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2022フィギュアスケート・バックナンバー


12/21〜25 全日本選手権 ペア・アイスダンス (大阪)
12/21〜25 全日本選手権 (大阪)
12/8〜11 グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (トリノ・イタリア)
12/8〜11 グランプリ・ファイナル (トリノ・イタリア)
12/8〜11 ジュニア・グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (トリノ・イタリア)
12/8〜11 ジュニア・グランプリ・ファイナル (トリノ・イタリア)
11/25〜27 全日本ジュニア (ひたちなか・茨城)
11/25〜27 フィンランド大会 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第6戦・エスポー)
11/25〜27 フィンランド大会 (GPシリーズ第6戦・エスポー)
11/18〜20 NHK杯 (GPシリーズ第5戦・札幌)
11/11〜13 ジョン・ウィルソン大会 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第4戦・シェフィールド・イギリス)
11/11〜13 ジョン・ウィルソン杯 (GPシリーズ第4戦・シェフィールド・イギリス)
11/4〜6 フランス杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第3戦・アンジェ)
11/4〜6 フランス杯 (GPシリーズ第3戦・アンジェ)
10/28〜30 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・ミシサガ・オンタリオ州)
10/28〜30 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・ミシサガ・オンタリオ州)
10/21〜23 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・ノーウッド・マサチューセッツ州)
10/21〜23 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦・ノーウッド・マサチューセッツ州)
4/13〜17 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (タリン・エストニア)
4/13〜17 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (タリン・エストニア)
3/21〜27 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (モンペリエ・フランス)
3/21〜27 世界フィギュアスケート選手権 (モンペリエ・フランス)
2/18〜19 北京オリンピック・ペア (北京・中国)
2/15〜17 北京オリンピック・女子シングル (北京・中国)
2/12〜14 北京オリンピック・アイスダンス (北京・中国)
2/8〜10 北京オリンピック・男子シングル (北京・中国)
2/4〜7 北京オリンピック・団体 (北京・中国)
1/18〜23 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (タリン・エストニア)
1/18〜23 四大陸選手権 (タリン・エストニア)
1/12〜16 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (タリン・エストニア)
1/12〜16 ヨーロッパ選手権 (タリン・エストニア)
1/7〜10 全米選手権 ペア・アイスダンス (ナッシュビル・テネシー州)
1/7〜10 全米選手権 (ナッシュビル・テネシー州)

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フィギュアスケート (2022.12/28)

全日本選手権 ペア・アイスダンス (2022.12/21〜25 大阪) 選手権

 <ペア>1組出場。三浦・木原組とジュニアの村上・森口組の2組の予定だったが、なんと三浦・木原組の飛行機が遅れた上、荷物紛失で棄権(荷物が戻ってエキジビションには出たようだ)。フジ解説は高橋成美。SPは放送なし。※今季ネーベルホルン杯10位の柚木・市橋組(14,25)は、なぜか11月に市橋が突然「一身上の都合」で引退したため解散。残念。
 村上・森口組(14,20)。今季ジュニアGPシリーズ4位と3位、補欠から繰り上がりでファイナル出場4位(未見)。曲は「Le Corsaire Act I 1. Overture」。振付はキャシー・リード。冒頭の2Twはレベル1だが全ジャッジが加点。3Lzはqマーク。2FThはほぼ全ジャッジが加点。5RLiはレベル2。CCoSpもレベル2。StSqはレベル4で全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル1。技術点28.86、演技構成点25.35、合計54.21でSP1位。

 フリー。曲は「I Want to Hold Your Hand」他ビートルズ・メドレー。振付はキャシー・リード。冒頭の2Twはレベル1だが全ジャッジが加点。3Lzはアンダーローテーション。5RLiはレベル2。大技の3連続3S+3T+2A+SEQは成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。2SThなんとか決める。シニアのプログラムにするため新たに入れた5SLiは残念ながらレベルB。BoDsもレベルB。2FThはほぼ全ジャッジが加点。3Liもレベル2。PCoSpはレベル4。技術点55.26、演技構成点52.6、合計107.86、総合162.07で優勝。

 <アイスダンス>6組出場。村元・高橋組、小松原・コレト組以外に4組出場。ただし地上波の放送ではRD上位2組、フリー上位3組のみ。フジ解説は宮本賢二。
 5番滑走で村元・高橋組(29、36)。今季スケートアメリカ、NHK杯とも6位。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、ランディ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは迫力たっぷりで加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル3で加点2〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3だが時間超過。技術点最高の45.91、演技構成点も最高の32.79、リフト時間超過の減点1、合計77.7でRD1位。
 最終滑走で小松原・コレト組(30、31)。昨季全日本3連覇、北京五輪22位。今季スケートカナダ7位。NHK杯9位。曲は「Loca」他。リズムはサルサ、ルンバ、サンバ。振付はアグノエル他。冒頭のDiStは女性レベル3、男性レベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3でほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル1だが全ジャッジが加点2〜3。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3だが時間超過。最後のChRSは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の40.64、演技構成点も2番目の30.32、リフト時間超過の減点1、合計69.96でRD2位。

 フリー。4番滑走でRD3位高橋ニコル・ジャド組(25,27)。女性は3年前全米に出場していったん引退、昨季ジャドと組み現役復帰。アメリカを拠点にしているらしい。昨年も全日本に出場する資格は得たが、コロナによる入国制限で出られなかったとのこと。曲はHans Zimmer「FKA Twigs」。振付・コーチともエレーナ・ノバク、アレクセイ・キリアコフ。全体にスピードがない。冒頭のCuLiはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。OFTは男女ともレベル1。SlLiはレベル4。コレオ要素二つ。うちChStは全ジャッジが加点。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。StaLiはレベル2だが全ジャッジが加点。DSpはレベル3。DiStは男女ともレベル1。最後のChLiはほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の43.45、演技構成点3番目の34.8、合計78.25でフリー4位、総合130.26で3位。
 5番滑走で小松原・コレト組(30、31)。曲は「Il dolce suono」他。振付はデュブレイユ他。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。CiStは女性レベル3、男性レベル2で全ジャッジが加点。ChSlも全ジャッジが加点。DSpとあと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiは加点ほぼ3。OFTは男女ともレベル3で全ジャッジが加点。最後にコレオ要素二つ。うち ChStは全ジャッジが加点2〜3。全体にNHK杯よりスピードもありよかった。技術点2番目の58.94、演技構成点も2番目の46.2、合計105.14でフリーも2位、総合175.1で2位。
 最終滑走で村元・高橋組(29、36)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、コジリ他。ChLi以外の全要素に全ジャッジが加点。お芝居のような演技力がすごい。冒頭のChStは加点2〜4。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点2〜4。SlLiで男性が片足になるのに苦労していたが。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。StaLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点1〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル1だが加点ほぼ2〜3。ChSlは加点2〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ3。DiStで男性にやや疲れが見えた。最後のChLiを下ろして終わりのポーズを取るところで男性が転倒、女性も巻き込まれて転倒。高橋は終わった後、頭を抱えていた。技術点最高の62.01、演技構成点も最高の48.9、転倒の減点2、合計108.91でフリーも1位、総合186.61で初優勝。

フィギュアスケート (2022.12/22,23,24,25)

全日本選手権 (2022.12/21〜25 大阪) 選手権

 <女子シングル>29人出場。シードの樋口が棄権。ジュニアから推薦は8人。前半組はBSフジで解説村上佳菜子。後半組はフジテレビ地上波で解説荒川。放送に入らなかったが、ジュニアから推薦で1番滑走の柴山(14)はSP7位(フリー12位総合10位)、大庭(27)はSP13位(フリー21位総合20位)、山下(19)がSP22位(フリー15位総合16位)、本田真凛(21)がSP26位。本田はフリーに進めず。
 4番滑走で島田麻央(14)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGPファイナル優勝、全日本ジュニア優勝。曲は「ライオンキング」。振付はローリ・ニコル。はつらつとノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜3。2Aは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、LSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜4。技術点最高の41.21、演技構成点12番目の29.07、合計70.28でSP4位。

 11番滑走で千葉(17)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGP2位と4位、全日本ジュニア2位。曲は「シンドラーのリスト」。振付は。衣装はライトグレー。すばらしい曲想表現。シニア顔負け。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。続く3Lz+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fも加点2〜3。全ての要素が演技の中に溶け込んでいた。技術点3番目の40.33、演技構成点6番目の30.73、合計71.06でSP3位。
 16番滑走で中井(14)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGPファイナル4位、全日本ジュニア3位。曲は「I Got Rhythm」。振付は鈴木明子。冒頭3Aに挑戦したが転倒。続く3Lz+3Tは第1が!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜3。技術点6番目の36.94、演技構成点28.13、転倒の減点1、合計64.07でSP8位。

 17番滑走で櫛田(15)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGP3位一回、全日本ジュニア4位。曲は「レッドバイオリン」。とあるがマラゲーニャみたい。振付はキャシー・リード。冒頭は3Lz!+3Tqとマーク付き。続く2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点。技術点35.36、演技構成点27.93、合計63.29でSP9位。
 18番滑走で紀平(20)。今季スケートカナダ5位、フィンランド大会4位。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。慎重に滑っていた。解説の荒川が「練習では連続3回転をのびのびと成功させていたのですが」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。続く連続ジャンプは第1でこらえたので3Sq+2Tに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは片手側転も入り、加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Loはアンダーローテーション。技術点29.09、演技構成点5番目の31.34、合計60.43でSP11位と出遅れ。

 20番滑走で渡辺倫果(20)。今季シニアデビューでGPファイナル出場4位。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aは高さが足りずダウングレードで両足。しかも次の3Lzもダウングレードで両足。予定では連続3回転だった。CSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lo+3Tを跳びリカバリー。しかし第2がqマーク。CCoSpはレベル2の上Vマーク。StSqと最後のFSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点25.89、演技構成点7番目の30.34、合計56.23でSP18位と大きく出遅れ。
 21番滑走で三宅咲綺(20)。西日本選手権3位。今季から坂本、三原と同じ中野コーチ、グレアムコーチに師事。曲は「Never Enough」。振付は鈴木明子。衣装はキラキラのビーズがたくさん。髪にはティアラも。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。ジャンプ全てをきれいに成功すればちゃんと得点が出る。冒頭の3T+3Tは加点2〜5。続く3Loも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちCCoSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる2Aも加点2〜4。技術点7番目の36.46、演技構成点10番目の29.83、合計66.29でSP5位。フリーは16位で総合15位。
 23番滑走で坂本(23)。今季GPファイナル5位。曲は「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。やっと演技にキレが戻ってきた。やれやれよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aはすごいスピードと幅で加点ほぼ4〜5。続く3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは左右にも大きく動けて加点3〜5、最後のLSpは加点3。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜5。技術点2番目の41.07、演技構成点最高の36.72、合計77.79でSP1位。

 最終グループ24番滑走で吉田陽菜(17)。今季ジュニアGPファイナル6位。西日本選手権優勝。曲は「Dog Days Are Over」。振付はローリ・ニコル。冒頭3Aqに挑戦したが転倒。続く連続3回転の予定は3Lz!qで転倒、第2付かず。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3スピン二つも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Loq+3T<として、連続ジャンプの要素としてはリカバリー。技術点30.91、演技構成点11番目の29.58、合計59.49でSP14位。
 25番滑走で横井(22)。今季スケートカナダ8位。曲は「Kalandero」。振付は鈴木明子他。衣装は黄色。最後のジャンプが1Fになり要素を失う。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S+3Tは加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4.うち最後のStSqは加点2〜4。2Aは加点1〜4。しかし1.1倍になる3Fの予定がパンク。LSpはレベル3で加点2〜3。技術点29.57、演技構成点9番目の30.21、合計59.78でSP12位。フリーは20位で総合19位。これで引退らしい。
 26番滑走で河辺(18)。今季フランス杯6位、フィンランド大会3位。曲は「ビリーアイリッシュメドレー」。振付は樋口美穂子。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜4。続く3Lzはステップアウトで片手付き。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSq加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tは第1に!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。技術点32.96、演技構成点3番目の31.55、合計64.51でSP6位。

 27番滑走で三原(24)。今季GPファイナル優勝。曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは低いが加点2〜4。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。技術点4番目の39.94、演技構成点2番目の34.76、合計74.7でSP2位。
 28番滑走で住吉(19)。今季シニアデビューでフランス杯、NHK杯とも3位。曲は「White Flowers Take Their Bath」。振付はキャシー・リード。なんと連続ジャンプが入らず。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次の3Fがダウングレードで両足になり、第2付かず。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはオーバーターン。2回くらい回ったときまで第2を付けようとしていたができず。ジャンプ以外はスピードを保って最後までできていた。技術点27.13、演技構成点8番目の30.25、合計57.38でSP17位と大きく出遅れ。
 最終滑走で松生(18)。今季フランス杯7位。曲は「Papa,Can You Hear Me?」。振付は佐藤紀子他。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz!<+2Tは後半に跳ぶ予定だったが、第1が!マーク。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのスピンもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。最後のジャンプが2Fになり要素を失う。技術点24.47、演技構成点4番目の31.54、合計56.01でSP20位と沈んだ。

 フリー。ペアもやっているSP15位の村上遥奈(14)はフリー19位だったが、なかなかいい感じだった。5番滑走で松生(18)。曲は「Nella Fantasia」。振付は宮本賢二他。冒頭の3Loは全ジャッジが加点2〜4。続く3連続は3Lz!q+3T<+2Tだが、2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点3〜4。二つ目の2Aも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる連続3回転3Lz!<+3T<<は第1でこらえ、なんとか第2も3回転を跳んだがダウングレード。疲れたのか次が1F+2Tに。3Sは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点56.53、演技構成点3番目の67.31、合計123.84でフリー13位、総合179.85で13位。演技構成点は三原が最終組で滑るまでトップだった。
 7番滑走で渡辺倫果(20)。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード。冒頭、SPでミスした3Aを決める。惜しくもqマーク。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Lo+3Tは第2にqマーク。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし2A+1Eu+3S<で転倒。CCoSpとStSqはレベル3。スピンにはVマーク。StSqは全ジャッジが加点。3Lz<<はこらえて転ばず。技術点65.61、演技構成点7番目の63.15、転倒の減点1、合計127.76でフリー9位とやや挽回、総合183.99で12位。
 8番滑走で住吉(19)。曲は「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。4回転に挑戦。冒頭の4Tはqマークでこらえた。続く3Loはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点2〜4。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lz<<で転倒。1.1倍になる2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+2T+2Loは第1と第3にqマーク。さらに3S<<で再び転倒。しかしChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点60.65、演技構成点32.0、転倒の減点2、合計120.65でフリー14位、総合178.03で14位。

 11番滑走で吉田陽菜(17)。曲はホルスト「Uranus The Magician」他。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Aは回ったがステップアウト。2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点2〜3。SSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3T、ソロの3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sq+2A+2Tは第1にqマーク。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の76.23、演技構成点61.49、合計137.72でフリー3位と挽回、総合197.21で6位。
 14番滑走で紀平(20)。曲は「タイタニック」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。3Lzを入れる予定だったが、公式練習で足を傷めて回避。冒頭3S+3Tはきれいに決めたが第1がqマーク。3Fは全ジャッジが加点2〜3。2Aと3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loはステップアウト。3連続は2Aq+2T+2Lo。3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点62.78、演技構成点4番目の65.41、合計128.19でフリー8位、総合188.62で11位。
 16番滑走で櫛田(15)。曲は「サムソンとデリラ」他。振付はキャシー・リード。衣装は緑。ほぼノーミス。冒頭に連続3回転を二つ。3Lz!+3Tは第1が!マーク。続けて3S+3Tを決める。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点2〜4。ソロの3Lzも!マーク。1.1倍になる3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Fと2Aも決める。技術点6番目の69.12、演技構成点58.12、合計127.29でフリー10位、総合190.58で8位。

 17番滑走で中井(14)。曲は「ミス・サイゴン」。振付は宮本賢二。マークなしの3Aを2本成功。冒頭で3A+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜4。続く3Lzはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Aはこらえた。その上スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3F+1Eu+3Sを決めたのは大きい。全ジャッジが加点ほほぼ2〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプ3Lzは第2付かず繰り返しの違反。最後にジュニアのフリーにはないStSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の77.83、演技構成点59.59、合計137.42でフリー4位、総合201.49で4位。
 19番滑走で河辺(18)。曲は「Drowning」。振付は樋口美穂子。今季初めて試合で入れた、冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。続く3Lz+3T+2Tと3Loは成功。2Aも全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4ほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がqマーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。しかし3F!<<で転倒。3S+2Tは決める。技術点63.77、演技構成点5番目の64.16、転倒の減点2、合計125.93でフリー11位、総合190.44で9位。
 21番滑走で島田麻央(14)。曲は「Wild Swans Suite」他。振付はキャシー・リード。ものすごく緊張した顔で出てきた。冒頭の3Aと4Tはいずれもアンダーローテーションで転倒。解説の荒川が「3Aは回転の最後で軸が傾き、4Tは少し高さが足りなかった」。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3F+2Aはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3S+3T+2Tと3Lo、3Lzを成功、いずれも全ジャッジが加点。うち3Lzは加点2〜4。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点3〜5。技術点4番目の75.69、演技構成点58.82、転倒の減点2、合計132.51でフリー5位、総合202.79で3位。世界ジュニアで完成形を見たい。

 22番滑走で千葉(17)。曲は「Butterfly Lovers Concerto」。振付は鈴木明子。冒頭の3Lz!<で転倒。しかしこの後はほぼノーミス。続く2A+3Tqは決める。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5あと二つも加点2〜4。3Loは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2A+SEQと3Lzq+2T+2Loを決める。うち3F+2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fも成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の69.05、演技構成点61.01、転倒の減点1、合計129.06でフリー7位、総合200.12で5位。
 23番滑走で三原(24)。曲は「El Amor Brujo」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は赤。ファイナルから間がなくて疲れがあるのか、少しキレはなかったが、ノーミスでまとめた。冒頭の2Aは低いが全ジャッジが加点2〜3。3Lz、3S、3Fと決める。うち3Sと3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。3Lo+2T+2Loは成功、全ジャッジが加点。長いスパイラルを含むChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点5番目の74.2、演技構成点2番目の71.03、合計145.23でフリーも2位、総合219.93で2位。6年ぶりの表彰台とか。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Elastic Heart」。振付はデュブレイユ。スピードとキレのある演技が戻ってきたらこわいものなし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはすごく幅があり加点ほぼ5。3Lzは!マークだが加点1〜3。3Sは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tと2A+3T+2Tは加点3〜4。ChSqは加点3〜5。3Loは加点2〜4。技術点最高の78.98、演技構成点も最高の76.28、合計155.26でフリーも1位、総合233.05で2連覇。

 <男子シングル>30人出場。ジュニアから推薦は8人。前半組はBSフジで解説無良。後半組は地上波で解説本田武史。1番滑走のジュニアから推薦の中田璃士(14)はSP26位でフリーに進めず。2番滑走の本田ルーカス(20)はSP20位。8番滑走でジュニアから推薦の中村(17)はSP8位(このへん放送なし)。10番滑走の山隈(22)は最後の全日本でSP12位。18番滑走の須本(21)は同じく今季で引退だがSP23位。20番滑走でケガ明けの木科(21)はSP25位でフリーに進めず。
 5番滑走で吉岡(19)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア優勝。曲は「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。冒頭で鮮やかに4T+3Tを決め、続く3Aも成功。いずれも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpとStSqはレベル3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の46.91、演技構成点33.94、合計80.85でSP7位。
 11番滑走で西山(20)。来季からアイスダンスに専念。最初で最後のシングル全日本。今季東日本4位。曲は「That's Life」。振付はジョイ・ラッセルと本人。スケーティングは前後の選手とはケタ違いに上手いが、後半1Aとなり要素を失う。冒頭3F+3Tは第2がqマーク。3Loは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点うちStSqは深いエッジでCCoSpとも加点2〜4。しかし1.1倍になる3Aの予定がパンク。技術点30.16、演技構成点36.27、合計66.43でSP17位。

 15番滑走で片伊勢(18)。ジュニアから推薦。今季ジュニアGPファイナル6位、全日本ジュニア2位。曲はNHK大河ドラマより「Yoshitsune Main Thema」。振付は吉野晃平。青系の衣装の左肩に柳の葉のような銀の縫い取り。冒頭の3Aはステップアウト。続く3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になる連続3回転ジャンプの予定が3Lzq+2Tとなった。StSqとCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点33.72、演技構成点36.33、合計70.05でSP14位。
 21番滑走で宇野(25)。今季GPファイナル優勝。曲は「Gravity」。振付はランビエール。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点2〜4。続く連続ジャンプは4T+2Tとなる。解説の本田が「第1の着氷で深く沈んだので第2は2回転になった」。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aも加点2〜4。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは加点ほぼ4〜5。演技後謝る仕草をしたのは、「ステファンコーチと最後のスピンでレベル4を取れるように変えたのに忘れてしまった」かららしい。ちょうどそこでコーチが天を仰ぐ映像も映った。技術点最高の53.98、演技構成点も最高の46.47、合計100.45でSP1位。

 22番滑走で森口(20)。ジュニアペアと二刀流。4時間前にペアとして出場しているとのこと。昨季全日本13位。今季西日本3位。曲はエルトン・ジョン「I'm Still Standing」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aは高く跳び成功。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点39.33、演技構成点36.98、合計76.31でSP10位。
 23番滑走で山本(22)。今季GPファイナル2位。曲は「ビートルズ「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。パンクした4S以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点ほぼ2〜4。続く4Sの予定が2Sとなり要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ4〜5、CSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aはほぼ加点1〜3。技術点5番目の45.08、演技構成点3番目の41.81、合計86.89でSP3位。プログラムとしてかなりまとまってきた。キスアンドクライで笑顔。
 24番滑走で三宅(20)。今季スケートアメリカ8位。曲は「Unchained Melody」。振付は吉野晃平。ジャンプが不調。冒頭の4Sは軸が曲がりqマークでステップアウト。3Aは成功。FCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。あと二つのスピンはレベル3。うちCSSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tははなんとか決める。技術点38.58、演技構成点38.11、合計76.69でSP9位。

 最終グループ25番滑走で三浦佳生(17)。今季GPファイナル5位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二。4回転2本とも転倒。冒頭の4Sは連続ジャンプの予定だったが転倒して第2付かず。3Aは全ジャッジが加点3。スピン三つとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる4Tに第2を付けようとしたが、これも転倒、要素を失う。最後までスピードはあった。スピンのレベル取りこぼしが痛いか。技術点35.12、演技構成点38.0、転倒の減点2、合計71.12でSP13位と出遅れ。
 26番滑走で佐藤駿(20)。春先に肩を手術。今季GPファイナル4位。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭4Lzの予定だったが4Tに変更、加点3〜4。続く3Lz+3Tも加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちCSSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aはめずらしく転倒。StSqと最後のCCoSpはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点6番目の44.43、演技構成点も6番目の38.35、転倒の減点1、合計81.78でSP5位。
 27番滑走で壷井(20)。今季イギリス大会5位。曲は「天国への階段」。振付はスカリ他。冒頭の4Sはqマークでお約束のように転倒。3Aは全ジャッジが加点2〜3。しかしCSSpがレベル2では全ジャッジが加点でもどうなのか。1.1倍になる3Lz+3Tは第1に!マーク。あと二つのスピンとStSqもレベル3。うちStSqは音楽にあっていて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点38.75、演技構成点37.09、転倒の減点1、合計74.84でSP11位と出遅れ。

 28番滑走で友野(24)。今季フランス杯3位、NHK杯4位。曲は「Happy Jazz」。振付はミーシャ・ジー。冒頭4Tからの連続ジャンプの予定がqマークで転倒、第2付かず。この後の全要素に全ジャッジが加点。続く4Sに2Tを付けてリカバリー、加点ほぼ2〜3。CSSpとStSqはレベル3。うち最後のStSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Aは加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは加点2〜3。技術点5番目の44.99、演技構成点4番目の41.44、転倒の減点1、合計85.43でSP4位。
 29番滑走で島田(21)。今季スケートアメリカ9位、イギリス大会4位。曲は「Sing, Sing, Sing」。振付はランビエール他。4回転2本入った。冒頭の4Sはステップアウト。続く4T+3Tは第1がqマークだが決めた。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点2以上。うちStSqはまだ長い手足を生かし切れてはいないがだいぶ良くなり、加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。技術点3番目の46.35、演技構成点5番目の41.34、合計87.69でSP2位。キスアンドクライで得点と順位を見て驚いた笑顔。
 最終滑走で鍵山(19)。昨季全日本3位、北京五輪、世界選手権とも銀メダル。今季初戦。左足のケガのためGPシリーズなど全休。曲は「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。痛恨の1A。しかし全体としてはスピードもあり、よかった。冒頭の4Sは全ジャッジが加点3〜5。続く3F+3Loは惜しくもステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になるところで3Aがパンクして1Aになり、無得点。要素を失う。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の38.51、演技構成点2番目の42.88、合計81.39でSP6位。

 フリー。1番滑走の須本はフリー23位で総合24位。5番滑走の本田ルーカスはフリーも20位総合21位。アイスダンスと二刀流で8番滑走の西山はフリー16位総合16位。なお西山の演技構成点75.39は15番滑走の森口が79.55を出すまでトップだった。
 11番滑走で片伊勢(18)。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」。振付は宮本賢二。ジュニアGPでは跳べていたジャンプが絶不調に。冒頭の3Aからの連続3回転の予定が1Aに。さらにソロの3Aも2A<<になり両足。3Fは!マーク。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Loもパンクして1Loに。3Lz+2Tが決まって一息。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点。3Sq+2A*+2Tは予定通りの構成だが、3Aのパンクがあったので、第2の2Aが3本目となり無得点。CSSpとStSqはレベル3。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜3。スケーティングは美しいのだが。今後に期待。技術点49.12、演技構成点66.23、合計115.35でフリー21位、総合185.4で19位。
 12番滑走で三浦佳生(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は吉野晃平他。冒頭3A、4Tともステップアウト。だが4Sは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqと終盤の足替えスピン二つは全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点2〜4。後半は全要素に全ジャッジが加点。1.1倍になる4T+3Tは前半跳ぶはずの連続ジャンプをリカバリーして加点1〜4。3A+1Eu+3Sは加点2〜4。3F+2A+SEQは加点2〜3。ChSqは加点ほぼ2〜3。終わったとき、両こぶしを握り締めた。スピン等レベル3なのに、後半の連続ジャンプ3本を跳びきったのは見事。技術点2番目の92.95、演技構成点9番目の78.48、合計171.43でフリー2位と挽回、総合242.55で6位。

 14番滑走で壷井(20)。曲は「ハートビート」。振付は佐藤操他。冒頭の4S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかしソロの4Sはダウングレードで転倒。3A+1Eu+2Sはこらえたが足をすぐに着いた。スピン二つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Loはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはこらえた。3Fはきれいで全ジャッジが加点。3Lz+2Tは第1が!マーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。全体にパッとしない演技だった。技術点75.03、演技構成点72.3、転倒の減点1、合計146.33でフリー9位、総合221.17で9位。
 15番滑走でペアと二刀流の森口(20)。曲は昨季と同じ「ジキルとハイド」。振付はキャシー・リード。またもやペア演技の後なのに大幅な自己ベスト更新。4回転はないが最後のスピン以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3A+2T、ソロの3Aを決め、加点いずれも2〜4。続く3Loも加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFCSpは加点1〜3。3Fはなんと加点2〜5。ChSqも加点2〜4。1.1倍になる3S+2A+2Aは加点3。3Lz+3Tとソロの3Lzは加点2〜4。StSqはレベル2だが加点2〜3。最後のCCoSpは疲れたのかレベル2でVマーク。技術点4番目の85.77、演技構成点8番目の79.55、合計165.32でフリー5位と躍進、総合241.63で7位。演技構成点79.55は、アイスダンスも滑る西山の75.39や、三浦佳生や佐藤駿の78点台よりも高い。これはすごい。

 16番滑走で三宅(20)。曲は映画「タイタニック」より「Never an Absolution」等3曲。振付は吉野晃平。うーん。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3。しかし4Sで転倒。3A+2Tは第1にqマーク。3Loは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル3だが全うちCSSp4ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aでまた転倒。3Lz+2Tは第1にqマーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3F+1Eu+2Sはまとめた。第2や第3ジャンプに3回転が付かないのは、ここにピークを持ってこられなかったか。技術点65.69、演技構成点75.72、転倒の減点2、合計139.41でフリー12位、総合216.1で12位。
 17番滑走でSP8位中村俊介(17)。今季ジュニアGPファイナル4位、全日本ジュニアも4位。曲は「Sheik」。振付はトム・ディクソン。冒頭の4Tはqマークでオーバーターン。3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル4だがGOEはマイナス評価。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。ソロの3Aはqマークで転倒。StSqとあと二つのスピンにレベル3。1.1倍になるところで3Lz+1Eu+3Sを決める。3Loはほぼ全ジャッジが加点。技術点71.64、演技構成点69.7、転倒の減点1、合計140.34でフリー10位、総合218.08で11位。ジュニア勢で二番手になったが、世界ジュニアは補欠。
 18番滑走で吉岡(19)。曲は「Pirates Of The Caribbean」。振付は吉野晃平。衣装は海賊っぽく足にはブーツ。冒頭の4T+3Tは間にオーバーターン。よく第2に3回転を付けた。続くソロの4Tも決める。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4.3Loは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Aからの3連続ジャンプの予定が1A+1Eu+2Sになった。3F+2Aは第1がeマーク。StSqとCCSpはレベル3。技術点71.45、演技構成点68.13、合計139.58でフリー11位、総合220.43で10位。

 最終グループ19番滑走で鍵山(19)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。まだまだ回復途中。冒頭の4Sは転倒。第2付かず。続くソロの4Sはステップアウト。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。3Aからのシークエンスは3Aq+2A+SEQとなり第1にqマーク。1.1倍になるソロの3Aはなんとか決める。3Lz+1Eu+2Sは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の73.36、演技構成点2番目の84.08、転倒の減点1、合計156.44でフリー8位、総合237.83で8位。
 20番滑走で佐藤駿(20)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。冒頭の4Lzは転倒。続く4T+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも決め、全ジャッジが加点ほぼ゜2〜3。スピン二つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜4。しかし次が3F!+1Tに。第1でこらえ、かろうじて1Tを付けた。3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqと最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点3番目の90.74、演技構成点8番目の78.12、転倒の減点1、合計167.86でフリー3位、総合249.64で4位。
 21番滑走で友野(24)。曲は「こうもり」序曲「Die Fledermaus-Overture」。振付は佐藤操他。冒頭の4T+3Tは成功。しかし続くソロの4Tの予定がパンクして2Tに。4Sはqマークでステップアウト。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sを成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tは予定通りでほぼ全ジャッジが加点。ソロの3Aも決める。ChSqは観客をあおり、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点5番目の81.92、演技構成点3番目の83.49、合計165.41でフリーも4位、総合250.84で3位。

 22番滑走で山本(22)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付は鈴木明子。冒頭の4Sがパンクして2Tになり、4T+3Tの予定が4Tqで転倒。次のソロの4Tに3Tを付けてややリカバリー。3A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aはqマーク。3F+2A+SEQとソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは美しいイーグルなど全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。後半立て直したが、前半のジャンプミスが響いて初の全日本メダルを逃す。技術点7番目の79.23、演技構成点4番目の80.29、転倒の減点1、合計158.52でフリー7位、総合245.41で5位。
 23番滑走で島田(21)。曲はチャップリン「街の灯」。振付はバトル他。4回転2本。冒頭の4Sはステップアウト。しかし次の4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。StSqとスピン二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。しかし3Fの予定が1Fにパンク。3Lz+2Aは予定通りに決め、ほぼ全ジャッジが加点2。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の81.85、演技構成点4番目の83.02、合計164.87でフリー6位、総合252.56で2位。キスアンドクライで順位が出ると立ち上がって大喜び。
 最終滑走で宇野(24)。曲は「Air on the G String」他。振付は宮本賢二。一人だけ別次元なので心配はしていなかったが、4Sのパンク、代名詞の4F転倒で少しだけ心配。冒頭の4Loは完璧で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。次の4Sが2Sに。さらに得意な4Fがqマークで転倒。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。ChSqは宇野ワールドで全ジャッジが加点ほぼ3〜5。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち StSqは圧巻で加点3〜5。1.1倍になるところで4T+3Tと4T+2T、3A+2A+2Aを決めた。いずれも全ジャッジが加点でうち3連続は加点2〜4、4T+3Tは加点1〜4。最後のCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。音楽にやや遅れて終わった。技術点最高の102.87、演技構成点も最高の90.41、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計191.28でフリーも1位、総合291.73で5回目の優勝。

 世界選手権代表は、男子が宇野(1)、友野(3)、山本(5)。女子が坂本(1)、三原(2)、渡辺(12)。ペアは三浦・木原組。アイスダンスは村元・高橋組。四大陸代表は、男子が島田(2)、佐藤(4)、三浦佳生(6)。女子が渡辺(12)、千葉(5)、吉田(6)。ペアは同じ。アイスダンスは小松原組も。世界ジュニア代表は、男子が吉岡(1J,10S)と三浦佳生(6S)。女子が島田(1J,3S)と中井(3J,4S)。ペアが村上・森口組。アイスダンスが来田・森田組。

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フィギュアスケート (2022.12/9,10,2023.3/21,4/4,8,)

GPファイナル ペア・アイスダンス (2022.12/8〜11 トリノ) GPシリーズ

 2年連続コロナで中止になったファイナルが3年ぶりに開催。
 <ペア>6組出場。日本からは三浦/木原組(30ポイント)。その他、ケネリム/フレイジャー組(30ポイント)、ステラトデュデク/デシャン組(28ポイント)、チャン/ハウ組(26ポイント)、コンティ/マッチ組(24ポイント)、ジラルディ/アムブロジーニ組(24ポイント)。地上波の放送は三浦/木原組のみ。テレ朝解説は高橋成美。後日テレ朝チャンネルで完全版(解説・実況なし)を見た。
 1番滑走で地元コンティ/マッチ組(伊。22、27)。後日見た。スケートカナダ3位、イギリス大会2位。曲は「Oblivion」。振付はカッツァニーガ。冒頭の3Twはレベル3。3LoThは成功。3Sも決める。5RLiとStSq、CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはよく合っていて加点ほぼ2〜3、StSqも加点1〜3。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ノーミスで終わり、笑顔。技術点4番目の37.65、演技構成点5番目の29.65、合計67.3でSP4位。

 2番滑走で地元ジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。後日見た。フランス杯4位、フィンランド大会優勝。曲は「Somebody To Love」他。振付はラノッテ他。冒頭の3Twはレベル2で女性がもたれたのでGOE-4〜-2。2Aは決める。5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LzThも成功。BiDsはレベル2。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。こちらも地元の観客の前で大きなミスなし。技術点5番目の33.72、演技構成点4番目の29.82、合計63.54でSP5位。
 3番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。後日見た。スケートカナダ、NHK杯とも2位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。痛恨のリフト失敗。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Twでレベル4を盗ったのはこの組だけ。3LoThも決め、全ジャッジが加点1〜4。ここまでよかったが、ソロジャンプで女性が2Tとなりステップアウト。BiDsはレベル3だがGOE-2〜3と割れた。そして基礎点7.0の5RLiが上がらず、無得点に。大損失。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル2でVマークだがタイミングは合っていて全ジャッジが加点1〜4。技術点最低の24.83、演技構成点も最低の29.02、合計53.85でSP6位。

 4番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。後日見た。スケートアメリカ2位、フランス杯優勝。曲は「Oblivion」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは男性がこらえたが決める。5RLiとCCoSp、最後のBiDsはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。この要素一つで8.8。3LoThも成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の38.28、演技構成点も3番目の31.06、合計69.34でSP3位。
 5番滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。後日見た。スケートアメリカ、イギリス大会とも優勝。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。すばらしい内容。ミスはソロジャンプでの男性の片手付きくらいか。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3Tは男性が片手付き。3FThも余裕で成功、加点2〜4。5RLiとCCoSp、StSqとBiDsはいずれもレベル4。うちStSqとBiDsは加点ほぼ3〜4、5RLiとCCoSpも加点2〜4。技術点2番目の43.07、演技構成点も2番目の34.58、合計77.65は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。スケートカナダ、NHK杯とも優勝。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。レベル4でそろえられなかったが、いい出来だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3Tはぴったり合っていて加点2〜4。5ALiとStSqはレベル4加点ほぼ3〜4。リフトは「インサイドエッジ踏切」らしい。3LzThもきれいに決まり、加点ほぼ3〜4。CCoSpとBiDsはレベル3。うち最後のBiDsは加点3〜4。技術点最高の43.13、演技構成点も最高の34.95、合計78.08でSP1位。

 フリー。1番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。スローで2転倒。冒頭の3連続は2S+2A+2A+SEQにして成功、全ジャッジが加点。3Tはアンダーローテーション。3Twはレベル4。3LoThで転倒。リフト二つとPCoSpはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点。3SThも転倒。BoDsは速報ではレベルBだったがレベル1。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の54.51、演技構成点も最低の56.55、転倒の減点2、合計109.06でフリーも6位、総合162.91で6位。
 2番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。曲は「セビリアの理髪師」。振付はカッペリーニ他。地元のプレッシャーなのかスピードがない。冒頭の3Twはキャッチで接触もありレベル2でマイナス評価。3連続も女性の第2第3が1回転で二人の回転数が異なり、2A+1A+1A+SEQの上マイナス評価。ソロジャンプも男性3S、女性2Sとなりマイナス評価。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜4。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは片手付き、3LzThは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の56.94、演技構成点3番目のタイ59.91、合計116.85でフリー4位、総合180.39で5位。
 3番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。曲は「シネマ・パラダイス」より4曲。振付はマウリ。ここも地元のプレッシャーなのか少し緊張気味。冒頭の3Twは着地でよろけたがレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3T+1A+2A+SEQは予定通りだがずれた。3Sでは男性が転倒。回転不足と思うがマークなし。リフト二つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜3。3LoThはステップアウト。ChSqも全ジャッジが加点。3SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Liはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の60.91、演技構成点5番目の59.81、転倒の減点1、合計119.72は自己ベスト更新でフリー3位、総合187.02で3位。最終順位がわかったとき、グリーンルームで泣いていた。

 4番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。いろいろミスが重なった。3Twはレベル1で着地がステップアウト。連続ジャンプは女性が第2を跳べず。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ2〜4。3LzThは片手付き。FoDsは変形のスタイルでだいぶ姿勢が高く、レベル1でGOEは-1〜3と割れた。2Sはなんとか決める。3LoThは成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqはやや短い。最後のPCoSpは全ジャッジが加点。技術点5番目の55.03、演技構成点3番目のタイ59.91、合計114.94でフリー5位、総合184.28で4位。
 5番滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。ソロジャンプにミスが出た。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。連続ジャンプは男性が第1で傾き、第2は踏み変えただけのような状態だが、3T+1T<<の認定。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。3Sは女性がかろうじてこらえた。リフト三つとBoDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。3LzThはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜4。ChSqもダンスリフト二つで全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最高の67.35、演技構成点2番目の68.28、合計135.63でフリーも2位、総合213.28で2位。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。小さいミスがあったが、逃げ切った。スケーティングのスピードが速い。冒頭の3Twは高く、レベル3で全ジャッジが加点2〜4。3連続は女性の第1が2回転に。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。3Sは男性が片手付き。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3LzThは両手付き。ただし体重は支えていない。3LoThは手をつきそうだったがこらえた。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の66.91、演技構成点最高の69.59、合計136.5でフリーも1位、総合214.58、2位と1.3の僅差で初優勝。キスアンドクライで二人とも泣いていた。笑っていいのに。試合後の公式記者会見で「キスアンドクライで泣いていたがどんな気持ちだったのか」と質問され、二人とも「自分のミスがあったので、得点が出るまで不安だった」と答えていた。

 <アイスダンス>6組出場。ギレス/ポワリエ組(30ポイント)、ギナール/ファブリ組(30ポイント)、フルニエボードリー/ソレンセン組(28ポイント)、チョック/ベイツ組(28ポイント)、ハワイエク/ベイカー組(26ポイント)、フィアー/ギブスン組(26ポイント)。全組後日見た。
 1番滑走でハワイエク/ベイカー組(米。26、29)。スケートアメリカ、フィンランド大会とも2位。曲は「Cuban Pete」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。男性の衣装は黒だが長袖がヒダヒダ。スケートアメリカのほうがキレがあった。女性の左ヒザにテーピング。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは当初速報値が出なかったが、女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル3でこれも加点2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSは加点3〜4。基礎点は31.32だが全体の加点が13.18点。技術点最低の44.5、演技構成点も最低の35.0、合計79.5でRD6位。
 2番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。スケートカナダ、イギリス大会とも2位。曲は「Vivir Mi Vida」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSは加点2〜4。基礎点は30.95だが全体の加点が14点以上。技術点5番目の45.08、演技構成点も5番目の35.67、合計80.75でRD5位。
 3番滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。2019ファイナル2位。スケートアメリカ優勝、NHK杯2位。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。女性のスカートは下半分が腰蓑風。スケートアメリカより良かった。ほとんどメロディーがないような曲。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。PStはレベル3で加点ほぼ3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSは加点ほぼ3〜5。基礎点は31.69で、全体の加点が16点以上。技術点最高の48.53、演技構成点3番目の36.96、合計85.49でRD2位。

 4番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。フランス杯2位、NHK杯優勝。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。リズムはルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装はロングドレス、男性の衣装は黒で胸元が大きく開いていている。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。StaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル3で2〜3。最後のChRSは加点3〜5。基礎点は31.32だが全体の加点が15.56ある。技術点4番目の46.88、演技構成点も4番目の36.28、合計83.16でRD4位。
 5番滑走で地元ギナール/ファブリ組(伊。33,34)。フランス杯、イギリス大会とも優勝。曲は「This Is」他。リズムはサンバ、ルンバ、サルサ。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSは加点ほぼ3〜4。基礎点は30.95だが全体の加点が16点以上。技術点3番目の47.49、演技構成点2番目の37.06、合計84.55でRD3位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。2019ファイナル5位。スケートカナダ、フィンランド大会とも優勝。曲は「Do What I Do」他。リズムはチャチャとルンバ。振付はラギュラエフス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点3〜5。この組だけが冒頭にChRSを入れている。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル2だが加点ほぼ3〜4。PStはレベル2だが加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜5。基礎点は最低の30.2だが全体の加点が18.19ある。技術点2番目の48.39、演技構成点最高の37.54、合計85.93でRD1位。

 フリー。1番滑走でハワイエク/ベイカー組(米。26、29)。曲は「レクイエム」他。振付はスカリ他。衣装は二人とも紫。全要素に全ジャッジが加点。全体にゆったりとした動きだが、二人の動作がピッタリ合っている。冒頭のOFTはリンクを大きく使い、男女ともレベル3で加点2〜4。ChStは加点3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。DSpもレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点5番目の65.34、演技構成点最低の53.22、合計118.56でフリー5位、総合198.06で5位。
 2番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Born This Way」他。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4だが時間超過。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。DSpとCuLiはいずれもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5。技術点3番目の67.01、演技構成点4番目の54.14、リフト時間超過の減点1、合計120.15でフリー4位、総合200.9で4位。
 3番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。曲は「Il mercenario」。振付はデュブレイユ他。女性のスカートは長く、フラメンコ風。まさかの転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはレベル3とレベル4で加点3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ3。OFTも女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。CuLiで女性が最初のポーズに入る前に男性が傾いて氷に足がついてしまい、レベルBでGOE-4〜-2。最後にコレオ要素三つ。いずれも加点3〜4。終わった後、男性が頭を抱えていた。技術点最低の61.35、演技構成点5番目の53.64、転倒の減点2、合計112.99でフリー6位、総合196.15で6位。

 4番滑走で地元ギナール/ファブリ組(伊。33,34)。曲は「My Love Will Never Die」他。振付はジョルダーニ。明らかに前半組とはスピードが違う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル2だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。ChStも加点3〜5。CiStは男女ともレベル2で加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点3〜5。技術点4番目の66.57、演技構成点3番目の55.72、合計122.29でフリーも3位、総合206.84で3位。メダルが確定して嬉しそう。
 5番滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。女性の衣装は黄土色や深緑色などのアースカラー、男性の衣装は光沢のある藍色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJは加点3〜5。DiStは男女ともレベル1と取りこぼしぎみだが加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3。DSpはレベル4で加点3〜4。CuLiはレベル3とこれもやや取りこぼしだが加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点3〜5。技術点2番目の69.97、演技構成点も2番目の56.48、合計126.45でフリーも2位、総合211.94で2位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。曲は映画「エビータ」より「You Must Love Me」等4曲。振付はキャロル・レイン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点ほぼ3〜4。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStは男女ともレベル2だが加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChStは加点4〜5。リフト三つはレベル4。うち最後のStaLiは加点3〜5、SlLiは加点2〜5。ChAJは加点ほぼ4〜5、ChSlは加点ほぼ3〜5。技術点最高の72.63、演技構成点も最高の57.08、合計129.71でフリーも1位、総合215.64で初優勝。コーチを含め、みんなすごく喜んでいた。

フィギュアスケート (2022.12/9,10,11,12)

GPファイナル (2022.12/8〜11 トリノ) GPシリーズ

 コロナのため、昨年の大阪、2020年の北京と連続中止になり、3年ぶりに開催。

 <男子シングル>6人出場。日本からは宇野(30ポイント)、三浦佳生(26ポイント)、山本(26ポイント)、佐藤駿(24ポイント)。その他はグラスル(24ポイント)、マリニン(30ポイント)。テレ朝の解説は織田。
 1番滑走で佐藤駿(18)。イギリス大会、フィンランド大会とも3位。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。4回転2本の構成。冒頭の4Lzは転倒。4T+2Tは第1でこらえた。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。うち最後のCCoSpはVマーク。FCSpとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはあっさり成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の40.42、演技構成点も最低の37.2、転倒の減点1、合計76.62でSP6位。
 2番滑走で地元グラスル(伊。20)。スケートアメリカ4位、イギリス大会優勝。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。4回転2本の構成。観客の声援が大きい。冒頭の4Lz!で転倒したので第2が付かず、予定構成を変更。次は3Aを跳び、全ジャッジが加点2〜4。FSSpはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lz!+3Tを跳び、連続ジャンプをリカバリー。技術点4番目の42.15、演技構成点も4番目の39.25、転倒の減点1、合計80.4でSP4位。
 3番滑走で山本(22)。フランス杯、NHK杯とも2位。曲はビートルズ「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。ほぼノーミス。冒頭で4T+3Tをきれいに決める。全ジャッジが加点2〜3。続く4Sはこらえた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つで加点2〜4。1.1倍になる3A成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはたいへん滑らかに大きく動けていたが、レベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の54.67、演技構成点2番目タイの40.19、合計94.86でSP2位。

 4番滑走で三浦佳生(17)。スケートアメリカ、スケートカナダとも2位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二。冒頭は4S+3Tを下りたのに止まり切らずに転倒。以降の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる4Tもしっかり成功、加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点3番目の47.88、演技構成点2番目タイの40.19、転倒の減点1、合計87.07でSP3位。
 5番滑走で宇野(24)。スケートカナダ、NHK杯とも優勝。曲は「Gravity」。振付はランビエール。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Fはスピードがあまりないのに成功、加点1〜4。続く4Tからの連続ジャンプはをややこらえたため第2は「安全策で」2Tになり、やや悔しそう。スピン二つはレベル4.うちFCSpは加点1〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも加点2〜3。StSqと最後のCSSpはレベル3だが、StSqは加点3〜5。CSSpも加点ほぼ2〜4。試合後に「レベルのとりこぼし」と反省していた。技術点2番目の54.42、演技構成点最高の45.57、合計99.99でSP1位。
 最終滑走でマリニン(米。18)。スケートアメリカ、フィンランド大会とも優勝。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。また背が伸びたような気がする。珍しくジャンプにミスが連続。冒頭の4T+3Tはステップアウト。続く4Sは下りたがqマーク。CCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aもステップアウト。背が伸びてバランスが狂っているのか。足でも痛いのか。あと二つのスピンはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の40.86、演技構成点も5番目の39.24、合計80.1でなんとSP5位。

 フリー。1番滑走で佐藤駿(18)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。今できることは全部やれた。冒頭の4Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4T+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。3A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3。ソロの4Tも全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+2T、3Loも成功、全ジャッジが加点。StSqはまだこなせておらずレベル2だが全ジャッジが加点。ChSqもまだまだで加点0.5。技術点4番目の100.51、演技構成点最低の73.03、合計173.54でフリー4位、総合250.16で4位。
 2番滑走でマリニン(米。18)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。本調子ではないが巻き返してきた。冒頭の4Aはこらえたが決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の織田が「公式練習ではステップアウトしていたが本番は力で回転を維持した」。続けて4F、4T、4Sと成功、ほぼ全ジャッジが加点。うち4Fは加点3〜4、4Tは加点2〜4。ここまでで53点以上。スピン三つはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Sq、3F+3T、3F+3Aを続けて跳び、ここだけで42点以上。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の114.88、演技構成点4番目の76.96、合計191.84でフリー2位、総合271.94で3位。
 3番滑走でグラスル(伊。20)。曲は「Struggling Brain」。振付はブノワ・リショー。冒頭で4Lz!を決めたが!マーク。4Fも4Loもqマーク。3Aは成功。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1.1倍になるところで3Lz!+3T、3Lz!+2Aq+2A、3F+3T<を決める。マーク付きが多く得点伸ばせず。FCCoSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の87.85、演技構成点も5番目の76.72、合計164.57でフリー5位、総合244.97で6位。

 4番滑走で三浦佳生(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は吉野浩平他。冒頭は4Loの予定だったが、3Loに変更、全ジャッジが加点2〜3。4T+3Tは速く、全ジャッジが加点2〜3。4Sはこらえた。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。3A+1Eu+3Sはなんとか決める。StSqは一生懸命やっているがレベル2で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4Tの予定が2Tにパンク。ソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプは3Fからの連続ジャンプの予定だったが、4Tに再挑戦、転倒。CSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最低の81.15、演技構成点3番目の78.52、転倒の減点1、合計158.67でフリー6位、総合245.74で5位。
 5番滑走で山本(22)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付は鈴木明子。途中で二度もガッツポーズ。冒頭の4Sはスピードがないように見えたがきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続けて4T+3T、ソロの4T、3A+1Eu+3Sを成功、いずれも全ジャッジが加点。拳を握りしめた。うちソロの4Tは加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCSSpは加点3〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはqマークでこらえた。3F+2A、3Lz!は決め、また拳を握って振った。3F+2Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは美しいイーグルなどを見せ、全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の100.87、演技構成点2番目の78.62、合計179.49は自己ベスト14点以上更新でフリー3位、総合274.35も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライで笑顔。
 最終滑走で宇野(24)。曲は「Air on the G String」他。振付は宮本賢二。ソロの4T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Loはきれいに決め、加点3〜4。4Sも加点3〜4。4Fは力強く、加点2〜4。3Aはこらえたがほぼ加点1〜3。ここが3連続の予定だった。ChSqは滑らかで素早く、加点4〜5。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは難しく、宇野らしい動きが満載で加点4〜5。1.1倍になる4T+3Tはやはり第2が2回転になったが加点2〜3。ソロの4Tはすぐに足がついてしまいステップアウト扱いか。3A+2Aは成功、加点ほぼ2〜3。最後のCSSpはレベル3だが加点ほぼ2〜5。終わった後、すぐ立ち上がらずに氷に寝ていた。技術点2番目の111.59、演技構成点最高の92.88、合計204.47でフリーも1位、総合304.46で初優勝。

 <女子シングル>6人出場。日本からは坂本(28ポイント)、渡辺倫果(22ポイント)、三原(30ポイント)。その他は、レヴィト(26ポイント)、ヘンドリクス(28ポイント)、キム・イェリム(28ポイント)。男子と違い、スタンドは空席だらけ。テレ朝解説は荒川。
 1番滑走で渡辺(20)。153cm。スケートカナダ優勝、NHK杯5位。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二。3A着氷と見事ノーミス。冒頭の3Aはqマークだが無事着氷。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Lz+3Tは成功。スピン三つとStSqはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Loも決め、加点2〜4。ジャンプの回転不足がないのが強み。技術点最高の41.05、演技構成点最低の31.53、合計72.58は自己ベスト更新でSP4位。キスアンドクライで得点を見ると大喜び。
 2番滑走でレヴィト(米。15)。154cm。スケートアメリカ、イギリス大会とも2位。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。ノーミスだが連続ジャンプのqマークで得点伸びず。冒頭の3Fは全ジャッジが加点、2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点3〜4。スピンは姿勢変化が明確で軸も安定している。1.1倍になる3Lz!+3Tqがマーク付き。技術点5番目の36.49、演技構成点4番目の32.77、合計69.26でSP5位。得点を見ると思ったより出ていないせいかコーチともども微妙な顔。
 3番滑走でキム・イェリム(韓国。19)。フランス杯2位、NHK杯優勝。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。痛恨の1A。冒頭の連続ジャンプは3Lz!+3Tq。続く2Aの予定が1Aになり無得点。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fは成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のSSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最低の29.63、演技構成点5番目の31.92、合計61.55でSP6位。

 4番滑走で坂本(23)。スケートアメリカ優勝、NHK杯2位。曲はジャネット・ジャクソン「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。見事ノーミス。まだ粗さがあるが、だいぶ曲を表現できるようになった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり加点3〜5。続く3Lzもエッジエラーなく加点2〜4。スピン二つはレベル3で加点ほぼ2〜3。試合後のインタビューで「今まではスピンの連続あたりでスタミナ切れだったが今回は余力があった」と言っていた。1.1倍になるところで3F+3Tをしっかり決め、加点3〜4。StSqとLSpはレベル4。うちStSqは曲をよく表現して加点ほぼ3〜4。最後のLSpも加点ほぼ2〜4。技術点2番目の40.37、演技構成点最高タイの35.49、合計75.86は今季最高でSP1位。
 5番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。フランス杯優勝、フィンランド大会2位。曲は「Si Mama」他。振付はアダム・ソルヤ。ノーミスだが連続ジャンプのqマークで得点伸びず。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは力強く成功、加点2〜4。続く2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のLSpは加点3〜5、CCoSpも加点3〜4。しかし1.1倍になる連続ジャンプが3Lzq+3Tqと両方にqマーク。技術点4番目の38.75、演技構成点最高タイの35.49、合計74.24でSP3位。
 最終滑走で三原(23)。イギリス大会、フィンランド大会とも優勝。曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。見事ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは低かったが成功。続く3Fは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちCCoSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tもマークなしで加点2〜3。技術点3番目の39.87、演技構成点も3番目の34.71、合計74.58は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。1番滑走でキム・イェリム(韓国。19)。曲は「Summer Of 42」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz<で転倒。2Aは決め全ジャッジが加点1〜3。3Lo、3Fも成功。全体にキレがない。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3だったが、3Lz!+2Tq+2Lo<でステップアウト、3S<+2Tとなり得点伸ばせず。あと二つのスピンとStSqはレベル3.うち最後のFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の58.14、演技構成点最低の61.89、転倒の減点1、合計119.03でフリー5位、総合180.58で6位。
 2番滑走でレヴィト(米。15)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。冒頭の3Lz+3Loはすごく準備動作が長かったが、回転は足りていたのにステップアウト。3Tと2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点3以上。うちCCoSpはリプニツカヤばりのキャンドルスピンやジャンプによる姿勢変更もあり、加点3〜5。3Fは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも伸びのあるスケーティングで全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sも決める。しかし3Fからの連続ジャンプの予定が第1で転倒。繰り返しの減点も。その後のStSqとFCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点と勝負強い一面も見せた。うちStSqは加点2〜4、最後のFCCoSpはほぼ加点1〜4。終わったとき転倒を悔しがっていた。技術点2番目の64.31、演技構成点4番目の64.66、転倒の減点1、合計127.97でフリー2位、総合197.23で2位。
 3番滑走で渡辺(20)。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード。冒頭の3A<は回転不足で転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Lo<+3Tは第1が回転不足。3Fは決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Lz<<は高さも回転も足りずに転倒。第2も付かず。2A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3Lzに+1Aを付け、わずかに連続ジャンプをリカバリー。技術点3番目の62.16、演技構成点5番目の62.27、転倒の減点1、合計123.43でフリー3位、総合196.01で4位。

 4番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。曲は「Fallen Angel」他。振付はアダム・ソルヤ。衣装は白地に銀のビーズと黒い筋。ジャンプにキレがなかった。冒頭の3Lz+3T<<はステップアウト。二つの2Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし3Fで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のLSpはスピードもあり加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz<+2Tと3S<はアンダーローテーション。3F+2T+2Loはいつもの両手上げで全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の56.1、演技構成点2番目の67.01、転倒の減点1、合計122.11でフリー4位、総合196.35で3位。
 5番滑走で三原(23)。曲は「El Amor Brujo」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は赤。冒頭の2AはSPより幅が出て全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+3Tもきれいに決まり、全ジャッジが加点2。3Sは全ジャッジが加点1〜3、3F!はアテンション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3T<は第2がアンダーローテーション。しかし3Lz+2T+2Loの3連続は決め、全ジャッジが加点ほぼ2。最後のジャンプはタイミングが狂ったのか、解説の荒川が言うように「ファイナルの緊張で早くスタミナを使」ってしまったのか、3Loの予定が2Loとなり転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点最高の67.47、演技構成点も最高の67.12、転倒の減点1、合計133.59でフリー1位、総合208.17で初優勝。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Elastic Heart」。振付はデュブレイユ。大波乱。冒頭の2Aはほぼいつも通りで全ジャッジが加点3〜5。続く3Lzはステップアウト。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。しかし1.1になる3Fからの連続ジャンプの予定が2Fになり第2も付かず。3連続2A+2T+2Tも第2が3Tの予定だったので2Tの跳び過ぎとなり、その分は無得点に。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のジャンプはパンクして1Loに。技術点最低の50.25、演技構成点3番目の66.45、合計116.7でフリー6位、総合192.56で5位。なんともしまらない結果になった。試合後のインタビューも魂が抜けたようで、「2週間後の全日本」とか触れていたが立ち直れるか不安。モチベーションが上がらないための練習不足か。

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フィギュアスケート (2023.1/24,2/18,19)

ジュニアGPファイナル ペア・アイスダンス (2022.12/8〜11 トリノ) GPシリーズ

 <ペア>6組出場。カナダの組の棄権で日本からは補欠から繰り上がりで村上・森口組(20ポイント)が出場。その他アメリカから2組。ウクライナ、オーストラリア、カナダから1組ずつ。
 1番滑走で村上/森口組(14,20)。今季ジュニアGPシリーズ4位と3位。全日本ジュニア優勝。曲は「Le Corsaire」より2曲。振付はキャシー・リード。冒頭の2Twはレベル2。2LzThは距離は出なかったが決める。2Aも成功、GOE0〜2。5RLiはレベル4。CCoSpはレベル3。StSqはレベル4で、GOE0〜2。最後のBiDsは途中で男性のピボットのかかとがついてしまい無得点。デススパイラル以外はまあできた。技術点5番目の23.95、演技構成点も5番目の22.85、合計46.8でSP5位。
 2番滑走でパネッタ/スラシャー組(加。19、18)。今季ジュニアGPシリーズ3位と4位。曲は「If I Ain't Got You」。振付はジュリー・マルコット。カナダの組とは思えないスケーティング。3Twはレベル1でGOE-3〜1。2Aはqマークでステップアウトや手付きでGOE-4〜-3。5RLiはレベル4。GOE-1〜2。2LzThは転倒。CCoSpはレベル1の上VマークでGOE-5〜-3。StSqはレベル3でGOE-2〜1。最後のBiDsはレベル2でGOE0〜2。技術点最低の23.11、演技構成点も最低の22.24、転倒の減点1、合計44.35でSP6位。キスアンドクライででコーチとも固い顔。
 3番滑走でシエロワ/コブタ組(ウクライナ。15、19)。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Vesna」。コーチ・振付ともザレフスキ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2FThも全ジャッジが加点1〜4。2Loも決める。StSqはレベル2だが、女性を上下逆にするダンスリフトのような動きも。CCoSpはレベル3。しかし最大基礎点の5RLiで、上がったものの回り始めたところでバランスがくずれてレベルBでGOE-5〜-3。最後のBiDsはレベル3。技術点4番目の26.41、演技構成点も4番目の24.33、合計50.74でSP4位。

 4番滑走でバラム/テュメンツェフ組(米。14、20)。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」。振付はシンディ・スチュアート。前半の組とはスピードが違った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3。2Aも成功、加点ほぼ2〜3。2LzThも決める。5RLiとBiDs、CCoSpとStSqは全てレベル4。うち5RLiは加点2〜3、最後のStSqは加点1〜3。技術点最高の36.39、演技構成点2番目の27.23、合計63.62でSP1位。キスアンドクライでは男性がすごく若く見えた。
 5番滑走でスミス/デン組(米。14、17)。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Summer of 42 - Michel Legrand -」。振付はアリーナ・ルーニン。冒頭の3Twは高かったがレベル2。2Aも決め、全ジャッジが加点2〜4。5SLiはレベル4。2FThもまあ成功。CCoSpはレベル4。StSqはレベル3。最後のBiDsはなぜかレベル1だがGOE0〜3。技術点3番目の29.8、演技構成点も3番目の25.41、合計55.21は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライでは自己ベストだったので、みんな笑顔。
 最終滑走でゴルベーワ/ジオトプロスムーア組(豪。16、20)。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回、CSワルシャワ杯シニア優勝。曲は「Architect of the Mind」。振付はガリーナ・パキン他。冒頭の3Twはレベル2。2Aは決める。3TThはステップアウト。BiDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の32.45、演技構成点最高の27.74、合計60.19でSP2位。

 フリー。 1番滑走でパネッタ/スラシャー組(加。19、20)。曲は「Another Love」。振付はジュリー・マルコット。全体に低調。冒頭の3Twはレベル1。2Aは女性がアンダーローテーションで転倒。3SThはなんとか決める。リフト二つとPCoSpはレベル4。2LzThも成功。BoDsはレベル2。2Lo+1A+2T+SEQは予定通りなのか。技術点最低の41.59、演技構成点も最低の45.95、転倒の減点1、合計86.54でフリーも6位、総合130.89で6位。
 2番滑走で村上/森口組(14,20)。曲は「I Want to Hold Your Hand」他。振付はキャシー・リード。やはり何といってもシングル仕込みのジャンプが武器。冒頭の2Twはレベル2。ソロジャンプは3Lzをきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。5RLiはレベル4。そして3S+3T+2A+SEQも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。2SThはほぼ全ジャッジが加点。PCoSpはレベル2。ここは改善の余地あり。2LzThもなんとか下りる。3Liはレベル3。最後のBiDsはレベル1。がんばろう。技術点3番目の51.69、演技構成点4番目の50.54、合計102.23は自己ベスト更新でフリー3位と奮闘、スモールメダルは取れた。総合149.03も自己ベスト更新で4位。これで来季から3年間、年齢の関係でISUの公式戦にはジュニアにもシニアにも出られない。何とか経験を積ませてやりたいが。
 3番滑走でシエロワ/コブタ組(ウクライナ。15、19)。曲は「Halo」。振付はオレクシイ・オリニク他。冒頭の3Twは高く、レベル4で全ジャッジが加点2〜4。2Sは成功。3LoThも決める。リフト二つとPCoSpはレベル4.うち5RLiとPCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかしなぜかBoDsが無得点。2Lz+2T+1A+SEQは何とか成功。2FThはステップアウト。技術点5番目の43.49、演技構成点も5番目の48.83、合計92.32でフリー5位、総合143.06で5位。キスアンドクライで得点と順位を見て、コーチともども固い顔。

 4番滑走でスミス/デン組(米。14、17)。曲は「Angel Et Demon」。振付はアリーナ・ルーニン。冒頭の3Twはレベル2。3Sはほぼ全ジャッジが加点。リフト二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。3T+2A+SEQは女性が乱れた。2FThは決める。しかし3SThで転倒。BoDsはレベル1。最後のPCoSpはレベル3。技術点4番目の45.57、演技構成点3番目の50.73、転倒の減点1、合計95.3でフリー4位、総合150.51は自己ベスト更新で3位。
 5番滑走でゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。16、20)。曲は「Sing Sing Sing」他。振付はゲレーロ他。ほぼノーミス。シニアでも通用するのでは。冒頭の3Twはレベル3。以降の全要素に全ジャッジが加点。3T+3T+2Tをきれいに成功、加点2〜3。3Sも加点1〜3。3LoThは加点ほぼ3〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちPCoSpと4Liは加点1〜4。ChSqも加点2〜3。3SThは4回転もいけるのではというくらいの余裕で加点2〜5。最後のBoDsはレベル3で加点1〜3。技術点最高の62.63、演技構成点も最高の58.55、合計121.18でフリー1位、総合181.37、逆転で優勝。
 最終滑走でバラム/テュメンツェフ組(米。14、20)。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。振付はシンディ・スチュアート。冒頭の3Twはレベル3。3S+2A+SEQは何とか決める。3LoThも決める。3Tはずいぶん離れた。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとリフト二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の4Liは加点1〜4。2LzThも何とか決める。ChSqはダスリフトを複数入れ、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の55.86、演技構成点も2番目の57.3、合計113.16は自己ベスト更新でフリー2位、総合176.78も自己ベスト更新で2位。

 <アイスダンス>6組出場。カナダ、チェコ、フランス、イギリス、ドイツ、韓国から1組ずつ。パターンダンスはアルゼンチンタンゴ。第1パートと第2パートは続けて滑らなくてもよい。
 1番滑走でフラジ/フルノー組(仏。17、19)。今季ジュニアGP2位と3位。曲は「Gringo Nr.1」。リズムはタンゴ。振付はデルマス。冒頭のSqTwは距離が近く男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1ATはNYYNでレベル2だが全ジャッジが加点。SlLiもレベル4で全ジャッジが加点。2ATはNYNY。最後のMiStは女性レベル1、男性レベル2。最初が一番よくてだんだんつたなくなった。技術点最低の32.02、演技構成点も最低の27.21、合計59.23でRD6位。

 2番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。17、21)。今季ジュニアGP2位二回。曲は「Tango de Besame」他。リズムはフラメンコとタンゴ。振付はペニー・クームズ他。コーチはバックランド。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1ATはNYNYでレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。続けて2ATはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のSqTwは女性レベル3、男性レベル4。技術点2番目タイの35.26、演技構成点4番目の29.32、合計64.58でRD2位。
 3番滑走でグリム/サビツキー組(独。16、19)。今季ジュニアGP優勝と2位。曲は「Finale (Tango Apasionado)」。リズムはミロンガとタンゴ。振付はトゥマノフスカ-チャイカ他。女性の衣装は黒いドレスに金色の蝶の刺繍。男性がやや太く見える。冒頭のMiStは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点。MiStのレベルとしては一番高い。1ATはNYYYでレベル3、ほぼ全ジャッジが加点。SqTwは女性レベル4、男性レベル3でこれまたほぼ全ジャッジが加点。2ATはNNYNでなんとレベル1だがほぼ全ジャッジが加点。最後のCuLiはレベル4。技術点5番目の33.46、演技構成点も5番目の28.75、合計62.21でRD5位。

 4番滑走でリム/クァン組(韓。18、21)。女性はカナダ生まれ。今季ジュニアGP優勝と2位。曲は「Primavera Portena」。リズムはミロンガ。振付はアグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点ほぼ2。1ATはNNNYでレベル1、ほぼ加点。続けて2ATはNNYYでレベル2、これもほぼ加点。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の34.23、演技構成点3番目の29.98、合計64.21でRD3位。
 5番滑走でバシンスカ/ボーモン組(加。19、21)。今季ジュニアGP優勝二回。曲は「Tango Grande」他。リズムはスパニッシュ・ワルツとタンゴ。振付はキャロル・レイン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜4。1ATはYYYNでレベル3、ほぼ加点2〜3。続けて2ATはNYTTでレベル1だが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点最高の36.82、演技構成点も最高の30.92、合計67.74でRD1位。
 最終滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。16、19)。今季ジュニアGP優勝二回。曲は「A Evaristo Carriego」他。リズムはタンゴとパソドブレ。振付はマッテオ・ザンニ。速くてエッジも深い。二人の動きがぴったり合っている。痛恨の転倒。1AT以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1ATはYYNYだが最後の所で男性が壁に近寄りすぎたのか転倒したので、組んでいた女性も転倒でレベル2、GOE-4〜-3。しかしつなぎの後の2ATはYTYYでレベル3、ほぼ加点2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜4。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。戻ってくるときもキスアンドクライでも男性は目がうつろ。技術点2番目タイの35.26、演技構成点2番目の30.82、転倒の減点2、合計64.08でRD4位。順位を見て、呆然。

 フリー。1番滑走でフラジ/フルノー組(仏。17、19)。曲は「Agape」他。振付はデルマス。曲はインドなのかアラブなのか、エキゾチックな感じ。冒頭のStaLiはレベル3だが全ジャッジが加点。続くSyTwはやはり近くて速く、男女ともレベル4に全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル1、男性レベル2。MiStも女性レベル1、男性レベル2。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点。DSpはレベル3。最後にコレオ要素二つ。技術点最低の41.28、演技構成点も最低の40.2、合計81.48でフリーも6位、総合140.71で6位。
 2番滑走でグリム/サビツキー組(独。16、19)。曲は「くるみわり人形」より2曲。振付はカラミセワ他。女性の衣装は薄紫色で妖精風。男性の衣装はおもちゃの兵隊風。なかなかかわいらしく演技できていた。RDよりよかった。冒頭のOFTは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。続くSyTwはややずれたが男女ともレベル4。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点。DSpはレベル3。DiStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点。コレオ要素二つは全ジャッジが加点。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の46.36、演技構成点も5番目の43.44、合計89.8でフリーも5位、総合152.01で5位。
 3番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。16、19)。曲は「Surrounded」他。振付はマッテオ・ザンニ。冒頭のRoLiはレベル4だがまた転倒。以降の全要素に全ジャッジが加点。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜4。CuLiはイーグルする男性のももの上で女性が倒立、レベル4に加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち渾身のChStは加点3〜4。最後まであきらめずに精一杯演技。技術点3番目の51.46、演技構成点最高の48.0、転倒の減点2、合計97.46でフリー3位と少し挽回、総合161.54で3位。メダルは取れた。得点を見て、男性は泣いていた。

 4番滑走でリム/クァン組(韓。18、21)。曲は「死の舞踏」。振付はデュブレイユ。女性の目の化粧がクレオパトラ風か。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル1だが加点2〜3。SlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStは男女ともレベル1だが加点2〜3。DSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。ChStは加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。ここもRDよりよかった。技術点2番目の51.68、演技構成点3番目の46.64、合計98.32でフリー2位、総合162.53は自己ベスト更新で2位。
 5番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。17、21)。曲はビバルディ「四季」より。振付はバックランド他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4だが制限時間を超過、GOEは加点2〜3。DiStは女性レベル1、男性レベル2だが加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。ChLiは加点1〜3。OFTも女性レベル1、男性レベル2だが加点1〜3。DSpはレベル4で加点1〜3。最後のChStは加点2〜3。技術点4番目の48.25、演技構成点も4番目の45.14、リフト時間超過の減点1、合計92.39でフリー4位、総合156.97で4位。
 最終滑走でバシンスカ/ボーモン組(加。19、21)。曲は「Anna's Theme」他。振付はキャロル・レイン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点2〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜3。DSpはなぜかレベル1だが加点1〜3。DiStは女性レベル4、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点最高の52.16、演技構成点2番目の47.36、合計99.52でフリーも1位、総合167.26で優勝。

フィギュアスケート (2023.1/4,2/10,18)

ジュニアGPファイナル (2022.12/8〜11 トリノ) GPシリーズ

 <男子シングル>6人出場。日本からは中村俊介、片伊勢、吉岡。その他は、メモラ(伊)、ブルサード(米)、ヤンポルスキー(米)。
 1番滑走でヤンポルスキー(米。18)。今季ジュニアGP4位と2位。曲は「Lord & Master」。振付はペトレンコ。緊張していた。冒頭の3Aは成功。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはなんとか決めた。ノーミスで終わったとき「できた」という感じ。技術点3番目の40.61、演技構成点4番目の32.7、合計73.31でSP4位。
 2番滑走で吉岡(18)。今季ジュニアGP優勝と5位、全日本ジュニア優勝。曲は「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aはよかった。全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tは間にオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル3でGOEの加点はほとんどなし。1.1倍になる3Loはステップアウト。回転不足はないが全体に雑だった。技術点5番目の35.1、演技構成点最低の31.73、合計66.83でSP5位。
 3番滑走で片伊勢(18)。今季ジュニアGP優勝と3位、全日本ジュニア2位。曲は「Yoshitsune Main Thema」。振付は吉野晃平。痛恨の要素なし。冒頭の3Aでいきなり転倒。前向きに倒れ痛そうだったが、回転は足りていた。3Loは柔らかく着氷して全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプは、3Lz!qで転倒して第2付かず。要素を失う。StSqとFCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。スケーティングや所作は美しいのだが。技術点最低の28.16、演技構成点5番目の32.03、転倒の減点2、合計58.19でSP6位。

 4番滑走で中村(17)。今季ジュニアGP優勝と2位、全日本ジュニア4位。曲は「El Conquistado」。振付はキャシー・リード。冒頭の3A成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。日本勢3人のうち、唯一ジャンプミスがなかった。終わったときガッツポーズ。技術点4番目の40.33、演技構成点3番目の34.48、合計74.81でSP3位。
 5番滑走で地元メモラ(伊。19)。195cm。今季ジュニアGP2位と優勝、ロンバルディア杯シニア3位。曲はラフマニノフ「Prelude No.2 (鐘)」。振付はジョルダーニ他。すごい長身なのに、うまくジャンプを下りる。最後のスピン以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点ほぼ2〜3。3Loも加点1〜3。ジャンプを決めるごとにスタンドから大歓声。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点1〜3。最後のCSSpのみレベル3。終わったとたんにガッツポーズ。技術点2番目の43.52、演技構成点2番目の36.32、合計79.84でSP2位。
 最終滑走でブルサード(米。16)。今季ジュニアGP優勝二回。曲は「アディオス・ノニーノ」。振付はコリー・マーティン。スケーティングもいいし、踊れるし、顔もなかなかハンサム。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは慎重に決める。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqも加点ほぼ2〜4。CSSpのみレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の43.95、演技構成点最高の39.16、合計81.11でSP1位。

 フリー。 1番滑走で片伊勢(18)。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」。振付は宮本賢二。3A以外のジャンプにミス。冒頭のソロの3Aはほぼ全ジャッジが加点。続く3A+3Tも決める。しかし次が1Fに。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。しかし2Loがダウングレードで両足。1.1倍になる3Lzと2A+3Tは成功、全ジャッジが加点。しかし3連続の予定の3Sからの連続ジャンプでいきなりステップアウト。第2第3付かず、得点稼げず。うーん。表現力はあるし、王子様衣装も似合うのに。技術点最低の58.07、演技構成点3番目の66.23、合計124.3でフリー5位、総合182.49で6位。
 2番滑走で吉岡(18)。曲は「Pirates Of The Caribbean」。振付は吉野晃平。滑りは荒っぽいが、ジャンプの軸がまっすぐなのがいい。冒頭で4T+3Tを決める。次はソロの4Tの予定だったが、ほどいて3Tに。3Aはあっさり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4。3Loも決める。1.1倍になる3A+1Eu+3Sを成功、約15点稼ぐ。3F+2A+SEQは第1が!マーク。ChSqはもう少し海賊っぽく表現してほしい。3Lzも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル2。技術点2番目の76.84、演技構成点最低の64.34、合計141.18でフリー2位、総合208.01、逆転で3位。試合後の公式会見で「シニア選手と一緒に滑ったこの大会で、憧れとか目標にしている選手はいるか」という質問に「どの選手も上手で、自分はスピンもステップも下手なので、来年からシニアに上がったらさらに練習したい」というような回答だった。
 3番滑走でヤンポルスキー(米。18)。曲は「Age of Heroes」。振付はペトレンコ。前半の2転倒が痛かった。冒頭の3Aで転倒。続く3A+2Tは成功。しかし次の3Loでまた転倒。3Sは決める。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。FCSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる2Aはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+1Eu+3F、3Lz+2A+SEQも決める。ほぼすべてのジャンプの軸が傾いているが、3Lz以下なら立てるようだ。技術点4番目の61.78、演技構成点3番目の76.22、転倒の減点2、合計124.71でフリーも4位、総合198.02で5位。

 4番滑走で中村(17)。曲はアラビアっぽい「Sheik」。振付はトム・ディクソン。やはり2転倒が痛かった。冒頭の4Tはqマークで転倒。これは想定内か。3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。ただここは連続ジャンプの予定だった。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。3Fは3連続の予定だったが、!マークで第2第3付かず。1.1倍になる3Aで転倒、連続にできず繰り返しの違反に。あと二つのスピンはレベル3。3Lz+1Eu+3Sは予定を変えて3連続をリカバリー。3Loはアンダーローテーションになったが、こらえた。技術点5番目の61.13、演技構成点も5番目の64.7、転倒の減点2、合計123.83でフリー6位、総合198.64で4位。
 5番滑走でメモラ(伊。19)。曲は「サムソンとデリラ」より4曲。振付はジラルディ。4回転なしだが、ノーミスで地元の期待に応えた。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3A+1Eu+3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Fは!マーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点。CSSpはレベル3。あと二つのスピンはレベル4。1.1倍になるところでソロの3A成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。さらに3Lz+3T、3Lz+2A+SEQも決める。うちシークエンスは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはのびのび滑り、全ジャッジが加点2〜5。技術点最高の77.26、演技構成点2番目の73.4、合計150.66でフリー1位、総合230.5、逆転で優勝。空席もあるのにすごい歓声。試合後の公式会見で「ミラノ・コルティナ五輪」について聞かれ、「もちろん出たいし、上の順位をねらう」と答えていたと思う。英語でちゃんと話していた。
 最終滑走でブルサード(米。16)。曲は「The Leftovers」他。振付はコリー・マーティン。4回転はないが表現力はすばらしい。確かなスケーティング技術の上にある。冒頭の3Tは全ジャッジが加点2〜4。続く3Loも全ジャッジが加点2〜3。3Aはqマーク。スピン三つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。3F+1Eu+3Sは前半の扱いになったが、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がqマーク。2Aは全ジャッジが加点。ChSqは美しく、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+2Tは第1がアンダーローテーション。技術点3番目の63.1、演技構成点最高の76.22、合計139.32でフリー3位、総合220.43で2位。試合後の公式会見では年齢相応に初々しかった。今後が楽しみ。

 <女子シングル>6人出場。日本からは島田麻央(30P)、吉田陽菜(30P)、中井(26P)。残り3人はいずれも韓国。
 1番滑走でクォン・ミンソル(韓国。13)。147cm。今季ジュニアGP2位と3位。曲は「Danse Macabre」。振付はYeaji Shin。衣装は黒に銀の模様。まだノービスっぽい。冒頭の3Lo<はアンダーローテーション。2Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。LSpはレベル3。技術点5番目の32.79、演技構成点最低の27.12、合計32.79でSP5位。
 2番滑走でキム・チェヨン(韓国。16)。145cm。今季ジュニアGP3位と2位。曲は「Everybody Knows」。振付はYeaji Shin。冒頭3Lzq+3Tは第1がqマーク。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4、CCoSpはほぼ加点2〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の37.16、演技構成点4番目の29.55、合計66.71でSP3位。
 3番滑走で中井(14)。145cm。今季ジュニアGP3位と優勝、全日本ジュニア3位。曲は「I Got Rhythm」。振付は鈴木明子。衣装はピンク。はつらつと滑った。CCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点1〜3。3Lz+3Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpが加点2〜3。1.1倍になる3Loも成功。技術点4番目の36.89、演技構成点5番目の29.08、合計65.97でSP4位。

 4番滑走でシン・ジア(韓国。14)。149cm。今季ジュニアGP優勝と2位。曲は「The Giving」。振付はYeaji Shin。衣装はライトグリーンにおそろいの髪飾り。スケーティングに品がある。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜4。2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点2〜4、StSqは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜3。最後のLSpもレベル3だが加点2〜3。技術点最高の38.87、演技構成点2番目の30.24、合計69.11でSP2位。
 5番滑走で吉田(17)。今季ジュニアGP優勝二回、全日本ジュニア4位。曲はホルスト「Uranus The Magician」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lzからの連続ジャンプの予定が転倒。要素を失う。スピン二つとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lo全ジャッジが加点1〜3。SSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の26.68、演技構成点3番目の29.83、転倒の減点1、合計55.51でSP6位。
 最終滑走で島田(14)。147cm。今季ジュニアGP優勝二回、全日本ジュニア優勝。曲は「ライオンキング」より4曲。振付はローリ・ニコル。衣装は山吹色。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2〜4。2Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは超高速のキャンドルスピンもあり、加点4〜5、あと二つのスピンも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がqマーク。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点2番目の38.84、演技構成点最高の30.82、合計69.66でSP1位。

 フリー。1番滑走で吉田(17)。曲はホルスト「Uranus The Magician」他。振付はトム・ディクソン。冒頭3Aで逆転をねらうも転倒。2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。SSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fはeマーク。1.1倍になる3Lzは決める。しかし3Lzからの連続ジャンプは1Lzとパンク、第2付けられず。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後に3S+3Tを跳ぶがいずれにもqマーク。スケーティングがせわしなく見えた。技術点最低の50.66、演技構成点も最低の53.13、転倒の減点1、合計102.79でフリーも6位、総合158.3で6位。
 2番滑走でクォン・ミンソル(韓国。13)。曲は映画「キャッツ」。振付はYeaji Shin。髪型を猫耳のようにしている。ジュニアにしかできないプログラムをなりきって演じた。冒頭の3F+3Tは第1がqマーク。3Lo、3F、2Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。うち2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4.うちFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lze+2T+2Loqは第1と第3にマーク付き。3Sは決める。ChSq全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の62.38、演技構成点も5番目の53.14、合計115.52でフリーも5位、総合175.43で5位。
 3番滑走で中井(14)。曲は「ミス・サイゴン」。振付は宮本賢二。白いワンピース型の衣装で斜めに大きな赤い花模様。冒頭で3Aをqマークだが下りる。3Lz+3Tと3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2Aも決める。1.1倍になる3F!+1Eu+3Sqは第1と第3にマーク付き。3Loと3Lzは成功、全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の69.09、演技構成点4番目の54.17、合計123.26と迫るがフリーも4位、総合189.23で4位。

 4番滑走でキム・チェヨン(韓国。16)。曲は「ポエタ」。振付はYeaji Shin。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Lo、3S、2Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3F!q+2T+2Loと3Lzq+2A+SEQ、3F!<はいずれもマーク付きで得点伸ばせず。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の64.71、演技構成点3番目の58.94、合計123.65でフリーも3位、総合190.36で3位。表彰式でもあまり笑顔でなく悔しそうだった。
 5番滑走でシン・ジア(韓国。14)。曲は「Tree of Life Suite」。振付はYeaji Shin。滑りが安定していてミスする感じがしない。冒頭の2A、3Lo、3Sはほぼ全ジャッジが加点。うち3Loは加点2〜3。3F!+2T+2Loは第1に!マーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzは全ジャッジが加点2〜4。ChSqも戦時2〜4。技術点2番目の72.07、演技構成点も2番目の59.14、合計131.21でフリーも2位、総合200.32で2位。
 最終滑走で島田(14)。曲は「Passepied」他。振付はキャシー・リード。この人も安定していて動きがよくコントロールされている。冒頭で3Aステップアウト、両手付き。4Tはアンダーローテーションだが下りる。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ4〜5、最後のLSpは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Sq+3Tq+2Tはマーク付き。3Loと3Lzは成功、全ジャッジが加点。うち3Lzは加点2〜4。技術点最高の73.4、演技構成点も最高の62.48、合計135.88でフリーも1位、総合205.54で優勝。

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フィギュアスケート (2022.12/29)

全日本ジュニア (2022.11/25〜27 ひたちなか・茨城) 選手権

 <男子シングル>29人出場。上位8人が全日本選手権に推薦。優勝者は世界ジュニア派遣(2枠)内定。めずらしく、最終組6人と周藤、中田の計8人のフリー演技を放送。フジ解説は村上佳菜子。
 フリー。18番滑走でSP7位の中田璃士(14)。昨季ノービスからの推薦出場でSP10位からフリー23位と崩れて総合17位。今季ジュニアGP2位と4位。曲は「Blunt lnstrument」他。振付は岩本。コーチは2001年全日本ジュニア3位で元プロスケーターの父・中田誠人と中庭。冒頭の3A成功、ほぼ全ジャッジが加点。要素でないところで転倒。続く3Lzは片手付き。スピン二つはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点。3Fは!マーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+3Tもほぼ全ジャッジが加点。2T+1Eu+3Sは決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2。3S+2A+SEQも全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3。技術点63.04、演技構成点3番目の64.94、転倒の減点1、合計126.98でフリー4位、総合190.24で5位。
 21番滑走でSP4位の佐々木晴也(19)。一昨季22位。昨季は京都大学受験のためスケートから離れていた。今季西日本ジュニア3位。曲はラフマニノフ「ピアノ交響曲第2番」。振付は樋口美穂子。コーチは濱田美栄、村元小月ほか。4回転はないがノーミス。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2A+3Tは全ジャッジが加点2。さらに3Lz+1Eu+3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Tは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+2A+SEQもほぼ全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。3Fは!マーク。技術点2番目の73.55、演技構成点も2番目の67.1、合計140.65でフリー1位、総合207.96で3位。

 22番滑走でSP3位の中村俊介(17)。昨季6位。今季ジュニアGP優勝と2位。曲は「Sheik」。振付はトム・ディクソン。冒頭の4Tは成功。3A+2Tは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lz+3Tで転倒。3Fは!マークでステップアウト。1.1倍になる3Aはqマークで片手付き。ChSqはGOE-4〜2と割れた。FCSpはレベル2。3Lz+1Eu+3Sも片手付き。3Loは決める。技術点4番目の64.04、演技構成点5番目の63.6、転倒の減点1、合計126.64でフリー5位、総合196.92で4位。
 23番滑走でSP2位の吉岡(18)。昨季3位。今季ジュニアGP優勝と5位。曲は「Pirates Of The Caribbean」。振付は吉野晃平。冒頭の4Tは連続ジャンプの予定だったがこらえたのでソロに。しかし次をきれいな4T+3Tとリカバリー、ほぼ全ジャッジが加点。3Aもこらえて決める。FCSpは遅くてレベル2。3Loはステップアウト。1.1倍になる3A+1Eu+3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。これが大きかった。しかし集中が切れたのか次の3F!+2Aq+SEQで転倒。3Lzはなんとか決める。CSSpはレベル4。最後のCCoSpはレベル3だがVマーク。技術点最高の74.46、演技構成点4番目の64.27、転倒の減点1、合計137.73でフリー2位、総合209.57、逆転で初優勝。
 最終滑走でSP1位の片伊勢(18)。昨季4位。今季ジュニアGP優勝と3位。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aは連続ジャンプの予定だったが高さが足りず、qマークで転倒。しかし次に3A+3Tでリカバリー、全ジャッジが加点。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちCSSpは加点2〜3。2Lo<<はダウングレードで両足。1.1倍になる3Lzは成功、全ジャッジが加点1〜3。2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし3連続の2S<<+SEQ+2A+2Tは第1のミスで3連続として不成立、第2、第3は無得点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の56.52、演技構成点最高の69.43、転倒の減点1、合計124.95でフリー6位、総合208.22で2位。

 <女子シングル>30人出場。上位8人が全日本選手権に推薦。優勝者は世界ジュニア派遣(2枠)内定。ペアと二刀流の村上のペア演技とシングルフリー、上位3人のフリー演技のみを放送。フジ解説は村上佳菜子。
 フリー。17番滑走でSP8位の村上遥奈(14)。昨季25位でフリーに進めず。そこでペアもやることで競技力向上をめざしたとか。今季西日本ジュニア3位。曲は映画「オーストラリア」より。振付はキャシー・リード。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。3Fも!マーク。2Aはアンダーローテーション。ソロの3Lzは成功。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ1〜3。1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点2。3Loはほぼ全ジャッジが加点。2A+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点58.21、演技構成点47.92、合計106.13でフリー6位、総合163.65で8位。

 21番滑走でSP4位の中井(14)。昨季7位。今季ジュニアGP3位と優勝。曲は「ミス・サイゴン」。振付は宮本賢二。衣装は白地に赤い花模様。冒頭の3Aを成功、全ジャッジが加点1〜3。第2は付けず。3Lz+3Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点2。次は二つ目の3Aの予定を変更、3Lo+2A+SEQを跳ぶ。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。2Aはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは決めるが、3Loで転倒。しかし最後のジャンプ3Lzは成功、全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の70.78、演技構成点6番目の55.8、転倒の減点1、合計125.58でフリー位、総合190.7、逆転で3位。
 23番滑走でSP2位の千葉(17)。昨季3位。今季ジュニアGP2位と4位。曲は「Butterfly Lovers」。振付は鈴木明子。冒頭の3Lz+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。続く2Aと3Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜5。3Fはeマーク。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Loも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の68.7、演技構成点2番目の58.73、合計127.43でフリーも2位、総合193.15で2位。
 最終滑走でSP1位の島田麻央(14)。昨季優勝。今季ジュニアGP優勝二回。曲は「パスピエ 〜Passepied〜」他。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aはダウングレードで転倒。しかし続く4Tは成功、全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち終盤の二つは加点3〜5。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも笑顔で滑り、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3S+3T+2Tと3Loを決め、全ジャッジが加点。うち3Loは加点1〜3。3Lzはqマーク。技術点最高の74.93、演技構成点も最高の58.74、転倒の減点1、合計132.67でフリーも1位、総合199.19で2連覇。

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フィギュアスケート (2023.3/3,10、11、18、20)

GPフィンランド大会 ペア・アイスダンス (2022.11/25〜27 エスポー) GPシリーズ第6戦

 ロシアに代わって開催。全て後日テレ朝チャンネルで見た。
 <ペア>8組出場。日本からは派遣なし。オランダから2組出ていてびっくり。
 2番滑走でエフィモワ/ブロマート組(独。23,30)。2020年に組換え。昨季国際大会記録なし。今季CSネーベルホルン杯、CSフィンランディア杯とも2位。曲はベートーベン「Piano Sonata No.14 "月光"」。振付はステファン。冒頭の3Twは高く、音楽に合ったタイミングでレベル3、全ジャッジが加点2〜3。3LoThも全ジャッジが加点2〜3。BiDsもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。しかしソロジャンプは女性が3T<でステップアウト。CCoSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後の5ALiはレベル4。技術点4番目の33.72、演技構成点2番目の28.74、合計62.46でSP4位。
 3番滑走でスミルノワ/シアニツィア組(米。18、22)。二人ともウクライナ生まれ。昨季世界ジュニア4位。今季CSフィンランディア杯7位。曲は「Sound of Silence」。振付はアダム・ブレイク。冒頭の3Sは女性が片手付き。3Twはレベル4で全ジャッジが加点。3SThも片手付き。5ALiとBiDs、CCoSpはレベル3。うちBiDsと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の35.69、演技構成点4番目の27.32、合計63.01でSP2位。

 7番滑走でメテルキナ/パークマン組(ジョー。17、23)。CSワルシャワ杯5位、ゴールデンスピン2位。今季GPイギリス大会4位。曲は「I'll Take Care of You」。振付はデニス・ルーニン。冒頭の3Twはレベル4だがGOEは-1〜4と割れた。3Sはqマーク。3FThはステップアウト。5ALiとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。BiDsとStSqはレベル3。うちBiDsは全ジャッジが加点。技術点3番目の34.04、演技構成点3番目の28.55、合計62.59でSP3位。
 最終滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。今季フランス杯4位。曲はクイーン・メドレーで「Somebody To Love」他。振付はラノッテ他。唯一、安心して見ていられた。冒頭の3Twはレベル2。2Aはほぼ全ジャッジが加点。5ALiとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3LzThもややこらえたが決める。BiDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜4。技術点最高の36.59、演技構成点も最高の30.72、合計67.31でSP1位。

 フリー。 5番滑走でエフィモワ/ブロマート組(独。23,30)。曲は「Private Investigations」他。振付はシニツィン。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3FThは成功。3Sはqマークで女性が転倒。連続ジャンプは第1が3T<でまた女性が転倒。男性もよろめく。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちスピンはほぼ全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。FoDsはなぜかレベル1でGOEは-5〜2と割れた。速報値では無得点だった。最後の3Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の54.71、演技構成点も2番目の55.58、転倒の減点2、合計108.29でフリー2位、総合170.75で2位。
 6番滑走でメテルキナ/パークマン組(ジョー。17、23)。曲は「Lamentations」。振付はデニス・ルーニン。冒頭は3Sからの3連続ジャンプだったが、女性が2Sの後、跳ばず。3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Tはqマーク。3FThはなんとか決める。4Liと最後のPCoSpはレベル4。FiDsとあと二つのリフトはレベル3。3LoThは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき女性は暗い顔。キスアンドクライではコーチたちも浮かない顔。技術点3番目の51.51、演技構成点4番目の52.46、合計103.97でフリー3位、総合166.56で3位。
 7番滑走でスミルノワ/シアニツィア組(米。18、22)。曲は「Je Suis Malade」。振付・コーチともオルトマンズ。冒頭の3Sはアンダーローテーションだがスピードもあり、ふたりのタイミングもぴったりで下りた。3Twは高くてレベル4。3SThは両足に。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ2〜3。連続ジャンプは女性が転倒。男性も第2を跳ばず繰り返しの違反も。2LoThはほぼ全ジャッジが加点。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。しかし3Liで、女性が上がったのに回転しないうちに下ろしてしまって無得点。終わったとき男性が暗い顔。技術点4番目の47.89、演技構成点3番目の55.22、転倒の減点1、合計102.11でフリー4位、総合165.12は自己ベスト更新で4位。しかしキスアンドクライではメダルを逃し、悲しい顔。
 最終滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。曲は「セビリアの理髪師」。振付はカッペリーニ他。ほぼノーミスのすばらしい演技。冒頭の3Twはレベル2。2A+2A+SEQは第2がqマークで二人のタイミングがずれた。2Sは決める。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは女性が男性の足の間を抜けて背中側の肩につかまってから下りる難しい形で加点1〜4。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3LoThはわずかにタッチはあるが決める。3LzThはきれいに成功。終わったとき二人とも大喜び。技術点最高の60.51、演技構成点も最高の61.92、合計122.43でフリー1位、総合189.74は自己ベスト更新で優勝。ファイナルへ。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは派遣なし。アメリカからハワイエク/ベイカー組など3組、カナダと地元フィンランドから2組ずつ。1番滑走のラグージュ/カッファ組(仏。22、24)は初めて見た。コーチはマルガリオで拠点はフィンランド。男性はモデルもしているとあり。笑顔で滑っていた。RD10位、フリーも10位で総合10位。
 2番滑走で地元折原・ピリネン組(フィン。22、25)。今季NHK杯8位。曲は「I Like It Like That」他。リズムはチャチャ、ルンバ、サンバ。振付はニール・ブラウン他。コーチはマルガリオ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4でほぼ加点2〜3。MiStは男女ともレベル2だが加点1〜3。RoLiはレベル4で加点1〜3。組んでステップを踏むPStはレベル2。最後のChRSは思い切りはじけて加点1〜3。技術点8番目の39.74、演技構成点も8番目の29.39、合計69.13でRD8位。
 4番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。20、23)。曲は「Hips Don't Lie」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。相変わらず女性が太めだが速い。合二人の動きがピッタリ合っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。CuLiもレベル4で加点2〜3。PStはレベル3で加点1〜3。最後のChRSは加点2〜4。技術点4番目の42.68、演技構成点5番目の31.92、合計74.6でRD5位。

 5番滑走でブラウン兄妹(米。18、20)。今季イギリス大会7位。曲は「Bones」。リズムはチャチャ。振付はブセビカ他。なんか無難な滑りでラテンぽい感じはない。しかも男性がツイズルでミス。冒頭のDiStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは女性レベル4、男性が第2でめずらしくよろけ、レベル2。PStはレベル3。ChRSは全ジャッジが加点したが、若いのだからもっとはじけては。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の36.44、演技構成点も9番目の29.27、合計65.71でRD9位。フリーは8位で総合8位。
 6番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,23)。今季イギリス大会4位。曲は「Kind Of Latin Rhythm」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性がレベル2だが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル3。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSは加点2〜3。技術点3番目の43.42、演技構成点も3番目の32.78、合計76.2でRD3位。

 8番滑走で地元トゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。昨季北京五輪15位、世界選手権12位。今季フランス杯7位。曲は「Rebelado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はカメレンゴ他。コーチはマルガリオ他。観客は多くはないが、いっせいに拍手。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ1〜3。PStもレベル3で加点ほぼ1〜3。CuLiは女性の長い脚を生かしたポーズでレベル4に加点3〜4。ChRSは加点2〜3。最後のMiStは男女ともレベル2だが加点1〜4。技術点5番目の42.33、演技構成点4番目の32.73、合計75.06は自己ベスト更新でRD4位。
 9番滑走でハワイエク/ベイカー組(米。26、29)。今季スケートアメリカ2位。曲は「Cuban Pete」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。男性の衣装は黒だが長袖にひだひだ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のMiStはよく合っていたが女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜4。PStはレベル2だが加点2〜3。SlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChRSは加点3〜4。技術点2番目の45.68、演技構成点も2番目の35.25、合計80.93は自己ベスト更新でRD2位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Do What I Do」他。リズムはチャチャとルンバ。振付はラギュラエフス他。女性の衣装は薄紫。男性の衣装は黒に銀か金の細かいビーズ。袖なしの腕にはタトゥー風の模様。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChRSは加点4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStはレベル4なのはこの組だけ。加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。全ての要素がプログラムの中に溶け込んでいた。技術点最高の50.61、演技構成点も最高の37.19、合計87.8は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。  3番滑走で折原/ピリネン組(フィン。22、25)。曲は「My Jolly Sailor Bold」他。振付はラノッテ他。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4で全ジャッジが加点1〜4。ChAJは全ジャッジが加点1〜3。DiStとOFTはいずれも男女ともレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。DSpはレベル3。ChStは音楽の盛り上がりに合わせて大きく表現して全ジャッジが加点1〜4。SyTwは女性レベル4、男性が第2でよろめき、レベル3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のChSlは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。キスアンドクライではみんな笑顔。技術点6番目の58.48、演技構成点7番目の45.56、合計104.04でフリー6位、総合173.17で8位。
 6番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。20、23)。曲は「On The Nature Of The Daylight」他。振付はマッテオ・ザンニ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+CuLiの連続リフトは一つ目がレベル4、二つ目はレベル3で加点2〜4。DiStは速くて男女ともレベル3なのはこの組が最初で加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜4。StaLiはレベル4で加点3〜4。ChStは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点2。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点ほぼ2〜4。終わったとたんに女性がガッツポーズ。技術点5番目の62.79、演技構成点も5番目の49.0、合計111.79は自己ベスト更新でフリー5位、総合186.39も自己ベスト更新で5位。
 7番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。曲は「4 Impromptus」他。振付はスカリ他。女性の衣装は淡い青紫。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTが男女ともレベル3なのはこの組が初めてで、加点1〜4。SlLiはレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル3。ChAJは加点2〜3。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。DSpはレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち女性が男性の背中に乗り両腕をヒラヒラさせるChLiは加点ほぼ3〜4。技術点3番目の65.89、演技構成点も3番目の50.84、合計116.73は自己ベスト更新でフリー3位と躍進、総合191.79も自己ベスト更新、逆転で3位。

 8番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,23)。曲は「Rainy Streets」他。振付はハベル他。衣装は黒で大戦間のファッション風。前半はメロディーがなくリズムのみ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChStは加点2〜5。DSpはレベル4で加点2〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点1〜4。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜4。ChSpは加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトは一つ目がレベル3、二つ目がレベル4でほぼ加点1〜3だが時間超過。最後のChAJは加点2〜4。技術点4番目の62.88、演技構成点も4番目の50.72、リフト時間超過の減点1、合計112.6でフリー4位、総合188.8で4位。
 9番滑走でハワイエク/ベイカー組(米。26、29)。曲は「レクイエム」他。振付はスカリ他。衣装は二人とも濃い目の紫色。会心の出来。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTはリンクを大きく使い、女性レベル3、男性レベル4は一番の評価で、加点3〜4。ジャッジ側からゆっくり後ずさっていくChStは、他ではなかなかできない構成で加点2〜5。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。DSpはレベル3で加点2〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。SlLiはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つでいずれも加点3〜4。技術点2番目の67.51、演技構成点も2番目の54.02、合計121.53でフリーも2位、総合202.46は自己ベスト更新で2位。ファイナルへ。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。曲は「映画「エビータ」より「You Must Love Me」等4曲。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装は真っ赤。男性はあごひげをそってきた。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点3〜5。DSpはレベル4で加点3〜4。CiStは男女ともレベル3で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChStは加点ほぼ4〜5。リフト三つはいずれもレベル4で加点3以上。うち二つは加点3〜5。ChAJは加点4〜5。ChSlも加点ほぼ4〜5。全ての要素がひとつの流れにとけこんでいた。キスアンドクライで男性は得点を見て泣きそうだったのでは。技術点最高の74.61、演技構成点も最高の57.08、合計131.69でフリーも1位、総合219.49は自己ベスト更新で優勝。ファイナルへ。

フィギュアスケート (2022.11/22,26,28、2023.3/4、11、17、19)

GPフィンランド大会 (2022.11/25〜27 エスポー) GPシリーズ第6戦

 ロシアに代わってフィンランド開催。
 <女子シングル>12人出場。日本からは河辺、紀平、三原。その他ヘンドリクス(ベル)、スキーザス(加)、地元サアリネン(フィン)、グバノワ(ジョ)、テネル(米)など。テレ朝解説は織田。後日テレ朝チャンネルで完全版(実況・解説なし)を見た。
 1番滑走でテネル(米。25)。後日見た。今季GPイギリス大会12位。曲は「Restrictus」。振付はブノワ・リショー。衣装は濃い紫。前回よりキレもありずっといい感じ。冒頭の3Lz+2Tは第1が!マークでアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loはqマーク。FSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の29.92、演技構成点6番目の30.72、合計60.64でSP7位。
 5番滑走で紀平(20)。今季スケートカナダ5位。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。だいぶ体もきれてきた。冒頭の2Aはよかった。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3S+3Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqもレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは大きく動けて片手側転も入り、加点2〜4。しかし1.1倍になる3Loがアンダーローテーション。技術点6番目の33.3、演技構成点5番目の30.77、合計64.07でSP6位。

 7番滑走で河辺(18)。今季フランス杯6位。曲はビリー・アイリッシュメドレー「When the Party's Over」他。振付・コーチとも樋口美穂子。フランス杯より落ち着いていた。初めは固かったが、最後にはだいぶ伸び伸び滑れていた。冒頭の2Aは力強く、全ジャッジが加点2〜3。しかし続く3Lz+3Tは第1に!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3、最後のSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fはqマーク。3Lzも3Fもマーク付きなのは、うーん。技術点3番目の35.44、演技構成点も3番目の31.59、合計67.03でSP3位。
 8番滑走でトルグレン(米。17)。後日見た。昨季全米シニア5位、世界ジュニア銅メダル。今季CSフィンランディア杯6位、スケートカナダ9位。曲は「アランフェス協奏曲」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。続く3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちLSpは加点ほぼ3〜4、最後のCCoSpは急激な加速がすごく、加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。技術点4番目の35.35、演技構成点7番目の30.4、合計65.75でSP4位。

 10番滑走でスキーザス(加。19)。後日見た。今季スケートカナダ7位。曲は映画「ブラックスワン」より「Nina's Dream」他。振付はアシャー・ヒル他。衣装は黒。ほぼノーミスで滑り切った。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点2〜3。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の34.03、演技構成点4番目の31.16、合計65.19でSP5位。
 11番滑走で三原(23)。今季イギリス大会優勝。曲は「Merry Christmas Mr. Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。イギリス大会の方がスピードがあったような気がする。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは低かったが、流れがあり加点3〜4。続く3Fも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のLSpは加点3〜4、あと二つのスピンも加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマークだがGOE0〜3。技術点2番目の39.48、演技構成点も2番目の34.1、合計73.58は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。今季フランス杯優勝。曲は「Si Mama」他。振付はアダム・ソルヤ。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点3〜4。2Aも加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点3〜5、最後のLSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは、第1が!マーク、第2がqマーク。しかし技術点最高の39.6、演技構成点も最高の35.28、合計74.88でSP1位。

 フリー。 6番滑走でテネル(米。25)。後日見た。曲は「四季」より。振付はブノワ・リショー。フリーの体力はまだまだという感じ。スピンはよかった。冒頭の3Lzで転倒。3Loはqマーク。3Sはアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lo+1Eu+2Sは第2でほとんど跳んでなかった。3Lzでまた転倒し、第2が付けられず繰り返しに。2Aがqマークで連続ジャンプのリカバリーもできず。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル3。技術点9番目の45.54、演技構成点7番目の59.8、合計103.34でフリー9位、総合163.98で8位。
 7番滑走で紀平(20)。曲は「タイタニック」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点1〜3。予定では連続3回転だった。しかし次を2A+1Eu+3Sに変更して加点2〜3。SPでqマークだった3Loと3Lo+2Tも成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fはこらえた。2A+2Tは3連続の予定だったが、前半に跳んだので第3に2Loは付けず。3Tは加点1〜3。ChSqは加点2〜3。StSqはレベル3で加点2〜3。GOEの減点なし。終わったとき両手をぐっと握りしめた。技術点最高の64.76、演技構成点4番目の63.6、合計128.36でフリー4位、総合192.43で4位。試合後のインタビューで「内容には満足しているが得点が物足りない」。着実に復活中。

 8番滑走でスキーザス(加。19)。後日見た。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より3曲。振付はヴィポンド他。冒頭の3Lzはこらえたので第2跳べず。続く2A+3T+2Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+2Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちうち二つは加点ほぼ2〜3。3F、1.1倍になる3S、3Loと成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。しかし1Aにパンク、連続ジャンプのリカバリーもできず。ChSqは全ジャッジが加点。技術点60.94、演技構成点61.71、合計122.65でフリー5位、総合187.84で5位。
 9番滑走でトルグレン(米。17)。後日見た。曲は「An Amalgamation Walt」。振付はニーナ・ペトレンコ。衣装は水色に銀の刺繍。なかなかよかった。冒頭の3Lzq+3T<は下りたが回転不足。3Sもアンダーローテーション。3Loはきれいに決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる2Lo+2A+SEQは第1でこらえた。3Lz+2T+2Loは第2第3とqマークの上、最後崩れて転倒扱い。3F!qはダブルマーク付き。あまり転ばないが、マークが多くて得点伸びず。滑りはいいのでもったいない。技術点7番目の60.94、演技構成点6番目の61.71、転倒の減点1、合計117.48でフリー6位、総合183.23で6位。

 10番滑走で河辺(18)。曲は「Drowning」。振付は樋口美穂子。よかった。前回より、ずっとリラックスして滑れている感じ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz!+3T+2Tは第1に!マーク付き。3Loと二つ目の2Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。しかし1.1倍になる3Lz+3Tが第1、第2ともマーク付きで得点を稼げず。ChSqは大きく動いて全ジャッジが加点2〜4。3F+2Tも両方マーク付き。3Sは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の63.83、演技構成点3番目の66.55、合計130.38でフリー2位、総合197.41で3位。もったいないqマークを減らしてほしい。他の試合でもこのくらい滑れて、3Aが入れば申し分ないのだが。
 11番滑走で三原(23)。曲は「El Amor Brujo」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。3Sも決め全ジャッジが加点2〜3といい滑り出し。しかし3Fの予定がほどけて2F<<でステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる2A+3Tqと3Lzq+2TにはQマーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは大きく長いスパイラルなど全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の63.92、演技構成点2番目の66.64、合計130.56でフリー1位、総合204.14で優勝。ファイナル確定。
 最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。曲は「ポエタ」他。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点。3Fも決める。しかし次が1Aに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点ほぼ3〜4、StSqも加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。しかし3Lzがアンダーローテーションで転倒。連続ジャンプの予定だった。3F<+2T+2Loは第1の後でだいぶこらえたが、第2第3を付けた。3Sに+2Tを付けて連続ジャンプをリカバリーした集中力はすごい。技術点5番目の61.19、演技構成点最高の68.84、転倒の減点1、合計129.03でフリー3位、総合203.91で2位。ファイナル確定。

 <男子シングル>12人出場。日本からは佐藤駿、本田ルーカス、壷井。その他メッシング(加)、エイモズ(仏)、クビテラシビリ(ジョ)、マリニン(米)、プルキネン(米)、地元の35歳ウィルタネンなど。テレ朝解説は佐野。後日テレ朝チャンネルで完全版(解説なし)を見た。
 1番滑走で本田ルーカス(20)。一昨季全日本ジュニア優勝。昨季全日本シニア12位、世界ジュニア14位。GPシリーズデビュー戦。曲は「El Choclo」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aはアンダーローテーションで転倒。スピン二つとStSqはレベル3。うち二つはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2にqマーク。CCSpはレベル4。どこか具合が悪いのか。技術点8番目の33.74、演技構成点最低の35.18、転倒の減点1、合計67.92でSP10位。
 4番滑走で壷井(19)。今季イギリス大会5位。曲は「天国への階段」。振付はスカリ他。冒頭の4Tはqマークだがオーバーターンでこらえた。3Aは全ジャッジが加点2〜3。CSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは第1が!マーク。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の42.2、演技構成点8番目の36.62、合計78.82でSP5位。

 6番滑走で佐藤駿(18)。今季イギリス大会3位。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。冒頭の4Tはこらえたので+2Tに。4Lzはqマークで転倒。高さが足りなかったか。イギリス大会では成功したのに。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは軽く決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の43.7、演技構成点5番目の38.89、転倒の減点1、合計81.59でSP3位。
 7番滑走でレヴァンディ(エストニア。16)。後日見た。昨季国内シニア2位、欧州選手権14位、世界ジュニア12位。今季欧州選手権ユース五輪金メダル、CS USインターナショナル7位、フィンランディア杯10位。曲は「Yumeji's Theme」他。振付はブノワ・リショー。なかなか表現力のある、いい若手が出てきた。冒頭で3A転倒。しかし、音楽に合わせたつなぎの滑りや緩急の使い方などジュニア離れしている。ターンからの3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはオフバランスの動きがたくさんあり加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の35.84、演技構成点も6番目の37.83、転倒の減点1、合計72.67でSP6位。

 8番滑走でエイモズ(仏。25)。昨季国内優勝、欧州選手権7位、北京五輪12位、世界選手権11位。今季CS USインターナショナル2位、CSワルシャワ杯優勝。フランス杯はケガで欠場。曲は「Still Don't Know My Name」他。振付はム−セ他。いやーよく動いた。片手側転もあった。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3F+3Tは第1が!マークで間にオーバーターン2回。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqはアクロバティックな動きも入っていて、加点3〜4。CCoSpも加点2〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3。ケガ明けとは思えないくらいよく体が動いていた。技術点最高の44.59、演技構成点も最高の44.37、合計88.96でSP1位。
 9番滑走でプルキネン(米。22)。後日見た。今季スケートカナダ5位。曲は「Fly Me To The Moon」。振付はシェイリン・ボーン他。美しいスケーティングがあるのにジャンプがそろわない。冒頭の4Tは片手付き。予定では連続ジャンプだった。3Aの予定が1Aとパンク、要素を失い、無得点。FCSpはレベル1。CSSpはレベル3でほぼ全紙是1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはこらえて決め、ほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプもリカバリー。StSqはレベル3だが、全身で表現して全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の32.19、演技構成点4番目の40.26、合計72.45でSP7位。

 10番滑走でマリニン(米。17)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。手も足もまた伸びたよう。少しジャンプの調子が悪いのか。冒頭の4T+3Tはいずれもqマーク。4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。CCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aは片手付き。解説の織田が「3Aは高く上がりすぎた」。4Aを跳べると3Aが狂うのかも。StSqとあと二つのスピンはレベル3。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の44.42、演技構成点3番目の41.15、合計85.57でSP2位。
 11番滑走でメッシング(加。30)。後日見た。今季スケートカナダ4位。曲は「Grace Kelly」。振付はヴィポンド。滑りは相変わらず豪快だが、ジャンプに雑さが出た。冒頭の4Tは軽く片手付き。続く3Aはqマークでステップアウト気味の片手付き。FCSpは難しい入りでレベル4に全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。CSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちCSSpはすごい高速で加点1〜4、StSqは2〜4。最後のCCoSpはレベル2。技術点5番目の37.05、演技構成点2番目の43.07、合計80.12でSP4位。しかしフリーでは、ひとつも連続ジャンプが入らず転倒の減点2もあり12位、総合205.02で8位。キスアンドクライで少し残念そうだった。

 フリー。3番滑走で本田ルーカス(20)。曲は「Exogenesis Symphony Part 3」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Sは全ジャッジが加点2〜3。次の3Aの予定がパンクして1Aに。続く3Aからの連続ジャンプはアンダーローテーションで転倒。3Loはqマーク。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3連続の予定の3Fでこらえたため、かろうじて1Aを付ける。あと二つのスピンはレベル3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後に3Lzに+2T+2Tと付けて3連続をリカバリーしたのはよかった。技術点11番目の58.55、演技構成点最低の72.43、合計129.98でフリー11位、総合197.9で11位。
 6番滑走でプルキネン(米。22)。後日見た。曲は「Invierno Porteno」。振付はランビエール他。冒頭で4Tをややこらえつつも成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tも全ジャッジが加点。3A+1Eu+1Sは第1でこらえたのでやや乱れて。3Loは決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aはこらえた。2Lz+2A+SEQは成功。FCSpはレベル1。ChSqは思い切り大きく動き、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の76.85、演技構成点5番目の80.62、合計157.47でフリー5位と少し挽回、総合229.92で5位。
 7番滑走でレヴァンディ(エストニア。16)。後日見た。曲は「La Terre Vue Du Ciel」他。振付はブノワ・リショー。衣装は青い地に白で丸と線の模様。冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。3Lz+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fは!マーク。ChSqはイナバウアーなどほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは第3がqマーク。3F+2A+SEQは第1に!マーク。3Loは成功。StSqはレベル3だが途中でなぜか転倒。技術点7番目の63.44、演技構成点も7番目の75.39、転倒の減点2、合計136.83は自己ベスト更新でフリー7位、総合209.5も自己ベスト更新で7位。

 8番滑走で壷井(19)。曲は「High Strung」。振付は佐藤操他。冒頭の4Sは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。さらに3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4.うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Loも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tと3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz!+2Tは第1に!マーク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4回転も決まり、ほぼノーミスの内容。技術点3番目の87.46、演技構成点6番目の78.62、合計166.08は自己ベスト更新でフリー4位、総合244.9も自己ベスト更新で4位。得点を見て、キスアンドクライでグレアムコーチと大喜び。SPもこれぐらいにそろえたのが見たい。

 10番滑走で佐藤駿(18)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。4回転3本。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。4Lzはきれいに決め加点2〜4。4T+3Tも成功、加点1〜3。3Aもほぼ加点1〜3。FCSpはレベル3。さらにソロの4Tを成功、加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うちCSSpは加点2〜3。1.1倍になるところで3A+2T、3F+1Eu+3S、ソロの3Loを決める。3連続以外の二つのジャンプは加点2〜3。StSqはレベル2だが加点ほぼ2〜3つ。ChSqもほぼ加点1〜3。終わったときガッツポーズ。技術点2番目の97.73、演技構成点3番目の82.89、合計180.62は自己ベスト更新でフリー2位、総合262.21で2位。ファイナル確定。試合後のインタビューでファイナルが決まったことを聞かれると涙があふれてしばらく声が出ず。後日見た試合後の公式会見では「ファイナル出場について」聞かれると「出られるとは思っていなかったが、がんばりたい」。「尊敬する選手は」には「羽生結弦選手」と答えていた。
 11番滑走でマリニン(米。17)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。4回転5本。4Aはqマークでステップアウト。4Fは全ジャッジが加点2〜4、4Tは全ジャッジが加点2〜3。4Sはqマーク。CCSpとStSqもレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Tをいとも簡単に決め、全ジャッジが加点2〜4。しかも3F+3Tq、3F+3A+SEQまで決める。3F+3A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。難度の高いジャンプを無理なく跳べているので、後半にもスタミナが残っている。あと二つのスピンもレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。ChSqはなんと全ジャッジが加点3〜5。自滅してくれなければ勝てそうもない。技術点ダントツの109.2、演技構成点2番目の83.62、合計192.82でフリー1位、総合278.39で優勝。ファイナル確定。
 最終滑走でエイモズ(仏。25)。曲は「Original Composition」「グラディエーター」より2曲等。振付はフォンタナ他。衣装はノースリーブ。冒頭3Lz+2T、3A+2Tと成功、全ジャッジが加点。ソロの3Aと3Lzも決める。うち3Lzは全ジャッジが加点2〜3。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところで3T+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点2〜3。3Fはeマーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。終わったとき笑顔。まだ4回転はないが、十分らしさは発揮した。技術点5番目の76.56、演技構成点最高の90.17、合計166.73でフリー3位、総合255.69で3位。後日見た試合後の公式会見では、音楽の選択(?)などについてちゃんと英語で質疑応答していた。

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フィギュアスケート (2022.11/18、19、20、21、22)

NHK杯 (2022.11/18〜20 札幌) GPシリーズ第5戦

 観客はよく入っているが、声出し応援が禁止なので、拍手とバナータオルで応援。サッカーでは思わずどよめくことはあるが、スケートのファンはおとなしくルール厳守。
 <ペア>6組出場。日本からは三浦/木原組。ホッケ/クンケル組(独)とどこかもう一組(コンティ/マッチ組のようだ。スケートカナダの記者会見より。後日記2023.1/13)が棄権。NHK解説は高橋成美。
 5番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。男性は日系。昨季全米4位、四大陸銀メダル。今季スケートカナダ2位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは両足。3Tは女性がqマークで転倒。BiDsと5RLi、StSqとCCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4、最後のCCoSpは加点1〜4。技術点3番目の35.51、演技構成点2番目の30.11、転倒の減点1、合計64.62でSP2位。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。三浦が7月に左肩を脱臼してしばらく練習ができなかった。今季スケートカナダ優勝。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。見事な出来だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点2〜4。3Tもきれいに決まり、加点2〜4。5RLiはレベル4で加点2〜5。3LzThもしっかり成功、加点ほぼ2〜4。CCoSpとStSq、BiDsは全てレベル4。うちStSqはアイスダンスのように深いエッジで大きく動き、加点3〜4。最後のBiDsも加点2〜4。技術点最高の43.44、演技構成点も最高の34.81、合計78.25は自己ベスト更新でSP1位。試合後、三浦が「元旦に今季の目標はSPで75点としたが、ベスト(74.45)を4点近く上回った」と言っていた。

 フリー。4番滑走でSP3位のマッキントッシュ/ミマール組(加。17、21)。女性は164cm、男性は193cm。昨季国内ジュニア優勝、世界ジュニア銅メダル。今季スケートカナダ4位。曲は「レ・ミゼラブル」。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装は淡いピンク。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3T+2T成功。2Sも決める。5ALiと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThもほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。あと二つのリフトはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3LoThは転倒。技術点3番目の57.21、演技構成点も3番目の57.13、転倒の減点1、合計113.34でフリー3位、総合175.65は自己ベスト更新で3位。なかなか楽しみなペア。
 5番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。冒頭で2S+2A+2A+SEQを決め、ほぼ全ジャッジが加点。続くソロジャンプは女性が2Tに。3Twはレベル3だがGOE-2〜2。3LoThは両足。リフト二つとBoDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜3。3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。PCoSpはレベル3でVマーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後の3Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の30.9、演技構成点も2番目の61.97、合計122.87は自己ベスト更新でフリーも2位、総合187.49も自己ベスト更新で2位。ファイナル確定。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。今回スロージャンプを二つとも後半にする構成に変更。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2T+2Tは第1で男性がつまってタイミングがややずれたが成功。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の4Liは加点3〜5、5RLiも加点ほぼ3〜4。3Sは女性がアンダーローテーションだが下りた。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3LzThは惜しくもタッチあり。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。SPでレベルをとりこぼしたBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜4。最後は音楽ギリギリで終わった。技術点最高の68.0、演技構成点も最高の69.91、合計137.91でフリーも1位、総合216.16は自己ベスト更新でGPシリーズ初優勝。ファイナル確定。

 <女子シングル>12人出場。日本からは坂本、樋口の予定だったが、樋口が棄権、代わりに住吉と渡辺倫果。その他ミクティナ(墺)、ペトロキナ(エス)、アンドリュース(米)など。リャボワ(アゼ)は欠場。NHK解説は荒川。
 3番滑走で住吉(19)。今季GPフランス杯3位。曲は「White Flowers Take Their Bath」。振付はキャシー・リード。薄紫色の衣装は「お母さんが作った」とのこと。右上半身に白い花がたくさん縫い付けてある。冒頭の2Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tは第2がqマーク。この後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。FCSpとStSqも加点2〜4。1.1倍になる3Lzも決め、ほぼ加点1〜3。会心の出来で笑顔。技術点2番目の37.89、演技構成点4番目の30.12、合計68.01は自己ベスト3点以上更新でSP3位。
 6番滑走で渡辺(20)。今季スケートカナダ優勝。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二。黒い衣装に赤の飾り。冒頭で3Aにチャレンジしたがアンダーローテーションで転倒。3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。CSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になる3Loがパンク、1Loに。解説の荒川が「強く入りすぎた」。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点10番目の29.77、演技構成点5番目の29.59、合計58.36でSP9位と大きく出遅れ。

 7番滑走でアンドリューズ(米。21)。昨季全米、四大陸とも9位。今季スケートカナダ2位。曲は「Dancing with the Devil」。振付はデルモア。衣装は赤紫。冒頭は幅のある3T+3Tを決める。続く2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loも成功。ノーミスで技術点5番目の34.58、演技構成点6番目の29.55、合計64.13でSP5位。

 10番滑走でシン(米。18)。今季フランス杯5位。曲は「Yo Soy Maria (Maria de Buenos Aires)」。振付はカメレンゴ。冒頭の3T+3Tは第2がqマーク。しかし後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。2Aは加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4.うちFCSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loも成功、ほぼ加点2〜3。技術点4番目の34.95、演技構成点3番目の30.92、合計65.87でSP4位。
 11番滑走でキム・イェリム(韓国。19)。170cm。今季フランス杯2位。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で3Lz+3Tをきれいに決め、加点ほぼ2〜3。続く2Aは加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うち最後のSSpは加点1〜4。1.1倍になる3Fも成功、加点2〜3。StSqはレベル3だが加点はほぼ3〜4。あまり笑顔でなかったが、ノーミス。技術点最高の39.11、演技構成点2番目の33.11、合計72.22でSP1位。
 最終滑走で坂本(22)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。冒頭の2Aはスピード、幅もあり、全ジャッジが加点4〜5。続く3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4、最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fq+3T<はマーク付きでなんとかこらえた。技術点6番目の34.39、演技構成点最高の33.68、合計68.07でSP2位。試合後のインタビューでは「NHK杯3連覇なら伊藤みどりさん以来」と言われていたが、本人は「昨年までは自信があったが、今は昨年までのおかげで何とかなっている」とのこと。

 フリー。4番滑走で渡邉(20)。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aは回転は足りておりオーバーターンだが下りた。続く3Loは全ジャッジが加点2〜4。3Lo+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3F!<は!マークの上アンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2A+SEQと2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lzの予定が1Lzにパンクしてステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の67.92、演技構成点5番目の61.79、合計129.71でフリー3位と挽回、総合188.07で5位。

 10番滑走で住吉(19)。曲は「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で4T<<に挑戦したがダウングレードで転倒。痛そうだった。しかし続く3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点ぼ2〜3。3F+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3Lzは成功。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3Tは幅があり全ジャッジが加点2〜3。3F+2T+2Loは第1の後オーバーターンが入ったが、第2第3を付けられた。しかし3Sがダウングレードで転倒。それでもLSpはレベル4に全ジャッジが加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の64.06、演技構成点3番目の63.05、転倒の減点2、合計125.11でフリー4位、総合193.12で3位。キスアンドクライでは思ったより得点が出て驚いていた。
 11番滑走で坂本(22)。曲は「Elastic Heart」。振付はデュブレイユ。SPよりキレのある滑りだった。試合後のインタビューでは「耐え耐えだった」。最後のパンクさえなければ優勝だったか。冒頭の2Aはすばらしく、全ジャッジが加点4〜5。3Lzは!マーク。3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4、最後のFCCoSpは加点2〜3。3F+2Tは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが大きく深く滑り、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になるところで3Fq+3Tqはつまったが、2A+3T+2Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Loの予定が1Loにパンク。技術点4番目の64.46、演技構成点最高の69.34、合計133.8でフリー1位、総合201.87で2位。ファイナル確定。
 最終滑走でキム・イェリム(韓国。19)。曲は「Summer Of 42」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点2〜3と好調。3Fはqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点1〜4。しかし1.1倍になる3F!で転倒。シークエンスの予定だった。3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点。3S+2A+SEQとしてリカバリー。さすが。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の66.9、演技構成点も2番目の66.37、転倒の減点1、合計132.27でフリー2位、総合204.49で初優勝。キスアンドクライで坂本に負けたと思っていたらしく驚いていた。ファイナル確定。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは小松原/コレト組、村元/高橋組。今季のリズムはラテンで、サルサ、バチャータ、メレンゲ、マンボ、チャチャ、サンバ、ルンバから2つ以上。今季からなんとシニアにはパターンダンスがなくなり、2種類のStSqとなる。一つ目はパターンダンスタイプステップシークエンス(Pst)で、ずっとホールドしたまま滑り、男女合わせてレベル判定。もう一つはコレオグラフィックリズムシークエンス(ChRS)で、レベルは付かないもの。NHK解説は宮本賢二。
 1番滑走で小松原/コレト組(30、31)。昨季全日本優勝、北京五輪22位。今季スケートカナダ7位。曲は「Loca」他。リズムはサルサ、ルンバ、サンバ。振付はアグノエル他。冒頭のDiStは女性レベル1、男性レベル2でほぼ全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル2だが全ジャッジが加点。解説の宮本が「PStは男女が同時に同じステップを踏まない」と言う。初めて知った。CuLiはイーグルの男性のモモの上に女性が立ってポーズする形で、レベル4にほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のChRSは、全ジャッジが加点1〜3。まだ、やや合っていないところがあったが、全体に最後までスピードがあり、大きなミスもなし。技術点8番目の37.77、演技構成点最低の28.88、合計66.65でRD8位。

 5番滑走で村元/高橋組(29、36)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権16位。今季CSデニス・テン記念優勝。今季スケートアメリカ6位。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、ランディ他。事前のインタビューで村元が「冒頭のChRSを見てほしい」と言っていた。スケートアメリカよりよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChRSはジャッジと反対サイドからジャッジサイドまで迫力満点の見え切りで滑り、加点ほぼ3〜4。SqTwは第2で男性にやや不安があったが、男女ともレベル4。PStはレベル2だが加点1〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜4。最後のRoLiはやや疲れが見えたが、レベル4に加点ほぼ2〜3。技術点5番目の43.13、演技構成点6番目の31.97、合計75.1でRD5位。試合後には高橋が「いろいろできない点もあった」。
 7番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。28、30)。昨季欧州選手権8位、世界選手権10位。今季CSロンバルディア杯、CSネーベルルン杯とも2位。曲は「How How」他。リズムはマンボとサンバ。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは音楽に合わせて跳ねたりして、女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。PStはレベル3で加点1〜3。ChRSは加点2〜4。最後のRoLiはレベル4だが時間超過。もったいない。技術点4番目の43.21、演技構成点も4番目の33.02、リフト時間超過の減点1、合計75.23でRD4位。

 8番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。昨季全米4位、四大陸金メダル。今季CSフィンランディア杯5位、スケートカナダ4位。曲は「Vocalizado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はホワイト他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは速くてよく合っており、男女ともレベル4で加点3〜4。ChRSは加点2〜4。PStはレベル2で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。MiStは速いせいか女性レベル1、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。技術点3番目の43.56、演技構成点も3番目の33.44、合計77.0でRD3位。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。昨季北京五輪、世界選手権とも9位。今季CSフィンランディア杯優勝、フランス杯2位。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。リズムはルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は透けるようなグリーン。演技全体が流れるようなステップでシームレス。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点3〜4。男女ともレベル3はこの組だけ。スムーズに女性が男性の靴の上に手をついて体が低い横向きで回転するStaLiはレベル4で加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル4で加点2〜4。PStレベル4もここだけ。ChRSは加点3〜4。技術点最高の49.47、演技構成点2番目の36.19、合計85.66は自己ベスト更新でRD1位。キスアンドクライで女性が口を大きく開けて驚いていた。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。昨季全米優勝、北京五輪4位、世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。まだ何か演技全体がまとまって見えない。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは女性レベル1、男性レベル3で加点2〜4。PStはレベル3だが加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSも加点3〜4。技術点2番目の48.13、演技構成点最高の36.8、合計85.0でRD2位。

 フリー。3番滑走で小松原/コレト組(30、31)。曲は「Il dolce suono」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装がちょっとミイラみたい。白い太い帯が縦横に配され、正面にオレンジ色の模様。男性は白とえんじ色の上衣。一つ目と三つ目のリフトで時間超過。全体にこなれていない感じ。冒頭のStaLi4>を含めたリフト三つとDSpはレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SyTwはよく合っていて男女ともレベル4で全ジャッジが加点。解説の宮本賢二が「男性は右回りが得意」と言う。CiStは女性レベル2、男性レベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSl1は全ジャッジが加点。OFTは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点。最後のコレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点。技術点56.07、演技構成点43.58、リフト時間超過の減点2、合計97.65でフリー9位、総合164.3で9位。
 5番滑走でRD6位ロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。昨季国内2位、欧州選手権9位。今季フランス杯3位。曲はピアフ「L'Accordeoniste」他。振付はシゼロン他。シームレスでよかった。全要素に全ジャッジが加点。初めにコレオ要素二つ。いずれも音楽によく合っていて加点2〜3。リフト三つとDSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。CiStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChAJ(新しいコレオ要素で男性が女性を持ち上げて下ろすアシストジャンプ)は加点ほぼ2〜3。技術点5番目の62.65、演技構成点も5番目の49.14、合計111.79でフリー5位、総合184.63で5位。今季フランスはパパダキス/シゼロン組が「休養」、二番手だったローリエ/ルギャク組が2年前にカナダへ移籍したので、ここが今季のフランス一番手か。

 8番滑走で村元/高橋組(29、36)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、コジリ他。最後は高橋の体力が切れて苦しかった。冒頭のChStは外連みたっぷりで全ジャッジが加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SyTwは男女ともレベル3。第2で男性がややぐらついた。StaLiとDSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル1だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSlは全ジャッジが加点1〜3。DiStも女性レベル2、男性レベル1。だいぶ疲れていて最後のChLiは余裕がなかった。解説の宮本賢二が「高橋の絶対にミスしないという強い意思を感じた」。技術点8番目の56.18、演技構成点6番目の47.5、合計103.68でフリー7位、総合178.78で6位。
 9番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。28、30)。曲は「Insomnia」。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DSpとStaLiはレベル4。うちDSpは加点2〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。ChSlは加点1〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点3〜4。終わった後、二人ともガッツポーズ。技術点3番目の64.41、演技構成点4番目の50.34、合計114.1でフリー3位、総合189.98で4位。

 10番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はホワイト他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFTは女性レベル1、男性レベル2だが加点ほぼ3〜4。リフト三つとDSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜4。DiStは女性レベル2、男性レベル1で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStとChSlは加点2〜4。技術点4番目の63.32、演技構成点3番目の50.78、合計114.1でフリー4位、総合191.1で3位。GPシリーズ初の表彰台。
 11番滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。RDよりよかった。衣装を変更。女性の衣装は自分でデザインしたとのこと。上衣は炎を表現。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJは加点3〜5。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜5。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。DSpとCuLiはレベル4でいずれも加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずも加点ほぼ3〜4。技術点2番目の68.71、演技構成点も2番目の55.42、合計124.13でフリーも2位、総合209.13で2位。
 最終滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。女性のスカートは黒で長く、フラメンコの振付にも使われていた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。SlLi4+RoLi4>はいずれもレベル4だが時間超過で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2でほぼ3〜4。DSpとCuLiはレベル4。うちDSpは加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5、ChAJは加点2〜5。技術点最高の69.97、演技構成点も最高の55.78、リフト時間超過の減点1、合計124.75でフリーも1位、総合210.41で初優勝。チョック/ベイツ組を上回ってびっくりしていた。

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、友野、山本。その他、リッツォ(伊)、チャ(韓国)、樋渡(米)など。ジン(中)は10/27に辞退。NHK解説は本田武史。なぜか放送が4人目から。
 6番滑走で山本(22)。今季フランス杯2位。曲は「ビートルズ「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。コーチは山田真知子、本郷裕子他。衣装は真っ黒。4回転2本の構成。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは第1を足首でこらえたが成功、加点1〜4。続く4Sもややこらえたが決め、加点1〜4。スピン三つはレベル4。うちCSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aも成功、加点2〜3。StSqはレベル3だが、よく動いてリンクをいっぱいに使い、加点3〜4。終わった後、こぶしを握りしめた。技術点最高の55.46、演技構成点5番目の41.03、合計96.49は自己ベスト更新でSP1位。得点を見てキスアンドクライで驚いていた。
 8番滑走で友野(24)。今季フランス杯3位。曲は「Happy Jazz」。振付はミーシャ・ジー他。冒頭の4T+3Tは下りたが、オーバーターン。4Sはアンダーローテーションで転倒。解説の本田が「いつもより高さが出なかった分、回り切らずに下りてきた」。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは「得意」とアナウンサーが言った割には無難に成功。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のStSqはよくアピールして加点3〜4。技術点5番目の44.02、演技構成点2番目の42.05、転倒の減点1、合計85.07でSP4位。
 9番滑走でシャオイムファ(仏。21)。今季フランス杯優勝。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。フランス杯より滑らかに動けていたと思う。自分の額やおなかを指で突き、体を反らす入りの動作が、より自然になっていた。冒頭の4T+3Tは軽く決め、全ジャッジが加点2〜3。3Aは片手付き。4Sはステップアウト。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは迫力を増し、加点1〜4。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。技術点4番目の45.76、演技構成点3番目の41.68、合計87.44でSP3位。

 10番滑走でリッツォ(伊。24)。今季スケートカナダ3位。曲は「Le parole lontane」他。振付はスカリ。4回転2本の構成。冒頭の4Tがダウングレードでステップアウト、第2付かず。続く4Loの予定を変更、3F+3Tとして連続ジャンプの要素をリカバリー。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは成功。CCoSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点8番目の37.84、演技構成点6番目の40.73、転倒の減点1、合計78.57でSP7位と出遅れ。
 11番滑走でチャ(韓国。21)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Immortal Megamix」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。得意なはずの3Lz+3Loも第2がqマークでステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4、StSqも加点ほぼ2〜4。ジャクソンウォークもやったが、自分に酔っていないと様にならない。1.1倍になる3Aはなんとか決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の40.08、演技構成点4番目の41.27、転倒の減点1、合計80.35でSP6位とこちらも出遅れ。
 最終滑走で宇野(24)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Gravity」。振付はランビエール他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。練習で何度も確認していたという冒頭の4Fは成功、加点3〜4。課題の4Tからの連続ジャンプは転倒して第2付かず、要素を失う。スピン二つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqはオフバランスの動きがたくさんあり、加点ほぼ4、最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aはきれいに決め、加点2〜4。技術点2番目の48.29、演技構成点最高の44.37、転倒の減点1、合計91.66でSP2位。キスアンドクライでほっとした様子。解説の本田も「転倒してこれだけの点数が出たというのは他の部分のレベルが高かったということ」。試合後の本人談話では「4Fに意識がいった分、4Tの着地に集中が足りなかっただけ」。

 フリー。6番滑走でリッツォ(伊。24)。曲は「Talking to the Moon」他。振付はスカリ。4回転2本の構成。冒頭の4T<は両足で、第2付かず。続く4Loの予定を3Loに変更、全ジャッジが加点。次の3Fに3Tを付けてリカバリー、全ジャッジが加点1〜3。3Sも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。1.1倍になる3A+2A+SEQと3Lz+1Eu+3Sをきれいに決め、全ジャッジが加点。ソロの3Aはステップアウト。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の81.31、演技構成点6番目の80.88、合計162.19でフリー5位、総合240.76で6位。
 7番滑走でチャ(韓国。21)。曲は映画「No Time To Die James Bond 007」より「Gun Barrel」他5曲。振付はシェイリン・ボーン。4回転2本の構成。冒頭の4Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Tも全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも決める。3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3A<+1Eu+3S<はアンダーローテーション。ソロの3Aもステップアウト。本来はここも連続ジャンプだった。3Lz+2A+SEQとしてリカバリー。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜5。3Aがらみのところ以外はノーミスで、SPとは別人のよう。技術点2番目の90.19、演技構成点2番目タイの84.22、合計174.41でフリー2位と挽回、総合254.76で3位。
 9番滑走で友野(24)。曲は「こうもり」序曲「Die Fledermaus-Overture」。振付は佐藤操他。「おっちょこちょいの指揮者」を演じる。4回転3本の構成。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sは2Sとパンク。次の4Tは転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3F+2T、ソロの3Aと全て成功、ほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の83.54、演技構成点2番目タイの84.22、転倒の減点1、合計でフリー3位とやや挽回、総合251.83で4位。試合後のインタビューでは「今まで自分の弱い所ばかり見てきたが、力もついてきたので今日は自分の力を信じようという気持ちでやれた」と言っていた。

 10番滑走でシャオイムファ(仏。21)。曲は「Horizons」他。振付はブノワ・リショー。4回転3本の構成。SPと同じ入りの動作。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Tはステップアウトで第2付かず。3Aはなんとかこらえた。4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になるところで4T+1Eu+2Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCSSpは加点2〜4。しかし連続3回転の予定が2Lz+2Tに。3F+2Tはソロの予定だったが、冒頭の4Tに付けるはずの第2をリカバリー。技術点6番目の80.45、演技構成点6番目の80.45、合計163.01でフリー4位、総合250.45で5位。
 11番滑走で宇野(24)。曲は「Air on the G String」他。振付は宮本賢二。すごかった。4回転5本の構成。ひとつパンクしたが、だれが見ても優勝の内容。冒頭の4Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。4Sもほぼ全ジャッジが加点1〜3。得意のはずの4Fが2Fにパンク。3A+2A+SEQはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になるところで4Tと4T+2Tを決める。ソロの3Aは本来3連続の予定だったが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqと最後のCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。技術点最高の98.29、演技構成点も最高89.91、合計188.1でフリー1位、総合279.76、逆転で優勝。ファイナル確定。
 最終滑走で山本(22)。曲は「ラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付は鈴木明子。4回転3本の構成。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4T+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロの4Tも成功。しかし3Aがqマークで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点.うち終盤の二つは加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところでまた3Aで転倒、繰り返しの減点も。本来3連続の予定だった。そのせいかせっかく3F+3Tをステップアウトしながら跳んだものの、3Tが余分な要素となり無得点。3Lz!+1Eu+3Sで3連続をリカバリーしたのはよかった。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。リンクから上がったとき跳び過ぎを指摘され、驚いていた。技術点6番目の81.07、演技構成点4番目の82.29、転倒の減点2、合計161.36でフリー6位、総合257.85で2位。ファイナル確定。

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フィギュアスケート (2023.2/22,25,26,27,)

GPウィルソン杯 ペア・アイスダンス (2022.11/11〜13 シェフィールド・イギリス) GPシリーズ第4戦

 中国に代わって開催。中国は昨季からゼロコロナ政策で、北京五輪以外、国際大会の開催もしておらず、海外からの受け入れも海外への派遣もしていない。

 <ペア>7組出場。日本からは派遣なし。全て後日テレ朝チャンネルで見た(解説、実況なし)。
 3番滑走でマクビース/バーソロメイ組(米。28、33)。女性は2018年までシングル。男性は18/19シーズンまで、カナダに移籍したステラトデュデクと3年組んでいた。2020年頃組換えか。昨季全米、四大陸とも5位。今季初戦か。曲は「Your Heart Is As Black As Night」。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twはレベル1。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThは成功。BiDsはレベル2。FCCoSpとStSqはレベル3。最後の5RLiはレベル4。技術点6番目の31.52、演技構成点5番目の25.69、合計57.21でSP5位。フリーは3FThとBoDsで転倒、3Liも上がらず7位、総合6位。
 5番滑走でロシャー/シュスター組(独。18、21)。昨季欧州選手権19位、世界ジュニア5位。今季スケートアメリカ7位。曲は「In the Air Tonight」。振付はポリゾアキス他。コーチはゾルコビー。冒頭の3Twはレベル3。3SThは両足。2Aはなんとか決める。5RLiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3。技術点3番目の32.64、演技構成点4番目の27.6、合計60.24は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライで得点を見て笑顔。

 6番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。今季スケートカナダ3位。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。ようやく危なげないペアの演技。このくらいのレベルのペアが増えてほしい。冒頭の3Twはレベル3。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Sはほぼ全ジャッジが加点。5RLiとBiDs、CCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。キスアンドクライで期待に満ちた笑顔で待ち、得点を見てコーチとも大喜び。技術点2番目の38.05、演技構成点も2番目の30.64、合計68.69は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、29)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。スケーティングのスピードが他のペアと段違い。冒頭の3Twはこの組にしては低く、レベル1。3Tは女性が傾いたが、こらえる。この後の全要素に全ジャッジが加点。3FThは加点2〜4。5RLiとCCoSp、StSqとBiDsはいずれもレベル4。うち5RLiとCCoSp、StSqは加点3〜4。特にCCoSpはすごく速いのにスローリプレーでもぴったり合っていた。技術点最高の41.36、演技構成点も最高の34.52、合計75.88でSP1位。

 フリー。 5番滑走でロシャー/シュスター組(独。18、21)。曲は「Every Ending Is a Chance」他。振付はシュナイダー他。冒頭の3Twはレベル3。2A+1A+2T+SEQはシングルだったらありえないような組み合わせだが何とか決める。2Sも成功。5RLiとBoDs、PCoSpはレベル3。うち5RLiと最後のPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。3LzThはステップアウト。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThも両足。4Liはレベル2。5ALi4はレベル4。技術点4番目の51.8、演技構成点3番目の55.33、合計107.13は自己ベスト更新でフリーも3位、総合167.37も自己ベスト更新で3位。スロージャンプ二つともミスしたので、順位を見て驚いていた。
 6番滑走でu>コンティ/マッチ組(伊。22、27)。曲は「シネマ・パラダイス」より4曲。振付はマウリ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3S+1Eu+2Sはほぼ全ジャッジが加点。3Tは何とか決める。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5TLiと最後のPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3LoThも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3SThはステップアウト。3Liは上げ損ねて無得点。おやおや。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の54.67、演技構成点も2番目の60.83、合計115.5でフリーも2位、総合184.19で2位。順位はキープしたが、1位とは20点以上の差。リフトのミスのせいか男性は下を向いていた。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、29)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。格段に速い中で、他の組との違いを見せた。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Tは女性が片手付き。3LoThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプのところで女性の第1が3Sのダウングレードとなり両手付き。第2付けられず要素を失う。しかしこの後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4.うちリフト二つとPCoSpは加点ほぼ3〜4。BoDsはレベル3だが加点2〜3。3FTh成功。ChSqも加点2〜4。技術点最高の62.26、演技構成点も最高の67.71、合計129.97でフリーも1位、総合205.85で優勝。ファイナルへ。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは派遣なし。全て後日テレ朝チャンネルで見た(解説、実況なし)。
 4番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。昨季北京五輪19位、世界選手権15位。今季フランス杯6位。曲は「Squid Samba」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは速くて合っており男女ともレベル4。PStもレベル4。基礎点が9.45もある。ChRSは加点1〜3。MiStは男女ともレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点6番目の40.55、演技構成点も6番目の30.16、合計70.71は自己ベスト更新でRD6位。
 5番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。昨季欧州選手権11位、北京五輪16位、世界選手権13位。曲は「Hips Don't Lie」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。冒頭からすごいスピードでMiStは女性レベル4、男性レベル2、全ジャッジが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CuLiもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル2。最後のChRSは迫力があり全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の41.69、演技構成点も6番目の32.4、合計74.09でRD5位。

 6番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,23)。昨季全米7位、四大陸銅メダル。曲は「Kind Of Latin Rhythm」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。コーチはモイヤー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4。PStはレベル4で加点1〜3。CuLiもレベル4で加点1〜3。最後のChRSはもっと盛り上げてもいい。加点1〜4。技術点4番目の42.56、演技構成点も4番目の32.44、合計75.0でRD4位。
 7番滑走でブラウン兄妹(米。18、20)。昨季世界ジュニア金メダル。今季CSブダペスト杯等いずれもシニア5位。昨季より明らかに女性が育って重そう。曲は「Bones」。リズムはチャチャ。振付・コーチともブセビカ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDiStは女性レベル2、男性レベル3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。PStはレベル3で加点1〜3。ChRSも加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。ジュニアでは圧倒的だったが、シニアでは加点出ず。今後に期待。技術点7番目の40.19、演技構成点も7番目の30.15、合計70.34は自己ベスト更新でRD7位。

 8番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、23)。今季スケートカナダ3位。曲は「Let's Cha Cha」他。リズムはチャチャとサンバ。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点2以上。今季躍進中。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChRSは加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。PStはレベル2だが加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4。男性はすごくラテンが得意そうだが、女性ももっとはじけた方がいいのでは。技術点3番目の46.13、演技構成点も3番目の34.96、合計81.09でRD3位。
 9番滑走で地元フィアー/ギブスン組(英。24、29)。今季スケートカナダ2位。曲は「Vivir Mi Vida」他。リズムはメレンゲ、ルンバ、チャチャ。振付はアグノエル他。特に男性が初めからキレキレだった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは高速で男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。PStはレベル4で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSは踊りまくって加点ほぼ4〜5。観客の大声援に応えた。技術点2番目の49.14、演技構成点も2番目の36.23、合計85.37でRD2位。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。今季フランス杯優勝。曲は「This Is」他。リズムはサンバ、ルンバ、サルサ。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。SlLiは今までにない動きがはいったもので加点1〜4。PStはレベル4で加点3〜4。最後のChRSも加点3〜4。技術点最高の49.35、演技構成点も最高の36.95、合計86.3でRD1位。

 フリー。 4番滑走でブラウン兄妹(米。18、20)。曲は「No Good Place for the Lonely」他。振付・コーチともジョエル・ディア他。最後のChLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル2で加点1〜3。SyTwもよく合っていて男女ともレベル4でほぼ加点2〜3。DSpもレベル4。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。しかしやや女性が重そうに見えた。CiStは男女ともレベル2で加点1〜3。ChStは加点1〜3。ここはもう少しできるのでは。CuLiもレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点1〜3。技術点6番目の58.12、演技構成点7番目の45.28、合計103.4は自己ベスト更新でフリーも7位、総合173.74も自己ベスト更新で7位。
 5番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。曲は「Mad World」。振付はマッテオ・ザンニ。男女とも衣装は黒が基調。男性の背中側右肩に銀河のような細かいビーズ。ツイズル以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpは流れから自然に入り、レベル4で加点1〜3。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。MiStは女性レベル4、男性レベル3。コレオ要素二つはいずれも加点ほぼ2〜3。ChStの途中で男性が立った姿勢の女性をグイッと持ち上げて頭上を通し、背中側に下ろす動作に観客が驚き。OFTは女性レベル3、男性レベル2。StaLiはレベル4で加点2〜3。最後のChSlは加点1〜3。技術点5番目の59.36、演技構成点6番目の46.64、合計106.0でフリー5位、総合176.71は自己ベスト更新で6位。キスアンドクライでコーチともども笑顔。
 6番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。曲は「On The Nature Of The Daylight」他。振付はマッテオ・ザンニ。ツイズル以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+CuLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2でほぼ加点1〜3。OFTは男女ともレベル2で加点1〜3。StaLiはレベル4で加点2〜3。ChStも加点2〜4。SyTwは女性がバランスを崩してレベル2、男性レベル4。DSpはレベル4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlはほぼ加点1〜3。初めはすごくパワフルに滑り、最後は疲れたか。技術点7番目の56.22、演技構成点5番目の47.58、合計103.8でフリー6位、総合177.89で5位。
 7番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,23)。曲は「Rainy Streets」「サマータイム」他。振付はハベル他。女性の衣装は大戦間時代を想起させるもの。全体に優雅で倦怠的な感じが表現できていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChStは加点2〜4。DSpもレベル4で加点2〜4。OFTが男女ともレベル3なのはここまではいなかった。加点ほぼ2〜3。DiStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。ChSpは加点2〜3。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3。最後のChAJは加点1〜4。ノーミスでよかった。技術点4番目の63.3、演技構成点も4番目の50.12、合計112.42でフリーも4位、総合187.42で4位。シーズンベストは出なかったが、モイヤーコーチも笑顔。

 8番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、23)。曲は「ヌレエフ」。振付はクールノイヤー他。女性の衣装は白が基調。男性の上衣は珍しい赤茶色。全要素にほぼ全ジャッジが加点2以上。冒頭のChSpは優雅な動きで加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。リフト三つとDSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。ChSpは加点2〜3。DiStは男女ともレベル2でほぼ加点2〜3。OFTは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。OFTのレベル4は今回ここが初めて。最後のChAJは加点2〜3。技術点3番目の65.36、演技構成点も3番目の52.5、合計117.86でフリーも3位、総合198.95で3位。キスアンドクライで男性はたぶん自分のミス(DiStかOFTか)を反省して頭を抱えていたが、女性はデュブレイユコーチと笑顔だった。
 9番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29。曲は「Born This Way」他。振付はシュイナール他。痛恨のChTwのミスを除いた全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。DSpはレベル4で加点2〜4。CuLiもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。ここまでノーミスだったのに、ChTwで男性がバランスを崩してひざと手を付いた。その後のChStは加点4〜5、最後のChAJは加点3〜4とがんばった。キスアンドクライで男性は苦笑い。技術点2番目の66.69、演技構成点も2番目の54.5、転倒の減点1、合計120.19でフリーも2位、総合205.56で2位。ファイナルへ。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。曲は「My Love Will Never Die」他。振付はジョルダーニ。女性の衣装は黒。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。プログラム全体が滑らかに展開していた。冒頭のDSpはレベル4で加点3〜5。SlLiもレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。StaLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChStは加点ほぼ3〜4。CiStは男女ともレベル3で加点3。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点3〜5。技術点最高の71.64、演技構成点も最高の55.8、合計127.44は自己ベスト更新でフリーも1位、総合213.74も自己ベスト更新で優勝。ファイナルへ。

フィギュアスケート (2022.11/13,14,2023.2/22,25,27,28)

GPウィルソン杯 (2022.11/11〜13 シェフィールド・イギリス) GPシリーズ第4戦

 中国に代わってイギリスで開催。中国は昨季からゼロコロナ政策で、北京五輪以外、国際大会の開催もしておらず、海外からの受け入れも海外への派遣もしていない。

 <男子シングル>12人出場。日本からは佐藤駿、島田、壷井。その他サドフスキー(加)、クビテラシビリ(ジョ)、グラスル(伊)、ワシリエフス(ラト)など。テレ朝地上波では日本人3人と上位3人のみ放送。解説は織田。後日、テレ朝チャンネルで完全版(解説、実況はなし)を見た。
 1番滑走で島田(21)。176cm。昨季全日本10位。今季CSロンバルディア杯2位、スケートアメリカ9位。曲は「Sing, Sing, Sing」。振付はランビエール。よかった。4回転2本入った。冒頭の4Sと続く4T+3Tはともに4回転がqマークだが、とにかく下りた。連続ジャンプは3Lz+3Tの予定だったが、構成を上げたということは調子がよかったのだろう。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aはステップアウト。StSqはレベル4だが全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の43.4、演技構成点7番目の37.44、合計80.84でSP5位。キスアンドクライでランビエールコーチも笑顔。試合後のインタビューで「リラックスして滑れた」。

 3番滑走で壷井(19)。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア9位、世界ジュニア銅メダル。今季プランタン杯2位。曲は「天国への階段」。振付はスカリ他。やや緊張していた。冒頭の4Sはqマーク。3Aはきれいに決め全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tは、第1をこらえてオーバーターン、何とか第2を付けたもの。FCSpはレベル3。StSqはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の39.47、演技構成点7番目の37.28、合計76.75でSP7位。
 4番滑走でサーセリ(加。20)。後日見た。183cm。昨季四大陸11位。今季クランベリー・インターナショナル7位。曲はPrince Medley。振付はバトル。コーチはオーサー。スケーティングがいい。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Aはダウングレードで両足。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCSpはほぼ加点1〜3。しかし1.1倍になる3Fがパンク1Fとなり要素を失う。無得点。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。今後すくすく伸びてほしい。技術点11番目の27.79、演技構成点9番目の35.18、合計62.97でSP10位。フリーも10位で総合10位。
 5番滑走で樋渡(米。22)。後日見た。昨季GP NHK杯9位、全米コロナで欠場、四大陸8位。今季クランベリー・インターナショナル2位。曲は「Romani Holiday」。振付はマーク・ピレイ。4Tがqマーク。3Aがパンクして1Aとなり無得点。3Lz+3Tは決める。得意のStSqもレベル2。技術点8番目の30.66、演技構成点9番目の36.02、合計66.68でSP8位。フリーも9位で総合9位。

 7番滑走で佐藤駿(18)。昨季全日本シニア7位。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。初めのポーズで左右の足の位置が前後逆だった。冒頭の4Lzは決めた。速報値は「3Lz」だったが、リプレイでもちゃんと回っていた。連続ジャンプは4T+3Tの予定だったが、第1でステップアウトして片手付き、2Tを付けたが第2は無得点で要素を失う。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aはしっかり成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の43.5、演技構成点4番目の39.18、合計82.68でSP4位。
 8番滑走でジミー・マー(米。28)。後日見た。曲は「Warriors」。振付はモロゾフ他。ジャンプの軸が全部曲がっているのにころばず。冒頭の4Tはこらえた。続く3Lz+2Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCSSpもほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aはqマークでステップアウト。技術点7番目の38.89、演技構成点5番目の38.83、合計77.72でSP6位。
 9番滑走でサドフスキー(加。23)。184cm。昨季北京五輪29位、世界選手権12位。今季CSネーベルホルン杯3位、スケートアメリカ5位。曲は「Cold」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。よかった。ジャンプさえそろえばすばらしいのだが。冒頭の4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3Tはいずれのジャンプもqマーク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。長い手足を優雅に動かして魅せた。技術点最高の47.09、演技構成点も最高の42.4、合計89.49でSP1位。これをフリーでもやってほしい。

 10番滑走でワシリエフス(ラト。23)。176cm。昨季欧州選手権銅メダル、北京五輪13位、世界選手権13位。今季CSオンドレイ・ネペラ杯3位、スケートカナダ10位。曲は「Englishman in New York」。振付はブルンナー。冒頭の4Sがアンダーローテーションで転倒。続く3Aは慎重に決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tもきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFSSpは独特の足を組んだような低い姿勢のまま高速で回り加点2〜5。技術点5番目の42.45、演技構成点2番目の41.56、転倒の減点1、合計83.01でSP3位。
 最終滑走でグラスル(伊。20)。昨季欧州選手権銀メダル、北京五輪、世界選手権とも7位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。冒頭の4Lzはこらえた。3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点2番目の45.69、演技構成点3番目の41.16、合計86.85でSP2位。

 フリー。1番滑走でSP12位クビテラシビリ(ジョ。25)。後日見た。曲は「Into from Elvis」他。振付はゼレズニコフ他。全然エルビスらしくなかった。冒頭の4S+2Tは決めた。続く3Aも成功。次の4Tは回ったが転倒。3Loはほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル4。StSqはレベル3。1.1倍になるところでおそらく2本目の4Tがパンクして2Tに。3F+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点。しかし次が3F+2Tとなり、第2が3本目の2Tのため無得点。FCCoSpはレベルB。ChSqは全くエルビスらしくないが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライで椅子に深く寄りかかって、全然悔しそうでもなく、投げやりな感じだった。技術点6番目の65.64、演技構成点7番目の74.19、転倒の減点1、合計138.83でフリー6位、総合195.25で8位。
 6番滑走で壷井(19)。曲は「High Strung」。振付は佐藤操他。冒頭、SPでは下りた4Sで転倒。後はまあまあよかった。3Aは全ジャッジが加点1〜3。3A++1Eu+2Sも決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+3T、ソロの3F、3Lz+2Tと成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スケーティングは滑らかでいい。技術点5番目の76.42、演技構成点8番目の73.96、転倒の減点1、合計149.38でフリー5位、総合226.13で5位。
 7番滑走でジミー・マー(米。28)。後日見た。曲は「ドビッシー「月の光」と「Volcano」。振付はアダム・ブレイク他。冒頭の4Tはステップアウトで両手付き。2本目の4Tがパンクして2Tに。3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3Loは何とか決める。StSqはだいぶ跳ねたり跳んだりでクラスターができているか不明だったがレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3A+2T成功。しかし3Lzはステップアウト。ここは3連続の予定だったので得点稼げず。3Fもこらえ、第2付けられず。ChSqは音楽が変わり、らしい動きが入って、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の61.86、演技構成点5番目の74.89、合計136.75でフリー7位、総合214.47で7位。

 8番滑走で島田(21)。曲はチャップリン「街の灯」。振付はバトル。冒頭の4Sは3Sに。4Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+3Tは間にオーバーターン。3Loはステップアウト。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点2〜3。ChSqは楽しそうで全ジャッジが加点1〜4。3Fと3Lz+2A+SEQはともに全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはなぜかレベル2で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の85.71、演技構成点4番目の80.62、合計166.33でフリー4位、総合247.17は自己ベスト更新で4位。キスアンドクライでランビエールコーチと大喜び。
 9番滑走で佐藤駿(18)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。4回転3本の構成。転倒した4Lz以外はまあまあよかった。冒頭、SPではきれいに成功した4Lzがqマークで転倒。4T+2Tと3A+1Eu+3Sは成功、いずれも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。2本目の4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。3F!+2Tは第1に!マーク。3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。まだ、怪我前の体のキレが戻っていない感じ。技術点3番目の85.53、演技構成点も3番目の81.82、転倒の減点1、合計166.35でフリー3位、総合249.03で3位。

 10番滑走でワシリエフス(ラト。23)。曲はドボルザーク「新世界」より「Symphony No.9 in E Minor」。振付はランビエール。すごい歓声。冒頭の4Sはqマークでステップアウト。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3A+2Tと3Loは決める。ChSqをここで入れ、加点ほぼ3。ソロの3Aはきれいに成功、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5。スピン三つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3T、3F、3Lz+1Eu+2Sを決める。うち3Fは加点2〜3。スケーティングが滑らかでよく伸びる。技術点4番目の84.6、演技構成点最高の86.95、合計171.55でフリー2位、総合254.56で2位。
 11番滑走でグラスル(伊。20)。曲は「Struggling Brain」他。振付はブノワ・リショー。佐藤と同じく4回転3本の構成。冒頭の4Lzは成功。連続ジャンプの予定だったがソロに。しかし続く4Fはqマークで転倒。これ以降の全要素にほぼ全ジャッジが加点。次は「もう1本4Lzの予定」とアナウンサーが言うが、構成を変えた。3A+1Eu+3Sとソロの3Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+2A+SEQ、3Fをきれいに決める。ChSqは加点1〜3。技術点最高の95.48、演技構成点2番目の83.02、転倒の減点1、合計177.5でフリー1位、総合264.35、逆転で優勝。
 最終滑走でサドフスキー(加。23)。曲は「Angels (Beethoven AI)」。振付はマーク・ピレイ他。ジャンプが絶不調。3回転倒。最終滑走で緊張しすぎたか。冒頭の4S<で転倒。3A<<ではステップアウトし両手付き、転倒扱い。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。次も3A<<で転倒、第2付かず繰り返しの減点も。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで4Sq+1Eu+3Sを跳び、やや持ち直す。3F!qはマーク付き。2Loは3Loがほどけて乱れた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点ほぼ4、最後のCCoSpは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。後半はやや持ち直した。技術点8番目の54.41、演技構成点5番目の79.45、転倒の減点4、合計129.86でフリー8位、総合219.35で6位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは三原。開催国イギリスからマッケイ、その他グバノワ(ジョ)、ユ・ヨン(韓国)、クラコワ(ポー)、レヴィト(米)、ケガから復帰のテネル(米)など。テレ朝地上波では三原とレヴィト、グバノワ、クラコワ、ユ・ヨンの5人を放送。解説は鈴木明子。後日、テレ朝チャンネルで完全版(解説、実況はなし)を見た。
 1番滑走でテネル(米。24)。後日見た。一昨季全米優勝、世界選手権9位。昨季全休。今季初戦か。曲は「Restrictus」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3T<は転倒。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。ケガで休む前のスピンはもっと速かった。1.1倍になる3Loがqマークでまた転倒。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の28.9、演技構成点6番目の29.6、転倒の減点2、合計56.5でSP10位。キスアンドクライでは得点や順位に関わらず、笑顔だった。

 6番滑走でイッツォ(米。21)。後日見た。昨季全米4位、四大陸8位。今季CSブダペスト杯8位。曲は「Punga」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3F+2Tも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzも決める。StSqはレベル3。技術点4番目の33.78、演技構成点7番目の29.14、合計62.92でSP5位。
 7番滑走でグバノワ(ジョージア。19)。曲は「Istanbul Wedding」他。振付はモロトフ他。衣装は淡いピンク。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。2Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のLSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3。CCoSpはレベル2でVマーク。全体に優雅に滑ってみせた。技術点3番目の35.45、演技構成点5番目の31.4、合計66.82でSP3位。
 9番滑走でクラコワ(ポーランド。20)。昨季欧州選手権5位、北京五輪12位、世界選手権13位。今季スケートアメリカ5位。曲は「Can't Help Falling In Love」他プレスリーメドレー。振付はイワン・リギーニ。冒頭の3Lzq+2Tは連続3回転の予定が、第1がqマークでこらえたため第2が2回転に。続く3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。すごく楽しそうに滑っていた。技術点5番目の32.02、演技構成点4番目の31.44、合計63.46でSP4位。

 10番滑走で三原(23)。昨季全日本4位、四大陸金メダル。曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の2Aはスピードがあり、全ジャッジが加点2〜4。続く3Fはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点4。技術点最高の38.08、演技構成点も最高の34.15、合計72.23でSP1位。
 11番滑走でレヴィト(米。15)。昨季全米シニア3位、世界ジュニア金メダル。今季スケートアメリカ2位。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。どの動きも姿勢も美しい。冒頭の3Fは!マーク。続く2Aはきれいで全ジャッジが加点2〜4。FSSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはオフバランスの動きも安定しており加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜4。技術点0.17の僅差で2番目の38.07、演技構成点も2番目の33.99、合計72.06でSP2位。
 最終滑走でユ・ヨン(韓国。18)。昨季国内優勝、四大陸6位、北京五輪6位、世界選手権5位。今季スケートカナダ3位。曲は「Otono Porteno Tango」。振付はシェイリン・ボーン。体調がよくないらしい。冒頭の2Aは成功、全ジャッジが加点1〜4。次は連続ジャンプの予定が3Lz<になり、第2入らず。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点3〜4。1.1倍になる3F!q+2Tで連続ジャンプにしたが、第1に複数マーク。技術点9番目の29.14、演技構成点3番目の32.07、合計61.21でSP6位とやや出遅れ。

 フリー。三原とレヴィトの一騎打ち。
 3番滑走でテネル(米。24)。後日見た。曲は「四季」編曲メドレー。振付はブノワ・リショー。衣装は青と赤。冒頭の3Lzで転倒。予定では連続3回転だった。3Loは成功、全ジャッジが加点。3S<はアンダーローテーション。スピン三つはスピードもあり、レベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜3。2Aも成功。1.1倍になる3Lo+1Eu+2Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点。しかし二回目の3Lzでまた転倒、連続ジャンプのリカバリー失敗だけでなく繰り返しの違反も。二回目の2Aはダウングレードで転倒。それでもStSqはかなりよろよろしていたがレベル3で全ジャッジが加点。最後のスピンはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の45.25、演技構成点8番目の56.44、転倒の減点4、時間超過の減点1、合計96.69でフリー12位、総合153.19で12位。まだまだ復活の道は遠いか。
 6番滑走でSP7位ショット(独。26)。後日見た。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はコストナー他。冒頭の3F+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは全ジャッジが加点2〜3。3Lo<+2A+SEQは第1がアンダーローテーション。3S+2Tは成功。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Tと3S、2Aと決め、全ジャッジが加点。うち3Sは加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の60.87、演技構成点も6番目の60.16、合計121.03でフリー6位と少し挽回、総合181.41で6位。

 7番滑走でユ・ヨン(韓国。18)。曲は「四季」より。振付はトム・ディクソン。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Lz、3Lo、3Sと決め、いずれも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lz+1Eu+3Sを成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし疲れたのか3F!q+1Tとなる。間にオーバーターン。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の66.64、演技構成点も3番目の63.51、合計130.15でフリー3位と挽回、総合191.36で4位。
 8番滑走でイッツォ(米。21)。後日見た。曲は「Elena & Lila」他。振付はブノワ・リショー。走ってジャンプが不安定。冒頭の3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzも全ジャッジが加点2。予定では3連続だった。3Sも全ジャッジが加点2〜3。しかし突然3Fの予定が1Fに。スピン三つはレベル4.うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところでまた3Lzがパンクして1Lzに。3Fはこらえた。ここも連続ジャンプの予定だった。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点51.29、演技構成点59.89、合計111.18でフリー7位と後退、総合174.1で7位。
 9番滑走でクラコワ(ポー。20)。曲は映画「カールじいさん」より「We Are In The Club Now」他。振付はスカリ。ほぼノーミス。今の時期にしてはプログラムをよく滑りこんでいる。冒頭の3Lzq+1Eu+3Fqと3Lzqはqマークだらけだが、とにかく下りた。3Tと3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lo+2A+SEQと3S+2T、2Aを決める。ChSqは実に楽しそうに滑り、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の64.04、演技構成点も4番目の62.94、合計126.98でフリー4位、総合190.44で5位。

 10番滑走でグバノワ(ジョージア。19)。曲は「Latika's Theme」他。振付はオルガ・グリンカ他。インドの曲とのことで変わった曲だった。解説の鈴木明子が「指先まで美しい」と言うが、本人の個性が感じられない。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aはほぼ全ジャッジが加点。しかし3Loはqマーク。3Sは全ジャッジが加点。FCSpはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3F+3Tを決め、全ジャッジが加点。しかし3Fq+2T+2Tとなり得点を稼げず。2Aは決める。StSqと後二つのスピンはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の63.91、演技構成点も5番目の62.38、合計126.29でフリー5位、総合193.11で3位。
 11番滑走でレヴィト(米。15)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。いやー、負けたかなと思ったが。実況アナが「アメリカ期待の若手」と言う。冒頭の3Lz+3Loはなんとか決める。第1に入るときトンカチなので体重が増えると飛べなくなるかも。鈴木明子が「足首が柔らかい」と言う。3Tと2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ3〜5。CCoSpはリプニツカヤばりのキャンドルスピンを軽々。3F!はSP同様!マーク。ChSqは優雅で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。しかしまた3F!+2TでGOE減点。技術点2番目の74.18、演技構成点も2番目の69.5、合計143.68でフリーも2位、総合215.74で2位。
 最終滑走で三原(23)。曲は「El Amor Brujo (恋は魔術師)」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。見事なノーミスの演技。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tは第2の方が高く、全ジャッジが加点2〜4。3Sも全ジャッジが加点2〜4。3F!qはマーク付きでGOE減点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる2A+3Tqは第2がqマークだったが、3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはやや傾いたが、こらえほぼ全ジャッジが加点。ChSqは見事なスパイラルなど全ジャッジが加点2〜5。終わったポーズから両手を握りしめて振り下ろすガッツポーズ。技術点最高の74.42、演技構成点も最高の70.78、合計145.2でフリーも1位、総合217.43でGPシリーズ初優勝。

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フィギュアスケート (2023.1/19,21,2/20,2/21)

GPフランス杯 ペア・アイスダンス (2022.11/4〜6 アンジェ) GPシリーズ第3戦

 <ペア>7組出場。日本からは派遣なし。サフィナ/ベルラヴァ組(ジョージア)、ステラトデュデク/デシャン組(加)、ホッケ/クンケル組(独)、ジラルディ/アンブロジーニ組(伊)など。地上波放送なし。全て後日テレ朝チャンネルで見た。
 3番滑走で地元コワレフ夫妻組(仏。27、29)。男性はロシア生まれ。2017年に結婚。昨季国内優勝、欧州選手権14位、世界選手権8位。今季CSネーベルホルン杯6位。曲は「My Boy」他。振付はドミニク・デニオ他。女性の衣装は豹柄。緊張した顔で出てきた。冒頭の3Twはレベル2。3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。5ALiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。3SThも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしBiDsがなぜかレベル1。技術点最高の36.67、演技構成点5番目の27.31、合計63.98でSP2位。
 5番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、31)。昨季国内3位、四大陸4位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Oblivion」。振付はジュリー・マルコット。衣装は二人とも黒。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tは男性がすぐ足をついた。5RLiとStSqはレベル3。うちリフトは女性の姿勢がすばらしい。全ジャッジが加点2〜4。3LoThは転倒。CCoSpと最後のBiDsはレベル4。うちBiDsは全ジャッジが加点2〜3。スピンはずれていた。技術点2番目の34.5、演技構成点最高の30.83、転倒の減点1、合計64.33でSP1位。

 6番滑走でサフィナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、19)。昨季欧州選手権4位、北京五輪9位、世界選手権4位、世界ジュニア金メダル。今季初戦。今季から拠点をベルリンに移した。曲はサンサーンス「Danse Macabre」。振付はトゥトベリーゼ他。コーチはケーニヒ、スリサレンコ。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sはピタッと余裕で決め、全ジャッジが加点2〜3。しかし3LoThで転倒。5RLiとStSqはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル4だが、ずれた。全体に細かいずれがめだった。技術点3番目の33.48、演技構成点2番目の30.07、転倒の減点2、合計61.55でSP3位。
 最終滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。昨季国内2位、欧州選手権5位、北京五輪14位。今季CS U.S.インターナショナル優勝。曲はクイーン「Somebody To Love」他。振付はラノッテ他。冒頭の3Twはレベル2。続く3Tは女性がアンダーローテーションで転倒。5RLiとBiDs、CCoSpはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。音楽に合っていた。技術点4番目の32.27、演技構成も点4番目の29.66、転倒の減点1、合計60.93でSP4位。

 フリー。 3番滑走でSP5位ホッケ/クンケル組(独。22、23)。昨季欧州選手権13位。今季CSフィンランディア杯優勝。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。コーチはホタレック他。冒頭の3Twはレベル3。3S+2A+SEQは女性がステップアウト。2T成功。リフト二つとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜4。3FThは全ジャッジが加点1〜3。5ALiはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThは両足。最後のPCoSpは全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の59.83、演技構成点4番目の59.79、合計119.62は自己ベスト更新でフリー2位と躍進、総合179.73も自己ベスト更新、逆転で3位。
 4番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。23、29)。曲はロッシーニのオペラ「Il Barbiere di Siviglia (セビリアの理髪師)」。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Twはレベル2。2Sは女性がステップアウト。2Aのシークエンスは女性がダウングレードで両足。男性だけ第2を付けた。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点ほぼ2〜3。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3LoThと3LzThを続け、なんとかこらえて成功。最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の53.53、演技構成点2番目の60.26、合計113.79でフリー4位、総合174.72で4位。
 5番滑走でサフィナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、19)。曲は「Exogenesis Symphony」。振付はグレイヘンガウス他。なぜか女性のジャンプが壊滅状態。SPでの店頭でどこか傷めたのか。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。続く3連続2T+2T+2Tもなんとか決める。しかし次の2Sの予定が女性のジャンプが1回転で両足。3LoThは転倒。BoDsはなぜかレベルBでGOE-1〜2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4だが、うち5ALiはGOE-3〜2と割れた。スピンもVマーク。3SThでも転倒。5RLiはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のスピンで女性は終わりのポーズを取れずに泣き崩れたため、転倒扱いの上、時間超過扱いに。技術点6番目の48.05、演技構成点5番目の56.84、転倒の減点3、時間超過の減点1、合計100.89でフリー6位、総合162.44で5位。
 6番滑走でコワレフ/コワレフ組(仏。27、29)。曲は「Caruso」。振付はナタリー・デプイユ他。ほぼノーミスで地元一番手のプライドを示した。冒頭の3Twはレベル2。3T+2Tは女性が壁のすぐ近くまでいったが、まとめた。2Sは予定通りでほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiはほぼ加点1〜3。スピンはVマーク。BoDsとあと二つのリフトはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点、最後の3Liはほぼ加点1〜3。3FThは片手付き。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThは決める。技術点3番目の56.01、演技構成点も3番目の59.86、合計115.87は自己ベスト更新でフリー3位、総合179.85も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、31)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。女性の衣装は金色。すばらしかった。冒頭の3Twはすごく高く、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3T+2Tも安定しており、全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとFoDs、PCoSpはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜4、3Liはほぼ加点3〜4、最後のスピンはほぼ加点2〜3だがVマーク。3FThは片手付き。2Sは予定通りで全ジャッジが加点。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThは惜しくも転倒。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の59.35、演技構成点最高の64.16、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計121.51でフリーも1位、総合185.84で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは派遣なし。フルニエボードリー/ソレンセン組(加)、トゥルッキラ/フェルシウス組(フィン)、カザコワ/レヴィヤ組(ジョージア)、ギナール/ファブリ組(伊)など。地上波放送なし。全て後日テレ朝チャンネルで見た。
 2番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョー。21、23)。2020年世界ジュニア銀メダル。昨季北京五輪19位、世界選手権15位。曲は「Squid Samba」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。今季から拠点をイタリアに変更。冒頭のSqTwは第2で女性が少し停滞し、女性レベル3、男性レベル4だが全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル3で。ChRSはほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。もう少し派手にアピールした方がよくなるのでは。コーチと拠点を変えたので、変化中か。技術点6番目の39.65、演技構成点8番目の29.19、合計68.84でRD6位。

 4番滑走でペイト/バイ組(米。22、24)。昨季CS U.S.インターナショナルで3位。今季CS U.S.インターナショナル、CSオントレイ・ネペラ杯とも2位。曲は「Beautiful Creatures」。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点1〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル2だが加点1〜3。PStはレベル3。ChRSは加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。女性がずっと笑顔だった。技術点5番目の39.99、演技構成点7番目の29.47、合計69.46でRD5位。
 7番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。昨季国内2位、欧州選手権9位。今季CSプダペスト杯2位。曲は「Paxi Ni Ngongo」他。リズムはルンバとサンバ。振付はシゼロン。冒頭のChRSは全ジャッジが加点2〜3。PStもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SqTwは男女ともレベル3だが女性がはっきりとしたミス。最後のMiStは女性レベル1、男性レベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。今や地元フランスの一番手か。それにしてはさえなかった。5番目に滑ったドゥムジオ/ルメルシエ組(20,23)の方が思い切りよく滑れていた。技術点3番目の40.86、演技構成点も3番目の32.31、合計73.17でRD3位。キスアンドクライで思ったより得点が出てほっとしたよう。

 8番滑走でトゥルッキラ/フェルシウス組(フィン。25、26)。曲は「Rebelado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はカメレンゴ他。コーチはマルガリオ。まさかの転倒。冒頭のSqTwを回り始めた直後に女性が転倒。女性無得点、男性レベル3。PStも動揺していたのか女性が最初の方でつまづき、レベル1。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChRSは全ジャッジが加点2〜3。最後のMiStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の33.41、演技構成点4番目の33.41、転倒の減点1、合計63.85でRD8位。フリーで巻き返せるか。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。昨季北京五輪、世界選手権とも9位。今季CSフィンランディア杯優勝。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。リズムはルンバ。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2だが、細かいところまでよく合っており、加点ほぼ3〜4。StaLiはレベル4で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル2だが加点2〜3。最後のChRSは加点2〜5。技術点2番目の46.79、演技構成点も2番目の35.59、合計82.38は自己ベスト更新でRD2位。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33、34)。昨季欧州選手権銅メダル、北京五輪5位、世界選手権4位。今季CSロンバルディア杯優勝。曲は「This Is」。リズムはサンバとルンバ。振付はフーザルポリ。いやあ貫禄だった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともなぜかレベル3だが加点2〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。SlLiはレベル4に加点2〜4。PStはレベル3だが加点2〜5。最後のChRSは加点3〜5。技術点最高の47.08、演技構成点も最高の36.44、合計83.52でRD1位。上位ふた組の争いか。

 フリー。 3番滑走でトゥルッキラ/フェルシウス組(フィン。25、26)。曲は「4 Impromptus, Op.90」他。振付はスカリ他。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル1、男性レベル2だが加点2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜5。RDで転倒したSyTwは男女ともレベル3。ChAJは加点2〜3。この要素はコレオリフトと区別しにくい。StaLi+RoLiの複合リフトは前半がレベル2、後半がレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル2で加点1〜3。DSpはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChLiはジャッジ前で男性が前かがみの姿勢で女性を背負い、男女が交互に両手で羽ばたく動作で加点2〜5。技術点5番目の59.69、演技構成点4番目の48.94、合計108.63でフリー5位、総合172.48で7位。
 5番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョー。21、23)。曲は「Mad World」。振付はマッテオ・ザンニ。全要素に全ジャッジが加点。しかし得点は伸びず。冒頭のDSpはレベル4で加点1〜3。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。SyTwも男女ともレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル1、男性レベル3。コレオ要素二つ。うちChStは加点1〜3。OFTは女性レベル1、男性レベル2。StaLiはレベル3だが加点2〜3。最後のChSlも加点2〜3。技術点6番目タイの58.85、演技構成点7番目の45.36、合計104.21でフリー7位、総合173.05で6位。
 6番滑走でペイト/バイ組(米。22、24)。曲は「Reel Around the Sun」。振付はカメレンゴ他。女性の衣装は深緑。楽しそうに踊っていた。ツイズル以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜3。CuLi+SlLiの複合リフトは加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2。ChAJは加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3だがリバーダンスっぽい動きが表現されており、加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。RoLiはレベル4でほぼ加点1〜3。最後のChStもリバーダンスっぽく決め、加点2〜4。技術点6番目タイの58.85、演技構成点も6番目の45.72、合計104.57でフリー6位、総合174.03で5位。
 7番滑走でRD4位のドゥムジオ/ルメルシエ組(仏。20、23)。昨季国内3位、欧州選手権16位。今季CSロンバルディア杯5位、スケートアメリカ4位。曲は「Le Di A la Caza Alcance」他。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。StaLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。OFTも女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2。SlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜4。技術点4番目の62.08、演技構成点5番目の46.92、合計109.0は自己ベスト更新でフリーも4位、総合179.76も自己ベスト更新で4位。

 8番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。曲はピアフ「L'Accordeoniste」他。振付はディアナ・リバス他。全体のスピードがここまでの組と違った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点1〜4。続くChStは加点ほぼ3〜4。リフト三つとDSpはレベル4でほぼ加点2以上。うちリフト二つは加点2〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜4。CiStも男女ともレベル2で加点2〜3。ChAJは加点2〜4。技術点3番目の63.54、演技構成点も3番目の50.44、合計113.98でフリーも3位、総合187.15で3位。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。曲は「Il mercenario」。振付はデュブレイユ他。女性のロングスカートが効果的。ここも全要素にほぼ全ジャッジが加点。ベテランの貫禄を感じた。冒頭のSyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点1〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。CuLiもレベル4で加点1〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStはフラメンコのスカート遣いもあり、加点ほぼ4〜5。技術点2番目の65.77、演技構成点も2番目の53.78、合計119.55でフリーも2位、総合201.93で2位。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33、34)。曲は「My Love Will Never Die」。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点2以上。いろいろな動きが今までと違う感じ。冒頭のDSpはレベル4で加点3〜4。SlLiもレベル4で加点2〜5。SyTwは女性レベル4、男性は第2でややぐらつきレベル3、加点2〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。StaLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。ChStも加点3〜5。CiStは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点ほぼ3〜4。技術点最高の69.01、演技構成点も最高の55.42、合計124.43でフリーも1位、総合207.95で優勝。

フィギュアスケート (2022.11/5、6、2023.1/20、21、)

GPフランス杯 (2022.11/4〜6 アンジェ) GPシリーズ第3戦

 <女子シングル>12人出場。日本からは河辺、松生、住吉。地元フランスからはセルナ、メイテ他。その他ミクティナ(墺)、ヘンドリクス(ベル)、シン(米)など。テレ朝の解説は八木沼。後日テレ朝チャンネルの完全版(解説無し)を見た。
 1番滑走でメイテ(仏。28)。後日見た。2019年欧州選手権9位。2021年の世界選手権SPでアキレスけんのケガ。昨季ケガで全休。今季CSオンドレイ・ネペラ杯11位。曲はマイケル・ジャクソン「They Don't Really Care About Us」。振付はロヒーン・ワード。全部のジャンプを決めた。出てくると満場の拍手と歓声。冒頭の2A成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3T+3Tも決める。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。LSpはレベル3。1.1倍になる3Loはqマーク。最後のStSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスでよくここまで復活した。技術点8番目の31.05、演技構成点10番目の27.79、合計58.84でSP8位。
 2番滑走で住吉(19)。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア8位。今季シニアデビュー、プランタン杯2位。曲は「White Flowers Take Their Bath」。振付はキャシー・リード他。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはきれいに決め、加点2〜4。解説の八木沼が「下りた後も流れがありました」。3F+3Tも成功、加点2〜3。FCSpはレベル3で加点1〜3。1.1になる3Lz<<がダウングレードでステップアウト。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqは加点3〜4、最後のLSpも加点ほぼ3〜4。技術点5番目の32.75、演技構成点6番目の31.35、合計64.1でSP5位。

 4番滑走で河辺(18)。昨季全日本3位、北京五輪23位、世界選手権15位。今季CS U.S.インターナショナルで3位。曲はビリー・アイリッシュメドレー「When the Party's Over」他。振付・コーチとも樋口美穂子。今季からコーチを変えた。冒頭の2Aは大きく、全ジャッジが加点2〜4。3Lz!+3Tも決めたが、第1に!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のSSpは加点2〜4。StSqはレベル3だがよく動いて加点2〜5。終わった後、ガッツポーズ。技術点2番目の36.88、演技構成点4番目の31.95、合計68.83でSP3位。
 6番滑走でセルナ(仏。23)。後日見た。昨季国内2連覇、欧州選手権12位、世界選手権29位。曲は「Bang Bang My Baby Shot Me Down」他。振付はトーマス・ロシュレ。衣装は曲がスパニッシュなので黒が基調で紙に赤いバラ。冒頭の2Aはよかった。全ジャッジが加点2〜3。しかし3T+3Tは少しスピードが足りずにステップアウト。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpはほぼ加点1〜3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜4。StSqと最後のLSpはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の33.55、演技構成点8番目の29.08、合計62.63は自己ベスト更新でSP7位。しかしフリーでは、転倒二回で9位、総合9位。
 8番滑走で松生(18)。昨季全日本シニア7位、四大陸5位。今季チャレンジ杯優勝、スケートアメリカのフリーは体調不良で棄権。今回もまだ復調とは言えないらしい。曲は「Papa,Can You Hear Me?」。振付は佐藤紀子他。冒頭の2Aは決め、全ジャッジが加点2〜4。しかし続く3F<で転倒。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。LSpとStSqはレベル3。うちLSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz!+3T<でも転倒。第2を二回転にすれば立てそうだったが、挑戦した。技術点11番目の28.52、演技構成点7番目の31.16、転倒の減点2、合計57.68でSP9位。試合後のインタビューでは、「全部のジャンプを絞められたことが収穫」と言っていた。

 9番滑走でシン(米。18)。後日見た。昨季全米シニア6位、四大陸4位。今季CS U.S.インターナショナルで4位。曲は「Yo Soy Maria (Maria de Buenos Aires)」。振付はカメレンゴ。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは低かったがきれいに決まり、加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル3で加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。しかし1.1倍になる3Loがアンダーローテーション。技術点6番目の32.74、演技構成点5番目の31.53、合計64.27でSP4位。
 10番滑走でキム・イェリム(韓国。19)。170cm。昨季四大陸銅メダル、北京五輪9位。今季今季CS U.S.インターナショナル、CSフィンランディア杯とも優勝。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz!+3Tは第1に!マーク。続く2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Fはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のSSpは全ジャッジが加点2〜5。全体に「そつなく」やった印象。技術点3番目の36.58、演技構成点2番目の32.35、合計68.93でSP2位。

 11番滑走でイ・ヘイン(韓国。17)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Storm」。振付はトム・ディクソン。冒頭の2Aは幅もありきれいで全ジャッジが加点3〜4。3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になる3Loの予定が跳ぶ前に転倒。びっくり。技術点7番目の31.64、演技構成点3番目の32.13、転倒の減点1、合計62.77でSP6位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。22)。昨季欧州選手権4位、北京五輪8位、世界選手権銀メダル。今季CSネーベルホルン杯優勝。曲は「Si Mama」他。振付はアダム・ソルヤ。衣装は蛍光ピンクとオレンジ。貫禄を見せた。とにかく全体に速くて迫力がある。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点3〜4。続く2Aも加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz!+3Tは決めたが第1が!マーク。StSqと最後のLSpはレベル3だが、StSqは加点2〜5。技術点最高の37.88、演技構成点も最高の34.87、合計72.75でSP1位。後日見た完全版では、キスアンドクライにメイテがケーキの箱を持ってきて、会場の観客に「Happy Birthday」の唄を歌わせていた。

 フリー。4番滑走で松生(18)。曲は「Nella Fantasia」。振付は宮本賢二他。今できることはやれた。冒頭の3Fはきれいに決まり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Lzは!マーク。2A二つはいずれも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3Lz!<+2T、3S+1T、1Lo+2Tはいずれも減点評価だが、スケーティングは最後までよかった。キスアンドクライでは笑顔だった。技術点7番目の54.58、演技構成点5番目の64.26、合計118.84でフリー6位、総合176.52で7位。
 5番滑走でメイテ(仏。28)。後日見た。曲は「I Surrender」。振付はロヒーン・ワード。衣装は白。リンクに下りると大歓声。ジャンプ全てなんとか下りた。冒頭の2A+3Tは成功。続く3Lzはオーバーターン。予定では連続ジャンプだった。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loはqマークでこらえた。StSqのキレはないがレベル3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3T+1Eu+2Sと3Lz+2Tを決める。3Lzからの連続ジャンプをリカバリー。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aも成功。技術点5番目の60.18、演技構成点8番目の56.66、合計116.84でフリー7位、総合175.68で8位。キスアンドクライで得点を見てコーチと二人で大喜び。
 7番滑走でイ・ヘイン(韓国。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はシェイリン・ボーン。立て直してきた。初めからスピードにのっていた。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは第2にqマーク。3Loと3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは、第1の後にオーバーターン。3F<は転倒。2Aは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の67.37、演技構成点3番目の64.35、転倒の減点1、合計130.72は自己ベスト更新でフリー2位、総合193.49で4位。

 8番滑走で住吉(19)。曲は「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン他。衣装はスカートが濃い青、腰回りは緑、上半身には金のビーズ。4回転に挑戦。冒頭で4Tに挑み、立てそうだったが転倒。練習では立てていたとのこと。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。スピン三つは加点ほぼ2〜3。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fはqマークでステップアウト。予定ではここが3連続。しかし3S+2T+2Loとリカバリー。ただ第1の後にオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の66.9、演技構成点4番目の64.34、転倒の減点1、合計130.24は自己ベスト更新でフリー3位、総合194.34も自己ベスト更新で3位。2位とは0.42差だが、GP初戦でこれならすばらしい。後日見た完全版の公式会見では、英語の質問がそのまま聞き取れているようだった。「4Tの練習はいつからか、成功率は」という質問に「本格的に練習し始めたのは去年の夏。ステップアウトも含めた着氷は8割くらい、完全に回れるのは半分くらい」とのこと。次戦の抱負を聞かれ「NHK杯では4回転を着氷したい」と言っていた。
 9番滑走でSP4位シン(米。18)。曲は「The Offering」他マイケル・W・スミスメドレー。振付はカメレンゴ。衣装はオレンジのグラデーション。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。次が1Fとパンク。3S<はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz<で転倒。しかし3T+2A+SEQと3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の59.16、演技構成点7番目の61.5、転倒の減点1、合計119.66でフリー5位、総合183.93で5位。

 10番滑走で河辺(18)。曲は「Drowning」。振付は樋口美穂子。最後まで硬かった。冒頭の2Aはよかった。全ジャッジが加点2〜4。しかし3Lz!+3T<と3Loqは軸が曲がって転倒。二つ目の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとFCSpはレベル3。1.1倍になるところで3S+3T<、3Lz!、3Fqとなり得点伸ばせず。ChSqもGOE-3〜3。最後の二つのスピンはレベル4。全体の基礎点56.61に対してGOEが合計でマイナスとなり53.41。「練習ではジャンプの調子はよかった」と試合後のインタビューでは涙。メンタルコーチが必要では。技術点8番目の53.41、演技構成点6番目の62.26、転倒の減点2、合計113.67でフリー8位、総合182.5で6位。
 11番滑走でキム・イェリム(韓国。19)。曲は「Summer Of 42」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lzで転倒。予定では連続ジャンプだった。その後の2A、3Lo、3Fは決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3Fは加点1〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+2A+SEQは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz!+2T+2Loも決める。しかし3Sqでまた転倒。連続ジャンプのリカバリーもできず。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の62.82、演技構成点2番目の65.01、転倒の減点2、合計125.83でフリー4位、総合194.76で2位。キスアンドクライで得点を見たとき、住吉を上回れていたので驚いていた。
 最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。11/5が誕生日。曲は「ポエタ」他。振付はアダム・ソルヤ。ノーミスで落ち着いていた。冒頭の3Lz!+3Tは第1にqマーク。続く2A、3F、2Aと全ジャッジが加点。うち3Fは加点2〜5。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち加点2〜4。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。終わったポーズのまま氷をたたいて喜んでいた。誰が見ても、堂々の優勝。技術点最高の71.87、演技構成点も最高の71.72、合計143.59は自己ベスト更新でフリーも1位、総合216.34も自己ベスト更新で初優勝。後日見た完全版では、キスアンドクライにメイテがケーキの箱を持ってきて、会場の観客に「Happy Birthday」を歌わせていた。

 <男子シングル>12人出場。日本からは鍵山、友野、山本の予定だったが、鍵山のケガのため三宅に変更。地元フランスからはエイモズ、シャオイムファ他だったが、エイモズに代わってルメイ。その他セレフコ(エス)、シュムラトコ(ウク)など。テレ朝の解説は織田。後日完全版を見た。
 3番滑走でイ・シヒョン(韓国。21)。後日見た。186cm。昨季四大陸7位、北京五輪27位、世界選手権18位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は「Feeling Good」。振付はYeaji Shin。冒頭の4Tはアンダーローテーションでくしゃっと転倒。続く3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の45.66、演技構成点11番目の36.78、転倒の減点1、合計82.44でSP7位。

 4番滑走で山本(22)。昨季全日本8位、ワルシャワ杯優勝。今季チャレンジ杯3位。曲はビートルズ「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。とにかくジャンプ全部下りた。冒頭の4T+3Tを美しく決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Sはqマークだが決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpは加点3〜5、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはこらえた。終わった後、ガッツポーズ。技術点最高の52.16、演技構成点3番目の40.26、合計92.42でSP1位。
 5番滑走でエガーゼ(ジョージア。20)。後日見た。昨季欧州選手権28位。今季CSロンバルディア杯5位。曲は「I Won't Complain」。振付はグレイヘンガウス。冒頭で4S+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続けて4Tも成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aは、3Aの予定が崩れてステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の45.66、演技構成点5番目の36.78、合計82.44でSP4位。
 7番滑走で三宅(20)。昨季全日本6位、四大陸4位。今季スケートアメリカ8位。曲は「Unchained Melody」。振付は吉野浩平。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。しかしスケートアメリカでもミスした3Aでパンク、1A* となり無得点。スピン三つとStSqはレベル3。StSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz!+2Tは、連続3回転の予定だったが、第1でこらえてなんとか2回転を付けた。技術点11番目の32.12、演技構成点7番目の7.15、合計69.27でSP10位。

 8番滑走でミハイル・セレフコ(エストニア。19)。昨季国内3位、欧州選手権15位、世界ジュニア6位。今季CSフィンランディア杯4位、スケートアメリカ11位。なおスケートカナダに出たのは兄の方。曲は「Break My Baby」。振付はシニツィン。冒頭の4T+3Tは成功。続く4Sもきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。しかし1.1倍になるところで1Aとパンク、無得点。StSqと最後のCCSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点41.4、演技構成点38.0、合計79.4でSP5位。フリーは11位で総合9位。
 11番滑走で友野(24)。昨季全日本5位、四大陸銀メダル、世界選手権6位。今季CSネーベルホルン杯4位。曲は「Happy Jazz」。振付はミーシャ・ジー他。自分に合った曲と気に入っているとのこと。冒頭の4Tでステップアウト。予定では連続ジャンプだった。解説の織田が「体が後ろに残りすぎた」。4S+2Tのところで連続としてリカバリー。ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは表現をたっぷり演技して全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Aもきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の47.24、演技構成点も2番目の42.22、合計89.46でSP2位。
 最終滑走でシャオイムファ(仏。21)。昨季国内2位、北京五輪14位、世界選手権8位。今季CSロンバルディア杯優勝。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。すごくよく体が動いていた。冒頭は4T+3Tの予定が第1でパンク、2Tになんとか3Tを付けて要素は成立。3Aは決める。4Sも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは難しいオフバランスの動きをよくこなしていて加点ほぼ4〜5。技術点4番目の45.47、演技構成点最高の42.53、合計88.0でSP3位。

 フリー。3番滑走で三宅(20)の予定だったが、「健康上の理由」で棄権。
 6番滑走でSP7位イ・シヒョン(韓国。21)。186cm。昨季四大陸7位、北京五輪27位、世界選手権18位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は映画「Cyrano de Bergerac」より。振付はYeaji Shin。ノーミス。ソロの3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点1〜3。3Lz+3Tも加点1〜3。ソロの3Aはqマーク。3Sは加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちCCSpとStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3A+3T、3F+2A+2Aを決め、いずれも基礎点が13点台で加点1〜3。3Loも決める。ChSqは加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3で加点1〜3。とびぬけた技はないが、大きなミスもない。技術点2番目の90.09、演技構成点4番目の75.99、合計166.08は自己ベスト更新でフリー2位、総合242.62も自己ベスト更新で4位と挽回。
 9番滑走でSP4位エガーゼ(ジョージア。20)。昨季欧州選手権28位。今季CSロンバルディア杯5位。曲は「ロミオとジュリエット」より「Un Giorno per Noi」。振付はグレイヘンガウス。4回転3本に挑戦。冒頭で4T+3T、4Sを成功、いずれも全ジャッジが加点。うち4Sは加点ほぼ2〜3。ソロの4Tは転倒。3Loはなんとか下りる。スピン二つとStSqはレベル3。1.1倍になる3Aで転倒。3F+1Eu+3Sと3Lz+2A+SEQは決める。ChSqは全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはレベル2。技術点4番目の79.69、演技構成点9番目の73.27、合計150.96でフリー6位、総合233.4は自己ベスト更新で5位。

 10番滑走でシャオイムファ(仏。21)。曲は「Horizons」他。振付はブノワ・リショー。いい出来だった。冒頭で3Lzを決める。続く4T+2Tは第1をややこらえたが連続にした。3Aは全ジャッジが加点1〜3。そして4Sは全ジャッジが加点2〜4のすばらしいもの。1.1倍になる4T+1Eu+3Sはおりたがオーバーターン。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3Lz+3Tと3Fはいずれも全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点2〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。地元選手の活躍に観客も大歓声。技術点最高の95.04、演技構成点も最高の85.94、合計180.98は自己ベスト更新でフリー1位、総合268.98も自己ベスト更新で初優勝。
 11番滑走で友野(24)。曲は「こうもり」序曲「Die Fledermaus-Overture」。振付は佐藤操他。なんとか4回転3本入れた。冒頭の4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。4Sは片手付き。ソロの4Tはステップアウト。3Loはオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、CSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第3がqマーク。3F+2Tは間にオーバーターン。そして3Aの予定がパンクして1Aに。ChSqは生き生きと滑り、全ジャッジが加点2〜5。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の74.76、演技構成点2番目の84.55、合計159.31でフリー4位、総合248.77で3位。
 最終滑走で山本(22)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付は鈴木明子。4回転3本入ったが、転倒やパンクも。冒頭の4Sで転倒。4T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。ソロの4Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+1Eu+3Sも決める。FCSpはレベル2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aの予定がパンクして1Aに。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。解説の織田が「3Aが2本入らなかったので3Fの後のジャンプを3Tに変更した」と指摘。3Lzは!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の84.43、演技構成点も3番目の82.05、転倒の減点1、合計165.48は自己ベスト更新でフリー3位、総合257.9も自己ベスト更新で2位。

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フィギュアスケート (2022.10/29,30、2023.1/7,10,13、)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2022.10/28〜30 ミシサガ・オンタリオ州) GPシリーズ第2戦

 <ペア>8組出場。日本からは三浦/木原組。地元カナダからマッキントッシュ/ミマー組とローラン/エチエ組。他にチャン/ハウ組(米)、ズコワ/ビダル組(チェコ)、エフィモワ/ブロマート組(独)、コンティ/マッチ組(伊)など。地元のムアタワーズ/マリナロ組は引退か。テレ朝地上波は三浦/木原組のみ放送。後日、テレ朝チャンネルで完全版を見た。
 4番滑走でマッキントッシュ/ミマー組(加。17、21)。後日見た。男性は193cm。昨季世界ジュニア銅メダル。今季CSフィンランディア杯3位。曲は「Release」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。冒頭の3Twはレベル2。3Tはqマークで女性がステップアウト。5RLiとBiDsはレベル3。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル4。カナダの有望なペアの若手。このまますくすく伸びていってほしい。技術点4番目の33.8、演技構成点も4番目の27.02、合計60.82でSP4位。
 6番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。後日見た。昨季国内3位、欧州選手権7位。今季CSネーベルホルン杯4位。曲は「Oblivion」。振付はカッツァニーガ他。冒頭の3Twはレベル2。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。3Sもしっかり決まり、全ジャッジが加点。5RLiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。BiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.17、演技構成点2番目の30.49、合計66.66は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライで得点を見て、コーチともども大喜び。

 7番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。後日見た。昨季全米4位、四大陸銀メダル。今季CS U.S.インターナショナル2位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。ここまで見てきたどの組よりもスピードがある。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜4。3LoThはタッチあり。3Tは成功。BiDsと5RLi、StSqとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3、StSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の37.32、演技構成点3番目の30.07、合計67.39は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。昨季北京五輪7位、世界選手権銀メダル。今季7月末のアイスショーで女性が肩を脱臼して2ヵ月練習できず。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2でGOE-1〜3。3Tは成功、全ジャッジが加点1〜4。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3LzThはステップアウト。CCoSpはよく合っていて全ジャッジが加点2〜4。StSqもレベル4で全ジャッジが加点1〜4。最後のBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最高の38.95、演技構成点も最高の34.44、合計73.39でSP1位。

 フリー。SP7位のエフィモワ/ブロマート組(独)が棄権。 4番滑走でマッキントッシュ/ミマー組(加。17、21)。後日見た。曲は「レ・ミゼラブル」。振付はキャロル・レイン他。緊張していた。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T成功。ソロの3Sの予定が女性は2Sに。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点1〜4。3FTh成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsと5RLiはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは転倒。技術点3番目の58.02、演技構成点4番目の58.65、合計114.67は自己ベスト更新でフリーも4位、総合175.49も自己ベスト更新で4位。
 5番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。後日見た。曲は「シネマ・パラダイス」より4曲。振付はジョルダーニ。冒頭の3Twはレベル2。3S+1Eu+2Sを決める。続けて3Tも成功。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち最後のPCoSpは全ジャッジが加点1〜4。3LoThは転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜4。FiDsはレベル3。技術点4番目の57.88、演技構成点2番目の62.64、合計119.52は自己ベスト更新でフリー2位と猛追、総合186.18も自己ベスト更新で3位。

 6番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。後日見た。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。冒頭で2S+2A+2A+SEQを決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしソロの3Tで女性が転倒。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは大きくステップアウト。リフト三つとPCoSpはレベル4.うちPCoSpは全ジャッジが加点2〜4。2SThは3SThの予定だったと思うが、たぶん初速が足りず回転を緩めたようだ。BoDsはレベル3だがGOEが-5〜-1。男性のピボットがずれたせいか。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の58.6、演技構成点3番目の61.49、合計119.09でフリー3位、総合186.48は自己ベスト更新で2位。
 最終滑走で三浦/木原組(20、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3TwはSPより高くレベル3で加点1〜4。連続ジャンプは女性が第1でアンダーローテーション、第2に1回転のみで3T<+1T。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜5、PCoSpは加点ほぼ3〜4。3Sは加点1〜4。ChSqは加点2〜3。3LzThはきれいに下りて加点3〜5。3LoThも決め加点2〜4。しかしBoDsがレベル1のものの加点ほぼ2〜3。最後の男性が片膝付きの姿勢で上げ、下ろすときも膝立ちになる難しい4Liはレベル3だったが、加点は2〜5。技術点最高の67.95、演技構成点も最高の70.68、合計138.63でフリーも1位、総合212.02は自己ベスト更新で初優勝。後日見た表彰式後の公式会見の質問で「日本のペアで初のGP金メダルの感想」には、木原は「すごく嬉しい。特に(三浦選手のケガで)フリーフルは2週間しかなかったので自信はなかった。日本人でもやればできるということを見て、ペアにチャレンジする選手が増えてほしい」。「次戦NHK杯に向けての課題」には三浦が「レベルの取りこぼしをなくすこととフリーで時間を超えないこと」。「ペアの選手数が減っていることについて」も聞かれ、木原が「今の状況はどの国の選手にもチャンスがあるということがモチベーションになると思う」と答えていた。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは小松原/コレト組。テレ朝地上波では全く放送なし。後日、テレ朝チャンネルで完全版を見た。
 3番滑走で小松原/コレト組(30、31)。昨季北京五輪22位。今季CS U.S.インターナショナル7位。曲は「Loca」他。リズムはサルサ、ルンバ、サンバ。振付はアグノエル他。冒頭のDiStは男女ともレベル1だが全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4。PStはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。CuLiは、女性がイーグルの男性のももの上に立つ形で、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。最後のChRSはかなりがんばり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。男性がどうにもラテンぽくないのが、うーん。技術点7番目の39.55、演技構成点8番目の29.33、合計68.88は自己ベスト更新でRD7位。
 4番滑走でローリオ/ルギャク組(加。25、27)。昨季四大陸6位。今季スケートアメリカ3位。曲は「Malambo No.1」他。リズムはマンボとルンバ。振付はデュブレイユ他。今季のラテンで一歩突き抜けたか。最後までスピードがあり、全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStもレベル4で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の43.62、演技構成点5番目の30.97、合計74.59は自己ベスト更新でRD5位。

 5番滑走でブラッティ/サマヴィル組(米。20、22)。昨季全米、四大陸とも5位。今季CSロンバルディア4位。曲は「Gadda Rio」他。振付・コーチともC.ホワイト。リズムはサンバとルンバ。なかなか楽しみな若手が出てきた。スピードと技術を兼ね備えている。冒頭のSqTwは、第2で近づきすぎたが男性がうまく調整し、男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChRSは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PStはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStは女性レベル1、男性レベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点6番目の41.2、演技構成点7番目の29.65、合計70.85は自己ベスト更新でRD6位。
 7番滑走でラジョワ/ラガ組(加。21、23)。昨季北京五輪13位、世界選手権11位。今季CSオンドレイ・ネペラ記念、CSブダペスト杯ともに優勝。曲は「Let's Cha Cha」他。リズムはチャチャとサンバ。振付はアグノエル他。ここは男性が元々ラテンぽい感じで、今季のリズムは得意だと思う。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル3だが加点2〜4。ChRSではめずらしく男性がバランスをくずしかけたが、ほぼ加点1〜3。MiStは男女ともレベル2だが、加点ほぼ3〜4。PStはレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4。技術点5番目の43.13、演技構成点3番目の33.81、合計75.94でRD4位。

 8番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。昨季全米4位、四大陸金メダル。今季CSフィンランディア杯5位。曲は「Vocalizado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はホワイト他。今回参加したアメリカの3組ともコーチがホワイトチームだった。相変わらず速くてうまい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChRSも加点2〜3。PStはレベル3だが加点2〜3。CuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のMiStは男女ともレベル2だが、加点ほぼ2〜3。技術点3番目の43.71、演技構成点4番目の32.42、合計76.13でRD3位。
 9番滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。昨季北京五輪7位、世界選手権5位。曲は「Do What I Do」他。リズムはチャチャとルンバ。振付はラギュラエフス他。もうほとんど完成しているのでは。相変わらず独自路線だが、全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のChRSは加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStもレベル3で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4でやはり加点3〜4。全体がシームレスで、あとはレベル3の要素をレベル4にするだけか。技術点最高の50.19、演技構成点も最高の37.04、合計87.23は自己ベスト更新でRD1位。
 最終滑走でフィアー/ギブスン組(英。23、28)。昨季欧州選手権5位、北京五輪10位、世界選手権6位。今季CS U.S.インターナショナル、CSネーベルホルン杯ともに優勝。曲は「Vivir Mi Vida」他。振付はアグノエル他。ここも男性がラテンが得意。実に楽しそうに踊っていた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。PStもレベル3で加点2〜4。RoLiはレベル4で加点3〜5。最後のChRSは加点4〜5。技術点2番目の48.06、演技構成点も2番目の35.74、合計83.8でRD2位。

 フリー。 4番滑走で小松原/コレト組(30、31)。曲は「The Fifth Element」より「The Diva Dance」他。振付はデュブレイユ他。冒頭のStaLiは全ジャッジが加点2〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。ツイズルは加点を取れるように形を変えたと「フィギュアスケートTV!」の中で語っていた。CiStは男女ともレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSlは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。DSpはレベル3。CuLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル1。この要素の評価は全体に厳しい。RoLiもレベル4。最後にコレオ要素二つ。ほぼ全ジャッジが加点。うちChTwは全ジャッジが加点。技術点7番目の53.18、演技構成点も7番目の44.0、合計97.18でフリーも7位、総合166.06で7位。
 5番滑走でブラッティ/サマヴィル組(米。20、22)。曲は映画「ララランド」より「Another Day of Sun」等3曲。振付はC.ホワイト。さわやかな若手プログラム。全要素に全ジャッジが加点なのは快挙では。冒頭のDiStは男女ともレベル2で加点1〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。ChSlも加点2〜3。StaLiもレベル4で加点2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3、加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DSpもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜4。最後のChAJはふんわりふんわりという感じでよかった。技術点6番目の61.37、演技構成点も6番目の46.92、合計108.29は自己ベスト更新でフリーも6位、総合179.14も自己ベスト更新で6位。

 6番滑走でローリオ/ルギャク組(加。25、27)。曲は「ピンクパンサー」。振付はアグノエル他。認められた9要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭、女性が片足を男性の首に巻き付けただけで二人ともノーハンドのStaLiは圧巻。レベル4に加点3〜4。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChStは途中でリフトが入って「余分な要素」として速報で無得点表示になったが、加点2〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは女性の体が逆さまになる姿勢もあり、加点2〜4。終わりのポーズも女性が膝立ちの男性の背中に飛び乗る独特の形。男性は表情も豊かでこんなに演技力があったのかという出来。技術点5番目の65.56、演技構成点も5番目の48.92、合計114.48は自己ベスト更新でフリーも5位、総合189.07も自己ベスト更新で5位。
 7番滑走でラジョワ/ラガ組(加。21、23)。曲は「ヌレエフ」。振付はクールノイヤー他。女性の衣装は白。RDと打って変わって静かな曲。要素がプログラムに溶け込んでいる。全要素に全ジャッジが加点2〜4。冒頭のChSpは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。リフト三つとDSpはいずれもレベル4。うちリフト三つは加点3〜4。ChStも加点3〜4。DiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2だが加点ほぼ3。最後のChAJは加点2〜4。技術点3番目の67.31、演技構成点も3番目の52.24、合計119.55でフリー3位と逆転、総合195.49で3位。カナダ期待の若手が躍進中。

 8番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はホワイト他。女性の衣装は水色。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜4。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。リフト三つとDSpはいずれもレベル4。うちRoLiは加点3〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜4だが、もう少しアピールがあった方がいい感じ。技術点4番目の66.9、演技構成点も4番目の51.16、合計118.06でフリー4位と後退、総合194.19で4位。
 9番滑走でフィアー/ギブスン組(英。23、28)。曲はレディーガガ「Born This Way」他。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。相変わらず全体にスピード感満載。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点3〜4。DSpとCuLiはレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点4〜5、あと二つも加点3〜5。技術点2番目の70.7、演技構成点も2番目の54.68、合計125.38は自己ベスト更新でフリーも2位、総合209.18も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。30、30)。曲は「映画「エビータ」より「You Must Love Me」等4曲。振付はキャロル・レイン他。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のOFTはつなぎかと思うようなさりげなさで、女性レベル3、男性レベル2で加点3〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。ChStは加点ほぼ4〜5。リフト三つともレベル4。うちRoLiは加点4〜5。ChAJは加点ほぼ4〜5。ChSlは加点2〜5。技術点最高の72.31、演技構成点も最高の56.16、合計128.47でフリーも1位、総合215.7で優勝。

フィギュアスケート (2022.10/29,30,2023.1/7,8,11,12,14) GPシリーズ第2戦

スケートカナダ (2022.10/28〜30 ミシサガ・オンタリオ州)

 <女子シングル>12人出場。日本からは樋口、紀平、横井の予定だったが、樋口が疲労骨折の回復遅れで今季全休となり、10/11に渡辺倫果の代理出場が決まった。地元カナダからはシーザス、デイルマン、その他ブレジノワ(チェコ)、ユ・ヨン(韓国)、ペトロキナ(エスト)など。テレ朝のSP放送は、日本人3人と1位のスキーザス、4位のユ・ヨンのみ。解説は荒川。後日テレ朝チャンネルで完全版を見た。
 1番滑走で横井(22)。昨季全日本12位、四大陸7位。曲は「Kalandero」。振付は鈴木明子他。冒頭の3S+3Tqは間にオーバーターン。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。2Aは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F<で転倒。これが特に痛かった。最後のStSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。スピンとStSqのレベルをとりこぼさないようにしないと厳しい。技術点11番目の26.61、演技構成点10番目の29.26、転倒の減点1、合計54.87でSP12位。
 2番滑走で紀平(20)。一昨季全日本2連覇。昨季全休。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。コーチはオーサー。足首はまだ時々痛みがあり、3Loまでしか戻せていないようだ。体もやや太い。冒頭の2Aは着氷も滑らかで全ジャッジが加点1〜4。解説の荒川が「下りた後もスピードが落ちません」。3Sq+3Tqは二つともqマークでステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Loは回ったがステップアウト。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の28.87、演技構成点5番目の30.4、合計59.27でSP8位。

 3番滑走でデイルマン(加。24)。後日テレ朝チャンネルで見た。2017年世界選手権銅メダル。昨季四大陸10位。曲は「Diamonds」。振付はバトル。冒頭の3T+3Tはすごく幅のあるかつてのスケールで、全ジャッジが加点3〜5。2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはこらえた。このくらいフリーでもできれば復活だが。技術点2番目の35.82、演技構成点4番目の30.83、合計66.65でSP2位。しかしフリーでは転倒三回、フリー11位、総合171.61で10位。
 4番滑走で渡辺(20)。青森山田中3年のときカナダにホームステイしたが2020年コロナで帰国。ジュニアGPも未経験。昨季全日本6位、世界ジュニア10位。今季プランタン杯、CSロンバルディア杯ともに優勝。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二他。冒頭で3A<に挑み、アンダーローテーションでステップアウト。3Lzq+3T<も二つともマーク付き。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4、CSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点ほぼ3。暫定値で3Loが1.1倍になっていなかったらしい。技術点5番目の32.47、演技構成点も6番目の30.31、合計62.78でSP6位。
 5番滑走でジーグラー(米。16)。後日テレ朝チャンネルで見た。10/24に急きょ代理出場が決まったらしい。昨季全米ジュニア2位。今季CSブダペスト杯優勝。曲は「Rebirth」。振付はザドロズニク他。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。続く3Fは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル3。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜4。スケーティングもよく、これから楽しみな感じ。技術点3番目の35.09、演技構成点3番目の31.4、合計66.49は自己ベスト更新でSP3位。しかしフリーで二回転倒しフリー7位、総合186.76で4位。

 7番滑走でアンドリューズ(米。21)。後日テレ朝チャンネルで見た。昨季全米9位、四大陸9位。今季CSネーベルホルン杯6位。曲は「Dancing with the Devil」。振付はデルモア。GOE減点なし。冒頭の3T+3Tはデイルマンほど幅はないが、全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つはほぼ全ジャッジが加点2〜4、StSqは全ジャッジが加点2〜3。終わったとき、笑顔。技術点4番目の34.87、演技構成点7番目の29.82、合計64.69でSP5位。
 9番滑走でペトロキナ(エスト。18)。後日テレ朝チャンネルで見た。昨季国内優勝、欧州選手権8位、世界選手権16位、世界ジュニア9位。今季CSネーベルホルン杯11位、CSブダペスト杯3位。曲は「Give Us a Little Love」。振付はアダム・ソルヤ。変わった音楽。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜4。続く3F!qはマーク付き。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。ジャンプの回転不足が響いて見た感じより得点伸びず。技術点7番目の31.88、演技構成点8番目の29.8、合計61.68でSP7位。

 10番滑走でスキーザス(加。19)。昨季北京五輪19位、世界選手権12位。今季CSネーベルホルン5位。曲は映画「ブラックスワン」より「Nina's Dream」他。振付はアシャー・ヒル他。衣装は黒。冒頭の3Lz+3T成功。3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の36.44、演技構成点も最高の32.46、転倒の減点1、合計67.9でSP1位。ここまでデイルマンがSP1位だった。
 最終滑走でユ・ヨン(韓国。18)。昨季四大陸6位、北京五輪6位、世界選手権5位。今季CS U.S.インターナショナル2位。曲は「Otono Porteno Tango」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭は3Aの予定を変えて2Aにして全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tも全ジャッジが加点1〜3。本来連続3回転の予定だったが、壁に近づきすぎて変更。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpと最後のStSqは加点3〜4。しかし1.1倍になる3Feqに二つマークが付き、かなりGOE減点。技術点6番目の32.85、演技構成点2番目の32.25、合計65.1でSP4位。

 フリー。1番滑走で横井(22)。曲は「Hungarian Rhapsody」。振付は佐藤操他。衣装はグレーに大小のビーズがたくさん。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜4。続く3Loと3Lzはいずれもqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。3Fq+2Tも第1がqマーク。1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Fは途中で開いた。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。2A+3T+2Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。ジャンプの調子が悪いのか、練習が足りていないのか。SPよりはよかったし今できることはやれたか。技術点62.15、演技構成点61.71、合計123.86でフリー5位、総合178.73で8位。試合後のインタビューで涙を流しながら「海外で試合できる喜び」を感謝していた。
 5番滑走で紀平(20)。曲は「タイタニック」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は白から紺のグラデーションに金色のビーズ。ジャンプ構成は落としているが、ノーミスでできた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3S+2Tをきれいに成功、加点1〜3。2A+1Eu+2Sも決める。続けて3Lo、3Tときれいに跳ぶ。うち3Tは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3T+2Tも成功。2Aは加点2〜3。3Sも加点1〜3。ChSqは加点3〜4。続くStSqはレベル3だが加点3〜4。終わった後笑顔で両こぶしを握りしめた。技術点7番目の59.64、演技構成点最高の65.42、合計125.06でフリー3位、総合184.33で5位。試合後のインタビューで「今後は構成も上げて安定感を持続させたい」。
 6番滑走でペトロキナ(エスト。18)。後日見た。曲は「Dusty Road」他。振付はマーク・ピレイ。紀平の直後に見ると、スケーティングの力強さと滑らかさが上回っていると思った。前半のジャンプはよかった。2A+3Tは全ジャッジが加点。3Lzも全ジャッジが加点1〜3。3Fと3Loもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプの予定が第1がqマークでステップアウト、第2付かず繰り返しの減点も。3F+2Tは第1がアンダーローテーション。StSqとLSpはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+1Eu+2Sはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の58.25、演技構成点も8番目の61.41、合計119.66でフリー8位、総合181.34で6位。

 7番滑走で渡辺(20)。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード他。衣装はキモノ風で肩とスカートが紫、襟、袖、胴は白。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Loも決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lo<+3T<と3F!はマーク付き。スピン三つはレベル4。うち最後のFSSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2A+SEQと2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。うち2A+1Eu+3Sは加点ほぼ2〜3。しかし3Lzがダウングレードで両足。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったときガッツポーズ。技術点最高の68.93、演技構成点2番目の65.39、合計134.32でフリー1位、総合197.59、逆転で初優勝。試合後のインタビューで、優勝がわかったときの気持ちを聞かれて「えー、私?!」。次のNHK杯では「3Aを2本入れたい」。 後日見た公式会見で、最初の全員への質問には英語で回答。「今まで無名に近かったが今回GP初出場できたことについて」聞かれ、「カナダにホームステイで3年ほどスケート留学したこと、コロナで帰国し1年浜田先生に習ったこと、現在中庭先生には私以上に私を信じてもらっていること全てが今の私を作っている」と答えていた。また「趣味(アニメ鑑賞、大王グソクムシのグッズ収集)がスケートに好影響を与えているのか」には「大王グソクムシは6年断食できると知り感動した。オフにアニメを見たり水族館でフィギュアを集めたりしてリフレッシュに役立っているかも」と笑いながら答えていた。
 8番滑走でアンドリューズ(米。21)。曲は「Je Suis Malade」。振付はデルモア。ほぼノーミス。冒頭3F+2A+2T+SEQを決め、全ジャッジが加点1〜3。続く2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Sと3Tも成功。うち3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lo+2T、3Sq+2Lo、3Loも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の64.87、演技構成点7番目の61.7、合計126.57は自己ベスト更新でフリー2位、総合191.26も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライでは得点と順位を見てびっくりし、コーチと大喜び。

 9番滑走でユ・ヨン(韓国。18)。曲はビバルディ「四季」より。振付はトム・ディクソン。冒頭の3A<<は下りたがダウングレード。3Lzと3Loは全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点2〜3。LSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpはほぼ加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lzq+1Eu+2Sと3F!+2A+SEQ、3F!<+2Tと、前半の連続ジャンプもリカバリーしたが、回転のマークも多かった。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。技術点3番目の61.4、演技構成点3番目のの65.42、時間超過の減点1、合計125.05でフリーも4位、総合190.15で3位。終わったときは「できた」という顔だったが、キスアンドクライで得点を見ると、思ったより回転の減点が大きかったようでややがっかり。
 最終滑走でスキーザス(加。19)。後日見た。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より3曲。振付はヴィポンド他。最終滑走で緊張したのか。滑り出しは良かった。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く2A+3T+2Tもほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Fがダウングレードで両足。3Loの予定が2Loに。ここは連続ジャンプの予定だった。スピン三つはレベル4。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし3Loはダウングレードで転倒。StSqはレベル3。2Aはこらえて第2を付けられなかったので、連続ジャンプのリカバリーできず。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。終わった後、透明なヘアクリップを拾ってレフェリーに届けていた。技術点10番目の51.9、演技構成点5番目の61.79、転倒の減点1、合計112.69でフリー9位、総合180.59で7位。

 <男子シングル>11人出場。日本からは三浦佳生、宇野。地元からメッシング、ゴゴレフ他。その他、リッツォ(伊)、ワシリエフス(ラト)、プルキネン(米)など。ジン(中)は欠場。テレ朝のSP放送は、日本人2人とSP3〜5位の計5人のみ。解説は織田。
 1番滑走で地元オーゼル(加。22)。後日テレ朝チャンネルで見た。昨季国内9位。今季CSフィンランディア杯11位。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付はヴィポンド。冒頭で4T+2Tをなんとか決める。4Sをねらった3Sは転倒。スピン二つとStSqはレベル3。1.1倍になる3Aはこらえる。最後のCCoSpだけレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の35.21、演技構成点9番目の35.48、転倒の減点1、合計69.69でSP6位。
 4番滑走で三浦(17)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位、四大陸銅メダル、世界ジュニア13位。今季スケートアメリカ2位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二。冒頭で4S+3Tをなんとか決める。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる4Tはこらえた。とにかく全体に速い。まだまだ粗削りだが、スケートアメリカよりはまとまって見えた。技術点最高の53.27、演技構成点3番目の40.79、合計94.06でSP1位。
 7番滑走でプルキネン(米。22)。昨季全米5位、四大陸12位、世界選手権5位。今季CS U.S.インターナショナル3位。曲は「Fly Me To The Moon」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭は4Tからの連続ジャンプの予定が2Tにパンクして要素を失う。3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。CSSpもレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで連続ジャンプのリカバリー。3Lz!+3Tをこらえて何とか決める。技術点5番目の35.94、演技構成点も5番目の40.13、時間超過の減点1、合計75.07でSP5位。
 8番滑走でワシリエフス(ラト。23)。後日テレ朝チャンネルで見た。昨季欧州選手権銅メダル、北京五輪13位、世界選手権13位。今季オンドレイ・ネペラ記念3位。曲は「Englishman in New York」。振付はブルンナー。冒頭でいきなり4Tがパンクして2Tとなり無得点。続く3Aはステップアウトして両手付きで転倒扱い。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のFSSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはかろうじて決めたが、第2にqマーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。振付と音楽が今の大きくなったワシリエフスの雰囲気に合っていない気がする。技術点7番目の30.3、演技構成点6番目の39.71、転倒の減点1、合計69.01でSP7位。

 9番滑走でリッツォ(伊。24)。昨季国内2位、北京五輪16位、世界選手権10位。今季CSロンバルディア杯4位、CSブダペスト杯優勝。曲は「Le parole lontane」他。振付はスカリ。冒頭の4T+2Tは間にオーバーターン。続けて新しい技4Lo<を下りるがアンダーローテーション。CCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の40.75、演技構成点4番目の40.43、合計81.18でSP3位。
 10番滑走でメッシング(加。30)。今季で引退らしい。昨季北京五輪11位、世界選手権14位。今季CSネーベルホルン杯優勝。曲は「Grace Kelly」。振付はヴィポンド。冒頭は4Tからの連続ジャンプの予定が4Tqマークで大転倒。3Aは豪快で全ジャッジが加点3〜5。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはこらえた。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の38.64、演技構成点2番目の42.05、転倒の減点1、合計79.69でSP4位。キスアンドクライでは、第2子のエコー写真をお披露目。
 滑走で宇野(24)。昨季全日本2位、北京五輪銅メダル、世界選手権金メダル。曲は「Gravity」。振付はランビエール他。冒頭の4Fは全ジャッジが加点3〜4。しかし4T+1T*で要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Aは決めた。靴の問題は改善したのか。技術点2番目の45.91、演技構成点最高の45.07、時間超過の減点1、合計89.98でSP2位。

 フリー。1番滑走でゴゴレフ(加。17)。後日見た。曲はハチャトゥリアン「スバルタカス」。振付はカナエワ。4回転3本なんとか下りた。冒頭の4Tはこらえた。続く4S+2Tと3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。ソロの4Sは手付き。1.1倍になるところでソロの3A、3F+2T、3Loを決める。うち3Loは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。技術点5番目の81.47、演技構成点10番目の71.23、合計152.7でフリー5位と挽回、総合210.64で7位。キスアンドクライで得点を見ると笑顔。
 5番滑走でワシリエフス(ラト。23)。後日見た。曲はドボルザーク「新世界」より「Symphony No.9 in E Minor」。振付はランビエール。ジャンプが不調。冒頭の4Sはダウングレード、続く3Aもアンダーローテーションでいずれも両足に。3Aは連続ジャンプの予定だった。3Loは成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Aがパンク、1Aに。連続ジャンプのリカバリーもできず、痛いミス。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzはqマークでステップアウトしてもついた。3F+2Tと3Lz+1Eu+3Sはなんとか決める。CCoSpレベル3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の52.91、演技構成点8番目の75.53、合計128.44でフリー10位、総合197.45で10位。

 7番滑走でプルキネン(米。22)。後日見た。曲は「Invierno Porteno」。振付はアレックス・ジョンソン他。冒頭の4Tからの連続ジャンプの予定だったが、きれいなソロにしてほぼ全ジャッジが加点。次も4Tなのを変更して3Lz+2Tを跳んだが、第1で手付き、第2はオーバーターン。3A+1Eu+2Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点。StSqとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。しかし1.1倍になるところで3Fの予定が2Fに。3Aはqマーク。2Lz+2A+SEQは3Lzからの連続ジャンプの予定だった。あと二つのスピンはレベル2.ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点9番目の65.74、演技構成点5番目の78.25、合計143.99でフリー8位、総合219.06で5位。
 8番滑走でメッシング(加。30)。曲は「Lullaby for an Angel」他。振付はヴィポンド。いやー壮快だった。冒頭からすごいスピードで4Tを成功、全ジャッジが加点3〜5。4T+2Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aは大きくステップアウトというか同じ足ではねて壁際までいってしまい、なのに転ばず。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで3A+1Eu+2Sを豪快に決め、3Lz+2Tも成功。3Fはeマークだが関係ない。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。会場全体を巻き込むパワフルなプログラム。観客はスケートカナダでの最後のメッシングを堪能。技術点4番目の84.12、演技構成点2番目の86.91、合計171.03でフリー3位、総合250.72で4位。キスアンドクライで今度は第1子の写真をスマホで披露。

 9番滑走でリッツォ(伊。24)。曲は「Talking to the Moon」他。振付はスカリ。冒頭の連続ジャンプの予定だった4Tは両足で第2付けられず。新技4Loは全ジャッジが加点。3F!+3Tで連続ジャンプリカバリー。3Sは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは疲れも見せず加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3A+2A+SEQと3Lz+1Eu+2S、3Aを決める。うち3A+2Aは全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の87.07、演技構成点4番目の82.78、合計169.85でフリー4位、総合251.03で3位。スピンとStSqでレベル4 とれなかったがよくまとめ、総合順位をキープ。
 10番滑走で宇野(24)。曲は「Air on the G String」他。振付は宮本賢二。回転不足はいろいろ付いたが、4回転5本やりきった。速いのにスケーティングがすばらしい。冒頭の4Loはややオーバーターン。4Sと4Fはqマーク。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはイーグルを始め様々な動きが入り全ジャッジが加点3〜5。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはオフバランスの動きばかりで加点ほぼ4〜5。1.1倍になるところで課題の4T+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし3Aと4Tはアンダーローテーション。うち4Tはステップアウトしたので3連続にできず。それでも技術点最高の92.92、演技構成点も最高の90.25、合計183.17でフリー1位、総合273.15で優勝。後日見た表彰式後の公式会見で「ミスした後の考え方」のような質問に「最近は練習以上に本番でやろうとは思っていない。本番で練習以上にできてしまっても、それは練習の成果ではないので残らない」のような回答。
 最終滑走で三浦(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は岩本英嗣。直前の6分間練習で靴ひもが切れたらしく、十分にウォーミングアップはできなかった。そのせいか冒頭の4Loの予定を3A+1Eu+3Sに変更。続けて4T+3T成功。4Sは転倒。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3Aは全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。粗削りだが勢いがある。1.1倍になる4Tはステップアウト。3F+2A+SEQと3Loは決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の88.88、演技構成点3番目の83.35、転倒の減点1、合計171.23でフリー2位、総合265.29で2位。ファイナルはほぼ確定か。表彰式後の公式会見で「ファイナル進出は希望していたことか」との質問に、「メダルを取れたらいいと思っていたが、ファイナルは全く考えていなかった。出られたらいい演技をしたい」との回答。

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フィギュアスケート (2022.10/23、25、11/16、12/16、17、)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2022.10/21〜23 ノーウッド・マサチューセッツ州) GPシリーズ第1戦

 <ペア>8組出場。日本からは派遣なし。スウェーデンのクラフォード組(21,21)は双子。男性は190cm。生まれはグーテンベルク。拠点はオランダのヘーレンフェーン。2020年世界ジュニア15位。昨季ネーベルホルン杯14位。その後女性がヒザを怪我して全休。コーチ・振付は元オリンピック金メダリストのサブチェンコ。SP7位、フリー8位、総合8位。
 5番滑走でロシャー/シュスター組(独。18、21)。昨季国内ジュニア3連覇、欧州選手権19位、世界ジュニア5位。曲は「In the Air Tonight」。振付はポリゾアキス他。コーチはサブチェンコと組んでいたゾルコビーと、シュトイヤー。冒頭の3Twはレベル2。3SThはステップアウト。2Aはqマーク。5RLiはレベル4.StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。BiDsとCCoSpもレベル3。スピンはずれた。技術点3番目の29.36、演技構成点も3番目の25.51、合計54.87でSP3位。

 7番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。昨季国内3位、四大陸4位。今季ネーベルホルン杯優勝。曲は「Oblivion」。振付はジュリー・マルコット。すばらしかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4に加点1〜4。3Tも成功。5RLiとStSqはレベル3。うちリフトは加点3〜4。3LoThは幅があり、加点2〜4。CCoSpとBiDsはレベル4。うち最後のBiDsは加点2〜3。技術点2番目の40.79、演技構成点も2番目の32.26、合計73.05は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、29)。昨季全米はコロナで欠場。北京五輪6位、世界選手権金メダル。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Tは女性がqマーク。以後の全要素に全ジャッジが加点。3FThは幅と余裕があり加点2〜4。5ALiとCCoSp、StSqもレベル4.うちCCoSpは加点2〜5、StSqは加点3〜4。最後のBiDsはレベル3で加点1〜3。技術点最高の40.85、演技構成点も最高の34.34、合計75.19でSP1位。

 フリー。5番滑走でSP4位ローリン/エティエ組(加。16、22)。昨季国内6位。曲は「Main Title Carnival Row: Season 1」他。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の3Twは高くレベル3。3連続ジャンプは女性が第1で手付き、3S+COMBO。リフト三つは危なげなく、レベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。3Loは決める。BoDsはレベル2。3LoThはタッチあり。3SThは両足。最後のPCoSpはVマークだがレベル4で全ジャッジが加点。大きなミスはなく、喜んでいた。技術点3番目の53.73、演技構成点も3番目の50.62、合計104.35は自己ベスト更新でフリー3位、総合156.94も自己ベスト更新で3位。
 7番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは高くて速く、レベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2Tもしっかり成功。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3FThは軸が曲がったが、ひざでこらえて着氷。FoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。2Sも決め、全ジャッジが加点。5ALiと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜4。3LoThも成功。3Liはキャリーリフトが成立せず、レベル2。技術点最高の60.98、演技構成点2番目の63.86、合計124.84は自己ベスト更新でフリーも2位、総合197.89も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、29)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。冒頭の3Tw3はレベル3で全ジャッジが加点。3T+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。3LoThは転倒。2Sは決める。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜4、最後の4Liは加点1〜4。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3FThは両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の59.4、演技構成点最高の67.8、合計126.2でフリーも1位、総合201.39で優勝。

 <アイスダンス>10組エントリー。日本からは村元/高橋組。今季のリズムはラテンで、サルサ、バチャータ、メレンゲ、マンボ、チャチャ、サンバ、ルンバから2つ以上。今季からなんとシニアRDにはパターンダンスがなくなり、2種類のStSqとなる。一つ目は「パターンダンスタイプ・ステップシークエンス(PSt)」で、ずっとホールドしたまま滑り、男女合わせてレベル判定。もう一つは「コレオグラフィック・リズムシークエンス(ChRS)」で、レベルは付かずGOEだけの点数が入るもの。これ以外に普通のStSqもあり、直線系のミッドラインかダイアゴナルでPStとは異なるリズムで滑るのは昨季までと同じだが、レベル判定が男女別になる(※ジュニアにはパターンダンスがあり、今季はアルゼンチン・タンゴ一周31ステップ)。フリーのOFStはOFT(ワンフットターン)と名称変更。さらにコレオ要素に「コレオグラフィック・アシステッド・ジャンプ・ムーブメント(ChAJ)」が追加された。主に女性が男性のアシストで1回転を超えないジャンプを3回以上続けて行う。テレ朝地上波は村元・高橋組のみ放送。
 3番滑走でマクナマラ/スピリドノフ組(23、24)。昨季全米9位。今季CS U.S.インターナショナル3位、CSネーベルホルン杯5位。曲は「Careless Whisper」。リズムはルンバ。振付はエレーナ・ノヴァク他。冒頭のPStはレベル1。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChRSも全ジャッジが加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点。MiStは女性レベル2、男性レベル1だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。全体にそれほど悪くないように見えたが二人のStSqが細かい所で合っていなかった。技術点6番目の37.62、演技構成点8番目の29.45、リフト時間超過の減点1、合計66.07でRD6位。キスアンドクライでコーチともども笑顔なし。
 4番滑走でローリオ/ルギャク組(加。25、27)。2020年までフランス国籍。モントリオール組。昨季四大陸6位。今季CS U.S.インターナショナル4位。曲は「Malambo No.1」他。リズムはマンボとルンバ。振付はデュブレイユ他。男性がアゴヒゲをはやし、以前とは別人のように太って見えた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStもレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル1で加点1〜3。最後のRoLiはほぼ加点2〜3。技術点3番目の42.05、演技構成点6番目の30.07、合計72.12でRD3位。

 6番滑走でハリス/チャン組(豪。19、25)。モントリオール組。昨季四大陸8位、世界選手権18位。今季CSネーベルホルン杯7位。曲は「The Beat」他。リズムはサンバ、チャチャ、メレンゲ。振付はシゼロン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4でほぼ加点1〜3。PStはレベル3。ChRSは加点ほぼ2〜3。最後のRoLiは加点ほぼ2〜3。技術点4番目の41.18、演技構成点5番目の30.4、合計71.58は自己ベスト更新でRD4位。
 7番滑走で村元/高橋組(29、36)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権16位。今季CSデニス・テン記念優勝。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、ランディ他。女性の衣装は黒地に原色の模様がちりばめられている。冒頭はいきなりChRSでジャッジ席の前まで迫力のある踊りで詰め寄り、加点1〜4。SqTwは女性レベル2、男性レベル4で加点2〜3。PStはレベル2で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点1〜4。最後のRoLiは最後よろめき気味でレベル1の判定の上、時間超過。GOEも-2〜2。技術点5番目の39.0、演技構成点3番目の31.67、リフト時間超過の減点1、合計69.67でRD5位。

 9番滑走でハワイエク/ベイカー組(25、29)。昨季全米3位、北京五輪11位、世界選手権8位。今季CSフィンランディア杯2位。曲は「Cuban Pete」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は濃いピンクの上半身にオレンジ色のスカート。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは速い上によく合っていて女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ3〜4。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3。PStはレベル3で加点2〜3。SlLiはレベル3で加点1〜3。最後のChRSは加点3〜5。この時期にしては完成度が高い。技術点2番目の45.39、演技構成点も2番目の34.73、演技時間超過の減点1、合計79.12でRD2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。昨季全米優勝、北京五輪4位、世界選手権銅メダル。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは第2で男性がよろめき、女性レベル4、男性レベル3だが加点2〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStもレベル3で加点3〜4。RoLiはなぜかレベル2でほぼ加点1〜3。最後のChRSは加点3〜5。技術点最高の82.63、演技構成点も最高の36.87、合計82.63でRD1位。

 フリー。選手紹介のとき、アメリカの組と村元/高橋組には大きな歓声があがった。かなり日本人がいるようだ。 5番滑走でマクナマラ/スピリドノフ組(23、24)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はジミー・マナーズ他。衣装は二人とも赤。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル2。DSpもレベル2で加点1〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。CiStは男女ともレベル2。CuLi+RoLiはいずれもレベル4、加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素三つ。いずれも加点1〜3。うちChStは加点ほぼ2〜3。技術点5番目の55.98、演技構成点6番目の45.0、合計100.98、この時点で総合1位、フリー5位、総合167.05で7位。得点を見て、ややがっかりした感じ。
 6番滑走で村元/高橋組(29、36)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、コジリ他。女性の衣装は真っ白。これまた冒頭からChStで全ジャッジが加点2〜3。SlLi+RoLiの複合リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。初めに得点のとれる要素を固め打ち。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。StaLiもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。DSpはトラベリングしてレベル1。少し疲れてきたか。OFTは女性レベル3、男性レベル1で全ジャッジが加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル1で全ジャッジが加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは全ジャッジが加点1〜4。しかし最後のChSpは転倒扱い。女性が一瞬両ひざをついてしまったのがだめだったらしい。技術点7番目の54.53、演技構成点4番目の46.48、合計100.01でフリー6位、総合169.68で6位。5位とは0.52の僅差だった。

 8番滑走でローリオ/ルギャク組(加。25、27)。曲は「ピンクパンサー」。振付はアグノエル他。なかなかよかった。二人の動きが曲にぴったり合っていた。コレオ要素以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは男性ノーハンドで女性の体が低い位置で水平になる難しい姿勢だがレベル3で加点2〜5。OFTは男女ともレベル3で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。しかし次のChStが途中で一回止まったような感じがあり、コレオリフト的な動きが「検証による余分な要素」として無得点になったのが痛かった。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。CuLi+RoLiはいずれもレベル4、加点2〜4だが時間超過。DSpは女性の体を上下逆にする難しい姿勢もあったがレベル3で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点2〜4。最後の、女性が男性の背の上でとる、足を曲げたスターリフトのようなポーズも印象的。技術点4番目の59.9、演技構成点3番目の48.28、合計106.18でフリーも3位、総合178.3で3位。
 9番滑走でハワイエク/ベイカー組(25、29)。曲は「レクイエム」他。振付はスカリ他。会心の出来。シームレスですばらしかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは深いエッジで男女ともレベル4なのは初めて見た。加点ほぼ3〜4。続くChStも独創的な動きでよく曲に合い、加点3〜5。得意なCuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点1〜4。DSpもレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル3だが加点2〜4。SlLiもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChSlは加点ほぼ3〜4。技術点最高の69.39、演技構成点2番目の53.56、合計122.95は自己ベスト更新でフリー1位、総合202.07も自己ベスト更新、0.73の僅差で2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。コレオステップ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭にChAJを入れ、加点3〜5。DiStは男女ともレベル3だが加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。SlLi+RoLiは前半がレベル3、後半はレベル4、加点ほぼ3〜5。OFTは女性レベル3、男性レベル1で加点2〜3。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。しかし次のChStがなぜか無得点。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChSlは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の64.45、演技構成点最高の55.72、合計120.17でフリー2位、総合202.8で優勝。

フィギュアスケート (2022.10/23、25、11/17、12/?,2023.1/4)

スケートアメリカ (2022.10/21〜23 ノーウッド・マサチューセッツ州) GPシリーズ第1戦

 今季からルール改正でいろいろ変わった。スピンのレベル4が難しい要件6つ(同じ足での難しい姿勢変更、明確なエッジ変更、明確な回転速度の増加、直ちに逆方向に回転、難しい出方、難しいフライングの入り方)のうち1つを満たさないと取れなくなった。連続ジャンプのうち、アクセルを第2に入れると80%の得点だったが、100%になった。3連続の真ん中や第2と第3に入れてもよい。演技構成点は5つの要素だったが、3つに再編成された。だいたい、パフォーマンスと音楽表現がプレゼンテーションに、振付とつなぎがコンポジションにまとめられた。

 <男子シングル>12人出場。日本からは鍵山と三宅の予定だったが、ケガの回復が遅れている鍵山の代わりに三浦佳生、ケリー(豪)の代わりに島田。その他マリニン(米)、チャ(韓国)、グラスル(伊)など。地上波テレ朝のSP放送は三浦とマリノンのみ。解説は織田。後日テレ朝チャンネル2で解説なしの完全版を見た。
 2番滑走で島田(21)。昨季全日本10位。今季ロンバルディア杯2位。曲は「Sing, Sing, Sing」。振付はランビエール。テレ朝チャンネルで後日見た。ジャンプが全滅。冒頭の4Sはステップアウト。続く4Tで転倒して第2付かず。要素を失う。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aも転倒。得意なはずのStSqもレベル2で全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点最低の28.69、演技構成点9番目の35.85、転倒の減点2、合計62.54でSP12位。
 5番滑走で三浦(17)。昨季四大陸銅メダル。曲は「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二他。衣装は黒に赤の飾り。今できることは全部やれたのでは。冒頭いきなり4S+3T成功、全ジャッジが加点3〜4。続く3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜4。FCSpはレベル4。1.1倍になる4Tも決め、全ジャッジが加点3〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜5。最後のCCoSpはGOE-1〜4と割れた。今年からスピンはレベル4をとるための要件が難しくなった。技術点最高の54.81、演技構成点2番目の41.15、時間超過の減点1、合計94.96は自己ベスト更新でSP1位。

 6番滑走で三宅(20)。テレ朝チャンネルで後日見た。昨季四大陸4位。GPシリーズ初出場。曲は「Unchained Melody」。振付は吉野浩平。冒頭の4Sはこらえた。しかし続く3Aで転倒。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは大きく動き全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の40.57、演技構成点6番目の39.3、転倒の減点2、合計77.87でSP6位。
 8番滑走でサドフスキー(加。23)。テレ朝チャンネルで後日見た。昨季北京五輪29位、世界選手権12位。今季CSネーベルホルン杯3位。曲は「Cold」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。しかし続く3Aはステップアウト。しかも連続ジャンプの予定の3Lzもステップアウトし要素を失う。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。CSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。スケーティングは速くてよく伸びるし、スピンもうまいし、ジャンプさえ決まれば表彰台常連になれるのに。技術点8番目の37.1、演技構成点3番目の41.05、合計78.15でSP5位。

 10番滑走でマリニン(米。17)。昨季全米シニア2位、世界選手権9位、世界ジュニア金メダル。今季CS U.S.インターナショナル優勝。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。冒頭の4Lzq+3Tは軽々と決めたが、第1がqマーク。なんと4Tで転倒。普通易しいとされる方の4Tでころぶとは。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。SPでは4A禁止らしい。CCoSpはレベル3だが、長い脚と柔軟性を生かして、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の46.81、演技構成点5番目の40.27、転倒の減点1、合計86.08でSP4位。
 11番滑走でグラスル(伊。20)。テレ朝チャンネルで後日見た。昨季国内4連覇、欧州選手権銀メダル、北京五輪7位、世界選手権7位。今季は拠点をアメリカに移したらしい。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。やや強引ながら全てのジャンプを回転不足なく下りた。冒頭で4Lzを決める。続く3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点3番目の47.4、演技構成点4番目の41.03、合計88.43でSP3位。
 最終滑走でチャ(韓国。21)。昨季四大陸金メダル、減金五輪5位。今季CSフィンランディア杯優勝。曲は「Immortal Megamix」他マイケルジャクソンメドレー。振付はシェイリン・ボーン。テレ朝チャンネルで後日見た。すばらしい内容だった。どうしてこれを地上波でやらないのか。ミスした3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。滑り出しからすごいスピード。冒頭の4Sはきれいに成功、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは3〜5、スピン二つは加点ほぼ3〜4。つなぎにジャクソンウォークも見事に入っていた。StSqがレベル4なのはマリニンとチャだけ。1.1倍になる3Aは助走が長くて苦手感が出ていたが、ステップアウト。技術点2番目の49.7、演技構成点最高の44.74、合計94.44でSP2位。

 フリー。やっと島田と三宅も見られた。それでも日本人以外は3人のみ。その他の選手では、シニアデビューでSP9位のチウ(加。17)がフリー6位で総合6位、やはりシニアデビューでSP7位のM.セレフコ(エストニア。19)がフリー12位で総合11位、四大陸常連のカリーヨ(メキシコ。23)がジャンプ不調でSP10位フリー11位で総合11位。
 1番滑走で島田(21)。曲はチャップリン「街の灯」。振付はバトル他。やっと長い手足を少しコントロールできるようになってきたか。冒頭の4Tはこらえて決める。続く4Sの予定は3Sにして全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。3Loは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+2Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。第3を3Sにできるとよかったが。なぜか1Fにパンク。しかし3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の77.29、演技構成点も5番目の75.29、合計152.58でフリー5位と挽回、総合215.12で9位。
 7番滑走で三宅(20)。曲は映画「タイタニック」より「Never an Absolution」他。振付は吉野晃平。冒頭の4Tで転倒。続く4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。4S+2Tはこらえて決める。しかし3Aでまた転倒。FCSpはグラグラでレベル2。StSqもレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Aq+2T<<と決められず。3Lzは3連続だったのか。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の65.31、演技構成点7番目の74.56、転倒の減点2、合計137.87でフリー9位、総合215.74で8位。

 8番滑走でサドフスキー(加。23)。曲は「Angels」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の4回転と後半のスピンは良かったが。滑らかで美しいスケーティングから4Sを成功、全ジャッジが加点。続く3Aも慎重に決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3T<は第1でやや傾いたので第2がアンダーローテーションに。次の3Aからの連続ジャンプの予定が、高さもスピードの足りずに転倒、第2が付かず繰り返しの減点に。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3連続は、一見成功に見えたが、4S<+1Eu+3S<と減点評価。次も1Feとマーク付きの上パンクでステップアウト。3Lo+2Tは間にオーバーターン。せっかくの稼ぎどころで得点伸ばせず。スピン三つは全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜5。技術点9番目の68.03、演技構成点5番目の81.23、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計147.26でフリー7位、総合225.41で5位。
 9番滑走でマリニン(米。17)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。いやー、手がつけられない。4回転5本。まず4Aを軽く成功、全ジャッジが加点2〜4。解説の織田が「今まで見た3本の4Aのうち一番よかった」。これひとつで16.61の得点。続けて4Tはもっと軽く、全ジャッジが加点3〜4。4Lzも決める。4Sは全ジャッジが加点2〜4。ここまでで55点超え。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4Lz<+1Eu+3S<を跳ぶが転倒。しかし、3F+3Tと3Lz+3A+SEQの2種類の連続3回転を決める。うち3Lz+3A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはちょっとつまづいたのに全ジャッジが加点1〜4。技術点ダントツの112.41、演技構成点3番目の82.88、転倒の減点1、合計194.29でフリー1位、総合280.37で優勝。

 10番滑走でグラスル(伊。20)。曲は「Struggling Brain」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzは成功。続く4Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Aで転倒。3A+1Eu+3Sは決める。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2にqマーク。3Lz+2A+SEQは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Fも決める。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の88.29、演技構成点4番目の81.96、転倒の減点1、合計169.25でフリー4位、総合257.68で4位。
 11番滑走でチャ(韓国。21)。曲は「Gun Barrel」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜5。4Tも成功。3Lz+3LoはGOE-1〜4と割れた。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。CCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。しかし1.1倍になる3A<で転倒。3A+1Eu+3S<<はなんとかこらえる。3Lz+1Tはかろうじて連続にした。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点4番目の83.2、演技構成点最高の87.41、転倒の減点1、合計169.61でフリー3位、総合264.05で3位。
 最終滑走で三浦(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は吉野浩平他。冒頭で4Loを転倒。しかし4T+3Tと4Sはしっかり決め、いずれも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3Aはステップアウト。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。さらに3A+2A+SEQも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+1Eu+3Sも成功。CSSpはレベル2。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後のCCoSpはレベル4だがVマーク、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピンとStSqがレベル2なのに、4回転5本のマリニンに迫ってみせた。技術点2番目の94.81、演技構成点も2番目の84.42、転倒の減点1、合計178.33は自己ベスト更新でフリー2位、総合273.19も自己ベスト更新で2位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは坂本と松生。その他イ・ヘイン(韓国)、クラコワ(ポーランド)、ブレジノワ(チェコ)、地元アメリカからはレヴィト、グレン、ゴールド。
 1番滑走のゴールド(米。27)が転倒の減点1ありながらSP5位。曲は「エデンの東」。振付はアボット他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lo<がアンダーローテーションで転倒。技術点34.58、演技構成点30.6、合計64.18は自己ベスト更新。フリーは6位、総合174.09も自己ベスト更新で6位。
 6番滑走でグレン(米。22)。昨季スケートアメリカ6位、NHK杯7位。今季CSロンバルディア杯4位。曲は「Hit the Road Jack」。振付はヒル他。黒を基調としたパンツスタイル。ノーミス。こんなに滑らかに滑る選手だったか。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。2A成功。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点3〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜4。技術点3番目の36.69、演技構成点4番目の31.73、合計68.42でSP3位。

 7番滑走で松生(18)。昨季全日本シニア7位、四大陸5位。曲は「Papa,Can You Hear Me?」。振付は佐藤紀子他。前半はよかった。スピンの難しい出の後で転倒。冒頭の2Aと3Fは全ジャッジが加点2〜4。FCSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜5。LSpはレベル3。レベル4要件のひとつ「難しい出」に当たるウインドミルをやった後、転倒。1.1倍になる3Lz+3T<<は第2がダウングレード。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点9番目の29.53、演技構成点5番目の30.97、転倒の減点1、合計59.5でSP8位。試合後のインタビューで「体調不良なので最後まで滑り切ることが目標」と言っていた。しかしフリーは棄権。
 9番滑走でクラコワ(ポー。20)。テレ朝チャンネルで後日見た。昨季欧州選手権5位、北京五輪12位、世界選手権13位。今季ロンバルディア杯3位。曲はプレスリー「Can't Help Falling In Love」他。振付はリギーニ。ほぼノーミス。冒頭の3Lzq+2Tは第1がqーク。2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。曲がプレスリーのためか、演技に愛嬌があるせいか観客に人気。技術点6番目の33.21、演技構成点7番目の30.44、合計63.65でSP6位。この時点でゴールドに次ぐ2位だったが、キスアンドクライでは笑顔。

 10番滑走でレヴィト(米。15)。昨季全米シニア3位、世界ジュニア金メダル。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。すばらしい。タンゴっぽい。冒頭の3Fと2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。最後のLSpもよく足が上がり加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Lo<は第2がアンダーローテーション。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。実に楽しそうに滑る。技術点最高の37.68、演技構成点2番目の33.62、合計71.3でSP2位。
 11番滑走でイ・ヘイン(韓国。17)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季CSフィンランディア杯4位。曲は「Storm」。振付はトム・ディクソン。一通りうまいが、印象が弱い。ノーミスに見えたが回転不足が響いた。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜5、最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。終わったときガッツポーズ。技術点5番目の33.74、演技構成点3番目の32.5、合計66.24は自己ベスト更新でSP4位。
 最終滑走で坂本(22)。昨季全日本優勝、北京五輪銅メダル、世界選手権金メダル。今季CSロンバルディア杯2位。曲は「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。だいぶ太目に見えたが、ちゃんと跳べたし、よかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはは相変わらず幅があり、加点3〜5。続く3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で2以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になるところは連続3回転の予定だったが、とっさに3F+2Tに。技術点2番目の36.9、演技構成点最高の34.82、合計71.72でSP1位。

 フリー。松生(18)は棄権。その他の主な選手では、SP9位のブレジノワ(チェコ。26)がフリー10位で総合10位、SP10位のショット(独。26)がフリー7位で総合8位。
 7番滑走でクラコワ(ポー。20)。テレ朝チャンネルで後日見た。曲は映画「Up」より「We Are In The Club Now」他。振付はスカリ。衣装は黄色。初めの滑りだけで、前半組の選手たちとはスピードが違った。冒頭の3連続が3Lzq+1Eu<<+3F<<とマークだらけで転倒。ソロの3Lzもアンダーローテーション。3Tは全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜3、FCCoSpはほぼ加点1〜3。1.1倍になる3Loq+2A+SEQは、また第1がqマーク。しかし3S+2Tと3Loは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の57.48、演技構成点6番目の58.55、転倒の減点1、合計115.03でフリー4位、総合178.68で5位。
 9番滑走でイ・ヘイン(韓国。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。3Lo<で転倒。3F!<もアンダーローテーション。3Sは余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。フライングスピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで2Lz+2T+2Loと1Lo+2A+SEQとなってしまい、得点稼げず。2A成功。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。全体にスピードはあるが、曲を表現していたかと言うと疑問。技術点5番目の53.62、演技構成点4番目の60.64、転倒の減点1、合計113.26でフリー5位、総合179.5で4位。

 10番滑走でグレン(米。22)。曲は「Without You」。振付はミーシャ・ジー。冒頭で3A<に挑む。アンダーローテーションで両足に。3F+3Tは第2がqマーク。しかし以降のジャンプはクリーンに跳ぶ。3Sは全ジャッジが加点2〜3。3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。本来はこれが3連続だった。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点。ここも本来シークエンスだった。3Loと3Fは連続にできたと思うが。いずれも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち3Loは加点2〜3。技術点3番目の64.04、演技構成点も3番目の65.15、合計129.19でフリーも3位、総合197.61で3位。キスアンドクライで得点と順位を見ると、驚いていた。
 11番滑走でレヴィト(米。15)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。右足首が痛いらしい。冒頭の3Lzはオーバーターン。解説の荒川が「回りすぎて連続にできなかった」。3Sと2Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。3Fは全ジャッジが加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。ChSqの前後に2Aを跳び、いずれも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマークでステップアウト。3F+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。荒川が「ひざと足首が柔らかい」。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜5、最後のFCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の67.35、演技構成点2番目の68.01、合計135.36でフリーも2位、総合206.66で2位。
 最終滑走で坂本(22)。地元でもないのに、大歓声。曲は「Elastic Heart」。振付は初めてデュブレイユに依頼。2A+3T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはスピードと幅があり加点4〜5。3Lzは加点3〜4。3Sは加点2〜4。スピン三つはレベル4.うち最後のFCCoSpは加点2〜4。3F+2Tは予定通りで加点2〜4。StSqはレベル3でこれも加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは加点ほぼ2〜3。2A+3T<は3連続の予定だったが、第1の後にオーバーターンが入ってしまい、第2がアンダーローテーション。ChSqは加点2〜5。3Loは加点ほぼ2〜4。技術点最高の72.65、演技構成点も最高の73.24、合計145.89でフリーも1位、総合217.61でスケートアメリカ初優勝。テレ朝チャンネルの公式記者会見で「五輪後、引退・休養する選手も多いが、今季も続けている理由」を聞かれ、「北京五輪の前からその後も続けるつもりだった。メダルは取ったが、まだ滑りたい気持ちがあるので」と言っていた。また「女子で3Aを跳ぶ選手が減っていることについての考え」には、「3Aは決まれば得点も高いがケガのリスクもある。跳んでいる選手はすごい。若手にまかせたい」というような答えだった。

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フィギュアスケート (2022.8/28,9/3、4,5,6,10)

世界ジュニア選手権 ペア・アイスダンス (2022.4/13〜17 タリン・エストニア)

 2/12、延期と発表された。3/1、ISUは声明でロシア、ベラルーシを除外。3/4、ISUが当初のブルガリア・ソフィアで3/7〜13の日程から変更すると発表。エストニアは今季、欧州選手権も四大陸も開催して役員たちは疲れ切っているが、他の国での開催めどが立たず、やむなく引き受けてくれたらしい。ありがたいことだ。

 <ペア>9カ国10組出場。うち8組が初出場。カナダから2組。アメリカ、ウクライナ、イタリア、ドイツ、ジョージア、フランス、チェコ、オーストラリアから1組ずつ。前回2020大会のメダリストおよび今季ジュニアGPファイナル出場資格を得ていた4組は全てロシアだった。優勝候補はシニアと掛け持ちのジョージアか。ミニマムスコアはSP23.0、フリー34.0。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 1番滑走でマッキントッシュ・ミマー組(加。17、21)。今季国際大会はミニマムをとり、ジュニアで優勝したババリアン・オープンのみ。曲は「Happy Ending」。振付はパーキス。ノーミスの演技。冒頭の3Twはレベル4。2Aも成功。BoDsはレベル3。3SThはきれいに決まり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Li、CCoSp、StSqはいずれもレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の33.77、演技構成点4番目の24.23、合計58.0は自己ベスト更新でSP4位。

 2番滑走でロシャー・シュスター組(独。17,20)。2019年世界ジュニア17位。今季ジュニアGPシリーズオーストリア大会で9位、ワルシャワ杯シニア14位、欧州選手権19位。曲は不明。振付はシュナイダーか。冒頭の3Twはレベル3だがキャッチが遅くGOE-2〜0。2A<は女性がアンダーローテーション。3SThは全ジャッジが加点2〜3。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点だがスピンはずれていてGOE-2〜0。StSqとBoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちBoDsは加点0〜3。岡部さんには「伸びしろがたくさんある」と言われていた。技術点5番目の30.07、演技構成点も5番目の23.94、合計54.01でSP5位。
 最終グループ7番滑走でスミルノワ・シアニツィア組(米。17、21)。二人ともウクライナ出身。2020年世界ジュニア10位。昨季全米ジュニア優勝と小林アナが言っていたが、ISUの履歴には出ていない。今季ジュニアGPシリーズ4位と6位。曲は「Hey Big Spender」。振付・コーチともパーキス。ここまでのペアとスピードが格段に違う。冒頭の3Twは高くて速くレベル4に全ジャッジが加点2〜4。2A<<は女性がダウングレード。BoDsとStSqはレベル3.うちBoDsはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点2〜3。3SThは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の32.52、演技構成点2番目の27.86、合計60.38は自己ベスト更新でSP3位。

 8番滑走でシエロワ・コブタ組(ウクライナ。15、17)。二人ともキーウ出身。練習拠点もキーウという。今季ジュニアGPシリーズ5位と7位。曲は不明。振付・コーチともザレフスキーか。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2SThはほぼ全ジャッジが加点。2Fはたぶん女性がeマーク。今季のソロジャンプはアクセルまたはフリップとのこと。BoDsとCCoSpはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点。StSqはだいぶずれていてレベル1。岡部さんは「あまり練習できなかったのかもしれませんね」。最後の4Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の26.67、演技構成点6番目の22.9、合計49.57でSP6位。
 9番滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョージア。17、19)。二人ともロシア出身。今季欧州選手権4位、北京五輪9位、世界選手権4位。曲は「Moonlight」。振付はモロゾフ他。衣装は二人とも紺に銀のラメ入り。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ2〜3。2Aは加点2〜3。3SThは余裕があり、加点3〜4。BoDsはなぜかレベル2で加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で加点2〜3。4LiとFCCoSpはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点1〜4。岡部さんには「今季初めは二人がバラバラだった。五輪、世界選手権と出て自信がついた。あともう少し表情がつくとよい」。技術点最高の37.06、演技構成点も最高の30.71、合計67.77は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でゴルベワ・ジョトポウロス=ムーア組(豪。16、20)。女性はモスクワ生まれ。今季ジュニアGPシリーズ5位二回。シニアCSゴールデン・スピン10位。曲は「Fire Dance」。振付はパチン。要素に入る前に男性がつまづいたが、なんとか冒頭の3Twはレベル2。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。3SThはすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。4LiとBoDsはレベル3。うちリフトは全ジャッジが加点2〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル4で加点2〜3。技術点2番目の34.39、演技構成点3番目の27.33、合計61.72は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。5番滑走でシエロワ・コブタ組(ウクライナ。15、17)。曲は不明。冒頭の3Twはすばらしかった。レベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし後の要素は練習不足か。2Sと2SThは成功。うち2SThは全ジャッジが加点1〜3。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル3。PSpは二つの基本姿勢が足りずに無得点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプは男性女性ともミスがあり2Lz+1Tに。2LoThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の39.42、演技構成点6番目の45.47、合計84.89でフリー6位、総合134.46で6位。
 6番滑走でロシャー・シュスター組(独。17,20)。曲は不明。冒頭の3Twはキャッチがやや遅かった。レベル3。2Sは決めたが、連続ジャンプは第1で女性、第2で男性が回転不足で1A+2Tに。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3SThと3LoThはいずれも両足やステップアウト。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも無難にやり全ジャッジが加点。技術点4番目の44.29、演技構成点5番目の48.13、合計92.42でフリー4位、総合146.43で5位。
 最終グループ7番滑走でマッキントッシュ・ミマール組(加。17、21)。曲は「Your Song」。振付はパーキス。冒頭の3Twはキャッチにやや難あり、レベル3。3T+2Tと3Sはオーバーターンやステップアウトなど。3SThは成功、全ジャッジが加点。リフト二つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点1〜3。3LoThもきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqも無難に決める。技術点3番目の49.67、演技構成点4番目の50.13、転倒の減点1、合計98.8は自己ベスト更新でフリー3位、総合156.8も自己ベスト更新、逆転で銅メダル。

 8番滑走でスミルノワ・シアニツィア組(米。17、21)。曲は「Je Suis Malade」。振付はパーキス。男性の調子が悪かった。冒頭の3Sで男性が転倒。3Twはすばらしく、レベル4で全ジャッジが加点2〜3。3SThも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは音楽にあっていて、全ジャッジが加点2〜4。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし連続ジャンプでまた男性が転倒。3LoThは女性が転倒。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点2。3Liでは上げたものの1回転回らずに下りてしまい、無得点。最後のPCoSpはレベル3だがVマーク、全ジャッジが加点1〜3。終わった直後から男性が泣きそうな顔。技術点6番目の39.19、演技構成点3番目の51.96、転倒の減点3、合計88.15でフリー5位、総合148.53で4位。メダルを逃した。
 9番滑走でゴルベワ・ジョトポウロス=ムーア組(豪。16、20)。曲は「Sing,Sing,Sing」「サマータイム」他。振付はパチン。冒頭の3Twはキャッチでもたれた。3T+2T+2Tは成功。3Sでは女性がこらえた。3LoThは美しく成功、全ジャッジが加点2〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4.うちPCoSpと4Liは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThはステップアウト。最後のFiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の52.73、演技構成点も2番目の55.46、合計108.19でフリーも2位、総合169.91は自己ベスト更新で銀メダル。オーストラリアのメダルは、2017年アレクサンドロフスカヤ・ウィンザー組の金メダル以来とのこと。来季はジュニアとシニアの掛け持ちで参加の予定という。
 最終滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョージア。17、19)。曲は「In This Shirt」。振付はマラフェエフ他。さすがの貫禄。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4に加点2〜3。3T+2T+2Tは余裕が第3では二人とも片手上げ。加点1〜3。唯一のミスは3Sで女性がステップアウト。3LoThは加点1〜3。BoDsはレベル2だが加点ほぼ2〜3。ChSqも加点1〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。8 3SThも決め、加点ほぼ2〜3。最後のスピンでは男性が上げた片手でガッツポーズ。解説の岡部さんも小林アナは「今まで見たことがありません」。技術点最高の59.4、演技構成点も最高の60.95、合計120.35でフリーも1位、総合188.12で金メダル。表彰台では、3組ともニコニコしていた。ジョージアはISUのチャンピオンシップで国歌が流れるのは初めてという。

 <アイスダンス>24組出場。日本からは來田・森田組。アメリカから3組、フランスとカナダから2組ずつ。ジュニアGPファイナル出場資格を得ていたカナダのダレッサンドロ・ワデル組やアメリカのブラウン兄妹、ウルフコスティン・チェン組が優勝候補か。ジュニアのパターンダンスはブルース。パート1とパート2は続けなくてよく、パート2を先に入れてもよい。ミニマムスコアはRD23.0、フリー37.0。Jスポーツ解説は滝野さん、実況は小林アナ。
 3番滑走で來田・森田組(15、18)。全日本ジュニア優勝。国際大会になかなか出られず、2022年1月のババリアン・オープン(9位)でミニマムスコアを獲得。曲は「FourFiveSeconds」他。振付・コーチともキャシー・リード。衣装は青と黒。女性はパンツスタイル。冒頭の1BLはYYNYでレベル3。続けて2BLはNNYNでレベル1。SlLiはレベル4。ババリアンで転倒したというSqTwは男女ともレベル4で減点なし。すばらしい。最後のDiStはレベル2だが減点なし。初めて見たが、なかなかよかったと思う。技術点11番目の29.16、演技構成点18番目の22.86、合計52.02は自己ベスト更新でRD14位。
 17番滑走でイム・カン組(韓国。17、19)。女性はカナダ生まれ。男性はアイスランド生まれ。2019年7月に組換え。今季カナダから韓国に移籍。今季ジュニアGPシリーズフランス大会で3位。曲は「Gangnam Style」他。振付はアグノエル。冒頭のDiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SqTwも男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。2BLはTNYN<でレベルB。これが痛かった。アイスダンスの「<」は拍不足のことらしい。1BLはTYYNでレベル2。ツイズルまでは素晴らしかったが、最後は疲れたか。技術点9番目の31.3、演技構成点8番目の27.52、合計58.82でRD7位。

 19番滑走でグリム・サヴィツキー組(独。15、18)。今季ジュニアGPシリーズで6位二回。曲は「Goin' Crazy With The Blues」他。振付はチャイカ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1BLはレベル4。レベル4はここまでで初めて。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。2BLはYNYYでレベル3。MiStはレベル2だが加点2〜3。最後のRoLi4はレベル4で加点2〜3。ここも初めて見たが、よかった。技術点2番目の34.93、演技構成点7番目の27.54、合計62.47は自己ベスト5点近く更新でRD4位。
 最終グループ20番滑走でクドリャフツェワ・カランケヴィチ組(キプロス。16、18)。二人ともロシア生まれ。今季ジュニアGPシリーズで7位と3位。曲は「Ruby Blue」。振付はイオノフ他。冒頭のMiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。かわった曲に独創的な振付で解説の滝野さんは高く評価。2BLはYYYNでレベル3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。「曲想によく合っている」とのこと。1BLはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。演技後半のパターンダンスでレベル4はすごい。最後のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。「男性にタッチダウンがあった」と言うが素人目には見えず。変わった曲をよく表現していた。技術点4番目の34.24、演技構成点6番目の27.91、合計62.15は自己ベスト更新でRD5位。
 21番滑走でダレッサンドロ・ワデル組(加。17、20)。今季ジュニアGPシリーズで優勝と3位。国内ジュニア優勝。曲は「Son of a Preacher Man」他。振付はアグノエル。女性の衣装は黄色。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の1BLはYYNNでレベル2、加点1〜3。2BLはYYNYでレベル3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。解説の滝野さんは「音楽によく合っている」。MiStはレベル1だが加点1〜3。最後のStaLiは難しい入り方でレベル4で加点2〜4。技術点4番目の33.95、演技構成点2番目の30.05、合計64.0でRD2位。

 22番滑走でバシンスカ・ボーモン組(加。18、20)。女性はウクライナ生まれ。今季ジュニアGPシリーズで4位と3位。曲は「Chances Are」他。振付・コーチともキャロル・レイン他。男女とも衣装は黒地に白のピンストライプ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点1〜4。1BL2は滝野さんに「ディープエッジで滑らか」と褒められたがYYNNでレベル2、加点ほぼ2。2BLはYYNYでレベル3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後のMiStは「二人の距離が変わりません」と褒められたがレベル2で加点2〜3。技術点3番目の34.25、演技構成点4番目の29.2、合計63.45は自己ベスト更新でRD3位。
 23番滑走でブラウン兄妹(米。17、19)。今季ジュニアGPシリーズで優勝と2位。曲は「How Ya Like Me Now」。振付はシュイナール他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3で加点2〜4。滝野さんは「わかりやすいヒップホップ」。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1BLはYNNNでレベル1、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。「ディープだが慎重さが目立つ」。2BLはYYYNでレベル3、加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。「全体としてはとてもいい」。技術点最高の35.97、演技構成点も最高の31.01、合計66.98は自己ベスト更新でRD1位。
 最終滑走でウルフコスティン・チェン組(米。17、19)。男性はカレン・チェンの弟。2020年ユース五輪銅メダル。今季ジュニアGPシリーズで優勝と2位、全米シニア6位。曲はマイケル・ジャクソン「Human Nature」他。振付はシュピルバンド、カメレンゴ。女性の衣装は黒と銀のパンツスタイル。SqTw以外の4要素に全ジャッジが加点。なんと冒頭のSqTwで女性が転倒。男性はレベル4だがGOE-5〜-3。つなぎにムーンウォーク。2BLはYYNNでレベル2、加点1〜3。1BLはレベル4。パターンダンスは「非常に滑らかだがエッジが浅い。レベルはとれてもGOEは出ない」。MiStはレベル1だが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点12番目タイ28.63、演技構成点3番目の29.42、転倒の減点1、合計57.05で、優勝候補がなんとRD9位と大きく出遅れ。

 フリー。ジュニアの必須要素はショートリフト二つまたはロングリフトひとつ、コレオ要素は二つ。7番滑走で來田・森田組(15、18)。曲はローリングストーンズ「Satisfaction」「Angie」他。振付はキャシー・リード。女性の衣装は赤。最後まで大きなミスなく元気に滑り切った。冒頭のSyTwは速くて男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。CiStはレベル1。「ユニゾンがもう少し」と解説の滝野さん。CoSpとリフト二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。OFStは女性レベル2、男性レベル3。「入る前に離れている時間が長かったのでGOEで減点。改善が必要」。ChStははつらつと滑り、ほぼ全ジャッジが加点。最後のChTwもほぼ全ジャッジが加点1〜3。「両手間隔以上離れているがプラス要素もあるのでマイナスにはならない」。技術点11番目の44.92、演技構成点36.0、合計80.92でフリー12位、総合132.94で12位。「ボディコントロールがもう少しできるとよい」。
 12番滑走でウルフコスティン・チェン組(米。17、19)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はカメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。第3グループの他の組とは格が違うところを見せた。冒頭のCoSpは加点ほぼ3。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル2だが加点2〜3。RoLi+StaLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点2〜4。RDで転倒したSyTwは女性レベル3、男性レベル4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点1〜4。技術点2番目の53.41、演技構成点3番目の46.81、合計100.22でフリー2位、総合157.27で4位と挽回。滝野さんは「よくここまで盛り返した」と感心。
 14番滑走でイム・カン組(韓国。17、19)。曲はミュージカル「キャッツ」より。振付はアグノエル他。女性の衣装は黄色。滝野さんは「ここは男女の技術レベルが等しい」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭いきなりChStで加点ほぼ3〜4の高得点。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。リフト二つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル1だが加点ほぼ2〜3。ChSlも曲想を表現していて加点ほぼ2〜3。技術点3番目の52.2、演技構成点5番目の43.42、合計95.62は自己ベスト更新でフリー4位、総合154.44で6位。

 最終グループ16番滑走でクドリャフツェワ・カランケヴィチ組(キプロス。16、18)。曲はピアノ曲「Nuvole bianche」(白い雲)。振付はフロミフ。女性の衣装は白に金。RDとうってかわって古典的な曲。滝野さんは「別人のように雰囲気が違う」。冒頭のSyTwは女性レベル3、男性レベル4。SlLi+RoLiは全ジャッジが加点2〜4。ChLiは女性が伸ばした両足を男性の首にかけ頭が下になる独創的なもので全ジャッジが加点1〜3。「リフトに入る動きが非常にスムーズ」。DiStはレベル3で今までのどの組よりも高い基礎点で全ジャッジが加点1〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点。最後のChStは全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の47.96、演技構成点も8番目の42.45、合計90.41は自己ベスト更新でフリー8位、総合152.56も自己ベスト更新で8位。
 17番滑走でグリム・サヴィツキー組(独。15、18)。曲は「Sarabande」。振付はカラミセワ他。なかなかよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは二つの姿勢変化が大胆で滑らか。レベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。滝野さんが第1と第2の間の「ツイズルから出のステップが美しい」。CoSpもレベル4で加点2〜3。OFStは男女ともレベル2。MiStも音楽をよく表現してレベル2だが加点1〜3。ChStは加点ほぼ2〜3。RoLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のChLiは女性が片手で男性の足首を持ち、全身を低い位置で回転する難しい形。「全ての演技が美しい。女性のスピンのつま先だけ惜しい」と滝野さん。技術点7番目の49.21、演技構成点6番目の42.8、合計92.01も自己ベスト更新でフリー7位、総合154.48も自己ベスト更新で5位。

 18番滑走でバシンスカ・ボーモン組(加。18、20)。曲は6週間前に戻した2シーズン前の「And the Waltz Goes On」他。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装は濃い水色で髪は太い三つ編み。男性は黒。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiのロングリフトは前半レベル4、後半レベル1だが加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChSlは加点ほぼ2〜3。CoSpは「音楽の変わり目をうまくつなぐ入り方」。レベル4に加点2〜3。DiStはレベル3とれたが、「もう少し3ビートのワルツのリズムを出してほしい」。OFStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。最後のChLiは音楽をよく表わしていて加点2〜4。技術点6番目の49.79、演技構成点4番目の44.4、合計94.19でフリー5位、総合157.64も自己ベスト更新で銅メダル。フリーだけの順位を見たときは暗い顔だったが、総合でこの時点で1位なのを見て大喜び。
 19番滑走でダレッサンドロ・ワデル組(加。17、20)。曲は「白鳥の湖」。振付はアグノエル。女性の衣装は黒鳥。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは加点3〜4。「女性の手の形が美しい」と滝野さん。リフト二つはレベル4で加点ほぼ2〜3。ChSlは加点ほぼ2〜4。CiStはレベル1で加点ほぼ2〜3。バレエっぽい振付もよく入っている。SyTwは速くユニゾンもよかったが、男女ともレベル3で加点2〜4。ChStは曲の盛り上がりの合わせて加点2〜3。OFStは女性レベル1、男性レベル2。「ステップ系がやや弱い」「よく知られている曲は観客も見たい要素があるがちゃんと入っている」。技術点4番目の51.55、演技構成点5番目の47.01、合計98.56は今季最高と同スコアでフリー3位、総合162.56で銀メダル。
 最終滑走でブラウン兄妹(米。17、19)。曲は「Exogenesis:Symphony,Part1」他。振付はシュイナール他。女性の衣装は赤で腰からスカートにかけて黒。全体にスピードがあり、滝野さんは「体全体を使って滑れている」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは独創性もあり加点ほぼ3〜4。滝野さんは「ヒザの動きが優れている」。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。CiStはレベル2だが加点2〜4。リフト二つはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChStはめりはりが利いていて加点ほぼ3〜4。「たいへん力強い。音楽にぴったりあった動き」。最後のChSlも加点1〜4。技術点最高の55.31、演技構成点も最高の47.96、合計103.27でフリーも1位、総合170.25で金メダル。キスアンドクライで二人とも涙ぐんでいた。

フィギュアスケート (2022.8/28,9/3、4,5,6,10,11、18,19,25,26,10/1)

世界ジュニア選手権 (2022.4/13〜17 タリン・エストニア)

 2/12、延期と発表された。3/1、ISUは声明でロシア、ベラルーシを除外。3/4、ISUが当初のブルガリア・ソフィアで3/7〜13の日程から変更すると発表。エストニアは今季、欧州選手権も四大陸も開催して役員たちは疲れ切っているが、他の国での開催めどが立たず、やむなく引き受けてくれたらしい。ありがたいことだ。今季のジュニアのソロジャンプはフリップ。フライングスピンはシットスピン、足替えスピンはキャメルが課題。SPでの4回転ジャンプは禁止。

 <男子シングル>33人エントリー。日本からは三浦佳生、佐藤駿、壷井の予定だったが、佐藤の肩のケガが治らず、3/25本田ルーカス剛史エントリー。三浦もギリギリの状態らしい。他にカナダからゴゴレフ、アメリカからマリニンなど。優勝候補はもちろんマリニンだろう。ミニマムスコアはSP23.0、フリー42.0。Jスポーツ解説は中庭、実況は小林アナ。
 12番滑走でカペイキス(米。17)。昨季全米ジュニア3位。今季クランベリー杯ジュニア5位、全米シニア7位。曲は「ラマンチャの男」。振付はJoey Russell他。CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点2〜4。続く3Lz+3Tも加点ほぼ2〜3。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4.うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Fも成功、加点1〜3。技術点3番目の43.55、演技構成点5番目の36.28、合計79.83は自己ベスト更新でSP4位。
 17番滑走で本田ルーカス(19)。171cm。昨季全日本ジュニア優勝。世界ジュニア派遣が決まっていたが中止されたため今回初出場。今季CSオーストリア杯2位、全日本シニア12位。曲は「S.O.S. d'un terrien en detresse」。振付はキャシー・リード。冒頭の3A<はアンダーローテーションでこらえた。公式練習ではミスが続いていたとのこと。続く3Fはeマーク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。解説の中庭が「3Fはeが付くのと付かないので大きく違う」と残念がる。技術点11番目の37.12、演技構成点6番目の35.89、合計73.01でSP9位。

 18番滑走で壷井(19)。165cm。もっと伸びたのではないか。3年ぶり2度目の出場。2019年全日本ジュニア優勝、世界ジュニアは14位。今季全日本ジュニア2位、全日本シニア9位、バヴァリアン・オープン優勝。曲は「The Tree of Life」。振付は吉野晃平。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点2〜3。3Fも加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz!+3Tは第1に!マーク。最後のStSqはレベル3で加点1〜3。技術点4番目の43.4、演技構成点7番目の35.75、合計79.15は自己ベスト更新でSP5位。
 20番滑走でナオキ・ロッシ(スイス。15)。170cm。母が日本人。今季ジュニアGPシリーズ8位と4位、国内ジュニア優勝。曲は「Rain in My Black Eyes」。振付はランビエールか。解説の中庭が「粗削りだがいい選手」「普通に日本語を話します」と言う。冒頭の3Aは全ジャッジが加点1〜3。しかし続く3Lz+で転倒して連続ジャンプの要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点2〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点13番目の34.68、演技構成点12番目の33.93、転倒の減点1、合計67.61でSP12位。

 25番滑走でゴゴレフ(加。17)。180cmに伸びた。中庭が「背が伸びたので初め誰だかわからなかった」。「ケガして苦労した」と小林アナ。2019年5位、2020年17位。今季CSワルシャワ杯11位。国内欠場か。曲は「Repeat After Me」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lz+3Tは成功。3Aもきちんと決め全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは前半に跳び、全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。CCoSpも加点1〜4。技術点6番目41.89、演技構成点4番目の36.86、合計78.75でSP6位。
 26番滑走でチュー(加。17)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位、国内シニア3位。曲は「Vincent」。振付はJoey Russell。スケーティングが滑らか。中庭が「曲が同じこともあるがアメリカのジョウを思わせる」。冒頭の3Fは!マーク。3A成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。術点2番目の43.84、演技構成点3番目の37.75、合計81.59は自己ベスト更新でSP2位。

 28番滑走で地元タリン生まれのセレフコ(エストニア。19)。179cm。今季ジュニアGPシリーズ6位二回、CSオーストリア杯シニア4位、国内シニア3位、世界選手権15位。曲は「Nothing Else Matters」。振付はルーニン。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜4。続く3Aも加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、最後のStSqも加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは惜しくもステップアウト。これさえなければこの時点で1位だった。技術点5番目の43.25、演技構成点2番目の38.01、合計81.26でSP3位。
 29番滑走でメモラ(伊。18)。195cm。今季ジュニアGPシリーズ4位一回、欧州選手権15位。曲は「海賊」。振付はジョルダーニ。冒頭の3Aは決める。続く3Fは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tで転倒。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の中庭は「エッジも浅いし上半身も手だけになっている。振付で[あらが]目立たないようにしている」と厳しい。衣装も見た目も派手なので技術が向上すれば面白い。技術点9番目の38.38、演技構成点11番目の34.04、転倒の減点1、合計71.42でSP10位。
 30番滑走でマリニン(米。17)。168cm。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回、全米シニア2位、世界選手権9位。曲は「ビリー・ジーン」。振付はロマノワ。余裕しゃくしゃくだった。小林アナによると「ジュニアのプログラムに戻すのがたいへんだった」らしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは高く、加点ほぼ2〜3。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。StSqも加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点ほぼ3〜4。技術点最高の48.06、演技構成点も最高の40.93、合計88.99でSP1位。

 31番滑走で地元タリン生まれのレヴァンディ(エストニア。16)。今季ジュニアGPシリーズ2位二回、国内シニア2位、欧州選手権14位。曲は「カルメン」。振付はブノワ・リショー。コーチは母でソ連時代1984年世界選手権銀メダリスト。冒頭3Lz+1Tとなり、要素を失う。2Aは高かった。全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは解説の中庭によると「難しい動きがたくさん入って」いて加点3〜5。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点20番目の29.49、演技構成点7番目の35.82、合計65.31でSP14位。
 32番滑走でシャイドロフ(カザフ。17)。今季ジュニアGPシリーズ2位一回、四大陸5位。曲は映画「ゴッド・ファーザー」より「Va-bank」。振付はプルトフ。コーチはウルマノフ。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。CCSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点。技術点8番目の40.42、演技構成点9番目の34.72、合計75.14でSP8位。
 最終滑走で三浦(16)。今季NHK杯8位、全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位、四大陸銅メダル。世界選手権はケガで棄権。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付は佐藤紀子。冒頭の3Lz+3Tは間にオーバーターンが入り、出でステップアウト。続く3Fはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル3。うち最後のCCoSpはVマークだがほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aは痛そうな転倒。StSqはレベル2で途中でスタンブル。肉離れは治ったが、練習が足りなかったらしい。キスアンドクライでは、下を向いていた。技術点25番目の27.35、演技構成点13番目の33.68、転倒の減点1、合計60.03でSP20位。

 フリー。5番滑走で三浦(16)。曲は「Preludio」「ポエタ」他。振付は岩本英嗣。4回転3本の構成。冒頭の3AはSPでのミスをリベンジ。全ジャッジが加点2〜4。続く4S<はこらえた。次の4T+2Tの予定が第1が2Tとパンク。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqはがんばって曲想を表現して全ジャッジが加点2〜4。CSSpもほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tも決める。1.1倍になる4Tはqマーク。2A+1Eu+3Sも第3がqマーク。最後のジャンプは3Lo+1Tになったが、これは連続ジャンプのリカバリーと、4Tがひとつ2Tになったため2T3本目を跳ばないため。技術点9番目の64.2、演技構成点8番目の73.36、合計137.56でフリー8位と挽回したが、総合197.59で13位。
 11番滑走でレヴァンディ(エストニア。16)。曲は「La terre vue du ciel」。振付はムルヴァニドゼ。「フィギュアスケートはジャンプだけじゃない」と言っていたと中庭が紹介。冒頭の3Lz+3Tはこらえる。2Aは成功。3Fは!マーク。もうひとつ2A。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはなかなかいい3連続で、全ジャッジが加点1〜3。しかし1Loとパンク。3F+2Tは決める。ジャンプは得意ではなさそうだが、つなぎにもう一工夫ほしい。と思ったら、ジャンプが終わった後のStSqは別人のような生き生きした動き。技術点13番目の60.43、演技構成点10番目の74.36、合計134.79でフリー10位と少し挽回、総合200.1で12位。
 13番滑走でナオキ・ロッシ(スイス。15)。曲は「You Raise Me Up」。4回転なしでの最高難度構成を滑り切った。冒頭の3A+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続くソロの3Aはqマークでこらえた。3Lz+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Loはqマーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lzと2A+1Eu+3S成功。うち3連続は全ジャッジが加点。3Fは!マーク。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の69.4、演技構成点13番目の69.64、合計139.04は自己ベスト更新でフリー7位、総合206.65も自己ベスト更新で9位。

 15番滑走でメモラ(伊。18)。曲は「モジリアニ」他。振付はジョルダーニ。4回転なし。冒頭3Aq+2Tは第1がqマークなのによく連続にした。続けてソロの3Aも成功。3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。CSSpはレベル3。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3S、3Loをしっかり決める。技術点5番目の71.58、演技構成点12番目の69.94、合計141.52でフリー6位、総合212.94で7位。
 16番滑走で本田ルーカス(19)。曲は「Blues for Klook」他。振付はキャシー・リード。ジャンプが不調。やはり急な代役で練習不足か。冒頭は4Tの予定だったが3A<に変更、アンダーローテーション。続く3A<もアンダーローテーションでステップアウト、第2付かずに繰り返しの減点。次も2Loに。FSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3連続の第1がパンクして1A+1Eu+3Sになったのは痛かった。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。手もついた。2A+2Tと3Lzは決める。うち3Lzは全ジャッジが加点1〜4。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライで下を向いた。技術点18番目の51.9、演技構成点10番目の71.92、合計123.82でフリー16位、総合196.83で14位。
 17番滑走でシャイドロフ(カザフ。17)。曲は「Once Upon a Time in America」。振付はヴァナガス。4回転3本の構成を跳びきった。冒頭の4Lz<はアンダーローテーションだが下りた。4T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lzと3Aも成功。うち3Lzは全ジャッジが加点1〜3、3AはGOE0〜4と割れた。スピン二つはレベル4。1.1倍になるところで二つ目の4Tを決め、全ジャッジが加点1〜4。3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点。3F!+2Tは第1が!マーク。最後のFCCoSpはレベル3。ここまでの選手に比べ、圧巻だった。解説の中庭も「最終グループの選手たちに大きなプレッシャー」。技術点2番目の86.97、演技構成点9番目の72.2、合計159.17でフリー2位、総合234.31で銀メダル。キスアンドクライではウルマノフコーチが大喜び。

 最終グループ19番滑走でゴゴレフ(加。17)。曲は「The Rhythm of the Heat」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4S+2Tは成功。続く二つ目の4Sの予定が2Sに。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは決め全ジャッジが加点2〜3。しかし3F+2Tは疲れたのかこらえた。3Loはqマーク。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の71.38、演技構成点5番目の75.36、転倒の減点1、合計145.74でフリー5位、総合224.49で5位。
 20番滑走で壷井(19)。曲は「Preludes, Op.23」。振付は吉野晃平。4回転は1本。冒頭4Sはqマークでこらえた。3A+2Tとソロの3Aは決める。ソロの方は全ジャッジが加点2〜3。解説の中庭が「4回転から二つめの3Aまで続けて練習していた」。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になるところで3F+3Tと3Lz!+1Eu+2S、3Fを決めたのが大きかった。うち3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。なぜかStSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の77.89、演技構成点3番目の76.78、合計154.67は自己ベスト更新でフリー3位、総合233.82も自己ベスト更新で銅メダル。
 21番滑走でカペイキス(米。17)。曲は「Moulin Rouge!」。振付はシェーンバーグ他。冒頭は3A+1Eu+3Sをこらえつつ跳んだのに速報には第1のみの表示。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次が1Aとパンク。3F+3Tは決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqとCCSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは成功ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Fはステップアウト、2A<<はダウングレードで転倒。技術点16番目の57.73、演技構成点7番目の74.38、転倒の減点1、合計131.11は自己ベスト更新でフリー12位、総合210.94も自己ベスト更新で8位。

 22番滑走で地元セレフコ(エストニア。19)。曲は「House of Flying Daggers」。振付はルーニン。スタンドには兄も応援に。小林アナによれば「ひとつ違い」とのこと。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く3F+3Tと3Loも成功、全ジャッジが加点。うち3Loは加点2〜4。しかし3A<<はダウングレードで転倒。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。二つ目の3A<も転倒し、第2付かず。中庭が「一つ目の3Aより改善されていた」と言う。3Lz+2Tは全ジャッジが加点。3F<はアンダーローテーション。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。地元の意地は見せた。技術点11番目の62.26、演技構成点2番目の77.16、転倒の減点2、合計137.42でフリー9位、総合218.68で6位。
 23番滑走でチュー(加。17)。曲は「I Belong to You」。振付はラッセル。4回転2本の構成。冒頭の3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4T+2Tは第1でこらえたが連続にできた。しかし次の4Tがqマークで転倒。3Loはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aは決める。3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3Sはいずれもルッツでこらえた。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後のFSSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の71.76、演技構成点も4番目の75.94、転倒の減点1、合計146.7でフリー4位、総合228.29で4位。SP2位を意識して硬くなったか。
 最終滑走でマリニン(米。17)。曲は「Nobody Knows」他。振付はファイファー。フリーも余裕だった。中庭が「やっと本領を発揮できる」。4回転4本の構成。4Lz以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lzはこらえたが回っていた。中庭は「こんな浅い踏切りで4Lzを跳ぶ人は見ない」と驚く。4Tは3回転かと思うような軽さで加点3〜4。3Aと4Sは加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpは加点ほぼ3。StSqはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Sを軽々と跳び、加点2〜4。「ジャンプに余分な力を使っていないので後半でも楽に跳べる」。3F+3Tと3Lz+3Tも加点ほぼ1〜3。最後のCCoSpはレベル3だが加点2〜5。技術点最高の104.34、演技構成点も最高の82.78、合計187.12は自己ベスト更新でフリーも1位、総合276.11も自己ベスト更新で金メダル。

 <女子シングル>43人エントリー。8グループになる。日本からは住吉、渡邊倫果。他にアメリカと韓国から3人ずつ、ポーランドとカナダから2人ずつ。有力なのは、ジュニアGPファイナル出場資格を得ていたアメリカのレヴィトとトーングレンか。ミニマムスコアはSP23.0、フリー38.0。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 23番滑走でストゥリュリ(ポーランド。15)。スイス生まれ。今季ジュニアGPシリーズ10位と7位。曲は「スタンド・バイ・ミー」。振付はブノワ・リショー。滑りに癖がなく、好印象。冒頭の3Fと2Aは全ジャッジが加点。LSpはレベル4だがGOE-1〜2。1.1倍になる3Lz+2Tは成功。FSSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点2〜4。技術点31.5、演技構成点23.6、合計55.1は自己ベスト更新でSP15位。
 29番滑走で渡辺(19)。大会最年長。今季全日本シニア6位、バーバリアン・オープンのジュニア2位、プランタン杯シニア優勝。曲は「Heartlines」。振付はヴァイポンド。コーチは中庭。衣装は赤が基調。痛恨のジャンプ抜け。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕で加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tも成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。しかし1.1倍になるソロのフリップが1F!* となり無得点。技術点11番目の32.04、演技構成点9番目の27.92、合計59.96は自己ベスト更新でSP11位。フリーでは3Aを跳ぶのか。

 32番滑走でユン(韓国。15)。163cm。今季ジュニアGPシリーズ5位二回、国内シニア6位。曲は「道」。振付はYeaji Shin。衣装は白黒の横縞に赤いスカート。ほぼノーミス。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。2Aは加点2〜4。スピン二つはレベル3。1.1倍になる3Fは加点ほぼ2〜3。StSqとLSpはレベル4。うちLSpは加点2〜4。技術点3番目の38.13、演技構成点7番目の28.15、合計66.28は自己ベスト更新でSP3位。
 33番滑走で住吉(18)。今季全日本ジュニア2位、全日本シニア8位、プランタン杯シニア2位。曲は「Je Suis Malade」。振付は佐藤紀子。痛恨のルッツステップアウト。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはややこらえたが、加点1〜4。次の連続ジャンプの第1でステップアウト、3Lz+COMBOに。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点2〜5、LSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは成功、加点ほぼ2〜3。解説の岡部さんも小林アナも「本当に残念。体はよく動いていた」。技術点14番目の31.0、演技構成点3番目の29.62、合計60.62は自己ベスト更新でSP9位。
 36番滑走でジア・シン(韓国。14)。今大会最年少。3月に14歳になったばかり。149cm。今季ジュニアGPシリーズ6位と3位、国内シニア4位。曲は「ラ・ボエーム」。振付はYeaji Shin。全要素に全ジャッジが加点。ジャンプもうまいし表現力もある。冒頭の3Lz+3Tは加点3〜4。2Aも前後にステップがあり加点2〜4。スピン三つはレベル4.うち最後のLSpは加点3〜5、FSSpも加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜4。StSqのみレベル3だが加点2〜4。技術点2番目の39.6、演技構成点も2番目の29.78、合計69.38となり、この時点で韓国勢が1位と2位。岡部さんも「韓国の選手は強いですね」。SP2位。

 37番滑走でピンザローネ(ベルギー。15)。今季ジュニアGPシリーズ6位と5位、プランタン杯ジュニア2位。曲は「シェルブールの雨傘」より「I Will Wait for You」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Fは全ジャッジが加点。2Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lzq+3Tは第1にqマーク。技術点7番目の36.68、演技構成点6番目の26.99、合計63.67でSP7位。
 最終グループ38番滑走でウィ(韓国。17)。166cm。前回2020年世界ジュニア6位。今季シニアGPシリーズNHK杯9位。曲は「The Grandmaster」他。振付はYeaji Shin。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。3Lz+3Tも成功、加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点1〜3。技術点4番目の37.6、演技構成点6番目の28.49、合計66.09でSP5位。
 40番滑走でトーングレン(米。16)。2020年全米ジュニア女王。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位、全米シニア5位。曲は「Writing's on the Wall」。振付はペトレンコ。冒頭の3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第2にqマーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点6番目の37.02、演技構成点4番目の29.12、合計66.14でSP4位。

 41番滑走で地元タリンのペトロキナ(エストニア。17)。今季ジュニアGPシリーズ4位と7位、シニアCS大会3位二回、欧州選手権8位、世界選手権16位。曲は「Je n'attendais que vous」。振付はランド他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。3Lz+3Tも成功、加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点ほぼ2〜3。FSSpとStSqはレベル3。ノーミスで滑り切り、会場も大喝采。技術点5番目の37.19、演技構成点も5番目の28.71、合計65.9は自己ベスト更新でSP6位。
 42番滑走でセオ(米。15)。東アジア系で153cm。今季ジュニアGPシリーズ3位と4位、全米ジュニア女王。曲は「Rain in your Black Eyes」。振付はリンドグレン。コーチはギャンビル。スピードはあるが滑りがせわしない。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aは決める。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。終盤のスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。技術点10番目の32.49、演技構成点8番目の28.12、合計60.61でSP10位と出遅れ。
 最終滑走でレヴィト(米。15)。昨季全米ジュニア女王。今季ジュニアGPシリーズ優勝と2位、全米シニア3位。曲はサンサーンス「The Swan」。振付はクズネツォワ。衣装は白にビーズがたくさん。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり加点2〜5。3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqはバレエらしい要素もあり加点3〜5。1.1倍になるところで鮮やかに3Lz+3Loを決め、観客からどよめき。優雅に滑り切ったがやや時間超過。技術点最高の41.33、演技構成点も最高の32.17、時間超過の減点1、合計72.5でSP1位。

 フリー。1番滑走でSP24位のペゼッタ(伊。15)。昨季国内ジュニア優勝。今季ジュニアGPシリーズには出ていない。NRW杯、バヴァリアン・オープンなどでいずれも2位。国内シニア2位。曲は「Mephisto’s Lullaby」他。振付はスカリ。前半はすばらしかった。冒頭の3Lz+3Tは高く着氷もきれいで全ジャッジが加点2〜4。続く3Fとソロの3Lz、2A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点。うち3Fは加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。しかし1.1倍になるところで2S+2Tとなってしまい、、両足の3Loはqマーク。2Aもステップアウト気味。FSSpとStSqはレベル3。後半はスタミナ切れか。今後が楽しみ。技術点8番目の58.61、演技構成点14番目の50.52、合計109.13は自己ベスト更新でフリー9位、総合160.88も自己ベスト更新で13位。
 14番滑走で渡辺(19)。曲は「カルミナブラーナ」。振付はキャシー・リード。冒頭の3A<はアンダーローテーションで転倒。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+2Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし1Loとパンク。1.1倍になる2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ1〜3だが、2Lzでまた転倒。3Fは決める。StSqは少し元気がないか。レベル3で全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでは下を向いていた。岡部さんは「3Aの転倒はしかたない。ループとソロのルッツがもったいない」。技術点10番目の54.79、演技構成点も10番目の52.69、転倒の減点2、合計105.48でフリー11位、総合165.44で10位。
 15番滑走でセオ(米。15)。曲は「Jean de Florette」。振付はリンドグレン他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。続く3F、2A、3Sを小気味よく決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3Sは加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Fは第3に!マーク。3Lzと3Lo+2Tも成功。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の66.83、演技構成点9番目の55.37、合計122.2は自己ベスト更新でフリー5位と挽回、総合182.81も自己ベスト更新で6位。

 16番滑走で住吉(18)。曲は映画「ムーラン」より4曲。振付はキャシー・リード。衣装は赤。冒頭の4Tはqマークで転倒。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Fで大きくステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。2Loはパンク。Sqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tと3F+2T+2Loはきれいに決め、全ジャッジが加点。うち2A+3Tは加点2〜3。ただ最後のジャンプ3S<がステップアウトの上、両手付き。岡部さんは「転倒になったかも」と心配したがならなかった。技術点9番目の58.45、演技構成点6番目の56.51、転倒の減点1、合計113.96でフリー8位、総合174.58で8位。
 17番滑走でSP8位レポンド(スイス。15)。161cmですごくスリム。今季ジュニアGPシリーズ8位一回。曲は「Exogenesis Symphony」。振付はヴィンクール。冒頭の3Lz+1Eu+3Sをきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。2A+3T、3Lo、2Aも決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzは!とqマークで両足。しかし3F+2Tとソロの3Fは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。スケーティングが滑らかなので、これからが楽しみな感じ。技術点7番目の61.55、演技構成点55.73、転倒の減点1、合計116.28でフリー7位、総合177.1で7位。

 最終グループ19番滑走でペトロキナ(エストニア。17)。曲は「Love of My Life」。振付はアベルブフ他。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+1Eu+3Sも全ジャッジが加点1〜3。3Lzも決め全ジャッジが加点2〜3。ジャンプを決めるとスタンドから拍手。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはここまでで初めてのレベル4で加点2〜3。解説の岡部さんは「この選手は全身を使って音楽を踊れる」という。しかし1F+2Tと第1がパンクした後、1.1倍になるループが構えだけで跳べず無得点。2Fもパンク。2Aは全ジャッジが加点。終わったとき、涙ぐんでいた。技術点13番目の52.81、演技構成点7番目の55.78、時間超過の減点1、合計107.59でフリー10位、総合173.49で9位。
 20番滑走でウィ(韓国。17)。曲は「トリスタンとイゾルデ」。振付はYeaji Shin。目がパッチリと大きい。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3F!+2Tは第1に!マーク。3Loと3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる2A+1Eu+3Sと3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし2Aで転倒。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の65.15、演技構成点も5番目の57.48、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計120.63でフリー6位、総合186.72で5位。岡部さんは「時間超過の減点は絶対にだめです」。
 21番滑走でトーングレン(米。16)。曲は「Beth's Story」他。振付はブノワ・リショー。衣装の上半身は黒に細かい光るビーズ。スカートの裾は白でウエスト付近からグラデーション。よかった。ノーミス。冒頭の3Lz+3Loを軽やかに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A二つはいずれも全ジャッジが加点ほぼ3。一つ目は大きなイナバウアーから跳んだ。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4〜5、LSpも加点ほぼ4〜5。スピンがうまい。StSqも上半身を大きく使えていて加点3〜4。1.1倍になる3F!+3Tと3Lz+2T+2Lo、3F!を決め、!マークはあるが、跳びきった。技術点2番目の72.4、演技構成点3番目の60.88、合計133.28は自己ベスト更新でフリー3位、総合199.42も自己ベスト更新、逆転で銅メダル。

 22番滑走でユン(韓国。15)。曲は「The Mummy Returns」。振付はYeaji Shin。衣装は黒地に大きなビーズで放射状に模様。ほぼノーミス。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tと3Loは加点2〜4。3Sと2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる2A+3Tは加点2〜4。3Lz+2T+2Loは成功。3Fも決める。CCoSpだけレベル3だが加点2〜3。終わった後、両手を突き上げてすごく嬉しそうに戻ってきた。技術点3番目の71.18、演技構成点4番目の58.41、合計129.59でフリー4位、総合195.87で4位。
 23番滑走でジア・シン(韓国。14)。曲は「Love Me If You Dare」。振付はYeaji Shin。衣装はピンクのスカートと上衣は白が基調。すばらしく身が軽い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点3〜4。3Loと3S、2Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち二つは加点3〜5。1.1倍になるCCoSpは加点2〜3。3F+2T+2Loは加点2〜4。3Lzは加点3〜4。ジャンプの質がよく、下りた後も滑らかなので終盤のスピンに余力があった。StSqは大きく動き、レベル3だが加点3〜4。終わったとき、控えめなガッツポーズ。技術点最高の74.52、演技構成点2番目の62.11、合計136.63でフリー1位、総合206.01で銀メダル。
 最終滑走でレヴィト(米。15)。曲は「白鳥の湖」より「Russian Dance」。振付はクズネツォワ。衣装は濃紺のスカートに上衣は白地に紺の模様と大きな金のビーズ。演技のポーズが美しい。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。次は4Tの予定だったのかややためらってからきれいな3Tをとび全ジャッジが加点1〜4。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スパイラルなどをはさんで二つ目の2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3F!+3Loは第1に!マークだが軽く成功。3Lz+1Eu+3Sはややつまった。3Lz+2Tはがんばって決める。StSqはよく動いて音楽を表し、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。最後はロシア民謡の踊りのポーズ。技術点4番目の70.84、演技構成点最高の63.21、合計134.05でフリー2位、総合206.55で金メダル。

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フィギュアスケート (2022.5/14,19,30,6/5,13,18、25,7/2,3)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2022.3/21〜27 モンペリエ・フランス)

 <ペア>12か国から14組出場。日本からは三浦・木原組。カナダとアメリカから2組ずつ。その他はオーストリア、スペイン、フランス、イギリス、ジョージア、ドイツ、イスラエル、オランダ、ウクライナ。ロシアとベラルーシの選手は排除されている。中国からもコロナなどの理由で派遣なし。Jスポーツの解説は岡部さん、実況は赤平アナ。「アメリカや日本にもメダルの可能性がある」と岡部さん。
 7番滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョー。17,19)。二人ともロシア出身。2021年組換え。今季ジュニアGPシリーズで2位と3位、欧州選手権4位、北京五輪9位。曲は「月光」。振付はモロゾフ。コーチはスリサレンコ。「女性の顔が今季はじめと全然違う。自信がついたのでしょう」と岡部さん。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは男性がこらえる。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。BoDsはなんとレベルBだがほぼ全ジャッジが加点1〜3。男性の腰が膝より高かったようだ。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。4LiとFCCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の36.64、演技構成点6番目の30.72、合計67.36は自己ベスト更新でSP4位。
 8番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、37)。今季組換え。スケートカナダ、フランス杯とも4位、北京五輪12位。曲は「Shiny Happy People」。振付はジュリー・マルコット他。今季前半より合ってきた。解説の岡部さんも「二人とも力はあるが、ペアは合わせるのに時間が必要」。冒頭の3Twはレベル3に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3TはGOE-2〜-1。FCCoSpと4Liはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。BoDsはなんとレベルBだが、やはり男性の腰の位置か。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の33.8、演技構成点4番目の32.74、合計66.54でSP5位。

 9番滑走でウォルシュ・ミショー組(加。20、25)。今季国内2位、四大陸銅メダル。曲は「Lost Without You」。振付・コーチともパーキス他。解説の岡部さんが「国内選手権で五輪に行ける順位だったが、ジェイムズ・ラドフォード組の方が派遣された」と紹介。冒頭の3Twはレベル3だが、GOE-2〜2。3T<は女性が片手付き。4Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3LoThは転倒に近いステップアウト。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでは女性が暗い顔。赤平アナが「フリーで挽回してほしい」。技術点8番目の30.66、演技構成点7番目の29.62、合計60.28でSP8位。
 10番滑走でツィーグラー・キーファー組(墺。28、31)。今季国内3連覇、北京五輪18位。欧州選手権の直前に男性が手首を骨折して欠場、五輪も万全ではなかったらしい。曲は「All I Want」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の3Twはなんとレベル1。3Tは女性が両手付き。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはよく合っていてレベル4に全ジャッジが加点1〜3。3FThも成功。StSqと最後の4Liはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。ミスがあったがリンクを上がるときの笑顔を見て「今季で引退という話も聞いたがそうなのかもしれない」と岡部さん。「北京で男性は3回目の五輪、女性はシングル時代も含めると4回出場している。今回で区切りとしてもおかしくない」と赤平アナ。技術点7番目の32.28、演技構成点8番目の28.51、合計60.79でSP7位。
 最終グループ11番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30、29)。今季全米は男性のコロナで欠場、北京五輪6位。曲は「朝日の当たる家」。振付はレニー・ロッカ他。完璧な演技だった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Tw3はレベル3だが加点3〜4。3Tはピタッと決まり、加点2〜3。3FThも成功、加点3〜4。BoDsとCCoSp、StSqと4Liはいずれもレベル4。うち最後の4Liは加点3〜4、StSqは加点2〜4。技術点最高の42.11、演技構成点3番目の34.77 、合計76.88は自己ベスト更新でSP1位。

 12番滑走でハーゼ・ジーガート組(独。22、29)。今季スケートカナダ5位、NHK杯7位、欧州選手権8位、北京五輪16位。北京五輪では、男性がコロナ陽性になり2週間隔離、わずか2日の練習で本番に臨んだとのこと。曲は「You Are the Reason」。振付はマーク・ピレイ他。最後のスピン以外大きなミスなし。冒頭の3Twはレベル2。3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。BoDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちBoDsは加点2〜4。3SThも決める。全ジャッジが加点1〜3。4LiとCCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpは大きくずれたまま合わなかった。技術点5番目の34.97、演技構成点も5番目の31.32、合計66.29でSP6位。
 13番滑走で三浦・木原組(20、29)。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。スロージャンプだけミスで惜しかった。北京五輪より落ち着いて滑れていた。「三浦選手の方が緊張しやすいが五輪を経て肩の荷が下りたようだ」と岡部さん。滑り出しからスヒードがあった。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。3T成功、全ジャッジが加点2〜4。男性が上げるときも下ろすときもしゃがんた姿勢になる4Liは、なぜかレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。3LzThは回って下りたが、大きくステップアウト、GOE-5〜-4。岡部さんが「勢いがありすぎたかも」。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。最後のBoDsはなぜかレベル2でGOEも0〜4と割れた。技術点4番目の36.43、演技構成点最高の35.15、合計71.58でSP3位。
 最終滑走でケイングリブル・リュデュク組(米。26、31)。今季全米2位、北京五輪8位。曲は「The White Crow」。振付はカメレンゴ他。北京五輪よりずっとよかった。冒頭の3Twはすごく高く、レベル3で全ジャッジが加点1〜4。3Loは女性が傾いたが片手付きでこらえる。3LzThも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4LiとBoDs、StSqとCCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは深いエッジ、長い手足の同調が美しく、加点4〜5。4Liと最後のCCoSpは加点3〜4。終わったとき女性が「できた」という顔で小さくガッツポーズ。技術点2番目の40.87、演技構成点も2番目の34.98、合計75.85でSP2位。

 フリー。ウクライナの組は棄権。フリーを練習する時間がなかったという。7番滑走でウォルシュ・ミショー組(加。20、25。曲は「Dreaming With a Broken Heart」。振付はキャロル・レイン他。冒頭はBiDsで始まる、あまり見ない構成。レベル2だが全ジャッジが加点2〜4。3Sqは女性がステップアウト、男性も片手付き。3連続は女性が3T+2Tのみでコンボ扱い。5RLiはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3LoThはなんとか決める。あと二つのリフトとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点2〜4。3TThもなんとか決める。ChSqはよく音楽に合っており、全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の56.65、演技構成点も6番目の59.09、合計115.74でフリー6位、総合176.02で6位。
 8番滑走でツィーグラー・キーファー組(墺。28、31)。曲は「A Hint Of Joy」他。振付はツィマーマン他。冒頭の3Twはレベル1でGOE-3〜1。3T+2Tと3Sは成功。ChSqはGOE-1〜2。5SLiとPCoSpはレベル3。うち5SLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3FThで転倒。FiDsはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。あと二つのリフトはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThも転倒。終わったとき、二人が笑顔で抱きあっていたので、赤平アナと岡部さんも「これで引退というのは本当らしい」。技術点8番目の51.9、演技構成点7番目の55.99、転倒の減点2、合計105.89でフリー7位、総合166.68で7位。

 9番滑走でハーゼ・ジーガート組(独。22、29)。曲は「People Help The People」。振付はシニツィン他。冒頭の3Twはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sはqマーク。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ2〜3。3LoThは両足。FiDsと最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3STh は成功、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。男性はまだコロナ後、完全回復していないのかも。技術点5番目の60.62、演技構成点も5番目の62.7、合計123.32は自己ベスト更新でフリー5位、総合189.61も自己ベスト更新で5位。
 10番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、37)。曲は「Maselstrom」他。振付はシゼロン他。連続ジャンプ以外はほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜4。3連続では男性が第1でオーバーターンしたが何とか第2第3を付けて成立。3Sも何とか決める。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つが加点1〜4。3SThは全ジャッジが加点1〜3。FiDsとPCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsはほぼ加点2〜3。3FThは全ジャッジが加点1〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の63.99、演技構成点3番目の66.79、合計130.78でフリー2位、総合197.32は自己ベスト更新で銅メダル。
 11番滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョー。17,19)。曲は「In This Shirt」。振付はマラフェエフ他。冒頭の3Twはレベル2でGOE-2〜3と評価が割れた。3T+2T+2Tは決める。しかしソロジャンプは女性が2Sに。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜4。FiDsはなぜかレベルB。男性の腰の位置だろうか。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。リフト二つはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3。5RLiはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。最後のPCoSpのみレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の61.25、演技構成点4番目の63.13、合計124.88でフリーも4位、総合191.74で4位。キスアンドクライでは、女性がジャンプミスのせいか暗い顔。

 12番滑走で三浦・木原組(20、29)。曲は「Woman」。振付はジュリー・マルコット。ジャンプ要素三つにミス。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。続く3連続で女性の第1が2Tになり、第2第3は跳んだが、男性は3T+2TでやめたためCOMBO扱い。リフト二つとPCoSp、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。PCoSpはは加点2〜4。3S<は女性がほぼ転倒。しかし3LoThで前向きで着氷して転倒。4Liはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。最後のChSqも全ジャッジが加点3〜4。終わったとき、男性は精魂尽きたようにしばらく膝立ちのままだった。技術点4番目の60.97、演技構成点2番目の68.0、転倒の減点1、合計127.97でフリー3位、総合199.55で銀メダル。キスアンドクライで、その時点で1位となりメダル確定がわかると、木原は喜び、三浦は泣いていた。これで来年は3枠となったが、選手がいない。日本開催だが。
 13番滑走でケイングリブル・リュデュク組(米。26、31)。曲は「W.E.」。振付はミーシャ・ジー他。冒頭の3Twは成功。しかし3Loで女性が転倒。3LzThでも転倒。連続ジャンプの第1で女性が3回目の転倒で起き上がれず、中断。しばらくして上半身を起こしたが、側頭部に手を当て、目の焦点がボーッとしていた。担架が入って途中棄権。まさかの出来事。
 最終滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30、29)。曲は「Fix You」他。振付はシェイリン・ボーン他。思いがけず早く出番となり、すごく緊張したと思うが、ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。3T+2Tはこらえた。3LoThは全ジャッジが加点3〜4。3Sも成功、全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜5、PCoSpはは加点ほぼ3〜4。3FThも決め、全ジャッジが加点ほぼ3。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。終わったとき、男性は感極まったようで目を覆っていた。技術点最高の72.72、演技構成点も最高の71.49、合計144.21は自己ベスト更新でフリーも1位、総合221.09も自己ベスト更新で初の金メダル。アメリカの優勝は1979年以来と紹介されていた。

 <アイスダンス>31組も出場。全部で7グループ。第1〜第4グループは4組ずつ、第5〜第7グループは5組ずつ。日本からは村元・高橋組。Jスポーツ実況は小林アナ、解説は東野さん。ウクライナのナザロワ・ニキティン組(25,27)が18番滑走で登場。北京五輪20位。練習ができなかったのでウクライナの歌手が歌う曲に変更して演技。女性は青、男性は黄色の上衣。16位でフリーへ。コーチは帯同できず、男子シングルのシュムラトコがキスアンドクライに同席。
 第4グループ16番滑走で村元・高橋組(29、36)。今季全日本2位、四大陸銀メダル。曲は「ソーラン節」他。振付はズエワ、矢内康洋他。高橋が痛恨のツイズルミス。冒頭の1MBはYYNYでレベル3、全ジャッジが加点1〜3。続くPStは女性レベル4、男性レベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の東野さんが「シーズン当初は女性の腰を支えていたが位置を変えた」。SqTwは女性がレベル4、男性は第2の1回転目でぐらつき、タッチダウンしてレベルB。GOE-2〜1。最後のMiStもレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。東野さんは「丁寧に滑っていた」と言うが、緊張からか慎重になって勢いがないように見えた。残念。技術点20番目の35.82、演技構成点12番目の31.95、合計67.77はこの時点で2位でRD15位。

 17番滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョー。20、21)。今季シニアデビュー。ネーベルホルン杯3位、北京五輪19位。曲は「Chosen One」他。振付はニコノフ。速報値ではなぜかパターンダンスが全滅のレベルB。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1MBはNNNYでなんとかレベル1。続くPStは女性レベル3、男性レベル2だが全ジャッジが加点。MiStはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。最後のStaLiはレベル4だがGOEは-1〜2。全体にスピードはあったが、演技構成点が伸びず。終わったときは「できた」という感じだったが、得点を見ると納得がいかないよう。技術点17番目の37.02、演技構成点も17番目の29.74、合計66.76でRD17位。
 19番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。今季国内3位、北京五輪13位。曲は「Super Solid Soul Vehicul」他。振付はアグノエル他。変わった味の振付。PSt以外の全要素に全ジャッジが加点。東野さんは「北京五輪で自信をつけた」。冒頭のMiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。RoLiはなぜかレベル3で加点2〜3。東野さんは「もしかすると女性の回転軸の変化が認められなかったのかも」という。1MBもまさかのNNNNでレベルB。GOEは全ジャッジが加点。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。最後のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。とりこぼしはあるが若さをアピール。技術点15番目の37.53、演技構成点11番目の32.86、合計70.39でRD13位。

 20番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。男性はスイス出身。今季欧州選手権コロナで欠場、北京五輪15位。曲は「Breathe You In My Dreams」。振付はカメレンゴ他。1MB以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男性が第1でややこいでいたが、男女ともレベル4で加点1〜3。1MBはYYNYでレベル3、GOEは0〜3。続くPStは男女ともレベル2で加点1〜3。StaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のMiStはレベル2だが加点1〜4。技術点12番目の40.4、演技構成点14番目の31.48、合計71.88でRD12位。
 21番滑走でタシュレロワ・タシュラー組(チェコ。20、22)。兄妹カップル。女性165cm、男性181cm。今季欧州選手権11位、北京五輪16位。曲は「Dance 2night」他。コーチ・振付ともマッテオ・ザンニ。女性の上衣は濃いピンク。東野さんが「滑るたびにうまくなっている」。女性が力強い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。1MBはYYNYでレベル3。続くPStは女性レベル3、男性レベル2。CuLiはレベル4で加点2。最後のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。若さと勢いを印象付けた。技術点11番目の41.01、演技構成点13番目の31.54、合計72.55でRD11位。
 第6グループ以降はモントリオール帝国が10組中8組。22番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。今季欧州選手権4位、北京五輪8位。曲は「Proud Mary」。振付はアグノエル他。すごくよかった。北京五輪より動けていると思う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLi4はレベル4で加点2〜4。1MBはYYNYでレベル3、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。ツイズルは本当にうまくなった。最後のMiStはレベル2だが加点2〜4。技術点6番目の44.51、演技構成点も6番目の34.89、合計79.4は自己ベスト更新でRD6位。

 23番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。今季欧州選手権5位、北京五輪10位。曲は「Forever」他。振付はアグノエル他。ここも北京五輪よりいいと思う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル2だが加点2〜4。1MBは当初レベル3だったが、レベル4に。加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点7番目の44.47、演技構成点8番目の34.42、合計78.89でRD7位。
 24番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。27、29)。今季欧州選手権8位、北京五輪は女性の国籍が取れず出られず。曲は「Hazey」他。振付はスカリ他。いろいろ悩んだと思うがすばらしい出来。冒頭のMiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1MBは速報値では初めてレベル4、全ジャッジが加点加点1〜3。続くPStは女性レベル1、男性レベル2とやや残念。ほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のRoLiもレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の41.05、演技構成点も10番目の33.01、合計74.06でRD10位。
 25番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。7回目の世界選手権でカナダ代表としては3回目らしい。今季国内2位、北京五輪9位。曲は「Careless Whisper」他。振付はモイアー他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点も4。1MBはYYNYでレベル3、加点ほぼ2〜3。続くPStは女性レベル1、男性レベル2でほぼ加点2〜3。MiStはレベル2だが加点ほぼ3。最後のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。技術点8番目の43.83、演技構成点7番目の34.46、合計78.29でRD8位。

 26番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。今季全米3位、北京五輪11位。曲は「Love to Love You Baby」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜4。1MBはYYNYでレベル3、加点1〜3。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。最後のMiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の42.76、演技構成点も9番目の33.8、合計76.56でRD9位。
 最終グループ27番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。26、27)。今季国内優勝、欧州選手権欠場、北京五輪金メダル。曲は「Made To Love」「U Move, I Move」。振付はアグノエル。北京五輪よりいい。初めの滑る前の動きも他の組ではできない。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1MBはレベル4で加点4〜5。続くPStは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ4〜5。MiStはレベル3で加点ほぼ4〜5。StSqはこの組ですらレベル4が出ない。最後のStaLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。あっという間だった。技術点最高の53.16、演技構成点も最高の39.57、合計92.73は世界最高更新でRD1位。
 28番滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、31)。今季全米2位、北京五輪銅メダル。曲はジャネット・ジャクソン・メドレーで「Nasty」「Rope Burn」「Rhythm Nation」。振付はモイアー他。ここも北京五輪よりよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2で加点ほぼ4〜5。StaLiもレベル4で加点ほぼ4〜5。1MBはレベル4で加点4〜5。続くPStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点2番目の50.95、演技構成点も2番目の38.77、合計89.72は自己ベスト更新でRD2位。

 29番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。今季欧州選手権銅メダル、北京五輪5位。曲はマイケル・ジャクソン・メドレー。振付はフーザルポリ他。初めから終わりまでよく踊っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはレベル4で加点ほぼ3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。SlLiはレベル4に加点3〜5。最後のMiStはなぜかレベル1だが加点ほぼ3〜4。終わったとき珍しく女性がガッツポーズ。技術点4番目の47.24、演技構成点も4番目の36.98、合計84.22でRD4位。
 30番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。今季国内優勝、北京五輪7位。曲は「エルトン・ジョン「I Guess That’s Why They Call It the Blues」「Still Standing」。振付はキャロル・レイン他。二人ともオレンジの衣装だが、肩の飾りが増えたような。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。1MBはYYYNでレベル3、加点ほぼ2〜3。続くPStは男女ともレベル2だが加点1〜4。RoLiはレベル4で加点ほぼ3〜5。最後のMiStはレベル2で加点ほぼ3〜4。技術点5番目の44.7、演技構成点も5番目の36.09、合計80.79でRD5位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。今季全米優勝、北京五輪4位。曲は「Myboi」「Therefore I am」「Bad Guy」。振付はデュブレイユ。女性の黄緑色の衣装の襟と袖口の深緑の縁取りが太くなったような。北京五輪よりよかった。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の1MBはYNYYでレベル3、加点ほぼ3〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。CuLiはレベル4に加点4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のMiStはレベル3で加点3〜5。技術点3番目の49.4、演技構成点も3番目の38.11、合計87.51は自己ベスト更新でRD3位。

 フリー。ウクライナのナザロワ・ニキティン組が棄権。4番滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョー。20、21)。曲は「Mephisto's Lullaby」他。振付はニコノフ。北京五輪よりよかったと思う。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。SeStはレベル1。OFStは女性レベル2、男性レベル1。この大会は、ステップ系のレベル判定が厳しい。コレオ要素三つのうちChSpのみ全ジャッジが加点1〜3。最後のCoSpは全ジャッジが加点1〜4。技術点15番目の54.39、演技構成点16番目の44.23、合計98.62でフリー15位、総合165.38で15位。
 6番滑走で村元・高橋組(29、36)。曲は「ラ・バヤデール」。振付はズエワ他。冒頭のCoSpは、女性の足がすっと高く上がってきれいな形でレベル4に全ジャッジが加点2〜3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点1〜3。しかしRoLiがレベルB。GOE-2〜0。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。DiStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4だが女性がやや乱れてGOE-2〜2。コレオ要素三つのうちChStは全ジャッジが加点1〜4。ChLiはGOE-1〜3と割れた。最後のChSlはほぼ全ジャッジが加点。少し疲れたか。技術点18番目の49.71、演技構成点14番目の46.77、合計96.48でフリー16位、総合164.25で16位。※後日、来季も現役続行と発表があった。
 8番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。曲は映画「リオ」より「Real in Rio」他。振付はクールノイヤー他。派手な色遣いの衣装に負けていない。男性ももっと鳥っぽかった気がするが。北京五輪よりよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。RoLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル2で加点ほぼ2。OFStは男女ともレベル3でここまでで一番高評価。加点はほぼ2〜3。SyTwが男女ともレベル3なのはもったいない。ChSpはまあまあか。CuLiはレベル4で加点2〜3。CoSpもレベル4に加点2〜4。最後のコレオ要素二つのうちChTwは加点2〜4。スピードを保ったまま滑り切った。技術点9番目の59.64、演技構成点10番目の48.81、合計108.45でフリー10位、総合178.84で11位。

 9番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。曲は「Wild Side」他。振付はマルガリオ他。StaLi+RoLiは全社がレベル3、後者がレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。StaLiはいきなり女性が男性と向かい合った姿勢から足を後ろに振り上げて倒立の姿勢になり印象的だった。SyTwが男女ともレベル3でGOEは-1〜3と割れた。OFStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜4。コレオ要素三つは全ジャッジが加点。うち最後のChSlは加点2〜4。 終わったとき、笑顔。技術点12番目の56.76、演技構成点も12番目の47.31、合計104.07でフリー12位、総合175.95で12位。
 10番滑走でタシュレロワ・タシュラー組(チェコ。20、22)。曲はピアソラ「Oblivion」他。振付はマッテオ・ザンニ。衣装は二人とも黒を基調に金のビーズでアクセント。冒頭のChSpは全ジャッジが加点1〜3。CuLi+CuLiは一つ目がレベル4、二つ目がレベル3で全ジャッジが加点2〜3。OFStは女性レベル1、男性レベル2。CiStはレベル1だが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピードはあるがエッジが浅い。SyTwは二人ともバランスをくずしかけ女性がレベル2、男性がレベル3。StaLiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。ChSlはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CoSpはレベル4。最後のChStも全ジャッジが加点。技術点16番目の52.74、演技構成点13番目の46.94、合計99.68でフリー14位、総合172.23で13位。
 第6グループ11番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。27、29)。曲は「Vinegar & Salt」他。振付はドロビアズコ他。よかった。減点なし。CoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜3。ChSpも加点2〜3。OFStは男女ともレベル2。DiStもレベル2だが加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜3。技術点11番目の57.76、演技構成点も11番目の48.39、合計106.15でフリー11位、総合180.21で10位。ついにトップ10入り。

 12番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。曲はショパン「Prelude in E-Minor」他。振付はデュブレイユ他。会心の出来。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFStは深いエッジを良く見せるようにジャッジサイドを通り、男女ともレベル3で加点2〜5。SyTwも距離が近くて男女ともレベル4で加点3〜4。CoSpもレベル4に加点ほぼ2〜3。CuLi+CuLiはいずれもレベル4だが、一つ目のリフトで女性の体がやや安定せず両手支持になった。加点1〜4。DiStはレベル2だが加点2〜3。StaLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。コレオ要素三つのうちChStは加点2〜5。あと二つも加点2〜4。技術点7番目の63.83、演技構成点8番目の51.22、合計115.05でフリー8位、総合191.61で8位。しかし目標の7位以内には入れず。
 13番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。曲は映画「グラディエーター」より「Homecoming」他。シーズン中に曲を変えたと小林アナ。振付はデュブレイユ他。最後のChLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル3だが加点3〜5。OFStは男女ともレベル2だが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3。ChStは加点ほぼ3〜4。StaLiはレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4に加点2〜3。ChSpはほぼ加点1〜3。DiStはなぜかレベル1でほぼ加点1〜3。最後のChLiは疲れたのか、GOE-3〜3と割れた。うーん。技術点10番目の59.5、演技構成点9番目の50.75、合計110.25でフリー9位、総合188.54で9位。
 14番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。曲は映画「ライオンキング」より「They Live In You」他。振付はシュイナール他。北京五輪よりよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜4。CiStはレベル2だが加点2〜3。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。CoSpはレベル4で加点3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。StaLi+RoLiも二つともレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5、ChSlも加点ほぼ3〜5。最後までスピードがあった。技術点6番目の67.04、演技構成点7番目の52.24、合計119.28でフリー6位、総合198.17は自己ベスト更新で6位。

 15番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。曲は映画「マスク・オブ・ゾロ」より「The Fencing Lesson」他。振付はクールノイヤー他。ここもよかった。OFSt以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。解説の東野さんが「StaLi+RoLiのロングリフトはここが流行らせた」と言う。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル2だが加点3。ChSlは加点3〜4。OFStは男性がフェンシングの振付でよろめき男女ともレベル1。CoSpはレベル2だが加点2〜3。CuLiはレベル4に加点ほぼ3。ChLiは加点3〜5。最後もフェンシングの振付だがやや決まらず。技術点8番目の62.79、演技構成点6番目の52.44、合計115.23でフリー7位、総合194.63で7位。
 最終グループはみんなすばらしかった。16番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。曲は「Long and Winding Road」。振付はキャロル・レイン他。衣装の上衣は二人とも青紫のグラデーションの同じデザイン。男性の片足側面に銀河のような太い流れが続いている。RDよりのびのび滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。StSqとしてはここまでで最高の評価。しかしOFStは男女ともレベル2だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点3〜4。解説の東野さんが「CuLi+CuLiは難易度を下げて精度を高めた」ような指摘。RoLiもレベル4で加点3〜4。コレオ要素三つは加点ほぼ3〜4。最後のChLiはノーハンドで女性があおむけに男性の背中に乗る形で会場は拍手喝さい。技術点5番目の67.36、演技構成点も5番目の54.55、合計121.91でフリー5位、総合202.7で5位。これで引退だろうか。
 17番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。曲は「Little Sparrow」他。振付はジョルダーニ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCoSpはレベル4に加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3だが加点ほぼ3〜4。StaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStは加点3〜4。OFStは男女ともレベル2だが加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜4。終盤のコレオ要素二つは加点3〜4と3〜5。終わったとき二人とも「できた」という笑顔。キスアンドクライでコーチたちも笑顔。技術点4番目の69.91、演技構成点も4番目の55.79、合計125.7でフリーも4位、総合209.92は自己ベスト更新で4位。この組もおそらく引退だろう。

 18番滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。曲は「Touch」他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は銀に筋模様、男性は黒に宇宙服のようなライン。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。ChStも加点3〜5。ChSlは加点ほぼ5。これはここまでの最高加点。CoSpもレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。StaLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。DiStはレベル2だが加点3〜4。最後のChLiは女性がヒトデのような変わったポーズで加点3〜5。終わったとき男性が「やった」という感じでこぶしを握りしめた。シーズン初めは変なプログラムだと思ったが、よかった。技術点3番目の71.89、演技構成点も3番目の57.43、合計129.32でフリーも3位、総合216.83は自己ベスト更新で銅メダル。来季はどうするのか。
 19番滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、31)。曲は「Drowning」。振付はデュブレイユ他。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点4〜5。SlLiの入りが男性の前で後ろ向きの女性が、男性の首に後ろ手で支えただけで足を前に振り上げ右肩の上にノーハンドで乗る難しい形。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。CiStはレベル3で加点ほぼ4。ChStは加点ほぼ4〜5。CuLiはレベル4に加点4〜5。終盤に難しいSyTwをもってきて女性レベル4、男性レベル3だが加点3〜5。最後にコレオ要素二つはいずれも加点3〜5。「演技の前も後も泣かないことが目標」とラストダンス。終わったとき二人とも笑顔。技術点2番目の74.37、演技構成点2番目の58.3、合計132.67でフリーも2位、総合222.39は自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。26、27)。曲はフォーレ「エレジー」。振付はデュブレイユ。美しかった。北京五輪よりよかった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のOFStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ4〜5。リフト二つとCoSpはいずれもレベル4。うち低い姿勢のCuLiは加点5。SyTwは近くて速く男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。DiStはこの組でもレベル3で加点ほぼ4〜5。ChStは加点ほぼ5。ChTwは加点ほぼ4〜5。RoLiがなぜかレベル3だが加点4〜5。最後のChLiは加点5。全体がシームレスであっという間だった。点差は2位と大きく開いていないが、内容の完成度が圧倒的だった。ここも見納め。技術点最高の77.39、演技構成点も最高の59.7、合計139.09は世界最高を更新、フリーも1位、総合229.82も世界最高を更新で5回目の金メダル。

※2022年6月7日、ISUはついにシニアの大会の参加年齢を15歳から17歳に引き上げることを決定した。フィギュアだけでなく、スピードとショートトラックにも適用。新シーズン初日の7月1日より前に17歳に達していることが条件。22/23シーズンは現行のまま、23/24シーズンに16歳、24/25シーズンに17歳と段階的に適用していく。

フィギュアスケート (2022.3/25,26,27,6/25,7/16,17,22、29,8/15,21)

世界選手権 (2022.3/21〜27 モンペリエ・フランス)

 3/1、ISUがロシアとベラルーシの参加不可を発表(ロシアのウクライナ侵攻のため)。フジテレビ地上波放送が少なくて残念。女子は荒川、男子は本田武史が解説。Jスポーツの女子の実況は赤平アナ、解説は岡部さん。

 <女子シングル>34人エントリーだったが、3/17コロナ陽性でキム・イェリム選手(韓国)が棄権。日本からは坂本、樋口、河辺。3枠だったロシアが出ないので、他はアメリカからベル、カレン・チェン、アリサ・リウ。6グループで前半3グループは5人ずつ。
 フリーに進めなかった選手のうち、キプロスのキトロミリス(18)は、「月の光」で優雅な滑りと3Lz+3Tを決めたのに1Fとパンクして53.32のSP30位。お父さんがアメリカ人でボストンが拠点。これから楽しみ。ブレジノワ(チェコ。26)は北京五輪20位でリベンジの試合。3Lz+2Tも3Fも成功したが痛恨の1A。この3.63ポイントが足りず55.07でSP27位。
 12番滑走で河辺(17)。今季全日本3位、北京五輪23位。曲は「Shadow 5」他。振付はローリ・ニコル他。冒頭不調の3Aをやめて2Aに変え全ジャッジが加点2〜4。しかし連続ジャンプが3Lz!+3Tq、1.1倍になる3F!qとマークだらけになり、得点伸びず。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の33.49、演技構成点12番目の30.19、合計63.68でSP12位。

 23番滑走でショット(独。25)。5大会連続出場。今季欧州選手権13位、北京五輪17位。曲は「Adios Nonino」。振付はヴァトゥリ他。解説の荒川が「今まで見た彼女の演技で一番いい」。五輪のときよりのびのび滑っている。冒頭3F+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。会心の演技だろう。Jスポーツ解説の岡部さんは「今季はじめはタンゴに見えなかったが自分のものにした」。技術点6番目の36.91、演技構成点8番目の30.86、合計67.77は自己ベスト更新でSP6位。
 24番滑走でベル(米。25)。2019年以来の出場。今季全米優勝、北京五輪10位。曲は「A River Flows In You」。振付はオバースター。こちらも五輪のときよりのびのび滑っている。冒頭の3F+3Tは第2がqマーク。しかしこれ以降の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。StSqと最後のLSpも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzも決め、加点1〜3。技術点4番目の38.67、演技構成点も4番目の33.88、合計72.55は自己ベスト更新でSP3位。すばらしいスタート。

 26番滑走でイ・ヘイン(韓国。16)。3/17にキム・イェリムがコロナ陽性となり代わりに急きょ出場。今季国内3位のため五輪出場逃す。四大陸銀メダル。曲は「Ave Maria」。振付はシン。衣装は真っ白で長袖にヒラヒラが。冒頭の3Lz<がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tを決める。第2が2回転なのは予定通りなのか(Jスポーツ解説の岡部さんによれば「冒頭が3Lz+3Tの予定だったが3Lzの着氷が不安定だったので付けられなかった」)。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点14番目の32.33、演技構成点8番目の31.83、合計64.16でSP11位。
 27番滑走でパガニーニ(スイス。20)。今季欧州選手権10位、北京五輪22位。曲は「ラ・クンパルシータ」。振付はモロゾフ、ランビエール。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。続く3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。1.1倍になる2Aも決める。LSpと最後のStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。指先まで気をつけているときもあれば、全体に雑なときもあった。技術点12番目の33.34、演技構成点も12番目の29.75、合計63.09でSP13位。あまり得点が伸びなかったが、岡部さんは「先程のドイツの選手と比べてどちらがよりタンゴを表現できていたか。ジャッジはそういう部分を見ます」と言う。

 最終グループ28番滑走でカレン・チェン(米。22)。全米2位、北京五輪16位。曲は「Requiem for a Tower」他。振付はカメレンゴ他。五輪SPと同じくループでミス。冒頭の3Lz+3Tqは第2がqマーク。2Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちスピン二つとStSqは加点3〜5。しかし1.1倍になるソロジャンプが1Loとなり無得点。またも悔しそうな顔。他が良かっただけにもったいない。得意だったはずなのに。岡部さんは「他のジャンプに変えずに跳びたかったのでしょう」。技術点13番目の32.45、演技構成点5番目の33.71、合計66.16でSP8位。
 29番滑走で樋口(21)。今季全日本2位、北京五輪5位。曲は「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭跳ぶのをやめたはずの3Aの高さで2Aを跳んでしまい両足に。GOE-4〜-2。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上(速報値ではスピン三つともレベル3だった)。うちStSqと最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fがeマークで得点伸ばせず。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。五輪より表現力は発揮できたと思うが。技術点8番目の34.55、演技構成点7番目の32.48、合計67.03でSP7位。
 30番滑走で坂本(21)。今季全日本2回目の優勝、北京五輪銅メダル。曲は「Gladiator」より「Now We Are Free」。振付はブノワ・リショー。ノーミス、スピードが速くて素晴らしい。フランスの観客もかなり応援していた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはすごい速さと幅があり、加点ほぼ5。続く3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3F+3Tも加点3〜5。基礎点32.95に全体で加点10.3。技術点最高の43.25、演技構成点も最高の37.07、合計80.32は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライで得点を見た坂本は、信じられないというように立ち上がって画面を確認し、ばたばた大喜び。

 31番滑走でアリサ・リウ(米。16)。今季北京五輪7位。曲は「ドンキホーテ」より「Gypsy Dance」。振付はスカリ。なかなかよかった。フランスの観客からはあまり拍手なし。なぜだろう。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。続く3Fは加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ2。StSqはレベル3だが、大きく動き、加点2〜4。たった1年で表現力がめきめき上達(これで引退とは本当に残念)。リンクから上がるとき、泣いていた。技術点3番目の39.11、演技構成点6番目の32.8、合計71.91でSP5位。
 32番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。今季国内4度目の優勝、四大陸・北京五輪6位。曲は「Whirling Winds」。振付はトム・ディクソン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz+3Tqは第2がqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちLSpは加点2〜5。あと二つのスピンとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3F!qはマーク付き。技術点5番目の38.04、演技構成点3番目の4.04、合計72.08でSP4位。キスアンドクライには浜田コーチも。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。22)。今季欧州選手権4位、北京五輪8位。曲は「Caruso」。振付はアダム・ソルヤ。右太ももにテーピング。岡部さんは「着氷する方の足だから痛いと思います」。3Lz+3T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはこらえた。続く2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpは加点3〜5。あと二つのスピンとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fも加点2〜4。技術点2番目の40.52、演技構成点も2番目の34.48、合計75.0でSP2位。脚が痛いとは思えない演技。

 フリー。フジ地上波の放送は日本人と上位3人の6人のみ。第1グループでは、4番滑走SP21位スウェーデンのタルエガード(26)のコーチが二人とも姉。欧州選手権14位、北京五輪26位。衣装は緑。本人の希望で曲を「ジョーカー」に変更。振付はモロゾフ。前半に1Sのパンク、全体でqマークも3つあったが、ChSqとStSqで全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点22番目の50.65、演技構成点20番目の55.07、合計105.72でフリー21位、総合163.24で21位。
 8番滑走でSP17位、65.9で自己ベスト更新のペトロキナ(エストニア。19)。今季国内優勝したが北京五輪には2歳年上のキーバスが出場。欧州選手権8位。曲は「Love Of My Life」。振付はアベルブフ他。基本のスケーティングが速い。冒頭で2A+3Tと3Lz+1Eu+3S、ソロの3Lzを決める。いずれもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。3F+2Tはなんとか決め、ChSqは全ジャッジが加点。後半は疲れたのか、1.1倍になるところで1Loと2Fになる。StSqは頑張っていたが途中で転倒。それでもレベル3。2Aは成功。今後が楽しみ。技術点13番目の58.75、演技構成点17番目の58.61、転倒の減点1、合計116.36でフリー16位、総合176.6で16位。
 9番滑走でSP16位クラコワ(ポーランド。20)。今季欧州選手権5位、北京五輪12位。曲は「Terry Theme from Limelight」。振付はブノワ・リショー。衣装は水色。はつらつと滑り、よかった。冒頭の3Lz+1Eu+3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3で、13.05もの高得点。続くソロの3Lzはqマーク。3Tと2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。スピン二つも加点ほぼ2〜3。後半1.1倍になる3Lo+2A+SEQ、3S+2Tを決めたが、3Loqで転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3。転倒したジャンプ以外はいい演技でチャップリンぽい演技力が出ていた。技術点8番目の64.6、演技構成点13番目の60.9、転倒の減点1、合計124.51でフリー9位、総合186.43で13位。

 10番滑走でSP位ミクティナ(墺。18)。160cm。ウクライナ出身だが12歳でオーストリアに来たという。手足が長くて優雅な雰囲気。今季国内2位、欧州選手権15位、北京五輪14位。曲は「Primavera」他。振付はシニツィン。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3Fはオーバーターン。1A+1Eu+3Sは第1がパンク。3Loはqマーク。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzで転倒。2Aはqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3S+2Tは決める。最後にChSqで、全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の60.89、演技構成点13番目の60.95、合計131.59は自己ベスト更新でフリー13位、総合198.77で14位。キスアンドクライでコーチと抱き合って喜んでいた。
 11番滑走でSP14位グバノワ(ジョージア。19)。今季欧州選手権7位、北京五輪11位。曲は映画「W.E.」より「Letters」他。振付はレオノワ。ジャンプはノーミスの演技。冒頭の3Lz+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A、3S、3Loと次々決め、全て全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜3。1.1倍になるところで二つ目の連続3回転3F+3Tを決める。さらに3F+2T+2T、2Aも成功。2Aを下りたところで右ての拳を振り上げた。Jスポーツ解説の岡部さんは「演技が途切れるので、終わるまではガッツポーズはやめてほしい」。技術点3番目の70.92、演技構成点63.1、合計134.02でフリー5位、総合196.61で6位。
 12番滑走でSP位パガニーニ(スイス。20)。身長169cm。大人っぽくなった。今季欧州選手権10位、北京五輪22位。曲は「シヘラザード」。振付はモロゾフ。衣装は濃いグレーが基調。ジャンプがだめで、足がどうかしていたのかも。冒頭の連続3回転の予定が3Lzで転倒。続くソロの3Lzをやめて3Sに代えて成功、全ジャッジが加点1〜3。3Loと2Aは決める。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Lo+2T+1Loは第3が1回転に。続く3Sはステップアウトして第2が付けられずリピートに。最後のジャンプをかろうじて2A+2Tにして、連続ジャンプを二つは入れたが。終盤のLSpとStSqもレベル3どまり。疲れ切った感じでリンクから上がってきた。技術点23番目の49.1、演技構成点16番目の58.83、合計106.93でフリー19位、総合170.02で19位。

 13番滑走で河辺(17)。曲は「ミラクル」。振付はキャシー・リード他。冒頭の3A<で両足。続く3Lzq+3Tは第1にqマーク。LSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Loは軸が曲がり、オーバーターンに両手付き。3Lz!q+2Tは第1がマーク付き。1.1倍になる2A+3Tq+2Tqも第2、第3にqマーク。あと二つのスピンはレベル3.うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F!qもマーク付き。3Sは全ジャッジが加点。見ていてもこれが一番よかった。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点16番目の57.68、演技構成点12番目の61.08、合計118.76でフリー15位、総合182.44で15位。
 14番滑走でイ・ヘイン(韓国。16)。曲は「Homage to Korea」。振付はシン。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+3Tも第2がqマーク。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loqと3Feqにもマークが付いた。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の68.27、演技構成点8番目の64.12、合計132.83でフリー7位、総合196.55で7位。qマーク四つとeマークで技術点が思ったほど伸びず、得点を見てコーチたちも不思議そうにしていた。
 15番滑走でスキーザス(加。19)。曲はプッチーニ「Madam Butterfly」より「Entrance of Butterfly」等2曲。振付はヴァイポンド他。転倒したが、踊れる。冒頭の3Lz!+3Tは第1に!マーク。3Fで転倒したせいか次が2Sに。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つのスピンは加点2〜3。StSqはなぜかレベル2。1.1倍になる2A+3T+2Tと3Lo+2T、ソロの3Loはきれいに決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の62.48、演技構成点12番目の62.46、転倒の減点1、合計123.93でフリー10位、総合188.14で12位。

 16番滑走でリャボワ(アゼ。18)。曲は「Notre Dame de Paris」より2曲。振付はラリサ・シロ。パワースケーター。Jスポーツ赤平アナによると妹が二人いて、今後の進路は大会後に考えるということで事実上の引退かも。冒頭の3Lz+3Tは成功。3Loはqマーク。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。3Fは全ジャッジが加点。3Sも決める。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tと2A+2T+2Tは決めたが、やや疲れたか。次が2Lzに。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。LSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。キスアンドクライで泣いていた。技術点10番目の62.24、演技構成点14番目の60.74、合計122.98でフリー11位、総合188.5で9位。
 17番滑走でカレン・チェン(米。22)。曲は「Butterfly Lover」。振付はミーキンス他。冒頭の2A+3Tはきれいだったが第2がqマーク。3F!qはステップアウトに両手付き。3S<<は前向き両足。2Aは全ジャッジが加点2〜4。StSqとスピン三つはさすがのレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzq+2T+2Loは第1にqマーク。3Lzと3T+2Tでまとめた。ChSqは美しいスパイラルを入れ、Jスポーツ解説の岡部さんも称賛。リンクから上がるときと、キスアンドクライでも涙ぐんでいたので、こちらも引退かも。来季は医学部に戻る予定らしい。技術点12番目の60.58、演技構成点6番目の65.77、合計126.35でフリー8位、総合192.51で8位。
 18番滑走で樋口(21)。曲は「ライオンキング」より4曲。振付はシェイリン・ボーン。やはり五輪と世界選手権二つのピークとモチベーションを保つのは難しい。冒頭の3Aはqマークで転倒。解説の荒川が「もう少し締めていられれば。少し早く開いてしまった」。続く3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。調子がいい時はもっと生き生きとできるのに。しかし次が1Aに。1.1倍になる3Lz+3T<でまた転倒。これは痛い。3Loは決める。3F!<はマーク付き。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。キスアンドクライでは下を向いていた。スタンドの観客には日本人以外も「wakaba」と応援カードを掲げている人もいた。技術点57.82、演技構成点6番目の65.77、転倒の減点2、合計121.12でフリー12位、総合188.15で11位。

 19番滑走でショット(独。25)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はコストナー他。ほぼノーミス。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。3Fと3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。2Aも成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aと3S+2Tも決める。最後のジャンプだけ2Sに。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。解説の岡部さんは「こんなにできた彼女を見るのは初めてかもしれません」。技術点18番目の56.65、演技構成点9番目の64.0、合計120.65でフリー14位、総合188.42は自己ベスト更新で10位。
 20番滑走でアリサ・リウ(米。16)。曲はチャイコフスキー「Violin Concerto in D」。振付はスカリ。衣装は水色。冒頭の3A<は見た目ちゃんと下りているがアンダーローテーションで認められた。3Lo、3F、2Aと全て全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点3〜4、最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になるところで連続ジャンプの3連発。3Lz+3T<と3Lz+1Eu+3S、3F+2Tを決める。3連続は全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。演技を終えたとき「やりきった」顔をしていた。リンクから上がるときには泣いていた。技術点2番目の72.63、演技構成点5番目の66.65、合計139.28でフリー3位、総合211.19、逆転で銅メダル。
 21番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。曲は「レミゼラブル」より「Do You Hear The People Sing」等3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A<は下りたが明らかにアンダーローテーション。続く3Lz+3Tは第2がqマーク。さらに1Loとパンク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは基礎点だけで11.77の得点源。全ジャッジが加点ほぼ3〜4、13.79を稼いだ。しかし2A+3T<は疲れからかアンダーローテーションに。3F!<で転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。終わったとき悔しそうな顔。キスアンドクライには浜田コーチも。アンダーローテーションが三つで技術点が伸びず。技術点7番目の65.7、演技構成点4番目の68.13、転倒の減点1、合計132.83でフリー6位、総合204.91で5位。

 22番滑走でベル(米。25)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は濃い臙脂色。ややこらえるジャンプが多かった。冒頭の3F+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpは加点ほぼ4。3Tと2Aも無難に決める。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2。3Lz+2Tと3Lzqはこらえた。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。連続3回転か3連続があれば、メダルに届いたかも。Jスポーツの赤平アナが「前半の3Sを3Tに、3Tを2Aに変えてきた」というので、基礎点が低くなるのは想定内でやりきることを目指したらしい。技術点6番目の66.28、演技構成点3番目の69.83、合計136.11でフリー4位、総合208.66で4位。
 23番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。曲は「The Mystic's Dream」。振付はアダム・ソルヤ。衣装は金色。脚が痛いはずなのに、最後まで集中してやりきった。しかも素晴らしい内容で。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2A二つと3Fはいずれも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5、LSpは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Lzq+2Tと3F+2T+2Lo、3Sも決める。うち3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の70.66、演技構成点2番目の72.04、合計142.7でフリーも2位、総合217.7で銀メダル。ベルギー初のメダルらしい。表彰式では三人とも笑顔でよかった。
 最終滑走で坂本(21)。曲は「No More Fight Left In Me」。振付はブノワ・リショー。衣装は青。すばらしかった。緊張していたが、全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ4〜5。修正してきた3Lzが!マークだが加点1〜3。3F+2Tと3Sは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tと2A+3T+2Tはいずれも加点3〜4。ChSqも加点3〜5。3Loも加点2〜4と決める。最後のポーズを取るや否や氷をたたく。余韻がない。岡部さんはどうも涙で声がよく出ないようだ。「何も言うことはありません」。ノーミスというだけでなく、アンダーローテーションやqマークすらない。グリーンルームのベルやリウも拍手。技術点最高の80.1、演技構成点も最高の75.67、合計155.77は自己ベスト更新でフリーも1位、総合236.09で金メダル。表彰式で国歌が流れると笑顔で涙。終わった後の中野コーチとの演技振り返りでは、「こんな金メダルとれそうなチャンスはないと思ったので取れてよかった」と坂本。「ここはもっと押せた(スピード出せた)」「来季は難しいジャンプも入れてロシアの子たちが帰ってきても勝てるようにします」と中野コーチ。

 <男子シングル>34→29人エントリー。日本からは羽生、宇野、鍵山の予定だったが、3/1、五輪で怪我した羽生の欠場と三浦佳生の出場を日本スケート連盟が発表。さらに、3/16に三浦の新たな肉離れのため、友野が繰り上がることに。ネイサン・チェンも欠場でプルキネンが繰り上がり。
 7番滑走でサドフスキー(加。22)。今季国内2位、北京五輪29位。曲は「Exogenesis Symphony, Part 3」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3Aはqマークで大きくステップアウト、片手もついた。しかしスピードは落とさず、3F+3T<を跳ぶ。第2がアンダーローテーションで-4〜-2。前半にジャンプを固め打ち。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。StSqも大きく動けていた。技術点19番目の40.86、演技構成点15番目の39.68、合計80.54でSP18位。
 16番滑走でリトヴィンツェフ(アゼルバイジャン。21)。モスクワ出身。今季欧州選手権8位、北京五輪18位。曲はラフマニノフ「Morceaux de fantasie Op.3」。振付はロザノフ。冒頭で4Tをしっかり決める。全ジャッジが加点2〜3。3Aはなんとかこらえる。片手着いたかも。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpとStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tも成功。技術点13番目の46.82、演技構成点18番目の39.01、合計85.83は自己ベスト更新でSP14位。
 17番滑走でプルキネン(米。21)。翌日の3/25が誕生日。今季全米5位、四大陸12位。曲は「Come What May」。振付はランビエール他。すばらしい出来。スケーティングは安定しているし、踊れるので、ジャンプが決まれば得点は出る。冒頭の4Tをこらえた。続く3Aは美しく跳べた。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、最後のCCoSpも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。CSSpはレベル3。終わったときガッツポーズ。技術点10番目の48.63、演技構成点14番目の40.87、合計89.5はこの時点で1位、自己ベスト更新でSP12位。急きょの代役を好機として生かせた。やればできる。

 18番滑走でマリニン(米。17)。今季全米シニア2位。曲は「Billie Jean」。振付はカナエワ。完璧。末恐ろしい新人。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lzをきれいに決め、加点3〜5。続く4T+3Tも加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aも加点2〜3。技術点2番目の59.14、演技構成点13番目の41.02、合計100.16でSP4位。
 21番滑走でジョウ(米。21)。今季全米3位、北京五輪団体銀メダル、個人戦はコロナ陽性で欠場。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。振付はローリ・ニコル。4回転に回転不足はあったが、よい内容だった。冒頭4Lzq+3Tは第1がqマーク。続く4S<はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点3〜4。ほぼノーミスで終わったとき泣いていた。技術点6番目の51.67、演技構成点4番目の44.17、合計95.84でSP6位。

 22番滑走で友野(23)。今季全日本5位、四大陸銀メダル。前の週にCoupe du Printempsで優勝。曲は「シネマ・パラダイス」より「Love Theme」。振付はミーシャ・ジー。CCoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4T+3T成功、加点ほぼ3〜4。続く4Sも決め、加点ほぼ2〜4。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3Aは加点3〜5。StSqはレベル3だが加点2〜5。技術点4番目の57.38、演技構成点7番目の43.74、合計101.12は初の100点台で自己ベスト更新、SP3位。
 23番滑走でリッツォ(伊。23)。今季国内2位、北京五輪16位。曲は「Volare」。振付はジオルダーニ他。 技術点48.79、演技構成点10番目の42.88、合計91.67でSP8位。
 24番滑走でチャ(韓国。20)。今季国内6連覇、四大陸金メダル、北京五輪5位。曲は「Fate of the Clockmaker」他。振付はシェイリン・ボーン。 技術点20番目の40.4、演技構成点8番目の43.03、転倒の減点1、合計82.43でSP17位。

 最終グループ25番滑走でクビテラシビリ(ジョー。26)。今季欧州選手権6位、北京五輪10位。曲は「Tout l'universe」。振付はグレイヘンガウス。冒頭は連続ジャンプの予定だったが4Sはステップアウト。3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になるところで4T+3Tとしてリカバリー。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の50.82、演技構成点12番目の41.79、合計92.67でSP7位。
 26番滑走で鍵山(18)。今季全日本3位、北京五輪銀メダル。曲は「When You're Smiling」。振付はローリ・ニコル。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点4〜5。続く4T+3Tも軽く決め、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜5。1.1倍になる3Aはこらえた。技術点3番目の58.62、演技構成点2番目の47.07、合計105.69でSP2位。
 27番滑走でメッシング(加。30)。今季国内優勝、北京五輪11位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はヴァイポンド。冒頭は4T+3Tの予定だったが4T+2Tの第1を足首でうまく抑えて成功。続く3Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4〜5、FCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lzも決め、加点ほぼ3〜4。技術点12番目の47.07、演技構成点5番目の44.11、合計91.18でSP9位。

 28番滑走で宇野(24)。今季全日本2位、北京五輪銅メダル。曲は「Oboe Concerto」他。振付は宮本賢二。衣装は赤が基調。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点ほぼ3〜4。続けて課題だった4T+3Tをきれいに決め、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4〜5、StSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aも加点ほぼ4〜5。めずらしく、終わったとたんに喜びを爆発させた。技術点最高の62.36、演技構成点も最高の47.27、合計109.63は自己ベスト更新でSP1位。
 29番滑走でワシリエフス(ラト。22)。今季欧州選手権銅メダル、北京五輪13位。曲は「Sarakiz: II. Romanza」。振付はランビエール。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。しかし4回転がないと得点が伸びない。冒頭の3Fは加点ほぼ3〜4。3Aはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点4〜5、スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜4。技術点14番目の46.32、演技構成点3番目の44.63、合計90.95でSP11位。
 最終滑走でグラスル(伊。20)。今季国内4連覇、欧州銀メダル、北京五輪7位。曲は映画「The White Crow」より「ヌレエフ」。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lzを決め、ほぼ加点2〜3。続く3Lz+3Tも成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは加点2〜4。技術点5番目の54.67、演技構成点9番目の42.95、合計97.62でSP5位。

 フリー。SP17位のチャ(韓国。20)がフリー直前に棄権。靴が壊れたらしい。
 13番滑走でSP12位のプルキネン(米。21)。昨季全米8位。今季全米5位、四大陸銀メダル。四大陸12位。曲は「Besame Mucho」。振付はディクソン他。すばらしかった。FCCoSp以外の全要素に全ジャッジがほぼ加点。冒頭の4T+3Tと続くソロの4Tをきれいに決めていずれも加点2〜4。3A+1Eu+3Sも加点ほぼ2〜3。3Loも加点2〜3。StSqとスピン二つはレベル4.うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aは加点2〜4。FSSpはレベル3で加点ほぼ2〜3。3F+2Tと3Lzもきれいに成功、3Lzは加点2〜3。ChSqは加点3〜4。技術点3番目の97.61、演技構成点8番目の84.58、合計182.19は自己ベスト30点以上大幅更新でフリー3位、総合271.69はこの時点で1位、最終的に5位と躍進。得点を見て、キスアンドクライでコーチと大喜び。ノーミスでやればできた。
 14番滑走でワシリエフス(ラト。22)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はランビエール。冒頭の4S<<でステップアウト。続く3A<+2Tと3A<もアンダーローテーション。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとFSSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3Tqで転倒。3Lzq+1Eu+3Sも第1にqマーク。3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。う〜〜ん。技術点15番目の69.69、演技構成点9番目タイの84.36、合計152.05でフリー14位、総合243.0で13位。五輪と同じ順位。
 15番滑走でSP10位の地元シャオイムファ(仏。21)。今季国内2位、北京五輪14位。曲は「Daft Punk」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点3〜4。3Aは全ジャッジが加点1〜4。さらに4Sも全ジャッジが加点3〜4。4Tはややこらえた。ここまでで76点以上。スピン二つはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3連続の予定が2Lzにほどけた。しかし3Lz+3Tと3F+1Eu+2Sを跳び、リカバリー。いずれも全ジャッジが加点。FCCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。基礎点75.23に全体で加点14以上。技術点6番目の90.15、演技構成点5番目タイの86.0、合計175.15は自己ベスト更新でフリー6位、総合266.12も自己ベスト更新で8位、この時点で2位。観客も大喜び。

 16番滑走でメッシング(加。30)。曲は「Lullaby for an Angel」他。振付はヴァイポンド。 技術点19番目の65.65、演技構成点14番目の82.2、転倒の減点4、合計143.85でフリー17位、総合235.03で14位。
 17番滑走でリッツォ(伊。23)。曲は「Two Men In Love」。振付はスカリ他。 技術点12番目の80.72、演技構成点9番目タイの84.36、転倒の減点1、合計164.08でフリー10位、総合255.75で10位。
 18番滑走でクビテラシビリ(ジョー。26)。曲は「Fly Me to the Moon」他シナトラ・メドレー。振付はゼレズニコフ他。4回転3本成功。冒頭で4S+3Tを成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aはこらえた。4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Loも決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ここまでで42点以上。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5、最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる4Tはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3F+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜4。3F<はアンダーローテーションでこらえた。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。ChSqも全ジャッジが加点1〜5。技術点5番目の93.42、演技構成点5番目タイの86.0、合計179.42は自己ベスト更新でフリー5位、総合272.03も自己ベスト更新で4位。

 最終グループ19番滑走でジョウ(米。21)。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4Sもきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Aはステップアウトで片手付き。4Tはqマーク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4S<+2Tと3A<+3Tqはマーク付き。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4、StSqは加点ほぼ3〜4。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+1Eu+3Sも全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の93.96、演技構成点3番目の87.58、合計181.54でフリー4位、総合277.38、逆転で銅メダル。五輪個人戦欠場の悔しさを少しは晴らせたか。
 20番滑走でグラスル(伊。20)。曲は「Armageddon」他。振付はブノワ・リショー。冒頭3本の4回転全てマーク付き。4Lzはqマークで転倒。4F<はアンダーローテーション。4Loq+1Eu+3Sも第1がqマーク。3Aはなんとか決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+3T<は第2がアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。続くChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の85.98、演技構成点11番目の84.06、転倒の減点1、合計169.04でフリー7位、総合266.66で7位。
 21番滑走でマリニン(米。17)。曲は「Golden Age」他。振付はカナエワ。滑り出しは完璧ペースだったが転倒後どうしたのか。冒頭の4Lzは全ジャッジが加点3〜4。続く4Tを軽ーく決め、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ところが両手上げの4S<<で痛そうに転倒。どこか傷めたか。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは2〜4、最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる4T<<+REPはダウングレードで両足、第2付かず。繰り返しの減点も。3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzはこらえた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点10番目の81.33、演技構成点83.3、転倒の減点1、合計163.63でフリー11位、総合263.79で9位。

 22番滑走で友野(23)。曲は映画「ララランド」より4曲。振付はミーシャ・ジー。緊張した顔で出てきた。冒頭の4T+3Tは下りたのにステップアウト。4Sも回ったのに転倒。ソロの4Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loも成功、全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜5、FCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3S<は第3がアンダーローテーションでオーバーターン。3Aもステップアウト。3F+2Tはなんとか決める。最後のChSqはがんばり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点9番目の81.97、演技構成点4番目の87.28、転倒の減点1、合計168.25でフリー8位、総合269.37は自己ベスト更新で6位。
 23番滑走で鍵山(18)。曲は「グラディエーター」より4曲。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし4Lo<<がダウングレードで転倒。4Tは軽く決め、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3A+3Tも全ジャッジが加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqとスピン二つは加点3〜5。1.1倍になる4T+1Eu+3Sは全ジャッジが加点3〜4、3F+2Tも全ジャッジが加点2〜4。しかし次がパンクして1Aに。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。終わったとき、やや残念そうだった。技術点2番目の98.53、演技構成点も2番目の93.38、合計191.91でフリーも2位、総合297.6で銀メダル。
 最終滑走で宇野(24)。曲は「ボレロ」。振付はランビエール。二つ目の4Tにミスがあったが、かなり完璧に近い出来。二つ目の4Tと3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Loは加点3〜5、4Sは加点3〜4。続く4T+2Tは本来第2が3回転の予定だったが、「第1で少し傾いたので、第2を2Tにしたいい判断」と解説の本田武史。3Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点。うち最後のStSqはキレキレで加点4〜5、CCoSpも加点ほぼ4〜5。ChSqは加点3〜4。1.1倍になるところで4Fを決め、加点3〜4。ソロの4T<はアンダーローテーション。3A+1Eu+1Fは疲れたのか、第1が少しスピードが足りず、第3が1回転に。技術点最高の107.71、演技構成点も最高の95.14、合計202.85は自己ベスト更新でフリーも1位、総合312.48も自己ベスト更新で初の金メダル。リンクサイドでランビエールコーチも拍手。

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フィギュアスケート (2022.2/19,20)

北京オリンピック ペア (2022.2/18〜19 北京・中国)

 <ペア>19組出場予定だったが、ハンガリーが男性のコロナ陽性で棄権。日本からは三浦・木原組。ROCから3組、地元中国から2組、イタリアとアメリカ、カナダからも2組ずつ。その他8か国は1組ずつ。フリーには上位16組が進む。ジョージア(サフィナ・ベルラヴァ組。SP9位)とスペイン(バルケロ・ザンドロン組。SP11位)の若い組が今後期待できそう。
 2番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30、29)。昨季全米初優勝、世界選手権7位。今季スケートアメリカ4位、フランス杯3位(全米欠場)。曲は「朝日の昇る家」。振付は。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは最後に女性が両手を上げレベル4で加点2〜4。3T成功。3FThはきれいに決め、加点2〜4。BoDsとCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4。うちStSqは加点ほぼ3。技術点6番目の40.64、演技構成点8番目の33.59、合計74.23でSP6位。
 3番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、37)。今季組換え。男性は2019年いったん引退。昨春ショーのため組んだところから現役復帰を決めた。曲は「Shiny Happy People」他。振付はジュリー・マルコット他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3STh成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。ソロジャンプは女性が2Tとなり二人の回転数が異なるためGOE-2〜-1。FCCoSpとBoDsはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Liはレベル4。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。つなぎとか、要素の前後の加点がないためレベルが上がらず得点が伸びないが、レベルが取れるようになると手ごわいか。技術点15番目の30.37、演技構成点9番目の32.66、合計63.03でSP12位。

 4番滑走で三浦・木原組(20、29)。昨季世界選手権10位。今季スケートアメリカ2位、NHK杯3位(全日本欠場)。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3でほぼ加点1〜4。次のソロジャンプで女性が2Tとなり二人の回転数が異なるためGOE-2〜-1。4Liと最後のBoDsはレベル3。うちリフトは男性が片膝立ちの姿勢で入り、同じ姿勢で下ろす難しい形で、加点2〜4。女性が男性の腕に飛び乗ってから行う3LzThは加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。技術点9番目の36.39、演技構成点6番目の34.46、合計70.85でSP8位。
 12番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。29、30)。曲は「Hold on Tight」。振付はジュリー・マルコット。スロージャンプでまさかの二人とも転倒。冒頭の横倒しの3Twはレベル1でGOE-2〜1。3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3LoThは投げた男性も投げられた女性も転倒。4LiとCCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点1〜3。StSqとBoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき女性はムッとしているようだった。技術点13番目の31.94、演技構成点10番目の32.57、転倒の減点2、合計62.51でSP13位。

 13番滑走でケイングリブル・ルデュク組(米。26、31)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートカナダ3位、NHK杯4位、全米優勝。曲は「The White Crow」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Loに変更したソロジャンプ成功、全ジャッジが加点1〜3。3LzThは惜しくも両足。4LiとBoDs、StSqとCCoSpは全てレベル4。うちStSqとCCoSpは全ジャッジが加点3〜4。技術点7番目の39.91、演技構成点も7番目の34.22、合計74.13でSP7位。
 14番滑走でペン・ジン組(中。24、27)。昨季世界選手権5位。今季GPイタリア大会2位。曲は「Piano & I: Moonlight Sonata」他。振付はデュブレイユ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点ほぼ3〜4。苦労していた3Tもしっかり決め、加点2〜4。3LoThはややこらえたのか、ほぼ加点1〜4。BoDsはなぜかレベル2だが加点1〜4。CCoSpとStSq、4Liはレベル4で加点ほぼ3〜4。ノーミスで終わったとき、男性が片手を突き上げた。技術点5番目の40.87、演技構成点も5番目の35.23、合計76.1でSP5位。
 最終グループはみんなノーミスのすばらしい内容だった。16番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はモロゾフ他。演技力はすばらしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。3FThは余裕があり、加点4〜5。3S成功、加点1〜4。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4で加点3以上。うちFCCoSpとStSqは加点3〜5。男性は187cmの長身をのけぞらせるスライディングなど元のバレエの要素らしい振付もこなす。手首のけがは感じられず。技術点3番目の44.95、演技構成点も3番目の37.81、合計82.76は自己ベスト更新でSP3位。

 17番滑走で地元スイ・ハン組(中。26、29)。前回五輪銀メダル。昨季世界選手権銀メダル。今季スケートカナダ、GPイタリア大会とも優勝。曲は「Mission Impossible 2 Orchestra Suite: Part 1」。振付はローリ・ニコル。立っただけでものすごい気迫を感じさせる。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tはしっかり成功、加点2〜4。3FThは幅もあり、加点4〜5。3TwとFCCoSp、4LiとStSq、最後のBoDsは全てレベル4。うちStSqは加点4〜5、4LiとBoDsは加点3〜5。FCCoSpで女性のフライングエントリーがややぐらつきかけたくらい。全体にもすごいスピードがあり、あっという間に終わった感じ。技術点2番目の45.96、演技構成点最高の38.45、合計84.41は世界最高更新でSP1位。
 18番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。27、29)。前回五輪4位。昨季国内3度目の優勝、世界選手権4位。今季国内3位、欧州選手権銀メダル。曲は「Metamorphosis Two」他。振付はグレイヘンガウス。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点1〜4。得意の3Twはレベル4に加点ほぼ5。4Liもレベル4で加点4〜5。3LoThもしっかり決め、加点4〜5。BoDsとCCoSp、StSqも全てレベル4で加点3以上。うちBoDsは加点4〜5、CCoSpとStSqは加点3〜5。ノーミスでやれば得点が伸びる。技術点最高の46.04、演技構成点2番目の38.21、合計84.25は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。20、23)。昨季世界選手権銅メダル。今季国内2位、欧州選手権銅メダル。曲は「白鳥の湖」。振付はモロゾフ。女性の衣装は黒鳥。スロージャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S成功、加点3〜4。3Twはレベル4に加点ほぼ4〜5。3FThは片手タッチあり。4LiとBoDsはレベル3だが加点3〜4。StSqと最後のFCCoSpはレベル4で。うちStSqは加点3〜4。技術点4番目の42.17、演技構成点も4番目の36.42、合計78.59でSP4位。

 フリー。8番滑走でSP9位のサフィナ・ベルラヴァ組(ジョージア。17、19)。二人ともロシア出身。今季6月に組換え。女性は158cmだが男性は186cmの長身。今季はジュニアGPシリーズ2位と3位、欧州選手権いきなり4位。曲は「In This Shirt」。振付はモロゾフ、マラフェエフ。コーチはスリサレンコ、トランコフ。冒頭の3Twは軽く、レベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3T+2T+2Tは第3がqマーク。3Sはピタッと決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThも全ジャッジが加点2〜4。FiDsと4Li、最後のPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。あと二つのリフトはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。3SThは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の63.88、演技構成点も11番目の62.45、合計126.33は自己ベスト更新でフリー8位、総合192.44で9位。
 9番滑走で三浦・木原組(20、29)。曲は「Woman」。振付はジュリー・マルコット。ノーミスの演技で、日本人ペア最高順位。二つのソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点ほぼ3〜4。3T<+2T+2Tは女性の第1が危なかったが、なんとか決める。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜4、4Liは加点2〜5。3S<もこらえる。3LzThは加点2〜4、3LoThの方は余裕があり、加点3〜4。FiDsはレベル3だが加点2〜4。最後のChSqは笑顔で加点1〜5。技術点5番目の69.95、演技構成点も5番目の71.09、合計141.04は自己ベスト更新でフリー5位、総合211.89も自己ベスト更新で7位。すばらしい。
 10番滑走でケイングリブル・ルデュク組(米。26、31)。曲は「W.E.」。振付はミーシャ・ジー他。冒頭の3Twはレベル3。3Loで女性が転倒。3LzThは片手付き。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3S+2T<<+2Loqはがんばったが、最後で女性がまた転倒。あと二つのリフトとPCoSp、最後のFiDsはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3SThは成功、全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の59.74、演技構成点8番目の66.18、転倒の減点2、合計123.92でフリー9位、総合198.05で8位。

 11番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30、29)。曲は「Fix You」他。振付はシェイリン・ボーン他。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3T+2Tを着実に成功。3LoThは加点3〜5。ソロジャンプは男性が2Sになり、二人の回転数が異なるため減点評価。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4。うち5ALiは加点3〜4、PCoSpと4Liも加点ほぼ3〜4。3FThもしっかり決め、加点2〜3。ChSqは加点2〜5。技術点7番目の68.97、演技構成点も7番目の69.48、合計138.45でフリー7位、総合212.68で6位。キスアンドクライで得点と順位を見た女性はそれまで笑顔だったが涙。
 12番滑走でペン・ジン組(中。24、27)。曲は「Exile To Snowy West」他。振付はローリ・ニコル。冒頭のソロジャンプは女性が2Sで両足になり、二人の回転数も異なるためGOE-5〜-3。しかしこれ以降FoDsをのぞく全要素に全ジャッジが加点。3T+2Tは加点ほぼ3〜4。3Twはレベル4で加点3〜4。3LoThは加点3〜5。FoDsはレベル4だがGOEが-1〜4と割れた。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点3〜5、5ALiとPCoSpは加点3〜4。3SThは幅があり、加点4〜5。ChSqは加点3〜4。ほぼノーミスで終わったとき、男性も涙ぐんでいた。技術点6番目の69.03、演技構成点も6番目の69.71、合計138.74でフリー6位、総合214.84で5位。
 最終グループはみんなノーミスのいい演技だった。13番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。20、23)。曲は「マラゲーニャ」。振付はモロゾフ。連続ジャンプと3LoTh以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点ほぼ3〜4。3Tq+2T+2Tは第1にqマーク。3Twとリフト三つ、FiDsと最後のPCoSpは全てレベル4。うち4Liは加点3〜5、5ALiも加点3〜4。3FThは加点4〜5。しかし3LoThでステップアウト。ChSqはほぼ加点2〜3。技術点4番目の70.75、演技構成点も4番目の71.16、合計141.91でフリーも4位、総合220.5で4位。

 14番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。曲は「The Snowstorm」他。振付はモロシュキン他。男性の手がやはり痛いのか、慎重な演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S+1Eu+3Sは加点1〜4。3Twとリフト三つ、PCoSpはレベル4。うちリフト三つは加点3〜5、3TwとPCoSpは加点3〜4。3FThは加点ほぼ2〜4。3Tはしっかり合わせて加点3〜5。FiDsはレベル3だが加点3〜4。ChSqも加点3〜4。技術点最高の79.71、演技構成点3番目の75.24、合計154.95でフリーも3位、総合237.71で銅メダル。世界選手権でははじけた演技を見たい。
 15番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。27、29)。曲は「ライトハウス」。振付はグレイヘンガウス。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは女性がこらえた。これが大きかった。3Twはレベル4に加点5。3T+2T+2Tは慎重に決め、加点ほぼ2〜4。3FThは加点3〜5。FiDsとPCoSp、リフト三つはレベル4。うち5ALiは加点4〜5、FiDsは加点3〜5、最後の3Liは加点2〜5。3LoThは加点2〜4。ChSqも加点3〜5。当たり前にノーミスで演技していた頃の内容にほぼ戻してきた。技術点3番目の78.01、演技構成点最高の76.99、合計155.00でフリーも2位、総合239.25で悲願の銀メダル。ここまで長かった。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。曲は「Bridge Over Troubled Water」。振付はローリ・ニコル。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Twをレベル3で成功、加点3〜5。この要素一つで10.42点。驚いた。4年前にやって以来の実施らしい。3T+2T+2Tも決め、ほぼ加点1〜3。FoDsとPCoSp、リフト三つはレベル4全てレベル4。うちPCoSpと5ALiは加点4〜5、FoDsと3Liは加点ほぼ4〜5。ソロジャンプは女性が3S<<で両足。しかしミスはこれだけ。3FThは高さ、幅ともあり、加点5。ChSqも加点4〜5。3SThは下りた後も美しく、加点4〜5。技術点2番目の78.61、演技構成点も2番目の76.86、合計155.47でフリーも1位、総合239.88でとうとう金メダル。おめでとう!

 ※(後日記)記者たちからの求めに応じる形で羽生の記者会見が開かれ、フリーの前の練習中に足首をねんざしたことが明らかにされた。

フィギュアスケート (2022.2/16,17)

北京オリンピック 女子シングル (2022.2/15〜17 北京・中国)

 <女子シングル>30人出場。日本からは坂本、樋口、河辺。ワリエワのドーピング問題のため、SP24位以内にワリエワが入る場合は、フリーに25人進むと決められた。結果、SP25位のフィンランドのサアリネンが滑り込んだ。地元中国の朱易は、団体戦のミスは繰り返さず、すべてのジャンプ要素を跳び、スピン三つはレベル4だったが、SP27位だった。その他、11番滑走カナダのシーザスはSP20位、13番滑走チェコのブレジノワは自己ベスト更新してSP12位、19番滑走韓国のキム・イェリムはSP9位だった。
 4番滑走で河辺(17)。今季スケートカナダ9位、NHK杯2位、全日本3位。曲は「Shadow 5」他。振付はローリ・ニコル他。残念ながら冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。しかし引きずらずに次の3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。FSSpがレベル2なのは要改善だが全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fは惜しくも!マーク。StSqもレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点33.66、演技構成点30.03、転倒の減点1、合計62.69でSP15位。
 10番滑走でベル(米。25)。今季GPフランス杯6位、ロステレコム杯4位、全米初優勝。曲は「River Flows In You」。振付はオバースター。冒頭3F+3T<で転倒。しかし2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lzは!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点33.43、演技構成点32.95、転倒の減点1、合計65.38でSP11位。

 20番滑走で樋口(21)。今季スケートカナダ6位、フランス杯3位、全日本2位。曲は「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A成功。全ジャッジが加点2〜3。当初イエローだったが回転不足なし。しかし続く3Lz+3T<の第2がアンダーローテーション。FCSpも全ジャッジが加点2〜3だがレベル3。1.1倍になる3Fも!マークとqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは軽やかに滑り、加点ほぼ3〜4。最後のLSpも加点2〜4。リンクから上がるときに涙。技術点5番目の39.53、演技構成点6番目の33.98、合計73.51は自己ベスト更新でSP5位。試合後のインタビューでは「五輪で3A成功した5人目の女子選手」と言われて嬉しそうだったが、「その他の要素で減点があり得点が伸びなかったのでフリーでは修正したい」と反省していた。
 22番滑走でアリサ・リウ(米。16)。今季スケートカナダ5位、NHK杯4位、全米シニア途中棄権。曲は「Gypsy Dance (Don Quixote: Act II)」。振付はスカリ。コーチはファイファー他。冒頭の2Aは軽やかに成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Fは!マーク。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4。技術点6番目の36.85、演技構成点10番目の32.65、合計69.5でSP8位。キスアンドクライではニコニコしていた。
 23番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。今季GPイタリア大会3位、ロステレコム杯6位、国内4度目の優勝、欧州選手権4位。曲は「Caruso」。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の3Lz+3Tは第1をこらえ何とか決める。続く2Aは片手付き。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqとLSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4、最後のLSpも加点2〜4。技術点8番目の36.09、演技構成点5番目の34.0、合計70.09でSP7位。

 最終グループ25番滑走でカレン・チェン(米。22)。昨季世界選手権4位。今季スケートカナダ10位、フランス杯5位、全米2位。曲は「Requiem for a Tower」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Lz+3Tqは下りたが、第2がqマーク。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。しかし最後のジャンプ3Loで痛そうに転倒。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜4。団体戦と違い、悔し涙。技術点21番目の31.24、演技構成点7番目の33.8、転倒の減点1、合計64.11でSP13位。
 26番滑走でワリエワ(露。15)。今季シニアデビュー。スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝、国内シニア初優勝、欧州選手権金メダル。曲は「In Memoriam」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の3Aは大きくステップアウト。解説の鈴木明子が「軸が左にはずれている」。団体戦ではきれいに決めていたのだが。この後の全要素に全ジャッジが加点2以上。3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちスピン二つとStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも両手上げで成功、加点2〜4。技術点最高の44.51、演技構成点も最高の37.65、合計82.16でSP1位。
 27番滑走でユウ(韓国。17)。今季スケートアメリカ、NHK杯とも3位、国内4度目の優勝、四大陸6位。曲は「Whirling Winds」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Aは下りたが、ダウングレード。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点7番目の36.8、演技構成点8番目の33.54、合計70.34でSP6位。

 28番滑走でトゥルソワ(露。17)。昨季世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ優勝、国内シニア2位、欧州選手権銅メダル。曲は映画「フリーダ」より「Benediction And Dream」等3曲。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の3A<はアンダーローテーションで転倒。続く3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点ほぼ4、CCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。技術点4番目の40.12、演技構成点も4番目の35.48、転倒の減点1、合計74.6でSP4位。
 29番滑走でシェルバコワ(露。17)。昨季世界選手権金メダル。今季GPイタリア大会、フランス杯とも優勝、国内3位、欧州選手権銀メダル。曲は「Dangerous Affairs」他。振付はトゥトベリーゼ他。現世界女王の気迫あふれる演技。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは幅があり加点ほぼ3。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tはシャープに決め、加点4〜5。技術点3番目の42.87、演技構成点2番目の37.33、合計80.2でSP2位。
 最終滑走で坂本(21)。昨季世界選手権6位。今季スケートアメリカ4位、NHK杯優勝、全日本2度目の優勝。曲は「グラディエーター」より「Now We Are Free」。振付はブノワ・リショー。完璧にできた。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のスピードにのった2Aは幅があり加点4〜5。続く3Lzはエッジエラーなし。加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜4。終わったとき緊張が解けたせいか中野コーチの肩で涙。技術点2番目の43.22、演技構成点3番目の36.62、合計79.84でSP3位。

 フリー。ワリエワが総合3位以内に入ればセレモニーは行われない。ワリエワ以下の順位は全て暫定扱い。
 11番滑走で河辺(17)。曲は「ミラクル」。振付はキャシー・リード他。冒頭の3A<<はダウングレードでステップアウト。3Lzは!マークだが回ったのにかかとにのって転倒。スピン二つとStSqはレベル4て全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の3Lzは連続ジャンプにしないといけないという焦りもあったのか!qマークの上また転倒。1.1倍になる2A+3Tq+2Tは第2にqマーク。FSSpはレベル2。3Fでまたまた転倒。3Sは決めた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点24番目の47.87、演技構成点16番目の60.17、転倒の減点4、合計104.04でフリー23位、総合166.73で暫定23位。試合後のインタビューでは明らかにさっきまで泣いていた感じ。場数を踏んで強くなってほしい。
 13番滑走でカレン・チェン(米。22)。曲は「Butterfly Lovers (Violin Concerto)」。振付はミーキンス他。冒頭の2A+3Tはよかった。全ジャッジが加点。続く3Fはeマークの上<アンダーローテーション。 3Sもqマーク。3Loqは片手付き。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。立ち直ったかと思った矢先、1Lzとパンク。美しいスパイラルのあるChSqは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Lo<<+REPでとうとう転倒。技術点21番目の51.61、演技構成点12番目の65.21、転倒の減点1、合計115.82でフリー17位、総合179.93で暫定16位。残念な結果に。
 15番滑走でベル(米。25)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3F+2A+SEQを落ち着いて決め、全ジャッジが加点ほぼ3。続く3Loも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。3Sでバランスをくずしたが、2Aは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fq+2Tは3連続の予定だった。次を3Lz+2T+2Loにして何とか決める。ソロの3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点10番目の68.25、演技構成点7番目の68.67、合計136.92でフリー8位と少し挽回、総合202.3で暫定10位。

 17番滑走でキム(韓国。19)。曲は「Violin Fantasy on Puccini's Turandot」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭3Lz!+3Tは第1に!マーク。続く2A+3Tは第2にqマーク。3Loと3Fは全ジャッジが加点。うち3Fは加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはeマーク。3S+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。ChSqと2Aは全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の68.61、演技構成点10番目の66.24、合計134.85でフリー11位とやや後退、総合202.63で暫定9位にとどまる。
 18番滑走でアリサ・リウ(米。16)。曲は「ヴァイオリン協奏曲」。振付はスカリ。冒頭の3Aはすいっと下りたが、なんとダウングレード判定でGOE-4〜-3。3Loと3Fは全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜5。3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点だが3F!+2Tは第1に!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の71.95、演技構成点9番目の67.5、合計139.45でフリー7位、総合208.95で暫定7位。
 19番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。曲は「The Mystic's Dream」他。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の3Lz!q+3Tは第1にマーク付き。2A二つと3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。1.1倍になる3Lz!+2Tはまたも第1に!マーク。SPではルッツに付かずフリップに付いていたが。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。惜しくも最後に1Sとパンク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。打楽器の変わった曲だがパワースケーターなので滑りこなした。技術点66.19、演技構成点5番目の70.51、合計136.7でフリー9位、総合206.79で暫定8位。

 最終グループ20番滑走でユウ(韓国。17)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A<はアンダーローテーション。続く3Lz+3Tは第2がqマーク。3Loと2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+3T<と3F!はマーク付き。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の74.16、演技構成点8番目の68.59、合計142.75でフリー4位と追い上げたが樋口に届かず。総合213.09で暫定6位。
 21番滑走で樋口(21)。曲は「ライオンキング」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lz+3T<で転倒。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはとてもよく動けていて加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2にqマーク。3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。3Fはeマーク。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点72.67、演技構成点6番目の69.26、転倒の減点1、合計140.93でフリー6位、総合214.44で暫定5位。試合後のインタビューでは「あと1試合あるのでさらに修正して臨みたい」というような話だったので世界選手権に出る気があるようだ。よかった。
 22番滑走でトゥルソワ(露。17)。曲は映画「Cruella」より「Call Me Cruella」等3曲。振付はグレイヘンガウス他。4回転5本予定。冒頭の4Fは!マークだが全ジャッジが加点1〜3。4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。続く4Tはステップアウト。2A+3Tは両足。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になるところで4Lz+3Tとソロの4Lzqを決める。4Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4、「この連続ジャンプひとつで19.9点」と中村アナ。さらに3Lz+1Eu+3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスビンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。いやはやすごい。メンタルも強い。技術点最高の106.16、演技構成点73番目の0.97、合計177.13は自己ベスト更新でフリー1位、総合251.73で銀メダル。

 23番滑走で坂本(21)。曲は「No More Fight Left In Me」他。振付はブノワ・リショー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。最初の周回でわずかにひっかかったようだったが、冒頭の2Aはいつも通り豪快で加点4〜5。今季修正してきた3Lzは!マークだがほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3F+2Tは加点2〜4、のびのび跳んだ3Sは加点2〜5。スピン二つとStSqはレベル4で加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tと2A+3T+2Tもスカツと決め、加点3〜4。CCoSpはレベル3だがほぼ加点2〜3。ChSqはスピードにのり加点3〜5。最後のジャンプ3Loはしっかり成功、加点3〜5。技術点3番目の78.9、演技構成点2番目の74.39、合計153.29は自己ベスト更新でフリー3位、総合233.13で銅メダル。
 24番滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「The Master and Margarita」他。振付はグレイヘンガウス他。最初はかれんに滑り、後半はニヤッと笑って小悪魔的に。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4F+3Tは加点ほぼ3〜4。続くソロの4Fも加点ほぼ3〜4。2AとChSq、二つ目の2Aはいずれも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜5。StSqとFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3Sはいずれも加点3〜4。ソロの3Lzも加点2〜4。とほぼ完ぺき。世界女王の貫禄を示した。技術点2番目の100.49、演技構成点最高の75.26、合計175.75は自己ベスト更新でフリー2位、総合255.95で金メダル。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。ドーピング陽性の逆風と思われる、今までに見ないミスの連続。冒頭の4Sはqマーク。不調の3A<はステップアウト。4T+SEQ+3S<<は第1の後オーバーターンが二回くらい入り、第2を付けたがダウングレードの上転倒。付けない方がよかった。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちフライングスピン二つは加点4〜5。ChSqは加点4〜5。1.1倍になる4Tでまた転倒。3F+3Tは決め、全ジャッジが加点3〜4。3Lz+3Tはステップアウト。技術点5番目の73.31、演技構成点4番目の70.62、転倒の減点2、合計141.93でフリー5位、総合224.09で暫定4位。キスアンドクライで得点を見て泣いていた。いっそ出場禁止の方がよかったか。

※1〜3位は確定のため、ぬいぐるみセレモニーは行われた。カメラマンの指示を坂本がロシアの二人に伝えているようだった。

フィギュアスケート (2022.2/12,14)

北京オリンピック アイスダンス (2022.2/12〜14 北京・中国)

 <アイスダンス>23組出場。日本からは小松原夫妻。カナダ、アメリカ、ROCから3組ずつ出場。他の国は全て1組ずつ。リトアニアはリード・アンブルレビシウス組が五輪枠を獲ったがアリソン・リードのリトアニア国籍取得ができず国内2番手が出場。上位20組がフリーへ進む。
 2番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。女性は元シングル選手。昨季世界選手権21位。今季GPフランス杯7位、欧州選手権コロナで欠場、国内2度目の優勝。曲は「Breathe You In My Dreams」。振付はカメレンゴ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。1MBはレベル1でNYNN。続くPStは男女ともレベル2。StaLiはレベル4で加点2〜3だが時間超過。最後のMiStはレベル2だが加点2〜3。技術点38.14、演技構成点31.09、リフト時間超過の減点1、合計68.23でRD16位。
 6番滑走で小松原・小松原組(29、30)。昨季世界選手権19位。今季スケートアメリカ6位、NHK杯7位、全日本4連覇。曲は「Le Freak」「What You Won't Do For Love」「You Make Me Feel」。振付はクールノイヤー他。女性の顔が硬かった。団体戦よりスピードを出そうとしていた。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4でGOE-1〜2。いつもは二人ともレベル4とれるのだが。これが痛かったか。DiStはレベル2で全ジャッジが加点。1MBはレベル1でNYNN。続くPStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点19番目の35.58、演技構成点22番目の29.83、合計65.41でRD22位。フリーに進めず。惜しかった。20位のウクライナとは0.12差。次の五輪をめざすそうだ。
 13番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。昨季世界選手権9位。今季ロステレコム杯5位、全米3位。曲は「Love to Love You Baby」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜3。1MBはレベル2でNYNY、加点1〜3。続くPStは男女ともレベル2だが加点2〜3。最後のMiStもレベル2だが加点2〜3。いつも楽しそうに演技しているが大舞台でも発揮。技術点11番目の40.8、演技構成点も11番目の33.78、合計74.58でRD11位。

 14番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。女性はイギリス生まれ。2017年組換え。今季スケートアメリカ、スケートカナダとも3位、国内3度目の優勝、欧州選手権4位。曲は「Proud Mary」。振付はアグノエル。のびのび滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。1MBはレベル3でYYNY、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル2。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のMiStはレベル2だが加点3。技術点9番目の42.78、演技構成点8番目の34.92、合計77.7でRD9位。
 16番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。前回五輪は理由不明で出場できず。昨季世界選手権5位。今季GPイタリア大会、フランス杯とも3位、国内2連覇、欧州選手権銀メダル。曲は「Everybody」「Monster」。振付はサマルスカヤ。欧州選手権の後、N.モロゾフも加わりプログラムをブラッシュアップしたとのこと。そのわりには、はじけていない。初の五輪でやや慎重になったか。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。冒頭のSlLiはレベル4で加点3〜4。得意のSqTwは速くてよくあっており男女ともレベル4に加点3〜4。1MBはレベル4で加点ほぼ3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ3。最後のMiStもレベル3だが加点3〜4。技術点4番目の47.09、演技構成点6番目の37.0、合計84.09でRD5位。
 17番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。昨季世界選手権7位。今季スケートカナダ7位、NHK杯3位、国内4度目の優勝、欧州選手権5位。曲は「Forever」他。振付はアグノエル他。すごいスピードで踊る組で実力急上昇中だがスケートカナダでは冴えなかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。めずらしい。男性の方が上手いはずだが。MiStはレベル2で加点ほぼ3。1MBはレベル1でNYNN、加点2〜3。続くPStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点10番目の41.7、演技構成点も10番目の34.75、合計76.45でRD10位。

 18番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。26、27)。前回五輪銀メダル。一昨季欧州選手権銀メダル。昨季全休。今季GPイタリア大会、フランス杯とも優勝、国内優勝、欧州選手権欠場。曲は「Made To Love」「U Move, I Move」。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点3以上。最初に滑り出して要素に入るまでで既に別世界。冒頭のSqTwは恐ろしく近く、第3の終わりでやや女性が早く足をついたようだが男女ともレベル4で加点4〜5。1MBはありえないほどエッジが深く、レベル4で加点3〜5。PStは男女ともレベル3で加点3〜5。この組でもレベル3とは。MiStもレベル3だが加点ほぼ4〜5。解説の宮本が「終わりの部分で女性がほんの少し遅れた」と指摘。最後のStaLiはレベル4に加点4〜5。技術点最高の51.65、演技構成点も最高の39.18、合計90.83でRD1位。
 最終グループ19番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。昨季世界選手権金メダル。今季NHK杯、ロステレコム杯とも優勝、国内途中棄権、欧州選手権金メダル。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。振付はペチュコフ。団体戦よりよかった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは無難に合わせて男女ともレベル4で加点3〜5。1MBもレベル4で加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。MiStもレベル3だが二人の距離が近く、加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。技術点2番目の50.26、演技構成点も2番目の38.59、合計88.85でRD2位。
 20番滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。前回五輪9位。昨季世界選手権4位。今季スケートアメリカ、NHK杯とも2位、全米3度目の優勝。曲は「Myboi」「Therefore I am」「Bad Guy」。振付はデュブレイユ。女性の衣装はキウイ色。自分でデザインしているらしい。今日は硬かった感じ。女性がはじけていない。要素に入る前に女性が一回軽くスタンブルしたのが原因か。1MB以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の1MBはレベル3でYYYN、加点3〜4。続くPStも男女ともレベル3で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のMiStはレベル2で加点3〜4。技術点5番目の46.39、演技構成点4番目の37.75、合計84.14でRD4位。

 21番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。前回五輪8位。昨季世界選手権銅メダル。今季スケートカナダ優勝、フランス杯2位、国内2度目の優勝。曲はエルトン・ジョン「I Guess That’s Why They Call It the Blues」「Still Standing」。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装がまたパンツスタイルに戻った。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはレベル3でYYYN、加点ほぼ3。続くPStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3。RoLiはレベル4に加点3〜4。最後のMiStはレベル2だが加点3〜5。もっとできそうな気がするが。技術点6番目の46.17、演技構成点5番目の37.35、合計83.52でRD6位。フリーは最終組に入れず。
 22番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、34)。前回五輪10位。昨季世界選手権6位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも2位、国内4連覇、欧州選手権銅メダル。曲は「Diamonds Are Invincible」等マイケル・ジャクソン・メドレー。振付はフーザルポリ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1MBはレベル2でNYNY、加点ほぼ3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。SlLiはレベル4で加点4。最後のMiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。技術点7番目の45.85、演技構成点も7番目の36.83、合計82.68でRD7位。キスアンドクライではフーザルポリコーチともやや不満そう。フリーは最終組に入れず。
 最終滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、30)。前回五輪4位。昨季世界選手権銀メダル。今季スケートアメリカ優勝、イタリア大会2位、全米2位。今季で引退を表明。曲はジャネット・ジャクソン・メドレーで「Nasty」「Rope Burn」「Rhythm Nation」。振付はモイアー他。女性の衣装は自分と母親がデザインしているらしい。すごく気合が入っていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のMiStはレベル3だが加点ほぼ4〜5。1MBはレベル3でNYYY、加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜5。技術点3番目の48.82、演技構成点も3番目の38.31、合計87.13は自己ベスト更新でRD3位。2位かと思った。

 フリー。5番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。曲は「Wild Side」他。振付はマルガリオ他。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の優雅なStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜5。SyTwは第2で男性が遅れたが、女性レベル4、男性レベル3。OFStは女性レベル1、男性レベル2。SlLiはレベル4で加点2〜3。MiStはレベル1。CoSpはレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。うち最後のChSlは加点2〜4。技術点15番目の58.07、演技構成点も15番目の47.58、合計105.65でフリー15位、総合173.88で15位。
 8番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。曲は「Real in Rio」他。振付はアグノエル他。衣装は女性が赤を基調、男性が青を基調とした、鳥の羽のようなイメージのキラキラした服。勢いがあってよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは独特な形でレベル4に加点2〜3。あと二つのリフトもレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル2で加点ほぼ2。OFStも男女ともレベル2で加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。ChSpは加点2〜3。CoSpはレベル4。最後にコレオ要素二つ。やや疲れが見えたがいずれも加点2〜3。技術点14番目の58.93、演技構成点13番目の49.5、合計108.43でフリーも13位、総合181.02で13位。
 10番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。曲はショパン「Prelude in E-Minor, Op.28, No.4」他。振付は。流れるようにスムーズに最後まで滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFStは移動距離が大きく、男女ともレベル3で加点2〜4。解説の宮本が「押さずにすごく長い距離が出ている」。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CoSpはレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトは加点ほぼ3。DiStはよく合っていたがレベル2で加点1〜3。ChSlは加点2〜4。StaLiはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点ほぼ3〜4。技術点10番目の62.99、演技構成点も10番目の52.17、合計115.16でフリー10位、総合189.74で11位。

 11番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。曲は映画「ライオンキング」より5曲。振付はシュイナール他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜4。CiStはレベル2だが加点1〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。CoSpはレベル4に加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4だがほぼ加点1〜3。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChSlは加点3〜5。技術点9番目の63.21、演技構成点11番目の51.98、合計115.19でフリー9位、総合191.64で10位。
 12番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31。曲は映画「The Mask of Zorro」より3曲他。振付はクールノイヤー他。全要素に全ジャッジが加点。ミスなくスピードにのって滑り切った。冒頭のStaLi+RoLiは躍動感がありいずれもレベル4、加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル2で加点2〜3。ChSlは加点3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。CoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。CuLiもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素二つは加点3以上。うちChStは剣の戦いを表現していて、加点3〜5。最後のポーズも十字の剣さばき。技術点6番目の67.71、演技構成点8番目の53.7、合計121.41でフリー6位、総合199.11で8位。
 14番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、34)。曲は「」。振付は。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。上手で美しいが、どうしても地味な感じ。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3で加点3〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。ChStは加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3。ChSlは加点3〜5。CuLiもレベル4で加点3〜5。最後のChSpは加点2〜4。技術点5番目の69.22、演技構成点6番目の55.15、合計124.37でフリー5位、総合207.05で5位に浮上。

 15番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。曲は「Long and Winding Road」。振付はキャロル・レイン他。衣装が団体戦のときと違うようだ。紫いろのグラデーションが加わったか。連続リフト以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiの連続リフトで女性が男性のももの上で立ち上がるポーズになるはずがしっかり立てず。いずれもレベル4はとれたがGOEは-1〜2。痛恨のミス。ChSpは加点ほぼ3〜4。RoLiはレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素二つ。うち女性があおむけに男性の肩の上に横たわるChLiは加点3〜5。技術点7番目の66.19、演技構成点も7番目の55.07、合計121.26でフリー7位、総合204.78で7位。
 最終グループ16番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。曲は「We Have A Map of the Piano」他。振付はサマルスカヤ。ChSl以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。DiStはレベル3で加点3〜4。リフト三つはいずれもレベル4。うちSlLiは加点2〜5。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlの最中に女性の伸ばした右足がスリップして靴の横が氷についてしまい、GOE-2〜2。ChStは加点ほぼ2〜3。技術点8番目の65.34、演技構成点5番目の55.64、合計120.98でフリー8位、総合205.07で6位。
 17番滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。曲は「Contact」他。振付はデュブレイユ。異星人と出会う宇宙飛行士らしい。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。コレオ要素二つはいずれも加点3〜5。CoSpはレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ4。StaLiはレベル4で加点3〜5。DiStはレベル3で加点3〜4。最後のChLiは加点ほぼ4〜5。昨季の蛇と蛇使いの方がインパクトがあった。技術点4番目の72.59、演技構成点も4番目の58.04、合計130.63は自己ベスト更新でフリーも4位、総合214.77も自己ベスト更新で4位。

 18番滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、30)。曲は「Drowning」。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点4〜5だが時間超過。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。CiStはレベル3だが加点3〜5。ChStは加点4〜5。CuLiはレベル4に加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点4〜5。技術点2番目の73.56、演技構成点も2番目の58.33、リフト時間超過の減点1、合計130.89は自己ベスト更新でフリーも3位、総合218.02も自己ベスト更新で銅メダル。
 19番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」他。振付はペチュコフ。エッジも深く完成度が高い。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCuLiはレベル4で加点4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。MiStはレベル3で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。あと二つのリフトはいずれもレベル4で加点4〜5。コレオ要素三つのうちChSlは加点4〜5、ChStは加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点3番目の73.43、演技構成点も3番目の58.23、合計131.66でフリーも2位、総合220.51で銀メダル。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。26、27)。曲はフォーレの「Elegie」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点4以上。最初の滑り出しからエッジが深く速い。それでもOFStは男女ともレベル3だが加点4〜5。解説の宮本が「リンクの端から端まで大きな滑り」。リフト二つとCoSpはレベル4。うちCuLiは加点5。SyTwも男女ともレベル4で加点5。DiStはこの組でもレベル3で加点4〜5。ChStは加点ほぼ5。あと二つのコレオ要素は加点4〜5。RoLiはめずらしくレベル3で加点4〜5。技術点最高の76.75、演技構成点も最高の59.4、合計136.15でフリーも1位、総合226.98は世界最高更新で金メダル。

 ※(後日記)ワリエワの扱いについて、IOCは「16歳未満なら薬物OKの前例を作ってしまうことを防ぐため」出場資格停止を求めて提訴したが、スポーツ裁判所が参加を認める裁定を下した。

フィギュアスケート (2022.2/8,10,)

北京オリンピック 男子シングル (2022.2/8〜10 北京・中国)

 <男子シングル>29人出場。日本からは羽生、宇野、鍵山。12番滑走でジョウ(米。21)だったが、コロナ陽性のため棄権。
 5番滑走で(中。24)。昨季世界選手権22位。今季GPイタリア大会7位。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」より「Night Fight」他。振付はローリ・ニコル。冒頭はすごいスピードで4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。しかし1.1倍になる3Aがqマークでステップアウトし両手付き。リンクから上がるとき涙ぐんでいた。技術点7番目の51.62、演技構成点17番目の39.36、合計90.98、ここまでの中では圧倒的な得点でこの時点での1位、SP11位。
 16番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。昨季国内3位。今季国内優勝、欧州選手権金メダル、北京五輪団体金メダル。曲は「Magnificent Century: Kosem」より2曲他。振付はブチコフ他。衣装はエジプトっぽい。冒頭の4Tはこらえた。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3、StSqも加点ほぼ2〜3。1.1倍になる4S+2Tは間にオーバーターン。技術点17番目の45.08、演技構成点14番目の41.03、合計86.11でSP15位。「団体戦の疲れが見えた」と解説の本田武史。
 17番滑走でセメネンコ(露。18)。コリヤダがコロナ陽性のため繰り上げで出場。昨季世界選手権8位、今季国内4位、欧州選手権5位。曲は「What Is It About Her?」。振付はミハイロフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点1〜3。4Sは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFCSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aも加点ほぼ2〜3。技術点5番目の55.23、演技構成点15番目の40.53、合計95.76でSP7位。

 19番滑走でワシリエフス(ラト。22)。昨季世界選手権18位。今季欧州選手権銅メダル。曲は「Sarakiz: II. Romanza」他。振付はランビエール。4回転なし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点ほぼ3〜4。続く3Aも長い助走で決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点2〜4。しかし1.1倍になるところで連続3回転の予定が3Lz+2Tに。技術点43.08、演技構成点10番目の42.22、合計85.3でSP16位。
 20番滑走でモザリョフ(露。18)。昨季国内シニア4位。今季国内シニア3位、欧州選手権4位。曲は「Heart Cry」。振付はコシェエフ。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし4Sはqマークで軸が傾き転倒。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。そして1.1倍になる3Aの予定がパンク、まさかの1Aになり無得点。CSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。技術点24番目の36.76、演技構成点13番目の41.29、転倒の減点1、合計77.05でSP23位。
 21番滑走で羽生(27)。昨季世界選手権銅メダル。今季全日本4回目の優勝。曲は「Introduction and Rondo Capriccioso」。振付はバトル。冒頭でなんと4Sの予定が1Sに。無得点。この後の全要素には全ジャッジが加点。4T+3Tは加点ほぼ4〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3Aもしっかり決め、加点3〜5。技術点12番目の48.07、演技構成点4番目の47.08、合計95.15でSP8位。試合後に「自分のではない溝に刃がはまって、体は跳びにいったが頭が自衛した」らしい。

 22番滑走で宇野(24)。昨季世界選手権4位。今季GPシリーズ2位と優勝、全日本2位。曲は「Oboe Concerto」。振付はランビエール他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Fは加点2〜5。続く4T+3Tは団体戦では成功したが片手付き。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、CSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aも成功、加点3〜5。技術点3番目の59.05、演技構成点5番目の46.85、合計105.9は自己ベスト更新でSP3位。試合後に「ミスが出たのに自己ベスト更新して驚いている」。
 23番滑走でチャ(韓国。20)。昨季世界選手権10位。今季四大陸金メダル。曲は「Fate of the Clockmaker」他。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜4。続く得意の3Lz+3Lo成功、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSp最後のは加点4〜5、StSqも加点3〜5。終わったときガッツポーズ。技術点6番目の54.3、演技構成点6番目の45.21、合計99.51でSP4位。
 24番滑走でリッツォ(伊。23)。昨季世界選手権11位。今季GPシリーズ5位二回、国内2位。曲は「Le parole lontane」他。振付はジオルダーニ。冒頭の4T+2Tは第2が3回転の予定だったが、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4、最後のCCoSpも加点2〜4。1.1倍になる3Aも決める。技術点15番目の46.71、演技構成点12番目の41.92、合計88.63でSP13位。

 25番滑走でグラスル(伊。19)。昨季世界選手権12位。今季欧州選手権銀メダル。曲は「ヌレエフ」。振付はブノワ・リショー。冒頭の1 4Lzは!マークとqマーク。3Lz!+3Tも第1に!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3A成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の48.7、演技構成点11番目の41.94、合計90.64でSP12位。
 26番滑走でメッシング(加。30)。昨季世界選手権6位。今季GPシリーズ5位と6位、国内優勝。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はヴァイポンド。コロナ陽性で昨日、北京に着いたとか。冒頭の4T+3T、3Aともきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点3〜5。CSSpとStSqはレベル2.うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。よくまとめたのでは。技術点10番目の49.3、演技構成点7番目の43.94、合計93.24でSP9位。
 27番滑走で鍵山(18)。昨季全日本シニア3位、世界選手権銀メダル。今季GPシリーズ優勝二回、全日本3位。曲は「グラディエーター」より4曲。振付はローリ・ニコル。すばらしいノーミスの演技。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の4Sは加点4〜5。続く4T+3Tは加点ほぼ4〜5。スピン三つはレベル4。うち二つは加点3〜5。1.1倍になる3Aも決め、加点3〜5。鍵山のジャンプは回転が速い。StSqはレベル3だが、加点ほぼ4〜5。技術点2番目の60.91、演技構成点3番目の47.21、合計108.12でSP2位。試合後「StSqなどレベルをとりきれなかったがジャンプはほぼ予定通り跳べた」

 28番滑走でネイサン・チェン(米。22)。昨季世界選手権金メダル。今季GPシリーズ3位と優勝、全米6連覇。曲は「ラ・ボエーム」。振付はシェイリン・ボーン。完璧だった。このままフリーも完璧にやって優勝してほしい。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Fは余裕があり加点4〜5。3Aはやや慎重に決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはすごい気迫で滑り、加点ほぼ5。最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる4Lz+3Tもしっかり成功、加点2〜4。技術点最高の65.98、演技構成点も最高の47.99、合計113.97は世界最高得点更新でSP1位。
 29番滑走でクヴィテラシヴィリ(ジョージア。26)。昨季世界選手権14位。今季欧州選手権6位。曲は「Tout l'universe」。振付はグレイヘンガウス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4S+3Tは加点1〜3。続く3Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になるところで4Tを決め、加点2〜4。StSqはレベル3で加点2〜3。ネイサン・チェンの直後の滑走でやや不利か。技術点4番目の55.69、演技構成点9番目の42.29、合計97.98でSP5位。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン(米。28)。昨季世界選手権7位。今季GPシリーズ2位と3位、全米4位。曲は「Sinnerman」。振付はロヒーン・ワード。4回転なし。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Fは美しく決め、加点ほぼ3〜4。3Aも余裕があり加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点ほぼ5、スピン二つが加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点ほぼ3〜4。全米の方がスピードがあったが、余人を寄せ付けない表現。技術点8番目の49.95、演技構成点2番目の47.29、合計97.24でSP6位。

 フリー。残念ながら最年長のビチェンコ(イスラエル。34)(26位)と、今回で引退のブレジナ(31)(25位)がフリーに進めなかった。
 2番滑走でモザリョフ(露。18)。曲は「1492: Conquest of Paradise」。振付はルーニン。冒頭の4Sはqマークで転倒。4T+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点。3A+2T成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2。しかし1.1倍になる4T<でまた転倒。3Aはqマーク。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。StSqとCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。いったいどうしたのか。自信が持てなくなったせいか。まったく覇気のない演技。これが世界ジュニアで鍵山を負かした選手とは。技術点79.48、演技構成点78.8、転倒の減点2、合計156.28でフリー18位、総合233.33で19位。
 9番滑走でワシリエフス(ラト。22)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はランビエール。冒頭の4S<で転倒。3A+2Tとソロの3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loも全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpはランゴエールコーチ仕込みの加点3〜4、StSqも加点2〜4。1.1倍になる3F!+3T、3Lz+1Eu+3Sと3Lzを決める。3Lz+1Eu+3Sと3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点84.75、演技構成点83.66、転倒の減点1、合計167.41でフリー12位、総合252.71で13位。前回の19位よりはいいが、うーん。欧州選手権銅メダルの実力は出せず。
 10番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。曲は「Jesus Christ Superstar」より2曲。振付はミハイロフ他。明らかに団体戦の疲労があるようだ。冒頭の4Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3Aはステップアウト。もう一回トライしたが1Aにパンク。3Loは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。1.1倍になる4S+2Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし4S+1Eu+3Sqで転倒。今までは結構こらえて決めていたのが立てず。3Lz+2Tは決める。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点80.15、演技構成点83.56、転倒の減点1、合計162.71でフリー14位、総合248.82で15位。

 12番滑走でリッツォ(伊。23)。曲は「Two Men In Love」。振付はスカリ他。冒頭は4T+3Tの予定だったが3T+2Tに。全ジャッジが加点2〜3。この後要素でないところで転倒。3Fと3Lo成功。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第1でこらえて間があいたが、決めた。続く2Aとソロの3Aも決める。3Aは全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル3。技術点76.92、演技構成点82.98、転倒の減点1、合計158.9でフリー17位、総合247.53で16位。前回の21位よりはいいが。
 13番滑走でグラスル(伊。19)。曲は「」。振付は。SPのミスを挽回。冒頭4回転3本固め打ち。4Lzは!マークだが成功。4Fと4Lo+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。4Fは加点2〜3。3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lzは全ジャッジが加点1〜3。3F+3T<は第2がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の103.35、演技構成点84.08、合計187.43は自己ベスト更新でフリー4位、総合278.07も自己ベスト更新で7位。
 14番滑走で(中。24)。曲は「Invocacion y Danza」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzは高くてすごかった。全ジャッジが加点3〜4。4T+2Tは無難に決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは気迫がこもっていて加点2〜4。ソロの4Tも成功、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+2Tと3Aはなんとか決めたが、3Fでステップアウト。惜しかった。しかしあれだけジャンプで力んでいたらさぞかし疲れるだろう。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ほぼノーミスで終わった後、やっぱり泣いていた。相当なプレッシャーがあったと思われる。技術点5番目の97.23、演技構成点82.22、合計179.45でフリー8位、総合274.13も自己ベスト更新で9位。自己ベスト更新でも前回の4位に及ばず。

 16番滑走でメッシング(加。30)。曲は「Lullaby for an Angel」。振付はヴァイポンド。後半になるにつれてガス欠な感じに。SP前日にカナダから来て時差調整、練習不足などいろいろあったと思われるが、最後の五輪を滑り切った。冒頭の4T+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。次も4Tの予定が3Tになるが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+1Eu+2Sなんとか成功。3Loは全ジャッジが加点2〜3。FSSpとStSqはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点。うちFSSpは加点3〜5、StSqは2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点3〜4、3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、FCCoSpね加点3〜4。3Fで惜しくもステップアウト。ChSqは得意のハイドロも見せ、全ジャッジが加点3〜5。技術点84.13、演技構成点88.24、合計でフリー10位、総合265.61で11位。前回12位より一つだけ上げた。笑顔でキスアンドクライにすわり、幼い息子の写真をスマホで世界に披露。
 17番滑走で羽生(27)。曲は「天と地と」。振付はシェイリン・ボーン。4Aは下りたが転倒。その後4Sでも転倒。これが響いたのか以後は全日本より抑えた演技に見えた。二回の転倒でどこか傷めたのか、4Aの転倒で気落ちしたのか。これで見納めなのはさびしい。試合後の「報われない努力だったかもしれないけれど」という言葉に驚いた。冒頭の4A<はアンダーローテーションで転倒。4Sもqマークで転倒。この後の全要素に全ジャッジが加点。3A+2Tは慎重に決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベルで加点2以上。うちStSqは加点4〜5、FCSSpは加点3〜5。1.1倍になる4T+3Tは加点2〜3。4T+1Eu+3Sは加点3〜4、ソロの3Aはしっかり決め、加点ほぼ4。ChSqも加点4〜5。技術点4番目の99.62、演技構成点5番目の90.44、転倒の減点2、合計188.06でフリー3位、総合283.21で4位。どうしてSPもフリーもリンクサイドにオーサーコーチがいないのだろう。翌日の報道で「ISU初の4A公認。」と出た。
 18番滑走でセメネンコ(露。18)。曲は「The Master and Margarita」。振付はプロコフィエワ他。冒頭4回転3本固め打ち。まず4Tはステップアウトで手付き。しかし4Sと4T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+2Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3A、3Loを成功。うち3連続は全ジャッジが加点1〜4。3Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。相変わらず粗削りだが、今できることは出せたのでは。コリヤダ欠場の穴を少しは埋められたか。技術点7番目の94.81、演技構成点83.56、合計178.37は自己ベスト更新でフリー9位、総合274.13で8位。

 19番滑走でジェイソン・ブラウン(米。28)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。4回転をやめ、完璧にすべった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点4〜5。3A+2Tは加点2〜4、ソロの3Aは加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のCCSpは加点ほぼ5、StSqは加点4〜5。3Loは加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜4。3連続は3Lz+1Eu+2Sになったが加点2〜4。ChSqは得意のバレエジャンプなども入れて加点ほぼ5。2Aは加点1〜3。全ての要素のつなぎがChSqのようだった。技術点9番目の87.66、演技構成点2番目の96.34、合計184.0は自己ベスト更新でフリー6位、総合281.24も自己ベスト更新で6位。
 20番滑走でクヴィテラシヴィリ(ジョージア。26)。曲は「Fly Me to the Moon」「マイウェイ」等シナトラ・メドレー。振付はゼレニコフ他。フリーはだめだった。4回転4本予定のうち1本は2Fになった。冒頭は4回転3回転の予定が4S+2Tに。3Aは全ジャッジが加点2〜3。次も連続ジャンプの予定が4Tをステップアウトして第2付かず。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる4T+3Tは決めたが、次の3連続が2F+1Eu+3Sに。第1は3回転の予定。ソロの3Fは成功、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。基礎点はそれでも78.66とったが、加点が少ない。技術点85.92、演技構成点84.72、合計170.64でフリー11位、総合268.62は自己ベスト更新で10位。
 21番滑走でチャ(韓国。20)。曲は「Violin Fantasy on Puccini's Turandot」等「トゥーランドット」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4T<で派手に転倒、痛そうだった。以降は3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。続く4Sは加点3〜4で立て直す。得意の3Lz+3Loは加点ほぼ3。スピン二つとStSqはレベル4で加点ほぼ3〜4。3A+2Tは加点1〜3。1.1倍になるソロの3Aは加点ほぼ2〜3。3Lz+1Eu+3Sでややこらえたか。3Fは加点ほぼ2〜3。ChSqは荒川ばりの反ったイナバウアーも入れて加点4〜5。最後のCCoSpはレベル3だが加点4〜5。技術点8番目の93.59、演技構成点6番目の90.28、合計182.87でフリー7位、総合282.38は自己ベスト更新で5位。前回15位より大幅躍進。

 22番滑走で宇野(24)。曲は「ボレロ」。振付はランビエール。とにかく4回転5本は入れた。冒頭の4Loは全ジャッジが加点3〜4。4Sはqマークで両足に。解説の本田がそう言ったが素人にはよく見えず。4Fはステップアウトで両手付き。転倒扱い。全日本よりややスピードがなかったか。3Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のStSqはすごく動いて加点4〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4Tはこらえたが予定の3T入れられず。続く4T+2Tは予定通り決め、加点3。3A+1Eu+1Fは第3がパンクというより勢いが足りず。技術点6番目の96.24、演技構成点4番目の91.86、転倒の減点1、合計187.1でフリー5位、総合293.0は自己ベスト更新で銅メダル。
 23番滑走で鍵山(18)。曲は「グラディエーター」。振付はローリ・ニコル。4Loはミスしたが後3本の4回転はできた。とうとう日本にも世代交代の波が来た。4Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点4〜5。続く4Loはqマークでステップアウトで片手付き。4Tは加点4〜5。3A+2Tも安定して決め加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点3〜5、スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる4T+1Eu+2Sを決め、加点2〜3。予定では第3が3Sだった。3F+3Loもあざやかに決め、加点3〜5。ソロの3Aは加点1〜3。ChSqはイーグルなどを入れて加点3〜5。技術点2番目の107.99、演技構成点3番目の93.94、合計201.93でフリーも2位、総合310.05は自己ベスト更新、初出場で銀メダル。キスアンドクライでは満面の笑みで父のコーチと何度もハイタッチ。
 最終滑走でネイサン・チェン(米。22)。曲は「ロケットマン」。振付はシェイリン・ボーン。さすがのチェンも緊張したのか、スピードが控えめで、やや小さいミスが。後半の3連続で4T+1Eu+1Fは見たことのないミスでちょっとびっくりした。しかしやりきったと思う。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4F+3Tは鮮やかで加点4。続くソロの4Fは加点3〜5。4Sはめずらしくこらえた。スピン二つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5、最後のFCCoSpは加点ほぼ4。1.1倍になる4T+1Eu+1Fの第3が1回転に。3Aは加点2〜3。3Lz+3Tは加点1〜3。CCoSpはVマークでレベル2、加点ほぼ3〜4。ChSqはのびのびと滑り加点3〜5。演技後のグリーンルームで宇野と鍵山を控えてリラックスしていた。いつもより加点が少ないような感じ。それでも基礎点94.34が高い。技術点ダントツの121.41、演技構成点最高の97.22、合計218.63でフリーも1位、総合332.6で金メダル。

※1/10、ワリエワ(ROC)から五輪前のドーピング検査で違反薬物が検出されたと報道された。心臓病の治療に使う物質らしい。16歳未満の選手は「保護対象」なので制裁は緩和される可能性があるとのこと。

フィギュアスケート (2022.2/5、6,7)

北京オリンピック・団体戦 (2022.2/4〜7 北京・中国)

 10か国出場。ROC(ロシア)、アメリカ、カナダ、日本、中国、イタリア、ドイツ、ジョージア、チェコ、ウクライナ。なお、滑走順の抽選は行わず、SPは世界ランク順、フリーはSPの順位の逆順となる。SP終了時点でポイント上位5か国がフリーに進む。ポイントが同じときは最上位2種目の総ポイントが高い方が上。
 ※この時点で、まだGPシリーズイタリア大会、フランス杯、ロステレコム杯、全米、欧州選手権のペアとアイスダンスは未見。

 <団体・男子シングルSP>9人出場。日本からは宇野。ウクライナのシュムラトコがPCR検査で陽性のため欠場。(※なお、ROCのコリヤダもコロナ陽性でセメネンコが繰り上げ参加。)

 4番滑走で(中。24)。昨季世界選手権22位。今季GPイタリア大会7位。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」より「Night Fight」他。振付はローリ・ニコル。冒頭は4Lz+2Tに。4Lzは成功したが、「4Lzが少し詰まったので第2が2Tになった」と解説の本田武史。4Tは軸が傾き転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の43.91、演技構成点7番目の39.96、転倒の減点1、合計82.87でSP6位。ポイント5。
 5番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。昨季国内3位。今季国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Magnificent Century: Kosem」より2曲他。振付はブチコフ他。冒頭の4Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはこらえる。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4S+3Tもこらえて決める。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3。粗削りだが、何とか予定の要素を決めた。技術点3番目の52.81、演技構成点も3番目の43.0、合計95.81でSP3位。ポイント8。
 6番滑走で宇野(24)。昨季世界選手権4位。今季GPシリーズ2位と優勝、全日本2位。曲は「Oboe Concerto」。振付はランビエール他。ランビエールコーチはコロナ陽性となって入国できていない。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4F成功、加点ほぼ3〜4。続く4T+3Tも決め、加点2〜4。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは余裕があり加点3〜5。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点2番目の58.89、演技構成点も2番目の46.57、合計105.46は自己ベスト更新でSP2位。ポイント9。

 7番滑走でクヴィテラシヴィリ(ジョー。26)。昨季世界選手権14位。今季欧州選手権6位。曲は「Tout l'universe」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の4S+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはややこらえる。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる4Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点4番目の50.63、演技構成点も4番目の41.74、合計92.37でSP4位。ポイント7。
 8番滑走でネイサン・チェン(米。22)。昨季世界選手権金メダル。今季GPシリーズ3位と優勝、全米6連覇。曲は「ラ・ボエーム」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。いやー完璧。冒頭の4Fは余裕があり、加点3〜4。続く3Aは成功、加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になるところで4Lz+3Tをきれいに決めてみせる。加点3。技術点最高の63.85、演技構成点も最高の47.86、合計111.71でSP1位。ポイント10。
 最終滑走でグラスル(伊。19)。昨季世界選手権12位。今季欧州選手権銀メダル。曲は「ヌレエフ」。振付はブノワ・リショー。チェンの後では滑りにくいだろう。4回転以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lzはなんとか決めたが、!マークでqマーク。続く3Lz+3Tは加点1〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは加点1〜3。StSqとCCSpはレベル3で加点2〜3。技術点5番目の47.18、演技構成点も5番目の40.92、合計88.1でSP5位。ポイント6。

 <団体・アイスダンスRD>10組出場。日本からは小松原夫妻。1番滑走で小松原・小松原組(29、30)。曲は「What You Won't Do For Love」他。振付はクールノイヤー他。衣装は二人とも濃いピンク。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。続くDiStはレベル2だが全ジャッジが加点。1MBはレベル2でNYNY。続くPStは、いいときよりこぢんまりしていたが、女性レベル2、男性レベル3て全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4。マイナスのGOEはなし。技術点7番目の37.15、演技構成点最低の29.39、合計66.54でRD7位。ポイント4を加えて13。解説の宮本さんが「滑走順1番で7位はすばらしい」。
 6番滑走でワン・リウ組(中。27、27)。曲はプレスリー「Trouble」他。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の1MBはレベル3でNYYY、加点ほぼ2。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル2で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。今季まだ見ていなかったが、だいぶスピードも速くなり上達したのでは。技術点5番目の41.66、演技構成点も5番目の33.0、合計74.66でRD5位。ポイント6を加えて11。
 7番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。曲は「I Guess That’s Why They Call It the Blues」他。振付はキャロル・レイン他。スケートカナダではまだプログラムがまとまっていない感じだったが、全然よくなっていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。しかし冒頭のSqTwは男女ともレベル3で加点2〜4。1MBはレベル3でYYNY、加点3〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル2だが加点3〜5。技術点4番目の45.47、演技構成点3番目の37.25、合計82.72でRD4位。ポイント7を加えて10。

 8番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、34)。曲は「Diamonds Are Invincible」等マイケル・ジャクソン・メドレー。振付はフーザルポリ他。全要素に全ジャッジが加点。スケートカナダでは全然サマになっていなかったが、さすがに仕上げてきた。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1MBはレベル4で加点ほぼ3。1MBがレベル4なのはこの組が初めて。続くPStは女性レベル3、男性レベル4で加点3。PStもここまでで一番の得点。SlLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル3で加点3〜4。技術点3番目の47.12、演技構成点4番目の36.71、合計83.83でRD3位。ポイント8を加えて14。
 9番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点。男性の第2ツイズルに少しミス。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3だが加点3〜4。1MBはレベル4で加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。MiStはレベル3で加点1〜3。めずらしく男性が止まったところがあった。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。技術点2番目の46.92、演技構成点最高の38.13、合計85.05でRD2位。ポイント9を加えて17。
 最終滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、31)。曲は「Rope Burn」他。振付はモイアー他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStはレベル3だが加点4。StaLiはレベル4で加点3〜5。1MBはレベル3でYYNY、加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。最後に持ってきたSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。解説の宮本さんが「体力的に厳しい最後に難しいツイズルを持ってくるのは」と感心。技術点最高の48.5、演技構成点2番目の38.06、合計86.56でRD1位。ポイント10を加えて20。

 <団体・ペアSP>9組出場。ドイツは男性ジーゲルトがコロナ陽性。日本からは三浦・木原組。
 4番滑走でケネリム・フレージャー組(米。30、31)。昨季組替えて全米初優勝、世界選手権7位。今季全米は男性のコロナ陽性で欠場。曲は「House of The Rising Sun」。振付はレニー・ロッカ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはきれいに決め、レベル4に加点2〜3。3Tはなんとか決める。3FThは加点2〜3。BoDsとCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4。うち最後の4Li4は加点ほぼ3〜4。BoDsは加点1〜4。技術点3番目の41.0、演技構成点4番目の33.98、合計75.0でSP3位。ポイント8を加えて28。一日目の時点でアメリカは1位。
 5番滑走で三浦・木原組(20、29)。昨季世界選手権10位。今季GPシリーズ2位と3位。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点2〜4。続く3T成功、ほぼ加点1〜3。4LiとStSqはレベル4.うちリフトは加点2〜5、StSqは加点3〜4。3LzTh成功、加点2〜4。CCoSpと最後のBoDsはレベル3で加点1〜3。StSqはレベル4で加点3〜4。終わったとき女性が笑顔でガッツポーズ。「日本は団体戦ペアで今までカナダトイタリアを上回ったことがない」とアナウンサー。技術点4番目の39.83、演技構成点3番目の34.62、合計74.45でSP4位。ポイント7を加えて20。一日目の時点で日本は4位。3位の中国とは1ポイント差。
 6番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。32、33)。昨季世界選手権8位。今季GPシリーズ4位と7位。曲は「Let It Be from Across The Universe」。振付はワルター・リッツォ他。冒頭のソロジャンプで女性が2Sで転倒。3Twはレベル4で全ジャッジが加点。3SThは両足。StSqとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の30.75、演技構成点6番目の30.55、転倒の減点1、合計60.3でSP7位。ポイント4を加えて18。一日目の時点でイタリアは5位。4位の日本とは2ポイント差。

 7番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。29、30)。昨季世界選手権6位。今季GPシリーズ6位と5位。曲は「Hold on Tight」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3Tで女性がステップアウト。3LoThは成功。4LiとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3で加点2〜4。最後のBoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の34.06、演技構成点5番目の33.28、合計67.34でSP5位。ポイント6を加えて16。一日目の時点でカナダは6位。5位のイタリアとは2ポイント差。
 8番滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。昨季世界選手権銀メダル。今季GPシリーズ優勝二回。曲は「Mission Impossible 2 Orchestra Suite: Part 1」。振付はローリ・ニコル。全体に速い。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Tはぴったりタイミングまで同じで加点4〜5。3FThも高さ、幅があり、余裕で着氷、加点ほぼ4〜5。FCCoSpもレベル4だが加点ほぼ2〜4。4LiとStSq、最後のBoDsもレベル4で加点3〜4。技術点2番目の44.97、演技構成点最高の37.86、合計82.83でSP1位。ポイント10を加えて21。一日目の時点で中国は3位。4位の日本と1ポイント差。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はモロゾフ他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。3FThと3Sも加点4〜5。3Sはよく合っていた。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liはすべてレベル4。うちスピン以外は加点3〜4。技術点最高の45.22、演技構成点2番目の37.42、合計82.64、1位とは0.19差でSP2位。キスアンドクライでは、得点を見てコーチともども固まっていた。ポイント9を加えて26。一日目の時点でROCは2位。1位のアメリカとは2ポイント差。

 <団体・女子シングルSP>10人出場。日本からは樋口。ノーミスで2位の快挙。フリーへは、ROC、アメリカ、日本、カナダ、中国が進んだ。
 4番滑走でグバノワ(ジョー。19)。2018までロシアの選手。今季ゴールデンスピン優勝、欧州選手権7位。曲は「Une vie d'amour」。振付はグリンカ、モロトフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。続く2Aも成功。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzも決め、加点1〜3。技術点4番目の36.9、演技構成点5番目の32.04、合計67.56でSP4位。ポイント7を加えて22。ジョージアは中国とポイントは並んだが、高いポイント二つの合計で6位。※中国は女子シングルはポイント1。ペアのポイント10とアイスダンスのポイント6の合計が16、ジョージアは男女シングルの各ポイント7の合計で14。
 6番滑走でシーザス(加。18)。昨季世界選手権13位。今季GPシリーズ8位と6位、国内初優勝。曲は「My Sweet and Tender Beast」。振付はアシャー・ヒル、ヴァイポンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは軽々と決め、加点2〜3。3Loも成功、加点2〜3。スピン二つはレベル4でいずれも加点2〜3。1.1倍になる2Aも加点ほぼ2〜3。StSqとCCoSpはレベル3.うちStSqは加点2〜3。カナダの女子シングル選手がノーミスなのを久々に見た。技術点3番目の37.56、演技構成点4番目の32.04、合計69.6でSP3位。ポイント8を加えて24。カナダは4位に浮上。

 8番滑走で樋口(21)。昨季全日本7位。今季GPシリーズ3位、全日本2位。曲は「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。緊張した顔でいたが、初めのボーズで柔らかい表情に。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、着氷後もよく流れがあって加点3〜4。続く3Lz+3Tも決め、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fも成功、加点2〜4。技術点2番目の40.54、演技構成点も2番目の34.19、合計74.73でSP2位。ポイント9を加えて29。日本はなんと3位に浮上。
 9番滑走でカレン・チェン(米。22)。昨季世界選手権4位。今季GPシリーズ10位と5位、全米2位。曲は「Requiem for a Tower」他。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Lz+3T<は幅はあったが、第2がアンダーローテーション。続く2Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Loがqマークで転倒。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の32.72、演技構成点3番目の33.48、転倒の減点1、合計65.2でSP5位。ポイント6を加えて34。アメリカは2位に後退。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。昨季国内シニア2位。今季シニアデビュー、GPシリーズ優勝二回、国内シニア初優勝、欧州選手権金メダル。曲は「In Memoriam」。振付はトゥトベリーゼ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Aを美しく決め、加点4〜5。続く3Fも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点ほぼ5、StSqも加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点3〜4。技術点ダントツの51.67、演技構成点も最高の38.51、合計90.18でSP1位。ポイント10を加えて36。ここでROCが1位に浮上。

 <団体・男子シングルフリー>団体戦のフリーは、2種目までなら、SPとフリーで違う選手でもよい。ただし、個人戦に複数枠持っていることが必要。
 2番滑走で地元(中。24)。曲は「Invocacion y Danza」と「ボレロ」。振付はローリ・ニコル。4回転4本の予定。冒頭の4Lzはとても高く、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Tはステップアウト。3A+1Eu+3Sは決める。スピン三つはレベル4。4T+2Tはこらえる。連続3回転の予定が3Lz+2Tに。3Aはqマークでステップアウト。次は4Fの予定がパンクして2Fに。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点4番目の78.26、演技構成点も4番目の76.78、合計155.04でフリー4位。ポイント7を加えて29。
 3番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。ロシアはSP、フリーともどの種目も同じ選手で臨む。曲は「Jesus Christ Superstar」より2曲。振付はミハイロフ他。4回転3本の構成。冒頭の4Tはこらえる。3Aと3A+2T、3Loは成功、全ジャッジが加点。うちソロの3Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になるところで4S+3Tと4Sを決める。うちソロの4Sは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+2Sは壁に近すぎて第3が2回転に。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。やや粗さが目立つが、大きなミスをしないのが強み。技術点2番目の95.09、演技構成点も2番目の86.56、合計181.65でフリー2位。ポイント9を加えて45。ROCは1位キープ。

 4番滑走で鍵山(18)。昨季全日本シニア3位、世界選手権銀メダル。今季GPシリーズ優勝二回、全日本3位。曲は「グラディエーター」より4曲。振付はローリ・ニコル。4回転4本の予定。4Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭から4S、4Lo、4Tと続け、4Sと4Tは加点3〜4。4Loはオーバーターン。さらに3A+3Tを決め、加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点2〜5。1.1倍になるところで4T+1Eu+3S成功、加点ほぼ3〜4。8 3F+3Loと3Aもきれいに決め、いずれも加点3〜4。ChSqは加点2〜5。技術点最高の116.5、演技構成点も最高の92.44、合計208.94は自己ベスト更新でフリー1位。ポイント10を加えて39。日本は3位キープ。
 最終滑走でジョウ(米。21)。両親が北京出身と紹介。昨季全米2位、世界選手権25位。今季GPシリーズ優勝と2位、全米3位。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。振付はローリ・ニコル。4回転5本の構成。冒頭の4Lzはqマーク。次が4Fの予定が1回転に。4S<と4T<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4S+3Tと3A+1Eu+3Sを決め、立て直す。いずれもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の85.24、演技構成点も3番目の86.2、合計171.44でフリー3位。ポイント8を加えて42。アメリカは2位キープ。

 <団体・ペアフリー>なんと世界チャンピオンが最後に転倒。日本がペア2位という大快挙。
 2番滑走で三浦・木原組(20、29)。曲は「Woman」。振付はジュリー・マルコット。3連続ジャンプと3LoTh以外の全要素に全ジャッジが加点。SPと違って女性が固い顔のまま。冒頭の3Twはレベル3で加点1〜4。続く3T<+2T+2Tqは、女性の第1と第3に回転不足があったが、とにかく下りた。5ALiはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3LzThがきれいに決まり、加点ほぼ3〜4。これが大きかったか。PCoSpとあと二つのリフト、FiDsはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。3Sぴったり成功、加点2〜4。3LoThは着氷で膝を折ってこらえた。最後のChSqは笑顔で加点ほぼ3〜4。終わったとき女性は泣きそうだった。技術点2番目の70.11、演技構成点も2番目の69.49、合計139.6は自己ベスト更新でフリー2位。ポイント9を加えて48。日本はなんと2位に浮上。
 3番滑走でケネリム・フレージャー組(米。30、31)。曲は「Fix you」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Twはすばらしく、全ジャッジが加点1〜4。3T+1Tは女性の第2が1回転に。3LoThは幅もあり全ジャッジが加点2〜4。3S<は女性がアンダーローテーションで両足。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。3FThはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最低の62.74、演技構成点4番目の66.23、合計128.97でフリー5位。ポイント6を加えて48。アメリカは3位に後退。

 4番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。曲は「The Snowstorm」。振付はモロシュキン他。アナウンサーが男性の左手に厳重なテーピングがしてあることを指摘。解説の本田武史が「ツイストリフトの練習で傷めた」という。最後のリフト以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3S+1Eu+3Sはしっかり成功、加点1〜4。3Twはレベル4で加点3〜5。3FThは加点4〜5。リフト二つとFiDs、PCoSpはレベル4。うちリフト二つとFiDsは加点ほぼ3〜4。スピンは途中ややずれた。3Tもぴったりで加点2〜5。ChSqは加点2〜3。3LoThは加点2〜5。最後の3Liで下ろすときにバランスが崩れて二人とも転倒。びっくりした。技術点最高の74.97、演技構成点も最高の72.23、転倒の減点2、合計145.2でフリー1位。ポイント10を加えて55。ROCは1位キープ。
 最終滑走でペン・ジン組(中。24、27)。今季初めて見る。昨季世界選手権5位。今季GPシリーズ2位。曲は映画「The Banquet」より「Exile To Snowy West」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3S<は女性がアンダーローテーションだが何とか立つ。3T+1Tも女性の第2が1回転に。3Twはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3LoThも全ジャッジが加点加点3〜4。FoDsとリフト二つ、PCoSpはレベル4。うちリフト二つとPCoSpは全ジャッジが加点。5RLiは加点3〜4。3SThも加点4〜5。ChSqは加点3〜4。5ALiは姿勢変化の後すぐ下りてしまい、レベル2。技術点4番目の63.35、演技構成点3番目の68.4、合計131.75でフリー3位。ポイント8を加えて37。中国は4位に浮上。

 <団体・アイスダンスフリー>1番滑走で小松原・小松原組(29、30)。曲は「Memoirs of a Geisha」より「Sayuri’s Theme」等3曲。振付はシュイナール他。冒頭は夏樹マリのセリフ入りで始まり、CoSpはレベル4に全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiは加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。OFStは男女ともレベル2でこれもほぼ全ジャッジが加点。ChSpも全ジャッジが加点。CiStはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。最後にコレオ要素二つ。うちChTwは全ジャッジが加点。技術点最低の54.29、演技構成点も最低の44.37、合計98.65でフリー5位。ポイント6を加えて54。日本は3位に後退。
 3番滑走でギレス・ポワリエ組(加。30、30)。曲は「Long and Winding Road」。振付はキャロル・レイン他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点これも3〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3。SyTwは男性が第1でややよろけ、女性レベル4、男性レベル3で加点3〜5。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChSpは加点ほぼ3〜4。RoLiはレベル4に加点3〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChLiはノーハンドで前かがみの男性の背中に女性があおむけに乗る独特の形で、いずれも加点3〜5。技術点3番目の68.73、演技構成点も3番目の55.66、合計124.39でフリー3位。ポイント8を加えて45。カナダは4位。

 4番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCuLiはレベル4で加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。MiStはレベル2だが加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。StaLiはレベル4に加点4〜5。コレオ要素二つ。うちChSlは加点3〜5。CoSpもレベル4で加点3〜4。ChStは加点4〜5。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5だが、時間超過。プログラム全体が滑らかになっているのにやや長く感じた。技術点2番目の71.42、演技構成点最高の57.75、リフト時間超過の減点1、合計128.17でフリー2位。ポイント9を加えて64。ROCは1位をキープ。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。昨季世界選手権4位。今季GPシリーズ2位二回、全米優勝。曲は「Contact」他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は銀に黒のライン、男性の衣装は黒に銀のライン。スケートアメリカのときより数段よくなっていた。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点4。ChStとChSlはいずれも加点3〜5。CoSpはレベル4で加点ほぼ4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。StaLiはレベル3だが加点3〜5。DiStはレベル2だが加点ほぼ4。最後のChLiは加点3〜5。技術点最高の71.81、演技構成点2番目の57.26、合計129.07は自己ベスト更新でフリー1位。ポイント10を加えて58。アメリカは2位に浮上。

 <団体・女子シングルフリー>2番滑走でカレン・チェン(米。22)。アメリカは男子シングルとアイスダンスで選手交代したので、女子シングル(とペア)は連投。曲は「Butterfly Lovers (Violin Concerto)」。振付はミーキンス他。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Fは!マークとqマーク。3Sもqマーク。3Lo<はアンダーローテーション。解説の鈴木明子が「いつもより上がってから回り始めるのが少し遅いように感じる」という。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4、CCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loとソロの3Lzはしっかり成功。うち3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜4。ChSqはいつも素晴らしいスパイラルがやや短めだったが全ジャッジが加点2〜4。3Loq+2Tは第1がqマーク。終わったとき嬉しそうだった。転倒がなくまとめられたからか。技術点4番目の65.68、演技構成点3番目の65.84、合計131.52でフリー4位。ポイント7を加えて65。
 3番滑走でシーザス(加。18)。曲は「Madam Butterfly」より2曲。振付はヴァイポンド他。冒頭は連続3回転の予定のはずが2Lz+3Tになったが全ジャッジが加点。続く3F、3S、2Aは決め、いずれも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tと3Lo+2T+2Lo、ソロの3Loをきちんと成功。ChSqはスピードにのって生き生きと滑り全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の67.53、演技構成点4番目の64.51、合計132.04は自己ベスト更新でフリー3位。ポイント8を加えて53。

 4番滑走で坂本(21)。昨季世界選手権6位。今季GPシリーズ4位と優勝、全日本2度目の優勝。曲は「No More Fight Left In Me」他。振付はブノワ・リショー。だいぶ顔が固かったが、ソロの3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、加点ほぼ3〜4。続く3Lzは!マーク。3F+2Tは加点ほぼ2〜3、3Sは加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3Tと2A+3T+2Tをしっかり決める。うち3F+3Tは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。3Loは加点ほぼ4〜5。終わったときガッツポーズ。技術点2番目の76.93、演技構成点も2番目の71.73、合計148.66でフリー2位。ポイント9を加えて63。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。ソロの4T以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Sはやや力んだが加点ほぼ4〜5。続く3Aは滑らかに決め加点3〜5。4T+3Tは加点3〜4。3Loは加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点4〜5。StSqとFCCoSpは加点3〜5。ChSqも加点3〜5。1.1倍になるソロの4Tの軸が傾き過ぎて転倒。3F+1Eu+3Sは加点2〜5。3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。終わったとき悔し涙。技術点ダントツの105.25、演技構成点最高の74.67、転倒の減点1、合計178.92でフリーも1位。ポイント10を加えて74。

 団体戦金メダルは74ポイントでROC。銀メダルは65ポイントでアメリカ。銅メダルは63ポイントで日本。日本は団体戦初のメダル。メダルセレモニーは後日、別の場所で行われるので、この日は五輪マスコットのパンダのぬいぐるみ授与セレモニーが行われた。

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フィギュアスケート (2022.1/22、4/23,24,28、29)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2022.1/18〜23 タリン・エストニア)

 <ペア>6組出場。日本からは派遣なし。カナダからウォルシュ・ミショー組など3組、アメリカからチャン・ハウ組など3組。世界選手権ミニマムスコアは、SP27.0、フリー44.0。地上波の放送なし。Jスポーツ実況は赤平アナ、解説はISU技術委員の岡部さん。
 3番滑走でチャン・ハウ組(米。24、25)。男性は日系で183cmの長身。昨季全米5位。今季CSワルシャワ杯9位、全米4位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。コーチはレトフ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3T<は女性がステップアウト。3LoThは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3.男性の腰が高め。4Liと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の岡部さんは「ハウ選手は日本から出ていたこともある。何度も相手を替えて上手になって」と感慨深げ。技術点3番目の35.18、演技構成点も3番目の29.29、合計64.47は自己ベスト更新でSP3位。
 4番滑走でウォルシュ・ミショー組(加。20、25)。女性164cm、男性176cm。今季国内2位。曲は「Lost Without You」。振付・コーチともパーキス他。全体に二人の同調性が高かった。冒頭の3Twはレベル2でGOE-2〜0。3Tは決める。4LiとBoDs、CCoSpと最後のStSqは全てレベル4。うち4LiとBoDs、StSqは全ジャッジが加点1〜3。スピンはややずれた。3LoThも成功、全ジャッジが加点1〜3。このレベルの演技が安定してできるのに、カナダの五輪枠が1で出られないのは、と国内で議論になったらしい。技術点2番目の35.33、演技構成点も2番目の30.09、合計65.42は自己ベスト更新でSP2位。

 5番滑走でステラトデュデク・デシャン組(加。38、30)。女性はアメリカ出身。元シングルで2000年世界ジュニア銀メダル。大ケガで引退、16年後の2016年にバートロメイと組み、ペアとして復帰。2019年に組換えてカナダに移籍。今季CSワルシャワ杯6位、国内3位。曲は「No Ordinary Love」他。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはなんとレベル1。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは男性が2T、女性もミス。BoDsと4Li、最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2でVマーク。技術点最低の30.3、演技構成点4番目の28.77、合計59.07は自己ベスト更新でSP5位。
 最終番滑走でルウ・ミトロファノフ組(米。19、24)。女性162cm、男性185cm。昨季全米4位。今季NHK杯5位、ロステレコム杯4位、全米3位。曲は「Toxic - Survivor Remix」。振付はガニチェワ。コーチはレトフ。全体にスピードがある。冒頭からBoDsで始まる構成。レベル2で全ジャッジが加点ほぼ2。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sもしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。4LiとStSq、CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。3LzThも成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の37.74、演技構成点も最高の30.61、合計68.35は自己ベスト更新でSP1位。

 フリー。2番滑走でステラトデュデク・デシャン組(加。38、30)。曲は「I Just Died in Your Arms」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。ソロジャンプは2S女性が。連続ジャンプは女性の第2が1T。リフト三つとFoDsと最後のPCoSpはいずれもレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点1〜3、5RLiはほぼ全ジャッジが加点2〜3。岡部さんは「FoDsはやる人が少ない。中国のスイ・ハンがやるくらい」と言う。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3SThは片手付き。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2。技術点57.99、演技構成点55.65 、合計113.64でフリー4位と逆転、総合172.71で4位。
 4番滑走でチャン・ハウ組(米。24、25)。曲は「Elegy For The Arctic」。振付はガニチェワ。冒頭で3S+1Eu+2S成功。3T<は女性がアンダーローテーション。3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかし3LoThで痛そうな転倒。リフト三つとFiDs、PCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点1〜4、5ALiと最後のPCoSpは加点2〜3。3SThはステップアウト。ChSqはダンスリフト。技術点2番目の58.84、演技構成点3番目の58.63、転倒の減点1、合計116.47は自己ベスト更新でフリー2位と逆転、総合180.94も自己ベスト更新で銀メダル。

 5番滑走でウォルシュ・ミショー組(加。20、25)。曲は「Dreaming With a Broken Heart」。振付はアダム・ブレイク他。硬くなって何だかSPとは別人のよう。岡部さんは「金メダルを意識したのかも」。冒頭のBiDsはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル3だがややもたれた。3連続ジャンプは、女性が2T+2Tでやめてしまったので、コンボ扱い。3Sも女性はqマーク、男性はオーバーターン。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。3LoThは片手付き。3TThは全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。しかし3Liは上がったものの、姿勢変化でバランスが崩れ、肩の上で回転してダンスリフトになってしまい、レベル1にGOE-3〜2。男性は終わったときから暗い顔。女性が慰めていたようなので、リフトのミスは男性のせいなのかも。技術点4番目の54.62、演技構成点2番目の59.66、合計114.28でフリー3位、総合179.7は自己ベスト更新で銅メダル。
 最終滑走でルウ・ミトロファノフ組(米。19、24)。曲は「Ancient Lands」。振付はアダム・ブレイク他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3S+1Eu+2Sもしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ2。しかし3Tは女性がqマークで転倒。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5SLiは加点1〜3。3LzThも決め、全ジャッジが加点1〜3。PCoSpはレベル2でVマーク。5RLiと最後のFiDsはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点。3LoThは成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、女性は転倒したので、悔しそうだった。技術点最高の60.01、演技構成点も最高の61.74、転倒の減点1、合計120.75でフリーも1位、総合189.1で初優勝。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは村元・高橋組。カナダからスシス・フィルス組など3組。アメリカからグリーン・パーソンズ組など3組。オーストラリアから2組、ニュージーランドから1組。フランスからカナダに移籍したローリオ・ルギャク組は移籍後初の公式戦とか。世界選手権ミニマムスコアは、RD33.0、フリー47.0。フジテレビ地上波では、村元・高橋組のみ放送。解説は宮本賢二、実況は鈴木アナ。Jスポーツ解説は東野さん、実況は小林アナ。
 5番滑走で村元・高橋組(28,35)。昨季結成、NHK杯3位、全日本2位。今季NHK杯6位、ワルシャワ杯2位、全日本2位。曲は「Soran Bushi」と「Koto」。振付はズエワ他。冒頭でいきなり女性が転倒。男性が女性の上げた脚の下をくぐろうとして手で脚を押してしまい、倒した形。それでも全要素にほぼ全ジャッジが加点。最初の要素1MBはなんとレベル4で、ほぼ加点1〜3。続くPStは全日本で転倒した部分も無難に切り抜け、男女ともレベル3で加点ほぼ2。RoLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3。第2ツイズルでややバランスを崩したため。最後のMiStは二人の距離がずっと等間隔で、レベル3に加点2〜3。技術点2番目の42.31、演技構成点も2番目の31.12、転倒の減点1、合計72.43でRD2位。
 6番滑走でスシス・フィルス組(加。26、27)。一昨季国内3位、四大陸7位。昨季国際大会実績なし。今季スケートアメリカ、GPイタリア大会とも7位、国内4位。曲は「Whats Love Got To Do With This」他。振付・コーチともキャロル・レイン他。今季からコーチと拠点をモントリオールからトロントに変えた。中堅だがやや伸び悩んでいるらしい。冒頭のSlLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1MBはレベル2でNYNY。続くPStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3。最後のMiStはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点5番目の39.27、演技構成点4番目の29.88、合計69.15でRD4位。

 7番滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、25)。2019年組換え。昨季全米4位。今季スケートカナダ5位、GPイタリア大会3位、全米4位。曲はジャネット・ジャクソン「The Knowledge」他。振付はマナーズ他。東野さんは「自分たちは全米4位で、この大会をリードする存在だという自信が感じられる」と言う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1MBもレベル4で加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点2〜3。MiStもレベル3で加点3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。「全米よりずっと良かった」と東野さん。技術点最高の46.66、演技構成点も最高の33.96、合計80.62は自己ベスト更新でRD1位。
 9番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。21、22)。2018年全米ジュニア優勝、世界ジュニア銀メダル。一昨季全米シニア4位。今季スケートアメリカ8位、GPフランス杯5位。曲はプリンス「Batdance」。振付はデュブレイユ他。コーチはモイアー他。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ全ジャッジが加点1〜3。DiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1MBはレベル3でYYNY。続くPStは男女ともレベル3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3だが時間超過。技術点3番目の39.55、演技構成点も3番目の30.8、リフト時間超過の減点1、合計69.35でRD3位。

 フリー。5番滑走でRD6位のブラッティ・サマヴィル組(米。19、21)。今季組換え。CSオーストリア杯8位、全米5位。曲は「Goodbye Yellow Brick Road」他。振付はチャーリー・ホワイト他。最後のコレオ要素二つ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1年目とは思えない合い方。DiStはレベル1で加点2。リフト三つとCoSpはレベル4.うちCuLiとCoSpは加点2〜3。OFStは女性レベル1、男性レベル3。最後にコレオ要素三つ。ChStは見せ場なのに男性がよろめいてしまった。全体にスピード感と若さあふれる演技。技術点4番目の57.3、演技構成点5番目の44.52、合計101.82でフリー5位、総合169.54で5位。
 8番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。21、22)。曲は「Wicked Game」。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。OFStは女性レベル3、男性レベル2。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。DiStはレベル2で加点1〜3。StaLiはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChSpは加点2〜4。技術点3番目の59.82、演技構成点も3番目の46.5、合計106.32でフリーも3位、総合175.67で銅メダル。

 9番滑走で村元・高橋組(28,35)。曲は「ラ・バヤデール」より4曲。振付はスカリ、トカチェンコ他。RoLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜3。リフト三つはレベル4。うちStaLiは加点2〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜4、ChSlは加点2〜3。最後のポーズがピタッと止まるのにやや苦労。全日本の方が全体にスピードがあった感じ。疲れなのか、初めてのISUの選手権という緊張なのか。技術点2番目の61.54、演技構成点も2番目の47.94、合計109.48でフリーも2位、総合181.91で銀メダル。キスアンドクライにズエワコーチもいた。試合後のインタビューで「全日本から間がなくて」「世界選手権までにいったん休んでもっと練習する」と言っていた。
 最終滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、25)。曲は「Clouds, The Mind on the (Re)Wind」他。振付はキリアコフ他。東野さんが「全米より良かった」と言う通り、プログラムがシームレスになった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChStは加点3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。CoSpもレベル4で加点2〜4。MiStはレベル2だが加点3。RoLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点ほぼ4〜5。優勝にふさわしい演技だった。技術点最高の67.41、演技構成点も最高の52.56、合計119.97は自己ベスト更新でフリーも1位、総合200.59も自己ベスト更新で初優勝。キスアンドクライでも表彰台でもすごく嬉しそうだった。

フィギュアスケート (2022.1/22,23,24、4/29、5/4、5、8、9)

四大陸選手権 (2022.1/18〜23 タリン・エストニア)

 中国が天津での開催を返上し、ISUは、なんと欧州選手権を開催した後、続けて同じ所で四大陸を開催すると決定。四大陸と欧州選手権と北京五輪のミニマムスコアは同じだった。男子はSP28.00、FS46.00。女子はSP23.00、FS40.00。ペアはSP25.00、FS42.00。アイスダンスはRD28.00、FD44.00。フジテレビ地上波では、日本人と3位以内のみ放送。

 <男子シングル>フジ地上波の解説は無良。17人エントリー。日本からは三浦佳生、友野、三宅。アメリカから樋渡、ジミー・マ、プルキネン。カナダからサーセリ、ファンなど。韓国からチャ・ジュンファンなど。オーストラリアからケリー、ミンなど。カザフスタンからシャイドロフなど。世界選手権ミニマムスコアは、SP34.0、フリー64.0。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は赤平アナ。
 2番滑走で三宅(19)。176cm。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア7位。今季NHK杯9位、CSオーストリア杯7位、全日本6位。曲は「Unchained Melody」。振付は吉野浩平。コーチは長光さん。なんとかジャンプ全部下りた。冒頭の4Sをこらえる。これが大きかった。続く3Aも成功。FCSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。あと二つの足替えスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tも第1に!マークが付いたがとにかく回転不足なく決める。技術点44.17、演技構成点35.5、合計79.67は自己ベスト更新でSP5位。80点ほしかったようで、キスアンドクライでは少し残念そうな顔。
 6番滑走でシャイドロフ(カザフ。17)。昨季国内優勝、世界選手権32位。今季ジュニアGPシリーズ2位一回、CSデニス・テン・メモリアル9位。曲は「Va-bank」。振付はプルトフ他。コーチはウルマノフ。上半身の衣装は赤白の細い横縞。ほぼノーミス。冒頭の4Tは全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル3。3Aも決める。あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。技術点7番目の44.0、演技構成点14番目の31.96、合計75.96でSP8位。もう一人のカザフスタンのジレンバイエフはコーチがヴォロノフだった。

 7番滑走で三浦(16)。168cm。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア7位。今季NHK杯8位、全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付は佐藤紀子。4回転をSPで2本、フリーで4本入れる予定。冒頭で4S+2T成功、全ジャッジが加点1〜4。解説の無良が「第1でスピードが速すぎて第2が2回転になった」と言ったように思うがよくわからず。続く3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル3。1.1倍になるところで4Tをきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つの足替えスピンはレベル4。うちCSSpは加点ほぼ2〜3。Jスポーツ解説の岡部さんは「スピンはずいぶん上手になった。ジュニアではよく無得点になっていた」。StSqはややつたなくてレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の50.13、演技構成点3番目の38.24、合計88.37は自己ベスト大幅更新でSP3位。岡部さんは「三浦選手のいいところは、スピードと思い切りの良さ」。
 10番滑走でイ・シヒョン(韓国。21)。186cm。昨季国内2位。今季ネーベルホルン杯5位で五輪枠確保、国内2位。曲は「Elena and Lilna, Last Days」。後半は「韃靼人の踊り」だったが。振付はYeaji Shin。冒頭の4Sはステップアウトに両手付き。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜4。すごい長身で「シングルの選手としてはめずらしい」と岡部さん。技術点4番目タイの44.17、演技構成点10番目の34.96、合計79.13でSP6位。
 12番滑走でケリー(豪。27)。一昨季国内優勝、四大陸12位。昨季トルン杯3位。今季ネーベルホルン杯7位で五輪枠確保、ロステレコム杯12位。曲は「Sevenlere Dair」他。振付は不明。コーチはブイアノワ、ザボジン他。冒頭の4Tはステップアウト。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとFSSpはレベル4.うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。解説の岡部さんは「コーチを変えてよくなりました。コーチとの相性もだいじです」。技術点7番目の43.45、演技構成点4番目の37.67、合計81.12でSP4位。

 14番滑走でチャ(韓国。20)。昨季国内5連覇、世界選手権10位。今季GPイタリア大会5位、NHK杯3位、国内6連覇。曲は「Fate of the Clockmaker」他。振付はシェイリン・ボーン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Sきれいに成功、加点3〜5。続けて得意の3Lz+3Loを決め、ほぼ加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点4〜5、CSSpも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aも成功、加点1〜3。StSqは大きな動きでよく滑り、レベル3で加点4。技術点2番目の54.37、演技構成点最高の44.59、合計98.96は自己ベスト更新でSP1位。
 15番滑走で樋渡(米。22)。一昨季全米3位、四大陸9位。昨季全米7位。今季スケートカナダ11位、NHK杯9位、全米はコロナで欠場。少しやせたか。曲は「Standards」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の4S成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aも決める。解説の岡部さんが「ヒザの柔らかさを生かしましたね」。ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4、最後のStSqも加点ほぼ2〜4。しかし、1.1倍になる4T<<で転倒、第2付かず、要素を失う。技術点8番目の40.85、演技構成点5番目の37.66、転倒の減点1、合計77.51でSP7位。他のアメリカ勢ジミー・マはSP9位、プルキネンはSP14位。
 16番滑走で友野(23)。160cm。昨季NHK杯2位、全日本6位。今季GPイタリア大会6位、ロステレコム杯3位、全日本5位。曲は映画「シネマ・パラダイス」より「愛のテーマ」。振付はミーシャ・ジー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tをしっかり決め、ほぼ加点1〜3。続く4Sもなんとか成功、ほぼ加点1〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aも成功、加点なんと3〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点最高の55.13、演技構成点2番目の41.97、合計97.1は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。当日の公式練習で最下位の香港の選手がケガをして棄権。

 10番滑走でSP8位のシャイドロフ(カザフスタン。17)。昨季国内シニア2連覇、世界選手権32位。今季ジュニアGPシリーズ2位、CSデニス・テン・メモリアル9位。曲は「Once Upon a Time in America」。振付はバナガス他。コーチはウルマノフ。冒頭できれいに4T+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ソロの4Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが、スピン三つはレベル4。1.1倍になるところで3A+1Eu+3Sも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後は疲れたのか3F+2A+SEQで転倒。技術点87.29、演技構成点72.42、転倒の減点1、合計158.71でフリー5位、総合234.67で5位。
 11番滑走で樋渡(米。22)。今季全米の直前にコロナ陽性となり欠場。曲は「The Artist」。振付はマーク・ピレイ。果敢に4回転を3本入れてきたが、体力か練習が足りない感じ。冒頭の4Sは全ジャッジが加点1〜3。しかし続く4T<で大きくステップアウトし片手付き。3Aの予定がパンクして1Aに。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。3本目の4T<を跳んだが、これもステップアウトしたので第2が付かずリピート。1.1倍になる3A+1Eu+3F<と3Lz+2T、3Loはなんとか決める。うち3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはスピードがあり、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点66.92、演技構成点77.94、転倒の減点1、合計144.86でフリー10位、総合222.37で8位。アメリカ勢プルキネンはフリー7位と挽回するも総合12位、ジミー・マはフリーも9位総合10位。
 最終グループ13番滑走で三宅(19)。曲は「白鳥の湖」。振付は宮本賢二他。つまったジャンプもあったが、とにかくやりきった。冒頭の4S+2Tとソロの4Sはこらえたが決める。3A+1Eu+3Sも成功。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜3。ソロの3Aは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lz!+2Tと3F、3Loを跳びきった。うち3Fは全ジャッジが加点1〜3。StSqのレベル2は今後改善してほしいが、全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点81.59、演技構成点78.76、合計160.35は自己ベスト更新でフリー4位、総合240.02で4位。

 15番滑走で三浦(16)。曲は「Nada Pude Dormir」他。振付は岩本英二他。前日練習で右足の肉離れを起こしたが、なんとか構成を変更して滑り切った。冒頭は4Loの予定を3Aに変更、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4S+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Sはステップアウト。FCSpはレベル1.スピンはもっと改善してほしい。3A+2Tは3連続の予定を変更、ほぼ全ジャッジが加点1〜3 。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで4Tをきれいに成功、全ジャッジが加点3〜5。これは大きかった。3Loも全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3。うちCSSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが勢いはあり、全ジャッジが加点3〜4。これも今後の課題。2A+1Eu+2Sは惜しくもステップアウト。技術点81.78、演技構成点80.92、合計162.7は自己ベスト更新でフリーも3位、総合268.99で3位。本人はメダルを取れると思っていなかったらしく、「びっくりしている」とのこと。怪我を早く治して世界ジュニアで活躍してほしい。
 16番滑走で友野(23)。曲は「ララランド」より「Summer Montage」等4曲。振付はミーシャ・ジー。「優勝をねらう」と公言して挑戦。ノーミスでも逆転優勝はぎりぎりだという状況で4回転1本転倒。冒頭の4T+2Tは第1で片手付き。続く4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。しかしソロの4Tの着氷でかかとに重心がのり、転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで3A+1Eu+3Sとソロの3A、3F+2Tを決める。うち3Aは全ジャッジが加点3〜4。FCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqはのびのびと滑り、全ジャッジが加点3〜5。基礎点は最高の80.14。技術点最高の87.47、演技構成点85.42、転倒の減点1、合計171.89でフリーも2位、総合268.99で2位。
 最終滑走でチャ(韓国。20)。曲はプッチーニ「Popoli de Pekino」他。振付はシェイリン・ボーン。4回転は2本。冒頭の4T<で転倒。続く4Sはオーバーターン。得意の3Lz+3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。この加点が友野との差。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点4〜5。3A<+2Tは第1がアンダーローテーション。1.1倍になる二つ目の3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Eu+3Sと3Fは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは美しく長いイナバウアーで全ジャッジが加点ほぼ5。めずらしく終わったときガッツポーズ。基礎点は友野より低い78.2。技術点86.48、演技構成点最高の88.78、転倒の減点1、合計174.26でフリーも1位、総合273.22で初優勝。

 <女子シングル>フジ地上波の解説は村上佳菜子。20人エントリー。日本からは三原、宮原、松生だったが1/6、宮原が体調不良で辞退、横井に変更。アメリカからアンドリュース、イッツォ、シン。カナダからデイルマン、マレー、シューマッハ。韓国からキム・イェリム、リ・ヘイン、ユ・ヨン。オーストラリアからクレインなど。世界選手権ミニマムスコアは、SP30.0、フリー51.0。5人ずつの4グループ。Jスポーツ解説は岡部さん。実況は小林アナ。
 8番滑走でデイルマン(加。24)。2017年四大陸銀メダル、世界選手権銅メダル。昨季国際大会記録なし。今季スケートカナダ10位、CSワルシャワ杯7位、国内3位。曲は「Libertango」。振付はローリ・ニコル他。冒頭の3T+3Tは追え年の幅があったが、惜しくも転倒。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4、StSqは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lzは両足。技術点8番目の30.92、演技構成点9番目の29.09、転倒の減点1、合計59.01でSP9位はカナダ勢最高。
 11番滑走でシン(米。17)。昨季スケートアメリカ3位、全米7位。今季スケートアメリカ12位、CSオーストリア杯4位、全米6位。曲は「The Giving」。振付はミーキンス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜4。続く2Aも加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loも成功、加点1〜3。終わったときノーミスで嬉しそう。技術点3番目の36.4、演技構成点7番目の30.8、合計67.2でSP5位はアメリカ勢最高。

 12番滑走で松生(17)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位、世界ジュニア(中止)代表。今季NHK杯6位、ロステレコム杯8位、全日本シニア7位。曲は「A Quoi Ca Sert l'Amour」。振付は樋口美穂子。緊張のせいか、まったくジャンプのタイミングが変だった。冒頭の3F<で転倒。2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはステップアウト。技術点9番目の30.82、演技構成点7番目の30.34、転倒の減点1、合計60.16でSP8位。
 15番滑走で横井(21)。昨季NHK杯8位、全日本も8位。今季スケートアメリカ11位、フランス杯9位、全日本12位。曲は「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。全然体が動いていなかった。補欠だったので、練習で追い込めていないのだろう。冒頭の2Aはスピードも幅もありすばらしかった。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2F+3Tは第1が2回転になりオーバーターン、しかし何とか3Tを付けたのはよかった。スピン三つはレベル4.うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz<がアンダーローテーションで転倒。StSqはキレがなくレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点17番目の25.9、演技構成点10番目の29.03、合計53.93でSP12位。

 最終グループ16番滑走で三原(22)。昨季NHK杯4位、全日本5位。今季スケートカナダ、GPイタリア大会とも4位、全日本も4位。曲は「レ・ミゼラブル」より「I Dreamed A Dream」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。衣装は地味な茶色。いやーすばらしい。スケーティングが滑らかで速い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは滑らかに跳び、加点2〜4。続く3Lz+3Tもふんわり着氷、加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4、スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3Fもきれいに成功、加点2〜3。技術点最高の39.27、演技構成点も最高の33.35、合計72.62は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライには、川原星コーチ。
 17番滑走でアンドリュース(米。20)。149cmとあるが本当か。昨季スケートアメリカ8位、全米12位。今季スケートアメリカ10位、CSオーストリア杯5位、全米9位。曲は本人が歌う「At Last」。振付・コーチともデルモア。解説の岡部さんが「4年前も自分の歌う曲で滑った。歌も今回の方が上手になった」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜3。2Aも決め、加点1〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Loも成功、加点ほぼ2〜3。技術点6番目の35.54、演技構成点5番目の31.06、合計66.6は自己ベスト更新でSP6位。
 18番滑走でイ・ヘイン(韓国。16)。160cm。昨季国内シニア3位、世界選手権10位。今季スケートカナダ7位、フランス杯10位、国内3位で五輪代表を逃す。曲は「アヴェ・マリア」。振付はシン。衣装は真っ白。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはほぼ加点2〜3。続く3Fもなんとか決め、加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる2Aは加点ほぼ2〜3。最後のStSqは加点2〜5。技術点2番目の37.89、演技構成点4番目の32.08、合計69.97でSP2位は韓国勢最高。

 19番滑走でキム・イェリム(韓国。18)。168cm。北京五輪代表。昨季国内初優勝、世界選手権11位。今季スケートアメリカ8位、GPイタリア大会6位、国内2位。曲はリストは「Liebestraum」。振付はミーキンス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz!+3Tは第1に!マーク。続く2Aはきれいに決め加点2〜3。FCSpはレベル3で加点2〜3。1.1倍になる3F成功、加点2〜3。StSqはレベル2だが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のSSpは加点3〜4。技術点4番目の36.34、演技構成点3番目の32.59、合計68.93でSP3位。
 最終滑走でユ・ヨン(韓国。17)。166cm。北京五輪代表。昨季国内4位、ユース五輪金メダル。今季スケートアメリカ3位、国内4回目の優勝。曲は「Whirling Winds」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Aの予定が2A<<になり、しかもダウングレードで転倒。続く3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3Fは高く、全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の35.2、演技構成点2番目の32.66、合計67.86でSP4位。なお、韓国のリ・ヘイン(16)が18番滑走でSP2位だが、五輪代表ではないためか地上波では放送なし。

 フリー。9番滑走で横井(21)。曲は「Fat Bottomed Girls」等クイーン・メドレー。振付は宮本賢二。衣装は黄色。SPよりは動けていたが、全日本のときのキレはなかった。それでも最後までスピードを落とさず滑り切った。冒頭の2AはSPと同じく幅があり、すばらしかった。全ジャッジが加点3〜5。続く3Fと3Loも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち二つのフライングスピンは全ジャッジが加点。二つ目の2Aも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3Lz+2Tを成功、全ジャッジが加点。これがよかった。3Lz+2Tは加点ほぼ2〜3。3S+2Tは3連続の予定だったがまとめた。ChSqは生き生きと滑り、全ジャッジが加点3〜4。最後のStSqもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。終わってリンクから上がるとき泣いていた。技術点6番目の69.89、演技構成点7番目の61.52、合計131.41は自己ベスト更新でフリー6位と挽回、総合185.34で7位。試合後のインタビューでは「応援してくれる人のためにせいいっぱいやれた」。
 13番滑走で松生(17)。曲は「月光」。振付は樋口美穂子。立ち直った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lzはのびのびと決め、加点ほぼ3。続く3Fは!マークが付いたがほぼ全ジャッジが加点。二つの2Aはいずれも跳ぶ前のステップに工夫があり、二つ目は加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは大きく動いて加点2〜5、CCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところで3Lz+3T+2T、3S+3T、3Lo+2Tと次々連続ジャンプを決める。うち3S+3Tは加点2〜4。ChSqは加点3〜5。こちらもリンクから上がるとき嬉し涙。技術点最高の76.57、演技構成点4番目の65.48、合計142.05は自己ベスト更新でフリー3位と挽回、総合202.21も自己ベスト更新で5位。
 17番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。またしても3A<<で転倒。全然スピードが足りなかった。ただ3Aのダウングレード判定。3Lz+3Tと3Loは全ジャッジが加点2〜4。2Aは加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点2〜3。しかし、1A+3T<で転倒。がんばって第2を付けたのだが。3Fは引きずらずに決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点67.8、演技構成点64.9、転倒の減点2、合計130.7でフリー7位、総合198.56で6位。

 18番滑走でキム・イェリム(韓国。18)。曲は「トゥーランドット」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。全て予定通り演技してノーミス達成。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く2A+3Tも全ジャッジが加点2〜4。3Loと3Fも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のSSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzと3S+2T+2Loも決める。うち3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3連続は、第2と第3が低くてその場跳びだったがとにかく決めた。ChSqはイナバウアーとスパラル一つずつで全ジャッジが加点1〜4。2Aも成功。StSqはよく動いたがレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の74.06、演技構成点も3番目の66.92、合計140.98は自己ベスト更新でフリー4位、総合209.91も自己ベスト更新で銅メダル。
 19番滑走でSP2位のイ・ヘイン(韓国。16)。曲は「Homage to Korea」。振付はYeaji Shin。FCCoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。続く3Loは加点2〜4、2A+3Tと3Sは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4、FCSpは加点2〜4、StSqは加点ほぼ3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loと3F、2Aも成功。うち3Fは加点2〜3。ChSqは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の76.42、演技構成点67.13、合計143.55は自己ベスト更新でフリーも2位、総合213.52も自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走で三原(22)。曲は「Fairy of the Forest」他。振付はローリ・ニコル他。最後のFCCoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tを滑らかに決め、加点ほぼ3。2Aは加点2〜4。3Fと3Sも加点2〜3。つなぎの滑りも手の先まで美しい。スピン二つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5、FSSpは加点3〜4。1.1倍になる2A+3Tと3Lz+2T+2Lo、3Loを全て成功。うち2A+3Tは加点2〜3。ChSqはスパイラルを多用し加点3〜5。最後のFCCoSpはビールマンになるときブレードをつかみ損ねてレベル2。ちょっと残念。それでも技術点3番目の76.4、演技構成点最高の69.01、合計145.41は自己ベスト更新でフリーも1位、総合218.03も自己ベスト更新で5年ぶり2度目の優勝。インタビューで「夢みたい」。金メダルがヒモからはずれていて「とれちゃった」。

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フィギュアスケート (2022.4/7,8,14,17)

欧州選手権 ペア・アイスダンス (2022.1/10〜16 タリン・エストニア)

 <ペア>21組出場。昨季は開催されなかったので、2年ぶり。Jスポーツ解説は高橋成美、実況は小林アナ。高橋の解説は「ジャンプで転倒したが回り切っていた」「スピンのエントリーは難しい形から」「女性がツイストの初めから終わりまで片手を上げていた」など技術的な点を指摘してわかりやすい。
 13番滑走でバルケロ・ザンドロン組(西。20、23)。女性はイタリア出身。男性は194cmの長身。2020年8月に組換え。昨季国内初優勝。今季ネーベルホルン杯2位となり北京五輪の枠を獲得。スペインから五輪に出る初のペアらしい。曲は「Dawn of Faith」。振付はカッツァニーガ他。先に北京五輪を見た。今後が楽しみ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3Sは女性がよろけてオーバーターンでこらえた。3FThは全ジャッジが加点1〜3。4Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2。StSqはレベル4だが、終わった直後に男性が転倒。最後のCCoSpはレベル3。技術点34.06、演技構成点27.59、転倒の減点1、合計60.65でSP8位。
 14番滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョー。17、19)。二人ともロシア出身。男性は186cm。ジュニアと掛け持ち。今季6月に組換え。今季ジュニアGPシリーズ2位と3位。曲は「Moonlight」。振付はモロゾフ、マラフェエフ。コーチはスリサレンコ、トランコフ。先に北京五輪を見た。今後が楽しみ。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sは回ったが女性が転倒。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。BoDsは男性の腰が早く立ち上がったようでレベル1。StSqと4Liはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点1〜4。最後のFCCoSpはレベル3。 技術点34.43、演技構成点28.5、合計61.93でSP6位。

 15番滑走でチチェティーニャ・マジャール組(ハン。26,31)。昨季国内2連覇、世界選手権14位。今季GPフランス杯、ロステレコム杯とも6位、国内3連覇。曲は「Can't Pretend」。振付・コーチともサヴィン。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3Tは男性が転倒。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル2。技術点34.42、演技構成点27.54、転倒の減点1、合計60.96でSP7位。ハンガリーは若いパヴロワ・ナジ組(17,23)もSP11位と健闘。
 16番滑走でハーゼ・ジーグラート組(独。22、29)。一昨季欧州選手権5位。昨季は女性のケガで世界選手権欠場。今季ネーベルホルン杯優勝して北京五輪の枠獲得。スケートカナダ5位、NHK杯7位、国内優勝。曲は「You Are the Reason (Duet Version)」。振付はマーク・ピレイ。コーチはサヴィン。冒頭の3Twはレベル2。3Tはぴったり合っていて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちBoDsは加点ほぼ2〜3。3SThで転倒。解説の高橋は「タイミングがずれて女性の頭が後ろに残って転倒した」。4Liと最後のCCoSpはレベル4.うち4Liは全ジャッジが加点2〜3。技術点32.64、演技構成点30.57、転倒の減点1、合計62.21でSP5位。
 18番滑走でジラルディ・アンブロジーニ組(伊。22、28)。昨季国内2位、世界選手権17位。今季GPイタリア大会、フランス杯とも5位、国内2位。曲は「Mambo Italiano」。振付はジョルダーニ。女性の衣装は赤と黒。髪に赤いバラも。男性は赤いネッカチーフ。冒頭の3Twはレベル3。3Sはタッチあり。4LiとCCoSp、最後のStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。3LzThで転倒。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点33.62、演技構成点30.14、転倒の減点1、合計62.76でSP4位。

 19番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。27、29)。昨季国内3度目の優勝、世界選手権4位。今季国内3位。曲は「Metamorphosis Two」他。振付はグレイヘンガウス。北京五輪よりいいのでは。全要素にほぼ全ジャッジが加点。始まりは女性が人形のように倒れる。冒頭の3Tは成功、加点2〜4。3Twはレベル4で加点4〜5。高橋も「何も言うことはありません」。4Liもレベル4で加点4〜5。3LoThは片手タッチか。BoDsとCCoSp、最後のStSqもレベル4でいずれも加点3〜4。技術点44.01、演技構成点37.57、合計81.58は自己べスト更新でSP2位。
 20番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。20、23)。昨季世界選手権銅メダル。今季国内2位。曲は「白鳥の湖」。振付はN.モロゾフ。女性の衣装は黒鳥。冒頭のソロジャンプで女性が2Sに。「でも、着氷のタイミングはピッタリ合っていましたね」と小林アナ。以降の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4で加点3〜4。3FTh以降、加点ほぼ2〜4。4Liはレベル4で加点3〜5。「リフトは上がるまで手を組んでいればいいので、この組は上がった直後に手を離して自分たちの形に移っている」と高橋。BoDsはレベル3で、加点2〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。キスアンドクライで女性は下を向いていた。技術点39.05、演技構成点37.21、合計76.26でSP3位。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季国内優勝。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はモロゾフ他。ここも北京五輪よりいいのでは。男性の手首はまだ痛そうではない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜5。3FThは加点2〜5。解説の高橋が「直前まで振付が入っている」。3Sも決め、加点2〜5。BoDsとFCCoSp、4Liはレベル4。うちFCCoSp、最後の4Liは加点4〜5。StSqはレベル3だが加点4〜5。 技術点44.3、演技構成点38.06、合計82.36は自己べスト更新&欧州選手権ベストを0.02更新でSP1位。

 フリー。7番滑走でSP10位のコンティ・マッチ組(伊。21、26)。昨季ロンバルディア杯5位、国内3位。今季GPイタリア大会CSワルシャワ杯とも7位、国内3位。曲は「Billie Jean」。振付はジョルダーニ他。冒頭の3連続3S+1Eu+2Sは離れていたが成功。2Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThも決め、全ジャッジが加点1〜3。3T成功。リフト二つはレベル3。うち5TLiは全ジャッジが加点1〜3。3SThも成功。ChSqは全ジャッジが加点。3LiとFiDs、最後のPCoSpはレベル4。うち3LiとFiDsは全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでコーチたちと喜ぶ。技術点58.4、演技構成点54.22、合計112.62は自己ベスト更新でフリー6位と躍進、総合168.9で7位は快挙。
 9番滑走でバルケロ・ザンドロン組(西。20、23)。曲は「イマジン」他。振付はピカーノ他。女性のジャンプが不調。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。連続ジャンプは女性が3Sで転倒、男性は2S+1Tを跳ぶが、コンボ扱い。3FThで転倒。リフト三つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜3。ソロジャンプで男性は3Tを跳んだが女性が「踏み切り前に体が回って」跳べず、無得点。要素を失う。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは決める。技術点10番目の52.85、演技構成点7番目の55.9、転倒の減点1、合計107.75でフリー8位、総合168.4で9位。
 10番滑走でチチェティーニャ・マジャール組(ハン。26,31)。曲は「Dust In The Wind」。振付はサヴィン。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。ここも連続ジャンプで女性が転倒し2T+COMBO。2Sは初めから回転数を合わせて全ジャッジが加点。3FThはほぼ全ジャッジが加点1〜4。PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。この後やや不自然な間。3SThはなんとか成功。リフト二つと最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜4。3Liはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点7番目の55.88、演技構成点8番目の55.19、転倒の減点1、合計110.07でフリー7位、総合171.03で6位。

 11番滑走でサフィナ・ベルラヴァ組(ジョー。17、19)。曲は「In This Shirt」。振付はモロゾフ、マラフェエフ。全体に滑りが速い。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプは女性がステップアウトで両手付きで3T+COMBO。3Sは男性がオーバーターン。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜4。FiDsはなぜかレベル1.ChSqはダンスリフト二つで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜4。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜4。4Liはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の62.3、演技構成点も4番目の59.82、合計122.12は自己ベスト更新でフリー4位、総合184.05も自己ベスト更新で4位は快挙。
 12番滑走でハーゼ・ジーグラート組(独。22、29)。曲は「People Help The People」。振付はシニツィン他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。連続ジャンプは男性?の第2が3T+1T。3Sは女性?がステップアウト。リフト二つとFiDsはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。3LoTh<はステップアウト。なんと5ALiは上がらず、すぐ下ろしてしまう。解説の高橋は「二人の位置が近すぎてうまく踏み切れなかった」。3SThは成功、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のPCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点14番目の49.18、演技構成点6番目の58.36、転倒の減点1、合計106.54でフリー9位、総合168.75で8位。
 最終グループ13番滑走でジラルディ・アンブロジーニ組(伊。22、28)。曲は「Grande Amore」他。振付はジョルダーニ。冒頭の3Twはレベル2。2S<<は女性が両足。3連続の2A+2T+2Tは二人の位置がかなり離れて方向も合っていなかったが決める。高橋は「離れすぎていると思う」。リフト三つとFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち終盤のリフト二つは加点1〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは前向きで両足だったが、続く3LzThはこらえた。最後のPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の56.4、演技構成点5番目の59.74、合計116.14は自己ベスト更新でフリー5位、総合178.9も自己ベスト更新で5位。

 14番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。20、23)。曲は「マラゲーニャ」。振付はN.モロゾフ。すごくよかった。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点3〜4。3T+2T+2Tは第3で二人の距離がやや近くなり、男性がフリーレッグを早く下ろした。3Twとリフト三つ、FiDsと最後のPCoSpはいずれもレベル4。うち5ALiは加点4〜5、4Liは加点3〜5。3FThは加点4〜5。3LoThも加点3〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。キスアンドクライではみんな笑顔。技術点3番目の77.0、演技構成点も3番目の73.97、合計150.97でフリーも3位、総合227.23で銅メダル。
 15番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。27、29)。曲は「ライトハウス」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の3Sで女性がステップアウト。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4で加点4〜5。解説の高橋も「すばらしい」の一言。3T+2T+2Tは慎重に決める。3FThは加点4〜5。FiDsもレベル4で加点3〜4。3LoThは楽々成功、加点4〜5。PCoSpとリフト三つもレベル4。うち最後の3Liは加点ほぼ5、5ALiも加点4〜5。ChSqも美しく、加点3〜4。とにかく滑りで雪が出ない。技術点2番目の78.74、演技構成点最高の76.11、合計154.85は世界最高更新でフリーも2位、総合236.43も自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。曲は「The Snowstorm」他。振付はモロシュキン他。冒頭の3S+1Eu+3Sはなんとか成功、GOE-2〜3。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4に加点3〜5。3FThは加点ほぼ4〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpもレベル4。うち5RLiは加点4〜5、あと二つのリフトも加点ほぼ4〜5。高橋が「FiDsの男性の腰がすごく低い」。ChSqは加点3〜4。現世界王者の自信にあふれた演技だった。技術点最高の81.45、演技構成点2番目の76.01、合計157.46はこれも世界最高更新でフリーも1位、総合239.82も自己ベスト更新で金メダル。

 <アイスダンス>26組出場。パパダキス・シゼロン組は不参加。7番滑走だったポーランドの組が棄権。20組がフリーへ進む。Jスポーツ実況は小林アナ、解説は東野さん。
 16番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。19,22)。今季スケートカナダ5位、CSワルシャワ杯優勝、国内2位。曲は「Boom Boom Pow」他。振付はカメレンゴ他。「国内2位だという自信に満ちている」と東野さん。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2だが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4でほぼ加点2〜3。1MBはレベル3でYNYY。続くPStは女性レベル3、男性レベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。「パターンダンスはもう少し緩急がつけば得点がでやすい」とのこと。技術点8番目の41.15、演技構成点も8番目の32.17、合計73.32でRD8位。
 21番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。27、29)。今季フランス杯8位、ロステレコム杯7位、CSゴールデンスビン2位。曲は「Hazey」他。振付はスカリ他。アリソンの国籍取得ができず北京五輪に出られないことが判明してからの出場。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。SqTwは男女で回転速度が違うが男女ともレベル4で加点1〜3。1MBはレベル3でNYYY、加点1〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4でほぼ加点1〜3。技術点7番目の41.63、演技構成点も7番目の32.82、合計74.45でRD7位。

 22番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。女性はイギリス出身で、「イギリスから出場していた頃に比べてずいぶん体を絞った」と東野さん。今季スケートアメリカ4位、スケートカナダ3位、国内3回目の優勝。曲は「Proud Mary」。振付はアグノエル他。女性の衣装は赤。スペインはこの大会で五輪に出る1組を決める。すごくスピードに乗ってできた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点2〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点2〜3。1MBはレベル3でYYNY、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のMiStはレベル2だが加点2〜4。技術点5番目の43.73、演技構成点も5番目の34.26、合計77.99でRD5位。
 23番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも2位、国内4連覇。曲はマイケル・ジャクソン・メドレー。振付はフーザルポリ他。ほぼ完成した。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは速くて男女ともレベル4で加点3〜4。1MBはレベル3でTYYY、加点2〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点3。SlLiはレベル4で加点3〜5。最後のMiStはレベル3で加点3〜4。終わったとき、めずらしく女性がガッツポーズ。フーザルポリコーチも大喜び。技術点3番目の46.67、演技構成点も3番目の36.68、合計83.35でRD3位。
 24番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。今季GPイタリア大会、フランス杯とも3位、国内2連覇。曲は「Everybody」他。振付はサマルスカヤ。すごくよかった。五輪もこのくらいのびのびやれれば。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点3〜5。SqTwは速くて男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはエッジも深く、レベル4で加点3〜4。続くPStも女性はレベル4、男性レベル3で加点3〜4。最後のMiStはレベル3で加点3〜5。術点2番目の48.95、演技構成点も2番目の37.5、合計86.45は自己ベスト更新でRD2位。

 25番滑走でウルタード・ハリャービン組(西。29,31)。曲は「Partition」他。振付はシージン他。ほとんどメロディーのない曲で、五輪シーズンのプログラムに使うには実験的な感じ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1MBはレベル3でYYTY、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル2で加点2〜3。MiStはレベル2で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3だが時間超過。技術点6番目の42.66、演技構成点も6番目の34.17、リフト時間超過の減点1、合計75.83でRD6位。
 26番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwはスピードがあり男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはスピード正確なエッジでレベル4で加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3で加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。解説の東野さんは「自分たちが欧州選手権王者になるという決意が感じられた」。技術点最高の49.55、演技構成点も最高の38.34、合計87.89でRD1位。
 最終滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。曲は「Forever」他。振付はアグノエル他。「スロースタートだったが仕上げてきた」と東野さん。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル3で加点3〜4。1MBはレベル4で加点2〜3。続くPStは女性はレベル3、男性レベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で3〜4。最後の男性のポーズはエアギター。技術点4番目の45.37、演技構成点も4番目の34.6、合計79.97は自己ベスト更新でRD4位。

 フリー。なんと毎日実施されているPCR検査で、フーザルポリコーチが陽性に。ギナール・ファブリ組はコーチなしでフリー本番に臨む。
 13番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。19,22)。曲は映画「ムーランルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」他。振付はカメレンゴ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはなかなか独創的でいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは女性レベル4、男性がやや音楽に遅れてレベル3で加点ほぼ2〜4。ChStは加点1〜3。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。CiStはレベル2だがほぼ加点2〜3。CoSpとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点ほぼ3。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点2〜4。技術点6番目の63.97、演技構成点8番目の49.32、合計113.29でフリー7位、総合186.61、逆転で7位。
 14番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。27、29)。曲は「Vinegar & Salt」他。振付はドロビアズコ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。リフト三つはレベル4。うちRoLiは加点ほぼ3、CuLiは加点2〜3。ChSpは加点ほぼ2〜3。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。DiStとCoSpはレベル2で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点ほぼ3。技術点9番目の59.14、演技構成点7番目の49.58、合計108.72は自己ベスト更新でフリー8位、総合183.17も自己ベスト更新で8位。

 15番滑走でウルタード・ハリャービン組(西。29,31)。曲は「Stairway To Heaven」。振付はズーリン他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜4。リフト三つとCoSpはレベル4。うちStaLiは加点3〜4、RoLiは加点ほぼ3。DiStはレベル3で加点2〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。コレオ要素三つのうちChSpは加点3〜5。技術点5番目の64.52、演技構成点6番目の51.55、合計116.07でフリー5位、総合191.9で6位。
 16番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。曲は映画「The Mask of Zollo」より「The Fencing Lesson」他。振付はクールノイヤー他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLi+RoLiは滑らかなリフトの入りと力強く立ち上がっての移動がすばらしく、いずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3。CiStはレベル3で加点2〜3。ChSlは加点ほぼ3〜4。OFStはスピードがありすぎるのか男女ともレベル2で加点2〜4。CoSpとCuLiはいずれもレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点3〜5。最後のポーズでなんかぎこちないと思ったら、男性が片膝立ちする足を逆にしてしまったらしく、「二人とも転ばなくてよかった」と東野さん。五輪代表がかかっていて緊張していたらしい。技術点4番目の67.15、演技構成点も4番目の52.72、合計118.87は自己ベスト更新でフリー4位、総合196.86も自己ベスト更新で4位。北京五輪スペイン代表はこちらだろう。
 17番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。曲は映画「ライオンキング」より「Circle of Life, Nants' Ingonyama」他。振付はシュイナール他。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4に加点3〜4。CiStはレベル3で加点2〜3。OFStはやはりスピードとエッジの両立が難しいのか女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SyTwは女性が足をついてしまい、男女ともレベル3。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜4。技術点7番目の63.96、演技構成点5番目の52.08、合計116.04でフリー6位、総合196.01で5位。

 18番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。曲は「Little Sparrow」他。振付はジョルダーニ他。コーチはリンクサイドにいないがさすがの内容。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpからしっとりした表現でレベル4に加点3〜4。SyTwは第3までピッタリ合っており男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3で加点2〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStは加点3〜4。OFStはやや疲れが見えたが男女ともレベル3で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点3〜4。最後のコレオ要素二つのうちChSpは加点3〜5。技術点3番目の69.37、演技構成点も3番目の55.25、合計124.62でフリーも3位、総合207.97で銅メダル。
 19番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。曲は「We Have A Map of the Piano」他。振付はサマルスカヤ。女性の衣装は全身淡いピンク。男性の衣装はロミオか不明。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3でこれも加点3〜4。リフト三つはレベル4で加点3以上。うちSlLiは加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChTwは加点ほぼ4〜5。最後のコレオ要素二つはいずれも加点ほぼ3〜4。終わったとき、本人たちはすごく喜んでいたが、もっといい演技ができるのではないかという感じがした。技術点2番目の70.31、演技構成点も2番目の56.44、合計126.75でフリーも2位、総合213.2は自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3で加点3〜4。OFStは女性レベル4だが、男性レベル3で加点3〜4。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点3〜5。コレオ要素三つとも加点3〜5。全体にスピードがあり、ノーミスだが、完ぺきではない感じがする。技術点最高の72.09、演技構成点最高の57.98、合計130.07でフリーも1位、総合217.96で金メダル。

※来季の欧州選手権3枠は、ロシアとスペイン。スペインは3組ミニマムスコアを出せる組がいるのだろうか。

※世界選手権の頃に宮原が引退表明したが、4/11、今度は田中刑事が引退。世界選手権銅メダルのアメリカのアリサ・リウも16歳なのに「やりきった」と引退するようだ。

フィギュアスケート (2022.1/13,14,15,17,18)

欧州選手権 (2022.1/12〜16 タリン・エストニア)

 <男子シングル>34人エントリー。ロシアからコンドゥラチュク、セメネンコ、モザリョフ。イタリアからグラスル、フランジパーニ、メモラ。ラトビアからワシリエフスとコッカース。ジョージアからクビテラシビリとエガーゼ。チェコからブレジナとベローラドスキー。その他エイモス(仏)、マヨロフ(スウェ)など出場。コリヤダは軽いケガらしいが、リッツォはどうしたのか。Jスポーツ解説は岡崎真さん、実況は小林アナ。

 22番滑走でメモラ(伊。18)。初出場。身長194cm。リッツォの欠場で参戦。昨季ユース五輪8位。今季ジュニアGPシリーズ4位、CSワルシャワ杯9位。曲は「海賊」。振付はジョルダーニ。冒頭の3Aはqマーク。続く3Fはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqはレベル3。技術点39.19、演技構成点34.7、合計73.98は自己ベスト更新でSP12位と健闘。キスアンドクライですごく長い脚がよく見えた。
 24番滑走でブレジナ(チェコ。31)。14回目の出場。昨季世界選手権19位。今季スケートアメリカ6位、ロステレコム杯10位。4回目の五輪出場決定。曲は「Baby Did a Bad Bad Thing」。振付はシェイリン・ボーン。コーチはアルトゥニアン。冒頭の4Sはqマークで転倒。続く3F+3Tはステップアウト。なんと1.1倍になる3Aも転倒。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとCCSpは加点2〜4。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点34.49、演技構成点39.11、転倒の減点2、合計71.6でSP15位。ラストシーズンがこれでは。
 25番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。169cm。昨季国内シニア3位。今季GPロステレコム杯8位、今季国内優勝。曲は「Silence of the Clouds」他。振付はブチコフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Tを軽く決め、加点2〜4。続く3Aもしっかり成功、加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはずいぶんオフバランスの動きもあり加点ほぼ3〜4。1.1になる4S+3Tはほぼ加点1〜3。決めたときにガッツポーズ気味。技術点2番目の56.59、演技構成点4番目の42.47、合計99.06は自己ベスト更新、この時点での2位フランジパーニの81.79(SP9位)に圧倒的な差をつけ、SP2位。

 29番滑走でセメネンコ(露。18)。176cm。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア11位、世界選手権8位。今季スケートカナダ3位、ロステレコム杯6位、国内4位。曲は「What Is It About Her?」。振付はミハイロフ他。やはり全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tを力強く成功、加点3〜4。続く4Sも決める。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の56.33、演技構成点3番目の42.71、合計99.04も自己ベスト更新でSP3位。2位とは0.02差。
 30番滑走でエイモス(仏。24)。160cm。昨季世界選手権9位。今季GPフランス杯9位、国内4連覇、CSゴールデン・スピン7位。曲はプリンス「The Question Of U」。振付はフォンタナ。冒頭の4Tはqマークでステップアウトに両手付きで転倒扱い。続く4Sからの連続ジャンプもqマークで片手付き、2Tを付けたが無効で要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点ほぼ4〜5。FSSpは加点2〜5。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点39.13、演技構成点5番目の42.26、転倒の減点1、合計80.39でSP10位。
 31番滑走でワシリエフス(ラト。22)。昨季世界選手権18位。今季GPイタリア大会、フランス杯、CSゴールデン・スピンとも4位。曲は「Sarakiz: II. Romanza」と「The Battle Drums」。振付はランビエール。髪を後ろで束ねている。冒頭の3Fは!マーク。続く3Aはやや助走が長かったがきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点4〜5、FSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tもしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の46.74、演技構成点最高の43.5、合計90.24は自己ベスト更新でSP5位。4回転なしでこの得点はすばらしい。

 32番滑走でクビテラシビリ(ジョ。26)。182cm。一昨季欧州選手権銅メダル。昨季世界選手権14位。今季スケートカナダ6位、ロステレコム杯優勝。曲は「Tout l'universe」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭の4S+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3A<はアンダーローテーション。解説の岡崎真さんは「アンダーローテーションには見えなかった」と言う。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になるところで4Tを決め、全ジャッジが加点2〜4。これが大きかった。最後のCCoSpはレベル3だが加点1〜4。技術点4番目の51.12、演技構成点7番目の41.64、合計92.76でSP4位。
 33番滑走でモザリョフ(露。18)。171cm。コリヤダの欠場で参戦。昨季国内シニア4位。今季GPフランス杯7位、国内3位。曲は「Heart Cry」。振付はコシェーエフ他。全要素に全ジャッジが加点。4T+3Tはきれいに決め加点2〜4。続く4Sも軽く成功、加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。StSqの後、スピンに入る前イーグルで大きな円を描いたら客席から歓声が。1.1倍になる3Aは加点1〜3。岡崎さんは「つなぎがびっしり入っている」。技術点最高の56.73、演技構成点も2番目の43.03、合計99.76でSP1位。
 最終滑走でグラスル(伊。19)。175cm。昨季世界選手権12位。今季スケートアメリカ7位、GPイタリア大会3位、国内4連覇。曲は「ヌレエフ」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzはしっかり回ったが!マーク。続く3Lz!+3Tは第1に!マーク。スピン三つはレベル4。うち最後二つの足替えスピンは速くて全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aも成功。終わったとき両手を握りしめた。「こんなにいいグラスルを見たのは初めて」と岡崎さん。前よりスケーティングがよくなったか。コリヤダが戻した曲と同じでは難しいのではと思ったが、それなりに滑りこなした。技術点5番目の49.82、演技構成点6番目の41.93、合計91.75でSP5位。

 フリー。いや〜最終グループはなかなかよかった。8番滑走の地元エストニアのレヴァンディ(16)が「ジャンプではなくスケーティングを見せたい」と4回転も3Aもないのにていねいな演技でフリー13位。同じく16歳のスタロスティン(独)はロシア生まれだが、コーチはベルギーのヨリク・ヘンドリクス。素直な滑りで4回転なしでフリー12位。二人とも今後が楽しみ。
 10番滑走でブレジナ(チェコ。31)。やはり最後の欧州選手権という。曲は「Summer of '69」他。振付はシェイリン・ボーン。SPの大失敗を踏まえて4回転を封印し、クリーンプログラムをねらって成功。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S+3Tは加点1〜4。続く3Aは加点ほぼ3〜4。3Lzは加点ほぼ2〜4。スピン二つはレベル4。うちFSSpは加点2〜4。3F+2T+2Loは加点ほぼ2〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になるところで3A+2T、3F、3Loを決める。うち3Fは加点2〜4。ChSqも加点2〜4。技術点83.34、演技構成点83.44、合計166.78でフリー5位と挽回、総合238.38で10位。

 最終グループ19番滑走でワシリエフス(ラト。22)。曲はプロコフィフ「ロミオとジュリエット」より5曲。振付はランビエール他。すばらしかった。冒頭の4Sは惜しくもqマーク。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Aと3Loは全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F!+3Tは第1に!マーク。しかし3Lz+1Eu+3Sとソロの3Lzをしっかり決め、いずれも全ジャッジが加点。前者は加点2〜3、後者は加点1〜4。ChSqはよくスケートも伸び、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わったとき、本人よりランビエールコーチが頭を抱えたりして大喜び。技術点3番目の93.12、演技構成点2番目の88.72、合計181.84は自己ベスト更新でフリー3位、総合272.08も自己ベスト更新で3位。
 20番滑走でグラスル(伊。19)。曲は「Interstellar」と「Armageddon」。振付はブノワ・リショー。なんと4回転3本続けて入れるらしい。冒頭の4Lzはこらえた。続く4Fはもっと楽に着氷、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。次は4Lo+1Eu+3Sの3連続を跳びきった。これもほぼ全ジャッジが加点1〜3。そしてきれいな3Aを決め全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSp加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tと3F+3Tおよびを決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点最高の100.31、演技構成点8番目の82.42、合計182.73は自己ベスト更新でフリー2位、総合274.48も自己ベスト更新で2位。
 21番滑走でクビテラシビリ(ジョ。26)。曲はシナトラ・メドレーで「Fly Me to the Moon」他。振付はゼレズニコフ他。冒頭の4Sで転倒。3A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqはなんだか短く、レベル2だが全ジャッジが加点2〜4。ここまでよかったが、1.1倍になるところで二つ目の4Tの予定が2Tにパンク。3F+1Eu+3Sはきれいに決め全ジャッジが加点2〜4。しかし最後のジャンプ3Fを4Tに変えて4回転3本をリカバリーしたのはよかったが余分な2Tを付けてしまい、四つ目の連続ジャンプとなり2Tは無得点の上、繰り返しのGOE減点も。キスアンドクライではエテリコーチの目がこわい。技術点77.49、演技構成点84.66、転倒の減点1、合計161.15でフリー8位、総合253.91で6位に後退。

 22番滑走でセメネンコ(露。18)。曲は「The Master and Margarita」。振付はプロコフィエワ他。力み過ぎて自滅。冒頭の4T+1Eu+3Sはなんとか決める。しかし4Sの予定が2Sに。ソロの4Tはステップアウト。3F+2Tは成功。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3A+2Tは決める。ソロの3Aはqマーク。ChSqは3〜4。3Loは全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点75.52、演技構成点85.44、合計160.96でフリー9位、総合260.0は自己ベスト更新で5位。
 23番滑走でコンドゥラチュク(露。18)。曲は「Jesus Christ Superstar」より2曲。振付はミハイロフ他。危ういジャンプもあったが、ほぼ予定通りに滑り切った。冒頭の4T成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。続く3Aもほぼ全ジャッジが加点2〜3。次の3A+2Tは第2にqマークでこらえた。3Loはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。1.1倍になる4S+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。次のソロの4Sはこらえた。最後のジャンプを3Lz+3Tに変更し、前半4Tに付ける予定だった3Tをリカバリー。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4回転3本、3A2本をなんとか入れられる体力、連続ジャンプを組替える計算力もさすが。技術点2番目の97.48、演技構成点最高の90.02、合計187.5は自己ベスト更新でフリー1位、総合286.56も自己ベスト大幅更新で初優勝。
 最終滑走でモザリョフ(露。18)。曲は「1492: Conquest of Paradise」。振付はルーニン他。最終滑走のプレッシャーか。ミスが連鎖して想定以上の失点に。冒頭の4T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。この調子で決めていけば優勝か、と思った直後の4Sの予定が回転不足で両足着氷、3Sのダウングレード判定。3Loは全ジャッジが加点1〜4、3Aq+2Tは第1がqマークだかこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜5、StSqは加点1〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる二つ目の4Tと二つ目の3A<を決める。しかし3Lz+1Eu+3Sを予定通りに跳んだところ、第3の3Sが二つ目の3Sとなり、無得点に。技術点78.15、演技構成点87.78、合計165.93でなんとフリー6位、総合265.69は自己ベスト更新だが4位。キスアンドクライでは表彰台を逃してコーチとも呆然。果して五輪3枠目は誰になるのか。

 <女子シングル>36人エントリー。13番滑走にヤスミン・キミコ・ヤマダ(スイス。24)。SP21位。フリー18位。 北京五輪の枠をとれなかったイタリアからジュニアと掛け持ちのピレッダ。衣装がゴッホの絵みたい。18番滑走で59.53のSP14位。フリーは棄権。21番滑走のフランスのセルナもよかった。62.16でSP10位。フリー13位。23番滑走のスウェーデンのタイガードはパワフルに滑り切った。58.24でSP18位。フリー15位。
 10番滑走でグバノワ(ジョージア。19)。2018年までロシアの選手。昨季国際大会記録なし。今季CSフィンランディア杯5位、ゴールデンスピン優勝。曲は「Une vie d'amour」。振付はグリンカ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはきれいに決め、加点2〜3。続く2Aも成功。FCSpとStSqはレベル3でいずれも加点2〜3。1.1倍になる3Lzは加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4.うち最後のLSpは加点ほぼ2〜4。技術点4番目の37.85、演技構成点10番目の29.17、合計67.02でSP6位。
 24番滑走でブレジノワ(チェコ。25)。8回目の出場らしい。昨季世界選手権22位。北京五輪代表。今季CSオータクラシック9位、ゴールデンスピン11位、国内5連覇。曲は「Sweet Dreams」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3T+3Tはステップアウト。以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3Lzはしっかり成功、加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる2Aも決め、加点1〜3。CCoSpはなぜかレベル2。StSqはレベル3。技術点12番目の32.58、演技構成点17番目の27.04、合計59.62は自己ベスト更新でSP13位。

 27番滑走でパガニーニ(スイス。20)。昨季世界選手権25位。今季ロンバルディア杯、ネーベルホルン杯とも4位で五輪枠獲得、国内優勝。代表は未定。曲は「ラ・クンパルシータ」。振付はモロゾフ。冒頭の3Lz+3T<は第1がつまってこらえ、よく3Tを付けた。続く3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜3。1.1倍になる2Aも決める。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の32.79、演技構成点9番目の29.53、合計62.32でSP9位。
 28番滑走でキーブス(エスト。18)。地元タリン生まれ。163cm。昨季国内2連覇、世界選手権14位で五輪枠獲得。しかし代表は未定。ペトロキナと1枠を争う。今季ロステレコム杯11位、国内2位。曲は「Baiana」。振付はブノワ・リショー。衣装はカラーのビーズで埋め尽くされ、ミロの絵のよう。冒頭の3T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3と好調な出だし。スピン三つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点1〜3。しかし1.1倍になるところで2Lz*になり、要素を失う。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点22番目の28.87、演技構成点6番目の30.29、合計59.16でSP15位。
 29番滑走でペトロキナ(エスト。17)。生まれも育ちも地元タリン。ジュニアと掛け持ち。一昨季世界ジュニア33位。昨季ISU国際大会記録なし。今季ジュニアGPシリーズ7位と4位、CSオーストリア杯とゴールデンスピン3位、ワルシャワ杯2位、国内シニア初優勝。曲は「Je N'Attendais Que Vous」。振付はタアビ・ランド他。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2Lz+3Tはおそらく予定では連続3回転だと思われるが、第1が2回転になるも第2に3回転を付け、要素が成立。全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fでステップアウト。FSSpとStSqはレベル3。技術点21番目の29.47、演技構成点14番目の28.83、合計58.3でSP17位。

 31番滑走でトゥルソワ(露。17)。158cm。昨季国内3位、世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ優勝、国内2位。曲は映画「フリーダ」より「Benediction And Dream」等3曲。振付はトゥトベーリーゼ他。冒頭の3Aは回ったが転倒。想定内か。あとの全要素に全ジャッジが加点。次の3Fは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4、スピンは三つとも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも加点ほぼ3〜4。技術点3番目の41.44、演技構成点も3番目の34.69、転倒の減点1、合計75.13でSP3位。
 32番滑走でシェルバコワ(露。17)。159cm。昨季国内3連覇、世界選手権金メダル。今季GPイタリア大会、フランス杯とも優勝、国内3位。曲は「Dangerous Affairs」他。振付はトゥトベーリーゼ他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。続く3Fも加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点4〜5、StSqも加点ほぼ4〜5。しかし1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプの予定が転倒してしまい、要素を失う。これが大きく響いた。解説の岡崎さんは「第2がループの場合は重心を残さないといけないので転倒しやすい」。小林アナが「6分間練習では軽々と下りていましたが」。技術点9番目の33.79、演技構成点2番目の36.26、転倒の減点1、合計69.05でなんとSP4位と出遅れ。
 33番滑走でクラコワ(ポーランド。19)。元ロシアの選手。2018年に移籍。昨季国内2連覇、世界選手権32位。今季スケートアメリカ、ロステレコム杯とも9位、国内3連覇。曲は「Sentimental Waltz」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3F!+3Tqはマーク付き。しかしこの後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loも決め、ほぼ加点1〜3。終わったとき両手を握りしめてガッツポーズ。技術点4番目の35.78、演技構成点5番目の31.69、合計67.47でSP5位。キスアンドクライでも大喜び。

 34番滑走でリャボワ(アゼル。18)。164cm。元ロシアの選手。昨季世界選手権12位。北京五輪代表。今季GPフランス杯7位、ロステレコム杯10位。曲は「Mambo Italiano」。振付はラリサ・シロ。衣装は紫が基調。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功。2Aも決める。CCoSpはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Fは加点1〜3。StSqとスピン二つはレベル3。うちStSqは加点2〜3、スピン二つは加点1〜3。ほぼノーミスで終える。技術点6番目の35.76、演技構成点7番目の29.71、合計65.47は自己ベスト更新でSP7位。いい成績だと思うがなぜか涙ぐんでいるようで、岡崎さんが「何か事情があるのでしょうか」。
 35番滑走でワリエワ(露。15)。160cm。もう少しありそう。一昨季世界ジュニア金メダル。昨季国内シニア2位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝、国内シニア初優勝。曲は「In Memoriam」。振付はトゥトベーリーゼ他。相変わらず完璧。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Aは美しく決め、加点3〜5。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ5、あと二つのスピンとStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは着氷した後の振付が指先まで美しい。加点3〜4。岡崎さんも手放しで「すばらしい」。技術点ダントツの51.73、演技構成点最高の38.72、合計90.45は世界最高を更新でSP1位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。22)。160cm。昨季世界選手権5位。今季GPイタリア大会3位、ロステレコム杯5位、国内4回目の優勝。曲は「Caruso」。振付はアダム・ソルヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜3。技術点2番目の41.65、演技構成点4番目の34.6、合計76.25でSP2位。キスアンドクライでは順位を見るとコーチともどもビックリ。岡崎さんも「最終滑走のプレッシャーもあったと思いますがよくやりました」。

 フリー。ピレッダ(伊)が「医学的な理由」で棄権。この大会は24時間ごとにスタッフも記者も含めてPCR検査が必要で、毎日複数人の陽性が出ているらしい。
 8番滑走でペトロキナ(エスト。17)。曲は「Love Of My Life」。振付はブノワ・リショー。なかなかよかった。FCoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2A+3Tは加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点。ソロの3Lzも決め、全ジャッジが加点2〜3。FCoSpは足変えのときバランスをくずしてフリーレッグをついてしまい、レベル2でVマーク。3F+2Tも決める。ChSqは加点2〜3。1.1倍になる3Loと3F、2Aも成功。うち3Loは加点1〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。終わったときガッツポーズ。技術点69.69、演技構成点59.08、合計128.77でフリー7位、総合187.07で8位。
 10番滑走でキーブス(エスト。18)。曲はレディガガ「Shalllow」他。振付はブノワ・リショー。ペトロキナがいい演技をして焦ったか。冒頭の3T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし次の3Lzで痛そうに転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜3。2Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。最後のCCoSpは加点1〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは決めたのに、次が1Lz+2Tに。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の岡崎さんに「最後までルッツに嫌われた」と言われる。技術点56.0、演技構成点57.48、転倒の減点1、合計112.48でフリー11位、総合171.64で11位。キスアンドクライではコーチとも沈痛な顔。
 12番滑走でブレジノワ(チェコ。25)。曲は「Experience」他。振付は。ジャンプが全然決まらず。 技術点44.02、演技構成点51.6、合計95.62でフリー21位、総合で21位。

 17番滑走でサフォノワ(ベラ。18)。174cm。曲は「Your Heart Is As Black As Night」他。振付はマリナ・ロルビナ。 技術点65.02、演技構成点57.32、合計122.34でフリー8位、総合で9位。
 18番滑走でリャボワ(アゼル。18)。曲は「Notre Dame de Paris」より2曲。振付はブノワ・リショー。 また終わった後涙ぐんでいた。よくできて感極まったようだ。技術点5番目の69.96、演技構成点7番目の61.32、合計131.28は自己ベスト更新でフリー6位、総合196.75も自己ベスト更新で6位。

 最終グループ19番滑走でグバノワ(ジョージア。19)。曲は映画「W.E.」より「Letters」等2曲。振付はモロトフ他。 技術点9番目の59.93、演技構成点6番目の62.22、転倒の減点1、合計121.15でフリー9位、総合188.17で7位。
 20番滑走でクラコワ(ポーランド。19)。曲は「Terry Theme from Limelight」。振付はブノワ・リショー。衣装は水色。会心の演技。チャップリンらしい動き、生き生きした表情など楽しいプログラム。冒頭で3Lz+1Eu+3F成功、全ジャッジが加点2〜3。続けて3Lz、3T、2Aと決める。うち2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3S+2A+SEQと3Lo+2Tも決める。うち3S+2Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはチャップリンらしい振付も。3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが楽しそうに滑り、全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の70.74、演技構成点5番目の66.52、合計137.26は自己ベスト更新でフリー4位、総合204.73で5位。キスアンドクライではコーチともおおはしゃぎ。
 21番滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「The Master and Margarita」他。振付はグレイヘンガウス他。右ヒザの具合が悪いらしいのにがんばった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4F成功、加点1〜4。解説の岡崎さんは「踏切エッジが気になる」と言ったが、!マークも付かず。続く3F+3Tもすごい加速と回転で決め、加点3〜4。昨季まではもっと軽く跳んでいたが。ChSqは加点ほぼ3〜4。ChSq前後の二つの2Aは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqと最後のスピン二つは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、3Lzはいずれも加点2〜4。岡崎さんは「3Fも踏切が気になる」と言っていた。基礎点73.68に全体で20点以上の加点。技術点2番目の94.1、演技構成点も2番目の74.27、合計168.37は自己ベスト更新というより世界歴代2位でフリー2位と挽回、総合237.42で2位。「世界チャンピオンの意地を見せた」

 22番滑走でトゥルソワ(露。17)。曲は「Cruella」より「Call Me Cruella」等3曲。振付はグレイヘンガウス他。4回転5本の予定。うち2本転倒、1本は3回転に変更。冒頭で4F成功、全ジャッジが加点4〜5。続く4Sは全ジャッジが加点3〜5。2A+3Tは全ジャッジが加点3〜4。しかし次の4Tがやや低いと思ったらqマークで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる4Lz<<がダウングレードで転倒。3Lz+1Eu+3Sは第1でつまってこらえた。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の91.68、演技構成点も3番目の69.55、合計159.23でフリー3位、総合234.36で3位。
 23番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。曲は「Andromeda (Psytrance) 」。振付はアダム・ソルヤ。体が動いているのになぜか2回も転倒。冒頭の3Lz!+3T転倒。続く2Aと3Fは全ジャッジが加点2〜4。二つ目の2Aは全ジャッジが加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz+2Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Fがqマークで転倒したため第2付かず。連続ジャンプがひとつ不足。3S+2T+2Loはオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点8番目の64.28、演技構成点4番目の69.44、転倒の減点2、合計131.72でフリー5位、総合207.97で4位。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。衣装は黒地に赤いハイライト。めずらしく転倒と小ミスがいくつか。3Aと3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の両手上げ4Sはきれいに成功、加点4〜5。続く3Aで転倒。しかし4T+3Tは加点ほぼ4〜5、3Loは加点3〜5と影響はないか。スピン三つとStSqはレベル4で全て加点4〜5。しかし1.1倍になるところで3連続の第2がオイラーとみなされず、4T+SEQ+3S*となり、第3は無得点に。3F+3Tは加点3〜4、3Lzは加点3〜5。それでも基礎点78.7に全体で15点以上の加点。技術点最高の94.58、演技構成点75.03、転倒の減点1、合計168.58でフリーも1位、総合259.06で初出場初優勝。

 ※ロシアの北京五輪代表は、男子がコンドラチュク、モザリョフ、コリヤダ。女子がワリエワ、シェルバコワ、トゥルソワに決まったらしい。

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フィギュアスケート (2022.3/30,31,4/1,2)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2022.1/7〜10 ナッシュビル・テネシー州)

 <ペア>9組エントリー。当初は12組いたらしい。コロナ陽性で次々減って、直前になんと優勝候補のケネリム・フレイジャー組も男性のコロナ陽性で棄権して8組に。アメリカの五輪枠は2つ。Jスポーツの解説は、初めての高橋成美。
 4番滑走でチャン・ハウ組(24、25)。男性は日系。昨季全米5位。今季クランベリー国際杯4位、CSワルシャワ杯9位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。冒頭の3Twはレベル4。高橋成美によると女性の着氷が両足気味だったらしい。3T<<は女性がダウングレードで転倒。3LoThは片手をついたか。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。4LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。最後のCCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点0〜4と割れた。技術点4番目の33.28、演技構成点も4番目の29.66、転倒の減点1、合計61.94でSP4位。
 5番滑走でカララン・ジョンソン組(26、26)。昨季全米2位。今季スケートアメリカ5位、CDワルシャワ杯2位、CSゴールデンスピン6位。曲は「Come Together」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Sは女性がこらえた。解説の高橋が「これさえクリアすればあとは大丈夫」。3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点3〜5。3LzThも成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点4〜5、FCCoSpは加点ほぼ4〜5。技術点2番目の43.25、演技構成点も2番目の34.23、合計77.48でSP2位。

 7番滑走でルウ・ミトロファノフ組(19、24)。昨季全米4位。今季NHK杯5位、ロステレコム杯6位、CSゴールデンスピン優勝。曲は「Toxic - Survivor Remix」。振付はガニチェワ他。冒頭がBoDsで始まる珍しい形。レベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Sはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。4Liもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LzThは片手付き。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の37.06、演技構成点も3番目の31.05、合計68.11でSP3位。
 最終滑走でケイングリブル・リュデュク組(26,31)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートカナダ3位、NHK杯4位。曲は「The White Crow」。振付はカメレンゴ。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3Loも成功、加点3〜4。3FThも決め、加点3〜4。4Liはなぜかレベル3だが加点ほぼ3〜4。BoDsとStSq、最後のCCoSpは全てレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4〜5。技術点最高の44.54、演技構成点も最高の34.85、合計79.39でSP1位。小林アナも「すごい得点が出ました」。

 フリー。5番滑走でルウ・ミトロファノフ組(19、24)。曲は「Ancient Lands」。振付はアダム・ブレイク他。めったにないジャンプミスが二つも。冒頭の 3Twはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3S+1Eu+3Sは男性の第3で片手付きだがなんとか決める。3Tで女性が転倒。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5SLiは全ジャッジが加点2〜4、PCoSpは全ジャッジが加点1〜4。3FThは成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし3LoThで転倒。高橋が「距離に対して高すぎたので着氷姿勢がとれなかった」。そうなのか。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の63.93、演技構成点も3番目の61.5、転倒の減点2、合計123.43でフリーも3位、総合191.54で初の3位。四大陸へ。
 6番滑走でチャン・ハウ組(24、25)。曲は「Elegy For The Arctic」。振付はガニチェワ。冒頭の2S+1Eu<<+2Sは女性の第2がステップアウト気味だったが、ダウングレード扱い。3T<<で女性が転倒。解説の高橋は「高さが足りなかった」。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは両足。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜4。3SThはこらえ全ジャッジが加点1〜3。FiDsと4Liはレベル3。うちFiDsはほぼ全ジャッジが加点2〜4。4Liはいっぺんに上がらず、途中止まって力で上げたのでGOE-3〜-2。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の55.78、演技構成点4番目の60.53、転倒の減点1、合計115.31でフリー5位、総合177.25で4位。初の表彰台。四大陸へ。もうひと組の四大陸派遣は、SP6位フリー4位で総合5位のマクビース・バーソロメイ組(27,32)。

 7番滑走でケイングリブル・リュデュク組(26,31)。曲は「W.E.」。振付はミーシャ・ジー他。衣装は二人とも銀と黒のパンツスタイル。ほぼノーミス。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3Loも決め、加点2〜4。3FThは加点3〜4。リフト三つとPCoSp、FiDsは全てレベル4。うち5ALiとPCoSpは加点3〜4、最後のFiDsも加点ほぼ3〜4。3連続は女性の第1が2回転になったが2S+2T+2Loにまとめた。3SThは距離、着氷ともすばらしく、加点4〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。技術点最高の73.26、演技構成点も最高の72.58、合計145.84でフリーも1位、総合225.23で3年ぶり二回目の優勝。北京五輪へ。五輪でもこのくらいできれば素晴らしかったが。北京五輪派遣のもうひと組はケネリム・フレイジャー組。
 最終滑走でカララン・ジョンソン組(26、26)。曲は「Who Wants to Live Forever」。振付はシンディ・スチュアート。女性の衣装はピンクを基調としたビーズの模様がきれい。ジャンプにミス。冒頭のソロジャンプは女性が2Sに。3Twは高く、女性も両手を上げレベル4で全ジャッジが加点3〜5。連続ジャンプでは男性が第1でステップアウト。要素を失う。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点ほぼ4〜5、あと二つのリフトも加点3〜5。3SThは両手付き。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LzThも全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の64.16、演技構成点も2番目の68.23、合計132.39でフリーも2位、総合209.87で2位。なぜか四大陸に選ばれず。

 <アイスダンス>15組エントリー。ニューエン・スミルノフ組が棄権して14組に。Jスポーツの解説は東野さん。
 6番滑走でウルフコスティン・チェン組(17,19)。男性はカレン・チェンの弟。全米シニア初出場。一昨季世界ジュニア7位。昨季全米ジュニア優勝。今季ジュニアGP優勝と2位、CSオーストリア杯9位。曲は「Speechless」等マイケル・ジャクソン・メドレー。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1MBはレベル4で加点ほぼ2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点5番目タイの44.44、演技構成点7番目の30.84、合計75.28でRD7位。
 8番滑走でハワイエク・ベイカー組(25、28)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季は女性の脳震盪で出遅れていた。ロステレコム杯5位、CSゴールデンスピン優勝。曲は「Love to Love You Baby - Retro Remix of Donna Summers」。振付はデュブレイユ他。冒頭のSqTwでは、女性が第1でバランスを崩してレベル2、男性レベル4。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。CuLiはレベル4で加点2〜4。1MBもレベル4で加点2〜3。続くPStは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のMiStはレベル3だが加点3〜4。ロステレコム杯のときよりだいぶいい感じ。技術点5番目タイの44.44、演技構成点3番目の34.95、合計79.39でRD4位。五輪に出るには3位が必要。
 10番滑走でハベル・ダナヒュー組(30、31)。昨季全米3回目の優勝、世界選手権銀メダル。今季スケートアメリカ優勝、イタリア杯2位。曲は「Rope Burn」。振付はモイアー他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル4で加点4〜5。StaLiもレベル4で加点4〜5。1MBもレベル4で加点3〜4。続くPStは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3〜4。最後のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜5。技術点2番目の50.88、演技構成点も2番目の38.51、合計89.39でRD2位。

 12番滑走でグリーン・パーソンズ組(18、26)。組替えて3年目。昨季全米4位。今季スケートカナダ4位、イタリア杯5位。曲は「The Knowledge」他。振付はマナーズ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。二人の回転速度が違っていた。1MBはレベル3でNYYY、加点2〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点2〜4。MiStはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点2〜3。GPシリーズのときより良くなったと思う。技術点3番目の46.66、演技構成点4番目の34.19、合計80.85でRD3位。
 13番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(21,21)。一昨季全米4位。昨季スケートアメリカ3位、全米はチームメートのコロナのため欠場。今季スケートカナダ8位、フランス杯5位。曲はプリンス「Batdance」。振付はデュブレイユ他。シニアに上がってからやや伸び悩み。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。1MBはレベル4で加点1〜3。続くPStは女性レベル2、男性レベル3だが加点1〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の45.26、演技構成点5番目の32.64、合計77.9でRD5位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(29、32)。昨季全米2位、世界選手権4位。今季スケートアメリカ、NHK杯とも2位。曲は「Therefore I am」他。振付はデュブレイユ。女性の衣装はキウイっぽい緑色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBは二人ともものすごく深いエッジで滑り、レベル4で加点3〜5。続くPStは男女ともレベル4で加点3〜5。CuLiもレベル4で加点は5。SqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。最後のMiStもレベル4で加点加点4〜5。プログラム全体が滑らかになってよかった。技術点最高の53.01、演技構成点も最高の38.93、合計91.94でRD1位。

 フリー。RD11位コンシウス・シチェペトフ組が女性のコロナ陽性で棄権。RD6位で初出場のブラッティ・サマヴィル組(19,21)がフリーも111.28で6位、総合187.98で5位の快挙。
 7番滑走でウルフコスティン・チェン組(17,19)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はシュピルバンド、カメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。ChSpは加点2〜4。ここの2要素がジュニアにはないらしい。DiStはレベル2だが加点2〜3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点3〜4。男性が大きく動けてなかなか今後が楽しみ。技術点5番目の64.66、演技構成点も5番目の47.33、合計111.99でフリー5位、総合187.27で6位は立派。
 10番滑走でハワイエク・ベイカー組(25、28)。曲はショパン・セレクション。振付はアグノエル他。いやーすばらしかった。二人の動きが近い距離でぴったり合っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭OFStは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。CoSpはレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。DiStはレベル4で加点3〜4。ChSlは加点3〜5。StaLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点4〜5。終わったとき、女性が泣いていた。技術点3番目の71.73、演技構成点も3番目の54.56、合計126.29でフリー3位、総合205.68で3位。
 11番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(21,21)。曲は「Wicked Game」。振付はアグノエル他。いまひとつだった。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SyTwは女性レベル4、男性がよろけてレベル3。続くOFStは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点1〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点3〜4。DiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。StaLiはレベル3になり時間超過だが全ジャッジが加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点60.51、演技構成点48.41、リフト時間超過の減点1、合計107.92でフリー7位、総合185.82で7位。

 12番滑走でハベル・ダナヒュー組(30、31)。曲は「Drowning」。振付はモイアー他。初めから終わりまでシームレスに流れていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点4〜5。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。OFStは男女ともレベル3だが加点4〜5。CiStはレベル4で加点4〜5。ChStは加点4〜5。CuLiもレベル4で加点4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ5。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChLiは加点ほぼ4〜5。技術点最高の77.37、演技構成点も最高の58.83、合計136.2でフリー1位、総合225.59で2位。
 13番滑走でグリーン・パーソンズ組(18、26)。曲は「Clouds, The Mind on the (Re)Wind」他。振付はキリアモフ他。全要素に全ジャッジが加点。衣装は女性が濃いピンク、男性が紺。冒頭でChSlは加点ほぼ3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。OFStも女性レベル3、男性レベル4だが加点ほぼ3〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。CoSpもレベル4だが加点1〜4。MiStはレベル4で加点3〜4。RoLiもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChStはゆっくり滑って表現し、加点4〜5。技術点4番目の69.64、演技構成点も4番目の52.78、合計122.42でフリー4位、総合203.27で4位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(29、32)。曲は「Contact」他。振付はデュブレイユ。だいぶ女性が異星人ぽくなってきた。衣装は銀色。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点4〜5。コレオ要素二つ。うちChSlは加点ほぼ5。CoSpもレベル4で加点4〜5。OFStも男女ともレベル4で加点4〜5。StaLiもレベル4で加点4〜5。DiStはレベル4で加点3〜4。最後のChLiは加点2〜4。技術点2番目の76.83、演技構成点も2番目の58.6、合計135.43でフリー2位、総合227.37で2年ぶり3度目の優勝。

フィギュアスケート (2022.1/7、8、9、10)

全米選手権 (2022.1/7〜10 ナッシュビル・テネシー州)

 昨季無観客だったが、今年は観客入りで開催。
 <女子シングル>18人エントリー。1/1、テネルが足のけがで棄権。もう一人棄権があり、16人に。
 6番滑走でイザボー・レヴィト(14)。母がイタリアからの移民と紹介。今大会女子最年少。今季ジュニアGPフランス(2)大会で優勝。北京五輪には出られない。曲は「The Swan」。振付・コーチはクズネツォワ。衣装は銀色の地にきらきらビーズがたくさん。いやーすばらしい出来。スケーティングもいいし、体も柔らかいし、この年齢にして表現力も高い。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは流れるように跳び、加点2〜4。続く3Fも優雅に決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Lo<は第2がアンダーローテーション。最後は膝をついて後ろへのけぞる柔軟性の高い姿勢でポーズ。技術点5番目の38.86、演技構成点4番目の32.14、合計71.0でSP4位。
 8番滑走でゴールド(26)。今大会女子最年長。今季クランベリー国際杯13位。曲は「エデンの東」。振付はアボット他。スケーティングが不安定だがジャンプはかなり復活。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。しかし下りた時客席から大きな拍手。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点2〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜3。LSpとStSqはレベル3だが加点2〜3。技術点6番目の36.4、演技構成点6番目の31.21、合計67.61でSP6位。

 9番滑走でスター・アンドリュース(20)。昨季全米12位。今季スケートアメリカ10位。曲は「At Last」。振付はデルモア。せっかく自分の歌声で滑ったのにジャンプでミス連発。冒頭は3Tの連続3回転の予定が第1で傾きなんとかこらえる。2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3Lo+2T<<としてかろうじてリカバリー。第1で傾き第2はダウングレードだがよく付けた。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜4。技術点29.23、演技構成点30.2、合計59.43でSP11位。
 10番滑走でアンバー・グレン(22)。昨季全米2位。今季スケートアメリカ6位、NHK杯7位。曲は「Scars」。振付はミーシャ・ジー。3Aを回避する安全策にしたのにソロジャンプで無得点。冒頭の2Aはしっかり決めて全ジャッジが加点3〜4。しかし3F+3T<<は第2がアンダーローテーション。1.1倍になる3Loの予定が2Loとなり無得点。痛すぎる。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル3。キスアンドクライでは固まっていた。技術点24.82、演技構成点29.98、合計54.8でSP14位。
 12番滑走でマライア・ベル(25)。昨季全米5位。今季GPフランス杯6位、ロステレコム杯4位。曲は「River Flows」。振付はリッポン他。衣装は濃紺に銀の縁取り。冒頭の3F+3T成功。続く2Aは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点4、最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzも決め、全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の41.14、演技構成点2番目の34.41、合計75.55でSP1位。

 13番滑走でカレン・チェン(22)。2017年全米優勝。昨季全米3位。今季スケートカナダ10位、フランス杯5位。曲は2014-15年の「レクイエム・フォー・タワー」に変更。振付はディロン他。冒頭の3Lz+3Tは第2にqマーク。以降の全要素に全ジャッジが加点。続く2Aは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点4〜5、CCoSpは加点ほぼ4〜5。最後のLSpは残りの人が加点2〜4なのに一人だけ-5の人も。1.1倍になる3Loも決め、全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の39.41、演技構成点最高の35.14、合計74.55でSP2位。
 15番滑走でアリサ・リウ(16)。158cm。一昨季世界ジュニア銅メダル。昨季全米シニア4位。今季スケートカナダ5位、NHK杯4位。曲は「Gypsy Dance」。振付はスカリ。NHK杯後にコロラド・スプリングスのクラルコーチのチームに変更。髪型は前髪を下した。踊る部分はGPシリーズのときよりすごく良くなった。冒頭の3A<転倒が残念。後の全要素に全ジャッジが加点だがかなり甘め。3Fは加点3〜4。FCSpはレベル3だが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz+3T成功、加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqも加点ほぼ3〜4。技術点2番目の39.71、演技構成点3番目の32.71、転倒の減点1、合計71.42でSP3位。
 最終滑走でリンジー・トルグレン(16)。一昨季全米ジュニア優勝、世界ジュニア26位。昨季全米シニア6位。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位、CSワルシャワ杯5位。曲は「Writing's on the Wall」。振付はペトレンコ他。冒頭の3Fは!マーク。しかし以降の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点2〜5、最後のLSpは加点ほぼ4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。技術点4番目の39.28、演技構成点7番目の30.94、合計70.22でSP5位。

 フリー。1/8朝、アリサ・リウとアンバー・グレンがコロナ陽性のため棄権。
 5番滑走でアンドリュース(20)。曲はビヨンセ「Bigger」他。振付はデルモア。ジャンプが戻らない。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3、続く3T+3Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし次の3F<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の2Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo+1Eu+2Sは成功。3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。最後のジャンプはバラけて1Sに。技術点54.75、演技構成点58.86、合計113.61でフリー9位、総合178.2で9位。
 10番滑走でSP7位のガブリエラ・イッツォ(20)。2019年全米ジュニア優勝。昨季全米8位。今季CSワルシャワ杯13位、ゴールデンスピン4位。曲は「With One Look from Sunset Boulevard」。振付はブレイク。冒頭の2A+3Tは第2がqマーク。続けて3F+2Tと3Lz+2Tを決め、いずれも全ジャッジが加点。連続ジャンプを力のあるうちにまとめ跳び。3Loはきれいに跳び、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点で加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3。1.1倍になるところで3F転倒。次はパンクして1Lzに。ソロの2Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の59.34、演技構成点4番目の62.26、転倒の減点1、合計120.6でフリー4位、総合188.11で4位。

 11番滑走でイザボー・レヴィト(14)。曲は「白鳥の湖」より「Russian Dance」。振付はクズネツォワ。すごくバレエらしかった。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。3Lzは加点ほぼ2〜3、続く3Loと二つ目の2Aは加点2〜4。ジャンプを下りた後が美しい。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、StSqは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点2〜4。1.1倍になるところに連続ジャンプを3つとも入れる。3F+3Tはほぼ加点2〜3。3Lz+1Eu+3S<は第3が惜しくもアンダーローテーションで片手付き。3F+2Tは予定通り成功、加点ほぼ2〜3。終わったとき「できた」と笑顔。技術点最高の74.21、演技構成点3番目の65.54、合計139.75でフリー2位、総合210.75で3位。
 12番滑走でゴールド(26)。曲は「ダフニスとクロエ」。振付はローリ・ニコル他。ジャンプにミスが連発。冒頭の3Lzは軸が傾き第2付かず。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aも決める。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点ほぼ1〜3。ChSqは-2〜3と評価割れ。2A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし1.1倍になるところで2Lz、3F!、2Sと跳びきれず。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点47.23、演技構成点57.08、合計104.31でフリー12位、総合171.92で10位。キスアンドクライでは悔しそうだった。
 13番滑走でリンジー・トルグレン(16)。曲は「Queen's Gambit」。振付はブノワ・リショー他。冒頭の3A<<はダウングレードで転倒。3Lzはオーバーターン。二つの2Aのうち後の方は全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点3〜5。StSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F!+3Tと3Lz+1Eu+3S<をなんとか決めたが、次の3F!<で転倒。これが痛かった。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後は少し音楽に遅れて終了。技術点6番目の59.43、演技構成点も6番目の59.73、転倒の減点2、時間超過の減点1、合計116.16でフリー7位、総合186.38で5位。キスアンドクライで泣いていた。

 14番滑走でマライア・ベル(25)。曲は「ハレルヤ」に変更。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3F+2Tは連続3回転の予定だったがきれいに跳び、全ジャッジが加点2〜3。続く3Loも全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜4、最後のLSpも加点ほぼ3〜4。3Sと2Aも成功。StSqはレベル3だがよく動けていて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loを予定通り決め、全ジャッジが加点1〜3。次の3Lz+2A+SEQで惜しくもステップアウト。しかし3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3と立て直すと、ChSqは笑顔で滑り、全ジャッジが加点3〜5。終わったとき両手を突き上げた。技術点2番目の70.71、演技構成点最高の69.99、合計140.7でフリーも1位、総合216.25で初優勝。表彰式では嬉しそうに金メダルを見ていた。
 最終滑走でカレン・チェン(22)。曲は「Butterfly Lovers」。振付はミーキンス他。冒頭の2A+3T<はややスピードがなく第2がアンダーローテーション。続く3Fと3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜4。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点3〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Lo成功、全ジャッジが加点2〜4。3Lzqと3Loq+2Tqはマークが付いたが、跳びきった。ChSqはスパイラルが美しく、全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の70.28、演技構成点2番目の69.02、合計139.3でフリーも2位、総合213.85で2位。

 <男子シングル>17人エントリー。12/7、樋渡が棄権。12/9、ナウモフが棄権。もう2人棄権(うち1人はコロナ陽性)があり、14人に。Jスポーツの実況は赤平アナ、解説は杉田さん。
 7番滑走でマリニン(17)。168cm。足が伸びたよう。一昨季世界ジュニア16位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回、CSオーストリア杯3位。曲は「Billie Jean」。振付はカナエワ。ノーミスのすばらしい演技。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Lzはあっさり決め加点3〜5。続く4T+3Tもきれいに成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、CCSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜5。1.1倍になる3Aもしっかり決め、加点3〜4。終わったときすごく嬉しそうだった。観客も拍手で立ち上がった。基礎点47.6に全体で加点14点以上。技術点3番目の62.06、演技構成点4番目の41.4、合計103.46でSP3位。
 8番滑走でジェイソン・ブラウン(27)。昨季全米3位、世界選手権7位。今季スケートカナダ2位、フランス杯3位。曲は「Sinnerman」。振付はロヒーン・ワード。「芸術と技術を融合させるのに2年かかった」というプログラム。こんなに飛ばすジェイソンを見たのは初めて。鬼気迫るくらいのすごい迫力があった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Fは完璧で加点ほぼ5。続く3Aもしっかり成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCSpは加点ほぼ5、CCoSpも加点4〜5。StSqでは、音ひとつひとつに動作がぴったり合い、大きなバレエジャンプから前足を垂直に上げるスパイラルに。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。要素と要素の間もChSqのようで解説の杉田さんが「止まるところがない」。終わる前から客席では立ち上がる人が続々。基礎点は38.01だが全体で加点13.68。技術点5番目の51.69、演技構成点最高の49.15、合計100.84でSP4位。演技構成点のうち音楽表現は9人のジャッジ全員が10点満点。他の項目も9点台後半。4回転ジャンプなしで100点越えはすごい。五輪3枠の行方はフリーにかかる。

 9番滑走でカムデン・プルキネン(21)。昨季全米8位、今季NHK杯11位、ロステレコム杯7位。曲は映画「ムーラン・ルージュ」より「Come What May」。振付はランビエール他。よかった。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T成功、加点2〜4。続く3Aも決め、加点2〜5。スピン二つはレベル3。うち3Aは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは間にオーバーターン。StSqは加点ほぼ3〜5。最後のCCoSpもレベル4で加点3。技術点7番目の48.85、演技構成点5番目の41.31、合計91.62でSP6位。
 11番滑走でジミー・マ(26)。昨季全米6位。今季スケートアメリカ5位、CSワルシャワ杯16位、ゴールデンスピン3位。曲は「白鳥の湖」より「Black Swan」。振付はモロゾフ。髪型はちょんまげ。フライングスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tはしっかり決め、加点3〜5。続く3Lzも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、最後のCSSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aも成功、加点2〜4。技術点4番目の52.13、演技構成点6番目の39.49、合計90.16でSP5位。
 13番滑走でネイサン・チェン(22)。昨季全米5連覇、世界選手権金メダル。今季スケートアメリカ3位、スケートカナダ優勝。曲は2019-20シーズンの「ラ・ボエーム」に変更。振付はシェイリン・ボーン。今季初戦のスケートアメリカでは何年ぶりかの転倒など心配もあったが、合わせてきた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Fは加点4〜5。続く3Aの着氷がややドスンと下りたが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ5、最後のCCoSpも加点4〜5。1.1倍になるところで基礎点だけで17.25の4Lz+3Tを決め、加点2〜4。終わったとき、ホッとした顔だった。基礎点49.87に全体で17.06もの加点。演技構成点はつなぎを除く4項目で9点台後半。技術点最高の66.93、演技構成点2番目の48.46、合計115.39でSP1位。すごい得点なのにキスアンドクライで本人もアルトゥニアンコーチも国内大会だからなのか平然としており、赤平アナは「大喜びしないんですね」。
 最終滑走でヴィンセント・ジョウ(21)。昨季全米2位、世界選手権25位。今季ネーベルホルン杯、スケートアメリカとも優勝、NHK杯2位。曲は「ヴィンセント (Starry Starry Night) 」。振付はローリ・ニコル。今までで一番すばらしいのでは。今季はネーベルホルンでの枠取りがあったので早く仕上げていたが。こちらも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lz+3Tはすごく高さもあり加点4〜5。続く4Sは惜しくもqマークが付いたが、加点1〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、スピン二つは加点3〜5。1.1倍になる3Aは難しいターンを重ねてきて直ちに跳び、加点3〜5。基礎点47.8に全体で17.02の加点。演技構成点はつなぎを除く4項目で9点台後半。技術点2番目の64.82、演技構成点3番目の47.96、合計112.78でSP2位。得点が出るとキスアンドクライのコーチともどもガッツポーズ。この内容を五輪でもやってほしい。

 フリー。なんだかリンクの氷が固そうでジェイソン・ブラウンですらガリガリジャリジャリ音がしていた。みんな(マリニン除く)ジャンプが跳びにくそうで、スタミナを消耗した感じ。7番滑走のパニオットが3Aの踏切で転倒、一度はやり直し始めたが、結局足首か靴ヒモのトラブルで途中棄権。プレスリーのプログラムだった。
 1番滑走でSP12位のドミトリエフ(29)。2021年11月にロシアから移籍。赤平アナは「本人によるとロシアでは評価が低かった。そこへアメリカから声がかかったので移籍した」と紹介。「彼が移籍してきてもアメリカには何の得もない、という声もある」と言う。解説の杉田さんは「彼の引退後を考えたらすばらしい選択だ。スケートを教えるにしても全米に出たということは役に立つ」。冒頭で4Aに挑戦。アンダーローテーションでステップアウト。続く4Lo<もアンダーローテーションで両足。3A+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4.うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。二つ目の3Aは片手付き。1.1倍になる3Fは成功。3Lzと3Loはなんとかこらえた。2Sは3Sの予定だったが、いずれにしても8つ目のジャンプだったので無得点。CSSpはレベル3。ChSqはほとんど加点なし。技術点10番目の61.91、演技構成点最低の58.7、合計120.61でフリー11位、総合183.01で11位。

 9番滑走でプルキネン(21)。曲は「Besame Mucho」。振付はカメレンゴ他。冒頭の4T+3Tはなんとか成功。続くソロの4Tは全ジャッジが加点2〜5。3A+1Eu+2Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ここは3+1+3の予定だった。次が2Loに。ここも本来3Loの予定。StSqとFSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3A+2Tと3F、3Lzを決め、いずれも全ジャッジが加点。うち3A+2Tは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜5。終わったときガッツポーズ。技術点87.89、演技構成点82.36、合計170.25でフリー5位、総合260.41で5位。
 10番滑走でジェイソン・ブラウン(27)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Sはqマークで転倒したが、まあ想定内か。続く3A+2Tはしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。以降の全要素に全ジャッジが加点。二つ目の3Aは加点ほぼ3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点4以上。うちStSqは加点5、スピン二つは加点4〜5。3Loは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tはきれいに成功、加点4〜5。3Lz+1Eu+3Sもいつもよりシェイキーだったが加点2〜5。ChSqは加点5。ソロの3Fも加点4〜5。最後のCCSpはレベル2だが加点3〜5。終わったとき少し残念そうな顔。技術点3番目の93.88、演技構成点最高の96.06、転倒の減点1、合計188.94でフリー3位、総合289.78で4位。

 12番滑走でヴィンセント・ジョウ(21)。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。振付はローリ・ニコル。SPより固かった。杉田さんは「SPよりスケートが伸びていない」。氷のせいなのか緊張のせいなのか。冒頭の4Lzは転倒に近いステップアウト。続く4Fと4Sは成功。前者は全ジャッジが加点2〜5、後者はほぼ全ジャッジが加点3〜5。4Tはqマークでこらえた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になる二つ目の4Lzもステップアウトして片手付き、第2付けられずにリピートとなる。3A+1Eu+3Sはこらえて決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。ソロの3Aはqマークで転倒。技術点4番目の89.54、演技構成点3番目の88.84、転倒の減点1、合計177.38でフリー4位、総合290.16で3位。得点と順位が出ると、キスアンドクライで安心したのか、がっかりしたのか前かがみになった。
 13番滑走でマリニン(17)。曲は「Nobody Knows」。振付はカナエワ。ただ一人ノーミス。ひとりだけガリガリせずに滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lzはあまりにも速くて4回転に見えず。加点ほぼ3〜4。続く4Tも4回転に見えず。加点ほぼ4〜5。3Aは加点3〜5。4Sも加点2〜5。FCCoSpはレベル3で加点2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4。1.1倍になるところで何と4T+1Eu+3Sを跳び、加点2〜3。続く3Lz+2Loは連続3回転の予定だったらしい。加点1〜3。3Lz+3Tはほぼ加点2〜4。ChSqは加点1〜4。技術点2番目の115.44、演技構成点4番目の83.58、合計199.02でフリー2位、総合302.48、逆転で2位。いよいよ新しい力が伸びてきた。
 最終滑走でネイサン・チェン(22)。曲は2019-20シーズンの「ロケットマン」に変更。振付はデュブレイユ、シュイナール。衣装は黒地に派手なオレンジや黄色をあしらった上衣。なんと二回転倒。すごく力を使って滑っていた。転倒の2要素以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4F+3Tは加点ほぼ4〜5。しかし続くソロの4Fで転倒。4Sは決め、加点3〜4。CCSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。ここで四つ目の4回転4Lzを成功、加点4〜5。StSqはレベル4で加点3〜5。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Fを決め、加点ほぼ3〜5。3Aと3Lz+3Tも決め、いずれも加点ほぼ3〜5。あと二つのスピンはレベル4で加点3以上。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ4〜5。ChSqはめずらしくひっかかったように途中で転倒。技術点最高の123.56、演技構成点2番目の91.06、転倒の減点2、合計212.62でフリーも1位、総合328.01で6連覇。キスアンドクライでは両手を合わせてごめんなさいをしていた。

 北京五輪代表は、チェン、ジョウ、ブラウンとなった。マリニンは補欠一番手。世界ジュニアへ行くのだろう。


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