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2021フィギュアスケート・バックナンバー


12/22〜26 ロシア選手権 ペア・アイスダンス (サンクトペテルブルク)
12/22〜26 ロシア選手権 (サンクトペテルブルク)
12/22〜27 全日本選手権 (埼玉)
12/9〜12 ジュニア・グランプリ・ファイナル (大阪)  中止
12/9〜12 グランプリ・ファイナル (大阪)  中止
11/26〜28 ロステレコム杯 (GPシリーズ第5戦・ソチ)
11/19〜21 全日本ジュニア (名古屋)
11/19〜21 フランス杯 (GPシリーズ第5戦・グルノーブル)
11/11〜14 NHK杯 (GPシリーズ第4戦・代々木)
11/5〜7 イタリア大会 (GPシリーズ第3戦・トリノ)
10/29〜31 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・バンクーバー)
10/29〜31 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・バンクーバー)
10/22〜24 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・ラスベガス)
10/22〜24 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦・ラスベガス)
4/15〜18 国別対抗戦 (大阪)
3/22〜28 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (ストックホルム)
3/22〜28 世界フィギュアスケート選手権 (ストックホルム)
3/1〜7 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (ハルピン・中国)  中止
2/8〜14 四大陸選手権 (シドニー・オーストラリア)  中止
1/25〜31 ヨーロッパ選手権 (ザグレブ・クロアチア)  中止
1/15〜21 全米選手権 ペア・アイスダンス (ラスベガス・ネヴァダ州)
1/15〜21 全米選手権 (ラスベガス・ネヴァダ州)

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フィギュアスケート (2022.1/1,3)

ロシア選手権 ペア・アイスダンス (2021.12/22〜26 サンクトペテルブルク)

 <ペア>12組出場。 Jスポーツの実況は小林アナ、解説はISU技術委員の岡部さん。 4番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(18,22)。女性は150cm。男性は2020年夏、元アイスダンスのポポワと結婚したと小林アナが紹介。昨季国内3位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも2位。曲は「Be Italian」。振付はポポワ他。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜5。3LoThは加点4〜5。しかし3Tで女性がステップアウト。4LiとFCCoSp、StSqはレベル4。うち4Liは加点3〜4。BoDsはレベル3だが加点ほぼ2〜4。技術点7番目の39.97、演技構成点4番目の35.43、合計75.4でSP5位。
 5番滑走でミーシナ・ガリャモフ組(19,22)。女性は160cm。まだ国内メダルなし。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季NHK杯、ロステレコム杯とも優勝。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はニコライ・モロゾフ他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。3FThも加点4〜5。3Sは加点3〜5。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4。うちStSqは加点4、他は全て加点3〜4。とにかく要素の前後にいろいろ動作がついている。基礎点32.8に全体で12.72の加点。技術点最高の45.52、演技構成点も最高の38.22、合計83.74でSP1位。

 6番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(19,22)。昨季国内2位、世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ3位、フランス杯優勝。曲は「Swan Lake」。振付はニコライ・モロゾフ。会心の出来。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Sは加点3〜5。3Twはレベル4で加点3〜4。3FThはややこらえて加点2〜5。4LiとBoDs、StSqとFCCoSpはレベル4。うち4Liは加点4〜5。StSqは加点ほぼ4〜5。基礎点32.8に全体で12.09の加点。技術点2番目の44.89、演技構成点も2番目の37.95、合計82.84でSP2位。
 8番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(16,20)。一昨季世界ジュニア銅メダル。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア8位。今季GPイタリア杯3位、フランス杯2位。曲は「The Artist Ouverture」他。振付はマラフェエフ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜4。3FThは加点ほぼ3。3Tは加点2〜3。4LiとBoDs、StSqとCCoSpはレベル4。うち4Liと最後のCCoSpは加点3〜4。技術点3番目の42.52、演技構成点5番目の33.74、合計76.26でSP4位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(27,29)。昨季国内優勝、世界選手権4位。今季スケートアメリカ優勝、NHK杯2位。曲は「Metamorphosis Two」他。振付はグレイヘンガウス。どうしたことか、リフトをミス。それ以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Tは成功、加点3〜4。3Twは加点4〜5。しかし4Liで女性が最初の姿勢で2回転して姿勢変化するときに男性のひじが曲がって下りてしまった。レベルB。3LoThは加点2〜5。BoDsとCCoSp、StSqはレベル4。うちBoDsは加点3〜5。技術点4番目の40.85、演技構成点3番目の37.83、合計78.68でSP3位。

 フリー。 8番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(18,22)。曲は「Black Swan」。振付はズーリン他。女性の衣装は黒鳥。冒頭の3T+3T<+2Tは女性の第2がアンダーローテーション。3Sでは女性がステップアウト。3Twはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点3〜4。リフト二つも全ジャッジが加点2〜3。3FThは加点3〜4。FoDsは「あまりやる人がいない」と岡部さん。レベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点72.96、演技構成点71.82、合計144.78でフリー4位、総合220.18で4位。
 9番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(16,20)。曲は「Fire On Fire」他。振付はモロゾフ他。冒頭の2A+1Eu+3Sを成功、全ジャッジが加点2〜3。3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。しかし3Tはqマークで女性が転倒。二つのスロージャンプは決め、いずれも全ジャッジが加点。うち3LoThは加点1〜4。4Liと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点3〜4。BiDsとあと二つのリフトはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点68.88、演技構成点69.05、転倒の減点1、合計136.93でフリー6位、総合213.19で5位。

 10番滑走でタラソワ・モロゾフ組(27,29)。曲は「ライトハウス」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の3Sは成功、全ジャッジが加点3〜4。3Twはレベル4で全ジャッジが加点4〜5。しかし3連続で男性の第3付かず3T+2Tに。3FThは成功、全ジャッジが加点4〜5。FiDsとPCoSp、リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点4〜5。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点73.59、演技構成点75.93、合計149.52でフリー3位、総合228.2で3位。
 11番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(19,22)。曲は「マラゲーニャ」。振付はモロゾフ。ノーミスのすばらしい演技。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Sは加点3〜5。3T+2T+2Tは加点2〜3。3Twはレベル4で加点3〜5。リフト三つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点4〜5。3FThは加点4〜5。3LoThは加点3〜5。ChSqは加点3〜5。終わったとき、男性がほえてガッツポーズ。技術点79.67、演技構成点77.36、合計157.03でフリーも2位、総合239.87 で2位。
 最終滑走でミーシナ・ガリャモフ組(19,22)。曲は「The Snowstorm」他。振付はモロシュキン他。こちらも会心の演技。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3S+1Eu+3Sは加点2〜3。3Twはレベル4で加点3〜4。3LzThは加点4〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4。うち5RLiは加点3〜5。あとの要素は全て加点3〜4。3T成功、加点3〜4。ChSqは女性を男性の水平に上げた足の上に乗せる演技で加点4〜5。技術点82.25、演技構成点77.75、合計160.0でフリーも1位、総合243.74でついに初優勝。

 <アイスダンス>14組出場。Jスポーツ実況は小林アナ、解説は東野さん。1番滑走でシニアデビューのデイヴィス・スモルキン組(18、22)。女性の母はトゥトベリーゼ。練習はアメリカでしているとのこと。一昨季世界ジュニア5位。昨季は男性の足首のけがで全休。今季スケートカナダ5位、CSワルシャワ杯優勝。曲は「Boom Boom Pow」他。振付はカメレンゴ他。コーチはシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のMiStはレベル3で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1MBがレベル4で加点ほぼ3が大きかった。PStは男女ともレベル3で加点3。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。技術点3番目の48.17、演技構成点4番目の35.82、合計83.99でRD3位。
 6番滑走でステパノワ・ブキン組(26,28)。昨季国内初優勝、世界選手権5位。今季GPイタリア杯、フランス杯とも3位。曲は「Monster」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1MBもレベル4で加点ほぼ4。続くPStは男女ともレベル4で加点4〜5。MiStもレベル4で加点ほぼ5。最後のRoLiもレベル4で加点5。技術点2番目の50.25、演技構成点も2番目の38.51、合計88.76でRD2位。

 8番滑走でザホルスキー・ゲレーロ組(27,30)。昨季国内2位。夏に女性が肺炎球菌による髄膜炎にかかり、入院。スケートアメリカなど欠場して今季初戦。曲は「Buzz Buzz」他。振付はクスタロワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1MBはレベル1でTTNY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜3。MiStはレベル2で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点1〜4。解説の東野さんは「ていねいに要素を演じました。RoLiもスピードを押さえていました」。技術点4番目の43.14、演技構成点3番目の36.22、合計79.36でRD4位。
 9番滑走でモロゾフ・バギン組(20,24)。昨季国内6位。今季スケートアメリカ5位、フランス杯6位。曲は「My Body Is A Cage」。振付はニコライ・モロゾフ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の1MBはレベル2でNYNY、加点2〜4。続くPStは男女ともレベル1なのが痛かった。加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル2で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点6番目の42.96、演技構成点5番目の35.06、合計78.02でRD5位。

 11番滑走でクダイベルディエワ・バジン組(19、26)。昨季国内5位。今季GPロステレコム杯8位。曲は「Come Together」他。振付はモロゾフ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の1MBはレベル3でYYNY、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点5番目の43.02、演技構成点6番目の34.89、合計77.91でRD6位。
 12番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(21、24)。女性が174cm、男性177cmで身長差がほとんどない。昨季国内3位。今季GPロステレコム杯6位。曲は「Uptown Funk」他。振付はリアビニナ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1MBはレベル1でTTNY、加点1〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。最後のMiStはレベル2で加点2〜3。技術点8番目の41.05、演技構成点7番目の34.31、合計75.36でRD7位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(26、30)。昨季国内は女性のコロナのため欠場。世界選手権初優勝。今季NHK杯、ロステレコム杯とも優勝。曲は「You Can Leave Your Hat On」。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1MBもレベル4で加点ほぼ4。続くPStは男女ともレベル4で加点4〜5。MiStもレベル4で加点ほぼ5.最後のRoLiはレベル4で加点5。技術点最高の54.04、演技構成点も最高の39.57、合計93.61でRD1位。

 フリー。シニツィナ・カツァラポフ組が棄権。練習中に男性が背中の古傷を傷めたとのこと。
 8番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(21、24)。曲は「ロミオとジュリエット」より「I'm Kissing you」他。振付はアベルブフ他。冒頭のSyTwは女性はレベル4、男性はレベル3。以降の全要素に全ジャッジが加点。CuLiはレベル4で加点2〜3。OfStは男女ともレベル2で加点2〜3。CoSpはレベル4に加点2〜3。MiStはレベル2で加点2〜3。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素三つ。いずれも加点2〜3。技術点7番目の58.91、演技構成点6番目の51.45、合計110.36でフリー6位、総合185.72で6位。
 9番滑走でクダイベルディエワ・バジン組(18、26)。曲は「Experience」。振付はポランスキー他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のStaLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。SyTwは女性はレベル4、男性はレベル3で加点2〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。あと二つのリフトはいずれもレベル4。うちRoLiは加点3〜4。ChStは加点3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点2〜3。CoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChSpは加点2〜4、ChSlは加点3。技術点3番目の64.82、演技構成点4番目の53.02、合計117.84でフリー3位、総合195.75で3位。

 10番滑走でモロゾフ・バギン組(20,24)。曲は「シヘラザード」。振付はニコライ・モロゾフ。女性の衣装は鮮やかな水色のパンツスタイル。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のStaLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。DiStはレベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。OfStは男女ともレベル2で加点2〜3。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜4。CoSpはレベル4に加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の64.18、演技構成点3番目の53.45、合計117.63でフリー4位、総合195.65で4位。
 11番滑走でザホルスキー・ゲレーロ組(27,30)。曲は「Toxic」他。振付はクリストファー・ディーン。後半、女性がどんどんつらそうになり、男性は二度も棄権しようかと言ったらしい。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜3。OfStは女性が途中で足をつき、無得点。男性はレベル3でGOEは-3〜-2。DiStはレベル3で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。CoSpはレベル2だが加点2〜3。CuLi+RoLiはいずれもレベル4。最後にコレオ要素三つ。うちChLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSlは初めに女性が転倒して無得点。リンクから上がると女性はすぐ奥へ。転倒で怪我したためらしい。技術点11番目の49.68、演技構成点5番目の51.46、転倒の減点1、合計100.14でフリー9位、総合179.5で8位。

 12番滑走でデイヴィス・スモルキン組(18、22)。曲は「ロクサーヌのタンゴ」「ユア・ソング」。振付はアドリーヌ・レンダ他。なかなかよかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChStも加点3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点3〜4。CiStもレベル3で加点ほぼ3。CoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。CuLiもレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点ほぼ3〜4。とても今季シニアデビューとは思えない。技術点2番目の69.2、演技構成点も2番目の54.51、合計123.71でフリー2位、総合207.7で2位と大躍進。
 最終滑走でステパノワ・ブキン組(26,28)。曲は「We Have A Map of the Piano」と「ロミオとジュリエット」より「A Time For Us」。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。DiStはレベル3だが加点3〜5。あと二つのリフトもレベル4で加点4〜5。OfStは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。ChTwは得意のシッティングで加点4〜5。SlLiはレベル4に加点ほぼ4〜5。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点4〜5。技術点最高の75.78、演技構成点も最高の58.83、合計134.61でフリー1位、総合223.37で2連覇。

※欧州選手権への派遣は、ステパノワ・ブキン組、デイヴィス・スモルキン組、シニツィナ・カツァラポフ組になったとのこと。

フィギュアスケート (2021.12/30,31,2022.1/2)

ロシア選手権 (2021.12/22〜26 サンクトペテルブルク)

 <男子シングル>18人出場。12/14にサムソノフ棄権。代わりにコバリョフがエントリー。SPの滑走順は完全なくじ引きらしい。Jスポーツ実況は小林アナ、解説は中庭。
 1番滑走でサマリン(23)。昨季国内5位。今季スケートカナダ8位、NHK杯6位。曲は「マトリックス」。振付はメクディエフ。冒頭の4Lz+3Tは第1でやや傾いたが決め、全ジャッジが加点。しかし続く4Fは!マークの上、激しく転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3Aはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。終わった後あいさつのとき、アゴから出血していた。技術点5番目の50.55、演技構成点4番目の44.68、転倒の減点1、合計94.23でSP6位。
 2番滑走でイェロホフ(22)。3年ぶりの参加。今季CSワルシャワ杯8位。曲は「Black Earth」。振付はグレイヘンガウス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4S+3Tをきれいに成功、加点2〜3。続く4Tも決め、加点ほぼ3。CSSpはレベル3で加点1〜3。1.1倍になる3Aは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ加点1〜3。StSqはレベル2で加点1〜3。技術点2番目の53.66、演技構成点10番目の41.58、合計95.24でSP4位。
 3番滑走でグメンニク(19)。一昨季世界ジュニア銅メダル。昨季国内シニア7位。今季GPイタリア杯8位、CSワルシャワ杯3位。曲は「Leave a Light On」。振付はモロシュキン。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Sをきれいに成功、加点3〜4。続く3Aも決め、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5、StSqはよく動いて加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3T<はなんとか第2を付けたがアンダーローテーション。技術点6番目の48.5、演技構成点9番目の42.54、合計91.04でSP7位。

 4番滑走でモザリョフ(18)。昨季国内シニア4位。今季GPフランス杯7位、CSゴールデンスピン2位。曲は「Heart Cry」。振付はコシェエフ他。4S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tをきれいに決め、加点3〜4。続く4S<はアンダーローテーションで転倒。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる3Aは成功、加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点8番目の47.87、演技構成点5番目の44.11、転倒の減点1、合計90.98でSP8位。
 6番滑走でアリエフ(22)。昨季国内はコロナのため不参加。今季GPイタリア杯9位、フランス杯5位。曲は「Pilgrims on a Long Journey」。振付はグリンカ他。1A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは成功、加点ほぼ2〜3。続く3Lzは4Lzを回避した安全策か。加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。スピン二つは加点ほぼ3。1.1倍になるはずの3Aの予定がパンクして1Aになり、痛恨の無得点。技術点16番目の41.22、演技構成点2番目の45.18、合計86.4でSP12位と大幅出遅れ。
 11番滑走でコンドラチュク(18)。昨季国内シニア3位。今季CSネーベルホルン杯3位、GPロステレコム杯8位。曲は「Magnificent Century: Kosem」他。振付はブチコフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点ほぼ2〜3。続く3Aも加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、CSSpは加点3〜4。1.1倍になる4S+2Tをきれいに決めたのが大きかった。技術点4番目の52.96、演技構成点3番目の44.81、合計97.77でSP2位。

 13番滑走でセメネンコ(18)。176p。昨季国内ジュニア優勝、世界選手権8位。ロシアの五輪3枠獲得に貢献。今季スケートカナダ3位、ロステレコム杯6位。曲は「What Is It About Her?」。振付はミハイロフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tをきれいに成功、加点2〜4。続く4Sも決め、ほぼ加点1〜3。スピン三つはレベル4.うち最後のFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは加点1〜3。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。基礎点44.8に全体で9.17の加点。技術点最高の53.97、演技構成点6番目の44.06、合計98.03でSP1位。
 15番滑走でコリヤダ(26)。昨季国内優勝。今季GPイタリア杯、ロステレコム杯とも2位。曲はチャイコフスキー「くるみ割り人形」。振付はアベルブフ。冒頭の4S+3Tは回ったが、すぐ足をついた。続く4Tは美しく決め、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちCCSpは加点4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5、StSqは加点ほぼ4。しかし、1.1倍になる3Aの予定が1Aとなり無得点。基礎点37.0に全体で10.08もの加点。技術点9番目の47.08、演技構成点最高の47.18、合計94.26でSP5位。
 17番滑走でイグナトフ(21)。昨季国内2位。今季スケートカナダ、NHK杯とも4位。曲は「Iron Sky」。振付はグリンカ他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭であまり跳ぶ人のいない4Loを決め、加点1〜3。続く4T+3Tはステップアウト。スピン三つはレベル4。うちCSSpは3〜4。1.1倍になる3Aも成功、加点ほぼ3。StSqはレベル3だが加点1〜4。技術点3番目の53.12、演技構成点7番目の43.72、時間超過の減点1、合計95.84でSP3位。

 フリー。7番滑走でアリエフ(22)。曲は「And The Waltz Goes On」。振付はモロトフ他。冒頭の4Lzで転倒。解説の中庭によると「軸が左に傾き過ぎた」。おそらく次は4T+3Tの予定だったと思うが3T+3Tに。3A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Fはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。ChSqはワルツっぽく全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になるところでの2Aは、3Aが不調なのか。3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3、3Loも全ジャッジが加点1〜3。最後のスピン二つはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。技術点14番目の75.5、演技構成点4番目の90.5、転倒の減点1、合計165.0でフリー9位、総合251.4で9位。
 11番滑走でモザリョフ(18)。曲は「1492: Conquest of Paradise」。振付はルーニン他。ソロの3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+2Tはきれいに成功、加点2。続く4Sはもっと余裕で決め加点2〜3。3Loと3A+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点2〜4。ChSqは加点2〜5。1.1倍になる4Tを成功、加点2〜3。ここまで完璧だったが、ソロの3Aで転倒。しかし3Lz+1Eu+3Sは決め、加点2〜3。これでもう少し楽しそうに滑るといいのに。技術点最高の97.88、演技構成点5番目の90.42、転倒の減点1、合計187.3でフリー2位と躍進、総合278.28で3位。
 12番滑走でグメンニク(19)。曲は「Spartacus」。振付はモロシュキン。少し本人の踊るスケートと違うイメージの曲。冒頭の4Tと4S+2T+2Loはすばらしく、全ジャッジが加点。うち3連続は加点2〜4。4Sはqマーク。3Fは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはオーバーターン。ここから疲れが見えてきて、二つ目の3Aは両足で第2付けられず。3Lz+3Lo<は第2がアンダーローテーションだが何とかこらえて下りた。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点5番目の87.35、演技構成点7番目の89.06、合計176.41でフリー4位と挽回、総合267.45で5位。

 13番滑走でサマリン(23)。曲は「Lord & Master」。振付はメクディエフ。冒頭の4Lzで転倒。3Lz+3Tはなんとか決める。3Aと3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Fをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+2Tと3Loも決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の81.94、演技構成点6番目の89.56、転倒の減点1、合計170.5でフリーも6位、総合264.73で6位。
 14番滑走でコリヤダ(26)。曲は昨季の「ヌレエフ」に戻した。振付はプロコフィエワか。ソロの3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいで加点3〜4。続く4T+3Tはオーバーターンでこらえる。3Aもなんとか下りる。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。特にStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。ChSqも加点3〜5。1.1倍になるところの3Tは本来4Tだったのでは。全ジャッジが加点がほぼ3。続く3A+2Tと3Lz+1Eu+2Sを成功。うち3A+2Tは加点2〜4。技術点2番目の93.86、演技構成点最高の95.58、合計189.44でフリー1位、総合283.7で2位。欧州選手権へ派遣。
 15番滑走でイェロホフ(22)。曲は「イオチサロ」。振付は。 技術点8番目の82.38、演技構成点8番目の84.86、転倒の減点1、合計166.24でフリー8位、総合261.48で7位。

 16番滑走でイグナトフ(21)。曲はチャイコフスキー「Piano Concerto No.1」。振付はモロトフ他。小林アナに「後半の体力が課題と言われている」と紹介されてしまう。 技術点15番目の70.15、演技構成点9番目の84.78、合計154.93でフリー14位、総合250.77で10位。
 17番滑走でコンドラチュク(18)。曲は「Jesus Christ Superstar」より2曲。振付はミハイロフ他。 技術点3番目の93.68、演技構成点2番目の92.92、合計186.6でフリー3位、総合284.37で初優勝。欧州選手権へ派遣。
 最終滑走でセメネンコ(18)。曲は「The Master and Margarita」。振付はプロコフィエワ他。 技術点6番目の86.39、演技構成点3番目の90.86、転倒の減点1、合計176.25でフリー5位、総合274.28で4位。キスアンドクライで得点と順位を見てガックリ。ミーシンコーチが慰めていた。しかし、その後、欧州選手権派遣が決定。

 <女子シングル>18人出場。コストルナヤが左手指の骨折で欠場。ウサチョワもNHK杯6分練習での怪我が完治せず棄権。Jスポーツ実況は小林アナ、解説は岡部さん。
 1番滑走でワリエワ(15)。160cm。昨季国内シニア2位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝。曲は「In Memoriam」。振付はトゥトベリーゼ他。最初に優勝候補が出てくるくじ順とは。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Aはきれいに決め、加点3〜5。続く3Fもすばらしく加点4。スピン三つとStSqはレベル4で全て加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも余裕で成功、加点3〜5。ジャンプだけでなくスピンも美しく速いし、音楽の表現もできている。解説の岡部さんも「非のうちどころがない」。技術点最高の51.49、演技構成点も最高の38.89、合計90.38でSP1位。
 3番滑走でペトロシャン(14)。140cm。今季ジュニアGPシリーズ3位と優勝。曲は「A Evaristo Carriego」。振付はポタリツィナ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ3。続く3Lzは加点3〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tも成功、加点2〜3。StSqはレベル2だが加点3〜4。技術点4番目の40.51、演技構成点32.78、合計73.29でSP6位。

 5番滑走でサモデルキナ(14)。159cm。今季ジュニアGPシリーズ3位と2位。曲は「Summer Of '42」。振付はボンダレンコ。冒頭で3A成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Fはqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ3。StSqはレベル3で加点2〜4。技術点3番目の43.88、演技構成点8番目の32.86、合計76.74でSP4位。
 6番滑走でトゥルソワ(17)。記録は158cmだがもっと伸びたのでは。昨季国内3位、世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ優勝。その後の試合は足の治療で棄権。曲は映画「フリーダ」より「Benediction And Dream」他。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の3Aはqマークで転倒。3Fは!マーク。これ以降は全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜4。StSqはレベル3で加点3〜4。技術点5番目の39.61、演技構成点3番目の35.6、転倒の減点1、合計74.21でSP5位。

 9番滑走でムラビヨワ(15)。8月生まれなので北京五輪には出られない。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Ne Me Quitte Pas」。振付はポポワ。コーチはプルシェンコ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aをきれいに成功、加点3〜4。続く3Fも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜3。集計後に、コールされてから始めるまで32秒かかったとして減点、シェルバコワと順位が入れ替わった。技術点2番目の47.74、演技構成点6番目の34.13、レイトスタートの減点1、合計80.87でSP3位。
 10番滑走でシェルバコワ(17)。昨季国内シニア3連覇、世界選手権金メダル。今季GPイタリア杯、フランス杯とも優勝。曲は「Dangerous Affairs」他。振付はトゥトベリーゼ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは加点3〜4。続く3Fも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loは加点2〜4。この第2ジャンプにループを付けられるのが強み。それでも絶好調とは言い難く、技術点4番目の43.62、演技構成点2番目の37.84、合計81.46でSP2位。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(25)。昨季国内7位、世界選手権銀メダル。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも2位。曲は「Oblivion」。振付はアベルブフ他。冒頭の3Aでまさかの転倒。解説の岡部さんも「今季安定していたのに」。以降の全要素に全ジャッジが加点2以上。次の3Lz+2Tは連続3回転の予定のはず。加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4、FCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fはきれいに決め、加点3〜4。LSpはレベル3で加点2〜3。昨季まで3Aがあればかなり有利だったが、今季は初出場の若い選手たちが跳んでくるので決めないと苦しい。細かい取りこぼしがあり、ナショナルとなるとベテランでも固くなるようだ。技術点8番目の36.97、演技構成点4番目の35.31、転倒の減点1、合計71.38でSP7位。

 フリー。12番滑走でトゥクタミシェワ(25)。曲は「Arabia」他。振付はフロコフィエワ他。ソロの3Aと最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+2Tはきちんと決め、加点2〜4。しかし続くソロの3Aはアンダーローテーション。3Lzと3Fは加点ほぼ3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Sと3Lz+2A+SEQ、3Loは予定通りに成功、加点2以上。うちStSqは加点3〜4。ChSqは生き生きと演じ、客席も手拍子。加点3〜5。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点8番目の79.26、演技構成点4番目の73.86、合計153.12でフリー6位、総合224.4で7位。
 13番滑走でペトロシャン(14)。曲は「No Time To Die」と「黒く塗れ」。振付はポタリツィナ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭でなんと4Lo+2T成功、ほぼ加点1〜3。続くソロの4Loはもっときれいで加点2〜4。「4Loを跳ぶ選手はめずらしい」と小林アナ。さらに3Loも決め、加点2〜4。2Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。ChSqは加点2〜4。1.1倍になるところで3F+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzを決める。うち3F+3Tは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜4。キスアンドクライではプルシェンココーチともども笑顔。技術点3番目の93.2、演技構成点8番目の67.48、合計160.68でフリー3位、総合233.97で4位。

 14番滑走でトゥルソワ(17)。曲は映画「クルエラ」より「Call Me Cruella」他。振付はグレイヘンガウス他。4回転5本を予定。SPで転んだ3Aはなし。冒頭の4Fは!マークだがほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Tは回ったが転倒。2Aは全ジャッジが加点3〜4。4Lz+1Eu+3Sをやや強引に決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点3〜4。ChSqは「少しさびしい」ものの全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4Lz+3Tと3Lz+3Tqを決める。4Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マークだがやはりほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜4。つなぎの部分がほとんどジャンプの助走に見えたが、技術点2番目の101.34、演技構成点3番目の74.1、転倒の減点1、合計174.44でフリー2位、総合248.65、逆転で2位。
 15番滑走でサモデルキナ(14)。曲は「Habanera perf.」。振付はボンダレンコ。冒頭の4Lzはqマーク。4S+2Tは楽そうに決める。全ジャッジが加点2〜4。3Loと2Aも全ジャッジが加点ほぼ3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点2〜3。1.1倍になるところで4S<+1Eu+3Sに挑むが第1がアンダーローテーション。3Lz+3Tと3Fは成功、全ジャッジが加点ほぼ3。CCoSpはレベル3でVマーク。技術点4番目の88.19、演技構成点7番目の68.16、合計156.35でフリー5位、総合233.09で5位。

 16番滑走でムラビヨワ(15)。曲は「Young and Beautiful」。振付はポポワ。冒頭で3A+2Tをきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。しかしソロの3Aでステップアウト。以降は全要素にほぼ全ジャッジが加点。3Loは加点2〜4、2Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4.うち最後のLSpは加点3〜4。ChSqも加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、ソロの3Lzを決める。うち3Lz+3Tは加点3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点6番目の82.41、演技構成点9番目の67.03、合計149.44でフリー7位、総合230.31で6位。
 17番滑走でシェルバコワ(17)。曲は「Ruska」他。振付はグレイヘンガウス他。4回転は1本。なのにその4Fで転倒。3F+3Tと2Aは全ジャッジが加点3〜4。ChSqは加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。技術点5番目の82.51、演技構成点72番目の6.59、転倒の減点1、合計158.1でフリー4位、総合239.56で3位。
 最終滑走でワリエワ(15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭で4Sと3Aを簡単そうに完璧に決めて加点4〜5。続く4T+3Tは加点3〜4、3Loは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとスピン二つは加点4〜5。特にFCCoSpは加点ほぼ5。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Sと3F+3T、3Lzをなんなく決める。うち4T+1Eu+3Sとソロの3Lzは加点3〜5。技術点ダントツの113.9、演技構成点最高の79.2、合計193.1でフリーも1位、総合283.48で初優勝。

※欧州選手権への派遣は、1〜3位で決定。

フィギュアスケート (2021.12/24,25,26,27)

全日本選手権 (2021.12/22〜27 埼玉) 北京五輪・世界選手権最終選考会

 <女子シングル>30人出場。シードは紀平、坂本、宮原だったが、12/22に紀平の欠場発表。距骨の疲労骨折からの回復が十分でないため。川畑も棄権。ブロック大会免除は樋口、三原、松生、川辺、横井。住吉など全日本ジュニア2〜7位の6人(優勝した島田はノービスなので出られず)。フジテレビ地上波では第4、第5グループを生中継。有力選手は全体にミスのないSPの争いになり、見ごたえがあった。2位樋口から5位三原まで1点差に四人がひしめく。転倒した白岩、連続ジャンプにオーバーターンが入り、StSq2だった横井、連続ジャンプでステップアウトの山下は、それぞれ21位、14位、12位という厳しい順位からのスタート。全日本ジュニア準優勝の住吉はSPの放送がなかったが、7位と健闘。

 19番滑走で樋口(20)。今季スケートカナダ6位、フランス杯3位。曲は「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。すばらしい出来だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり、加点3〜4。続く3Lz+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは笑顔で優雅に滑り、加点3〜5、最後のLSpも加点3〜4。1.1倍になる3Fも成功、加点1〜3。終わったとき客席で立つ人が多かった。技術点4番目の40.34、演技構成点3番目の34.32、合計74.66。この時点で住吉に7点以上の差をつけて1位、SP2位。
 21番滑走で三原(22)。今季スケートカナダ、イタリア杯とも4位。曲は「レミゼラブル」より「I Dreamed A Dream」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは実に滑らかに跳び、加点2〜3。もっと加点してもいいくらい。続く3Lz+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fもきれいに決め、加点2〜3。終わったとき、かなりの人が立っていた。技術点3番目の40.35、演技構成点4番目の33.31、合計73.66はシーズンベスト更新でSP5位。解説の荒川が「力強さが戻ってきた」。
 23番滑走で河辺(17)。今季スケートカナダ9位、NHK杯2位。曲は「Shadow 5」他。振付はローリ・ニコル。冒頭で3A成功! 着氷はフリーレッグの遠心力でバランスをとったが回転不足なし。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ジャンパーらしく、はつらつと滑り切った。技術点2番目の42.93、演技構成点6番目の31.34、合計74.27でSP3位。

 24番滑走で坂本(21)。今季スケートアメリカ4位、NHK杯優勝。曲は「グラディエーター」より「Now We Are Free」。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは飛距離が3m以上あり加点4〜5。続く3Lzは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点4〜5、最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3Tはきれいに決め、加点4〜5。この連続ジャンプひとつで12.65稼いだ。技術点最高の42.97、演技構成点も最高の36.26、合計79.23でSP1位。キスアンドクライで得点を見ると飛び上がって喜んだ。2位と4点以上の差。
 25番滑走で渡辺倫果(19)。3年ぶりの出場とのこと。昨季までカナダを拠点にしていた。今季東日本選手権優勝。曲は「Heartlines」。振付はVipond。コーチは中庭他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。スケーティングが速くて滑らか。冒頭の2A成功、加点2〜4。続く3Lz+3Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpと最後のStSqは加点ほぼ2〜3。StSqはややスピードがなかった。1.1倍になる3Loも成功。技術点9番目の37.15、演技構成点11番目の27.92、合計65.07はシーズンベスト更新でSP8位。
 26番滑走で宮原(24)。今季スケートアメリカ7位、イタリア杯5位。曲は「小雀に捧げる歌」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。2Aは安定した出来で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Fは低かったが決める。今できることはほぼ出せたのではないか。技術点7番目の37.59、演技構成点2番目の36.17、合計73.76でSP4位。3位と0.51差。

 29番滑走で松生(17)。今季シニアデビュー、NHK杯6位、ロステレコム杯8位。曲は「A Quoi Ca Sert l'Amour」。振付は樋口美穂子。パリの街を女の子が楽しく歩いているイメージらしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜4。続く2Aも加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点3以上。うちFCSpは加点3〜5、あと二つのスピンは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点4番目の40.16、演技構成点5番目の32.15、合計72.31でSP6位。1位坂本とは7点以上差があるが、3位河辺とは2点差もない。

 フリー。13番滑走で山下(18)。曲は映画「SAYURI」より。振付は樋口美穂子。先輩の村上佳菜子がやった曲でいつか使いたかったという。冒頭の3Lz+3T+2Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マーク。3Loはqマークで転倒。2Aは成功。SSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3T<と3Sq+2Tにはマークが付いた。2Aは全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点60.83、演技構成点57.94、転倒の減点1、合計117.77でフリー13位、総合179.61で13位。
 17番滑走で渡辺倫果(19)。曲は「カルミナブラーナ」。振付はキャシー・リード。衣装は赤。冒頭で3A成功。続く3Lz+1Eu+3Sと3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。3Lo+2Tも成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tと3Lz、3Fも決める。技術点2番目の5.73、演技構成点8番目の58.35、合計134.08でフリー4位と大躍進、総合199.15で6位。
 18番滑走で住吉(18)。曲は映画「ムーラン」より。振付はキャシー・リード。冒頭で挑んだ4Tはアンダーローテーションで転倒。続く3Fは連続ジャンプの予定がステップアウト。その次を3F+3Tqに変更してリカバリー。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tはしっかり決め全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Lo<はオーバーターン。3Sはqマーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の62.96、演技構成点7番目の59.81、転倒の減点1、合計121.77でフリー11位、総合189.16で8位。ここまでジュニア勢トップだった吉田陽菜(全日本ジュニア4位、全日本シニア9位)を抜き、世界ジュニアへの切符をほぼ確定。

 最終グループ19番滑走で松生(17)。曲は「月光」。振付は樋口美穂子。なんと二回転倒。リンクに出てきた時から顔が固かったが、冒頭の3Lz<、3F<ともアンダーローテーションで転倒。2A二つ以降は全要素に全ジャッジが加点。二つ目の2Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点2〜5。StSqはレベル3だが大きく動けて加点ほぼ2〜4。1.1倍になるところで3Lz+3T+2Tと3S+3T、3Lo+2Tをきれいに決める。うち3S+3Tは加点2〜4。ChSqも加点ほぼ3〜4。技術点9番目の66.41、演技構成点6番目の62.05、転倒の減点2、合計126.46でフリー7位、総合198.77で7位。
 20番滑走で三原(22)。曲は「Fairy Of The Forest」「Galaxy」。振付はローリ・ニコル。痛恨の1A。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く2Aと3Fも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4と前半のジャンプは上々の出来。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、スピンふたつは加点2〜4。しかし1.1倍になるところで2A+3Tの予定が1A+1Tに。3Lz+3Tq+2T<はマーク付き。3Lo+2Tは四つ目の連続ジャンプとなり、第2が無得点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の67.2、演技構成点4番目の66.0、合計133.2でフリーも5位、総合206.86で4位。
 21番滑走で宮原(24)。曲は「トスカ」。振付はローリ・ニコル。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。続く2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3S<はアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqはスタンブルもあったが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fq+2T+2Loは第1がqマーク。3Lz<でなんと転倒。直後のCCoSpは動揺したのかレベル3で全ジャッジが加点2〜4。2A+3T<も第2がアンダーローテーション。とにかくジャンプの得点が伸びない。技術点13番目の62.83、演技構成点3番目の70.68、転倒の減点1、合計132.75でフリー6位、総合206.51で5位。

 22番滑走で河辺(17)。曲は「MIRACLE」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Aきれいに成功。全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+2Tは連続3回転の予定が、第1で片手付きながらこらえて第2を付けた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpと最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。3Loは軸が傾きこらえた。3Lzはステップアウトし第2付かず。しかし1.1倍になるところで2A+3T+2Tを成功。3F+3Tでは、ややこらえながら第2に3Tを付けるリカバリー。3Sも決める。とにかくジャンプの回転不足はない。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の71.38、演技構成点64.0、合計135.38でフリーも3位、総合209.65で3位。キスアンドクライでは得点を見て信じられないかのように大喜び。まだまだ粗削りだが、世代交代の波。
 23番滑走で樋口(20)。曲は映画「ライオンキング」より「Grasslands」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aは回ったがステップアウト。続く3Lz+3Tと3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqははじけるようにキレもあり、加点ほぼ4〜5、最後のFCCoSpは加点2〜4。2Aは余裕があり、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで二つ目の3Lz+3T<を跳んだが第2がアンダーローテーション。3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点。3Fは!マーク。StSqに続けたChSqもすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。終わったとき、ガッツポーズ。リンクから上がるとき泣いていた。技術点3番目の75.71、演技構成点2番目の71.41、合計147.12でフリーも2位、総合221.78で2位。キスアンドクライで得点と順位を見てまた涙。
 最終滑走で坂本(21)。曲は「No More Fight Left In Me」他。振付はブノワ・リショー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。シーズン初めには「難しくて滑れない」と言っていたが。とにかく全体が速い。冒頭の2Aは相変わらず幅が3m以上あり、加点4〜5。3Lzは!マーク。3F+2Tは予定通りで加点2〜4。3Sは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところで3F+3Tと2A+3T+2Tをキッチリ決める。3F+3Tは加点ほぼ4〜5。ChSqは勢いがあり、加点3〜5。3Loも加点3〜5。基礎点62.52に全体で加点17点以上。坂本の強みはこの加点だろう。こちらも終わったときガッツポーズ。技術点最高の80.04、演技構成点も最高の74.79、合計154.83でフリーも1位、総合234.06で優勝。キスアンドクライでうれし涙。

 <男子シングル>32人出場。シードは羽生、宇野、鍵山。ブロック大会免除は佐藤駿、田中刑事、山本、友野、本田ルーカス剛史、三宅。三浦佳生、壷井など全日本ジュニア1〜6位の6人。
 23番滑走で宇野(24)。今季スケートアメリカ2位、NHK杯優勝。6日前に傷めたという右足首だがSPはやりきった。曲は「オーボエ協奏曲」。振付は宮本賢二。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Fを決め、加点ほぼ2〜3。続く4T+2Tはほぼ加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、FCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aも一瞬軸が傾きかけたが成功、加点ほぼ2〜4。技術点2番目の55.48、演技構成点も2番目の46.40、合計101.88でSP2位。実況の西岡アナが「冒頭の4Fは4Sにとステファンコーチは指示していた」と明かす。

 24番滑走で羽生(27)。今季初戦。前日会見で「フリーで4A」を跳ぶことと北京五輪への思いを語った。曲は「序奏とロンドカプリチオーソ」。振付はバトル、シェイリン・ボーン。いやー見事。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sをきれいに決め、加点4〜5。続く4T+3Tはいつもより着氷が荒かったが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点5、最後のCCoSpも加点ほぼ5。1.1倍になる3Aは加点4〜5。技術点最高の62.28、演技構成点も最高の49.03、合計111.31でSP1位。
 25番滑走で田中刑事(27)。今季スケートカナダ10位、ロステレコム杯9位。曲は「Shin Evangelion」。振付は宮本賢二。痛恨の2A。冒頭の4Sはやや軸が曲がったが成功。以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3F+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4.うちFCSpは加点2〜4。しかし1.1倍になるところで3Aの予定が2Aに。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点42.89、演技構成点5番目の41.21、合計84.1でSP10位と大幅出遅れ。
 26番滑走で山本(21)。今季スケートカナダ、NHK杯とも7位。曲は「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。ノーミスの演技。よかった。全要素に全ジャッジが加点。滑り出しのスケーティングが美しい。冒頭の4Sはあっさり決め加点1〜3。続く3Aも成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ4、スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tもきれいに決め、加点2〜3。技術点4番目の52.14、演技構成点41.65、合計93.79でSP4位。

 27番滑走で友野(23)。今季GPイタリア杯6位、ロステレコム杯3位。曲は「シネマ・パラダイス」より「愛のテーマ」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+2Tは第1をこらえて第2を付けなんとか成功。続く4Sでステップアウト。せっかく4回転を二つ入れたのに加点稼げず、裏目に。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点2〜3。技術点9番目の46.76、演技構成点6番目の41.03、合計87.79でSP7位。
 28番滑走で三宅(19)。今季CSオーストリア杯7位。曲は「Unchained Melody」。振付は吉野晃平。長光コーチに変更。会心の出来。CSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S成功、加点1〜3。続く3Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも加点ほぼ2〜3。ノーミスで終え、ガッツポーズ。このレベルでいつもできれば世界で戦える。技術点6番目の50.2、演技構成点8番目の40.32、合計90.52でSP6位。
 29番滑走で佐藤駿(17)。今季スケートアメリカ4位、フランス杯2位。曲はビバルディ「四季」より「夏」。振付は佐藤有香。冒頭のパンク(?)が痛い。4Lzの予定が3Lzとなり両足。しかしこれ以降の全要素に全ジャッジが加点。4T+3Tは加点2〜4。スピン二つはレベル4で加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3.うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Aも加点2〜3。技術点7番目の47.84、演技構成点9番目の39.43、合計87.27でSP8位。

 30番滑走で島田(20)。今季CSワルシャワ杯5位。曲は「Giving Up」。振付はランビエール。冒頭の4Sはステップアウト。しかし以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tはきれいに決め、加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だがのびのびと楽しそうに滑り、加点2〜4。技術点8番目の46.86、演技構成点8番目の39.9、合計86.76でSP9位。
 31番滑走で鍵山(18)。今季GPイタリア杯、フランス杯とも優勝。現在世界ランク1位らしい。曲は「When You're Smiling」。振付はローリ・ニコル。冒頭4S+3Tをきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。しかし続く4Tで転倒。当初の予定ではこちらが連続ジャンプだったらしいが、調子が悪いので変えたらしい。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aも決め、加点ほぼ2〜3。技術点5番目の51.15、演技構成点3番目の45.0、合計95.15でSP3位。
 最終滑走で本田ルーカス(19)。今季CSオーストリア杯2位。曲は「苦悩する地球人からのSOS」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aはこらえた。続く3Fは!マーク。当初の予定では4回転だった。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり成功。技術点13番目の41.81、演技構成点11番目の36.72、合計78.53でSP11位。

  フリー。13番滑走で壷井(19)。今季西日本選手権ジュニア優勝、全日本ジュニア2位。曲はラフマニノフ「10の前奏曲 作品23ー4,5,7」。振付は吉野晃平。神戸大学に進学し、中野コーチに変更したようだ。冒頭の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く3A+2Tとソロの3Aも決め、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz!+1Eu+3Sは第1に!マーク。ソロの3Fは全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル4。ほぼノーミスで技術点7番目の85.26、演技構成点12番目の72.64、合計157.9でフリー8位、総合235.21で9位。世界ジュニアに行けそう。
 14番滑走で本田ルーカス(19)。曲は「Blues for Klook」他。振付はキャシー・リード。どこか痛いみたい。冒頭の4T<は転倒。続く3A+2Tと3Fは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。3Aはqマークでステップアウト。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。2A+1Eu+3Sはなんとか決める。ChSqと3Lzは全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点9番目の74.19、演技構成点も11番目の73.5、転倒の減点1、合計146.69でフリー11位、総合225.22で12位。
 15番滑走で田中刑事(27)。曲は映画「セッション」より「Whiplash」。振付はスカリ。「楽しく踊れる曲を」とリクエストして選んでもらったとのこと。冒頭の4Sからの連続ジャンプの予定が3Sに開いた。続くソロの4Sの予定はパンクして2Sに。3Aはなんとか決めたが、続く連続3回転の予定が2Lz+3Tに。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはかなり動いていたがレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで二つ目の3Aは3連続の予定がソロになり、リピートの減点。3連続は3F+1Eu+3Sでリカバリー。しかし3Loにも第2を付けず。連続ジャンプは二つで終わった。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点11番目の67.82、演技構成点7番目の80.5、合計148.32でフリー9位、総合232.42で11位。これで引退か。

 16番滑走で島田(20)。曲は6年前ジュニア時代にもやった「City Memories (Charlie Chaplin) 」。振付はランビエール。冒頭4Tからの連続ジャンプの予定が2Tにパンク。続く4Sはステップアウト。3A+2Tになんとか第2を付けてリカバリー。3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。チャップリンならもう少しはじけても。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+2Sを成功、全ジャッジが加点。第3は3Sの予定を変更。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tも何とか決める。予定では3Fだった。3Lzもきれいに決めたが、本来連続ジャンプだったので、連続ジャンプは二つしか跳ばず。ジャンプの種類変更もあったので万全ではないようだ。技術点10番目の69.35、演技構成点も10番目の7.56、合計146.91でフリー10位、総合233.67で10位。
 17番滑走で佐藤駿(17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付は宮本賢二。冒頭の4Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。続く4Fは!マーク。4T+2Tは第1で片手を付いたようだった。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点ほぼ2〜3。二つ目のソロの4Tはステップアウト。1.1倍になるところで3A+1Tは、かろうじて第2を付けた。しかし3Fで転倒。以前に脱臼した左肩を傷める。それでもソロの3Aを決める。StSqは全ジャッジが加点1〜4、続くChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の87.14、演技構成点9番目の78.72、転倒の減点1、合計164.86でフリー6位、総合252.13で7位。キスアンドクライでは、ずっと肩が痛そうだった。
 18番滑走で友野(23)。曲は「ララランド」。振付はミーシャ・ジー。渾身の滑り。冒頭の4T+2Tは4T+3Tの予定だったがきれいに決めてほぼ全ジャッジが加点。続く4Sも全ジャッジが加点2〜4。3Loも成功、全ジャッジが加点。StSqは曲想をよく表す動きでレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu+2Sは3A+1Eu+3Sの予定だったが、第1が乱れたのでなんとかまとめた。ソロの3Aは成功、全ジャッジが加点。3F+2Tは予定通り決め、全ジャッジが加点。最後のコレオははじけて滑り、全ジャッジが加点4〜5。技術点5番目の90.54、演技構成点4番目の85.34、合計175.88でフリー5位、総合263.67で5位。

 最終グループ19番滑走で三宅(19)。曲は「白鳥の湖」。振付は宮本賢二。衣装は半分悪魔で半分王子のようだが、かっこいい王子にしか見えない。冒頭で4S+2T成功、全ジャッジが加点2〜3。続く二つ目の4Sはこらえる。3A+1Eu+2Sは決めたが、ソロの3Aで転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。コレオは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Fと3Loも全ジャッジが加点。うち3Fは加点1〜3。技術点8番目の81.72、演技構成点6番目の81.58、転倒の減点1、合計162.3でフリー7位、総合252.82で6位。覚醒したか。
 20番滑走で三浦佳生(16)。今季全日本ジュニア優勝。曲は「ポエタ」より「Preludio」他。振付は岩本英嗣。冒頭の4Loは回ったが、重心がかかとになりステップアウト。続く4Sはなんなく決め全ジャッジが加点2〜4。4Tの方はこらえたので第2付かず。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。そして1.1倍になるところで4T+3Tをリカバリー。全ジャッジが加点ほぼ2〜4。さらに3Aも全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5、StSqは勢いがあり加点ほぼ3〜4。2A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の99.85、演技構成点5番目の83.5、合計183.35でフリー4位、総合276.16で4位はすごい。
 21番滑走で山本(21)。曲は「イオチサロ」。振付は樋口美穂子。冒頭の4Tは回ったが転倒。続く4S<<はダウングレードで両足。次の3Aの予定が1Aにパンク。しかし3A+1Eu+3Sをきれいに成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところでおそらくもう一度3Aを跳ぼうとして2Aになったが、3F+3Tと3Lz+2Tを決め、いずれも全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点2〜3。3Lz+2Tは連続ジャンプをリカバリー。ChSqは本領発揮で全ジャッジが加点2〜5。技術点12番目の67.15、演技構成点8番目の80.24、合計146.39でフリー12位、総合240.18で8位。SPが最高だっただけに残念。

 22番滑走で鍵山(18)。曲は「Gladiator Rhapsody」他。振付はローリ・ニコル。後半の3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点2〜4。続く3Lzは加点ほぼ3〜4。4T+3Tをきれいに決め加点3〜4。3A+1Eu+2Sも成功、加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点3〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが、オフバランスの動きも大きく加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4Tをきれいに決め、加点ほぼ3〜4。3F+3Loは加点3〜4。ノーミスか、というところで3Aステップアウト。しかし直後のChSqは加点3〜4。技術点2番目の105.68、演技構成点3番目の91.58、合計197.26でフリー2位、総合292.41で3位。
 23番滑走で宇野(24)。曲は「ボレロ」。振付はランビエール。右足が痛い中よくやったと思う。転倒した4T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Lo成功、加点2〜4。続けて4Sと4Fも決める。うち4Sは加点ほぼ3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点3〜4、FCSpは加点ほぼ3〜4。ChSqは加点1〜4。1.1倍になる4Tは回ったが転倒。二つ目の4Tは連続ジャンプの予定だがこらえるのが精一杯でリピートに。それでも3A+1Eu+3Fを決めた。最後のStSqはレベル3だが加点はほぼ4〜5と気迫十分。技術点3番目の101.64、演技構成点2番目の93.3、転倒の減点1、合計193.34でフリー3位、総合295.82で2位。
 最終滑走で羽生(27)。曲は「天と地と」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Aはダウングレードで両足。以降の全要素に全ジャッジが加点。続く4Sはなんなく決め加点ほぼ4〜5。3A+2Tと3Loもきれいに成功、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。特にStSqは音符ひとつひとつに動作があり、加点ほぼ5、FCSSpは加点4〜5。1.1倍になる4T+3Tは加点3〜4、4T+1Eu+3Sは加点ほぼ4〜5。3Aもきれいに成功、加点4〜5。ChSqはついに全員加点5。技術点最高の114.25、演技構成点も最高の96.8、合計211.05でフリーも1位、総合322.36で6回目の優勝。

 <ペア>2組出場の予定だったが、三浦・木原組欠場。新結成の柚木・市橋組(15,24)のみ。フジ地上波で放送なし。今季西日本選手権優勝。曲は「Black Car」。振付はキャシー・リード。コーチは高橋成美。記録を見ると、2TwはレベルBでGOE-3〜-1。3TはGOE-4〜-3。2SThはなんとか下りたようだ。4LiもレベルBだがGOEは-1〜1。StSqと最後のCCoSpはレベル3。BoDsは無得点なので成立しなかったらしい。なんとここで男性が転倒したらしい。うーん。がんばれ。技術点17.51、演技構成点18.26、転倒の減点1、合計34.77はこれでも西日本選手権の29.42を更新してシーズンベスト。

 フリー。こちらは録画放送があった。曲は「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付はキャシー・リード。2TwはSPではレベルBだったがレベル1が付いた。3T+2Tも決めた。ただ、リフトが三つともレベルBだったのは課題。たしかにすごくシンプルだったけど。2LzThと2SThは成功。2Aはよく合っていて、全ジャッジが加点。FiDsと最後のPCoSpはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点。技術点41.0、演技構成点39.95、合計80.95、総合115.72で初優勝。

 <アイスダンス>7組出場予定だったが、4組参加。フジ地上波では2組のみ放送。他の2組は、2年目の平山姫里有(キリア)・立野在(アル)組(22.24)と新規組換えの高浪歩未(アユミ)・西山真瑚(シンゴ)組(20,19)。平山・立野組はRD58.93で3位、高浪・西山組はRD58.1で4位。深瀬・張組は直前に棄権したようだ。
 3番滑走で村元・高橋組(28,35)。今季NHK杯6位、CSワルシャワ杯2位。曲は「ソーラン節」「Koto」。振付はズエワ、矢内康洋他。なんと痛恨の転倒。冒頭のパターンダンス1MBはレベル4の快挙。全ジャッジが加点1〜3。しかし続くPStで二人が近づきすぎて足が当たり、二人とも転倒。GOE-4〜-3。「慎重にいきすぎた」らしい。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは男女ともレベル3で-1〜1と低評価。最後のMiStはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の33.67、演技構成点最高の31.68、転倒の減点2、合計63.35でRD2位。
 最終滑走で小松原美里・尊組(29,30)。今季スケートアメリカ6位、NHK杯7位。曲は「Le Freak」。振付はアグノエル他。こちらもツイズルでミス。「全て出し切ろうとし過ぎた」らしい。冒頭のSqTwで女性が第1の2回転目でバランスを崩して足をついた。女性レベル1、男性レベル4、GOE-2〜-1。DiStはレベル3だが全ジャッジが加点。1MBもレベル3でYYNY、ほぼ全ジャッジが加点。続くPStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の37.4、演技構成点2番目の30.76、合計68.16はNHK杯の自己ベスト68.13をわずかに更新でRD1位。2位とはおよそ4.8差のリードを得た。

 フリー。録画放送があった。1番滑走でRD4位の高浪・西山組(20、19)。今季組換え。曲は映画「パリのアメリカ人」より。振付はシュピルバンド、カメレンゴ。コーチはトレイシー・ウィルソン、樋口豊他。冒頭ChStから始まるプログラム。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。OFSは男女ともレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。CuLi+CuLiは前半がレベル3、後半がレベル2、ほぼ全ジャッジが加点。CoSpとRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のコレオ要素二つは全ジャッジが加点。うちChSlは加点1〜3。終始楽しそうに滑っていたのが印象的。技術点3番目の52.03、演技構成点も3番目の38.16、合計90.19でフリー3位、総合148.29、逆転で3位。
 2番滑走でRD3位の平山・立野組(22、24)。組んで2年目。昨季全日本4位。今季東日本選手権優勝。曲は「シェルブールの雨傘」。振付・コーチは有川梨絵。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点。OFSは男女ともレベル2。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。ChTwはほぼ全ジャッジが加点。StaLiはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のChSlは全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の51.08、演技構成点も最低の37.38、合計88.46でフリー4位、総合147.39、0.9差で4位。キスアンドクライでは、表彰台を逃して固い顔。

 3番滑走で村元・高橋組(28,35)。曲は「ラ・バヤデール」。振付はスカリ他。NHK杯やワルシャワ杯のときの方がよかった。RDのミスもあったせいか固かったが、最後のChSl以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとSlLiはレベル4に加点2〜3。OFSは男女ともレベル3でこれも加点2〜3。あと二つのリフトもレベル4。うちStaLiは加点2〜3。DiStはレベル3で加点2〜4。SyTwはスピードがあるのによく合っていて男女ともレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。ChSlは高橋が少しバランスを崩したが、他の二つは全ジャッジが加点。うちChStは華のあるアピールが利いていて加点3〜5。技術点最高の62.8、演技構成点も最高の50.16、合計112.96でフリー1位、総合176.31で2位。1.86差まで追い上げたが、逆転はできず。
 最終滑走で小松原美里・尊組(29,30)。曲は映画「SAYURI」より。ただし冒頭に日本語のセリフが入っていた。振付はデュブレイユ他。二人とも衣装を変えてきた。男性は濃い紫に銀で水の流れのような刺繍。女性は赤紫を基調。素晴らしい出来だった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとCuLiはレベル4.うちCuLiは加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFSは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。ChSpも加点2〜4。CiStはレベル2で加点1〜3。RoLi4>はレベル4だが時間超過。加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点2番目の61.27、演技構成点も2番目の49.74、リフト時間超過の減点1、合計110.01でフリー2位、総合178.17で4連覇。

 北京五輪代表は、男女とも順当に1〜3位に決定。世界選手権も同じ。四大陸は、男女とも4〜6位を派遣。ペアは五輪、世界選手権とも三浦・木原組に決定。アイスダンスは北京五輪に小松原組、四大陸と世界選手権に村元・高橋組となった。世界ジュニアには、男子は三浦佳生、佐藤駿、壷井。女子は住吉と渡邉倫果。

フィギュアスケート (2021.12/3)

ジュニアGPファイナル (2021.12/9〜12 大阪) ジュニアGPファイナル 中止

 シニアのGPファイナルと同時開催なので、同じく中止。

 <男子シングル>7人エントリー。各大会の優勝者+日本選手1名。日本からは本田ルーカス剛史。マリニン(米)、チウ(加)、ロシアからサルノフカキー、ルトフリン、ヤブロコフ、ルキン。

 <女子シングル>7人エントリー。各大会の優勝者+日本選手1名。日本からは住吉りをん。アメリカからソーングレン、レヴィト(けがで棄権)。ロシアからはジリナ、アカテワ、ペトロシャン、ムラビエワ、追加でジニナ。

 <ペア>4組エントリー。全てロシア。チクマレワ・イアンチェンコフ組、カビブリナ・ニャジュク組、ムコルトワ・エフゲニエフ組、ペチュシュコワ・マリコフ組。

 <アイスダンス>6組エントリー。カナダからダレッサンドロ・ワデル組。アメリカからブラウン兄妹とウルフコスティン・チェン組。ロシアからカガノフスカヤ・アンゲロポル組、カフロニナ・チリザノ組、テュテュニナ・シュツィツキー組。

フィギュアスケート (2021.12/3)

GPファイナル (2021.12/9〜12 大阪) GPファイナル 中止

 10/2、日本スケート連盟は大会の中止を発表。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の水際対策の一環として「外国人の新規入国原則停止」を受けたもの。昨季北京での開催も中止になっているので、2年連続で中止となった。残念!! せっかく日本ペアが初出場だったのに。国際スケート連盟はシーズン終了後の延期開催を模索するとのこと。しかし今季は北京五輪もあるから無理では。

 <男子シングル>6人エントリー。日本からは、鍵山、宇野。他にネイサン・チェン(米)、ビンセント・ジョウ(米)、ジェイソン・ブラウン(米)、コリヤダ(露)。

 <女子シングル>6人エントリー。日本からは坂本。ロシアからシェルバコワ、ワリエワ、トゥクタミシェワ、フロミフ、コストルナヤ。

 <ペア>6組エントリー。日本からは三浦・木原組。スイ・ハン組(中)、ロシアからミーシナ・ガリアモフ組、ボイワ・コズロフスキー組、パヴリチェンコ・コディキン組、タラソワ・モロゾフ組。

 <アイスダンス>6組エントリー。パパダキス・シゼロン組(仏)、シニツィナ・カツァラポフ組(露)、ハベル・ダナヒュー組(米)、チョック・ベイツ組(米)、ギレス・ポワリエ組(加)。

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フィギュアスケート (2022.3/17,18,20,21)

ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2021.11/26〜28 ソチ) GPシリーズ第6戦

 <ペア>8組出場。五輪シーズンに世代交代の波。
 1番滑走でカディロワ・バルチェンコ組(露。17,22)。昨季国内シニア6位。今季CSワルシャワ杯3位。曲は「Bolero For Violin And Orchestra」。振付はモロシュキン。コーチはタマラ・モスクビナ他。初めて見るペア。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3Sはピタッと合わせ加点ほぼ3。3LoThは成功。4LiとBoDs、StSqと最後のCCoSpもレベル4。うち4Liは加点2〜4。技術点2番目の39.05、演技構成点5番目の30.34、合計69.39は自己ベスト更新でSP3位。
 2番滑走でルウ・ミトロファノフ組(米。19、24)。昨季全米4位。今季NHK杯5位。曲は「Toxic - Survivor Remix」。振付はガニチェワ他。冒頭のBoDsはレベル2。3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Sはしっかり決める。4Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3LzThはややこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4だがずれた。技術点4番目の35.99、演技構成点6番目の28.98、合計64.97は自己ベスト更新でSP4位。
 4番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。18,22)。昨季国内3位。今季スケートカナダ2位。曲は「Be Italian」。振付はポポワ他。なかなかよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3LoThは加点3〜4。3Tも無難に決め加点2〜3。4LiとFCCoSpはレベル4で加点。うちFCCoSpは加点1〜4。BoDsとStSqはレベル3。技術点最高の40.19、演技構成点2番目の33.72、合計73.91でSP1位。SPだが、世界王者を上回った。

 6番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。32、33)。昨季国内6度目の優勝、世界選手権8位。今季ロンバルディア杯優勝、GPイタリア大会4位。曲は「Let It Be from Across The Universe」。振付はワルター・リッツォ他。冒頭のソロジャンプは女性が2S。3Twはレベル4だがタッチが合ったようでマイナス評価。3LoThで転倒。後半で立ち直った。4LiとStSq、BoDsとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点2〜4。技術点6番目の31.01、演技構成点5番目の29.91、転倒の減点1、合計59.92でSP6位。
 7番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。30、30)。昨季世界選手権6位。今季スケートカナダ6位。曲は「Hold on Tight」。振付はジュリー・マルコット。ここも前半がミスの連続。冒頭の3Twはレベル3だがGOE-4〜1。続くソロジャンプは女性が2Tで転倒。3LoThもステップアウト。4LiとCCoSp、StSqとBoDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、CCoSpにVマーク。技術点最低の28.31、演技構成点3番目の31.14、転倒の減点1、合計58.95でSP7位と大幅な出遅れ。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,22)。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季NHK杯優勝。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はニコライ・モロゾフ他。ソロジャンプのミスが響いた。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ4。3LzThも加点2〜3。しかし3Sで女性がダウングレードでほぼ転倒。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liはレベル4。うちBoDsは加点3、FCCoSpとStSqは加点2〜4。技術点3番目の37.83、演技構成点最高の35.81、合計73.64で、まさかのSP2位。

 フリー。2番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。29、29)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2、GOEは-3〜0。連続ジャンプは女性が3Sでステップアウト。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PCoSpとFiDs、最後の5ALiはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし3STh<<で転倒。技術点5番目の56.1、演技構成点3番目の63.76、転倒の減点1、合計118.77でフリー5位、総合177.72で5位に浮上。
 3番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。32、33)。曲は「ムーランルージュ」より「Nature Boy」他。振付はバーバラ・メリカ他。冒頭の3Sはずれたが決める。3Twはレベル4。3LoThはタッチあり。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2。連続ジャンプは女性の第1が2Tになりステップアウト、第2付かず。得点源のリフトでも、5RLiが上がらず、無得点。ChSqはGOE-1〜3。3SThは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのリフトと最後のはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点2〜3。技術点7番目の51.04、演技構成点5番目の61.89、合計112.93でフリーも6位、総合172.85で7位に下降。ジャンプが立ち直らないまま五輪に至ったか。
 5番滑走でルウ・ミトロファノフ組(米。19、24)。曲は「Ancient Lands」。振付はアダム・ブレイク他。冒頭の3Twは軽そうでレベル4、全ジャッジが加点2〜3。3S+1Eu+2Sも決め、全ジャッジが加点。3Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つはレベル4。うち5SLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3FThも決め、全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとFiDsはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3LoThで転倒。ChSqはダンスリフト二つでGOE-2〜2。終わったとき、女性はややムッとした顔。技術点4番目の61.1、演技構成点6番目の61.09、転倒の減点1、合計121.19でフリーも4位、総合186.16で4位。

 6番滑走でカディロワ・バルチェンコ組(露。17,22)。曲は「Prince of Persia」。振付はモロシュキン。デススパイラルで女性を放り出したのは初めて見た。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3S+1Eu+3S<はなんとか決める。3Tはピタッと合わせ全ジャッジが加点2〜3。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち4Liは加点2〜4、5ALiは加点3。3FThは転倒。続くFiDsは一周する前に手が離れて不成立、女性が彼方へすっ飛んで無得点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の62.6、演技構成点4番目の63.59、転倒の減点2、合計124.19でフリーも3位、総合193.58は自己ベスト更新で3位は立派。
 7番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,22)。曲は「The Snowstorm」他。振付はモロシュキン他。ものすごい気迫でノーミス演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S+1Eu+3Sは女性と男性のタイミングがずれたが加点ほぼ2〜3。3Twは高く、レベル4に加点3〜5。3LzThも加点2〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4。うちリフト二つは加点3〜5、FiDsと5RLiは加点3〜4。3Tは加点3〜4。ChSqは加点3〜5。3LoThも加点3〜5。最後に女性を片手で差し上げるポーズも楽々決まり、男性の右手首もまだ痛そうではない。技術点最高の79.09、演技構成点も最高の74.25、合計153.34でフリー1位、総合226.98、大差をつけて逆転優勝。ファイナル進出。
 最終滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。18,22)。曲は「Black Swan」。振付はズーリン他。冒頭の3T+3T<+2Tは女性の第2がアンダーローテーションながら決めた。3Sは転倒。3Twとリフトふたつはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Twと5RLiは加点3〜4。3FThは全ジャッジが加点2〜4。FoDsとPCoSp、5ALiはレベル3。うちPCoSpはVマークだが、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の69.39、演技構成点も2番目の70.29、転倒の減点1、合計138.68は自己ベスト更新でフリー2位、総合212.59も自己ベスト更新で2位。ファイナル進出。これで五輪に出られないとはもったいない。

 <アイスダンス>8組出場。 3番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。27、29)。昨季世界選手権15位。今季フランス杯7位。曲は「Hazey」他。振付はスカリ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2、加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4でほぼ加点1〜3。1MBはレベル2でYYNN。続くPStは男女ともレベル2.最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点最低の39.01、演技構成点6番目の32.42、合計71.43でRD7位。
 4番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。昨季世界選手権9位。今季初戦。曲は「Love to Love You Baby」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。だが、全体にキレがない。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CuLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。1MBはレベル3でYYNY、加点1〜3。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。最後のMiStは何とレベル1のとりこぼし。加点はほぼ2〜3。技術点5番目の40.59、演技構成点も5番目の33.13、合計73.72でRD5位。女性の脳震盪でNHK杯欠場、あまり練習できていないらしい。
 5番滑走でウルタド・ハリャービン組(西。29、31)。昨季世界選手権11位。今季CSロンバルディア杯3位、フィンランディア杯5位、NHK杯4位。曲はビヨンセ「Partition」他。振付はシジン、ズーリン他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。1MBはレベル3でYYNY、加点1〜3。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点2。MiStはレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点4番目の41.8、演技構成点も4番目の34.14、合計75.94でRD4位。

 6番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。昨季世界選手権8位。今季スケートアメリカ3位。曲は「Careless Whisper」他。振付はモイアー他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは滑らかに入って終わりも工夫があり、レベル4に加点2〜4。1MBはレベル3でYYNY、加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点1〜3。MiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。最後にSqTwを持ってきて男女ともレベル4、ほぼ加点2〜3。技術点3番目の42.08、演技構成点も3番目の34.31、合計76.39でRD3位。
 7番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。 昨季世界選手権6位。今季CSロンバルディア杯優勝、スケートカナダ2位。曲はマイケル・ジャクソン・メドレー「Smooth Criminal 」他。振付はフーザルポリ他。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。スケートカナダでは、マイケル・ジャクソンぽさを出せていなかったが、かなり改善された。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。第2で男性がバランスをくずしかけた。1MBはレベル3でYYNY、加点ほぼ2〜3。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SlLiはレベル4に加点3〜4。最後のMiStはレベル2だが加点3〜4。技術点2番目の43.19、演技構成点も2番目の36.37、合計79.56でRD2位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。昨季世界選手権金メダル。今季NHK杯優勝。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。振付はペチュコフ。要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。地元の大会で気合が入っている。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜5。1MBは初めてレベル4で、加点3〜4。続くPStは女性レベル3、男性レベル4、加点3〜4。MiStはレベル3で加点3〜5。最後のRoLiはレベル3で加点3〜4。技術点最高の48.24、演技構成点も最高の38.57、合計86.81でRD1位。

 フリー。2番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。27、29)。曲は「Vinegar & Salt」他。振付はドロビアズコ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2。OFStは男女ともレベル3で加点2。ChSpは加点1〜3。リフト三つはレベル4。うちRoLiは加点3。DiStはレベル3。CoSpはレベル2とややとりこぼし。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜3。キスアンドクライでは笑顔だったが、技術点最低の57.55、演技構成点7番目の48.9、合計106.45でフリー8位、総合177.88で7位。
 4番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。25、28)。曲は「Prelude in E-Minor, Op.28, No 4」他。振付はデュブレイユ他。RDよりずっと動けていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFStは、男女ともレベル2だが、リンクを大きく移動し、加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。CoSpもレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。ChSlは加点ほぼ3〜4。StaLiはレベル4に加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStはよく極右を表していて加点1〜5。技術点4番目の62.4、演技構成点5番目の51.5、合計113.9でフリーも5位、総合187.62で5位。
 5番滑走でウルタド・ハリャービン組(西。29、31)。曲はツェッペリン「Since I've Been Loving You」他。振付はズーリン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル3で加点2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。終盤にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜4。技術点5番目の62.04、演技構成点4番目の51.96、合計114.0でフリーも4位、総合189.94で4位。

 6番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。曲は「グラディエーター」より5曲。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は真っ赤で、髪は太い一本の三つ編み。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点1〜3。ChStは加点ほぼ2〜3。StaLiは女性を一瞬頭の上に差し上げたがルール内らしく、レベル4で加点2〜4。CoSpはレベル4に加点3。DiStはレベル3で加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3だが時間超過。技術点3番目の63.57、演技構成点も3番目の52.44、リフト時間超過の減点1、合計115.01でフリーも3位、総合191.4で3位。
 7番滑走でギナール・ファブリ組(伊。32、33)。曲は「Atonement」他。振付はジョルダーニ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。最初から最後まで表情がたっぷりついていた。五輪でもこのくらい持ち味を出せれば。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3だがやはり加点3〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStは加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChSlは加点3〜5。CuLiはレベル4で加点3〜4。最後のChSpは加点2〜4。技術点2番目の68.75、演技構成点も2番目の55.4、合計124.15でフリーも2位、総合203.71で2位。キスアンドクライでは、バーバラコーチともども大喜び。ファイナル進出。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」他。振付はペチュコフ。StaLiを除く全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5だが時間超過。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3だが加点3〜4。OFStが男女ともレベル4なのは初めてで加点3〜4。StaLiは女性が下りた時の腕が男性の首に巻きつく形となって男性がよろめいてレベル3、GOE-3〜2。コレオ要素二つは加点ほぼ3〜4。CoSpもレベル4で加点3〜4。ChStは加点3〜5。最後のRoLiもレベル4で加点3〜5だが時間超過。技術点最高の69.36、演技構成点も最高の57.55、リフト時間超過の減点2、合計124.91でフリーも1位、総合211.72で優勝。ファイナル進出。

フィギュアスケート (2021.11/28、29)

ロステレコム杯 (2021.11/26〜28 ソチ) GPシリーズ第6戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは羽生、田中刑事、友野の予定だったが、11/17羽生が棄権。代わりにケリー(豪)。ロシアからはコリヤダ、コンドラチュク、セメネンコ。その他リッツォ(伊)、クビテラシビリ(ジョージア)、ブレジナ(チェコ)など。
 2番滑走でサドフスキー(加。23)。184p。昨季国際大会記録なし。今季スケートカナダ12位。曲は「Breath For Me」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の4S成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはスピードがなくステップアウト。3Lz+3Tは第1でややこらえたが、まとめた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つ は加点2〜4。技術点4番目の44.07、演技構成点6番目の40.52、合計84.59でSP3位。
 3番滑走で田中刑事(27)。今季スケートカナダ10位。曲は「シン・エヴァンゲリオン《Paris》」。振付は宮本賢二。冒頭の4Sがステップアウト4。3Aは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tは決めたが、壁に近すぎて、第2が2回転に。技術点9番目の38.55、演技構成点11番目の38.14、合計76.69でSP10位。
 6番滑走で友野(23)。今季イタリア杯6位。曲は「ニュー・シネマ・パラダイス」。振付はミーシャ・ジー。ほぼノーミス。冒頭の4T+3Tをきれいに決める。全ジャッジが加点2〜4。続く4Sも成功。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点最高の54.81、演技構成点5番目の41.0、合計95.81は自己ベスト7点以上大幅更新でSP1位。キスアンドクライで得点を見て、驚いていた。

 10番滑走でコリヤダ(露。26)。今季イタリア杯2位。曲は「くるみ割り人形」。振付はアベルブフ。冒頭の4Sはステップアウト、続く4Tはqマークで転倒。要素を失う。どうしたのか。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aもしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点8番目の41.2、演技構成点最高の44.28、転倒の減点1、合計84.48でSP4位。
 11番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。26)。180p。昨季世界選手権14位。今季スケートカナダ6位。曲は「Tout l'universe」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭で4S+3T成功。続く3Aもやや軸が曲がったが決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3、StSqは加点2〜3。技術点2番目の53.87、演技構成点も2番目の41.5、合計95.37は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でリッツォ(伊。23)。今季NHK杯5位。曲は「Le parole lontane」他。振付はジオルダーニ。冒頭の4Tで転倒。続く3Lz+3Tはなんとか決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aはqマークでこらえる。技術点11番目の37.24、演技構成点4番目の41.21、転倒の減点1、合計77.45でSP9位。フリーは2位なのに(総合5位)テレ朝では放送なし。

 フリー。3番滑走で田中刑事(27)。曲は「Whiplash」。振付はスカリ。冒頭の4Sの予定をほどいて3Sに。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。次は4Sを決め、全ジャッジが加点1〜4。3Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ここは予定では連続ジャンプだった。3Lz+3Tはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になるところで3Aからの3連続ジャンプの予定が1Aに。このミスが痛かった。次を3F+1Eu+3Sにしてリカバー。しかし3Loを連続ジャンプにできず。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点76.06、演技構成点77.0、合計153.06でフリー10位、総合229.75で9位。
 9番滑走でコリヤダ(露。26)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はプロコフィエワ、ミハイロフ。冒頭の4Sは転倒。続く4Tはステップアウト。この後はノーミスで全要素にほぼ全ジャッジが加点。3A+2Tは加点2〜4。3Loは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点3〜4。ChSqも加点2〜4。1.1倍になる4T+3Tを鮮やかに決め、加点2〜4。ソロの3Aは高く加点3〜4。3Lz+1Eu+3Sも決める。技術点最高の92.52、演技構成点も最高の88.64、転倒の減点1、合計180.16でフリー1位、総合264.64で2位。ファイナル決定。

 10番滑走でサドフスキー(加。23)。曲は「Chasing Cars」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の4Sはステップアウト気味。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tは第1をこらえた。3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4S+1Eu+3Sと3Lz、3Fを決めたのは大きい。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の85.23、演技構成点4番目の83.98、合計169.21でフリー4位、総合253.8で4位。
 11番滑走でクビテラシビリ(ジョ。26)。曲はシナトラ「Fly Me to the Moon」「マイウェイ」他。振付はゼレズニコフ他。冒頭で4S+2T成功。3AはSPと同じく、軸が曲がるが下りる。4T+3Tと3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる4Tは転倒。しかし3F+1Eu+3Sとソロの3Fは予定通り決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の87.62、演技構成点2番目の84.34、転倒の減点1、合計170.96は自己ベスト更新でフリー3位、総合266.33も自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走で友野(23)。曲は「ラ・ラ・ランド」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+3Tはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Sはqマークで両足。次の4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。気が緩んだのか、3Loでステップアウト。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqとスピン二つは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sはこらえた。続くソロの3Aで転倒。これを下りていたら初優勝だった。3F+2Tは予定通りで、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqはよく体を動かし、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点5番目の86.04、演技構成点も5番目の83.34、転倒の減点1、合計168.38は自己ベスト更新でフリー5位、総合264.19も自己ベスト更新で3位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは松生。ロシアからはワリエワ、トゥクタミシェワ、フロミフ。その他ベル(米)、ヘンドリクス(ベルギー)など。
 1番滑走で松生(17)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位。今季NHK杯6位。曲は「A Quoi Ca Sert L'amour」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lzq+2Tは第1がqマークでこらえたため2Tしか付けられなかった。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。続く2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点ほぼ2〜3。まだ足かどこか痛いのか、キレがない。解説の荒川が「本来のスピードのある滑りができていない。単独のジャンプも3Loに変更している」などとコメント。技術点5番目の32.55、演技構成点6番目の30.43、合計62.98でSP7位。
 5番滑走でベル(米。25)。昨季国内5位。今季フランス杯6位。曲は「River Flows in You」。振付はリッポン他。衣装は紺に細かい銀ラメ。冒頭の2A成功、全ジャッジが加点1〜4。続く3F+2Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。StSqと最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の36.06、演技構成点5番目の33.31、合計69.37でSP3位。
 7番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。今季GPイタリア杯3位。曲は「Caruso」。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の3Lz+3Tは回ったが足がすぐ着いた。続く2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqはほぼ3〜4。しかし、1.1倍になる3Fのところがパンクして1F*になり要素を失う。技術点7番目の31.02、演技構成点4番目の33.42、合計64.44でSP6位。キスアンドクライでは兄のコーチともども笑顔なし。

 9番滑走でフロミフ(露。15)。身長は166p。今季GPイタリア杯2位、ワルシャワ杯優勝。曲は「I'll Take Care Of You」。振付はグレイヘンガウス他。まさかのミスが出た。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは加点ほぼ3。続く3Fは軽々と決め加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。しかし、1.1倍になる3Lzからの連続3回転の予定が転倒。要素を失う。技術点6番目の32.03、演技構成点3番目の33.69、転倒の減点1、合計64.72でSP5位。
 10番滑走でワリエワ(露。15)。今季スケートカナダ優勝。曲は「In Memoriam」。振付はトゥトベリーゼ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭で両手上げの素晴らしい3A成功。加点2〜5。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のLSpは加点4〜5。あと二つのスピンとStSqも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも加点3〜4。技術点最高の49.97、演技構成点も最高の37.45、合計87.42は世界最高更新でSP1位。いやあとんでもない完成度。この若さで表現力もすごい。本人的にもなかなかこれ以上できないのでは。でも、あとロシア国内選手権と欧州選手権、そして北京五輪でやらないと。
 最終滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。今季スケートカナダ2位。曲は「Tango Oblivion」。振付はアベルフフ他。3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A成功、加点ほぼ2〜3。続く3Lz+3Tも決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fだけややこらえた。技術点2番目の44.56、演技構成点も2番目の35.54、合計80.1でSP2位。

 フリー。6番滑走で松生(17)。曲は「月光」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+2TはSPと同じミスとなり、第2が2回転に。解説の荒川が「第2ジャンプのトウを突く位置が少し近すぎた」と言う。二つの2Aは成功、全ジャッジが加点2〜3と2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜5。StSqはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3Lz<<で転倒。続く3S+3T<はよくこらえた。3Lo+2Tは決め、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の59.49、演技構成点6番目の62.89、転倒の減点1、合計121.38でフリー8位、総合184.36で8位。
 8番滑走でフロミフ(露。15)。曲は「ブエノスアイレス零時」「ロクサーヌのタンゴ」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭で4T+2Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。続く2本目の4Tはステップアウト。これ以降はノーミスで全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜4。3Loと2Aも成功。うち2Aは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzも全てクリーンに決める。ChSqは加点3〜4。技術点2番目の85.26、演技構成点3番目の69.71、合計154.97は自己ベスト更新でフリー2位、総合219.69、逆転で3位。ファイナル決定。

 10番滑走でベル(米。25)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で3F+2Aと3Loをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ3〜4。3Sは両手付き。2Aは全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+2T+2Loと3Lz+2T、ソロの3Lzをクリーンに成功、全ジャッジが加点。うちソロの3Lzは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の71.55、演技構成点も4番目の69.43、合計140.98でフリー4位、総合210.35で4位。4回転も3Aも連続3回転もないが、ここまでやれるということを示した。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。曲は「アラビア」他。振付はプロコフィエワ他。冒頭で3A+2Tをしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。続くソロの3Aはステップアウト。次の3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点1〜3。3Fも成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち独特な動きのあるStSqは加点2〜4、スピン二つは加点1〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Sと3Lz、3Loも全て全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点3番目の78.69、演技構成点2番目の70.44、合計149.13でフリー3位、総合229.23で2位。ファイナル決定。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。4回転が3本。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sと3Aは難なく決め、加点4〜5。続く4T+3Tも美しく成功、加点ほぼ4〜5。3Loは加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5、FCCoSpとStSqは加点ほぼ4〜5。ChSqは加点3〜5。1.1倍になるところで4T+1Eu+2Sを決めるのだから男子なみ。しかし予定では第3が3回転だったので、唯一のミスか。3F+3Tは加点3〜4、3Lzは加点2〜5。技術点ダントツの109.02、演技構成点最高の76.27、合計185.29は自己ベスト更新でフリーも1位、総合272.72も自己ベスト更新で優勝。ファイナル決定。いやはや技術点はこの大会男子最高のコリヤダ92.52より16点以上高い。

フィギュアスケート (2021.11/23)

全日本ジュニア選手権 (2021.11/19〜21 名古屋)

 <男子シングル>30人出場。BSフジでは、例年のことだが、男子は優勝者のフリーのみ。SP1位の壷井とSP2位の吉岡のフリーは瞬間芸。壷井は冒頭の4Sをステップアウト。あとはまとめてフリー2位、総合227.6で2位。吉岡は冒頭の4T+3Tを成功、3A+1Eu+3Sも決めたが、4Tのパンクとレベル1のスピンなどでフリー3位、総合191.8で3位。
 18番滑走でSP7位の三浦(16)。SPでは3Aがパンクして無得点。曲は「Preludio」「ポエタ」他。振付は岩本英嗣。転倒した4T<以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で幅のある3Aは加点4。続く4Sは加点3〜5。次の4T+3Tは加点3〜4。ここまでで既に40点以上。FCSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。3A+2Tは加点2〜3。1.1倍になる4T<で転倒。しかし続く2A+1Eu+3Fは成功、加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。3Loも加点2〜3。技術点ダントツの90.68、演技構成点も最高の75.6、合計165.28でフリー1位、総合229.28、大逆転で優勝。順位を見ると、キスアンドクライで号泣。NHK杯の試合後のインタビューで「全日本ジュニアで優勝して世界ジュニアへ行く」と強気で言っていたが、さすがにSP7位からはキツかったか。

 <女子シングル>30人出場。BSフジではSP上位12人のフリーを放送。例年上位5〜6人が全日本に招待される。
 18番滑走でSP7位の千葉百音(16)。曲は「Butterfly Lovers Concherto」。振付は宮本賢二。スケーティングが美しい。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。続く3Lz!+3Tは第1に!マーク。2Aと3Sも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。1.1倍になる3F+2Tと3F+2T+2Loも全ジャッジが加点。ソロの3Lzも!マーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の63.64、演技構成点3番目の52.8、合計116.44でフリー2位、総合175.41で3位。
 21番滑走でSP4位の島田麻央(13)。今季全日本ノービス優勝。曲は「The Queens Gambit」。振付はキャシー・リード。ノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Tをしっかり成功、加点1〜3。続く3Lz+3Tと3F、3Loもきれいに決める。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる2A+1Eu+3Sと2A+3T、3Lzも余裕で成功。うち3Lzは加点2〜3。StSqはレベル3。技術点最高の76.03、演技構成点5番目の50.72、合計126.75でフリー1位、総合188.51、逆転で優勝。ノービスの選手がジュニアで優勝するのは史上初らしい。

 22番滑走でSP3位の吉田陽菜(16)。曲は「Planet Ocean Suite」。振付はローリ・ニコル。冒頭3Aがパンク、1Aに。次を3Aにして成功、全ジャッジが加点。3F+2Tも成功。3Lo はなんとか決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz!q+3Tとソロの3Lz!qは二つともルッツにマーク付き。3S+2T+1Loは第3まで跳ぶ力が残っていなかった。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。技術点7番目の58.15、演技構成点4番目の51.92、合計110.07でフリー4位、総合172.55で4位。
 23番滑走でSP2位の田中梓沙(16)。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし3Loはqマーク、3Fは!マーク。2A+3T<も第2アンダーローテーションで両足。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。StSqはレベル3で加点ほぼ3。しかし1.1倍になる3S<<もダウングレードで両足。2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+2Sもなんとか決める。技術点11番目の54.74、演技構成点2番目の54.32、合計109.06でフリー5位、総合171.62で5位。キスアンドクライで泣いていた。
 最終滑走でSP1位の住吉りをん(18)。曲は「ムーラン」。振付はキャシー・リード。衣装は赤。大人を感じさせる演技だった。冒頭の3F+3Tはステップアウト気味。続く3Lzは完全にステップアウト。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。3Loは全ジャッジが加点2。StSqはレベル3だが加点ほぼ3。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点2。しかし二つ目の3Fはステップアウト。次が2S+2Tに。ここは3S+2Tの予定だった。技術点9番目の56.51、演技構成点最高の58.4、合計114.91でフリー3位、総合180.25で2位。表彰台は確保したが、キスアンドクライで泣いていた。

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フィギュアスケート (2022.2/11、12、3/11,12)

フランス杯 ペア・アイスダンス (2021.11/19〜21 グルノーブル) GPシリーズ第5戦

 <ペア>8組出場。地元フランスから2組、ロシアから2組。他にイタリア、ハンガリーからも1組ずつ参加。
 3番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、32)。今季組換え。CSオータム・クラシック2位、フィンランディア杯5位、スケートカナダ4位。曲は「Shiny Happy People」。振付・コーチはジュリー・マルコット。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点1〜4。3STh成功、加点ほぼ2〜4。3Sはなんとか決める。FCCoSpと4Li、最後のStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、4Liも加点ほぼ2〜4。BoDsはレベル3で加点1〜4。全体に無難な印象。技術点38.31、演技構成点33.53、合計71.84でSP3位。
 4番滑走でアルテメーワ・ナザリチェフ組(露。16、20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア8位。今季GPイタリア杯3位。曲は「The Artist Ouverture」。振付はマラフェエフ他。ロシア期待の若手。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜4。3FThは加点ほぼ2〜4。3Tは加点1〜3。4LiとBoDs、StSqとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5、4Liは加点2〜4。技術点40.8、演技構成点32.22、合計73.02でSP2位。

 6番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30,28)。昨季組み替えて全米優勝、世界選手権7位。今季スケートアメリカ4位。曲は「House of The Rising Sun」。振付はロッカ他。3FTh以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点1〜4。3T成功、加点2〜4。しかし3FThでステップアウト。BoDsはなぜかレベル2で加点2〜3。CCoSpと4Liはレベル4。うち最後の4Liは加点2〜5。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点36.58、演技構成点33.57、合計70.15でSP4位。得点と順位を見てやや不満か。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。19、22)。昨季世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ3位。曲は「Swan Lake」。振付はモロゾフ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sで女性がオーバーターン。3Twと4Li、StSqとFCCoSpはレベル4。うち4Liは加点3〜5、3TwとFCCoSpは加点3〜4。BoDsはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点最高の41.66、演技構成点も最高の35.51、合計77.17でSP1位。

 フリー。5番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30,28)。曲は「Fix You」他。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。連続ジャンプは女性が第1で転倒。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。3Sは決める。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜5、最後の4Liは加点2〜4。3FThも成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の64.77、演技構成点4番目の67.77、転倒の減点1、合計131.54でフリー3位、総合201.69、逆転で3位。
 6番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、32)。曲は「Falling」他。振付はシゼロン他。痛恨のリフト失敗。前半はすばらしかった。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。3T+2T+2Tも成功、全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点2〜4。リフト二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3SThは全ジャッジが加点3〜5。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ここまでよかったが、PCoSpがなぜか無得点。続く5ALiは上げかけたが上がらず無得点。3FThはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。終わってからずっと女性が男性を慰めていた。技術点4番目の55.29、演技構成点3番目の69.21、合計124.5は自己ベスト更新でフリー位、総合196.34も自己ベスト更新で4位。

 7番滑走でアルテメーワ・ナザリチェフ組(露。16、20)。曲は「Fire On Fire」他。振付はモロゾフ他。冒頭の2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロジャンプは女性がパンク、2Tに。3FTh成功。続く3LoThは全ジャッジが加点2〜4。リフト三つとBiDs、PCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜4、BiDsは全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の66.25、演技構成点も2番目の65.88、合計132.13は自己ベスト更新でフリーも2位、総合205.15も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。19、22)。曲は「マラゲーニャ」。振付はモロゾフ。冒頭の3Sは全ジャッジが加点2〜4。3連続は女性の第2が1回転になり3T+1T+2T。しかし3Twとリフト三つ、FiDsとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜5、3Twは加点2〜5。3FThは全ジャッジが加点1〜4。しかし3LoThはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の68.03、演技構成点も最高の71.76、合計139.79でフリーも1位、総合216.96で優勝。ファイナル進出。

 <アイスダンス>10組出場。地元フランスから3組。  2番滑走でモロゾフ・バギン組(露。20、25)。昨季国内6位。今季スケートアメリカ5位。曲は「My Body Is A Cage」他。振付はN.モロゾフ。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBはレベル2でNYNY。続くPStは男女ともレベル2。SqTwは女性レベル3、男性レベル4。MiStはレベル1。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点6番目の37.17、演技構成点も6番目の31.28、合計68.45でRD6位。
 3番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。昨季世界選手権21位。今季ネーベルホルン杯優勝、CSフィンランディア杯6位。曲は「Breathe You In My Dreams」。振付はカメレンゴ他。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4。1MBはレベル2でNYNY。続くPStは男女ともレベル2。StaLiはレベル3で加点2〜3。最後のMiStはレベル1。技術点9番目の34.19、演技構成点8番目の30.43、合計64.62でRD7位。
 7番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。27、29)。昨季世界選手権15位。今季ブダペスト杯2位。曲は「Hazey」他。振付はスカリ他。PSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル1だが加点2。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。1MBはレベル2でYYNN。しかしPStは男女ともレベル2だが、男性がよろけて女性も倒してしまい、二人で転倒。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点8番目の34.38、演技構成点4番目の32.05、転倒の減点2、合計64.43でRD8位と出遅れ。

 8番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。25、27)。一昨季欧州選手権銀メダル。昨季全休。今季GPイタリア大会優勝。曲は「U Move, I Move」他。振付はアグノエル。最初から腕の動きが特徴的。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはレベル3でYYNY、加点3〜5。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。MiStはレベル3で加点ほぼ4〜5。最後のCuLiはレベル4で加点4〜5。技術点最高の50.22、演技構成点も最高の38.86、合計89.08でRD1位。
 9番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。昨季世界選手権5位。今季GPイタリア大会3位。曲は「Monster」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。しかし1MBがレベル1。「Interruption of 4 beats or less in PDE」という<マーク付き。キーポイントはでYNNY、加点は2〜3。PStは男女ともレベル2で加点2〜4。最後のMiStもなぜかレベル1だが加点3〜4。技術点3番目の42.97、演技構成点も3番目の36.92、合計79.89でRD3位。キスアンドクライでは、コーチとも「どこがミスだろう?」という顔。
 最終滑走でギレス・ポワリエ組(加。29、31)。昨季世界選手権銅メダル。今季スケートカナダ優勝。曲は「I Guess That’s Why They Call It the Blues」他。振付はキャロル・レイン他。衣装は二人ともオレンジ色のパンツスタイル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。1MBはレベル3でYYNY、加点2〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル2で加点3〜4。技術点2番目の44.32、演技構成点も2番目の37.03、合計81.35でRD2位。

 フリー。3番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。27、29)。曲は「Vinegar & Salt」他。振付はドロビアズコ他。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3。OFStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点1〜3。ChSpも全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点2〜4。DiStはレベル1だが全ジャッジが加点。最後のコレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の56.77、演技構成点4番目の48.63、合計105.4でフリー6位とやや挽回したが、総合169.83で8位。
 4番滑走でトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィン。27、27)。曲は「Wild Side」他。振付はマルガリオ他。なかなかよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトは滑らかに入って、美しい姿勢でいずれもレベル4に加点2〜5。SyTwは男女ともレベル4。OFStは男女ともレベル2。SlLiはレベル4で加点2〜4。MiStはレベル2で加点1〜3。CoSpはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChSlは加点2〜4。技術点5番目の58.48、演技構成点6番目の47.92、合計106.4でフリー5位、総合171.02で7位。
 5番滑走でモロゾフ・バギン組(露。20、25)。曲は「シエラザード」。振付はN.モロゾフ。先に見たロシア選手権の方がずっといい。前半五つの要素は全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル3だが加点1〜4。なかなか形がいい。DiStはレベル2。SyTwは女性がややこいでレベル3、男性はレベル4で加点1〜3。OFStは男女ともレベル2で加点1〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。CoSpはレベル4。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の56.09、演技構成点7番目の47.78、合計103.87でフリー8位、総合172.32で6位。

 8番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はサマルスカヤ。女性の衣装は淡いピンク。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。まだしあがっていない感じ。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル2で加点3。リフト三つはレベル4。うち二つは加点3〜4。OFStは男女ともレベル1だが加点2〜4。コレオ要素三つのうちChTwと最後のChStは加点3〜4。技術点3番目の65.33、演技構成点も3番目の55.07、合計120.4でフリーも3位、総合200.29で3位。
 9番滑走でギレス・ポワリエ組(加。29、31)。曲は「Long and Winding Road」。振付はキャロル・レイン他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。DiStはレベル2で加点2〜4。OFStは男女ともレベル2で加点ほぼ3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChSpは加点ほぼ3〜4。RoLiはレベル4に加点3〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点2番目の66.49、演技構成点も2番目の55.32、合計121.81でフリーも2位、総合203.16で2位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。25、27)。曲はフォーレの「Elegie」。振付はデュブレイユ。RDより滑り込んだ感じだが、以前のような圧倒的な完成度を感じられない。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のOFStは女性レベル4、男性レベル3で加点は4〜5。リフト三つとCoSpはレベル4。うちCoSpは加点4〜5、リフト二つも加点ほぼ4〜5。SyTwは女性レベル4、男性が珍しく第2の最後で足を落としてレベル3でGOE-1〜3。ChStは加点4〜5。ChTwは加点3〜5。最後のChLiは加点4〜5。技術点最高の73.5、演技構成点最高の58.67、合計132.17でフリーも1位、総合221.25で優勝。

フィギュアスケート (2021.11/21,)

フランス杯 (2021.11/19〜21 グルノーブル) GPシリーズ第5戦

 <女子シングル>11人出場。日本からは樋口、横井。フランスからはメイテ、マッツァラ。その他シェルバコワ(露)、コストルナヤ(露)、カレン・チェン(米)など。アンドリューズ(米)は棄権。
 1番滑走でシニツィナ(露。17)。152p。今季シニアデビュー。2020年ユース五輪銀メダル。今季スケートアメリカ5位。曲はチャイコフスキー「子守歌」。振付はアルトゥニアン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。続く3Fもきれいに成功。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2以上。。うち最後のLSpは加点3〜4、FCSpも加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、加点1〜3。技術点3番目の38.85、演技構成点5番目の31.04、合計69.89でSP3位。
 2番滑走で横井(21)。今季スケートアメリカ11位。曲は「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。冒頭の2Aは幅も流れもあり加点2〜4。続く3Fはqマークの上ステップアウトで第2付かず。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzはqマークで転倒、こちらにも第2を入れられず、要素を失う。技術点最低の24.4、演技構成点10番目の28.92、合計52.32でSP11位。

 4番滑走でパク(韓国。15)。156p。今季シニアデビュー。昨季国内シニア8位。今季USインターナショナル、オーストリア杯ともに2位。曲はショパン「バラード第4番」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz!+3Tは第1に!マーク。続く2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4、LSpも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは成功、全ジャッジが加点2。技術点4番目の36.99、演技構成点8番目の30.01、合計67.0でSP4位。
 8番滑走で樋口(20)。今季スケートカナダ6位。直前のオーストリア杯で3Aを成功させて調子がいいとアナウンサー。曲はエルトン・ジョン「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で3Aがパンク、1Aとなり要素を失う。解説の織田が「跳び急いだのか左足だけで跳んでしまった」。続く3Lz+3Tは第2がqマーク。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4、CCoSpも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fにも1マーク。ジャンプで得点を稼げず。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点8番目の31.53、演技構成点4番目の32.34、合計63.87でSP6位。

 11番滑走でコストルナヤ(露。18)。今季スケートカナダ3位。曲は「ニューヨーク、ニューヨーク」。振付はグレイヘンガウス。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは加点ほぼ3〜4。続く3Lzは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜5、CCoSpも加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tも決め、加点ほぼ3〜5。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点2番目の41.18、演技構成点も2番目の35.26、合計76.44でSP2位。
 最終滑走でシェルバコワ(露。17)。今季GPイタリア杯優勝。曲は「The Songs of Distant Earth」から変更して「Dangerous Affairs」。振付はグレイヘンガウス。こちらも全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の2Aと3Fは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ3〜5、StSqは加点3〜5。技術点最高の41.6、演技構成点も最高の36.34、合計77.94でSP1位。

 フリー。1番滑走で横井(21)。曲は「Fat Bottomed Girls」他クイーン・メドレー。振付は宮本賢二。冒頭の2Aは幅もあり、全ジャッジが加点2〜3。続く3Fと3Loも成功。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは間にオーバーターン。3Lzは全ジャッジが加点。3S+3T+2Tもなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点4番目の66.68、演技構成点10番目の57.93、合計124.61でフリー7位、総合176.93で9位。
 6番滑走で樋口(20)。曲は「ライオンキング」より4曲。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。冒頭の3Aはqマークだが下りた。続く3Lz+3Tと3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、最後のFCCoSpは加点ほぼ2〜3。2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tq+2Tと3Lo+2T、3Feはややミスもあったが跳びきった。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。終わったとき「やった!」という顔。両手をグッと握りしめた。技術点3番目の73.8、演技構成点も3番目の67.24、合計141.04は自己ベスト更新でフリー7位、総合204.91、逆転で3位。

 9番滑走でシニツィナ(露。17)。曲は「The Queen's Gambit」。振付はモロトフ他。冒頭の2Aは流れがあり、全ジャッジが加点1〜4。続く3Fも全ジャッジが加点1〜3。3Loも決める。スピン三つはレベル4。うち最後のLSp4は全ジャッジが加点2〜4。二つ目の2Aも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tqと3Lzq+1Eu+3Sq、3F!+2Tには疲れからか回転不足が目立った。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目タイの65.45、演技構成点6番目の63.42、合計128.87でフリー6位、総合198.76で4位。
 10番滑走でコストルナヤ(露。18)。曲は「It's a Money」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の3Aはqマークで転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。メンタルが強い。続く3Lzと3Lo、2Aは全て成功。うち3Loは加点1〜4。 スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。ChSqも加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tと3F+1Eu+3S、3Lz+2Tは全てクリーンに成功。いずれも加点2〜4。StSqはレベル3で加点2〜4。 技術点2番目の76.35、演技構成点も2番目の70.06、転倒の減点1、合計145.41でフリーも2位、総合221.85で2位。キスアンドクライではうかない顔。
 最終滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「The Master and Margarita」他。振付はグレイヘンガウス他。冒頭で4LZを跳ぼうとして転倒。びっくりした。解説の織田が「左に傾きすぎてトウを突けなかった」。次を4Fにしてリカバリー(?)。3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になるところでジャンプにキレがない。3Lz+3Loと3F!+1Eu+3Sは、「やりました」レベル。最初の転倒の影響かも。3Lzは全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の80.86、演技構成点も最高の71.89、転倒の減点1、合計151.7でフリーも1位、総合229.69で優勝。キスアンドクライでは得点を見てややほっとした顔。

 <男子シングル>12人出場。日本からは鍵山、佐藤。フランスからはエイモズ、ポンサール、シャオイムファ。その他アリエフ(露)、ジェイソン・ブラウン(米)など。
 6番滑走で佐藤(17)。今季スケートアメリカ4位。曲は「四季」から「夏」。振付は佐藤優香他。冒頭の4Lzの予定をほどいて3Lzに。その上!マーク。続く4T+3Tは軸がまっすぐで速く全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の48.14、演技構成点7番目の39.68、合計87.82でSP4位。
 8番滑走でワシリエフス(ラトビア。22)。今季GPイタリア杯4位。曲は「Sarakiz: II. Romanza」。振付はランビエール。ノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点は加点2〜4。続く3Aは少しこらえた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Lzもきれいに決め、加点3〜4。技術点3番目の46.86、演技構成点4番目の42.9、合計89.76でSP2位。キスアンドクライでランビエールコーチと喜び合った。
 9番滑走でアリエフ(露。22)。今季GPイタリア杯9位。曲は「Pilgrims on a Long Journey」。振付はグリンカ他。イタリア杯(地上波でアリエフ放映されず)よりよさそう。冒頭の4T+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル3。1.1倍になるところで3Aの予定が2Aに。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。技術点6番目の43.23、演技構成点5番目の41.82、合計85.05でSP5位。

 10番滑走でメッシング(加。29)。今季スケートカナダ5位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はヴァイポンド。4Tqはこらえた。続く3Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2の後オーバーターン。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜5とGOEが割れた。技術点7番目の42.11、演技構成点3番目の42.92、合計85.03でSP6位。キスアンドクライでは自分の子供らしい赤ちゃんの写真を見せていた。
 11番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。今季スケートカナダ2位。曲は「Sinnerman」。振付はロヒーン・ワード他。冒頭の3Fは美しく、全ジャッジが加点4〜5。続く3Aはqマークで片手付き。FSSpはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは誰にもまねできない片足を斜め上にまっすぐ伸ばしてスパイラルするオフバランスの動きなどで加点4〜5。CCoSpも加点3〜5。最後のCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点6番目の43.07、演技構成点最高の46.32、合計89.39でSP3位。
 最終滑走で鍵山(18)。今季GPイタリア杯優勝。曲は「When You're Smiling」。振付はローリ・ニコル。3A以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4S+3Tと4Tをクリーンに決める。うち4Tは加点3〜5。4S+3Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4。スピン二つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはステップアウト。技術点最高の55.42、演技構成点2番目の45.22、合計100.64でSP1位。

 フリー。  8番滑走でアリエフ(露。22)。曲は「And The Waltz Goes On」。振付はモロトフ他。二つ目の3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lzと4T+3T、3A+1Eu+3Sはややこらえたが成功、いずれも加点2〜3。3Fは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点1〜3。ChSqは加点2〜3。ここまではまあよかったが、1.1になる3Aがqマークでステップアウト。3Lz+2Tと3Loは成功。うち3Loは加点2〜3。StSqはレベル2だが加点2〜4。技術点4番目の83.93、演技構成点84.58、合計168.51でフリーも5位、総合253.56で5位。まだまだだが、だいぶ復調してきたのでは。
 9番滑走で佐藤(17)。曲は「オペラ座の怪人」より3曲。振付は宮本賢二他。前半に4回転四つの構成で、ミスはあったが、全て下りた。冒頭の4Lzをしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Fは!マーク。4T+1Tの第2は3Tの予定がパンク。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。ソロの4Tはステップアウト。1.1倍になる 3Aも決める。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3F!+1Eu+3Sと3A+2Tもなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の94.95、演技構成点7番目の82.22、合計177.17でフリー3位、総合264.99は自己ベスト更新で2位。

 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Sはなんとか下りた。3A+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしソロの3Aはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは加点4〜5、最後のCCSpは加点ほぼ4〜5。しかし次が2Loに。1.1倍になる3F+3Tと3Lz!+1Eu+1Sはしっかり決める。ChSqは全ジャッジが加点5。3Fも全ジャッジが加点3〜5。技術点6番目の82.09、演技構成点最高の92.72、合計でフリー4位、総合264.2で3位。
 11番滑走でワシリエフス(ラトビア。22)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はランビエールとシャルキナ。初めの方の二つのジャンプでミス。それ以降の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S<<はステップアウト。3A+2Tは成功。続くソロの3A<はアンダーローテーション。3Loは加点ほぼ2〜3。StSqとスピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、最後のFCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3F+3Tと3Lz+1Eu+3S、ソロの3Lzは成功。うち3Lzは加点2〜3。ChSqも加点2〜3。技術点79.14、演技構成点3番目の85.58、合計164.72でフリー7位、総合254.48で4位。
 最終滑走で鍵山(18)。曲は「グラディエーター」。振付はローリ・ニコル。前半は完璧。後半のジャンプ以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはあっさり決め、加点3〜4。続く3Lzは加点2〜4。次の4T+3Tもすばらしく、加点3〜5。3A+1Eu+3Sは加点3〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル2だが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4Tは片手付き。3F+3Loはステップアウト。最後のジャンプは3aの予定がパンクして1Aに。ChSqは加点ほぼ3。技術点2番目の95.57、演技構成点も2番目の90.2、合計185.77でフリーも1位、総合286.41で優勝。鍵山はこれでファイナル進出決定。

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フィギュアスケート (2021.11/12,13,14,15、16)

NHK杯 (2021.11/11〜14 代々木・東京) GPシリーズ第4戦

 11/4羽生、11/5紀平が欠場、二人ともケガ。代わりに山本、河辺が出場と発表。
 <ペア>7組出場。日本からは三浦・木原組。その他ロシアからミーシナ・ガリアモフ組、タラソワ・モロゾフ組、アメリカからケイングリブル・リュデュク組など。NHK解説は、高橋成美。
 3番滑走で三浦・木原組(20、29)。一昨季全日本優勝。昨季は全日本欠場、世界選手権10位。今季スケートアメリカ2位。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。3Tはqマーク。今季SPの課題リフトはハンド・トゥ・ハンドの4Liでレベル4、さらに加点3〜5。入りと出口の両方で男性が片ヒザ着きの姿勢になる難しいものをこなした。3LzThもなんとか成功、加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル4で加点2〜4。解説の高橋成美が「ソロスピンはケンカしていたら合わない」。最後のBoDsは今季課題のバックアウトでレベル3、加点2〜4。技術点3番目の40.0、演技構成点も3番目の33.98、合計73.98は自己ベスト大幅更新でSP3位。
 5番滑走でケイングリブル・リュデュク組(米。26,31)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートカナダ3位。曲は「The White Crow」。振付はカメレンゴ、ミーシャ・ジー。冒頭の3Twはレベル1。3Loは女性が片手つき。3LzThは成功、全ジャッジが加点1〜3。4Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。 技術点4番目の37.95、演技構成点も4番目の32.8、合計70.75でSP4位。

 6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。昨季国内4位、世界選手権金メダル。今季フィンランディア杯優勝。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はモロゾフ他。スピン以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4で加点3〜4。3FThは余裕があり、加点ほぼ4。3Sは加点ほぼ3〜5。BoDsとFCCoSp、StSqと4Liはレベル4。うちBoDsとStSqは加点ほぼ3〜4、4Liは加点1〜4。技術点最高の42.92、演技構成点2番目の35.48、合計78.4でSP1位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。26、29)。昨季国内2年ぶりに優勝、世界選手権4位。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Metamorphosis Two」他。振付はグレイヘンガウス。コーチはトゥトベリーゼ、トランコフ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3T<は女性が転倒。得意の3Twはレベル4に加点4〜5。解説の高橋成美が「世界中のペアがこの3Twを見て練習する」と言う。4Liもレベル4で加点4〜5。3LoThも成功、加点ほぼ4〜5。BoDsとCCoSp、StSqは全てレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点2番目の40.58、演技構成点最高の36.2、合計75.78でSP2位。

 フリー。4番滑走でケイングリブル・リュデュク組(米。26,31)。曲は「W.E.」。振付はカメレンゴ、ミーシャ・ジー。衣装は二人とも黒を基調にしたパンツスタイルで、上半身に銀色の模様。3STh以外はノーミス。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo成功。3LzThはこらえた。5ALiは上げるときややタイミングが悪くかったがレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3S+2T+2Loも決め、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのリフトとPCoSp、最後のFiDsはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点1〜4。ただ、3SThで惜しくも転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点66.19、演技構成点66.85、転倒の減点1、合計132.04は自己ベスト更新でフリーも4位、総合202.79で4位。
 5番滑走で三浦・木原組(20、29)。曲は「Woman」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはクリーンでレベル3、全ジャッジが加点2〜4。3T+2T+2Tでは最後に女性が早く足をついた。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちSPでも高い評価の4Liは加点3〜5、5RLiは加点3〜4。3LzThはしっかり成功、全ジャッジが加点3〜5。解説の高橋成美も「いける。せーのっ」と応援していた。しかし、ソロジャンプが2Sになり、3LoThは両手付き。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。終わったとき、男性は氷にすわりこんでしばらく立てなかった。技術点66.79、演技構成点68.65、合計135.44でフリーも3位、総合209.42は自己ベスト更新で3位。

 6番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。26、29)。曲は「ライトハウス」。振付はグレイヘンガウス。得意なはずのスロージャンプにミス。冒頭の3Sはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。3Twは安定していてレベル4に全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし安定していた3連続では男性が2T+2T+1Tに。3FThは両足。解説の高橋は「ベテランらしく転倒しないようベターな判断をした」。FiDsとPCoSp、リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALi4は加点3〜4。3LoThもステップアウト気味。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。終わったとき、特に男性が暗い顔。技術点66.21、演技構成点71.28、合計137.49でフリーも2位、総合213.27で2位。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。20、22)。曲は「The Snowstorm」他。振付はモロシュキン他。3LoTh以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3S+1Eu+3Sはペアではめったに見ない高難度のジャンプでほぼ加点2〜3。続く3Twはレベル4に加点2〜5。3FThは加点4〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4で加点2以上。うち5ALi4とFiDsは加点3〜5。3Tも男性がややこらえたが、タイミングも合っていて加点2〜4。ChSqは余裕で音楽表現して加点2〜5。技術点ダントツの76.49、演技構成点72.39、合計148.88でフリーも1位、総合227.28で優勝。

 <アイスダンス>9組出場。日本からは小松原夫妻、村元・高橋組。その他ロシアからシニツィナ・カツァラポフ組、アメリカからチョック・ベイツ組、イギリスからフィアー・ギブスン組など。NHK解説は宮本賢二。
 1番滑走で村元・高橋組(28、35)。昨季NHK杯・全日本とも2位。これが本格的な国際デビュー。曲は「ソーラン節」「Koto」。振付・コーチはズエワ、トカチェンコ他。女性の衣装は赤、男性の衣装は黒に赤い裏地で着物風。二人とも髪を後ろで束ね、高橋はひと房赤く染めていた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。今季のパターンダンスのシニア課題はミッドナイト・ブルース。冒頭の1MBはレベル2でkpYYNN。続くPStは男女ともレベル3。RoLiはレベル4で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4。最後のMiStはレベル2だが加点2〜3。初めから終わりまで勢いがあった。解説の宮本さんによれば「朝の公式練習ではもっとスピードがあった」らしい。技術点6番目の39.86、演技構成点も6番目の30.88、合計70.74でRD6位。試合後のインタビューでは「やってきたことをほぼ出せた」「昨年より二人の距離感が安定した」。
 3番滑走で小松原・コレト組(29、30)。男性は昨年日本国籍をとったが、国際試合ではコレトを使うとのこと。昨季全日本3連覇、世界選手権19位。今季スケートアメリカ6位。曲は「Le Freak」他。振付はクールノイヤー他。衣装は二人とも濃いピンクが基調。全要素にほぼ全ジャッジが加点。やや慎重に滑っている感じ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DiStはレベル1だが加点2。1MBはレベル2でkpYYNN。続くPStは女性レベル1、男性レベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点7番目の37.93、演技構成点も7番目の30.2、合計68.13は自己ベスト更新でRD7位。
 6番滑走でウルタド・ハリャービン組(西。28、30)。昨季世界選手権11位。今季ロンバルディア杯3位。曲は「Partition」他。振付はシージン、ズーリン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル3だが加点3〜4。1MBはレベル2でkpYYNN。続くPStは男女ともレベル2だが加点2〜3。MiStはレベル2だが加点ほぼ3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。少し女性のステップに乱れがあるようだ。技術点4番目の41.72、演技構成点3番目の34.68、合計76.4でRD4位。

 7番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、24)。昨季世界選手権7位。今季スケートカナダ7位。曲は「Forever」などキッス・メドレー。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル2だが加点3。1MBはレベル2でkpYYNN。続くPStは男女ともレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点3番目の41.95、演技構成点4番目の34.48、合計76.43でRD3位。キスアンドクライでマスク姿の男性は、ヒゲが隠れて年相応に若く見える。
 8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。昨季世界選手権金メダル。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。振付はペチュコフ。男性の衣装はヒョウ柄。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜5。1MBはレベル3でkpYYNY、加点3〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3だが加点4〜5。最後のRoLiはレベル3だが加点〜4。技術点2番目の47.57、演技構成点最高の38.76、合計86.33でRD1位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。28、31)。昨季全米2位、世界選手権4位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Myboi」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の1MBはレベル3でkpYYNY、加点3〜4。続くPStは男女ともレベル4で加点3。CuLiもレベル4で加点4〜5。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル3だが加点3〜4。技術点最高の48.1、演技構成点2番目の37.92、合計86.02でRD2位。

 フリー。3番滑走で小松原・コレト組(29、30)。曲は映画「サユリ」より4曲。振付はシュイナール他。衣装は、二人とも白に淡い青でアクセント。ノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。リフト三つもレベル4。うちSlLiは加点ほぼ3。SyTwはよく合っていて男女ともレベル4で加点2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル1。ChSpは加点ほぼ2〜3。CiStはレベル2。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ2〜3。技術点7番目の57.99、演技構成点も7番目の46.08、合計104.07は自己ベスト更新でフリーも7位、総合172.2も自己ベスト更新で7位。目標の自己ベスト更新は達成したが、得点で村元・高橋組を下回り、複雑なようだ。衣装が少し地味かな。この後はすぐワルシャワ杯(11/17〜21)に転戦。
 4番滑走で村元・高橋組(28、35)。曲は昨季と同じ「ラ・バヤデール」。振付はズエワ、スカリ他。村元が「物語は同じだが、新しい作品として見てほしい」とRD後のインタビューで言っていた。衣装は女性が赤基調、男性が深緑基調。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜3。リフト三つもレベル4で加点ほぼ2〜3。昨季と違い、落としたり不安定だったりはない。OFStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル2だが、よく合っていて二人の距離も近く、加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは曲想を思い切り表現し、加点2〜4。二人とも見えの切り方がうまい。リフトが格段に安定した。技術点5番目の60.64、演技構成点6番目の48.12、合計108.76は自己ベスト更新でフリーも6位、総合179.5も自己ベスト更新で6位。この後はやはりワルシャワ杯に参戦。
 5番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。曲は「Real in Rio」他。振付はアグノエル他。RDと同じくすごく滑りにスピード感があった。二人とも南米のエキゾチックな鳥のような衣装。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜4。あと二つのリフトとCoSp もレベル4。うちCuLiは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル2で加点2〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChSpは加点1〜4。あと二つのコレオ要素のうちChStは加点2〜4。技術点4番目の62.59、演技構成点5番目の50.34、合計112.93でフリー4位、総合187.38で5位。

 7番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、24)。曲は映画「ライオンキング」より5曲。振付はアグノエル他。衣装は女性が金色、男性は黄土色。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは加点3〜5。CiStはレベル2で加点2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3だが加点ほぼ3。CoSp はレベル4で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。男性が途中で足をついた。StaLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChSpは加点3〜5、あと二つも加点3〜4。基礎点44.34に全体で加点19。技術点3番目の63.34、演技構成点も3番目の52.14、合計115.48でフリーも3位、総合191.91で3位。
 8番滑走でチョック・ベイツ組(米。28、31)。曲は「Contact」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭で男性が転倒。最初のSlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。ChStは加点3〜4、ChSlは加点3〜5。CoSpとStaLiはレベル4。うちStaLiは加点3〜5、CoSpは加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3。DiStはレベル3に加点ほぼ3。最後のChLiは加点3〜4。五輪シーズンの勝負プログラムがこれでいいのか。曲はSFっぽいし、要素はどれも水準超えているけど。基礎点45.84に全体で加点34点以上。技術点2番目の70.08、演技構成点も2番目の55.68、合計124.76でフリーも2位、総合210.78で2位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。26、30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCuLiはレベル4に加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル2だが加点3〜5。OFStは女性レベル1、男性レベル2、加点3〜4。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちStaLiは加点4〜5、CoSpは加点3〜5。ChSlは加点4〜5。ChStは加点ほぼ4〜5。基礎点44.08に全体で36.41もの加点。技術点最高の70.49、演技構成点も最高の58.62、合計129.11でフリーも1位、総合215.44で優勝。五輪シーズンの勝負プログラムがこれでいいのか。音楽がラフマニノフなのはいいが、この内容では、フランスのパパダキス・シゼロン組に対抗できないのでは。

 <女子シングル>10人出場。日本からは紀平、坂本、松生の予定だったが、紀平が棄権し河辺に。ロシアからはトゥルソワとウサチェワの予定だったが、11/8にトゥルソワが棄権。アメリカからアリサ・リウ、韓国からイム・ウンスなど。他にオーストリアのミクティナも欠場。NHK解説は荒川。
 1番滑走で松生(17)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア4位。曲は「A Quoi Ca Sert l'Amour」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3F成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル1だが全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の32.42、演技構成点6番目の30.92、合計63.34でSP7位。右足首をけがしているらしい。
 2番滑走で河辺(17)。昨季全日本シニア6位。今季スケートカナダ9位。曲はリヒター「Shadow 5」他。振付はローリ・ニコル他。3A成功! 3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aを見事に決め、加点2〜3。続く3Lz+3Tも成功、加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。終わったときガッツポーズ。技術点最高の42.71、演技構成点5番目の31.17、合計73.88は自己ベスト更新でSP2位。

 第2グループの6分間練習でウサチェワ(露)がジャンプの確認で転倒、右足を傷めて棄権。
 7番滑走でイム・ウンス(韓国。18)。昨季国内6位。今季GPイタリア杯8位。韓国の五輪枠は2。曲はキム・ヨナも使った「ロクサーヌのタンゴ」。振付はYeaji Shin、バトル。衣装は赤。冒頭の3Lzは!マークで第2付かず。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点1〜4。1.1倍になる3F+2Tは連続3回転をねらったが果せず、要素はリカバリー。終わったとき悔しそうだった。技術点5番目の33.75、演技構成点4番目の31.48、合計65.23でSP5位。

 8番滑走でアリサ・リウ(米。16)。背が伸びたようにみえるが158pの登録。昨季全米シニア4位。今季ネーベルホルン杯優勝、スケートカナダ5位。曲は「ジプシーの踊り」。振付はスカリ。冒頭の3A<で転倒。スピードがなく、転倒を予定していたよう。続く3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lzq+3T<は回転不足。技術点4番目の35.44、演技構成点2番目の33.28、転倒の減点1、合計67.72でSP4位。
 9番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。昨季国内シニア4位。今季スケートアメリカ3位。曲は「The Leftovers」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3A<で転倒。続く3Lz+3Tは第2がqマーク。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.11、演技構成点も3番目の32.97、転倒の減点1、合計68.08でSP3位。
 最終滑走で坂本(21)。昨季全日本2位、世界選手権6位。今季アジアンオープン2位、スケートアメリカ4位。曲は「グラディエーター」より「Now We Are Free」。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、加点4〜5。続く3Lzは!マークだが加点1〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tも成功、加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。終わったとき笑顔。技術点2番目の40.76、演技構成点最高の35.8、合計76.56でSP1位。キスアンドクライで得点を見たとき驚いていた。

 フリー。4番滑走で松生(17)。曲は「月光」。振付は樋口美穂子。後半三つのジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。続く3Lz+3T+2Tも加点ほぼ2〜3。二つ目の2Aも加点2〜3。3Loは加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、最後のLSpも加点ほぼ3。StSqはレベル3で加点2〜3。ここまでは素晴らしかった。1.1倍になる3Lz+2Tは間にオーバーターン。3S+2T*は2Tが三つ目で第2は無得点。本来は連続3回転の予定だが、あまり調子はよくなかったらしい。3Fは!マークの上、アンダーローテーション。ChSqは加点2〜4。技術点5番目の60.77、演技構成点6番目の62.06、合計122.83でフリー5位、総合186.17で6位。
 6番滑走でイム・ウンス(韓国。18)。曲は「エデンの東」他。振付はバトル。冒頭の3Lzと3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、本来3Lzは連続3回転の予定で、その後に3F+2Aが入るはずだった。解説の荒川が「3Fを跳ぶ直前に氷にひっかかってしまい、ジャンプが丸ごと抜けてしまいました」。次のジャンプを3Lz+2Aとして少しリカバリー。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。二つ目の3Lzでする予定だった3連続は、ソロの3Fに2T+2Loを付けてリカバリー。しかし、続く3Sで手付き、次の2Aにも第2を付けられず、連続ジャンプは二つ、ジャンプ全体も六つで得点を伸ばせず。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル2。終わったとき、すごく悔しそうだった。技術点6番目の56.77、演技構成点5番目の64.68、合計121.45でフリー6位、総合186.68で5位。
 7番滑走でアリサ・リウ(米。16)。曲はチャイコフスキー「Violin Concerto in D」。振付はスカリ。冒頭の3Aはqマークだが、着氷。以後はほぼノーミスの演技。3Sと3Loは全ジャッジが加点。2A+3Tは第2がqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpは加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzq+1Eu+3F<と3Lz、3F!q+2Aqはマーク付きが多く、得点伸ばせず。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。演技に華があるので、回転不足を減らせれば、五輪代表になれると思う。これだけqマークがあってもこの点数が出せるのだから。技術点3番目の68.6、演技構成点も3番目の66.58、合計135.18でフリー3位、総合202.9で4位。

 8番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A<で転倒。自信なさそうにスピードもなく成功しそうもなかった。続く3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点2〜4。2A+3T<はまた 第2がアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の69.03、演技構成点も2番目の67.49、転倒の減点1、合計135.52でフリー2位、総合203.6で3位。
 9番滑走で河辺(17)。曲は「ミラクル」。振付はキャシー・リード他。冒頭の3Aで転倒。その後はほぼノーミス。回転不足がないのが強み。3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル3。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tも成功。1.1倍になる2A+3T+2Tと3F!、3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の66.8、演技構成点も4番目の65.76、合計131.56でフリー4位、総合205.44は自己ベスト更新で2位。キスアンドクライで得点を見てびっくり、順位を見て、さらに喜んでいた。
 最終滑走で坂本(21)。曲は「No More Fight Left In Me」他。振付はブノワ・リショー。前半は完璧。後半の二つのジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aはかすかに軸が傾いたが、全ジャッジが加点3〜4。3Lzは!マーク。3F+2Tは加点2〜3。3Sは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜4、FSSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tはすばらしく、加点3〜4。2A+3Tq+2Tは第2にqマーク。ChSqは加点2〜4。3Loは疲れたのか、ややこらえた。技術点最高の74.95、演技構成点も最高の71.83、合計146.95でフリーも1位、総合223.34で優勝。

 <男子シングル>11人出場。日本からは羽生、宇野、三浦佳生の予定だったが、羽生が欠場し山本草太に。アメリカからジョウ、樋渡、ロシアからサマリン、その他ニューエン(加)、リッツォ(伊)など。10/27にサムソノフ(露)棄権。NHK解説は本田武史。
 1番滑走で三浦(16)。168pになった。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア7位。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付は佐藤紀子他。試合前のインタビューでは「火の玉のように滑りたい」。冒頭の4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tはオーバーターンのとき片足タッチがあり、2Tを付けたが認定されず、要素を失う。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはVマーク。1.1倍になる3Aは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点8番目の39.97、演技構成点9番目の36.65、合計76.62は自己ベスト更新でSP8位。
 2番滑走で山本(21)。昨季全日本9位。今季スケートカナダ7位。曲は「Yesterday」。振付は樋口美穂子。衣装は黒。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sをきれいに決め、加点2〜3。続く3Aはqマーク。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3T成功、加点2〜3。StSqはレベル2だが加点2〜5。ほぼノーミスで終え、終わったときガッツポーズ。観客もかなり立っていた。技術点5番目の47.09、演技構成点6番目の38.96、合計86.05でSP5位。

 5番滑走でイグナトフ(露。21)。昨季国内2位。今季スケートカナダ4位。曲は「Iron Sky」。振付はグリンカ他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Loを決め、加点1〜3。続く4T+3Tも成功。FCSpはレベル3で加点1〜3。1.1倍になる3Aも加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うちCSSpは加点1〜4。StSqはレベル2。全体としてそれほどの加点はないが、4回転二つを回転不足なく跳べたので、それなりの得点が出る。技術点4番目の52.76、演技構成点7番目の37.78、合計90.54は自己ベスト更新でSP4位。
 6番滑走でジョウ(米。21)。昨季全米2位、世界選手権25位。今季ネーベルホルン杯、スケートアメリカとも優勝。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3Tは軽々と決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。しかし続く4Sはqマーク。スローで見ても回っているように見えたが。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはqマーク。技術点2番目の55.69、演技構成点3番目の43.82、合計99.51でSP2位。
 8番滑走でチャ(韓国。20)。昨季国内5連覇、世界選手権10位。今季GPイタリア杯5位。曲は「Fate of the Clockmaker」他。振付はシェイリン・ボーン。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ2〜4。続く3Lz+3Loも決め、加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aも成功。StSqはレベル3だが加点3〜5。技術点4番目の52.0、演技構成点2番目の43.92、合計95.92でSP3位。

 10番滑走で宇野(23)。曲は「オーボエ協奏曲」。振付はランビエール、宮本賢二。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4F成功、加点2〜4。続く4T+2Tも決め、加点ほぼ3。予定では4T+3Tだった。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aも成功、加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。終わったとき、首をかしげた。ジャンプの入りが全てかなり斜めだったのが気になった。技術点最高の56.55、演技構成点も最高の46.03、合計102.58でSP1位。試合後のインタビューで、首をかしげた理由を聞かれ、「前回の五輪の後、SPで4回転3回転をずっと跳べていなかったが、スケートアメリカでやっと跳べたのに、またまとめてしまった。4回転3回転に挑戦して失敗した方がよかった」と答えていた。
 最終滑走でリッツォ(伊。23)。昨季国内2位、世界選手権11位。今季フィンランディア杯6位、ブダペスト杯優勝。曲は「Le parole lontane」他。振付はジョルダーニ他。冒頭の4Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ3。しかし続く3Lzからの連続3回転の予定がステップアウトして2Tを付けたが要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点2〜3、StSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の43.31、演技構成点4番目の41.47、合計84.78でSP6位。

 フリー。4番滑走で三浦(16)。曲は「Preludio」「ポエタ」他。振付は佐藤紀子他。冒頭は、4Loの予定を美しい3Aに変えて成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4Sはqマークでこらえる。4T+2Tも決める。予定では4T+3Tだった。スピン二つとStSqはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3、StSqは加点1〜3。3A+1Eu+3Fはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる4Tと3Loは決める。CSSpはレベル2だが全ジャッジが加点。3S+2Tは疲れたのか間にオーバーターン。技術点5番目の81.85、演技構成点8番目の75.42、転倒の減点1、合計156.27は自己ベスト更新でフリー7位、総合232.89も自己ベスト更新で8位。試合後のインタビューで「パンクと転倒は絶対にしないと決めていた」と言っていた。冒頭のジャンプを変えた理由は「国際大会だからアピールするため完成度を見せよう、4Loはもっと確率が高くなってからというコーチや連盟の人からの助言を入れた」。だいぶアピールしたと思う。
 第2グループ6番滑走でリッツォ(伊。23)。曲は「Two Men In Love」。振付はスカリ他。冒頭の4T+2Tは4T+3Tの予定だったが、きれいに決めて全ジャッジが加点。続く3Loは全ジャッジが加点2〜3。次は二本目の4Tの予定がきれいな3Tに。全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。ChSqは加点1〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3Lz+2T、ソロの3Aをクリーンに決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3Aは加点2〜3。マイナスのGEOがない採点表。技術点4番目の86.62、演技構成点も4番目の84.44、合計171.06でフリー3位、総合255.84で5位。

 7番滑走で山本(21)。曲は「イオチサロ」。振付は樋口美穂子。前半はジャンプの大技に苦しんだが、後半は美しい演技で魅せた。冒頭の4S<は大きくステップアウト。4T<はこらえて下りた。3A<+2Tも何とか決める。もう一つソロの3A。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzはしっかり成功、全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点8番目の75.35、演技構成点6番目の77.5、合計152.85でフリー8位、総合238.9で7位。
 8番滑走でイグナトフ(露。21)。曲はチャイコフスキー「Piano Concerto No.1」。振付はモロトフ他。前半に4回転4本、回転不足なしで決められると、演技構成点が低くても技術点が90点出てしまう。冒頭で4Loをqマークながら降りる。続けて4Sと4T+3T、ソロの4Tを次々と決め、まっすぐ下りているので全ジャッジが加点。うち4T+3Tは加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A と3F+3T、3Lo+1Eu+2Sも成功。うち3Lo+1Eu+2Sの第3は3Sの予定だったがもう体力がなくなりギリギリ2Sを付けた。3Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だがほぼ加点なし。最後のスピン二つはレベル1。それでも技術点3番目の91.54、演技構成点9番目の75.12、合計166.66は自己ベスト更新でフリー4位、総合257.2も自己ベスト更新で4位。

 9番滑走でチャ(韓国。20)。曲はプッチーニ「Popoli de Pekino」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3。続く4S<<は転倒。3F+2Tはオーバーターン。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3Aq+1Eu+3S<はすごく助走が長かった。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz!q+3Lo<は何とか決める。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは音楽に合った長いイナバウアーが良かった。全ジャッジが加点ほぼ4。解説の本田もイナバウアーをほめていた。最後のスピン二つはレベル4で加点3〜4。美しいスケーティングで最後には転んだことも忘れていた。技術点6番目の78.76、演技構成点2番目の85.92、転倒の減点1、合計163.68でフリー5位、総合257.2で3位。
 10番滑走でジョウ(米。21)。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzの予定がなんと1Lzに。4Fはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3。しかし次の4S<と4Tqは回転不足。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる4S<+1Tは第1でこらえ、かろうじて1Tを付けた。3Aq+1Eu+3Sqは二つqマーク。スピン三つとStSqうち最後のはレベル4で全ジャッジが加点CCoSpは加点2〜4。ソロの3A<はアンダーローテーション。解説の本田が「全てのジャンプにレビューマークが付いている」と言っていた。これが改善されれば怖い相手なのだが。技術点7番目の76.12、演技構成点3番目の85.06、転倒の減点1、合計161.18でフリー6位、総合260.69で2位。
 最終滑走で宇野(23)。曲は「ボレロ」。振付はランビエール。後半のジャンプ三つ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Loを決め、加点ほぼ3〜4。続く4Sは加点ほぼ3。次の4T+2Tは、SPと同じく予定では4T+3Tだったが加点2〜3。3Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2以上。ChSqは加点1〜3。1.1倍になるところで4Fの予定が2Fにパンク。次の4Tで4T+3Tをねらったが第1でこらえたので、単独に。3A+1Eu+3Fはほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが得意のクリムキンイーグルも入れ、加点ほぼ3〜4。 一人別次元。試合後のインタビューで「後半、4回転3回転を入れようと思ったが入らなかった」と言っていた。技術点最高の96.99、演技構成点も最高の90.58、合計187.57でフリーも1位、総合290.15は自己ベスト更新で優勝。宇野はファイナル進出決定。

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フィギュアスケート (2022.2/22,27,3/5,7)

イタリア杯 ペア・アイスダンス (2021.11/5〜7 トリノ・イタリア) GPシリーズ第3戦

 元々、中国・重慶で開催予定だったが、コロナ対策の関係でISUが中国杯中止を発表。トリノが立候補してくれ、代替開催。
 <ペア>8組出場。地元イタリアから3組、中国とロシアから2組ずつ。地元の二番手ジラルディ・アンブロジーニ組(22,28)は北京五輪にもいたし2019年のGPロステレコム杯に出ているが、三番手コンテ・マッチ組(21、26)は初めて見た。
 2番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。16、20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア8位。曲は「The Artist Ouverture」。振付はマラフェエフ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3FThで転倒。3Tはそろって成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4LiとBoDs、CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の33.68、演技構成点も4番目の29.22、転倒の減点1、合計61.9でSP4位。
 6番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。32、33)。昨季国内6度目の優勝、世界選手権8位。今季ロンバルディア杯優勝。曲は「Let It Be from Across The Universe」。振付はワルター・リッツォ他。北京五輪の後で見ているせいか、のびのびと楽しそう。冒頭の3Sでいきなり二人とも転倒。3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThもしっかり成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。4LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点2〜4。BoDsと最後のFCCoSpはレベル3.うちBoDsは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の35.6、演技構成点も3番目の31.52、転倒の減点2、合計65.12でSP3位。

 7番滑走でペン・ジン組(中。24、27)。昨季世界選手権5位。今季アジアオープン2位。曲は「Piano & I: Moonlight Sonata」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2〜5。3T成功、加点1〜4。3LoThも決め、加点3〜5。BoDsとCCoSp、4Liはレベル4。うち最後の4Liは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点2番目の41.79、演技構成点も2番目の34.92、合計76.71でSP2位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。昨季世界選手権銀メダル。今季スケートカナダ優勝。曲は「Mission Impossible 2 Orchestra Suite: Part 1」。振付はローリ・ニコル。やはり北京五輪と比べてしまう。格段にリラックスして滑っていた。ソロジャンプとスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは女性がややこらえた。3FThは幅があり、加点4〜5。3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。FCCoSpもややずれた。4LiとStSq、最後のBoDs4はレベル4。うち4LiとStSqは加点ほぼ3〜4。技術点最高の43.09、演技構成点も最高の36.98、合計80.07でSP1位。

 フリー。最下位のドイツの組が棄権。5番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。16、20)。曲は「Fire On Fire」他。振付はモロゾフ他。冒頭で2A+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T<で女性が転倒。3FThは両手付き。3LoThはこらえる。リフト三つとBiDs、最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは下りるとき女性が男性の靴に手をついて倒立する形で加点ほぼ2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の65.41、演技構成点4番目の60.7、合計125.11でフリー3位と逆転、総合187.01で3位。
 6番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。32、33)。曲は「ムーランルージュ」より「Nature Boy」他。振付はバーバラ・メリカ他。冒頭のソロジャンプは女性が2Sになり、男性がステップアウト。続く3Twはレベル3。3LoThで転倒。FiDsとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト三つは加点2〜3。2T+2Tはなんとか下りる。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThは片手付きだがこらえる。北京五輪と同じく女性のジャンプが不調。技術点5番目の53.31、演技構成点3番目の61.83、転倒の減点1、合計114.14でフリー4位、総合179.26で4位。

 7番滑走でペン・ジン組(中。24、27)。曲は「Exile To Snowy West」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3S<は女性がアンダーローテーションでこらえる。3T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThは片手ずつ両手付き。FoDsはレベル3だが、女性の姿勢がかなり高いためかGOEは-3〜3と割れた。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3SThはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。最後の4Liはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点2番目の65.66、演技構成点も2番目の69.49、合計135.15でフリーも2位、総合211.86で2位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。曲は「Bridge Over Troubled Water」。振付はローリ・ニコル。途中のChSqまでは全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはいつもほど高くはなかったが、女性が初めから片手上げでレベル4、加点3〜5。3T+2T+2Tも合っていて加点ほぼ2〜3。FoDsと5RLiはレベル4で加点2〜4。PCoSpはレベル3でVマークだが加点ほぼ3〜4。3Sも決め、加点2〜3。あと二つのリフトはレベル3。うち5ALiは加点3〜4だが、最後の3Liは高さが出ていないためかGOE-3〜2と割れた。3FThは成功、加点2〜4。ChSqも加点ほぼ3〜4。3SThは両足で、GOEは-1〜3。技術点最高の70.88、演技構成点も最高の73.6、合計144.48でフリーも1位、総合224.55で優勝。キスアンドクライでは、思ったような得点ではなかったのかコーチともどもまじめな顔で話し合っていた。

 <アイスダンス>10組出場。後にやったフランス杯を先に見てしまったが、ステパノワ・ブキン組、パパダキス・シゼロン組など、このイタリア大会の方が動きにキレがある感じだった。2週連続バブル方式で疲れたのか。
 6番滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、26)。昨季全米シニア4位。今季CSオータム・クラシック3位、スケートカナダ4位。曲はジャネット・ジャクソン「The Knowledge」他。振付はジミー・マナーズ他。さすがアメリカ人が演じるジャクソンはサマになっている。スケートカナダのときは、要素間がバラバラで雑に見えたが良くなっている。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。1MB3はレベル3でYYNY、加点ほぼ2。続くPStは男女ともレベル3で加点1〜3。MiStもレベル3で加点1〜3。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点4番目の42.89、演技構成点5番目の32.71、合計75.6でRD4位。
 7番滑走でワン・リウ組(中。27、27)。昨季世界選手権13位。今季アジアオープン優勝。曲はプレスリー「Trouble」他。振付はデュブレイユ他。男性が髪をかきあげる仕草などプレスリーらしく堂々と演じていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MB3はレベル3でYYNY。続くPStは男女ともレベル1。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。MiStはレベル1だが加点2〜3。最後のRoLiはレベル4ら加点ほぼ3。技術点5番目の40.28、演技構成点4番目の33.0、合計73.28でRD5位。

 8番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。25、27)。一昨季欧州選手権銀メダル。昨季全休。曲は「Made To Love」「U Move, I Move」。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。1MB3はレベル3でYYNY、加点3〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル4で加点3〜4。MiStはレベル2だが加点ほぼ4〜5。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点最高の48.77、演技構成点も最高の38.68、合計87.45でRD1位。
 9番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。昨季世界選手権5位。曲は「Monster」他。振付はサマルスカヤ。北京五輪は固かった。このくらい楽しそうにやればよかったのに。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1MB3はレベル3でYYNY、加点ほぼ2〜3。続くPStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。最後のMiStはレベル2だが加点2〜5。技術点3番目の44.84、演技構成点も3番目の36.63、合計81.47でRD3位。
 最終滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、30)。昨季全米3度目の優勝、世界選手権銀メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲はジャネット・ジャクソン・メドレーで「Nasty」「Rope Burn」他。振付はモイアー他。衣装は二人とも黒が基調。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStはレベル2だが加点3〜5。滑らかに女性が男性の足首を支点とするStaLiはレベル4で加点3〜5。1MB3はレベル3でYYNY、加点3。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。最後にSqTwをもってきて、男女ともレベル4で加点3〜4。技術点2番目の47.13、演技構成点も2番目の37.66、合計84.79でRD2位。

 フリー。5番滑走でRD6位のロパレワ・ブリソー組(仏。21、23)。女性はロシア出身。昨季国内2位、世界選手権17位。今季CSロンバルディア杯8位。曲は「Adagio In Sol Minores Mi 26」他。振付はズーリン他。コーチはブルザ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点2〜4。SeStはレベル2で加点2〜3。ChSlは加点1〜3。OFStは女性レベル2、男性はレベル3(北京五輪でも男女レベル4はなかったのでは)。終盤コレオ要素二つ。いずれも加点ほぼ2〜3。技術点5番目の60.49、演技構成点6番目の46.83、合計107.32は自己ベスト更新でフリー5位、総合174.63も自己ベスト更新で6位。
 6番滑走でワン・リウ組(中。27、27)。曲は「Kung Fu Piano」。振付はアグノエル他。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜3。OFStは女性レベル1、男性レベル3だが加点2〜3。DiStはレベル2で加点ほぼ2。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で、GOEは3の人もいれば0の人もいて割れた。リフト三つはレベル4。うちSlLi+RoLiの連続リフトは加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の61.22、演技構成点も4番目の50.09、合計111.31でフリー4位、総合184.59で4位。かなりよかったのではないか。
 7番滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、26)。曲は「Clouds, The Mind on the (Re)Wind」他。振付はキリアコフ他。痛恨の転倒。連続リフト以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSlは加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。OFStは女性レベル2、男性はレベル3で加点2〜4。問題のCuLi+CuLiの連続リフトは一つ目がレベル3、二つ目はレベル4だが、女性が下りるとき氷に靴が引っ掛かり転倒。次のCoSpはレベル2だが、加点1〜3。MiStはなんとレベル1で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点ほぼ2〜5。技術点7番目の55.11、演技構成点5番目の49.55、転倒の減点1、リフト時間長の減点1、合計102.66でフリー6位、総合178.26で5位。

 8番滑走でステパノワ・ブキン組(露。26、28)。曲は「We Have A Map of the Piano」と「ロミオとジュリエット」より「A Time For Us」。振付はサマルスカヤ。女性の衣装は淡いピンクのドレス。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。DiStはレベル3だが加点2〜4。リフト三つはレベル4でいずれも加点2〜4。OFStは男女ともレベル2だが加点2〜4。ChTwは得意のシッティングで加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うち北京五輪ミスしたChSlはきれいにできて加点2〜4。技術点63番目の5.55、演技構成点も3番目の55.16、合計120.71でフリーも3位、総合202.18で3位。
 9番滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30、30)。曲は「Drowning」。振付はデュブレイユ他。ChLi以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SlLi+RoLiは、最初女性が男性の頭上で水平になるアクロバティックな形で加点2〜5。OFStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。CiStもレベル3だが加点3。ChStは加点3〜5。CuLiはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点1〜4。ChLiの方は上がらなかったらしい。アップされてよく映っていなかった。技術点2番目の67.12、演技構成点も2番目の55.99、合計123.11でフリーも2位、総合207.9で2位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。25、27)。曲はフォーレの「Elegie」。振付はデュブレイユ。女性はギリシャ彫刻のような象牙色のドレス、男性は朱色のTシャツのような上衣。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のOFStは移動距離も大きくエッジは深くて、女性レベル3、男性レベル4で加点3〜5。リフト三つとCoSpはレベル4。うちSlLiは加点4〜5、CuLiは加点ほぼ4〜5。DiStはレベル3だが加点3〜4。ChStは加点4〜5。ChTwは加点3〜5。最後のChLiは加点ほぼ5。技術点最高の74.24、演技構成点も最高の58.37、合計132.61でフリーも1位、総合220.06で優勝。

フィギュアスケート (2021.11/9)

イタリア大会 (2021.11/5〜7 トリノ・イタリア) GPシリーズ第3戦

 8/16にISUが中国杯中止を発表。中国行きの国際便が少ないこととバブル方式の実現が難しいためとか。8/28、代替開催地がトリノに決定。
 <女子シングル>12人出場。日本からは宮原、三原。ロシアからシェルバコワ、サモドゥロワ、フロミフ。韓国からキム・イェリム、イム・ウンス。ベルギーのヘンドリクスなど。テネル(米)は引き続き棄権らしい。
 3番滑走で三原(22)。昨季全日本5位。今季スケートカナダ4位。曲は「I Dreamed a Dream」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜4。続く3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSp4加点ほぼ3〜4。FSSpとStSqも加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Fも成功、全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の39.29、演技構成点7番目の31.17、合計70.46でSP5位。試合後のインタビューで「先週のカナダ大会の方がのびのび滑れたが、70点を超えたのはうれしい」。
 4番滑走でフロミフ(露。15)。身長は166pになった。昨季国内シニア5位。今季ブダペスト杯でシェルバコワを抑えて優勝。曲は「I'll Take Care Of You」。振付はグレイヘンガウス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。続く3Lzは加点3〜4。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点2番目の39.55、演技構成点4番目の32.49、合計72.04でSP2位。
 8番滑走でイム・ウンス(韓国。18)。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。振付はバトル他。3F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。2Aも加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4。しかし、1.1倍になる3Fで転倒。LSpはレベル3だが加点2〜4。技術点6番目の35.72、演技構成点5番目の32.31、転倒の減点1、合計67.03でSP6位。

 9番滑走でヘンドリクス(ベル。22)。昨季世界選手権5位。今季フィンランディア杯4位。曲は「Caruso」。振付はアダム・ソルヤ。快心のでき。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。続く2Aも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点1〜4。技術点最高の40.35、演技構成点3番目の33.17、合計73.52は自己ベスト更新でSP1位。得点が出るとキスアンドクライで兄のヨリクコーチと抱き合った。
 10番滑走で宮原(23)。昨季全日本3位、世界選手権19位。今季スケートアメリカ7位。曲は数年前の「小雀に捧げる歌」に戻した。振付はローリ・ニコル。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。StSqは加点ほぼ3〜5。2Aは加点1〜4。1.1倍になる3Fは加点1〜3。技術点5番目の36.82、演技構成点2番目の34.03、合計70.85でSP4位。
 最終滑走でシェルバコワ(露。17)。159pになった。昨季国内3連覇、世界選手権金メダル。今季ブダペスト杯2位。曲は「The Songs of Distant Earth」。振付はトゥトベリーゼ他。めずらしくミス。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。続く3Fは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜5。最後のLSpは加点2〜5。StSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loの予定が、第1でやや傾いてこらえたため、第2が+2Tに。技術点4番目の36.91、演技構成点最高の34.82、合計71.73でSP3位。

 フリー。  8番滑走で三原(22)。曲は「Fairy of the Forest」他。振付はローリ・ニコル他。すばらしかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。ジャンプで減速がなく、流れの中で決め、回転不足もないのが強み。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。続く2Aは加点ほぼ3〜4。3Fは加点2〜3。3Sは加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5。スピン二つは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2A+3T、3Lz+2T+2Lo、3Loすべて成功。うち2A+3Tは加点2〜4。ChSqは加点ほぼ1〜3。技術点3番目の77.01、演技構成点5番目の67.48、合計144.49は自己ベスト更新でフリー4位、総合214.95も自己ベスト更新で4位。
 9番滑走で宮原(23)。曲は「トスカ」。振付はローリ・ニコル。今できることは全てできた。冒頭の3Lzq+3Tqは二つともqマーク。2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Loも成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点3〜5。しかし、1.1倍になる3F<+2T+2Lo<で二つもアンダーローテーションがあり得点が伸びない。3Lzはほぼ全ジャッジが加点2。2A+3Tも全ジャッジが加点1〜4。StSqから最後のスピンにかけての盛り上がりは曲をよく表現してすばらしく、終わったときイタリアの観客も立って拍手している人がたくさんいた。しかし、技術点5番目の68.58、演技構成点3番目の70.14、合計138.72でフリー5位、総合209.57で5位。

 10番滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「Ruska」他。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点。4回転は一つだが、すべての要素に加点を得られる完成度で挽回してみせた。冒頭の4Fは加点2〜4。続く3F+3Tは加点ほぼ3〜4。ChSqと前後の二つの2Aはいずれも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、3Lzも成功。うち3Lz+3Loと3Lzは加点2〜5。技術点最高の92.26、演技構成点も最高の72.79、合計165.05でフリー1位、総合236.78、逆転で優勝。
 11番滑走でフロミフ(露。15)。曲は「Buenos Aires Hora Cero」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭で4T+2Tとソロの4Tを決める。いずれも全ジャッジが加点。うち4Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜5。3Lo<はステップアウト。2Aは全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル2で加点1〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzを決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の85.77、演技構成点4番目の68.54、合計154.31でフリー2位、総合226.35で2位。ジャンプミスがあったせいか、まったく笑顔なし。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。22)。曲は「Andromeda」他。振付はアダム・ソルヤ。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点2〜4。2Aと3Fは2〜3。二つ目の2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つが加点3〜5。最後のFCCoSpも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2Tと3F+2T+2Lo、3Sを決める。うち3Lz+2Tは加点1〜4。ChSqは加点2〜4。技術点4番目の74.91、演技構成点2番目の70.62、合計145.53は自己ベスト更新でフリー3位、総合219.05も自己ベスト更新で3位。

 <男子シングル>12人出場。日本からは鍵山、友野。イタリアからはグラスル、フランジパーニ。その他中国からボーヤン・ジン、ロシアからコリヤダ、アリエフ、グメンニク、韓国のチャ、ラトビアのワシリエフスなど。
 4番滑走で友野(23)。昨季全日本6位。曲は「ニュー・シネマ・パラダイス」。すごく自分に合った曲だということで何年か前のSPを作り直した。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+2Tは予定では4T+3Tだったが何とか下りた。続く4Sはステップアウト気味。CSSpはあまりシット姿勢がとれておらずレベル2。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。6 StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点6目の44.31、演技構成点7目の39.6、合計83.91でSP6位。
 6番滑走でコリヤダ(露。26)。昨季国内3年ぶりに優勝、世界選手権5位。今季フィンランディア杯2位。曲は「くるみ割り人形」。振付はアベルブフ。おもちゃの兵隊みたいな衣装。冒頭の4S+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tはqマークで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の49.85、演技構成点最高の43.45、転倒の減点1、合計92.3でSP4位。
 8番滑走でチャ(韓国。20)。昨季国内5連覇、世界選手権10位。今季アジアンオープン6位。曲は「Fate of the Clockmaker」他。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに成功、加点3〜4。続く3Lz+3Loも軽やかに決め、加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aはこらえた。技術点3番目の52.38、演技構成点2番目の43.18、合計95.56でSP3位。

 9番滑走でボーヤン・ジン(中。24)。昨季世界選手権22位。今季アジアンオープン3位。曲は「グリーン・デスティニー」より2曲。振付はローリ・ニコル。ジャンプが復調。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Lz+3Tを久々にきちんと決める。加点1〜4。軸がまっすぐになり、回転も速かった。続く4Tも成功、加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは加点2〜3。技術点最高の56.5、演技構成点5番目の41.39、合計97.89でSP1位。自国開催の五輪に向けて完全復調か。
 11番滑走でグラスル(伊。19)。曲は映画「The White Crow」より「ヌレエフ」。振付はブノワ・リショー。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lzは加点2〜4。続く3Lz+3Tは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4。StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aも決める。CCSpはレベル3だがオリジナルの変わった姿勢があり、加点ほぼ3〜4。技術点2番目の53.52、演技構成点4番目の42.15、合計95.67でSP2位。
 最終滑走で鍵山(18)。昨季全日本3位、世界選手権銀メダル。今季アジアンオープン優勝。曲は「When You’re Smiling」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Sはステップアウト。続く4T+3Tの予定が、第1が3Tとなりステップアウト、第2が付かず、要素を失う。CCSpとStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点3〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点9番目の37.77、演技構成点3番目の42.76、合計80.53でまさかのSP7位。

 フリー。6番滑走で鍵山(18)。曲は「グラディエーター」。振付はローリ・ニコル。開き直ったら、ほぼ完ぺき。冒頭の4Sはややこらえたが決める。続く3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。さらに4T+3Tと3A+1Eu+3Sを成功、いずれも全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3本目の4回転、ソロの4Tを決める。3F+3Loは全ジャッジが加点3〜5。3Aは全ジャッジが加点3〜4。ChSqは思い切りよく楽しそうに動き、全ジャッジが加点2〜5。技術点ダントツの108.71、演技構成点最高の88.78、合計197.49は自己ベスト更新でフリー1位、総合278.02、大逆転で初優勝。いやー、びっくり。本人もインタビューで「びっくりしている」と言っていた。
 7番滑走で友野(23)。曲は「ラ・ラ・ランド」。振付はミーシャ・ジー。前半はよかったが、スピンのミスからジャンプもミス。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点3〜4。続くソロの4Sと4Tは全ジャッジが加点1〜4。3Loは全ジャッジが加点2〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。しかしFSSpで足をついてしまい、無得点。1.1倍になる3Aでステップアウト。予定では3連続だった。二つ目の3Aはパンクして1Aに。3Aは得意なはずなのに。最後の3Fからの連続ジャンプを3Aからに変えて挑んだが、またもステップアウト。今度は繰り返しの減点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3。CCoSpはVマーク。最後のChSqはがんばって曲想表現し、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点76.9、演技構成点84.3、合計161.2でフリー5位、総合245.11で6位。インタビューで「スピンは強化してきたのに」と言っていた。
 9番滑走でコリヤダ(露。26)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はプロコフィエワ、ミハイロフ。まだ滑り込みが足りない感じ。冒頭の4Sはステップアウト。続く4T+3Tは全ジャッジが加点3〜4。さらに3A+2Tも全ジャッジが加点3〜4。3Loでまたステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。うちCCSpは全ジャッジが加点ほぼ4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるソロの4Tでまたまたステップアウト。ソロの3Aと3Lz+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の93.47、演技構成点も2番目の87.78、合計181.25でフリー2位、総合273.55で2位。

 10番滑走でチャ(韓国。20)。曲はプッチーニ「トゥーランドット」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Tで転倒。続く4Sの予定が2Sにパンク。連続3回転のところは3F+1Tに。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。SpSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+1Eu+3Sは第3がqマーク。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点。連続3回転の予定だった3Lzにはqマークで第2付けられず。しかし3F+3Loでリカバリー。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点70.68、演技構成点82.5、転倒の減点1、合計152.18でフリー6位、総合247.74で5位。
 11番滑走でグラスル(伊。19)。曲は「Interstellar」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzはこらえた。4Loq+1Eu+3Sもなんとか決める。3Aはqマーク。スピン三つはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+3Loq、3Lzも下りてなんとかまとめる。SpSqはレベル2だが全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の92.39、演技構成点6番目の80.94、合計173.33でフリー3位、総合269.0で3位。地元開催の大会で表彰台。
 最終滑走でボーヤン・ジン(中。24)。曲は「祈りと踊り」「ボレロ」。振付はローリ・ニコル。復活していなかったか。冒頭の4Lzはステップアウト。次は4Tからの連続ジャンプの予定が4Tでステップアウトして片手付き、第2付けられず。3A+1Eu+3Sもステップアウト。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。二つ目の4Tは転倒、繰り返しの減点。さらにソロの3Aでも転倒。3Fは!マーク。3Lz+2Tのみ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル2。SpSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。続くChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点67.96、演技構成点78.42、転倒の減点2、合計144.38でフリー9位、総合242.27で7位。

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フィギュアスケート (2022.1/26,30,31,2/2)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2021.10/29〜31 バンクーバー・ブリティッシュコロンビア州) GPシリーズ第2戦

 <ペア>8組出場。カナダからは組み替えたジェイムズ・ラドフォード組、ムアタワーズ・マリナロ組他。その他スイ・ハン組(中)、パヴリチェンコ・コディキン組(露)、41歳のジョーンズと31歳のボヤジのイギリス組など。
 3番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、32)。2021年組換え。女性はカナダ出身だが以前はシプレと組んでフランスから出場、2018年五輪5位、2018年世界選手権銅メダル、2019年欧州選手権金メダル。男性はデュハメルと組んで2016年世界選手権金メダル、2018年五輪銅メダルでいったん引退。今季CSオータム・クラシック2位、フィンランディア杯5位。曲は「Shiny Happy People」。振付・コーチはジュリー・マルコット。まだ練習が足りてない感じ。冒頭の3Twは全ジャッジが加点2〜3。3S<はアンダーローテーション。3LzThは片手付き。FCCoSpと4Liはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の32.1、演技構成点2番目の32.92、合計65.02でSP5位。

 4番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。18、22)。2018年世界ジュニア金メダル。一昨季欧州選手権銅メダル。昨季国内3位。男性は引退したポポワと2020年に結婚。曲は「Be Italian」。振付はポポワ他。全体的に速くて、つなぎの要素もたくさん盛り込まれていた、冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。3LoThも全ジャッジが加点3〜4。3Tも成功。4Liは工夫した下ろし方でレベル4、全ジャッジが加点2〜4。BoDsとFCCoSp、最後のStSqはレベル3。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。途中、つなぎの演技で女性をしゃがんだ男性の肩越しに下ろすところで女性を投げたようになり転倒。最後は音楽に遅れて締めのポーズ。技術点2番目の39.26、演技構成点4番目の32.2、転倒の減点1、演技時間超過の減点1、合計69.46でSP2位。
 5番滑走でハセ・ジーゲルト組(独。22、29)。一昨季欧州選手権5位。昨季は女性のけがで全欠。今季ネーベルホルン杯優勝。曲は「You Are the Reason」。振付はマーク・ピレイ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点1〜3。3T成功、加点2〜3。BoDsとStSq、最後のCCoSpはいずれもレベル3。うちBoDsは加点2〜3。4Liは加点ほぼ2〜3。StSqは加点1〜3。技術点3番目の36.45、演技構成点6番目の31.48、合計67.93でSP3位。

 6番滑走でケイングリブル・リュデュー組(米。26、31)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季オータム・クラシック、フィンランディア杯とも3位。曲は「The White Crow」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3S<<で女性が転倒。3LzThはなんとか下りた。4LiとBoDs、StSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の30.88、演技構成点5番目の31.8、転倒の減点1、合計61.68でSP6位。
 7番滑走で地元のムアタワーズ・マリナロ組(加。30、30)。曲は「Hold on Tight」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3Tで女性がステップアウトし両手付き。3LoThは何とか成功。4Liと最後のBoDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちBoDsは加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の33.68、演技構成点3番目の32.75、合計66.43でSP4位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。曲は「Mission Impossible 2 Orchestra Suite: Part 1」。振付はローリ・ニコル。かなり出来上がっていた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点ほぼ3〜4。3FThも幅があり加点4〜5。3TwとFCCoSp、4Liはレベル4。うち3Twと4Liは加点3〜4。StSqはなぜかレベル2だが加点3〜4。最後のBoDsはほぼ加点3〜4。技術点最高の42.08、演技構成点も最高の36.86、合計78.94でSP1位。

 フリー。3番滑走でケイングリブル・リュデュー組(米。26、31)。曲は「W.E.」。振付はミーシャ・ジー他。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル2。3Loはqマークだがとにかく下りた。3LzThは全ジャッジが加点2〜4。5ALiと最後のFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜4。3S<+2T<+2Lo<は全てがアンダーローテーションだが、とにかく成立した。これが大きい。あと二つのリフトとPCoSpはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3SThも成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わったとき女性がガッツポーズ。技術点3番目の62.78、演技構成点2番目の65.94、合計128.22でフリー2位、総合189.9で3位。
 4番滑走でジェイムズ・ラドフォード組(加。34、32)。曲は「Falling」他。振付はシゼロン他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T<からの連続ジャンプは女性が転倒。3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。リフト二つとPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3SThは全ジャッジが加点3〜4。FiDsはレベル1だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。男性の腰の位置がだいぶ高かった。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。3LzThは両手付き。ChSqはダンスリフトで全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の58.24、演技構成点3番目の65.66、転倒の減点1、合計122.9でフリー4位、総合187.92で4位。
 5番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。30、30)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。リフト二つのミスは大きすぎ。冒頭の3Twはいつもの横倒しだがレベル2でGOE-3〜1。3S+2T+2Tはていねいに成功。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。5RLiはテイクオフのタイミングが合わずにやり直したが、最終的には認められず無得点。PCoSpはレベル2でVマークも付いたが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3Tと3SThも決め、全ジャッジが加点2〜3。FiDsと最後の5ALiはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜3。しかし3Liは上がった後2回転して、姿勢変化せずに下りてしまい、速報値では基礎点の半分が入っていたが無得点に。技術点7番目の49.12、演技構成点4番目の64.7、合計113.82でフリー6位、総合180.25で6位。

 6番滑走でハセ・ジーゲルト組(独。22、29)。曲は「People Help The People」。振付はシニツィン他。冒頭の3Twはレベル1だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2T成功、全ジャッジが加点1〜3。3Sは両足か。5RLiはレベル2。3LoThはステップアウト。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。FiDsと4Li、最後のPCoSpはレベル3。うちFiDsはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThは-3〜0。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の56.65、演技構成点も5番目の62.24、合計118.89でフリー5位、総合186.82で5位。
 7番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。18、22)。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」と映画「ブラックスワン」より2曲。振付はズーリン他。冒頭の3T+3T<+2Tは女性の第2がアンダーローテーションだが決める。3Sで女性が転倒。3Twは軽々と成功、全ジャッジが加点3〜4。5RLiはレベル3でGOEが-3〜2と割れた。女性の下腹部で支えているように見えたがミスなのか。3FThは両手付き。FoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとあと二つのリフトはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の62.74、演技構成点6番目の61.88、転倒の減点1、合計123.62でフリー3位、総合193.08で2位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。26、29)。曲は「Bridge Over Troubled Water」。振付はローリ・ニコル。3S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはいつものように無造作に見えてレベル4で加点4〜5。続く3T+2T+2Tも加点2〜4。FoDsとリフト二つはレベル4で加点3以上。うち最後の3Liは加点4〜5。PCoSpはレベル3でVマークだが加点ほぼ4。3S<は女性がアンダーローテーションで転倒。3FThはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。ChSqは加点3〜5。3SThも余裕で加点4〜5。技術点最高の72.68、演技構成点も最高の73.43、転倒の減点1、合計145.11でフリーも1位、総合224.05で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。カナダからはギレス・ポワリエ組、ラジョワ・ラガ組他。その他グリーン・パーソンズ組(米)、ギナール・ファブリ組(伊)、フィアー・ギブスン組(英)など。
 5番滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、26)。2019年組換え。昨季全米シニア4位。今季CSオータム・クラシック3位。曲は「The Knowledge」他。振付はジミー・マナーズ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。1MBはレベル3でNYYY、加点1〜3。PStは女性レベル3、男性レベル2。MiStはなんとレベル1だが加点1〜4。最後のCuLiはレベル4。技術点4番目の40.11、演技構成点5番目の32.29、合計72.4でRD4位。

 6番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。昨季世界選手権14位。今季CSオータム・クラシック4位、フィンランディア杯7位。曲は「Super Solid Soul Vehicul」他。振付はアグノエル他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で加点1〜4。1MBはレベル2でYYNN。続くPStは男女ともレベル2だが加点1〜3。最後にSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。技術点5番目の39.8、演技構成点6番目の32.07、合計71.87でRD6位。
 7番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。昨季国際試合記録なし。今季スケートアメリカ4位。曲は「Proud Mary」。振付はアグノエル他。女性の衣装は真っ赤。やや太って見えるが踊り出すときびきびと動き、そんな印象はない。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点2〜4。1MBはレベル3でやはり加点2〜4。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のMiStはなんとレベル1だが加点2〜4。技術点2番目の43.08、演技構成点3番目の33.89、合計76.97でRD3位。

 8番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。昨季世界選手権7位。今季フィンランディア杯3位。曲はキッス「Forever (from "Hot in the Shade")」他。振付はアグノエル他。なんか全然世界観が出ていなかった。冒頭のSqTwでは女性が第2の途中でよろめきレベル2、男性レベル4。MiStはレベル2で加点2〜4。1MBはレベル2でNYNY、加点ほぼ2〜3。続くPStは男女ともレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点7番目の38.42、演技構成点4番目の33.47、合計71.89でRD5位。
 9番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31、33)。昨季世界選手権6位。今季ロンバルディア杯優勝。曲は「Michael Jackson x Mark Ronson」他。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル3で加点2〜4。1MBはレベル2でTYNY、加点2〜4。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。SlLiはレベル4に加点3〜5。最後のMiStはレベル2で加点3〜5。技術点3番目の42.94、演技構成点2番目の35.88、合計78.82でRD2位。
 最終滑走でギレス・ポワリエ組(加。29、29)。昨季世界選手権銅メダル。今季CSオータム・クラシック優勝。曲はエルトン・ジョン「I Guess That’s Why They Call It the Blues」他。振付はキャロル・レイン他。衣装は二人ともオレンジ色のパンツスーツ。二人の足の延ばした角度など、ぴったりなのがよくわかる。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1MBはレベル4で加点3〜4。続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点3〜5。最後のMiStはレベル2で加点3〜5。技術点最高の48.08、演技構成点も最高の37.57、合計85.65は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。5番滑走でラジョワ・ラガ組(加。21、22)。曲は「Real in Rio」他。振付はクールノイヤー他。二人ともキラキラ光る鳥のような衣装。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4.うち冒頭のStaLiは加点ほぼ2〜4、RoLiは加点2〜4。DiStはレベル2で加点1〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル1。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。ChSpは加点2〜4。CoSpはレベル2で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChTwは加点1〜4。技術点6番目の58.23、演技構成点も6番目の48.97、合計107.2でフリーも6位、総合179.07で6位。キスアンドクライで男性がオオオオハシのような黄色いクチバシのマスクを着けていた。
 6番滑走でフィアー・ギブスン組(英。22、27)。曲は「ライオンキング」より5曲。振付はクールノイヤー他。まだしあがっていない感じ。前半は滑らかなスケーティングでシームレスに要素がつながれていたが、後半はまだな感じ。冒頭のCuLiは全ジャッジが加点3〜4。CiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。OFStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点2〜3。CoSpはレベル4で加点1〜3。SyTwは女性がレベル3、男性レベル4、GOEは-2〜2。StaLi+RoLiはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。コレオ要素二つは全ジャッジが加点2〜4。最後のコレオスライドで男性が転倒気味でGOE-3〜1。技術点7番目の56.52、演技構成点5番目の49.67、合計106.19でフリー7位、総合178.08で7位。
 7番滑走でグリーン・パーソンズ組(米。18、26)。曲は「Clouds, The Mind on the (Re)Wind」他。振付はキリアコフ他。全体にモダンダンスのようなイメージ。衣装も女性の上半身はピンク、男性の上半身は紺でパンツとスカートは同色のグレー。かつてのトービル・ディーン組の「ボレロ」のイメージか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭がChSlで加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。OFStは男女ともレベル2で加点2〜3。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点3〜4。CoSpもレベル4に加点2〜3。MiStはレベル2だが加点2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点3〜4。技術点4番目の63.81、演技構成点も4番目の50.3、合計114.11でフリーも4位、総合186.51で4位。

 8番滑走でスマート・ディアス組(西。24、31)。曲は「I Was Always There」と「The Mask of Zorro」から3曲。振付はシュイナール他。女性の衣装はモスグリーン。RDに続き、よく仕上がっている。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のStaLi+RoLiのレベルは1と3だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル2だが加点ほぼ3。ChSlは加点3〜4。OFStは男女ともレベル2で加点2〜4。CoSpはレベル4に加点2〜4。最後にコレオ要素二つはいずれも加点3〜5。剣を振り回す締めのポーズが受けていた。技術点3番目の64.21、演技構成点も3番目の51.75、合計115.96でフリーも3位、総合192.93で3位。
 9番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31、33)。曲は「Atonement」他。振付はフーザルポリ。五輪シーズンのプログラムとしては地味ではないか。昨季と同じらしいので、なめらかに滑れてはいるが。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。SyTwは女性レベル4、男性はレベル3で加点3〜4。CiStもレベル3で加点3〜4。StaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜5。ChStは加点3〜4。OFStは男女ともレベル1なのは取りこぼしか。CuLiはレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素二つはいずれも加点2〜5。技術点2番目の67.02、演技構成点も2番目の54.21、合計121.23でフリーも2位、総合200.05で2位。
 最終滑走でギレス・ポワリエ組(加。29、29)。曲は「Long and Winding Road」。振付はキャロル・レイン他。うーん。なんかパッとしないプログラム。全要素にほぼ全ジャッジが加点3点以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。DiStはレベル2だが加点3〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル1だが加点3〜5。レベル1は取りこぼしでは。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点3〜4。ChSpは加点4〜5。RoLiもレベル4で加点4〜5。最後のコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜5。ChLiはほぼ加点3〜4。技術点最高の68.86、演技構成点も最高の56.46、合計125.32でフリーも1位、総合210.97で優勝。

フィギュアスケート (2021.10/31,11/1,2)

スケートカナダ (2021.10/29〜31 バンクーバー・ブリティッシュコロンビア州) GPシリーズ第2戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは田中刑事、山本。カナダからはメッシング、サドフスキー他。ロシアはサマリン、イグナトフ、セメネンコ。アメリカはネイサン・チェン、ジェイソン・ブラウン、樋渡。昨季は中止だったが、今季は観客を入れて開催。
 2番滑走で山本(21)。昨季全日本9位。曲は「Yesterday」。今季からコーチ・振付とも樋口美穂子。冒頭の4Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次が2Aに。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tは決め、全ジャッジが加点。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2と取りこぼし気味だが、曲想には合っており、全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の41.63、演技構成点9番目の37.15、合計78.78でSP7位。
 6番滑走で田中刑事(26)。昨季全日本4位。曲は「シン・エヴァンゲリオン《Paris》」。振付は宮本賢二。冒頭の4Sはなんとか決める。しかし次がほどけて2Aに。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4、スピン二つは加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3F+2Tになりほぼ全ジャッジが加点2〜3。連続3回転を決められず。技術点8番目の39.19、演技構成点4番目の39.64、合計78.83でSP6位。

 10番滑走でメッシング(加。29)。昨季世界選手権6位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はヴァイポンド。冒頭は4T+3Tを軽やかに決める。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Aはオーバーターン。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSp4は加点3〜5。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点2〜5。CSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。CSSpはものすごく速かった。地元選手なので歓声も大きい。技術点3番目の49.59、演技構成点も3番目の43.69、合計93.28でSP3位。調子はよさそう。キスアンドクライでも嬉しそうだった。
 11番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。昨季全米3位、世界選手権7位。今季フィンランディア杯優勝。曲は「Sinnerman」。振付はロヒーン・ワード他。冒頭の3Fは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Aはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは彼しかできない柔軟性や姿勢変化で加点4〜5、スピン二つは加点3〜5。技術点5番目の47.39、演技構成点最高の46.61、合計94.0でSP2位。
 最終滑走でチェン(米。22)。昨季全米優勝、世界選手権金メダル。今季スケートアメリカ3位。曲は「Eternity」他。振付はシェイリン・ボーン。スケートアメリカから立て直してきた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。まだスピードにキレがないが、冒頭の4Lz成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Aも決め、加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4。うち昨年からの「ネメシス」の曲に乗ったStSqはキレもあり、加点4〜5。最後のCCoSpも加点ほぼ4。技術点最高の60.29、演技構成点2番目の46.43、合計106.72でSP1位。

 フリー。  6番滑走で山本(21)。曲は「イオチサロ」。振付は樋口美穂子。冒頭4Tの予定がパンクして2Tに。次も4Tに挑んだが痛そうな転倒。3Aq+1Eu+3Sは第1がqマークだが成功。ソロの3Aもqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。もっとよくなりそう。1.1倍になる3F+3Tと3Lo、3Lz+2Tはまとめた。ChSqはよく曲に合っていて全ジャッジが加点3〜4。技術点8番目の72.26、演技構成点10番目の75.7、合計146.96でフリー7位、転倒の減点1、総合256.01で7位。
 7番滑走で田中刑事(26)。曲は「Whiplash」。振付はスカリ。冒頭4Sの予定がパンクして2Sに。二つ目の4Sは転倒。これじゃ草太と同じ。3A+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次が2Lzに。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3A+1Eu+2Sは決める。3Fは全ジャッジが加点1〜3。3Loも成功。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。技術点最低の64.95、演技構成点4番目の79.42、転倒の減点1、合計143.37でフリー12位、総合222.2で10位。インタビューでは「だめな演技をしてしまった。ジャンプが決まらないとプログラムのよさが出ない」と言っていた。
 8番滑走でSP5位セメネンコ(露。18)。背が伸びた。176p。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア11位、世界選手権8位。今季フィンランディア杯5位。曲は「Lord & Master」他。振付は。コーチはミーシン。ジャンプは全てこらえ気味。それでも4回転3本入れてきた。冒頭の4T+2T成功。続く4Sはなんとか下りた。4Tは軽く、全ジャッジが加点1〜3。3Loは成功。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第1でこらえたが、3連続にしてきた。ソロの3Aはステップアウト。3F+3Tは成功。全体にジャンプは雑だが、とにかく決めてくる。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の90.0、演技構成点3番目の78.3、合計168.3でフリー2位、総合256.01で3位。

 11番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。曲は昨季と同じ「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4S<<はダウングレードだが転倒せず。3Aは転倒。最近では珍しい。しかし続く3A+2Tは決める。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは大きくオフバランスの動きがあり加点4〜5。3Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3Tと3Lz+1Eu+2Sも成功、全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点2〜5。ChSqはスパイラルもあり、全ジャッジが加点ほぼ5。3Fも軽やかで全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のCCSpだけレベル3。技術点5番目の76.75、演技構成点2番目の89.8、合計165.55でフリー3位、総合259.55で2位。
 最終滑走でチェン(米。22)。曲はモーツァルト・セレクション。振付はシェイリン・ボーン。少し構成を落としたが、よく立て直してきた。4T+2T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S成功。次は3Lzにして加点2〜5。4F+3Tもしっかり決め加点2〜4。3Loは加点1〜3。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になるところで3Aと4T+1Eu+3Fを決めてきた。うち3Aは加点3〜4。4T+2Tは第1でこらえたが何とか決める。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ4。ChSqはよく動いて加点4〜5。技術点最高の200.46、演技構成点も最高の92.78、合計107.68でフリーも1位、総合307.18で優勝。ファイナルほぼ確実。

 <女子シングル>12人出場。日本からは樋口、河辺、三原。当初紀平の予定だったがケガで棄権。カナダからはバウスバック、シューマッハ他。ロシアはコストルナヤ、ワリエワ、トゥクタミシェワ。アメリカはカレン・チェン、アリサ・リウ。
 1番滑走で三原(22)。3年ぶりの国際試合。昨季全日本5位。曲は「レミゼラブル」より「I Dreamed a Dream」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。衣装は淡い紫が基調。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは下りた後も流れがあり、解説の荒川も賞賛。加点ほぼ2〜3。続く3Lz+3Tは第2にqマーク。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fもきれいに決め、加点1〜3。技術点5番目の36.53、演技構成点8番目の31.36、合計67.89でSP7位。
 3番滑走で河辺(17)。昨季全日本シニア6位。曲は「Shadow 5」と「四季」より「冬」。振付はローリ・ニコル他。冒頭は3Aをねらったのか、2Aで転倒。動揺をひきずってしまい、3Lz!も軸が傾き転倒。第2付かず。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tは最低限のリカバリー成功。技術点最低の26.01、演技構成点10番目の29.29、転倒の減点2、合計53.3でSP12位。

 6番滑走で樋口(20)。昨季全日本7位。曲は「Your Song」。振付はシェイリン・ボーン。3週間前に変更したらしい。冒頭の2Aは大きく、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし次の3Lzq+3Tqが回転不足。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはかなり完成度も高く加点2〜5。最後のLSpも加点3〜4。技術点6番目の36.44、演技構成点も6番目の32.97、合計69.41でSP5位。
 8番滑走でワリエワ(露。15)。今季シニアデビュー。だいぶ背が伸びて160p。一昨季世界ジュニア金メダル。昨季国内シニア2位。今季フィンランディア杯優勝。曲は「In Memoriam」。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A成功、加点1〜3。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。特にCCoSpは速く美しく加点ほぼ5。あと二つのスピンも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tのみ、第1でややこらえたが決め、加点1〜3。技術点最高の48.04、演技構成点も最高の36.15、合計84.19でSP1位。
 
 10番滑走でコストルナヤ(露。18)。一昨季欧州選手権金メダル。今季フィンランディア杯3位。曲は「Am I the One」。振付はグレイヘンガウス他。ワリエワの後だと遅く見える不利。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはqマーク。3Lzは加点3〜4。スピン二つはレベル4で加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tも成功、加点1〜3。StSqはレベル2とやや取りこぼし。加点2〜4。最後のLSpもレベル3となるが加点2〜4。技術点3番目の41.47、演技構成点4番目の34.11、合計75.58でSP3位。
 最終滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。昨季国内7位、世界選手権銀メダル。今季フィンランディア杯2位。曲は「Tango Oblivion」。振付はアベルブフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点ほぼ2〜3。続く3Lz+3Tも決め、加点ほぼ1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5。FCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fも成功、加点ほぼ3〜4。技術点2番目の45.73、演技構成点も2番目の35.51、合計81.24でSP2位。

 フリー。1番滑走で河辺(17)。曲は「Miracle」。振付はローリ・ニコル他。ほぼノーミス。全てのジャンプを下りたがqマークも三つ。冒頭の3Aはqマークだが下りた。3Lz+3Tも第2がqマーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点1〜4、最後のCCoSpは加点2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tは第1でこらえた。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。3Fはqマークだが3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。終わったとき笑顔。技術点5番目の70.31、演技構成点9番目の62.91、合計133.22は自己ベスト更新でフリー6位、総合186.52も自己ベスト更新で9位。
 6番滑走で三原(22)。曲は「Fairy of the Forest」他。振付はローリ・ニコル他。衣装は緑。完璧。どのジャンプも回転不足なし。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。続く2A、3F、3Sは流れるように跳び、いずれも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点ほぼ3〜5。StSqは加点2〜5。1.1倍になる2A+3Tは加点2〜4。3Lz+2T+2Loも成功。3Loも決める。StSqに続くChSqはスパイラルを3種滑り、加点ほぼ3〜4。技術点3番目の76.83、演技構成点7番目の65.29、合計142.12は自己ベスト更新でフリー3位、総合210.01も自己ベスト更新で4位。
 8番滑走で樋口(20)。曲は「ライオンキング」より4曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aをしっかり決める。ほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tは第2がqマーク。3Sは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。CCoSpは加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になる次が2Lzに。3Lo+2Tは全ジャッジが加点。3Fe+2T+2Loは第1にeマーク。解説の荒川が「eマークやqマークが付くと得点が伸びない」。StSqに続くChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点6番目の68.15、演技構成点4番目の67.71、合計135.86は自己ベスト更新でフリー5位、総合205.27で6位。

 10番滑走でコストルナヤ(露。18)。曲は新しい「Lovely(Instrumental)」他。振付はトゥトベリーゼ他。ジャンプはまだ復調途中。体が重そう。冒頭の3A<はステップアウト。3Lz+2Tは全ジャッジが加点2〜4。3Loも成功。2Aは余裕があり全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tはすっきり決め、全ジャッジが加点2〜5。しかし3F+1Eu+3Sqと3Lz<はこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点71.07、演技構成点67.89、合計136.96でフリー4位、総合214.54で3位。この時点で三原を抜いて1位だが、キスアンドクライでは暗い顔。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。曲は「アラビア」「My Love...Music」。振付はプロコフィエワ他。衣装は緑が基調。完璧。さすが。3F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で3A+2Tは高さもあり成功、加点ほぼ2〜3。続くソロの3Aは加点ほぼ1〜4。3Lzも加点ほぼ2〜3。3Fのみqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは曲想をたっぷり表現して加点2〜5。スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Sと3Lz+2A+SEQ、3Loもしっかり決める。うち3Loは加点2〜4。ChSqはオリエンタルな雰囲気満載で加点3〜5。技術点2番目の80.33、演技構成点も2番目の71.31、合計151.64でフリーも2位、総合232.88で2位。
 最終滑走でワリエワ(露。15)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4S成功、加点3〜5。続く3Aはステップアウト。しかしすぐに4T+3Tを決めて加点2〜5。3Loは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちFCSpは加点4〜5、あと二つのスピンとStSqも加点ほぼ4〜5。ChSqは加点2〜5。1.1倍になるところでまたもや4T+1Eu+3Sを軽々と成功、加点2〜4。3F+3Tも加点2〜4。3Lzは加点1〜4。恐れ入った。解説の荒川も「ジャンプだけでなくスピン、StSqもすばらしい」と感心。初めは慎重そうな顔だったが、最後は笑顔。技術点ダントツの106.15、演技構成点最高の74.74、合計180.89は世界最高更新でフリーも1位、総合265.08も世界最高更新で初優勝。

※11/5、羽生がケガでNHK杯を欠場することがわかった。靱帯損傷とのこと。うーん。もちろん、ロステレコム杯もGPファイナルも欠場だろう。状態によっては、全日本も危ない。

フィギュアスケート (2021.10/29,12/21,2022.1/20,21)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2021.10/22〜24 ラスベガス・ネバダ州) GPシリーズ第1戦

 <ペア>8組出場。日本からは三浦・木原組。アメリカからはケネリム・フレイジャー組、組み替えたリウ・オシェイ組他。その他タラソワ・モロゾフ組(露)、ボイコワ・コズロフスキー組(露)など。
 4番滑走でケネリム・フレイジャー組(米。30,28)。昨季組み替えて全米優勝。世界選手権7位。曲は「House of The Rising Sun」。振付はロッカ他。なんか練習が足りていない感じ。冒頭の3Twはレベル2。3Tは男性がステップアウトで転倒。これ以降は全要素に全ジャッジが加点。3FThは加点3〜4。BoDsとCCoSp、StSqはレベル3。うちCCoSpはよくそろっていて加点1〜4。最後の4Liはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点6番目の34.74、演技構成点4番目の32.63、転倒の減点1、合計66.37は自己ベスト更新でSP5位。だが、昨季全米2位だったカララン・ジョンソン組が6番滑走で4位となり、後れを取った
 5番滑走で三浦・木原組(19,29)。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは、やや女性が男性に触れたらしくレベル2。GOEは-1〜4と割れた。3Tはおそらく女性がqマーク。しかしこの後は全要素に全ジャッジが加点。男性が膝立ちの姿勢から上げる4Liはレベル4で加点2〜4。3LzThもこらえて成功、加点2〜5。CCoSpとStSqはレベル3。うちCCoSpは加点2〜4。最後のBoDsはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の38.77、演技構成点も3番目の33.86、合計72.63は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライでは大喜び。

 7番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。19,21)。曲は「白鳥の湖」。振付はモロゾフ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは、ジャンプは成功したが、二人が跳んだタイミングが全くずれていた。しかしこれ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3FThも成功、加点ほぼ2〜3。4LiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜4。BoDsだけなぜかレベル2と取りこぼし。技術点2番目の40.17、演技構成点も2番目の35.26、合計75.43でSP2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,26)。曲は「Metamorphosis Two」他。振付はグレイヘンガウス。コーチはトゥトベリーゼ、トランコフ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点ほぼ3〜4。得意の3Twと4Liはレベル4で加点ほぼ4〜5。3LoThはややこらえたがほぼ加点2〜4。BoDsとCCoSpもレベル4。うちBoDsは加点3〜5。最後のStSqはレベル3だが加点3〜4。全体の完成度が高かった。技術点最高の43.27、演技構成点も最高の37.09、合計80.36でSP1位。

 フリー。なんと三浦・木原組が2位! GPシリーズでの日本ペア初の快挙らしい。
 4番滑走でケネリム・フレイジャー組。曲は「Fix You」他。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tも成功。3LoThも決める。3Sは何とか下りる。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つとPCoSpは加点2〜4。3LzThも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の69.06、演技構成点4番目の67.54、合計136.6は自己ベスト更新でフリー2位、総合202.97も自己ベスト更新だが4位。
 6番滑走で三浦・木原組(19,29)。曲は「Woman」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2Tが決まり、全ジャッジが加点2〜4。リフト二つとPCoSp、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点3〜4。3LzThは転倒、壁にぶつかり痛そうだった。3S成功、全ジャッジが加点2〜3。5RLiはレベル3だが、全ジャッジが加点3。3LoThはこらえたが下りる。最後のChSqは笑顔で滑り、全ジャッジが加点ほぼ3。技術点3番目の68.24、演技構成点も3番目の68.33、転倒の減点1、合計135.57は自己ベスト更新でフリーも3位、総合208.2も自己ベスト更新で2位。

 7番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。19,21)。曲は「マラゲーニャ」。振付はモロゾフ。冒頭の3S+1Eu<<+3S<で転倒。続く3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。リフト三つとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsとリフト二つは加点2〜4。3FThでまた転倒。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル2でVマーク。技術点4番目の63.76、演技構成点2番目の68.34、転倒の減点2、合計130.1でフリー4位、総合205.53で3位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,26)。曲は「ライトハウス」。振付はグレイヘンガウス。冒頭は3Sの予定だったが女性が2S。3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3連続は男性が第2でステップアウトし、3T+2T+COMBOに。3FThは成功、全ジャッジが加点3〜5。FiDsとPCoSp、リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsとPCoSp、5ALiは加点3〜4。3LoThもしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。5RLiだけレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の69.11、演技構成点も最高の73.03、合計142.14でフリーも1位、総合222.5で優勝。

 <アイスダンス>9組出場。日本からは小松原・コレト組。アメリカからはチョック・ベイツ組、ハベル・ダナヒュー組他。その他ボードリー・ソレンセン組(加)、モロゾフ・バギン組(露)など。ザゴルスキー・ゲレイロ組(露)が女性が細菌性髄膜炎で入院していたため、欠場。今季のパターンダンスはミッドナイトブルース。
 2番滑走で小松原・コレト組(29,30)。昨季全日本3連覇、世界選手権19位。曲は「What You Won't Do For Love」他。振付はクールノイアー他。衣装は二人とも濃いピンク。全体的に勢いよく演技できた。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。1MBはなんとレベルB。うーん。PStは男女ともレベル2。最後のRoLiはレベル4だが、一瞬、男性がぐらつきかけた。技術点7番目の33.93、演技構成点も7番目の29.63、合計63.56でRD7位。キスアンドクライには、アグノエルコーチとローゾンコーチ。
 7番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。昨季世界選手権8位。曲は「Careless Whisper」他。振付はモイアー他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜4。1MBはレベル1でNYNN、加点2〜3。PStは男女ともレベル2で加点2〜3。MiStはレベル1だが加点ほぼ3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。 技術点3番目の40.77、演技構成点も3番目の34.56、合計75.33でRD3位。

 8番滑走でハベル・ダナヒュー組(米。30,30)。昨季全米3度目の優勝、世界選手権銀メダル。今季で引退らしい。曲は「Rope Burn」他。振付はモイアー他。衣装は二人とも黒が基調。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のMiStはレベル2だが加点ほぼ4。StaLiはレベル4で加点3〜5。1MBはレベル3で加点3〜4。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。加点3〜4。SqTwは男性が第3でよろけたが、男女ともレベル3で加点ほぼ3。技術点最高の45.52、演技構成点も最高の38.06、合計83.58でRD1位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。曲は「Myboi」。振付はデュブレイユ。女性の衣装は果物のキウイのように透ける緑色。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の1MBはレベル2でNNYY、加点3〜4。速報値ではレベルBだったが機械がおかしかったか。続く続くPStは男女ともレベル3で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜4。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。MiStはレベル1で加点ほぼ3〜4。技術点2番目の44.8、演技構成点も2番目の37.75、合計82.55でRD2位。

 フリー。全体的に、RDよりよい組が多かった。3番滑走で小松原・コレト組(29,30)。曲は映画「サユリ」より4曲。振付はシュイナール他。衣装は白を基調に青のぼかしたライン。CiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点1〜3。リフト三つはレベル4。うち二つは加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4。OFStは女性レベル2、男性レベル1。CiStはレベル1だが加点0〜3。コレオ要素はChSp、ChTwと最後のChSlは加点1〜3。技術点6番目の55.44、演技構成点6番目の45.32、合計100.76でフリー6位、総合164.32で6位。
 5番滑走でRD5位のモロゾフ・バギン組(露。20,25)。曲はリムスキーコルサコフ「シヘラザード」。振付はニコライ・モロゾフ。女性は真っ青なパンツスタイルで足の長さを強調。男性はランプの精みたい。前半は全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4に加点2〜3。DiStはレベル2。SyTwは男女ともレベル4。OFStは男女ともレベル2。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点2〜3。CoSpはレベル4だがややトラベリングしてGOE0〜2。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。絵になるような見得をきる場面がたくさんあるうまい振付。技術点5番目の58.77、演技構成点5番目の47.76、合計106.53でフリーも5位、総合175.32で5位。
 6番滑走でRD4位のスマート・ディアス組(西。24,31)。女性はイギリス出身。曲は映画「The Mask of Zorro」より4曲。一部「カルメン」に聞こえたが。振付はアグノエル他。女性の衣装はモスグリーン。いい出来だった。スピードもあり、全要素に全ジャッジが加点。冒頭のロングリフトStaLi+RoLiはいずれもレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3。CiStはレベル2で加点2〜3。ChSlは加点2〜4。OFStは男女ともレベル2で加点2〜3。CoSpとCuLiもレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素二つでいずれも加点3〜4。最後は男性が剣を縦横に振り回す仕草で締めた。終わったとき、観客席で立つ人もいた。技術点3番目の64.41、演技構成点4番目の51.22、合計115.63でフリー3位、総合189.69で4位。

 7番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。29、32)。曲は映画「グラディエーター」より5曲。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭SlLi+RoLiはいずれもレベル4だが時間超過で加点3〜4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。ChStは加点2〜4。StaLiはレベル4に加点3〜4。CoSpもレベル4で加点2〜4。DiStはレベル2で加点2〜3。あと二つのコレオ要素はいずれも加点2〜4。技術点4番目の63.64、演技構成点3番目の52.16、リフト時間超過で減点1、合計114.8でフリー4位、総合190.13で3位。表彰台に乗ったが、2位とは18点差がある。
 8番滑走でチョック・ベイツ組(米。29、32)。曲は「コンタクト」他。振付はデュブレイユ。女性は異星人なのか。男性は宇宙飛行服を模した衣装なのか。今ひとつプログラムが伝わってこなかった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4。ChStは加点3〜4、ChSlは加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル3だが加点3〜4。OFStは女性がレベル3、男性がレベル2だが加点3〜4。StaLiもレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点2〜4。最後のChLiも加点3〜4。基礎点44.71。技術点最高の68.93、演技構成点2番目の56.75、合計125.68でフリーも2位、総合208.23で2位。
 最終滑走でハベル・ダナヒュー組(30,30)。曲は「Drowning」。振付はデュブレイユ他。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3で加点3〜4。CiStはレベル2だが加点3〜4。ChStも加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点ほぼ3〜4。基礎点44.71はチョック・ベイツ組と同じ。技術点2番目の68.79、演技構成点最高の57.17、合計125.96でフリーも1位、総合209.54で優勝。

フィギュアスケート (2021.10/25、27,29)

スケートアメリカ (2021.10/22〜24 ラスベガス・ネバダ州) GPシリーズ第1戦

 今季から放送体制が変更され、ライブは有料の公式配信、地上波TVでは2日遅れでシングルのみ日本選手とメダル候補のみの深夜放送になり、ペア・アイスダンスを含むCS放送は有料配信が終了した後放送予定(12/1〜)。
 なお10/6、ISUは、今季の四大陸選手権は天津開催を断念し、エストニアのタリンで1/18〜23に開催すると発表。欧州以外の国々の選手を対象にした選手権を欧州で開くとは前代未聞。
 また、今季はジュニアGPシリーズは開催されているが、日本スケート連盟は選手を派遣しないと決定。2年連続で国際審判に見てもらえず、ジュニアの国際競争力が落ちることは確実で残念。
 さらに、10/14〜16に北京でプレ五輪大会アジアン・オープンが開催されているが、TV放送どころかライブストリーミングもないらしい。日本勢は、男子は鍵山、女子は三原が優勝したようだ。

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、佐藤駿。アメリカからはネイサン・チェン、ジョウ、ジミー・マー。ロシアからはダニエリアン。サムソノフは棄権。その他ニューエン(加)、エイモズ(仏)、ブレジナ(チェコ)など。地上波での放送は5人のみ。昨季は無観客で開催。今季は会場には観客を入れたが、顔写真パネルも置いてあった。
 1番滑走でジョウ(米。20)。昨季全米2位、世界選手権25位。今季ネーベルホルン杯優勝。アメリカに北京五輪3枠目を確保。曲は「Vincent (Starry Starry Night) 」。振付はローリ・ニコル。すばらしい出来だった。冒頭の4Lz+3Tを回転不足なく決め、全ジャッジが加点3〜4。続く4Sはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpとStSqは全ジャッジが加点2〜4、最後のCCoSpも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqは深いエッジでスピード、大きな動きとも申し分なし。1.1倍になる3Aはややこらえた。技術点最高の54.78、演技構成点3番目の42.65、合計97.43でSP1位。キスアンドクライには、浜田コーチもいた。
 2番滑走でマー(米。26)。昨季全米6位。曲は「ブラックスワン」。振付はモロゾフ。冒頭で4T+3T成功。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。CCoSpとStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aも決める。技術点2番目の47.38、演技構成点最低の37.14、合計84.52は自己ベスト大幅更新でSP3位。

 6番滑走で佐藤駿(17)。昨季全日本5位。曲は「四季」より「夏」。振付は佐藤有香。前日の公式練習で左肩を脱臼し、テーピングして出場。冒頭の4T+3Tは回ったが惜しくもステップアウト。しかし続く4Lzを決め、全ジャッジが加点。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aで転倒。技術点4番目の42.63、演技構成点5番目の38.89、転倒の減点1、合計80.52は自己ベスト更新でSP5位。
 9番滑走で宇野(23)。昨季全日本2位、世界選手権4位。曲は昨季のエキシビションで使用したビバルディ「Oboe Concerto」他。振付は宮本賢二。冒頭4Fの予定がパンクして2F*になり無得点。続く4T+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜5、最後のCCoSpはVマークだが全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Aは美しく決め、全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の44.29、演技構成点最高の44.78、合計89.07でSP2位。
 最終滑走でチェン(米。22)。昨季全米優勝、世界選手権金メダル。曲は「Eternity」他。振付はシェイリン・ボーン。なんと冒頭の4Lzで転倒。ややスピードがなかった。続く3Aは慎重に決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSp4は加点3〜5。StSq部分の曲は昨季の「ネメシス」を使用。1.1倍になる4Fからの連続ジャンプは第1でステップアウト、第2に1Tを付けたが無意味。スピードがなく高さが出ない感じ。技術点5番目の39.72、演技構成点2番目の44.17、転倒の減点1、合計82.89でなんとSP4位と出遅れ。

 フリー。7番滑走で佐藤駿(17)。曲は「オペラ座の怪人」より3曲。振付は宮本賢二。肩が痛いのに4回転4本入れてきた。冒頭の4Lzはステップアウト。続く4Fはeマークで転倒。痛そう。しかし4T+2Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ソロの4Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+2Tと3F+1Eu+3Sは決めたが、ソロの3Aでステップアウト。惜しかった。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。終わった後、右手だけ上げて挨拶。技術点4番目の86.67、演技構成点5番目の80.86、合計166.53でフリー4位、総合247.05で4位。
 8番滑走でチェン(米。22)。曲はモーツァルト・セレクション。振付はシェイリン・ボーン。4回転6本の構成。スピードはあまりないが冒頭の4Lo成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Lzの予定が2Lzにパンク。4F+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。しかしまた2Sにパンク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のFCCoSpは加点3〜5。StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aと4T+1Eu+2F、4T+3Tを決める。うち3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。基礎点83.05だが全体の加点が13.45とすごい。技術点2番目の96.5、演技構成点最高の89.98、合計186.48でフリー2位、総合269.37で3位。

 10番滑走で宇野(23)。曲は「ボレロ」。振付はランビエール。4回転5本の構成。冒頭の4Loは片手付き。続く4S<<は両足。4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aはしっかり跳び、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。最後のStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4Fはこらえた。二つ目の4T+2T成功、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Fqもこらえた。基礎点はチェンより高い88.99だが、全体の加点は4.26と少ない。技術点3番目の93.25、演技構成点2番目の88.36、合計181.61でフリー3位、総合270.68で2位。
 最終滑走でジョウ(米。20)。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。振付はローリ・ニコル。衣装は柔道着のような形で墨絵のような模様。完璧に近かった。4回転5本の構成。前半はソロの4回転4連続。冒頭の4Lzは余裕があり、全ジャッジが加点3〜4。続く4Fは!マーク。4Sと4Tはqマーク。ChSqは音楽表現がよくされていて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4Sq+3Tと3A+1Eu+3S、3A+2Tを決める。うち3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqは加点2〜3。技術点最高の110.19、演技構成点3番目の87.94、合計198.13でフリーも1位、総合295.56で初優勝。キスアンドクライで泣いていた。

 <女子シングル>12人出場。日本からは坂本、宮原、横井。アメリカからはアンドリューズ、グレン他。テネルは10/19棄権。ロシアはトゥルソワ、ウサチョワ、シニツィナ。その他韓国からユ・ヨン、キム・イェリムなど。
 1番滑走でシニツィナ(露。17)。昨季ユース五輪銀メダル。今季シニアデビュー(?)。曲はチャイコフスキー「子守唄」。振付はアルトゥニアン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはきれいに決め、加点2〜3。続く3Fも加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5、FCSpは加点2〜5。StSqはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも余裕で成功、加点1〜3。技術点3番目の39.62、演技構成点6番目の31.89、合計71.51でSP3位。

 3番滑走でウサチョワ(露。15)。今季シニアデビュー。身長160p。昨季国内シニア4位。曲は「The Greatest Showman」より「Never Enough」。振付はグレイヘンガウス。エテリ組。こちらも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aを余裕で成功、加点3〜4。続く3Lzも決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点2〜5。1.1倍になる3F+3Tも決め、加点ほぼ3〜4。技術点最高の42.24、演技構成点3番目の34.47、合計76.71は自己ベスト更新でSP2位。
 4番滑走で横井(21)。昨季全日本8位。曲はジュニア時代にも使った「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。衣装はスパニッシュらしく赤と黒。冒頭の2Aはよかった。全ジャッジが加点2〜4。続く3Fq+3Tは第1にqマーク。CCoSpとStSqはレベル2。もう少しフラメンコっぽくメリハリがほしい。1.1倍になるところでパンクして1Lzとなり無得点。残念。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の25.65、演技構成点も最低の29.12、合計54.77でSP12位。

 7番滑走で宮原(23)。昨季全日本3位、世界選手権19位。曲は数年前の「小雀に捧げる歌」に戻した。振付はローリ・ニコル。冒頭はかなりうまく跳べたと思うが、判定は3Lzq+3T<。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqはすばらしく、解説の荒川もほめていた。加点3〜5。1.1倍になる3F<も低かったせいかアンダーローテーションでほぼ両足。技術点10番目の31.93、演技構成点4番目の34.43、合計66.36でSP8位。
 11番滑走で坂本(21)。昨季全日本2位、世界選手権6位。今季アジアンオープン2位。曲は「グラディエーター」より「Now We Are Free」。振付はブノワ・リショー。最初からスピードがあり、冒頭の2Aは大きく、全ジャッジが加点3〜4。続く3Lzも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる連続3回転の予定が2F+3Tとなったが、第1が2回転になった後、落ち着いて3回転をつけられたため、要素は失わず。技術点6番目の36.52、演技構成点2番目の34.64、合計71.16でSP4位。
 最終滑走でトゥルソワ(露。17)。背が伸びた。158p。昨季国内3位、世界選手権銅メダル。曲は映画「フリーダ」より3曲。振付はグレイヘンガウス他。今季からエテリコーチに復帰。4回転を中心に高難度ジャンプの調子が悪いらしい。それでも難度を下げて全要素に全ジャッジが加点。冒頭は2Aにして加点2〜4。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tもややこらえたが決め、加点2〜5。技術点2番目の42.21、演技構成点最高の35.48、合計77.69でSP1位。順位と得点を見ても嬉しそうではない。ケガをしているらしい。

 フリー。1番滑走で横井(21)。曲は「Fat Bottomed Girls」他クイーンメドレー。振付は宮本賢二。衣装は山吹色。冒頭の2Aは流れがあった。全ジャッジが加点3〜4。続く3Fは成功したが3Loはqマーク。スピン二つはレベル4。FCCoSpはレベル3。2Aq+3Tqは第1第2ともqマーク。解説の荒川は「少し高く飛びすぎている」。1.1倍になる3Lzq+2Tも第1がqマーク。SPでパンクした3Lzはステップアウト。3S+3T<+2Tも第2がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ジャンプが全体に回転不足気味だが、最後にChSqとStSqを続けて曲想表現もできていたし大きなミスなく滑りきった。技術点10番目の60.26、演技構成点も10番目の59.04、合計119.3でフリー10位、総合174.07で11位。
 5番滑走で宮原(23)。曲はプッチーニ「トスカ」より5曲。振付はローリ・ニコル。衣装は赤ワイン色。冒頭は3Lz<+3T<。2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。ChSqは表情豊かに滑り、全ジャッジが加点2〜5。3Sも成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3F!<+2T+2Loと3Lz、2A+3Tは決める。うち2A+3Tは全ジャッジが加点。久々に大きなミスなくまとめられ、小さくガッツポーズ。技術点8番目の65.24、演技構成点5番目の68.91、合計134.15でフリー6位、総合200.51で7位。

 8番滑走でユ・ヨン(韓国。17)。昨季国内4位。今季オータムクラシック2位。曲は「レ・ミゼラブル」より4曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で3Aを決めたがqマーク。続く3Lz+3Tも第2がqマーク。3Loと2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる6 3Lz+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点3〜5。2A+3Tは第2がqマーク。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。技術点2番目の77.09、演技構成点3番目の69.15、合計146.24でフリー2位、総合216.97で3位。キスアンドクライには浜田コーチもいた。
 9番滑走で坂本(21)。曲は「No More Fight Left In Me」他。振付はブノワ・リショー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。滑りにキレがあり、リンクが狭かった。冒頭の2Aは大きかった。加点3〜4。続く3Lzは!マーク。解説の荒川は「スピードと高さをコントロールできるともっとよくなる」。3F+2Tと3Sも決める。3Sは加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはほぼ加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tと2A+3T+2T、3Loも成功。うち3F+3Tは加点2〜5、3連続は加点ほぼ3〜4。ChSqは加点ほぼ2〜4。最後のFCCoSpはレベル2でVマーク、とりこぼし。それでもほぼノーミスで滑りきり、終わったとき満面の笑み。技術点3番目の74.54、演技構成点最高の70.23、合計144.77でフリーも3位、総合215.93、3位と1.04差で4位。

 11番滑走でウサチョワ(露。15)。曲は「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。振付はグレイヘンガウス。4回転と3Aなし。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz!+2Tは第1が!マーク。3Loと二つ目の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、FCCoSpは加点2〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz!+1Eu+3Sと3F+2Tは決めたが、3Fはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。たんたんと滑りきって、技術点4番目の71.05、演技構成点2番目の68.55、合計140.6は自己ベスト更新でフリー4位、総合217.31も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライでは、ミスがあったので嬉しくなさそう。
 最終滑走でトゥルソワ(露。17)。これで脚が痛いのか。確かに構成は落としている(4回転が1本しかない)ようだし、ややスピードがない。曲は「クルエラ」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭で4Lzを決める。全ジャッジが加点1〜4。続く3Loと2A+3T、ソロの2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレで全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tと3F!+1Eu+3S、3Lzを渾身の力で決める。うち3Lzは全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点最高の85.68、演技構成点4番目の69.0、合計154.68でフリーも1位、総合232.57で優勝。しかしあまり嬉しそうでない。

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フィギュアスケート (2021.5/15,6/7、26,7/3,8,10,15)

国別対抗選手権 (2021.4/15〜18 大阪)

 観客は50%だろうか。一階席には人がいない座席に写真パネルがあった。国別ランク6位の中国が辞退したので、イタリアが繰り上がって出場したらしい。各国のチームキャプテンは、ロシアがトゥクタミシェワ。アメリカはジェイソン・ブラウン。日本は木原。カナダはニューエン。イタリアはグアリゼ。フランスはエイモズ。なお、イタリアの男子シングルのリッツォが4/12に棄権。

 <アイスダンス・RD>6組出場。日本からは小松原組。アメリカはハワイエク・ベイカー組。カナダはスシス・フィルス組。フランスはガリャヴィエワ・ソーロン組。イタリアはギナール・ファブリ組。ロシアはシニツィナ・カツァラポフ組。
 1番滑走で小松原組(28,29)。今季世界選手権19位。曲は映画「Dreamgirls」より4曲。振付はアグノエル。パターンダンス以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは男性のイーグルのももの上で女性が斜めに体を伸ばす形。レベル3で加点2。世界選手権ではレベル4が取れたのだが。SqTwは男女ともレベル4。1FSはNNYYでレベル2。これも世界選手権ではレベル3取れたのだが。続くPStは男女ともレベル3。DiStはレベル2。大きなミスなく終えて二人とも笑顔。技術点5番目の36.86、演技構成点最低の29.56、合計66.42でRD5位。ポイント8。

 2番滑走でガリャヴィエワ・ソーロン組(仏。24,25)。女性はロシア出身。今季国内初優勝、世界選手権16位。曲はアバの「Dancing Queen」他。振付はシャンテローズ。コーチはフーザルポリ。冒頭の1FSは「Dancing Queen」のメロディーで滑り、YNYY<でレベル2。Yは3つだが、中断があってレベルが落ちたらしい。PStは女性レベル4、男性レベル2だが全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点。MiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。技術点39.54、演技構成点30.8、合計70.34は自己ベスト更新でRD4位。ポイント9。
 3番滑走でスシス・フィルス組(加。26,27)。昨季国内3位、四大陸7位。今季初戦。曲は「Oh what a night」他。振付はキャロル・レイン他。全体にスピード、キレがなかった。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3、ほぼ全ジャッジが加点。1FSはまさかのレベルB。続くPStは女性レベル2、男性レベル3。MiStはレベル2。最後のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最低の34.86、演技構成点5番目の30.2、合計65.06でRD6位。ポイント7。

 4番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。24,27)。今季全米3位、世界選手権9位。曲は「Saturday Night Fever」より4曲。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはNNYYでレベル2。続くPStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。MiStはレベル3で加点ほぼ3。最後のCuLiはレベル4で加点2〜4。レベルや得点は出なかったが、観客の前で演じられて楽しそうだった。技術点3番目の42.39、演技構成点も3番目の34.4、合計76.79でRD3位。ポイント10。
 5番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31,32)。今季世界選手権6位。曲は「We Go Together」他。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStはレベル4で加点3。SlLiもレベル4で加点ほぼ3〜4。SqTwは第3で男性に軽いミスがあり、女性レベル4、男性レベル3で加点2〜4。1FSはレベル4で加点2〜3。続くPStは男女ともレベル3で加点3。StSqやパターンダンスでレベル4を出し、貫禄を見せた。技術点2番目の46.41、演技構成点も2番目の36.52、合計82.93でRD2位。ポイント11。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。今季世界選手権金メダル。曲は「雨に歌えば」。振付はペチュコフ。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル3だが加点ほぼ4。1FSはNYYYでレベル3、加点ほぼ3。続くPStは女性レベル3、男性レベル4。最後のRoLiもレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点最高の48.1、演技構成点38.56、合計86.66でRD1位。ポイント12。

 <女子シングル・SP>6ヵ国から12人出場。日本からは紀平と坂本。アメリカはテネルとカレン・チェン。カナダはデイルマンとシューマッハー。フランスからマッザラとセルナ。イタリアはグトマンとネグレロ。ロシアはシェルバコワとトゥクタミシェワ。2番滑走でデイルマン(加。23)が滑ったが、単独3回転ジャンプが2Lzになり無得点。SP10位と出遅れ。
 7番滑走でカレン・チェン(米。21)。曲は「Rise」。振付はミーキンス他。冒頭の3Lz+3Tqで転倒。いつもよりスピードがないか。2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lo<はアンダーローテーション。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だがスパイラルはさすが。全ジャッジが加点ほぼ3。技術点9番目の30.08、演技構成点6番目の33.4、転倒の減点1、合計62.48でSP6位。ポイント7を加えて17。

 8番滑走で坂本(21)。曲はバッハ「Concerto En Re Mineur」他。振付はブノワ・リショー。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点4〜5。続く3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。これが効いた。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tは加点2〜5。技術点3番目の41.94、演技構成点2番目の35.84、合計77.78は今季自己ベスト更新でSP3位。ポイント10を加えて18。
 9番滑走でテネル(米。23)。曲は「Moderation」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Fはqマーク。StSqはキレがなくレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の33.36、演技構成点も5番目の34.04、合計67.4でSP5位。ポイント8を加えて25。アメリカは3位。

 10番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。曲は「Lovely」。振付はプロコフィエワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A成功、加点1〜4。続く3Lz+3Tは加点2〜3。FCSpはレベル3だが加点1〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpはほぼ3〜4。技術点最高の45.43、演技構成点4番目の34.92、合計80.35でSP2位。ポイント11を加えて23。
 11番滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「O doux printemps d'autrefois」。振付はグレイヘンガウス他。この人も全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。3Fは珍しく!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは加点4〜5。1.1倍になるところで3Lz+3Loを決め、加点ほぼ3〜4。技術点2番目の43.51、演技構成点最高の37.56、合計81.07は今季自己ベスト更新でSP1位。それほど得点が出なかったせいか、ちっとも嬉しそうでなかった。ポイント12を加えて35。ロシアがトップ。
 最終滑走で紀平(18)。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3A<で転倒。腰を傷めているのか。3F+3Tqもなんとか下りる。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の35.7、演技構成点3番目の35.04、合計でSP4位。ポイント9を加えて27。日本は2位。

 <男子シングル・SP>6ヵ国から11人出場。日本からは羽生と宇野。アメリカはネイサン・チェンとジェイソン・ブラウン、カナダはニューエンとサドフスキー。フランスはエイモスとシャオイムファ。イタリアはグラスルひとり。ロシアはコリヤダとセメネンコ。
 2番滑走でサドフスキー(加。21)。背が伸びて184p。昨季NHK杯3位、国内優勝、四大陸16位。今季これが初の公式戦。曲は「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。滑りがきれいでよく伸びる。冒頭の4Sきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3。3Aも決め、全ジャッジが加点。3Lz+3Tは第2にqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の48.56、演技構成点7番目の41.05、合計89.61は自己ベスト更新でSP6位。ポイント7を加えて21。カナダはニューエンが絶不調で11位、ポイント2で23。カナダは最下位に転落。
 4番滑走でコリヤダ(露。26)。今季国内3度目の優勝、世界選手権5位。曲は「Let's Get Loud」。振付はプロコフィエワ。この人も滑りがきれい。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aも成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のスビン二つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzはややこらえた。技術点5番目の49.77、演技構成点も5番目の43.65、合計93.42でSP5位。ロシアはセメネンコが7位でポイント6、コリヤダのポイント8を加えて49、ロシアがトップ。だが本人は反省モード。

 7番滑走でエイモズ(仏。23)。今季国内3連覇、世界選手権9位。曲は「Gorilla et Kabila」他。振付はフォンタナ。世界選手権よりよかった感じ。衣装も変えたか。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3T成功。続く3Lzも決める。予定では4Sだった。CCSpはレベル3。1.1倍になる3Aは加点2〜5。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは独特の世界観を表現して加点ほぼ4〜5。技術点4番目の50.14、演技構成点4番目の44.55、合計94.69は今季最高でSP4位。フランスはシャオイムファが8位でポイント5、エイモズのポイント9を加えて26。フランスは4位。
 8番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。今季全米3位、世界選手権7位。曲は「Sinnerman」。振付はロヒーン・ワード。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点3〜4。コーチ陣は来日していないようだ。3Aもしっかり決めて加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル。うちCCSpは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点2〜4。技術点7番目の48.31、演技構成点3番目の46.55、合計94.86でSP3位。ポイント10を加えて35。

 9番滑走で宇野(23)。今季全日本2位、世界選手権4位。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Fはステップアウト。4Tはqマークで転倒、第2付かず、要素を失う。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aはかろうじてこらえた。技術点9番目の35.91、演技構成点6番目の42.55、転倒の減点1、合計77.46でSP9位。ポイント4を加えて31。リンクからあがるときと、キスアンドクライで謝る仕草。
 10番滑走で羽生(26)。今季全日本優勝、世界選手権銅メダル。曲は「Let Me Entertain You」。振付はシェイリン・ボーン。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点4〜5。続く4T+3Tも加点ほぼ4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3Aは、世界選手権ほど悪くないが、こらえた。やはりまだ4Aを練習しているのか。技術点2番目の59.27、演技構成点最高の47.85、合計107.12でSP2位。ポイント11を加えて42。日本は3位に後退。
 最終滑走でチェン(米。21)。今季全米5連覇、世界選手権3度目の金メダル。曲は「Asturias, Cancion del Mariachi」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは軽く決め、加点4〜5。3Aも無難に成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる4T+3Tは少し慎重に跳んだ。技術点最高の61.95、演技構成点2番目の47.7、合計109.65でSP1位。ポイント12を加えて47、アメリカが2位に浮上。やはりコーチが来ていないようだが、ジェイソン・ブラウンがキスアンドクライで隣にすわっていた。

 <ペア・SP>6組出場。日本からは三浦・木原組。アメリカはシメカ=ケネリム・フレイジャー組。カナダはマット・ファーランド組。フランスはハモン・ストレカリン組。イタリアはデラモニカ・グアリゼ組。ロシアはミーシナ・ガリアモフ組。フランスとカナダは若い選手を送ってきた。
 2番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(米。29,28)。今季世界選手権7位。曲は「In the End」他。振付はレニー・ロカ。スロージャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは得意技でレベル3、加点ほぼ3。続く3Tも成功、加点1〜3。3LoThで転倒。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4。うち最後の3Liは加点2〜4。StSqはレベル3で加点2〜3。技術点3番目の34.72、演技構成点も3番目の31.96、転倒の減点1、合計65.68は自己ベスト更新でSP4位。ポイント9を加えて56、アメリカは2位。
 4番滑走で三浦・木原組(19,28)。今季世界選手権10位。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。世界選手権より良かったのでは。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点ほぼ2〜3。3T<は三浦が転倒。片膝立ちで上げ、下ろすときも片膝立ちになる3Liはレベル4で加点2〜4。3LzThも決め、加点2〜3。CCoSpとStSq、FiDsはレベル4で加点2〜3。うちStSqは加点ほぼ3。技術点2番目の35.66、演技構成点4番目の31.16、転倒の減点1、合計65.82は自己ベスト更新でSP3位。ポイント10を加えて52、日本は3位。

 5番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。31,32)。今季世界選手権8位。曲は「Let It Be」。振付はワルター・リッツォ他。衣装に見覚えがないが。冒頭の3Sはこらえて決める。3Twはレベル4なのにジャッジが一人だけ-2。3LoThは両足。3LiとStSq、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点1〜4。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後に衣装の幅広い衿のような部分を持ち上げて顔にかけていた。こんな振付だったかな。技術点4番目の34.5、演技構成点2番目の32.04、合計66.09でSP2位。ポイント11を加えて36、イタリアは4位。
 6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,20)。今季世界選手権金メダル。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はベステミアノワ他。若い世界王者は余裕の滑り。終始ニコニコしていた。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4に加点3〜4。3LzThは加点4〜5。しかし余裕がありすぎたのか男性のソロジャンプが2Sに。他にも男性がスタンブルしそうな場面もあった。FiDsとFCCoSp、StSqと3Liもレベル4。すうちStSqと最後の3Liは加点3〜4。FiDsも加点2〜4。技術点最高の37.93、演技構成点最高の35.84、合計73.77でSP1位。ポイント12を加えて61、ロシアが1位。

 <アイスダンス・フリー>1番滑走でスシス・フィルス組(加。26,27)。曲は「It's Not Unusual」他。振付はキャロル・レイン他。今季は滑り込み不足か。細かいところで合っていない。冒頭のOFStは女性レベル2、男性レベル3、全ジャッジが加点。SyTwLは男女ともレベル3。ChSlは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちStaLiは全ジャッジが加点2〜3。CiStはどうしたことかレベル1。最後のコレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点。技術点最低の53.82、演技構成点も最低の44.04、合計97.86でフリー6位。ポイント7を加えて37、カナダは6位。
 2番滑走で小松原組(28,29)。曲は「ある愛の歌」他。振付はアグノエル。冒頭のCoSpはレベル4。リフト三つとSyTwLはレベル4で全ジャッジが加点。OFStは女性レベル2、男性レベル3、全ジャッジが加点1。ChStは全ジャッジが加点。続くMiStはレベル2。最後のコレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点1〜3。うちChSlは加点ほぼ2〜3。技術点5番目の56.36、演技構成点も5番目の44.46、合計100.82は自己ベスト更新でフリー5位。ポイント8を加えて60、日本は3位。
 3番滑走でガリャヴィエワ・ソーロン組(仏。24,25)。曲は「Le Parfum」。振付はシャンテローゼ。この組はよく練習できたらしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の StaLiはレベル4に加点ほぼ3。あと二つのリフトもレベル4。うちSlLiは加点2〜4。SyTwLも男女ともレベル4。CiStはレベル3。CoSpはレベル4で加点2〜3。CoSpも加点2〜3。OFStは男女ともレベル2。ここだけややとりこぼしか。最後のコレオ要素二つのうちChLiは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の59.72、演技構成点4番目の46.86、合計106.58でフリー4位。ポイント9を加えて43、フランスは5位。

 4番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。24,27)。曲は「Heart of Glass」他。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFStは男女ともレベル3で加点2〜4。リフト二つがレベル4。うち連続CuLiは加点3〜4。SyTwは男女ともレベル3。ここがややとりこぼしか。ChStは表情たっぷりに滑り加点3〜5。DiStとCoSpはレベル2で加点ほぼ2〜3。ここもとりこぼし。最後のコレオ要素二つは加点2〜3。技術点4番目の59.34、演技構成点3番目の50.82、合計110.16でフリー3位。二人とも得点が思ったより低いという顔。ポイント10を加えて66、アメリカは2位。
 5番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31,32)。曲は「Little Sparrow」他。振付はジオルダーニ他。すごく気持ちの入った演技だった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStはレベル3で加点3〜4。StaLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。ChStも加点3〜4。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点3。ChSlは加点3〜5。CuLiもレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChSpは加点3〜4。技術点2番目の69.37、演技構成点も2番目の55.38、合計124.75は自己ベスト更新でフリー2位。フーザルポリコーチともども大喜び。ポイント11を加えて47、イタリアは4位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。曲は「Songs My Mother Taught Me」。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSyTwはごくごくわずかにずれていたが男女ともレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点4〜5、CuLiは加点3〜5。ChSpは加点ほぼ3〜4。SeStはレベル3だが加点ほぼ4。ChStは加点4〜5。最後のChSlは加点3〜5。技術点最高の72.13、演技構成点も最高の58.02、合計130.15でフリー1位。ポイント12を加えて64、ロシアが1位。

 <男子シングル・フリー>2番滑走でグラスル(伊。19)。曲は「ジョーカー」。振付はブノワ・リショー。4回転3本入れる構成。冒頭の4Lzは決める。続く4F!<はステップアウト。4Lo<はなんとかこらえる。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。たしか一つ目のスピンの後で衣装替えがあり、真っ白な地にピエロの顔のような模様に。3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは成功。次の3F!+3Tは第1が!マーク。しかし連続3回転を二つ入れてきた。二つ目の3Lzも決める。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスで滑り、嬉しそう。技術点5番目の86.66、演技構成点9番目の74.9、合計161.56でフリー7位。ポイント6を加えて53、イタリアは5位。
 4番滑走で宇野(23)。曲は「Dancing On My Own」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3A+4T<は転倒。4Fは成功、全ジャッジが加点1〜3。4Tでも転倒。3Loは決め、全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3A+1Eu+1Fは第3が1回転に。3S+3Tは全ジャッジが加点2。2Aは全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。どうも靴が合わないらしい。技術点6番目の82.16、演技構成点6番目の84.8、転倒の減点2、合計164.96でフリー6位。ポイント7を加えて67。
 5番滑走でセメネンコ(露。17)。曲は「Notre Dame de Paris」より3曲。振付はプロコフィエワ。冒頭で4Tと4Sを決め、全ジャッジが加点。うち4Tは加点2〜3。まだ身が軽い。3A+1Eu+3Sもなんとか成功。3Loも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aと3F+3T、3Lo+2A+SEQを決める。StSqはレベル2で一応全ジャッジが加点。最後のFCSpはレベル3。途中で曲の変わり目で衣装替えがあった。同じ10代でもイタリアのグラスルより表現力はある。ミーシンコーチも嬉しそう。技術点4番目の89.73、演技構成点も8番目の76.6、合計166.33でフリー5位。ポイント8を加えて81。

 7番滑走でサドフスキー(加。21)。曲は「Chasing Cars」。振付はマーク・ピレイ他。スケーティングは美しい。冒頭の4Sはqマーク。3F!qで転倒。3A+2Tは成功。3Lo<はこらえる。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3連続の予定が4S+REPで転倒。いかにも練習不足な感じ。券3の予定の3Lzはステップアウト。二つ目の3Lzは片手付き。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の55.7、演技構成点7番目の81.1、転倒の減点2、合計134.8でフリー10位。ポイント3を加えて42。カナダはニューエンがフリーも11位だったので、6位のまま
 8番滑走でコリヤダ(露。26)。曲は「ヌレエフ」。振付はアベルブフ。前半はすばらしかったが、後半息切れ。冒頭の4T+3Tと4Tは成功、いずれも全ジャッジが加点3〜4。続く3A+2Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。特に最後のCCoSpは加点4〜5。3Lz+1Eu+3Sは惜しくもオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。2Aは予定通りだが、次がばらけて2Loでステップアウト。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。不服そうな顔で戻ってきた。それでも技術点3番目の90.42、演技構成点4番目の90.3、合計180.72は自己ベスト更新でフリー3位。ポイント10を加えて91、ロシアが1位。
 9番滑走でエイモズ(仏。23)。曲は「ライトハウス」。振付はフォンタナ。衣装に灯台の模様。冒頭で4T+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。2本目の4Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。次は3Aからの連続ジャンプの予定が2A+2Tに。ソロの3Aは決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点2〜4。1.1倍になるところでリカバリーをねらったが、3A+SEQ+2T*は第1の後ステップアウトして第2は無得点。3Lzと3Fは成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。最後のStSqは疲れたのかレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ4。技術点7番目の80.73、演技構成点5番目の88.4、合計169.13でフリー4位。ポイント9を加えて56、フランスは4位。

 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。曲は「Slaughter on Tenth Avenue」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4S<はこらえる。3A+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次が1Aに。なんでもないつなぎに、ハイレッグの動きが入る。得意な3Fは全ジャッジが加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCCoSpとStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tと3Loは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Lzで転倒。ChSqは全ジャッジが加点全ジャッジが加点3〜5。技術点9番目の70.53、演技構成点3番目の90.8、転倒の減点1、合計160.33でフリー8位。ポイント5を加えて81。
 11番滑走で羽生(26)。曲は「天と地と」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Lo成功、全ジャッジが加点3〜4。しかし次の4Sの予定が1Sに。3A+2Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Loも成功、全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5、FCSSpは加点4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。1.1倍になる4T+2Tも全ジャッジが加点2〜4。4T+1Eu+3Sはステップアウト。ソロの3Aは全ジャッジが加点3〜4。世界選手権の3Aの乱れを修正。ChSqは全ジャッジが加点4〜5。終わったとき、だいぶ疲れているようだった。技術点2番目の99.26、演技構成点も2番目の94.5、合計193.76でフリー2位。ポイント11を加えて78、日本は3位。
 最終滑走でチェン(米。21)。曲はフィリップ・グラス・セレクション。振付はシェイリン・ボーン。めずらしく後半の連続ジャンプでミス。それ以外は全要素に全ジャッジが加点。やはりみんな疲れている。冒頭4Fは加点2〜4。3A+2Tは加点1〜3。3Lzは加点2〜3。4Sはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点2〜5、CCoSpは加点ほぼ4。StSqはレベル3だが加点4〜5。1.1倍になる4T+1Eu+1Fは第3が1回転に。4Tq+3Tは第1にqマーク。二つ目の3Aはしっかり決め、加点2〜4。ChSqはのびのびと滑り、加点4〜5。技術点最高の107.84、演技構成点も最高の95.4、合計203.24でフリーも1位。ポイント12を加えて83、アメリカは2位。

 <ペア・フリー>3番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(米。29,28)。曲は「Fall On Me」他。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2Tはほぼ合っていた。3LoThもしっかり決め、全ジャッジが加点3〜4。しかし3Sは女性がステップアウト。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ3〜4。BoDsはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3FThはステップアウト。ChSqは表情もしっかりジャッジにアピール、全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の68.83、演技構成点も2番目の64.8、合計133.63は自己ベスト更新でフリー2位。ポイント11を加えて94、アメリカは2位。
 4番滑走で三浦・木原組(19,28)。曲は「Woman」。振付はソーレット他。渾身の演技。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2Tもしっかり合っていて全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜4。3LzThも成功、全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは三浦が2Sに。3LoThは両足。BoDsは疲れが見えたがレベル3で全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqも全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、木原は立つのもたいへんそうで腰が痛そうだった。技術点3番目の66.11、演技構成点も3番目の64.72、合計130.83は自己ベスト更新でフリーも3位。キスアンドクライで得点を見て大喜び。ポイント10を加えて88、日本は3位。

 5番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(31,32)。曲は「Pilgrims On a Long Journey」他。振付はバーバラ・メリカ他。冒頭の3Sは男性がステップアウト。3Twはレベル3。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。BoDsもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2Tは男性の方が変だったし、方向も違った。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3SThもなんとか決める。技術点4番目の63.92、演技構成点も4番目の64.32、合計128.24でフリー4位。ポイント9を加えて62、イタリアは5位。
 6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,20)。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はズーリン。たいそう余裕があった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S+1Eu+3Sで二人の第2のタイミングがずれていたが、ミスはそれくらい。加点1〜4。3Twはレベル4で加点3〜5。3LzThはきれいに成功、加点4〜5。リフト三つとBoDs、PCoSpはレベル4。うち5RLiは加点3〜4、あと二つのリフトとPCoSpは加点2〜4。3Tも成功、加点2〜3。3LoThも決め、加点2〜4。最後のChSqはのびのびと滑り、加点2〜5。技術点ダントツの79.43、演技構成点も最高の72.16、合計151.59でフリーも1位。ポイント12を加えて103、ロシアは1位。

 <女子シングル・フリー>3番滑走でデイルマン(加。23)。曲は2シーズン前と同じ「サムソンとデリラ」。振付はローリ・ニコル。冒頭は3Lz+3T<<となり両足。続く3Fもステップアウト。3Lo<は低くステップアウト。2Aは決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2。1.1倍になる2A+2Tと3S+2Tは決めたが、3Lz>で転倒。FCCoSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点47.66、演技構成点60.64、転倒の減点1、合計107.3でフリー10位。

 7番滑走でカレン・チェン(米。21)。曲は「Butterfly Lover Concerto」。振付はカメレンゴ他。冒頭の2A+3Tは成功、全ジャッジが加点3〜4。3Lzも決め、全ジャッジが加点2〜3。3F!<はこらえる。3Loは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になるところで3連続の予定が第1の3Lz<で転倒。3Sq+2Tはオーバーターン。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqはさすがで全ジャッジが加点3〜5。3Lo+2T成功。恥ずかしそうにリンクから戻ってきた。技術点6番目の60.32、演技構成点も6番目の67.92、転倒の減点1、合計127.24でフリー6位。ポイント7を加えて101。
 8番滑走でテネル(米。23)。曲は「Sarajevo」他。振付はブノワ・リショー。世界選手権よりよかったと思う。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。2Aと3Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz<+3T<と3Fq+2T+2Lo<は回転不足。二つ目の2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点3以上。特に最後のCCoSpは加点4。技術点4番目の64.47、演技構成点5番目の68.72、合計133.19でフリー4位。ポイント9を加えて110。アメリカは2位。
 9番滑走で紀平(18)。曲は「International Angel of Peace」。振付はブノワ・リショー。4回転どころか3Aも回避。よっぽど腰を傷めているようだ。冒頭の3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2A+3Tは間にオーバーターン。3Lzはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。3Loも決め、全ジャッジが加点2〜4。最後のLSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の63.55、演技構成点3番目の69.84、合計132.39でフリー5位。ポイント8を加えて96。

 10番滑走で坂本(21)。曲は「マトリックス」より3曲。振付はブノワ・リショー。3S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはスピードにのり加点4〜5。3F+3Tもしっかり成功、加点3〜5。3Lzは!マーク。3Sはqマーク。StSqはレベル3だが加点3〜4。スピン三つもレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる2A+3T+2Tと3F+2T、3Loは全てきれいに決める。うち3Loは加点3〜5。豪快なChSqも加点3〜5。技術点2番目の77.17、演技構成点も2番目の73.12、合計150.29は自己ベスト更新でフリーは逆転2位。ポイント11を加えて107。日本は3位。2位のアメリカに3ポイント差までつめよったが。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。曲は「Chronicles of a Mischievous Bird」。振付はスメカノフ。冒頭の3A+2Tは間にオーバーターン。二つ目のソロの3Aはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tと3Fはあっさり決めて全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Sはこらえた。3Lzと3Loは成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。LSpはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の76.87、演技構成点4番目の69.36、合計146.23でフリー3位。ポイント10を加えて113。
 最終滑走でシェルバコワ(露。17)。曲は「Morning Passages」他。振付はグレイヘンガウス他。4F以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは回ったのにステップアウト。続く3F+3Tと二つの2Aは加点2〜4。ChSqは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点3〜5、StSqは加点ほぼ4。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、3Lzも完璧に決める。うち3Lz+3Loは加点2〜4。技術点最高の86.26、演技構成点も最高の74.32、合計160.58でフリーも1位。ポイント12を加えて125、ロシアが優勝。

 国別最終ポイント。ロシア125、アメリカ110、日本107。イタリア72、フランス67、カナダ57。イタリアは男子シングルが一人だったのに健闘。

フィギュアスケート (2021.4/5,6,9,10,13,14,16,17,22,23)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2021.3/22〜28 ストックホルム・スウェーデン)

 <ペア>24組出場。ロシア(FSR)から3組。カナダ、中国、フランス、イタリア、アメリカから2組ずつ。中国は3枠あったが、3番手のジュニアの組が辞退したとのこと。日本からは三浦・木原組。4組ずつ6グループで滑走。Jスポーツの解説はアルベール五輪代表だった小山さん。実況は赤平アナ。
 3番滑走で今季組換えのシメカ=ケネリム・フレイジャー組(米。29,28)。今季いきなり全米初優勝。曲は「In the End」他。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twは高く、レベル3に全ジャッジが加点2〜4。ソロジャンプは男性が2Tに。3LoTh成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsとCCoSp、最後の3Liはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜4、CCoSpはぴったり合っていて加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点33.45、演技構成点31.22、合計64.67でSP7位。

 8番滑走で三浦・木原組(19,28)。昨季組み替え、全日本優勝、四大陸8位。今季コロナのため練習拠点カナダにとどまり全日本欠場。曲は「ハレルヤ」。振付はジュリー・マルコット。コーチには元世界王者のデュハメルも。すばらしい出来。冒頭の3Twは高く、レベル3で全ジャッジが加点2〜4。続く3T<は惜しくも女性が両足。3Liは男性が膝立ちの姿勢から上げ、膝立ちになって下ろす形でレベル3、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。圧巻は3LzThの成功、全ジャッジが加点1〜3。基礎点5.3にGOEの加点が1.14。CCoSpはぴったり合っている上に速く、レベルにら全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。最後のFiDsも3週目低くなったがレベル4をとり、全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の34.97、演技構成点11番目の29.4、合計64.37は自己ベスト更新でSP8位。これはすごい。
 16番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。25,30)。2019年全米優勝、四大陸4位、世界選手権9位。今季全米3位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はカメレンゴ。冒頭の3Twはレベル3だがGOE-3〜3と評価割れ。3S<で女性が転倒。3LzThはこらえて決める。3LiとCCoSp、StSqとFiDsと後半は全てレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFiDsは加点1〜4、CCoSpはほぼ加点1〜4。技術点7番目の34.37、演技構成点8番目の31.57、転倒の減点1、合計64.94でSP6位。

 17番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,21)。一昨季国内ジュニア優勝、国内シニア5位、世界ジュニア金メダル。今季国内4位。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はベステミアノワ、ボブリン。タマラチーム。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Twは完全に空中でキャッチしたがレベル3で加点4〜5。3LzThは加点3〜5。3Sもなんなく成功、加点2〜4。FiDsはレベル4でほぼ加点3〜5。FCCoSpは入りからズレたがレベル4、出は合わせた。StSqはレベル3だが加点3〜4。3Liは上がるとき女性が倒立のような形になり、下りるときは男性の背中側を通るなど工夫があり、レベル4で加点2〜5。技術点2番目の40.77、演技構成点4番目の35.02、合計75.79でSP3位。
 18番滑走でスイ・ハン組(中。25,28)。2018年ピョンチャン五輪銀メダル。2019年四大陸、世界選手権とも金メダル。今年4月に男性が股関節手術。曲は「Blues for Klook」。振付はローリ・ニコル。ケガ明けのため「今回の目標はリカバリー」とのこと。「男性がリハビリ中、女性の練習相手はツァオコーチが務めたそうです」と赤平アナ。解説の小山さんが驚いていた。冒頭の3Tqは女性がステップアウト。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。続く3FThはレベル4で加点4〜5。3Twはレベル4で加点3〜5。解説の小山さんは「女性が初めから手を上げているがこれは難しい」。FiDsもレベル4で加点3〜4。FCCoSpだけレベル3だが加点3〜5。StSqと3Liもレベル4で加点3〜5。技術点3番目の40.53、演技構成点最高の37.09、合計77.62でSP2位。
 最終グループ21番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。26,28)。2018年欧州選手権金メダル、ピョンチャン五輪4位、世界選手権銀メダル。2019年世界選手権も銀メダル。昨季欧州選手権銀メダル。今季GPロステレコム杯2位。曲は「ボレロ」。振付はズエワ、トランコフ。ジャンプコーチにボロノフも。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に加点4〜5。3T<<で女性が両足。3LoThは成功、加点2〜5。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4。うちFiDsは加点3〜5。最後のStSqはやや疲れたのかレベル3だが加点3〜5。技術点5番目の36.3、演技構成点3番目の36.16、時間超過の原点1、合計71.46でSP4位。

 22番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。18,21)。2017年世界ジュニア銀メダル。昨季国内優勝、欧州選手権金メダル。今季GPロステレコム杯優勝、国内2位。曲は映画「ハウルの動く城」より「Merry Go Round of Life」に変更。振付はステピン、ズーリン。ここもタマラチーム。赤平アナが「曲を変えたのと関係あるかわからないが、長年チームの振付をしていたステピンさんが2月に亡くなった」と言う。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Sは加点3〜4。3Twもレベル4で加点3〜5。3FThは加点2〜5。FiDsと3Li、StSqとFCCoSpはいずれもレベル4。うちFiDsは加点3〜5、StSqは加点2〜5。ノーミスで終え、女性がピョンピョンはねた。技術点最高の43.44、演技構成点2番目の36.72、合計80.16でSP1位。
 23番滑走でペン・ジン組(中。23,26)。2018年ピョンチャン五輪17位、世界選手権9位。2019年世界選手権4位。今季GP中国杯優勝。曲は「Somewhere in Time」。振付はデュブレイユ。冒頭の要素に入る前で女性が転倒。それでも最初の要素3Tqは女性の片手付きで収める。あとの全要素に全ジャッジが加点。3LoThは加点3〜5。3TwとCCoSpはレベル3。うち3Twは加点3〜4。3Liと最後のFiDsはレベル4。うち3Liは加点3〜5。StSqはレベル3で加点2〜5。技術点4番目の37.54、演技構成点5番目の34.78、転倒の減点1、合計71.32でSP5位。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。28,28)。2018年ピョンチャン五輪11位、世界選手権6位。2019年国内初優勝、四大陸銅メダル、世界選手権7位。今季国内開催なし。曲は「Gimme All Your Love」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはなんだか低くてレベル1。3Tはなんとか決める。3LoThでは着氷が不安定。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。CCoSpは女性がバランスをくずし、レベルB。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜5。最後のFiDsだけはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。技術点29.63、演技構成点33.82、合計63.45でSP10位と大きく出遅れ。

 フリー。11番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。28,28)。曲は「The Blower's Daughter」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3TwはSPと同じように低く、レベル1。3S+2T+2Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3LoThは幅は出なかったが全ジャッジが加点1〜3。BoDsと5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜4。3Tはなんとか決める。PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。しかし5ALiがレベル1。男性が肩でも傷めているのか。3SThも決め、全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3。最後の3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。万全ではないが、盛り返した。技術点5番目の64.68、演技構成点も5番目の67.16 、合計131.84でフリー5位、総合195.29で6位。
 第4グループ13番滑走で三浦・木原組(19,28)。曲は「Woman」。振付はソーレット他。冒頭の3Twはレベル3全ジャッジが加点1〜4。3連続は女性の第1が2回転となり2T+2T+2T。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALi4 は加点2〜4。3LzThはこらえたが成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sqは女性のフリーレッグがタッチしたがなんとか決める。3LoThで転倒。BoDsはなぜかレベル1。3Liは入りも出も男性が膝立ちの状態でレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点9番目の60.24、演技構成点11番目の60.8、転倒の減点1、合計120.04は自己ベスト更新でフリー10位、総合184.41も自己ベスト更新で10位。快挙だと思うが、キスアンドクライでは女性がずっと硬い顔。
 14番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(米。29,28)。曲は「Fall On Me」他。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。しかし連続ジャンプは女性が3Tでステップアウト、男性は第2に1Tを付けた。3LoThは両足。3Sqは女性がまたステップアウト。レフト三つとPCoSpははレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜4。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3FThは成功、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点8番目の63.22、演技構成点7番目の64.21、合計127.43は自己ベスト更新でフリー7位、総合192.1も自己ベスト更新で7位。

 15番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。25,30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はカメレンゴ。冒頭の3Twは高くレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ソロジャンプでは男性が2Loに。3LzTh成功、全ジャッジが加点1〜3。リフト三つはレベル3。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3。連続ジャンプではSPと同じように女性の第1が2Sに。3SThはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。BoDsとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点13番目の56.61、演技構成点8番目の63.76、合計120.37でフリー9位、総合185.31で9位。
 16番滑走でペン・ジン組(中。23,26)。曲は映画「Cloud Atlas」より「Travel to Edinburgh」他。振付はローリ・ニコル。冒頭のソロジャンプは女性が2Sに。続く連続じゃは女性が3T<で転倒。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。3LoThは成功、全ジャッジが加点3〜5。BoDsとPCoSp、リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜4。3SThは全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の64.57、演技構成点も6番目の66.29、合計129.86でフリー6位、総合201.18で5位。
 最終グループ17番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。26,28)。曲は「Adagio by Tomaso Albinoni」。振付はズエワ、トランコフ。冒頭の3Sはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。赤平アナが「女性の3Tが不調なのでSPも3Sにすればよいのに」と言う。3Twはすばらしく、レベル4で全ジャッジが加点4〜5。しかし3連続の女性の第1がSPと同じく3T<<となり要素を失う。BoDsとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちBoDsと二つのラッソーリフトは加点3〜4。3LoThは片手がかすかに付いたが、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。3SThも全ジャッジが加点1〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。技術点3番目の69.18、演技構成点も3番目の72.12、合計141.3でフリー3位、総合212.76で4位。

 18番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。19,21)。曲はクイーン「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はズーリン。冒頭の3S+1Eu+3Sは、男性と女性で第2第3のタイミングはずれたがきちんと決める。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル4で加点3〜4。3LzThも成功、加点4〜5。リフト三つとBoDs、PCoSpはレベル4。うち5RLiは加点3〜4、4Liは2〜4、PCoSpは3。3Tは男性が低い姿勢でのけぞってから跳び、あっさり成功、加点3〜4。3LoThは加点3〜5。最後のChSqは加点3〜4。技術点最高の78.96、演技構成点2番目の72.84、合計151.8は自己ベスト更新でフリー1位、総合227.59も自己ベスト更新で初の金メダル。
 19番滑走でスイ・ハン組(中。25,28)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Twはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3連続は女性のジャンプが3Tq+2T+2T<に。3SThはきれいにほどいてから着氷する余裕があり、全ジャッジが加点3〜5。BoDsとPCoSp、リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点3〜5、PCoSpと5ALiは加点3〜4、BoDsは加点2〜5。3S<は女性が両足。3FThも成功、全ジャッジが加点4〜5。ChSqも全ジャッジが加点4〜5。技術点2番目の74.1、演技構成点最高の73.99、合計148.09でフリーも2位、総合225.71で銀メダル。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。18,21)。曲は「The Writing On The Wall」。振付はN.モロゾフ。男性の衣装が黒基調に変更。SP1位が重圧になったか。大きなミスが二つも。冒頭の3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点3〜4。しかし連続ジャンプは女性の第1が3Tqで転倒、要素を失う。3Twとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Twは加点3〜4、リフト二つも加点ほぼ3〜4。しかし3FThでステップアウト。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4だが、いつものようなキレがない。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の67.32、演技構成点も4番目の71.15、転倒の減点1、合計137.47でフリー4位、総合217.63で銅メダル。

 優勝インタビューは英語で行われ、女性のみが答えていた。表彰式は、1位、2位、3位の表彰台が離して置かれ、各台の両側に置かれた、花束がさしてある細長い台にメダルがかかっていて、自分たちで首にかけ合っていた。プレゼンターは、近くのカーペットの上にいるが、花束を渡したり握手したり祝辞を述べたりしない。優勝がロシアの選手だったので、今回は国歌を演奏できず、チャイコフスキーの曲が流れた。
 来年の北京五輪の16枠のうち、3枠がロシア(4ポイント)、2枠が中国(7)、カナダ(18)、アメリカ(16)、イタリア(25)。1枠が日本(10)、オーストリア(11)、ドイツ(13)、ハンガリー(14)、チェコ(15)。ネーベルホルン杯で+1枠できるのは、中国と日本。来季の世界選手権の3枠はロシアと中国。2枠はカナダ、アメリカ、イタリア、日本。うーん、もう1枠使えるペアがいるのだろうか。

 <アイスダンス>32組出場予定だったが、アルメニアが棄権。日本からは小松原夫妻。一昨季金メダルのパパダキス・シゼロン組は回避して出場せず。アメリカ、カナダ、ロシア(FSR)から3組ずつ。フランス、イタリアから2組ずつ。第1から第3グループまで4組ずつ、第4から第7グループは5組ずつ。日本は第4グループ。Jスポーツ解説は滝野さん。
 8番滑走のヤノフスカヤ・ルカチ組(ハンガリー)は、女性が2016年までロシアの選手でモズコフと組んで2015年世界ジュニア優勝。途中までなかなかよかったが、フィンステップがレベルB。RD23位でフリー進めず。10番滑走のトゥルッキラ・ヴェルスルイス組(フィンランド)は、二人ともシングル出身。女性は2014年まで世界選手権出場。ツイズルはレベル4、フィンステップはレベル2、PStはレベル3と順調だったが、最後のリフトの下ろし方でミスが出てレベル1、リフト時間も超過して痛恨のRD21位。フリー進めず。

 13番滑走で小松原美里・尊組(28,29)。男性のISU表記はティム・コレトのまま。今季全日本3連覇。1月に練習拠点のカナダに戻ろうとしたがコロラドで足止めされたと小林アナ。曲は映画「ドリームガールズ」より「One Night Only」他。振付はアグノエル。女性の衣装は赤、スカートは腰蓑風。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SqTwはスピードにのり男女ともレベル4。1FSはNYYYでレベル3、PStも男女ともレベル3。最後のDiStはレベル2だが、スピードが落ちずにやりきった。解説の滝野さんは「今季一番よかった。フィンステップでYが三つ」と嬉しそう。技術点18番目の38.25、演技構成点19番目の29.77、合計68.02は自己ベスト更新でRD18位。この時点で1位となり、Qマークも付いたので、キスアンドクライで大喜び。初めてフリーに進む。
 17番滑走でザホルスキー・ゲレーロ組(露。26,29)。今季国内2位。曲は「The Greatest Showman」。振付はサマルスカヤ。なかなかよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはこのグループの他の組より格段に速く男女ともレベル4に加点2〜3。1FSは速報値ではレベル4だったが、NYYYでレベル3、PStも男女ともレベル3で加点1〜3。MiStはレベル3だが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。男性が片ひざ付きの最後のポーズのままガッツポーズ。滝野さんは「男性が最後まで楽しそうに演技していた」。技術点10番目の42.33、演技構成点11番目の33.25、合計75.58は自己ベスト更新でRD10位。
 第5グループ18番滑走でラジョワ・ラガ組(加。20,21)。2019年世界ジュニア金メダル。カナダ第3代表として出場。カナダナショナルは開催できず、どうやって決めたのだろう。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より3曲。振付はアグノエル他。若さあふれる演技で突っ走った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはNYNNでレベル1。うーん厳しい。PStも男女ともレベル3で加点ほぼ1〜3。MiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点1〜3。技術点14番目の40.02、演技構成点15番目の31.98、合計72.00でRD14位。

 20番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。24,25)。今季全米3位。曲は「Saturday Night Fever」より4曲。振付はアグノエル他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の1FSはNYNYでレベル2。PStは男女ともレベル3で加点1〜3。SqTwは速く男女ともレベル4で加点1〜3。MiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。最後のCuLiはレベル4で加点2〜3。解説の滝野さんは「いつもよりエッジのキレがない。このクラスならフィンステップは3ほしい」。確かに全米のときのキレキレな感じが足りない。「観客がいないせいかも」と小林アナ。技術点11番目の41.33、演技構成点9番目の33.75、合計75.08でRD11位。
 21番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。28,31)。通算8回目の出場だがカナダ代表としては3回目。曲は「This World Will Remember Us」他。振付はモイアー他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDiStはレベル4で加点2〜4。1FSはNYNYでレベル2、加点ほぼ2〜3。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のRoLiもレベル4で加点2〜5。技術点7番目の43.36、演技構成点も7番目の34.51、合計77.87でRD7位。
 22番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。26,28)。曲は「You Deserve It」他。振付はスカリ。女性の衣装は真っ赤。冒頭のMiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3。滝野さんが男性のツイズルにコメントしたが素人目にはわからず。最後に1FSで心配だったが、NNNYでレベル1。PStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点1〜3。音楽表現はよくできていた。技術点15番目の39.18、演技構成点14番目の32.11、合計71.29でRD15位。

 第6グループ23番滑走でウルタド・ハリャービン組(西。28,30)。女性が夏に肩の手術をして出遅れたらしい。スペインのナショナルはリモートで実施したとか。曲は「ハロー・ドーリー」。振付はナハーロ、ペチュコフ。フィンステップ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル3で加点2〜3。しかし1FSはNNNYでレベル1。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点12番目の41.16、演技構成点13番目の33.1、合計74.26でRD12位。
 25番滑走でフィアー・ギブスン組(英。21,24)。曲は「Everybody Needs Somebody to Love」他。振付はアグノエル他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1FSはNYNYでレベル2。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。MiStはレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。速いスピードで滑りきった。技術点8番目の42.94、演技構成点も8番目の34.48、合計77.42は自己ベスト更新でRD8位。
 26番滑走でワン・リウ組(中。26,26)。曲は「The Look-A-Like Contest」他。振付はデュブレイユ。冒頭のDiStはレベル2で全ジャッジが加点1〜4。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1FSはNYNYでレベル2。PStは男女ともレベル3で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。滝野さんは「すっかり自分たちの演技にしているが、昨季の四大陸の方がよかった」。技術点13番目の40.83、演技構成点12番目の33.14、合計73.97でRD13位。

 27番滑走でステパノワ・ブキン組(露。25,27)。今季国内初優勝。曲は映画「ムーランルージュ」より「Sparkling Diamonds」他。振付はサマルスカヤ。女性の衣装は赤。めずらしく女性がほんの少しつまづいた。それだけでGOEをだいぶ引かれたと思う。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の得意のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1FSはNYYYでレベル3、加点2〜4。PStは男女ともレベル3。ここで女性がツイズル中に一瞬ひっかかった。GOE0〜2。MiStはレベル3だが加点3〜4。最後のCuLiはレベル4に加点3〜5。技術点5番目の45.62、演技構成点も5番目の37.4、合計83.02でRD5位。フリー最終グループ入り。
 最終グループ28番滑走でギレス・ポワリエ組(加。29,29)。曲は「Look What Happened to Mabel」他。振付・コーチともキャロル・レイン他。今季初めて見たが、すばらしい。ノーミスの演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはスローリプレイでもピッタリ合っていて、男女ともレベル4で加点ほぼ4。MiStはレベル3で加点3〜4。1FSはNYNYでレベル2で加点1〜3。PStは女性レベル2、男性レベル4で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。終わったとき、二人とも充実の顔で余韻のポーズ。技術点4番目の45.88、演技構成点も4番目の37.49、合計83.37でRD4位。
 29番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31,34)。曲は「Hopelessly Devoted to You」他。振付・コーチともはフーザルポリ他。女性の衣装のハイカラーはちょっと似合っていない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3で加点2〜4。SlLiはレベル4で加点3〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはYYNYでレベル3、加点1〜4。最後のPStは男女ともレベル3で加点2〜3。ノーミスで終え、キスアンドクライではコーチも笑顔。技術点6番目の45.04、演技構成点も6番目の36.0、合計81.04でRD6位。

 30番滑走でチョック・ベイツ組(米。28,32)。今季全米2位。曲は「Too Darn Hot」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。1FSはYYNYでレベル3、加点2〜4。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。SqTwはやや慎重になったのか少しいつものスピードがなくレベル3で加点3〜4。DiStもレベル3だが加点3〜4。全米のほうがよかったか。技術点3番目の47.38、演技構成点2番目の37.77、合計85.15でRD3位。
 31番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。今季国内はコロナで欠場。女性は肺にかなりダメージがあったと小林アナ。やや太めな感じ。曲は「雨に歌えば」。振付はペチュコフ。病気で休んでいたとは思えない出来。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwでは第1で男性が速すぎて女性を追い越してしまったが、第2第3は合わせた。男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3で加点3〜5。1FSはNYYYでレベル3、加点ほぼ3〜4。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点最高の49.55、演技構成点も最高の38.6、合計88.15でRD1位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(米。30,30)。今季全米優勝。曲は「バーレスク」より「Tough Lover」他。振付はモイアー他。滝野さんが「自分たちにぴったりの曲を選びましたね」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはNYYYでレベル3、加点2〜4。PStは男女ともレベル4で加点3〜4。PStが男女ともレベル4なのはこの組だけ。SqTwも男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3だが加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点2番目の48.34、演技構成点3番目の37.77、合計86.05は自己ベスト更新でRD2位。

 フリー。抽選なしで下の順位から滑走。北京五輪枠は19位以上に与えられる。3番滑走で小松原美里・尊組(28,29)。曲は「ある愛の歌」他。振付はアグノエル。「11ヵ月コーチと会えなかった。最後はアゴストが助けてくれた」というコメントを小林アナが紹介。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。リフト三つもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCuLiとRoLiは大きな姿勢変化で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかしOFStは女性レベル1、男性レベル2で、全ジャッジが加点1〜3。ChStは少し迫力に欠けた。MiStがレベル1なのも痛かった。最後のコレオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点。うちChSlはほぼ加点1〜3。解説の滝野さんは「男性が後半疲れたようすだった。これからの課題」。技術点54.83、演技構成点44.96、合計99.79でフリー20位、総合167.81は自己ベスト更新で19位。北京五輪枠確保。
 6番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。26,28)。曲は「Churchyard」他。振付はスカリ。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2だが全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CuLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点1〜4。CoSpもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかし疲れたのかCiStがレベル1。最後にコレオ要素三つ。うちChStは全ジャッジが加点1〜4。技術点58.39、演技構成点48.5、合計106.89は自己ベスト更新でフリー15位、総合178.18で15位。
 7番滑走でラジョワ・ラガ組(加。20,21)。曲は映画「リオ」より「Real in Rio」など4曲。振付はアグノエル他。女性の衣装は赤を基調にリオのカーニバル風の派手なもの。二人とも鳥らしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。あと二つのリフトとCoSpもレベル4。うちRoLiは加点2〜4。MiStはレベル2。すごくスピードとフローがあったが、滝野さんは「フローをとるか正確さをとるか難しい」。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜3。スピードがあり、最後まで若さあふれる演技で滑りきった。技術点59.9、演技構成点48.81、合計108.71でフリー13位、総合180.71で14位。

 8番滑走でワン・リウ組(中。26,26)。曲は映画「ブラックスワン」より4曲。振付はアグノエル。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSは加点1〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3。CuLiはレベル4で加点2〜3。DiStはレベル2。ChSpは加点1〜5。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4加点2〜4。SyTwは女性の足が途中で落ちてレベル2、男性レベル4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜5。技術点59.6、演技構成点49.33、合計108.93でフリー12位、総合182.9で13位。
 13番滑走でウルタド・ハリャービン組(西。28,30)。女性はシーズン前にヒザを手術したらしい。曲は「Puerta del Sol」他。振付はナハーロ他。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点全ジャッジが加点2〜3。ChStはスパニッシュな曲をよく表現して全ジャッジが加点2〜5。ChSpも全ジャッジが加点。DiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のChLiは全ジャッジが加点2〜4。技術点61.98、演技構成点50.89、リフト時間超過の減点1、合計111.87でフリー11位、総合186.13で11位。
 14番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。24,25)。曲は今季新しくした「Heart of Glass」。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFStは男女ともレベル3で加点2〜4。RoLiはレベル4で加点2〜3。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。ChStも加点2〜3。DiStはレベル3で加点2〜3。ハイライトのCuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点2〜4。CoSpはレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点ほぼ2〜3だが、ChSpの方で一人だけGOE-1があり、コレオの規則違反も一人だけいた。滝野さんが「もったいない」。技術点62.63、演技構成点50.8、冒頭の合計113.43でフリー9位、総合188.51で9位。10位とは0.06差。

 第3グループ15番滑走でザホルスキー・ゲレーロ組(露。26,29)。曲は昨季と同じ「Survivor」。振付はC.ディーン。ノーミスだがベストではなかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。あと二つのリフトとSpもレベル4。うちCuLiは加点2〜4、SlLiとSpは加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つでいずれも加点ほぼ2〜3。うちChStは奥から手前に向かって曲に合わせた迫力があった。技術点62.21、演技構成点50.66、合計112.87でフリー10位、総合188.45は自己ベスト更新だが10位。キスアンドクライでは、この時点で1位ではなかったので笑顔なし。9位とは0.06差。
 17番滑走でフィアー・ギブスン組(英。21,24)。女性はアメリカ生まれロンドン育ちのカナダ人。曲はマドンナ「Vogue」他。振付はシュイナール他。小林アナが「女性の妹がアイスダンサーでそのために2枠ほしいとのこと」と紹介。全要素に全ジャッジが加点。スピードあふれる演技。冒頭のSyTwは女性はレベル4だが男性はレベル3てせ加点1〜3。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。MiStはレベル3で加点1〜4。CuLiはレベル4で加点2〜4。CoSpもレベル4で加点ほぼ2〜4。StaLi+RoLiは同じ姿勢のまま移動し始め、いずれもレベル4に加点ほぼ4。このロングリフト一つで14.26。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜5、ChLiは加点ほぼ3〜5。技術点67.02、演技構成点52.48、合計119.5は自己ベスト更新でフリー7位、総合196.92も自己ベスト更新で7位。8位とは0.04差。2枠確保。
 18番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。28,31)。曲は「A Call to Prayer」他。振付はデュブレイユ他。「大人の演技」と滝野さん。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChStは加点2〜4。StaLiとCoSpはレベル4。うちStaLiは加点2〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。ChSpは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。最後のChLiは変わった形で加点2〜5。技術点66.0、演技構成点53.01、合計119.01でフリー8位、総合196.88で8位。7位とは0.04差。

 19番滑走でギナール・ファブリ組(伊。31,34)。曲は「Atonement」他。振付はジョルダーニ他。とてもよかった。全要素に全ジャッジが加点2点以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜5。SyTwは距離・スピードとも安定していて男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3だが加点ほぼ3。StaLi+RoLiはイギリスの組もやるが、さらに安定していて、いずれもレベル4に加点ほぼ4〜5。このロングリフトは14.39の高得点。ChStは加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。ChSlはぴったり合っていて加点ほぼ3〜4。CuLiは加点3〜5。最後のChSpは加点2〜4。終わったとき二人とも満足そうだった。コーチも満面の笑みで迎えた。技術点69.48、演技構成点54.68、合計124.16は自己ベスト更新でフリー6位、総合205.2も自己ベスト更新で6位。
 最終グループ20番滑走でステパノワ・ブキン組(露。25,27)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。ノーミスだったがベストではなかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の得意なSyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CoSpとリフト三つはレベル4。うちCoSpとリフト二つは加点ほぼ3〜4。SlLiは加点1〜5と割れた。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。DiStはレベル3で加点2〜4。得意のシットツイズルを入れたChTwは加点2〜5。ChStは加点3〜5、ChSlは加点2〜5。終わったとき、二人とも「やりきった」という顔。技術点69.77、演技構成点55.98、合計125.75でフリー5位、総合208.77で5位。
 21番滑走でギレス・ポワリエ組(加。29,29)。曲は「Both Sides Now」。振付はキャロル・レイン他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。客席で演技の終わった男子シングルのメッシングが大きなカナダの国旗を振っていた。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜5。CoSpもレベル4で加点3〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。DiStはレベル3で加点3〜4。ChSlとChStはいずれも加点ほぼ4〜5。RoLiはレベル4で加点3〜5。最後のChLiも加点3〜5。技術点73.54、演技構成点57.44、合計130.98は自己ベスト更新でフリー2位、総合214.35も自己ベスト更新、逆転で3位。初の銅メダル。キスアンドクライで得点を見た女性は驚いて叫んでいた。3位とは0.36差。

 22番滑走でチョック・ベイツ組(米。28,32)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。しかしベストではなかった。冒頭のChSpは加点3〜5。ヘビがうねるようなCuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。RoLiはレベル4で加点3〜4。CoSpもレベル4で加点3〜5。SyTwでは女性はレベル4だが男性が第2でわずかによろめきレベル3、加点も1〜3。「ツイズルで3点くらい失った」と小林アナ。CiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。奧の壁際からのChStは迫力があり加点ほぼ4〜5。最後のChSlは加点3〜5。技術点70.58、演技構成点56.98、合計127.54でフリー4位、総合212.69で4位。
 23番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。30,30)。曲は「ハレルヤ」他。カナダに拠点を移した1年目のRDに使った曲とのこと。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChStは加点3〜5。RoLiはレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点4〜5。このレベルの選手でもOFStでレベル4が出ない。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4で加点3〜5。SyTwは女性がレベル3、男性はレベル4で加点2〜4。CiStはレベル2だが、加点3〜4。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ4〜5。技術点71.28、演技構成点57.38、合計128.66は自己ベスト更新でフリー3位、総合214.71も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。CoSp以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ4〜5。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点4〜5。ChSpは加点ほぼ4〜5。SeStはレベル3だが加点3〜4。StSqも最後までレベル4の組がなかった。ChStは加点ほぼ5。最後のChSlは加点3〜5。初めから終わりまでノーミスで滑りきった。滝野さんは「前年王者がいないということは関係なく優勝にふさわしい」。技術点74.57、演技構成点58.45、合計133.02は自己ベスト更新でフリーも1位、総合221.17も自己ベスト更新で初優勝。表彰式ではやはりチャコフスキーのピアノ交響曲第1番が流れた。

※来季のパターンダンスのテーマはストリートダンス。来年の3枠はロシア、アメリカ、カナダ。2枠がイギリスとイタリア。
 北京五輪19枠のうちの、3枠はロシア、アメリカ、カナダ。2枠はなし。1枠はイギリス、イタリア、スペイン、ポーランド、中国、リトアニア、フランス、ドイツ、日本、ウクライナ。来季のネーベルホルン杯で残り4枠を決める。イギリスとイタリアはここで+1枠にチャレンジできる。

フィギュアスケート (2021.3/28,29,4/2,3,27,28,5/1,2,7,10,14)

世界選手権 (2021.3/22〜28 ストックホルム・スウェーデン)

 バブル方式を採用し、なおかつ無観客で開催。五輪の枠どりがかかっている大会。全30枠のうち24枠を決める。残り6枠は来季のネーベルホルン杯で決定。来季の世界選手権の枠は、二人以上出場している場合、上位二人の合計が13ポイント以内なら3枠、14〜28ポイントなら2枠。一人だったら2ポイント以上で3枠、3〜10ポイントなら2枠。

 <女子シングル>37人出場。この他メイテ(仏)と香港の選手が棄権。日本からは紀平、坂本、宮原。ロシアは「FSR(ロシアから参加の選手)」としてシェルヴァコワ、トゥクタミシェワ、トゥルソワ。アメリカはテネルとカレン・チェン。カナダはバウスバックとシザズ。韓国はキム・イェリムとイ・ヘイン。フジテレビ地上波の解説は荒川。Jスポーツは全滑走放送、解説は中庭。第5グループまで5人ずつ。
 9番滑走でホンイー・チェン(中。18)。出場2回目。一昨季19位。昨季四大陸11位。今季GP中国杯優勝。曲は映画「シネマ・パラダイス」より「愛のテーマ」。振付はローリ・ニコル。地元の北京五輪の枠がかかる。冒頭は連続3回転の予定だったが慎重に跳び3Lz!+2T。続く3Fはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2Aは低くqマーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点30.66、演技構成点28.15、合計58.81は自己ベスト更新でSP22位。
 10番滑走でサアリネン(フィン。22)。初出場。昨季欧州選手権33位。今季チャレンジ杯12位。曲はドビュッシー「月の光」。振付はアダム・ソルヤ。コーチはフース。冒頭できれいな3T+3T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Sもなんとか決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜4。技術点34.52、演技構成点29.02、合計63.54は自己ベスト更新でSP14位。

 12番滑走でヘンドリクス(ベルギー。21)。出場4回目。3年前ピョンチャン五輪16位。一昨季12位。昨季はケガで全休。今季チャレンジ杯で優勝。曲は「It's All Coming Back To Me Now」。振付はアダム・ソルヤ。コーチの一人は兄。フリップ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピンふたつは加点3〜4、StSqは加点3〜5。1.1倍になる3Fはqマークで転倒。もったいない。Jスポーツ解説の中庭が「力強い滑りの選手だと思っていたがこういうしっとりした曲もできる」と言う。技術点36.62、演技構成点31.66、転倒の減点1、合計67.28でSP10位。
 13番滑走でシザス(加。17)。初出場。曲は「Stranger in Paradise」。振付はアシャー・ヒル。衣装は鮮やかな山吹色。はつらつとノーミスで滑りきった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは高くしっかり決め、加点2〜3。続く3Loは加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。StSqはレベル3で加点2〜3。1.1倍になる2Aは加点2〜3。技術点38.48、演技構成点30.29、合計68.77は自己ベスト更新でSP9位。
 15番滑走でタイガード(瑞。25)。初出場。直前のタリンカップでミニマムポイントを取って地元での世界選手権出場を勝ち取った。スタンドで自国選手たちが大きな国旗を振って声援。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。振付はモロゾフ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F成功。3T+2Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる2Aも成功。技術点32.98、演技構成点28.6、合計61.58は自己ベスト5点以上更新でSP15位。

 16番滑走でミクティナ(墺。17)。初出場。昨季欧州選手権24位。曲は「Sing, Sing」。振付はシニツィン。なかなかよかった。今後ともすくすく伸びてほしい。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点1〜3。2Aはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lzも成功、加点1〜3。技術点38.58、演技構成点28.6、合計67.18は自己ベストでSP11位。「笑顔がマスクの外までこぼれ出ている」と中庭。
 19番滑走でブレジノワ(チェコ。25)。出場6回目。一昨季20位、昨季欧州選手権22位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はミーシャ・ジー。コーチはお父さん。冒頭の3T+3Tは下りたが早く足が着いた。続く3Lzは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aもなんとか決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。終わったとき両こぶしを握りしめた。技術点32.84、演技構成点25.97、合計58.81は自己ベストでSP21位。フリーには進めたが、五輪枠は難しそう。
 25番滑走でメイテ(仏。26)。ソチ五輪10位、ピョンチャン五輪19位。昨季欧州選手権9位。今季ケガで国内選手権欠場、チャレンジ杯はジャンプの難度を落として4位。曲は「If I Ain't Got You」。振付はガルシア、リッポン。冒頭の2Aはきれいに成功。次は連続3回転の予定だったが、第1の3Tが低く、ダウングレードで転倒。立ち上がってレフェリーの所へ来るだけでもやっとで、ここで棄権。車いすが用意されて退場。解説の中庭が「自分もケガを押して出て、ジャンプした途端肉離れになり棄権したことがある。国体だったので県を背負っていた。彼女は国を背負って出たのだから想像に余る」。

 23番滑走でカレン・チェン(米。21)。今季スケートアメリカ4位、全米3位。曲は「Rise」。振付はミーキンス他。とてもよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。続く2Aは流れるように決め加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5、あと二つのスピンとStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Loもきれいに決め、技術点4番目の40.88、演技構成点9番目の33.52、合計74.4は自己ベスト更新でSP4位。
 28番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。今季ロステレコム杯優勝、国内7位だったが「ファイナルチャレンジ」で「コストルナヤに勝って6年ぶり3回目の世界選手権出場」とJスポーツの小林アナ。曲は「Lovely」。振付はミハイロフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは軽やかに跳び、加点1〜4。これが決まったのが大きい。続く3Lz+3Tは加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fもしっかり成功、加点2〜4。StSqはやや疲れたのかレベル3で加点ほぼ3。技術点最高の44.39、演技構成点34.47、合計78.86でSP3位。
 31番滑走でキム・イェリム(韓。18)。今季国内初優勝。曲はリスト「Liebestraum」。振付はミーキンス。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは幅があり、加点2〜5。続く2Aもなんなく決め、加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fは加点3。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点5番目の40.07、演技構成点8番目の33.56、合計73.63でSP5位。

 最終グループ34番滑走でトゥルソワ(露。16)。今季ロステレコム杯4位、国内3位。曲は「Love Story」他。振付はロザノフ他。冒頭は3Aを回避し2Aとして全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。しかし1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプで第2を付けられず、要素を失う。大打撃。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点18番目の30.34、演技構成点3番目の34.48、合計64.82でSP12位。キスアンドクライでは、プルシェンココーチががっかり。
 35番滑走でシェルヴァコワ(露。16)。今季国内連覇。曲は「O doux printemps d'autrefois」。振付はグレイヘンガウス。メンタルが強い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり、下りた後すぐ大きな振付がある。加点3〜4。続く3Fも加点3〜4。スピン三つはレベル4で加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loを軽々と決め、加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。基礎点33.18に全体で加点10.68。技術点2番目の43.86、演技構成点最高の37.14、合計81.0は自己ベスト更新でSP1位。
 36番滑走で坂本(21)。今季NHK杯優勝、全日本2位。曲は「Bach A La Jazz」他。振付はブノワ・リショー。ほぼノーミスに見えたが、エッジエラーで減点評価。冒頭の2Aは幅もスピードもあり、全ジャッジが加点3〜4。続く3Lzがeマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tは軸が傾いたがよくぞ耐えた。StSqはレベル3だが迫力があり、全ジャッジが加点3〜5。技術点10番目の36.14、演技構成点5番目の34.24、合計70.38でSP6位。

 37番滑走で宮原(22)。今季ババリアンオープン優勝、全日本3位。曲は「Gnossienne」他。振付はローリ・ニコル。なんと冒頭の3Lz<で転倒。続く2Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、あと二つのスピンとStSqも加点ほぼ3〜4。しかし、1.1倍になる連続ジャンプが3Lo+1T*に。第1を下りたところで動きが止まってしまい、かろうじて1Tを付けたので、3Loの得点は入ったが、SPでは1回転は認められないため要素を失う。大きなミスが二つも。ジャンプのミスは一つだったとしても、スピンとステップだけでは埋まらないのに。技術点27.34、演技構成点7番目の33.65、転倒の減点1、合計59.99でSP16位。
 38番滑走でテネル(米。23)。今季スケートアメリカ2位、全米優勝に返り咲き。曲は「Moderation」。振付はブノワ・リショー。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。次は連続3回転の予定だったが、3Lzq+2Tに。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点4、あと二つのスピンは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜3。大きなミスはないが全体に動きのキレがなく、得点は伸びず。技術点12番目の35.7、演技構成点6番目の34.17、合計69.87でSP7位。
 最終滑走で紀平(18)。今季全日本2連覇。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Aはきちんと成功したかに見えたが、qマーク。続く3F+3Tも第2がqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは片手横転も決め、加点4〜5。スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の43.68、演技構成点2番目の35.4、合計79.08でSP2位。

 フリー。9番滑走で宮原(22)。今日が誕生日。曲は「トスカ」。振付はランビエール他。残念な内容。冒頭の3Lzq+3T<で転倒。続く2Aは決めたが、次が2Loに。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし、3S<<でまた転倒。まったくらしくない。それでもスピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fq+2T+2Loは第1がqマーク、次が2Lzに。2A+3T<は頑張ったがアンダーローテーション。技術点21番目の51.04、演技構成点11番目の63.27、転倒の減点2、合計112.31でフリー19位、総合172.3で19位。
 13番滑走でトゥルソワ(露。16)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はプルシェンコ他。4回転5本の驚異的な構成。冒頭の4F!は下りた。続く4Sは転倒。4Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。内二つは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる4Lz<で転倒。解説の荒川が「いつもよりやや低い」。直後に質は悪いが4T<<+1Eu+3Sqを跳んだ。本来前半に跳ぶ予定だった3連続のリカバリーらしい。しかも3Lz+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の88.04、演技構成点8番目の66.34、転倒の減点2、合計152.38でフリー1位、総合217.2で銅メダルと大逆転。

 14番滑走でSP11位ミクティナ(墺。17)。ウクライナ出身。昨季国内ジュニア、シニアとも優勝、欧州選手権24位。今季ネーベルホルン杯13位、国内シニア2連覇。曲は「Primavera」他。振付はシニツィン。初めて見たが、すばらしかった。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点3。続く3Fも全ジャッジが加点2〜3。次の3連続が1A+1Eu+3Sとなったが、3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4、StSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz、2A+2T、3Sは全て成功。うち3Sは全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点70.34、演技構成点61.25、合計131.59はもちろん自己ベスト大幅更新でフリー7位、総合198.77も自己ベスト更新で8位。今後が楽しみ。
 15番滑走でSP10位ヘンドリクス(ベルギー。21)。昨季は「度重なるケガ」で全休。一昨季国内3連覇、世界選手権12位。今季ブダペスト杯優勝。曲は「Naughty Girl」他。振付はアダム・ソルヤ。今まで見た中で最高の演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。続く2A、3F、3Lzと次々成功。うち3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3F+2T+2Loと2A+2Lo、3Sを全てきれいに決め、加点1〜3。ChSqは勢いがあり、加点3〜4。技術点3番目の74.53、演技構成点66.63、合計141.16は自己ベスト大幅更新でフリー4位、総合208.44も自己ベスト更新で5位。得点が出ると目を見開いて大喜び。
 18番滑走でテネル(米。23)。曲は「サラエボ」他。振付はブノワ・リショー。全米にピークが来てしまったか。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aと3Loは成功、全ジャッジが加点。うち3Loは加点ほぼ2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。直後の3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。しかし1.1倍になる3Lz<+2Tと3F<でアンダーローテーション。3Lz<+2Tの方は連続3回転の予定だった。二つ目の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点13番目の60.52、演技構成点6番目の67.42、合計127.94でフリー8位、総合197.81で9位。

 最終グループ19番滑走で坂本(21)。曲は「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。全日本の方がよかった。冒頭の2Aはスピードも幅もあり、全ジャッジが加点3〜5。続く3F+3Tは間にオーバーターン。3Lzはeマーク。3Sはすばらしく幅があり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、入り方はよかったが、どこか演技に没入していない感じ。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3ルスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはVマークだが加点2〜4。1.1倍になる2A+3T+2Tと3F+2T、3Loは決め、全ジャッジが加点。うち3連続は加点3〜4、3Loも加点2〜4。ChSqは全日本では迫力ありすぎだったが、おとなしい出来で全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の69.72、演技構成点5番目の67.7、合計137.42でフリー5位、総合207.8で6位。
 20番滑走でキム・イェリム(韓。18)。曲は映画「ある愛の歌」より2曲。振付はバトル。冒頭は3Lz!q+3T。続く2Aはステップアウト。3Fはqマーク。3Loは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のSSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz!<と3S<でアンダーローテーション。2A+2T+2Loは決める。StSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点18番目の55.24、演技構成点9番目の64.21、転倒の減点2、合計118.15でフリー13位、総合191.78で11位。
 21番滑走でカレン・チェン(米。21)。曲は「Butterfly Lover Concerto」。振付はカメレンゴ他。冒頭の2A+3Tは第2がqマーク。続く3Lzは全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マークの上qマークも付いたがこらえた。得意の3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜5、あと二つのスピンは加点2〜4。。1.1倍になる3Lzq+2T+2Loと3S<はやや回転不足。しかしChSqは得意のスパイラルがすばらしく、全ジャッジが加点2〜4。3Lo+2Tも成功。技術点8番目の66.34、演技構成点4番目の67.89、合計134.23でフリー6位、総合208.63で4位。得点を見ると驚いていた。

 22番滑走でトゥクタミシェワ(露。24)。曲は「Chronicles of a Mischievous Bird」。振付はスメカロフ。冒頭の3A+2Tは間にオーバーターン。二つ目のソロの3Aはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tqと3F<は回転不足。3Fは片手付きで転倒扱い。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで2A+1Eu+3Sと3Lz、3Loを決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。LSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。細かい取りこぼしがいろいろあったが、技術点4番目の73.52、演技構成点2番目の69.08、転倒の減点1、合計141.6でフリー3位、総合220.46で銀メダル。グリーンルームでは余裕の顔だったが、順位がわかると涙ぐんでいた。優勝した2015年以来の表彰台。
 23番滑走で紀平(18)。曲は「Baby, God Bless You」。振付はランビエール他。4Sは回避して3A2本の予定。冒頭はしかし2Aに。続く3A<<で転倒。どうしたのか。3F+1Eu+3S<は決める。3Loは全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。勢いがない。1.1倍になる2A+3Tと3F+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。うち2A+3Tは加点2〜4。しかし3Lz<<でステップアウト。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点58.59、演技構成点3番目の69.03、転倒の減点1、合計126.62でフリー9位、総合205.7で7位。どこか滑りにくそうで、SPとフリーの間で怪我をしたのか体調不良があったのかと思われた。試合後のインタビューで「夜型の試合に合わせた体調管理ができず、目はさえているのに体が温かくなって足に力が入らなかった」と言っていた。
 最終滑走でシェルヴァコワ(露。16)。曲は「Morning Passages」他。振付はグレイヘンガウス。落ち着き払っているように見えた。冒頭の4Fがqマークとなり転倒すると、後は無理をせず、完璧な演技に専念。3F+3Tは全ジャッジが加点3〜4。二つの2Aも余裕で成功、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Lzと3F+1Eu+3S、3Lz+3Loをしっかり決めるあたりは強い。いずれも全ジャッジが加点で、うち3Lz+3Loは加点2〜4。さすがに疲れたのかFCSpはレベル2、StSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の80.32、演技構成点最高の72.85、転倒の減点1、合計152.17でフリー2位、総合233.17で初の金メダル。

 女子はロシアが表彰台独占。五輪3枠も確保。日本は坂本と紀平で13ポイントとして、なんとか五輪・来季の世界選手権とも3枠確保。アメリカはカレン・チェンとテネルで13ポイントとなり、来季の世界選手権は3枠、五輪は2枠。他に五輪2枠は韓国。

 <男子シングル>33人出場。日本からは羽生、宇野、鍵山。アメリカからネイサン・チェン、ジョウ、ジェイソン・ブラウン。中国から金、ハン・イェン。イタリアからリッツォとグラスル。ロシア(FSR)からは国内優勝のコリヤダと国内11位だったが「ロシアカップファイナル」でアリエフらに勝ったセメネンコ。カナダからはメッシング一人。フジ解説は本田武史。Jスポーツ解説は岡崎真。第3グループまで5人ずつ。
 7番滑走で初出場のブリッツギー(スイス。22)。国内2位だったが、優勝した選手と2人で直前のチャレンジカップに出てミニマムを取り、上位に入って出場。曲は「Amber」。振付・コーチともミハル・フース。冒頭のCCoSpを始めスピン三つはレベル4。スイスの選手だからといってスピンの名手ではなく、うちFCSpのみ全ジャッジが加点1〜3。続く4Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。これが大きい。3Aは片手付き。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。最後のStSqはレベル3。終わったときガツツポーズ。技術点9番目の44.91、演技構成点25番目の34.36、合計78.27は自己ベスト更新でSP17位。フリーも147.28は自己ベスト更新で15位。
 8番滑走でビチェンコ(イスラエル。33)。2016年欧州選手権銀メダル。2018年ピョンチャン五輪11位。昨季国内3位、欧州選手権12位。今回は最年長ではない(1987年生まれのフィンランドのヴィルタネン)。曲は「Milim」。振付はカメレンゴ。冒頭の3Aはすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Tは片手付き。FCSpはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tはこらえたが決める。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4だがVマーク。「Vが付くと1.5くらい基礎点が引かれてしまう」と岡崎さん。技術点14番目の42.15、演技構成点24番目の35.9、合計78.05でSP18位。フリーでは4Tと3A二つで転倒、24位で総合190.45で24位。股関節を傷めて練習再開が3月初めだったとのこと。

 12番滑走でセメネンコ(露。17)。今季GPロステレコム杯6位、国内ジュニア優勝、国内シニア11位。曲は「The City Which Doesn't Exist」。振付はプロコフィエワ。コーチはミーシン。冒頭の4T+3Tは第1でこらえたが何とか決める。続く4Sも少しこらえる。これでもう24点超え。スピン三つとStSqはレベル4だがあまり加点がなく、最後のFCSpのみ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aも成功。技術点8番目の48.8、演技構成点17番目の38.06、合計86.86でSP10位。
 13番滑走でハン・イェン(中。25)。2018年ピョンチャン五輪23位。一度は引退を発表したが2019年秋復帰。昨季四大陸10位。今季GP中国杯2位。曲は「A Thousand Years」。振付はローリ・ニコル。フジ地上波で放送なし。冒頭の3Aは幅はあったが「少し回りすぎてよく戻した」と岡崎さん。GOE-1〜3。続く3F!+3Tは第1に!マークの上ステップアウト。しかしスケーティングは滑らかで速い。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSq加点2〜4。1.1倍になる3Lzは高く全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点41.17、演技構成点40.35、合計81.52でSP12位。
 14番滑走でコリヤダ(露。26)。2018年ピョンチャン五輪8位、世界選手権銅メダル。2019年世界選手権6位。今季GPロステレコム杯欠場、国内優勝。曲は「Let's Get Loud」。振付はプロコフィエワ。ロステレコム杯やロシアナショナルの方がスピードがあったが、ほぼノーミスでまとめた。スケーティングはハン・イェンの後なのに見劣りしない。冒頭の4T+3Tは、第1の後にオーバーターン。まるで振付のようだった。3Aはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の49.38、演技構成点5番目の44.14、合計93.52でSP4位。

 第4グループ17番滑走で鍵山(17)。昨季世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビュー、NHK杯優勝、全日本3位。曲は「Vocussion」。振付はローリ・ニコル。攻めた構成が実を結んだ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4S+3Tを決める。全ジャッジが加点ほぼ2〜5。続く4Tもきれいに決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aは加点1〜4。リンクサイドで鍵山コーチもガッツポーズ。技術点2番目の57.86、演技構成点8番目の43.1、合計100.96は自己ベスト更新でSP2位。
 19番滑走でブレジナ(チェコ。30)。最多11回目の出場とか。2014年ソチ五輪10位。2018年ピョンチャン五輪16位、世界選手権10位。昨季欧州選手権7位。「4回目の五輪をめざしています」と小林アナが紹介。曲は「Baby Did a Bad Bad Thing」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sは回ったが軸が傾き転倒。3F+3Tは決める。スピン二つはレベル3。うちCCSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aも成功。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは音楽によく合っていて加点ほぼ2〜3、最後のCCoSpは加点2〜3。技術点16番目の40.96、演技構成点9番目の41.47、転倒の減点1、合計81.43でSP13位。フリーでは4S<<で転倒、2Fや2Lz、1Loもあり、21位、総合213.05で19位。
 21番滑走でジョウ(米。20)。2018年ピョンチャン五輪6位。2019年四大陸、世界選手権とも銅メダル。今季スケートアメリカ、全米とも2位。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。振付はローリ・ニコル。フジ地上波で放送なし。ジャンプ全て失敗。冒頭の4Lz<<で転倒。本来ここが連続ジャンプの予定。次を4S<+3Tqとしたが、いずれも回転不足。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。FCSpもほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aqもステップアウトで手も付き、転倒扱い。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点29番目の32.04、演技構成点13番目の40.47、転倒の減点2、合計70.54でSP25位。キスアンドクライでは得点を見て呆然。なんとフリーに進めず。どうしたのだろう。

 第5グループ22番滑走でチャ(19)。2018年ピョンチャン五輪15位。2019年世界選手権19位、昨季四大陸5位。今季国内5連覇。曲は「Dark Pastoral」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭で4S成功、全ジャッジが加点1〜4。続く3Lz+3Loも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜5。1.1倍になる3Aは助走が長かったが、きれいに跳んだ。技術点4番目タイの49.8、演技構成点10番目の41.35、合計91.15でSP8位。
 23番滑走で宇野(23)。2018年ピョンチャン五輪、世界選手権とも銀メダル。2019年四大陸金メダル、世界選手権4位。今季全日本2位。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Fはほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く4T+2Tも決める。第1がやや傾いたので第2が2回転に。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは迫力があり、得意のクリムキンイーグルも入れ、加点2〜5。しかし、1.1倍になる3Aでまさかの転倒。直後のCSSpはレベル3。技術点7番目の49.02、演技構成点4番目の44.6、転倒の減点1、合計92.62でSP6位。

 24番滑走で(中。23)。2018年ピョンチャン五輪4位。2019年四大陸銀メダル、世界選手権5位。昨季四大陸4位。今季GP中国杯優勝。曲は「Mechanisms」他。振付はシェイリン・ボーン。今季GP中国杯の後からコーチにオーサーも加わる。中国は北京五輪でなんとかメダルがほしいのだろう。冒頭の4Lzで転倒。続く4Tq+2Tqは二つともqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。技術点38.24、演技構成点40.71、転倒の減点1、合計77.95でSP19位と大きく出遅れ。
 26番滑走でメッシング(加。29)。2018年ピョンチャン五輪12位、世界選手権8位。昨季四大陸8位。今季スケートアメリカ3位。国内開催せず。曲は「Perfect」。振付はヴァイポンド。冒頭で4T+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く3Aもきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzもしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。技術点4番目タイの49.8、演技構成点7番目の43.71、合計93.51でSP5位。
 27番滑走でワシリエフス(ラトビア。21)。2018年ピョンチャン五輪19位、世界選手権6位。2019年世界選手権21位。昨季欧州選手権6位。今季ネーベルホルン杯優勝。大人っぽくなってきた。曲は「Le Grand Tango」。振付はランビエール。冒頭の3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはqマーク。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点40.9、演技構成点40.32、合計81.22でSP14位。

 最終グループ28番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。2014年ソチ五輪9位。2019年世界選手権9位。昨季四大陸銀メダル。今季全米3位。曲は「Sinnerman」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Fはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Aはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点ほぼ4〜5、楽しそうにスパイラルやバレエジャンプも入れたStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。3Lz+3Tは前半になり(1.1倍にならない)、全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の44.86、演技構成点3番目の46.39、合計91.25でSP7位。
 29番滑走で羽生(26)。2019年世界選手権銀メダル。昨季四大陸初優勝。今季全日本優勝。曲は「Let Me Entertain」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはやや傾いたがまとめた。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。続く4T+3Tはきれいに成功、加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aは加点ほぼ3〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ4〜5。技術点最高の59.02、演技構成点も最高の47.96、合計106.98でSP1位。
 30番滑走でグラスル(伊。18)。2019年世界ジュニア銅メダル。昨季欧州選手権4位。今季国内3連覇。曲は「Dig Down」。振付はブノワ・リショー。どうしたのか、滑りにくそうだった。冒頭の4Lzは下りた。続く3Aはqマークでステップアウト。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで連続3回転の予定が3Lz+2Tに。StSqはレベル3。技術点39.75、演技構成点15番目の39.68、合計79.43でSP15位。

 31番滑走でリッツォ(伊。22)。2018年ピョンチャン五輪21位、世界ジュニア銅メダル、世界選手権17位。昨季欧州選手権5位。今季国内2位。曲は「Arranged Piece」。振付はリッツォ父。冒頭の4T<は両足で転倒扱い。続く3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の42.8、演技構成点12番目の40.5、転倒の減点1、合計83.3でSP11位。
 32番滑走でネイサン・チェン(米。21)。2018年ピョンチャン五輪5位、世界選手権金メダル。2019年世界選手権2連覇。今季スケートアメリカ、全米とも優勝。曲は「Asturias, Cancion del Mariachi」。振付はシェイリン・ボーン。なんと冒頭の4Lzqで転倒。続く3Aはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。次のFCSpはレベル2でとりこぼし。1.1倍になるところで4F+3Tを決めたのはさすが。全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4〜5。最後のCCoSpは加点3〜4。後半になるにつれ良くなった。技術点3番目の53.42、演技構成点2番目の46.43、転倒の減点1、合計98.85でSP3位。1位とは約8点差だが、十分射程範囲ということか。
 最終滑走でクヴィテラシビリ(ジョージア。26)。2018年ピョンチャン五輪24位、世界選手権26位。2019年世界選手権13位。昨季欧州選手権銅メダル。今季GPロステレコム杯2位。曲は「Amsterdam」。振付はグレイヘンガウス。どうしたことかジャンプが全滅。ロステレコム杯の完璧な演技が夢だったかのよう。冒頭の4S+3Tステップアウト。続く3Aもステップアウト。スピン三つはレベル4。1.1倍になる4Tもステップアウト。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点23番目の37.63、演技構成点17番目の37.03、合計74.66でSP21位。

 フリー。五輪枠がかかっているせいかみんな硬い。4番滑走でクヴィテラシビリ(ジョージア。26)。曲はプッチーニ「トスカ」第3場より2曲。振付はグレイヘンガウス。冒頭の4S+3Tは間にオーバーターン。3Aは全ジャッジが加点2〜3。4T+2Tと3Loは決める。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になるとこで4Tに挑み片手付き。3F+1Eu+3Sはステップアウト。3Fは成功。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点9番目の82.43、演技構成点16番目の74.72、合計157.15でフリー12位、総合231.81で14位。
 6番滑走で(中。23)。フジ地上波で放送なし。曲は「House of the Rising Sun」。振付はシェイリン・ボーン。絶不調。冒頭の4Lzは回ったが転倒。4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3A<はステップアウトから両手付き、転倒扱い。スピン三つはレベル4。ChSqは振付をやっているだけに見えたが全ジャッジが加点。二つ目の4Tの予定だったが3T<<となり転倒。1.1倍になる二つ目の3Aqはステップアウトで第2付けられず。3Lz+2Tは連続3回転の予定だったが間にオーバーターン。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3F<は両足。技術点22番目の50.64、演技構成点19番目の72.56、転倒の減点2、合計121.2でフリー22位、総合199.15で22位。
 10番滑走でグラスル(伊。18)。フジ地上波で放送なし。曲は「Joker」。振付はブノワ・リショー。フリーで挽回。冒頭の4Lzは回ったがステップアウト。4Fは成功。4Loはqマーク。とにかく4回転3本入れた。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは独特の形もあり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3A+1Eu+3Sも成功。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3F!+3Tもなんとか決める。3Lzも成功。途中で衣装替えがあった。赤っぽいものから白地に緑や紫の三角の模様があるものに。終わったとき、嬉しそうだった。技術点7番目の88.02、演技構成点15番目の75.36、合計163.38でフリー10位、総合242.81で12位。

 11番滑走でワシリエフス(ラトビア。21)。フジ地上波で放送なし。曲は「ロミオとジュリエット」より5曲。振付はシャルキナ、ランビエール。冒頭の4S<<は前向き着氷で転倒。続く3Aq+2Tはなんとか決めたが、二つ目の3Aqでステップアウト。3Loは決める。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜4。1.1倍になる3F<は1回転付いたみたいだったがステップアウト扱いに。3Lzで転倒。しかし3Lz+1Eu+3Sをなんとか決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。全体にバレエの形が振付に生かされていた。技術点20番目の57.41、演技構成点14番目の76.42、転倒の減点2、合計131.83でフリー18位、総合で18位。五輪1枠は確保。
 13番滑走でハン・イェン(中。24)。曲は映画「ララランド」より「Mia & Sebastian's Theme」他。振付は佐藤有香。冒頭の3A+3Tは幅があり全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2T+2Loも全ジャッジが加点1〜3。3F!+2Tも決める。4回転をやめ、前半に連続ジャンプを固める形に変更。FCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Sも全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点1〜4。しかし、3Lzで転倒。3Fも!マークでステップアウト。あと二つのスピンはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ2〜3。GP中国杯のときの方がよかった。技術点16番目の70.73、演技構成点9番目の84.06、転倒の減点1、合計153.79でフリー14位、総合235.31で13位。中国は25ポイントで、北京五輪1枠に。
 14番滑走でリッツォ(伊。22)。曲は映画「The Greatest Showman」より「From Now On」他。振付はワルター・リッツォ。赤が基調の近衛兵のような衣装。冒頭の4T+2Tは第1が両足。続く4Tは決める。3Lo、3Fも成功。うち3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqはほとんどステップはなかったが、音楽に合った見得をを切っていた。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3Lz+2A+SEQは決め、全ジャッジが加点1〜3。しかし、ソロの3Aで転倒。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の81.07、演技構成点も10番目の83.0、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計162.07でフリー11位、総合245.37で11位。

 15番滑走でセメネンコ(露。17)。今季ロシアナショナル11位。国内ジュニア優勝。曲は「Les Sans-Papiers」。振付はプロコフィエワ。いやー新星現る。荒削りだが全要素を成功。衣装替えもあった。冒頭の4Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Sもなんとか決める。3A+3Tも成功。着氷時に前かがみになるが癖のようだ。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3A、3F+1Eu+3S、3Lo+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点。うち3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。解説の岡崎さんも「メンタルが強い」。「選ばれた期待に応えました」と小林アナ。技術点4番目の90.51、演技構成点12番目の81.08、合計171.59は自己ベスト更新でフリー7位、総合258.45も自己ベスト更新で8位。
 17番滑走でチャ(19)。曲は「The Fire Within」。振付はシェイリン・ボーン。淡いクリーム色の上位の背中に縦の切れ目。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜4。4S<はこらえる。3Lz+2Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。3A+2Tで転倒。1.1倍になるソロの3Aはqマーク。3F+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点2〜3。技術点72.9、演技構成点82.94、転倒の減点1、合計154.84でフリー13位、総合245.99で10位。
 18番滑走でジェイソン・ブラウン(米。26)。曲は「Slaughter on Tenth Avenue」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4S<はアンダーローテーションだが下りた。続く3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Aはオーバーターン。3Fはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCSpは片手ビールマンのような形もあり、加点4〜5。1.1倍になるところで3F+2Tと3Lo、3Lz+1Eu+3Sを決める。うち3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。StSqに続くChSqはバレエジャンプありスパイラルあり。StSqは全ジャッジが加点2〜4、ChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点11番目の80.12、演技構成点3番目の90.8、合計170.92でフリー8位、総合262.17で7位。

 最終グループ19番滑走で宇野(23)。曲は「Dancing On My Own」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。前半のジャンプはミスが出たが、後半は今できることはかなりやれた。冒頭の4Sはqマークでステップアウト。4Fは全ジャッジが加点1〜3。4Tもqマークでステップアウト。ここが連続ジャンプだった。3Aはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる4T+2Tはきれいに成功、連続ジャンプをリカバリー。全ジャッジが加点。3S+3Tも決める。3A+1Eu+3Fもしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。終わったとき、リンクサイドのランビエールを見てから照れくさそうに小さくガッツポーズ。技術点3番目の94.9、演技構成点5番目の89.92、合計184.82でフリー3位、総合277.44で4位と挽回。
 20番滑走でメッシング(加。29)。曲は「November Rain」。振付はヴァイポンド。冒頭4T+2T成功、全ジャッジが加点1〜3。第1がやや高すぎてこらえ気味だったが、第2を付けられるのがすごい。ソロの4Tはきれいで全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはいずれも速くレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、FSSpは加点2〜5。3Loも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは成功。3Aはステップアウト。ChSqは氷に顔が付くほど低い姿勢あり、バレエジャンプありで、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。2Fは疲れたのかeマークも。技術点8番目の87.15、演技構成点6番目の89.6、合計176.75でフリー6位、総合270.26で6位。
 21番滑走でコリヤダ(露。26)。曲は伝記映画「The White Crow」より「ヌレエフ」。振付はアベルブフ。「衣装が変わりました」と小林アナ。バレエの練習着みたい。相変わらず、滑りが美しい。全然雪が出ない。冒頭の4T+3Tとソロの4Tは全ジャッジが加点3〜4。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、スピン二つは加点ほぼ3〜4。3Lz+1Eu+3Sは惜しくも片手付き。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aで転倒。残念。3Fはeマーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の88.82、演技構成点4番目の90.7、転倒の減点1、合計178.52でフリー5位、総合272.04で5位。

 22番滑走でネイサン・チェン(米。21)。曲はフィリップ・グラスセレクション。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。完璧ではないが、4回転5本の構成をノーミスでなんなく滑るところがとんでもない。これでは誰もかなわない。冒頭の4Lzをあっさり成功、加点3〜4。続く4F+3Tもきれいに決め、加点ほぼ2〜3。3Lzも余裕で、加点2〜4。そして4Sも成功、加点ほぼ3〜4。ここまでで既に53点以上。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のFCCoSpは加点3〜4。StSqは休んでいるように見えたが、しっかりレベルもとれていた。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Fと4T+3Tをきれいに決めるだけでも信じられない。いずれも加点2〜4。やや苦手な3Aもしっかり成功、加点2〜4。ジャンプが終わった後のChSqははじけて、全米よりよかったのでは。加点3〜5。技術点ダントツの125.89、演技構成点最高の96.14、合計222.03でフリー1位、総合320.88で3連覇。
 23番滑走で鍵山(17)。曲は映画「アバター」より「Jake Enters His Avatar World」他。振付はローリ・ニコル。衣装は緑が基調。チェンの後でたいへんかと思ったが、SPよりずっと普段通りに滑れたのでは。冒頭の4Sはきちんと成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。3Fは全ジャッジが加点1〜3。二つ目の4Tもきれいで全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。ChSqはのびのび演じて全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは成功。しかし3Lz+3Loとソロの3Aでステップアウト。疲れたか。全体としてはすばらしい出来。技術点2番目の102.39、演技構成点6番目の88.42、合計190.81でフリーも2位、総合291.77で初の銀メダル。キスアンドクライで順位がわかると、無邪気にはしゃいでいた。
 最終滑走で羽生(26)。曲は「天と地と - Heaven and Earth」。振付はシェイリン・ボーン。得意なはずの3Aでミス(出発の三日前まで4Aを入れようとしていたとフジの西岡アナ)。冒頭で4Loが片手付き。4Sはqマーク。3Aはこらえたが第2付かず。3Loは成功、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、スピン二つが加点2〜4。1.1倍になるところで4T+3Tと4T+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点。うち4T+3Tは加点2〜3。しかし二つ目の3Aはステップアウトし繰り返しの減点。残念。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。全体に加点で稼ぐ羽生らしくない演技となった(フリーの直前に持病の喘息が出たらしい)。技術点5番目の89.78、演技構成点2番目の92.42、合計182.2でフリー4位、総合289.18で銅メダル。表彰式では、台に置いてあるメダルと花束を自分で取る方式。

 これで日本(5ポイント)は北京五輪・来季の世界選手権とも3枠確保。アメリカ(8ポイント)は一人SP落ちのため五輪2枠+アルファ、来季の世界選手権は3枠。ロシア(13ポイント)も来季の世界選手権は3枠、五輪は2枠。イタリア(23ポイント)も五輪2枠。来季のネーベルホルン杯で五輪プラス1枠に挑めるのはアメリカの他、ロシア、カナダ、韓国、フランス。ただし、今回フリーに進んだ選手は出られない。

フィギュアスケート (2021./)

世界ジュニア選手権 (2021.3/1〜7 ハルピン・中国)

 2020年11月25日、国際スケート連盟が新型コロナウイルスの感染拡大のため、中止を発表。

 <男子シングル>日本からは本田ルーカス剛史。

 <女子シングル>日本からは松生。

 <アイスダンス>日本からは吉田唄菜・西山真瑚組。

 ※2021年1月18日、吉田・西山組の解散が発表された。方向性の違いから、何回も話し合った上での結論らしい。残念。

フィギュアスケート (2021./)

四大陸選手権 (2021.2/8〜14 シドニー・オーストラリア)

 2020年10月17日に国際スケート連盟が新型コロナウイルスの感染拡大のため、中止を発表。


フィギュアスケート (2021./)

ヨーロッパ選手権 (2021.1/25〜31 ザグレブ・クロアチア)

 2020年12月10日の理事会で、国際スケート連盟が新型コロナウイルスの感染拡大のため、中止を決定、12/11発表。


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フィギュアスケート (2021.2/25,27,3/4,5)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2021.1/15〜21 ラスベガス・ネヴァダ州)

 <ペア>9組出場。うち3組は初出場。スケートアメリカに出た7組のうちケイン・オシェイ組がペア解消したとのこと。Jスポーツの解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 2番滑走でチャン・ハウ組(23,24)。女性161p、男性183p。男性は日系でミドルネームはアキラ。曲は「Main theme from Onmyoji II」。振付はガニチェワ。冒頭のソロジャンプは成功、全ジャッジが加点。3Twはレベル3。3LoThで転倒。FiDsと3Li、CCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4、FiDsも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3。技術点5番目の32.53、演技構成点も5番目の28.88、転倒の減点1、合計60.41でSP5位。

 3番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(29,27)。今季組換え、いきなりスケートアメリカ優勝。曲は「In the End」他。振付はレニー・ロカ。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはキャッチに余裕があり、レベル4に加点3〜5。3Tも成功、加点2〜4。3LoThも決め、加点2〜3。FiDsとCCoSp、StSqと3Liはレベル4。うちFiDsは加点ほぼ4〜5、最後の3Liは加点3〜5、StSqは加点2〜5。CCoSpはややずれた。技術点最高の42.1、演技構成点も最高の35.36、合計77.46でSP1位。キスアンドクライで女性がものすごく喜んでいた。この得点は全米歴代1位らしい。少し点の出過ぎでは。
 4番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(25,30)。女性167p、男性185p。2019年全米優勝。昨季全米4位。今季スケートアメリカ4位。曲は昨季と同じ「Never Tear Us Apart」。振付はカメレンゴ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3S<で女性が転倒。3LzThは両足。3LiとCCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点2〜4、CCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqとFiDsはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5、FiDsもほぼ全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の33.57、演技構成点3番目の33.24、転倒の減点1、合計65.81でSP4位。

 6番滑走でカララン・ジョンソン組(25,25)。昨季全米2位、四大陸4位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Light of the Seven」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Sは女性がqマークで転倒。3Twは全ジャッジが加点5。3LzThはこらえた。FiDsとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点4〜5、StSqは3〜4。FCCoSpと3Liはレベル3、うち最後の3Liは全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の37.74、演技構成点2番目の34.56、転倒の減点1、合計71.3でSP2位。
 7番滑走でセラフィニ・トラン組(23,30)。書生160p、男性175p。昨季全米7位。今季スケートアメリカ6位。曲は「If I Ain't Got You」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3だが、キャッチが危なかった。岡部さんに「もう少し速く回れるといい」と言われる。3T成功、全ジャッジが加点。3LzThは両足。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル4。3LiとStSqはレベル2。うち最後のStSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の30.59、演技構成点も6番目の28.64、合計59.23でSP6位。
 8番滑走でルウ・ミトロファノフ組(18,23)。3年前の全米ジュニア王者。昨季全米6位。今季スケートアメリカ3位。曲は「The Show Must Go On」。振付はガニチェワ他。FiDs以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜4。3Sも成功、加点2〜4。3LiとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜5。3LoThはきれいに決め、加点3〜5。FiDsはレベル3。StSqはレベル2だが加点1〜4。技術点2番目の38.96、演技構成点4番目の30.6、合計69.56でSP3位。岡部さんは「感情を表現できるようになるともっとよくなる」。女性の顔がほぼ無表情。

 フリー。SPは3組ずつ1グループだったが、フリーは2組、3組、4組のグループ分け。
 4番滑走でチャン・ハウ組(23,24)。曲は「The Prayer」。振付はガニチェワ。冒頭の3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプは女性が第1でステップアウト。3Twはレベル2。3LoThはなんとか決める。リフト二つとBoDs、PCoSpともレベル3。うちリフト二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。2SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。5TLiはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqは音楽に合っていて全ジャッジが加点2〜4。ただ、編曲の終わりが唐突だった。解説の岡部さんは「曲に合った演技ができていた」。技術点5番目の59.09、演技構成点5番目の60.56、合計116.65でフリーも5位、総合177.06で6位。
 5番滑走でセラフィニ・トラン組(23,30)。曲は「Chasing Cars」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。ソロジャンプは2F!となり男性はステップアウト。3連続は男性が第1で片手付き。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち最後のPCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LzThもほぼ全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2。3SThはきれいに決まり全ジャッジが加点2〜4。5ALiはレベル3だが下ろすとき不安定でGOE-2〜-1。技術点6番目の52.73、演技構成点6番目の57.92、合計110.65でフリーも6位、総合169.88で6位。
 最終グループ6番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(25,30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はカメレンゴ。いいできだった。冒頭の3Twはレベル3。ソロジャンプは3Loqで男性が転倒。3LzThはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点1〜4。3S+2T+2Loをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。これで勢いに乗りそうだったが、続く3SThでステップアウト。それでも5ALiとBoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。ChSqはスパイラルで長い足を効果的に見せ、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。終わったとき女性がガッツポーズ。技術点2番目の67.31、演技構成点3番目の68.4、転倒の減点1、合計134.71でフリー2位、総合200.52、実力を発揮して逆転で3位。

 7番滑走でルウ・ミトロファノフ組(18,23)。曲はチャップリン・メドレー。振付はネミロフスキー他。冒頭の3Twはきれいに決まりレベル4に全ジャッジが加点1〜4。3S+1Eu+2Sもやや離れていたが成功、全ジャッジが加点2〜4。3LzThは全ジャッジが加点3〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5SLiは加点2〜5、最後のPCoSpは加点2〜4。3Tで男性が転倒。5RLiはレベル3。BoDsはレベル2。3LoThも決め、全ジャッジが加点3〜5。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「チャップリンの感じはしない。まだジュニアっぽさが残っている」。技術点3番目の65.73、演技構成点4番目の63.68、転倒の減点1、合計128.41でフリー4位、総合197.97で4位。
 8番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(29,28)。曲は「Fall On Me」。振付はレニー・ロカ。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点4。3T+2Tはタイミングと方向もずれていたが、なんとかこらえた。3LoThは加点2〜5。3Sも女性がこらえたが加点1〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点4〜5、5ALiは加点ほぼ4〜5、最後の3Liは加点3〜5。BoDsは加点2〜4。3FThも成功、加点ほぼ3〜5。ChSqは加点1〜4。技術点最高の76.4、演技構成点も最高の74.24、合計150.64でフリーも1位、またも歴代最高の総合228.1で初優勝。キスアンドクライでは、あまりの高得点に女性が高笑い。
 最終滑走でカララン・ジョンソン組(25,25)。曲は「Who Wants to Live Forever」。振付はシンディ・スチュアート。冒頭の3Twは岡部さんが「お手本のよう」と賞賛、全ジャッジが加点5。しかし3S<<は二人とも手付き。3Tからの連続ジャンプは女性が第1で転倒、男性は1Tを付けた。5RLiとBoDs、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち5RLiは加点ほぼ5、BoDsは加点4〜5。3STh成功、全ジャッジが加点2〜4。3Liは全ジャッジが加点3〜5。ChSqと3LzThも全ジャッジが加点3〜5。ところが5ALiで姿勢変化して1回転だけで下ろしてしまった。レベル1で-2〜-1。技術点4番目の64.67、演技構成点2番目の70.32、転倒の減点1、合計133.99でフリー3位、総合205.29で2位。

 <アイスダンス>11組出場。昨季4位(ピューターメダル)で今季スケートアメリカ3位だったカレイラ・ポノマレンコ組は、同じチーム内でコロナ陽性者が出て欠場。Jスポーツ解説は東野さん。
 4番滑走でハベル・ドナヒュー組(29,29)。昨季全米2位、四大陸銅メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲は昨季と変更して「バーレスク」より「Express」など3曲。振付はモイヤー、デュブレイユ他。女性の衣装はスケートアメリカの金色から変更して白を基調。男性は袖なしの黒のまま。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル3でYTYY、加点3〜5。続くPStは男女ともレベル4、加点ほぼ4。SqTwも男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。MiStもレベル4で加点4〜5。最後のRoLiもレベル4に加点ほぼ4〜5。技術点2番目の51.38、演技構成点も2番目の38.28、合計89.66はこの時点で歴代最高でRD2位。

 5番滑走でマクナマラ・シュピリドノフ組(21,22)。女性の前の相手は引退。男性は2019年までロシアの選手だった。今季組換え、スケートアメリカ6位。曲は「Sweet Charity」より「Big Spender」他。その他のリズムはスイング。振付はジョーンズ他。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点。1FSはレベル2でYNYN。PStは女性がレベル4、男性はレベル3で全ジャッジが加点。最後のMiStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の38.75、演技構成点6番目の27.12、合計65.87でRD6位。
 8番滑走でハワイエク・ベイカー組(24,27)。昨季全米3位、四大陸6位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Saturday Night Fever」より4曲。全てのリズムがスイング。振付はアグノエル他。2年目なので全ての動きが滑らかにつながっている。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル3でYNYY、続くPStは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点ほぼ3。MiStはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。やや慎重に滑っている感じ。東野さんは「観客がいなくて残念」。技術点3番目の48.84、演技構成点も3番目の36.44、合計85.28でRD3位。

 9番滑走でグリーン・パーソンズ組(17,25)。女性160p、男性170p。昨季組み替えて全米5位。今季スケートアメリカ4位。曲は「What Do I Need With Love?」他。その他のリズムはフォックストロット。振付はノヴァク他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル4で加点2〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはレベル4で今日初めて。加点は1〜3。続くPStも男女ともレベル4で加点2〜4。最後のRoLiもレベル4に加点ほぼ2〜3。これからが楽しみだが、女性の背がもっと伸びそう。技術点4番目の46.58、演技構成点も4番目の33.52、合計80.1でRD4位。
 10番滑走でセサネク・イェロホフ組(19,21)。昨季全米ジュニア4位。男性はウクライナ出身。今季スケートアメリカ5位。スケートアメリカのときも感じたが、男女ともとてもこの年齢には見えない。曲は「Walking on Sunshine」他。その他のリズムはスイング。振付・コーチともノヴァク他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStもレベル4で加点2〜3。ところが1FSはレベルBで1FSはレベル、GOEは-1〜2。続くPStは女性がレベル4、男性はレベル3で全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点5番目の40.55、演技構成点も5番目の30.56、合計71.11でRD5位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(28,31)。昨季全米5年ぶりに優勝、四大陸金メダル。今季スケートカナダが中止となったため初戦。曲は昨季と同じ「Too Darn Hot」。その他のリズムはブルースとスイング。振付はデュブレイユ。女性の衣装は濃いピンクから白に変更。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSlLiは加点4〜5。1FSはレベル4で加点4〜5。続くPStも男女ともレベル4で加点3〜4。SqTwは第2の入りで女性がややひっかかりレベル3、男性はレベル4で加点2〜4。最後のDiStはレベル4で加点ほぼ4〜5。ここもやや慎重に滑っている感じ。技術点最高の51.66、演技構成点も最高の38.44、合計90.1は歴代最高を更新でRD1位。

 フリー。RD7位で5番滑走のペイト・バイ組(20,22)がChSlで男性が横転の演技。東野さんは「男性の脚がもっとピンと伸びていたらGOEが上がる」と言う。ここはよかったのにChSpの入りで男性が転倒。残念。フリーも7位で総合7位。
 4番滑走でマクナマラ・シュピリドノフ組(21,22)。曲はピンク・フロイド「Shine on You Crazy Diamond」他。振付はノヴァク他。冒頭からChStでディスコっぽく、全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSpも全ジャッジが加点。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3だが時間超過。OFStは女性レベル2、男性レベル3、全ジャッジが加点1〜3。CoSpもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4だが時間超過。DiStはレベル3。最後にChTw。まだ滑り込みが足りないようだ。東野さんは「RDよりずっとよかった」。技術点56.27、演技構成点42.72、リフト時間超過の減点2、合計96.99でフリーも6位、総合162.86、組んでまだ7ヵ月で6位なら上々では。

 7番滑走でセサネク・イェロホフ組(19,21)。曲は「Take Me to Church」他。振付はジョーンズ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。あと二つのリフトもレベル4。OFStは男女ともレベル3で加点1〜3。ChSlは加点2。CoSpはレベル4で加点1〜3。DiStはレベル3だが加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜3。キスアンドクライでは、マスクの上からでも笑っているのがわかった。技術点60.39、演技構成点45.9、合計106.29でフリーも5位、総合177.4で5位。
 8番滑走でグリーン・パーソンズ組(17,25)。曲はプリンス「Dance 4 Me」他。振付はキリアコフ他。ツイズル前の7要素は全ジャッジが加点。冒頭のChSlは加点2〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル4、加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜4。ChStは気合いが入っていて加点3〜4。CoSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。CiStもレベル4で加点2〜3。ここまでノーミスだったが、SyTwの第3で男性がスタンブル、女性はレベル4だが男性はレベル2、GOE-2〜0。ツイズルのレベルは第2までで決まると思っていたが、東野さんによると「バックアップ要素がないときは第3を決めないとレベル4は取れない」。最後はChLi。東野さんは「昨季組み替えたときは遠慮が見えたが今季はぐんと成長した」。技術点61.95、演技構成点50.35、合計112.29でフリーも4位、総合192.39で4位。

 9番滑走でチョック・ベイツ組(28,31)。Egyptian Snake Danceで曲は「Yearning」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭から蛇っぽい動きで滑らかにChSp。加点4〜5。女性が男性の回りを巡るCuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ5。OFStはMiStかと思うくらいグライドして男女ともレベル4で加点ほぼ4。RoLiもレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwでめずらしく男性が第2でややよろめき、女性レベル4だが男性レベル3で加点1〜5。CiStはレベル4で加点3〜5。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ4〜5。基礎点は46.96で最高だが全体の加点が27.91。技術点74.87、演技構成点57.96、合計132.83でフリー2位、総合222.93で2位。
 10番滑走でハワイエク・ベイカー組(24,27)。曲は新しくして「Heart of Glass」他。振付はアグノエルと本人たち。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFStは男女ともレベル4で加点4〜5。RoLiはレベル4に加点ほぼ4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜4。ChStは気迫があり、加点ほぼ4。DiStもレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトは滑らかな動きで移行し、いずれもレベル4で加点4〜5。CoSpもレベル4で加点3〜4。最後のコレオ要素二つは、加点3、加点3〜4の出来。新しいプログラムで全ての要素がレベル4でこれだけ加点がもらえるのは完成度が高い。東野さんが「自分たちはアメリカ3位を死守して世界選手権に行くという覚悟が見えた」。技術点72.19、演技構成点55.08、合計127.27でフリーも3位、総合212.55で3位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(29,29)。曲は「ハレルヤ」。5年前カナダへ拠点を移した年の使用曲らしい。振付はデュブレイユ他。女性の衣装はほとんど白に近い薄いピンク。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のChStは加点5。RoLiはレベル4で加点4〜5。OFStは男女ともレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル3で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。CiStもレベル4で加点ほぼ4〜5。最後のコレオ要素二つは、加点ほぼ4〜5。基礎点は46.58だが全体の加点が29.94。技術点76.52、演技構成点58.38、合計134.9でフリー1位、総合224.56は歴代最高で3度目の優勝。

※世界選手権代表は、ペアがシメカ=ケネリム・フレイジャー組とカララン・ジョンソン組、アイスダンスがハベル・ドナヒュー組、チョック・ベイツ組、ハワイエク・ベイカー組。組換えのシメカ=ケネリム・フレイジャー組はミニマムスコアを獲得していないが、ISUは一定期間ビデオ審査を設けたようだ。

フィギュアスケート (2021.1/24,29,30,2/4,6,7)

全米選手権 (2021.1/15〜21 ラスベガス・ネヴァダ州)

 会場はカリフォルニア州サンノゼが予定されていたが、コロナのため変更。スケートアメリカを開催したラスベガスの会場で同じくバブル方式で実施。今年の出場者は、昨年の5位まではシード、各地のチャレンジカップからのビデオ投稿で残りを選出とのこと。例年、ジュブナイルやインターメディエイトのクラスも同時開催しているが、今回はジュニアとシニアのみ。

 <女子シングル>17人出場。元は18人だったが、一人だけ事前のPCR検査でコロナ陽性が判明して欠場。Jスポーツ生放送で、解説は岡部さん。
 3番滑走で日本人の池西玲奈(20)。3年連続出場。昨年10位。曲は不明。カルメンだったか。冒頭で3F+3Tはこらえた。続く3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜4。StSqはレベル2。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点33.78、演技構成点26.36、合計60.14でSP8位。キスアンドクライでは、スケートアメリカと同じく、選手はマスクしてコーチなしで一人ですわるが、背後のスクリーンに家族や友人の応援映像が9分割で映っていた。
 4番滑走で中国系のオードリー・シン(16)。2019年全米ジュニア2位。今季スケートアメリカ3位。曲は「The Giving」。振付はミーキンス、トム・ディクソン。すごく緊張しているようだった。冒頭の3Lzq+3T<はこらえた。2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはほぼ全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になる3Lo<で転倒。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点29.14、演技構成点29.6、転倒の減点1、合計57.74でSP10位。

 7番滑走でベル(24)。昨季全米2位。今季スケートアメリカ初優勝。曲は「Glitter in the Air」。振付はリッポン他。危ないジャンプもあったが、まとめた。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点3〜4。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4。1.1倍になる3Lzqはなんとかこらえた。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の37.09、演技構成点2番目の35.28、合計72.37でSP3位。
 8番滑走で初出場のインド系(?)プージャ・カーリアン(18)。2018年全米ジュニア2位。曲は「It's All Coming Back to Me Now」。振付はミーキンス。冒頭の2Aはステップアウト。3Lz+3Tqはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Fは決める。技術点32.69、演技構成点25.6、合計58.29でSP9位。フリーは12位、総合10位。
 9番滑走で日系人のハンナ・ハレル(17)。日本名は田村花亜。「お母様が日本人」と小林アナ。一昨年全米4位に続いて2回目。昨季は怪我で欠場。曲は「Carmen's Story」他。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Lz+2Tは全ジャッジが加点1〜4。2Aはステップアウト。スピン二つはレベル4。うちLSpはほぼ全ジャッジが加点1〜5。しかし1.1倍になる3F<は転倒。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点28.49、演技構成点29.44、転倒の減点1、合計56.93でSP11位。フリーはジャンプが総崩れで17位、総合17位。

 10番滑走でアンドリューズ(19)。昨季全米シニア6位、世界ジュニア8位。今季スケートアメリカ8位。曲は「It's A Man's Man's World」ほか。振付・コーチはデルモア。ジャンプが絶不調。冒頭の2Aはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜4。しかし続く3F+3Tの予定が2T*となり、要素を失った上、無得点。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜4。1.1倍になるところでも2Loになってしまい、こちらはやや不安定だったので第2付けられず、要素を失う。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。解説の岡部さんは「2Tの後に3回転を跳ぶ力はあるのにあきらめてしまいましたね」。体も絞りきれていないので、練習が十分にできなかったのかもしれない。技術点19.85、演技構成点26.08、合計45.93でSP17位。
 11番滑走でカレン・チェン(21)。2017年全米優勝。昨季全米4位、四大陸7位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Rise」。振付はミーキンズ他。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Lzq+3T<は回転が危なかったがなんとか下りた。CCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Loもqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。今年は調子がいいみたい。技術点5番目の35.75、演技構成点3番目の35.24、合計70.99でSP4位。
 最終グループ12番滑走でグレン(21)。今季スケートアメリカ5位。曲は「Scars」。振付はザッカーマンと本人。冒頭で3A<<に挑戦、ダウングレードで前向き両足。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。3F+3Tは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ3〜5、FSSpは加点2〜5、StSqは3〜4。1.1倍になる3Loは加点ほぼ2〜3。技術点4番目の36.75、演技構成点5番目の34.08、合計70.83でSP5位。

 13番滑走でアリサ・リウ(15)。だいぶ背が伸びた(何pか不明)。2019年全米ジュニア女王。昨季全米シニア2連覇、世界ジュニア3位。今季コーチをバーケルやローリ・ニコル、スカリのチームに変更。小林アナによると「彼女はオールラウンダーだから大技は必要ない」とコーチが言ったらしい。腰も傷めていたらしく、本人は「順位は気にしていない」と言ったそうだ。曲は「La Strada」。振付はローリ・ニコル。衣装は黒に赤や黄色。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜4。2Aは3Aを跳んでいた選手にしては慎重に決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜5、スピン二つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは危なげなく成功、加点2〜4。解説の岡部さんは「以前はジャンプの前に準備が長かったが、改善されている」。技術点2番目の41.56、演技構成点4番目の34.8、合計76.36でSP2位。
 15番滑走でゴールド(25)。2014年、2016年全米優勝。昨季全米12位、今季スケートアメリカ12位。曲は昨季と同じ「Suvivor」。振付はアボット。顔や滑りに覇気が見えない。冒頭は連続3回転の予定が3Lz+2Tに。2Aもかろうじて決める。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F!<で転倒。CCoSpは岡部さんが「シット姿勢が高いので認定されるか」と言ったがレベル2で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。岡部さんはさらに「生き生きして見えない。転倒してがっかりしたか」。技術点25.56、演技構成点8番目の29.32、転倒の減点1、合計53.88でSP12位。フリーは13位、総合13位。
 16番滑走で初出場のトルグレン(15)。昨季全米ジュニア女王。曲は「Writing's on the Wall」。振付はニーナ・ペトレンコ。なかなか期待できる感じ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tqは第2がqマークだが、ほとんど助走なく連続3回転が跳べる。スピン二つとStSqはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3F!は!マーク。最後のLSpはレベル3だが、往年のリプニツカヤばりのキャンドルスピンもあり全ジャッジが加点2〜4。岡部さんが「15歳の時にはそのときしか滑れない曲がある。悲しみを歌う曲を使ったのに、最後に笑顔で終わるのではまだ早いのでは」。技術点7番目の34.86、演技構成点9番目の27.68、合計62.54でSP6位。
 最終滑走でテネル(22)。昨季全米3位、四大陸銅メダル。今季スケートアメリカ2位。曲は「Moderation」。振付はブノワ・リショー。スケーティングが最初から最後まで速く、よく滑り込めたようだ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり加点ほぼ3〜5。3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、あと二つのスピンも加点ほぼ3〜5、StSqは加点2〜5。1.1倍になる3Fは加点ほぼ3〜5。技術点最高の42.56、演技構成点も最高の36.84、合計79.4でSP1位。

 フリー。2番滑走でアンドリューズ(19)。曲は「Finally」。振付はデルモア。全体に体が重そうだった。冒頭の2Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。3T+3T<はぎりぎりで決める。3Fqで転倒。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loq+2T+2Lo<はいろいろあり。2A+2Tは普通に決める。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。3Loもなんとか決める。あと二つのスピンはレベル3。うーん。解説の岡部さんが「元気がないように見える。十分に練習できなかったのかもしれない」。技術点53.36、演技構成点53.84、転倒の減点1、合計106.2でフリー10位、総合152.13で12位。
 6番滑走でシン(16)。曲は「Modigliani」。振付はトム・ディクソン他。前半は硬かった。冒頭の3Lz<+3T<は二つともアンダーローテーション。2A成功。3S<もギリギリ。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3F!qはエッジと回転マークが二つ。連続ジャンプをやめたような動き。1.1倍になる3Lzもqマーク。3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。2A+3T<で転倒。予定では前半の2Aに付けるはずだった。技術点6番目の59.52、演技構成点60.56、転倒の減点1、合計119.08でフリー6位、総合176.82で7位。
 8番滑走で池西玲奈(20)。曲はColdplayメドレー。振付はInese Bucevica。冒頭で3F+1Eu+3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。岡部さんは「第2がもう少し高さがあるといい」。2A+3T<は第2がアンダーローテーション。CCoSpはレベル3でVマーク。3Lzeqはエッジと回転マークが二つ。StSqはレベル3。3Fは回ったのに転倒。3Loは全ジャッジが加点。3Sもほぼ全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。2A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル2でVマークだが全ジャッジが加点1〜4。シットスピンのサイド姿勢が正しくないらしい。岡部さんは「足が前に出ている」。最後のFSSpはレベル4。技術点55.63、演技構成点55.12、転倒の減点1、合計109.75でフリー8位、総合169.89で9位。

 最終グループ12番滑走でカレン・チェン(21)。曲は「Butterfly Lover Concerto」。振付はミーキンズ、カメレンゴ。かなり良かった。冒頭の2A+3Tは幅があり、全ジャッジが加点4〜5。3Lzも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fは!マーク。3Lo<<は前向きで両足。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。特に最後のLSpは速くて姿勢が美しく加点4〜5。StSqも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点2〜3。3Sはqマーク。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。ChSqは美しいスパイラルがあり、岡部さんも「いつ見てもすばらしい」と絶賛。3Loq+2Tは第1にqマーク。技術点3番目の71.11、演技構成点2番目の72.88、合計143.99でフリー3位、総合214.98で3位。
 13番滑走でグレン(21)。曲は「Rain in Your Black Eyes」。振付はミーシャ・ジー。すばらしい出来だった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ4〜5。2Aは加点3〜4。3Fもしっかり決め、加点1〜3。3Lz+2T+2Loも成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。StSqはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2Tとソロの3Lo、2Aも成功。うちソロの3Loは加点1〜5。ChSqは加点1〜4。曲に合わせて静かに始まり、盛り上げて終わった。なんと秋に事故で顔の骨を骨折したとか。技術点2番目の72.26、演技構成点3番目の72.24、合計144.5でフリー2位、総合215.33で2位。初のメダル。
 14番滑走でトルグレン(15)。曲は「サムソンとデリラ」。振付はペトレンコ。緊張したのか。冒頭の2Aはオーバーターン。次は連続3回転の予定が2F+2Tに。3Sと3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちLSpは後方からキャンドル姿勢になり全ジャッジが加点2〜5、最後のCCoSpは前方からキャンドルスピンになり全ジャッジが加点3〜4。StSqは入りでスタンブルがあり、各要素がバラバラに見え、レベル2。1.1倍になる3Lz+3Tqと3Lz+2T+2Lo、2Aは決める。うち2Aは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「要素を演じるのに一生懸命で、曲を表現できるようになるともっとよくなる」。技術点5番目の60.16、演技構成点56.16、合計116.35でフリー7位、総合178.89で6位。

 15番滑走でアリサ・リウ(15)。曲は「The Storm」。振付はローリ・ニコル。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3。続く3Lzと2A+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは難しい動きも入っていて加点ほぼ4〜5。FCCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tqは第2がqマーク。2F+1Eu+3S<<はタイミングが狂ったのか第1が2回転に。3Fもqマーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。岡部さんは「プログラムがシームレスであっという間だった」。技術点4番目の66.87、演技構成点5番目の70.16、合計137.03でフリー4位、総合213.39で4位。3連続の第1が3回転なら3位だった。世界ジュニアが中止になったので、今季はこの全米が最初で最後の試合とのこと。
 16番滑走でテネル(22)。曲は「サラエボ」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tqは第2がqマーク。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点3〜4。3Loは加点2〜5。ChSqは加点2〜4。3Sも加点2〜4。CCSpはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点4〜5、二つ目の2Aも加点3〜5。3F+2T+2Loも成功。StSqはブノワ・リショーっぽく凝っていて、レベル4に加点3〜5。最後の二つのスピンもレベル4。うちCCoSpは加点4〜5。終わるときのポーズがややバランスを崩し気味に片膝立ち+片手付きで、岡部さんは「大丈夫でしょうか」。技術点最高の79.05、演技構成点も最高の74.16、合計153.21でフリーも1位、総合232.61で3年ぶり2度目の優勝。いや文句なし。
 最終滑走でベル(24)。曲は「Dancing Queen」他アバ・メドレー。振付はシェイリン・ボーン。衣装は変えたらしい。冒頭の3F<で転倒。これでリズムが出なかったか。続く3Loはステップアウト。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4〜5。3Sはよくこらえた。2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fqもこらえたので、第2付かず。3Lzq+2T+2Loはなんとか決める。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。技術点56.9、演技構成点4番目の71.68、転倒の減点1、合計127.58でフリー5位、総合199.95で5位。

 表彰式は、画面が映ったら、キスアンドクライの所に4人のメダリストが既にメダルをかけ、マスクしたまま並んでいた。衣装とマスクがおそろいの選手もいる。場内アナウンスが4位から名前を呼び、選手が手を振るだけ。記念撮影だけはマスクを外していたが、みんな同じトレーにマスクを入れていた。

 <男子シングル>17人出場。有力選手では、トルガシェフが1/6に怪我からの回復が間に合わず欠場を表明。Jスポーツ解説は杉田さん、実況は赤平アナ。
 6番滑走でヤロスラフ・パニオット(23)。185p。昨季ウクライナから移籍。曲は不明。冒頭の4F+3Tはこらえた。3Aも決める。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzも成功、全ジャッジが加点1〜3。最後のCSSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の45.79、演技構成点8番目の37.95、合計83.74でSP4位。
 7番滑走でヴィンセント・ジョウ(20)。昨季全米4位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lz+3Tを成功、加点ほぼ4。続く4Sもきれいに決め、加点3〜5。FCSpとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Aも加点4〜5。CSSpはレベル3で加点ほぼ3。最後のCCoSpはとりこぼしてレベル2にVマーク。しかし圧倒的な内容で、本人も控えめにガッツポーズ。技術点2番目の61.49、演技構成点3番目の46.3、合計107.79でSP2位。

 8番滑走でナウモフ(19)。昨季全米ジュニア優勝、世界ジュニア5位。今季シニアデビュー、スケートアメリカ8位。曲は「Run」。振付はブレイク。コーチは両親で1994年世界選手権ロシアペアの金メダリスト。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭は3F!+3Tを高く跳んだが第1に!マーク。解説の杉田さんは「4回転を跳べる高さがある」。続く3Aは加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lzも成功、加点ほぼ3〜4。最後のCSSpはレベル3。技術点5番目の45.28、演技構成点7番目の38.25、合計83.53でSP5位。
 10番滑走でジミー・マ(25)。昨季全米13位。今季スケートアメリカ10位。曲は「Come Together」。振付はモロゾフ他。全体に荒っぽい。冒頭の4Tは片手付き。続く3Aは全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4、CCoSpも全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の44.0、演技構成点も6番目の38.3、合計82.3でSP6位。
 11番滑走でクラスノジョン(20)。昨季全米6位。今季スケートアメリカ7位。曲は「Heart Upon My Sleeve」。振付はA. ジョンソン他。あまり練習できなかったのか。体が重そうでジャンプに必要な高さがなかった。冒頭の4Lo<は転倒。続く3Aも転倒。CSSpはレベル3。1.1倍になる3F+3Lo<も転倒。CCoSpはレベル4だがVマーク。三つ目のスピンはレベルBの上Vマークで無得点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点24.68、演技構成点33.85、転倒の減点4、合54.53計でSP16位。キスアンドクライでは呆然。

 14番滑走で樋渡(20)。昨季全米3位、四大陸9位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Standards」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の4Tがパンクして2Tになり無得点。3Aはなんとか決める。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqはオフバランスの動きも多く取り入れ、加点ほぼ3〜5、CCoSpも加点1〜4。。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3。技術点36.31、演技構成点5番目の39.2、合計75.51でSP9位。
 15番滑走でネイサン・チェン(21)。昨季全米4連覇。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Asturias, Cancion del Mariachi」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lzをしっかり決め、加点ほぼ3〜4。続く3Aも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点5、最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になるところできれいな4F+3Tを成功、加点3〜4。基礎点だけで16.72、加点して20.9というとんでもない得点をたたき出す。赤平アナが「一人だけ異次元」。本人は終わったとき首をかしげた。解説の杉田さんは「スピン・ステップ全てレベル4をめざしているが最初のスピンがおそらくレベル3」。技術点最高の66.22、演技構成点2番目の47.7、合計113.92でSP1位。

 16番滑走でプルキネン(20)。昨季全米7位、四大陸11位。今季スケートアメリカ9位。曲は「Caruso」。振付はランビエール他。冒頭の4Tがパンクして2Tになり無得点。続く3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜5。最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜5。CSSpはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。技術点38.78、演技構成点4番目の41.3、合計80.08でSP7位。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン(26)。昨季全米2位、四大陸銀メダル。曲は「I Can't Go On Without You」。振付はロヒーン・ワード他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Fはスケーティングの中で滑らかに跳び、加点4〜5。続く3Aも助走が以前よりずっと少なく加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちCCSpは片手ビールマンのような形もあり加点ほぼ5、最後のCCoSpは加点4〜5、FSSpとStSqも加点ほぼ4〜5というすばらしさ。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ4〜5。杉田さんは「オーサーコーチの所へ行ってから前と一番変わったのは力強さ」。技術点3番目の52.12、演技構成点最高の48.8、合計100.92でSP3位。

 フリー。4番滑走でクラスノジョン(20)。曲は「Fahrenheit 452」「Interview with a Vampire」他。振付はネモロフスキー他。なんとか立ち直った。冒頭の4Lo<はアンダーローテーションだが下りた。続く3A+2Tを決めたのも大きかった。ソロの3Aもqマークだったが下りた。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル3。StSqはエッジが浅くてレベル1だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F!+3Loと3Lz+2T+2Loも決める。うち3連続はほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル2でVマーク。3Lzは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは大きく動いて全ジャッジが加点ほぼ4〜5。最後のCCoSpはレベル4だがVマーク、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。赤平アナが「彼らしさが戻った。SPの自分への怒りでしょうか」。杉田さんも「SPより体が動いていた」。技術点76.23、演技構成点76.0、合計152.23でフリー7位、総合206.76で11位。
 9番滑走で樋渡(20)。曲は「Take Five」他。振付はアゴスト他。本来のスピード感のある滑りではなかった。冒頭の4Lz<はステップアウト。しかし4T+3Tはあっさり成功、全ジャッジが加点1〜3。3Aはまたステップアウト。スピン二つはレベル3。3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+2Tはなんとか決める。StSqは渾身の滑りでレベル4、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。FCCoSpはレベル2。3Loも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Eu+2Fも決める。ChSqは大きく動けたがやや余裕がない。全ジャッジが加点1〜4。技術点75.93、演技構成点78.7、合計154.63でフリー6位と挽回、総合230.14で7位。
 10番滑走でプルキネン(20)。曲は「Close Your Eyes」。振付はファリス他。こちらも本調子ではなかった。冒頭は4Tの予定だったが、とても余裕のある3Tに。全ジャッジが加点2〜4。続く3Aはステップアウト、3Loはオーバーターン。3Lz+1Eu+2Sは、第1の質が悪くなんとか第3に2Sを付けた。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3Aからの連続3回転ジャンプの予定が転倒。3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。3F+2Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。FSSpは余力がなかったのかレベル2。終わった後、右足首に触っていたので、捻ったのかも。技術点60.12、演技構成点6番目の80.9、転倒の減点1、合計140.02でフリー9位、総合220.1で8位。

 最終グループ12番滑走でジミー・マ(25)。曲は「The Catalyst」。振付はミーシャ・ジー他。前半に注力。冒頭でよく締まった4T+3Tを決め、全ジャッジが加点3〜4。しかし続くソロの4Tの予定が2Tにパンク。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Aはこらえた。スピン二つとStSqはレベル2。1.1倍になる3Lo成功。3Lz+1Eu+3Sもしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqでなんと転倒。技術点73.38、演技構成点76.1、転倒の減点1、合計148.48でフリー8位、総合230.78で6位。キスアンドクライでは、得点を見るとこの時点で1位となり、喜びの叫びを上げた。
 13番滑走でナウモフ(19)。曲は「Unstoppable」他。振付はブレイク。予定より構成を上げてきた。冒頭の3A+2Tは第1をこらえて決める。次は2Aの予定をソロの3Aにして成功、全ジャッジが加点1〜3。その次も3回転2回転の予定を3F!+3Tに変更。ただ第1が!マーク。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4、StSqは加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜4。3F!+1Eu+3Sも第1が!マークだが決める。3Loもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点78.97、演技構成点5番目の81.7、合計160.67でフリーも5位、総合244.2で5位。
 14番滑走でパニオット(23)。曲はプレスリー・メドレー。振付は不明。衣装の上衣は明るい水色に派手な飾り。すごくよかった。冒頭の4Fは全ジャッジが加点2〜3。続く4T+3Tもきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3Aも全ジャッジが加点1〜3。これでリズムに乗った。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ソロの4Tも決め、全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+1Eu+3F、ソロの3Lz、3Lo+2Tも全て成功。FCSpはレベル4。最後のChSqはノリノリで滑り、全ジャッジが加点3〜5。赤平アナが「観客がいたら大絶賛」。技術点2番目の98.53、演技構成点4番目の84.7、合計183.23、2位と0.36の僅差でフリー3位、総合266.97で4位。

 15番滑走でネイサン・チェン(21)。曲はフィリップ・グラスのセレクション。振付はシェイリン・ボーン。衣装は全身黒だが肩と背中に透かしがある。冒頭の4Lzでまさかのステップアウトで両手付き。予定では3Loだった。その後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。次の4F+3Tは加点2〜4。続く3Lzは加点ほぼ3〜4、さりげなく決めた4Sは加点3〜5。CCSpとStSqはレベル4。StSqは加点ほぼ4〜5。FCCoSpはレベル3でVマーク。1.1倍になる4T+1Eu+3Fを成功、加点2〜4。解説の杉田さんと赤平アナは「いつもならもっとジャンプの後きれいに流れる」。4T+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Aも無難に決め、加点2〜3。ChSqは加点4〜5。最後のCCoSpはレベル2でVマークだが加点1〜5。終わったとき、やはり不満げに首をかしげた。1/21の朝日新聞によると「いつもより慎重にエネルギーを節約することに集中してしまった」とのこと。技術点最高の114.36、演技構成点2番目の94.0、合計208.36でフリーも1位、総合322.28は全米歴代3位で5連覇。
 16番滑走でジョウ(20)。曲は「アルゴリズム」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜5。しかし次の4Fの予定が何と1Feに。続く4Sは決め、全ジャッジが加点2〜4。3Aも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FCSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる4Lz<で転倒。3A+2Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+1Eu+3Sもしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の94.99、演技構成点も3番目の89.6、転倒の減点1、合計183.59でフリーも2位、総合291.38で2位。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン(26)。曲は映画「シンドラーのリスト」より3曲。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。衣装の上衣は紫。赤平アナによると「リンクであまり練習できずオフアイスのトレーニングを増やした」とのこと。冒頭は4T<で転倒。杉田さんが「惜しい」。3A+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。ここで現地からの映像が途切れる。この間、次のソロの3Aの予定が1Aに。3Fは全ジャッジが加点3〜4。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。この後で映像が映る。1.1倍になる3F+3Tと3Lo、3Lz+1Eu+3Sをいずれも決める。うち3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ4〜5、3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。CCoSpVとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。音楽に合わせたためレベルをとりこぼしたよう。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ5。最後のCCSpは全ジャッジが加点4〜5。技術点4番目の80.9、演技構成点最高の96.1、転倒の減点1、合計176.0でフリー4位、総合276.92で3位。

 表彰式は、女子と違って、コールされてから一人ずつメダルをかけてキスアンドクライに登場。4位で最初に出てきたパニオットは、マスクごしでもわかる満面の笑み。最後は記念撮影のため、四人やや離れて並び、今度は別々のトレーにマスクを入れてメダルを掲げるポーズをとった。

 ※世界選手権代表は、女子2枠に優勝のテネルと3位のカレン・チェン。2位のグレンと4位のベルが補欠。男子3枠には、優勝のネイサン・チェン、2位のジョウ、3位のジェイソン・ブラウン。補欠に5位ナウモフと7位樋渡、8位プルキネン。なぜか4位のパニオットと6位のマは入っていない。


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