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2018サッカー短評バックナンバー


12/18 2018Jリーグアウォーズ ()
10/28 U19日本vs.U19インドネシア (U19アジア選手権準々決勝)
12/9 浦和レッズvs.ベガルタ仙台 (天皇杯決勝)
12/1 川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 (第34節)
11/22 FC東京vs.川崎フロンターレ (第33節)
11/20 日本vs.キルギス (国際親善)
11/16 日本vs.ベネズエラ (国際親善)
11/10 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (第32節)
11/3 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第31節)
10/25 U19日本vs.U19イラク (U19アジア選手権グループB第3戦)
10/22 U19日本vs.U19タイ (U19アジア選手権グループB第2戦)
10/24 モンテディオ山形vs.川崎フロンターレ (天皇杯準々決勝)
10/20 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第30節)
10/19 19日本vs.U19北朝鮮 (U19アジア選手権グループB第1戦)
10/16 日本vs.ウルグアイ (国際親善)
10/12 日本vs.パナマ (国際親善)
10/7 U16日本vs.U16タジキスタン (AFC U16選手権マレーシア2018 U17ワールドカップアジア予選決勝)
10/7 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第29節)
9/29 V.ファーレン長崎vs.川崎フロンターレ (第28節)
9/26 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第18節)
9/22 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第27節)
9/15 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (第26節)
9/11 日本vs.コスタリカ (国際親善)
9/9 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (ルヴァン杯準々決勝第2戦)
9/7 日本vs.チリ (国際親善・地震で中止)
9/5 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (ルヴァン杯準々決勝第1戦)
9/1 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第25節)
9/1 U21日本vs.U23韓国 (アジア大会決勝)
8/31 日本女子vs.中国女子 (アジア大会決勝)
8/29 U21日本vs.U23UAE (アジア大会準決勝)
8/28 日本女子vs.韓国女子 (アジア大会準決勝)
8/27 U21日本vs.U21サウジアラビア (アジア大会準々決勝)
8/25 日本女子vs.北朝鮮女子 (アジア大会決勝トーナメント準々決勝)
8/25 U21日本vs.U23マレーシア (アジア大会決勝トーナメントラウンド16)
8/25 川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 (第24節)
8/22 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (天皇杯ラウンド16)
8 8/21 日本女子vs.ベトナム女子 (アジア大会グループC)
8/19 U21日本vs.U23ベトナム (アジア大会グループD第3戦)
8/19 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第23節)
8/16 U21日本vs.U23パキスタン (アジア大会グループD第2戦)
8/14 U21日本vs.U23ネパール (アジア大会グループD第1戦)
8/15 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第22節)
8/11 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第21節)
8/5 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第20節)
8/1 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第19節)
7/28 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第18節・台風で中止)
7/21 川崎フロンターレvs.V.ファーレン長崎 (第17節)
7/11 水戸ホーリーホックvs.川崎フロンターレ (天皇杯三回戦)
7/18 北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ (第16節)
7/16 フランスvs.クロアチア (ワールドカップロシア大会決勝)
7/14 ベルギーvs.イングランド (ワールドカップロシア大会3位決定戦)
7/4 日本vs.ベルギー (ワールドカップロシア大会決勝トーナメント1回戦)
6/28 日本vs.ポーランド (ワールドカップロシア大会グループH第3戦)
6/25 日本vs.セネガル (ワールドカップロシア大会グループH第2戦)
6/19 日本vs.コロンビア (ワールドカップロシア大会グループH第1戦)
6/15 ポルトガルvs.スペイン (ワールドカップロシア大会グループB)
6/14 U21日本vs.U19ポルトガル (トゥーロン国際大会グループステージ第2戦)
6/12 日本vs.パラグアイ (国際親善)
6/5 日本vs.スイス (国際親善)
5/30 日本vs.ガーナ (国際親善)
5/20 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第15節)
5/12 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第14節)
5/5 川崎フロンターレvs.FC東京 (第13節)
5/2 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第12節)
4/28 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第11節)
4/25 サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ (第10節)
4/21 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第9節)
4/21 日本女子vs.オーストラリア女子 (女子アジアカップ決勝)
4/16 日本女子vs.中国女子 (女子アジアカップ準決勝)
4/18 川崎フロンターレvs.蔚山現代 (ACLグループF第6戦)
4/14 ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ (第8節)
4/13 日本女子vs.オーストラリア女子 (女子アジアカップグループステージ)
4/11 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第7節)
4/10 日本女子vs.韓国女子 (女子アジアカップグループステージ)
4/8 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第6節)
4/8 日本女子vs.ベトナム女子 (女子アジアカップグループステージ)
4/4 上海上海vs.川崎フロンターレ (ACLグループF第5戦)
3/31 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第5節)
3/27 日本vs.ウクライナ (国際親善)
3/23 日本vs.マリ (国際親善)
3/18 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第4節)
3/13 メルボルン・ビクトリーvs.川崎フロンターレ (ACLグループF第4戦)
3/10 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第3節)
3/7 川崎フロンターレvs.メルボルン・ビクトリー (ACLグループF第3戦)
3/2 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第2節)
2/25 ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ (第1節)
2/20 蔚山現代vs.川崎フロンターレ (ACLグループF第2戦)
2/13 川崎フロンターレvs.上海上港 (ACLグループF第1戦)
2/10 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (スーパーカップ)
1/8 前橋育英vs.流経大柏 (高校選手権決勝)
1/7 藤枝純心vs.作陽 (全日本高校女子選手権決勝)
1/1 セレッソ大阪vs.横浜F.マリノス (天皇杯決勝)
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サッカー短評 (2018.12/19)

2018Jリーグアウォーズ (2018.12/18 横浜アリーナ)

 なんとMVPは、フロンターレの家長が受賞。フロンターレ・サポーターとしては、家長の貢献度は限りなく高いと思っていたが、それはひいき目が入っている。これは選手たちと監督たちから選ばれて評価されたのだから、価値がある。これで3年連続フロンターレの選手が受賞。と言われたが、たまたまというか、まあ連覇したのだから、そういうこともあるかという感じ。同一チームから3年連続は初とのこと。実は、家長は一足先に「やべっちFC」のMVPももらっていた。
 その他の主な賞は、得点王が来日1年目で24得点のジョー(名古屋グランパス)、新人王(ベストヤングプレーヤー賞)は安部(鹿島アントラーズ)。最優秀ゴール賞は、10/20神戸戦後半24分の大島のゴール。面白いのは、このゴールは、「やべっちFC」では、「パス賞」をとったこと。リプレーでは、4つ前くらいからしか映らないが、パスが34本つながったらしい。この賞のプレゼンターは「フットブレイン」のMC勝村さんだった。
 ベストイレブンには、フロンターレから7人が選ばれた。GKチョン・ソンリョン(初)、DF谷口(初)、車屋(2)、エウシーニョ(2)。MF家長(初)、大島(初)、中村憲剛(8)。他は、DF西(鹿島アントラーズ)(2)、MFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)(初)、FWジョー(名古屋グランパス)(初)、ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)(初)。初受賞が7人。外国籍の選手が5人選ばれたのは最多らしい。でもチョン・ソンリョンとチャナティップ以外は欠席だった上、鹿島の西はUAEに行っているので、舞台の上には7人のみ。うち6人がフロンターレの選手だった。この選出前の優秀選手30人には、フロンターレから奈良や守田も初めて選ばれた。
 昨年から優勝監督賞と別に優秀監督賞をJ1、J2、J3から選ぶようになっている。今年の優勝監督賞はJ1が川崎の鬼木監督、J2が松本の反町監督、J3が琉球の金監督。優秀監督賞は、4位札幌のペトロビッチ監督、J2が自動昇格する2位大分の片野坂監督、J3がやはり昇格する沼津の吉田監督。
 チームが受賞するフェアプレー賞高円宮杯は、例年サンフレッチェ広島がもらっていたが、今年はセレッソ大阪がもらった。フェアプレー個人賞は、GK西川ら3人が受賞。
 功労選手賞は、Jリーグのホームページで確認。5人とも2017年に引退したばかりの人。最後のチームは皆J2。MF羽生(38歳。ジェフ千葉)、DF土屋(44歳。京都サンガ)、FW坂田(35歳。アビスパ福岡)、DF加地(38歳。ファジアーノ岡山)、MF石原克哉(40歳。ヴァンフォーレ甲府)。石原選手は知らないが、甲府一筋17年なので、きっとフロンターレの伊藤宏樹のような人なのだろう。外はみんな日本代表クラスの選手(土屋は国際Aマッチ出場なし)。鉄人ばかり。
 こうしてみると、ワールドカップで表彰されるゴールデンボール(MVP)、ゴールデンブーツ(得点王)、ゴールデングローブ(最優秀GK)のうち、GKの賞がない。
 DAZNの発信する2回目のアウォーズだが、昨年は式典後の選手インタビューがなくて、やや物足りなかったが、今回はあった。やはりいろいろ言われたのだろう。女性キャスターと下村東見さんが舞台裏でインタビュー、会場内スタジオ(?)で福田と水沼が実況。それが前面に出て、司会が聞こえない場面や、インタビューを式典の合間で放送するため、最優秀主審賞や功労選手賞など見られない場面があった。これはなんとかならないのか。
 平畠さんのインタビューは、手慣れていて、これはこれでいいのだが、選手や監督、審判の人のスピーチもそれなりに面白いものがあったのだが。家長のMVP受賞スピーチはさすがに放送した。「6得点7アシストという平々凡々な記録で心苦しい」というたいへん謙虚な内容。それにしてもベストイレブンなど個人賞が初めてというのが信じられない。サプライズでメルボルンの本田圭祐からのメッセージもあった。ガンバのユース同期らしい。得点王のジョーはビデオメッセージが流れた。奈良は、平畠さんのインタビュー時に「かなり汚いこともやったのに優秀選手に選ばれたのは、それも含めて評価された」というようなことを言っていた。平畠さんは「聞こえない」とか言っていたが。
 今回、川崎フロンターレの選手(エウシーニョは欠席)とルヴァンカップ優勝の湘南ベルマーレの選手は全員出席。鹿島アントラーズはクラブワールドカップでUAEに行っているため、怪我で不参加の鈴木優磨と三竿だけだった。

 フロンターレは、リーグ終了翌日の12/2、エウシーニョが契約満了で更新せず。その他、森谷と武岡も更新せず。田坂はジェフ千葉に移籍。加入は、FWレアンドロ・ダミアン(ブラジル・インテルナシオナル)、MF山村(セレッソ大阪)、DF馬渡(サンフレッチェ広島)。三好が札幌から戻ったと思ったら、今度は横浜F.マリノスにレンタル。DFタビナスは岐阜へ、GKポープも大分へそれぞれレンタル。
 ※今年は優勝パレードに行き損なった。せっかくカメラは買い直したのに。

サッカー短評 (2018.12/16)

U19日本vs.U19インドネシア 2対0 (2018.10/28 インドネシア) U19アジア選手権準々決勝

 これに勝ってベスト4になれば、来年のU20ワールドカップ(ポーランド)に出場できる。インドネシアも40年ぶりのU20ワールドカップ出場をめざしている。前半、左SB東のスーパーミドルで先制。後半はインドネシアに押し込まれる展開になったが、豪雨で映像が乱れてとぎれた間に宮代が久保のパスを流し込んで追加点。ピンチもあったが、GK谷のスーパーセーブもあり、無失点で勝利。U20ワールドカップのキップを手にした。
 先発は、GK谷(ガンバ)、DF東(広島ユース)、小林友希(神戸)、橋岡(浦和)、菅原(名古屋U18)の4バック。伊藤洋輝(磐田)と齊藤未月(湘南)のダブルボランチ、左右のワイドに藤本(ヴェルディ)と安部(鹿島)。FW宮代(川崎)と久保(マリノス)のツートップ。ゲームキャプテンは齊藤。
 インドネシアは5バックで、日本のボールホルダーに忠実に二人で寄せてくる。しかも7万人の観客が味方。インドネシアボールになるだけで、「ワーッ」と大歓声が湧く。テレ朝のアナウンサーが「大アウェー」と言い、解説の中田浩二にふると、「大歓声に勘違いしてはいけない。この年代でこういう経験をしておくと、次から動じなくなる」と言う。
 11分、左サイドで日本のFK。久保が蹴り、右から走り込んだ橋岡がヘディングシュート、ネットをゆらすがオフサイドの判定。
 14分、左ワイドの藤本が自ら交替してくれという身振りで、歩いて退場。斉藤光毅(横浜FCユース)が入る。
 16分、斉藤からのパスを攻め上がって受けた右SB菅原がクロス、ファーで飛び込んだ安部がヘディングシュートするが枠の上。
 29分、相手左サイドでインドネシアのFK。キックは味方に合わずにゴールラインを割るが、フリーで走り込まれた。
 30分にも右サイド菅原から、久保、宮代とつなぎ、宮代のドリブルのこぼれを菅原がシュート、相手DF。
 36分、インドネシアのカウンター。ボールカットから左サイドを突破され、シュートまでもちこまれるが、枠の外。
 40分、先制。右サイドから攻撃をしかけ、ボランチの伊藤から左サイドの東へ展開。東がフリーでロングシュートをうつと、ゴール右に飛び込んだ。1−0。本人も驚いていた。
 前半はこのままでハーフタイム。

 後半、交替なしで開始。雨が激しくなっていく。インドネシアは雨の時の練習も十分にやったという相手監督の談話をアナウンサーが紹介。
 5分、久保と斉藤のパス交換から斉藤が右サイドを抜けだし、攻撃参加してきたSB菅原にパス、菅原がペナルティーエリアに入ってクロスを入れるが、相手DF。
 14分、右サイドで日本のFK。斉藤が蹴り、ニアに走り込んだ橋岡がシュートするが、相手GK。
 雨は土砂降りになり、雷も鳴っている。反対側はテレビ画面が白っぽく煙り、見えにくい。インドネシアの圧力が増してくる。
 17分、インドネシアのカウンター。相手右サイドをドリブル突破され、ペナルティーエリアに入られるが、ボランチ伊藤が防ぐ。
 19分、日本が二人目の交替。右ワイドの安部に替えて長身FW田川(鳥栖)が入る。宮代と田川のツートップとなり、久保が右ワイドに回ったらしい。
 20分、またも相手右サイドから15番の選手に突破され、折り返しのパスがペナルティーエリア内の相手FWに通る。受けた8番の選手はフリーでGK谷との1対1をターンでかわそうとするが、ボールを置き去りにしてしまい、GK谷が押さえる。
 23分には、ペナルティーアーク近くのゴール正面で相手を倒してしまい、インドネシアにFKを与える。これを15番の選手が直接狙い、壁を越えてバーのすぐ下にむかって鋭いキックが飛んだが、GK谷が触って上へはじき出す。
 このあたりから、雨のせいで画面がモザイクのように分解し始め、「現地からの国際映像でお届けしています」だの「画像と音声が乱れてお詫びいたします」などのテロップが出てくる。
 25分、久保と宮代のパス交換から、久保がドリブルでペナルティーエリアに右から入ったところで、画像が中断。乱れた画像が次に映ると宮代がベンチに向かって走り、影山監督が大きく手を振っている。追加点が入ったらしい。が、リプレーらしき映像も乱れていて、肝心のシュートシーンが映らない。日本で実況を付けているテレ朝のアナウンサーが2点目が入ったと言っている。後で、現地で作ったハイライトを見ると、久保がペナルティーエリア右端で相手DF二人が寄せてきたちょうど間を通して中央にパスを送り、ニアに走り込んだ宮代が寄せてきた相手DFと飛び出した相手GKの間をねらってシュート、強くヒットしなかったが、ゴールに流しこんだ。2−0。
 34分、右サイドから菅原が入れたクロスをFW田川がシュートするが右のサイドネット。36分には、久保がドリブルからシュートまでいくが、相手GK。雨がやや弱くなったのか、映像は安定した。
 追加タイム3分。FW田川に絶好のチャンス。フリーでボールを受けるが、シュートは相手GKに止められる。解説の中田浩二は「いったん止まって相手GKをかわしてから打った方がよかった。決めたかったですね。二回目ですから」と言う。
 この後は、中三日でサウジアラビア対オーストラリアの勝者と準決勝を戦う。前回大会では優勝したが、今回の準決勝はどちらが来ても手強そう。韓国は、反対サイドの山にいるので、カタールとの準決勝。

サッカー短評 (2018.12/9)

浦和レッズvs.ベガルタ仙台 1対0 (2018.12/9 埼スタ) 天皇杯決勝

 レッズが前半13分の宇賀神のスーパーゴールで勝ち、12年ぶり7回目の優勝。準決勝に進んだ鹿島がACLに優勝し、クラブワールドカップ(UAE、12/15〜)に出場するため、準決勝と決勝の日程が3週間ほど繰り上がった。12/5にあった準決勝・浦和対鹿島はカシマスタジアムで行われ、前半27分、柏木の右CKからマウリシオがヘディングシュートを決め、この1点を守って辛勝。ただし、興梠、武藤、青木が負傷交替。仙台は、山形との東北ダービーを3−2で打ち勝って、初の決勝進出。
 先発は、GK西川、DF槙野、阿部、岩波の3バック。アンカーに青木、左右のアウトサイドに宇賀神と橋岡。二列目に柏木と長澤。興梠と武藤のツートップ。準決勝で負傷交替した3人は戻ってきたが、マウリシオが離脱し、阿部が久しぶりの先発。武藤は古巣対戦らしい。キャプテンは柏木。
 仙台は、ジャーメイン良のワントップ。二列目に石原と野津田。左右のアウトサイドに中野と古林。奥埜と椎橋のダブルボランチ。DF板倉、大岩、平岡の3バック。GKシュミット・ダニエル。ジャーメイン良は天皇杯3試合連続得点中らしい。キャプテンは大岩。石原とベンチの関口、矢島は古巣対戦。
 今季リーグ戦では、レッズの1勝1分け。しかも埼玉スタジアムでは2015年から仙台には無敗とか。チケットは完売し、5万人以上来場。仙台のサポーターもたくさん来ていた。
 前半立ち上がりは、仙台が山形戦同様に激しく攻めた。前線のジャーメインにロングボールを当てようとするがうまく収まらない。
 そうこうするうちに浦和が反撃。11分、DF岩波からのロングボールをMF長澤が右サイド深くからクロス、FW興梠がダイビングヘッドで合わせるが、サイドネット。最初のチャンスでシュートまでいった。
 13分、浦和が先制。長澤のクロスが仙台DFにクリアされ、レッズの右CK。柏木がショートコーナーを蹴り、長澤が下がり目からペナルティーエリアにクロスを入れると、野津田がクリア、このこぼれを宇賀神がダイレクトボレー。見事に抑えたシュートが左上隅に決まり、GKシュミット・ダニエルも反応したが届かなかった。1−0。
 20分、仙台DF板倉が武藤を倒して右サイドで浦和のFK。ボールの所には、柏木と武藤が立つ。柏木が蹴るが、板倉がクリアして今度は浦和の左CK。柏木が蹴るが、相手DF。
 26分、仙台左SBの板倉が右サイドへロングパス、古林、平岡とつなぎ、最後は野津田がシュートするが、相手GK西川のファインセーブ。その後のCKも相手DF。
 36分、浦和のFW武藤からのスルーパスに興梠が走り込むがオフサイド。
 38分、仙台の左CK。野津田が蹴り、ゴール前で混戦になるが、クリアされる。
 39分、浦和の右CK。柏木が蹴り、ニアの相手DFにはじかれるが、こぼれを長澤がミドルシュート、枠の外。
 40分、ベガルタ仙台MF野津田が左サイドの中野にパス、中野がドリブルで相手DFをかわし、クロス、相手DF宇賀神が頭でクリアするが、こぼれを仙台ボランチ椎橋がミドルシュート、ヒットせず、相手DF。
 43分、野津田が今度は右サイドの古林へパス、古林はFWジャーメインにパスを送りジャーメインは左サイドでフリーの中野につなぐ。中野はペナルティーエリアに入り込んでシュートするが、相手DF岩波が防ぐ。
 44分、浦和FW武藤が柏木とのパス交換で右サイドからペナルティーエリアに入り、クロス、興梠が相手DF大岩の前でヘディングシュートするが、枠の上。
 45分、浦和アンカー青木からのパスを受けた長澤がミドルシュートをうつが、枠の上。
 追加タイム2分。47分、仙台ボランチ椎橋からの縦パスを奥埜、野津田とつなぎ、左サイドの中野へ。中野はペナルティーエリア左に入り込み、シュートするが、相手DF橋岡が防ぐ。浦和リードでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。7分、仙台左サイドを中野が攻め上がり、クロスを相手DF阿部にクリアされるが左CKを得る。これを野津田が蹴るが、味方に合わず。9分にも、奥埜からのパスを受けたFW石原がシュートするが、ヒットせず。
 10分、浦和のカウンター。柏木がボールカットし、興梠にパス、興梠は武藤に落とし、武藤がペナルティーアークからミドルシュート、枠の上。
 12分、中央で仙台のFK。野津田が直接ねらうが、落ちきらず、わずかにバーの上。
 17分、浦和が一人目の交替。柏木に替えて柴戸が入る。キャプテンマークは興梠へ。
 20分、武藤からのループパスを受けた興梠がダイレクトボレーを鬱が、オフサイド。
 22分、仙台が二人同時交替。右アウトサイド古林に替えて関口、FWジャーメインに替えて阿部を入れる。
 23分、中央左寄りで仙台FW石原が相手MF柴戸のファールで倒され、仙台のFK。野津田がこれも直接ねらうが、枠の上。
 26分、仙台MF平岡が関口とのパス交換から折り返しのクロス、これをペナルティーアークでフリーの阿部がシュートするが、相手GK西川の正面。
 27分には、仙台MF椎橋がペナルティーエリア内に送ったループパスに野津田がフリーでダイビングヘッド、わずかに枠の左。
 30分、仙台MF中野からのパスを受けた阿部がドリブルでペナルティーエリア左奥まで入り、クロス、こぼれを奥埜がシュートするがヒットせず枠の左。
 32分、仙台の左CK。野津田が蹴り、興梠がクリアするが、こぼれを板倉がひろってペナルティーエリア右からクロス、仙台DF大岩がファーで折り返すが浦和GK西川が捕る。
 35分、仙台が三人目の交替。椎橋に替えて矢島が入る。これで元浦和から加入した3人がピッチにそろう。矢島はインサイドMFに入り、奥埜がアンカーに回る。
 直後に仙台MF奥埜が興梠にファール倒され、ペナルティーエリア手前右寄りで仙台のFK。野津田と矢島が立ち、野津田が壁を越すキックを蹴るが、浦和GK西川が捕る。
 39分、浦和が二人目の交替。FW武藤に替えてFW李が入る。
 43分、中央右寄りで仙台のFK。野津田が蹴り、板倉が頭で触るが、味方に合わず。
 浦和がコーナー付近で時間稼ぎ。浦和MF長澤が仙台MF平岡を倒し小競り合いに。二人ともイエローカード。
 追加タイム5分。仙台は長身DF板倉を前線に上げてパワープレー。ロングボールを蹴り込み、板倉が頭でつなぐが、浦和GK西川が捕る。
 浦和FW興梠がボールキープ。仙台DFのファールを受けて時間を使う。
 48分、仙台がセンターライン近くでFK。GKシュミットがロングボールを蹴り込み、こぼれを矢島がひろい、ペナルティーエリア中央でシュートをうつが、浦和DFに防がれる。
 50分、浦和が三人目の交替。興梠に替えてFWズラタンが入る。キャプテンマークはズラタンへ。1−0のままタイムアップ。
 それにしても、天皇杯決勝が12月上旬に終わってしまうなんて、いかがなものか。お正月はどうすればいいのだろう。

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サッカー短評 (2018.12/1)

川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 2対1 (2018.12/1 等々力) 第34節

 最終節。チケット争奪に敗れて自宅観戦。アウェイで負けて優勝した後、アウェイで勝ったとは言え、ホーム最終戦は勝ちでしめくくりたい。相手は引分け以上で残留が決まるジュビロ。負けて勝ち点41で並ぶと、5チームの中で最も得失点のマイナスが大きいため、プレーオフを戦わなくてはならない。お互いシュートミスもあって0−0で前半を終わる。
 それなのに、後半33分、先に失点。しかも大久保に決められた。しかし、5分後、憲剛の右CKを奈良がヘディングシュートを決め、同点。ジュビロは引分けでもいいため、守りを固めてきたが、後半追加タイム4分のラストプレーで、家長の突破からのクロスを、走り込んだ知念に付いていた相手DF大井が痛恨のオウンゴール。最終戦もすっきりしない勝ち方だったが、何とか勝利で終われた。
 しかも1点差で単独最多得点チームにもなった。1失点したが、過去にレッズが優勝したときの最少失点記録も1点差で塗り替えた。その他、最多シュートや最少被シュートも記録したらしい。信じられない。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。守田と田中碧のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップ知念。前節と同じメンバー。
 ジュビロは、川又のワントップ。二列目に大久保と中村俊輔。左右のアウトサイドに小川と上原。田口と山田大記のダブルボランチ。DF高橋祥平、大井、大南の3バック。GKカミンスキー。俊輔は5試合ぶりの先発らしい。
 開始3分で憲剛がペナルティーエリア左手前からFK、相手DF。6分にも右サイドからシュートするが、相手に当たって相手GK。
 ジュビロは5分に大久保が挨拶代わりのミドルシュートをうつが、GKチョン・ソンリョン。10分、俊輔を車屋が倒してペナルティーエリア手前中央で相手FK。田口と俊輔が立つが、俊輔が蹴り、壁に当たって左CK。これも俊輔が蹴るが、味方に合わず。混戦になるがエウシーニョがクリア。
 12分、車屋が倒れ、担架で退場。14分、登里が替って入る。
 18分、相手ロングパスから前線にボールを入れられ、最後は大久保にシュートされるが、田中碧が防ぐ。
 23分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、ファーで奈良がフリーになってヘディングシュートするが、相手GK正面。
 24分、憲剛からのパスを受けた守田がペナルティーエリア手前からシュート、相手DFに当たり右CK。憲剛が蹴るが、味方に合わず。
 25分、相手MF山田からのループパスに走り込んだ川又がダイレクトでシュート、枠の上で助かる。
 27分、今度は憲剛がループパスを送り、走り込んだ登里がシュートするが、これも枠の上。
 31分、奈良が持ち上がったところでボールカットされ、相手FW川又がドリブル突破からシュートまでいくが、枠の右で助かる。
 35分、フロンターレのFK。すばやく憲剛が始め、ノボリが折り返すが、相手DFに当たり左CK。これを憲剛が蹴るが、相手GKがはじく。
 40分、フロンターレの左サイドから長谷川が折り返しのクロス、相手DFに当たり、左CK。憲剛が蹴るが相手DF。
 42分、相手左サイドでFK。俊輔が蹴り、ニアで相手DF高橋に頭で触られるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 追加タイム2分。0−0でハーフタイム。

 後半、交替なしで開始。4分、碧のスルーパスに走り込んだエウシーニョが折り返しのクロス、相手DFがクリアして右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 6分、絶好機を逸す。守田、家長とつなぎ、右サイドに走り込んだ憲剛が折り返しのパス、左から中央に走り込んだ長谷川がフリーでシュートするが枠の上。
 10分、憲剛が右サイドに展開、エウシーニョが折り返すと、中央に走り込んだ田中碧がスルー、背後の長谷川がシュートするが、今度は枠の右。
 15分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、ファーで奈良がヘディングシュートするが、枠の右。
 22分、登里が左サイドで縦パス、知念が受けてクロス、家長がヒールで落とすと、田中碧がシュートするが、相手DF。
 23分、フロンターレが二人目の交替。田中碧に替えて阿部が入る。阿部が右ワイド、家長トップ下、憲剛がボランチに下がる。
 28分、ジュビロが一人目の交替。中村俊輔に替えて松本を入れる。
 30分、憲剛からのパスを受けた家長がミドルシュート、枠の左。
 31分、相手右CK。山田が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 33分、失点。相手MF松本に右サイドを突破され、クロスを入れられると、ファーで大久保が飛び込み、ヘディングシュートを決められる。0−1。ジュビロベンチは大喜び。
 34分、フロンターレは三人目の交替。長谷川に替えて齊藤学を入れる。
 37分、守田のループパスにエウシーニョが走り込み、相手DFがクリアして右CKを得る。ここでジュビロが二人目の交替。大久保に替えて ムサエフを入れる。このCKを憲剛が蹴り、ニアに走り込んだ奈良が頭でファーのサイドネットにたたきこむ。1−1。試合後、奈良は「1年間あそこに走り続けてやっと決められた」と言っていた。
 41分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、ニアで知念がヘディングシュートするが、相手DF。
 追加タイム4分。引分けをねらうジュビロは三人目の交替で、ボランチ田口に替えて櫻内を入れる。
 49分、登里からのパスを受けた家長が相手DFをかわしてドリブル、ペナルティーエリア左からクロスを入れると走り込んだ知念に付いていた大井に当たってオウンゴール。2−1。勝ち越したところでタイムアップ。これがフロンターレJ1での250勝目とのこと。
 あまりにも劇的な幕切れにジュビロの選手たち、名波監督も呆然。予定より20分も遅れてインタビューに現れた名波監督は、「昨年までなら自動降格だった。今季のレギュレーションのおかげでまだチャンスが与えられている、と考えるしかない」と答えていた。
 試合後に大久保が、「フロンターレの攻撃を外へ追い込めば防げるのに、最後だけ中へ入れさせてしまった」と言ったらしい。他会場の名古屋と湘南、鳥栖が引き分けて勝ち点1を積み上げ、ジュビロと並んだため、得失点差のマイナスが最も多いジュビロが16位に転落、東京ヴェルディとのプレーオフに回ることになった。

 ※12/8に東京ヴェルディと戦ったジュビロ磐田は、J1らしく圧倒して、小川と田口の得点で2−0の勝利。ジュビロも好きなチームなので、残留できてよかった。来季は、松本と大分が上がってくる。

サッカー短評 (2018.11/24)

FC東京vs.川崎フロンターレ 0対2 (2018.11/24 味スタ) 第33節

 5/5の等々力での対戦は0−2で負けたから、いくらアウェイでも勝たないといけない試合。前節のセレッソ戦も負けてるし。5位のFC東京の方もこの試合に勝てば、まだ来季のACL(3位以内)の可能性があるらしい。しかし、フロンターレが先制し、さらに後半にも追加点。フロンターレが先制した試合は全勝らしい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。守田と田中碧のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに長谷川と家長。知念のワントップ。田中碧は初先発。長谷川も8月以来の先発。小林と大島は怪我。阿部やノボリはベンチから。
 FC東京は、オリヴェイラのワントップ、高萩がトップ下。左右のアウトサイドに大森と東。橋本と米本のダブルボランチ。DF太田、森重、チャン・ヒョンス、室屋の4バック。GK林彰洋。
 前半開始から15分くらい、FC東京のハイプレスでチャンスを作れなかった。7分には相手右CK、9分にも相手左CKを与える。NHK解説の山本さんと鳥海アナが「フロンターレの弱点はセットプレーからの失点」と言うが、DFがクリア。この間、8分には高萩からスルーパスを相手FWオリベイラに通され、奈良がかろうじてCKに逃れたという場面も。
 11分、13分と相手FKも与える。キッカーの太田には、5月の試合でFKからアシストされた苦い記憶がある。しかし、これもなんとかやりすごす。
 そして19分、先制。相手MF橋本に田中碧(?)がプレスをしかけ、苦し紛れのパスコースがずれたのを、下がっていた知念がすかさずカットし、ペナルティーエリア手前からそのままミドルシュート、これが相手GKの指先をはじいて左下隅に決まる。1−0。
 21分には、家長からのパスを左サイドで受けた車屋が、相手DFをかわしてクロスかと思えば直接シュート、これが相手DFに当たって枠へ飛ぶが惜しくも相手GKがはじき上げて枠の外へ。これで得た左CKを憲剛が蹴るが、相手DF。
 30分過ぎから相手左サイドを太田に突破され、33分には左CKを与える。太田が蹴るが、家長がクリア。
 42分、相手ボールをカットし、右サイドから崩し、憲剛が右サイド深くから折り返すが、相手DFにクリアされ、右CKを得る。これを憲剛が蹴るが、相手DF。44分、憲剛のミドルシュートは枠の左。
 追加タイム2分。46分、FC東京のカウンター。ロングボールを入れられ、相手FWオリベイラにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンの正面。

 後半開始からFC東京はボランチ米本に替えて俊足FW永井を入れる。4分、追加点。GKチョン・ソンリョンのキックを守田がワンタッチで家長へパス、家長は右サイドを上がってくるエウシーニョにパス、エウシーニョは憲剛にはたいて右サイドをさらに駆け上がり、憲剛が前のスペースにパスを通すと、エウシーニョはペナルティーエリアに入ったところで追いつき、ワンタッチで相手DF高萩の足の間を通して左へ低いクロス、これを知念がシュートしたのはつめてきた相手GKがはじいたが、そこへ飛び込んだ長谷川が頭で押しこみ、2−0。
 7分、サイドチェンジのボールを受けた車屋がシュート、こぼれをさらに守田がミドルシュートするが、相手GK。
 10分、相手右サイドを室屋に崩され、クロスを上げられるが、奈良がクリア。こぼれをつながれ、橋本の当たりそこねのシュートはフロンターレの選手に当たるが、こぼれを相手FWオリベイラにシュートされ、エウシーニョがかろうじてブロック。
 13分には右サイドで相手FK。東が蹴るが、奈良がクリア。FC東京は二人目の交替。大森に替えてFWリンスを入れる。14分、さらに相手FK。今度は太田が直接ねらうが、GKチョン・ソンリョン。15分、相手MF橋本にミドルシュートされるが、枠の左。17分、左サイドで相手FK。太田が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。20分、右サイドから室屋にシュートされるが、枠の外。
 22分、長谷川に替えて登里が入る。
 24分、相手FWオリベイラがやや下がり目の位置から左サイドの太田にスルーパス、太田の折り返しが誰かに当たって枠へ飛ぶが、左ポストに当たり、難を逃れる。25分、東のシュートは谷口がブロック。
 29分、車屋のクロスをクリアされて左CKを得る。憲剛が蹴るがニアの奈良に合わず。
 30分、相手FK。東が蹴るが、知念がクリア。
 32分、フロンターレは二人目の交替。憲剛に替えて阿部が入る。阿部は右ワイドに入り、家長がトップ下へ回る。
 35分、阿部のシュートは相手GK。37分、フロンターレが三人目の交替。知念に替えて鈴木ラルフが入る。ラルフが右ワイドに入り、阿部がトップ下、家長のワントップに。同時にFC東京も三人目の交替。MF高萩に替えてFW矢島を入れる。
 41分、相手FWリンスにシュートを打たれるが、大きく枠の外。45分にもロングボールを入れられ、相手FW矢島にシュートされるが大きく枠の外。
 追加タイム4分。49分、相手右CK。東が蹴り、ゴール前で混戦になるが、車屋がクリア。再度の右CKは、最後遠目からシュートされるが、なんとか防ぎ、タイムアップ。
 3位鹿島、4位札幌とも勝ったため、FC東京のACLはなくなった。柏レイソルはセレッソ大阪に3−0で勝ったが、降格決定。

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サッカー短評 (2018.11/21)

日本vs.キルギス 4対0 (2018.11/20 豊田ス) 国際親善

 試合当日はテレビを見られず、翌日録画で観戦。キルギスが日本をリスペクトしすぎたか、前半から2点も入って、来年1月のアジアカップにおける中央アジア対策としては機能したのか疑問。ベネズエラ戦から先発全員入れ替えて臨んだ。開始早々に、山中の思い切りのいいシュートが実を結び、右ポストに当たってゴール、先制。原口のFKも相手GKに触られながら決まった。しかし、その後は伊東が絶好のシュートをはずし、杉本のヘディングシュートは相手GK正面に真っ正直に跳ぶ。後半、主力が出てくるとたちまち追加点が入り、格の違いを見せた。フロンターレの守田は、初先発で最後まで出た。縦パスも入れ、3点目の起点になった。
 先発は、GK権田、DF山中、槙野、三浦、室屋。守田と三竿のダブルボランチ。左右のワイドに原口と伊東。北川と杉本は縦のツートップ。山中は、肺気腫で手術した長友の代わりに初招集。北川と守田は初先発。キャプテンマークは槙野。冨安が怪我で離脱したらしい。
 キルギスは世界ランク90位だが、中央アジアの中では最も高いらしい。数年前は100位以下だったが、近年躍進著しく、今年の途中では一時的に75位だったこともあるとTBSのアナウンサーが紹介。日本は、アジアカップのグループステージで、ウズベキスタン、トルクメニスタンと同組。キルギスの方は、韓国や中国と同組。互いに仮想敵国として適当だったのか疑問だが。後でネットの記事を読んだところ、23人のうち15人が国内組で、さらにそのうち11人が同じ国内最強チームの選手。監督は、その最強チームの監督で代表兼任とか。一方、驚くことに数人は無所属で、この日先発したGKもその一人。システムは5-4-1。
 前半、2分もたたないうちに先制。日本ボールのキックオフで、パスをつないで前線の北川へ。北川はドリブルしてから杉本へパス、杉本が左に送ると、攻め上がった左SB山中が、ダイレクトで思い切りよく、利き足の左足でシュート、無回転で右ポストに当たり、ゴールイン。1−0。キルギスは、あまりに早いこの失点で足が止まったのではないか。
 7分、8分と日本の右CK。室屋のクロスがクリアされて得たチャンス。伊東が蹴るが、1本目はニアでクリアされ、2本目は杉本のシュートが枠の外。
 18分、原口のドリブルがファールで止められ、ペナルティーエリア手前左サイドでFKを得る。キッカーに山中と原口が立つ。山中はリオ五輪予選で精度の高いキックを何本も蹴っていたが、ここは原口が自分でもらったFKなので、蹴ることになったらしい。キックは壁の右を巻いて相手GKの方へ飛んだが、GKは捕ろうとしてファンブル、ゴールイン。2−0。初めからはじくつもりだったら防げた感じで、原口は苦笑い。解説の福田さんは「どんな形でも得点なんだからもっと喜んでいい」と言う。
 25分、追加点の好機。北川が右サイドから入れたクロスを杉本が頭で落とし、走り込んだ伊東がシュート、枠の左。さらに29分、絶好機。原口がドリブルでペナルティーエリア左に入り、折り返しのパス、フリーで受けた伊東が流し込むだけだったが、思い切り足をふり、枠の上へ。
 31分、右SB室屋からのパスを受けた伊東が、ペナルティーエリア右からクロスを上げ、中央で杉本がヘディングシュート、あまりにもわかりやすく、相手GK。これは練習してきた形だろう。
 35分、キルギスが一人目の交替。5番DFシャキロフに替えて14番DFアクマトフが入る。
 37分、右サイド伊東からのクロスを北川がボレーシュート、相手DFに当たり、右CKを得る。伊東が蹴り、ファーで槙野が競るが、相手DF。
 43分、中央で日本のFK。今度は山中一人が立ち、また無回転の落ちるボールを蹴ろうとしたようだが、枠の上へ。
 45分、相手MF18番ジルガルベクウールがパス交換で日本のペナルティーエリアに入り、フリーでシュートを打たれる。枠の右で助かる。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半日本は交替なし。キルギスは二人交替。21番MFムサベコフに替えて8番MFシディコフ、18番MFジルガルベクウールに替えて22番MFイスライロフが入った。
 2分、杉本のパスをクリアされて左CKを得る。山中が蹴り、槙野が頭で触るが、枠の外。3分にも、山中が北川に出したパスがクリアされて左CK。山中が蹴り、今度は三浦が競るが、相手GK正面。
 キルギスは、後半はかなり積極的に出てくるようになった。下がってボールを受けに来た杉本を止めたのはイエローカードになったが、全体に連動してプレスをかけてくるようになった。
 11分、山中からのクロスを杉本が鋭いヘディングシュートをたたきつけるが、相手GK正面。ゴール前に杉本しかおらず、クロスのタイミングもわかりやすく、これでは守りやすい。
 直後にキルギスは四人目の交替。19番FWルクスに替えて10番FWバティルカノフを入れる。
 13分、中央で相手FK。ベルンハルトが蹴るが、GK権田。ここまで権田はほとんどテレビ画面に映らなかった。解説の福田に「寒そう」とか言われていた。このとき、権田と相手FWにはさまれた槙野が倒れたとき頭をうち、担架でピッチの外へ。
 14分、日本は一気に三人交替。杉本に替えて大迫、伊東に替えて堂安、三竿に替えて柴崎が入る。交代要員に柴崎が呼ばれたとき、守田との交代かもと思って心配だったが、まだ試合に残れてよかった。
 さらに16分、槙野が復帰できずに四人目の交替として吉田が入る。キャプテンマークが渡される。
 20分、柴崎の縦パスは相手DF。22分、山中のクロスも相手DF。原口からのパスを中央で受けた北川がゴール前に進もうとしたがタッチが大きく相手GK。北川はトラップやドリブルが国際レベルではない。
 27分、やっと追加点。柴崎のスルーパスは相手DFがはねかえしたが、このこぼれに守田がすばやくつめて縦パス、これを北川が相手DFを抑えながら足の裏でワンタッチパス、大迫が落ち着いて蹴り込み、3−0。
 直後に日本は五人目、六人目の交替。北川に替えて中島、原口に替えて南野が入る。原口のいた左ワイドに中島、トップ下に南野か。
 28分、入ったばかりの中島が電光石火の追加点。大迫が右サイドに流れてファーへロングパス、南野、堂安、中島と素早くパスを回し、仕上げに中島がダイレクトでシュートを決める。4−0。キルギスの選手たちは、この時間帯にこんなに速い相手選手が出てきては目が回るだろう。
 29分、キルギスは五人目の交替。15番アフメドMFに替えて11番MFサギンバエフが入る。
 32分、中島が高速ドリブルでペナルティーエリア手前右寄りからシュート、枠の左。相手は簡単に振り切られている。
 36分には、中島が中央でボールを受けてドリブルを始め、相手に止められそうになっても倒れずに南野へパス、南野はペナルティーエリア左からシュートするが、相手GK。倒れずに南野にパスを出した中島に拍手。
 42分、守田からの縦パスを受けた堂安が大迫とパス交換を試みるが合わず。
 43分、キルギスの攻撃を受け、左CKを与える。シディコフが蹴るが、ニアで南野が触り、三浦がクリア。この後だったか、中島が自陣でキープしていたボールを相手にパスカットされ、そのキルギス選手が走り込む味方に縦パスを入れようとしているところへ守田が寄せ、結果的にパスが長すぎてゴールラインをわった。解説の戸田さんがここで「守田のいいプレー」だとほめた。こういう地味な危機回避プレーはなかなか解説してもらえないが、戸田さんも現役時代はボランチだったから、説得力がある。
 44分、日本の左CK。中島が蹴り、三浦がヘディングシュート、右ポスト内側に当たり、入ったかと思われたが、相手GKがはじきだしたという判定。真上や真横からのカメラがないから主審が決める。
 追加タイム3分。47分、ロングパスを受けた大迫が頭で南野につなぎ、南野が相手DFをふりきってペナルティーエリアに入ってシュート、惜しくも枠の左。
 48分、南野が倒されてペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。中島が蹴り、ファーで三浦が触るが、枠の外。こぼれを大迫が追うがオフサイド。
 4−0でタイムアップ。後半の交替は、怪我の槙野以外、全て攻撃陣。すでに結果が出ている四人を入れたのは、これがアジアカップ前最後の試合だからか。国内組との差がはっきりしただけで、選手層の厚みを増すのは難しい。その他のポジションでは、山中は長友のバックアップとして最有力になったかもしれない。室屋も酒井を脅かすほどではないが、そこそこやれそう。フロンターレの守田もまあ合格か。攻撃陣が交替してからは、ずいぶん攻撃にからもうという姿勢が見えた。

サッカー短評 (2018.11/16)

日本vs.ベネズエラ 1対1 (2018.11/16 大分) 国際親善

 日本は幸先よくFKから先制したが、終盤PKを与えて引き分けた。先発した攻撃陣と、後半交替で出た攻撃陣では、明らかな差があった。先発4人は全員ヨーロッパ組、交替組は3人がJリーグ勢で、今回初めての組み合わせもあり連携面でも不利ではあったが、ベネズエラの交替した攻撃陣は、自分の個性を出そうと果敢にプレーしていた。
 先発は、初出場の190pある長身GKシュミット・ダニエル。DF佐々木、吉田、冨安、酒井宏樹。柴崎と遠藤のダブルボランチ。二列目は左から中島、南野、堂安。ワントップ大迫。吉田と冨安は初コンビ。先発の平均年齢は25.5歳。ロシアワールドカップの代表より3歳近く若返っているとのこと。今回、長友は肺気胸で招集されず。代わりにマリノスの山中が初招集されている。
 ベネズエラは、ワールドカップには一度も出たことはないが、タフな南米予選を毎回戦っており、世界ランクは、日本の50位に対して29位。キャプテンのボランチ、リンコンはイタリアのユベントスでのプレー経験もある。FWロンドンは、プレミアリーグ・ニューカッスルで武藤のチームメート。ドゥダメル監督は、U20の監督も兼任しており、今回も若い選手を起用。13番MFエレラは、U20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、冨安や堂安のいた日本と対戦したときのキャプテン。
 試合前に、両チームのバスが渋滞にまきこまれ、予定通りに会場に到着できず、先発組はピッチでウォーミングアップできなかった。TBSの解説、福田さんと戸田さんは、心配しつつも「こういうこともある」。
 3分、日本が先に初シュート。柴崎のスルーパスに走り込んだ堂安が左サイドの中島に横パス、中島はペナルティーエリアに入ってループシュートをうつが、枠の上。
 ベネズエラは、日本を分析したらしく、ダブルボランチにはマンマーク気味にプレスしてくる。柴崎には、キャプテンのリンコンがついており、ヘタフェでほとんど試合に出ていない柴崎のパスカットをねらっている。
 南野が相手DFにプレスをかけ、ボールカットしてすぐ前を向く。ファールで倒されるが、解説の福田さんは「南野が反転できるのはいいところ」とほめる。
 11分、左SB佐々木が頭でGKに送ったバックパスが中途半端になり、相手FWロンドンに拾われ、シュートをあびるが、DF冨安が戻ってゴールライン際でクリア。危うくミスから先に失点するところだった。
 14分、柴崎が相手をファールで倒して、ペナルティーエリア手前右寄りでFKを与える。キッカーは相手FWロンドン。右足のキックは壁に当たるが、跳ね返りを左足で強烈なシュート。わずかに枠の左。解説の福田さんが「両足でシュートを打てるということ」。
 18分、佐々木からの縦パスを大迫がポストプレー、受けた堂安がドリブルでペナルティーエリアに入ろうとするが、相手DFにはばまれる。
 20分、相手ボランチ、リンコンがドリブルからミドルシュートするが、枠の左。22分には、相手右サイドでFK。モレノが蹴るが、吉田がクリア。
 25分、相手FWロンドンのポストプレーから、攻め上がった相手DFロサレスがペナルティーエリア右からシュート、わずかに枠の左。
 26分、大迫が下がって縦パスを受け、右の堂安にパス、堂安は飛び出してきた相手GKを超えるように右足でシュート、コロコロと決まるかと思われたが、わずかに枠の左。左利きなのでコントロールしきれず。
 34分、大迫が今度はスルーパス、中島が受けて相手GKと1対1になるが、シュートは相手GKの足先でセーブされる。
 39分、堂安がファールで倒され、日本のFK。ボールの近くに中島と堂安が立つ。中島が蹴り、中央に南野が走り込む裏の、ファーに走り込んだ酒井が右足に当てて、先制。酒井はこれが代表初ゴール。1−0。
 44分、ロングボールが下がってきた大迫に入り、大迫はドリブルで進んでから左の中島にパス。中島はペナルティーエリア左に入り、シュートするが惜しくも左サイドネット。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、左SB佐々木が中盤のボールをカットし、そのまま攻め上がり、縦パスを送ると、ペナルティーエリア内で受けた堂安がシュートしようとするが、相手DFにはばまれる。
 8分、今度は大迫が堂安にパス、堂安は利き足の左でダイレクトシュートをうつが、相手GK。
 13分、堂安をファールで倒した相手DFにイエローカード。右サイド深くで日本のFK。中島が蹴るが、相手DF。
 16分、大迫が相手DFとの競り合いで、主審が笛を吹いた後もやりあってイエローカード。主審はウズベキスタンのイルマトフさん。
 20分、ベネズエラは一気に三人交替。15番MFムリージョに替えて11番MFゴンサレス、13番MFエレラに替えて19番MFロメロ、23番FWロンドンに替えて17番FWマルティネスを入れる。
 23分、日本も二人交替。大迫に替えて北川、中島に替えて原口が入る。
 25分、右サイドで相手FK。新しく入ったゴンサレスが蹴るが、日本がクリア。
 26分、堂安のスルーパスに柴崎が走り込むが、パスがやや長くゴールラインを割る。
 29分、ベネズエラは四人目の交替。14番DFマゴに替えて18番DFアニョルが入る。
 30分、原口がペナルティーエリア左で相手DFをかわしてシュート、相手GK。
 32分、日本はまた二人同時交替。堂安に替えて杉本、南野に替えて伊東純也が入る。杉本がワントップに入り、伊東は右ワイドに入る。
 35分、相手左サイドでパスを受けたゴンサレスがペナルティーエリアに入ったところで、遅れて戻ってきた酒井に倒され、PKをもらう。これをキャプテンのリンコンが決め、同点。1−1。
 38分、日本の右CK。柴崎が蹴り、ニアで杉本が頭に当てるが、全く枠の外。
 40分、ベネズエラは五人目の交替。7番MFマチスに替えて21番FWコルドバを入れる。
 日本は、交替で入った前線の選手の、パスを受ける動きが十分でないため、縦パスが入れられない、と解説陣。
 45分、吉田のロングパスに伊東が走りこむが、相手DFにはばまれる。しかしその後ろから攻め上がった酒井に通り、クロス、これを北川が胸トラップするが高く浮いてしまい、相手GK。
 追加タイム4分。46分、原口がドリブルからクロス、北川が相手DFをかわしてシュートするが、相手DF。
 日本は、DF吉田が前線に上がり、パワープレー。解説の福田さんが「ふつう親善試合では、パワープレーはしないんですが、森保監督は勝ちにこだわる姿勢を示していますね」と言う。
 47分、右サイドから伊東がクロスを入れると、吉田がヘディングシュート、ゴールインするが、オフサイドの判定。残念。リプレイを見ると、吉田と冨安もオフサイドだった。
 50分、ベネズエラは六人目の交替。5番MFモレノに替えて10番MFサバリノが入る。
 51分、ベネズエラのカウンター。相手左サイドからDFラインの裏にパス、相手FWマルティネスが受けるがシュートできず。1−1でタイムアップ。

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サッカー短評 (2018.11/10)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2018.11/10 ヤンマー) 第32節

 勝てば広島の勝敗に関わらず優勝が決まる。セレッソもホームのサポーターの前で対戦相手の優勝決定は見たくないはず。しかし、後半ロスタイムに勝ち越されて、しかも負けたのに優勝決定。広島が仙台に0−1で負けたため。なんだか締まらない。アウェーのピッチで今度こそ「生」シャーレで優勝セレモニー。
 先発は、出場停止明けのGKチョン・ソンリョン、DF怪我明けの車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、眷顧のトップ下。左右のワイドに登里と家長。阿部のワントップ。車屋は3試合ぶりに復帰。小林は前節に負った眼窩底骨折でスタンドに。キャプテンマークは谷口。
 セレッソは杉本と柿谷のツートップ。左右のワイドに田中亜土夢と水沼。ソウザと山口蛍のダブルボランチ。丸橋、山下、ヨニッチ、松田陸の4バック。GKキム・ジンヒョン。試合直前の練習で左ワイドで先発予定だった高木が怪我して、田中亜土夢に変更。松田は試合ぶりの復帰らしい。
 4分、憲剛のミドルシュートは相手GK。これで左CKを得る。憲剛が蹴るが、味方に合わず。
 5分、憲剛からのパスを走り込んで受けた車屋が折り返し、こぼれを守田がシュート、ヒットせず。
 10分、登里が中央から右サイドに展開、阿部がシュート、相手GK。11分にも家長がミドルシュート、相手DF。これで得た右CKを憲剛が蹴り、奈良がヘディングするが、枠の左。
 12分、ボールをカットされ、相手MF水沼にミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョン。
 15分、守田からのパスを右サイドで受けた家長が中央の憲剛に戻し、今度は左の阿部に展開、阿部はペナルティーエリア内からシュートするが、相手DF。ここまでに1点ほしかった。
 17分、相手ボランチ山口にボールカットされ、杉本へパス、杉本がペナルティーエリアに切り込んでシュート、枠の左で助かる。
 この後は次第にセレッソもボールをキープするようになり、しばらくどちにもシュートなし。
 32分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 36分、登里がすわりこみ、負傷交替。知念が入り、ワントップの位置に。阿部が左ワイドに回る。
 40分、相手右SB松田のクロスに相手FW柿谷がフリーでヘディングシュート、枠の左でこりまた助かる。
 44分、相手右CK。丸橋が蹴り、憲剛がニアでクリア。こぼれを相手ボランチ、ソウザが鋭いミドルシュート、GKチョン・ソンリョンのファインセーブで右CKに逃れる。今度は丸橋はショートコーナーを蹴り、こぼれを杉本にシュートされるも、誰かに当たり、枠の上。
 追加タイム2分。47分、車屋が攻め上がって大島に折り返し、大島がループで右のエウシーニョにパス。エウシーニョのシュートは枠の外。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、家長の突破から右CKを得る。憲剛がハイボールをファーに蹴り、奈良が折り返すが、味方がシュートできず。
 10分、失点。相手FW杉本が下がってパスを受けワンタッチで左へはたく。田中が左サイド深くからクロス、杉本が相手をかわしてシュート、0−1。杉本は10試合ぶりの得点とか。12分にも相手MF田中にシュートされるが、枠の外。
 13分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DFヨニッチにクリアされる。阿部と家長が左右の位置を変更。
 17分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 20分、セレッソが一人目の交替。柿谷に替えて山村が入る。杉本と二人でツインタワー。
 21分、フロンターレの左CK。憲剛がショートコーナーからクロスを入れ、ファーの奈良が飛び込むが、相手GKがはじく。
 23分、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、相手DFのクリアで左CKを得る。これを憲剛が蹴るが、またも相手GK。これで得た右CKも相手DF。
 NHKが広島の状況を伝える。なんとホームで0−1とのこと。このままなら、勝ち点7差のままなので2試合残して優勝だが、かなり間抜けている。
 28分、家長のパスに走り込んだ車屋が左サイド深くからクロス、走り込んだ守田がヘディングシュート、枠の外。
 29分、相手ボランチ、ソウザにミドルシュートを打たれるが、セレッソの選手にあたってはずれる。
 30分、フロンターレのCK。ここで両チーム交替。セレッソは二人目の交替で、田中に替えて福満を入れる。フロンターレは二人同時交替。阿部に替えて齊藤、エウシーニョに替えて鈴木ラルフ。CKを憲剛が蹴るが、ニアで相手DF。
 32分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、クリアされるが、車屋が拾ってクロス、谷口が頭で合わせるが、相手GK。
 36分、相手SB松田を齊藤がファールで倒し、FKを与える。相手きっくはDF陣がクリア。
 39分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。41分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴るがミスキックとなり、ゴールラインを割る。
 43分、セレッソが三人目の交替。ソウザに替えて木本を入れる。
 44分、知念が相手DFからのバックパスにプレスをかけ、相手GKのファールを誘い、PKを得る。これを家長が蹴り、やっと追いつく。1−1。
 追加タイムは4分。このまま勝ち点1を積めば、広島がまだ0−1なので堂々の自力優勝決定だったが。
 48分、セレッソのカウンター。セレッソも目の前で相手の優勝は見たくないから必死。下がってパスを受けた相手FW杉本からのパスを受けた左ワイドの福満がペナルティーエリア左に入ってくるが、DF陣が対応。
 この後、フロンターレの選手たちは、時間を使ってマイボールでキープしてもよかったのに、もう1点とって勝ち越そうとしたのか、齊藤が左サイドでボールを持つと、ドリブルするのではなく、相手DFにぶつけてスローインをねらったところ、ボールが切れずに、相手にとられる形になり、カウンターを受ける。ロングボールに福満が追いつき、守田をかわして折り返しのクロス、山村のシュートが奈良かだれかに当たってゴールイン。1−2。どうしてこう、いつまでも試合の締め方が下手なのだろう。
 セレッソは交替で入った選手二人が得点にからみ、しっかり役割を果たした。フロンターレは逆に、齊藤と鈴木が時計の針を進める役目を果たせなかった。これでセレッソには今季リーグ戦連敗。代表ウイークの前に優勝が決まったのはよかったが、あと2試合のリーグ戦でしっかり締めてほしい。
 ガンバは8連勝で残留決定。一方、2位広島は5連敗。ひとごとながら心配。

※この後の日本代表発表では、フロンターレの選手は選ばれなかったが、広島の青山が負傷で辞退したため、なんと守田が追加招集。FWに初選出された鈴木優磨(鹿島)もACL決勝で怪我したため、代わりに杉本が呼ばれた。

サッカー短評 (2018.11/3)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 3対0 (2018.11/3 等々力) 第31節

 日本代表快速ウインガー伊東純也擁するものの、降格圏17位の柏レイソルを無失点で破り、なんと2位広島が4連敗したので勝ち点差が7に広がった。これで次節アウェイのセレッソ戦に勝てば、連覇が決まるという。
 久々に観戦した。9月、10月は発売日に出遅れて、指定席は完売していた。今回も発売開始時刻に5分遅れたらつながりにくく、つながったときには、いつも買っているバックSS指定は完売、メインSS指定のアウェイ側しか残っていなかった。
 先日の、がっかりする天皇杯の敗戦の後だけに心配だった。先発にまだ車屋も戻っていないし、大島までベンチスタート。でも初組み合わせの守田と下田のダブルボランチがよく機能して、前半に2得点。レイソルの速攻からピンチもあったが、GK新井やDF陣が好セーブ。後半、知念のシュートのこぼれを阿部が押し込み、ダメ押し点。理想的な勝ち方になった。終盤に怪我で交替した小林が心配。
 先発は、GK新井、DF登里、谷口、奈良、エウシーニョ。下田と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。GKチョン・ソンリョンは天皇杯のレッドカードで出場停止。天皇杯は違う大会だが、レッドカードは関係するらしい。憲剛は10/31に38歳になって初めての試合。
 レイソルは長身のケニア代表、オルンガのワントップ。左右のシャドーに江坂と伊東純也。大谷と小泉のダブルボランチ、左右のアウトサイドに亀川と小池。DF中山雄太、鈴木大輔、鎌田の3バック。GKは4ヵ月ぶりに怪我から復帰の中村航輔。レイソルは、フロンターレが負けた天皇杯の山形戦を見て、ふだんの4バックを3バックにしてきたらしい。
 4分、レイソルのカウンターを防ぎ、自陣からつないで、最後は家長が右から切れ込んでシュート、相手DF。そのこぼれをひろって、阿部がシュート?するが、相手GK。この後もしばらく相手ゴール前に迫り、クロスを入れるが、いずれも大きすぎるか、相手DF。
 13分、相手ボランチ大谷のクロスに、フロンターレのDFが重なって谷口が何とかCKに逃れる。これを伊東が蹴るが、奈良がクリア。
 17分、守田の縦パスを憲剛が落とし、家長が得意の左足で鋭いシュートを打つが、相手GKがファインセーブ。さすが。
 21分、先制。守田が登里からのスルーパスで左サイドを突破、ペナルティーエリア左に入って折り返し、家長がほんの少しだけタイミングをずらしてシュート、相手GKの逆をついてゴールイン。1−0。
 27分、登里が走り込む小林へパスを送るが相手DFにカットされるも、小林が競ってペナルティーエリア中央に落とし、憲剛がすばやくシュートするが、枠の上。反応はよかったが、やはりFWではない。
 28分、守田がイエローカード。中央やや左寄りで相手FK。これも伊東が蹴るが、守備に回った小林がクリア。
 29分、フロンターレのカウンター。家長がドリブルから右の小林へパス、小林がペナルティーエリア手前からシュートするが、枠の左。
 32分、阿部のシュートは相手DF。こぼれを小林が取り返してシュート、相手GK指先がわずかに触ってバーに当たり、右CK。15分の右CKは下田が蹴ったが、今度は憲剛が蹴り、ニアで谷口が頭で押し込み、2−0。
 ここまで試合を支配していたが、36分、相手左サイドを亀川に突破され、クロスが上がり、ファーサイドの小泉に折り返されるが、DF陣がクリア。さらに38分、自陣でパスカットされ、警戒していたはずの相手右シャドー、伊東に縦パスが通る。伊東は素早い切り返しからすかさずシュートをうち、左ポストに当たって枠の外へ。肝が冷えた。
 43分、憲剛が右サイドのエウシーニョの前にロングパス、これに追いついたエウシーニョが頭で落とし、フリーの小林が滑り込むが、合わず。
 45分、相手左アウトサイド亀川がまた左からクロス、オルンガの手前で谷口がクリア、相手右CK。これを伊東が蹴り、相手FWオルンガにヘディングシュートされるが、GK新井がファインセーブ。
 追加タイム1分。46分、相手右CK。伊東が蹴り、相手DF鈴木が頭で流し、亀川にシュートされるが、枠の上で助かる。よく見えなかったが、ここで失点しなかったのが大きかった。2−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、阿部が左サイドを上がってきた登里にスルーパス、ノボリはペナルティーエリア左に入ってシュート、惜しくも枠の右。5分のエウシーニョのシュートは大きく枠の上。
 7分、相手左サイドの亀川のクロスを谷口がクリアして左CKを与える。これを伊東が蹴り、ニアで相手DF鈴木が合わせるが、大きく枠の上。
 9分、家長からのパスを受けた憲剛が右からシュート、相手DFがクリアして右CK。これを憲剛が蹴るが、相手DF。
 13分、最大のピンチ。相手右アウトサイド小池に突破されてクロスが入り、相手FWオルンガが空振りしてくれて助かる。
 17分、憲剛のスルーパスに走り込んだ登里が小林にパス、小林は振り向きざまにシュート、相手DFが防ぎ、右CKを得る。これを下田がニアへ蹴るが、相手DF。こぼれを家長がミドルシュートするが、相手DF。
 ここでレイソルが一人目の交替。江坂に替えて瀬川が入る。
 23分、下田がミドルシュートを打つが、相手GK。ありきたりのタイミングでは、なかなか中村航輔の壁は破れない。
 レイソルのゴール前でフロンターレの選手が倒れている。しばらく誰だかわからなかったが、佐藤主審が担架を呼んだあたりで小林だとわかった。後でリプレーを見たら、ボールのないところの競り合いで相手DFの肘が顔にまともに当たったらしい。ゴールライン側から歩いていったんピッチを出て、メディカルスタッフが様子を見た後、ぐるっとコーナーを回ってピッチに戻った。
 30分、相手FWオルンガが下がってパスを受け、左へ展開、亀川のクロスはDFがはじくが、こぼれを相手ボランチ小泉がミドルシュート、GK新井がファインセーブ。やれやれ。
 31分、レイソルは二人目の交替。亀川に替えてクリスティアーノが入る。フロンターレも小林の顔が腫れてきたため、知念と交替。レイソルの左CK。伊東が蹴るが、GK新井がはじく。
 32分、阿部からのスルーパスを受けた知念がさっそくシュートするが、枠の外。
 34分、カウンター合戦から家長がボールキープして下田にパス、下田はまたミドルシュートをうつが、枠の外。
 35分、フロンターレが二人目の交替。憲剛に替えて鈴木ラルフが入る。ラルフが右ワイド、家長がトップ下へ回る。
 37分、レイソルのDFとGKの連携が悪く、フロンターレが右CKを得る。これを下田がニアへ蹴るが、相手DF。こぼれを阿部がシュートするが、大きく枠の上。
 39分、レイソルが三人目の交替。ボランチ大谷に替えてFW山崎を入れる。
 40分、相手左サイドからクリスティアーノに突破され、クロスが入るが、誰にも合わずにゴール前を通過。41分、GK新井のキックミスであやうく相手FWクリスティアーノに渡してしまうところだったが、ぎりぎりはずれて事なきを得る。
 44分、登里が相手ボールをカットし、知念に縦パス、知念が振り向きざまにシュート、これは惜しくも相手GKにはじかれたが、そこにつめていた阿部がぽんとループシュート、これで3−0。ああよかった。
 45分、フロンターレが三人目の交替。家長に替えて齊藤が入る。齊藤は左ワイドに入り、阿部がトップ下へ回る。
 追加タイムは5分。48分、阿部がペナルティーエリア右からファーへクロス、齊藤がシュートするが、相手GK。
 49分、レイソルのカウンター。伊東からのパスを受けたクリスティアーノがペナルティーエリア左からクロス、DF陣が防ぐ。50分、さらに相手左コーナー近くでFKを与える。サポーターが「アヴァンテ」を歌い始める。クリスティアーノがパス交換から素早くシュートするが、枠の上。直後にタイムアップの笛。レイソルのサポーター席から口汚い怒鳴り声がした。
 試合後、12/1のホーム最終戦のチケットが取れるかわからないので、ポイントカードの景品交換へ。600ポイントたまっていたので、500ポイント相当のお菓子かピンバッジ。本当はフロンターレティッシュボックスもあったが、すでに品切れ。ピンバッジにして、キャップに取り付けた。

サッカー短評 (2018.10/31)

U19日本vs.U19イラク 5対0 (2018.10/25 インドネシア) U19アジア選手権グループB第3戦

 日本はすでにグループ1位と決勝トーナメント進出を決めているが、イラクはこの試合に勝たないと可能性がなくなる。
 日本は先発を4人入れ替えた。これでGK以外の全員が出場したらしい。先発は、GK大迫(広島)、DF荻原(浦和)、瀬古、小林友希(神戸U18)、石原。山田と藤本のダブルボランチ。左右のワイドに滝(清水)と久保建英。田川と原のツートップ。キャプテンマークは藤本。
 イラクは4-5-1のシステムらしい。監督は2年前U17イラクを率いて、準決勝で日本を破り、最後は優勝に導いたドレイン監督。
 前半3分、日本の横パスをカットされ、イラクのカウンター攻撃で、一気に日本のゴール前に迫られるが、GK大迫が1対1のシュートをセーブ。これが決まっていたら、試合結果は違っていたかもしれない。
 6分、久保からのスルーパスに走り込んだ田川シュートを決めるが、オフサイド。
 13分、先制。FW原からの落としを久保がドリブル、右サイドからペナルティーエリアに入り、相手DFの足の間を通す低く鋭いクロス、これをファーに走り込んだ滝が押し込み、1−0。
 24分、今度はもう一人のFW田川が山田とのパス交換からシュート、惜しくもバーに当たる。
 27分、左SB荻原が左サイドを突破し、ゴール前に低いクロス、ニアで久保がスルー、中央で受けた田川がシュートを決め、2−0。
 34分には、SB石原が入れた低いクロスを田川がスルー、フリーの原が押し込み、3−0。相手GKはがっかりした顔。
 途中で久保が顔をはたかれてピッチを出たりしたので、追加タイムは2分あったが、3−0のままハーフタイム。

 後半開始からイラクは一人目の交替。9番MFに替えて4番DFを入れる。
 15分、日本は一人目の交替。久保に替えてDF菅原を入れる。菅原は右SBに入り、3バックに変更。荻原と石原はアウトサイドMFにポジションを上げる。続けて18分、二人目の交替。ボランチ藤本に替えて齊藤未月を入れる。
 21分、イラクも二人目の交替。15番DFに替えて10番MFを入れる。
 31分、日本は三人目の交替。FW田川に替えて斉藤光毅を入れる。前線は、原のワントップか。
 33分、追加点。日本の左CK。斉藤が蹴り、ニアで原がヘディングシュート、これが決まって4−0。
 40分、イラクは三人目の交替。13番MFに替えて22番DFを入れる。
 40分、瀬古からのパスを受けた荻原が左サイドを突破、クロスを入れると、斉藤が合わせて、5−0。
 今までの2試合では、失点していたが、この日は守り切り、ついに無失点のまま、グループステージ全勝で終えた。
 次は地元インドネシアと対戦。

サッカー短評 (2018.10/27)

U19日本vs.U19タイ 3対1 (2018.10/22 インドネシア) U19アジア選手権グループB第2戦

 前半は日本のワンサイドゲームだった。後半は立ち上がりに交替したばかりの相手FWに得点され、その後受け身の展開に。
 先発は、GK谷、DF東、三國、橋岡、石岡(湘南)。齊藤未月(湘南)と伊藤のダブルボランチ左右のワイドに安部と郷家。宮代と斉藤光毅のツートップ。初戦と5人入れ替え、三國、石岡、齊藤未月、安部、宮代が初先発。準々決勝まで中二日で組まれている。キャプテンマークは齊藤未月。
 タイは5-4-1か。パスを足下でつなぐチームで、似たようなスタイル。
 日本がやや優勢に試合を進め、2分には、左ワイドの安部がファーストシュート。15分には、左サイドを安部とSBの東のパス交換で突破、クロスを入れるとファーの郷家が折り返し、FW宮代がシュートするが相手GK。
 解説のセルジオ越後さんが「タイが真ん中をかためているので日本はサイドから攻めるといい」。
 27分、先制。安部が左サイドをドリブル突破してシュート性のクロス、相手GKが小さくはじいたところに宮代がつめて押し込んだ。1−0。セルジオさんは「99.99%安部の得点だが、あそこにつめているのもストライカーの仕事」と言う。試合後の安部のコメントを見たら、「相手GKがフアーにはじくようなボールをねらった」とのこと。お見事。
 安部は鹿島でもトップチームでかなり定着して得点もとっているらしい。ずいぶん左右に動いて攻撃を組み立てる。宮代は前線に張っているタイプではなく、下がって受けることも多い。
 42分、追加点。東からのパスを受けた安部がドリブルからスルーパス、これをフリーで受けた斉藤は、飛び出してきた相手GKをかわして流し込み2−0。
 さらに44分、ペナルティーエリア手前左寄りで宮代がうったミドルシュートが相手DFの手に当たり、日本のFK。これを宮代が自ら蹴り、壁を越えて左ポスト際に見事に決める。3−0。
 セルジオさんはFKを蹴る前、「これが決まったらだいぶ楽になる」と言っていた。アナウンサーは「前の試合でFKを決めた久保はベンチです」とか言っていたが、こちらも宮代がFKも蹴るとは知らなかった。3−0でハーフタイム。

 後半は楽勝かと思ったが、甘かった。開始から日本は一人交替。ボランチ伊藤に替えて山田(マリノス)が入る。
 8分、安部からのスルーパスを受けた宮代がシュート、枠の外。セルジオさんが「シュートをねらう姿勢がいい」。
 9分、タイも一人目の交替。19番MFに替えて11番FWを入れる。すると相手DFから前線へロングボールが入り、ルーズに見えたが、左寄りにいた相手FW11番に通り、サイドを突破されてシュートを決められてしまい、3−1。セルジオさんは「DFが横並びになってしまった」。
 タイは初戦でイラクと対戦し、1−3のビハインドを、後半残り5分で追いつき、3−3で引き分けた、粘り強いチーム。2点差は射程圏内ということだ。
 12分にも同じように左サイドから、GKとDFの間にロングボールを入れられ、ファーサイドの相手FWが走り込んでくるが、GK谷がわずかに触ってコースを変え、日本のDFがクリア。危なかった。
 日本は全体がやや間延びしている感じ。攻撃陣の前からのプレスが弱くなり、タイにボールをつながれている。
 18分、タイが二人目の交替。10番MFに替えて21番DFが入る。
 26分、斉藤が郷家とのパス交換からシュートするが、相手DF。28分、その斉藤に替えてFW原(FC東京)が入る。
 タイの足が止まってくる。途中でタイのDFの両足がつり、郷家が伸ばしている場面も。30分、そのDF2番に替えて9番FWが入る。タイはまたつなぐサッカーをしていて、セルジオさんが「こうやってDFからつないでくるから日本も守りやすい」と言う。
 36分、原が右に流れてファーサイドにパス、郷家が斉藤につなぎ、宮代までボールがつながるが、相手DF。
 42分、日本は三人目の交替。郷家に替えて久保が入る。日本は、宮代が前から相手選手に突っかけてファールをもらっている。セルジオさんに「FWがこの時間にやるプレーじゃない。相手とやりあうのが好きなストライカーらしい」と言われる。足首を押さえて倒れたりしているが、怪我しないでほしい。
 追加タイム3分。「意外に短い」とセルジオさん。相手選手の足がつったりして普通より長くなると思われたが、主審はサウジの人。3−1のままタイムアップ。
 2連勝で決勝トーナメント進出決定。同じグループBの北朝鮮対イラクは1−0で北朝鮮が勝ち、日本のグループ首位が確定。

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サッカー短評 (2018.10/24)

モンテディオ山形vs.川崎フロンターレ 3対2 (2018.10/24 NDスタ) 天皇杯準々決勝

 自滅して天皇杯も終戦。前半のうちに苦手のセットプレーから2失点。後半も立ち上がりに軽率なミスからボールを失い、これを決められるという信じがたい失態。後半途中から入った知念が2点とったが、あと1点が遠かった。山形は3点目のとき、シュート3本目だった。
 先発は、神戸戦から一人替えただけ。GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、奈良、エウシーニョ。守田と大島のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに齊藤と家長。ワントップ小林。
 山形は10/21の福岡戦から8人入れ替え。リーグ戦では10位のため、天皇杯に主力を回したのか。4年前には、決勝までいき、ガンバに敗れたらしい。システムは3-4-2-1。キャプテンは4年前を知る山田巧巳。
 前半2分、相手右サイドから山田のクロスをノボリに当てられ、相手右CKを与える。これを安西が蹴り、ニアで憲剛が大きくクリアするも、拾ったのは山形の選手。中村駿に再びゴール前に放り込まれ、相手FW小林成豪に蹴り込まれ、0−1。今季初めの頃と同じ失点パターン。
 5分、守田のパスを受けた憲剛に相手DFが4〜5人寄せてくるが、こぼれを小林がシュート、相手GKが小さく前にこぼすが、守田は寄せきれず。
 この後もボールは支配し、縦パスやクロスを入れるが、山形は大きくクリア。シュートまでいけず。齊藤がドリブルするスペースもなく、また周りの味方ともタイミングが合わない。大島のスルーパスに齊藤が走り込むがオフサイド。エウシーニョのクロスを抜け出して受けた小林もオフサイド。
 34分、相手MF安西を起点に左サイドでフリーの相手FW汰木(ナミキ)にシュートされる。これをDF陣が防ぐが中村駿につながれ、相手右サイド山田にクロスを入れられるが、これもクリア。
 しかし36分、また失点。ハンドをとられて相手右サイド深くでFKを与える。安西が蹴り、相手DF坂井がヘディングシュート、谷口と奈良が寄せたが、GKチョン・ソンリョンの手をはじいて右隅に決まり、0−2。
 39分、エウシーニョからの縦パスを受けた小林が左足でミドルシュート、枠の上。41分、エウシーニョのクロスに家長が走り込むがオフサイド。続けて小林が右サイドから入れたクロスに憲剛が走り込むがオフサイド。43分、大島のループパスにエウシーニョが走り込むがオフサイド。
 44分、相手左CK。安西が蹴り、CB栗山にヘディングシュートされるが、枠の外。
 追加タイム1分。46分、齊藤が倒されてフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。0−2でハーフタイム。

 後半開始からボランチ守田に替えてFW知念を入れる。小林が右ワイド、家長がトップ下、憲剛がボランチに下がったと思われる。
 3分、大島、憲剛、エウシーニョとつなぎ、パスを受けた小林がクロス、家長が落とし、知念がシュートしようとするが、ヒットせず。
 5分、谷口の横パスを相手FW汰木にカットされ、ペナルティーエリア内にドリブル、左からクロスを入れると相手FW阪野がスライディングシュートを決め、0−3。呆然。
 7分、右サイドでフロンターレのFK。憲剛が大きく蹴り、ファーで小林が頭で折り返すが相手DFがクリア。
 11分、フロンターレが二人目の交替。齊藤に替えて長谷川を入れる。12分、さっそくボールを受けた長谷川がドリブル、相手MF山田に対応され、ゴールラインを割る。長谷川はCKを訴えたが通らず。
 15分、1点返す。フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、相手DFがクリアしたが、これが山形の選手に当たり、こぼれる。すかさず知念がつめて押し込み、1−3。
 16分、しかしすぐに攻め込まれ、相手左CK。安西が蹴るがGKチョン・ソンリョンがはじく。
 19分、山形のカウンター。相手MF安西からのロングパスを相手FW小林が受け、小林がスルーパス、走り込んだ相手FW汰木がGKと1対1に。GKチョン・ソンリョンが相手を倒してレッドカード。今日は厄日だ。
 ペナルティーエリアぎりぎり外で相手FK。フロンターレは三人目の交替で大島を下げてGK新井を入れる。相手FKは安西が蹴るが壁に当たる。
 24分、山形は一人目の交替。中村に替えて本田拓也が入る。こんなところにいたのか。
 25分、追加点。左サイドで長谷川がドリブルからクロス、知念が相手DFの前に飛び込みヘディングシュート、右サイドネットに決まる。2−3。
 28分、家長が左の長谷川に展開、長谷川からまたクロスが入り、ニアで知念がダイビングヘッド、枠の右。知念は相手DFと接触し、しばらく倒れているが、なんとか立ち上がり、いったんピッチの外に。
 32分、ペナルティーエリア左外でフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ファーで奈良が飛び込むが、合わず。
 34分、決定的なチャンス。家長のドリブルからのパスを受けた登里が知念に縦パス、知念が小林につなぎ、小林がシュート、右ポストに当たる。惜しかった。
 36分、山形のカウンター。相手FW汰木が味方とのパス交換でペナルティーエリアに入り、飛び出したGK新井の頭上をぬくループシュート、バーに当たる。やれやれ。
 37分、知念が倒されてフロンターレのFK。憲剛と家長が立ち、憲剛が蹴るが、壁に当たる。
 38分、山形は二人目の交替。FW阪野に替えてFW中山を入れる。
 フロンターレは家長や登里のドリブルでで突破をねらうが、ラストパスを大きくクリアされ、山形の逃げ切り体制をくずせない。
 追加タイムはなんと8分。山形のサポーターからどよめきの声。
 51分、家長がドリブルで中央突破、ペナルティーエリア手前でシュートするが、枠の上。
 53分、長谷川が左サイドからロングクロス、ファーで小林がヘディングシュート、相手GKがはじき、右CKを得る。ラストプレーということで、GK新井も攻撃参加。憲剛が蹴るが、相手DF。
 結局、守られて2−3でタイムアップ。

サッカー短評 (2018.10/20)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 5対3 (2018.10/20 等々力) 第30節

 せっかく小林がPK失敗から抜け出したのに、オウンゴールで追いつかせてしまい、前半だけで3失点。昼間の試合で広島が負けているのに、お付き合いかと思ったが、前半最後に家長が1点返したのが大きかった。後半は、齊藤学が移籍後リーグ戦初得点で同点とし、流れるパスワークから大島が押し込んだ決勝点、オウンゴールの責任者エウシーニョのダメ押し点と取り返した。前半は、ポドルスキとイニエスタに翻弄された部分もあったが、後半、立て直せたのは何だったのか。とにかく2位広島と勝ち点で4差に広げられたのはよかった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と憲剛のダブルボランチ、左右のワイドに齊藤と家長。小林と知念のツートップ。4-4-2。齊藤は17試合ぶりの先発。阿部と守田が出場停止。
 神戸はウエリントンと古橋のツートップ。中盤はダイヤモンド型でトップ下にポドルスキ、左右はイニエスタと三田、アンカーに藤田。DFは橋本、大崎、那須、藤谷の4バック。GKは現・韓国代表のキム・スンギュ。イニエスタは4試合ぶりの先発らしい。那須も久しぶりの先発という。DFに故障者がいるらしい。
 夕方から降り出した土砂降りの中でキックオフ。
 6分、左サイド齊藤のドリブル突破からのクロスを大島がシュート、そのこぼれを小林がシュートするが、枠の左。
 8分、相手MFポドルスキにシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 11分、左サイドからの知念のクロスに登里がゴール前に走り込む。シュートは枠を外れるが、相手DF大崎が後ろから倒してPKを得る。神戸の選手たちは抗議するが、西村主審の判定は変わらない。
 キッカーは小林。ベルマーレ戦、鹿島戦とPK失敗が続いている。しかし、落ち着いてGKが動くのを見極め左下にしっかり決めた。1−0。
 幸先良く先制したのに、すぐ攻め込まれる。15分、イニエスタがペナルティーエリア右のポドルスキにパス、ポドルスキが頭でゴール前に送るが、奈良がうまくボールと相手選手の間に入り、GKチョン・ソンリョンが捕るかに見えた。が、左からエウシーニョが走り込んで大きくボールを蹴り出そうとし、奈良の背中に当ててしまいオウンゴールで失点。1−1。NHK解説の木村さんは「あそこで大きく蹴る必要はない」。必要以上にイニエスタとポドルスキを警戒したのか。
 17分、齊藤が左サイドからカットインしてミドルシュート、相手GK。
 18分、イニエスタからのパスを受けた相手左サイド橋本からクロスを入れられるが、奈良がクリアして相手左CK。これをイニエスタがショートコーナーで蹴るが、奈良がクリア。
 19分、フロンターレのカウンター。家長のスルーパスに小林が走り込むが、猛然と戻ってきたポドルスキが後ろからクリア、シュートに持ち込めず。これで得た右CKを憲剛が蹴るが、オフェンスファール。
 22分、登里が左サイドを攻め上がり、下がってきた知念にパス、知念がダイレクトでシュートするが、枠の左。
 26分、また相手左サイド橋本にクロスを入れらるが、誰にも合わずにゴール前を通過して助かる。28分には、ウエリントンから古橋、ポドルスキとつながれ、シュートをうたれるが、谷口に当たる。
 だんだん神戸の圧力が強くなってくる中、28分、また失点。中央左寄りにいたポドルスキが、右の相手FW古橋にパス、古橋がペナルティーエリア手前からミドルシュートをうつと、これが枠の右上に決まり、1−2。
 31分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、ニアで谷口が合わせようとするが、相手DF。続く右CKも相手DFにクリアされる。
 35分、さらに失点。またもポドルスキが左から右サイドへ大きく展開。三田が攻め上がってペナルティーエリア手前右からミドルシュート、左のサイドネットに決まり、1−3。解説の木村さんは「すばらしいシュート」。
 見ている方は、がっかりしていてよくわからなかったが、この後、システムをいつもの4-2-3-1にしたらしい。これで守備が機能し始めたようだ。
 36分、大島がシュートするが、枠の左。37分、パスをつないで最後は小林のスルーパスにエウシーニョが走り込むがオフサイド。
 43分、右サイドスローインから大島がドリブル、折り返しを家長が落ち着いて左下に蹴り込み、相手GKの指先をかすめてゴールイン。2−3。
 追加タイム2分。46分、神戸にパスをつながれ、最後はポドルスキがミドルシュートをうつが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 47分、登里の左からの折り返しを小林が無理矢理反転してシュートするが、大きく枠の上。1点差に詰め寄り、ハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。「雨はやんでいる」とNHKの松野アナ。2分、憲剛からのパスを受けた齊藤がドリブル、相手DFがクリアして左CKを得る。憲剛が蹴り、知念が頭で触るが、たたけず枠の上。
 6分、齊藤が左から入れたクロスを小林がうまくヘディングシュート、しかし相手GKに防がれる。いいシュートだったが。7分には、エウシーニョの右からのクロスに憲剛がヘディングシュートするが枠の外。
 8分、相手右CK。ポドルスキが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれをひろわれ、クロスが入るが、谷口がクリア。
 10分、憲剛のスルーパスに走り込んだエウシーニョがシュート、相手GKかはじく。
 松野アナが「後半はイニエスタがボランチの位置に下がったように見えますが」と解説の木村さんに聞くが、木村さんは「イニエスタほどの選手になると自由に動いている」と言う。
 18分、フロンターレの家長も自由に動いており、ペナルティーエリア手前左からクロス、知念がヘディングシュートするが枠の外。
 20分、齊藤がペナルティーエリア手前左から縦にドリブル、相手DF藤谷の脇からシュート、相手GK指先をかすめてゴールの右奥に決まる。3−3。ついに同点。齊藤の初得点にみんなで喜ぶ。
 22分、神戸のカウンター。最後はポドルスキにシュートされるが、クリア。これが神戸の後半最初のシュートらしい。
 24分、追加点。パスが面白いように回り、ペナルティーエリア手前で家長が大島にヒールパス、大島は小林にはたき、小林は相手DFを背負ってワンタッチでパス、大島はそのまま走り込んでシュートを流しこんだ。4−3。とうとう勝ち越し。大島が珍しく破顔してベンチまで走る。前半の形勢は完全に逆転した。
 26分、神戸は一人目の交替。三田に替えて伊野波を入れる。三田はピッチを出るときボトルを蹴ってイエローカード。
 27分、齊藤がまた相手DFをかわして、ファーポストをねらってシュート、惜しくも枠の右。
 31分、大島からのスルーパスに走り込んだエウシーニョが、相手DF橋本を右足のシュートフェイントではずし、飛び出した相手GKの足の間を通すシュートを左足で決める。5−3。
 直後に神戸が二人目の交替。那須に替えてヤセルを入れる。
 35分、神戸のカウンター。最後はポドルスキにシュートされるが、枠の右で助かる。
 36分、フロンターレが一人目の交替。齊藤に替えて長谷川が入る。
 37分、家長のドリブル突破からのクロスを小林が難しい体勢でシュートするが、相手GK。
 41分、フロンターレが二人目の交替。大島に替えて下田が入る。続けて三人目の交替。疲れの見える知念に替えて鈴木ラルフが入る。知念は足がつったらしい。ラルフは右ワイドに入り、小林のワントップ。今日は憲剛はフル出場。
 45分、家長からのパスを下田がペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュートするが枠の外。
 直後に神戸が三人目の交替。藤谷に替えて大槻が入る。
 追加タイム4分。48分、憲剛と家長のパス交換から小林がシュートするが、ポストに当たる。今日は、PK成功したから、よしとするか。
 49分、家長とパス交換した長谷川がループシュートをうつが、枠の上。5−3でタイムアップ。
 ホームページの選手コメントを読むと、後半は、神戸の運動量が落ちてきたらしい。前半はフロンターレの選手間の距離もよくなかった。雨でパスの正確性やトラップに影響が出た。後半はやんでよかった。小林は鬼木監督から、PKでプレッシャーがあるなら家長に蹴ってもらうかと言われたらしいが、家長に相談したらおまえが蹴れと言われたとのこと。齊藤は家長の2点目が大きかった、と言う。憲剛は齊藤が決めたことが何より大きかった、と言う。チームの喜びやスタジアムの爆発ぶりでいけると思ったという。小林もこれからの学は止められないのではないか、と言う。そうなってほしい。

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サッカー短評 (2018.10/20)

U19日本vs.U19北朝鮮 5対2 (2018.10/19 インドネシア) AFC U19選手権グループB第1戦

 来年ポーランドで開催されるU20ワールドカップのアジア予選を兼ねる大会。16ヵ国が4グループに分かれて戦う。日本の入ったグループには、他にタイとイラクがおり、この日すでに3−3で引き分けている。
 大雨の中の試合。日本は、前半8分、斉藤のゴールで先制、19分にはボランチの伊藤がミドルシュートを決め、いい形で得点を重ねる。しかし、我が家のテレビが不調なのか映像が時々飛び、36分と41分の失点は見られず、ハーフタイムでの前半ハイライトで2−2で折り返したことがわかった。
 後半も初めは、前半の最後をひきずっているような感じだったが、18分にFW宮代が交替で入り、すぐにドリブルしてファールを受け、FKを獲得。これを久保が右上隅に決めて逆転。ここから次第に日本ペースに。37分、北朝鮮のDFが日本の郷家(?)を倒した後、右肩を踏み、一発レッドで退場。45分、数的優位の中、宮代がドリブルからシュートを決め、さらに追加タイムに入ってから、後半途中から入った安部もゴールを決め、5−2で勝利。
 先発は、GK谷(ガンバ)、DF東(広島ユース)、瀬古(セレッソU18)、橋岡(浦和)、菅原(名古屋U18)。伊藤洋輝(磐田)と藤本(ヴェルディ)のダブルボランチ。トップ下に久保建英(マリノス)、左右のワイドに斉藤光毅(横浜FCユース)と郷家(神戸)。ワントップ田川(鳥栖)。キャプテンマークは伊藤。
 北朝鮮チームの情報はなく、システムは5-4-1か。キャプテンは8番MFケ・タム。ハイプレスでくるかと思われたが、カウンターねらいのようだ。
 前半8分、日本の先制点は、久保がドリブルで右から左へ進み、スルーパス、ペナルティーエリア内左で斉藤がフリーで受けてシュート、相手GKがはじいたところにもう一度つめて押し込んだ。1−0。
 19分の追加点は、日本がパスをつないで、ボランチの伊藤が持ち上がり、ペナルティーエリアよりだいぶ手前からミドルシュート、これが決まって2−0。
 これで余裕を持って戦えるかと思いきや、北朝鮮のプレスが強くなり、次第に押し込まれてくる。日本のように組み立てて攻撃するのではなく、圧力をかけて相手のミスを誘い、すばやく前線に送り込むのがメインスタイル。
 36分、日本の左サイドを突破してすばやくクロス、日本のマークがずれる中、ゴール前のケ・タムに押し込まれて2−1。
 40分、日本のDFラインとGKの間にクロスを入れられ、走り込む相手FWを瀬古が倒してPKを与える。これをカン・ククチョルが決めて2−2。5分で追いつかれてしまった。

 後半は交替なしで開始。北朝鮮がプレスをかけ、日本がしのぐ構図は同じ。雨は弱くなったようだ。
 14分、北朝鮮が一人目の交替。ワントップのキム・ヒウォンに替えてFW9番キム・ククジンを入れる。
 18分、日本も一人目の交替。やはりワントップの田川に替えてFW20番宮代(川崎U18)を入れる。最初のプレーで宮代がドリブルをしかけると、ペナルティーエリア手前右寄りまで進んだところでファールで倒される。ユニフォームのズボンが破けている。
 これで得たFKを久保が直接ねらい、ニアの右隅に決まり、3−2と勝ち越し。いつも表情を変えないイメージのある久保だが、このときは叫びながらベンチの方へ猛ダッシュ。
 このFKの前、テレ朝の解説、松木さんが「これで決めてほしい」と言っていたら、本当に決まったせいか、試合と関係ない久保賛歌がテンション高く止まらなくなり、アナウンサーと二人で実況そっちのけで盛り上がっていたのはいただけなかった。
 29分、右サイドで北朝鮮のFK。キックはゴール前にこぼれて混戦になり、シュートをうたれるが、最後はGK谷が防ぐ。
 31分、日本は二人目の交替。先制点の斉藤に替えてMF10番安部(鹿島)を入れる。
 次第に日本のリズムで試合が進み、北朝鮮の選手たちに焦りが出てくる。37分、ルーズボールの競り合いで倒れた日本の選手(茶髪の選手。郷家か)を相手DFシン・カンソクが肩のあたりを踏みつけ、レッドカード。北朝鮮は、途中投入したキム・ククジンを下げ、MF12番チョン・インソクを入れる。この間に宮代の破けたズボンをスタッフが縫っていた。
 10人の北朝鮮が攻撃に比重をかけてくるため、44分、日本は久保に替えて長身DF22番三國(青森山田高)をCBに入れ、3バックにシフト。三國は父がナイジェリア人で192pの長身。
 直後に右アウトサイドに上がった菅原が前線にロングパス、フリーで右サイドで受けた宮代がドリブル、ペナルティーエリアに入って思い切りよくシュート、ゴールイン。4−2。ダメ押し点。
 さらに48分、ボランチの藤本からのパスを受けた安部がペナルティーエリア手前からシュートを決め、5−2。このままでタイムアップ。
 なお、グループAでは、地元インドネシアが台湾に3−1で勝ち、UAEがカタールに2−1で勝った。グループCは、ヨルダンがベトナムに2−1で勝ち、韓国とオーストラリアは1−1で引分け。グループDは、サウジがマレーシアに2−1で勝ち、タジキスタンがなんと中国に1−0で勝った。他は僅差の試合が多い。

サッカー短評 (2018.10/16)

日本vs.ウルグアイ 4対3 (2018.10/16 埼玉ス) 国際親善

 びっくりした。スアレスはいないが、世界ランク5位のウルグアイに勝った。しかも4点もとって。
 先発は、GK東口、DF長友、吉田、三浦、酒井宏樹。柴崎と遠藤航のダブルボランチ、左右のワイドに中島と堂安、トップ下に南野。大迫のワントップ。キャプテンは吉田。南野だけが森保監督になってから3試合とも先発しているらしい。
 やっぱり中島はよかった。果敢にドリブルをしかけて、パスも長短通すし、シュートもうつ。香川より10番らしい。南野も2点決め、ゴール前の落ち着きがすばらしい。大迫は、フリーのシュートをはずしたが、ボールを納める仕事は一流。柴崎は見るからに試合勘がない感じだったが、後半はよかった。遠藤が気の利いたプレーでフォローし、山口蛍はもう不要か。GK東口はファインセーブで2点くらいは防いだ。
 ウルグアイは4-4-2か。カバーニのワントップ。または10番デアラスカエタとのツートップ。DFはサラッキ、ゴディン、196pのコアテス、カセレス。GKは長友のガラタサライでの同僚ムスレラ。MFのベンタンクールは、堂安たちとU20ワールドカップで対戦したらしい。キャプテンはゴディン。
 前半10分に先制。中島が左サイドから南野にパス、南野は相手DFの足の間にボールを通して反転、シュートは相手GKの足先をはじいて決まる。1−0。
 17分、柴崎のパスが乱れたところから攻め込まれ、相手右CKを与える。カバーニに合わせるのではなく、ファーで相手DFゴディンがヘディングシュート、バーのすぐ下へ飛んできたが、GK東口が反応良くはじいて枠の外へ。このセーブは、カバーニがほめたらしい。
 20分、日本のスローインから遠藤がワンタッチで前線へスルーパス、大迫が走り込んでフリーで受ける。相手GKと1対1になったが、左から寄せてきた相手DFをかわそうとしたのか、シュートは大きく枠の左へ。
 28分、同点にされる。相手右サイド深くでFKを与える。デアラスカエタが蹴り、相手DFコアテスが競り勝って頭で落とし、これをペレイロが流し込む。1−1。
 33分、酒井が右サイドから堂安にパス、堂安がスルーして大迫がシュートするが大きく枠の上。
 36分、追加点。中島がペナルティーエリア手前からシュート、相手GKがはじいたところに大迫がつめ、GKの股をぬくシュートを打ち込み、2−1。
 38分、相手FWカバーニが右に開いてボールを受け、長友をかわしてクロスを入れるが、味方に合わず、GK東口。スアレスがいなくてよかった。
 40分、遠藤が左の長友に展開、長友は柴崎にはたき、さらに柴崎のスルーパスに走りこんで大きくクロスを上げる。これがファーでクリアされ、日本の右CK。中島が置く前にボールをリフティングでひとまたぎしてセット。キックは相手DFがはじく。こぼれを日本の選手がひろってつなぎ、最後は柴崎がミドルシュート、枠の左。
 42分、大迫が下がってボールを受け、中島へ展開、中島はフリーでペナルティーエリア手前左からシュート、相手DF。
 追加タイム2分。46分、下がってボールを受ける大迫に、相手DFゴディンが詰め寄りホールカット、ウルグアイのカウンター。クロスを上げられるが、DF陣だけでなく大勢下がって守り切る。2−1でハーフタイム。

 後半は、開始からウルグアイが二人交替。6番MFベンタンクールに替えて5番MFバルベルデ、10番MFデアラスカエタに替えて9番FWロドリゲスが入る。ウルグアイは追いつくため、より攻撃的な選手を入れたようだ。
 1分、いきなり、相手スルーパスからクロスを入れられ、相手FWペレイロにヘディングシュートを打たれる。GK東口がファインセーブ。2分、続く相手左CKは、ニアで相手DFゴディンがファーへ流し、なぜかフリーの長身相手DFコアテスが足先で触るが、バランスをくずし大きく枠の上。
 6分、堂安が中央右寄りでパスを受け、左サイドの中島にパス、中島がミドルシュートをうつが、相手GK。待っていたようだ。
 直後にウルグアイの攻撃。ダイレクトパスをつなぎ、左からクロス、右サイドから攻撃参加してきた相手DFカセレスが折り返すとカバーニがヘディングシュート、枠の外。吉田がしっかりマークしていた。カバーニは芝をたたいて悔しがる。
 8分、相手ボールをカットし、中島がドリブルからミドルシュート、これも相手GKが正面ではじく。10分にも、遠藤のボールカットから中島がドリブル、長友の攻撃参加をおとりにシュートするが、相手GK正面。
 12分、三浦の不用意なバックパスを相手FWカバーニが奪い、あっさり同点ゴールを決める。2−2。直前にカバーニはPKねらいのドリブルをしかけて倒されていたが、笛は鳴らず。しばらく倒れていて、三浦はカバーニがそこにいると思わなかったらしい。
 14分、堂安が相手ボールをカットして右の酒井にあずけ、酒井からのスルーパスを再び受けると利き足の左でシュートを流しこむ。これが3試合目にして代表初ゴール。3−2。
 19分、ウルグアイが三人目の交替。22番DFカセレスに替えて20番マジャダが入る。
 21分、堂安が相手のすきをついてペナルティーアークから鋭いシュート、これは相手GKにはじかれるが、こぼれに南野がつめてたたき込む。4−2。南野は本当に調子がいい。ウルグアイ相手にこんなに得点できていいのか。
 24分、遠藤からのスルーパスを受けた酒井が低いクロスを入れると、フリーで大迫が合わせるが、大きく枠の上。うーん。
 26分、中島が左サイドで左に開いた大迫にパス、大迫は攻め上がってきた長友にワンタッチで渡すが、ボールがこぼれ、南野が飛び込むが相手GK。
 29分、日本が一人目の交替。柴崎に替えて青山が入る。守備固めか。ウルグアイも四人目の交替。14番MFトレイラに替えて8番MFナンデスが入る。
 30分、交替直後のすきを突かれる。相手FWカバーニがペナルティーエリア手前からペナルティーエリア左へループパス、相手FWロドリゲスがすかさずシュート、右隅に決められる。4−3。やはり、韓国に負けた後なので、日本にも負けられないということだろう。
 32分、中島が左サイドを突破してクロス、相手DFに当たり左CKを得る。ここでウルグアイは五人目の交替。16番FWペレイロに替えて18番FWゴメスが入る。CKは中島が蹴り、三浦が頭に当てるがヒットせず。
 40分、ウルグアイは六人目の交替。入れたばかりの18番FWゴメスに替えて11番FWストゥアーニを入れる。ゴメスは足が痛そう。
 日本は、選手間の距離が空いてきてうまくボールを回せなくなってきている。追いつかれずに勝ちにできるか。
 42分、日本が二人目の交替。中島に替えて原口が入る。
 直後に青山からのスルーパスに走り込んで受けた酒井がマイナスの低いクロスを入れ、南野が受けてシュートするが、相手DF。
 追加タイム4分。なんとか守り切って、4−3でウルグアイに22年ぶりの勝利。 

サッカー短評 (2018.10/12)

日本vs.パナマ 3対0 (2018.10/12 ビッグスワン) 国際親善

 パナマは世界ランク70位。しかし、先のロシアワールドカップ初出場したメンバーが15人中10人いるらしい。日本は9月の試合と異なり、ロシアに出た欧州組を何人か呼び寄せた(長友、吉田、酒井宏樹、柴崎、原口、大迫)。しかし、先発したのは大迫と原口のみ。9月のチリ戦が地震で中止されたので、パナマ戦は新戦力のテストの続きで、新旧融合は、ウルグアイ戦から本格化ということらしい。
 試合は、先制点こそ前半42分だが、攻撃はだんだんよくなっているか。1点目の南野、2点目の伊東とも、9月のコスタリカ戦に続いて得点を決め、頼もしい。守備は、パナマの粘り強い守備、地味だが確実なパス、競り合いに強いフィジカルなど以外に苦戦。代表デビューのCB冨安(東京五輪世代)については、連携はよくわからないものの局地戦では活躍していた。
 先発は、GK権田、DF佐々木、槙野、冨安、室屋。青山と初スタメンの三竿のダブルボランチ。左右のワイドに原口と伊東。大迫と南野のツートップ。ゲームキャプテンは青山。チームキャプテンは吉田。
 パナマのシステムも4-4-2。先発10人がワールドカップメンバーらしい。監督は暫定監督で、若返りはこれからということらしい。
 前半7分、青山の縦パスを受けた大迫がミドルシュート、枠の左。
 10分、相手右サイドでパナマのFK。キッカーはFW9番のトーレス。ファーへ蹴るが、188pの冨安が頭でクリア。16分にも中央右寄りで相手FK。トーレスが蹴り、つながれてクロスが入るが、佐々木がクリア。
 18分、日本の右CK。南野がファーへ蹴り、冨安がとびこむが相手DFがクリアし、左CKに。これも南野が蹴り、ファーで槙野が折り返し、冨安が受けるが、ゴールラインをわる。
 23分、青山からのスルーパスをペナルティーエリア右でフリーで受けた室屋は、シュートでなく、ゴール前にパスを送り、誰にも合わず。テレ朝解説の松木さんは「ここはシュートでしょう」と言う。
 25分、青山からのパスを受けた大迫がペナルティーク手前で倒され、日本のFK。南野、原口、青山が立ち、南野が蹴るが枠の上。
 28分、日本の左CK。南野が蹴るが、相手GKが捕る。
 29分、相手DFが右サイドからロングパス、三竿のクリアをひろったゴドイがミドルシュート、GK権田が横っ飛びで防ぐ。
 35分、相手FWトーレスがパラシオスとパス交換してペナルティーエリアに入り、シュートをうつ。槙野がクリアして相手右CK。これをトーレスが蹴るが、ニアで南野が大きくクリア。
 37分、相手左サイドからクロスを入れられるが、佐々木が相手選手をブロックしてシュートを打たせず。
 39分、冨安が持ち上がって入れた縦パスを受けた大迫が右サイド深くから伊東にパス、伊東がダイレクトで南野へ渡すが、南がトラップしている間に相手DFが二人三人と囲んでシュートを打たせず。
 42分、先制。相手ボールをカットした青山が縦パス、受けた南野が反転して相手DFをかわし、ペナルティーエリア左からシュートを決める。1−0。
 45分、パナマのカウンター。相手左サイドからクロスを入れられるが、ニアで槙野がクリア。
 追加タイム1分。47分、南野のドリブルから左サイドに展開、開いて受けた大迫がクロス、伊東が飛び込むがわずかに合わず、相手GK。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からパナマが一人交替。DF2番パラシオスに替えてMF11番クーペルが入る。
 2分、左サイドを攻め上がった佐々木からのクロスのこぼれを三竿がミドルシュート、ヒットせず、相手GK。
 4分、原口がボールカットから大迫にパス、大迫がシュートするがこれも弱く、枠の右。
 5分、相手右サイドからのクロスを佐々木がブロックして右CKを与える。これをトーレスが蹴り、相手DFエスコバルがヘディングシュートするが、枠の外。
 11分、南野がボールをカットされ、パナマのカウンター。相手MF8番バルセナスのスルーパスを相手DFムリージョが低いクロス、幸にも誰にも合わず。
 14分、三竿が入れたロングクロスは相手DFがクリアするがこぼれを大迫がシュート、軸足が滑り、これも枠の外。
 19分、佐々木のパスがカットされ、相手MF8番バルセナスがペナルティーエリア手前でシュート、GK権田の正面。
 20分、追加点。ペナルティーエリア手前左から原口がパス、伊東がDFラインの裏にパスを通し、南野がシュート、相手GKがはじいたボールに伊東がつめて押し込んだ。2−0。
 21分、日本は二人交替。南野に替えて川又、大迫に替えて北川が入る。追加で呼ばれた二人のFWが同時に投入される。
 24分、右サイドでの伊東のドリブルがファールで倒され、日本のFK。青山が蹴り、ファーで原口がひろい、切り込んでシュート、いいコースに飛んだが、相手GKが横っ飛びで防ぐ。
 27分、パナマが二人目の交替。MF8番バルセナスに替えてMF14番ピメンテルが入る。
 29分、室屋のクロスがクリアされて日本の右CK。青山が蹴り、槙野がヘディングシュート、タイミングはよかったが、枠の左。
 30分、パナマは三人目の交替。FW9番トーレスに替えてMF6番マルティネスが入る。
 32分、伊東が相手DFのタックルで右足首を負傷。担架でピッチの外に運ばれ、堂安が呼ばれる。36分、日本の三人目の交替として堂安が入る。同時にパナマが四人目の交替。FW18番アロヨに替えてFW16番ブラックバーンが入る。
 37分、相手左CK。クーペルが蹴り、ファーにボールがこぼれ、日本のDFがお見合いしている間に、入ったばかりの相手FWブラックバーンがバイシクルシュート、枠の上で助かる。
 38分、守備に戻った原口が相手ボールをカット、フリーの北川にパス、北川が持ち上がって右の堂安へ。相手DFにカットされるが、こぼれを室屋がひろうもののゴールラインを割る。
 40分、さらに追加点。原口が相手DFをかいくぐってドリブル、フリーの川又にパス、川又がシュートするかしないかのタイミングで相手DFムリージョに後ろから倒されるが、ボールはころころとゴールイン。川又の得点と表示されたが、翌日、新聞を見たらオウンゴールになっていた。
 43分、日本は四人目の交替。青山に替えて柴崎を入れる。青山はキャプテンマークを槙野に巻く。
 追加タイム3分。49分、相手右サイドから相手DFムリージョが攻め上がってクロスを入れてくるが、槙野が防ぐ。3−0でタイムアップ。
 無失点で終わったが、守備にはまだまだ課題が残る。これでウルグアイに通用するとは思えない。初キャップの北川は入ったばかりのときは前からボールを追っていたが、そのうち消えた感じ。大迫もシュートが物足りない。柴崎はヘタフェで試合に出ていないらしいが、このパナマ戦は出た時間が短すぎて残念。伊東の怪我が心配だ。
 ※なんとウルグアイは韓国に1−2で負けたらしい。スアレスがいないせいか。ロシアワールドカップでは、カバーニがいなくてスアレスだけだったときも勝てなかったが。

サッカー短評 (2018.10/8)

U16日本vs.U16タジキスタン 1対0 (2018.10/7 マレーシア) AFC U16選手権マレーシア2018 U17ワールドカップアジア予選決勝

 グループリーグの日本は、格下のタイ相手に先に失点するなど、いかにもチームができていないスタートだったが、組み分けに恵まれたのか、韓国やアラブの強国と対戦せずに決勝までたどりついた。日本は、ここまで無得点だった10番西川が後半18分に決めた1点で優勝した。U17ワールドカップは、来年ペルーで開催される。
 グループAでは、タイに5−2で勝ち、タジキスタンと引分け、開催国マレーシアに2−0で勝った。グループ1位で決勝トーナメントに進み、グループB2位のオマーンを2−1で破ってU17ワールドカップ出場を決める。準決勝のオーストラリア戦が難関かと思われたが、先に失点したものの3−1で勝利。
 タジキスタンとはグループリーグで対戦し、0−0だった。タジキスタンはこのときはひいて守るサッカーだったが、日本と対戦して無失点で勝ち点をとったことが自信となり、ハイプレスをかけ、こぼれを拾うと素早く前線に放り込むサッカーで北朝鮮(1-1,PK4-2)や韓国(1-1,PK7-6)相手に粘り、PK戦で破ってきた。決勝の相手は韓国かと思っていたので、驚いた。
 先発は、準決勝のオーストラリア戦から4人変更。GK野澤大志ブランドン(FC東京U-18)はグループリーグタジキスタン戦以来の先発。DF中野伸哉(サガン鳥栖U-15)、キャプテンの半田(モンテディオ山形ユース)、鈴木海音(かいと)(ジュビロ磐田U-18)、角(FC東京U-18)。成岡(清水エスパルスユース)と横川(湘南ベルマーレU-18)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに三戸(JFAアカデミー福島)と中野桂太(京都サンガF.C.U-18)。FWは西川(桐光学園高校)と、5得点で得点王候補の唐山(ガンバ大阪ユース)のツートップ。
 立ち上がりは、タジキスタンのハイプレス、雨のピッチなどで思うようにパスをつなげず。前半24分には、ペナルティーエリア内で相手FWソイロフに鋭いシュートをうたれ、GK野澤が右手一本ではじき出した。
 日本も少しずつチャンスを作り始めたが、前半は0−0でハーフタイム。

 後半9分、日本が一人目の交替。左ワイドの三戸に替えて中野瑠馬を入れる。活性化した左サイドからクロスが入り、決まったかに見えたシュートもあったが、関与した唐山がオフサイド。
 15分、タジキスタンも一人目の交替。キャプテンの7番ボランチ、エモマリに替えて14番ラーマトフが入る。
 そして18分、先制。中野桂太のドリブルからのシュートが相手DFにクリアされたところを、中野瑠馬が左サイドで拾い、相手DFをひとりかわしてペナルティーエリアに入って折り返しのクロス、ニアにいた唐山にはマークが付いていたが、ややDFライン後方にいた西川がファーで走り込み、ダイレクトで右ポスト際に蹴り込んだ。1−0。西川はここまでアシストはあったが、無得点。10番を背負って献身的な守備も見せたが、得点で勝利に貢献でき、本当にうれしそうだった。
 この後も得点チャンスはあったが、決められず。解説の松木さんも「2点目がほしい」と言っていた。タジキスタンも1点差なので最後まで攻めてきたが、なんとか守り切った。
 なお、来年のU17ワールドカップには、アジアから日本、韓国、オーストラリア、タジキスタンが参加する。

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サッカー短評 (2018.10/7)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 0対0 (2018.10/7 カシマ) 第29節

 1位と3位の対戦は、29度、60%の真夏のような気候の中、スコアレスドロー。前半、後半とも飲水タイムを設けるほどの蒸し暑さ。鹿島は二日前にACL水原戦をホームで戦い、先に2失点したが、前半のうちに追いつき、最後に内田のゴールで劇的に逆転したばかり。公式戦8試合負けなし、と八塚アナ。
 昨日の試合で2位広島が柏に0−3で敗北。フロンターレは前節、得失点差だけで1位になったので、ここは勝ち点3で離しておきたい。しかし、家長を欠き、憲剛が封じられ、前半に小林がまたもPKを失敗し、後半は盛り返した鹿島ペースになり、結局得点できず。しかも、阿部がイエロー2枚で退場、と守田が4枚目のイエローをもらい、次節出場停止。小林は負傷交替。試合巧者の鹿島に勝ち点2を奪われた感じ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と負傷明けの守田のダブルボランチ。憲剛のトップ下。左右のワイドに登里と阿部。小林のワントップ家長は累積警告で出場停止。10月の日本代表の国際親善試合に小林が選ばれているが、怪我の程度によっては辞退か。
 鹿島は鈴木優磨とセルジーニョのツートップ。左右のワイドに安部と遠藤康。三竿とレオ・シルバのダブルボランチ。山本修斗、犬飼、チョン・スンヒョン、安西の4バック。GKクォン・スンテ。日本代表に三竿、韓国代表にGKクォンが選出。
 8分、憲剛からのパスを受けたエウシーニョがクロス、小林がニアへ飛び込むが、シュートは左ポストに当たる。
 16分、相手SB山本のクロスを谷口がクリアして相手右CK。遠藤が蹴るが、小林がクリア。
 19分、阿部が鋭いミドルシュートをうつが、相手DF。22分、フロンターレのFK。憲剛が蹴り、ファーで奈良がヘディングシュート、枠の上。
 ここで飲水タイム。飲むだけでなく、氷を頭に当てたり、風を送ってもらったり。クーリングブレークかも。
 28分、阿部がレオ・シルバにボールをとられ、相手の足を蹴ってイエローカード。しかし、レオ・シルバが阿部の背中を突いたのにもイエローカード。解説の福田さんは「けんか両成敗のようなものだが、これは少しレオ・シルバに気の毒」と言う。
 32分、相手左CK。レオ・シルバが蹴り、GKチョン・ソンリョンがクリア、今度は右CK。こちらは遠藤が蹴るが、谷口がクリア。こぼれをひろわれ、またクロスを入れられるが、クリアしてみたび右CK。遠藤が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 36分、エウシーニョからのパスをペナルティーエリアで受けた小林が相手DFの前に入り込み、倒されてPKを得る。八塚アナは「小林は前々節のベルマーレ戦で、真ん中にPKを蹴って相手GKに止められています」と言う。これを小林は慎重に右隅に蹴るが、ややスピードがなく、低かったので、相手GKにはじき出されてしまう。鹿島の選手たちは、試合に勝ったかのように喜び合う。
 42分、相手FW鈴木にペナルティーエリア手前右からシュートされるが枠の上。
 追加タイム5分。47分、谷口への味方のパックパスが弱くてカットされ、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。49分、中央左寄りで相手FK。レオ・シルバが蹴り、相手DF犬飼が頭でさわるが、ゴールラインをわる。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。後半も鹿島が前半終盤の勢いで攻めてくる。八塚アナと解説の福田さんは「フロンターレは憲剛がボールに触る回数が少ない」「家長がいないことの影響がある」と話している。福田さんは「前節のように知念を入れて、憲剛をボランチに下げたらリズムが出るのではないか」と言う。
 7分、守田が相手FWセルジーニョを倒してイエローカード。これで累積4枚目。怪我明けでまだ試合勘が戻っていないようだ。これで与えた相手FKをレオ・シルバが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 8分、カウンターを受け、三竿のシュートをクリアして相手右CK。遠藤が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 10分、遠藤のミドルシュートが谷口の手に当たったが、ハンドにならず。
 11分相手左CK。レオ・シルバが蹴るが、DFがクリアし、右CK。こちらは遠藤が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。CKが続いたが、なんとか失点せず。シーズン最初は、失点と言えばCKだったが。
 14分、鹿島が一人目の交替。左ワイドの安部に替えてFW土居が入る。
 15分、中央右寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、エウシーニョが折り返すが、相手DF。
 21分、フロンターレも一人目の交替。守田に替えて知念が入る。福田さんが言っていたように、憲剛がボランチに回る。小林と知念のツートップか。
 22分、車屋のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。ゴール前の位置取りの競り合いで三竿にイエローカード。さらに谷口を倒した相手DFチョンにイエローカード。なかなかCKを蹴れないので、この間に大島が憲剛の所へ行って何やら相談。やっと憲剛が蹴るが、相手DF。
 続けて24分、憲剛が左サイドからファーへ大きくクロス、阿部がヘディングシュートするが、相手GK。残念。これで得た右CKを憲剛が蹴るが、相手DF。
 25分、飲水タイム。後半は1分のみ。
 28分、右サイドで知念がキープし、阿部に落とす。阿部がクロスを入れるが、小林に合わず。30分、車屋のクロスがクリアされ、左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 32分、登里の縦パスを知念がペナルティーエリア内で受けるが、走り込んだ大島とかぶってシュートできず。
 33分、鹿島が二人目の交替。遠藤に替えてDF内田を入れる。キャプテンマークもそのまま引き継ぐ。
 34分、フロンターレの左CK。憲剛がファーへ蹴るが、相手GK。このときの競り合いで小林が倒れたままになり、担架で退場。左足首をメディカルスタッフが見ていたが、そのまま長谷川と交替。長谷川は別の選手と交代予定だったが、右ワイドに入る。阿部がトップ下、知念のワントップか。
 38分、相手右CK。セルジーニョが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがクリア。直後に鹿島が三人目の交替。セルジーニョに替えて永木が入る。
 40分、フロンターレも三人目の交替。登里に替えて鈴木ラルフが入る。ラルフが右ワイドに入り、長谷川が左へ回る。
 43分、相手右サイドから内田がクロス、相手FW鈴木が飛び込むが合わず。44分、中央右寄りで相手FK。レオ・シルバが蹴るが、DFがクリア。
 45分、フロンターレのカウンター。長谷川がドリブル、最後は阿部がシュートするが、防がれて左CKを得る。憲剛が蹴るが、味方に合わず。
 追加タイム5分。46分、鹿島のカウンターを受け、阿部が土居をファールで止め、2枚目のイエローをもらい、退場。これで次は阿部もいない。
 47分、相手左CK。永木が蹴るが、知念がクリア。49分、右コーナー近くから鹿島のスローイン。内田がロングスローを入れるが、車屋がさわり、憲剛が大きく蹴り出す。
 50分、また内田からクロスが入り、相手FW鈴木が頭に当てるが、なんとかクリア。続く相手右CKは、永木がファーへ蹴るが、GKチョン・ソンリョンへのオフェンスファール。
 GKチョン・ソンリョンが大きくゴールキックを蹴るとタイムアップ。やれやれ。勝ち点1を加えて57。2位広島は勝ち点56のまま、得失点差は6に。

 ※小林は、左足首外側靭帯損傷で全治2週間。ロシアワールドカップに続き、またも代表辞退となった。ハノーファーの浅野も負傷し、代わりに清水の北川と磐田の川又が追加で呼ばれた。(10/8記)

サッカー短評 (2018.9/29)

V.ファーレン長崎vs.川崎フロンターレ 2対1 (2018.9/29 トラスタ) 第28節

 中二日のアウェイ連戦だったが、堅実に勝ちきった。台風24号で開催が心配されたが、試合直前はやんでいた。昼間の試合で、広島がガンバ大阪に0−1で負けており、ここで勝てば得失点差で首位になれる。疲れが出ない前半のうちに、知念と小林のツートップが1点ずつ得点。後半追加タイムに失点したが、逃げ切った。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。憲剛と大島のダブルボランチ、左右のアウトサイドに登里と家長。知念と小林のツートップ。いつもと違う4-4-2のシステム。二日前のベルマーレ戦で得点機を逃したFW二人をそろって先発させたところに「鬼木監督のメッセージを感じた」と小林が語ったらしい。
 長崎は、鈴木武蔵のワントップ、中村慶太と澤田のツーシャドー。島田と黒木のダブルボランチ、左右のアウトサイドに翁長と飯尾。高杉、バイス、田上の3バック。GK徳重。長崎は中六日あいており、高木監督は前回対戦にひきつづきフロンターレ対策をとってくるはず。最下位だが、17位とは勝ち点3差なので、勝ち点は1でも貴重だろう。
 開始1分で長崎が左サイドでFK。島田が蹴るが、DFがクリア。これをひろった中村がループシュートをうつか枠の外。
 4分、登里が倒されて、中央でフロンターレのFK。憲剛が直接ねらうが、枠の右上。
 7分にも相手左寄りで長崎のFK。島田が蹴るがGKチョン・ソンリョンがはじく。
 14分、リスタートから憲剛がミドルシュートをうつが、相手GK正面。15分には、知念が下がって相手ボールをカットし、縦パス、走り込んだ小林がシュートするが枠の左。
 16分、相手にボールカットされ、相手右サイドの飯尾がドリブルからクロス、武蔵に頭で触られるが枠の外。19分にも武蔵本人が右サイドからドリブルをしかけてシュートまでいくが、枠の左。
 この後は、ほぼフロンターレのペース。相手DFラインはひいているが、憲剛や大島にブレスがかからないので、楽にパスが出せる。25分には車屋が登里を使うと見せて、自分で切れ込んでシュートしたが枠の外。26分の家長のクロスに小林が頭で合わせたのも枠の右。シュートは多いが、枠にとんでいない。
 28分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。30分、登里が倒されて得たFK。憲剛が蹴るがこれも相手DF。32分、右サイドのゴールライン際からエウシーニョが折り返したボールを小林がシュート、右のポストに当たる。
 35分、先制。右CKを憲剛がニアへ蹴り、小林が頭でファーへ送り、知念が蹴り込んだ。1−0。
 38分にも、今度は左サイドのゴールライン際から車屋が折り返したボールを知念が合わせようとしたが、相手DFがクリアし、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DFがクリアし、今度は左CK。憲剛が蹴るが、相手GKがはじく。
 41分、追加点。憲剛のスルーパスに左サイド深くに走り込んだ登里が、相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入り込み、マイナスのパスを送ると家長がミドルシュート、相手GKがはじいたところに小林がつめより、押し込んだ。2−0。
 43分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。憲剛がファーへ蹴り、奈良がヘディングシュートするが、枠の上。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半開始から長崎は一人交替。二列目の澤田に替えてFWファンマを入れる。鈴木武蔵が右のシャドーか。
 5分、大島がミドルシュート、相手GK正面。
 9分、相手FK。島田が蹴るが、谷口がクリアし、相手右CK。島田が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじき、今度は相手左CK。島田が蹴り、混戦となるが最後はDFがクリア。
 16分、長崎は二人目の交替。島田に替えて名古屋から来たボランチ磯村が入る。18分、相手左CK。中村が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。19分、憲剛が相手左シャドーの中村慶太を倒してイエローカード。相手FKはバイスが蹴るが、ミスキックとなり、直接ゴールラインをわる。
 22分、知念が倒され、右サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 24分、相手右サイドから飯尾にクロスを入れられ、相手FWファンマにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。続く相手右CKは、中村と磯村がショートコーナーを蹴り、クロスを上げるが、谷口が防ぐ。
 26分、登里に替えて阿部が入る。前から守備のスイッチを入れるためだろう。
 27分、また相手右サイド飯尾からクロスを上げられ、武蔵がヘディングシュート、枠の外。29分には、相手左サイド翁長からニアへ低いクロスを入れられ、ファンマに飛び込まれるが、合わずにボールはゴール前を通過。ひやひやした。
 30分、知念に替えて鈴木ラルフが入る。ラルフは右ワイドに入り、家長がトップ下へ回り、いつもの4-2-3-1になったらしい。
 31分、相手FW鈴木武蔵が足を傷めて担架で下がる。替わってMF米田が入る。本当は別の選手との交替だったらしい。
 39分、左サイドで大島からのサイドチェンジのパスを受けた阿部が、切り込んでクロス、ラルフが飛び込んでヘディングシュート、相手GKがはじき、左GK。憲剛がショートコーナーからクロスを入れるが、オフェンスファール。
 41分、小林が右サイドでキープしてから落としたボールを家長がミドルシュート、惜しくも相手GK。42分、右サイド深くでフロンターレのFK。憲剛がニアへ蹴るが、相手DF。
 44分、家長にイエローカード。これが3枚目。
 追加タイム3分。47分、車屋が左サイドを攻め上がってクロス、ラルフに合わず。
 48分、相手左サイドから翁長がロングボールを放り込むと、相手FWファンマに通り、谷口と入れ替わられ、ゴールを決められる。2−1。
 この後すぐタイムアップの笛。得失点差だけでの首位なのだから、1失点はまずかった。勝ち点56で広島と並び、得失点差23、広島は20。いつのまにか3位に鹿島が浮上。不気味だ。下位ではガンバが4連勝で暫定13位に浮上。台風24号のため、セレッソ対名古屋、ジュビロ対ベルマーレは延期。

サッカー短評 (2018.9/27)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 0対0 (2018.9/26 BMVス) 第18節

 台風で中止になった7/28の試合。この日も大雨風の中、行われた。ピッチに水はたまらなかったが、正確なパスが必要なフロンターレのサッカー向きとは言えなかった。それでも前半開始から25分くらいまでは、試合を支配した。しかし得点できず。その後ベルマーレペースとなったが、失点もせず、後半へ。小林のPK失敗で結局スコアレスドローで終わった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と下田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。下田は初の古巣対戦。
 ベルマーレは、FW山崎のワントップ。左右のシャドーに梅崎と松田。石川と齊藤のダブルボランチ、左右のアウトサイドにU21の杉岡と岡本。DF大野、坂、山根の3バック。GK秋元。キャプテンマークは20歳の杉岡。昨年一年J2にいた間に知っていた選手がほぼいなくなった。今季加入の梅崎くらい。
 今年3/2の第2節、等々力でのホーム開幕戦での対戦は、ベルマーレのハイプレスに苦しんだ記憶がある。しかし、今回は、やや違う戦いになった。風がかなり吹いており、解説の福田さんが「雨はずっと降っているが、風は強くなったり弱くなったりして予測できないから厄介だ」と言う。
 9分にベルマーレの齊藤にパスカットされてスルーパスを通され、相手FW山崎に通るが、谷口が防ぐ。9分には、相手MF松田からのパスを受けた齊藤がミドルシュート、大きく枠の外。
 11分には、フロンターレも下田が右サイドへ展開、納めた家長がペナルティーエリア手前まで切れ込んでシュートするが枠の上。
 この後は、「フロンターレらしい」パス回しからチャンスをうかがうが、ベルマーレはがっちり引いて6人で守り、ハイプレスはしかけてこない。
 20分、相手FW山崎にミドルシュートをうたれるが、奈良に当たる。
 25分、憲剛のチャージがイエローとなり、相手FK。梅崎が蹴り、ゴール前で混戦になるが、エウシーニョがクリア。
 27分、憲剛からのパスを受けた家長がドリブルからシュートまでいくが、枠の右。
 28分、こぼれ球を相手MF松田がシュート、DF陣が防ぐ。
 29分、大島からのパスを受けた憲剛が反転してミドルシュート、枠の上。
 32分、相手左CK。松田が蹴るが、オフェンスファール。35分、また相手左CK。松田がファーへ蹴り、ポスト際に相手選手が飛び込んだが合わずにラインをわる。37分には、相手右サイドでFKを与え、梅崎が蹴るが、奈良が相手DF坂と競り、オフェンスファール。40分にも相手左サイドからクロスを上げられ、奈良が相手DF大野と競り合い、しばらく倒れていたが大丈夫だった。
 追加タイム1分。46分、エウシーニョが右サイドからパス、小林が落としたところに走り込んだ家長がシュート、相手GKは小さく前に落としたが、相手DFがすばやくクリアし、押し込めず。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。雨はずっと降っている。1分、中央で相手FK。梅崎が蹴るが、家長がクリア。さらにこぼれをひろわれるがDFがクリア。
 3分、エウシーニョがペナルティーエリア右からクロス、相手GKがはじいたボールを小林がつなぎ、最後は下田がミドルシュート、しかし相手GK正面。
 5分から6分にかけて3本CKを得る。いずれも下田が蹴るが、いずれも相手DFがクリア。
 14分、下田がボールカットからスルーパス、小林が走り込むが、惜しくもオフサイド。
 15分、相手左アウトサイドの杉岡にボールカットされ、相手左サイドでパスをつながれ、最後は杉岡がシュートするが、枠の外。
 16分、フロンターレが一人目の交替。阿部に替えて登里が入る。17分、大島からのパスを受けた車屋がミドルシュートを打つが、相手GK正面。
 22分、相手MF松田にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。25分、奈良がボールをクリアしそこね、相手FW山崎にひろわれるが、奈良が戻ってスライディング、相手左CKへ。松田が蹴り混戦になるが、DFがクリア。
 26分、フロンターレは二人目の交替。下田に替えて鈴木ラルフが入る。ラルフは右ワイドに入り、家長がトップ下に、憲剛がボランチにそれぞれスライド。
 28分、ノボリがドリブルでペナルティーエリア左に入り込み、クロス、ファーでラルフが飛び込むが合わず。ラルフは「フィジカルが強い」が売り物らしいが、なかなかその特長をいかせない。
 30分、ベルマーレが一人目の交替。松田に替えて菊池が入る。
 31分、相手MF杉岡に左サイドからクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 35分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、混戦になるが、ボールはバーに当たり、最後はクリアされる。
 37分、ベルマーレが二人目の交替。梅崎に替えて神戸から加入の小川慶治朗が入る。同時にフロンターレも三人目の交替。家長に替えて知念が入る。
 39分、フロンターレのカウンター。小林が右サイドから折り返しのパス、ファーで知念がシュートするが、相手GKがさわり、左ポストに当たって決まらず。惜しかった。
 直後の40分、憲剛からのパスを受けて反転しようとした小林が、相手DF岡本に倒されてPKを得る。小林はど真ん中に蹴るが、なんと相手GKも動かず、止められてしまう。解説の福田さんは「データから、小林は真ん中に蹴ることが多いとわかっていたが、GKが動かずにいるのは勇気がいる」と感心していた。
 41分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、混戦になるが、相手DFがクリア。42分の右CKも憲剛が蹴り、こぼれを大島がミドルシュート、枠の上。
 43分、ベルマーレが三人目の交替。FW山崎に替えてFWイ・ジョンヒョプが入る。
 44分、小林がペナルティーエリア手前からミドルシュート、こぼれを登里が車屋につなぐが、車屋がトラップ失敗。
 追加タイム4分。登里のクロスがクリアされて右CKを得る。憲剛が蹴るが、合わず。
 48分、ペナルティーエリア内左から小林がシュートを打つが、相手GKが左手ではじく。0−0でタイムアップ。勝ち点1を積み上げ、広島と3差にはなった。

サッカー短評 (2018.9/22)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 3対1 (2018.9/22 等々力) 第27節

 前回対戦時とは異なり、夏の中断期間に名古屋グランパスの補強がうまくいき、7連勝で降格圏を脱出。前節は長崎に不覚をとったが、風間監督のサッカーがやっとうまく回りだし、FWジョーは連続得点でランキングトップタイの20得点。
 前半、何度も惜しいチャンスを迎えながら試合を進め、20分にオウンゴールで先制。34分には「GKはノーチャンス」という阿部の豪快ミドルが決まって追加点。後半14分、盛り返した名古屋に崩されて1失点したが、危ない時間帯を耐えて18分、小林が混戦を押し込んで再び2点差に。27分には、その小林が自ら交替を申し出たのが心配だが、その後は試合をコントロールして確実に勝ち点3を積み上げた。首位の広島が3位FC東京と引き分けたので、暫定4差に縮まった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と下田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。9/11のコスタリカ戦で怪我した守田は左ハムストリングの肉離れで全治4週間と9/19発表された。
 名古屋は、ジョーと玉田のツートップ、左右のワイドに和泉と前田。ネットと小林裕紀のダブルボランチ。DF金井、丸山、中谷、宮原の4バック。GKランゲラック。キャプテンマークは小林裕紀。ガブリエル・シャビエルは怪我でベンチ外。
 2分、憲剛からのパスを受けた小林が、5分には家長がドリブルからシュートするが、枠の外。
 7分、8分と、名古屋はボランチ小林裕紀やDF金井がジョーにクロスを入れ、ジョーがポストプレー、落としたところにネットが走り込むのがひとつの形のようだが、DF陣がクリア。
 10分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。ボールの所には憲剛と下田。憲剛が蹴り、壁の右側にいたフロンターレの選手たちがどいた所を抜けたが、相手GK。
 16分、下田のミドルシュートが相手DFに当たり、右CK。下田が蹴り、奈良が合わせようとしたが、空振り。こぼれを阿部がすばやくシュートしたが、相手GKが右手ではじく。惜しかった。
 20分、先制。大島が中央やや左からループで斜めのスルーパス、ペナルティーエリア右に家長が走り込むと、家長をマークしていた相手MF和泉が頭でクリア、これが左ポストの内側に当たってゴールイン。1−0。幸運にも労せずして先制。
 憲剛は、相手ボランチのネットを自由にやらせないことを本日のミッションとしたらしく、かなりマンマーク気味にプレスをかけている。
 28分、フロンターレのクリアボールを相手MF前田にシュートされるが、枠の上。30分、相手FW玉田がペナルティーエリア左のゴールライン際からクロス、ジョーが飛び込み、混戦となるが、最後GKチョン・ソンリョン。
 34分、追加点。下田からのパスを受けた阿部がペナルティーエリア手前左寄りから鋭く左足でシュート、これが左上隅に見事に決まって2−0。相手GKも動けず。解説の戸田さんが「DFはまだシュートを打たないだろうというタイミングで寄せきれていなかった」。NHK「Jリーグタイム」解説の元GK小島さんも「GKはノーチャンス」と評した。
 37分、中央右寄りで相手FK。玉田が蹴るが、GKチョン・ソンリョン。
 38分、相手MF和泉が奈良に突っかけて倒すと、足の裏を見せた危険なプレーでイエローカード。41分には、ネットが相手の背中を引っ張って倒し、イエローカード。43分には、相手ボランチ小林裕紀にもイエローカード。名古屋はゴール前で守るとき、小林裕紀が落ちて5バックになっている。
 45分、フロンターレの右CK。下田がニアへ低いボールを蹴るが、相手DF。追加タイム2分。
 47分、小林が反転して相手DFをかわし、ペナルティーエリア手前からシュート、相手GK。2−0でハーフタイム。

 後半開始から名古屋は1人交替。和泉に替えて青木が入る。
 3分、フロンターレの右CK。下田が蹴るが、相手GK。
 7分、左スローインから家長が粘ってゴールライン際からクロス、小林がシュートするが、バーに当たって跳ね返り、再びオーバーヘッドでうつが、大きく枠の上。
 10分、相手MF前田が足を傷めたらしく倒れる。ピッチを出て治療後、戻る。
 14分、失点。下がってボールを受けた相手FWジョーが、攻め上がって内に切れ込んできた左SB金井に縦パス、誰も金井に寄せられないうちに金井がフリーですばやくスルーパスを通し、前田が走り込んでシュート、2−1。
 1点差とした名古屋が元気になり、15分、ボールカットからまた前田に右からシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが足で防ぐ。続く相手左CKは、玉田が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は下田が大きくクリア。ここで連続失点しなくて本当によかった。
 17分、大島のドリブル突破から、最後は阿部がシュートするが、相手DFに当たり、左CK。下田が蹴るが、相手DF。
 18分、憲剛がパス交換で左サイド奥に走り込み、コーナー近くからマイナスのクロス、セットプレーで攻め残っていた谷口が頭で前に落とすと、走り込んだ車屋がペナルティーエリア左ライン際から低いクロス、相手DFとともに小林が飛び込み、相手DFにも当たったがゴールイン。3−1。やれやれ。小林は今季13点目。
 20分、家長のミドルシュートが相手GKに防がれてフロンターレの左CK。下田が蹴り、ファーで家長が頭に当てるが、枠の外。
 23分、家長がドリブルで長い距離を突破、こぼれを阿部がミドルシュート、惜しくも左ポストに当たる。
 27分、小林が自分から申し出て、知念と交替。キャプテンマークは谷口が巻く。どうしたのだろう。試合後の記者会見を見ると、鬼木監督が、体調不良で怪我ではないと言っていたが。HPの本人のコメントでは、試合前から体が重かったらしい。
 29分、フロンターレの左CK。下田が蹴るが、相手FWジョーがクリア、再び左CK。下田が蹴り、奈良がヘディングシュートするが、まっすぐ相手GKへ。31分、知念が相手ボールをカットし、最後は憲剛がシュートするが相手DF。
 33分、憲剛に替えて登里が入る。ノボリは左ワイドに入り、阿部が右に回り、家長がトップ下へ移る。
 37分、ペナルティーエリア手前で登里が倒され、FKを得る。下田が蹴るが、相手DF。ここで名古屋は二人目の交替。玉田に替えて秋山を入れる。
 38分、名古屋のカウンター。相手MF前田にドリブルから鋭いミドルシュートを打たれ、GKチョン・ソンリョンがファインセーブ。これで与えた相手左CKは、青木が蹴り、ゴール前で混戦になるが、DF陣がなんとか防ぐ。
 解説の戸田さんは「フロンターレはずっとプレスをかけたりしない。緩急をつけている。ボールを動かしても相手も動かさないと意味がない」「名古屋はもっとジョーに入れてもいいのではないか」。
 43分、大島からのパスを受けた知念がシュートするがヒットせず。名古屋が三人目の交替。小林裕紀に替えて長谷川アーリアジャスールを入れる。放り込みをしてくるのか。
 追加タイム4分。フロンターレは無理に攻め込まず、ボールを回す。47分、大島に替えて田中碧が入る。
 48分、GKチョン・ソンリョンが大きく前線へ蹴ったボールが相手にこぼれて、相手FWジョーにボールを入れられるが、谷口が対応してオフェンスファールとなる。
 スタンドから「アヴァンテ」が聞こえてくる。3−1でタイムアップ。この後、水曜日にすぐ、台風で延期になったアウェイのベルマーレ戦がある。

サッカー短評 (2018.9/15)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 7対0 (2018.9/15 等々力) 第26節

 2位と4位の対戦。札幌は初のACL出場をめざす。終わってみれば大差がついたが、先制するまでは五分五分かやや押される展開で、シュートを外してくれただけのピンチもあった。しかし家長の先制点に続き、憲剛、下田が前半に追加点。後半にも4点追加。最後は田中碧がプロデビュー戦で初ゴールを決めた。雨がずっと降っていたようだ。
 北海道胆振東部地震の犠牲者のため、全員喪章を付け、試合前には黙祷。コンサドーレの応援には、3000人も駆けつけたらしい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と下田のダブルボランチ。憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップに小林。下田はリーグ戦初出場初先発。奈良は7試合ぶりの先発。代表から帰ってきた守田が怪我したらしい。解説の水沼さんが「長くかかりそうだ」と言うので、心配。大島はヒラメ筋肉離れはもういいのか。
 札幌は都倉のワントップ、二列目にチャナティップと荒野。左右のアウトサイドに管と早坂、宮澤と深井のダブルボランチ。DF福森、キム・ミンテ、進藤の3バック。GKク・ソンユン。3-4-2-1のシステム。三好は契約上、出られない。都倉と福森は古巣対決。都倉は現在11得点で得点ランキングでは小林と並んで日本人トップ。しかも4試合連続ゴール中。日本人の記録としては一番という。
 立ち上がりは札幌の方が多くのチャンス。7分に決定機。相手左アウトサイド菅からの都倉をめがけたクロスを奈良が頭でクリアしたボールが、右ワイドの荒野の足下にこぼれ、フリーでシュート、枠の外で助かる。
 8分にも、福森のパスから荒野がペナルティーエリア内でシュート、これはGKチョン・ソンリョンが上にはじくが、ゴール方向へ上がり、都倉が押し込むもののオフサイドの判定。
 14分には、都倉、宮澤とパスをつなぎ、攻め上がった福森がペナルティーエリア手前左からクロス、しかしこれはミスキックとなりゴールランインを割る。せっかくミスしてくれたのに、GKチョン・ソンリョンのキックを受けた下田が荒野のプレスを受け、あわてて前方にはたいたが、そこにいた都倉に拾われ、チャナティップに横パス、チャナティップには鋭いシュートを打たれるが、わずかに枠の左で助かる。
 16分には、相手右CK。福森が蹴るが、オフェンスファール。
 知らないうちに家長が目の上の出血の治療でピッチを出ている。一人少ない間にピンチはなし。
 23分、相手左アウトサイド管がドリブル突破、ペナルティーエリア左に入り、シュートまでいくが、枠の左。
 ボール保持率はフロンターレの52%。だいぶ相手にボールを回されている。しかし、ここまでで失点しなかったのが、勝因だと思う。
 28分、憲剛が相手ボランチ宮澤に猛然とプレスをかけてボールを奪うと直ちに右前方の家長へパス、家長は右足でシュート、いったんは相手GKがはじくが、こぼれがまた家長の足下に。今度は利き足の左でていねいにループシュート、芸術的にカーブして左上隅に吸い込まれた。1−0。ゴール前には、中央に小林、そのやや後方に憲剛、ファーに阿部といて、相手DFは寄せきれなかったのだろう。
 さらに30分、今度は家長が相手ボランチ深井にプレスをかけてボールをカット、すぐに小林にパス、小林は平行して駆け上がっていた憲剛にポンと横パス、憲剛が力まずダイレクトボレーで流し込み、2−0。「憲剛は今季6点目」と八塚アナ。
 31分、下田のミドルシュートは相手DF。36分、阿部の左サイドからのシュートは相手GK正面。
 40分、相手GKがボールを付けた相手ボランチに下田が猛然とプレスをかけてボールを奪い、憲剛を経由して小林へ。小林がペナルティーエリア中央からシュートするも相手GKがはじき、このこぼれに阿部がつめて押し込んだ。3−0。阿部は久しぶりの得点で今季3点目。
 43分、下田がまたミドルシュートをうつが、枠の外。44分、憲剛のシュートは相手GKがはじき、左CK。下田が蹴るが、ニアで相手DF。
 追加タイム2分。46分、家長にイエローカード。3−0でハーフタイム。

 後半開始から札幌は二人交替。DF20番キムに替えて32番石川、10番宮澤に替えてFWジェイが入る。荒野がボランチに下がる。
 3分、右サイドで相手FK。福森が蹴るが、ジェイに合わない。
 5分、家長のドリブルが倒され、今度はフロンターレのFK。憲剛と下田が立ち、憲剛が走り抜け、下田が直接ねらうが、壁に当たる。こぼれを大島がシュートするが、枠の左。
 7分、大島からの合図で急いで登里が準備し、交替。ベンチに戻った大島は左のふくらはぎをアイシング。また同じ所を傷めたか。
 8分、下田が左サイド深くから折り返しのクロス、家長が鋭いシュートを打つが、相手GK。
 10分、登里のシュートがクリアされて得た左CK。下田が蹴るが、相手DF。
 12分、家長からのパスをペナルティーエリア中央で小林が受け、相手DFによせられ倒れるが、倒れたまま家長にパス。家長は自らドリブルしてゴールライン近くからファーへクロス、エウシーニョが走り込んでいたがバックステップを踏もうとして後ろへでんぐり返り、その後ろから走り込んだ下田がたたきこみ、4−0。これが下田のリーグ戦初得点。下田はサポーター席にとびこむ。
 13分、相手GKがボールを付けた選手に小林がプレスをかけて奪うとそのままペナルティーエリア内にドリブル、相手GKをよく見て流し込んだ。5−0。小林は今季12点目。相手DF陣は天を仰ぐ。もうこれで完全に勝負あった。
 札幌は三人目の交替。深井に替えて小野を入れる。小野はボランチに入る。小野はこれでJ1通算200試合目らしい。
 17分、中央右サイドで相手FK。福森が蹴り、味方が頭で合わせるが、オフサイド。
 22分、相手右CK。小野が蹴り、ファーでジェイがヘディングシュートするが、大きく枠の左。24分、相手右SB進藤が攻め上がり、クロスを入れるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 26分、ロングフィードに小林が走り込む。相手GKがペナルティーエリアの外まで出てきてボールをクリア。解説の水沼さんが「勇気あるプレー」と言う。
 28分、フロンターレは二人目の交替。憲剛を休ませるのかと思ったが、小林に替えて知念を入れる。31分、家長が知念にパスして駆け上がり、ボールを要求するが、知念は出せずに後ろへ下げる。
 35分、左サイド中央でフロンターレのFK。選手たちはいっせいに水を補給。高木レポーターから「気温は低いが湿度が高い」とレポート。下田が蹴るが、相手DF。こぼれをひろってパスをつなぎ、最後は登里がミドルシュート、相手GK。
 39分、フロンターレは三人目の交替。今度こそ憲剛かと思ったが、下田に替えて20歳の田中碧を入れる。田中はこれがリーグ戦初出場。高木レポーターが「デビュー戦は一生に一回だけだから、何らかの爪痕を残したい」というアオのコメントを紹介。
 41分、家長が知念にスルーパス、知念は飛び出した相手GKの頭上を越すループシュート、6−0。
 44分、相手右CK。福森が蹴り、ニアで都倉がヘディングシュート、クリアのように大きく枠の外。
 45分、小野の憲剛へのチャージがイエローカードの判定。
 追加タイム4分。46分、知念の強いシュートを相手GKがはじいたところへ田中碧がつめてシュート、これが相手GKの足の間を通ってゴールイン。7−0。アオはみんなにたたかれる。
 「アヴァンテ」がスタンドから聞こえてくる。札幌のサポーターも最後まで応援していた。7−0でタイムアップ。得失点差の貯金は20に。憲剛がフル出場したのは5/20以来だとのこと。
 なんと1位の広島が鳥栖に0−1で負け、勝ち点差が6に。3位のFC東京も仙台に0−1で敗戦。7差空いた。

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サッカー短評 (2018.9/11)

日本vs.コスタリカ 3対0 (2018.9/11 吹田ス) 国際親善

 新生森保ジャパンが快勝。前半16分に中島の右CKからオウンゴールで先制。後半、南野の代表初ゴールで追加点、終了間際にも交替で入ったばかりの伊東純也が決めた。フロンターレから呼ばれた3人は全員出た。守田は、プロ1年目で追加招集ながら初キャップ。
 先発は、GK東口(ガンバ大阪)、DF佐々木(広島)、槙野(浦和)、三浦(ガンバ大阪)、室屋(FC東京)。青山(広島)と遠藤航(シントトロイデンVV・伯)のダブルボランチ、左右のワイドに中島(ポルティモネンセ・ポ)と堂安(フローニンヘン・蘭)。小林(川崎)と南野(ザルツブルク・墺)のツートップ。キャプテンは青山。リオ五輪世代は、遠藤、室屋、中島、南野。東京五輪世代からは堂安、と大幅に若返った。今回、海外組はリーグ開幕直前の国もあり、若手のみ。ワールドカップで頭角を現した柴崎岳は、移籍したヘタフェで出番がないらしい。
 コスタリカもロシアワールドカップでは、平均年齢が最も高いチームだったとかで、世代交代中。三日前に韓国代表と試合をして、0−2で敗戦。監督も暫定監督。システムは5-4-1。ワントップは190pある大柄な黒人のジョージ。キャプテンはCBの6番ドゥアルテ。
 開始1分、青山がペナルティーエリア左にスルーパス、走り込んだ小林は南野へクロス、相手DF。
 5分、中島がドリブルを止められて左サイドで日本のFK。右の中島、左の堂安が立つ。中島が蹴るが、相手GK。
 8分、室屋のクロスがクリアされて得た右CK。中島が蹴り、こぼれを最後は南野がシュート、枠の外。
 10分、右サイド室屋からの縦パスを下がって受けた小林が反転してペナルティーエリア右に入り、シュートせずに左の南野へパス、これも相手DF。シュートすればいいのに。
 12分、コスタリカのカウンター。相手右サイドを22番MFレアルがドリブル突破、ペナルティーエリア右で佐々木をかわしてシュート、GK東口。これで相手左CKを与えるが、これもGK東口が防ぐ。
 16分、室屋からパスを受けた南野のドリブルを相手DFがカットして右CKを得る。中島が蹴り、ニアで佐々木がヘディングシュート、ファーでクリアしようとした相手DFオビエドの頭に当たり、オウンゴール。1−0。試合後、佐々木は代表初キャップ初ゴールを逃し「なんとか自分の得点にならないか」と(冗談で)言ったらしい。
 20分、中島がオーバーラップする左SB佐々木に縦パス、折り返しを受けてドリブル、中央へ切り込んでシュート、相手GK正面。
 22分、中央右寄りでコスタリカのFK。グスマンがファーへ蹴るが、誰にも会わずにゴールラインを割る。
 23分、室屋からのパスを受けた堂安がドリブル、右サイド深くから小林にパス、小林は直ちにペナルティーエリア中央へパス、走り込んだ中島がシュートするが大きく枠の上。タイミングとしてはすばらしかったが。
 25分、コスタリカの右CK。レアルが蹴り、長身DFドゥアルテがとびこみ、こぼれを佐々木がクリア。29分、相手DFオビエドがフリーで攻め上がり、中央左寄りでミドルシュート、枠の右下へ来たが、GK東口が防ぐ。これで与えた右CKは、ニアで小林がクリア。
 35分、相手右サイドからのクロスをクリアしてコスタリカの左CK。グスマンが蹴り、長身DFドゥアルテがヘディングシュート、枠の右。
 39分、遠藤からのパスを胸で小林が落とし、南野がシュート、相手GK。これで得た左CKを中島が蹴り、ニアで小林がヘディングシュートするが、枠の上。
 追加タイム1分。46分、堂安が右サイドでカウンターを開始。佐々木から中島に渡るが、小林には通らず。1−0でハーフタイム。

 コスタリカは後半開始から三人交替。8番DFオビエドに替えて3番DFエルナンデス、23番GKモレイラに替えて18番GKブリセーニョ、5番MFクルスに替えて14番MFアソフェイファが入る。
 9分。日本の右CK。中島が蹴るが相手DF。
 11分、コスタリカは四人目の交替。ワントップの11番FWジョージに替えて28番FWモヤが入る。
 12分、佐々木からのパスを受けた中島が左サイドからクロス、中央で南野が頭で合わせるが、肩に当たり、枠の右。
 15分、遠藤からのパスを受けた中島が小林にパス、小林は走り込む堂安にスルーパス、堂安のシュートは相手GKの手をはじいたが、相手DFえるなんてすがゴールライン際で蹴り出す。惜しかった。森保監督は、攻撃のときタッチ数を制限して素早く攻める練習をしたらしい。
 17分、コスタリカは五人目の交替。22番MFレアルに替えて21番MFマリンが入る。
 19分、堂安が右に開いた南野へパス、南野のトラップが相手DFに当たるが、こぼれに堂安がつめてシュート、わずかに枠の左。堂安は「得点する」と有言実行できそうだったが。
 21分、追加点。ボランチの遠藤が左の中島にパスした後、ペナルティーエリア左に走り込む。中島のスルーパスを遠藤がゴール前に横パス、ニアで南野が難しい姿勢で腰を回してシュート、相手DFの足の間をぬけて枠の右へ決まる。2−0。これが南野の代表初ゴールとか。みんなで祝福に駆け寄る。
 22分、コスタリカは六人目の交替。2番DFバルガスに替えて9番MFコリンドレスを入れる。これで交代枠を使い切った。
 23分、日本も一人目の交替。小林に替えて俊足の浅野(ハノーファー96)が入る。残念ながら小林はアピールできたとは言いがたい。
 28分、中島が相手DFの間をドリブル突破、ペナルティーエリア右からシュートするが、相手DF。
 30分、日本が二人目の交替。中島に替えて天野(マリノス)が入る。天野は初キャップ。中島の印象が鮮烈だった分、天野も相当がんばらないと印象が薄くなりそう。
 31分、青山からのパスを右サイドで受けた天野がクロス、浅野が飛び込むが、相手GK。
 33分、日本が三人目の交替。佐々木に替えて車屋(川崎)が入る。
 34分、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。堂安が直接ねらうが、壁に当たる。
 35分、室屋がボールをクリアした後、着地で脇腹を打ち、しばらく起き上がれず。いったんピッチを出るが、また戻る。ベンチでは、なんと守田が呼ばれる。
 37分、堂安からのパスを受けた室屋がクロス、相手GK。ここで室屋に替えて守田(川崎)が入る。日テレのアナウンサーが守田を紹介。フロンターレでは1年目だがボランチのレギュラーを捕り、CBやSBもできると言う。入った直後にスローインを入れていた。その後、攻め上がったりもしていたが、大きなチャンスにはならず。
 38分、青山からのロングパスに走り込んだ浅野がペナルティーエリア右からシュート、相手DFがクリアして日本の右CK。これを天野が蹴り、槙野が相手DFと競り合うが、シュートできず。
 40分、日本が五人目の交替。堂安に替えて伊東純也(柏)が入る。下がる堂安にスタンドから拍手とコール。
 41分、中央右寄りで日本のFK。天野が蹴るが、三浦には合わず。
 43分、日本は六人目の交替。青山に替えて三竿(鹿島)が入る。キャプテンマークは槙野に渡される。
 直後に日本の右CK。天野がファーへ蹴り、南野が直接ねらうが、枠の外。
 45分、ペナルティーエリア手前右寄りでコスタリカのFK。グスマンが蹴るが、遠藤がクリア。このとき遠藤と競ったドゥアルテがしばらく起き上がれない。
 48分、さらに追加点。遠藤からのパスを下がって受けた浅野が右サイドの伊東にパス、伊東が高速ドリブルでペナルティーエリア右に進入、左足でシュート、これが相手GKの手に当たるがゴールイン。3−0。伊東もこれが代表初ゴール。直後にタイムアップ。予想よりもパスがきびきびつながる好試合となった。中島、堂安、南野、遠藤航、初キャップの佐々木はよかったが、車屋はまったく目だたなかった。

サッカー短評 (2018.9/16)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 1対3 (2018.9/9 味スタ) ルヴァン杯準々決勝第2戦

 等々力が使えないらしく、フロンターレのホームゲームだが、味スタで開催。これもフジONEの放送で見られない。
 なんとホームで敗戦。がっかり。やっぱり味スタではだめか。
 GK新井、DF登里、舞行龍、奈良、エウシーニョ。谷口と憲剛のダブルボランチ、左右のワイドに阿部と鈴木ラルフ。知念と赤崎のツートップ。
 前半28分、37分と相手MF山本脩斗に続けて決められる。
 後半開始から赤崎に替えて長谷川を入れる。6分に阿部が1点返す。
 しかし後半27分、新加入の相手FWセルジーニョに追加点をとられる。
 30分にラルフに替えて斎藤、34分にはエウシーニョに替えて田坂を入れるが、得点できず。

サッカー短評 (2018.9/6)

日本vs.チリ 中止 (2018.9/7 札幌ド) 国際親善

 北海道胆振東部地震のため、中止になった。チリ代表は、この後、9/11の韓国戦に転戦するらしい。

サッカー短評 (2018.9/6)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 1対1 (2018.9/5 カシマス) ルヴァン杯準々決勝第1戦

 放送なし(フジテレビNEXTは契約していない)。引き分けたらしい。
 先発は、GK新井、DF登里、舞行龍、奈良、エウシーニョ。谷口と憲剛のダブルボランチ、左右のワイドに斎藤と鈴木ラルフ。知念と赤崎のツートップ。車屋と守田、小林は日本代表。
 鹿島は、金森のワントップ、左右のシャドーに安部と遠藤。トップ下に土居。レオ・シルバと永木のダブルボランチ。DF安西、町田、犬飼、西の4バック。GK曽ヶ端。
 前半19分、相手左サイドからの遠藤のクロスをファーの西にヘディングシュートされ、0−1。
 しかし、30分、斎藤からのパスを受けた知念がペナルティーエリア内で倒され、PKを得る。これを32分、知念が自ら決め、1−1。前半のうちに追いつく。しかもアウェイゴールを得た。

サッカー短評 (2018.9/1)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対0 (2018.9/1 吹田ス) 第25節

 開始7分でCKを与え、あっさり失点して相手を勢いづかせた。後半も10分にCKを与え、また失点。今季の悪い点が修正できず。前半終わりには、大島がまた筋肉系の怪我で交替。踏んだり蹴ったり。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ。憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。
 ガンバは、神戸から夏に移籍してきた渡邉千真のワントップ。二列目に倉田と小野瀬。左右のアウトサイドに藤春とオ・ジェソク。怪我から復帰した今野と遠藤のダブルボランチ。DF菅沼、ファビオ、三浦の3バック。GK東口。キャプテンは倉田。オ・ジェソクと今野、ファビオと小野瀬が前の試合とは違うらしい。
 9/7と9/11のキリンチャレンジカップに向けた新しい森保ジャパンのメンバーが8/30に発表。フロンターレからは車屋、大島、小林。ガンバからは東口、三浦。(※試合後、大島は左ヒラメ筋肉離れで全治3週間、代表辞退。9/27、代わりに守田が選ばれた。)
 7分、いきなり失点。ガンバの右CK。遠藤が蹴り、中央でDF菅沼がヘディングシュート、これは左ポストに当たるが、跳ね返りに相手FW渡辺がつめて押し込まれた。0−1。幸先が悪い。
 8分にも相手MF小野瀬にシュート、9分にも相手FW渡辺にシュートをうたれ、すっかりガンバのリズムに。
 結局フロンターレは、苦手のセットプレーの守備を修正できず、流れも取り戻せないまま、シュートにも持ち込めない。
 26分には、エウシーニョが相手MF倉田を倒してイエローカード。
 ようやく32分、エウシーニョからのパスを受けた家長がペナルティーエリア手前からミドルシュートをうつが、GK東口正面。34分には、大島からのパスを受けた小林が右サイドからシュートするが、これもGK東口。
 37分、左サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。38分、大島のスルーパスに小林が走り込むがオフサイド。
 41分、大島が左足の違和感を訴えて、斎藤と交替。斎藤が左ワイドに入り、安部が右へ回り、家長がトップ下、憲剛がボランチに下がる。
 4分、44分と斎藤がドリブル突破をねらうが、相手DF。追加タイム1分。0−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 5分、エウシーニョのクロスがクリアされて右CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。8分、守田がペナルティーエリア手前からミドルシュートをうつが、枠のわずかに左。
 9分、相手左ワイドの藤春が左サイド深くからクロス、倉田がペナルティーエリア左からシュートするが、GKチョン・ソンリョン。これで与えた相手左CKを遠藤が蹴り、ファーにいた相手DFファビオにシュートを決められ、0−2。前半と同じような展開に呆然。
 14分、登里の縦パスがクリアされてフロンターレの左CK。憲剛が蹴り、谷口(?)が頭に当てるが、ゴールならず。
 16分、斎藤が相手MF倉田を倒して左サイドでFKを与える。遠藤が蹴るが、ミスキックとなり、ゴールラインを割る。
 20分、右サイドの阿部からの縦パスを受けた小林が反転してシュートするが、相手GK。惜しかった。
 21分、フロンターレは二人目の交替。憲剛に替えて知念が入る。小林と知念のツートップか。小林が右ワイド、阿部が家長と二列目になり、守田のアンカーか。
 23分、知念が左サイドからドリブル突破をねらい、相手DFに倒され、FKを得る。家長が蹴るが、相手GK。
 26分、ガンバが一人目の交替。DFオ・ジェソクに替えて米倉を入れる。米倉はオのいた右のアウトサイドに入る。
 30分、小林が左足でミドルシュートをうつが、相手GK。
 32分、フロンターレが三人目の交替。エウシーニョに替えて鈴木ラルフが入る。33分、右SBのラルフから左サイドの斎藤へ展開、斎藤がペナルティーエリア左に入り、ループのクロスを入れるが、相手GKがはじく。33分、家長がミドルシュートするが、枠の外。
 34分、知念が突破をこころみ、こぼれを家長がシュートするが枠の上。
 車屋が相手MF小野瀬との接触で倒れ、ピッチを出て治療。すぐ戻る。よかった。
 39分、家長が利き足で内右足でシュートするが、相手DF。ガンバは5バックにして、ミドルシュートしか打たせない。
 41分、ガンバは二人目の交替。小野瀬に替えて20歳のMF高を入れる。高はU15までフロンターレのアカデミーにいたらしい。
 43分、知念が今野に止められ、中央でFKを得る。家長が蹴るが、相手DF。
 44分、ガンバが三人目の交替。倉田に替えて21歳のFW一美を入れる。
 45分、フロンターレの左CK。車屋からのパスを受けた阿部がシュートするが相手DFにクリアされ、連続CK。これはショートコーナーを選び、阿部がクロスを入れるが、相手GK。
 追加タイム4分。ガンバにボールキープされ、時間が過ぎる。47分、GKチョン・ソンリョンがロングキックを蹴るが、相手DF。0−2でタイムアップ。
 首位広島が勝ったため、また勝ち点差は9に広がった。

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サッカー短評 (2018.9/13)

U21日本vs.U23韓国 0対0延1−2 (2018.9/1 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会決勝

 最後は勝てなかった。それにしても初めはチームになっていなかったのが、よくここまで来たとも言える。前半は韓国がラッシュしてきてただ耐えているだけ。後半はやや盛り返したが、点は取れず。90分をよくしのいで延長戦へ。延長前半で2点とられ、力尽きたかと思ったが、延長後半、右CKからFW上田のヘディングシュートで1点返した。3試合ぶりに三好がフル出場し、ややキレが戻ったプレーを見せた。CKを蹴ったが、蹴りにくそうで、チャンスを活かせず。延長になってから入った初瀬のCKはよかった。
 先発は、GK小島、DF板倉、立田、原の3バック。松本と渡辺のダブルボランチ、左右のアウトサイドに杉岡と長沼。二列目に岩崎と三好、ワントップに上田。前の試合からは3人変更。出場停止明けの板倉、三好、上田が先発。ここまでワントップで先発していた前田は怪我したらしい。ボランチ神谷、初瀬、旗手などはベンチから。キャプテンマークは三好。
 韓国は、オーバーエイジが3人いる。FW16番ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)、7番ソン・フンミン(トテナム)、GK18番チョ・ヒョヌ(大阪FC)。システムは4-3-3。キャプテンマークはソン・フンミン。韓国は、優勝すれば兵役免除になるらしい。
 4分、DFからのフィードに上田が走り込み、ペナルティーエリア右シュートするが、大きく枠の右。この後しばらくシュートどころか、相手陣内に攻め込むことも難しいほど防戦一方に。
 韓国はスタンドに大応援団が来ている。左右から鋭いクロスが入るかと思うと、スルーパスに猛然と走り込む。日本は、スライディングしたり、ヘッドでクリアしたりとその場対応に追われ、またこぼれを拾われて攻められ、休む間もない。得点するまで、走り続けるのか。
 13分、相手左CK。イ・ジンヒョンのキックはDFが頭でクリア。15分には、フリーでシュートされるが、枠の上。17分の相手左サイドのFKは、長沼がクリア。
 24分、板倉がドリブルで持ち上がり、ミドルシュートをうつが、大きく枠の上。この後は押される場面も多く、攻撃参加は控えた。
 26分、相手左サイドで韓国のFK。ソン・フンミンがファーに蹴るが、味方は折り返せず。
 28分、クリアが三好に収まり、ドリブルでペナルティーエリア右には入り、角度のない位置からシュートするが、相手GK。NHK解説の早野さんが「ようやく三好にキレが戻ってきた」と言う。
 34分、左サイドで岩崎が縦にドリブル、相手DFがクリアして日本の左CK。三好がニアへ蹴るが、合わず。38分にも、右CKを得て、これも三好がニアへ蹴るが、相手DF。三好が蹴るCKの練習はしていないのか。もっとも渡辺の蹴るCKも合っていなかったが。初瀬でないとだめなのか。
 前半残り5分を切ってから、相手FWソン・フンミンが猛然としかけてくる。43分には、日本のDFをかわしてペナルティーエリアに入られたが、CB立田が果敢にスライディングしてシュートを防ぐ。
 追加タイム1分。早い時間に杉岡が接触で出血し、治療も受けたが、その割に短い追加タイムで、0−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。後半は受け身ではなく、こちらからプレスをかける姿勢が見られる。
 3分、板倉を蹴った相手FW9番ファン・ヒチャンにイエローカード。韓国は後半立ち上がりもハイプレスをかけてくる。
 10分、韓国のカウンター。自陣ゴール前で上田からボールカット、最後は相手FWソン・フンミンがシュートまでいくが、GK小島。
 12分、韓国が一人目の交替。20番MFキムに替えて17番FWイ・スンウが入る。身長は170pだが高速ドリブルがあると紹介される。
 13分、三好がペナルティーエリア中央から右足でシュート、相手DF。これが日本の後半初シュートかも。三好は利き足の左でないと威力は落ちる。
 17分、韓国の右CK。MF8番イ・ジンヒョンが蹴るが、GK小島。19分には、ロングパスに相手FW9番ファン・ヒチャンが走り込み、折り返しにFW16番ファン・ウィジョがフリーで合わせるが、枠のわずかに右で助かる。
 26分、CB立田が相手FWファン・ウィジョに後ろから蹴られて倒れるが、主審は見ていなかったのかカードは出ない。森保監督も抗議したが判定はそのまま。国際映像も明らかなファールと考えたらしく、立田が倒される映像を角度を変えて何回かリプレー。
 29分、日本のペナルティーエリア内にクロスが入り、大混戦になるが、最後は板倉がGK小島に頭でパスしてなんとかクリア。31分にもシュートされるが、GK小島。
 33分、三好が後ろから倒されて右サイドでFKを得る。三好が蹴るが、相手DF。日本のセットプレーはちっともチャンスにつながらず、解説の早野さんもいらだっている。
 36分、GK小島のパスを相手FWファン・ヒチャンにカットされ、ピンチになりかけるが、板倉が防ぐ。しかしこのとき板倉の手が相手の顔に当たったとして板倉にイエローカード。
 韓国の足が止まり始め、日本もボールをつなげるようになる。40分、ボランチ松本がドリブルでペナルティーエリア手前まで持ち上がり、シュートまでいくが相手DF。テークバックが大きいシュートしか打てないなら、もっと寄せられる前に打たないと。
 43分、韓国は二人目の交替。プレースキッカーの8番MFイ・ジンヒョンに替えて14番MFチャンが入る。
 追加タイム3分。47分、韓国の右CK。ソン・フンミンが蹴り、DFチョ・ユミンがヘディングシュート、枠の左。0−0のまま延長へ。

 延長開始から日本が一人目の交替。杉岡に替えて遠藤を入れる。
 開始早々、右ストッパーの原が滑って、相手FWソン・フンミンにボールをとられ、いきなりピンチ。ソン・フンミンのシュートは枠の右で助かる。
 しかし、3分、ついに失点。ペナルティーエリア左でパスを受けた相手FWソン・フンミンが反転して前を向くとき、ボールがわずかに足から離れたところを後ろから走り込んだ17番FWイ・スンウがシュート、見事にゴールイン。0−1。イ・スンウはゴール裏の看板によじのぼって喜びを表す。
 6分、勢いにのる相手FWイ・スンウを長沼が倒してイエローカード。日本の選手たちも足が止まり始めている。もう少し早めに交替が必要では。ペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。相手FWソン・フンミンが直接ねらうが、GK小島。
 9分、日本が二人目の交替。長沼に替えて初瀬が入る。
 10分、相手FWソン・フンミンが左コーナー近くでボールキープし時間稼ぎ。初瀬と三好がいくが、ファールをとられる。これで与えた相手FKでまた失点。ソン・フンミンがファーへ蹴り、相手FWファン・ヒチャンが初瀬の後ろから飛び上がってヘディングシュートをたたきこんだ。0−2。初瀬はうまく試合に入れていないのか。ソン・フンミンが監督と握手をかわしている。
 14分、日本のゴール前で競り合ったCB立田が倒れている。いったんピッチを出るが、治療して戻る。
 追加タイム2分。相手FWファン・ウィジョがGK小島と1対1になりシュートするが、枠のわずかに右で助かる。0−2で延長後半へ。

 延長後半開始から日本は三人目の交替。13番岩崎に替えて9番旗手が入る。岩崎は本当によく走った。キレのいいドリブルやシュートをこの試合も続けたが、得点はできなかった。
 4分、日本は四人目の交替。ボランチの渡辺に替えて17番ボランチ神谷を入れる。
 5分、相手FWイ・スンウがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 10分、ボランチ松本からのスルーパスに走り込んだ上田が角度のないところからシュート、相手GKがはじき、日本の右CK。これを初瀬が蹴り、ニアへ長身DF立田が走る動きをおとりに、中央で上田が相手DFに競り勝ってヘディングシュート、2−1。延長前半最後の2失点目が痛い。韓国のGKも渋い顔。
 13分、韓国が三人目の交替。オーバーエイジの16番FWファン・ウィジョに替えて2番DFファン・ヒョンスが入る。
 14分、相手GKチョ・ヒョヌに遅延行為でイエローカード。
 追加タイム2分。16分、日本の右CK。5分前の再現なるか。初瀬はニアへ蹴るが、味方がいない。もう少しセットプレーの練習をしてほしい。
 韓国は何事にも時間をかける。16分、四人目の交替。7番FWソン・フンミンに替えて11番FWナ・サンスが入る。
 1−2のままタイムアップ。試合開始直後の劣勢を考えると、延長まで持ち込んだのはよくやったといえる。韓国もオーバーエイジ3人使って、U21のチームに負けるわけにもいかなかっただろうが、やや決定力に欠け、 てこずった。男子サッカーの表彰式の放映はなかった。

サッカー短評 (2018.9/9)

日本女子vs.中国女子 1対0 (2018.8/31 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会決勝

 優勝した。前半は、とても勝てるとは思えないくらい押し込まれたが、0−0で耐え抜いた。後半、中国のプレスが弱まり、日本がつなげるようになり、最後は、後半途中から入った菅澤が、終了間際にヘディングシュートを決めた。
 先発は、GK山下、DF阪口、鮫島、三宅、清水。有吉と隅田のダブルボランチ、左右のワイドに中島と籾木。長谷川のトップ下、ワントップ岩淵。キャプテンは鮫島。準決勝から3人入れ替え。
 中国は、11番FW王サンサンを真ん中に3トップ気味。左右に10番リーと7番ワン。システムは4−3−3または4-2-3-1で、先発はずっと同じらしい。ここまでの5試合で31得点のFW陣は脅威的(もっとも17-0というタジキスタン戦は問題外だが)。4月の女子アジアカップで日本に3−1で負けたリベンジをねらっている。監督は、Jリーグでもプレーしたという人で、この監督になってから、引いて守ってカウンターという戦法から、ハイプレスで攻め込む形に変わったらしい。
 初めから終わりまでずっと雨が降っていた。弱まるときもあったが、かなり激しく降っているときもあった。日本の選手たちは、踏ん張るのに時間がかかるようだった。
 2分、相手左サイドからクロスを入れられ、相手FW7番ワンがシュート、枠の外。7分にも相手FW7番がペナルティーエリア手前からシュート、枠の右。
 中国は前線から激しくプレスをかけ、日本の選手たちはなかなか前にボールを運べない。日本のパスミスや、ボールホルダーに体を当て、体を入れ替え、長い足でボールを奪うと、すかさず前線へ送りこむ。
 17分、相手FW11番王サンサンが右に開いてロングフィードを納め、ペナルティーエリア右に入り、折り返しのパス、走り込んだ17番MFグが鋭いシュート、GK山下ががっちり捕る。NHK解説の元日本代表GK小島さんが「雨でぬれているボールをよく抑えた」と言う。
 ボール保持率が表示されると日本が上回っている。とてもそんな感じはしない。小島さんは「持たされている」と言う。試合は完全に受け身に回り、なんとかしのいでいる。中国はアフターでもタックルしてくるので、要注意。
 27分、日本が久しぶりに中国陣内でパスをつないだが、相手DFが岩淵に通る前にクリア。カットに入った籾木の顔面にまともに当たり、籾木は鼻血を止めるためにピッチを出る。日本はまだ1本もシュートを打っていない。
 32分、籾木からのパスを受けた岩淵が振り向きざまにシュート、相手DFに当たり、相手GK。アナウンサーが「これが日本の初シュート」と言う。
 33分、相手FW11番王サンサンがドリブルでペナルティーエリアに左サイドから進入、シュートするが、GK山下。こぼれを相手FW10番リーにねらわれるが、DF陣がクリア。
 34分、相手FW10番リーがDF三宅をかわしてペナルティーエリアに走り込み、後方からのロングフィードをヘディングシュート、GK山下が防ぐ。
 日本はダイレクトでパスをつなげば、中国のプレスをかわすことができるようになる。小島さんは「日本も少し慣れてきた」。
 41分、相手DFのクリアを拾った籾木が後ろにパス、長谷川がダイレクトでシュートするが、ヒットせず相手DF。これが日本の2本目のシュート。
 43分、相手左サイド中央で中国のFK。17番MFグーが蹴るとニアでFW10番リーがヘディング、高く上がってGK山下。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。日本は、後半は自分たちからプレスをかける。
 3分、相手FW10番リーがペナルティーエリア左に進入、クロスを上げるが、清水がクリアして相手左CK。相手DF2番ハンが蹴るが、DF陣がクリア。5分、連続して相手左CK。いずれも2番ハンが蹴るが、DF陣がクリア。
 中国は、少し疲れたのか、前半ほど前線からハードプレスをしかけてこない。中盤に少しスペースができ、有吉らボランチが前を向けるようになる。しかし、ボランチ、サイドのいずれでもタメが作れないため、前線にいいボールを供給できない。
 11分、籾木に替えて菅澤が入る。
 12分、中央でボールを奪われ、カウンターを受ける。3対3の中、相手MF16番ヤンがスルーパス、ペナルティーエリア右に走り込んだFW10番リーが思い切りシュートするが、右サイドネット。解説の小島さんは「GK山下はコースを読み切って、途中で手をひっこめましたね」。
 15分、FW10番リーに替えて14番MFチャオを入れる。
 18分、相手FW7番ワンがDF鮫島に競り勝ち、ペナルティーエリアでシュートするが、枠の上で助かる。
 20分、隅田からのパスを受けた岩淵が、反転してシュート、これもヒットせず、枠の左。これが日本の後半最初のシュート。
 22分、日本がダイレクトでパスをつなぎ、菅澤に預けると、菅澤が左サイドの長谷川にパス、長谷川はダイレクトでファーの中島をねらうが、やや短くなり、相手DF。菅澤が入ってやっとタメが作れるように。
 25分、日本の左CK。これが初めてのCK。平均身長はもちろん中国の方が高い。中島はマイナス方向に大きく蹴るが、相手DFに阻まれる。
 27分、相手FW7番ワンからのパスを、右に開いて受けた相手FW11番王サンサンがクロスを入れるが、直接ゴールラインを割る。29分、ロングボールを受けた、途中交代で入った14番MFチャオがペナルティーエリア右に進入、シュートするが枠の右。日本は疲れているはずだが、最後まで相手に寄せてシュートコースを限定している。
 32分、後半最大のピンチ。相手FW11番王サンサンがドリブルでペナルティーエリアに進入、走り込んだ14番MFチャオに横パス、チャオはシュートせずにさらに走り込んでくる17番MFグーにマイナスのパス、グーがダイレクトでシュートしたが、GK山下が枠内の左上にとんできたボールをはじき上げてセーブ。解説の小島さんが「すばらしい反応。山下はアメリカ遠征の時から、反応もよくなり守備範囲がずっと広くなった」とほめる。
 33分、さらに相手FW7番ワンが右サイド深くからクロス、こぼれを相手FW11番王サンサンがペナルティーエリア内からシュートするが、枠の上で助かる。
 39分、岩淵からの斜めのパスに、中島が相手DFラインの裏に走り込んで受けたところで倒され、いったんはPKかと思ったが、副審が旗を上げていてオフサイドの判定に。
 41分、GK山下のロングキックにFW菅澤が走り込むが、これもオフサイド。
 42分、相手DF2番ハンにイエローカード。
 45分、先制。岩淵が右奥のスペースにスルーパス、走り込んだ中島がダイレクトでクロス、中央で菅澤が相手DF二人の間に走り込んでダイビングヘッドで押し込む。1−0。
 中国のDF陣が主審に何やら抗議して、立ち去るように指示されている。キャプテンのDF5番ウーにイエローカード。
 追加タイム3分。日本はボールキープ。できないときは大きくクリアでサイドに切る。中国はなぜかここで二人目の交替。16番MFヤンに替えて15番FWシャオを入れる。しかし時間切れで、1−0のまま日本の勝利。日本は前々回に続く2度目の優勝。
 表彰式も雨の中。3位決定戦は、韓国が4−0でチャイニーズタイペイに勝ち、銅メダル。細長い表彰台が運ばれ、3位からメダルと記念品授与。韓国と日本は笑顔で中国は硬い顔。日本は金メダルと、アジア大会1位の記念品・サイのぬいぐるみを掲げて記念撮影。

サッカー短評 (2018.9/8)

U21日本vs.U23UAE 1対0 (2018.8/29 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会準決勝

 もうひとつの準決勝で、U23韓国がU23ベトナムに勝ち、決勝進出。日本はこの試合に勝って日韓戦をめざす。前半、何度かシュートまでいったが、得点できず。左サイドの岩崎と遠藤渓太のドリブルでチャンスを作る。一方、右サイドは、スペースにフィードする原と、足下でもらいたい初瀬がかみ合わず。前半は6バックで守る相手を崩せず。後半、交替で入った上田が前田とツートップとなってから、ようやく試合が動き出し、渡辺の粘りのパスを受けた上田がたたき込み、これが決勝点となった。
 先発は、GK小島、DF杉岡、立田、原の3バック。左右のアウトサイドに遠藤と初瀬。神谷と渡辺のダブルボランチ。シャドーに岩崎と旗手。前田のワントップ。キャプテンマークはGK小島。サウジ戦から4人変更。原、神谷、遠藤、初瀬が先発。板倉は出場停止。
 UAEのシステムは4-4-2らしい。CBの4番とFW24番はオーバーエイジ。キャプテンは4番DFアルシャルジ。ラウンド16と準々決勝とも延長、PK戦で勝ち上がってきた。粘り強さがあるが、体力的にはきついはず。
 4分、相手左サイド中央でUAEのFK。29番MFムサハバが蹴るが、GK小島。5分にも右サイドで相手FK。これは19番MFアルアッタスが高いロスを蹴り入れるが、GK小島。
 6分、遠藤が左サイドからドリブル、シュートまでいくが相手DF。こぼれを前田が落とし、岩崎がシュートするが、枠の左。
 11分、ボランチの渡辺からのパスを受けた旗手がドリブル、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 13分、ボランチ神谷からパスを受けた遠藤が縦に高速ドリブル、クロスは相手DFに当たり、左CKを得る。これを神谷が蹴り、こぼれを渡辺がシュートするが、大きく枠の上。
 21分にも、旗手からのパスを受けた渡辺が持ち上がってペナルティーエリア近くでシュートするが、大きく枠の外。NHKのアナウンサーが「枠を少しはずした」と言うと、解説の早野さんは「大きくはずしました。ここは厳しくいいます。技術が足りない」とバッサリ。
 23分、相手ボランチ、サリムがドリブル、ペナルティーエリア左からクロス、最後はGK小島が防ぐ。
 24分、岩崎が左サイドをドリブル、ゴールライン近くから折り返すとも旗手がヘディングシュート、枠の右。
 29分、初瀬がサリムに倒されて日本のFK。初瀬が蹴り、中央で杉岡が頭でファーへ流すと、そこにいた立田が相手DFと競り合うが、ボールがやや長くて触れず、ゴールラインを割る。
 37分、遠藤が左サイドを突破して、深い位置から低いクロス、これにFW前田がダイビングヘッドで飛び込むが、相手GKがはじき、これに立ち上がった前田が詰めるが、相手DFがGKとの間にたちふさがり阻まれる。
 43分、左サイドを駆け上がった遠藤からのクロスを岩崎がフリーでダイレクトシュート、相手GK。
 45分、右サイド中央で日本のFK。初瀬は後ろへボールを下げ、神谷がゴール前にクロス、長身DF立田が相手DFと競り合うがオフサイドの判定。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 2分、神谷からのパスを受けた岩崎が遠藤につなぎ、遠藤はペナルティーエリアに入り、シュートするが、枠の左。
 4分、相手FW24番アルメスマリが縦パスを受け、ドリブル、DFをはねのけながらシュート、GK小島正面。アルメスマリは確かオーバーエイジの選手。
 9分、遠藤の横パスが相手に渡り、攻め込まれる。ペナルティーエリア内に入り込まれるが、全員で戻ってボールを取り返す。
 12分、神谷からのパスを受けた初瀬がクロス、相手DFがクリアして右CKを得る。ゴール前で、前田をマークしている相手DFが小競り合い、主審が二回も注意する。初瀬がニアに蹴るが、相手DF。
 14分、ボランチ渡辺からのパスを受けた旗手が反転してシュート、枠の外。
 日本もUAEも最後のシュートの精度が悪く、枠に飛ばない。過密日程の中、疲れも出てきている。
 19分、日本は一人目の交替。旗手に替えて上田が入る。上田がワントップに入り、前田が右シャドーに回る。
 20分、上田のポストプレーからスルーパス、前田が走り込んで相手GKと1対1になるが、シュートは枠の左。
 22分、前田を倒した相手24番アルメスマリにイエローカード。前田は治療を受けて戻る。
 24分、UAEは一人目の交替。さきほどイエローをもらった24番FWアルメスマリに替えて26番FWアルダルマキが入る。髪の毛がアフロ風で背も高く、ベルギーのフェライニに少し似ている。FW登録だが、ボランチに入り、パスをさばく。
 29分、ようやく、右サイドへの大きなパスに初瀬が走り込むが、わずかに間に合わず、タッチを割る。
 30分、相手右CK。ムサバハが蹴るが、誰にも合わずにファーでゴールラインを割る。UAEは、プレースキッカーのレベルが低いのか、本来のキッカーが出ていないのか。
 33分、ようやく先制。相手ゴール前に攻め込みながらシュートできずにこぼれたボールがアルダルマキ・フェライニの足下に。そこへすかさず小柄な渡辺が滑り込んでボールカット、相手の足の下をくぐり抜けるとすかさず立ち上がり、前線へパス、上田がワンタッチで前を向いてシュート、ボールが下からバーに当たるが内側に落ちて、天井のネットに跳ね返る。1−0。
 36分、前田がすばらしいスタミナで低い位置から右サイドをドリブルで駆け上がる。しかし深くまで入り込んだが、相手DFにとられてしまう。
 37分、日本は二人目の交替。ボランチ神谷に替えて松本を入れる。アナウンサーが「松本の出場時間が最も長い」と言う。日本は左右のアウトサイドも下がって5バック。
 40分、UAEが二人交替。27番FWアルアメリに替えて20番MFアブドゥラ、6番サリムに替えて7番FWアルハシュミが入る。下がる選手がもたついたり、何やら第4審判に言ったりしていて、時間がかかる。解説の早野さんが「こういうとき、相手にいらついたりしないように」というようなことを言う。
 44分、まだ走る前田を相手DFがひっぱって倒し、イエローカード。45分、遠藤と上田が左コーナー付近でボールキープ。
 追加タイムは3分。47分、相手右サイドでUAEのスローイン。初めてロングスローを入れてくる。いったんDFが跳ね返すが、高く上がってしまい、こぼれを奪い合いになるが、渡辺が大きく前方に蹴り出す。
 1−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2018.9/6)

日本女子vs.韓国女子 2対1 (2018.8/28 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会準決勝

 本当に辛勝だった。立ち上がり、菅沢の得点で先制し、いい感じで試合に入ったのに、次の好機をはずし、次第にミスが多くなり、韓国の攻勢をまともに受け続けることになった。後半23分、とうとう同点にされたが、なんと41分、オウンゴールで勝ち越し。日本はシュート4本で決勝へ。
 先発は、GK山下、DF國武、鮫島、三宅、清水。中里と有吉のダブルボランチ、左右のアウトサイドに長谷川と中島。菅澤と岩淵のツートップ。キャプテンは鮫島。前の試合とは3人、國武、中里、菅澤を入れ替えた。
 韓国は、4-3-3のシステムかと思ったが、4-1-4-1らしい。10番MFのチ・ソヨンは以前アイナック神戸でプレーし、現在はチェルシー所属。7番MFのイ・ミナは現在、アイナック神戸でプレー。日本の情報は、韓国によく知られている。キャプテンは現在得点王の8番MFチョ・ソヒョン。韓国は初の決勝進出を目指す。
 3分、中央右寄りで、國武が相手FW11番イ・グンミンを倒してFKを与える。やや距離があったが、これをチ・ソヨンが蹴るが、味方に合わず。
 5分、早くも先制。中央やや左寄りからボランチ有吉が、ペナルティーエリア内の菅澤へパス、菅澤はDFラインから走り込んでゴールに流し込み、1−0。
 さらに6分、追加点のチャンス。岩淵が中盤からドリブルでペナルティーエリア手前まで進み、シュートするかと思わせて菅澤へスルーパス、菅澤はフリーでシュートするが、枠の上。これが決まると、その後もっと楽だったが。残念。
 日本のリズムで試合は進むと思われたが、次第にパスミスから韓国にリズムを渡してしまった。9分のボレーシュートは枠の外だったが、14分、GK山下が飛び出してはじいたシュートのこぼれを拾われ、無人のゴールにシュートされたが、バーに当たって助かる。
 このとき、GK山下に突っ込んできた相手FW17番イ・ヒョニョンが足を傷め、17分、12番FWムンと交替。ムンは右ワイドに入り、そこにいた11番イ・グンミンがワントップに回る。
 20分、相手MFチ・ソヨンが右MFイ・ミナとのパス交換からシュート、決まったかと思うほど左ポスト際に跳んだが、左SB清水が戻って、体をひねってかろうじてクリア。
 21分、22分と相手右CK、左CKと立て続けに与える。しかし、なんとか防ぐ。解説の野田朱美さんによると「DFが下がってしまい、後手になっているので、クリアも拾われてしまう」という悪循環に陥っているらしい。もっとFWからプレスし、全体を押し上げないといけないようだ。
 日本の左SB國武が対面する相手MFイ・ミナとたびたびマッチアップ。28分には正面衝突して、しばらくピッチ外で治療を受けたが、無事に戻る。
 33分、國武が前線へロングフィードを送るが、途中で相手MFチ・ソヨンにカットされ、相手FWイ・グンミンがドリブルで突進、ペナルティーエリアに入られ、右にはたいたところにいたイ・ミナにダイレクトシュートを打たれるが、GK山下が捕る。
 日本はなんとか試合のペースを取り戻そうとDFラインでボールを回す。39分、DF國武が倒されて、中央左サイドで日本のFK。キッカーの長谷川は、ボールキープを選び、CBの鮫島にボールを下げる。
 41分、相手MFチ・ソヨンからイ・ミナ、ムン、ペナルティーエリア左のチャン・スルギとパスをつなぎ、再びチ・ソヨンへと渡るとシュートを打たれるが、DF陣がブロック。
 42分、GK山下が、ゆっくりゴールキックに時間をかけているとイエローカード。
 追加タイムは3分あったが、なんとか1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。後半も韓国のハイプレスな攻撃をいなせず、なんとか耐える展開が続く。
 8分、久しぶりに日本の攻撃がつながる。FW岩淵が下がって、中央で長谷川からのパスを受けると、ドリブル突破、菅澤につなぎ、菅澤が右の中島にパス、中島は右サイド深くから折り返すと長谷川が走り込んでダイレクトシュート、大きく枠の上。残念。
 10分、日本は二人同時交替。左SB國武に替えて阪口萌乃、ボランチ中里に替えて隅田が入る。
 11分、13分とゴール前にクロスを入れられるが、DF陣が体をはって防ぐ。
 13分、岩淵が右サイドからクロス、相手DFにマークされている菅澤がワンタッチで振り向きざまにシュートしたが、ヒットせず、相手GK。
 15分、相手左サイドでFWムンがイ・ミナとのパス交換からシュートするが、GK山下正面。
 16分、韓国が二人目の交替。9番FWチョン・ガウルに替えて16番FWソンが入る。
 17分、鮫島がポランチに付けようとしたパスを相手MFチ・ソヨンにカットされ、すかさずペナルティーエリア右の相手FWソンにスルーパスを通されるが、ソンのクロスはDFがクリア。
 20分、日本の右CK。中島が蹴るが、味方に合わず。
 21分、韓国は三人目の交替。3番DFシンに替えて、19番DFイ・ウンミンが入る。
 23分、同点に追いつかれる。相手FWムンがドリブル、ペナルティーエリア左脇からファーへクロス、日本の4バックはニアからセンターをカバーしていたが、相手右サイドからフリーで走り込んだイ・ミナにヘディングシュートを決められる。左SB阪口萌乃はセンターにしぼっており、有吉が後追いで走ってきたが間に合わず。1−1。
 27分、さらに逆転をねらう韓国に猛攻を受け続ける。相手左SBチャン・スルギにボールをカットされ、相手FWイ・グンミンにスルーパスを通され、そのままシュートされるが、枠の左で助かる。28分にも、チ・ソヨン空のパスを受けたイ・グンミンにシュートされるが、枠の外。
 33分、日本は三人目の交替。中島に替えて籾木を入れる。システムを4-2-3-1に変更。籾木はトップ下に入り、岩淵が右ワイドに回る。
 34分、隅田からのパスを受けた菅澤が右に岩淵にパス、岩淵がファーへクロスを入れるが、相手DF。
 40分、右サイドで日本のFK。籾木が蹴るが、相手DF。
 41分、追加点。長谷川がペナルティーエリア手前から右にパス、走り込んだ清水がペナルティーエリア右角からクロス、ファーのゴールライン際にいた菅澤が頭でゴール前に折り返すと、相手DFがオウンゴール。2−1。
 43分、中央右寄りで相手FK。チ・ソヨンがファーへ蹴り、相手FWソンが頭で折り返すが、GK山下。
 44分、相手クロスが清水に手に当たり、FKを与える。チ・ソヨンのキックをニアではねかえすが、こぼれを相手左SBチャン・スルギにシュートされるが、これも防ぐ。
 45分、相手MFイ・ミナがペナルティーエリア左からドリブル、シュートまでいくが、DF陣がブロック。
 追加タイム4分。日本はボールキープに努める。49分、またも相手にFKを与えるが、チ・ソヨンのキックをDFが頭で跳ね返したところでタイムアップ。韓国の選手たちは倒れ込む。
 決勝は、チャイニーズ・タイペイを破った中国と対戦。

サッカー短評 (2018.9/2)

U21日本vs.U21サウジアラビア 2対1 (2018.8/27 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会準々決勝

 勝つには勝ったが、最後はサンドバッグだった。それでも、攻撃では、ねらいをもった形が見えてきた。前半31分、岩崎が前田とのコンビで落ち着いてシュートを決めたものの、39分にオウンゴールで追いつかれた。しかし、後半にも岩崎が追加点をあげ、なんとか逃げ切った。
 先発は、GK小島、DF板倉、立田、大南。左右のウイングバックに杉岡と長沼。松本と渡辺のダブルボランチ、二列目インサイドに岩崎と旗手。ワントップ前田。キャプテンは板倉。
 サウジアラビアもU21のチームで、オーバーエイジはいない。2年前、AFCのU19アジア選手権決勝の相手。そのときは0−0でPK戦となり日本が優勝。ワントップの9番カマラは前の試合で3得点したらしい。MFの7番ガリブと10番アルクライフは小柄だが、テクニシャンで体幹も強い。DFには190pを超える選手もいる。システムは4-2-3-1とのこと。
 3分、板倉がドリブルしてきた相手MF10番を倒してFKを与える。キッカーは14番アルアスマリ。かなり距離はあったが、直接狙い、枠の上。
 5分、岩崎が左サイドを突破してペナルティーエリアに入り、シュート、相手GKにはじかれるが、左CKを得る。渡辺が蹴り、立田がヘディングシュートするが、なんと前田の手に当たったらしく、ハンドのファールとなる。7分にも左CKを得るが、渡辺のキックは相手DF。
 16分、ボランチ松本がプレスを受けて、味方がいないところにバックパス、これを相手FWカマラにひろわれ、ピンチになりかけたが、DF大南が防ぐ。NHKの解説早野さんは厳しく批判。
 18分、右サイドで大南からのパスを受けた長沼は、ワンタッチでクロス、ファーに走り込んだ岩崎がヘディングシュート、ややタイミングがずれ、ヒットせず枠の外。
 日本は、板倉、大南、立田ともDFラインから縦パスを入れ、岩崎や旗手が相手DFの裏をねらう。
 24分、立田からのパスを受けた旗手が右サイドの長沼に展開、長沼がどりぶる突破をしかけるとファールで倒され、FKを得る。これを渡辺が蹴るが、相手DFがクリアして右CKに。これも渡辺が蹴るが、味方に合わず。
 26分、サウジのカウンター。相手FWカマラからのパスを受けたMFガリブが相手左サイドからペナルティーエリアに入り、シュート、枠の左で助かる。
 31分、先制。左サイドの杉岡が前線の前田にロングパス、前田は相手DFに先に触られるが、取り返してすぐ岩崎に落とし、岩崎が冷静にシュート、左上に決まり、1−0。
 35分、相手MFガリブがスルーパス、相手FWカマラに通るが、大南が防ぐ。
 38分、渡辺が相手MF17番アルオムランを倒してFKを与える。これをガリブが蹴り、いったんはDFがクリアするが、相手10番アルクライフがひろってクロス、これを長身DFアルユシフがシュート、GK小島がはじいたが、なんと目の前の立田に当たってゴールイン。1−1に追いつかれる。
 サウジも元気になり、日本が攻撃のパスをつなごうとして一瞬でもためらうと、プレスしてきて体が入れ替わりボールカットされてしまう。日本は体幹が弱い選手が多い。
 追加タイムは2分あったが、1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分、相手DFアルユシフが攻撃参加、相手左サイドからクロス、いったん板倉がクリアするが、こぼれを相手MFガリブがシュート、大南が防ぐ。大南の左腕が伸びていて、サウジの選手はハンドと抗議したが、もちろん判定は変わらない。
 5分、左MFガリブが相手FWカマラとのパス交換からシュート、枠の左で助かる。
 9分には、スルーパスを下がって受けた相手FWカマラがドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートしようとしたところにDF立田がとびこみ、枠に飛ばず。ここまでなんとかカマラを抑えられている。
 12分、立田が前線にロングフィード、これを旗手が走り込んで受け、飛び出した相手GKの上を越すループシュートをフリーでうったが、枠のわずかに右。決めてほしい。解説の早野さんも「次は決めないといけない」。
 直後に日本は一人目の交替。長沼に替えて遠藤渓太が入る。
 14分、また立田のロングフィードを受けた杉岡が、前線の前田にループパス、前田が頭でポストプレー、旗手がすかさずシュートするがヒットせず相手GK正面。
 15分、日本は二人目の交替。旗手に替えて三好が入る。
 16分、遠藤がドリブル突破をしかけるとファールで倒され、右サイドで日本のFK。相手DFアルアスマリにイエローカード。三好がクイックスタートするが、受けた渡辺のパスが大きくなり、ゴールラインを割る。
 18分、遠藤の右サイドからのクロスを前田がヘディングシュート、相手GKがはじいて右CK。これを三好が蹴るが、相手GK。
 20分、相手MF10番アルクライフがドリブルで板倉をかわしてシュート、右のサイドネット。
 23分、板倉が相手をファールで止め、イエローカード。FKを与える。これを相手MFガリブが蹴るが、味方に合わず。
 25分、左サイドの岩崎からパスを受けた渡辺が右サイドの遠藤に展開、遠藤が入れたクロスはいったん相手DFがはじくが、取り返してシュート、枠の上。
 28分、追加点。遠藤が右サイドからファーへロングパス、前田が受けてペナルティーエリア左にドリブルで入り、折り返しを岩崎が流し込んだ。2−1。
 この後、サウジの攻撃を止められず、ずるずると下がり、来島切れのクリアをまたひろわれ、と耐える時間が続く。日本は中盤の守備が効いておらず、なんとか最終ラインとGKで跳ね返す状態が続く。
 34分、相手10番アルクライフからのパスをダイレクトで17番アルオムランがシュート、DF陣が防ぐ。
 36分、日本は三人目の交替。FW前田に替えてFW上田を入れる。サウジも一人目の交替。8番MFマグラシに替えて11番MFアルセルーリが入る。
 39分、相手10番アルクライフのスルーパスを相手FWカマラがシュート、GK小島。40分、17番アルオムランがこぼれをひろい、シュートするが、なんとか左CKに逃れる。これをガリブが蹴るが、ニアで日本のDFがクリア。
 41分、相手MF10番アルクライフを三好が倒してFKを与える。これを17番アルオムランが蹴るが、GK小島が捕る。
 44分、サウジは二人目の交替。14番アルアスマリに替えて18番アルハバシが入る。
 追加タイム4分。46分、相手左サイドからのロングスローに、相手FWカマラが抜けだしペナルティーエリア左に入られるが、パスが味方に通らず。
 かろうじて逃げ切り、2−1でタイムアップ。サウジの選手たちは倒れてしまった。

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サッカー短評 (2018.8/31)

日本女子vs.北朝鮮女子 2対1 (2018.8/25 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会決勝トーナメント準々決勝

 日本は、ここ3大会決勝で対戦してきた強豪北朝鮮と、今大会では決勝トーナメント初戦で対戦。前回大会で優勝した北朝鮮はグループ第3戦で中国との肉弾戦に敗れてグループ2位となったため、ここで日本と当たることになった。
 日本は北朝鮮のフィジカルの強さを出させないよう、すばやくパスを回し、意図的にサイドチェンジも入れて対抗。ボール保持率では上回り、多くの時間を北朝鮮側で戦ったが、パスミスや素早いパスカットからロングボールでカウンターを受ける場面も作られた。
 日本は、前半終わり近い40分、岩淵が右CKからの落としに走り込んで流しこみ、先制。後半には、菅沢のポストプレーから長谷川がループシュートで相手GKの頭上を越す技ありのゴールを決めて2点差に。最後は北朝鮮の猛攻にPKを与えて1失点したが、この「難しい対戦」をなんとか制した。
 先発は、GK山下、DF阪口萌乃、鮫島、三宅、清水。有吉と隅田のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と中島。田中美南と岩淵のツートップ。中4日のベトナム戦から6人入れ替え。
 北朝鮮もシステムは4-4-2。この大会4得点の12番FWキム・ユンミと20番リ・ヘヨンのツートップ。14番MFリ・ヒャンシムも得点している。キャプテンは4バックの中央、15番キム・ナムフィ。
 開始2分、3分と北朝鮮にシュートをうたれる。いずれもDF、GKが対応。
 9分、ボランチ有吉が倒されて日本のFK。長谷川と阪口が立ち、阪口が直接狙うが、相手GK。
 今までの2試合と違い、相手のプレスが格段に速く、強い。日本の選手たちもわかってはいるはずだが、一瞬球離れが悪いと、すぐ詰め寄られてカットされたり、ミスパスとなってしまう。特にボランチのところで狙われている。FW岩淵も下がって守備したり、パス出ししたりしている。
 17分には、相手14番MFリと相手20番FWリが右サイドをパス交換で突破、クロスを入れられるが、GK山下。21分には、相手FW12番キムにボールキープからつながれ、8番MFユにペナルティーアークからミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 26分、長谷川がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。28分、中島のクロスが相手DFにクリアされ、右CKを得る。これを中島がニアへ蹴るが、相手DF。
 35分、中島がファールで倒され、右サイドで日本のFK。中島はクロスを入れず、後ろへ戻し、攻撃をやり直す。36分、ペナルティーエリア手前で阪口がボールをクリアしようとしたところへ相手選手が頭から飛び込み、顔に足が当たる形になり、阪口にイエローカード。主審はイランの人。
 これで与えた相手FKに二人が立つが、FW12番キムが強いシュートを蹴るが、枠の上で助かる。
 40分、右サイドを清水が攻め上がり、ペナルティーエリア右からクロス、相手DFにクリアされ、右CKを得る。これを中島がファーへ蹴ると、田中が競り勝って中央に落とし、岩淵が右から走り込んで押し込んだ。1−0。
 直後に相手FW20番リに鋭いミドルシュートをうたれるが、枠の上。NHK解説の小島さんが「相手は少し遠目からでもシュートしてくる」と言う。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半開始から日本はFW田中に替えてFW菅沢を入れる。北朝鮮も一人目の交替。FW12番のキム・ユンミに替えて11番FWソンを入れる。
 4分、7番MFキム・ウンファがミドルシュート、枠の外。6分、相手左CK。7番MFキムはショートコーナーを蹴り、クロスを入れる。相手FWリがヘディングするがヒットせず。
 7分、北朝鮮は二人目の交替。13番MFキムに替えて4番DFリが入る。
 10分、11分と左サイド、右サイドから日本のゴール前にボールを入れられるが、北朝鮮の選手がいない。
 17分、日本が追加点。長谷川が左から菅沢にパス、菅沢はポストプレーで長谷川に落とすと、長谷川がねらいすましたループシュートをうち、2−0。
 さらに19分、岩淵が相手GKのパスをカット、無人のゴールにループシュートをうつが、決められず。これが決まれば、試合もほぼ決まったのだが。
 24分、阪口が相手MF14番キムをペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを与える。ここで日本は二人目の交替。長谷川に替えて籾木を入れる。
 北朝鮮のPKキッカーはキャプテンのDFキム・ナムフィ。しっかり決められ、2−1となる。
 28分にも、相手DFウィにシュートされるが、枠の左で助かる。
 30分過ぎからは日本もまた攻撃の形は作るが、シュートまで持ち込めない。
 38分、北朝鮮は三人目の交替。FW20番リ・ヘヨンに替えてFW9番チャンを入れる。40分、日本も三人目の交替。岩淵に替えて増矢を入れる。
 42分、相手FWソンが鮫島をかわしてシュートをうつが、枠の外。
 45分、菅沢がシュートをうつが、相手GK正面。
 追加タイム2分あったが、2−1で逃げ切った。

サッカー短評 (2018.8/26)

U21日本vs.U23マレーシア 1対0 (2018.8/25 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会決勝トーナメントラウンド16

 最後のPKでやっと勝った。中4日あいて、セットプレーの練習もやったらしい。グループリーグの3試合よりはよかった。
 先発は、GK小島、DF板倉、立田、原の3バック。松本と渡辺のダブルボランチ。左右のアウトサイドに杉岡と長沼。トップ下に岩崎と旗手、前田のワントップ。キャプテンマークは板倉。
 マレーシアは、グループ第2戦リーグで韓国を破った。システムは3-4-2-1。で日本と同じ
 前半8分、左ワイドの杉岡からインサイドの旗手、旗手が左サイドに流れた岩崎に展開、岩崎がペナルティーエリア左に切り込んでシュート、枠の上。前半は、このような連動したパスワークがいくつか見られた。
 11分、相手FWラシドにシュートされるが、大きく枠の外。14分、中央右寄りで相手FK。キックは板倉がはじくが、こぼれを拾われ、シュートされるが、GK小島がはじく。
 19分、日本の右CK。渡辺が蹴るが、相手DF。21分にも右CK。また渡辺が蹴り、ニアに長身DF立田が飛び込むが、合わず。
 23分には、右アウトサイドの長沼がドリブル、倒されてFKを得る。渡辺がファーの板倉めがけて蹴るが、相手GK。
 26分、右SBの原が前線へロングフィード、FW前田がトラップして前をむくが、ハンドの判定。
 29分、相手GKのロングフィードを頭でクリアした立田が、着地で足を傷めるが、治療して戻る。
 31分、旗手からのスルーパスを前田が下がって納め、ペナルティーエリアに入ってシュートするが、大きく枠の上。
 32分、相手右CK。ラシドが蹴るが、ゴールラインを割る。
 34分、杉岡が倒されて、ペナルティーエリア左から日本のFK。渡辺が蹴るが、味方に合わず。
 この後は双方シュートに持ち込めず、追加タイム2分あったが、47分の前田のシュート相手GK。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 6分、日本の左CK。渡辺はショートコーナーからクロスを入れるが、直接相手GK。
 12分、マレーシアのカウンター。3対3の同数から、相手FWラシドがシュートするが、わずかに枠の右。13分にも相手FWアブドゥルラシドにシュートされるが、枠の外。
 16分、右サイドで長沼がフリーで岩崎にクロスを入れるが、岩崎はパウドが合わず、シュートヒットせず枠の右。
 20分、ボランチの松本からのパスを受けた左ワイドの杉岡がペナルティーエリア左からクロス、ニアの旗手には合わないが、ファーで長沼がシュート、相手GKがはじいたところへ岩崎がつめるが、枠の右。
 22分、岩崎のドリブルがファールで止められ、相手DFハクティアルにイエローカード。24分、左ワイドの杉岡のクロスが相手DFにクリアされ、日本の左CK。渡辺が蹴るが、味方に合わず。
 28分、左サイドで旗手がドリブル、前田が落とし、杉岡がダイレクトでシュートするが、相手GK正面。
 31分、前田に替えて上田が入る。直後に日本の右CK。渡辺がショートコーナーからクロス、板倉がシュートするが、相手DF。
 32分、相手FWアブドゥルラシドにペナルティーエリア左からクロスを入れられ、こぼれを相手MFイスハクが再びクロス、相手FWアハマドにヘディングシュートされるが、枠の右。
 35分、板倉が相手FWラシドの突破を体で止めてイエローカードをもらい、次戦出場停止。相手フリーはラシドが直接ねらい、GK小島が触り、バーに当たって相手左CKとなる。このCKもラシドが蹴るが、味方に合わず。
 38分、旗手の中途半端なバックパスを相手FWラシドに拾われ、シュートされるが、右のポストに当たる。
 39分、日本の右CK。渡辺が蹴り、相手DFがはじくが、こぼれを旗手がシュート、枠の上。
 40分、岩崎のクロスがニアで相手DFにクリアされ、左CKを得る。渡辺が蹴り、混戦になるが、シュートできず。続けて右CKとなり、また渡辺が蹴るが、味方に合わず。
 43分、渡辺のスルーパスを上田が相手DFの裏で受け、ペナルティーエリア左に入ったところで、後ろから相手DFタンに倒され、PKを得る。たんはイエローカード。PKは上田が蹴り、冷静に右に蹴り込み、1−0。
 追加タイム4分。46分、相手FWラシドが鋭いシュートを打つが、枠の上。
 48分、マレーシアの右CK。ラシドが蹴り、ヘディングシュートされるが、バーに当たる。49分、相手のドリブルが渡辺の手に当たり、中央で相手FK。ラシドが直接ねらうが、枠の上。GK小島がゴールキックを蹴ると、タイムアップの笛。
 1−0で順々決勝へ。

サッカー短評 (2018.8/25)

川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 1対0 (2018.8/25 等々力) 第24節

 憲剛が相手のミスクリアを拾って決めた1点を守ってなんとか消耗戦を制した。猛暑復活で19時キックオフなのに31度、湿度67%とか。前後半とも飲水タイムを設ける有様。
 先発は5試合連続で同じらしい。GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドは阿部と家長。小林のワントップ。
 仙台はジャーメイン良のワントップ。二列目に西村と元フロンターレの中野。左右のワイドに関口と蜂須賀。椎橋と富田のダブルボランチ。DF怪我明けの金、大岩、平岡の3バック。GKシュミット・ダニエル。キャプテンマークは富田。GKシュミットは、大学のときフロンターレの特別強化指定選手だった。
 3分、左サイドコーナー近くでフロンターレのFK。憲剛がニアへ蹴るが、相手DF。クリアが小さくなるがシュートに持ち込めず。
 5分、相手左サイドの関口のドリブルを止めたエウシーニョの守備がファールとなり、相手FK。関口がファーに蹴るが、家長がクリア。
 10分、相手FW西村が左サイドゴールライン際で谷口と競り合う。谷口が入れ替わられバランスを崩す間に、西村はボールをキープしてシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 アナウンサーが「両チームとも初めから様子を見たりせずに攻めていますね」と言うと、解説の戸田さんが「川崎も仙台も調子がいい。ボールは走らせても疲れない」。
 仙台は両ワイドが下がって5バックで守り、フロンターレのパスワークでもなかなか切り込めない。家長と阿部はいつものように左右を入れ替わったりもしている。
 17分、右サイド深くから家長のクロス、こぼれを憲剛がシュートするが、相手DF。
 22分、相手FW西村が左サイドから大きくサイドチォーェンジのパス、ファーで攻め上がった右ワイドの蜂須賀が受け、中野とパス交換しながら切り込み、シュートするが、枠の外。
 25分、飲水タイム。
 27分、大島からの縦パスを小林が振り向きざまにシュートするが、ゴール前を斜めに走った阿部の背中に当たり、左ポストに当たる。惜しかった。
 30分、小林。憲剛、家長とつなぎ、家長がシュート、相手DF。こぼれを憲剛が再度シュートするがヒットせず相手GK正面。憲剛が相手DFと交錯して脇腹を押さえて倒れる。
 36分、相手左サイドを関口に突破され、クロスを上げられるが、大きくなり、ゴールラインを割る。
 39分、小林がペナルティーエリア左から相手DF平岡をかわしてシュート、相手DF大岩。
 40分、相手右サイドから蜂須賀にクロスを入れられ、西村にヘディングシュートされるが、枠の上。
 43分にも相手右CK。関口が蹴り、ニアで相手DF金がヘディングパス、ファーで蜂須賀がシュートするがヒットせず。
 追加タイム2分。阿部がペナルティーエリア手前から斜めに鋭いシュートをうつが、右ポストに当たる。惜しかった。0−0でハーフタイム。

 後半開始から仙台が一人目の交替。FWジャーメインに替えて石原を入れる。
 1分、阿部が左サイドからペナルティーエリアに進入してシュート、左CKを得る。憲剛が大島とショートコーナーでパス交換からクロス、阿部がシュートするが相手DF。
 4分、阿部からのパスを受けた小林がシュートするが相手DF。7分、家長からの横パスを受けた憲剛は、阿部にスルーパス、阿部は反応が遅れてフリーでシュートしたがヒットせず。解説の戸田さんは「中村選手はとっさに判断を変えましたね」。
 10分、先制。憲剛が相手GKに猛然とプレス、ゴールキックを登里がカットして再びゴール前にクロス、これをカットした相手DF大岩のクリアがミスキックとなり憲剛の足下へ。憲剛は相手DF、GKの位置を冷静に見極め、まっすぐゴール右奥のネットをゆらす。1−0。BKBのゴールパフォーマンスは、今日は元祖のバイク川崎バイクがスタンドにいたらしい。
 11分、仙台は失点前から準備していた二人目の交替を行う。DF金に替えて奥埜を入れる。ボランチの椎橋が金のいた位置に下がり、奥埜はダブルボランチの前目に入る。
 16分、右サイドのスローインを小林がシュート、枠の上。
 ピッチレポートが入り、後半も30度を超えているため、飲水タイムを設けること、風がまったくないため、すごく蒸し暑いことが報告される。
 フロンターレは一人目の交替で斎藤を入れるらしい。憲剛が後半も競り合いで倒れたときまた脇腹を押さえていたので、憲剛を休ませるのだろう。しかし、23分、相手左CKとなったので、交替はいったん見送り。CKは関口がニアへ蹴るが、DF陣がクリア。
 25分、小林がねらってシュートをうつが、相手GK。
 28分、やっとボールが切れて、憲剛が下がり、斎藤が入る。斎藤は左ワイドに入り、阿部が右に回り、家長がトップ下へ。ここでついでに飲水タイム。
 33分、仙台が三人目の交替。関口に替えてハーフナー・マイクが入る。
 直後に登里からのパスを受けた斎藤がペナルティーエリア左からシュート、相手DF大岩に当たり、右ポストのわずかに外側へ。惜しかった。
 これで得た右CKを家長が蹴り、車屋がヘディングシュート、ヒットしたが、相手GK正面。
 36分、阿部に替えて鈴木ラルフが入る。直後に家長からの折り返しのクロスに小林がダイビングヘッドで合わせるが、相手GK。
 仙台はハーフナーにハイクロスを入れたいところだろうが、フロンターレがなんとか入れさせないで守る。解説の戸田さんは「ふわりとしたボールをハーフナーに合わせれば、必ず競り勝つことができる」と言う。
 両チームとも、足が止まってきているが、フロンターレは斎藤とラルフが前からボールを追う。家長も前線からプレスをかけている。追加タイム5分。
 46分、フロンターレも三人目の交替。小林に替えて知念が入る。小林がかなりゆっくり歩いて出たので、仙台の渡辺監督が、その分を追加タイムに追加するように主審に要求。
 46分、ハーフナーへの放り込みのこぼれを相手MF奥埜にひろわれ、ミドルシュートを打たれる。枠の右で助かる。
 49分、仙台にゴール前にボールを放り込まれるが、なんとか大きくクリアする。サポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。しかし、主審は、小林の交代時間を追加したらしく、ボールがサイドを割ったとき吹いた笛で試合終了かと思った鬼木監督がスタッフたちと握手したが、まだ終わっていない。高木ピッチリポーターからも「サポーターも一瞬、試合が終わった雰囲気になってしまいました」と報告がある。サポーターも再び「アヴァンテ」を歌い出す。5分たっても笛を吹く気配なし。
 51分、相手DFのクリアミスからフロンターレボールとなり、斎藤がカウンターをしかける。ドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートするが、相手GK。やっとここで終了の笛。鬼木監督はやれやれの顔で、何だったんだというふうに両手を広げ、主審に追加タイムの時間について確認したようだった。
 1位の広島も勝ち、勝ち点は6差のまま。

サッカー短評 (2018.9/8)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 3対1 (2018.8/22 等々力) 天皇杯ラウンド16

 勝ったようだ。放送なし。リーグ戦とは11人入れ替えたらしい。奈良も出たとのことで、よかった。一番の朗報は齋藤学の公式戦初得点。NHKの天皇杯ダイジェストで概要を見た。
 先発は、GK新井、DF鈴木、奈良、舞行龍、武岡の4バック。田坂と下田のダブルボランチ、左右のワイドに斎藤と長谷川。知念と赤崎のツートップ。
 3分、斎藤のドリブルからのシュートは相手GK。4分の知念のシュートは相手DF。5分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、鈴木ラルフがヘディングするが、枠の上。
 15分、先に失点。中盤でボールカットされ、相手左サイドからFW鈴木国友にクロスを入れられ、これを相手FW小川にヘディングシュートを決められる。0−1。
 21分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、知念がヘディングシュート、枠の右。
 23分、飲水タイム。
 29分、ボールカットされ、最後は相手FW小川にシュートされるが、GK新井。
 31分、斎藤、赤崎と続けてシュートするが押し込めない。32分の左CKも相手DF。38分、赤崎のシュートは相手GK。
 41分、ベルマーレのカウンター。ボールカットされ、最後は藤田にヘディングシュートされるが、枠の外。
 追加タイム2分。46分、中央左寄りで相手FK。藤田が蹴るが、知念がクリア。0−1でハーフタイム。

 後半開始から、武岡に替えて守田が入る。守田はボランチに入り、田坂が右SBへ回る。
 2分、やっと追いつく。ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。下田が蹴り、舞行龍が飛び込むと、オウンゴールとなる。1−1。
 3分、赤崎のシュートは相手GK。4分、フロンターレの右CK。下田が蹴り、知念がヘディングシュート、枠の左。
 6分、ベルマーレのカウンター。相手左サイドから石原にシュートされるが、枠の右。
 9分、待望の追加点。左サイドの鈴木ラルフからのパスを受けた斎藤がシュート、相手GKが触るが、ボールはゴールイン。2−1。
 10分、守田からのスルーパスを受けた赤崎がシュート、相手DFに当たり、右CK。下田が蹴るが、相手DF。
 11分、下田のシュートは相手DF。12分、鈴木のシュートは枠の上。17分、左CKを下田が蹴るが、相手DF。
 23分、相手右サイドをくずされ、クロスから連続してシュートされるが、GK新井が防ぐ。
 30分、斎藤のシュートを相手GKがはじき、右CK。下田が蹴り、知念が右足で合わせるが、枠の外。
 32分、相手左サイドからクロスを入れられ、最後は松田にシュートされるが、枠の外。
 直後に長谷川に替えて登里が入る。ノボリは左SBに入り、ラルフは右ワイドに回る。
 40分、相手右サイドからくずされ、最後は金子に鋭いシュートを打たれるが、バーに当たり、助かる。
 41分、下田のスルーパスに走り込んだ知念が倒され、PKを得る。これを知念が決めて3−1。
 43分、下田に替えて大島が入る。
 45分、右サイドから鈴木ラルフが攻め上がり、シュートするが、枠の右。
 追加タイム4分。3−1でタイムアップ。

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サッカー短評 (2018.8/24)

日本女子vs.ベトナム女子 7対0 (2018.8/21 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会グループC

 第1戦のタイ戦は放送なし。2−0で勝利。女子は12ヵ国のうち8ヵ国が決勝トーナメントに行く。2勝するとグループ1位となり、グループBの2位と当たる。現在、中国または北朝鮮。グループを2位抜けするとグループCまたはAの3位と当たるらしいが、その方が楽そうだ。
 先発は、GK山下、DF高木、三宅、国武、清水。中里と隅田のダブルボランチ、左右のワイドに中島と籾木。ツートップは菅沢に増矢。キャプテンマークは鮫島。第1戦とは7人入れ替えたらしい。
 アジア大会は国際Aマッチデーの開催ではないため、日本は海外組が呼べない。親善試合のアメリカ遠征でも、フランスでプレーしているDFでチームキャプテンの熊谷、アメリカプレーしている宇津木が呼べず、アメリカ、ブラジル、オーストラリアに3連敗。おまけにボランチ坂口夢穗が大怪我、FW横山も直前の怪我でいない。
 いきなり5分に先制。中盤で隅田がボールカット、増矢につなぎ、増矢がペナルティーエリア左奥までドリブル、菅沢に折り返すと、菅沢があっされ決めた。1−0。
 7分、籾木のシュートは相手DF。8分、中里のループシュートはポストに当たる。11分の増矢のシュートは相手GK。これで得た左CKを中島が蹴るが、相手DF。14分の籾木のシュートはバーに当たる。15分、中里が相手デフのクリアしたこぼれ球をダイレクトでシュート、相手GK。
 17分、DF高木が攻撃参加してペナルティーエリア左から折り返しのクロス、ニアで跳んだ増矢を超えてファーで籾木が納め、シュート、相手GKの手をはじいて決まる。2−0。
 ここまで日本が圧倒していたが、20分過ぎから時々ベトナムもドリブルを仕掛けてくるように。
 27分、早くもベトナムは一人目の交替。5番DFに替えて3番DFを入れる。
 30分、日本の左CK。中島はショートコーナーを蹴り、籾木がクロスを入れるが、ゴールラインを割る。ここで飲水タイム。
 32分、DF高木が左サイド深くから中島にパス、中島のクロスに菅沢が難しい姿勢でボレーシュート、枠の上。
 38分、追加点。増矢が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右からDFとGKの間をぬうような低く鋭いクロス、ファーにいた中島が落ち着いて決めて3−0。
 39分、ベトナムは二人目の交替。8番MFに替えて11番MFを入れる。
 42分、右サイドを駆け上がった清水にロングフィード、相手DFをかわして折り返しのクロス、増矢が走り込んでボレーシュート、枠の上。
 45分、相手FWがこぼれ球をシュート、DF高木に当たり、右CKを与える。追加タイムは2分。相手CKはGK山下が捕る。
 48分、清水のクロスを菅沢がポストプレー、増矢がシュートするが、相手DF。

 後半は、開始から右DF清水に替えてFW田中を入れる。DFは3バック、左右のウイングバックに中島と増矢、トップ下に籾木。菅沢と田中のツートップ。
 1分、ベトナムのDF13番が攻撃参加、ペナルティーエリア左に進入してシュートするが、 山下正面。4分には、相手MF18番がミドルシュート、誤山下がはじいて右CKを与える。相手20番MFが蹴るが、菅沢がはじき出す。
 7分、追加点。籾木が左サイドから中央へループパス、増矢がワンタッチで縦パスを入れると田中が納めてシュート、右決まって4−0。
 14分、日本は二人目の交替。籾木に替えて阪口萌乃を入れる。阪口は本職はボランチらしいが、アメリカ遠征では左SB、ここでは右ウイングバックに入り、そこにいた増矢がトップ下へ回る。
 18分、ベトナムは三人目の交替。4番DFに替えて6番DFを入れる。
 19分、また追加点。阪口とパス交換した菅沢がペナルティーエリア右から折り返しのパス、増矢が走り込んでシュート、やっと決まって5−0。
 22分、ベトナムがパスをつないで相手MF18番がミドルシュート、枠の外。
 28分、日本も三人目の交替。DF高木に替えて鮫島を入れる。鮫島は左SBに入り、再び4バックに戻す。3バックも試したが、ベトナムの攻撃をうまく止められないという判断か。
 32分、また得点。増矢のプレスからボールカット、右サイドからクロス、菅沢がフリーでヘディングシュート、相手GKの手をはじいて決まる。6−0。
 38分、阪口が右サイド深くから切り込んでシュートまでいくが、相手GK。
 40分、センターサークル近くで相手FK。DF3番が左サイドへロングキックわ入れるが、味方が納められず。
 43分、さらに追加点。日本の左CK。中島が蹴り、飛び出した相手GKが触れず、FW田中が相手DFに競り勝ち、ヘディングシュートを打ち込む。7−0。
 2連勝で決勝トーナメントに進出。

サッカー短評 (2018.8/24)

U21日本vs.U23ベトナム 0対1 (2018.8/19 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会グループD第3戦

 開始早々に失点。前半はちぐはぐなまま立て直せず。後半は何回かチャンスは作れたが、得点はできず。
 グループ2位だと決勝トーナメント1回戦でグループEの1位と当たる。グループEはマレーシアが勝ち点6、韓国が勝ち点3で第3戦を迎えている。
 先発は、GKオビ、DF杉岡、立田、原の3バック。神谷と渡辺のダブルボランチ。左右のアウトサイドに遠藤と初瀬。二列目インサイドに三苫と三好。ワントップ前田。第2戦から4人入れ替え、第1戦のメンバーが多い先発。前の試合で怪我したGK小島も練習に参加しているらしい。
 ベトナムは、日本がラウンド16で負けた1月のU23アジア選手権の決勝でウズベキスタンと対戦、惜しくも準優勝となったチーム。ひいて守られた前の2試合とは違う戦いとなることが予想される。監督は韓国の人。
 前半3分、いきなり失点。GKオビがバックパスを受け、神谷に出したパスをカットされ、そのままシュートされて決まってしまう。0−1。NHK解説の早野さんは「神谷のミスですが、そこに出したGKのミスもある」と指摘。控えのGKとDF陣の連携の悪さが露呈。
 日本は攻めあぐねている一方、ベトナムはカウンターをしかけてくる。13分に相手左サイドからクロスを入れられ、フリーでシュートされたが、枠の右で助かる。
 33分にも相手左サイドからクロスを入れられ、ヘディングシュートされる。
 前線にいる前田の足の速さを生かした攻撃もできず、クロスやパスも精度を欠いた。解説の早野さんは「三好の動きが悪い。フロンターレ時代から今季の札幌での活躍を見ているので、もっとできないと」と言う。たしかにパスミスもあるし、どういうふうに攻撃を組み立てたいのかも見えてこない。
 0−1のままハーフタイム。

 後半開始から二人交替。神谷に替えて松本、三苫に替えて岩崎が入る。岩崎は前田とツートップか。初瀬が右SBに下がり、4バックに変更。
 6分、左SB杉岡からのパスを受けたFW前田がシュート、相手GK。
 岩崎が前線に入ったことで、ボールがよく回るようになった。解説の早野さんは「ベトナムが岩崎に慣れないうちに点を取らないと」と言う。日本は何度かいい形で攻撃できるようになるが、最後はオフサイドになる場面も多い。
 34分、岩崎、三好とパスをつなぎ、最後は前田がシュートし、ゴールするが、これもオフサイド。
 35分、日本は三人目の交替。前田に替えてFW上田を入れる。37分、ボランチの渡辺から右アウトサイドの初瀬にパス、初瀬が入れたクロスに上田がヘディングシュートするが、枠の外。
 0−1のままタイムアップ。グループ2位となり、決勝トーナメントではマレーシアと対戦する。オーバーエイジ枠を使っている韓国はどうしたのだろう。

サッカー短評 (2018.8/19)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 1対2 (2018.8/19 Eスタ) 第23節

 1位対2位の対決。前半は0−0で後半11分に先に失点。第5節、ホームで負けたときと同じくパトリックに決められた。しかし7分後に追いつき、32分には小林がPKを決め、今季11得点に積み上げた。
 先発は、前節と同じ。GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。
 広島はパトリックと渡のツートップ。二列目に柏、稲垣、青山、柴崎。DF佐々木、千葉、野上、和田の4バック。GK林卓人。渡、稲垣、野上などはよく知らない。パトリックの相棒は、毎試合のように変更されているらしい。前節はティーラシンとのコンビ。CB水本は少し怪我でベンチとか。代わりに千葉が復帰らしい。
 立ち上がりは広島がホームらしく積極的に攻めてくる。2分、相手左サイドからのスローインからのこぼれをDF千葉がミドルシュート、枠の左。4分、相手FWパトリックにスルーパスが出るが、オフサイドで助かる。
 13分、相手右CK。柴崎が柏にショートコーナーのパス、最後は青山がクロスを入れるが、GKチョン・ソンリョン。
 DAZNの八塚アナと解説の川勝さんに、「フロンターレは動きが重い。前節90分無得点だったせいか堅さもある」と言われてしまう。
 17分、車屋が右サイドに展開、家長がエウシーニョに落とし、エウシーニョのクロスを小林がヘディングシュート、ヒットせず枠の左。
 23分、谷口からのロングフィードに小林が走り込み、相手DF千葉と競り合いながら触るが、相手GK。
 25分、相手右サイドからボールを回され、最後はSB和田からのクロスをファーサイドのパトリックにヘディングシュートされるが、エウシーニョがクリア。「フロンターレがやりたいようなサッカーを広島がやっている」と八塚アナ。
 31分、大島の縦パスを小林が落とし、阿部がシュート、枠の左。35分には、車屋が目の覚めるようなミドルシュートをうつが、相手GK。
 37分、相手左サイドから柏が抜け出し、クロスを上げられ、相手FWパトリックにヘディングシュートされるが、登里が懸命に競り、枠の左で助かる。
 43分、相手GKのロングフィードをパトリックが頭で前にパス、相手FW渡が走り込んでシュートするが、GKチョン・ソンリョンが止め、谷口がクリア。
 追加タイム1分。フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、車屋がヘディングシュート、バーに当たる。残念。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、中央で相手FK。柴崎が蹴り、パトリックが折り返すが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 5分、相手左CK。柴崎が蹴り、相手CB野上がヘディングシュート、GKチョン・ソンリョン。
 6分、中央でフロンターレのFK。憲剛が蹴り、エウシーニョが頭でつなぐが、相手GK。
 8分、車屋がまた鋭いミドルシュートを打つが、相手GKがはじく。小さくこぼれたボールに小林がつめるが、相手GKが押さえる。9分、右サイドでFKを得る。憲剛がファーへ蹴るが、相手DF。さらに家長がミドルシュートを打つが、相手DF。
 11分、あっさり失点。相手右サイドの和田から柴崎にパスが通り、柴崎は右サイド深くからクロス、谷口とエウシーニョにはさまれたパトリックがヘディングシュートを決める。0−1。リプレイを見るとエウシーニョははじきとばされ、谷口は寄せ切れていなかった。
 15分、左サイドからパスでつなぎ、最後は家長が抜け出してシュートするが、枠の右。惜しかった。
 18分、追いつく。阿部からのパスを受けた守田が右サイド前方に斜めの縦パス、ペナルティーエリア右に走り込んだエウシーニョが相手DFがスライディングしたのをよけてダイレクトで低いクロス、同じく走り込んだ小林が合わせ、きれいな得点。1−1。これで今季10点目。
 20分、広島は一人目の交替。FW渡に替えてティーラシンを入れる。
 22分、家長が右サイド深くからクロス、小林がヘディングシュートするが、枠の上。
 23分、広島は二人目の交替。MF柏に替えて吉野を入れる。
 26分、登里がドリブルで相手をかわしながらペナルティーエリアに進入、シュートするが相手GK。残念。
 30分、憲剛が右サイド深くからクロス、小林がオーバーヘッドでねらうが、ヒットせず。
 31分、家長がペナルティーエリア右からクロスを入れると相手DF千葉の左手に当たり、ハンドてイエローカード。フロンターレにPKが与えられる。これを小林が強く蹴り、相手GKの跳んだ右手をはじいてゴールネットにとびこむ。2−1。
 33分、広島は三人目の交替。柴崎に替えて川辺を入れる。
 36分、相手右サイドをパトリックにドリブル突破され、ペナルティーエリアに入られるが、なんとか車屋が防ぐ。
 37分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 38分、広島のカウンター。相手右サイドから川辺、ティーラシンに攻め込まれるが、DF陣が防ぐ。
 40分、フロンターレが一人目の交替。憲剛に替えて知念が入る。知念は憲剛がいたトップ下に入る。小林と縦のツートップという感じか。前から相手を追い回すということだろう。42分、家長が左サイドでボールキープ。突破すると見せかけクロス、相手DF。
 43分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えて鈴木ラルフが入る。左サイドでフロンターレのFK。家長が蹴り、知念が頭で落とすが、味方に合わず。
 45分、また左サイド深くで家長がボールキープ。フロンターレのスローインを得る。スローワーがなかなか来ないので、相手キャプテン青山がいらだって主審に抗議。青山はこの日後半32分にイエローをもらっている。おそらく遅延行為か抗議。登里がゆっくり知念にスローイン。
 追加タイム5分。46分、小林がミドルシュートをねらうが枠の外。ハットトリックをねらったのかもしれないが、時間を使った方がよかったのでは。
 48分、フロンターレの三人目の交替。小林に替えて田坂が入る。
 49分、相手右CK。相手GKも上がってきたが、川辺のキックはDF陣がクリア。さらにペナルティーエリア右から相手FWティーラシンにクロスを入れられ、パトリックが鈴木ラルフと競り合いながらダイビングヘッド、枠の左。この後、パトリックは引っ張られたと抗議したが、主審は認めず。リプレイを見ると、ラルフは最後パトリックに触れていない。
 サポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。GKチョン・ソンリョンのゴールキックでタイムアップ。
 これで広島と6差に縮まった。3位FC東京は2点先制しながら、札幌に逆転負け。3差となった。名古屋グランパスが5連勝で14位浮上。

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サッカー短評 (2018.8/19)

U21日本vs.U23パキスタン 4対0 (2018.8/16 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会グループD第2戦

 前半で4得点し、決勝トーナメント進出を決めたのはよかった。しかし後半、しっかり引いた相手にネパール戦と同じ課題を露呈。GKの負傷も心配。
 先発は、GK小島、DF大南(磐田)、板倉(仙台)、岡崎(FC東京)の3バック。神谷(岐阜)と松本のダブルボランチ、左右のウイングバックに遠藤(マリノス)と長沼。左右のシャドーに岩崎(京都)と旗手(順大)。前田のワントップ。ゲームキャプテンは板倉。ネパール戦から中一日で、3バックと3トップなど8人入れ替えた。
 パキスタンは第1戦のベトナムに0−3で敗戦。システムは4-2-3-1。
 前半2分いきなり先制。右SB岡崎からのロングパスを受けた岩崎がシュート、弧を描いて相手GKの頭上を越えてゴールイン。あっさり1−0。
 9分、追加点。今度は左SB大南がドリブルで攻め上がり、ループのスルーパスを出すと、旗手は胸トラップからシュート、2−0。さらに10分、岩崎が相手DFにプレスをかけてボールカット、前田がひろって旗手につなぎ、再び前田が受けてシュートすると、これも決まって3−0。
 パキスタンは14分、24分とFKを得るが、キックは枠の外。
 日本は有利な展開なのに、相手をファールで止めたり、パスを相手にカットされたりしている。なかなかシュートまでもちこめなくなる。
 28分、左のウイングバック遠藤がクロスでなくシュートをうつが、枠の外。
 35分、遠藤がペナルティーエリア左から旗手に低いクロス、旗手は相手DFをひきつけ岩崎に落とし、岩崎がひとりかわしてシュートを決める。4−0。
 41分、神谷からのパスを受けた旗手がスルーパス、前田がこれをダイレクトでシュートするが、相手GK。45分にも神谷がシュートするが枠の外。4−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。7分、右SB岡崎からのスルーパスを受けた右ウイングバックの長沼がペナルティーエリア右から入れたクロスにFW前田ヘディングするが、相手GK。
 11分、GK小島のキックミスを相手FWフサインにシュートされるが、枠の外。21分にも相手MFマンスールにロングシュートをうたれるが、枠の外。パキスタンは、後半はしっかり守り、1点とることを目標にしたのか、かなり激しくチャージしてくる。その分、消耗もあり、足がつった選手も出てくる。
 25分、パキスタンは一人目の交替。18番FWアルスランに替えて6番DFビラルが入る。27分、日本も一人目の交替。神谷に替えてDF原を入れる。
 28分、相手FWマンスールとGK小島がスライディングでぶつかり、小島が負傷。33分、GKオビと交替。
 36分、日本は三人目の交替。遠藤に替えて初瀬を入れる。日本は後半になって、ほとんどチャンスを作れず、シュートらしいシュートも打てず。
 44分、相手右CK。イシャクが蹴るが、日本のDFがクリア。
 追加タイム3分。47分、CB板倉が前線の前田にロングフィード、前田がヘディングシュートするが、枠の外。
 47分、パキスタンは二人目の交替。7番FWマンスールに替えて9番FWアハマドが入る。
 結局4−0のままタイムアップ。後半は、ミドルシュートも打てず、なんだかだんだん悪くなっていった感じ。
 一応、日本とベトナムが勝ち点6を積み上げ、決勝トーナメント進出を決めた。

サッカー短評 (2018.8/17)

U21日本vs.U23ネパール 1対0 (2018.8/14 ジャカルタ/パレンバン) アジア大会グループD第1戦

 日本人の行徳監督が指揮するネパールの素早いプレスとしっかり人数をかけた守りに手を焼き、冒頭の1点に終わった。日本は五輪代表強化のため、21歳以下のチームだが、他国は23歳以下にオーバーエージも加えている。韓国などは優勝をねらい、プレミアリーグに所属するソン・フンミンも加えている。
 先発は、GK小島(早大)、DF杉岡(湘南)、立田(清水)、原(新潟)の3バック。左右のアウトサイドに初瀬(ガンバ)と長沼(岐阜)。渡辺(ヴェルディ)と松本(広島)のダブルボランチ。ワントップ上田(法大)の左右に三苫(筑波大)と三好(札幌)のツーシャドー。キャプテンは三好。国際Aマッチではないので、堂安、冨安などの海外組は呼べず。U18の中心FWだった小川航基も呼ばれていない。
 森保監督がA代表の監督を兼任することが決まってから初めての公式戦。しかもJリーガーは3日前8/11の試合に出てから、U21チームで練習する暇もなく大会に入ったらしい。
 2分、三苫が左サイドから起点となり、パスをつないで最後は渡辺かミドルシュートするが、相手DF。4分にも、三苫がドリブルからシュートするが、相手GK。
 7分、先制。渡辺のループパスを受けた右サイド長沼が折返しのクロス、一度はクリアされるが再度クロスを入れると、ペナルティーエリア中央の三苫が合わせて、右隅に流し込み、1−0。
 この後、日本は左サイドの初瀬からワントップ上田にクロスを入れるが合わず。14分には、渡辺のスルーパスに走り込んだ上田がシュートするが、枠の左。
 日本は合わせる練習不足がありありとわかるパスミスが多いが、相手ボールになっても複数でいけば取り返せる。
 日本は、21分の原のヘディングシュート、25分の上田のシュート以降、攻めあぐねる。30分過ぎからは、ネパールもボールキープできるようになる。
 39分、42分と久々に相手ゴール前まで攻め込むが、シュートまで持ち込めない。
 追加タイム2分。47分、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。初瀬が相手の壁の左から巻くようなキックを蹴るが、壁に当たる。
 1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。ネパールは前半よりも積極的にプレスに出てくる。FW上田へのボールが通らない。
 12分、DF立田からのボールにFW上田が相手DFラインの裏に抜け出し、シュートするが、相手GK。
 日本はえんえんとパス回しをしていて、相手にボールはとられないが、攻撃の糸口もつかめない。NHK解説の早野さんは「相手はDFが弱いのだから攻め込んで、失敗したら取り返せばいいだけだ」とふがいなさを批判。
 20分、日本は一人目の交替。初瀬に替えて板倉が入る。板倉はボランチに入り、渡辺が一列上がったか。
 日本の攻撃がやや活性化する。21分、三苫のシュートは相手DF。23分、日本の左CK。三好が蹴り、上田がヘディングシュートするが枠の外。
 28分、日本は二人目の交替。FW上田に替えてFW前田(松本)を入れる。前田は足が速いらしい。しかし前田の俊足を生かすようなパスが入らない。相手DFがひいてしまい、スペースもないのだが。
 32分、ネパールの選手が二人倒れ、一人は担架で運び出される。
 35分、DF立田がやや持ち上がってロングシュート、相手GK。39分、前田がしかけたプレスから、こぼれを長沼がひろい、シュートするが枠の外。
 43分、日本の左CK。三好が蹴り、原が頭で合わせるが、相手GK。
 45分、ペナルティーエリア手前で三苫が倒され、FKを得る。ここでネパール一人目の交替。12番MFタマンに替えて35番DFブダトキが入る。FKは三好が直接ねらうが、枠の外。
 49分、日本は三人目の交替。三好に替えてFW岩崎を入れる。
 1−0で勝ったが、先制した後はストレスのたまる展開。中一日で第2戦だから、ターンオーバーするだろう。するとやはりコンビネーションの合わない可能性がある。こんな調子で強化になるのか。

サッカー短評 (2018.8/15)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 0対0 (2018.8/15 等々力) 第22節

 得点機は作ったが、結局決めきれずに終わり、スコアレスドロー。鳥栖はせっかくのトーレスにいいパスを付けられず、トーレスがチャンスメークしている。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、テフ登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。奈良は3試合ベンチ外。
 鳥栖はトーレスのワントップ、左右のワイドに金崎と小野裕二。二列目にに服だと原川、アンカーに高橋秀人。藤田、高橋祐治、キム・ミンヒョク、小林祐三。GK権田。キャプテンマークは原川。
 前半5分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、ニアで相手DF。
 7分、エウシーニョからのアーリークロスを小林がペナルティーアーク付近でトラップ、振り向きざまにシュートするがヒットせず枠の左。
 13分、家長からの縦パスを受けた憲剛が反転してミドルシュート、枠の上。
 15分、登里のスルーパスを受けた阿部がクロス、こぼれを大島が盾パス、憲剛がヒールで落として阿部がシュート、枠の外。惜しかった。16分には、大島のミドルシュートが原川に当たり、枠の上。これで左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手GK。
 22分、フロンターレ左CK。憲剛は今度はファーへ蹴るが、エウシーニョが相手DFに競り負け、こぼれをエウシーニョがひろったが、クロスも相手DF。
 27分、憲剛からのパスを受けた登里がペナルティーエリア左からクロス、ファーで家中が頭で落とし、小林がシュートするが、相手GKの足に当たる。29分、飲水タイム。
 31分、車屋がトーレスをファールで止め、中央右寄りで相手FK。原川が蹴るが、合わず。32分、鳥栖のロングボールを受けようとした金崎を車屋がファールで止め、中央で相手FK。原川は直接狙うが、壁に当たる。最後は谷口がクリア。
 36分、ロングフィードを受けた相手FWトーレスがワンタッチでサイドチェンジ。スタンドがどよめく。受けた小林祐三が相手左サイドを突破してフリーでクロスを入れるが、ゴールラインを割る。
 38分、家長からのパスを受けた車屋がシュート、大きく枠の外。
 39分、鳥栖の右CK。原川が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 41分、憲剛、守田、大島とつなぎ、最後は阿部がシュートするが、相手GK。惜しかった。
 44分、相手FW小野を家長が倒し、相手左寄りでFKを与える。原川が直接ねらうが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。7分、エウシーニョからのパスを受けた憲剛がペナルティーエリア右から左足でシュートするが、相手GK正面。
 8分、鳥栖はトーレスにハイクロスを上げ、こぼれを福田が相手右サイドから折り返し、走り込んだ藤田がダイレクトでシュートしたが枠の上で助かる。
 14分、フロンターレの左CK。憲剛がニアへ蹴り、谷口が頭で合わせるが、枠の外。
 15分、守田のボールカットから、左サイドの阿部のクロス、小林がなんとか触るが、枠の外。16分、阿部の斜めのスルーパスを受けたエウシーニョが相手DFをかわしてペナルティーエリアでシュート、飛び出してきた相手GKの左足で止められ、こぼれを小林がオーバーヘッドシュートするが枠の上。惜しかった。
 23分、守田が遠目からミドルシュート、枠の上。この後、飲水タイム。
 26分、小林が納めたボールを憲剛につなぎ、憲剛が左足でシュート、相手DFに当たり左CKを得る。これを憲剛がニアへ蹴り、守田が触ったが、ゴールラインを割る。28分、右サイドから憲剛のクロス、阿部がダイレクトでシュート、枠の外。決めてほしい。
 31分、エウシーニョのクロスがクリアされ、右CKを得る。ここで鳥栖が一人目の交替。原川に替えて高橋義希が入る。CKは憲剛が蹴るが、相手DF。
 34分、憲剛のサイドチェンジを受けたエウシーニョが鋭いシュートを打つが、相手GK。今日はどうしても権田を越えられない。
 36分、鳥栖は二人目の交替。小野に替えて安在を入れる。フロンターレも二人交替。阿部に替えて鈴木ラルフ、憲剛に替えて斎藤が入る。左ワイドに斎藤が入り、ラルフが右ワイド、家長がトップ下へ回る。直後にラルフが右からシュートにもちこむが、枠の外。
 42分、絶好機。こぼれをひろった大島がフェイントを入れ、ゴール前に走り込んだ斎藤に絶妙なパスを通し、斎藤はほぼフリーでシュートするが、なぜか枠の左。決めてほしい。
 43分、フロンターレは三人目の交替。家長に替えて知念が入る。小林とのツートップか。小林が右ワイドで知念のワントップかも。
 44分、斎藤が左サイドからパスを通し、知念が受けると反転してシュートするが、相手GKが横っ飛びで防ぐ。
 追加タイム4分。46分、大島の縦パスを受けたラルフが右サイドからシュート、枠の左。
 鳥栖は時間稼ぎ。アウェイで勝ち点1をねらうということ。48分、鳥栖の右CK。安在が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 49分、フロンターレのカウンター。ラルフがボールを前に運び、シュートまでいくが、相手GK。惜しかった。50分、ゴールほぼ正面からのFKを蹴る。憲剛も家長もいないので、誰が蹴るのか。大島と知念が立つが、大島が横にころがし、知念が強烈な弾丸シュートをうつも、壁を抜けてきたボールを相手GK権田にはじかれ、万事休した。
 0−0のままタイムアップ。
 1位広島が神戸と1−1で引分け、FC東京が柏に0−1で負けたため、暫定(台風で中止の湘南戦が未消化のため)で2位に上がった。

サッカー短評 (2018.8/11)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 1対2 (2018.8/11 アイスタ) 第21節

 開始5分で先制されたが、前半のうちに追いつき、後半、大島の今季初得点で勝ち越した。
 先発は、前節と同じ。GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。奈良は今日もベンチにいない。
 エスパルスはドウグラスと北川のツートップ。左右のワイドにデュークと金子、インサイドに河井と白崎。DF松原、フレイレ、ファン・ソッコ、立田の4バック。GK六反。テセはまだベンチに戻っていない。ここまでホーム4連勝らしい。
 1分、大島からのパスを受けた憲剛がスルーパス、走り込んだ小林がペナルティーエリア内で相手GKと1対1になるが、シュートはGKに止められる。ここで決めておくと、アウェイでいい先制パンチになるのに。
 5分、相手FWドウグラスが落としたボールを金子がペナルティーエリア外からミドルシュート、枠の上。
 直後に、車屋から大島へのパスがずれて相手FW北川に奪われ、相手左ワイドのデュークからドウグラスへクロスが通り、ドウグラスはトラップで車屋をかわすと、反転してシュート、GKチョン・ソンリョンの指先をかすめて決まり、0−1。アウェイのレッズ戦より早い失点。
 11分、阿部が相手SBの立田に倒され、しばらく起き上がれず。担架が入るがなんとか立ち上がる。いったんピッチから出るが、トレーナーがずっと冷却スプレーを腰に吹き付けていた。解説の市川が「受け身がとれずに腰から落ちた」と言っていた。相手の立田はU20のメンバーらしいが、荒っぽい。
 14分、フロンターレの右CK。憲剛がニアをねらうがエウシーニョに合わず。16分、小林がシュートするが、またも相手GK。
 19分、守田の縦パスを受けた家長が落としたボールを、憲剛がミドルシュート、枠の左。惜しかった。
 26分、給水タイム。午後6時試合開始時点の気温は29度。開始前にあがったが、雨も降り、かなり蒸し暑いらしい。
 29分、登里がペナルティーエリア左からクロス、家長ヘディングシュートするが、枠の上。
 32分、追いつく。憲剛が大きく右サイドのエウシーニョに展開、攻め上がったエウシーニョがワンタッチでクロス、小林が走り込んでダイレクトでヘディングシュート、相手GKの指をはじいて決まる。1−1。ゴール前には阿部も走り込んでいた。
 34分、小林の落としたボールを阿部がダイレクトにシュートするが、相手DF。
 35分、家長がペナルティーエリア右に侵入、DF二人を相手にキープ、最後はうまく相手に当てて右CKを獲得。これを憲剛が蹴るが、相手DF。
 40分、ボールを持つ守田に相手FWドウグラスが後ろから接触、なぜか蹴られた守田ではなくドウグラスが顔を押さえて倒れる。スローリプレイを見ると守田がやや後ろに体重をかけたとき頭が顔に当たったらしい。メディカルスタッフに支えられてピッチを出る。どうやら脳しんとうでフラフラするらしく、43分、エスパルスは急いで石毛を入れる。石毛は右サイドMFに入り、北川のワントップ、河井のワンボランチの4−1−4−1システムに変更。
 追加タイムは5分。給水タイムもあり、阿部のときとドウグラスのときにメディカルが入ったので前半から長い。セーフティーにやればいいのに、相手にボールを渡してしまい、50分、相手MF石毛から相手FW北川にパスが通る。北川のトラップが大きくなってしまい、大事に至らず。1−1のままでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分、登里が左サイドから入れたクロスを小林が左足でシュート、枠の左。
 6分、相手MF石毛がボールカットから前線のFW北川にパス、北川がフリーでシュートするが枠の左。
 7分、憲剛の落としを受けた大島が右奥のエウシーニョに展開、エウシーニョは中に切り込みシュートするが、枠の外。さらに、フロンターレの右CK。憲剛がニアの谷口に合わせ、谷口がシュートするが、相手GK。
 10分、守田の落としたボールを大島がミドルシュート、相手DF。大島はシュートのとき足を大きく振るので、相手に寄せられてしまう。11分にも、エウシーニョの折り返しを家長がつなぎ、阿部が鋭いシュートをうつが、相手GK。
 12分、相手MFデュークにミドルシュートをうたれるが、大きく枠の上。16分、エスパルスは二人目の交替。デュークに替えて俊足の村田を入れる。村田は右ワイド、石毛が左ワイドへ回る。
 18分、憲剛がミドルシュートをうつが、枠の右。19分、逆転。阿部が左からペナルティーエリア中央右寄りの小林にパスを通すと、小林は左へ横パス、相手DFラインの間から走り込んだ大島がダイレクトで蹴り込み、今季初得点。2−1。大島はものすごく嬉しそう。最初に飛びついたノボリはなぜかすぐに倒れた。喜びのあまり足がつったらしい。
 勝ち越したが、この後しばらくエスパルスの攻勢に押される。もう少しうまくいなせないと、無駄にスタミナを浪費してしまう。
 26分、攻め上がった相手DFフレイレをペナルティーエリア左外でエウシーニョが倒したと判定され、相手FK。松原が蹴るが、大きくファーサイドに流れてしまい、相手MF村田が右からクロスを入れるが、合わず。
 28分、相手左CK。石毛がニアへ蹴り、ヘディングされるが、枠の外。さらに29分、相手FW北川にシュートをうたれるが、DF陣が防ぐ。
 31分、憲剛に替えて鈴木ラルフを入れる。ラルフが右ワイドに入り、家長がトップ下に回る。続けて32分、阿部に替えて斎藤を入れる。阿部が歩いてピッチを出るのを相手DFフレイレが文句を付けてくるが、松尾主審は時計を止めているという仕草で退ける。
 38分、斎藤が左からドリブル、ペナルティーエリア手前中央のラルフにパス、シュートしてもよかったと思うが、なぜか右に展開し、相手DFに渡してしまう。この暑さで相手も味方も疲れているのに、どうして相手の嫌がるプレーが選択できないのか。自分が疲れていないという有利を生かしてキープしてもよいのに。
 39分、エスパルスは三人目の交替。MF河井に替えて長身FW長谷川を入れる。
 直後に、左サイドでルーズボールを斎藤と相手DF立田が競り合い、二人とも倒れるが、斎藤のファールの判定。イエローカードが出される。40分、相手FKからゴール前にクロスを入れられるが、谷口がクリア。やれやれ。
 41分、ラルフが家長とパス交換してペナルティーエリア右外で倒されてFKを得る。よしよし。家長は大島に戻して無理に攻め込まない。
 45分、ボールをカットされカウンターを受ける。相手MF村田に右サイドからクロスを上げられるが、合わず。
 追加タイム4分。48分、小林に替えて知念が入る。家長がエウシーニョとパス交換してドリブル、時間を使う。サポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。
 2−1でタイムアップ。きのう、ガンバ対FC東京戦があり、なんと17位のガンバが逆転勝ちしたので、2位FC東京は勝ち点40で足踏み。3位フロンターレは勝ち点を39とし、1差に迫った。1位広島は2−0で長崎に勝ち、勝ち点48に積み上げた。最下位グランパスは、なんと6位鹿島に4−2で勝ち、連勝。神戸はポドルスキとイニエスタのコンビで得点してジュビロに勝ち、4位浮上。

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サッカー短評 (2018.8/5)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対0 (2018.8/5 等々力) 第20節

 マリノスは連敗しているため、憲剛に喜田をマンマーク気味に付けてきた。しかし、前節はシュート16本で無得点だったが、前後半に小林が1点ずつ得点し、無失点で逃げきった。マリノスは全体で3本しかシュートがなかった。
 先発は、GKソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに家長と小林、ワントップに阿部。ノボリは16試合ぶりの先発。阿部が復帰したが、奈良がいない。エドゥアルドもベンチにいなくて舞行龍ジェームズが入っている。
 マリノスは、伊藤翔のワントップに左右のシャドーに遠藤渓太と仲川。二列目のインサイドに大津と天野、アンカーに喜田。シノヅカ、ドゥシャン、中澤、松原の4バック。GK飯倉。シノヅカは今季初先発らしい。いつもならボランチに扇原が入るらしいが、ベンチから。
 2分、相手左CK。天野が蹴るが、合わず。
 6分、フロンターレの右CK。憲剛がニアボスト付近へ蹴るが、相手DF。
 10分、12分と相手CK。12分の方では、天野のキックを中澤にヘディングされるが、ドゥシャンとかぶってしまい、枠に飛ばせず。
 14分、憲剛のスルーパスに大島がすばらしいタイミングで抜け出して受け、シュートをうってもよかったのに、右の小林へ横パス、小林はダイレクトでうつが、枠の外。
 16分、また相手左CK。倉敷アナが「何度も蹴っているとだんだん合ってくる」と言う。天野がファーへ蹴るが、合わず。
 左サイドでは、マリノスのスピードスター仲川が登里と争い、右サイドでは、エウシーニョの裏をシノヅカと遠藤につかれる。
 23分、大島がミドルシュートをうつが、相手DF。
 24分、午後7時時点でも31度もあり、ここで飲水タイム。解説の福田さんが「僕の現役時代には、こういう時間はなかったが、中断の後リズムが変わったりするので、気をつける必要がある」と言う。
 28分、右サイドで家長が相手DFシノヅカを股抜きでかわして一人ワンツー、ペナルティーエリアに入って遠藤のタックルもかわし、シュートするが、惜しくも枠の外。
 34分、大島からのパスを受けた守田がスルーパス、家長が抜け出して受け、ペナルティーエリア左から低いクロス、これに小林が合わせて先制点。1−0。
 38分、また家長が今度はペナルティーエリア右から低いクロス、左ポスト際で阿部がシュートしたが、相手GKがファインセーブ。40分、憲剛のループパスに小林がヘディングシュートするが、枠の外。
 42分、相手左サイドをシノヅカに突破され、クロスまで上げられるが、誰にも会わなくて助かる。
 追加タイムは飲水タイムの2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、中央で相手FK。仲川が蹴るが、GKソンリョン。8分、大島にイエローが出されるが、スローリプレイでは、相手に触っていないように見えた。10分にも右サイドで相手FK。天野が蹴るが、阿部がニアでクリア。
 11分、守田からのパスを受けた大島がミドルシュート、枠の上。
 14分、マリノスは二人交替。シノヅカに替えて山中、遠藤に替えてブマルが入る。二人とも相手左サイド。それぞれ同じ位地同士か。
 マリノスは右サイドの松原、左サイドの山中とブマルがそれぞれクロスを入れてくるが、フロンターレのDF陣がはねかえす。
 フロンターレもカウンターを仕掛けるが、ラストパスがずれたり、なかなかシュートまでもちこめず。25分に、エウシーニョがシュートするが、相手DF。
 26分、追加点。登里、家長、憲剛とつなぎ、中央左寄りから斜め前の小林に素早いパス、これを受けた小林は相手GKと1対1となり、落ち着いて流し込んだ。2−0。小林は試合後に「浦和戦は感情が入り過ぎて決められなかったので、無心で集中した」と言っていた。また試合後の振り返りで福田さんが、小林にパスが出たとき、後ろから守田が上がって右後ろから左前にペナルティーエリアに走り込み、相手DFを一人ひきつれていったのがいい動きだったと解説していた。
 27分、エウシーニョに替えて武岡を入れる。たぶん、ブマル対策。ここで飲水タイム。解説の福田さんが「中央の選手はなかなか水が飲めない。サイドの選手はいいなあと思っていた」と言う。
 29分、右サイドで相手FK。天野が蹴るが、GKソンリョンがはじく。31分、ペナルティーエリア右外で相手FK。天野が蹴り、松原が折り返し、混戦となるが谷口がクリア。こういうときは大きくクリアした方がいい。
 32分、憲剛に替えて鈴木ラルフが入る。
 36分、相手右CK。天野が蹴るが、小林がクリア。
 40分、マリノスは三人目の交替。大津に替えて山田が入る。放送席では、攻撃に出るなら、「喜田に替えて扇原ではないか」と言っていたが。フロンターレも二人目の交替。阿部に替えて齋藤を入れる。齋藤がここで「恩返し」できるといいが、まだそこまで復調していないようだ。鬼木監督のはからいか。
 42分、その齋藤にボールが渡り、ドリブルを始めると、相手ボランチ喜田がファールで止め、イエローカード。スタンドからは喜田に対してブーイング。倉敷アナも「ずいぶん激しくいきましたね」。
 43分、小林がドリブルからシュートまでいくが、相手DF中澤に当たり、右ペストに当たる。惜しかった。倉敷アナが「ハットトリックをねらいにいきましたか」。
 44分、右CK。家長が蹴るが、相手DF。
 45分、相手MFブマルに左サイドからクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。やれやれ。
 追加タイム4分。48分、相手カウンターから、最後はブマルにペナルティーエリア左からシュートをうたれるが、左サイドネットで助かる。どうしていつも最後はこうなるのか。
 2−0でタイムアップ。
 1位の広島はベルマーレに追いつかれ2−2の引分け。2位のFC東京はイニエスタ、ポドルスキのいない神戸に1−0で勝ち、広島に5差と迫る。フロンターレは9差の3位。今節は最下位名古屋が16位ガンバに勝ち、2節以来の勝ち点3。ガンバは17位に後退。宮本新監督3試合で2分け1敗。

サッカー短評 (2018.8/1)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 2対0 (2018.8/1 埼玉ス) 第19節

 台風で18節が中止になり休養は十分のはずが、開始早々7分、相手FW武藤に右サイドを抜け出されて、クロスを興梠に押し込まれて失点。NHK解説の山本さんは、「フロンターレは試合間隔が9日も空いて、かえって試合勘がなくなってしまい、体が重いようだ」と言う。後半は持ち直して、いい攻撃もできていたが、得点が決まらず。最後に、相手FW李をラルフが倒してPK献上。これを7月新加入のFWファブリシオに決められ、中三日のレッズに敗戦。これで今季は対浦和リーグ戦2試合とも0−2で敗れた。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに長谷川と家長、ワントップに小林。阿部はベンチにもいないがどうしたのか。
 レッズは、興梠のワントップ、左右のシャドーに新加入のファブリシオと武藤。左右のアウトサイドに宇賀神と橋岡。ダブルボランチに柏木と青木。槙野、マウリシオ、岩波の3バック。GK西川。
 レッズは先制後、がっちり守って、憲剛にもしっかり青木がマークしてきた。長谷川はスペースがなくて、ドリブルをしかけられず、小林の横でツートップのように待っていたり、重なったりしていた。解説の山本さんには「エウシーニョの攻め上がりが見られない」と言われるし、家長の名前も聞こえてこなかった。
 前半1分、憲剛がシュートするが、相手DFに当たり、相手GK。3分、左サイドでフロンターレのFK。憲剛が短く大島につなぎ、大島がミドルシュートするがヒットせず、枠の外。
 7分、相手DF岩波がロングフィード、右シャドーの武藤が受けてサイドを突破、低いクロスを入れられ、相手FW興梠がループシュート、GKソンリョンの頭をこえて決まる。あっさり失点し0−1。
 14分相手右サイドでFKを与える。キッカーには左の柏木と右の武藤が立つ。柏木が蹴るが、合わず。車屋がクリア。
 18分、長谷川が左サイドから入れたクロスをファーで小林がヘディングシュートするが枠の外。23分にも、右サイドから憲剛が入れたクロスを小林が頭で合わせるが、枠の外。
 30分、憲剛からのループパスに走り込んだ小林が相手DFをかわして左足でシュートするが、枠の左。
 35分、中央でフロンターレのFK。憲剛がねらうが、相手GK西川。37分、奈良が相手DFラインの裏にロングフィード、小林が走り込み、フリーでシュートするが、相手GKのファインセーブで得点ならず。決めてほしい。
 40分、大島の縦パスを小林が落とし、家長がシュートするが、相手DF。
 追加タイム1分。46分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、小林がヘディングシュートするがバーに当たる。
 48分、カウンターを受け、相手右サイドから橋岡にクロスを上げられ、攻め上がった相手DF槙野にヘディングシュートされるが、枠の外。0−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分、相手右CK。柏木が蹴り、槙野が頭で触るが枠の外。
 6分、車屋からのクロスを小林が落としたこぼれを大島がシュート、枠の外。10分、こぼれ球を守田がシュートするが、相手GK。
 12分、相手左ワイドの宇賀神が柏木にパス、抜け出した柏木がフリーでシュート、枠の右で助かる。
 直後に、長谷川に替えて鈴木ラルフが入る。鈴木は右ワイドに入り、家長が左へ回る。13分、こぼれ球を家長がミドルシュートするが、枠の右。
 16分、エウシーニョからのパスを受けた大島がシュート、相手DF。さらにフロンターレの左CK。憲剛からショートでパスを受けた大島がミドルシュート、枠の上。この日の大島は、いつもよりずいぶんシュートをうった。
 21分、相手DF橋岡のバックパスをカットした小林が、相手GKと1対1になりシュートするが、右足一本に止められる。
 22分、レッズが一人目の交替。武藤に替えて阿部が入る。守備固めか。25分、レッズは二人目の交替。橋岡に替えて森脇を入れる。フロンターレも憲剛に替えてFW知念を入れる。知念がトップに入り、小林とツートップか。
 32分、知念の落としをラルフが右サイドからシュートするが、相手DF。これで得た右CKを家長が蹴り、ラルフが頭で落とし、混戦になるが、オフェンスファール。
 33分、エウシーニョに替えて斎藤が入る。斎藤は左ワイド、家長がトップ下、小林が左ワイドとなり、鈴木ラルフがSBに入る。
 35分、浦和は興梠に替えて李を入れる。
 37分、守田からのパスを受けた知念が反転してミドルシュートするが枠の上。
 39分、奈良が右サイドからロングフィードを送り、小林がファーへ流れてヘディングシュートするが、枠の右。
 41分、相手DF森脇が攻め上がり、シュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。
 45分、大島からのループパスを小林が胸トラップしたのをハンドと判定される。
 追加タイム4分。46分、相手FWファブリシオのシュートを奈良が止める。
 しかし、47分、相手FW李がドリブルでペナルティーエリアに入ったところを遅れて止めに行った鈴木が倒し、PKを与える。これをファブリシオが決め、0−2。万事休した。
 7月は4連勝だったが、ストップ。1位広島はアウェイでマリノスに4−1で勝ち、2位FC東京もアウェイで鹿島に2−1で勝利。順位は3位キープだが、1位とは11差に広がり、4位札幌とは3差に。

サッカー短評 (2018.7/29)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (2018.7/28 BMVス) 第18節

 台風12号による風雨のため、中止。代わりの日程は未定。
→8/6、代替日は9月26日(水)に決定。

サッカー短評 (2018.7/22)

川崎フロンターレvs.V.ファーレン長崎 1対0 (2018.7/22 等々力) 第17節

 観戦した。このところ日本列島の上に「二枚の毛布」(太平洋高気圧とチベット高気圧)がかかっているため、最低気温27度、最高気温35度という日が続いている。19時キックオフでも32度の暑さ。前節は、涼しい北海道での試合だったが、省エネの戦いができるか。
 結局、前半からかなりボールを持っている時間は長かったものの、前半は得点できず。前半後半ともたちあがりは、長崎の鋭いプレスにさらされ、ゴール前に迫られた。後半22分、小林が自分のシュートのはねかえりを押し込んで先制、追加点は取れずに何とか逃げ切った。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、鱈口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。
 長崎は、鈴木武蔵とファンマのツートップ。かと思ったらシステムは3-4-2-1らしい。マッチデーによれば、シャドーに武蔵と、澤田という憲剛の大学の後輩が入っているらしい。中盤は知らない選手ばかりだが、3バックの右に元FC東京の徳永。GK徳重。監督は高木琢也。
 10分、大島からのパスを受けた家長が、相手DFをかわし、ミドルシュート、相手GK。
 13分、長崎の左CK。島田が蹴り、武蔵に合わせられるが、小林がクリア。
 14分、フロンターレの攻撃。小林のヒールを阿部がシュート、相手GKがはじいたボールを拾うが決めきれない。15分、小林がペナルティーエリア右から低いクロス、谷口が滑り込むが枠のわずかに左。惜しかった。
 19分、フロンターレのFK。憲剛と家長が立ち、憲剛が左上隅を直接ねらうが、わずかに枠の上。
 21分、長崎の左サイドでFK。島田が蹴り、ファンマがヘディングシュート、枠の上で助かる。
 23分、エウシーニョのドリブルから、最後は阿部がシュート、相手DF。
 34分、憲剛がペナルティーエリア右からクロス、ファーで車屋がシュートするがヒットせず、相手DF。
 38分、長崎のDFから前線にロングパス、武蔵がダイレクトでボレーシュート、枠の外。
 39分、フロンターレのFK。憲剛が蹴り、今度は右上隅をねらったが、これもわずかに枠の上。
 42分、憲剛のパスをカットされ、ファンマにロングクロスが入る。いったんはクリアするが、拾い直され、ファンマにヘディングされるが、最後はGKソンリョン。
 43分、車屋のクロスがクリアされ、左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。追加タイム0分でハーフタイム。
 ハーフタイムには、先日亡くなった西城秀樹さんの映像がオーロラビジョンに映り、子どもたちやフロンタールズ、マスコットたちが「ヤングマン」を歌い踊るショーがあった。

 後半は交替なしで開始。3分、エウシーニョがミドルシュート、枠の外。8分、憲剛のシュート、相手GK。8分、左CK。ショートコーナーから憲剛がシュート、枠の外。
 9分、長崎のカウンター。相手右サイドからクロスを入れられ、ファーで翁長にシュートされるがわずかに枠の左。長崎の速攻は、どきっとする。12分、翁長のミドルシュートは大きく枠の外。13分、澤田のシュートはGKソンリョン。
 17分、家長の左からのクロスに、中央で小林がつぶれ、その外から駆け上がったエウシーニョがヘディングシュート、惜しくも右サイドネット。21分、大島からのスルーパスに小林が抜け出したと思ったが、オフサイド。
 22分、ついに先制。憲剛のロングスルーパスに走り込んだ小林が、ペナルティーエリアに入ったところで、飛び出してきた相手GKと1対1でシュート、いったんはGKがはじくが、はね返りを再度左足で打ったシュートが豪快にネットをゆらす。1−0。やれやれ。小林の変なスペシウム光線みたいなゴールパフォーマンスは息子のリクエストの「妖怪ウオッチ」ポーズらしい。
 24分、追加点のチャンス。また大島のスルーパスが小林に通り、ペナルティーエリア手前でシュート、相手DF。ここで2点目が入ると押せ押せだったが。
 26分、中央右寄りで長崎のFK。島田が蹴り、ファーでファンマが落とし、田上が受けるが、滑ってしまう。車屋がクリア。
 28分、中央をパスをつないで攻め上がり、右のエウシーニョから中央の大島、ここでシュートかと思ったが、さらに左の小林にパス、小林はシュートしたが相手DF。
 29分、阿部に替えて鈴木ラルフを入れる。鈴木は右ワイドに入り、家長が左へ回る。鈴木は、前回途中から出たときに、もっと前線からのプレスをかけてほしかったが物足りなかった。今回もまだ攻守とも遅れ気味。
 29分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、谷口がヘディングシュートするが、枠の上。
 30分、長崎も一人目の交替。FWファンマに替えて23番MF米田が入る。あっという間に長崎のカウンターを受け、入ったばかりのラルフの守備がファールとなり、中央左寄りで相手FK。島田が蹴るが、守田がクリア。続けて左サイドで相手FKを与える。また島田が蹴り、奈良がクリアしたボールを翁長にボレーシュートされるが、大きく枠の外。
 35分、小林のスルーパスに家長が走り込み、左からクロス、フリーのラルフがダイレクトでシュートするが、ヒットせず。
 36分、相手右CK。長崎が二人目の交替。右アウトサイド飯尾に替えて37番FW平松が入る。CKを島田が蹴るが、憲剛がクリア。続けて、相手左CK。島田がファーへ蹴り、翁長が折り返すが、GKソンリョンがクリア。さらに相手右CK。島田が蹴り、ラルフがクリア。
 40分、憲剛に替えて登里が入る。ノボリは左ワイドに入り、家長がトップ下に回る。
 41分、フロンターレのカウンター。パスをつないで、車屋が左からクロスを入れるが、大きすぎてラインを割り、みんながっかり。暑いんだから、時間を使うか、シュートで終わろう。
 43分、相手左サイドを突破されるが、トラップが大きくなったところをクリア。
 45分、小林に替えてFW知念を入れる。追加タイム4分。
 47分、こぼれ球をラルフが左サイドからミドルシュートを打つが、枠の外。
 49分、知念がファールで相手を止め、イエローカード。中央右寄りで相手FK。島田が蹴り、こぼれを左からクロスを入れられるが、誰も触れずにゴール前を通過。
 なんとか1−0でタイムアップ。試合が終わるまで「アヴァンテ」を歌えなかった。次はもう少し最後はうまく時間を使ってほしい。
 1位広島は最下位名古屋と0−0で引き分けたが、2位FC東京はマリノスに5−2で勝ったので、勝ち点9差で3位のまま。

サッカー短評 (2018.7/21)

水戸ホーリーホックvs.川崎フロンターレ 1対1延長0−0PK 4−2(2018.7/11 Ksスタ) 天皇杯三回戦

 J2の控え選手のチームと互角の戦いになった上、PK戦までもつれて、延長は押され気味の展開だったのを、相手が二人PK失敗して何とか次に進めることになった。
 J1のチームは、ワールドカップによる中断で、ほぼ2ヵ月公式戦がなかった。一方、J2はこの間もリーグ戦が続いており、試合勘という点では雲泥の差があるとは予想できた。それでも、水戸のチーム事情で、直近のリーグ戦の先発とは11人とも変更してきたチームである。対してこちらは、リーグ戦再開に向けて、ほぼレギュラーで先発を組んだのに、先制点以外はいいところがなかった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、舞行龍ジェームズ、エウシーニョ。守田と森谷のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに怪我から復帰の斉藤学と家長。ワントップにこちらも肉離れから回復した小林。
 立ち上がりは、予想通りフロンターレがボールを支配した。3分、森谷がゴール前にループで入れたパスはクリアされたが、こぼれを家長がすかさずシュート、相手GK。
 先制点は、4分、CKからのこぼれが相手ボールになるが、憲剛がカット、左サイドから入れたクロスを小林がヘディングシュート、相手選手の背中に当たって入ったように見えたが、谷口の頭だったらしい。1−0。
 11分には、斉藤が左サイド深くから折り返し、小林がシュートするが、バーに当たる。
 12分、水戸のカウンター。相手右サイドからクロスを入れられ、谷口がクリア、相手右CK。浜崎が蹴るが、ニアで触られるが枠の外。
 19分、相手ボールをカットし、最後は家長がシュート、相手DF。
 26分、相手右CK。浜崎が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 27分、フロンターレ右CK。憲剛が蹴り、小林が頭で合わせるが、大きく枠の外。
 39分、小林がパス交換からシュートするが、大きく枠の外。
 43分、フロンターレ左CK。憲剛が蹴るが、ファーのエウシーニョに合わず。
 追加タイム1分。水戸にカウンターをしかけられるが、しっかり守ってハーフタイム。怪我上がりの斉藤は、一度ドリブル突破を見せたが、シュートまでいけず。パス交換では、まだ周りとタイミングが合っていない。久しぶりの舞行龍ジェームズは、少し軽率なプレーがあり、取り戻そうとしてがんばっていたが、もう少し安定したプレーを見たい。

 後半は交替なしで開始。4分、森谷がシュートするが、相手GK。
 5分、相手左サイドから崩され、最後は相手FW宮本にシュートされるが、枠の右で助かる。6分にも平野にシュートされるが、枠の上。11分には、バックパスをねらわれ、平野にシュートされるが、枠の外で助かる。
 13分、斉藤に替えて長谷川を入れる。
 20分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 21分、水戸は一人目の交替。13番右ワイド田中に替えて7番MF船谷が入る。どこが見たような選手だと思ったら、前にジュビロにいた選手だった。長期負傷明けらしく、相手サポーターがわいていた。
 23分、憲剛からの縦パスを受けた小林がシュートするが、惜しくも相手GK。25分、小林に替えて知念が入る。27分、水戸も二人目の交替。23番左ワイド外山に替えて40番FW岸本を入れる。
 29分、相手右サイドから船谷にクロスを入れられ、岸谷に触られるが、GKソンリョン。船谷は元ジュビロだけあってパスが正確。
 32分、長谷川のクロスがクリアされて左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。続けて右CK。憲剛が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は相手DFにクリアされる。
 34分、水戸のカウンターを受け、船谷にシュートされるが、GKソンリョンがなんとか防ぐ。35分、水戸は19番トップ下の平野に替えて6番DFジエゴを入れる。37分にもカウンターを浴び、最後は浜崎にシュートされるが、枠の上。
 38分、森谷に替えて下田が入る。同じくボランチに入る。40分、その下田からの縦パスを受けた知念が鋭いシュートを打つが、相手GK正面。
 41分、ペナルティーエリア右手前でフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、枠の外。
 42分、相手FK。船谷が蹴り、ゴール前で混戦になり、最後は富田にシュートされるが、大きく枠の外。
 追加タイム4分。水戸が攻勢を強める。46分、相手FKからクロスが入るが、GKソンリョン。47分、ジエゴの左ロングスローをゴール前に入れられるが、GKソンリョン。
 48分、GKソンリョンのロングキックを憲剛がシュートするが、相手GK。
 直後にカウンターを受け、なんとかDF陣が守るが、相手左CKを与える。船谷が蹴り、富田がヘディングシュート、これが決まり、1−1。最後の最後で追いつかれ、延長戦へ。

 今年から、延長戦になったら、4人目の交替ができる。ロシアワールドカップでもそうだった。延長前半は、追いついた水戸がそのままの勢いで攻めてくる。4分、相手右CK。船谷が蹴り、長坂がヘディングシュートするが、枠の左。
 8分、守田に替えて登里が入る。ノボリは左SBに入り、車屋がCBに、谷口がボランチに上がる。
 12分、相手右サイドから浜崎がクロス、宮本にヘディングシュートされるが、枠の右で助かる。
 13分、エウシーニョが憲剛とのパス交換から、フリーでシュートするが、枠の右。決めてほしい。追加タイム1分あったが、1−1のまま延長後半へ。
 延長後半1分、水戸のカウンターを受け、岸本にシュートされるが、枠の右。
 6分、左サイドから憲剛がクロス、こぼれを家長がシュートするが、枠の外。8分、左サイドから崩し、登里のクロスを長谷川がヘディングシュートするが相手DF。9分、左サイドから下田が攻撃参加、ペナルティーエリアに入り、シュートするが枠の上。
 12分、家長のミドルシュートは相手GKがはじき、こぼれを長谷川が折り返すが、相手GK。
 14分、水戸のFK。船谷が蹴り、ジエゴが折り返すが、GKソンリョン。
 追加タイム1分。16分、左サイドからのクロスを知念がヘディングシュートするが、枠の外。ついに0−0のままタイムアップし、PK戦へ。

 今季からPK戦の蹴る順序は、ABBA方式になった。先攻は水戸。富田が蹴り、成功。フロンターレの一人目は知念。落ち着いて決める。続けてフロンターレ二人目で下田が蹴り、成功。やはり、交替で入った、疲れの少ない選手から蹴るらしい。水戸の二人目、岸本は成功。しかし、水戸は三人目の船谷がはずす。試合中は何度も正確なパスやCKを蹴ってきたが。フロンターレ三人目は憲剛。疲れているはずだが、決める。四人目の長谷川も成功。水戸の四人目の斉藤も外して、なんとかフロンターレが勝ち上がる。

サッカー短評 (2018.7/20)

北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 1対2 (2018.7/18 厚別) 第16節

 ワールドカップ中断明けの最初のリーグ戦。5位と3位の対戦。試合前に、西日本豪雨の犠牲者のために黙祷があった。前半からフロンターレのペースとなり、楽にパスをつなげる展開。それでも得点したのは、前半42分になってから、エウシーニョの個人技で。その後、キャプテン小林の技ありシュートも決まり、無失点で終えればよかったが、追加タイム5分に入ってから、福森のFKからのこぼれを都倉に押し込まれた。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。奈良が札幌ユース出身。中断期間に、大久保がジュビロ磐田に完全移籍(6/26)、ネットが名古屋グランパスに完全移籍(6/29)。
 札幌は、ジェイのワントップ、左右のワイドにチャナティップと都倉。セントラルMFに荒野と深井。アウトサイドMFに菅と駒井。DFは福森、石川、進藤の3バック。GKク・ソンヨン。ゲームキャプテンは福森。都倉はフロンターレユース出身、福森はフロンターレでプロデビュー。ベンチにはレンタル中の三好も。
 開始1分で守田が阿部とパス交換して攻め上がり、シュートまでいくと、相手DFがクリアし、左CKを得る。憲剛が蹴り、ファーで谷口がジャンプするが合わず。
 7分には、小林が阿部とのパス交換からシュートするが、相手GK。
 9分、ボールを奪われカウンターを受ける。都倉が折り返してジェイにシュートされるが、戻ってきた車屋がブロック。10分、札幌のFK。福森が蹴り、都倉が走り込むが、GKチョン・ソンリョン。
 12分、16分とフロンターレの左CK。いずれも憲剛が蹴り、1本目はファーでラインを割り、2本目はニアで谷口に合わせるが、オフェンスファール。
 21分、札幌の右CK。福森が蹴るが、DFがクリア。
 23分、小林が相手DFと競ってこぼれたボールを憲剛がダイレクトでミドルシュート、相手GKが前掛かりなのでいいねらいだったが、枠の左上にきれていった。
 24分、ロングボールが相手前線に入り、ジェイがミドルシュート、フロンターレのDF陣がクリア。札幌は以前は、この前線への放り込みしかなかったが、今は左右からのクロスでの得点、福森のセットプレーからの得点も増えている。
 25分、憲剛が体をねじってスルーパス、小林が走り込み、フリーでねらってシュートするも、相手GK。
 29分、相手FWジェイが左サイドにパス、攻め上がった菅がクロス、都倉がフリーでヘディングシュートするが、GKチョン・ソンリョンの正面。
 36分、ボールを奪われ、最後は相手FWジェイがシュート、枠の右で助かる。
 37分、家長が中央で倒され、フロンターレのFK。キッカーに家長と憲剛が立つ。憲剛が落ちるカーブのキックを蹴るが、惜しくも枠の左。
 40分、札幌の右CK。また福森が蹴るが、シュートまでいけず。
 42分、エウシーニョがドリブルで右サイドから中央に切り込みながら攻め上がり、ペナルティーアーク付近でシュート、相手GKが捕りにきて触ったが、バウンドが合わなかったのか腕の下を通り抜けてゴールイン。1−0。43分、阿部のミドルシュートは枠の右。
 追加タイム1分。46分、相手右CK。福森が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじき、さらに左からクロスを上げられるが、車屋がクリア。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。札幌は前半立ちあがりは、前からの速いプレスをねらっていたが、フロンターレにかわされ、前半途中から少し下がってブロックで対応するように変更。後半は何か変えてくるのか。
 7分、早くも追加点。後半もフロンターレのパス回しが続く中、阿部、守田、小林とつなぎ、小林はペナルティーエリア左角近くで相手DF4人に囲まれながら振り返りざまコンパクトにシュート、これがファーの右奥に決まる。2−0。
 13分、阿部のヒールパスを受けた大島がミドルシュート、相手にブロックされ、左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。
 15分、札幌が一人目の交替。8番MF深井に替えて19番白井が入る。同じ右アウトサイドに入ったらしい。
 20分、パスを受けたチャナティップが大きく右へサイドチェンジ、交替で入ったばかりの白井が受けて右サイド深くから折り返しのクロス、都倉に入る前に谷口がクリア。
 27分、福森からのクロスを相手FWジェイの頭に合わせられるが、GKチョン・ソンリョン。
 29分、札幌が二人目の交替。38番菅に替えて26番早坂が入る。早坂は右ワイドに入り、都倉が左へ回る。30分、フロンターレも一人目の交替。憲剛に替えて登里を入れる。登里は左ワイドに入り、阿部が右へ回り、家長がトップ下へ。
 33分、札幌のカウンター。ロングボールを相手右サイドに通され、ワンタッチで折り返しのクロスを入れられるが、奈良がクリア。相手右CKとなる。福森が蹴りDFがクリアするが、こぼれを白井にミドルシュートされ、これもクリア。
 36分、小林からのパスを受けた登里がニアに折り返しのパス、走り込んだ阿部が合わせるが、惜しくも枠の左。
 37分、札幌は三人目の交替で小野伸二を入れてくる。下がるのはCBの石川。4バックにするらしい。フロンターレも二人目の交替。阿部に替えて鈴木ラルフを入れる。ラルフは前からのプレスも期待されていると思うが、あまり効いていない。
 40分、家長がドリブルで持ち上がり、ペナルティーエリア左から右足でシュート、決まってもおかしくなかったが、相手GKがかろうじてはじき出す。フロンターレの右CKとなる。家長が蹴るが、相手DF。
 44分、札幌のカウンターをしのぎ、ラルフのボールキープから家長がミドルシュート、相手DF。守田が相手カウンターをクリアしたとき、足がつったようだった。
 追加タイム5分。担架も入っていないのに少し長め。主審は家本さん。
 48分、フロンターレは三人目の交替。小林に替えてFW知念が入る。小林はキャプテンマークを谷口に巻く。
 49分、札幌のカウンター。小野のミドルシュートがブロックにいった奈良のかばい手に当たり、正面で相手FKとなる。福森が低い弾道のシュートを蹴り、これをGKチョン・ソンリョンが一度ははじいたが小さく、つめてきた都倉に押し込まれ、最後に失点。2−1。
 札幌がボールをバックパスしたところでタイムアップの笛。今まで札幌には負けたことがなかったし、再開初戦に勝ち点3がとれたことはよかった。
 中断前、独走しかかっていた1位の広島は、低迷しているガンバ大阪に4−0で勝ち、首位キープ。2位のFC東京も1−0で柏に勝ったのでフロンターレも3位キープ。上位に順位変動なし。札幌も5位のまま。

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サッカー短評 (2018.7/16)

フランスvs.クロアチア 4対2 (2018.7/16 モスクワ) ワールドカップロシア大会決勝

 決勝も、中一日休養が多く、延長まで戦っていないフランスが有利だった。立ち上がりはクロアチアが疲れが出ないうちにとばかり攻め込み、フランスは受けに回った。しかし、前半18分、フランスのFKをグリーズマンが蹴り、相手FWマンジュキッチが頭でわずかに触るとオウンゴールに。28分には、今度はクロアチアのFK。モドリッチが蹴り、最後はペリシッチがミドルシュート、右隅に決まり同点。このままいけば面白かったが、前半34分、フランスの右CKのとき、ニアでマチュイディと競った相手MFペリシッチがVARでハンドの判定。グリーズマンがPKを決めてまたフランスがリード。
 後半は、14分、フランスのMFポグバが右足のミドルシュートのこぼれを今度は左足でシュートして3−1とする。これで勝負あった。しかも、20分、左サイドで相手をかわしたエルナンデスからのパスを受けたエムバペがペナルティーアーク付近から見事なシュートを決め、4−1。しかし、あきらめないクロアチアは、FWマンジュキッチが相手DFにプレスをかけてGKへのバックパスを引き出すと、GKロリスにそのまま詰め寄り、ロリスがかわそうとボールを動かした途端に足を出して、ボールはころころとゴールイン。4−2。この後は両チームとも疲れが出て、得点できずにタイムアップ。フランスが20年ぶりの優勝。

 フランスの先発は、準決勝ベルギー戦と同じ。GKキャプテンのロリス。DFエルナンデス、ウムティティ、バラン、パヴァール。カンテとポグバのダブルボランチ、左右のアウトサイドにマチュイディとエムバペ。トップ下にグリーズマン。ワントツプにジルー。
 クロアチアの先発も準決勝イングランド戦と変更なし。ただし、フランスと違い、3試合連続で延長まで戦った。ワントップにマンジュキッチ。左右のワイドにペリシッチとレビッチ。二列目にラキティッチとモドリッチ。アンカーにブロソビッチ。DFストリニッチ、ビダ、ロブレン、ブルサリコの4バック。GKスバシッチ。
 前半15分くらいまで、クロアチアのリズムだった。17分、フランスの速攻。エムバペにボールが渡り、一瞬でものすごい加速。対面のストリニッチをあっという間に置き去りにしてペナルティーエリア右に進入。折り返しのクロスはラキティッチにクリアされるが、これはフリーで走らせたらたいへんだとわかる。
 直後にフランスのFK。グリーズマンのキックが幸先良くオウンゴール。1−0。これで流れがフランスに傾く。クロアチアにしてみれば、早く1点とろうと押し込んでいただけに、不運だった。
 20分、モドリッチがカンテのタックルで倒され、今度はクロアチアのFK。これもモドリッチが蹴り、DFビダがヘディングシュートするが、相手DFに寄せられて大きく枠の上。急に大雨が降り始める。
 23分、フランスのボランチ、ポグバからエムバペにスルーパス。今度はワンタッチでペナルティーエリアに入ろうとすると相手DFがすかさずクリア。ポグバはこの後も何度かエムバペを走らせるパスを出していた。
 24分、またクロアチアのFK。モドリッチが蹴るが、相手GK。さらにフランスゴール前でクロアチアがボールを動かし、最後はラキティッチがシュートするが、今度も大きく枠の外。
 しかし、ついに28分同点に。クロアチアの中央からのFKをモドリッチが右奥に蹴ると走り込んだブルサリコが折り返し、ビダがポストプレーで落としたボールをペリシッチがミドルシュート、右隅に決まる。1−1。
 34分、フランスの右CK。グリーズマンがニアへ低いボールを蹴り、マチュイディとペリシッチが競り合う。ボールはクリアされてゴールラインを割るが、フランスの選手たちはハンドだと抗議。アルゼンチンの主審はヘッドセットでVARと交信。画面で確認へ。結構しっかり見ていたのに、いったんピッチに戻りかけてからまた画面を見直しに行ったりしたが、判定はハンドで、PKがフランスに与えられた。これをグリーズマンが落ち着いて決め、2−1。うーん、クロアチアは運がない。ペリシッチは同点の立役者だったが、わずか10分で戦犯に。
 それでもクロアチアは、40分、ペリシッチのダイレクトクロスをレビッチがダイレクトボレーでシュートまでもちこむが、ヒットせず、相手GK。
 さらに43分、クロアチアの右サイドでのFK。モドリッチがファーへ蹴ったキックをペリシッチがヘディングシュート、これのクリアが小さく、ロブレンがボレーでシュートするが、ポグバが防ぐ。
 追加タイム3分。さらに46分、フランスDFウムティティが怪我の治療でピッチを出ている間にクロアチアの左CK。こちらはラキティッチが蹴り、ビダがバックヘディングシュートをうつが、枠の右。

 後半は交替なしで開始。3分、クロアチアの攻撃。ラキティッチがドリブルからスルーパス、レビッチがシュートするが、相手GKが左手で防ぐ。5分には、右CKのこぼれをブルサリコがフリーでシュートするが、大きく枠の外。
 7分、フランスのポグバがスルーパスをエムバペに送ると、エムバペは信じられないような歩幅と速さで足を動かし、相手DFビダをかわし、ペナルティーエリア右からシュートするが、寄せてきた相手GKが防ぐ。
 8分、突然警備員が何人もなだれこんできたと思ったら、観客が二人ほどピッチに飛び出してきたらしい。いい試合に水をさす行為。
 10分、フランスは一人目の交替。ボランチのカンテに替えてヌゾンジが入る。
 14分、フランスに追加点。エムバペがペナルティーエリア右からゴール前にクロス、味方には通らなかったが、グリーズマンがひろって相手DFを背にすばやくポストプレー、これをポグバがミドルシュート。いったん相手DFに当たるが、戻ってきたボールを再度シュート、左ポスト際に決まる。3−1。これでかなりフランスが有利に。
 その上、ついにエムバペも得点。20分、フランスの左サイドをエルナンデスが粘り強くドリブルで突破し、中央のエムバペにパス、これを一瞬タイミングを変えてシュートするとゴール左隅に決まり、4−1。ほぼフランスの優勝が当確。
 しかし、20分、クロアチアも意地を見せる。がっくり来てもしかたがないような中、クロアチアのFWマンジュキッチが相手GKに詰め寄り、避けようとして相手GKの動かしたボールに足を出して、ゴールさせる。4−2。これが4点目の前なら面白かったのに。
 26分、クロアチアは一人目の交替。18番右ワイドのレビッチに替えて9番クラマリッチを入れる。
 28分、フランスが二人目の交替。14番左アウトサイドのマチュイディに替えて12番トリッソが入る。
 33分、クロアチアの攻撃。モドリッチがペナルティーエリア右角近くからクロス、こぼれを最後はラキティッチがシュートするが、惜しくも枠の右。
 34分、フランスの速攻。エムバペがドリブルでペナルティーエリアに進入するが滑ってしまい、ボールを失う。雨はまだ降っているらしい。
 36分、フランスは三人目の交替。9番FWジルーに替えて18番フェキルを入れる。これでジルーは得点なしで大会を終えることに。クロアチアも二人目の交替。3番ストリニッチに替えて20番ピアツァが入る。
 39分、クロアチアの中央でのFK。ラキティッチが蹴るが、やや大きくなり、相手GK。
 42分、フランスは時間を使ってもいい時間帯に入るが、グリーズマンが交替で入ったばかりのFWフェキルにパスを送り、フェキルは迷わずミドルシュートをうつものの相手GK。
 44分、クロアチアも交替で入ったクラマリッチからのパスを受けたラキティッチが、ペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュート、枠の上。もう疲れからかボールを押さえられないようだ。
 追加タイム5分。48分、フランスの左サイドでFK。ここでもボールを踏んだりせず、エムバペがペナルティーエリア内へクロス、走り込んだポグバがフリーでシュートしようとしたが、空振り。こちらもかなり疲れている。
 クロアチアのGKがキックしたところでタイムアップの笛。フランスが20年ぶり二度目の優勝。日本が初出場したフランス大会で初優勝。あれが20年前とは早い感じ。アンリ、トレゼゲ、ジダン、マケレレ、デシャン、ブランなどがいたチームだったか。そのチームのキャプテンだったデシャンが監督で、真っ白な白髪頭になっているのも不思議はないか(アンリは、なぜかベルギーのコーチになっていた)。

 表彰式はどしゃぶりの大雨の中で行われた。ベストヤングプレイヤー賞は、19歳のフランスのエムバペ。大会MVP(ゴールデン・ボール)はクロアチアのモドリッチ。ちょっと残念賞っぽい。得点王(ゴールデン・ブーツ)は6得点のイングランドのケイン。ベストGK(ゴールデン・グローブ)はベルギーのクルトワ。ベスト4のチームにうまく分け与えたようだ。準優勝と優勝のメダルセレモニーの間も雨はますますひどくなり、プーチン大統領などプレゼンターの後ろに何人も傘差し役が並んだが、果たして役に立ったのか。

サッカー短評 (2018.7/14)

ベルギーvs.イングランド 2対0 (2018.7/14 サンクトペテルブルク) ワールドカップロシア大会3位決定戦

 どちらの準決勝も力闘だった。しかし一日休養が多いベルギーがやはり有利だった。イングランドは中二日で、延長も戦ったし、移動もあった。前半4分、ベルギーの速攻が切り裂き、最後はムニエが押し込み、あっという間に先制。後半、イングランドは二人交替して前線を活性化、惜しい場面はあったが、得点できず。すると後半37分、デブライネのスルーパスに走り込んだアザールがニアに打ち込み、試合を決めた。

 7/11の準決勝フランス対ベルギーは、ベルギーの勢いが有利かと思ったが、フランスがうまくベルギーのFWルカクを押さえ、アザールを孤立させた。後半6分、グリーズマンの右CKからニアでDFウムティティがヘディングで押し込み、1−0で逃げ切った。
 7/12の準決勝クロアチア対イングランドは、前半5分、イングランドのトリッピアーが、跳んだ壁の上を越すFKを決めて先制。しかし、これで逃げ切れず、後半、クロアチアのハイプレスにじりじりと押し込まれ、ラキティッチのサイドチェンジからブルサリコが右からの鋭いクロス、最後は、ダイビングヘッドでクリアをねらう相手DFの頭の上にペリシッチが足を出して押し込んだ。追いついたクロアチアは生き返ったが、延長前半は互いに消耗の色が濃く、選手交替もしたが、無得点。延長後半4分、ゴール前でイングランドDFウォーカーの中途半端に高く蹴り上げたクリアボールをペリシッチが頭でペナルティーエリアに戻し、相手DFラインの間にいたFWマンジュキッチが飛び出して蹴り込んで逆転。その後、マンジュキッチも倒れ込み4人目でDFチョルルカと交替。イングランドは4人目の切り札にヴァーディーを入れた後にトリッピアーが動けなくなり、残り4分と追加タイム4分を10人で攻めたが、力尽きた。2−1。

 ベルギーの先発は、ワントップにルカク、二列目にアザールとデブライネ。左右のアウトサイドにシャドリとムニエ。ヴィツェルとティーレマンスのダブルボランチ。ベルトンゲン、コンパニ、アルデルワイレルトの3バック。GKクルトワ。3−4−2−1。ティーレマンスと、準決勝は出場停止だったムニエが新しく先発。キャプテンはアザール。
 イングランドの先発は、ケインとスターリングのツートップ。二列目にデルフとロフタス・チーク。左右のアウトサイドにローズとトリッピアー、アンカーにダイアー。マグワイア、ストーンズ、ジョーンズの3バック。GKピックフォード。3−3−2−2。準決勝とは5人入れ替えた。キャプテンはケイン。
 イングランドは疲れが出る前に得点したかったが、逆に4分、ベルギーのクロスからの崩しに後手に回って先に失点。ベルギーFWルカクが中央まで下がって左サイドに展開、左MFシャドリがえぐってクロス、ファーに逆サイドのアウトサイドMFムニエがフリーで走り込み、ワンタッチシュートが左奥のネットに文字通り突き刺さる。1−0。イングランドDF陣は完全にワンタッチプレーに翻弄され、後手に回った。
 イングランドはケインにクロスを入れようとするが、がっちりマークされていて通らない。スターリングが走り回るのだけが戦術では怖さがない。それでも9分、ケインはファールを受けてFKを得る。これを準決勝でFKから先制点をあげたトリッピアーが蹴るが、少しだけ大きくなり、相手GK。11分には、トリッピアーが右奥のスペースに出したパスをスターリングがひろい、シュートまでいくが、相手DF。
 しかし12分、ベルギーのカウンター。アザールにドリブルされると次々にかわされ、ルカクへのパスが通り、右に開いたルカクからクロス、こぼれをデブライネがシュート、相手GK。
 15分、トリッピアーのクロスをロフタスチークがヘディングシュートするが、相手GK。あまり得点の匂いがしない。
 一方ベルギーも17分、アザールとデブライネのパス交換は巧みだが、デブライネのスルーパスがやや鋭すぎてルカクが納めきれず、相手GK。
 20分、イングランドの右CK。セットプレーが最も得点のチャンス。トリッピアーの高いクロスを190p超のDFマグワイアがヘディングシュートするが、ベルギーの選手と競ってたたきつけられず、相手GK。
 23分、イングランドの速攻。アンカーのダイアーからロングフィード、スターリングがペナルティーエリア内で受け、足の外側で横パスを送り、ケインが滑り込んで合わせるが、惜しくも枠の左。これが一番惜しかった。
 ベルギーは1点しか得点していないが、ゆったり守り、非常に余裕がある試合運び。点差以上の地力の差を感じる。イングランドはカウンター主体の攻撃なので、相手が引いてしまうと打つ手がない感じ。
 30分、アザールがまたドリブルでペナルティーエリアに入り、最後はティーレマンスがシュート、相手DF。
 34分、デブライネからのパスを受けたアザールがまたペナルティーエリアに入り、今度は自分でシュート、相手DFストーンズがクリア、右CKに。デブライネが低いキックを蹴り、ティーレマンスがシュート。こぼれをアルデルワイレルトがオーバーヘッドシュートするが、枠の上。
 36分、ベルギーの左ワイドのシャドリが突然左もも裏に手を当ててすわりこむ。39分、3番のベルマーレンと交替。ベルマーレンは3バックの左に入り、そこにいたベルトンゲンがシャドリの位置に上がる。
 追加タイム2分。47分、ティーレマンスからのロングフィードがベルギーFWルカクに収まり、ペナルティーエリア内からシュートするも相手DF。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からイングランドは二人交替。3番DFローズに替えて7番リンガード、10番FWスターリングに替えて19番ラシュフォードが入る。リンガードはセントラルMFの左に入り、そこにいたデルフがローズのいた左アウトサイドに回る。
 4分、アザールがドリブルで一人二人とかわして、リンガードのところでようやくひっかかる。7分、アザールを止めようとして背中からつかんだイングランドDFストーンズにイエローカード。
 9分、イングランド右サイドからのスローインをトリッピアーが入れると、交替で入ったリンガードが受けてペナルティーエリア右に入り、鋭いクロスをゴール前に入れる。ケインがすべりこむが、わずかに届かず。
 15分、ベルギーはFW9番ルカクに替えて14番メルテンスを入れる。
 18分、ベルギーの右CK。アザールがショートコーナーを蹴るが、メルテンスのクロスがクリアされて連続右CK。今度はメルテンスが蹴り、コンパニが中央に送るが、イングランドMFダイアーがクリア。
 25分、イングランドが最大のチャンス。ダイアーがラシュフォードとパス交換してペナルティーエリアに進入、相手GKとの1対1になり、頭上をぬくループシュート、入ったかと思ったが、入る直前に戻ってきたDFアルデルワイレルトがクリア、右CKに。サウスゲート監督が得点かとベンチを飛び出した場面が映る。CKはトリッピアーが蹴り、長身DFマグワイアがヘディングシュートするが、枠の外。
 29分にも、中央でイングランドのFK。リンガードが少しボールを動かし、トリッピアーがループのキックを入れると、マグワイアがヘディングシュートするが、これも決まらない。イングランドは後半は、前線に動きが出て、ボールが回るようになる。
 31分、ベルギーのカウンター。デブライネがドリブルで持ち上がり、左に開いたFWメルテンスにパス、メルテンスは切り返してからシュートするが、大きく枠の右。
 33分、ベルギーは二人目の交替。17番ボランチのティーレマンスに替えて19番デンベレが入る。
 35分、ベルギーのカウンター。デブライネのスルーパスに走り込んだメルテンスがクロス、これを右から上がってきたムニエがボレーシュートをうつが、相手GK。
 しかし、37分、ベルギーが追加点。デブライネがドリブルで持ち上がり、アザールにスルーパス、アザールは相手DFストーンズをワンタッチでかわして相手GKと1対1になり、落ち着いてニアの左隅に蹴り込んだ。2−0。
 39分、イングランドは三人目の交替。21番ロフタスチークに替えて20番アリが入る。
 40分、ベルギーの速攻。アザールがドリブルからデブライネにパス、相手DFストーンズがクリア。
 追加タイム3分。イングランドは、ひいたベルギーを攻めあぐねる。
 47分、ベルギーが相手のパスミスを奪ってカウンター。アザールのドリブルから、デブライネにパス、デブライネが左からクロスを入れるが、メルテンスには通らず。
 2−0でベルギーが勝利。3位はこれまでで最も高い順位。

サッカー短評 (2018.7/3)

日本vs.ベルギー 2対3 (2018.7/3 ロストフ・ナ・ドヌ) ワールドカップロシア大会決勝トーナメント1回戦

 決勝トーナメント1回戦で早くもアルゼンチン、ポルトガル、スペインが姿を消した。
 日本は、後半初めに2得点し、世界ランク3位のベルギーを初め「世界を驚かせる」ことはできた。でもまた立て続けに失点し、追加タイムに速攻をくらって延長にも持ち込めなかった。
 先発は、初めの2戦と同じ。GK川島、DF長友、昌子、吉田、酒井宏樹。柴崎と長谷部のダブルボランチ、香川のトップ下。左右のワイドに乾と原口。ワントップ大迫。キャプテンマークは長谷部。
 ベルギーは、R.ルカクのワントップ、二列目にE.アザールとメルテンス。左右のアウトサイドMFにカラスコとムニエ。ダブルボランチにデブライネとヴィツェル。DFベルトンゲン、コンパニ、アルデルヴィーレルトの3バック。GKクルトワ。キャプテンマークはE.アザール。長身のフェライニはベンチから。
 前半2分、相手ボールをひろった香川が中央からミドルシュート、枠の右。
 15分くらいまで、お互いに探り合いのような中、日本も自分たちのリズムでボールをつなぐ。
 16分、相手MFアザールからのパスを受けたヴィツェルがミドルシュート、柴崎が足に当てて左CKを与える。デブライネがショートコーナーで始めクロス、ファーで落とされるが、GK川島。
 21分、相手MFメルテンスからのパスを受けたFWルカクがミドルシュート、長友がスライディングで防ぎ、相手右CK。こちら側もデブライネが蹴るが、シュートまでいかず。
 27分、アザール、メルテンス、デブライネとつなぎ、デブライネにシュートされるが、枠の外。さらにアザールが鋭いシュートをうつが、これは川島がはじく。
 31分、日本に得点の匂い。香川が左サイドでボールを納め、ヒールで前方のスペースに送ると、走り込んだ長友がクロス、大迫がつぶれ、走り込んだ乾がヘディングシュート、叩ききれずに相手GK。
 36分、ベルギーのカウンター。メルテンスからパスを受けたアザールがペナルティーエリア内からシュート、吉田が防ぐ。さらにデブライネからのパスを受けたヴィツェルがシュート、枠の上。
 38分、相手左CK。デブライネが大きいクロスを入れ、ファーでベルトンゲンに折り返されるが、吉田がクリア。
 40分、アザールのドリブルを柴崎がファールで止めてイエローカード。中央で相手FK。これもデブライネが蹴り、ベルトンゲンが頭で落とすが、吉田がクリア。
 44分、日本が久しぶりに相手ゴールに迫る。長友が左サイドを攻め上がり、深い位置から低いクロス、大迫はトラップなのか当たってしまったのか、ボールが前にこぼれ、相手GKクルトワはつかみそこね、危ういところでボールを押さえた。
 46分、相手FWルカクのポストプレーからメルテンスがミドルシュート、川島が防ぐ。0−0でしのいでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 3分、乾が少し中に入って柴崎にパス、柴崎はセンターサークル内から右前方にスルーパス、相手DFがクリアしそこね、走り込んだ原口に渡る。原口はペナルティーエリア内右からクロスにしようか迷ったように見えたが、思い切ってシュート、ゴール左隅にとびこむ。1−0。
 ベルギーの反撃。ムニエのスルーパスにメルテンス、ペナルティーエリア右からアザールにパス、アザールのダイレクトシュートは誰もブロックしに入れなかったが、右ポストにはじかれる。
 7分、日本になんと追加点。乾が入れたクロスは相手DFコンパニがはじくが、香川がひろって、中央に入ってきた乾へつなぐと、乾の右足から無回転のボールが右上隅に飛び込んだ。2−0。相手GKは呆然。
 12分、アザールからのパスを受けたカラスコがシュート、枠の外。
 14分、原口が右サイド深くから上げたクロスがクリアされ、日本の右CK。柴崎が蹴るが、吉田のマークに付いていたルカクにクリアされる。
 19分、酒井が右サイドを香川とのパス交換で抜け出し、クロス、相手GKが足に当て、こぼれを原口がシュートするが枠の外。
 20分、ベルギーは二人交替。14番のボランチ、メルテンスに替えて190pの長身フェライニ、11番カラスコに替えて22番シャドリを入れる。フェライニはトップ下に入ったようだ、とNHKの鳥海アナ。
 22分、日本の左CK。乾と香川でショートコーナーを行い、乾がクロスを入れるが、大きすぎてゴールラインを割る。もったいなかった。
 24分、失点。相手FWルカクのシュートを吉田がブロック、乾のクリアが高く上がり、ペナルティーエリア左に落下、そこにいた長身DFベルトンゲンがふわっとヘディングシュート、これが入ってしまい、2−1。とたんにベルギーサポーターがわき、相手チームも勢いづく。もうちょっとここのヘディングシュートに寄せられたと思うが。
 28分、アザールからのパスを受けたデブライネがミドルシュート、長友がクリア。しかし、29分、アザールが相手左サイド深くから上げたクロスにフェライニが長谷部の上からヘディングシュート、あっという間に同点に。2−2。あーあ。
 35分、ベルギーの左CK。デブライネが蹴るが、最後は芝月がクリア。
 36分、日本は二人交替。柴崎に替えて山口、原口に替えて本田が入る。
 39分、長友からのパスを受けた香川がスルーパス、本田が走り込んでシュート、相手DF。
 41分、相手右サイドからムニエがクロスを入れ、ファーで新しく入ったシャドリがヘディングシュート、GK川島が防ぐ。さらに左サイドからシャドリがクロス、ルカクが強いヘディングシュートをうつが、これも川島がファインセーブ。
 45分、長友の左サイド深くからのクロスを相手DF、GKがクリアして日本の左CK。本田が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。
 追加タイム4分。47分、大迫が倒され、中央で日本のFK。本田が無回転シュートを蹴り、左上隅をねらうが、相手GKがはじく。これで日本が左CKを得る。これも本田が蹴るが、相手GKが捕る。
 相手GKが素早くボールを投げてデブライネがドリブルで速攻へ。日本はDF陣がCKでみんな攻め上がっていて、ゴール前はがら空き。デブライネは右サイドのムニエにパス、ムニエのクロスに中央のルカクはスルー、ファーに攻め上がっていたシャドリがフリーで流し込み、あっさり逆転。2−3。引き分けにもできなかった。

  ※結局、フロンターレの大島は1試合も出られなかった。それは、GK中村、DF植田、遠藤航のリオ五輪組はみんな同じだが。

★★決勝トーナメント1回戦では、南米のウルグアイとブラジルが勝ち抜いたが、7/6〜7/8の準々決勝では、結局全てヨーロッパの国が勝った。ベスト4は、フランス、ベルギー、イングランド、クロアチア。ワールドカップは5大会ごとに新しい優勝国が出ているとかで、1998年にフランスが初優勝してから今回が5大会目。この法則が続くなら、ベルギーかクロアチアということに。

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サッカー短評 (2018.6/28)

日本vs.ポーランド 0対1 (2018.6/28 ボルゴグラード) ワールドカップロシア大会グループH第3戦

 負けを選んで、決勝トーナメント進出。
 先発を6人入れ替えたら、パスが回らなくなった。会場も気温35度以上あったらしい。引き分けでも勝ち抜けたのに、後半14分に山口の不用意なファールからFKを与えて失点。20分には宇佐美に替えて乾を入れ、1点取りに行く。後半29分には、レバンドフスキにシュートをうたれるが、槙野と競り合い、枠の上。ここまで相手のエースは押さえたが、足が止まったポーランド相手に攻撃が空回り。
 同じ頃、もうひとつの会場で、コロンビアが1点とった。これで、このままだと1位コロンビア、2位日本、3位セネガルということになり、難しい判断が必要になった。日本とセネガルは、勝ち点、得失点、総得点、直接対戦で全て同じため、この大会から採用された警告の枚数による「フェアプレーポイント」というもので日本がセネガルを上回っている、ということに。ポーランドがもう1点とったり、セネガルが1点とったりすると、日本が3位になる。
 ポーランドは33分にもシュートするが枠の左。36分には槙野のクリアがあわやオウンゴール。とうとう西野監督は、37分に、武藤に替えて長谷部を入れ、現状維持戦法をとることに。40分から追加タイム3分まで、日本がDF四人とボランチでボールを回し、ポーランドは全く取りに来ない。会場からはブーイングが起きたが、弱いチームが他力で勝ち上がるためには、必要なこと。
 先発は、GK川島、DF長友、槙野、吉田、酒井宏樹。柴崎と山口のダブルボランチ、左右のワイドに宇佐美と酒井高徳。武藤と岡崎のツートップ。武藤、酒井高徳、槙野はワールドカップ初出場。山口、宇佐美、岡崎は初先発。キャプテン長谷部が出ていないので、ゲームキャプテンは川島。
 ポーランドは4-2-3-1。ワントップにキャプテンのブンデス得点王レバンドフスキ。先発は3人入れ替えてきた。今まで、ワールドカップで2連敗した後は必ず勝ってきたらしい。
 開始2分で相手左CK。クルザワが蹴るが、岡崎が頭でクリア。
 5分、柴崎が相手ボランチ、ゴラルスキにボールをとられ、レバンドフスキにつながれる。右サイドに展開され、低いクロスを入れられるが、レバンドフスキに通る直前に、ミスを取り返しに来た柴崎がカット。
 12分、武藤が相手のパスをカットし、横にドリブル、走りあがってきた長友にパス、長友がダイレクトにクロスを上げると、ニアに岡崎が飛び込んでヘディングシュート、枠の左。
 13分、柴崎のロングパスを宇佐美が頭で落とし、武藤がシュート、相手GK。
 15分、相手左サイドからレバンドフスキとクルザワのパス交換で入り込まれ、レバンドフスキにシュートされるが、柴崎が止める。
 21分、相手左CKから、ファーでヘディングシュートされるが、GK川島が防ぐ。
 22分、日本が左サイドでFK。柴崎がファーサイドへロングキックを入れるが、相手GK。
 23分には、相手MFクルザワにミドルシュートを打たれるが、吉田が防ぐ。
 27分、酒井宏樹のクロスが相手DFにクリアされ、右CKを得る。柴崎が蹴るが、相手DF。
 32分、相手右サイドからクロスを入れられ、グロシツキにヘディングシュートを打たれるが、川島がファインセーブ。試合後に「過去2戦チームに迷惑かけてきたので、今度はチームを救う番だと思っていた」と言っていた。
 35分、右サイドで酒井高徳がペナルティーエリア手前にパス、そこへサイドを変えた宇佐美が受けて、ペナルティーエリア内に侵入、シュートまでいくが、相手GK。
 38分、相手のスルーパスを槙野がクリアして左CKを与える。グロシツキが蹴り、こぼれをクルザワがボレーでうつが、大きく枠の上。
 40分、日本の左CK。今度は宇佐美が蹴るが、また相手GK。41分の右CKは柴崎が蹴り、槙野がヘディングシュートするが、枠の左。
 追加タイム1分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。しかし、1分たったところで突然、岡崎がすわりこむ。2分、大迫に交替。どこか痛いなら、後半初めから替わっておけばよかったのに。
 ポーランドはロングフィードやロングスローでレバンドフスキにボールを入れてくる。日本はなんとか今のところ前を向かせないように抑えている。しかし、次第にDFラインが下がり、中盤が間延びしてくる。
 12分、長友のスルーパスに武藤が走り込み、ゴールライン際から宇佐美にパス、宇佐美はペナルティーエリア内左から低いクロス、クリアされて左CKを得る。これを柴崎が宇佐美とショートコーナーを蹴り、クロスを武藤が競り、こぼれを槙野がオーバーヘッドでシュートするが、枠の外。
 14分、ついに失点。中央で柴崎から山口への横パスをカットされ、山口が相手を倒してFKを与える。これをクルザワが蹴り、ベドナレクがフリーでシュート、右下隅に決まる。0−1。
 この時点でコロンビア対セネガルは0−0だったため、このままなら、セネガル勝ち点5、コロンビア4、日本4だが、得失点差で日本が3位。
 19分、相手GKのロングフィードからジェリンスキがミドルシュート、吉田が防ぐ。
 20分、日本は二人目の交替。宇佐美に替えて乾を入れる。
 21分、槙野がレバンドフスキとの競り合いで相手をファールで倒したとしてイエローカード。ペナルティーエリア手前右寄りでFKを与える。ポーランドはキッカーが二人立ち、右足のグロシツキが蹴るが、DF陣がクリア。
 25分、柴崎からのボールを左サイド深くで受けた乾が、セネガル戦の得点と同じような角度からシュートを鬱が、枠の右。26分には、乾と大迫で左サイドを突破し、クロス、相手DFがクリアして左CKを得る。これを柴崎が蹴り、ニアで吉田が頭でファーへ送るが、大きすぎてラインを割る。
 29分、ポーランドのカウンター。相手ボランチのクリホビアクからジェリンスキ、グロシツキとつながれ、右からクロスが入り、レバンドフスキが槙野と競って倒れ込みながら足に当てるが、大きく枠の上。
 30分過ぎから双方足が止まってくる。33分、相手右CK。グロシツキが蹴り、グリクがヘディングシュート、枠の左。
 34分、ポーランドは二人交替。19番ジェリンスキに替えて14番テオドルチュク、21番クルザワに替えて17番ベシュコが入る。
 日本のベンチは次に打つ手を決め、37分、武藤に替えて入ったのは、キャプテン長谷部。長谷部からチームに指示が飛ぶ。下手に攻めてこれ以上失点しないこと、イエローカード厳禁、現状維持でよいという。たぶん、システムとしては、大迫のワントップに柴崎のトップ下かと思うが、不明。
 40分から、日本がDFラインでボール回しを始めると、ポーランドの選手は全然とりに来ない。先方も、うっかり失点し、勝っている試合を失いたくないのだろう。(おそらく)ロシアとポーランドのサポーターからブーイング。
 43分、ボールをサイドに出してしまい、相手右サイド深くからのスローインを与える。ベレシンスキがペナルティーエリア内右にスローイン、テオドルチュクが頭で中央へ送るが、誰も走り込んでおらず、吉田がクリア。
 追加タイム3分。ポーランドは三人目の交替を用意しているが、ボールが切れないので、入れない。日本はブーイングの続く中、この後はボールを失わずに時間を使い、0−1でタイムアップ。
 そのままコロンビアがセネガルに勝ってくれることを祈る。コロンビアが勝ったらしく、やっと喜ぶ。
 実は、コロンビアもハメス・ロドリゲスが途中交替するなどアクシデントがあったらしい。追加タイムも4分あった。決勝トーナメントに進んだチームのうち、グループステージ初戦で負けて上がったのは、コロンビアだけ。

 なんと、前回優勝国ドイツが韓国に負けて、グループF最下位で大会を去った。ドイツは、ワールドカップでアジアの国に負けたのは初めてらしい。A組はウルグアイとロシア、B組はポルトガルとスペイン、C組はフランスとデンマーク、D組はクロアチアとアルゼンチン、E組はブラジルとスイス、F組はスウェーデンとメキシコ、G組はベルギー、イングランドが決勝トーナメント進出。この顔ぶれに入ったかと思うと、やはり見劣りがするが、失う物はない強みがある。

サッカー短評 (2018.6/25)

日本vs.セネガル 2対2 (2018.6/25 エカテリンブルク) ワールドカップロシア大会グループH第2戦

 貴重な勝ち点1を手にした。なんとグループHは、この2チームが勝ち点4、得失点差1で首位に並ぶ。
 前半11分、相手左SBサバリのシュートをGK川島が下にはじいたところをつめていたマネに当たって失点。0−1。しかし、34分、縦パスをペナルティーエリア内で受けた長友からの落としを受けた乾が持ち込んでペナルティーエリア左から相手DFの間をぬくシュート、右サイドネットに決まった。1−1。このままハーフタイム。この少し前、相手選手が倒れているとき、ピッチサイドで本田が乾に何か言っていると鳥海アナからリポート。
 後半26分、再び失点。マネを起点にパスをつながれ、最後はDFワゲのシュートを決められた。1−2。日本は直後に、香川を下げて本田を入れる。少し遅かったか。30分の右CKを本田が蹴り、大迫のシュートが相手DFの腕に当たったが、ハンドにはならず。直後に原口に替えて岡崎が入り、大迫とツートップ、本田はトップ下から右ワイドへ回る。このシステム変更が当たり、33分、大迫が右から入れたクロスに岡崎がゴール前で相手DFと競りながらつぶれ、ボールがファーの乾にこぼれる。乾がダイレクトでゴールライン際から折り返すと、フリーの本田が押し込み、2−2の同点に。日本は守りに入らず、42分、西野監督は乾に替えて宇佐美を送り込む。追加タイム4分あったが、このままタイムアップ。
 先発は、コロンビア戦と同じ。GK川島、DF長友、昌子、吉田、酒井宏樹。柴崎と長谷部のダブルボランチ、トップ下に香川。左右のワイドに乾と原口。ワントップ大迫。大島はやはりベンチにはいるが、ハーフタイム等のアップ中の選手としては映らなかった。
 セネガルは、世界ランク27位で、ワールドカップは、2002年の日韓大会以来の出場。前回は初戦で強豪フランスを倒し、ベスト8まで進んだ。現在主力の選手たちはそのときの代表を見て憧れたらしい。
 立ち上がりはセネガルに押し込まれた。6分、相手右CK。FWニァンが蹴るが、長友がクリア。こぼれをサバリにシュートされるが、枠の外。
 8分、日本のFK。セネガルの選手が高いので、まともに入れては勝ち目は少ない。柴崎はペナルティーエリア右の酒井宏樹に合わせ、酒井が頭で折り返すが、相手DF。NHK解説の藤田が「工夫しましたね」と言う。
 11分、失点。相手右SBワゲがロングクロス、ファーで原口が頭でクリアするが小さく、こぼれを相手DFサバリにシュートされる。いったんはGK川島がはじいたが、目の前につめてきたマネに当ててしまい、0−1。NHK解説の福西は「川島は処理を誤った」。
 16分、長友が左サイドを持ち上がり、折り返して香川、香川は後ろの長谷部につなぎ、長谷部がミドルシュート、なんと香川に当たる。
 20分、左サイドで乾がドリブル、ファールで倒され、FKを得る。柴崎が蹴るが、相手DF。21分には、日本の右CK。こちらは乾がショートコーナーを蹴るが、香川が受ける前にボールをカットされる。日本はだんだんセネガルのスピードになれてきた。
 26分、相手FWマネのボールを長友がクリアして右CKを与える。ニァンが蹴るが、こぼれを柴崎がひろう。
 34分、追いつく。柴崎が左前方の長友にループパス、長友はペナルティーエリアに走り込み、相手DFをかわして乾にパス、乾が右足でゴールの右隅に蹴り込み、1−1。
 40分、長谷部からのパスを受けた大迫が、ポストプレー、右サイドの原口に落とすと、原口はペナルティーエリア右にカットインしてシュート、大きく枠の上。もったいない。
 43分、相手DFサバリのクロスを酒井がカットして相手左CK。こちら側はP.ヌディアイエが低いボールを蹴り、ニアでマネが受け、意表をつくヒールパスを出すが、味方につながらず。
 45分にも相手FK。P.ヌディアイエが蹴り、FWニァンがファーから折り返したが、昌子が対応し、最後はGK川島。追加タイム1分あったが、1−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、相手右サイドからのクロスを吉田がクリアして相手右CK。ニァンが蹴るが、ファーで酒井宏樹がクリア。
 5分、長友からのループパスをペナルティーエリア内で原口が頭で受け、これを大迫が無理矢理ヘディングシュート、相手GK。
 10分、相手との競り合いで長谷部の顔に相手の手が当たり、鼻血が出て、止血のため外に出る。14分には、昌子の顔に相手FWニァンの手が入り、ニァンにイエローカード。
 15分、香川が相手ボールをカットして原口へ、原口が右サイドにワンタッチでパス、走り上がった柴崎が右サイド奥からゴール前のGKとDFの間に絶妙な素早い低いクロス、大迫が走り込んで足を振るが空振り。惜しかった。
 19分にも、大迫が落としたボールをヒールで乾へパス、乾がペナルティーエリア左からねらってシュートをうったが、バーに当たる。ベンチでは西野監督も飛び出しかけていた。
 20分、セネガルが一人目の交替。13番A.ヌディアイエに替えて8番クヤテが入る。
 23分、乾が相手右ウイングのサールのドリブルを倒して止め、イエローカード。これで与えた相手FKは、キッカーにマネとP.ヌディアイエが立つ。マネがまたいで、P.ヌディアイエが蹴るが、柴崎がクリア。
 26分、また失点。マネが左サイドでサバリにパスを通し、サバリの折り返しをニァンが頭で落とし、右サイドから走り込んだ右SBワゲがボレーで鋭いシュート、1−2。
 27分、失点の前に準備していたという本田が香川に替わって入る。
 29分、原口のクロスがクリアされ、右CKを得る。これを本田が蹴り、吉田に当たり、こぼれを大迫がシュート、相手DFの手に当たったが、扱っていないという判断でハンドにはならず。VARも主審の判定と同意見らしい。
 30分、原口に替えて岡崎が入る。岡崎は入るとき、西野監督に「点を取ってきてくれ」と言われたらしい。岡崎は大迫とツートップになり、本田が原口のいた右ワイドへ回る。
 33分、再度追いつく。大迫がペナルティーエリア右からクロス、岡崎が飛び込むが相手GKともつれて触れず、ファーの乾にこぼれる。乾はダイレクトでゴールライン際から折り返しのパス、ボールは相手DFの間をすりぬけ、フリーの本田に通り、本田はGKのいないゴールに冷静に流し込んだ。2−2。本田はこれで3大会連続得点。
 36分、セネガルは二人目の交替。17番P.ヌディアイエに替えて11番ヌドイエが入る。
 40分、相手FWニァンが足を押さえて座り込む。セネガルは、19番ニァンに替えて9番ディウフを入れる。日本も乾に替えて宇佐美を入れる。これでどちらのチームも交替を使い切った。
 45分、宇佐美がドリブルで切り込むと、セネガルのサバリに倒され、サバリにイエローカード。
 追加タイム4分。どちらも勝って、この試合で決勝トーナメントを決めたい。46分、岡崎が落としたボールを柴崎、大迫、宇佐美とつなぎ、宇佐美がシュートするが、相手DF。
 47分、セネガルが右サイドでFK。マネが蹴るが、シュートまでいかず。
 結局、2−2でタイムアップ。これで両チームとも勝ち点4の同率1位。もうひとつの試合では、コロンビアがポーランドに3−0で勝って、勝ち点3の3位。グループHのシード国、ポーランドは2連敗で早くもグループステージでの敗退が決定。なんとも予想外の展開に。

サッカー短評 (2018.6/19)

日本vs.コロンビア 2対1 (2018.6/19 サランスク) ワールドカップロシア大会グループH第1戦

 信じられない。なんと日本が勝った。いくつか幸運な要因があった。まず、コロンビアのキープレイヤー、ハメス・ロドリゲスが怪我のせいで先発しなかった。次に、前半4分に相手DFがハンドでレッドカード、10人になった。これで得たPKを香川が冷静に決めた。1−0。さらに幸運なことに、コロンビアは攻守のバランスをとるために、日本の左サイドを切り裂いていたクアドラドを下げた。前半39分に相手FKを決められ、1−1に追いつかれたのは残念だが、想定内。
 後半14分、ハメスが途中出場してきたのも想定内だが、NHK解説の岡田さんが言ったように、「体が重そう」だった。四つ目の幸運が、出てきたハメスが予想以上にキレがなかったこと。同時に、ハメスの代わりに下がったのがFKを決めたキンテロだったことも。そして28分、日本のCKから大迫が競り勝ってヘディングシュートを決め、再びリード。2−1。コロンビアは、焦りと、10人で走り回った疲れが出たらしく、次第に足が止まり、日本がボールキープ。スタンドは2/3以上コロンビアサポーターのようでブーイングされたが、ほぼ、セーフティーにやりぬき、勝ち点3を手にした。

 先発は、GK川島、DF長友、昌子、吉田、酒井宏樹。長谷部と柴崎のダブルボランチ。香川のトップ下、左右のワイドは乾と原口。ワントップ大迫。練習が別メニューと伝えられていたフロンターレの大島はベンチには入っていた。
 コロンビアは、ワントップにファルカオ、トップ下にキンテロ。左右のワイドにイスキエルドとクアドラド。レルマとC.サンチェスのダブルボランチ。DFモヒカ、ムリージョ、D.サンチエス、アリアスの4バック。GKオスピナ。日本と同じ4−2−3−1か。
 前半3分、大迫がうったシュートは相手GKにはじかれるが、こぼれに香川がつめダイレクトで再びシュート、これを相手MFのC.サンチェスが右手を伸ばして止め、レッドカード。日本のPKキッカーは今まで本田だったが、先発にはいない。香川が自分で蹴り、冷静に相手GKの逆をついて決める。1−0。これでようやく互角くらいか。
 コロンビアは、トップ下のキンテロを一列下げてダブルボランチを形成。12分、中央右寄りで相手FK。キンテロがDFラインの裏に落とすボールを蹴り、相手FWファルカオが、昌子と吉田にはさまれながら足を伸ばして触るが、ヒットせずGK川島が押さえる。
 15分、日本に追加点のチャンス。香川がドリブルで中央を進み、左前方の乾にパス、乾はほぼフリーでワンタッチシュートをうつが、枠の右。パラグアイ戦のように、もう少し落ち着いてシュートしてほしい。ここで追加点が入るとすごく有利だったが。
 コロンビアは、俊足のクアドラドのいる右サイドから何度も突破を試みる。長友、乾、昌子、長谷部などがクロスをはじいたり、あげさせなかったりと連携して守る。
 23分、香川からのスルーパスを右サイドで受けた原口のクロスが相手DFにクリアされて右CKを得る。香川がショートコーナーを蹴り、受けた乾が柴崎につなぐ。柴崎はファーへクロスを入れるが吉田のオフェンスファールとなる。
 25分、コロンビアの左サイドからクロスをあげられ、ファルカオに合いそうだったが、逆サイドから戻った長友がかろうじてクリアし、相手左CK。キンテロが蹴るが、味方に合わず。
 31分、コロンビアは一人目の交替。なんと高速クアドラドを下げてバリオスを入れる。バリオスがボランチに入り、キンテロがトップ下に戻る。解説陣は「中盤のバランスが悪いとみたのではないか」と言う。
 32分、もう一回追加点のチャンス。大迫が相手のバックパスをカットし、ドリブルしてペナルティーエリア左からシュートしたが、枠の外。相手DFの鋭い寄せが目に入ったのか。
 33分、日本の左CK。こちら側は柴崎が蹴るが、相手FWファルカオに頭でクリアされる。
 36分、パスを受けたファルカオに吉田が厳しくタックル、左サイドでFKを与える。これをキンテロが蹴るが、ファーで吉田が頭でクリア。さらに長友が蹴り上げるが遠くには飛ばず、ペナルティーエリアのすぐ外に落下、これを納めようとしたファルカオに、長谷部が寄せると、ファルカオが倒れ込んできて、長谷部ともども倒れる。なぜか日本のファールになる。NHKの放送席でも「逆ではないか」と言っていたが、VARの対象でもないらしく、コロンビアのFK。キンテロのキックは日本の壁が飛び上がった下をつき、右ポストの根元にまっしぐら。GK川島がかき出したが、その前にラインを超えたとの判定で1−1の同点に。後でゴールラインテクノロジーの画面が出たが、残念ながら確かにラインを完全に超えていた。この判定は、1秒以内に主審の手元に届くらしい。
 この後も日本が攻撃する時間はあったが、縦パスが合わず、ハーフタイム。ひとり多いはずなのに、連続して圧力をかけ続けられると、相手にセットプレーを与えてしまい、そこから失点するという同じパターン。なんとか修正して勝ち点をとってほしい。

 後半は交替なしで開始。
 5分、日本の左CK。柴崎が蹴り、吉田の足下に入るが、シュートできず。
 7分、相手左サイドのイスキエルドからファルカオへクロス、柴崎が猛ダッシュでクリア。
 9分、香川からのスルーパスを受けた大迫が反転して左足でシュート、相手GKがはじいて左CKを得る。柴崎が蹴るが、相手GK。12分にも、大迫が後方から受けたパスを反転して左の乾にパス、乾がシュートしたが、相手GKがはじく。
 14分、コロンビアが二人目の交替。同点弾の20番キンテロに替えて10番ハメス・ロドリゲスが入る。4年前と同じ展開にはしたくない。
 直後の日本の右サイドからのFK。柴崎が蹴り、吉田がヘディングシュート、枠の左。16分、柴崎がペナルティーエリア右へループパスを送り、走り込んだ酒井宏樹がシュートまでいくが、枠の外。
 20分、長谷部からのパスを受けた乾がドリブル、ペナルティーエリア左に入り、シュートするが、相手DFサンチェスに頭でクリアされる。
 22分、日本の右CK。後半はこちら側も柴崎が蹴り、いったんはじかれたこぼれを再度柴崎がクロス、酒井宏樹がヘディングするが、打ち上げてしまい枠の外。
 25分、日本が一人目の交替。香川に替えて本田が入る。コロンビアは三人目の交替。21番左ワイドのイスキエルドに替えて7番バッカが入る。直後にそのバッカにボールが通るとカウンター攻撃になりそうだったが、昌子が対応して日本ボール。
 26分、酒井宏樹からのパスを受けた本田が内側にカットインしてペナルティーエリア外からシュート、相手GK。
 28分、酒井宏樹が右から上げたクロスを大迫がポストプレー、これをまた酒井がシュート、相手DFに当たり、左CKを得る。これを本田が左足で蹴り、大迫が相手DF二人に挟まれながらヘディングシュート、右ポストに当たってゴールイン。2−1。実況では、右ポストに当たったのは、わからなかった。
 33分、コロンビアの右CK。ハメスが蹴るが、DFがクリア。相手ボランチのレルマがヒールでペナルティーエリア右へパス、フリーでハメスがシュートするが、戻った大迫に当たり、バーの上。ハメスは、体のキレが悪いのか、スピードもあまりなく、守備も緩慢。
 34分、これで与えた相手右CKからの流れで、最後はCBのムリージョがヘディングシュート、GK川島が捕る。
 35分、日本が二人目の交替。柴崎に替えて山口が入る。柴崎はこの少し前に足を踏まれて倒れていた。その時、本田がボールを落ち着かせようとしたのか、バックパスしたのを相手に渡してしまい、ちょっと危ない場面になりかけた。
 日本がボールをつなぎ、コロンビアは明らかに足が止まり始める。ハメスがいらだっている。スタンドからもブーイング。
 37分、酒井宏樹のクロスに大迫が頭で触るが枠の外。38分、大迫が足を押さえて倒れる。踏まれたのかどうか映っていないので不明。なんとか起き上がるが、40分、プレーが切れたところで岡崎と交替。
 41分、本田からパスを受けた原口がハメスに倒され、ハメスにイエローカード。
 コロンビアはファルカオに放り込んだり、左サイドからクロスを入れたりするが、日本のDF陣がクリア。原口が獅子奮迅の戦いを見せる。
 追加タイム5分。乾のパスがカットされ、コロンビアのロングボールが入るが、GK川島が押さえる。川島が遅延行為でイエローカード。
 50分、コロンビアの左サイドから相手MFバッカがクロスを上げるが、そのままゴールラインの外へ。
 2−1で日本が歴史的勝利。ワールドカップで、アジアの国が南米の国に勝ったのは初めてらしい。
 試合後のインタビューで、大迫や酒井宏樹は笑顔だったが、柴崎や本田はニコリともしていなかった。この後の試合で、なんとセネガルが1−0でポーランドに勝ち、H組は、波乱の立ち上がりとなった。

※なんと、6/21(木)の試合で、グループDのアルゼンチンがクロアチアに0−3で敗戦。クロアチアは2連勝で決勝トーナメント進出決定。アルゼンチンは第3戦のナイジェリアに勝ったとしても結果待ちだが、ナイジェリアとの勝ち点争いはかなり分が悪い。

サッカー短評 (2018.6/17)

ポルトガルvs.スペイン 3対3 (2018.6/15 ソチ) ワールドカップロシア大会グループB

 いきなりすごい試合を見た。ポルトガルは前半4分にロナウドが倒されてPKを得る。倒したのは、レアル・マドリードの同僚ナチョ。これを自分で確実に決めて1−0。しかし、スペインも24分、FWコスタが個人技で相手DF二人を翻弄してシュートを決め、1−1。さらに前半も終わり近くの44分、今度はポルトガルがロングパスからFWゲデス、ゲデスからの折り返しのパスをロナウドが強烈なミドルシュート、相手GKデヘアの手をはじいて2−1。これでハーフタイム。
 前半は、立ち上がりからポルトガルが切れ味鋭い攻撃を見せ、一方のスペインは、大会二日前に、チーム立て直しの功労者ロペテギ監督を更迭した影響か、イエロ新監督になったばかりで、受けてしまった。しかし1−1になってからは、落ち着いてパスを回せるように。40分くらいまでしばらくスペインペースとなるが、前半最後にポルトガルのカウンターが決まる。
 後半もスペインのパスが周り、10分に追加点。FWシウバのFKをニアにいたDFブスケツがゴール前に落とし、これをコスタが押し込んだ。2−2。さらに13分、シウバのクロスがこぼれたところに右サイドから攻め上がったナチョが回転のかかったミドルシュートをうつと、左ポストに当たって右サイドネットにとびこんだ。2−3。シーソーゲームもこれで決着か、という雰囲気も。ポルトガルは23分マリオ、24分クアレスマと二人続けて交替で入れる。スペインも25分にイニエスタに替えてチアゴを入れる。
 スペインのコスタもハットトリックをとれそうなチャンスもあったが、はずしてしまう。無理な攻撃は控えて確実にパスをつないで好機を伺う。32分、スペインはそのコスタに替えてアスパスを入れる。35分、ポルトガルは勝負をかけ、3人目の交替。FWゲデスに替えてシウバを入れる。しかしなかなかチャンスは作れない。
 41分、スペインはFWシウバに替えてバスケスを入れる。その直後、スペインゴール前でボールを納めたロナウドを相手DFピケが両手で押して倒し、FKを与える。これをロナウドが自ら蹴り、壁の右側が跳んだ上を巻くようにボールが縦カーブしてゴールの右上隅に決まる。3−3。
 追加タイムは4分。この間にロナウドが足を押さえてすわりこむ場面もあったが、なんとか引き分ける。響く怪我でないといいのだが。
 決勝のような試合をした、両チームのこの後が楽しみで心配。最後までもつのだろうか。

 ※ロシアワールドカップは波乱の幕開け。出場国中世界ランク最下位70位のロシアが5−1でサウジアラビア(ランク67位)になんと5−1で勝ち、一方、アルゼンチンはアイスランドと1−1で引き分け、ドイツはメキシコに0−1で負け、ブラジルまでスイスと1−1で引き分けてしまった。VARでのPKも増え、FKの得点も多いようだ。

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サッカー短評 (2018.6/14)

U21日本vs.U19ポルトガル 3対2 (2018.6/1 フランス) トゥーロン国際大会グループステージ第2戦

 東京五輪世代のチームで強化の一環として臨む大会。40分ハーフで、交替は4人+GK1人。日本は第1戦をU21トルコと戦い、三好が先制するも1−2で逆転負け。優勝するには、各組1位か2位3チームの最上位に入り、準決勝に進出する必要がある。一方で、準決勝に進めなくても順位決定戦があり、必ず4試合は戦える仕組み。
 先発は、GK山口(エストレマドゥーラUD・スペイン3部)、DF板倉(仙台)、冨安(シントトロイデンVV・ベルギー1部)、橋岡(浦和)の3バック。中山(柏)と松本(広島)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに菅(札幌)と初瀬(ガンバ大阪)。不動のツーシャドーは森島(広島)と三好(札幌)。ワントップに田川(鳥栖)。キャプテンは中山。森保監督がフル代表のコーチとしてロシアワールドカップに帯同しているため、この大会は横内監督代行が指揮をとる。
 U19ポルトガルは、ヨーロッパのU19大会で優勝をねらうチーム。しかし初戦はカナダ1−1で引き分けた。とても19歳以下とは思えない体格と面構え。個々の技術も高そうだ。ポルトガルも初戦に引き分けたため、勝たないといけない状況。
 立ち上がりから圧倒される。前半5分、相手FK。直接狙われるが、キックは枠の左。7分には、右ストッパー橋岡がかわされ、相手FW7番フィリペにペナルティーエリア左からシュートされるが、GK山口。9分にも、フィリペがループシュート、きわどいところでDF冨安がクリア、これをさらに相手FW9番ゴメスにシュートされるが、枠の右で助かる。11分、中山のパスミスをひろわれ、ゴメスにペナルティーエリア内でシュートを打たれるが、これも枠の外。
 16分、相手右サイドからクロスを上げられ、板倉に当たって右CKを与える。キックをヘディングシュートされるが、DFがクリア。
 17分、ボランチ松本からのパスを右サイドで受けた初瀬がドリブルから三好にパス、三好が利き足の左でミドルシュートをうつが、相手GK。21分、日本の右CK。初瀬が蹴るが、相手GK。
 25分、相手右サイドからフィリペがドリブル、こぼれからクロスを入れられ、ゴメスが飛び込むがぎりぎりオフサイド。27分、相手MFテイシェイラが右サイド深くからクロス、ゴメスに二回シュートされるが、なんとか防ぐ。30分、三好がテイシェイラを倒して、相手左サイドでFKを与える。鋭いキックが入るが、シュートさせず。
 しかし、32分、ついに失点。相手右サイドから相手MFルイスがクロス、ゴメスがヘディングシュートをうつが、これはなんとかGK山口が触り、中山がクリア。しかしこのクリアが小さく相手MFシウバに押し込まれる。0−1。35分にも、相手右CKからフィリペにヘディングシュートされるが、枠の右。たいへん雲行きがよろしくない。
 ところが36分、日本が追いつく。三好がやや右寄りからスルーパス、これを田川がDFをかわして受けて、相手GKの足の間をぬくシュートを決める。1−1。ずっと押されていたのに、なんとも思いがけない展開。
 追いつかれたポルトガルは、38分、MFタバレスがミドルシュートをうつが、大きく枠の外。39分にもフィリペが冨安をかわしてシュートするが枠の外。1−1でハーフタイム。

 後半開始から日本はMF遠藤(マリノス)を右ウイングバックに入れ、そこにいた初瀬が初戦と同じ左へ回る。
 3分、5分ポルトガルにシュートをうたれる。しかし決まらない。
 11分、ポルトガルのFK。フィリペが蹴り、ゴメスが競り勝ち、ヘディングシュート、中山に当たって決まらず。
 14分、日本は二人目の交替。森島に替えて三苫(筑波大)が入る。16分、三苫がタバレスにボールカットされるが、取り返す。相手のファールを受けFKを得る。これを初瀬が蹴るが、相手GK。
 17分、ポルトガルが一人目の交替。20番バルデに替えて17番コトリンコンが入る。24分にも二人目の交替。8番テイシェイラに替えて10番スクイナが入る。
 27分、日本が三人目の交替。FW田川に替えて上田(法政大)を入れる。
 30分、ポルトガルのスルーパスに抜け出したゴメスのボールが、ペナルティーエリアを飛び出したGK山口の手に当たる。山口はレッドカードで退場。呆然とした顔だった。日本は急いで、三好を下げて控えのGKオビ(流通経済大)を入れる。
 32分、中央やや左寄りでポルトガルのFK。フィリペのキックが壁の間に三人立たせた味方選手がどいた所を正確に通って枠の右上に吸い込まれた。GKオビは、動いた相手選手がブラインドになって反応が遅れたか。1−2。
 34分、ポルトガルは三人目の交替。13番タバレスに替えて18番バレンテが入る。
 35分、相手FWゴメスがペナルティーエリア内でバイシクルシュート、GKオビが捕る。
 37分、日本が再び追いつく。遠藤からのパスを受けた上田が相手GKをかわすようにシュート。2−2。
 39分、ポルトガル四人目の交替。6番に替えて19番が入る。
 40分、三苫からのバックパスを走り込んだ板倉がシュートするが、枠の外。
 42分、三苫からのスルーパスを走り込んだ上田がペナルティーエリアに入ろうとして倒され、PKを得る。このPKを上田が蹴り、右サイドネットに突き刺さる鋭いキックが決まり、3−2。
 追加タイム3分。このまま勝ちきり、大逆転勝利を飾る。

 日本は第3戦はカナダと引き分け。トルコがポルトガルに勝ち、1位ぬけ。日本は3位となり、7位−8位決定戦へ。ここでトーゴに勝った。

サッカー短評 (2018.6/12)

日本vs.パラグアイ 4対2 (2018.6/12 インスブルック・オーストリア) 国際親善

 やっとなんとか勝った。パラグアイは南米予選7位でワールドカップには出ない若いチーム。日本は先発10人変更。後半からGK中村、酒井宏樹を入れ、公約通り全員をテストした。前半はまたセットプレーからの流れで失点し、0−1で後半へ。後半、6分と18分に乾が2得点、相手オウンゴールの後、もう1失点したが、最後に香川がダメ押し点を流し込んだ。
 先発は、GK東口、DF酒井高徳、昌子、植田、遠藤の4バック。山口と柴崎のダブルボランチ、トップ下に香川。左右のワイドに乾と武藤。岡崎のワントップ。ゲームキャプテンは山口。酒井高徳だけが連続出場。コロンビアのスカウティング担当者が来ていたが、これでは先発はわからないだろう。大島は、スイス戦の後、全体練習には加わらず、2日間プールで調整したというので、また怪我したらしい(涙)。
 パラグアイは、世界ランク31位。相手GKビジャールは、8年前の南アフリカワールドカップで日本と対戦したGKで、この日が引退試合とのこと。前半12分でアギラルと交替した。システムは4−1−2−3。
 日本は、立ち上がりから勢いをもって前線からプレスをかけ、ペースを握った。しかし、シュートは枠に飛ばず、スルーパスやサイドチェンジのパスも大きすぎて通らないことが続く。
 32分、相手右サイドからロングスロー。190pという相手CF9番サンタンデールが競り、こぼれをつながれ、走り込んできた21番オスカル・ロメロにボレーのミドルシュートを決められた。0−1。
 39分、山口が倒されて得たFKを柴崎が直接ねらい、バーの上側に当たる。残念。ここで追いつけば、今までの試合と違った展開になったのに。

 後半開始から、日本はGK東口に替えて中村、右SB遠藤に替えて酒井宏樹が入る。
 1分、酒井宏樹が相手と競り合い、高く跳び上がった所から落ち、傷めていた左膝を押さえるが、しばらくして立ち上がり、プレー再開。
 6分、昌子からの縦パスを受けた香川が斜め後ろの乾に渡す。乾はドリブルしてペナルティーエリアのすぐ外からシュート、ゴールの右奥に決まる。1−1。やれやれよかった。日本テレビの解説、都並さんが「この後失点してはいけない」と言う。
 11分、パラグアイが3番ゴメスに替えて5番バルデスを入れる。CB同士の交替。14分には、二人同時交替。8番カルドソに替えて先制点の21番ロメロの双子の弟11番アンヘル・ロメロ、20番パレイロに替えて17番アレハンドレ・ロメロが入る。
 18分の2点目は、武藤が右サイドから横パス、香川が触って、走り込んだ乾が今度は左下を狙ってシュート、落ち着いて決める。2−1。逆転に成功。乾は前半、大きくはずしたシュートをうっていたが、西野監督は試合後のインタビューで「ハーフタイムに重りをはずせと言った。靴を替えたのもよかったのでは」と言っていた。
 18分、武藤に替えて大迫が入る。大迫と岡崎のツートップになり、香川が右ワイドに入る。
 29分、岡崎に替えて原口が入る。また香川がトップ下に入り、原口が右ワイドか。
 32分、日本のFK。柴崎が蹴り、ニアで大迫がゴールから離れる動きをするとマークに付いていた相手FW9番のサンタンデールが出した足に当たってゴールイン。3−1。
 32分、パラグアイの15番サンチェスに替えて10番メンディエタが入る。日本も34分、乾に替えて宇佐美が入る。
 45分、パラグアイのオルティスが強烈なミドルシュート、日本の選手がたくさんいたが、止められず、GK中村はブラインドになったのか触れず、失点。3−2。これを止めれば、先発を取れたかも。
 46分、大迫が相手DFをひきつけ、香川にパス、香川は落ち着いてゴールに流し込み、4−2。
   乾は間違いなく先発だろう。柴崎と香川もよかった。香川はセレッソ時代に乾とプレーしていたらしい。DFはこの鹿島コンビの方がいいのではないか。GKも中村でもいいかもしれない。サイドはよくわからない。ワントップならやはり大迫か。岡崎は献身的に前からボールを追ったらしいが。

サッカー短評 (2018.6/9)

日本vs.スイス 0対2 (2018.6/9 ルガノ・スイス) 国際親善

 やっぱり守備が問題。1失点目はPK、2失点目はカウンターから。攻撃は精度が問題。せっかく好調という武藤が周りと合っていない。スイスは世界ランク6位、日本は61位。
 先発は、GK川島、DF長友、槙野、吉田、酒井高徳。長谷部と大島のダブルボランチ、本田のトップ下。左右のワイドに宇佐美と原口。大迫のワントップ。
 スイスはキャプテンの右SBリヒトシュタイナーが代表キャップ100試合の記念セレモニーを試合前に行った。システムは4−4−2。先発のうち多くがドイツでプレー、二人がイギリスでプレーとのこと。GKビュルキは香川のいるドルトムントの選手。
 6分、長友からのクロスに大迫が相手GKと競り合ってつぶれ、こぼれを原口がシュートするが、相手GK。GKに顔をはたかれた大迫が少し倒れていたが、立ち上がる。
 スイスは、右SBの2番リヒトシュタイナーと右ワイド23番のシャキリが右サイドからさかんに攻め上がり、クロスを入れてくる。シャキリは分厚い胸板の持ち主でスタミナがありそう。
 13分、長谷部がパスを出した後にチャージした相手MFベーラミにイエローカード。足の裏を見せたタックルが危険なプレー。
 15分、本田からのヘディングパスを受けた大迫が相手DFを背負いながら宇佐美につなぎ、宇佐美はファーの右サイドに展開、攻め上がった酒井高徳が大迫にパス、大迫がシュートするが相手DF。
 大島は相手にチャージされる前にパスを心がけているようで、何本か前方やサイドにパスを送るが、なかなか攻撃の形を作れない。
 20分、相手右ワイドのシャキリが長友の対応にあい、ボールを下げると、受けた相手10番ジャカがペナルティーエリアすぐ外からクロス、酒井高徳がはじくが、こぼれを相手DF13番ロドリゲスがミドルシュート、枠の外。
 21分、酒井高徳のクロスがクリアされて右CKを得る。ショートコーナーで始めたようだが、映像が見にくくてよくわからず。オフサイドの判定らしいが。
 25分、吉田からのフィードを本田が納めて落とし、受けた長谷部がミドルシュート、ヒットせず、相手GK。
 直後の26分、スイス左サイドから相手DFロドリゲスがアーリークロス、相手FWガブラノビッチが槙野の裏をとってヘディングシュート、枠のわずかに右で助かる。
 30分、相手右CK。シャキリが蹴り、相手FWガブラノビッチがフリーでヘディングシュート、酒井高徳に当たり、得点ならず。NHK解説の福西が「相手のFWがフリーになっていたので、誰がマークするのかマークの受け渡しの確認が重要」と言う。
 33分、大島がミドルシュート、枠に飛んだが、相手GK正面。
 36分、相手MFベーラミが前線へロングパス、相手FWガブラノビッチが飛び出したGK川島の頭ごしにヘディング、枠の左外手前に落ちたところをもう一人の相手FWエンボロがつめて押し込もうとしたが、左ポストに当たって助かる。
 37分、相手クリアのこぼれを本田がボレーシュート、相手GK。
 38分、大迫がピッチにすわりこむ。少し前に腰を押さえていた。交錯プレーで痛めたか。ベンチでは急いで武藤が準備、40分に交替で入る。
 41分、相手左サイドをドリブルで切り込むエンボロに、原口、酒井高徳とかわされ、吉田が待ち構えて対応するもPKをとられる。キッカーはDFロドリゲス。鋭いキックが右サイドネットにたたき込まれる。0−1。
 45分、縦パスを受けた原口がペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。追加タイム1分。酒井高徳が右から入れたクロスのこぼれを、長友が左からクロス、相手GK。0−1のままハーフタイム。

 後半開始からスイスは5番アカンジに替えて4番エルベディが入る。CB同士の交替。
 3分、槙野が相手FWガブラノビッチを倒してFKを与える。二人立つが、左利きのシャキリが蹴る。枠の外。
 5分、日本のFK。本田が蹴り、吉田をねらうが、相手DF。
 7分、スイスの左CK。シャキリが蹴るが、武藤がクリア。
 11分、日本が二人交替。宇佐美に替えて乾、酒井高徳に替えて酒井宏樹が入る。怪我上がりの二人の調子を見たいのだろう。
 15分、長谷部が右サイドからクロス、武藤が相手DFを背負ってダイレクトで落とすが、味方に渡らず。
 17分、原口が右サイドからペナルティーエリアに進入、クロスがクリアされて右CKを得る。本田が蹴るが、味方に合う前に相手GK。
 19分、スイスが三人交替。18番FWガブラノビッチに替えて9番セフェロビッチ、7番FWエンボロに替えて14番MFツバー、8番MFフロイラーに替えて15番ジェマイリが入る。同じポジションらしい。
 24分、酒井宏樹が攻め上がった裏を相手MFツバーに使われ、ペナルティーエリアに入られ、シュートまでうたれるが、枠の左。酒井宏樹のポジションには大島が穴埋めで入っていたが、少し疲れているのか。吉田と相手をはさみにいったものの、シュートをうたれてしまった。
 25分、大島に替えて柴崎が入る。
 26分、本田がドリブルから右の原口へパス、原口は相手DFを一人二人とかわしてシュートしたが、相手GK正面に誘導されただけ。
 28分、スイスは13番DFロドリゲスに替えて3番ムバンジェが入る。
 29分、GK川島がキックではなくスローで味方につなごうとしたボールを相手MFシャキリにカットされ、シュートされるが、わずかに枠の右で助かる。
 31分、本田に代えて香川が入る。
 33分、シャキリを止めた長谷部にイエローカード。
 36分、柴崎のミドルシュートが相手DFに当たり、右CKを得る。柴崎が蹴り、吉田あたりをねらうが、合わず。
 37分、再び失点。日本のDF陣がCKの攻撃参加で上がっている後ろにすばやくボールを通され、ツバーがドリブルで突進、DFが戻りきらないうちに左サイドでシャキリがジェマイリとパス交換して、ペナルティーエリア左からクロス、走り込んだFWセフェロビッチにボレーシュートを決められた。0−2。長谷部が戻ってゴールラインに立っていたが、動けず。長友も間に合わなかった。
 38分、スイスは23番シャキリに替えて19番ドルミッチを入れる。
 42分、吉田が前線に加わってパワープレー。しかし、日本の攻撃がシュートまでいかずに終わると、後方へ戻る。
 45分、吉田からのロングフィードを武藤が納め、ドリブルをしかけて相手DFに倒され、右サイド深くで日本のFK。柴崎が蹴り、相手の壁の裏にうまくボールを入れるが、味方が間に合わず。
 追加タイム2分。47分、柴崎がドリブルからミドルシュートするが、大きく枠の上。0−2でタイムアップ。
 ガーナ戦よりは全体にチームとしてのまとまりは出てきたが、攻撃では進歩が見られず。本田も香川もいい動きが見られず、原口も宇佐美も切り込めず。大島はどこか傷めていないか心配。大迫は怪我したようだし、武藤は味方と合っていない。乾も存在感なし。酒井宏樹がなんとか間に合いそうなのはよかった。西野監督は、この合宿中の2試合で全選手を試すと言っているので、パラグアイ戦では今まで出番がなかった控え組が先発か。

サッカー短評 (2018.5/30)

日本vs.ガーナ 0対2 (2018.5/30 日産ス) 国際親善

 ワールドカップ代表23人決定前最後の試合。かなりの雨が降っている。27人を呼んだが、合宿途中で広島の青山が怪我で離脱。なんとフロンターレから唯一呼ばれた大島が先発、さらに驚いたことに後半、井手口が入るときにも残り、とうとう90分出場したこと。しかし、あやうく3点目を献上しそうな場面もあり、ヒヤヒヤ。やはり西野監督は、大島と柴崎を併用したりしたところを見ると、ゲームメーカーが必要だと考えているのだろう。
 先発は、GK川島、DFは槙野、長谷部、吉田の3バック。大島と山口のダブルボランチ、左右のワイドに長友と原口。ツーシャドーに宇佐美と本田、大迫のワントップ。長谷部はクラブでは、リベロをやっている。岡崎、香川はベンチから。怪我上がりの乾と酒井宏樹もベンチ。
 試合は、前半5分、大迫のシュートで始まる。相手GKに捕られたが、積極的な姿勢でいい感じ。
 前半8分、槙野がペナルティーエリアすぐ外で相手選手を倒し、FKを与える。中央ゴール正面で、壁の間に相手選手がひとり入る。キッカーは5番パーティー。壁の間の味方がどいた空間をねらって強烈なキック。長友が壁の隙間を埋めにあわててつめるが間にあわず。川島の手をはじいてゴールイン。0−1。テレ朝の解説、松木さんが「壁の作り方が悪かった」。
 13分、長友からのパスを受けた大迫がシュート、相手DF。17分には、大島が相手パスをカット、ドリブルで運び、宇佐美へパス、宇佐美がシュートするが枠の左。
 27分、原口のクロスを大迫がなんとか頭に当てるが、枠の右。29分、長友からパスを受けた宇佐美がカットインから鋭いシュート、相手GK正面。
 32分、大迫が下がった位置からドリブル、本田にヒールで渡すと本田はファールを受け、FKを得る。ボールの所に本田と大島が立つが、大島が蹴るとは思えない。本田が右上をねらうが、相手GKが防ぐ。
 34分、原口のヘディングシュートのこぼれがフリーの本田のところへ落ち、本田がすばやくシュートするが、相手GKが超人的な反応で足に当ててはじく。惜しかった。
 本田は楽しそうにプレーしている。大迫のセンターは基本のようだが、宇佐美と本田は入れ替わったり、同じサイドにいたりする。大島はいい縦パスも入れているが、相手に強く寄せられると簡単にボールを失う場面も。横パスが弱くて相手にカットされたのも一本あった。
 42分、原口が倒され、ペナルティーエリア右角でFKを得る。今度は本田一人が立ち、クロスを入れるが、相手DF。
 追加タイム2分。ガーナのカウンター。相手右サイドからのクロスを大島がいったんは防ぐが、続けてひろわれ、左CKを与える。キッカーが高いボールを蹴るが、GK川島が捕る。0−1のままハーフタイム。

 後半開始から3人交替。大迫に替えて武藤、宇佐美に替えて香川、原口に替えて酒井高徳。下がった3人は当確か。
 1分、山口からのクロスを武藤がダイビングヘッド、惜しくも枠の右。相手が武藤の動きを見極める前に決められるとよかったのだが。
 3分、4分と香川がシュート。なんとか結果を残そうという意気込みは感じられる。一本目は相手GK、二本目は大きく枠の上。
 直後の4分、ガーナは前線へロングボールをつなぎ、ワントップのボアテングがペナルティーエリアに入ったところで飛び出した川島と交錯、ほとんど触っていないように見えたが、PKの判定。主審はオーストラリアの人。この試合は日本国内で初めてビデオアシスタントレフェリーもセット。このPKの場面で利用されるかと思ったが使わず。そのままボアテングが蹴り、0−2。
 7分、山口のボールをカットされ、最後はまたボアテングにシュートされるが、枠の右で助かる。
 11分、吉田が持ち上がり右からクロス、本田がヘディングシュートするが、枠の右。
 12分、山口のミスパスから相手にシュートまで持ち込まれるが、長谷部に当たる。
 14分、本田に替えて岡崎、山口に替えて柴崎が入る。これでダブルボランチが二人とも司令塔タイプになる。柴崎が大島より守備がうまいといいのだが。本田は当確と思う。
 19分、ガーナが一人目の交替。22番に替えて11番が入る。
 20分、柴崎のヒールパスを受けた大島が相手をかわして鋭いミドルシュートをうつが、わずかに枠の上でネットをはじく。大島がかわした相手の足を蹴っていたのでファールをとられる。
 23分、日本の左CK。香川が蹴り、ファーで吉田がなんとか頭に当てるが、相手DFに競られてうまくたたけず枠の上。
 26分、ガーナは二人目の交替。13番に替えて長身の4番ヌフが入る。
 武藤や岡崎にいいボールが入らない。27分、左サイド深くで日本のFK。香川が蹴るが、相手GK。
 日本の6人目の交替として井手口が準備しているとピッチリポートの中田浩二から連絡。ついに大島の交替と思ったが、なんと長谷部と交替。4バックになる。キャプテンマークは長友がまく。
 32分、酒井が右サイドを持ち上がって戻したボールを柴崎がクロス、相手DFに当たり、左CKを得る。ガーナが3人目の交替。15番に替えて23番が入る。香川が蹴るが、相手DF。
 35分、柴崎が右サイドから折り返しのクロス、井手口のシュートは相手DFに当たり、こぼれを武藤がシュートするが、枠の右。
 36分、井手口がまっすぐ後ろにパスを戻したが、味方に合わず、相手FWボアテングにとられる。大島が寄せて倒してしまい、イエローカード。ここまであまりファールにならずに相手の攻撃を遅らせる程度の守備はできていたが、この試合唯一のカードをもらってしまう。
 38分、ガーナは4人目の交替。21番FWボアテングに替えて9番が入る。相手FKはペナルティーエリア手前中央。1点目を決めたパーティーが蹴るが、枠の左。
 43分、酒井がミドルシュートをうつが、大きく枠の上。せっかくボールをキープできているのに、サイドバックがシュートしてはずして相手にボールを渡してしまうのはいかがなものか。
 追加タイム4分。47分、武藤がまたシュート、惜しくも枠の右。これを決めないと。
 結局、0−2のままタイムアップ。テレビではあまり聞こえなかったが、スタンドからブーイングが起こったらしい。

 ※5/31(木)、最終選考の23人が発表され、大島が入った。よかった。あとは本番まで怪我をしないでほしい。27人からはずれたのは、ガーナ戦前の練習で負傷した青山と、自分のクラブで試合に出ていない浅野と井手口、それに三竿。23人の背番号は6/2に発表。GK川島(1)、東口(12)、中村(23)。DF長友(5)、吉田(22)、槙野(20)、酒井宏樹(19)、酒井高徳(21)、昌子(3)、植田(2)、遠藤(6)。MF長谷部(17)、山口(16)、本田(4)、柴崎(7)、原口(8)、香川(10)、宇佐美(11)、乾(14)、大島(18)。FW大迫(15)、岡崎(9)、武藤(13)。

サッカー短評 (2018.5/20)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 3対0 (2018.5/20 等々力) 第15節

 ワールドカップ前最後のリーグ戦。観戦した。夏のような日差しの午後3時キックオフ。場内アナウンスで「熱中症予防に塩分を含んだ水分を十分とってください」と放送があった。試合開始前には、先日5/16に急死した西城秀樹さんへの黙祷も捧げられた。当時川崎市在住という縁で2000年、2004〜2006、2008〜2017年の川崎市制記念試合(だいたい7月)のハーフタイムショーで「Young Man」を歌ってきた。この他、エウシーニョの100試合出場の花束贈呈もあった。
 久々に完勝でスッキリした。これで気持ちよくワールドカップの観戦に集中できそう。代表候補の大島も怪我しなかったし。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップに阿部。長谷川の先発は8試合ぶり2試合目とか。ベンチには知念も赤崎もいるが、阿部のFW起用はいつ以来か。小林は、5/18の日本代表候補27人の発表の時、「今朝、右足肉離れの連絡が来て、予備登録の35人のリストからはずした」と言われていた。本当に運がない。
 エスパルスは、FWクリスランと北川のツートップ。左右のワイドに石毛と金子。竹内と河井のダブルボランチ。DF二見、フレイレ、ファン・ソッコ、飯田。GK六反。石毛と河井以外の日本人選手は初めて見る感じ。テセはベンチから。
 3分、長谷川が倒されて左サイドでFK。憲剛が蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれをエウシーニョがダイレクトにシュート、意外性があってよかったが、相手GK。
 5分、長谷川のドリブル突破から左CKを得る。憲剛がニアへ蹴るが、オフェンスファール。
 6分、エスパルスの速攻。ファン・ソッコにミドルシュートをうたれるが、枠の右。エスパルスの前半のシュートはこれ一本。中盤では、フロンターレが優位で、エスパルスの攻撃は前線への放り込みが多かった。
 10分、阿部の落としたボールを大島か誰かがシュートするが、相手DF。11分、大島のスルーパスを家長が受けて折り返すが、相手DF。これで左CK。憲剛がニアへ蹴り、守田が後ろ向きでヘディングシュート、相手GK。
 14分、パス回しから大島がループでスルーパス、長谷川が走り込んで受け、相手GKと1対1の絶好の体勢からシュート、枠の上。落ち着いて決めてほしい。先制のチャンスだったのに。
 16分、エスパルスのカウンター。相手FWクリスランにボールが渡り、ドリブルから、もう一人のFW北川にスルーパスを送るが、オフサイドで助かる。
 18分、大島がペナルティーエリア手前のいい位置で倒され、FKを得る。憲剛が直接ねらい、壁を越えて左隅に決まる。1−0。FKでの得点は今季初戦以来か。
 24分にも、似たような位置で憲剛が倒されて、またFK。今度はショートパスを長谷川につなぎ、長谷川がクロスを入れるが、相手GK。
 28分、右サイドエウシーニョからのスルーパスに阿部が走り込んでシュートまでいくが、相手GK。阿部は、ワントップの位置にはこだわらず、自由に下がってボールを受けたり、長谷川とツートップのように並んだりしている。長谷川はボールを持ったときの判断をもう少し速くしてほしい。
 33分、エウシーニョからのパスをペナルティーエリアで受けた阿部が反転してシュート、相手GKの指先に当たるが、右ポストの内側に転がっていき、2−0。前半で2点とったのは久しぶり。
 35分からエスパルスの反撃。前線の相手FWクリスランめがけてロングボールが入る。37分には相手右SB飯田に突破され、クロスを入れられるが、奈良がクリア。これで与えた相手右CKを金子が蹴るが、これもDF陣がクリア。こぼれを再度金子にひろわれ、またクロスを入れられるが、大島がクリア。
 40分、フロンターレのカウンター。中盤で憲剛だか守田かが華麗に相手MFをかわし、スタンドがどよめく。前線の長谷川にパスを送るが、相手GK。
 43分、憲剛のシュートは相手GK。45分、長谷川が左サイドを突破し、ゴールライン際からファーへクロスを送るが、誰にも合わず。追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半、エスパルスは右SB飯田に替えて長身の立田を入れる。どんな選手なのか全然わからず。こちらサイドから攻め上がるのか。
 4分、相手右CK。石毛がグラウンダーのキックを蹴るが、奈良がクリア。6分、相手左SB二見からクロスを入れられ、クリスランにヘディングシュートされるが、枠の外。
 12分、相手GKがペナルティーエリアすぐ外のMF河井にパス、そこへ背後から憲剛が近づき、ボールを奪う。短いドリブルでペナルティーエリアに入るとすぐ、ループでゴールを狙うが、戻って来た相手MF河井に当たる。ボールがまた憲剛の足下に収まり、今度は飛び出してきた相手GKを冷静に見極め、ゴール右奥へころがしこみ、3−0。憲剛はこの後、応援席の前に走っていき、BKBのゴールパフォーマンスの後、西城秀樹のYMCAのパフォーマンスもしたらしいが、見ていなかった。旗をふったり、オーロラビジョンのリプレイを見たりして、ゴールを味わっていたので。
 15分、相手左サイド深くで奈良が絶妙なスライディングで相手ボールをタッチへ蹴り出したと見えたが、ファールにとられる。相手FKとなり、石毛が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。17分、相手左CK。石毛が蹴るが、谷口がクリア。18分にも相手左SB二見にクロスを入れられるが、直接ゴールラインをわる。
 22分、車屋が左サイド深くからファーへクロス、エウシーニョがペナルティーエリア右からダイレクトでシュート、惜しくも枠のわずかに左。せっかく奥さんと子どもたちも来ているので決まるとよかった。
 25分、相手左サイド深くでエウシーニョが、攻め上がってきた相手左SB二見を倒してFKを与える。ここでエスパルスが二人目の交替。MF金子に替えてFWチョン・テセを入れる。相手FKは石毛が蹴り、相手FWクリスランが合わせられるが、肩で枠の外。
 27分、フロンターレが一人目の交替。エウシーニョに替えて武岡を入れる。あとは守れということか。続けて28分、長谷川に替えて鈴木「ラルフ」雄斗を入れる。鈴木は右ワイドに入り、家長が長谷川のいた左へ回る。ふーん。ラルフはGKチョン・ソンリョンのゴールキックのターゲットとして最前線に入るのかと思ったが。
 30分、中央右寄りで相手FK。石毛が蹴るが、奈良がクリア。34分、ボールカットされ、テセにミドルシュートを打たれるが、GKチョン・ソンリョン。
 36分、エスパルスは三人目の交替。FW北川に替えて白崎を入れる。
 37分、車屋が左サイド深くからクロス、阿部がダイレクトでシュート、惜しくも枠の左。今日の阿部は、この暑さの中、最後までよく動く。憲剛もGKへのプレッシャーなど実によく走っている。
 40分、憲剛と家長のパス交換から最後は阿部がシュートするが、相手GK正面。
 41分、相手左サイドから、42分には相手右サイドから連続してクロスを入れられるが、DF陣がクリア。さらに相手ロングスローからゴール前で混戦になるが、なんとか耐える。
 43分、大島に替えてFW赤崎が入る。ツートップになったのかどうかはよくわからない。憲剛がボランチに下がる。
 45分、フロンターレのカウンター。右サイドから崩し、最後は赤崎がシュートするが、相手DF。追加タイム4分。
 48分、谷口がテセを倒して右サイド深くで相手FK。石毛が蹴るが、奈良がクリア。応援席の方から「アヴァンテ」が聞こえてくるので、バックスタンドでも手拍子をうつが、本当に3分30秒を過ぎたのか信じられない。だいたい、攻められている真っ最中で、どうしていつもこういう終わり方なのだろう。94分、相手左SB二見からのクロスをクリスランに合わせられるが、枠の外。GKチョン・ソンリョンがゆっくりゴールキックを蹴ると、タイムアップの笛。
 試合後のインタビューはいつもの高木さんではなかったが、憲剛は「ホームで4敗もして負け越しているんで、今日はホームのサポーターに喜んでもらえてよかった」「自分が2点とるなんてめずらしい。2点目は秀樹さんがとらせてくれたのかな」と言っていた。
 これで3位に浮上。勝ち点27に。ただし、1位広島は負けたのに勝ち点37で、2位FC東京は勝ち点28。ひと試合少ないセレッソが勝ち点26でぴったり背後にいる。

サッカー短評 (2018.5/12)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 1対2 (2018.5/12 柏) 第14節

 なんと後半40分過ぎに入った、今季リーグ戦初出場の鈴木「ラルフ」がゴールを決めて逆転勝ち。先制されて試合をひっくり返したのは、今季初めてでは。もちろん、後半13分のキャプテン小林の同点弾、スーパーミドルもすばらしかった。やっぱり、試合間隔が一週間あいて、しっかり休めて、練習もできたということだろう。
 先発は6人入れ替え。出場停止明けのGKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。ネットは怪我でベンチ外。
 柏も前節、ジュビロに敗戦。先発を3人入れ替えたらしい。ワントップ江坂。左右のウイングにクリスティアーノと伊東純也。トップ下にキム・ボギョン。キャプテン大谷と小泉のダブルボランチ。DF亀川、パク、鎌田、小池の4バック。GK中村航輔。
 4分、谷口からのパスをペナルティーエリア左で受けた阿部が、相手DF小池にボールをとられかけるが、なぜかサポートに来ていた家長が取り返してクロス、相手DFに当たり、左CK。憲剛が蹴るが、オフェンスファール。
 6分、相手FWクリティアーノからのパスを受けた相手ボランチ小泉がミドルシュート、バーに当たって助かる。柏の選手たちはGKが触ったと抗議したが、スローリプレイでは触っていなかった。
 相手右サイドの攻防では、伊東に車屋、小池に阿部が対応。こちらの右サイドでは、エウシーニョの攻め上がりにクリスティアーノが下がって守備。憲剛には大谷がマーク。
 13分、中央でボールカットされ、小泉にペナルティーエリアに入られてシュートされるが、谷口が止める。こぼれを最後は伊東にミドルシュートをうたれるが、枠の外。
 14分、エウシーニョからの縦パスを受けた小林がミドルシュート、相手DF。17分、憲剛からのパスを受けた阿部が左からシュート、枠の上。
 22分、家長からのサイドチェンジを左サイドで受けた車屋が後ろへパス、受けた守田がミドルシュート、無回転でゴールへ向かったが、わずかに枠の右。
 27分、憲剛からのパスを受けたエウシーニョがペナルティーエリア右角からクロス、相手ボランチ大谷に当たり、左CK。憲剛がショートコーナーを蹴り、大島とパス交換から改めてクロスを入れるが合わず。クリアをひろって攻め続けるが、シュートまで持ち込めず。
 30分、家長が相手ボランチ小泉にボールカットされ、守田が追いかけて倒してしまい、FKを与える。キムが蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は奈良がクリア。
 しかし、32分、失点。相手CBパクが高い位置に上がっていた相手右SB小池にロングパス、小池は右サイドから伊東にパス、伊東は後ろの車屋、前の谷口を、絶妙なターンでかわしてシュート、これが左奥に決まって0−1。
 34分、家長のクロスのこぼれを車屋がボレーシュート、相手DF。
 37分、相手左サイドでクリスティアーノが、下がってきた江坂にパスして攻め上がり、再び江坂からのパスを受けてペナルティーエリアに侵入、ゴールライン際からシュートを打たれるがサイドネット。
 40分、相手ボランチ小泉を奈良が倒してFKを与える。キムが蹴り、奈良が頭でクリアするが、ひろった伊東がペナルティーエリア右からシュート、かろうじて小林が防ぐ。
 45分、大島がループパスで右へ展開、エウシーニョから家長とわたり、家長がファーへクロス、相手DF小池がクリアして左CK。憲剛が蹴り、相手のクリアのこぼれを阿部がシュートするが、ヒットせず、枠の右。0−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。解説の川勝さんは「川崎はもっとペナ外から足を振ってもいい」と言う。
 3分、大島からのサイドチェンジのパスを右サイド高いところで受けたエウシーニョがワンタッチでクロス、走り込んだ憲剛がシュートするが、相手GK正面。
 9分、憲剛からパスを受けた阿部が小林にパスして走り込むと、小林は自らシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 12分、大島からのパスを受けた車屋が左サイドからクロス、ファーで相手DF亀川にクリアされるが、こぼれを守田がミドルシュート、相手GK。
 13分、守田が相手からボールを奪いにいき、こぼれを小林がひろってペナルティーアーク手前からミドルシュート、二人の相手DFの間を鋭くぬけ、相手GKの跳んだ右手をかすめて左上にゴールイン。1−1。
 18分、ペナルティーエリア手前で守田からパスを受けた大島はドリブルでエリア内に入り込み、相手を何人も交わしながら横へドリブルをしかけるが、ついにシュートを打てず。
 20分、相手右ウイング伊東が車屋をかわして速いクロスをゴール前に入れるが、GKソンリョンがはじく。こぼれを相手MFキムにひろわれるが、滑ってしまい、大事に至らず。
 21分、阿部に替えて長谷川が入る。
 24分、相手右SB小池がキムにパス、キムはペナルティーエリア右からシュート、GKソンリョンが足で防ぐ。これを奈良がクリアするが、蹴り損ねてキムの足下に収まり、再度シュートされるが、これもGKソンリョンが手でそらして難を逃れる。ただし、相手左CKを与える。クリスティアーノが蹴るが、合わず。
 27分、相手右ウイング伊東にクロスを上げられるが、奈良が頭でクリア。それにしても伊東は速い。
 28分、守田の両足がつり、すわりこむ。試合開始の3時の時点で27度もあった。守田は担架で出る。森谷が入る。
 30分、長谷川からのパスを受けた森谷がミドルシュート、相手DF。31分、エウシーニョがペナルティーエリア右からクロス、相手GKがはじくが、車屋がひろってミドルシュート、これも相手GK。
 35分、相手左サイドでクリスティアーノを家長が倒してFKを与える。キムが蹴るが、大島が頭でクリア。これを相手ボランチ大谷にひろわれ、再びキムがクロス、奈良がクリアしたボールを相手DF鎌田がロングシュート、枠の右。
 38分、長谷川がペナルティーエリア左からクロス、相手DFにクリアされるが、こぼれを家長キープ、憲剛がシュート、いいコースに飛んだが相手GKが横っ飛びでファインセーブ。39分、車屋のクロスをファーでエウシーニョが鋭いボレーシュート、これも相手GK。
 40分、柏は一人目の交替。ボランチ大谷に替えてボランチ栗澤を入れる。41分、フロンターレは三人目の交替。エウシーニョに替えて鈴木雄斗を入れる。下田アナが川勝さんに「ベンチに武岡もいる中で、鈴木を入れた理由は?」と聞く。
 鈴木は本職は右MFらしいが、エウシーニョのところに入り、エウシーニョばりに攻め上がり、クロスを入れたが相手DF。43分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、谷口が競るが、クリアされる。
 44分、柏は二人目の交替。ボランチ小泉に替えて手塚を入れる。追加タイム4分。
 46分、中央右寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。47分、長谷川が左サイド深くからクロス、中央に小林がいたが、ファーで鈴木がヘディングシュート、相手GKの手をはじいて左上隅にゴールイン。2−1。
 48分、柏はFW江坂に替えてFWハモン・ロペスを入れる。ロペスは左ウイングに入り、クリスティアーノのワントップ。49分、逆転ゴールのリプレーをテレビが映している間に、ロングフィードを受けたロペスがシュート、GKソンリョンがクリア。やれやれ。サポーターが「アヴァンテ」を歌っている。
 さらに攻められるが、なんとかしのいで、アウェイで勝ち点3を手に入れる。長谷川はあまり効いていないと思っていたが、控え組で鈴木と連携ができていたのだろう。鬼木監督の采配が当たった形。試合後の監督インタビューで「どちらにしろ鈴木を使うつもりだった。得点力に期待した」と言っていた。鈴木は柏のU15からマリノスユース、J2水戸、J2山形から今季フロンターレへ移籍。
 暫定で4位に浮上。

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サッカー短評 (2018.5/5)

川崎フロンターレvs.FC東京 0対2 (2018.5/5 等々力) 第13節

 せっかくのホーム2連戦を両方とも0−2で落とした。何やってるんだか。またもセットプレーから。NHK解説の山本さんにも「失点のほとんどがセットプレー。これだけ多いとフロンターレのゾーンディフェンスに何か問題があると思わざるを得ない」と言われてしまう。
 先発は、7人入れ替えた。GK新井、DF車屋、谷口、奈良、武岡。大島と守田のダブルボランチ、大久保のトップ下。左右のワイドに斉藤と田坂。知念のワントップ。憲剛と小林はベンチから。田坂はリーグ戦初先発。ネット、エウシーニョ、阿部はベンチ外。
 FC東京は、永井とオリヴェイラのツートップ、左右のアウトサイドに東と田辺。高萩とキャプテン橋本のダブルボランチ。DF太田、丸山、森重、室屋の4バック。GK林彰洋。
 5分、左サイド斉藤のクロスを受けた田坂がミドルシュート、枠の左。田坂は前半はシュートもうったが、ミスパスもあり、試合勘が戻っていないのか。フロンターレは斉藤もまだ意図と動きが周りと合っていない。
 14分、失点。中央右寄りでFKを与える。太田が蹴り、橋本が足先で触って押し込む。オフサイドっぽかったが松尾主審はとりあわず。0−1。
 フロンターレはパスはなんとか回しているが、FC東京は前線の永井を初め、早いプレスをかけてくるのでリズムが出ない。斉藤は室屋と対戦、車屋は田辺、大島には高萩と橋本、武岡には永井。田坂は太田に追いつけない。特に永井は本当に速いので気が抜けない。
 25分、相手MF太田からの折り返しのパスを高萩にシュートされるが、GK新井の正面。
 27分、斉藤のドリブルから右CKを得る。田坂が蹴り、知念の頭に合うが、フリーだったのに枠の外。
 37分、大島が個人技でペナルティーエリアに切り込み、守谷折り返しのパス、守田が切り返しからシュートするが、相手DFに当たり、左CK。これを田坂が蹴るが、相手DF。斉藤がひろってクロスを入れるが、相手DF。
 39分、斉藤が左からクロス、知念が受け、反転してシュートするがヒットせず相手GK。
 44分、相手左CK。太田が蹴り、丸山が頭でファーへ流し、森重にシュートされるが、GK新井がファインセーブ。
 45分、フロンターレのカウンターから、大久保がミドルシュートをうつが、相手DF。追加タイム2分。
 47分、フロンターレの左CK。田坂が蹴るが、ニアで相手FWオリヴェイラに防がれる。0−1でハーフタイム。

 後半開始から知念に替えて憲剛を入れる。久々に二人がそろう。おそらく大久保のワントップで憲剛がトップ下。
 2分、相手MF太田のクロスを谷口がカットして相手左CKを与える。太田が蹴り、ファーの森重に渡るが、森重のシュートは大きく枠の上。
 6分、憲剛が左サイドからクロスを入れるとファーで大久保がヘディングシュート、惜しくも枠の外。
 10分、車屋からの折り返しのパスを受けた憲剛のミドルシュート、枠の右上隅に決まりそうだったが、相手GK林が長い腕ではじき出す。これで得た左CKを憲剛が蹴るが、相手GK。
 11分憲剛からのサイドチェンジのパスを受けた田坂が右からミドルシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 12分、田坂に替えて小林が入る。大久保と小林のツートップかもしれない。フロンターレの攻撃は前半より明らかにリズムがよくなっている。
 14分、車屋の折り返しが相手DF室屋に当たり、左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。17分、憲剛が小林とのパス交換からシュートするが、ヒットせず。
 18分、相手右サイドから相手FW永井が入れたクロスをオリヴェイラがシュート、はね返りを最後は田辺がシュートするが、GK新井。
 21分、相手左サイドから太田にクロスを入れられ、谷口がクリア、左CKを与える。これを太田が蹴るが、奈良がクリア。
 しかし、24分、また失点。中央左寄りで相手FK。太田がDFラインの裏に落とすボールを蹴り、ラインの後ろから森重が飛び込んで押し込み、0−2。解説の山本さんに「完全に研究されていますね」と言われる。
 26分、相手右サイドでFC東京のFK。ここで永井に替えてFW富樫を入れる。FKを太田が蹴り、GK新井がはじき、左CK。太田がファーへ蹴るが、谷口がクリア。
 30分、斉藤に替えて長谷川を入れる。31分、長谷川のクロスが相手デフに当たり、左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。
 32分、長谷川が車屋とのパス交換からペナルティーエリアに侵入、クロスを折り返すが、ニアで防がれる。
 35分、右からのクロスに大久保が飛び込み、頭に当てるが、枠の左。38分、憲剛が右に展開し、受けた武岡が右深くからクロス、飛び込んだ小林が頭に当てるが枠の上。
 38分、FC東京はFWオリヴェイラに替えてFW前田を入れる。オリヴェイラも永井と同じく走り尽くした。長谷川監督は「ぶっ倒れるまで走る」ことをチームに徹底しているらしい。交替は倒れそうな順にしているようだと鳥海アナ。
 42分、右サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、谷口が合わせるが、うまく当たらず。車屋がひろって再度左からクロス、また谷口が競り、こぼれを大久保がボレーシュート、これも相手DF。
 45分、長谷川が左サイドからクロス、武岡と大島がシュートするが、相手DF。
 追加タイム4分。48分、フロンターレは谷口を前線に上げてパワープレーするが、クロスはクリアされる。
 49分、FC東京は東に替えて大森を入れる。0−2でタイムアップ。泥沼になりそう。5位に落ちた。

サッカー短評 (2018.5/3)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 0対2 (2018.5/2 等々力) 第12節

 せっかくホームでの試合だったのに、前半15分にミスパスから失点。後半も5分に失点し、自分たちで負けにいったようなもの。連戦の疲れが相手チームよりこたえている感じ。最後は、GKチョン・ソンリョンの退場まであり、DF奈良が急造GKをつとめるハメに。レッズは、オリベイラ新監督になってから2連敗で、次は鹿島戦ということで、その前に勝ちがぜひともほしいところだった。お粗末な内容で、また中二日で好調なFC東京と対戦。
 実況アナウンサーの倉敷さんに「フロンターレは、先に失点した試合は今季一つあるが、負けている」というイヤなデータを持ち出されたが、それを補強する結果となってしまった。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。
 レッズは、興梠とナバウトのツートップ。左右のアウトサイドに宇賀神と橋岡。柏木のトップ下、長沢と青木のダブルボランチ。DF槙野、マウリシオ、遠藤航の3バック。GK西川。キャプテンは柏木。ナバウトはリーグ戦初先発らしい。
 雨でボールが滑りやすい。風もレッズの攻める方向に吹いているというレポート。3分、家長からの折り返しのパスを受けた憲剛がシュート、枠の上。7分、大島からの縦パスを受けた小林がシュート、相手DF。
 8分、相手FW興梠のポストプレーから長沢が右へ展開、橋岡が入れたクロスにナバウトが頭で合わせるが、ヒットせず。
 15分、失点。パスカットされ、相手ボランチ長沢がスルーパス、走り込んだ宇賀神がフリーでクロスを入れると、興梠が流し込む。0−1。
 20分、家長のポストプレーから小林がドリブル、シュートまでいくが相手DF。右CKとなる。憲剛が蹴り、奈良がヘディングシュートするが、枠の外。
 28分、フロンターレのFK。憲剛が蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれを阿部がボレーでミドルシュート、大きく枠の上。
 31分、槙野のクリアミスをカットした家長がフリーでシュートするが、ヒットせず。決めてほしい。33分、車屋の突破から左CKを得る。憲剛が蹴るが相手DF。33分、大島からの折り返しパスを受けた小林がシュートするがわずかに枠の上。35分、中央右寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、谷口が頭で合わせるが、枠の左。
 37分、相手FWナバウトが右サイド深くからクロス、奈良がクリアしたこぼれを宇賀神にシュートされるが大きく枠の上。41分、中央左寄りで相手FK。ナバウトが直接ねらうが、枠の上。
 45分、憲剛が右サイドから速いクロス、走り込んだ家長にぴったり合うが、オフサイド。追加タイム2分。0−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。レッズはマンマークに加え、フロンターレの中盤だけでなく、FWにもDFにも複数でプレスをかけるオリベイラスタイルが徹底されている。
 2分、フロンターレは大島がループで右サイドのスペースにパス、走り込んだエウシーニョはボールを止められず。フロンターレ全体が反撃しようと前がかりになっていた。
 相手MF橋岡がフリーのナバウトにパス、ナバウトはフリーのままドリブルしてペナルティーエリア右からゴール前に低いパスを通すと、走り込んだ興梠が合わせて0−2。これで出鼻をくじかれる。
 7分、阿部に替えて斉藤を入れる。
 9分、柏木からのパスをフリーで受けた興梠がGKソンリョンと1対1でシュートするが、ソンリョンが防ぐ。あわやハットトリツクされるところだった。10分にも相手左サイドからのパスを受けた興梠がペナルティーエリア内左から折り返すが、GKソンリョンが捕る。
 12分、憲剛に替えて大久保を入れる。鬼木監督はいつもより交替が早めのようだが、憲剛に替えて大久保だと、大久保はパス出しばかりしてあまりシュートを打たない感じがある。13分、大久保がうまく倒されて中央でフロンターレのFK。ネットが蹴るが、合わず。
 15分、フロンターレの右CK。ネットが蹴り、谷口が頭で触って混戦になるが、相手DFにクリアされる。
 20分、浦和は柏木に替えてDF岩波を入れる。柏木はキャプテンマークを遠藤に付ける。岩波は怪我するまでリオ五輪チーム不動のCBだったが、神戸から浦和に移籍後、活躍していない。
 23分、また大久保が倒されて右サイドでFKを得る。今度はキッカーに家長が立ち、ショートパスで始めるが、ペナルティーアーク付近で再びフロンターレのFK。今度は家長が直接ねらうが、壁に当たる。
 24分、浦和のカウンター。相手MF橋岡にシュートされるが、枠の右。直後に、ネットに替えて守田を入れる。
 25分、浦和の後方からロングパスが相手FWナバウトに出る。飛び出したGKソンリョンがボールを蹴り損ね、相手の足を蹴って倒してしまう。ソンリョンにレッドカード。
 ついさっき三人目の交替を送り込んだばかり。10人になった上に急造GKで後半残り半分を戦うはめに。放送席では、気楽に「フィールドプレーヤーの誰にGKをやらせるか。フロンターレの選手はあまり身長の高い選手がいない。一番高いのは谷口ですが」などと言っている。ベンチから「ANDO」と名前の入った緑のユニフォームとキーパーグローブが渡されたのは、奈良。本人も驚いていたが、まあしかたがない。守田がCBに下がる。
 28分、ナバウトが倒された所で浦和のFK。マウリシオが蹴るが、奈良の正面でなんなくキャッチ。
 30分、ナバウトが右肩を押さえて倒れ、マルティノスと交替。31分、相手DF遠藤のドリブルから長澤にパス、長澤はGK奈良と1対1となってシュートするが、奈良が止める。スタンドから大拍手。やれやれ。急造GKなんだから、シュートにもちこませたらだめなのに。
 34分、浦和は興梠に替えて李を入れる。36分、浦和のカウンター。相手右サイドをマルティノスがドリブル、ペナルティーエリア右からクロスを入れられるが、飛び出したGK奈良がつかむ。また拍手。
 37分、38分と車屋がクロスを入れるが、相手DF。40分、斉藤が左サイドからカットインして中央へ。ボールが足からやや離れたところを家長が鋭くミドルシュート、決まったかに見えたが、わずかに枠の右。
 42分、相手DF遠藤が前線の李へループパス、これを守田がクリア。44分にもマルティノスに攻め込まれるが、守田が防ぐ。
 45分、車屋が倒され、左サイドでフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DF。
 追加タイム6分。46分、相手左サイドからクロスを入れられ、相手FW李に合わせられるが、DF陣とGK奈良が防ぐ。
 47分、大久保がゴール前に入れたボールがクリアされた、こぼれを家長が強烈なシュートをうつが、相手GK。
 48分、相手DF岩波にイエローカード。48分、フロンターレの左CK。家長が蹴るが、相手DF。50分、相手MF長澤にイエローカード。51分、またフロンターレの左CK。家長が蹴り、相手がクリアするが、こぼれをエウシーニョがシュート、枠の外。0−2のままタイムアップ。
 また5位に落ちた。

サッカー短評 (2018.4/28)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 1対2 (2018.4/28 ノエスタ) 第11節

 前半7分にCKから先制したのはよかったが、後半、次第に押し込まれ、とうとう33分に失点。なかなか追加点はとれなかったが、相手DFが一人退場した後、終了間際の43分に小林が技ありのターンから相手DFをかわしてシュートを決めて逆転勝ち。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、大久保のトップ下。左右のワイドに阿部と小林。家長のワントップ。大久保と小林はリーグ戦4試合ぶりの先発。ベンチには憲剛、田坂など。田坂は今季リーグ戦初ベンチらしい。
 神戸は、知っている選手があまりいない。大槻のワントップ、トップ下にキャプテンのポドルスキ。左右のワイドに佐々木と小川慶治朗。三田とチョン・ウヨンのダブルボランチ。DFティーラトン、宮、渡部、三原の4バック。GKは韓国代表キム・スンギュ。佐々木はユースからの昇格ルーキー、宮は大卒ルーキー。ベンチには、那須、橋本、渡邊千真など知っている名前が。吉田孝行監督は、今季からパスサッカーに取り組んでいるとのこと。
 2分、車屋からのパスを受けた阿部がミドルシュート、枠の上。
 6分、小林からのパスを受けた車屋がクロスを上げるが、相手DFに当たり、左CK。これを家長が蹴り、中央で谷口が頭で落とし、大久保がシュート、これが相手GKに当たり、真ん前に立っていた相手DFの足元に。ボールが収まらないうちに谷口がつめて押し込んだ。1−0。
 18分、大久保が右サイドからクロス、ファーの家長の手前で相手DFがクリアして左CKを得る。家長が蹴るが、相手DFがクリア、大島がそれをミドルシュート、大きく枠の上。19分にも、大島からのクロスを小林がジャンピングボレーで合わせにいったが、ヒットせず枠の上。
 ここまで、神戸に決定機を作られていない。相手がボールキープしても縦パスが入らず、こわくない。パスサッカーでは、こちらに一日の長がある。
 25分、大久保がペナルティーエリア手前中央倒され、FKを得る。家長が直接ねらい、壁をこえるが、相手GKがはじき、こぼれをもう一度家長が利き足でない右足で蹴るが、枠の外。
 28分、ネットのキープから最後は大久保がミドルシュートをうつが、ややヒットせず、枠の外。前節足の付け根を傷めたネットはここまでよくやっている。
 33分、神戸に初シュート。ポドルスキからのパスをペナルティーエリア手前で受けた相手MF佐々木がミドルシュート、枠の外。
 35分、阿部が左サイドのスペースにスルーパス、車屋が追いつきゴール前にクロス、相手GKがかろうじてはじき、こぼれ球をすぐ近くにいた家長が押し込もうとしたが、すべってしまい、果たせず。残念。ここで追加点が取れなかったのが、後半苦戦の原因のひとつ。神戸のピッチは半分人工芝で、他にも滑る選手は両チームにいた。
 43分、阿部が相手ボランチ、チョンに後ろから倒され、チョンにイエローカード。
 45分、神戸の右CK。三田が蹴るが、ニアで小林がクリア。追加タイム1分あったが、1−0でハーフタイム。

 後半、交替なしで開始。2分、神戸のFK。三田が蹴るが、大久保がクリア。
 5分、車屋が倒されてフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DF。
 8分、相手MFチョンが遠目から鋭いミドルシュート、バーの上側に当たる。危なかった。
 10分、フロンターレの左CK。家長が蹴るが、相手DF。
 18分、神戸は一人目の交替。小川に替えてFWウェリントンを入れる。
 19分、右サイドでフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手GK。20分、大久保がドリブルしてペナルティーエリア手前右からクロス、ファーで阿部がダイレクトボレーをうつが、惜しくもサイドネット。
 22分、神戸は二人目の交替。佐々木に替えて藤田が入る。23分、相手左サイド深くで神戸のFK。チョンが蹴り、またバーに当たる。
 23分、フロンターレも一人目の交替。家長に替えて長谷川を入れる。長谷川が左ワイドに入り、阿部が右へ回る。25分には、大久保に替えて憲剛が入る。
 28分、小林が左サイド奥で倒され、FKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。
 29分、相手MF三田が右サイドから入れたクロスがクリアされ、相手右CK。藤田が蹴るが、奈良がクリア。続けて左からもクロスを入れられるが、オフェンスファール。
 31分、神戸はここが勝負と、DF三原に替えてFW渡邊千真を入れる。ボランチ、チョンが一列下がって3バックに変更。33分、相手FWウェリントンが左サイド深くからクロスを入れるが、車屋がクリア。しかし、続けて左サイドから、相手SBティーラトンがクロスを入れ、谷口が頭で正面にクリアすると、これをひろった相手MF三田に強烈なダイレクトシュートをうたれ、同点になってしまう。1−1。
 35分、長谷川からの折り返しのパスを受けた大島がミドルシュートするが、相手DF。これで得た左CKを憲剛が蹴るが、相手DF。
 36分、ネットからのロングパスを受けた小林と相手DFチョンが競り合い、チョンの肘が小林の顔に当たり、二枚目のイエローで退場。チョンは寄ってきたフロンターレの阿部の頭も手で払いのけるようにしていたが、主審は見ていなかったらしい。主審は飯田さん。この間にフロンターレは阿部に替えて田坂が入る。田坂はそのまま右ワイドに入ったのか、右SBに入ったのか不明。これで三人替えてしまったので、ネットの足がもつように祈るのみ。
 一人多くなったフロンターレは流れを取り戻そうと攻勢をかける。38分、車屋が左サイドを攻めあがってクロス、相手DF。39分、ネットからの縦パスを受けた田坂が長谷川へ向けてスルーパスを送るが通らず。40分、車屋が左サイドを突破し、ペナルティーエリア内からクロス、ファーで攻めあがったエウシーニョがシュートするが、なんと田阪に当たる。残念。
 41分、左サイドから長谷川がクロス、42分、大島がループで前線にパスを入れるが、いずれも相手DFにクリアされる。しかし、43分、やっと追加点。車屋からのパスを受けた大島が前線の小林の足元に強めのパス、小林は相手DFを背負って受けると、直ちに右へ反転、そのまま右足をふりぬき、ゴール左隅に蹴りこんだ。2−1。
 追加タイム4分。46分、憲剛が倒されて中央でフロンターレのFK。放りこまずに短いパスを回す。48分、相手FWウェリントンにひだりサイドからクロスを入れられ、相手FW渡邊に頭で触られるが、枠の外。2−1でタイムアップ。
 小林はアウェイの連戦で連続得点。ロシアワールドカップのメンバー入りにアピール。今季初の3連勝だが、1位の広島も2位のFC東京も勝ったので、3位のまま。ゴールデンウィークの連戦は、ホーム2連戦。監督をオリベイラさんに変えてから勝っていないレッズと、長谷川監督の戦術が浸透してきたFC東京と当たる。

サッカー短評 (2018.4/25)

サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ 0対2 (2018.4/25 ベアスタ) 第10節

 前半は、相手にプレスに次ぐプレスをかけられ、シュート2本。しかし後半11分に阿部の今季初ゴール、22分に怪我から復帰した小林の追加点が決まり、2連勝。自らボールを蹴り出したネットの怪我が心配。
 先発は、中三日だが、前節と同じ。GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。守田とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。知念のワントップ。ゲームキャプテンは谷口。ベンチに小林と大島が戻ってきた。
 鳥栖は、田川と小野裕二のツートップ。左右のワイドに高橋義希と福田。高橋秀人と、元フロンターレの原川のダブルボランチ。DFはキャプテン吉田、キム、長身の高橋祐治、小林祐三。GK権田。監督は元FC東京のフィッカデンティ。このところ4連敗らしい。NHK解説の山本さんは「鳥栖はたちあがり15分以内に失点が多く、先に失点した試合はほとんど負けている」と言う。
 2分、ペナルティーエリア手前右寄りでいきなり相手にFKを与える。原川が蹴るが、壁に当たる。4分、相手FW田川がスルーパスに走りこみ、ペナルティーエリア内でフリーでシュートされるが、GKソンリョンが指先ではじく。5分、原川のスルーパスに走りこんだ高橋義希がペナルティーエリア内でシュートするが、車屋が防ぐ。7分、相手左CK。原川が蹴るが、奈良がクリア。開始早々押し込まれる。
 8分、守田のスルーパスを受けた車屋がクロス、相手DF吉田のクリアをネットがシュート、枠の外。
 11分、前線の相手FW田川にロングパス、DFがクリアして左CKを与える。原川が蹴り、ファーで田川に折り返されるがそのままゴールラインを割る。
 18分、エウシーニョからのパスをおさめた知念がシュートするが、足先(?)で触っただけとなり、相手GKが触ってポストに当たる。惜しかった。
 22分、フロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。解説の山本さんに「両チームとも攻守の切り替えが早く、アタッキングサードでのファールが多い」と言われる。
 28分、相手FW小野が、守田をかわしてミドルシュート、GKソンリョンがはじき、相手右CK。原川が蹴り、小野がヘディングシュートするが、枠の上。
 33分、右サイド深くで知念が倒されて、フロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 鳥栖は、全員引き気味で守備ブロックを固め、フロンターレはパスを回していても、縦パスを入れられない。
 45分、下がった相手FW小野から前線の田川にロングパス、DFがクリアして相手左CK。原川が蹴るが車屋が防ぐ。追加タイム1分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半開始から知念に替えて小林を入れる。1分、家長からのパスが小林に通るが、ワンツーできず。6分、家長のスルーパスを走りこんで受けた車屋が折り返しのパスを入れるが、小林に合わず。
 10分、守田に替えて大島が入る。すると直後の11分、憲剛、家長とつなぎ、家長がループパス、大島がダイレクトでヘディングパスを相手DFラインの裏へ入れると、走りこんだ阿部が、相手DFと競り合い、倒れこみながらちょんと蹴り上げると、飛び出した相手GKの上をぬけてゴールイン。1−0。鬼木監督の交替が的中。
 15分、相手右CK。原川が蹴るが、小林がクリア。
 鳥栖のプレスが弱まり、フロンターレのパスがよく回るようになってくる。
 22分、追加点。大島が左サイドで家長にパス、家長は横向きのままワンタッチでスルーパスを送ると阿部が左サイドゴールライン際から折り返しのクロス、ファーに小林が飛び込んでヘディングシュートをたたきこんだ。2−0。これで少し楽になった。
 24分、鳥栖はMF橋義希に替えてFWチョ・ドンゴンを入れる。小野が左ワイドに一列下がる。4バツクから3バックにしたらしい。
 28分、鳥栖の左CK。原川が蹴るが、家長がクリア。
 30分、大島が右サイドのスペースにパスを送ると、上がっていたエウシーニョがドリブルからシュートするが、枠の外。32分、ネットがボールをサイドに蹴りだし、左足の付け根を押さえて倒れこむ。少し前にも同じ所を押さえていた。内転筋か。ネットはピッチから出るが、まだ交替は入れない。
 34分、10人のフロンターレに、相手右サイドから相手FW田川がクロスを入れてくるが、谷口がクリア。続けて左サイドからもクロスを入れられ、相手FWチョに頭で触れられるが、ヒットせず、枠の上。
 36分、ネットに替えて大久保が入る。大久保はトップ下に入り、憲剛がボランチに下がる。鳥栖もMF福田に替えてアンを入れる。また4バックに戻したらしい。
 37分、相手左寄りでFK。原川が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後はGKソンリョンが押さえる。41分にも左サイドで相手FK。原川が蹴り、GKソンリョンがはじく。43分には、相手左サイドから小野がクロスを入れ、相手FWチョが頭で合わせるが枠の外。鳥栖は長身DF高橋祐司を上げ、パワープレー。
 44分、フロンターレのカウンター。家長が小林にパスを送るが合わず。45分には、大久保がドリブル、右サイドに走りこんだ家長にパス、家長は折り返すが、相手DF。
 追加タイム3分。46分、相手左サイドで鳥栖のFK。原川が蹴るが、憲剛がクリア。47分、相手MF小野に左サイドを突破されるが、憲剛が戻って防ぐ。中三日の連戦なのに憲剛は90分走り回っている。
 NHKのアナウンサーが「川崎は連勝に向かって突き進んでいます」と言うが、そんなふうにはとても思えない。
 直後にフロンターレのカウンター。小林がシュートするが、枠の外。2−0でタイムアップ。
 日本代表の手倉森コーチが観戦視察していたらしい。連勝したが、3位のまま。FC東京が広島に勝ち、2位。広島は初黒星。次は中二日でまたアウェイの神戸戦。

サッカー短評 (2018.4/21)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 4対1 (2018.4/21 等々力) 第9節

 5試合ぶりに勝った。ホーム開幕以来の観戦で、いつものバックSS指定が取れず、メインスタンドで観戦した。幸先よく前半と後半の初めに得点し、1点返された後、憲剛の追加点が入り、大久保も得点して4−1で勝利。得失点差で3位に浮上。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。守田とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下、左右のワイドに阿部と家長。ワントップ知念。小林と大島はケガでベンチ外。ベンチには、大久保、斎藤など。
 鹿島は金崎と鈴木優磨のツートップ、左右のワイドに土居と中村充孝。小笠原と三竿のダブルボランチ。小田、庄司、植田、内田の4バック。GKクォン・スンテ。
 1分、家長が倒されて右サイドでFKを得る。憲剛が蹴るが、金崎がクリア。3分、阿部のシュートは相手GK。4分、また家長が倒されて右サイドでFKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。5分、家長がドリブルからクロスを入れると、ニアへ滑り込んだ相手DFがオウンゴール。1−0。
 7分、エウシーニョの縦パスに走りこんだ知念がシュート、相手GK。14分、車屋が相手DFをかわしてシュート、相手DFに当たるが相手GK。15分には家長が利き足でシュートするが、相手GK。
 17分、相手右CK。小笠原が蹴るが、憲剛がニアでクリア。
 20分、阿部からのパスを家長が胸で落とし、知念がミドルシュート、相手GK。ここらへんまで、キックオフから、ずーーっと速い攻防が続いていた。
 27分、相手左サイドで鹿島のFK。小笠原が蹴り、相手DF植田がヘディングシュートするが、GKソンリョン。
 29分、相手左サイドでFW鈴木がエウシーニョをかわしてドリブル突破、しかし戻った家長に止められる。すると鈴木が家長の背中を突いて倒した。起き上がった家長がやり返したところを主審に見られイエローカード。
 32分、家長を止めに行った相手DF庄司にイエローカード。
 34分、相手左サイドで鹿島のFK。小笠原が蹴り、鈴木がパス、中村がシュートするが、憲剛がクリア。続く相手右CK。小笠原が蹴るが、知念がクリア。
 41分、相手DF植田からのロングフィードを土居がペナルティーエリア左からクロス、相手FW鈴木が飛び込むが、DF谷口がクリア。続く42分の相手右CK。小笠原が蹴り、植田がヘディングシュートするが大きく枠の外。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、追加点。知念が落としたポールを守田が阿部につなぎ、阿部が左サイドから、ペナルティーエリア内へ走りこむネットにパス、ネットは相手DFをかわしてシュート、これが左隅に決まり、2−0。
 6分、相手FW鈴木を止めた谷口にイエローカード。
 10分、ルーズボールを相手FW金崎にミドルシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 12分、車屋がペナルティーエリア左でドリブルからからクロス、ファーで家長がヘディングシュートするが、枠の右。
 12分、鹿島は小笠原に替えて永木を入れる。18分、その永木が倒されてペナルティーエリア左脇で相手FK。永木が自ら蹴り、壁の知念の頭に当たってゴールイン。2−1。
 しかし、直後の20分、相手DF小田のバックパスを憲剛がカットし、相手GKの足の間をぬくシュートで3−1。これで鹿島に傾きかけた流れを引き戻す貴重な得点に。
 21分、鹿島は中村に替えて伊東、内田に替えて西を入れる。これで交替枠を使い切り、運動量を上げるねらいか。内田は、何度か攻撃参加したが、そんなに目立たず、代表復帰は厳しい感じ。
 27分、ネットからのパスを受けた阿部がシュート、相手DF。阿部は今季あまり得点できていない。
 28分、相手DF小田にクロスを上げられ、鈴木にヘディングシュートされるが、GKソンリョン。
 30分、フロンターレは知念に替えて大久保を入れる。32分、大久保が相手DF庄司に倒され、庄司に二枚目のイエローカード。庄司は抗議もせずに退場。これで鹿島の気持ちもかなり落ちたのではないか。金崎が異議でイエローカード。
 36分、追加点。車屋が左サイドから家長に通し、家中が送ったスルーパスに大久保が走りこみ、右下に蹴りこみ、4−1。「ヨシメーター」は「181」に。
 39分、家長に替えて斎藤学が左ワイドに入り、阿部が右へ回る。
 41分、相手MF永木のドリブルを守田がクリアして相手右CKを与える。キックのこぼれを拾われるが、DF陣がクリア。
 42分、エウシーニョからのパスを左サイドで受けた大久保がのクロス、斎藤がファーから走りこむがヒットせず。まだまだ斎藤と周りは合っていない。
 44分、憲剛に替えて武岡が入る。武岡は右SBに入り、エウシーニョが右ワイド、阿部がトップ下へ回る。
 45分、相手左サイドへのロングパスに相手FW金崎が走りこむが、奈良が対応。追加タイム4分。
 46分、相手FW鈴木に左サイドを突破され、シュートされるが、わずかに枠の右。48分、相手MF永木にシュートされるが、大きく枠の上。
 49分、斎藤が倒され、ペナルティーエリア左横でフロンターレのFK。ネットが中央でフリーの阿部に横パス、阿部がダイレクトでシュートするが、相手DF。ここで応援席から「アヴァンテ」が聞こえてきて、メインスタンドでも歌い始めるが、ボールは鹿島に。
 50分、相手右サイドからクロスを入れられ、相手FW鈴木にヘディングシュートされるが、谷口がゴール前でクリア。4−1でタイムアップ。新代表監督の西野さんが視察していたらしい。

 ※先日の広島戦でオフサイドとして長谷川のゴールが取り消されたが、4/19、オフサイドは誤審だったと審判委員会から発表された。得点は認められないが。勝ち点1を返してくれ。

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サッカー短評 (2018.4/23)

日本女子vs.オーストラリア女子 1対0 (2018.4/21 ヨルダン) 女子アジアカップ決勝

 前半、風下を選び、耐えて0−0でしのぎ、後半、交替で出たFW横山がたたきこんだ1点を守り切った。前半には、GK山下のPKストップもあり、後半最後は、相手のロングフィードからペナルティーエリアでGKと1対1の場面も防ぎ、この試合のMVPは山下かもしれない。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。阪口と宇津木のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と中島。菅澤と岩渕のツートップ。熊谷と岩渕は結局、全試合フル出場。岩渕は最後両足がつっていた。
 オーストラリアのシステムは4−1−2−3らしい。カーのワントップに、左右のウイングにデバナとロガルゾ。グループステージと違うのは、司令塔のエグモンドが一列上がったこと。
 5分、相手右サイドを突破され、クロスを入れられる。なんとかクリアするが小さく、こぼれをカトリーにフリーでシュートされるが枠の外。
 12分、相手左サイドからのクロスをFWカーに、ペナルティーエリアで鋭いシュートを打たれるが、GK山下がファインセーブ。
 さらに14分、相手右サイドからのクロスをGK山下がこぼし、すかさずバットがシュート、熊谷が防ぐが、腕に当たり、PKをあたえる。熊谷にイエローカードが出る。PKはケロンドナイトが蹴るが、なんとGK山下がはじく。試合後のインタビューでPKストップについて聞かれた山下は「自作自演のところもあったから」と言っていた。
 17分、宇津木が左サイドに展開、鮫島がペナルティーエリアないへロングクロス、中島が頭で合わせるが、オフサイドの判定。
 23分、鮫島のクロスが相手DFの手に当たり、日本のFK。中島がニアに蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれを岩渕が鋭いミドルシュート、これも相手DFに当たり、さらに宇津木がシュートをうつが、枠の右。
 25分、相手FWデバナからのパスをペナルティーエリア内で受けたロガルゾがポストプレー、これをエグモンドがミドルシュートするが、枠の外。エグモンドはグループステージのときもシュートが枠に来なかった。
 次第に日本がボールキープできるようになり、前線へパスも通るが、オフサイドになる。32分、相手DFと競った岩渕が競り合いで鳩尾に相手の腕が当たったらしく倒れる。ファールはとられなかったが、相手がボールを出してくれ、岩渕を長谷川が背負って息をつかせる。日本は再開キックオフでボールを返す。
 35分、長谷川のペナルティーエリア左からのシュートを相手GKがクリアし、日本の左CK。中島が大きく折り返すように蹴り、阪口がペナルティーエリア中央から頭で前に送るが、岩渕より先に相手GK。
 38分、相手左サイドからハイクロスを入れられ、エグモンドがヘディングシュートするが、ヒットせず、GK山下。39分、相手FWカーがDFラインの裏に走りこみ、ペナルティーエリア右からシュートするが、これも弱く、GK山下。40分にも相手右サイドからバットにシュートされるが、枠の右。
 テレ朝解説の大竹さんが「DFの寄せがあと一歩足りない」と言う。
 追加タイム1分。なんとか0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。今度は日本が風上。しかし、オーストラリアは前半と同じく、たちあがりからラッシュしてくる。しかし、ラストパスがアバウトなので、味方に合わないことも多い。
 8分、相手MFエグモンドに中央から鋭いシュートをうたれるが、バーに当たる。この人のシュートが初めて枠に来た。
 11分、相手FWカーが混戦の中からシュートするが弱く、GK山下。13分には、相手右スローインからの流れで、カーにシュートされるが、DFが防ぐ。
 15分、オーストラリアは一人目の交替。FWデバナに替えて17番FWサイモンが入る。16分、相手左CK。エグモンドがゴールにむかうボールを蹴るが、だれにも合わず。
 19分、熊谷からのロングフィードを収めた菅澤のおなかに相手DFケネディの足が当たり、FKを得る。菅澤はユニフォームが敗れ、ピッチを出る。菅沢が戻る前に、中島が蹴るが、味方に合わず。
 24分、相手左寄りでバットがシュートするが、大きく枠の右。
 27分、菅澤に替えて横山が入る。
 30分、相手右サイドオーストラリアのFK。エグモンドが蹴り、こぼれをロガルゾがシュートするが、枠の外。
 39分、先制。長谷川が左サイドからドリブルで切り込み、横山にパス、横山はすぐ反転してダイレクトでシュート、ゴールの右上隅にたたきこんだ。1−0。
 41分、相手MFバットを市瀬が倒して、中央右寄りでFKを与える。エグモンドがファーへ蹴り、カーが高く跳んでヘディングシュートするが、枠の左。
 44分、相手MFバットを宇津木が倒して、ペナルティーエリアてまえ中央でFKを与える。キッカーが二人立ち、ケロンドナイトが左足で蹴るが、壁に当たる。
 追加タイム2分。47分、岩渕の両足がつり、倒れる。岩渕がピッチを出る。
 48分、ケロンドナイトからのロングフィードがペナルティーエリア内のカーに出るが、GK山下が飛び出し、シュートをうたせず。ここでタイムアップ。
 とうとう優勝したが、ぎりぎりの戦いだった。よくもここまで粘り強く守れたなという感じ。日本の全員が、体が大きく強い相手にも恐れず、寄せたり、タックルしたりできていた。右サイドバックの清水やCBの市瀬や、この試合は出なかったが、ボランチの隅田など、ずいぶん成長できたのではないか。
 試合後のインタビューでキャプテンの熊谷が「このままでは世界と戦えないので、一人一人がもっと成長しないといけない」と言っていた。

サッカー短評 (2018.4/20)

日本女子vs.中国女子 3対1 (2018.4/16 ヨルダン) 女子アジアカップ準決勝

 思ったより中国のプレスは弱く、日本の守備も進歩しており、相手のシュートミスにも助けられ、前半は岩渕の先制点で1−0。後半、途中から出た横山が2得点。零封できると良かったが、守備に戻った横山がPK献上して1点返された。
 先発は、GK池田、DF有吉、三宅、熊谷、清水。宇津木と隅田のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と中島、トップ下に増矢。ワントップ岩渕。池田と三宅は初出場、阪口はベンチから。
 中国は10番のワントップ、7番がトップ下。左右のウイングに17番と15番。10番FWはショートヘアを銀色にして逆立てていた。
 5分、左サイドで日本のFK。中島が蹴り、ファーで熊谷が競るが相手DF。7分、長谷川のドリブルから増矢につなぎ、増矢がマイナスに折り返すと、宇津木がシュート、しかしヒットせず、相手GK。
 15分、相手右サイドで中国のFK。GK池田が捕るが一回前に落とすので、ヒヤリとした。19分、相手左CK。最初のキックはヒットしないが、こぼれをシュートされ、熊谷が頭でクリア、これをさらにシュートされるが枠の上。
 20分以降、パスカットされたり、岩渕とパッサーの動きが合わなかったり。35分、有吉が左サイドから出した縦パスをひろった増矢がシュート、相手DF。
 39分、右サイドから隅田がスルーパス、受けた岩渕はペナルティーエリア中央右寄りでフェイントで相手DFをかわし、左足でシュート、相手GKの手をはじいてゴールイン。1−0。
 41分、日本の右CK。中島が蹴り、宇津木が競り合うがシュートできず。44分、こぼれ球を増矢がシュート、枠の外。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分、相手FW15番ソンにペナルティーエリア右からシュートされるが、左ポストに当たる。
 11分、日本の左CK。中島が蹴るが、相手GK。14分、こぼれ球を岩渕がミドルシュート、枠の外。
 18分、中国が一人目の交替。15番FWに替えて11番FWワンが入る。19分、相手左サイドからクロスを入れられ、相手FWワンにヘディングシュートされるが、ヒットせず、GK池田。
 20分、岩渕が左サイドのフリーの長谷川にパス、長谷川は相手DFをかわしてシュートするが、枠の右。23分、中島に替えて川澄が入る。
 26分、熊谷のパスが相手FWに当たってしまうが、GK池田が押さえる。28分、長谷川に替えて横山が入る。おそらく岩渕が左ワイドに入った。
 30分、相手右サイドからFWワンがシュート、枠の外。31分、相手左サイドで中国のFK。キッカーが直接ねらうが、枠の外。
 39分、中国は二人目の交替。20番チャンに替えて14番シュが入る。
 40分、待望の追加点。有吉からのパスを受けたフリーの横山がドリブルでペナルティーエリア左に入り、シュート、右サイドネットに吸い込まれる。2−0。
 43分、横山のシュートが、守備に戻った相手FWワンの手に当たり、PK獲得。横山が自ら蹴り、決めて3−0。直後に増矢に替えて田中美南が入る。
 44分、相手FWワンを、守備に戻った横山がペナルティーエリアで倒してPKを与える。キックが決まり、3−1。
 追加タイム4分。48分、日本の右CK。蹴りこまず、コーナー近くでキープ。3−1で勝ち、決勝へ。ようやく「連覇」という目標が現実的になった。
 決勝は、オーストラリアとの再戦だが、オーストラリアはタイと2−2となり、PK戦で勝ち上がった。

サッカー短評 (2018.4/18)

川崎フロンターレvs.蔚山現代 2対2 (2018.4/18 等々力) ACL第6戦

 最後のACLの試合も勝てなかった。前半の初めと終わりに得点し、勝ちパターンだったのだが、後半開始直後の2分と5分に立て続けに失点。日テレの解説、都並さんが「韓国のチームは負けているハーフタイムの後、突然リズムを変えてきて得点してしまうことがある」と言った直後に失点。予言のようだった。
 先発は、GK新井、DF登里、エドゥアルド、舞行龍ジェームス、武岡。森谷と下田のダブルボランチ。左右のワイドに斉藤と長谷川。トップ下に鈴木雄途、ワントップ赤崎。下田と鈴木は初出場。斉藤も初先発。ゲームキャプテンは森谷。ベンチには、知念、田坂、奈良などがいるが、小林も大島も憲剛もいない。田中碧は初のベンチ入りかも。
 蔚山は豊田と29番キムのツートップか。登録はDF一人だが、4バックに見える。実は4−1−4−1か。元横浜FCや京都にいた、8番チョ・ヨンチョルがキャプテン。監督はキム・ドフン。
 2分、早々と先制。斉藤が赤崎とパス交換してペナルティーエリア左から進入、シュートをうち、いったん相手GKにはじかれるが、これに鈴木がつめてシュートすると、見事に決まってゴールイン。1−0。鈴木は初出場、初シュート、初ゴールをやりとげてしまった。
 8分には森谷がミドルシュート。枠の外。
 20分、森谷のクロスをクリアされて右CK。下田が蹴り、相手FW豊田の頭に当たってオウンゴールかというコースに飛んだが、入らず。
 25分、ペナルティーエリア内で斉藤からのパスに鈴木がつめるが、相手GKともつれ、こぼれをノボリがシュートするが、枠の上。
 30分、武岡が斉藤とパス交換して攻め上がり、左へパス、鈴木がペナルティーエリア内でシュートするが、相手GK。決めてほしい。
 33分、赤崎が倒されて得たFK。森谷が蹴り、エドゥアルドが頭でゴール前へ送るが相手DF、こぼれにもう一度エドゥアルドがつめ、シュートするが、枠の外。
 35分、長谷川が倒され、FKを得る。下田が直接ねらうが、惜しくも枠の左。
 37分、蔚山のロングフィードに反応した相手FW豊田とGK新井がぶつかり、二人とも倒れる。メディカルスタッフが入るが、マルのサイン。
 43分、追加点。赤崎がドリブルから長谷川にパス、長谷川は切り返しからシュートすると、相手DFに当たり、GKの逆をついた形となってゴールが決まる。2−0。鬼木監督が喜んでいる場面が映る。
 追加タイム2分あったが、2−0のままハーフタイム。

 後半、ウルサンはMF14番イに替えて19番キムを入れる。フロンターレの交替はなし。ウルサンは後半たちあがり、ラッシュして攻撃してくる。
 2分、相手右サイドからクロスを入れられ、これはクリアしたが、右CKを与える。キム・ソンジュが蹴り、長身DFチェが頭でつなぎ、それをパクがヘディングシュート、2−1。
 5分、相手クロスが誰かに当たってこぼれ、それをシュートされ、2−2。あっという間に同点。都並さんに「韓国はこういうことができる。フロンターレは、後半、相手がリズムを変えてきたのに対応できなかった。これに対応するのも経験が必要」と言われる。
 8分、フロンターレの右CK。森谷が蹴るが、ニアで相手DF。12分、斉藤からのパスを鈴木がシュートするが、わずかに枠の右。決めてほしい。
 22分、森谷がドリブルで相手DFをかわしてシュート、しかしヒットせず。24分、斉藤に替えて脇坂が入る。斉藤はまだ90分の体力がないのか。左ワイドに長谷川が回り、脇坂がトップ下。25分、ウルサンも8番チョに替えて39番オが入る。
 33分、相手右CK。GK新井がはじく。
 34分、赤崎がダイビングヘッド、らしいシュートだったが、決まらず。36分、下田に替えて守田を入れる。赤崎がどこか傷めたのか、サイドライン近くで座り込む。急いで知念が準備する。38分、ウルサンは豊田に替えて17番チャンが入る。フロンターレも赤崎に替えて知念を入れる。
 追加タイム3分あったが、どちらもシュートできずに引き分け。

サッカー短評 (2018.4/14)

ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ 0対0 (2018.4/14 ユアスタ) 第8節

 結局、試合を通して、4本のシュートのみ。うち2本は、家長が左右のポストに当てたもの。2位と5位の上位対決だったが痛み分けで、6位に後退。これで4試合連続勝ちなし。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、エドゥアルド、エウシーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ知念。守田はリーグ戦初先発。知念は3選連続先発。小林はふくらはぎを傷めてベンチ外。大久保、斉藤はベンチから。前節から7人変更。
 仙台は、4−4−2。ジャーメインと西村のツートップ。二列目の中央に今季初先発のリャンと野津田。左右のアウトサイドの左に元フロンターレの中野、右に蜂須賀。アンカーにキャプテン富田。187pの20歳のCB常田は初出場。左右にキムと平岡の3バック。GK関。レンタル中の板倉は怪我か。
 ハリルホジッチ監督解任を受けて、各地の試合に代表コーチ陣が視察。この試合には、手倉森コーチが来ていた。
 6分、仙台のカウンターを受け、相手FWジャーメインからのパスを受けた中野に左サイドからクロスを上げられるが、守田が防ぐ。この後も何度か中野のドリブルで左からペナルティーエリアに進入されるが、守田とDF陣で対応。もう一人のFW西村も俊足だが、事前に速いFWがいることは織り込み済みで、よく対応している。12分のリャンのシュートも防ぐ。
 18分、左サイドの車屋からの折り返しのパスを逆サイドのエウシーニョがさらに折り返し、ニアで家長がヘディングシュート、右ポストに当たる。これが決まっていれば…。最近、こういうシュートが多すぎる。
 21分、家長のクロスがクリアされて左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DFに当たり、奈良がつめるが、ヒットせずにラインをわる。
 25分、GKソンリョンのロングキックを知念が落とし、阿部が出したスルーパスに家長が右足でシュート、今度は左ポストに当たる。おはらいが必要かも。
 28分、中央左サイドで仙台のFK。野津田が蹴り、相手DF平岡にヘディングシュートされるが、GKソンリョン。30分にも相手右CK。リャンが蹴り、キムがヘディングシュート、枠の右。32分のジャーメインのシュートは奈良に当たり、GKソンリョン。
 35分、相手右サイドから蜂須賀にクロスを入れられ、谷口の頭に当たり、あわやオウンゴールとなる前にGKソンリョン。
 42分、相手右サイド深くからリャンがクロス、野津田が強いヘディングシュート、GKソンリョン。44分、また相手左サイドから中野がドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートまでいくが、枠の右。
 追加タイム1分。46分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手GKがはじく。0−0でハーフタイム。

 後半開始から知念に替えて大久保が入る。6分、阿部からのパスを受けたエウシーニョがシュート、しかしわずかに枠の左。
 16分、相手左CK。野津田が蹴り、こぼれを平岡にシュートされるが、枠の左。17分、仙台が一人目の交替。リャンに替えて永戸が入る。
 18分、車屋がシュートするが、相手GKがはじき、左CKを得る。憲剛が蹴るが相手DF。19分、阿部に替えて斎藤が入る。21分、仙台も二人目の交替。ジャーメインに替えて石原が入る。
 22分、相手右CK。野津田が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 29分、仙台が三人目の交替。平岡に替えて椎橋が入る。
 直後にフロンターレが右CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。30分、憲剛が倒されてFKを得る。憲剛が直接ねらうようなキックを蹴るが、相手GK。
 32分、斉藤が左サイドからゴール前にボールを流し込み、混戦の中、大久保がヒールキックでシュートするが相手DF。
 35分、仙台の右サイドでFK。野津田が蹴るが、大久保がクリア。
 41分、憲剛に替えて登里が入る。42分、フロンターレの左CK。家長が蹴るが、オフェンスファール。
 44分、相手MF蜂須賀がミドルシュート、枠の右。追加タイム4分。
 46分、相手MF野津田がミドルシュート、DFに当たり、相手右CKを与える。永戸が蹴るが、家長がクリア。49分、相手左サイドで仙台のFK。永戸が蹴り、中野に触られるが、GKソンリョンが捕る。
 0−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2018.4/16)

日本女子vs.オーストラリア女子 1対1 (2018.4/13 アンマン・ヨルダン) 女子アジアカップグループステージ

 前半はパワーに押されたが、相手のアバウトなラストパスにも助けられ、何とか耐えると、後半18分に先制。しかし、このまましのぎきれずに41分、失点。途端にオーストラリアが全く動かなくなったので、1−1で引き分け。日本が得点した上での引き分けのため、2位を確保し、来年の女子ワールドカップへの8大会連続出場を決めた。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。阪口と宇津木のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と中島。菅澤と岩渕のツートップ。
 オーストラリアには、最近の対戦では、3点、4点と、とられて負けている。しかも先発のCFカーには、ハットトリックも決められている。もう一人のFWデバナは33歳で、3大会連続出場。システムは4−4−2らしい。4バックの真ん中ケネディは180pくらいありそう。ボランチの10番エグモンドがキャプテン。オーストラリアは世界ランク6位、日本は11位。コイントスでオーストラリアは風上をとる。「前半に得点しようという狙いでしょう」とNHK解説の矢野さん。
 2分、いきなりシュートをあびる。相手右サイドのスローインをCFカーが頭でファーへ送り、左FWのデバナがシュート、枠の外。
 6分、長谷川からのパスを右サイドで受けた中島がボールを失うが右CKを得る。中島がニアへ蹴り、こぼれを長谷川がミドルシュートするが、枠の上。
 8分、菅澤からのパスを受けた岩渕がドリブル、ペナルティーエリア左からクロスを入れるが、相手GK。
 日本は、攻撃の時のパスがずれて相手にカットされることが多い。解説の矢野さんは「選手同士の距離がもっと近くないとパスが回らない。ボールを持った選手の近くに受ける選手が動いていないと」と言う。
 14分、相手右サイドでフリーでパスを受けた相手FWカーがペナルティーエリア右に進入、低いクロス、ファーからデバナが走り込むが、SB清水が対応、デバナはこぼれ球もシュートするが、枠の右。
 20分、22分と相手右サイドからのスローインでゴール前にボールを入れられるが、シュートは打たせず。23分の相手右CKは、誰にも合わずにラインを割る。
 25分、相手ボランチ、エグモンドがペナルティーエリア左からクロス、ファーで相手FWカーがヘディングシュートするが、枠の外。
 日本はクリアがせいいっぱいで、ルーズボールもなかなか拾えず、苦しい時間が続く。
 31分、カーのシュート、32分、ゴリーのシュートと立て続けに打たれるが、いずれも枠に飛ばず。これ以外にもクロスを上げられたりしているが、かなりアバウトなため、味方が全然いないところや大きくそれて助かっている。枠に来たら、怖いパワーはある。
 35分、長谷川が右サイドの中島へサイドチェンジ、中島は走り込んだ清水にスルーパス、清水はダイレクトでクロスを上げると、右CKを得る。中島が蹴るが相手DF。36分には日本のFK。中島が蹴るが、クリアされる。このあたりから、オーストラリアの足が止まり始め、圧力が弱まる。39分、41分とペナルティーエリアに進入したりクロスを入れたりできたが、相手DF。
 40分、中央左寄りで相手FK。エグモンドが蹴るが、直接ゴールラインをわる。
 44分、ペナルティーエリア前左寄りで相手FK。キッカーが二人立ち、エグモンドが蹴るが、GK山下。45分、相手右CK。カトリーが蹴り、相手長身DFケネディがヘディングシュートするが、枠の外。
 追加タイム1分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半は、交替なしで開始。2分、ドリブルする相手FWデバナを阪口が止めた際、どこか傷めたらしくデバナがしばらく倒れている。日本がプレーを切ると、デバナも立ち上がり、オーストラリアはキックオフのボールをゴールラインの外に蹴り出し、スタンドからフェアプレーに拍手。
 直後に相手左サイドのスローインからゴリーがミドルシュート、枠の右。3分、中島の蹴ったボールをブロックしたカトリーが顔に当たったらしく、治療のためピッチを出る。
 6分、オーストラリアは一人目の交替。11番FWデバナに替えて16番FWラソが入る。ラゾは左ウイング、左にいたロガルゾが右に回る。
 8分、日本の右CK。中島はファーへハイボールを送り、市瀬がヘディングシュートするが枠の外。
 14分、中央左サイドで相手FK。エグモンドがファーへ蹴るが、合わず。
 日本は前半同様自分たちのパスミスで苦しんでいるが、オーストラリアのハイプレスがゆるみ、サイドからの攻撃が機能し始める。
 18分、先制。岩渕がペナルティーエリア前左寄りで縦パス、走り込んだ長谷川がペナルティーエリア内左奥から折り返しのパス、相手DFがボールを見ているすきに阪口が走り込み、狭い方の左ポスト脇にシュートを蹴り込んだ。1−0。
 25分、オーストラリアは二人目の交替。19番MFゴリーに替えて17番FWサイモンが入る。
 オーストラリアは負けると、韓国対ベトナムの結果次第では、グループ3位になってしまう可能性もある。必死で次々クロスを上げてくるが、日本のDF陣がふんばる。28分には、相手MFロガルゾと競り合った熊谷が頭同士ぶつかり、二人とも倒れたが、大丈夫でよかった。
 32分、サイモンからのクロスを相手FWカーがヘディングシュート、枠の左。
 35分、相手FWラソと競り合った長谷川が倒れ、治療のためピッチを出る。長谷川は戻るが、37分、増矢と交替。
 39分、相手SBからペナルティーエリア左へロングフィード、最後はロガルゾにシュートされるが、GK山下。
 41分、ついに失点。サイモンがペナルティーエリア左からクロス、いったんはGK山下が飛び出して触るが、キャッチできずにこぼれたところをカーに蹴り込まれた。清水がゴールニアポストにいたが、反応できず。1−1。GKが飛び出したときにゴールを守る動きが足りなかったこともあるが、解説の矢野さんは「失点直前の日本の攻撃場面で、シュートまでもっていけなかったことも大きい」と言う。
 同点後、オーストラリアはボールを捕りに来る気配なし。日本のベンチでは、韓国対ベトナム戦(4−0)の情報を入れ、このままの状態をキープするように指示。5分以上、日本のDF4人でパスを回し続け、追加タイム2分も過ごしてタイムアップ。
 この結果グループBは、3チームが勝ち点5で並び、3チーム間の対戦時得失点差も同じため、総得点の順に順位が決定。

サッカー短評 (2018.4/12,13)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 1対2 (2018.4/11 等々力) 第7節

 この試合でよかったことは、知念のリーグ戦初ゴールが生まれたことくらい。ホームで連敗。セレッソには3連敗。5位に後退。br>  先発は、GKソンリョン、DF登里、エドゥアルド、谷口、武岡。大島とネットのダブルボランチ、大久保のトップ下。左右のワイドに長谷川と小林。ワントップに知念。憲剛はベンチ外。斉藤、家長らがベンチから。先発6人変更。
 セレッソは柿谷とヤンのツートップ、白湯あのワイドに田中亜土夢と福満。山村と山口のダブルボランチ。片山、山下、ヨニッチ、丸橋の4バック。GKキム・ジンヒョン。杉本、清武はベンチから。
 2分、大久保へのファールでFKを得る。ネットが蹴り、こぼれを最後は知念がシュート、相手DFに当たり、右CKを得る。ネットがショートコーナーを蹴るが、合わず。
 4分、武岡のパスを柿谷がカット、ペナルティーエリア近くからシュートされるが、GKソンリョンがはじき、相手左CK。田中亜土夢が蹴るがGKソンリョンがセーブし、右CK。今度は丸橋が蹴るがDFがクリア。
 双方で速いパスからクロスを入れ合うが、互いにDFが防ぐ。攻守がめまぐるしく変わる。
 17分、小林、知念、武岡、小林とつなぎ、小林がシュートするが、相手DF。19分にも小林がミドルシュートをうつが、相手DF。21分、谷口からのフィードはCBヨニッチがクリア、知念がひろって長谷川につなぎ、長谷川がシュートするが、相手GK。
 22分、先制。ネットからのループパスを、前線の知念が相手DF二人に挟まれながら、前を向いてトラップ、これをうまく処理して飛び出した相手GKが相手DFとぶつかる間に、倒れながらシュートをながしこむ。1−0。これがリーグ戦初ゴール。
 しかし、30分、大久保が相手MF福満を倒して止め、中央右寄りで相手FK。これを丸橋が蹴り、壁の大久保に当たってゴールイン。1−1。
 33分、登里のパスを左に開いて受けた知念がドリブルからシュートするが枠の外。
 36分、また失点。相手左CKを田中亜土夢が蹴り、いったんはGKソンリョンがはじくが、クリアが少し小さく、正面だったため、走り込んできた福満がダイレクトでヘディングシュート、これが右角に決まり、1−2。
 40分、左サイド深くで長谷川のボールを相手DFにカットされて左CKを得る。ネットが蹴るが、合わず。
 相手右サイド深くでFKを与える。丸橋が蹴り、GKソンリョンがはじき、こぼれを田中亜土夢がシュートするが、ヒットせず枠の外。
 追加タイム2分。48分、中央右寄りで相手FK。丸橋が蹴るが、DFがクリア。

 後半は交替なしで開始。2分、エドゥアルドが相手MF福満を倒してイエローカード。
 3分、相手ボランチ山口からのパスを受けた柿谷がシュート、枠の外。
 4分には、大久保が左から入れたクロスを小林がヘディングシュート、相手GK。この試合、大久保は憲剛の代わりに展開したり、クロスを入れたり、守備に戻ったりとたいへん忙しい。
 6分、今度はネットが福満を止めた後、上げた足を倒れた福満の上に おいてしまい、イエローカード。相手FKを与える。これを山口が蹴るが、DFがクリア。
 10分、ネットに替えて守田、長谷川に替えて斎藤が入る。斉藤は等々力初出場。長谷川は持ち味を発揮できなかった。
 15分、知念がポストプレーで落としたボールを走り込んだ斉藤がミドルシュート、相手DF。18分にも、大久保がミドルシュート、これは相手GK。19分にも、小林、大久保とつなぎ、走り込んだ斉藤が倒れ込みながらシュートするが、大きく枠の上。
 21分、相手左CK。田中亜土夢が蹴るが、ニアでDFがクリア。
 26分、セレッソはヤンに替えて杉本を入れる。フロンターレも知念に替えて家長を入れる。小林のワントップに、家長の右ワイドか。27分、セレッソは田中亜土夢に替えて清武を入れる。清武はACLで負傷して復帰したばかりらしい。
 28分、相手左サイド深くでFKを与える。キッカーに丸橋と柿谷。柿谷がショートパスを清武に送り、リターンパスを受けるが、柿谷のクロスはDFがクリアし、相手左CK。清武が蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 33分、こぼれを拾った守田からのパスを受けた家長が右足でシュート、相手GK。
 37分、武岡からパスを受けた大久保がペナルティーエリア右角からクロス、相手DFがクリアするが、こぼれを登里がシュートするがヒットせず。
 40分、セレッソは福満に替えてDF木本を入れ、5バックになる。ユン監督の定例逃げ切り交代策。
 42分、登里が倒されて左サイド深くでFKを得る。家長が蹴るが、相手DF。こぼれを再度クロスを入れるが、合わず。
 44分、後半最大のチャンス。家長と大島のパス交換で家長がペナルティーエリア左に進入、クロスに小林がヘディングシュート、相手CKがはじいたところへ大久保が詰めるが、相手DFがクリアして右CK。家長が蹴るが、合わず。
 追加タイム4分。47分、武岡が攻め上がってクロス、CKの攻撃で上がっていたエドゥアルドがヘディングシュート、枠の右。
 50分、小林がドリブルからミドルシュートするが、体勢が悪く、大きく枠の上で万事休す。今季はホームで勝てない。
 今節、ガンバと長崎が初勝利。

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サッカー短評 (2018.4/15)

日本女子vs.韓国女子 0対0 (2018.4/10 アンマン・ヨルダン) 女子アジアカップグループステージ

 この試合に勝てば、ワールドカップ出場を決められる、という試合だったが、1点も取れず。前半は、オーストラリアとスコアレスで引き分けた韓国の勢いにやや飲まれ、経験のなさが浮き彫りに。後半はだんだんやりたい形が出てきたが、韓国が疲れてプレスが弱くなったこともある。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。阪口と隅田のダブルボランチ。左右のワイドに怪我上がりの長谷川と復帰した川澄。岩渕と田中美南のツートップ。
 韓国代表の内、10番のチ・ソヨンは以前アイナックヴィッセル神戸に所属し、今はチェルシーでプレー。7番MFのイ・ミナと8番ボランチ、キャプテンのチョ・ソヒョンはやはりヴィッセル神戸にしたことがあるという。システムは4−1−4−1らしい。
 7分、田中美南が倒されてFKを得る。川澄が蹴るが、相手DF。
 韓国はカウンターが早い。サイドにロングボールを入れ、アーリークロスからシュートをねらう戦法が徹底されている。12分、チ・ソヨンにペナルティーエリア内左からシュートされるが、市瀬が防ぐ。
 17分、相手右CK。ショートコーナーからニアにクロスを入れられるが、反対側から清水が来てクリア。
 23分、相手左サイドでFKを与える。12番DFチャンが蹴り、DFがクリアするが小さく、ペナルティーエリア内で11番FWチョンがシュート、DFが防ぐが、このこぼれをイ・ミナがミドルシュート、大きく枠の上。26分にもイ・ミナにシュートされるが枠の外。
 NHKの解説、元なでしこキャプテンでCBだった池田さんは「DFの寄せ方が足りない。複数でいってもとれていない」。芝が平らでなく、パスがスーッと転がらない。あるところではガタガタし、別の所ではいきすぎてしまう。
 日本は攻撃もうまく機能していない。せっかくマイボールにしても、DFラインやボランチから、前線のツートップに速いパスを送るが、これが少しずれると相手にカットされ、カウンターを受けることの繰り返し。悪いときのハリルジャパンに似ている。韓国は、アンカーのチョ・ソヒョンが効いている。日本のクロスやパスコースが読まれている。
 38分、岩渕が左に開いて鮫島からのパスを受け、左奥からクロスを入れるが、相手DFに当たり、左CKを得る。川澄が蹴るが、相手DF。
 39分、岩渕のドリブルを止めに来たチョ・ソヒョンの腕が顔に当たり、鼻から出血。鼻血かと思ったが、鼻の外側にテーピングして戻ってきた。
 42分、日本の右CK。川澄がニアにまっすぐ蹴り入れると、相手DFに当たり、ファーでこれを市瀬がシュートするがヒットせず。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始から、FW田中に替えてFW菅澤を入れる。相変わらず、攻撃は、パスが少しずれてFWまでなかなか通らない。
 8分、相手右サイドでFKを与える。20番MFキムが蹴るが、GK山下。11分、相手右CK。16番FWハンが蹴るが、DFがクリア。
 17分、日本の左CK。川澄がニアに蹴り、菅澤が強いヘディングシュート、わずかに枠の左。
 21分、阪口からのパスを受けた岩渕がワンタッチで菅澤につなぎ、菅澤がポストプレーで落としたボールを川澄がミドルシュート、相手DFに当たり、相手GK。次第に日本のリズムになってくる。
 22分、韓国が一人目の交替。11番FWチョンに替えて9番FWチョンが入る。9番は右FWに入り、そこにいた17番FWイが真ん中に入る。
 25分、川澄が相手ボールをカットして前線へクロス、菅澤が受けてシュートするがヒットせず、相手GK。
 28分、岩渕からのパスを受けた長谷川がペナルティーエリア内でシュートするが、やや弱く、相手DF。利き足ではなかったか。
 29分、日本の左CK。川澄が蹴るが、ミスキックでゴールラインを割る。せっかく日本の攻撃が活性化してきて、あと一歩の所まで来ているのに、チャンスをつぶしてしまい、高倉監督もがっかり。
 32分、韓国は二人目の交替。20番DFキムに替えて13番MFイが入る。13番はアンカーに入り、そこにいたチョ・ソヒョンがSBに下がる。
 37分、ボランチの隅田が中央からミドルシュート、菅澤が触ってコースを変えるが、わずかに枠の外。
 40分、相手FW20番チョンにミドルシュートをうたれ、DFにあたるが、こぼれを再度シュートされるが、枠の外。
 41分、日本の二人目の交替。川澄に替えて横山が入る。少し交替が遅いが、本当はオーストラリア戦に温存しておきたかったのではないか。菅澤と横山のツートップとなり、岩渕が右ワイドに入る。
 44分、鮫島が左から上げたクロスは相手DFが頭で防ぐが、こぼれを右から攻め上がった清水がミドルシュート、相手DF。
 45分、韓国が三人目の交替。7番MFイ・ミナに替えて15番MFイが入る。追加タイム2分。
 47分、この試合で一番の好機。岩渕が右サイドからドリブルで切り込み、相手DFをかわしてペナルティーエリア内で強いシュート、相手GK。ここでタイムアップ。
 これで日本は勝ち点1を得て合計4。次のオーストラリア戦で、ワールドカップ出場と決勝トーナメント進出がかかる。

サッカー短評 (2018.4/8)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2018.4/8 日産ス) 第6節

 前半、勢いをもって攻め込みながら、シュートが決まらず、0−0で折り返したのが敗因か。後半、家長のシュートが左ポストに当たり、飛び出したGK飯倉の体に当たってやっと先制したのに、すぐ相手CKで中澤にヘディングシュートを決められ、同点。その後どちらも追加点を取れず、追加タイムに相手FWビエイラに右ポスト直撃のシュートをうたれたり、フロンターレも大久保のシュートが防がれたりして、神奈川ダービーは痛み分け。勝ち点1を得ただけだが、得失点差で2位浮上。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長、ワントップに知念。小林は体調不良とか。ゲームキャプテンは谷口。大島が戻ってきて良かった。ベンチには大久保、斉藤学。
 マリノスは、ウーゴ・ビエイラのワントップ、左右のワイドにユン・イルロクと新加入のオリヴィエ・ブマル。大津のトップ下、天野と扇原のダブルボランチ。山中、デゲネク、中澤、松原の4バック。GK飯倉。
 ACLの上海戦からは、GKソンリョンと車屋、奈良が連戦。ネットとエウシーニョも後半途中から出ていた。
 2分、憲剛が中澤に倒されて、中央左寄りでFKを得る。家長と何やら相談し、家長が壁の向かって右側に並ぶ。壁の後ろにもフロンターレの選手が一人いる。憲剛のキックは家長がどいた所を通るシュート性のボールで、壁の裏にいた誰かが方向を変える予定だったのかもしれないが、その前にクリアされる。
 7分、憲剛が右サイドに展開、受けた家長はタメを作り、パス、憲剛がまた受けてペナルティーエリア内に入ってシュート、ややヒットせず枠の左。
 8分、相手ロングパスに走り込んだブマルが車屋をかわして右サイドを突破、クロスを入れられるが、GKソンリョンがはじく。
 11分、憲剛のスルーパスに走り込んだ知念がGKとの1対1で強いシュートをうつが、惜しくも右ポスト。ACLでは2得点したが、まだリーグ戦では取れていない。
 15分、左サイドで阿部がスルーパス、駆け上がった車屋が受け、左奥から低いクロス、知念が飛びこむが、シュートは枠の右。決めてほしい。
 18分、憲剛が左サイドへループパス、受けた阿部がゴール前に入れたクロスに家長が合わせるが、ヒットせず枠の左。
 21分、こぼれ球を相手左DF山中にひろわれ、横パス、受けた大津がダイレクトシュート、枠の右。
 28分、エウシーニョかせー゛右から入れたクロスをクリアされ、右CK。憲剛が蹴るが、結局シュートできず、相手GK。29分、憲剛が戻したパスを受けた家長がミドルシュート、枠の右。br>  31分、ネットからのスルーパスに知念が走り込むがオフサイド。
 32分、相手MF天野から左サイド山中、ユンとつながれ、最後は大津がミドルシュート、枠の左。
 36分、大島がペナルティーエリア左へパス、車屋が走り込んでクロス、知念が飛びこむがまたオフサイド。
 40分、憲剛からのパスを受けた大島がミドルシュート、回転がかかってしまい枠の上。42分、家長からのパスを受けた阿部がループシュート、入るかと思ったが、枠の右上角に当たる。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、大津と競り合って倒された奈良が倒れたままボールを引き寄せると、大津のファールはとられず、奈良のハンドをとられ、相手FKを与える。天野が蹴るが、エウシーニョがクリア。
 6分、車屋が左サイドから右足でシュート、相手GK。
 11分、相手ボランチ扇原からのスルーパスから、ゴール前にクロスを入れられ、最後はエウシーニョがクリアして相手左CKを与える。天野がファーへ蹴り、扇原が折り返すがシュートできず。
 13分、先制。大島がペナルティーエリア右へスループパス、阿部が受けてワンタッチでクロス、ファーで家長が流し込むと、左ポストに当たるが、はね返りが飛び出して倒れた飯倉にあたり、ゴールイン。1−0。
 ところが16分、すぐに失点。相手右CKをユンが蹴り、中澤が谷口のマークをはずして高いヘディングシュート、エウシーニョに当たってゴールイン。1−1。DAZ\nの解説、水沼さんは「同じような形で得点が決まりました。オウンゴールになるかもしれませんが」と言う。
 19分、相手MF天野からのスルーパスに走り込んだ山中がワンタッチで左からクロス、大津がシュートするが、谷口が防ぎ、相手右CK。ユンが蹴り、こぼれをウマルがミドルシュート、枠の外。
 21分、知念に替えて大久保が入る。
 25分、車屋がすわりこむ。メディカルと担架が入るが、立ち上がって歩いて出る。右脚をわずかにひきずっているか。交替で登里が入る。27分、マリノスもブマルに替えて遠藤、大津に替えて20歳の淑夫が入る。
 32分、阿部に替えて斎藤が入る。斉藤は今日が初めてのベンチ入り。入る前から3万人のマリノスサポーターからブーイング。36分、斉藤がドリブルでペナルティーエリアに入りかけるが、相手DF。
 38分、大久保からのパスを受けた斉藤が今度は左深くからクロスを入れるが、バーに当たる。
 39分、天野、遠藤、松原と相手右サイドをくずされ、折り返しのクロスを入れられると、ビエイラが鋭いシュートをうつが、枠の外。42分にも、相手MF遠藤からのクロスをユンがシュートするが、枠の右。
 44分、大久保のポストプレーから大島が左サイドの斉藤へパス、斉藤はドリブルで持ち上がるが、切り込まずにオーバーラップした登里にパス、これは通らず、相手GK。
 45分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、オフェンスファール。追加タイム5分。
 46分、マリノスは天野に替えて中町が入る。
 憲剛が右からファーサイドに展開、ネットが頭で折り返し、家長がボレーシュート、枠の外。48分、斉藤のループシュートを相手GKがはじき、左CK。憲剛が蹴るが、合わず。
 50分、相手FWビエイラに決定的なシュートをうたれるが、右ポストの根元に当たる。
 50分、斉藤からのパスを受けた大久保が左足でシュート、相手GKがはじき、再びシュートするもこれも防がれ、左CK。憲剛が蹴るが、得点できず。
 1−1でタイムアップ。解説の水沼さんは「ダービーらしい面白い試合だった」と言った。

 ※※2018年4月9日、激震!! ハリルホジッチ代表監督解任! 後任は、西野朗元・技術委員長。ハリルホジッチ監督には、4/7に伝えたとのこと。西野さんは、ベルギー遠征まで、チーム状況の好転に向けて努力していたが、遠征後、技術委員長と理事を辞任していたらしい。もう「あと二ヵ月しかないので、内部昇格しかない」という人選だという。いやあ替えるならもっと早くないと。西野ジャパンも楽しみだが、あまりにも時間が足りない。

サッカー短評 (2018.4/8)

日本女子vs.ベトナム女子 4対0 (2018.4/7 アンマン・ヨルダン) 女子アジアカップグループステージ

 女子ワールドカップアジア最終予選を兼ねる大会。8チームが2グループに分かれ、それぞれ2位までと、3位同士のプレーオフ勝者の5ヵ国が出場できる。日本のいるグループには、韓国や日本よりランクが上のオーストラリアがいる。前回大会優勝の日本は、予選突破だけでなく、連覇も視野に入れる。格下相手のベトナムには、確実に勝つ必要がある。
 先発は、GK山下、DF鮫島、熊谷、市瀬、有吉。阪口と猶本のダブルボランチ。左右のワイドに増矢と中島。岩渕と横山のツートップ。キャプテンは熊谷。復帰した川澄はベンチから。
 ベトナムも4−4−2の布陣。前回対戦時には6−1で日本が勝ったらしい。鋭いカウンターが持ち味とのことだが、対戦時の1点はPKとか。そのPKを蹴った7番グェンとFW19番フインが要注意らしい。ベトナムは、前回大会では、6位であと一歩出場に届かなかったため、初出場が目標。
 初めから、日本がボールを支配し、得点は時間の問題という感じ。1分、猶本がミドルシュートするがヒットせず、相手GK。
 3分、あっさり先制。ボランチ阪口から相手DFライン裏にロングパス、岩渕がペナルティーエリア左で受け、増矢にバックパス、増矢が横山に入れると、すかさずシュート、相手GKの指先をはじいてゴールイン。1−0。
 日本は相手DFラインの裏をつく戦術のようで、たびたびDF陣やボランチから前線へロングパスが出るが、ボールやピッチのせいか、やや長くなることが多く、それほど効果的とは思えない。岩渕や横山も上背はないので、いきなりFWに付けるのもどうか。ただ、ベトナムの選手たちの寄せも厳しくないので、少しくらいパスがずれたり、トラップが大きくなってもなんとかつながる。
 17分、追加点。阪口からのパスを受けた岩渕がペナルティーエリア右にドリブルで進入、角度のないところからシュート性のボールをゴール前に入れるとDFの後ろからニアへ走り込んだ中島がノーマークで押し込んだ。2−0。
 次第にベトナムも慣れてきたのか、寄せがやや厳しくなり体をぶつけてくるように。ベトナムにはここまでシュートを打たせていないが、23分には、GK山下のキックを相手FW19番グェンにカットされ、少しヒヤリ。有吉が取り返し、相手ファールを受ける。
 30分、日本の左CK。横山が蹴り、こぼれを猶本が中島に渡し、中島がミドルシュート、大きく枠の上。うーん。キックはうまいはずだが。
 2点目を取ったあと、やや膠着している。解説の矢野さんは「相手ボールなったとき守備が後手になっている。誰が最初に行くかもっと声をだしていかないと」と言う。40分には、相手スルーパスが左FWの7番フインに通ったかという場面もあったが、オフサイド。
 42分、鮫島が攻め上がって横山に入れたクロスが相手DFに当たって左CKを得る。横山が蹴るが、相手DFがはじき、再び左CK。横山は今度は少し長いボールを入れるが、相手GK。
 追加タイム1分。もう一回ゴール前にボールを入れるが、シュートまでいけず、ハーフタイム。いくら初戦とはいえ、もう少し描くの違いを出さないと、韓国やオーストラリア、ましてやヨーロッパの国には難しいのでは。

 後半は交替なしで開始。1分、増矢からのパスをペナルティーエリア左で受けた岩渕がシュートまでいくが、強く打てず、相手GK。2分、日本の右CK。中島が蹴るが、相手DF。
 3分、また岩渕がペナルティーエリア左から高速ドリブルで進入、ゴールライン近くから今度は強いシュートを打つが、これも相手GK。右CKを得る。中島が蹴り、熊谷がヘディングするが、枠の上。
 8分、中島からのスルーパスを受けた岩渕が相手DFの寄せにも負けずにシュートするが、相手GK。9分、中島が右から入れたクロスにニアで岩渕がヘディングシュート、惜しくも右ポスト。
 12分、日本の左CK。横山が蹴り、こぼれを猶本がペナルティーエリア右からすばやくクロス、岩渕が押し込み、3−0。14分、中島が右サイド深くから入れた速いクロスを受けた横山が反転、シュートするが惜しくもバーに当たる。
 17分、7番フインからのパスを受けた相手DFファムがミドルシュート、これは熊谷が防ぐ。危ないシュートではなかったが、これがベトナムの初シュート。まだ日本の守備の寄せが甘い。
 18分、FW横山に替えてFW田中美南が入る。ベトナムも一人目の交替。12番FWファムに替えて11番FWグェンが入る。
 20分、ベトナムに2本目のシュートを打たれる。が、枠の外。
 21分、また追加点。岩渕が下がり目からペナルティーエリアへスルーパス、中央から攻め上がった鮫島が受けてそのままシュート、いったんは相手GKがはじくが、田中がつめて流し込んだ。4−0。
 24分、増矢に替えて長身FW菅澤が入る。菅澤と田中のツートップにして、岩渕が増矢のいた左ワイドに回る。直後の日本の左CK。中島がファーへ蹴り、熊谷が折り返すが、クリアされる。
 28分、菅澤のドリブルがクリアされて右CKを得る。中島が蹴り、こぼれを猶本がひろい、相手に倒されてFKを得る。このFKには中島と猶本の二人が立ち、中島が駆けぬけて猶本が蹴ったが、枠の上。もう少し曲げて落とすキックを練習してほしい。
 35分、中島に替えて川澄が入る。川澄がなでしこに復帰した親善試合では、彼女が入ったことでピッチがひきしまった。38分、有吉からのパスを受けた川澄がダイレクトでクロスを入れるが、相手DF。
 40分、阪口のフィードを菅澤が収め、田中へパス、田中が左サイドの岩渕につなぎ、岩渕が左からニアへシュートをうつが、相手GK。
 42分、日本の右CK。川澄が蹴り、ニアで田中がヘディングするが、枠の右。
 43分、ベトナムが二人目の交替。10番MFタイに替えて13番FWグェンが入る。
 追加タイム3分。46分、日本の右CK。川澄が蹴り、菅澤がゴール前に流し、岩渕がヘディングシュートをねらうが、ファール判定。
 48分、左サイドで鮫島のスローインを受けた田中がペナルティーエリア左角からシュートするが、左ボストに当たる。4−0でタイムアップ。

 試合前の監督インタビューで、「かつての澤や宮間のような、チームが苦しいときでも試合を決められる選手が二、三人出てくれば、変わっていく」というようなことを言っていた。

サッカー短評 (2018.4/7)

上海上海vs.川崎フロンターレ 1対1 (2018.4/4 上海) ACL第5戦グループF

 試合前に、グループFの蔚山対メルボルンビクトリーが終わり、勝敗が付いたので、この時点でフロンターレのグループステージ敗退が決まった。ただ、試合内容はかなりよく、第1戦のホームでこれくらいできていれば、勝てたのではないかと思わせた。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、エドゥアルド、奈良、武岡。森谷と守田のダブルボランチ、大久保のトップ下。左右のワイドに長谷川と田坂。ワントップに知念。武岡は今季初出場。ゲームキャプテンは田坂。小林、憲剛は帯同していない。ベンチには、谷口、ネット、エウシーニョ、家長などレギュラー陣と赤崎などまだ出ていない選手も。
 上海上海はエウケソンのワントップ、フッキの右ワイド、オスカルのトップ下など4−1−4−1の布陣。FWにはCリーグ得点王のウや、ボランチにはウズベキスタン代表のアフメドフなど。ホームの5万人のサポーターの前で、グループ1位突破をめざす。
 フロンターレもグループステージ敗退決定とはいえ、GKソンリョンと車屋以外は、サブ組でやる気は高い。
 3分、フッキがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の外。
 6分、知念、大久保、田坂とパスがつながり、最後は森谷がミドルシュートをうつが枠の左。
 9分、長谷川が左サイドを攻め上がった車屋にパス、車屋が入れたクロスを知念がポストプレー、相手DFがクリアして右CKをえる。森谷が蹴るが、相手DFにクリアされ、再び右CK。また森谷が蹴り、今度はゴールから逃げるキックを入れるが、合わず。
 10分、大久保が中央から素早いミドルシュート、枠にいったが、相手GKがファインセーブ。
 16分、知念からパスを受けた田坂がミドルシュート、しかしややヒットせず、相手GKが捕る。18分、こぼれ球をひろった大久保が右からミドルシュート、これも相手GK。ここまでフロンターレの方が積極的に攻め、シュートもうち、試合を支配している。
 21分、相手左FWウがドリブルからオスカルにパス、オスカルが入れたクロスを相手FWエウケソンが落とし、受けたボランチ、アフメドフに対して、守備に戻った大久保と車屋が倒してPKを与える。これで流れが向こうに行ってしまうかと思ったが、フッキはなんとはずしてしまう。
 28分、フロンターレの左CK。森谷が蹴るが、ニアで相手DF。29分、大久保がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。
 30分、上海のカウンターを受ける。アフメドフ、オスカルとつながれ、最後はフッキにクロスを入れられるが、DFがクリア。
 大久保が盛んにパスを展開。33分、長谷川、知念、大久保、守田とつなぎ、守田がペナルティーエリア内左から折り返し、田坂が走り込むが、入りすぎて合わず。押し込んでくれ〜〜。
 35分、田坂がファールで倒され、右サイドでフロンターレのFK。森谷が蹴るが合わず、長谷川、大久保とつなぐがやはり合わず。
 次第に上海がボールキープする時間が長くなる。
 44分、森谷からのロングフィードを受けた知念が左サイドからミドルシュート、枠の左。
 45分、連続で相手右CK。フッキが蹴るが、最後は直接ゴールラインを割る。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、いきなりピンチ。相手左FWウにパスカットされ、切り返しで奈良をかわしてシュート、枠の外で助かる。br>  7分、フッキがドリブルで何人もかわしながら攻め上がるが、大久保が戻ってスライディングでボールだけ奪う。フッキは倒れるが、ノーファールの判定。
 12分、相手左CK。フッキが蹴るが、合わず。こぼれをアフメドフが再びクロス、しかしオフサイド。13分、オスカルのパスを受けたフッキがペナルティーエリア内でシュート、奈良が防ぐ。15分、オスカルのパスを受けた相手FWエウケソンがシュート、GKソンリョン。
 19分、相手FWウのドリブルを武岡がファールで止めFKを与える。フッキのキックをニアでオスカル(?)がヘディングシュートするが、枠の右。
 23分、失点。オスカルが左サイドライン際からフッキにパス、フッキがペナルティーエリア左に進入、シュートするのかと思ったが折り返し、走り込んだエウケソンにシュートを打ち込まれた。0−1。
 28分、田坂からのパスを受けた右SB武岡がワンタッチで中央へ折り返すと、ファーから長谷川が走り込むが、相手DFがクリア、左CKを得る。森谷が蹴るが、奈良は競り負ける。
 29分、森谷が左サイドからクロス、知念が相手DFに競り勝ってヘディングシュートを決める。1−1。
 直後に、守田に替えてネットが入る。さらに32分、田坂に替えてエウシーニョが入る。鬼木監督は勝ち越しをねらうのか。見ている方は、追いついただけで、ある程度の満足があったが。
 33分、フッキに抜け出され、ペナルティーエリア内でシュートされるが、GKソンリョンが足に当てて防ぐ。今日はフッキの日ではないようだ。
 34分、大久保からのサイドチェンジのパスを受けた長谷川がシュート、相手GK。さらに続けて左右からクロスを入れるが、いずれも相手DF。36分、フロンターレの左CK。森谷が蹴るが、相手DF。
 39分、上海が6番ツァイに替えて15番リンを入れる。41分、フロンターレは三人目の交替。FW知念に替えてFW赤崎が入る。赤崎はフロンターレ移籍後、公式戦初出場。
 45分、大久保からのパスをエウシーニョが攻め上がって受け、ゴール前に折り返すが、相手GK。追加タイム3分。
 47分、長谷川からのスルーパスに赤崎が走り込むが、相手DF。
 48分、オスカルのクロスはDFがクリアするが、こぼれをひろわれ、最後は相手FWエウケソンがペナルティーエリア内でシュート、決まったかと思ったが、枠の左にはずれる。
 1−1でタイムアップ。上海は、ペレイラ監督の方針かもしれないが、前の2,3人だけで攻撃していて、オスカルは100%の力を出していないように見えた。もっとオスカルの能力を存分に引き出す選手が大勢いたら、怖いと思う。

サッカー短評 (2018.3/31)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 0対1 (2018.3/31 等々力) 第5節

 1位と2位の対決で、リーグ戦初黒星。3位に後退。DAZN解説の下村さんもNHK「Jリーグタイム」解説の山本さんも「オフサイドでない」というオフサイド判定で、長谷川の同点を取り消された。
 日本代表のベルギー遠征でまたも大島が怪我。一応「軽傷」とのことで3週間くらいで復帰の見込みらしい。代表戦2試合とも途中出場した小林はベンチから。出なかった車屋は先発。
 先発は、GKソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。森谷とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ大久保。キャプテンマークは谷口。
 広島はパトリックと工藤のツートップ。左右のアウトサイドに柏と柴崎。青山と稲垣のダブルボランチ。佐々木、水本、野上、和田の4バック。GK林。昨年の監督交代ですっかり陣容が変わった。残っているのは、キャプテンの青山と柴崎、柏、水本、GK林くらい。今季から「タイの英雄」ティーラシンもベンチにいる。
 この日は中川部屋とのコラボ企画で、呼び出しさんが両チームの名前を呼び上げたり、ちゃんこが食べられたり。試合前に車屋の100試合出場の花束贈呈で奥さんと小さい子どもが来ていた。
 3分、車屋がパトリックを倒してペナルティーエリア右FKを与える。柴崎が蹴り、壁に当たり、はね返りを再びねらうが、枠の外。
 11分、大久保のシュートは相手GK。続くCKは憲剛が蹴るが、相手DF。
 14分、青山にミドルシュートを打たれるが、枠の左。
 25分、フロンターレのFK。憲剛が蹴り、ネットがヘディングシュート、谷口の頭にも当たり、枠の外。
 33分、憲剛が右サイド深くからクロス、阿部がダイビングヘッドで飛びこむが、ややヒットせず、相手GK。
 37分、相手左CK。柴崎が蹴るが、GKソンリョン。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 6分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、フリーの家長がヘディングシュート、ヒットせず枠の外。
 9分、相手FK。柴崎が蹴るが、DFが防ぐ。
 14分、広島は工藤に替えて川辺が入る。フロンターレも森谷に替えて小林が入る。小林は右ワイド、家長がトップ下、憲剛がボランチに下がる。
 22分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛が直接ねらい、GKの意表をつくが、枠の外。
 29分、阿部に替えて守田が入る。守田は最終ラインに入り、登里が左ワイドに入ったらしい。4−4−2か。
 31分、GKソンリョンからのロングフィードを小林が落とし、大久保がミドルシュート、大きく枠の外。
 32分、相手FWパトリックにスルーパスが通り、クロスを上げられる。DFがクリアして右CKを与える。ここで登里が交替してほしいと座り込む。急いで長谷川が交替の準備をして入る。CKは柴崎が蹴るが、DFがクリア。
 40分、広島の攻撃がオフサイドにかかったが、認められずに相手左CKの判定。柴崎が蹴り、パトリックがヘディングシュート、いったんはGKソンリョンがはじくが、これを相手DF佐々木がパトリックの足下に落とし、パトリックが蹴り込み、0−1。
 42分、広島は柏に替えて吉野が入る。
 43分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、長谷川がクロスを入れるが、枠の上。
 45分、車屋が左サイド深くからクロス、FW小林とともに相手DF水本がスライディングしてきて倒れた肩にあたったボールを、相手GKがさわり、こぼれたところを長谷川がつめて押し込んだ。いったんは東城主審もゴールを認めたように思われたが、広島の選手たちの抗議に、副審に確かめに行くと、ノーゴールになってしまった。この間、テレビ画面では何度もリプレーが流れ、解説の下村さんも「間違いなくオフサイド」と言っていた。倉敷アナも判定がノーゴールになったとき、「小林の相手DFへのファールをとったのか」などとオフサイド以外の理由だと思ったようだが、主審はオフサイドだからノーゴールとしていた。
 追加タイム6分あったが、広島はセーフティーにプレーを寸断し、このまま敗戦。非常に後味の悪い試合だった。
 選手たちのコメントを読むと、「こうなる前に得点できなかったのが原因」とあったが、これで4/4アウェイの上海上港戦に行くのはつらい。

 ※4/2、浦和レッズは開幕5試合未勝利がクラブワーストタイ記録という時点で、堀監督解任。後任は下部組織の監督などを務めていた大槻暫定監督。

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サッカー短評 (2018.3/27)

日本vs.ウクライナ 1対2 (2018.3/27 リエージュ・ベルギー) 国際親善

 前半先制されたが、柴崎のFKから槙野がヘディングシュートを決めて1−1でハーフタイム。ここまではよかったが、後半24分、交替で入ったカラバエフに見事なミドルシュートを決められ、押しきられた。マリ戦よりはよかったが、課題満載。
 日本はマリ戦から先発8人入れ替え。GK川島、DF長友、槙野、植田、酒井高徳。長谷部と山口のダブルボランチ、柴崎のトップ下。左右のワイドに原口と本田。ワントップ杉本。長友、槙野、長谷部だけが連続出場。
 日本は世界ランク55位、ウクライナは世界ランク35位。それでもヨーロッパ予選はグループ3位で本戦に出られず。今回はシャフタルの選手が中心で連携はいい。監督はシェフチェンコ。
 ウクライナのパスは強く、雨の中でも正確につながる。しかもワンタッチでクロスまで入れてくる。日本もマリ戦よりは早く強めにプレスをかけている。本田は最初から守備に走り回っている。酒井高徳の裏をねらわれている。
 6分、柴崎が右サイドのスペースにスルーパス、本田が受けて、ペナルティーエリア右に入ってクロス、原口が合わせるが、ヒットせず。
 10分、相手左サイドで10番コノブリャンカが酒井をかわしてペナルティーエリアに入り、シュート、GK川島。13分、またコノブリャンカにペナルティーエリア内でボールを持たれ、前がふさがっているならと後ろ向きにパス、走り込んだマリノフスキーがミドルシュート、枠の上。
 14分、槙野からのロングフィードを受けた柴崎が右寄りからゴール前にクロスを入れるが、誰もおらず。フジテレビ解説は藤田俊哉と鈴木隆行。後半にもあった、こうした場面に鈴木は「柴崎は自分でドリブルしてしかけてもいい」と盛んに言っていた。
 16分、相手右サイドからベセディンが槙野をかわさずにクロス、ゴール前で酒井の足に当たり、はねかえりがバーに当たり、あわやオウンゴール。落ちてきたところを必死にクリア。
 18分、植田が攻め上がり、ロングシュート、回転がかかって枠の左へ。解説の藤田が「植田はロングシュートに自信があるのでしょうね」と言う。
 21分、失点。相手左SBラキツキーのシュートが植田の頭に当たり、弾道が上向きに変わり枠の右上に決まる。0−1。
 得点した後、ウクライナは少しボールキープに入る。日本はボールのとりどころがなくなる。藤田は「どこでボールを取りに行けばいいのか柴崎など迷っている」と言う。
 30分、マリノフスキーにペナルティーエリアに入られ、シュートされるが、枠の左。33分、長谷部が相手を倒してFKを与える。マルロスが蹴り、ベセディンが合わせるが、GK川島。36分、相手右CK。なんと二人のキッカーが立つ。左のマルロスと右のコノブリャンカ。コノブリャンカが蹴るが、GK川島がはじく。
 38分、本田のスルーパスがクリアされて右CKを得る。本田が蹴るが、相手DF。40分、原口が左サイドでマリノフスキーに倒され、FKを得る。柴崎が蹴り、杉本、槙野、原口らが飛びこみ、槙野がほぼフリーでヘディングシュートを決める。1−1。
 44分にも、槙野がミドルシュートをうつが、枠の右。追加タイム1分。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分に相手左CK。コノブリャンカが蹴るが、誰にも合わず。
 11分、杉本に替えて小林が入る。いつもと違い、右ワイドではなく、フロンターレと同じワントップでの起用はめずらしい。左サイドライン際で相手DFと競って裏へ抜け出したと思ったら、ボールが出たとの判定。リプレイだとボールはラインにかかっているように見えたが。主審はベルギーの人。
 13分、原口がペナルティーエリア内で相手DFとからんで倒れるが、シュミレーションをとられてイエローカード。原口は痛そうにしていたが、リプレイだと足をかけられたのではなく、自分から相手の足を蹴るような形になっている。解説の藤田が「主審は目の前で見ていましたから」と言う。
 17分、ウクライナは三人交替。8番マリノフスキーに替えて29番ブヤルスキー、2番DFブトコに替えて20カラバエフ。5番DFソボルに替えて4番マトビエンコ。19分、日本も二人目の交替。本田に替えて久保が入る。アナウンサーが本田の印象を解説陣に聞くと、「だいぶ守備に走らされた」と藤田。
 22分、植田が完全に遅れたタックルでイエローカード。前半からだいぶ守備が忙しくてだんだん後手後手になってきたか。
 24分、コノブリャンカが左から高速ドリブルでペナルティーエリアに入りクロス、中央には合わなかったが、ファーに走り込んだカラバエフがフリーでシュート、これが決まり、1−2。日本がやりたいようなサッカーをウクライナにやられている。
 27分、柴崎からのパスを受けた久保が右サイド深くからクロス、相手DFがクリアして右CKを得る。柴崎がニアへ蹴るが、相手DF。
 30分、相手左サイドからクロスを入れられ、槙野が触るが、相手MFブヤルスキーに渡り、フリーでシュートされるが、GK川島が防ぐ。日本は攻撃のときシュートで終われないが、ウクライナはシュートまでいっている。
 33分、長谷部が倒されて中央右寄りでFKを得る。ここでウクライナが四人目の交替。10番コノブリャンカに替えて15番ツィハンコフが入る。日本も四人目の交替。柴崎に代えて中島が入る。
 中島がFKを蹴り、原口がファーへ送るが、合わず。
 36分、長谷部に替えて三竿が入る。
 38分、交替で入ったばかりの相手MFツィハンコフがペナルティーエリア左からパス、ロタンがシュートするが、DFが防ぐ。
 41分、長友からのクロスを受けた小林がポストプレー、中島がダイレクトでシュート、相手DFに当たるがはねかえりを再度シュート、今度は相手GK。解説の鈴木が「中島が入ると何かやってくれそうな感じする」と言う。
 42分、原口に替えて宇佐美が入る。
 45分、植田からのボールを小林がパス、久保が受けてペナルティーエリアに入り、シュートまで持ち込むが、相手DF。
 追加タイム5分。47分、中島が相手をかわし、ファーサイドへループパス、久保がダイレクトで折り返すが、小林に合わず。
 47分、ウクライナは五人目の交替。11番マルロスに替えて34番ペトリャクが入る。
 49分、中島は相手GKが相手DFに出したパスが短くなったところをカットし、ドリブル、相手DFに倒されてFKを得る。これを自分で蹴るが、壁の右から巻いて枠へ向かったボールは相手GKがはじき、これを予想してつめていた久保は近すぎて押し込めず。ボールは久保に当たってゴールラインを割る。1−2のままでタイムアップ。

 結局、車屋は2試合とも使われなかった。これは落選ということか。長友のバックアップは酒井高徳でいいのか。せっかくベルギーまで行ったのだから、何か得るものがあったのだといいが。

サッカー短評 (2018.3/23)

日本vs.マリ 1対1 (2018.3/23 ベルギー) 国際親善

 後半ロスタイムで途中出場の中島の得点でかろうじて引き分け。この時点でこんなおそまつな内容では、本番が思いやられる。せっかく先発した大島が前半34分、自らすわりこんで左ふくらはぎの違和感で交替。2回連続これでは、ロシアへは行けないだろう。悲しい。
 先発は、GK中村航輔、DF長友、昌子、槙野、宇賀神。大島と長谷部のダブルボランチ、森岡のトップ下。左右のワイドに宇佐美と久保裕也。ワントップ大迫。宇賀神は初出場初先発。この日が30歳の誕生日。吉田と酒井宏樹は怪我。ベンチには本田圭佑、小林悠、原口、杉本、柴崎、車屋、森重、東口、川島ほか。
 先にシュートしたのはマリ。9分、スルーパスに走り込んだトラオレがペナルティーエリア中央でシュートするが、GK中村が止める。
 前半の前半はチャンスも多かった。11分には、宇佐美のスルーパスに走り込んだ久保がシュート、惜しくも枠の右。12分にも大迫のポストから久保がペナルティーエリアの外からシュート、相手GK。
 14分、昌子、16分、槙野が縦に速いロングフィード、前者は長すぎ、後者は相手DF。19分、右SB宇賀神が対面の選手に遅れをとり後ろからタックルしてイエローカード。
 23分、久保が大きくボールを折り返すと、大島がミドルシュート、相手GKがはじく。惜しかった。ここまでに1点ほしかった。
 大迫がポストで落としたボールを森岡がひろえない。宇佐美は普通にいいが、他の選手とうまく絡んでいない。34分、少し前に足を傷めたらしい大島が何もないところでピッチに座り込み、山口と交替。残念だ。
 35分、宇佐美がボールキープして攻め上がった長友にパス、長友のクロスが相手DFにクリアされ、左CKを得る。これを宇佐美が蹴り、昌子がヘディングシュート、枠の右。
 41分、昌子のロングフィードのこぼれを大迫がひろい、縦パス、宇佐美が走り込みペナルティーエリア左からシュート、相手GK。
 42分、宇賀神がペナルティーエリアで相手FWジェネポを倒してPKを与える。スローリプレイでも宇賀神は完全に遅れていた。PKのキッカーはもう一人のFWディアピ。GK中村も反応したが、決められる。0−1。
 追加タイム2分。このままハーフタイム。

 後半は、宇賀神に替えて酒井高徳が入る。マリも一人目の交替。なんとGKを替えて1番マッサが入る。
 4分、マリのFK。ディアラが蹴るが、昌子がクリア。
 7分、長谷部が倒されて日本のFK。森岡が直接ねらうが、壁に当たる。
 15分、二人交替。宇佐美に替えて中島、長谷部に替えて三竿。マリは三人交替。19番FWジェネポに替えて21番サッコ。6番ディバッシに替えて5トラオレ。13番DFワゲに替えて2番ダンテ。
 18分、日本の右CK。中島が蹴るが相手DF。こぼれを長友がひろい、中島にパス、中島がクロスを入れたが相手DF。
 20分、森岡に替えて小林悠が入る。たぶん小林が左ワイド、中島がトップ下か。
 21分、槙野からのロングフィードを大迫が落とすが、中島は受けられない。
 25分、マリの左CK。キックは槙野がクリア。直後に日本が6人目の交替。久保に替えて本田が入る。
 26分、中島が相手を倒して右サイド深くでFKを与える。ディアラのキックからつないでクロスを入れられるが、なんとか防ぐ。27分、中央でマリのFK。キックは壁に入った槙野がクリア。
 30分、中島が左サイドでボールキープし、走り込んだ長友にスルーパス、やや強すぎてゴールラインを割る。テレ朝解説は「自分で行った方がよかった」。
 33分、マリが5人目の交替。14番トラオレに替えて18番ディッコが入る。
 34分、自分が倒されて得たFKを中島が蹴り、本田や昌子が飛びこむが、相手DF。
 39分、マリが6人目の交替。
 40分、中島がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。41分、酒井が倒されて右サイドで日本のFK。本田が蹴るが、ややヒットせず、相手GK。
 追加タイム4分。48分、ペナルティーエリア左手前から小林がファーへ大きなクロス、相手DFのクリアをファーサイドで拾った三竿が体をひねりざま、シュートのようなクロスを入れるとファーへ走り込んだ中島が流し込んだ。1−1。
 中島がよかった以外はほとんど収穫がない。長谷部の試合後のコメントには「こんな結果で何かを言うことは難しい」など「難しい」が3回も出てきた。

サッカー短評 (2018.3/18)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 0対1 (2018.3/18 豊田ス) 第4節

 前半の前半は、試合を支配したものの無得点。後半、大久保のヘディングシュートの1点をかろうじて守りきって、開幕無敗で首位浮上(サンフレッチェ広島も3勝1分けだが得失点差による)。
 先発は、GKソンリョン、DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長、小林のワントップ。大久保はベンチから。ガンバ戦と同じ先発。
 名古屋は、J2を戦った昨年、選手のほとんどが入れ替わった。先発の内、J1を経験しているのが若手二人だけという。元ブラジル代表ジョーのワントップ、左右のワイドに青木とガブリエル・シャビエル。インサイドに和泉と長谷川アーリアジャスール、アンカーに元ジュビロの小林裕紀。秋山、櫛引、菅原、宮原の4バック。菅原は17歳で、今季初先発らしい。GKは元オーストラリア代表でドルムントにもいたランゲラック。ゲームキャプテンは小林裕紀。ベンチにはチームキャプテン佐藤寿人がいる。
 NHKの内山アナが「師弟対決」。スポーツナビの「ゲキサカ」の見出しでは「風間ダービー」。しかし、フロンターレは昨年、阿部と家長が加入し、守備への切替を徹底して、初栄冠をたぐり寄せた。対戦成績では、2013年以降のリーグ戦では名古屋に負けていないらしい。
 1分、相手右サイドでシャビエルに車屋がかわされ、阿部が倒してFKを与える。これをシャビエルが蹴り、ジョーがヘディングシュートするが、オフェンスファール。ジョーが谷口を倒していた。主審は家本さん。
 5分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、ニアで小林がヘディングシュート、枠の上。惜しかった。
 9分、憲剛とエウシーニョでパス交換後、DFラインの裏へスルーパス、小林が走り込んでシュートするが、オフサイド。
 10分、シャビエルからのパスを相手左サイドで受けた青木がミドルシュート、GKソンリョンがはじき、右CK。これをシャビエルが蹴るが、GKソンリョン。
 15分には、家長、エウシーニョ、憲剛とつないで、最後は登里がペナルティーエリア左から、枠の左上隅をねらったシュートをうつが、相手GK。このへんまでは、名古屋にまともにやらせない、素早い攻撃ができていた。
 24分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、小林は相手DFに競り負ける。25分にも右CK。憲剛は今度はショートコーナーを蹴り、大島が入れたクロスに走り込んだ小林が合わせてたたき込むが、これもオフサイド。
 登里は、対面する相手10番シャビエルにマンマーク気味にくらいついて、フリーにさせない。谷口は192pのジョーをマークしている。しかし、普段と違うCBの右だと勝手が違うのか、GKソンリョンとの連携ミスもあった。ネットはいつも後半になると集中が切れるのか、パスミスが多くなるが、今日は前半から相手にパスしてしまうことが目に付く。
 29分、憲剛が阿部とのパス交換で左サイドで裏にぬけ、ライン際からダイレクトでゴール前に低く鋭いクロスを入れるが、ファーには誰もつめていなかった。
 次第に名古屋にもボールを回されるようになり、35分、あわやの場面。シャビエル、宮原、ジャスールとつながれ、またシャビエルが受けて、ジョーへパス、ジョーが左足でペナルティーエリア外左角付近からフリーでシュート、枠のわずから右。
 シャビエルはノボリのマークを嫌ったか、中央でプレーしている。誰がマークしているのか。42分、そのシャビエルにミドルシュートをうたれるが、これも枠の右にはずしてくれる。
 前半は、エウシーニョが倒れたりしていたが、追加タイムなしでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、谷口が相手左サイド深くで秋山からボールを奪うがファールの判定でFKを与える。NHK解説の早野さんは「いい守備だと思いましたが」と言う。
 このFKをシャビエルが蹴り、ジョーがヘディングしようとするが合わず。ボールはファーへ流れる。谷口がジョーと競ったとき、頭同士がぶつかり、倒れる。メディカルが入るが、その前に谷口が立ち上がる。
 8分、フロンターレが攻め込み、ペナルティーエリアの狭いところで大島、家長とシュートするが、決まらず、右CK。憲剛が蹴り、相手DFに防がれるが、こぼれを大島がミドルシュート、味方に当たる。
 12分、相手MFジャスールからのパスを受けた青木がシュートまで持ち込むが、GKソンリョンが捕る。
 17分、相手左サイドゴールライン際でボールを持った和泉をネットがスライディングで倒し、FKを与える。シャビエルが蹴り、混戦になるが、ネットが大きくクリア。
 19分、フロンターレのカウンター。シャビエルがファールで止め、ペナルティーエリア手前右寄りでFKを得る。ここで一人目の交替。家長に替えて大久保が入る。大久保がワントップで、小林が右ワイドに回る。
 このFKを憲剛がDFとGKの間に落とし、谷口、小林、大久保が飛び出し、大久保が頭で落ち着いて押し込み、先制。1−0。「ヨシメーター」が「179」から「180」に。大久保の今季リーグ戦初得点。
 22分、名古屋も一人目の交替。和泉に替えて佐藤寿人が入る。佐藤が左ワイドに入り、青木がジャスールの左へ下がる。解説の早野さんが「大久保が点をとったので、佐藤もねらっている」。
 29分、左サイドで憲剛が裏へぬけ、右へサイドチェンジ。ペナルティーエリアに走り込んだエウシーニョがフリーでダイレクトシュート、枠の上。落ち着いてトラップすればよかったのに。
 30分、名古屋の左CK。シャビエルが蹴るが、DFがクリア。31分、名古屋は二人目の交替。なんとジョーに替えて2種登録の17歳、成瀬が入る。成瀬はリーグ戦初出場。佐藤のワントップ、成瀬は右ワイド、シャビエルがトップ下。
 32分、中央左寄りで名古屋のFK。シャビエルが蹴るが、エウシーニョがクリア。大久保もかけ回り、守備にも貢献。
 34分、フロンターレがすばやくパスをつないで右サイドに展開。小林が右から入れたクロスを阿部がボレーシュート、相手GK。惜しかった。これで得た右CKを憲剛が蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれをネットがひろって左からクロスを入れるが合わず。
 40分、憲剛に替えて知念が入る。知念がトップに入り、大久保がトップ下に。41分、名古屋が三人目の交替。青木に替えて押谷が入る。
 42分、エウシーニョの足がつり、倒れこむ。立ち上がるが、守田と交替。先ほど、大久保も相手と交錯した際、左ヒザ裏を押さえていたので心配。
 追加タイム4分。46分、知念がペナルティーエリア内でボールを受け、粘るがファールの判定。
 47分、シャビエルに右からクロスを入れられるが、谷口がクリア。続けて左から秋山にクロスを入れられるが、これも谷口がクリア。
 49分、シャビエルが登里をかわして成瀬へパス、ワンツーは防いだが、相手左CKを与える。最後の攻撃に相手GKも上がってくる。シャビエルが蹴り、DFがクリアするが再度左CK。シャビエルのキックを櫛引が頭で落とし、相手FW佐藤がシュート、GKソンリョンがかろうじて左手でさわり、谷口が大きくクリア。これでやっとタイムアップ。
 試合後、風間監督と握手した鬼木監督はホッとしたような顔だった。来週は日本代表のベルギー遠征があるため、リーグ戦はお休み。フロンターレからは、小林、大島、車屋が選ばれた。

サッカー短評 (2018.3/13)

メルボルン・ビクトリーvs.川崎フロンターレ 1対0 (2018.3/13 メルボルン) ACL第4戦

 後半のロスタイムに失点して勝ち点0。この時点で1分け3敗では、ACLは終わったと見るべきだろう。前半はすごくいい試合だったのだが。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、エドゥアルド、谷口、守田。大島と森谷のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と家長。トップ下に大久保、知念のワントップ。憲剛は帯同していない。小林、阿部、エウシーニョはベンチから。キャプテンマークは谷口。
 メルボルンはベリシャのワントップ、左右のワイドにジョージとバルバルーゼズ、トップ下にトロイージ。ニグロとアントニヌスのダブルボランチ。ブロクサム、ウィリアムズ、ドナチー、デンの4バック。GKトーマス。キャプテンのヴァレリが出場停止でボランチにニグロが入った。
 フロンターレは、今季ここまでの試合の中で一番積極的に攻めてシュートまでうった。アウェイだが、後がないと言うこともあり、勝つつもりで来たことがわかった。
 7分、森谷からのパスを受けた知念がペナルティーエリア右からシュート、相手GK。10分、家長からのパスを受けた大久保が左足でシュート、相手GKが触り、バーに当たる。これが一番惜しかった。
 11分、家長のシュートが相手GKにはじかれて得た左CK。森谷がニアに蹴るが、相手DF。
 14分、相手MFジョージに突破され、ゴール前の混戦からのこぼれを相手MFトロイージがペナルティーエリア右からシュート、枠の上で助かる。
 17分、エドゥアルドからのフィードパスを受けた知念が左からクロス、相手DFがはじき左CKを得る。これを森谷が蹴り、エドゥアルドが頭で触るがヒットせず。
 20分、バックパスを受けたGKソンリョンが足を滑らせてキックできず、トロイージにひろわれ、右サイド深くからシュートされるが、谷口がクリア。続けて相手ボランチ、ニグロにもシュートされるが枠の右。これで流れが相手にいってしまった。
 25分、ボールを取られ、相手ボランチ、ニグロが左からシュートのような鋭いクロス、誰にも合わずに枠のわずか右に切れる。27分には、ジョージに右からクロスを入れられるがDFがクリア。28分、トロイージからのクロスを相手FWベリシャにヘディングシュートされるが、枠の左。これもはずしただけ。
 31分、大久保が右サイドに展開、守田が攻め上がってクロス、大久保がダイビングヘッドで合わせるが枠の外。33分、中央左寄りでフロンターレのFK。森谷が蹴るが、ミスキックとなり、ゴールラインをわる。
 34分、相手右サイドからジョージにねらわれるが、車屋が防ぐ。中央でカットされてカウンターを受けるが、大久保が戻ってきてクリア。大久保はものすごく守備に走っている。
 38分、左サイドから長谷川がクロスを入れ、知念がシュート、大久保がコースを変えるが、相手GK。
 40分、中央右寄りでの相手FKから、ゴール前で混戦となるが、オフェンスファール。
 42分、大久保がミドルシュート、枠の外。
 43分、トロイージのミドルシュート、大きく枠の外。44分には相手DFデンにミドルシュートされるが、枠の上。
 追加タイム1分。大島が左に展開、長谷川がシュート、相手DF。46分、フロンターレの右CK。森谷が蹴り、谷口が飛びこむが合わず。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。立ち上がりから攻め込まれるが、シュートまではうたせず。6分、相手にパスをつながれ、最後はジョージにペナルティーエリア左からクロスを入れられるが、GKソンリョン。
 7分、フロンターレのカウンターから、知念が左サイドからシュート、相手DF。
 12分、家長がペナルティーエリア内で倒されたように見えたが、ぎりぎり外という判定でフロンターレがFKを得る。
 13分、FKの前にフロンターレが二人交替。長谷川に替えて登里、知念に替えて小林が入る。小林は右ワイドに入り、家長がトップ下、大久保がワントップか。14分、メルボルンも一人目の交替。ボランチ、ニグロに替えてホープが入る。
 FKは森谷が蹴るが、相手DFが頭でクリア。相手の方が高いのだから、どうも工夫が足りないのでは。
 20分、相手左CK。ジョージが蹴り、ファーで折り返されるが、シュートまでいかずGKソンリョン。しかしGKソンリョンのパスミスを相手ボランチ、アントニスにひろわれ、ループシュートされるが、枠の上で助かる。
 24分、相手MFジョージのスルーパスにベリシャが走り込むが、オフサイド。直後にメルボルンは二人目の交替。ベリシャに替えて若いFWアティウが入る。ベリシャはチャンスの直後だったので、不満そう。
 27分、小林からの横パスを受けた大久保がシュート、バランスを崩して枠の右。
 29分、エドゥアルドが相手FWアティウを止めてイエローカード。これで与えたFKをジョージが蹴るが、枠の外。
 32分、ペナルティーエリア手前やや左寄りでフロンターレのFK。森谷が直接ねらい、相手DFに当たるが、相手GK。
 33分、フロンターレが三人目の交替。家長に替えて阿部が入る。メルボルンも三人目の交替。MFジョージに替えてテオハルスが入る。
 35分、小林が相手DFのタックルを受け、FKを得る。相手DFウィリアムズにイエローカード。このFKを森谷が蹴り、ファーで小林が合わせるが、オフサイドの判定。惜しかった。
 37分、相手MFアントニスにシュートされ、CKに逃げる。この左CKを相手DFドナチーにヘディングシュートされるが、枠の右。
 41分、中央左で相手FK。アントニスが蹴るが、GKソンリョンがはじく。42分、相手左CK。トロイージが蹴り、相手DFウィリアムズがヘディングシュートするが、枠の外。
 43分、バルバルーゼズに右サイドからシュートされるがDFに当たり、左CK。これをトロイージが蹴り、ドナチーにヘディングシュートされるが、枠の外で助かる。
 追加タイム3分。46分、ついに失点。トロイージからのループパスをアントニスが落とし、ペナルティーエリア内でバルバルーゼズがシュート、これがきまり、0−1。
 48分、フロンターレの左CK。森谷がニアへ蹴り、小林がファーへ送るが相手DF。49分、中央でフロンターレのFK。森谷がループボールを入れるが、相手DFが頭でクリア。0−1でタイムアップ。

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サッカー短評 (2018.3/10)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 2対0 (2018.3/10 等々力) 第3節

 やっとホーム初勝利。ガンバは公式戦4連敗で最下位らしい。先制点を取ったのに、怪我で交替したネットが心配。
 先発は、GKソンリョンが怪我から復帰。DF登里、車屋、谷口、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長、小林のワントップ。阿部はリーグ戦初先発。怪我していたエドゥアルドはベンチにいるが、奈良はいない。
 ガンバは長澤のワントップ、二列目に井出、アデミウソン、17歳の中村敬斗。遠藤と市丸のダブルボランチ。DFは藤春、ファビオ、三浦、米倉の4バック。GK東口。オ・ジェソク、今野、倉田は怪我でベンチ外。まだまだクルピ監督の手探りが続いている。
 先制点は8分。フロンターレの左CKを憲剛が蹴り、こぼれたところをネットがすばやく反応して左足を振り抜くとゴールの右下に。1−0。解説の秋田さんは「ネットはゴールの枠は見ないでシュートしましたね」。
 10分にも、大島からの縦パスを受けた憲剛がシュート性のボールをファーポストめがけて蹴り込むと、小林が飛びこむが、わずかに間に合わず。12分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 20分、家長からのパスを受けたエウシーニョが折り返したボールを大島がミドルシュート、惜しくも枠の左。
 22分、家長がペナルティーエリア外中央からフリーでミドルシュート、しかし小林に当たる。もったいない。24分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、車屋がフリーでヘディングするがヒットせず。28分には、阿部もミドルシュートをうつが、相手GK正面。
 30分前後からガンバのカウンターを受けるようになる。相手右サイドからアデミウソンや米倉が突破し、クロスを入れてくる。
 32分、登里が左サイドを突破し、速いクロスを入れる。小林が飛びこむがわずかに合わず。しかし、相手GK東口とカバーに戻った藤春がぶつかり、倒れる。藤春は地力で起き上がり、東口はスタッフが治療し、しばらくして○のサイン。
 36分、阿部がドリブルから右サイドへ展開、エウシーニョがドリブルで中央に切り込み、シュートするが、相手GK。
 39分、今度は相手左サイドを藤春に突破され、エウシーニョがかわされ、クロスを入れられるが、登里がクリア。
 41分、家長からのパスを登里が走り込んで受け、ペナルティーエリア内で米倉に歩中を押されて倒れるが、主審はPKの笛を吹かず。DAZNのスローリプレイでも確かに背中を押されている。オフサイドだったのか。
 44分、相手ボランチ市丸が前線の長澤にロングボールを放り込むが、車屋がクリア。
 追加タイム3分。1−0でハーフタイム。ガンバのシュートは0本。

 後半開始から、ガンバはFW長澤に替えてMF泉澤を入れる。泉澤は左ウイングのあたりか。前線にはアデミウソンを上げたらしい。解説の秋田さんは「クルピ監督の狙いがわからない。フロンターレの失点はセットプレーが多い。セットプレーのターゲットになる長身の長澤を下げたらその強みが使えない」。
 5分、大島が井出を後ろから押してイエローカード。前半のPKはとらないで、この程度でイエローか。解説の秋田さんは「この位置でイエローをもらうようなファールはするべきではない。カードをもらうとプレーが変わってしまう」。
 7分、憲剛からの縦パスを受けた家長がミドルシュート、枠の左。9分、登里のクロスが相手DFに当たり、左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。
 10分、待望の追加点。フロンターレのカウンターで、阿部が左サイドからクロスを入れ、ファーで家長がダイレクトでシュート、これが左下に決まる。2−0。
 13分、ガンバは二人目の交替。井出に替えてFWファン・ウィジョが入る。アデミウソンは再び二列目に。
 14分、家長からの縦パスを受けた小林がシュートするが、相手GK。
 17分、相手左サイドから泉澤に速いクロスを入れられるが、車屋がなんとかクリア。オウンゴールぎりぎりでこわかった。18分、相手右CK。遠藤が蹴るが、谷口がクリア。20分には泉澤にミドルシュートをうたれるが、ネットが防ぐ。
 24分、相手右サイドから崩され、クロスを入れられるが、少し大きくなり誰にも合わずにゴール前を通過。
 27分、ガンバが三人目の交替。MF中村に替えて福田を入れる。28分、ネットがボールを外へ蹴り出し、急きょ森谷が交替で入る。解説の秋田さんは「内転筋か」。30分、憲剛に替えて長谷川が入る。
 33分、登里が倒されて中央左寄りでFKを得る。森谷が蹴るが相手DFに当たり、ゴールしそうだったが、相手GK。
 35分、相手左サイドの藤春と泉澤に相次いで突破され、クロスも入れられるが、なんとか防ぐ。
 37分、森谷がお得意の無回転ミドルシュートをうち、相手DFにあたって枠にとぶが、枠の上。
 38分、家長からのパスを受けた長谷川がドリブルで左サイドからペナルティーエリアに切り込み、クロスを入れるが、ファーで小林と森谷が重なり、森谷のシュートはヒットせず。さらに長谷川はロングフィードを受けてペナルティーエリアで相手GKと1対1になるが、シュートをうちきれず。
 40分、エウシーニョに替えて守田を入れる。フロンターレの左CK。森谷が蹴るが相手DF。こぼれを家長がシュート、枠の外。41分、右SBに入った守田は泉澤にいったん抜かれるが、すばやく戻って防ぐ。
 44分、家長がボールキープし、市丸に倒されるが、ボールは渡さず。長谷川がまたドリブルで左サイドを突破し、ペナルティーエリアに入り、折り返しを入れるが、相手DF。
 追加タイム3分。アナウンサーが「フロンターレは開幕戦以来の無失点勝利になる」と言うが、まだ時間は残っている。46分、相手MF泉澤の左からのクロスを入れられるが、なんとかクリア。こぼれをアデミウソンに拾われ、ミドルシュートを打たれるが、枠の上。
 48分には、サポーターが「アヴァンテ」を歌い出すが、相手FWファンにシュートを打たれ、谷口と車屋で防ぐ。
 48分、長谷川がドリブルで左サイドを駆け上がり、相手ゴールラインでDFにクリアされる。CKにはならず、タイムアップの笛。やれやれ。これで暫定2位。

サッカー短評 (2018.3/7)

川崎フロンターレvs.メルボルン・ビクトリー 2対2 (2018.3/7 等々力) ACLグループF第3戦

 前半28分に先制してまたすぐ8分後に、警戒していたCKからオウンゴールで追いつかれ、後半10分に美しく崩して再びリードしたのに、後半ロスタイムにPKを与えて引き分けた。これで1分け2敗の最下位。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、奈良、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、家長のトップ下。左右のワイドに登里と阿部。小林のワントップ。憲剛や大久保はベンチから。
 メルボルンは、コソボ代表FWベリシャのワントップ。左右のワイドにジョージとバルバルーゼス。トップ下に現役オーストラリア代表トロイージ。中盤はよくわからず。4バックにGKトーマス。ベンチには2メートル超の大型FWもいる。
 メルボルンは放り込みはしてこず、パスをつなぐ。ハイプレスをしてくるような事前の話だったらしいが、それほどでもない。ただ、体をねじ込んでくる強さはある。
 4分、相手左サイド中央でFK。ジョージのキックは谷口がクリア。5分にもネットが相手を倒して中央右寄りでFKを与える。またジョージが蹴り、最後はGK新井。
 7分、大島からのパスを受けた小林がシュート、枠の左。9分には、大島からのパスを受けたエウシーニョがドリブルからシュートするが、枠の外。
 14分、家長のシュートが相手DFに防がれたこぼれを車屋がシュート、これは開いてGKが防ぐ。19分、車屋のクロスに阿部が走り込むが、シュートはヒットせず、相手GK。
 26分、車屋がジョージに倒されてFKを得る。これはゴールをねらわず。ジョージはかなり足が速い。28分、先制。家長のパスからのこぼれをエウシーニョが左足で枠の左下へ蹴り込む。1−0。
 31分、ペナルティーエリアアーク付近でFKを得る。家長と大島が立ち、大島が壁を超えるキックをねらうが、相手GK。
 36分、相手トップ下トロイージが縦パスを送り、受けたジョージが左からクロス、右からバルバルーゼズが走り込んでシュート、これはGK新井がはじくが、相手右CKを与える。ジョージが蹴り、相手FWベリシャが合わせると車屋に当たってオウンゴール。1−1。
 37分、フロンターレのカウンター。大島が相手DFラインの裏にワンタッチパスを入れ、小林が走り込みペナルティーエリア右から鋭いシュート、しかし相手GK。こぼれを阿部がシュートするが相手DF。
 40分、相手カウンター。右からのクロスにジョージが走り込むが、ヒットせず枠の上。0−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、家長のクロスからのこぼれを阿部がヘディングシュート、枠の上。3分にも、家長からのホボールを小林がヘディングシュートするが、枠の左。
 4分、中央でフロンターレのFK。ネットが蹴り、家長が左へ展開、車屋がえぐってクロスを入れるが合わず。6分、ペナルティーエリア手前右でFK。家長と大島が立ち、今度は家長が蹴るが、相手GK。
 7分、車屋がバルバルーゼズを倒してFKを与える。ジョージが蹴るが、オフェンスファール。
 10分、追加点。右サイドのエウシーニョが大島へパスを送り、大島はワンタッチでペナルティーエリア内へスルーパス、小林が走り込んでワンタッチで折り返すと、左からフリーの登里がつめて流し込んだ。2−1。
 14分にも車屋がフリーでシュートするが、滑ってしまい大きく枠の外。15分の阿部のミドルシュートも枠の外。ここまでで突き放せなかったのが、勝ちきれない要因か。
 23分、小林が右角で相手DFをかわしてクロス、これを防がれて右CKを得る。家長がショートコーナーを蹴り、クロスを入れるが、味方に合わず。
 28分、相手左サイドからジョージにアーリークロスを入れられ、危うくベリシャに合うところをGK新井がはじく。
 30分、相手右CKをジョージが蹴るが、小林が頭でクリア。33分、メルボルンは二人交替。9番バルバルーゼズに替えて31番FWテオハルス、21番ボランチのヴァレリに替えて16番MFホープが入る。
 38分、フロンターレも阿部に替えて憲剛を入れる。試合をコントロールし、リードしたまま「終わらせる」ことが求められる。憲剛がトップ下に入り、家長が右ワイドへ回る。
 41分、メルボルンは三人目の交替。8番FWベリシャに替えて7番若いFWアティウが入る。ベリシャは不満そう。43分、フロンターレももう一人交替。登里に替えて長谷川が入る。
 44分、交替で入った相手FWテオハルスが左サイドを突破、クロスがフロンターレDFに当たり、左CK。これをジョージが蹴るが、オフェンスファール。
 追加タイム3分。47分、テオハルスを奈良が倒してPKの判定。これをジョージに決められ、2−2。48分、ネットに替えて知念が入る。しかし、パワープレーをするまもなく、タイムアップ。せっかくのリードしたホームゲームを勝ちきれず。

サッカー短評 (2018.3/2)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 1対1 (2018.3/2 等々力) 第2節

 前半はよくパスが回ったが、得点できず。後半やっと先制したが、その後すぐに追いつかれ、その後は守勢に回り、突き放せず。ホーム開幕なので、今季から始まった「平日金曜夜開催」だが、観戦した。しかし、前日の4月下旬のような陽気から一転、真冬の寒さが戻った寒風の吹くなか、試合もお寒い内容だった。
 先発は、GK新井、DF車屋、エドゥアルド、谷口、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに家長と小林。知念のワントップ。GKソンリョンは怪我らしい。大久保、阿部、GKポープらがベンチから。
 ベルマーレは長身の9番イ・ジョンヒョプをワントップに置く3−2−4−1のシステム。知っている選手はいない。ベンチに川崎フロンターレユース出身の高山、サンフレッチェ広島から今季移籍のミキッチがいる。ベルマーレは第1節、昇格組同士の対戦で、長崎を2−1で破っている。
 19時キックオフなので、夕飯は崎陽軒の「お弁当春」(700円)を買っていき、座席で食べる。席に着く前に、開幕戦特別版マッチデープログラム(800円!)と星入りレプリカティーシャツ(14,040円!!)も購入。お向かいのメインスタンドの空席が目立ち、気になったが、試合が始まってから見たら、ほぼ埋まっていた。この寒いのに、22475人も入った。ベルマーレも県内だから来やすかったか。平日開催は近隣同士がよいかも。
 試合前に、前節でJ1通算400試合の大久保へ花束贈呈。ホーム開幕戦なので始球式があり、野球選手の川崎投手がサッカーボールを手で投げてゴールイン。他にも小林キャプテンが魚の鯛をつかみとる「タイトル」パフォーマンスもあった。絵にはなるが、ちょっとダジャレのいきすぎでは。
 5分、知念がシュート、相手GK。
 7分、相手右CK、8分、相手左CKと続けて与える。いずれも秋野が蹴るが、DFがクリア。
 12分、大島からのパスを小林、知念がシュートするが、相手DF。13分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを家長がダイレクトボレー、惜しくも枠の上。
 16分、家長からのスルーパスに憲剛が走り込み、ワンタッチシュート、惜しくも枠の左。
 19分、左サイド車屋から折り返し、ネットがミドルシュート、相手DFに当たったらしいが、相手GK。フロンターレの一人目の交替。エドゥアルドに替えて奈良が入る。エドゥアルドは怪我だろうか。
 ベルマーレは、GKから前線の長身FWイにボールを放り込んでくる。ポストプレーで落としたボールを左右に展開して、サイドからのクロスをねらっているようだが、今のところ防いでいる。
 27分、家長のクロスがクリアされて右CKを得る。憲剛が蹴るが、小林の飛び込みと合わず。
 41分、ベルマーレのカウンターを受け、相手MF岡本にミドルシュートをうたれ、ひやっとするが、枠の外。
 43分、中央右寄りで小林が倒されてフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 45分、ベルマーレの右CK。秋野が蹴り、混戦となるが、相手DFバイーアがシュート、奈良が防ぐ。追加タイムなしでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、中央で相手FK。秋野が蹴るが、シュートまで至らず。5分、相手左CK。秋野が蹴るが、最後はオフサイド。
 11分、先制。家長が左サイド深くからクロス、これを小林が頭で押し込んだらしいが、席からはよく見えず。1−0。
 12分、ベルマーレ一人目の交替。岡本に替えてミキッチを入れる。
 15分ベルマーレのカウンター。相手左サイドから、誰も守っていないゴール前にクロスを入れられるが、谷口が間に合ってCKにクリア。16分、相手左CKを秋野が蹴り、いったんクリアしたボールをミキッチに鋭いミドルシュートされるが、これもなんとかクリア。
 17分、車屋の左からのクロスがクリアされて左CKを得る。憲剛が蹴るが、シュートまでいかない。18分、エウシーニョの攻め上がりがクリアされて左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。19分、連続左CK。憲剛が蹴り、ファーで奈良がヘディングシュート、枠のわずかに外。
 20分、相手DF山根にミドルシュートされ、GK新井が防ぐ。こぼれをクリアして相手左CKを与える。秋野が蹴り、相手DFバイーアが頭で落とし、相手FW松田が蹴り込んだらしい。よく見えないがベルマーレサポーターが大喜び。1−1。ほんの10分で追いつかれる。がっかり。
 24分、知念に替えて大久保が入る。そのままワントップか。26分、右寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ネットがシュートするが、相手DF。こぼれを大久保がミドルシュートするが、わずかに枠の上。
 32分、車屋のクロスがクリアされ、左CKを得る。憲剛が蹴り、奈良がヘディングシュート、相手GK正面。33分、小林がサイドチェンジのボールを収め、折り返しを大久保がヘディングシュート、決まったかと思ったが、これも相手GK。
 37分、ベルマーレ二人目の交替。FW松田に替えてFW表原を入れる。38分、フロンターレ三人目の交替。憲剛に替えて阿部が入る。大久保がトップ下かと思ったが、小林と大久保のツートップで4−4−2にしたらしい。阿部が左ワイド、家長は右ワイド。
 40分、ネットからのループパスを家長がトラップからシュート、枠の上。
 42分、大久保が左からクロス、小林がヘディングシュートするが、枠の外。
 43分、ベルマーレは三人目の交替。FWイに替えてFW野田が入る。45分、野田がボールカットし、フリーでGK新井と1対1でシュートするが、これを新井が防ぐ。危なかった。
 追加タイム4分。46分、相手右CK。ゆっくりと歩いて行き、時間を使って秋野が蹴るが、DFがクリア。この後もフロンターレがボールをつなごうとしては失い、大きくクリアされて時間を使われる。1−1でタイムアップ。

サッカー短評 (2018.2/25)

ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 0対3 (2018.2/25 エコパ) 第1節

 やっと勝った。前半24分になんと憲剛がチーム初得点。その後憲剛のセットプレーから追加点。後半、攻め込まれたが、逃げきった。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、エドゥアルド、エウシーニョ。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左ワイドに家長、右に小林。ワントップ知念。知念とエドゥアルドは今季初先発。4−2−3−1。大久保、阿部、守田はベンチから。
 ジュピロの先発は、川又のワントップ。二列目に中村俊輔とアダイウトン。ムサエフと山田のダブルボランチ。左右のウイングバックに新加入のギレルメと櫻内。森下、大井、高橋の3バック。GKカミンスキー。3−4−2−1。キャプテンは大井。
 7分、大島のスルーパスが相手DFに当たってフロンターレの左CK。憲剛がニアへ蹴るが相手DF。さらにネットからのスルーパスに知念が走り込むがオフサイド。
 11分、知念がペナルティーエリア内でボールを受け、右に流れて相手DFをかわし、ボールが小林に渡った形になるが、これはオフサイド。さらに知念がキープしたボールを憲剛がシュート、相手GKがはじき、さらに家長がシュートするが、枠の外。
 17分、相手左サイドでエウシーニョが対面のギレルメを倒して相手FKを与える。俊輔が蹴り、相手DF高橋がヘディングシュート、これにGKソンリョンがわずかに触ってポストに当たる。はねかえりをゴール前に滑り込んだ相手FW川又がボレーをねらうが空振り、谷口がかろうじて蹴り出す。危なかった。
 しかし、22分にもピンチ。相手MF山田が前線にループパス、川又がポストプレー、拾ったアダイウトンがエドゥアルドをかわしてフリーでGKソンリョンと1対1。しかし、至近距離のシュートをGKソンリョンがつめて止める。これも危なかった。
 24分、谷口からのフィードを小林が受け、落としたところを知念がシュート、相手DF。さらにネットが前線にループパスを入れると、憲剛が走り込んでヘディングシュート、これが決まって1−0。試合後に、憲剛は「ネットがボールをもったとき、誰も自分をマークしていなかったので、スペースに走り込んだ」と言っていた。
 37分、家長のシュートは相手GK。39分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、誰にも合わず。
 40分、知念が相手MF山田を倒してFKを与える。俊輔がニアへ蹴るが、憲剛がクリア。
 42分、大島がボールカットし、家長が折り返し、憲剛がミドルシュートをうつが、相手GKがファインセーブ。どちらのチームのGKもいいパフォーマンス。
 43分、フロンターレの右CKを憲剛が蹴り、いったんは相手DFがはね返すが、これがまた憲剛の足下に。改めてクロスを入れると、谷口が鮮やかなヘディングシュートを決めて、2−0。
 45分、さらに追加点。知念が右サイド深くで相手DF大井にファールで倒され、FKを得る。憲剛が蹴り、今度はニアでエドゥアルドがヘディングシュートを決め、3−0。エドゥアルドはまっすぐベンチに走り、誰かの顔がプリントされたティーシャツを掲げる。
 追加タイム3分。3−0のままハーフタイム。

 後半、ジュビロはDF森下に替えてMF松本を入れる。左右のSBにギレルメと櫻内を下げ、4バックに。松本がボランチに入り、山田が右サイドMFに。全体は4−2−3−1に。
 4分、フロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手GK。
 10分、右サイドで相手FK。俊輔が蹴り、ムサエフがヘディングシュート、GKソンリョンがはじく。こぼれもひろわれるが、なんとかクリア。11分、相手左CK。俊輔が蹴るが、これもDFがクリア。
 13分、ジュピロは二人目の交替。櫻内に替えて、名古屋から新加入の田口がボランチに入る。そこにいた松本が右SBに下がる。
 すると15分、相手左サイドから山田がパス、ムサエフが上がって落としたところを田口がボレーシュート、枠の左下隅に飛んできたが、GKソンリョンがはじき出す。
 18分。相手左CK。俊輔が蹴るが、DFがクリア。こぼれを松本にシュートされるが、大きく枠の外。
 21分、エウシーニョがワンツーで攻め上がり、シュートするが、ヒットせず。22分、ネットに替えて守田が入る。解説の水沼さんが「守田は鬼木監督の期待が高い」と言う。
 25分、相手右サイド松本に崩され、クロスを入れられ、アダイウトンに通りかけるが、エウシーニョが間一髪でクリア。ジュビロが三人目の交替。ムサエフに替えて上原が入る。これでダブルボランチを二人とも入れ替え。
 28分、相手ボランチ田口が持ち上がり、中央に入ってきた山田にパス、山田はDFをかわしながら体をひねってシュートを打つが、わずかに枠の左へ。
 30分、相手左サイドでアダイウトンがエウシーニョをかわし、抜け出そうとするが、はさみに来た小林がクリアして左CKを与える。俊輔が蹴り、アダイウトンの頭に触るが、右サイドに出てしまう。
 33分、知念の足がつって、急きょ大久保が入る。大久保がワントップで小林は右ワイドのまま。アナウンサーが、「交替は登里が用意していましたが戻りました」という。大久保はこれでJ1通算400試合らしい。テレビに「ヨシメーター179ゴール」が映る。
 36分、エドゥアルドのクリアがゴールラインを割り、相手右CK。GKソンリョンとの連携ミスか。これを俊輔が直接ゴールをねらったようだが、エドゥアルドがクリア。
 40分、憲剛に替えて登里が入る。そのままトップ下に入ったらしい。
 41分、守田が前線へループパス、走り込んだ小林がペナルティーエリア内でシュートするが、惜しくも枠のわずか左。
 43分、家長が左サイドから入れたクロスを小林が胸トラップからシュートするが、枠の外。
 44分、また田口からのパスを受けた山田にシュートされるが、これも枠の外。追加タイム4分。
 46分、相手右サイドから崩され、川又にあわされるが、GKソンリョンが防ぐ。こぼれを相手DF松本にミドルシュートされるが、大きく枠の外。
 49分、大久保が前線で強引にシュートするが、相手GKに防がれる。3−0でタイムアップ。

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サッカー短評 (2018.2/20)

蔚山現代vs.川崎フロンターレ 2対1 (2018.2/20 蔚山) ACLグループF第2戦

 ACL連敗で開幕前に3連敗。最後後半40分に、途中出場の登里からのクロスを知念がダイビングヘッドで押し込み、かろうじて零封をまぬがれた。2点ともDFがペナルティーエリアでボールを失い、ミドルシュートを決められるという「同じパターン」。守備の連携ができていない。
 先発は、GKソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、守田。大島とネットのダブルボランチ、大久保のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。守田は初先発。ベンチに初めて、今季加入のFW赤崎が入った。憲剛は帯同していない。
 蔚山はなんとワントップに、短期レンタル移籍の元日本代表FW豊田。左ワイドにいるオーストリアからのオルシッチがくせ者。高速ドリブラーの上、パスもさばく。ボランチ、チョンも効いていた。フロンターレの縦パスをかなり止めていた。元韓国代表でドルトムントにもいた、左SBのパク・チュホは盛んに攻撃参加し、脅威だった。右SBは柏にいたキム・チャンス。監督は、元韓国代表FWで神戸にもいたキム・ドフン。
 フロンターレはまだ、攻守とも連携が悪い。1分、いきなり相手左CK。オルシッチが蹴るが、奈良がクリア。3分、こぼれ球をシュートされるが、GKソンリョン。思っているより遠目から打ってくるので、DFの準備が遅い。相手左サイドから守田の裏をねらわれる。
 7分、8分、10分と相手ゴール前に攻め込むが、シュートまで持ち込めず。
 15分、大島からの縦パスを受けた小林がシュート、大きく枠の左。これがフロンターレの初シュート。
 直後に相手のカウンター。相手右サイドからドリブルで切り込まれ、クロスをGKとDFの間に入れられ、ファーでフリーの豊田がシュート、枠をはずれて助かる。
 20分、車屋が攻め上がり、クロスをクリアされて、右CKを得る。ネットが蹴るが、相手GK。
 22分、また相手左サイドからクロスを入れられ、豊田が胸トラップからシュートをねらうが、谷口がクリア、右CKに逃げる。イ・ヨンジェのキックからの相手の攻撃がGKソンリョンへのファールとなる。
 26分、ボールカットされ、イ・ヨンジェにミドルシュートをうたれるが、枠の外。
 29分、この試合最大のチャンス。守田から阿部、家長と渡り、家長がペナルティーエリア右角からシュート、枠の左上角に当たる。残念。ここで先制すれば、同じ負けでも展開が違っていただろうに。
 31分、またボールカットされ、ミドルシュートを打たれるが、GKソンリョン正面で助かる。中盤の守備が全く機能していない感じ。
 34分、阿部からのパスをペナルティーエリア中央で受けた大久保が振り向きざまに左足でシュートするが、枠の左。小林はまだシュートできていない。
 守田や車屋がそれぞれ攻め上がってクロスを入れるが、ニアで相手DFにクリアされる。
 42分、ついに失点。守田がペナルティーエリアでつなごうとボールキープしていたところをあっさりと奪われ、オルシッチにつながれ、チョン・ジュヨンにシュートを決められる。0−1。
 44分、ネットの左CKに奈良が飛びこむが合わず
 追加タイム1分。このままハーフタイム。前半シュート3本。相手は8本。アウェイで押されているのに、セーフティーに戦えない。時間帯を考えたプレーができていない。

 後半、交替なしで開始。相変わらず、守備の連携が悪く、DFラインの裏をとられては、クロスを入れられる。相手FW豊田が前からのプレスをかけてくるのが効いている。
 大久保がボランチの位置まで下がり、攻撃の組み立てに参加するが、なかなか攻撃も回らない。20分、阿部に替えて登里を入れる。
 21分、これからというときに、また失点。ペナルティーエリア内で相手選手と入れ替わろうとした谷口が逆にボールを取られて、シュートまでいかれる。いったんはGKソンリョンがはじくが、これをつながれ、イ・ヨンジェにミドルシュートを決められ、0−2。
 26分、大久保に替えて知念を入れる。知念と小林のツートップに変更。4−4−2に。29分、ネットからのパスを受けた知念がシュートするが、相手DF。31分、中央でフロンターレのFK。ネットが蹴るが、相手DF。
 36分、ネットに替えて森谷が入る。
 40分、やっと1点返す。相手ボールを奪って登里が左サイドからクロス、知念が相手DFの前に飛びこんでダイビングヘッドを押し込み、1−2。
 42分、今度は守田が右サイドからクロスを入れるが、ラインを割る。
 45分、蔚山は一人目の交替。32番イ・ヨンジェに替えて16番キムが入る。追加タイムは3分。47分、33番パク・チュホに替えて5番イムが入る。48分、11番ファンに替えて7番キムが入る。
 49分、家長のミ゛からのクロスがクリアされて右CKを得る。森谷がニアに速いキックを蹴ると、これもクリアされて連続右CK。ACLだからもう笛かと思ったが、サウジアラビアの主審は蹴らせた。森谷はまたニアにキックを入れるが、相手DF。こぼれたところも大きくクリアされ、タイムアップ。
 ACLで対戦した上海も蔚山もかなりチームが仕上がっていたが、フロンターレはそのレベルまで今年のチームができていない。特に守備が昨年のレベルにまで戻っていない。

サッカー短評 (2018.2/13)

川崎フロンターレvs.上海上港 0対1 (2018.2/13 等々力) ACL第1戦

 前半23分に守備のミスから失点。結局取り返せず。
 先発は、GKソンリョン、登里、谷口、奈良、エウシーニョ。右太もも裏の負傷明けという。大島とネットのダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに大久保と家長、小林のワントップ。車屋は昨年のカードのため出場停止。
 上海上港のワントップは、ACL24得点とかいうエウケソン。左右のワイドにウーとフッキ。フッキはキャプテンマーク。二列目に元ブラジル代表のオスカルとウズベキスタン代表のアフメドフ。アンカーにツァイ。4バックはユウ、シー、ヘー、ワン。GKイェン。昨年のACL4強。準決勝で浦和レッズに敗れた。ペレイラ監督は1年目。
 3分、いきなりオスカルにミドルシュートをうたれるが、GKソンリョンの正面。
 9分、ネットがクリアボールをひろい、ミドルシュート、相手GK。さらに大島からのスルーパスを受けた登里が左サイドをドリブルで持ち上がるが、フッキが守備に戻り、クロスを上げられず。新しいブラジル人監督が守備をてこ入れしたらしい。フッキと登里の公房は面白かった。
 10分には、逆にフッキが相手右サイドを強引に突破してくるが、登里が止める。12分には相手左サイドからウーがドリブルでしかけ、ペナルティーエリア内で奈良をかわしてシュートするが、GKソンリョンのファインセーブ。セレッソ戦より立ち上がりはよかったが、結局受け身の試合になっている。
 テレ朝の解説、北沢さんが、「上海上港の前の方の選手は、ライン際に立って、フロンターレの守備を広げている」と指摘。オスカルの長いサイドチェンジはものすごく正確。アフメドフの配球もすばやい。
 17分、登里のドリブルがファールで止められ、左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 21分、憲剛とエウシーニョがパス交換しながら攻め上がり、憲剛のダイレクトパスに小林が走り込むが、相手DF。
 直後の23分、失点。相手左サイド深くからクロスを入れられ、相手FWエウケソンに付いていた谷口がヘッドでクリアしようとして触れず、倒れる。その間にエウケソンが胸トラップからダイレクトにシュート、GKソンリョンの伸ばした指先をはじいて決まる。0−1。
 30分、ネットが入れた縦パスを憲剛が相手DFラインの裏にループバス、家長が走り込むが相手DF。これで得た右CKを憲剛が蹴るが、また相手DF。これを小林がひろい、難しい体勢でシュートするが枠の外。
 32分、相手左サイドからウーがドリブル突破。奈良は足を滑らせ、シュートをうたれるが、GKソンリョン。
 35分、小林が倒され、ほぼ正面でFKを得る。憲剛が直接ねらうが、壁に当たる。
 39分、相手FWフッキがドリブルで右サイドからペナルティーエリアに進入、ライン際からクロスを送るが奈良がクリア。
 42分、家長が右サイド奧でCKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを大島がひろうがシュートはせず、小林へ。小林のトラップが大きくつながらず。
 43分、また相手MFウーに左サイドを突破されるが、今度は奈良が防ぐ。
 45分、大久保が下がってボールを受けるとスルーパス、エウシーニョが走り込むが、相手GK。追加タイム1分。このままハーフタイム。

 後半、交替なしで開始。1分、いきなりピンチ。ボールカットされ、相手FWエウケソンが落としたボールを走り込んだオスカルがシュート、奈良がなんとか防ぐ。
 2分、大久保が左サイドで起点となり、クロス、こぼれを小林が家長につなぎ、家長がシュート、枠の外。
 5分、オスカルが大島の足を踏み、イエローカード。
 10分、憲剛のクロスをクリアされ、右CKを得る。憲剛が蹴り、谷口がヘディングシュートするが枠の外。
 18分、大久保が倒されてFKを得る。憲剛が大島に送り、大島はループパスを入れるが、合わず。19分、登里がボールカットしてクロス、走り込んだ小林がボレーシュート、枠の右。
 21分、中央で相手FK。フッキとオスカルが立ち、フッキがまっすぐ打ち込むが、GKソンリョン。
 25分、絶好機。小林からのパスを大久保がすかさず家長に送る。ファーでフリーの家長のシュートは力んだのか、大きく枠の上へ。これほどのチャンスはなかったのに。
 26分、憲剛に替えて阿部が入る。右ワイドに入り、大久保が前線へ回る。
 28分、また相手FK。フッキとオスカルが立ち、フッキが蹴るが、枠の左。29分、相手スローインからフッキ、ワンとつながれ、クロスを入れられ、相手FWエウケソンがボレーシュート、GKソンリョン。
 32分、家長のスルーパスを受けたネットが折り返し、阿部がシュートするが、相手DF。
 直後の33分、カウンターを受け、また相手左サイドをウーに突破され、クロスが入るが奈良がクリア。
 36分、家長に替えて長谷川が入る。直後に阿部からのパスを受けた長谷川がドリブルから、再び阿部につなぐがオフサイド。
 41分、ネットに替えてルーキー守田が入る。守田はボランチが本職らしい。
 42分、相手右CK。フッキが蹴るが、合わず。
 44分、小林が右サイドを駆け上がる阿部にパス、阿部のクロスに攻め上がった大島がボレーで合わせるが、ヒットせず枠の上。
 追加タイム3分。47分、守田、エウシーニョ、小林とつなぎ、小林が粘ってふり返りざまのシュートをうつが、相手DF。0−1のままタイムアップ。

サッカー短評 (2018.2/10)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 2対3 (2018.2/10 さいスタ) スーパーカップ

 ハイプレスを徹底したセレッソに完敗した。またしてもルヴァン杯決勝の二の舞。最後に交替で入った大久保が1点返したのが、せめてもの抵抗。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、田坂。ネットと森谷のダブルボランチ。憲剛のトップ下、左右のワイドに阿部と家長。小林のワントップ。ベンチには、大久保、大島など。エウシーニョはいないが、どうしたのだろう。マリノスから新加入の斉藤学がスタンドにいた。
 セレッソは健勇のワントップ、左右のシャドーに柿谷と水沼、トップ下に清武。山口螢と山村のダブルボランチ。DF丸橋、山下、ヨニッチ、松田の4バック。GKキム・ジンヒョン。この試合は、5人まで交替可能。ただし、ハーフタイム以外の交替は3回まで。
 ほぼ昨年のレギュラーで先発布陣を組んだにもかかわらず、セレッソのハイプレスをいなせず、逆にパスを回される始末。中盤に大島がいないとだめなのか。その上、左SB丸橋が攻撃参加であがってきては、入れるクロスをダイレクトで杉本がねらう練習をしてきたとかで、しばらく押されっぱなし。田坂ひとりの守備では丸橋を止められない。
 7分、相手左SB丸橋のクロスに杉本と柿谷が飛びこみ、GKソンリョンがパンチでふせぐが、柿谷のスパイクが顔面に当たり、しばらく手当。フジテレビ解説の一人、都並さんが「FWがあのように飛びこんでくるとき、GKが思わず目をそらしてしまうと、ボールをはじけず、ゴールインしてしまうことがあるが、チョン・ソンリョンはFWではなく、最後までボールを見ていた」と言う。
 19分、杉本のヒールパスを受けた柿谷がフリーでシュートするが枠の外で助かる。
 とうとう26分、失点。相手ボランチ山村が、右サイドから低いパス、受けた杉本がポストプレー、落としたところに後方からもう一人のボランチ山口が上がってきて、走り込んだ勢いのままシュート、これが決まって0−1。
 フロンターレの初シュートは28分、ネットがうったミドルシュートだが、大きく枠の外。33分、家長からのパスを受けた阿部のミドルシュートは相手GK正面。37分には、ネットのスルーパスを小林が受け、ゴールライン近くから折り返したこぼれを憲剛がシュートしたが、相手DFに当たり、わずかに左ポストの外。これで得た左CKは憲剛が蹴るが、クリアされる。
 39分、相手ボランチ山口にボールカットされ、ワンタッチで柿谷へ。柿谷もダイレクトでシュートしたが、左サイドネットで助かる。スローリプレイを見ると、フロンターレはこのシュートに3人も寄せたが、見事にその間隙を打ち抜いていた。
 追加タイム3分。46分、田坂のクロスがクリアされて右CKを得る。森谷が蹴り、奈良がヘディングでファーへ送り、谷口がバックヘッドでねらうが、枠の外。0−1のままでハーフタイム。

 後半は、憲剛に替えて大久保、森谷に替えて大島を入れる。セレッソも柿谷に替えて新加入の韓国人、ヤンドンヒョンを入れる。
 後半の立ち上がりは、前半よりは勢いを持って入れた。車屋からのパスに大久保が走り込んだが合わず。
 しかし、その直後にボールを相手の前線へ放り込まれ、杉本の落としをひろった清武に、寄せてきた田坂があっさりかわされ、シュートをうちこまれる。0−2。
 5分、車屋がペナルティーエリア内に切り込むと、後ろから相手FWヤンに倒され、PKを得る。アナウンサーが「小林は昨年もよく真ん中にPKを決めていました」と言う。これを小林がど真ん中に蹴り込み、1−2。
 7分、田坂に替えて、新加入の大卒ルーキー、守田を入れる。
 11分、中央右寄りで相手FK。丸橋が蹴り、ヨニッチがヘディングシュートするが、オフサイド。
 17分、ペナルティーエリア左で相手MF清武がボールキープしているところへ、相手FW杉本がすれ違いざまにぶつかり、倒してしまう。清武は立ち上がれず、担架でピッチを出る。19分、レッズから移籍してきた高木が入る。同時に水沼に替えて福満も入る。清武は脇腹と首を傷めた模様。担架から立ち上がってペンチへ下がる。
 22分、奈良のクリアを丸橋にカットされ、クロスを入れられるが、車屋がなんとか身体に当てて左CKに逃げる。これを相手MF高木が蹴るが、小林がクリア。
 26分、阿部に替えて長谷川を入れる。
 29分、ネットがボールを奪われ、相手左MF高木にわたる。高木はフリーの杉本にパス、しかし杉本のシュートは猛然と寄せてきたGKソンリョンをよけようとしてはずれる。
 33分、また失点。相手FWヤンドンヒョンが下がった位置からスルーパス、これを受けた高木がシュートを決め、1−3。
 34分、家長に替えてFW知念を入れる、セレッソも杉本に替えて秋山、丸橋に替えて田中裕介を入れる。
 37分、ペナルティーエリア左で長谷川がクロス、小林が走り込むが、相手DF。40分、車屋からのパスを受けた大島が右サイドを駆け上がる守田にパス、守田がクロスを入れるが、大きくはずれてラインをわる。
 42分、ネットからのパスを受けた小林がシュートするが、相手GK。45分、大島からのループパスを守田がシュートするが、大きく枠の外。
 追加タイム5分。46分、左サイド深くでドリブル突破をねらう長谷川は、いったん山村にボールをとられるが、山村がゴールラインをわらずにつなごうとしたところを取り返してゴール前に低いボールを入れると、大久保が走り込んで押し込み、2−3。
 48分、ネットがゴール前に入れたボールがクリアされて左CKを得る。GKソンリョンも攻撃参加。ネットが蹴るが、オフェンスファールとなる。51分、中央左寄りでフロンターレのFK。ネットが蹴り、混戦になるが、最後は相手GK。ここでタイムアップ。

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サッカー短評 (2018.1/9)

前橋育英vs.流経大柏 1対0 (2018.1/8 埼玉ス) 高校選手権決勝

 劇的な幕切れだった。後半追加タイムに、押しぎみだった前橋が、ついに流経柏の堅守を破った。ここまで7得点の大会得点王・飯島を押さえるために、流経柏は初出場のDF三本木をマンマークに付けた。延長突入かという後半47分、その飯島にツートップの相棒・榎本が後方からのボールをヘディングパス、飯島はマーカーから身を翻して離れ、シュートをうつが、そのボールは三本木が身体で止める。しかし、こぼれたところに榎本がつめて蹴り込み、三本木と相手GKの足の間を通ってゴールイン。前橋育英は昨年、決勝で青森山田に0−5で負けた屈辱の準優勝から一年、出場21回目にして初優勝をとげた。

サッカー短評 (2018.1/8)

藤枝純心vs.作陽 2対0 (2018.1/7 神戸ユニバ) 全日本高校女子選手権決勝

 静岡対岡山。藤枝は勝てば2年ぶり3回目の優勝、作陽は初優勝をねらう。藤枝はここまで4試合で20得点無失点。この攻撃を作陽がどれだけ押し返せるかが見どころ。しかし、前半の終わり間際に地力の差が出た。40分から45分の間に2得点され、逃げきられた。
 立ち上がりは、作陽が積極的にプレスをかけ、ミドルシュートもうった。しかし、藤枝純心も無失点試合を続けた守備力でたえしのぎ、次第にペースをつかみ、パスをつなぎだす。
 とうとう前半40分、相手パスミスをひろったFW今田がドリブルで切り込み、ゴール前にパス、受けたFW青木が蹴り込み、1−0。青木は昨年の夏からFWに転向した元DF。
 続けて45分、追加点。最終ラインのCB大村からのフィードが、オフサイドぎりぎりで抜け出した前線のMF並木に渡り、流し込んで2−0。

 後半も、作陽はハイプレスをしかけてきたが、藤枝は落ち着いて対応し、ついに無失点で優勝。夏のインターハイ決勝で日ノ本学園敗れた悔しさを糧に、2回戦でその日ノ本を1−0で退けて勝ち上がり、優勝をねらってとった。
 女子のサッカー選手は、サッカーを続けること自体がむずかしい。両校とも地方から入学した選手がいた。さらに大学に進学してサッカーを続けられるのは、ほんの一握り。この構造をなんとかしないと、なでしこの強化は覚束ない。

サッカー短評 (2018.1/1)

セレッソ大阪vs.横浜F.マリノス 2対1 (2018.1/1 埼玉ス) 天皇杯決勝

 マリノスはここで優勝しないとACL出場権は取れない。セレッソはリーグ3位で既に権利を得ている。マリノスが幸先よく先制したが、その後守備に追われ、後半20分に同点とされ、延長にもつれこんだ。延長でもセレッソの勢いは止まらず、延長前半5分に勝ち越しゴールが決まり、そのままセレッソが逃げきり、2冠目を獲得した。
 セレッソの先発は、GKキム・ジンヒョン。DF丸橋、ヨニッチ、木本、松田。ソウザと山口のダブルボランチ、左右のワイドに清武と水沼。柿谷と山村のツートップ。キャプテンは柿谷。杉本は怪我でベンチ外。
 マリノスは、伊藤翔のワントップ、左右のウイングにバブンスキーとマルティノス。トップ下に山中。天野と中町のダブルボランチ。DF下平、パク・ジョンス、中澤、松原の4バック。GK飯倉。ゲームキャプテンは中澤。
 先制点は前半8分。マリノスの左SB下平があげたクロスをFW伊藤がうまくタイミングをずらしてシュート、0−1。
 セレッソは、柿谷と山村のツートップがうまくかみ合わないようだ。山村の本職はCBだが、今季トップ下にコンバートされ、開眼した。なんでも「DFとは使う筋肉が違う」とのこと。それにしてもFWまでやれるとは、なんとポリバレントな。
 マリノスは、前半20分くらいまでは前線にクロスが入ったが、次第にセレッソのプレスがはまり、前線が孤立。攻撃も単発に。しかも、前半終わり間際に山中が足を傷めて遠藤に交替。

 後半は開始の時点での交替はなし。2分、マリノスのFK。天野が直接ねらうが、相手GK。4分にも右サイド奥深くFK。今度はバブンスキーが蹴る。CKからの「スリーパー」のように、ペナルティーエリア手前の下平にループパス、下平がダイレクトでシュートするが枠の外。
 この後、次第にセレッソが攻め、マリノスが守る時間が長くなる。とうとう後半20分、同点ゴール。右サイドから水沼がドリブルでペナルティーエリア手前からシュート、相手GKのクリアを山村がひろい、押し込んで1−1。
 25分、マリノスはバブンスキーに替えてビエイラを入れる。
 32分、セレッソも一人目の交替。丸橋に替えて田中裕介が入る。フロンターレでは右SBだったが、左SBもできるらしい。
 34分、マリノスのFK。天野が蹴り、中澤がヘディングシュートをうつが、枠の外。
 35分、セレッソは二人目の交替。柿谷に替えてリカルド・サントスを入れる。
 マリノスのマルティノスが清武に激しいタックルをしかけイエローカード。いらだちが見える。もっともセレッソの方も後半早々にボランチのソウザ、29分にDF松田にイエローが出ている。
 45分には、ペナルティーエリア内でリカルド・サントスが相手DF中澤と競ったときに、相手の顔にひじがあたってしまい、これもイエローカード。
 追加タイム4分。49分にマリノスのCK。天野が蹴るが、ニアで相手ボランチ・ソウザにクリアされる。1−1のまま延長戦へ。

 延長に入っても、マリノスがセレッソの攻撃に耐える構図は変わらない。延長前半3分、中央右寄りでセレッソのFK。ソウザが蹴り、相手FW伊藤がクリアするが、今度は右CK。これもソウザが蹴るが、相手DF。
 5分、セレッソのFW山村が左サイドからクロス、相手GK飯倉が飛び出すが触れず、ボールはファーサイドへ。水沼が相手DF下平をかわしてヘディングシュート、これが決まって逆転に成功。2−1。
 7分、セレッソは、山村を最終ラインに下げる。5バックか。
 8分、マリノスの左CK。天野が蹴るが、相手DF。
 12分、セレッソの右CK。清武が蹴るが、相手DF。
 2−1のまま延長後半へ。マリノスはここでMF天野に替えてFW前田を入れる。
 延長後半3分、ペナルティーエリア近く左寄りでセレッソのFK。ソウザが蹴るが、壁に当たる。
 マリノスは延長に入る前からシュートがうてていなかったが、7分、松原がペナルティーエリア手前からシュート、枠の外。12分には、遠藤からのクロスをビエイラがヘディングシュートするが、相手GK。
 14分、セレッソはソウザに替えて秋山を入れる。
 追加タイムは2分。17分、マリノスの右CK。GK飯倉も攻撃参加。ビエイラがオーバーヘッドシュートするがヒットせず。このままセレッソが優勝。マリノスは先制が早すぎたか。いくらなんでも守りきるには長すぎた。

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