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2006フィギュアスケート・バックナンバー


2006.12/27-29 全日本選手権 (名古屋)
2006.12/14-17 グランプリ・ファイナル (サンクトペテルブルク)
2006.11/30-12/3 NHK杯 (GPシリーズ第6戦・長野)
2006.11/23-26 ロシア杯 (GPシリーズ第5戦・モスクワ)
2006.11/16-19 フランス杯 (GPシリーズ第4戦・パリ)
2006.11/9-12 中国杯 (GPシリーズ第3戦・南京)
2006.11/2-5 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦)
2006.10/26-29 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦)
##3月から5月までの書き込みは紛失。
2006.3/20-26 世界フィギュアスケート選手権 (下書きより、アイスダンス、女子シングル、エキシビションの一部を再生。)
2006.3/6-12 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権

2006.2/10-26 トリノ・オリンピック (イタリア・トリノ)
2006.1/17-22 ヨーロッパ選手権 (フランス・リヨン)
2006.1/23-28 四大陸選手権 (アメリカ・コロラドスプリングス)

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フィギュアスケート (2006.12/29,30,31)

全日本フィギュア選手権 (2006.12/27-29 名古屋)
 太田由紀奈が帰ってきた! 丸二年のブランクの後、あの芸術性は健在。女子SPでは、安藤も真央も自己ベスト更新。恩田は、直前にSPのプログラムを変更してきたが、今までの和風のより合っていると思う。村主はなんとトリプルフリップが回転不足で両足着氷になり5位スタート。かなり致命的。中野はそつなく滑って、演技構成点にやっと7が並んだ。真央首位、安藤2位、中野3位、恩田4位、村主5位。フリーでは、恩田はちょっと固くて逆転は無理、村主はやっぱりフリップとサルコーが両足、中野は冒頭のトリプルアクセルで転倒、「思い切りが足りなかった。最近転ばなかったのに」と言っていたが、その他はノーミス。安藤は、最後の方で両手をつき、すごく右肩を痛そうにして止まってしまい、演技を中断するのかと思ったが、何とか滑りきった。昨日のSPの後、方を脱臼したのだとか。真央は、ステップからのトリプルアクセルに初めて成功し、後もノーミスで堂々の211点で初優勝。村主は4位に食い込んだが、10年連続表彰台も世界フィギュア出場権も逃した。
 男子SPは、高橋がノーミス、しかも加点される内容。織田は、大きなミスはないが、トリプルアクセルで大きく傾いたのを空中で立て直して着氷。小塚はトリプルアクセルで転倒、5位。なんと南里(アメリカ大会11位)が3位。神崎という初めて見る24歳もノーミスで4位。中庭はSPでは4回転をやめ、6位。本田武史注目の町田は7位。ビールマンスピンの柴田は11位に沈んだ。フリーでは、最終滑走の高橋が完璧!!という演技。4回転もトリプルアクセルもスムーズで、ステップも速さとキレがあり、すごかった。織田は体調が悪いようで、最初のトリプルアクセルからのコンビはよかったが、その後のソロのトリプルアクセルで転倒、全体にキレもなく、3点差から30点差に。小塚はSPの転倒で右足首を負傷、ステップとスピンはよかったが、ダブルジャンプや片手付き二回、転倒も一回あり、6位に沈んだ。神崎は、ジャンプが全部決まり、スピンは遅いがノーミスで4位、中庭は4回転ステップアウトしながらこらえて5位、南里はスピードある演技でスペイン風の演技を滑りきって3位をつかんだ。
 今回の全日本は、世界フィギュア出場権が一発勝負で決まる。レベルの高さでは、トリノ五輪出場権がかかっていた去年の方が高いと思うが、今年の世界フィギュアが東京なので、女子は特に迫力があった。
 フジテレビの放送が男女のシングルしかない。アイスダンスには渡辺・木戸組だけでなく、アメリカの日系リード姉弟が初出場するのに…。塩原アナの実況は、競馬中継のよう。ま、フジテレビだから大目に見よう。全体的にBS朝日よりよっぽどまし。

フィギュアスケート (2006.12/20,21,24,2007.1/3)

NHK杯 (2006.11/30-12/3 長野) GPシリーズ第6戦
 男女シングルとも表彰台独占! トリプリアクセルを決めた真央優勝、村主が2位、中野が3位。男子は高橋が4回転を決めて優勝、発熱の織田が2位、小塚が逆転で3位。
 アイスダンスはCDの放送無し。カナダのデュブレイユ・ローゾン組が1位、ロシアの若手、コクロワ・ノビツキー組が2位、アメリカのグレゴリー・ペチホフ組が3位。最後のNHK杯で表彰台を狙う渡辺・木戸組は5位。ODは、タンゴで渡辺・木戸組はリフト、ステップ、ツイズルなどがんばったが、6位。一時は昨年で引退を考えたデュブレイユ・ローゾン組は、すごくセンスがよく、ダントツの1位を決めた。コクロワ・ノビツキー組は急に上手くなった感じ。
 女子ショートは、みんな調子がよく、真央が唯一3回転(フリップ)3回転(ループ)を決めてトップ。最初のルッツが傾いてヒヤッとしたが、「それで緊張がとれた」そうだ。ダブルアクセルは超余裕だった。技術点はただ一人40点台。SP自己ベストも更新。村主は、本人は理想の形までできていないと言っていたが、ボレロにのせてノーミス。演技構成点に7点台を並べた。中野は、何と得意のスピンでぐらつき、片足をついたのが痛かった。演技構成点は昨季に引き続きなかなか出ない。全て6点台なのが腑に落ちない。他の選手は、4位がビアトリサ・リャン(米)で中野と6点以上差があり、日本人表彰台独占の下地は参加選手の顔ぶれからして予想の範囲だったと言える。フリーでは、村主はサルコーがシングルになり、中野は最初のトリプルアクセルがすっぽ抜け、途中のループもシングルに。真央は最初のトリプルアクセルで着氷後ステップアウトしたが、回転は問題なく、後半の三連続ジャンプがちょっと間があいてしまった以外、3回転フリップ3回転ループなどソツなくこなし、ダントツの優勝。
 ペアのショートは、上位3組のダイジェストのみ。申・趙組(中国)がトップで、同じく中国の張・張組が2位、カナダのマルクー・ブンタン組が3位。今季で引退の若松・フェクトー組(カナダ)は、4位。フリーでも順位変わらず。
 男子は、高橋、織田ともよかった。小塚はさすがに氷に足が着いている。ステップなどこれからどんどん上手くなりそう。織田がインタビューで涙ぐんでいたので、どうしてかと思ったが、風邪をひいて体調不良なのに上手く滑れたからだとか。フリーでは、全員が自己ベスト更新。織田もトリプルアクセル他ジャンプとスピンは素晴らしい。ステップはまだまだだが。小塚は、逆にステップは高橋より上手いかも。コンビネーションジャンプでぐらついたが、踏ん張りほぼノーミスで李を逆転して3位。高橋は、最終滑走ながら、4回転があっさり決まり、最後ちょっと疲れたが、ノーミス。この調子で世界選手権も滑ってほしい。
 ところで、今回初めてNHK BS-hiで生放送を録画したのだが、エキジビションの前に、“恒例の”「豊の部屋」とかいう、解説の樋口豊さんと鳥海アナが、出場選手にインタビューしたり試合の録画を見たりするコーナーがあるのを知った。びっくり。これが結構、面白いし、何と「なつかしのNHK杯」と称して、小学生の伊藤みどりや若き日の五十嵐さんや樋口さんの秘蔵映像もあった。

フィギュアスケート (2006.12/16,17)

グランプリ・ファイナル (2006.12/14-17 サンクトペテルブルク)
 日本からは安藤、浅田真央、村主、高橋、織田の5人が出場。女子はセベスチャン(ハンガリー)、キム・ヨナ(韓国)、サラ・マイアー(スイス)。男子はジュベール(仏)、ウィア(米)、プロベール(仏)、ライサチェク(米・棄権)。男子SPは、一番滑走のウィアが何もない所で転倒。高橋はノーミスで2位、織田はまさかのトリプルアクセル転倒。ジュベールは4回転-2回転の4回転で片手をついたが、首位。さすが今季は金をねらっているだけある。
 女子SPでは、一番滑走のサラ・マイアーはノーミスながら点が伸びない。村主が最後のダブルアクセルがシングルになったが他は完璧。キム・ヨナも3回転-3回転、イナバウアからのダブルアクセルなど決めたが、直後の浅田真央も3回転-3回転などノーミスで首位。セベスチャンは、ジャンプが不調で最下位。安藤もノーミスだったが、2位(自己ベスト。本人はNHK杯の方がよかったと言っていたが)。村主、マイアー、セベスチャンはバスが渋滞で遅れ、15分前にやっと着くというアクシデント。村主は「アクシデントに対応できる経験が不足」と健気にも言ったらしいが…。
 男子フリーでは、ウィアが棄権。これでアメリカは2人ともいなくなった。織田は健闘して3位浮上。高橋は、始めは4回転とかトリプルアクセルとか決めたが、途中から吐き気がしたとかで、最後のステップはよろめいたり、止まりそうになったりしたが、踏みとどまって2位。ジュベールはまた4回転で手をつきそうだったが、とにかくまとめ、初優勝。
 女子フリーは、安藤がまさかの大ブレーキ。最初のトリプルルッツ・トリプルループが鍵、と荒川も伊藤みどりも言っていたが、そこがすっぽぬけたのを始め、シングルジャンプが四つもあっては、5位転落もやむなし。村主は、始めのコンビネーションジャンプは成功したが、その後はダブルフリップ、ダブルサルコーなど、ジャンプが不調で4位。キムもひとつダブルジャンプになったが、優雅にまとめ、首位に。最終滑走の真央は、表情が硬いと思ったら、最初のステップからのトリプルアクセル転倒。全体にのびのび滑っていなくて、2位に終わる。6人のみの出場者のうち半分の3人が日本なのに、表彰台は一人。なかなか厳しい。
 女子シングルにアメリカがいない。マイズナー、E.ヒューズ、シズニー、みんなミスが出たか。今季は、主な選手ではスルツカヤ、コーエン、プルシェンコ、ナフカ・カストマロフ、トットミアニーナ・マリニンなどが出ていない。金メダル組はプロ転向か。テレビ朝日地上波放送では、男女シングルのショートとフリー、エキシビションしかやらない。ペアやアイスダンスはないのかと思うほど。

フィギュアスケート (2006.12/16)

ロシア杯 (2006.11/23-26 モスクワ) GPシリーズ第5戦
 女子は恩田と沢田、男子は柴田。柴田は映像無し(フリーで順位を落とし12位に終わる)。恩田はフリーがノーミスでSP6位から3位に。沢田も今できることはほぼ出せて、SP7位から5位。優勝はマイアー(スイス)、2位はセベスチャン(ハンガリー)。男子は、ジュベール(仏)がフランス大会に続き優勝。やっぱり4回転は強い。ウィア(米)が2位で、3位に地元ロシアのクリムキン。でも、ジャンプで転倒したり全然クリムキンしくない。カナダのサンデュはSP3位だったが、フリーは放映無し。8位に沈み総合5位だったらしい。ペアで、ロシアから出場の川口・スミルノフ組が3位と健闘。この春、組んだばかりとは思えない、息の合った演技。優勝は、イマイチ不調だったサブチェンコ・ソルコビー組(独)。2位はペトロワ・ティホノフ(露)。川口組は4位のシュデク夫妻(ポ)を上回っての3位だからたいしたもの。カナダから出場の若松・フェクトーは5位。アイスダンスは、CDで首位だったドンニナ・シャバリン組(露)を、ベルビン・アゴスト組(米)がODで逆転して優勝。この二組は女性22歳、男性24歳と年まで同じ。もっともCD(ゴールデンワルツ)で一番よく見えたのはデロベル・ショーンフェルダー組(仏)なのだが、3位、フリーでも3位。カー姉弟(英)が4位、ハンガリーのホフマン・エレク組が自己ベストだが5位。

フィギュアスケート (2006.12/15)

フランス杯 (2006.11/16-19 パリ) GPシリーズ第4戦
 女子は安藤、男子は小塚と南里。安藤は、SPはほぼノーミスだったが、韓国のキム・ヨナ(韓国)に0.2差の2位。フリーでは一回ずつ転倒したものの逆転できずに2位のまま。キム・ヨナはSPフリーとも自己ベスト。安藤と9.9差ついた。3位にマイズナー(米)。でも安藤とは16点以上下。男子は放送がなく、ジュベール(仏)が優勝したらしい。2位にプロベール(仏)、3位にドブリン(露。誰だ?)4位にクリムキン(露)。BS朝日の編集は本当に酷い。ペアは貫禄のペトロワ・ティホノフ組(露)が優勝、井上・ボールドウィン組が2位。ダンスは、デンコワ・スタビスキー組(ブルガリア)が完全優勝、デロベル・ショーンフェルダー組(仏)も完全2位。ファイラ・スカリ組(伊)も完全3位、私が応援しているカナダの若手、ヴァーチュー・モイアー組は4位(たしか、ODでモイアーが転倒)。ハンガリーのホフマン・エレク組は6位。


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フィギュアスケート (2006.11/21)

中国杯 (2006.11/9-12 南京) GPシリーズ第3戦
 とうとうペアのショートプログラムをやらなかった。ダンスの規定も省かれた。エキシビションの放送もなし。ペアは満を持して、シン・セツ、チョウ・コウハクが出場。貫禄で優勝。中国二番手のペアも健闘。アイスダンスは、ベルビン、アゴスト(米)が規定2位発進。オリジナル・ダンスで逆転首位に。規定で首位だったのは、ドムニナ、シャバリン(露)。ロシア人なのにタンゴらしいODを滑りきった。
 女子は中野友加里、浅田舞、沢田の3人。中野はSPは和風のメロディーで、フリーは「シンデレラ」。トリプルアクセルからのコンビネーションを避けたら技術点が伸びず、SP、フリーとも2位。何とSP3位のセベスチャンに逆転された。あんなにダブルジャンプばかり跳んでいたのに…。SP首位のE. ヒューズは、体のキレなく転倒、シングルジャンプなど3位転落。沢田はシニア初挑戦でSP4位、最終グループで滑ったが、フリー9位で総合8位。浅田はSP8位だったが、フリーはのびのびと滑って4位で総合6位。男子は中庭と柴田。中庭は、SPで果敢に4回転(今、日本では高橋も織田も跳んでない)に挑戦したが、転倒し6位。柴田は、男子にめずらしいビールマン・スピンを披露したが8位。首位はベラルーシのダビドフ(放送無し)。ライサチェク(米)が2位。サンデュ(カナダ)は4位。男子のフリーの放送はなかった(!!)。

フィギュアスケート (2006.11/10)

スケート・カナダ (2006.11/2-5 ビクトリア) GPシリーズ第2戦
 高橋のSP(首位)は良かった。しかし、フリーで二回も転倒し、2位。逆にスイスのランビエールは、シーズン前に怪我して練習不足らしく、SPでは4回転失敗、なんと得意のスピンの入りで転倒し7位。でもフリーで立て直し、4回転こそ失敗したが、アクセルをダブルにし、スピンもステップもそつなくこなし、逆転優勝。ウィア(米)は、イメージチェンジを狙った力強いSPで2位、フリーは最後スタミナ切れで3位。女子は、昨季の世界ジュニアチャンピオン韓国の新星キム・ヨナがSPで3回転3回転ジャンプを完璧に決め、首位。村主は2位、恩田が11位スタート。恩田はフリーで立て直し、ジャンプ全て決めて7位浮上。フリーの村主は表現力はさすがだが、解説の荒川が指摘した「3回転ジャンプが3種類しかない」「ストレートステップが短い」などが評価に響いたのか、点が伸びず2位をキープ。キムは始め完璧に入ったが、終盤崩れ、転倒や回転不足のジャンプがあり、ジャッジの抽選も不利な点が残って3位に後退。SP5位の地元ロシェットがジャンプのトリプルループがシングルになった失敗ひとつで乗り切り、逆転優勝。
 アイスダンスは規定で、地元のデュブレイユ・ローゾン組が格の違うゴールデンワルツを滑り、私が将来を期待しているカナダの若手ヴァーチュー・モイヤー組はイマイチで、ワルツが苦手なのか。ただし、ODのタンゴとフリーでは抜群で2位をキープ。ペアは中国の張・張組がこれまた格の違いを見せてダントツの1位。
 BS朝日の実況には、TBSのサッカーみたいな奇天烈なキャッチコピーが付くがいただけない。高橋の「情熱のステップ王子」と、TBSサッカーの根本(大分)の「美白のロベカル」との無神経さはいい勝負。

フィギュアスケート (2006.10/27-11/9)

スケート・アメリカ (2006.10/26-29 米・ハートフォード) GPシリーズ第1戦
 男子シングルで織田がSPダントツの首位発進。2位プロベール(仏)と10点以上の差で、SP81.80は国際大会史上2位(1位はプルシェンコの90.66)の好成績とか。地元ライサチェクは不調でSP3位。アイスダンス規定はワルツで、ブルガリアのデンコワ・スタビスキーが貫禄の1位。女子は、「ミラクルマオ」こと浅田真央とアメリカ・マイズナーの対決をTVは煽ったが、実際には真央はトリプルアクセルが飛べず、他はまあまあでSP1位、安藤が安定したいい演技で2位。結局、織田は優勝したが、真央はフリー冒頭のトリプルアクセルがシングルになって、リズムに乗れず、追われる立場を意識したのか3位に後退。安藤は、全体的に大人っぽい演技で逆転優勝。浅田舞は、SPこそ6位で最終組に入ったが、フリーで二回転倒し7位。
 ダンスのオリジナルの今年のリズムは、タンゴ。そのままブルガリアの組が優勝。渡辺・木戸組は、今季での引退を表明し、健闘したが7位。ペアは地元の井上・ボールドウィン組が優勝。
 話は違うが、現在、スカパー!が外壁塗装のためアンテナをはずして視聴不可。変わりにケーブルTVに加入したところ、ほぼ翌日にBS朝日がGPシリーズを放映しているのを見られることになった。ただし、何にも知らないキャスターが二人でスタジオでしゃべるのはやめてもらいたい。あんな無駄な時間を使うなら、放映しなかった男子2位の選手の演技くらい見せてほしい。

##3月から5月までの書き込みは紛失。

フィギュアスケート (2006.5/1-4)

世界フィギュアスケート選手権 (2006.3/20-26)

<下書きより、ダンス、女子シングル、エキシビションの一部を復元。>
 アイスダンスフリー。最終組はすごかった。フランスのデロベル組がもう一度見たいようなベニスの仮面舞踏会を踊った後、残り3組で、デンコワ組が99点台を出して1位になれば、ベルビン組がフラメンコで98点台で2位につける。最終滑走で地元カナダの今季で引退するデュブレイル組が「いつかどこかで?(ある朝のこと)」で、完璧な演技。要素とか構成とか感じさせない滑らかな滑り。やりきって満足そうだった。100点台に乗せて銀メダルはすばらしい。過去最高の成績が昨年の七位なんて信じられない。デンコワ組もブルガリア初の金メダルで、嬉しそうだった。ベルビン組の踊りは、現地マスコミ?に、「フラメンコの泥臭さがない。観光客向けのきれいなだけの踊り」とか評されたそうだ。
 女子ショート。最終組はすごい。中野がほぼパーフェクトに滑れば、村主もフリップが回転不足になった以外はすばらしく、アメリカのエミリー・ヒューズはパワフルで、まだ荒削りだが、キミー・マイズナーは三回転三回転が決まり、ジュニアっぽいが完璧で、コーエンは貫禄でこのままフリーをできれば優勝か、という感じ。地元カナダのロシェットはトリでちょっと気の毒。固かった。フリー。一度フジテレビで見たはずだが迫力。最終組はヒューズが落ちて、ソコロワが加わった。コーエンは途中まで完璧でどうしてあそこでころぶのか。村主はサルコウがダブルになったのが痛かった。最終滑走の中野は固かったが、今季自己ベストが出た。来期に期待。
 エキシビション。カナダのサンデューは、男子優勝候補の一人だったが五位に終わった。ただエキシビションはジャンプを跳ばなくてもいいので踊れる彼はいつも魅せる。フジではやらなかったので、楽しみにしていた。今回は、ジャンプものびのびと跳び、楽しそうに踊っていた。優勝したランビエールは本当に上手い。初出場の織田もちゃんとエキシビション用のマリオの衣裳を持っていったのが偉いと藤森さんに言われていた。

フィギュアスケート (2006.2/19,21,23,25,3/4)

トリノ・オリンピック (2006.2/10-26 イタリア)
 ペアショートプログラム(SP)に、今季初めて申(シェン)・趙(ツァオ)組が登場。怪我の影響か少しスピードがない(5位)。アメリカの井上・ボールドウィン組は史上初めてスロートリプルアクセルを成功(それでも6位)。もちろんトップはトットミアニーナ・マリニン組(露)。以下、中国(張・張)、ロシア(ペトロワ・ティホノフ)、中国(パン・トン)。フリーでは、張・張組がスロージャンプで四回転を狙ったが、回転不足で前向きに着氷し、演技が中断。再開して続けたのが運を呼んだか銀メダル。パン・トン組は、今までで一番素晴らしいフリーと思ったが、申・趙組に及ばず4位。夫の好きなペトロワ・ティホノフ組が5位、今季急激にうまくなりロシア=中国対決に唯一割って入るかと注目されたサブチェンコ・ソルコビー組(独)が6位、井上・ボールドウィン組はフリーではトリプルアクセル転倒で7位。
 男子は、ころんだりしなければプルシェンコ(露)の金メダルは堅かったが、SPは気合いが入っていた。2位争いに注目。アメリカのウィアーが調子を上げてきて、もちろんスイスのランビエール(SP3位)も。4位にジュベール(仏)、5位に高橋がつけたのは立派。フリーでは、第3グループのライサチェク(米。SP10位。総合4位)が高得点を出し、メダル争いに乱入。カナダのバトル(SP6位。総合銅メダル)も今季最高か。ウィアー(総合6位)とジュベール(総合7位)は自滅。それなのに高橋も四回転を転倒、トリプルアクセルが今イチ、得意なサーキュラーステップでもかすかによろけたりして、不本意な8位だった。ただ、SPは第一滑走、フリーは最終滑走と、いずれもプレッシャーのかかる滑走順の割には善戦かも。
 ダンスは、復帰組のフーザルポリ・マルガリオ組(伊)が規定(CD)でトップ。ワルツを実に滑らかに正確に踊って貫禄。ナフカ・コストマロフ組(露)は久々に2位からのスタート。ヨーロピアンを欠場したデンコワ・スタビスキー(ブルガリア)も復活して3位につけた。ベルビン・アゴスト組(米)は6位。同じく復帰組のドロビアズコ・ヴァナガス組(リトアニア)は8位。イスラエルのチャイト・サフノフスキー組はチャイトが珍しい転倒で13位と大きく出遅れ。我が日本の渡辺・木戸組は、規定は得意とかで17位(全24組)。放送でやらなかったが、ハンガリーのホフマン・エレク組が何と日本より下の19位。二日後のオリジナル・ダンス(OD)で転倒続出 復帰組のドロビアズコ(リトアニア)、カナダのデュブレイル・ローゾン組では、最後のローテーショナルリフトで女性の組んだ両手がほどけて落下、フリーは棄権。ファイエラ(伊)も転倒、そして復活優勝を狙っていたフーザルポリ組(伊)まで。ソルトレーク・フリーのマルガリオの転倒で銅メダルとなった雪辱戦だったはずなのに。最後の方のリフトで男性が転倒。今季から二人で転倒するとマイナス2の評価。せっかくの規定首位から一気に7位。ナフカ(露)とベルビン(米)の組は無事に滑って1位と2位。渡辺・木戸組は16位。フリーダンス(FD)は、各組慎重にすべって、ロシアが金、アメリカが銀、ウクライナのグルシナ・ゴンチャロフ組が銅。最終滑走のデロベル・ショーンフェルダー(仏)は仮面舞踏会のような振付けで4位。ボレロを演じたイスラエル(8位)ともども、ヨーロピアンの方が、勢いがあった。夫が好きなブルガリアはキレが戻り5位、フーザルポリ組(伊)も巻き返して6位、リトアニアも7位まで上がった。ODの転倒がなければ、3位以下は間違いなく違っていただろう。渡辺・木戸組は第2グループ最終滑走でその時点で首位、最終的に過去最高の15位は立派。インタビューでも「やりつくした」と言っていた。
 女子SPの録画に失敗!! 生を撮りたくて朝方の方を録画予約したが、日本人三人とも始まらないうちに終わってしまった。編集された録画放送も録画予約しておくべきだった。コーエン(米)1位、スルツカヤ(露)2位、荒川3位、村主4位、安藤8位らしい。村主と安藤の間にいるのは、クワン(米)に替わったヒューズ(7位)、グルジアのゲデワニシビリ(6位)、マイズナー(米。5位)。この内、録画されていたマイズナーとグルジアの選手は16歳。ロシアは、ボルチコワが怪我で棄権、ソコロワはジャンプ失敗でメダル争いはスルツカヤ一人。地元イタリアのコストナーはどうしたんだろう。フリーは朝、寝ぼけ眼で荒川と村主は生を見た。コーエンもスルツカヤも転倒したので、荒川金メダル!! という所まで確認。ミスしなかったというより、自分のベストを尽くすことができたのが大きいと思う。出だしの3回転3回転ジャンプがなくなったのは、確かに少し残念だけど。それにしても、世界選手権に本当に出るのかな? SP録画を借りて見たら、コーエンもスルツカヤもフリーよりキレがあった。安藤もまあまあ。荒川は3位でフリーに臨めて余計な力が入らなかったのではないか。フリー第3グループには、安藤、コストナー、ソコロワなどSPで今ひとつだった選手たち。最終組は、ゲデワニシビリ、コーエン、荒川、村主、マイズナー、スルツカヤの滑走順。コーエン(銀)は始めにころんでしまったので、その後立て直した部分の質が良くて2位にとどまったと思う。スルツカヤ(銅)はヨーロピアンの時の滑りができれば、文句なく金だったと思うが、固くてスピードがなかった。ころんだ後は、開き直ったのか、急に滑りが速くなりジャンプにもキレが戻ったが、転倒が終盤だったので、立て直しが遅すぎた。

フィギュアスケート (2006.2/11)

ヨーロッパ選手権 (2006.1/17-22 フランス・リヨン)
 1/21現在、女子はスルツカヤ(露)が優勝、2位がソコロワ(露)、3位がコストナー(伊)。男子はSP終了時点でプルシェンコが1位。
 2/6Jスポーツで放映開始。ペアはトットミアニーナ・マリニン組(露)がダントツで、五輪イヤーなのにこれに迫る組が少ないのが残念。2位のドイツはまだ荒削りだし、3位のペトロワ・ティホノフ組(露)は下り坂だし。中国のシェン・ツァオ組が大怪我から五輪本番に間に合うか。ダンスは激戦。ナフカの所が固いとは思うが、3位にプロから復帰したリトアニアのドロビアズコ・ヴァナガス組が入った。2位はウクライナのグルシナ・ゴンチャロフ組。地元フランスのデロベル・ショーンフェルダー組は規定で転倒したらしく、4位からあがれず。イスラエルも「ボレロ」で5位。他にイタリアのフーザルポリ・マルガリオが復帰するとか。これでブルガリアが出ていないのだから五輪本番が楽しみ。女子は、スルツカヤ(露)はダントツで、ソコロワ(露)も今季一番か。コストナーはまあまあ。昨年はボルチコワが入ってロシア独占だったが、今年は9位。フィンランドのポイキオがSPで変身を見せたがジャンプが決まらず7位。同国の三番手はケツネンではなく若手のコルピ(6位)だった。男子は、ペアと同じで、プルシェンコに肉薄する選手が出てこない。2位のランビエール(スイス)は、得意のスピンをレベル1にしても4回転を二回入れてきた。3位のジュベール(仏)も絞ってきて、今季一番だったが、それ以下の選手は物足りない。クリムキン(5位)が復活したが完調ではなく、ロシア三番手は初出場のドブリン(15位)。アブトは引退したらしい。

フィギュアスケート (2006.2/2)

四大陸選手権 (2006.1/23-28 アメリカ・コロラドスプリングス)
 フジテレビだと、アイスダンスとかペアとか存在しない。シングルも日本人以外、ほとんどやらないので、全貌がわからない。スタジオで国分と八木沼が話している暇に、日本人以外も放送すればいいのに。とにかく男子は織田、女子は中野、浅田舞、恩田に替わった北村しか出ていないみたい。実際には、日本男子は中庭も、本田に替わった南里も出ていた。アイスダンスには都築・宮本組も出場、8位。優勝はもちろんベルビン・アゴスト組(米)。ペアは井野上・ボールドウィン組(米)が優勝、若松・フェクトー組(カナダ)が2位。
 男子は、織田がSP首位で、アメリカのサボイが2位、中庭が5位。ところがフリーで織田が最初のトリプルアクセルを跳ぶ前に転倒、途中であきらめるのかと思ったが、なんとか滑りきった、という状態だったのに、意外に点が出て優勝。いいのか?! それにしてもフリー1位(総合2位)のクリストファー・メイビー(カナダ)なんて一度も映らず。中庭は6位、南里は7位。
 女子は、中野がSP3位からフリー首位で総合2位。相変わらずトリプルアクセルは回転不足の判定だが、挑戦したことで晴れ晴れした顔。優勝したケイティー・テイラー(米)もろくに映らなかった。浅田は6位、北村は9位。


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