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マラソン (2008.11/16)
東京国際女子マラソン. (2008.11/16) 第30回
始めから渋井が引っ張って、先頭集団は5kmも行かないうちに、4人になった。渋 井、加納、尾崎、ケニアのジャム。ところが、昨年失速して野口に置いて行かれた29km は過ぎ、鬼門の30km失速は乗り越えたかに見えた後、最後の坂の少し手前からペースが落ちてきた。それまで、5km16分台のラップで来たのに、30〜35kmが17分台になり、35〜40kmは17分44もかかり、とうとう37km過ぎに追い上げてきた尾崎に抜かれ、ずっとマイペースで走ってきた加納にも抜かれ、競技場に入る前には、マーラ・ヤマウチにまで抜かれた。引退を表明した高橋尚子がゲスト解説で1号車に増田明美と同乗し、2人とも「最後の東京国際女子マラソン」で頑張ってきた渋井に勝ってもらいたいと言ったが、勝負は非情だった。尾崎はマラソン2回目で、2時間23分30秒で初優勝。
マラソン (2008.8/24)
北京五輪男子マラソン (2008.8/24 北京)
気温24度、湿度50%で始まった男子マラソン。いきなり5kmのラップが15分を切る 。つまり1km3分を切っている超ハイペース。このペースを作ったのは、ケニアのワンジ ルとレル、エチオピアのメルガ、エリトリアの3選手などアフリカ勢。10kmまでに大半の選手が遅れていき、日本の尾形、佐藤も脱落(大崎は、股関節の違和感で前日に出場取り消し)。コースは女子と同じで、北京大学構内でずいぶん縦長になり、20kmくらいま で8人の集団だったが、スペインのマルティネスや昨年の世界選手権金メダリストのケ ニアのキベトなどついて行けず。この間、日本人の順位は、「手元のコンピューター」 通過順位がわかるのみ。5人になってから、モロッコのガリブが遅れたり追いついたりし ていたのは、微妙な駆け引きが他の選手たちの間であり、ペースの上げ下げがあったため。30km手前でメルガがスパート、ワンジルとガリブがつき、ケニアのレルとエリトリ アの選手が遅れる。ワンジルがスパートしたのは、メルガとガリブの3人になってから、 35km過ぎ。それまであまりドリンクをとらなかったワンジルがここでスペシャルを取り損ねた。メルガが自分のスペシャルの残りを分け、ワンジルが一口飲み、片手をあげる。それからほどなくスッと加速。2人ともついていけなかった。そのまま独走し、2時間6分32秒で、ケニア初のマラソン金メダル。まだ21歳で、「ロンドンも優勝したい」とか。日本の仙台育英高校に留学、トヨタ自動車九州で駅伝やマラソンに出て、ケニア初代表となって3回目のマラソンで金をつかんだ。
かつて世界選手権を二度制したというモロッコのガリブ(36歳)はそのまま追走し、銀メダル。すごいスタミナだ。3位だったエチオピアのメルガ(21歳)は、最後足が前へ出なくなり、追走してきたエチオピアのケベデ(21歳)にトラック内で抜かれ、4位。尾形(35歳)は、一人ずつひろってマイペースの走りを貫いたが、2時間13分26秒で13位。佐藤は途中82位まで落ちたが、棄権する選手も多かったらしく、最後の完走者となり、76位。足が全然すすんでなくてジョギングより遅い感じだった。佐藤のゴールシーンまでの間にNHKニュースがはさまってしまった。ワンジルは、ゴールした後さすがにきつかったらしく、尾形がゴールした頃はウイニングランもやめてすわりこんでいた。日本語で「応援してくれた日本の人たちありがとう。」と言っていた。応援しましたとも。現地の解説・谷口さんもスタジオの解説・宗茂さんも、「これからは夏のレースも冬並みのスピードが必要な新しい時代に入った」と言っていた。ひゃ〜。
マラソン (2008.8/17)
北京五輪女子マラソン (2008.8/17 北京)
野口みずきが極秘帰国から入院検査を経て、参加辞退に続き、土佐礼子も15kmくらいから遅れ始め、25km付近で途中棄権。外反母趾の痛みだろうという。連続メダルを期待して送り込まれた3人の内、一番若い、将来への投資かなという中村だけが13位で完走。猛暑が予想された北京の朝7時半は、23度、湿度74%。涼しくて高速レースになるかと思えば超スローペースで始まった。5kmで、アテネの銀メダリスト・イギリスのカスターが棄権。15kmでは、先頭を走っていたマラソン2度目のリビアの選手も止まった。疲労骨折で参加が危ぶまれていた、世界記録保持者・ラドクリフ(英)も調子は悪そう。ケニアのヌデレバはいつものマイペースで先頭集団のの中ではなく、その少し後ろから。ところが、コースが急に狭くなる公園に入る前の、19km付近で、ルーマニアのトメスクがスパートし、誰もついていけなかった。そのうち落ちてくるかと思ったが、差は開く一方で、後続集団は少しずつ減っていき、中村も離脱。最後は、ケニアのマーサ・コムとヌデレバ、中国の周春秀ともう1人、イギリスのマーラ山内とロシアの選手になった。ここでコムがスパートしかかるが、ヌデレバと中国2人も追走し、4人に。金メダ ルは独走のトメスクに。競技場に入ってから、周とヌデレバの一騎打ちで、周が途中で 抜いたものの、何と直線でヌデレバのストライドが伸びて抜き返して銀メダル。中国は 銅メダル。展開は予想外。一週間後の男子はどうなるのだろうか。
マラソン (2008.3/9)
名古屋国際女子マラソン (2008.3/9) 北京五輪選考レース
高橋尚子、弘山晴美、大南敬美、原裕子、坂本直子…。そうそうたる顔ぶれに加え北京をねらう招待選手は、他に嶋原、加納、堀江、平田、中村、一般参加の大島めぐ みなど。5kmの給水を過ぎた後、8kmあたりで高橋が明らかに走りに変調をきたし、ズルズル後退。まだ先頭集団が30人以上いる時点。ペースメーカーがいないため、最初から超スローペース。5kmを16分30秒から17分台で推移。大南が給水に失敗して集団の後ろの方になったが、25kmではまだ弘山が引っ張る15人ほどの先頭集団にいた。その後、原がスパートして何人か脱落するが、有力選手と一般参加の尾崎はいた。アテネ代表の坂本がスパート、弘山と大南はついていけない。このまま坂本かと思ったが、31km過ぎ、小峰代表率いるアルゼの堀江が坂道でスパート、坂本、原が遅れる。なんとついていったのは、坂本の5年後輩・中村、加納、一般参加の尾崎。ところが坂が終わった直後、今度は中村がスパートし、ぐんぐん加速。解説の瀬古が「急に加速したので、まだまだわからない。」と言っていたが、後続の誰よりも楽そうに逃げ切った。タイムも最終的にラップをあげていったので、2時間26分を切って25分51。これで北京当確だろう。まだ21歳の若手で初マラソン。女子はどんどんいい選手が育ってくる。どうしてかな。2位にはこれも初マラソンの尾崎が入り、加納が3位、原は4位、堀江5位、弘山9位、坂本は10位。高橋は27位、昨年8月に右半月板の手術をし、スピード練習ができなかったとのこと。まだ引退はしないと語ったらしい。「逆転の名古屋」と言われるだけの波乱の展開。
マラソン (2008.3/2)
びわ湖毎日マラソン (2008.3/2) 北京五輪選考レース
大崎が日本人トップの3位。これで北京五輪大師マラソン代表は無難に決まりそうだ。タイムも2時間8分36秒で、東京の藤原の記録を4秒上回ったし。ペースメーカーが5人で始まった。日本人2人は15kmまで、ケニア人3人は30kmまでということだったが、日本人の1人は、7kmくらいでいなくなった。何でも自分のレースよりペースメーカーというのは緊張するそうだ。しかもケニア人のペースメーカーも30kmまでもったのは1人だけ。1km3分1秒の設定だったそうだが、少し速く2分59で入った。風はほとんどなかったが、途中、もう少しペースアップした所もあり、どんどん縦長に。日本人招待選手では、2時間8分台なのは大崎と佐藤智之だけ。ペースメーカーがはずれる30km手前で先頭集団は4人。スペインのリオスと大崎、エリトリアのアスメロンとカタールのシャビ。はずれた途端に、アスメロンとシャビがすーっと前へ。リオスと大崎はついて行けない。それでも、ずっと大崎はマイペースで走り、一時は1km3分15くらいまで落ちたラップを3分9まであげて、リオスを突き放し、アスメロンに迫った。有力選手の佐藤は、28kmくらいでじりじりと離れ始め、大崎とリオスに並びそうになる所もあったが、結局 一般参加の大西に抜かれ、最後は初マラソンの清水にも抜かれた。「勝負に徹する」と言っていた大崎が、記録で北京代表をつかみそうだ。シャビ、アスメロン、リオスは夏の世界陸上にも出た選手で彼らと競ったことが評価の対象になるらしい。
マラソン (2008.2/17)
東京マラソン (2008.2/17)
見るのを忘れてて32km過ぎからテレビをつけた。スイスのロスリンが30kmでペースメーカーが離れた後、スパートした直後らしく、日本の招待選手の諏訪、ジェンガ、入船、梅木らが後退。一般参加のJR東日本の藤原新とギタヒだけがついていった。その後、橋が四つ続く上り下りのあるところで、再びロスリンがしかけ、2人とも離れた。その後、藤原はギタヒをとらえ、2位に浮上。けいれんに襲われ、よろめいたりもしたが、2位でゴール。記録も2時間8分40秒と悪くない。
マラソン (2008.2/3)
別府大分毎日マラソン (2008.2/3 別府)
日本人招待選手はみんな脱落し、一般参加の旭化成・初マラソンの足立が優勝。ケニア人のペースメーカー2人にケニアの招待選手3人、モロッコのキスリ、ウエストコット(オーストラリア)、竹安(中電工)などが先頭集団を形成。30kmまでのペースメーカーのペースがだんだん落ちてきたが、最後の2-3kmでペースアップ。ついていったのはケニアのムタイだけ。30kmから一人旅になった後、急に足にきたらしく、後続の足立、ウエストコットらにどんどん抜かれていった。足立は39kmから一人旅。最後にキスリが追い上げてきたが、逃げ切った。それにしても国内招待選手はどうしたんだ。セン ターで解説していた宗茂さんも「気温も低すぎず、風も強くないのに、なぜ前に出られ ないのか。」と不思議がっていた。まあ、海外の招待選手も30kmまでもたない人が続出したので、今回は、選手のレベルに比して、ペースメーカーのペース設定が速すぎたのかもしれないが。
マラソン (2008.1/28)
大阪国際女子マラソン (2008.1/28 長居) 北京五輪選考レース
トラックの女王・福士加代子のマラソン初挑戦。エチオピアの高地合宿、徳之島での高橋尚子ロード32kmを走ったのが最長、1ヵ月半の準備期間、といろいろ話題になったが、前半とばして一人旅、後半34kmからがくっとばてて、最後は4回もころぶ19位の惨敗。駅伝の低血糖症を起こした選手のようで、痛々しかった。優勝はイギリスのマーラ・ヤマウチ。オックスフォード大卒、元・英国外務省書記官。夫が保険会社を辞めてコーチしているとか。2位に天満屋の森本友が2時間25分34秒。しかし、タイムがこんなにかかっては、とても北京五輪代表には届かないだろう。
駅伝 (2008.1/2,3)
箱根駅伝 (2008.1/2-3 大手町〜芦ノ湖〜大手町) 第84回
往路は、五区で主将の駒野が5人抜いて早稲田が優勝。昨年覇者・順天堂は、一区で出遅れ、その後少しずつ上がってきたと思ったら、「山上りの神」今井の後継者、小野があと少しで足にけいれんをおこし立てなくなって涙の棄権。いやー、どうしたんだろ う。久々に棄権を見た。一区は団子で城西大が最後のスパートで初の区間賞。二区は山梨学院のモグスがお約束の5人抜きでトップに立ち、区間新記録。日大のダニエルも10人くらい抜いた。早稲田のエース竹沢は、座骨神経痛で三区に回り、区間賞。四区は、なんと最下位の国士舘大の選手が区間賞。学連選抜の主将、拓大の選手もいい走りで4位に浮上。今年から学連選抜の順位がシード権内なら、予選会の枠がひとつ増えるらしい。復路は、早稲田の山下りの二年生が予想以上によくて、優勝候補の、往路2位駒大は差を広げられてしまった。順天堂は、オープン参加。七区は東海大のもう1人のエース佐藤ゆうきが区間新で3位まで上がってきた。八区で駒大は15秒差までつめた。九区でついに駒大が逆転。ここでも大東文化の選手が走れなくなり、棄権。しかし、アンカーは、既に繰り上げスタートで出発。駒大通過後19分55秒で、最後に鶴見中継所でたすきをつないだのは大根踊りの東京農大。法政、城西、の4校は白たすき。10区でも異変が。東海大のアンカーが6〜7位くらいを走っていたのに止まってしまい(翌日の新聞に、線路で捻挫とあった)、10位11位のシード権獲得争いを繰り広げる日大と東洋大に抜かれた。往路の伊達と復路の佐藤と、2人もエース級がいても棄権では。天気もよく、風もない、いい日だったのに、この大波乱は何だろう。