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サッカーとスポーツの部屋


 この部屋は、サッカーとスポーツについて語る部屋です。サッカーはJリーグが始まってから見始めて、ハマッてしまいました。「オフサイドって何」というレベルから、マスコミ報道にけちをつけ、ワールドカップのためにTVを買い替え、スカパー とも契約(2017年〜DAZN)するまでに熱中しています。ささやかに地元チームのサポーターズクラブにも入会し、時々ホームゲームの応援にも行きます。
 2005年からは、マラソン、フィギュアスケートなどについても書き込みします。

New! サッカー短評 (2025.8/9)

川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 2対5 (2025.8/25 U等々力) 第25節

 前半で二人退場となり、セットプレーで追いつかれ、PKを与えて逆転され、最後の2点は余分だったが、攻めた後の相手カウンターを守り切る余力がなかった。
 前半4分に橘田が先制点を決めたのはよかった。しかし15分に新加入のDFウレモヴィッチがVARの末、レッドカード。やむなく伊藤を下げてジェジエウを入れる。23分に際が1枚目のイエロー。24分にそのファールで与えた相手FKをエリソンがオウンゴール(後でキッカー名古の得点に)。飲水タイムの後、29分にエリソンが山本からのパスを相手DFと競りながらも押し込んで勝ち越す。ここまではよかった。しかし36分に相手左CKから相手DF上島のヘディングがまたエリソンに当たって失点(得点者は上島)。前半8分の追加タイムの7分目に際が2枚目のイエローをもらって9人に。これが結果的に致命傷になったと思う。
 後半は、交代なしで開始。26分、橘田がペナルティーエリア内で相手と競ったときボールではなく体を止めて倒し、これもVARの末イエローカードでPK判定。これを1点目をとった名古が決めて逆転される。この判定の際、フロンターレは二人同時交代。エリソンと山本に代えて、新加入のロマニッチと河原を入れる。さらに33分にも脇坂とマルシーニョに代えて大関と家長を入れるが得点できず。気温29.6度、湿度75%。観客22062人。主審は清水さん、VARは福島さん。DAZN解説は林陵平と田邊草民。実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、ウレモヴィッチ、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。ベンチにFWロマニッチ、神田、小林、家長、河原、ジェジエウなど。DFウレモヴィッチ(28)とFWロマニッチ(27)は8/2に、それぞれクロアチアとセルビアから完全移籍で加入。高井と山田が抜けたポジションの補強だろう。
 福岡は3-4-2-1。ワントップに碓井。二列目に名古と紺野。左右のWBに藤本と岩崎。松岡と重見のダブルボランチ。DF安藤、奈良、上島。GK小畑。キャプテンは奈良。FW碓井は6月に富山から加入。ベンチにFWウェリントン、ザヘディ、ベン・カリファなど。
 解説の林によれば、フロンターレのジェジエウは相手左WBの藤本のスピードに対処できていない。まだケガ明けで本調子でないか、試合勘の問題か。エリソンは前半の2失点にからんだが、本人が悪いわけではなく、逆にいい守備位置でボールに触った結果が裏目に出ただけ。交代で入ったロマニッチはポストプレーが得意ということだが、本当に受けて味方に落とすのがうまかった。「エリソン選手のライバルとしていい刺激になると思う」と桑原アナが言っていた。
 この節から、今季のルール変更で「GKのリリースまで8秒」と、主審に判定の説明を求めるのはキャプテンに限られるという「キャプテンオンリー」ルールが適用された。
 勝点38のままで8位に後退。福岡はここ6試合無敗で直近は3分けだったが、この勝利で勝点35として9位に浮上。7/21からの中断期間に、福岡は未消化の浦和戦や3日前の水曜日に天皇杯を鹿島と延長まで戦って敗戦など、不利な条件はあったが、2000年以来のアウェイ等々力での勝利らしい。今日の他2試合は、15位ヴェルディ対18位マリノスが1−0、ヴェルディは12位に、マリノスは18位のまま。三浦文丈新監督に交代した最下位横浜FC対8位浦和は1−2で、浦和が6位になりフロンターレと入れ替わり。
 明日、1位神戸はアウェイで7位町田と、2位鹿島はやはりアウェイで15位FC東京と対戦。

サッカー短評 (2025.7/20)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2025.7/20 パナスタ) 第24節

 せっかく小林が前半9分に先制したのに、前半追加タイムに追いつかれて、後半12分に逆転された。試合全体に押し込まれて、疲れが見えた。水曜日に天皇杯で延長戦まで戦い、PK戦で負けたというのは、ガンバも同じ条件。ただし、ガンバは得点した上の同点で、フロンターレは無得点での引分けだった。気温29.6度、湿度84%。観客31898人。主審は中村太さん、VAR上原さん。DAZN解説はガンバOB橋本。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、佐々木、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップ小林。ベンチにエリソンが戻ってきた。その他、宮城、神田、大関、家長、DF神橋など。7/19、山田がセルティックへ移籍と公表された。これでますます選手層が薄くなり、夏場を乗り切れるのか心配だ。
 ガンバは4-2-3-1。ワントップはヒュメット。トップ下に宇佐美。左右のウイングは倉田とウェルトン。鈴木徳真とネタ・ラヴィのダブルボランチ。DF黒川、中谷、三浦、半田。GK一森。キャプテンは宇佐美。ベンチにファン・アラーノ、イッサム・ジェバリ、唐山、満田など。
 立ち上がりからガンバがボールを握り、受けてはしのぐような展開。しかし、最初のチャンスで小林が今季リーグ戦初得点。
 9分、先制。小林が右の伊藤へパスしてゴール前に走る。伊藤は右サイドをドリブルしてクロス、小林はトラップしてうまくタメを作り、相手GKのタイミングをはずしてシュートを決める。1−0。
 しかし、前半追加タイムの48分、失点。相手FW宇佐美からのループパスを受けた相手右FWウェルトンがクロス、佐々木がクリアしようと足に当てるが、相手MF倉田の前に落ち、流し込まれた。1−1。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。小林に代えてエリソンを入れる。エリソンは後半だけで5本シュートを打ったが、難しい体勢からのものも多く、相手GKに止められたりして得点できず。
 12分、逆転される。相手ボランチ鈴木からのパスを受けた相手右FWウェルトンがドリブル、低いクロスを入れると中央で宇佐美がスルー、背後の相手FWヒュメットがフリーでシュート。1−2。
 26分にはフロンターレが二人同時交代。右足を引きずったマルシーニョに代えて宮城、伊藤に代えて家長を入れる。
 さらに33分にもフロンターレが二人同時交代。珍しくミスパスが目立った河原に代えて橘田、脇坂に代えて大関を入れる。
 36分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、家長がシュートするが、右ポストに当たる。
 ガンバは37分に二人同時交代。さらに44分にも二人同時交代。新しい選手たちで時間を使い、ホームでの初勝利をつかんだ。
 フロンターレは7位に後退。ガンバは10位のまま。
 1位柏と4位鹿島の上位対決は、ホームの鹿島が3−2で勝利、2位に浮上。柏は3位に下降。2位神戸はアウェイで2−1と11位岡山を下して首位浮上。岡山は順位変わらず。3位京都は明日アウェイで12位福岡と対戦。最下位マリノスはホームで3−0と13位名古屋に勝ち、18位に浮上。名古屋は15位に下降。18位だった横浜FCが15位清水に0−2と敗れ19位に、19位だった新潟も5位広島に0−2と負けたため最下位に転落。清水は13位に、広島は4位にそれぞれ浮上。17位湘南が9位セレッソと3−3と引き分けたため、順位は変わらないが、18位マリノスと勝点差3となった。セレッソは9位のまま。

サッカー短評 (2025.7/16)

川崎フロンターレvs.SC相模原 0対0延長0−0PK1-3 (2025.7/16 U等々力) 天皇杯三回戦

 なんとここで負けた。PK負けらしい。テレビ放送なし。気温27.1度、湿度84%。観客8661人。主審は飯田さん。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、ジェジエウ、際。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ小林。
 相模原は、3-3-2-2。15番前田と14番高木のツートップ。二列目に6番徳永と8番大迫塁。左右のWBに7番河野と97番藤沼。アンカーに4番島川。DF33番常田、3番ピトリック、2番加藤。GK46番バウマン。監督はシュタルフ 悠紀 リヒャルト。
 後半開始からフロンターレが一人目の交代。ジェジエウに代えて佐々木を入れる。
 19分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて伊藤、小林に代えて神田を入れる。相模原も二人同時交代。右WB藤沼に代えて24番MF杉本、左WB河野に代えて16番DF高野を入れる。
 24分、相模原が三人目の交代。ボランチ大迫に代えてFWフルタードを入れる。
 36分、相模原が二人同時交代。FW高木に代えて22番FW福井、FW前田に代えて17番MF竹内を入れる。
 38分、フロンターレ四人目の交代。マルシーニョに代えて大関を入れる。
 50分、橘田に代えて河原を入れる。

 延長前半5分、相模原が六人目の交代。二列目MF徳永に代えて11番FW武藤を入れる。
 延長後半10分、フロンターレが六人目の交代。際に代えて土屋を入れる。
 PK戦。フロンターレ側のゴールで相模原先攻。相模原一人目の武藤は成功。フロンターレ一人目の河原は左ポスト(0-1)。相模原二人目のピトリックはGK山口が止める(0-1)。フロンターレ二人目の山本が上にはずす(0-1)。相模原三人目は成功(0-2)。フロンターレ三人目の神田は相手GKに止められる(0-2)。相模原四人目の加藤は上にはずす(0-2)。フロンターレ四人目の大関は成功(1-2)。相模原五人目の高野が右上に決める(1-3)。
 今年も三回戦で敗退。テレビでやるところまで残ってほしい。

サッカー短評 (2025.7/15)

日本vs.韓国 1対0 (2025.7/15 龍仁・韓国) E-1選手権第3節

 韓国は中三日、日本は中二日での対戦。前半8分に、早々と相馬のクロスをジャーメインが押し込んで先制。前半は日本優勢で進んだが、追加点は取れず。後半に入ると、自国で大声援を受ける韓国に次第に押しこまれ、守っている時間が長くなる。終盤、あわや同点かというシュートも打たれたが、GK大迫がファインセーブ。CKも10回あったが、全てしのいだ。1−0のまま勝利し、これでE-1選手権連覇。3連勝で優勝するのは初めてらしい。気温23度、湿度86%。観客18418人。トゥン ヤシン主審はタイの人。フジ地上波の解説は小野伸二と柿谷。実況は中村アナ。
 先発は、GK大迫(広島)。DF古賀、荒木、安藤。稲垣と川辺のダブルボランチ。左右のWBに相馬と望月。シャドーに宮代とジャーメイン。ワントップに垣田。ゲームキャプテンは相馬。GK以外は初戦の香港戦と同じ。
 韓国は日本と同じ3-4-2-1のシステム。ワントップに9番チョ・ミンギュ。左右のシャドーに7番ナ・サンホ(町田)と10番イ・ドンギョン。左右のWBは3番イ・テソクと15番キム・ムンファン。23番ソ・ミヌと6番キム・ジンギュのダブルボランチ。DF4番キム・ジュソン、5番パク・ジンソプ、14番パク・スンウク。GK21番チョ・ヒョヌ。キャプテンはGKチョ。監督はホン・ミョンボ。ベンチには、町田のFWオ・セフンなど。
 前半3分、中盤相手左サイドで韓国のFK。10番イがファーへ蹴るが、古賀がクリア。
 6分、日本の右CKのこぼれを拾って稲垣がミドルシュート、大きく枠の外。
 7分、相手左WBナ・サンホがドリブルで相手左サイドを突破、ペナルティーエリア左からシュートをうたれ、右のポストに当たって助かる。
 8分、先制。相馬が左サイドからクロス、かすかに相手DFに当たったボールをペナルティーエリア右にいたジャーメインがタイレクトで左足シュート、右上に決まる。1−0。ピンチの後のチャンスを一発目に決める。ジャーメインは今大会5点目。
 12分、自陣ペナルティーエリア手前相手右寄りで韓国のFK。10番イが直接ねらうが、壁に当たる。解説の柿谷が「荒木はよくよけずに跳ね返した」と言う。
 19分、安藤が攻め上がり、ペナルティーエリア右からシュート、枠の左。惜しかった。中村アナが「安藤は、香港戦で幻のゴールがあるから決めたいでしょうね」。
 36分、中盤右サイドで日本のFK。相馬が蹴るが、相手DF。
 39分、宮代が相手右DFパクを倒して、相手右サイドで韓国のFK。10番イと6番キムが立ち、イが駆け抜けた後、キムが蹴るが、相馬がクリア。
 42分、韓国の右CK。10番イがファーへ蹴るが、安藤がクリア。
 45分、相手右サイド深い位置でで相馬が相手MFムンをファールで倒したとしてイエローカード。スローリプレーを見るとショルダーチャージに見えるが、足で蹴ったように見えたのか。韓国のFK。
 追加タイム2分。韓国のFKは10番イが蹴るが、ニアでジャーメインがクリア。
 47分、相手右サイドでまた韓国のFK。10番イと6番キムが立ち、イが駆け抜けた後、キムが蹴るが、味方に合わず。
 1−0でハーフタイム。

 後半開始から韓国が一人目の交代。9番FWチョに代えて18番FWイ・ホジェを入れる。
 韓国は立ち上がりから攻勢を強めてくる。2分、韓国の左CK。10番イがショートコーナーを蹴るが、DF陣が防ぐ。
 10分、相手左WBイ・テソクがドリブルからペナルティーエリア左に入ってシュート、なんとか防ぐ。
 13分、韓国の左CK。10番イが蹴るが、荒木がクリア。
 16分、韓国の右CK。16番キムが蹴り、日本がクリア。再度クロスを入れられ、相手18番FWイがヘディングシュート、枠の左。
 19分、韓国が二人目の交代。7番左FWナ・サンホに代えて11番FWムン・ソンミンを入れる。
 20分、日本も二人同時交代。宮代に代えて佐藤龍之介(岡山)、垣田に代えて細谷(柏)を入れる。
 29分、ジャーメインが相手左DFキムを倒して中盤左サイドで韓国のFK。
 ここで韓国が二人同時交代。10番イに代えて19番FWオ・セフン(町田)、6番ボランチのキムに代えて13番MFカン・サンユンを入れる。
 FKのキッカーは不明。16番キムか。ゴール前で混戦になるが、なんとか防ぐ。
 32分、日本が二人同時交代。相馬に代えて植田(鹿島)、川辺に代えて宇野(清水)を入れる。植田が左DFに入り、古賀が左WBへ回る。相馬のキャプテンマークは稲垣に引き継がれる。
 37分、相手左WBイ・テソクからのクロスがゴールへ向かってくるが、GK大迫が片手でクリア。38分、韓国の左CK。イ・テソクが蹴るが、ニアでDFがクリア。続けて韓国の右CK。こちらもイ・テソクが蹴るが、植田が頭でクリア。
 38分、韓国が五人目の交代。4番DFキムに代えて17番MFチョン・スンウォンを入れる。
 39分、相手FW18番イ・ホジェがペナルティーエリア内でボレーシュート、GK大迫がファインセーブ。
 40分、日本も五人目の交代。ジャーメインに代えて原(京都)を入れる。
 42分、日本のカウンター。右WB望月が右サイド深い位置からクロス、細谷がシュートするが、相手DF。
 追加タイム5分。
 49分、望月が相手FW18番イと競り合った後、倒れている。長友がビブスを脱いでピッチサイドを走っている。放送席では「長友が準備しています」「もう五人交代してますよね」「脳震とうだったら、もう一人代えられます」とのやりとりが。望月はいったん治療のためピッチを出る。結局足だったらしく、ピッチに戻る。
 51分、相手MFイ・テソクにイエローカード。
 53分、日本が韓国選手を倒したとして、中盤左サイドで韓国のFK。スローリプレイを見ると、ファールがあったようには見えないが、VARもないし、しかたない。キッカーのイ・テソクが蹴りこみ、相手長身FWイ・ホジェが頭に当てるが、枠の外。
 1−0でタイムアップ。E-1選手権初の連覇。また、韓国との公式戦で3連勝(今回、2022年E-1選手権、2021年親善試合)は史上初とのこと。大会得点王とMVPはジャーメイン。

 ※初選出の14人について、アピールできたかどうか、個人的に〇△×で採点。〇の選手たちはすぐに代表でやっていけると思う。
・GK:早川〇。ピサノ×。
・DF:安藤△。綱島△。
・MF:大関△。宇野△。田中聡△。久保×。
・FW:ジャーメイン〇。垣田△。宮代△。中村△。山田×。原×。
 ※※その他、アピールできたと思う選手は、GK大迫、DF植田、古賀、荒木、MF稲垣、川辺、望月、相馬。長友は別格。

サッカー短評 (2025.7/12)

日本vs.中国 2対0 (2025.7/12 龍仁・韓国) E-1選手権第2節

 香港戦より湿度が低いので、少し楽らしい。日本は先発全員入れ替えて臨む。さすがに攻撃の連携はなかなか合わない。右WBの望月が積極的に攻撃参加。前半11分に細谷が最初のチャンスを確実に決めて先制。これで有利に試合を運べるはずが、相手FWとGKが1対1になるピンチも、GK早川が落ち着いて防ぎ、何とか1−0で後半へ。さすがに追加点が必要だということか、FWジャーメインとボランチ稲垣という信頼できる人材が送りこまれる。すると後半18分、何度も攻撃参加していた望月が自らゴールを決め、追加点。中国は一気に三人代えて攻勢を強めるが、日本も相馬、大関、中村と、香港戦で結果を出した選手を次々入れて3点目をねらう姿勢を打ち出す。結局2−0で勝利。気温27度、湿度67%。観客1661人。シバコーン プードム主審はタイの人。フジ地上波の解説は小野伸二と槙野。実況は酒主アナ。
 先発は、GK早川(鹿島)。DF長友(FC東京)、植田(鹿島)、綱島(ヴェルディ)。田中聡(広島)と宇野(清水)のダブルボランチ。左右のWBは俵積田(FC東京)と望月(町田)。二列目に原大智(京都)と佐藤龍之介(岡山)。ワントップに細谷(柏)。キャプテンは長友。GK早川とDF綱島、MF田中、MF宇野、FW原は初キャップ。これでGK大迫以外全員が出場。38歳の長友はカタールW杯以来2年半ぶりの出場。
 中国は、3-4-2-1。ワントップに9番ジャン。二列目シャドーに15番ワン・ユードンと10番ウェイ。左右のWBに24番ワン・シーチンと16番バ・ドゥン。6番ファンと14番ガオのダブルボランチ。DF5番ジュー、4番ジャン、2番リウ。GK1番イェン。キャプテンは9番ジャン。デヤン ジュルジェヴィッチ監督はセルビアの人。前イバンコビッチ監督がアジア最終予選敗退で退任した後、U20中国代表監督から臨時に昇格したとのこと。
 前半2分、相手左サイドを左FWワン・ユードンが突破してクロス、植田が頭でクリア。
 5分、日本の右CK。この試合のセットプレーのキッカーは佐藤。ニアに蹴るが、相手DF。ややキックミスか。
 7分、望月が右サイドから上げたクロスがクリアされて日本の右CK。佐藤がファーへ蹴り、綱島がダイビングヘッドでねらうが、枠の左。これもややキックミスに見えた。
 11分、先制。ボランチ田中聡からの縦パスを受けた細谷が相手DFを背負いながら、うまくトラップして反転しながらシュート、左下に決める。1−0。
 13分、CKのこぼれを田中聡がクロス、セットプレーでゴール前に上がっていた植田がヘディングシュート、枠の外。しかし、シュートで終えて戻る時間を作る。
 17分、最大のピンチ。植田がボランチにつけようとしたパスが弱くなり、相手FWジャンがカット、そのままゴール前に持ち出してGK早川と1対1に。ジャンのシュートはGK早川がはじき、こぼれを拾った相手右FWウェイのシュートは枠の右で助かる。
 18分、ボランチ宇野がミドルシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 20分、日本の右CK。佐藤が蹴り、原がヘディングシュートするが、ヒットせず。
 中国は、日本のダブルボランチをマークすることにしたのか、田中聡に対するファールが増え、宇野の名前は画面に出てこない。
 日本は、6月の最終予選でデビューした左WB俵積田と長友の、左サイドFC東京コンビを生かせていない。槙野が「俵積田が攻めあがるところへ原が左へ流れて、重なっている」というようなことを指摘。右サイドは佐藤が中へ入るので、望月が上がる余地ができている。
 28分、俵積田が左サイド深い位置からクロス、ファーで細谷がヘディングシュートをたたきつけるが、惜しくも枠の外。
 29分、飲水タイム。
 33分、細谷が倒されて中盤右サイドで日本のFK。佐藤が蹴るが、相手DF。これもややキックが短すぎて相手DFを越えられなかった。JリーグのボールとAFC公式球がどこか違うのか。
 35分、佐藤がペナルティーエリア手前からシュート、やや力んだのか枠の上。得点すれば、まだ最年少記録になるらしい。18歳で万能型と、実況席ではもてはやすが、数字で残る結果は出ていない。小野伸二の18歳のときと比べるとどうか、などと酒主アナがふるが、タイプが違うし、状況も違うので比べようがない感じ。
 「E1選手権からフル代表に定着した選手」として、2015年の遠藤航、2019年の小川航基、田中碧などの一覧表が時々表示され、そのたびにアナウンサーが「E1は代表への登竜門」と同じセリフを繰り返すのがうっとうしい。
 42分、俵積田が左サイド深い位置からクロス、ファーへ走りこんだ望月がヘディングシュート、相手GKが捕る。
 44分、ボランチ田中聡からのスルーパスをペナルティーエリア左で受けた佐藤がシュート、相手GK。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。原に代えてジャーメイン(広島)、田中聡に代えて稲垣(名古屋)を入れる。中国も一人目の交代。24番左WBワン・シーチンに代えて23番MFシエを入れる。
 4分、日本の右CK。佐藤が蹴り、ジャーメインが触るが、シュートにならず、枠の左。
 7分、相手DFからのフィードを受けた相手左FWワン・ユードンが望月をかわしてペナルティーエリア左から鋭いシュート、GK早川がはじく。
 10分、右サイド下がり目の位置でボールを持ったジャーメインが左の俵積田へサイドチェンジ、俵積田は高速ドリブルでペナルティーエリア左へ入って折り返すが、相手DF。実況席の小野が、ジャーメインが持った瞬間、「逆サイド」とつぶやき、その通りに展開。こういう目利きを期待して解説に呼ばれていると思うが、なかなかすばやく言語化されない。
 14分、宇野からの縦パスに走りこんだのは稲垣。ペナルティーエリア内でシュートするがヒットせず、相手GK。
 16分、相手FWジャンが左へ展開、最後は右WBバドゥンがシュートするが枠の外。
 後半も、攻撃がやや活性化するも有効な枠内シュートが出ないため、ベンチは計算できる相馬を呼んでいる。
 19分、追加点。左サイドを俵積田がドリブル、内へ切り込んで右へパス、稲垣はさらに右の望月へ。望月はペナルティーエリア右から自らシュート、相手DFに当たって右隅に決まる。2−0。
 19分、日本が三人目の交代。俵積田に代えて相馬(町田)を入れる。
 22分、中国が三人同時交代。10番右FWウェイに代えて21番FWタオ、9番FWジャンに代えて20番FWワン・ジーミン、6番ボランチのファンに代えて8番MFシューを入れる。
 24分、稲垣がまたミドルシュートをうつが、枠の上。
 24分、日本が四人目の交代。佐藤龍之介に代えて大関(川崎)を入れる。小野が「大関選手がボールを持つとどんなプレーをするかワクワクする」と言う。
 30分、飲水タイム。
 32分、中国が五人目の交代。15番左FWワン・ユードンに代えて11番セルジーニョを入れる。
 33分、相馬が囲まれてこぼれたボールを大関が拾って前方へパス、細谷が受けてペナルティーアークからシュート、相手GK。
 ベンチでDF安藤が準備を始める。放送席では、槙野が「望月が手を傷めているようだ」「交代が必要か確認している」と言う。
 37分、宇野からのパスを受けたジャーメインが右サイドを突破してペナルティーエリア右からシュート、相手DF。
 39分、日本の右CKのこぼれを相馬が拾って内へ切り込んでシュートするが、惜しくもバーに当たる。
 43分、相手MFシューが対面の宇野をかわしてドリブル、ペナルティーエリア手前からシュートするが、GK早川が正面で捕る。ここで交代が入るかと思ったが、まだ入れず。
 45分、日本が五人目の交代。細谷に代えて中村草太(広島)を入れる。結局、望月のケガは大丈夫らしい。
 追加タイムは4分。47分、中村が起点となって攻撃し、最後はジャーメインがヘディングシュート、ヒットせず相手DF。
 48分、大関がドリブルで持ち上がるが、味方がついてこない。ペナルティーエリア左からシュートするが、枠のだいぶ右。もう少しシュート練習しよう。
 2−0でタイムアップ。
 2連勝同士で韓国との最終戦を迎える。

サッカー短評 (2025.7/8)

日本vs.香港 6対1 (2025.7/8 龍仁・韓国) E-1選手権第1節

 初めはいかにも即席チームで連携が悪かったが、4分に左サイド相馬からのクロスをジャーメインが押し込むと、10分にも得点を決めた。ミドルシュートが得意なボランチ稲垣が20分に得点し、22分、26分にもジャーメインが決めて、試合をワンサイドにしてしまった。まるで、シュートを打ちさえすれば得点できる感じ。ところが後半、互いに選手交代して始めると、香港も日本に慣れたらしく、パスをつなげるようになり、14分、相手左CKから失点。セットプレーの守備が甘い。この後は、かなり互角になってしまい、18分に大関と佐藤を投入してテコ入れ。大関のチャンスメイクはよかったが、シュートが決まらない。45分に右CKから安藤がヘディングシュートを決めたがオフェンスファールで認められず。解説陣は「どこがファールなのか」と言っていた。追加タイムにやっと、後半開始に入った中村草太がドリブルからシュートを決めて追加点で締めた。山田も後半初めから投入されたが、活躍できなかった。残念。気温28度、湿度86%。前半途中から雨も降ってきた。観客687人。主審トリク ムニル アルカティリさんはインドネシアの人。副審はインドネシアとラオス、第4審判はベトナムの人。VARはなし。フジ地上波の解説は小野伸二と柿谷。
 先発は、GKピサノ(名古屋)。DF古賀(柏)、荒木(広島)、192cmの安藤(福岡)。川辺(広島)と稲垣(名古屋)のダブルボランチ。左右のWBに相馬(町田)と久保藤次郎(柏)。左右のシャドーは宮代(神戸)とジャーメイン(広島)。ワントップに垣田(柏)。ゲームキャプテンは相馬(チームキャプテンは長友らしい)。初代表は、ピサノ、安藤、久保、宮代、ジャーメイン、垣田。ジャーメインは30歳での初代表で、戦後最年長記録という。稲垣は前回のE-1選手権以来の2キャップ目。ベンチにフロンターレの山田新、大関も(いずれも初召集)。なお、当初呼ばれた川崎颯太(京都)と西村(町田)は辞退。川崎は海外移籍準備のため、西村は脳震とうのため。追加で田中聡と原大智が招集された。
 香港も、3-4-2-1。9番オアのワントップ。シャドーに23番スンと7番ジュニーニョ。左右のWBは17番陳晋一と21番ユエ。8番ガンと6番タンのダブルボランチ。DF12番フェルナンド、4番ジョーンズ、3番ジャービック。GK1番イェ。キャプテンはGKイェ。ブラジルやヨーロッパからの帰化選手も6人(?)いるらしい。ウェストウッド監督はイングランドの人。2024年8月に就任とのこと。

 前半4分、さっそく先制。左サイド深い位置で左WB相馬が相手右WBユエをかわしてクロス、ペナルティーエリア中央のジャーメインが胸トラップから左足シュートを決める。1−0。
 10分、追加点。また左WB相馬の左サイド深い位置からのクロスを、走りこんだジャーメインがヘディングシュート、2−0。こんなにあっさり決まっていいのか。
 17分、中盤相手左寄りで香港のFK。相手MFタンが蹴り、相手左FWスンが頭に当てるが、枠の右。
 20分、追加点。川辺が相手ボールホルダーにプレス、こぼれを宮代が拾ってパス、走りこんだ稲垣が得意のミドルシュートを打ち込み、3−0。
 22分、全員でパスをつないで攻め込み、DF古賀からの縦パスを川辺と垣田がワンタッチヒールでつなぎ、最後はジャーメインがミドルシュート、左ネットに決まり、ハットトリック。4−0。
 26分、追加点。ジャーメインが止まらない。左WB相馬からのサイドチェンジのパスを受けた右WB久保がペナルティーエリア右から相手DF足の間から低いクロス、これをジャーメインが押し込み、4点目。5−0。代表デビュー戦で4得点は95年ぶりとのこと(1930年の若林竹雄って誰だ)。
 27分、飲水タイム。
 30分、香港が一人目の交代。8番ボランチのガンに代えて、20番FWマイケル・ウデブルゾールを入れる。マイケルはガッチリした大型選手。トップに入ったようなので、おそらくポジション変更があったと思われる。
 35分、香港の右CK。ショートコーナーを蹴ってくるが、川辺と宮代が寄せてクロスを入れさせない。
 37分、GKピサノが相手クロスを捕ろうとして落とし、香港の左CK。先ほどから雨が降ってきたので、無理に捕らなくてもよかったのでは。
 38分、相手CKをペナルティーエリア中央で相手FWマイケルが相馬に競り勝ってヘディングシュート、枠の外。その前にオフサイドだったと判定。
 44分、右WB久保のドリブルを相手左WB陳がカットして日本の右CK。相馬がショートコーナーを蹴り、久保とのパス交換からクロス、シュートに至らず。
 追加タイム2分。46分、また日本の右CK。相馬が蹴り、長身DF荒木がヘディングシュート、ヒットせず、相手GK。
 47分、安藤が相手左WB陳を倒して、香港のFK。キックはGKピサノがはじく。
 5−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。垣田に代えて山田新(川崎)、ジャーメインに代えて中村草太(広島)を入れる。解説の柿谷は「垣田は得点こそなかったが、前線でよく効いていた」。山田と中村も初キャップ。香港も二人目の交代。12番左CBフェルナンドに代えて10番MFウォンを入れる。おそらく陳がDFラインに回り、ウォンは二列目に入ったと思われる。
 後半1分、早くも左サイド相馬からクロスが入るが、山田はシュートできない。山田と宮代はフロンターレのアカデミー同期だが、プロで連携したことはないので孤立している。
 5分、宮代からの縦パスに走りこんだ中村がペナルティーエリア手前でシュート、相手DF。
 8分、日本の左CK。相馬がショートコーナーでパス交換からニアへクロス、相手DF。
 14分、香港のFK。ペナルティーエリア内にキックが入るが、安藤がクリア。
 14分、失点。続いて香港の左CK。相手MFタンが蹴り、ファーで相手長身FWオアが荒木をはずしてヘディングシュートを決める。5−1。うーん。香港は、前半のことを忘れて、本来の動きを取り戻してきたようだ。日本は暑さと攻め疲れなのか停滞気味。
 18分、日本が二人同時交代。川辺に代えて大関(川崎)、久保に代えて佐藤龍之介(岡山)を入れる。大関は初キャップ。そのまま川辺のいた左ボランチに入ったか。
 20分、日本の右CK。相馬が蹴り、荒木がシュートするが、ヒットせず、枠の上。
 22分、香港が二人同時交代。9番FWオアに代えて11番FWラウ・カキウ、7番右FWジュニーニョに代えて15番FWアワルを入れる。
 22分、宮代がこぼれを拾ってドリブル、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 28分、大関が絶妙なループパスを縦に入れる。走りこんだ中村がシュート、相手GKが正面で捕る。30分にも大関からループで縦パスが入り、山田が走りこむがシュートできず。
 31分、飲水タイム。
 32分、日本が五人目の交代。宮代に代えて192cmの長身DF望月ヘンリー(町田)を入れる。望月は初キャップ。右SBに入り、4バックに変更したようだ。
 34分、香港のカウンター。相手FWラウが安藤をかわして走りこみ、ペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュート、右ポストに当たって助かる。
 35分、香港が五人目の交代。6番ボランチのタンに代えて13番FWペレイラを入れる。
 36分、佐藤が相手選手を倒して、中盤で香港のFK。キックに走りこんだ相手左FWスンがヘディングシュート、望月が寄せて、枠の外。
 38分、望月からのパスを受けた大関がペナルティーエリア手前右からミドルシュート、相手GK。
 40分、中盤相手右寄りで香港のFK。10番MFウォンが蹴るが、荒木がクリア。
 41分、右から望月、佐藤、中村とつないでクロス、こぼれを大関が拾って深い位置から折り返して山田がねらうがシュートできず。
 42分、山田が相手DFジョーンズに倒され、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。相馬が直接ねらうが、枠の外。
 44分、相馬からのクロスを相手DFがクリアして日本の右CK。相馬が蹴り、安藤がヘディングシュートを決めたかに見えたが、オフェンスファールの判定。解説陣はリプレイを見て、「どこがファールなのか」と言い合う。実況アナが「この試合はVARが入っていません」と言う。
 追加タイム3分。49分、後半やっと追加点。中村が低い位置からドリブル、個人技で相手をかわしてペナルティーエリアに入って左足シュート、6−1。
 6−1でタイムアップ。
 前日の大会開幕戦で、韓国が中国を3−0で下している。韓国は、7/11に2−0で香港も破り、2連勝。日本は、7/12に中国と対戦する。

サッカー短評 (2025.7/5)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 2対1 (2025.7/5 U等々力) 第23節

 高井はこの試合の後、海外へ(まだ正式に公表されていないが、プレミアリーグのトテナムらしい)。勝って送り出したい。昼間の暑さの残る中の試合は、前半25分、先に失点。相手CBからのロングフィードで三浦と入れ替わった松村からのクロスをフリーでレオ・セアラに流し込まれた。しかし、前半追加タイムのCKから伊藤が決めて追いついて後半へ。伊藤の負傷で後半開始から出たマルシーニョが13分、追加点。これを全員で守って逃げ切った。夜7時なのに気温30度、湿度69%。観客は今季最大の23675人。主審は荒木さん、VARは川俣さん。DAZN解説は水沼さん、実況は西澤アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングは伊東と家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウ、佐々木、橘田、マルシーニョなど。山田と大関はE1選手権の日本代表に初選出。
 鹿島は4-4-2。レオ・セアラと鈴木優磨のツートップ。左右のWBに溝口と松村。舩橋と知念のダブルボランチ。DF小川、キム・テヒョン、植田、小池。GK早川。キャプテンは植田。左SB小川は、夏の移籍でシントトロイデンから加入。GK早川はE1選手権の日本代表に初選出。植田も呼ばれた。ベンチにチャヴリッチ、田川、柴崎、三竿など。
 4分、相手左SB小川が攻めあがってゴール前へクロスを入れられるが、誰にも合わずに通過して助かる。
 6分、右サイドから攻め込んでサイドチェンジ、左サイド伊藤がクロス、走りこんだ脇坂がシュート、枠の上。
 8分、山本のロングスルーパスに走りこんだ伊藤が深い位置からゴール前に低く鋭いクロス、誰にも合わずに通過。惜しかった。
 10分、GK山口からのパスを浮けた高井が河原に向けたパスを相手FW鈴木優磨にカットされ、すかさずシュートされたが、わずかに枠の右で助かる。プレミアでこんなパスミスをしたら、即失点してしまうのでは。
 13分、家長がペナルティーエリア右からシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを拾った脇坂からのパスを受けた家長が折り返し、走りこんだ河原がヘディングシュート、枠の上。
 15分、相手右WB松村がドリブルで攻めあがってシュート、枠の右。
 18分、家長からのサイドチェンジのパスを浮けた伊藤がスルーパス、走りこんだ三浦がライン際から折り返すが、バーに当たる。
 19分、相手ボランチ舩橋からのループパスを相手FWレオ・セアラがヘディングシュート、高井が防ぐ。これで与えた相手右CKを小川がショートコーナーを蹴り、混戦になるが、最後は丸山がクリア。
 21分にも、鹿島の左CK。こちら側も小川が蹴るが、家長がクリア。
 22分、飲水タイム。
 25分、失点。相手DFキムが右前方へ大きくフィードを送り、走りこんだ相手右WB松村が三浦との競争に勝ち、ペナルティーエリア右からゴール前に鋭いクロス、走りこんだ相手FWレオ・セアラに流し込まれた。0−1。
 29分、ボールカットされ、また相手FWレオ・セアラにペナルティーエリアすぐ手前からシュートされたが、枠の上。
 30分、鹿島のクリアボールを拾った高井からのパスを受けた山田が振り向きざまにシュート、相手GKが捕る。
 32分、相手GKのロングパスに走りこんだ相手FWレオ・セアラが相手右サイドから折り返し、相手FW鈴木がシュート、高井が防ぐ。
 36分、相手右WB松村がペナルティーエリア右からシュート、丸山が防ぐ。さらに相手右サイドから知念がクロス、ペナルティーエリア中央で相手左SB小川がシュート、バーに当たる。落ちてきたところを山本がクリア。
 38分、右サイドから際が攻めあがってクロス、山田がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、相手GK。解説の水沼さんが「山田は会心のヘディングだったんじゃないですか」。でも決まらない。39分、伊藤が左サイドから中へドリブルしてペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。
 42分、相手FW鈴木がレイトチャージでイエローカード。
 44分、左サイドから攻め込み、山本が折り返し、山田がポストプレー、脇坂がシュートするが、相手GK正面。「インステップとかでもっと強く蹴ってもよかった」と水沼さん。ねらったので弱くなったか。コースが正直すぎたか。
 45分、右サイド際からのクロスを河原がミドルシュート、相手DF。
 追加タイム3分。47分、伊藤が左サイドからクロスを入れた後に相手選手に足首を蹴られて倒れる。鹿島のファールで左サイドでフロンターレのFK。伊藤は痛そうに立ち上がりペナルティーエリアの方へ行くが走れない。FKは山本が蹴るが、相手DF。
 49分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、相手DFクリアのこぼれをファーにいた伊藤がシュート、相手DF二人をかすめてゴールイン。オフサイドポジションにいた山田が関与したかどうかVARチェックがあったが、ゴールは認められ、1−1。
 同点としてハーフタイム。

 後半開始からフロンターレは二人同時交代。足を傷めた伊藤に代えてマルシーニョ、丸山に代えてジェジエウを入れる。ジェジエウは右CBに入り、高井が左CBへ回る。
 6分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 7分、鹿島のカウンター。中盤で相手MF松村にフリーでボールが渡り、ジェジエウが独走を止めようと手で倒し、主審はレッドカード。交代したばかりで10人になるかも、ということでベンチの長谷部監督は急きょ佐々木を呼んだが、VARのチェックの結果、松村がオフサイドでカードは取り消し。命拾い。ジェジエウは試合勘がまだ戻っていないのか。
 10分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドからクロス、相手DF。
 13分、追加点。鹿島がゴール前からパスをつなぎ始めたところへマルシーニョがすばやくプレス、相手のパスミスを誘って山本が拾う。山本は右へ展開し、家長がダイレクトでシュートのようなクロス、ファーら走りこんだマルシーニョが押し込んだ。オフサイドになると思ったが、VARのチェックで得点が認められ、2−1と逆転。
 18分、鹿島のカウンター。ロングボールを相手FW鈴木に入れ、攻めあがった小川へ。相手左サイドから小川がクロス、相手FWレオ・セアラがヘディングシュート、GK山口が捕る。
 21分、フロンターレの左CK。いったんは相手DFにクリアされ、もう一度左CK。山本がファーへ蹴り、中央で高井やジェジエウが相手をひきつけ、マルシーニョがフリーでヘディングシュートするが枠の上。
 22分、ここで飲水タイム。
 23分、鹿島が三人同時交代。右WB松村に代えて濃野、左WB溝口に代えてチャヴリッチ、知念に代えて樋口を入れる。
 26分、相手ボールをカットしてフロンターレのカウンター。脇坂が右サイドからループシュートをうつが、相手GK。
 31分、高井からのパスを受けた山本が左サイドからクロス、相手DF。
 31分、鹿島が四人目の交代。レオ・セアラに代えて長身FW田川を入れる。
 32分、三浦が右へサイドチェンジ、パスをつないで山本が右からクロス、マルシーニョが走りこむが相手DF。
 33分、鹿島が五人目の交代。ボランチ舩橋に代えて柴崎を入れる。これでダブルボランチは二人とも入替え。
 34分、フロンターレも三人目の交代。足がつったかもしれない山本に代えて橘田を入れる。
 34分、こぼれを拾って最後は河原がミドルシュート、枠の上。
 35分、スローインしようとしていた家長にイエローカード。遅延行為らしい。そんなに時間をかけていたか。主審も頭が熱いのでは。
 37分、ジェジエウがファールで相手を止め、イエローカード。これで与えた鹿島のFKを樋口が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 39分、フロンターレが四人目の交代。三浦に代えて佐々木を入れる。
 40分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手FW田川がクリア。こぼれをジェジエウがヘディングシュート、決まるかと思ったが相手GKが片手でクリアしてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア、こぼれを際がミドルシュート、枠の右。
 43分、鹿島のカウンター。ロングボールが相手FWチャヴリッチに入るが、オフサイドの判定。
 追加タイム6分。フロンターレは時間を使う。さいごの交代として宮城を準備。第四審が交代ボードを掲げているが、主審は気がつかない。鹿島の選手たちは、それをいいことに試合を進める。解説の水沼さんは「交代が出ているのに始めてしまいましたね。家長は自分が交代とわかって一回すわりましたが、主審が認めないのでまた立ちました。第四審判がマイクで伝えればいいことだと思いますが」と言う。
 47分、鹿島のカウンター。ロングボールが相手右サイド深くに入り、相手FW田川が受け、折り返しのクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。やれやれ。
 48分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて宮城を入れる。
 50分、右サイド深い位置でパスをつなぎ、最後は山田がサイドライン上でボールの上に四つんばいの姿勢でキープ。相手選手が二人来たがファールをもらってマイボールに。
 52分、鹿島のカウンター。相手左サイドからFW鈴木がクロス、佐々木がクリア。さらに相手右サイドから樋口がクロス、ペナルティーエリア中央で相手FW鈴木がヘディングシュート、左ポスト横のゴールラインに落ちたが、GK山口が押さえてゴールラインを割らず。
 2−1でタイムアップ。首位だった鹿島は3連敗で4位に下降。フロンターレは勝点38として、鹿島とは勝点3差になったが6位のまま。
 試合後に、高井の海外移籍を祝福するセレモニーがあった。本人のアカデミージュニア時代からの映像が流れ、挨拶も。
 2位だった柏が1−0で16位FC東京に勝ち、1位に浮上。FC東京は16位のまま。7/3に未消化試合で5位広島に勝利して3位になった神戸も4−0で17位湘南を破り、2位浮上。湘南は17位のまま。4位だった京都も19位新潟を2−1で下して3位に浮上。新潟は19位のまま。5位広島もアウェイで10位岡山に勝ち、5位キープ。岡山は11位に後退。最下位マリノスはアウェイで18位横浜FCとのダービーに1−0で勝ち、順位は変わらないが勝点18として新潟と並んだ。この他、大阪ダービーもあり、アウェイの12位ガンバが1−0で9位セレッソに勝ち10位に浮上。セレッソは9位のまま。なお、クラブW杯のため試合のない浦和は、現在暫定8位。

※7/8、高井が「トッテナム・ホットスパー(イングランド)に完全移籍」と正式に発表された。また7/13には、セサル・アイダルも海外移籍を前提としてチーム離脱した、と発表された。CBが足りないのでは。

サッカー短評 (2025.6/29)

東京ヴェルディvs.川崎フロンターレ 1対0 (2025.6/29 味スタ) 第22節

 せっかく上位と差を詰めるチャンスだったのに、1点がとれなくて、連敗中の16位ヴェルディに負けた。気温29.3度、湿度66%。観客22326人。主審は小屋さん、VARは上田さん。DAZN解説は松木さん、水沼さん(どうしてフロンターレに関係ない人がピックアップマッチなのに割り当てられているのか)。実況は野村アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大島と橘田のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下は脇坂。ワントップ神田。ベンチにジェジエウ、際、山本、大関、家長、山田など。
 ヴェルディは3-4-2-1。ワントップに新井。二列目に斎藤と福田。左右のWBに深澤と翁長。森田と平川のダブルボランチ。DF谷口栄斗、綱島、宮原。GKマテウス。キャプテンは森田。ベンチに染野、食野など。
 前日の試合で、首位・鹿島がなんとホームなのに13位の岡山に1−2で負けた。岡山は10位に。2位柏が12位清水に2−0で勝ったので、勝点41で並んだ。清水は14位に。3位だった広島はホームで1−2と14位名古屋に敗れたので、5位に後退。名古屋は13位に。逆に5位だった京都が11位ガンバを3−1と破ったので3位に浮上。ガンバは12位に。4位神戸は10位福岡と0−0で引分け、4位のまま。福岡は11位に。最下位マリノスは16位湘南と神奈川対決して1−1と痛み分け。湘南は17位に。

サッカー短評 (2025.6/25)

川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 3対1 (2025.6/25 U等々力) 第15節

 ACLE遠征で日程変更した15節で、新潟とは今季初対戦。18位新潟は、前節、アウェイで福岡に負けた後、監督を解任し、入江コーチを新監督にした初戦で、勝てば降格圏脱出できるらしい。フロンターレも前節ホームで逆転負けしているので、ここでホーム連敗はありえない。試合は、前半12分、脇坂の直接FKで先制。さらにCKからの流れで神田がリーグ戦初得点。後半、やや押され気味になったが、途中から出てきた大関が追加タイムに伊藤からのクロスを押し込み3点目。しかし、8分も追加タイムがあり、1失点したのはいただけない。勝点35として暫定5位に浮上。気温28.1度、湿度82%。前後半とも飲水タイムあり。観客20905人。主審は川俣さん。VARは上原直人さん。DAZN解説は元FC東京の大田宏介。実況は小松アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、高井、ジェジエウ、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップには、リーグ戦初先発の神田。三浦は前節、体調不良だったらしい。ケガでなくてよかった。ベンチに際も戻ってきた。その他、山田、家長、橘田など。脇坂がJ1通算200試合出場達成。小林も出れば400試合目という。
 新潟は4-4-2。小野裕二と高木善朗のツートップ。左右のWBに谷口とダニーロ・ゴメス。星と新井のダブルボランチ。DF堀米、稲村、元フロンターレの舞行龍ジェームズ、藤原。GK田代。キャプテンは稲村。入江監督は初采配。ベンチにDFゲリア、MF長谷川元希など。
 前半4分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。山本と三浦が立ち、山本が直接ねらうが、落ち切らず。
 6分、新潟の右CK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。さらに相手MF谷口にペナルティーエリア左からシュートされるが、GK山口。
 12分、先制。ペナルティーエリア手前左中央寄りでフロンターレのFK。今度はボールサイドに脇坂と三浦が立つ。脇坂が直接ねらい、バーのすぐ下をかすめて決まる。1−0。みんなで、先日生まれた脇坂の第2子を祝って揺りかごダンス。
 実況アナが試合前に「この2チームの対戦は、先制したチームの勝率が悪い」と言っていた。
 23分、河原が右サイドからクロス、受けたマルシーニョがペナルティーエリア中央からシュート、枠の上。
 25分、新潟のカウンター。相手MF星にミドルシュートをうたれるが、GK山口。さらに相手MF谷口にシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。27分、相手右CK。高木が蹴るが、神田がクリア。
 28分、ジェジエウが右サイドから持ち上がってクロス、受けた神田がシュートするが、枠の左。
 28分、飲水タイム。
 30分、相手左SB堀米が攻めあがって大きくクロス、相手FW小野がペナルティーエリア右から体をひねって鋭いシュート、左ポストに当たって助かる。
 35分、追加点。左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴り、中央で高井が跳び、ファーに走りこんだジェジエウが頭で折り返し、ニアポスト付近にいた神田が頭で押し込んだ。2−0。
 37分、相手右WBのゴメスが対面の三浦をかわしてスルーパス、ペナルティーエリア内の星が受けて折り返すが、山本が戻って来て防ぐ。
 40分、フロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれをつないで最後はジェジエウがシュート、相手DF。
 43分、相手MF星がペナルティーエリア内の相手FW小野とパス交換からシュート、河原が防ぐ。
 追加タイム3分。2−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 8分、相手右サイドでからのクロスをジェジエウクリア、さらに左サイドからのクロスをGK山口が捕る。10分、相手右WBゴメスを三浦がファールで止めて、新潟のFK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 11分、フロンターレのカウンター。伊藤が左サイドに来ていて、マルシーニョとパス交換、最後は神田がシュート、こぼれを伊藤がシュート。神田がオフサイドだった。
 12分、相手サイドから攻め込まれ、最後は相手FW小野が角度のないところからシュート、枠の上。
 18分、相手DF稲村が鋭いミドルシュート、GK山口が防ぐ。さらにこぼれを拾われ、攻められるが防いで、新潟の右CK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 解説の大田と実況アナが相手DF稲村を「DFだけでなくMFもできるし、シュートも打てる」とほめる。
 19分、フロンターレのカウンター。こぼれを伊藤が拾って相手選手をかわしてマルシーニョへパス。マルシーニョも相手選手をかわしながらドリブルで前進、ペナルティーエリアまでいくが、シュートする前に二人に挟まれる。
 20分、相手右WBゴメスがクロスを上げるが、高井がクリア。さらにゴメスがクロスを入れてくるが、ジェジエウがクリア。
 21分、新潟が三人同時交代。FW高木に代えてMF奥村、FW小野に代えてMF長谷川、ボランチ新井に代えてMF秋山を入れる。長谷川は二列目に入り、谷口と奥村のツートップか。
 22分、入ったばかりの相手MF秋山にシュートをうたれるが、枠の右。
 23分、フロンターレが二人同時交代。神田に代えて小林、マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 24分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 26分、宮城からのクロスを小林がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、相手GK正面。
 27分、相手左サイドから攻め込まれ、入ったばかりの相手FW奥村がミドルシュート、GK山口がかろうじて触ってポストに当たる。29分、相手MF長谷川からのパスをペナルティーエリアで受けた相手右WBゴメスがシュート、戻った山本が防ぐ。
 29分、飲水タイム。
 34分、フロンターレが二人同時交代。足がつったジェジエウに代えて丸山、河原に代えて橘田を入れる。
 35分、相手右サイドから右SB藤原に攻め込まれるが、さっそく橘田が防ぐ。
 40分、新潟が二人同時交代。右WBゴメスに代えてFW太田修介、左WB谷口に代えてFW矢村を入れる。「これで新潟は前線の選手を全員かえました」と解説の大田。
 41分、相手左サイド攻め込まれ、こぼれを入ったばかりの相手FW太田にシュートされるが、GK山口が防ぐ。危なかった。これで与えた相手右CKを相手MF長谷川が蹴るが、三浦がクリア。
 43分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて大関を入れる。キャプテンマークは丸山に渡したか。
 44分、パスをつながれ、最後は相手MF長谷川にシュートされるが、枠の外。
 45分、大関のボールカットからフロンターレのカウンター。伊藤からのスルーパスに大関が走りこむが合わず。
 追加タイム8分。こんなに暑いのに、そんなに取るのか。
 46分、追加点。山本が右前方へ展開、受けた伊藤が持ち上がってクロス、走りこんだ大関がシュートを打ち込む。3−0。やれやれ。
 50分、失点。相手GK田代のロングフィードに走りこんだ相手FW奥村がペナルティーエリア右からシュート、3−1。やや長めにVARの確認が行われるが、オフサイドなしで認められる。またもや試合の締め方が悪い。
 53分、ペナルティーエリア手前から大関がシュート、枠の右。
 55分、相手右サイドで新潟のFK。秋山が蹴るが、宮城がクリア。
 3−1でタイムアップ。勝点35として暫定5位に浮上。二筏18位のまま。
 もう1試合、やはりACLE遠征で未消化試合のマリノス対17位FC東京は、0−3でFC東京が勝った。ヘッドコーチから昇格した大島監督2戦目は惨敗。FC東京は16位に浮上。
 すぐまた週末に22節が開催される。フロンターレはアウェイで15位ヴェルディと対戦。

サッカー短評 (2025.6/21)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 1対2 (2025.6/21 U等々力) 第21節

 前半6分、せっかく脇坂が先制したのに、4分後にすぐ相手ロングスローの流れから宮代に横ざまのバイシクルシュートを決められ、同点で後半へ。後半もたちあがりから神戸のハイプレスとロングボールに苦しめられ、しのぐ一方で打開できずにいると、7分に宮代に2点目を決められた。ここまで恩返ししなくていいのに。21分に家長と山本に代えて伊藤と大島を入れてから、少しリズムを取り戻したが、得点に至らず。さらに30分、脇坂とマルシーニョに代えて大関と宮城を入れたが、違いを見せられず。最後41分、山田に代えて小林を入れ、小林は宮城のクロスから惜しいシュートを打ち、こ相手GKがはじいたところに大関がつめたが、打てず。押し返すことはできたが、神戸に守り切られて8位に落ちた。神戸は勝点36として3位に浮上。気温27.4度、湿度75%。観客23103人は今季最高らしい。主審はポーランドからの交換で来日中のクジュマさん、VARは高崎さん。DAZN解説は福田さん、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、橘田。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウ、アイダル、大島、大関、伊藤、宮城など。三浦はベンチ外。
 神戸は4-1-2-3。中央に佐々木、左右のシャドーに広瀬とパトリッキ。二列目に元フロンターレの宮代と井手口。アンカーに扇原。DFマリノスから移籍してきたばかりの永戸、トゥーレル、山川、酒井高徳。GK前川。ベンチに元フロンターレのGK新井、DF岩波、MF汰木、クリスマン、FWエリキなど。
 なんと今節は首位鹿島が9位町田に1−2で負けた。鹿島は勝点41のまま、町田は勝点31としたが、順位はともに変わらず。2位柏と3位京都は3−3で痛み分け。柏は勝点38で2位キープ、京都は勝点35で4位に後退。5位広島は明日アウェイで19位横浜FCと対戦。フロンターレのすぐ下8位だったセレッソはホームで14位ヴェルディに2−1で勝ち、勝点33として7位に浮上。ヴェルディは15位に下降。最下位マリノスはホームなのに13位岡山に0−1で敗れた。岡山は勝点27として12位に浮上。

サッカー短評 (2025.6/14)

横浜FCvs.川崎フロンターレ 0対1 (2025.6/14 ニッパツ) 第20節

 ここから後半戦。激しい雨の中の試合。前半は押し込んだが、シュート2本。スコアレスで折り返し。後半は立ち上がりから攻め込まれる展開をしのいだ13分、相手ボールをカットした山本がドリブルで持ち上がってそのままシュート、これが決まって決勝点に。ゴールへのパスのようだった。勝点32として6位浮上。気温22.1度、湿度83%。観客11188人。主審は上田さん、VARは清水さん。DAZN解説は林陵平、ゲスト解説に両チームOBの瀬古樹(ストークシティ・英2)。実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と大島のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップは山田。三浦と大島はケガ明け。ベンチに車屋、橘田、大関、河原、宮城など。ケガのエリソン、際などベンチ外(※6/7に、瀬川が柏に完全移籍することが発表された)。
 横浜FCは3-4-2-1。ルキアンのワントップ。二列目に駒井と鈴木武蔵。左右のWBに新保と山根永遠。山田康太とユーリ・ララのダブルボランチ。DFは元フロンターレの福森、ンドカ、山崎。GK市川。キャプテンは駒井。ベンチに小川慶治朗、櫻川ソロモンなど。
 5/14に等々力で対戦したばかり。そのときは先制されてから山本のFKで追いつき、家長のシュートのバー跳ね返りを相手DFのオウンゴールで勝ち越したという内容。
 8分、相手右サイドから鈴木武蔵がボールを受けて、クロスを入れるが、GK山口が防ぐ。
 10分、三浦が左サイドを攻めあがってクロス、山田に入るが、落としたボールは味方に出ない。
 右サイドから伊藤や佐々木がクロスを入れるが、山田に合わないか、相手DFにクリアされてしまう。GK山口やDFからのフィードは雨のために大きくはずんだり、風で流れたりもある。
 12分、山本が右へ配球、受けた佐々木がドリブルで持ち上がってそのままミドルシュート、枠の左。
 15分、左サイドからパスを浮けた大島がドリブルでペナルティーエリアに入って倒されるが、ノーファールの判定。雨の日に大島が倒れるとヒヤヒヤする。
 20分、マルシーニョを倒した相手MF山根にイエローカード。下田アナが「山根永遠のお父さん、山根巌さんは元フロンターレの選手だった」と言うので、びっくり。
 29分、山本からの縦パスを左へ流れて受けた山田が、ドリブルで内側へ進んで強引にシュート、枠の左。かなり難しい体勢からのシュートだったが、解説の林陵平は「気持ちはわかります」。下田アナが「リーグ戦では最近得点できていないが、三日前の天皇杯では2得点とったので、きっかけになりますね」。
 32分、中盤相手左サイドで横浜FCのFK。福森がニアへ蹴り、相手MF山根とマルシーニョが競り、ボールは枠の上。ゴールキックの判定になったが、ゴール裏からのカメラのリプレーでは、マルシーニョのクリアに見えた。解説陣も「フロンターレのクリアでしたね」。このへんから、横浜FCに攻め込まれる場面も増える。
 解説の林陵平が「フロンターレの中盤の3人を見ているとワクワクする」と言う。大島、山本、脇坂の3人はみんなボールが持てて、創造的なプレーが得意だからというが、「今日は脇坂にボールが入らない」と下田アナ。
 43分、相手FWルキアンが頭で落としたパスを、相手右サイドから走りこんだ山根がシュート、大島がスライディングで止めて、丸山がクリア。
 45分、中盤相手右サイド寄りで横浜FCのFK。福森が蹴るが、オフェンスファール。
 追加タイム2分。47分、山本からのロングパスに走りこんだマルシーニョがドリブル、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、横浜FCに立ち上がりから攻勢をかけられ、相手右サイドへのサイドチェンジから最後は駒井にシュートされるが、バーに当たって助かる。
 6分、ボールを失い、相手右FWの鈴木武蔵にシュートされるが、高井が防いで、相手左CK。福森がファーへ蹴り、相手長身DFンドカが頭で落とし、またも駒井が走りこんでシュート、高井が防ぐ。
 8分、パスカットされて横浜FCのカウンター。最後は相手FWルキアンにシュートされるが、枠の左。ここでも大島が相手に寄せていた。
 11分、相手左サイドから相手MF新保にクロスを入れられ、ゴール前で混戦になるが、三浦がクリア。12分、鈴木武蔵にボールが渡り、ドリブルからミドルシュートされるが、枠の右。
 13分、先制。GK山口のフィードを相手DFがクリアしたボールをセンターサークル付近で拾った山本が、そのままドリブルで前進し、左にマルシーニョ、右に山田などがいたが、そのままシュートし、右下に決める。1−0。
 試合後のインタビューで「FW陣が相手DFをひきつけてくれて道が開いたので、そのままうった」と言う。ゴールパフォーマンスは敬礼ではなく、韓国のグループエスパの猫ポーズだったらしい。今季これで3点目だが、キャリアハイとのこと。
 ここまで攻め込まれていたが、先制したので、フロンターレにやや余裕が出て来た。解説の瀬古が「横浜FCは、なかなか得点できていないが、先制した試合では、全員がどのように試合を運べばいいか意思統一されていた」と言う。
 14分、右サイドから伊藤がシュート、相手GK。
 16分、フロンターレが一人目の交代。大島に代えて河原を入れる。直後にフロンターレの左CK。山本が蹴るが、オフェンスファール。
 19分、後方の伊藤からのパスをペナルティーエリア右で山田がダイレクトでシュート、枠の左。
 21分、横浜FCが二人同時交代。FWルキアンに代えてFW櫻川、駒井に代えて室井を入れる。フロンターレも二人同時交代。山田に代えて小林、伊藤に代えて家長を入れる。山田も伊藤も追加点が取れずにやや悔しそうに見える。小林は追加点、家長は試合のクローズに向けた働きを期待しているのだろう。
 24分、山本がボールカットして左サイドから折り返し、家長がダイレクトでシュートするが、利き足でない右だったせいか、枠の外。
 27分、中盤相手左サイド寄りで横浜FCのFK。福森が蹴るが、高井がクリア。
 28分、横浜FCが三人目の交代。山根に代えて遠藤を入れる。
 30分、フロンターレも四人目の交代。山本に代えて橘田を入れる。いよいよ長谷部監督は、1点で逃げ切る体勢に入ったか。
 直後に相手右サイドから入ったばかりの相手右WB遠藤に攻め込まれ、クロスを入れられるが、GK山口が捕る。
 32分、相手右サイドからの遠藤のドリブルを三浦がクリアして横浜FCの右CK。これを福森が蹴り、室井がペナルティーエリア中央からシュート、バーに当たって助かる。
 35分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手長身FW櫻川がクリア。
 37分、横浜FCは二人同時交代。左WB新保に代えて村田、山崎に代えて鈴木準を入れる。
 43分、横浜FCのカウンター。ボールカットされて相手左サイドからクロス、高井がクリア。
 44分、相手右CK。福森が蹴り、長身FW櫻川が頭に当てるが、ゴールラインを割る。
 追加タイム4分。横浜FCの攻撃を全員で守る。
 1−0でタイムアップ。勝点32として暫定6位に浮上(15節新潟戦が未消化)(翌日の試合で6位だった神戸が勝ったため、また7位に)。横浜FCは19位に後退。
 首位鹿島は、4位広島との上位対決で先制されるが最後に同点に持ち込み、勝点41として首位キープ。広島は勝点33としたが5位に。3位柏はアウェイで12位ヴェルディを3−0と下して勝点37として2位浮上。ヴェルディは14位に下降。2位京都はこの20節を浦和と4/16に終えているので勝点34のままで3位に下降。クラブW杯のため渡米中の浦和も勝点34のままで4位に下降。6位神戸は14位名古屋に2−1で6位キープ。名古屋は15位に下降。最下位マリノスは、アウェイで19位新潟に0−1で負けて脱出できず。ついに再び監督解任。新潟は18位に浮上。

サッカー短評 (2025.6/12)

川崎フロンターレvs.福島ユナイテッド 4対3 (2025.6/11 U等々力) 天皇杯二回戦

 寺田監督率いるJ3のチームに苦戦したようだ。前半9分に先制され、29分に山田で追いつき、後半6分に山田で逆転。さらに19分脇坂、39分小林と加点したのに、終了間際に2失点。気温21.9度、湿度76%。観客7942人。主審は山下良美さん。VARはなし。テレビ放送はなく、有料配信はあるが、ライブだけなので見られない。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF三浦、車屋、アイダル、田邊。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップに山田。ゲームキャプテンは不明。後半開始から山内に代えて脇坂を入れる。18分にマルシーニョに代えて伊藤、26分に山田に代えて小林、家長に代えてケガ明けの宮城、41分に三浦に代えて高卒新人の野田を入れる。
 福島は、4-1-2-3。40番樋口を中央、左右に10番森、9番清水の3トップ。二列目に6番上畑と30番狩野。7番針谷のアンカー。DF23番安在、25番當麻、17番藤谷、28番鈴。GK1番上田。フロンターレからレンタルしている松長根はベンチ外。
 なんとか次の三回戦へ。7/16(水)開催。U等々力で、磐田に2−1で勝ったJ3の相模原と対戦。

サッカー短評 (2025.6/10)

日本vs.インドネシア 6対0 (2025.6/10 吹田) アジア最終予選グループC第10節

 立ち上がりからボールを握って、前半15分には鎌田が先制。さらに2点追加して前半のうちにほぼ試合を決めた。後半も森下や町野が得点し、最後には交代で出た細谷も得点。DFも一回は危ない場面もあったが、オーストラリア戦の反省を生かし、全員で切り替え速く対応して無失点でしめくくった。新戦力としての鈴木淳之介、三戸はいい出来だった。続けて先発の佐野海舟も解説陣に好評。インドネシアは4位を確定していて、プレーオフ(アジア4次予選。最終予選各組の3位と4位が3カ国ずつ対戦し、1位2ヵ国がW杯出場、各2位は5次予選へ進む)からの本大会出場をめざす。気温23.7度、湿度90%。雨。観客33661人。主審キム・ジョンヒョクさん、VARキム・ウースンさんはおそらく韓国の人。DAZN解説は、水沼さん、佐藤寿人、ゲストにガンバ大阪の宇佐美。実況は野村アナ。
 先発は、GK大迫(広島)。DFに初召集の鈴木淳之介(湘南)、瀬古(グラスホッパー・瑞)、高井(川崎)。左右のWBは初先発の三戸(スパルタ・蘭)と森下(レギア・ポー)。佐野海舟(マインツ・独)と遠藤航(リバプール・英)のダブルボランチ。二列目のシャドーに鎌田と(クリスタルパレス・英)と久保(レアルソシエダ・西)。ワントップは町野(キール・独)。遠藤が出ているが、ゲームキャプテンに久保。ベンチに、最年少出場記録を更新できる18歳の佐藤龍之介(岡山)、藤田(シントトロイデン・ベル)、佐野航大(NEC・蘭)、細谷(柏)など。なお、DF町田、渡辺、初召集のMF熊坂(柏)はケガで離脱。
 インドネシアは、3-4-2-1。ワントップに10番ロメニー。二列目のシャドーに6番プトラと13番ヤンス・サユリ。左右のWBに21番ジェームスと4番ディクス。14番ペルペシーと19番ハイエのダブルボランチ。DF23番ハブナー、3番イゼス、2番ヒルハース。GK12番アウテロ。キャプテンは3番イゼス。DF登録の選手が6人いるらしい。23番ハブナーは元セレッソの選手。監督パトリック・クライファートは元オランダ代表で前歴代最多得点記録を持つFW。2025年1月にインドネシア代表監督に就任。
 4分、久保が相手DF複数に囲まれながらドリブルの緩急でかわしてペナルティーエリア左へパスを通す。攻めあがった左WB三戸が受けてクロスを入れるが、相手DF。
 6分、インドネシアが前線のFWロメニーへロングフィード、相手右サイドで受けたロメニーがマークについた瀬古をかわすが、戻ってきた三戸がボールカット。
 8分、森下、久保、佐野海とつなぐが相手DFがクリアして日本の右CK。久保が蹴るが、味方に合わず。
 11分、遠藤からのパスを浮けた左DFの鈴木淳がペナルティーエリア左まで攻めあがってクロス、町のがヘディングシュートするが枠の上。
 15分、先制。鎌田が左サイド奥へスルーパス、走りこんだ三戸が受けてクロス、再び鎌田がゴール前に飛び込んでヘディングシュート、相手GKの手をはじいて決まる。1−0。このとき、ペナルティーエリア内に5人日本選手がいた。ニアに町野、ペナルティーアーク近くに久保、その右前方に佐野、ファーに森下。
 19分、追加点。日本の左CK。久保がショートコーナーで鎌田とのパス交換からペナルティーエリアへドリブルで切り込み、そのままニアへシュート、相手GKがはじくが、町野が拾ってパス、受けた久保が聞き足でない右足でシュート、2−0。VARのチェックでだいぶ時間がかかったが、認められる。
 25分、相手右WBディクスがすわりこむ。メディカルが入るが、結局ピッチを出る。解説陣が「三戸の対応ですごく足を使ったからではないか」。27分、インドネシアが一人目の交代。4番ディクスに代えて8番FWヤコブ・サユリを入れる。「13番ヤンス・サユリと双子の兄弟です」と野村アナ。「日本も兄弟で同時出場があるかもしれませんね」。
 34分、インドネシアが相手右サイドへロングボールを送り、入ったばかりのヤコブ・サユリが走りこむが、三戸が追いついて、頭でGK大迫へ。解説の誰かが「あれが頭か足かでGKには大違いなんです」と言う。
 36分、日本の右CK。久保が蹴り、瀬古と相手DFヤコブ・サユリが競り合って頭同士がぶつかり、二人とも倒れる。瀬古はすぐ立ち上がるが、ヤコブ・サユリは担架でピッチを出る。インドネシアは、入れたばかりの選手がケガではなかなかつらい。
 41分、鎌田が倒されて中盤左サイドで日本のFK。インドネシアのキャプテンのイゼスは、早く交代選手を入れてくれとベンチに要求しているが、このセットプレーには間に合わない。FKは久保が蹴り、鈴木淳が折り返そうとするが、ボルはゴールラインを割る。
 42分、インドネシアが二人目の交代。8番FWヤコブ・サユリに代えて7番MFフェルディナンを入れる。
 44分、久保からのパスを浮けた町野が前方へ蹴り、走りこんだ久保がボレーシュート、ヒットせず枠の左。
 追加タイム6分。51分、また追加点。久保からのスルーパスを浮けた鎌田がペナルティーエリア内でドリブル、相手DFを複数かわして、ループシュートを落ち着いて流し込む。3−0。

 後半開始から日本が一人目の交代。鎌田に代えて中村敬斗(ランス・仏)を入れる。中村が左WBに入り、三戸がインサイドの左シャドーに回る。インドネシアも三人目の交代。6番左シャドーのプトラに代えて15番FWカンブアヤを入れる。
 7分、左サイドで日本のスローイン。三戸が受けて内側へドリブルしてからミドルシュート、枠の外。
 10分、追加点。左サイドから攻め込み、中村が左から中へ入り、ドリブルから左へ展開。流れていた町野が受けてペナルティーエリア左からクロス、ファーへ走りこんだ森下がシュート、4−0。解説の佐藤寿人が「ストライカーはここでパスしちゃだめです」と言う。森下は代表初ゴール。
 13分、また追加点。佐野海からの縦パスを町野がポストプレー、落としを受けた久保がループパス、町野が落ち着いて流し込んで5−0。
 14分、インドネシアが二人同時交代。左WB21番ジェームスに代えて20番DFパティナマ、ボランチ14番ペルペシーに代えて18番FWリリパリーを入れる。やや遅きに失したか。これで五人の交代枠を使い切った。
 16分、日本が二人目の交代。三戸に代えて佐野航大(NEC・蘭)を入れる。そのまま左のシャドーに入る。これで「2006年の佐藤寿人・勇人以来19年ぶりの兄弟同時出場」と野村アナ。
 21分、右サイドからのパスを浮けた佐野海がドリブルで前進、ペナルティーエリア右に入ってシュート、枠の上。
 24分、日本が二人同時交代。久保に代えて18歳の佐藤龍之介(岡山)、森下に代えて細谷(柏)を入れる。細谷と町野のツートップになったようだ。佐藤は最年少代表出場の記録更新。位置は右MFか。久保はキャプテンマークを遠藤に渡す。
 30分、佐藤からのクロスを町野がペナルティーエリア左角からシュート、惜しくも枠の右。
 33分、日本が五人目の交代。町野に代えて俵積田を入れる。俵積田は左MFか。細谷と中村のツートップ、佐野兄弟でシャドーらしい。
 35分、また追加点。俵積田が左サイド深い位置から折り返し、中村がシュート、いったんは相手DFにクリアされるが、こぼれを細谷が落ち着いて押し込み、6−0。
 38分、相手右シャドーのヤンス・サユリがすわりこむ。インドネシアの右サイドの選手たちは、三戸や中村、俵積田といった速い日本選手に対応していて足に過負荷がかかっているようだ。インドネシアは既に交代枠を使い切っていて、もしプレーできないと10人で残り時間を戦うことに。いったんピッチを出るが、戻る。
 追加時間3分。
 46分、日本の右CK。佐野航大が蹴り、ファーで瀬古が折り返し、鈴木淳がシュートを試みるが至らず。
 6−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2025.6/5)

オーストラリアvs.日本 1対0 (2025.6/5 パース) アジア最終予選グループC第9節

 最終予選初黒星。圧倒的に支配しながら、1点が遠くて負けた。現在グループC2位オーストラリアは、最終節にアウェイで、勝点3差の3位サウジアラビアと対戦するので、この試合でぜひとも勝利したいはず。従って、初めから激しく攻撃してくると日本側は予想していたが、前半は失点しないことを優先したようで、想定外に攻撃に出てこず、がっちり守りを固めてきた。日本もただの消化試合にしないため、森保監督は初召集の選手を7人呼び、思い切って若手にチャンスを与える先発で臨んだ。前半は、やはり連携不足が明らかで、解説の中村憲剛が言う「目をそろえる作業に費やした」。その中でも初代表の両ウイング、俵積田と平河は何回か突破やシュートを試みた。後半、久保や中村敬斗、町野など攻撃の活性化を図る交代を送りこんだが、シュートを枠に飛ばせず(シュート14本うち枠内1本)。逆に後半45分に相手右サイドをえぐられ、ゴールライン際から大きく折り返したボールを、走りこんだ相手左WBベヒッチに決められた。オーストラリアは対日本戦16年ぶりの勝利。気温17度、湿度70%。観客57226人。主審はオマーンのアルハトミさん、VARムハンマド タキさんはシンガポールの人。DAZN解説は小野伸二と中村憲剛、実況は桑原アナ。現地リポートは佐藤寿人。前日まで3日間雨で、寒いらしい。
 先発は、GK谷(町田)。DF町田(サンジロワーズ・ベル)、渡辺剛(ヘント・ベル)、関根(Sランス・仏)。佐野海舟(マインツ・独)と藤田(シントトロイデン・ベル)のダブルボランチ。左右のウイングは俵積田(FC東京)と平河悠(ブリストル・英2)。二列目に鎌田(クリスタルパレス・英)と鈴木唯人(ブレンビー・デンマーク)。ワントップに大橋(ブラックバーン・英2)。ゲームキャプテンは鎌田。ベンチにGK鈴木彩艶(パルマ・伊)、高井(川崎)、遠藤航(リバプール・英)、久保(レアルソシエダ・西)、三戸(スパルタ・蘭)など。
 オーストラリアは、3-4-2-1の同じシステム。ワントップは11番ボレロ。二列目に8番メトカーフと6番ボイル。左右のWBに16番ベヒッチと3番ミラー。17番ティーゲと13番オニールのダブルボランチ。DFは21番バージェス、2番デゲネフ、23番チルカーティ。GK1番ライアン。ゲームキャプテンはGKライアン。オーストラリアはレギュラー3人がケガで不在らしい。ポポビッチ監督は、1997〜2001年DFとしてサンフレッチェ広島に所属。2024年9月〜オーストラリア代表監督就任。
 オーストラリアは、前線からのプレスはしかけてこず、日本に攻めさせてミスパスやこぼれを拾ってカウンターでよしとしているようだ。
 日本は、二列目の鎌田が少し引いた位置から左WBの俵積田を押し出しているが、初代表の俵積田はボールが足に付かないようで、クロスを蹴り損ねたり、直接ゴールラインを割ったりして相手DFの脅威になっていない。7分、こぼれを拾った鎌田がシュート、相手DF。
 18分、今度は逆の右サイドから平河がクロスを入れるが、相手DF。ワントップの大橋にまだ全然ボールが入っていない。町田や関根も最終ラインから前線へフィードを送っているが、大きすぎたり、相手DFにクリアされたりで効果的でない。
 23分、日本の右CK。鈴木唯人が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って、鈴木唯人がペナルティーエリア右からクロス、これも相手DF。
 28分、町田からのパスを浮けた鈴木唯人がドリブルで前進。左サイドの俵積田や大橋にパスするかと思えば、ペナルティーエリアに入ったところで自らシュート、枠の外。
 33分、相手サイド浅い位置でオーストラリアのFK。ボイルが蹴るが、関根がクリア。続く相手右CK。ボランチのティーゲが蹴り、ニアで相手MFメトカーフが頭に当てるが、大きく枠の外へ。
 34分、相手ボランチのオニールがドリブルでペナルティーエリア左に入るが、藤田がマークしてゴールラインの外へ押し出す。
 36分、日本の左CK。こちら側も鈴木唯人。ショートコーナーを蹴り、リターンを受けてクロスを上げ、ファーで長身DF町田が競るが、シュートできず。
 37分、こぼれを拾った平河がペナルティーエリア手前右から鋭いシュートを打つが枠の左。
 43分、俵積田からのパスを浮けた鎌田がペナルティーエリア左で相手DF二人をかわしてシュートするが、相手GKがはじく。これで得た日本の左CKを鈴木が蹴るが、相手DF。こぼれを平河がミドルシュート、枠内に飛んだが相手GK。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。左ストッパー町田に代えて瀬古歩夢(グラスホッパー・瑞)を入れる。オーストラリアも二人同時交代。ボランチの17番ティーゲに代えて19番MFヤズベク、二列目の6番ボイルに代えて14番MFマクグリーを入れる。
 3分、ミスでピンチを招く。関根からのバックパスを受けたGK谷のキックが相手選手に渡り、相手FWボレロがペナルティーエリア左から低いクロス、走りこんだマクグリーに渡る前に渡辺がクリア。こぼれを相手左WBベヒッチにミドルシュートされるも枠の外で助かる。
 日本は、鈴木唯人や鎌田が前戦へスルーパスを送るが、タイミングが合わなかったり、相手DFに防がれたりでシュートできない。
 16分、藤田からのスルーパスが走りこんだ大橋に通り、ペナルティーエリア右からニアへシュート、枠の外。
 19分、日本が二人同時交代。俵積田に代えて中村敬斗(ランス・仏)、ボランチ佐野海舟に代えて久保(レアルソシエダ・西)を入れる。中村はそのまま左WBに入り、久保は左シャドーに入ったようだ。鎌田が一列下がってボランチに回る。
 21分、平河からのパスを浮けた久保が相手DFをかわしながらペナルティーエリア右奥からクロス、味方に合わず。
 23分、オーストラリアが二人同時交代。11番FWボレロに代えて15番FWデューク(町田)、3番右WBミラーに代えて22番ゲリアを入れる。
 24分、CB渡辺が足を傷めてすわりこむ。担架が入ってピッチを出る。25分、日本が二人同時交代。FW大橋に代えてFW町野(キール・独)、DF渡邉に代えてDF高井(川崎)を入れる。
 29分、日本の右CK。久保が蹴るが相手DF。こぼれを中村がシュート、相手DF。
 33分、相手FKからペナルティーエリアにクロスを上げられるが、最後はGK谷が捕る。
 34分、中村のドリブルがクリアされて日本の左CK。鈴木唯人がショートコーナーで久保へパス。久保からパスを浮けた鎌田が鈴木へつなぎ、鈴木はゴールライン際から折り返すが味方に合わず。
 35分、こぼれを拾った久保がドリブルで相手をかわしてペナルティーエリア中央からシュート、惜しくも枠の右。
 35分、オーストラリアが五人目の交代。8番左シャドーのメトカーフに代えて10番FWアルザニを入れる。
 37分、左DF瀬古が中村とパス交換して攻めあがって、深い位置から低いクロス、ペナルティーエリア内の鈴木がシュート、枠の上。決めてほしい。
 43分、中盤右寄りで日本のFK。久保と鈴木唯人が立ち、鈴木が蹴り、瀬古が合わせようとするが、ボールはゴールラインを割る。
 45分、失点。相手右サイドからのスローインを受けた相手右WBゲリアが攻め上がり、相手右シャドーのマクグリーへつなぐ。マクグリーは対面の瀬古に対応されながらもペナルティーエリア右ゴールライン際から低いクロスを折り返し、これを走りこんできた相手左WBベヒッチがシュート、右上に決まる。0−1。久保が防ごうと後ろから飛び込んだが間に合わず。ベヒッチのマークが甘かった。
 追加タイム3分。47分、瀬古と相手左WBゲリアが競り合いで頭同士をぶつけて二人とも倒れる。メディカルが入るが、二人とも立ち上がって復帰する。これ以上DFが負傷しても、もう両チームとも五人代えてしまった後だし、大過なくてよかった。
 しかし、再開後はオーストラリアにボールキープされてタイムアップ。0−1で敗戦。
 日本は勝点20のままでグループ1位。オーストラリアは、勝点16として2位キープ。
 翌日の試合で、3位サウジアラビアもアウェイでバーレーンを2−0と下して、勝点13とし、勝点3差で最終節にホームでオーストラリアと対戦。ただ、オーストラリアは得失点差8でサウジは0なので、かなりオーストラリアが優位なのは間違いない。

サッカー短評 (2025.5/31)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 1対2 (2025.5/31 Eピース) 第19節

 久々に勝った。アウェイで、前半は試合をかなり支配していたが無得点。後半、押されている中、少ないチャンスを生かしてマルシーニョが先制点。広島が攻撃的な選手交代でさらに圧力をかけてきて、ついに41分、失点して同点に。しかし追加タイムのCKから逆転勝ちで7位キープ。3位広島は5連勝していたがストップ、3位キープ。気温22.0度、湿度26%。観客25909人。主審は交流プログラムでドイツから来日しているペーターセンさん。VARは木村さん。DAZN解説は、広島OBの森崎浩二。実況は江本アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップに山田。前々節にエリソンがケガしたが、今節では際がハムストリングを傷めて交代。心配だ。ベンチにアイダル、田邊、橘田、大関、山内、神田など。
 広島は3-4-2-1。ワントップにジェルマン。左右のシャドーに加藤とジャーメイン。左右のWBに新井と中野。川辺と東峻希のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、塩谷。GK大迫。キャプテンは佐々木翔。スキッベ監督は4年目。ベンチに、今季浦和から移籍のFW前田直樹、札幌から移籍のMF菅、ケガから復帰戦のマルコス・ジュニオールなど。
 4分、広島にパスをつながれ、相手右サイドからクロスを入れられ、さらに左サイドからもクロスを入れられるが、合わず。
 9分、マルシーニョからの折り返しを山本がミドルシュート、相手GK。
 10分、中盤でボールをカットされ、最後は相手右シャドーのジャーメインにシュートされるが、GK山口。
 11分、家長の折り返しを相手DF塩谷にクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 12分、相手右サイドから右WB中野がクロス、河原がクリアしたこぼれを相手ボランチの東がミドルシュート、GK山口。
 20分、相手ボールをカットして河原がマルシーニョへ縦パス、マルシーニョが左サイドからクロス、相手DF。マルシーニョへのパスは、相手右ストッパー塩谷と相手右WB新井で警戒されている。
 22分、広島の右CK。左WBの新井が蹴るが、家長がクリア。こぼれをつながれ、相手左サイドからクロス、GK山口が捕る。
 24分、相手左シャドーの加藤のクロスを際がクリアして広島の左CK。こちら側は東が蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれを拾われ、相手DF塩谷がロングシュート、ひやっとしたが枠の左。
 28分、高井が少し持ち上がって、縦パスをペナルティーエリアの山田に通す。山田はなんとか前を向こうとするが、相手DF荒木につかまれていてシュートできず。今日は山田にほとんどパスが通っていないか、苦しいボールで落としを拾われるかで、チャンスが作れていない。今季はだいぶ研究されたのかマークが厳しくなり、苦しんでいる。
 28分、左サイドから攻め込み、佐々木がクロス、ファーの家長がうまく合わせてシュート、相手GKがはじく。こぼれにマルシーニョか誰かがつめるがシュートできず。解説の森崎が「家長は決まったと思ったでしょうね。GK大迫のファインセーブ」。
 30分、マルシーニョが左サイド深い位置からシュート、左ポストに当たる(さらに相手DFにあたったのか? 画面が切り替わってわからず)。
 31分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF塩谷がクリア。こぼれを拾って家長がクロス、相手DF。
 34分、左サイドから攻め込み、最後はマルシーニョが利き足でない右でシュート、相手DF塩谷。
 35分、家長が右からクロス、相手DF佐々木翔。こぼれをさらに河原がクロス、これも相手DF。こちらサイドは家長と佐々木翔の対人が強い同士の攻防が見もの。
 41分、中盤相手左サイドで広島のFK。東が蹴るが、佐々木がクリア。こぼれを拾われ、相手MF中野が相手右サイドをドリブルしてくるが佐々木が対応。
 44分、山本が前線へロングループパスを送る。マルシーニョが走りこみ、シュートするが枠の右。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から広島が二人同時交代。FWジェルマンに代えてFW中村草太、左WB新井に代えて菅を入れる。
 広島は後半立ち上がりから攻勢を強め、フロンターレは受け身に回る。気がつくと、左右のSB佐々木と際が位置を交換している。
 1分、入ったばかりの相手FW中村がペナルティーエリア右からシュート、丸山が防ぐ。2分、さらに相手右スローインをペナルティーエリア右で受けた相手左シャドーの加藤が意表をつくタイミングでシュート、GK山口が捕る。
 5分、相手ボールをカットした山本からパスをつなぎ、家長からのクロスを山田がシュート、相手DF。
 5分、先制。さらにこぼれを際が右からクロス、中央で山田がジャンプするが届かず、相手GKが飛び出して触るが、こぼれをマルシーニョがヘディングシュート、見事に決まって1−0。広島の攻撃を受けていた時間帯だったので、流れを断ち切れた。
 8分、佐々木からのパスを浮けた山田がミドルシュート、相手DFに当たって、相手GKが捕る。
 12分、ボールカットされ、相手右サイドからFW中村が折り返し、相手FWジャーメインがヒールショット、GK山口。
 13分、相手ボールをカットして右サイドから攻めあがった際がミドルシュート、相手DF。
 15分、広島が三人目の交代。左シャドーの加藤に代えて前田を入れる。
 15分、山田が下りてきて相手ボールをカットしてスルーパス、走りこんだマルシーニョがペナルティーエリア内で触り、こぼれを脇坂がシュートするが大きく枠の上。解説の森崎が「得点の絶好機でしたね」。
 18分、後半から入った相手左WB菅がドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、GK山口。
 19分、フロンターレが一人目の交代。山田に代えて小林を入れる。
 21分、際が右足のもも裏を押さえている。フロンターレが二人目の交代。際に代えて田邊を入れる。
 23分、相手FWジャーメインに相手左サイドを突破され、ペナルティーエリア内の中村にパスが入るが、合わずに助かる。さらに中村からのパスを浮けた相手FW前田がペナルティーエリア右からシュート、GK山口が捕る。
 25分、広島の右CK。菅が蹴り、相手長身DF荒木がヘディングシュート、枠の左で助かる。
 26分、相手ロングボールを受けた相手FW前田が右サイドからドリブルでペナルティーエリアに入ってシュートするが、河原が防ぐ。28分、さらに相手サイドから菅がクロス、こぼれを前田がシュート、GK山口が捕る。
 30分、家長が相手DFに倒されるが、なぜか家長のシュミレーションとされてイエローカード(後で確認したら異議のC3だった)。家長はびっくりして怒っていた。ドイツの主審は、家長が少しくらい押されても倒れない選手なのは知らないらしい。この試合、少々のコンタクトやファールはずっと流してきたが、異議や審判を欺こうとする行為には厳しいようだ。
 31分、右SB佐々木からのパスを受けた家長がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 31分、広島が四人目の交代。ボランチの東に代えてマルコス・ジュニオールを入れる。実況アナが「キャンプでケガをして、これが復帰戦」と言う。
 33分、相手DF佐々木翔が攻めあがって左からクロス、相手FWジャーメインがフリーでシュート、枠の右で助かる。
 34分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて瀬川、脇坂に代えて大関、山本に代えて橘田を入れる。脇坂はキャプテンマークを丸山に引き継ぐ。
 35分、広島のカウンター。相手MFマルコスがペナルティーエリア右からシュート、高井がクリアして広島の右CK。菅が蹴るが、DF陣がクリア、こぼれを再度入れられるがGK山口が捕る。
 37分、相手右サイド深い位置から相手FW前田がクロスをねらうが、田邊が対応して入れさせず。解説の森崎が「前田の左足を封じていた」。カバーに入っていた丸山が田邊をほめていたようだった。
 38分、広島が五人目の交代。右WB中野に代えて越道を入れる。
 40分、瀬川が入ったばかりの越道の突破をファールで止めてイエローカード。相手右サイドで広島のFK。菅が蹴るが高井がクリア。こぼれをつながれ、相手右サイドから前田がクロス、相手FWジャーメインがペナルティーエリア中央でシュート、小林が防ぐ。
 41分、失点。大関が前方へ送ったパスが相手に渡り、相手左サイド中村からのクロスを攻撃参加していた相手長身DF荒木が走りこんでシュート、DF陣は足が止まっていて決められる。1−1。大関はいったん相手の攻撃を切るために大きく外へ蹴り出すべきだったのでは。そうすれば相手DF陣はいったん戻ったはず。
 追いついた勢いでホームチーム広島が攻め込んでくるが、なんとか同点のまま耐えてほしい。
 43分、相手ボランチの川辺からのパスを浮けた相手MF越道がペナルティーエリア右からシュート、枠の右。
 44分、中盤でフロンターレのFK。河原が左サイド前方へ蹴り、上がっていた丸山が頭で折り返すが、相手DF。
 追加タイム4分。46分、逆転。フロンターレの左CK。大関がファーへ蹴り、高井が頭で触り、相手GKも飛び出して触るが、こぼれを佐々木がシュート、誰かに当たったがゴールイン。2−1。
 48分、広島の左CK。菅が蹴るが、瀬川がクリア。こぼれを拾われ、つながれるが、全員で守る。
 49分、相手FW前田が競り合いの際のプレーについての主審への異議でイエローカード。
 2−1でタイムアップ。勝点29としたが、7位のまま。3位だった広島は4位に後退。
 首位鹿島はアウェイで11位ガンバを1−0で下し、勝点40と首位キープ。ガンバも11位のまま。2位柏はホームで6位神戸に1−3で敗れ、3位に後退。神戸は6位のまま。4位だった京都がホームで3−0と17位FC東京に勝利し、2位浮上。FC東京は18位に下降。最下位マリノスはアウェイで10位町田に3−0で勝ち、今季初の連勝。勝点14としたが最下位のまま。町田も10位キープ。19位新潟は16位名古屋にアウェイで0−3と完敗、19位のまま。名古屋は14位に浮上。

サッカー短評 (2025.5/25)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 2対2 (2025.5/25 U等々力) 第18節

 またしても引分け。ただし、今回はもう少しで負けそうなところを盛り返して追いつくことができた。前半から得点を積極的にねらう方針で、なんとか32分に山本の右CKをニアで佐々木が触ってファーでマルシーニョが押し込み先制した。しかし2点目がとれずに後半へ。するとガンバの勢いに後手に回り、8分に早くも宇佐美のワザありシュートで同点に。12分に3人交代した直後の15分、さらに失点。宇佐美の巧みにループパスに走りこんだ山下にダイレクトて押し込まれ、逆転される。26分に大関を入れてようやく少し攻撃の形を作れるようになり、34分、大関からのパスを受けた伊藤がドリブルからシュートを決めて追いついた。しかし、45分に絶好調だった山本がすわりこんでしまい、負傷交代。前節のエリソンに加え、レギュラーが次々離脱。9分者追加タイムがあったが、どちらも中三日の試合でドローに終わった。これでやっと1週間空くが、次はアウェイ。3位の広島へ遠征する。気温22.1度、湿度55%。観客21440人。主審は先立さん、VARは岡部さん。DAZN解説は、中西哲夫と橋本英郎のダブル解説。フロンターレOBが解説するのは初ではないか。実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップに小林。ベンチに田邊、アイダル、大関、瀬川、神田など。
 ガンバは4-2-3-1と同じ形。宇佐美のワントップはゼロトップ気味。トップ下に広島から移籍の満田。左右のシャドーにファン・アラーノと山下。鈴木徳真とネタ・ラヴィのダブルボランチ。DF黒川、福岡、中谷、半田。GK一森。キャプテンは宇佐美。ベンチにGK東口、倉田、名和田我空、FWヒュメット、ウェルトンなど。ポヤトス監督は3年目。
 フロンターレは対ガンバ戦の戦績が悪いらしい。それでもホーム4連戦なのだから、勝たないと。フロンターレは水曜日に未消化だった13節浦和戦を、ガンバも水曜日にルヴァン杯を120分戦った末、磐田に負けて敗退した中三日同士の対戦。
 4分、河原からのループパスを小林がヘディングシュート、相手GK。
 11分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 13分、家長が右サイドからスルーパス、小林がダイレクトでシュート、枠の左。
 18分、相手サイド深い位置から相手FWアラーノがクロス、宇佐美がペナルティーエリア中央でシュート、枠の左。
 26分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って再度山本がクロス、相手GKが捕る。
 30分、ガンバのカウンター。宇佐美にシュートされるが、高井がクリア。
 32分、先制。フロンターレの右CK。山本が蹴り、ニアで佐々木が触り、ファーでマルシーニョが押し込む。1−0。
 34分、山本からのスルーパスを左サイド深い位置で浮けたマルシーニョがペナルティーエリアへ折り返し、こぼれを拾ってシュートするが相手DF。
 40分、際が右から上げたクロスを河原がヘディングシュート、枠の上。
 42分、ボールカットされ、相手左サイドのアラーノにペナルティーエリア手前からシュートされるが、GK山口。さらに44分、相手MF満田がペナルティーエリア中央からシュート、ポストに当たって助かる。相手DF中谷にもシュートされるが、枠の左。
 44分、ガンバの左CK。ショートコーナーから相手MF鈴木がクロス、相手DF黒川にシュートされるが、鈴木がオフサイド。
 追加タイム2分か。ガンバに攻め込まれるが、全員で守り、1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手DF黒川からのスルーパスを浮けた相手右FW山下がシュート、枠の上。
 4分、佐々木が攻め上がり、スルーパス、受けた小林がペナルティーエリア右からシュート、枠の上。
 8分、失点。ガンバの構成が強まる中、宇佐美が相手DF黒川とのパス交換からペナルティーエリア左に入り、河原が対応したが、うまくはずされてシュートされ、右下に決まる。1−1。解説陣が「ファーに山下が走りこんでいて、そこへのクロスとも見えるので、GKは出にくい」「宇佐美を止めるにはもっと距離をつめないと」。
 12分、フロンターレが三人同時交代。小林に代えて山田、マルシーニョに代えて瀬川、家長に代えて伊藤を入れる。前線の3人を一挙交代。前からの守備を活性化する狙いか。伊藤が左ウイングに入り、瀬川が右ウイングか。
 しかし、15分また失点。中盤で相手ボランチ鈴木にボールカットされ、ラヴィから宇佐美へつながれ、相手右サイドから宇佐美が上げたクロスに飛び込んだ山下がワンタッチで触って流し込まれた。1−2。
 17分、宇佐美からのパスを浮けた相手MF満田がミドルシュート、山本が防ぐ。
 19分、ガンバの左CK。鈴木徳真が蹴るが、GK山口が捕る。
 21分、中盤相手右サイドでガンバのFK。宇佐美が蹴るが、山本が防ぐ。
 25分、左サイドに流れた脇坂からのパスに走りこんで受けた際がミドルシュート、枠の上。
 26分、フロンターレが四人目の交代。河原に代えて大関を入れる。大関がトップ下に入り、脇坂がボランチに回ったか。
 30分、相手MF満田からのパスを受けた宇佐美がワンタッチでミドルシュート、枠の上。
 33分、ガンバが二人同時交代。ラヴィに代えて倉田、宇佐美に代えてヒュメットを入れる。
 34分、追加点。伊藤が入れたクロスのこぼれを拾った大関が、左サイドから相手DFの足の間を通すパス、右からペナルティーエリアに入った伊藤が受けてドリブルしてシュート、相手DFに当たるがゴールイン。2−2。
 38分、伊藤が左サイドからドリブルしてペナルティーエリア手前でシュート、枠の上。
 40分、入ったばかりの相手FWヒュメットにフリーでシュートされるが、GK山口が防ぐ。ヒュメットはオフサイド。
 41分、ガンバが三人目の交代。左シャドーアラーノに代えてFWウェルトンを入れる。
 42分、ガンバの左CK。満田が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 45分、山本が座り込んでいる。フロンターレが五人目の交代。山本に代えて橘田を入れる。ガンバも二人同時交代。右SB半田に代えてDF中野、右シャドー山下に代えてDF岸本を入れる。
 追加タイム9分。46分、右サイドから攻め込み、ペナルティーエリア右から大関がクロス、ファーに走りこんだ佐々木がヘディングシュート、枠の左。
 49分、高井からのロングフィードを山田が競り、こぼれを瀬川がミドルシュート、枠の上。
 50分、大関からのスルーパスを受けた山田がペナルティーエリア左からシュート、相手DF。
 54分、入ったばかりの相手右シャドー岸本がドリブルからクロスを入れるが、佐々木がクリア。ガンバの左CK。満田が蹴るが、高井がクリア。
 54分、フロンターレのカウンター。伊藤がドリブルをファールで止められ、相手ボランチ鈴木にイエローカード。中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、シュートに至らず。
 2−2でタイムアップ。
 勝点1を加え26としたが、7位のまま。9位だったガンバは勝点24としたが11位に後退。
 首位鹿島はなんと最下位マリノスにアウェイで1−3と不覚をとったが、首位キープ。マリノスはやっと2勝目を挙げ、勝点11としたが最下位。2位柏はアウェイで17位の横浜FCと1−1と引分け、勝点34の2位。横浜FCは18位に下降。19位新潟は14位湘南に2−1で勝ったが、19位のまま。湘南は15位に。3位京都は15位ヴェルディとアウェイで対戦、0−1で敗れ4位に後退。ヴェルディは13位に。代わって5位広島が16位FC東京を3−0で破って3位に浮上。

サッカー短評 (2025.5/21)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 2対2 (2025.5/21 U等々力) 第13節

 あと30秒守れなくて、勝点3を取りこぼした。何度もこんな風景を見ている。どうして試合の締め方がへたなのだろうか。今回は、やはり中二日なのが響いているのだろう。ホーム4連戦というのは、ACLのサウジ帰りに「配慮」しているのだろうが、行く前も中二日、中三日で連戦、戻って来ても連戦、というのでは、選手の体調を考えると配慮になっていないのではないか(そもそもACLそのものも、猛暑の地で、中二日でタフな試合だったのに)。苦労してACLを勝ち上がったチームをリーグが虐待しているようだ。リーグ戦をすっかり休みにしてしまうくらいでなければ、配慮にならないと思う。代表の試合でもないので、日本では無理だと思うけれど。
 前半の終わり近く、42分に今季初先発の名手・中島翔哉に直接ロングシュートを決められた。ペナルティーエリア左角の少し外側から、クロスになるようなループキックをファーポスト方向に蹴り、そこへ相手FW金子が走りこんだため、GK山口も出られず。32分の相手CKの守備のときエリソンが運悪く際と交錯してヒザを傷め無念の交代。そのため追加タイムは9分あった。47分にフロンターレの右CKで脇坂のボールを山田が競り、相手GKも少し触るが、こぼれをマルシーニョが冷静に押し込み、同点でハーフタイム。後半から出てきた瀬川が、41分、大関のパスを受けた際からのワンタッチクロスをダイレクトボレーで決めて勝ち越し。ホームゲームなのでこれで勝ちきらなくてはいけなかった。しかし追加タイム3分の最後で、中島に代わった名手サヴィオへのマークが甘くなり、ほぼフリーでパスをさせてしまい、ペナルティーエリア内でワンタッチでつながれ、押し込まれてしまった。気温25.4度、湿度58%。観客20302人。主審は飯田さん、VARは木村さん。DAZN解説は松原良香、実況は初めてのアナウンサー。
 勝点25としたが、7位に後退。浦和は勝点30となり4位キープ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。河原と橘田のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップは前節2ゴールのエリソン。ベンチに神田、家長、山本、田邊など。
 浦和は4-2-3-1。高橋利樹のワントップ。トップ下に中島翔哉。左右のシャドーは関根と金子。安居と松本のダブルボランチ。DF長沼、ホイブラーテン、ボザ、石原。GK西川。キャプテンは中島か。スコルジャ監督は3年目か。ベンチにマテウス・サヴィオ、原口、松尾など。

 ※この日、もう1試合、やはりACL遠征の消化試合として、マリノス対神戸があり、1−2でマリノスが負け、チームワーストの7連敗を記録。8位神戸は勝点27として6位に浮上。

サッカー短評 (2025.5/18)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 2対0 (2025.5/18 U等々力) 第17節

 観戦した。天気予報は最高28度だったが、曇りで暑すぎず、風もあった。1年以上ぶりの観戦で、マッチデープログラム400円、おやつにハリケーンポテト300円とチュリトス500円は値上がりしたのかよくわからない。試合は、ボールを支配している時間は長かったが、縦パスが通らず、なかなか枠にシュートがうてず。時々セレッソに、あっという間にゴールに迫られ、クロッサーやパサーへのマークが甘くて、怖いシュートを打たれる場面も作られた。後半も同じように膠着していたが、40分にやっと先制。22分に交代で入ったエリソンが、35分に交代で入った瀬川からのパスを流し込んだ。さらに3分後、丸山からのロングループに走りこんで、相手GKが飛び出した空っぽのゴールに向けてヘディングシュートで追加点も決めた。気温26.3度、51%。観客22070人。主審は大橋さん、VARは高崎さん。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチに田邊、アイダル、橘田、伊藤、神田など。
 セレッソは3-4-2-1。先発は前節と同じらしい。ワントップにハットン。左右のシャドーにルーカス・フェルナンデスと上門。左右のWBに高橋仁胡と奥田。香川と喜田のダブルボランチ。DF西尾、畠中、進藤。GK福井。キャプテンは香川。ベンチにFWチアゴ・アンドラーデ、元フロンターレのDF登里、GKキム・ジンヒョンなど。ハットンとアンドラーデはブラジルから今季加入。畠中はマリノスから、中島元彦は仙台から今季加入。パパス監督は1年目。オーストラリアの人。
 4分、山本のパスのこぼれをマルシーニョがミドルシュート、枠の上。ペナルティーエリアまで攻めあがった河原からのパスを受けた家長がシュート、相手DF。
 10分、香川からパスを受けた相手左WBの高橋がペナルティーエリア左からクロスを入れるが、GK山口。12分には、相手FWハットンからのパスを受けた高橋のクロスを相手右シャドーの上門にシュートされるが、丸山が防ぐ。相手左WBの高橋をつかまえられていない。システムのギャップがあるので、うまく受け渡さないと。
 12分、セレッソの左CK。ルーカスが蹴るが、GK山口がクリア。再度相手左CK。またルーカスが蹴るが、オフェンスファール。
 22分、相手左サイドでセレッソのFK。ルーカスが蹴り、ファーで相手DF畠中がシュート、GK山口が防ぐ。24分、相手FWハットンがドリブルして相手右サイドから折り返し、ルーカスがシュート、これもGK山口が防ぐ。全然プレスがかかっていない。
 29分、左サイドから攻め込み、マルシーニョからのパスを走りこんで受けた山田がようやくシュート、左サイドネット。しかもオフサイドだった。山田は畠中につかまっているのか、味方からのパスを呼び込めていない。大黒コーチにマンツーマンで教えてもらっているらしいが、去年の強引さが見られない。
 30分、またパスをカットされ、カウンターを受ける。相手FWハットンが右サイドからシュート、丸山が防ぐ。セレッソの右CK。こちら側は高橋が蹴るが、家長がクリア。ボールを持った選手がパスの出しどころを探している時に取られたり、苦しい所へつないでカットされたりが続いている。
 34分、際が右サイドから攻め上がり、クロスを入れるが相手DFに防がれ、フロンターレの右CK。これがこの試合初めてのCK。山本が蹴るが、相手DFがクリアして再度右CK。山本が蹴り、高井が相手にマークされながら頭に当てるが、ヒットせず、枠の左。
 39分、フロンターレのカウンター。山田がペナルティーエリア右からシュートするが、枠の左。決めてほしい。
 43分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、山田がドンピシャでヘディングシュートするが、相手GK正面ではじかれる。残念。さらにフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。試合の序盤は相手ボランチ香川がフリーでパスをさばいていたが、途中から脇坂が対応していたようだった。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手右サイドから攻め込まれ、相手右シャドーの上門がペナルティーエリア内からクロス、相手FWハットンにシュートされるが、高井がクリア、GK山口が押さえる。6分にも、相手FWハットンがクロスを入れるが、丸山がクリア。
 7分、フロンターレのカウンター。佐々木が左サイドを持ち上がって折り返し、脇坂がヘディングシュートするが、相手GK。
 8分、佐々木が相手選手をファールで止めてイエローカード。
 9分、脇坂が相手ボールをカットして山本がスルーパス、走りこんだ山田がシュート、相手GKがはじく。こぼれをさらにマルシーニョがシュート、相手DF。残念。
 10分、セレッソのカウンター。相手右WB奥田からのパスを受けた相手右シャドーの上門がクロス、戻ったマルシーニョが防ぐ。今季のマルシーニョは守備の貢献もすごい。
 12分、セレッソが二人同時交代。ボランチ喜田に代えて中島、右シャドー上門に代えて北野を入れる。
 13分、左サイドへのロングフィードに走りこんだマルシーニョが折り返し、こぼれを山田がシュート、ヒットせず枠の左。
 13分、入ったばかりの中島からのパスを受けた相手FW北野がシュート、枠の上。
 15分、相手右WB奥田からのクロス、丸山がクリア。こぼれを拾われ、相手左シャドーのルーカスからのパスを受けた相手左WBの高橋がシュート、枠の上で助かる。
 16分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて大関、家長に代えて伊藤を入れる。伊藤は左ウイングに入り、大関はトップ下、脇坂が右ウイングへ回る。伊藤と大関は前線からのプレスが期待される。家長がいなくなると、左サイドでのパス回しや、右サイドでのボールキープができる人が足りなくなりそう。
 17分、大関から左サイドへパス、つないで最後は山本がミドルシュート、枠の左。決めてほしい。大関はシュートしてもいいのに。
 21分、相手DF進藤が攻め上がり、ルーカスからのパスをペナルティーエリアで受けるが、最後はGK山口が捕る。
 22分、フロンターレが三人目の交代。山田に代えてエリソンを入れる。
 22分、相手右サイドから攻め込まれ、相手ボランチ中島にミドルシュートをうたれるが、丸山が防ぐ。
 23分、エリソンがフィードを競って、こぼれを拾った大関がドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、相手DF。
 25分、相手DF西尾からのロングパスをペナルティーエリアで受けた相手FWルーカスが折り返すが、高井がクリア。
 27分、相手ボールをカットして、伊藤がドリブルして相手DFをかわして大関へパスを送るが、シュートできず。
 30分、フロンターレのカウンター。佐々木が左サイドを攻めあがって折り返し、ファーで受けた大関が深い位置からゴール前に鋭いクロスを入れるが、誰にも合わず。
 31分、相手右WB奥野からのクロスを相手右DF進藤がヘディングシュート、枠の左で助かる。
 35分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて瀬川、河原に代えて橘田を入れる。河原は危ないところによくプレスをかけてくれた。瀬川が入って前の4人は全員交代選手になったので、もっと前からプレスをかけられるはず。
 37分、際からの縦パスを受けた瀬川がペナルティーエリア右から折り返し、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKが捕る。
 37分、相手GKの素早いキックからセレッソのカウンター。相手ボランチ中島からのパスを受けた相手FWハットンがペナルティーエリア内から折り返すが、橘田が戻ってクリア。
 39分、セレッソが二人同時交代。FWハットンに代えてFWアンドラーデ、右WB奥田に代えてMF阪田を入れる。
 40分、やっと先制。橘田が相手ボールをカットして右サイド際から攻め込み、大関からの縦パスを受けた瀬川がペナルティーエリアへスルーパス、走りこんだエリソンが冷静に相手GKの足の間から流し込み、1−0。ウワーッとスタンドのみんなが立ち上がり、タオルマフラーやフラッグを打ち振る。VARの確認後、やっとスクリーンに得点者のエリソンが映り、場内アナウンスが流れ、改めて喜ぶ。85分待ち望んできたのだから。
 42分、セレッソが五人目の交代。左DF西尾に代えてMF柴山を入れる。5バックをやめて4バックにしたのか。
 43分、追加点。丸山がロングフィードを前線へ送る。バウンドしたボールに飛び出した相手GKより先にエリソンがヘディングシュート、まっすぐゴールに入る。2−0。
 気がつくと相手GK福井が倒れている。どこかで接触があったのか見ていなかったが、メディカルが入る。治療している間に追加タイム6分が表示される。セレッソは五人交代しているので、GKを下げると、誰かが一人代わりにGK役をしないといけない。しかし、時間稼ぎだったのか、相手GKは立ち上がり、プレーに復帰。
 48分、相手左サイドへロングボールを入れられ、相手FWアンドラーデが受けて折り返されるが、誰にも合わずにゴール前を通過。さらに相手右サイドから柴山にクロスを入れられるが高井がクリア。49分には、ルーカスがペナルティーエリア手前左から自らミドルシュートを打つが、枠の上。
 51分、伊藤が相手ボールをカットしてドリブル突破、相手DF進藤にファールで止められる。ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。山本とエリソンが立ち、山本が直接ねらうが壁に当たる。
 2−0でタイムアップ。やれやれ。勝点3を積み上げ24(得失点差10)として、6位に浮上。セレッソは11位に後退。昨日5/17に8試合があり、この試合前にはフロンターレは9位から12位に、セレッソは7位から9位になっていた。
 首位鹿島は8位清水に1−0で勝ち7連勝、勝点37として独走へ。清水は10位に。2位柏がアウェイで11位町田に0−3で敗れ、2位はキープしたが勝点33のまま。町田は勝点24(得失点差2)として6位に浮上(5/18のフロンターレの勝利で7位に)。3位京都はアウェイで最下位マリノスを3−0と下し、3位キープ。マリノスはクラブワーストタイ記録の6連敗。

サッカー短評 (2025.5/14)

川崎フロンターレvs.横浜FC 2対1 (2025.5/14 U等々力) 第14節

 開始4分で失点。しかし33分、山本がFKを直接決めて同点に。解説の福田さんは「フロンターレはここから一気に追加点を狙った方がいい」と言ったが、攻撃に勢いがない。後半、相手が圧力を強めてくると、苦戦。ようやく39分、家長のループシュートのバー跳ね返りを相手DFがオウンゴール。GK山口があわやのセーブを連発して逃げ切った。気温21.5度、湿度57%。観客20175人。主審は荒木さん、VARは飯田さん。DAZN解説は福田さん、実況は野村アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、アイダル、高井、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングに伊藤と家長。ワントップ山田。鹿島戦から中二日で、5人変更。ベンチにエリソン、マルシーニョ、河原、丸山、田邊など。
 横浜FCは3-4-2-1。191cmの長身FW櫻川ソロモンのワントップ。左右のシャドーに山田康太と室井。左右のWBは新保と村田。駒井とユーリ・ララのダブルボランチ。DF山崎、ンドカ、伊藤槙人。GK市川。キャプテンは駒井。先発は前の試合と同じらしい。ベンチにFWルキアン、鈴木武蔵、MF小川慶治朗、元フロンターレの中野嘉大とDF福森など。駒井は札幌から、鈴木武蔵はガンバから、ルキアンと中野は湘南から、DF伊藤は磐田から、新保は山口から今季移籍してきた。四方田監督は4年目。
 前半4分、いきなり失点。相手右サイドからのクロスをアイダルがクリアして横浜FCの右CK。相手MF新保が左足でゴールへ向かうキックを蹴り、ニアで相手MFララがヘディングシュートを決める。0−1。
 12分、山田と家長で相手ボールをカットし、家長がドリブルからシュートするが、枠の右。
 14分、また横浜FCの右CK。今度は右利きの山田康が蹴り、相手FW櫻川がヘディングシュート、枠に飛んだがGK山口が捕る。やれやれ。
 19分、山本からのパスに走りこんだ伊藤がドリブルから鋭いミドルシュート、バーに当たって枠の上へ。惜しかった。伊藤は21分にもドリブルでペナルティーエリアに入ってシュートするが相手DF。
 24分には、ペナルティーエリア内でもパスをつないで、最後は橘田がシュートするが相手DF。
 32分、同点弾。際が右サイドをドリブルで攻め上がり、相手MF山田康にファールで止められ、山田康にイエローカード。ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。山本が直接ねらい、ゴール右下に決める。1−1。試合後のインタビューで「GKとのかけひきに勝った」と言っていた。HPのコメントでは「壁が1枚だったので、シュートを悟られなければニアに通すだけという感じだった」。
 解説の福田さんは、「フロンターレはここで一気に追加点を取りにいった方がいい」と言うが、相手を圧倒できない。
 38分、伊藤が左サイドから内へ切り込み、横パス、受けた脇坂がシュートするが、枠の上。
 44分、ロングフィードを受けた相手右WB村田に相手右サイドを突破され、クロスをあげられ、相手FW櫻川にヘディングシュートされるが、枠の上で助かる。
 追加タイム3分。47分、相手右CK。山田康が蹴るが、オフェンスファール。
 1−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、フロンターレ左CK。山本が蹴るが、相手FW櫻川がクリア。続けてフロンターレの右CK。こちらも山本が蹴るが、また櫻川がクリア。
 6分、右スローインをカットされてクロスを上げられ、相手FW櫻川がヘディングシュート、枠の外。本当にスローインがへた。
 8分、相手右CK。山田康が蹴るが、高井がクリア。9分、相手MF駒井に左サイドからドリブル突破を狙われるが、橘田が対応。12分、相手左サイドからのクロスを高井がクリア。
 14分、相手左サイドから山田康がクロス、相手FW櫻川がヘディングシュート。GK山口が防ぐ。こぼれをさらに室井にシュートされるが、枠の上で助かる。
 「後半は、明らかに横浜FCがプレスを強めている」と解説の福田さん。
 15分、伊藤が左サイドをドリブル、相手DF伊藤慎にファールで止められ、伊藤慎にイエローカード。中盤左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴るが、大きすぎてそのままラインを割る。
 18分、フロンターレが三人同時交代。山田に代えてエリソン、伊藤に代えてマルシーニョ、脇坂に代えて大関を入れる。脇坂はキャプテンマークを佐々木に渡す。
 19分、横浜FCも三人同時交代。FW櫻川に代えてルキアン、右シャドーの室井に代えて鈴木武蔵、ボランチ駒井に代えて小倉を入れる。駒井のキャプテンマークは誰に渡ったのか。
 23分、フロンターレのカウンター。家長のペナルティーエリア右からの折り返しを橘田がワンタッチシュート、枠の左。決めてほしい。
 27分、佐々木が攻めあがってそのままシュート、相手DF。これで得たフロンターレの左CKを山本が蹴るが、相手FW鈴木武蔵がクリア。こぼれを拾って橘田がシュートするが、相手DF。
 29分、佐々木からのパスに走りこんだマルシーニョがシュート、枠の上。
 31分、横浜FCが四人目の交代。左シャドー山田康に代えて小川慶治朗を入れる。
 33分、中盤相手右サイドで横浜FCのFK。新保が蹴り、相手FW鈴木武蔵がヘディングシュート、バーに当たって助かる。
 34分、フロンターレが四人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。
 35分、大関、マルシーニョと攻め込み、最後はエリソンがシュート、これもバーに当たる。37分にも、右サイド際のペナルティーエリア右からのクロスをエリソンがシュート、枠の上。
 38分、追加点。山本が中盤からロングループパスを送る。相手GKが飛び出してクリアしたこぼれを家長がすかさず、がら空きのゴールにループシュート、惜しくもバーに当たって跳ね返るが、戻ってきた相手DFンドカがオーバーヘッドでクリアしようとしてオウンゴール。2−1。
 41分、横浜FCが五人目の交代。DF伊藤慎に代えて福森を入れる。
 41分、フロンターレのカウンター。マルシーニョがペナルティーエリア左からクロス、家長が利き足でない右でシュート、相手DF。
 42分、マルシーニョからのパスを受けたエリソンがシュート、相手GKが捕る。
 43分、横浜FCのカウンター。相手左サイドから福森がクロス、相手FWルキアンがヘディングシュート、GK山口が防いで相手右CK。福森が蹴るが、高井がクリア。こぼれを相手MF小倉にシュートされるが、枠の上。
 45分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて瀬川を入れる。
 追加タイム5分。横浜FCにロングボール攻勢をかけられるが、なんとか耐える。50分、中盤で横浜FCのFK。福森が蹴り、こぼれを拾われ、相手左サイドからクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。
 2−1でタイムアップ。なんとか4/2以来の勝点3、リーグ戦7試合ぶりの勝利を上積みして勝点21とし、9位に浮上。横浜FCは18位のまま。
 もう1試合のマリノス対2位柏は、0−2でホームチームが負け、マリノスは最下位脱出ならず。柏は日産スタジアムで勝つのは13年ぶりとか。

サッカー短評 (2025.5/11)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 2対1 (2025.5/11 国立) 第16節

 ACLで休んでいる間に14位まで落ちた。3試合少ないのだから仕方ないのだが。ここからまた5連戦。いきなりアウェイの国立とは。それでも7分にCKから先制したのはよかった。しかし、その後攻撃で上回っている間に追加点が取れなかったのが、大きな敗因か。解説の水沼さんに「この暑さで鹿島の方が足が止まっている」と言われていたが。前半のうちに追いつかれたのも、試合運びとしてまずかった。後半は、鹿島が立て直してきて、どんどん防戦一方になり、とうとう20分に逆転されてしまった。こちらが打開するような手をうったり、交代要員を入れたりするのが後手になり、鹿島に逃げ切られた。気温25.9度、湿度45%。観客59574人。主審は中村太さん。VARは長峯さん。DAZN解説は水沼さんと柿谷。実況は下田アナ。

 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。柳本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に大関。ワントップはエリソン。ゲームキャプテンは丸山。ベンチに山内(後半13分大関と交代)、山田(後半31分エリソンと交代)、神田(後半31分マルシーニョと交代)、家長(後半31分伊藤と交代)、橘田(後半42際と交代)など。三浦、脇坂はベンチ外。
 鹿島は、4-2-3-1。レオ・セアラのワントップ。トップ下に荒木。左右のウイングに鈴木優磨とチャヴリッチ。舩橋と三竿のダブルボランチ。DF安西、キム・テヒョン、植田、小池。GK早川。ベンチにFW田川(後半17分レオ・セアラと交代)、元フロンターレの知念(後半開始〜三竿と交代)、柴崎など。鬼木監督は1年目。

 前半7分、先制。フロンターレの右CK。山本が蹴り、ターゲットは中央の高井と思わせ、ニアに走りこんだ佐々木がほぼフリーでヘディングシュート、1−0。
 10分にも、フロンターレのカウンターから伊藤がドリブルで中盤右寄りを駆け上がり、左前方へパス。受けたマルシーニョがドリブルでペナルティーエリアに入って、相手GKとほぼ1対1でシュート、ぎりぎり枠の左かと思ったら、相手GK早川が指先ではじいていた。惜しかった。これで得たフロンターレの左CKを山本が蹴り、こぼれを河原がミドルシュート、枠の上。
 追加タイム2分。46分に失点。相手左サイド安西からのクロスのこぼれを相手FW鈴木優磨にワンタッチでつながれ、走りこんだ相手ボランチ舩橋にミドルシュートを決められた。1−1。

 後半開始から鹿島は二人同時交代。ボランチ三竿に代えて知念、荒木に代えて松村を入れる。
 6分、佐々木が左サイドから中へ切り込んでシュート、わずかに枠の右。
 13分、フロンターレが一人目の交代。大関に代えて山内を入れる。17分、鹿島が三人目の交代。足を傷めたレオ・セアラに代えて長身FW田川を入れる。
 20分、また失点。相手右サイドの鈴木優磨からのスルーパスに相手FW田川が走りこんでシュート、1−2。
 23分マルシーニョ、27分河原、28分エリソンとシュートを打つが相手GKや相手DF。
 31分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて神田、エリソンに代えて山田、伊藤に代えて家長を入れる。鹿島も四人目の交代。チャヴリッチに代えて樋口を入れる。33分、鹿島は続けて五人目の交代。舩橋に代えて津久井を入れる。
 42分、フロンターレも五人目の交代。際に代えて橘田を入れる。橘田はそのまま右SBに入るが、だいぶ位置取りは高い。
 42分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、うまく高井がヘディングシュートを流し込んだが、オフェンスファール。残念。
 追加タイム10分。46分、家長が右サイドから折り返し、山田がシュートするがヒットせず、バーに当たる。残念。48分にも、山田がヘディングシュートをねらうが、相手GK。最後は鹿島に時間を使われ、タイムアップ。

 鹿島は6連勝で勝点34として首位キープ。14位フロンターレは勝点18のままで16位に。前日の試合で16位だったFC東京がなんと7位神戸に1−0で勝ち14位に。神戸は9位に後退。今日の試合で、15位だったベルマーレも11位ヴェルディを2−0と下して12位に浮上。2位柏は、前日2−0で13位岡山に勝ち、2位キープ。岡山は15位に下降。3位浦和は、18位新潟と1−1の引分けで3位のまま。新潟は19位に。最下位マリノスは12位セレッソに0−1と敗れ、脱出できず。セレッソは7位に浮上。19位だった横浜FCは前日8位福岡に1−0で勝ち、18位に。福岡は11位に下降。

サッカー短評 (2025.5/4)

川崎フロンターレvs.アル・アハリ・サウジ 0対2 (2025.5/3 ジッダ・サウジアラビア) ACLE決勝

 ついにここまで来た。しかし、最後で力負けした。前半シュート2本、後半5本うったがいずれも枠外とのこと。前半35分に失点するまでは、何とかうまく対応していたが、相手は少しのズレを見逃さず、左ウイングのガレーノのボールカットから相手10番フィルミーノがフリーでガレーノに戻し、そのままペナルティーエリア外からミドルシュートを対角の右上に決められた。河原がシュートコースに飛び込んだが届かず。その後の守備で右ひざをひねった三浦が外に出ていた42分、相手右サイドから崩され、またフィルミーノからのクロスを走りこんだボランチのケシエが頭で押し込み、あっという間に2点差。高井がマークを捨てて競ったが間に合わず。
 後半は、相手が落ち着いて構えたので、ボールはある程度回せるようになったが、最後の精度や強度が足りなかったか。山田、伊藤、大関を入れて少しは好機を演出できたが、得点はできなかった。相手チームの選手に名前負けしなかったのは良かった。長谷部監督が年俸や資金力の違いに対して「財布を握っては試合しない」と前日会見で言ったらしい。気温29度、湿度38%。観客数は不明だが、準決勝と比べ物にならないほど一杯に見えた。フロンターレサポーターは準決勝の倍以上の700人とのこと。主審アブドゥルラフマン アルジャッシムさん、VARハミス アルマッリさんなどカタールセット。DAZN解説は、佐藤寿人とチョン・テセの二人。実況は久しぶりの喜谷アナ。DAZNはこの試合は無料配信した。

 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップにエリソン。ベンチに伊東、神田、山田、瀬川、山内、大関、橘田、アイダル、際、田邊、安藤、ソンリョン。
 アル・アハリは4-2-3-1。99番トニーのワントップ。トップ下に10番フィルミーノ。左右のウイングは13番ガレーノと7番マフレズ。79番ケシエと30番アルジョハニのダブルボランチ。DF77番アリオスキ、3番イバニェス、28番デミラル、27番マジュラシ。GKメンディ。キャプテンはフィルミーノ。先発は準決勝と同じらしい。マティアス・ヤイスレ監督はドイツの人。GKメンディはセネガル、DFアリオスキは北マケドニア、イバニェスはブラジル、デミラルはトルコ、MFケシエはコートジボワール、ウイングのガレーノはブラジル、マフレズはアルジェリア、フィルミーノはブラジル、トニーはイングランドと国際色たっぷり。
 前半5分、相手右サイドからのパスを受けた相手FWトニーが強引に反転してシュート、GK山口が防ぐ。これで与えた相手右CK。マフレズが蹴り、相手DFイバニェスのヘディングシュートのこぼれを相手MFアルジョハニがすかさずシュート、これもGK山口が出て体に当てて防ぐ。
 8分、マルシーニョが倒されて左サイド深い位置でフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井が飛び込むが、オフェンスファールをとられる。この場面ではないが、解説のテセは「フロンターレの選手はアジアの笛を警戒して守備で強くいけていない」ともどかしそう。「ボランチの位置が低くて、その前のスペースを使われている」。
 11分、前半最大のチャンス。山本が相手をかわして前方へループパス。受けたマルシーニョが相手DFをかわしてペナルティーエリア左奥からシュート、いったんこぼれるが再度打ち、相手GKの指先をぬけて枠の右。惜しかった。解説の二人が「利き足の左なので回転が逆でそれていった」「右足でうてたら、相手DFに当たったか」など言い合う。
 31分、左サイド奥で三浦が倒され、フロンターレのFK。三浦が低めのクロスを蹴るが、相手DF。こぼれを山本がゴール前に放り込むが、味方に合わず。直後に相手のカウンターを受けるが、スルーパスに走りこむマフレズの前に佐々木が滑り込んでクリア。佐々木は20分にも、右サイドで相手クロスを首で止めて倒れていた。
 35分、失点。相手左ウイングのガレーノが対面の佐々木からボールカット、フィルミーノとすばやくパス交換して、内側へ切り込みペナルティーエリアに入る前にシュート、大きな弧を描いて見事に右上に決まる。0−1。リプレーを見ると、河原がもう少し寄せていたらブロックできたかもしれないが、見えたより離れていたかもしれない。「ここで打つか、という打った方をほめるしかない」というシュートではあった。山本がフィルミーノをフリーにしてしまったか。
 38分、三浦が足を傷めて倒れている。メディカルが入り、いったんピッチを出る。解説の佐藤寿人が「自分ならフロンターレが10人の間にそこをついて攻める」と言う。メディカルからバツが出る。
 42分、また失点。三浦の抜けた相手右サイドへマフレズがスルーパス、受けたフィルミーノがペナルティーエリア右からクロス、中央に相手FWもいたが、後方から走りこんだ相手ポランチのケシエがヘディングシュート、0−2。
 直後にフロンターレが一人目の交代。三浦に代えて際を入れる。際は右SBに入り、佐々木が左へ回る。
 追加タイム5分。46分、中盤ゴール正面でフロンターレのFK。脇坂とエリソンが立ち、同時に蹴る感じになるが、直接ねらった脇坂のキックは枠の左。解説のテセは「二人とも自分が蹴ると思っていた」。「作戦だったらキャプテン翼みたい」と佐藤寿人。0−2のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人目の交代。エリソンに代えて山田を入れる。山田は準決勝に出ていないので休養十分のはず。解説のテセが「エリソンは足元でもらいたがるタイプだが、今年は大黒コーチのおかげか裏へ抜ける動きも増えてきたが、やはりとっさには得意な動きになってしまう。山田は、裏もねらうし、もっと広い範囲でボールを受けられる選手」と言う。
 9分、自陣でボールカットされ、相手FWトニーからフィルミーノへパス。フィルミーノはドリブルしてペナルティーエリアに入るとシュートするが、枠の外。
 12分、フロンターレらしくパスを回して脇坂が左サイドからクロス、ファーを攻めあがった際がヘディングシュートするが、枠の外。
 20分、フロンターレが二人同時交代。山本に代えて大関、家長に代えて伊藤を入れる。大関はトップ下に入り、前からのプレスを期待されている。脇坂がボランチへ下がる。
 26分、大関が左のマルシーニョとパス交換してペナルティーエリアに入るが、すかさずシュートできずにボールを失う。
 28分、アルアハリが二人同時交代。10番フィルミーノに代えて9番MFアルブライカン、13番ガレーノに代えて24番FWベイガを入れる。フィルミーノは交代を嫌がってなかなか動かなかったが、主審が促して、キャプテンマークをケシエに渡して嫌々出る。
 31分、大関が左から中央へ横パスを送り、受けた伊藤が切り返して左足でシュート、枠の左上。
 33分、後半最大のチャンス。フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれをファーで拾った伊藤が相手をかわして右足で鋭いシュート、わずかに枠の左。
 39分、フロンターレが五人目の交代。河原に代えて山内を入れる。サウジに来てから山内は全く出ていない。ここで光るものを見せられるか。
 40分、アルアハリが三人目の交代。30番アルジョハニに代えて11番MFアレクサンデルを入れる。アルジョハニは遅延行為でイエローカード。
 43分、中央でパスをつないで左サイドに抜けた大関が深い位置からゴール前に速いパス、山田がうまくDFの前に走りこむが、一瞬早く戻った相手DFイバニェスが空中で後ろ向きのまま、かかとに当ててクリア。「山田に届いていれば1点だった」と解説の佐藤寿人。
 44分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ファーで相手DF。こぼれを際がペナルティーエリア右からシュートするが、枠の外。
 追加タイム5分。
 46分、相手GKメンディが遅延行為でイエローカード。実況席では「2点リードしているのにここまでしますか」などと言い合う。
 48分、高井がパワープレーで前線へ上がり、丸山がロングフィード、高井が落とすが味方に合わず。
 50分、アルアハリが四人目の交代。7番FWマフレズに代えて19番MFアルラシディを入れる。
 最後は、相手に大きくシュートのようなクリアをされてタイムアップ。

 去年までは準決勝まで東地区だけで対戦していたから、今季のアウェイの環境で2試合勝ちぬいてたどり着いた決勝は、ずっとハードでチームにとって貴重な経験だった。ただ、特にこの会場は相手チームのホームスタジアム。やはり解説の佐藤寿人の言うように、決勝は中立の舞台で見たかった、というのはある。今年度以降もサウジで集中開催が続くらしいが、日程も同じ条件で設定してほしい。

 ※大会のMVPはフィルミーノ。6得点7アシストを記録。何とチームでは現在不調で、外国人枠の関係もあり、リーグ戦登録外でACLE専念だったという。得点王は、アルヒラルのサウジ代表FWサレム・アルドサリ。最優秀GKはアル・アハリのセネガル代表GKメンディ。フロンターレはフェアプレー賞をもらった。表彰式には、宮本日本サッカー協会会長も来ていた。

フィギュアスケート (2025.4/17、18、19、)

国別対抗杯 (2025.4/17〜20 東京)

 6か国が参加。アメリカ、日本、イタリア、フランス、カナダ、ジョージア。男女シングル各2名、ペアとアイスダンス各1組。テレ朝地上波では、日本とアメリカを中心に放送。

 <アイスダンス・RD>日本からは吉田/森田組。アメリカはチョック/ベイツ組。その他、ギレス/ポワリエ組(加。33、33)、ロパレワ/ブリソー組(仏。24、27)、デイヴィス/スモルキン組(ジョー。22、25)、ギナール/ファブリ組(伊。35、37)。地上波では日本とアメリカのみ放送。解説は河合彩さん。
 1番滑走で吉田/森田組(21、24)。今季世界選手権22位。曲は「Be-Bop-a-Lula」他。振付はキャシー・リード。なんとリフトで転倒。冒頭のPStはレベル1。SqTwは男女ともレベル4。MiStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。ChRSはGOE+3.0。しかし最後のCuLiで上げた後、転倒、レベルB。技術点6番目の31.09、演技構成点も6番目の27.54、転倒の減点2、合計56.63でRD6位。ポイント7。
 5番滑走でチョック/ベイツ組(米。32、36)。今季世界選手権2連覇。曲は「Hawaii 5-0」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChRSはGOE+7.07の高得点。MiStは男女ともレベル3で加点ほぼ4〜5。PStと最後のRoLiはいずれもレベル4。PStは加点3〜4、リフトは加点4〜5。技術点最高の52.78、演技構成点も最高の38.47、合計91.25でRD1位。ポイント12を獲得。

 その他、カナダがRD2位でポイント11、イタリアがRD3位でポイント10、フランスがRD4位でポイント9、ジョージアがRD5位でポイント8。

 <男子シングル・SP>日本からは鍵山と佐藤駿。アメリカからマリニンとブラウン。フランスはシャオイムファとエイモズ。その他、カナダがラキッチとサドフスキー、イタリアはグラスルとメモラ、ジョージアはエガーゼとクビテラシビリ。地上波では日本とフランス、アメリカのマリニンの5人を放送。解説は町田樹。
 8番滑走で佐藤(21)。今季世界選手権6位。曲は「ラヴェンダーの咲く庭で」。振付はシゼロン。解説の町田が「世界選手権の後、StSqはより音楽に合うよう、レベルも取りやすいように変更してきた」。冒頭は4Lzから4Tに変更、全ジャッジが加点3〜4。3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。体調をくずして発熱していたらしく、ジャンプの難度を落としてまとめた。技術点3番目の51.11、演技構成点6番目の42.57、合計93.68でSP5位、ポイント8。
 9番滑走でエイモズ(仏。27)。今季世界選手権5位。曲は「Everybody」。振付は本人。冒頭の4Tで転倒。しかし以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3Aは決め、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のStSqは加点4〜5、スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。技術点9番目の44.69、演技構成点4番目の44.38、転倒の減点1、合計88.07でSP6位、ポイント7。

 10番滑走でシャオイムファ(仏。24)。今季世界選手権4位。曲は「SOS d'un terrien en detresse」他。振付はブノワ・リショー。冒頭は4Lzに戻したが片手つき。連続ジャンプの予定だったが第2付かず。次は4T+3Tは第1の軸が曲がったが決め、連続ジャンプをリカバリー、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4、最後のCSSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の52.68、演技構成点5番目の43.48、合計96.16でSP2位、ポイント11。エイモズと合計18を加えてフランスはポイント27の2位。
 11番滑走で鍵山(21)。今季世界選手権銅メダル。曲は「The Sound of Silence」。振付はローリ・ニコル。冒頭はきれいな4T+3Tを決め、全ジャッジが加点3〜4。しかし次の4Fの予定が3Fになり、その上転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜5、FSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の50.0、演技構成点3番目の44.73、転倒の減点1、合計93.73でSP4位、ポイント9。佐藤と合計17を加えて日本はポイント24の3位。
 最終滑走でマリニン(米。20)。今季世界選手権2連覇。曲は「Running」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Fはオーバーターン。以降の全要素にほぼ全ジャッジが加点。続く3Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqはラズベリーツイストも入れ、加点ほぼ4〜5、FSSpはほぼ加点1〜4。1.1倍になるところで軽々と4Lz+3Tを決め、加点ほぼ3〜4。技術点最高の59.91、演技構成点も最高の46.17、合計106.08でSP1位、ポイント12。ブラウンがSP3位でポイント10。合計22を加えてアメリカはポイント34の1位。

 その他、イタリアはグラスルが7位、メモラが11位で合計8ポイントを加えてポイント18の4位。ジョージアはエガーゼが8位、クビテラシビリが12位で合計6ポイントを加えてポイント14の6位。カナダはサドフスキーが9位、ラキッチが10位で合計7ポイントを加えて17の5位。

 <女子シングル・SP>日本からは坂本と千葉。アメリカからはアリサ・リウとグレン。その他、カナダからスキーザスとデュピュイ、フランスからシルトとセルナ、イタリアからグトマンとペゼッタ、ジョージアからグバノワとウルシャーゼ。地上波では日本とアメリカ、グバノワの5人を放送。解説は荒川。
 5番滑走でリウ(米。19)。今季世界選手権金メダル。曲は「Promise」。振付はスカリ。リラックスして見えた。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ2〜3。続く2Aは加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4、あと二つのスピンは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。技術点最高の40.78、演技構成点2番目の34.92、合計75.7は自己ベスト更新でSP1位、ポイント12。
 9番滑走でグバノワ(ジョー。22)。今季欧州選手権銀メダル、世界選手権28位。曲は「Money, Money, Money」。振付はアダム・ソルヤ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ2〜3。続く2Aは加点1〜4。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzはほぼ加点1〜3。StSqはレベル3で加点1〜4。技術点3番目の37.51、演技構成点5番目の32.29、合計69.8は自己ベスト69.81に近く、SP3位でポイント10。ウルシャーゼと合計11ポイントを加えてジョージアは25ポイントの6位。

 10番滑走で千葉(19)。今季世界選手権銅メダル。曲は「Last Dance」。振付はウィーバー。特に前半、緊張していた。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4と成功。しかし2Aで転倒。解説の荒川が「今まで2Aでミスしたことはなく、三つのジャンプのうち一番成功するものでしたが」。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜3。技術点4番目の37.5、演技構成点3番目の33.16、転倒の減点1、合計69.66でSP4位、ポイント9。
 11番滑走でグレン(米。25)。今季世界選手権5位。曲はジャネット・ジャクソン「This Time」。振付はウィーバー他。冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。続く3F+3Tの予定が3F+2Tになったが全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはいずれもレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の32.3、演技構成点4番目の32.4、転倒の減点1、合計63.7でSP7位、ポイント6。リウと合計18ポイントを加えてアメリカは52ポイントの1位。
 最終滑走で坂本(24)。今季世界選手権銀メダル。曲は「ピアソラ「天使の復活/天使の死」。振付はロヒーン・ワード。衣装は赤。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、加点4〜5。続く3Lzはほぼ加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点2〜5、最後のLSpは加点3〜4、FCSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tは間にオーバーターン。よくこらえた。解説の荒川が「第2に3回転が付くかつかないかで大きく番う」。技術点2番目の39.58、演技構成点最高の35.96、合計75.54でSP2位、ポイント11。千葉と合計20ポイントを加えて日本は44ポイントの2位に浮上。

 その他、イタリアはグトマンがSP5位、ペゼッタがSP9位で合計12ポイントを加えて30ポイントの4位。カナダはスキーザスがSP6位、デュピュイがSP10位で合計10ポイントを加えて28ポイントの5位。2位だったフランスはシルトがSP8位、セルナがSP11位で合計7ポイントを加えて34ポイントの3位に後退。

 <ペア・SP>日本からは三浦/木原組。カナダからステラトデュデク/デシャン組。イタリアからコンティ/マッチ組。その他、エフィモワ/ミトロファノフ組(米)、メテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー)、コワレフ/コワレフ組(仏)。地上波では、日本とカナダ、イタリアの3組を放送。解説は高橋成美。
 4番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。41、32)。昨季世界選手権金メダル、今季世界選手権5位。「GPファイナルは、男性の体調不良で欠場、その後女性がお尻の骨を骨座礁と、今季は病気や故障の後半戦だった」と実況アナ。曲は「Crazy In Love (remix) 」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは余裕がありレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。続くソロジャンプは女性が2Tに。4LiとCCoSp、StSqとBoDsはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4、StSqは加点2〜3、リフトも加点ほぼ2〜3。3LoThはステップアウト。技術点5番目の33.97、演技構成点4番目の32.68、合計66.65でSP4位、ポイント9を加えてカナダは5位。女性はキスアンドクライで悔しそうだった。

 5番滑走で三浦/木原組(23、32)。昨季世界選手権銀メダル、今季世界選手権金メダル。曲は「黒く塗れ」。振付はシェイリン・ボーン。すばらしかった。素人目にも今季一番の完成度だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高くて横倒しの形で、レベル3だが加点ほぼ3〜4。続く3Tも少し離れていたが加点ほぼ2〜3。4LiとCCoSp、StSqとBoDsはいずれもレベル4。うちCCoSpとStSqは加点ほぼ4〜5、最後のBoDsは加点3〜5、リフトは加点3〜4。3LzThも決め、加点3〜4。終わったとき、二人ともガッツポーズ。技術点最高の44.14、演技構成点も最高の36.85、合計80.99は自己ベスト更新でSP1位、ポイント12を加えて日本は56ポイントとしたが2位。
 最終滑走でコンティ/マッチ組(伊。24、29)。今季世界選手権銅メダル。曲は「カルメン組曲」。振付はカッツァニーガ他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ2〜3。続く3LoThは加点1〜4。3Sはピッタリ合っていて加点2〜3。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うちリフトは加点2〜3。StSqとBoDsはレベル3。うちStSqは加点3〜4。技術点3番目の39.37、演技構成点2番目の34.73、合計74.1でSP2位、ポイント11を加えてイタリアは41ポイントで3位に浮上。

 その他、メテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー)はSP3位で、10ポイントを加えてジョージアは35ポイントの6位。エフィモワ/ミトロファノフ組(米)はSP5位で、8ポイントを加えてアメリカは60ポイントの1位キープ。コワレフ/コワレフ組(仏)はSP6位で、7ポイントを加えてフランスは41ポイントの4位に後退(ポイントで並んだ場合、得点で順位を決定)。

 <アイスダンス・フリー>地上波では、日本とアメリカのみ放送。
 1番滑走で吉田/森田組(21、24)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はスコット・モイアー他。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトは、少しこらえたが、いずれもレベル4で全ジャッジが加点。OFTは女性レベル2、男性レベル1。男性に疲れが見える。SyTwは男女ともレベル4。DSpとCuLiはいずれもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChAJはGOE+1.07、ChStはGOE+1.9。CiStは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点。しかし最後のChSlでポーズを取るときバランスを崩して転倒扱いに。技術点6番目の54.17、演技構成点も6番目の42.78、転倒の減点2、合計94.95でフリーも6位、ポイント7を加えて日本は63ポイントで2位キープ。しかし1位アメリカとの差は9ポイントに。

 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。32、36)。曲は「Round Midnight」「Take Five」。振付はシュイナール他。いやー見事。シーズン当初とは見違えるよう。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点4〜5。女性を片手だけで回すChSpはGOE+4.15の高得点。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。DSpはレベル4で加点3〜4。OFTは男女ともレベル3で加点3〜4。DiStも男女ともレベル3で加点3〜4。ChTwはGOE+3.2。CuLiはレベル4で加点3〜5。ChStはGOE+3.79。最後のStaLiはレベル4に加点ほぼ5。どの要素も滑らかにつながっており、二人の距離も近い。技術点最高の75.65、演技構成点も最高の57.86、合計133.51でフリーも1位、ポイント12を加えてアメリカは72ポイントで1位キープ。

 その他、ギレス/ポワリエ組(加。33、33)はフリー2位で、ポイント11を加えてカナダは48ポイントの5位。ギナール/ファブリ組(伊。35、37)はフリー3位で、ポイント10を加えてイタリアは51ポイントの3位。デイヴィス/スモルキン組(ジョー。22、25)はフリー4位で、ポイント9を加えてジョージアは44ポイントの6位。ロパレワ/ブリソー組(仏。24、27)はフリー5位で、ポイント8を加えてフランスは49ポイントの4位。

 <男子シングル・フリー>地上波では、日本とアメリカ、フランスの計6人を放送。
 7番滑走でエイモズ(仏。27)。曲は「Van Gogh」他。振付は本人。冒頭は4Tの予定が3Tになり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次も4Tからの連続ジャンプの予定だったが、ステップアウトして第2つけられず繰り返しの違反。3Lzは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+2A+SEQも決め、全ジャッジが加点3〜4。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5、スヒン二つは加点2〜3。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点3〜5。3S+1Eu+2Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。予定では3T+1Eu+3Sだった。3F+2Tは第1に!マーク。ChSqは伸び伸びと滑り、GOE+2.29。技術点8番目の76.9、演技構成点2番目の88.44、合計165.34でフリー7位、ポイント6。
 8番滑走で佐藤(21)。曲は「Nostos」。振付はシゼロン。冒頭の4Lz成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4T+3Tは全ジャッジが加点1〜4。3Aも決める。ここは3連続の予定だったが単独に変更。FCSpはレベル2。1.1倍になる4Tはステップアウト。3Lo+1Eu+2Sでやや構成を落として3連続リカバリー。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロのルッツは片手つき。解説の町田が「現在の状態でミスを最小限に抑えた」と評価。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはイーグルやニースライドを行ったがGOE+0.43。最後のCCoSpはレベル4だがVマーク。技術点3番目の89.23、演技構成点6番目の80.39、合計169.62でフリー4位、ポイント9。
 9番滑走で鍵山(21)。曲は「Ameksa」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Fに挑むがアンダーローテーションで転倒。続く4Sもqマークで転倒。これは痛い。4Tはステップアウト。予定では連続ジャンプだった。3A+1Eu+3Sは決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqはフラメンコらしくなり、加点4〜5、最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところで4T+2Tとしてリカバリー。ソロの3Aはなんとか決める。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはStSqに続けて行い、GOE+1.21。技術点5番目の86.98、演技構成点4番目の83.95、転倒の減点2、合計168.93でフリー5位、ポイント8。佐藤と合計17ポイントを加えて日本は80ポイントの2位。1位アメリカとの差は15ポイントとだいぶ開いた。

 10番滑走でJ.ブラウン(米。30)。曲は「Spiegel im Spiegel」。振付はロヒーン・ワード。4回転はなし。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3A+2Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次はパンクして1Sに。その後の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCSpは加点4〜5、バレエジャンプを含むStSqとFCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+2A+2A+SEQは、第1の後に片足を高く上げてから跳び、解説の町田も「こんな形の3連続は見たことがない」。加点3〜4。3F+3Tも加点2〜3。ChSqはGOE+2.07の高得点。3Loも成功、加点1〜3。技術点6番目の86.79、演技構成点最高の92.54、合計179.33でフリー2位、ポイント11。
 11番滑走でシャオイムファ(仏。24)。曲は「デューン 砂の惑星」より「Paul's Dream」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzは片手つき。続く4Tはステップアウトで第2付かず。さらに4Fは転倒。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCSSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4T+3Tを跳び、連続ジャンプをリカバリー。すごいメンタルと体力。しかし4Sで転倒。残念。すごいのは4回転5本とも回転不足がないこと。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sは第3がqマーク。ChSqはバク転も入り、GOE+1.93。技術点4番目の88.28、演技構成点5番目の82.19、転倒の減点2、合計168.47でフリー6位、ポイント7。エイモズと合計13ポイントを加えてフランスは62ポイントの4位。
 最終滑走でマリニン(米。20)。曲は「I'm Not a Vampire」。振付はシェイリン・ボーン。解説の町田によれば、自分は吸血鬼ではないという男が市民に退治されるミュージックビデオをヒントにしたプログラムとのこと。冒頭4Fは全ジャッジが加点2〜4。続く3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4Lzは軽そうに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。次は4Sの予定だったが2Sにパンク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、最後のFSSpは転倒扱い。スピンが終わらないうちに倒れたようだ。1.1倍になるところで4Lz+1Eu+3Sを跳んだが、第1にqマーク。それでも4T+3Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。次は2F+3A+SEQになった。ChSqではラズベリーツイストも入れ、GOE+1.5。さすがのマリニンも疲れていた。技術点最高の98.67、演技構成点3番目の86.21、転倒の減点1、合計183.88でフリーも1位、ポイント12。ブラウンと合計23ポイントを加えてアメリカは95ポイントで1位。

 その他、イタリアは、グラスルがフリー3位で10ポイント、メモラがフリー8位で5ポイント、合計15ポイントを加えて66ポイントの3位キープ。カナダは、サドフスキーがフリー9位、ラキッチがフリー11位で合計6ポイントを加えて54ポイントの5位。ジョージアは、エガーゼがフリー10位、クビテラシビリがフリー12位、合計4ポイントを加えて48ポイントの6位。

 <ペア・フリー>地上波では、日本を含む後半の3組を放送。
 4番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。19、22)。曲は「A Necessary End」。振付はマラフェエフ。冒頭の3Twは高く、レベル4で全ジャッジが加点3〜4。3S+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは女性が2Tのステップアウト。3FThは余裕があり、全ジャッジが加点2〜4。リフト二つとFiDs、PCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点1〜4。5ALiとFiDs、PCoSpは加点2〜3。3LoThもきれいに流れ、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Liはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3。最後のChSqはGOE+1.36。技術点最高の72.63、演技構成点4番目の67.33、合計139.96でフリーも3位、ポイント10を加えてジョージアは58ポイントの6位。

 5番滑走でコンティ/マッチ組(伊。24、29)。男性は次期五輪開催地のミラノ出身と紹介。曲は「Papa Can You Hear Me?」。振付はマッテオ・ザンニ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3T+2A+2A+SEQも決め、全ジャッジが加点1〜3。3Sはピッタリで全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはいずれもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点ほぼ3〜4リフト二つは加点2〜3。3LoThは両手つき。3SThは全ジャッジが加点2〜3。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.64。技術点3番目の71.58、演技構成点2番目の70.68、合計142.56は自己ベスト更新でフリーも2位。ポイント11を加えてイタリアは77ポイントで3位。
 最終滑走で三浦/木原組(23、32)。曲は「Adios」。振付はデュブレイユ。女性の衣装は赤、男性は黒。フリーは小さいミスがいくつかあったが、楽しんで滑っていた。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。3T+2A+2A+SEQは女性の第1がアンダーローテーションだったが、よくまとめた。リフト三つとPCoSp、BiDsはいずれもレベル4全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちリフト三つとPCoSpは加点3〜4。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。ソロジャンプは女性が2Sに。3LzThはこらえた。最後のChSqはGOE+1.93の高得点。終わった後、二人ともしばらく起き上がれなかった。技術点2番目の71.82、演技構成点最高の73.24、合計145.06は自己ベスト更新でフリーも1位。ポイント12を加えて日本は92ポイントの2位。

 その他、ステラトデュデク/デシャン組(加。41、32)はフリーも4位で、ポイント9を加えてカナダは63ポイントの5位。エフィモワ/ミトロファノフ組(米)はフリーも5位でポイント8を加えてアメリカは103ポイントの1位。コワレフ/コワレフ組(仏。28、32)はフリーも6位で、ポイント7を加えてフランスは69ポイントの4位。

 <女子シングル・フリー>地上波では、グレンと後半6人を放送。
 6番滑走でグレン(米。25)。曲は「Will Find You The Return」。振付はキャサリン・ヒル。よかった。3S以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aを決め、ほぼ加点1〜3。3F+3Tは加点2〜3。3Lz+2Tも成功。3Sはこらえた。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Lo+2A+2A+SEQは加点2〜3。3Fは成功、加点2〜3。CCoSpはレベル3だが加点2〜4。3Loはきれいに決め、加点3〜4。ジャンプ全て回転不足なし。ChSqはGOE+1.64。技術点最高の80.95、演技構成点3番目の6.98、合計148.93でフリー2位、ポイント10。

 8番滑走でグトマン(伊。22)。曲は「Wayward Sisters」他。振付はミンチオ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+1Eu+3Sは加点1〜3。続く3T+2A+SEQも加点1〜3。3Fの予定が2Fに。3S+2Tは成功。ChSqはGOE+1.14。2Aは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは加点2〜4、最後のFCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lzと3Loはいずれも加点2〜3。ジャンプ全て回転不足なし。技術点6番目の67.83、演技構成点も6番目の65.3、合計133.13は自己ベスト更新でフリー6位、ポイント7。ペゼッタと合計9ポイントを加えてイタリアは86ポイントの3位を確保。
 9番滑走で千葉(19)。曲は「Ariana Concerto No.1」。振付はローリ・ニコル。SPより自然な笑顔が出ていた。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Sも全ジャッジが加点2〜3。しかし3Loがアンダーローテーションで転倒。次のSPでミスした2Aは決め、全ジャッジが加点。ChSqはイーグルなど行い、GOE+1.5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+2A+SEQは第1がqマークでよくこらえて第2を付けた。3Lz+2T+2Loは決め、全ジャッジが加点。ソロの3Fは全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の72.08、演技構成点も5番目の67.44、合計138.52でフリー5位、ポイント8。

 10番滑走でグバノワ(ジョー。22)。曲は「Balder」他。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lo、3Lz、3Sと成功、うち3Lzと3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜4。ChSqはGOE0.93。1.1倍になるところで3Lz+2A+2T+SEQを決め、全ジャッジが加点1〜3。3F+2T、ソロの2Aも成功。ジャンプ全て回転不足なし。技術点3番目の73.68、演技構成点4番目の67.71、合計141.39は自己ベスト更新でフリー4位、ポイント9。ウルシャーゼと合計10ポイントを加えてジョージアは68ポイントで6位。
 11番滑走で坂本(24)。曲は「All That Jazz」。振付はデュブレイユ。思い切りよくスピードにのっていた。冒頭の2Aはすごい幅があり、全ジャッジが加点4〜5。3Lzはこらえた。2A+1Eu+3Sは第3にqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqとFSSpは加点3〜4、あと二つのスピンは加点2〜4。ソロの3Fは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tはややこらえた。ChSqはGOE+1.5。3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Loはqマークでよくこらえた。技術点4番目の72.8、演技構成点2番目の72.2、合計145.0でフリー3位、ポイント10。千葉と合計18ポイントを加えて日本は110ポイントの2位。
 最終滑走でリウ(米。19)。曲は「MacArthur Park」。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。実に楽しそうに滑っていた。冒頭の3Fは加点2〜3。続く3Lz+3Tも加点2〜3。3Sは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4でいずれも加点ほぼ3〜4。3Loも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQと3F+2T、2Aはいずれも加点2〜3。ジャンプ全て回転不足なし。ChSqはスパイラルなど行い、GOE+1.5。解説の荒川は「以前は高難度の技で勝負していたが、今は要素の精度を上げる方針に変換していて、本人には難しい技をやっているという感覚はないのではないか」。技術点2番目の78.7、演技構成点最高の72.27、合計150.97でフリーも1位、ポイント12。グレンと合計23ポイントを加えてアメリカは126ポイントの1位。

 その他、フランスは、シルトが8位、セルナが9位で合計9ポイントを加えて78ポイントで4位。

 最終順位は、アメリカが126ポイントで優勝。2位は110ポイントで日本。3位は86ポイントのイタリア。イタリアは次の五輪の開催地。4位は78ポイントのフランス。5位は72ポイントのカナダ。6位は68ポイントのジョージア。

フィギュアスケート (2025.3/29、4/5、7/22、25、26、27、28、8/1,2,3,10,11)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2025.3/25〜31 ボストン・アメリカ) 選手権

 この世界選手権で、来年のミラノ五輪の枠が大部分決まる。男女シングルは出場各29人のうち24人、ペアは出場19組のうち16組、アイスダンスは出場23組のうち19組(残りは9月に北京で開催されるISU予選大会で決定)。3枠とるには、複数出場の場合上位2人が13ポイント以内、2枠とるには上位2人が14〜28ポイント以内。ただし五輪の枠は、世界選手権の枠取りとは異なり、複数で出場した場合は、全員がフリーに進まないと、最大でもフリー進出した選手数しか枠は取れず、SP落ちした分は予選会への挑戦権となる(2022北京五輪の枠取りから変更された)。なお、フリーで16位以下の選手のポイントは、一律16ポイント、SP落ちした選手は18ポイントで計算する(ISU Communication No.2696)。

 <ペア>23組エントリー。日本からは三浦/木原組、長岡柚奈/森口澄士組。 今季からミニマムスコアがSP+フリーの合計点に変更。ペアは88.0点。フジ地上波ではSP放送なし。BSフジでは三浦/木原組のみ放送。後日、Jスポーツで全組見た。解説は岡部さん、実況は赤平アナ。
 第1グループ1番滑走で、今季アメリカ女子シングルからペアに転向したイッツォ/マイアホファー組(墺。23、22)は、今季CSワルシャワ杯10位、CSゴールデンスピン9位、国内2位。3LzThを1年目でできるのはすばらしいが、BoDsはうまく入れず、レベルもつかず無得点。技術点22番目の25.12、演技構成点23番目の23.08、合計48.2でSP23位。フリーに進めず。
 3番滑走でゲイニシュ/チジレフ組(ウズ。19、23)。後日見た。初出場。二人ともロシア出身。今季からウズベキスタンに移籍、四大陸8位。曲は「The Deal Between Tsubaki and Lingba」。振付はメクディエフ。衣装は二人ともライトグレー。冒頭の3Twは回転が速くレベル3で全ジャッジが加点1〜3。続く3Tでは女性が片手つき。3FThは成功、全ジャッジが加点1〜3。「たいへん上手い」と岡部さん。4LiとBoDsはレベル3。うちリフトはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとCCoSpはレベル4。うち最後のスピンはほぼ全ジャッジが加点。解説の岡部さんは「この二人は練習もモスクワでロシアですね。ニーナ・コーチが来ている時の方がいい滑りができているように思います」と言う。技術点8番目の35.73、演技構成点18番目の26.6、合計62.33でSP11位。

 第2グループ5番滑走で長岡/森口組(19、23)。後日見た。初出場。昨季全日本優勝。今季全日本2位、冬季アジア大会銅メダル、四大陸7位。曲は「Goodbye Yellow Brick Road」。振付はキャシー・リード。衣装は二人ともオレンジと黒。冒頭で3Twに挑戦、うまく回って下りたと思ったが立てずに転倒。レベル1。残念。これで動揺したのか3Loで女性が早く開いてしまい、ダウングレードでステップアウト。3SThも片手つき。解説の岡部さんが「これだけでもできていれば」と残念がる。4Liはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。得点6.92は、三浦/木原組の6.78より高い(ただし、カム/オシェイ組が6.99)。しかしBoDsはレベルB。「女性の頭がヒザより高かった」と岡部さん。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後のFCCoSpはレベル4。技術点23番目の24.82、演技構成点16番目の27.28、転倒の減点1、合計51.1でSP22位。フリーに進めず。
 7番滑走で地元エフィモア/ミトロファノフ組(米。25、27)。後日見た。初出場。昨季組換え、全米2位。今季全米初優勝、四大陸5位。曲は「Ameksa」他。振付はルネ・ロッカ。衣装は二人とも黒が基調。女性は髪に赤いバラ一輪。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Tは女性がアンダーローテーションで両足に。3LoThはすごく幅があり、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。4Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは、音楽に合わせて二人でピタッとポーズする場面もあり、加点2〜3。技術点12番目の33.82、演技構成点9番目の29.88、合計63.7でSP9位。

 第3グループ8番滑走でローリン/エチエ組(加。22、24)。後日見た。昨年15位。今季四大陸9位。曲は「Separate Ways」。振付はポール・ボル。衣装は二人とも黒を基調にオレンジで模様。女性のは青い筋模様も。冒頭の3Twは。高く、レベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sはしっかり決めた。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。BoDsと4Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちリフトは加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。最後のCCoSpはやや離れていて、レベル3。技術点11番目の33.85、演技構成点13番目の28.45、合計62.3でSP12位。
 10番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムア組(豪。18、22)。後日見た。昨年10位。今季スケートカナダ3位。曲は「Exogenesis: Symphony Pt.3」他。振付はゲレーロ他。冒頭の3Twはキャッチがうまくいかず、レベル1。解説の岡部さんが「この組はとても力があるが、3Twだけ以前からうまくできない」と言う。以降の全要素に全ジャッジが加点。3Tはピッタリで成功、加点ほぼ2〜3。ダンスリフトしてから投げる3LoThも決め、加点2〜5。4LiとStSq、最後のFCCoSpはいずれもレベル4。うちリフトとStSqは加点2〜3。BoDsはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点6番目の36.46、演技構成点11番目の29.27、合計65.73は自己ベスト更新でSP8位。
 第4グループ14番滑走でペレイラ/ミショー組(加。20、28)。後日見た。昨年8位。今季国内2位、四大陸銅メダル。曲は「Sing Sing Sing」。振付はハベル他。冒頭の3Twは「軽々と」成功、レベル4だがGOEは-1〜4と割れた。3Tはピッタリ合っていて全ジャッジが加点。しかし3LoThで転倒。「今季のSPではここまで3SThだった」と赤平アナ。4LiとFCCoSp、StSqはいずれもレベル4。うち最後のStSqは曲の速いテンポにやや息切れしていたが、全ジャッジが加点2〜3、リフトは全ジャッジが加点2。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点。最後は男性が女性を抱え、女性は頭を下げ、両足を斜めに上げてポーズ。技術点9番目の34.44、演技構成点10番目の29.84、転倒の減点1、合計63.28でSP10位。キスアンドクライでは思ったより得点が出ないのでコーチともども暗い顔。

 15番滑走でホッケ/クンケル組(独。24、25)。後日見た。四回目。昨年5位。今季欧州選手権8位。今季は、女性が左足の骨を傷めていることが12月に調べてわかったそうだ。曲は「I Love Rock n Roll」他。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Twはレベル2。ソロジャンプは3Sの予定だったが女性は2Sになり、男性は転倒。3LoThは両手付き。4Liはレベル3でほぼジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2でGOE-1〜2。StSqと最後のCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点20番目の27.75、演技構成点14番目の28.41、転倒の減点1、合計55.16でまさかのSP20位。ぎりぎりでフリーへ。
 第5グループ16番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。19、22)。後日見た。昨年7位。今季欧州選手権銅メダル。曲は世界選手権では昨季の「サマータイム」に戻した。振付はセルゲイ・プリシュキン他。衣装も変更。女性は水色を基調にピンクの重ね、男性は水色と黒。BoDs以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高くて余裕があり、レベル4に加点2〜4。3Sも加点1〜4。3FThは加点3〜4。4LiとFCCoSpはレベル4。うちリフトは加点2〜4、スピンは加点2〜3。StSqはレベル3で加点2〜3。最後のBoDsは一周したところで男性がバランスを崩しかけて片手をつき、レベル3でGOE-2〜2。速報値ではレベル1だった。技術点3番目の39.47、演技構成点6番目の32.21、合計71.68でSP4位。キスアンドクライではコーチ陣に笑顔なし。
 17番滑走で地元カム/オシェイ組(米。20、33)。後日見た。昨年11位。今季全米3位、四大陸4位。曲は「Rain, in Your Black Eyes」。振付はミーキンス。衣装は二人とも紺地に銀のビーズ。ほぼノーミスで、よかった。女性の気迫が見えた。冒頭の3Twはレベル3に全ジャッジが加点2〜3。3Sは女性がこらえた。解説の岡部さんは回転不足を気にしていた。3LoThは片手つき。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。「ポジションに入るのがとても速い」と岡部さん。CCoSpはレベル4だが少しトラベリング。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。ダンスリフトから入り、片足で男性の首にぶら下がる難しい出口の4Liは、レベル4で加点ほぼ3〜4。技術点7番目の35.79、演技構成点5番目の32.82、合計68.61でSP5位。

 18番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。20、25)。後日見た。三回目。昨年4位。今季欧州選手権4位。曲は「Kiss」他。振付はエフドキモア(2025.5スヴィアチェンコと結婚)。BoDs以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは余裕があり。レベル4に加点2〜4。3Tは成功、加点1〜3。3LzThも決め、加点2〜3。4Liはレベル4。BoDsは女性の頭がやや高く、レベル1でGOE-3〜3と割れた。速報値ではレベル2だった。StSqとCCoSpはレベル4.うち最後のCCoSpは距離が近く、よく合っており加点1〜3。技術点5番目の37.25、演技構成点8番目の30.2、合計67.45でSP6位。
 19番滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。25、31)。後日見た。三回目。前回2021年17位。昨季国内優勝。欧州選手権銅メダル。今季国内2位、欧州選手権6位。曲は「El Tango De Roxanne」。振付はラノッテ他。冒頭の3Twは「少し高さがなく女性の体が触れた」ためレベル2でGOE-3〜0。2Aで男性が転倒。4Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。BoDsはレベル2。StSqとCCoSpはいい出来でレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点18番目の30.48、演技構成点7番目の30.62、転倒の減点1、合計60.1でSP14位。
 最終グループ20番滑走で三浦/木原組(23、32)。昨年銀メダル。今季。曲は「Paint It Black」。振付はシェイリン・ボーン。今までで一番よかった。全体に速い。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル3で加点ほぼ2〜4。3Tは女性がアンダーローテーション。4LiとCCoSp、StSqは全てレベル4で加点3以上。うちStSqは速くて動きも音楽によく合っており、加点ほぼ4〜5、4LiとCCoSpは加点3〜4。うちスピンは足替え・姿勢変更時もすごく合っていた。3FThは着氷後の伸びもあり、フジ解説の高橋は「ほぼ完ぺきです」。最後のBoDsはレベル3だが加点3〜5。Jスポーツ赤平アナが「ブルーノコーチによると世界一速いペア」と紹介。技術点最高の40.47、演技構成点も最高の36.1、合計76.57でSP1位。

 21番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。41、32)。後日見た。昨年優勝。今季スケートカナダ、フィン杯とも優勝、国内3連覇。GPファイナルは男性の体調不良で欠場、その後女性のケガもあったと赤平アナ。「この年齢で世界のトップレベルでやっていることに尊敬する」とも。曲は「Crazy In Love (remix) 」。振付はジュリー・マルコット。女性がずっと笑顔。冒頭の3Twはレベル3。ややタッチしたか。3Tは成功。4Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3LoThもこらえて決める。CCoSpは足替えでズレ、レベル3。StSqはさすがのレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のBoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点10番目の34.19、演技構成点4番目の33.13、合計67.32でSP7位。
 22番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。25、25)。後日見た。昨年銅メダル。今季ファイナル2連覇、欧州選手権金メダル。曲は「You Were Mine」。振付はポール・ボル他。女性の衣装は真っ赤、男性は黒。全体に手堅い。ソロジャンプ以外の全ジャッジが加点3〜4。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3Sは男性がややあやしいが決める。3LoThは見事で加点1〜4。4LiとCCoSp、StSqはいずれもレベル4で加点2〜3。男性のスピンは「少しトラベリングしている」と岡部さん。最後のBoDsはレベル3で加点1〜3。技術点4番目の39.15、演技構成点3番目の34.44、合計73.59でSP3位。
 最終滑走でコンティ/マッチ組(伊。24、29)。後日見た。昨年6位。今季欧州選手権銀メダル。曲は「カルメン組曲」。振付はカッツァニーガ他。女性の衣装は朱色、男性は黒。ここもよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点1〜3。3LoThはすばらしく、加点3〜4。下りた時女性が右手の拳を握った。3Sはいつもながら成功、加点ほぼ2〜3。4LiとStSq、CCoSpはいずれもレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜4。女性はStSqのとき晴れやかな笑顔。BoDsはレベル2で加点1〜4。終わったポーズで女性が片手を突き上げた。技術点2番目の39.74、演技構成点も2番目の34.87、合計74.61でSP2位。

 フリー。20組が進む。フジ地上波では三浦/木原組のみ放送。解説は高橋成美。BSフジでは上位3組放送。後日、Jスポーツで見た。後日、Jスポーツで全組見た。解説は岡部さん、実況は赤平アナ。この大会で五輪枠16が決まるので、16位以内をとらないと予選会に出る必要がある。
 1番滑走でホッケ/クンケル組(独。24、25)。女性のケガで4週間しか練習できていないらしい。曲は「Out of the Dark」他。振付はラノッテ他。衣装は二人とも黒。冒頭の3Twはレベル3。次の3Sの予定が女性2S、男性ステップアウト。2A+1A+2A+SEQは第3で男性が早く足をついた。3LoThは全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点だが、いずれも上げる時がぎこちない。3FThはきれいに決め、全ジャッジが加点。FiDsはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。最後のChSqはGOE+0.57。技術点15番目の57.13、演技構成点も15番目の55.43、合計112.56でフリー15位、総合167.72で18位。
 7番滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。25、31)。曲は「ドラキュラ」より「The Brides」他。振付はラノッテ。衣装は二人とも黒で、袖口に鮮やかな赤。冒頭の3Twはレベル2。キャッチに少しミス。次は2Aの予定だったが女性が1Aに。2S+1A+1A+SEQは決める。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liと最後のPCoSpは加点2〜3。BiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqはダンスリフトなど行い、GOE+1.21。3FThはこらえた。続く3LoThは成功。技術点17番目の55.22、演技構成点11番目の58.76、合計113.98でフリーも14位、総合174.08で13位。

 第3グループ9番滑走でローリン/エチエ組(加。22、24)。曲は「Elevation」。振付はサンドラ・ベジック。衣装は二人とも黒。冒頭の3Twは高くレベル3でほぼ全ジャッジが加点。続く3Sからの3連続で女性が第1で転倒。男性は第2以降を跳ばず。次の3Loに+1A+SEQを付けた。女性の第1はアンダーローテーションでよろめいたが片足でこらえて第2を付けた。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点、5ALiは加点2〜3。3LoThは傾いたがこらえた。ChSqはダンスリフトなど行いGOE+0.95。3SThは両手つき。5RLiはレベル3。BiDsはレベル2。最後のポーズに入る前のスピンの出でよろけて得点伸びず。技術点18番目の52.74、演技構成点14番目の55.51、転倒の減点1、合計107.25でフリー18位、総合169.55で16位。
 10番滑走でゲイニシュ/チジレフ組(ウズ。19、23)。曲は「Teatro」。振付はメクディエフ。冒頭の3Twは高さがあり、レベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2A+2A+SEQは決めたが、距離と方向が全く違った。3Sはたぶん団背手がqマーク。リフト三つはレベル4うち二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはスパイラルなど行い、GOE+0.64。3LoThで転倒。3FThはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点。FiDsはレベル3だが、男性の足が「パンピング」していてGOE-1〜2と割れた。最後のPCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の64.09、演技構成点13番目の57.59、転倒の減点1、合計120.68でフリー10位、総合183.01で10位。
 11番滑走でペレイラ/ミショー組(加。20、28)。後日見た。曲は「Tango Jalousie」。振付はディアス他。衣装は二人とも黒。女性の開いた背中に飾った木のような絵。冒頭の3Twはレベル4。次は3T+2A+2A+SEQの予定だったが、男性が第1で両足となり、女性が+1A+SEQを付けたが無効に。3Sも女性は跳んだが、男性が2Sに。3LiとBiDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは片手つき。あと二つのリフトとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち最後のPCoSpは加点ほぼ3。ChSqはダンスリフトなど行い、GOE+1.0。3SThは成功。技術点16番目の55.58、演技構成点9番目の61.78、合計116.22でフリー13位、総合179.5で11位。これでカナダはこの大会で五輪3枠(上位2組で13ポイント。2枠なら28ポイント)は取れないことがほぼ確定。

 12番滑走で地元エフィモア/ミトロファノフ組(米。25、27)。後日見た。曲は「Je Suis Malade」。振付はルネ・ロッカ。女性の衣装は水色、男性の上はブルーグレー、ズボンは黒。地力の違いを見せた。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3S+2A+2A+SEQも女性の第3がアンダーローテーションになるが何とか決める。3Tは女性が両足。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはダンスリフトを行い、GOE+1.21。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpと最後の4Liは加点1〜4、5ALiは加点ほぼ3。一番難しいというFoDsも「きれいなポジション」と岡部さんも評価、レベル3。3SThは幅もあり、全ジャッジが加点3〜4。大歓声のなか、二人とも片手ガッツポーズ。技術点3番目の70.76、演技構成点6番目の64.83、合計135.59でフリー4位、総合199.29で6位。
 13番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムア組(豪。18、22)。後日見た。曲は継続の「シェルブールの雨傘」。振付はジョナサン・ゲレーロ。冒頭の3Twはレベル2でGOE-3〜2。やはりキャッチに難がある。3T+2A+2A+SEQは女性の第3が両足に。3SThは成功。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。PCoSpとリフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜3。3LoThは転倒。ChSqはスパイラルなど行い、GOE+1.14。技術点9番目の63.17、演技構成点10番目の60.34、合計122.51でフリー9位、総合188.24で9位。
 14番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。41、32)。後日見た。曲は「Siren's Song」「The Blue Planet」他。振付はジュリー・マルコット。女性の衣装は青や水色でキラキラビーズがたくさん。水中の世界を表しているらしい。冒頭の3Twはこの大会初めてレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T+1A+2A+SEQの予定だったが、女性の第1がqマークで両足になって第2が跳べず第3を付けたが無効。3Sもミスがあったようだ。リフト三つとPCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜4、3Liは加点ほぼ3〜4。上で女性が腕などで世界観を表現。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqはGOE+1.29。3LoThは両手つき。最後のFoDsはレベル3で全ジャッジが加点。技術点7番目の65.7、演技構成点4番目の66.74、合計132.44でフリー5位と少し挽回、総合199.76で5位。カナダは上位2組で16ポイントとなり、五輪は2枠。

 15番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。20、25)。後日見た。曲は「Pirates of the Caribbean」。振付はラノッテ。男性はヒゲを生やしているが、なぜか海賊というより山賊に見える。冒頭の3Twは高く、ここもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3T+2A+2A+SEQでは女性が両手をつき、転倒扱い。3FThは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Sは男性が2Sに。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点1〜3。FoDsはレベル2。3LoThはこらえた。ChSqはダンスリフトなど行いGOE+0.57。技術点5番目の66.18、演技構成点8番目の60.66、転倒の減点1、合計125.84でフリー8位、総合193.29で8位。
 16番滑走で地元カム/オシェイ組(米。20、33)。後日見た。曲は「Stand by Me」。振付はデュブレイユ。女性の衣装は水色の地に青い筋模様。男性の上は紺、下は黒。冒頭の3Twは余裕があり、ここもレベル4。3Tは決める。3FThは片手つきでステップアウト。ChSqはダンスリフトやスパイラルを行い、GOE+1.57。3S+2A+SEQは男性が両足、女性がステップアウト。3LoThで転倒。しかし、この後は立ち直り、PCoSpとリフト三つはいずれもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ3〜4、5RLiは加点2〜4。BiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の62.73、演技構成点5番目の65.04、転倒の減点1、合計126.77でフリー7位、総合195.38で7位。アメリカは2組合計13ポイントで五輪3枠確保。
 最終グループ17番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。19、22)。後日見た。曲は「A Necessary End」。振付はマラフェエフ。めずらしくミスが多かった。冒頭の3Twはお手本のようでレベル4に全ジャッジが加点3〜4。3S+2A+2A+SEQはたぶん女性の第2がqマーク。3Tは男性がこらえた。3FThはタッチあり。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3、5RLiも加点ほぼ2〜3。3LoThは両足でオーバーターン。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqはダンスリフトなど行い、GOE+0.93。技術点6番目の66.16、演技構成点7番目の64.37、合計130.53でフリー6位、総合202.21、この時点で1位だが最終的には4位。キスアンドクライではコーチ陣に笑顔なし。

 18番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。25、25)。曲は「四季」より「冬」「夏」他。振付はマーク・ピレイ他。女性の衣装は白、男性は黒地に銀の筋模様。ここはジャンプがうまい。会心の出来。3Li以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル3で加点ほぼ4〜5。3T+2A+2A+SEQはピッタリで加点1〜3。3Sもきっちり成功、加点2〜3。3LoThも決め、加点3〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜5。FoDsはレベル2で加点1〜3。解説の高橋が「FoDsは一番難しい」。3SThも加点2〜4。ChSqは二人でイーグルなど行い、GOE+1.36。最後の3Liは下ろすとき軸がぶれ、レベル3でGOE-0.27。「時間が足りなくなった」。終わった後、女性が氷の上で大の字に。技術点最高の74.92、演技構成点2番目の70.57、合計145.49は自己ベスト更新でフリー1位、総合219.08も自己ベスト更新で銀メダル。
 19番滑走でコンティ/マッチ組(伊。24、29)。曲は「Papa Can You Hear Me?」。振付はマッテオ・ザンニ他。衣装は二人ともグレーがかった青に銀の筋。女性もパンツスーツ。痛恨の3連続ステップアウト。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2A+2A+SEQは、おそらく女性の第1がアンダーローテーション、第2もqマーク。しかし第3で男性がステップアウト。3Sは決め、全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点3〜4。3LoThはこらえた。3SThは両手つき。FiDsはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはスライドやダンスリフトを行い、GOE+1.21。終わった後、男性が反省しきり。技術点4番目の66.99、演技構成点3番目の68.87、合計135.86でフリー3位、総合210.47で銅メダル。総合順位を見て、メダルを確定したので大いにホッとした感じ。イタリアは2組合計で16ポイントとなり、五輪2枠確保。
 最終滑走で三浦/木原組(23、32)。曲は「Adios」。振付はデュブレイユ。女性の衣装は真っ赤、男性は黒で胸に小さな紅薔薇。「女性の衣装を初めの黒から変えたのもよかった」と岡部さん。少し固かったのかスロージャンプが二つとも両足。冒頭の3Twは高くレベル3でGOE-2〜4。3T+2A+2A+SEQは第1がqマーク。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち5ALiと5RLiは加点3〜5、しゃがんだ姿勢から上げる4Liは加点3〜4。3LoThは両足。3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。3FThも両足。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。最後のChSqは男性のバタフライジャンプ、ダンスリフトなど行いGOE+1.64の高得点。技術点2番目の71.5、演技構成点最高の71.72、合計143.22は今季最高を更新でフリー2位、総合219.79、0.71の僅差で金メダル。最終順位が出ると、三浦が飛び上がった。木原は涙。これで五輪1枠確保(※五輪枠は、複数組で出た場合、SP落ちの組は18ポイント換算)。優勝インタビューで木原は英語で「英語は忘れました。応援ありがとう」などと話していた。

 <アイスダンス>36組エントリー。日本からは吉田唄菜/森田真沙也組。今季からミニマムスコアがSP+フリーの合計点に変更。アイスダンスは94.0点。フジではRD放送なし。後日、Jスポーツで全組見た。解説は東野さん、実況は小林アナ。
 第2グループ7番滑走でクドリャフツェワ/カランケビッチ組(キプ。19、21)。昨年世界ジュニア11位。今季シニアデビュー、CSゴールデンスピン8位、欧州選手権21位。曲は「Knock On Wood」他。振付・コーチともマッテオ・ザンニ他。痛恨のリフトで大きなミス。冒頭のSqTwは女性レベル2、男性レベル4だがほぼ全ジャッジが加点。続くMiStは男女ともレベル1で全ジャッジが加点。CuLiは成立せず。イーグルの男性のももに女性が乗ったかと思ったら落ちてしまった。解説の東野さんが「3秒あればやったことにはなる」。3秒に満たず、リフトはなかったことになり無得点。PStはレベル1。ChRSはGOE-0.17。速報値では+1.5あったが「開始時点で離れていて途中でも1回離れた。ChRSではセパレートは1回のみ」と東野さん。キスアンドクライで呆然。技術点36番目の25.69、演技構成点33番目の23.94、合計49.63でRD36位。フリー進めず。
 8番滑走でレイタン/マヨロフ組(スウェ。19、24)。女性はノルウェー生まれだがドイツから出場したことも。男性は元シングルの選手。昨年欧州選手権27位、世界選手権28位。今季国内2連覇、欧州選手権17位。曲は「The Ballroom Blitz」他。振付はトゥマノフスカ-チャイカ。組んで2年目でぐんとよくなった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2。DiStは男女ともレベル2。PStはレベル1。ChRSはGOE+2.79。最後のRoLiはレベル4に加点2〜3。技術点22番目の37.44、演技構成点25番目の27.54、合計64.98でRD25位。フリー進めず。
 第3グループ10番滑走で吉田/森田組(21、24)。初出場。今季冬季アジア大会金メダル、四大陸8位。曲は「Be-Bop-a-Lula」他。振付はキャシー・リード。最初から最後までスピードが落ちず、今できることは全てやりきった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル2。SqTwは男女ともレベル4。MiStは、途中で男性のニースライドなどもあり、男女ともレベル4で加点2。ChRSは手前から行い、GOE+2.57。最後のRoLiはレベル4。東野さんは「今シーズン最高の出来」とほめるが、「残れないと思いますが」と付け加える。技術点19番目の39.31、演技構成点23番目の28.38、合計67.69、この時点で1位、15番滑走のファブリ/アイア組(加。RD19位)までキープ。RD22位でフリー進めず。

 第5グループ17番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。19、23)。昨年21位。今季CSゴールデンスピン優勝。国内2位、欧州選手権13位。曲は「Get Back」他ビートルズ・メドレー。振付・コーチともクームズ他。「昨年は小松原/コレト組に0.53の差でRD21位になりフリーに進めなかった」と小林アナ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。ChRSはGOE+3.0。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。レベル3はここまでで初か。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点17番目の40.81、演技構成点19番目の30.17、合計70.98、この時点で1位、RD17位。ここで初めてQマークが付いた。
 18番滑走でハリス/チャン組(豪。22、28)。五回目。昨年17位。今季四大陸7位。曲は「Take A Chance On Me」他アバ・メドレー。振付はデュブレイユ。衣装は二人とも碧が基調。女性の前身頃には銀の模様。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。PStはレベル2。ChRSはGOE+3.0。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点18番目の39.76、演技構成点20番目の30.08、合計69.84でRD18位。
 20番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。18、21)。2023年世界ジュニア金メダル。昨年13位。今季欧州選手権12位。曲は「Love Me Do」他。振付はマッテオ・ザンニ他。衣装は二人とも上衣は無地の紺。女性のスカートは長めでカラフル。男性の上衣の内にも同じ生地。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは、同時に片手側転もあり、女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChRSはGOE+3.64。PStはレベル2。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点9番目の42.9、演技構成点14番目の31.59、合計74.49でRD10位。

 21番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。21、25)。昨季ジョージア移籍。昨年12位。今季CSゴールデンスピン2位、欧州選手権8位。曲は「Lady Marmalade」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは距離は近かったが男女ともレベル3で、加点は2〜4。PStはレベル2。ChRSはGOE+3.43。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点13番目の41.92、演技構成点16番目の31.3、合計73.22でRD14位。
 第6グループ22番滑走で折原/ピリネン組(フィン。24、29)。昨年16位。今季欧州選手権7位。曲は「Disco Inferno」他。振付はスカリ。女性はピンクのパンツスーツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは距離も近く動きもピッタリ合い、男女ともレベル2で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル1。最後のChRSは、始点で男性が「YMCA」の身ぶりをしてGOE+5.14、ここまでの最高点。観客を巻き込んで大声援。技術点10番目の42.35、演技構成点13番目の31.63、合計73.98でRD11位。
 23番滑走でスマート/ディーク組(西。27、28)。昨年19位。今季欧州選手権5位。曲は「Move Over」他。振付はデュブレイユ他。女性の上衣は赤と黄色、パンツは赤。男性は上衣が赤、ズボンが黒。昨年19位。今季欧州選手権5位。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル3だが加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル1だが加点3。ChRSはGOE+4.5。最後のCuLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。技術点8番目の43.72、演技構成点7番目の33.49、合計77.21でRD8位。

 24番滑走でタシュラー/タシュレロワ組(チェコ。23、25)。五回目。昨年7位。今季欧州選手権10位。曲は「Hot Stuff」他。振付はマッテオ・ザンニ他。女性の上衣は紫、パンツは黒。男性は上衣が黒で内に紫。昨年15位。今季欧州選手権10位。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル2で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。SqTwは女性が第1の入りで少しよろけレベル2、男性レベル4。RoLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSはGOE+4.07。技術点15番目の40.94、演技構成点10番目の32.35、合計73.29でRD13位。
 25番滑走でイム/クァン組(韓。20、23)。男性はアイスランド生まれの中国系カナダ人で2024年12月に韓国籍取得。昨年14位。今季韓国・ソウルでの四大陸6位。曲は「I Got You」他。振付はアグノエル。衣装は二人とも茶色で女性の方は金ラメ、男性はオレンジラメ。女性の内スカートは黒、男性ズボンも黒。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル1で加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル1で加点1〜3。ChRSはGOE+3.86。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。今季前半は男性のキレがなかったが、だいぶ復活。技術点16番目の40.83、演技構成点18番目の31.21、合計72.04でRD16位。
 第7グループ27番滑走でトゥルッキラ/フェルスシウス組(フィン。30、30)。六回目。昨年10位。今季欧州選手権4位。曲は「I Got You」他。振付はスカリ。女性の上衣はピンク、スカートは白地に黒い水玉。男性はピンクのズボン吊りでズボンは黒。なんとStSqで転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル2、男性レベル4で加点2〜4。PStはレベル1だが加点2〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2だが、男性が最後の部分で転倒。解説の東野さんも「ここで転倒するのは初めて見た」。すぐに立ち上がり、後の要素に影響がなかったのはさすが。RoLiはレベル4で加点ほぼ2〜4。最後のChRSはGOE+4.29。技術点24番目の37.04、演技構成点11番目の32.05、転倒の減点1、合計68.09でRD20位。この時点でQマークはつかず、キスアンドクライは暗い顔。ぎりぎりでフリーへ。

 28番滑走で地元グリーン/パーソンズ組(米。21、29)。2年ぶり二回目。前回は6位。昨季四大陸4位。今季NHK杯4位、中国杯6位、全米3位。曲は「These Boots Are Made for Walking」他。振付はジャン・リュク・ベイカー。女性の衣装は朱色で衿とスカート裾に紫の帯。男性は明るい青の上下。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4でほぼ加点2〜4。PStレベル1で加点2〜3。ChRSはGOE+4.71。MiStは女性レベル3、男性レベル1で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。技術点7番目の44.03、演技構成点9番目の33.48、合計77.51は今季最高でRD7位。
 29番滑走で地元カレイラ/ポノマレンコ組(米。24,24)。三回目。昨年7位。今季全米2位、四大陸4位。曲は「I Just Want to Make Love to You」他。振付はハベル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはすごく速く、男女ともレベル4で加点3〜4。PStはレベル3で加点2〜3。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChRSはGOE+4.93。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。全体に「とてもスピードがあった」と東野さん。技術点4番目の46.99、演技構成点6番目の34.52、合計81.51は自己ベスト更新でRD6位。
 30番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リト。30、32)。七回目。昨年6位。今季欧州選手権6位。曲は「Da Ya Think I'm Sexy?」。振付はデュブレイユ。女性の上衣はピンク、パンツは黒。男性は黒の上下。痛恨のStSq転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル1で加点1〜4。MiStは男女ともレベル2だが途中で女性が転倒。びっくりした。RoLiはレベル4レベル4で加点2〜4。最後のChRSはGOE+4.07。技術点23番目の37.05、演技構成点12番目の32.03、転倒の減点1、合計68.08でRD21位。なんと0.01差でフリーに進めず。東野さんは「同じグループで2組も転倒とは」と驚いていた。

 31番滑走でラジョワ/ラガ組(加。24、25)。なんと組んで14季目とのこと。三回目。昨年5位。今季四大陸銅メダル。曲は「Soul Bossa Nova」他。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは、二人がピッタリ重なる動きで速く、男女ともレベル4で加点2〜4。SqTwは女性が第2で止まりかけてレベル3、男性レベル4で加点ほぼ2〜4。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。ChRSはGOE5.14の高得点。最後のRoLiはレベル4に加点3〜4。技術点5番目の46.9、演技構成点5番目の34.87、合計81.77でRD5位。
 最終グループ32番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。24、27)。昨年8位。今季欧州選手権銀メダル。曲はBoney M「Night Flight to Venus」他。振付はアグノエル。衣装は二人ともブルーグレー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。PStはレベル2で加点2〜4。MiStは男女ともレベル2で加点3〜4。しかし、StaLiの入りがスムーズではなく、レベル1でGOE0〜4。速報値ではレベル4だったので痛かった。最後のChRSはGOE+4.5。技術点12番目の41.96、演技構成点6番目の34.78、合計76.74でRD9位。
 33番滑走でギレス/ポワリエ組(加。33、33)。12回目。昨年銀メダル。今季四大陸2連覇。曲は「I Get Around」他。振付はクレニアン。衣装は1950年代のカリフォルニアのビーチを表現。女性は白地にピンクの細い縦縞、男性は黄色と白の太い横縞に黄色のズボン。アメリカの観客にも大受け。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。速報では女性もレベル3だった。SqTwは男女ともレベル3で加点3〜4。これも速報では男性レベル4。PStはレベル2で加点3〜4。RoLiは女性を立った姿勢のまま体から離して回し(解説の東野さんが「これは難しいんです」)、レベル4で加点ほぼ4〜5。最後のChRSはGOE+6.43の高得点。技術点2番目の48.92、演技構成点も2番目の37.52、合計86.44でRD2位。

 34番滑走でチョック/ベイツ組(米。32、35)。昨年2連覇。今季四大陸銀メダル。曲は「Hawaii 5-0」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は真っ赤、男性は濃い青のスーツに白いシャツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは距離が近く、男女ともレベル4で加点3〜4。ChRSはGOE+6.64の最高得点。MiStは男女ともレベル3で加点4〜5。PStはレベル3で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。全体にGOEがホームアドバンテージなのかひときわ高い。「曲は当初8曲使ったが6曲にした」とのこと。「YMCAの曲もなくなりました」と小林アナ。技術点最高の51.96、演技構成点も最高の38.22、合計90.18は今季最高でRD1位。
 35番滑走でフィアー/ギブスン組(英。25、30)。八回目。昨年4位。今季欧州選手権銅メダル。曲は「Le Freak」他。振付はアグノエル他。女性の衣装は落ち着いた金色、男性は淡いベージュのスーツにクリーム色のシャツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。PStはレベル1。「スピードがあるのでトウにかかっている」と東野さん。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3〜4。ChRSはGOE+6.0の高得点。最後のRoLiは女性を斜めに上下させる「十八番」の形で、レベル4に加点4〜5。技術点3番目の47.62、演技構成点4番目の36.24、合計83.86でRD3位。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。35、37)。最多の13回目。昨年銅メダル。今季欧州選手権3連覇。曲は「Land of 1000 Dances」他。振付はジラルディ他。二人とも淡いグレーのパンツ。女性の上衣は真っ赤、男性は山吹色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは二人の距離が近く、女性レベル3、男性レベル2。速報では二人ともレベル4。MiStは途中で二人してゴロッと横転して驚くが、背中は氷に触れない。女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点3〜4。PStはレベル1で加点ほぼ3〜4。速報ではレベル3だった。この組も「すごくスピードがあるためPStが少しトウにかかって見える」と東野さんが指摘。最後のChRSはGOE+6.0の高得点。技術点6番目の45.98、演技構成点3番目の37.06、合計83.04でRD4位。


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 フリー。20組が進む。このうち19組が五輪枠を得る。BSフジでは上位2組を放送。解説は宮本賢二。後日、Jスポーツで全組見た。解説は東野さん、実況は小林アナ。
 1番滑走でトゥルッキラ/フェルスシウス組(フィン。30、30)。後日見た。曲は「Bewitched」他。振付はスカリ。すばらしく気合が入った演技だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは距離が近く、男女ともレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル2で加点2〜3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChAJはタンゴらしく、GOE+2.96。ChLiは男性の靴の縁に女性が膝をつく形でGOE+3.08。DSpはレベル4で加点2〜4。最後のChStはGOE+3.2。「これまでの彼らにない力強いリズムを表現」と解説の東野さん。技術点5番目の68.78、演技構成点8番目の52.08、合計120.86でフリー7位と大いに挽回、総合188.95で11位。
 3番滑走でハリス/チャン組(豪。22、28)。曲は「ドビュッシー「月の光」他。振付はベイカー。「正反対の人物を表現」と小林アナ。女性の衣装は黒。男性の衣装は白地に黒い模様だが本人が墨を流して染めたとのこと。「今季開花した」と東野さん。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。OFTは男女ともレベル3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4。最後にコレオ要素三つ。うち手前から行ったChStはGOE+1.66、最後のChSpはGOE+2.13。技術点17番目の60.66、演技構成点20番目の44.28、合計104.94でフリー19位、総合174.78で19位。

 4番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。19、23)。曲は「ジェームズ・ボンド」メドレー。振付・コーチともバックランド他。女性の衣装は真っ赤、男性は黒のスーツに蝶ネクタイ。「このプログラムは二人にぴったりと言われた」という男性のコメントを小林アナが紹介。「今季躍進」と東野さん。冒頭の男性の肩に女性が片足をかける形から入るStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ジャンプして靴の上で倒立するSlLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点ほぼ2。CiStは男女ともレベル2で加点で加点1〜3。ChSlはGOE+1.66。OFTは男女ともレベル2で加点1〜3。対角線を使ったChStは見せ場となり、GOE+2.25。最後のChAJはGOE+1.66。技術点15番目の60.99、演技構成点17番目の46.38、合計107.37でフリー16位、総合178.35で17位。
 5番滑走でイム/クァン組(韓。20、23)。曲は「Cruella」他。振付はデュブレイユ。女が男を誘惑して堕落させる物語とのこと。女性の衣装は臙脂を基調に前身頃半分は白と黒のデザイン。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4に加点ほぼ2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。男性が第2で離れていった。SlLiはレベル4で加点2〜3。ChSlGOE+2.13。DSpはレベル4でほぼ加点1〜3。DiStは男女ともレベル2で加点1〜3。低い姿勢での開脚CuLiもレベル4で加点1〜3。ChStはGOE+1.78、最後のChLiはGOE+2.13。技術点18番目の59.55、演技構成点も18番目の45.72、合計105.27でフリー18位、総合177.31で18位。
 7番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。21、25)。後日見た。曲は「Kashmir」他。振付はアグノエル他。女性のパンツスーツは暗色系のパッチワークで金のスジで分割。男性は黒に銀のスジ。なかなかよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。OFTは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは近くて速かったが男女ともレベル3で加点2〜4。ChSlはGOE+2.73。DSpはレベル4で加点2〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。ChLiとChStのいずれもGOE+2.49。技術点8番目の66.86、演技構成点11番目の50.42、合計117.28でフリー10位、総合190.5で10位。

 8番滑走でタシュラー/タシュレロワ組(チェコ。23、25)。後日見た。曲は「Porcelain」。振付はカメレンゴ他。女性の衣装は白に青い筋模様。髪にビーズたくさん。男性の上衣はグレー地に青い模様。冒頭のCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜4。後半のCuLiは「倒立姿勢の開脚は今季から」と東野さんがやや不満そうに言う。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SeStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。男性の左靴の上で女性が倒立するSlLiはレベル4に加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ChSpはGOE+1.78。DSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE+2.37、ChSlはGOE+2.02。技術点13番目の63.45、演技構成点も13番目の48.92、合計112.37でフリー13位、総合185.66で13位。
 10番滑走で折原/ピリネン組(フィン。24、29)。後日見た。曲は「コーラスライン」より「Opening: I Hope I get It」他。振付はパーキネン。女性の衣装は淡いベージュで衿は金色。男性は上は白、縦縞のズボンにサスペンダー。すばらしかった。要素に入る前から観客の心をつかんだ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。ChAJは3つともバレエのポーズを模してGOE+2.13。OFTは男女ともレベル2でほぼ加点2〜3。腰の高さで横向きの水平に女性を支えるStaLiはレベル4で加点2〜3。CiStは女性レベル2、男性レベル1で加点1〜3。DSpはレベル4で2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは有名なテーマに乗っていちいちポーズで拍手。GOE+3.08の高得点。最後のChLiはGOE+2.25。終わると観客がスタンディングオベーション。技術点14番目の62.48、演技構成点も14番目の48.26、合計110.74でフリー14位、総合184.72で14位。フィンランドは2組合計25ポイントで五輪2枠確保。
 11番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。18、21)。後日見た。曲は「Pulling a Thread」他。振付はデニス・ロドラ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはしゃがんだ男性の背中で女性が水平になる形でレベル3に加点2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。SeStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。低い姿勢のChHyはGOE+2.37。「最も新しいコレオ要素だが、やっているのはこの組くらい。ChSlと異なり二人のブレードが氷に接していなければならない」と東野さん。DSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。ChStは最後に女性がジャッジ側バリアで行う「ハンドスタンド」が印象的でGOE+2.37。最後のChLiはGOE+2.02。技術点12番目の63.6、演技構成点も12番目の49.08、合計112.68でフリー12位、総合187.17で12位。「去年までは力強さがめだったが今季はバランスが取れてきた」と東野さんが評価。チェコは2組合計25ポイントで五輪2枠確保。

 12番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。24、27)。後日見た。曲はBFRND「Elephant」他。振付はシゼロン。衣装は二人とも黒が基調。男性の肩に女性が片足を乗せるポーズで始まる。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4に全ジャッジが加点3〜4。直立不動の女性を逆さまに支えるSlLiもレベル4に加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。ChAJはGOE+2.25。DSpはレベル3で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChStはGOE+2.49、最後の加速していくChSlはGOE+2.85。技術点10番目の66.03、演技構成点9番目の51.86、合計117.89でフリー9位、総合194.63で8位。
 13番滑走でスマート/ディーク組(西。27、28)。後日見た。曲は映画「Dune Part Two」より「Resurrection」他。振付はアグノエル他。女性の衣装は淡いベージュで髪をおおうベール付き。男性は濃い目のベージュ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトは女性が座禅のような姿勢をとる形でいずれもレベル4に加点3〜4。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。ChSpはGOE+2.96。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpはレベル4で加点2〜4。SlLiもレベル4で加点ほぼ4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。男性がしゃがんだ姿勢で女性を担ぐ形のChLiはGOE+3.32、最後のChStは二人の動きがピタッと合っており、GOE+3.56のいずれも高得点。「スピードがありかつ重厚感も表現」と東野さん。総合力の勝利。技術点3番目の70.99、演技構成点6番目の52.72、合計123.71は自己ベスト更新でフリー3位、総合200.92も自己ベスト更新で6位。キスアンドクライで得点を見た女性が飛び上がっていた。
 14番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。21、29)。後日見た。曲は「Spiegel im Spiegel」他。振付はベイカー。曲はJ.ブラウンと同じ。しかし直前の「Dune」に比べて弱いか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJは静かな曲調に合っており、GOE+2.49。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。CuLi+CuLiの連続リフトは男性がノーハンドの場面もあり、いずれもレベル4で加点3〜4。RoLiもレベル4で加点ほぼ3。DSpはレベル4で加点2〜4。DiStは男女ともレベル2で加点2〜3。ChStはGOE+2.37、最後のChLiはGOE+2.61。技術点11番目の65.4、演技構成点10番目の50.56、時間超過の減点1、合計114.96は今季最高でフリー11位、総合192.47で9位。

 15番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。24,24)。後日見た。曲は「カルメン組曲」。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は黒地に赤い小花たくさん。男性の上衣は暗い赤、下は黒。「ずっとこの曲で滑りたかったがハベルコーチがなかなか許可してくれなかった」らしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは速く男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwも速くて男女ともレベル4で加点3〜4。CuLiとRoLiはいずれもレベル4で加点3〜4。手前から行うChStはGOE+3.32の高得点。DSpはレベル4で加点3〜4。SeStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChAJはGOE+2.73、最後のChSpはGOE+2.85。今季はGOEの加点の出方が大きくなった。解説の東野さんは「今季一番の気迫。特に女性の目力が」。技術点4番目の70.09、演技構成点6番目の53.28、合計123.37今季最高でフリー5位、総合204.88で5位。
 最終グループ16番滑走でラジョワ/ラガ組(加。24、25)。後日見た。曲はドビュッシー「月の光」他。振付はベイカー。女性の衣装は紫の濃淡、男性の上衣も暗い紫。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpはGOE+2.37。OFTは男女ともレベル3で加点1〜4。DSpはレベル3で加点2〜3。SlLiはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。ChStはGOE+2.61。RoLiはレベル4で加点3〜4。ChSlは二人とも低い姿勢で片足を前に伸ばす形でGOE+2.85。最後のStaLiは女性の片手と片足をもって回す形でレベル4に加点ほぼ3〜4。落ち着いた曲調だが、もっとスピード感が出せるとよかったのでは。技術点8番目の66.42、演技構成点7番目の52.22、合計118.64でフリー8位、総合200.41で7位。
 17番滑走でギナール/ファブリ組(伊。35、37)。後日見た。曲は「Robotboys Audition」他。振付はフーザルポリ他。衣装は二人とも薄手の黒に水色のパネル。全要素に全ジャッジが加点。男性の足首につかまり片足を90度上げる形のChSpはGOE+2.61。女性が足を両側から上げて逆さまになる形のSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。距離が近いOFTは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ3〜4。解説の東野さんは「男性が少しトウにかかったようだ」。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3。男性の首に女性の片足をかける形のStaLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。手前サイドから行うChStはGOE+3.08。最後のChLiはGOE+2.85。欧州選手権の方が勢いがあったような。ほんの少しずれがある感じ。技術点7番目の68.22、演技構成点4番目の55.2、合計123.42でフリーも4位、総合206.46で4位。

 18番滑走でフィアー/ギブスン組(英。25、30)。後日見た。曲は「Halo」他。振付はシュイナール他。珍らしく少しぎこちないところがあった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpはウインドミルのような動きが3回あるGOE+3.08。SeStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。CuLi+RoLiは1つ目がレベル3、二つ目はレベル4で加点2〜4。CuLiは速報値ではレベル2で女性の姿勢変更がスムーズでなかった。DSpはレベル4に加点3〜4。ChTwはGOE+2.96。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。長辺で行うChStはGOE+3.68の高得点。女性が男性の首に両足をからめる形の最後のStaLiは、レベル4に加点ほぼ4〜5だが時間超過。技術点6番目の68.75、演技構成点3番目の55.5、リフト時間超過の減点1、合計123.25でフリー6位、総合207.11で銅メダル。
 19番滑走でギレス/ポワリエ組(加。33、33)。曲は「Air On the G String」「A Whiter Shade Of Pale」他。振付はラザグリアエフ他。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のRoLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。ChAJは二つ目に風車の形もあり、どれも独特。GOE+2.96。OFTは男女ともレベル2で加点3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChStはますます音楽表現が進み、GOE+3.68の高得点。DSpはChStの最後の動きのまま続けて入り、レベル4に加点3〜4。ChSpはGOE+2.85。最後のCuLiもレベル4で加点ほぼ4〜5。要素が全体の流れに溶け込んでいて見逃しがち。技術点2番目の72.68、演技構成点も2番目の57.42、合計130.1でフリーも2位、総合216.54で2年連続銀メダル。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。32、35)。曲は「Round Midnight」「Take Five」。振付はシュイナール他。シーズン当初とは見違えるように完成されてきた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のRoLiは加点4〜5。ChSpはGOE+3.68の高得点。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。DSpとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点4〜5。OFTは男女ともレベル3で加点3〜5。DiStも男女ともレベル3で加点4〜5。ChTwはGOE+1.9。ChStは加点+3.91の最高得点。最後のStaLiはレベル3だが加点4〜5。技術点最高の73.66、演技構成点も最高の58.22、合計131.88でフリーも1位、総合222.06は今季最高で金メダル。優勝インタビューの聞き手はアゴストで、ベイツはアゴストやホワイトなど道を切り開いてきた先輩たちに感謝していた。

フィギュアスケート (2025.3/28、29、4/1,2,3,7/17,18,20,21,8/1,7,8,9,10)

世界選手権 (2025.3/25〜31 ボストン・アメリカ) 選手権

 この世界選手権で、来年のミラノ五輪の枠が大部分決まる。男女シングルは出場各29人のうち24人、ペアは出場19組のうち16組、アイスダンスは出場23組のうち19組(残りは9月に北京で開催されるISU予選大会で決定)。3枠とるには、複数出場の場合上位2人が13ポイント以内、2枠とるには上位2人が14〜28ポイント以内(1人出場の場合は2ポイント以下で3枠、3〜10ポイントで2枠。この場合、枠=五輪出場ではなく、予選会挑戦権となる)。ただし五輪の枠は、世界選手権の枠取りとは異なり、複数出場の場合は、全員がフリーに進まないと、最大でもフリー進出した選手数しか枠は取れず、SP落ちした分は予選会への挑戦権となる(2022北京五輪の枠取りから変更された)。なお、フリーで16位以下の選手のポイントは、一律16ポイント、SP落ちした選手は18ポイントで計算する(ISU Communication No.2696)。

 <男子シングル>39人エントリー。日本からは鍵山、佐藤駿、壷井。今季からミニマムスコアがSP+フリーの合計点に変更。男子は104.0点。フジ地上波では、日本3人とマリニン、シャオイムファ、エイモズ、シャイドロフの7人を放送。解説は本田武史と宇野。後日、Jスポーツで全員見た。解説は中庭、実況は赤平アナ。
 8番滑走でユーシァン・リー(台湾。18)。後日見た。170cmで小柄に見える。初出場。昨季世界ジュニア16位。今季四大陸14位。曲は「This Is War」。振付・コーチとも佐藤有香他。コーチは他にイワン・ディネフ、アルトゥニアン他。ほぼノーミス。冒頭の3Fは全ジャッジが加点。続く2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqはレベル3。技術点27番目の36.59、演技構成点32番目の33.04、合計69.63は自己ベスト更新でSP30位。フリー進めず。このまますくすく伸びてほしい。
 10番滑走でダイウェイ・ダイ(中。21)。後日見た。初出場。曲は「I Still Love You」。振付はポーリヌス他。冒頭の4回転は回避し、3T+3Tを成功。続く3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜4、あと二つは加点2〜3。1.1倍になる3Aはオーバーターンでこらえた。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。「今季はずっと冒頭に4回転を入れてきましたが、安全策をとって成功しました」と赤平アナ。技術点20番目の39.23、演技構成点25番目の35.79、合計75.02でSP21位。

 18番滑走でノルデバック(スウェ。21)。後日見た。三回目。昨年は23位。曲は「Personal Jesus」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は黒で背中にステンドグラスのようなカラフルな模様。冒頭の3Aは成功。全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tは間にオーバーターン。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは伸び伸び滑り、加点2〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜3。技術点13番目の41.47、演技構成点17番目の37.56、合計79.03でSP17位。
 19番滑走でサドフスキー(加。25)。後日見た。184cm。昨年20位。今季国内優勝、四大陸10位。曲は継続の「Unconscious」。振付はデュブレイユ。解説の中庭が「滑りに品があって好きな選手。ジャンプさえ決まれば」と言う。本当に。衣装の胸をかきむしるような動作で始まる。冒頭の4Sはqマーク。続く3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tは第1で片手をついた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜4、最後のCCoSpは加点2〜3。StSqは情感たっぷりに動いたがレベル3で、全ジャッジが加点1〜3。「後半のジャンプは1.1倍になるが、そのわずかな得点よりも、前半に集中して跳ぶ方を選ぶのも理解できる」と中庭。技術点16番目の40.7、演技構成点15番目の39.55、合計80.25でSP15位。
 20番滑走で壷井(22)。昨季全日本7位。今季全日本3位、四大陸5位。曲は「En Aranjuez Con Tu Amor」。振付はダナヒュー、川越正大。冒頭の4Sの予定がパンクして2Sとなり、無得点。要素を失う。大きな痛手。続く3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル4。このへんで少し立ち直った。1.1倍になる3Lz+3Tは第1が!マーク。StSqとあと二つのスピンはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。最後のCSSpもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点29番目の35.49、演技構成点18番目の37.51、合計73.0でSP24位。ぎりぎりでフリーへ。

 23番滑走で地元トルガシェフ(米。23)。後日見た。昨季四大陸8位。今季全米2位。曲は継続の「L'enfer」。振付はシェイリン・ボーン。今まで見た中で一番よかった。冒頭の4Tはかろうじて決める。続く3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは生き生きと滑り、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tは成功。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。いい出来に観客も大声援。技術点8番目の46.12、演技構成点11番目の41.15、合計87.27は自己ベスト更新でSP8位。※しかし、フリーでは冒頭の4T2本転倒してフリー23位、総合21位と沈んだ。
 25番滑走で地元ブラウン(米。30)。後日見た。昨年5位。今季スケカナ8位、NHK杯7位。曲は「The Legend of Tarzan」より。振付はロヒーン・ワード。もちろん大声援。ほとんどの選手が五輪枠のため緊張しているのに楽しそうに見えた。冒頭の3Fはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜4。3Aはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。片足ずつ高く上げる動きなど他の選手にはできない動作がたくさん。CCSpは加点ほぼ4、最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2Tは決める。技術点17番目の40.28、演技構成点4番目の44.44、合計84.72でSP12位。

 26番滑走でリトヴィンツェフ(アゼ。24)。後日見た。昨年25位。今季欧州選手権15位。曲は「Games of Thrones」メドレー。振付はミハイロフ。少し口ひげを生やしてきた。こんなに上手かったか。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは軽く決め、加点2〜3。続く3Aも加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは第1にqマーク。StSqはいろいろやったがレベル2で加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3で加点2〜3。技術点9番目の45.64、演技構成点19番目の37.46、合計83.1でSP13位。
 27番滑走でハガラ(スロバ。18)。後日見た。184cm。四回目。昨年35位。今季世界ジュニア銅メダル。曲は「Another Love」。振付はヨリク・ヘンドリクス。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。解説の中庭が「今季はジュニアの試合で何度も会いました。来季はシニアですが、まだ4回転がないんです」。技術点15番目の41.4、演技構成点21番目の36.93、合計78.33でSP18位。

 第6グループ28番滑走でワシリエフス(ラト。25)。後日見た。昨年7位。今季欧州選手権6位。曲は「Helix」。振付はランビエール。SPでは4回転回避。冒頭の3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはオフバランスも動きも豊富で全ジャッジが加点3〜4、最後のFSSpは全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3Aがアンダーローテーションで転倒。技術点21番目の39.13、演技構成点9番目の41.86、転倒の減点1、合計79.99でSP16位。
 29番滑走でグラスル(伊。22)。後日見た。2023世界選手権12位。昨季出場停止。今季欧州選手権8位。曲は「Human」に変更。振付・コーチともベルナルディス。冒頭の4Lzは!マークにアンダーローテーションで転倒。続く3Lo+3Tは決める。さらに3Aは全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点15番目の41.21、演技構成点13番目同点の40.26、転倒の減点1、合計80.47でSP14位。

 30番滑走でチャ(韓。23)。後日見た。昨年10位。今季四大陸銀メダル。曲は「Natural」。振付はシェイリン・ボーン。この人もフィン杯途中棄権など右足首のケガを抱えているらしい。ただ「韓国に五輪複数枠を確保するためには休養に専念できないのでは」と赤平アナ。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Loも成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Aがqマークで転倒。StSqと最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは音楽に合わせたポーズなどめりはりの利いた滑りで加点3〜4。技術点10番目の45.23、演技構成点7番目の42.18、転倒の減点1、合計86.41でSP10位。

 31番滑走でエガーゼ(ジョー。22)。後日見た。曲は「L'Enfer」。振付・コーチともトゥトベリーゼ他。トルガシェフと同じ曲。衣装の手袋が赤い。「ジャンプがうまい選手」と中庭。冒頭で4S+3Tを簡単に成功ね全ジャッジが加点1〜3。続く4Tも決め全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の51.61、演技構成点16番目の38.78、合計90.39でSP6位。いい演技にコーチたちも笑顔。
 32番滑走でエイモズ(仏。27)。昨年ファイナル6位。今季国内優勝、欧州選手権22位。「曲は「Everybody」に戻してきた」とフジ実況アナは言うが欧州選手権もこれだったような。振付は本人。冒頭は4T+3Tを跳び、第1がqマーク。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3Aは加点1〜5。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のStSqはよく体が動いていて加点4〜5。1.1倍になる3Lzは加点2〜3。CCoSpはレベル3で加点2〜4。終わったとき「できた!」の笑顔。技術点6番目の48.54、演技構成点3番目の45.09、合計93.63でSP4位。
 33番滑走でメモラ(伊。21)。後日見た。195cm。昨年9位。今季欧州選手権銀メダル。曲は「ミッションインポッシブル2」より「Nyah」。振付はジョルダーニ他。この身長で跳ぶ4Lzが売り。ただし「eマークを取られやすい選手」と解説の中庭。冒頭の4Lzはちゃんと下りたが!マーク。続く3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも第1に!マーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。中庭が「このレベルになるとスピンなどもっと演技のスピードが求められる」と言う。技術点7番目の47.63、演技構成点13番目同点の40.26、合計87.89でSP7位。

 最終グループ34番滑走でブリッチギー(スイス。27)。後日見た。昨年6位。今季欧州選手権金メダル。曲は「Iron Sky」。振付はヴァトゥーリ他。この人も欧州選手権後にケガしたらしいが、「もう痛みはない」そうだ。冒頭の4T+3Tはこらえた。続く3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、CSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。赤平アナによると「自分は才能のない選手」と語ったらしいが「それでも努力を積み重ねて、27歳で欧州選手権金メダルをつかんだ」。技術点12番目の43.92、演技構成点も12番目の41.91、合計85.83でSP11位。
 35番滑走でシャイドロフ(カザフ。20)。昨年14位。今季四大陸金メダル。曲は「デューン 砂の惑星 PART2」より「Worm Ride」等。振付はリギーニ。衣装は黒と濃いグレー。背中などに金のラメも。冒頭4Lz+3Tを楽そうに決め全ジャッジが加点2〜3。続く3Aは片手つき。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところですばらしい4Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。「この選手もスピードがない。ただ、この助走で4回転を跳んでしまう」と中庭。技術点3番目の54.15、演技構成点10番目の40.62、合計94.77でSP3位。
 36番滑走で佐藤(21)。初出場。全日本7位、冬季ユニバ5位、冬季アジア大会5位。曲は「ラヴェンダーの咲く庭で」。振付はシゼロン。冒頭で4Lzを成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4T+2Tは第1で片手つき。CSSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2でレベルは取りこぼしたが全ジャッジが加点ほぼ3。初出場で枠取りのプレッシャーもある中、よくやりきった。技術点5番目の6番目の48.98、演技構成点7番目の42.28、合計91.26でSP5位。

 37番滑走でシャオイムファ(仏。24)。昨年銅メダル。今季欧州選手権銅メダル。曲は「SOS d'un terrien en detresse」他。振付はブノワ・リショー。衣装の上衣はオフホワイト。今季ファイナル以降はケガの回復に専念。冒頭を4Lzに戻したがアンダーローテーションで転倒。予定では連続ジャンプだった。続く4T+3Tはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、最後のCSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。右足首のケガは再発もあり、完全に治ったわけではないらしい。「ケガの回復が長引いているのが心配」と中庭。技術点11番目の45.14、演技構成点5番目の43.08、転倒の減点1、合計87.22でSP9位。
 38番滑走で地元マリニン(米。20)。昨年初の金メダル。今季ファイナル、全米とも優勝。曲は「Running」。振付はシェイリン・ボーン。すごい歓声。冒頭の4Fは簡単に決め全ジャッジが加点3〜4。続く3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは観客をあおりながら、ラズベリーツイストも入れ、加点4〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところに何と4Lz+3Tを楽そうに入れ、全ジャッジが加点3〜4。FSSpはレベル3。技術点最高の64.21、演技構成点2番目の46.2、合計110.41は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走で鍵山(21)。昨年銀メダル。今季全日本初優勝。冬季ユニバ優勝。冬季アジア大会銀メダル。曲は「The Sound of Silence」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点3〜5。続く4Sも軸が外に傾いたが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aはやや傾いたが加点2〜4。ノーミスで終え、氷を何度もたたく。アメリカの観客も立ち上がって拍手。「初めて日本のエースとしての出場、マリニンの110点の演技の後の最終滑走、枠取りのプレッシャーの中、よくやった」と中庭。技術点2番目の60.03、演技構成点最高の47.06、合計107.09は今季最高でSP2位。

 フリー。24人が進む。フジ地上波では、最終グループの6人とSP24位壷井、SP10位チャ、SP9位シャオイムファの9人を放送。後日、Jスポーツ「拡大版」(全選手インタビュー付き)で全員見た。解説は中庭、実況は赤平アナ。
 1番滑走で壷井(22)。曲は「道化師」。振付はスカリ。Jスポーツ解説の中庭が「上位二人に入る必要はないので、この体験を生かしてほしい」。冒頭の4Sはスピード、高さが足りずにアンダーローテーションで転倒。次は二つ目の4Sを3Sに変更して全ジャッジが加点2〜3。3Aも決める。FSSpはレベル2と取りこぼし。StSqはレベル3。3A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは第1に!マーク。3Loは成功、全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqはGOE+0.5。3Fも決め、全ジャッジが加点。技術点19番目の73.36、演技構成点23番目の70.9、転倒の減点1、合計143.26でフリー19位、総合216.26で21位。キスアンドクライで下を向いていた。試合後Jスポーツのインタビューで「フリーで挽回しようと思っていたができなくて悔しい。この大会で戦うには、まだいろいろ足りないことがわかった」と言っていた。

 3番滑走でSP22位サバテ(西。25)。四回目。昨年28位。今季欧州選手権19位。曲は「Return to the Cabin」他ウエスタン・メドレー。振付はブノワ・リショー。拠点はトリノで、コーチはベルナルディス他。冒頭で3A決める。3F+2Tも何とか入れる。3Loは1Loに。3Sはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqは実に楽しそうに滑り、レベル3に全ジャッジが加点1〜4。すっかり観客を味方に。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。3Lz+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点。ChSqはGOE+1.43。3Fが2Fに。技術点20番目の68.36、演技構成点17番目の74.23、合計142.59は自己ベスト更新でフリー20位、総合217.48も自己ベスト更新で20位。
 4番滑走でダイウェイ・ダイ(中。21)。曲は「Tirol Concerto for Piano and Orchestra」。振付・コーチともシュガン・ジア他。冒頭で4Tを成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3A+2A+SEQ、ソロの3Aも成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lzで転倒。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lo+2T+2Loと3S+2Tも決め、3連続はほぼ全ジャッジが加点。ChSqはGOE+0.43。技術点18番目の75.12、演技構成点20番目の72.06、合計146.18でフリー18位、総合221.2で18位。インタビューでは「構成を下げて完成度を高めた」というようなことを言っていた。

 7番滑走でハガラ(スロバ。18)。曲は「James Bond 007 Theme」。振付はフラヴァセク他。よかった。ほぼノーミス。冒頭の3A+2Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。続くソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2A+2A+SEQも全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Fと3Sもほぼ全ジャッジが加点でそろえた。あと二つのスピンはレベル4。ChSqはGOE+0.79。技術点13番目の81.86、演技構成点19番目の72.43、合計154.29でフリー15位、総合232.62で16位。インタビューでは「4回転を入れたかった。来季は試合に入れる」と言っていた。
 8番滑走でノルデバック(スウェ。21)。曲は「How It Ends」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。ジャンプで力むので後半スタミナが限界。冒頭は3A+1Eu+3Sを決め全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Aはステップアウト。3F+2A+SEQとソロの3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqも加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2A+3T、3Lz、3Fも決める。ChSqはGOE+1.14。技術点17番目の76.3、演技構成点16番目の74.52、合計150.82でフリー16位、総合229.85で17位。
 9番滑走でワシリエフス(ラト。25)。後日見た。曲は「ラ・バヤデール」。振付はランビエールとムンタギロフ。バレエの要素を多く取れ入れ、すばらしかった。4Sとソロの3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはアンダーローテーションだが下りた。続く3Lz+3Tと3A+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fは余裕があり加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは加点2〜5、FCCoSpは加点1〜4。StSqは表現力は高かったがレベル2で加点3〜5。1.1倍になるソロの3Aはアンダーローテーションでこらえた。3Lz+1Eu+3Sとソロの3Loは加点2〜3。最後のChSqはイナバウアーなど行い、GOE+2.07の高得点。氷面に倒れ伏す終わりのポーズでは観客は総立ち、本人は左拳でガッツポーズ。技術点10番目の86.29、演技構成点7番目の85.98、合計172.27でフリー9位とやや挽回、総合252.26で11位。ラトビアはクーリッシュが24位なので16ポイント換算で合計27ポイントとなり、ぎりぎり五輪2枠確保。

 10番滑走でサドフスキー(加。25)。後日見た。曲は「インターステラー」。振付はシュイナール他。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Aはアンダーローテーションで両足。3Lo+2A+SEQは決める。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで4S+1Eu+3Sに挑戦、第1がqマークだがよく決めた。ソロの3Lzもこらえた。服も成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、CCSpは加点3〜4。ChSqはGOE+0.93。技術点14番目の80.21、演技構成点11番目の79.92、合計160.13でフリー13位、総合240.38で14位。インタビューで今季の収穫は「4回転が安定した。メンタルが強くなった」と言っていたと思う。
 11番滑走でグラスル(伊。22)。後日見た。曲はミュージカル「Billy Elliot」より「Electricity」他。振付・コーチともドゥ・ベルナルディス。衣装の上は練習着のような白いTシャツ風。冒頭で3本4回転を予定。1本目の4Lzはパンクして2Lzに。4Loはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。4Sはダウングレードで前向き両足。3A+3Tは決める。ChSqはGOE+1.07。1.1倍になる3A+2A+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lo+3Tも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzも成功。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。「4回転二つのミスで20点近く失った」と中庭。技術点11番目の84.52、演技構成点14番目の77.32、合計160.13でフリー12位、総合242.31で13位。赤平アナが「これでイタリアは五輪3枠は難しくなった」と言う。
 12番滑走でリトヴィンツェフ(アゼ。24)。後日見た。曲は継続の「くるみ割り人形」より「Dance of the Sugar Plum Fairy」他。振付はミハイロフ。口ひげを生やしてきた。冒頭で4T+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。続くソロの4Tもほぼ全ジャッジが加点。しかし3Aで転倒。3Loは決める。スピン二つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE+0.14。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第3がqマーク。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点。3Lzは!マーク。StSqはレベル2。最後のCCoSpはレベル1。冒頭の4Sをはずしてジャンプ構成を変えてきたが3Aでころんでは。技術点15番目の79.61、演技構成点21番目の71.6、転倒の減点1、合計150.21でフリー17位、総合233.31で15位。

 13番滑走でブラウン(米。30)。後日見た。曲は「Spiegel im Spiegel」。振付はロヒーン・ワード。全要素に減点なし。3A+2Tと3Lo以外はほぼ全ジャッジが加点。冒頭のソロの3Aは加点1〜3。続く3A+2Tも成功。3Lzは加点2〜4。3Sも決める。スピン三つはレベル4。うち最後のCCSpは加点4〜5、あと二つは加点3〜5。StSqはレベル3だが加点4〜5。1.1倍になる3F+2A+2A+SEQは加点2〜4。3F+2Tも加点2〜3。ChSqはスパイラルなど行い、GOE+2.21の高得点。直後の3Loも成功。とにかく演技がひとつの流れになっている。解説の中庭が「解説でさえぎるのをためらってしまう。4回転なしでこの得点はすばらしい」。技術点9番目の88.37、演技構成点最高の92.31、合計180.68でフリー4位と挽回、総合265.4で8位。
 14番滑走でブリッチギー(スイス。27)。後日見た。曲は「Lux」。振付はアダム・ソルヤ他。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次はソロの4Tの予定がパンクして2Tに。3A+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lz+3Tの第2がqマークで転倒。次も2Fに。StSqとFCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4、FCCoSpはレベル3で加点2〜3。最後のChSqはGOE+1.29。技術点16番目の78.47、演技構成点10番目の80.89、転倒の減点1、合計158.36でフリー14位、総合244.19で12位。
 15番滑走でチャ(韓。23)。曲は「Balada para un Loco」。振付はシェイリン・ボーン。よかった。あまり顔は付いていないが、情感たっぷりに滑った。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。次の4Tの予定が2Tに。3Lz+3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点ほぼ2〜4。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqは加点2〜5、CCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+1Eu+3Sと3A+2A+SEQはいずれも成功、加点1〜3。ソロの3Fは加点2〜3。ChSqは曲を十分に表現してみせ、GOE+1.79。技術点6番目の93.22、演技構成点も6番目の86.11、合計179.33でフリー5位と挽回、総合265.74で7位。韓国はもう一人のキム・ヒョンヨンがSP26位で18ポイント換算となり、チャと合わせて25で五輪2枠。

 16番滑走でシャオイムファ(仏。24)。曲は「デューン 砂の惑星」より「Paul's Dream」他。振付はブノワ・リショー。すごい追い上げ。フリーが得意というより「追い込まれると力が出る」とコーチが言っていたと赤平アナ。冒頭の4Lzはややこらえたが決めた。続く4T+3Tはまっすぐで全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Fは全ジャッジが加点3〜4。さらに3A+2A+SEQも成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5、最後のCSSpは加点1〜4。1.1倍になるところで4Tと4S+1Eu+2Sを決める。ソロの4Tは全ジャッジが加点3〜4、3連続は加点1〜4。しかしソロの3Aがqマークで転倒。ChSqはGOE+2.07の高得点。技術点3番目の101.72、演技構成点5番目の87.54、転倒の減点1、合計188.26と猛追でフリー3位、総合275.48で4位。22番滑走のシャイドロフが滑るまで1位だった。
 18番滑走でメモラ(伊。21)。後日見た。曲は「Song for the Little Sparrow」。振付はフーザルポリ他。冒頭で4Lz+3Tを決める。続く3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Lzはアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2A+SEQも全ジャッジが加点。3Fも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。ChSqはGOE+1.43。「SPでも言ったが、このレベルの選手としてはスピードがない」と中庭。技術点7番目の89.72、演技構成点13番目の77.52、合計167.24でフリー11位、総合255.13で10位。

 最終グループ19番滑走でSP6位エガーゼ(ジョー。22)。曲は「The Winter」他。振付・コーチともグレイヘンガウス他。衣装は白と赤。まずジャンプ要素を7つ続ける構成。冒頭で4Tを決める。続く4S+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。次のソロの4Sは全ジャッジが加点2〜4。3A+2A+SEQ成功、ほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3Aはこらえる。3F+1Eu+3Sも決める。ソロの3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル3。うちFCSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqはGOE+0.71。技術点5番目の94.62、演技構成点12番目の78.02、合計172.64でフリー8位、総合263.03で9位。五輪1枠+予選チャレンジ権1確保。コーチたちもホッとした笑顔。
 20番滑走で佐藤(21)。曲は「Nostos」。振付はシゼロン。よくやった。冒頭の4Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Fはeマークだが下りた。4T+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Tはステップアウトに両手つき、転倒扱い。1.1倍になる3A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A+2A+SEQもほぼ全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Loも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqはGOE+1.5。終わったとき、珍しく何度もガッツポーズ。技術点4番目の98.39、演技構成点9番目の81.91、合計179.3でフリー6位、総合270.56で6位はすばらしい。試合後のインタビューでは「この1ヵ月、五輪の枠のことばかり考えていた」。
 21番滑走でエイモズ(仏。27)。曲は「Van Gogh」他。振付は本人。ほぼノーミス。冒頭の4T+2Tはこらえた。続くソロの4Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lzもなんとか決める。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5、あと二つのスピンは加点2〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点4〜5。1.1倍になるソロの3Aは高さもあり、全ジャッジが加点3〜4。3T+1Eu+3Sはなんとか決める。ソロの3Fはeマーク。真骨頂のChSqはGOE+2.36の高得点。技術点8番目の88.51、演技構成点3番目の90.38、合計178.89でフリー7位、総合272.52で5位。シャオイムファと合わせて9ポイントでフランスは五輪2枠+予選チャレンジ権1枠確保。試合後のインタビューでは「踊り出したいくらい嬉しい」と言ってはしゃいでいた。

 22番滑走でシャイドロフ(カザフ。20)。曲は「Moonlight Sonata」他。振付はリギーニ。四大陸よりよかったと思う。金メダルで自信がついたか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で大技3A+1Eu+4Sを決め、加点3〜5。解説の中庭が「第3ジャンプに4回転を跳ぶなど想定されていなかった。もっと得点を出してもいいと思うが日本のことを考えると提案しづらい」。さらにソロの4Lzと4Tを成功、いずれも加点2〜4。ソロの3Loは加点1〜3。FCSpはレベル3で加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4でいずれも加点2〜3。1.1倍になる4T+3Tは加点2〜4。3Lz+2A+SEQは加点1〜3。ソロの3Lzも加点2〜3。StSqはエッジがやや浅く、レベル2だが加点ほぼ2〜4。ChSqはGOE+1.29。技術点2番目の110.17、演技構成点8番目の82.53、合計192.7でフリー2位、総合287.47で銀メダル。五輪1枠と予選チャレンジ権1枠獲得。キスアンドクライではコーチたちの方が狂喜乱舞。試合後のインタビューでは「来季は4回転全種類入れるかも(4A以外)」と言っていた。
 23番滑走で鍵山(21)。曲は「Ameksa」。振付はローリ・ニコル。突然の乱調。リンクに出たとき顔が白かった。冒頭の4Fの予定がパンク、2Fに。4Sはステップアウト。4T+2Tは決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはフラメンコの動きを表現し、加点4〜5、CCoSpは加点3〜5。しかし、1.1倍になる4Tで転倒。ソロの3Aは全ジャッジが加点1〜4。が、次は3F+1Tとなる。ChSqはGOE+1.86。技術点12番目の84.45、演技構成点5番目の87.65、合計171.1でフリー10位だが、総合278.19で銅メダル。6位の佐藤と合計9ポイントで五輪3枠確保。キスアンドクライで指を3本立てて確認していた。枠取りがそこまで重圧だったのか。
 最終滑走でマリニン(米。20)。曲は「I'm Not a Vampire」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は黒地に赤い飾り。冒頭で簡単そうに4Fを跳び、全ジャッジが加点3〜4。続く4Aはqマーク。4Lzはいつもより気合を入れて飛び、全ジャッジが加点3〜4。課題の4Loも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4Lzからの連続ジャンプの予定が2Lzに。4T+1Eu+3Fとリカバリーするが第1がqマーク。4S+3A+SEQも決める。StSqはラズベリーツイストも入れ、レベル3だが全ジャッジが加点4〜5。ChSqはバックフリップも行い、GOE+2.5の最高得点。技術点ダントツの116.91、演技構成点2番目の91.24、合計208.15でフリーも1位、総合318.56で金メダル。アメリカも3人ともフリーに進んだので、マリニンと8位のJ.ブラウン合計9ポイントで五輪3枠獲得。優勝インタビュー第一声は「疲れた」。

 <女子シングル>33人エントリー。日本からは坂本、千葉、樋口。今季からミニマムスコアがSP+フリーの合計点に変更。女子は90.0点。フジ地上波では、日本とアメリカの3人ずつ、キム・チェヨン(韓)を放送。解説は荒川。後日Jスポーツで全員見た。解説は岡崎さん、実況は小林アナ。 なんと、最終グループ29番滑走で今季欧州選手権銀メダルのグバノワがSP28位でフリー進めず。
 10番滑走でサモデルキナ(カザフ。18)。後日見た。初出場。今季からカザフスタンへ移籍。JGPトルコ4位、冬季ユニバ銅メダル、冬季アジア大会4位、四大陸7位。曲は四大陸から「リベルタンゴ」に変更。振付はプルシェンコ他。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マークとqマーク。2Aは全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Fも余裕で成功、全ジャッジが加点2〜4。LSpとStSqはレベル3。技術点12番目の34.69、演技構成点15番目の28.89、合計63.58でSP13位。
 13番滑走でミクティナ(墺。21)。後日見た。五回目。昨年14位。2023年秋からアメリカのモントクレア大学に進学。曲は「El Mariachi」他。振付はシニツィン。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ2。2Aも成功。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点2〜4、StSqはほぼ加点3。しかし、1.1倍になる3Fの予定がパンク、1Fとなり要素を失う。無得点は痛い。最後のCCoSpはレベル3で加点1〜3。技術点19番目の31.03、演技構成点17番目の28.6、合計59.63でSP17位。フリーに進めてホッとしていた。

 18番滑走でリウ(米。19)。2022年銅メダル。ここ2年は引退。今季全米2位、四大陸4位。曲は「Promise」。振付はスカリ。笑顔でリラックスして滑り、緩急がついた演技。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。続く2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lzもきれいに成功、加点2〜3。応援を力にして滑っていた。技術点最高の40.8、演技構成点4番目の33.78、合計74.58は自己ベスト更新でSP1位。
 19番滑走でグトマン(伊。22)。後日見た。四回目。一昨年17位。今季欧州選手権6位。曲は「Squid Game」他。振付はランビエール他。冒頭は3T+3Tをちゃんと下りたように見えたが第2がアンダーローテーションで転倒。続く2Aは決める。SSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点15番目の32.76、演技構成点13番目の29.96、合計61.72でSP14位。

 21番滑走で樋口(24)。2018年銀メダル、2022年11位。昨季全日本12位。今季全日本3位、四大陸5位。曲は「デューン砂の惑星 PART2」より4曲。振付はバトル。衣装は深緑。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはきれいに成功、着氷した後の流れもすばらしく、加点ほぼ3。続く3Lz+3Tも決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは思い切り曲を表現して加点ほぼ4〜5。最後のSSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Fも成功、加点2〜3。ノーミスで終え、すばらしい。本人も手元で両こぶしを握っていた。技術点2番目の39.71、演技構成点6番目の32.39、合計72.1でSP4位。
 第5グループ22番滑走でイ・ヘイン(韓。19)。後日見た。昨年6位。今季四大陸8位。曲は「アヴェ・マリア」。振付はシン・イェジ。衣装は白。要素はできていたが、何だか曲と合っていない感じ。後半のソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはほぼ加点1〜3。づく2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点6番目の36.89、演技構成点11番目の30.9、合計67.79でSP7位。
 23番滑走でスキーザス(加。22)。後日見た。昨年18位。今季国内優勝、四大陸12位。曲は「The Lion King」より「Spirit」他。振付はアリソン・パーキス。衣装はオレンジが基調。今まで見た中で一番よかった。最後のLSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。続く2Aは加点ほぼ3。これで流れに勢いが。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点2〜3。StSqも笑顔で滑り、持ち前の表現力がよく出ていた。終わったとき珍しくガッツポーズ。技術点5番目の38.45、演技構成点12番目の30.73、合計69.18でSP6位。

 24番滑走でクラコワ(ポー。22)。後日見た。昨年11位。今季欧州選手権8位。曲は「Let's Get Loud」。振付はアモディオ。冒頭の3Lzはすごく慎重に跳び、アンダーローテーションで両足。3Lo+2Tはこらえた。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aも決める。あと二つのスピンとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは観客を盛り上げ、加点2〜4。技術点25番目の26.83、演技構成点16番目の28.69、合計55.52でSP21位。なんとかフリー進出。
 25番滑走でレポンド(スイス。18)。後日見た。174cm。昨年5位。今季欧州選手権4位。曲は「Mother Nature」。振付はダビド・ヴィンクール。衣装は水色と青の波模様に銀のビーズがたくさん。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはほぼ加点1〜3。続く2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loも決めて加点1〜3。StSqはレベル3で加点2〜3。小林アナによると「プログラムも衣装も気に入っている」とのこと。技術点7番目の36.47、演技構成点10番目の30.95、合計67.42でSP10位。
 26番滑走で千葉(19)。昨年7位。今季全日本4位、冬季ユニバ銀メダル、四大陸6位。曲は「Last Dance」。振付はウィーバー。衣装は濃いピンク。小林アナが「地元ボストン出身のドナ・サマーの曲です」と言う。スピードにのり、よく動けていた。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。以降の全要素に全ジャッジが加点。続く2Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点4〜5、CCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fも成功、加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜4。終わったとき片手ガッツポーズ。技術点3番目の39.34、演技構成点2番目の34.1、合計73.44は自己ベスト更新でSP2位。試合後のインタビューでは「楽しめた」と言っていた。

 27番滑走でペトロキナ(エスト。20)。後日見た。昨年16位。今季欧州選手権金メダル。曲は「Soldier」。振付はマーク・ピレイ。衣装は真っ赤。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+2Tはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4、最後のLSpは加点2〜3。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の34.46、演技構成点9番目の31.12、合計65.58でSP12位。
 最終グループ28番滑走でピンザローネ(ベル。18)。後日見た。昨年15位。今季欧州選手権銅メダル。曲は「白鳥の湖」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。続く2Aは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは「黒鳥」のピルエットのようで、全ジャッジが加点4〜5、StSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点。技術点8番目の36.2、演技構成点も8番目31.54、合計67.74でSP8位。
 30番滑走でグレン(米。23)。昨年10位。今季全米2連覇。曲は「This Time」。振付はウィーバー他。見るからに緊張していた。冒頭の3Aは軸が傾き、qマークで転倒。解説の荒川が「いつもより締め方が弱くて軸も傾いて回り切れなかった」。続く3F+3Tは力強く決め、全ジャッジが加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loはしっかり成功。あと二つのスピンはレベル4。うちLSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の35.91、演技構成点5番目の32.74、転倒の減点1、合計67.65でSP9位。

 31番滑走でレヴィト(米。18)。昨年銀メダル。今季スケートアメリカ3位、全米は足の怪我で欠場したが間に合わせてきた。曲は映画「ティファニーで朝食を」より「Moon River」。振付はクズネツォワ他。衣装は黒で長手袋も黒。冒頭の3F+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、FCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lzが!マーク。いつもながらポーズが絵になる。技術点4番目の39.27、演技構成点3番目の34.06、合計73.33でSP3位。
 32番滑走で坂本(24)。昨年3連覇。今季全日本4連覇、冬季アジア大会銀メダル。曲はピアソラ「天使の復活/天使の死」。振付はロヒーン・ワード。緊張していた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはいつもながら幅があり加点4〜5。続く3Lzも加点2〜3。スピン二つはレベル4で、加点ほぼ3〜4。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは大きく動いて加点ほぼ4。1.1倍になるところで2F+3Tになる。第1の踏切が変で2回転になったものの、何とか3Tを付けて要素を満たした。技術点9番目の35.99、演技構成点最高の35.04、合計71.03でSP5位。
 最終滑走でキム・チェヨン(韓。18)。昨年銅メダル。今季国内初優勝、冬季アジア大会金メダル、四大陸金メダル。曲は「トロン: レガシー」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tの第2がアンダーローテーションで両足、両手もついた。転倒扱い。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点3。技術点11番目の34.81、演技構成点7番目の31.86、転倒の減点1、合計65.67でSP11位と大きく出遅れ。どうしたのか。

 フリー。24人が進む。欧州選手権フジ地上波では最終組の6人とSP9位のグレンを放送。解説は荒川。後日、Jスポーツで全員見た。解説は岡崎さん、実況は小林アナ。
 2番滑走のSP23位カイザー(スイス。20)。後日見た。欧州選手権4日前の右足の怪我で手術、かばって左足にもテーピング。2Fや2Lzなどになり、3Loで転倒。スピン三つはレベル4。技術点23番目の48.93、演技構成点も23番目の45.29、転倒の減点1、合計93.22でフリーも23位、総合146.9で23位。
 4番滑走のクラコワ(ポー。22)。後日見た。髪に猫耳を復活させて登場。観客にはアピール。相変わらずジャンプを慎重に跳び、3Loではアンダーローテーションで両足に。3連続はやめたようだ。スピン三つとStSqはレベル3、うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSq前の衣装替えもうまくいった。技術点19番目の52.69、演技構成点16番目の54.28、合計106.97でフリー18位、総合162.49で20位。

 6番滑走でSP19位セニュク(イスラ。19)。後日見た。ロシア・モスクワ生まれ。二回目。昨年は32位。今季欧州選手権13位。曲は「サムソンとデリラ」。振付はフェドールチェンコ他。スケーティングが滑らかでなかなかよかった。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Lzは!マーク。3Sはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpはで全ジャッジが加点1〜4。ChSqはGOE-0.07。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQ成功。3Lo+2Tも決める。3Fは全ジャッジが加点。技術点14番目の60.25、演技構成点20番目の49.89、合計110.14でフリー16位、総合167.1で16位。
 11番滑走でグトマン(伊。22)。後日見た。曲は「Wayward Sisters」他。振付はミンチオ他。目には青いアイシャドー。衣装も青。前半はよかった。冒頭で3Lz+1Eu+3S成功。続く3T+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Fもほぼ全ジャッジが加点。3S+2Tも決める。ChSqはGOE+1.21。2Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、CSpは加点1〜3。1.1倍になる3Lzはアンダーローテーションで転倒。3Loはqマークでステップアウト。技術点12番目の61.95、演技構成点13番目の59.3、転倒の減点1、合計120.25でフリー12位、総合181.97で13位。
 12番滑走でサモデルキナ(カザフ。18)。後日見た。曲は四大陸で変更した「Ave Maria」「Stranger」。振付はダヴィドフ他。前半は安定していた。冒頭の3F+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Sと3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3、最後のCCoSpも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1が!マークでアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点。しかし3Lzがダウングレードで転倒。予定では3連続だった。ChSqはGOE+1.29。技術点15番目の59.57、演技構成点14番目の59.21、転倒の減点1、合計117.78でフリー13位、総合181.36で14位。

 13番滑走でペトロキナ(エスト。20)。後日見た。曲はデューン 砂の惑星 PART2」より「Worm Ride」他。振付はマーク・ピレイ。衣装は砂色と水色。気合が入っていた。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzも全ジャッジが加点2〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2。3Fはqマーク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fはステップアウトして第2が付かず繰り返しの違反。しかし2Aに+2Tを付けて連続ジャンプはリカバリー。リカバリーのためCCoSpは入りが不安定になり、レベル3でVマーク。ChSqはGOE+1.57。技術点7番目の66.42、演技構成点も7番目の64.67、合計131.09でフリー8位、総合196.67で8位。エストニアは五輪2枠の資格を得たが、二人目の枠の確保には、9月の予選会に別の選手が出て上位5人に入る必要がある。
 14番滑走でキム・チェヨン(韓。18)。後日見た。曲は「Whisperers from the Heart」。振付はシン・イェジ。冒頭の2Aは安定していて全ジャッジが加点2〜3。続く3Loは全ジャッジが加点1〜3。3F+2T+2Loとソロの3Sも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ3、FCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは成功。しかしソロの3Lzはタイミングが狂いダウングレードで転倒。3F+2Tは第1がqマーク。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.29。技術点9番目の65.37、演技構成点も9番目の63.12、合計128.49でフリー9位、総合194.16で10位。
 15番滑走でレポンド(スイス。18)。後日見た。曲は「グラディエーター」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は茶色を基調に赤と黄色のライン。なんと2回転倒。冒頭の3Lzはアンダーローテーションで転倒。続く3Fも転倒。ここで観客席から励ましの拍手。2A+2Tとソロのさるは決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。ChSqはGOE+0.61。1.1倍になる3Lo+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点。3F+2T+2Loは第1がqマーク。ソロの3Loは決める。StSqはレベル3に全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の58.0、演技構成点12番目の59.91、合計115.91でフリー15位、総合183.33で12位。スイスは23位のカイザーが16ポイント換算で合計28ポイントとなり、ぎりぎり五輪2枠。

 16番滑走でグレン(米。23)。曲は「Will Find You The Return」。振付はキャサリン・ヒル。冒頭で3A成功。続く3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tは第1がqマーク。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2A+SEQの予定の第2が1Aに。全ジャッジが加点1〜3。次も3Fの予定が2Fに。!マークも。最後のジャンプの3Loは、渾身の集中できれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スパイラルなど行ったChSqはGOE+1.71と高得点。技術点4番目の70.21、演技構成点4番目同点の67.79、合計138.0でフリー4位と挽回、総合205.65で5位。その時点でトップの選手がすわる「Leader's chair」に(20番滑走の坂本が滑るまで)、地元ボストンクラブの亡くなった選手たちの写真を持ってすわっていた。
 17番滑走でピンザローネ(ベル。18)。後日見た。曲は「映画「The Handmaid's Tale」より「Escapes Within」他。振付はブノワ・リショー。衣装は真っ赤。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Fは全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQは第1がqマーク。3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Sはアンダーローテーションでこらえた。ChSqはGOE+1.3。技術点6番目の67.2、演技構成点8番目の64.49、合計131.69でフリー7位、総合199.43で7位。ベルギーも五輪2枠の資格を得た。9月の予選会にヘンドリクスが出て上位5人に入れば、二人で五輪出場が可能。
 18番滑走でイ・ヘイン(韓。19)。後日見た。曲は「Ark Ascending」他。振付はシン・イェジ。冒頭の3Lzはオーバーターンでこらえた。3Loと3F+2T+2Loも決める。3Sはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4、スピン三つは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3F+2A+SEQは第1がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE+1.36。技術点10番目の65.27、演技構成点も10番目の61.3、合計126.57でフリー10位、総合194.36で9位。韓国は10位のキム・チェヨンと合計19ポイントで五輪2枠獲得。

 最終グループ19番滑走でスキーザス(加。22)。曲は四大陸(国内ナショナル)から「The Butterfly Lovers Concerto」に変更。振付はアリソン・パーキス。衣装は鮮やかなピンクで上半身に白い花の飾りがたくさん。冒頭は連続3回転の予定が2Lz+3Tに。続く3Fと3Lo、3Sは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpとStSqはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3Lz+2Tの予定を3T+2Tに変更。3Lo+2A+2T+SEQは成功。あと二つのスピンはレベル4。ChSqはGOE+1.07。ソロの2Aも決める。技術点13番目の60.76、演技構成点11番目の60.85、合計121.61でフリー11位、総合190.79で11位。惜しくも2枠に届かず。カナダは五輪1枠確保。
 20番滑走で坂本(24)。曲は「All That Jazz」。振付はデュブレイユ。よかった。冒頭の2Aは幅があり、全ジャッジが加点4〜5。続く3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3。2A+1Eu+3Sの第3はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはスピードもあって曲をよく表現して加点3〜5、スピン二つも加点2〜4。ソロの3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tは第2がqマーク。3Lz+2Tも決める。ChSqはGOE+1.5。3Lz+2Tとソロの3Loは全ジャッジが加点2〜4。全てのジャンプを集中して跳びきった。終わる前から観客が立ち始め、大歓声。本人もリンクでジャンプして喜んでいた。技術点2番目の74.89、演技構成点最高の72.06、合計146.95でフリー2位と追い上げ、総合217.98で銀メダル。66年ぶりの4連覇は消えたが、最後にリウと抱き合って祝福。それでも2位は悔しかったようだ。
 21番滑走で樋口(24)。曲は「Nature Boy」他。振付はシェイリン・ボーン。衣装は青紫。冒頭の2Aは余裕がありきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点ほほ2〜3。CCoSpは第1姿勢で少し軸が揺らいでレベル3。ソロの3Sは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.29。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQを決め、全ジャッジが加点2〜3。しかし二つ目の3Loがダウングレードで第2付けられず繰り返しの違反に。3F+2Tとして連続ジャンプはリカバリー。あと二つのスピンとStSqはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは顔の表情も動きのメリハリもあり、加点4〜5。大きなミスなく終え、技術点6番目の65.84、演技構成点も6番目の66.64、合計132.48でフリー6位、総合204.58で6位。いい演技にグリーンルーム(リーダーズ・チェア)の坂本も感涙。

 22番滑走でレヴィト(米。18)。曲は「Liebestraum」。振付はクズネツォワ他。モスグリーンの衣装に肩から胸元には白い花の飾りがたくさん。冒頭の3F+3Tで転倒。解説の荒川が「軸が外へ傾いてしまった」。3Lo、3S、2Aは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3F+2A+SEQは加点ほぼ3〜4。3Lz+2T+2Loは第1に!マーク。ソロの3Lzも!マークとqマーク。ChSqは美しく、GOE+1.79の高得点。技術点5番目の69.72、演技構成点4番目同点の97.79、転倒の減点1、合計136.51でフリー5位、総合209.84で4位。
 23番滑走で千葉(19)。曲は「Ariana Concerto No.1」。振付はローリ・ニコル。衣装は濃いピンク。笑みを貼り付けているような顔が硬かった。それでも全体的には四大陸より緊張せずにできていた。冒頭の3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。次の3Sはアンダーローテーション。3Loと2Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.57と高得点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは滑らかによく動いて加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点2〜5、FCCoSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2T+2Loの3連続は第1がアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点2〜3。ほぼノーミスで終え、技術点3番目の73.53、演技構成点も3番目の68.27、合計141.8でフリー3位、総合215.24は自己ベスト更新で初の銅メダル。これで日本は余裕で五輪3枠獲得。
 最終滑走でリウ(米。19)。曲は「MacArthur Park」。振付はスカリ。衣装は金色。全くリラックスして見えた。楽しそうに堂々と滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜4。続く3Lz+3Tは加点2〜3。3Sは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、あとスピン二つは加点3〜4。ソロの3Loは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQと3F+2Tは加点2〜4。ソロの2Aは加点1〜3。全てのジャンプに回転不足なし。ChSqはGOE+1.57の高得点。もちろん観客は総立ち。誰が見ても文句のない圧勝だった。技術点最高の78.27、演技構成点2番目の70.12、合計148.39は自己ベスト更新でフリーも1位、総合222.97も自己ベスト更新で金メダル。キスアンドクライではコーチたちも大喜び。アメリカも五輪3枠確保。小林アナによると「地元ボストン出身のドナ・サマーの曲を使ったのは偶然」と語ったらしい。優勝インタビューでは「まだ信じられない。SP1位も想定外だった」。坂本選手と何を話したのか聞かれると「秘密です」と笑った。





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アテネ・オリンピック出場決定! (2004.4) ・・・2004.7.17追記あり
  こんなに苦しむとは思わなかったが、サッカー23歳以下日本代表がアテネ五輪の出場権をついに勝ち取った。
やっぱり、ワールドカップ (2002.8)
  ワールド・カップの楽しみは、日本代表の活躍に対する期待も当然ながら、それとは別に、各国、特に
生(あ)れ出(いで)よ! サッカー文化 (2001.8)
  Jリーグが始まって9年目だというのに、日本のテレビは、いっこうにカメラワークが上手くならない。
やっぱりワールド・ユースの銀メダル (1999.6)
  素晴らしい週末だった。1999年4/25は未明から夜まで、サッカーづくめ。


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