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2010年1〜12月に読んだ本


 児童文学  絵本  ヤングアダルト  SF
 ファンタジー  ミステリー  その他の小説  小説以外
児童文学
◆『見習い魔術師トトの冒険 1 魔術師の秘密』立石真作、講談社  <児童文学>
 《12/23読了》都合よく話を作りすぎの感じ。児童図書館研究会東京支部12月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『さすらい猫ノアの伝説』重松清作、講談社  <児童文学>
 《12/14読了》五年生の健太は親友の亮平と久しぶりに同じクラスになったのに、亮平はなんだか何事にもやる気がない。おまけに担任のヤマちゃん先生が骨折して入院してしまい、替わりの新人のユッコ先生はクラスをまとめられず泣き出す始末。そこへ風呂敷鼓を背負った黒猫が窓から健太のヒザに飛び込んでくる。猫の風呂敷には手紙が入っていて、「猫の名はさすらい猫ノア、あなたたちのクラスが忘れてしまった大切なものを思い出させてくれるはず」と書いてあった。まあこんなにうまくいくはずないけど、「さすらい猫」のアイディアは面白い。児童図書館研究会東京支部11月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 9/4読売10面、11/13赤旗11面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『すうじだいぼうけん』宮下すずか作、偕成社  <児童文学>
 《12/6読了》幼年文学。本の文字が夜中に本から抜け出して遊んでいる「ねぼすけもじ」。時計の文字盤の数字もいろいろに並んだり、 走ったりしている「いま。なんじ?」。ドリルの数字たちが踊って、数字の「ひい、ふう、みい」という呼び方を唄にする「ひい、ふう、みい」。児童図書館研究会東京支部12月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 10/16読売10面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『片腕のキャッチ』M. J, アウク作、フレーベル館  <児童文学>
 《11/19読了》ノームは肉屋の息子。6年生になる前の夏の1946年7/4、父親の手伝いをしていてひき肉器で左手をなくす。終戦直後だからか、すぐにソーシャルワーカーが来て義手の話をするのはアメリカらしい。退院してからママは何でも前と同じようにノームにやらせる。靴紐を結ぶのも大変。親友のレオンは野球はあきらめろと言う。退院するときザイグラー先生は片腕の大リーガー、ピート・グレイのことを教えてくれる。あきらめたくないノームは店のお客さんからもらった右手用のグローブで練習を続ける。作者の夫の子ども時代を元にした作品。児童図書館研究会東京支部11月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『星が導く旅のはてに』スーザン・フレチャー作、徳間書店  <児童文学>
 《11/10読了》紀元前のペルシアが舞台。14歳のミトラは5歳の弟ババクと二人、ラガエという町の「死者の町」という古代の墓に隠れ住んでいた。王族の父ヴァルダンがフラーテス王に対して反逆し、一族は殺害・離散してしまったのだ。ミトラはラーミンという少年の名で弟ババクと待っていた。しかし兄は帰ってこないし、「王の目」と「王の耳」も生き残りを捜しにやってきた。時代背景やキリスト教の三博士の話を知らなくとも読めるが、今の日本の子どもたちがどう読むか。読み応えはある。児童図書館研究会東京支部10月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『11をさがして』パトリシア・ライリー・ギフ作、文研出版  <児童文学>
 《11/6読了》タイトルの割に「11」は作中では出てこない。学習障害ディスレクシアのある11歳のサム。大工の祖父と二人暮らし。屋根裏で自分の名前が「行方不明」という見出しとともに出ている新聞記事の切り抜きを見つける。しかし本文は読めないので、学校の中世フェスティバルのため一緒に城の模型を作ることになった転校生のキャロラインに読んでもらおうとする。城の模型づくりが本格的で面白い。実際にできるくらい詳しく書いてくれてもよかったと思う。ディスレクシアは、欧米に多いどこかで読んだ。『グリーンフィンガー 〈約束の庭〉』のケイトや、『ウィッティントン』の男の子(いずれもさ・え・ら書房、2009)など。児童図書館研究会東京支部11月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『木の声が聞こえますか 日本初の女性樹木医塚本こなみ物語』池田まき子作、岩崎書店  <児童NF>
 《10/31読了》「たくさんのふしぎ」『おおふじひっこしさくせん』の塚本さんの伝記。樹木医になったのが、結婚して、造園会社のおかみさんになり、造園の勉強をして、造園コンサルタント会社をたちあげ、三人の子供を育てた後の43歳で資格をとったのは、この本で知った。藤の花が満開のカラー写真が巻頭にあるが、引っ越しの場面は白黒写真で、暗くてさっぱり様子がわからない。ここは「たくさんのふしぎ」の イラストの方がよくわかった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『とりになったきょうりゅうのはなし』大島英太郎作、福音館書店  <児童NF>
 《10/25読了》もうちょっと詳しく、恐竜が鳥に進化していったことがわかるように書いてあるとよかった。「ティラノザウルスの親子」がヒクイドリの親子と見開きで描かれているページは、巻末の大人向けの解説を読むまでわからなかったので、もっとはっきり書いた方がよかったのではないか。幼竜のときには羽毛がはえていて、大人になるにつれてウロコになるという新説は斬新だが。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『きんいろのさかな・たち』大谷美和子作、くもん出版  <児童文学>
 《10/17読了》5つの短編集。似たような話が続き、読み終わると印象が残らない。児童図書館研究会東京支部10月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『消えたヴァイオリン』スザンヌ・ダンラップ作、小学館  <児童文学>
 《10/17読了》いきなり冒頭からお父さんが死体で帰ってくる。持って行ったはずのバイオリンがない。お父さんは侯爵に雇われたオーケストラのバイオリニストで、指揮者はハイドン。主人公のテレジアは15歳。父からビオラを習っていたが、母は女の子が楽器を弾けてどうするのだと理解しない時代。父の死の謎解きと、ハイドンの時代のオーストリア、テレジアの初恋の行方と盛りだくさんに読ませる。児童図書館研究会東京支部10月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ピアチェーレ 風の歌声』にしがきようこ作、小峰書店  <児童文学>
 《10/10読了》第8回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞受賞作。嘉穂は13歳。お母さんは弟を産んですぐ亡くなった。お父さんは他県に単身赴任中に再婚した。嘉穂たちは東京の祖父母と暮らしている。去年おばあちゃんが過労で倒れてから、誰にも迷惑をかけない、心配させないと固く決心した。かたくなに気持ちを表わさないようにしている嘉穂が、歌うことに楽しさを見いだし、合唱コンクールの余興として、ソロで歌うことになる。「ピアチェーレ」とはイタリア語で「自由に」「喜びの気持ちを持って」という意味。少し詰め込み過ぎか。児童図書館研究会東京支部9月→10月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 9/25赤旗11面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『へヴンリー・プレイス』濱野京子作、ポプラ社  <児童文学>
 《10/4読了》小六の和希の家は、夏休みに市内で引っ越した。塾の夏期講習を体調不良でとりやめたので、毎日が暇。 中学受験のため、やめたピアノが実は一番やりたいこと。学校では、幼稚園以来の幼なじみをいじめてしまった自分に対する嫌悪と、一緒に塾に 通っていた級友が塾をやめたらなんとなく距離ができて本当の友人じゃなかったと思ったり。最後にローシの故郷をめざす幕切れはなんとなく、 しっくりこない。児童図書館研究会東京支部9月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『青い目の王子』三田誠広作、講談社  <児童文学>
 《10/4読了》仏教説話をリライトしたような話。創作ファンタジーなのか? 作者の自己満足ではないか。児童図書館研究会東京支部6月Text
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『赤い髪のミウ』末吉暁子作、講談社  <児童文学>
   《9/25読了》小六の航は1年ほど不登校だったが、沖縄の神高島が留学生を受け入れていると聞いて行ってみようかと思う。 そこで知り合った小五の女の子永井ミウは真っ赤な髪で独立心旺盛。キジムナーって、ガジュマルの木の幹と同じ色で貝殻のような光沢のあるひょろ長い手足をしていて、異様に大きな 目と口らしい。児童図書館研究会東京支部10月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごしかた』荻原規子作、角川書店  <児童文学>
 《9/17読了》鳳城学園祭の運営計画をねる生徒会執行部の末席で、泉水子は生徒会活動で夏休みもうまりそうなことに驚く。 ふたごの宗田きょうだいの真響と真夏が「3人目の死んだきょうだい」という真澄の正体が実は…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『サックサックは鎌のうた』いぬいとみこ作 西村繁男画、童心社  <児童文学>
 《9/11読了》信濃町の小林一茶記念館から一茶終焉の地蔵の家まで行く途中で、「鍛冶屋中村家住宅」を見つけた。そこだけ わらぶき屋根で、ちょうどご主人がいて説明してくれた。お父さんの代まで農機具などを作っていて、自分も若い頃手伝っていたという 写真や、炉、ふいご、炭俵、砥石や大きな槌もあった。この本の紹介記事も貼ってあったので、さっそく借りてきた次第。 5歳のみずえが、田舎のおばあちゃんが使っている鎌の音が、とてもいい音で自分でもそういうふうに草を刈ってみたいと思って、 借りた子供用の鎌は音が違う。そこで与平さんの鍛冶屋に連れて行ってもらう。ふいごの中に張ってあるのは狸の毛皮。 本の巻末挿絵にも出ている。家の壁も天井も炭のすすで真っ黒なのも見てきた。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『パディーの黄金のつぼ』ディック・キング=スミス作、岩波書店  <児童文学>
 《8/21読了》やっと今更、読みました。ブリジットが8歳の誕生日に、会ったレプラコーンは174歳。レプラコーンには親が いなくて、フクロウがとまっているオークの木のこぶから、満月の真夜中、南西の風が吹いているとき生まれるというのは 初めて知った。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『図書館ラクダがやってくる』マーグリート・ルアーズ著、さ・え・ら書房  <児童NF>
 《8/21読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 4/23朝日、10/27毎日15面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『碧空の果てに』濱野京子作、角川書店  <児童文学>
 《8/21読了》草原の小国ユイの第2王女メイリンは、王国一の馬の乗り手で、男勝りの怪力の持ち主。早く婿を取らせようとする 父に逆らい、自分の生きる道を探しに国を出奔。王を持たない自由の国シーハンへ。男装し、首長ターリの従者となり、政を見聞きする。 話の風呂敷は大きいが、上橋菜穂子のアジアンテイストに似ているだけに、背景というか構造が弱いところが感じられてしまう。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ミムス 宮廷道化師』リリ・タール作、小峰書店  <児童文学>
 《8/2読了》モンフィール王国の王子フロリーンは、交戦国のヴィンランドのテオド王の計略にはまり、父フィリップ王ともども ベリンガー城にとらわれの身に。フロリーンは道化のミムスに弟子入りさせられる。軽業に早口言葉、戯れ唄に謎々…道化の修行も さることながら、服は道化服だけ食事は毎朝一杯のキビ粥だけという生活。あんまり本が厚いので、テオド王が死ぬまで続くのかと思った。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 2/14産経面3/13赤旗11面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ぼくんちのテディベア騒動』クリス・ダレーシー作、徳間書店  <児童文学>
 《7/16読了》児童図書館研究会東京支部7/19Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 6/23朝日33面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『おたすけ妖怪ねこまんさ』横山充男作、文研出版  <児童文学>
 《7/12読了》東京支部7/19Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『二人の小さな家』シーリア・ウィルキンズ作、福音館書店  <児童文学>
 《7/11読了》「クワイナー一家の物語7」完結編。キャロラインは17歳半で念願の、故郷コンコードの町立学校の教師になる。一方、チャールズは兄のピーターと北の方で開墾を手伝っている。独立記念日のお祝いで二年ぶりに再会。最後でキャロラインが、西部への移住を夢見るチャールズに別れを告げたときは、「小さな家」はどうなることかと思ったが、「人生で大事なこと」を見極めるとあとは何とかなる、ということか。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『魔女の宅急便 その4 キキの恋』角野栄子作、福音館書店  <児童文学>
 《7/3読了》夏休みになったのに、トンボさんが町に帰ってこない。手紙は次々に来るのだが、キキの気持ちはわりきれない。若い人たちの集まりに引っ張り出されて、ほうきで飛んでみせるとチヤホヤされ、デートの申し込みも。てっきり、この男の子と「恋」に落ちるのかと思ったら、ところがその日に限って遠いところへの届け物仕事が 入って、物語は思わぬ方向へ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ドラゴン・キーパー 月下の翡翠龍』キャロル・ウィルキンソン作、金の星社  <児童文学>
 《7/2読了》三部作完結編。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ドラゴンが教室にやってきた!』ジューン・カウンスル作、日本標準  <児童文学>
 《6/25読了》児童図書館研究会東京支部6/21Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 5/26朝日31面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ゆかいな農場』マルセル・エーメ作、福音館書店  <児童文学>
 《6/20読了》岩波から『おにごっこ物語』『もうひとつのおにごっこ物語』、『牧場物語』(日本ブリタニカ)などの題で訳されてきた作品。内容は、幼年童話だが、自分で読むには中学年くらいか。一話ずつ完結した話が7編入っているので、ひとつずつ読んでもらう本なのかも。児童図書館研究会東京支部5/17Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『少女イス 地下の国へ』ジョーン・エイキン作、冨山房  <児童文学>
 《6/12読了》王子を始め、ロンドンから子どもたちが消えていく。少女イスは、『ダイドーと父ちゃん』に出てきたダイドーの異母妹。産業革命期のイギリスの炭坑における児童労働について知りたければ、この本をよめばよくわかる。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『なんでももってる(?)男の子』イアン・ホワイブラウ作、書店  <児童文学>
 《6/10読了》わりと面白かった。7歳のフライ・ナンデモモッテルは、両親から何でも買い与えられていたが、友だちはいなかった。誕生日に召使いたちが遊び相手につれてきたのがビリー・フツウ。飼い犬のピュンピュンと一緒に来たビリーは、フライの持っているいろいろなものに感心するが、うらやましがらない。『みにくいおひめさま』『みしのたくかにと』などと通じる幼年文学。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 6/12赤旗11面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『子犬おおそうどう』ルーシー・ダニエルズ作、ほるぷ出版  <児童文学>
 《5/24読了》「こちら動物のお医者さん」シリーズ第一巻。家が動物病院なのでペットがいないマンディ。でも、友だちが飼い始めた子犬をいっしょに育てることに。学校の「ペットデー」に連れて行くと、同じ親から生まれた子犬と入れ違ってしまった?! 安心して読める中学年向け作品。児童図書館研究会東京支部5/17Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『送り人の娘』廣嶋玲子作、角川書店  <児童文学>
 《4/18読了》映画の「送り人」とは関係ない。古代日本と思われる舞台で、土着の人々が守っている古い習慣、死者の魂を無事に黄泉の国へ送る役割の女を指している。主人公は、その後継者・伊予。ある日伊予は、死にかけた狼の魂を黄泉の国から引き戻してしまう。伊予は、生まれ変わりの一族の生き残りでもあった。東逸子のイラストで 額の目の刺青まで美しい。猛日王があんなに美男子なのは違うと思うけど。児童図書館研究会東京支部4/19Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『オオカミに冬なし』クルト・リュートゲン作、岩波書店  <児童文学>
 《4/11読了》児童文学の名作というのは知っていたが、やっと読んだ。今では訳がいかにも堅苦しいが、「男たるものは、すくなくとも一生に一度は、全身全霊をかたむけつくす仕事、そしてそのことを、じぶんの子どもたちが誇りにできるような何事かを、しとげなければならない。」という心意気は今の子どもたちにもぜひ、読んでもらいたい。「オオカミに冬なし」というのは、あまりにも冬が早く来たので、狼は内陸奥地に引き留められたカリブーの所にとどまって狼は存分に食っている、という意味だが、タイトルになった意味はよくわからない。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ライオンとであった少女』バーリー・ドハティ作、主婦の友社  <児童文学>
 《3/27読了》タンザニアで両親をエイズでなくした9歳くらいのアベラ。母親が病院で死んだ後、家に帰る途中、ライオンに会う。死にたいと思っていたが思わず神に殺させないでくださいと祈る。一方、イギリスでは、父親がタンザニア人のローザが13歳の誕生日を雪の降るシェフィールドで迎える。母親はタンザニア人の養子を迎えたいと思っている。アベラがこの家に来るのだと思って読んでいると、来たのは四歳の男の子アンソニー。児童図書館研究会東京支部5月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ホテル・フォー・ドッグズ』ロイス・ダンカン作、主婦の友社  <児童文学>
 《3/26読了》アンディは住んでいた家で飼っていた犬がなつかくてたまらない。お父さんが転勤の準備中で、今は、犬アレルギーのおばさんの家に仮住まいだから。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『花咲か』岩崎京子作、偕成社  <児童文学>
 《3/24読了》埼玉の指扇から河原の桜草を鉢植えにして江戸に売りに来ていた少年が植木屋の親方に見込まれて弟子入り。少年の書き付けが残っていたという設定で奉公と江戸の植木屋商売の有様が生き生きと描かれる。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『かくまきの歌』杉みき子作、学習研究社  <児童文学>
 《3/22読了》短編集。表題作は、雪国の女の人がかつて来ていた、防寒着のかくまきを着て、夜勤の兄に弁当を届ける少女ちゃ子の話。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『カネト 炎のアイヌ魂』沢田猛著、ひくまの出版  <児童NF>
 《3/17読了》アイヌ文化博物館館長として晩年知られた、川村カネト(1893〜1977)の若い頃の鉄道測量マンとしての半生を描く。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ノリー・ライアンの歌』パトリシア・ライリー・ギフ作、さ・え・ら書房  <児童文学>
 《3/16読了》これも歴史的な背景もあり、児童文学にしてはグレードが高い。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『消えた王子』上・下 フランシス・ホジソン・バーネット作、岩波少年文庫  <児童文学>
 《3/8読了》>『小公子』『秘密の花園』の作者の「最後の児童文学」。読者には、主人公の父子こそ、「消えた王子」の末裔だとわかるが、主人公がいっこうに気が付かないのが不思議。児童図書館研究会東京支部5/17Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 3/25朝日面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女』角野栄子作、福音館書店  <児童文学>
 《2/28読了》キキにも思春期がおとずれた。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ローワンと伝説の水晶』エミリー・ロッダ作、あすなろ書房  <児童文学>
 《2/27読了》ローワンの母ジラーが指名されていた、マリスの民の「選任役」とは…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ケニー&ドラゴン』トニー・ディテルリッジ作、ぶんけい  <児童文学>
 《2/15読了》ケニーはウサギの少年。ドラゴンの名前はグレアム。「おひとよしのりゅう」の作者ケネス・グレアムから採られている。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『魔使いの戦い』下 ジョゼフ・ディレイニー作、東京創元社  <児童文学>
 《2/15読了》かあさんのトランクに入っていたのは、ノートと二人の野生のラミアだった。2番目の兄さんで鍛冶屋のジェームズが援助に来たのは朗報。かあさんの仇敵だったワーマルドの最後があっけない。ただ、魔王は解き放たれてしまった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『わたしのおかあさんは世界一びじん』ベッキー・ライアー作、大日本図書  <児童文学>
 《2/12読了》ウクライナはロシアの穀倉地帯だということがわかった。小麦畑でお母さんとはぐれた小さな女の子が言ったセリフがタイトルの「わたしのおかあさんは世界一びじん」。でも、挿し絵の女の子は立派なおかめ顔。イラストは『エルマーとりゅう』のルース・ガネット。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ポリッセーナの冒険』ビアンカ・ピッツォルノ作、徳間書店  <児童文学>
 《2/9読了》「もしかしたら私は捨て子だったのかもしれない」と思ったことのない子はいないだろう。それが事実だと知って家出したポリッセーナ。でも、クェンティン・ブレイクのイラストで、作者の筆致も軽妙で、身の上をたどる旅は波瀾万丈の冒険に。最後のどんでん返しまで楽しい。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『月夜のチャトラパトラ』新藤悦子作、講談社  <児童文学>
 《2/7読了》トルコのカッパドキアの洞窟ホテルが舞台。赤ん坊の時、洞窟で拾われたカヤという少年が主人公。満月の夜、近くの森で「小さい人」に出会う。初めは言葉がわからず、「チャトラパトラ」って聞こえたのに、葡萄の絞り汁ペクメズを食べたら、わかるようになった。甘いものに目がない小さい人たちがおかしい。児童図書館研究会東京支部1月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『本だらけの家でくらしたら』N.E.ボード作、徳間書店  <児童文学>
 《2/1読了》ファーンは会計士の両親の家で退屈していた。絵本からコオロギをふりだしてしまったり、街頭が女の人に変身するのを見たりおかしなことはいろいろあった。でも、ある日、同じようなバクハツした髪型の男の人がハワードという同じ年頃の男の子をつれてきて、赤ん坊の時、産院で取り違えられたのだ、と言ったとき、すべてがしっくりした…。ひらいたかこのイラストのせいか、ダイアナ・ウィン・ジョーンズに似た感じ。ケストナーみたいに作者がでしゃばってくるのがちょっと多いかな。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『オオカミ少年ドルフィ3 満月の夜1』パウル・ヴァン・ローン作、学習研究社  <児童文学>
 《1/28読了》まちがえてシリーズ3巻目を先に読んでしまった…。「ホラーバス」シリーズの作者。読みやすいが、ひとつの話を2冊に分けるのはやめてほしい。おとうさんは、いくらなんでも対応が甘いと思う。アメリカじゃ「子どもが自分で対処しなければならない」とかいっても…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『つづきの図書館』柏葉幸子作、講談社  <児童文学>
 《1/27読了》ちょっと大人っぽい感じがする。本から登場人物が抜け出てきて、主人公だけに見えるのではなく、みんなに見えるところが新味。主人公もおばさんだし。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ナイチンゲール』パム・ブラウン作、偕成社  <児童NF>
 《1/20読了》〈伝記世界を変えた人々5〉。当時の軍隊は戦闘より病気で死ぬ人数の方が多かった、とは言われていたが、補給品の確保のため、軍隊のお偉方から異論が出ないように、目の前の患者の治療もせずにいる我慢は並大抵ではなかったと思う。それに、帰国後、ますます体を悪くして、歩けないまま、病院改革、看護婦学校の設立、救貧院の改革、インドの衛生状況への提言など数々の活動をこなしたとは知らなかった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『グリム姉妹の事件簿 2 学校の怪事件』マイケル・バックリー作、東京創元社  <児童文学>
 《1/8読了》第1巻のときも思ったが、姉のサブリナが怒りに満ちていて、読んでいて息苦しい。しかも起こる事件が今度の第2巻は陰惨。終わり方が実に後味が悪い。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『わんぱくきょうだい大作戦』マヤ・ヴォイチェホフスカ作、岩波少年文庫  <児童文学>
 《1/5読了》いやまあ男の子の3人兄弟ってこんな感じなんだろうなあ。おかあさんは病気で亡くなったのだろうか。「おかあさん」ってたいへんだ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★

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絵本
◆『タコさんトコトコどこいくの?』tupera tupera作、絵本館  <絵本>
 《10/25読了》海から出てきたタコさんが服を着ているのもおかしいけど、いっさんに目的地めざして、自転車、自動車、 電車と次々に乗り換えて、とうとう宇宙船に乗って…。こういうナンセンス、好きだなあ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 10/1東京10面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ココロのヒカリ』谷川俊太郎文 元永定正絵、文研出版  <絵本>
 《10/11読了》「ココロのヒカリはいつうまれる?」と始まる。名作『もこもこもこ』の続編という触れ込みだが、とうてい 及ばないと思う。なまじ言葉に意味があるから、メッセージブックのようだ。期待が大きかった分の反動もあるかな。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 9/26産経11面、10/20朝日夕刊記事面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『トマスと図書館のおねえさん』パット・モーラ文 ラウル・コローン絵、さ・え・ら書房  <絵本>
 《10/4読了》季節労働者のトマスの家族はアイオワの農園に来た。トマスはおじいさんに「わしの知っている話は全部聞かせたから図書館 へ行ってきて新しい話を教えておくれ」と言われる。図書館のおねえさんから冷たい水と、トラと恐竜の本を選んでもらい夢中で読みふける。 図書館のおねえさんの名前で借りた本を持って帰っては家族に読み聞かせる…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ぼくのブック・ウーマン』ヘザー・ヘンソン文 デイビッド・スモール絵、さ・え・ら書房  <絵本>
 《10/4読了》「荷馬図書館計画」は、アメリカのルーズベルト大統領の「雇用促進事業計画」の一環として始まった制度らしい。 二週間に一回、馬やラバに乗って、一日がかりで山の上まで本を届ける。長男のカルはお父さんの手伝いをしているが字が読めない。 妹のラークは本が大好き。女の人が雪の日まで本を届けてくれるうちに、どうして彼女がそんなにまでして届けてくれるのか知りたくなって…。 これぞ図書館の原点。カルの心の変化は、行為でのみ描かれる。春になって、ブック・ウーマンに本を読んで聞かせる。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『どこでもない場所』セーラ・L.トムソン文、ロブ・ゴンサルヴェス絵、ほるぷ出版  <絵本>
 《8/21読了》エッシャーのだまし絵のような絵本。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『みつばちみつひめ どどんとなつまつりの巻』秋山あゆ子作、ブロンズ新社  <絵本>
 《8/21読了》こういう擬人化好きだなあ…。雄蜂は、結婚飛行の時しか役に立たないわけだけど、普段の生活で六角形の将棋を 指しているあたり、吹き出しそうに可笑しい。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 8/1産経、8/21読売夕刊記事  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『百年の家』J. パトリック・ルイス作、ロベルトティ絵、講談社  <絵本>
 《8/14読了》あんまり新聞書評に出たので、読んでみた。『ちいさいおうち』のノンフィクション版のような感じ。でも、 最後は現代のモダンな家になって、アイデンティティが失われ、ハッピーエンドとは思えない。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 4/6東京、5/22読売、5/26毎日、 6/6産経、7/24赤旗  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ヤマダさんの庭』岡田淳作、BL出版  <絵本>
 《7/26読了》大人の絵本かな? 思いがけず、自分の家に庭があることに気がついた、さえない中年男が 主人公。岡田淳の絵だから子ども向けみたいだけど、庭の池に人魚がいたり、泥棒の一味がいたり、意外性に 笑っているだけでいいのかもしれないが。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 6/1東京10面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『なんでも見える鏡 ジプシーの昔話』スズキコージ画 内田莉莎子再話、福音館書店  <絵本>
 《2/25読了》魔法の鏡を持っているお姫様に見つからないところに隠れた者が、お姫様と結婚できる。魚の腹の中や 空飛ぶ鳥に隠れても、見つかってしまう。最後に若者が隠れたのは? スズキコージの絵が不思議としっくりする。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『パンのかけらとちいさなあくま リトワニア民話』イェジー・フィツォフスキ再話 内田莉莎子訳 堀内誠一画、福音館書店  <絵本>
 《2/18読了》王様から無理難題を言われた木こりは、昼飯のパンのかけらを小さな悪魔にとられたおかげで、幸運を手に入れる。 悪魔もたいへんだ。堀内誠一のイラストのせいかもしれないが、悪魔が『おそうじをおぼえたがらないリスのゲルランゲ』の狼のようだ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『とうもろこしおばあさん アメリカ・インディアン民話』 秋野亥左牟絵 秋野和子再話、福音館書店  <絵本>
 《2/11読了》ふしぎなおばあさんが作ってくれるおいしいパンは、おばあさんの足のすねのアカだった!?。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『天の火をぬすんだウサギ』ジョアンナ・トゥロートンさく、評論社  <絵本>
 《2/4読了》冬の寒さをしのぐため、動物たちが協力して、「天の人」から火を盗む。ウサギだけでなく、 いろいろな動物がバトンリレーして、ついに地上に火がもたらされる。だから、木をこすり合わせると火がおこせる のですね! 動物たちの姿の由来譚にもなっている。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』デミ作、光村教育図書  <絵本>
 《1/25読了》1日目に「1つぶのおこめ」を褒美にもらい、2日目に「2つぶ」もらい、毎日、前の日の倍、お米をもらい続けると、ひと月後にはどうなるか。インド風の美しいイラストも魅力。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『はねはねはねちゃん』中川李枝子文 山脇百合子絵、福音館書店  <絵本>
 《1/20読了》乳幼児おはなし会で読んでみました。楽しそうに聞いてましたが、もう少し大きい子だったら、はねちゃんと一緒にはね出しそうでした。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★

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ヤングアダルト
◆『希望(ホープ)のいる町』ジョーン・バウアー作、作品社  <YA>
 《12/6読了》『靴を売るシンデレラ』(小学館)の作者。こちらの主人公の天職はウェイトレス。母はいるが始めから姉に預けて育児放棄。 父は不明。ホープは伯母のアディと二人暮らし。母がつけてくれた名前はチューリップだったが嫌で正式に12歳の誕生日に改名した。 ホープというのは自分でつけた名前。児童図書館研究会東京支部8月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『靴を売るシンデレラ』ジョーン・バウアー作、小学館  <YA>
 《8/20読了》16歳のジョナ・ボーラーはグラッドストン靴店でアルバイトし始めて、初めて自分に得意なことを見つけた。 うーん、「シューフィッター」も才能だったか…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 09.11/15産経、6/25日経  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『タンギー』ミシェル・デル・カスティーヨ作、徳間書店  <YA>
 《5/21読了》なかなか重い話だった。著者の体験をもとにした小説。スペイン人の母とフランス人の父の間に 生まれたタンギーは、離婚した母につれられて、内乱のスペインからフランスへ。しかし、二人の面倒を見るのを いやがる父が当局に通報。母と離れてしまい、なぜかユダヤ人と一緒の収容所へ。良心的ドイツ人の収容者に 助けられ、敗戦まで生き延びるが、スペインの祖母の家にたどりつくと、数ヶ月前に死んだと知らされる。孤児と して、送り込まれた修道院は極悪非道の横行する場所。戦争が終わっても虐待される日々。そこを脱走してたどり ついた学校でようやく救われる。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『異界から落ち来る者あり』上・下 香月日輪作、理論社店  <YA>
 《5/8読了》「大江戸妖怪かわら版」シリーズの1と2。最初の話だが、異界のエピソードが中心で、「雀」 本人が「大江戸」に落ちてきた事情はわからない。「雀」は現代に近い日本から来たようだが、親がいるにも関わらず、 顧みられず、不良の集団の一員としてすさんだ生活をしていたようだ。印刷屋が蜘蛛の妖怪とか、かわら版屋の 絵師がオバケのQ太郎みたいな妖怪とか、文芸担当記者のポーは、異国から来た大猫とかいろいろ笑える。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『GO』金城一紀作、講談社  <YA>
 《5/3読了》少し前までの「在日」男子高校生の実感が伝わる。中学まで民族学校に通っていた主人公は、 「広い世界」を見るために「朝鮮籍」から「韓国籍」に変えて、日本の高校に進学。そこでは、ヤクザの息子を 始めとして、「朝鮮学校の猛者」に挑戦してくる奴らがたびたび訪れる。少ない労力で派手に倒す方法とか 身につけられれば実用的か。第123回直木賞受賞作。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『非・バランス』魚住直子作、講談社  <YA>
 《5/2読了》これもヒリヒリする女子中学生の話。小学校のときのイジメ体験から、引っ越し先の中学では、 友だちを作らずクールに生きると決めた主人公。そのバランスを崩したのは、ひょんなことから助けてくれた女の人。 第36回講談社児童文学新人賞受賞作。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『こわれもの Fragile フラジャイル』石崎洋司、令丈ヒロ子、長崎夏海、花形みつる作、 ポプラ社  <YA>
 《4/25読了》中学生活は、仲間はずれとの戦いのようだ。四人の作家の五つの短編集。漫才の相方を探して いた中2の水口まどかと転校生のちか・るりりの「あたしの、ボケのお姫様。」わりとよかった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『コブタのしたこと』ミレイユ・ヘウス作、あすなろ書房  <YA>
 《4/24読了》オランダの作品。2006年金の石筆賞。なんでもゆっくりしかできないリジーは、よく目眩が するのでディジー(英語で目まい)と呼ばれている。日本だったら、障害のある子どもにここまで自分で判断 させないだろうと思った。オランダではこれが普通なのだろう。児童図書館研究会東京支部4/19Test。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)
◆『封印の娘』香月日輪作、理論社  <YA>
 《4/15読了》「大江戸妖怪かわら版」シリーズ第3巻。「大江戸」というのは、住人がみんな妖怪であるパラレルワールド。 時間軸もずれていて、「こちら」の世界の方が「速い」らしい。主人公の「雀」という少年は、何かの拍子にこの大江戸に 落ちてきて、かわら版屋で記者として働くことになったらしい。ということが読んでいくとだんだんにわかる。 時代物と妖怪ものが同時に楽しめるエンターメント作品。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『はみだしインディアンのホントにホントの物語』シャーマン・アレクシー作、小学館  <YA>
 《4/9読了》アーノルドはスポケーン族のウェルピニット保留地に住んでいる。ハイスクールの数学教師の「君は明るく輝く星だ。失敗してほしくない。 もっとましな扱いを受けて当然なんだ。この保留地を出ていきなさい」という言葉で、金持ちの白人の住むリアダンの学校へ転校。親友のラウディは、もうあきらめてしまった、とも言う。14歳で人生をあきらめてしまうなんて悲しいしショックだ。ボストングローブ・ホーンブック賞受賞作。児童図書館研究会東京支部4月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)] 6/26読売夕刊12面  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『ウルフ・サーガ』上・下 ケーテ・レヒアイス作、福音館書店  <YA>
 《3/15読了》児童文学にしてはグレードが高い。オーストリアの作家。ワカの掟に従って、平穏に暮らしていた狼の群れ群れ。北の国ノルノルから 巨大な黒い狼、ショーガル・カンに率いられた大集団がやってきて、狼だけの平和な国を作ると称して、 群れの狩り場を征服していく。ヒットラーの第三帝国にも似た、不自然な規律の暮らし。『ウォーターシップ・ ダウンのうさぎたち』に少し似ている。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ねずみ石』大崎梢作、光文社  <YA>
 《1/11読了》児童文学ではない。ふつうのミステリーとしてはまあまあ。児童図書館研究会東京支部12月→1月Text。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)

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SF
◆『黎明への使徒』エリザベス・ベア作、ハヤカワ文庫SF  <SF>
 《6/6読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆

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ファンタジー
◆『妖精の女王 (フェアリー・クイーン)』メリッサ・マール作、創元推理文庫  <ファンタジー>
 《12/12読了》妖精王であるサマーキングに目をつけられたアッシュリンは、実は小さいときから妖精を見ることのできるヴィジョンを 持っていた。この能力は祖母、母も持っていた。妖精界でもサマーキング・キーナンとその母・ウインタークイーンとの勢力争いがあり、 どうしてもサマークイーンを見つけなければ、人間界ともどもサマーフェアリーは滅びてしまう瀬戸際にあった。現代の妖精譚。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『女悪魔の任務』ピアズ・アンソニイ作、ハヤカワ文庫FT  <ファンタジー>
 《11/25読了》魔法の国ザンス19作目。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『言ノ葉は呪縛する』前田珠子作、集英社コバルト文庫  <ファンタジー>
 《10/20読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
不死鳥の剣 剣と魔法の物語傑作選』中村融編、河出文庫  bk1書評あり <ファンタジー>
 《10/20読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『冬の薔薇』パトリシア・A. マキリップ作、創元推理文庫  <ファンタジー>
 《9/16読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『魔法泥棒』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作、創元推理文庫  <ファンタジー>
 《9/1読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『永遠の炎 龍の棲む家W』クリス・ダレーシー作、竹書房  <ファンタジー>
 《4/30読了》シリーズ最終巻。デーヴィッドは生きているのか? そもそも、デーヴィッドはどこから来た、 何者なのか?
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『駆け出し魔法使いと海の呪文』ダイアン・デュエイン作、創元推理文庫  <ファンタジー>
 《4/22読了》今度は海の危機を救うためにクジラになる。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ホアズブレスの龍追い人』パトリシア・A. マキリップ作、創元推理文庫  <ファンタジー>
 《3/28読了》短編集。よくわからない話やあまり面白くないものも含まれている。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『呪術師ペレネル』マイケル・スコット作、理論社  <ファンタジー>
 《2/24読了》ロンドンで双子とフラメルは、神風タクシー運転手に扮したサラセンの騎士パラメデスとシェークスピアに会う。シェークスピアは若き日、ディーに弟子入りしてペレネルに重傷を負わせたことがあったが、ディーに息子を殺され、寝返った。ロンドンに来た目的、双子はギルガメシュ王から水の元素魔術を会得。 なんか有名人はみんな「不死身のヒト」みたい。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『遠いうねり』〈グイン・サーガ127〉 栗本薫作、ハヤカワ文庫JA  <ファンタジー>
 《2/4読了》ミロク教の変貌。聖都ヤガでは、いないはずの神官がいて、ないはずの肉料理がある。作者本人が書いた最後の後書きが掲載されている。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5)

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ミステリー
◆『黒猫ルーイ名探偵になる』キャロル・ネルソン・ダグラス作、ランダムハウス講談社文庫  <ミステリー>
 《12/28読了》黒猫ルーイは、けっこうな年らしい。8キロくらいあるメタボでもあるようだ。ブックフェアの広報担当テンプルが、もう 一人の人間の主人公。正直、ルーイがそれほど探偵したとは思えないが、行方不明のマスコット猫が収容センターにいるとの聞き込みで乗り 込んだのはよかったが、その後の展開はいただけない。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『おかけになった犯行は』エレイン・ヴィエッツ作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《12/2読了》電話セールスの世界もすさまじい。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『キーライム・パイはため息をつく』ジョアン・フルーク作、ヴィレッジブックス  <ミステリー>
 《11/12読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ルイザの不穏な休暇』アンナ・マクリーン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《11/4読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『あたしはメトロガール』ジャネット・イヴァノヴィッチ作、ソフトバンク文庫  <ミステリー>
 《10/25読了》新シリーズ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ハロウィーンに完璧なカボチャ』レスリー・メイヤー作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《10/16読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ねこ捜査官ゴルゴンゾーラとハギス缶の謎』ヘレン&モーナ・マルグレイ作、ヴィレッジブックス  <ミステリー>
 《10/3読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『何か文句があるかしら』マーガレット・デュマス作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《9/26読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『エノーラ・ホームズの事件簿 令嬢の結婚』ナンシー・スプリンガー作、小学館ルルル文庫  <ミステリー>
 《9/4読了》「ピンクのお茶会」だのメイソン暗号だのなかなかおもしろい。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『危ない夏のコーヒー・カクテル』クレオ・コイル作、ランダムハウス講談社文庫  <ミステリー>
 《9/2読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『冬そして夜』S. J. ローザン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《8/22読了》サムの疎遠になっている妹の息子が家出してきた。助けを求めてきたのに、理由をどうしても話そうとしないで また姿を消してしまった。妹一家の住んでいる町は、高校のバスケットチームが町のすべてを牛耳っていた。アメリカの田舎町の 極端な、でもきっとよくある状況なんだろう。こんな話を他にも読んだと思ったら、『ロケット・ボーイズ』(ホーマー・ヒッカム ・ジュニア著、草思社)だった。バスケのヒーローになれないのなら、変人でも極めないと、町を脱出できない。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『蔵書まるごと消失事件』イアン・サンソム作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《8/12読了》さえない太った頭痛持ちの司書イスラエルがロンドンから北アイルランドのド田舎の町タンドラムにやってくると、 肝心の図書館は閉鎖され、移動図書館の「出張サポート職員」だと言われ、極めつけには、図書館に本が一冊もない。一万五千冊 あったはずなのに。イスラエルのドジで要領の悪いところを笑えばいいのかも知れないが、あまりにも司書として情けない。 推理とは名ばかりの思いつきに飛びついているだけで「推理小説」とは思えない。あまりにも探偵ぶりに進歩がないので、これは 主人公に関わらず、本の方がなりゆきに従って現われるのでは、と思っていたら、そうなった。ヤレヤレ。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『狡猾なる死神よ』サラ・スチュアート・テイラー作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《7/29読了》墓石を研究するスウィーニー・セント・ジョージ、28歳。ハーバード大学芸術・建築史助教授。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『修道女フィデルマの叡智』ピーター・トレメイン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《7/17読了》短編集。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『幽霊探偵とポーの呪い』アりス・キンバリー作、ランダムハウス講談社文庫  <ミステリー>
 《7/4読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ルピナス探偵団の当惑』津原泰水作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《6/19読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『オランダ水牛の謎』 松尾由美作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《5/18読了》 〈安楽椅子探偵アーチー2〉。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『研修医に死の贈り物を』レイア・ルース・ロビンソン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《5/8読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『億万長者の殺し方教えます』ナンシー・マーティン作、早川イソラ文庫  <ミステリー>
 《4/11読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『正義の裁き』下 フェイ・ケラーマン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《2/18読了》「リナ&デッカー」第8弾。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『正義の裁き』上 フェイ・ケラーマン作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《2/13読了》「リナ&デッカー」第8弾。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『女子大生会計士の事件簿 DX.3 神様のゲームセンター』山田真哉作、角川文庫  <ミステリー>
 《1/26読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『トウシューズはピンクだけ』レスリー・メイヤー作、創元推理文庫  <ミステリー>
 《1/19読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『ディミティおばさま旅に出る』ナンシー・アサートン作、ランダムハウス講談社文庫  <ミステリー>
 《1/8読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆

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その他の小説
◆『シュガー&スパイス』ジョアン・フルークほか作、ヴィレッジブックス  <その他の小説>
 《12/26読了》…。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『チーム・パチスタの栄光』上・下 海棠尊作、光文社文庫  <その他の小説>
 《12/21読了》どんどん読ませる。「不定愁訴外来」のキャラクターが面白い。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★

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小説以外
◆『南ア経由の羅針盤』倉敷保雄、西部謙司対談、出版芸術社  <その他>
 《11/5読了》西部さんが終わってから言うと非常にもっともらしい。カメルーンのエトーは自分が泥だらけになるのは嫌だった。コート ジボワールのドログバは皆を引っ張っていくタイプだが怪我で万全ではなかった。イタリアは普通の弱いチームで「強者のカウンター」を やったが決めるアタッカーがいなかった。「このイタリアとならやりたかった」とまで。ブラジルは監督のドゥンガの余裕のなさが選手に伝染 した。ドイツは苦しいときにまとる心のよりどころがなかった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★☆
◆『祖国と母国とフットボール』慎 武宏著、ランダムハウス講談社  <その他>
 《10/29読了》在日コリアンのサッカー選手、チョン・テセ、アン・ヨンハッ、リャン・ヨンギ、リ・ハンジェ、パク・カンジョ、 チョン・ヨンデ、李忠成。テセについてはだいたい知っていることだったが、アン・ヨンハが名古屋からKリーグの釜山に移籍したことや、 パク・カンジョが在日コリアン初の韓国代表だとか、チョン・ヨンデがフロンターレにくる前、Kリーグで苦労したことや知らないことが いろいろわかった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★☆
◆『サッカー依存症』武智幸徳著、日本経済新聞社  <その他>
 《10/11読了》1982年のイタリア戦の敗北のトラウマで、ブラジルはハードデタフなボランチ複数置いて守備を固め、組み立ての妙で世界を うならせるサッカー・ファンタジーと決別した。釜本さんの「サッカーは10本蹴って1点取れば褒められる。1割打者でいいんだからこんなに ありがたい話はない。FWはMFの使い走りではない。」話はやっぱり面白い。
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◆『パーフェクト・プログラム』田村明子著、新潮社  <その他>
 《10/10読了》バンクーバー五輪に出場する日本のフィギュア・スケート選手を中心に、長年の取材の積み重ねによる、ライサチェク(米)、 ウイア(米)、プルシェンコ(露)の素顔も描く。北米で開催されたバンクーバー五輪では、プルシェンコはどんなによい演技をしても勝てない ことになっていた…?!
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◆『マザー・グースのイギリス』楠本君恵作、未知谷  <その他>
 《10/10読了》…。
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◆『英国ミステリー紀行』出口保夫作、ランダムハウス講談社文庫  <その他>
 《9/23読了》…。
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◆『主審告白』家本政明著、岡田康宏構成、東邦出版社  <その他>
 《9/20読了》…。
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◆『象のいた湖−野尻湖発掘ものがたり− 増補版』野尻湖発掘調査団著、新日本出版社  <その他>
 《8/27読了》夏の旅行の予習。ナウマン象発掘のきっかけとなった「湯たんぽの化石」を、先代主人が最初に見つけた小松屋旅館 は、行ってみたらつぶれそうだった。成果を地元に還元するという方針で、野尻湖博物館が開館すると保管していた化石や史料を返還。 もちろん「湯たんぽの化石」の写真も撮ってきました。
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◆『大世 チョン・テセ BIG WORLD』森 雅史著、小学館クリエイティブ  <その他>
 《6/16読了》…。
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◆『オシム 勝つ日本』オシム[述] 、田村修一著、文藝春秋  <その他>
 《5/19読了》…。
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◆『フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法』荒川静香著、講談社  <その他>
 《5/4読了》バンクーバー五輪の前に予約したが、まったく忘れた頃に順番がきた。でもいろいろと面白かった。
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◆『W杯の透視図 蹴球対談』倉敷保雄、西部謙司著、出版芸術社  <その他>
 《4/11読了》…。
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◆『三味線ランナー 天才・上妻宏光?世界を駆ける津軽三味線』本間章子著、東京書籍  <その他>
 《3/23読了》…。
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◆『氷上の美しき戦士たち』田村明子著、新書館  <その他>
 《3/14読了》ウィアとライサチェク、プルシェンコ、ランビエール、高橋大輔。著者が長年取材してきた選手たちの素顔に迫る。
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◆『オシムの伝言』千田善著、みすず書房  <その他>
 《3/7読了》著者は、日本代表監督時代のオシムさんの通訳を務めた。「オシムさんはいつごろ日本語をマスターするのですか」と尋ねてみた。「なーに、記者たちがサッカーについてまともな質問ができるようになったら、日本語で答えてやるさ」(2006.7. p.13)。「改善点で一番重要なのは、まず落ち着いて冷静でいること。それから効果的なプレーをすること。スキルをもっと正確にすること。それらをまとめて一つの単語にするなら『エレガント』という言葉で表せる」(2006.10. p.87)。「若い世代のセレクションを工夫した方がいい。世界でどんなやり方をしているか参考にすべきだ。今の代表を見てください。欠陥がある。左利きの選手、体の大きなFW、足の速い選手、優秀なGKが少ない。それは今から五年前、十年前の年代別の代表のセレクションがあまり効果をあげていないということ」(2008.12. pp.235-6)
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◆『サッカーを100倍楽しむための審判入門』松崎康弘著、講談社  <その他>
 《1/25読了》審判は全員ランキングされていて、ランク順位で第1副審と第2副審が決まる。ベンチに近い方がプレッシャーも大きいため第1副審担当。シュートがゴールに入ったときには笛を吹かない。誰が見てもわかるときは必要ない。などなど、いろいろ勉強になった。
新聞書評[太字は記名書評(それ以外は短文紹介)]  評価 (黒星3つで満点。白星は0.5) ★★
◆『フィジカル革命』里内猛著、出版芸術社  <その他>
 《1/3読了》著者は川崎フロンターレのフィジカルコーチで、元日本代表や鹿島アントラーズのフィジカルコーチも務めた。ジェフ千葉のレディースチームの監督を一年だけしていたのは意外だった。トレーニングの話は具体例がなくてつまらない。
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