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2023フィギュアスケート・バックナンバー


12/20〜24 全日本選手権 (長野)
12/6〜10 ジュニア・グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (北京・中国)
12/6〜10 ジュニア・グランプリ・ファイナル (北京・中国)
12/6〜10 グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (北京・中国)
12/6〜10 グランプリ・ファイナル (北京・中国)
11/17〜19 全日本ジュニア (大津・滋賀県)
11/24〜26 NHK杯 (GPシリーズ第6戦・大阪)
11/17〜19 フィンランド大会 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第5戦・エスポー)
11/17〜19 フィンランド大会 (GPシリーズ第5戦・エスポー)
11/10〜12 中国杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第4戦・重慶)
11/10〜12 中国杯 (GPシリーズ第4戦・重慶)
11/3〜5 フランス杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第3戦・アンジェ)
11/3〜5 フランス杯 (GPシリーズ第3戦・アンジェ)
10/27〜29 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・バンクーバー)
10/27〜29 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・バンクーバー)
10/20〜22 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・アレン・テキサス州)
10/20〜22 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦・アレン・テキサス州)
4/13〜16 国別対抗戦 (代々木)
3/20〜27 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (埼玉)
3/20〜27 世界フィギュアスケート選手権 (埼玉)
3/2〜6 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (カルガリー・カナダ)
3/2〜6 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (カルガリー・カナダ)
2/7〜12 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (コロラド・スプリングス・アメリカ)
2/7〜12 四大陸選手権 (コロラド・スプリングス・アメリカ)
1/24〜30 全米選手権 ペア・アイスダンス (サンノゼ・カリフォルニア州)
1/24〜30 全米選手権 (サンノゼ・カリフォルニア州)
1/23〜29 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (エスポー・フィンランド)
1/23〜29 ヨーロッパ選手権 (エスポー・フィンランド)
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フィギュアスケート (2023.12/21,22,23,24,)

全日本選手権 (2023.12/20〜24 長野) 選手権

 <男子シングル>30人エントリー。宇野、鍵山、片伊勢、木科、佐藤駿、島田、壷井、友野、三浦、三宅、山本、吉岡など。ジュニアからは垣内、周藤、田内、中田璃士、中村俊介、西野など。フジ地上波の解説は本田武史。
 7番滑走でジュニア中村俊介(18)。今季シニアデビュー。曲は「継続の「El Conquistado」。振付はキャシー・リード。冒頭の4Tを成功。続く3Aは全ジャッジが加点。CCSpはレベル3。1.1倍になる3Lz+3Tは!マーク。あと二つのスピンはレベル4。StSqレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったときガッツボーズ。技術点9番目の44.21、演技構成点11番目の35.95、合計80.16でSP9位。

 19番滑走で島田(22)。今季フランス杯10位、フィンランド大会6位。曲は継続で「Sing, Sing, Sing」。振付はバトル。冒頭の4Sは成功。続く4Tからの連続ジャンプの予定だったが第1で転倒して要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3Aはなんとかこらえる。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点16番目の37.26、演技構成点7番目の40.31、転倒の減点1、合計76.57でSP11位。
 20番滑走で壷井(21)。今季スケートアメリカ8位、NHK杯9位。曲は「アランフェス」。振付はザカリー・ダナヒュー。ノーミス。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル3.うち最後のCSSpは加点2。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。ただし第1に!マーク。終わったときガッツポーズ。技術点7番目の46.78、演技構成点8番目の39.07、合計85.85でSP7位。

 21番滑走で山本(23)。今季スケートカナダ優勝、中国杯6位。曲は「Chameleon」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。ノーミス。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く4Sは少しこらえたがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ3〜4。3Aも前半のうちに跳び、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。こちらもガッツポーズ。技術点2番目の53.19、演技構成点5番目の41.39、合計94.58でSP2位。
 22番滑走で三浦(18)。今季GPファイナル5位。曲は「This Place Was A Shelter」。振付はブノワ・リショー。朝起きたとき腹痛で吐き気もあったらしい。なぜかCSSpが無得点に。冒頭の4S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Aも全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。CCoSpはレベル3でVマーク。最後のCSSpは無得点。シットしていないということらしい。GPフィンランド大会でも無得点だった。技術点3番目の52.22、演技構成点3番目の41.69、合計93.91でSP4位。

 23番滑走で佐藤駿(19)。今季スケートアメリカ3位、フィンランド大会2位。曲は「ピアソラ「リベルタンゴ」。振付は宮本賢二。冒頭の4T+3Tはなんなく成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし4Fがeマーク。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。CSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。もっと高い得点になると思ったので、ややびっくり。技術点5番目の48.42、演技構成点6番目の41.38、合計89.8でSP5位。

 24番滑走で三宅(21)。今季西日本選手権2位。曲は「マリア」。振付は岩本英嗣。 技術点12番目の39.81、演技構成点9番目の38.35、転倒の減点1、合計77.16でSP10位。
 最終グループ26番滑走で友野(25)。今季スケートカナダ、中国杯とも4位。曲は「Underground」。振付はバトル。 技術点8番目の45.36、演技構成点4番目の41.52、合計86.88でSP6位。

 28番滑走で鍵山(20)。今季GPファイナル3位。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。 技術点4番目の50.31、演技構成点2番目の44.63、転倒の減点1、合計93.94でSP3位。
 29番滑走で宇野(26)。今季GPファイナル2位。曲は「Everything Everywhere All at Once」より「I Love You」他。振付はランビエール。ほぼノーミス。 技術点最高の57.14、演技構成点も最高の47.55、合計104.69でSP1位。試合後のインタビューでは「調子がよくなかったのでジャンプばかりになってしまった。フリーでは皆様に喜んでもらえる演技をお見せしたい」。
 最終滑走で吉岡(20)。今季スケートアメリカ6位。曲は「Eternal Eclipse「Lullaby for Sadness」他。振付はローリ・ニコル。 技術点6番目の48.04、演技構成点10番目の37.23、合計85.27でSP8位。

 フリー。いやー最終組はすごかった。SP13位の周藤がケガで棄権。大学生では、総合13位に入った佐々木(京大)、16位の杉山(岡山大)がスケーティングが安定していてよかった。第1、第2グループのBSフジ解説は無良、第3、第4グループの地上波解説は本田武史。
 4番滑走でSP21位ジュニア垣内(17)。曲は「Wake Me Up」。振付は吉野晃平。冒頭でqマークだが4T下りる。3Loと3Lz+3T+2Tは全ジャッジが加点スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。3F+2A+SEQも決める。3Sはアンダーローテーション。1.1倍になる2Aは片手付き。予定では連続ジャンプだった。疲れて来たか。ジュニアのフリーにはないStSqはレベル3。3Lzに2Tを付けて連続ジャンプをリカバリー。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点14番目の67.05、演技構成点21番目の64.67、合計131.72でフリー14位、総合196.3で18位。
 7番滑走で片伊勢(19)。曲は「Tree of Life Suite」。振付は鈴木明子。4回転は跳ばず完成度の高さをめざす。冒頭の3Aはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。続く3Lo+2A+SEQは第1が!マーク。3Loは決める。足首がやわらかい。スピン三つはレベル4うち二つは全ジャッジが加点でSSpは加点2〜3。StSqは音楽によく合っていてレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tは第1がアンダーローテーション。1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Lzはqマーク、3Fはアンダーローテーションでよくこらえた。技術点13番目の68.91、演技構成点11番目の72.94、合計141.85でフリー11位、総合212.26で12位。
 9番滑走でジュニア中田璃士(15)。曲は継続の「Blunt lnstrument」他。振付は岩本英嗣。痛恨の冒頭4回転パンク。2Tになる。続く3A+2Tは決めるが第2は3Tの予定だった。スピン二つはレベル4。二つ目の3Aの予定が2Aになり両手つき。3Loは全ジャッジが加点1〜3。3F+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lo+2A+SEQも決める。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。3T成功。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。後半はやや巻き返した。技術点19番目の61.53、演技構成点17番目の67.29、合計128.82でフリー17位、総合200.27で17位。ジュニア勢二番手になったので、世界ジュニア(3枠)に行けるのでは。

 11番滑走で本多ルーカス剛史(20)。来季からペアに専念するのでシングルはこれが最後。曲は継続の「Exogenesis symphony pt.3」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Aはこらえる。続く4Tは前向きで両足。3Fはほぼ全ジャッジが加点。3Lo+2A+2T+SEQ成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Sはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tも決める。4回転以外は大きなミスなく終え、リンクから上がるとき、本人や浜田コーチの目に涙。技術点10番目の72.47、演技構成点12番目の71.57、合計144.04でフリー10位、総合217.62で10位。
 14番滑走で島田(22)。曲は「死の舞踏 ピアノVer」。振付はランビエール。過去最悪の展開か。冒頭の4Sが構えだけで転倒。続く4Tはステップアウト。3A+3Tもステップアウトで片手付き、第1はqマーク。3Fは成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqとFSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点1〜4、StSqは加点2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第1と第3にqマークでステップアウト。3Lz+2Aもステップアウト。ChSqは面白い動きもあり、全ジャッジが加点1〜4。3Loはなんとか決める。ノーミスの演技を見たい。技術点15番目の64.68、演技構成点10番目の75.72、転倒の減点1、合計139.4でフリー12位、総合215.97で11位。
 15番滑走で三宅(21)。曲は「A Question of Honour (Radio Mix)」。振付は岩本英嗣。冒頭の4Sは回ったが片手付き。予定では連続ジャンプだった。続く3Aに2Tを付けてリカバリー、全ジャッジが加点。3A+1Eu+2Sも全ジャッジが加点。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはこらえる。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは第1に!マーク。ソロの3Lzは成功。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fも決める。大きなミスなくまとめた。技術点9番目の2.61、演技構成点も9番目の76.35、合計148.96でフリー9位、総合226.12で9位。

 16番滑走でジュニア中村俊介(18)。曲は「ナザレの子」。振付は宮本賢二。3Aが二つとも斜めで転倒。冒頭の4Tはこらえた。予定では連続ジャンプだった。続く3Aは転倒。ここも連続ジャンプの予定だった。2本目の4Tをやめて3Lz+1Eu+3Sを決める。第1に!マーク。スピン二つはレベル3.うちCSSpは全ジャッジが加点。3Loと3Fは決める。ChSqはGOEほぼ0〜3。1.1倍になるところで再度3Aに挑むがまた転倒して繰り返しの違反に。3Lz+3Tは第1が!マーク、第2がqマークだがこらえた。ジュニアにはないStSqはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4だがVマーク。技術点20番目の59.71、演技構成点14番目の69.83、転倒の減点2、合計127.54でフリー19位、総合207.7で14位。
 17番滑走で吉岡(20)。曲は継続の「Pirates of the Caribbean」。振付は吉野晃平。ジャンプが高くて速い。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。見ていて気持ちいい。ソロの4Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aも成功。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点。なぜか3Loでステップアウト。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3A+1Eu+2Sは少しこらえる。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4.うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。ジュニア時代よりスケーティングや表現力がよくなり、ジャンプも回転不足がないのが強み。技術点8番目の87.51、演技構成点も8番目の76.6、合計164.11でフリー8位、総合249.38で8位。キスアンドクライで得点を見たときびっくりしていた。
 18番滑走で壷井(21)。曲は継続の「High Strung」。振付は佐藤操。冒頭の4Sはqマークでステップアウト。連続ジャンプの予定だった。しかし次の4Sに2Tを付け、リカバリー、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点2〜3、CCoSpも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aと3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+3Tは第1に!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。冒頭以外はほぼノーミスでまとめた。この時点で1位となり、キスアンドクライでコーチも大喜び。技術点7番目の87.74、演技構成点も7番目の78.75、合計166.49でフリー7位、総合252.34で7位。

 最終グループ19番滑走で友野(25)。曲は「Halston」。振付はミーシャ・ジー。気迫の追い上げを見せた。ソロの4T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+2Tは加点3。続く4Tは片手付き。次の4Sはきれいに入り、加点2〜4。3Loは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5、最後のCCoSpは加点1〜5。1.1倍になる。3A+1Eu+3Sは加点ほぼ2〜3。3F+2A+SEQも加点2〜3。ソロの3Aも決め、加点1〜3。ChSqはスピードに乗り、加点ほぼ3〜4。技術点4番目の99.49、演技構成点5番目の85.15、合計184.64でフリー5位と追い上げたが、総合271.52で6位。
 20番滑走で佐藤駿(19)。曲は「四季」メドレー。振付はシゼロン。冒頭のルッツは3Lzのようにきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+1Eu+3Sは惜しくもステップアウト。しかし次の4T+3Tはすばらしく、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ソロの4Tも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A成功。3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。CSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。3連続以外大きなミスなくまとめた。技術点6番目の98.32、演技構成点も6番目の84.92、合計183.24でフリー6位となったが、総合273.04で5位にとどまった。
 21番滑走で三浦(18)。曲は「進撃の巨人」より「Omake-pfadlib」他。振付はシェイリン・ボーン。気迫あふれる演技。SPのとき体調不良だったとは思えず。冒頭は4Loをやめて3A+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tも成功。次の4Sはわずかにステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはゆっくりした曲調に合わせ、全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4T+3Tをしっかり決めて見せ、全ジャッジが加点3〜5。3Lo+2A+SEQとソロの3Fも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは持ち味の爆走を見せ、全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の100.29、演技構成点も3番目の、合計186.17でフリーも4位、総合280.08で4位。

 22番滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは美しく決まり、加点ほぼ4〜5。続く4T+1Eu+3Sもきれいで加点1〜3。3Loは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点3〜5、CCoSpは加点2〜4。3A+2A+SEQも加点3〜5。1.1倍になるソロの3Aは加点2〜5。3Lz+3Tはややこらえた。ChSqは加点3〜5。3Fも加点3〜5。終わったときガッツポーズ。技術点2番目の105.51、演技構成点も2番目の92.65、合計198.16で何とフリー1位、総合292.1で2位。
 23番滑走で山本(23)。曲は「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付は宮本賢二。驚きのノーミス。4回転3本、3Aも2本決めた。やればできた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ3〜4。続く4T+3T、ソロの4Tもきれいに決め、加点2〜4。さらにやや苦手な3A+1Eu+3Sも成功、小さくガッツポーズ、ほぼ加点1〜3。ここまでで既に55点以上。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちCSSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になるソロの3Aも決め、こぶしを握る。加点1〜3。ChSqは曲調を表現して加点2〜5。3F+2A+SEQは加点2〜4、ソロの3Lzも加点1〜4。「練習どおりにやろうと力まずにできた」らしい。すばらしい。技術点最高の107.04、演技構成点4番目の85.38、合計192.42でフリー3位、総合287.0で3位。
 最終滑走で宇野(26)。曲は「Timelapse」他。振付は宮本賢二。要素と要素の間がないというか全部が滑らかに演じられている。冒頭に今季初めて4Loを入れたが、qマークでステップアウト。この後はソロの4T以外の全要素に全ジャッジが加点。4Fは加点1〜4。3A+2A+SEQは加点2〜4。ソロの3Aはものすごく幅があり、加点2〜5。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ加点3以上。うちStSqは途中で曲が変わるのに合わせて演技し、加点4〜5。1.1倍になる3T+2Tは加点2〜4。ソロの4Tはqマーク。3Sは加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜5。技術点5番目の98.81、演技構成点最高の94.54、合計193.35でフリー2位、総合298.04で6度目の優勝。世界選手権へ。これで本田武史、羽生に回数で並んだ。試合後のインタビューで「高いレベルで戦えてうれしい」というようなことを言っていた。
※地上波では表彰式放送なし。

 <女子シングル>28人エントリー。青木、大庭雅、河辺、坂本、白岩、住吉、千葉、樋口、本多真凛、松生、三原、山下、吉田陽菜、渡辺倫果など。ジュニアからは上薗、櫛田、柴山、島田、高木、村上遥奈、横井きな結。BSフジでは第2グループ6番滑走の大庭から放送。解説は村上佳菜子。フジ地上波は第4グループ17番滑走の千葉から放送、解説は荒川。
 10番滑走でジュニア柴山(15)。今季全日本ジュニア5位。曲は「死の舞踏」。振付はキャシー・リード。冒頭の3F+3Tは第2にqマーク。続く2Aは成功。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzはアンダーローテーション。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の29.93、演技構成点17番目の27.5、合計57.43でSP16位。
 12番滑走でジュニア上薗(13)。今季全日本ジュニア3位。曲は「New Moon」他。振付は樋口美穂子。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点1〜3。続く3F+3Tも成功。LSpとStSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも決める。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点4番目の36.86、演技構成点13番目の29.36、合計66.22でSP6位。
 15番滑走でジュニア櫛田(16)。今季全日本ジュニア2位。曲は「Red Violin based on en Aranjuez」。振付はウィーバー。まさかの2転倒。解説の村上は、「朝の公式練習でもミスしていなかった」と驚いていた。すごくスピードが出ていた。冒頭の3Fで転倒。連続ジャンプの予定だった。壁にぶつかり立ち上がるのに時間がかかった。続く2Aは決める。FSSpとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzに2Tを付けたが転倒。第1に!マークとqマーク。技術点26番目の25.38、演技構成点20番目の26.82、転倒の減点2、合計50.2でSP25位。フリーに進めず。

 17番滑走で千葉(18)。今季スケートアメリカ6位、フランス杯9位。曲は「黒い瞳」。振付はミーシャ・ジー。衣装は黒地にカラフルなビーズ。情熱的な曲調に初めて挑戦。久々にノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはほぼ加点2〜3。続く2Aも成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lzも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが加点1〜4。技術点3番目の37.28、演技構成点9番目の30.74、合計68.02でSP3位。
 18番滑走で青木(21)。今季東日本選手権優勝。曲は映画「偉大なるギャツビー」より「Young and Beautiful」。振付は本人。冒頭の3Lzからの連続ジャンプはqマークでこらえたのでソロに変更。続く2Aは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+2Tは第1に!マークとqマークだったが連続ジャンプはリカバリー。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点13番目の30.42、演技構成点8番目の31.02、合計61.44でSP11位。
 19番滑走で渡辺(21)。今季スケートカナダ6位、中国杯2位。曲は映画「アバター」より「You Give Me Strength」他。振付は宮本賢二。ていねい滑っていたが少しスピードがなかった。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Lzも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3、FSSpはほぼ加点1〜3。1.1倍になる3Lo+3Tは、第1がqマーク、第2はアンダーローテーション。技術点9番目の33.54、演技構成点11番目の30.12、合計63.66でSP8位。

 20番滑走で三原(24)。今季怪我で出遅れ、NHK杯8位。曲は「To Love You More」。振付はバトル。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。続く3Lz+3Tは第1、第2ともqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4、CCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。ほぼノーミスで嬉しそうだった。技術点7番目の35.11、演技構成点2番目の32.59、合計67.7でSP4位。
 21番滑走でジュニア島田(15)。今季全日本ジュニア3連覇。曲は「Americano」。振付はウィーバー。まさかの転倒で要素を失う。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはきれいに成功、加点1〜3。続く3Fも加点1〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはすごく速くて加点ほぼ3〜5、LSpも加点2〜5。1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプで転倒、第2入らず要素を失う。StSqはレベル3で加点1〜4。技術点5番目の35.68、演技構成点10番目の30.55、転倒の減点1、合計65.23でSP7位。
 22番滑走で住吉(20)。今季GPファイナル6位。曲は「Blood In The Water」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Aがまさかのパンクで1Aになり無得点。これは痛かった。続く3F+3Tは間にオーバーターン、第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼほぼ全ジャッジが加点。うちLSpはほぼ加点1〜4。1.1倍になる3Lzはqマーク。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点22番目の26.63、演技構成点12番目の30.07、合計56.7でSP17位。

 最終グループ23番滑走で坂本(23)。今季GPファイナル優勝。曲は「Baby, God Bless You」。振付はバトル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、加点ほぼ4〜5。続く3Lzはやや軸が外に振れたが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tも決め、加点3〜4。技術点最高の41.77、演技構成点も最高の37.01、合計78.78でSP1位。試合後のインタビューでは「最近細かいミスが多かったので、今日はできてよかった」と言っていた。

 24番滑走で吉田(18)。今季GPファイナル3位。曲は「Koo Koo Fun」。振付はウィーバー。冒頭の3Aはqマークで転倒。解説の荒川が「勢いがつきすぎた」。続く3Lz+3Tは第1がqマーク、第2はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、スピン二つは加点1〜3。1.1倍になる3Loも成功。技術点10番目の32.47、演技構成点7番目の31.26、転倒の減点1、合計62.73でSP9位。
 25番滑走で樋口(22)。今季フランス杯5位、NHK杯9位。曲は継続の「Never Tear Us Apart」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2Aは幅があり全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzからの連続3回転の予定が第1がアンダーローテーションで転倒。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、CCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fに2Tを付けて連続ジャンプ要素をリカバリー。ただ第1は!マークにアンダーローテーション。最後のLSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。復帰シーズンの今季の当初目標は「スケートを楽しむ」。全日本には「結果を出す」も加えたらしいが。技術点20番目の27.61、演技構成点6番目の31.36、転倒の減点1、合計57.97でSP15位。

 26番滑走で松生(19)。今季スケートカナダ3位。曲は「ムーラン・ルージュ」より「One Day I'll Fly Away」。振付は佐藤紀子。滑らかなスケーティングはすばらしい。冒頭の2Aはふんわりと跳び、全ジャッジが加点2〜4。3Fも柔らかく決めたが!マーク。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちFCSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第1が!マークとqマーク、第2がアンダーローテーションで転倒。CCoSpはなぜか無得点。これは痛い。技術点19番目の28.14、演技構成点5番目の31.83、転倒の減点1、合計58.97でSP12位。
 27番滑走で山下(20)。今季西日本優勝。曲は「She Is Like The Swallow」。振付は山田コーチか。シニアに上がってからケガで結果を出せなかったと実況アナ。体型も締まってほぼノーミスで「復活」をアピール。冒頭の2Aはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。回転不足なし。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqは加点ほぼ2〜3。解説の荒川が「大きく動きながら深いエッジワークができる」。1.1倍になる3Fには!マーク。技術点2番目の37.57、演技構成点3番目の32.35、合計69.92でSP2位。
 最終滑走で河辺(19)。今季スケートアメリカ8位、フィンランド大会9位。曲は「Haunted」。振付・コーチとも樋口美穂子。「今季初めてジャンプ全て着氷」と実況アナ。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは第1に!マーク。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。相変わらずルッツにもフリップにもマークが付く。SSp4はレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の35.38、演技構成点4番目の31.87、合計67.25でSP5位。

 フリー。
 8番滑走で住吉(20)。曲は継続の「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Tに挑むが、ダウングレードで転倒。直後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzは決める。3Loはほぼ全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3S+2A+2T+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3Fがダウングレードで両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の66.96、演技構成点8番目の62.56、合計128.52でフリー9位とやや挽回、総合185.22で10位。
 9番滑走でジュニア柴山(15)。曲は「The Beech Tree」。振付はウィーバー。冒頭の2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tは第1が!マーク、第2がqマーク。3Loは決める。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。3Sも決める。FCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzは!マーク。3F+2T+2Loと2Aは成功。技術点11番目の63.09、演技構成点16番目の55.2、合計118.29でフリー13位、総合175.72で15位。

 10番滑走で樋口(22)。曲は「Fix you」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で今季初めて3Aに挑んだがqマークで転倒。惜しかった。続く3Lz+3Tはいずれもqマーク。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次は2Sに抜ける。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点2〜3。3Lo+2A+SEQも全ジャッジが加点2〜3。しかし次が1Fとパンクで!マークも。あと二つのスピンはレベル3だが、全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。技術点12番目の61.27、演技構成点9番目の62.43、転倒の減点1、合計122.7でフリー11位、総合180.67で12位。これでは引退できないだろう。
 13番滑走で松生(19)。曲は継続の「Nella Fantasia」。振付は宮本賢二。緊張していた。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。続く3Lzは!マークにアンダーローテーションで転倒。ここは連続3回転の予定。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。二つ目の2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3T+2Tは第1に!マークとアンダーローテーション、第2にアンダーローテーション。次の3Fはダウングレードで両足。ルッツとフリップはケガしていたため最近練習し始めたとのこと。3S+2Tは全ジャッジが加点。連続ジャンプをリカバリー。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点18番目の52.96、演技構成点6番目の63.41、合計115.37でフリー15位、総合174.34で17位。
 14番滑走で青木(21)。曲は「She」。振付はミーシャ・ジー。自分のスケート人生をつめこんだというプログラム。冒頭の3Lz+2Loは連続3回転の予定だったが、第1がやや詰まったので変更。続く3Sは全ジャッジが加点1〜3。次の2A+1Eu+3Fは第3にqマークが付いたが大技を決める。3Tは何かが狂って両足。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜5、StSqは加点3〜4。2Aはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2Tと3Fもほぼ全ジャッジが加点。ChSqはイナバウアーやスパイラルが入り、全ジャッジが加点2〜5。技術点10番目の64.6、演技構成点3番目の65.97、合計130.57でフリー8位、総合192.01で9位。これで引退か。

 16番滑走で吉田(18)。曲は「Shakuhachi & La terre vue du ciel」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Aの予定がパンクして1Aに。続く2A+3Tはステップアウト。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。3Fは!マーク。1.1倍になるところで3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。このへんから体が伸び伸びしてきた。ChSqは全ジャッジが加点。以降の要素は全て全ジャッジが加点。ソロの3Lzも成功、加点1〜3。3S+2A+2T+SEQは加点2〜3。最後のSSpはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の68.85、演技構成点7番目の62.64、合計131.49でフリー6位と少し挽回、総合194.22で7位。
 17番滑走で渡辺(21)。曲はBrotsjor」他。振付はシェイリーン・ボーン。冒頭の3Aはqマークで転倒。殆ど回って立てそうなのに、立てると思っていないという感じ。3Lo+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Fはほぼ全ジャッジが加点2。3Lz+2A+SEQは第1にqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFSSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点。ソロの3Lzもqマーク。2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2。技術点5番目の70.32、演技構成点11番目の61.9、転倒の減点1、合計131.22でフリー7位、総合194.88で6位。
 18番滑走でジュニア島田(15)。曲は「ベネディクタス」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Tはアンダーローテーションで転倒。解説の荒川が「軸が左に傾いた」。これ以降の1Loを除く全要素に全ジャッジが加点。3Lz+3Tは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ4〜5、最後のLSpも加点3〜5。3F+2A+SEQは加点ほぼ2〜3。3S+3T+2Tも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だがほぼ加点2〜3。次はパンクして1Loに。ChSqは加点2〜4。ソロの3Lzと加点2〜4。技術点2番目の76.24、演技構成点12番目の61.71、転倒の減点1、合計136.95でフリー3位、総合202.18で3位。

 最終グループ19番滑走でジュニア上薗(13)。曲は「Mechanisms」他。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜4。続く3Loはほぼ全ジャッジが加点。3F+2Tも全ジャッジが加点1〜3。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ジャンプの軸が細く、速く回り、楽々と決めていく。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。StSqはレベル3だが独特の動きもあり、全ジャッジが加点1〜4。2A+2A+2T+SEQも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の72.95、演技構成点13番目の61.52、合計134.47でフリー4位、総合200.69で4位。
 20番滑走で河辺(19)。曲は継続の「Drowning」。振付は樋口美穂子。そこまで悪くないと思ったが得点伸びず。冒頭の2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。次が2Lzに。3Loはアンダーローテーション。2A+2T+2Tは成功。スピン三つとStSqはレベル3。うちSSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。2F+3Tは第1に!マーク、第2にqマーク。3Fは!マークとアンダーローテーション。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。 技術点19番目の50.27、演技構成点13番目の62.19、合計112.46でフリー18位、総合179.71で13位。
 21番滑走で三原(24)。曲はホルスト「惑星」より「ジュピター」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。まだ本調子ではない。ジャンプのスピードを押さえている。冒頭の2A+3Tは成功。3Lz+2A+SEQも決める。3Fは!マークとqマーク。3Sはこらえた。スピン二つとStSqはれ4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、最後のFCCoSpは加点ほぼ2〜3。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2T+2Loは成功。ソロの3Lzはqマーク。3Loは決める。なんとかジャンプ7本跳びきって、笑顔でChSq。加点1〜5。技術点7番目の67.22、演技構成点4番目の64.64、合計131.86でフリー5位、総合199.56で5位。

 22番滑走で千葉(18)。曲は「海の上のピアニスト」。振付は鈴木明子。GPシリーズの不調は、運動誘発性ぜんそくのせいもあったらしい。原因がわかって薬も出て気持ちが安定したとのこと。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Sも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。3Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loも全ジャッジが加点。3Lz+2A+SEQは第1にqマーク。ソロの3Lzは!マーク。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。終わったとき、大きなミスなくでき、嬉しそうだった。技術点3番目の74.5、演技構成点2番目の66.75、合計141.25でフリー2位、総合209.27で2位。
 23番滑走で山下(20)。曲は「燃えよ剣」。振付は山田コーチか。和服風の雰囲気のある赤と青の衣装。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fは!マーク。3Loもアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはいずれもアンダーローテーションで転倒。2A+2Tは決める。3Sは全ジャッジが加点1〜3。解説の荒川が「幅のある大きなジャンプでしたが、回転不足で大きく減点されている」と残念がる。技術点14番目の59.08、演技構成点5番目の64.15、転倒の減点1、合計122.23でフリー12位、総合192.15で8位。完全復活とはいかないようだ。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Wild is the Wind」他。振付はデュブレイユ。普通に滑れば優勝と思うが、本人は緊張した顔。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aはジャッジ側で決め、加点4〜5。続く3Lzと3Sも加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、CCoSpはVマークで加点2〜4。3F+2Tは加点2〜4。1.1倍になるところで豪快な3F+3Tを決め、加点4。2A+3T+2Tも加点3〜5。ChSqも加点3〜5。3Loも加点3〜5。最後のFCCoSpだけレベル3でVマーク、ほぼ加点1〜4。技術点最高の77.28、演技構成点も最高の77.06、合計154.34でフリーも1位、総合233.12で3連覇。世界選手権へ。
※地上波では表彰式放送なし。

 <ペア>1組のみエントリー。長岡/森口組のみ。三浦/木原組は怪我で欠場。
 長岡/森口組(18/21)は今季5月に組換え。女性はシングルからの転向。東日本選手権優勝。NHK杯8位。曲は「Can't Take My Eyes Off of You」。振付はキャシー・リード。SPはフジ地上波、BSフジとも放送なし。以下はプロトコルより記載。冒頭の2Twはレベル2。3Loは全ジャッジが加点(NHK杯では女性が1Lo)。3Liはほぼ全ジャッジが加点。3SThは下りた(NHK杯では転倒)。FCCoSpはレベル4だがGOEマイナス評価。StSqもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。技術点31.16、演技構成点24.91、合計56.07。(※東日本では技術点23.04、演技構成点24.48、合計46.52で、NHK杯では技術点21.76、演技構成点24.6、合計45.36だった。)

 フリー。BSフジ解説は高橋成美。曲は「Space Table Symphony」。振付はキャシー・リード。 NHK杯で見た時よりも確実にうまくなっている。冒頭の2Twはレベル2。GOE加点はないが、キャッチの際、女性が男性に触れていない。3Lo+2A+2A+SEQは成功、全ジャッジが加点1〜3。この3連続ジャンプひとつで基礎点11.5。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点(NHK杯では3Liは1回転しかできなかった)。3LoThは成功、ほぼ全ジャッジが加点(NHK杯では2LoThだった)。BoDsはレベルB。速報値ではレベルが表示されていたが、解説の高橋も「女性の姿勢がだいぶ高い」と言っていた(NHK杯でもレベルBだった)。ソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。これも強み(NHK杯では3Tだった)。5RLiはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点(NHK杯では途中のダンスリフトがあまりうまくいかなかった)。3SThもきれいに下りほぼ全ジャッジが加点(NHK杯ではこらえていた)。組んで半年余りとは思えない。 技術点65.31、演技構成点52.26、合計117.57でフリー位、総合173.64で初優勝(※東日本では技術点34.96、演技構成点47.26、合計80.22で、NHK杯では技術点43.87、演技構成点46.16、合計90.03)。

 <アイスダンス>6組エントリー。小松原/コレト組の他、今季組換えの田中/西山組、吉田/森田組など。BSフジ解説は宮本賢二。
 2番滑走で小松原/小松原(コレト)組(30/31)。今季西日本選手権3位。NHK杯9位。 「全日本の予選会で3位」と紹介。曲は「ゴーストバスターズ」他。振付はアグノエル他。なんだか慎重に滑っている。冒頭のDiStは男女ともレベル3。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。RoLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。PStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のChRSは、電話がかかって出動するようすを演じて全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の40.97、演技構成点3番目の29.92、合計70.89でRD2位。
 3番滑走で田中/西山組(17/21)。今季5月組換え。西日本選手権2位。CSゴールデンスピン9位。 全日本の予選会2位。曲は「スーパーマリオ・ブラザーズ」。振付はアグノエル。男性がマリオ、女性が双子の弟ルイージ役。思ったよりスピードがある。エッジも深い。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル3で加点ほぼ2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4でほぼ加点1〜3。ChRSはテレビゲームっぽい動きが入り、加点1〜4。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。技術点最高の41.14、演技構成点最高タイの29.94、合計71.08でRD1位。
 5番滑走で吉田/森田組(19/19)。今季6月組換え。西日本選手権優勝。CSゴールデンスピン5位。 全日本の予選会1位。曲は「Real Wild Child (Wild One) 」他。振付はキャシー・リードか。痛恨のツイズル転倒。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。この組も滑りにスピードがある。冒頭のDiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。SqTwは女性レベル3、男性が第2で転倒してレベル2。PStはレベル2。SlLiはレベル4で加点1〜3。最後のChRSはほぼ加点1〜3。解説の宮本が「元がシルバーサンバとわからないくらいアレンジされている」。技術点3番目の35.06、演技構成点最高タイの29.94、転倒の減点1、合計64.0でRD3位。

 フリー。4番滑走で吉田/森田組(19/19)。曲は「Rise of the Phoenix」。振付はキャシー・リードか。ツイズル以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性はかすかにこらえてレベル2。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。DSpもレベル4でほぼ加点1〜3。CiStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。StaLiもレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは加点3〜4、ChStは加点2〜4。 技術点最高の63.03、演技構成点2番目の46.14、合計109.17でフリー1位、総合173.17で3位。四大陸へ。
 5番滑走で小松原/小松原組(30/31)。曲はバーブラ・ストライサンド「Loving You」他。振付はデュブレイユ他。すばらしい出来だった。「大人のアイスダンス」という雰囲気。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル3でほぼ加点1〜3。CiStは男女ともレベル3。DSpはレベル4で加点2〜3。ChSpは加点1〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。ChSlは加点1〜3。RoLiもレベル4に加点2〜4。最後のChLiでしっしりと締めた。 技術点2番目の62.44、演技構成点3番目の45.06、合計107.5でフリー2位、総合178.39で優勝。四大陸へ。
 最終滑走で田中/西山組(17/21)。曲は「ジゼル」。振付はアグノエル。MiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJでバレエの動き。加点1〜3。続くChSlは加点2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜4。しかしMiStで女性が途中でスタンブル。女性レベル1、男性レベル3でGOE-1〜1。RoLiはレベル4に加点2〜4。最後のChTwも加点1〜3。またまだよくなりそう。今後が楽しみ。 技術点3番目の58.77、演技構成点最高の46.58、合計105.35でフリー3位、総合176.43で2位。四大陸へ。

※世界選手権代表(2024.3/18〜24・モントリオール):男子・宇野(1位)、鍵山(2)、三浦佳生(4)。女子・坂本(1位)、千葉(2)、吉田陽菜(7)。ペア・三浦/木原組、長岡/森口組。アイスダンス・保留。
 四大陸選手権(2024.1/30〜2/4・上海):男子・鍵山(2)、山本(3)、佐藤駿(5)。女子・千葉(2)、三原(5)、渡辺倫果(6)。ペア・三浦/木原組。アイスダンス・小松原/小松原組、田中/西山組、吉田/森田組。
 世界ジュニア(2024.2/26〜3/3・台北):男子・中村俊介(J1,S14)、中田璃士(S17,J2)、垣内(S18,J4)。女子・島田(J1,S3)、上薗(S4,J3)、櫛田(S25,J2)。ペア・清水/本田組(ミニマムスコア取得が条件)。
※※ユース五輪(2024.1/9〜2/1・韓国):男子・中田璃士、垣内。女子・島田、高木。

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フィギュアスケート (2024.4/4、5、6,12)

ジュニアグランプリファイナル ペア・アイスダンス (2023.12/6〜10 北京) GPシリーズ

 <ペア>
 1番滑走でデスロシャー/スラシャー組(加。17、19)。今季組換え。男性は昨季パネッタと組んで世界ジュニア8位。JGP3トルコ、JGP6ポーランドとも3位。GPポイント22。曲は「アメリ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは高めだったがレベル2。2Aは女性がステップアウト。3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3LoThは高かったが両足。CCoSpはできているように見えたがレベル1。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル4だがGOE-3〜2と割れた。技術点5番目の28.51、演技構成点3番目の26.4、合計54.91でSP4位。
 2番滑走でケンプ/エリザロフ組(加。15、20)。昨季世界ジュニア6位。今季JGP5ハンガリー4位。JGP6ポーランド優勝。GPポイント24。曲は「Monde Inverse」。振付はサヴィン他。冒頭の3Twはレベル2。2Aは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは全ジャッジが加点2。3Liと最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点。CCoSpは足替え後にずれ、レベル2。技術点2番目の31.59、演技構成点4番目の26.32、合計57.91でSP2位。
 3番滑走でフロアズ/ワン組(米。16、19)。JGP2墺、JGP3トルコとも2位。GPポイント26。曲は「Once Upon A December」。振付はミーキンス他。冒頭の3Twはレベル2。3LoThはステップアウトで両手付き。3Liはレベル4。2Aは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4だが足替え後にズレ。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のFiDsは2周目に女性のアーチがなくなり、レベル2でGOE-0.18。技術点4番目の28.58、演技構成点5番目の25.79、合計54.37でSP5位。

 4番滑走でセロワ/コフタ組(ウクライナ。16、20)。昨季世界ジュニア銅メダル。今季JGP5ハンガリー、JGP6ポーランドとも2位。GPポイント26。曲は「If I Can Dream」。振付はカッツァニーガ他。冒頭の2Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2LoThだが全ジャッジが加点。2Lzは女性がステップアウト。3LiとCCoSpはレベル4だがGOEマイナス評価。スピンは足替え後にずれた。StSqと最後のFiDsはレベル2。うちFiDsは全ジャッジが加点。技術点最低の23.01、演技構成点も最低の24.51、合計47.52でSP6位。
 5番滑走でアリアノ-ケント/ラリベルテ-ローレント組(加。16、18)。JGP2墺優勝、JGP5ハンガリー3位。GPポイント26。曲は「I'm Gonna Be (500 miles)」。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭の3Twはレベル3。2Aは全ジャッジが加点。3LiとCCoSpはレベル4。うちリフトはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3LoThで転倒。StSqと最後のFiDsはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の29.86、演技構成点2番目の27.11、転倒の減点1、合計55.97でSP3位。
 最終滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。2023年春組換え。コーチはスリサレンコ、トランコフ他。JGP3トルコ、JGP5ハンガリーとも優勝。GPポイント30。曲は「サマータイム」。振付はセルゲイ・プリシュキン他。1組だけ別格。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Liは高くて余裕があり、レベル4で加点2〜5。2Aもよく合っており、加点ほぼ3。3LoThは加点3〜4。3LiとFCCoSp、StSqはいずれもレベル4。うちリフトは加点3〜4。うちFCCoSpは前半がずれたが足替え後は合わせた。最後のFiDsはレベル3だが加点2〜4。技術点最高の38.98、演技構成点も最高の31.5、合計70.48でSP1位。

 フリー。
 1番滑走でセロワ/コフタ組(ウクライナ。16、20)。曲は「Bird Set Free」。振付はザレフスキ他。ジャンプ系はSPと同じく全て2回転だが予定通り。冒頭の2Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。2S+2T+1A+SEQはやや二人が離れていたが決める。2FThも成功。3Liと最後のPCoSpはレベル4。うち3LiはGOE-2〜3と割れた。ChSqは全ジャッジが加点。2LoThは全ジャッジが加点1〜3。5ALiはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Lzも何とか決める。FiDsはレベル2。技術点最低の42.51、演技構成点5番目の50.14、合計92.65でフリー5位、総合140.17で55位。
 2番滑走でフロアズ/ワン組(米。16、19)。曲は「The Force Theme」他。振付はミシュクテノク他。衣装は中世風。何かの映画音楽か。冒頭の3Twはキャッチできず、レベル1で転倒。2A+1A+2A+SEQは最後で男性が転倒。3LiとPCoSpはレベル4。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。BiDsと5RLiはレベル3。うち5RLiはたぶん回転が足りない。3Sは男性がアンダーローテーションで転倒。3SThは成功。最後のChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の45.29、演技構成点最低の48.73、転倒の減点3、合計91.02でフリー6位、総合145.39で5位。
 3番滑走でデスロシャー/スラシャー組(加。17、19)。曲は「Warsaw Concerto」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。2Aは女性がステップアウト。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ2〜3。3LoThは両足。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。2SThも決め、全ジャッジが加点。2S+1A+1A+SEQは女性の第2と第3が両足気味。ChSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の46.98、演技構成点も3番目の54.44、合計101.42でフリー3位、総合156.33で3位。

 4番滑走でケント/ローレン組(加。16、18)。曲は「Radioactive」他。振付はミレーヌ・ジラール。冒頭の3Twはレベル1。2A+2A+SEQきれいに成功、全ジャッジが加点。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。3LoThは傾いて転倒。FiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3Sは女性が転倒。3SThも両足。技術点5番目の44.78、演技構成点4番目の51.95、転倒の減点2、合計94.73でフリー4位、総合150.7で4位。メダルを逃す。
 5番滑走でケンプ/エリザロフ組(加。15、20)。曲は「Writings on the Wall」他。振付はキャロル・レイン他。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル1。2A+1A+2T+SEQは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Sも決め、全ジャッジが加点。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3LoThはこらえ気味だが決めた。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜3。3SThはほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。技術点2番目の54.18、演技構成点も2番目の56.74、合計110.92でフリーも2位、総合168.83で2位。
 最終滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。曲は「The Millionaire Waltz」。振付はマラフェエフ他。シニア顔負けの内容と完成度。ソロジャンプとPCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4で加点3〜5。3S+2A+2T+SEQも成功、加点2〜3。3FThは加点3〜4。3Tは決めた。5RLiと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点2〜4。BiDsはレベル3だが加点2〜3。ChSqも加点2〜3。3LoThもすばっと決め、加点3〜4。技術点ダントツの66.33、演技構成点も最高の65.3、合計131.63でフリーも1位、総合202.11で優勝。

 <アイスダンス>今季のパターンダンスはロッカー・フォックストロット(RF)。パート1とパート2を続けて滑らなくてもよいし、順序もどちらが先でもよい。
 1番滑走でフラジ/フルノー組(仏。18、20)。昨季世界ジュニア6位。今季JGP1タイ2位、JGP4日本3位。GPポイント24。曲は「Still Loving You」他。振付・コーチともカリーヌ・アリベル他。衣装は二人とも黒で女性のスカート右半分が赤、男性のネクタイも赤。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点。1RFはkpYYYNでレベル3でほぼ全ジャッジが加点。2RFはkpYYNNでレベル2。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の33.92、演技構成点5番目の27.68、合計61.6でRD4位。
 2番滑走でペダーセン/チェン組(米。16、21)。今季組換え。JGP3トルコ2位、JGP5ハンガリー2位。GPポイント26。曲は「A Kind of Magic」他。振付はC.ホワイト他。女性の衣装の上はピンク、下は黒いパンツ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStは女性レベル1、男性レベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次の1RFで女性が転倒、無得点。2RFはkpNYNYでレベル2。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の28.7、演技構成点最低の26.6、転倒の減点1、合計54.3でRD6位。キスアンドクライで女性は泣いていた。
 3番滑走でピンチュク/ポゴリロフ組(ウクライナ。17、21)。拠点はオーストリアへ移った。昨季欧州選手権15位、世界ジュニア12位。今季JGP3トルコ優勝、JGP6ポーランド2位。GPポイント28。曲は「Unchain My Heart」他。振付・コーチともガリナ・クリロワ他。女性の衣装の上はピンク、下は黒いショートパンツ。男性の衣装は袖無し。冒頭の1RFはkpYYYNでレベル3。SqTwは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。2RFはkpYNNYでレベル2。DiStは女性レベル2、男性レベル1。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点5番目の32.22、演技構成点4番目の27.98、合計60.2でRD5位。

 4番滑走でトカチェンコ/キリアコフ組(イスラエル。18、18)。昨季世界ジュニア11位。今季JGP4日本2位、JGP7アルメニア優勝。曲は「Oh Yeah」他。振付・コーチともエレーナ・ノヴァク。女性の衣装は蛍光イエロー。男性も上は黄色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。2RFはkpYYYNでレベル3、加点1〜3。1RFはここまでの組で初めてレベル4をとり、加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の37.97、演技構成点も2番目の30.17、合計68.14でRD2位。
 5番滑走でグリム/サビツキー組(独。16、20)。昨季JGPファイナル5位、世界ジュニアRD6位(フリー棄権)。今季JGP2墺、JGP6ポーランドとも優勝。GPポイント30。曲は「No Way Out」他。振付はトゥマノフスカ-チャイカ他。大生の衣装の上は市松模様。冒頭のSqTwの入りの動作にリフトのような動きがあり、当初リフトとみなされ無得点。最終的には要素にならず、減点もなしに。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。出る時もニースライドだった。1RFはここもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2RFはkpYNYYでレベル3。MiStは女性レベル3、男性レベル1。で全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の36.99、演技構成点も3番目の29.5、合計66.49でRD3位。
 最終滑走でネセット/マーケロフ組(米。17、20)。昨季全米ジュニア2連覇、世界ジュニア5位。今季JGP1タイ、JGP4日本とも優勝。GPポイント30。曲は「Still Loving You」他。振付はウィーバー。女性のスカートからリボンのような紐が何本もヒラヒラ。明らかに他の組よりうまかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の1RFはここもレベル4で加点1〜4。続く2RFもレベル4で加点1〜4。SlLiもレベル4で加点2〜4。SqTwは距離が近く男女ともレベル4で加点2〜5。最後のMiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。技術点最高の41.09、演技構成点も最高の31.39、合計72.48でRD1位。

 フリー。
 1番滑走でペダーセン/チェン組(米。16、21)。曲は「オペラ座の怪人」より2曲。振付はホワイト他。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。リフト二つはレベル4でいずれも加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4。CiStは女性レベル1、男性レベル3。DSpはレベル2で加点2。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点2〜3、長辺を使ったChStは加点1〜3。フリーは今できることを出せたようで、キスアンドクライで笑顔。技術点4番目の47.77、演技構成点5番目の42.5、合計90.27でフリー5位、総合144.57で6位。
 2番滑走でピンチュク/ポゴリロフ組(ウクライナ。17、21)。曲はマドンナ「Vogue」他。振付・コーチともマクシム・ニキティン他。冒頭のOFTは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。短辺のChStはほぼ全ジャッジが加点。SyTwは男女ともレベル4。DiStは男女ともレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSlは全ジャッジが加点1〜3。最後のDSpはレベル4。技術点最低の45.81、演技構成点も最低の41.22、合計87.03でフリー6位、総合147.23で5位。
 3番滑走でフラジ/フルノー組(仏。18、20)。曲は「Partida」他。振付・コーチともシャンテローズ他。衣装は二人とも黒。女性のスカートの後ろ側のスソに菜数本のリボン状のヒラヒラ。RoLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTw女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。ChSpは加点1〜3。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。SlLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。ジャッジ席側からのChStは加点ほぼ2〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3でほぼ加点1〜3。RoLiは下ろす時傾き、レベル2でGOE-0.41。最後のDSpはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点5番目の47.68、演技構成点4番目の44.14、合計81.82でフリーも4位、総合153.42で4位。

 4番滑走でグリム/サビツキー組(独。16、20)。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」他。振付はカラミセワ他。女性の衣装はオレンジにベルトは黒。男性は黒い胸にオレンジの三角模様。これまでの組よりずっと滑りが速い。SyTw以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜4。SyTwはつなぎで男性の背中に女性を仰向けに通したが、男女ともレベル3。リフト二つはレベル4。うちRoLiは加点1〜4。DiStは男女ともレベル2。OFTも男女ともレベル2。最後にコレオ要素二つでいずれもほぼ加点1〜3。技術点3番目の48.42、演技構成点も3番目の44.5、合計9.92でフリーも3位、総合159.41で3位。
 5番滑走でトカチェンコ/キリアコフ組(イスラエル。18、18)。曲は「Ojo Azules」。振付・コーチともジミー・マナーズ。上位2組はうまかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のジャッジ柄からのChStは加点ほぼ3〜4。SlLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。SyTwはつなぎにキャメル姿勢を入れ、男女ともレベル4で加点2〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。DSpは男性の難しいシット姿勢もあり、レベル4で加点2〜5。DiStは男女ともレベル2で加点2〜3。最後のChSlは加点ほぼ2〜4。技術点2番目の53.92、演技構成点も2番目の46.72、合計100.64でフリーも2位、総合168.78で2位。
 最終滑走でネセット/マーケロフ組(米。17、20)。曲は「Anytime, Anywhere」他。振付はモロゾフ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStは男女ともレベル3で加点2〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは男女ともレベル3をとったのはこの組が初めてで加点2〜4。DSpはレベル4でほぼ加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4、ChStは加点1〜4。技術点最高の56.17、演技構成点も最高の48.44、合計104.61でフリーも1位、総合177.09で優勝。

フィギュアスケート (2023.12/8,29,30,)

ジュニアグランプリファイナル (2023.12/6〜10 北京) GPシリーズ

 <男子シングル>6人エントリー。日本からは中田璃士。BSフジの解説は本田。
 1番滑走でハガラ(スロバキア。17)。JGP墺大会優勝、JGPハンガリー大会4位。曲は「Freedom」。振付はヨリク・ヘンドリクス。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Aはオーバーターン。CCSpとStSqはレベル3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点。3A以外は無難にまとめた。ジャンプの着氷はやや雑。技術点2番目の38.33、演技構成点最低の33.1、合計71.43でSP3位。
 2番滑走でマルティノフ(米。17)。JGP日本大会3位、JGPアルメニア大会優勝。曲は「Dawn of Faith」。振付・コーチともモロゾフ。冒頭の3Aの予定がパンクして1Aとなり無得点。これは痛い。続く3Lzは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2、StSqは全ジャッジが加点。1.1になる3F+3Tは第1に!マーク。スケーティングはいいのだが。キスアンドクライで下を向いていた。技術点5番目の32.1、演技構成点も番目の34.13、合計66.23でSP5位。
 3番滑走でキム・ヒョンヨン(韓。17)。GP墺大会2位、JGPハンガリー大会優勝。曲は「Music」。振付はYeaji Shin他。冒頭の3A成功。3F+3Tは第1に!マーク、第2にqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点2。技術点最高の41.24、演技構成点も最高の35.77、合計77.01でSP1位。

 4番滑走でピトー(仏。18)。JGPタイ大会2位、JGP日本大会優勝。曲は「Separate Ways Stranger Things」。振付はアバチキナ。冒頭の3A転倒。3Lzは全ジャッジが加点。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+2Tは第1がeマーク。3Aがやはり鬼門か。技術点最低の30.66、演技構成点4番目の35.21、転倒の減点1、合計64.87でSP6位。
 5番滑走でイム・ジュホン(韓。18)。JGP日本大会2位、JGPポーランド大会優勝。曲は「Your Song」。振付はYeaji Shin。冒頭の3Aアンダーローテーション。続く3F+3Tは第1が!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点2〜3、最後のCCoSpもほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の38.24、演技構成点2番目の35.48、合計73.72でSP2位。
 最終滑走で中田(15)。JGPタイ大会優勝、JGPトルコ大会2位。曲は「天使と悪魔」より「God Particle」他。振付は宮本賢二。衣装は半身ずつ金色と黒。冒頭の3Aで転倒。3F+3Tは第1でこらえてよく第2に3回転付けた。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzは!マーク。技術点4番目の33.29、演技構成点3番目の35.42、転倒の減点1、合計67.71でSP4位。3Aの成否が前半3人と後半3人を分けた。

 フリー。1番滑走でピトー(仏。18)。曲は「Cry Me a River」。振付はアバチキナ。4回転は跳ばないらしい。冒頭の3Aステップアウト。続く3A+2Tで連続ジャンプをリカバリー。3Fは!マークの上ステップアウトして片手付き。3Loは成功。CSSpはレベル2でVマーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Sはオーバーターン。続く3Lz+2Tと3Lz+2A+2Aは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4。技術点5番目の63.82、演技構成点も5番目の68.62、合計132.44でフリー5位、総合197.31で5位。来年はシニアだろうが、これで大丈夫か。
 2番滑走でマルティノフ(米。17)。曲は「Iron」。振付はモロゾフ。ジャンプが絶不調。冒頭の4Tは回ったが転倒。続く3Aをこらえて2Tを付けた。スピン二つはレベル3。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3だが、一人だけGOE-5。3Loは全ジャッジが加点2〜3。二つ目のソロの3Aはオーバーターンでこらえる。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。しかし、1.1倍になる3Lzで転倒。続く3F+3Tも転倒。次の3Lzはなんとか下りたが第2は付けられで繰り返しの違反。FSSpはレベル4。いったいどうしたのか。またキスアンドクライで下を向いていた。技術点最低の55.9、演技構成点も最低の64.34、転倒の減点3、合計117.24でフリー6位、総合183.47で6位。
 3番滑走で中田(15)。曲は継続の「Blunt lnstrument」他。振付は岩本英嗣。SPとうってかわってよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Tを成功、右手で握りこぶし。しかも加点3〜4。3A+3Tも加点2〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜3。ソロの3Aは加点2〜4。3Lo+2A+SEQは加点2〜3。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは加点ほぼ2〜3。CSSpはレベル3。ChSqは007の演技も入り、加点2〜4。2Aも決める。ノーミスで終え、終わった途端、ガッツポーズ。技術点最高の84.67、演技構成点も最高の75.39、合計160.06は自己ベスト更新でフリー1位と躍進、総合227.77も自己ベスト更新で優勝。ジュニア男子優勝は、小塚、羽生、宇野、佐藤駿に続く5人目。女子の島田とのダブル優勝は、なんと羽生と村上佳菜子以来らしい。試合後の公式記者会見では、英語が聞き取れず、苦労していた。

 4番滑走でハガラ(スロバキア。17)。曲は「Dream On」。振付はフラヴァセク他。4回転なしの構成。冒頭の3A+2Tは決める。続くソロの3Aはステップアウト。3F+3Tは成功、全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Lzも全ジャッジが加点1〜3。3Sはこらえた。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の72.6、演技構成点4番目の69.23、合計141.83でフリーも3位、総合213.26で3位。
 5番滑走でイム・ジュホン(韓。18)。曲は「Game of Thrones」。振付はミーシャ・ジー。冒頭で3Aを二つともステップアウトし、2本目はqマークの上、繰り返しの違反。3Lz+2A+2A+SEQは成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+3Tは第1がeマーク、第2にはqマーク。1.1倍になる3Lz+2Tは成功、全ジャッジが加点。ソロの3Loと3Sも決め、全ジャッジが加点。最後のChSqはのびのび演技し、全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の64.81、演技構成点3番目の71.46、合計136.27でフリー4位、総合209.99で4位。
 最終滑走でキム・ヒョンヨン(韓。17)。曲は「Requiem for a Dream」。振付はブノワ・リショー他。冒頭で4Tがqマークで転倒。続く3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tも決める。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。3Lo+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点。3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の75.03、演技構成点も2番目の72.57、転倒の減点1、合計146.6でフリー2位、総合223.61で2位。

 <女子シングル>6人エントリー。日本からは島田、中井、上薗。テレ朝地上波でジュニア女子の上位3人のみ放送。解説は荒川。
 1番滑走でクォン・ミンソル(韓。14)。JGP2墺大会3位、JGP6ポーランド大会2位。曲は「Tujh Mein Rab Dikhta Hai (female version)」。振付はYeaji Shin。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。続く3Lzはeマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。大きなミスはないが得点は伸びず。スピードはあるがやや雑か。技術点最低の34.47、演技構成点5番目の27.65、合計62.12でSP6位。
 2番滑走でキム・ユソン(韓。14)。今季ジュニアGPデビュー。JGP1タイ大会、JGP5ハンガリー大会とも2位。曲は「Fly Me To The Moon」。振付はYeaji Shin。優雅な雰囲気のあるスケーター。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3F+3Tもぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzは!マーク。技術点4番目の35.64、演技構成点最低の27.07、合計62.71でSP5位。
 3番滑走で上薗(13)。今季ジュニアGPデビュー。JGP3トルコ大会2位、JGP6ポーランド大会優勝。曲は「New Moon」他。振付は樋口美穂子。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。続く3F+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点2〜3。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。ファイナル初出場にも関わらず、できることを全て出せた。メンタルが強い。技術点最高の38.79、演技構成点4番目の28.09、合計67.87は自己ベスト更新でSP3位。

 4番滑走で中井(15)。JGP1タイ大会優勝、JGP3トルコ大会とも優勝。曲は「Baby, God Bless You」。振付は鈴木明子。全日本ジュニアの直前に傷めた腰はまだ回復途上らしい。冒頭の2A成功。3F+3Tは第1に!マーク。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の35.41、演技構成点3番目の29.63、合計65.04でSP4位。
 5番滑走でシン・ジア(韓。15)。JGP2墺大会、JGP5ハンガリー大会とも優勝。曲は「魅惑のワルツ(Fascination)」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3F+3Tは第2の後でオーバーターン。この後の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpは加点ほぼ3〜4、StSqは音楽の雰囲気をよく表現して加点3。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。技術点2番目の38.41、演技構成点も2番目の30.67、合計69.08でSP1位。
 最終滑走で島田(15)。JGP4日本大会、JGP7アルメニア大会とも優勝。曲は「Americano」。振付はウィーバー。衣装はパンツスタイル。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり、加点2〜3。3F+3Tもきれいに決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5、LSpは3〜4。しかし1.1倍になる3Lzで痛恨のステップアウト。技術点3番目の37.21、演技構成点最高の31.06、合計68.27でSP2位。キスアンドクライで悔し涙。試合後のインタビューには「全日本ジュニアでもSPでミスして、今回は結果は気にせず3つのジャンプをやろうと思ったがまたミスして、SPが苦手だとわかった」と答えていた。

 フリーは地上波放送なし。BSフジ解説は荒川。
 1番滑走でクォン・ミンソル(韓。14)。曲は「Let Me Be Your Star」。振付はYeaji Shin。3連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは2〜3。3F+3Tも加点ほぼ2。3Loも決める。FCSpはレベル2だが加点1〜3。3Sも成功。あと二つのスピンはレベル4。うちFCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる2A+3Tは加点ほぼ2。3Lz+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。3Fは成功。最後のChSq加点2〜4。大きなミスはないのに得点がのびない。技術点最低の64.02、演技構成点5番目の56.92、合計120.94でフリーも6位、総合183.06で6位。
 2番滑走でキム・ユソン(韓。14)。曲は「The Lark Ascending」。振付はYeaji Shin。なんと冒頭で3A成功。ほぼ全ジャッジが加点。3F+3Tは全ジャッジが加点2。次の3Lzはeマーク。3Lo+2Tは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lo+2A+2A+SEQを決め、全ジャッジが加点。続くソロの3Fと3Sも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の71.59、演技構成点最低の56.18、合計127.77でフリー4位、総合190.48で4位。
 3番滑走で中井(15)。曲は「Only Hope」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭で3Aに挑んだが回ったものの転倒。まだ腰痛からの回復途上のはずだが。3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも全ジャッジが加点。3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3。1.1倍になる3F+1Eu+2Sは第1が!マーク。第3は予定では3Sだった。2Aと3Lzは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。全体に少しシャープさがないか。技術点5番目の65.04、演技構成点4番目の57.96、合計122.0でフリー5位、総合187.04で5位。

 4番滑走で上薗(13)。曲は「Mechanisms」他。振付は樋口美穂子。腕をカクカクさせる独特の動きがある。3F+2T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。続く3Loは加点2〜3。3F+2Tは第1に!マーク。3Sは加点2〜3。スピン二つはレベル4で加点ほぼ2〜3。1.1倍になるソロの3Lzも加点2〜3。3Fも決める。2A+2A+2T+SEQは加点2〜3。LSpはレベル3だが加点ほぼ2〜3。ChSqは体がよく動いて加点2〜4。技術点3番目の68.62、演技構成点も3番目の59.97、合計128.59は自己ベスト更新でフリーも3位、総合196.46も自己ベスト更新で3位。
 5番滑走で島田(15)。曲は「ベネディクタス」。振付はローリ・ニコル。すばらしかった。冒頭で3Aをなんなく決め、全ジャッジが加点1〜3。続く4Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。たぶんこれでISU公認大会で初めて4Tを成功した日本のジュニア女子選手ということに(昨季の世界ジュニアでも跳んだがqマーク)。3Lz+3Tは第1がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。うちCCoSpは加点4〜5、最後のLSpは加点3〜4。この二つはいつ見てもすごい。3F+2A+SEQは成功。1.1倍になる3S+3T+2Tは第2にqマーク。ここまでほぼノーミスだったがソロの3Loでパンク。1Loに。アナウンサーが「3Loは前にもミスした」と言う。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは加点2〜3。技術点最高の75.12、演技構成点2番目の62.94、合計138.06でフリー1位、総合206.33、逆転で優勝。
 最終滑走でシン・ジア(韓。15)。曲は「Not About Angels」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜4。続く3Loはqマーク。3Sは全ジャッジが加点。3F+2T+2Lo+SEQも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。3F+2A+SEQは第1に!マークとqマーク。ソロの3Lzは全ジャッジが加点2〜3。ChSq全ジャッジが加点3〜4。最後のFCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点3番目の68.18、演技構成点最高の63.49、合計68.18でフリー2位、総合200.75で2位。

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フィギュアスケート (2024.4/)

グランプリファイナル ペア・アイスダンス (2023.12/6〜10 北京) GPシリーズ

 録画に失敗したらしく見られず。
 <ペア>6組エントリー。カナダ、イタリア、ドイツから2組ずつ。地元中国がいないのがさびしい。ホッケ/クンケル組(独)がケガで欠場、パヴロワ/スヴィアチェンコ組がエントリー。
 1番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。スケートカナダ2位、フィンランド大会3位。GPポイント24。曲は「Another One Bites the Dust」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。CCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twと3Li、FiDsはレベル4。3T成功。3FTh成功。StSqと最後のCCoSpはレベル3。技術点4番目の36.96、演技構成点最低の28.55、合計65.51でSP4位。

 2番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。中国杯2位、NHK杯3位。GPポイント24。曲は「The Ecstasy of Gold」他。振付はラノッテ。冒頭の3Twはレベル4。2AはGOE-0.14。3LiとStSqはレベル4。3LzThはGOE-0.76。FiDsはレベル3。最後のCCoSpはレベル2。技術点最低の32.83、演技構成点5番目の29.08、合計61.91でSP5位。
 3番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。フランス杯、フィンランド大会とも2位。GPポイント26。曲は「Pagliacci, Act 1: Intermezzo」。振付はカッツァニーガ。Tw以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4。3LoThは成功。3Sも成功。3LiとFiDs、StSqと最後のCCoSpはいずれもレベル4。技術点3番目の38.23、演技構成点も3番目の32.07、合計70.3でSP3位。

 4番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。スケートアメリカ2位、フランス杯優勝。GPポイント28。曲は「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3。3Tは成功。3LoThは転倒。3LiとFCCoSp、最後のFiDsはレベル4。StSqはレベル3。技術点5番目の32.85、演技構成点4番目の29.93、転倒の減点1、合計61.78でSP6位。
 5番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。フィンランド大会、NHK杯とも優勝。GPポイント30。曲は「Stay」。振付はポール・ボル他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Twはレベル3。3S成功。3LoThも成功。3LiとFiDs、CCoSpと最後のStSqはいずれもレベル4。技術点最高の40.03、演技構成点2番目の32.53、合計72.56でSP1位。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、31)。スケートカナダ、中国杯とも優勝。GPポイント30。曲は「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。ソロジャンプとスロージャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twと3Li、CCoSpとStSq、最後のFiDsはいずれもレベル4。3Tを跳びGOE-1〜2。3LoThはGOE-1〜3。技術点2番目の38.54、演技構成点最高の32.68、合計71.22でSP2位。

 フリー。
 1番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。曲は「グラディエーター」より「Slaves to Rome」他。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル3。3T+2A+1A+SEQはGOE-0.48。3LoThと後半の3SThは成功。3Sも決める。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。BiDsはレベル3。ChSqはGOE+1。3Liのみレベル1でGOE-0.67。技術点最低の63.79、演技構成点5番目の59.89、合計123.38でフリーも6位、総合185.16で6位。
 2番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。曲は「The Brides」他。振付はラノッテ。冒頭の3Twはレベル3。3SはqマークでGOE-0.92。2A+2A+1A+SEQは第1にqマークでGOE-1.08。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。BiDsはレベル3。ChSqはGOE+1.29。3LzThと3LoThは成功。技術点5番目の66.19、演技構成点4番目の60.75、合計133.08でフリー4位、総合188.85で5位。
 3番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。曲は「My Perception Of Love」他。振付はエフドキモワ。冒頭の3Twはレベル4。3T+2A+2A+SEQはGOE-0.6。3FThと後半の3LoThは成功。3SはGOE-0.25。5ALiとBoDsはレベル3。ChSqはGOE+0.57。5RLiと最後のPCoSpはレベル4。しかし4LiがレベルBでGOE-1.45。技術点3番目の67.5、演技構成点最低の59.01、合計126.51でフリー5位、総合192.02で4位。

 4番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はカッツァニーガ。冒頭の3Twと後半のBiDsはレベル3。3T+2A+2A+SEQは成功。3Sも成功。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。3LoThと後半の3SThは成功。ChSqはGOE+1.36。技術点2番目の69.77、演技構成点も2番目の65.81、合計135.58でフリー1位、総合205.88で2位。
 5番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、30)。曲は「Interview with a vampire」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twとリフト二つ、PCoSpはレベル4。3T+1A+1A+SEQはGOE-0.3。3SもGOE-1.35。FoDsと最後の3Liはレベル3。3SThと3LoThは成功。ChSqはGOE+1.36。技術点4番目の66.71、演技構成点最高の66.37、合計133.08でフリー3位、総合204.3で3位。
 最終滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。曲は「The Path of Silence, Power of Mind」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の3TwとBoDsはレベル3。3T+2A+2A+SEQはGOE-0.6。3Sは成功。3LoThはGOE-2.07。リフト三つとPCoSpはレベル4。3SThは成功。ChSqはGOE+1。技術点最高の70.08、演技構成点3番目の63.79、合計133.87でフリー2位、総合206.43で優勝。

 <アイスダンス>6組エントリー。うち3組がカナダ。
 1番滑走でラジョワ/ラガ組(加。23、24)。スケートアメリカ2位、中国杯とも2位。曲はMichael Jackson Medley。振付はアグノエル他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。MiStは女性レベル2、男性レベル3。PStはレベル2。ChRSはGOE+2.79。最後のRoLiはレベル4。技術点5番目の40.45、演技構成点最低の34.29、合計74.74でRD6位。
 2番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。フランス杯、フィンランド大会とも2位。曲は映画「Top Gun」より5曲。振付はデュブレイユ他。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4。SqTwは女性レベル3、男性レベル1でSマーク(ホールドや接触の分離)。DiStは女性レベル3、男性レベル1。男性が不調か。PStはレベル3。ChRSはGOE+4.29。技術点最低の39.82、演技構成点5番目の35.0、合計74.82でRD5位。
 3番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。スケートカナダ2位、NHK杯優勝。曲は「Sweet Dreams」他。振付はアグノエル他。ここもSqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベルB、男性レベル3。MiStは男女ともレベル3。PStもレベル3。ChRSはGOE+3.51。最後のRoLiはレベル4。技術点4番目の40.51、演技構成点も4番目の35.73、合計76.24でRD4位。

 4番滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、35)。フランス杯優勝、NHK杯2位。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付はジョルダーニ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。ChRSはGOE+5.41。PStはレベル3。SlLiはレベル4。最後のMiStは男女ともレベル4。技術点2番目の48.52、演技構成点3番目の37.3、合計85.82でRD2位。
 5番滑走でチョック/ベイツ組(米。31、34)。スケートアメリカ、フィンランド大会とも優勝。曲は「クイーン「ボヘミアンラプソディー」より「Another One Bites The Dust」等2曲他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル4。SqTwは男女ともレベル4。PStはレベル3。ChRSはGOE+5.57。最後のRoLiはレベル4。技術点最高の51.06、演技構成点も最高の38.09、合計89.15でRD1位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。スケートカナダ、中国杯とも優勝。曲は「No More I love You's」。振付はアレキサンドラ・クレニアン。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のPStはレベル3。MiStは女性レベル3、男性レベル2。SqTwは男女ともレベル4。ChRSはGOE+4.71。最後のRoLiはレベル4。技術点3番目の47.84、演技構成点2番目の37.33、合計85.17でRD3位。

 フリー。1番滑走でラジョワ/ラガ組(加。23、24)。曲は「Roses」。振付はクールノイエ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiなどリフト三つとDSpはレベル4。OFTは男女ともレベル3。ChSpはGOE+2.37。SyTwは男女ともレベル4。ChStはGOE+2.25。DiStは男女ともレベル3。最後のChLiはGOE+2.73。技術点最低の66.59、演技構成点も最低の52.3、合計118.89でフリーも6位、総合193.63で6位。
 2番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。曲は「ノートルダムドパリ」よりDanse Mon Esmeralda」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3。RoLi+StaLiの連続リフトはレベル4とレベル3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。DiStは女性レベル3、男性レベル2。DSpとCuLiはレベル4。ChAJとChStはいずれもGOE+2.73。最後のChLiはGOE+2.61。技術点5番目の66.61、演技構成点も5番目の54.14、合計120.75でフリーも5位、総合195.57で5位。
 3番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Gonna Fly Now」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル4。SyTwは男女ともレベル4。DiStは男女ともレベル3。ChAJはGOE+2.85。DSpはレベル2。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4。ChStとChSlはいずれもGOE+3.56。最後のStaLiはレベル4。技術点4番目の70.67、演技構成点も4番目の55.36、合計126.03でフリーも4位、総合202.27で4位。

 4番滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。曲は映画「Wuthering Heights」より3曲。振付はラギュラエフス他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のOFTは男女ともレベル3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4。ChStはGOE+2.39。SyTwは男女ともレベル4。DSpとCuLiはレベル4。DiStは女性レベル3、男性レベル2。ChLiはGOE+3.32、最後のChHyはGOE3.68。技術点3番目の71.91、演技構成点も3番目の56.5、合計128.41でフリーも3位、総合213.58で3位。
 5番滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、35)。曲は「Through the Sheets」他。振付はフーザルポリ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼほぼ3以上。冒頭のChAJはGOE+3.56。SyTwは男女ともレベル4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4。CiStは女性レベル4、男性レベル3。DSpと最後のStaLiはレベル4。ChStはGOE+3.2。OFTは女性レベル3、男性レベル2。ChSlはGOE+3.2。技術点2番目の72.93、演技構成点も2番目の56.76、合計129.69でフリーも2位、総合215.51で2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。31、34)。曲は「The Dark Side of the Moon」より3曲。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼほぼ3以上。冒頭のStaLiなどリフト三つとDSpはレベル4。SyTwは男女ともレベル4。OFTは男女ともレベル3。ChAJはGOE+3.56。ChSlはGOE+3.32。DiStは男女ともレベル3。最後のChLiはGOE+3.32。技術点最高の74.74、演技構成点も最高の57.72、合計132.46でフリーも1位、総合221.61で優勝。

フィギュアスケート (2023.12/8、9,10,11)

グランプリファイナル (2023.12/6〜10 北京) GPシリーズ

 <男子シングル>6人エントリー。日本からは三浦、鍵山、宇野。その他マリニン(米)、シャオイムファ(仏)、エイモズ(仏)。テレ朝の解説は町田、実況は三上アナ。
 1番滑走でエイモズ(仏。26)。スケートアメリカ2位、フィンランド大会3位。曲は「Bird Gerhl」。振付はブライス・ムゼと本人。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。予定ではソロだった。続く3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点3〜5、スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の47.7、演技構成点3番目の45.5、合計93.2でSP5位。
 2番滑走で宇野(25)。中国杯、NHK杯とも2位。曲は「Everything Everywhere All at Once」より「I Love You」他。振付はランビエール。ジャンプにもすごく気合が感じられた。NHK杯で鍵山が「尊敬する選手は宇野」と回答したのに応えて「できるだけ高い壁になろう」と思ったという。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点1〜3。続く4T+3Tも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはぎりぎりのオフバランスの動きが高速の中で表現され、加点ほぼ3〜5、スピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Aは流の中で美しく決まり、加点2〜4。ジャンプの回転不足はなし。技術点2番目の58.91、演技構成点最高の47.11、合計106.02は今季の男子SP最高得点でSP2位。
 3番滑走で鍵山(20)。フランス杯3位、NHK杯優勝。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜5。GOEにして3.88もの加点。4T+3Tは、解説の町田によると「第1が少し高すぎた」が加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。技術点3番目の58.09、演技構成点2番目の45.63、合計103.72でSP3位。

 4番滑走で三浦(18)。スケートカナダ2位、フィンランド大会優勝。曲は「This Place Was A Shelter」。振付はブノワ・リショー。「前の3人の演技がよかったので緊張した」らしい。冒頭の4Sは着氷で乱れがあり、第2付かず。3Aは下りた直後にイーグルを付け、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる4Tに3Tを付け、連続ジャンプをリカバリー。ほぼ全ジャッジが加点。最後のCSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の51.67、演技構成点最低の43.19、合計94.86でSP4位。
 5番滑走でマリニン(米。19)。スケートアメリカ優勝、フランス杯2位。曲は「マラゲーニャ」。振付はシェイリン・ボーン。「今季前半戦は封印する」と言っていた4Aを6分間練習でも跳んでいたが本番でも決めた。きれいに成功したと思ったが、速報値に「×」が表示され、解説の町田が「SPでは2Aか3Aが求められているので、4Aを跳ぶとしたらソロの3回転ジャンプか連続ジャンプの所になる。ただ、3Aと4Aは同じ種類なのでキックアウトなのかもしれない。そもそもルールが4Aを想定していない。専門家の判断を待ちたい」と言う。その後認められたが、GOEは一人だけ-5で他は加点2〜4。SPで4A成功は初。FSSpを除くこれ以降の全要素に全ジャッジが加点。全要素に全ジャッジが加点。続く4Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5、スピン二つは2〜4。1.1倍になる3Aも加点2〜4。技術点最高の62.53、演技構成点5番目の44.37、合計106.9は宇野の記録を上回り今季SP最高点を更新でSP1位。
 最終滑走でシャオイムファ(仏。22)。フランス杯、中国杯とも優勝。曲は「The Prophet」。振付はブノワ・リショー。まさかのパンク。GPポイント最高点でファイナルに出てきたのに最下位発進。冒頭の4Lzの予定が2Lzになり無得点。解説の町田が「彼はここまでの6試合で1試合しかミスしていない」「トゥがすべってしまった」と言う。この後の全要素にはほぼ全ジャッジが加点。次の3Aは加点2〜4。4T+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、FCSp加点3〜4。技術点最低の43.53、演技構成点4番目の44.83、合計88.36でまさかのSP6位。

 フリー。 1番滑走でシャオイムファ(仏。22)。曲はダフトパンクメドレー。振付はブノワ・リショー。解説の町田が「意味深な振付で始まる」という何かを飲み込んだ後、腹から何かを引き出すような動きで始まる。冒頭、SPでミスした4Lzをこらえたが決める。続く4T+3T、3A+2A+SEQを成功、全ジャッジが加点。うち連続ジャンプは加点ほぼ2〜3。次の4Sはステップアウト。1.1倍になるソロの4Tは全ジャッジが加点2〜4。3Aも全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点3。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは一か所バランスをくずしてヒザをつき、転倒扱い。技術点2番目の102.55、演技構成点3番目の88.37、転倒の減点1、合計189.92でフリー3位と挽回、総合278.28で4位。
 2番滑走でエイモズ(仏。26)。曲は「ボレロ」。振付はブライス・ムゼと本人。冒頭の4T+3Tは第2がqマーク。次はソロの4Tの予定が3Tになったが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Aで痛そうな転倒。予定ではシークエンスだった。続く3Loも転倒。それでもスピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になるところで1Aと1Lzに。よほど足が痛いのだろう。3Fを試みたが、!マークでまた転倒。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜4。最後のChSqは気迫だけで滑り切り、全ジャッジが加点4〜5。技術点最低の50.42、演技構成点も最低の80.29、転倒の減点4、合計126.71でフリー6位、総合219.91で6位。
 3番滑走で三浦(18)。曲は「進撃の巨人」より「Omake-pfadlib」他。振付はシェイリン・ボーン。SPからフリーまで中一日あったが、胃腸炎で一度も練習できなかったらしい。解説の町田が「本番まで練習なしで4回転を跳ぶなんて自分では考えられない」と言う。それでも4回転4本跳びきった。冒頭の4Loはオーバーターン。4Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。しかし予定では連続だった。4Sは両足。3A+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点2〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで2本目の4Tに1Tを付けようとしたが認められず、繰り返しの違反に。qマークも。ソロの3Aは決める。次は3Lzからの連続ジャンプの予定だったが、3F+2A+SEQに変えた。CSSpはレベル2。ChSqは残った力を振り絞り、全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の82.82、演技構成点も5番目の83.85、合計166.67でフリー5位、総合261.53で5位。

 4番滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭でいきなり4Sの予定が2Sに。続く4T+1Eu+3Sは成功、加点2〜3。3Loも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、終盤のスピン二つは加点3〜4。3A+2A+SEQも決め、加点3。1.1倍になるところでソロの3A、3Lz+3Tを続けて成功、いずれも加点2〜3。ChSqは加点3〜4。次の3Fは加点2〜4。技術点4番目の93.12、演技構成点2番目の91.81、合計184.93でフリー4位、総合288.65で3位。
 5番滑走で宇野(25)。曲は「Timelapse」他。振付は宮本賢二。「バイオリンの音色と宇野の滑らかなスケーティングが見事に調和する」と町田。冒頭の4Loは全ジャッジが加点2〜4。続く4Fもなんとか決める。次は3Aからの連続ジャンプの予定だったが、3Aのみになり全ジャッジが加点2〜3。次も3Aからの3連続の予定だったが、なんと1Aに。StSqとFCSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。「StSqの途中で音楽が変わるのは珍しい」と町田。4T+3Tはしっかり成功、戦時3〜5。1.1倍になるソロの4Tはqマーク。次は3Loの予定だったが、ここで前半跳ぶはずだった3A+1Eu+3Fに変更。第3がqマークになるが、町田が宇野の決断をほめる。「第3に3Fを跳ぶ選手は片手で数えられるくらい少ない」と言う。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。うちCSSpは加点3〜4。ChSqはさすがの全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の98.95、演技構成点最高の93.37、時間超過の減点1、合計91.32でフリーも2位、総合297.34で2位。
 最終滑走でマリニン(米。19)。曲は「Succession」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Aは転倒したが、その他に4回転を5本も決めるあきれた構成をやりきった。4A以外の全要素に全ジャッジが加点。前半は4回転4本。得意の4Lzは軽く決め、加点2〜4。次は3Loの予定だったが、4Loを跳び、加点2〜3。さらに「成功率100%」の4Sも加点2〜4。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4。解説の町田は「マリニンはジャンプだけに注目しがちだがスピンもうまい」。StSqとFSSpはレベル3。1.1倍になるところで4Lz+1Eu+3Sというとんでもない組み合わせを簡単そうに決め、加点ほぼ2〜3。続けて4T+3Tも成功。ChSqは「やりました」。3Lz+3A+SEQも他の人にはできない技。加点ほぼ2〜3。技術点ダントツの121.49、演技構成点4番目の87.27、転倒の減点1、合計207.76でフリーも1位、総合314.66で初優勝。

 <女子シングル>6人エントリー。日本からは坂本、吉田、住吉。その他レヴィト(米)、ヘンドリクス(ベル)、ピンザローネ(ベル)。テレ朝の解説は荒川。
 1番滑走で住吉(20)。フランス杯3位、フィンランド大会2位。曲は「Blood In The Water」。振付はミーシャ・ジー。ソロ3回転が1Lzになり、無得点。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tは第2がqマーク。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ここまで順調だったが、1.1倍になる3Lzが2Lzのダウングレードに。要素を失い無得点。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜4、インド舞踊はStSqも加点2〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点5番目の28.41、演技構成点も5番目の30.22、合計58.63でSP5位。

 2番滑走でピンザローネ(ベルギー。17)。フランス杯2位、NHK杯3位。曲は映画「W.E.」より「Charms」。振付はブノワ・リショー。ノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4、CCoSpも加点2〜4。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の荒川が「ふだんの試合からミスをしない選手」と言う。技術点3番目の66.72、演技構成点4番目の30.62、合計66.72でSP3位。
 3番滑走で吉田(18)。スケートアメリカ4位、中国杯優勝。曲は「Koo Koo Fun」。振付はウィーバー。果敢に挑んだが2転倒。いつもより少しスピードがなくジャンプも低かった感じ。冒頭の3Aはqマークで転倒。しかも続く3Lz+3Tも転倒。第1がqマーク、第2はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点2〜3。やはり緊張したか。技術点4番目の32.73、演技構成点最低の29.92、合計60.65でSP4位。

 4番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。スケートアメリカ優勝、中国杯3位。曲は「I'm nin'alu」他。振付はアダム・ソルヤ。背中側から左肩にかけて大きなテーピング。とこか傷めているのかも。冒頭の3Fでオーバーターン。しかしミスはこれだけに抑えた。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとFCSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。解説の荒川は「最大の得点源である後半の連続ジャンプは加点のもらえる出来でさすが」と言う。技術点2番目の38.34、演技構成点も2番目の34.91、合計73.25でSP2位。
 5番滑走でレヴィト(米。16)。スケートアメリカ2位、フランス杯優勝。曲は「Yearning」。振付はクズネツォワ。らしくないパンク。冒頭の3Lz+3Tの予定が第1で2Lzとパンク。第2に3回転も付けられず要素を失い無得点。2Aも乱れ、GOEマイナス評価。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3・1.1倍になる3Fに何とか2Tを付けたが、第1がqマーク。CCoSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。荒川も「こんな彼女は見たことがない。最後までミスをひきずってしまった」。終わったとき目に涙。技術点最低の24.23、演技構成点3番目の32.3、合計56.53でSPまさかの6位。
 最終滑走で坂本(23)。スケートカナダ、フィンランド大会とも優勝。曲は「Baby, God Bless You」。振付はバトル。貫禄のノーミス。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは幅があり、加点ほぼ4。続く3Lzも加点ほぼ3。スピン二つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tも加点3〜4。最後のCCoSpはレベル3だが加点2〜4。技術点最高の41.16、演技構成点も最高の36.19、合計77.35でSP1位。

 フリー。1番滑走でレヴィト(米。16)。曲は「The White Crow」より。振付はクズネツォワ。全体に慎重さが見えたが、ノーミスで終え、ガッツポーズ。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。2Aは低かったが全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。次の2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3F+2Tは全ジャッジが加点。3Loはqマーク。StSqと最後のFCCoSpはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の68.42、演技構成点も3番目の66.91、合計135.33でフリー3位、総合191.86で5位。
 2番滑走で住吉(20)。曲は継続の「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Tはばらけてしまい、3Tのダウングレード判定。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとLSpは加点2〜4。3Lzと3Loは成功、全ジャッジが加点。うち3Loは加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tは第2がアンダーローテーションだが、これは3本目の3Tとなり、無得点。これが痛かった。3S+2T+2Loは第3がqマーク。3Fもqマーク。ChSqは全ジャッジが加点。技術点最低の60.8、演技構成点も最低の60.96、合計121.76でフリー6位、総合180.39で6位。
 3番滑走で吉田(18)。曲は「Shakuhachi & La terre vue du ciel」。振付はローリ・ニコル。衣装の右手は赤く鶴の頭を表現。冒頭で3A成功!! ただしqマーク。続く2A+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpはほぼ加点1〜4。3Fも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzと3S+2A+2T+SEQもしっかり成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ノーミスで終え、ガッツポーズ。技術点最高の78.14、演技構成点4番目の64.37、合計142.51でフリー2位、総合203.16で3位。

 4番滑走でピンザローネ(ベルギー。17)。曲は「Adagio from "Spartacus"」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lzはqマーク。冒頭の3Lzはqマーク。続く3Fと3Sは全ジャッジが加点。うち3Sは加点2〜3。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜5、CCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQと3Lo+2T、ソロの2Aを決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピンはすばらしかったが、ジャンプで得点伸ばせず。技術点4番目の67.18、演技構成点5番目の61.01、合計128.19でフリー5位、総合194.91で4位。
 5番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。曲は「Break My Soul」。振付はアダム・ソルヤ。衣装は黒っぽいパンツスタイル。実は1週間前に3Lzの練習中に転倒して首から肩を傷めたらしい。フリー前半はすばらしかった。冒頭の3Lz+3Tと2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Fは全ジャッジが加点ほぼ3。2本目のの2Aも決める。ジャンプをつなぐ滑りで独特の腕の動きが特徴。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lzからの連続ジャンプの予定が2Lzでステップアウト。3F+2T+2Loは決めるが第1にqマーク。3Sに2Tを付け、全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプもリカバリー。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。全てのジャンプを両手上げで跳んだ。技術点5番目の61.73、演技構成点2番目の68.38、合計130.11でフリー4位、総合203.36で2位。3位の住吉とは0.2差。SPの貯金で逃げ切った。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Wild is the Wind」他。振付はデュブレイユ。昨年のファイナルもSPは1位だったがフリーは6位と乱れた。今回は3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはすごく幅があり、加点3〜5。続く3Sは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で2以上。うちStSqは加点3〜4、最後のFCCoSpも加点ほぼ3〜4。次の3Fからの連続ジャンプはステップアウト。第2付かず。実況アナが「後半のジャンプの成功率は前半3本の100%に対して低いが、今季は3F成功率100%だった」と言う。1.1倍になるところで2本目の3F+3Tはきれいに成功、加点3。2A+3T+2Tも決め、加点2〜3。ChSqは加点3〜4。最後にソロの予定の3Loに2Tを付け、連続ジャンプリカバリー。終わったとき、ノーミスでなくてやや悔しそうだった。技術点2番目の75.04、演技構成点最高の73.31、合計148.35でフリーも1位、総合225.7で初優勝。

フィギュアスケート (2023.12/7,8)

全日本ジュニア (2023.11/17〜19 大津・滋賀県) 選手権

 全日本選手権および世界ジュニア、ユース五輪(2024.1/27〜2/1、江陵・韓国)推薦選手選考会も兼ねる。

 <男子シングル>29人エントリー。うちノービスからは3人。ジュニアGPシリーズ出場者は、中田璃士、中村俊介、周藤、垣内、田内、西野、蛯原、三島。フジ地上波ではSP・フリーとも放送なし。
 SP1位は中村俊介。SP2位は周藤。SP3位は垣内。SP4位はJGP日本大会10位の田内。SP5位は中田璃士。SP6位はJGPトルコ大会3位の蛯原。田内はフリー6位で総合6位、蛯原はフリー10位で総合7位。

 フリー。放送がなかったので、YouTubeに出ている上位5人を見た。解説は村上佳菜子。
 15番滑走でSP8位西野(14)。149cm。JGP2墺大会9位。曲は「O Fortuna」他とあるが「Eleanor Rigby」のようだ。振付は佐藤操。冒頭の3A成功。3Fは!マーク。3Lzと3Loも決め全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。1.1倍になるところで連続ジャンプ3連発。3Lz+1Eu+3S成功。3F+2A+SEQも何とか決める。3T+2Tは手堅く全ジャッジが加点。ChSqは表現しようという感じは出ており、全ジャッジが加点ほぼ2。技術点2番目の68.75、演技構成点8番目の63.44、合計132.19でフリー3位、総合195.19で5位。全日本へ。
 20番滑走でSP5位中田璃士(15)。162cm。身長が去年より7cm伸びたとのこと。JGPタイ大会優勝。曲は継続の「Blunt lnstrument」他。振付は岩本英嗣。衣装は黒に銀で斜めにストラップのイメージ。SPでは、連続ジャンプが1F+3Tで要素を失った上、1.1倍になる3Lzにeマークが付きGOEマイナス評価。フリーは挽回。冒頭の4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3A+3Tも決め、加点1〜3。FCSpはレベル4。3Fと3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lo+1Eu+2Sの第2が詰まってダウングレード、第3も2回転になった。3Loは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは「007」の雰囲気を表現して全ジャッジが加点2。2Aも全ジャッジが加点。技術点最高の68.89、演技構成点も最高の72.59、合計141.48でフリー1位と実力を発揮、総合205.76、逆転で2位。全日本、ユース五輪へ。

 22番滑走で垣内(17)。JGPハンガリー大会3位。曲は「Wake Me Up」。振付は吉野晃平。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。3Loと3Lz+3T+2Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはかなりゆっくりだったがレベル4。3F+2A+SEQは第1に!マーク。1.1倍になる3Sと2A+3Tは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lzも全ジャッジが加点。技術点5番目の63.9、演技構成点6番目の66.43、転倒の減点1、合計129.33でフリー5位、総合197.97で4位。全日本、ユース五輪へ。
 23番滑走で周藤(16)。JGPタイ大会13位。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。振付は宮本賢二。冒頭の3A+1Eu+2Sはこらえた。続くソロの3Aと3Lzは片手付き。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Lz+3Tもこらえたが全ジャッジが加点。1.1倍になるところで1Lo+2A+SEQとなる。3Loもこらえる。3Fは成功、全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の62.44、演技構成点4番目の68.09、合計130.53でフリー4位、総合201.12で3位。全日本へ。
 最終滑走で中村俊介(18)。JGP日本大会4位。曲は「ナザレの子」。振付は宮本賢二。冒頭の4Tはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜3。3Aは両手付き。3Lz+1Eu+3Sは決める。スピン三つはレベル4だが足替えで動いてしまい、加点あまりなし。3Loは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fは!マークで転倒。ChSqはGOE0.3。もう少しがんばろう。3Lo+2Tはステップアウト。3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点。技術点3番目の67.34、演技構成点も3番目の69.27、転倒の減点1、合計135.61でフリー2位、総合212.42で優勝。SPの貯金で中田の猛追をふりきった。全日本、世界ジュニアへ。

 <女子シングル>30人エントリー。うちノービスからは4人。ジュニアGPシリーズ出場者は、柴山、高木、植薗、村上、櫛田、中井、島田。例年、フジ地上波ではSPの放送なし。フリーの解説は村上佳菜子。
 SP1位は櫛田。SP2位は柴山。SP3位は高木。SP4位は島田。SP5位は村上遥奈。SP6位は上薗。上位8人に全日本への出場権(ただし、ノービスは除く)。

 フリー。  11番滑走でSP14位中井(15)。JGPタイ大会、トルコ大会とも優勝。曲は「Only Hope」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。大会二日前に腰を傷めたとのこと。SPの連続ジャンプで転倒し、スピン二つもレベル2だった。フリー冒頭の3Aはqマークで転倒。3Lo+2A+SEQは決め、全ジャッジが加点。2Lz、3Loと成功。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+1Eu+2Sは第1が!マーク。2Aと3Lz+2Tは決める。あと二つのスピンはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点15番目の53.16、演技構成点6番目の53.67、転倒の減点1、合計105.83でフリー10位、総合160.89で10位。キスアンドクライで泣いていた。
 14番滑走で河野莉々愛(13)。137cm。ノービスから2年連続参加。今季全日本ノービスA2位。曲は「火の鳥」。振付は不明。衣装はオレンジと黄色の火の鳥をイメージ。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マーク。3Fはアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3S+2T+2Loも全ジャッジが加点。3Lzは!マーク。二つ目の2Aは成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の61.69、演技構成点9番目の47.79、合計109.48でフリー6位、総合167.18で7位。

 19番滑走で上薗(12)。JGPトルコ大会2位、ポーランド大会優勝。曲は「Mechanisms」他。振付は樋口美穂子。GOEマイナスなし。3F2本以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。続く3Loも加点ほぼ2。3F+2Tは第1が!マーク。3Sも成功。スピン二つはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Lzは加点1〜3。ソロの3Fも!マーク。2A+2A+2T+SEQは加点2。LSpはレベル3だが加点2〜3。ChSqも加点2〜3。技術点2番目の67.49、演技構成点3番目の58.07、合計125.56でフリー2位、総合186.51で3位。全日本へ。
 20番滑走で村上遥奈(15)。JGPオーストリア大会2位、ハンガリー大会13位。曲は継続の「Welcome to Australia」他。振付はキャシー・リード。冒頭の3Lzは成功。3S+3Tと2Aも決める。3Fは!マークにアンダーローテーション。スピン三つはレベル3。うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで二つ目の3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loはアンダーローテーション。2A+2T+2Loは決める。ChSqは全ジャッジが加点。技術点13番目の55.72、演技構成点8番目の50.46、合計106.18でフリー8位、総合168.48で6位。全日本へ。
 21番滑走で島田(15)。JGP日本大会、アルメニア大会とも優勝。曲は「ベネディクタス」。振付はローリ・ニコル。「祈り」がテーマ。SPでは3Fからの連続ジャンプにミスして要素を失う。出遅れて緊張していた。しかし4T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aをジャッジの正面で決める。4Tはダウングレードで転倒。次の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うち終盤のCCoSpとLSpは加点4〜5。3F+2A+SEQは加点ほぼ2〜3。3S+3T+2Tとソロの3Loも加点2〜3。ChSqは加点2〜3。ソロの3Lzも加点2〜3。技術点最高の77.04、演技構成点も最高の61.95、転倒の減点1、合計137.99でフリー1位と挽回、総合201.33、逆転で3連覇。全日本、ユース五輪、世界ジュニアへ。キスアンドクライでは安心したのか泣いていた。

 22番滑走で高木(15)。JGPタイ大会4位、日本大会2位。曲は「ミッション」。振付は宮本賢二。三原選手が滑っていたのを見て選んだ曲とのこと。冒頭の3Lz+2Tと2A+3Tは全ジャッジが加点。3Fは!マーク。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Sも決める。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3T+2A+SEQは少しこらえたか。ほぼノーミスで終えた。技術点4番目の63.47、演技構成点4番目タイの56.87、合計120.34でフリー4位、総合183.96で4位。全日本、ユース五輪へ。
 23番滑走で柴山(15)。JGP墺大会6位、ハンガリー大会3位。曲は「The Beech Tree」。振付はウィーバー。「ブナの木」をイメージしているという。なかなか味のあるプログラムをうまく滑っていた。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3Lz+3Tは第1に!マークとqマーク。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも工夫があり、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第1に!マーク第2がアンダーローテーション。3Fもアンダーローテーションで転倒。ここは3連続の予定だった。2A+2T+2Loは第1がアンダーローテーションだが3連続をリカバリー。最後のLSpは時間が足りずにレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点56.06、演技構成点4番目タイの56.87、転倒の減点1、合計111.93でフリー5位、総合175.61で5位。全日本へ。キスアンドクライではメダルを逃したためか泣いていた。
 最終滑走で櫛田(16)。JGP日本大会、アルメニア大会とも4位。曲は「The Little Prince」より2曲。振付はキャシー・リード。衣装は赤。高く結い上げた髪。「星の王子様」のバラの花をイメージ。冒頭の3Lz+3Tは第1に!マーク。続く3S+3Tは全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。2A二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Loは第1がやはり!マーク。3Fはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の65.68、演技構成点2番目の59.14、合計124.82でフリー3位、総合190.12で2位。全日本へ。

 <ペア>1組エントリー。今季組んだばかりの清水咲衣/本田ルーカス剛史組(18/21)。
 フリー。曲はWest Side Story」。振付は不明。キャシー・リードかもしれない。技術点32.51、演技構成点38.18、転倒の減点1、合計69.69、総合109.69で初優勝。

 <アイスダンス>2組エントリー。岸本/田村組(木下グループ。18/21)と山下/永田組(日本大学)。
 フリー。2番滑走で岸本/田村組(16、19)。曲は「Misirlou」他。振付はシュイナール他。技術点2番目の47.09、演技構成点最高の41.3、合計88.39でフリーも1位、総合147.45で初優勝。

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フィギュアスケート (2023.11/24,26,27,29,30,)

NHK杯 (2023.11/24〜26 大阪) GPシリーズ第6戦

 NHK杯の公式アンバサダー(何をやるのだろう)に田中刑事と宮原が就任したらしい。レポーターは本郷理華とのことだが、インタビューは鳥山アナがやっていた。
 <女子シングル>12人エントリー。日本からは樋口、三原、青木。その他グバノワ、キム・イェリム(韓)、イ・ヘイン(韓)等。テネル(米)は欠場。NHK解説は荒川、実況は三輪アナ。
 1番滑走で青木(21)。怪我から復帰してシニアGPシリーズ初出場にこぎつけた。昨季全日本7位。今季東日本選手権優勝。曲は映画「偉大なるギャツビー」より「Young and Beautiful」。振付は本人。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tは二つともアンダーローテーション。続く2Aもアンダーローテーション。解説の荒川が「今日の回転判定は全体に厳しい」。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqとLSpはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。大きなミスなく終え、嬉しそうだった。技術点7番目の29.68、演技構成点10番目の28.6、合計58.28は自己ベスト更新でSP8位。
 2番滑走でウィ・ソヨン(韓。17)。今季スケートアメリカ12位(未見)。曲は映画「Pride & Prejudice」より「Dawn」等2曲。振付はYeaji Shin。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く2Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル2。1.1倍になる3Loもほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。SSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはややつたなくてレベル2で全ジャッジが加点。回転不足がないのがいい。技術点3番目の33.18、演技構成点11番目の27.45、合計60.63でSP6位。

 5番滑走でジーグラー(米。17)。黒髪で目が大きくほっそりした体型。昨季スケートカナダ4位、全米シニア9位。今季CSロンバルディア杯6位、CSフィンランディア杯5位。曲は「Jazz Man」。振付はザドロズニク他。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マーク、第2がアンダーローテーション。続く3Fはこらえた。スピン三つはレベル4。うちCSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の32.19、演技構成点8番目の29.85、合計62.04でSP5位。
 6番滑走で樋口(22)。今季フランス杯5位。曲は「継続の「Never Tear Us Apart」。振付はシェイリン・ボーン。痛恨の3Lz転倒。冒頭の2Aは幅があり、全ジャッジが加点2〜4。しかし3Lzからの連続ジャンプの予定がアンダーローテーションの上、かかとの方に重心が寄って転倒。スピン二つがレベル3。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Fに第2を付けたが、1Tになり無得点。第1は!マーク、第2はダウングレード。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の52.18、演技構成点7番目の30.02、転倒の減点1、合計52.18でSP11位。残念。

 7番滑走でピンザローネ(ベル。17)。今季からGPシリーズ参戦、フランス杯2位。曲は映画「W.E.」より「Charms」。振付はブノワ・リショー。「今日が誕生日」と三輪アナ。冒頭の3Lz+3Tは第1がアンダーローテーション。続く2Aは決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loも成功。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の33.28、演技構成点5番目の30.16、合計63.44でSP2位。
 8番滑走でトルグレン(米。17)。今季スケートカナダ5位。曲は「Windmills of Your Mind」。振付はサンドラ・ベジック。スケーティングがよく伸びる。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く2Aは流れのあるジャンプで全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点ほぼ3〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。解説の荒川は「体の柔らかさを生かした演技。スピンも速い」。1.1倍になる3Fは!マーク。この選手も回転不足がないのが強み。技術点最高の38.74、演技構成点4番目の31.19、時間超過の減点1、合計68.93でSP1位。

 10番滑走で三原(24)。昨季ファイナル優勝。全日本2位、世界選手権5位。今季中国杯右足首ケガのため欠場。まだ痛いようだ。曲は「To Love You More」。振付はバトル。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3F+2Tは第1が!マークとqマーク。ここはソロの予定だった。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzはアンダーローテーション。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは情感がよく表現されていて加点2〜4。終わったとき「できた」と両こぶしを握りしめた。技術点6番目の30.0、演技構成点最高の32.82、合計62.82でSP4位。
 11番滑走でキム・イェリム(韓。20)。今季中国杯6位。曲は「Ladies In Lavender」。振付はバトル。朝の公式練習の時最初のジャンプで靴が壊れ、ほとんど練習できなかったと三輪アナ。冒頭の3Lzはダウングレードでおよいだ。ここは連続3回転の予定だった。続く2Aもこらえた。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fに2Tを付け、連続ジャンプをリカバリー。しかし第1は!マーク。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。解説の荒川は「ジャンプのミスは靴のせいなのかはわからない。中国杯でもミスがあった」。技術点9番目の26.99、演技構成点3番目の32.34、合計59.33でSP7位。
 最終滑走でイ・ヘイン(韓。18)。今季フランス杯4位。曲は「Seirenes」他。振付はコストナー。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは!マークとqマーク。SSpとStSqはレベル3。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の30.3、演技構成点2番目の32.63、合計62.93でSP3位。思った点数、順位でなかったようでキスアンドクライで笑顔なし。

 フリー。  2番滑走で樋口(22)。曲は「Fix you」他。振付はシェイリン・ボーン。思い切りよく、予定構成のジャンプを跳んだ。冒頭3Aに挑戦、アンダーローテーションで転倒。続く3Lz+3Tは第1がqマーク、第2がアンダーローテーション。3Loもqマーク。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第1がqマーク、第3がアンダーローテーション。3Lo+2A+SEQも第1がアンダーローテーション。3Fは!マーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqでは「勢いあまって」(解説の荒川)一部転倒扱いに。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点。技術点8番目の56.96、演技構成点9番目の58.55、転倒の減点2、合計113.51でフリー8位、総合165.69で9位。試合後のインタビューでは「今季復帰した時どこまで戻せるかわからなかった。3Aは本番では転んだが、6分練習では片足で立てて、まさかここまで戻せるとは望外」という趣旨のコメント。

 5番滑走で青木(21)。曲は「She」。振付はミーシャ・ジー。自分のこれまでのスケート人生を表現した集大成のプログラムらしい。滑らかなスケーティングでとてもよかった。冒頭の3Lzは、3Loを付ける予定だったが、ソロに。全ジャッジが加点1〜3。続く3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+1Eu+3Fは珍しい組み合わせ。第3は!マークだが成功。3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。CCoSpは逆回転も。1.1倍になる2A+2Tを予定通り決め、全ジャッジが加点2。2本目の3Lzには2Tを付け、冒頭の連続ジャンプをリカバリー。第1はqマーク。3Fは決めたが、!マークにアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後まで大きなミスなく滑り切って笑顔。大学4年なので今季で引退か。もったいない。技術点5番目の63.59、演技構成点6番目の62.59、合計126.18は自己ベストを25点以上大幅更新でフリー5位、総合184.46で5位。
 6番滑走でキム・イェリム(韓。20)。曲は「Je Suis Malade」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは第2を回り切った後で壁にぶつかる。解説の荒川が「第1が思ったより大きくなり、第2の跳ぶ位置がいつもより壁に近くなってしまった」。続く3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fは!マーク。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fからの連続ジャンプの予定が第1で!マークの上アンダーローテーションで転倒。繰り返しの違反も。次の3Lz+2T+2Loは3本ともアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプを2A+2A+SEQに変更して連続ジャンプをリカバリー。すごい気力とスタミナ。技術点6番目の61.53、演技構成点5番目の63.33、転倒の減点1、合計123.86でフリーも7位、総合183.19で7位。

 8番滑走でSP5位ジーグラー(米。17)。曲は「Liberation」。振付はモロゾフ他。とにかくスピンが速い。3Lz+2T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭でいきなり3F+2A+2A+SEQの3連続を決め、加点3〜4。続く3Lz+2Tは第1に!マーク。次の3Lo+2Tは加点2〜3。連続ジャンプ固め打ち。3Sはやや泳いだが加点ほぼ2。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFSSpは加点2〜4、ニースライドから入るStSqは加点2〜3。ChSqも加点2〜3。1.1倍になるソロの3Lzと3F、3T全て成功。うち3Fは加点2〜3。解説の荒川は「ジャンプが高く回転し終わって下りてくるので見やすい」。技術点最高の74.97、演技構成点4番目の63.49、合計138.46は自己ベスト更新でフリー1位、総合200.5も自己ベスト更新で初優勝。
 9番滑走でSP4位三原(24)。曲はホルスト「惑星」より「ジュピター」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。「宇宙を感じてほしい」とのこと。冒頭の2Aに3Tを付けるが、第2はアンダーローテーション。3Lz+2T+2Loは第1と第3がアンダーローテーション。3Fは!マークにアンダーローテーション。次が2Sに。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Loは回ったが、転倒。3Lz+2Tの第1、ソロの3Sともアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。「いつもよりスピードも切れもないので、回転不足になっている」「練習しながらケガを治していくのは難しい」と荒川。技術点9番目の48.93、演技構成点7番目の61.89、転倒の減点1、合計109.82でフリー9位、総合172.64で8位。

 10番滑走でSP3位イ・ヘイン(韓。18)。曲は「ノートルダム・ド・パリ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+2A+SEQも全ジャッジが加点2〜3。しかし3Loと3Sがアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点 ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第1がアンダーローテーション、第3がqマーク。3Fと3Tもアンダーローテーション。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の60.15、演技構成点最高の65.87、合計126.02でフリー6位、総合188.95で4位。
 11番滑走でピンザローネ(ベル。17)。曲は「Adagio from "Spartacus"」。振付はブノワ・リショー。「スパルタカスの妻を演じる」内容とのこと。冒頭の3Lz+3Tは第1がアンダーローテーション、第2がqマーク。3Fと3S、ソロの3Lzはいずれも全ジャッジが加点。うち3Sは加点2〜3。FCCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQは第1と第2がqマーク。3Lo+2Tと2Aはほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4て全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpも加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の67.54、演技構成点も3番目の63.68、合計131.22でフリー2位、総合194.66で3位。ファイナル進出。
 最終滑走でトルグレン(米。17)。曲は「Twighlight Medley」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。次は3Sの予定が2Sになり転倒。3Fは!マークとqマーク。ChSqはイナバウアーとスパイラルを含み、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aはほぼ全ジャッジが加点2。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、FCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Loは成功。ソロの3Loはほぼ全ジャッジが加点2。技術点2番目の68.01、演技構成点も2番目の63.79、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計129.8でフリー3位、総合198.73で2位。表彰台は全員17歳の選手になった。

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは宇野、鍵山、壷井。その他ワシリエフス(ラト)、プルキネン(米)等。イ・シヒョン(韓)、グラスル(伊)は棄権。NHK解説は本田武史、実況は曽根アナ。
 2番滑走で壷井(20)。今季スケートアメリカ8位。曲は「アランフェス」。振付はザカリー・ダナヒュー。すごく緊張していた。冒頭の4Sは下りたがqマーク。スピン三つはレベル4。うち最後のCSSpは全ジャッジが加点1〜3。3Aはアンダーローテーションでステップアウト。StSqはレベル2。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がダウングレードで転倒。解説の本田が「第1の着氷で曲がって下りたので、第2の高さが出なかった」というようなことを言っていた。この連続ジャンプを後半すぐではなく、StSqの後で跳ぶということが挑戦とのことだったが。技術点最低の30.44、演技構成点も最低の35.19、転倒の減点1、合計64.63でSP12位。
 4番滑走でミハイル・セレフコ(エスト。20)。今季スケートカナダ11位(未見)。曲は継続の「Break My Baby」。振付はシニツィン。(ここから地上波放送。)この前に滑った3人に比べてスケーティングが安定していて速かった。スケートカナダは見たが覚えていない。冒頭の4T成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはqマーク。StSqは途中でスタンブルがあり、レベル2。最後のCCSpはレベル3で全ジャッジが加点。技術点5番目タイの44.15、演技構成点8番目の37.16、合計81.31でSP6位。7位エガーゼとは0.01差だがフリーは最終グループに。しかしフリーでは2回転倒して12位で総合12位に。

 6番滑走でチウ(加。18)。今季スケートカナダ7位(未見)。曲は「ロミオとジュリエット」より4曲。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭で4Tがアンダーローテーションで転倒。予定では連続ジャンプだった。続く3Aはqマークで片手付き。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点。まあまあできたように見えたが、得点は伸びず。技術点11番目の36.81、演技構成点10番目のタイの36.21、転倒の減点1、合計72.02でSP11位。フリー10位で総合11位。
 7番滑走で鍵山(20)。今季フランス杯3位。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。フランス杯の4回転1本から2本に変更。すごく気合が入っていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の4Sは加点3〜4。解説の本田が「軸が少し外へはずれかけた」。続く4T+3Tは余裕があり、加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、FSSpと最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aも余裕で、加点3〜4。技術点最高の59.75、演技構成点2番目の45.76、合計105.51でSP1位。試合後のインタビューでは「始めから終わりまで練習通りにできた」「フリーはスピンなどもっとGOEを上げられるようにやりたい」。
 9番滑走でプルキネン(米。23)。今季フランス杯5位(未見)。曲は「A Different Kind Of Love」。振付はデュブレイユ。冒頭の4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはよく音楽に合っていて、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3でVマーク。解説の本田が「ジャンプして足替えするところでバランスをくずした」。技術点3番目の47.1、演技構成点5番目の39.3、合計86.4でSP4位。3位とは0.02差。

 10番滑走でワシリエフス(ラト。24)。今季スケートアメリカ9位。曲は変わった編曲の「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。「跳び急いだ」と本田。3Lz+3Tも第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点ほぼ4〜5、StSqとCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aは助走が長かったが決め、全ジャッジが加点。技術点8番目の40.74、演技構成点3番目の42.4、転倒の減点1、合計82.14でSP5位。
 11番滑走でブリッチギ(スイス。25)。今季フランス杯4位。曲は「I'm In the Mood」と「Superstition」。振付はアダム・ソルヤ。衣装は全身黒で手袋も。衣装替えが評判いいらしい。冒頭で4T+2Tを決める。第2は3Tの予定だったが、第1で片手をつき、第2の高さが出なかった。この後の全要素に全ジャッジが加点。続く3Aは加点ほぼ2〜3。CSSpはレベル4で2〜3。ここで上衣の前を開け、ミロの絵のようなカラフルなシャツを見せる。音楽も静かなものから陽気な曲調に変わる。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。あと二つのスピンとStSqもレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4、スピン二つも加点2〜3。技術点4番目の45.02、演技構成点4番目の41.4、合計86.42でSP3位。
 最終滑走で宇野(25)。今季中国杯2位。曲は「Everything Everywhere All at Once」より「I Love You」他。振付はランビエール。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点2〜4。続く4T+3Tはきちんと回ったように見えたが、何と第1はqマーク、第2はアンダーローテーションでGOEは-4〜-2。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Aは加点ほぼ2〜3。CSSpはレベル3だが加点3〜5。技術点2番目の53.21、演技構成点最高の46.99、合計100.2でSP2位。試合後のインタビューでは「見ていた方は2位かと思ったかもしれないが、今日は鍵山選手がすごかったので、僕は普通にできた」「フリーは表現だけでなくジャンプも、今日のように終わったとき満足できるようにしたい」。

 フリー。 1番滑走で壷井(20)。曲は継続の「High Strung」。振付は佐藤操。かなりよかった。冒頭の4S+2Tは全ジャッジが加点2〜3。続くソロの4Sもきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。次の3A+1Eu+3Sは第1がqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3.3Loも成功。1.1倍になる3Aと3Fは決め、いずれも全ジャッジが加点1〜3。しかし次の3Lzからの連続ジャンプの予定が第1で転倒。解説の本田が「始めから軸が曲がっていた」。ChSqは全ジャッジが加点。技術点82.1、演技構成点70.89、転倒の減点1、合計151.99でフリー5位、総合216.62で9位。
 8番滑走でワシリエフス(ラト。24)。曲は「Blues Deluxe」。振付はランビエール。「氷上のエンターテイナー」をめざすとのことだが。冒頭の4Sはタイミングが狂ったようで1Sに。次の3Lzからの連続ジャンプを変更して4Sに挑戦、ダウングレードで転倒。3A+3Tは第2を3回転に変更。第1がアンダーローテーション、第2がqマーク。3Loはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点3〜4、FSSpは加点ほぼ3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるソロの3Aはqマーク。3Lz+1Eu+2Sは第2に乱れ、ダウングレード。3Fは!マーク。技術点11番目の58.62、演技構成点4番目の82.19、転倒の減点1、合計139.81でフリー9位、総合221.95で7位。うーん。
 9番滑走でプルキネン(米。23)。曲はプッチーニ「トスカ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Tはきれいでほぼ全ジャッジが加点。次は連続3回転の予定が第1で2Lzになるも+3Tを付けた。3A+1Eu+2Sは惜しくもステップアウト。3Loは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3。1.1倍になる3A+2A+SEQはややステップアウト気味。次はまた2Lzに。3Fは!マーク。FCSpはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の67.43、演技構成点5番目の75.49、合計142.92でフリー8位、総合229.32で5位。

 10番滑走でブリッチギ(スイス。25)。曲は「The Rainmaker」他。振付はヴァトゥーリ他。上衣の右半分は黒、左は法被風。冒頭の4T+2Tは第2を変更してほぼ全ジャッジが加点。続くソロの4Tも決める。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。3連続は2F+1Eu+3Sになり、第1にeマーク。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプを決め片手こぶし。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の85.66、演技構成点も3番目の82.52、合計168.18でフリーも3位、総合254.6で3位。
 11番滑走で宇野(25)。曲は「Timelapse」他。振付は宮本賢二。衣装は黒地に斜めに緑のビーズ。4本の4回転全てにqマーク。冒頭の4Loはきれいに決め、速報値では加点3.3。続く4Fも成功、速報値では加点2.99。いずれも加点は0に。次は3Aからの3連続の予定だったが、およいだのでソロに。しかし次の3Loの予定を3A+2A+SEQに変更、全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは加点ほぼ4〜5、FCSpは加点3〜5。1.1倍になる4T+3Tは第1がqマークだがGOE-1〜2。次はソロの4Tの予定がパンクして2Tに。するとその次の3Aからの連続ジャンプの予定を4T+2Tに変更。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。 技術点最高の94.94、演技構成点も最高の92.41、合計186.35でフリー1位、総合286.55で2位。ファイナル進出。試合直後のNHKのインタビューでは「コメントしない」と言ったが、その後今回のジャンプの回転評価について「今日のジャンプは練習でもこれ以上できる気はしないので、これが基準なら僕の先はないなと感じた」とのこと。どうも着氷だけでなく、踏切も厳しく見るようにISUからの通達があったらしい。
 最終滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。転倒した3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ4〜5。続く4T+1Eu+2Sは第3が3Sの予定だったが、変更、加点ほぼ2〜3。3Loも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqと最後のFCCoSpは加点4〜5。3A+2A+SEQは加点ほぼ3。1.1倍になるところのソロの3Aでなぜか転倒。次の3Lz+2Tは予定通り決め、加点2〜3。ChSqは加点3〜5。最後に3Fを決め、加点3〜5でまとめた。技術点2番目の93.27、演技構成点も2254.6、合計182.88でフリー2位、総合288.39で優勝。ファイナル進出。キスアンドクライで最終順位を見て驚いていた。

 <アイスダンス>9組エントリー。日本からは小松原/コレト組。その他、フィアー/ギブスン組(英)、ギニャール/ファブリ組(伊)、リード/アンブルレビシウス組(リト)、トゥルッキラ/フェルスリウス組(フィン)、ローリオ/ルギャク組(加)など。11/9カザコワ/レヴィヤ組(ジョージア)は欠場。NHK解説は宮本賢二。アイスダンス今季はこれが初見。今季のテーマは「1980年代の音楽」でリズム指定はなし。ChRSのリズムはシルバーサンバ指定だが、男女のどちらかがそのステップを踏んでいればよいこと、離れてはいけないこと、最後の「シャッセ4回」が見どころのひとつなどがわかった。
 2番滑走で小松原/コレト組(31、32)。曲は「ゴーストバスターズ」他。振付はアグノエル他。衣装は映画に倣って作業着風。冒頭のDiStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは第2の出で男性がわずかによろけて女性レベル4、男性レベル3。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3だが時間超過。解説の宮本が「もったいない」。女性が飛び乗ったとき、男性が一瞬こらえる時間があった。PStはレベル1。最後のChRSはGOE加点1.5。技術点最低の35.57、演技構成点も最低の29.55、リフト時間超過の減点1、合計64.12でRD9位。

 6番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。29、31)。今季スケートカナダ3位(未見)。曲は「Welcome to the Jungle」。振付はデュブレイユ他。すごくよかった。楽しそうに滑っていた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル2で加点3。PStはレベル2で加点2〜4。RoLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。最後のChRSも加点2〜4。技術点3番目の44.52、演技構成点も3番目の34.19、合計78.71でRD3位。

 7番滑走でトゥルッキラ/フェルスリウス組(フィン。29、29)。今季フィンランド大会3位(未見)。曲は「Tell It to My Heart」他。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル1で加点だが加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点3だが、時間超過。ChRSも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の41.89、演技構成点も4番目の33.77、リフト時間超過の減点1、合計74.66でRD4位。
 8番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。今季スケートカナダ2位(未見)。曲は「Sweet Dreams」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStはここまでの最高のレベル3で加点3。ChRSは加点ほぼ3〜4。最後のRoLiは加点4〜5。技術点最高の48.44、演技構成点2番目の36.49、合計84.93でRD2位。
 最終滑走でギニャール/ファブリ組(伊。34、35)。今季フランス杯優勝(未見)。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付はジョルダーニ他。衣装は濃い水色と銀。サンバとアスレチックヨガの要素を合わせた内容とのこと。解説の宮本が「演技の中に要素が組み込まれている」。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。ChRSは加点3〜4。PStはレベル2で加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜5。途中で男性が氷に片ひざをついてポーズする「サプライズ」要素もあった。技術点2番目の47.99、演技構成点最高の37.28、合計85.27でRD1位。

 フリー。
 1番滑走で小松原/コレト組(31、32)。曲はバーブラ・ストライサンド「Loving You」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は深紅。すごくよかった。ChLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは第1から第3までピッタリあっており、男女ともレベル4で加点1〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル1だが加点2〜3。CiStは男女ともレベル2だが加点1〜3。DSpはレベル4で加点1〜3。ChSpは加点ほぼ2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜3。ChSlは加点2〜4。RoLiはレベル4無で無加点1〜4。最後のChLiはGOE0〜3でマイナス評価なし。技術点8番目の58.07、演技構成点も8番目の45.42、合計103.49でフリー8位、総合167.61で9位。フリーは一昨年のNHK杯での自己ベスト104.07まであと0.58、8位と0.23差まで迫った。
 6番滑走でトゥルッキラ/フェルスリウス組(フィン。29、29)。曲は「Mass (Re-Imagined)」他。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiは第1がレベル3、第2がレベル4だが加点3〜5。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。ChHy(コレオハイドロブレーディング)はこの組しかやらないと紹介。二人とも向かい合わせのままヒザを直角にして上体は氷と水平に仰向けに倒した姿勢。加点ほぼ3。CiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル1だが加点1〜4。DSpはレベル4て加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点3〜5もChStは加点3〜4。リフトやツイズルでレベルを少し取りこぼしたか。技術点4番目の64.99、演技構成点も4番目の51.36、合計116.35でフリーも4位、総合191.01で4位。

 7番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。29、31)。曲は「Enough of Our Machine」。振付はシュイナール他。なかなかよかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼほぼ2以上。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル1だが加点1〜4。CuLiはレベル4で加点ほぼ3。DiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。ChSpは加点2〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChStは加点3〜4。技術点3番目の65.79、演技構成点も3番目の52.36、合計118.15でフリーも3位、総合196.86で3位。
 8番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は映画「ロッキー」より「Gonna Fly Now」他。振付はアグノエル他。二人のボクサーを演じる。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のOFTは、解説の宮本によると「エッジにブレがない」。男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。DiStは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。ChAJも加点3〜4。DSpもレベル4で加点3〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStはボクシングの打ち合いの振りも入り、加点4〜5、ChSlは加点3〜5。最後のStaLiもレベル4で加点3〜5。終わりのポーズは女性を肩に乗せる。技術点最高の73.98、演技構成点2番目の56.28、合計130.26は自己ベスト更新でフリー1位、総合215.19も自己ベスト更新、逆転で初優勝。ファイナルへ。
 最終滑走でギニャール/ファブリ組(伊。34、35)。曲は「Through the Sheets」他。振付はフーザルポリ他。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のChAJは加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。CiStは男女ともレベル3で加点3〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。ChStは加点3〜5。OFTは男女ともレベル3で加点3〜4。ChSlはも加点3〜4。最後のStaLiはレベル4で加点3〜5。技術点2番目の72.87、演技構成点最高の56.42、合計129.29でフリー2位、総合214.56で2位。ファイナルへ。

 <ペア>8組エントリー。日本からは今季組換えの長岡/森口組。三浦/木原組は木原の腰椎分離症のため欠場。その他、ローラン/エチエ組(仏)、ゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪)、ジラルディ/アムブロジーニ組(伊)、ベッカーリ/グアリーゼ組(伊)、ハーゼ/ボロディン組(独)など。NHK解説は高橋成美。実況は小宮山アナ。
 1番滑走で長岡/森口組(18、21)。今季5月組換え。東日本選手権優勝。曲は「Can't Take My Eyes Off of You」。振付はキャシー・リード。コーチブルーノ・マルコット、浜田美恵他。冒頭の2Twは低かったがレベル2。続くソロジャンプは男性は3Loを決めたが、女性がパンクして1Loになり無得点で要素を失う。3Liはレベル4。3SThは回ったが転倒。3Loも3SThも直前の6分練習ではきれいに決めていた。FCCoSpはレベル4だがずれた。StSqもレベル4。最後のFiDsはレベル3で9人中6人から加点2。技術点最低の21.76、演技構成点も最低の24.6、転倒の減点1、合計45.36でSP8位。試合後のインタビューでは長岡は「試合に出られるワクワクの方が大きかったが、体に緊張が出たかも」。
 3番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。昨季10月組換え。今季フィンランド大会優勝(未見)。曲は「Stay」。振付はポール・ボル他。冒頭の3Twは速くレベル3で全ジャッジが加点1〜4。続く3Sはずれたがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoTh成功、全ジャッジが加点1〜3。3LiとFiDs、CCoSpはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3Liは変わった上げ方だった。最後のStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の36.68、演技構成点も最高の30.55、合計67.23は自己ベスト更新でSP1位。

 5番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。昨季組換え。今季スケートカナダ3位(未見)。曲は「Run」。振付・コーチともルカ・デマッテ。衣装は二人とも白地にオレンジとグレーのぼかし。FCCoSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはきれいなキャッチでレベル4で加点2〜3。キャッチの直前に女性が両手上げしたのがレベル4の要因か。続く3Tはずれたが成功。3LoThも決める。3LiとFiDsはレベル4。うちFiDsは加点1〜4、3Liは加点2〜3。解説の高橋成美は「非常に速いスターリフト」。StSqと最後のFCCoSpはレベル3。うちStSqは加点2〜3。FCCoSpは前半ピッタリ合っていたが後半ずれた。技術点2番目の36.42、演技構成点3番目の30.35、合計66.77でSP2位。
 7番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。17、21)。昨季ジュニアGPファイナル優勝、世界ジュニア銀メダル。今季スケートカナダ4位(未見)。曲は「Architect of the Mind」。振付はジョナサン・ゲレーロ。Tw以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは「キャッチのときぶつかったようた」と高橋。速報値ではレベル1だったがレベル2でGOE-4〜0。続く3Tは成功、加点2〜3。3LoThもひざで滑らかに着氷、加点1〜3。イーグルからの3Liはレベル4で加点2〜3。FiDsとFCCoSpもレベル4。うち最後のFCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル3で加点1〜3。「激しい動きでも二人の間隔が変わらない」と高橋。技術点3番目の35.12、演技構成点4番目の29.49、合計64.61は自己ベスト更新でSP3位。
 最終滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。今季中国杯2位(未見)。曲は「The Ecstasy of Gold」他。振付はラノッテ。衣装は二人とも黒字に金の細かいビーズ。冒頭の3Twはレベル4。やはりキャッチのとき女性が片手上げ。3Sでは女性が片手付き。3Liはほぼ全ジャッジが加点3〜4。3LzTh成功。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4でこれもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の32.58、演技構成点2番目の30.4、合計62.98でSP4位。

 フリー。1番滑走で長岡/森口組(18、21)。曲は「Space Table Symphony」。振付はキャシー・リード。2Twはレベル2。3Lo+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点。リフト二つはレベル3。2LoThは決める。BoDsはなぜか無得点。3Tは女性が両手つき。ChSqは途中のダンスリフトができず、GOE-5〜-2。3SThはこらえた。3Liは1回転で下ろしてしまい、レベルB。最後のPCoSpはレベル3。技術点最低の43.87、演技構成点も最低の46.16、合計90.03でフリーも8位、総合135.39で8位。
 5番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。曲は「The Brides」他。振付はラノッテ。恋に落ちる吸血鬼を演じる。SPよりよかった。冒頭の3Twはレベル4。続く3Sは女性がアンダーローテーションで片手付き。解説の高橋成美が「ユニゾンがない」。2A+2A+1A+SEQは成功。リフト三つはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点2〜4。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqは女性が男性のももの上に片足で乗るダンスリフトもあり、全ジャッジが加点2〜3。3LzThと3LoThの連続も決める。一つ目は高く、二つ目はこらえた。最後のPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の63.71、演技構成点4番目の59.78、合計123.49でフリー3位、総合186.47、逆転で3位。ファイナルへ。

 6番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。17、21)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はジョナサン・ゲレーロ。ジャンプが得意らしい。冒頭の3Twは女性がキャッチ前に男性と接触がありレベル2。3T+2T+2T成功、全ジャッジが加点。予定では第2も3Tだった。3SThは幅があり、下りた後に伸びもあった。全ジャッジが加点ほぼ3。3Sは二人のタイミングがピッタリ。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとリフト二つはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点1〜4。3LoThはステップアウトで片手付き。4Liはレベル3。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の60.89、演技構成点3番目の59.89、合計120.78でフリー4位、総合185.39で4位。
 7番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。曲は「キャッツ」より3曲。振付はフーザルポリ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2。3T+1A+2A+SEQ成功。3Sは二人とも乱れた。どちらかがアンダーローテーション。BiDsはレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiと最後のPCoSpは加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiは乱れて1回転で下ろし、レベルB。3SThは片手付き。技術点4番目の61.94、演技構成点2番目の61.6、合計123.54でフリーも2位、総合190.31で2位。
 最終滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。曲は「The Path of Silence, Power of Mind」。振付はマーク・ピレイ他。組んで1年と少しとはとても思えない。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3。3T+2A+2A+SEQは距離は離れているがタイミングは合っており、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sの予定が女性の方が2Sに。3LoThは加点ほぼ2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点2〜4、PCoSpは加点1〜4。BoDsはレベル2で加点ほぼ2〜3。3SThも決め、加点2〜4。ChSqは加点2〜3。技術点最高の70.73、演技構成点も最高の64.55、合計135.28は自己ベスト更新でフリーも1位、総合202.51も自己ベスト更新で連戦優勝。ファイナルへ。

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フィギュアスケート (2024.3/4,8,12,22)

フィンランド大会 ペア・アイスダンス (2023.11/17〜19 エスポー) GPシリーズ第5戦

 <ペア>8組エントリー。
 1番滑走でペン/ワン組(中。26、35)。今季中国杯3位。曲は「The Storm Driven Sea」。振付はローリ・ニコル。女性の衣装は薄紫に銀のビーズ。冒頭の3Tは少しずれたが成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Twはレベル2。3LoThは高く投げ、しっかり決めた。全ジャッジが加点2〜4。FiDsとCCoSp、StSqと3Liはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsとStSqは加点1〜3。技術点最高の35.62、演技構成点3番目の29.63、合計65.25は自己ベスト更新でSP1位。優勝すればファイナルに行けるかも。
 3番滑走でハーゼ/ヴォロディン組(独。24、24)。2022年秋組換え。今季CSロンバルディア杯2位、CSネーベルホルン杯優勝。曲は「Stay」。振付はポール・ボル他。冒頭の3Twはふんわりキャッチし、レベル3で全ジャッジが加点3〜4。3Sも決め、全ジャッジが加点2〜3。3LoThは転倒。3LiとFiDs、CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜3。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の34.47、演技構成点も2番目の30.12、転倒の減点1、合計63.59でSP3位。

 4番滑走でカム/オシェイ組(米。18、32)。昨季組み替え、全米3位、四大陸6位、世界選手権12位。今季CSフィンランディア杯優勝。GPフランス杯はケガでSP途中棄権。曲は「Finale from "East of Eden"」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル2でGOE-3〜0。3Sは決めたがたぶん女性がqマーク。3SThは転倒。CCoSpとStSqはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。3LiとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜4、最後のFiDsは加点1〜4。技術点6番目の27.93、演技構成点4番目の29.06、転倒の減点1、合計55.99でSP6位。得点は出なかったが、伸びしろを感じる。
 5番滑走でマッキントッシュ/ミマー組(加。18、22)。今季スケートカナダ6位。曲は「Oh! Darling」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。冒頭の3Twはレベル4を出したのはここだけかも。3Tは男性がqマークで転倒。3LoThは幅があり、全ジャッジが加点1〜3。StSqとFiDsはレベル3。3Liと最後のCCoSpはレベル4だがほとんど加点なし。加点がほとんど付かなかったため得点も伸びず。技術点5番目の31.03、演技構成点7番目の26.58、転倒の減点1、合計56.61でSP5位。

 6番滑走でパブロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。今季スケートカナダ2位。曲は「Another One Bites the Dust」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。女性の衣装は黒のパンツスーツ。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Tも成功、全ジャッジが加点1〜3。3FThはオーバーターン。3LiとFiDs、CCoSpはレベル4だがいずれにもマイナス評価もあり。StSqはレベル3でGOEは-2〜2。技術点4番目の33.31、演技構成点5番目の28.22、合計61.53でSP4位。
 最終滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。今季フランス杯2位。曲は「Pagliacci, Act 1: Intermezzo」。振付はカッツァニーガ。女性の衣装は深紅。男性のパンツも同系色。冒頭の3Twはレベル3。3LoThは両手付き。3Sはピッタリ合っていてほぼ全ジャッジが加点。3LiとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FiDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の33.41、演技構成点最高の31.59、合計65.0でSP2位。

 フリー。
 3番滑走でカム/オシェイ組(米。18、32)。曲は映画「Nocturnal Animals」より3曲。振付はミーキンス。冒頭の3Twはレベル3。3Sは女性がqマークでオーバーターン。3SThは転倒。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2A+2A+SEQの予定の第1で女性がステップアウト、第2で男性が転倒。3LoThも立てそうだったが転倒。BoDsはレベル2。ChSqは全ジャッジが加点。しかし最後の5ALiが上がらず。これが痛かった。技術点7番目の44.65、演技構成点5番目の54.52、転倒の減点3、合計96.17でフリー6位、総合152.16で6位。
 5番滑走でパブロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。曲は「My Perception Of Love」他。振付はエフドキモワ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3T+2A+2A+SEQは第2がqマークだが決める。3FTh全ジャッジが加点2〜3。3Sは男性がqマークで片手つき。リフト三つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはダンスリフトの連続で全ジャッジが加点。3LoThも成功、全ジャッジが加点2〜3。BiDsと最後のPCoSpはレベル3。技術点最高の66.73、演技構成点4番目の58.93、時間超過の減点1、合計124.66でフリー2位、総合186.19で3位。

 6番滑走でハーゼ/ヴォロディン組(独。24、24)。曲は「The Path of Silence, Power of Mind」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の3Twはすごくソフトにキャッチして全ジャッジが加点3〜4。3T+2A+2A+SEQは男性が片手つき。次は3Sの予定だったが、男性が2Sになり男女の回転数が異なった。3LoThは成功、全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。2SThは予定では3SThだったが決める。ChSqは二人でイーグルなど行い、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の65.46、演技構成点も2番目の63.67、合計129.13でフリー1位、総合192.72で優勝。ファイナルへ。
 7番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はカッツァニーガ。冒頭の3Twはレベル3だがGOE-2〜3と割れた。3Tからの 連続の予定だったが男性が第1で転倒。3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5TLiは全ジャッジが加点2〜4、最後のPCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3LoThは幅があり、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも曲想に合わせて全ジャッジが加点2〜3。3SThも全ジャッジが加点2〜4。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の60.01、演技構成点最高の64.59、転倒の減点1、合計123.6でフリー3位、総合188.6で2位。キスアンドクライでは得点が出るまでにぎやかだったが、順位が出ると笑顔が消えた。ファイナルへ。
 最終滑走でペン/ワン組(中。26、35)。曲は「L Apprenti Sorcier」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tからの連続ジャンプは第1がアンダーローテーションで第2が付かず。3Twはレベル2。3LoThは成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2Sは予定通りだが、冒頭が連続にならなかったので、繰り返しの違反。GOEはほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点1〜3。3SThはややこらえ気味。ChSqはダンスリフトを行い、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のBoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。全体にまだ滑り込めていない感じで慎重だった。技術点4番目の57.39、演技構成点3番目の63.52、合計120.91は自己ベスト更新でフリー4位、総合186.16も自己ベスト更新で4位。0.03の僅差でメダルを逃したが笑顔だった。

 <アイスダンス>10組エントリー。
 1番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。昨季全米4位。今季スケートカナダ5位。曲は「Another Part of Me」。振付はシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは加点2〜4。StaLiはレベル4で加点1〜3。PStはレベル2だが加点1〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。最後のChRSは加点ほぼ2〜3(GOE3.64)。技術点5番目の40.32、演技構成点も5番目の31.81、合計72.13でRD5位。
 3番滑走で地元折原/ピリネン組(フィン。23、26)。昨季NHK杯8位、フィンランド大会7位。国内2位。今季CSネペラ記念、CSフィンランディア杯とも6位。曲はマドンナ「Like a Prayer」等3曲。振付はスカリ他。全要素に全ジャッジが加点。女性の衣装は銀色の水着のよう。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル1だが加点1〜3。SlLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル2。最後のChRSは加点ほぼ2〜3。技術点7番目の39.32、演技構成点も7番目の30.2、合計69.52でRD7位。
 4番滑走でバシンスカ/ボーモン組(加。20、22)。昨季ジュニアGPファイナル優勝。世界ジュニア銅メダル。今季CSネペラ記念7位。ジュニアGPファイナルで優勝または世界ジュニアのメダリストは翌シーズンのシニアGPシリーズに出場できる。曲は「Never Tear Us Apart」他。振付はキャロル・レイン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル2でほぼ加点1〜3。RoLiはレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2。SqTwは男女ともレベル4。最後のChRSはGOE2.36。ジュニアのときはもっと滑れた印象だが、滑り込みが足りないように見えた。技術点8番目の38.22、演技構成点9番目の29.46、合計67.68でRD8位。

 6番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。昨季ジュニアGPファイナル3位、世界ジュニア金メダル。今季スケートアメリカ8位。曲は「Self Control」他。振付はマッテオ・ザンニ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭からChRSはめずらしい。GOE2.79。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル1。CuLiで加点2〜3。最後のMiStは男女ともレベル1だが加点2〜3。この組もジュニアのときはダントツにうまく見えたが、シニアではレベルが取れていない。技術点6番目の39.69、演技構成点も6番目の30.9、合計70.59でRD6位。
 7番滑走で地元トゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。昨季欧州選手権銅メダル。世界選手権9位。今季CSネーベルホルン杯3位、CSフィンランディア杯優勝。曲は「Tell It to My Heart」他。振付はスカリ。女性のスカートは黒のロマンチックチュチュのよう。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。後半になるにつれ、よくなった。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ2〜3。MiStは男女ともレベル1だが加点3。PStはレベル3で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSは二人の距離も近いのにスピードもあり、加点2〜4。技術点3番目の43.81、演技構成点も3番目の33.84、合計77.65でRD3位。

 8番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,22)。今季フランス杯4位。曲は「Whole Lotta Trouble」他。振付はハベル他。女性のスカートはのれんのようなヒラヒラ。ここまでの組に比べてずっとスケーティングがうまい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル4で加点ほぼ2〜3。レベル4はこの大会ではこの組だけ。SqTwは男女ともレベル4だがGOEは二人が0、他は2〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点1〜3。最後のChRSは加点ほぼ2〜3(GOE3.21)。技術点4番目の42.51、演技構成点も4番目の32.07、合計74.58でRD4位。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。今季フランス杯2位。曲は映画「Top Gun」より5曲。振付はデュブレイユ他。選手紹介では二人ともサングラスをかけて登場。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSlLiは男性が片足になり、レベル4に加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStは女性レベル4、男性レベル2で加点3〜4。PStはレベル2で加点ほぼ3。最後のChRSは加点3〜4(GOE4.93)。技術点2番目の46.8、演技構成点も2番目35.82、合計82.62でRD2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。31、34)。昨季世界選手権金メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲はクイーン「ボヘミアンラプソディー」より「Another One Bites The Dust」等2曲他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は黄色。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。スケートアメリカよりだいぶ演技が滑らかになった。冒頭のMiStは男女ともレベル4で加点3〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。PStはレベル2で加点ほぼ3。ChRSは加点3〜4(GOE5.36)。これは格で出たか。RoLiは加点3〜5。技術点最高の48.73、演技構成点も最高の36.88、合計85.61でRD1位。

 フリー。
 3番滑走でバシンスカ/ボーモン組(加。20、22)。曲は「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はラグラエフス他。女性の衣装は濃いピンク。全体にやや慎重に滑っている感じ。女性を上下逆さまに支える初めのポーズ。冒頭のChAJはほぼ全ジャッジが加点。DSpとStaLiはレベル3。うちDSpは全ジャッジが加点2。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。OFT男女ともレベル2で全ジャッジが加点1〜3。ChStもほぼ全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。CiStは女性レベル2、男性レベル1だが全ジャッジが加点。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。ジュニア時代の自信や勢いが感じられない。技術点8番目の55.25、演技構成点も8番目の44.94、合計100.19でフリーも8位、総合167.87で8位。
 4番滑走で折原/ピリネン組(フィン。23、26)。曲は「シカゴ」より「When You’re Good To Mama」等3曲。振付はラノッテ他。地元観客の盛大な拍手。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは男性が片足になり、レベル4で加点2〜4。ChSpは加点ほぼ2〜3。SyTw女性レベル4、男性レベル3でほぼ加点1〜3。OFTは男女ともレベル1。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル1。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜5。技術点6番目の59.99、演技構成点も6番目の47.22、合計107.21でフリー6位、総合176.73、逆転で6位。

 5番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。振付はマルコ・ピパーニ他。スケーティングが速くて滑らか。冒頭のStaLiはしゃがんだ男性の背中に女性が腹ばいに乗る形でレベル4に全ジャッジが加点1〜4。SyTwはよく合っており男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。あと二つのリフトもレベル4。うちSlLiはほぼ全ジャッジが加点2〜3。CiStは男女ともレベル2で加点2。DSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。しかしOFTで女性がつまづき、レベルB、男性レベル2。最後にコレオ要素三つ。うちChTwは全ジャッジが加点1〜3。この組もシニアになって得点が伸び悩んでいる。技術点7番目の55.43、演技構成点も7番目の46.56、合計101.99でフリー7位、総合172.58で7位。
 6番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。曲は「「美女と野獣」より4曲。振付・コーチともシュピルバンド。女性の衣装は赤。全要素に全ジャッジが加点。最初の要素に入るまでに音楽に合わせて劇的な動き。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。ChStは加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChSpは加点ほぼ2。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。あと二つのリフトとDSpはレベル4.うちCuLiは加点2〜4、最後のRoLiは加点1〜4。ChSlは加点2〜3。SeStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。技術点5番目の62.57、演技構成点も5番目の49.08、合計111.65でフリーも5位、総合183.78で5位。
 7番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,22)。曲は「The Girl With The Plum」他。振付はディアス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFT女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。DSpとリフト三つはレベル4。うちDSpとSlLi加点2〜4。ChStはリンクの長編を使い、加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。CiSt女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点4番目の63.6、演技構成点も4番目の50.58、合計114.18でフリーも4位、総合188.76で4位。

 8番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。観客から盛大な拍手。曲は「Mass (Re-Imagined)」。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwはぴったり合っていて、男女ともレベル4で加点2〜3。ChHyは加点2〜4。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3。SlLiはレベル4で加点2〜3。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜4。DSpはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜4、ChLiは加点ほぼ3〜4。技術点3番目の65.95、演技構成点も3番目の52.2、合計118.15でフリーも3位、総合195.8で3位。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。曲は「ノートルダムドパリ」よりDanse Mon Esmeralda」他。振付はアグノエル他。女性の衣装は深緑。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3。DSpとCuLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。コレオ要素三つはいずれも加点ほぼ3〜4。中でもジャッジサイドから始めるChStは迫力があった。技術点最高の69.06、演技構成点2番目の54.64、合計123.7でフリーも2位、総合206.32で2位。ファイナルへ。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。31、34)。曲は「The Dark Side of the Moon」より3曲。振付はデュブレイユ。あまりメロディーのない、均等なリズムを刻む曲。男女の衣装の右袖に白線と黒本があり、時計の針らしい。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。斜めの空気椅子のような姿勢で始まる。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜5。あと二つのリフトとDSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwはめずらしく第1で女性がふらつき、女性レベル3、男性レベル4でGOE-1〜2。コレオ要素二つ。うちChAJは加点3〜5、ChStは加点3〜4。DiStは男女ともレベル3で加点3。最後のChLiは加点2〜5。だいぶ仕上がってきた。技術点2番目の67.99、演技構成点最高の55.86、合計123.85でフリーも1位、総合209.46で優勝。ファイナルへ。

フィギュアスケート (2023.11/18、19,2024.3/6,9,28,31)

フィンランド大会 (2023.11/17〜19 エスポー) GPシリーズ第5戦

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは三浦、佐藤駿、島田。その他エイモズ(仏)、リッツォ(伊)等。リトヴィンツェフ、チャ(韓)は欠場。テレ朝地上波は日本人3人とジミー・マー、エイモズ、リッツォの計6人を放送。解説は無良。
 5番滑走で島田(22)。今季フランス杯10位。曲は継続で「Sing, Sing, Sing」。振付はバトル。足首にケガを抱える。3Aのステップアウト以外はほぼノーミスでやりきった。冒頭の4Sはややこらえた。解説の無良が「フランス杯ではミスしたが、今回は下りた」。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜3。1.1倍になる3Aはステップアウト。StSqとCCoSpはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。「本人によく合ったプログラム」と無良。技術点4番目の40.66、演技構成点5番目の37.15、合計77.81でSP4位。
 6番滑走でレヴァンディ(エスト。17)。後日見た。昨季ジュニアながら「フィギュアはジャンプだけではない」と言っていたらしい。今季CSロンバルディア杯、フィンランディア杯とも8位、CSデニス・テン記念4位。曲は継続の「In the Mood for Love (Yumeji's Theme)」他。振付はブノワ・リショー。最初の要素に入るまでもずっとステップで曲想表現していた。冒頭の3Lzは成功、全ジャッジが加点2〜3。次は3Aの予定だったが、2Aに変更し、全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3でGOEは-3〜2と割れた。1.1倍になる3Fからの連続ジャンプは第1がeマークにqマークで転倒、第2が付かなかったのは痛かった。あとふたつのスピンはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、無良が「動きにキレがある。ターンのひとつひとつが音にはまっている」。全ジャッジが加点1〜4。技術点11番目の27.1、演技構成点8番目の35.72、転倒の減点1、合計61.82でSP11位。

 7番滑走でジミー・マー(米。28)。今季中国杯9位。曲は「Hernando's Hideaway」。振付はモロゾフ他。冒頭の4T成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも決める。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Aは片手付き。StSqと最後のCCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の43.45、演技構成点6番目の36.72、合計80.19でSP3位。
 8番滑走でメモラ(伊。19)。後日見た。今季フランス杯11位。曲はラフマニノフ「Prelude No.2」。振付はジョルダーニ他。上衣は深紅に銀のビーズ。冒頭の4Lzはアンダーローテーションで転倒。解説の無良が「4Lzを跳ぶにはスピードが足りない」。続く3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1に!マークでステップアウト。CCoSpはレベル4だがGOEは-2〜2。技術点8番目の36.49、演技構成点7番目の36.62、転倒の減点1、合計72.11でSP7位。
 9番滑走でエイモズ(仏。26)。今季スケートアメリカ2位。曲は「Bird Gerhl」。振付はブライス・ムゼと本人。冒頭の4Tがパンクして2Tに。続く3Aは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点4〜5、CCSpは加点2〜4。しかし1.1倍になる連続ジャンプが3Lz+2T<<になり、第2が冒頭の4Tのパンクと同じジャンプになったため、SPでは無効な要素となり第1の得点のみになった上、要素も失う。技術点10番目の31.05、演技構成点最高の42.89、合計73.94でSP5位。

 10番滑走で佐藤駿(19)。今季スケートアメリカ3位。曲はピアソラ「リベルタンゴ」。振付は宮本賢二。よかった。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。すごく楽そうに決めていた。続く新技4Fは!マークでqマークも。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。だいぶタンゴらしく踊れるようになった。1.1倍になる3Aはあっさり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはVマークだが加点2〜4。技術点2番目の49.54、演技構成点3番目の40.87、合計90.41でSP2位。
 11番滑走で三浦(18)。今季スケートカナダ2位。曲は「This Place Was A Shelter」。振付はブノワ・リショー。左足の甲に痛みがあるとのこと。スピン一つが無得点。冒頭の4S+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Aは高く、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。StSqはだいたいよかったが、途中でバランスをくずしかけた。1.1倍になる4Tは余裕があり、全ジャッジが加点3〜4。最後のCSSpはなぜか無得点。それでも技術点最高の51.79、演技構成点2番目の41.75、合計93.54でSP1位。
 最終滑走でリッツォ(伊。25)。今季スケートカナダ3位。曲は「Derniere Danse」。振付はスカリ。まだ右足のケガが癒えてないか。冒頭の4Tからの連続ジャンプの予定が第1で転倒。次をなんとか3Lz+2Tに変更。足替えスピン二つはレベル3。うちCCoSpはVマークだがほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは成功。StSqと最後のFSSpはレベル4。うちStSqは本来のキレはないものの全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の34.18、演技構成点4番目の40.19、転倒の減点1、合計73.37でSP6位。

 フリー。テレ朝地上波は日本人3人とマー、エイモズの計5人を放送。後日、テレ朝チャンネルで他の7人を見た。
 2番滑走でレヴァンディ(エスト。17)。後日見た。曲は「Baikal」。振付はブノワ・リショー。冒頭は3Aの予定が2Aに。全ジャッジが加点。3F+1Eu+3Sは第1に!マーク。予定ではソロだった。3Loはややこらえた。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。イナバウアからの2Aは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。ソロの3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ここが予定では3連続だった。3F+2Tは予定では3F+2A+SEQだったが、冒頭が2Aになってしまったので、変更してきた。第1にまた!マーク。後半に三つの連続ジャンプ全てを跳ぶのはやはりスタミナや体調がよくないと難しい。あと二つのフライングスピンはレベル4。 技術点64.79、演技構成点69.22、合計134.01でフリー8位と少し挽回、総合195.83で10位。
 7番滑走でリッツォ(伊。25)。後日見た。曲は「Fix You」。振付はラノッテ。SPのミスを払拭する出来。冒頭の4Tは全ジャッジが加点2〜4。続く4Loはアンダーローテーションだが下りた。3F+1Eu+3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3Tは回転が速く、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqは全てレベル3。うちCCoSpとStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQとソロの3Lzも成功。次はChSqの予定だったが、続けて3Aを跳びステップアウト。ChSqとしてツイズルなどやったが、なぜか無得点に。基礎点の3点も入らず痛かった。 技術点4番目の84.28、演技構成点3番目の83.82、合計168.1でフリー4位、総合241.47で4位。

 8番滑走でエイモズ(仏。26)。曲は「ボレロ」。振付はブライス・ムゼと本人。ほぼノーミスで大挽回。3F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T成功、加点1〜4。続く3Lzは連続3回転の予定だったが加点ほぼ2〜3。3Aからの連続ジャンプは第2が1A+SEQになったがほぼ加点2〜3。3Loは加点2〜4。スピン二つはレベル4うちFCCoSpはVマークだが加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。1.1倍になるところで3A+1Eu+3Sを決め、加点1〜4。二つ目の3Lzに2Tを付け連続ジャンプをリカバリー、加点2〜3。3Fは!マークでオーバーターン。FSSpはなぜかレベルBだが加点2〜3。最後のChSqはさすがの出来で、盛り上がる「ボレロ」を表現して加点4〜5。技術点3番目の85.58、演技構成点最高の90.51、合計176.09でフリー3位、総合250.03で3位。
 9番滑走で島田(22)。曲は「死の舞踏 ピアノVer」。振付はランビエール。スピードに欠けるがフランス杯より踊れていた。冒頭の4Sはステップアウト。続く4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。次の3A+2Tは第1がアンダーローテーションで第2を付けたが転倒。3Fは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで2Aからの3連続の予定が、第2が+1Eu+にならず、第3の2Sは無得点。3Lz+2A+SEQはステップアウト。コレオは全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。最後のFSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の65.08、演技構成点5番目の76.55、転倒の減点1、合計140.63でフリー6位、総合218.44で6位。

 11番滑走で佐藤駿(19)。曲は「四季」メドレー。振付はシゼロン。すばらしい。GOEの減点なし。冒頭の4Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。3A+1Eu+2Sは第3がややつまった。次の4T+3TはSPに引き続き余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ3。ここまでで43点以上。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目のソロの4Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+2Tも決める。ここはソロの予定だった。3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。こちらをソロに変更。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。終わったとき小さくガッツポーズ。技術点最高の100.61、演技構成点4番目の82.32、合計182.93は自己ベスト更新でフリー1位、総合273.34も自己ベスト更新で2位。GPポイント24としたが、ファイナルに行けるかはNHK杯結果待ち。公式会見では、「フリーは緊張しないで滑れたので、観客にいい演技を届けられたと思う」と言っていた。「(実家のある)仙台で好きな場所は」と聞かれ、かなり悩んで「五色沼という所が日本のスケート発祥の地と言われている」と答えていた。
 最終滑走で三浦(18)。曲は「進撃の巨人」より「Omake-pfadlib」他。振付はシェイリン・ボーン。ミスを減らすため、スケートカナダと同じく予定構成を変更。冒頭の4Loを回避し、3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜4。続く4T+3T、4Sを決める。うち4Sは全ジャッジが加点3〜4。ここまでで42点以上。FCSpはレベル1。ソロの3Aは全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3本目の4回転。ソロの4Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。元はソロの4Sの予定だったが前半で跳んだので変更。3Lo+2A+SEQはソロの3Aの予定だったがこれも前半で跳んだので変更。次も3Lzからの連続ジャンプの予定をソロの3Fにして全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル2。ChSqは迫力があり、全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはVマークだがレベル4。終わりのポーズはジャッジ席の真ん前で決めた。技術点2番目の96.8、演技構成点も2番目の84.22、合計181.02でフリー2位、総合274.56で初優勝。ファイナル進出。試合後の公式会見で「ケビンのファンなので、アサインを見た時からこの大会を楽しみにしていて、今は隣にいて嬉しい」と言ってエイモズを笑わせていた。プログラムを変えた理由として「6分練習で4Loを転倒したことや佐藤駿の演技を見て、4Loを跳ぶのはやめて勝ちにいくことにした」と言っていた。

 <女子シングル>12人エントリー。日本からは坂本、河辺、住吉。その他ユ・ヨン(韓)、アンドリューズ(米)、グレン(米)等。テレ朝地上波は日本人3人とグレン、ユ・ヨン、キム・チェヨンの計6人を放送。解説は荒川。
 1番滑走で地元ペルコネン(フィン。18)。後日見た。昨季ジュニアGP7位と11位、国内2位、冬季ユニバ9位。今季CSフィンランディア杯4位。曲は「Lo Vas A Olvidar」。振付はエリーナ・イコネン。冒頭の3T+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzはも決める。StSqとスピン二つはレベル3。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点7番目の32.41、演技構成点11番目の25.71、合計58.12でSP8位。
 3番滑走で地元ユルキネン(フィン。16)。後日見た。昨季国内シニア優勝、欧州選手権7位、世界選手権21位。今季フランス杯12位。曲は「Flowers」。振付はアダム・ソルヤ。冒頭3Lz+3T成功。続く2Aは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Loも決め、全ジャッジが加点。StSqはスピードがあったが、レベル2。あと二つのスピンはレベル4。全体に加点が少ない。技術点6番目の32.84、演技構成点10番目の25.79、合計58.63でSP6位。
 4番滑走で住吉(20)。今季フランス杯3位。曲は「Blood In The Water」。振付はミーシャ・ジー。衣装は濃い赤を基調に大きなビーズがたくさん。頭にもティアラのように配置。ジャンプが好調ですばらしい。ほぼノーミス。後半の3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2A成功。3F+3Tは加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqはインド舞踊の動きも含み、勢いがあり、加点ほぼ3。1.1倍になる3Lzも決める。LSpはレベル3だが加点2〜4。技術点最高の38.16、演技構成点3番目の30.49、合計68.65は自己ベスト更新でSP2位。

 7番滑走でアンドリューズ(米。22)。後日見た。今季スケートカナダ8位。曲はビヨンセ「Alien Superstar」。振付はデルモア。冒頭の3T+3Tはいずれもアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。1.1倍になる3Loはqマーク。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の荒川が「音やリズムをとるのがうまい選手」と言う。しかしジャンプの回転が足りず得点は伸びず。技術点10番目の28.66、演技構成点7番目の28.7、合計57.36でSP9位。
 8番滑走で河辺(19)。今季スケートアメリカ8位。曲は「Haunted」。振付・コーチとも樋口美穂子。足首を傷めているらしい。それにしても残念な出来。冒頭の2Aはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。しかし続く3Fは!マークのうえqマークで転倒。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzがアンダーローテーションで転倒。連続ジャンプがなくなり要素を失う。StSqはレベル2だが、よく動いてほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の23.63、演技構成点8番目の28.49、転倒の減点2、合計50.12でSP12位。
 9番滑走でグレン(米。24)。今季スケートアメリカ5位。曲は「Heads Will Roll」。振付はキャサリン・ヒル他。ジャンプが絶不調。冒頭の3Fからの連続3回転の予定が2Fとなり第2を付けられず無得点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aは決める。1.1倍になるところで3Loになんとか2Tを付け、連続ジャンプの要素を入れたが第1はアンダーローテーション。FSSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点最低の22.68、演技構成点6番目の28.93、合計51.61でSP11位。キスアンドクライで泣きそうだった。

 10番滑走でユ・ヨン(韓。18)。今季スケートアメリカ11位。曲は「Autumn Moon」。振付はシェイリン・ボーン。今季初めて見たが、昨季よりだいぶふくよかになっていた。冒頭の3Lz+2Tを決める。2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点5番目の33.35、演技構成点4番目の30.11、合計63.46でSP4位。
 11番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。今季スケートカナダ2位。曲は「Pantomeme」他。振付はYeaji Shin。スピードもあり、つなぎも盛りだくさんに入っている。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは軽く、加点2。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは成功、加点1〜3。StSqはレベル3だが、細かく音に合わせており、加点2〜4。技術点2番目の35.0、演技構成点も2番目の31.19、合計66.19でSP3位。
 最終滑走で坂本(23)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Baby, God Bless You」。振付はバトル。連続3回転の予定がミス。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点4〜5。3Lzは!マーク。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点2〜4、FCSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になるところで連続ジャンプの第1が2Fになり、第2には何とか3Tを付けた。StSqはレベル3だが、スピードもありながら大きく動いて加点3〜4。技術点3番目の34.84、演技構成点最高の34.85、合計69.69でSP1位。順位を見て、ホッとしていた。

 フリー。テレ朝地上波は日本人3人とグレン、シルト(仏)、キム・チェヨンの計6人を放送。後日、残りの6人を見た。
 1番滑走で河辺(19)。曲は継続の「Drowning」。振付は樋口美穂子。とにかくすべてのジャンプを下りた。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2。続く3F+3Tは第1も第2もアンダーローテーションで両足。3Loと2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。3連続が前半扱いになったが、3Lz+2T+2Tを決める。第1はアンダーローテーション。1.1倍になる3Sは全ジャッジが加点。3Fは!マークでアンダーローテーション。SSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがこれもほぼ全ジャッジが加点。最後のChSqは大きく滑り、ほぼほぼ加点1〜3。技術点7番目の54.4、演技構成点も7番目の56.48、合計110.88でフリー7位と少し挽回、総合161.0で9位。
 2番滑走でグレン(米。24)。曲は「Exogenisis No.3」。振付はウィーバー他。冒頭の3Aはパンク、1Aに。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。続く3F+3Tと3Lo+2Tは加点1〜3。3Sも加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル3だが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQは第3も2Aの予定だったが、きれいに成功、加点2〜3。ソロの3Loは加点2〜4。3Fは加点ほぼ2〜3。ChSqは加点2〜4。見事に立ち直り、目が覚めるような出来。回転不足がないのがすばらしい。技術点最高の70.63、演技構成点2番目の63.15、合計133.78でフリー2位と大きく躍進、総合185.39で3位。

 5番滑走でSP8位地元ペルコネン(フィン。18)。後日見た。曲は「Tourner Dans Le Vide」。振付はエリーナ・イコネン。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く3Loも決める。3Lz+2A+2T+SEQは第1に!マーク。予定では。3連続は後半の3Sからの連続ジャンプになっていた。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3S+2Tは成功。しかし次はが1Lzとパンク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。続くChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のSSpはレベル3。技術点6番目の59.24、演技構成点8番目の55.52、合計114.76でフリー5位、総合172.88で6位。
 8番滑走でSP5位シルト(仏。18)。曲は「Hell To The Liars」。振付はパパダキス。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。続く3Lzもほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次の3Fがeマークにqマークで転倒。スピン三つはレベル4。3Lo+2A+2T+SE成功。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。3S+2Tも決める。2Aも成功。技術点3番目の61.91、演技構成点9番目の54.73、転倒の減点1、合計114.54でフリー6位、総合175.71で5位。
 9番滑走でユ・ヨン(韓。18)。後日見た。曲は「継続のビバルディ「四季」より。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lzがアンダーローテーションで転倒。ここは連続3回転の予定だった。続く2A+2Tも全ジャッジが加点1〜3だが、第2は3Tの予定だった。次は1Loとパンク。ミスが連鎖している。3Sはやっと決める。StSqはレベル2。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1に!マーク、第3がアンダーローテーション。FCSpはレベル2。次の3Lzはなんとか決めたが第2を付けず繰り返しの違反に。連続ジャンプをひとつ使えず。2Aは成功。ChSqはイナバウアーなど行い、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜4だがVマーク。技術点9番目の47.38、演技構成点5番目の59.3、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計104.68でフリー9位、総合168.14で8位。

 10番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。曲は「Le Bal des folle」。振付はブノワ・リショー。転倒以降の演技にキレがなくなった。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzが転倒。次の3Loは下りる。3F+2Tは第1が!マークの上qマークも。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4、FCCoSpはほぼ加点2〜4。1.1倍になる3F+2A+3Loは第1が!マークとアンダーローテーション、第3にqマーク。3Lz+2A+SEQも第2がアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sもアンダーローテーション。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の54.42、演技構成点4番目の61.81、転倒の減点1、合計115.23でフリー4位、総合181.42で4位。
 11番滑走で住吉(20)。曲は継続の「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く4Tがアンダーローテーションで両足。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ3〜4、FCCoSpは加点2〜4。3Lzはアンダーローテーションで両足。次の3Loは回り切って下りたが転倒。解説の荒川は「ジャンプは下りていましたが直後にエッジが引っ掛かり事故のように転んで、ジャンプの転倒扱いになりました」。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは第1がqマーク、第2はアンダーローテーション。3S+2T+2Loは成功。3Fも決める。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の60.3、演技構成点3番目の62.26、転倒の減点1、合計121.56でフリー3位、総合190.21で2位。GPポイント24としたが、ファイナルに行けるかはNHK杯結果待ち。試合後のインタビューでは「2位はよかったが、課題が多くて喜べない」。公式会見では、最後に「4Tの他にハイレベルなジャンプを跳べるのか」と聞かれ「フランス杯の前までは、3Aと4Sを毎日練習していたが、立ててもアンダーローテーションで成功率が低かった。時々4Loも練習した」と答えていた。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Wild is the Wind」他。振付はデュブレイユ。あまり加点が付かなかった。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜5。3Lzはeマーク。3Sはアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。3F+2Tは全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+3Tは幅があり、全ジャッジが加点2〜4。2A+3T+2Tも全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。3Loはqマークで大きくゆがんたがこらえた。技術点2番目の67.79、演技構成点最高の68.73、時間超過の減点1、合計135.52でフリーも1位、総合205.21で優勝。キスアンドクライで得点を見て、何の減点かとコーチと話していた。ファイナル進出。公式会見の最後に、記者ではなく観客から「エスポー大会は客席が近いが演技に影響したか」と聞かれ、坂本は「日本で出るアイスショーだとリンクの上に客席があって壁もないので観客と激突する可能性があるが、この会場は壁もあるので客席の近さは影響なかった」と答えたが、住吉は「SPの時は観客の人と目が合った」と言っていた。

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フィギュアスケート (2024.2/11、17,18,26)

中国杯 ペア・アイスダンス (2023.11/10〜12 重慶) GPシリーズ第4戦

 <ペア>8組エントリー。地元からは組換えのペン/ワン組の他、ワン/ズー組、ジャン/ヤン組。その他ステラトデュデク/デシャン組(加)、ホッケ/クンケル組(独)、ジラルディ/アンブロジーニ組(伊)など。
 2番滑走でペン/ワン組(中。26、35)。2023年春に組換え。女性はヤン・ジンと組んで2020年四大陸銀メダル。男性は引退していたが現役復帰。今季上海杯優勝。曲は「The Storm Driven Sea」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tは少しタイミングがずれたが成功。3Twはレベル2。3LoThは高さ、幅ともあったがややこらえた。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の33.83、演技構成点4番目の29.08、合計62.91でSP3位。
 3番滑走でジャン/ヤン組(中。18、25)。昨季四大陸8位、世界選手権17位。今季上海杯3位。曲は「Wu Shu (Wu Kong)」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Twは余裕があり、レベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3Tは女性がステップアウト。3LoThはよく流れて全ジャッジが加点2〜4。3Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CCoSpは大きくずれてレベル2。StSqと最後のFiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の30.72、演技構成点も5番目の27.99、合計58.71でSP5位。

 6番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「I Love Rock n Roll」他。振付はカッペリーニ他。書生の衣装は黒のパンツスタイル。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。次は3Sの予定だったが女性が2Sに。3FThは高さはあったが、片手付き。3LiとStSq、FiDsとCCoSpはレベル4.うちStSqとFiDsは全ジャッジが加点1〜3。全然ロックンロールらしくない。技術点4番目の31.22、演技構成点3番目の29.54、合計60.76でSP4位。
 7番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、30)。昨季ファイナル4位。国内優勝、四大陸銅メダル、世界選手権4位。今季スケートカナダ優勝。曲は「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。スケーティングが速い。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Tはよくそろい、全ジャッジが加点1〜3。3Liもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは両手つき。CCoSpとFiDsはレベル4。うち最後のFiDsは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の37.17、演技構成点も最高の33.22、合計70.39でSP1位。
 最終滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。24、30)。昨季ファイナル5位。国内2位、欧州選手権銀メダル。今季CSロンバルディア杯5位、CSフィンランディア杯2位。曲は「The Ecstasy of Gold」他。振付はラノッテ。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点1〜3。3Sは男性が片手付き。3LiとFiDs、StSqとCCoSpはいずれもレベル4。うち3Liは下りる時女性が男性の体の周りを一周する難しい形で加点1〜4、最後のCCoSp加点1〜3。3FThは成功。技術点2番目の35.65、演技構成点も2番目の30.68、合計66.33でSP2位。

 フリー。  4番滑走でジャン/ヤン組(中。18、25)。曲は「If Came the Hour」。振付はミーシャ・ジー。リフトひとつ上がらず。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3Tは女性がアンダーローテーションでステップアウト。2A+2Tは第1にqマーク。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜4。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThは両足。5RLiはレベル3。ChSqはダンスリフトを二つでほぼ全ジャッジが加点。しかし3Liが上がらず無得点に。最後のPCoSpは疲れたのかスピード不足でレベル3。技術点6番目の49.16、演技構成点5番目の53.78、合計102.94でフリー6位、総合161.65で5位に何とかとどまった。キスアンドクライにはミーシャ・ジーもいたが、みんな暗い顔。
 5番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。あまり良くなかった。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Sは決める。しかし3連続の第1で女性が回転不足で転倒。1Aのダウングレードで無得点に。リフト二つはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点1〜3。3FThはこらえた。しかし3LoThでまた転倒。3LiとBiDsはレベル3たが全ジャッジが加点。うちBiDsは加点1〜3。最後のPCoSpはレベル2。技術点5番目の53.07、演技構成点4番目の58.82、転倒の減点2、合計109.89でフリーも4位、総合170.65で4位。ファイナル確定はお預けに。

 6番滑走でペン/ワン組(中。26、35)。曲は「L'Apprenti Sorcier」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+2Tの第1で男性が転倒。3Twはレベル2でキャッチがうまくいかず。3LoThはこらえた。2Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。PCoSpと5ALiはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのリフトとBoDsはレベル3。うち最後のBoDsはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqはダンスリフトなどで全ジャッジが加点ほぼ2。技術点3番目の54.47、演技構成点も3番目の61.68、転倒の減点1、合計115.15でフリーも3位、総合178.06で3位。
 7番滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。24、30)。曲は「The Brides」他映画「Bram Stoker's Dracula」より3曲。振付はラノッテ。男性はなかなか芝居っ気がある。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Sで女性が転倒。2A+1A+1A+SEQは成功。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。BiDsとPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点2〜3。ChSqは男性が女性の首にかみつくような動作も入り、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LzThは両手付き。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。終わりのポーズは女性を持ち上げ、倒立に近い形。技術点2番目の61.59、演技構成点も2番目の64.08、転倒の減点2、合計124.67でフリーも2位、総合191.0で2位。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、30)。曲は「Interview with a vampire」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3T+1A+2A+SEQは第1で女性がこらえた。3Sはqマークで男性が片手つき。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜4、PCoSpは加点ほぼ2〜4。難しいFoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3SThは下りたが靴のかかとが氷にひっかかったようでこらえた。ChSqはイーグルなど行い、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは片手つき。最後の3Liは上がったが、回転せずに下りてきたのでレベルB。どうしたのか。技術点最高の63.75、演技構成点も最高の67.34、合計131.09でフリーも1位、総合201.48で優勝。ファイナル確定。

 <アイスダンス>9組エントリー。日本からは小松原/コレト組の予定だったが欠場。地元からはチェン/ジン組、シー/ウー組。その他ギレス/ポワリエ組(加)、ラジョワ/ラガ組(加)、カザコワ/レヴィヤ組(ジョー)、グリーン/パーソンズ組(米)など。
 3番滑走でブラッティ/サマヴィル組(米。21、23)。今季CSロンバルディア杯4位。曲はプリンス「When Doves Cry」。振付・コーチともズーライン他。女性の衣装は黒のパンツスタイル。中国の2組を見た後だと滑りが速く見えた。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。PStもレベル3で加点1〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4でGOE-1〜3。ChRSは加点1〜3(GOE3.12)。最後のRoLiはレベル4で加点1〜3。技術点5番目の40.2、演技構成点6番目の30.97、合計71.17でRD5位。
 4番滑走でペイト/バイ組(米。23、25)。今季スケートカナダ6位。曲は「My Prerogative」他。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。PStもレベル3だが加点1〜3。ChRSはほぼ加点1〜3(GOE2.0)。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。基礎点でツイズルの分だけブラッティ/サマヴィル組を上回った。技術点4番目の41.42、演技構成点も4番目の31.87、合計73.29でRD4位。
 5番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。昨季欧州選手権8位、世界選手権13位。今季CSロンバルディア杯3位、CSネーベルホルン杯6位。曲は「A Kind of Magic」等クイーン・メドレー。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。女性の衣装は黒のパンツスタイル。男性の上半身は白の袖無しTシャツ。ヒゲと胸毛もありワイルドなイメージか。ここも全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル3でとりこぼし。加点は1〜3。続くChRSはほぼ加点1〜3。CuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。PStはレベル1で加点1〜3。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル1だが加点2〜3。技術点6番目の38.94、演技構成点5番目の31.64、合計70.58でRD6位。

 7番滑走でラジョワ/ラガ組(加。23、24)。曲はマイケル・ジャクソンメドレー。振付はアグノエル他。女性の衣装は青いパンツスーツに赤のシャツとベルト。男性の上衣は赤っぽいレザー風。すごい気迫だった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwはすごく速くて男女ともレベル4で加点3〜5。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStもレベル3で加点2〜4。ChRSは加点2〜3(ここまでで最高のGOE4.07)。最後のRoLiは一瞬ノーハンドになり、レベル4に加点ほぼ3〜4。技術点最高の46.87、演技構成点2番目の35.15、合計82.02でRD1位。
 8番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。20、28)。曲は「Straight Up」。振付はC.ホワイト他。ラジョワ/ラガ組と2位争いかと思ったが、まだそこまでできていなかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル3で加点2〜4。SlLiはレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4でほぼ加点1〜3。第2でややずれた。やはりSqTwの取りこぼしが痛い。最後のChRSは加点ほぼ2〜3(GOE3.63)。技術点3番目の42.77、演技構成点も3番目の33.3、合計76.07でRD3位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。曲は「No More I love You's」。振付はアレキサンドラ・クレニアン。女性の上半身は薄紫、光る緑色のパンツスタイル。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のPStはレベル2だが加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜5。二人で横転してびっくりさせるのはこの途中だったか。SqTwは女性が第2でよろけてレベル3、男性がレベル4でGOE-2〜1と取りこぼし。ChRSは加点ほぼ3〜4(GOE最高の4.93)。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。やはりSqTwは大事だ。技術点2番目の44.46、演技構成点最高の36.58、合計81.04でRD2位。おそらくフリーで挽回すると思うが思わぬ出遅れ。

 フリー。
 3番滑走でRD7位のデムージョ/ルメルシエ組(仏。20、23)。曲はドビュッシー「月の光」。振付はブノワ・リショー。RDよりずっとよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜3。ChAJは加点2。CiSt男女ともレベル2で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。ChStは加点ほぼ2〜3。OFTは男女ともレベル1だが加点1〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後のChLiも加点2。技術点5番目の61.56、演技構成点6番目の48.36、合計109.92でフリー5位と挽回、総合180.1で5位。
 4番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はマッテオ・ザンニ。女性の衣装は赤。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。うちStaLiは入り方の姿勢が独特。OFTは男女ともレベル3で加点2〜3。SeStも男女ともレベル3で加点1〜3。しかしSyTwの第2で女性がやや早く足をつき、女性レベル3、男性レベル4でGOEは-2〜2。SlLiはレベル4で加点2〜3だが時間超過。僅差の争いのなか、この二つの要素のミスは大きかった。ChLiは加点2〜3。DSpはレベル4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点6番目の61.2、演技構成点7番目の48.08、リフト時間超過の減点1、合計108.28でフリー6位、総合178.86で7位。

 5番滑走でブラッティ/サマヴィル組(米。21、23)。曲は「Ne Me Quitte Pas」。振付・コーチともC.ホワイトほか。CuLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJ加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。OFTも男女ともレベル3で加点2〜3。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。しかしCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル3でGOEは-1〜2。続くStaLiはレベル4で加点2〜3。CiStは男女ともレベル3で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点7番目の59.64、演技構成点5番目の48.58、合計108.22でフリー7位、総合179.39で6位。
 6番滑走でペイト/バイ組(米。23、25)。曲はボロディン「Polovtsian Dances (from "Prince Igor")」(オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」)。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。ChSt以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSlは加点1〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。OFTは男女ともレベル3でほぼ加点1〜3。SeStも男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。コレオ要素二つ。うちChStはGOE-1〜4と割れた。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の61.71、演技構成点も4番目の49.58、合計111.29でフリー4位、総合184.58で4位。

 7番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。20、28)。曲は「Denmark」他。振付はズーライン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは変わった入り方でレベル4に加点ほぼ3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4でほぼ加点1〜3。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。ChAJは加点1〜3。DSpはレベル4で加点2〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点1〜3。技術点3番目の62.54、演技構成点も3番目の50.72、合計113.26でフリー3位、総合189.33で3位。
 8番滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。曲は映画「Wuthering Heights」より3曲。振付はラギュラエフス他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChStは加点3〜4。このChStは短辺を使ったものではなかったようだ。SyTwはRDと同じく女性レベル3、男性レベル4で加点1〜4。DSpはレベル4で加点3〜5。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点3〜5。うちChHyは二人が向かい合わせに膝を直角に仰向けになる形で加点ほぼ4〜5。全体的に加点は高く出ているが、レベルの取りこぼしが少しある。要素も部分的にシームレスだったが、もっと完成すると思う。技術点最高の70.37、演技構成点も最高の56.42、合計126.79でフリー1位、総合207.83、逆転で優勝。
 最終滑走でラジョワ/ラガ組(加。23、24)。曲は「Roses」。振付はクールノイエ他。フリーはRDほど完成していないようだ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSlLiを含めリフト三つとDSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜5、あと二つのリフトとDSpは加点3〜4。OFTは男女ともレベル3で加点3〜5。ChSpは加点3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4でほぼ加点2〜4。ChStは加点ほぼ3。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のChLiは加点3〜5。技術点2番目の69.92、演技構成点も2番目の54.08、合計124.0は自己ベスト更新でフリー2位、総合206.02も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライでみんな笑顔。

フィギュアスケート (2023.11/11,13,2024.2/15,16,19、27)

中国杯 (2023.11/10〜12 重慶) GPシリーズ第4戦

 <女子シングル>11人エントリー。日本からは三原、渡辺、吉田の予定だったが、11/6三原がケガのため欠場。その他ヘンドリクス(ベル)、キム・イェリム(韓)、クラコワ(ポー)等。テネル(米)は欠場。テレ朝地上波は日本人2人とペトロキナ、クラコワ、キム・イェリム、ヘンドリクスの計6人を放送。解説は荒川。後日テレ朝チャンネルで全員見た。
 1番滑走で地元イ・ジュウ(21)。後日見た。アメリカ生まれ。一昨季北京五輪27位。昨季は国際大会出場なし。曲は「Can't Help Falling in Love With You」。振付はデルモア。ジァン・トンコーチは元五輪ペア銀メダリスト。冒頭の3Fはアンダーローテーションで転倒。連続ジャンプの予定だった。2Aは成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loに2Tを付け連続ジャンプをリカバリー。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3。技術点11番目の25.89、演技構成点最低の26.07、合計50.96でSP11位。フリー10位で総合10位。
 2番滑走で地元ホンイー・チェン(中。21)。後日見た。172cm。コロナ下の2020年GP中国杯(重慶)で優勝。2021年世界選手権21位。一昨季・昨季とも国際大会記録なし。今季上海杯6位。曲は「Experience」。振付はローリ・ニコル。コーチはチェンジャン・リー。会場の声援が大きい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T+3T成功、加点1〜3。続く3Lzも加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる2Aも加点1〜3。StSqとLSpはレベル3。うち最後のLSpは加点2〜3。演技中はニコリともしないが、リンクから上がると笑顔でコーチとハグ。技術点2番目の35.32、演技構成点10番目の27.25、合計62.57でSP5位。フリー8位、総合168.66で8位。

 3番滑走で地元シャンイー・アン(中。16)。後日見た。最年少。昨季国内シニア優勝、世界ジュニア6位。今季上海杯5位、スケートアメリカ9位。曲はスケートアメリカから変更して「Voila」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lo成功、全ジャッジが加点1〜3。続く2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちLSpはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3S+3Tもこらえた。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の33.69、演技構成点9番目の28.17、合計61.86でSP6位。しかしフリーは3回転倒して11位で総合11位。
 4番滑走で吉田(18)。今季スケートアメリカ4位。曲は「Koo Koo Fun」。振付はウィーバー。冒頭で3Aに挑戦。アンダーローテーションで転倒。続く3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちSSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の35.52、演技構成点6番目の30.13、転倒の減点1、合計64.65でSP3位。
 6番滑走でスキーザス(加。20)。後日見た。今季スケートカナダ4位。曲は「Farrucas」他。振付はハベル他。冒頭の3Lz+2Tは決め、全ジャッジが加点。予定では第2は3Tだった。続く3Loは全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル4。1.1倍になる2Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。StSqとFSSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。LSpはなぜかレベル1。全体にフラメンコらしさは出ていた。技術点7番目の30.84、演技構成点4番目の30.69、合計61.53でSP7位。

 7番滑走でペトロキナ(エスト。19)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Run」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の2Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3F+3Tは第1がqマーク、第2はアンダーローテーション。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzはステップアウト。StSqと最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。解説の荒川が「音楽の世界観がよく表現されたSP」。技術点6番目の31.41、演技構成点3番目の31.17、合計62.58でSP4位。
 8番滑走でクラコワ(ポー。21)。今季スケートアメリカ7位。曲は「キル・ビル」。振付はイワン・リギーニ。衣装は黒地に鮮やかな黄緑の線状の模様。テネル欠場の急な代理出場で調子が今一か。冒頭の3Fからの連続ジャンプの予定が!マークで単独に。次を3Lo+2Tにして連続ジャンプをリカバリー。ただし、間にオーバーターンが入って相当こらえた。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。LSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが途中に側転も入り、全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の27.48、演技構成点7番目の29.89、合計57.37でSP9位。
 9番滑走で渡辺(21)。今季スケートカナダ6位。曲は「映画「アバター」より「You Give Me Strength」他。振付は宮本賢二。衣装の首元に金色の飾りがたくさん。全体に慎重に滑っている印象。冒頭は余裕のある2Aで全ジャッジが加点2〜4。解説の荒川が「他の3回転ジャンプが安定してから3Aを入れたいということでしょう」。続く3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo+3Tは両方ともqマーク。最後のStSqもややスピードが物足りない感じでレベル3に全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の34.45、演技構成点5番目の30.64、合計65.09でSP2位。

 10番滑走でキム・イェリム(韓。20)。171cm。昨季四大陸銀メダル。冬季ユニバ銅メダル、世界選手権18位。今季CSフィンランディア杯優勝。曲は「Ladies In Lavender」。振付はバトル。ジャンプが不調か。体調不良か。冒頭の3Lzは前向きでダウングレード。それでもこれ以降の全要素に全ジャッジが加点。2Aは決め、加点ほぼ3。スピン二つはレベル3で、うち最後のCCoSpはVマークだが加点2〜4。1.1倍になる3F+2T成功、加点ほぼ2。StSqは大きく動き、レベル2だが加点2〜4。解説の荒川が「エッジワークがきれい」と言う。FCSpはレベル4で加点2〜3。技術点9番目の26.64、演技構成点2番目の32.92、合計59.56でSP8位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。23)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「I'm nin'alu」他。振付はアダム・ソルヤ。まさかの1A。冒頭の3Fは大きく、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし2Aの予定が1Aに。要素を失う。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。StSqとFCSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは速い上に大きな動きで加点3〜4、FCSpも加点2〜4。さすがの格の違いを見せて、技術点3番目の35.02、演技構成点最高の35.63、合計70.65でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波は日本人2人とホンイー・チェン、ペトロキナ、ヘンドリクスを放送。後日、テレ朝チャンネルで残り6人の演技を見た。
 3番滑走でクラコワ(ポー。21)。後日見た。曲は「Solas」。振付はブノワ・リショー。冒頭で大技3Lz+1Eu+3Fを決める。ただ第1がアンダーローテーション、第3は!マークにqマークでだいぶ減点された。3Sは成功。次の3Fはまた!マークとアンダーローテーション。3Tは決める。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2A+SEQと3Lo+2Tは決める。2Aはステップアウト。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはスパイラルやイーグルを入れたが、もう少し曲想を表現できるのでは。ほぼ全ジャッジが加点1〜4。解説の荒川が「最後まで集中して、曲のしっとりした世界観を表現した」。技術点6番目の58.46、演技構成点7番目の57.32、合計115.78でフリー7位、総合173.15で7位。
 4番滑走でキム・イェリム(韓。20)。後日見た。曲は「Je Suis Malade」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は赤が基調。SPよりよいように見えたが、ほぼ全ての3回転にマーク付き。冒頭の3Lz+2Tは予定では連続3回転だったが、第1が!マークにqマーク。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Loも3Sもqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1と第3がアンダーローテーション。ソロの3Lzはダウングレードで両足。ChSqはスライドやスパイラルなどで音楽を表現して全ジャッジが加点2〜4。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aも全ジャッジが加点2。技術点7番目の55.41、演技構成点5番目の61.71、合計117.12でフリー6位と少し挽回、総合176.68で6位。

 5番滑走でスキーザス(加。20)。後日見た。曲は「サマータイム」。振付はキャロル・レイン他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Fと3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loは傾き、片手付き。予定では3連続だった。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqとLSpはレベル2。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tは第2がqマーク。3Lo+2Tは第1がqマーク。3連続ではないが連続ジャンプはリカバリー。ChSqはスパイラルなど。2Aは全ジャッジが加点。技術点番目59.21、演技構成点番目58.84、合計118.05でフリー5位、総合179.58で5位。
 8番滑走でペトロキナ(エスト。19)。曲は継続の「Dusty Road」。振付はマーク・ピレイ。冒頭2A+3T全ジャッジが加点2〜3。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マークの上qマークで転倒。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点。しかし次は2F+2Tに。StSqはレベル3。2Aは全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の62.97、演技構成点4番目の63.49、転倒の減点1、合計125.46でフリー4位、総合188.04で4位。

 9番滑走で吉田(18)。曲は「Shakuhachi & La terre vue du ciel」。振付はローリ・ニコル。尺八の音色の曲で始まる。冒頭の3Aはスピードにのって跳んだがqマークでステップアウト。続く2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4、最後のSSpも加点2〜4。3Fは!マーク。1.1倍になる3Lz+3Tはきれいに決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzも全ジャッジが加点1〜3。3S+2A+1T+SEQは、第3が2Tを跳びきれずにこらえた。大きなミスなくまとめ、技術点最高の73.64、演技構成点2番目の65.68、合計139.32でフリー1位、総合203.97、逆転で初優勝。試合後のインタビューでは、3Aが成功とはいえないためか「嬉しいがあまり実感がない」。スケートアメリカ4位の9と合計でGPポイントが24に。ファイナルの可能性も。試合後の公式会見で「3Aをずっと挑んでいること」「4回転は跳ばないのか」など聞かれ、「私は私の3Aを跳び続ける。もっと精度を上げたい」と日本語と英語で答えていた。
 10番滑走で渡辺(21)。曲は「Brotsjor」他。振付はシェイリーン・ボーン。恵まれなかったジュニア時代を含めた自分のスケート人生を表現したとのこと。SPに続き慎重に滑ってまとめた。冒頭はきれいな2Aをきめ、全ジャッジが加点3〜4。3Lo+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。3Lz+2Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちフライングスピン二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるソロの3Lzと2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の72.6、演技構成点3番目の65.53、合計72.6でフリー2位、総合203.22で2位。試合後の公式会見で「新衣装にした理由」を聞かれ、「曲調が暗いので、衣装を明るい色にして未来を示した」ようなことを答えていた。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。23)。曲は「Break My Soul」。振付はアダム・ソルヤ。少しスピードがなかった。冒頭、3Lz+3Tの第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点。3Fと二つ目の2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち終盤のStSqとLSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3Lz+2Tの予定が第2が1Tに。3F+2T+2Loも第1がアンダーローテーション、第3がqマーク。3Sは決める。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。解説の荒川が「ジャンプやスピンなどあちこちで少しずつとりこぼしがあった」。技術点4番目の60.67、演技構成点最高の70.17、合計130.84でフリー3位、総合201.49で3位。ファイナル確定。

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは宇野、友野、山本。地元からはボーヤン・ジン他。その他シャオイムファ(仏)、シャイドロフ(カザフ)、イ・シヒョン(韓)等。テレ朝地上波は日本人3人とジンとシャイドロフ、シャオイムファの計6人を放送。解説は佐野、実況は三上アナ。後日テレ朝チャンネルで残りの人を見た。
 3番滑走でブルサード(米。17)。後日見た。180cm。昨季ジュニアGPファイナル2位、全米ジュニア優勝、世界ジュニア7位。今季CSネーベルホルン杯4位。曲は「Everybody Hurts」。振付・コーチともコリー・マーティン。今季シニアデビュー。冒頭で4T転倒。連続ジャンプの予定だった。続く3Aがパンクして1Aになり無得点。要素を失う。スピン二つはレベル2。ジュニアのときはなんでもできる選手という印象だったが、最初のジャンプ二つのミスで動揺したか。1.1倍になる3Lz+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の29.13、演技構成点11番目の32.92、転倒の減点1、合計61.05でSP12位。キスアンドクライでは悔しそう。フリーに期待。
 4番滑走で地元ジン(中。26)。今季フランス杯8位。連戦。曲は「Vienna」。振付はジョーイ・ラッセル。選手紹介のときからすごい歓声。よかった。冒頭、4Tをなんとかこらえた。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点1〜3。技術点4番目の48.0、演技構成点も4番目の39.44、合計87.44でSP4位。キスアンドクライでオーサーコーチと談笑。好調らしい。投げ込まれたぬいぐるみの量がハンパない。

 5番滑走でイ・シヒョン(韓。22)。後日見た。185cm。昨季国内4位、四大陸6位。今季国際大会初戦か。ケガしていたらしい。曲は「The Crown」より「Bittersweet Symphony」。振付はアゴスト他。冒頭の4Tはqマークだがこらえて下りた。3Aはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4.うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の38.66、演技構成点9番目の35.77、合計74.43でSP9位。
 6番滑走でフランジパーニ(伊。21)。後日見た。170cm。昨季国内3位、欧州選手権10位。今季CSネペラ記念優勝、CSブダペスト杯10位。曲は「Keeping Me Alive」。振付はブノワ・リショー。中国での知名度が全くないのか選手紹介のときから静かだった。冒頭で4T+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。次は4Sの予定だったが、大きな3Sとなりほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の46.97、演技構成点6番目の38.22、合計85.19でSP5位。フリーは自己ベストを更新して6位、総合5位。

 7番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。今季スケートカナダ5位。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」。振付はイワン・リギーニ。衣装の古風な上衣のスソが二本長め。ノーミス。ジャンプを軽々と決める。冒頭の4Lzはあっさり成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aも全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル3。1.1倍になる4T+3Tは全ジャッジが加点1〜4。あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点2番目の52.65、演技構成点7番目の37.29、合計89.94は自己ベスト10点以上更新でSP3位。
 9番滑走で山本(23)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Chameleon」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。ジャンプが不調。冒頭の4T+3Tは第1がqマーク。次は4Sの予定だったが3Sに開き、両手付き。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは音楽に合った動きで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aはqマークでステップアウト。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ2〜4。技術点9番目の36.51、演技構成点5番目の38.97、合計75.48でSP8位。3位までに入ればファイナル、というプレッシャーもあったか。

 10番滑走で友野(25)。今季スケートカナダ4位。曲は「Underground」。振付はバトル。スケートカナダでミスした冒頭の4T+2Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし4Sで転倒。回っていたが、かかとに重心が乗っていた。FCSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3Aは片手付き。あと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の41.07、演技構成点3番目の40.43、転倒の減点1、合計80.5でSP6位。
 11番滑走でシャオイムファ(仏。22)。今季フランス杯優勝。連戦。3位までに入ればファイナル進出。曲は「The Prophet」。振付はブノワ・リショー。さすがに連戦でフランス杯の内容は出せず。それでも今季習得した冒頭の4Lz成功、全ジャッジが加点2〜5。続く3Aも全ジャッジが加点1〜4。しかし4Tからの連続ジャンプは第1で転倒。要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは大きなバタフライジャンプもあり加点ほぼ4〜5、最後のCSSpは加点2〜4。技術点3番目の48.85、演技構成点2番目の43.36、転倒の減点1、合計91.21でSP2位。
 最終滑走で宇野(25)。昨季ファイナル優勝、全日本優勝、世界選手権2連覇。今季初戦。曲は「Everything Everywhere All at Once」より「I Love You」他。振付はランビエール。別格。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは成功、加点2〜5。昨季苦戦した4T+3Tも決め、加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3Aは軸が少し曲がったが着氷、加点1〜5。StSqはレベル3だが加点3〜5。昨季までの自分の演技をジャンプを決めただけでもう一度見たいものではなかったと言い、今季は感情を表現しようとしているという。技術点最高の59.17、演技構成点も最高の46.08、合計105.25でSP1位。自己ベストには5点以上及ばないが、今季男子SP最高得点で、2位とは15点以上の差。

 フリー。テレ朝地上波は日本人3人とSP5位フランジパーニ、シャイドロフ、シャオイムファを放送。後日テレ朝チャンネルで他の人を見た。
 1番滑走でブルサード(米。17)。後日見た。曲はリヒター編曲ビバルディ「四季」より「春、夏、冬」。振付はコリー・マーティン。スケーティングとスピンはすばらしい。冒頭いきなり「四季」の音楽に合わせた振付いりのステップから4T+3Tの予定だったが、3T+1Tに。次の3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzはqマークでこらえたため3T付かず。スピン二つはレベル4。ソロの3Aの予定を2A+3Tに変更、連続ジャンプをリカバリー。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fは成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロの2Aはよろけた。3Lzからの3連続の予定が1Lz+1Eu+2Sに。StSqはなかなかよく見えたがレベル2でほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の51.98、演技構成点10番目の68.12、合計120.1でフリーも12位、総合181.15で12位。
 4番滑走でイ・シヒョン(韓。22)。後日見た。曲は「Cloud」。振付はジョシュア・ファリス。ジャンプは全て両手上げ。冒頭の4Tで転倒。続く3Aはアンダーローテーションだが決めた。次は連続3回転の予定だったが、3Lzがアンダーローテーションで第2付かず。3Sはqマーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCSpは加点1〜3。1.1倍になる3A+3Tは第1がqマーク。3F+2A+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点。3Loも決め、全ジャッジが加点。StSqはレベル3.ChSqはイーグルやニースライドを入れた。技術点8番目の66.73、演技構成点9番目の68.97、合計134.7でフリー8位、総合209.13で8位。

 5番滑走で山本(23)。曲は「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付は宮本賢二。ソロの3A以外ほぼ完ぺきだった(SPがもう少し良ければと思ってしまう)。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜4。続く4Tはqマーク。さらに4T+2Tを決める。3Aはステップアウト。ここは3連続の予定でこれが成功すればほぼノーミスだった。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A+2Tは成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3F+1Eu+3Sも決め、全ジャッジが加点2〜3。3連続をここでリカバリー。ソロの3Lzも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の88.98、演技構成点4番目の81.12、合計170.1でフリー5位、総合245.58で6位。
 7番滑走で友野(25)。曲は「Halston」。振付はミーシャ・ジー。4Sのパンクが痛かったが、決まってもフリーだけでは逆転3位は厳しかった。冒頭の4T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続くソロの4Tも全ジャッジが加点2〜4。しかし4Sの予定が2Sに。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはミーシャ・ジーばりで加点ほぼ3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは小さくステップアウト。惜しかった。3F+2A+SEQとソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点5番目の87.33、演技構成点3番目の84.12、合計171.45でフリー4位、総合251.95で4位。
 9番滑走でジン(中。26)。後日見た。曲は「This」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Lzはアンダーローテーションで転倒。続く4Tはステップアウトで片手つき。3A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aはアンダーローテーションで両足。第2付かず。3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはイナバウアーやバレエジャンプも入れ、全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2。連続ジャンプひとつリカバリーできず。それでもとキスアンドクライでオーサーコーチと笑顔で話していた。技術点7番目の72.82、演技構成点6番目の78.02、転倒の減点1、合計149.84でフリー7位、総合237.28で7位。ぬいぐるみはもちろんたくさん投げ込まれた。

 10番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。曲は継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はオレグ・プルトフ。ジャンプが細く締まってまっすぐ。回転も速い。冒頭の3Lzはqマークというがそうは見えない。3Aは全ジャッジが加点。4T+3Tは楽そうで全ジャッジが加点2〜3。ChSqは「やりました」。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になるところで4Tを跳び、qマークながら決める。3A+2A+SEQは第1がqマーク。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。まだ表現力はないが、これでジャンプをキープしたまま進化すればこわい存在に。技術点2番目の96.87、演技構成点7番目の77.65、合計174.52でフリー3位、総合264.46で3位。
 11番滑走でシャオイムファ(仏。22)。曲は「ダフトパンクメドレー。振付はブノワ・リショー。連戦ながら、迫力。前半の連続ジャンプ2つ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lzをなんとか決め、加点1〜3。続く4T+3Tもこらえる。3A+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点。しかしこの後は完璧。4Sは加点2〜5、1.1倍になる4Tは加点2〜4。ソロの3Aは加点2〜4。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のCSSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜4。3Lz+1Eu+3Sは加点3。ChSqはアクロバティックで加点4〜5。技術点ダントツの115.63、演技構成点最高の91.54、合計207.17は自己ベスト更新でフリー1位、総合298.37で優勝。ファイナル進出。
 最終滑走で宇野(25)。曲は「Timelapse」他。振付は宮本賢二。ミスがありながら笑顔で終わる。笑顔の理由は「ジャンプだけにならなかった」から。まだ目指している途中の感じ。冒頭の4Loは回ったが、転倒。続く4Fの予定が2Fに。次の3Aからの3連続はソロにして全ジャッジが加点ほぼ3〜4。その次を3A+2A+SEQとして連続ジャンプをリカバリー。全ジャッジが加点2〜3。StSqはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる4Tはqマークのためソロにして、次を4T+3Tに変更、全ジャッジが加点2〜4。3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点6番目の85.46、演技構成点2番目の90.27、転倒の減点1、合計174.73でフリー2位、総合279.98で2位。公式会見では「SPもフリーもミスは出たが表現しようとしたものはできてきたし、いい演技だったと思っている。どういう練習が必要かも見えて来た」と言っていた。

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フィギュアスケート (2023.1/27、2/5、6、9)

フランス杯 ペア・アイスダンス (2023.11/3〜5 アンジェ) GPシリーズ第3戦

 <ペア>8組エントリー。
 4番滑走でカム/オシェイ組(米。18、32)。昨季組換え、全米3位、四大陸6位、世界選手権12位。今季フィンランディア杯優勝。曲は「Finale from "East of Eden"」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル3。3Sで女性が転倒。3SThも転倒。CCoSpはレベル4だが足替え後ずれた。StSqと3Li、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜4、最後のBiDsも加点ほぼ2〜4。技術点6番目の29.3、演技構成点5番目の27.45、転倒の減点2、合計54.75でSP5位。
 5番滑走で地元ペレイラ/ミショー組(仏。19、27)。2022年組換え。今季スケアメ2位。曲は「River」。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル3。3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。3LoThも決め、全ジャッジが加点。3LiとFCCoSp、FiDsはレベル4.うちリフトは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の36.04、演技構成点2番目の29.93、合計65.97は自己ベスト更新でSP1位。

 6番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。23、28)。今季スケアメ4位。曲は「Rhapsody on A Theme of Paganini」。振付・コーチともジム・ピーターソン。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Twでレベル4を出したのはこの組が初めて。しかし3Tで女性が転倒。3LoThは両足気味。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4.うち最後のリフトは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3。技術点3番目の31.57、演技構成点4番目の27.89、転倒の減点1、合計58.46でSP4位。
 7番滑走で地元コワレフ/コワレフ組(仏。28、31)。昨季欧州選手権6位。世界選手権14位。昨季欧州選手権6位。世界選手権14位。今季CSフィンランディア杯5位。曲は「The Feeling Begins」「ペルシャの王子」。振付はドミニク・デニオ他。冒頭の3Twはややタッチしたようでレベル2。3FThはうまくこらえて成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Tも二人のタイミングが合っていて全ジャッジが加点。FiDsとStSqはレベル4。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpは速報値ではレベル4だったが、ウンイドミルの難しい出方で男性が転倒。技術点4番目の31.45、演技構成点3番目の28.59、転倒の減点1、合計59.04でSP3位。
 最終滑走滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。昨季欧州選手権金メダル。世界選手権銅メダル。今季CSロンバルディア杯優勝。曲は「Pagliacci, Act 1: Intermezzo」。振付はカッツァニーガ。要素に入る前のダンスのStaLiのような動きから入った。冒頭の3Twはレベル4。3LoThはこらえた。3Sはきれいにそろい、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Liはレベル4。FiDsとStSq、CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqとCCoSpは加点2〜4。技術点2番目の33.77、演技構成点最高の31.54、合計65.31、0.66の僅差でSP2位。キスアンドクライで笑顔でいたが、順位を見るとコーチとも笑顔が消えた。

 フリー。SP5位のカム/オシェイ組(米。18、32)が棄権。楽しみにしていたので残念。ケガか。
 5番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。23、28)。曲は「The Man, The Legend, The Touchdown」。振付・コーチともアマンダ・エヴォラ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点。続く3Tでは女性がほぼ転倒。2S+2A+SEQはタイミングがずれたが下りた。リフト二つとPCoSp、BoDsはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとBoDsもほぼ全ジャッジが加点1〜3。3FThは両足。5ALiはレベル2。3LoThはステップアウトして両足。技術点4番目の55.66、演技構成点も4番目の54.08、合計109.74でフリーも4位、総合168.2で4位。
 6番滑走で地元コワレフ/コワレフ組(仏。28、31)。曲は「Manners Maketh Man」他。振付はナタリー・デプイユ他。女性の衣装は朱色。冒頭の3Twはレベル3。2Sはぴったり合っていた。3T+2T+1A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。BoDsとあと二つのリフトはレベル3.うち最後の3Liは全ジャッジが加点1〜3。3FThは両足。3SThは成功。技術点3番目の56.84、演技構成点も3番目の57.0、合計113.84でフリーも3位、総合172.88で3位。キスアンドクライでは表彰台が決まってコーチとも大喜び。

 7番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はカッツァニーガ。スケーティングのスピードが速い。冒頭の3Twはレベル4。次は3連続の予定だったが、3T+2A+2A+SEQの第2で女性がオーバーターン、第3跳べず。続く3Sは二人のジャンプがぴったりで、全ジャッジが加点2〜3。5RLiとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpはほぼ加点1〜3。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。あと二つのリフトとBiDsはレベル3。うち5TLiは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の61.59、演技構成点最高の62.56、合計124.15でフリーも2位、総合189.46で2位。
 最終滑走でペレイラ/ミショー組(仏。19、27)。曲は「グラディエーター」より「Slaves to Rome」他。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2A+2A+SEQは第3で男性が転倒。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3Sはなんとか決める。5RLiはレベル3。BiDsとあと二つのリフト、PCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3、最後のPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3SThもきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4で勝負あった。技術点最高の67.54、演技構成点2番目の62.16、転倒の減点1、合計128.7は自己ベスト更新でフリーも1位、総合194.67も自己ベスト更新で1位。表彰式ではすごく嬉しそうだった。これでスケートアメリカ優勝と合わせてGPポイントを28とし、ファイナルほぼ確定。

 <アイスダンス>10組エントリー。  6番滑走でローリオ/ルギャク組(加。26、28)。昨季四大陸6位。今季CSブダペスト杯2位。曲は「Need You Tonight」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は真っ赤なパンツスタイル。やや太めに見える。NHK杯を先に見た。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4だが女性が少しずれた。PStはレベル1と取りこぼし。ChRSも無難。最後のRoLiは女性がアクロバティックな倒立の姿勢でペアっぽいがレベル4で加点2〜4。技術点5番目の39.17、演技構成点6番目の31.31、合計70.48でRD5位。
 7番滑走で地元ロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Sans contrefacon」他。振付はシゼロン。会場は拍手喝さい。全要素に全ジャッジが加点2以上。女性が人形のような動き。しゃがんだ男性のももの上に水平に寝た姿勢で始まる。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。PStはレベル2で加点2。StaLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSは加点ほぼ3〜4。技術点3番目の43.42、演技構成点も3番目の33.53、合計76.95でRD3位。

 8番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,22)。昨季全米3位、世界選手権10位。今季CSネーベルホルン杯4位、CSフィンランディア杯2位。曲は「Whole Lotta Trouble」他。振付はハベル他。スピードがある。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル2で加点2〜3。SqTwは女性レベル4、男性がややずれてレベル2だが加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSは加点1〜3。技術点4番目の40.37、演技構成点も4番目の32.57、合計72.94でRD4位。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権5位。今季CSフィンランディア杯3位。曲は映画「Top Gun」より5曲。振付はデュブレイユ他。昨季までとがらっとちがう曲を選んだ。男性の衣装は空軍士官風。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiは加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。DiStは男女ともレベル2で加点3〜4。PStはレベル3で加点ほぼ3。PStレベル3は今大会初めて。最後のChRSは加点ほぼ3〜4。映画は見ていないがすごく雰囲気は出ていた。技術点2番目の46.4、演技構成点も2番目の35.58、の減点1、合計80.98でRD2位。
 最終滑走でギナール・ファブリ組(伊。34、35)。昨季欧州選手権金メダル、世界選手権銀メダル。今季CSロンバルディア杯優勝。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付はジョルダーニ他。女性の衣装と合わせたアイシャドーがすごい。水色を基調にピンクのギザギザした縁取りがあるパンツスタイル。目尻に水色とピンクでライン。NHK杯を先に見た。そのときの解説によると「サンバとアスレチックヨガの要素を合わせた内容」らしい。NHK杯ではかなりシームレスだったが、今回はそこまでではなかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは加点3〜4。続くChRSも加点3〜4。PStはなんとレベル4で加点3〜4。SlLiはかなりアクロバティックでレベル4に加点3〜4。最後のMiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。技術点最高の49.89、演技構成点も最高の36.73、合計86.62でRD1位。

 フリー。
 3番滑走でRD8位イム/カン組(韓。18、22)。女性はカナダ生まれ、男性はアイスランド生まれ。昨季世界ジュニア銀メダル。今季スケートアメリカ9位。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はデュブレイユ。RDよりずっとよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点2〜4。続くOFTは男女ともレベル2で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。あと二つのリフトとDSpはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ陽子三つ。うちChHyとChStは加点2〜4。技術点6番目の61.27、演技構成点も6番目の46.44、時間超過の減点1、合計106.71でフリー6位、総合173.85で6。
 最終グループ6番滑走でローリオ/ルギャク組(加。26、28)。曲は「Corpse Bride」。振付はアグノエル他。女性の衣装はグレーがかった紫で化粧もゾンビ風。男性のおおげさな表情が面白い。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点2〜4。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。StaLiでは、一瞬ノーハンドになる。OFTは女性レベル3、男性レベル2でほぼ加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2。DSpとCuLiはレベル4。うちDSpは加点2〜3。ChStは加点ほぼ3。DiStは女性レベル2、男性レベル1で加点2。最後のChLiは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の62.91、演技構成点5番目の49.22、合計112.13でフリーも5位、総合182.61で5位。
 7番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,22)。曲は「The Girl With The Plum」他。振付はディアス他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。DSpとリフト三つはレベル4うちDSpとRoLiは加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4でほぼ加点1〜3。CiStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点2〜4。術点3番目の63.4、演技構成点4番目の50.36、合計113.76でフリーも4位、総合186.7で4位。

 8番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。曲は「ラフマニノフ「Elegie in E-Flat Minor, Op.3, No. 1」。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJは加点2〜4。リフト三つはレベル4。うちStaLiは加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpはトラベリングしてレベル2。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点3〜4。技術点5番目の62.59、演技構成点3番目の51.28、合計113.87でフリーも3位、総合190.82で3位。キスアンドクライで女性が暗い顔。順位がわかるとやっと笑顔に。
 9番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。曲は「ノートルダムドパリ」よりDanse Mon Esmeralda」他。振付はアグノエル他。女性の衣装とアイシャドーは深緑。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のOFTは男女ともレベル2で加点2〜3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。DiStは男女ともレベル2で加点3〜4。DSpとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点3〜5、DSpは加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは加点3〜5。技術点2番目の69.17、演技構成点も2番目の55.0、合計124.17でフリーも2位、総合205.15で2位。
 最終滑走でギナール・ファブリ組(伊。34、35)。曲は「Through the Sheets」他。振付はフーザルポリ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のChAJは加点4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。うちCuLiは女性がジャンプして男性のももの上に肩で倒立する形。CiStは男女ともレベル3で加点3〜4。DSpと最後のStaLiはレベル4に加点3〜5。ChStは加点3〜5。OFTは男女ともレベル3で加点3〜5。ChSlは加点ほぼ3〜4。技術点最高の71.98、演技構成点も最高の55.94、合計127.92でフリーも1位、総合214.54で優勝。

フィギュアスケート (2023.11/4,7,2024.1/25,2/2,8,)

フランス杯 (2023.11/3〜5 アンジェ) GPシリーズ第3戦

 <女子シングル>12人エントリー。日本からは千葉、樋口、住吉。フランスからはセルナ他。その他レヴィト(米)、グバノワ(ジョー)、イ・ヘイン(韓)等。テレ朝地上波は日本人3人とグバノワ、イ・ヘイン、レヴィトの6人を放送。解説は八木沼。
 2番滑走で住吉(20)。昨季フランス杯3位、NHK杯3位。全日本14位。冬季ユニバ4位。今季初戦。曲は「Blood In The Water」。振付はミーシャ・ジー。インドの踊りを表現。冒頭の2Aがqマークで転倒。解説の八木沼が「めずらしいミス」。ただ、この後は立て直して全要素にほぼ全ジャッジが加点。続く3F+3Tは加点1〜3。CCoSpはレベル4で加点1〜3。1.1倍になる3Lzも加点1〜3。LSpがレベル2だがほほ加点2〜4。StSqと最後のFCSpはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の33.6、演技構成点7番目の29.12、転倒の減点1、合計61.72でSP5位。試合後のインタビューには「初めに2Aで転倒したがその後は落ち着いて立て直せたのが収穫」と答えていた。
 4番滑走で樋口(22)。昨季ロンバルディア杯9位。以後、ケガからの回復に専念。今季初戦。曲は継続の「Never Tear Us Apart」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4、CCoSpは加点2〜3。1.1倍になるはずの3Fの予定が2Fになり無得点。解説の八木沼が「3Fだけもったいない」。技術点8番目の29.33、演技構成点3番目の30.96、合計60.29でSP6位。

 7番滑走でピンザローネ(ベルギー。16)。後日見た。昨季欧州選手権5位、世界選手権11位。今季CSロンバルディア杯9位。これがGPデビュー。曲は映画「W.E.」より「Charms」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loは慎重に決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.19、演技構成点4番目の29.55、合計65.74は自己ベスト更新でSP4位。
 8番滑走で千葉(18)。今季スケートアメリカ6位。曲は「黒い瞳」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Fがアンダーローテーションで転倒。予定では連続3回転だった。2Aはステップアウト。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lzに2Tを付け、連続ジャンプ要素はリカバリー。技術点9番目の28.14、演技構成点6番目の29.45、転倒の減点1、合計56.59でSP9位。
 9番滑走でレポンド(スイス。17)。後日見た。170cmの長身。昨季欧州選手権銅メダル。世界ジュニア7位、世界選手権8位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は「Voila」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。スケーティングはかなり速い。冒頭の3Fからの連続ジャンプの予定が第1がeマークでステップアウト。続く2Aは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし1.1倍になる3Lzで転倒。すごく痛そうな転び方の上、連続ジャンプの要素を失う。CCoSpはレベル2でVマークだがほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとLSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点10番目の22.75、演技構成点9番目の28.89、転倒の減点1、合計50.64でSP10位。

 10番滑走でグバノワ(ジョー。19)。昨季欧州選手権金メダル、世界選手権14位。今季ロンバルディア杯優勝、フィンランディア杯3位。曲は「Mojo」。振付はオルガ・グリンカ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ3。2Aは加点2。スピン二つはレベル4.うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lzも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2と7とりこぼしたが、加点1〜3。最後のLSpはレベル3。技術点2番目の36.79、演技構成点4番目の29.94、合計66.73でSP2位。しかしフリーでは、連続ジャンプの回転を減らしたり、StSqやLSpがレベル2になったりして7位、総合6位に。
 11番滑走でイ・ヘイン(韓。18)。昨季四大陸金メダル。今季CSネペラ記念、上海杯とも2位。曲は「Seirenes」他。振付はコストナー。冒頭の2Aは高くて余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは第1がqマーク、第2がアンダーローテーションでGOE-4〜-3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは全ジャッジが加点3〜4、CCoSpも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fがqマーク。ジャンプの回転不足で速報値より3-4点下がった。技術点4番目の33.99、演技構成点2番目の32.31、合計66.3でSP3位。
 最終滑走でレヴィト(米。16)。今季スケートアメリカ2位。曲は「Yearning」。振付はクズネツォワ。衣装はヘビが表現されていて、右手の先の赤い所は舌らしい。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マーク。2Aはきれいに決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、最後のLSpは加点ほぼ3〜4。技術点最高の71.83、演技構成点も最高の33.44、合計72.83でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波では、日本人3人とピンザローネ、イ・ヘイン、レヴィトの計6人を放送。解説は八木沼。後日テレ朝チャンネルを録画して残りの人を見た。
 3番滑走でレポンド(スイス。17)。後日見た。曲は「Freya」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3F+3Tは第1が!マーク。3Lzはステップアウト。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2。2Aも全ジャッジが加点スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1が!マーク3S+2Tは決める。しかし、つなぎが入った後の最後のジャンプ、2Aはスピードが足りずアンダーローテーションで転倒。LSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の58.52、演技構成点7番目の56.47、転倒の減点1、合計113.99でフリー9位、総合164.63で10位。ネーベルホルン杯でケガして治らないまま出場したらしい。次戦フィンランド大会は欠場とのこと。

 4番滑走で千葉(18)。曲は「海の上のピアニスト」。振付は鈴木明子。緊張していたせいかスピードがなかった。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。続く2Aもアンダーローテーション。さらに3Sはダウングレードで両足。CCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Loもアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loも第3がアンダーローテーション。3Lz+2A+SEQも第2がアンダーローテーション。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。ソロの3Lzはqマーク。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。後半、連続ジャンプが終わるあたりから少し動きが良くなったが、ジャンプの回転不足が多すぎる。GOEで加点が付いたのはスピンとStSqだけで、基礎点55.37から全体で3.26の減点。技術点10番目の52.21、演技構成点8番目の55.96、合計108.17でフリー10位、総合164.76で9位。試合後のインタビューで「6分練習であった自信が本番でなくなった」と言っていた。
 5番滑走でSP8位の地元セルナ(仏。24)。後日見た。昨季国内3連覇、欧州選手権26位。曲は「Padam Padam」。振付はトマス・ロシュレ。前半はよかった。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜3。3Lzと3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tも全ジャッジが加点。前半4本全てソロジャンプだが予定通り。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる2A+2A+SEQは第2をこらえて決める。3Lz+2Tは第1が!マーク。3Fからの3連続は第3の3Loがアンダーローテーションで両足。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点66.91、演技構成点55.11、合計122.02でフリー6位、総合180.77で7位。

 7番滑走で樋口(22)。曲は「Fix you」他。振付はシェイリン・ボーン。連続ジャンプと3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅も流れもよく、加点3〜4。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Loは成功。3Sは加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4、CCoSpは加点ほぼ3。1.1倍になるところの3連続が2Lz+2T+2Loに。第1は3Lzの予定だった。しかし次は予定通り3Lz+2A+SEQを決め、加点2〜3。3Fも成功、加点2〜3。あと二つのスピンはレベル3で加点ほぼ2〜3。ChSqも加点2〜3。技術点5番目の66.9、演技構成点3番目の62.83、合計129.73でフリー4位、総合190.02で5位。なぜかフランスの観客から大声援。「Go Wakaba」という札を持っている人も。
 8番滑走で住吉(20)。曲は継続の「Enchantress」。振付はシェイリン・ボーン。ジュニア時代から跳んでいる4T成功。全体にスピードと思い切りがよかった。3Lzと3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2A+3Tは加点2〜4。続く4Tも加点1〜3。FCCoSpはレベル3でVマークだが加点1〜3。3Lzはqマークでこらえた。3Loは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tを決め、加点1〜3。惜しくも3連続が2S+2T+2Loに。3Fは加点1〜3。後二つのスピンはレベル4技術点最高の72.78、演技構成点2番目の63.26、合計136.04は自己ベスト更新でフリー1位と躍進、総合197.76も自己ベスト更新で3位。終わったとき、嬉し涙。試合後のインタビューでは4Tについて「ずっと頑張ってきたことが身を結んで嬉しい」。ジャンプの入り方は佐藤や鍵山を参考にしたらしい。翌日の朝日新聞には今季から本格的にメンタルトレーナーの指導も受けたとあった。

 9番滑走でSP4位ピンザローネ(ベルギー。16)。昨季欧州選手権5位、世界選手権11位。今季CSロンバルディア杯9位、上海杯4位。。曲は「Adagio from "Spartacus"」。振付はブノワ・リショー。3連続とソロの2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。3Fも加点1〜3。3Sは加点2〜3。3Lzも決める。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜4、FCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQと3Lo+2Tを成功。ソロの2Aも決める。ChSqは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点1〜4。技術点2番目の72.69、演技構成点6番目の60.37、合計133.06は自己ベスト更新でフリー2位、総合198.8も自己ベスト更新で2位。台風の目になるか。
 10番滑走でイ・ヘイン(韓。18)。曲は「ノートルダムドパリ」。振付はシェイリン・ボーン。ジャンプにミス。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし続く3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションでステップアウトして片手付き。3Loと3Sは決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3連続が1Lz+2T+2Loになってしまう。3Fには!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の61.92、演技構成点4番目の62.74、合計124.66でフリー5位、総合190.96で4位。
 最終滑走でレヴィト(米。16)。曲は「The White Crow」より。振付はクズネツォワ。最後のスピンで珍しいミス。前半は完璧。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜4。二つの2Aと3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。StSqはなぜかGOEが一人だけ-4で後は2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは第3がアンダーローテーションでこらえる。続く3F+2Tも第1をよくこらえて第2につなげた。3Loは全ジャッジが加点1〜3。最後のFCSpは足替えの所でバランスをくずし、一回止まってしまったので無得点。技術点6番目の65.41、演技構成点最高の65.98、合計131.39でフリー3位、総合203.22で優勝。ファイナル確定。

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは鍵山、島田、シニアデビューの片伊勢。フランスからはシャオイムファ他。その他マリニン(米)、シニアデビューのメモラ(伊)、ジン(中)など。10/27グラスル(伊)は欠場。 テレ朝地上波は日本人3人とブリッチギ、シャオイムファ、マリニンを放送。解説は無良。後日他の人を見た。
 2番滑走で片伊勢(19)。昨季全日本ジュニア2位、ジュニアGPファイナル6位。全日本シニア19位。曲は「アディオス・ノニーノ」他。振付は佐藤紀子。冒頭の3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCSpはレベル24と取りこぼし。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqとFSSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜4。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。まあまあのデビューでは。技術点10番目の40.24、演技構成点9番目の36.03、合計76.27でSP10位。
 4番滑走でゴゴレフ(加。18)。後日見た。185cm。欠場のグラスルの代わりに参戦。今季スケアメ11位。曲は「The Sound of Silence」。振付はシェイリン・ボーン。なかなかよかった。4T+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。4Sは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3。1.1倍になる3Aも決める。あと二つのスピンとStSqはレベル4.うちCSSpと最後のStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の50.17、演技構成点10番目の35.97、合計86.14は自己ベスト86.25にわずかに及ばないが、SP5位。
 5番滑走でジン(中。26)。後日見た。昨季四大陸7位、世界選手権22位。今季CSネペラ記念5位、上海杯3位。曲は「Vienna」。振付はジョーイ・ラッセル。「昨年はケガで苦しんだ。構成を落として臨む」と角沢アナ。冒頭の4Tはあっさり成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはステップアウト。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点6番目の46.16、演技構成点8番目の36.27、時間超過の減点1、合計81.43でSP7位。

 6番滑走で島田(22)。昨季全日本2位、四大陸11位。今季CSネーベルホルン杯3位。曲は継続で「Sing, Sing, Sing」。振付はバトル。どこかケガしているらしい。冒頭の4Sはステップアウト。3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aを決め、全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の40.36、演技構成点6番目の38.94、合計79.3でSP8位。
 7番滑走で鍵山(20)。昨季全日本8位。国際大会出場なし。今季CSロンバルディア杯優勝。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいで加点3〜4。続く3Lz+3Tも滑らかで加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全身を大きく使い、よく音楽に合っていて、加点3〜5。FSSpも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aもきれいに決まり、加点ほぼ3〜4。技術点3番目の53.96、演技構成点最高の43.95、合計97.91でSP3位。
 8番滑走でプルキネン(米。23)。後日見た。昨季全米8位。今季CSロンバルディア杯4位。曲は「A Different Kind of Love」。振付はデュブレイユ。冒頭の4Tはこらえる。3Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCSSpはほぼ加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tもこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の44.73、演技構成点6番目の38.71、合計83.44でSP6位。

 10番滑走でブリッチギ(スイス。25)。昨季欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。今季CSフィンランディア杯4位。曲は「I'm In the Mood」他。振付はアダム・ソルヤ。ノーミス。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4T+2Tを決める。続く3Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzも加点2〜4。技術点5番目の46.74、演技構成点4番目の40.2、合計86.94でSP4位。
 11番滑走でシャオイムファ(仏。22)。昨季欧州選手権金メダル。世界選手権10位。今季CSネーベルホルン杯、上海杯とも優勝。曲は「The Prophet」。振付はブノワ・リショー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lz成功、加点ほぼ3〜4。解説の無良が「4Lzは最近跳べるようになったと聞いたが、短期間で安定している」と感心。続く3Aも加点2〜3。4T+3Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うち、大胆な動きのあるStSqは加点ほぼ3〜5。最後のCSSpも加点2〜4。技術点2番目の57.7、演技構成点も2番目の43.37、合計101.07でSP2位。
 最終滑走でマリニン(米。18)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「マラゲーニャ」。振付はシェイリン・ボーン。StSq以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは3回転かと思うほどあっさりしていて加点3〜4。3Lz+3Tも簡単そうに決め、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5。StSqは入りで観客をあおったハズミ(?)で転倒。GOE-5〜2。1.1倍になる3A成功、加点3〜5。解説の無良も「言うことはない」と脱帽。技術点最高の59.52、演技構成点3番目の43.06、転倒の減点1、合計101.58でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波では日本人3人と、SPと同じブリッチギ、シャオイムファ、マリニンを放送。後日テレ朝チャンネルで残りの人を見た。
 3番滑走で片伊勢(19)。曲は「Tree of Life Suite」。振付は鈴木明子。後半のジャンプで立て続けに転倒。スケーティングはよいのだが。冒頭の3A+3Tはきれいに決め、全紙2〜3。3Lz+2A+SEQは第1!マーク。3Loは成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちSSpは加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aからの3連続の予定が、2Aをステップアウトして第2、第3付かず。続く3Lzも3Fも回ったが、同じ感じで転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点11番目の67.14、演技構成点8番目の71.34、転倒の減点2、合計136.48でフリー12位、総合212.75で12位。
 5番滑走で島田(22)。曲は「死の舞踏 ピアノVer」。振付はランビエール。今まで滑ったことのない「ダークな感じを表現したい」とのことだがそこまで至っていない。冒頭の4Sはqマークだが何とかこらえた。続く4Tの予定が2Tに。3Aで転倒。3Fは決める。スピン三つはレベル4。うち最後のFSSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点。続く3Lz+2A+SEQはステップアウト。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loもステップアウト。技術点最低の65.71、演技構成点7番目の73.17、転倒の減点1、合計137.88でフリー11位、総合217.18で10位。試合後のインタビューでは「練習が足りないということはない。何度も同じ失敗をして」と自分に怒っていた。

 6番滑走でジン(中。26)。後日見た。曲は「This」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭で4Lzを下りるがステップアウト。続く4Tは全ジャッジが加点だが第2付かず。3A+1Eu+3Sは成功。ソロの3Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる2本目の4Tは転倒。3Lz+3Tはステップアウト。3Fには!マーク。技術点76.44、演技構成点69.92、転倒の減点1、合計145.36でフリー8位、総合226.79で8位。
 7番滑走でプルキネン(米。23)。後日見た。曲は「プッチーニ「トスカ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Tは軸が曲がって転倒。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Aは下りる。予定では3連続だった。2Loも予定では3Loだった。FCCoSpはレベル2。StSqとCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aに+1Eu+2Sを付ける。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+2A+SEQも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Fも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の74.47、演技構成点5番目の74.93、転倒の減点1、レイトスタートの減点1、合計147.4でフリー7位、総合230.84で5位。

 10番滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。痛恨の3Aパンク。前半4要素は全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜5。4T+1Eu+3Sも加点2〜5。3Loは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5、CCoSpは加点3〜4。しかし前半最後の3Aからの連続シークエンスの予定が1Aとパンク。1.1倍になる所で3A+2Tを付け、一応リカバリー。次の3Lzからの連続ジャンプの予定も第1でステップアウトし第2付けられず。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。着氷後すぐStSqに入る3Fには第2を付けず、全ジャッジが加点2〜4。連続ジャンプをひとつ使えず、得点も伸びず。技術点4番目の86.38、演技構成点2番目の88.85、合計175.23でフリー4位、総合273.12で3位。優勝のシャオイムファとは13点以上、マリニンとも11点以上差が付き、試合後のインタビューではかなり悔しそうだった。
 11番滑走でシャオイムファ(仏。22)。曲は「ダフトパンクメドレー。振付はブノワ・リショー。4回転4本。全要素にほぼ全ジャッジが加点。解説の無良が「4回転を4本も入れたら表現に使う力が足りなくなるものだが…」と感心。冒頭の4Lzは加点ほぼ3〜4。続く4T+2Tは第2が2回転になったが、加点ほぼ2〜3。3A+2A+SEQも加点ほぼ2〜3。さらに4Sが加点ほぼ3〜4、1.1倍になるソロの4Tも加点ほぼ3〜4と絶好調。ソロの3Aは加点ほぼ2〜3。StSqはお約束の高速オフバランスの連続で加点ほぼ3〜4。3Lz+1Eu+3Sも決め、加点2〜4。スピン三つもレベル4。うち終盤の二つの足替えスピンは加点2〜4。ChSqは加点3〜5。技術点2番目の115.7、演技構成点最高の90.01、合計205.71でフリー1位、総合306.78、逆転で優勝。
 最終滑走でマリニン(米。18)。曲は「Succession」。振付はシェイリン・ボーン。4回転4本。うち後半の4回転二つ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点3〜5。4Lzも加点3〜5。3Loは加点1〜3。4Sは加点2〜4。前半は全てソロジャンプ。3回転より4回転の方がGOEが高い。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になるところで4Lz+1Eu+3Sを跳んだが、オーバーターン。続く4T+3Tはややこらえた。ChSqは加点ほぼ2〜3。3Lz+3A+SEQも簡単そうに決め、加点2〜3。技術点最高の116.12、演技構成点3番目の86.98、合計203.1でフリー2位、総合304.68で2位。ファイナル確定。

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フィギュアスケート (2024.1/10,12,13,19,20、)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2023.10/27〜29 バンクーバー) GPシリーズ第2戦

 <ペア>8組エントリー。 1番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。2022年組換え。昨季国内3位、欧州選手権7位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は「Run」。振付・コーチともルカ・デマッテ。ノーミス。冒頭の3Twはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Tずれたが成功。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3LoTh全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LiとFiDs、FCCoSpはレベル4。うちリフトとスピンは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の36.51、演技構成点も2番目の29.32、合計65.83でSP2位。
 4番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。二人ともロシア生まれ。昨季欧州選手権5位、世界選手権7位。今季CSフィンランディア杯3位。曲は「Another One Bites the Dust」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。前半4組の中ではダントツに滑りが上手くて速い。冒頭の3Twは全ジャッジが加点1〜3。3Tもしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThも全ジャッジが加点2〜3。3Liと最後のCCoSpはレベル。うちリフトほぼ全ジャッジが加点1〜3、スピンは近くて速いがVマーク。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsはなぜかレベル2。技術点3番目の34.29、演技構成点4番目の27.93、合計62.22でSP4位。

 7番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。17、21)。昨季JrGPファイナル優勝。世界ジュニア銀メダル。世界選手権8位。今季上海杯4位。曲は「Architect of the Min全ジャッジが加点。。振付はジョナサン・ゲレーロ。珍しく3Twでミス。3Tでも男性がおよいだ。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜4。FiDsとStSq、FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点4番目の34.0、演技構成点3番目の28.8、合計62.8でSP3位。
 最終滑走で地元ステラトデュデク/デシャン組(加。40、30)。昨季国内優勝、四大陸銅メダル。世界選手権4位。今季CSオータムクラシック優勝。曲はシルクドソレイユ「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。さすがの内容。貫禄を見せた。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2〜4。3T成功、加点1〜3。3LiとCCoSp、StSqとFiDsはいずれもレベル4.うち3Liは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。3LoThも決め、加点1〜4。技術点最高の39.58、演技構成点も最高の32.67、合計72.25でSP1位。

 フリー。 5番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。曲は「My Perception Of Love」他。振付はエフドキモワ。ほぼノーミス。冒頭の3Twは高くてレベル4にほぼ全ジャッジが加点2〜3。3T+2A+2A+SEQも成功、全ジャッジが加点1〜3。3FThも決め全ジャッジが加点1〜3。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト二つはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点1〜3。3LoThはこらえた。5RLiはレベル3で全ジャッジが加点。BiDsはレベル2。技術点2番目の68.45、演技構成点4番目の57.11、合計125.56でフリー2位、総合187.78、逆転で2位。
 6番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。17、21)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はジョナサン・ゲレーロ。冒頭の3Twはレベル2で、接触あり。3連続ジャンプは男性が第2で手付き、第3跳べず。3STh成功、全ジャッジが加点1〜3。3Sは男性が両足。BoDsとリフト二つがレベル3。うち4Liは全ジャッジが加点。PCoSpと5RLiはレベル4。うち5RLiは加点1〜3。3LoThはステップアウト。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の59.51、演技構成点も3番目の57.3、転倒の減点1、合計115.59でフリーも3位、総合179.61で4位。キスアンドクライで、この時点で2位とわかると、メダルを逃したためコーチと女性は暗い顔。

 7番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。曲は「キャッツ」より3曲。振付はフーザルポリ他。女性は髪型をネコ耳のようにしている。冒頭の3Twはレベル3。3連続では第1で男性が転倒。次のソロジャンプも3Sの予定が男性のみ2Sに。BiDsはレベル1。しかしこの後は立ち直った。3LoThはほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。ChSqはダンスリフト。3SThもきれいに成功。技術点5番目の56.14、演技構成点2番目の60.45、合計115.59でフリー4位、総合181.42で3位。この時点で2位に入り、メダルがわかるとキスアンドクライで男性が大喜び。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、30)。曲は「Interview with a vampire」。振付はジュリー・マルコット。この大会にまず焦点をあてて調整してきたのだろうが、すごくよかった。冒頭の3Twはしっかり空中キャッチしレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T+1A+2A+SEQ成功、全ジャッジが加点2〜3。3Sは男性がややこらえた。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点3〜4、あと二つのリフトも加点ほぼ3〜4。FoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の74.7、演技構成点も最高の67.69、合計142.39は自己ベスト更新でフリー1位、総合214.64も自己ベスト更新で優勝。キスアンドクライ、表彰式ですごく喜んでいた。今季は三浦/木原組がケガ、ケネリム/フレイジャー組が試合に出ていない(引退か)ので、世界選手権優勝のチャンスかもしれない。

 <アイスダンス>10組エントリー。
 2番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。女性はキプロス、男性はウクライナ生まれ。男性は、ニューエンと組んで2020年世界ジュニア金メダル。2022年組換え。昨季全米4位。今季CSネペラ記念4位。曲は「マイケル・ジャクソン「Another Part of Me」他。振付・コーチともシュピルバンド。衣装は男性の上衣は白に黒いビーズ、女性は黒に銀のビーズ。冒頭のMiStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点2〜3。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。PStもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。しかしSqTwの第2で男女がずれ、女性レベル2、男性レベル3。最後のChRSは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の40.47、演技構成点5番目の31.78、合計72.25でRD5位。

 6番滑走でペイト/バイ組(米。23、25)。昨季フランス杯6位、全米8位。今季CSオータムクラシック優勝。曲は「My Prerogative」他。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。衣装は二人とも黒。曲のロックっぽい感じは出ていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。PStはレベル3。ChRSも加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点5番目の41.24、演技構成点6番目の30.88、合計72.12でRD6位。
 7番滑走でブラウン/ブラウン組(米。19、21)。昨季全米9位。今季スケートアメリカ7位。曲は「This Town」他。振付はブセビカ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点2〜3。SqTwも男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル2だが加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点3番目の42.74、演技構成点4番目の32.17、リフト時間超過の減点1、合計73.91は自己ベスト更新でRD4位。

 8番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。29、31)。昨季欧州選手権4位、世界選手権7位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は「Welcome to the Jungle」。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは第2で男性がやや揺らいだが男女ともレベル4で加点1〜4。MiStは男女ともレベル1だが加点2〜3。PStはレベル2で加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル3で加点3〜4。最後のChRSは加点2〜4。レベルの取りこぼしがあったが、技術点4番目の41.83、演技構成点3番目の33.77、合計75.6でRD3位。
 9番滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。昨季ファイナル優勝、国内、四大陸とも女性の盲腸で欠場、世界選手権銅メダル。今季初戦。曲は「No More I love You's」。振付はアレキサンドラ・クレニアン。衣装は女性は上衣が青、光る素材の緑のパンツ。男性は黒。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のPStはレベル4で加点3〜4。MiStは女性レベル3男性レベル4で加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChRSは加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。得点は出たが、まだ仕上がっていない感じ。技術点最高の50.31、演技構成点も最高の37.24、合計87.55でRD1位。
 最終滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。昨季ファイナル4位、欧州選手権銀メダル、世界選手権4位。今季CSネーベルホルン杯、CSネペラ記念とも優勝。曲は「Sweet Dreams」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル2だが加点3〜4。PStはなんとレベル1だが加点3〜4。ChRSは加点ほぼ3〜4。最後のRoLiは加点ほぼ4〜5。技術点2番目の47.08、演技構成点も2番目の36.43、合計83.51でRD2位。

 フリー。 5番滑走でペイト/バイ組(米。23、25)。曲は「Polovtsian Dances (from "Prince Igor")」。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。女性の衣装は鮮やかな青に金の模様、男性の衣装は紺に銀の飾り。最後までスピードに乗った滑りだった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSlは加点1〜4。続くDSpはレベル4で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。一つ目のCuLiでは女性が倒立の形。OFTは男女ともレベル3で加点2〜3。SeStは女性レベル2、男性レベル1だが加点2〜3。もう少しレベルは取れているかと思ったが。コレオ要素二つ。うちChStは加点2〜4。最後のRoLiはレベル4に加点ほぼ3だが時間超過。技術点6番目の63.4、演技構成点も6番目の46.94、時間超過の減点1、合計109.34でフリーも6位、総合181.46で6位。
 6番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付・コーチともシュピルバンド。この組もスケーティングが速く、さわやかに滑り切った。ChSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。次のChStに!マーク。「要件を満たしていない」らしい。短辺を一杯に使えていなかったのか。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ChSpも加点2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点1〜3。あと二つのリフトとDSpはレベル4。うちDSpは加点3〜4、最後のRoLiは加点ほぼ3〜4。ChSlは加点ほぼ2〜3。SeStは男女ともレベル3で加点2〜3。技術点5番目の63.49、演技構成点も5番目の49.22、合計112.71は自己ベスト更新でフリーも5位、総合184.96で5位。
 7番滑走でブラウン/ブラウン組(米。19、21)。曲は「All By Myself」。振付はアグノエル他。スケーティングの一歩一歩に伸びがある。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。リフト三つはレベル4。うちRoLiは加点3〜4。SlLiは男性が片足で滑った後イーグルで女性を下す時ややスムーズでなかった。女性の体重が増えているのかもしれない。DSpはレベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStは男女ともレベル2だが加点ほぼ3。ChAJは加点2〜4。最後のChSlも加点2〜4。技術点3番目の64.43、演技構成点4番目の49.28、合計113.71は自己ベスト更新でフリーも4位、総合187.62で4位。この大会に参加したアメリカからの3組ともこれから楽しみ。

 8番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。29、31)。曲は「Enough of Our Machine」。振付はシュイナール他。ChSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。OFTは男女ともレベル2だが加点3〜4。CuLiとDSpはいずれもレベル4。うちCuLiは加点2〜4。DiStは男女ともレベル2で加点ほぼ3。ChSpとChTwは加点3〜4。しかし最後のChStに!マーク。スタートで手前のジャッジ席に乗り出し過ぎたのか。技術点4番目の64.33、演技構成点3番目の52.08、合計116.41でフリーも3位、総合192.01で3位。
 9番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Gonna Fly Now (Rocky)」他。振付はアグノエル他。映画「ロッキー」の世界を表現。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。ChAJは加点3〜4。DSpはレベル2と取りこぼし。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜5。ただリフトのつなぎで立ち上がるときやや時間がかかった。ChStは加点ほぼ4〜5、ChSlは加点4〜5。最後のStaLiは加点3〜5。技術点2番目の70.98、演技構成点も2番目の55.06、合計126.04でフリーも2位、総合209.55で2位。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。曲は「映画「Wuthering Heights」より3曲。振付はラギュラエフス他。衣装は二人とも淡いピンク。女性のは銀糸の刺繍、男性の生地はツルツルした無地。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点3〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。ChStも加点4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。DSpもレベル4で加点ほぼ3〜5。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。CuLiは加点ほぼ4〜5。最後のコレオ要素二つはいずれも加点4〜5。技術点最高の74.06、演技構成点も最高の56.86、合計131.46でフリーも1位、総合219.01で優勝。表彰式で女性はずっとすごく嬉しそうだった。

フィギュアスケート (2023.10/28,30,11/1、2024.1/11,12,18,19,22)

スケートカナダ (2023.10/27〜29 バンクーバー) GPシリーズ第2戦

 <女子シングル>12人エントリー。日本からは坂本、紀平、渡辺だったが、9/28紀平が回避、松生になった。カナダからはスキーザス、デュピュイ他。その他アンドリューズ(米)、キム・チェヨン(韓)等。テレ朝地上波では6人のみ放送(日本人3人とトルグレン、シン、キム・チェヨン)。解説は荒川。
 3番滑走で松生(19)。昨季フランス杯7位、全日本13位。曲は「ムーラン・ルージュ」より「One Day I'll Fly Away」。振付は佐藤紀子。久々に楽しそうに滑るのを見た。スケーティングがいい。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fも全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3.1.1倍になる3Lz+3Tは第1に!マークとqマーク、第2にアンダーローテーションがついたが、こらえた。StSqとあと二つのスピはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点4番目の34.84、演技構成点3番目の31.45、合計66.29でSP3位。試合後のインタビューには「どこも痛くなくて滑れるのは久しぶりで、この試合に出ることになったときからワクワクしていた」と答えていた。

 7番滑走でトルグレン(米。17)。昨季スケートカナダ9位、フィンランド大会6位。全米6位。今季クランベリー杯優勝。曲は「Windmills of Your Mind」。振付はサンドラ・ベジック。衣装はグレーがかった水色。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fは!マークとqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5、LSpは加点ほぼ3〜4。技術点5番目の32.17、演技構成点6番目の29.82、合計61.99でSP5位。
 8番滑走でシン(米。19)。昨季フランス杯5位、NHK杯4位。全米13位。今季CSオータム・クラシック4位。曲は「Pina, Lillies of the Valley, All Names」。振付はシンディ・スチュワート。ノーミス。CCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜3。2Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点1〜4、StSqは加点2〜3。技術点3番目の35.32、演技構成点4番目の29.87、合計65.19でSP4位。
 9番滑走でスキーザス(加。20)。後日見た。昨季国内2連覇、四大陸10位。世界選手権13位。今季CSネペラ記念3位。曲は「Farrucas」他。振付はハベル他。痛い2Aのミス。冒頭の3Lz+3Tは第2でつまった。続く3Loはオーバーターン。スピン三つはレベル4。うち最後のFSSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるはずの2Aがパンク。1Aとなり無得点。要素を失う。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の27.98、演技構成点7番目の29.46、合計57.44でSP8位。

 10番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。昨季ジュニアGPファイナル3位、国内シニア4位。四大陸4位、世界選手権6位。今季CSロンバルディア杯3位、CSネペラ記念優勝。曲は「Pantomeme」他。振付はYeaji Shin。冒頭の2Aと続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは独特な動きがたくさんあり、加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点2番目の38.3、演技構成点も2番目の32.01、合計70.31でSP2位。
 11番滑走で渡邉(21)。中学、高校時代にホームステイしてスケート留学したのがバンクーバー。昨季ファイナル4位。全日本12位、四大陸5位、世界選手権10位。今季フィンランディア杯2位。曲は映画「アバター」より「You Give Me Strength」他。振付は宮本賢二。SPでの3Aは回避。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lzも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Loからの連続ジャンプは第1の高さが足りずにアンダーローテーションで転倒。技術点7番目の28.69、演技構成点5番目の29.83、転倒の減点1、合計57.52でSP7位。
 最終滑走で坂本(23)。昨季ファイナル5位。全日本優勝、世界選手権金メダル。今季CSオータム・クラシック優勝。曲は「Baby, God Bless You」。振付はバトル。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちLSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3F+3Tは第1で軸が曲がり重心が後ろへいきそうになったのをこらえて第2を付け、加点2〜3。解説の荒川が「坂本選手のすばらしい体幹」と言っていた。技術点最高の39.65、演技構成点も最高の35.48、合計75.13でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波では5人のみ放送(日本人3人とトルグレン、キム・チェヨン)。解説は荒川。実況は清水アナ。
 5番滑走でSP8位の地元スキーザス(加。20)。後日見た。曲は「サマータイム」。振付はキャロル・レイン他。3連続を除く全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。3Fと3Sは加点ほぼ2〜3。3Lo+2T+2Loも決める。スピン二つはレベル4。うちFSSpは加点2〜3。StSqとLSpはレベル3。うち最後のLSpはほぼ加点1〜3。1.1倍になる2A+3T、ソロの3Loといずれも成功。うち2A+3Tは加点2〜3。ChSqはスパイラルなど。ソロの2Aも決め、加点2〜3。ノーミスで終え、ガッツポーズ。地元女王の貫録を見せた。技術点2番目の70.21、演技構成点4番目の62.26、合計132.47は自己ベスト更新でフリー2位と躍進、総合189.91で4位。
 6番滑走で渡邉(21)。曲は「Brotsjor」他。振付はシェイリーン・ボーン。起伏の多い自分のスケート人生を表現しているという。プログラムを安定した内容で滑ることが目標とのこと。冒頭は幅のある2Aを決め全ジャッジが加点2〜3。続く3Lo+3Tは第2でつまった。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次が1Lzに。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは大きく体を動かしエッジもコントロールして全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のFSSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3Lz+2Tが全ジャッジが加点。連続ジャンプををリカバリー。2A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点2。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の64.78、演技構成点も6番目の59.78、合計124.56でフリー6位、総合182.08で6位。

 7番滑走でアンドリューズ(米。22)。後日見た。曲は「Being Good Isn't Good Enough」他。振付はリッポン。冒頭の2Aはほぼ全ジャッジが加点。続く3Fは3連続の予定だったがステップアウトして片手付き。ソロの3Tは全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3Fに+2T+2Loを付けたが、第1と第3にqマーク。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Sでオーバーターン。ここも連続ジャンプの予定だった。しかし次の3Loに2A+SEQを付ける。ただ、第1がqマーク。ChSqはスパイラルなど。2本目の3Lo+2Tを跳ぶがこれも第1にqマーク。StSqとあと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。技術点8番目の55.2、演技構成点も8番目の58.55、合計113.75でフリー8位、総合174.82で8位。
 8番滑走でトルグレン(米。17)。曲は「Twighlight Medley」。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Sは全ジャッジが加点。3Fは!とqマーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。FCCoSpも加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2T+2Loは第3がアンダーローテーション。3Loは決め、全ジャッジが加点。終わったとき小さくガッツポーズ。技術点4番目の66.78、演技構成点5番目の60.75、合計127.53でフリー5位、総合189.52で5位。

 10番滑走で松生(19)。曲は継続の「Nella Fantasia」。振付は宮本賢二。衣装は白を基調に首から胸元に金銀の刺繍。なめらかなスケーティングが美しい。冒頭の3Loがきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tは二つともqマーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル3。二つ目の2Aも全ジャッジが加点2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、CCoSpも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3T+2Tは、第1に!とqマーク、第2がアンダーローテーション。3F+2Tも第1にqマーク。3Sは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。トージャンプの回転不足で速報値より10点以上減点されもったいない。笑顔で滑り切り、技術点5番目の65.78、演技構成点2番目の66.55、合計132.33でフリーも3位、総合198.62で3位。
 11番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。曲は「Le Bal des folles」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒に銀のビーズで十字。3F二つ以外はほぼノーミス。ジャンプは全体にこじんまりしている。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マークの上アンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loはまた第1が!マークでアンダーローテーション。3Lz+2A+SEQとChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Sも成功。技術点3番目の67.35、演技構成点も3番目の63.49、合計130.84でフリー4位、総合201.15で2位。
 最終滑走で坂本(23)。曲は「Wild is the Wind」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。3Lzは加点ほぼ3。3Sは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSq加点3〜4。3F+2Tも加点2〜3。FSSpはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは大きく、加点3〜4。2A+3T+2Tも加点ほぼ3〜4。ChSqは加点3〜4。3Loも加点2〜4。とにかく回転不足がないのが強い。技術点最高の77.87、演技構成点も最高の73.13、合計151.0でフリーも1位、総合226.13で優勝。キスアンドクライでは、高得点を見て驚いていた。

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは三浦佳生、友野、山本。カナダからはサドフスキー、オーゼル、チウだったが、10/28サドフスキー棄権。その他リッツォ(伊)、チャ(韓)等。テレ朝地上波は最終組6人(日本人3人とM.セレフコ、リッツォ、チャ)放送。解説は町田、実況は三上アナ。後日、テレ朝チャンネルで前半6人を見た。
 1番滑走で地元オーゼル(加。23)。後日見た。昨季国内2位、四大陸8位。今季ネペラ記念9位。曲は「継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はヴィポン。冒頭の4S+2Tは第1でややつまったが成功。続く4Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aはqマークで転倒。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。解説の町田が「StSqに入る前の3Aで転倒して曲に遅れ、表現しなければならない強拍と動きが合っていない」。FCSpもレベル3で全ジャッジが加点。技術点4番目の42.54、演技構成点9番目の36.14、転倒の減点1、合計77.68でSP6位。
 5番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。後日見た。昨季四大陸5位。冬季ユニバ4位、世界選手権14位。今季初戦。曲は「マトリックス」よりClubbed to Death」。振付はイワン・リギーニ。衣装は黒地に光る緑のビーズ。上衣の長い裾がヒラヒラ。こちらも4回転2本。「演技冒頭の動きは映画そのまま」と町田。冒頭の4Lzはqマークだが下りた。今季跳べるようになったばかりとか。3Aは「20%の成功率」というが成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4。1.1倍になるところで4T+2Tを決める。予定では第2は3Tだったものの、後半に跳んでくるのはすごい。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の44.76、演技構成点最低の34.42、合計79.18は自己ベスト更新でSP5位。
 6番滑走でチウ(加。18)。後日見た。昨季国内シニア3位。世界ジュニア5位。今季CSオータム・クラシック7位。曲は「ロミオとジュリエット」より4曲。振付はジョーイ・ラッセル。衣装は「高橋大輔がこの曲を滑ったときのものを思い出させる」と町田が言う。スケーティングはうまい。冒頭で4T+3Tをこらえて決める。「成功率50%」の3Aで転倒。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはよく音楽を表現して深いエッジも使い、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも成功、全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の40.55、演技構成6番目タイの37.39、転倒の減点1、合計76.94でSP7位。

 8番滑走で山本(23)。昨季ファイナル2位、全日本5位、世界選手権15位。今季CSオータムクラシック4位。曲は「Chameleon」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。本人は「ニュー草太を見てほしい」という今まで滑ったことのないジャズ風の曲調。解説の町田は「山本選手の滑らかな滑りにマッチしている」。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く4Sはqマークだが片手付きでこらえた。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Aはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。あと二つの足替えスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpとStSqは加点2〜4。StSqはなかなかよかった。技術点最高の49.92、演技構成点4番目の39.64、合計89.56でSP1位。
 9番滑走で三浦佳生(18)。昨季全日本6位、四大陸と世界ジュニアはともに金メダル。今季フィンランディア杯優勝。曲は「This Place Was A Shelter」。振付はブノワ・リショー。痛恨の4Tのパンク。冒頭の4S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3。CCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる4Tの予定が2Tになり、無得点。解説の町田が「リンクの短辺が少し短いので助走が足りず高さが出なかった」。技術点6番目の40.6、演技構成点3番目の40.2、合計80.8でSP4位。試合後のインタビューでミスした4Tについて「何が起きたのかよくわからない。フリーまでに何とかしないと」と言っていた。

 10番滑走でリッツォ(伊。24)。昨季欧州選手権銀メダル。世界選手権9位。今季上海杯4位。曲は「Derniere Danse」。振付はスカリ。右足を怪我して回復途上らしい。冒頭の4T<+2Tは第1がアンダーローテーションで両足気味。4Loもアンダーローテーションでステップアウト。スピン二つはレベル4.うちCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqとCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。解説の町田が「3Aの順番をスピンと入れ替えたのが功を奏した」。技術点9番目の35.79、演技構成点5番目の39.2、合計74.99でSP8位。
 11番滑走で友野(25)。昨季全日本3位、世界選手権6位。今季CSネーベルホルン杯2位。曲は「Underground」。振付はバトル。まさかのStSqで転倒。冒頭の4Tはステップアウトで第2に3T付けられず。続く4S+2Tは第1がqマークだったがこらえて第2を付けて連続ジャンプをリカバリー。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。すごく調子よく滑っていたStSqの途中でなんと転倒。解説の町田が「転倒したのでレベルは望めないと言ったが、レベル4を取れた」。1.1倍になる3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の41.17、演技構成点2番目の41.46、転倒の減点1、合計81.63でSP3位。
 最終滑走でチャ(韓。21)。昨季四大陸4位、世界選手権銀メダル。今季ネペラ記念6位。曲は「Masquerade Waltz」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4S+2Tは全ジャッジが加点1〜3。続く4Tはほとんど回ったのに転倒。町田が「氷に跳ね返されたようになって立てなかった」。このリンクは固くてみんな苦戦しているらしい。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。カナダに来てから体調不良だったらしい。技術点2番目の45.06、演技構成点最高の42.12、転倒の減点1、合計86.18でSP2位。

 フリー。テレ朝地上波では5人のみ放送(日本人3人とリッツォ、チャ)。解説は町田。後日テレ朝チャンネル録画で残りを見た。
 1番滑走でSP12位M.セレフコ(エスト。20)。後日見た。曲は「Game of Thrones」より「Light of the Seven」等3曲。振付はシニツィン。冒頭、成功率50%の4Tを成功。ただし予定では3Tを付けるはずだった。続けて成功率30%の4Sも決め、全ジャッジが加点。3Lo、3A+3Tと予定通り。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。前半とてもよかったのに、1.1倍になるところで3Aがパンクして1Aに。3F+1Eu+2Sもよろけた。第1がqマーク。最後のジャンプは2Lz+2Tになったが、連続ジャンプをリカバリー。あと二つの足替えスピンとStSqはレベル3。うちStSqはスピードがなかったが全ジャッジが加点。技術点9番目の68.86、演技構成点10番目の71.74、合計140.6でフリー9位とやや挽回、総合210.78で11位。
 2番滑走でSP11位ゴロドニツキー(イスラ。22)。後日見た。曲は「Moonlight Sonata」。振付はベレジンツェフ他。解説の町田が「会心の演技」という内容。「動」と「静」のコントラストを表現。冒頭ソロの3Aと3A+2A+SEQ成功。いずれも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続くソロの3Lzと3F+3Tも決める。うち3Lzは全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル4。ここまで「動」。次から「静」の部。足替えスピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。2A+1Eu+3Sと3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loも全ジャッジが加点。ジャンプが終わってガッツポーズ。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはまた「動」を表現してレベル4に全ジャッジが加点1〜3。滑り終えて両こぶしを振り下ろした。技術点6番目の81.2、演技構成点8番目の73.46、合計154.66でフリー6位と躍進、総合225.35で6位。

 5番滑走でリッツォ(伊。24)。曲は「Fix You」。振付はラノッテ。ジャンプが立ち直った。冒頭の4T、4Loとも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3F+1Eu+3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4.うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+2A+SEQも成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lzも決める。ソロの3Aはステップアウト。StSqとCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点2番目の90.14、演技構成点4番目の80.88、合計171.02でフリー2位と挽回、総合246.01とし、逆転で3位。
 6番滑走でチウ(加。18)。後日見た。曲は「キル・ビル」。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4T+3Tはステップアウト。次の4Sはqマークで転倒。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはステップアウト、3Lz+1Eu+3Sは両足気味。ChSqはバレエジャンプなど。FCCoSpはレベル4。「ポテンシャルは高い」と町田が高評価。技術点8番目の73.27、演技構成点9番目の72.33、転倒の減点1、合計144.6でフリー8位、総合221.54で7位。
 7番滑走でオーゼル(加。23)。後日見た。曲は「Imagine Dragonsメドレー「Believer」他。振付はヴィポン。冒頭4S成功。続く4T+3Tは第2がqマーク。次の4Tを「決めれば一山超える」と町田が言うが3Tに変更。続く3Aも2Aにして全ジャッジが加点。FCSpはレベル2だが全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2Tは決めたが予定では第2は3Tだった。2F+2A+2Aは第1に!マーク、第3は3つ目の2Aのため無得点。3Loはアンダーローテーション。解説の町田に「毎試合後半に体力がきびしい」と言われてしまう。技術点10番目の64.08、演技構成点11番目の71.36、合計135.44でフリー10位、総合213.12で10位。

 8番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。後日見た。曲は継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はオレグ・プルトフ。冒頭の4Lzはqマークだが下りた。3Aと4T+3Tは全ジャッジが加点。3Fは!マーク。FCCoSpはレベル4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sと3A+2A+SEQはいずれもqマーク。3Lzは全ジャッジが加点。FCSSpとStSqはレベル3。うちFCSSpは全ジャッジが加点。「StSqはもう少し伸びやかさと勢いがないと音楽に負けてしまう。しかしもう体力が限界」と言われてしまう。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。町田が「ジャンプは世界のトップクラス。後はスケーティング」と言う。技術点3番目の88.47、演技構成点7番目の74.0、合計162.47でフリー5位、総合241.65で5位。
 9番滑走で三浦佳生(18)。曲は「進撃の巨人」より「Omake-pfadlib」他。振付はシェイリン・ボーン。解説の町田が「怒りにまかせず安全運転」。固い氷に苦戦していたが、安藤美姫の「楽に締めた方がいい」という助言が効いたらしい。冒頭の4Loを回避して3A+1Eu+3Sを決め全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Tも決める。成功率の高い4Sは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。3Aで転倒。1.1倍になる三つ目の4回転、4T+3Tを成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lo+2A+SEQと3Fも全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3。「疾走感を楽しんで」と町田が言うChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点最高の94.6、演技構成点2番目の83.49、転倒の減点1、合計177.09でフリー1位、総合257.89、逆転で2位。

 10番滑走で友野(25)。曲は「Halston」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+2Tは間にオーバーターン。二つ目の4Tはステップアウト。「後がない」と町田が言う4Sはqマークだがこらえた。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2。スピン三つはレベル4.うち最後のCCoSp全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第1がアンダーローテーション。3F+2A+SEQは決める。ソロの3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の81.9、演技構成点3番目の81.59、合計163.49でフリー4位、総合245.12で4位。

 11番滑走でチャ(韓。21)。曲は「The Batman Theme」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sは痛そうに転倒。立ち上がるのにかなり時間がかかった。しかも続く4Tもqマークで転倒。次は回避して3Sに変え全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点2〜3。得意なはずの連続3回転は3Lz+1Loに。1.1倍になる3Aからの連続ジャンプの予定がqマークでステップアウト。次の3Aもqマークで転倒。しかも第2が付けられず繰り返しの違反に。3Lzはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。解説の町田が「最初の転倒で筋肉を傷めて他のジャンプに響いている」と自らの経験も交えて語る。技術点11番目の57.21、演技構成点5番目の77.22、転倒の減点4、合計130.43でフリー11位、総合216.61で9位。
 最終滑走で山本(23)。曲はいつかは滑りたかったという「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付は宮本賢二。冒頭の4Sは全ジャッジが加点ほぼ3。続く4T+3Tも決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の4Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ3。しかし次の3Aで転倒。ここは3連続の予定だった。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところでまた3Aをステップアウト、連続にできず繰り返しの違反。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3F+1Eu+3Sで3連続リカバリー。3Lzは!マーク。StSqはレベル3だが音楽をよく表現して全ジャッジが加点ほぼ3。解説の町田が「ここの動きが」と言うがなかなか見切れない。技術点5番目の81.9、演技構成点最高の83.82、転倒の減点1、合計168.86でフリー3位、総合258.42で初優勝。

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フィギュアスケート (2023.12/4、13,15,)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2023.10/20〜22 アレン・テキサス州) GPシリーズ第1戦

 <ペア>7組エントリー。日本からは三浦/木原組の予定だったが木原の腰椎分離症のため棄権。
 2番滑走でリウ/ナギ組(米。23、25)。男性はハンガリー生まれ。昨季組換え。今季CSオータムクラシック4位。曲は「Dive」。振付はリッポン他。女性は金髪だが染めているようだ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3Sは女性がステップアウト。3SThは成功、全ジャッジが加点1〜3。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。CCoSpと3Liはレベル4。うち最後のリフトは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3。技術点3番目の33.92、演技構成点も3番目の27.31、合計61.23でSP3位。
 3番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。昨季四大陸4位、世界選手権6位。今季CSネーベルホルン杯4位。曲は「River」。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル2。3Tはきれいに合って全ジャッジが加点1〜4。3LoThもややこらえたが決める。3LiとFCCoSp、FiDsはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の34.29、演技構成点も2番目の28.93、合計63.22でSP2位。

 6番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。23、28)。昨季全米5位、四大陸5位。今季CSネーベルホルン杯7位。曲は「Rhapsody on A Theme of Paganini」。振付・コーチともジム・ピーターソン。アメリカ3組のうち最後に登場したが、実力発揮できず。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ソロジャンプは女性が2Tになり両手つき。3LoThは転倒。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4だがGOEの加点付かず。StSqはレベル2。つなぎに工夫がみられるが、滑り込みが足りないのか。技術点最低の24.85、演技構成点4番目の25.66、転倒の減点1、合計49.51でSP7位と大きく出遅れ。
 最終滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。昨季欧州選手権銅メダル。世界選手権9位。今季CSネーベルホルン杯3位、上海杯2位。曲は「I Love Rock n Roll」他。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。たしか女性が両手上げしていた。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。3FThは全ジャッジが加点1〜3。3LiとStSq、FiDsとCCoSpはいずれもレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点1〜4、3Liもほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点最高の35.09、演技構成点も最高の29.5、転倒の減点1、合計63.59でSP1位。

 フリー。
 1番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。23、28)。曲は「The Man, The Legend, The Touchdown」。振付・コーチともアマンダ・エヴォラ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。Twのレベル4はこことドイツの組だけ。ソロジャンプは3Tの予定だったが、男性が2Tに。続く2S+2A+SEQは女性の第1が変で二人のタイミングがずれた。3FThは両足。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点1〜3。ChSqはダンスリフトなど。3LoThは片手付き。最後のBoDsはレベル3。技術点4番目の55.61、演技構成点も4番目の51.96、合計107.57でフリー4位とやや挽回、総合157.08で4位。
 5番滑走でリウ/ナギ組(米。23、25)。曲は「A Thousand Times Good Night」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。続く3Sは女性がステップアウト。2T+2A+SEQは成功。リフト三つとBoDs、PCoSpはレベル4。うちリフト三つとBoDsは全ジャッジが加点。特に最後の3Liは加点3〜4、5ALiも加点ぼ3〜4。2LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。然し3SThで転倒。スロージャンプの調子が悪いようだ。前半組と比べて男性の足元が格段にしっかりしていた。技術点3番目の60.43、演技構成点も3番目の57.0、転倒の減点1、合計116.43でフリーも3位、総合177.66で3位。

 6番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。曲は「グラディエーター」より「Slaves to Rome」他。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル2。3T+2A+SEQは女性がステップアウト、転倒扱い。3LoThはタッチあり。3Sは全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとBiDs、PCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点1〜3。BiDsと最後のPCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはダンスリフトなどで全ジャッジが加点1〜3。3SThはこらえた。技術点2番目の61.26、演技構成点も2番目の59.11、転倒の減点1、合計119.37でフリーも2位、総合182.59で2位。
 最終滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。冒頭の3Twはレベル4。3Sで女性が転倒。2A++1A+2A+SEQは女性がオーバーターン。リフト二つはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。BiDsはレベル2で全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の62.45、演技構成点も最高の59.19、転倒の減点1、合計120.64でフリーも1位、総合184.23で初優勝。得点を見るとキスアンドクライで大喜び。

 <アイスダンス>10組エントリー。今季シニアのChRSはシルバー・サンバを基本。
 1番滑走でスマート/ディーク組(西。26、27)。2022年秋に組換え。初めて見る。今季CSオータムクラシック、フィンランディア杯とも4位。曲は「Also sprach Zarathustra」。振付はローゾン他。PStはレベル3で全ジャッジが加点。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。ChRSはほぼ全ジャッジが加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。MiStは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の39.91、演技構成点6番目の32.05、合計71.96でRD6位。
 2番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。妹が164cm、兄が175cm。昨季世界ジュニア金メダル。今季シニアデビュー、CSロンバルディア杯、CSネーベルホルン杯とも5位。曲は「Self Control」他。振付はマッテオ・ザンニ他。まだ滑り込みが足りない感じ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChRSはGOE+1.93。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル1。CuLiはレベル4でほぼ加点1〜3。MiStは女性レベル1、男性レベル2。技術点8番目の67.95、演技構成点も8番目の30.63、合計67.95でRD8位。世界ジュニア金メダリストもシニアでは苦戦。フリーは9位、総合8位。
 3番滑走で地元ブラウン/ブラウン組(米。19、21)。昨季イギリス大会7位、フィンランド大会8位。全米9位。今季国際大会初戦。曲は「This Town」他。振付はブセビカ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点1〜3。SqTwは速くてよく合っており、男女ともレベル4で加点1〜3。PStはレベル2。MiSt男女ともレベル2で加点1〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。技術点6番目の40.03、演技構成点7番目の31.31、合計71.34でRD7位。フリーも7位総合7位。

 6番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。昨季国内2連覇。欧州選手権6位、世界選手権8位。今季CSロンバルディア杯2位、CSネペラ記念3位。曲は「The Knowledge」他。振付はマッテオ・ザンニ他。この大会3組目の兄弟カップル。全要素に全ジャッジが加点。女性が人形のような動作から始まるが、もう少し演技した方がわかりやすい。冒頭のChRSは加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。PStはレベル2で加点1〜3。CuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。MiSt男女ともレベル2だが加点2〜4。細かい所がまだ合っていない。技術点4番目の75.21、演技構成点5番目の42.2、合計75.21でRD4位。

 7番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。昨季国内優勝、欧州選手権5位、世界選手権12位。今季CSオータムクラシック、上海杯とも2位。曲は「Sans contrefacon」他。振付はシゼロン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは加点ほぼ2〜3。MiStは男女ともレベル3なのはこの組が初で加点ほぼ2〜3。PStもレベル3で加点1〜3。StaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChRSはほぼ加点2〜3。技術点2番目の44.07、演技構成点3番目の33.13、合計77.2でRD3位。
 8番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、24)。昨季国内2位、四大陸銅メダル。今季CSネペラ記念5位。曲はMichael Jackson Medley。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。何か物語が背後にありそうな、ロボットのような動きから始まる。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiSt男女ともレベル1だが加点2〜4。PStはレベル2で加点ほぼ2〜3。ChRSは加点1〜4。最後のRoLi加点3〜5。もう少し滑り込む必要がある感じに見えた。技術点3番目の43.7、演技構成点2番目の34.1、合計77.8でRD2位。

 9番滑走で地元グリーン/パーソンズ組(米。18、20)。昨季全米2位。世界選手権6位。今季CSロンバルディア杯6位。曲は「Straight Up」。振付はC.ホワイト他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル4をとったのはこの組だけ。加点2〜3。SlLiもレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2。最後のChRSは加点1〜3。滑り出しはすばらしかったが、後半は少し見劣りがした。技術点4番目の42.38、演技構成点5番目の32.67、合計75.05でRD5位。
 最終滑走で地元チョック/ベイツ組(米。31、34)。昨季全米優勝、四大陸金メダル、世界選手権金メダル。今季初戦。曲は「クイーン「ボヘミアンラプソディー」より「Another One Bites The Dust」等2曲他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は黄色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル4、男性レベル2だが加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル3で加点3〜4。ChRSは加点3〜5。最後のRoLiはレベル4に加点3〜5。得点は出たが、まだ調子は上がっていない感じ。技術点最高の48.3、演技構成点も最高の36.57、合計84.87でRD1位。

 フリー。
 5番滑走でスマート/ディーク組(西。26、27)。曲は「Also sprach Zarathustra」他プレスリーセレクション。振付はローゾン他。全体にスケーティングが滑らか。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChAJは加点1〜4。OFTは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3でほぼ加点1〜3。DSpはレベル4。StaLiもレベル4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点1〜4。技術点5番目の60.23、演技構成点6番目の48.48、合計でフリー6位、総合180.67で6位。
 6番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。18、20)。曲は「Denmark」他。振付はズーライン他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。始まりと終わりのポーズは男の肩に女が頭を乗せている形。冒頭のStaLiはしゃがんだ男性のヒザに女性が手をついて体を水平にする形でレベル4に加点2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStは男女ともレベル3で加点1〜3。リフト二つとDSpはレベル4。うちRoLiとDSpは加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点ほぼ2〜3。技術点4番目の60.86、演技構成点5番目の49.16、合計110.02でフリー4位、総合185.07で4位。
 7番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。曲は「Bluecobalto」他。振付はピパーニ他。ChSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。特にStaLiは女性が水泳の飛び込みのように男性の片足の靴の上に手をついて倒立し男性は片足になる形。SeStは女性レベル2、男性レベル1だが加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CuLiはレベル3で加点2〜3。DSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うち一番最後のChSlは加点2〜3。ChStは!マーク(要件を満たさない要素)でGOEが-0.22。どこが悪かったのか。技術点6番目の59.55、演技構成点4番目の50.08、合計109.63でフリー5位、総合184.84で5位。得点が伸びなかったためコーチとも笑顔なし。

 8番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。曲はラフマニノフ「Elegie in E-Flat Minor, Op. 3, No. 1」。振付はアグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChAJはさりげなく、加点2〜3。リフト三つとDSpはいずれもレベル4。うちStaLiは加点ほぼ3〜4、SlLiも加点2〜4。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。OFTは加点2〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うち一番最後のChLiは加点ほぼ2〜4だが、ひとりだけ-4を付けていた。技術点3番目の65.69、演技構成点も3番目の50.58、合計116.27でフリーも3位、総合193.47で3位。
 9番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、24)。曲は「Roses」。振付はクールノイエ他。女性の衣装は薄い赤のスカートに銀の細かいビーズ、男性の上衣は濃い青緑。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSlLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。ChSpは加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。DSpとあと二つのリフトもレベル4。うちRoLiは加点3〜5。ChStは加点2〜3。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。最後のChLiは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の67.81、演技構成点も2番目の51.38、合計119.19でフリーも2位、総合196.99で2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。31、34)。曲は「The Dark Side of the Moon」より3曲。振付はデュブレイユ。女性の衣装は白地に黒い曲線の縁取り、男性の衣装は黒に片腕のみ白線。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiは女性が男性の靴の上に立つ形で加点ほぼ3〜4。RoLiもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。OFTは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。DSpとSlLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。ChAJは加点ほぼ4〜5、ChStは加点3〜5。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のChLiは加点3〜4。安定しているが、まだわずかに合っていないところも。技術点最高の72.03、演技構成点も最高の56.06、合計128.09でフリーも1位、総合212.96で優勝。

フィギュアスケート (2023.10/24,26、12/16、12/17)

スケートアメリカ (2023.10/20〜22 アレン・テキサス州) GPシリーズ第1戦

 <男子シングル>12人エントリー。日本からは佐藤駿、壷井、シニアデビューの吉岡。アメリカからはマリニン、トルガシェフ、ナウモフ。その他エイモズ(仏)、ワシリエフス(ラト)等。テレ朝の解説は町田樹、実況は三上アナ。後日テレ朝チャンネルで全員見た。
 3番滑走で壷井(20)。昨季GPイギリス大会5位、全日本9位。曲は「アランフェス」。振付はザカリー・ダナヒュー。解説の町田が「壷井選手のスケーティングに合った曲。4Tは成功率25%、3Aの成功率は100%」と言う。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。FCSpとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F+3Tも決める。CSSpとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の37.74、演技構成点最低の35.83、転倒の減点1、合計72.57でSP9位。
 5番滑走でゴゴレフ(加。18)。昨季国内4位、四大陸13位。曲は「The Sound of Silence」。振付はシェイリン・ボーン。町田が「人生の荒波を耐える表現をめざす」などという。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点。4Sはqマークで転倒。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはオーバーターン。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点7番目の39.47、演技構成点10番目の36.26、転倒の減点1、合計74.73でSP7位。

 6番滑走で吉岡(19)。昨季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア優勝、世界ジュニア銅メダル。曲は「Eternal Eclipse」メドレー。振付はローリ・ニコル。ジャンプノーミスでスピンステップ全てレベル4。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはスピードを維持しつつ大きく動くよう努めており全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜4。解説の町田が「ジャンプは公式練習でも6分練習でも調子が出なかったが上出来」「StSqはもっと上半身のオフバランスの動きを入れてメリハリをつけるとよい」。技術点4番目の48.95、演技構成点5番目の38.49、合計87.44は自己ベストを21点も更新でSP4位。
 8番滑走でエガーゼ(ジョー。22)。昨季欧州選手権7位、世界選手権29位。曲は「Ave Maria」。振付はトゥトベリーゼ他。「祈りのポーズがあちこちに入っている」。冒頭で4S+3Tを決める。続く4Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Aも決める。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の48.49、演技構成点6番目の37.27、合計85.76は自己ベスト更新でSP5位。
 9番滑走でエイモズ(仏。26)。昨季欧州選手権、、世界選手権とも4位。曲は「Bird Gerhl」。振付はブライス・ムゼと本人。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点2〜3。「感触がよかったらしく第2を付けて正解でした」。続く3Aも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lzは加点1〜4。技術点2番目の51.48、演技構成点最高の45.86、合計97.34でSP2位。

 10番滑走でワシリエフス(ラト。24)。昨季欧州選手権5位、世界選手権13位。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は黒。髪を短くしてきた。「4Sは昨季一回も成功していない」と町田が言う通り冒頭の4Sはqマークで転倒。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCSpとFSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aでまた転倒。これは痛かった。技術点9番目の37.6、演技構成点4番目の40.24、転倒の減点2、合計75.84でSP6位。
 11番滑走で佐藤(19)。昨季GPファイナル4位、全日本4位、四大陸銅メダル。曲は「リベルタンゴ」。振付は宮本賢二。「今季はジャンプ以外の部分を見てほしい」と本人の弁。冒頭の4T+3Tは簡単そうに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。今季から挑む4Fは!マークでステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4、StSqはラテンらしい動きがしなやかに入り、加点2〜3。1.1倍になる3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の50.1、演技構成点も3番目の41.51、合計91.61は自己ベスト更新でSP3位。
 最終滑走でマリニン(米。18)。昨季GPファイナル3位、全米初優勝、世界選手権銅メダル。曲は「マラゲーニャ」。振付はシェイリン・ボーン。「今季前半は4Aを封印」するらしい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Tは低いように感じたが、加点3〜5。続く4Lz+3Tは簡単そうに決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。解説の町田も称賛。「マリニンのジャンプは回転不足をとられやすい。冒頭の4Tも集中を欠くとqマークになりそうだった。ここまでの試合ではなかったが今回は観客を盛り上げる愛嬌もあった」。技術点ダントツの60.2、演技構成点2番目の43.86、合計104.06でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波では、壷井と最終グループ6人を放送。誤ってせっかく録画したテレ朝チャンネルを消してしまったので、他の人は見られず。
 4番滑走で壷井(20)。曲は継続の「High Strung」。振付は佐藤操。冒頭の4S+3Tは全ジャッジが加点2〜4。続くソロの4Sも全ジャッジが加点。昨季、2本目の4Sは一回も成功せず。しかし次の3A+1Eu+3Sは転倒。「3A+1Euまで完璧だった」ので惜しかった。FSSpとCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のFCCoSpはレベル2。ここは改善の必要あり。3Loがqマークでまた転倒。これは想定外。1.1倍になる3F、3F+2Tは全ジャッジが加点。3Lz+2Tは決めたが4つ目の連続ジャンプのため2Tは無得点。ChSqはもっとメリハリがほしい。「4回転が2本入りました。一歩ずつ進歩しています」と解説の町田。 技術点7番目の74.08、演技構成点11番目の72.33、転倒の減点2、合計144.41でフリー8位、総合216.98で8位。

 7番滑走でワシリエフス(ラト。24)。曲は「Blues Deluxe」。振付はランビエール。ジャンプが不調。冒頭の4S転倒。続く3Lz+3Tはこらえたが、次の3Aはqマークで両足。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、FSSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる二回目の3Aでまた転倒。第2を付けられず繰り返しの違反に。3Lz+1Eu+3Sの予定は壁際になり、第3が2Sに。3Fは!マーク。最後のFCCoSpはレベル3でVマーク。「本当はもっとジャンプが上手な選手。誰しもバイオリズムが低下するときがある」と町田。技術点最低の59.48、演技構成点3番目の81.02、転倒の減点1、合計139.5でフリー10位、総合215.34で9位。
 8番滑走でエガーゼ(ジョー。22)。曲は映画「ムーランルージュ」より「Nature Boy」他。振付はグレイヘンガウス他。冒頭の4Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4S+3Tも全ジャッジが加点1〜3。しかしソロの4Sの予定はパンクして2Sに。3A+2A+SEQは決める。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3。1.1倍になる3A+1Eu+2Sはこらえた。3Fは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lzの予定が2Lzに。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の77.5、演技構成点8番目の75.19、転倒の減点1、合計151.69でフリー5位、総合237.45で4位。
 9番滑走で吉岡(19)。曲は継続の「Pirates of the Caribbean」。振付は吉野晃平。ジャンプ構成を昨年とは変えてきた。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点。続くソロの4Tも高くまっすぐで全ジャッジが加点1〜3。3Aは両手付き。スピン三つはレベル4。3Loは成功。ChSqはもう少しメリハリがほしい。1.1倍になる3A+1Eu+2Sはこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lzからの連続ジャンプの予定が1Lz+2A+SEQに。しかも3Fの予定もパンクして1F!に。スタミナの問題か。解説の町田は「プログラムの最後に3Lzと3Fを動かして今回初めての試合で課題が出た。3Fは!がよく付くので最後にするのは作戦上どうか」「GPデビュー戦としては上出来」。技術点8番目の70.46、演技構成点5番目の75.66、合計146.12でフリー7位、総合237.45で6位。

 10番滑走で佐藤(19)。曲は「四季」メドレー。振付はシゼロン。冒頭の4Lzはアンダーローテーションでステップアウトして手付き。3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。しかし4Tもステップアウト。FCSpとStSqはレベル2。 「StSqは打楽器とバイオリンの演奏をステップと体の動きで表現しているがもっとメリハリをつけるとよい」と町田。4T+2Tはこらえる。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loも成功。3Lz+2Tも決める。CSSpはレベル3。ChSqは一応全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。町田は「ジャンプを何が何でも決めるという修正力も必要」というようなことも言っていた。もう少し滑り込みも必要か。技術点5番目の75.97、演技構成点4番目の79.92、合計155.89でフリー4位、総合247.5で3位。
 11番滑走でエイモズ(仏。26)。曲は「ボレロ」。振付はブライス・ムゼと本人。衣装は黒に赤い手袋。冒頭の4Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。3A+2A+SEQは第1にqマーク。「ここからは安定して見られる」と町田。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。CCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sはこらえた。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。最後のChSqは独創的で全ジャッジが加点5。技術点3番目の88.51、演技構成点最高の93.24、合計181.75でフリーも2位、総合279.09で2位。
 最終滑走でマリニン(米。18)。曲は「Succession」。振付はシェイリン・ボーン。町田も「言うことはない」と賞賛。全要素に全ジャッジが加点。4回転を前後に半2本ずつ入れる構成。冒頭の3Aは加点3〜4。4Lzは加点2〜3。3Loは加点1〜3。4Sは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで4Lz+1Eu+3Sと4T+3Tを成功。うち3連続は加点3〜4。これひとつで21.54点というとんでもない得点。ChSqは加点1〜3。3Lz+3A+SEQも決める。 技術点ダントツの118.64、演技構成点2番目の87.77、合計206.41は自己ベスト更新でフリーも1位、総合310.47も自己ベスト更新で優勝。

 <女子シングル>12人エントリー。日本からは千葉、河辺、吉田。地元アメリカからレヴィト、グレン、クレア・セオ。その他ヘンドリクス(ベル)、ペトロキナ(エスト)、ユ・ヨン(韓)等。テレ朝地上波では日本人3人、グレン、レヴィト、ヘンドリクスを放送。解説は鈴木明子。後日テレ朝チャンネルで全員見た。
 1番滑走でウィ・ソヨン(韓。18)。後日見た。昨季NHK杯8位。国内シニア9位。今季CSフィンランディア杯13位。曲は映画「Pride & Prejudice」より「Dawn」等2曲。振付はYeaji Shin。冒頭の3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。続く2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。しかし1.1倍になる3Loがアンダーローテーションで転倒。技術点7番目の32.8、演技構成点最低の26.75、転倒の減点1、合計58.55でSP10位。

 4番滑走で河辺(18)。昨季フィンランド大会3位、全日本9位。曲は「Haunted」。振付は樋口美穂子。衣装は鮮やかな青。冒頭の2Aはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzが!マーク。やや両足気味か。予定では連続ジャンプだった。スピン三つはレベル3。要改善。1.1倍になる3F+3Tは決めたが第1に!マーク。連続ジャンプはリカバリー。ルッツとフリップ両方にマークが付くのは何とかしたい。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqは「曲調をよくとらえている」と実況アナ。技術点6番目の33.39、演技構成点7番目の29.41、合計62.8でSP6位。
 5番滑走で吉田(18)。昨季全日本シニア6位、四大陸8位。今季CSロンバルディア杯2位。曲は「Koo Koo Fun」。振付はウィーバー。衣装は黒を基調に蛍光イエローの模様。冒頭で武器の3Aが痛恨のパンク。1Aになり無得点。続く3Lz+3Tは第2がqマーク。予定では第2は2Tだった。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちSSpとStSqは加点1〜3。StSqは速かった。1.1倍になる3Loはほぼ全ジャッジが加点。技術点11番目の30.61、演技構成点8番目の28.79、合計59.4でSP8位。

 6番滑走で千葉(18)。昨季ジュニアGPファイナル6位、全日本ジュニア2位、全日本シニア5位、四大陸銅メダル。今季CSオータムクラシック6位。曲は「黒い瞳」。振付はミーシャ・ジー。衣装や化粧をガラッとイメージチェンジ。ほぼノーミス。スケーティングが滑らかで速い。冒頭の3F+3Tは第1がqマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Lzはアンダーローテーション。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqはアップテンポの曲によく合っており、加点1〜4。技術点5番目の33.6、演技構成点4番目の30.64、合計64.24でSP5位。
 7番滑走でグレン(米。24)。地元テキサス出身。応援の声がすごい。昨季全米3位、四大陸7位、世界選手権12位。曲は「Heads Will Roll」。振付はキャサリン・ヒル他。衣装は黒のパンツスタイル。力強い演技で、ジャンプに回転不足がないのが強み。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点1〜5。技術点2番目の38.9、演技構成点3番目の32.55、合計71.45でSP2位。
 8番滑走でペトロキナ(エスト。19)。後日見た。昨季欧州選手権6位。世界ジュニア12位、世界選手権9位。曲は「Run」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の2Aは幅があり全ジャッジが加点2〜4。続く3F+3Tは第2がやや傾きアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは大きく力強く動き、加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lzは成功。全体に力強い滑り。技術点4番目の34.49、演技構成点5番目の30.53、合計65.02でSP4位。
 9番滑走でユ・ヨン(韓。18)。後日見た。だいぶふっくらしている。昨季スケートカナダ3位。今季CSネペラ記念5位。実況アナが「一昨年は国内で4回目の優勝、北京五輪6位でしたが、昨年は国内11位」と紹介。曲は「Autumn Moon」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は水色に銀ラメ。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。続く2Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Fの予定がパンク、1Fになり要素を失い無得点。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点最低の27.56、演技構成点9番目の28.65、合計56.21でSP12位。

 10番滑走でクラコワ(ポー。21)。後日見た。昨季欧州選手権4位、世界選手権16位。曲は「Kill Bill」。振付はイワン・リギーニ。衣装は黒に黄色のライン。まだ仕上がっていない。冒頭は3Fからの連続3回転の予定だったが、2Tに。2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。LSpとStSqはレベル3だが側転も入り、全ジャッジが加点。うちStSqは「多彩な動きがよい」と解説の鈴木明子。加点1〜4。1.1倍になる3Loも成功。すごく慎重に跳んでいて、クラコワらしいはつらつさが影をひそめている。技術点10番目の30.8、演技構成点6番目の29.65、合計60.45でSP7位。
 11番滑走でレヴィト(米。16)。昨季ファイナル2位。全米優勝、世界選手権4位。今季CSネーベルホルン杯優勝。曲は「Yearning」。振付はクズネツォワ。全身と腕をしならせて、美しい蜘蛛のよう(蛇だった)。ベリーダンスの動きか。冒頭の3Lz+3Tは第1に!マーク。イーグルから跳ぶ2Aは低いが全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点2〜3。ルッツとフリップは相変わらずかなり前傾してから跳ぶが、トンカチは弱くなった。CCoSpだけレベル3。技術点3番目の37.06、演技構成点2番目の33.0、合計70.07でSP3位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。23)。昨季ファイナル3位。欧州選手権銀メダル、世界選手権銅メダル。曲は「I'm nin'alu」他。振付はアダム・ソルヤ。衣装はオレンジに大きめのビーズ。いやー力強かった。冒頭の3Fは両手上げで跳び全ジャッジが加点ほぼ3〜4。片足を大きく上げてから跳ぶ2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqはニースライドやジャッジ席の前でアピールしてから片足を振り上げる場面もあり、加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。技術点最高の39.92、演技構成点も最高の36.0、合計75.92でSP1位。

 フリー。テレ朝地上波は放送なし。他の大会は男女フリーを同時録画放送するのになぜだろう。河辺、千葉、吉田には期待していないということか。そうだとしたら、実に感じが悪い。テレ朝HPのGPシリーズ専用ページを見ても、説明の一言もないし、お詫びもない。有料版「テレ朝動画」を見ろということか。以下にISUリザルトから結果のみを記す。後日テレ朝チャンネルで全て見た。
 4番滑走で吉田(18)。曲は「Shakuhachi & La terre vue du ciel」。振付はローリ・ニコル。右の赤い手袋は鶴の頭。尺八の音色で始まる。冒頭の3Aはqマークだが下りた。続く2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqとスピン二つは加点ほぼ2〜3。3Fもやや強引に決める。1.1倍になるところで3Lz+3T成功。これもやや強引か。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。ソロの3Lzも決める。3S+2A+2T+SEQも成功。技術点最高の72.76、演技構成点6番目の58.82、合計131.58でフリー3位と挽回、総合190.98で4位。
   6番滑走でクラコワ(ポー。21)。後日見た。曲は「Solas」他。振付はブノワ・リショー。衣装は薄い青、飾り衿は白。全体にまだ仕上がっていない感じ。冒頭の3Lz+1Eu+3Fは第3がアンダーローテーション。3Sは成功。3Fは!マーク。3Tは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Loからの連続ジャンプの予定だったがアンダーローテーションで両足。次の3Loもアンダーローテーションで第2付けられず繰り返しの違反に。2A+2A+SEQは決める。あと二つのスピンとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の54.56、演技構成点も7番目の58.74、合計113.3でフリーも7位、総合168.98で7位。

 7番滑走で河辺(18)。曲は継続の「Drowning」。振付は樋口美穂子。冒頭の2A+3Tはよかった。全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzからの連続ジャンプの予定が転倒。3Loは成功全ジャッジが加点。次はソロの2Aの予定だったが、2T+2Tを付けて3連続とする。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかし1.1倍になる3Lzでまた転倒し、繰り返しの違反に。ここが予定では3連続だった。3Sは全ジャッジが加点。3Fは!マークでアンダーローテーション。CCoSpはレベル3でVマークも。最後のChSqはイーグルからイナバウアー、バレエジャンプにニースライドなど取り混ぜ、全ジャッジが加点2〜5。技術点10番目の50.11、演技構成点8番目の58.07、転倒の減点2、合計106.18でフリー8位、総合168.98で8位。
 8番滑走で千葉(18)。曲は「海の上のピアニスト」。振付は鈴木明子。冒頭の3F+3Tは第2がqマークだが決める。しかし続く2Aは前向きでステップアウト。次の3Sはダウングレードで転倒。タイミングを修正できないまま進んでしまった。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpはすばらしく反っていて加点3〜5。3Loはようやく全ジャッジが加点。ChSqはスパイラルで全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loも決め、立ち直ったかと思ったが、次の3Lzからの連続ジャンプの予定がアンダーローテーションでまた転倒。少し低かった。動揺したのか次のFCCoSpはレベル2でVマーク。それでも二つ目の3Lzに2A+SEQを付け、連続ジャンプをリカバリー。第1は!マーク。キスアンドクライでは暗い顔。技術点6番目の55.84、演技構成点5番目の59.71、転倒の減点2、合計113.55でフリー6位、総合177.79で6位。
 9番滑走でペトロキナ(エスト。19)。後日見た。曲は継続の「Dusty Road」。振付はマーク・ピレイ。衣装は紫色に金のビーズ。冒頭の2A+3Tは成功。続く3Lz+1Eu+3Sもしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fも全ジャッジが加点1〜3。3Loはqマーク。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるソロの3Lzも決める。3F+2Tは第1がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2〜3。LSpはレベル3。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の66.57、演技構成点も4番目の62.96、合計129.53でフリーも4位、総合194.55で3位。

 10番滑走でレヴィト(米。16)。曲は「The White Crow」より。振付はクズネツォワ。衣装は白鳥の湖の黒鳥のようで肩に羽毛の飾り。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く2Aと3Fは戦時2〜3。二つ目の2Aはつなぎにニースライドなど入れた後に跳び、全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは第3がアンダーローテーション。ChSqはイナバウアーなどが入ってほぼ全ジャッジが加点。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。3Loはqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4全ジャッジが加点2以上。うちFCSpとStSqは加点ほぼ3〜4。どのポーズをとっても絵になっているのがすばらしい。技術点3番目の70.69、演技構成点2番目の67.39、合計138.08でフリー2位、総合208.15、逆転で2位。
 11番滑走でグレン(米。24)。曲は「Exogenisis」。振付はウィーバー他。地元で表彰台を意識したのか。冒頭の3Aは成功、全ジャッジが加点1〜4。3F+3Tも全ジャッジが加点2〜4。3Lo+2Tも成功。ところがソロの3Sでステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。しかし1.1倍になる3Lzがアンダーローテーションで転倒。予定では3連続だった。しかも次の3Fもアンダーローテーションで転倒。最後のジャンプの3Loはパンクして1Loに。いったいどうしたのか。ChSqはイナバウアーやスパイラルを行い、全ジャッジが加点1〜4。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。終わったとき呆然。技術点5番目の56.95、演技構成点3番目の63.23、転倒の減点2、合計118.18でフリー5位、総合189.63で5位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。23)。曲は「Break My Soul」。振付はアダム・ソルヤ。絶好調には見えなかったが、そつなく演じれば勝てる感じ。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。しかしこの後の全要素に全ジャッジが加点。続く2Aと3F、二つ目の2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqと最後のLSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2Tは加点2〜3。3F+2T+2Loとソロの3Sも加点1〜3。いずれも回転不足なし。技術点2番目の72.42、演技構成点も最高の72.94、合計145.36でフリーも1位、総合221.28は自己ベスト更新で優勝。キスアンドクライではうれし泣きか。

※表彰式で、電光掲示板上の国旗のうち、3位のエストニアであるべきものが、日の丸が表示されていた。ありえない。テキサスでは、エストニアは知られていないのか。SPのとき、ペトロキナの紹介で「ジョージア」代表とアナウンスしているように聞こえたし。運営はどうなっているのか。

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フィギュアスケート (2023.4/13,14,15,16)

国別対抗戦 (2023.4/13〜16 代々木)

 日本、アメリカ、カナダ、韓国、イタリア、フランスの6ヵ国が参加。

 <アイスダンスSP>日本からは村元/高橋組。アメリカはチョック/ベイツ組。カナダはギレス/ポワリエ組。イタリアはギナール/ファブリ組。フランスはロパレワ/ブリソー組。韓国はジュニアのリム/クァン組。テレ朝地上波は日本とアメリカのみ放送。解説は河合彩さん。
 2番滑走で村元/高橋組(30、37)。今季全日本初優勝、四大陸9位、世界選手権11位。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、トカチェンコ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSは加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。PStはレベル3で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。ノーミスで終え、二人とも笑顔。キスアンドクライには長光コーチ。技術点4番目の45.13、演技構成点も4番目の33.25、合計78.38でRD4位。日本はポイント9。
 5番滑走でチョック/ベイツ組(米。30、34)。今季全米優勝、四大陸金メダル、世界選手権初の金メダル。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。すごく楽そうに難しいことを完璧にやっていた。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは二人の距離が近い上に速く、男女ともレベル4で加点4〜5。MiStは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。PStもレベル4で加点3〜5。CuLiもレベル4で加点4〜5。最後のChRSは加点4〜5。技術点最高の55.16、演技構成点も最高の38.75、合計93.91は世界選手権の自己ベスト91.94を更新でRD1位。アメリカはポイント12。
 2位はイタリアでポイント11、3位はカナダでポイント10。5位フランスはポイント8、6位韓国はポイント7。

 <女子シングルSP>日本からは坂本と三原。アメリカからレヴィトとグレン。カナダはシーザスとデュピュイ。韓国はイ・ヘインとキム・イェリム。テレ朝地上波は、日本と韓国とレヴィトのみ放送。解説は荒川。
 8番滑走でキム・イェリム(韓。20)。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。ジャンプが戻っていない。冒頭の連続ジャンプは3T+1Tとなり、第2は無得点、要素を失う。後の全要素に全ジャッジが加点。2Aは決め、加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜3。StSqはレベル2だが加点2〜4。技術点29.39、演技構成点33.26、合計62.65でSP7位。ポイント6を加え韓国は13。
 9番滑走でレヴィト(16)。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。世界選手権より良さそう。冒頭の3Fは加点2〜4。2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。技術点4番目の37.07、演技構成点3番目の34.15、合計71.22でSP3位。もうひとりのグレンはSP6位でポイント7。ポイント10と7を加えアメリカは29。

 10番滑走でイ・ヘイン(韓。17)。曲は「Storm」。振付はトム・ディクソン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。続く3Lz+3Tはほぼ加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Fも成功、加点2〜3。技術点最高の41.0、演技構成点2番目の35.9、合計76.9でSP1位。ポイント12を加え韓国は25。
 11番滑走で三原(23)。曲は「Merry Christmas Mr. Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。あまりジャンプの調子がよくないらしい。顔も固かった。冒頭の2Aは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Fも決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpはほぼ加点1〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる連続ジャンプは2Lz+3Tになり、第2はアンダーローテーション。技術点7番目の32.82、演技構成点4番目の34.03、合計66.85でSP5位。ポイント8を加え日本は17。
 最終滑走で坂本(22)。曲は「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。なんと連続ジャンプで転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の2Aは加点ほぼ4〜5。3Lzも加点3〜4。FCSpとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3F+3Tは第1が傾き、なんとか第2を付けた。いずれもqマーク。技術点3番目の37.34、演技構成点最高の36.35、転倒の減点1、合計72.69でSP2位。ポイント11を加え日本は28。

 <男子シングルSP>日本からは宇野と友野の予定だったが、宇野のケガで佐藤駿に。アメリカからジェイソン・ブラウンとマリニン。カナダからメッシングとゴゴレフ。韓国からチャとイ・シヒョン。イタリアからグラスルとリッツォ。フランスからエイモズとシャオイムファ。テレ朝地上波は、日本と最終組6人を放送。テレ朝解説は織田。
 3番滑走でエイモズ(仏。25)。今季欧州選手権、世界選手権とも4位。曲は「Still Don't Know My Name」他。振付はム−セ他。今季一番のでき。4回転1本でも完璧にやれれば100点が出せる。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4T+3Tを決め、加点2〜4。続く3Aも加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは音楽にも合っていて加点4〜5、スピン三つも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzも加点3〜4。技術点3番目の54.17、演技構成点も3番目の46.41、合計100.58は自己ベスト更新でSP3位。ポイント10を加え、フランスは26。
 5番滑走で佐藤駿(19)。大会3日前にエントリー。練習も1週間くらいしかできなかったようだ。今季全日本4位、四大陸銅メダル。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。四大陸より全然スピードがなかった。冒頭の4Lzで転倒。続く4T+2Tは第1でこらえた。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSq4はレベル3。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点。技術点10番目の38.02、演技構成点も10番目の39.43、転倒の減点1、合計76.45でSP11位。ポイント2を加えて日本は30。

 7番滑走で友野(24)。今季全日本3位、世界選手権6位。曲は「Happy Jazz」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+3Tはよかった。全ジャッジが加点3〜4。他のジャンプはやや低かった。4Sはアンダーローテーションで転倒。1.1倍になる3Aはフリーレッグのタッチあり。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。最後のStSqはがんばり、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点7番目の46.95、演技構成点も7番目の43.41、転倒の減点1、合計89.36でSP7位。ポイント6を加えて日本は36。
 8番滑走でリッツォ(伊。24)。今季欧州選手権銀メダル。世界選手権9位。曲は「Le parole lontane」他。振付はスカリ。冒頭は4Tをこらえて2Tを付けた。4Loはアンダーローテーションでオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4.うちStSqは楽しそうに躍動して全ジャッジが加点ほぼ3〜5、最後のFSSpも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点8番目の45.18、演技構成点も8番目の42.83、合計88.01でSP8位。ポイント5を加えてイタリアは21。
 9番滑走でシャオイムファ(仏。22)。今季欧州選手権金メダル。世界選手権10位。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。世界選手権から立て直してきた。冒頭、今季初めての4Lzを跳び、転倒。これ以後の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点1〜3。4T+3Tも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはスピードに乗って難しいオフバランスの動きをやりとげ、加点3〜5、最後のCSSpは加点2〜5。技術点4番目の49.56、演技構成点も4番目の44.26、転倒の減点1、合計92.82でSP5位。ポイント8を加え、フランスは34。

 10番滑走でグラスル(伊。20)。今季欧州選手権6位。世界選手権12位。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。冒頭の4Lzは下りる。ほぼ全ジャッジが加点。3Aも決め、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2ん゛アンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の48.37、演技構成点9番目の41.44、合計89.81でSP6位。ポイント7を加えてイタリアは28。
 11番滑走でチャ(韓。21)。今季四大陸4位。世界選手権銀メダル。曲は「Immortal Megamix」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは完全に自分のものにした。加点3〜5。続く3Lz+3Tはややつまったようにみえたが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aはしっかり成功、加点ほぼ2〜4。技術点2番目の54.7、演技構成点も2番目の46.63、合計101.33は自己ベスト更新でSP2位。もうひとりのイ・シヒョンは10位でポイント3。ポイント11と3を加え、韓国は39。
 最終滑走でマリニン(米。18)。今季全米優勝、世界選手権銅メダル。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。全要素に全ジャッジが加点。相変わらずジャンプはすばらしい。冒頭で4Lz+3Tを簡単に決め、加点2〜5。続く4Tは軽々と成功、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはまだ改善の余地はあるが加点3〜4、最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Aも加点3〜4。技術点最高の62.07、演技構成点6番目の43.83、合計105.9は自己ベスト更新でSP1位。もうひとりのジェイソン・ブラウンは4位でポイント9。ポイント12と9を加え、アメリカは50。

 <ペアSP>日本からは三浦/木原組。アメリカはケネリム/フレイジャー組。カナダはステラトデュデク/デシャン組。イタリアはコンティ/マッチ組。フランスはコワレフ/コワレフ組。韓国はイギリス所属だった男性と組むチョ/アドコック組。テレ朝地上波は、日本とアメリカのみ放送。テレ朝解説は高橋成美。
 5番滑走で三浦/木原組(21、30)。今季四大陸金メダル。世界選手権金メダル。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。ソロジャンプで少し乱れた。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tは男性が着氷でつまった。これ以後の全要素に全ジャッジが加点。5ALiとCCoSp、StSqとBiDsはいずれもレベル4で加点ほ3以上。うちCCoSpはぴったり合っていて加点3〜5。3LzThは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の44.1、演技構成点も2番目の36.37、合計80.47でSP2位。ポイント11を加えて日本は47。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。今季全米優勝、世界選手権銀メダル。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。すばらしいノーミス。今季はここまで全て三浦/木原組に負けているので気迫たっぷり。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ2〜4。3Tはぴたっと決め、加点2〜4。3FThも加点ほぼ3〜4。5ALiとCCoSp、StSqとBiDsはいずれもレベル4。うち5ALiとCCoSp、最後のBiDsは加点3〜5。基礎点は三浦/木原組と同じ33.6だが、技術点最高の45.38、演技構成点も最高の36.87、合計82.25でSP1位。>ポイント12を加えてアメリカは62。

 <アイスダンス フリー>
 3番滑走で村元/高橋組(30、37)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、コジリ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStはジャッジサイドで仮面をはぎ取られる場面から向こう正面までお芝居のような演技力で加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは女性レベル4、男性が第2の最後でややよろめきレベル3で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点ほぼ2〜4。DSpはレベル2で加点1〜4。OFTは男女ともレベル3で加点2〜4。ChSlは加点2〜4。DiStは男女ともレベル3で加点1〜5。最後のChLiは以前転倒があったが、改良したのかちゃんと決まり、加点2〜4。ノーミスで終わった後二人とも笑顔。これで見納めか。さびしい。技術点5番目の65.13、演技構成点4番目の51.5、合計116.63は自己ベスト更新でフリー5位。ポイント8を加えて日本は54。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、34)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。衣装は女性が炎、男性が風を表わしているらしい。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。レベルも全てレベル4.しゃがんだ男性の背中に女性が仰向けになる形から始まる。冒頭のChAJは加点ほぼ4〜5。DiStは二人の距離も近く動きもピッタリ合っていて加点ほぼ4〜5。ChSpは加点ほぼ5。SyTwは加点4〜5。SlLiも加点4〜5。OFTは加点4。DSpは加点ほぼ4〜5。CuLi+CuLiは加点4〜5。最後のChStも加点4〜5。始まりと同じポーズで終わる。技術点最高の79.41、演技構成点も最高の59.0、合計138.41は自己ベスト更新でフリーも1位。ポイント12を加えてアメリカは74。

 <女子シングル フリー>テレ朝地上波ではSP上位5人のみ放送。地上波開始時点でSP7位のキム・イェリムが1位だったが、見ていてもわからず。解説は荒川。
 8番滑走で三原(23)。曲は「El Amor Brujo」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。SPよりまとめたが、最後に惜しくも転倒。冒頭の2Aは低いが成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。3Sと3Fは決め、全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2A+3T<と3Lz<+2T+2Loはいずれもアンダーローテーションあり。3Loで軸が傾き転倒。疲れなのか。StSqは立て直し、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。ChSqは美しいスパイラルで全ジャッジが加点3〜4。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。終わったとき、笑顔。技術点5番目の65.08、演技構成点も5番目の67.13、転倒の減点1、合計131.21、この時点で2位でフリー5位。ポイント8で日本は62。

 10番滑走でレヴィト(16)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Lo<は第2がアンダーローテーション。解説の荒川が「3Lzで回りすぎたので3Loの回転をうまくかけられなかった」。この後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。3T成功。2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちCCoSpはほぼ加点4〜5、FCSpは加点ほぼ4。3Fはやや助走が長いが加点2〜3。ChSqは加点2〜5。1.1倍になる2Aと3Lz+1Eu+3Sはいずれも加点2〜3。3F+2Tも決める。技術点3番目の73.52、演技構成点も3番目の69.13、合計142.65、この時点で2位でフリー4位(ここまでキムが1位)。もうひとりのグレンはフリーも6位でポイント7。ポイント9と7でアメリカは90。
 11番滑走で坂本(22)。チーム日本のキャプテンらしい。曲は「Elastic Heart」。振付はデュブレイユ。痛恨の転倒。後半の2A+3T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ4〜5。3Lzは加点1〜4、3Sは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜4。3F+2Tは加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜5。しかし、2A+3Tで第2がアンダーローテーションとなり転倒。ChSqは加点ほぼ3〜4。3Loは加点2〜5。最後りFCCoSpはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の73.32、演技構成点最高の73.43、転倒の減点1、合計145.75でフリーも2位。ポイント11で日本は73。
 最終滑走でイ・ヘイン(韓。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。後半の3F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2A+3Tは加点ほぼ3〜4。続く3Lz+3T4は加点ほぼ2〜4。3Loは加点2〜3、3Sは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜5。ChSqは加点2〜4。1.1倍になるところで3Lz+2T+2Loを決め、ほぼ加点1〜3。次の3F!qだけはマーク付きで減点評価。2Aは加点2〜4。技術点最高の76.11、演技構成点2番目の72.46、合計148.57でフリーも1位。もうひとりのキム・イェリムはフリー3位でポイント10。ポイント12と10で韓国は75。

 <ペア フリー>地上波では上位4組のみ。解説は高橋成美。
 3番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。曲は「シネマ・パラダイス」より4曲。振付はジョルダーニ。3STh以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点1〜3。3T+1A+1A+SEQは予定通りで加点2〜3。3Sも決め、加点ほぼ2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち最後のPCoSpは加点ほぼ2〜4。解説の高橋成美が「5TLiはシニアでやる人は少ない」。3LoThは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点2〜3。しかし3SThで転倒。FiDsはレベル3だが加点2〜3。技術点3番目の65.2、演技構成点も3番目の67.02、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計130.22でフリー3位。ポイント10を加えてイタリアは65。
 4番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。女性のソロジャンプが不調。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。次が3Tからの3連続の予定だったが、女性が第1でステップアウト。5RLiと珍しいFoDsはレベル3。うち5RLiは加点ほぼ2〜4。解説の高橋成美が「FoDsはすごく難しい」と言っていた。3SThは成功、加点2〜3。3Sで女性が片手付き。あと二つのリフトとPCoSpはレベル40うちPCoSpは加点1〜4。ChSqほぼ加点1〜3。3LoThはきれいに決め、加点2〜4。技術点4番目の64.11、演技構成点も4番目の65.62、合計129.73でフリーで4位。ポイント9を加えてカナダは60。

 5番滑走で三浦/木原組(21、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。痛恨の3連続ミス。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜4。しかし3Tからの3連続の予定だったが、女性の第1が2Tになり両足、第2、第3付かず、要素を失う。リフト三つとPCoSpはレベル4で加点2以上。うち最後の4Liは入りも出も男性がひざだちになる難しい形で加点3〜5。ソロジャンプの3Sは成功、加点ほぼ2〜4。ChSqも加点ほぼ3〜4。3LzThはしっかり成功、加点ほぼ3〜4。3LoThも決め、加点3〜5。BoDsはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点2番目の70.38、演技構成点も2番目の73.31、合計143.69でフリーも2位。ポイント11を加えて日本は85。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。転倒した3S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点1〜4。3T+2T+2Tも決め、加点1〜4。3LoThはきれいで幅もあり、加点4〜5。しかし3Sがqマークで女性が転倒。リフト三つとPCoSpはレベル4で加点ほぼ3以上。うち5ALiは加点4〜5、PCoSpは加点2〜5。BoDsはレベル3だが加点3〜4。3FThも成功、加点3〜4。ChSqは加点ほぼ4〜5。すばらしかった。技術点最高の74.71、演技構成点も最高の74.16、転倒の減点1、合計147.87でフリーも1位。ポイント12を加えてアメリカは102。

 <男子シングル フリー>地上波では日本とメッシングと上位3人を放送。地上波開始時点でSP8位のリッツォが1位だったが、見ていてもわからず。解説は織田。
 2番滑走で佐藤駿(19)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。冒頭は4Lzの予定だったが、途中でひらいて3Lzになり、ほぼ全ジャッジが加点。続く4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほほ2〜3。3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点ほぼ3。スピン二つはレベル3。うちCSSpは加点1〜4。次はソロの4Tの予定だったが4Lzに再度挑戦、qマークでステップアウト。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。そして3Loの予定のところを4Tに変え、アンダーローテーションになるが下りた。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の87.9、演技構成点10番目の76.96、合計164.86でフリー8位と挽回。キスアンドクライで泣かなくてもいいのに。ポイント5を加えて日本は90。

 4番滑走で今日で引退のメッシング(加。31)。紹介のとき、なんとカナダに移民したメッシングの高祖父・永野さんの写真が出てきた。曲は「Lullaby for an Angel」他。振付はヴィポンド。ほぼノーミス。冒頭の4T+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ソロの4Tはアンダーローテーションだったが、こらえた。3A+1Eu+3S成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Loも決める。スピン二つとStSqは速くてレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちFSSpは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aはアンダーローテーションでステップアウトに片手付き。3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fはeマーク。世界選手権でミスしたFCCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqは楽しそうに全ジャッジが加点4〜5。終わったとき一瞬淋しそうな顔。技術点8番目の83.45、演技構成点4番目の89.54、合計172.99でフリー7位。もうひとりのゴゴレフはフリー11位でポイント2。ポイント6と2を加えてカナダは68。
 6番滑走で友野(24)。曲は「こうもり」序曲「Die Fledermaus-Overture」。振付は佐藤操他。痛恨の後半の3Aパンク。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点2〜4。ソロの4Tは全ジャッジが加点3〜5。しかし4Sが少し低く、アンダーローテーションで両足。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。しかし3Fでステップアウト。ソロの3Aの予定が1Aにパンク。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点9番目の78.21、演技構成点6番目の86.34、合計164.55でフリー9位。ポイント4を加えて日本は94。最後、わずか1ポイント足りずに韓国が逆転2位とわかった瞬間、チーム全員が落ち込んだ顔。優勝をねらったが、銅メダル。

 10番滑走でエイモズ(仏。25)。チームフランスのキャプテン。曲は「Original Composition」「グラディエーター」より2曲等。振付はフォンタナ他。冒頭4T+3Tは第1をこらえたが決め、ほぼ全ジャッジが加点。ソロの4Tはアンダーローテーションで片手付き。3A+2A+SEQは第1がステップアウト気味。3Loは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+1Eu+3Sもなんとか決める。ソロの3Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lzもほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点5番目の88.73、演技構成点3番目の90.2、合計178.85でフリー4位。ここまでリッツォが1位だったが、地上波ではわからず。もうひとりのシャオイムファはフリー10位でポイント3。ポイント9と3を加えてフランスは80。
 11番滑走でチャ(韓。21)。チーム韓国のキャプテン。曲は「Gun Barrel」他。振付はシェイリン・ボーン。後半のジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜5。続く4Tも加点3〜4。3Lz+3Loは加点2〜4。3Fは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜5、スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQは加点2〜4。しかしソロの3Aの予定が1Aにパンク。3Lz+1Eu+3Sは第1にqマーク。最後のChSqは加点ほぼ3〜5。技術点2番目の95.54、演技構成点も2番目の92.28、合計187.82でフリー1位。もうひとりのイ・シヒョンは転倒4回でフリー12位でポイント1。ポイント12と1を加えて韓国は95。日本チームを再逆転し韓国ブースはお祭り騒ぎ。国別対抗初出場で銀メダル。
 最終滑走でマリニン(米。18)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。さすがに疲れがあるのか。ジャンプが決まらないと得点が出ず。冒頭の4Aはアンダーローテーションで転倒。4T、4Lz、4Sと決め、全ジャッジが加点2以上。うち4Tは加点3〜5。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4Lzからの3連続の予定がアンダーローテーションで転倒し、繰り返しの違反に。しかし次を3F+3T+2Tとして少しリカバリー。2Lz+3Aも何とか決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の92.53、演技構成点7番目の83.11、転倒の減点2、合計173.64でなんとフリー5位。もうひとりのジェイソン・ブラウンはフリー3位でポイント10。ポイント8と10を加えてアメリカは120、余裕で金メダル。

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フィギュアスケート (2023.3/23,25,26,27,6/25,26,7/2,3,8,10,17,21,22,24)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2023.3/20〜27 埼玉) 選手権

 <ペア>21カ国23組エントリー。日本からは三浦/木原組。3組出るのはカナダとアメリカのみ。カナダはステラトデュデク/デシャン組、マッキントッシュ/ミマー組、ペレイラ/ミショー組。アメリカはケネリム/フレイジャー組、チャン/ハウ組、カム/オシェイ組。今季躍進のイタリア勢は1枠でコンティ/マッチ組(伊。22、27)が増枠をねらう。フジ地上波は三浦/木原組とケネリム/フレイジャー組のみ放送。後日Jスポーツで全組見た。解説は小山さん、実況は小林アナ。
 5番滑走でペレイラ/ミショー組(加。18、26)。初出場。今季国内3位、四大陸4位。曲は「Where We Come Alive」。振付・コーチともアリソン・パーキス。とても1年目、しかも女性はペア初めてとは思えない内容。女性は国内シングルでも5位の実力とのこと。冒頭の3Twは高く、全ジャッジが加点1〜3。3T成功、全ジャッジが加点1〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点1〜3。5RLiとFCCoSp、StSqとBiDsはいずれもレベル4。うち最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の37.59、演技構成点13番目の27.72、合計65.31は自己ベスト更新でSP6位。この時点で2位と12点差もある1位になった。結局18番滑走のカナダ王者が上回るまで、12組がこの得点を超えられず。
 6番滑走でカム/オシェイ組(米。18、31)。女性は日本生まれ。初出場。今季全米3位、四大陸6位。曲は「The Prayer」。振付はミーキンス。初めは女性が固い顔。冒頭の3Twはレベル3。3Sはなんとか決める。この後、女性に笑顔が出た。2LoThは加点評価。「3LoThの予定だったが、安全策か」と解説の小山さん。StSqは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3だがずれて減点評価。5RLiとBiDsはレベル4でいずれも全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の34.89、演技構成点7番目の28.51、合計63.4は自己ベスト更新でSP9位。

 9番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。18、23)。二人ともロシア生まれ。今季組換え。欧州選手権5位。曲は「I See Red」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3LzThを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Tも成功。BiDsはレベル3。StSqと最後のCCoSpはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。ノーミスで終えて嬉しそうだった。技術点5番目の38.25、演技構成点14番目の26.18、合計64.43は自己ベスト更新でSP8位。フリー7位で総合7位。
 10番滑走でマッキントッシュ/ミマー組(加。17、22)。昨季世界ジュニア銅メダル。今季NHK杯3位、国内2位。曲は「Release」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。冒頭の3Twはレベル3だがキャッチで女性がもたれた上のけぞり気味で減点評価。3Tは女性がステップアウト気味。5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは飛距離もあり、全ジャッジが加点2〜4。BiDsはレベル2だが全ジャッジが加点。CCoSpと最後のStSqはともにレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の35.55、演技構成点12番目の27.78、合計63.33は自己ベスト更新でSP10位。ただ、組んだばかりの自国選手より下の順位で、コーチともども暗い顔。
 13番滑走でエフィモワ/ブロマート組(独。23,31)。女性はフィンランド生まれ、男性はベルギー生まれ。今季欧州選手権4位。曲は「月光ソナタ」。振付はステファン。ソロジャンプで女性が転倒。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3LoThもすばらしく、加点2〜5。BiDsはレベル4で加点1〜4。しかし3Tは女性がアンダーローテーションで転倒。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後の5RLiはいずれもレベル4で加点2〜3。技術点8番目の37.06、演技構成点6番目の29.17、転倒の減点1、合計65.23でSP7位。女性は終わったときからキスアンドクライでも暗い顔。フリー10位で総合10位。

 15番滑走でサフィナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、20)。昨季世界選手権4位、世界ジュニア金メダル。今季フランス杯5位。欧州選手権はケガのため欠場。曲はサンサーンス「死の舞踏」。振付はトゥトベリーゼ他。まだ復調したとは言い難いか。冒頭の3Twはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Tは女性がタッチあり。3LoThは両足。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。BiDsもレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3。小林アナが「ケガで練習が積めなかったのかも」。キスアンドクライではコーチとも暗い顔。技術点16番目の32.95、演技構成点9番目の28.03、合計60.98でSP14位。
 16番滑走でコワレフ/コワレフ組(仏。28、31)。昨年8位。今季国内2連覇、欧州選手権6位。曲は「My Boy」他。振付はドミニク・デニオ他。女性の衣装は豹柄。全体に固かった。冒頭の3Twはレベル2、やや低くキャッチでもたれた。3Tは成功。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3FThはステップアウト。BiDsはレベル2。StSqは少しほぐれた感じでレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。最後のFCCoSpはレベル4だが少しずれた。速い音楽にテンポよくのれなかった。技術点14番目の33.28、演技構成点10番目の27.79、合計61.07でSP13位。
 17番滑走でホッケ/クンケル組(独。22、23)。2021年13位。昨季欧州選手権13位。今季国内初優勝、欧州選手権銅メダル。曲は映画「マンマ・ミーア」よりアバ「Lay All Your Love On Me」他。振付はカッペリーニ他。女性の衣装は男性とおそろいの紺色でパンツスタイル。ここも速いテンポの音楽。冒頭の3Twはきれいにキャッチしてレベル4。しかし3Sで女性がアンダーローテーションで転倒。3LoThはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜4。5RLiはなぜかレベル2。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3。技術点13番目の34.15、演技構成点12番目の27.74、転倒の減点1、合計60.89でSP15位。キスアンドクライではみんながっかり。

 18番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。今季国内優勝、四大陸銅メダル。曲は「Oblivion」。振付はジュリー・マルコット。すばらしい。ソロジャンプがタイミングぴったり。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。5RLiも「女性の姿勢が安定」していてレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3LoThはやや着氷で頑張ったがしっかり成功、ほぼ全ジャッジが加点。CCoSpは少しずれたがレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。BiDsは余裕がありレベル4に全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の40.55、演技構成点5番目の32.26、合計72.81でSP4位。
 19番滑走でゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。17、20)。初出場。昨季も出る予定がビザの関係で出られず。今季ジュニアGPファイナル優勝、世界ジュニア銀メダル。世界ジュニア以外全て優勝。曲は「Architect of the Mind」。振付はガリーナ・パキン他。ソロジャンプはピタッと合ったが、スロージャンプで転倒。冒頭の3Twは高さが出ずキャッチでももたれてレベル2にGOE-3〜1。解説の小山さんが「らしくない」。3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。しかし3LoThは転倒。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。BiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点34.63、演技構成点28.32、転倒の減点1、合計61.95でSP11位。
 最終グループ20番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。今季全米2位、四大陸銀メダル。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。衣装は二人とも黒地に赤のビーズ。全体に勢いがあり、ほぼノーミス。スパニッシュの雰囲気がよく出ていた。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThはタッチあり。3Tは女性がアンダーローテーション。BiDsはレベルと5RLi、StSqとCCoSpは全てレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5、StSqは加点2〜4。技術点6番目の37.79、演技構成点4番目の32.44、合計70.23でSP5位。キスアンドクライで男性が日本語で「どうもありがとう」。小林アナが「お母様が日本の方」と紹介。

 21番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。初出場。昨年も出る予定がコロナで棄権。今季国内初優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Oblivion」。振付はカッツァニーガ。ここもノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ2〜3。3LoThも成功。3Sもピッタリで加点2〜3。5RLiもレベル4で加点2〜3。StSqもレベル4で加点2〜4。しかしなぜかBiDsだけレベル1だがGOEはほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル4で加点1〜3。終わったとき、笑顔。技術点4番目の40.47、演技構成点3番目の32.77、合計73.24でSP3位。
 22番滑走で三浦/木原組(21、30)。昨季北京五輪7位、世界選手権銀メダル。今季ファイナル優勝、四大陸金メダル。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。出てきた時女性の顔が硬かった。内容は完璧に近い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは横倒しになるほど高くレベル2だが加点ほぼ3〜4。3Tも成功、加点2〜3。5ALiはレベル4で加点3〜5。3LzThもきれいに決まり、加点3〜4。CCoSpとStSq、最後のBiDsはいずれもレベル4。うちスピンは速い上にピッチもピッタリで、小山さんは「ここまでできる組はなかなかいない」と賞賛。加点3〜5。StSqも加点2〜5。終わったとき二人とも笑顔。基礎点に全体で加点11.36。技術点最高の44.66、演技構成点も最高の36.06、合計80.72は自己ベスト更新でSP1位。得点を見た三浦が飛び上がって喜んだが、今季目標の80点を超えたためとのこと。試合後の宮原のインタビューで「どんな気持ちで滑ったか」に、女性は「スロージャンプまでは気を抜かず、スピンでころんだこともあるので後は丁寧に滑った」、男性は「全日本では飛行機の関係で滑れなかったので、日本の観客にいい演技を見てもらいたかった」と答えていた。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。昨季北京五輪6位、世界選手権金メダル。今季ファイナル2位、全米二度目の優勝。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。ソロジャンプで男性が痛恨の転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。3Tで転倒。3FThは幅があり、加点3〜4。5ALiとCCoSp、StSqとBiDsは全てレベル4。うち5ALiとCCoSp、BiDsは加点3〜4。基礎点は三浦/木原組と同じ33.3。技術点2番目の41.06、演技構成点も2番目の34.58、転倒の減点1、合計74.64でSP2位。

 フリーへは20組が進む。 1番滑走でSP20位ジャン/ヤン組(中。18、24)。男性は前のパートナーと2019年世界ジュニア4位。今季国内優勝、四大陸8位。曲は「レ・ミゼラブル」より「I Dreamed a Dream」。振付はElvin Wong。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。2Sは女性がステップアウト。2A+1T+1Tの3連続は二人の回転数が違った。3LoThはすばらしく全ジャッジが加点2〜3。リフト二つとFiDs、PCoSpはレベル3。うちFiDsはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは短め。3SThもきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。ジャンプ以外ほぼノーミスで終え、小さくガッツポーズ。自己ベスト更新は出なかったが、中国唯一のペアとして重責があったのだろう。技術点15番目の53.37、演技構成点最低の44.54、合計97.91でフリー17位、総合148.23で17位。
 6番滑走でホッケ/クンケル組(独。22、23)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。女性の衣装は濃い紅色。冒頭の3Twはレベル3。3S成功、ほぼ全ジャッジが加点。2A+1A+2A+SEQもタイミングが合っていて、全ジャッジが加点2〜4。5RLiとFiDsはレベル3で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜3。3FThはこらえた。5ALiはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは両足気味。3Liと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点1〜4。終わったとき、女性が小さくガッツポーズ。技術点8番目の65.93、演技構成点11番目の57.78、合計123.71は自己ベスト更新でフリー9位と挽回、総合184.6も自己ベスト更新で9位。
 7番滑走でサフィナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、20)。曲は「Exogenesis Symphony」。振付はグレイヘンガウス他。女性はケガした足がまだ痛いのかジャンプで3回転倒。冒頭の3Twはレベル1。3Tで女性転倒。2S+1Eu+2Sでも転倒。3LoThも転倒。BoDsはレベルB。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiはレベル4。3SThは両足。5RLiはレベル3。4Liはうまく上がらずレベル1。最後のPCoSpはレベル4だがVマーク。さすがにキスアンドクライでは涙ぐむ女性を女性のコーチが抱きかかえていた。技術点最低の43.17、演技構成点18番目の45.84、転倒の減点3、合計86.01でフリー20位、総合146.27で19位。※4月に解散発表。

 10番滑走でゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。17、20)。曲は「Sing Sing Sing」他。振付はゲレーロ他。ほぼ会心の出来。冒頭の3Twは着氷にやや難あり、レベル1。3T+3Tは惜しくも二人ともステップアウト。3Sは成功。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。3SThも成功、全ジャッジが加点2〜4。4Liはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。最後のBoDsはなぜかレベル1。技術点3番目の68.03、演技構成点8番目の59.49、合計127.52は自己ベスト更新でフリー5位、総合189.47も自己ベスト更新で8位。
 11番滑走でマッキントッシュ/ミマー組(加。17、22)。曲は「レ・ミゼラブル」。振付はキャロル・レイン他。冒頭の3Twは珍しいレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2T+1A+SEQは決める。3Sはステップアウト。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ2〜3。3FThは両足。ChSqは無難に。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThは成功。技術点9番目の62.36、演技構成点12番目の56.26、合計118.62は自己ベスト更新でフリー5位、総合181.95も自己ベスト更新で11位。
 12番滑走でカム/オシェイ組(米。18、31)。曲は「Wayward Sisters」他。振付はミーキンス。冒頭の3Twは高く、ここもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかし3Sで女性が転倒。2LoThは成功。3T+2Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜4、PCoSpも加点ほぼ2〜4。BoDsの直前で女性が転倒、やり直したが、認定されず無得点。2SThはなんとか下りた。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点14番目の55.56、演技構成点10番目の58.63、転倒の減点2、合計112.19でフリー13位、総合175.59で12位。

 15番滑走でペレイラ/ミショー組(加。18、26)。曲は「Pirates Of The Caribbean, Singapore」。振付はアリソン・パーキス。女性の衣装は赤。男性は黒。あまり海賊っぽくない。3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3T+2T+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sは二人ともステップアウト。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点うち5RLiは加点ほぼ3〜4。3SThは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後のPCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の66.94、演技構成点6番目の60.75、合計127.69は自己ベスト更新でフリー4位、総合193.0も自己ベスト更新で6位。
 16番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。ソロジャンプのミスが残念。音楽表現はすばらしい。冒頭の2S+2A+2A+SEQで女性が転倒。次が男性3T、女性2Tになり回転数違い。3Twはレベル2。3LoThはステップアウト。しかしこの後は全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つとPCoSpは加点2〜4。3SThは成功、加点ほぼ2〜3。BoDsもレベル3で加点ほぼ2〜3。ChSqは音楽をよく表現した動きと表情で加点1〜4。技術点10番目の62.05、演技構成点5番目の63.49、転倒の減点1、合計124.5でフリー8位、総合194.73で5位。
 最終グループ17番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、30)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。女性の衣装の首周りは豪華な宝石のよう。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点3〜4。3T+2T+1A+SEQは、男性が第1で傾き、なんとか第2を跳んだが、1A+SEQを跳ぶ前に両足になり第3は認められず。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。リフトのときの女性の空中姿勢がすばらしい。3SThはタッチあり。他の組がやらないFoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Sで男性が転倒。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の63.49、演技構成点4番目の64.67、転倒の減点1、合計127.16は自己ベスト更新でフリー6位、総合199.97も自己ベスト更新で4位。

 18番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。曲は「ニュー・シネマ・パラダイス」より4曲。振付はジョルダーニ。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2A+SEQは3連続だったが、第3は認定されず。3Sは決め、全ジャッジが加点ほぼ2。5RLiとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpはほぼ加点3〜4。3LoThはフリーレッグがかすったか。あと二つのリフトはレベル3だが全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。FiDsはなぜかレベル1だが全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の66.65、演技構成点3番目の68.19、合計134.84は自己ベスト更新でフリーも3位、総合208.08も自己ベスト更新で初の銅メダル。
 19番滑走でケネリム/フレイジャー組(米。31、30)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。女性の衣装は金色。3連続ジャンプで男性が片手付き、ソロジャンプで女性がステップアウト。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜5。3T+1T+2Tの3連続は、男性が第1で手をついたがなんとか3本跳び、成立。GOEは-4〜-1。3LoThはすごく幅があり、加点3〜5。3Sは女性がqマークで両足。よく転ばなかった。リフト三つとPCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。BoDsはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3FThも加点3〜4。ChSqも男性の首に女性がひざでぶら下がるような独特の姿勢のダンスリフトで加点2〜4。技術点最高の72.19、演技構成点2番目の70.65、合計142.84でフリー2位、総合217.48で銀メダル。
 最終滑走で三浦/木原組(21、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。女性の衣装は白に薄紫の模様。3連続ジャンプは成功したのに、スロージャンプで転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3T+2T+2A+SEQは成功、加点2〜4。リフト三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うち5ALiは加点ほぼ4〜5、5RLiは加点3〜5。ソロジャンプは男性が3S、女性が2Sに。PCoSpとBoDsはレベル3。うちPCoSpは加点2〜4。ChSqはダンスリフトとスパイラル+イーグルで加点2〜4。3LzTh成功、加点ほぼ3〜4。しかし3LoThでまさかの転倒。少し高さが足りなかったか。終わった後、女性に笑顔なし。技術点2番目の70.25、演技構成点最高の72.19、転倒の減点1、合計141.44は自己ベスト更新でフリー2位、総合で222.16は自己ベスト更新初の金メダル。キスアンドクライで結果を見ると三浦は泣いていた。表彰式後の宮原のインタビューでは、三浦は「フリーをミスなく滑りたい」、木原は「全日本を取りたい」。表彰式では、新しいISUキム会長がお盆でメダルを運んできた。花束は日本スケート連盟の伊藤副会長が渡していた。

 <アイスダンス>33組エントリー。日本からは村元/高橋組。10位以内で来季2枠を目指す。3枠はアメリカとフランス。2枠はカナダとイタリアなど。7グループもあり、フジ地上波は村元/高橋組のRDのみ放送。後日Jスポーツで全組を見た。解説は滝野さん、実況は小林アナ。
 4番滑走でチェン/ジン組(中。21、21)。初出場。2019年世界ジュニア24位。今季サンタクロース杯5位。曲は「Are You Ready」他。リズムはチャチャ、ルンバ、サンバ。振付は不明。コーチはピョンチャン五輪?まで選手だったXun Zheng。拠点はハルピン。冒頭のChRSは解説の滝野さんに「もう少しスピードがほしい」と言われるがGOE1.71。SqTwは男女ともレベル4。PStはレベル1。SlLiはレベル4。最後のMiSt男女ともレベル1だが全ジャッジが加点。全要素に減点なくできた。技術点24番目の33.27、演技構成点26番目の24.85、合計58.12は自己ベスト更新でRD25位。フリー進めず。
 10番滑走でゴルブツォワ/ビロブロフ組(ウクライナ。22、22)。初出場。昨季欧州選手権17位。今季スケートアメリカ、イギリス大会とも10位、欧州選手権12位、冬季ユニバ5位。曲は「Sad Girlz Luv Money」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともアグノエル他。冒頭のSqTwはなかなか速くて合っており、男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。MiStは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル3。ここまでの組でレベル3は初めて。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点。最後のChRSは全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の36.85、演技構成点21番目の27.09、合計63.94でRD19位。

 11番滑走でノソヴィツカヤ/ノソヴィツキー組(イスラエル。20、20)。双子。二人ともウクライナのキーウ生まれ。初出場。今季スケートカナダ10位、CSワルシャワ杯8位、欧州選手権13位。曲は「La Bomba」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともチャイト・モラッチ。拠点はアメリカ。冒頭のChRSは全ジャッジが加点。滝野さんは「リズムをよくとらえているが男性の腰が少しひけている」。PStはレベル3。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは女性が音に少し遅れてレベル3、男性レベル4。MiStは女性レベル1、男性レベル2だが全ジャッジが加点。技術点17番目の36.69、演技構成点20番目の27.45、合計64.14でRD17位。
 19番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。昨年15位。今季欧州選手権8位。曲は「Squid Samba」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。冒頭のSqTwはよく合っていて男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ChRSは途中で女性がスタンブルしたが、GOEは0〜3で減点はなし。男性は演技前は地味な印象だったが、感情表現が顔も含めて多彩だった。MiStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜4。最後はやや慎重に滑っているように見えたが、終わったとき、女性が感極まっているようだった。技術点14番目の38.95、演技構成点13番目の30.48、合計69.43でRD14位。
 20番滑走でハリス/チャン組(豪。20、26)。昨季四大陸8位、世界選手権18位。今季四大陸8位。曲は「The Beat」他。リズムはサンバ、チャチャ、メレンゲ。振付はシゼロン他。冒頭はいきなりMiStで男女ともレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。SqTwは女性が第2でよろけてレベル2、男性もレベル3。PStはレベル3。ただし、解説の滝野さんは確かほめていなかった。ChRSは全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。男性はアジア系だがカナダ生まれで顔で表現するのがうまい。技術点20番目の35.83、演技構成点16番目の28.97、合計64.8でRD16位。

 21番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。昨季欧州選手権11位、北京五輪16位、世界選手権13位。今季国内2連覇。欧州選手権6位。曲は「Hips Don't Lie」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。いやもうパワフル。とんでもなく速いがコントロールされている。滝野さんも「深いエッジ」と言いながら声が笑っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CuLiはやや重そうだがレベル4で加点2〜3。PStはレベルだが加点ほぼ2〜3。最後のChRSは加点2〜4。技術点8番目の43.8、演技構成点9番目の32.76、合計76.56、この時点まで1位だったカザコワ/レヴィヤ組に7点以上差をつけてRD9位。
 23番滑走で村元/高橋組(30、37)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権16位。今季全日本初優勝、四大陸9位。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、ランディ他。冒頭のChRSは都築さんによれば「この二人にしか出せない特徴」を表現して全ジャッジが加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4だが男性の第1で少しずれた。PStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。MiStも男女ともレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。「全ての要素がラテンの動きで構成」されていて「一番の特徴はつなぎの部分」とのこと。技術点11番目の40.67、演技構成点12番目の32.25、合計72.92でRD11位。試合後のインタビューは宮原だった。「RD見どころは」という質問に高橋は「最初のChRS」、村元は「後半のStSq」。会場の拍手でやりきれた、と言う。「フリーに向けて」では高橋は「最後のChLi」、村元は「ノーミス」とのこと。今まで中一日あったが今回連日なのでリカバリーに努めるとも。
 第6グループ24番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。28、30)。昨季欧州選手権8位、世界選手権10位。今季NHK杯4位、欧州選手権4位。曲は「How How」他。リズムはマンボとサンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装はオレンジ。「とても上手になった。音楽にステップが合っていて全身で曲想表現できている」と滝野さん。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStは男女ともレベル2で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル3でこれも加点2〜3。RoLiはレベル4に加点ほぼ3〜4。最後のChRSはとてもラテンらしく加点ほぼ3〜4。技術点6番目の44.98、演技構成点8番目の33.72、合計78.7でRD7位。

 25番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。一昨季17位。昨季欧州選手権9位。今季国内初優勝、欧州選手権5位。曲は「Paxi Ni Ngongo」他。リズムはルンバとサンバ。振付はシゼロン他。女性の衣装はカラフル。ツイズルで女性にミス。冒頭のChRSは勢いがあり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PStは初めてレベル4が出て全ジャッジが加点2〜3。StaLiはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしSqTwで女性が第2で男性に近づきすぎて、男女ともレベル2、GOE-1〜1。滝野さんは「ぶつかった」というが。最後のMiStは元気なく、男女ともレベル2で全ジャッジが加点2〜3。終わったとき女性に笑顔なし。技術点12番目の40.25、演技構成点10番目の32.55、合計72.8でRD12位。
 26番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。昨年12位。今季欧州選手権銅メダル。曲は「Rebelado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はカメレンゴ他。解説の滝野さんは「品のあるラテンを滑る」と言う。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはほんの少しずれたが、男女ともレベル4でほぼ加点1〜3。PStはレベル2で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点3〜4。「リフトに入るつなぎがシームレス」と滝野さんがほめた。ChRSは加点ほぼ3。最後のMiStは男女ともレベル2だが加点2〜4。技術点9番目の43.23、演技構成点7番目の33.74、合計76.97でRD8位。
 27番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22、22)。初出場。昨季四大陸銅メダル。今季イギリス大会、フィンランド大会とも4位、全米3位。曲は「Kind Of Latin Rhythm」「ある愛の詩」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。コーチはモイヤー、ハベル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SqTwは距離が近く、男女ともレベル4で加点1〜3。PStはレベル3で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSは加点2〜4。若々しくてよかった。技術点10番目の42.89、演技構成点11番目の32.35、合計75.24でRD10位。

 28番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。初出場。昨季四大陸金メダル。今季スケートカナダ4位、NHK杯3位。全米2位。曲は「Vocalizado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はC.ホワイト他。「アメリカ期待の若手」と小林アナ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChRSは加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のMiSt男女ともレベル2だが加点2〜4。技術点7番目の44.35、演技構成点6番目の34.39、合計78.74でRD6位。
 最終グループ29番滑走でギレス/ポワリエ組(加。32、31)。今季ファイナル優勝、国内・四大陸とも女性の虫垂炎で欠場。曲は「Do What I Do」他。リズムはチャチャとルンバ。振付はラギュラエフス他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のChRSは独特な動きだけで構成され、加点ほぼ3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStはレベル2だが加点2〜5。最後のRoLiは加点3〜4。よくここまで間に合わせたと思う。小林アナによれば「北京五輪後は引退も考えたが7月に継続を決めた」とのこと。技術点4番目の49.48、演技構成点2番目の37.86、合計87.34でRD3位。
 30番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。昨季北京五輪、世界選手権とも9位。今季ファイナル6位、国内初優勝、四大陸銀メダル。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。リズムはルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は鮮やかな緑。「大人のラテン」と滝野さん。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。男性の靴に片手をついて低い位置で女性が回るStaLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。SqTwも男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル3で加点3〜4。最後のChRSは見えのポーズがよく曲にはまり、加点3〜5。技術点5番目の48.72、演技構成点4番目の36.87、合計85.59でRD5位。

 31番滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。昨季欧州選手権銅メダル、北京五輪5位、世界選手権4位。今季ファイナル3位。欧州選手権金メダル。曲は「This Is」他。リズムはサンバ、ルンバ、サルサ。振付はフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは加点3〜5。MiStは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。PStがレベル4なのは2組目で加点3〜4。SlLiもレベル4で加点3〜5。最後のChRS加点3〜5。「欧州選手権のときは少し硬さもあったが、今日は楽しそうに滑っている」とのこと。技術点2番目の50.96、演技構成点3番目の37.25、合計88.21は自己ベスト更新でRD2位。
 32番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。昨季世界選手権6位。今季ファイナル4位。欧州選手権銀メダル。曲は「Vivir Mi Vida」他。リズムはメレンゲ、ルンバ、チャチャ。振付はアグノエル他。女性の衣装は緑。「技術的にとびぬけているわけではないが、見ている人を楽しませる」と滝野さん。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜5。MiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。PStはレベル3で加点2〜4。RoLiはレベル4で加点4〜5。最後のChRSも加点4〜5。技術点3番目の49.79、演技構成点5番目の36.77、合計86.56は自己ベスト更新でRD4位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、34)。今季ファイナル2位、全米優勝、四大陸金メダル。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点3以上。楽々と難しい要素をこなしていく。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。続くMiStも男女ともレベル4なのはここだけで加点4。PStはレベル3だが加点3〜5。CuLiはレベル4に加点4〜5。最後のChRSは加点ほぼ4〜5。技術点最高の53.33、演技構成点も最高の38.61、合計91.94は自己ベスト更新でRD1位。

 フリーへは20組が進む。 RD20位イグナテワ/ゼムコ組(ハンガリー。20、23)は昨年22位。女性ロシア生まれ、男性ウクライナ生まれ。シルク・ドゥ・ソレイユの曲で青いピエロのような衣装と化粧。フリー93.63で20位、総合157.51で20位。RD19位ゴルブツォワ/ビロブロフ組(ウクライナ。22、22)は二人とも黒の衣装で柳の葉のような透かし。フリー98.44で19位、総合162.38で19位。RD19位マンニ/ロスリスベルガー組(伊。28、28)は女性が男性の靴の上でスプリットするChSlが印象的。フリー98.95で17位、総合162.97で18位。双子のノソヴィツカヤ/ノソヴィツキー組(イスラエル。20、20)はピアフの3曲で滑りフリー98.87で18位だが総合163.01で17位キープ。
 5番滑走でハリス/チャン組(豪。20、26)。曲は「I'm Tired (with Zendaya)」他。振付はデュブレイユ他。RDよりずっとよかった。解説の滝野さんも「音楽性がある」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のよく曲に合ったChAJから始まり、加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。DSpはレベル2だが加点2〜3。ChSpはほぼ加点1〜3。OFTは女性レベル2、男女ともレベル4で加点レベル3で加点1〜3。DiStも男女ともレベル2。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChStもよく曲と合っていて、加点2〜3。技術点15番目の59.51、演技構成点16番目の45.16、合計104.67は自己ベスト更新でフリー15位、総合169.47で16位。
 7番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョージア。21、23)。曲は「Mad World」。振付はマッテオ・ザンニ。ここもRDよりよかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3。SyTwもよく合っていて男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2でほぼ加点1〜3。ChSpは加点2〜4、ChStは加点ほぼ3〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル1で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点2〜5。最後のChSlは加点2〜4。技術点12番目の63.85、演技構成点13番目の47.94、合計111.79でフリー12位、総合181.22は自己ベスト更新で13位。

 9番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。曲は「ピアフ「L'Accordeoniste」他。振付はディアナ・リバス他。まさかの転倒。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSpとChStは加点2〜4。リフト三つはレベル4。うち最後のSlLiは加点3〜4、RoLiも加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4でほぼ加点2〜3。直後に女性が転倒、要素が終わった後の判定になったらしい。DSpは動揺があったのかレベル2で加点2〜3。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3。ChAJは加点2〜4。技術点13番目の63.81、演技構成点12番目の48.0、転倒の減点1、合計110.81でフリー13位、総合183.61で12位。キスアンドクライで女性が暗い顔。
 10番滑走で村元/高橋組(30、37)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、小?健太他。解説の滝野さんが「フリーは、モダンダンスの小尻さんが体の動かし方等振付に加わってくれた」「DiStが見どころです」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStはすっかりオペラ座の世界で加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。SyTwは速くてよく合っていたが女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3。StaLiはレベル4に加点2〜3。DSpもレベル4で加2〜3。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜4。ChSlは加点ほぼ3〜4。そして見どころのDiStはしっかり滑り切り、男女ともレベル2だが加点ほぼ3。そして最後のChLiのポーズまでやり切って加点2〜3。「今まで見た中で一番の完成度」と滝野さん。技術点9番目の65.67、演技構成点10番目の50.28、合計115.95でフリー10位、総合188.87で11位。試合後の宮原のインタビューには、ついにノーミスで滑り切った喜びで嬉しそうに答えていた。村元が「RDでは観客の応援も聞こえたが、フリーでは演技の世界に入って聞こえなかった」と言っていた。
 11番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22、22)。曲は「Rainy Streets」他。振付はハベル他。衣装は二人とも黒で、女性は大人っぽい雰囲気。ツイズルがスローでもピッタリ合っていた。ゆっくり片足ずつ倒立するCuLiは技術が必要。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは加点2〜4。SyTwは加点ほぼ3。ChStは加点ほぼ2〜3。DSpはレベル4で加点2〜4。OFTは距離が近く、男女ともレベル2で加点2〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。ChSpは加点加点ほぼ3〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。最後のChAJは加点3〜4。技術点11番目の65.02、演技構成点も11番目の49.84、合計114.86は自己ベスト更新でフリー11位、総合190.1で10位。

 12番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。曲は「On The Nature Of The Daylight」他。振付はマッテオ・ザンニ。解説の滝野さんが「全ての基礎にスケーティングと体力が必要」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。曲に合わせて姿勢変化。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点ほぼ3〜4。StaLiはレベル4で加点3〜4。ChStは加点2〜5。SyTwは女性レベル3、男性レベル4だが加点3〜4。DSpもレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChSpは加点2〜4。RDに続いて観客がスタンディングオベーション。術点8番目の68.13、演技構成点も8番目の51.7、合計119.83は自己ベスト更新でフリー8位、総合196.39も自己ベスト更新で8位。得点を見て、男性は飛び上がって喜んだ。
 13番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。曲は「4 Impromptus」他。振付はスカリ他。第3ツイズルで女性がスタンブル。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTはふんわりした雰囲気で滑り、男女ともレベル2だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜4。しかしSyTwで女性にミスが出てレベル3、男性レベル4だがGOE-2〜0。ChAJは女性に重さがない感じで加点2〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。MiStは男女ともレベル2で加点ほぼ3。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点3〜4、ChLiも加点ほぼ3〜4。技術点10番目の65.21、演技構成点51.36、合計116.57でフリー9位、総合193.54で9位。
 14番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リトアニア。28、30)。曲は「Insomnia」。振付はシュイナール他。女性がエビぞりになるCuLiは高評価。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+RoLiは加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DSpもレベル4で加点ほぼ3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。ChSlは加点3〜4。StaLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは曲をよく表現していて加点ほぼ4〜5。最後のChLiも加点3〜5。技術点68.28、演技構成点52.22、合計120.5は自己ベスト更新でフリーも7位、総合199.2も自己ベスト更新で7位。

 15番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はC.ホワイト他。王道の曲に「こうあってほしい」という演技を見事に披露。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。リフト三つとDSpはレベル4で加点ほぼ3以上。うちRoLiは加点3〜5。DiStは男女ともレベル2で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5。技術点69.2、演技構成点53.5、合計122.7は自己ベスト更新でフリーも6位、総合201.44も自己ベスト更新で6位。
 最終グループ16番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。曲は「Il mercenario」等8曲。振付はデュブレイユ他。衣装は女性の長いスカートの広がり具合がいい。ここからまた一段違うレベルになった。大人の踊りで、緩急がすばらしい。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは近くて安定しており男女ともレベル4で加点3〜4。続くSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。OFTも男女ともレベル3なのはここが初めてで、加点3〜5。DSpはレベル4で加点3〜4。ChAJは曲に合っていて加点3〜4。StaLiはレベル4に加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChStはフラメンコっぽく、大胆に滑り加点4〜5。ChSlも加点ほぼ4〜5。技術点4番目の72.73、演技構成点も4番目の55.72、合計128.45は自己ベスト更新でフリー4位、総合214.04で5位。フリーの得点を見ると女性は大声をあげて喜んでいた。
 17番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Born This Way」他。振付はシュイナール他。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。この組はスピードが売り。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。MiStとOFTはいずれも男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。CuLiもレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。解説の滝野さんは「お決まりの構成だが音楽の使い方がすばらしい」。うちChStは加点4〜5。技術点5番目の72.47、演技構成点も5番目の55.7、合計128.17は自己ベスト更新でフリー5位、総合214.73も自己ベスト更新で4位。

 18番滑走でギレス/ポワリエ組(加。31、32)。曲は映画「エビータ」より「You Must Love Me」等4曲。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装は真紅。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。しっとりと踊り切った。冒頭のOFTはいつの間にか要素に入っていて、男女ともレベル3で加点3〜5。DSpはレベル4で加点3〜5。CiStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChStはゆったりした動作で曲のクライマックスを表現し、加点4。「動きは少ないがスピリットを感じる」と滝野さん。リフト三つはレベル4。うちSlLiは加点4〜5。あと二つも加点3〜5。ChAJの二つ目は背中側で風車のように回転。加点4〜5。ChSlも加点3〜5。どの要素も曲にぴったり合っていた。技術点3番目の73.62、演技構成点も3番目の56.92、合計130.54でフリーも3位、総合217.88で銅メダル。
 19番滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。曲は「My Love Will Never Die」他。振付はジョルダーニ。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のDSpはレベル4で加点4〜5。SlLiは女性が大胆な入りの動きと姿勢で、レベル4に加点3〜4。SyTwは珍しく男性が第2でよろめきかけたが、男女ともレベル4で加点2〜5。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStは加点3〜5。CiStは「深いエッジ」で女性レベル3、男性レベル4、加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは加点4〜5。技術点2番目の74.64、演技構成点も2番目の57.0、合計131.64は自己ベスト更新でフリーも2位、総合219.85も自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、34)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。驚きの転倒。しかし強かった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭はいきなりChAJ。加点4〜5。DiStは男女ともレベル4で加点3〜4。StSqで男女ともレベル4はこの組が初めて。ChSpは女性がジャッジ席に近づきながらポーズを決め、加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。直後に女性の足が男性の足にぶつかって転倒。「要素は終わっているはず」と滝野さん。SlLiはレベル4で加点3〜5。OFTは男女ともレベル4で加点3〜5。OFTでレベル4が出たのは初めて見た。DSpはレベル4で加点4〜5。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。最後のChStも加点4〜5。技術点最高の77.85、演技構成点も最高の57.22、転倒の減点1、合計134.07は自己ベスト更新でフリーも1位、総合226.01も自己ベスト更新で初の金メダル。表彰式では、新会長のキムさんがメダルを選手にかけていた。滝野さんが「ペアの表彰式ではまだ選手が自分でメダルをかけていた」。花束贈呈は、日本スケート連盟副会長の斎木尚子さん。

フィギュアスケート (2023.3/23、25、26、27、8/28、29、9/3,8,9,14,16,18,22)

世界選手権 (2023.3/20〜27 埼玉) 選手権

 <女子シングル>35人エントリー。日本からは坂本、三原、渡辺。他に3枠はアメリカと韓国、ベルギー。アメリカはレヴィト、テネル、アンドリューズの予定がアンドリューズの代わりにグレン。韓国はキム・イェリム、イ・ヘイン、キム・チェヨン。ベルギーはヘンドリクス、ピンザローネ他。他2枠はドイツ。フジ地上波ではSP22番滑走以降を全員放送。解説は荒川。後日Jスポーツで全員見た。解説は岡崎さん、実況は小林アナ。世界選手権10回目というグルム(スロベニア。31)はSP33位で現役引退。名残惜しそうに挨拶していた。
 4番滑走でステプチェンコ(ラトビア。16)。初出場。今季ジュニアGP21位と12位。欧州選手権11位。曲は「All Eyes On Me」。振付はクズロビッチ。冒頭で3Lz+3Tを成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2Aも決める。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。終わったとき「できた」というポーズ。技術点8番目の34.84、演技構成点24番目の24.03、合計58.87は自己ベスト更新でSP18位。フリー24位で総合23位。
 10番滑走でミクティナ(墺。19)。昨年14位。今季GPシリーズ10位二回。欧州選手権12位。曲は「My Nocturnal Serenade」。振付はシニツィン。体は柔らかくコントロールされていた。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションで転倒。2Aは決める。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fはqマーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。StSqも加点2〜3。技術点19番目の31.4、演技構成点18番目の26.65、合計57.05でSP20位。フリー18位で総合19位。

 14番滑走でユルキネン(フィン。16)。153cmでほっそりしている。初出場。今季ジュニアと掛け持ち。CSフィンランディア杯10位、ジュニアGP10位一回、国内シニア優勝。曲は「Your Heart Is As Black As Night」。振付はアナスタシア・ブニーナ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは第1にqマーク。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fは!マークで片手付き。StSqとFCSpはレベル3.うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。初めは緊張していたがだんだん伸び伸び滑り、これから楽しみな感じ。技術点23番目の30.33、演技構成点22番目の25.73、合計56.06でSP21位。フリー21位で総合21位。
 16番滑走でテネル(米。25)。一昨季全米優勝、世界選手権9位。昨季ケガで全休。今季全米2位、四大陸6位。曲は「Michigan 7」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒から山吹のグラデーション。冒頭の3Lz!q+3Tqは両方qマーク。続く3Fもqマーク。しかしこの後の全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpはすばらしいスピードと姿勢変化で加点3〜5、StSqは加点2〜4。1.1倍になる2Aも加点2〜4。終わったとき嬉しそうだった。日本の観客も立って拍手していた。技術点13番目の34.24、演技構成点6番目の32.21、合計66.45でSP8位。

 21番滑走でグレン(米。23)。初出場。今季全米3位、四大陸7位。曲は「Hit the Road Jack」。振付はキャサリン・ヒル他。衣装は黒のパンツスタイルで目元のメイクに気合が入っている。冒頭の3F+3Tは力が入っていた。全ジャッジが加点1〜4。2Aはややこらえたものの、ほぼ全ジャッジが加点。フリーでは3Aを跳ぶのに。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは迫力があり、盛り上がった。加点2〜4。1.1倍になる3Loは片手付き。技術点9番目の34.7、演技構成点12番目の30.82、合計65.52でSP10位。
 22番滑走でレポンド(スイス。16)。細くて背が高い。今季ジュニアと掛け持ち。欧州選手権銅メダル、世界ジュニア7位。曲は「Love is a Bitch」等Two Feet Medley arranged。振付はヴィンクール。衣装は深い紅で襟ぐりとウエスト、手首に金の模様。冒頭の3Lz+3T成功。2Aもやや低いが決める。FCSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。スピンのとりこぼしはあったか、欧州選手権のメダルで自信がついたのか、大きく滑れている。技術点12番目の34.49、演技構成点16番目の28.26、合計62.75でSP13位。
 23番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。初出場。今季ジュニアと掛け持ち。ジュニアGPファイナル3位、国内シニア・四大陸とも4位。曲は「Everybody Knows」。振付はYeaji Shin。技術はあるが、緩急というか一本調子。冒頭3Lzからの連続ジャンプの予定がオーバーターン。続く2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fに3Tを付けて要素はリカバリーしたが、第2はアンダーローテーション。技術点11番目の34.61、演技構成点15番目の29.45、合計64.06でSP12位。

 24番滑走でシーザス(加。19)。昨年12位。今季国内2連覇、四大陸10位。曲は映画「ブラックスワン」より「Nina's Dream」他。振付はアシャー・ヒル他。表現力はあるのだが、ジャンプが弱い。冒頭の連続3回転の予定が3Lzで転倒。次は3Loの予定を3T+3Tに変更。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜4。StSqはよく動けていたがレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2Aは苦にせず跳び、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点18番目の31.19、演技構成点14番目の29.83、転倒の減点1、合計60.02でSP16位。
 25番滑走で渡辺(20)。初出場。今季スケートカナダ優勝、NHK杯5位、ファイナル4位、全日本12位、四大陸5位。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二。衣装は黒に赤い花。3Aの転倒ではなく、3Lzのパンクが痛かった。全日本でも冒頭二つのジャンプをミスしてSP18位だった。冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。助走のスピードが足りなかったか。続く連続3回転の予定がパンクして1Lzになり無得点。これが痛かった。しかしこの後スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4、最後のFSSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lo+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプもリカバリー。終わったとき悔しそうだった。小林アナが「中庭コーチがSPで3Aを跳ばない選択肢はないと言っていた」と紹介。技術点20番目の30.17、演技構成点9番目の31.73、転倒の減点1、合計60.9でSP15位。試合後のインタビュアーが宮原だったので驚いていた。「リカバリーが見事だった」と言われ「3Lzは練習通りの出来だった」。

 27番滑走でクラコワ(ポー。20)。昨年13位。今季欧州選手権4位。曲はプレスリー「Can't Help Falling In Love」他。振付はイワン・リギーニ。ほぼノーミス。実に楽しそうに滑った。前半はしっとりした曲、後半はリズカルな曲。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。しかし残りの全要素にほぼ全ジャッジが加点。2Aも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはコミカルに大きく動き、観客も手拍子。加点ほぼ3〜4、FCSpも加点2〜4。1.1倍になる3Loも決め、加点2〜3。技術点10番目の34.66、演技構成点11番目の31.03、合計65.69でSP9位。
 28番滑走でレヴィト(米。16)。3/3が誕生日。昨季世界ジュニア金メダル。今季ファイナル2位、全米初優勝。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。黒い衣装に大きめの赤い花の髪飾り。ノーミス。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。どのポーズも絵になる。冒頭の3Fは加点2〜4。2Aも前後にステップを入れて加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜5。フジ解説の荒川が「オフバランスの動きでぎりぎりまでエッジを倒している」。スピン二つも加点ほぼ3〜4。軸が安定していて姿勢変化に無理がない。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。技術点3番目の39.1、演技構成点5番目の33.93、合計73.03は自己ベスト更新でSP4位。
 29番滑走でペトロキナ(エスト。18)。昨年16位。今季国内優勝、欧州選手権6位、世界ジュニア12位。曲は「Give Us a Little Love」。振付はアダム・ソルヤ。衣装は黒と銀。ノーミス。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2A成功、加点2〜3。続く3F+3Tは第2がqマーク。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも決め、加点2〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点7番目の36.7、演技構成点10番目の31.3、合計68.0は自己ベスト更新でSP6位。Jスポーツ解説の岡崎さんは「個人的に彼女がフリー最終組に入ったのが嬉しい」。

 最終グループ30番滑走でグバノワ(ジョー。19)。昨年6位。今季欧州選手権金メダル。曲は「Istanbul Wedding」他。振付はモロトフ他。冒頭の3Fでステップアウト。予定ではここで連続3回転だった。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzに無理やり3Tを付けたがアンダーローテーション。最後のLSpはレベル3。技術点15番目の32.49、演技構成点5番目の32.91、合計65.4でSP11位。
 31番滑走で三原(23)。今季ファイナル優勝、全日本2位。曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。よかった。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは低いがスピードがあり、加点2〜4。続く3Fも決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜5、スピンは三つとも加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。技術点4番目の39.08、演技構成点3番目の34.38、合計73.46でSP3位。試合後の宮原のインタビューには「めっちゃ緊張して足が震えた」と笑う。とてもそうは見えなかったが。
 32番滑走でイ・ヘイン(韓。17)。今季国内3位、四大陸金メダル。曲は「Storm」。振付はトム・ディクソン。衣装は濃い青。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2A成功、加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fも加点2〜3。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。速いスピードでそつなくいろいろできるが淡々と見える。技術点2番目の39.51、演技構成点4番目の34.11 、合計73.62は自己ベスト更新でSP2位。キスアンドクライで得点を見るとコーチたちと驚きながら喜んでいた。

 33番滑走でキム・イェリム(韓。20)。今季NHK杯優勝、ファイナル6位、国内2位、四大陸銀メダル。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。いきなり冒頭の3Lz!<で転倒。ここは連続3回転の予定だった。2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+2Tも成功。一応連続ジャンプをリカバリー。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。CCoSpもレベル3でVマークだが全ジャッジが加点1〜4。この人も顔は無表情だが情感表現はできる。技術点29番目の28.43、演技構成点7番目の32.59、転倒の減点1、合計60.02でSP17位。スキーザスと同点だが、SPは技術点が高い方が上になる。
 34番滑走で坂本(22)。昨季世界選手権金メダル。今季ファイナル5位、全日本優勝。曲は「Rock with U」他。振付はロヒーン・ワード。衣装は黒。全要素に全ジャッジが加点2以上。ややスピードは押さえていたがコントロールされていた。冒頭の2Aは加点ほぼ4〜5。続く3Lzも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のLSpは加点ほぼ4。1.1倍になる3F+3Tも成功、加点2〜5。技術点最高の42.81、演技構成点も最高の36.43、合計79.24でSP1位。試合後の宮原の「どこが一番よかったか」には「StSq」と答えていた。
 最終滑走でヘンドリクス(ベル。23)。今季ファイナル3位、欧州選手権銀メダル。曲は「Si Mama」他。振付はアダム・ソルヤ。ピンクオレンジの衣装。すごくよく体が動いていた。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Fは加点3〜4。続く2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち転倒直後のStSqは加点4〜5、CCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマークで転倒。もったいなかった。解説の岡崎さんが「欧州選手権でもミスがあった。第1の3Lzはきれいに下りたのでいけるかなと思ったが高さが足りなかった」。技術点5番目の37.88、演技構成点2番目の35.06、転倒の減点1、合計71.94でSP5位。

 フリー。 8番滑走でキム・イェリム(韓。20)。今季国内2位、四大陸銀メダル。曲は「Summer Of 42」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。どうしたのか。3Lzが跳べない。冒頭タイミングが狂っていて2Lzのダウングレードでステップアウト。予定では連続3回転だった。2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loはパンクして1Loに。3Fは決め、全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+2A+SEQはこらえて決め、ほぼ全ジャッジが加点。しかし続く3Lzは!マークでアンダーローテーション。ここは3連続の予定だった。それでも3Sに2T+2Loを付け、リカバリー。フライングスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、余韻なく、首を振っていた。技術点53.54、演技構成点60.74、合計114.28でフリー19位、総合174.3で18位。
 9番滑走でスキーザス(加。20)。今季国内2連覇、四大陸10位。曲は昨季のプッチーニ「マダム・バタフライ」に変更。振付はヴィポンド。衣装は濃い目の水色。すばらしかった。ノーミスの演技を久々に見た。冒頭の3Lz+3Tは滑らかに決め、全ジャッジが加点2〜3。3Fも流れるように成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはこらえた。3Tはきれいに決め全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル4。StSqはレベル3。1.1倍になる2A+2T+2A+SEQを決め、全ジャッジが加点2〜3。3S+2T、ソロの3Sも成功。ChSqはスパイラル中心でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の67.18、演技構成点60.29、合計127.47でフリー11位、総合187.49で13位。

 10番滑走で渡辺(20)。今季ファイナル4位。全日本12位、四大陸5位。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード。衣装は青紫。冒頭の3Aはアンダーローテーションで転倒。続く3Lo+3Tは第2がqマーク。3Lo+3Tqは全ジャッジが加点。3Fは片手付き。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzはqマーク。2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点2〜4。終わった後、うなづきながら納得の笑顔。技術点7番目の68.76、演技構成点9番目の64.15、転倒の減点1、合計131.91でフリー7位、総合192.81で10位。宮原のインタビューに「今季は思いがけない形で世界選手権まで出られた。ここを第一歩に飛躍したい」。
 11番滑走でSP14位ピッツァローネ(ベル。16)。今季ジュニアと掛け持ち。欧州選手権5位。曲は「Beautiful That Way」他。振付はブノワ・リショー。スピンがものすごく速くてうまい。冒頭の3Lz+3T成功。続くソロの3Lzも全ジャッジが加点1〜3。3F、3Sも決める。3Sは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは高速で加点ほぼ4、CCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQは全ジャッジが加点。ソロの3Loはアンダーローテーション。2A成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の70.23、演技構成点16番目の59.51、合計129.74は自己ベスト更新でフリー10位、総合191.78も自己ベスト更新で11位。
 12番滑走でSP13位レポンド(16)。今季ジュニアと掛け持ち。欧州選手権銅メダル、世界ジュニア7位。曲は「Exogenesis Symphony」第3部と第1部。振付はヴィンクール。軽々とジャンプを跳び、ほぼノーミス。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Loはきれいに成功。続く3F、3Lo、2Aと気持ちよく決める。うち2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル3。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqはほぼ加点2〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loも決める。2A+3Tは加点1〜3。3Sも成功。LSpはレベル4で加点1〜4。終わったとき感極まったのか氷上にうずくまった。技術点5番目の69.26、演技構成点12番目の62.08、合計131.34は自己ベスト更新でフリー8位、総合194.09も自己ベスト更新で8位。

 13番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。今大会最年少という紹介。11歳から滑り始めた異色の経歴。曲は「Poeta En El Viento」。振付はYeaji Shin。演技中に笑顔がない。ジャンプは軽々と跳ぶが、一本調子で曲が何でもいい感じ(同い年のレポンドやレヴィトと比べてすごくジュニアっぽい)。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。3Loは加点2〜3。3Sは加点1〜3。2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCCoSpは加点1〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loは加点ほぼ2。3Lz+2A+SEQとソロの3Fは加点2〜3。最後のChSqも加点2〜3。技術点最高の76.78、演技構成点10番目の62.67、合計139.45は自己ベスト更新でフリー3位、総合203.51で6位。
 14番滑走でグバノワ(ジョー。20)。曲は「Latika's Theme」他。振付はオルガ・グリンカ他。前半はすばらしかったが。5つ目の要素まで全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはやや力んでいたが加点2〜4。2Aは加点2〜3。3Loも成功。3Sは加点2〜3。FCSpはレベル4で加点2〜4。演技も大人の女性の雰囲気。しかしChSq後の1.1倍になる3F+3Tの第2がアンダーローテーションで転倒。続く3F+2T+2Tは何とか跳んだが第1がqマーク。2Aはパンクしてハーフになり無得点。StSqはレベル2。CCoSpはレベル4だがGOE-3〜2。最後のLSpはレベル3。キスアンドクライでは悲しそうだった。技術点16番目の58.63、演技構成点13番目の61.89、転倒の減点1、合計119.52でフリー15位、総合184.92で14位。
 15番滑走でグレン(米。23)。曲は「Without You」。振付はミーシャ・ジー。靴に問題があったらしいが、冒頭の3Aはアンダーローテーションでステップアウトしたがなんとか立った。3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Loも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpと最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはほほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzは決める。3Loはステップアウトして第2付けられず繰り返しの違反に。3F+2Tは決める。ChSqは大きなスパイラルなどで全ジャッジが加点1〜4。ちょっと硬かったか。技術点15番目の60.54、演技構成点11番目の62.27、合計122.81でフリー14位、総合188.33で12位。

 16番滑走でクラコワ(ポー。20)。曲は「We Are In The Club Now」他。振付はスカリ。衣装は黄色に風船の模様。冒頭の3Lz+1Eu+3Fは第1がアンダーローテーション。3Lzはqマーク。3Tもアンダーローテーション。3Loは成功。スピン三つはレベル4。うちCCoSp4と最後のLSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lo+2A+SEQと2Aはなんとか決める。3S+2Tはまた第1がアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。大きなミスはなかったが、アンダーローテーション3つが響き得点伸びず、キスアンドクライではやや呆然。技術点17番目の57.67、演技構成点も17番目の58.07、合計115.74でフリー17位、総合181.43で16位。
 17番滑走でSP8位テネル(米。25)。曲は「四季」より。振付はブノワ・リショー。衣装は青と赤。ジャンプほぼ全ミス。冒頭の3Lzはqマークでこらえた。ここは連続3回転の予定だった。続く3Fに3Tを付けたが、第1はqノーク、第2はアンダーローテーション。2A+2Tはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpと最後のCCoSpは加点3〜5、StSqとCCSpは加点2〜4。ソロの2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Loがパンク、1Loに。3Lz+2Tは第1がアンダーローテーション。3Sもqマーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点21番目の52.84、演技構成点8番目の64.85、合計117.69でフリー16位、総合184.14で15位。
 18番滑走でSP7位ショット(独。26)。6回目の世界選手権とか。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はコストナー他。SP、フリーともにノーミスなのはほとんど初めてか。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+2T+2Loは加点1〜3。ソロの3Fと3Lo+2A+SEQもほぼ加点1〜3。3Loも成功。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜3。ChSqも加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3T+2Tとソロの3Sはほぼ加点1〜3。2Aも成功。StSqと最後のCCSpはレベル3だが、StSqは加点ほぼ2〜4。回転不足がないのが強み。技術点12番目の65.87、演技構成点6番目の65.6、時間超過の減点1、合計130.47は自己ベスト更新でフリー9位、総合197.76も自己ベスト更新で7位。

 最終グループ19番滑走でペトロキナ(エスト。18)。曲は「Dusty Road」他。振付はマーク・ピレイ。冒頭の2A+3Tはオーバーターンしたがほぼ全ジャッジが加点。続く3Lz+1Eu+3Sも決める。3Fはqマークでこらえた。3Loは片手付き。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、CCoSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になるソロの3Lzがqマークでステップアウト。3F+2Tは第1がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。大きなミスはなかったので、終わったとき、「できた」というポーズ。技術点13番目の61.52、演技構成点9番目の63.97、合計125.49でフリー12位、総合193.49は自己ベスト更新で9位。
 20番滑走でヘンドリクス(ベル。23)。曲は「Fallen Angel」他。振付はアダム・ソルヤ。後半の3Lz以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。続く2A、3F、二つ目の2Aと全て成功、うち2A二つはほぼ加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpは加点3〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzがqマークで転倒、第2付かず。3F+2T+2Loは成功、加点1〜3。最後のジャンプ3Sに2Tを付けて連続ジャンプもリカバリー。StSqはレベル3だが加点2〜4。全体に気迫の演技だった。技術点6番目の69.2、演技構成点3番目の70.28、合計138.48でフリー4位、総合210.42で銅メダル。
 21番滑走でレヴィト(米。16)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。冒頭の得点源3Lz+3Loは第1で転倒。だんだんトンカチで跳ぶのが難しくなってきているのでは。その後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。3T、2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点2〜5、とStSqは加点ほぼ3〜4。3Fも成功、加点1〜4。前半のうちに連続ジャンプをリカバリーする練習はしていないのか。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる2Aも加点2〜4。3Lz+1Eu+3Sと3F+2Tも決める。しかし連続ジャンプは二つのみ。技術点10番目の66.78、演技構成点4番目の68.84、合計134.62でフリー5位、総合207.65で4位。

 22番滑走で三原(23)。曲は「El Amor Brujo」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。痛恨の3Fミス。3連続の第1も2Loに。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。続くソロの3Lzと3Sは成功、全ジャッジが加点。うち3Sは加点1〜4。3Fはqマークで両足気味。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2A+3Tは第2がqマーク。2本目の3Lzがアンダーローテーションでステップアウトしたため第2第3が付かず、繰り返しの違反に。最後のジャンプを3連続にしたが、第1が2Loになり得点稼げず。ChSqは加点ほぼ3〜5。終わったとき頭を抱え悔しそう。技術点12番目の63.75、演技構成点5番目の68.49、合計132.24でフリー6位、総合205.7で5位。久しぶりの1年フル稼働で、疲れなのか足に痛みがあったらしい。試合後の宮原のインタビューで「終わった後何をしたいか」に「とりあえず足に湿布を貼りたい」。
 23番滑走でイ・ヘイン(韓。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はシェイリン・ボーン。ノーミスの上、すばらしい演技。四大陸金で自信がついたか。前半の連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2A+3Tは加点2〜5。3Lz+3Tは第2にqマーク。しかしGOEマイナスはこれだけ。3Loは加点2〜4。3Sは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ4。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Lo成功。3Fと2Aはほぼ加点2〜3。技術点2番目の75.53、演技構成点も2番目の71.79、合計147.32は自己ベスト更新でフリー1位、総合220.94も自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走で坂本(22)。曲は「Elastic Heart」。振付はデュブレイユ。3Fがパンクして4年前の世界選手権のリベンジはならず。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはいつものように幅があり、加点4〜5。3Lzと3Sも成功。うち3Sは加点2〜5。スピン二つとStSqはレベル4.うちStSqは加点3〜5。3F+2Tは加点2〜4。1.1倍になるところで3F+3Tの予定が、第1で1Fとなり得点を失う。しかし高い3Tを付けたせいかGOEはプラスに。2A+3T+2Tは成功、加点3〜4。ChSqは加点2〜5。3Loは加点ほぼ2〜4。最後のFCCoSpはレベル3で加点1〜4。終わったとき、「負けた」と思ったのか泣きそうだった。技術点3番目の71.46、演技構成点最高の773.91、合計145.37でフリー2位、総合224.31で初の連覇。日本のフィギュアスケーター初の快挙らしい。解説の岡崎さんは「1Fの後3Tを付けなかったら危なかった」。優勝インタビューでは「4年前、埼玉の世界選手権でしたのと同じミスをしてしまって」と反省が口をついた。表彰式後の宮原のインタビューには開口一番「めっちゃ悔しい」。

 <男子シングル>35人エントリー(ハンガリーのヴラセンコが棄権)。日本からは宇野、山本、友野。他に3枠はアメリカでマリニン、ジェイソン・ブラウン、トルガシェフ。2枠はイタリア、ジョージア、フランス、カナダ。フジ地上波ではジェイソン・ブラウンと第5、6グループを放送。フジ解説は本田武史。Jスポーツ解説は岡崎さん、実況は赤平アナ。
 2番滑走でトルガシェフ(米。22)。初出場。一昨季、昨季ケガのため全休。今季全米3位。曲は「Oblivion」。振付はミーシャ・ジー。赤平アナによると、世界選手権に出ることになったので、急きょ国際大会でミニマムスコアを取ったとのこと。冒頭、4Tはqマークで転倒。3Aは成功。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4、最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは間にオーバーターン。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。技術点21番目の37.17、演技構成点も21番目の35.24、転倒の減点1、合計71.41でSP22位。
 4番滑走でオーゼル(加。23)。初出場。今季NHK杯10位、国内2位、四大陸8位。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付はヴィポンド。冒頭の4S+2Tはこらえる。予定では4T+3Tだった。しかし次が2Tになり、要素を失う。ここも4Tを跳ぶつもりがパンクして繰り返しにもなり、無得点。痛すぎる。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。一週間前に靴が壊れたらしい。技術点26番目の34.13、演技構成点も26番目の33.52、合計67.65でSP26位。フリーに進めず。

 9番滑走でゴロドニツキー(イスラ。22)。当日が誕生日。昨年25位でフリーに進めず。今季CSゴールデンスピン6位、欧州選手権13位。曲は「Follow Your Heart」。振付はベレジンツェフ他。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点ほぼ2〜3。3F+3Tも加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzも決め、加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で加点1〜3。StSqはレベル2だが、よく動いており、加点1〜4。技術点11番目の42.47、演技構成点20番目の35.42、合計77.89は自己ベスト更新でSP14位。ここまでトルガシェフが1位だった。
 11番滑走でリトヴィンツェフ(アゼ。22)。昨季欧州選手権8位、世界選手権16位。今季CSデニス・テン・メモリアル3位。欧州選手権はビザの関係で不出場。曲は「La Califfa」。振付はガリーナ・イシチェンコ。コーチは旧姓ヴォルチコワ。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T成功。3Aも決める。スピン二つはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tもきれいに成功。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが、StSqは加点1〜3。技術点10番目の46.03、演技構成点17番目の36.68、合計82.71でSP10位。
 14番滑走でジン(中。25)。今季GPシリーズ欠場。虫垂炎の手術もしたらしい。四大陸7位。曲は「Seven Nation Army」。振付はジョーイ・ラッセル。コーチは今季からオーサー。赤平アナによれば本人曰く「ジャンプで体をねじるとまだ痛む」らしい。ずっと無表情だった。冒頭、4Lzの予定がパンクして2Lzになり、要素を失い無得点。3Aはこらえる。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはなんとか下りるがオーバーターン。最後のCSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。終わったとき、スタンドに中国の国旗がたくさん掲げられた。技術点23番目の36.46、演技構成点15番目の38.58、合計75.04でSP19位。

 19番滑走でシャイドロフ(カザフ。18)。今季CSゴールデンスピン4位、四大陸5位、冬季ユニバ4位。曲は「Luna」。振付はプルトフ。コーチはウルマノフ。まだ身が軽くて楽々とジャンプを跳ぶ。冒頭の4Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル3。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4T+2Tはなんとかこらえた。第1がqマーク。ジャンプに集中してスピンにレベル4がないせいか得点はあまり伸びず。技術点12番目の41.87、演技構成点26番目の33.54、合計75.41でSP18位。
 20番滑走でエイモズ(仏。25)。今季GPフィンランド大会3位、欧州選手権4位。曲は「Still Don't Know My Name」他。振付はム−セ他。絶好調な感じ。冒頭の4T+3Tは2本ともこらえた。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のStSqはノリノリで加点4〜5。FSSpとCCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ3〜4。技術点5番目の51.11、演技構成点も5番目の44.45、合計95.56でSP5位。

 22番滑走でジェイソン・ブラウン(米。29)。今季前半休み。全米2位。曲は「Melancholy」。衣装はライトグレーに銀の刺繍。振付はロヒーン・ワード。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点3〜5。3Aはやや助走が長いが決め、ほぼ加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜4。少しジャンプが全体的に慎重な感じ。終わったとき、観客が星条旗を持って立ち上がった。赤平アナも「見とれてしまいました」。ジェイソンの言葉として「自分にとってスケート人生は一回終わっている」を紹介。技術点7番目の47.83、演技構成点2番目の46.34、合計94.17でSP6位。
 第5グループ23番滑走でブリッチギ(スイス。24)。今季欧州選手権銅メダル。曲は「Another Level」。振付はアダム・ソルヤ他。全要素にほぼほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4T+2Tを成功。続く3Aも決める。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは思い切り滑れて加点2〜5。1.1倍になる3Lzは加点2〜4。技術点9番目の46.04、演技構成点12番目の40.14、合計86.18でSP9位。
 24番滑走で山本(22)。初めての世界選手権。今季ファイナル2位、全日本5位。曲は「ビートルズ「イエスタデイ」。振付は樋口美穂子。冒頭の4T+2Tは第1で両手付きだが、なんとか第2を付けた。続く4Sもこらえた。FCSpは入りでバランスを崩し、レベル2。1.1倍になる3Aで転倒。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点3〜5。初出場の緊張で長所を発揮できず。残念。赤平アナが「彼の歴史を思えばここまでよく戻ってきた、到達したと思う」。技術点21番目の37.05、演技構成点13番目の39.43、転倒の減点1、合計75.48でSP17位。試合後の宮原のインタビューに「やはり初出場の緊張はあった。フリーまでに整理して臨みたい」。選手たちは宮原なので打ち解けて話している。

 25番滑走で友野(24)。昨年6位。今季全日本3位。「脱代打」の目標を達成して3回目の出場。曲は「Happy Jazz」。振付はミーシャ・ジー。4S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。しかし続く4Sは軸が傾き、qマークで転倒。足替えスピン二つはレベル3。うちCSSpは加点1〜4。解説の岡崎さんは「スピードの増加を狙っているようだが充分でない」。1.1倍になる3Aは余裕で成功、加点3〜4。FCSpとStSqはレベル4。うち最後のStSqは思い切り滑り、加点4〜5。技術点6番目の50.32、演技構成点6番目の43.36、転倒の減点1、合計92.68でSP7位。試合後の宮原のインタビューに「SPを転倒ひとつでしのいだので、フリーは自信がある」。宮原は男子選手のインタビューにはビンテージのブラウスを着て来たらしい。
 26番滑走でマリニン(米。18)。今季ファイナル3位、全米優勝。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。衣装は黒。目力で魔術をかけようとしている感じ。初めてStSqがレベル4を取れたか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lz+3Tを楽々と決め、加点2〜4。この要素一つで19.15。Jスポーツ解説の岡崎さんも「簡単に決めましたね」。続く3Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは速く、加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点2〜4。赤平アナは「脱4回転マシン」という本人の弁を紹介。技術点最高の59.49、演技構成点10番目の40.89、合計100.38は自己ベスト更新でSP2位。
 28番滑走でワシリエフス(ラト。23)。昨季13位。今季欧州選手権5位。曲は「Englishman in New York」。振付はブルンナー。冒頭の4Sはアンダーローテーションで両足。3Aは決め全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tはステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。笑顔で終えた。技術点14番目の40.37、演技構成点9番目の42.0、合計82.37でSP11位。

 29番滑走でチャ(韓。21)。今季国内7連覇、四大陸4位。曲は「Immortal Megamix」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付はシェイリン・ボーン。やっと少し様になってきた。前半はやや硬かったが、StSqでは思い切り滑れていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに決め、加点ほぼ4〜5。得意の3Lz+3Loが戻り、加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちムーンウォークもあるStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも成功、加点2〜5。技術点3番目の55.04、演技構成点4番目の44.6、合計99.64は自己ベスト更新でSP3位。
 30番滑走でメッシング(加。31)。今季国内2連覇、四大陸銀メダル。曲は「Grace Kelly」。振付はヴィポンド。世界選手権が日本だから今年まで引退を伸ばしたというだけあり、いい出来。とにかく全体にスピードがある。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4T+3Tは加点3〜5。続く3Aは加点3〜4。スピン三つはレベル4。うちCSSpはものすごく速く加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点2〜5。終わると観客が立ち上がった。全体に四大陸のときの方がキレがあった感じだが、技術点4番目の53.52、演技構成点3番目の45.23、合計98.75は自己ベスト更新でSP4位。
 31番滑走でリッツォ(伊。24)。今季国内優勝、欧州選手権銀メダル。曲は「Le parole lontane」他。振付はスカリ。痛恨の3Aのパンク。冒頭の4T+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし次の今季から取り入れた4Loがqマークで転倒。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aの予定が1Aとなり、無得点。基礎点8.8を失う。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の38.25、演技構成点8番目の42.03、転倒の減点1、合計79.28でSP13位。キスアンドクライでは呆然。

 32番滑走で宇野(25)。昨季金メダル。今季ファイナル、全日本とも優勝。曲は「Gravity」。振付はランビエール。前日の練習で右足首を負傷とのこと。しかし全体にスピードがあり、要素が滑らかに繰り出されていく。全要素に全ジャッジが加点。冒頭はけがを感じさせない4Fで加点2〜4。続く4T+2Tも余裕があり加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のCSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aは加点ほぼ3〜4。StSqはすばらしかったが、レベル3で加点4〜5。解説の岡崎さんも「ケガの影響は感じられない」と言う。技術点2番目の57.7、演技構成点最高の46.93、合計104.63でSP1位。試合後の宮原のインタビューには「調子が良くない中で、フリーは今までやってきたことを伝えられる内容にしたい」と答えていた。
 33番滑走でシャオイムファ(仏。21)。今季国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。いったいどうしたのか。冒頭の4Tは片手付き。3Aもかろうじてこらえた。4Sはステップアウトして第2が付かず、要素を失う。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点4〜5、最後のCSSpは加点ほぼ4〜5。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点18番目の37.19、演技構成点7番目の42.59、合計79.78でSP12位。
 最終滑走でグラスル(伊。20)。今季国内4位、欧州選手権6位。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。今季は夏にアメリカへ行き、秋にイタリアへ戻り、12月からロシアに練習拠点変更。リンクサイドにエテリコーチの姿。冒頭の4Lzはqマーク。この後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。続く3Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは成功。StSqはレベル3で加点1〜3。技術点8番目の46.1、演技構成点11番目の40.4、合計86.5でSP8位。

 フリー。 3番滑走でトルガシェフ(米。21)。曲は「カルミナ・ブラーナ」他。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Tはダウングレードで転倒。3Aはステップアウト。3Lzと3Loは全ジャッジが加点。うち3Loは加点2〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点。3F+3Tは第1が!マークで間にオーバーターン。3F+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは短くてGOE-1〜3。最後のCCoSpは回転数不足でレベル2の上Vマーク。技術点20番目の69.98、演技構成点22番目の70.2、転倒の減点1、合計139.18でフリー21位、総合210.59で21位。復活は今後に期待。
 4番滑走でSP21位クビテラシビリ(ジョー。28)。曲は「Into from Elvis」他。振付はゼレズニコフ他。SPに比べてだいぶよかった。冒頭の4S+3Tは成功。3Aはqマーク。2S+2A+SEQの第1は4Sの予定だった。3Loはステップアウト。FCSpはレベル3。StSqはターンが少なく、レベル2だがほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところでソロの4Tを決める。3Fはqマークだがここは3連続の予定だったらしい。次も3Fqマークで第2付けられず繰り返しの減点。あと二つのスピンはレベル4。ChSqもプレスリーを演じて何とかまとめる。技術点22番目の65.3、演技構成点19番目の73.97、合計139.27でフリー20位、総合212.32で20位。
 6番滑走でジン(中。25)。曲は「Precious Lost Love」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。4回転で2転倒。冒頭は今季初めての4Lzに挑むがアンダーローテーションで転倒。続く4Tもアンダーローテーションで転倒。3A+1Eu+3Sはなんとかこらえる。3Fは!マーク。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。しかし1.1倍になるところで1A+2Tと2Loを跳んでしまう。しかも2Loはステップアウト。足替えスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqも薄味だが全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tは成功。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。復活にはまだ遠い。技術点最低の57.09、演技構成点18番目の74.09、転倒の減点2、合計129.18でフリー23位、総合204.22で22位。
 7番滑走でシャイドロフ(カザフ。18)。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付はプルトフ。衣装は黒地に赤い炎。まだ少年ぽく身軽にジャンプを決める。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。ソロの4Sも全ジャッジが加点2〜4。3Aも成功。ChSqは淡白。直後の3Fは!マーク。スピン二つはレベル4.うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Sを跳び、第1はqマーク。次の3A+2A+SEQも第1がqマーク。ソロの3Lzはほぼ全ジャッジが加点。CSSpはレベル3。StSqは疲れたのかレベル2。終わったとき控えめにガッツポーズ。ウルマノフコーチは笑顔。表現力はまだまだだが、今伸び盛りの若手。技術点8番目の90.75、演技構成点21番目の70.77、合計161.52でフリー12位、総合236.93で14位。
 8番滑走でSP17位山本(22)。曲は「ラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付は鈴木明子。冒頭の4S転倒。続く4Tは片手付きでこらえて2Tを付けた。ソロの4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。3Aはステップアウトした後1Sを付けたが第2は無得点。予定では3連続だった。FCSpとStSqはレベル2と取りこぼし。ただStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aと3F+3T、3Lzは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはのびのび滑り、全ジャッジが加点3〜5。赤平アナが「後半は山本選手の良い所を出せた」。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCSSpは加点2〜5。技術点14番目の79.06、演技構成点12番目の78.85、転倒の減点1、合計156.91でフリー15位と少し挽回、総合232.39で15位。試合後の宮原のインタビューには「きのうのSPで埼玉の世界選手権の雰囲気がわかったので前半は緊張したが、後半は何とか楽しめた」「大会後は友野たちとサウナでも行こうかと」とのこと。

 11番滑走でゴロドニツキー(イスラ。22)。カナダ生まれ。曲は「Shape Of Lies」。振付はズゼフ他。4回転なし。赤平アナが「毎回フリーのジャンプの組み合わせを変えている」と紹介。冒頭で3A+2Tとソロの3A成功、いずれも全ジャッジが加点。ソロの方は加点2〜3。3Lzと3F+3Tもきれいに決める。うち3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピンふたつは レベル4。1.1倍になるところで2A+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Fも全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。CCoSpとStSqはレベル3だが、うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜4。解説の岡崎さんが「この大会はなかなかStSqのレベル4がでませんね」。終わったとき、ガッツポーズ。技術点16番目の77.52、演技構成点15番目の76.72、合計154.24は自己ベスト更新でフリー16位、総合232.13も自己ベスト更新で16位。
 12番滑走でリッツォ(伊。24)。曲は「Talking to the Moon」他。振付はスカリ。前半は完璧。冒頭で4T+2Tをきれいに決め、SPでミスした4Loも成功、いずれも加点2〜3。3F+1Eu+3Sは加点ほぼ3〜4。ソロの3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点3〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。しかしこの後の3Tはステップアウトして両足、ソロの3Aはオーバーターン。解説の岡崎さんが「やっとStSqでレベル4が出ましたね」。しかしそもそもこのグループにいることが不本意な選手なので。技術点7番目の91.38、演技構成点7番目の85.38、合計176.76は自己ベスト更新でフリー7位と挽回、総合256.04で9位。

 13番滑走でSP12位シャオイムファ(仏。21)。曲は「Horizons」他。振付はブノワ・リショー。4回転の軸が傾いていた。後半は持ち直した。冒頭の4Tはステップアウト。続く4T+2Tは間にオーバーターン。3Aはばらけて転倒扱い。4Sは軸がまっすぐできれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、最後のCSSpは加点ほぼ3〜5。3Lz+1Eu+3Sとソロの3Fは全ジャッジが加点。うち3連続は加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点10番目の89.54、演技構成点8番目の84.79、転倒の減点1、合計173.33でフリー8位とやや挽回、総合253.11で10位。
 14番滑走でSP11位ワシリエフス(ラト。23)。曲は「ドボルザーク「新世界」より「Symphony No.9 in E Minor」。振付はランビエール。冒頭でSPでミスした4Sに再トライしたがステップアウトに片手付き。3A+2A+SEQは第1にqマーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Aはきれいに決まり全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし突然3Fがダウングレードで両足に。3Lz+1Eu+2Sは何とか決める。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜5。技術点17番目の76.83、演技構成点9番目の83.95、合計160.78でフリー13位、総合243.15で13位。

 16番滑走でSP9位ブリッチギ(スイス。25)。曲は「An Honorable Choice」他。振付はヴァトゥーリ他。よく聞くと日本の和楽器を使った演奏のよう。衣装は黒で上半身に黒いX。後半の3Lzと最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tとソロの4Tの予定が4T+2Tと3Tになったが、いずれも加点2〜3。3A+2T、3Loはいずれも加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは加点3〜5。1.1倍になるソロの3Aも加点3〜5。3F+1Eu+3Sは加点3〜4。ソロの3Lzも決める。ChSq加点2〜4。最後のCCoSpはレベル2。技術点11番目の88.27、演技構成点10番目の82.89、合計171.16は自己ベスト更新でフリーも9位、総合257.34も自己ベスト更新で8位。
 17番滑走でSP8位グラスル(伊。20)。曲は「Struggling Brain」。振付はブノワ・リショー。せっかくアメリカでジャンプの改良をしたのに、またブレジナばりの腰折れでボーヤン風の頭後傾になっている。冒頭の4Lzは下りたがqマーク。続く4Loはアンダーローテーション。3F+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A+1Eu+3Sは第1がアンダーローテーション、第3がqマーク。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜4。1.1倍になるソロの3Aはステップアウト。3Lz+3Tは決める。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはいつもの独特な姿勢もあり加点1〜5。解説の岡崎さんは「一応予定していたものを全て出した」。技術点13番目の79.45、演技構成点13番目の78.48、合計157.93でフリー14位、総合244.43で12位。
 18番滑走で友野(24)。曲は「こうもり」序曲「Die Fledermaus-Overture」。振付は佐藤操他。ソロの4Tと3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+2Tはきれいに決め、加点2〜4。続くソロの4Tはqマークで転倒。しかし4Sは見事に成功、加点ほぼ3〜5。3Loは加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちCSSpは加点3〜4。StSqはがんばって踏み、レベル3だが加点3〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは第3がqマーク。3F+2A+SEQは加点3。ソロの3Aも決める。ChSqは思い切り滑り、加点2〜5。最後のCCoSpはレベル3だが加点3〜5。技術点5番目の93.86、演技構成点5番目の87.87、転倒の減点1、合計180.73は自己ベスト更新でフリー6位、総合273.41も自己ベスト更新で6位。試合後の宮原のインタビューでは「緊張してChSqで間が空いたりして何をやってんだと思った」。今は寿司とピザのどちらを食べたいか聞かれ「寿司」と答えていた。

 最終グループ19番滑走でジェイソン・ブラウン(米。29)。曲は「The Impossible Dream」。振付はロヒーン・ワード。衣装は濃い青に青い刺繍。4回転なし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭3A+2A+SEQを決め、加点2〜4。続くソロの3Aと3Loも成功。うち3Loはスムーズに跳び、加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち最後のCCSpは加点4〜5、FCCoSpは加点ほぼ4〜5。3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは加点ほぼ3。StSqはレベル3だが加点4〜5。岡崎さんは「左右のクラスターのうち二つが重複かもしれない」。2Aは加点1〜4。ChSqはイーグルなどだが音楽表現は誰もまねできないもので加点3〜5。ソロの3Fは加点2〜5。全てがひとつの流れになっている。技術点9番目の90.03、演技構成点最高の95.84、合計185.87は自己ベスト更新でフリー5位、総合280.04で5位。
 20番滑走でエイモズ(仏。25)。曲は「Original Composition」「グラディエーター」より2曲等。振付はフォンタナ他。後半の1.1倍になるジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点1〜4。3Lz+3Tは加点2〜4。3A+2A+SEQは加点2〜5。3Loは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは第1が!マーク。ソロの3Aは成功。ソロの3Lzも決める。ChSqは加点2〜5。技術点4番目の96.66、演技構成点3番目の90.75、合計187.41は自己ベスト更新でフリー4位、総合282.97も自己ベスト更新で4位。ケガで始まったシーズンとしては上々のしめくくり。得点を見るとキスアンドクライから飛び上がってコーチと抱き合い、大喜び。
 21番滑走でメッシング(加。31)。曲は「Lullaby for an Angel」他。振付はヴィポンド。3Aのパンクとスピン一つ無得点が残念。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点2〜5。ソロの4Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次の3連続で3Aがパンクして1A+1Eu+3Sに。3Loはきれいに成功。ところがFSSpの入りでバランスを崩して無得点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜5。3Fはeマーク。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpはVマークだが加点2〜4。ChSqは全開で加点3〜5。技術点12番目の80.8、演技構成点6番目の85.61、合計166.41でフリー11位、総合265.16で7位。ミスが出て順位を落とし、やや残念そう。最後にキスアンドクライでかわいい子供の写真をまた見せてくれた。

 22番滑走でチャ(韓。21)。曲は「Gun Barrel」他。振付はシェイリン・ボーン。衣装は黒だがややヒラヒラしている。ほぼノーミス。3F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに成功、加点4〜5。続く4Tも決め、加点1〜5。3Lz+3Tは加点1〜4。3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜4、FCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQは加点2〜4。ソロの3Aも決める。3Lz+1Eu+3Sは加点ほぼ2〜3。最後のChSqはすばらしい荒川ばりのイナバウアーも入り、加点ほぼ4〜5。技術点2番目の105.65、演技構成点4番目の90.74、合計196.39は自己ベスト更新でフリー2位、総合296.03も自己ベスト更新で銀メダル。
 23番滑走でマリニン(米。18)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は青のグラデーション。4回転6本の構成。4Aはややこらえて決めたが、4Fと4Lzでステップアウト。冒頭の4Aはこらえた。4Fと4Lzは下りたが、いずれもqマーク。4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところでまた4回転2本。4Lz+1Eu+3Sは第1がアンダーローテーション。4T+3Tは成功。FSSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。解説の岡崎さんは「これだけ跳ぶとどうしてもジャンプに意識がいってしまう」。技術点最高の107.08、演技構成点11番目の80.98、合計188.06でフリー3位、総合288.44は自己ベスト更新で銅メダル。
 最終滑走で宇野(25)。曲は「Air on the G String」他。振付は宮本賢二。衣装は上半身ライトグレーに銀のビーズ。4回転5本の構成。うち3本で回転不足。連続ジャンプ一つ入らず。ケガはあったがそれには触れず「完璧ではないが、これ以上はできなかった」。冒頭の4Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Sはアンダーローテーション。4Fは全ジャッジが加点3〜5。ソロの3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは加点ほぼ5、最後のスピン二つは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる4Tはqマーク。次の4Tもqマークだが、かろうじて1Tを付ける。3連続の予定だった3A+2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わった途端、精魂尽きたという感じで大の字に。技術点3番目の103.13、演技構成点2番目の93.38、合計196.51でフリーも1位、総合301.14で2連覇。優勝インタビューで「これからはどんな形でスケートに関わっていくかわからないが」と言っていたので、これで引退なのか。表彰式後の宮原のインタビューでは「全部のジャンプがぎりぎりだった」「ここ2年は練習通りに試合でもやることに固執していたが今日は練習以上を出さないといけなかった」「オフには例年は次のシーズンに向けた準備をするが今年は新しいことに取り組みたい」。まだ引退しないらしい。

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フィギュアスケート (2023.3/8、5/27、6/1,2,17,18)

世界ジュニア選手権 ペア・アイスダンス (2023.3/2〜6 カルガリー・カナダ) 選手権

 <ペア>14組エントリー。日本からは村上/森口組(14,20)。その他、ゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。16、20)、パネッタ/スラシャー組(加。19、20)、シエロワ/コブタ組(ウクライナ。15、19)、バラム/チウメンツェフ組(米。14、20)など。今季のソロジャンプの課題はループまたはアクセルのようだ。フジ地上波では、シングルの隙間に日本の組のフリーだけ放送。後日全組、Jスポーツで見た。解説は岡部さん、実況は小林アナ。岡部さんはこの大会のレフェリーだった。
 1番滑走でウィリアムズ/ルワー組(米。16、20)。女性はソウル生まれ、男性はオーストラリア生まれで191cm。初出場。今季ババリアン・オープンジュニア優勝、全米ジュニア2位。曲は「Tiny Dancer」。振付・コーチともミーキンス。ジュニアGPシリーズに出ていないが出場を勝ちとった。3Twはレベル3。2FTh成功。5RLiはレベル4。2Aも決める。CCoSpはレベル3。StSqはレベル4。BiDsはレベル3。技術点7番目の30.22、演技構成点9番目の21.91、合計52.13は自己ベスト更新でSP7位。
 3番滑走でヤン/デン組(中。16、18)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ5位1回。二人とも元体操選手と履歴にあるが、雑技団にいたとの説もあるらしい。曲は「In The Mood」。振付はウェイ・ジャン。衣装は二人とも赤が基調。冒頭の3Twはレベル3。この後のつなぎで女性が転倒。2TThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3。2Loはqマーク。StSqはつたなく見えたが、長く滑り、レベル4。最後のCCoSpもレベル4。後半の要素はGOE加点がない。技術点8番目の28.96、演技構成点11番目の19.23、転倒の減点1、合計47.19でSP10位。

 7番滑走で地元ケンプ/エリザロフ組(加。14、19)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ2位と5位。曲はシルク・ドゥ・ソレイユ「Monde Inverse」。振付はゴッセリン。冒頭の3Twはレベル2。2Aは全ジャッジが加点1〜3。2LzThも成功。5RLiとCCoSp、最後のStSqはいずれもレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点4番目の32.61、演技構成点6番目の23.27、合計55.88は自己ベスト更新でSP5位。
 8番滑走で村上/森口組(14,21)。初出場。今季ジュニアGPファイナル4位、全日本ジュニア、全日本とも優勝。曲は「Le Corsaire Act I 1. Overture」。振付はキャシー・リード。コーチは高橋成美。冒頭の2Twは低いが空中でキャッチでき、レベル2。2LzThも幅はないが決める。2Aは少しタイミングがずれたが、安定していてほぼ全ジャッジが加点。5RLiとCCoSp、StSqはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点2〜4。しかし最後のBiDsはレベルB。女性の頭が氷に触ってしまったためか。技術点6番目の30.32、演技構成点4番目の25.37、合計55.69は自己ベスト更新でSP6位。キスアンドクライで得点を見て驚いていた。
 10番滑走でバラム/ティウメンツェフ組(米。14、20)。今季ジュニアGPファイナル2位、全米シニア4位。曲は「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」。振付はシンディ・スチュアート。はつらつと滑った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2〜4。解説の岡部さんが「3Twはレベル4を取るのは難しい」という。2A成功。3TThも決める。5RLiとCCoSp、StSqはいずれもレベル4。うち5RLiは加点ほぼ3、最後のStSqも加点ほぼ2〜3。BiDsはレベル3だが加点1〜3。ノーミスで終え、直後に男性がガッツポーズ。技術点最高の38.87、演技構成点も最高の28.08、合計66.95は自己ベスト更新でSP1位。

 最終グループ11番滑走でヴラモ/ギニョー組(仏。18、20)。昨季10位。今季ジュニアGPシリーズ5位と4位、国内シニア2位。曲は「Inside」。振付・コーチともマッソ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは決める。2Fもなんとか決める。BiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3。最後の5RLiレベル4で全ジャッジが加点1〜4。リフトの出で女性が男性の靴に手をついて下りる難しい形で技術点2番目の35.12、演技構成点3番目の25.46、合計60.58は自己ベスト更新でSP2位。
 12番滑走で地元パネッタ/スラシャー組(加。19、18)。昨季7位。今季ジュニアGPファイナル6位。女性の顔が緊張していた。曲は「If I Ain't Got You」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twがダウングレードで女性を抱きかかえてレベルBの上GOEほぼ-5。2Aで女性が転倒。5RLiはレベル4。2LzThはなんとか決める。CCoSpはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル2。解説の岡部さんは「地元で開催という重圧があったのかもしれない」。技術点11番目の24.76、演技構成点6番目の23.65、転倒の減点1、合計47.41でSP9位。

 13番滑走でシエロワ/コブタ組(ウクライナ。16、19)。昨季6位。今季ジュニアGPファイナル5位。曲は民族舞踊「Vesna」。コーチ・振付ともザレフスキ他。衣装も二人とも民族衣装ぽい。冒頭の3Twは高くレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2LzThも全ジャッジが加点1〜3。2Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqは途中でダンスリフトを入れる形でレベル3にほぼ全ジャッジが加点。CCoSpと5RLiはレベル4。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点2〜4。最後のBiDsはレベル3で全ジャッジが加点。技術点3番目の33.14、演技構成点5番目の25.33、合計58.47は自己ベスト更新でSP4位。キスアンドクライでは笑顔になったが、岡部さんが「演技中の女性にもう少し笑顔があるとよい」。
 最終滑走でゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。17、20)。男性は184cmとあるがもっと高く見える。昨季銀メダル。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲は「Architect of the Mind」。振付はガリーナ・パキン他。痛恨のBiDsミスの無得点。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点だっだけにもったいない。冒頭の3Twはレベル2でほぼ加点1〜3。2Aも成功。3TThは加点2〜4。5RLiと最後のFCCoSpはレベル4。しかしBiDsで男性のピボットでない方の足が滑って成立せず。StSqはレベル3で加点2〜3。技術点5番目の31.82、演技構成点2番目の27.36、転倒の減点1、合計59.18でSP3位。岡部さんが後で男性にBiDsのことを尋ねたところ「二人の方向がずれて支えきれなかった」とのこと。

 フリー。 5番滑走でヤン/デン組(中。16、18)。曲は「ライムライト」。振付はウェイ・ジャン。ミスが少ない。3回転が跳べるようになれば今後上位に来そう。冒頭の3Twはレベル2。2T+1A+1A+SEQはタイミングが合っていた。2Sも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「音楽を表現するまでにはなっていない」。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点1〜3。2SThも高さ、幅があり全ジャッジが加点1〜3。続けて2LoThも決める。BoDsは最後少しつぶれてしまい、レベル2。ノーミスで終え、女性が「できた」というポーズ。技術点9番目の43.77、演技構成点10番目の41.01、合計84.78は自己ベスト更新でフリー9位、総合131.97も自己ベスト更新で10位。キスアンドクライではコーチとも笑顔。
 8番滑走でウィリアムズ/ルワー組(米。16、20)。曲は「ミス・サイゴン」。振付はミーキンス。なかなかいいものがあると思う。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Tは女性が転倒。2A+1A+2A+SEQ成功。2LzThはこらえる。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち最後のPCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。2SThも決める。BiDsはレベル3。技術点5番目の47.01、演技構成点7番目の46.91、転倒の減点1、合計92.92は自己ベスト更新でフリー7位、総合145.05も自己ベスト更新で7位。
 9番滑走で村上/森口組(14,21)。曲は「I Want to Hold Your Hand」他ビートルズ・メドレー。振付はキャシー・リード。スケーティングが速い。冒頭の2Twはレベル2。3Lzは女性がqマークでこらえる。5RLiとPCoSpはレベル4。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。高得点源の3S+3T+2A+SEQは女性が第3の着氷でステップアウトしたが、この組み合わせを見た観客からどよめき。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。2SThは全ジャッジが加点。2FThも決める。3Liはレベル2。最後のBoDsはぎりぎりレベル2。解説の岡部さんは「リフトを安心して見ていられるようになった」と喜んでいた。技術点3番目の49.63、演技構成点4番目の49.39、合計99.02でフリー4位、総合154.71は自己ベスト更新で4位。年齢制限の関係で来年から3年はISU大会のジュニアにもシニアにも出られない。どうするのかと思っていたら、4月に解散していた。残念。
 ※6月に木下アカデミーから、長岡柚奈(17)と森口澄士の新ペア結成発表。村上選手はシングルに専念とのこと。

 10番滑走でケンプ/エリザロフ組(加。14、19)。曲は「Never Enough」。振付はドミトリ・サヴィン。冒頭の3Twはレベル3。2A+1A+2T+SEQは女性が第1と第3でこらえた。3SThは転倒。5RLiとPCoSpはレベル4。3Sは男性が両足気味。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点。4Liはレベル3。2LzThはきれいに成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の45.13、演技構成点も6番目の49.02、転倒の減点1、合計93.15は自己ベスト更新でフリー5位、総合149.03も自己ベスト更新で6位。
 11番滑走でシエロワ/コブタ組(ウクライナ。16、19)。曲は「Halo」。振付はオレクシイ・オリニク他。冒頭の3Twはきれいにキャッチしてレベル4に全ジャッジが加点2〜4。2Sはほぼ全ジャッジが加点。2LoThも決め、全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。2Lz+2T+1A+SEQを決める。2LzThも成功、全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の49.25、演技構成点3番目の51.67、合計100.92は自己ベスト更新でフリー3位、総合159.39も自己ベスト更新で銅メダル。

 12番滑走でゴルベワ/ジオトプロスムーア組(豪。17、20)。曲は「Sing Sing Sing」他。振付はゲレーロ他。冒頭の3Twは女性の上半身が前かがみになりレベル1。3連続3T+1T+2Tは男性の第2がパンクして1Tになり、第3で転倒。ここは3T-3T-2Tの予定だった。それでも3Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3SThも成功、全ジャッジが加点2〜4。最後のBoDsはレベル3。終わった後、男性はかなり疲れていた。岡部さんは「転倒もしたし、男性は女性を持ち上げたり負担が大きい」としたが、小林アナが「SPの後、女性が、自分は標高の影響を感じなかったが、男性は感じていたようだ」と言ったということを紹介。技術点2番目の54.51、演技構成点最高の57.67、転倒の減点1、合計111.18でフリー2位と挽回、総合170.36で銀メダル。
 13番滑走でヴラモズ/ギニョー組(仏。18、20)。曲は「Between These Hands」。振付はブーケ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+2Aq+1T+SEQは、第2で女性が片手をついた。3SThも片手付きでこらえ、3FThは転倒。2Tはこらえた。5RLiとPCoSpはレベル4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4LiとFiDsはレベル3。技術点7番目の44.64、演技構成点5番目の49.37、転倒の減点1、合計93.01は自己ベスト更新だがフリー6位と後退、総合153.59も自己ベスト更新で5位。この後世界選手権へ。
 最終滑走でバラム/ティウメンツェフ組(米。14、20)。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。振付はシンディ・スチュアート。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3S+2A+2A+SEQはやや離れたが成功、全ジャッジが加点。3LoThはステップアウト。3Tはなんとかこらえた。BoDsとPCoSp、リフト二つはいずれもレベル4ほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ2〜3。2LzThも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。大きなミスなく終え、終わった後、笑顔。技術点最高の59.12、演技構成点2番目の57.4、合計116.52は自己ベスト更新でフリーも1位、総合183.47も自己ベスト更新で金メダル。キスアンドクライでは女性が涙ぐんでいた。実はトッド・サンドコーチがこの日の朝に心臓発作で病院へ運ばれたと岡部さん。ここも来年から3年はISU大会のジュニアにもシニアにも出られない。もったいない。岡部さんが「年齢の問題はISUで前向きに検討中。必ず試合に出られるようにしたい」とのこと。

 <アイスダンス>31組エントリー、30組出場。日本からは来田/森田組。その他、バシンスカ/ボーモン組(加)、ムラズコワ/ムラゼク組(チェコ)、リム/クァン組(韓)、ベッカー/ヘルナンデス組(英)、グリム/サビツキー組(独)、フラジ/フルノー組(仏)、ハウアー/スター組(米)など。フリーへは20組が進む。ジュニアにはパターンダンスがある。今季はアルゼンチンタンゴ。Jスポーツ解説は都築さん、実況は小林アナ。
 21番滑走で来田/森田組(15、19)。昨季12位。今季ジュニアGP3位と8位、全日本ジュニア2連覇。曲は「Sentimientos」他。振付・コーチともキャシー・リード。まさかの転倒。冒頭の1ATはYYNNでレベル2。続く2ATはレベル4。この後のつなぎで男性がなんと転倒。しかしすぐ立ち上がってSqTwは男女ともレベル4だがGOE-4〜0。MiStは女性レベル2、男性レベル3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点18番目の30.97、演技構成点も18番目の24.22、転倒の減点1、合計54.19でRD18位と大きく出遅れ。
 22番滑走でネセット/マーケロフ組(米。17、19)。昨季全米ジュニア優勝したが出場できず。今季ジュニアGP3位一回、全米ジュニア2連覇。曲は「Tango D'amor」他。振付はスカリ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2ATはNNYYでレベル2。CuLiはレベル4で加点2〜3。1ATはYYNNでレベル2。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後のSqTwは男女ともレベル4。技術点10番目の34.98、演技構成点5番目の29.03、合計64.01は自己ベスト更新でRD7位。

 23番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。17、21)。昨季10位。今季ジュニアGPファイナル4位。曲は「Tango de Besame」他。振付・コーチともペニー・クームズ、バックランド他。大人っぽい雰囲気。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。RoLiはレベル4に加点2〜3。1ATはYYYNでレベル3、加点2〜3。続く2ATはレベル4で加点1〜3。最後のSqTwは女性レベル3、男性レベル4。技術点3番目の38.4、演技構成点4番目の30.49、合計68.89は自己ベスト更新でRD3位。
 24番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。16、19)。初出場。今季ジュニアGPファイナル3位。曲は「A Evaristo Carriego」他。振付はマッテオ・ザンニ。格が違う感じ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは安定していて距離も近かったが、女性の第3がチェックスリーでレベル3、男性レベル4で加点1〜3。1AT、2ATともレベル4で加点1〜3。RoLiもレベル4で加点2〜4。最後のMiSt女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。技術点2番目の39.57、演技構成点最高の31.62、合計71.19でRD1位。キスアンドクライでは自己ベスト(71.87)に届かなかったせいか、笑顔なし。
 26番滑走でグリム/サビツキー組(独。16、19)。昨季5位。今季ジュニアGPファイナル5位。曲は「Finale (Tango Apasionado)」。振付はトゥマノフスカ-チャイカ他。冒頭のMiStは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点1〜3。1ATはNNNYでレベル1、全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。2ATはレベル4。最後のCuLiもレベル4で全ジャッジが加点。技術点5番目の36.83、演技構成点6番目の28.84、合計65.67は自己ベスト更新でRD6位。

 27番滑走でフラジ/フルノー組(仏。17、19)。昨季9位。今季ジュニアGPファイナル6位。曲は「Gringo Nr.1」。振付はデルマス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1ATはNNYYでレベル2。SlLiはレベル4。2ATはレベル4。最後のMiStは男女ともレベル3で加点ほぼ1〜3。技術点4番目の37.4、演技構成点7番目の28.41、合計65.81は自己ベスト更新でRD5位。
 28番滑走でリム/クァン組(韓。18、21)。女性はカナダ生まれ、男性はアイスランド生まれ。昨季6位。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「Milonga: Primavera Portena」。振付はアグノエル。身長差が2cmしかないが、男性がすごく安定しているので、気にならない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStも男女ともレベル4で加点2〜3。1ATはYYNNでレベル2。2ATはレベル4で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4も加点2〜4。技術点最高の39.83、演技構成点2番目の31.25、合計71.08は自己ベストを6点以上更新でRD2位。キスアンドクライでは二人とも喜ぶより驚いていた。
 最終滑走で地元バシンスカ/ボーモン組(加。19、21)。女性はウクライナ生まれ、男性はイギリス生まれ。昨季銅メダル。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲は「Tango Grande」他。振付はキャロル・レイン他。ファイナルのようなキレがなかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル4で加点2〜3。SqTwも男女ともレベル4で加点2〜4。ここまで完璧。しかし次の1ATで男性にミスが出てNNNY、レベル1。続く2ATはNNYYでレベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点6番目の36.8、演技構成点3番目の31.2、合計68.0でRD4位。地元の期待の重圧もあったか。

 フリー。グリム/サビツキー組(独。16、19)が棄権。女性の食中毒で高熱が出たとのこと。Jスポーツでは全19組放送。
 1番滑走でRD20位スラター/オンゲイペレズ(英。13、15)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ8位と13位。曲は「鉄仮面の男」より「Heart Of A King」。振付・コーチともフィリパ・トウラーグリーン。冒頭はChSp。SyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。DSpとリフト二つはレベル4。うちDSpとStaLiは全ジャッジが加点。OFTは男女ともレベル1。DiStは女性レベル1、男性レベル2。最後にChAJ。スケーディングがよく、これからすくすく伸びてほしい楽しみな組。技術点17番目の43.18、演技構成点18番目の35.78、合計78.96は自己ベスト更新でフリー17位、総合132.91も自己ベスト更新で18位。
 3番滑走で来田/森田組(15、19)。曲は「Red Notice」。振付はキャシー・リード。女性の衣装は明るい朱色。全体にスピードがあってよかった。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル2。リフト二つとDSpはレベル4。うちDSpは全ジャッジが加点。DiStは女性レベル2、男性レベル3。ChSlはほぼ全ジャッジが加点。技術点13番目の45.17、演技構成点16番目の37.36、合計82.53でフリー15位、総合136.72で16位。

 7番滑走でRD14位ユウ/ジアン組(加。17、19)。二人ともアジア系。初出場。今季ジュニアGPシリーズ9位と6位。国内ジュニア3位。曲は「Punjabi Wedding Song」他。振付・コーチともメーガン・ウイングとアーロン・ロウ。男性の衣装は白のインド風。少し緊張していたか。冒頭のChAJは全ジャッジが加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。DSpとリフト二つはレベル4。うちSlLiはほぼ全ジャッジが加点。DiStは男女ともレベル3。OFTは男女ともレベル1。技術点15番目の44.55、演技構成点14番目の38.2、合計82.75でフリー14位、総合140.71で14位。
 8番滑走でRD13位トカチェンコ/キリアコフ組(イスラ。16、17)。二人ともアメリカ生まれ。昨年13位。今季ジュニアGPシリーズ8位二回。曲は「Run Boy Run」他。振付・コーチともエレナ・ノヴァク。コーチには男性の父も。冒頭のSyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。DSpはレベル2。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。DiStは女性レベル3、男性レベル2。OFTは男女ともレベル2。最後にコレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の46.75、演技構成点10番目の41.38、合計88.13は自己ベスト更新でフリー11位、総合147.85も自己ベスト更新で11位。
 9番滑走でRD12位ピンチュク/ポゴリロフ組(ウクラ。16、20)。二人ともウクライナのハルキウ生まれだが今はオーストリアのウィーンで練習。コーチも移住したとのこと。昨年17位。今季はシニアと掛け持ち。ジュニアGPシリーズ3位と4位、欧州選手権15位。曲は「You Don't Own Me」他。振付はフィオドロワ。シニアのプログラムと同じ曲だが30秒短い。リフトとコレオ要素も一つずつ少ない。冒頭のSyTwは男女ともひとつずつチェックスリーがありレベル3。リフト二つとDSpはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点1〜3。DiStは男女ともレベル2。OFTも男女ともレベル2。最後にChSt。技術点16番目の43.98、演技構成点12番目の40.42、合計84.4でフリー12位、総合145.31で12位。

 10番滑走でRD11位カーハート/ホロヴィ組(米。17、20)。男性はウクライナ生まれ。初出場。今季ジュニアGPシリーズ5位と8位、全米ジュニア2位。曲は「Long Way Down」他。振付・コーチともトカチェンコ、ズエワ。衣装は二人とも濃い紫だったか。冒頭のChStは全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2だが全ジャッジが加点。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。DSpもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3。SyTwは男女ともレベル4。最後にChSl。技術点10番目の46.87、演技構成点9番目の41.66、合計88.53は自己ベスト更新でフリー9位、総合149.87も自己ベスト更新で9位。
 11番滑走でRD10位クドリャフツェワ/カランケビッチ組(キプロス。17、18)。二人ともロシア生まれ。昨年8位。曲は「Crazy In Love」他。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。現在の拠点はイタリア。アメフト選手とチアリーダーのような衣装。胸に「60」「19」の数字。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点1〜3。OFTは男女ともレベル2で全ジャッジが加点。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。DiStは女性レベル2、男性3。女性が少し疲れてきたのか、やや遅れている。DSpはレベル4で全ジャッジが加点。最後にコレオ要素二つ。いずれも全ジャッジが加点。うちChLiは女性の腹部を頭で支えて回転させ、一瞬ノーハンドになるもの。解説の都築さんは「見ていてこわい」。技術点9番目の47.39、演技構成点11番目の41.12、合計88.52でフリーも10位、総合149.86で10位。
 12番滑走でRD9位ハウアー/スター組(米。17、18)。初出場。今季ュニアGPシリーズ5位と4位、全米ジュニア3位。曲は映画「ピナ」より3曲。振付・コーチともスヴェトラナ・クリコワ。女性の衣装は鮮やかなオレンジ色。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。リフト二つとDSpはレベル4。うちRoLiは加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点1〜3。技術点7番目の49.13、演技構成点も7番目の42.94、合計92.07は自己ベスト更新でフリー7位、総合154.12も自己ベスト更新で8位。

 13番滑走でRD8位ゴーティエ/シエラン組(加。19、20)。初出場。今季ュニアGPシリーズ2位と5位、国内ジュニア2位。曲は「Any Other World」他。振付・コーチともデュブレイユ他。冒頭のDSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。OFTは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点。今までOFTでレベル4の人はいなかったと思う。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点ほぼ2〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3でほぼ全ジャッジが加点。少し疲れたか。最後のChSlは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点6番目の50.84、演技構成点8番目の42.72、合計93.56は自己ベスト更新でフリー6位、総合156.65で7位。
 14番滑走でネセット/マーケロフ組(米。17、19)。曲は映画「Pirates of the Caribbean」より4曲。振付はモロゾフ他。要素が音楽にとてもよく合っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDSpは工夫された入りでレベル4で加点1〜4。OFTは男女ともレベル3で加点1〜3。SyTwは音家具に合わせて回り、男女ともレベル4で加点2〜3。ChSlは加点2〜4。DiStは女性レベル3、男性なぜかレベル1で加点1〜3。リフト二つはレベル4で加点2〜3。ChStは剣戟の効果音に合わせた演技で印象的だった。加点も3〜4。技術点5番目の53.36、演技構成点も5番目の45.22、合計98.58は自己ベスト更新でフリー5位、総合162.59も自己ベスト更新で5位。

 最終グループはみんなすばらしかった。16番滑走でフラジ/フルノー組(仏。17、19)。曲は「Agape」他。振付はデルマス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。OFTは男女ともレベル2。MiSt女性レベル3、男性レベル2。SlLiはレベル4で加点1〜3。DSpはレベル3で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点ほぼ2〜3。技術点8番目の48.55、演技構成点6番目の43.56、時間超過の減点1、合計91.11でフリー8位、総合156.92で6位。
 17番滑走で地元バシンスカ/ボーモン組(加。19、21)。曲は「Anna's Theme」他。振付はキャロル・レイン他。全体がよくコントロールされていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiは姿勢も美しく、連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。OFTはやや浅く見え、男女ともレベル2だが加点2〜3。DSpはレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性はレベル3。解説の都築さんは「ツイズルは音によく合っていましたが、男性にチェックスリーがありました」。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点ほぼ3〜4。 技術点4番目の54.13、演技構成点3番目の47.0、合計101.13でフリー3位と挽回、総合169.13、逆転で銅メダル。4位とは0.06の僅差。

 18番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。17、21)。曲はビバルディ「四季」より。振付はバックランド他。都築さんが「4つの季節全てを使います」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。ChLiは加点2〜3。OFTは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のChStは加点1〜3。見た感じ、3位を争うカナダのバシンスカ/ボーモン組より少しだけいいと思った。技術点3番目の54.74、演技構成点4番目の46.44、リフト時間超過の減点1、合計100.18でフリー4位、総合169.07で4位。減点がなければメダルだった。小林アナが「この組はファイナルの時もリフトの減点で4位だった」。
 19番滑走でリム/クァン組(韓。18、21)。曲は「死の舞踏」。振付はデュブレイユ。すごい迫力だった。解説の都築さんは「体幹がよく鍛えられている」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の印象的なChSpは加点2〜4。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点1〜4。OFTは男女ともレベル3で加点1〜3。リフト二つとDSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜4。CiStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChStは加点2〜4。最後のポーズは女性の顔が勝ち誇った死の鬼神のようだった。都築さんは「女性は顔でもよく演技している」。技術点2番目の55.09、演技構成点も2番目の48.22、合計103.31でフリー2位、総合174.39で銀メダル。本人たちは初のフリー100点超えに大喜び。韓国勢の表彰台は史上初。
 最終滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。16、19)。曲は「Surrounded」他。振付はマッテオ・ザンニ。とにかく速くて正確だった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のRoLiは加点3〜4。CiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTはCiStは男女ともレベル3で加点2〜4。CuLiはレベル3だが加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点3〜4。技術点最高の56.61、演技構成点も最高の49.56、合計106.17でフリーも1位、総合177.36で金メダル。チェコのメダルは史上初。

※4月に、木下グループのアイスショー「ブルーム・オン・アイス」で来田/森田組の解散が発表された。残念。でも身長差があまりなく、リフトが少したいへんそうだったし、女性はまだ伸びるかもしれないし。6月に同い年の吉田唄菜との新カップル結成を発表。楽しみ。

フィギュアスケート (2023.3/8,7/31,8/6,8,9,12、13)

世界ジュニア選手権 (2023.3/2〜6 カルガリー・カナダ) 選手権

 2010年の羽生、村上佳菜子のダブル優勝以来の日本人男女優勝となった。地上波放送は全て終了後の3/8。フジ地上波ではSPは日本人のみダイジェストで、フリーは日本人とメダリストのみ。フジ解説は村上佳菜子。後日Jスポーツを見た。解説は岡部さん、実況は赤平アナ。

 <女子シングル>47人エントリー。日本からは島田麻央と中井。韓国からシン・ジア、クォン・ミンソル他計3人、アメリカからセオ、J.リー、S.リーの3人。その他ペトロキナ(エストニア)、レポンド(スイス)など。

 21番滑走でアン(中。16)。157cm。最近身長、体重とも増えてケガで休むこともあったとのこと。今季ジュニアGPグダニスク大会5位、国内シニア優勝。曲は「Send In The Clowns」。振付はブノワ・リショー。衣装はペールグリーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lo加点2〜3。2Aは加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちLSpは加点3〜5。StSqは2〜4。1.1倍になる3T+3Tは加点2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが加点ほぼ2〜4。「非常に体が柔らかい。全てのジャンプをきちんと下りてくる」と岡部さん。技術点4番目の36.26、演技構成点9番目の27.65、合計63.91でSP5位。「これからの中国を担う選手」と赤平アナ。
 24番滑走でキム・ユジェ(韓。13)。146cm。今季ジュニアGP仏大会3位、国内シニア6位。曲は「四季」。振付はYeaji Shin。衣装は青。目が大きく、あどけない顔立ち。まだ体型もノービスのよう。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpはで全ジャッジが加点2〜4、StSqは加点2〜3。1.1倍になる3Loはqマーク。技術点5番目の36.04、演技構成点8番目の27.93、合計63.97は自己ベスト更新でSP4位。

 34番滑走でクォン・ミンソル(韓。14)。今季ジュニアGPファイナル5位、国内シニア5位。曲は「Danse Macabre,Op.40,R.171」。振付はYeaji Shin。衣装は黒。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2〜3。2Aは加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちLSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tは、第1にqマーク。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは加点2〜4。技術点7番目の34.26、演技構成点5番目の28.56、合計62.82でSP6位。岡部さんは「韓国の選手は失敗しない」。「国内の層が厚くなり競争がある」と赤平アナ。
 36番滑走で中井(14)。145cm。今季ジュニアGPファイナル4位、全日本ジュニア3位、全日本シニア4位。曲は「I Got Rhythm」。振付は鈴木明子。衣装はピンク。はつらつと滑った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2A成功、加点1〜3。3Lz+3Tも決め、ほぼ加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜3。1.1倍になる3Loは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点3。技術点3番目の37.37、演技構成点も3番目の29.91、合計67.28でSP3位。

 40番滑走で地元ルイター(加。16)。今季CSアイス・チャレンジシニア2位、国内シニア2位。曲は「I Want to Dance With Somebody」。コーチ・振付ともジェフ・ラングトン。拠点がカルガリーとのことで声援がすごい。冒頭の3Lo成功。2Aは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル2。CCoSpはレベル4。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がeマークとqマーク、第2はアンダーローテーションだが何とかこらえる。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。最後のLSpもレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点14番目の29.67、演技構成点7番目の28.04、合計57.71でSP11位。
 41番滑走で島田(14)。147cm。今季ジュニアGPファイナル優勝、全日本ジュニア2連覇、全日本シニア3位。曲は「ライオンキング」。振付はローリ・ニコル。衣装は山吹色。速くて安定している。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Loは流れにのっていて加点2〜3。2Aも加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点4〜5、LSpは加点ほぼ4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜3。FCSpはレベル3だが加点ほぼ3。岡部さんは「高速ビールマンスピンは麻央スペシャルにしなさいと言ってある。スペシャルがある選手は強い」と言う。技術点最高の40.67、演技構成点2番目の31.11、合計71.78は自己ベスト更新でSP1位。岡部さんは「あっという間に終わってしまった。ジャンプもスピンも正確」と笑っていた。
 43番滑走でシルト(仏。18)。今季ジュニアGP6位二回、国内シニア2位。曲は「In the End」。振付はローリー・メイ他。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Loも決める。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる2Aも成功。技術点6番目の35.05、演技構成点15番目の25.99、合計61.04は自己ベスト更新でSP7位。
 44番滑走でセオ(米。16)。昨年6位。今季ジュニアGP5位と8位、全米シニア7位。曲は「Simple Gifts」他。振付はカタリナ・リンドグレン。連続ジャンプにミス。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Lz+3Tは本来第1は3Lzの予定で、第2はqマークでステップアウト。2Aは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Loは成功、ほぼ加点1〜3。技術点11番目の30.43、演技構成点8番目の27.98、合計58.41でSP9位。
 45番滑走でシン・ジア(韓。14)。151cm。今季ジュニアGPファイナル2位、国内シニア優勝。曲は「The Giving」。振付はYeaji Shin。衣装は上品な黄緑と薄紫。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Lz+3Tは着氷がやや音がするが、加点2〜4。2Aはイナバウアーから入り、下りた後片足を真上に上げる振付で加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqとCCoSpは加点ほぼ3〜4。腕での表現が上手。1.1倍になる3Loは加点ほぼ3。最後のLSpはレベル3だが加点3〜4。技術点2番目の39.99、演技構成点最高の31.2、合計71.19は自己ベスト更新でSP2位。解説の岡部さんは「たいへん上手だが、ひとつ気になるのは足のつま先が伸びていないこと」。
 46番滑走でレポンド(スイス。17)。170cm。モデルもやっているという細身で長身。今季ジュニアGPシリーズ6位と4位。欧州選手権銅メダル。曲は「Two Feet Medley arranged」。振付はヴィンクール。冒頭の3Lz+3Tは第1がeマークとqマーク、第2はアンダーローテーション。2Aもqマーク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Loもqマーク。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。技術点14番目の29.23、演技構成点6番目の28.73、合計57.96でSP10位。
 最終滑走でペトロキナ(エストニア。18)。今季はシニアGPのスケートカナダ6位、NHK杯7位、欧州選手権6位。曲は「Give Us a Little Love」。振付はアダム・ソルヤ。冒頭で2Aの予定が1Aになってしまい、要素を失う。3Loは成功。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1にqマーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点21番目の26.92、演技構成点4番目の28.75、合計55.67でSP15位。

 フリー。 6番滑走でSP19位グルゲニゼ(ジョージア。13)。146cm。今季ジュニアGP4位と3位。曲は「Memphisto's Lullaby」他。振付はビクメトワ。コーチはガファロワ。衣装は白地に黒いかすれた斜めの線と、腰の所に赤い手形。ゾンビかドラキュラの映画音楽のよう。3Aを二つ跳んできた。冒頭で3A+2Tに挑戦、第1はqマーク。続けてソロの3Aはきれいに下り、全ジャッジが加点2〜4。3Lzは高く、全ジャッジが加点2〜4。3Loも決め全ジャッジが加点。スピン二差はレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点2〜3、FCCoSpの方は足替えのときバランスをくずす。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fはeマーク。3Lz+1Eu+3Sは片手付き。2A+3Tで転倒。最後のCCoSpはレベル3。技術点5番目の66.45、演技構成点11番目の55.03、転倒の減点1、合計120.48でフリー7位、総合172.5で9位。キスアンドクライにはエテリスクールの金髪の女性コーチもいた。解説の岡部さんは「どうしてこの曲を選んだのか。ジュニアの時はジュニアにしかできないプログラムを滑った方がいいと私は思う」とのこと。
 10番滑走でペトロキナ(エストニア。18)。曲は「Dusty Road」他。振付はマーク・ピレイ。冒頭の2A+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Eu+3Sは第1をこらえてなんとか決める。3Fは全ジャッジが加点。3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。1.1倍になる2Lzは!マーク。3F+2Tは第1がアンダーローテーション。2Aの予定が1Aに。最後のChSq全ジャッジが加点2〜3。今季は基本シニアで滑ってきたから30秒短いジュニアプログラムをスペルはたいへんだったかも。技術点12番目の55.93、演技構成点9番目の57.88、合計111.81でフリー12位、総合167.48で12位。この後、世界選手権へ。

 14番滑走で地元ルイター(加。16)。曲は「Inspiration」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク、第2がqマーク。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。3F+1Eu+3Sは第1がqマーク。2Aは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル3。1.1倍になる3Lz+2Tはまた第1がeマーク。3Fはアンダーローテーション。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。2Aはなんとか決める。技術点13番目の53.77、演技構成点8番目の58.17、合計111.94でフリー11位、総合169.65で10位。
 15番滑走でレポンド(スイス。17)。曲は「Exogenesis Symphony」第3部と第1部。振付はヴィンクール。ノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第1がeマーク。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lo、2Aと成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点1〜3。ChSqはGOE0〜3。1.1倍になるところで3F+2T+2Lo、2A+3T、3Sを決める。うち2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。終わった途端、ガッツポーズ。余韻がなかったが、よほど嬉しかったのだろう。「欧州選手権のメダルで自信がついたのでしょう」と岡部さん。技術点7番目の62.48、演技構成点も7番目の59.88、合計122.36でフリー6位、総合180.32で8位。
 16番滑走でセオ(米。16)。曲は「ビバルディ「四季」より。振付はカタリナ・リンドグレン。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点2〜3。2Aも成功。3Fはeマークの上アンダーローテーションでステップアウト。3Loは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3。ChSqはスパイラルなどで全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tは第1が!マークとqマーク。3Lz+2A+2T+SEQは決める。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Sも全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の57.1、演技構成点も10番目の57.11、合計114.21でフリー9位、総合172.62で8位。「今回のアメリカ代表は3人とも韓国系でしたね」と岡部さん。「カナダに来てから少し体調を崩したらしい」と赤平アナ。

 18番滑走でシルト(仏。18)。曲は「Tango Yesica Lozano」他。振付はパパダキス他。冒頭の3S+3Tは全ジャッジが加点。3Lz+2Tば第1でオーバーターン。ソロの3Fはeマーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。3Lzはアンダーローテーションで転倒。1.1倍になる3Lo+2A+2Lo+SEQとソロの3Loは決める。あと二つのスピンはレベル4。2A成功。解説の岡部さんは「タンゴを表現できていない。タンゴらしいのは最後の部分くらい」ときびしい。技術点11番目の55.68、演技構成点も11番目の52.63、転倒の減点1、合計107.31でフリー13位、総合168.35で11位。この後、世界選手権へ。
 最終グループ19番滑走でクォン・ミンソル(韓。14)。曲は「キャッツ」。振付はYeaji Shin。髪の毛で猫耳を表現。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは成功。3Lo、3F、2Aは加点2〜3。連続ジャンプは全て後半に。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる2A+3Tは加点1〜3。3Lz+2T+2Loは第1がeマーク。3Sは決める。ChSqはイナバウアーなどで加点3〜5。技術点6番目の66.15、演技構成点2番目の62.09、合計128.24は自己ベスト更新でフリーも5位、総合191.06も自己ベスト更新で5位。解説の岡部さんは「彼女の代表的なプログラムになるでしょう」。ジュニアならではの振付だと思うが。
 20番滑走でアン(中。16)。曲は「Song for the Little Sparrow」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lzはステップアウト。3F+3Tは二つともqマーク。3Loと2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜5、最後のCCoSpも加点2〜5。1.1倍になる3S+3T+2Tは第2がqマーク。2A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。3Sも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点9番目の60.03、演技構成点6番目の60.0、合計120.03は自己ベスト更新でフリー8位、総合183.94も自己ベスト更新で6位。

 21番滑走でキム・ユジェ(韓。13)。曲は「アイーダ」。振付はYeaji Shin。衣装は赤。冒頭できれいな3Aを決めた。全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tも鮮やかに決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+2T+2Loも成功。3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点1〜4。1.1倍になる3Lz+2A+SEQも決める。3Loはqマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の69.57、演技構成点5番目の60.08、合計129.65は自己ベスト更新でフリーも4位、総合193.62も自己ベスト更新で4位。
 22番滑走で中井(14)。曲は「ミス・サイゴン」。振付は宮本賢二。衣装は白地で斜めに赤い花模様。前半は固かった。冒頭の3Aは回ったが転倒。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Lo+2A+SEQも決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。2Aも成功、全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3F+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点。3Loと3Lzも決め、全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqも全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の70.08、演技構成点4番目の61.04、転倒の減点1、合計130.12でフリーも3位、総合197.4で銅メダル。得点を見て驚いていた。

 23番滑走でシン・ジア(韓。14)。曲は「Tree of Life Suite」。振付はYeaji Shin。衣装は水色と青。なんとジャンプは全て下りたのに、ChSq最後で転倒。冒頭の2Aは成功。3Loは全ジャッジが加点2〜4。3Sも決める。3F!+2T+2Loは第1に!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+2A+SEQ、ソロの3Lzは全て全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tは加点1〜4。最後で転倒したChSqはGOE-3〜5と割れた。ジュニアGPでは、もう少しジャンプにも余裕があったような気がするが、緊張していたのかも。岡部さんは「ジャンプが高い」と言うが。技術点2番目の70.27、演技構成点も2番目の、転倒の減点1、合計130.71でフリーも2位、総合201.9で銀メダル。
 最終滑走で島田(14)。曲は「Passepied」「Wild Swans Suite」。振付はキャシー・リード。滑る前は緊張しているようだったが、内容は圧倒的。冒頭の3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。4Tはqマーク。でも決めた。後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うちCCoSpはすごい高速で加点4〜5、最後のLSpも加点3〜5。3F+2A+SEQも加点ほぼ2〜3。ChSqは加点2〜5。1.1倍になるところで3S+3T+2Tを決め、ほぼ加点1〜4。3Loと3Lzも成功。うち3Lzは加点1〜5。終わったとき一瞬ガッツポーズ。試合後のインタビューで「初めてガッツポーズした。ノーミスだったらやろうと思っていた」。技術点最高の84.78、演技構成点も最高の67.98、合計152.76は自己ベスト更新でフリーも1位、総合224.54で金メダル。得点を見て泣いていた。20点以上差をつけて優勝したのだから泣かなくてもいいのに。浅田真央の最年少優勝記録を塗り替えたという14歳4ヵ月。総合224.54は今季シニアも含めて最高点らしい。来季は3枠に。

 <男子シングル>42人エントリー。日本からは三浦佳生と吉岡。その他、メモラ(伊)、チウ(加)、ブルサード(米)、日系のロッシ(スイス)など。Jスポーツ解説は中庭、実況は小林アナ。
 25番滑走でキム・ヒョンヨン(韓。16)。今季国内シニア2位。曲は「Mi Mancherai (Il Postino)」。振付はYeaji Shin。白い上衣の背中に縦のスリット。冒頭の3A成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピンふたつとStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。顔もついていて吉岡より上手だと思ったが。技術点4番目の41.4、演技構成点10番目の34.37、合計75.77は自己ベスト更新でSP8位。
 26番滑走で吉岡(19)。今季全日本ジュニア優勝、ジュニアGPファイナル3位。曲は「マラゲーニャ」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aは余裕があり、全ジャッジが加点3〜4。解説の中庭は「2Aのようでした」。3Loも決める。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpはVマークだが全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の40.96、演技構成点7番目の35.48、合計76.44は自己ベスト更新でSP7位。緊張していたのかキスアンドクライでも顔が固かった。「全日本ジュニア優勝を背負って戦ったので緊張したと思う」と中庭。
 28番滑走でチェン・ユドン(中。18)。179cmの長身。曲は「映画「Hero」より「Yearning for Peace」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭できれいに3A成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lzがqマークで転倒、第2付かず、要素を失う。3Loは全ジャッジが加点1〜3。全てのジャンプを前半に跳ぶ構成。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。転倒はあったが、なかなかいい演技。技術点17番目の32.93、演技構成点11番目の34.0、転倒の減点1、合計65.93でSP14位。

 31番滑走でピト(仏。18)。曲は「Medellin - Sofiane pamart」。振付はアバチキナ。コーチはポンサール。冒頭の3A成功、全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+2Tも成功。第2は3Tの予定だった。解説の中庭が「上位にくる選手はみな同じ構成になってしまう。ジュニアはソロジャンプが指定なので、3Aと3Lzからの連続3回転を入れてくる」。なのでミスするとすぐ響く。「ただジュニアはフリーで大きく順位が変わる」。技術点10番目の40.18、演技構成点9番目の34.73、合計74.91は自己ベスト更新でSP9位。
 34番滑走でブルサード(米。16)。今季ジュニアGPファイナル2位。全米ジュニア優勝。曲は「アディオス・ノニーノ」。振付はコリー・マーティン。ジャンプは不安定なところがあるが、踊れるし、解説の中庭が「強力なライバル」と位置付ける。冒頭の3Aは大きくステップアウトし片手付き。しかし、この後の全要素に全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4、StSqも姿勢がきれいで加点ほぼ2〜4。3Lz+3Tも成功、加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loはきれいに決め、加点2〜4。CSSpも加点ほぼ2〜3。全体にタンゴっぽく、表現力はすばらしい。技術点10番目の39.81、演技構成点4番目の37.2、合計77.01でSP4位。
 36番滑走でロッシ(スイス。16)。昨季世界ジュニア9位。今季ジュニアGP8位と4位。曲は「El Framenco」他。振付はランビエール。やや荒っぽい着氷だが勢いはある。冒頭の3Aはすごいスピードで跳び、ほぼ全ジャッジが加点。3Loも成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜5、最後のFCSpも加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはこらえた。「とても情熱的な演技」と中庭。技術点2番目の42.84、演技構成点5番目の36.62、合計79.46は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライでは日本語で「ありがとうございました」。

 最終グループ37番滑走で地元のチウ(加。17)。昨年4位。今季シニアGPスケートアメリカ6位、フランス杯10位、国内シニア3位。曲は「Vincent」。振付はジョーイ・ラッセル。観客の声援が大きい。解説の中庭が「とても上手な選手」。スケーティングのエッジが深い。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Loは加点2〜3。3Aもほんの少し構えたが加点2〜3。FCSpはレベル3だが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1でバランスを崩して片手付きだが第2に3回転を付けた。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちCSSpは加点1〜4。技術点3番目の42.2、演技構成点2番目の38.36、合計80.56でSP2位。
 39番滑走でノルデバック(スウェ。18)。今季ジュニアGP3位と7位。CSフィンランディア杯3位、国内シニア優勝、欧州選手権9位。曲は「Hurt」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Aは片手付き。3Lz+3Tは成功。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点1〜5、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loも決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の40.62、演技構成点6番目タイの36.2、合計76.82でSP5位。

 40番滑走で三浦(17)。今季シニアGPファイナル5位、全日本6位、四大陸金メダル。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二。衣装は黒地に赤い模様。とにかく速い。「練習リンクは少し狭いため見ていて怖かった」と中庭。冒頭の3Loは余裕があり、全ジャッジが加点3〜5。3Aも高く加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはスピードに乗り、よく音楽に合っていて加点2〜4、FCSpも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tはシニアと違う所で苦労したらしい。回りすぎたのかバランスを崩しかけたがこらえた。終わったときの「セーフ」の仕草で自分でもヒヤッとしたらしい。今季ずっとシニアで滑っていたのでSPで4回転なし等「ジュニアのプログラムに戻すのがたいへんだった」と中庭も聞いていたようだ。技術点最高の44.56、演技構成点も最高の40.55、合計85.11でSP1位。
 41番滑走でレヴァンディ(エスト。17)。今季シニアGPフィンランド大会7位、国内シニア3位。曲は「Yumeji's Theme」他。振付はブノワ・リショー。とにかくこの人の振付はつなぎがぎっしり。体もよく動く。衣装は白地に水色。冒頭は予定通り2A成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loは傾きステップアウト。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマークでこらえた。「フィギュアスケートはジャンプだけではない」と言っていると小林アナ。StSqは複雑な動きや大きく反る姿勢も入り、レベル3だが全ジャッジが加点2〜4。最後のポーズも上半身を大きく後ろに反らした形で「男子ではあまり見ない」と中庭。技術点16番目の33.3、演技構成点3番目の37.71、合計71.01でSP12位。
 最終滑走でメモラ(伊。19)。195cm。今季ジュニアGPファイナル優勝、国内シニア2位。曲はラフマニノフ「Prelude No.2 (鐘)」。振付はジョルダーニ他。中庭が「練習リンクでは飛び出しそうだった」。重々しいゆったりした音楽に合わせて3A成功、全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜4、StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1が!マーク。「背が高いので大きく動いているように見えるがもう少しスピードがほしい」と中庭。技術点8番目の40.52、演技構成点6番目タイの36.2、合計76.72でSP6位。

 フリー。 11番滑走でチェン・ユドン(中。18)。曲は「Micmacs a Tire-Larigot」より4曲。振付はエルヴィン・ウォン。冒頭の4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4Tは転倒。3Aは決め、全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点1〜4。次の3F+1Eu+3Sは第3を無理して付けたので転倒。あと二つのスピンはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはVマークだが加点2〜3。3Lo+2A+SEQも決める。ChSqはコミカルな動きもあり全ジャッジが加点2〜3。解説の中庭は「今季ジュニアのプログラムで大きく変わったひとつがフリーのChSqで、とてもよいと思っている。今までシニアに行くまでChSqのような多彩な動きを見せられなかった。ただシニアと掛け持ちだとStSqを入れるのはたいへん」。技術点2番目の74.12、演技構成点11番目の67.07、転倒の減点2、合計139.19でフリー5位と大きく順位を上げ、総合205.12は自己ベスト更新で8位。
 13番滑走でレヴァンディ(エスト。17)。曲は「La Terre Vue Du Ciel」他。振付はブノワ・リショー。4回転なし。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Fはeマーク。ChSqは大きく滑り、音楽をよく表現して全ジャッジが加点3〜4。二つめの2Aも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるジャンプで疲れが出たか。3Lz+1Eu+3Sの第2がダウングレード、第3がqマーク。3Loは成功、ほぼ全ジャッジが加点2。しかし1F+2Tは第1がパンクの上eマーク。「既に高い演技構成点を出せる力がある。eマークは減点評価になるのでもったいない。ジャンプが安定するともっとよくなる」と解説の中庭。技術点16番目の56.87、演技構成点なんと2番目の76.85、合計133.72でフリー7位、総合204.73で9位。
 16番滑走でピト(仏。18)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はブノワ・リショー。衣装の上衣はTシャツのようで真ん中に赤で爆発のような絵。4回転なし。冒頭の3Aはオーバーターン。3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3Fはeマーク。3Loはこらえた。スピン三つはレベル4でうち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションで片手付き、ステップアウト。3Lz+1Eu+2Sは成功。2Aも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のポーズでおなかに短剣を刺すしぐさ。技術点16番目の59.13、演技構成点10番目の68.39、合計127.52でフリー12位、総合202.43で12位。

 17番滑走でキム・ヒョンヨン(韓。16)。曲は「ウエストサイド・ストーリー」。振付はYeaji Shin。衣装は上が真っ赤でズボンは黒。はつらつと滑った。4回転なし。壁際から演技開始。冒頭の3A+2Tは成功。ソロの3Aはqマーク。3Lz+3Tはどちらにもqマーク。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2A+2A+SEQは第1がqマーク。3Lzはステップアウト。3Sは決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点5番目の68.47、演技構成点8番目の69.32、合計137.79は自己ベスト更新でフリー6位、総合213.56も自己ベスト更新で6位。
 18番滑走で吉岡(19)。曲は「Pirates Of The Caribbean」。振付は吉野晃平。だいぶジャンプの軸が曲がっていたがとにかく全部下りた。冒頭の4T+3Tは間にオーバーターン。続くソロの4Tはステップアウト気味。3Aは決める。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3Lz+2A+SEQを成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3Fはeマーク。あと二つのスピンはレベル3。解説の中庭が「よくがんばりました。良かったのは大きな減点になるミスをしなかったこと」。技術点3番目の73.55、演技構成点10番目の67.8、合計141.35でフリー2位と躍進、総合217.79で銅メダル。来季からシニアへ。

 最終グループ19番滑走でメモラ(伊。19)。曲は「サムソンとデリラ」より4曲。振付はジラルディ。4回転を回避。「総合力で勝負する方針ですね」と中庭。前半は完璧。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜4。3Fは全ジャッジが加点1〜4。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル3。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aがqマークで転倒。3Lz+3Tは第1に!マーク、第2にqマーク。3Lz+2A+SEQも第1に!マーク。4回転なしなら、他が完璧でないとメダルは難しい。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の69.35、演技構成点8番目の71.37、転倒の減点1、合計139.72でフリー4位、総合216.44で4位。これでジュニアは卒業。
 20番滑走でノルデバック(スウェ。18)。曲は「Notre Dame de Paris」より2曲。振付はジュリア・ラジニス他。4回転を回避。冒頭の3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。続く3A+3Tも決める。しかし3連続が1Lz+1Eu+3Sとなる。3Loは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで開く背の予定がまた1Aとパンク。中庭が「パンクは予想がつかない。2回転になることもある」。3Lzはqマークで両手付き。2A+1A+SEQも力ない。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点17番目の55.57、演技構成点6番目の71.93、合計127.5でフリー13位、総合204.32で11位。
 21番滑走でブルサード(米。16)。曲は「The Leftovers」他。振付はコリー・マーティン。中庭が「今季のジュニア男子を牽引したひとり」と位置付ける。冒頭で4Tに挑戦したがqマークで転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Aがアンダーローテーションでまた転倒。これは痛かった。直後のCSSpは動揺したのかレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。2Aも決める。しかしCSpはレベル4だが無得点。これは「一つ目のCSSpが単一姿勢のシットスピンだったので、この二つ目も単一姿勢のキャメルスピンならどちらかをフライングエントリーにしなければ認められない」。おそらく転倒後の方がフライングだったのだろう。もったいない。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2Tも成功。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点13番目の59.87、演技構成点4番目の74.59、転倒の減点2、合計132.46でフリー9位、総合209.47で7位。すごく悔しそうだった。

 22番滑走でロッシ(スイス。16)。曲は「Born from Ashes」他。振付はミーキンス。冒頭の3A+2Tは全ジャッジが加点。続くソロの3Aと3Lz+1Eu+3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。次は2Loに。CCoSpはレベル3でVマークだが速く、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと2Aを成功。うち2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Fはeマーク。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。最後のCSSpもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の65.46、演技構成点3番目の75.76、合計141.22は自己ベスト更新でフリーも3位、総合220.68も自己ベスト更新で銀メダル。キスアンドクライで始めから下を向き、フリーの順位のときはがっかりしていたが、この時点で総合1位を見た途端、泣きながらコーチと大喜び。中庭が「彼の気持ちはよくわかります。僕も同じ思いをしましたから」。
 23番滑走で地元のチウ(加。17)。曲は「Nella Fantasia」。振付はジョーイ・ラッセル。4回転に挑戦したが2本ともパンク。冒頭の3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。3Fも全ジャッジが加点2〜4。しかし4Tの予定が2Tに。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になるところで2本目の4Tの予定がまたも2Tになりステップアウト、しかも3本目の2Tなので無得点。2本目の3Aはこらえる。3Lz+1Eu+3Sは決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点12番目の60.06、演技構成点5番目の73.26、合計133.32でフリー8位、総合213.88で5位。
 最終滑走で三浦(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は吉野浩平他。4回転3本。冒頭の3A+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点3〜5。続く4Tはよくこらえた。4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4てほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜3。ソロの3Aは全ジャッジが加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4T+3Tを余裕で決め、全ジャッジが加点2〜4。3F+2A+SEQも成功、全ジャッジが加点2〜3。3Loはステップアウト。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点ダントツの95.91、演技構成点最高の83.72、合計179.63でフリーも1位、総合264.74で金メダル。来季は3枠に。「四大陸で優勝した後、世界ジュニア優勝を公言して臨んだのでプレッシャーはあったと思う」と中庭がたたえた。
 表彰式では、日の丸が二本上がったが、男女とも複数表彰台というのは史上初だと小林アナが言っていた。

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フィギュアスケート (2023.2/13、14、5/5,6,11,18)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2023.2/7〜12 コロラド・スプリングス) 選手権

 オーストラリアの開催返上でアメリカの高地での開催となったとのこと。
 <ペア>10組エントリー。日本からは三浦/木原組。アメリカからチャン/ハウ組、カム/オシェイ組、プラザス/フェルナンデス組。ステラトデュデク/デシャン組、ペレイラ/ミショー組、ローリン/エチエ組。その他、ワン/ジア組(中)、ジャン/ヤン組(中)など。ゴルベーワ/ジオトプロスムーア組(豪)は欠場。フジテレビ地上波では、SP、フリーとも三浦/木原組のみ放送。解説は高橋成美。後日Jスポーツで全組見た。解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 2番滑走でジャン/ヤン組(中。18、24)。男性は前のパートナーと2019年世界ジュニア4位。曲はビージーズ「Stayin' Alive」他。振付はエルヴィン・ウォン。コーチはルン・ソン。拠点はハルピン。今季CSゴールデンスピン8位。冒頭の3Twはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。中国らしく投げ技はうまい。2Aは女性がアンダーローテーションで両手付き。3LoThは下りた。5RLiとBiDs、CCoSpはレベル3。StSqはレベル2。転倒しなかったせいかキスアンドクライでは笑顔。技術点9番目の31.03、演技構成点8番目の25.07、合計56.1でSP8位。フリーも8位で総合8位。
 4番滑走でペレイラ/ミショー組(加。18、26)。今季組換え。女性はシングルと兼任で今季国内5位。男性はウォルシュと組んで昨季四大陸銅メダル。今季CSゴールデンスピン3位、国内3位。曲は「Where We Come Alive」。振付・コーチともアリソン・パーキス。冒頭の3Twはレベル3。3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThも決める。FCCoSpとBiDsはレベル4。うち最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の37.0、演技構成点5番目の28.16、合計65.16は自己ベスト更新でSP4位。

 5番滑走でカム/オシェイ組(米。18、31)。今季組換え。CSゴールデンスピン2位。全米3位。曲は「The Prayer」。振付はミーキンス。拠点がここコロラドスプリングス。冒頭の3Twはもたれてしまい、レベル2でGOE-5〜-3。3Sは女性がqマークだが着氷のタイミングは合っていた。2LoThは前向きに下りたので両足で手付き。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。CCoSpもレベル3。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。最後のBiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の29.14、演技構成点4番目の28.35、合計57.49でSP7位。
 6番滑走でローリン/エチエ組(加。17、22)。今季スケートアメリカ3位、スケートカナダ7位、国内4位。曲は「All Right Now」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3Twはレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。3SThはタッチありでこらえた。BiDsとCCoSpはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。技術点5番目の32.57、演技構成点7番目の26.55、合計59.12は自己ベスト更新でSP6位。
 7番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、31)。今季GPファイナル4位、国内初優勝。曲は「Oblivion」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは高く、レベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。5RLiとCCoSp、BiDsはレベル4.うち5RLiは全ジャッジが加点2〜4、BiDsは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは高さが出ずに両足。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の37.18、演技構成点3番目の31.21、合計68.39でSP2位。

 8番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。22、27)。今季スケートアメリカ6位、スケートカナダ5位。全米5位。曲は「ウエストサイドストーリー」より「マリア」。振付・コーチともジム・ピーターソン。冒頭の3Twは安定したキャッチでレベル3に全ジャッジが加点。2Aは離れたが決める。3LoThは両足。BiDsとStSqはレベル3。CCoSpと5RLiはレベル4。うち最後の5RLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の32.13、演技構成点も6番目の27.94、合計60.07でSP5位。
 9番滑走で地元チャン/ハウ組(米。25、26)。今季GPファイナル6位、全米2位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。高地になれるため、全米の後、すぐに移動してきたとのこと。今回この組がアメリカの一番手なのでがんばった。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3LoThはこらえる。3Tは女性がアンダーローテーション、男性が転倒。BiDsと5RLi、CCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpはよく合っていて全ジャッジが加点2〜4、5RLiも全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の36.19、演技構成点2番目の31.77、転倒の減点1、合計66.96でSP3位。
 最終滑走で三浦/木原組(21、30)。昨季北京五輪7位、世界選手権銀メダル。今季GPファイナル優勝。曲は「You'll Never Walk Alone」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。ソロジャンプは女性が3T<<で転倒。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。5ALiはレベル4で加点3〜5。3LzThも成功、加点2〜3。Jスポーツ解説の岡部さんが「音楽にも合っている」。CCoSpとStSq、BiDsはレベル4。うちStSqは加点2〜5、最後のBiDsも加点1〜5。技術点最高の37.91、演技構成点も最高の34.28、転倒の減点1、合計71.19でSP1位。

 フリー。SP9位の中国の組が棄権。「フリーはリフトが三つもあるので、空気が薄い影響が出やすい。それを克服してミスなく演技した者がメダルを勝ち取る」と岡部さん。
 4番滑走でカム/オシェイ組(米。18、31)。曲は「Wayward Sisters」他。振付はミーキンス。衣装は男女とも袈裟懸けに銀河のようなビーズがきれい。ジャンプ系要素がまだできないが、スケーティングは滑らかで速い。 冒頭の3Twはレベル2。3Sは女性がアンダーローテーション。2LoThは両手付き。2Aからの連続ジャンプは女性が第1で転倒。リフト三つとBoDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜4、最後の5ALiは加点1〜5、BoDsは加点1〜4。2SThは下りたが両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。ここが拠点なのでそんなに苦しそうではない。技術点7番目の53.35、演技構成点5番目の58.85、転倒の減点1、合計111.2でフリー5位と挽回、総合168.69で6位。
 5番滑走でローリン/エチエ組(加。17、22)。曲は「Main Title Carnival Row」。振付はミレーヌ・ジラール。冒頭の3Twはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。3Lo+1Eu+2S成功。3連続ジャンプを決めたのはこの組だけ。リフト二つとPCoSpはレベル4。3Sも決める。BoDsはなぜかレベルB。3LoThは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。5RLiはレベル3。3SThで転倒。ChSqは加点なし。終わったとき、男性が苦しそうだったが笑顔。技術点5番目の56.63、演技構成点7番目の52.92、転倒の減点1、合計108.55は自己ベスト更新だがフリー7位と後退、総合167.67も自己ベスト更新で7位。

 6番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。22、27)。曲は「Captain America: The First Avenger」より5曲。振付はピーターソン。ここも女性がジャンプに苦しんだ。3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。3Tは女性が転倒。2S+2A+SEQは女性の第2がqマークでステップアウト。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜5、3Liは加点1〜5。3FThは手付き。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3LoThで転倒。BoDsはレベル3。男性のリフトは安定していたが、終わったとき、さすがに苦しそうだった。技術点6番目の55.24、演技構成点も6番目の55.78、転倒の減点2、合計109.02でフリー6位、総合169.09は自己ベスト更新で5位。
 最終グループ7番滑走でペレイラ/ミショー組(加。18、26)。曲は「Pirates Of The Caribbean, Singapore」。振付はアリソン・パーキス。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2A+SEQは二人のタイミングがややずれたが成功。3Sの予定だったが男性が2Sに。2LoThは全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsと5RLiはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点1〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の61.46、演技構成点も4番目の59.71、合計121.17は自己ベスト更新でフリーも4位、総合186.33も自己ベスト更新で4位。

 8番滑走でチャン/ハウ組(米。25、26)。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。冒頭の2S+2A+2A+SEQ成功、全ジャッジが加点2〜3。3Tもなんとか決める。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3LoThはかすかにタッチあり。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点ほぼ2〜4。3SThは片手付き。BoDsとPCoSp、5ALiはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。5ALiは難しい下ろし方をしようとしたが、できずに下ろしてしまった。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のリフトを下して終わった後、男性がしゃがみこんだ。しばらく立てず。技術点最高の68.1、演技構成点2番目の66.05、合計134.15は自己ベスト大幅更新でフリー2位、総合201.11も自己ベスト更新で銀メダル。
 9番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。39、31)。曲は「クレオパトラ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2だが高く、全ジャッジが加点1〜4。3T+2Tも無難に決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜5、5ALiは全ジャッジが加点2〜4。3Sはアンダーローテーションで転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LoThも成功、全ジャッジが加点1〜3。終わった後、男性が両ひざに手をついて苦しそうだった。技術点3番目の62.92、演技構成点も3番目の63.53、転倒の減点1、合計125.45は自己ベスト更新でフリー3位、総合193.84で銅メダル。女性は、ISUの選手権で23年ぶりのメダルという(2000年シングルで世界ジュニア銀メダル以来)。いやーすごすぎる。
 最終滑走で三浦/木原組(21、30)。曲は「Atlas: Two」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜5。「高さが出るようになりました」と岡部さん。3Tq+2T+2A+SEQは第1で女性がqマーク、最後に男性が軽くステップアウト。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜5。3Sは女性がqマークで両足。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。3FThは両足気味。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。解説の岡部さんが「音楽にも合っていた」。BoDsはやや高く、レベル2で全ジャッジが加点1〜4。最後の4Liはレベル3だが膝立ち姿勢で入り、終わる難しいリフトで、全ジャッジが加点2〜5。リフトを無事に下ろした男性はそのまま倒れこみ、終わった後、二人ともしばらく立てなかった。技術点2番目の67.99、演技構成点最高の69.06、合計137.05でフリーも1位、総合208.24で初の金メダル。

 <アイスダンス>13組エントリーだが、中国のワン/リウ組が棄権。女性が虫垂炎明けのギレス/ポワリエ組(加)は欠場。日本からは村元/高橋組と小松原/コレト組。アメリカからチョック/ベイツ組、グリーン/パーソンズ組、カレイラ/ポノマレンコ組。カナダからフルニエボードリー/ソレンセン組、ラジョワ/ラガ組、ローリオ/ルギャク組。その他ハリス/チャン組(豪)など。フジテレビ地上波では、日本人2組のみ放送。解説は宮本賢二。後日Jスポーツで全組見た。解説は東野さん、実況は小林アナ。
 3番滑走で小松原/コレト組(30、31)。前回出場は2020年で11位。今季スケートカナダ7位。NHK杯9位、全日本2位。曲は「Loca」他。リズムはサルサ、ルンバ、サンバ。振付はアグノエル他。女性の衣装は地が水色のヒョウ柄。冒頭のDiStは女性レベル3、男性レベル2でほぼ全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4。PStはレベル1。CuLiは女性が男性のももの上に立ち、音楽を腕の動きで表現。レベル4で全ジャッジが加点2〜3。最後のChRSも全ジャッジが加点。もっといい演技も観たような気がするが、Jスポーツ解説の東野さんは「たいへん良かった」。男性の実家が会場の近くにあり、今季はコロラド・スプリングスでしばらく練習していたということで、ペアの選手たちのように苦しそうではなかった。ほぼノーミスで終え、9番滑走のラジョワ/ラガ組が滑るまで1位だった。技術点6番目の37.42、演技構成点9番目の29.3、合計66.72でRD6位。
 5番滑走でローリオ/ルギャク組(加。26、27)。ギレス/ポワリエ組が欠場したため、繰り上がりで出場。昨季6位。今季スケートアメリカ3位、スケートカナダ5位、国内3位。曲は「Malambo No.1」他。リズムはマンボとルンバ。振付はデュブレイユ他。冒頭のChRSは全ジャッジが加点1〜3。SqTwは、女性が第1でスタンブルしてレベルなし、男性はレベル2でGOE-4〜-2。PStとMiStは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の32.02、演技構成点7番目の30.01、合計62.03でRD8位。
 7番滑走でハリス/チャン組(豪。20、26)。男性はカナダ生まれ。昨季8位。今季スケートアメリカ5位、スケートカナダ8位。曲は「The Beat」他。リズムはサンバ、チャチャ、メレンゲ。振付はシゼロン他。スケーティングは小松原/コレト組より明らかにエッジが深かったが、この組もツイズルでミス。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2で全ジャッジが加点。しかし次のSqTwで女性が第1で転倒。第2、第3は男性とピッタリ合っていたが、東野さんが「SqTwのレベルは第1と第2で出すので、第1で転倒した後止まってしまったからレベルは付けられない」と言う。女性レベルなし、男性レベル2でGOE-4〜-3。PStはレベル2で全ジャッジが加点。ChRSも全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の32.32、演技構成点も8番目の29.39、転倒の減点1、合計60.71でRD9位。

 8番滑走で村元/高橋組(29、36)。昨季銀メダル。今季スケートアメリカ、NHK杯とも6位。全日本初優勝。曲は「Conga and Rhythm Is Gonna Get You」他。リズムはサルサとサンバ。振付はズエワ、ランディ他。女性の衣装は原色が大きくあしらわれたもの。痛恨のStSqでの転倒。冒頭のChRSは迫力があり全ジャッジが加点2〜4。SqTwは女性レベル4だが、男性が第2でゆらいでレベル3。PStはここまでの組では最高のレベル3で全ジャッジが加点1〜3。MiStは女性が途中で転倒してレベル1、男性レベル2でGOE-4〜-2。東野さんは「すぐ起き上がって続けたのでレベルはとれるが抜けた部分は大きい」と言う。最後のRoLi4はレベル4。キスアンドクライで女性は手を合わせていた。技術点7番目の34.72、演技構成点6番目の30.87、転倒の減点1、合計64.59でRD7位。試合後のインタビューでは村元は「したことのないミス」だと言っていた。
 9番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、23)。全開出場は2020年で5位。今季スケートカナダ、イギリス大会とも3位、国内2位。曲は「Let's Cha Cha」他。リズムはチャチャとサンバ。振付はアグノエル他。ラテンダンスは得意なカップルなので、最後までスピードにのって生き生きと滑り切った。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChRSも加点2〜4。MiStは女性レベル1、男性レベル2で加点2〜3。PStはレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4に加点3〜4。技術点3番目の45.21、演技構成点も3番目の33.83、合計79.04でRD3位。
 10番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,22)。女性はカナダ生まれ。昨季銅メダル。今季イギリス大会、フィンランド大会とも4位、全米3位。曲は「Kind Of Latin Rhythm」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は銀色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。PStはレベル3で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSも加点2〜3。若々しく、スピードが落ちずに最後までノーミスで滑り切った。技術点4番目の44.0、演技構成点5番目の32.97、合計76.97でRD4位。

 11番滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。過去6回とも表彰台で2019年、2020年に金メダル。今季ファイナル2位、全米優勝。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。シーズン当初より格段によくなった。男性の衣装は全身濃い青。二人の動きが初めから終わりまでピッタリ合っていた。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStもレベル3で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜5。最後のChRSは加点3〜5。技術点最高の50.14、演技構成点も最高の37.53、合計87.67は自己ベスト更新でRD1位。
 12番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。4年ぶり二回目。前回は6位。今季ファイナル6位、国内優勝。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。リズムはルンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は緑、髪型は一本のコブコブ編み下げ。ここも全要素にほぼ全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。解説の東野さんは「今季技術的に非常に進歩した。特に女性のStSqが正確になった」と言う。StaLiは女性が男性の靴に手をつき、氷に平行に横倒しになる姿勢でレベル4、加点ほぼ3。PStはレベル3だが加点3〜4。最後のChRSも加点3〜4。「静かな曲で、とても力強く踊った」と東野さん。技術点2番目の49.47、演技構成点も2番目の36.81、合計86.28は自己ベスト更新でRD2位。
 最終滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。昨季金メダル。今季スケートカナダ4位、NHK杯3位。全米2位。曲は「Vocalizado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はC.ホワイト他。女性の衣装は鮮やかな青に金の刺繍とビーズ。なんと男性がStSqで転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは女性が第2の出でわずかによろめきレベル3、男性レベル4で加点2〜4。ChRSは加点3〜4。PStはレベル1だが加点2〜3。CuLiは女性の姿勢変化で男性の肩を乗り越え背中側から下りる形でレベル4に加点2〜4。しかし最後のMiStでは男性がジャッジ席の目の前で転倒、男女ともレベル1でGOEは-3〜-2。解説の東野さんは「トウにかかってしまったか。すぐ起きたがその後ブレードがぐらついた」と残念がった。技術点5番目の37.64、演技構成点4番目の33.35、転倒の減点1、合計69.99でRD5位。

 フリー。 4番滑走でハリス/チャン組(豪。20、26)。曲は「I'm Tired (with Zendaya)」他。振付はデュブレイユ他。ここまでの3組と比べて男性の安定感が格段に上。全体に曲想に動きがよく合っていて、冒頭のChAJから音楽にのっていた。全ジャッジが加点1〜3。RDで女性が転倒したSyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。DSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSpはほぼ全ジャッジが加点。OFTは女性レベル2、男性レベル1。DiStは男女ともレベル2。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のChStはほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の57.76、演技構成点9番目の44.22、合計101.98は自己ベスト更新でフリー7位、総合162.69で8位。
 5番滑走でローリオ/ルギャク組(加。26、27)。曲は「ピンクパンサー」。振付はアグノエル他。これは本当にこの二人にピッタリのプログラムになった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。男性が両手を下ろしてノーハンドになるのがやや短かった。OFTは女性レベル1、男性レベル2で加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ChStは加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点2〜4。技術点6番目の62.18、演技構成点も6番目の47.14、合計109.32でフリー6位、総合171.35で6位。
 6番滑走で村元/高橋組(29、36)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はトカチェンコ、コジリ他。男性の体力が最後突然切れた感じ。少し緊張していたが、SyTw以外の7番目のChSlまで全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStはドラマチックで加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは女性レベル4、男性は第2でふらつきレベル3。DSpはレベル4で加点1〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル1だが加点1〜4。ChSlは加点2〜3。しかしDiStの途中で男性が転倒。女性レベル3、男性レベル1でGOE-4〜-2。最後のChLiも支えきれずに両手両ひざをつき、転倒扱い。技術点10番目の52.15、演技構成点7番目の45.5、転倒の減点2、合計95.65でフリー9位、総合160.24で9位。試合後のインタビューでは、高橋は呆然とした様子で「思ったより足にきていて、転倒後集中が続かなかった」という。残念。村元は「StSqは評価されてきているので、後はミスなく滑ること」と言っていた。

 7番滑走で小松原/コレト組(30、31)。曲は「Il dolce suono」他。振付はデュブレイユ他。冒頭のStaLiは全ジャッジが加点2〜4。SyTwは男女ともレベル3。CiStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。ChSlは全ジャッジが加点2〜3。DSpはレベル4。CuLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。OFTは男女ともレベル1。RoLiはレベル3で全ジャッジが加点。最後のコレオ要素二つは全ジャッジが加点。うちChStは最後までよく表現していて加点1〜3。技術点8番目の53.71、演技構成点9番目の45.28、合計98.99でフリー8位、総合165.71で7位。試合後のインタビューで、小松原は「やりきった」「ここで練習していてもきつかった」と言う。コレトも「小さいミスがたくさんあった」「練習でできていても体力がきつかった」と言う。2週間後に今季最後の試合があるとのこと。
 最終グループ8番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。19、27)。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はC.ホワイト他。女性の衣装は濃いピンクでやや太く見える。男性の衣装は白っぽくズボンはサスペンダー付き。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル2だが加点ほぼ3〜4。リフト三つとDSpはいずれも レベル4。うちCuLiは加点2〜4、DSpは加点1〜4。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。レベルの付くStSqで男女ともレベル3を取った組はここまでいなかった。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の65.83、演技構成点も4番目の51.06、合計116.89でフリー4位とやや挽回、総合186.88で5位。
 9番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。22,22)。曲は「Rainy Streets」「サマータイム」他。振付はハベル他。衣装は男女とも黒で大人っぽい。前半はメロディーがないような曲だが、よく世界観が表現できていて、グリーン/パーソンズ組よりいいと思った。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは女性がゆっくり倒立する形でレベル4で加点3〜4。解説の東野さんが「下りる時も片足でレベルを取っている」。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。ChStは加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。DiStも男女ともレベル2で加点2〜3。ChSpは加点1〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜3。最後のChAJは加点2〜3。東野さんは「曲想に合ってシームレス。SyTwの間のステップはワンフットでレベルを上げている」。技術点5番目の62.81、演技構成点も5番目の50.0、合計112.81でフリー5位、総合189.78で4位。

 10番滑走でラジョワ/ラガ組(加。22、23)。曲は「The White Crow」より「ヌレエフ」。振付はクールノイエ他。女性の衣装は白に金のビーズ。男性の上衣はゆるやかで濃い茶色。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは氷上にしゃがんでいる女性を背後から抱き上げる形で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。リフト三つとDSpはレベル4。うちリフト二つとDSpは加点3〜4。ChStは加点3〜4。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。最後のChLiは加点ほぼ3〜4。ノーミスで終え、挨拶のときから男性は涙をこらえていた。解説の東野さんは「最後までスピードが落ちず、今季非常に力をつけた」。技術点3番目の68.6、演技構成点も3番目の52.36、合計120.96は自己ベスト更新でフリーも3位、総合200.0で銅メダル。得点を見て女性は大はしゃぎ、男性はやっと笑みを浮かべた。東野さんは「少年から青年になった」。国内は0.6点差の2位だったが、ギレス/ポワリエ組が欠場だったため、世界選手権に出られないのが残念。
 11番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。30、33)。曲は「Il mercenario」。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は黒で、左足の方に腰までのスリット入りのロングスカート。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。すばらしいフラメンコだった。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。SlLi+RoLiの連続リフトは第1がレベル3、第2がレベル4で加点3〜4。SlLiは女性が男性の片方の肩の上で倒立になる形。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。DSpはレベル4で加点2〜5。ChAJは加点3〜4。StaLiはレベル4に加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChStは一番フラメンコらしく、デンマーク出身の男性もひざで進む独特の動きがサマになっていて加点4〜5、ChSlも女性の肩と髪の毛が氷に触れ、加点3〜5。東野さんは「今季は強い。言葉が見つからないが集大成という感じ」と言う。技術点2番目の71.74、演技構成点も2番目の56.06、合計127.8は自己ベスト更新でフリーも2位、総合214.08も自己ベスト更新で銀メダル。得点をみたとき、女性はものすごく驚いて喜んでいた。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(米。30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。小林アナによると「女性は火の精、男性は空気の精で互いになくては生きられないということを表現している」とのこと。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のChAJは加点4〜5。DiStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChSpは女性が氷上で180度スプリットの形で加点ほぼ5。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜5。SlLiはレベル4に加点4〜5。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ4。DSpはレベル4で加点ほぼ4〜5。CuLi+CuLiは第1がレベル4、第2はレベル3で加点ほぼ4〜5。最後のChStは加点ほぼ4〜5。東野さんは「毎年異なる独特のテーマを取り上げて完成させているところがすごい」。技術点最高の75.52、演技構成点も最高の57.62、合計133.14は自己ベスト更新でフリーも1位、総合220.81も自己ベスト更新で3度目の金メダル。キスアンドクライで得点をみたとき、二人とも驚いていた。優勝インタビューはアゴストで「高地での試合でどうだったか」と聞くと、ベイツは「試合中は平気だったが、試合後に話すと息が切れる」とのこと。

フィギュアスケート (2023.2/12,13、14、6/8、12、8/14、17,18,23,25,26,27)

四大陸選手権 (2023.2/7〜12 コロラド・スプリングス・アメリカ) 選手権

 <女子シングル>23人エントリー。昨季より3人増えたが、四大陸出場のミニマムスコアは昨年から2ポイントずつ上がったそうだ。日本からは渡辺(国内12)、千葉(5)、吉田(6)。アメリカからレヴィト(1)、テネル(2)、グレン(3)。韓国からキム・イェリム(2)、イ・ヘイン(3)、キム・チェヨン(4)。カナダからスキーザス(1)、ミクレット(4)、デュプイ(6)。女子の世界選手権ミニマムスコアはSP32、フリー53。フジテレビ地上波では日本人3人と韓国人2人、レヴィト(米)の6人のみ。解説は村上佳菜子。後日、Jスポーツで全員見た。解説は岡部さん、実況は小林アナ。いつもこの大会でしか見られない香港や台湾の選手、アメリカ生まれのインドやフィリピンの選手もいた。
 1番滑走でデュピュイ(加。17)。ものすごく大人っぽい体型で老け顔になっていた。今季ジュニアGP11位一回、CSアイスチャレンジ11位、国内4位。曲は「Take the A Train」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3T+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。しかしソロの3回転が2Lzになり無得点。要素を失う。LSpはレベル3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。技術点12番目の26.65、演技構成点も12番目の25.03、合計51.68でSP12位。
 9番滑走でプラサド(印。23)。アメリカ生まれ。拠点は地元コロラド・スプリングス。昨年20位。今季CSフィンランディア杯22位。曲は「Rhapsody on a Theme of Paganini」。振付は本人。実に楽しそうに滑っていた。冒頭の3Lo+2Tは成功。3Fは転倒。FSSpはレベル4。2Aも決める。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。LSpはレベル1。最後のCCoSpはレベル3。解説の岡部さんは「昨年より少しずつうまくなっています」。技術点15番目の24.45、演技構成点16番目の22.59、転倒の減点1、合計46.04は自己ベスト更新でSP14位。フリーも14位、総合14位。

 第3グループ12番滑走で千葉(17)。今季ジュニアGP2位と4位、全日本シニア5位。曲は「シンドラーのリスト」。振付は宮本賢二。衣装はグレーでウエストに紺のアクセント。ここから突然別世界。深いエッジで滑らかなスケーティング。緊張していたが大きなミスなし。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは静かな音楽の入りに合ったふんわりジャンプで加点2〜3。続く3Lzq+3T<がいずれも回転不足のマーク付き。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜3。技術点7番目の35.89、演技構成点も7番目の31.39、合計67.28でSP7位。
 13番滑走でジョスリン・ホン(ニュージーランド。18)。昨年14位。今季CS U.S.インターナショナル6位、国内優勝。拠点はニューヨーク。曲は「Poetic Dance」。振付はモロゾフと本人。冒頭は3Lz+2Tを決める。3Loはアンダーローテーション。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aも成功。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3。技術点11番目の27.76、演技構成点14番目の2.26、合計52.02でSP11位。フリー12位総合12位。

 14番滑走で吉田(17)。今季ジュニアGPファイナル6位、全日本シニア6位。曲は「Dog Days Are Over」。振付はローリ・ニコル。疾走感のあるプログラムをよく演じたが、細かいミスがいろいろ。手でももを打ったり、肩を動かしたりする動作が板についていない。冒頭の3Aは回ったが軽くステップアウト。続く連続3回転の予定が2Lz+3Tに。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2。1.1倍になる3Loはアンダーローテーションでよく立った。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。技術点9番目の30.45、演技構成点10番目の29.37、合計59.82でSP10位。
 15番滑走でチェヨン・キム(韓。16)。145cm。今季ジュニアGPファイナル3位、国内4位。曲は「Everybody Knows」。振付はYeaji Shin。ノーミス。ジュニアGPファイナルの時よりいいかも。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭3Lz+3T成功、加点2〜3。2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fも加点2〜3。技術点最高の39.99、演技構成点6番目の31.4、合計71.39は自己ベスト更新でSP3位。
 16番滑走でテネル(米。25)。今季GPイギリス大会12位、フィンランド大会8位、全米2位。曲は当初は「Restrictus」だったが全米から「Michigan 7」に変更。振付はブノワ・リショー。衣装は黒の長袖でスカート部分だけ山吹色。前半のジャンプ以外すばらしい出来。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fもqマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、LSpは加点2〜5StSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2Aは前後に振付が入っており、全ジャッジが加点2〜4。「スピンには見入ってしまいました。ケガからよく戻ってきてくれました」と岡部さん。技術点5番目の36.09、演技構成点2番目の33.4、合計69.49でSP5位。

 18番滑走で渡辺(20)。今季GPファイナル4位、全日本12位。曲は「El Tango De Roxanne」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aはアンダーローテーションでステップアウト。3Lz+3Tqは第2がqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点3〜4、スピン二つは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の34.96、演技構成点も8番目の30.64、合計65.6でSP8位。試合後のインタビューで「コロラドスプリングスは標高が高いのでジャンプの調整が難しい。フリーは根性でやるしかない」と言っていた。
 19番滑走でグレン(米。23)。今季スケートアメリカ3位、全米3位。曲は「Hit the Road Jack」。振付はキャサリン・ヒル他。黒のパンツスタイル。地元コロラド・スプリングスが拠点なので歓声が大きい。いい演技だった。後半のソロ者以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜4。続く2Aも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。最後のStSqは疲れていたが、加点2〜4。1.1倍になる3Loは片手付き。技術点4番目の36.34、演技構成点3番目の33.29、合計69.63は自己ベスト更新でSP4位。キスアンドクライでいい得点だったので驚いていた。岡部さんは「五輪後のシーズンなので新しいものをやるのにいい」。
 20番滑走でスキーザス(加。19)。今季GPフィンランド大会5位、国内2連覇。曲は「Nina's Dream」。振付はアシャー・ヒル他。少し緊張していたか。冒頭の3Lzは軸が傾いたが下りた。3Lo+2Tは第1でオーバーターン。解説の岡部さんが「ジャンプの間のオーバーターンは1回までなら連続ジャンプと認められます」。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpはフライングも高くて姿勢もよく、加点1〜4。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aもやや軸が曲がったが決め、全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の30.24、演技構成点9番目の29.87、合計60.11でSP9位。

 21番滑走でイ・ヘイン(韓。17)。164cm。今季GPシリーズ2戦とも4位、国内3位。曲は「Storm」。振付はトム・ディクソン。少し元気がない感じ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは第2がqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Fは!マーク。身長が4cm伸びたせいかジャンプで苦労しているようだ。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。「長い手足を生かした演技」と岡部さん。技術点6番目の36.02、演技構成点4番目の33.11、合計69.13でSP6位。
 22番滑走でキム・イェリム(韓。20)。今季GPファイナル6位、国内2位。曲は「Mercy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。「NHK杯で坂本を破った」と紹介される。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは加点ほぼ2〜3。最後のSSpはレベル3だが加点1〜4。終わったとき拳を握りしめた。技術点3番目の39.35、演技構成点最高の33.49、合計72.84でSP1位。
 最終滑走でレヴィト(米。15)。今季GPファイナル2位、全米優勝。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点ほぼ2〜3。2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは緩急のついたタンゴをよく加点ほぼ3〜4、最後のLSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tを決める。3Fと3Lzの助走が長く、トンカチなので、この跳び方では来年くらいには跳べなくなるのではないかと心配。時間超過はもったいない。技術点2番目の39.43、演技構成点5番目の33.07、時間超過の減点1、合計71.5でSP2位。

 全員フリーへ。日本人は3人とも第3グループ。最終グループは韓国人とアメリカ人が3人ずつ。なんと優勝候補の一画、レヴィト(米)が体調不良で欠場。他にSP19位のフィリピンのフランク選手も棄権。フジ地上波では日本人3人と最終組を放送。
 12番滑走でデュピュイ(加。17)。曲は「The 100」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。続く2A+3Tも全ジャッジが加点1〜3。3Fも決める。3Lo+1Eu+2Sも成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Tを決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Loはこらえる。3S+2A+SEQも決める。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqもレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんが「さすがにこのグループからはスケーティングのレベルが違う」。技術点65.19、演技構成点53.8、合計118.99は自己ベスト更新、この時点で1位になりフリー9位、総合170.67も自己ベスト更新で9位。
 14番滑走で吉田(17)。曲は「ホルスト「Uranus The Magician」他。振付はトム・ディクソン。衣装は白に銀のビーズ。冒頭の3Aは回ったが転倒。続く2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。3Fは!マーク。1.1倍になる3Lzq+3Tと3Lzq、3Sq+2Aq+2T+SEQはいずれもマーク付きで得点稼げず。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の70.2、演技構成点8番目の60.58、転倒の減点1、合計129.78でフリー7位、総合189.6で8位。試合後のJスポーツのインタビューで「絶対全部のジャンプを決めると思って臨んだけれど、3Aで転倒した後は演技はまだ続くのでひとつずつやっていこうと思った」というようなことを言っていた。

 15番滑走でスキーザス(加。19)。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より3曲。振付はヴィポンド他。冒頭の3Lzは決める。ここは予定では連続3回転だった。2Aは全ジャッジが加点1〜3。ここも3連続の予定だった。しかし3Loで転倒。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。2Loは予定では3Loだった。1.1倍になる3Sはなんとか決める。しかし3Fでまた転倒。ここまで連続ジャンプなし。StSqはレベル3。気力を振り絞って2A+2Tは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の46.03、演技構成点9番目の55.59、転倒の減点2、合計99.62でフリー10位、総合159.73で10位。どうしたのか。「カナダ・チャンピオンというプレッシャーもあったか」と小林アナ。
 16番滑走で渡辺(20)。曲は「Jin -仁-」。振付はキャシー・リード。衣装は白地に肩とスカートが紫のキモノ風。「後半のジャンプの構成を入れ替えた」とのこと。冒頭で3A決める。3Lo+3Tも成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzからのシークエンスの予定が1Lz+2A+SEQに。3Fは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、FCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzはqマーク。2A+1Eu+3Sと3Loは決める。うち3連続は全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の71.78、演技構成点7番目の63.12、合計134.9でフリー4位、総合200.5で5位。キスアンドクライで得点が200点超えたので大喜び。試合後のJスポーツのインタビューで「この特殊な環境(高地)で新しい構成をミスひとつでできた。納得のいく内容に近づいた」「世界選手権は自分の転機になった埼玉なのでゲンがいい」。
 17番滑走で千葉(17)。曲は「Butterfly Lovers Concerto」。振付は鈴木明子。衣装は濃いピンク。ずっと固い顔で滑っていたが見事ノーミス。冒頭の3Lz+3Tqは第2にqマーク。2Aと3Sはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは高速回転もあり加点ほぼ4〜5、CCoSpは加点1〜4。3Loもほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3F+2A+SEQ、3Lz+2T+2Loを決める。うちシークエンスは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Fもしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。終わったとき珍しくガッツポーズ。技術点2番目の73.73、演技構成点6番目の63.97、合計137.7は自己ベスト更新でフリー2位、総合204.98で銅メダル。この段階で上位3人が日本人に。試合後のJスポーツのインタビューで高地の影響について「最後息切れしないように滑りが小さくなってしまったことが反省」。

 最終グループ18番滑走でイ・ヘイン(韓。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はシェイリン・ボーン。こちらもノーミス。ジャンプを軽々ときめていく。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sはほぼ全ジャッジが加点2。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3Lz+2T+2Loと3F、2Aを決める。いずれもほぼ全ジャッジが加点。終わったとき余韻なく両こぶしを振り下ろした。フジ実況アナが「韓国選手権では回転不足があった」と言うがひとつもなし。技術点最高の74.96、演技構成点3番目の66.75、合計141.71でフリー1位、総合210.84、大逆転で初の金メダル。最終的に順位がわかったとき、びっくりしていた。優勝インタビューはアゴスト。英語でちゃんと答えていた。
 19番滑走でテネル(米。25)。曲は「四季」より。振付はブノワ・リショー。衣装は全米と同じ青と赤。今季から拠点をフランス(ニース)に移したとのこと。冒頭の3Lzq+3Tは第1にqマーク。次は2Fに。2A+3T<+2Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、FCCoSpは加点2〜5、CCSpは加点3〜4。とにかくスピンはどれも速かった。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loはqマーク。3Lz<+2Tも第1がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。ジャンプの回転やつなぎの不足はあるが、全体のスピードや緩急はだいぶ戻ってきた。終わったときしばらく立ち上がれなかった。Jスポーツ解説の岡部さんは「前半ジャンプに専念していて、つなぎがもう少しほしい」。技術点8番目の62.82、演技構成点最高の67.6、合計130.42でフリー6位、総合199.91で6位。
 20番滑走でグレン(米。23)。曲は「Without You」。振付はミーシャ・ジー。やや緊張したか。冒頭の3A<はアンダーローテーションで両足。3F+2Tは連続3回転の予定だったが、ほぼ全ジャッジが加点。しかしなぜか3Sで転倒。3Lo+2Tは3連続の予定だったが、既に2Tを使っていたので第3付けられず。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzと3Lo、3F全て決める。うち3Loは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは連続ジャンプの予定だったが第2付かず。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の59.41、演技構成点4番目タイの64.46、転倒の減点1、合計122.87でフリー8位、総合192.5で7位。

 21番滑走でチェヨン・キム(韓。16)。曲は「Poeta En El Viento」。振付はYeaji Shin。前半はノーミスだったが後半疲れた。冒頭の3Lz+3T、ソロの3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCCoSpは加点3〜4。しかし1.1倍になる3Fでステップアウト。3連続の予定だったが第2第3付かず。次を3Lz+2A+2T+SEQにしてリカバリー。これで集中が切れたのか3Fqで転倒。しかも繰り返しの違反も。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。最後のChSqは疲れているのにバタフライジャンプ3連続もあり、全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の67.54、演技構成点4番目タイの64.46、転倒の減点1、合計131.0でフリー5位、総合202.39で4位。
 最終滑走でキム・イェリム(韓。20)。曲は「Summer Of 42」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は白を基調にスカートの裾だけ水色。ずっと表情がなかった。後半二つのジャンプ以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。続く2Aは加点ほぼ3。3Loと3Fも加点2〜3。スピン三つはレベル4.うち最後のFCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3F+2A+SEQは成功、加点1〜4。しかし3Lz<+2T+2Loの第1がアンダーローテーション。3Sの予定が2S<<となり両足。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。ChSqも加点1〜4。終わったとき、笑顔の余裕もなく苦しそうだった。技術点5番目の68.95、演技構成点2番目の67.5、合計136.45でフリー3位、総合210.84で銀メダル。キスアンドクライで順位を見てほっとしていた。

 <男子シングル>22人エントリー。日本からは島田(国内2)、佐藤(4)、三浦佳生(6)。アメリカからはジミー・マー(5)、ナウモフ(4)、カペイキス(6)。カナダからメッシング(1)、オーゼル(2)、ゴゴレフ(4)。韓国からチャ、イ・シヒョン等。中国からボーヤン・ジン等。男子の世界選手権ミニマムスコアはSP34、フリー国内64。フジテレビ地上波では、日本人3人とメッシング、ボーヤン・ジン、チャの6人のみ。フジ地上波解説は無良。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は赤平アナ。
 4番滑走でオーゼル(加。22)。183cm。今季スケートカナダ11位、NHK杯10位、国内2位。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付はヴィポンド。第1グループで4回転2本。冒頭で4S+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続けて4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aはqマークでステップアウトし片手付き。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。Jスポーツ解説の岡部さんは「こんなによくできたのを見たのは初めてかも」。技術点3番目の46.63、演技構成点13番目の33.46、合計80.09でSP7位。
 8番滑走でナウモフ(米。21)。今季CSブダペスト杯、CSワルシャワ杯とも5位。全米4位。曲は「Glimpse of Us」。振付はアダム・ブレイク。冒頭は4Sをねらったが開いてしまい、両足気味。続く3Aもこらえる。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の38.99、演技構成点9番目の36.97、合計でSP8位。

 11番滑走でゴゴレフ(加。18)。185cm。今季スケートカナダ7位、国内4位。曲は「Dream State」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で4Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aはなんとか決める。CCoSpはレベル3。1.1倍になる3F+3Tは第2がqマーク。CSSpはなぜか無得点。StSqはレベル2。最後のFCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。演技が雑に見える。岡部さんは「数年前ジュニアで出てきた時はすばらしい選手が現れたと思いましたが、その後ケガなどがあって苦しんでいる」。技術点11番目の38.43、演技構成点も11番目の35.39、合計72.82でSP11位。
 12番滑走でジン(中。25)。昨季GPイタリア大会7位、北京五輪9位。今季初戦。曲は「Seven Nation Army」。振付はジョーイ・ラッセル。今季からコーチはオーサー。冒頭の4Tはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Aはこらえた。スピン三つはレベル4.うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3T 技術点4番目の45.31、演技構成点5番目の40.01、合計85.32でSP4位。
 13番滑走で島田(21)。今季GPイギリス大会4位、 全日本2位。曲は「Sing, Sing, Sing」。振付はランビエール他。連続ジャンプをミスして大損に。冒頭の4Sはきれいに決まったのになぜかqマーク。続く連続3回転の予定が2Lz+2Tになり、2Tは無得点の上、要素を失う。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは成功。あと二つのスピンとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。技術点13番目の35.29、演技構成点7番目の38.77、合計74.06でSP10位。Jスポーツの試合後インタビューでは「ミスはしたが、自分がいかにスケートを好きかという部分を見失わないで滑りたい」と答えていた。

 14番滑走でシャイドロフ(カザフ。18)。昨年5位でカザフスタン3枠に貢献。今季CSフィンランディア杯8位、CSゴールデンスピン4位。曲は「Luna」。振付はプルトフ。コーチはウルマノフ。今年は元気がなくイマイチ。冒頭の4Sはステップアウト。3Aはこらえた。スピン二つとStSqはレベル3。1.1倍になる4T+3Tは第1がqマーク。最後のCCoSpはレベル4。技術点9番目の39.49、演技構成点14番目の32.94、合計72.43でSP12位。
 15番滑走でイ・シヒョン(韓。22)。186cm。昨年7位。今季フランス杯4位、国内4位。曲は「Feeling Good」。振付はYeaji Shin。全てのジャンプで両手上げ。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。続く3Aはqマーク。FSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは 加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がアンダーローテーション、第2がqマーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。技術点16番目の34.27、演技構成点8番目の37.11、合計70.38でSP14位。
 16番滑走でカペイキス(米。18)。昨季世界ジュニア8位。今季スケートアメリカ7位、全米6位。曲は映画「Mask of Zorro」からのセレクション。振付はジョーイ・ラッセル他。4回転は跳ばない。冒頭の3Fは全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはステップアウト。CCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは第2がqマーク。あと二のスピンはレベル4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点15番目の34.56、演技構成点10番目の36.87、合計71.43でSP13位。

 最終グループ18番滑走でジミー・マー(米。27)。今季GPイギリス大会7位。全米5位。曲は「Warriors」全米からは「ブラックスワン」に変更。振付はモロゾフ他。すごくよかった。冒頭の4T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Lz+3Tは第1に!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはqマーク。終わった後、会心の笑顔。技術点2番目の47.39、演技構成点6番目の39.25、合計86.64は自己ベスト更新でSP3位。解説の岡部さんは「昨年コーチを変えてからジャンプが安定した。2年目くらいから成果が出てくる」。「前はいい得点だとキスアンドクライで大はしゃぎしていた」と赤平アナ。
 19番滑走で三浦佳生(17)。今季GPファイナル5位、全日本6位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付は宮本賢二。冒頭4Sからの連続ジャンプの予定だったが、バランスをくずして片手付き。第2付かず。3Aは全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところで4Tに3Tを付けて連続ジャンプをリカバリー。まるで初めからここで跳ぶ予定だったよう。StSqとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4、最後のCCoSpは加点1〜5。技術点最高の51.1、演技構成点3番目の40.8、合計91.9でSP1位。試合後のインタビューで「三つ目のジャンプを下りた後はほとんど息ができなかった。フリーがどうなるかわからない」。Jスポーツのインタビューでは「連続ジャンプの頃は胸のあたりが痛いようだった」「フリーでは緩急をつけて演じたい」。

 20番滑走でメッシング(加。31)。今季スケートカナダ4位。国内2連覇。曲は「Grace Kelly」。振付はヴィポンド。冒頭の4Tは転倒。3Aはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。CSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは独特の動きが満載で加点3〜5。終わったとき少し悔しそうだった。技術点4番目の43.69、演技構成点最高の44.01、転倒の減点1、合計86.7でSP2位。キスアンドクライで生まれたばかりの第二子の写真を披露。
 21番滑走でチャ(韓。21)。昨季優勝。今季スケートアメリカ、NHK杯とも3位、国内7連覇。曲は「Immortal Megamix」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはほぼ全ジャッジが加点1〜5。しかし次が3Lzq+3Lo<<で転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜5、最後のCCoSpは全ジャッジが加点3。1.1になる3Aはqマーク。技術点6番目の41.95、演技構成点2番目の42.82、転倒の減点1、合計83.77でSP5位。
 最終滑走で佐藤駿(19)。今季GPファイナル4位、全日本4位。曲は「Carol of the Bells」。振付は佐藤有香他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。続く4Tで転倒。解説の無良が「標高が高くて簡単に上がるので、少し締めを弱くしたら立てなかった」と言う。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Aは決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。技術点8番目の41.55、演技構成点4番目の40.26、合計80.81でSP6位。Jスポーツのインタビューでは「標高の高さは演技中は感じなかったが終わってから来ている」。

 フリー。 5番滑走でSP18位ジレンバイエフ(カザフ。19)。昨年13位。今季JGP9位一回、冬季ユニバ11位。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はジレンバエワ。コーチはデニス・テンの母オクサナ・テン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Eu+3Sも決める。ソロの3Lzはこらえた。しかし次は2Fになり!マーク。スピン三つはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2Tは第1がまた!マーク。3Loもこらえる。3T+2A+SEQは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の岡部さんは「音をよくとらえて滑っている」「音に合っていないと気持ち悪いのではないか」。技術点12番目の62.67、演技構成点15番目の63.08、合計125.75でフリー15位、総合183.42で16位。
 8番滑走でSP15位ユドン・チェン(中。18)。初出場。今季ジュニアGP2位一回、アジアオープンジュニア優勝。曲は「Du Plomb Dans La Cervelle」他。振付はエルヴィン・ウォン。4回転2本挑戦。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。続く4T+3Tは第2がqマークだが下りた。しかし3Aでまた転倒。スピン二つはレベル4。3Lzの予定が1Lzで両足に。1.1倍になる3Fは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3F+1Eu+3Sを頑張ったが第3でステップアウト。ChSqはGOE0点。岡部さんには「プログラムのハイライトになっているでしょうか」と疑問を呈される。CSSpはレベル3。3Lo+2A+SEQは第1がアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の57.24、演技構成点17番目の61.24、転倒の減点2、合計116.48でフリー16位、総合184.41で15位。
 9番滑走でイ・シヒョン(韓。22)。曲は「映画「Cyrano de Bergerac」より。振付はYeaji Shin。すばらしかった。全てのジャンプを両手上げで跳ぶ。軸が細く締まるのだろうか。冒頭の4Tを成功、全ジャッジが加点2〜3。3A+3Tも全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Aはこらえる。3Sは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lz+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+2A+2A+SEQは第2がアンダーローテーション。3Loは成功。StSqはレベル3。ChSqは疲れが見えたがGOEは0〜3。技術点5番目の86.51、演技構成点12番目の70.9、合計157.41でフリー6位、総合227.79で6位。キスアンドクライで喜んでいた。

 10番滑走でカペイキス(米。18)。地元なので拍手が大きい。曲は「映画「Moulin Rouge」からのセレクション。振付はキーガン・マーフィー他。表現しようとする意思を感じた。冒頭で4Sに挑戦、なんとか下りる。続く3Aはステップアウト。さらに3Aからの連続ジャンプをねらうが転倒したため繰り返しの違反にも。3F+2A+SEQは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4ほぼ全ジャッジが加点。うち二つはほぼ加点1〜3。StSqは動いていたが、エッジが伴わずレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは第3がqマークでステップアウト。ソロの3Lzはqマークで転倒。ChSqは力を振り絞って演技し、全ジャッジが加点1〜4。しかし3Loで三回目の転倒。音楽に遅れて終わったが時間超過はなし。技術点12番目の61.34、演技構成点14番目の69.23、転倒の減点4、合計126.57でフリー14位、総合198.0で14位。
 11番滑走でSP12位M.シャイドロフ(カザフ。18)。昨季四大陸5位、世界ジュニア銀メダル。今季CSフィンランディア杯8位、冬季ユニバ4位。曲は「Once Upon a Time in America」。振付はS.シャイドロフ。ほぼノーミス。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く4Sも全ジャッジが加点1〜4。3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。スピン二つはレベル4。1.1倍になるところで3本目の4回転を3連続で決める。ただ、4T+1Eu+3Sqとなり、第3がqマーク。3Lo+2A+SEQとソロの3Lzは決める。CSSpとStSqはレベル3。StSqはだいぶ疲れた様子だったが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。終わったときガッツポーズ。解説の岡部さんは「軸が細く回転が速い。力で跳ぶ選手に比べて疲れにくい。これも才能ですね」。リンクサイドでウルマノフコーチがにこにこ顔で出迎え。技術点4番目の91.11、演技構成点9番目の73.6、合計164.71は自己ベスト更新でフリー5位、総合237.14も自己ベスト更新で5位。
 12番滑走でゴゴレフ(加。18)。曲は「ハチャトゥリアン「スパルタカス」。振付はカナエワ。シニアに上がってからケガや何かで結果が残せていないが、「まだ生きていることを示したい」と言ったと赤平アナ。冒頭の4Tは片手付き。次は4Sの予定が2Sに。3A+1Eu+3Sはきれいに決める。スピン二つとStSqはレベル2だが、うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。次も2Sになるが、予定では4Sからの連続ジャンプのはずだった。この2本の4S抜けは痛い。1.1倍になる3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tもなんとか決める。3Lo+2Tは第1がqマーク。ChSqは疲れていた。最後のFCCoSpはレベル3。技術点11番目の65.22、演技構成点も11番目の71.72、合計136.94でフリー11位、総合209.76で13位。キスアンドクライでがっかりしていたが、岡部さんは「まだ若いしこれから筋肉もついてくる」。

 13番滑走で島田(21)。曲はチャップリン「街の灯」。振付はバトル他。冒頭の4Sはまたqマークだが下りた。次はほどいて3Tに。そのため連続3回転の予定だったが3A+2Tに。間にオーバーターン。3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン二つはレベル4.うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Aからの3連続の予定がうまく上がらず2A+1Eu+3Sに。ChSqは笑顔で滑り、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Fは!マーク。3Lz+2A+SEQはステップアウト。CCoSpはレベル3でVマークも。もう少しできると思うが、「ISUのチャンピオンシップに初めて出てやれることはやった」とのこと。技術点10番目の66.01、演技構成点7番目の77.78、合計143.79でフリー8位、総合217.85で11位。試合後Jスポーツのインタビューに「ISUチャンピオンシップに出させてもらい感謝している。ここをスタートにしたい」と答えていた。
 15番滑走でナウモフ(米。21)。曲は「Iron」他。振付はアダム・ブレイク。コーチは父(1994年ペアで世界選手権金メダル)。冒頭の4S転倒。予定では連続ジャンプだった。続く4Sも転倒、繰り返しの違反に。3A+2A+SEQと3Loは成功、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aはこらえる。2F+1Eu+3Sはステップアウト。第1は3Fの予定だった。3Lzはがんばり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全身で表現したが、全ジャッジが加点1〜3。最後のFSSpは渾身の力で回り、レベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。転倒で始まったが、最後で観客の心をつかみ、地元の声援と拍手を受けた。技術点8番目の67.6、演技構成点も8番目の77.15、転倒の減点2、合計142.75でフリー9位、総合218.71で10位。
 16番滑走でSP7位オーゼル(加。22)。曲は「Paint It Black」他。振付はヴィポンド。衣装は黒い長袖。今季から拠点を変更したという。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜3。4T+2Tは第1で片手付き、第2はqマーク。3A+3Tはきれいに成功。3Loは全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル3。ChSqは明らかに休んでいた。解説の岡部さんは「後半の体力温存かもしれないが、こういう演技は求められていない」。1.1倍になる3Tは予定では4Tのところ。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。2F+2A+2A+SEQは第1が!マークで予定では3Fだった。3Lzも何とか決める。CSSpはレベル1。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の75.94、演技構成点13番目の70.07、合計146.01でフリー7位、総合226.1は自己ベスト更新で8位。

 17番滑走で佐藤駿(19)。曲は「Red Violin」。振付は宮本賢二他。上衣はえんじ色。ほぼノーミス。後半の連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lzは豪快で加点2〜5。続く4T+2Tは軽く決めて加点2〜3。3A+1Eu+3Sは加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aもほぼ加点1〜3。3F!+2Tは第1が!マーク。3Loも成功、加点ほぼ2。StSqはスピードがあり過ぎたのかエッジが浅く、レベル2で加点1〜3。解説の岡部さんに「もう少し落ち着いて演技してほしい」。ChSqはほぼ加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3でほぼ加点1〜3。終わってガッツポーズしたが疲れ切っていたらしく倒れ込んだ。技術点2番目の96.71、演技構成点5番目の81.62、合計178.33でフリー3位、総合259.14、逆転で銅メダル。キスアンドクライで得点を見てコーチと大喜び。試合後Jスポーツのインタビューに「中一日あったので、リラックスできた。ジャンプも力まずにできた」「去年の今頃は左肩の手術だった。1年後に四大陸でメダルをとるのを去年の自分に見せたい」「ここをスタートに、今後4回転と言えば佐藤と言われるようになりたい」。
 18番滑走でチャ(韓。21)。曲は「Gun Barrel」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sは美しく全ジャッジが加点3〜4。しかし次の4Tはqマークで転倒して壁にぶつかる。SPで転倒した3Lz+3Loは決めるが、第2に!マーク。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、FCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは長い助走のあげくパンクして1Aに。次を3A+2A+SEQとした。3Lzq+1Eu+3Sqは二つにqマーク。最後のChSqは荒川ばりのイナバウアーも見せ、全ジャッジが加点2〜5。リンクから上がるとき疲れ切っていた。技術点6番目の83.06、演技構成点4番目の84.31、転倒の減点1、合計166.37でフリー4位、総合250.14で4位。
 19番滑走でジン(中。25)。曲は「Precious Lost Love」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。まだ体調はよくないらしい。本格的な練習は3ヵ月しかしていないとのこと。冒頭の4Tはオーバーターン。第2付かず。3Aq+1Eu+3Sqはステップアウト。3Aはパンクして1Aに。3F!qはマーク付き。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは成功。しかし次は2Loに。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。もうひとつ3Lz+2Tを決め、連続ジャンプをリカバリー。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。終わったとき、氷に横たわってしばらく起き上がれなかった。技術点14番目の61.32、演技構成点4番目の81.83、転倒の減点1、合計142.15でフリー10位、総合227.47で7位。

 21番滑走でメッシング(加。31)。曲は「Lullaby for an Angel」他。振付はヴィポンド。いやーすごかった。ほぼノーミスで疾走した。冒頭の4T+2Tとソロの4Tは足首の柔らかさで決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Aは軸が曲がったのにこらえる。神業。予定では3連続だったが。3Loは全ジャッジが加点1〜4。FSSpはレベル3だがすごく速く全ジャッジが加点2〜4。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとFCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3A+2Tは全ジャッジが加点ほぼ3、一応3Aからの連続ジャンプをリカバリー。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マーク。ChSqはものすごく低い姿勢のハイドロも見せ、全ジャッジが加点4〜5。終わったとき、苦しそうではなかった。場内を一周して観客の声援に応えていた。すごい。キスアンドクライでは、またスマホで可愛い子供たちの写真を見せる。技術点3番目の95.99、演技構成点最高の92.88、合計188.87は自己ベスト更新でフリーも2位、総合275.57も自己ベスト更新で銀メダル。引退しなくてもいいのでは。
 最終滑走で三浦佳生(17)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付は吉野浩平他。白いシャツに銀のベスト。こちらもノーミス。すばらしい。冒頭で落ち着いて3A+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点3〜5。続く4T+3Tも安定していて全ジャッジが加点3〜5。この二つだけで32点以上。さらに4Sもつまったが、決める。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ソロの3Aも成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで4Tをきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3F+2A+SEQとソロの3Loも全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqはよく動いて全ジャッジが加点3〜5。三浦選手も終わったとき、苦しそうではなかった。技術点最高の102.02、演技構成点2番目の番目の87.61、合計189.63は自己ベスト更新でフリーも1位、総合281.53は自己ベスト更新で初の金メダル。ネイサン・チェンの最年少優勝記録を更新とか。試合後Jスポーツのインタビューに「メッシング選手などここまでの選手がいい滑りをしてくれてその流れに乗った」「みんなが息苦しいというが苦しくないと思い込んで滑った」。赤平アナが「メンタルコーチについているかと思うような全てを前向きに考える発言」と感心していた。アゴストの優勝インタビューには観客にも感謝し「自分自身を誇りに思う」と答えた。表彰式後には「プレッシャーから解放されて楽しかった」「世界ジュニアも金をとる」と言っていた。

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フィギュアスケート (2023.4/24,30、5/1)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2023.1/24〜30 サンノゼ・カリフォルニア州) 選手権

 <ペア>11組エントリー。昨季全米優勝で世界選手権で女性が大ケガしたケイン=グリブル/リュデュク組は引退。2位だったカララン/ジョンソン組は男性が引退。3位のルウ/ミトロファノフ組は解散。一昨季初優勝のケネリム/フレイジャー組は男性のコロナ陽性で直前に棄権。カナダから2019年に移籍してきた、昨季6位のセラフィニ/トラン組もいない。昨季4位のチャン/ハウ組が唯一連続出場する前年メダリスト。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 6番滑走でマクビース/バーソロメイ組(28、33)。昨季5位。今季GPイギリス大会6位。曲は「Your Heart Is As Black As Night」。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twはレベル3でキャッチで接触あり。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LzThは着氷がどこか変だが下りた。BiDsはレベル2。FCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。最後の5RLiはレベル3でGOEは-3〜3と割れた。技術点6番目の30.73、演技構成点も6番目の26.23、合計56.96でSP6位。

 7番滑走でチャン/ハウ組(25、26)。昨季4位。今季ファイナル6位。曲は「Nyah」。振付はガニチェワ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2。3LoThは両足気味。3Tは女性が転倒。BiDsとStSq、最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。5RLiはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の37.07、演技構成点も2番目の30.79、転倒の減点1、合計66.86でSP2位。
 8番滑走でカム/オシェイ組(18、31)。今季組換え、CSゴールデンスピン2位。曲は「The Prayer」。振付・コーチともミーキンス。スケーティングが安定していて、これから伸びそうで楽しみ。冒頭の3Twはキャッチで女性が接触あり、レベル3。3Sは下りたが女性がオーバーターン。2LoThは全ジャッジが加点。StSqとCCoSp、5RLiはレベル4.うち5RLiは全ジャッジが加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。最後のBiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の35.14、演技構成点3番目の30.61、合計65.75でSP3位。

 9番滑走でバラム/ティウメンツェフ組(14、20)。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」。振付はシンディ・スチュアート。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Sはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし3LoThで転倒。5RLiとBiDs、CCoSpとStSqは全てレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点3〜5、BiDsとCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のStSqでは男女が接触したがなんとか転倒せず。ここも期待の若手。技術点3番目の36.18、演技構成点4番目の27.94、転倒の減点1、合計63.12でSP5位。
 10番滑走でプラザス/フェルナンデス組(22、27)。今季組換えか。スケートアメリカ6位、スケートカナダ5位。曲は「ウエストサイド物語」より「マリア」。振付・コーチともピーターソン。冒頭の3Twがレベル4なのはこの組だけで全ジャッジが加点1〜3。2Aも成功。3LoThは両足。BiDsとCCoSp、5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の5RLiは加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の36.02、演技構成点5番目の27.43、合計63.45でSP4位。
 最終滑走でケネリム/フレイジャー組(31、30)。昨季男性のコロナ陽性で欠場。今季ファイナル2位。曲は「Separate Ways (Worlds Apart)」。振付はシェイリン・ボーン。ダントツの実力差。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。3Tもピッタリ合っていて加点3〜4。3FThも幅があってきれいに決まり、加点4〜5。5RLiとCCoSp、StSqとBiDsは全てレベル4。うちStSqは加点3〜5、5RLiと最後のBiDsは加点3〜4。技術点最高の45.65、演技構成点も最高の36.31、合計81.96でSP1位。

 フリー。SP8位のモコワ/モコフ組は女性のソロジャンプにミスがあったが、ほぼ滑り切れてフリー7位、総合8位だった。
 5番滑走でバラム/ティウメンツェフ組(14、20)。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。振付はシンディ・スチュアート。解説の岡部さんが「ジュニアはリフトが二つなので、一つ増やしたものがミスになった」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3S+2A+2A+SEQはよく合って4安定していた。全ジャッジが加点1〜3。2LoThも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは女性がqマークでステップアウト。リフト二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜4。BoDsとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちBoDsはほぼ加点2〜3。2FThも決める。5ALiは上がったが、すぐ下ろしてしまいレベルB。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の61.1、演技構成点6番目の54.86、合計115.96でフリー4位、総合179.08で4位。リフトを一つミスしたのに表彰台に乗れて驚いていた。将来が楽しみ。世界ジュニアへ。

 6番滑走でマクビース/バーソロメイ組(28、33)。曲は「The Blower's Daughter」。振付はシンディ・スチュアート。男性は左ひざかどこか傷めているのではないか。得意のリフトも安定していない。冒頭の3Twはレベル2。「キャッチがもう少し早いといい」と岡部さん。2Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。2A+1A+SEQも決め、全ジャッジが加点1〜3。5RLiはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3LzThはステップアウト。FiDsは1回転のみでレベル2、全ジャッジが加点2〜3。5ALiは回転しないうちに下ろしてしまった。レベルB。直後の3Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のPCoSpもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。終わった後、男性はひざを押さえて座り込んだ。技術点6番目の55.7、演技構成点4番目の60.08、合計115.78でフリー5位、総合172.74で6位。
 8番滑走でカム/オシェイ組(18、31)。曲は「Wayward Sisters」他。振付はミーキンス。まだいろいろできないが、全て伸びしろということ。つなぎにいろいろ入っていた。冒頭の3Twは空中はよかったのに下りた後転倒。3Sは離れていたが決める。2LoThも成功、全ジャッジが加点2〜3。2A+2T+2Tは女性の第3がアンダーローテーション。リフト三つとBoDs、PCoSpは全てレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちBoDsと最後の5ALiは加点3〜4。2SThで転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の58.24、演技構成点3番目の62.02、転倒の減点2、合計118.26でフリー3位、総合184.01で3位。男性が上手いので1年目のペアとしては上々の成績。四大陸と世界選手権へ。

 9番滑走でプラザス/フェルナンデス組(22、27)。曲は「Captain America:The First Avenger」より5曲。振付はピーターソン。スロージャンプ転倒+ステップアウトが痛かった。内容やスピードはいいと思う。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。次の3Tの予定が女性が1Tでステップアウト。2S+2A+SEQはタイミングがずれていた。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点3〜5、 5RLiは加点2〜5。リフトの安定感はハンパない。3FThは転倒。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThも片手付きにステップアウト。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の57.11、演技構成点5番目の56.78、転倒の減点1、合計112.89でフリー6位、総合176.34で5位。四大陸へ。
 10番滑走でケネリム/フレイジャー組(31、30)。曲は「Sign of The Times」他。振付はカー姉弟。フルパワーではなかったが完成度の高い余裕の演技。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。次は3T+2T+2Tの予定だったが、第1で男性が片手を付いたので、第2は1Tに変更、第3はヤメ。3LoThは相変わらず幅があり、全ジャッジが加点1〜3。3Sは成功、全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとBoDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点3〜5、BoDsとPCoSpは加点ほぼ3〜4。3FThはタッチがかすかにあり。ChSqはダンスリフト二つで全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の72.43、演技構成点最高の73.58、合計146.01でフリーも1位、総合227.97で二度目の優勝。世界選手権へ。
 最終滑走でチャン/ハウ組(25、26)。曲は「Unchained Melody」。振付はガニチェワ。冒頭の2S+2A+2A+SEQはよく合っていて全ジャッジが加点3〜4。2Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3。3LoThは転倒。リフト二つとBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜4。3SThは成功。PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4。技術点2番目の64.36、演技構成点も2番目の66.64、転倒の減点1、合計130.0でフリーも2位、総合で2位。四大陸、世界選手権へ。

 <アイスダンス>15組エントリー、1組棄権。ハワイエク/ベイカー組は「心身の健康を優先して」欠場。Jスポーツ解説は東野さん、実況は小林アナ。
 6番滑走でグリーン/パーソンズ組(19、27)。今季スケートカナダ4位、NHK杯3位。曲は「Vocalizado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はC.ホワイト他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChRSも加点3〜4。PStはレベル3だが加点3〜4。CuLiはレベル4で加点2〜5。MiStは男女ともレベル2だが加点3〜4。ずっとリズムだけの曲だが、滑り切った。解説の東野さんは「女性が少女から大人になった」。キスアンドクライにはタニス・ホワイト(旧姓ベルビン)コーチが同席。技術点2番目の47.12、演技構成点も2番目の34.28、合計81.4でRD2位。
 7番滑走でブラッティ/サマヴィル組(20、22)。今季スケートカナダ6位。曲は「Gadda Rio」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともC.ホワイト。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChRSは加点2〜3。PStはレベル3で加点2〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。キスアンドクライにはC.ホワイト。技術点5番目の44.34、演技構成点6番目の31.57、合計75.91でRD6位。

 8番滑走でペイト/バイ組(22、24)。今季GPフランス杯6位。曲は「Beautiful Creatures」。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。SqTwも女性レベル3、男性レベル4で加点1〜4。PStはレベル3で加点2〜3。ChRSは加点は加点2〜4。最後のRoLiは加点2〜4。技術点6番目の44.23、演技構成点7番目の31.29、合計75.52でRD7位。
 9番滑走でマクナマラ/スピリドノフ組(23、24)。今季スケートアメリカ7位。世界ユニバ冬季大会銀メダル。曲は「Careless Whisper」。リズムはルンバ。振付・コーチともエレーナ・ノヴァク。男性の上半身の衣装は袖無しの白いTシャツのような。今季はラテンのため男性は黒が多いので珍しい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル3で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜3。ChRSは加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。技術点4番目の44.52、演技構成点5番目の31.71、合計76.23でRD5位。
 12番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(22,22)。今季イギリス大会、フィンランド大会とも4位。曲は「Kind Of Latin Rhythm」他。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。痛恨の男性のツイズルミス。冒頭のMiStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点3〜4。しかしSqTwでは男性が第2でバランスをくずし、女性レベル4、男性レベル2でGOEも-1〜2。PStはレベル2で全ジャッジが加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSは加点2〜5。ツイズル以外は良かったので、東野さんが「もったいない」。キスアンドクライにはモイヤーコーチとハベルコーチ。技術点6番目の43.43、演技構成点3番目の33.94、合計77.37でRD4位。

 14番滑走でジンガス/コレズニク組(20、21)。今季組換え。女性は2021年までキプロスのシングル選手だった。男性はウクライナ生まれ。2020年ニューエンと組んで世界ジュニア金メダル。曲は「Tan Sola」他。リズムはサンバとルンバ。振付・コーチともシュピルバンド。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SqTwは女性レベル3、男性レベル4でほぼ加点1〜3。PStがレベル4を取れたのはここが初めての組では。加点1〜4。RoLiもレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChRSも加点3〜4。技術点3番目の45.78、演技構成点4番目の32.4、合計78.18でRD3位。1年目にしては上出来。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(30、33)。今季GPファイナル2位。曲は「Let's Dance」。リズムはサンバとルンバ。振付はデュブレイユ他。スケートアメリカの頃とは一線を画す出来。さすがに仕上げてきたが、まだ全開ではない感じ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStは男女ともレベル3で加点ほぼ4〜5。PStはレベル4で加点3〜5。CuLiもレベル4で加点4〜5。最後のChRSも加点4〜5。解説の東野さんは見とれているのか、要素名しか言わない。「別格でした」。技術点最高の53.87、演技構成点も最高の38.03、合計91.9でRD1位。

 フリー。解説の東野さんが昨季と異なる点をあげる。ChStは、昨年までは転倒扱いになりがちだったニースライドなどの動きが認められ、より自由度が高くなったとのこと。DSpも足替え1回のみありとなしで区別されていたが、区別がなくなり足替えも何回でも可、片方の選手のみでもよくなった。
 7番滑走でペイト/バイ組(22、24)。曲は「Reel Around」。振付はカメレンゴ他。アイリッシュ・ダンスなので二人とも衣装は緑。痛恨の転倒。DiSt以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜3。CuLi+SlLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。ChSlは加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル4。ChAJは加点ほぼ2〜3。しかしDiStの途中で女性が転倒。男女ともレベル2でGOE-3〜-2。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。RoLiもレベル4で加点2〜3。最後のChStも加点2〜4。技術点9番目の59.25、演技構成点8番目の48.84、転倒の減点1、合計107.09でフリー9位、総合182.61で8位。

 8番滑走でウォルフコスティン/チェン組(18、20)。曲は「Light of Love」他。振付はC.ホワイト。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点ほぼ3。DSpもレベル4で加点2〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。CuLi+StaLiの連続リフトは第1がレベル4、第2がレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜3。技術点6番目の64.0、演技構成点5番目の50.0、合計114.0でフリー5位と挽回、総合183.05で7位。ホワイトコーチも嬉しそうだった。
 9番滑走でブラッティ/サマヴィル組(20、22)。曲は映画「ララランド」より「Another Day of Sun」他。振付はC.ホワイト。男性の滑りと姿勢が安定している。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のDiStは男女ともレベル2で加点2〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。ChSlも加点2〜3。StaLiはレベル4で加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点2〜4。技術点5番目の64.29、演技構成点6番目タイの49.64、合計113.93でフリーも6位、総合189.84で5位。これから楽しみ。

 10番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(22,22)。曲は「Rainy Streets」「Summertime」他。振付はハベル他。二人とも衣装は黒。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCuLiは女性がゆっくり倒立する独特な動きでレベル4に加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChStは加点2〜5。DSpはレベル4で加点2〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3〜4。DiStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChSpは加点ほぼ3〜4。SlLi+RoLiの連続リフトは第1の男性の片足がやや不安定でレベル3、第2がレベル4で加点2〜3。最後のChAJは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の68.02、演技構成点3番目の53.06、合計121.08でフリー3位、総合198.45、逆転で3位。四大陸へ。
 11番滑走でマクナマラ/スピリドノフ組(23、24)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はエレーナ・ノヴァク。二人とも衣装は赤。痛恨の男性のツイズルミス。「1点を争う時に痛い」と東野さん。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは加点3。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。DSpはレベル4で加点3。次のSyTwが女性はレベル4、男性が第2でよろめきレベル2でGOE-1〜2。CiStは男女ともレベル3で加点3〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜4。技術点7番目の63.28、演技構成点6番目タイの49.64、合計112.92でフリー7位、総合189.15で6位。

 12番滑走でジンガス/コレズニク組(20、21)。曲は「Selection of Music by Philip Glass」。振付はシュピルバンド。ここも男性の滑りがしっかりしている。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChAJは加点2〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4。ChSlは加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3。CuLiはレベル4で加点3。OFTも男女ともレベル3で加点ほぼ3。DSpはレベル4で加点3〜4。最後のChStは加点2〜4。技術点3番目の68.67、演技構成点4番目の51.28、合計119.95でフリー4位、総合198.13で4位。
 13番滑走でグリーン/パーソンズ組(19、27)。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はC.ホワイト他。女性の衣装はGPシリーズの時は紺だったが濃いピンク。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。StaLiはレベル4で加点3〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点3〜5。DSpとCuLiもレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5。解説の東野さんは「自分たちがアメリカを代表するという気迫を感じた」と言う。技術点2番目の71.42、演技構成点も2番目の54.64、合計126.06でフリーも2位、総合207.46で2位。四大陸、世界選手権へ。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(30、33)。曲は「Souffrance」他。振付はクールノイエ他。女性の衣装は火、男性の衣装は空気を表現。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。冒頭のChAJはつなぎかと思ったが要素で加点ほぼ4〜5。DiStは男女ともレベル4で加点4。ChSpは加点ほぼ5。SyTwも男女ともレベル4で加点4〜5。SlLiもレベル4で加点4〜5。OFTは男女ともレベル3で加点4〜5。DSpはレベル4で加点4〜5。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。最後のChStは加点4〜5。技術点最高の78.57、演技構成点も最高の59.28、合計137.85でフリーも1位、総合229.75で4度目の優勝。四大陸、世界選手権へ。

フィギュアスケート (2023.2/3,5、8,9)

全米選手権 (2023.1/24〜30 サンノゼ・カリフォルニア州) 選手権

 <女子シングル>1/20現在18人エントリー。グレン、シン、ケガ明けのテネル、シニアデビューのセオ、ゴールド、レヴィト、トルグレン、イッツォ、日系のハレル、アンドリューズ、ツゥイ等。昨季優勝のベルは引退。北京五輪に出たアリサ・リウやカレン・チェンも引退・休養。1/27SP、1/28フリー。Jスポーツの解説は鈴木明子、実況は初めて聞く長沢アナ。
 1番滑走でツゥイ(20)。背が伸びた(2019年で165cm)。2019年全米シニア5位、世界ジュニア銅メダル。ここ3年国際大会記録なし。足首のケガに悩まされていたとのこと。曲は「Mission:Impossible 2」より「Orchestra Suite Part1」。振付は不明。衣装は黒に赤いアクセント。冒頭の3T+3Tはステップアウト。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Sは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル2。技術点9番目の30.86、演技構成点10番目の26.25、合計57.11でSP10位。フリーは転倒の減点1で12位、総合161.27で12位。
 8番滑走でセオ(16)。昨季全米ジュニア優勝、世界ジュニア6位。今季ジュニアGP5位と8位。曲は「Simple Gifts」他。振付はカタリナ・リンドグレン。はつらつと演技した。冒頭の3Lz+3Tqは第2がqマークでステップアウト。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fはややこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の34.32、演技構成点9番目の27.16、合計61.48でSP7位。フリーは転倒の減点1で9位、総合175.6で7位。
 9番滑走でシン(18)。昨季全米シニア6位、四大陸4位。今季フランス杯5位、NHK杯4位。曲は「Yo Soy Maria」。振付はカメレンゴ。衣装は赤。髪にも赤い花。スパニッシュっぽく踊れていた。冒頭の3T+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loもアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ほぼノーミスで終わったとき、涙ぐんでいた。技術点8番目の30.9、演技構成点7番目の29.86、合計60.76でSP9位。フリーは転倒の減点2で14位、総合161.12で13位。

 10番滑走でテネル(24)。一昨季全米優勝、世界選手権9位。昨季ケガで全休。今季イギリス大会12位、フィンランド大会8位。曲は「Michigan 7」に変更。振付はブノワ・リショー。衣装は黒、スカートは山吹色でウエスト部分がグラデーション。これだけできれば完全復活か。FSSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tをきれいに成功、ほぼ加点1〜3。続く3Fは加点ほぼ3〜4。LSpとStSqはレベル4.うちStSqは加点4〜5、LSpは加点加点2〜5。1.1倍になる2Aは加点ほぼ2〜3。FSSpはあまり低い姿勢でなかったせいかレベル1。最後のCCoSpは加点3〜5。スケーティングにキレが戻ってきた。この感じでフリーもやってほしい。技術点2番目の38.9、演技構成点最高の34.86、合計73.76でSP2位。
 11番滑走でグレン(23)。昨季全米SP14位の後コロナ陽性で棄権。今季スケートアメリカ3位、NHK杯11位。曲は「Hit the Road Jack」。振付はヒル他。後半の3Lo以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ3〜4。続く2Aも加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpと最後のStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loはステップアウト。技術点4番目の36.08、演技構成点3番目の32.88、合計68.96でSP4位。
 12番滑走でトルグレン(17)。昨季全米シニア5位、世界ジュニア銅メダル。今季スケートカナダ9位、フィンランド大会6位。曲は「アランフェス協奏曲」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒のパンツスーツ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lzq+3T<はマーク付き。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpはすごいスピードの増加で加点4〜5、LSpも加点3〜5。1.1倍になる3Loもアンダーローテーション。技術点7番目の32.51、演技構成点6番目の30.13、合計62.64でSP6位。

 14番滑走でゴールド(27)。昨季全米10位。今季CSネーベルホルン杯12位、スケートアメリカ6位。曲は「エデンの東」。振付はアボット他。全然スピードがないが、要素はやりきった。冒頭3Lz+3T成功。3Fは!マーク。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜4。1.1倍になる2Aも決める。StSqとCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5。キスアンドクライで笑顔。技術点5番目の35.96、演技構成点5番目の31.48、合計67.44でSP5位。フリーは11位、総合173.98で8位。
 15番滑走でジョゼフィン・リー(14)。昨季全米ジュニア3位。今季ジュニアGP9位と7位。曲は「Letting Go」。振付はスカリ他。要素をひとつ落としたが、なかなかいい素質を持っていると思う。冒頭連続3回転の予定だったが第1が2Fになり両足着氷、3Tを付けたが無効で要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点27.14、演技構成点8番目の28.46、合計55.6でSP11位。
 16番滑走でアンドリューズ(21)。昨年心臓の手術をしたとのこと。昨季全米、四大陸とも9位。今季スケートカナダ2位、NHK杯9位。曲は「Dancing with the Devil」。振付はデルモア。衣装は濃いピンクのパンツスタイル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tをきれいに決め、加点ほぼ3〜4。2Aも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ4、最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Loも成功、加点2〜3。技術点3番目の37.21、演技構成点4番目の31.76、合計68.97でSP3位。課題のフリーと両方をそろえられるか。
 最終滑走でレヴィト(15)。昨季全米シニア3位、世界ジュニア金メダル。今季GPファイナル2位。曲は「Una Noche Mas」。振付はクズネツォワ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。とにかくひざを柔らかく使って動きが緩急があり、見ていて気持ちがいい。冒頭の3Fはイーグルから跳び、加点ほぼ2〜3。2Aはイナバウアーから跳び、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは完全にコントロールが効いた動きで魅せ、加点3〜5、最後のLSpは加点2〜5。CCoSpも途中にキャンドルポジションがあり、加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはトンカチで跳ぶが加点1〜3。技術点最高の40.02、演技構成点2番目の33.76、合計73.78でSP1位。

 フリー。SP18位のハレルが棄権。 3番滑走でSP13位イッツォ(21)。160cmに伸びた。昨季全米4位。今季GPイギリス大会7位。曲は「Elena & Lila」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Sも全ジャッジが加点1〜3。3T成功。CCoSpはレベル3.1.1倍になるソロの3Lzと3F+2Tも決める。3Loはステップアウト。StSqとあと二つのスピンはレベル4.うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の66.0、演技構成点54.67、合計120.67でフリー6位と挽回、総合166.4で11位。
 4番滑走でSP15位ソニア・ヒルマー(23)。全米初出場。今季CS USインターナショナル5位。曲は「Arcane: Selection of Legend of Soundtrack」。振付は本人。コーチはタミー・ギャンビル。衣装は水色。たいへん珍しいスケーター。スピンだけでなく、2Sの逆回転を跳ぶ。冒頭の2Aは独特の動きから直ちに跳び、全ジャッジが加点2〜3。3F+2Tも成功。ソロの3Fはqマークで両足。3Tは決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは足を替えた後は逆回転で加点ほぼ2〜3、StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2T+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3S+2Sの第2は逆回転。ややステップアウト気味になったのが惜しい。ChSqはクリムキンイーグルもあり、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。最後に1Loとパンク。技術点58.74、演技構成点56.59、合計115.33でフリー8位、総合166.49で10位。
 7番滑走でジョセフィン・リー(14)。曲は「O Fortuna and In Trutina」。振付はジェイミー・イスリー。衣装は首の臙脂色からスカートの濃いピンクへグラデーション。上半身には黒い大きめのビーズ。ほぼノーミス。冒頭の3F+3T、2A、3Lz+2Tは全て全て全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5、LSpはほぼ加点2〜4。1.1になる3Lzのみアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3F+2A+2T+SEQも全ジャッジが加点1〜4。3Loも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の71.33、演技構成点7番目の60.75、合計132.08でフリー4位と躍進、総合187.68で5位。世界ジュニアへ送りたい。

 13番滑走でトルグレン(17)。曲は「An Amalgamation Walt」。振付はニーナ・ペトレンコ。はじめは動きが硬かったが、次第にのびのびと滑れるように。冒頭の3Lz+2Tはステップアウト。3Sはアンダーローテーションで両足。3Loは成功。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。直後の2Aは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは急激な速度の増加で加点4〜5、FCCoSpも加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜4。3Lz+2T+2Loは第2がqマーク、第3はアンダーローテーション。3Fもqマーク。技術点6番目の62.83、演技構成点4番目の61.72、合計124.55でフリー5位、総合187.19で6位。この人も世界ジュニアへ送りたい。
 15番滑走でグレン(23)。曲は「Without You」。振付はミーシャ・ジー。2Sと1Aのパンクがあったが、他はまとめて逆転。冒頭で迫力のある3A。回ったが、軽くステップアウト。3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。次は3Sの予定が2Sに。3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。StSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+1A+SEQは第2が2Aの予定だったが、全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fも成功。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の70.04、演技構成点も3番目の68.44、合計138.48でフリー3位、総合207.44で3位と逆転。キスアンドクライで得点を見てびっくりしていた。四大陸、世界選手権へ。

 16番滑走でアンドリューズ(21)。曲は「Je Suis Malade」。振付はデルモア。衣装の上半身と長袖に星のようなキラキラビーズがたくさん。二つの1回転ジャンプが痛かった。冒頭の3F+2A+2T+SEQは成功、全ジャッジが加点ほぼ2。3Fはパンク、1Fに。3Sは成功。3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、LSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lo+2Tは決める。ソロの3Sの予定が1Sに。これが痛かった。3Lo+2Loの第2は逆回転。わりと簡単そうだった。ChSqは加点ほぼ2〜4。技術点57.57、演技構成点5番目の61.7、合計119.27でフリー7位、総合188.24で4位(ピューターメダル)、初の表彰台。過去最高順位を見て喜んでいた。
 17番滑走でテネル(24)。曲は「四季」より。振付はブノワ・リショー。衣装は上衣が青系でスカートがオレンジ。ほぼノーミス。復活したと言っていいと思う。冒頭3Lz+3T成功。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2A+3Tは転びそうになるがこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4〜5。FCCoSpは加点3〜5、StSqも加点2〜5。スピンがこんなに上手な選手だったか。3Sは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lo成功。ソロの2Aは全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の68.77、演技構成点2番目の70.59、合計139.36でフリーも2位、総合213.12で2位。四大陸、世界選手権へ。
 最終滑走でレヴィト(15)。曲は「Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)」。振付はクズネツォワ。「完璧」にできた。解説の鈴木明子が「何も言うことはない。今日はジャンプも高かった」。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Loはほぼ加点1〜3。3Tも加点ほぼ2〜3。2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちスピン二つは加点ほぼ3〜5、StSqは加点3〜5。3Fも加点2〜4。ジャンプの軸がまっすぐで安定している。ChSqは加点3〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+1Eu+3Sも決める。3F+2Tはほぼ加点1〜3。終わったポーズの直後に控えめにガッツポーズ。技術点ダントツの77.4、演技構成点最高の72.15、合計149.55でフリーも1位、総合223.33で初優勝。四大陸、世界選手権へ。

 <男子シングル>1/20現在18人エントリー。プルキネン、マリニン、ジェイソン・ブラウン、トルガシェフ、マー、樋渡、シニアデビューのカペイキス、遠藤悟空など。昨季優勝のネイサン・チェンと3位のビンセント・ジョウは休養。1/28SP、1/30フリー。Jスポーツの解説は小山さん、実況は赤平アナ。
 1番滑走でトルガシェフ(21)。2020年全米5位、世界ジュニア8位。ケガのため一昨季、昨季全休。曲はピアソラ「Oblivion」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。その後の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3F+3Tは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが加点3〜4。技術点5番目の41.17、演技構成点6番目の38.61、転倒の減点1、合計78.78でSP5位。
 8番滑走でマー(28)。昨季全米6位。今季スケートカナダ9位、イギリス大会7位。曲は「ブラックスワン」に変更。振付はモロゾフ他。冒頭の4Tはステップアウト。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは楽しそうに滑り、加点ほぼ3〜4。3Aは前半扱いになった上、転倒。技術点8番目の37.78、演技構成点10番目の37.1、転倒の減点1、合計73.88でSP7位。

 10番滑走でカペイキス(18)。昨季全米シニア7位、世界ジュニア8位。今季ネーベルホルン杯8位、スケートアメリカ7位。曲は映画「Mask of Zorro」からのセレクション。振付はジョーイ・ラッセル他。冒頭の3F、続く3Aともひざをうまく使って着氷。3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4.うち最後のCCoSp全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の44.02、演技構成点7番目の38.2、合計82.27でSP4位。
 11番滑走でプルキネン(22)。昨季全米5位、四大陸12位、世界選手権5位。今季スケートカナダ、フィンランド大会とも5位。曲は「Fly Me To The Moon」。振付はシェイリン・ボーン他。ジャンプが不調。冒頭の4Tで転倒。続く3Aも転倒。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜4。CSSpはレベル3。1.1倍になる3Lz+2Tは第1をこらえたため第2が2回転に。技術点32.59、演技構成点4番目の39.88、転倒の減点2、時間超過の減点1、合計69.47でSP11位と大きく出遅れ。
 14番滑走で樋渡(22)。昨季全米コロナで欠場、四大陸8位。今季イギリス大会9位、NHK杯12位。曲は「Romani Holiday」。振付はマーク・ピレイ。やっとジャンプが戻ってきた。冒頭の4T成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aも決める。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わったときガッツポーズ。技術点3番目の46.01、演技構成点5番目の39.42、合計85.43でSP3位。

 15番滑走でマリニン(18)。昨季全米シニア2位、世界選手権9位、世界ジュニア金メダル。今季GPファイナル3位。曲は「I Put A Spell On You」。振付はラジュラエフス他。今季これまでのうち最高の出来では。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Lz+3Tを軽々と決め、加点3〜4。続く4Tはもっと楽そうに成功、加点ほぼ4〜5。ここまでで既に23.79。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aは加点4〜5。技術点ダントツの63.73、演技構成点2番目の43.63、合計110.36でSP1位。
 16番滑走でジェイソン・ブラウン(29)。昨季全米4位、北京五輪6位。今季GPシリーズ全休。曲は「メランコリー」。振付はロヒーン・ワード。衣装はグレーだが首元の銀の刺繍がきれい。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Fは加点4〜5。続く3Aも助走は長いがきれいに決め、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ4以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ5、CCSpは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜4。観客は立ち上がって拍手。解説の小山さんも「こうありたいという理想」と言う。技術点2番目の50.41、演技構成点最高の49.84、合計100.25でSP2位。4回転なしでこの得点はすごい。
 17番滑走でナウモフ(21)。昨季全米5位。今季CSブダペスト杯、CSワルシャワ杯とも5位。曲は「Glimpse of Us」。振付はアダム・ブレイク。冒頭はたぶん4Sがパンクして2Sになり、無得点。3Aは回ったがステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、CCSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の36.86、演技構成点3番目の40.85、合計77.71でSP6位。

 フリー。 6番滑走でSP14位マルティノフ(16)。昨季国際試合記録なし、全米ジュニア5位。今季ジュニアGP8位一回、CSワルシャワ杯シニア8位。曲はバッハ「Air (ヴォーカル入りG線上のアリア)」とビバルディ「四季」より「冬」。振付はモロゾフ、マリナ・グロモワ。4回転はないが大きなミスなし。すくすく伸びてほしい。冒頭でソロの3Aと3A+2T成功、全ジャッジが加点。ソロは加点2〜3、連続は加点2〜4。3Loほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+3Tは第2がqマーク。1.1倍になる3F、3Lz、3S+2A+SEQはいずれも全ジャッジが加点。うち3Lzは加点2〜4、シークエンスは加点1〜4。技術点7番目の79.97、演技構成点69.66、合計149.63でフリー8位、総合213.67で11位。
 7番滑走でプルキネン(22)。曲は「Invierno Porteno」。振付はアレックス・ジョンソン他。やはりジャンプ見直し中の影響がちらほら。冒頭の4Tはきれいで全ジャッジが加点3〜4。次は連続3回転の予定が2Lz+3Tに。3A+1Eu+3Sはフリーレッグがすぐ落ちた。3Loは両足気味。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点3〜4。しかし次が1Lz+1A+SEQに。3Fはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3.ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点75.28、演技構成点5番目の78.97、合計154.25でフリー7位とやや挽回、総合223.72で8位。
 9番滑走でSP10位パニオット(25)。ウクライナ生まれ。2015年、2018年ウクライナ国内優勝、欧州選手権25位、ピョンチャン五輪30位。昨季クランベリー杯4位、全米棄権。曲は昨季と同じくプレスリー・メドレー「Heartbreak Hotel」他。振付はミーシャ・ジー。コーチはエルドリッジ。衣装は青。銀のベルト。走って跳ぶのが中心のプログラムだが観客には受けていた。冒頭で4Fと4T成功、いずれも全ジャッジが加点1〜3。3Aも決める。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzも成功、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+2A+SEQはこらえた。3Lz+2Tも第1でこらえた。3F+2Tもなんとか決める。最後のChSqはプレスリーっぽくいろいろ動き、全ジャッジが加点2〜4。盛り上がって終われた。技術点6番目の82.49、演技構成点9番目の72.63、合計155.12でフリー6位、総合225.99で7位。
 12番滑走でマー(28)。曲はドビッシー「月の光」他。振付はアダム・ブレイク他。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。続くソロの4Tはステップアウト。3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3、CSSpは全ジャッジが加点1〜4。3Loはこらえた。1.1倍になる3A+2Tと3Lz+1Eu+3S、ソロの3Fは全ジャッジが加点。うち3連続は加点ほぼ2〜4、3Fも加点2〜4。このへんで音楽がいつもの彼らしいものに変わり、ChSqは楽しそうに大きく動き、全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の90.87、演技構成点6番目の78.34、合計169.21でフリー5位、総合243.09で5位。四大陸へ。

 13番滑走でナウモフ(21)。曲は「Iron」他。振付はアダム・ブレイク。冒頭で4S+2Tを決める。続く4Sもきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。3Aは転倒。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4、最後のFSSpは加点ほぼ3。1.1倍になるところで3A+2A+SEQと3F+1Eu+3S、3Lzを決める。うちソロの3Lzは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。一つ転倒したがいい出来。技術点4番目の89.92、演技構成点4番目の82.51、転倒の減点1、合計171.43でフリー4位、総合249.14で4位(ピューターメダル)、初の表彰台。四大陸へ。
 14番滑走でトルガシェフ(21)。曲は「カルミナ・ブラーナ」他。振付はミーシャ・ジー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点ほぼ3〜4。3Aは加点3。3Lzは加点ほぼ2〜3。3Loは加点ほぼ3〜4。前半4本のジャンプは全てソロ。スピン二つはレベル4。うちCCSpは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3で加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3Lz+1Eu+3Sと3F+3T、3F+2A+SEQと全て成功。うちシークエンスは加点ほぼ3〜4、3連続は加点2〜4。ChSqは加点4〜5。最後のCCoSpはレベル3だが加点3〜5。技術点2番目の94.69、演技構成点3番目の83.09、合計177.78でフリー1位、総合256.56で3位。世界選手権へ。ただしISU大会でミニマムスコアをとる必要がある。
 15番滑走でカペイキス(18)。曲は映画「Moulin Rouge」からのセレクション。振付はキーガン・マーフィー他。出だしは固かった。冒頭の4Sは確率がまだ低いらしくqマークで転倒。次の3Aはパンクして1Aに。これが痛かった。3F+3Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+2A+SEQはステップアウト。CCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sとソロの3Lz、3Loを決める。うち3連続は全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。後半くらいの動きが初めからできればいいのだが。技術点71.36、演技構成点7番目の74.22、転倒の減点1、合計144.58でフリー10位、総合226.85で6位。四大陸へ。

 16番滑走でジェイソン・ブラウン(29)。曲は「The Impossible Dream」。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。4回転なし。ソロの3F以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭で3A+2Tとソロの3Aを決める。ソロの方は加点2〜4。続く3Loは加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqはバレエジャンプやスパイラルなどChSqかという要素もありながら加点5。3Lz+3Tは加点ほぼ4〜5。3F+1Eu+3Sも成功、加点1〜5。1.1倍になる2Aは加点2〜4。ChSqは他の人にできないスパイラルなどで加点4〜5。しかし3Fがqマークで転倒。最後のCCSpはなぜかレベル1だが加点1〜5。技術点5番目の84.6、演技構成点最高の93.46、転倒の減点1、合計177.06でフリー3位、総合277.31で2位。世界選手権へ。
 17番滑走で樋渡(22)。曲は「The Artist」。振付はマーク・ピレイ。全体的に滑らず。冒頭は3Sのダウングレードで転倒。たぶん4Sの予定だったのでは。3Tはステップアウト。3Aはこらえた。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは全ジャッジが加点2〜4。立ち直ったかと思ったら、1.1倍になる3Aがパンクして1Aに。3Lz+1Eu+3Fは全ジャッジが加点1〜3。3Loもなんとか決める。連続ジャンプが一つしか入らず、得点稼げず。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqだけは生き生きと滑り、全ジャッジが加点3〜4。技術点59.4、演技構成点8番目の73.79、転倒の減点1、合計132.19でフリー13位、総合217.62で10位。
 最終滑走でマリニン(18)。曲は「Euphoria」。振付はシェイリン・ボーン。いやーミスが多かった。それでも今は優勝できてしまう。冒頭の4Aはqマークで転倒。3Fはガツンと着氷したがほぼ全ジャッジが加点3〜4。4Lzは簡単そうに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Sも全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。しかし、1.1倍になるところで突然2Lzに。さらに2T+1Tを跳んでしまう。ここで3Lz+3A+3T+SEQという見たことのない組み合わせの3連続を決める。赤平アナが「ひとつの要素で20点近くある」と驚嘆。加点を入れると21.28に。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。キスアンドクライでは本人もコーチも笑顔なし。技術点最高の95.23、演技構成点2番目の84.15、転倒の減点1、合計177.38でフリー2位、総合287.74で初優勝。世界選手権へ。

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フィギュアスケート (2023.4/9,17、21,22,23)

欧州選手権 ペア・アイスダンス (2023.1/23〜29 エスポー・フィンランド) 選手権

 <ペア>13組エントリー。うち初出場が8組。エフィモア/ブロマート組(独)、ホッケ/クンケル組(独)、コワレフ/コワレフ組(仏)、コンティ/マッチ組(伊)、ジラルディ/アンブロジーニ組(伊)、クラフォード/クラフォード組(スウェ)、シエロワ/コブタ組(ウクライナ)など。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 昨季のイタリア王者が組替えて3番滑走に登場。ベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、34)は53.29でSP8位。フリー7位で総合7位。女性はペア歴7ヵ月とか。双子のクラフォード兄妹(スウェ。22、22)は9歳でアメリカ移住。昨年女性がヒザを手術し9月から練習再開とのこと。5番滑走、42.55でSP13位。フリーも13位だが笑顔だった。ウクライナのシエロワ/コブタ組はなんとスロージャンプで男性が転倒。9番滑走、46.68でSP10位。フリー8位で総合9位。この後、世界ジュニア、世界選手権と連戦の予定。

 1番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。18、23)。二人ともロシア生まれ。今季組換え。CSゴールデンスピン9位。曲は「I See Red」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。冒頭の3Twはレベル4。3LzThは全ジャッジが加点1〜3。3Tはピタッと決まり、全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル1。StSqはレベル2。5RLiはレベル3。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1年目としては上出来では。技術点4番目の33.98、演技構成点8番目の23.99、合計57.97でSP6位。
 7番滑走でエフィモア/ブロマート組(独。23,30)。女性はフィンランド生まれ。男性はベルギー生まれ。今季GPフィンランド大会2位。曲は「Piano Sonata No.14 "月光"」。振付はステファン。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3LoThも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BiDsもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3Tは片手付き。CCoSpはレベル2。StSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし最後の5ALiがうまく上がらず姿勢変化する前にあっさり下ろしてしまいレベルB。技術点3番目の34.19、演技構成点5番目の28.58、合計62.77でSP3位。
 10番滑走でコワレフ/コワレフ組(仏。28、31)。男性はロシア生まれ。2017年結婚。今季フランス杯2位、国内優勝。曲は「My Boy」他。振付はドミニク・デニオ他。冒頭の3Twはレベル1。3Tはステップアウト。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3SThは成功、全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル2だがGOEは0〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の33.57、演技構成点4番目の28.89、合計62.46でSP4位。

 11番滑走でホッケ/クンケル組(独。22、23)。今季フランス杯3位、国内優勝。曲は映画「マンマ・ミーア」より「Lay All Your Love On Me」他。振付はカッペリーニ他。ほぼノーミス。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ加点1〜3。3Sはアンダーローテーションでステップアウト。3SThは成功、加点2〜4。5RLiとBiDsはレベル3。うちBiDsは加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル4。うちCCoSpはよく合っていて加点ほぼ2〜4。技術点2番目の36.45、演技構成点も2番目の30.63、合計67.08でSP2位。
 12番滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。昨季7位。今季GPファイナル3位、国内優勝。曲は「Oblivion」。振付はカッツァニーガ。昨季は国内二番手で五輪代表を逃したが、今季は入れ替わった。イタリアの世界選手権は1枠。この大会に代表争いがかかる。冒頭の3Twはレベル2。この後の全要素に全ジャッジが加点。3LoThは加点1〜3。3Sも成功。5RLiとStSq、BiDsとCCoSpはいずれもレベル4。うち5RLiは加点2〜4。BiDsがレベル4なのはこの組だけ。技術点最高の39.59、演技構成点も最高の30.86、合計70.45は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。23、29)。昨季5位、北京五輪14位。今季GPファイナル5位、国内2位。曲はクイーン・メドレーで「Somebody To Love」他。振付はラノッテ他。男性がStSqで転倒。女性もソロジャンプでミス。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜4。しかしソロジャンプで男性は2Aを跳んだが女性が1Aとなり無得点に。5RLiとCCoSpはいずれもレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜3。3LzThは両足。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。最後のStSqはレベル4だが、男性が途中で転倒。技術点6番目の30.92、演技構成点3番目の29.56、転倒の減点1、合計59.48でSP5位と出遅れ。

 フリー。 8番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。18、23)。曲は「クイーン「Somebody To Love」他。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。印象に残っていない。大きなミスはないが。冒頭の3Twはレベル4。3連続は3T+2T+2T成功。3FThと3LoThはいずれも全ジャッジが加点2〜3。3Sはqマーク。リフト二つとPCoSpはレベル4。最後のうちPCoSpは全ジャッジが加点。5ALiとBoDsはレベル3。技術点2番目の63.69、演技構成点6番目の51.32、合計115.01は自己ベスト更新でフリー4位、総合172.98も自己ベスト更新で5位。
 9番滑走でジラルディ/アンブロジーニ組(伊。23、29)。曲は「Il Barbiere di Siviglia(セビリアの理髪師)」。振付はカッペリーニ他。すばらしかった。冒頭の3Twはレベル3。解説の岡部さんは「キャッチがもう少し早いといい」。3連続は2A+2A+1A+SEQだが女性が第2と第3の間にオーバーターン。2Sもなんとか決める。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。うち3Liは加点2〜3。FiDsとPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3LoThはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3LzThも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。後半に向けて盛り上がり、音楽表現もたっぷり。技術点最高の65.02、演技構成点2番目の62.46、合計127.48は自己ベスト更新でフリー1位と挽回、総合186.96で銀メダル。
 10番滑走でコワレフ/コワレフ組(仏。28、31)。曲は「Caruso」。振付はナタリー・デプイユ他。スケーティングのスピードはある。冒頭の3Twはレベル3で減点評価。3Tq+2Tはたぶん女性の第1がqマークで、二人の第2の方向が違ってぶつかりそうになった。2Sはきちんと成功、全ジャッジが加点。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiとPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。BoDsと最後の3Liはレベル3。3FThは両手付き。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThはステップアウト。技術点7番目の51.14、演技構成点5番目の56.34、合計107.48でフリー6位、総合169.94で6位。

 11番滑走でエフィモア/ブロマート組(独。23,30)。曲は「Private Investigations」他。振付はシニツィン。3Twはレベル2。3FThは片手付き。ソロジャンプは女性が3Sを決めたが男性が2Sで転倒。2T+2T+1A+SEQは決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiとPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。3LoThはステップアウト。難しいというFoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後の3Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の54.19、演技構成点4番目の57.7、転倒の減点1、合計110.89でフリー5位、総合173.66で4位。
 12番滑走でホッケ/クンケル組(独。22、23)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。冒頭の3Twはレベル2。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。ここは連続ジャンプの予定だったらしいが、男性は第2付けず。次の2Tがソロジャンプ要素の繰り返し違反に。もったいない。リフト二つとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。5ALiはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは片手付き。最後のPCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の56.2、演技構成点3番目の61.98、転倒の減点1、合計117.18でフリー3位、総合184.26で銅メダル。
 最終滑走でコンティ/マッチ組(伊。22、27)。曲は「シネマ・パラダイス」より4曲。振付はジョルダーニ。やや緊張していた。冒頭の3Twはレベル2。3T+1A+1A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。5RLiと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは成功。あと二つのリフトはレベル3。うち変わった入りからの5TLiは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の60.78、演技構成点最高の63.9、合計124.68は自己ベスト更新でフリー2位、総合195.13も自己ベスト更新で初の金メダル。総合では2位とかなり点差があったが、キスアンドクライでは心配そうに順位の発表を待っていた。表彰台では笑顔で国歌を歌っていた。

 <アイスダンス>23組エントリー。地元からトゥルッキラ/フェルスルイス組。その他フィアー/ギブスン組(英)、カザコワ/レヴィヤ組(ジョージア)、ギナール/ファブリ組(伊)、リード・アンブルレビシウス組(リトアニア)など。フリーへは20組が進む。Jスポーツ解説は東野さん、実況は小林アナ。
 16番滑走でデムージョ/ルメルシエ組(仏。20、23)。昨季16位。今季スケートアメリカ、イギリス大会とも4位。CSワルシャワ杯優勝、国内2位。曲は「Fever」他。リズムはチャチャ、ルンバ、サンバ。振付・コーチともカリーヌ・アリベル-ナーチェ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル2。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後のChRSは加点ほぼ加点2〜4。基礎点30.57に全体で加点11点以上。技術点7番目の42.16、演技構成点も7番目の30.39、合計72.55は自己ベスト更新でRD7位。
 17番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。昨季11位。今季フィンランド大会5位。国内2連覇。曲は「Hips Don't Lie」他。リズムはサンバとルンバ。振付はマッテオ・ザンニ。速くてパワフルだった。全要素に全ジャッジが加点2〜4。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CuLiもレベル4で加点2〜3。PStはレベル2で加点2〜3。最後のChRSは加点3〜4。基礎点30.94に全体の加点13点以上。技術点3番目の44.55、演技構成点6番目の32.36、合計76.91は自己ベスト更新でRD5位。

 18番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョー。21、23)。男性の巻き毛の髪型が特徴的。細身で184cmより高く見える。2020年世界ジュニア銀メダル。20/21年記録なし。昨季靴か何かの問題で欠場。今季フランス杯、イギリス大会とも6位。CSゴールデンスピン5位。曲は「Squid Samba」他。リズムはサンバとルンバ。振付はマッテオ・ザンニ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ2〜3。PStはレベル2。めずらしくここでChRSを入れる。MiStは男女ともレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。基礎点30.57はデムージョ/ルメルシエ組と同じだが全体の加点が8点少しと少ない。技術点8番目の38.72、演技構成点も8番目の29.83、合計68.55でRD8位。
 19番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。今季フランス杯3位、NHK杯5位。国内初優勝。曲は「Paxi Ni Ngongo」他。リズムはルンバとサンバ。振付はシゼロン他。「新しいフランスチャンピオン」と小林アナが紹介。解説の東野さんも「優勝して自信がついた」と言う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSははつらつと踊り、加点2〜3。PStはレベル2で加点1〜3。StaLiは加点1〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。基礎点30.94に全体の加点12点以上。技術点5番目の43.76、演技構成点も5番目の32.73、合計76.49でRD6位。
 20番滑走で地元トゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。今季フランス杯7位、フィンランド大会3位。曲は「Rebelado」他。リズムはサンバとルンバ。振付はカメレンゴ他。女性の衣装は濃いえんじ色。解説の東野さんが「衣装の色が以前は青かった」。リフトがこんなにダイナミックだったか。全要素に全ジャッジが加点2〜4。冒頭のSqTwは男女ともレベル3だが加点ほぼ3。PStはレベル2で加点2〜3。CuLiは女性が男性の曲げたももの上に立ち、上半身を大きく外側に張り出す形で加点3〜4。ChRSも気合が入っていては加点ほぼ3〜4。最後のMiStはやや疲れたか女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。基礎点は29.83だが全体の加点14点以上。技術点4番目の44.15、演技構成点も4番目の33.41、合計77.56は自己ベスト更新でRD3位。

 21番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。28、30)。今季NHK杯4位。曲は「How How」他。リズムはマンボとサンバ。振付はデュブレイユ他。女性の衣装はオレンジ。全要素に全ジャッジが加点2〜4。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。男性が第1でややタイミングがずれたが許容内らしい。PStはレベル2で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点2〜3。最後のChRSは大胆に演技し、加点3〜4。基礎点30.94に全体の加点12点以上。技術点6番目の43.7、演技構成点3番目の33.63、合計77.33でRD4位。
 22番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。今季GPファイナル4位。曲は「Vivir Mi Vida」他。振付はアグノエル他。女性の衣装は緑。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは男女ともレベル2でやや取りこぼしか。加点は2〜4。PStのレベル3はここまでで最高レベル。加点2〜4。RoLiはレベル4で加点3〜5。最後のChRSは加点3〜5。基礎点30.95に全体で17点以上の加点。技術点2番目の48.22、演技構成点も2番目の35.9、合計84.12でRD2位。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。11年連続出場。今季GPファイナル3位。曲は「This Is」他。リズムはサンバ、ルンバ、サルサ。振付はフーザルポリ。女性の目の化粧が一段と魔女っぽい。速いのに初めから終わりまでピッタリ合っていた。リフトは見直したらしい。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStのレベル3は加点2〜4。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSは加点3〜5。基礎点31.69に全体で17点以上の加点。技術点最高の48.77、演技構成点も最高の36.76、合計85.53でRD1位。リンクサイドでフーザルポリコーチが踊っていた。上位ふた組が抜けていて、3位〜6位の4組が1.2差内にひしめいている。

 フリー。20組が進む。解説の東野さんが「スピンの内容が今季は変わり、足替えはしなくてもいいし、何回してもいい」と言う。
 13番滑走でカザコワ/レヴィヤ組(ジョー。21、23)。曲は「Mad World」。振付はマッテオ・ザンニ。ようやくジュニアのときの勢いが少し戻ってきた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル3で加点2〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3。SyTwも男女ともレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル4、男性レベル3で加点1〜3。コレオ要素二つ。うちChSpは加点2〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。StaLiはレベル4で加点2〜3。最後のChSlは女性のひざ着きが転倒かと思って驚いたがコントロールされた動きだった。加点2〜4。技術点7番目の61.71、演技構成点8番目の45.56、合計107.27は自己ベスト更新でフリーも8位、総合175.82で8位。
 14番滑走でデムージョ/ルメルシエ組(仏。20、23)。曲は「Swell」他。振付はブノワ・リショー。衣装は男女とも黒。全要素に全ジャッジが加点。音楽のリズムをすごく強調した振付。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。DSpもレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点1〜3。OFTは女性レベル1、男性レベル2。早くも疲れたか。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点2〜3。技術点8番目の60.77、演技構成点7番目の46.64、合計107.41でフリーも7位、総合179.96で7位。

 15番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。22、24)。曲はピアフ「L'Accordeoniste」他。振付はディアナ・リバス他。RDでフランス二番手と順位が並んだがフリーで自力の差を見せた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭にコレオ要素二つ。うちChStは加点ほぼ3〜4。RoLiはレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpはレベル3で加点ほぼ2〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点2〜4。CuLiはレベル4で加点1〜3。CiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。ChAJは加点2〜3。最後のSlLiはレベル4で加点2〜5。東野さんが「最後にレベル要素をやるのはすごい」。技術点5番目の64.72、演技構成点も5番目の50.64、合計115.36でフリー5位、総合191.85、逆転で5位。
 最終グループ16番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、23)。曲は「On The Nature Of The Daylight」他。振付はマッテオ・ザンニ。引き続きパワフル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。OFTは男女ともレベル2だが加点2〜4。StaLiはレベル4で加点2〜4。ChStは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DSpもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点2。技術点6番目の63.07、演技構成点も6番目の49.36、時間超過の減点1、合計111.43でフリー6位、総合188.34は自己ベスト更新で6位。
 17番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。28、30)。曲は「Insomnia」。振付はシュイナール他。衣装は男女とも黒。女性は光るビーズもたくさん。よかった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCuLi+RoLiは連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3。OFTは女性レベル1、男性レベル2。小林アナと東野さんが「いつもは女性がもっと動きがいいのに」「緊張でしょうか」と言う。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。DSpもレベル4で加点2〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。ChSlでは思い切り表現して加点ほぼ3。StaLiはレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは3〜4、ChLiは加点3〜5。技術点4番目の66.84、演技構成点も4番目の51.5、合計118.34は自己ベスト更新でフリー4位、総合195.67も自己ベスト更新で4位。この時点で1位となり、キスアンドクライはコーチとも笑顔。基礎点45.41はRDと同じく3位トゥルッキラ/フェルスルイス組の45.3より高いのだが。

 18番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。28、28)。曲は「4 Impromptus」他。振付はスカリ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。OFTは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜5。SyTwはなぜか男女ともレベル3で加点1〜3。ChAJは加点3〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。DSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChStは加点3〜5、ChLiは加点3〜4。技術点3番目の68.09、演技構成点も3番目の52.56、合計120.65は自己ベスト更新でフリーも3位、総合198.21も自己ベスト更新で銅メダル。キスアンドクライで得点を見たマルガリオコーチも大喜び。
 19番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Born This Way」他。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点2以上。最後までスピードに乗って滑り切った。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。解説の東野さんが「StSqで男性にひやっとした」と言うが「その後に影響しなかった」。OFTは大きくリンクを滑り、女性レベル2、男性レベル3だが加点ほぼ3〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。CuLiはレベル3だが加点3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点ほぼ4〜5、ChTwは加点3〜5。東野さんによると「終わりのポーズを切り離して最後のコレオ要素を変更」したとのこと。技術点最高タイ69.05、演技構成点2番目の54.72、合計123.77でフリーも2位、総合207.89で銀メダル。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。33,34)。曲は「My Love Will Never Die」他。振付はジョルダーニ。SyTwで女性がよろめきかけたが立て直した。初めから終わりまでシームレスだった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のDSpはレベル4で加点3〜5。SlLiもレベル4で加点3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。OFTは女性レベル2、男性なぜかレベル1だが加点3〜4。StaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChStは加点3〜5。CiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点3〜4。技術点最高タイ69.05、演技構成点最高の55.86、合計124.91でフリーも1位、総合210.44で初の金メダル。イタリアの優勝は9年ぶり、2014年カッペリーニ/ラノッテ組以来とのこと。

フィギュアスケート (2023.1/26、27,28,29,30,31,2/1,2,4)

欧州選手権 (2023.1/23〜29 エスポー・フィンランド) 選手権

 <男子シングル>29人エントリー。地元フィンランドからは35歳のウィルタネン。イタリアからグラスル、リッツォなど3人、フランス、ジョージアからエイモズ、クビテラシビリなど2人ずつ。その他ラトビアのワシリエフス、エストニアのM.セレフコなど。リトヴィンツェフ(リトアニア)がビザの関係で欠場。フリーに進めるのは24人。世界選手権ミニマムスコアはSP34、フリー64。Jスポーツ解説は岡崎さん、実況は小林アナ。
 9番滑走でサモイロフ(ポーランド。23)。180cm。モスクワ生まれ。2021年からポーランドに移籍し、拠点はイタリアへ。昨季世界選手権27位。今季CSオンドレイ・ネペラ杯、ワルシャワ杯とも6位。曲はピンク・フロイド「Money」。振付はスポディリエフ他。冒頭で4Sを高く跳んで決める。3Aも成功。FSSpはレベル4.1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3.うち最後のCCoSpはキャンドルスピンも入り、全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の42.94、演技構成点13番目の35.32、合計78.26でSP6位。しかしフリーは転倒もあり21位、総合17位。
 21番滑走でM.セレフコ(エストニア。20)。昨季15位。今季スケートアメリカ11位、フランス杯9位、国内優勝。曲は「Break My Baby」。振付はシニツィン。冒頭、すばらしい4Tを跳んだが第2が1Tになり、要素を失う。4Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは両足に。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCSpはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点15番目の36.8、演技構成点9番目の37.94、時間超過の減点1、合計73.74でSP11位。
 23番滑走でワシリエフス(ラト。23)。昨季銅メダル。今季スケートカナダ10位、イギリス大会2位。曲は「Englishman in New York」。振付はブルンナー。冒頭は4Sの予定を3Fに変更して全ジャッジが加点2〜5。3Aは助走が長いが決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後の座禅スピンのFSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第1でつまり、第2がアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。キスアンドクライでランビエールコーチともども笑顔。技術点4番目の42.41、演技構成点3番目の41.8、合計84.81でSP3位。

 最終グループ24番滑走でブリッチギ(スイス。24)。今季スケートカナダ6位、フランス杯7位。国内は鎖骨骨折で欠場。曲は「Another Level」。振付はアダム・ソルヤ他。冒頭で4T転倒。連続ジャンプの予定だった。3Aは成功、全ジャッジが加点。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tで連続ジャンプのリカバリー。あと二つのスピンとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の40.94、演技構成点6番目の39.32、転倒の減点1、合計79.26でSP5位。
 25番滑走でエイモズ(仏。25)。昨季7位。今季フランス杯欠場、フィンランド大会3位。曲は「Still Don't Know My Name」他。振付はム−セ他。全体的に良かっただけに、1Aは本当に「惜しかった」。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T成功、加点2〜4。3Lz+3Tも決め、加点1〜4。CCSpとStSqはレベル3だが加点3以上。うち最後のStSqはノーハンド側転も入り、加点3〜4。1.1倍になる3Aの予定がパンクして無得点に。あと二つのスピンはレベル4で加点2〜4。技術点7番目の39.84、演技構成点最高の43.91、合計83.75でSP4位。
 26番滑走でシャオイムファ(仏。21)。今季フランス杯優勝、NHK杯5位、国内初優勝。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。ほぼノーミス。体がすごく動いていた。3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4T+3Tを決める。加点1〜3。さらに3A、4Sも成功。4Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはすごく難しい動きだらけで加点3〜5、最後のCSSpは加点3〜4。技術点最高の52.75、演技構成点2番目の43.78、合計96.53は自己ベスト更新でSP1位。

 27番滑走でクビテラシビリ(ジョ。25)。2020年銅メダル。昨季6位。今季イギリス大会8位、フィンランド大会12位。曲は「Way Down We Go」他。振付はグレイヘンガウス他。今季拠点をイタリアに移していたがまたロシアに戻したようだ。ジャンプの不調はまだ戻らず。冒頭の4Sq+3Tは第1も第2もオーバーターン。3Aがパンク、1Aで無得点。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4Tは片手付き。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点21番目の32.57、演技構成点8番目の37.98、合計70.55でSP16位と大きく出遅れ。リンクサイドにドゥダコフとグレイヘンガウス両コーチがいたがキスアンドクライには女性のコーチが二人いた。フリーは転倒もあり同じ16位、総合16位。捻挫や発熱があったとのこと。
 28番滑走でリッツォ(伊。24)。昨季欠場。今季スケートカナダ3位、NHK杯6位。国内5年ぶりに優勝。曲は「Le parole lontane」他。振付はスカリ。アンダーローテーションになったが、4Loを下りたのが大きかった。冒頭の4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。続く4Lo<はなんとかこらえた。スピン二つはレベル4。うち最後のFSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aを成功、全ジャッジが加点2〜3。CCoSpとStSqはレベル3たが全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。よく滑っていた。技術点2番目の44.66、演技構成点4番目の41.8、合計86.46でSP2位。
 最終滑走でグラスル(伊。20)。今季GPファイナル6位、5連覇をめざした国内はなんと4位。曲は「Silhouette」。振付はジェイソン・ブラウン。ジャンプが狂っていた。冒頭の4Lzは2Lzになり無得点。要素を失う。残りの全要素にほぼ全ジャッジが加点。3Aは加点1〜4。FSSpはレベル4でほぼ加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3.うち最後のCCoSpは加点2〜5、CCSpは加点1〜4。今季拠点をアメリカに移していたが、コーチ欄は今は空白らしい。リンクサイドにドゥダコフとグレイヘンガウス両コーチがいた。技術点13番目の37.12、演技構成点5番目の39.91、合計77.03でSP8位と出遅れ、最終グループに入れず。

 フリー。世界選手権ミニマムスコアはフリー64。
 3番滑走でSP22位ゴロドニツキ(イスラエル。21)。カナダ出身・在住。昨季国内優勝、世界選手権25位。今季CS U.S.インターナショナル4位、CSゴールデンスピン6位。曲は「Shape Of Lies」他。振付・コーチともベレジンツェフ。スケーティングはいい。冒頭で3A+2T、ソロの3Aを決める。うちソロの方は全ジャッジが加点1〜3。3Lzは!マーク。3Fは成功したが3連続の予定だった。スピン二つはレベル4。1.1倍になるところで2A+2A+SEQと3F+1Eu+3S、ソロの3Loをきれいに成功。3連続もリカバリー。CCoSpはレベル3.ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqは疲れたのかレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。終わるとガッツポーズ。技術点6番目の73.26、演技構成点17番目の64.14、合計137.4でフリー9位と挽回、総合202.34で13位。
 7番滑走でSP18位ウィルタネン(フィン。35)。最年長、最多出場。パートタイムの救急医として勤務。4回転も3Aもなし。昨季19位、今季CSネーベルホルン杯12位、CSワルシャワ杯13位、GPフィンランド大会9位。曲は「Other Side of Sea」。振付はアダム・ソルヤ。コーチはフース。冒頭で3Lz+2Tを決める。続くソロの3Lzは全ジャッジが加点。3T+2A+SEQも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3S成功。1.1倍になる3T+2T+2Loの予定が第3は1Loに。次の3Loはアンダーローテーションでステップアウト。2Aはなんとか決める。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqとFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の59.55、演技構成点11番目の70.4、合計129.95でフリー14位、総合198.28で14位。世界選手権のミニマム取れず。よくがんばっているが、若手はいないのか。
 14番滑走でM.セレフコ(エストニア。20)。曲は「What Could Have Been」。振付はシニツィン。国から1人出場だと10位以内で来年2枠になる。冒頭の4Tがあろうことか1Tになるが第2に3Tを付ける。4Sは転倒。得点源の4回転が二つとも決まらず。続く3F+3T、ソロの3Lzは決める。うち3Lzは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3A+1Eu+3Sとソロの3Aを決める。最後は気が抜けたのか2Loに。StSqはレベル2。最後のCCoSpはレベル3。全体になめらかに滑れていた。技術点8番目の70.73、演技構成点7番目の74.83、転倒の減点1、合計144.56でフリー8位、総合218.3で8位。なんとか来季の2枠を確保。

 17番滑走でグラスル(伊。20)。曲は「Struggling Brain」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lz!qはいろいろマークが付いて転倒。続く4Fも二回オーバーターン。3A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点。ソロの3Aはアンダーローテーションでこらえた。CSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tと3Lz!+2A+SEQは!マーク付きだが決める。3Fもほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。キスアンドクライではSPと違って笑顔。技術点5番目の77.01、演技構成点6番目の77.79、転倒の減点1、合計153.8でフリー5位、総合230.83で6位。
 20番滑走でブリッチギ(スイス。24)。曲は「An Honorable Choice」他。振付はヴァトゥーリ他。最後のスピン以外はほぼノーミス。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。続くソロの4Tも全ジャッジが加点2〜4。3A+2Tも決める。次は2Loに。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜4。1.1倍になるところでソロの3Aと3F+1Eu+3Sを成功。うち3連続全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Lzも全ジャッジが加点ほぼ2〜3で、この最後のジャンプを下りた後、右手を握りしめた。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル1の上Vマーク。解説の岡崎さんが「途中で日本語の歌詞が聞こえて気になった」と言うと小林アナが「世界選手権が日本ですから」と言う。子どものような高い声で数を歌っていた。技術点3番目の85.92、演技構成点5番目の82.83、合計168.75でフリー3位、総合248.01で銅メダル。こんなにできる選手だったのか。
 21番滑走でエイモズ(仏。25)。曲は「Original Composition」「グラディエーター」より2曲等。振付はフォンタナ他。衣装は袖なし。4回転は一つにして、プログラムの精度を上げるはずがジャンプでいろいろ取りこぼし。冒頭の4Tはステップアウトして片手付き。続く3Aはqマークでステップアウトしたのに第2に2Tを付けた。ソロの3Aは全ジャッジが加点1〜3だが、速報では繰り返しの+REPが付いていた。3Lz+2A+SEQは第2がqマーク。前半4つのジャンプで3つのミス。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ぼ3〜4。StSqとFSSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Fはeマーク。3Lzと3T+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。うち3Lzは加点2〜4。ChSqはさすがで全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の71.62、演技構成点3番目の85.55、合計157.17でフリーも4位、総合240.92で4位。悲しそうだった。

 22番滑走でワシリエフス(ラト。23)。曲は「ドボルザーク「新世界」より「Symphony No.9 in E Minor」。振付はランビエール。観客に人気はある。4回転を回避して内容を充実させるはずが、こちらもジャンプで取りこぼし。よく滑っていてリンクが狭そうだった。つなぎにいろいろ難しい動きがあるのがかえって災いしてChSqが二つあったような評価で結局無得点に。冒頭4Sを跳んだがダウングレードでステップアウト。3A+1A+SEQはなんとか決める。予定では第2が2Aだった。3Loはqマーク。ChSqはスパイラル、イーグル、ハイドロ等が二つ以上ないとみなされ無得点。ソロの3Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がqマーク。3Fは決める。3Lz+1Eu+2Sもまとめた。予定では第3は3Sだった。StSqと最後のFCCoSpの間の動きがChSq判定され、4つ目の要素にも本来のChSqがあり、どっちを認めるかでもめたらしい。技術点9番目の68.15、演技構成点4番目の83.39、合計151.54でフリー6位と後退、総合236.35で5位。ロシア勢がいなくて連続表彰台のチャンスがあったので、キスアンドクライで消沈していた。
 23番滑走でリッツォ(伊。24)。曲は「Talking to the Moon」他。振付はスカリ。4回転3本の予定。冒頭4Tからの連続ジャンプの予定が両足で第2付かず。しかし続く4Loをきれいに決める。さらに3F+1Eu+3Sとソロの3Lzを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うち最後のStSqは加点2〜5。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+2A+SEQはきれいに楽々と決め、全ジャッジが加点3〜4。後半に入れる予定の4Tは回避して完璧な3Tを跳び、全ジャッジが加点2〜4。そして3A+2Tで連続ジャンプをリカバリー。CCSpはレベル2だが、FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき、氷にひざまづいて泣いていた。技術点最高の86.88、演技構成点も最高の86.58、合計173.46でフリー1位、総合259.92で銀メダル。
 最終滑走でシャオイムファ(仏。21)。曲は「Horizons」他。振付はブノワ・リショー。4回転3本の予定。冒頭の3Lzはこらえた。続く4T+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Aも全ジャッジが加点1〜3。4Sはオーバーターン。1.1倍になるところで4T転倒。しかしスピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCSSpは加点2〜4。3Lz+1Eu+3Sと3F+2Tも成功。うち3連続全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。終わったとき、ガッツポーズ。岡崎さんに「最後まで速かった」と言われる。技術点2番目の86.49、演技構成点も2番目の85.75、転倒の減点1、合計171.24でフリー2位、総合267.77で金メダル。

 <女子シングル>29人エントリー。フリーに進めるのは24人。ベルギー、エストニアから2人ずつでヘンドリクスとピンザローネ、キーブスとペトロキナ。その他ミクティナ(墺)、グバノワ(ジョージア)、クラコワ(ポーランド)など。リトアニアのヴァリアコイテが欠場。世界選手権ミニマムスコアはSP32、フリー53。Jスポーツ解説は岡崎さん、実況は小林アナ。
 13番滑走で地元ユルキネン(フィン。15)。今季シニアデビュー、GPフィンランド大会10位、国内シニア初優勝。曲は「Your Heart Is As Black As Night」。振付はブニナ。衣装は明るい水色。会場には空席がめだつが、歓声と旗。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点。ほぼノーミスで終え、地元の期待に応えた。技術点3番目の34.28、演技構成点13番目の26.49、合計60.77でSP8位。このまますくすく伸びてほしい。
 14番滑走でピンザローネ(ベル。16)。昨季ジュニアGPシリーズ6位と5位、世界ジュニア11位。今季プランタン杯ジュニア2位、ラトビア杯シニア2位。曲は「タイスの迷走曲」より「Meditation」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2A成功、全ジャッジが加点。続く3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でうち二つは全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の33.42、演技構成点8番目の27.93、合計61.35でSP6位。ベルギーに、ヘンドリクスに続く楽しみな若手。
 19番滑走でミクティナ(墺。19)。ウクライナ出身。12歳のとき移籍。今季GPフランス杯、NHK杯とも10位。曲は「My Nocturnal Serenade」。振付はシニツィン。ほぼのーみす。冒頭の連続3回転の予定を3Lz+2Tに変更。続く2A成功。スピン三つはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fも決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqは音楽に合っていてレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の33.71、演技構成点5番目の29.07、合計62.78でSP4位。
 23番滑走でレポンド(スイス。16)。166cm。スラッとしてモデルもしているらしい。今季ジュニアGPシリーズ6位と4位。曲は「Two Feet Medley arranged」。振付はヴィンクール。冒頭3Lz!q+3Tは第1にマーク付き。2Aは決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fも成功。ほぼノーミスで終え、喜んでいた。技術点2番目の35.18、演技構成点7番目の28.65、合計63.83は自己ベスト更新でSP3位。スイスは今季もう一人のカイザーも含め、いい若手が出てきた。※昨季10位で2枠とったパガニーニは今季ドイツへ拠点を移し、フースコーチに師事。GPイギリス大会9位、国内記録なし。
 25番滑走でペトロキナ(エスト。18)。今季スケートカナダ6位、NHK杯7位。曲は「Give Us a Little Love」。振付はアダム・ソルヤ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。後半に予定していた3Lz+3Tを3F+3Tに変更して前半に跳ぶが、だいぶこらえた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはダウングレードでステップアウト。ジャンプが不調で構成を変えたのかも。技術点12番目の30.61、演技構成点4番目の30.44、合計61.05でSP7位。

 26番滑走でグバノワ(ジョー。19)。曲は「Istanbul Wedding」他。振付はモロトフ他。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。続く2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpとStSqはレベル44で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzも決め、全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル3。最後のLSpレベル2。解説の岡崎さんに「初めはよかったのに尻つぼみ」と言われていた。それでも技術点最高の37.71、演技構成点2番目の32.1、合計69.81は自己ベスト更新でSP1位。
 28番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。今季GP ファイナル3位。曲は「Si Mama」他。振付はアダム・ソルヤ。思いがけないミスが出た。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Fは加点ほぼ3〜4。2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpは加点ほぼ4。1.1倍になる3Lzからの連続3回転の予定が、第1がアンダーローテーションになり、なんとか2Tを付けたもののステップアウトに片手付き。技術点5番目の33.9、演技構成点最高の33.95、合計67.85でSP2位。
 最終滑走でクラコワ(ポー。20)。今季スケートアメリカ、イギリス大会とも5位。曲は「Can't Help Falling In Love」他。振付はイワン・リギーニ。冒頭は連続3回転の予定だったが、3Lz+2Tにして全ジャッジが加点。しかし3Loがアンダーローテーションで両足。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点3〜4。LSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の30.83、演技構成点3番目の30.98、合計61.81でSP5位。フリー最終グループに入れてコーチとも喜んでいた。

 フリー。世界選手権ミニマムスコアはフリー53。
 7番滑走でSP18位キトロミリス(キプロス。18)。アメリカ生まれ。昨季CSオータム・クラシック優勝、欧州選手権32位、世界選手権30位。今季スケートアメリカ11位。曲は「Lion Theme」他。振付はブノワ・リショー。スケーティングがきれい。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tも決める。3Loはqマークで転倒。3Fは!マーク。スピン二つはレベル3。1.1倍になる3F+2A+2Tは第1がqマーク。2Lzはステップアウト。3S+2Tは決める。StSqと最後のCCoSpはレベル2。 期待できる若手。身のこなしがいいので、ジャンプの減点をなくせば伸びるのでは。技術点11番目の54.43、演技構成点15番目の51.77、転倒の減点1、合計105.2でフリー10位、総合158.91で13位。世界選手権ミニマムクリア。
 11番滑走でSP14位シュテプチェンコ(ラトビア。16)。初出場。162cm。すらっとして美人になりそう。今季ジュニアGPシリーズ21位と12位。曲は「Il Est Ou Le Bonheur」。振付はクズロビッチ。冒頭の3F!+2A+SEQは第1が!マーク。続く2Lz+2Tはオーバーターン。3Loもqマーク。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第1でフリーレッグのタッチあり。3Fは!マーク。StSqはレベル2。最後のFCCoSpはレベル3。技術点10番目の54.51、演技構成点17番目の49.51 、合計104.02は自己ベスト更新でフリー11位、総合159.34も自己ベスト更新で11位。世界選手権ミニマムクリアだが、世界ジュニアに出るのかな。
 12番滑走でSP13位グトマン(伊。20)。昨季16位、世界選手権20位。今季CSロンバルディア杯6位、CSオンドレイ・ネペラ杯2位、CSゴールデンスピン4位、国内3連覇。曲はヒッチコック・メドレーで「Prelude and Rooftop」他。振付・コーチともガブリエル・ミンチオ。頭の後ろから回した右手の指で顔をつかむ印象的なポーズから演技を始める。冒頭の3Lz+1Eu+3Sは第1が!マーク。続く3T+2A+SEQはステップアウト。3Fはこらえる。スピン三つはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Loはオーバーターン。1.1倍になるソロの3Lz!qもマーク付き。2Aqもオーバーターンで第2付かず。3S+2Tとしてリカバリー。StSqはレベル2だが、曲をよく表して全ジャッジが加点1〜3。最後の氷に伏せたポーズも印象的。技術点8番目の57.27、演技構成点7番目の56.63、合計113.9でフリー8位、総合169.29で8位。

 17番滑走で地元ユルキネン(フィン。15)。曲は「The Story of Voyages」。振付はアダム・ソルヤ。今できることをほぼできた。土曜日でかなり席が埋まった観客からは大歓声。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。続く3Lzq+3Tは第1にqマーク。3F+2T+2Lo成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Lzもqマークで転倒。ChSqは加点評価。1.1倍になる3F+2A+SEQの第2もqマーク。3Loと3Sは決める。StSqはレベル2。技術点5番目の61.7、演技構成点10番目の55.49、転倒の減点1、合計116.19は自己ベスト更新でフリー7位、総合176.96も自己ベスト更新で7位は初出場で立派。
 18番滑走でペトロキナ(エスト。18)。曲は「Dusty Road」他。振付はマーク・ピレイ。よくまとめた。ジャンプはやや乱れたが、曲想は表現できていた。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sはこらえた。3Fはほぼ全ジャッジが加点。次が1Loとパンク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz成功。2F+2Tは第1が2回転になったがまとめた。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の61.19、演技構成点4番目の61.5、合計122.69でフリー6位、総合183.74で6位。

 最終グループ19番滑走でピンザローネ(ベル。16)。曲は「Beautiful that way (La vita e bella)」他。振付はブノワ・リショー。衣装は黄緑に白い幅広の衿。すばらしかった。解説の岡崎さんは「メンタルが強い」と感心。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。ソロの3Lzも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fはステップアウト。ミスはこれくらい。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になるところで3Lo+2A+2T+SEQを決める。3Sq+2Tは第1がqマーク。2Aは成功。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはちゃんと顔も演技して全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の66.61、演技構成点6番目の57.96、合計124.57は自己ベスト更新でフリー5位、総合185.92で5位。「ベルギーもヘンドリクスの次の選手がなかなか出てこなかったが、いい若手が伸びてきた」と岡崎さん。
 20番滑走でクラコワ(ポー。20)。曲は「Can't Help Falling In Love」。振付はイワン・リギーニ。衣装は鮮やかな黄色に色とりどりの風船。なんとかまとめた。冒頭の3Lz+1Eu+3Fは岡崎さんが「第3が気になる」と言ったが、全ジャッジが加点。しかしソロの3Lzはアンダーローテーション。3Fと2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3、StSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo+2Tと3S+2T、2Aをしっかり決める。ChSqは楽しそうに滑り、全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の63.09、演技構成点3番目の62.0、合計125.09でフリー4位、総合で位。
 21番滑走でミクティナ(墺。19)。曲は「The Curse」他。振付はシニツィン。ジャンプが大きくくずれた。冒頭の3Lz++1Eu+3Sはよかった。全ジャッジが加点1〜3。続く3Loの予定が2Loに。3Fはアンダーローテーションで転倒。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし2Aもアンダーローテーションで転倒。あと二つのスピンはレベル4.うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzはアンダーローテーションだがこらえた。3Sもアンダーローテーションで三回目の転倒。3Tもアンダーローテーションでステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点。技術点20番目の45.57、演技構成点11番目の54.73、転倒の減点4、合計96.3でフリー18位、総合159.08で12位。キスアンドクライでは浮かない顔。

 22番滑走でレポンド(スイス。16)。曲は「Exogenesis Symphony」第3部と第1部。振付はヴィンクール。今回の最大の発見。冒頭の3Lz!+3Tは第1が!マーク。この後はノーミス。「回転不足はひとつもありません」と岡崎さん。3F成功。3Loと2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loと2A+3T、3Sと立て続けに決める。終わったときガッツポーズ。技術点最高の68.9、演技構成点5番目の59.78、合計128.68は自己ベスト更新でフリー2位、総合192.51も自己ベスト更新で銅メダル。キスアンドクライでコーチたちと大喜び。
 23番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。曲は「Fallen Angel」他。振付はアダム・ソルヤ。またしても複数回転倒。根性は見せた。前半は完璧だった。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。2Aは加点2〜4。3Fと2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、CCoSpも加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。しかし1.1倍になる3Lzがアンダーローテーションで転倒。続く3Fはダウングレードで転倒。3S+2T+2Loは決めて見せた。最後までスピードとキレはあった。技術点7番目の60.69、演技構成点最高の66.94、転倒の減点2、合計125.63でフリー3位、総合193.48で悔しい銀メダル。ただこれがベルギーの初メダルとのこと。
 最終滑走でグバノワ(ジョー。19)。曲はインド音楽「Istanbul Wedding」他。振付はモロトフ、レオノワ。衣装は金色。最終滑走のプレッシャーに耐え、地力を発揮。後半の3F以外はほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。2A成功。3Loと3Sは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点2〜3。ChSqは加点1〜4。1.1倍になる振りはダウングレードで両足。連続ジャンプの予定だった。次は3連続の予定だったが、3F+3Tに変更。最後の2Aに2Tを付けて連続ジャンプは使い切った。終わったとたんに氷にひざまづいて感極まった。技術点3番目の64.31、演技構成点2番目の65.79、合計130.1でフリーも1位、総合199.91で初の金メダル。ジョージアとしてもこれが初の金メダル。過去、2010年と2012年にゲデバニシビリが銅メダルをとったことがある。


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