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マラソン (2014.12/7)
福岡国際マラソン (2014.12/7) 世界選手権選考レース
主な国内招待選手は、ロンドン五輪6位の中本(安川電機)、藤原正和(Honda)、モンゴルのバトオチル(NTN)、昨年覇者のマサシ(スズキ浜松AC)、元山梨学院大のモグス(日清食品グループ)など。一般参加で、元駒澤大学のエースでマラソン三回目の宇賀地(コニカミノルタ)や、やはり箱根駅伝で活躍した上野(DeNA)も注目株。主な海外招待は、元世界記録保持者マカウ(ケニア)、エリトリアのアスメロン、エチオピアのアセファ、ポーラントのゾストなど。
日差しも強くなく、風もほとんど吹かない好条件。ペースメーカーは二人で、1q3分で設定。15qの給水ポイントで、ウクライナのバラノフスキーが転倒して、立ち上がれなくなった以外は、順調に進み、中間点でペースメーカーが離れるまで、主な選手はほとんど先頭集団約20人に含まれていた。
しかし選手だけになると、先頭を牽制し合って途端にペースが落ち、5q15分29秒ほどになる。25q過ぎから、バトオチル、アスメロンがペースを上げ、上野など少しずつ遅れる。28qの折り返しまでには9人に。
30q過ぎにバトオチルがスパートし、アスメロンが追う。マカウ、アセファも追走。アスメロンは遅れ、中本、藤原、宇賀地ら日本人のいる第2集団に入る。マカウは、いったん、パトオチルを引き離すが、少しするとペースを落としたらしく、3人の集団に。
33q過ぎ、第2集団から藤原が抜け出し、先頭の3人を追走。35qでは、13秒差。モグスも第2集団から抜け出して追走。藤原が10秒差にまでつめた頃、36q過ぎで、またパトオチルがスパート、マカウとアセファを引き離す。しかし、後方では中本が第2集団から遅れたとレボートが入り、コマーシャルが終わって先頭が映ると、またマカウが先頭に追いついている。
38q付近でマカウがペースを上げ、単独トップに。バトオチルとアセファは併走。その後ろに藤原。モグスは後ろの集団に入るが、そこからも遅れる。そのままマカウが優勝。足の怪我明けで1年8ヵ月ぶりのマラソンで、タイムより結果を重視したとのことで、2時間8分22秒の記録。2位にアセファ、3位にバトオチル、4位に藤原。藤原は、2時間9分6秒。陸連設定タイム2時間6分30秒は切れなかった。いつも安定した走りでヒトケタ順位だった中本は、まさかの12位。
マラソン (2014.11/16)
横浜国際女子マラソン (2014.11/16) 世界選手権選考レース
突然この第6回で最後という。主催の朝日新聞には、何も理由が書いてないのが、いかにも怪しい。他紙によれば、財政難とか。しばらく前から、前身の東京国際女子マラソンからの歩みを振り返る記事を連載していたが。いわく、世界で初の女子専門のマラソンだとか、第7回大会で初めて日本人の佐々木七恵が優勝したとか、高橋尚子、野口みずき、尾崎好美、木崎良子など女子マラソン界を引っ張る人材を送り出したとか。
今回の主な日本人招待選手は、前回2位だった野尻あずさ(ヒラツカ・リース)、前回ペースメーカーに志願し、これがマラソン2回目の田中智美(第一生命)、10代でのマラソン記録の更新を31年ぶり(増田明美以来)にねらう岩出玲亜(ノーリツ、19)など。海外招待は、ロンドン五輪金メダルのゲラナ(エチオピア)、昨年5位のフィレス・オンゴリ(ケニア)、ロティチ(ケニア)など。フィレスは山梨学院大附高を卒業しホクレンに所属、8年日本で過ごした。現在はケニアで練習。ロティチは仙台育英高を出て、現在はアメリカで練習。
日本陸連が決めた世界選手権設定記録は2時間22分30秒。ペースメーカーは一人が欠場し、一人だけ。この人はスピードランナーで、少し速めのペースメーク。設定は1q3分25-6秒、20qまで。2qで9人の先頭集団になり、4q過ぎでポルトガルのバロス(途中棄権)が遅れ、8人に。さらに6qで4人ずつの集団に分かれ、先頭はペースメーカーのすぐ後ろに野尻、岩出、フィレス。5qから10qのペースが上がり、ここで着いていったのは野尻と岩出だけ。3位集団は、田中、フィレス、ロティチ。第1移動車解説の増田明美さんは、野尻が速いペースメーカーについていくか迷っているようだという。
第1折り返し点を過ぎた後、ペースが落ち着き、3位集団からロティチが追い上げてくる。17qでロティチが追いつき、少しリードすると岩出はつくが、野尻は苦しそう。次第に遅れ、田中ととフィレスと3位集団に。しかし、20qまでに先頭に追いつき、5人で先頭集団に。
ペースメーカーがはずれると、とたんにペースが落ち、ロティチが後方に移る。中間点では、野尻が復活し、先頭を走る。しかし、23q過ぎに再び遅れ出す。増田さんは「ペースメーカーの上げ下げに1番対応したのが野尻さん。」と言う。解説の金哲彦さんが「どこか傷めたとかではなく、フォームがくずれたせい」と言う。
先頭集団4人のうち、田中が引っ張ることが多い。少しずつペースを上げていく。岩出は初マラソンだが怖いもの知らずで果敢についている。練習では30qまでしか走っていないらしい。30.8qで第2折り返し点。5位の野尻はほとんど見えないくらい離れた。
32q過ぎからロティチと田中が先頭を交互に走る。35qの給水の後、ロティチがややスパート。田中、フィレスは追いかけるが、岩出は少し遅れる。38qでフィレスが先頭に出て、田中とロティチが追いかけるが、また並ぶ。田中は短距離のスピードがないので、ロングスパートをかけたいと言っていたらしいが、残り1q勝負になりそう。
40q過ぎで突然ロティチが吐く。急激にスピードダウン。先頭は田中とフィレスの一騎打ちに。田中が前に出るが、直線に入ってからフィレスが抜き返す。しかし、すぐに田中も抜き返し、僅差で先にゴールイン。2時間26分57秒。2秒差でフィレス。3位にはロティチを抜いた岩出が2時間27分21秒で、増田の記録を更新。4位ロティチ、5位野尻。6位にゲラナが入った。五輪金メダリストは、少し「ふくよか」になったのが、響いたか。
マラソン (2014.3/9)
名古屋ウィメンズマラソン (2014.3/9) アジア大会選考レース
日本人招待はロンドン五輪代表で前回優勝の木崎(ダイハツ。28)、早川(TOTO。32)、加藤(パナソニック。23)、堀江(ノーリツ。26)、初マラソンの田中智美(第一生命。26)、箱山(ワコール。24)ほか。海外招待は、コノワロワ(露。39)、プロコプツカ(ラトビア。37)、ケニアから三人、ディド(エチオピア。25)、バルシュナイテ(リトアニア。34)ほか。ペースメーカーは本来二人いたが、二人とも怪我したため、急きょハーフマラソンのため来日している選手に依頼。
先頭にペースメーカーと並んでコノワロワが走る。木崎はその後ろあたり。5キロで先頭集団は24人くらい。主な招待選手はみんな含まれる。無風で記録も期待できる。8キロくらいから、少しずつ遅れる選手が出て、14人くらい。コノワロワ、プロコプツカ、ケニアの三人、ディド、木崎、早川、田中、加藤、堀江、黒木(九電工、一般参加)ほか。15キロまでほぼ同じ顔ぶれ。11キロあたりで、木崎の同僚、坂井田が転倒。
20キロ過ぎの給水ポイントで加藤が取り損ねる。中間点を過ぎた後、集団から少しずつ遅れる。箱山、黒木も遅れる。23キロ過ぎで堀江とケニアの三人が先頭から後れて7位集団に。先頭は6人。コノワロワ、プロコプツカ、ディド、木崎、早川、田中。ここにケニアのキプロップが追いついて7人に。
30キロでペースメーカーがはずれる。ピンチヒッターなのに、とてもよかった。この後の給水後、コノワロワがスパート。日本人三人はついていけず、次第に差が開く。しかし、先頭から後れたディドを三人一緒に抜いて4位集団に。32キロで先頭と7秒差、33キロで11秒差、35キロで25秒差。34キロ付近でキプロップが遅れ、コノワロワとプロコプツカの一騎打ちに。
35キロ過ぎで、早川がスパート、田中はついていくが、木崎はいけない。第一移動車の解説、有森さんが「左足が蹴れていない。」と言う。37キロ付近でコノワロワがプロコプツカを引き離しにかかる。力強い走り。早川と田中は、キプロップをぬいて3位集団に。木崎は左足の異常が解消したのか、追い上げてきて、キプロップを抜く。40キロ手前で木崎が早川と田中に追いつく。しばらく三人で走るが、次第に初マラソンの田中が遅れる。
コノワロワが2時間23分43秒でマラソン6回目で初優勝。2位はプロコプツカ。日本人トップ争いは、競技場手前で木崎がスパート、2時間25分26秒で3位。4位早川、5位田中。6位キプロップ、7位堀江、8位加藤。
マラソン (2014.2/2)
別府大分マラソン (2014.2/2)
海外招待選手5人(ウガンダ、エチオピア、モンゴル、ケニア)、国内招待の主な選手は、今井(トヨタ自動車九州)、前田(九電工)、松宮祐行(日立物流)、幸田(旭化成)、引退レースの佐藤智之(旭化成)など。一般参加で初マラソンの白石(旭化成)、渡辺(トヨタ自動車九州)、木滑(三菱重工長崎)も。ペースメーカーは4人。うち日本人は上野裕一郎。5キロを15分10秒の予定だが、最初の5キロは15分19秒。晴れて20度近くなると言われていたが、濃い霧がたちこめ、無風で、気温も13度くらい。ペースは10キロ、15キロで設定通りとなり、先頭集団が絞られていく。
10キロ手前で先頭集団24人。12〜20キロで20人程度。中間点の後22キロ付近で松宮らが遅れ、12人程度。24キロ付近で、優勝候補の前田が苦しそうに遅れていく。第1移動車解説の高岡さんは「少し早い」。いつも力んで余分な力を使ってしまうらしい。一方、今井は集団の中の位置取り、表情とも変わらず、給水もきちんと成功し、リラックスして走れている。今までのマラソンは、後半の勝負の前に離されてしまったので、いかに勝負の時までリラックスできるかが課題とのこと。放送センターのゲスト、藤田さんは「ここまではうまく走れている」と言う。24キロ付近で先頭は10人に。
30キロで最後のペースメーカーが離れ、直後の給水を取ると、今井がペースアップ。すぐモンゴルのバトオチルが、続けてエチオピアのアベラ、ウガンダのキプリモが追い、先頭は4人に。今井のペースが落ち着くとしばらく4人で走る。
34キロ過ぎ、キプリモがスパート。バトオチルが追いかけるがあきらめる。今井は、少しずつ追い続ける。アベラはついていけない。今井と先頭は36キロで10秒くらいだったが、39キロ過ぎには最大17秒差になった。40キロの最後の給水をとり、残り2キロくらいからペースをあげ、競技場のトラックでも追い続けたが、7秒差までしか詰められなかった。それでも、目標のひとつである2時間10分はきり、2時間9分30秒で2位。キプリモはマラソン3回で2時間9分23秒で初優勝。なんと初マラソンの白石が淡々とペースをきざみ、2時間10分36秒で3位。幸田は6位、木滑は8位と初マラソン組が日本人上位に。前田は2時間14分28秒で11位、引退の佐藤は14位、松宮18位。
マラソン (2014.1/26)
大阪国際女子マラソン (2014.1/26) アジア競技大会代表選考会
昨年に続き、ウクライナのタチアナ・ガメラシュミルコ(30)が連覇。引退レースの赤羽(ホクレン。34)が2位。2012年に優勝してロンドン五輪に出た、期待された天満屋の重友(26)はなんと64位。新星・仏教大学4年の前田(22)が初マラソンで4位。体幹がぶれないすごくいい走りだった。
ペースメーカーがつかないレースで、最初の1キロは3分43秒とスローペースで入ったが、重友が積極的にペースを上げて、ポーランドのヤジンスカらと9人の先頭集団をひっぱった。まず、6キロ付近で国内招待の小(ノーリツ。38)、ケニアのムゴを含む3人が遅れ、その後7キロ過ぎでガメラシュミルコ、初マラソンの野村(第一生命)、エチオピアのレマの3人が遅れ、先頭が重友、赤松、ヤジンスカの3人に。
15キロの給水後、ヤジンスカがスパート。ここまで1キロ3分20〜23秒とかなり速いペースだったのに、ここでついていって最後までもつのか、判断の分かれ目。赤羽はついていき、重友はいけなかった。22キロ過ぎでガメラシュミルコが重友を抜く。さらにエチオピアのレマにも抜かれる。
中間点ではヤジンスカが前に出たが、22キロ過ぎで赤羽が少し前に出る。ヤジンスカと赤羽は、時々先頭を入れ替わりながら併走していたが、25キロ過ぎでまたヤジンスカがスパート。今度はなかなか追いつけない。赤羽のコーチが、「前は26分台の選手。大丈夫」と声をかける。赤羽は終始笑顔で走っている。センター解説の高橋尚子が「赤羽さんは次のレースのことを考えなくていいから思い切りできる。」と言う。
20キロ過ぎの折り返し点あたりから、後半型のガメラシュミルコが追い上げてきて、とうとう30キロ過ぎで赤羽に追いつく。赤羽はガメラシュミルコと一緒に先頭を追い上げ、32キロ過ぎで追いつく。34キロ付近でヤジンスカが遅れる。35キロ過ぎで赤羽が少しスパートしたが、37キロ過ぎにガメラシュミルコがスパートすると、みるみる差がつき、追いつけず。それでも懸命に前を追い、追い上げるヤジンスカを寄せつけず、2位でゴール。
自己記録の更新もねらっていたガメラシュミルコは、2時間24分37秒で優勝。記録更新はならず。赤羽は2時間26分ジャストだった。3位にヤジンスカが2時間26分31秒で入った。4位の前田は2時間26分46秒で大学記録を更新。5位レマ、6位プチコワ(露)、7位小普A8位トニオロ(伊)。
駅伝 (2014.1/3)
第90回箱根駅伝 (2014.1/2〜3)
日体大の連覇か、駒大の三大駅伝連勝か、東洋大の復活か。第90回記念で、いつもの20校に加えて3校多い23校が出場。また、学連選抜は廃止。今年は風もなく、気温も暖かめ。各校往路重視のオーダー。
一区。早稲田の大迫(4年)が引っ張る、予想通りの高速駅伝の幕開け。初めの1キロは2分49秒。5キロで14分10秒。縦長になり、8キロで12人。13キロで、青学、早稲田、日体大、東洋大、駒大、明治、東海大の7人。16キロ過ぎで青学と東海が遅れ、5人。さらに18キロで東洋がスパート、駒大、日体大が付いていく。早稲田の大迫も遅れる。21キロで日体大がスパート、1位でたすきリレー。
二区。往路最長区間。山梨学院のオムワンバ、拓大のダンカン・モゼなど留学生がいる。駒大は村山、明治の大六野などが有力選手。4キロ過ぎで2位駒大が1位日体大においつき、6キロ過ぎにぬく。オムワンバとモゼはそれぞれ16位と17位でたすきを受け、5人ずつぬいた。モゼは脇腹を押さえ、いったんぬいた3校にぬきかえされたりした。オムワンバは快調に見えたが、なんと9キロ過ぎで右足を疲労骨折して棄権。11キロ過ぎで3位東洋が2位日体大をぬく。日体大は、早稲田と明治にも抜かれる。先頭の駒大・村山はペースが落ち、足をたたく。拓大のモゼは復調し、10人ぬいて7位。駒大・村山は、東洋に猛追されながら、なんとか1位でたすきリレー。一方、最下位の国士舘は、棄権となった山梨学院と共に白たすきで繰り上げスタート(先頭通過から10分)。区間賞は早稲田。
三区。いよいよ東洋の双子エースの一人、設楽悠太登場。9キロ過ぎで先頭の駒大をとらえ、以後トップを独走。3位早稲田、4位明治。5位青学、6位に日体大。東洋がトップでたすきリレー。2位駒大とは56秒差。区間賞は、東洋・設楽悠太。
四区。全区間で最短区間。各校1年生やスピードランナーが走る。1位の東洋は、初めの1キロを2分46秒。2位駒大も1分以内で追う。早稲田と明治が併走。次第に各校の間が空いてくる。5位青学は、前とも後ろとも離れてひとり旅。6位の日体大は追い上げられない。東洋が逃げ切り、1位でキャプテン設楽啓太にたすきリレー。21秒差で駒大。3位早稲田、4位明治、5位青学、6位に拓大浮上。日体大は7位。区間賞は駒大。
五区。山登りは、昨年は日体大3年の服部が区間賞で往路優勝の原動力となった。今年も日体大は服部で巻き返しをねらう。日大は、ここに留学生のキトニーをあててきた。東洋は、「平成の怪物」柏原の卒業後、後継者がいなかったが、今年は双子エースの片割れ、設楽啓太が上る。解説の瀬古さんによれば、「バネで走るのでそれが効いているうちは大丈夫。」とのこと。まず平地の初めの1キロを2分52秒で走る。5キロで、日体大の服部が拓大に追いつき、6位に浮上。12キロ過ぎで日体大・服部は5位の青学にも追いついてぬく。2位駒大は11キロ過ぎで1位に20秒差につめよるが、18キロ付近では40秒差にひらく。20キロで日体大・服部が4位早稲田もぬく。結局、東洋・設楽が逃げ切り、往路優勝。区間賞は、日体大・服部ではなく、設楽啓太がとったのでビックリ。2位駒大は59秒差。3位早稲田、4位日体大。5位青学、6位拓大、7位明治、8位大東、9位東海、10位日大。山登りでのブレーキや棄権はなかった。
復路は、13校が一斉スタート。六区。1位の東洋は、初めの1キロを2分56秒で入る。2位の駒大はスタートで足が滑ったが、以後は順調に東洋を追う。3位早稲田は、2位と5分以上の差となる。9キロ過ぎで明治・広瀬が5位に上がる。明治は区間新のペース。明治・広瀬は4年連続で山下りとか。11キロ過ぎで東洋と駒大の差が広がり始める。結局、東洋が1位でたすきリレー。1分17秒差で2位駒大。差は18秒広がった。3位早稲田は4分56秒差、4位日体大は6分19秒差。5位の明治・広瀬は、惜しくも5秒区間新に届かなかったが区間賞。
七区。東洋は、1年の服部弾馬。昨日、二区を走ったのは、兄・服部勇馬。解説の瀬古さんが「1年とは思えない落ち着いた走り」。初めの1キロは2分51秒。後ろの方ではシード権(10位まで)争い。一斉スタートの大学は、見えないタイムとの戦い。それでも、ここの区間賞は、最後にスパートした東洋の服部。2位駒大とは、1分54秒差に広がる。3位早稲田。4位日体大。5位明治。シード権争いは、9位日大、10位法政、11位大東。
八区。先頭の東洋は、初めの1キロ2分47秒。さすがにそんなに突っ込まなくてもいいと指示が出たらしい。2位の駒大は、九区のエース窪田につなぐまで、2分以内ならひっくり返せるという思惑。しかし、東洋は13キロまで1キロ3分を切るペースで、どんどん駒大との差が開く。15キロで3分近い差に。明治が4位日体大をぬく。結局、八区も区間賞は東洋。2位駒大とは3分40秒差。3位早稲田は7分52秒差。4位に日体大が巻き返し。5位明治、6位青学。シード権争いは、9位法政、10位拓大、11位日大。先頭通過から20分経過し、国士舘と上武が繰り上げスタート。専大はギリギリでたすきをつないだ。
九区。駒大の窪田が初めの1キロ2分44秒で入るが、とても追いつけそうもない。7キロ過ぎで駒大・窪田が8秒つめる。シード権内7位だった東海大がズルズル後退。ついに圏外の11位に。今年は3位ねらいの早稲田に日体大が迫る。東洋は、最後苦しい走りになるが、1位でたすきリレー。2位駒大とは3分12秒差。窪田でも28秒しか詰められず。3位は早稲田をぬいた日体大。4位早稲田、5位明治、6位青学。区間賞は、日体大。シード権争いは、9位法政、10位帝京、11位大東。なんとここで7校が繰り上げスタート(東海、國學院、城西、専大、国士舘、神大、上武)。
十区。東洋のアンカーは、おととし八区区間賞の大津。初めの1キロは2分48秒。区間記録を上回るペースで12キロまで走る。4位の早稲田のアンカーはスピードのある2年生に当日エントリー変更。3位の日体大にピタリとつく。ラストスパートで分がない日体大は、何度もスパートをかけ、早稲田をゆさぶり、ついに16キロ過ぎで早稲田がついてこられなくなる。先頭の東洋・大津は、18キロまで区間記録ペース。20キロで駒大と4分差。しかしこのへんで区間記録を下回るように。それでも、東洋・大津が区間賞、東洋は歴代2位の総合タイムで、総合優勝。2位駒大も歴代3位の記録。3位は日体大。4位早稲田。5位は最後で明治をぬいた青学。6位明治。7番目に一斉スタートの帝京。結局、7位日大、8位帝京、9位拓大、10位大東。ここまでが来年のシード権。法政は11位。東海はとうとう最終でゴール(13位)。予選会1位の東農大は、復路はずっと14位だった。