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2023マラソン・バックナンバー


3/12 名古屋ウィメンズマラソン
3/5 東京マラソン
2/26 大阪マラソン(旧・びわ湖毎日マラソン)

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マラソン (2023.3/12)

名古屋ウィメンズマラソン (2023.3/12) MGCシリーズ

 1/29の大阪国際女子マラソンは見逃した。名古屋ウィメンズは、エリートランナーと一般参加を合わせたマラソンだが、女子のみのレースなので記録は混合マラソンとは別になる。海外招待のチェプンゲティッチ(ケニア)が序盤から独走して2連覇。日本人1位(全体の2位)は、そこから3分以上離されたが、東京五輪19位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)。全体の3位には、このレースでのMGC一発獲得をめざす、東京五輪33位の前田(天満屋)が入った。鈴木亜由子も前田も自己ベストを更新した。気温19度、湿度49.4%、北北西の風0.2m。
 海外招待選手は、世界歴代2位の記録保持者チェプンゲティッチの他、ジェラガド(ケニア)、ウェリングス(豪)、リ・シケン(中)、チョウ・トクジュン(中)、バットドイル(豪)など7人。国内招待は、鈴木亜由子と前田の他、上杉(スターツ)、谷本(天満屋)、鈴木優花(第一生命グループ)の5人。フジテレビ放送センター解説は有森、第一移動車に高橋尚子、第二移動車に野口みずき。バイクリポートは金哲彦さん。
 ペースメーカーは三人。二人は1km3分23秒、一人は1km3分28秒。1km手前からチェプンゲティッチがペースメーカーの前で走り、1km3分16秒を刻む。二人のペースメーカーは話し合って、チェプンゲティッチを追わないことにしたらしい。最大30kmまでとのこと。
 2位集団10数人の中に、日本と海外の主な招待選手は含まれている。三人目のペースメーカーが率いる集団には、2レース平均タイムでMGCをねらう選手などがいるらしい。
 5kmで先頭は16分19秒。2位集団13人は、ペースを守って16分54〜55秒。次第に縦長になる。
 10kmで先頭は32分34秒。この5kmは16分15秒。2位集団12人は33分50〜51秒。この5kmは16分55〜57秒。鈴木亜由子はペースメーカーのすぐ後ろを走っていて、楽そう。谷本はもうひとつ後ろの集団で走っているらしい。
 15kmで先頭は49分ちょうど。この5kmは16分26秒。2位集団は10人、50分49〜50秒。この5kmは16分58〜59秒。招待選手は鈴木亜由子と前田、鈴木優花、上杉、ウェリングス、リ・シケン、チョウ・トクジュンなど。一般参加の32番和久(ユニバーサル)、35番棚池(大塚製薬)なども。ここまでにジェラガドが遅れた。どこか途中で、高橋尚子が乗っている第一中継車は、先頭ではなく、2位集団に付くように変更。先頭はバイクカメラやドローンカメラでの中継になった。
 20km先頭は1時間5分14秒。この5kmは16分14秒。ここまでは、5kmごとに時計が止まったが、なぜか止まらない。2位集団8人は1時間7分42秒。この5kmは16分53〜54秒。ここでペースメーカーが一人はずれた。ウェリングスが集団の後方になり、遅れ始める。
 中間点で先頭は1時間8分47秒。チェプンゲティッチ本人のベスト記録は、2022年シカゴマラソンの2時間14分18秒なので更新は無理そう。昨年の優勝タイム2時間17分18秒は更新できるかも。世界歴代5位のケイタニー(ケニア)の2時間17分01秒更新は無理か。2位集団は1時間11分20秒。
 25km先頭は1時間21分32秒。この5kmは16分18秒。一人旅でハイペースを保って走っているので、解説の有森を初めみんな感心していた。2位集団8人は1時間24分21秒。この5kmは16分39秒。給水後、ペースメーカーが少しペースを上げたようで、鈴木亜由子、チョウ・トクジュン、上杉がついていくが、前田と鈴木優花、リ・シケンは少し遅れる。前田は、厚底シューズでマラソンを走るのは初めてらしい。
 27km付近で最後のペースメーカーも離れる。2位の鈴木亜由子はペースを落とさず、走り続ける。チョウと上杉が追う。前田が追いつき、ゆるい4人の集団に。鈴木優花とリ・シケンは離れる。
 30km先頭は1時間37分51秒。この5kmは16分19秒。ここまでは5km平均16分10秒台後半ペース。鈴木亜由子とチョウは1時間41分。この5kmは16分39秒。鈴木亜由子はどこかでスパートしてチョウを突き放した。前田が上杉を抜き、1時間41分6秒。31km過ぎで前田がチョウを抜くが、32km過ぎに再びチョウが抜き返す。33km過ぎにさらに前田がチョウを抜き、鈴木亜由子を追いかける。
 35km先頭は1時間54分24秒。この5kmは16分33秒かかる。鈴木亜由子は1時間57分40秒。この5kmは16分40秒。前田は1時間58分5秒。この5kmは16分59秒。
 40km先頭は2時間11分7秒。この5kmは16分43秒。さすがのチェプンゲティッチも少し苦しそう。記録更新は無理そうに。鈴木亜由子は2時間14分34秒。この5kmは16分54秒。前田は2時間15分9秒。この5kmは17分11秒。日本人二人は自己ベスト更新更新ペース。
 優勝は2時間18分8秒でチェプンゲティッチ。ゴールした後笑顔で、解説の有森が「昨年はこんな笑顔は見られなかった」。2位は2時間21分52秒で鈴木亜由子。あまり苦しそうではなく、ゴール後に監督から自己ベスト更新を教えられて驚いていた。3位は2時間22分32秒で前田。無事、MGC(着順関係なく2時間24分以内)獲得。これで女子は29人がMGC獲得。
 4位チョウ(2時間24分5秒)、5位上杉(2時間24分16秒。日本人3位)、6位鈴木優花(2時間25分46秒。日本人4位)、7位和久(2時間25分58秒。日本人5位)、8位リ・シケン(2時間26分28秒)。

マラソン (2023.3/5)

東京マラソン (2023.3/5) MGCシリーズ

 WMM(ワールド・マラソン・メジャーズ)の今年最初のレースらしい。日本人には、男女ともMGC出場権獲得対象レース。男子の主な国内招待選手は、まだMGCなしの大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(ホンダ)、井上(三菱重工)、細谷(黒崎播磨)など。女子の国内招待の松田と一山は既に権利を獲得済み。フジテレビの放送センター解説は瀬古さんと高橋尚子。第一放送車の解説は、男子が藤田敦史、女子が野口。
 ペースメーカーは男女とも4人ずつで、設定は男子は1km2分57秒(5km14分45秒)、女子が1km3分17秒。30kmまで。初めの方が35mの下り坂なので、ペースが速めになる。ここをついていくか、ついていった場合、体力の消耗をどれだけ抑えられるか。
 結局、女子の松田はハイペースの先頭についていき、2時間21分44秒で日本人女子1位(総合6位)ながら目標としていた野口みずきの日本記録を破ることができず、悔し泣き。一山は10km手前で遅れ、総合14位(日本人7位)。やはり12月の肋骨疲労骨折のため練習不足だったようだ。日本人女子二番手は細谷(エディオン)で2時間22分8秒で総合7位。女子は25km過ぎからペースメーカーの前で走ったワンジル(ケニア)がマラソン二回目ながら、余裕の走りで優勝(2時間16分18秒)。青森山田高校に留学、卒業後は昨年までスターツに所属していたという。
 男子5km14分43秒、10km29分22秒(この5km14分37秒)、15km44分4秒(この5km14分42秒)。ここまで先頭は40人の大集団。20km58分55秒(この5km14分51秒)。ここまでは先頭はまだ大集団で日本人も20人くらい。ずっと日本記録更新ペース。中間点では1時間2分8秒。この間、細谷が後退し、招待選手最速のレマ(エチオピア)が棄権。25km1時間13分45秒(この5km14分50秒)、30km1時間28分40秒(この5km14分55秒)。ペースメーカーのいた30kmまでは1km3分を切っていたが、外れた後は勝負にこだわる海外勢がけん制しあい、ペースダウンして1km3分を超え、日本新記録も無理となった。
 誰も引っ張らない中、井上が先頭に出てしばらく走り、少し後32km過ぎに同僚の後輩、山下(三菱重工)に先頭を譲る。井上はやや苦しそうな顔。大迫と其田(JR東日本)はずっと集団の真ん中にいる。海外勢は、ケニア、エチオピアなど6人(一人カナダの選手も)か。
 35km1時間43分47秒(この5km15分7秒)。ここまでに井上が集団から遅れる。山下が相変わらず先頭を走る。
 37km過ぎに海外勢5人がスパート、日本人3人と海外選手一人の4人の6位集団。39kmあたりでは日本人3人に。大迫はスパートしないのか。其田が少し遅れる。
 40kmで先頭海外勢は1時間58分56秒。40km過ぎに大迫が前に出たが、すぐに山下が追い抜き、そのまま差を広げる。大迫はわき腹を押さえている。
 42kmでは先頭はエチオピア勢3人に。最後の100mは短距離のような駆け比べで、ゲルミサが2時間5分22秒で制した。ゲルミサは昨年エチオピア国内4位で東京五輪補欠の悔しさをはらす走りだったようだ。2位は同タイムでエサ(エチオピア)、3位は2時間5分25秒でケベデ(エチオピア)。4位キプルト(ケニア。2:5:32)、5位レビンス(カナダ。2:5:36)、6位アバテ(エチオピア。2:5:38)。
 日本人トップは山下が2時間5分51秒(歴代3位)で全体の7位。山下は、井上の練習パートナーで、駒澤大学OB。二番手は、最後に大迫をかわした其田で2時間5分59秒(歴代4位)、全体の8位。大迫は日本勢三番手で2時間6分13秒、全体の9位。大迫は体調が万全でない中、よくまとめてMGCを獲得。設楽悠太は15kmで51位とかで、その後棄権したらしい(最近リザルトPDFが見つけられず、どこで棄権したのか確認できず(※後日500位までのResults PDFを見つけ、設楽啓太が41位で完走、東京五輪代表・中村が36位だった)。
 井上は2時間7分9秒で全体の10位、細谷は2時間8分10秒で14位。小山(ホンダ)が2時間8分12秒の15位でMGC獲得。2レース平均で2時間10分以内のワイルドカードでMGCを獲得したのは、二岡(中電工)、高田(住友電工)、富安(愛三工業)。このレース後、男子のMGC獲得は62人になったらしい。

マラソン (2023.2/26)

大阪マラソン (2023.2/26) MGCシリーズ

 びわ湖毎日国際マラソンと市民マラソンの大阪マラソンが統合された第二回大会。国内招待はMGC獲得をめざす服部勇馬(トヨタ自動車)、既に獲得しているマラソン123回目の川内など。また、3年ぶりに海外招待選手や市民ランナー、車いす、視覚障害の部も開催。女子の部も海外招待含めて開催。約3万人参加。晴れていたが、途中で小雪がぱらつく場面も。風がほとんど吹いていなかったので、記録にはよかったようだ。気温5.4度、湿度52%、南西の風0.5m。
 2時間8分以内なら無条件でMGC出場権獲得。結果は、初マラソンの西山(トヨタ自動車。24歳)が全体の6位で日本人1位、記録も初マラソンの日本新となる2時間6分45秒を出してMGC獲得。途中まで一緒に走っていた同学年の池田(花王)も日本人2位で、初マラソンの日本新となる2時間6分53秒でMGC獲得。他にも吉岡(中央発条)、作田(JR東日本)、土井(黒崎播磨)、小山(トーエネック)も獲得。さらにワイルドカードでのMGC獲得も畔上(トヨタ自動車)、河合(トーエネック)、大六野(旭化成)の3人がいて、この大会で9人がMGC獲得。大会前で既に48人がMGC確定。川内は12位、服部は5km過ぎに太ももに違和感が出て34位、タイムも2時間9分台でMGC獲得ならず。女子は渡辺桃子(天満屋)、西田(エディオン)二人が獲得したらしい。
 ペースメーカーは4人。うち一人は日本人の太田(トヨタ自動車)。1km3分のペース。NHK放送センター解説の尾形さんや第一移動車解説の花田さんは「海外選手はこのペースは遅いと感じるかもしれませんが、均等のペースで引っ張ってもらえるので30kmまでついていくかもしれません」と言う。途中、海外招待のキベト(ケニア)が10km過ぎで遅れた。本当にきっちり1km3分で刻んでいき、10km29分57秒、15km44分59秒、20km59分59秒。中間点1時間3分16秒。25km1時間15分0秒。日本人ペースメーカーの太田だけは25kmで離れたが、ここでスパートする選手はいなかった。
 最大のアップダウンの後、30kmは1時間30分13秒。ここで残りのペースメーカーがはずれたときも42人の大集団。給水のため前に出ていた川内がしばらく先頭を走る。
 31km過ぎで辻野(NTN)が先頭に出ると、にわかに海外選手たちが前方へ。しかし、第一移動車解説の花田さんは「この1kmは3分4秒なんです。それほど速いわけではないので、日本人もついていってほしい」。先頭集団の日本人は山口武(西鉄。MGC獲得済み)のみ。第二集団に西山、池田、カマウ(NTN、ケニア)など。最初にスパートした辻野は、さらに遅れ、先頭から10秒以上離れたらしい。服部は、30kmまでは大集団の中央で走っていたが、集団がばらけるにつれ、遅れたらしい。第二集団にもおらず、35km過ぎでは先頭と20秒以上離れた。
 32km過ぎの先頭集団は、海外招待のキプランガット(ウガンダ)、シンブ(タンザニア)、キロス(エチオピア)、モコカ(南アフリカ)、一般参加のカマウ、西山、池田の7人。32-33kmは1km2分58秒。36km過ぎで一時は、西山が先頭に立った。36-37kmは1km2分55秒。37km過ぎからキプランガットが少しスパートして、キロスとシンブがついていく。モコカが一人離れ、さらに西山、カマウ、池田の3人のグループと分かれた。
 40kmでは西山が2時間12秒。3人の前に出る。カマウが楽そうについてくるが、池田は苦しそう。解説の尾形さんは「本当はカマウに引っ張ってもらいたいがカマウも初マラソンなんですよね。池田も苦しいと思うが、ついていって2時間6分台をねらってほしい」。しかし、逆にカマウがスパート、西山はついていけず。
 先頭争いは、キプランガットとキロスの一騎打ちに。残り200mでキロスがギアチェンジ。トラックのように加速して、2時間6分1秒で優勝。2位はキプランガット(2.06.03)、3位はシンブ(2.06.19)。キロスは初マラソンが2021年パリマラソンで2時間4分41秒のタイムを出した。地力が違う感じ。
 4位にはスパートしていったカマウ(2.06.37)、5位にモコカ(2.06.42)。6位西山(2.06.45)、7位池田(2.06.53)、8位大塚(九電工)(2.06.57)。9位ケセテ(エリトリア)(2.07.06)、10位定方(三菱重工)(2.07.24)。大塚と定方は既にMGCは獲得。
 西山は、東洋大学1年、2年次に1区を走り、区間賞。その後結果が出ずに苦しんだ時期もあったらしい。昨年の大阪マラソンで優勝した、同学年の星を見てマラソン挑戦を決意。昨年9月のハーフマラソンではアップダウンに対応できず、走りを改造してこのレースに臨んだとのこと。

 ※後日、NHKの「大阪マラソン」サイトに200位までの「男子結果」を発見。途中先頭に立った辻野は33位だった。「Osaka Marathon 2023 RESULTS」と英語で検索したら出てきたサイトの「参考」リンクに日本陸連の全着順PDF(棄権含む)があった。2/27掲載とあり。


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