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サッカーとスポーツの部屋


 この部屋は、サッカーとスポーツについて語る部屋です。サッカーはJリーグが始まってから見始めて、ハマッてしまいました。「オフサイドって何」というレベルから、マスコミ報道にけちをつけ、ワールドカップのためにTVを買い替え、スカパー とも契約(2017年〜DAZN)するまでに熱中しています。ささやかに地元チームのサポーターズクラブにも入会し、時々ホームゲームの応援にも行きます。
 2005年からは、マラソン、フィギュアスケートなどについても書き込みします。

サッカー短評 (2026.7/20)

スペインvs.アルゼンチン 0対0延長1−0 (2026.7/20 ニューヨーク・アメリカ) ワールドカップ北中米大会決勝

 決勝は、3位決定戦から一転して堅い展開になった。初めはほぼ互角だったが、次第にスペインが攻めてアルゼンチンが守る形に。スペインはGKからつないでいく形を基本に、時にはロングフィードを交えながら、アルゼンチンにリズムを出させないようにしていた。特にマンマークはつけなかったが、メッシにはやはり二人くらいでボールを渡さないようにしていたようだ。アルゼンチンもスペインの「神童」ヤマルには、左SBタグリアフィコとゴンサレスの二人で対応し、本領発揮させなかった。さらにキープレイヤーのキャプテン・ロドリと司令塔のダニ・オルモにボールが入ると厳しくいっていた。互いに攻めきれず、前半はスペインのシュート3本、アルゼンチンは0本。準決勝から中三日と休みが一日少ないアルゼンチンは、屋根のない会場で体力的に厳しかったのでは。CBが二人ともけがで交代。後半追加タイムには、ボランチのEフェルナンデスを2枚目のイエローで失い10人に。とうとう0−0で延長に入ったのは必然だった。スペインの方もここまで5得点のFWオヤルサバルやオルモを後半になって交代、延長前半にはキャプテンのロドリまで下げて総力戦。アルゼンチンは不利な展開だが、メッシが関われば何か起こせるという期待は続く。しかし延長後半開始直後、スペインが入れた右サイドからのクロスを、後半入ったウィリアムスがゴールライン際から折り返し、やはり後半入ったFWトーレスがフリーで打ち込み、先制。これが決勝点となり、スペインが4大会ぶり2度目の優勝を遂げた。
 気温28度、湿度39%。観客80663人。主審スラヴコ ヴィンチッチさんと二人の副審はスロベニアのセット。VARバスティアン ダンケルトさんはドイツの人。NHK解説は柿谷と林陵平、実況は小宮山アナ。

 スペインは4-1-2-3。GK23番ウナイ。シモン。DF24番ククレジャ、14番ラポルテ、22番クバルシ、12番ポロ。アンカーに16番ロドリ。二列目インサイドに8番フゥビアン・ルイスと10番ダニ・オルモ。3トップ中央に21番オヤルサバル、左右に15番バエナと19番ヤマル。キャプテンはロドリ。準決勝と先発の変更なし。
 アルゼンチンは4-4-2。9番アルバレスと10番メッシのツートップ。左右のWBは15番ニコ・ゴンサレスと7番デパウル。20番マクアリスターと24番エンソ・フェルナンデスのダブルボランチ。DF3番タグリアフィコ、6番リサンドロ・マルティネス、13番ロメロ、4番モンティエル。GK23番エミリアーノ・マルティネス。キャプテンはメッシ。準決勝とは3人変更。ゴンサレスは初先発、モンティエルも開幕戦以来、デパウルは準々決勝以来。

 「神の子」メッシと「神童」ヤマル、バルセロナの新旧10番対決とか、エムバペとメッシの得点王争いとか、いろいろ話題はあるが、1失点のスペインと5試合連続失点うち2試合逆転勝利してきたアルゼンチンの無敗同士。どちらのスタイルが勝つか。
 立ち上がりは、3位決定戦とは違い、序盤はどちらも手堅くパスをつなぐ。解説の柿谷と林は「やはり決勝だから」と言う。
 5分、スペインの右FWヤマルがペナルティーエリア内へパス、相手DFに当たったこぼれをオルモがスルーパス、ヤマルが走りこんでペナルティーエリア右から利き足の左でシュート、相手DFに当たりコースが変わるも、相手GKが足に当てて防ぐ。ヤマルがシュートまでいけたのは、これ1本では。
 6分、アルゼンチンのFWアルバレスのスルーパスを受けるべくメッシが独走、しかし相手GKシモンが高い位置まで飛び出してクリア。
 12分、スペインの右CK。バエナが蹴り、ファーでオルモが受けるが、相手DFロメロがクリア。
 20分の時点で、スペインのシュートは5分のヤマルの1本のみ、アルゼンチンは0本。
 23分、スペインの左SBククレジャのクロスがクリアされて左CK。バエナが蹴るが、相手GKが捕る。
 24分、メッシが相手MFロドリに倒され、中盤低い位置でアルゼンチンのFK。ここからはシュートに至らず。
 25分、飲水タイム。
 33分、中盤左サイドでアルゼンチンのFK。メッシが大きく蹴らずに味方とパス交換してからドリブル、相手MFルイスがカット。
 39分、ロドリを起点にパスをつなぎ、オルモからのボールをFWオヤルサバルがペナルティーアークからシュート、相手GKがはじき出す。これがスペイン2本目のシュート。
 41分、アルゼンチンDFのLi.マルティネスにイエローカード。
 42分、スペインDFクバルシからの縦パスを下がって受けたFWオヤルサバルがペナルティーエリア右にスルーパス。走りこんだ右SBポロがすばらしいタイミングでゴール前に低く速いクロスを送るが、誰も走りこんでおらず。いい崩しだったが。
 43分、スペイン左SBククレジャが攻めあがってペナルティーエリア手前左からシュート、惜しくも枠の右。
 43分、アルゼンチンDFのLi.マルティネスがすわりこむ。アルゼンチンが一人目の交代。6番Li.マルティネスに代えて19番DFオタメンディを入れる。
 44分、アルゼンチンGKマルティネスがロングフィード、メッシが走りこむが、なんとスペインGKシモンが出てきてクリア。
 追加タイム4分。0−0でハーフタイム。前半スペインのシュート3本、アルゼンチン0本。

 後半開始からアルゼンチンが二人目の交代。15番左WBゴンサレスに代えて5番パレデスを入れる。ヤマル対策か。
 1分、スペインの左FWバエナがアルゼンチンのボールをカットしてドリブル、相手DFをかわしてペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKが捕る。
 2分、アルゼンチンの右CK。メッシがニアへ蹴るが、シュートに至らず。
 7分、後半から入ったアルゼンチンMFパレデスにイエローカード。パレデスはやや守備が荒っぽい。
 10分、11分とスペインがアルゼンチンのゴールに迫るが、シュートの直前にDF陣がクリアしてしのぐ。
 13分、アルゼンチンが三人目の交代。4番右SBモンティエルに代えて26番DFモリーナを入れる。ククレジャ対策か。
 15分、スペインの右SBポロが攻めあがると相手MFパレデスに倒され、ペナルティーエリア手前右でスペインのFK。解説の柿谷が「パレデスは既にイエローをもらっているが」と心配するが、林陵平が「カードをもらっていてもプレーは変わりません」。キッカーに左足のヤマルと右足のオヤルサバルが立つが、ヤマルが蹴り、壁に当たる。ヤマルはこのところ、あまり攻撃に関与できていない。
 17分、スペインが二人同時交代。21番CFオヤルサバルに代えて7番FWトーレス、8番ルイスに代えて20番ペドリを入れる。
 18分、ヤマルが右サイド深い位置でドリブル、相手左SBタグリアフィコに倒されるが、ノーファール。解説陣は「この主審というより今大会はファールをあまり取らない」。ショルダーチャージやタックルはほぼとらないが、後ろから抱える、足を踏むなどはしっかり取っている。試合時間の短縮の一環として、倒れている時間が長いとピッチを出て1分間待機とか、スローインとゴールキックは5秒以内、選手交代は10秒以内など並んで、時間稼ぎを防ぐ面もあるのだろう。
 19分、スペインMFオルモが無回転の鋭いシュートをペナルティーエリア手前から打つが、相手GK正面ではじかれ、スペインの右CK。ヤマルが蹴るが、シュートに至らず。
 20分。ここまでスペインのシュート7本、アルゼンチン0本。アルゼンチンはメッシにボールを渡せていない。
 21分、スペインの右CKのこぼれを拾ってつなぎ、ヤマルが相手DFをかわしてペナルティーエリア右からクロス、スペインFWトーレスが強くヒットしたヘディングシュートを打つが、相手GK正面。
 25分の飲水タイム明けに、アルゼンチンが二人同時交代。13番CBロメロに代えて25番DFメディナ、7番右WBデパウルに代えて17番FWシメオネを入れる。
 30分、スペインも二人同時交代。10番MFオルモに代えて6番MFメリーノ、15番左FWバエナに代えて17番ニコ・ウィリアムズを入れる。ニコは髪型がパイナップルのよう。
 32分、スペインMFペドリがペナルティーアークからシュート、相手DF。
 34分、スペインの左CK。ウィリアムズが蹴り、DFクバルシがヘディングシュートをねらうが、合わず。
 36分、ペドリからのスルーパスに走りこんだウィリアムズがペナルティーエリア右ゴールライン近くからクロス、DFラポルテがヘディングシュート、相手GKが捕る。
 37分、アルゼンチンMFフェルナンデスにイエローカード。
 40分の時点でスペインのシュート11本、アルゼンチン0本。ここまで0本に抑えているのはオドロキ。
 42分、スペインMFメリーノからのスルーパスをFWトーレスがダイレクトでシュート、わずかに枠の右。
 追加タイム4分。
 47分、メッシが低い位置でドリブル開始。相手DFラポルテがファールで止めてアルゼンチンのFK。アルゼンチンのDFロメロにイエローカード(おそらく抗議で)。FKはメッシが短くパスをつなぎ、再びドリブルを開始するが、今度はロドリがファールなしで止める。
 48分、ルーズボールに対して、スペインDFクバルシに遅れてチャージしたアルゼンチンMFフェルナンデスにイエローカード。二枚目となり退場処分。アルゼンチンは10人に。
 52分、スペインFWトーレスがファールで倒され、ペナルティーエリア手前中央でスペインのFK。解説陣は「正面だと、はじいたこぼれを押し込むこともある」。左足のヤマルと右足のポロがたつが、ヤマルが直接ゴール右をねらってキック、相手GKマルティネスがファインセーブ。
 0−0で延長へ。スペインのシュート15本、アルゼンチン0本。

 延長に入ると交代人数プラスひとり、回数一回が追加されるが、開始時点では交代なし。スペインはあと二人代えられる。
 延長前半3分、スペインMFペドリからのループパスに走りこんだ左FWウィリアムズはかすかに頭でさわり、ボールはゴール方向へ飛ぶが、相手GKマルティネスが横っ飛びで押し出す。
 6分、スペイン幻のゴール。右SBポロが攻めあがって低いクロス、メリーノがシュートする前に相手GKがはじくが、こぼれを左FWウィリアムズが蹴りこむ。しかし、メリーノが相手DFオタメンディをはらいのけたファールがあり、得点と認められず。
 9分、スペインが二人同時交代。16番キャプテンのアンカー、ロドリに代えて18番MFスビメンディ、14番CBラポルテに代えて4番DFガルシアが入る。これで枠を使い切った。スビメンディはなんと今大会初出場。解説陣は「ここでスビメンディが出てくるのだから、層が厚い」。アーセナルの選手だが、昨季までレアルソシエダで久保と一緒だったらしい。「GKもアーセナルのラヤが控えだし」などと言う。ロドリのキャプテンマークは誰が巻いたのか不明。
 12分、アルゼンチンも六人目の交代。9番FWアルバレスに代えて2番DFセネシを入れる。セネシは2試合目らしい。
 13分、スペイン左FWウィリアムズがクロス、メリーノがヘディングシュート、枠の右。
 14分、アルゼンチンのシメオネがスペイン左SBククレジャに倒されるがノーファール。抗議したアルゼンチンのスカローニ監督にイエローカード。
 追加タイム3分。0−0で延長後半へ。この時点でスペインのシュートは19本、アルゼンチン0本。

 延長後半1分、ついにスペインが先制。延長前半に交代で入ったスペインDFオタメンディからのパスを受けたヤマルがドリブルで前進、攻めあがっている右SBポロにパス。ポロはペナルティーエリア手前右からゴールエリア左奥へクロス、ウィリアムズが走りこんでラインぎりぎりから頭で折り返し、フリーのFWトーレスがシュートを決める。1−0。観客席のスペイン元代表のOBたちが躍り上がって抱き合う場面が映る。
 4分、アルゼンチン左サイド低い位置でFK。パレデスがロングボールをファーへ蹴り、オタメンディが頭で折り返すが、相手GKシモンが捕る。
 6分、アルゼンチンMFマカリスターにイエローカード。
 9分、スペインFWトーレスが相手GKと1対1になり、蹴りこむが、トーレスはオフサイドの判定。
 10分、アルゼンチンの右CK。メッシはショートコーナーを蹴り、リターンを直接ねらったのか、キックが大きくなり枠の外。
 12分、メッシがペナルティーエリア手前右からシュート、相手MFメリーノが顔面で止める。あごに入ったらしく、倒れていったんピッチを出る。解説陣が「この場合も1分待機ですかね」「そのはずだけど、すぐ入れる時もありますよね」と言っているうちに、「もう入りました」。
 15分、アルゼンチン右サイド浅い位置でFK。メッシは短いパス交換からスルーパス、走りこんだシメオネがクロス、ゴール前で混戦になるが、相手DFがクリアしてアルゼンチンの右CK。
 追加タイム5分。右CKをメッシが低いキックで蹴りこみ、ゴール前で混戦、こぼれをフリーのシメオネが正面からシュート、枠の上。
 20分、ハーフライン付近でアルゼンチンのFK。GKマルティネスがロングキックを蹴るが、相手DFがクリア。
 1−0でタイムアップ。スペインが16年ぶり2回目の優勝。最終的には、スペインのシュート20本、アルゼンチン3本。

 結局、得点王(ゴールデンブーツ)は、単独で10得点のフランスのエムバペ。最優秀新人にヤマル。最優秀GK(ゴールデングローブ)はウナイ・シモン。最優秀選手(MVP。ゴールデンボール)はロドリ。

サッカー短評 (2026.7/19)

フランスvs.イングランド 4対6 (2026.7/19 マイアミ・アメリカ) ワールドカップ北中米大会3位決定戦

 すごい試合になった。前半だけでイングランドが4点も取って、フランスはもうだめかと思ったが、後半生き返ってエムバペの2点を含む4点を取ってみせた。イングランドのトゥヘル監督は、ケインやベリンガムをはずして先発を組んだのがあたった。準決勝に負けた後、すごく批判されたようだが、これで2年後のユーロまで契約延長を全うできるのでは。フランスのデシャン監督はレギュラー陣を多く先発させたが守備のプレスがはまらず、後半開始からデンベレ、バルコラのFW陣とともにDFウパメカノを入れて「守備の水漏れをふさいだ」。3分にエムバペ、9分にバルコラと立て続けに失点したイングランドが対応できずにいると、21分にもエムバペが得点。34分にやっとアンダーソンとベリンガムを入れて立て直し、42分にPKを得てサカが3点目を決めハットトリック。一息ついたが、追加タイムが9分あり、51分にデンベレに決められまた1点差。最後53分にベリンガムがダメ押し点をとって決着。
 気温31度、湿度66%。空調がないスタジアムで、終盤足がつる選手が多かった。観客64478人。主審ヘスス・バレンズエラさんはベネズエラの人。VARのレオダン ゴンザレスさんはウルグアイの人。DAZN解説は戸田と田中裕介、実況は西岡アナ。

 フランスは4-2-3-1。前の試合から7人変更。GK16番メニャン。DF19番エルナンデス、26番ラクロワ、15番コナテ、2番ギュスト。14番ラビオと18番エムリのダブルボランチ。左右のシャドーに20番ドゥエと11番オリーセ。トップ下にシェルキ。ワントップはエムバペ。キャプテンはエムバペ。エムバペは全試合先発。デシャン監督は、これが最後の試合。
 イングランドは4-1-2-3。前の試合から7人変更。3トップ中央に22番トニ、左に11番ラッシュフォード、右に7番サカ。二列目インサイドに21番エゼと17番ロジャーズ。アンカーに4番ライス。DF25番スペンス、6番グエイ、2番コンサ、26番クアンサー。GK13番ディーン・ヘンダーソン。GKのDヘンダーソンは今大会初出場。DFクアンサーは2試合の出場停止明け。ゲームキャプテンはライス。

 イングランドの1点目は前半3分。相手横パスを中央でカットした、アンカーのライスがドリブルで前進、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、これが右下に決まる。1−0。
 5分、フランスのエムバペもドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、相手MFライスが防ぐ。
 7分、イングランドのラッシュフォードがシュート、8分、エゼのシュートはいずれも相手DF。
 9分、左サイドでイングランドのFK。ライスが蹴るが、相手DFがクリア。
 11分、エムバペの縦パスに走りこんだドゥエが折り返し、こぼれをシェルキがペナルティーアークからシュート、相手GKヘンダーソンがしっかり防ぐ。さすがGK大国のイングランド、控えのGKのレベルも高い。
 18分、イングランドMFエゼからのスルーパスに走りこんだFWサカがペナルティーエリアに入ってシュート、相手DF。これで得た左CKから追加点。ライスが蹴り、長身DFコンサが競り勝ち、ヘディングシュートを決める。2−0。フランスのGKメニャンはやや呆然。
 DAZN解説の戸田は「GKからはよく見えなかった」と言う。田中裕介は「フランスはもう少し前線からプレスしないと」と言うが、細かくはよくわからない。空調のないスタジアムで31度もあり、エムバペは守備で走らず歩いている。
 22分、フランスのオリーセからのループパスを受けたエムバペがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 23分、飲水タイム。
 28分、フランス左FWドゥエからの縦パスに走りこんだエムバペがペナルティーエリア内でシュート、相手DFグエイとGKヘンダーソンが防ぐが、エムバペはオフサイド。35分にもエムバペはペナルティーエリア左に入り相手DFをかわしてシュートするが、相手GKヘンダーソンがまたしても防ぐ。
 37分、イングランドに3点目。左FWラッシュフォードが相手GKと1対1でシュート、相手GKメニャンがはじいたこぼれを右FWサカがシュート、これも相手DFラクロワが防ぐ。しかし、こぼれを拾ったラッシュフォードがつないで、再度サカがシュートして今度は決める。3−0。サカは今大会初得点らしい。
 42分、サカが低い位置から左サイドへロングフィード、受けたラッシュフォードはフリーでペナルティーエリア左に入って低いクロス、CFトニが走りこむが合わず。
 追加タイム4分。46分、イングランドが4点目。グエイからのパスを中盤サークル付近で受けたエゼが縦パス、右から走りこんだサカが受け反転してシュート、4−0。
 50分、イングランドの右CK。サカが蹴るが、相手GKメニャンがはじく。4−0でハーフタイム。信じられない点差がついた。

 後半開始からフランスが四人同時交代。19番左SBエルナンデスに代えて3番DFディニュ、15番CBコナテに代えて4番DFウパメカノ、24番トップ下シェルキに代えて7番FWデンベレ、20番左FWドゥエに代えて12番FWバルコラを入れる。デンベレは右FWに入り、オリーセがトップ下に回る。
 イングランドも一人目の交代。11番左FWラッシュフォードに代えて19番FWワトキンスを入れる。
 3分、フランスが1点返す。入ったばかりのフランスDFウパメカノが相手FWワトキンスからボールカット、そのまま持ち上がって相手陣内でオリーセへパス。オリーセはペナルティーエリアへスルーパス、走りこんだエムバペがシュートを決める。4−1。エムバペはこれで今大会9得点で、メッシをぬいて単独トップ。オリーセは6アシストでペレに並ぶ。
 6分、フランスがパスをつないで攻め込み、最後はこぼれを拾ったラビオがペナルティーエリア中央でシュート、枠の左。
 9分、フランスが2点目。エムバペが左サイド低い位置でラビオからのパスを受けるとペナルティーエリア左へスルーパス、後半入った左FWバルコラが受けてループシュートを決める。4−2。これで試合が面白くなった。
 12分にもエムバペがスルーパス、今度はデンベレが走りこんでシュートするが、オフサイドだった。
 14分、イングランドの左CK。ライスが蹴り、FWトニが中央でヘディングシュート、相手GKメニャンが防ぐ。
 16分、エムバペがドリブルでペナルティーエリア左に入るが相手DF。こぼれを拾ってつなぎ、最後はオリーセがシュート、枠の左。オリーセはここまでの試合も惜しいシュートを打っているが、なかなか決まらない。19分にも、左FWバルコラからエムバペ、デンベレと渡り、デンベレがシュートするが、相手GK。
 21分、フランスが3点目。デンベレが右サイド低い位置からドリブルしてペナルティーエリア手前のエムバペにパス。エムバペはオリーセとパス交換してペナルティーエリア中央に入ってシュート、4−3。さあこれでわからなくなった。エムバペは今大会10点目。通算22得点となり、これでもメッシの通算21得点をぬいた。オリーセは7アシストでついにペレの記録をぬく。
 23分、飲水タイム。前半はフランスの守備がザルだったが、後半はウパメカノ投入で「水漏れをふさいだ」と解説の田中裕介。後半は突然イングランドの守備がザルになってしまった。ベンチはどうするのか。さすがに今回は守備固めには走らないだろう。
 34分、イングランドが二人同時交代。22番FWトニに代えて8番MFアンダーソン、21番エゼに代えて10番ベリンガムを入れる。確かワトキンスがCFに回り、ベリンガムは左FWに入ったと思う。アンダーソンはアルゼンチン戦でメッシをマークした選手。アンダーソンが入ると、イングランドの守備が落ち着いたようだ。
 38分、イングランド右SBクアンサーが立ち上がれない。イングランドが四人目の交代。26番DFクアンサーに代えて24番リース・ジェームスを入れる。「ジェームスはアルゼンチン戦で負傷交代だったが入れますか」と西岡アナ。つっただけだったのかもしれない。
 39分、フランス左FWバルコラからのパスを受けたエムバペはペナルティーエリア手前左からミドルシュート、相手GK。
 40分、イングランドMFロジャーズからのスルーパスに走りこんだ左SBスペンスがペナルティーエリア左に入ると、相手DFギュストとの接触で倒され、PKとなる。ボールはベリンガムが持っていたが、サカに渡す。放送席では「サカは決めればハットトリック」と指摘。かつてイングランドはPKが全く不得意だった。しかし、サウスゲート前監督時代にPK対策を徹底して、早打ちせずキッカーが自分の間で蹴るようにしてから、うまくいくようになった。
 42分、PKをサカが落ち着いて蹴り、ハットトリック達成。5−3。主審が笛を吹いてからすぐ蹴らず、相手GKと我慢比べのようだった。サカはワールドカップでハットトリックを決めたイングランド史上4人目。これでまた2点差になり、イングランドの勝ちが見えてきた。
 追加タイム7分。46分、フランス左FWバルコラがミドルシュート、相手DFが触り、フランスの左CK。ここでフランスが五人目の交代。2番DFギュストに代えて5番DFクンデを入れる。
 47分、CKはエムバペがショートコーナーを蹴り、デンベレとパス交換からクロスを入れるが、リターンをもらった位置がオフサイドだった。
 47分、イングランドが五人目の交代。6番DFグエイに代えて12番DFチャロバーを入れる。チャロバーは今大会初出場か。
 49分、イングランド左SBスペンスの足がつったらしくすわりこむ。いったんピッチを出る。「イングランドは既に五人交代を終えています」と西岡アナ。
 51分、フランスが4点目。DFウパメカノが攻めあがって相手陣でスルーパス、走りこんで受けたデンベレがペナルティーエリアに入ってシュート、5−4。これでまたわからない。ウパメカノはスルーパスを出した後、ペナルティーエリアに走りこんで相手DFをひきつけていた。
 53分、イングランドが追加点。センターサークル付近でこぼれ球を拾ったベリンガムがドリブル、ペナルティーエリアで相手DFをかわし、最後は相手DFウパメカノの足の間を通してシュートを決めた。6−4。ベリンガムは7点目。イングランド代表選手の1大会得点記録(1986年リネカー、2018、2026年ケインの6得点)を更新。
 6−4でタイムアップ。すごい試合だった。
 試合後、イングランドのケインとフランスのオリーセが談笑していたが、二人ともバイエルン・ミュンヘンのチームメートだった。よく見ると、エムバペとベリンガムもレアル・マドリーの同僚だった。イングランドの3位表彰式が行われた。

サッカー短評 (2026.7/16)

イングランドvs.アルゼンチン 1対2 (2026.7/16 アトランタ・アメリカ) ワールドカップ北中米大会準決勝

 イングランドが先制したが、アルゼンチンは後半ボールを支配して逆転に持ち込んだ。立ち上がりから10数分、肉弾戦の様相を呈した。後半10分の先制点は、ケインが起点となり、最後は快足ゴードンが決めた。しかし、イングランドは守りに入るのが早すぎた。ケインが守備も組み立てもし、GKピックフォードもファインセーブをしたが、後半飲水タイム明けから5バックでアルゼンチンの攻撃を受けるだけでは、もっと自ら攻撃に転じなければ耐えられないということだろう。メッシは得点しなかったが、後半40分の1点目、47分の2点目のアシストと活躍した。
 気温22度、湿度65%。観客68239人。イスマイル・エルファス主審はアメリカの人。VARイベッロさんはイタリアの人。DAZN解説は松原と戸田。実況は下田アナ。

 イングランドの先発は、4-2-3-1。GK1番ピックフォード。DF25番スペンス、6番ゲエイ、5番ストーンズ、24番リース・ジェームズ。8番アンダーソンと4番ライスのダブルボランチ。トップ下に10番ベリンガム、左右のシャドーに18番ゴードン、17番ロジャーズ。ワントップに9番ケイン。キャプテンはケイン。トゥヘル監督はドイツの人。イングランド史上3人目の外国人監督らしい。
 アルゼンチンは4-1-2-3(守備時には4-4-2)。3トップ中央に10番メッシ。左に9番アルバレス、右に17番ジュリアーノ・シメオネ。二列目に20番マクアリスターと24番エンソ・フェルナンデス。アンカーに5番パレデス。DF3番タグリアフィコ、6番リサンドロ・マルティネス、13番ロメロ、26番モリーナ。GK23番エミリアーノ・マルティネス。キャプテンはメッシ。スカローニ監督は9年目。

 両チームとも立ち上がりから猛烈なプレス。ファールもいとわないタックルの応酬で、どちらも攻撃の主導権を得させまいとしている。解説の松原が「この応酬をどこまで冷静に意識して仕掛けられているか」と言う。感情的になって激しいプレーをしているのではなく、コントロールされた攻防だということらしい。下田アナが、両国の対戦エピソードを列挙する。いわく「マラドーナの神の手と5人ぬき」「シメオネの挑発とベッカムの退場」…。
 8分、イングランドの右CK。ライスが蹴るが、相手DF。
 イングランドは左SBスペンスのドリブル突破、右SBリース・ジェームズとロジャーズの連携からのクロスなど、両サイドから攻め込むが、シュートまで至らず。ケインは下がってパスを受けたりしているが、ベリンガムの名前が聞こえない。
 アルゼンチンは、先発2試合目の右FWシメオネが下がったり内へ切れ込んだりして突破を試みる。メッシはいつものように真ん中にはおらず、やや下がり目の右寄りにいることが多いが、メッシにはイングランドの8番アンダーソンが密着マーク。互いに20分まではシュートなし。
 32分、ベリンガムのドリブルがフェルナンデスにファールで止められ、ペナルティーエリア手前左寄りでイングランドのFK。ライスが蹴り、長身DFストーンズが相手DFと競りながらヘディングシュート、枠の右。
 38分、今度はメッシがアンダーソンにファールで止められ、アンダーソンにイエローカード。中盤右サイドでアルゼンチンのFK。メッシは短いパス交換からドリブルしてミドルシュート、相手DFに防がれるが、こぼれをフェルナンデスがシュート、枠の左。
 追加タイム3分。互いに決定機はなくハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、アルゼンチンGKのEマルティネスがロングフィード、受けたシメオネからのパスをFWアルバレスがペナルティーエリア右からシュート、相手GKピックフォードがはじく。こぼれを拾ってつなぎ、再びアルバレスがシュートするが相手DF。
 3分、アルゼンチンの右CK。メッシが長めのショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。
 6分、ベリンガムのドリブルを後ろから抱えて止めたロメロにイエローカード。
 10分、イングランド先制。ライスからのロングパスを受けた右FWロジャーズがペナルティーエリア外からクロス、ファーから走りこんだ左FWゴードンが中央でシュートを決める。1−0。
 当然、アルゼンチンが反撃に出る。右FWシメオネがシュートを試みたり、クロスをあげたりするが防がれる。
 19分、アルゼンチンが一人目の交代。5番アンカーのパレデスに代えて15番MFニコ・ゴンサレスを入れる。
 21分、メッシからのクロスを入ったばかりのゴンサレスがヘディングシュート、相手DF。24分には、またメッシが右から上げたクロスにゴンサレスがゴール正面でヘディングシュートするが、相手GKのファインセーブ。
 27分の飲水タイム明けに、イングランドが一人目の交代。18番左FWゴードンに代えて2番DFコンサを入れて5バックに変更。結果的に、この布陣変更は失敗だった。解説の戸田が「イングランドは5-3-2にしたが、3の両脇のスペースから攻め込まれている」。
 アルゼンチンも三人同時交代。26番右SBモリーナに代えて4番DFモンティエル、17番右FWシメオネに代えて7番MFデパウル、6番CBリサンドロ・マルティネスに代えてベテランの19番DFオタメンディを入れる。おそらく、この交代でメッシが右サイドに入り、攻撃の起点になったと思われる。
 30分、入ったばかりのアルゼンチン右FWデパウルがペナルティーエリア右角からクロス、走りこんだMFマカリスターがヘディングシュート、惜しくも左ポストに当たる。31分にも、デパウルからのクロスにマカリスターがヘディングシュート、今度は相手GK正面。32分のメッシからのクロスをゴンサレスがヘディングシュートしたのは、ゴンサレスがオフサイド。
 36分、アルゼンチンが五人目の交代。3番左SBタグリアフィコに代えて22番FWラウタロ・マルティネスを入れる。
 37分、イングランドも二人同時交代。24番右SBリース・ジェイムズに代えて15番長身DFダン・バーン、4番ボランチのライスに代えて3番DFオライリーを入れる。システムは5-4-1にして少しはましになったようだ。
 40分、アルゼンチンが追いつく。右CKを得て、メッシが長めのショートコーナーを蹴り、デパウルとパス交換してからクロスではなくやや後ろへパス、受けたフェルナンデスが見事なミドルシュートを決める。1−1。
 43分にも、メッシが右サイド深い位置からクロスを入れるが、相手DF。
 追加タイム9分。
 47分、アルゼンチンが逆転。マカリスターのシュートが右ポストに当たった跳ね返りをつないでペナルティーエリア右外のメッシに渡る。メッシには相手DFが寄せるが、利き足でない右足でゴール前にクロスを上げると、交代で入ったFWマルティネスにピンポイントで合い、ヘディングシュートが決まる。1−2。
 50分、イングランド右SBコンサが深い位置からクロスを入れるが、ニアで相手DF。
 51分、イングランドが二人同時交代。足を傷めた3番DFストーンズに代えて22番FWトニー、25番左SBスペンスに代えて11番FWラッシュフォードを入れる。攻撃の選手を入れるのが遅すぎでは。
 52分、2mの長身DFバーンも前線に上げてパワープレー。ケインが下がって右へさばくが味方と合わず。イングランドGKピックフォードは正確なフィードが得意だが、焦りからか大きくなってしまい、味方に合わず。
 57分、GKピックフォードのロングフィードを前線のバーンが受けるが、ハンドの判定。
 1−2でタイムアップ。アルゼンチンの選手たちは大騒ぎ。メッシを胴上げしたりして、今ここでこんなに喜んでしまって大丈夫か。

 決勝は7/20、スペイン対アルゼンチン。7/19にフランス対イングランドの3位決定戦。

サッカー短評 (2026.7/15)

フランスvs.スペイン 0対2 (2026.7/15 ダラス・アメリカ) ワールドカップ北中米大会準決勝

 優勝候補本命と目していたフランスが負けた。スペインはすごい。スペインがボールを保持するのは予想の範囲だったが、フランスがカットするなりカウンターに出れば、あっという間にシュートまでいってしまうのではないかと思っていた。しかし、後半追加タイム7分まで、スペインは気を抜かず、フランスをいなし、カットし、本領を発揮させなかった。やはり、欧州選手権、ネーションズリーグとも準決勝で対戦しいずれもスペインが勝ってきたというだけのことはあった。これで無敗記録37は歴代最長タイ。
 会場は空調のきいたダラス。気温22度、湿度64%。観客70176人。主審のイバン・バートンさんはエルサルバドルの人で、日本対スウェーデン戦の主審も務めた。VARのクフィアトコフスキさんはポーランドの人。日テレ解説は柿谷、実況は伊藤アナ。

 フランスの先発は4-2-3-1。GK16番メニャン。DF3番ディニュ、17番サリバ、4番ウパメカノ、5番クンデ。14番ラビオと8番チュアメニのダブルボランチ。トップ下に11番オリーセ、左右のシャドーに12番バルコラと7番デンベレ。ワントップに10番エムバペ。キャプテンはエムバペ。デシャン監督は2012年7月から14年目。今回で退任予定。
 スペインは4-1-2-3。3トップ中央に21番オヤルサバル。左右に15番バエナと19番ヤマル。二列目に8番ファビアン・ルイスと10番ダニ・オルモ。アンカーに16番ロドリ。DF24番ククレジャ、14番ラポルテ、22番クバルシ、12番ポロ。GK23番ウナイ・シモン。ヤマルとクバルシは19歳。デラフエンテ監督は2022年12月就任だが、アンダー世代の指導歴が長く、ヤマルらをよく知っているという。

 前半6分フランスの左CK。しかしシュートに至らず。
 8分、フランスのボランチ、ラビオがスペインのMFオルモの足を踏んでイエローカード。ペナルティーエリア手前右寄りでスペインのFK。バエナとヤマルが立ち、バエナが蹴ったが壁に当たる。
 20分、スペインの左SBククレジャがサイドチェンジ。こぼれをフランスのペナルティーエリア右で左SBディニュが収めようとしたところに、スペインのヤマルが飛び込んできて、ディニュに蹴られる形になり、スペインにPKが与えられる。キッカーのオヤルサバルが落ち着いて決め、スペインが先制。1−0。
 29分、飲水タイム明け5分後にフランスのCBサリバがすわりこんでダメらしい。30分、フランスが一人目の交代。17番サリバに代えて26番DFラクロワが入る。
 32分、フランスの右サイドでFK。デンベレが蹴るが、スペインGKシモンが捕る。36分、フランス左サイドからドリブルしてきたバルコラがシュート、枠の上。
 40分過ぎからフランスはエムバペにロングフィードを送ったり、パスを出したりし、エムバペも速さを生かして走りこむが、オフサイドにかかったり、GKシモンが防いだりでシュートできない。
 追加タイム6分あったが、1−0のままハーフタイム。

 後半開始から、フランスはカードをもらったボランチの14番ラビオに代えて6番MFコネを入れる。
 6分、スペインの右SBポロからのスルーパスに走りこんだヤマルがペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。
 12分、フランスが三人目の交代。左FW12番バルコラに代えて20番FWドゥエを入れる。
 13分、スペインが追加点。スペイン右SBポロが攻めあがり、オルモにパス、ペナルティーエリアに走りこみ、リターンを受けると、相手GKと1対1になり右下に流し込んだ。2−0。
 16分、スペインCBクバルシからのスルーパスに走りこんだヤマルが相手DFディニュをかわしてシュート、左上に決めるが、オフサイド。
 フランスは、反撃するどころか、さらに失点して大ピンチ。解説の柿谷は、「フランスのハイプレスが連動していない」と言う。スペインは誰かがポジションを離れるとスムーズに別の選手がそこを埋めているが、フランスは前線でエムバペがプレスしても二列目以降が詰めてこないらしい。
 20分、フランスの左CK。オリーセが蹴り、MFチュアメニがシュートするが枠の外。
 22分、デンベレからの横パスをエムバペがシュート、相手DFククレジャが防ぐ。
 27分、飲水タイム明けにフランスが二人同時交代。11番トップ下オリーセに代えて24番MFチェルキ、3番左SBディニュに代えて19番DFテオ・フェルナンデスを入れる。
 29分、スペインが一人目の交代。21番FWオヤルサバルに代えて7番FWトーレスを入れる。「トーレスの方がストライカーらしいFW」だと柿谷。
 32分、スペインが二人同時交代。10番MFオルモに代えて6番MFメリーノ、8番MFファビアン・ルイスに代えて20番MFペドリを入れる。メリーノはベルギー戦で決勝点を決めた選手。スペインは次を見据えて先発陣を休ませにかかったか。
 33分、スペイン左FWバエナからのクロスをFWトーレスがヘディングシュート、枠の外。
 38分、スペインがまた二人同時交代。得点した右SB12番ポロに代えて5番ジョレンテ、左FW15番バエナに代えて17番FWニコ・ウィリアムズを入れる。スペインはすっかり選手の虫干しにかかる。
 40分、フランス左サイド深い位置でFK。デンベレが蹴るが、相手DF。
 41分、エムバペが相手GKシモンにチャージしてイエローカード。
 43分、ペナルティーエリア手前左寄りでフランスのFK。エムバペが蹴るが、枠の上。
 45分、フランスがダイレクトパスをつなぎ、チェルキからのスルーパスに走りこんだエムバペがシュートをねらうが、スペインDFククレジャがクリア。
 追加タイム7分。51分、フランスのFWデンベレがペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GKシモンが防ぐ。2−0のままタイムアップ。

 ※7/15付けのFIFA世界ランキングでは、スペインが1位(7/11では2位)、フランスが2位(同1位)になっていた。

サッカー短評 (2026.7/10,11,12,13)

ワールドカップ北中米大会準々決勝まとめ (2026.7/10〜12)

 4試合とも、結局、全て優勝候補の国が勝った。フランスとスペインは相手より明らかに上回っていた。イングランドとアルゼンチンは延長まで戦い、やや苦戦。

 7/10。フランス対モロッコ:2−0。フランス。見た。優勝候補が順当に勝利。前回カタール大会準決勝と同じ対戦カード。フランスが攻めてモロッコは防戦。前半エムバペがPKを相手GKブヌに捕られて失敗。しかしモロッコはCFサイバリを欠き、攻撃の形作れず。前半はスコアレスで折り返したが、後半15分、エムバペが先制点。ラビオの縦パスをドゥエがつなぎ、エムバペは相手DFディオプをものともせずにシュートを右下に決めた。エムバペは8得点となり、またメッシと並ぶ。21分には、オリーセからの絶妙なパスを受けたエムバペがワンタッチで流し、デンベレがドリブルからのシュートを決めて追加点。32分にはすわりこんだエムバペを交代させ、ゆうゆう逃げ切り。次はスペイン。

 7/11。スペイン対ベルギー:2−1。スペイン。見た。優勝候補が順当に勝利したが後半はやや苦戦。前半はスペインが攻めてベルギーが守る。ベルギーは直前の練習でキャプテンのMFティーレマンスがケガしたらしい。ゲームキャプテンはデブライネ。前半30分、スペインが先制。オルモのシュートを相手GKクルトワがはじいたところにルイスが詰めた。しかし41分、ベルギーが追いつく。デブライネを起点にワンタッチクロスを入れ、FWデケテラーレが競り勝ってヘディングシュート(前半2本目)を決めた。スペインの無失点が途切れる。後半は拮抗していたが、なんと26分、ベルギーの守護神GKクルトワが左足を傷めて交代。スペインのヤマルは後半入った相手DFセイスに押さえられたが、ベルギーの後半入った強力FWルカクにもボールが入らない。さらにプレーメーカーのデブライネも足がつって交代。43分、スペインDFクバルシが攻めあがってミドルシュート、代表キャップ3の相手GKラメンスは捕りにいったがこぼし、2分前に入ったばかりのメリーノが押し込んだ。途中出場で2試合連続得点は初らしい。次はフランス。

 7/12。ノルウェー対イングランド:1−1延長0−1。イングランド。見た。総合力でまさった優勝候補が辛勝。どちらのチームも慎重に試合を進めた。前半36分、ノルウェーが数少ないチャンスをつかんだ。左サイドからシェルデルップのクロスかもしれないキックが右ポストに当たって入る。しかし、前半終了直前にイングランドが追いつく。左シャドーの快速ゴードンの横パスを受けたベリンガムがペナルティーエリアに入って見事なシュートを打ち込む。ノルウェーのハーランドは明らかに体調不良だったが、そもそもそこまでパスを通せず。後半は互いに得点できず延長に入ると、延長前半3分、再びベリンガムが追加点。後半途中出場のロジャーズのシュートを相手GKニーランがはじいたところにつめて押し込み、これが決勝点。ベリンガムは6得点となりケインと並ぶ。延長後半、ノルウェーはついにハーランドを下げるが、交代で入ったラーセンも得点できず。次はアルゼンチン。

 7/12。アルゼンチン対スイス:1−1延長2−1。アルゼンチン。見た。総合力でまさった優勝候補が勝利。アルゼンチンが前半10分に先制した時は楽勝かと思ったが、後半、慣れてきたスイスがパスを回せるようになり、左から崩して同点に。直後にスイスFWエンボロがシュミレーションで2枚目のイエローとなり退場。ここから10人になったスイスがよく守り、やや疲れが見えたアルゼンチンが苦戦。延長前半まで1−1で推移。しかし延長後半7分、ついにアルゼンチンが追加点。メッシのシュートのこぼれを、交代で入ったロペスとゴンザレスが左サイド深い位置でつないで折り返し、先発のアルバレスが右下に打ち込む。DAZN解説の久保裕也が「先発で走り回っていて、この時間によく吹かさないで打てる」と感心。さらに追加タイム4分に入った16分、カウンターでダメ押し点。延長前半入ったFWアルバロのドリブルからのシュートを相手GKがはじいたところに後半入ったFWラウタロ・マルティネスがつめた。メッシの連続得点試合記録は中断。次はイングランド。

サッカー短評 (2026.7/5,6,7,8)

ワールドカップ北中米大会ラウンド16まとめ (2026.7/5〜8)

 7/8ラウンド16終了時点で、優勝候補のひとつブラジルが敗退。フランス、イングランド、スペイン、アルゼンチンは勝ち進んだ。これ以外の国では、モロッコ、ノルウェー、ベルギー、スイスが残った(この中ではスイスがくじ運の良さで残った感じか)。この4か国は全て次で優勝候補の国と対戦するので、勝てば優勝候補に躍り出る。開催国は3ヵ国とも、ここで姿を消した。ホームアドバンテージは圧倒的にあったが、地力の差が反映した。
 ※6/11に更新されたFIFA世界ランキングが、また7/5に更新された。6/11に3位だったフランスが4月以来の1位に返り咲き。逆に6/11には1位だったアルゼンチンは2位に、2位だったスペインが3位に後退。日本は17位をキープ。ブラジルは5位をキープしたが、7/6に格下のノルウェーに負けたので、大会後にはもう少し下がるのでは。ノルウェーは27位から19位に上がったが、日本より下なのはおかしい感じ。

 7/5。カナダ対モロッコ:0−3。モロッコ。開催国の一画カナダが敗退。モロッコはMFウナヒが2得点。次はフランス。
 7/5。パラグアイ対フランス:0−1。フランス。見た。優勝候補が順当に勝ち上がり。パラグアイが南米のチームらしく、5-4-1でよく守り、マリーシアを存分に発揮したが、得点できず。フランスは苦戦したがエムバペがPKを決めた。エムバペはこれで7得点でメッシに並ぶ。次はモロッコ。

 7/6。ブラジル対ノルウェー:1−2。ノルウェー。見た。優勝候補ブラジル早くも敗退。ベスト8に残れなかったのは、1990年大会以来とのこと。ノルウェーは今までもW杯でブラジルに負けたことがないというのは知らなかった。強力FWハーランド2得点。ハーランドもこれで7得点。ブラジルは、後半追加タイムのPKを最後に交代で入ったケガ明けのネイマールが決めただけ。ノルウェーは次イングランドに勝てば優勝候補(※過去4大会、日本に勝った国を破った国が優勝しているという『日刊スポーツ』の記事7/8(水)20:03配信「ハーランドのノルウェー優勝ある?」あり)。
 7/6。メキシコ対イングランド:2−3。イングランド。見た。開催国メキシコ敗退。圧倒的なホームだったが、常に先制され追いつけず。イングランドは前半ベリンガム2得点。しかし後半早々の9分にDFクアンサーがレッドカードで退場し、40分以上を10人で戦う。決勝点は後半15分ケインのPK。ケインはこれで6点目。メキシコも後半24分PKを得てエースのラウル・ヒメネスが決めるが、ここまで。次はノルウェー。

 7/7。ポルトガル対スペイン:0−1。スペイン。見た。前回大会でも対戦した強豪対決。総合力で勝る優勝候補が勝利。後半追加タイムにようやく、交代で入ったFWトーレスのスルーパスをやはり入ったばかりのMFメリーノが流し込んだ。ポルトガルは、守備ではスペインのヤマルをヌーノ・メンデスがよく抑えたが、攻撃では最後のW杯だというC.ロナウドの所までいいボールを届けられず。スペインは5試合連続無失点。次はベルギー。
 7/7。アメリカ対ベルギー:1−4。ベルギー。これで開催国すべて敗退(※FIFA懲戒委員会は、前の試合でレッドカードのアメリカFWバログンの出場停止適用について1年免除。この特別扱いが、大統領のFIFA会長への電話の結果なのかは不明だが政治的介入と問題になった。ただしバログンは出場したが得点できず)。ベルギーはFWデケテラーレ2得点。そのデケテラーレに代わって入った強力FWルカクが追加タイムに4点目。次はスペイン。

 7/8。アルゼンチン対エジプト:3−2。アルゼンチン。見た。総合力で勝る優勝候補が勝利。エジプト2点リードの後半34分からの大逆転。前半メッシのPK失敗もあり。しかしアルゼンチンの1点目はメッシのパスからDFロメロ。2点目同点弾は、メッシが難しいシュートを力みなく決めた。メッシは8得点で単独トップ。連続得点試合も9に伸ばした。アルゼンチンの3点目は追加タイムの47分。次はスイス。
 7/8。スイス対コロンビア:0−0延長0−0PK4-3。スイス。ベスト8進出は、地元開催の72年前以来とのこと。次はアルゼンチン。

サッカー短評 (2026.7/3,5)

ワールドカップ北中米大会ラウンド32まとめ (2026.6/29〜7/4)

 7/3現在、各組1位突破したうち、ドイツ(E組)とオランダ(F組)が敗退。最終的には、ブラジル(C組)、フランス(I組)、イングランド(L組)、ベルギー(G組)、スペイン(H組)、スイス(B組)、アルゼンチン(J組)、コロンビア(K組)が勝ち上がり。開催国のカナダ(B組2位)、メキシコ(A組1位)、アメリカ(D組1位)も順当に勝ち上がった。

 6/29。南アフリカ(A組2位)対カナダ(B組2位):0−1。カナダ。開催国が順当に勝ち上がり。次はモロッコ。

 6/30。ブラジル(C組1位)対日本(F組2位):2−1。ブラジル。見た。優勝候補が順当に勝ち上がり。日本は先制して善戦したが、後半はっきりと力の差があった。次はノルウェー。
 6/30。ドイツ(E組1位)対パラグアイ(D組2位):1−1延長0−0PK3−4。パラグアイ。やや番狂わせ。ドイツは3大会ぶりグループステージ突破したが優勝候補ではなくPK3人はずした。次はフランス。
 6/30。オランダ(F組1位)対モロッコ(C組2位):1−1延長0−0PK2−3。モロッコ。かなり互角。次はカナダ。
 7/1。コートジボワール(E組2位)対ノルウェー(I組2位):1−2。ノルウェー。強力FWハーランド得点(5点目)。次はブラジル。
 7/1。フランス(I組1位)対スウェーデン(F組3位):3−0。フランス。見た。優勝候補が順当に勝ち上がり。圧倒的な力の差があった。強力FWエムバペ得点(6点目)。これでF組全滅。次はパラグアイ。
 7/1。メキシコ(A組1位)対エクアドル(E組3位):2−0。メキシコ。開催国が地の利を生かして勝ち上がり。これでE組も全滅。次はイングランド。

 7/2。イングランド(L組1位)対コンゴDR(K組3位):2−1。イングランド。優勝候補が順当に勝ち上がり。強力FWケイン得点(5点目)。次はメキシコ。
 7/2。ベルギー(G組1位)対セネガル(I組3位):2−2延長1−0。ベルギー。見た。かなり互角。劇的な逆転劇。強力FWルカク得点。後半40分までセネガルが2-0で勝っていた。次はアメリカ。
 7/2。アメリカ(D組1位)対ボスニア・ヘルツェゴビナ(B組3位):2−0。アメリカ。開催国が順当に勝ち上がり。次はベルギー。

 7/3。スペイン(H組1位)対オーストリア(J組2位):3−0。スペイン。見た。優勝候補が順当に勝ち上がり。圧倒的な力の差があった。次はポルトガル。
 7/3。ポルトガル(K組2位)対クロアチア(L組2位):2−1。ポルトガル。見た。かなり互角。終了直前のクロアチアの同点かというゴールは、VARでオフサイドのため取消し。左サイドからのクロスを途中で触ったことがボール内のセンサーが反応して確認されたと、オンフィールドレビューのモニター画面にグラフの波形で示された。次はスペイン。
 7/3。スイス(B組1位)対アルジェリア(J組3位):2−0。スイス。次はコロンビア。

 7/4。オーストラリア(D組2位)対エジプト(G組2位):1−1延長0−0PK2-4。エジプト。これでアジア勢全滅。エジプトは初のベスト16。次はアルゼンチン。
 7/4。アルゼンチン(J組1位)対カーボベルデ(H組2位):1−1延長2−1。アルゼンチン。優勝候補が順当に勝ち上がり。メッシが先制し、今大77得点目、W杯最多得点20、W杯連続試合得点8など更新。ただし、W杯初出場のカーボベルデが前回優勝国に延長まで持ち込み、二度も同点にする大善戦。次はエジプト。
 7/4。コロンビア(K組1位)対ガーナ(L組3位):1−0。コロンビア。見た。両チームとも前半に一人ずつ負傷交代。コロンビアの交代で入ったCFがやはり交代したばかりの相手左SBをかわして得点アシスト。ガーナは枠内シュートなし。次はスイス。

サッカー短評 (2026.6/30)

日本vs.ブラジル 1対2 (2026.6/30 ヒューストン) ワールドカップ北中米大会ラウンド32

 後半追加タイムまで同点だったが、50分に失点して、万事休した。前半は、かなり押される展開だったが、29分、数少ないチャンスを生かして佐野がドリブルから先制弾。なんとか1−0でハーフタイム。後半は、ブラジルがパケタに代えて若いFWエンドリッキを入れ、ヴィニシウスを左に固定してから怒涛の攻撃。GK鈴木彩艶の活躍や冨安の顔面ブロックなどで防いでいたが、11分、ヴィニシウスを起点に、折り返され、マガリャンイスのクロスをカゼミーロに押し込まれて同点。解説の本田が前半に「このまま1−0で逃げ切ろうという考えは捨てた方がいい。1失点は覚悟しておかないと」と言っていたように、ある意味想定内。前回対戦でも、日本が先制してからブラジルが本気になった側面がある。今回ブラジルはグループステージ3戦目のスコットランド戦で、気持ちよくシュート練習した後で、日本の先制点は、ただスイッチをオンにしただけの感じ。試合後に前田が言ったように「ずっと攻撃されていて、いつかはやられるという感じ」が現実になっただけという状態か。それでも同点のまま、後半21分、守備で疲れた中村と堂安の両WBを鈴木淳之介、菅原に代え、33分にはシャドーの伊東とここまでフル出場のボランチ鎌田を町野と田中碧に代えて、よく耐えていた。しかし、後半から配置を変えたブラジルの攻撃方法に対処したというより、前半と同じ対応をフレッシュな選手に代えてやっていただけなのではないか。それに、現地の本田やスタジオの闘莉王が言っていたように「日本はボールを持って攻撃の時間を作らないと」いけなかったのだろう。守備だけに追われて疲れてしまい、せっかくの伊東の俊足も生かせず、闘莉王が指摘する相手の守備が薄いSBの裏を突く形も作り出せず。あんなに守っていては、延長に入ったとしてもPK戦まで持たなかったのではないか。PK戦になったカタール大会のクロアチアや、南ア大会のパラグアイとは膠着するような形になったと思う。やはり、本当の優勝候補とは、まだまだはっきりと実力差があった。追加タイム6分のうち、4分はしのいだが、ペナルティーエリア外で田中碧がカットしたボールを即クリアでなく、一瞬つなごうか考えた瞬間に奪い返され、相手FWエンドリッキからギマランイスにつながれ、ここでもカットできず縦パスをゴール前に通され、相手FWマルティネッリに逆転ゴールを決められた。日本はここで前田を下げて切り札として小川を入れたが、あまりにも時間が足りなかった。それでも追加の追加タイムで10分まで粘ったが、1−2でタイムアップ。観客席は、9割近く黄色かった。
 気温22度、湿度51%。観客68777人。審判団はマウリツィオ マリアーニ主審、VARマルコ ディベッロさんなどイタリアセット。NHK解説は本田圭佑、ピッチリポート林陵平、実況は小宮山アナ。選手インタビューは林の他、DAZN解説の安田、日テレ解説の柿谷が3人ずつ共同で分担していた。

 先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤、谷口、冨安。鎌田と佐野のダブルボランチ。左右のWBは中村と堂安。シャドーに前田と伊東。ワントップ上田。ゲームキャプテンは堂安。冨安と佐野は中8日だが、スウェーデン戦に出た選手は中3日。久保はベンチにいたが、前日の監督会見で「出場はない」と言われていた。小宮山アナが「伊東を先発で使ってしまうと切り札がいなくなると以前言っていましたが」と聞くと、解説の本田は「久保が出られない時点で、伊東の切り札はなくなった」と答えていた。  先発予想は、GK鈴木彩艶。DF伊藤、谷口、冨安。鎌田と佐野のダブルボランチ。左右のWBは前田と堂安。シャドーに中村と久保。ワントップ上田。
 ブラジルは4-1-2-3。3トップ中央は9番クーニャ。左に難敵の7番ヴィニシウス・ジュニオール、右に長身の26番ハイアン。二列目に20番ルーカス・パケタと8番ギマランイス。アンカーにベテランの5番カゼミーロ。DF16番ドウグラス・サントス、3番ガブリエウ・マガリャンイス、4番マルキーニョス、13番ダニーロ。GK1番アリソン。キャプテンはマルキーニョス。ブラジルはスコットランド戦と同じ先発とのこと。ハイチ戦で右FWラフィーニャが深刻なケガを負ったが、代わりのハイアンがそのまま先発。アンチェロッティ監督はイタリアの人で、初の外国人ブラジル代表監督。2025年5月就任すると、南米予選(6.5枠)で苦戦していたチームを立て直し、カゼミーロを呼び戻して、5位で通過させたとのこと。

 日本は、ワールドカップの決勝トーナメーントでブラジルと対戦するのは初めて。優勝経験国は言わばここからが本番で、本気のブラジルとの対戦は、願ってもなかなか実現しないチャンスとも言える。どのみち日本が(に限らず、どこの国でも)優勝するためには、複数の優勝経験国や優勝候補と対戦して、それを破っていく実力と、長丁場を耐える体力やしのいでいくノウハウの蓄積(プラスたぶんクジ運の良さ)が必要だ。今回、日本は全力疾走すれば、グループステージを突破できる実力がついたことは示せた。一方、まだ決勝トーナメーントで1勝もしていない点では、実力が足りないと言える(PK戦負けも、順番や練習不足という時点で準備不足)。ラウンド16に進めば、またそこで次の体力やしのぐ力が足りているか初めてわかるのだろう。(クジ運については、本田が試合後「正直、今回はクジ運はなかった」と言っていた。)
 日本は、立ち上がりからハイプレスをしかける。DFラインもかなり高めで、NHK解説の本田は「ヴィニシウスが裏をねらっているので、もう少し下げてもいい」と盛んに言う。
 2分、相手シャドーのギマランエスがボールカットからシュート、DF陣が防ぐ。
 8分、相手左サイドでブラジルのFK。ギマランイスが蹴り、190cmの長身DFマガリャンイスが競るが、GK鈴木が捕る。
 12分、佐野からのパスをフリーで受けた左WB中村がペナルティーエリア左角からクロス、中央で上田がヘディングシュートをねらうが、相手CBマルキーニョスにクリアされる。
 12分、佐野がヴィニシウスと対した場面で相手の足を踏んでしまい、イエローカード。「早い時点でボランチがイエローをもらったのは残念」と本田。
 14分、伊東のドリブルを相手ボランチのカゼミーロがファールで止めて、イエローカード。ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。左利きの堂安と右利きの鎌田が立ち、鎌田が低いキックを蹴るが、壁に当たる。ブラジルは壁の向こう側に一人横になって下もふさいでいた。
 ここまで、相手左FWヴィニシウスを、堂安、冨安、佐野でなんとか抑えられている。
 20分、ヴィニシウスが縦にドリブル突破して、ゴールライン際から折り返すが、谷口がクリア。
 24分、飲水タイム。
 29分、先制。ブラジルの横パスを読んで佐野がカット、そのままドリブルで前進し、外側を伊東か誰かが並走していたが、ペナルティーアーク付近から相手の意表をつくタイミングでシュート、左下に決まる。1−0。スタンドの日本サポーターが大喜びしている。
 33分、中盤相手左サイドでブラジルのFK。パケタとギマランイスが立ち、パケタが蹴り、DFマルキーニョスがヘディングシュート、枠の右。
 34分、日本のゴールキックをカットしてつなぎ、ギマランイスからヴィニシウスへパス。左から中央へ動いたヴィニシウスはペナルティーエリア手前でシュート、それほど強くなく、GK鈴木彩艶が捕る。
 35分、また日本のビルドアップをカットしてつなぎ、ヴィニシウスがペナルティーエリア左から折り返し、相手MFパケタがシュート、DF陣が防ぐ。
 38分にも、相手FWクーニャがシュートするが、GK鈴木正面。
 40分、前田がプレスからボールカットしてドリブルで疾走、しかしパケタに止められる。
 44分、鎌田が相手MFギマランイスを倒してイエローカード。こちらはリプレーで見てもイエローは厳しい判定。これでダブルボランチ二人ともカードをもらってしまった。
 追加タイム4分。冨安のロングフィードは堂安に収まらず。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からブラジルが一人目の交代。左シャドーの20番パケタに代えて19番FWエンドリッキを入れる。ピッチの林陵平が「19歳で小柄でも足の速いFWです」と言う。エンドリッキは右ウイングのような位置取りで、クーニャとハイアンのツートップ、ヴィニシウスは左ウイングか。
 3分、前田のドリブルを相手DFダニーロが背後からファールで止めてイエローカード。
 6分、ヴィニシウスがドリブルで相手左サイド深い位置まで進入、パスをつながれ、ペナルティーエリア右へクロスを上げられるが、伊藤がクリア。
 8分、相手右SBダニーロが攻めあがって中盤からクロス、相手MFギマランイスがヘディングシュート、GK鈴木がファインセーブ。
 9分、相手左サイドからのクロスを攻めあがった相手ボランチのカゼミーロがシュート、GK鈴木も触れず、決まったかと思ったが、なぜかボールが跳ね返り、伊藤が大きくクリア。リプレーが出ると、冨安の顔に当たっていた。
 11分、失点。相手左サイド深い位置でパスを受けたヴィニシウスに堂安と伊東が寄せると、斜め後ろへパス、ペナルティーエリア左で受けたCBマガリャンイスは対角へクロス、右ポスト付近でフリーのカゼミーロがヘディングシュート、1−1。
 後半立ち上がりから、得点するまでブラジルはずっと手を緩めず攻め続けていた。ピッチの林陵平が「ヴィニシウスが中へ切り込まず左固定にしたことで、左WBと冨安とのマークの受け渡しができず、マークが少しずつ後手になってずれ、ファーのカゼミーロがフリーになってしまった」。
 13分、相手左FWヴィニシウスがドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、得意の形だったが、GK鈴木がわずかに触って右ポストに当たる。ヴィニシウスに自分の形でシュートさせたのは、この1回だけだと思う。
 後半、上田は味方からのフィードをなんとか収められるようになってきた。前半は、相手DFの長い脚に先に触られていたが、後半は腕と体をうまく使って相手の足の届かないところに落とせるようになってきた。ただ、落としたところに走りこむ余力のある味方がおらず、攻撃の形が作れなかった。前田も伊東も堂安も守備で疲労していた。まあ前田は「180分走れます」と林陵平が保証しているので、一番ましではあるが、相手がブラジルなので、守備の強度が高く、一日休みが短いこともあり、疲労の蓄積は明らか。
 19分、上田が左サイドへ流れてシュートまで持ち込むが、相手GK。
 20分、ブラジルが二人目の交代。9番CFクーニャに代えて22番FWマルティネッリを入れる。
 21分、日本が二人同時交代。堂安に代えて菅原、中村に代えて鈴木淳之介を入れる。左右WBの同じポジション同士の交代だが、中村と堂安はシャドーもできる攻撃的な選手なのに対し、菅原は元々4バックの右SBだし、鈴木淳之介はボランチやCBを本職とするDFで、守備的な交代と言える。ネットの記事に「ブラジルは後半に入ると、攻撃のルートを大きく変更した。(中略)ヴィニシウスJr.をサイドに張らせたことも大きかった。日本はヴィニシウスJr.に対して2人で対応していたため、彼がサイドに張ることで日本の守備を外側へ引き出し、その結果、中央にスペースが生まれやすくなった。」「鈴木淳と菅原は運動量でチームを支え、その後は大きな決定機を作られる場面は減少した。しかし、攻撃の勢いを取り戻せる交代カードではなく、前線でボールを収めたり、相手陣内で時間を作ったりすることは難しかった。その結果、守備の時間はさらに長くなり、ブラジルの圧力を受け続ける悪循環に陥ってしまった。」(The Sporting News 6/30(火) 20:50配信「【W杯】なぜ日本はブラジルに後半押し込まれたのか? アンチェロッティ監督の修正力が生んだ逆転劇を徹底分析」オザワヨシユキ)と書かれた通りで、的確な分析と思う。
 23分、飲水タイム。前半と同じく、攻撃担当の名波コーチがいろいろ話している。ゲームキャプテンは谷口になっている。
 29分、相手左FWヴィニシウスがまたペナルティーエリア左から後方へパス、またCBマガリャンイスがファーサイドへクロスを上げ、長身FWハイアンがヘディングシュートするが、鈴木淳之介がクリア。
 31分、相手右FWエンドリッキがループのスルーパス、GK鈴木。エンドリッキについては、入ったばかりの時のボール扱いを見た本田が「パスがうまくない」というような指摘をしていた。ピッチの林が「エンドリッキの特徴は速さです」と言っていたが、ここまでのところ、その速さは出させていない。
 32分、相手DFからのフィードのこぼれを相手FWマルティネッリが収めてシュートするが枠の右。
 33分、日本が二人同時交代。鎌田に代えて田中碧、伊藤に代えて町野を入れる。町野は、右シャドーに入ったようだ。鎌田は、ここまでフル出場していて、ハーフタイムには、空調が効いたスタジアムにも関わらず、大量の汗をかいていた。
 38分、GK鈴木からのフィードが上田に通るが、上田のポストプレーが町野に届かない。
 39分、鈴木淳之介が相手右SBダニーロが攻めあがってきたところを倒して、イエローカード。
 44分、相手FKのこぼれを拾われ、最後はヴィニシウスがシュート、DF陣がなんとかクリア。
 45分、菅原が右サイド深い位置まで初めて攻めあがり、クロスを入れるが、相手DF。
 追加タイム6分。
 46分、相手ボランチのカゼミーロが足を傷めて倒れている。メディカルが入り、ピッチを出る。ブラジルが三人目の交代。5番MFカゼミーロに代えて17番ファビーニョが入る。「技術に優れた大型ボランチです」と久しぶりにピッチの林陵平からのリポート。「通信障害から復旧しました」と言っていたので、本田が驚いていた。小宮山アナが「ブラジルはあと二人交代枠があり、もし延長に入れば三人入れられる」。すると本田が「日本は、この時点で交代枠1人残していることがすごい。森保監督の采配すばらしい」。
 49分、ブラジルの右CK。中央に蹴られたキックを、長身MFファビーニョがヘディングシュート、枠の右。
 51分、失点。自陣ペナルティーエリアのすぐ外で相手ボールをカットした田中碧から、再びボールカットした相手右FWエンドリッキがペナルティーアーク近くのギマランイスへパス。ギマランイスは左前方へ縦パスを通し、受けたFWマルティネッリがシュートを決める。1−2と勝ち越される。
 52分、日本が五人目の交代。ここで前田に代えて小川を入れる。ツートップか。ブラジルも四人目の交代。8番MFギマランイスに代えて18番MFダニーロ・サントスを入れる。
 カゼミーロの負傷交代で2-3分さらに追加されたが、日本に攻撃の決定機は訪れず。55分、1−2でタイムアップ。

 ブラジルは、次は7/6、明日試合のコートジボワールとノルウェーの勝者と対戦。
 敗戦直後、日本の選手たちは倒れ込み、田中碧は号泣。板倉が寄り添っていた。インタビューでは堂安が「まだ力が足りなかった」と認めた。先制した佐野は「2失点とも自分の所で防げなかった」と守備の話。GK鈴木彩艶は「1点目はクロスに出れば止められた。2点目もあと1ミリ触れれば防げたかもしれない。もっとレベルアップして戻ってきたい」。DF冨安は言葉がまとまらず、まだ整理できていない感じだったが、翌日の新聞には「アーセナルでハードな試合に出続けている時だったら2点目はクリアできた」とあった。インタビューに出てこなかった田中碧のコメントも翌日の新聞に「ロストの場面もあの時点でベストと思うプレーをしたので後悔はない」とあった。結局、誰かが書いていたように「違いを生み出す選手層の薄さ」が敗因かもしれない。南米の国々と違い防戦一方では勝てないし、「攻撃こそ最大の防御」というくらいにできなければ、太刀打ちできない、ということだと思う。
 ※このラウンド32では、昨日、開催国のカナダが南アフリカに勝利して、W杯出場三回目で初の決勝トーナメントを飾った。日本と同組だったオランダはPK戦でモロッコに敗戦。そのモロッコとカナダが7/5に対戦する。その他、今日の試合でドイツも敗退。パラグアイと1−1でPK戦となり、6人目まで蹴ったが、3人はずして負けた。パラグアイは7/5に、明日試合のフランス対スウェーデンの勝者と対戦。

サッカー短評 (2026.6/26)

日本vs.スウェーデン 1対1 (2026.6/26 ダラス・USA) ワールドカップ北中米大会グループF第3戦

 最後はスウェーデン相手に防戦一方だったが、7分の追加タイムもしのいで、勝点1ずつを分け合った。結局、グループステージ3試合で一番苦しい試合になった。前半は、スウェーンが守りを固めてカウンターを狙うのでは、という予想と違って、ロングボールで攻めてきた。放り込んで、前線で競り勝ち、こぼれを拾ってシュートをねらう作戦らしい。前半32分にスウェーデンのCBが立てなくなって交代。なんと日本も39分に板倉に代えて谷口を入れる。0−0で迎えた後半11分、日本は堂安、上田、堂安とつないで前田が先制点を決めた。しかし、6分後に相手右FWエランガに強烈なミドルシュートを決められ、同点に。この後は次第に押し込まれ、苦しい展開に。21分に小川と伊東、30分に長友と渡辺、と二人ずつ交代したが、せっかくの伊東のスピードを生かす場面や攻撃の形を作れず。逆に相手の素早い攻撃を受け、GK鈴木のファインセーブで助かる場面も。なんとかしのいでグループ2位を確保。気温22度、湿度54%。観客70137人。イバン バートン主審はエルサルバドルの人。VARのニコラス ガッロさんはコロンビアの人。NHK解説は本田圭佑、ピッチ解説は林陵平、実況は曽根アナ。

 先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋樹、板倉、瀬古(ルアーブル・仏)。左右のWBは中村敬斗と菅原(ブレーメン・独)。鎌田と田中碧のダブルボランチ。二列目シャドーは前田と堂安。ワントップ上田。キャプテンは板倉。瀬古と菅原は初先発。今回はシャドーの穴は前田が埋める。堂安も一列前での先発。ベンチにジョーカーとして伊東。久保は今回もベンチ外。
 スウェーデンは3-4-3。3トップ中央に17番ギェケレシュ。左右に9番イサクと11番エランガ。左右のWBは24番ストラウドと21番ベルンハルドソン。18番アヤリと3番リンデロフのダブルボランチ。DF5番グズムンドソン、4番ヒエン、2番ラガービエルケ。GK1番ゼッターストロム。キャプテンは3番リンデロフ。本来はCBらしい。スウェーデンは前のオランダ戦で5失点したためかGKを変更。他に二人先発変更。グラハム ポッター監督はイングランドの人で、昨年10月に就任。
 スウェーデンは、何が何でも勝利が必要というわけではなく、日本と同じく最低引き分けでもいいらしい。「3トップにエランガも先発させると、後半に切るジョーカーがいなくて困らないのか」と放送席の本田が言うと、ピッチから林陵平が「スウェーデンには、タハ・アリという足の速いFWがまだいます」と返す。システムがほぼ同じのミラーになっているため、マンマークとなり、互いにフリーが生まれにくい。
 前半立ち上がりからスウェーデンはロングボールを放り込んできた。早くも1分、スウェーデンの左CK。アヤリが蹴るが、GK鈴久がはじく。続く相手右CK。こちらはグズムンドソンがニアへ蹴るが、前田がクリア。
 5分、前田が相手ボールカットから、俊足を生かしてドリブル。ペナルティーエリア右まで進入するが、相手DF。シュートできなかったのは残念。
 8分、中村が主審にソックスをあげるように注意される。伸ばしたソックスのふくらはぎ側には水平にスリットが入っている。田中碧のソックスにもスリットが3本入っているのが映る。曽根アナがソックスについて「下げることに意味があるのか」と聞くと解説の本田が「あります。足がつるからです」ときっぱり。先日の朝日新聞にも、同じエピソードが紹介されていた(※足がつりやすい中村が様々な対策の一つとしてソックスの締め付けを軽減するためスリットを入れたり下げてはいたりしている)。
 日本は上田や前田が相手GKやDFにプレスにいっているが、スウェーデンがロングボールを蹴りこんでくるので、全体としてはプレスがかかっていない。相手FWギェケレシュやエランガに入ると、DF陣や田中碧が前を向いてプレーさせないようにすばやく対応している。
 22分、中村からのパスを、左サイド深い位置まで攻めあがった伊藤が受けてクロス、ペナルティーエリア中央で前田がヘディングシュート、枠の外。
 24分、飲水タイム。この間に解説陣が、日本のプレスがかかっていない理由や、今後どう対策したら有効かなど提案する。日本の円陣では、名波コーチが盛んに指示を出していることを本田が指摘すると、ピッチから林が「名波コーチは攻撃担当です」と補足。
 32分、田中碧からのパスを受けた上田がドリブル、相手DFヒエンが手でユニフォームをつかんで倒し、イエローカード。
 飲水タイム後は、多少、日本も前を向いてつなげるようになってくるが、菅原や中村の単純なクロスは全てスウェーデンDFにひっかかってしまう。
 37分、相手CBヒエンが少し前に倒れたままでいたが、立ち上がれず、メディカル二人に抱えられるようにピッチ外へ。左足のトラブルのようだ。スウェーデンが一人目の交代。4番ヒエンに代えて7番MFベリヴァルを入れる。ベリヴァルはボランチに入り、リンデロフがCBに回る。
 日本も谷口が出る準備をしていると林からリポートが入る。「誰かケガしたような場面なかった」と放送席で本田と曽根アナが言ってると、ピッチの林が「試合前に把握されていた不調かもしれない」と言う。39分、日本も一人目の交代。板倉に代えて谷口を入れる。「これで両チームとも4番が交代しました」と曽根アナ。キャプテンマークは堂安が巻いている。ハーフタイムの森保監督へのインタビューでは「少し張りがあるという訴えがあったので」ということだった。試合後のスタジオ解説で闘莉王が「あの時間にあの形で入って、淡々とやれるとは谷口はすごい」と感心していた。谷口本人は、試合後のインタビューで「初めから出ている選手と同じテンションで試合を見ていたので、そのまま入れた」と何でもないように答えていた。
 日本は、右サイドから菅原、堂安がドリブルやクロスでしかけるが、FW陣に届かず。守備では、相手のクロスや攻めあがりをよく防いでいる。時々、チャージが正当に見えてもファールの笛が鳴る。44分、中村が左サイド深い位置からクロス、FW陣に届かず。
 45分、前田からのパスをペナルティーエリアで受けた中村がノートラップでシュートするが、相手GKが触る。これが前半では一番惜しかった。「ノートラップで打ったので、立足を踏み込めず強いシュートにはならなかったが、あそこまで進入してシュートできるところまでは来た」と本田。GKの上をねらうのは難しかったか。
 追加タイム5分。49分、相手FWギェケレシュが下がった位置でこぼれを拾ってドリブル、ペナルティーエリア手前からシュート、枠の外。
 50分、相手左WBストラウドが菅原をかわしてペナルティーエリア左に入ってクロス、GK鈴木が捕る。
 0−0でハーフタイム。グループFのもう1試合、オランダ対チュニジアは、オランダが2−0でリード。これで日本がグループ首位になるためには、3−0以上で勝たないと総得点で並べないことに。

 後半は交代なしで開始。
 3分、左サイドで中村、鎌田とパスをつないで最後は田中碧が相手DFをかわしながらシュート、大きく枠の上。もう少し惜しいシュートを打ってほしい。
 5分、スウェーデンの右CK。ストラウドが蹴るが、シュートに至らず。
 8分、堂安がペナルティーエリア手前右からクロス、鎌田がシュートするが、相手GKが捕る。その後でオフサイドの旗。解説の本田が「旗が遅い!」。「オフサイドディレイです」と曽根アナ。漫才のようだが、NHK総合なので、サッカーに詳しくない観戦者への説明が必要とは思うが、それならこれでも足りないだろう。リプレイ映像が出ると、鎌田だけでなく上田も前田もオフサイドだった。「オフサイドだったが、相手GKの反応もすごい」と本田。
 10分、グループFのもう1試合に動き。チュニジアが1点返し、2−1に。
 11分、日本が先制。右サイド菅原からのパスを受けた堂安がワンタッチで目の前の上田に渡す。上田は後ろ向きで相手DFを手で制しながら落とし、再度受けた堂安はスルーパス、左から斜めに走りこんだ前田が受けてゴール左へ流し込んだ。1−0。
 13分、なぜか中村がピッチを出て、スパイクを履き直している。「日本は今10人で戦っています」と曽根アナ。何事も起こらないうちに中村がピッチに戻る。※このときも審判に短いソックスを履き替えるように言われて、出たらしい。
 15分、相手FWギェケレシュを伊藤が倒して、相手右サイドでスウェーデンのFK。アヤリがニアへ蹴るが、鎌田がクリア。
 17分、失点。相手DFリンデロフが中盤まで攻めあがって下りてきた相手CFギェケレシュにパス。ギェケレシュは右へドリブルして右FWエランガに渡すと、エランガは対面にいた堂安の寄せが甘いとみて、ペナルティーエリア右角から鋭いシュート、見事にゴール左隅に決まって1−1。「オランダ戦の2点目を思い出す」と本田。
 20分、日本のペナルティーエリア手前で相手ボールを囲んで奪ったが、菅原がクリアせずにつなごうとしたのか中途半端に後ろへ下げたところ、味方が反応せず、逆に相手FWイサクに取られてシュートされるも、GK鈴木がすばやい反応で見事に防ぐ。危なかった。菅原はDFなのに、あんな場所でセーフティーにプレーしないのは判断ミスでは。それとも疲れが出たか。しかも、このプレーで相手に流れを完全に渡してしまった。
 21分、日本が二人同時交代。上田に代えて小川、堂安に代えて伊東を入れる。下がっていく堂安は悔しそう。今日は攻撃的なポジションでの先発だったので、得点したかったのだろう。キャプテンマークを渡すところは見えなかったが、谷口が巻いていた。伊東は堂安でなく菅原との交代かもしれないと放送席では言っていたが、堂安は3試合連続先発だったので、ここまでの疲労も考慮されたのかもしれない。
 24分、飲水タイム。ピッチの林が「日本にとって、このタイミングの飲水タイムは、流れを取り戻すのに役立つかも」と言う。しかし、再開後も相手に渡った流れは切れず、伊東にも小川にもボールが通らない。
 30分、スウェーデンが二人同時交代。21番右WBベルンハルドソンに代えて8番DFスヴェンソン、24番左WBストラウドに代えて13番MFセマを入れる。
 日本も渡辺が準備していると、ピッチの林から報告。すると本田が「二人ですよね。これで三回目だから最後の交代になる。監督は前半に板倉を代えたことを忘れてませんよね」と確認。30分、日本も二人同時交代。瀬古に代えて渡辺、中村に代えて長友(FC東京)を入れる。長友は白いヘアバンドを巻いている。「長友選手は、これで5大会連続ワールドカップに出た初の日本人になりました」と曽根アナ。同い年の本田が「自分の方が緊張しているかもしれない」。
 21分の小川と伊東の交代投入は「勝ち越し点」をねらうためだろうが、30分の渡辺と長友は、「失点せずにクローズ」するためだろう。10分足らずでスウェーデンの攻撃の勢いを止められないと見て、最後の二人を入れたのか、そうではなく想定通りの交代かもしれない。
 長友はWBとしても高めの位置取りで攻撃参加の意欲が高い。
 34分、相手FWギェケレシュを谷口が倒してしまい、イエローカード。めずらしい。フロンターレのときはカードをもらわない選手だったが。相手左サイドでスウェーデンのFK。アヤリが蹴るが、GK鈴木がはじく。こぼれを、入ったばかりの相手MFセマがペナルティーエリア内でシュート、DF陣が防ぐ。
 35分、相手右FWエランガがドリブル、伊藤がタックルでクリアするがファールもとられて相手右サイドでスウェーデンのFK。アヤリが蹴り、誰かがヘディングシュート、枠の上。
 37分、日本の右CK。伊東が蹴り、こぼれを相手FWエランガに拾われるが、取り返す。鎌田が右サイドからクロス、ゴール前に滑り込んだ小川がかろうじて足に当てるが、大きく枠の上。
 40分、相手FWギェケレシュにイエローカード。
 41分、相手CBリンデロフの両足がつってすわりこむ。42分、スウェーデンが二人同時交代。3番リンデロフに代えて15番DFスタルフェルト、5番左DFグズムンドソンに代えて10番MFニグレンを入れる。ピッチの林が「リンデロフは普段足がつったりしない選手だが」と言うと、曽根アナが「今日はボランチで先発したので普段より運動量が多かったのかもしれない」。「グズムンドソンはリーズで田中碧の同僚、ニグレンはセルティックで前田の同僚」とのこと。
 43分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りでスウェーデンのFK。アヤリとニグレンが立ち、ニグレンが蹴るが、たぶん谷口がクリア。
 追加タイム7分。「7分は長い。どうして追加タイムが長い時に耐え忍ぶ展開なのか」と本田。スウェーデンは勝てばグループ2位になれるので、攻撃の手をゆるめない。
 48分、相手MFニグレンからのスルーパスに走りこんだ相手右FWエランガがペナルティーエリア右からシュート、決まってもおかしくない正しくヒットしたシュートだったが、GK鈴木がこれもはじき出す。これで与えた相手左CKもGK鈴木が防ぐ。
 52分、長友が左サイド深い位置からクロスを入れるが、FW陣に届かず。
 1−1のままタイムアップ。日本は勝点5としてグループF2位、スウェーデンは勝点4でグループF3位が確定。もう一方の試合はオランダが3−1で勝利。オランダが勝点7で1位、チュニジアは3連敗で敗退。

 ラウンド32は、スコットランドを3−0で下したグループC1位のブラジルと対戦。スウェーデンは、3位チームの最上位でやはりラウンド32へ進出。おそらくグループIの1位フランスと当たる。スウェーデンがグループ2位突破をねらったのは、このためと思われる。グループF首位突破のオランダはグループC2位モロッコと対戦。グループCはきのう試合だったので中四日、日本やオランダは中三日となる。
 試合後のインタビューは、林陵平と柿谷が3-4人ずつ担当していたが、「苦しい試合だったが、決勝トーナメント進出を決めてホッとした」「無敗で突破できてよかった」など冷静なコメント。ブラジルとの対戦についても「自分たちのやるべきことをするだけ」「まずはリカバリーして、いい準備をする」と落ち着いたもの。GK鈴木、DF伊藤、MF鎌田の3人は、3試合フル出場ではないか。

サッカー短評 (2026.6/21)

日本vs.チュニジア 4対0 (2026.6/21 モンテレイ・メキシコ) ワールドカップ北中米大会グループF第2戦

 試合前にオランダがスウェーデンを5−1で下したという中で開始したが、日本が前半4分に早くも先制。31分には、FW上田が待望の初得点。後半は、チュニジアが三人交代して攻勢を強め、危ない場面は少なかったが、日本はボール支配しつつも決定機をあまり作れない時間が続いた。しかし飲水タイム直前の24分、伊東が決めて停滞を破る追加点。38分には、上田がヘディングシュートでこの試合2点目を決めてダメ押し。日本は、鈴木淳之介、鈴木唯人、瀬古、後藤など初出場の選手の経験値も積ませることができた。また、今まで2戦目で勝ったのは自国開催のロシア戦のみ。この点でも、一歩前進した。気温24度、湿度86%。観客51243人。主審はポーランドのイシュトヴァーン・コヴァチさん、VARは(確か)スイスのミハイ・マリカさん。なんでも、この試合が第1回ワールドカップから数えて1000試合目ということで、審判団の袖に金色のマークが付いているらしい。NHK解説は、森岡と林陵平、実況は下境アナ。DAZN解説は内田、安田、久保裕也、実況は桑原アナ。前半はNHK、後半はDAZNで見た。

 先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋樹、板倉(アヤックス・蘭)、冨安(アヤックス・蘭)。田中碧(リーズ・英)と佐野海舟のダブルボランチ。左右のWBは中村敬斗と堂安。シャドーに鎌田と伊東。ワントップ上田。キャプテンは板倉。日本はDF二人とシャドーの二人を変更。板倉と田中碧は今大会初出場。冨安と伊東は初先発。久保は、オランダ戦の左ヒザ負傷で帯同せず。
 チュニジアは、3-4-2-1と同じ形。ワントップに26番トゥネクティ。二列目に10番ハンニバルと8番サアド。左右のWBは2番アブディと20番ヴァレリー。17番スキリと25番スリマンのダブルボランチ。DF4番レキク、3番タルビ、6番ブロン。GK16番ダーメン。キャプテンは17番スキリ。ルナール監督は4日前に就任。

 前半3分、相手の要注意選手のハンニバルにペナルティーエリア左角からシュートされ、ひやっとしたが、枠の右。やはり、この選手はスペースがなくても油断ならない。チュニジアの前半のシュートはこの1本のみだった。
 4分、日本が先制。冨安からのパスを受けた鎌田が右サイドへ下りてきた上田にパス。上田からのパスを、ペナルティーエリア手前に上がっていた田中碧がすかさずペナルティーエリア内の中村にさばき、中村が「ポケット」奥までいって折り返すと、ゴール前までつめていた鎌田の足に当たってゴールイン。1−0。オランダ戦の得点よりは、鎌田の関与度は高いが、これも足で蹴ったというより、もものあたりに当たったようだ。
 6分、ロングフィードを上田がペナルティーエリア内でダイレクトシュート、枠の外。9分には、ポケット右奥から上田がぎりぎりで折り返したが、惜しくも走りこんだ鎌田の直前で相手DFが蹴り出す。これで得た日本の左CK。伊東が蹴り、ゴール前で混戦となり、冨安がシュートしたが、相手GKがライン上でかき出し、得点ならず。リプレイ映像ではゴールラインをほぼ越えているものの「No Goal」の判定。「ダーメンの1ミリですね」と下境アナ。これで得た右CKも伊東が蹴るが、シュートに至らず。
 15分、相手右WBヴァレリーが攻めあがってペナルティーエリア右に入るが、板倉がカットしてチュニジアの右CK。相手MFサアドが蹴るが、シュートにもちこませず。
 相手10番ハンニバルには、冨安か誰かが必ずマークして、立ち上がりのような自由は与えないようにできている。
 24分、飲水タイム。解説の林陵平は「チュニジアは、この試合勝たなければいけないので、何らかの手はうってくる」。日本選手の輪の中でさかんに話しているのは名波コーチ。チュニジアの方は、監督がハンニバルに話しかけている。
 チュニジアは、ハンニバルをフリーマンにしたようで、左右上下に動いてパスをさばくようになる。28分、ハンニバルからのパスを受けた相手左WBアブディがドリブルで堂安をかわすが、冨安がクリア。
 31分、追加点。板倉がセンターライン付近まで上がって相手ボールをカット、ただちに下りてきた上田へ縦パス。上田はドリブルでペナルティーエリア直前まで進み、伊東も右側を並走していたが、自らシュート、左下に打ち抜く。2−0。
 田中碧はCB二人の間に下がってボール回しやフィードで活躍。解説の林は「今季リーズでの活躍がそのまま役に立っている」「ボランチのときの鎌田の役割もできるし、パスも通せるし、時にはフィニッシュもする」と絶賛。田中碧は試合後のインタビューで「三笘の付けていた背番号7を付けてのプレーだが」と言われて「連絡を取っている」と答えていた。
 38分、伊東が低めの位置から持ち味の高速ドリブルで相手をかわしていき、ペナルティーエリアまで入ったが、最後はボールが合わずにシュートできず。
 43分、鎌田が倒され、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。伊東が蹴るが、シュートに至らず。
 追加タイム4分。47分、チュニジアの右ロングスローからゴール前にボールが入るが、最後はGK鈴木彩艶が捕る。
 49分、中盤やや右寄りでチュニジアのFK。相手MFスリマンが蹴り、誰かが頭に当てるが、ヒットせず、GK鈴木彩艶が捕る。2−0でハーフタイムタイム。

 後半開始からチュニジアが二人同時交代。6番右DFブロンに代えて21番DFベンハミダ、8番右シャドーのサアドに代えて11番MFガルビを入れる。
 3分、田中碧がミドルシュート、惜しくも枠の左。
 4分、相手右サイドから攻め込まれ、ハンニバルがゴール前にクロス、走りこむ選手に合わず、助かる。
 12分、伊東が右サイドのドリブル突破を試みるが相手DFにクリアされて日本の右CK。伊東が蹴るが、シュートに至らず。
 18分、上田の振り向きざまのシュートが相手DFに当たって日本の右CK。伊東が蹴るが、相手DF。
 19分、チュニジアが三人目の交代。26番FWトゥネクティに代えて19番FWシャウアトを入れる。
 21分、中村がペナルティーエリア左角からシュート、相手DF。
 24分、追加点。田中碧がセンターサークル付近から、下りてきた上田へ縦パス、上田はこれをワンタッチで前線へループパス、走りこんだ伊東が受けてまっすぐゴール右下へ流し込んだ。3−0。
 25分、飲水タイム。DAZN解説の誰か(桑原アナかも)が「オランダが5−1で勝って得失点差4としているので、日本ももう1点とっておきたい」と言う。
 29分、日本が二人同時交代。堂安に代えてDF菅原(ブレーメン・独)、鎌田に代えてDF鈴木淳之介(コペンハーゲン・デン)を入れる。菅原はそのまま右WBに入る。鈴木淳之介は左WBに入り、中村がシャドーへ回る。鈴木淳之介はこの大会初出場。
 30分、チュニジアの右CK。ショートコーナーから受けたハンニバルがクロスを入れようとするが、伊東が防ぐ。
 33分、日本の右CK。伊東が蹴り、冨安が競るが、相手DF。
 33分、日本がまた二人同時交代。左シャドーに回ったばかりの中村に代えてMF鈴木唯人(フライブルク・独)、右DF冨安に代えてDF瀬古(ルアーブル・仏)を入れる。二人ともこの大会初出場。
 36分、相手右サイドでチュニジアのFK。距離があったのでキックはシュートほどの勢いはなく、GK鈴木彩艶が捕る。
 39分、追加点。伊東が中盤右サイドからペナルティーエリア右奥に攻めあがった佐野へスルーパス、佐野がワンタッチで折り返し、中央で上田がやや下がりながらループヘディングシュートをうつと、相手GKと相手DF二人の頭上をこえて右奥にゴールイン。4−0。上田はこの試合2点目。これで日本も、このまま無失点で終えれば、得失点差4となる。佐野は試合後のインタビューで「後半のあの時間によくあそこまで攻めあがりましたね」と言われ「最後まで走れるのが自分の持ち味なので」と答えていた。
 39分、日本が五人目の交代。上田に代えてFW後藤(シントトロイデン・ベル)を入れる。後藤はこの大会初出場。「オランダ戦で同い年の塩貝が出場したので、待ちかねていたでしょう」と桑原アナ。
 45分、チュニジアが二人同時交代。2番DFアブディに代えて7番FWアシュリ、17番MFスキリに代えて13番MFケディラを入れる。スキリのキャプテンマークを誰が受け取ったかは不明。
 追加タイム6分。47分、相手左サイドでチュニジアのFK。ハンニバルがファーへ蹴るが、GK鈴木彩艶が捕る。
 48分、入ったばかりの鈴木唯人がドリブルで相手DFをひとりかわすが、次で止められる。
 4−0でタイムアップ。

 これでグループFはオランダと日本が勝点4、得失点差4で並び、オランダが総得点7で1位、日本が総得点6で2位。スウェーデンが勝点3で3位。チュニジアは勝点なしで4位。まだ一応、グループ突破を決めた国も敗退が決まった国もない。
 順位がこのままだと、ラウンド32でグループCの1位(現在ブラジル)と対戦する。グループFを首位でぬけると、グループCの2位(現在モロッコ)との対戦。NHK総合「デイリーハイライト」のゲスト解説・闘莉王は、「この組み合わせならブラジルの方がいいかもしれない。今回のブラジルはそれほどいいチームじゃない」と言っていた。前日本代表監督の西野氏も「ここまでの試合を見る限りブラジルの方が戦いやすいのではないか」「個の力にプラスしてグループでどうプレーするのかは、これからという印象だ」と、ブラジル対ハイチ戦の戦評の最後に書いていた(『産経新聞』2026.6/21、19面)。

サッカー短評 (2026.6/15)

日本vs.オランダ 2対2 (2026.6/15 ダラス・USA) ワールドカップ北中米大会グループF第1戦

 二度のビハインドを追いついて引分けに持ち込んだ。強豪オランダ相手に勝点1は快挙。オランダも初戦を落としたくないためか、前半立ち上がりは鋭く速攻を仕掛けてきたが、その後は手堅く立ち回った。ボールキープされ、何度か危ない場面がありながら、前半無失点で耐えた。ただ、後半立ち上がりにオランダも圧力を増し、攻め方も少し変えてきて、5分、相手FKのこぼれをつながれ、ロングクロスから長身DFファンダイクに決められ、失点。この後オランダに流れが向かないようにできたのは進歩。7分後の12分、久保からの折り返しを中村が相手DFの足の間からニアに決めて追いついた。オランダからすれば、ビックリだと思う。しかし、さらに7分後の19分、相手右MFサマーフィルの強烈ミドルにはたまげた。日本は直後の21分、ひとりだけ交代。前田に代えて伊東。オランダは25分に3人交代。ケガ明けのFW慣らしと守備固めか。日本も30分、久保の負傷もあって3人交代。右サイドの渡辺、久保、堂安に代えて冨安、小川、菅原を入れた。小川と上田のツートップ気味。オランダはさらに36分、39分と交代し、逃げ切り態勢に。すると43分、小川のヘディングシュートが鎌田に当たってゴールイン。再び追いついてみせた。追加タイムは6分あったが、しっかり守り切って勝点1を得た。気温20度、湿度64%。観客69285人。主審イスマイル・エルファスさんはアメリカの人。前回カタール大会ラウンド16で日本対クロアチア戦でも主審。VARはヴィジャレアルさん。NHK解説は放送席に本田圭佑、ピッチに柿谷。実況は小宮山アナ。

 日本は3-4-2-1。GK鈴木彩艶(パルマ・伊)。DF伊藤洋樹(バイエルンミュンヘン・独)、谷口(シントトロイデン・ベル)、渡辺(フェイエノールト・蘭)。鎌田(クリスタルパレス・英)と佐野(マインツ・独)のダブルボランチ。左右のWBは中村敬斗(ランス・仏)と堂安(フランクフルト・独)。シャドーに前田(セルティック・スコ)と久保(レアルソシエダ・西)。ワントップ上田(フェイエノールト・蘭)。ゲームキャプテンは堂安。  先発予想は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋樹、板倉、冨安。鎌田と佐野のダブルボランチ。左右のWBは伊東と堂安。シャドーに中村敬斗と久保。ワントップ上田。6/12、キャプテンの遠藤がケガの悪化で離脱。「南野、エース・三笘、キャプテンの遠藤とプレミアリーグ経験者3人を失って理想の形から遠ざかる」と朝日新聞。追加招集はFW町野(ボルシアMG・独)。新キャプテンはなんと板倉。
 オランダは4-1-2-3。3トップ中央に18番マレン。右のウイングは11番ガクポと24番サマーフィル。中盤は逆三角形で二列目に14番ラインデルスと8番フラーヘンベルフ、アンカーに21番デヨング。DF15番ファンデフェン、4番ファンダイク、6番ファンヘッケ、22番ドゥムフリース。GK1番フェルブルッフェン。キャプテンはファンダイク。クーマン監督は4年目。  予想は4-3-3。3トップ中央に10番デパイ。左右のウイングは11番ガクポと18番マレン。中盤は逆三角形で二列目に14番ラインデルスと8番フラーヘンベルフ、アンカーに21番デヨング。DF15番ファンデフェン、4番ファンダイク、6番ファンヘッケ、22番ドゥムフリース。GK1番フェルブルッフェン。

 この大会では、センターサークルの周りに、ベンチメンバーも含めて選手全員が並んだ形で国歌が流れる。
 3分、いきなり大きなピンチ。相手左FWガクポがペナルティーエリア内のFWマレンにパス、すかさず日本のDF陣が寄せるが、振り向かれてシュートされ、GK鈴木が抑える。やれやれ。これで与えた相手CKは防ぐ。
 6分、中村が倒され、左サイド深い位置で日本のFK。鎌田がファーへ蹴るが、オフェンスファール。鎌田がFKを蹴ったのは初めて(?)見た。
 オランダの「絶対司令塔」・アンカーのデヨングに対しては上田が背中でパスコースを制限。林陵平の解説本でもどんなにマークしても前を向く、とあった。ここを上田と前田でうまく消していたが、逆に上田もポストプレーはさせてもらえず。絶えず相手DFファンダイクかデヨングに対応されていた。平均身長も日本が180cm台、オランダは186cm台と6cmも高い。攻撃のクロスも高いものは相手DFにひっかかる。
 14分、日本の左CK。これも鎌田が蹴るが、シュートに至らず。こぼれをつないで、ペナルティーエリアに残っていた谷口が左から低いクロスを送るが合わず。
 NHK解説の本田は「オランダ左FW11番ガクポがやばい」と言う。主に堂安が対応、久保も加勢に来るが、この二人が守備に専念しているのはもったいないというか、やや使いどころが違うというか。
 22分、飲水タイム。この大会では、必ず前半・後半とも3分ずつ入れることになっている。ここで流れを変えられるとよかったが、前半はほぼ防戦一方。オランダも立ち上がりの圧力こそないが、ボールはしっかりつなぎ、日本は一番危ないところだけ何とかしのいでいる感じ。谷口の読みがすごい。NHKスタジオ解説の闘莉王が「危ないところに谷口がいる。マークを捨てる判断のタイミングがすばらしい」。クリアが拾われ、なかなかDFが休めない。攻撃の起点になるべき鎌田が大きく蹴ったとき、放送席解説の本田が「そこで蹴るか」と言う。鎌田もかなり圧を感じているらしい。小宮山アナが「あそこでパスをつなげるといい形にできますか」とフォロー。「DFも少し休めるし」と本田。
 解説の本田は、「オランダの22番右SBの守備はかなり緩い。ここがねらいめ」と言う。小宮山アナが「22番ドゥムフリースは攻撃参加してシュートも決める」と補足。日本のこちら側は中村と前田が対応している。ときおり、後方から前田を走らせるロングパスも出るが、なかなか前田からクロスまで持ち込めず。
 28分、チャンスがあった。前田が左サイド深い位置から折り返し、鎌田がペナルティーエリアへクロス。相手DFのクリアを拾ってペナルティーエリア内でフリーの中村に通るが、やや不意を突かれたか、シュートせず、後ろへ渡し、伊東がミドルシュートを打つが大きく枠の上。「中村はシュートできなかったか」。
 33分、鎌田がボールを奪われピンチに。相手CFマレンがカットし、ペナルティーエリア右から中へ折り返すも、谷口がクリア。これで与えた相手右CKから相手FWマレンがヘディングシュート、GK鈴木がはじいて谷口がクリア。
 36分にも、相手右サイドでオランダのFK。ラインダースがファーへ蹴り、フラーフェンベルクが頭で折り返し、相手FWガクポがシュート、ヒットせず、枠の外。
 43分、佐野が相手パスをカットして前田へ。前田からのパスを受けた中村がペナルティーエリア中央からシュート、枠の左。
 45分、鎌田が上田の前方へループぎみのスルーパス、走りこんだ上田がダイレクトでシュート、サイドネット。残念。
 追加タイム3分。48分、オランダの右CK。ラインダースが蹴り、相手CFマレンがヘディングシュート、日本のDFもよく寄せて競り、GK鈴木。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。オランダは、後半も立ち上がりの圧力はすごい。
 5分、失点。相手左FWガクポのドリブルに堂安が対応したがファールとなり、相手左サイドでオランダのFK。ラインダースが蹴り、ニアで堂安がクリアしたが、相手アンカーのデヨングに拾われ、ペナルティーエリア手前右のフラーフェンベルクにパス、ゴール前にクロスを入れられ、相手DFファンダイクにヘディングシュートを決められる。0−1。ファンダイクには渡辺が競ったが、寄せきれなかったか。いずれにしろ、高さではかなわなかった(ファンダイク193cm、渡辺184cm)。
 「失点した後の5分がだいじ」と解説の本田。オランダの右FWサマーフィルが日本のDFラインの裏をとり、折り返すが合わず。
 12分、追いつく。中村が左サイドへ流れてきた久保へ縦パスを通し、久保はペナルティーエリア左奥で相手DFと対峙、二人を引き付けたところでペナルティーエリアに入ってきた中村に折り返し、中村はファーへのシュートフェイントを二回かけて相手DFの足を開かせ、そこを通してニアへシュートを打ち込んだ。ゴール前中央で前田が避けるかヒールで触ったかしたが、相手GKの指も届かず。1−1。久保は自分が得点したかのように、中村に飛びつき、看板に跳びのって喜んでいた。
 15分、相手右ロングスローを中村がクリアしてオランダの右CK。ラインダースが低いクロスを入れるが、シュートに至らず。
 16分、相手CKを防いだ渡辺がそのまま攻めあがり、中盤右サイドでファールで止められ、日本のFK。止めたサマーフィルにイエローカード。この大会では前からの体当たりなどはファールにならず、手を使ったり後ろから止めたりはほぼファールになるようだ。FKのキッカーには、鎌田と久保が立つ。久保が蹴るが、シュートに至らず。
 19分、再度失点。相手CBファンヘッケがセンターサークル付近から縦パス、受けた相手MFフラーフェンベルフが前進してペナルティーエリア右角にいた相手右FWサマーフィルへパス、サマーフィルは対角の左下へ矢のようなミドルシュートをたたきこんだ。1−2。うーん。オランダの本気が見えた。
 21分、日本が一人目の交代。前田に代えて伊東(ゲンク・ベル)を入れる。伊藤は右シャドーに入り、久保が左へ回る。解説の本田は、相手右SB22番ドゥムフリースの対面に俊足の伊東を入れたら面白いと思ったようだ。
 22分、相手MFラインダースが中央から左前方へスルーパス、相手左FWガクポが受け、ペナルティーエリア左に入ってシュート、伊藤が防ぐ。堂安と伊東でガクポを止められず。堂安も疲れてきたか。
 22分、上田に当てたボールのこぼれを久保が中央からミドルシュート、枠の上。1-2になってから攻撃できていなかったので、これはこれでよし。
 23分、飲水タイム。
 25分、オランダが三人同時交代。CFマレンに代えてケガ明けの10番FWデパイ、左MFラインダースに代えて26番MFティンバー、右FWサマーフィルに代えて20番MFコープマイネルスを入れる。
 28分、相手アンカーのデヨングが前方へロングパス、相手左サイド深い位置で受けたガクポがペナルティーエリア左に入ってシュート、GK鈴木。これで与えた相手左CKは、相手DFファンヘッケにヘディングシュートされるが、枠の外。
 久保が少し前の接触プレーで左ヒザを傷めて倒れている。そのままサイドに出るが立ち上がれない。心配だ。
 29分、日本の右CK。これはシュートに至らず。
 30分、日本が三人同時交代。久保に代えて小川航基(NEC・蘭)、右DF渡辺に代えて冨安(アヤックス・蘭)、右WB堂安に代えて菅原(ブレーメン・独)を入れる。上田と小川のツートップ気味らしい。とすると伊東がトップ下のような位置か。
 31分、相手左サイド深い位置からクロスを上げられ、右FWに入ったコープマイネルスがシュート、GK鈴木。
 34分、右サイドから攻め込み、伊東の折り返しを菅原がシュート、相手GK正面。
 36分、オランダが四人目の交代。MFフラーフェンベルフに代えて5番DFアケを入れる。守備固めか。
 39分、日本が五人目の交代。上田に代えて若いFW塩貝を入れる。
 39分、攻めあがった谷口がファールで止められ、中央で日本のFK。しかし、キックはニアでクリアされる。
 39分、オランダも五人目の交代。左FWガクポに代えて19番FWブロビーを入れる。
 43分、伊東の右からの折り返しがクリアされて日本の右CK。伊東が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って伊東へパス、伊東は右サイド深い位置で相手DFに当てて再度右CKを得る。
 43分、日本の追加点。右CKを伊東が蹴り、小川がヘディングシュート、鎌田の頭に当たってゴールイン(記録では鎌田の得点)。2−2。ベンチが映ると森保監督も両手を上げて喜んでいる。
 追加タイム6分。48分、相手右SBドゥムフリースが攻めあがり、中盤でのパス交換からクロス、相手FWコープマイネルスがヘディングシュートするが枠の外。
 日本は無理に攻め込まず、プレスも緩めず、守り切った。2−2でタイムアップ。
 日本は勝点1を得たが、オランダは勝点2を失った感じかもしれない。グループFで最も強いとされる相手から勝点をとったのはすばらしい。ただ、選手たちも口々に言っていたが、次のチュニジア戦に勝たないと、これが生きてこない。
 試合後、サポーターの所へ挨拶に行く選手たちの中に、離脱した遠藤のユニフォームを持つ板倉が映されていた。

 ※グループFのもう1試合スウェーデン対チュニジアは、なんと5−1でスウェーデンが勝利。これで1位スウェーデン、同率2位で日本とオランダ、4位チュニジア。スウェーデンは得失点差+4を得たので、今後の展開に有利。





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アテネ・オリンピック出場決定! (2004.4) ・・・2004.7.17追記あり
  こんなに苦しむとは思わなかったが、サッカー23歳以下日本代表がアテネ五輪の出場権をついに勝ち取った。
やっぱり、ワールドカップ (2002.8)
  ワールド・カップの楽しみは、日本代表の活躍に対する期待も当然ながら、それとは別に、各国、特に
生(あ)れ出(いで)よ! サッカー文化 (2001.8)
  Jリーグが始まって9年目だというのに、日本のテレビは、いっこうにカメラワークが上手くならない。
やっぱりワールド・ユースの銀メダル (1999.6)
  素晴らしい週末だった。1999年4/25は未明から夜まで、サッカーづくめ。


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