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フィギュアスケート (2021.1/16,21,23)
ロシア選手権 ペア・アイスダンス (2020.12/23〜27 チェリャビンスク)
<ペア>11組出場。今季組換えのペアもいて、ロシアこそ今ペア大国。今季組換えのアコポワ・ラフマニン組はとてもそうは見えないほどジャンプもぴったり合っていた。ペアの選手たちもコロナに感染しており、昨年1位、2位の組のいずれも男性がかかったとのこと。ザビアコ・エンベルト組は引退。Jスポーツ解説は岡部さん。
2番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(15,19)。昨季国内ジュニア3位、国内シニア7位、世界ジュニア銅メダル。今季GPロステレコム杯5位。曲は「Senza Parole」。振付はモロゾフ他。冒頭の3Twはレベル3でGOEは-2〜3と割れた。3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは下りたがかかとに重心があり転倒。FiDsと3Li、StSqとCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点33.7、演技構成点30.99、転倒の減点1、合計63.69でSP9位。
4番滑走でパブリチェンコ・コディキン組(17.21)。女性は150p。2018年世界ジュニア金メダル。昨季シニアGPファイナル6位、国内シニア3位、欧州選手権銅メダル。曲は「Sing Sing Sing」。振付・コーチともラスリアコフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点2〜3。3Twはレベル4で加点3〜5。3LiとFiDs、CCoSpとStSqはレベル4。うちFiDsは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。3LoThは加点3〜4。技術点2番目の41.29、演技構成点4番目の35.72、合計77.01でSP3位。
5番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(18,21)。女性は164p。「ペアの女性としては大柄だ」と解説の岡部さん。昨季シニアGPファイナル4位、国内初優勝、欧州選手権金メダル。今季GPロステレコム杯優勝。曲は「Star of Captivating Happiness」。振付はステピン、ズーリン。スロージャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはピタッと合っていて加点3〜4。3Twも片手上げでレベル4、加点3〜4。しかし3LzThでステップアウト。FiDsと3Li、StSqとFCCoSpはレベル4。うちFiDsとStSqは加点3〜4。技術点3番目の40.04、演技構成点2番目の、合計77.48でSP2位。
6番滑走でパンフィロワ・リィロフ組(17,19)。女性は153p。昨季ジュニアGPファイナル優勝、国内ジュニア優勝、国内シニア6位、世界ジュニア金メダル、ユース五輪金メダル。今季GPロステレコム杯3位。曲は映画「ジョーカー」より「Bathroom Dance」他。振付はモロゾフ他。男性の衣装は赤。ソロスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点4〜5。2Aもよく合っていて加点1〜3。3FThは加点3〜5。CCoSpとStSq、3LiとFiDsはレベル4。しかしCCoSpは最後まで二人の回転速度が合わなかった。3Liは加点ほぼ4〜5。技術点4番目の39.97、演技構成点5番目の34.54、合計74.51でSP4位。
7番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(19,21)。女性は159p。2019年世界ジュニア金メダル。昨季シニアGPファイナル3位、国内シニア4位。今季GPロステレコム杯2位。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はベステミアノワ他。冒頭の3Twは高くレベル4で全ジャッジが加点3〜5。3LzThもきれいに決めて全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし、ソロジャンプで男性がパンク、1Sとなり無得点。FiDsとFCCoSp、StSqと3Liはレベル4。うちFiDsと最後の3Liは加点ほぼ3〜4。終わったときからキスアンドクライまで、男性はミスのためがっくりした顔。女性やコーチが慰めていた。技術点6番目の36.41、演技構成点3番目の36.84、合計73.25でSP5位。
10番滑走でタラソワ・モロゾフ組(26,28)。昨季国内2位、欧州選手権銀メダル。今季GPロステレコム杯欠場。曲は昨季と同じ「ボレロ」。振付・コーチともズエワ、トランコフ。昨年よりずっといいと思う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点4〜5。このところ苦しんできた3Tも成功、加点ほぼ3〜4。3LoThは余裕があり、加点2〜5。FiDsとCCoSp、3LiとFiDsはレベル4。うちFiDsと3Liは加点3〜5、最後のStSqも加点3〜4。技術点最高の43.23、演技構成点も最高の38.42、スタートの遅延の減点1、合計80.65でSP1位。
フリー。2番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(15,19)。曲は映画「ボヘミアン・ラプソディー」より3曲。振付はマラフェエフ他。コーチはスリサレンコ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。3S+1Eu<<+2Sの女性の第2はほとんどステップアウトだったが。3Tは全ジャッジが加点1〜3。3LzThは両手付き。BoDsとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つのラッソーリフトは加点2〜4。3LoThは決めた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点8番目の64.29、演技構成点7番目の61.78、合計126.07でフリー8位、総合189.76で8位。
6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(19,21)。曲はクイーン「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はモロシュキン他。冒頭の3Twは片手上げでレベル4、全ジャッジが加点3〜5。3LzThも成功、全ジャッジが加点3〜5。ところが3連続の第3で女性が1回転となり3S+1Eu+1S。リフト二つとBoDs、PCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜5。3Tは男性がステップアウト。5BLiはまさかのミスでレベル1。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点4番目の67.52、演技構成点も4番目の71.18、合計138.7でフリー4位とやや挽回、総合211.95で4位。
8番滑走でパブリチェンコ・コディキン組(17.21)。曲は「S.O.S. d'un terrien en detresse」。振付はポポワ他。冒頭の3F<は二人とも片手付き。3T+2T+2Tは決める。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Twは高くレベル4に全ジャッジが加点3〜5。3FThは片手付き。リフト三つとPCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜4。最後のPCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3LoThはしっかり成功、全ジャッジが加点3〜4。FoDsは時間が足りなかったのかそそくさと2回転でレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の71.4、演技構成点も3番目の72.98、合計144.38でフリー3位、総合221.39で2年連続3位。
9番滑走でパンフィロワ・リィロフ組(17,19)。曲は「No One Ever Called Me That」。振付はマラフェエフ他。コーチはスリサレンコ。冒頭の3Twはおそろしく高く真横になり、全ジャッジが加点4〜5。ソロジャンプは女性が3S<<で痛そうに転倒。3LoThは高くて幅もあり全ジャッジが加点4〜5。2A<+1Eu+2Sはなんとか決める。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点4〜5、5RLiは加点ほぼ4〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3FThは両足。ここもBoDsが2回転でレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の65.72、演技構成点5番目の68.8、転倒の減点2、合計132.52でフリー5位、総合207.03で5位。
10番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(18,21)。曲は007「The Writing On The Wall」。振付はN. モロゾフ。冒頭の3Sは、女性が大きくバランスを崩しながらも手も足もつかずにこらえる。3T+2T+2Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Twは片手上げでレベル4、全ジャッジが加点3〜4。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ4〜5。3FThはステップアウト。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。3LoThはきちんと決めて全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の72.59、演技構成点2番目の74.92、合計147.51でフリー2位、総合224.99で2位。
最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(26,28)。曲は「Adagio」。振付はトランコフ他。冒頭の3Sで女性が片手付き。3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3T+2T+2Tは決め、全ジャッジが加点2〜4。BoDsとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちBoDsとリフト二つは加点3〜5。3LoThも成功、全ジャッジが加点3〜5。しかし3SThは初めから軸が斜めで転倒。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。最後のPCoSp3は途中で止まりかけレベル3にVマーク。技術点2番目の72.0、演技構成点最高の76.58、転倒の減点1、合計147.58でフリーも1位だが2位と0.07の僅差、総合228.23で優勝。
<アイスダンス>14組出場。なんと2連覇中のシニツィナ・カツァラポフ組がコロナに感染し、男性は軽症だったが女性は肺にダメージがあり欠場。一方、今季初めてステパノワ・ブキン組を見られる。女性が背中を傷めてドイツで治療、シーズン序盤に女性やスタッフのコロナでロシアカップやGPロステレコム杯を欠場していた。
1番滑走で今季初戦のステパノワ・ブキン組(25,27)。昨季国内2位。曲は昨季と同じ映画「ムーランルージュ」より「Sparkling Diamonds」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは第3最後でわずかにずれたが、男女ともレベル4で加点3〜5。1FSはレベル4で加点2〜4。PStは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStもレベル4で加点3〜4。最後のCuLiはレベル4に加点2〜5。Jスポーツ解説の東野さんが「1番滑走はこの組でも緊張するんですね。得意なツイズルで少しずれた」と言うと、小林アナが「StSqでも」と言う。技術点最高の49.91、演技構成点も最高の38.37、リフト時間超過の減点1、合計87.28でRD1位。
4番滑走でシェフチェンコ・エレメンコ組(19,23)。昨季国内6位。曲は「バーレスク」より「Show Me How You Burlesque」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル3でYYNY、加点2〜3。PStは女性レベル2、男性レベル3。DiStはレベル2で加点2〜3。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点4番目の43.47、演技構成点5番目の34.36、合計77.83でRD5位。
7番滑走でモロゾフ・バギン組(19,24)。昨季国内4位。今季GPロステレコム杯5位。曲は「Sing Sing Sing」他。振付はニコライ・モロゾフ。入りはよかったが、パターンダンスの男性のスタンブルから崩れた。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜4。MiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。1FSは入りばなで男性がつまづき、レベルBでNYNN、GOEは-2〜-1。PStは女性レベル1、男性レベル3だが二人とも転倒してGOE-5〜-4。リプレーでモロゾフコーチが頭を抱えるシーンが映った。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の31.09、演技構成点6番目の33.08、転倒の減点2、合計62.17でRD7位。
10番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(20,23)。女性は174p。昨季国内5位。今季GPロステレコム杯3位。曲は「映画「ボニーとクライド」より「This World Will Remember Us」他。振付はリアビニナ。女性の衣装は金色。解説の東野さんは「男性が童顔ですが、とてもたくましくなり後半にスタミナ切れしなくなった。今季一番伸びたカップル」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。SlLiとMiStはともにレベル4で加点2〜4。1FSはレベル3でYYYN、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜4。技術点3番目の45.1、演技構成点も3番目の35.09、合計80.19でRD3位。
11番滑走で今季組換えのフダイベルディエワ・バジン組(18,25)。女性は170p。2020年5月に組んだとのこと。今季GPロステレコム杯4位。曲は「Sing Sing Sing」他。振付はニコノフ。初めから終わりまで速かった。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。入りはチャールストン。冒頭の1FSはレベル4で加点2〜3。PStは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。SqTwは第2で男性の足がついてしまい、女性レベル4、男性レベル2。MiStはレベル3だが加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。東野さんが「おとなしい男性が女性にひっぱられている感じ。後半になるにつれて差が開きました」。技術点5番目の43.21、演技構成点4番目の34.8、合計78.01でRD4位。
12番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(26,29)。昨季国内3位、欧州選手権6位。今季GPロステレコム杯2位。曲は昨季と同じ「The Greatest Showman」。振付はクスタロワ他。東野さんは「今までは男性の集中力が切れてしまうことがあったが今季はいい」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル3でYYYN、加点2〜4。PStは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。全体にGPロステレコム杯の方がキレがあった感じ。技術点2番目の47.13、演技構成点も2番目の36.89、合計87.28でRD2位。
最終滑走で初出場のリズノワ・ヴァフノフ組(18,21)。女性は170p。曲は「Dirty Dancing」。振付・コーチともスヴェトラーナ・リアピナ。東野さんが「コーチはゲレーロ選手のお母様」と言う。女性は引退したイリニフに少し似ている。冒頭の1FSはレベルBでNNNNという厳しい評価。PStは男女ともレベル3。SqTwは男女ともレベル4。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の35.38、演技構成点7番目の29.12、合計64.5でRD6位。昨季までジュニアで違うパターンダンスを滑っていたわけだし、初出場でこれだけできれば期待できるのでは。フリーは7位で総合7位。
フリー。7番滑走でA.モロゾフ・バギン組(19,24)。曲は「Terra Rossa」。振付はN.モロゾフ。ほぼノーミスで滑りきった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CiStはレベル3だが加点2〜4。。リフト三つとCoSpもレベル4。うちRoLiは加点3〜5。OfStは女性レベル2、男性レベル3。コレオ要素三つはいずれも加点3〜4。解説の東野さんによれば「昨季まで五つのコレオ要素から三つ実施するうちChStが必須だったが今季は入れなくてもよい」とのこと。技術点3番目の67.34、演技構成点も3番目の53.35、合計120.69でフリー3位、総合182.86で6位。
10番滑走でシェフチェンコ・エレメンコ組(19,23)。曲は「The Illusionist」。振付はサマルスカヤ。衣装は二人とも黒が基調。男性が吸血鬼っぽい。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のRoLiを含めてリフト三つはレベル4。うちRoLi4は女性を縦回転で回す入りで加点ほぼ3〜4。OfStは女性レベル3、男性レベル2。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CoSpとDiStはレベル3。最後にコレオ要素三つ。内二つは加点3〜4。技術点4番目の64.3、演技構成点6番目の52.16、合計116.46でフリー5位、総合194.29で4位。
11番滑走でフダイベルディエワ・バジン組(18,25)。曲は「Experience」他。振付はニコノフ。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。ところが次のSyTwで女性が第2で近づきすぎてよろめきレベル3、男性はレベル4で、GOE-2〜1。東野さんが「以前はツイズルでミスするとそこまでの回転しか認められませんでしたが、今は全体からミスした分をひくだけ」と言う。CiStはレベル3で加点2〜4。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜4。ChStも加点3〜4。OfStは女性レベル4、男性はなぜかレベル1。ChLiは加点ほぼ3〜4。最後のChSpは加点2〜3。終わったとき女性は泣いていたが、東野さんは「ミスが後の要素に響かなかった」ことをほめていた。技術点6番目の62.17、演技構成点5番目の52.5、合計114.67でフリー6位、総合192.68で5位。
12番滑走でステパノワ・ブキン組(25,27)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。CoSpとリフト三つもレベル4。うちRoLiは加点4〜5。OfStも男女ともレベル4で加点3〜5。DiStだけレベル3で加点3〜4。ChTwは得意のシットツイズルに第2は男性のみ立って行い、加点ほぼ4〜5。あと二つのコレオ要素も加点ほぼ4〜5。東野さんが「完璧でした」。グリーンルームにいた、同じチームのシェフチェンコ・エレメンコ組も拍手。技術点最高の74.75、演技構成点も最高の58.13、合計132.88でフリーも1位、総合220.16で初優勝。
13番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(20,23)。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はリアビニナ。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiは女性が空中散歩のように足を動かしていた。レベル4に加点3〜4。続くSyTwは女性がキャッチフットに失敗してレベル2、男性がレベル4でGOE-2〜1。MiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。SlLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点2〜4。ChStは加点ほぼ3〜4。CoSpはレベル4で加点2〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点2〜4。女性はミスに落ち込んだ様子だったが、東野さんは「メダルを意識したのでしょう」。技術点5番目の63.7、演技構成点4番目の53.08、合計116.78でフリー4位、総合196.97で3位。
最終滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(26,29)。女性がシーズン前にコロナにかかったが軽かったのでシーズンに響かなかったらしい。曲は昨季と同じ「Survivor」。振付はC.ディーン他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のRoLiはレベル4で加点3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトとDiSt、Spもレベル4。うちSlLiは加点3〜5。SyTwも男女ともレベル4に加点3〜5。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5、あと二つのコレオ要素も加点3〜4。東野さんは「今季は完全に次のステージに上がりました」と言う。技術点2番目の71.07、演技構成点も2番目の55.85、合計126.92でフリーも2位、総合210.94で2位。
※ISUは、12/11時点では3/22〜28ストックホルムでの世界選手権と、4/15〜18大阪での国別対抗戦は開催予定。
フィギュアスケート (2021.1/13,15,)
ロシア選手権 (2020.12/23〜27 チェリャビンスク)
観客を35%入れて開催。チェリャビンスクはモスクワ等都市部に比べてコロナの患者は少ないらしいが、国全体では世界で4番目に多い、と小林アナ。選手たちも大勢かかっている。
<男子シングル>17人出場。コロナからの回復が遅れてアリエフが欠場。サヴォシンは直前に陽性が判明したらしい。昨年優勝のコリヤダと3位のサマリンもかかったが回復して出るらしい。昨年2位のダニエリアンは秋に足首の手術をして回復途上とのこと。今季初めてのJスポーツ。解説は岡崎真さん。全体に加点の多い傾向。
2番滑走でイグナトフ(20)。昨季国内4位。今季GPロステレコム杯7位。曲は「I Can't Go on Without You」。振付はオリンカ、モロトフ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Loはこらえた。続く4T+3Tはきれいに成功、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aも加点1〜3。技術点最高の55.48、演技構成点4番目の42.82、合計98.3でSP2位。
11番滑走でグメンニク(18)。昨季ジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア2位、国内シニア7位、世界ジュニア銅メダル。今季GPロステレコム杯3位。曲は「月光ソナタ」。振付はモロシュキン。冒頭のイーグルからの3Aで転倒。予定構成と変えたらしい。続く4Sはなんとか決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loqは第2がqマーク。技術点43.61、演技構成点42.32、転倒の減点1、合計84.93でSP8位。ロステレコム杯のときの方が良かった。
13番滑走でコンドラチュク(17)。Jスポーツの小林アナは「無名の選手」と言っていた。曲は「サマータイム」。滑りはしっかりしていてもうシニアという感じ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点2〜3。続く4Sも成功、加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCSSpは加点2〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tも成功。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点3番目の50.49、演技構成点7番目の40.39、合計90.88でSP3位。
14番滑走でモザレフ(17)。昨季ジュニアGPファイナル2位、ユース五輪銀メダル、世界ジュニア金メダル。今季GPロステレコム杯4位。曲は「Sadness(Part II)」。振付はコスチェエフ他。4回転2本入れる構成というのに、スピードがない。冒頭の4F<<は高さが足りずに前向きに転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。4T+3Tはしっかり成功、加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点ほぼ3。StSqはレベル3で加点ほぼ3〜4。技術点5番目の46.9、演技構成点3番目の43.57、転倒の減点1、合計89.47でSP4位。
15番滑走でコリヤダ(25)。昨季は副鼻腔炎で全休。今季GPロステレコム杯優勝。曲は「Let's Get Loud」。振付はプロコフィエワ。スケーティングがすばらしいがロステレコム杯のときの方が良かった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tをこらえたが、加点1〜4。続く3Aは高さがあり、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちCCSpは加点ほぼ4〜5。StSqは加点3〜5。なんとしても優勝してもらいたいという加点。1.1倍になる3Lzはきれいに決め、加点ほぼ3〜4。技術点2番目の54.62、演技構成点最高の47.86、合計102.48でSP1位。コーチを替わって「印象が変わった」と解説の岡崎さん。
16番滑走でサマリン(22)。昨季GPファイナル4位、国内3位、欧州選手権10位。今季GPロステレコム杯欠場。曲はロシア民謡「ポーリシュカポーレ」。振付はメクディエフ他。冒頭の4Lzは回ったが転倒。続く3Lz+3T決め、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4、FCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aはqマーク。全体にジャンプが得意なサマリンらしくない。技術点7番目の43.99、演技構成点2番目の44.97、転倒の減点1、合計87.96でSP5位。
フリー。番滑走でグメンニク(18)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はモロシュキン。冒頭で4S+2T+2Loをなんとか跳ぶ。続く3Aは手付き。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。二つ目の4Sqはなんとかこらえる。3Sは成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Aq転倒、第2付かず。しかし3Lz+3Loをすぐに決める。3F+3Tも成功。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点7番目の78.62、演技構成点も7番目の84.92、転倒の減点1、合計162.54でフリー7位、総合247.47で7位。悪い中でも盛り返してまとめた。怪我が治りきってないらしい。
13番滑走でサマリン(22)。曲は「Keeping Me Alive」。振付はブチコフ他。まだ回復が十分でなくジャンプ構成をだいぶ落としたのに跳びきれず。冒頭の4Tで転倒。3A+3Tはオーバーターン。3Aは決め、全ジャッジが加点3。3Loはqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lz、3Lz+2T、2A+2A+SEQを跳ぶ。こらえたのもあったがいずれも全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。だいぶ甘く点を付けてもらったが技術点10番目の74.56、演技構成点2番目の89.86、転倒の減点1、合計163.42でフリー6位、総合251.38で5位。
14番滑走でモザレフ(17)。曲は「ハーモニカを吹く男」。振付はルーニン他。冒頭の4Fは決める。4Tq+3Tは第1をこらえて第2を根性で付けた。3Loは全ジャッジが加点2〜3。二つ目の4Tで転倒。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になるところで1A+2Tを跳んでしまう。3Aqは転倒。3Lz+1Eu+3Sはしっかり成功。技術点8番目の78.39、演技構成点3番目の87.06、転倒の減点2、合計163.45でフリー5位、総合252.92で4位。終わった時点で1位だったのに、2回も転倒したせいかグリーンルームで泣いていた。
15番滑走でコンドラチュク(17)。曲は不明。冒頭の3Aはこらえた。4S+3Tとソロの4Sを成功、いずれも全ジャッジが加点2〜3。3Loも決めて全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sで惜しくも転倒。3Lz+2Aとソロの2Aは決める。前半で疲れてしまったらしい。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の85.35、演技構成点5番目の85.08、転倒の減点1、合計169.43でフリー2位、総合260.31で3位。
16番滑走でコリヤダ(25)。曲は「ヌレエフ」。振付はアベルブフ。ロステレコムのときより少しよかった。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは高くきれいで加点4〜5。続くソロの4Tも全ジャッジが加点ほぼ4。3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全て加点4〜5。加点しすぎでは。3Lz+1Eu+2Sは第3が2回転だが、加点ほぼ2〜3。ChSqは加点3〜5。1.1倍になるところで3A+2T成功。加点3〜4。3Fは!マークだが加点1〜3。3Loは加点ほぼ2〜3。技術点最高の96.81、演技構成点も最高の96.86、合計193.67でフリー1位、総合296.15で3回目の優勝。
最終滑走でイグナトフ(20)。曲は「Je Suis Malade」。振付はモロトフ他。小林アナに「後半の体力が課題」と言われていたが最後まで滑りきれた。冒頭の4Loはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。4Tはこらえた。4T+1Eu<<+2Sの第2はステップアウトに見えたが。第3の後オーバーターン。3A+2Tは決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F! と3Lz、3Lo+2Tを決める。StSqとCSSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ3〜4。技術点5番目の80.71、演技構成点4番目の86.36、合計167.07でフリー3位、総合265.37で2位。
<女子シングル>17人出場。コロナからの回復が不十分、ということでメドヴェデワ(21)と昨年2位のコストルナヤ(17)、シュリスカヤが欠場。女子のSPには4回転は入れられない。
2番滑走で初出場のワリエワ(14)。エテリ組。昨季ジュニアGPファイナル優勝、国内ジュニア優勝、世界ジュニア金メダル。今季初戦か。曲は「Storm」。振付はグレイヘンガウス他。3A以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Fは加点3〜5。続く3A<はスピードがなく転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。うち最後のLSpはいわゆるキャンドルスピンで加点5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜5。技術点最高の43.45、演技構成点2番目の37.54、転倒の減点1、合計79.99でSP2位。
9番滑走でシェルバコワ(16)。エテリ組。昨年2連覇。今季病み上がりの復帰戦。曲は「O doux printemps d'autrefois」。振付はグレイヘンガウス他。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の2Aは加点ほぼ4。続く3Fは加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loは加点3〜5。FCSpは入りで軸がよろけたが立て直し、レベル2を確保。GOEは-3〜3と割れた。技術点2番目の42.51、演技構成点最高の37.8、合計80.31でSP1位。しかしキスアンドクライで息が上がったまま。スタミナが心配。
15番滑走でヌグマノワ(18)。昨年国内シニア14位。今季GPロステレコム杯5位。曲は「The Bat」。振付はグリンカ他。コーチはルカヴィツィン。衣装は赤。ロシアでは18歳でも大人っぽい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lzは加点1〜3。続く3Lo+3Loは跳んでいる人をなかなか見ないが、ほぼ加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点3以上。うちCCoSpは加点4〜5。StSqはレベル3で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2Aは加点2〜3。終わったときすごく嬉しそうだった。技術点5番目の39.6、演技構成点7番目の33.66、合計73.26でSP6位。
14番滑走でトゥルソワ(16)。昨年国内シニア3位、欧州選手権銅メダル。今季GPロステレコム杯4位。曲は「Love Story」。振付はイリニク。衣装は白に薄紫のアクセント。3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。練習中の3Aは回避。続く3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3T は余裕があり、加点3〜4。StSqは加点3〜4。Jスポーツ解説の岡部さんに「ゆったりした曲ですが、本人に合っているのか」と言われていた。技術点4番目の40.31、演技構成点も4番目の35.45、合計75.76でSP4位。キスアンドクライでプルシェンココーチがもっと得点が上ではと言う仕草。「こんなことができるのはプルシェンコだけ」と岡部さん。
16番滑走で初出場のウサチョワ(14)。エテリ組。昨季世界ジュニア銀メダル。曲は「One Day I'll Fly Away」。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは前後に美しい流れがあり、加点3〜5。続く3Lzは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点4〜5、最後のLSpも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3F+3Tも決め、加点ほぼ3〜4。StSqは途中でつまづいてレベル3で加点1〜3。技術点3番目の41.04、演技構成点も3番目の35.68、合計76.72でSP3位。
最終滑走でトゥクタミシェワ(24)。昨年4位。今季GPロステレコム杯優勝。病み上がりらしい。曲は「Adagio」。振付はプロコフィエワ、ラノッテ他。3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは回ったがステップアウト。続く3T+3Tはしっかり決め、加点3〜4。スピン二つがレベル4で加点2〜4。1.1倍になる3Lzも成功、加点2〜4。StSqとCCoSpはレベル3。うち最後のCCoSpは加点2〜3。解説の岡部さんに「いつもの元気がない」。技術点6番目の39.16、演技構成点5番目の35.4、スタートの遅延の減点1、合計73.56でSP5位。
フリー。いや〜すごい演技の目白押し。12番滑走でヌグマノワ(18)。曲は「The Mountain Between Us」。振付はモロトフ他。冒頭はなぜか2Lzに。次の3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Lo+2Tも全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lo<はすぐ足をついた。3Sは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、最後のLSpも加点2〜5。技術点9番目の64.45、演技構成点6番目の66.92、合計131.37でフリー9位、総合204.63で6位。キスアンドクライでは涙ぐんでいた。「初めて200点台を出したからでしょう」と岡部さん。
13番滑走でトゥクタミシェワ(24)。曲は「Chronicles of a Mischievous Bird」。振付はスメカロフ。冒頭の3Aは回ったがステップアウト気味。二つ目は3Aq+REPで転倒。3Lzは全ジャッジが加点3〜4、3Fは全ジャッジが加点3。FCSpはレベル4に全ジャッジが加点3〜4。しかしStSqはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで2A+3T+2Tと3Lz+2A+SEQを跳ぶ。3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜4。しかし次が2Loでステップアウト。たぶんスタミナと練習が足りないのだろう。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のスピン二つはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点12番目の61.28、演技構成点5番目の70.41、転倒の減点1、合計130.69でフリー10位、総合204.25で7位。
14番滑走でトゥルソワ(16)。曲は「ロミオとジュリエット」より4曲。振付はイリニク。トゥルソワらしい、ややセカセカした滑りに4Lz2本などジャンプで攻めまくる構成。冒頭で4Lz+3Tとソロの4Lzを決める。4Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点3〜4、ソロの4Lzはほぼ全ジャッジが加点2〜3。2A二つはいずれも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Loも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3F!+1Eu+3Sは第1に!マーク。3Lzは全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。リンクサイドでプルシェンココーチが「どうだ」という仕草。技術点2番目の97.75、演技構成点4番目の72.86、合計170.61でフリー3位、総合246.37で3位。これだけ跳んでも足りないらしい。予定にあったという4Tも入れるべきなのか。
15番滑走でワリエワ(14)。曲は「ボレロ」。振付はグレイヘンガウス他。まるで機械のように全てを完璧に遂行した感じ。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4T+2Tとソロの4Tを成功。4T+2Tは高くて幅もあり加点4〜5、ソロの4Tは加点3〜4。3Loと2Aも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ4以上。うち最後のスピン二つは加点ほぼ5、FCSpも加点4〜5。ChSqは加点ほぼ4〜5。ボレロの曲の盛り上がりもよく表現できていた。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜5。3Fq+1Eu+3Sは第1にqマークでGOE-2〜1だが、ちゃんと跳べたように見えた。3Lzは加点2〜5。終わったときガッツポーズ。技術点3番目の97.7、演技構成点2番目の76.32、合計174.02でフリー2位、総合254.01で2位。本命シェルバコワのスタミナ不安でエテリ陣営は本命を切り替えたのかと思うほど。これは世界選手権では見られない(年齢もあるが、ロシア国内だからできるのでは)のでもったいない。今季は世界ジュニアもないし。
16番滑走でシェルバコワ(16)。曲は「Morning Passages」他。振付はグレイヘンガウス他。しかしすごい。スタミナに不安があるとは見えず。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lzと4Fを成功。4Lzは加点3〜5、4Fは加点4〜5。3F+3Tは加点4ほぼ3〜4。2Aは加点3〜4。ここで休むのかと思えばChSqは加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSq加点3〜5。1.1倍になるところで3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、ソロの3Lzを全て完璧に決める。3F+1Eu+3Sとソロの3Lzは加点ほぼ3〜4。本当のノーミス。メンタルもすごい。技術点最高の106.7、演技構成点も最高の77.09、合計183.79でフリーも1位、総合264.1で3連覇。さすがのエテリコーチもこぶしを振り下ろして快哉。
最終15番滑走でウサチョワ(14)。曲は「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はグレイヘンガウス他。トゥルソワと同じ曲だがこちらはオーソドックス。前の二人が神かがり的な演技だったので滑りにくいのではと思ったが、普段から一緒にやっているせいかマイペースで滑れていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。続く3Lz+2Tと3Lo、二つ目の2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点4〜5、StSqは加点3〜4。ChSqは加点3〜5。1.1倍になるところで3Lz+1Eu+3Sと3F+3T、3Fをきれいに決める。3Fは加点3〜5。3Lz+1Eu+3Sも加点ほぼ3〜4。技術点4番目の80.93、演技構成点3番目の72.91、合計153.84でフリー4位、総合230.56で4位。
※ロシアは例年、世界選手権代表は欧州選手権の結果を見て決めてきたが、今季は中止。そこで今季は、ナショナルの優勝選手はまず代表と決定し、その他の選手はロシア・カップ・ファイナルという試合で決めることにしたらしい。
フィギュアスケート (2020.12/25,26,28,2021.1/2)
全日本選手権 アイスダンス (2020.12/24〜27 長野)
5組エントリー(12/12現在)。小松原美里・尊組、平山姫里有・立野在組、深瀬・張組、村元・高橋組、矢島・池田組。リズムダンスは、フジ地上波では小松原美里・尊組と村元・高橋組のみ放映。
4番滑走で小松原美里・尊組(28,29)。昨季前半は女性の脳しんとうで休んだが、全日本2連覇、四大陸11位。今季NHK杯優勝。曲は映画「Dreamgirls」より「One Night Only」他。振付はアグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4。1FSはレベル4。PStは女性レベル3、男性レベル4。最後のDiStはレベル2だが加点1〜3。技術点最高の41.46、演技構成点も最高の30.28、合計71.74でRD1位。
最終滑走で村元・高橋組(27,34)。今季組換え。NHK杯3位。曲は映画「マスク」より「The Business of Love」他。振付はズエワ、トカチェンコ他。男性のシャツがイエロー。前日練習のとき二人でころんで高橋が村元の右ヒザの上に倒れ、棄権も考えたとは思えない出来。冒頭のMiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1FSはレベル1でYNNN。PStは女性レベル3、男性レベル2だが全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点2番目の38.51、演技構成点も2番目の29.32、合計67.83でRD2位。
フリー。2番滑走で平山・立野組(21、23)。今季組換え。男性は深瀬と組んで2016、2017年世界ジュニア、2018年四大陸にも出たが、肩の怪我が悪化して2018年引退、有川コーチのアシスタントをしていたが、女性の前の相手が引退した後、才能を惜しみ、肩も回復してきたので組んだとのこと。曲は「エクソジェネシス交響曲第3部」。振付・コーチは宮本賢二と組んでいた有川梨絵。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。OFStは女性レベル2、男性レベル1。SyTwは男女ともレベル4。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。CiStはレベル2。技術点2番目の51.45、演技構成点4番目の35.34、合計86.79でフリー2位、総合143.4で4位。
3番滑走で深瀬・張組(23,23)。昨季組み替え、全日本2位、四大陸13位。今季NHK杯2位。曲は昨季と同じ映画「ララランド」より4曲。振付はパスカル・デニス、デュブレイユ他。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3。リフト二つとCoSpはレベル4。うちStaLiとCoSpはほぼ全ジャッジが加点。OFStの途中で女性が転倒、男女ともレベル1。MiStはレベル2。RoLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。フジ解説の宮本さんが「女性は転倒の後、滑りが小さくなってしまった」。技術点3番目の46.84、演技構成点も3番目の37.32、転倒の減点1、合計83.16でフリー4位、総合145.18で3位。
4番滑走で村元・高橋組(27,34)。曲は「ラ・バヤデール」。振付はズエワ、スカリ他。NHK杯より進歩が見えるかと思ったが、素人目にはNHK杯の方がミスが少なかったと思う。冒頭のCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。SlLi+RoLiのロングリフトはレベル3とレベル4で全ジャッジが加点。OFStは女性がレベル3、男性がレベル1。StaLiは終わるときよろめいてレベル1にGOE-3〜-1。DiStはレベル2。SyTwは女性レベル3、男性が第2の途中でバランスを乱してレベル2で、GOE-3〜-1。最後にコレオ要素三つ。うちChStとChSlは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の43.81、演技構成点2番目の41.22、転倒の減点1、合計84.03でフリー3位、総合151.86で2位。
最終滑走で小松原美里・尊組(28,29)。曲は2年前と同じ「ある愛の詩」。振付はアグノエル。妻が死に臨む夫婦を描く。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4でほぼ加点1〜3。リフト三つはレベル4、うち二つが加点2〜3。SyTwは女性レベル3、男性がレベル4。OFStは女性レベル2、男性レベル3。ChStは、妻が元気だった頃の楽しい想い出を表現して加点2〜3。続くMiStもレベル3で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。いずれも加点ほぼ2〜3。技術点最高の58.59、演技構成点も最高の45.9、時間超過の減点1、合計103.49でフリーも1位、総合175.23で3連覇。
※世界選手権代表は、ISUが7/3に昨季と枠は同じと発表したので、日本の男女シングルは3枠ずつ。男子は、羽生、宇野、鍵山。女子は紀平、樋口、宮原。ペアは三浦・木原組、アイスダンスは小松原美里・尊組。
フィギュアスケート (2020.12/25,26,28,30)
全日本選手権 (2020.12/24〜27 長野)
ペアは実施せず。
<男子シングル>30人エントリー(12/12現在)。宇野、鍵山、木科、佐藤駿、島田、須本、田中刑事、友野、羽生、日野、今季で引退の本田太一、本田ルーカス、三浦佳生、三宅星南、山本草太他。三宅はSP8位、フリー10位で総合10位。
1番滑走で日野(25)。昨季全日本13位。今季西日本選手権5位。曲は「交響曲第3番オルガン付き」。フジ地上波では放送されず。 技術点36.25、演技構成点33.54、合計69.79でSP11位。フリーも11位で総合11位。
9番滑走で本田ルーカス(18)。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア11位。今季全日本ジュニア優勝、NHK杯3位。曲は「S.O.S d’un terrien un detresse」。振付はキャシー・リード。フジ地上波では放送されず。 技術点33.7、演技構成点34.82、転倒の減点1、合計67.52でSP14位。全日本ジュニア王者がさえないと思ったら、股関節痛があるらしい。
14番滑走で三浦(15)。昨季全日本ジュニア8位。今季全日本ジュニア2位、NHK杯6位、東日本選手権ジュニア優勝。曲は「Feeling Good」。振付は佐藤紀子。4回転を二つ構成に入れる。冒頭の4T+2Tは簡単そうに決めた。全ジャッジが加点2〜4。続く4Sは回ったが転倒。FCSpはレベル4。1.1倍になる3Aqも転倒。これは痛かった。StSqとあと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点36.46、演技構成点33.15、転倒の減点2、合計67.61でSP13位。
19番滑走で須本(19)。昨季全日本シニア8位。今季西日本選手権4位。NHK杯は胃腸炎で欠場。曲は「The Feeling Begins」。フジ地上波では放送されず。 技術点32.69、演技構成点35.46、転倒の減点1、合計67.15でSP15位。
20番滑走で佐藤駿(16)。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア5位、世界ジュニア6位。今季ババリアン・オープン優勝、NHK杯5位。曲は映画「Pirates of the Caribbean」より3曲。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは安全策のはずがステップアウト気味に。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点2〜4。CSSpもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点46.34、演技構成点36.97、合計83.31でSP5位。
21番滑走で田中刑事(26)。昨季全日本6位。今季NHK杯4位。曲は「Hiphip Chinchin」。振付はスカリ、宮本賢二。冒頭は3Sにして4回転回避、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル34で全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqもレベル3だが、渾身の滑りで、全ジャッジが加点ほぼ4。技術点42.9、演技構成点40.71、合計83.61でSP4位。
24番滑走で鍵山(17)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア3位、四大陸銅メダル、世界ジュニア銀メダル。今季NHK杯優勝。曲は「Vocussion」。振付はローリ・ニコル。たいした度胸。今年は本気で優勝をねらっているらしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S+2Tは、インタビューによると「第1が回りすぎたので第2は3回転をやめて2回転に変えた」らしい。加点2〜4。続く4Tはきれいに成功、加点3〜4。スピン三つはレベル4で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは余裕があり、加点3〜5。StSqはレベル3だがよく大きく動いて加点3〜5。技術点56.04、演技構成点42.56、合計98.6でSP2位。
26番滑走で羽生(26)。昨季全日本2位、四大陸金メダル。今季初戦。曲は「Let Me Entertain You」。振付はバトル+本人。リモート振付で細かい部分は自分でアレンジしたらしい。衣装は黒に金の鋲。オーサーコーチは来日せず。CSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに決め、加点3〜4。4T+3Tも成功、加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル3だが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Aはなんと加点4〜5。ところがCSSpが無得点。スピンに入る前のウインドミルとシットツイズルの前動作が既にスピンと認定されたのではないか。あるいは足換え後の回転不足か(こちらが理由であると、12/26に日本スケート連盟吉岡レフェリーが例外的に認定内容を発表)。StSqは加点4〜5。最後のCCoSpもレベル4に加点3〜5。技術点56.21、演技構成点47.32、合計103.53でSP1位。
27番滑走で山本(20)。昨季全日本7位。今季NHK杯8位。曲は「黒い瞳」。振付は宮本賢二。羽生の後だが、気負わずできるのはたいしたもの。冒頭の4Tは片手付き。3Aqはqマーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはロシア民謡の動きも入れ、よく動いて加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。技術点45.03、演技構成点37.57、合計82.6でSP6位。
28番滑走で宇野(23)。昨季全日本4連覇。今季初戦。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン。ランビエールコーチも来日。4T+COMBO以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点3〜4。続く連続ジャンプは今季初戦の不安が当たり、4Tで転倒、要素を失う。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aはたいへん幅があり加点3〜5。最後のStSqは迫力があり加点4〜5。技術点49.08、演技構成点46.14、転倒の減点1、合計94.66でSP3位。ひとつ要素がなくてもこの得点。
29番滑走で島田(19)。身長は176pより伸びているのでは。昨季全日本10位。今季初戦。曲は「Fire Dance」。振付は宮本賢二。衣装は赤。長い手足を存分に使えているとは言いがたい。冒頭の4Sは回ったがすぐ足を付いた。続く3Lz+3Tも回ったのに転倒。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜5。最後のCCoSpは無得点。なんだろう。技術点35.64、演技構成点37.24、合計71.88でSP9位。
最終滑走で友野(22)。昨季全日本6位、四大陸7位。今季NHK杯2位。曲は「Chroma-3: The Hardest Button to Button」。振付はミルズ。冒頭の4Tq+3Tはなんとか決める。しかし続く4Sqは転倒。CSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはエネルギッシュに動いて加点2〜4。あと二つのスピンはレベル3。うちCCoSpはVマークだが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。技術点43.78、演技構成点38.94、転倒の減点1、合計81.72でSP7位。
フリー。12番滑走で三浦(15)。曲は「ラスト サムライ」。振付は佐藤紀子他。いやすごい。根性で4回転を3本ねじこんだ。冒頭の4Tは速い回転で全ジャッジが加点2〜4。ただし連続ジャンプの予定だった。次は2Sにパンク。すると続く連続ジャンプを変更して4Sを決める。全ジャッジが加点3〜4。FCSpはやや遅いがレベル4。3Aは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4T+2Tを成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプをひとつリカバリー。2A+1Eu+3Sは予定通り決め、全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、よく動いて全ジャッジが加点1〜3。3Fは決めたが連続ジャンプにはできず。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の82.21、演技構成点71.44、合計153.65でフリー5位、総合221.26で7位。第3グループの選手たちに厳しい高得点を出した。
16番滑走で島田(19)。曲は「パガニーニの主題による狂詩曲」他。振付はたぶんランビエール。冒頭の4Sqは成功したがqマーク。4Tは回ったのに重心がかかと寄りになり転倒。3Loは全ジャッジが加点。3Aはオーバーターン。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで3Aq+1Eu+2Sと3Lz+3T、3F!+2Tを跳んだが、qや!で加点ならず。もったいない。ChSqはほぼ全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の75.78、演技構成点も6番目の74.28、合計149.06でフリー7位、総合220.94で8位。
18番滑走で友野(22)。曲は昨季と同じ「ムーランルージュ」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Tはステップアウト。第2付かず。続く4Sの予定が2Sに。4Sq+2Tは予定通りだがqマーク。StSqはレベル2となるも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Fの予定を3Lz!に変更したが!マーク。きれいな3Fを跳んだ方が点が取れたのでは。1.1倍になる3A+1Eu+3Sqでもqマーク。ソロの3Aは転倒。最後のジャンプでソロの3Lzの予定を3F+2Tに変え、連続ジャンプをリカバリー。CCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のChSqは思い切り滑り、全ジャッジが加点3〜5。でも終わったとき、「ダメだった」という顔。技術点65.5、演技構成点76.94、転倒の減点1、合計141.44でフリー8位、総合223.16で6位。ここでようやく三浦を抜いた。
19番滑走で山本(20)。曲は「ドラゴン」。振付は宮本賢二。衣装は緑の中国的デザイン。冒頭のCCoSpは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし続く4Tは回ったのに転倒。3A+2T<<は第1で片手付き。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSSpは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3Tはすぐ足をついた。1.1倍になる3Aはオーバーターン。3Loqはステップアウト。3Fq+1Eu+3S<は転倒。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点64.72、演技構成点72.02、転倒の減点1、合計134.74でフリー9位、総合217.34で9位。羽生や宇野のいなかったNHK杯8位より良かったとは言えず。島田もそうだがジャンプのqが多い。
20番滑走で佐藤駿(16)。曲は直前に昨季の「ロミオとジュリエット」に戻した。冒頭は4Lzの予定を3Lzにほどいてステップアウト。次は4Sの予定を4Tにしたが片手付き。4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜4。3A+2Tは連続3回転の予定を変えてまとめた。1.1倍になる3Aはこらえた。3F!+1Eu+3SqはGOE-3〜1。StSqはレベル2。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル2。全体的に戻しきれていない感じ。技術点5番目の79.85、演技構成点7番目の73.36、合計153.21でフリー6位、総合236.52で5位。
21番滑走で田中刑事(26)。曲は昨季と同じ「シャーロック・ホームズ」。振付は宮本賢二。足の痛みが残っている中でよくがんばったと思う。冒頭の4Sは片手付き。続く4S+2Tはきれいに決めて、全ジャッジが加点2〜3。3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし予定では連続3回転だった。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSp加点2〜3。3Fも成功、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4Tの予定を変えて3Lzを決め、全ジャッジが加点。しかし二つ目の3Aでステップアウト、3連続にできず。最後のジャンプ3Loも第2付けられず、連続ジャンプのリカバリーならず。最後のStSqはレベル3だが大きな動きで迫力があり、全ジャッジが加点3〜4。技術点7番目の73.8、演技構成点4番目の81.42、合計155.22でフリー4位、総合238.83で4位。
22番滑走で宇野(23)。曲は「Dancing On My Own」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Sは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Fはほぼ全ジャッジが加点1〜4。次は4Tからの連続ジャンプの予定だったが、3Tに。続く3Aは決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところでソロの4Tと4T+1T<<を跳ぶ。ソロの方は全ジャッジが加点2〜4。西岡アナが「4T+1T<<でも第2を付けるのと付けないでは大違い」。続けて3A+1Eu+3Fqは第3がqマーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点3〜5。FCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは笑顔で滑り、全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の98.23、演技構成点も2番目の92.36、合計190.56でフリー2位、総合284.81、逆転で2位。
23番滑走で鍵山(17)。曲は今季途中で変えた「アバター」。振付はローリ・ニコル。衣装は宇宙人をイメージした緑。冒頭の4Sはほんの少しこらえたが、全ジャッジが加点2〜4。予定では連続だった。続く4Tはステップアウト。3F!は!マーク。次は4S+3Tの予定を変えて、4T+3Tをきれいに決めて全ジャッジが加点3〜4。連続ジャンプをリカバリー。FCSpとStSqはレベル2だが全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A+1Eu<<+2Sでは、第2が3Aのステップアウトのように見え、ダウングレード扱い。第3も2回転に。3Lz+3Loは予定通りに成功。ほぼ全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Aは全ジャッジが加点3〜4。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCSSpは加点3〜4。技術点3番目の93.97、演技構成点も3番目の86.22、合計180.19でフリー3位、総合278.79で3位。
最終滑走で羽生(26)。曲は上杉謙信を描いた大河ドラマのテーマ「天と地と」。振付はローリ・ニコル。衣装は白に何かの花をたくさん刺繍。とても今季初戦、プログラム初演とは思えない完成度。一人で練習してこのレベルとは。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Loは加点ほぼ3〜4。フジ解説の本田武史が「4Loでこの高さを出すのはすごく難しい」。続く4Sは加点ほぼ4〜5。3A+2Tは加点3〜4。すぐに3Loを跳び、加点ほぼ3〜4。本田は「3A+2Tを安定して下りないと、すぐ3Loを跳べない」。スピン二つはレベル4で加点2以上。うちFCSSpは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点ほぼ4〜5。1.1倍になるところで4T+3Tと4T+1Eu+3S、ソロの3Aを予定通り決める。いやはや。それぞれ加点3〜5、ほぼ3〜4、ほぼ3〜5。ChSqは加点4〜5。最後のCCoSpはレベル3でVマークも付き、加点2〜5。技術点最高の118.61、演技構成点も最高の97.22、合計215.83でフリーも1位、総合319.36で5年ぶりの優勝。
<女子シングル>30人エントリー(12/12現在)。青木、浦松、川畑、河辺、紀平、坂本、白岩、永井、新田谷、樋口、本郷、松生、三原、宮原、山下、横井他。本田真凜はめまいで棄権。4番滑走で今季復帰した本郷はSP17位。9番滑走で今季引退の永井はSP18位、フリー24位。ジャンプが決まらず残念な内容。
1番滑走で横井(20)。曲は「Nandemonaiya」。振付は鈴木明子。フジ地上波では放送されず。 技術点32.14、演技構成点28.69、転倒の減点1、合計59.83でSP16位。
15番滑走で松生(16)。今季全日本ジュニア優勝、NHK杯3位。曲は「The Color Purple」。振付は樋口美穂子。冒頭でいきなり転倒。しかし最初のソロジャンプ3Lzは見事に成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2Aはとてもよい流れで決め、全ジャッジが加点2〜4。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3F!q+3Tは第1がややつまった。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の36.03、演技構成点7番目の30.54、転倒の減点1、合計65.57でSP7位。
17番滑走で山下(17)。曲は3年目の「Una voce poco fa」。振付は樋口、山田。2018年世界ジュニア銅メダル。昨季は怪我もあり全日本シニア11位。今季NHK杯5位。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2〜4。続く2Aは低かったが、イーグルの助走から決め、加点1〜4。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは回転も速く加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSqは実に楽しそうに滑り、加点2〜5。技術点5番目の36.08、演技構成点も5番目の31.2、合計67.28でSP4位。
20番滑走で樋口(19)。昨季全日本2位、四大陸4位。今季NHK杯2位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A<<はダウングレードで転倒。解説の荒川は「練習では跳べていましたが、直前の6分間での失敗が影響したようですね」。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは音楽表現が豊かで全ジャッジが加点3〜5、LSpも全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tは間にオーバーターン。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点1〜3。後半よくなったので、冒頭のジャンプミスが惜しい。技術点22番目の30.62、演技構成点4番目の31.91、転倒の減点1、合計61.53でSP13位。
22番滑走で河辺(16)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア13位。今季NHK杯6位。曲は「Fire Dance」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aqはステップアウト。3Lz+3Tは第1の軸がやや曲がったか立て直して成功。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F!は!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqはなかなかがんばっていたが、レベル2で、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の35.08、演技構成点10番目の29.62、合計64.7でSP8位。
23番滑走で紀平(18)。昨季全日本優勝、四大陸金メダル。今季初戦。曲は「The Fire Within」。振付はブノワ・リショー。ランビエールコーチも来日。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。3F+3Tは回ったが、すぐ足をついてしまった。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは片手側転など難しい動きがたくさんあり、加点ほぼ4〜5、スピン二つは2〜3。1.1倍になる3Lzはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜5。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最高の44.14、演技構成点2番目の35.2、合計79.34でSP1位。
24番滑走で新田谷(23)。昨季全日本7位。曲は「レッドバイオリン」。振付は樋口、山田。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3F+3Tを決め、加点1〜3。続く2Aは加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。最後のLSpもレベル3だが加点2〜3。完璧では。技術点3番目の37.71、演技構成点11番目の29.45、合計67.16でSP5位。
最終グループ25番滑走で白岩(19)。昨季はGPシリーズ9位と10位、全日本フリー棄権。曲は「エデンの東」。振付はブノワ・リショー他。ほぼノーミスだが得点は伸びず。冒頭のSSpは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tも全ジャッジが加点。FCSpはジャンプインでややふらつきレベル3。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loも決め全ジャッジが加点2〜3。StSqがなぜかレベル1だが全ジャッジが加点1〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目タイの34.16、演技構成点9番目の29.8、合計63.96でSP10位。
27番滑走で坂本(20)。昨季全日本6位、四大陸5位。今季NHK杯優勝。曲は「Bach A La Jazz」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。続く3Lzも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+2Tは第1でこらえ、なんとか2回転を付けた。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点4番目の36.72、演技構成点3番目の35.14、合計71.86でSP2位。
28番滑走で三原(21)。昨季病気で全休。今季NHK杯4位。曲は「It's Magic」。振付はローリ・ニコル。完璧に近い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは軽そうに成功。続く2Aは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、最後のLSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の38.54、演技構成点6番目の31.01、合計69.55でSP3位。
29番滑走で宮原(22)。昨季全日本4位。今季初戦。曲は「Gnossienne: No.1」他。振付はローリ・ニコル。バーケルコーチが来日。冒頭の3Lz<+3Tは回ったように見えたが、第1がアンダーローテーション。続く2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後の7 LSpは加点4〜5、StSqは加点ほぼ4〜5。しかし、1.1倍になるソロジャンプが2Lo*とばらけ、痛恨の無得点。要素を失う。技術点20番目タイの31.11、演技構成点最高の35.57、合計66.48でSP6位。
最終滑走で川畑(19)。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア3位、世界ジュニア14位。今季NHK杯10位。曲は「Twilight Waltz」。振付はランビエール。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4、最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。LSpはレベル4だがGOEは-1〜2。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。まだジュニアっぽい。技術点10番目の34.25、演技構成点8番目の30.31、合計64.56でSP9位。
フリー。8番滑走でSP17位本郷(24)。昨季1年休み、滑る楽しさがよみがえったとのこと。曲は「攻殻機動隊Reawakening」。予定とジャンプの順番を変えてきた。冒頭の2A+3T<は、第1は良かったが、第2がアンダーローテーションで転倒。続く3Lzeはeマーク。3Fq+2Tは第1がqマーク。FCSpはレベル2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sq+2T+2Lo<は第1と第3に回転不足。1.1倍になる3F<と3S<、2A<は全てアンダーローテーション。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは本郷らしくダイナミックで生き生きと滑り、全ジャッジが加点2〜4。技術点48.23、演技構成点54.57、転倒の減点1、合計101.8でフリー19位、総合160.85で18位。カナダの関コーチが手元タブレットの画面にいた。
9番滑走で横井(20)。曲は「トムとジェリー」。振付は佐藤操。ノーミスのすばらしい出来。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜5。3Loと3Lzも成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Lz+2Tも全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル3。2A+3Tは高さがあり余裕で成功、全ジャッジが加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3S+3Tq+2Tは惜しくも第2がqマーク。終わったとき、力強く何度もガッツポーズ。技術点5番目の73.21、演技構成点12番目の61.18、合計134.39でフリー6位と挽回、総合194.22で8位。
12番滑走で樋口(19)。曲は昨季と同じ「ポエタ」他。振付はスカリ。冒頭の3Aは回ったがステップアウト。3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。3Sはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはすばらしく、加点4〜5。3Loも決めて全ジャッジが加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+3Tもしっかり決めて全ジャッジが加点2〜4。しかしどうしたことか2F!<<でばらける。ここは3連続の予定だった。3Lz+2T+2Loで立て直して、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の68.43、演技構成点5番目の65.08、合計133.51でフリー8位、総合195.04で7位。
15番滑走で白岩(19)。曲は映画「アーメン」より「To Warn the World」他。振付はブノワ・リショー。冒頭3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。3F!は!マーク。3Sは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqと2Aは全ジャッジが加点1〜3。2Aは連続ジャンプの予定だった。しかし1.1倍になるところで3Lz+2Tを跳びリカバリー。2A+3Tqと3Loqはqが付き、3Loqは転倒。もったいない。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。技術点10番目の64.89、演技構成点9番目の62.54、転倒の減点1、合計126.43でフリー9位、総合190.39で9位。転倒はしたが滑りにスピードと力があり、ほぼ復活したのでは。
17番滑走で河辺(16)。曲は「MIRACLE」。振付はローリ・ニコル。滑りも速く、スピンもうまくなった。冒頭の3Aqはほぼ回っていたが転倒。3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点。LSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。3Loは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2Tは余裕があり全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2A+3T+2Tは高さがあり、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3F!は!マーク。3Sは全ジャッジが加点2〜4。ジュニアのプログラムにはないChSqは音によく合っており、全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の73.29、演技構成点6番目の64.59、転倒の減点1、合計136.88でフリー5位、総合201.58で6位。キスアンドクライでは浜田コーチも大喜び。
18番滑走で松生(16)。曲は「Perhaps Love」。振付は樋口美穂子。連続ジャンプは全て後半の構成。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点ほぼ3。続く2Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5。3Loは加点1〜4。二つ目の2Aも加点2〜3。どのジャンプもステップの続きのように滑らか。1.1倍になる3F!+3Tは第1に!マーク。本来3連続の予定だった。3Lz+2Tは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点3〜4。ジュニアのプログラムにはないChSqも加点3〜4。最後のジャンプに3Sq+3T+2Tを跳び、3連続をリカバリーしたが第1がqマーク。最後はスタミナが切れたか。技術点3番目の73.46、演技構成点4番目の65.71、合計139.17でフリー4位、総合204.74で4位。1年で大躍進。こちらもキスアンドクライで樋口コーチともども大喜び。
最終グループ19番滑走で宮原(22)。曲は「トスカ」。振付はランビエール他。衣装は真っ赤。冒頭の3Lz+3Tは低いが回転は足りていた。フジテレビの要素のボックスはすぐ緑が点灯。2Aと3Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは大人の表現力で加点ほぼ5。最後のLSpは加点ほぼ4〜5。しかし1.1倍になる3F+2T+2Lo<の第3がアンダーローテーション。3Lzは決めたが、2A+3Tqで転倒。うーん。ジャンプ以外は高得点。新プログラム初演としてはすばらしい出来。技術点6番目の70.83、演技構成点2番目の73.44、転倒の減点1、合計143.27でフリー3位、総合209.25で3位。
20番滑走で新田谷(23)。曲は「ブラックスワン」。冒頭の3Fqで転倒。3Loと3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜3。後半に連続ジャンプ3本入れる構成だったが、1.1倍になるところで2Lzにばらける。次は立て直して3Lz+3Tを跳び、全ジャッジが加点2〜3。2A+3T+2Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜4。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点11番目の61.65、演技構成点9番目の61.67、転倒の減点1、合計122.32でフリー11位、総合189.48で11位。
21番滑走で山下(17)。曲は「A Thousands Year」。振付は樋口美穂子。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tは回ったが第2の軸が傾き転倒。3連続の予定だった。二つ目の2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Fe<はステップアウト。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。3連続をリカバリー。しかし次の3Loは両足となり、第2付かず。3Sにも付けられず。SPがよかったので緊張したか(前日練習で怪我していたらしい)。技術点14番目の56.95、演技構成点8番目の63.33、転倒の減点2、合計118.28でフリー13位、総合185.56で10位。
22番滑走で三原(20)。曲は「森の妖精」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。2Aと3Fは加点1〜3。3Sは加点2〜4。どのジャンプもふわっと浮き上がるように跳び、流れるように着氷。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2以上。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tは加点1〜3。3連続は疲れたのか、2Lz+2T+2Loに。3Loは加点ほぼ2。StSqはレベル3だが加点2〜4。ChSqは加点2〜5。技術点7番目の70.05、演技構成点も7番目の64.05、合計134.1でフリー7位、総合203.65で5位。
23番滑走で坂本(20)。曲は昨季と同じ「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。衣装は新調したらしい。3Lz以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。。冒頭の2Aはスピード、高さ、幅があり加点4〜5。続く3F+3Tも加点ほぼ4〜5。3Lzeはeマーク。3Sは加点2〜4。StSqとスピン三つはレベル4で加点3以上。うちStSqは加点3〜5、スピン三つは加点3〜4。1.1倍になる2A+3T+2Tは、第2でこらえたが、なんなく第3をつけ、加点1〜4。3F+2Tは加点2〜3。ChSqは迫力満点で加点ほぼ4〜5。3LoはGOE-1〜5と割れた。技術点2番目の76.08、演技構成点最高の74.23、合計150.31でフリーも2位、総合222.17としたが2位。
最終滑走で紀平(18)。曲は「Baby, God Bless You」。振付はランビエールか。冒頭であっさりと4S成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3A<は珍しくアンダーローテーション。3F+1Eu+3Sと3Loは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜3。LSpはレベル3。あちこちレベルの取りこぼしがなどがあるが、技術点最高の82.28、演技構成点3番目の72.62、合計154.9でフリーも1位、総合234.24で2連覇。日本女子選手の4S成功は、同じビッグハットでの全日本で2003年に安藤が決めて以来と言っていた。スイスで4ヵ月合宿し筋肉トレーニングをして4Sに必要な高さを出せるようになったとのこと。
フィギュアスケート (2020.12/6)
全日本ジュニア選手権 (2020.11/21〜23 青森県八戸市)
新設リンクで開催。フジテレビでは、女子の前座として、男子上位3人のフリーのみ放送。女子はフリーの第3と第4グループ全員生中継。解説は村上佳奈子。
<男子シングル>29人出場。20番滑走でSP5位の三浦佳生(15)。曲は映画「ラストサムライ」より5曲。振付は佐藤紀子他。疾走感はあった。冒頭の4T+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sもきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。しかし3本目の4回転は2Tにパンク。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかしまた次で1Aとパンク。CSSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで連続3回転の予定が3Fに。GOEは全ジャッジが加点1〜3。そこでソロの3Lzを2A+1Eu+3Sに変更して成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプも予定の3Tの代わりに3F+2Tとした。最後のCCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の68.95、演技構成点4番目の67.2、合計136.15でフリー1位、総合207.71で2位。
23番滑走でSP2位の三宅星南(18)。曲はショパン「Fantaisie Impromptu (posthume) cis-moll Op.66 CT46」。振付は宮本賢二他。冒頭の4Sは回ったが、片手付き。次はソロの3Aを3A+2Tに変更して全ジャッジが加点。さらに3Aから3連続の予定はソロに変更したがステップアウト。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。3Lz!は!マークだが決める。SSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは曲に合っていて加点ほぼ3。1.1倍になるところでソロの3Lzを3Lz+1Eu+2Sに変更、オーバーターン。続く3Fは第2付けなかったが全ジャッジが加点。2Lo<<はばらけて両足に。優雅な感じでよかったが、最後に腰砕けのイメージ。技術点57.25、演技構成点最高の71.0、合計128.25でフリー4位、総合203.53で3位。
最終滑走で、2位と5点以上の差をつけたSP1位の本田ルーカス剛史(18)。曲は「007」より3曲。振付はキャシー・リード。冒頭の3A<はアンダーローテーション。次も予定では3Aからの連続ジャンプだったが2Aに。その次も2Loに。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。3F!は!マーク。ここは連続3回転の予定だった。3Lz+3Tqはqマーク。1.1倍になる2A+1Eu+3Sは予定通りでほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが、よく競争を表現して全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tqはかろうじてころばず。技術点3番目の59.53、演技構成点2番目の69.6、合計129.13でフリー3位、総合209.48で初優勝。キスアンドクライで結果がわかると泣いていた。ケガで十分に練習できなかったらしい。世界ジュニア代表決定。
なお、SP3位の木科(19)はフリー5位で総合4位、SP5位の壺井(17)はフリー10位で総合7位。
<女子シングル>30人出場。フリーに「ノービスから推薦出場の選手が5人も残り、うち4人が木下アカデミー」と紹介されていた。
18番滑走でSP7位の中井亜美(12)。今季全日本ノービスA3位。曲は「To Believe」。振付は宮本賢二。冒頭の3A<<はダウングレードでオーバーターン。続く3Lz+3T、3Lo、2Aは加点評価。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点。2A+3Tもオーバーターン。1.1倍になる3F!+1Eu+3Sは!マーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプ3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の60.98、演技構成点7番目の48.8、合計109.78でフリー6位、総合166.32で6位。
19番滑走でSP6位の島田麻央(12)。今季全日本ノービス優勝。木下アカデミー。曲は組曲「惑星」より「ジュピター」。振付はキャシー・リード、浜田美栄。冒頭の3Aの予定は2Aにして全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。3Loも成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちLSpは加点3〜4。3F!は!マーク。1.1倍になる3Sq+3Tは決めたと思ったが第1がqマーク。2A+2T+2Loも成功。最後にきれいな3Lzを決めて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。技術点3番目の65.31、演技構成点4番目の50.24、合計115.55でフリー3位、総合173.44で3位。ノービスで全日本ジュニアのメダルを獲ったのは今まで安藤美姫、羽生、宇野の3人のみ。
20番滑走でSP5位の浦松(18)。昨季全日本ジュニア7位。曲は「ミス・サイゴン」。振付は鈴木明子他。出だしはよかったが、後半ジャンプでミスが連続。冒頭の3F!+3Tは、第1が!マーク。3Lz+2Tは成功。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。しかし次が1Aに。二つ目の3Lzは成功。あと二つのスピンとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。1.1倍になるところで1F!に。3Lo<<は転倒。軸が斜めだった。2A+2T+2Lo<は第3がアンダーローテーション。技術点12番目の9番目の45.3、演技構成点47.6、転倒の減点1、合計91.9でフリー12位、総合149.86で9位。
21番滑走でSP4位の柴山(12)。昨季全日本ジュニア14位。今季全日本ノービスA2位。木下アカデミー。曲は「ドン・キホーテ」。振付はキャシー・リード。冒頭で3Lz+3T成功。3連続の予定を変更。次も3Aを回避して2Aに変更、全ジャッジが加点。3Loも決める。FSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。3F!は!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜4。StSqはレベル2だが大きく動き、全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2T+2Loを決め、3連続をリカバー。次は連続3回転の予定だったが、2A+3Tを決める。最後にソロの3Sも成功。ほぼノーミスで技術点4番目の63.32、演技構成点6番目の49.28、合計112.6でフリー4位、総合170.68で4位。
22番滑走でSP3位の住吉りをん(17)。今季東日本選手権ジュニア女子優勝。曲は映画「ロシュフォールの恋人たち」より。振付は佐藤紀子。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーションでこらえた。続く3Lzは全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。StSqがレベル4の選手は初めて。3Loも決める。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点。しかし2A<で転倒。ここが3連続の予定だった。それでも最後のジャンプを3S+3T<+2Tに変更、第2がアンダーローテーションになったが、3連続はリカバー。技術点6番目の58.69、演技構成点3番目の52.72、転倒の減点1、合計110.41でフリー5位、総合170.37で5位。
23番滑走でSP2位の吉田陽菜(15)。昨季全日本ジュニア3位。木下アカデミー。曲は「ツィゴイネルワイゼン」。振付はエルネスト・マルティネス。冒頭で3A成功! 全ジャッジが加点2〜3。試合後のインタビューでは「決める自信があった」。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3、3Sも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちSSpは加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F!+2T+2Loは第1が!マーク。2A+3Tはステップアウト。StSqはレベル3。3Lzは全ジャッジが加点。ほぼノーミスで技術点最高の71.28、演技構成点2番目の56.16、合計127.44でフリーも2位、総合189.49で2位。
最終滑走でSP1位の松生(16)。昨季全日本ジュニア9位。曲は「Perhaps Love」。振付は樋口美穂子。やはりスケーティングが安定していて速い。冒頭の3F!は!マーク。続く2Aはふわっと決め全ジャッジが加点2〜3。ジャンプがStSqの途中のように滑らかに入る。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。3Loと二つ目の2Aも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは全ジャッジが加点2〜3。3F!+3T+2Tは第2が3回転で基礎点は11.88だが、残念ながら冒頭と同じく3F!が!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4。すばらしい。3S+3Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の67.72、演技構成点最高の61.6、合計129.32でフリーも1位、総合198.38で初優勝。世界ジュニア代表決定。
フィギュアスケート (2020.11/27,28,29、12/1)
NHK杯 (2020.11/27〜29 大阪) GPシリーズ第6戦
50%の観客を入れて開催。<ペア>競技実施なし。
<女子シングル>12人エントリー(11/21現在)。日本からは樋口、坂本、三原、本田、横井、山下、川畑、荒木、河辺、松生(まついけ)、浦松。この他、ユ・ヨン(韓国)。
1番滑走で松生(マツイケ)(16)。150p。今季全日本ジュニア優勝(未見)。曲は「カラー・パープル」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点ほぼ3。続く2Aも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F<+3Tは第1がアンダーローテーション。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3。スケーティングもしっかりしていて技術点4番目タイの36.14、演技構成点5番目の29.6、合計65.74でSP4位。
3番滑走河辺(16)、10番滑走ユ・ヨン(韓。16)がいずれも3A<で転倒。河辺は技術点4番目タイの36.14、演技構成点10番目の28.48、転倒の減点1、合計63.62でSP6位。ユ・ヨンは技術点最低の28.28、演技構成点8番目の29.28、転倒の減点2、計55.56でSP12位。
6番滑走で三原(21)。157p。2017年四大陸金メダル。2019年ユニバ金メダル。昨季は体調不良で全休。曲は「It’s Magic」。振付はローリ・ニコル他。冒頭は3Lz+3T<で第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点2。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。優雅に滑りきった。この時点で1位かと思ったが、技術点7番目の33.61、演技構成点4番目の29.8、合計63.41でSP7位。
7番滑走で山下(17)。曲は昨季と同じ「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付は樋口美穂子他。衣装は緑が基調でスカート部分にはオレンジ色も。冒頭の3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く2Aも成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちSSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはしっかり回り、全ジャッジが加点ほぼ3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の37.4、演技構成点も3番目の30.16、合計67.56でSP3位。
9番滑走で横井(20)。157p。一昨季全日本ジュニア優勝、昨季全日本シニア5位。曲は「なんでもないや」。振付は鈴木明子。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つが加点1〜3。2A成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3Fq。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。終わってすぐにこぶしを振り下ろした。もっと余韻を残してほしい。技術点6番目の36.06、演技構成点7番目の29.12、合計65.18でSP5位。
10番滑走で樋口(19)。2018年世界選手権銀メダル。昨季四大陸4位、全日本2位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。初めてSPで3Aに挑戦。冒頭の3Aは回ったが転倒。そのほかの全要素にほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも成功、加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のStSqはよく動けて加点3〜4。1.1倍になる3Fも決める。技術点2番目の38.75、演技構成点も2番目の31.96、転倒の減点1、合計69.71でSP2位。
最終滑走で坂本(20)。159p。2018年四大陸金メダル。一昨季全日本優勝。昨季全日本5位、四大陸5位。曲は「Bach A La Jazz」他。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭スピードに乗って2Aを決め、加点4〜5。続く3Lzは久しぶりに跳んだとは思えない出来で加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜5。 技術点最高の40.6、演技構成点も最高の35.0、合計75.6でSP1位。試合後のインタビューで「SPに3Lzを入れたのは5年ぶりくらい」とのこと。翌日の朝日新聞によれば振付のリショーの助言で入れたらしい。
フリー。1番滑走でSP12位ユ・ヨン(韓。16)。165pの長身。国内3連覇中。昨季四大陸銀メダル。曲は「Lord of the Rings」。振付はローリ・ニコル。冒頭で3A成功。続く3Lz+3T<、3F!をなんとか決め、3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4、LSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Lz<と2A+3T<はともにアンダーローテーション。3Lz<のところは予定では3連続だったという。ChSqは全ジャッジが加点。2A+1Eu+3Sで3連続をリカバリー、全ジャッジが加点2。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の67.13、演技構成点7番目の59.04、合計126.17でフリー5位と大きく挽回、総合181.73で7位。
6番滑走で三原(21)。曲は「Fairy of the Forest, Galaxy」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は緑色。右肩に花のようなオレンジ色の飾り。冒頭の3Lz+3Tqはなんとか決める。2Aも成功。3Fは全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる2A+3Tqと3Lz+2T+2Lo、3Loも決めた。うち3Lz+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の69.8、演技構成点5番目の61.52、合計131.32でフリー3位と上昇、総合194.73で4位。
8番滑走で横井(20)。曲は「トムとジェリー」。振付は佐藤操。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4のでき。しかし次が2Loになり、続く3Lzは転倒。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。次がまた2Fに。1.1倍になる3Lz!+2Tと2A+3Tq、3S+3Tq+2Tはこらえながら決める。技術点9番目の54.39、演技構成点8番目の57.92、転倒の減点1、合計111.31でフリー8位、総合176.49で8位。
9番滑走で松生(16)。曲は「Perhaps Love」。振付は樋口美穂子。スケーティングがよく伸びて美しい。冒頭の3F!は!マークだが全ジャッジが加点。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5。3Lz+2Tは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F!+3T+2Tを決める。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。3S+3Tは余裕があった。全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の69.47、演技構成点3番目の63.76、合計133.23でフリー2位、総合198.97で3位。ジュニアで大躍進。
10番滑走で山下(17)。曲は「A Thousand Years」。振付は樋口美穂子他。冒頭で4S<<に挑み、ダウングレードで両足。3Lzはステップアウト。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F!+2Tは決める。SSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3T+2Tはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし次が1Loになってしまう。ここは連続ジャンプの予定だった。リカバリーできず。3Sは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の56.73、演技構成点4番目の61.84、合計118.57でフリー7位、総合186.13で5位。
11番滑走で樋口(19)。曲は昨季と同じ「ポエタ」他。振付はスカリ。冒頭の3Aqは下りた。残念ながらqマーク。3Lz+3Tqもqマーク。次がなぜか締まりのない2Sに。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは昨季に増してすばらしく全ジャッジが加点4〜5。3Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F!+2T+2Loも決めたが、!マーク。そしてまたなぜか2Lzに。最後のFCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。ジャンプにいくつも小さいミスが出たが、3Aを下りたので、笑顔。技術点5番目の64.39、演技構成点2番目の66.88、合計131.27でフリー4位、総合200.98で2位。
最終滑走で坂本(20)。曲は映画「マトリックス」より3曲。振付はブノワ・リショー。衣装は黒に緑に光るビーズ。すごいスピードで滑りきった。昨年の不振から復活した。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅もあり、加点3〜5。続く3F+3Tも加点3〜5、3Lzと3Sは加点2〜4。StSqとスピン三つはレベル4で加点3以上。うちStSqと最後のFCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる2A+3T+2Tは加点2〜4、3F+2Tは加点ほぼ2〜3。ChSqはスピードにのって加点4〜5。3Loも加点3〜5。ノーミスで終えたとき、なんだか驚いたような顔。圧巻の演技で文句なしの優勝。技術点ダントツの80.07、演技構成点最高の73.84、合計153.91でフリーも1位、総合229.51で初優勝。
<アイスダンス>3組エントリー(10/5現在)。日本のみで小松原・コレト組、深瀬・張組、村元・高橋組。
1番滑走で村元・高橋組(27,34)。高橋大輔のアイスダンスデビュー。1月〜練習開始。曲は映画「マスク」より3曲。コーチ・振付ともマリナ・ズエワ。高橋は真っ黄色のズボン。冒頭のMiStはややゆっくりでレベル2だがよく合っていて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。パターンダンス1FSはレベル1でYNNT。GOEは-1〜2。PStは女性レベル3、男性レベル1。SqTwはちゃんと成功、男女ともレベル3。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点35.71、演技構成点28.44、合計64.15でRD2位。試合後のインタビューで「リフトは少し危なかった」らしい。
2番滑走で深瀬・張組(23,23)。昨季組換え1年目で全日本2位、四大陸13位。曲は映画「ララランド」より4曲。振付はパスカル・デニス他。全体にスピードがあった。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。1FSはこの組もレベル1でYNNT。GOEは0〜2。PStは男女ともレベル2。DiStもレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点35.54、演技構成点27.92、合計63.46でRD3位。
最終滑走で小松原・コレト組(28,29)。男性は今年、日本国籍を取得したのこと。日本語もずいぶんうまく話せるようになった。一昨季、昨季と全日本連覇。昨季四大陸11位。曲は映画「ドリームガールズ」より4曲。振付はアグノエル。組んで5年目の貫禄を見せた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点2〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。1FSはレベル3でNYYY。続くPStは男女ともレベル3で加点1〜3。最後のDiStはレベル2で加点1〜3。技術点40.8、演技構成点29.96、合計70.76でRD1位。
フリー。1番滑走で深瀬・張組(23,23)。曲は「My Funny Valentine」他。振付はパスカル・デニス他。冒頭のSyTwは男女ともレベル4だが第2がずれた。リフト二つとCoSpはレベル4。うちCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3。MiStはレベル1。RoLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChStは奥から手前まで。ChSpとともに全ジャッジが加点。最後のChSlはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点53.45、演技構成点40.98、合計94.43でフリー2位、総合157.89で逆転2位。
2番滑走で村元・高橋組(27,34)。曲はバレエ曲「La Bayadere」より4曲。振付はズエワ他。バレエらしく見えた。冒頭のCoSpはレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。SlLi+RoLiはレベル3とレベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFStはよく合っていたが女性レベル3、男性レベル2。StaLiはレベル3。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜4。SyTwは女性レベル3、男性は第2で大きくスタンブル、転倒扱いでレベル2。ChStは全ジャッジが加点1〜4。ChLiは-1〜3とGOEが割れた。最後のChSlは全ジャッジが加点。終わりのポーズがバレエっぽく女性が片足を後ろへ上げ、男性が支える形。技術点50.18、演技構成点43.92、転倒の減点1、合計93.1でフリー3位、総合157.25、0.64の僅差で3位。
最終滑走で小松原・コレト組(28,29)。曲は一昨季と同じ「Une histoire d'amour」。振付はアグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ3。リフト三つはレベル4。内二つは加点2〜4。リンク閉鎖中に陸上トレーニングで体幹を鍛えた成果らしい。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。OFStは女性レベル2、男性レベル3。ChStは加点2〜4。MiStはレベル2だが、加点ほぼ2〜3。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ2〜4。技術点62.49、演技構成点46.8、合計108.29でフリーも1位、総合179.05で優勝。優勝インタビューで、コレトが日本名を「小松原尊(たける)」としたことがわかった。
<男子シングル>11人エントリー(10/5現在)。田中刑事、友野、山本、鍵山、佐藤俊、三宅、木科、本田ルーカス剛史、三浦佳生、吉岡。須本は直前に発熱で棄権。壺井はどうしたのか。直前に全日本ジュニアに出ていたためか。
1番滑走で本田(18)。172p。NHK船越アナが「日系ブラジル4世」と紹介。今季全日本ジュニア優勝(未見)。曲は「S.O.S d’un terrien un detresse (苦悩する地球人からのSOS)」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3F!+3Tは決めたかと思ったが、NHK解説の本田武史が「エッジが不明確」。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはよく動けていて加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3。技術点3番目の42.92、演技構成点4番目の36.3、合計79.22でSP3位。
7番滑走で佐藤俊(16)。162p。昨季ジュニアGPファイナル優勝、全日本ジュニア2位、世界ジュニア6位。今季シニアデビュー、ババリアン・オープン優勝。曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」。振付はブノワ・リショー。今季は苦手なアップテンポに挑戦するという。冒頭の4T+1T*は、第1は下りたが「やや回りすぎ」第2が1回転でカウントされず、要素を失う。4Lzはステップアウト。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の37.19、演技構成点8番目の34.85、合計72.04でSP7位。
8番滑走で山本(20)。172p。昨季全日本7位。今季は大学を休学してプレ五輪シーズンに挑んでいるらしい。曲は「黒い瞳」。振付は宮本賢二。冒頭の4T<はステップアウト。続く4S<+2Tはジャンプの間にオーバーターン。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqはロシア民謡の振付も入り、加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3A<<は両足。ジャンプ全てにミス。残念。技術点最低の26.83、演技構成点5番目の35.55、合計62.38でSP9位。
9番滑走で友野(22)。160p。昨季全日本6位、四大陸7位。曲は「Chroma-3: The Hardest Button to Button」。振付はミーシャ・ジー他。冒頭の4T+2Tは、第1の後でオーバーターン。よく第2を付けた。4Sはきちんと成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはしっかり決めて、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。後半にむけて体がよく動くようになり、まとめられた。技術点2番目の45.52、演技構成点3番目の37.75、合計83.27でSP2位。
10番滑走で鍵山(17)。160p。曲は「Vocussion」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4S+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tも成功、全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、CCSpは加点2〜4。しかし、1.1倍になる3Aの予定が1A*にパンク、無得点で要素を失う。技術点最高の47.31、演技構成点も最高の39.95、合計87.26でSP1位。
最終滑走で田中刑事(26)。172p。昨季全日本4位。7月に右ヒザをケガして長引いたという。曲は昨季と同じ「Hiphip Chinchin」。振付はスカリ。冒頭の4Sqはステップアウト。3Aは成功、全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはよく動けていて加点2〜5。あと二つのスビン歯レベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで連続3回転の予定が2F+3Tに。技術点7番目の37.17、演技構成点2番目の39.4、合計76.57でSP4位。
フリー。2番滑走で山本(20)。曲は「ドラゴン」。振付は宮本賢二。ブルース・リーを描いた作品とのこと。コーチをジュニア時代指導してもらった大西コーチに変更。冒頭の4Sはステップアウト。続く4T<<は連続ジャンプの予定だったが転倒。3A+1Eu+3Sは成功。スピン三つはレベル4。うちFCSSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4Tq+1T<<はかろうじて第2を付けたが全く足りず。1.1倍になる3Aの予定が1Aにパンク。3Loは決める。3Lz+3T<でまたステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ジャンプがほぼ全面的に不調。どうした。技術点7番目の61.11、演技構成点5番目の67.7、転倒の減点1、合計127.81でフリー7位、総合190.19で8位。
3番滑走でSP8位の三浦佳生(15)が4回転3本挑戦して技術点3番目の76.09、演技構成点7番目タイの67.6、合計143.69、フリー2位と躍進。総合210.53で6位に。
6番滑走で佐藤俊(16)。曲は「Battle of the Kings」他。振付はブノワ・リショー。どちらかの肩が痛いのではないか。冒頭の4Lzの予定は3Lzに。続く4Tと4T+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。次は冒頭の4Lzをリカバーしようとしたのかまたも3Lz<+REPに挑んで転倒。予定では3Fからの3連続だった。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3。3A+2Tは成功。1.1倍になるところで3F!+1Eu+3Sをリカバー。3Loも決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の76.11、演技構成点7番目タイの67.6、転倒の減点1、合計142.71でフリー4位、総合214.75で5位。
7番滑走で田中刑事(26)。曲は「シャーロック・ホームズ」。振付は宮本賢二。冒頭の3Sは4回転の予定。全ジャッジが加点1〜4。次に4S+2Tをきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。2A+3Tも成功、全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSq加点3〜4。ソロの3Fと1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。本来得意な3Aをリカバーしようとしたが、二つとも1Aにパンク。3連続を失う。10点以上損したのでは。技術点6番目の62.85、演技構成点3番目の76.1、合計138.95でフリー5位、総合215.52で4位。
8番滑走で本田(18)。曲は「Los Muertos Vivos Estan」。振付はキャシー・リード。冒頭3A二つの予定だったが一つ目が1Aに。二つ目の3Aはこらえた。しかし次が2Loに。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。3F!は!マーク。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3、2A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜3。しかしいずれも後半に入っていないらしい。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。技術点4番目の67.04、演技構成点6番目の71.3、合計138.34でフリー6位、総合217.56で3位。
9番滑走で友野(22)。曲は昨季に続けて「ムーラン・ルージュ」より2曲。振付はミルズ他。冒頭パンクして2Tに。しかし続く4S+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。ところが次の4Sでステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3。3Lz!は!マーク。1.1倍になるところで3Aからの3連続の予定が1A+1Eu+3Sに。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。次に3Aを決め、全ジャッジが加点1〜3。最後に連続3回転をねらったが、スタミナが足りずに2F+2T*に。しかも第2は三つ目の2Tなので無得点。最後のChSqは渾身の力で滑り、迫力満点。全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点5番目の65.55、演技構成点2番目の77.8、合計143.69でフリー3位、総合226.62で2位。
最終滑走で鍵山(17)。曲は映画「アヴァター」より3曲。振付はローリ・ニコル。なんと9月に変更して振り付けたらしい。それなのにほぼノーミス。東日本選手権では何度も転倒したと言うが信じられない。緑色の衣装は宇宙人を表わしているらしい。連続3回転の予定をミスした以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ4〜5。続く4T+3Tも加点2〜4。ソロの3F、二つ目の4Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。FCSpは加点ほぼ3〜4。ChSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sは加点2〜4。次の連続3回転の予定が3Lz+1Loに。ソロの3Aは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点ダントツの105.71、演技構成点も最高の82.9、合計188.61でフリーも1位、総合275.87で初優勝。2位の友野とは49点以上の大差。いやはやすごい。
※11/25、ISUより今季ハルピンで開催予定だった世界ジュニアの中止が発表された。
フィギュアスケート (2021.1/1,4,7,8,)
ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2020.11/20〜22 モスクワ) GPシリーズ第5戦
<ペア>7組エントリー(11/21現在)。ボイコワ・コズロフスキー組、ミーシナ・ガリアモフ組、パンフィロワ・リロフ組など。うちひと組ハンガリーからチチェティニナ・マジャール組。タラソワ・モロゾフ組は欠場。
5番滑走でパンフィロワ・リロフ組(17,19)。昨季世界ジュニア、ユース五輪とも金メダル。曲は「Bathroom Dance」他。振付はモロゾフ他。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ5。2Aは加点2〜3。3FThは加点3〜5。CCoSpとStSqはレベル3。スピンはややずれた。StSqは加点2〜3。3Liと最後のFiDsはレベル4。うちリフトは加点4〜5。技術点3番目の39.76、演技構成点も3番目の34.08、合計73.84でSP3位。
6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(19,21)。昨季国内4位。曲は「Variations on the ballet Esmeralda」。振付はベステミアノワ他。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。3LzThは加点ほぼ4〜5。3Sは二人が違うタイミングで違う方向へ。FiDsとFCCoSp、StSqと最後の3Liは全てレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜5、FiDsは加点ほぼ3〜5。技術点最高の41.9、演技構成点2番目の37.44、合計79.34でSP1位。
最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(18,21)。2017年世界ジュニア銀メダル。昨季国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は「Star of Captivating Happiness」。振付はズーリン他。スロージャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはきれいに合っていて加点4〜5。3Twはレベル4で加点3〜4。3FThは両足。FiDsと3Li、StSqとFCCoSpはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4〜5、FiDsと最後のFCCoSpは加点3〜5。技術点2番目の41.41、演技構成点最高の37.88、時間超過の減点1、合計78.29でSP2位。
フリー。5番滑走でパンフィロワ・リロフ組(17,19)。曲は「No One Ever Called Me That」。振付はマラフェエフ他。冒頭の3Twレベル3で全ジャッジが加点ほぼ5。しかしソロジャンプで男性は2Sとなり女性は転倒。3LoThは全ジャッジが加点3〜5。3連続は2A+1Eu+2Sとなる。第3は二人の方向、タイミングが違った。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点5、5RLiは加点ほぼ4〜5。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3FThも決まり、全ジャッジが加点3〜4。しかしBoDsはレベルB。GOEは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の68.59、演技構成点3番目の68.64、転倒の減点1、合計136.23でフリーも3位、総合210.07で3位。
6番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(18,21)。曲は「The Writing On The Wall」。振付はモロゾフ。完璧だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはぴったりあっていて加点4〜5。3T+2T+2Tは慎重に跳び加点ほぼ3〜4。3Twは片手上げでレベル4に加点3〜4。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜5。3FThは加点2〜5。BoDsはレベル3だが、加点2〜4。ChSqはダンスリフトのような動きで加点2〜4。3LoThも加点3〜5。技術点最高の77.63、演技構成点も最高の76.64、合計154.27でフリー1位、総合232.56、逆転で優勝。
最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(19,21)。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」。振付はズーリン。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜5。3LzTh成功、加点3〜4。3連続は男性の第3がばらけて3S+1Eu+1Sとなった。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点3〜4。3Tは加点ほぼ3〜4。BoDsはレベル3で加点1〜4。3LoThは加点3〜4。最後のChSqも加点3〜4。技術点2番目の71.98、演技構成点も2番目の74.48、合計146.46でフリー2位、総合225.8で2位。
<アイスダンス>10組エントリー(11/21現在)。シニツィナ・カツァラポフ組、ザゴルスキー・ゲレーロ組、モロゾフ・バギン組など。この他に、ナザロワ・ニキーチン組(ウクライナ)、リード・アンブルレビシウス組(リトアニア)、ヤノウスカヤ・ルカク組(ハンガリー)など。ステパノワ・ブキン組は欠場。
4番滑走でモロゾフ・バギン組(露。19,24)。女性はN.モロゾフの娘でアメリカ生まれ。昨季国内4位。曲は「Sing Sing Sing」他。振付・コーチともニコライ・モロゾフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。MiStはレベル3で加点2〜4。1FSはレベル2で、NYNY。PStは女性レベル4、男性はレベル2で加点1〜3。最後のRoLiは加点2〜4。技術点41.25、演技構成点34.96、合計76.21でRD4位。フリーは5位で総合5位。
6番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(露。20,23)。女性は174pの長身。2018年世界ジュニア金メダル。昨季国内5位。曲は映画「Bonnie and Clyde」より「This World Will Remember Us」他。振付はリアビニナ。女性の衣装は全身金色の細身のドレス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。SlLiはレベル4で加点ほぼ3。MiStはレベル3で加点2〜3。1FSはレベル4で加点2〜3。最後のPStは女性レベル4、男性レベル3。技術点3番目の44.83、演技構成点4番目の34.92、合計79.75でRD3位。
7番滑走でナザロワ・ニキーチン組(ウク。23,26)。昨季欧州選手権10位。曲は「42nd Street」。振付はペチュコフ。コーチはクリロワ、ズーリン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはレベル2でNNYY。PStは男女ともレベル3。互いに低い姿勢のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のMiStはレベル3で加点1〜3。ロシアじゃないので加点が少ない。技術点6番目の41.34、演技構成点も男女ともレベル6番目の33.52、合計74.86でRD6位。
8番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。26,28)。女性はリード姉弟の妹でアメリカ生まれ。昨季欧州選手権11位。曲は「You Deserve It」。振付はスカリ。コーチはマルガリオ、アグノエル。冒頭のMiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点3。SqTwは男女ともレベル4。1FSはレベル2てYNYN、全ジャッジが加点。最後のPStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点。女性は終わったとき涙ぐんでいた(亡き兄クリスに捧げたダンスだった?)。技術点7番目の40.15、演技構成点も7番目の32.28、合計72.43でRD7位。
9番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。26,29)。昨季国内3位、欧州選手権6位。曲は昨季と同じ「The Greatest Showman」。振付はクスタロワ他。男性は髪を短く切った。全体にスピードがあってよかった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル4で加点ほぼ3。PStは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル3で加点ほぼ3。最後のRoLiは加点ほぼ4。技術点2番目の48.26、演技構成点も2番目の36.2、合計84.46でRD2位。
最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。昨季国内2連覇、欧州選手権初の金メダル。曲は昨季と同じ「雨に歌えば」。振付はペチュコフ。男性はやや太って見える。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。MiStはレベル4で加点3〜5。1FSはレベル4で加点ほぼ3〜4。PStは男女ともレベル4で加点3〜4。最後のRoLiは加点4〜5。技術最高の51.93、演技構成点も最高の39.2、合計91.13でRD1位。
フリー。4番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リト。26,28)。曲は昨季と同じ「It Happened Quiet」他。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜3。OfStは男女ともレベル3で加点1〜3。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ3。CuLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3。CoSpもレベル4。CiStはレベル2。最後にコレオ要素を三つ。いずれも加点2〜3。キスアンドクライでは嬉しそうだったが、昨季のロステレコム杯では5位だったので、そこまで戻せていない感じ。技術点7番目の61.05、演技構成点も7番目の49.08、合計110.13でフリーも7位、総合182.56で7位。
5番滑走でナザロワ・ニキーチン組(ウク。23,26)。曲は「Prima Donna」他。振付はペチュコフ。衣装は二人とも細めの横縞。CuLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つとCoSpは加点2〜3。SlLiは男性の背側のベルト部分に女性が手をついて倒立姿勢になり迫力満点だが、あまり加点されない。OfStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。SeStはレベル3。ChSlは音楽によく合っていて加点3〜4。ChStも表情豊かにコミカルな動きで演じて加点2〜3。最後のChSpは加点1〜3。ロシア勢に比して加点の出方が控えめな感じ。技術点5番目の62.39、演技構成点6番目の51.0、合計113.39でフリーも6位、総合188.25で6位。
6番滑走でRD5位フダイベルディエワ・バジン組(露。18,25)。今季組換え。女性は170p。もしかすると背が伸びて前のフィラトフ(177cm)と釣り合わなくなったのかも。2019年、女性はナザロフと組んで世界ジュニア銀メダル(当時女性165p)。曲は「Experience」他。振付はニコライ・モロゾフ。全要素に全ジャッジが加点。初めは老人のようにヨロヨロ始まる。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStはレベル3で加点2〜3。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜4、SlLiは加点ほぼ3。ChStは加点3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点2〜3。ChLiは加点2〜4。最後のChSpは加点1〜3。技術点4番目の64.88、演技構成点5番目の52.2、合計117.5でフリー4位、総合193.18、逆転で4位。1年目でなかなかのレベル。
8番滑走でスコプツォワ・アリョーシン組(露。20,23)。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はリアビニナ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStもレベル4で加点2〜3。ChStは加点ほぼ3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点2〜3。OfStは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。CoSpもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChSpは加点2〜4。技術点3番目の66.58、演技構成点も3番目の52.92、合計119.5でフリーも3位、総合199.25で3位。
9番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。26,29)。曲は昨季と同じ「Survivor」。振付はC.ディーン。会心の出来。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点3〜4。OfStは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトとSpもレベル4。うちリフト二つは加点3〜4。CuLiはイーグルした男性のももに女性が斜めに立ち、SlLiは男性の背中側へ女性が正面から頭上を飛び越えて上下逆にホールドするアクロバティックな形。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点ほぼ3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは曲のテンポ、曲想によく合っていて加点3〜5。最後までスピードもあり、情熱的に滑りきった。技術点2番目の67.49、演技構成点も2番目の54.96、合計122.45でフリーも2位、総合206.91で2位。
最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。25,29)。曲はマイケル・ジャクソン「スマイル」他。振付はペチュコフ。RoLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ5。リフト二つとSeSt、CoSpはレベル4。うちStaLiは加点4〜5、CuLiは加点4。OfStは男女ともレベル3で加点0〜3。ChSpは加点3〜4。ChStは加点4〜5。しかしRoLiがレベル1でGOE-2〜2。最後のChLiは加点2〜3。要素の完成度は全体的にすばらしいが、曲が継ぎ接ぎでプログラムの一貫性が感じられない。技術点最高の68.18、演技構成点も最高の58.2、合計126.38でフリーも1位、総合217.51で優勝。
フィギュアスケート (2020.11/21,23,12/2)
ロステレコム杯 (2020.11/20〜22 モスクワ) GPシリーズ第5戦
50%の観客を入れて実施。
<男子シングル>12人エントリー(10/21現在)。アリエフ、コリヤダ、イグナトフ、グメンニク、モザレフの他、クビテラシビリ(ジョージア)、リトビンツェフ(アゼルバイジャン)、レベデフ(ベラルーシ)等。サマリン、ダニエリアンは欠場。日本からは参加なし。
6番滑走でイグナトフ(露。20)。身長183pになった。昨季は国内4位。曲は「I Can't Go on Without You」。振付はグリンカ他。冒頭の4Loはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4T+3Tqは第1で止まりかけながらもよく付けた第2がつまった。スピン二つとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。後半のスタミナ不足。FCSpはレベル4。技術点50.52、演技構成点41.3、合計91.82でSP4位。
7番滑走でコリヤダ(露。25)。昨季は副鼻腔炎で全休。曲は「Let's Get Loud」。振付はプロコフィエワ。コーチを今季からミーシンコーチに変更。スケーティングが滑らかで速いし、表現力は随一。冒頭の4Tqはステップアウトで手付き。3Aはきれいに決めた。全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも無難に成功。技術点46.64、演技構成点46.7、合計93.34でSP3位。
9番滑走でモザレフ(露。17)。今季シニアデビュー。昨季ジュニアGPファイナル2位、ユース五輪銀メダル、世界ジュニア金メダル。曲は「Sadness(Part II)」。振付はコスチェエフ他。冒頭の4Fはきれいに成功。しかし4T<+1T*は第1の高さが足りず第2は1回転となり要素を失う。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aはかろうじて決める。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点42.96、演技構成点43.05、合計86.01でSP6位。
10番滑走でグメンニク(露。18)。昨季はジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア2位、国内シニア7位、世界ジュニア銅メダル。曲は「月光ソナタ」。振付はモロシュキン。StSqがよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはすばらしかった。加点2〜3。続く4Sも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4、StSqは加点3。1.1倍になる3Lz+3Loは加点2〜3。第2にループを付けられるのは有利。技術点53.96、演技構成点42.3、合計96.26でSP2位。
11番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。25)。昨季欧州選手権銅メダル。曲は「アムステルダム」。振付はグレイヘンガウス他。見たことがないほどの完璧な演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S+3Tは加点2〜3。続く3Aは加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4。1.1倍になるところで余裕のある4Tを決め、加点2〜3。これが大きかった。CSSpとStSqはレベル3で加点2〜3。技術点55.91、演技構成点43.65、合計99.56でSP1位。
最終滑走でアリエフ(露。21)。昨季GPファイナル6位、国内優勝、欧州選手権金メダル。曲は昨季に続き「仮面舞踏会」。振付はグリンカ他。冒頭4Lzの予定だったが、3Lz+3Tにして(になって?)全ジャッジが加点2〜3。次はきれいな4Tを成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3A<はアンダーローテーションでオーバーターン。StSqはなぜか途中でよろめいて動きが止まってしまいレベル2。技術点44.32、演技構成点45.3、合計89.62でSP5位。
フリー。7番滑走でモザレフ(露。17)。曲は「ハーモニカを吹く男」。振付はルーニン他。冒頭は4Fがパンクして2Fに。次は4T+2T成功、全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点2〜3。4Tはきれいに決まり全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで3A+3T、3Aを成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sは跳んだがオーバーターン。冒頭以外はジャンプをたんたんと跳びきった。技術点93.18、演技構成点87.5、合計180.68でフリー2位、総合266.69で4位。
8番滑走でアリエフ(露。21)。曲は「L'immensita」。振付はモロトフ他。なんとかまとめた。冒頭の4Lz<はオーバーターン。4Tはきれいに決めて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4T+2Tは第1をこらえて第2を付けた。3Aはステップアウト。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3T は全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3F+1Eu+3Sはオーバーターン。3Loは慎重に跳び、全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後のスピン二つはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。全体にいえることだが正直、レベルも加点が甘いと思う。技術点84.89、演技構成点90.6、合計175.49でフリーも5位、総合265.11で5位。
9番滑走でイグナトフ(露。20)。曲は「Je Suis Malade」。振付はモロトフ他。冒頭の4Loは安定していて全ジャッジが加点3〜4。4T+3Tとソロの4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。続けて3A+3Tを成功、全ジャッジが加点2〜3。ここまででかなり体力を使ったのではないか。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3連続のはずが1Fとパンク、第2以降付かず。3Lzと3Loも決めたが、連続ジャンプのリカバリーのスタミナなし。StSqと最後のCCoSpはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。技術点84.76、演技構成点84.2、合計168.96でフリー7位、総合260.78で7位。連続ジャンプのリカバリーの練習をしておこう。
10番滑走でコリヤダ(露。25)。曲は「Nureyev」。振付はアベルブフ。リンクサイドにずっと貼り付いていた。冒頭の4T+3Tとソロの4Tは高さもあり美しく、全ジャッジが加点3〜4。しかし次が1Aに。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちCCSpとStSqは加点3〜5。3Lz+1Eu+2Sは第3が2回転になったがきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで3A+2Tを跳び、リカバーして全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続けて予定では2Aのところを3Aにして全ジャッジが加点3〜4。3Loも全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。調子は確かにいいが、得点はだいぶ盛った感じ。技術点93.55、演技構成点95.0、合計188.55でフリー1位、総合281.89で初優勝。
11番滑走でグメンニク(露。18)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はモロシュキン。なかなか面白いプログラムだった。本人も気に入っているよう。冒頭の4S+2T+2Loはすごい。全ジャッジが加点2〜3。3Aはなんとかこらえたが、つなぎで転倒。フライングスピン二つはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Sqは痛そうな転倒。3Sは成功。ChSqは芝居がかった動きもあり全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A+3T、3Lz+3Lo、3Fを決めたスタミナはたいしたもの。いずれも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3、CCoSpは加点3〜4。技術点89.31、演技構成点84.9、転倒の減点2、合計172.21でフリー6位、総合268.47で3位。
最終滑走でクビテラシビリ(ジョージア。25)。曲は「トスカ」より2曲。振付はゼレズニコフ他。前半のジャンプはすばらしかった。冒頭の4S+3Tは全ジャッジが加点3〜4。続く3Aも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4T+2Tと3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。このまま完璧か、という後半1.1倍になる4Tでばったり転倒。3F+1Eu<<+3Sはなんとか決める。3Fは全ジャッジが加点2〜3。レベル3のStSqとChSqを続けて全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。やや加点の出方が少ないか。技術点88.74、演技構成点88.5、転倒の減点1、合計176.24でフリー4位、総合275.8で2位。
<女子シングル>11人エントリー(10/21現在)。コストルナヤ、トゥルソワ、サモドゥロワ、トゥクタミシェワの他、リャボワ(アゼルバイジャン)、サフォノワ(ベラルーシ)、ガルスチャン(アルメニア)等。11/16にメドベジェワが棄権してヌグマノワが参加、シェルバコワは11/20、肺炎のため棄権。日本からは参加なし。
1番滑走でヌグマノワ(露。18)。158p。2016年ジュニアGPファイナル5位、昨季国内シニア14位。曲はオペレッタ「こうもり」。振付はグリンカ他。冒頭の3Lzをきれいに成功、全ジャッジが加点2。珍しい3Lo+3Lo<を決めたが、第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ4、最後のLSpは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点35.95、演技構成点32.52、合計32.52でSP5位。
4番滑走でグリアコワ(露。18)。身長168p。昨季国内7位。曲は「シェヘラザード」。振付はプロコフィエワ。背が大きいのに、ジャンプが安定。冒頭の3F+3Tはきれいに決めて全ジャッジが加点2〜3。2Aもなんなく跳び、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz!は!マーク。StSqはスピードがなくレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点36.71、演技構成点33.36、合計70.07でSP4位。
8番滑走でトゥクタミシェワ(露。23)。2015年世界選手権金メダル。昨季GPシリーズ3位二回、国内4位。曲は「スパルタクス」より「アダージオ」。振付はプロコフィエワ、カッペリーニ他。冒頭の3Aは力まず、完璧に回っておりすばらしかった。全ジャッジが加点3〜4。しかし3Fはスピードを上げすぎたのかステップアウトして第2付かず。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3Lz+2Tを跳び、連続ジャンプのリカバリー。技術点39.78、演技構成点34.92、合計74.70でSP2位。
9番滑走でサモドゥロワ(露。18)。一昨季欧州選手権金メダル。昨季国内9位。曲は「ハーモニカを吹く男」。振付はプロコフィエワ、コストマロフ他。冒頭の3F!+3TqはGOE-3〜-1。その他の要素は全ジャッジが加点。2Aは加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜3。3Lzはきちんと成功したが、前半なので1.1倍にならず。StSqは風変わりな曲想を表現する大きな動きがあり、レベル3で加点2〜3。技術点34.89、演技構成点33.12、合計68.01でSP6位。
10番滑走でコストルナヤ(露。17)。身長155p。4pほど伸びたらしい。昨季GPファイナル優勝、国内2位、欧州選手権金メダル。曲は「No Time to Die」他。振付はロザノフ。今季からコーチをプルシェンコチームに変更。シーズン前にケガもあり、まだ3AをSPには跳ばない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは高く余裕があり、加点ほぼ4〜5。3Lzは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3F+3Tは加点3。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点41.4、演技構成点37.44、合計78.84でSP1位。
最終滑走でトゥルソワ(露。16)。身長は158pに伸びた。昨季GPファイナル、国内とも3位、欧州選手権も銅メダル。曲は「Love Story」他。振付はイリニフ。こちらも今季からプルシェンコチームに移籍。冒頭の3A<<はスピード、高さが足りずに転倒。3F!は決めたが!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。うち最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。技術点36.69、演技構成点35.12、転倒の減点1、合計70.81でSP3位。
フリー。SP11位のガルスチャン(アルメニア)が棄権。6番滑走でサモドゥロワ(露。18)。曲は「Makeba」他。振付はミハイロフ他。冒頭の3F!+3T<はGOE-4〜-1。3Lo、3S、2Aと全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。内二つは加点ほぼ2〜3。3Lz<は斜めになり転倒。2A+3Tはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次の2F!<<がばらけて両足に。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。キスアンドクライではミーシンコーチも悲しそう。技術点8番目の52.68、演技構成点6番目の65.12、転倒の減点1、合計116.8でフリー8位、総合184.81で7位。
7番滑走でヌグマノワ(露。18)。曲は「The Mountain Between Us」。振付はモロトフ他。白い衣装に青いビーズが少々。冒頭の3Lz<はこらえた。次は2Fに。2A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2。3Lo+2Tも決め、全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lo<<でダウングレード。3Sはなんとか成功。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、LSpは加点ほぼ3〜4。技術点7番目の57.21、演技構成点5番目の65.84、合計123.05でフリー6位、総合191.52で5位。
8番滑走でグリアコワ(露。18)。168pの長身。曲は「Don't Say You Do」。振付はプロコフィエワ。冒頭は3F+3T<。3Lz、2A、3Loとしっかり決めて全て全ジャッジが加点。2A、3Loは加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち最後のLSpは加点ほぼ3。1.1倍になる2A+1Eu+3S<、3Loq+2T、3F<は少しずつ回転不足。ChSqは全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。大きなミスなく終えてガッツポーズ。ミーシンコーチも嬉しそう。技術点5番目の61.44、演技構成点3番目の67.52、合計128.96でフリー3位、総合199.03で3位。
9番滑走でトゥルソワ(露。16)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はイリニフ。なんと4回転倒。冒頭の4Sはステップアウトで片手付き、転倒扱い。続く4Lz<と4T<は完全に転倒。2A+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2以上ょう。うちStSqは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる4Tq+1Eu+3Sはジャンプ間に変な間があったが3連続と認められ-4〜-2。3F+3Tqはなんとか決める。しかし3Lzでまた転倒。どうしたのか。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の67.8、演技構成点4番目の66.32、転倒の減点6、合計128.12でフリー4位、総合198.93で4位。
10番滑走でトゥクタミシェワ(露。23)。曲は「Chronicles of a Mischievous Bird」。振付はスメカロフ。二つ目の3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3A+2Tをきれいに決め、加点2〜3。ソロの3Aは回っていたがステップアウト。3Lzは加点2〜4、3Fは加点2〜3。スピン二つはレベル4で加点2〜3。StSqとLSpはレベル3だが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2A+3T+2Tと3Lz+2A+SEQ、3Loはしっかり成功。うち3Loは加点ほぼ2〜3。ChSqは加点1〜4。ベテランらしく最後は笑顔。技術点最高の77.17、演技構成点2番目の71.52、合計148.69でフリー1位、総合223.39、逆転で優勝。
最終滑走でコストルナヤ(露。17)。曲は「Wayward Sisters」他。振付はシェイリン・ボーン。今回3Aは入れず。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。本来ここが3Aだろう。次は3Lzq+2Tに。二つ目の2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし3F<+1Eu+3S<は珍しく二つアンダーローテーション。3Lzは成功。StSqとFCCoSpは本調子でなくレベル2だが全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点3〜4。技術点2番目の68.5、演技構成点最高の73.44、合計141.94でフリー2位、総合220.78で2位。
フィギュアスケート (2020./)
フランス杯 (2020.11/13〜15 グルノーブル) GPシリーズ第4戦
2020年10月20日、国際スケート連盟が新型コロナウイルスの感染拡大のため、中止を発表。
<男子シングル>12人エントリー(10/5現在)。エイモズ、ポンサール、シャオイムファの他、リッツォ(伊)、グラスル(伊)、ヴァシリエフス(ラトビア)、ニコライ・マヨロフ(スウェ)等。日本からは宇野、島田。
<女子シングル>12人エントリー(10/15現在)。メイテ、セルナ、マッサラの他、トルナーギ(伊)、パガニーニ(スイス)、ショット(独)、ペルトネン(フィン)等。日本からは紀平。
<ペア>8組エントリー(10/20現在)。
<アイスダンス>10組エントリー(10/20現在)。
フィギュアスケート (2020.12/19,25)
中国資生堂杯 ペア・アイスダンス (2020.11/6〜8 重慶) GPシリーズ第3戦
<ペア>3組エントリー(11/6現在)。3組ともツァオコーチ。中国はもうペア大国とは言えないか。スイ・ハン組は、4月に男性が股関節の手術をしたため、元々欠場予定だった。
1番滑走でジュウ・リウ組(中。18,19)。初めて見るペア。女性153p、男性186p。ジュニアの国内実績もないので組んだばかりかも。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はコーチの一人ジンリン・グァン他。冒頭の3Twはレベル1。3LoThは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aはなんとか決める。FiDsはレベル3。3Liはレベル4だがGOEは-2〜1。StSqとCCoSpはレベル3。うちスピンは二人の回転がずれ、全ジャッジが-1。技術点29.45、演技構成点24.92、合計54.37でSP3位。
2番滑走でワン・ファン組(中。15,18)。女性166p、男性181p。3年前、国内シニア8位。昨季国内ジュニア優勝、世界ジュニア8位。曲は「Go Now」。振付はエルヴィン・ウォン。冒頭の3Twは回転が速くレベル3に全ジャッジが加点2〜5。3Tは女性がステップアウト。3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点ぼ2〜3。FiDsとCCoSpはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。技術点33.9、演技構成点29.66、合計63.56でSP2位。
最終滑走でペン・ジン組(中。23,26)。女性162p、男性182p。昨季GPファイナル2位、国内2連覇、四大陸銀メダル。曲は「Somewhere in Time」。振付はデュブレイユ。とにかく速くて合っている。冒頭のソロジャンプで女性が3Tqで転倒。以降の全要素に全ジャッジが加点3以上。3LoThは加点ほぼ5。3Twは加点4〜5。CCoSpと3LiとStSqはレベル4。うち3Liは加点4〜5、StSqは加点3〜5。スピンも見事にそろっていた。最後のFiDsはレベル3だが加点3〜5。技術点40.22、演技構成点36.4、転倒の減点1、合計75.62でSP1位。
フリー。1番滑走でジュウ・リウ組(中。18,19)。曲は「Suite from Mulan」。振付はT. ジャン他。曲は「Somewhere in Time」。冒頭で女性が3Tqで転倒、連続ジャンプの要素を失う。3S<でも女性が転倒。3Twはレベル1。3SThはやや高すぎたが成功。リフト二つはレベル4。BiDsはなぜかレベル1。3LoThもなんとか成功。3Liはレベル3。最後のPCoSpは足換えのとき男性がよろめいて無得点。技術点41.46、演技構成点46.54、転倒の減点2、合計86.0でフリーも3位、総合140.37で3位。
2番滑走でワン・ファン組(中。15,18)。曲は映画「The Lone Ranger」より「Never Take Off the Mask」他。振付はエルヴィン・ウォン。冒頭の3Twでは女性が両手上げでレベル4に全ジャッジが加点3〜4。3T+2Tはまあ成功。ソロジャンプは女性が転倒、男性が2S。3LoThでも転倒。5RLiはレベル2だが全ジャッジが加点。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはなぜかレベル1だが全ジャッジが加点。3SThはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ3。3Liはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。最後のPCoSpはレベル4。技術点55.98、演技構成点57.86、転倒の減点2、合計111.84でフリーも2位、総合175.4で2位。有望そうな若いペアだが、女性が15歳で166pもある。もっと背が伸びそうだがどうするのか。
最終滑走でペン・ジン組(中。23,26)。曲は昨季と同じか。映画「Cloud Atlas」より「Travel to Edinburgh」他。振付はローリ・ニコル。ひと組だけ別格。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはきれいに成功、加点3。連続ジャンプは2T+2Tとしてなんとか下りる。3Twはレベル3で加点3〜4。3LoThは下りた後も美しく、加点5。BoDsとPCoSp、リフト三つはレベル4。うちリフト二つは加点4〜5。3SThも加点4〜5。ChSqは加点3〜5。技術点74.42、演技構成点73.86、合計148.28でフリーも1位、総合223.9で優勝。
<アイスダンス>5組エントリー(11/6現在)。3番滑走でニン・ワン組(20,24)。昨季国内3年連続3位、四大陸12位。曲は「メアリーポピンズ」より3曲。振付はパスカル・デニス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で2〜4。1FSは、前ふた組より上手に見えたがレベル1でNNNY。PStは男女ともレベル3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。最後のMiStはレベル2だが加点1〜3。技術点40.99、演技構成点28.08、合計69.07でRD3位。
4番滑走でチェン・サン組(26,25)。2018年から組換え。昨季国内2年連続2位、四大陸10位。曲は「The Greatest Showman」。振付はデュブレイユ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはよくあっていて速く、男女ともレベル4で加点1〜3。DiStはレベル3で加点2〜3。1FSはレベル3でYNYY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜3。最後のSlLiはレベル3だが加点3〜4。技術点43.99、演技構成点32.58、合計76.57でRD2位。
最終滑走でワン・リウ組(26,26)。昨季国内3連覇、四大陸4位。曲は昨季と同じチャップリン物真似の「The Look-A-Like Contest」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点3点以上。貫禄を示した。冒頭のDiStはレベル3だが加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル4で加点2〜4。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。技術点48.65、演技構成点35.58、合計84.23でRD1位。
フリー。3番滑走でニン・ワン組(20,24)。曲は「Mozart L'Opera Rock」より3曲。振付はパスカル・デニス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭はSlLi+RoLiのロングリフトでいずれもレベル4、加点ほぼ3。OFStは女性レベル3、男性レベル2、加点1〜3。ChStは加点2〜3、ChSpは加点1〜3。StaLiはレベル4に加点3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。CoSpはレベル4で加点2〜3。DiStはレベル2だが加点2〜3。最後のChSlは加点1〜3。技術点60.43、演技構成点42.4、合計102.83でフリーも3位、総合171.9で3位。
4番滑走でチェン・サン組(26,25)。曲は「I Will Wait for You」。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点2〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ3。DiStはレベル3だが加点ほぼ3。コレオ要素三つの内ChSlは加点2〜4。最後のStaLiはレベル4で加点2〜4。技術点66.69、演技構成点49.0、合計115.69でフリーも2位、総合192.26で2位。
最終滑走でワン・リウ組(26,26)。曲は昨季と同じ「ブラックスワン」より4曲。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3点以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3だが加点3〜4。ChSpは加点ほぼ4。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTw男女ともレベル4で加点3〜4。最後のコレオ要素二つのうちChSlは加点4〜5。戻ってくるとき男性がリンクから、女性の衣装の一部を拾っていた。技術点69.91、演技構成点53.7、衣装の飾りの落下による減点1、合計122.61でフリーも1位、総合206.84で優勝。
フィギュアスケート (2020.11/6,8)
中国資生堂杯 (2020.11/6〜8 重慶) GPシリーズ第3戦
<女子シングル>5人エントリー。3年連続GPシリーズ出場のホンイー・チェン、5年前GPシリーズ中国杯12位のルー・ゼン(21)、アメリカから中国に国籍変更したエンジェル・リー(15)他。日本からは参加なし。国際ジャッジは5人のみ(うち一人香港)。なお放送は、スケートアメリカに引き続き、テレ朝チャンネルの生放送で、解説は織田。
最終滑走でホンイー・チェン(中。18)。172pの長身。昨季GPシリーズ8位と9位、国内2位、四大陸11位。世界選手権代表。曲は映画「シネマ・パラダイス」より「Love Theme」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Lz+3Tqは第2がやや回転不足。しかし3Fはたいへんきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる2Aも無難に決め、全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4。一人だけ国際クラスの実力だった。技術点35.01、演技構成点29.62、合計64.63、ダントツでSP1位。
フリー。最終滑走でホンイー・チェン(中。18)。曲は「I Have the Strength to Fly」。振付はローリ・ニコル。冒頭で3Lz+1Eu+3Sをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続けて3T+2T、3Lo、3Lzと固め飛び。いずれもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のLSpは加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tはものすごく壁際で跳んだ。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。1A<<はばらけてダウングレード。次の2Aはしっかり決めた。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点62.57、演技構成点59.33、合計121.9でフリーも1位、総合186.53で初優勝。
<男子シングル>5人エントリー。ボーヤン・ジン、ハン・イェン、フー・ジャン等。日本からは参加なし。
5番滑走でハン・イェン(24)。昨季国内2年ぶりに優勝、四大陸10位。曲は3年目の「A Thousand Years」。振付はローリ・ニコル。すばらしい出来だった。滑り出しからスピードがあり、すごく氷に乗っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは豪快に決め加点3〜5。連続ジャンプは4回転をやめて3F+3Tをきれいに決める。全ジャッジが加点4。スピン三つは速くてレベル4。うちCSSpは加点3〜4、StSqはレベル3だが加点3〜5。1.1倍になる3Lzも加点3〜4。技術点48.23、演技構成点44.33、合計92.56でSP2位。キスアンドクライですごくリラックスして楽しそうなのもよかった。
最終滑走でボーヤン・ジン(23)。昨季GPファイナル5位、国内欠場、四大陸4位。曲は新しい「Trio 1 in D」他。キリル・リヒター演奏の現代ピアノ曲。振付はシェイリン・ボーン。昨季不安定だった4回転ジャンプが復活。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lz成功、加点2〜5。続けて4T+2Tを決め、加点ほぼ3〜4。この2つのジャンプで40点の荒稼ぎ。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4、最後のCCoSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Aはややこらえたが加点3〜4。終わりのポーズが「牧神の午後」に似ている。よく練習できたようだ。技術点59.03、演技構成点44.91、合計103.94でSP1位。
フリー。5番滑走でハン・イェン(24)。曲はこちらも昨季から継続の映画「ララランド」より「Mia & Sebastian’s Theme」他。振付は佐藤有香。SPほど戻しきれていない感じ。予定では入れていた4回転を回避。冒頭の3A+3Tはスピード、幅、流れもあり、全ジャッジが加点4〜5。次は予定変更して3Lzを跳び、全ジャッジが加点4。3F!+2Tは第1が!マーク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。続く3Sも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点2〜5。3Lz+2Tも全ジャッジが加点ほぼ3。3F!はまた!マーク。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。技術点82.07、演技構成点90.18、合計172.25でフリーも2位、総合264.81で2位。
最終滑走でボーヤン・ジン(23)。曲は「House of the Rising Sun」。振付はローリ・ニコル。リモートで振り付けるのはたいへんだったらしい。冒頭の4Lzは全ジャッジが加点4〜5。続けて4T+2Tも決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点3〜4。ここまでで既に44.95。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。内StSqはよく顔も付いており加点3。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。三つ目の4回転の4Tは片手付き。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ3。しかし3Lz+3T<で転倒。3F!はなんとか決める。技術点98.61、演技構成点89.34、転倒の減点1、合計186.95でフリーも1位、総合290.89で優勝。
フィギュアスケート (2020./)
スケートカナダ (2020.10/30〜11/1 オタワ) GPシリーズ第2戦
2020年10月14日、国際スケート連盟が新型コロナウイルスの感染拡大のため、中止を発表。
<男子シングル>8人エントリー(10/5現在)。ニューエン、ナドー、オーゼル、サドフスキーの他、チャ(韓国)等。日本からは参加なし。
<女子シングル>7人エントリー(10/5現在)。バウスバック、ピノー、シューマッハの他、クラコワ(ポーランド)等。日本からは宮原。
<ペア>6組エントリー(10/5現在)。日本からは三浦・木原組。
<アイスダンス>10組エントリー(10/5現在)。
フィギュアスケート (2020.12/8、9,13,)
スケートアメリカ ペア・アイスダンス (10/23〜25 ラスベガス) GPシリーズ第1戦
無観客で開催。テレ朝チャンネルの放送は11月下旬。例年通り映像のみ。
<ペア>8組エントリー(10/15現在)。組み替えたシメカ=ケネリム・フレイジャー組、カララン・ジョンソン組、ルウ・ミトロファノフ組、ケイン=グリブル・リュデュク組、ケイン・オシェイ組、セラフィニ・トラン組、男性が日系のチャン・ハウ組。この他、イスラエルからヴェルニコフ・クラスノポルスク組が参加。
1番滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(29,27)。曲は「In the End」他。振付はレニー・ロカ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが高くて速く加点4〜5。3Tはややタイミングがずれたが成功。3LoThも高く、加点3〜4。FiDsはレベル4で加点3〜5。CCoSpもレベル4で加点1〜4。StSqはややずれているところもあったがレベル3に加点ほぼ3。最後の3Liは女性を縦に2回回してから下ろし、レベル4で加点3〜4。全体に加点が多めな感じ。技術点40.43、演技構成点33.76、合計74.19でSP1位。
5番滑走でルウ・ミトロファノフ組(18,23)。3年前の全米ジュニア王者。昨季全米6位。曲は「The Show Must Go On」。振付はガニチェワ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Sもすかっと成功。3Liと最後のCCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FiDsとStSqはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点37.96、演技構成点29.56、合計67.52でSP3位。
6番滑走でカララン・ジョンソン組(25,25)。昨季全米2位、四大陸4位。曲は「Light of the Seven」。振付はブノワ・リショー。冒頭のソロジャンプは女性が2Sで転倒。3Twはレベル4で全ジャッジが加点4〜5。3LzTh成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。FCCoSpとStSq、3Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点4〜5。StSqは二人の距離がすごく近かった。技術点38.16、演技構成点33.92、転倒の減点1、合計71.08でSP2位。
7番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(25,30)。昨季全米4位。曲は昨季と同じ「Never Tear Us Apart」。振付はカメレンゴ。かなりよくできたように見えたが得点は伸びず。冒頭の3Twは高かったが女性がやや傾き男性に触れ、レベル2で-2〜3。ソロジャンプはタイミングは合っていたが女性が3S<<。3LzThは前向き着氷で両足。3LiとCCoSp、StSqとFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、FiDsは加点3〜4。後半はノーミスでも技術点31.3、演技構成点33.08、合計64.21でSP4位。キスアンドクライでは得点を見て二人とも不思議がっていた。
最終滑走でケイン・オシェイ組(27,29)。昨季全米3位、四大陸5位。曲は確か昨季と同じ「月の光」。振付はストロング。冒頭FiDsから入る珍しい構成。レベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Twはレベル3だがややもたれた。3S<<は女性が転倒。3LzThはステップアウト。CCoSpとStSq、3Liはレベル4。うちStSqと最後の3Liは全ジャッジが加点2〜3。技術点30.42、演技構成点31.44、転倒の減点1、合計59.86でSP5位。
フリー。3番滑走でSP6位のセラフィニ・トラン組(23,30)。昨季全米7位。曲は「Chasing Cars」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは男性が女性を落とさないよう頑張ったが体が触れてしまい、レベル3だが-3〜1。3Fと3T+COMBOはどちらも男性が転倒。連続ジャンプは要素を失う。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも成功、いずれもほぼ全ジャッジが加点。うち3SThは加点1〜4。戻ってくるとき男性は落ち込んでいた。技術点54.56、演技構成点55.84、転倒の減点2、合計108.4でフリーも6位、総合168.07で6位。
4番滑走でケイン・オシェイ組(27,29)。曲はビゼー「カルメン」。振付はストロング。フリーも冒頭はBiDsから始め、全ジャッジが加点3〜4。3Twは片手上げでレベル4。3連続は女性の第1と第3にミスがあったが3S<<+1Eu+1Sでなんとか成立。3SThは美しく成功、全ジャッジが加点2〜4。ソロジャンプは男性が1Aに。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。ChSqはカルメンぽく演じ、全ジャッジが加点3〜4。しかし3LzThで転倒。あと二つのリフトとPCoSpは全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点2〜3。技術点54.93、演技構成点60.56、転倒の減点1、合計114.49でフリーも5位、総合174.35で5位。
5番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(25,30)。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はカメレンゴ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点。3Loは女性が転倒。3連続は成功したかに見えたが、3Sq+2Tq+2Loq。おそらく女性のジャンプ。リフト三つはレベル3。うち最後の3Liは全ジャッジが加点1〜3。SPでミスした3LzThと3SThはきちんと決めた。うち3SThは全ジャッジが加点1〜3。BoDsはなぜか二周しかせずレベル2。PCoSpはのみレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。不本意だったSPからやや挽回して、技術点61.54、演技構成点64.48、転倒の減点1、合計125.02でフリー3位としたが、総合189.23、僅差で4位。
6番滑走でルウ・ミトロファノフ組(18,23)。曲はチャップリン・メドレー。振付はネミロフスキー他。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。3S+1Eu+2Sもしっかり決め、全ジャッジが加点2〜4。3LzThは片手付き。リフト二つはレベル4。うち5SLiは全ジャッジが加点。3Tもすぱっと成功、全ジャッジが加点2〜4。5RLiとPCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点2〜3。BoDsはレベル2。3LoThは転倒。技術点60.73、演技構成点62.4、転倒の減点1、合計122.13でフリー4位、総合189.65でなんとか3位キープ。
7番滑走でカララン・ジョンソン組(25,25)。曲は「Who Wants to Live Forever」。振付はシンディ・スチュアート。冒頭の3Twはクリーンで速くレベル4に全ジャッジが加点4〜5。しかし3S<でステップアウト、連続ジャンプは2T+2Tに。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト三つは加点ほぼ4〜5。PCoSpも加点3〜5。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。3SThは全ジャッジが加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3LzThは片手付き。技術点67.84、演技構成点68.48、合計136.32でフリー2位、総合207.4で2位。
最終滑走でシメカ=ケネリム・フレイジャー組(29,27)。曲は「Fall On Me」。振付はレニー・ロカ。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3T+2Tはこらえた。3LoThは余裕があり、全ジャッジが加点3〜5。3Sはかろうじて成功。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち5RLiは加点3〜5。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。PCoSpと最後の3Liはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。3LzThも決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。技術点71.22、演技構成点69.36、合計140.58でフリーも1位、総合214.77で初優勝。
<アイスダンス>9組エントリー(10/15現在)。ハベル・ドナヒュー組、ハワイエク・ベイカー組、カレイラ・ポノマレンコ組、グリーン・パーソンズ組、組み替えたマクナマラ・スピリドノフ組など。他にハンガリーからモナハン・フォラティ組。1組棄権して8組で実施。リズムダンスのパターンダンスは昨季と同じフィンステップ。
1番滑走でマクナマラ・スピリドノフ組(21,22)。今季から組換え。女性はカーペンターと組んで2016年世界ジュニア金メダル。男性は2019年までロシアの選手だった。曲は「Sweet Charity」より「Big Spender」他。その他のリズムはスイング。振付はジョーンズ他。まだ合わせながら滑っている感じ。冒頭のSqTwは女性が第2でスタンブルしてレベル3、男性レベル4。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1FSはレベル1でNNNY。PStは女性レベル3、男性レベル2。MiStはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点35.56、演技構成点29.94、合計63.5でRD6位。
5番滑走でグリーン・パーソンズ組(17,25)。昨季組み替えて全米シニア5位。曲は「What Do I Need With Love?」他。その他のリズムはフォックストロット。振付はメヴァク他。全要素に全ジャッジが加点。全体にスピードがあった。冒頭のMiStはレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはレベル1でNNNY、加点2。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点1〜4。技術点42.58、演技構成点32.4、合計74.98でRD4位。
6番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(20,19)。2018年全米ジュニア優勝、世界ジュニア銀メダル。昨季全米シニア4位。曲は「Kiss Me Kate」より「Too Darn Hot」。リズムはフォックストロットとスイング。振付・コーチともシュピルバンドとカメレンゴ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはよく合っていてレベル4に加点ほぼ3。StSqのレベル4は初めて出た。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1FSはレベル3でNYYY、加点1〜3。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点45.03、演技構成点33.6、合計78.63でRD3位。
7番滑走でハワイエク・ベイカー組(24,27)。昨季全米3位、四大陸6位。曲は「Saturday Night Fever」より「Staying Alive」他。振付はアグノエル他。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル4で加点2〜4。パターンダンスのレベル4は初めて出た。PStも男女ともレベル4で加点2〜4。SqTwは女性レベル4、男性レベル3。男性のどこが悪いのか見ていてわからず。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のSlLiはレベル4で加点2〜4。技術点45.41、演技構成点35.74、合計81.15でRD2位。
最終滑走でハベル・ドナヒュー組(29,29)。昨季全米2位、四大陸銅メダル。曲は「バーレスク」より3曲。振付はモイヤー、デュブレイユ他。女性の衣装は上から下まで金色。男性は袖なしの黒。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル4で加点3〜5。Stは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜5。技術点47.94、演技構成点37.36、合計85.3でRD1位。
フリー。3番滑走でマクナマラ・スピリドノフ組(21,22)。曲はピンク・フロイド「Money」他。振付はノヴァク他。冒頭のChStは全ジャッジが加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点。RDのミスを繰り返さず。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点だが時間超過。OFStは女性レベル1、男性レベル2。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル3。最後のChTwは全ジャッジが加点1〜3。大きなミスなく滑り終えてホッとした感じ。技術点54.89、演技構成点42.5、リフトの時間超過の減点1、合計96.39でフリーも6位、総合159.89で6位。
4番滑走でRD5位のセサネク・イェホロフ(19,21)。昨季全米ジュニア4位。男性はウクライナ出身。ヒゲを伸ばして35歳くらいに見える。曲は「Make It Rain」他。振付はノヴァク、ジョーンズ他。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。CuLiもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFStは男女ともレベル2。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。DiStとRoLiはレベル3。うちDiStは全ジャッジが加点2〜3。最後のコレオ要素二つは全ジャッジが加点。うちChStは加点ほぼ2〜3。技術点58.28、演技構成点43.8、合計102.08でフリーも5位、総合168.09で5位。
5番滑走でグリーン・パーソンズ組。曲はプリンス「Dance 4 Me」他。振付はキリアコフ他。なんとツイズルで男性がミス。前半の全要素には全ジャッジが加点。冒頭のChSlは派手な動きで加点3。OFStは女性レベル1だが男性レベル3で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。ChStも迫力満点で加点2〜4。CoSpはレベル4で加点2〜3。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4だが時間超過。CiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。問題のSyTwは女性レベル4、男性は第1でよろめいてレベル1。 技術点55.57、演技構成点48.5、リフトの時間超過の減点1、合計103.07でフリーも4位、総合178.05で4位。
6番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(20,19)。曲は「ドクトル・ジバゴ」より5曲。振付はシュピルバンドとカメレンゴ。女性の衣装は白が基調にしても、ウエストが太く見えた。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル2。OFStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点2〜3。CiStもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。CuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CoSpはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。RoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。最後にコレオ要素を三つ。いずれも全ジャッジが加点。うちChStとChLiは加点2〜3、ChSpは加点1〜4。 技術点57.05、演技構成点50.1、合計107.15でフリーも3位、総合185.78で3位。
7番滑走でハワイエク・ベイカー組(24,27)。曲は「Heart of Glass」他。振付はデュブレイユの他、本人たちも。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。いきなり大きな動きのOFStから入り、男女ともレベル4に加点3〜4。RoLiもレベル4で加点3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3。ChStは加点2〜4。DiStはレベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトは男性の得意なイーグルを生かし、いずれもレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素を二つ。うちChSlは加点2〜4。技術点67.42、演技構成点53.9、合計121.32でフリーも2位、総合202.47で2位。
最終滑走でハベル・ドナヒュー組(29,29)。曲は昨季と同じ「ハレルヤ」他。振付はアグノエル、シュイナール他。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。しっとりと滑るプログラム。冒頭のChStは加点3〜5。RoLiはレベル4で加点3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトはレベル4とレベル3で加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル4で加点ほぼ3。SyTwは大きな動きでよく合っており、男女ともレベル4に加点4〜5。MiStはレベル3だが加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChSlは加点4〜5、ChLiは加点2〜5。技術点69.79、演技構成点56.3、合計126.09でフリーも1位、総合211.39で優勝。
※ISUは、12/10の理事会で、当初北京で開催予定で延期していたGPファイナルの代替開催地を探していたが、開催断念して中止を発表。同時にザグレブで開催予定の欧州選手権の中止も発表した。3/22〜28ストックホルムでの世界選手権と、4/15〜18大阪での国別対抗戦は現時点では開催予定。
フィギュアスケート (2020.10/24,25,26)
スケートアメリカ (2020.10/23〜25 ラスベガス) GPシリーズ第1戦
ついに今シーズンが始まった。滑走順は世界ランク順。役員やジャッジも国内の人員でまかなうので、得点は参考記録で世界ランクに反映しない。既にGPシリーズ2大会が中止されたが、アメリカはNBAで実施したバブルシステムという予防・検査方式で実施。事前にPCR検査を受け、結果が出るまで指定されたホテルに留まる。食事も用意されたものを決められた場所で食べる。コーチは一人まで、キスアンドクライには同席しない、選手はリンクから上がったらすぐマスクを着けるなど。無観客だが、前から5列分くらい人型の写真パネル(なぜか犬や猫の写真も)が設置されており、演技の最初と最後に選手が挨拶しているときには、録音された拍手が響く。(※会場の隅に立っていたカエルだかトカゲのような緑色の人形は、スポンサー保険会社Geicoのマスコットのヤモリとのこと)
<女子シングル>12人エントリー(10/15現在)。アメリカからテネル、ベル、カレン・チェン、アンドリュース、グレン、ゴールドの他、シャン・リン(中)等。日本からは参加なし。
1番滑走でゴールド(25)。曲は「Suvivor」。振付はアボット。冒頭のLzと4つ目の連続ジャンプのFが両方2回転に。単独扱いの2Lzは無得点、2F!+COMBOは-5。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピンはCCoSpのみレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。しかし最後のLSpはレベル1。やはり練習が足りていない感じ。技術点17.72、演技構成点28.64、合計46.36でSP12位。フリーも12位。
3番滑走でオードリー・シン(16)。一昨季全米ジュニア2位、昨季ユース五輪7位。今季シニアデビュー。曲は「The Giving」。振付はミーキンズ他。コーチはタミー・ギャンビル。全てのジャンプを決め、スピン三つがレベル4で全ジャッジが加点。冒頭の連続ジャンプは3Lzq+3T。「q」は今季から新しくできたジャンプの回転不足の表記。1/4回転不足のとき付ける。基礎点は減らない。技術点38.09、演技構成点31.68、合計69.77でSP3位。
8番滑走でカレン・チェン(21)。昨季全米4位、四大陸7位。曲は「Rise」。振付はミーキンズ他。コーチはタミー・ギャンビル。滑りにスピードがあった。冒頭の3Lzq+3T<でステップアウト。他は全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。StSqはレベル3だが加点3〜5。要素ではないが、スパイラルがきれい。次の要素に入る前に小さくガッツポーズ。終わったときは笑顔だったが、得点の時はあまり嬉しそうではない。技術点35.13、演技構成点33.0、合計68.13でSP4位。
10番滑走でアンドリュース(19)。また背が伸びた。ISU履歴の149pはデータが古いと思う。昨季全米シニア6位、世界ジュニア8位。曲は「It’s A Man’s Man’s World」ほか。振付・コーチはデルモア。冒頭の2Aと続く3T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つもレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜4。後半1.1倍になるところで1Loになり、要素を失う。技術点27.76、演技構成点29.44、合計57.2でSP10位。フリーは7位で総合8位。
11番滑走でベル(24)。昨季全米2位。世界選手権代表。曲は「Glitter in the Air」。振付はリッポン他。衣装は明るい赤を基調に金のビーズがたくさんで火の鳥のようなデザイン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは流れがあり、全ジャッジが加点3〜4。3F+3Tは一人だけマイナス評価。1.1倍になる3Lzも決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち6つ目のCCoSpは加点4〜5。StSqと最後のLSpは加点3〜5。技術点40.8、演技構成点35.68、合計76.48でSP1位。
最終滑走でテネル(22)。昨季全米3位、四大陸銅メダル。曲は「Moderation」。振付はブノワ・リショー。今季からコーチ変更でザクライセク。3Aや4回転を習うためらしい。冒頭の2Aは慎重に決めた。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。この連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5。技術点38.21、演技構成点35.08、合計73.29でSP2位。
フリー。6番滑走でSP7位シャン・リン(中。17)。テキサス出身。昨年、中国国籍を取得。北京五輪のために中国の連盟がスカウトしたか。曲は「I'm Kissing You by Des'ree (Romeo and Juliet soundtrack)」。振付はローリ・ニコル他。コーチはクラスノジョンと同じレトフ他。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lzは成功。3Fq+2Tも決める。後半1.1倍になる2A+1Eu+3Sも成功したが、続く3F<で転倒。3S<もアンダーローテーションで疲れたか。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3。技術点62.78、演技構成点61.04、転倒の減点1、合計122.82でフリー5位、総合182.11で6位。
8番滑走でSP5位グレン(20)。167p。昨季全米5位、四大陸9位。曲は「Rain in Your Black Eyes」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3F+3Tは回ったのにステップアウト。2Aと3F+1Eu+2Sは全ジャッジが加点。3Lzはなんとか成功。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lo+2Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし次が1Loに。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点59.12、演技構成点63.12、合計122.24でフリー6位、総合190.09で5位。
9番滑走でカレン・チェン(21)。曲は「Butterfly Lover Concerto」。振付はカメレンゴ他。中国風の曲だが作曲者、バイオリン演奏とも日本人らしい。スケートがよく滑り、ジャンプもふわっと上がった。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点3〜5。3Lzも全ジャッジが加点3。3F!、1Loはミス。StSqはレベル3だがよく曲に合っていて全ジャッジが加点2〜5。スピンは二つがレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loと3Sはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Lo<+2Tはミスした3Loをなんとか跳んだ。技術点66.29、演技構成点最高の70.48、合計136.77でフリー2位、総合204.9で4位。
10番滑走でオードリー・シン(16)。曲は「Modigliani」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功。2A+3T<と3Sqはややミス。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。これが大きい。うちFCSpは加点3〜4、StSqは加点2〜4。1.1倍になるところで3Lzと3Lo+2T+2Loを決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。2Aも成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の71.18、演技構成点65.2、合計136.38でフリー3位、総合206.15で3位。
11番滑走でテネル(22)。曲は「Dawn of Faith」。振付はブノワ・リショー。滑り込みがやや足りていない感じ。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aと3Loはジャンプの前後にステップも入れ、全ジャッジが加点。3Loは加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sは左に傾き片手付き。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後二つのスピンは加点3〜5。StSqは加点2〜5。1.1倍になるジャンプは「q」だらけ。3Lzq+3Tqは-3〜-2。3Fq+2T+2Loは-2〜2。2Aはイーグルから入り、出た後にツイズル、全ジャッジが加点1〜4。終わったときには笑顔。技術点68.5、演技構成点69.28、合計137.78でフリー1位、追い上げたが総合211.07で2位。
最終滑走でベル(24)。曲はアバ「Dancing Queen」他。振付はシェイリン・ボーン。「衣装がSPと同じ」とテレ朝のアナと解説の織田(SPの衣装が「しっくりしない」ためフリーのを着たらしい)。全体にスピードがあった。よく練習できたのかもしれない。冒頭の2A+3Tは成功。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜5。StSqは加点2〜5。1.1倍になる3Lz+2Tと3F+2Tは全ジャッジが加点。しかし3Lz<<両足になり転倒。しかし直後のChSqはきれいなスパイラルも入り、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点67.33、演技構成点69.92、転倒の減点1、合計136.25でフリー4位、しかし総合212.73と逃げ切って優勝。
<男子シングル>12人エントリー(10/15現在)。アメリカからチェン、ジョウ、クラスノジョン、樋渡、プルキネン、ナウモフの他、メッシング(加)、ビチェンコ(イスラエル)等。10/8-9にゴゴレフ(加)、ブレジナ(チェコ)が辞退し、サモーヒン(イスラエル)等がエントリー。日本からは参加なし。なお、羽生選手は今季GPシリーズ辞退を表明している。
6番滑走でクラスノジョン(20)。昨季全米6位。曲は「Heart Upon My Sleeve」。振付はA. ジョンソン他。冒頭で4Loを決める。3Aは大きくきれいに決め全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3F+2Tは第2がつまってGOE-2〜0。スピン二つがレベル4。最後のStSqはよく動き、ややエッジが浅くレベル2だが、全ジャッジが加点2〜3。技術点41.36、演技構成点36.7、合計78.06でSP5位。
7番滑走でビチェンコ(イスラエル。32)。昨季国内3位、欧州選手権12位。曲は「Words」。振付はカメレンゴ。よくまとめた。冒頭の3A成功、全ジャッジが加点3。続く4Tはステップアウト。1.1倍になる3Lz!+3Tはよく第2に3回転を付けた。スピン二つはレベル4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点40.98、演技構成点36.5、合計77.48でSP6位。
8番滑走でジョウ(19)。昨季全米4位。今季は休学してプレ五輪シーズンに備える。曲は「Vincent (Starry Starry Night) 」。振付はローリ・ニコル。すばらしい出来。冒頭で4Lz+3T成功、ほんの少し第2がつまり、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。続く4Sqはこらえた。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点3〜4。FCSpとStSqがレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点55.56、演技構成点43.8、合計99.36でSP2位。
9番滑走で樋渡(20)。昨季全米3位、四大陸9位。曲は「Standards」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭で4T決める。全ジャッジが加点3。3Aはよくこらえた。1.1倍になる3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点。スピン二つがレベル4。最後のStSqはバレエジャンプも入れよく動き、レベル3で全ジャッジが加点3〜5。技術点46.07、演技構成点41.1、合計87.7でSP4位。
11番滑走でメッシング(加。28)。昨季国内3位、四大陸8位。曲は昨季に引き続き「Perfect」。振付はヴァイポンド。冒頭で4T+3Tを第1で片手つきなのに決める。3Aはスピード、幅、流れとも申し分なく全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは高速で加点2〜5。1.1倍になる3Lzも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のCCoSpはレベル3だが、高速で加点ほぼ4〜5。技術点48.8、演技構成点43.6、合計92.4でSP3位。
最終滑走でチェン(21)。昨季全米優勝、世界選手権代表。やはり今季は休学してプレ五輪シーズンに備える。曲は「Asturias, Cancion del Mariachi」。振付はシェイリン・ボーン。まだ未完成なのにレベルが高い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭であっさり4T+3T成功、加点3〜4。続く3Aもきれいで加点4〜5。なんと1.1倍になるところで4Fを決め、加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ5、最後のCCoSpは加点3〜5。技術点63.12、演技構成点48.05、合計111.17でSP1位。
フリー。7番滑走でビチェンコ(イスラエル。32)。曲は「Pirates of the Caribbean」より4曲。振付はカメレンゴ。冒頭で4T+2Tなんとか成功。続くソロの4Tはステップアウト。3Lzと3Loはしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピンは二つがレベル2、StSqと最後のCCoSpがレベル3だが、スピンは明らかに練習不足。StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは片手付き。2A+2Tは決めたが本来3Aからの連続ジャンプ。3Fから3連続の予定が第1でステップアウトしてから付けた2Sは無得点。ChSqは全ジャッジが加点。終わったとき疲労困憊。技術点63.24、演技構成点73.9、合計137.14でフリー8位、総合214.62で6位。
8番滑走でクラスノジョン(20)。曲は「Fahrenheit 452」「Dracula」他。振付はネモロフスキ他。冒頭の4Loqは転倒。ほぼ回っていたが。3A+2Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし本来連続3回転の予定だった。ソロの3Aも決める。3Sは余裕があり全ジャッジが加点2〜3。スピンはレベル3とレベル4のものもマイナス評価。最後のCCoSpはおそらく回転不足で無得点。StSqもレベル2。1.1倍になる3F+3Loは得意技なので根性で成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3連続は2Lz+2T+2Loとなり、3Lzqは両足。いかにも疲れた感じ。技術点64.45、演技構成点73.1、転倒の減点1、合計136.55でフリー9位、総合214.61で7位。
9番滑走で樋渡(20)。曲は「Take Five」他。振付はアゴスト他。冒頭で4T+3Tをさらっと成功、全ジャッジが加点3。次はパンクして2Tに。3A+2Tは決め、全ジャッジが加点。スピンは二つがレベル3、最後のCCoSpはビールマンも入れ、レベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aで転倒。3Loと3Lz+1Eu+3Fはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。アナウンサーが「滑れない期間にスタミナ強化した」という談話を紹介。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点78.53、演技構成点80.6、転倒の減点1、合計158.13でフリー4位、総合245.3で4位。
10番滑走でメッシング(加。28)。曲は「November Rain」。振付はヴァイポンド。冒頭で4T+2Tとソロの4T成功、全ジャッジが加点。ソロの4Tは加点3〜4。3連続は3A+1Eu<<+3S<となった。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。二つのスピンはいずれも速く加点3〜5。StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは氷に髪につくほど低い姿勢も披露、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。疲れたのか、最後ののジャンプは3F!<<となり両足。しかし笑顔で終わる。「スケートカナダが中止になったので、GPシリーズ唯一のカナダ人となり、カナダチームのためにも良い演技をしたい」と言ったらしい。技術点87.72、演技構成点86.3、合計174.02でフリーも3位、総合266.42で3位。
11番滑走でジョウ(19)。曲は「Algorithm」。振付はミーシャ・ジー。ミーシャっぽい振付が随所に見られた。冒頭の4Lz<は転倒したが、すぐ4Lz+3Tを成功させ、ほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点3、3Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル3、StSqとCCoSpはレベル4。酢てっは加点3〜4、CCoSpは加点2〜3。1.1倍になる4S<はステップアウト。3A+2Tと3Lz+1Eu+3Sはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqは全ジャッジが加点3〜5。締めのポーズは親指と人差し指で窓を作って覗く形。技術点89.24、演技構成点87.5、転倒の減点1、合計175.74でフリーも2位、総合275.1で2位。
最終滑走でチェン(21)。曲はPhilip Glassのセレクション。振付はシェイリン・ボーン。衣装はシンプルな青、前の袷と袖口のみ光沢のある素材。一人だけ別格。「まだ4Lzは跳ばない」段階でこの内容。冒頭で4F+3Tをきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。3Loと3Lzは休憩に見える。いずれも全ジャッジが加点2〜3。次の2Sはパンク。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Fと4T+3Tを決めるのは驚異的。3連続は全ジャッジが加点ほぼ4〜5。最後のジャンプがパンクして1Aになったのはもはやご愛敬。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点95.18、演技構成点92.8、合計187.98でフリーも1位、総合299.15で優勝。
なお、エキシビジョンは、今季に関しては開催する必要はない、という通達がISUからの大会概要にあるので、今回はなし。他の大会では開催予定らしい。
※なんと今季の四大陸選手権(シドニー)が中止になっていた。10/17に発表されたらしい。ここに北京五輪プレ大会になるGPファイナルが開催できれば…ということかもしれない。
来季は中国・天津で、2023年に今度こそオーストラリア・シドニー開催とのこと。2023年は世界選手権が日本・埼玉に決定。
フィギュアスケート (2020.8/9)
フィギュアスケートの状況 (2020.7/13、20,8/3)
今季(2020-2021シーズン)は、新型コロナのため、たいへんなシーズンになる。7/20にISUが今季のジュニアGPシリーズ全大会の中止を決定。シニアのチャレンジャーシリーズも、今季は変則的開催。ロンバルディア杯とUSインターナショナルクラシック、ネペラ杯は中止。オータムクラシックとアジアンオープンは開催延期。ネーベルホルン杯、フィンランディア杯、ゴールデンスピンなどが開催予定。7/13、8/3のISUの発表では、それぞれ単独大会とし、シリーズとしない、ポイントや賞金もなし、ミニマムスコアは認定するなど。
さらにシニアのGPシリーズについて、8/3のISUの発表で正式決定。各6大会は日程通り開催するが、原則として国内大会となる。参加できるのは、開催国の選手と役員、開催国を拠点にしている選手、開催国に入国できる選手に限定。各選手の出場は1回のみ。ワールドスタンディング/ランキングポイント、ミニマムポイントは付与されない。ファイナルは開催国の中国と条件をつめて今後発表する。次の理事会は8/28。
スケートアメリカ:10/23〜25・ネバダ州ラスベガス
スケートカナダ:10/30〜11/1・オンタリオ州オタワ
中国杯:11/6〜8・重慶
フランス杯:11/13〜15・グルノーブル
ロステレコム杯:11/20〜22・モスクワ
NHK杯:11/27〜29・大阪
ファイナル:12/10〜13(未定)・北京
ひとり1大会のみとすると、男子シングルは、羽生はカナダかNHK杯、宇野や島田はスイスにいるのでフランスかNHK杯なのか。しかし国内組がNHK杯に集中しそう。田中刑事、友野、山本草太、鍵山、佐藤俊など。女子シングルは、宮原と本田真凜以外はみんな国内か。う〜ん。
今季実施されるはずの各種ルール変更(ルッツとフリップとループの得点を同じにする等)はとりやめになっている。アイスダンスの課題も昨年のまま据え置き。とにかく何とか主要大会が無事に開けますように。
※8/28、羽生が今季のGPシリーズ欠場を表明。自分が出ると多くの人が移動する可能性があり、感染のリスクが高まるため。また、自分に気管支ぜんそくの基礎疾患があること、かかった選手が後遺症で活動困難になった例があること、コーチが来日できないことやカナダへ行けば隔離期間には練習できないので万全の状態で試合に臨めないことなども理由のひとつ。
フィギュアスケート (2020.5/16,17,6/6,13)
世界ジュニア選手権 ペア・アイスダンス (2020.3/2〜8 タリン・エストニア)
<ペア>16組出場。アメリカとロシアから3組ずつ。カナダと中国からは2組ずつ。昨季のメダリストのうち、金と銅のペアはシニアへ。銀ペアだけジュニアに残った。ソロジャンプの課題は2Aまたは2Lo。スロージャンプは6種類(3Lz,2Lz,3F,2F,3T,2Lo)から一つ。リフトは5Aか5R。デススパイラルはバックイン。
7番滑走でブタエワ・ベルラヴァ組(ジョージア。14,17)。二人ともロシア出身。今季ジュニアGPシリーズ8位と6位。曲は「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」。振付はモロゾフ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜5。3FTh成功、ほぼ全ジャッジが加点。2Aも決め、全ジャッジが加点2〜3。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。しかしBiDsは男性の腰の位置が高めで、上下したらしく無得点。Jスポーツ解説の小山さんが「男性の腰はヒザより低い位置で安定していなければならない」と言う。FCCoSpはレベル4だがGOE-2〜-1。最後のStSqはレベル2。技術点7番目の32.13、演技構成点9番目の23.83、合計55.96でSP7位。キスアンドクライでは男性はがっかりしていた。フリー7位で総合7位。
9番滑走でワン・ファン組(中。14,17)。女性は165pだが細身。今季ジュニアGPシリーズ9位二回、国内ジュニア優勝。曲は「Fly Me to the Moon」。振付はペルティエ、ゴルデーワ他。コーチはツァオ他。女性の衣装はレモンイエロー。冒頭の3Twは回転が速く高かったが、レベル2で全ジャッジが加点1〜3。3TThは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2。CCoSpはレベル3だがGOE-2〜0。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のBiDsはレベル1。できる要素とできない要素の差が激しい。中国らしく投げ技が上手。技術点9番目の30.16、演技構成点8番目の23.93、合計54.09は自己ベスト更新でSP8位。
10番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。14,18)。初出場。今季ジュニアGPファイナル4位、国内ジュニア3位、国内シニア7位。曲は「Senza Parole」。振付はモロゾフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜5。2Aも加点2〜5。3FTh成功。BiDsと5RLi、StSqとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4、5RLiは加点2〜4。技術点3番目の40.91、演技構成点2番目の29.35、合計70.26は自己ベスト更新でSP3位。
12番滑走でフィンスター・ナジ組(米。16,21)。女性162p、男性177p。男性はハンガリー出身。昨季11位。今季ジュニアGPシリーズ6位と2位、全米ジュニア優勝。曲は「ハレルヤ」。振付・コーチともサッペンフィールド。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。2Aは女性がオーバーターン。3TThはフリーレッグのタッチあり。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。BiDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。StSqもレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはずれてレベル3。技術点7番目の31.58、演技構成点5番目の26.75、合計58.33でSP5位。
最終グループ13番滑走でアハンテワ・コレソフ組(露。17,18)。初出場。今季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニア2位、国内シニア10位。曲は「Interstellar」。振付はペチェルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜5。3FThは加点2〜3。2Aも加点ほぼ2〜3。5RLiとBiDs、CCoSpとStSqはレベル4。うち5RLiとBiDsは加点2〜4。技術点2番目の41.29、演技構成点3番目の29.15、合計70.44は自己ベスト更新でSP2位。
14番滑走でハモン・ストレカリン組(仏。18,20)。男性はウクライナ出身。シニアと掛け持ち。昨季国内シニア2位、世界ジュニア9位。今季ジュニアGPシリーズ8位一回、国内シニア優勝、欧州選手権9位。曲は「Bang Bang」。振付はブルザ他。冒頭の3Twはレベル2。3FThは転倒。2Aは成功。BiDsとStSq、5ALiはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の32.57、演技構成点6番目の26.66、転倒の減点1、合計58.23は自己ベスト更新でSP6位。トップペアが突然いなくなり、国を背負っている。フリーは5位で総合5位。
15番滑走でホッケ・クンケル組(独。19,20)。女性は2018年ブロンマートと組んでピョンチャン五輪に出場。今季組換え。ジュニアGPファイナル6位。シニアと掛け持ち。曲は「Wasting My Young Years」。振付はC.パパダキス他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3FThは全ジャッジが加点2〜4。2Aはなんとか決める。5ALiはレベル4だが、GOEは-2〜4と割れた。CCoSpとStSq、最後のBiDsはレベル3。うちBiDsは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の35.71、演技構成点も4番目の27.86、合計63.57は自己ベスト更新でSP4位。
最終滑走でパンフィロワ・リロフ組(露。17,18)。昨季銀メダル。今季ジュニアGPファイナル、国内ジュニアとも優勝、国内シニア6位、ユース五輪金メダル。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」他。振付はモロゾフ他。衣装は二人とも黒のパンツスタイル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高くて速く、レベル4で加点ほぼ5。2Aは加点1〜4。3FThは加点3〜4。5RLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。BiDsだけなぜかレベル2でGOE-2〜3。CCoSpと最後のStSqはレベル4で加点2〜3。この組だけ別世界。点差以上の実力差がある。技術点最高の43.02、演技構成点も最高の30.69、合計73.71は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライでは、これくらいでは足りないのか、たいして笑顔もなし。
フリーへは全ペアが進む。9番滑走でワン・ファン組(中。14,17)。曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」。振付はジンリン・グァン。冒頭の3Twは高くレベル2で全ジャッジが加点2〜4。3T+2Tは女性の第2がステップアウト。3Sは女性が転倒。3SThは全ジャッジが加点1〜3。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。FiDsと最後のPCoSpはレベル3。3TThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点。男性はパワーがあるが、スケーティングがやや雑。女性はソロジャンプに難。技術点3番目の50.56、演技構成点8番目の48.46、転倒の減点1、合計98.01は自己ベスト更新でフリー6位、総合152.1も自己ベスト更新で8位。
12番滑走でフィンスター・ナジ組(米。16,21)。曲は「Rain In Your Black Eyes」。振付・コーチともサッペンフィールド。冒頭の3S<は女性がアンダーローテーション。3Twはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。2A+1Eu+2Sは何とか決める。3TThは両足。5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3SThはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。4Liはレベル4だが壁に近づきすぎて男性が変な動きで回避。無事に下ろせた。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはなぜか無得点。技術点11番目の45.96、演技構成点6番目の51.97、合計97.93でフリー7位、総合156.26で6位。
最終グループ13番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。14,18)。曲は「ボヘミアン・ラプソディ」より3曲。振付はマラフェエフ他。冒頭の3Twは高くて速くすばらしい出来で、レベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし2A+COMBOで女性が転倒。3Tはなんとか決めたが、3FThでまた転倒。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3LoThも転倒。女性の軸がまっすぐに立っていない。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の48.61、演技構成点も4番目の55.31、転倒の減点3、合計100.92でフリー4位、総合171.18で銅メダル。キスアンドクライでは笑顔なし。
14番滑走でホッケ・クンケル組(独。19,20)。曲は「Do You Love Me」他。振付はシアラー他。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sと2A+2A+SEQもなんとか決める。リフト二つはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。女性が片足を真上に上げる姿勢が独特。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3LoThはタッチあり。FiDsはレベル3でGOE-1〜3。3FThは両足。最後のPCoSpは、解説の小山さんが指摘したとおり、男性が足換えのとき両足になってしまったことなどで無得点。技術点6番目の47.63、演技構成点2番目の55.95、合計103.58でフリー3位、総合167.15は自己ベスト更新で4位。惜しくもメダルを逃したが、キスアンドクライでは笑顔。「スピンの得点があれば届いたかも」と小林アナ。
15番滑走でアハンテワ・コレソフ組(露。17,18)。曲は「Shine On You Crazy Diamond」。振付はペチェルスカヤ。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3FThは全ジャッジが加点3〜5。しかし3S<と3T<+REPで女性が転倒。男性がどちらかに第2を付けていれば、REPの減点はなかったのに。ふだんミスしないから、そういう練習はしていないのか。3LoThはステップアウトで両手付き。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜3。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の50.62、演技構成点3番目の55.79、転倒の減点2、合計104.41でフリーも2位、総合174.85で銀メダル。ミスがあったため、キスアンドクライではコーチとも笑顔なし。
最終滑走でパンフィロワ・リロフ組(露。17,18)。曲は「No One Ever Called Me That」。振付はモロゾフ他。女性の衣装は白を基調にスカートの裾に青。冒頭の3Twは高く、ほとんど横回転でレベル3だが全ジャッジが加点5。2Sは男性が変だったがなんとか決める。3LoThはものすごく幅があったらしいが、我が家のテレビは画像が乱れて飛んだ。全ジャッジが加点4〜5。2A+1Eu+2Sはまあ成功。リフト二つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点4〜5、5RLiは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3FThも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。このペアだけ別次元の感じ。来季はシニアらしい。技術点最高の61.15、演技構成点61.1、合計122.25でフリーも1位、総合195.96で初の金メダル。さすがにキスアンドクライでは笑顔。表彰式では女性だけ国歌を歌っていた。
<アイスダンス>29組出場。日本からは今季組換えの吉田唄菜・西山真瑚組。他にカナダ、ロシア、アメリカから3組ずつ。フランスから2組。今季のパターンダンスはティータイムフォックストロット(TTF)。
8番滑走で吉田・西山組(16,18)。今季組換え、ジュニアGPシリーズ6位二回、全日本ジュニア優勝、ユース五輪6位。拠点はトロントのクリケットクラブ。男性はシングルもやっている。曲は「コーラスライン」より3曲。振付はメーガン・ウイング。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の都築さんは「距離が近くてとてもいい。見るたびに上手くなっている」。MiStはレベル2だが、全ジャッジが加点。1TTFはレベル2でYYTN、2TTFもレベル2でYYNN。最後のRoLiはレベル3。技術点30.27、演技構成点25.78、合計56.05でRD13位。リフトのレベル4がとれなかったのが残念らしい。
15番滑走でマキタ・グナラ組(加。16,17)。女性は日系に見える。昨季国内ジュニア9位。今季ジュニアGPシリーズ4位二回、国内ジュニア欠場、ユース五輪5位。曲は「I Can Hear the Bells」他。振付・コーチともアーロン・ロウ、メーガン・ウイング。冒頭の1TTFはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2TTFはレベル2でYYNN。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはで全ジャッジが加点。技術点33.96、演技構成点26.91、合計60.87でRD10位。
19番滑走でウルフコスティン・チェン組(米。15,17)。女性は160p。男性はカナダ生まれ。中国系か。今季組換え。ジュニアGPシリーズ5位と4位、全米ジュニア2位、ユース五輪3位。曲は「Everything Old Is New Again」。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。なんと1TTF、2TTFともレベル4。うち2TTFは全ジャッジが加点。他の組はここまでみんなレベル2かレベル3だった。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。MiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の37.06、演技構成点9番目の27.71、合計64.77でRD7位。
21番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。16,20)。女性はアメリカ生まれ・ロシア育ちで母はエテリ・トゥトベリーゼ。昨季国内ジュニア9位。今季から拠点をアメリカに移した。ジュニアGPファイナル6位、国内ジュニア3位。曲は「おしゃれキャット」より「Everybody Wants to Be a Cat」等3曲。振付はシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1TTFはレベル4。2TTFはレベル2でYNNY、加点1〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。最後のDiStはレベル2だが加点2〜3。技術点5番目の36.19、演技構成点6番目の30.34、合計66.53は自己ベスト更新でRD5位。
22番滑走でブロンサード・ブアラギア組(加。15,18)。昨季国内ジュニア6位。今季ジュニアGPシリーズ4位と3位、国内ジュニア優勝。曲はミュージカル「キャバレー」より3曲。振付はエミリー・ジョゼット他。コーチはデュブレイユ他。冒頭の1TTFはレベル3でNYYY、2TTFはレベル2でYNNY。StaLiはレベル4、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のDiStはレベル3で全ジャッジが加点2。技術点34.38、演技構成点28.6、衣装からの落下物で減点1、合計61.98でRD8位。
最終グループ25番滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョージア。18,20)。二人ともロシア出身。女性は160p。男性は184p。昨季世界ジュニア6位。今季ジュニアGPファイナル優勝、四大陸14位。曲は「Dream A Little Dream Of Me」他。振付はニコライ・ニコノフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。1TTFはレベル4で加点ほぼ2〜3。2TTFはレベル2でYYNN、加点ほぼ2〜3。最後のStaLiは女性は片手を男性の足首付近で支える変わった姿勢でレベル4、加点2〜4。技術点2番目の37.86、演技構成点も2番目の32.12、合計69.98でRD2位。
26番滑走でニューエン・コレズニク組(米。17.18)。男性はウクライナ出身。昨季全米ジュニア2位、世界ジュニア4位。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「アラディン」。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。冒頭のMiSt3はレベル3で全ジャッジが全ジャッジが加点2〜4。1TTFはレベル4で、2TTFはレベル2でYYNN、いずれも全ジャッジが加点2〜3。SqTwは女性がややゆらいでレベル3、男性はレベル4。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の36.3、演技構成点3番目の31.97、合計68.27でRD3位。
27番滑走でシャナエワ・ナリズニイ組(露。16,20)。ここも男性がウクライナ出身。184p。今季ジュニアGPファイナル3位。曲は「ボニーとクライド」。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で1TTF、2TTFともレベル4。1TTFは加点2〜3、2TTFは加点ほぼ2〜3。2TTFがレベル4なのは2組目。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiSt3はレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点最高の38.49、演技構成点4番目の31.54、合計70.03でRD1位。
28番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組(露。17,19)。一昨季銅メダル。昨季国内ジュニア2位、世界ジュニア5位。今季は男性の足の手術でジュニアGPシリーズ欠場、国内ジュニア2位、ゴールデンスピン等3大会で優勝。曲は「シカゴ」より「All That Jazz」。振付はヤノフスカヤ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ2〜4。1TTFはレベル1でNYTT、2TTFはレベル2でYYNN、いずれも加点2〜3。DiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点6番目の35.71、演技構成点最高の32.26、リフト時間の超過の減点1、合計66.97でRD4位。得点と順位にやや不本意な感じ。
フリー。シニアより30秒短く、コレオ要素は5種類から自由に2種類選べる。リフトも二つまで。
9番滑走で吉田・西山組(16,18)。曲は「ドンキホーテ」より2曲。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭にChSt。奥の壁際からジャッジ側へたっぷりと表情をつけて踊り、加点1〜4。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。やはり二人の距離が近い。CoSpとリフト二つはレベル4。うちCoSpは加点2〜3。OFStは女性レベル3、男性レベル2。MiStはレベル3。最後のChTwは加点2〜3。男性の方がたくさん回っていた。解説の都築さんは「男性のシングル経験を生かした振付」と言う。技術点50.81、演技構成点42.75、合計93.56でフリー8位、総合149.61は自己ベスト更新で12位。
13番滑走でウルフコスティン・チェン組(米。15,17)。曲は「How Will I know」他。振付・コーチともカメレンゴとシュピルバンド。最後のChLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4。CiStはレベル3で加点2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜3。CoSpもレベル4、GOE0〜3。ChStは加点ほぼ2〜3。最後のChLiはGOE-1〜2。全体的にはいい出来だったが、加点が少ない。技術点9番目の50.45、演技構成点7番目の43.98、合計94.43でフリー7位、総合159.2は自己ベスト更新で7位。
15番滑走でRD6位のドゥムジオ・ルメルシエ組(仏。18,21)。昨季世界ジュニア8位。今季ジュニアGPファイナル5位。曲はリミックスの「カルメン」より「ハバネラ」他。振付・コーチともアリベール=ナルス。女性は金髪で濃い青の衣装。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル2で加点2〜3。CoSpとリフト二つはレベル4。うち最後のRoLiは加点ほぼ3〜4。3 ChSpは加点ほぼ2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。OFStは男女ともレベル2。ChStは足を踏みならす動作が多用され、見たことがない動き。加点2〜5。技術点6番目の51.1、演技構成点も6番目の46.54、合計97.64でフリー6位、総合162.52で6位。
最終グループ16番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。16,20)。曲は「Always Watching You」他。振付はカメレンゴ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CiStはレベル3で加点2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。CoSpもレベル4で加点2〜3。OFStは男女ともレベル2で加点2〜3。ChStは加点2〜3。RoLiはレベル3で時間超過。最後のChLiは加点1〜4。技術点5番目の51.94、演技構成点も5番目の47.75、リフト時間超過の減点1、合計98.69は自己ベスト更新でフリー5位、総合165.22も自己ベスト更新で5位。
17番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組(露。17,19)。曲は「Milord」。振付はマスレンニコワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。Spは足を変えずにジャンプで姿勢変更。レベル4に加点2〜4。リフト二つはレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStはレベル2だが加点2〜4。ChSpは加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。最後のChLiは加点2〜4。技術点4番目の53.05、演技構成点も4番目の49.16、合計102.21でフリー4位、総合169.18で4位。
18番滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョージア。18,20)。曲は「In the End」。振付はニコロフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。CoSpがレベル2なのはとりこぼしか。加点2〜4。ChStは二人で側転するなど迫力があり加点3〜5。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル4で加点1〜4。最後のChLiは加点3〜5。技術点3番目の55.71、演技構成点最高の50.5、合計106.21は自己ベスト更新でフリー2位、総合176.19も自己ベスト更新で銀メダル。
19番滑走でシャナエワ・ナリズニイ組(露。16,20)。曲は「River」。振付はサマルスカヤ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ここもロングリフトでSlLi+RoLiいずれもレベル4、加点3。DiStはレベル3で加点2〜3。OFStは女性レベル4、男性レベル2。CoSpはレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。ChStは女性がごろんと横転するなど独創的で加点ほぼ3〜4。解説の都築さんは「動いていればよい」。ChSlは加点2〜3。技術点2番目の55.46、演技構成点3番目の49.36、合計105.14は自己ベスト更新でフリー3位、総合175.17も自己ベスト更新で銅メダル。
最終滑走でニューエン・コレズニク組(米。17.18)。男性はシュピルバンドに振付してもらうために渡米したと小林アナ。曲はラフマニノフ「Pianco Concerto No.2」。振付はシュピルバンド。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜5。OFStは女性レベル3、男性レベル4。CuLiもレベル4で加点3〜5。CoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChStは加点ほぼ3〜4、最後のChLiも加点3〜4。ポーズもびしっと決まった。 技術点最高の58.64、演技構成点2番目の50.27、合計108.91は自己ベスト更新でフリー1位、総合177.18も自己ベスト更新、逆転で金メダル。キスアンドクライで総合順位が出ると、コーチたちも立ち上がって抱き合った。
フィギュアスケート (2020.5/6,9,10,15,24,27,31)
世界ジュニア選手権 (2020.3/2〜8 タリン・エストニア)
<男子シングル>35人出場(直前にブルガリアのズラトコフが欠場で34人、5グループ)。日本からは鍵山と佐藤駿。アメリカからはトルガシェフなど3人。ロシアからもグメンニクなど3人。他にイタリアとカナダが二人ずつ。韓国からは四大陸にも出ていたイ・シヒョン、フランスから欧州選手権にも出ていたシャオイムファなど掛け持ちの選手も多い。ジュニア男子のSPに4回転は入れられない。アクセルジャンプは2Aまたは3A。
12番滑走でヤブロコフ(露。16)。サムソノフの欠場で繰り上げ出場。昨季国内ジュニア10位。今季ジュニアGP3位と4位、国内ジュニア6位、シニア11位。曲は「Tick Tock Goes the Clock」。振付はガリーナ・イシュチェンコ。コーチは旧姓ヴォルチコワ(現ブツァエワ)。衣装は黒に白抜きで時計の部品などのデザイン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の今季課題の3Loは加点2〜3。3Aも決めて加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCSpは初めの姿勢で足がやや曲がっていたせいかGOE0〜4と割れた。あと二つのスピンは加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。StSqはレベル3で加点2〜3。最後は時計っぽく終わった。技術点番目の43.89、演技構成点番目の33.64、合計77.53は自己ベスト更新でSP7位。
18番滑走で佐藤(16)。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア12位。今季ジュニアGPファイナル優勝、全日本ジュニア2位、全日本シニア5位。曲は「Arrivee des Comionneurs」。振付は佐藤操ほか。冒頭の3Aは幅もあり、きれいだった。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Lz+3Tも少しつまったが全ジャッジが加点。CCSpはレベル3で-2〜0。初めの姿勢が不安定で、「認められないと無得点」とJスポーツ解説の岡部さんは心配していた。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは最後に高速になり、加点2〜3。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点2〜3。StSqはクラスターでジャンプがあり、レベル2で全ジャッジが加点1〜4。技術点7番目の42.64、演技構成点6番目の36.66、合計79.3は自己ベスト更新でSP5位。
23番滑走でニコライ・マヨロフ(スウェ。19)。昨季国内シニア2位、欧州選手権27位、世界ジュニア21位。今季国内初優勝、欧州選手権15位。曲は「Flamenco」。振付はイリーナ・マヨロワ。冒頭の3Lz+3Tは成功。3Aは片手付き。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqはフラメンコらしく滑り、すばらしかった。加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Loはこらえた。FSSpはレベル3。技術点番目の38.49、演技構成点番目の34.0、合計72.49でSP14位。得点は欧州選手権の74.39に及ばず。
26番滑走でモザレフ(露。16)。昨季国内ジュニア11位。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニア3位、シニア5位、ユース五輪銀メダル。曲は「Will Never Forget You - Juno and Avos」。振付はコスシェエフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2〜3。3Aは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。解説の岡部さんは「淡々と滑る選手。キスアンドクライでも感情が出ない」。技術点46.27、演技構成点38.04、合計84.31は自己ベスト更新でSP2位。
28番滑走でファン(加。18)。180p。昨季国内シニア4位、世界ジュニア12位。今季国内シニア4位。曲は「orn (Redux)」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。コーチはオーサー。冒頭の3Aはなんとかこらえる。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点3〜4、最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点1〜3。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点41.71、演技構成点35.79、合計77.89は自己ベスト更新でSP8位。
29番滑走でフランジパーニ(伊。18)。170pとあるがもっと伸びていると思う。曲は「Writing on the Wall」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Aはこらえる。3Loは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは独特な動きもあり全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。最後のCCSpはレベル3。背が伸びてジャンプが今まで通りでないのかも。顔が長い。技術点40.47、演技構成点34.58、合計75.05でSP11位。
最終グループ30番滑走でシャオイムファ(仏。19)。昨季国内シニア2位、欧州選手権12位、世界ジュニア6位。今季国内シニア2位、欧州選手権11位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はローリエ・メイ他。コーチはジュベール。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Aはなんとかこらえる。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはすごくよく動けていて加点2〜5。しかし最後のFSSpは疲れたのかレベル2でGOEも-11〜2。技術点40.0、演技構成点34.61、合計74.61でSP12位。
31番滑走でグラスル(伊。17)。175p。昨季国内シニア初優勝、欧州選手権6位、世界ジュニア銅メダル。今季ジュニアGPファイナル6位、国内2連覇、欧州選手権4位。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。フランジパーニと同じマグリコーチ。冒頭の3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Loもほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点2以上。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqはレベル3。解説の岡部さんは「この選手はいろいろ癖があるが、それを目立たないように振り付けしてある」と言う。技術点43.06、演技構成点35.85、合計78.91でSP6位。
32番滑走で鍵山(16)。昨季全日本ジュニア5位、全日本シニア6位。今季全日本ジュニア優勝、ジュニアGPファイナル4位、全日本シニア3位、ユース五輪金メダル、四大陸銀メダル。曲は「Piano Concerto "Fate"」。振付は佐藤操。全要素に全ジャッジが加点。冒頭からスピードがあり、3Loは軽く決め、全ジャッジが加点3〜4。3Aもふんわり下り、加点3〜5。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜5、最後のCCoSpも加点3〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tはルッツに!マークが付いたが、加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜5。技術点最高の46.93、演技構成点も最高の38.89、合計85.82でSP1位。操コーチがキスアンドクライで上げた手のひらに「父」の文字。
33番滑走でグメンニク(露。17)。171p。昨季国内ジュニア2位、世界ジュニア10位。今季ジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア2位、国内シニア7位。曲は「Je me souviens de nous」。振付はモロシュキン他。明らかに背がグンと伸びて苦労している。冒頭の3Aで片手付き。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点1〜4。3Lz+3Tは決めたが、後半に入っていなかった。技術点39.25、演技構成点36.82、合計76.07でSP9位。
34番滑走で地元のセレフコ(エストニア。18)。昨季国内シニア3位、欧州選手権17位、世界選手権27位。今季国内初優勝、欧州選手権16位。曲は「Step Out For A While」。振付はモロトフ。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。3Lz+3Tも決めるが、前半だった。CCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。岡部さんは「地元の声援が力になっている」。技術点43.12、演技構成点37.75、合計80.87は自己ベスト更新でSP4位。
最終滑走でトルガシェフ(米。18)。昨季全米シニア7位、今季ジュニアGPシリーズ4位二回、全米シニア5位。曲は「Bloodstream」。振付はA.トルガシェフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは助走がながかったがきれいに成功。3F+3Tは隅で決めたが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル3。しかし最後のStSqは、それまでに静かな曲から打って変わって情熱的に滑り、加点3〜5。1.1倍になる3Loも加点2〜4。CCoSpはレベル4で加点1〜3。技術点42.78、演技構成点38.72、合計81.5は自己ベスト更新でSP3位。
フリー。かなり多くの選手が自滅でくずれた。来季3枠の条件は、二人で13ポイント以下、2枠の条件は二人で28ポイント以下。
7番滑走でSP18位ゴゴレフ(加。15)。昨季国内シニア2位、世界ジュニア5位。2019年春、アメリカに拠点を移す。今季ジュニアGPシリーズ2位と5位。曲は「The Rhythm of the Heat」他。振付はシェイリン・ボーン。コーチはアルトゥニアン。前半は良かった。冒頭の3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。4Sはなんとか下りた。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜4、CCoSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点2〜3でここまでよかった。しかし1.1倍になる2Lzがほどけて痛そうな着氷となり、足を傷めたらしく、次は1Aと2Lzに。キスアンドクライでは得点を見て泣いていた。技術点57.16、演技構成点67.02、合計124.18でフリー14位、総合191.45で17位。
13番滑走でフランジパーニ(伊。18)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4T<で転倒。3Aはステップアウト。3F+1Eu+3Sはなんとかこらえる。3Loは成功。FSSpはレベル4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2本目の3Aもステップアウトして第2付かず。3Lzは成功。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。きれいなジャンプがない。最後のスピン二つはレベル3。技術点57.56、演技構成点、合計123.36でフリー16位、総合198.41で14位。
14番滑走でSP10位のナウモフ(米。19)。昨季は国際試合なし。今季ジュニアGP7位一回、全米ジュニア優勝。曲は「Who Wants To Live Forever」。振付はアダム・ブレイク。コーチは両親で1984年世界選手権ペアで金メダルをとったと小林アナ。4回転はないプログラム。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+2T成功、加点ほぼ2〜3。続けて3A、3F+3Tも決める。3F+3Tも加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜5。3Lzは加点2〜3。1.1倍になる3Loも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが加点ほぼ2〜3。3S+1Eu+3Sはややつまったが決める。2Aは加点1〜3。技術点4番目の75.98、演技構成点も4番目の73.92、合計149.9は自己ベスト更新でフリー4位、総合225.1も自己ベスト更新で5位。キスアンドクライですごく嬉しそうだった。
15番滑走でシャオイムファ(仏。19)。曲は「Dust and Light」他。振付はブルザ他。冒頭で4T+3Tなんとか成功。続く3Aはほぼ全ジャッジが加点。次の4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル2でVマーク。2Tはばらけてしまい両足。1.1倍になる3A+1Eu+2Sは速く足をついてしまうが何とか決める。疲れたのか2Lzに。3Fはまあ成功。あと二つのスピンはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはよく動けていてレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点69.2、演技構成点70.08、合計139.28でフリー7位、総合213.89で7位。来季2枠確保。
17番滑走でグメンニク(露。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はニキータ・ミハイロフ他。ほぼノーミス。冒頭の4S+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A成功。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4、FCCoSpも加点ほぼ2〜4。2本目の4S<はアンダーローテーションだが下りた。3Sも決める。1.1倍になるところで3Lz+3Lo+2Loを成功。GOEは0〜4。さらに3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。3F<でステップアウト。最後のCCoSpはレベル3。終わったとき、「やった」という顔。技術点2番目の80.35、演技構成点3番目の74.7、合計155.05は自己ベスト更新でフリー2位、総合231.12、逆転で銅メダル。表彰式ではロシア国歌を歌っていた。
18番滑走でファン(加。18)。曲はベートーベン「皇帝」。振付はバトル他。冒頭の4S<、3A<、4Tで続けて転倒した。3Lo+3Tはきれいに決め、拍手。全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点2〜4。1.1倍になるところで1A+2Tになる。3Lz+1Eu+3Sと3Loは成功、全ジャッジが加点。うち3連続は加点1〜4。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。技術点59.38、演技構成点67.36、合計123.74でフリー15位、総合201.24で12位。なんとか来季の2枠を確保。
最終グループ19番滑走で佐藤(16)。曲は「ロミオとジュリエット」より「A Time For Us」。振付は佐藤操他。出てきたときから固かった。冒頭の4Lzの予定がいきなり2Lzになり、しかも!マーク。4T+2Tはつまりながらも決めたが、ソロの4Tは転倒。スピン二つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tは成功。1.1倍になるソロの3Aはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。3F+1Eu+3Sも全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。3Lo も成功、全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3。残念ながら佐藤も自滅。キスアンドクライでは暗い顔。解説の岡部さんは「最初のミスをひきずってしまった。ここから学んでほしい」。技術点5番目の72.18、演技構成点8番目の71.14、転倒の減点1、合計142.32でフリー6位、総合221.62で6位。
20番滑走でグラスル(伊。17)。曲は「Dance Pieces 」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lz<、4F<片手付きともアンダーローテーションながら下りた。3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3A<でまたもアンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3Lo+1Eu+3S、3Lzを成功させたのが大きい。3Lz+3Tと3Lo+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。あちこちで動きが雑な感じ。技術点3番目の77.97、演技構成点5番目タイの72.5、合計150.47でフリー3位、総合229.38で4位。来季2枠確保。
21番滑走でセレフコ(エストニア。18)。曲は「Notre Dame de Paris」より3曲。振付はモロトフ。冒頭の4T<で転倒。すぐ起きる。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Lo<はアンダーローテーション、3A<<はステップアウトして片手付き。スピン二つはレベル4で全土ほぼ2〜4。1.1倍になる。3Lz+3Tと3Fは成功。うち3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。2A+1Eu+3S<<はがんばってオーバーターンでこらえた。FCCoSpはレベル2。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ミスしても地元の暖かい拍手。技術点21番目の55.13、演技構成点7番目の72.0、転倒の減点1、合計126.13でフリー13位、総合207.0で9位。来季の2枠を得た。
22番滑走で鍵山(16)。曲は映画「タッカー」より3曲。振付は佐藤操。冒頭の4T<で転倒。解説の岡部さんは「いつもより高さがない」。たぶん緊張でスピードが出ていなかった。3Loは成功、全ジャッジが加点2〜4。4T+2Tはなんとか決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。3A<+1Eu+3Sもなんとかまとめる。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ2〜4だが岡部さんは「日本の選手はボディの動きが少ない」。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lzは!マーク。最後に3Aを決めれば優勝だったが1Aにパンク。キスアンドクライだ呆然。技術点7番目の68.65、演技構成点2番目の78.28、転倒の減点1、合計145.93でフリー5位、総合231.75はこの時点で1位、メダル確定。総合で銀メダル。表彰式で悔しそうだった。しかし、世界ジュニアでは宇野以来のメダルらしい。来年の3枠も確保。
23番滑走でモザレフ(露。16)。曲は「Lost in Blue」他。振付はルーニン他。岡部さんが「どんなときでも淡々とミスしない」という選手。冒頭で4T+2Tをなんとか成功。続けて4Tも決め、全ジャッジが加点1〜4。ここで勝負あった。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tでは第1で片手付きだが。ミスはこれくらい。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aと3Lz+1Eu+3S、3Fと決める。うち3Fは全ジャッジが加点2〜3。回転不足や踏切違反がないのも強い。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の82.22、演技構成点も最高の78.56、合計160.78は自己ベスト更新でフリー1位、総合245.09も自己ベスト更新で金メダル。本人よりコーチたちの方が嬉しそう。表彰式でも国歌は聞いているだけだった。
最終滑走でトルガシェフ(米。18)。曲はプッチーニ「トスカ」より「E lucevan le stelle」。振付はメルニチェンコ他。最終滑走のせいなのか最大級の自滅。滑りは美しいのに。冒頭の3Aはきれいでほぼ全ジャッジが加点1〜4。しかし次の4T<で転倒。続けて4T<+REPに挑みまた転倒。しかも3Lze<でも転倒。これでは心身のダメージが大きい。スピン二つはレベル3。CCoSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。StSqを見ると才能はあるのに。1.1倍になる3F+3Tと3F+1Eu+3Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点ほぼ3。しかし3Lo<で4度目の転倒。技術点15番目の58.95、演技構成点5番目タイの72.5、転倒の減点4、合計127.45でフリー11位、総合208.95で8位。それでも来年は3枠確保。
<女子シングル>48人出場予定だったが直前にトルコの選手が棄権。日本からは川畑、河辺。ロシアからワリエワ、ウサチェワなど3人。アメリカからもリウ、アンドリューズなど3人。他にカナダ、韓国からも2人ずつ。ジュニア女子のSPには4回転は入れられない。ただしアクセルジャンプは2A指定だが、連続ジャンプには3Aが入れられる。単独のジャンプはループが課題。フライングスピンはシット姿勢が課題。
29番滑走で河辺(15)。154p。フリーでは3Aを跳ぶ。今季ジュニアGPシリーズ5位と4位。全日本ジュニア優勝、全日本シニア13位、ユース五輪4位。曲は「You're a Mean One, Mr.Grinch」。振付はキャシー・リード。3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点2〜4。3Loもややこらえたが決める。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aは余裕があり、加点2〜4。もう少し顔がつくとよい。技術点7番目の36.61、演技構成点9番目タイの27.86、合計64.47でSP8位。
31番滑走でウサチェワ(露。13)。155p。エテリ組。今季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニアも3位。曲は「Please Don't Make Me Love You」。振付はグレイヘンガウス。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ3〜4。3Loは加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点4〜5、CCoSpは加点3〜5。バレエのようなきれいな動きがたくさんあった。1.1倍になる3F!+3T<は第1、第2とも減点要素があった。終わったときもキスアンドクライでも厳しい顔。技術点4番目の37.53、演技構成点2番目の30.92、合計68.45でSP3位。
33番滑走でフロミフ(露。13)。身長160p。急に伸びて苦労しているらしい。エテリ組。今季ジュニアGPシリーズ3位と4位、国内ジュニア5位。曲は「Fantasy for Violin and Orchestra」。振付はグレイヘンガウス。スピンがうまい。3Lo以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。3Loはよくぞこらえた。スピン三つはレベル4。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは成功、加点1〜4。StSqはレベル3で加点1〜4。「淡々と滑る選手」と解説の岡部さん。技術点3番目の37.58、演技構成点5番目の29.2、合計66.78でSP5位。
37番滑走でウィ・ソヨン(韓国。14)。身長161p。昨季国内シニア6位。今季ジュニアGPシリーズ2位と4位。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。振付はシン。FSSp以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点1〜4。3Loは加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも加点2〜4。しかしFSSpの入りで足を付いてしまい、無得点。要素を失う。もったいなかった。このスピンの得点があれば現時点で1位だったが。キスアンドクライでは無表情。技術点6番目の36.62、演技構成点7番目の28.83、合計65.45でSP6位。
38番滑走でワリエワ(露。13)。149p。エテリ組。フリーでは4回転を跳ぶ。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲は「Spiegel im Spiegel」他。振付はグレイヘンガウス。衣装はグレーのパンツスタイル。全要素に全ジャッジが加点。ちょっと傾いた木のような姿勢で始める。冒頭の3Loは加点2〜4。続く2Aは加点ほぼ4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは恐ろしく高速で加点ほぼ5、最後のLSpは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜5。初めと同じ姿勢で終わる。技術点最高の42.52、演技構成点も最高の32.4、合計74.92は自己ベスト更新でSP1位。これでもキスアンドクライでは、誰も笑顔なし。思ったほど得点が出ていないらしい。
39番滑走で川畑(18)。158p。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア10位、世界ジュニア12位。今季ジュニアGPシリーズ5位二回、全日本ジュニア2位、全日本シニア3位。曲は「青く美しきドナウ」。振付はランビエール。コーチは樋口豊。衣装は濃い青。滑走順がワリエワの次とは運が悪い。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは流れの中でスムーズに決め、加点1〜4。続く3Lz+3T<は第2が完全にアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル2だが加点2〜4。1.1倍になる3Loも加点2〜4。最後のCSpはレベル3で加点1〜4。技術点11番目の33.87、演技構成点6番目の28.98、合計62.85でSP10位。
40番滑走でシューマッハー(加。17)。154p。もっと高く見える。生まれは中国。名前はドイツ系だが顔はアジア系。昨季国内シニア7位、世界ジュニア10位。今季ジュニアGPシリーズ15位と7位、国内シニア2位。曲はドビュッシー「月の光」。振付はバトル他。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+2Tは成功。予定では連続3回転だったらしい。続く2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点1〜4、StSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loは加点ほぼ2〜4。技術点12番目の33.4、演技構成点11番目の26.59、合計59.99は自己ベスト更新でSP11位。
41番滑走でアリサ・リウ(米。14)。147p。一昨季全米ジュニア優勝、昨季全米シニア初優勝。今季ジュニアGPファイナル2位、全米シニア2連覇。フリーでは4回転を跳ぶ。曲は「Don't Rain on My Parade」。振付はローリ・ニコル。なんとSPの連続ジャンプに3Aを入れてきた。実に楽しそうに滑る。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭にその3A+3T<を跳び、惜しくも第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うちCCoSpと最後のLSpは加点3〜5。2Aはやや慎重に跳び、加点1〜5。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loは加点1〜4。技術点5番目の37.46、演技構成点4番目の30.06、合計67.52でSP4位。キスアンドクライでは、コーチともども思ったより得点が出ていないという顔。
45番滑走でリ・ヘイン(韓国。14)。身長160p。昨季国内シニア3位、世界ジュニア8位。今季ジュニアGPファイナル5位、国内シニア2位。曲は「ノクターン」。振付はスコット・ブラウン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Lz+3T成功、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。2Aは加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜3。ノーミスで技術点2番目の39.82、演技構成点3番目の30.26、合計70.08は自己ベスト更新でSP2位。
46番滑走でアンドリューズ(米。18)。149p。昨季全米シニア8位。今季フランス杯5位、NHK杯8位、全米シニア6位。曲は「You Lost Me」。振付・コーチともデリック・デルモア。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜4。続く2Aも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜5、CCoSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点ほぼ1〜3。今季見た中で一番よかった。技術点8番目の36.6、演技構成点も8番目の28.71、合計65.31でSP7位。
47番滑走でクラコワ(ポーランド。17)。152p。モスクワ生まれ。国籍変更がたいへんで、コーチのいない時期が8ヵ月もあったと小林アナが紹介。今季ジュニアGPシリーズ5位と7位、国内シニア優勝、欧州選手権10位。曲は「バラ色の人生」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。コーチはオーサー。衣装は赤。この人も楽しそうに滑る。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。続く2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点1〜5、最後のLSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loは加点1〜4。ほぼノーミスで終えたときの喜びの仕草が愛らしい。技術点9番目の35.34、演技構成点10番目の27.86、合計63.2でSP9位。
フリー。来季2枠の条件は二人で28ポイント以下。14番滑走で川畑(18)。曲は「Piano Concerto in F」。振付はランビエール。コーチは樋口豊、太田由起奈。冒頭の3Lz+3T<<で転倒。痛そうだった。3Loと2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F!<<は明らかにほどけて回転不足で両足に。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピンは三つともレベル3うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+2T+1Loは第3でステップアウト。3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。これで連続ジャンプの数をリカバリー。しかし次の最後のジャンプが1Sに。技術点20番目の43.43、演技構成点12番目の54.19、転倒の減点1、合計96.62でフリー16位、総合159.47で14位。
16番滑走でクラコワ(ポーランド。17)。曲は「Le Corsaire」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭で3Lz+1Eu+3F!を決める。続く2A+3Tはオーバーターン。しかし、この後はノーミス。3Sは成功。FCCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。2Aは簡単に決め、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzと3Lo+2T、ロの3Loは全ジャッジが加点。うち3Lzは加点1〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜5。技術点6番目の65.08、演技構成点8番目の56.23、合計121.31でフリー7位、総合184.51で7位。キスアンドクライで嬉しそうにオーサーコーチに抱きついていた。
17番滑走でアンドリューズ(米。18)。曲は「Salome's Dance of the Seven Veils」。振付はデルモア。今季は殆どのシニアの試合に出ていたため、本来のプログラム冒頭のChSqをカット。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Fと2A二つも決める。二つ目の2Aは流れの中できれいに跳び、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2T+2Lo<は第3がアンダーローテーション。3Lo+2Tは全ジャッジが加点。最後のジャンプ3S<はこらえた。終わったとき両こぶしを握りしめた。技術点58.65、演技構成点56.91、合計115.56は自己ベスト更新でフリー8位、総合180.87で8位。
18番滑走で河辺(15)。曲は「ブラックスワン」。振付はキャシー・リード。冒頭の3A<は惜しくも転倒。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜4。3Lo<<は明らかに回転不足で両足の上、手付き。LSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+3T+2Tは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lz<<は両足で両手付き。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3Sも全ジャッジが加点2〜4。最後のスピンは入り損ねてやり直したが、もちろん無得点。解説の岡部さんは「一番もったいなかった。最後の挨拶もきちんとしてほしい」。技術点51.55、演技構成点55.6、転倒の減点2、合計105.15でフリー13位、総合169.62で11位。二人で25ポイントとなり、来季も2枠。
最終グループ19番滑走でウィ・ソヨン(韓国。14)。曲は「アメリ」。振付はシン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3F!+2Tは第1に!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。しかしソロの3F!もアテンション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になるところで2A+1Eu+3Sと3Lz、3Loをしっかり決め、いずれも全ジャッジが加点。うち3Lzは加点2〜4。技術点5番目の69.33、演技構成点6番目の58.52、合計127.85は自己ベスト更新でフリー5位、総合193.3も自己ベスト更新で6位。
20番滑走でアリサ・リウ(米。14)。曲は「Illumination」。メロディーは「家路」だった。振付はローリ・ニコル。冒頭の3A<+2Tは第1がアンダーローテーション。続く4Lzもアンダーローテーションで転倒。ソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loも余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、あと二つのスピンも加点3〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3S、3Fと、回転・エッジともクリーンに決められるのはすごい。いずれも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の78.12、演技構成点4番目の60.19、転倒の減点1、合計137.31でフリー3位、総合204.83、逆転で銅メダル。アンドリューズと二人で11ポイント、来季のアメリカ3枠を確保。
21番滑走でフロミフ(露。13)。曲は「ゴースト」。振付はグレイヘンガウス。冒頭で4Sに挑んだが転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Fは加点2〜3。3Lo+2Tも加点ほぼ2〜3。2Aも決め、これも加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。StSqはレベル3で加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3S、3Loも成功。うち3Lz+3Tは加点2〜4。技術点4番目の71.92、演技構成点5番目の59.54、合計131.46は自己ベスト更新でフリー4位、総合198.24も自己ベスト更新で4位。ミスは冒頭の4回転だけなのに、笑顔なし。キスアンドクライにはエテリコーチもいない。国内ジュニアで自分より上位だが世界ジュニアの年齢に達していない選手が複数いるらしい。ロシアはたいへんだ。
22番滑走でリ・ヘイン(韓国。14)。曲は「リヴァーダンス」。振付はシン、ブラウン。メダルを意識して固くなったか。前半はノーミス。冒頭の3Lz+3Tと3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Fは全ジャッジが加点1〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tも全ジャッジが加点2〜4。しかし3連続の予定の3F<<+REPで転倒、繰り返しジャンプによる基礎点の減点も。だが最後のジャンプを3S+2T+2Loとしてリカバリーしたのはたいしたもの。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜5、StSqは加点2〜5。技術点7番目の64.0、演技構成点3番目の60.93、転倒の減点1、合計123.93でフリー6位、総合194.01で5位。
23番滑走でワリエワ(露。13)。曲は「Exogenesis Symphony Part3 "Redemption"」。振付はグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。4回転を2本入れてきた。冒頭の4Tはステップアウトして第2付かず。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。すぐに次を4T+2Tとしてリカバリー、しかも加点2〜4。3Loは加点ほぼ3〜4、2Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ5、FCCoSpは加点4〜5、FCSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzも成功。うち3Lz+3Tは加点3〜5。技術点最高の85.88、演技構成点も最高の66.5、合計152.38は自己ベスト更新でフリーも1位、総合227.3も自己ベスト更新で金メダル。今季負けなしで締めくくった。
最終滑走でウサチェワ(露。13)。曲は「Je suis malade」。振付はグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。衣装は赤。大技はないが、完成度と表現力で勝負。後半の連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Aを跳ぶかとみられていたが、やめたらしい。きれいな2Aで加点3〜4。3Lz+2Tと3Loは加点2〜4。二つ目の2Aも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは加点2〜5。3F!+3Tは第1に!マーク。しかし続くソロの3Fは加点3〜4。技術点3番目の75.75、演技構成点2番目の63.54、合計139.29は自己ベスト更新でフリー2位、総合207.74も自己ベスト更新で銀メダル。キスアンドクライにエテリコーチはいるが、笑顔なし。うーん…。
フィギュアスケート (2020.4/14,17,18,19,24,25,26,29)
四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2020.2/4〜9 ソウル・韓国)
新型コロナウイルスの流行のため、観客、スタッフ、選手みなマスク着用が決められ、全員、入場前には中国渡航歴がある人との接触の有無についてアンケートを記入する必要があったらしい。
<アイスダンス>16組出場。うち10組がモントリオール組らしい。4組ずつ4グループ。日本からは小松原・コレト組(26,27)と深瀬・張組。3組出場はアメリカとカナダの他、オーストラリア、中国。優勝候補は、ハベル・ドナヒュー組(米)、チョック・ベイツ組(米)、ギレス・ポワリエ組(加)。世界選手権のミニマムポイントは33。
3番滑走で深瀬・張組(22,22)。モントリオール組。今季組み替え。女性は少しやせたか。2018年立野と組んで四大陸11位。今季トロン杯9位、全日本2位。曲は「ララランド」より「Another Day Of Sun」等3曲。その他のリズムはワルツ。振付はパスカル・デニス他。冒頭のSqTwは女性がレベル4、男性がややつまづきレベル3。1FSはレベル1でNNNY。PStは男女ともレベル2。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のMiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。解説の東野さんは「前回見たときよりずっとよい。滑り出したときに練習を積んできたことがわかった」。技術点13番目の33.36、演技構成点14番目の24.77、合計58.13は自己ベスト更新でRD14位。ミニマムポイントをクリアしてキスアンドクライは笑顔。
8番滑走でミン・イートン組(韓国。24,27)。今季組み替え。女性はアメリカ生まれ、男性はフランス生まれ。男性はオルドリッジ(米)と組んで2012、2013年世界ジュニア銅メダル。女性はガムリンと組んで2018年ピョンチャン五輪18位。その後引退を考えたりしたそうだ。今季ネーベルホルン杯9位。曲は「42nd Street」他。その他のリズムはブルース。振付・コーチともシュピルバンド。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル2でYNNY。PStは男女ともレベル3。CuLiはレベル4。MiStはレベル3。最後のSqTwは女性がレベル4、男性は最後でつまづき、レベル3。技術点10番目の37.0、演技構成点9番目の27.38、合計64.38は自己ベスト更新でRD8位。
9番滑走でラジョワ・ラガ組(加。19,20)。モントリオール組。昨季国内ジュニア、世界ジュニアとも優勝。今季シニアデビュー、スケートカナダ6位、ロステレコム杯7位、国内シニア2位。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より「Dance at the Gym」等3曲。その他のリズムはスイング。振付はアグノエル。すごく疾走感のある若手らしい演技だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1FSはレベル4で加点1〜3。ここまででレベル4は初めて。PStは男女ともレベル3で加点2〜3。MiStはレベル2だが加点2〜4。最後のRoLiはレベル4に加点3〜4。解説の東野さんは「男性が不良少年ぽい雰囲気でプログラムにすごく合っている」。技術点4番目の43.94、演技構成点6番目の32.49、合計76.43でRD5位。
10番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。モントリオール組。昨季四大陸7位、世界選手権15位。今季中国資生堂杯で4位。曲は「The Look-A-Like Contest」他。振付はデュブレイユ。二人おそろいのパンツスタイルでチャップリンを演じる。全要素に全ジャッジが加点を出すようになった。冒頭のDiStはレベル3で加点3〜4と高い評価。SqTwも男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。1FSはレベル2でYNYN、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点5番目の43.62、演技構成点4番目の33.83、合計77.45は自己ベスト更新でRD4位。キスアンドクライではみんな笑顔。
12番滑走で小松原・コレト組(27,28)。モントリオール組。昨季全日本初優勝、四大陸9位。今季女性の体調不良の中、中国資生堂杯10位、全日本2連覇。曲は映画「Dreamgirls」より同名の曲など4曲。振付はデュブレイユ他。リズムはブルース、スイング、ディスコ。冒頭のCuLiは女性がイーグルする男性の太ももの上に立ち、斜め前方に体を伸ばす形で、レベル4に全ジャッジが加点1〜3。MiStもレベル3に全ジャッジが加点。しかし、1FSはレベル1でYNNN、加点0〜2。PStは男女ともレベル2でGOE-1〜2。最後のSqTwは女性がレベル3、男性はバランスをくずしレベル2、GOEは-3〜0。脳しんとうだったのは女性なのに、男性の方が不調に見える。技術点11番目の33.85、演技構成点8番目の27.6、合計61.45は自己ベスト更新でRD11位。
最終グループ13番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。モントリオール組。昨季全米2位、四大陸優勝、世界選手権6位。今季GPファイナル2位、全米5年ぶりに優勝。曲は「Too Darn Hot」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点4〜5。1FSはここもレベル4で加点3〜4。PStは男女ともレベル3で加点3〜4。SqTwは速いのに余裕があり、男女ともレベル4で加点3〜4。最後のDiStはレベル3で加点3〜4。ノーミスで滑り、全米からの好調を維持。技術点2番目の48.22、演技構成点最高の37.54、合計85.76でRD2位。
14番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。23,26)。モントリオール組。昨季全米3位、四大陸5位、世界選手権9位。今季スケートカナダ4位、中国資生堂杯5位、全米3位。曲は「Night Fever」他。リズムはディスコとフォックストロット。振付はアグノエル。なんとリフトで転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル2でNNYY、加点2〜3。PStも男女ともレベル3で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStもレベル3で加点2〜3。最後のCuLiで女性を下ろしたところで男性が前のめりに倒れ、女性も転倒。その後最後のポーズまでよく立ち直って滑りきったが、キスアンドクライからインタビューまで女性はずっと怒っていた。インタビューでは男性は「あんなことは初めてで二度としない」と言い、女性は「全米の疲労があったのではなく、集中力の問題」と言っていた。技術点7番目の40.34、演技構成点5番目の33.59、転倒の減点2、合計71.93でRD7位。
15番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。昨季国内2位、四大陸銅メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ優勝、GPファイナル5位、国内初優勝。曲は「Entr'acte, Tap Your Troubles Away」。その他のリズムはマーチとフォックストロット。振付はキャロル・レイン他。男女とも同じ衣装デザインで、全体は黒、上衣には幅の広い銀色の襟、男性のズボンのサイドにピンクのライン。女性のアイシャドーは赤。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwはレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル2、NYNYで加点1〜4。PStは男女ともレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点3番目の46.83、演技構成点も3番目の37.09、合計83.92でRD3位。
最終滑走でハベル・ドナヒュー組(米。28,28)。モントリオール組。昨季GPファイナル、全米優勝、四大陸4位、世界選手権銅メダル。今季GPファイナル3位、全米2位。曲は「My Heart Belongs to Daddy」他。その他のリズムはジャイブとウエストコースト・スイング。振付はデュブレイユ他。男性の衣装の上衣は野球着のままだがズボンは黒になった。全要素に全ジャッジが加点3以上。全米ではどこかピリッとしなかったが、今回はよかった。冒頭のSqTwは速くてキレがあり、男女ともレベル4に加点3〜5。MiStはレベル3だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜5。1FSはここもレベル4で加点ほぼ3〜4。PStは男女ともレベル3で加点2〜4。技術点最高の48.47、演技構成点2番目の37.48、合計85.95でRD1位。
フリー。2番滑走で深瀬・張組(22,22)。曲は映画「Mulan」より「The Hun's Attack」他。振付はデュブレイユ他。冒頭のCuLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。SyTwも男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点。OFStは女性レベル1、男性レベル2。StaLiはレベル3だが全ジャッジが加点。ChStは見せ場のはずだが、女性にやや疲れが見えた。GOEも-1〜1。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3だが時間超過。最後のChTwはほぼ全ジャッジが加点。技術点12番目の49.84、演技構成点14番目の36.97、リフト時間超過の減点1、合計85.81は自己ベスト更新でフリー13位、総合143.94も自己ベスト更新で13位。世界選手権のミニマムがとれたようで、キスアンドクライでは笑顔。
7番滑走でRD10位のハリス・チャン組(豪。17,23)。女性はシングルから転向。男性はカナダ生まれ。モントリオール組。今季組み替えていきなり国内優勝。曲はチャカ・カーン「Ain't Nobody」他。振付はアグノエル他。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SyTwも男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。あと二つのリフトとCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiは加点2〜3。OFStは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChStとChSpは全ジャッジが加点。MiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。これからどんどんうまくなっていきそう。技術点7番目の57.03、演技構成点11番目の41.19、合計98.22は自己ベスト更新でフリー9位、総合161.05も自己ベスト更新で9位。
8番滑走で小松原・コレト組(27,28)。曲は「Cry of the Celts」「Lord of the Dance」他。振付はアグノエル他。女性の衣装は淡い緑の地にピンクの花がたくさん縫い取られている。男性はシンプルな深緑。女性の首もようやく傷みが取れたという。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2だが全ジャッジが加点。あと二つのリフトもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。RDでミスのあったSyTwは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。OFStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。CoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のコレオ要素三つのうちChStとChLiは全ジャッジが加点1〜3。全日本の後、プログラムを少し手直ししたとのこと。キスアンドクライには、ローゾンコーチと有川コーチが同席。技術点11番目の54.19、演技構成点10番目の41.56、合計95.75でフリー10位、総合157.2で11位。滑り込み不足でややスタミナとスピードがまだか。世界選手権のフリー進出を目指すと言っていたので、ぜひ見たかったが。
10番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,26)。曲はベートーベン「運命」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で、加点3〜4。4 OFStはやや疲れが出たのか女性レベル3、男性レベル2。CoSpはレベル4に加点2〜4。CiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。ミスをしないように少し慎重になっているか。最後のコレオ要素三つのうちChStは加点2〜5、最後のChTwは加点ほぼ3〜4。技術点6番目の64.52、演技構成点4番目の52.04、合計116.56でフリー5位、総合188.49で6位。
12番滑走でラジョワ・ラガ組(加。19,20)。曲はクイーン「Bohemian Rhapsody」。振付はアグノエル。ここも全要素に全ジャッジが加点。男性の歌うロックシンガーのポーズから始まり、冒頭のStaLiはレベル4に加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。あと二つのリフトとCoSpもレベル4。うちCoSpとRoLiは加点2〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ChStは「これでもか」というくらいジャッジ席の近くまで行った。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のコレオ要素二つはともに加点2〜4。技術点5番目の65.02、演技構成点6番目の50.66、合計115.68は自己ベスト更新でフリー6位、総合192.11も自己ベスト更新で5位。
最終グループ13番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。曲は「Both Sides Now」。振付はキャロル・レイン他。衣装は二人とも深紅に銀の飾り。女性のスカートが適度に長く美しくひるがえる。全要素に全ジャッジが加点。演技が滑らかに進み、見とれてしまう。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。第1で男性がややぎこちなかったが、こちらが逆回転のため。CoSpもレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。CuLi+RoLiはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。DiStはレベル3だが加点3〜4。ChSlき加点2〜5、ChStは加点3〜5。しゃがんだ男性の背中に女性がノーハンドでうつ伏せに乗るSlLiはレベル4に加点ほぼ2〜4。最後のChLiは加点ほぼ3〜5。技術点2番目の70.42、演技構成点3番目の55.84、合計126.26でフリー2位、総合210.18で2014年以来の銀メダル。
14番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。曲は映画「ブラックスワン」より3曲。振付はアグノエル。女性の衣装はもちろん黒鳥だが、男性の白い上衣にも黒い翼のようなあしらいがある。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2だが加点ほぼ3〜4。CoSpと後二つのリフト、SyTwはいずれもレベル4。うちSlLiは加点3〜4、CoSpは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。ChSpは加点ほぼ4〜5。終盤のChStは曲の盛り上がりに合わせて滑り、加点3〜4。最後のChSlは加点4〜5。終わった後、二人とも「やりきった」という顔。解説の東野さんは「体力がついてきた」と言う。技術点3番目の67.95、演技構成点5番目の51.35、合計119.3でフリーも4位、総合196.75で4位。
15番滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。曲は「A Star is Born」他。振付はデュブレイユ他。痛恨のツイズルでのミス。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3だが加点3〜5。リフト三つはレベル4。うちRoLiは加点ほぼ4〜5。問題のSyTwでは、男性が第2の3回転目でタッチダウン、それを見た女性の動きが止まったとかで、女性がレベル3、男性がレベル2、GOEは-2〜2。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。ChStとChTwは加点3〜5。最後のChSlは加点ほぼ3〜4。キスアンドクライでは男性は暗い顔。技術点4番目の66.53、演技構成点2番目の56.24、合計122.77でフリー3位、総合208.72で銅メダル。試合直後のインタビューでは専ら女性がしゃべり、男性は「練習、練習、練習」と言っただけ。それでも、2014年初出場で優勝した後は3回も4位だったが、6年ぶりの表彰台。
最終滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。つなぎの所で珍しい転倒。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のChSpは加点3〜5。CuLi+CuLiでは、蛇である女性がうねうねと男性の周囲をめぐる。加点ほぼ4〜5。確かこの後で女性が両ヒザをついてしまい転倒扱い。しかしOFStも男女ともレベル4に加点3〜4。4 RoLiとCoSpもレベル4で加点3〜4。SyTwはRDほどスピードはないがレベル4に加点3〜4。CiStだけレベル3で加点3〜4。最後のChStとChSlはいずれも加点3〜5。技術点最高の72.17、演技構成点も最高の56.25、転倒の減点1、合計127.42でフリーも1位、総合213.18で2年連続優勝。優勝インタビューで、男性がメキシコのビーチで流れていたこの曲を聴き、即決したと言っていた。
<ペア>10組出場。日本からは三浦・木原組(18,27)。優勝候補は、スイ・ハン組。メダル候補は、ペン・ジン組(中。21,24)、ムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)など。フィリピンから初参加も。中国の3番手タン・ヤン組が公式練習で負傷して、直前に棄権したため第2グループも3組に。
2番滑走で三浦・木原組(18,27)。今季組み替え、NHK杯5位、全日本初優勝。曲は「Million Reasons」。振付はマッカーディ他。コーチの一人にはメーガン・デュハメルも。冒頭の3Twはレベル2。キャッチのとき女性の体が男性に触ったので-3〜0。3LzThは両足気味。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。ソロジャンプは女性が2T、男性が3T。CCoSpはレベル4だが回転ピッチがずれて-2〜0。StSqはなかなか深いエッジで滑り、レベル3に全ジャッジが加点。最後のBiDsもレベル4で加点評価。技術点8番目の30.06、演技構成点9番目の27.39、合計57.45でSP9位。
3番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。28,26)。2019春に結成。今季スケートカナダ5位、中国資生堂杯3位、国内3位。曲は「My Funny Valentine」。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル2。ソロジャンプはここも女性が2Tに。2FThも2回転に。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。5ALiはレベル3で、下ろすときはミスだったのか。解説の小山さんは「なんとかまとめた」。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の28.19、演技構成点7番目の29.68、合計57.87でSP8位。
4番滑走でキャララン・ジョンソン組(米。24,24)。昨季全米5位、今季スケートアメリカ4位、スケートカナダ6位、全米2位。曲は映画「Game of Thrones」より「Light of the Seven」。振付はブノワ・リショー他。冒頭の3Sは女性が大きくステップアウト。3Twはレベル3でうまくキャッチ。3LzThも成功し、全ジャッジが加点1〜3。BiDsとFCCoSp、最後の5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜4、BiDsは加点1〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。Jスポーツ解説の小山さんが「今季急速に力をつけてきた」と評価。技術点3番目の37.47、演技構成点6番目の30.29、合計67.76でSP4位。
7番滑走でシメカ=ケネリム・ケネリム組(米。28,31)。今季スケートカナダ4位、NHK杯7位、全米優勝。曲は「At Last」。振付はブノワ・リショー他。痛恨の男性のスピン失敗。冒頭の3Twは高くてすばらしく、レベル3だが全ジャッジが加点3〜5。ソロジャンプは女性が3Tで転倒、男性は2Tでステップアウト。これはまあ想定内。しかしスピンの入りで男性が入り損ね、棒立ち。スピンは無得点。その後ずっと浮かない顔で演技。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3FThもなんとかまとめ、加点評価。5ALiと最後のBiDsはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜4、BiDsもほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の33.18、演技構成点4番目の30.96、転倒の減点1、合計63.14でSP5位。
最終グループ8番滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。昨季四大陸、世界選手権とも金メダル。今季中国資生堂杯、NHK杯、GPファイナル優勝。曲は「Blues Deluxe」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次の2FThでは2回転でほどいて下りてきた。3Twは女性が両手を上げ、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。BiDsはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル3。最後の5RLiは、短い時間できっちり決め、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。スロージャンプのミスだけでなく全体に加点が少ない。技術点4番目の37.3、演技構成点最高の35.87、合計73.17でなんとSP3位。試合後のインタビューで、中国では連盟が人の出入り制限を強化し、選手も練習場とホテルしか動いていないという。女性が「スローのミスは私の衣装が滑るから投げるときしっかりつかめない。中国杯でも同じことがあり指摘したのに放置した」と言った後、最後の質問(明日のフリーに向けて)に答えられず男性が慰めたが立ち去ってしまった。
9番滑走でペン・ジン組(中。22,25)。昨季GPファイナル2位、国内優勝、四大陸銅メダル、世界選手権4位。今季スケートアメリカ優勝、中国資生堂杯、GPファイナルとも2位。曲は「アレグリア」。振付はローリ・ニコル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点2〜3。曲か衣装を変えたのではないか。プログラムの印象が違う。3Tw3はレベル3で加点3〜4。3LoThも決め、加点3〜5。BiDsとStSqはレベル3。うちStSqは加点1〜4。BiDsは女性がフリーレッグのブレードを持つ形。CCoSpと最後の5RLiはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。速い上にノーミスのすばらしい演技だった。技術点最高の41.57、演技構成点3番目の34.39、合計75.96は自己ベスト更新でSP2位。試合後のインタビューで、女性が韓国に来る直前に脚を捻挫してまだ痛み止めを飲んでいると言っていた。
10番滑走でケイン・オシェイ組(23,25)。2016年全米優勝。昨季全米4位、四大陸6位。今季中国資生堂杯、NHK杯とも6位。曲はドビュッシー「月の光」に変更。振付はカメレンゴ他。女性の衣装は青をメインに玉虫色、男性は黒。冒頭のBiDsはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3Twはレベル2。ソロジャンプは女性がステップアウト、男性が2Sに。3SThは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSq、最後の5RLiはレベル4。うちStSqと5RLiは全ジャッジが加点1〜3。スピンは前半ずれていたが後半は合わせた。技術点31.99、演技構成点5番目の30.66、合計62.65でSP7位。
最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。昨季国内優勝、四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ、NHK杯とも2位、GPファイナル5位、国内2連覇。曲は「Love On the Brain」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Tw3はレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3、一人だけ-2を付けている。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3LoThは加点ほぼ3〜4。BiDsはレベル3で加点2〜3。3Tも成功、加点2〜4。5ALiとCCoSpはレベル4。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。最後のStSqはレベル3だが加点3〜4。技術点2番目の41.19、演技構成点も2番目の35.17、合計76.36は自己ベスト更新でオドロキのSP1位。キスアンドクライでは、得点が高いことに笑顔だったが、順位が出て大喜び。カナダはウォルシュ・ミショー組も62.97で自己ベスト更新してSP6位。
フリー。シメカ=ケネリム・ケネリム組が、家族の病気のため棄権したので、第2グループが2組に。
2番滑走で三浦・木原組(18,27)。曲は「Fix You」。振付はソーレット他。冒頭の3Tw2 はレベル2。3連続は、3T+2T+2Tの予定で男性は跳んだが、女性の第1が1Tでステップアウト、第2第3を跳んだが、1T+COMBOに。リフト三つとPCoSp、FiDsはレベル4。うちリフト二つとFiDsはほぼ全ジャッジが加点。3LzThは全ジャッジが加点1〜3。3SThも成功。3Sは女性がステップアウト。最後のChSqは全ジャッジが加点。技術点7番目の55.22、演技構成点8番目の54.83、合計110.05でフリー8位、総合167.5で8位。試合後のインタビューで「この大会での収穫は」という質問に、木原が「ない。僕たちがめざしているのはこんなところじゃないので」と厳しい答え。
3番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。28,26)。曲は「Je voudrais voir la mer」。振付はシゼロン他。冒頭の3Twはレベル2だがGOE-3〜0。3T<+1Tではどちらかの第1がアンダーローテーション、第2が1回転に。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは女性が2S、男性が転倒。3FThは片手付き。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2LoThは初めから2回転だった。技術点8番目の54.85、演技構成点6番目の59.6、転倒の減点1、合計113.45でフリー7位、総合171.32で7位。
4番滑走でケイン・オシェイ組(米。26,28)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はホワイト他。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3S+1Eu+2Sはだんだん離れたがなんとか決める。2Aは女性が両足気味。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLi以外の要素は加点2〜3。3SThは成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqは加点2〜3。3LzThはオーバーターンでこらえた。技術点4番目の62.66、演技構成点5番目の60.89、合計123.55でフリー5位、総合186.2で5位に浮上。
最終グループ7番滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。曲は昨年に引き続き「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは女性が初めから片手を上げレベル4で加点3〜5。解説の小山さんが「非常に難しい。他のペアで見られない形」と言う。3T+2T+2T成功。3SThは余裕があり、加点3〜5。BoDsとPCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜4。2Sは女性が2回転に。リフト三つはレベル4で加点ほぼ3〜4。3FThは問題なく決まり、加点ほぼ4〜5。ChSq加点2〜5。技術点最高の71.94、演技構成点も最高の72.4、合計144.34でフリー1位、総合217.51で金メダル。6回目の優勝は四大陸史上初。会場での優勝インタビューでは、最後に女性が来場者に対して、自分が「中国」と言ったら、(コロナと戦っている)中国への声援として会場から「火油」と呼びかけるように何度も促すという展開となった。
8番滑走でキャララン・ジョンソン組(米。24,24)。曲は「You Are the Reason」。振付はシンディ・ステュアート他。ここもソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜4。3T+2Tはなんとか決める。1Sは男性がパンク。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点2〜5、5ALiは加点ほぼ3〜4。BoDsはレベル2で加点1〜4。3SThはほぼ加点1〜3。ChSqは加点2〜4。3LzThも決め、加点1〜3。技術点3番目の64.96、演技構成点4番目の63.43、合計128.39は自己ベスト更新でフリー3位、総合196.15も自己ベスト更新で4位。インタビューで「この大会での収穫は」と聞かれると「動画しか見たことのなかった、すばらしい選手たちと一緒に滑れたこと」と嬉しそうに答えていた。
9番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。思いがけない転倒で危うくメダルを逃すところ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。2S+2T+2Tでは確か女性の第1が2回転に。3LoThはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。3LiとPCoSp、BoDsはレベル3。うち3LiとPCoSpは全ジャッジが加点2〜4。やや緊張していたのかも。2Tでは、確か男性が2回転に。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3STh成功。この後のつなぎで男性が転倒。びっくり。解説の小山さんは「前向きに倒れたのでヒザを傷めなかったか心配」と言う。最後二つのリフトはカナダ王者の意地を見せてレベル4。うち最後の5ALiは全ジャッジが加点2〜3。キスアンドクライでは男性は頭を抱えていた。技術点5番目の59.27、演技構成点3番目の67.17、転倒の減点1、合計125.44でフリー4位、総合201.8は自己ベスト更新で銅メダル。試合直後のインタビューでは、女性の目が怒っていた。
最終滑走でペン・ジン組(中。22,25)。曲は「Cloud Atlas」より3曲。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Sはしっかり成功。SP後のインタビューでは「3Sが私たちのトラウマ」とか言っていたが。3T+2Tも決める。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThは下りた直後に足をついた。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。PCoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4、最後の4Liは加点ほぼ2〜4。技術点2番目の68.08、演技構成点も2番目の69.25、合計137.33でフリーも2位、総合213.29で銀メダル。
フィギュアスケート (2020.2/7,8,9,10)
四大陸選手権 (2020.2/4〜9 ソウル・韓国)
<女子シングル>21人出場。日本からは紀平、樋口、坂本。フジテレビ地上波では、第3,第4グループを生中継。解説は荒川。
11番滑走でカレン・チェン(米。20)。昨季は怪我で全休。今季スケートアメリカ8位、NHK杯9位、全米4位(未見)。曲は「You Say」。振付はメルニチェンコ。冒頭の3Lz+3Tを慎重に跳んで成功、全ジャッジが加点1〜3。2Aも決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lo<はアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。技術点7番目の35.55、演技構成点も7番目の31.73、合計67.28は自己ベスト更新でSP8位。
15番滑走でキム・イェリム(韓国。17)。昨季国内5位、四大陸8位。今季スケートカナダ7位、国内3位。曲は「ブラックスワン」より2曲。振付はリ・キュヒュン。冒頭の3Lz!+3Tはこらえた。第1が!マーク。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のSSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の37.15、演技構成点39番目の0.95、合計68.1でSP7位。
最終グループ16番滑走でテネル(米。21)。昨季全米2位、四大陸5位、世界選手権7位。今季GPファイナル5位、全米3位(未見)。曲は「Mechanisms」他。振付はブノワ・リショー。ほぼノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。続く2Aは加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点3以上。うちLSpは加点4〜5、FSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Fも成功、加点3〜4。最後のCCoSpはレベル3だが加点ほぼ4〜5。技術点2番目の40.93、演技構成点3番目の35.0、合計75.93は自己ベスト更新でSP2位。
17番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。昨季国内優勝。今季スケートカナダ3位、中国資生堂杯4位、国内3連覇、ユース五輪金メダル。曲は映画「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Aでややステップアウト気味。続く3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqとLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちLSpは加点3〜4。技術点3番目の40.81、演技構成点6番目の32.74、合計73.55でSP3位。
18番滑走で紀平(17)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、世界選手権4位。今季GPファイナル4位、全日本優勝。曲は「Breakfast in Baghdad」。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはやや慎重に跳んだが加点ほぼ2〜3。3F+3Tは余裕があり加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜5、CCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lzも決め、加点2〜3。3Lzは怪我の影響で今でも練習制限しているらしい。技術点最高の46.16、演技構成点2番目の35.02、合計81.18でSP1位。
19番滑走でイム(韓国。16)。昨季四大陸7位、世界選手権10位。今季スケートアメリカ5位、アジアンオープン優勝、NHK杯7位、国内7位。曲は「Somewhere in Time」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。連続ジャンプの第2が2回転に。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の連続3回転の予定が3Lz+2Tに。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2以上。うちLSpは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜4。3Fは加点2〜4。1.1倍になる2Aは加点ほぼ2〜3。技術点8番目の34.94、演技構成点6番目の33.46、合計68.4でSP6位。
20番滑走で樋口(18)。昨季全日本5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも6位、全日本2位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。ほぼノーミス。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは楽しそうに滑り、加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fは!マーク。終わったときガッツポーズ。技術点4番目の38.82、演技構成点5番目の34.13、合計72.95は自己ベスト更新でSP5位。
最終滑走で坂本(19)。昨季全日本初優勝、四大陸4位、世界選手権5位。今季スケートアメリカ、スケートカナダとも4位、全日本6位。曲は「No Roots」。振付はシェイリン・ボーン。GPシリーズより体がキレていた。3Loでオーバーターン。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のStSqはジャッジ席の正面で終わるポーズも決まり、加点4〜5。LSpも加点3〜4。2Aは加点2〜4。1.1倍になる3Loがオーバーターン。「力みすぎた」とのこと。技術点5番目の37.63、演技構成点最高の35.44、合計73.07でSP4位。
フリー。13番滑走でキム・イェリム(韓国。17)。曲は「Love Story」より2曲。振付はバトル。冒頭の3Lz+3T成功、全ジャッジが加点3〜4。2A+3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fは!マーク。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のSSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqもレベル3たが全ジャッジが加点2〜3。しかし3連続の予定の3Lz<がアンダーローテーションでソロに。3S+2T+2Loとしてリカバリー。技術点4番目の70.32、演技構成点8番目の64.34、合計134.66は自己ベスト更新でフリー4位、総合202.76も自己ベスト更新、この時点で1位となり、総合6位。キスアンドクライではコーチともびっくりして笑顔。
15番滑走でカレン・チェン(米。20)。曲は「Slow Dancing in the Big City」。振付はメルニチェンコ。冒頭の3Lzは大きく、全ジャッジが加点2〜4。2A+3T<と3Fe<はアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点4〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる7 3Lz+1Eu+3S<と2A、3Lo+2Tは決める。ChSqは大きなスパイラルなど全ジャッジが加点ほぼ4〜5。終わったとき、涙ぐんでいた。技術点6番目の67.69、演技構成点7番目の66.09、合計133.78は自己ベスト更新でフリー6位、総合201.06も自己ベスト更新で7位。
16番滑走でイム(韓国。16)。曲は「Sabrina」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。SPの前に脚を傷めたらしい。冒頭の3Lz+2Tは全ジャッジが加点1〜3。続く3Loは全ジャッジが加点2〜4。しかし2A+3T<<で転倒。3Fと二つ目の3Lzも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loは成功。ChSqと2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。転倒はしたが、優雅な雰囲気を表現してまとめた。技術点7番目の65.77、演技構成点5番目の67.42、転倒の減点1、合計132.19でフリー7位、総合200.59で8位。得点を見て、ほっとしている感じ。
17番滑走で樋口(18)。曲は「ポエタ」。振付はスカリ。冒頭の3Aは回っていたが惜しくも転倒。6分練習ではきれいに決まったのも2本あったが。続く3Lz+3Tはしつかり決め全ジャッジが加点2〜3。しかし次が2Sに。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで2A+3Tと3F!+2T+2Lo、3Lzを決める。うち3Lzは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがスパニッシュらしく、全ジャッジが加点2〜5。技術点5番目の68.43、演技構成点6番目の67.08、転倒の減点1、合計134.51でフリー5位、総合207.46で4位。試合後のインタビューでは「3Aは認定されたので良かった。世界選手権では決めたい」。
18番滑走で坂本(19)。曲は「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒に緑のビーズ。冒頭で挑んだ4T<<は転倒。続く3Fもステップアウト気味。3Lzも!マーク。3S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点2〜5。1.1倍になる3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜4。しかし3連続は2A+1T+2Tとなる。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはよく音楽を表現して全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし3Loでまたステップアウト。不完全燃焼。技術点9番目の61.73、演技構成点4番目の68.99、転倒の減点1、合計129.72でフリー8位、総合202.79で5位。試合後のインタビューでは「気持ちと体が合ってない」というようなコメントだった。
19番滑走でテネル(米。22)。曲は「Cinema Paradiso」。振付はブノワ・リショー。さすがにメンタルが強い。冒頭の3Lz+3Tは間にオーバーターンが入ったが、目立つミスはこれくらい。続く2A、3S、2Aはいずれも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちFCCoSpは加点4〜5、あと二つのスピンも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3F!+2T+2Loも決める。3Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは安定したスパイラルなど全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の76.17、演技構成点最高の70.87、合計147.04はここまででダントツの得点で、フリーも3位、総合222.97で3位。
20番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。曲は「エビータ」より4曲。振付はシェイリン・ボーン。3F<以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aきれいに成功、加点ほぼ3〜4。続く3Lz+3Tも決め、加点3〜4。3Loは加点ほぼ3。幸先良く入る。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。StSqはいかにもつたなく、レベル2で加点1〜3。3Lz+1Eu+3S成功。加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でいずれも加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tと2Aはいずれも加点ほぼ3〜4。3F<はアンダーローテーション。ChSqは加点3〜4。技術点2番目の79.94、演技構成点3番目の69.74、合計149.68は自己ベスト更新でフリーも2位、総合223.23も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライではコーチとも大喜び。
最終滑走で紀平(17)。曲は「International Angel of Peace」。振付はトム・ディクソン。なんと今季安定していた一つ目の3Aがパンク。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭4Sはやめて、幅がある3Sを跳び、加点ほぼ3〜4。次が3Aのパンクで1Aになり第2付かず。解説の荒川が「重心が後ろに残って1Aになった」というようなコメント。3Lzはきれいに成功、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うち独特な振付のStSqは加点3〜5。3A+2Tでリカバリー、加点2〜3。1.1倍になるところで3F+3Tと3Lz+2T+2Loの予定を変更、3F+3T+2Tと3F+3Tにしてきれいに決める。3連続は加点2〜4。荒川は「3Aが一つになったことで、二回跳べる3回転ジャンプを3Aと3Lzから、連続3回転の確率が高い3Fと3Tに変えたのは冷静」だとほめていた。ChSqは加点ほぼ3〜5。3Loも成功、加点2〜4。技術点最高の80.34、演技構成点2番目の70.82、合計151.16でフリーも1位、総合232.34で四大陸史上初の2連覇。
<男子シングル>25人出場。日本からは羽生、友野、鍵山。15番滑走で鍵山(16)。158p。昨季全日本ジュニア5位、全日本シニア6位。今季全日本ジュニア優勝、ジュニアGPファイナル4位、全日本シニア3位、ユース五輪金メダル。曲は「Piano Concerto "Fate"」。振付は佐藤操。すばらしい。度胸もある。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tはあっさり決め加点3〜4。続く3Aも加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちCCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tは!マーク。技術点3番目の52.39、演技構成点8番目の39.22、合計91.61は自己ベスト更新でSP5位。キスアンドクライで振付の佐藤操さんと驚いた顔。
16番滑走でニューエン(加。21)。176p。昨季国内優勝、世界選手権16位。今季。曲は「Blues for Klook」。振付はラーマー他。カナダ勢は四大陸の成績で世界選手権1枠の出場が決まる。冒頭で4S+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。続く3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜3。FSSpと最後のStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の45.91、演技構成点6番目の39.33、合計85.24でSP9位。
17番滑走でヒワタシ(米。20)。160p。昨季全米シニア4位、四大陸8位、世界ジュニア金メダル。今季シニアデビュー、フランス杯5位、NHK杯10位、全米3位(未見)。曲は「Love Runs Out」。振付はマーク・ピレイ他。冒頭の4Tはやや傾いたが決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Aも全ジャッジが加点ほぼ2。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜5、CSSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSq内のバレエジャンプはジェイソン・ブラウンに倣っているらしい。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。技術点6番目の49.77、演技構成点7番目の38.32、合計88.09は自己ベスト更新でSP8位。
20番滑走で友野(21)。160p。昨季全日本4位、四大陸12位。今季スケートアメリカ5位、ロステレコム杯8位、全日本6位。曲は「Chroma - The Hardest Button to Button」。振付はミルズ。ほぼノーミス。冒頭の4T+3T、続く4Sはともに全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしCCoSpの方はVマーク。せっかく4回転2本決めたのにあまり得点出ず。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の50.36、演技構成点11番目の37.86、合計88.22は自己ベスト更新でSP7位。得点と順位を見て悔しそうな顔。
21番滑走でメッシング(加。28)。昨季四大陸4位、世界選手権15位。今季スケートアメリカ、中国資生堂杯とも4位、国内3位。曲は「Perfect」。振付はヴァイポンド。昨年の自分の結婚式で使った曲とか。カナダ勢は四大陸の成績で世界選手権の出場が決まる。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の4T+3Tは加点ほぼ2〜3。4Tが傾いたのに平気で第2を付けるところはすごい。3Aも決め、加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lzは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点4番目の50.82、演技構成点3番目の43.21、合計94.03でSP4位。
22番滑走でチャ(韓。18)。昨季四大陸6位、世界選手権19位。今季スケートアメリカ8位、中国資生堂杯6位、国内4連覇。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいで、加点3〜4。続く3Lz+3Loが復活して加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはアンダーローテーション。技術点8番目の48.49、演技構成点4番目の41.88、合計90.37でSP6位。
23番滑走で羽生(25)。昨季世界選手権銀メダル。今季GPファイナル、全日本とも2位。曲は2年前のショパン「Ballade No.1 in G Minor Op.23」に戻した。ジャンプ構成を入れ替え4T+3Tを前半に持ってきた。振付はバトル。ほぼ完璧。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の4Sは無事成功、加点4〜5。続く4T+3Tは美しく、加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4〜5スピン二つは3〜5。1.1倍になる3Aは加点4〜5。技術点最高の63.42、演技構成点も最高の48.4、合計111.82は世界最高更新でSP1位。終わった後プーのぬいぐるみが大量に投げ入れられ、フラワーガールだけでは拾いきれず、羽生本人も手伝い、大人のスケーターも4-5人出て拾っていた。
24番滑走でジェイソン・ブラウン(米。25)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートアメリカ2位、NHK杯5位、全米2位(未見)。曲は「I Can't Go On Without You」。振付はロヒーン・ワード。4回転なし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは美しく、加点7ほぼ4〜5。続く3Aもなんとか決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちCCSpは加点4〜5、StSqと最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。3Lz+3Tは後半に入っていないが、きれいに成功、加点3〜4。技術点7番目の48.81、演技構成点2番目の45.9、合計94.71でSP3位。
最終滑走で金(中。22)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権5位。今季GPファイナル5位、国内優勝。曲は「First Light」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3Tでは軽く片手付き。続く4Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aはこらえた。技術点2番目の54.23、演技構成点5番目の41.6、合計95.83でSP2位。今季一番よかったのではないか。
フリー。フジテレビ地上波は第3グループから3人と最終グループのみ。16番滑走で友野(21)。曲は「ムーランルージュ」より2曲。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T成功。続く4S+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aもなんとか下りる。どうもジャンプが不安定。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはいかにもミーシャ・ジーの振付で加点2〜4。あと二つのスピンはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ここはレベル4にしないと。3Loもこらえた。1.1倍になるところで3本目の4回転をねらったが2Sにパンク。本来3S+2Tだったので、連続ジャンプがひとつ不足。3A+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lzは!マーク。最後のChSqはもっと見栄を切ってもいいと思うが、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の80.63、演技構成点8番目の82.2、合計162.83は自己ベスト更新でフリー7位、総合251.05も自己ベスト更新で7位。
17番滑走でヒワタシ(米。20)。曲は「Petrushka」。振付はトム・ディクソン他。衣装はミロの絵のよう。黒い縁どりにカラフルな色。冒頭の4T+3Tとソロの4Tは、ジュニア選手のように身軽に決め、いずれも全ジャッジが加点。うちソロの4Tは加点ほぼ2〜4。3Aはこらえる。スピン二つはレベル4。3Sは全ジャッジが加点1〜4。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで二つ目の3A転倒、第2付かず。3Lz+1Eu+3Fはよく決めてほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqにはバレエジャンプも入れ、全ジャッジが加点2〜4。終わりのポーズはよろけた。フジの西岡アナが「体力を使い切った」と言っていた。技術点8番目の79.05、演技構成点11番目の75.64、転倒と時間超過の減点2、合計152.69でフリー9位、総合240.78は自己ベスト更新で9位。もう少し余裕を持って笑顔で滑れるとよいのだが。
18番滑走でニューエン(加。21)。曲は「Come Together」他ビートルズメドレー。振付はブラウニング他。勢いはなかったが、ほぼノーミスで滑り、世界選手権代表をほぼ手中に。冒頭で4S+3Tとソロの4Sを確実に決める。うち4S+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続いて3Aを予定していたが1Aにパンク。すぐ次を3A+2Tに変更して成功。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpはVマークだがほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはほぼ加点1〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3Sと3Lo、3Fは全て成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の84.44、演技構成点9番目の81.92、合計166.36でフリー6位、総合251.6で6位。なぜかライバルのメッシングが親友らしく声援を送っている。
最終グループ19番滑走でメッシング(加。28)。曲は「November Rain」。振付はヴァイポンド。冒頭の4T+2Tはよかった。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Tは両手付き。次も2A+2Tに。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。3Lzは転倒。1.1倍になるところの3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3したが、第2付けずに基礎点が下がりもったいない。3Aが不調なのか2Aに。3S+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはハイドロブレーディングも入れ、全ジャッジが加点3〜5。最後のCCoSpはなぜかレベル1だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点13番目の66.9、演技構成点5番目の84.0、転倒の減点1、合計149.9でフリー10位、総合243.93で8位。
20番滑走で鍵山(16)。曲は映画「タッカー」より「Speedway」など3曲。振付は佐藤操。失うものがない強さ。後半二つのジャンプにミスが出たが、それ以外の全要素に全ジャッジが加点。回転不足がないのが強い。フジ解説の本田は「筋力が強い」という。冒頭の4T+2Tは加点3〜4。3Lo、4T、3A+1Eu+3Sと次々と決め、いずれも加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは加点2〜5。3Lzは!マーク。3Aは疲れたのかステップアウト。ChSqは加点2〜4。本田は「最後までスピードが落ちない」とほめた。技術点2番目の95.28、演技構成点6番目の83.72、合計179.0は自己ベスト更新でフリー3位、総合270.61も自己ベスト更新で3位。西岡アナが「すごい新人が出てきたと印象づけた」と叫んでいた。
21番滑走でチャ(韓。18)。曲は「The Fire Within」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で4Tと4Sを決め、地元の観客から大喝采。いずれも全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Loも健在で、全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、最後のCCoSpは加点2〜5。3A+2T<と、1.1倍になる3A<、3F<+1Eu+3S<の計4本がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。3Loは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の88.78、演技構成点も3番目の86.28、合計175.06は自己ベスト更新でフリー4位、総合265.43も自己ベスト更新で5位。てっきり鍵山を抜くかと思ったが、速報値からだいぶ下がった。アンダーローテーションはこわい。
22番滑走で羽生(25)。曲はこれも2年前の「Seimei (from Onmyouji Original soundtrack)」に戻した。振付はシェイリン・ボーン。衣装の肩と襟元に緑の下衣。2年前より30秒短いので、SPほど完成していないのでは。案の定、冒頭の4Lzはステップアウト。4Sは全ジャッジが加点3〜5、続く3Aは余裕があり全ジャッジが加点4〜5。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる4T+1Eu+3Sは、第1でバランスをこらえて第2第3を付けた。4T<は転倒。次の3A+3Tは全ジャッジが加点3〜5。ChSqは加点4〜5。技術点最高の97.32、演技構成点2番目の91.28、転倒の減点1、合計187.6でフリーも1位、総合299.42で初優勝。試合後のインタビューで「これでチャンピオンシップをスーパーコンプリート」と言われて嬉しそうだった。
23番滑走で金(中。22)。曲は「The Path of Silence」他。振付はブノワ・リショー。この人が完璧だったら強敵だが。冒頭の4Lzはやや傾くも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし次の4Sが2Sにパンク。解説の本田は「スピードが不足」。3A+1Eu+3Sを渾身の力で決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし得意なはずの4Tがまた2Tに。これは痛かった。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる4T+2Tと3A、3Lz+3Tはきちんと決め、全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tは加点2〜3。技術点4番目の88.72、演技構成点7番目の83.12、合計171.84でフリー5位、総合267.67で4位。この結果、鍵山の表彰台が確定。
最終滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。4Tに挑んだがパンク。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+2Tは加点ほぼ2〜3。しかし次の4Tの予定は2Tに。二つ目の3Aは加点1〜4。3Aがあんなに苦労していたのにうまくなった。3Fはすばらしく高さも幅もあり、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCSpは加点4〜5、CCoSpとStSqも加点3〜5。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは加点3〜4、3F+3Tも加点2〜3。ChSqは情感たっぷりに滑り加点ほぼ4〜5。3Loは加点1〜4。とにかく何もなく滑っているだけで美しい。技術点5番目の87.53、演技構成点最高の92.58、合計180.11は自己ベスト更新でフリー2位、総合274.82も自己ベスト更新で2位。
フィギュアスケート (2020.3/31,4/3,4,5,11)
ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (2020.1/20〜26 グラーツ・オーストリア)
<ペア>19組出場。昨年より8組多いとのこと。ロシアから3組、フランス、ドイツ、イタリア、スペインから2組ずつ。イギリスからは最年長40歳のゾーイ・ジョーンズとボヤジの組も出場。昨季の王者、フランスのジェームズ・シプレ組は今季欠場。※なお、シーズン終了後に、今季休んでいたザビアコ・エンベルト(露)が引退発表。組み替えたストルボワ(露)も引退。ロシアは完全に世代交代。
13番滑走でハセ・ジーグラート組(独。20,27)。昨季国内優勝、欧州選手権6位、世界選手権13位。今季フランス杯7位、ロステレコム杯3位、国内2連覇。曲は「Open Hands」。振付はマーク・ピレイ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点2〜3。3Tも成功、加点2〜3。BiDsはレベル3で加点1〜3。5RLiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うちStSqは加点2〜3。3SThも決まって加点2〜3。技術点3番目の39.33、演技構成点5番目の31.1、合計70.43でSP5位。
14番滑走で地元ジーグラー・キーファー組(25,29)。今季フランス杯5位、ロステレコム杯4位。曲は「Sunshine on Leith」。振付マーク・ピレイ。冒頭の3TwはレベルB。3Tはピタッと決まった。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BiDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちBiDsは加点ほぼ2〜3。FCCoSpと最後の5ALiはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThも成功、ほぼ全ジャッジが加点ほぼ1〜3。技術点6番目の37.48、演技構成点も6番目の30.42、合計67.9は自己ベスト更新でSP7位。
最終グループ16番滑走でタラソワ・モロゾフ組(24、26)。昨季国内優勝、欧州選手権・世界選手権とも銀メダル。今季スケートカナダ3位、ロステレコム杯2位。曲は「ボレロ」。振付はトランコフ。かなりよかった。しかし珍しくリフト失敗。リフト以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4に加点ほぼ4〜5。3Tもピタッと決まり、加点ほぼ3〜4。3LoThも幅があり、加点4〜5。BiDsとCCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜4。しかし5RLiで上がったものの1回転したかしないうちに男性のかかとがひっかかって傾き、下ろしてしまう。レベルB。最後のStSqはレベル3で加点2〜4。今季不調だったが復活かと途中まで思ったので残念。技術点5番目の37.81、演技構成点2番目の35.69、合計73.5でSP3位。
17番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。30,31)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権8位。今季中国資生堂杯4位。曲は「Crazy in Love」。振付はカッペリーニ他。大きなミスなくわりとよかった。3LoTh以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは成功、加点2〜3。3Twはレベル3で加点1〜4。3LoThはやや低く両足に。5ALiとBiDs、StSqと最後のFCCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜4、StSqは加点2〜4。技術点4番目の39.05、演技構成点も4番目の31.43、合計70.48でSP4位。
18番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。17,20)。昨季国内シニア4位、欧州選手権5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも2位、GPファイナル6位、国内シニア3位。曲は「The Storm」。振付はタラソワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点2〜3。3Twはレベル4で加点2〜4。5ALiとCCoSp、StSqと最後のBiDsはレベル4。うち5ALiは加点3〜4。3LoThも決まり、加点2〜4。技術点2番目の42.02、演技構成点3番目の32.9、合計74.92でSP2位。
最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(18,20)。昨季国内シニア3位、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝、GPファイナル4位、国内優勝。曲は「マイウェイ」。振付はベステミノワ他。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Sは加点3〜5。3Twは女性がずっと片手上げで加点3〜4。3FThは加点ほぼ4〜5。BiDsと5ALi、StSqと最後のFCCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。今季急上昇中。技術点最高の45.93、演技構成点36.41、合計82.34でSP1位。
フリー。11番滑走でハセ・ジーグラート組(独。20,27)。曲は「朝日の昇る家」。振付はマーク・ピレイ。ドイツは近いので観客も多い。冒頭の3Twはまたレベル2で全ジャッジが加点2〜4。3T+2Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし3Sで男性が転倒。回転レシーブのようにすばやく起き上がった。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3LoThはステップアウト、3SThは両足。最後のFiDsはレベル3でGOE-1〜2。技術点5番目の57.41、演技構成点も5番目の59.55、合計120.48は自己ベスト更新でフリーも5位、総合186.39も自己ベスト更新で5位。コーチともども嬉しそうだった。
12番滑走で地元ジーグラー・キーファー組(25,29)。曲は「Broken」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3TwはなぜかレベルB。3T+1T+2Tは女性の第2が1回転に。3Sでは転倒。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。3FThは成功、全ジャッジが加点2〜4。FiDsとPCoSp、最後の膝立ちから立ち上がる3Liはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。しかし3SThで転倒。キスアンドクライで女性が暗い顔。技術点9番目の52.92、演技構成点6番目の58.59、転倒の減点2、合計109.51でフリーも6位、総合177.41で6位。
13番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24、26)。曲は「Te Amo」。振付はトランコフ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高くて加点ほぼ4〜5。2Sは女性が2回転で男性が3回転。3連続の予定が女性化の第1が3T<となり転倒、男性は2Tを付けた。ジャンプは男性が苦戦していた印象があったが。一方、3LoThはお手本のようで加点4〜5。ChSqは加点ほぼ3〜4。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4でSPのリベンジ。うち5RLiは加点3〜4、5ALiは加点ほぼ3〜5。3SThはこらえて加点2〜5。技術点3番目の65.35、演技構成点2番目の70.79、転倒の減点1、合計135.14でフリー2位と挽回、総合208.64で2位。解説の岡部さんは「今季から拠点とコーチを変えて、表現に力を入れてきたが実を結びつつある」と評価。キスアンドクライではあまり笑顔もなかったが、グリーンルームにいるうちに男性も笑顔に。
14番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。30,31)。曲は「Pilgrims On a Long Journey」他。振付はスカリ他。冒頭の3S<で女性が転倒。3Twは全ジャッジが加点2〜4。3LoThは片手付き。BoDsと5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜5。2T+2Tは女性がステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3SThもステップアウト。あと二つのリフトと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜5、4Liは加点2〜5。技術点4番目の60.05、演技構成点も4番目の64.91、転倒の減点1、合計123.96でフリーも4位、総合194.44で4位。女性が7月に肩を怪我して3ヵ月練習できなかったらしい。
15番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(17.20)。曲は映画「Tron: Legacy」より「The Grid」等3曲。振付はステパノワ他。冒頭の3Fは男性がこらえてなんとか決める。3T+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3Twは軽々と回り全ジャッジが加点3〜5。しかし3FThは下りたのに転倒。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜4。FoDsはレベル3。ChSqはやりました。3LoThは全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の67.34、演技構成点3番目の65.27、転倒の減点1、合計131.61は自己ベスト更新でフリー3位、総合206.53で3位。
最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は007シリーズ「The Writing On The Wall」。振付はボブリン、モロゾフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sはスカッと決め、加点ほぼ4〜5。3T+2T+2Tも成功。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。3FThは加点3〜5。BoDsはレベル3だが加点ほぼ3〜4。ChSqも加点加点ほぼ3〜4。3LoThも決めて加点ほぼ4〜5。終わったとき女性はガッツポーズ、男性は力つきたように氷に跪いたが笑顔だった。技術点ダントツの78.16、演技構成点最高の74.08、合計152.24は自己ベスト更新でフリーも1位、総合234.58も自己ベスト更新で文句なしの初優勝。優勝インタビューではマイクの奪い合いで微笑ましかった。二人とも英語で不自由なく答えていた。
<アイスダンス>27組出場。なんとフィンランドから2019年5月に組み替えたばかりの日本人が出場。4番滑走で折原・ピリネン組(フィン。19,24)。折原選手の履歴には2016年、森望(カナタ)と組んで全日本ジュニア2位、その後カナダのロイヤーと組み、2018年のカナダ選手権ジュニア5位とある。今季国内優勝。曲は「メアリー・ポピンズ」より「Overture」等3曲。振付はメッツァドリ他。コーチはマルガリオ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。解説の滝野さんが「折原さんのスケートはよく伸びる」と賞賛。1FSはレベル2でYYNN。PStとMiStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点15番目の37.38、演技構成点17番目の27.11、合計64.49でRD16位。無事フリーに進出。
14番滑走でリード・アンブルレビウス組(リトアニア。25,27)。今季フランス杯10位、ロステレコム杯5位。曲は「You Deserve It (from "Bandstand")」他。その他のリズムはブルース。振付はズエワ他。冒頭のMiStはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。続くRoLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SqTwは女性がレベル4、男性レベル3でほぼ全ジャッジが加点。1FSはレベル2でYNYN、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のPStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の41.77、演技構成点10番目の31.45、合計73.22でRD8位。
18番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。女性はイギリス、男性はオーストラリア出身。昨季GPファイナル5位、国内7位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも5位、国内3位。曲は「The Greatest Showman」。その他のリズムはマーチとワルツ。振付はコレゴフ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1FSはレベル2でNNYY、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。PStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点1〜3。MiStもレベル3、GOEは-1〜4と割れた。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の41.93、演技構成点6番目の33.17、合計75.1でRD5位。
20番滑走でフィアー・ギブスン組(英。20,25)。昨季欧州選手権6位、世界選手権13位。今季カケートカナダ3位、NHK杯4位、国内2連覇。曲は「ブルースブラザーズ」より「Everybody Needs Somebody to Love」。その他のリズムはスイング。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル1でNNNY、加点1〜3。とりこぼし。PStは女性がレベル3、男性はバランスをくずしてレベル2で加点1〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル2で加点ほぼ2〜4。技術点8番目の40.77、演技構成点5番目の33.49、合計74.26でRD6位。
最終グループ23番滑走でギニャール・ファブリ組(伊。30,31)。今季フランス杯、NHK杯とも3位、国内2連覇。曲は今季途中からの「Greased Lightning」他。リズムはブルース、ロック、スイング。振付はフーザルポリ他。女性も黒いパンツスタイルで脚が長いことが判明。最後までスピードがあり、よかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3だが加点3〜4。男性の靴に手を付く低い姿勢のStaLiはレベル4で加点2〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1FSは初めてレベル4が出た。加点2〜3。最後のPStは男女ともレベル3で加点3〜4。技術点3番目の48.17、演技構成点4番目の36.49、合計84.66は自己ベスト更新でRD3位。キスアンドクライでコーチともども笑顔。
24番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。24,24)。今季フランス杯、NHK杯とも優勝。曲は「Fame」他。振付はアグノエル。リズムはディスコとブルース。女性の衣装が少し変わった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の1FSはレベル4で加点ほぼ3〜4。PStは女性がレベル3、男性がレベル4で加点3〜4。DiStもレベル3で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のSlLiはレベル4で加点4〜5。要素がとけこんでいて、あっという間だった。技術点2番目の50.33、演技構成点最高の38.45、合計88.78でRD1位。キスアンドクライでは90点にいかなかったためかあまり笑顔なし。
25番滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。2016年〜昨季まで国内2位、欧州選手権銀メダル、世界選手権4位。今季スケートアメリカ、NHK杯とも2位、GPファイナル4位、国内2位。曲は「ムーランルージュ」より「Your Sparkling Diamonds」他。そのリズムはブルース。振付はサマルスカヤ。女性の赤いスカートはますます短くなったような気がする。髪型も変わったらしい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の高速SqTwはレベル4で加点3〜4。1FSはレベル3でNYYY、加点ほぼ2〜3。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。MiStもレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点2〜5。技術点4番目の46.67、演技構成点3番目の36.98、合計83.65でRD4位。世界王者の直後の滑走順とは運が悪い。
26番滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。昨季欧州選手権7位、世界選手権12位。今季カケートカナダ5位、ロステレコム杯3位、国内2位。曲は「Hello, Dolly」。その他のリズムはフォックストロット。振付はナハーロ他。冒頭のSqTwは女性がパランスをくずしレベル3、男性はレベル4。MiStはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。1FSはレベル2でNNYY。PStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。解説の滝野さんは「クイックステップとフォックストロットの滑り分けが見事」。技術点9番目の40.63、演技構成点7番目の32.81、合計73.44でRD7位。今季国内優勝のスマート・ディアス組はRD9位。世界選手権の1枠を争う。
最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権銀メダル。今季中国資生堂杯優勝。曲は「雨に歌えば」。その他のリズムはスロー・フォックス。振付はペチュコフ。「男性の衣装がジャケットからセーターに変わったらしい。男性が本当に楽しそうに滑っている」と小林アナ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStもレベル4で加点4〜5。1FSはレベル3でYYNY、加点2〜4。PStは女性がレベル3、男性がレベル4で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点最高の50.45、演技構成点2番目の38.28、合計88.73でRD2位。1位と0.05差。ここまで世界王者に接近した得点が出たのは初めて見た。今まで欧州選手権ではメダルがなかったが、いよいよか。
フリー。2番滑走で折原・ピリネン組(フィン。19,24)。曲は「Near Light」他。振付はウィング、ロウ他。冒頭のSyTwLはなかなかスピードもあり男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CuLiはレベル3。OFStは女性がレベル3、男性がレベル2。CoSpとあと二つのリフトはレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点1〜3。リフトのうちRoLiは時間超過。解説の滝野さんは「リフトで少しもたついたのがもったいない。折原さんは日本にいるときから吸収力がすごかった」と言う。DiStはレベル2。最後のChStはほぼ全ジャッジが加点。技術点19番目の51.34、演技構成点18番目の41.25、時間超過の減点1、合計91.59でフリー19位、総合156.08で18位。
13番滑走でリード・アンブルレビウス組(リトアニア。25,27。曲は「Churchyard」他。振付はスカリ他。厳かな雰囲気の曲。かがんだ男性の背中に女性が仰向けに横たわり、二人の腕だけの動きで始まる。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SyTwは女性はレベル4、男性はよろめいてレベル2。DiStのツイズルでもよろめきレベル3。あと二つのリフトとCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLi4は加点2〜3。OFStは女性がレベル4、男性はレベル1。最後にコレオ要素三つはほぼ全ジャッジが加点。うち最後のChSlは加点ほぼ2〜3。技術点16番目の53.68、演技構成点11番目の47.34、合計101.02でフリー13位、総合174.24で11位。
14番滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。曲は「Orobroy」他。振付はナハーロ他。フラメンコ要素がたっぷり。冒頭のSyTwでなんと珍しく男性が最後によろめいたが男女ともレベル4。その他の全要素には全ジャッジが加点。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちSlLiは加点2〜4。ChStはフラメンコの振付で加点ほぼ3〜5。DiStはレベル3で加点2〜3。最後のChLiは加点2〜4。技術点6番目タイの62.21、演技構成点7番目の50.19、合計112.4でフリー7位、総合185.84で7位。順位が出たとき、男性はホッとした顔。もうひと組のスマート・ディアス組と技術点は同じで、RDの差とフリーの演技構成点の差で逃げ切った。
15番滑走でフィアー・ギブスン組(英。20,25)。曲はマドンナ「Like A Prayer」他。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4。OFStは男女ともレベル3で加点1〜4。MiStはレベル2で加点1〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちロングリフトのStaLi+RoLiは、前半のStaLiで男性が片足で3回も回る。すごい安定感。加点3〜5。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点3〜5。最後のChSlも加点2〜5。最初から最後までスピードにのり、楽しそうに踊りきった。技術点5番目の66.19、演技構成点も5番目の51.89、合計118.08でフリー5位、総合192.34で5位。
最終グループ16番滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。CoSpとフト三つはレベル4。うちSlLiは加点ほぼ4〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル4。DiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。得意のシッティング姿勢のChTwは加点3〜5。ChStも加点ほぼ3〜5。終わったとき、女性は「やりきった」という笑顔で男性と抱き合った。技術点3番目の70.9、演技構成点も3番目の56.74、合計127.64は自己ベスト更新でフリー3位、総合211.29も自己ベスト更新、逆転で3位。
17番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。曲は「Survivor(Epic Cover - Tomb Raider Trailer 2)」。女性の衣装は髪と同じく赤。振付はディーン。コレオ要素以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点2〜4。OFStは男女ともレベル3で加点1〜3。3 CuLiもレベル4で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。DiStとSlLiはレベル3。うちSlLiは加点2〜4。Spはレベル4で加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。盛り上がるところで男性のスピードが落ちてきて、ChSlはGOE-1〜3、ChStはGOE0〜4、ChLiはGOE-1〜4と評価が割れた。技術点8番目の61.97、演技構成点6番目の50.96、合計112.93は自己ベスト更新でフリー6位、総合188.03も自己ベスト更新で5位。
18番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。しっとりとしたメロディー。女性の衣装は暗い色調のピンク。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは珍しくぴったり合っていて、男女ともレベル4に加点ほぼ4〜5。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜5。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点4〜5、あと二つのリフトも加点ほぼ3〜5。解説の滝野さんは「リフトされている女性の顔が幸せそう」。ChSpは加点ほぼ3〜4。SeStはレベル3で加点2〜4。ChStは加点ほぼ4〜5。最後のChSlは加点3〜5。流れるようにプログラムがひとつながりで演じられた。技術点最高の73.55、演技構成点も最高の58.14、合計131.69は自己ベスト更新でフリー1位、総合220.42も自己ベスト更新、逆転で初優勝。最終順位がわかったときグリーンルームで抱き合って涙ぐんでいた。表彰台ですごく嬉しそうだった。
19番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Danny」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のRoLiはレベル4で加点4〜5。ChStも加点ほぼ4〜5。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。CiStがレベル3で加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトはレベル4で加点ほぼ4〜5。OFStは女性がレベル2というのは珍しい。男性もレベル3で、加点3〜4。このとき速報値に、フリーに存在しないPStが表示され、得点も「0.0」が出ていた。ChSlは加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル4に加点ほぼ4。最後のChLiは加点4〜5。集計機器のトラブルで得点表示が遅くなったが、技術点2番目の73.4、演技構成点も2番目の58.1、合計131.5でフリー2位、総合220.28で2位。6連覇ならず。びっくり。どこが悪いとかわからないが、なんとなく絶好調には見えなかった。敗因はCiStとOFStでレベル4をとれなかったことか。後でJスポーツのレビュー記事を見たら女性は心身不調だったらしい。解説の滝野さんは「ジャッジのうち3人が音楽に問題ありとしたのが興味深い。途中で詩の朗読があるが言葉が主だという評価」とのこと。世界選手権での巻き返しが見たかった。
最終滑走でギニャール・ファブリ組(伊。30,31)。曲はデヴィッド・ボウイ「Space Oddity」他。振付はジョルダーニ他。前の組の集計トラブルで待ち時間が長かったが、集中して全要素に全ジャッジが加点。さすがベテラン。冒頭の低い姿勢のStaLiはいつ見ても自然に入っているが、すごく難しいはず。レベル4に加点3〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChStは加点2〜5。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点3〜5。DiStはなぜかレベル1だが加点1〜3。ChSlは加点2〜5、ChSpは加点3〜4。技術点4番目の66.2、演技構成点も4番目の54.72、合計120.92でフリー4位、総合205.58は自己ベスト更新で4位。
フィギュアスケート (2020.3/19,20,21,22,27,28,29)
ヨーロッパ選手権 (2020.1/20〜26 グラーツ・オーストリア)
<男子シングル>35人出場。ロシアからアリエフ、サマリン、ダニエリアン。イタリアからリッツォ、グラスル、フランジパーニ(18)。その他イスラエル、フランス、ジョージア、スウェーデンなどから二人ずつ。世界選手権SPのミニマムは34。
26番滑走でブレジナ(チェコ。29)。今季スケートアメリカ11位、ロステレコム杯9位、国内優勝。曲は「Baby Did a Bad Bad Thing」。振付はシェイリン・ボーン。CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S+2T成功、加点1〜3。続く3Fも加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5、スピン二つは加点2〜4。1.1倍になる3Aはきれいに下りた加点2〜4。CCSpはレベル3。キャメルのときブレードをつかめなかったらしい。久しぶりにノーミスの演技。無理に4Sに3回転を付けなくて正解。キスアンドクライで嬉しそうだった。解説の岡崎さんは「よくまとめました」。技術点最高の48.05、演技構成点も最高の41.72、合計89.77でSP1位。
28番滑走でグラスル(伊。17)。今季ジュニアGPシリーズ3位と優勝、ジュニアGPファイナル6位、国内2連覇。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。手に水滴が落ちてきたような印象的な演技から始まり、4Lo<+3Tを跳んだが、第1がアンダーローテーション。続く3A<もアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点、中でもCCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4Lzで転倒。技術点6番目の41.22、演技構成点36.39、転倒の減点1、合計76.61でSP11位と出遅れ。
29番滑走でダニエリアン(露。16)。この大会最年少。今季ジュニアGPシリーズ2位二回、国内シニア2位。曲は映画「ドン・ファン」より「Belle Andalouse」他。振付はタガエワ。冒頭の4S成功、全ジャッジが加点1〜4。続く3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライではニコニコだった。技術点3番目の46.88、演技構成点7番目の37.75、合計84.63は自己ベスト更新でSP3位。
最終グループ30番滑走でサマリン(露。21)。昨季国内3位、欧州選手権銀メダル、世界選手権12位。今季フランス杯2位、ロステレコム杯優勝、GPファイナル4位、国内3位。曲は「Blues for Klook」。振付はメクディエフ他。冒頭の4Lz<でステップアウト。次の4Fの予定を変えて4T<にしたが転倒して第2付かず。要素を失う。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点35.8、演技構成点5番目の39.97、転倒の減点1、合計74.77でSP13位と大きく出遅れ。直前に靴が壊れて急に変えたらしい。
31番滑走でアリエフ(露。20)。今季スケートアメリカ3位、ロステレコム杯2位、GPファイナル6位、国内初優勝。曲は「Je Dors Sur Des Roses」。振付はグリンカ。冒頭でなんとか4Lz<+3Tを跳ぶ。続く4Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A<はこらえた。技術点2番目の47.17、演技構成点も2番目の41.28、合計88.45でSP2位。
32番滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。4p伸びて176pらしい。昨季欧州選手権11位、世界選手権21位。今季スケートカナダ5位、ロステレコム杯6位。曲は「Bloodstream」。振付はブルンナー。冒頭の3F!+3Tは第1にアテンション。続く3A<はステップアウトして片手付き。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lzは成功、全ジャッジが加点2〜3。後半はよかった。技術点39.23、演技構成点3番目タイの41.21、合計80.44でSP5位。
33番滑走でエイモス(仏。22)。今季フランス杯3位、NHK杯2位、GPファイナル3位。国内連続優勝。曲はプリンス「The Question Of U」。振付はフォンタナ他。勢いよく滑り出し、体のキレも良さそうだったが、冒頭の要素4T<で転倒。第2付かず。次を連続ジャンプにしなければという焦りからか1Lz*に。無得点の上、要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpと最後のStSqは加点3〜5。1.1倍になる3A<でまた転倒。痛すぎる。キスアンドクライでは泣いている感じ。技術点25.19、演技構成点3番目タイの41.21、転倒の減点2、合計64.4でSP26位。ファイナル表彰台の選手がフリーに進めず。解説の岡崎さんも「つくづくメンタルが重要な競技」と言う。
34番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。24)。昨季欧州選手権10位、世界選手権13位。今季フランス杯4位、ロステレコム杯7位。曲は「Always Watching You」。振付はグレイヘンガウス。冒頭で4S+3Tを決める。全ジャッジが加点1〜3。続く3Aはこらえる。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる4Tで転倒。技術点4番目の45.05、演技構成点7番目の38.72、転倒の減点1、合計82.77でSP4位。
最終滑走でリッツォ(伊。21)。昨季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ6位、中国資生堂杯3位、国内2位。曲は「Start A Fire」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の4Tはこらえる。続く3Aは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3T<<は第2がダウングレードで両足。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。技術点39.89、演技構成点6番目の39.18、合計79.07でSP7位。
この他、フェンツ(独。27)がSP6位で初めてフリーの最終グループに。イタリア3人目のフランジパーニはノーミスで10位。イスラエル勢は最年長のビチェンコ(31)の調子がよく、8位。ゴロドニツキー(18)はカナダ出身。3年前は30位。ノーミスでSP12位。スウェーデンのマヨロフの弟ニコライ(19)は昨年に続けて出場。前に見た記憶よりずっと上手くなっていてSP14位。唯一アンダーローテーションでない4Lzを決めたのはブルガリアのルートロバー(20)。アメリカ出身で2018年まではアゼルバイジャンの選手だった。フランスのもう一人はジュベールの教え子のシャオイムファ(18)で、ぎりぎりのSP24位でフリーへ。皮肉にも、同じフランスの優勝候補でもあったエイモスのミスに助けられた形。
フリー。世界選手権フリーのミニマムは64。録画が飛んでサマリンを含む第2グループほとんど見られず。第3グループの前半3人も切れ切れ。後でユーチューブで見た。
6番滑走でシャオイムファ(仏。18)。昨季国内シニア2位、欧州選手権12位、世界ジュニア6位。今季ジュニアGPシリーズ8位と5位、国内シニア2位。曲は「Dust and Light」他。振付はブルザ他。コーチはジュベール。3本の4回転を入れる構成。冒頭で4T+3T成功。4Lzの予定だったが、変えたようだ。続けて3A、4Sと決める。3Aは軸が曲がり、4Sはオーバーターンだが回転は問題なし。スピン三つとStSqはレベル4。ただしFCCoSpはVマーク。うち最後のStSqはスピードが落ちずに全ジャッジが加点2〜3。3本目の4Tはこらえた。第2付かず。代わりに次を3Lz+1Eu+2Sに。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3F+2Tと3Lzを決める。技術点83.8、演技構成点70.88、合計154.68でフリー6位、総合219.89で11位。自己ベスト更新に0.03足りず。
10番滑走でサマリン(露。21)。曲は「Good News」。振付はフェドチェンコ他。冒頭で跳んだ4Lzはこらえた。続く4Tは片手付き。3Lz+1Eu+3Fも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。ChSqをはさんで3Aを二回跳んだが、一つ目はこらえたが、二つ目で転倒して第2付かず。3Lz+2A+SEQは決めるが本来これは3連続の予定。次の1Loは連続ジャンプのリカバリーをねらったためのパンクだろう。技術点12番目の70.44、演技構成点8番目の76.22、転倒の減点1、合計145.66でフリー10位、総合220.43で10位。
15番滑走でグラスル(伊。17)。曲は「Dance Pieces」。振付はブノワ・リショー。衣装を変えたらしい。すばらしかった。冒頭で4Lzと4Fを決める。4Lzはこらえたが、4Fは全ジャッジが加点1〜3。4Lo<は下りたがアンダーローテーション。そして3Aも決め、ここまでで41点以上荒稼ぎ。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lz+3Tと3Lo+3T<、3Lz+1Eu+3S<を跳んできた。惜しくも二つアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点3〜4、FCCoSpはほぼ全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の93.35、演技構成点9番目の74.92、合計168.27は自己ベスト更新でフリー2位、総合244.88も自己ベスト更新で4位。キスアンドクライでは、予想より低い得点にやや落胆か。速報値では技術点が105までいったが、アンダーローテーション三つが響いた。
16番滑走でリッツォ(伊。21)。曲は「Galicia Flamenca」。振付はシェイリン・ボーン他。4Tは不調だが、フラメンコをよく表現した。冒頭の3Loは全ジャッジが加点2〜4。4T<で転倒。続く3A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし次の2Lzは本来3Lz+2Tの予定だった。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで3Aと3F+1Eu+3S、3Lz+2Tを決め、リカバリー。いずれも全ジャッジが加点。うち3Aは加点2〜5。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。ChSqはフラメンコの動きも入れ、全ジャッジが加点1〜5。技術点7番目の78.78、演技構成点4番目の80.16、転倒の減点1、合計157.94でフリー5位、総合237.01で5位。
20番滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。曲は「Lotus Feet」。振付はランビエール。冒頭の3A+2Tはきれいに決まり、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3A<はアンダーローテーション。3Lo+2Tもほぼ全ジャッジが加点1〜3。なぜか次が2Tとなり、3本目のため無得点。もったいない。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち座禅のような姿勢のFSSpは加点3〜5、StSqも加点ほぼ3〜4。緩急の間がすばらしい。1.1倍になる3Lz+1Eu+3S<と3F!は減点評価で得点伸びず。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3Lzも全ジャッジが加点2〜4。技術点12番目の70.37、演技構成点3番目の81.86、合計152.23でフリー7位、総合232.67で6位。
21番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。24)。曲は「Confessa」。振付はゼレズニアコフ他。冒頭で4S+2Tと3Aを決める。いずれも全ジャッジが加点。うち3Aは加点2〜4。しかし4Tで転倒。3Loは全ジャッジが加点1〜4。FCSpはレベル3。StSqとあと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4T+2Tと3F+1Eu+3S、3Fをミスなく決め、得点を重ねる。うち3F+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の86.52、演技構成点9番目の74.92、転倒の減点1、合計163.94は自己ベスト更新でフリー3位、総合246.71で3位。
22番滑走でダニエリアン(露。16)。曲は昨季の「椿姫」。振付はタガエワ。冒頭でいきなり4S+1Eu+3S成功。全ジャッジが加点2〜4。二つ目の4Sも決める。続く3Aはステップアウト、3Lzで転倒。しかしここで崩れなかった。FSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3F!+3Tと3Loも決める。うち3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜5、StSqは加点2〜5。ChSqも全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の84.47、演技構成点5番目の78.64、転倒の減点1、合計162.11は自己ベスト更新でフリー4位、総合246.74も自己ベスト更新で2位。
23番滑走でアリエフ(露。20)。曲は「The Sound of Silence」。振付はグリンカ。よくがんばった。冒頭の4Lz<でこらえたが、目立つミスはこれくらい。後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。ソロの4Tと4T+3Tを決めたのが大きい。うち4T+3Tはきれいで加点3〜4。3Fは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点2〜4。1.1倍になる3Aと3Lz+3T、3Lo+1Eu+3Sもきれいに成功。うち3Aは加点1〜4。最後のスピンを回りきるとコーチがリンクサイドで万歳のポーズ。本人もキスアンドクライで泣いていた。小林アナが「泣かないでください」と言っていた。技術点最高の98.1、演技構成点も最高の86.34、合計184.44は自己ベスト更新でフリー1位、総合272.89も自己ベスト更新で文句なしの初優勝。
最終滑走でブレジナ(チェコ。29)。曲はビートルズ「Yesterday」など4曲。振付はカナエワ。4回転3本にチャレンジ。しかし冒頭の4Sの予定は2Sに。続けて4Sを跳んだが転倒。さらにもう1本4S<を試みたがこれも転倒。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。3Lz成功、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3A+2Tと3Fはほぼ全ジャッジが加点。うち3Fは加点1〜4。3Loはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。キスアンドクライでは、頭を抱えてずっと下を向いていた。安全策でメダルを取りに行く手もあったが、彼らしくない。最終滑走は久しぶりで巡り合わせが悪かった。技術点17番目の61.04、演技構成点2番目の82.44、転倒の減点2、合計141.48でフリー11位、総合231.25で7位。
<女子シングル>37人出場。ロシアからコストルナヤ、シェルバコワ、トルソワ。フランスからメイテ、マッツァラ、セルナ。フィンランドからセダー、ペルトネン、サアリネン。他にチェコとスイスから二人ずつ。世界選手権のSPミニマムは当初29だったが30に変更。
7番滑走でセルナ(伊。20)。昨季フランス杯11位、国内シニア4位。今季フランス杯8位、国内3位。曲は「Experience」。振付はローリー・メイ。コーチはジュベール。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは惜しくもステップアウト。手も付いた。続けて3Fはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のLSpも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点34.13、演技構成点25.77、合計59.9でSP10位。フリー19位、総合16位。
9番滑走でトルナーギ(伊。16)。初出場。昨季国内シニア初優勝。今季ジュニアGPシリーズ9位と3位、国内2連覇、ユース五輪6位。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.3」他。振付・コーチともベルナルディス。冒頭の3T+3T<は第2がアンダーローテーション。続く3Lzは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜4、StSqは加点1〜4。1.1倍になる2Aも決め、これも全ジャッジが加点1〜4。すくすく育ってコストナーの跡継ぎになってほしい。ただし本人は「コストナーは尊敬するが自分のアイドルではない。アイドルはネイサン・チェン」と語ったらしい。技術点35.27、演技構成点26.0、合計61.27でSP7位。
13番滑走でセダー(フィンランド。17)。初出場。昨季国内シニア5位、世界ジュニア29位。今季ジュニアGPシリーズ8位、フィンランディア杯7位、国内シニア3位。曲は「シネマ・パラダイス」。振付はフォレ他。冒頭は連続3回転の予定だったが、ややスピードがなく3Lz+2Tに。3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる2Aもあっさり決め、全ジャッジが加点1〜4。最後のLSpはレベル3。技術点33.04、演技構成点24.97、合計58.01は自己ベスト更新でSP15位。
20番滑走でヤスミン・キミコ・ヤマダ(スイス。22)。昨季国内2位、欧州選手権15位。今季国内3位。曲は「サマータイム」から変更。冒頭3T<+3T<は両方ともアンダーローテーション。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2Aは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz<は決めたが、これもアンダーローテーション。StSqとFCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル2。技術点26.77、演技構成点25.0、合計51.77でSP24位。かろうじてフリーへ。フリー15位で総合19位。
27番滑走でペルトネン(フィンランド。20)。4回目。アメリカ生まれ。昨季国内2位、欧州選手権8位、世界選手権28位。今季ロステレコム杯12位。曲は「Caruso」。振付はマーク・ピレイ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tをきれいに決め、加点2〜4。続く3Loもさらっと決め、加点2〜4。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点1〜4。LSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2Aも成功、加点ほぼ2〜3。ノーミスで技術点35.58、演技構成点30.91、合計66.49は自己ベスト更新、この時点で1位、SP5位。
29番滑走でブレジノワ(チェコ。23)。昨季国内5度目の優勝、欧州選手権10位、世界選手権20位。今季国内優勝。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3T+3Tは両足。続く3Lzはステップアウトに両手付き。スピン二つはレベル4。1.1倍になる2Aは成功。全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3でVマーク。StSqはレベル2。どうしたのだろう。昨季はかなり上手くなったのに。技術点27.78、演技構成点25.83、合計53.61でSP19位。フリー22位で総合22位。小林アナが本人の談話として「昨季の世界選手権の後の怪我が長引いて3週間前から練習に復帰した」と紹介。
30番滑走でメイテ(仏。25)。10年連続出場。昨季国内優勝、欧州選手権7位。今季フランス杯10位、NHK杯11位、国内優勝。曲は「Mas que nada」他。振付はガルシア他。拠点をアメリカに移し、コーチはフォンタナ他。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーションだがこらえた。続く3Loも決める。スピン二つはレベル4。LSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる2Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。技術点31.86、演技構成点28.78、合計60.64でSP8位。
最終グループ32番滑走でシェルバコワ(露。15)。初出場。昨季国内優勝、世界ジュニア銀メダル。今季GPファイナル2位、国内2連覇。曲は映画「The Perfume」より3曲。振付・コーチともグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の2Aは加点2〜4。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loは加点1〜4。解説の岡崎さんも「別次元の点が出ましたね」。技術点2番目の42.78、演技構成点も2番目の35.17、合計77.95でSP2位。キスアンドクライでは喜んでいない。
33番滑走でコストルナヤ(露。16)。初出場。昨季ジュニアGPファイナル優勝、国内シニア3位、国内ジュニア2位。今季GPファイナル優勝、国内2位。曲は「November」他。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Aは加点2〜4。これひとつで10.63。続く3Lzは加点3〜4。二つともやや高すぎたようでドシンと着氷。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5、スピン二つは3〜4。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜5。技術点最高の48.9、演技構成点も最高の36.02、合計84.92でSP1位。2位とは約7点差。自己ベストは85.45。思ったより2位と差がつかずキスアンドクライではあまり嬉しそうではない。
35番滑走でリャボワ(アゼルバイジャン。16)。初出場。ロシア生まれ。昨季国内優勝、欧州選手権12位、世界ジュニア13位、世界選手権13位。今季ロステレコム杯5位。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。振付はダゲネス。コーチはプルシェンコ他。冒頭の3Lz+3Tは決める。第1と第2に間があったが、よく付けた。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。2A成功。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqと最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点8番目の34.02、演技構成点7番目の28.2、合計62.22でSP6位。
36番滑走でトゥルソワ(露。15)。初出場。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア2位、世界ジュニア2連覇。今季GPファイナル、国内シニアとも3位。曲は「ペールギュント」より「Solveig's Song」他。振付はトゥトベリーゼ他。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭3Aの予定を変えて2Aにしたがオーバーターン。続く3Fは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜4。1.1倍になるところも予定を変えて3Lz+3Tを決め、加点3〜5。技術点3番目の40.53、演技構成点も3番目の34.42、合計74.95は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライではあまり喜んでいない。
最終滑走でパガニーニ(スイス。18)。3回目。アメリカ生まれ。昨季国内2連覇、欧州選手権6位、世界選手権33位。今季スケートカナダ9位、ロステレコム杯7位、国内3連覇。曲は「Sixteen Tons」他。振付はミーシャ・ジー。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点2〜3。続く3Loも決め、加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる2Aも成功、加点1〜3。技術点4番目の37.97、演技構成点5番目の30.85、合計68.82は自己ベスト更新でSP4位。
フリー。世界選手権フリーのミニマムは当初49だったが、51に変更。8番滑走でSP16位のマッツァラ(仏。16)。初出場。2018年までスイスの選手だった。今季ジュニアGPシリーズ20位と9位、ユース五輪9位、国内シニア2位。曲はベートーベン「Silence」。振付はブーケ。コーチはアマディオ他。冒頭で2A+3Tと3Lz、3Sを成功。いずれも全ジャッジが加点。うち2A+3Tは加点2〜4。スピン二つはレベル4。3Loは転倒。巣鉄はレベル2。LSpはレベル3。1.1倍になる3F、3T+2T、2A+1Eu+3S全て決める。うち2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。最後のChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目タイの61.38、演技構成点14番目の52.57、合計112.95は自己ベスト更新でフリー8位、総合170.06も自己ベスト更新で11位。
10番滑走でSP13位のクラコワ(ポーランド。17)。初出場。ロシア・モスクワ生まれ。現在の拠点はカナダ。今季ジュニアGPシリーズ5位と7位、国内シニア優勝。曲は「Le Corsaire」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。コーチはオーサー他。冒頭の3連続は3Lz<+1Eu<<+3Fe<とアンダーローテーションだらけ。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。2A成功。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。ロシア出身のためかスケーティングの基礎はしっかりしている感じ。3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。3Lo<<はダウングレードでステップアウト。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。前半スピードがなかったが、ここにエネルギーを残しておいたらしい。最後のLSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点10番目の55.8、演技構成点8番目の55.95、合計111.75でフリー9位、総合170.24で10位。
12番滑走でセダー(フィンランド。17)。曲は「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はヤコブソン他。衣装は赤と黒でジュリエットぽくない。冒頭の3S+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tも決める。ここで既に2T2本。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqもほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。しかし次はバラけて1Loに。LSpはレベル3。1.1倍になる3Lzと3Sはなんとか決める。ChSqの後に2A+1Eu+2Fを成功。技術点11番目の54.72、演技構成点13番目の53.43、合計108.15は自己ベスト更新でフリー12位、総合166.16も自己ベスト更新で12位。初出場なので、嬉しそう。
13番滑走でSP11位のキーブス(エストニア。17)。初出場。昨季国内シニア2位、世界ジュニア26位、世界選手権22位。今季ジュニアGPシリーズ8位、フィンランディア杯6位、国内シニア初優勝。曲は「Histoire d'un amour」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3T+1Eu+3Sもほぼ全ジャッジが加点。3Lzと3Lo+2Tも決める。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loと3Fは全ジャッジが加点。2Aも成功。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の66.07、演技構成点9番目の55.47、合計121.54は自己ベスト更新でフリー5位、総合181.24も自己ベスト更新で7位。
17番滑走でメイテ(仏。25)。曲は「Hometown Glory」。振付はリッポン他。衣装は紫。冒頭の2A+3Tは高くてきれいに決まり全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tみ成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。3Fもなんとか決める。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。しかし1.1倍になる3Loはオーバーターン、3Sはステップアウト。2Aは無難にまとめた。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡崎さんは「メイテらしくない滑り」。技術点9番目の56.48、演技構成点10番目の54.96、合計111.44でフリー10位、総合172.08で9位。
18番滑走でトルナーギ(伊。16)。曲は「サンセット大通り」より「With One Look」。振付はベルナルディス。緊張していた。冒頭の3Lzでステップアウト。2A+2Tは成功。3F<と3Lo<はアンダーローテーション。3Lo<はステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち0 CCoSpは加点2〜3、StSqは加点ほぼ1〜4。1.1倍になるところでも2A+1Eu+3S<と3Lo<+2Tでアンダーローテーション。3Sは決める。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の53.92、演技構成点7番目の56.98、合計110.9でフリー11位、総合172.17で8位。キスアンドクライでは思ったより低いという感じ。確かカッペリーニもいた。
最終グループ19番滑走でリャボワ(アゼルバイジャン。16)。曲は「ゴッドファーザー」。振付はダゲネス。冒頭で3Lz!+3Tを決める。第1の後に間があったが3Tをちゃんと付けた。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。2Fはステップアウト。3Sはなんとか成功。StSqとLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜4。1.1倍になるところで2A+3Tと2A+2T+2T、3Lz!を決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目タイの61.38、演技構成点も6番目の57.89、合計119.27でフリー6位、総合181.49で6位。
20番滑走でペルトネン(フィンランド。20)。曲は「Vinegar and Salt」。振付はマーク・ピレイ。初の最終グループで緊張したか。冒頭の3T+3Tは見事で、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lzも成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Loで転倒。すぐ起き上がって2A+1Eu+3S<<を跳ぶが、第3がダウングレード。FSSpと最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。LSpきレベル2。1.1倍になる3Lo+2Tは決めるが、次が2Feに。2Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。CCoSpのみレベル4で全ジャッジが加点。技術点13番目の53.04、演技構成点4番目の63.26、転倒の減点1、合計115.3は自己ベスト更新でフリー7位、総合181.79も自己ベスト更新で5位。3年前の初出場11位から年々順位を上げている。
21番滑走でパガニーニ(スイス。18)。曲は昨季の映画「ララランド」より「Mia & Sebastian's Theme」。冒頭の3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし続く3Lz<で転倒。3Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点。次はChSqの予定だったがスパイラル一つであまりにも短く要素と認定されず。解説の岡崎さんが「日本なら複数ChSqをコールしておいて後から削除もできるがISUでは難しい」。2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lo+2T+2Loと3T+2T、2Aはきちんと決め、ほぼ全ジャッジが加点。最後の要素にChSqを認定してもらえた。技術点5番目の62.14、演技構成点も5番目の62.92、転倒の減点1、合計124.06は自己ベスト更新でフリーも4位、総合192.88も自己ベスト更新で4位。
22番滑走でシェルバコワ(露。15)。曲は「Six Gnossiennes: Gnossienne No.1」と「火の鳥」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の4Lz+3Tはいつものようになんなく決め、全ジャッジが加点3〜4。4F<はアンダーローテーション。ChSqはひと休み。全ジャッジが加点3〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜4。しかし珍しく4Lz<<で転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSp加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Lz+3Lo<は第2がアンダーローテーション。3F+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。いつもよりミスが多かったが、技術点最高の89.62、演技構成点2番目の71.19、転倒の減点1、合計159.81でフリー1位、総合237.76で2位。
23番滑走でトゥルソワ(露。15)。曲は映画「Game of Thrones」より「The Night King」他。振付はグレイヘンガウス他。新年の休みから体調が戻っていないため構成を落としているらしい。転倒した2本の4回転以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lzは回ったが転倒。4T+3Tはきれいに決め、加点3〜4。3Fと2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる二つ目の4T<<は低くて転倒。本来ここで3連続だった。3Lz+3Loはしっかり成功、加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sでリカバリー、加点ほぼ2〜3。技術点2番目の85.14、演技構成点3番目の67.25、転倒の減点2、合計150.39でフリーも3位、総合225.34で3位。
最終滑走でコストルナヤ(露。16)。曲は「The Meadow」。振付はグレイヘンガウス他。転倒した3Lz以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で安定した3A+2Tを決め、加点3〜4。続くソロの3Aはほぼ加点2〜4。2Aと3Loでひと休み。いずれも加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点3〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3Tはしっかり成功、加点4〜5。3F+1Eu+3Sもきれいに決め、加点3〜4。しかし気が緩んだのか、最後のジャンプの3Lzで転倒。びっくりした。これを決めていれば優勝間違いなし、という展開だったので得点発表がスリリングに。ChSqは加点2〜3。技術点3番目の84.31、演技構成点最高の72.58、転倒の減点1、合計155.89でフリー2位、総合240.81で初優勝。岡崎さんは「SPの貯金で逃げきった」。小林アナが「ロシア3人の順位はGPファイナルと同じでした」と言う。う〜ん。
フィギュアスケート (2020.3/12,13,14,18)
全米選手権 ペア・アイスダンス (2020.1/19〜25 グリーンズボロ・ノースカロライナ州)
★★残念な知らせ。2020年3/12、世界選手権(3/16〜22、モントリオール・カナダ)が中止の発表…!! コロナウイルスの蔓延が、まさかここまでの事態になるとは。★★
<ペア>12組出場。1番滑走でセラフィニ・トラン組(23,29)。女性は160pより大きく見える。男性は高橋成美と組んで2012年世界選手権銅メダル。昨季組み替え。今季フィランディア杯5位。曲は「月光ソナタ」他。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは落とし気味でレベル2。3Tは成功。BiDsはレベル3。5ALiとCCoSp、StSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜3、リフトも全ジャッジが加点1〜3。3LzThも成功し全ジャッジが加点。技術点5番目の35.43、演技構成点7番目の25.65、合計61.08でSP7位。
6番滑走でルー・ミトロファノフ組(17,22)。女性が成長して162pに。2018年全米ジュニア優勝。昨季全米シニア6位。今季USインターナショナル5位、ロステレコム杯8位。曲は「スカイフォール」。振付はネミロフスキ。コーチはレトフ。冒頭の3Twはレベル3。3Sはピタッと決め、全ジャッジが加点3〜4。5RLiとStSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3LoTh成功。BiDsと最後のBiDsはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の38.34、演技構成点6番目の26.72、合計65.06でSP5位。
7番滑走でシメカ=ケネリム・ケネリム組(28,32)。2015、2018年全米優勝。昨季全米7位。今季スケートカナダ4位、NHK杯7位。曲は「At Last」。振付はブノワ・リショー。久々のノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点4〜5。3Tはなんとか決める。CCoSpと5ALiはレベル4。うち5ALiは加点4〜5。StSqと最後のBiDsはレベル3。うちBiDsは加点ほぼ3〜4。技術点最高の43.33、演技構成点も最高の33.73、合計77.06でSP1位。
8番滑走でデニー・フレイジャー組(24,26)。2017年全米優勝。昨季全米2位、四大陸5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも3位。曲はシルクドソレイユ「キダム」より「Atmadja」他。振付はレニー・ロッカ。女性がGPシリーズのときより太めに見える。冒頭の3Twは高くて速くレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3LoThはほぼ立てたのに転倒。ソロジャンプは女性が2Sに。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点2。CCoSpと最後の5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜4。StSqはレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点32.49、演技構成点5番目の29.84、転倒の減点1、合計61.33でSP6位。
9番滑走でカララン・ジョンソン組(24,24)。昨季全米5位。今季スケートアメリカ4位、スケートカナダ6位。曲は「Light of the Seven」。振付はブノワ・リショー。冒頭のソロジャンプは男性が3S<<で壁にぶつかったが転倒はしなかった。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3LzTh成功、全ジャッジが加点1〜4。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜5。FCCoSpとStSq、最後の5RLiはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の37.68、演技構成点4番目の29.88、合計67.56でSP4位。
10番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(24,29)。昨季全米優勝、四大陸4位、世界選手権9位。今季スケートアメリカ5位、フランス杯4位。曲は「A Storm Is Comin'」。振付はカメレンゴ、ジー他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3S成功、全ジャッジが加点2〜4。3LzThは両足。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし、BiDsで無得点。Jスポーツ解説の岡部さんによると回転が始まってすぐ、男性のピボットのかかとが下についてしまったとのこと。CCoSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。技術点6番目の35.21、演技構成点2番目の33.65、合計68.86でSP3位。
11番滑走でケイン・オシェイ組(23,25)。2016年全米優勝。昨季全米4位、四大陸6位。今季中国資生堂杯、NHK杯とも6位。曲はドビュッシー「月の光」に変更。振付はカメレンゴ他。冒頭のBiDsは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Twはレベル2。3S<は女性がアンダーローテーションか。3SThは成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。CCoSpと最後の5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点3番目の38.03、演技構成点も3番目の32.3、合計70.35でSP2位。
フリー。6番滑走でデニー・フレイジャー組(24,26)。曲は「Lion King Returns」。振付はレニー・ロッカ。冒頭の3Twは高くて速くレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。SPでミスした3LoThは成功、全ジャッジが加点3〜4。しかしソロジャンプでまた女性が2Sになり、男性もステップアウト。2A<+1Eu+2Sはだいぶ離れていたが何とか決める。3SThで転倒。FiDsとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点4〜5。5ALiも加点ほぼ4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。PCoSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点62.77、演技構成点63.15、転倒の減点1、合計124.92でフリー5位、総合186.25で5位。ジャンプさえ決まれば。
7番滑走でルー・ミトロファノフ組(17,22)。曲は「ノートルダムドパリ」。振付はガニチェワ他。冒頭の3Twは女性がずっと両手上げでレベル4、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3S+1Eu+3S<はなんとか決める。3LzTh成功、全ジャッジが加点1〜3。5RLiはレベル3。3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThはかかとに重心が乗って転倒。あと二つのリフトとPCoSpはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のFiDsは曲に遅れていて大急ぎで2回回っただけでレベル2の上GOE-3〜1。技術点61.13、演技構成点57.3、転倒と時間超過の減点2、合計116.43でフリー6位、総合181.49で6位。
8番滑走でセラフィニ・トラン組(23,29)。曲は「Chasing Cars」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル1。ソロジャンプは3F<で女性が転倒。3T+1Eu+2Sは成功。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LzThは片手付き。BoDsはレベル2。3SThは惜しくもタッチあり。もう一つの4Liはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点。技術点7番目の55.86、演技構成点も7番目の55.27、転倒の減点1、合計110.13でフリーも7位、総合171.21で7位。
最終グループ9番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(24,29)。曲は「The Middle of the World」。振付はカメレンゴ、ジー他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3Loはなんとか決める。3LzThは両足。3S+2T+2Lo<<では女性が危うかったが、なんとか決める。リフト三つはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜4。PCoSpと最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsはほぼ加点1〜4。3SThはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の61.42、演技構成点も4番目の66.84、合計128.26でフリー4位、総合197.12で4位。世界選手権へ。※昨季世界選手権でこの組がアメリカに2枠を復活させたのに、まさか大会が中止になり誰も出られないとは。
10番滑走でカララン・ジョンソン組(24,24)。曲は「You Are the Reason」。振付はステュアート。ノーミス。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点4〜5。3T+2Tは男性がこらえてなんとか成功。3Sも決める。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で加点ほぼ3以上。うちリフトは三つとも加点4〜5。これが大きかった。BoDsはレベル3で加点2〜5。3SThは加点3〜4。ChSqは加点ほぼ3〜5。3LzThは加点ほぼ2〜3。技術点最高の76.41、演技構成点2番目の69.6、合計146.01でフリー1位、総合213.57で2位。得点と順位を見て、女性が「信じられない」という顔で大喜び。四大陸へ。※その後、ケネリムの引退で、世界選手権へ。
11番滑走でケイン・オシェイ組(26,28)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はホワイト他。冒頭の3Twはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜4。3S+1Eu+2Sは実に良く合っていて全ジャッジが加点2〜4。2Aも危なげなく、全ジャッジが加点1〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点3〜5。3SThは両足。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LzThは片手付き。最後の5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の66.28、演技構成点も3番目の67.44、合計133.72でフリー3位、総合204.07で3位。四大陸へ。
最終滑走でシメカ=ケネリム・ケネリム組(28,32)。曲は「Drop of Fragrance」他。振付はブノワ・リショー。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはたいへん高く、レベル3だが加点5。連続ジャンプは男性が第1で転倒し、女性は第2を1Tに。3LoThは加点4〜5。ソロジャンプは2Sにして成功。5RLiはレベル3で加点3〜5。3LzThも決め、加点3〜5。BoDsとあと二つのリフト、最後のPCoSpはレベル4。うちBoDsは加点ほぼ4〜5。技術点2番目の70.2、演技構成点最高の69.89、転倒の減点1、合計139.09でフリー2位、総合216.15で3回目の優勝。キスアンドクライで女性がものすごく喜んでいた。やっと完全復活か。四大陸、世界選手権へ。
※と思ったら、2/27、男性が怪我と病気のため引退・解散を表明していた。びっくり。女性は現役続行らしい。
<アイスダンス>9組出場。例年と比べ、少ないのではないか。昨年は11組だった。 4番滑走で組み替えたグリーン・パーソンズ組(16,24)。パーソンズは妹と2017年世界ジュニア金メダル。グリーン兄とパーソンズ妹は引退。今季スケートアメリカ、スケートカナダとも7位。曲は「Screw Loose」他。その他のリズムはブルース。振付・コーチともノヴァク、キラコフ。全体に滑りが速くてエッジも深い。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiSt、CuLiともレベル4。うちMiStは加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜5。1FSはレベル4で加点2〜3。最後のPStは疲れたのか女性がレベル2、男性がレベル4。技術点4番目の45.4、演技構成点6番目の32.02、合計77.42でRD5位。Jスポーツ解説の滝野さんは「来季以降楽しみな組」。
5番滑走でマクナマラ・カーペンター組(20,23)。昨季全米4位。今季NHK杯9位。曲は「It Was a Good Time」。その他のリズムはフォックストロット。振付・コーチともノヴァク、キラコフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル2でYNNY、加点ほぼ2〜3。PStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。MiStはレベル3だが加点2〜4。滝野さんが「MiStの始点と終点は短辺の中央でないといけない」と教えてくれる。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のCuLiはレベル4に加点2〜4。技術点6番目の43.48、演技構成点5番目の32.31、合計75.79でRD6位。シニアになってから伸び悩み。
6番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(19,19)。一昨季世界ジュニア金メダル。昨季全米シニア5位。今季スケートアメリカ、NHK杯とも6位。曲は「Too Darn Hot」。その他のリズムは不明。振付はディーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3だが加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル3でYYYN。PStは女性レベル3、男性レベル2。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点5番目の44.13、演技構成点4番目の33.89、合計78.02でRD4位。
7番滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。昨季GPファイナル、全米とも優勝、四大陸4位、世界選手権銅メダル。曲は「My Heart Belongs to Daddy」他。その他のリズムはジャイブとウエストコーストスイング。振付はデュブレイユ他。女性の衣装が赤でマリリン・モンロー風なのは同じだが、男性の衣装がディマジオを模したのか野球のユニフォームに。全要素に全ジャッジがほぼ加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。男性がつなぎで軽くスタンブル。MiStもレベル4で加点4〜5。SlLiはレベル3で加点3〜5。1FSもレベル3でYYYN、加点ほぼ2〜3。最後のPStは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。滝野さんは「男性の衣装が白っぽいので、脚のシルエットが見づらくジャッジの印象に響くかも」と言う。技術点2番目の48.37、演技構成点も2番目の37.54、合計86.31でRD2位。
8番滑走でハワイエク・ベイカー組(23,26)。昨季全米3位、四大陸5位、世界選手権9位。今季スケートカナダ4位、中国資生堂杯5位。曲はビージーズ「Night Fever」他。リズムはディスコとフォックストロット。振付はアグノエル。おなじみの曲で観客のノリもよい。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の1FSはレベル4で加点2〜4。PStは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3〜4。SqTwも女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。女性の第2ツイズルがやや進まなかった。MiStはレベル4で加点ほぼ3。最後のCuLiも滝野さんが「他で見ない独特の形」でレベル4、加点ほぼ3〜4。締めのポーズも決まってノリノリで終えた。技術点3番目の47.37、演技構成点も3番目の35.22、合計82.59でRD3位。
最終滑走でチョック・ベイツ組(27,30)。昨季全米2位、四大陸優勝、世界選手権6位。今季GPファイナル2位。曲は「Too Darn Hot」。その他のリズムはブルースとスイング。振付はデュブレイユ。女性の衣装は派手な恋ピンク。全要素に全ジャッジがほぼ加点2以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点4〜5。1FSはレベル3でNYYY、加点ほぼ2〜3。PStは男女ともレベル4で加点3〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点3〜4。最後のDiStもレベル4に加点ほぼ4。技術点最高の49.46、演技構成点も最高の38.17、合計87.63でRD1位。ハベル・ドナヒュー組の3連覇阻止をめざす。
フリー。4番滑走でマクナマラ・カーペンター組(20,23)。曲は一昨年のスパニッシュに戻して「Anime Contro Vendo」。しかしかえって滑り込み不足の面が出て裏目に出た。CoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点1〜4。リフト三つとCoSpはレベル4。うちSlLiは加点2〜4、CoSpは転倒。スピンの終わり間際に男性が尻餅。女性も巻き込まれた。OFStは男女ともレベル1だが加点1〜4。ChStも加点1〜4。SyTwは女性がレベル4、男性はレベル3。転倒直後のSeStは動揺したせいかレベル1で加点1〜3。最後のChLiも加点1〜3。解説の滝野さんは「以前このプログラムを見たときはすばらしかったが」と言う。技術点54.12、演技構成点46.76、転倒の減点2、リフトの時間超過の減点1、合計97.88でフリー7位、総合173.67で6位。シニア3年目で伸び悩んでいる。
5番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(19,19)。曲は「Farrucas」。女性の黒いスカートの左半分が長くて、フラメンコを表現。全体にスピードがあった。ChSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChSpは加点2〜4。CoSpはレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。リフトは三つともレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStはスピードがあり大きく動きながらも深いエッジでレベル4に加点2〜3。しかし、ChStが無得点に。「壁から壁まで」の要件は、滝野さんによると「壁から1m以内でないといけない」。最後のChLiは加点3〜4。技術点4番目の64.19、演技構成点も4番目の51.95、合計116.14でフリー4位、総合194.16、逆転で4位。全米なので表彰台。
6番滑走でグリーン・パーソンズ組(16,24)。曲は「Conquest of Spaces」他。振付はキリアコフ他。冒頭のSyTwは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChStも迫力があり全ジャッジが加点2〜3。ChSlは全ジャッジが加点2〜4。CoSpとリフト二つはレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点2〜4。DiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。この後「おそらくChSpをしようとして」男性が尻餅。最後のRoLiは動揺したのかレベル1。技術点57.25、演技構成点46.58、転倒の減点1、合計102.83でフリー5位、総合180.25で5位。
7番滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。曲は「A Star is Born」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCoSpを始め、MiSt、SyTw、リフト二つがレベル4。うちSyTwは加点4〜5、リフト二つは加点3〜5。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。CuLiはレベル3だが加点ほぼ4〜5。ChStも加点ほぼ4〜5。最後のコレオ要素二つとも加点3〜5。ノーミスの今季最高の演技だった。技術点2番目の73.33、演技構成点も2番目の57.55、合計130.88でフリーも2位、総合217.88で2位。
8番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点3以上。要素が始まる前の女性の蛇の動きから「注目を集める」と滝野さん。冒頭のChSpは加点ほぼ4〜5。CuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で、女性のからみつく動きが独特。加点4〜5。OFSt、RoLi、CoSp、SyTwはいずれもレベル4。うちOFStとSyTwは加点4〜5、RoLiは加点4。CiStだけレベル3で加点3〜4。終盤のChStは加点ほぼ5。最後のChSlも加点4〜5。最後の女性が海老ぞるポーズも決まった。シームレスな演技でよかった。技術点最高の75.67、演技構成点も最高の58.56、合計134.23でフリーも1位、総合221.86で5年ぶりの優勝。
最終滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,26)。曲はギター演奏のベートーベン「運命」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLiはレベル4でほぼ3〜4だが、時間超過。SyTwも男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CuLi+CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほほ4。滝野さんが「独特な動き」をほめる。OFStは男女ともレベル3で2〜3。CoSpはレベル2ととりこぼし、加点2〜4。CiStはギターの繊細な響きに合っていたが、レベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点ほぼ4〜5。技術点3番目の66.44、演技構成点も3番目の53.13、リフトの時間超過の減点1、合計118.57でフリーも3位、総合201.16で3位。
※※3/16、もうひとつ悲しい知らせが。昨年末引退したばかりのクリス・リードさん(30)が死去。日本でアイスダンスのスクールを始めるため、荷物まで送った矢先の心臓突然死とのこと。「信じられない」とスケーターたちのツイートなどが多数発信されていた。
フィギュアスケート (2020.2/29,3/2,8)
全米選手権 (2020.1/19〜25 グリーンズボロ・ノースカロライナ州)
<女子シングル>18人出場。6番滑走で池西という日本人が滑ったが、ちょうどその前で録画が途切れて見られず。
7番滑走でアンドリューズ(18)。身長149pとあるがもっと高いと思う。昨季全米シニア8位。今季フランス杯5位、NHK杯8位。曲は「You Lost Me」。振付はデルモア。冒頭の3T+3Tは高く、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2A成功。スピン二つはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Loも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のLSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。Jスポーツの赤平アナが「身長が伸びてジャンプが安定しない時期もあった」。だいぶ戻ってきた。技術点7番目の35.26、演技構成点6番目の30.6、合計65.86でSP7位。
8番滑走でカレン・チェン(20)。昨季は怪我で全休。今季スケートアメリカ8位、NHK杯9位。曲は「You Say」。振付はメルニチェンコ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+2Tは連続3回転の予定だったと思うが、加点ほぼ2〜3。2Aも加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。特に最後のLSpは加点ほぼ5。1.1倍になる3Loも決め、加点2〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点5番目の37.15、演技構成点4番目の33.26、合計70.41でSP5位。
9番滑走でゴールド(24)。昨季は全米SPのみで棄権。今季国際試合出場なし。解説の鈴木明子が「以前の自分とも戦わなくてはならない。本当にこういう場によく戻ってきた」。曲は不明。冒頭の3Lz+2Tは、第1でタッチあり。続く3Loがパンクして1Loとなり、要素を失う。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aは成功。技術点25.59、演技構成点8番目の28.92、合計54.51でSP13位。
11番滑走でテネル(22)。昨季全米2位、四大陸5位、世界選手権7位。今季GPファイナル5位。曲は「Mechanisms」他。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Lz+3Tはあっさり決め、加点ほぼ3〜4。続く2Aも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。解説の鈴木明子は「変わった音楽だが、彼女に合っている。細かい音までよく表現している」。1.1倍になる3Fは加点2〜5。技術点最高の43.11、演技構成点も最高の35.85、合計78.96でSP1位。
14番滑走でグレン(20)。昨季全米7位。今季スケートアメリカ7位、中国資生堂杯6位。曲は「Scars」。振付はザッカーマン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3T成功、加点3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜4。2Aも流れがあり、加点3〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜4。ノーミスで終え、嬉しそう。技術点3番目の39.78、演技構成点も3番目の33.38、合計73.16でSP4位。
16番滑走でアリサ・リウ(14)。身長147p。これより少し高いのでは。昨季全米シニア初優勝。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「Don't Rain on My Parade」。振付はローリ・ニコル。リンクに入ったときから笑顔。冒頭の3Aはステップアウトしたが、笑顔は消えない。大物だ。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。3F成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。技術点2番目の42.95、演技構成点5番目の32.45、合計75.4でSP2位。
17番滑走でベル(23)。昨季全米3位、四大陸6位、世界選手権9位。今季フランス杯、ロステレコム杯とも3位。曲は「Radar」他。振付はリッポン。StSq以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aと3F+3Tは成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜5。しかし、StSqの途中で痛恨の転倒。1.1倍になる3Lzはしっかり決め、加点3〜4。技術点4番目の39.42、演技構成点2番目の34.8、転倒の減点1、合計73.22でSP3位。
フリー。ゴールドは5番滑走で、冒頭の3Lz+2T、後半の3F+2Tなど決めたがフリー12位、総合12位。パンクはあったが、転倒なく終え、やや涙ぐんでいた。8番滑走でSP12位の池西は、冒頭で3F+1Eu+3Sや、高さのある2A+3Tを成功。StSqがレベル2なのでそこをもう少しと解説の鈴木明子。フリー8位、総合10位。
11番滑走でアンドリューズ(18)。曲は「Salome's Dance of the Seven Veils」。振付はデルモア。ChSqから始まる独特の構成。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Tは連続3回転の予定だった。次でリカバーしようとして1Fに。2A+3Tでリカバリー。全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後の LSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lo+2T+2Loは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。3Sもほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。世界で戦うには、もう少しジャンプを安定させないと。3Aの練習をしているらしい。技術点56.07、演技構成点59.85、合計で115.92フリー6位、総合181.78で6位。世界ジュニアへ。
13番滑走でカレン・チェン(20)。曲は「Slow Dancing in the Big City」。振付はメルニチェンコ。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点3〜4。2A+3Tも全ジャッジが加点2〜3。しかし次が1Fとなりeマークも。3Loは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点4〜5。1.1倍になるところで3Lz<+REPのミス。本来連続ジャンプの予定。2A+1Eu+3S<は決めたが、第3がアンダーローテーション。リカバーしようと3Sのところに3Lo<を入れたがこれも+REPの上ステップアウト。解説の鈴木は「前半で1Fになった3Fなら(ソロで)入れられた」。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。ChSqは美しいスパイラルなどで全ジャッジが加点4〜5。技術点56.78、演技構成点66.46、合計123.24でフリー4位、総合193.65で4位。四大陸へ。
14番滑走でグレン(20)。曲は「Gravity」。振付はザッカーマン。冒頭の3F+2Tは決める。2A+1Eu+2Sは第3が2回転になったが全ジャッジが加点2〜3。3Lzで転倒。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち二つは加点2〜4。1.1倍になるところで2Lo+2Tと2Fを跳んでしまう。StSqはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき泣いていた。SPは完璧だったが、フリーで相次ぐジャンプミス。技術点51.4、演技構成点63.02、合計113.42でフリー9位、総合186.58で5位。四大陸へ。
16番滑走でテネル(22)。曲は「Cinema Paradiso」。振付はブノワ・リショー。まさかの転倒。後半二つのジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Lz+3Tは加点3〜5。2A二つと3Sは切れ味鋭く加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちLSpは加点ほぼ4〜5。StSqと最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる二つ目の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。しかし次が3F<+2Tとなり、今季ミスなしの3Loで転倒。解説の鈴木は「前半途中でスタンブルもあった」と、珍しいミスも指摘。ChSqは加点3〜5。技術点3番目の72.62、演技構成点2番目の71.28、転倒の減点1、合計141.9でフリー3位、総合220.86で3位。四大陸、世界選手権へ。
17番滑走でベル(23)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。会心の出来。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点3〜5。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点4以上。うち最後のLSpは加点5。1.1倍になる3F+2T+2Loと3Lz+2Tも成功、全ジャッジが加点2以上。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3Lz<だけアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点5。終わったポーズのまま嬉し涙で顔をおおった。全体で加点15点以上。技術点2番目の76.62、演技構成点最高の75.37、合計151.99でフリー2位、総合225.21、逆転で2位。世界選手権へ。
最終滑走でアリサ・リウ(14)。曲は「Illumination」。振付はローリ・ニコル。ほぼ予定通りにできた。4Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+2Tを簡単そうに決め、加点2〜4。4Lz<は下りたがアンダーローテーション。ここでも楽しそう。二つ目の3Aは加点1〜3。3Loはきれいに決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後の二つのスピンは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3S、3Fをクリーンに成功。うち3Lz+1Eu+3Sは加点2〜4。ChSqも加点3〜5。全体で加点16点以上。技術点最高の91.75、演技構成点68.37、合計160.12でフリー2位、総合235.52で2連覇。これならロシア女子と戦えるが、まだジュニア。世界ジュニアへ。優勝インタビューで立派な受け答え。「昨年優勝して臨んだ今大会はどうか」と聞かれ「昨年のことはいい思い出」と一蹴。
<男子シングル>15人出場。今年は少ない。 5番滑走でチェン(20)。昨季全米3連覇、世界選手権2連覇。今季GPファイナル優勝。曲は「La Boheme」。振付はシェイリン・ボーン。公平なくじ引きとはいえ、第2グループの第1滑走に世界王者が出てくるのは。全要素に全ジャッジが加点。うちCCSp以外は3以上。冒頭の4Fは加点4〜5。続く3Aも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ5、最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になるところで4T+3Tをあっさり決め、加点3〜5。技術点最高の65.66、演技構成点2番目の48.47、合計114.13でSP1位。これで大会前には「体調不良」のコメントを出した人とは。無理せず4Lzをやめたらしい。
6番滑走でクラスノジョン(19)。昨季全米5位、世界ジュニア11位。今季スケートアメリカ9位、ロステレコム杯10位。曲は「Runaway (from "Westworld")」他。振付はアレクサンダー・ジョンソン。コーチをロシア人のレトフさんに変えたらしい。冒頭の3Lzはステップアウト。3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで得意の3F+3Lo成功、全ジャッジが加点2〜3。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の42.21、演技構成点8番目の38.6、合計80.71でSP6位。
8番滑走でジョウ(19)。昨季全米2位、四大陸、世界選手権とも銅メダル。今季タリン杯2位、USインターナショナル3位、GPシリーズは休んだ。大学との両立、練習リンクの確保がたいへんらしい。曲は「I Will Wait」。振付はシェイリン・ボーン。コーチはリー・バーケルに変更か。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜5。続けて3Lz+3Tも加点3〜4。FCSpと最後のStSqはレベル3。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aはややこらえ、加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。技術点5番目の51.53、演技構成点4番目の43.29、合計94.82でSP4位。
9番滑走でトルガシェフ(18)。昨季全米7位、今季ジュニアGPシリーズ4位二回。曲は「Bloodstream」。振付はA.トルガシェフ他。全要素に全ジャッジが加点ほほ2以上。冒頭で4Tをきれいに成功、加点3〜4。続く3Aも加点ほぼ3〜4。CCSpはレベル3で加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のStSqは加点4〜5。会心の出来で、技術点2番目の53.71、演技構成点3番目の44.16、合計97.87でSP3位。キスアンドクライでコーチとも大喜び。
10番滑走でプルキネン(19)。昨季全米シニア12位、世界ジュニア8位。今季シニアデビュー、スケートカナダ4位、中国資生堂杯8位。曲は「Caruso」。振付はランビエール他。冒頭で4T成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで連続3回転の予定が3Lz+1T*になり、要素を失う。終わったとき氷をたたいて悔しそうだった。技術点9番目の38.48、演技構成点6番目の40.71、合計79.19でSP7位。
14番滑走でジェイソン・ブラウン(25)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートアメリカ2位、NHK杯5位。曲は「I Can't Go On Without You」。振付はロヒーン・ワード。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Fは加点ほぼ5。今季安定している3Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ4〜5。うちStSqは深いエッジでリンクいっぱい大きく踊り、加点ほぼ5。1.1倍になる3Lz+3Tもきれいに決め、加点ほぼ4〜5。技術点3番目の52.41、演技構成点最高の48.58、合計100.99でSP2位。
15番滑走でヒワタシ(20)。昨季全米シニア4位、四大陸8位、世界ジュニア金メダル。今季シニアデビュー、フランス杯5位、NHK杯10位。曲は「Love Runs Out」。振付はマーク・ピレイ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。GPシリーズよりずっといい。冒頭で4Tを力まず成功、ほぼ加点2〜3。続く3Aも加点2〜3。CSSpはレベル3で加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは軽快なリズムでバレエジャンプも入れ、加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tもしっかり成功、加点2〜4。ノーミスで終わったときガッツポーズ。技術点4番目の51.92、演技構成点5番目の42.29、合計94.21でSP5位。
フリー。7番滑走でプルキネン(19)。曲は「ラストエンペラー」より2曲。振付はファリス他。冒頭の4Tは成功、全ジャッジが加点1〜4。続く3Aもこらえたが全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+1Eu+2Sは第1でやや傾いたがなんとか第2、第3を付けた。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3A+3T<と1Lzになってしまい得点稼げず。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+2Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のFSSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点8番目の75.25、演技構成点5番目の81.64、合計156.89でフリーも7位、総合236.08で7位。四大陸へ。
10番滑走でジョウ(19)。曲は「Cloud Atlas」。振付はローリ・ニコル。後半のジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4Sをきれいに決め、加点3〜5。4回転はこれ1本。続く3Lzは加点3〜4、3Fは加点2〜3。3Fはほぼ加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lo+2Tは成功。3Aはこらえた。3Lz+1Eu+3Sはしっかり決め、観客が拍手。加点ほぼ2〜3。ChSqは加点ほぼ3〜4。解説の杉田さんも「実力はもっと高いが今の環境でできる限りは出せた」。技術点4番目の94.11、演技構成点3番目の86.3、合計180.41でフリーも4位、総合275.23で4位。全米なので表彰台。世界選手権へ。
11番滑走でクラスノジョン(19)。曲は「Interview with a Vampire」など4曲。振付はジョンソン。冒頭は予定を変えて4Lo<をなんとか決める。3A+3Tは成功。続くソロの3Aはステップアウト。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。曲が変わっても、スケーティングにめりはりがない。ジュニアのときの大怪我のせいか。1.1倍になるところで得意の3F+3Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。杉田さんも「いいジャンプ」。3Lz+2T+2Loも全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3。3Lzは成功、全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点5番目の80.73、演技構成点7番目の79.88、合計160.61でフリーも6位、総合241.32で6位。
12番滑走でヒワタシ(19)。曲はストラビンスキーのバレエ曲「ペトルーシュカ」。振付はトム・ディクソン。よく集中して滑りきった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点3〜4。ソロの4Tも加点ほぼ3〜4。3A+2Tも加点2〜3。スピン二つはレベル3。うちFSSpは加点1〜4。3Sはバレエジャンプの後直ちに跳んでびっくり。加点3〜4。StSqとFCCoSpはレベル4。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aは加点1〜3。3Lz+1Eu+3Fもよく決め、加点2〜4。ChSqも加点1〜3。3Loはほぼ加点2〜3。最後のポーズは本当にエネルギーキレに見えた。技術点2番目の97.87、演技構成点4番目の86.0、合計183.87でフリー3位、総合278.08、逆転で3位。四大陸へ。
13番滑走でトルガシェフ(18)。曲はプッチーニ「トスカ」より「E lucevan le stelle」。振付はシュナイール他。エッジの深いスケーティングがきれい。予定では4回転3本。冒頭の4S<で転倒。4T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし3Aでまた転倒。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のStSqは加点4〜5。スピンも三つとも加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になるところでソロの4T<に挑戦、ステップアウト。3F+3Tと3Loは成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の80.17、演技構成点5番目の84.6、転倒の減点2、合計162.77でフリー5位、総合260.64で5位。世界ジュニアへ。
14番滑走でチェン(20)。曲は「ロケットマン」より3曲。振付はデュブレイユ他。相変わらず衣装は黒い襟でレモンイエローのポロシャツみたい。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4F+3Tは加点ほぼ4〜5。ソロの4Sはやや前のめりになりこらえたが加点2〜3。4T+1Eu+3Sは着氷でやや乱れた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5。最後のFCCoSpは加点3〜5。3Aは気合いを入れて跳び、加点1〜5。この直後のStSqは休んでいるようだった。1.1倍になるところで3Loを決め、加点3〜4。ソロの4Tも軽く成功、加点4〜5。3F+3Tも加点ほぼ4〜5。ChSqははじけた振付で加点ほぼ5。辛口の杉田さんも「一人だけ別世界」と感心。赤平アナも「ネイサンのまわりだけ重力が軽い」。技術点ダントツの118.32、演技構成点も最高の97.72、合計216.04でフリーも1位、総合330.17で4連覇。「これでウィアの3連覇を抜いた」と表彰式で赤平アナ。トロフィーのプレゼンターはウィアだった。世界選手権へ。
最終滑走でジェイソン・ブラウン(25)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。4T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+2Tはきれいに決め、加点4〜5。4T<<はダウングレード。両足かと思ったが違った。ソロの3Aは加点ほぼ4〜5。本当に3Aが安定した。得意な3Fも加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点4以上。特に最後のCCSpはなんと加点5。StSqも加点ほぼ5。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sも加点4〜5。3F+3Tは速報値が出なくて心配したが、加点3〜5。ChSqはスパイラルも入り、加点5。3Loは加点ほぼ4〜5。杉田さんも「演技そのものがプラス5」。技術点3番目の95.61、演技構成点2番目の96.28、合計191.89でフリーも2位、総合292.88で2位。得点と順位を見たとき涙ぐんでいた。脳しんとうがあったらしい。四大陸、世界選手権へ。