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2024サッカー短評バックナンバー


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3/30 川崎フロンターレvs.FC東京 (第5節)
3/26 北朝鮮vs.日本 (W杯アジア二次予選第4節)  中止
3/21 日本vs.北朝鮮 (W杯アジア二次予選第3節)
3/17 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第4節)
3/9 川崎フロンターレvs.京都サンガ (第3節)
3/1 川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 (第2節)
2/29 日本女子vs.北朝鮮女子 (パリ五輪アジア最終予選)
2/24 北朝鮮女子vs.日本女子 (パリ五輪アジア最終予選)
2/24 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第1節)
2/20 川崎フロンターレvs.山東泰山 (ACLラウンド16第2戦)
2/17 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (スーパーカップ)
2/13 山東泰山vs.川崎フロンターレ (ACLラウンド16第1戦)
2/3 日本vs.イラン (アジアカップ準々決勝)
1/31 日本vs.バーレーン (アジアカップラウンド16)
1/24 日本vs.インドネシア (アジアカップグループD第3節)
1/19 日本vs.イラク (アジアカップグループD第2節)
1/14 日本vs.ベトナム (アジアカップグループD第1節)
1/8 青森山田vs.近江 (高校選手権決勝)
1/7 藤枝順心vs.十文字 (全日本高校女子サッカー選手権大会決勝)
1/1 日本vs.タイ (国際親善)
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サッカー短評 (2024.3/30)

川崎フロンターレvs.FC東京 3対0 (2024.3/30 U等々力) 第5節

 やっとやっとホームで勝った。しかも無失点。前半は互角だったが、何回もシュートで終わる攻撃をできて、24分、三浦のシュートのポスト跳ね返りを脇坂が押し込んで先制。後半も1点差の時間が続いたが、FC東京が19分にトップ下の松木を含む前線の3人を交代した後、相手GK波多野がエリソンをエリア外で倒して一発退場。さらに右ウイングの仲川に代えて控えのGK野澤を入れることに。37分、フロンターレもエリソンと左ウイング遠野に代えて山田と大卒新人の山内を入れると、1分後に山内のクロスを山田が押し込み追加点。理想的な展開に。さらに追加タイムに橘田のすばらしいミドルシュートが決まって3点目。直後に家長と脇坂を下げる余裕も生まれ、無失点で逃げ切った。これがホーム通算200勝とか。気温23.3度、湿度20%。観客22543人。主審は上田さん、VARは岩田さん。DAZN解説は福田さんと中西。初めてのOB解説者で嬉しい。実況は桑原アナ。今回はNHKも放送があり、試合後、なぜかNHK小川キャスターによるDAZN解説者二人との試合振り返りもあった。
 先発は、GKソンリョン、DF三浦、高井、ジェジエウ、瀬川。アンカーに橘田、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングに遠野と家長。ワントップにエリソン。始まってみると、瀬古と橘田のダブルボランチだった。ベンチに佐々木、山本、山内、小林など。マルシーニョは出場停止。
 FC東京は4-2-1-3。3トップ真ん中に今季鹿島から加入の荒木。左右のウイングに元マリノスの遠藤渓太と仲川。トップ下に松木。小泉と今季新潟から加入の高のダブルボランチ。DFバングーナガンデ、森重、木本、長友。GKは長崎から復帰の波多野。キャプテンは今季から2年目の松木。ベンチにオリヴェイラ、今季札幌から移籍の小柏など。クラモフスキー監督は1年目。前節、今季初勝利し、スタメンは変更なし。桑原アナが「高選手はU12からU15までフロンターレのアカデミー育ちで市船へ進学した」と紹介。
 3分、エリソンからのパスを瀬古がシュート、戻ってきた相手FWが防ぐ。さらにこぼれを橘田がペナルティーエリア手前からシュートするがヒットせず枠の上。
 5分、遠野が利き足でない左でシュート、相手DFに防がれ、フロンターレの右CK。瀬古がショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。
 FC東京は、フロンターレの右SB本職でない瀬川がいる相手左サイドから遠藤がクロス、さらに松木もクロスを上げてくるが、ジェジエウやGKソンリョンが対応。そういえば、ソンリョンのユニフォームが以前は緑色だったが、今日は紫色だった。違う人のように見える。
 11分、相手サイドから松木がクロス、高井がクリアするが、こぼれを相手ボランチ小泉にミドルシュートされるも橘田が防ぐ。
 12分、前線でエリソンがボールキープ、瀬川がつないでペナルティーエリア内の脇坂からの落としを橘田がミドルシュート、またもヒットせず枠の上。
 16分、中盤でフロンターレのFK。瀬古が直接狙うが、相手DF。
 直後にFC東京のカウンター。相手左ウイング遠藤のクロスを橘田が防いでFC東京の左CK。相手のサインプレーを橘田が防ぐ。
 19分、中盤相手右サイドでFC東京のFK。松木が蹴るが、オフェンスファール。
 23分、相手FW荒木が下がり目の1〜3、GKソンリョンが前へ出ているのを見てミドルシュートをねらうが、枠の右。
 25分、相手右ウイングの仲川に右サイドを突破されるが、高井がクリア。解説陣は「仲川は速いですからね」「高井もいい守備だった」。中西の解説は、フロンターレの選手たちの目立たないが、いいプレーを取り上げてくれる。
 31分、中盤相手左サイドでFC東京のFK。荒木が蹴り、こぼれを相手ボランチ高にシュートされるが大きく枠の上。
 33分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 34分、三浦が左サイドをドリブル攻め上がり、相手DF長友をかわしてゴールライン近くから鋭いクロス、相手CB木本がクリアするがこれが左ポストに当たり、つめていた脇坂が利き足でない左で流し込んだ。1−0。
 35分、エリソンが右からペナルティーエリアに入って左足でシュート、相手DF。37分、瀬古がシュート、相手GK。
 40分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれを遠野がシュート、相手DFに当たり、今度は右CK。脇坂が蹴り、こぼれを家長がシュート、枠の上。
 43分、橘田のスルーパスに走りこんだ瀬古が相手GKをかわして流し込もうとしたが惜しくも枠の左。
 追加タイム2分。46分、FC東京の右CK。荒木が蹴り、こぼれを松木にミドルシュートされるが、枠の右上。
 48分、FC東京の右CK。バングーナガンデが蹴るがGKソンリョンがはじく。こぼれをペナルティーエリアで拾われ、相手左FW遠藤にシュートされるがこれもGKソンリョンが防ぐ。
 1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。5分、橘田からのパスを受けた三浦がペナルティーエリア左からシュート、枠の右。
 13分、FC東京の右CK。ショートコーナーから松木がクロス、ゴール前で混戦になるが、オフェンスファール。
 14分、三浦からのスルーパスにエリソンが走りこみ、シュートするがオフサイド。
 17分、右サイドを攻めあがった瀬川からの折り返しを遠野がシュート、相手GK。こぼれを再度遠野がシュート、枠の左。決めてほしい。
 19分、左サイドからくずし、橘田のパスをペナルティーエリアに走りこんだ三浦がシュート、枠の右。
 19分、FC東京が三人同時交代。左FWの遠藤に代えて新加入のジャジャ・シルバ、トップ下の松木に代えて小柏、ワントップの荒木に代えてオリヴェイラを入れる。フロンターレも一人目の交代。瀬川に代えて佐々木を入れる。
 24分、ペナルティーエリア内で遠野のパスを受けたエリソンが態勢を崩しながらシュート、ヒットせず枠の右。決めてほしい。解説の元FW福田さんが「エリソンは最後まであきらめない」とほめると、DF出身の中西が「ああいうFWはDFにとって気をぬけない」。
 27分、遠野が前方へループパスを送り、エリソンが走りこむ。相手GK波多野がペナルティーエリアを飛び出してクリアしようとしたが、空中で先にボールに触ったエリソンの足をなぎはらう形になり、レッドカード。VARのチェックが入り、まずエリソンのオフサイドを確認。オフサイドなしでレッドカードが有効となり、波多野は退場。解説陣は「波多野の飛び出しはやむを得ない」と言う。
 30分、FC東京は四人目の交代。右FW仲川に代えてGK野澤を入れる。トップ下の小柏が右ウイングへ回る。解説の福田さんが「FC東京は、これで交代回数も一回使うので痛いですね」。
 30分、これで得た中盤左サイドでフロンターレのFK。ボールサイドに脇坂と三浦とエリソンが立つ。実況席では「エリソンがすごいシュートをねらいそう」と言うが、三浦が蹴り、相手DFがクリア。せっかくのチャンスをちょっとあっさりしていた。
 32分、橘田がボールカットして左へ展開、受けた遠野が左からドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、あまり威力がなく、相手GKが捕る。急に入ったばかりの相手GKに練習させてしまった。34分にもエリソンが倒れずにシュートに持ち込むが相手DF。
 37分、フロンターレが二人同時交代。遠野に代えて新人の山内、エリソンに代えて山田を入れる。「これでエリソンの連続ゴールは途切れました」と桑原アナ。残念。
 38分、追加点。高井のロングフィードに走りこんだ左ウイング山内が左サイドをドリブル突破、ライン近くの深い位置からゴール前に折り返す。ニアポスト近くでクリアしようとした相手DF長友の背後に走りこんだ山田が押し込み、2−0。「交代で入れた選手が活躍すると監督はうれしいですね」と福田さん。
 39分、FC東京が五人目の交代。足を傷めたらしい相手DF木本に代えて中村帆高を入れる。FC東京は交代で入ったFWオリヴェイラも競り合いで左肩を傷めたようで左腕を動かさないようにしている。
 41分、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手DF。
 追加タイム6分。46分、家長が相手ボールをカットし、右サイドからシュート、枠の左。
 47分、追加点。左サイドから攻め込み、瀬古からのパスを受けた橘田がパスも出せる体勢から鋭いミドルシュートを打ち込む。3−0。
 フロンターレはボールキープして時間を使う。
 50分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて山本、、家長に代えて小林を入れる。
 51分、相手左FWシルバがドリブルをしかけるが、DFが防ぐ。
 52分、ロングボールを入れられ、クリアするが小さくなり、相手左FWシルバシュートに持ち込まれ、GKソンリョンが飛び出して防ぐが、シルバのオフサイド。サポーターが久々に「アヴァンテ」を歌っているのに、ひやっとさせる。GKソンリョンが大きくキックして、タイムアップ。
 試合後のインタビューで、脇坂が試合の前に「このクラシコがターニングポイントだったと言えるようにしたい」と話していたことを聞かれると「次のマリノス戦で勝たないと意味がない」と答えていた。ホーム初勝利については「お待たせしました!」。橘田はDAZN解説者二人から質問されたうち福田さんが「得点したシュートは初めからあのタイミングで打つつもりだったのか」と聞かれ、「初めはパスも考えた。前半二回もはずしていたので。でもフリーだったので止めてから入ってくれとシュートした」と答えて福田さんに「パスを考えちゃダメだ」と言われていた。
 やれやれ。勝点6として10位に浮上。今季から20チームに増えたので、10位でもトップハーフに入る。次節は3日後にアウェイで11位マリノスと対戦。「代表活動の中断期間に「即時奪回」を初心に立ち戻って練習したらしい。選手間の距離も改善されていた」と試合後の振り返りで中西が指摘していた。「フロンターレは90分集中してやり続けたことが勝因」と福田さん。この後、高井はU23の五輪アジア最終予選に参加予定。
 首位町田ゼルビアは3−1で鳥栖に勝ち、いまだ負け無しの4勝1分の勝点13でトップをキープ。2位は湘南に2−0で勝ったセレッソが勝点11。これに札幌を6−1で下した神戸と磐田に1−0で勝った鹿島が勝点10で続く。
 今季から3チーム自動降格となる。18位は勝点3の磐田、19位は同じく勝点3の鳥栖、20位は1分4敗で勝点1の札幌。

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サッカー短評 (2024.3/26、4/1、3)

北朝鮮vs.日本 対 (2024.3/26 平譲) W杯アジア二次予選第4節

 なんと3/21午前に突然、北朝鮮から平壌開催困難とAFCに連絡が来たとのこと。第三国での開催、日本での開催も検討したが、日本サッカー協会は5日後の日本開催は無理と回答したらしい。3/22にAFCが第三国での開催もなしと発表。
 FIFAは3/23に、「3/26の試合は中止、3/26までの国際試合デイズ以外に日程の余裕がないので試合日変更もしない」と決定。試合の扱いは規律委員会に付託され、没収試合になれば日本の不戦勝(3−0)になる可能性があるとのこと。北朝鮮との2連戦に2連勝すれば二次予選突破が決定だったので、この試合の扱いがどうなるか注目されている。(※3/25 6:30配信「FOOTBALL ZONE」の記事「北朝鮮サッカー処分浮上」他より)
 ※3/31、やっと日本の不戦勝(3−0)というFIFAの決定がなされた。
 ※※4/2、FIFAから北朝鮮に罰金1万スイスフラン(約167万円)が課された。

サッカー短評 (2024.3/21)

日本vs.北朝鮮 1対0 (2024.3/21 国立) W杯アジア二次予選第3節

 なんと開始2分で先制。楽勝かと思ったが、そんなことはなく、後半、危ないシュートもうたれた。結局追加点をとれず、3バックにして終了。気温7.6度、湿度22%。観客59354人。アデル ハミス アルナクビ主審はUAEの人。VARはなし。日本テレビ解説は、北沢、槙野、チョン・テセ。
 先発は、GK鈴木(シントトロイデン・ベル)。DF伊藤洋輝(シュツットガルト・独)、町田(サンジロワーズ・ベル)、板倉(ボルシアMG・独)、菅原(AZ・蘭)。田中碧(デュッセルドルフ・独)と守田(スポルティング・ポル)のダブルボランチ、トップ下に南野(モナコ・仏)。左右のウイングに前田(セルティック・スコ)と堂安(フライブルク・独)。ワントップ上田(フェイエノールト・蘭)。ゲームキャプテンは板倉。ベンチにW杯カタール大会以来の長友、遠藤、久保、4年ぶりに召集の小川航基など。今回、負傷中の三笘と中山、鎌田、伊東は呼ばれていない。
 北朝鮮は4-1-4-1。ワントップはMF登録の11番ジョン・イルグァン。左右のウイングに12番チェ・ジュソンと20番ぺク・チョンソン。インサイドハーフにはユベントスにも在籍していた10番ハン・グァンソンと22番キム・グボム。アンカーに15番リ・ウンチョル。DF4番キム・ポムヒョク、16番キム・ユソン、3番チャン・グチョル、2番キム・キョンソク。GK1番カン・ジュヒョク。キャプテンは3番チャン。ベンチに埼玉出身でJ3のFC岐阜所属ムン・インジュなど。シン・ヨンナム監督は、現役時代テセと一緒に試合に出たこともあるとのこと。
 2分、先制。左サイド伊藤からのパスを前田が受けて上田へつなぐ。上田が左サイド深い位置から戻し、田中碧が逆サイドの堂安へ。堂安が頭で落とし、南野がシュート、相手DF。こぼれをすばやく堂安が拾ってペナルティーエリア右のライン際から折り返すと、走りこんだ田中碧がミドルシュート、見事に決まる。1−0。
 7分、北朝鮮の右CK。左利きのキッカーがクロス、DF陣が防ぐ。
 12分、堂安からのスルーパスを斜めに走りこんだ守田が受け、相手DFをかわしてからシュート、枠の左。
 13分、日本の右CK。菅原が蹴るが、ニアで相手DF。
 14分、板倉からのロングフィードを受けた堂安がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。
 17分、堂安からのスルーパスに走りこんだ上田が相手DFに当てて日本の右CK。菅原がニアへ蹴り、長身DF町田がヘディングシュート、枠の右。
 20分、上田が相手DF3番チャンに倒され、チャンにイエローカード。中盤で日本のFK。堂安と菅原が立ち、菅原が直接ねらうも、枠の右。
 29分、守田がペナルティーエリア中央からシュート、相手DF。こぼれをさらに堂安がシュート、相手GK。
 31分、前田が倒され、ペナルティーエリア手前左で日本のFK。また菅原と堂安が立ち、今度は堂安が蹴るが、相手DFがクリア。
 36分、日本の右CK。菅原が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを伊藤が利き足の左足でシュート、枠の上。
 43分、南野が相手ボールをカットし、上田とパス交換して攻め上がり、ペナルティーエリアへスルーパス、堂安が受けて相手GKと1対1でシュートするが、相手GKが片足で防ぐ。
 追加タイム1分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から北朝鮮が二人同時交代。左ウイング12番チェに代えて13番MFリ・イルソン、アンカーの15番リに代えて17番MFカン・グチョルを入れる。
 1分、日本の右CK。菅原が蹴るが、味方に合わず。
 2分、北朝鮮のカウンター。相手GKからのロングフィードを受けた10番ハンがミドルシュート、右ポストに当たる。跳ね返りをクリアしようとする日本と押し込もうとする北朝鮮の選手が交錯。ゴールにボールを蹴りこまれるが、その前にオフェンスファールの笛。ヒヤッとした。
 6分、左サイド伊藤からのロングパスに追いついた前田が相手DFを抜いて折り返し、上田がシュートするがヒットせず枠の外。残念。実況席では、前田の速さに改めて感心。チョン・テセのFW目線の解説が面白い。「あそこに入ってくるのが上田のいい所。一番はずすFWが一番点を取るFW」。
 6分、北朝鮮が三人目の交代。2番右SBキムに代えて14番DFチェ・オクチョルを入れる。
 10分、相手右ウイングのペクが右サイド深い位置からクロス、後半から入った13番リがヘディングシュート、GK鈴木が捕る。後半は北朝鮮が積極的に攻め込んでくる。
 13分、日本が一人目の交代。守田に代えて遠藤を入れる。
 14分、入ったばかりの相手右DFチェのドリブルを伊藤が止めてイエローカード。中盤相手右サイドで北朝鮮のFK。キックは後半から入った17番カンが蹴るが、堂安がクリア。
 18分、相手ウイング13番リのクロスを防いで北朝鮮の左CK。17番カンが蹴るが、伊藤がクリア。
 21分、日本の右CK。菅原が蹴り、板倉がヘディングシュートするが、キックがラインを割っていたとして相手ゴールキックに。
 23分、北朝鮮が四人目の交代。ワントップの11番ジョンに代えて8番FWキム・グジンを入れる。
 23分、入ったばかりの8番キムが相手右サイド深い位置からクロス、DFに当たって北朝鮮の右CK。17番カンが蹴るが、ニアでクリア。
 26分、前田の折り返しがクリアされて今度は日本の右CK。菅原が蹴り、こぼれをまた田中碧がシュート、しかし相手DF。
 28分、相手13番MFリ・イルソンにイエローカード。
 29分、日本が三人同時交代。堂安に代えて谷口、南野に代えて浅野、菅原に代えて橋岡を入れる。3-5-2にしたらしい。上田と浅野のツートップ。インサイドハーフに田中碧と堂安、アンカーに遠藤。左右のウイングバックに伊藤と橋岡。町田、谷口、板倉の3バック。谷口はラインの上げ下げをこまめにやる役目らしい。
 30分、前田を倒した相手17番MFカン・グチョルにイエローカード。
 34分、北朝鮮は前線への放り込みを徹底してしかけ、最後は8番FWキム・グジンがシュート、GK鈴木が捕る。
 35分、左サイド伊藤からのスルーパスに斜めに走りこんだ上田がシュート、相手GKが防いで日本の右CK。ここで日本が五人目の交代。上田に代えて小川航基を入れる。小川はCKからの得点も得意だが、田中碧のキックからは得点できず。
 37分、右サイド深い位置で日本のFK。田中碧が蹴るが、シュートまでいけず。
 38分、北朝鮮が五人目の交代。4番左SBキムに代えて7番FWムン・モンジュを入れる。解説のテセが「在日コリアンにとって代表チームで日本と対戦するのは格別の思いがある」と言う。
 43分、日本の左CK。田中碧が蹴り、こぼれを最後は橋岡がシュート、惜しくも枠の右。
 追加タイム4分。49分、遠藤のスルーパスに走りこんだ板倉がシュート、枠の左。
 1−0でタイムアップ。

 ※なんと、この日の午前中に、北朝鮮が次節3/26のホームゲームの平壌開催が困難であるとAFCに連絡してきたという。これで、場所だけでなく日時も不確定に。後はFIFAの判断待ちと言う(国際マッチデーでない日程での開催か、日本の不戦勝、没収試合など)。

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サッカー短評 (2024.3/17)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 2対1 (2024.3/17 カシマス) 第4節

 3連敗。先制はしたが、後半に連続して失点。8年負けていなかった鹿島に負け、泥沼。ジェジエウが戻ったといっても100%ではないようだ。気温20度、湿度48%。観客24947人。主審は中西さん。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナか。
 先発は、GK引き続き上福元。DF三浦、丸山、ジェジエウ、橘田。アンカーに山本、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに山田(スポーツナビの先発予想は、GK引き続き上福元。DF三浦、丸山、高井、橘田。アンカーにゼヒカルド、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに山田)。やはりエリソンはケガなのか。
 鹿島は4-2-3-1。鈴木のワントップ。トップ下にケガ上がりの名古。左右のシャドーにチャヴリッチと藤井。佐野と元フロンターレの知念のダブルボランチ。DF安西、関川、植田、関西学院大から新加入の濃野。GK早川(スポーツナビの先発予想は、4-4-2。新加入チャヴリッチと鈴木のツートップ。左右のウイングバックに仲間と樋口。佐野と知念のダブルボランチ。DF安西、関川、植田、関西学院大から新加入の濃野。GK早川)。ポポビッチ監督は1年目。
 4分、相手右サイド藤井のクロスを三浦が防いで鹿島の右CK。名古が蹴り、相手DF植田がヘディングシュート、GK上福元が防ぐ。
 5分、脇坂のクロスをクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。6分の左CK脇坂が蹴るが、相手DF。
 11分、鹿島の右CK。名古が蹴るが、ジェジエウがクリア。こぼれを拾われ、また相手左CK。こちら側も名古が蹴り、相手FW鈴木がヘディングシュート、瀬古がクリア。14分にも鹿島の右CK。名古が蹴り、ジェジエウがクリア。こぼれを拾われ、再びクロスを入れられるが、橘田がクリア。
 21分、瀬古のクロスをクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ファーで家長がシュート、枠の上。これが初シュートか。
 29分、瀬古がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。32分にもマルシーニョがドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、枠の上。
 36分、先制。脇坂からのパスを受けた家長がペナルティーエリア内でシュート、相手GKがはじく。こぼれを走りこんだマルシーニョがシュート、右上に決まる。1−0。
 前半は押されていたが、苦しい中で30分頃からパスがつながり、先制できた。なんとかリードしたままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、左サイドを三浦が攻めあがってクロス、走りこんだマルシーニョがシュートすると思ったが、山田へ折り返し、これを相手DF植田にカットされ、ロングフィードされる。受けた相手左FWチャヴリッチが丸山を振り切り、ペナルティーエリア右からシュートを決められる。1−1。後半早々に追いつかれる。
 5分、続けて失点。チャヴリッチからのスルーパスに走りこんだ相手FW名古がペナルティーエリア左からシュート、バーに当たる。これを相手FW鈴木に押し込まれ、21−2。あっという間に逆転される。
 8分、フロンターレが一人目の交代。山本に代えて佐々木を入れる。佐々木が右SBに入り、橘田がアンカーか。
 18分には、フロンターレが三人同時交代。ジェジエウに代えて大南、山田に代えて小林、瀬古に代えて遠野を入れる。
 25分、鹿島が一人目の交代。FW名古に代えて樋口を入れる。
 30分、フロンターレが五人目の交代。三浦に代えて瀬川を入れる。
 39分、鹿島が2人目の交代。右FW藤井に代えて松村を入れる。
 44分、鹿島が三人目の交代。チャヴリッチに代えてパレジを入れる。
 逆転された後は、攻めあぐね、結局一度も流れを取り戻せないままタイムアップ。マルシーニョが二枚イエローをもらい、次節出場停止。
 15位に後退。

サッカー短評 (2024.3/9)

川崎フロンターレvs.京都サンガ 0対1 (2024.3/9 U等々力) 第3節

 また負けた。これでホームゲーム3連戦3連敗。しかも初めて無得点。だんだん悪くなっているようだ。前半立ち上がりは、あわやという場面も作られたが、徐々に盛り返し、押し気味に試合を進めたが無得点。後半20分に失点。25分に遠野と小林、34分にはゴミスと瀬川など攻撃の選手を送り出し、ゴミスの初ゴールかという場面は作れたもののVARで遠野のオフサイドがあり、取り消しに。最後まで歯車がかみ合わなかった。気温9.6度、湿度20%。観客20757人。主審は審判交流制度で来日中のスミスさん。最近プレミアリーグで笛を吹き始めたという30歳の期待の若手主審らしい。DAZN解説は福田さん、実況は桑原アナ。
 先発は、GK上福元。DF三浦、大南、丸山、橘田。アンカーに山本、インサイドハーフには瀬古と脇坂。ワントップ山田。ベンチにゴミス、小林、ソンリョンなど。上福元ハム古巣対戦らしい。ここ3試合で4得点のエリソンはベンチにもいない。後でスタンドにジェジエウ、ヴェロンと一緒にいるところが画面に映った(先発予想はGKソンリョン。DF三浦、高井、大南、際。アンカーに橘田、インサイドハーフに山本と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップはエリソン)。
 京都は4-1-2-3。ワントップに191cmの原大智。左右のウイングに平賀大空と豊川。インサイドハーフに松田天馬と川崎颯太。アンカーに金子。DF三竿雄斗、麻田、アピアタウィア、福田。GKク・ソンヨン。キャプテンは川崎。曹 貴裁監督は4年目。

サッカー短評 (2024.3/2)

川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 4対5 (2024.3/1 U等々力) 第2節

 信じられない展開。前半に3失点がそもそもダメだが、4点取っても勝ち切れないのが。気温13.2度、湿度51%。観客20316人。主審は飯田さん、VARは木村さん。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。水沼さんは、フロンターレの解説をよくするが、今回は磐田の選手の話ばかりで不愉快だった。
 先発は、GKソンリョン。DF三浦、大南、高井、佐々木。橘田のアンカー、山本と脇坂のインサイドハーフ。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにエリソン(先発予想は、GKソンリョン。DF三浦、大南、ジェジエウ、際。橘田のアンカー、山本と脇坂のインサイドハーフ。左右のウイングにマルシーニョと山田。ワントップにエリソン)。
 1年でJ1に戻ってきた磐田は、4-2-3-1。ジャーメインのワントップ。トップ下に山田大記、左右のシャドーに新加入の平川怜と松本。上原と中村駿のダブルボランチ。DF松原后、グラッサ、伊藤、植村。GKは元フロンターレの川島。キャプテンは山田。元日本代表コーチの横内監督は2年目。
 5分、ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。三浦と脇坂が立ち、脇坂が直接狙うが枠の上。
 6分、失点磐田のカウンター。山田からのパスを受けた相手左FW平川がクロス、こぼれをファーで拾った相手右SB植村がシュート、低い弾道で決まってしまう。0−1。
 8分、磐田の左CK。中村が蹴るが、高井がクリア。
 16分、マルシーニョがドリプルで左サイドを進み、家長へパス、ペナルティーエリア左奥から家長がシュート、相手GK。
 18分、また失点。相手左MF平川にボールカットされ、パスをつながれ相手左SB松原が持ち上がってクロス、相手FWジャーメインがヘディングシュート、0−2。磐田はシュート2本で2得点。
 23分、左サイドから山本がミドルシュート、相手GKがはじき、こぼれを右サイドから家長がシュート、枠の上。
 29分、また失点。相手ボランチ中村のスルーパスを受けた右FW松本がヒールパスを通して相手FWジャーメインが左足でシュート、0−3。最悪。
 磐田はいわゆる「ポケット」に走りこんで折り返す、という同じやり方を徹底していた。特にフロンターレの右サイド、佐々木の所がねらわれているように感じた。右ウイングの家長が必ずしも右サイドに張っていないので、佐々木が山根のように攻撃参加する余地があるが、今季から右に移ったばかりで慣れないせいか、立ち位置が自信なさげ。家長が持った時にパスを出したいところにいないし、攻めあがったときに脇坂と重なったりしていた。その裏を磐田がついてくると、戻るのが間に合わないことも。ジェジエウのようなスピードがないのだから、あらかじめよく考えて位置取らないと後手を踏むことになる。
 36分、1点返す。マルシーニョのらのこぼれを拾った山本がペナルティーエリア内でシュート、相手DFが防ぐが、こぼれをエリソンが押し込み、1−3。
 43分、攻めあがった佐々木がペナルティーエリア内でエリソンからパスを受けるがシュートできず。
 46分、相手MF山田にミドルシュートされるが、GKソンリョンが捕る。
 1−3でハーフタイム。後半は思い切った交代などが必要か。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。橘田に代えて瀬古を入れる。瀬古がインサイドハーフ左に入り、山本がボランチに下がる。
 1分、相手ボランチ中村からのパスを受けた上原がシュート、枠の上で助かる。
 5分、ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、壁に当たって今度は左CK。これも脇坂が蹴るが、相手FWジャーメインがクリア。
 6分、瀬古を起点にマルシーニョを経由してエリソンがシュート、枠の上。
 9分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GK。続く右CKを瀬古が蹴り、エリソンがヘディングシュートを決める。2−3。実況席では「瀬古を入れて攻撃がつながるようになった」。
 14分、追加点。左サイドを三浦がドリブルで突破してクロス、こぼれをエリソンがシュート、相手GKがはじいたところをマルシーニョが押し込み、同点に。3−3。これで負けはないと思ったが。
 19分、磐田が二人同時交代。山田に代えてペイショット、平川に代えて古川を入れる。
 27分、マルシーニョからのパスをエリソンがシュート、相手DF。フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 29分、磐田が三人目の交代。右FW松本に代えて藤川を入れる。
 31分、失点。相手FWジャーメインへのスルーパスをGKソンリョンが飛び出して防ごうとするが、VARが「PKの疑い」で主審にオンフィールドレビューを推奨し、PK判定に。ソンリョンはボールに触れないと判断した瞬間、ジャーメインを倒さないよう、仰向けに倒れたが、足がやはり接触していた。これをジャーメインが自ら決めてハットトリック。3−4。
 37分、フロンターレが四人同時交代。CB高井に代えてFW山田、家長に代えて小林、マルシーニョに代えて遠野、山本に代えて瀬川を入れる。どうやら前線はエリソンと山田のツートップ、左右のウイングバックに遠野と小林、瀬古と脇坂のダブルボランチ、瀬川が右SBに入り、佐々木が右CBに回ったか。
 40分、また追いつく。山田がペナルティーエリア内で粘ってから倒され、今度はフロンターレにPK。昨年は、家長や脇坂が蹴っていたが、今年はエリソンらしい。しかし山田がボールを渡したがらない。エリソンが譲って山田が左上に蹴りこむ。4−4。
 42分、相手FW藤川のシュートは枠の右。相変わらず、DFの寄せが甘い。
 追加タイムは9分か。46分、相手ロングフィードからゴール競り合い、最後はジャーメインにまたもやシュートを決められるが、ここでもVARが介入。ジャーメインにハンドがあったらしい。オンフィールドレビューの結果、なんとゴール取り消しで、瀬川のハンドでPKの判定に。しかし、ジャーメインがきっちり2本目のPKを同じ左側に決め、4−5とされる。瀬川にはイエローカード。
 58分、中盤左サイドでフロンターレのFK。瀬古が蹴り、エリソンがヘディングシュート、相手GK。続く左CKではGKソンリョンも攻撃参加。瀬古が蹴るが、相手DF。62分、またフロンターレの左CK。またGKソンリョンも参加。瀬古が蹴るが相手DF。こぼれを小林がシュートするが、惜しくも枠の上。
 4−5でタイムアップ。勝点3のままで9位に後退。

※今季はDAZNの「ジャッジリプレー」の配信がない。なぜだろう。いい番組だったのに。最後のPKでは得点を取り消す必要があったのか聞きたいところだが、「攻撃側のハンド」があったためか。

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サッカー短評 (2024.2/29)

日本女子vs.北朝鮮女子 2対1 (2024.2/29 国立) パリ五輪アジア最終予選

 勝った方が五輪出場権を得る。前半1点、後半にも1点とり、その後失点したが、なんとかそのまま逃げ切って、パリ五輪をつかんだ。前半最後と後半最後に危ない場面を作られたが、GK山下の好セーブでしのいだ。日本は、昨年の女子ワールドカップでの布陣3バックに戻して戦い、第1戦より攻撃に関わる形を多く作れた。国立競技場の芝は、だいぶ荒れていたが、両ゴール前だけ貼りかえてあった。気温9.1度、湿度26%。観客20777人。北朝鮮応援席3000席は完売とのこと。ケイシー・レイベルト主審はオーストラリアの人。VARはなし。NHK解説は引き続き矢野と岩渕。実況は小宮山アナ。
 先発は、GK山下。DF南、熊谷、高橋はな。左右のウイングバックに1年半ぶりに呼ばれた北川(神戸)と清水。長野と長谷川のダブルボランチ。左右のウイングに1年半ぶりに呼ばれた上野(広島)と藤野あおば。ワントップ田中美南。今回、左サイドの遠藤純(エンゼルシティー・米)、宮澤ひなた、ボランチの猶本光(浦和)など主力がケガで辞退。26歳の北川が追加招集された。解説の岩渕は「北川は大抜擢」。
 北朝鮮は3-4-2-1。ワントップは小柄な7番ソン。二列目に12番チェと14番ホン。左右のアウトサイドは15番ウィと2番リ。9番チュと10番リのダブルボランチ。DF3番リ、16番パク、20番リ。GK1番パク。ゲームキャプテンは24歳の7番ソン。前回先発の17番FWキムとボランチの6番ミョンの所を変えてきた。平均年齢は21.8歳で日本の24.8歳よりだいぶ若い。昨年のアジア大会で5年ぶりに国際大会に復帰したとのこと。
 北朝鮮は立ち上がりから攻撃ラッシュをかけてきた。解説の矢野は「こうやって出てきてくれる方が日本もやりやすい」「北朝鮮はFWに放り込んで走ってくる形が本来の形」。
 3分、中盤左サイドで日本のFK。右利きの長谷川と左利きの北川が立つ。長谷川がまたいで北川が蹴るが、熊谷には合わず。
 7分、相手右サイドのスローインのこぼれから、相手ボランチの9番チュがミドルシュート、GK山下が捕る。
 10分、パスをつないで最後は上野からのパスを受けた田中へ渡り、ペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。12分にも上野がミドルシュート、枠の外。
 北朝鮮は、日本のシステム変更でややとまどっているらしい。ワントップの7番ソンは献身的にプレスをかけ、9番ボランチのチュはつなぎ役としてうまくさばいているが。
 17分、相手FWソンが熊谷に靴の裏を見せるバックチャージでイエローカード。第1戦でもそうだったが、北朝鮮の選手たちは、危ないタックルでなくても、ボールを離した後でもレイトチャージしてくるので、気を付けておかないと。
 22分、中盤相手右サイドで北朝鮮のFK。10番リがファーへ蹴り、9番チュが頭で折り返すと、左MFウィがシュート、DF陣が防ぐ。
 26分、先制。中盤で日本のFK。北川がゴール前に蹴り、いったんは相手DFが触るが、左ポスト前の上野が頭で折り返すと、田中美南がヘディングシュート、相手GKがはじいてバーに当たる。落ちたところにつめた高橋が押し込んだ。相手GKそばに長谷川も走りこんだが、VARがないので、主審が認めれば得点。1−0。
 30分、北朝鮮の右CK。14番ホンが蹴り、DF16番パクが頭でさわるが、枠の右。
 34分、田中パスを受けた藤野がミドルシュート、枠の外。
 38分、中盤での相手FKから9番チュがヘディングシュート、こぼれを再度チュがシュートするが、味方に当たる。
 45分、相手10番リがペナルティーエリア右からクロス、これに走りこんだMF12番チェがヒールシュート、決まったかと思ったが、GK山下が懸命に体を伸ばし右手の先に当ててライン上でスーパークリア。
 追加タイム。1分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。「北朝鮮は立ち上がりに前半と同じようにラッシュをかけてくる」と解説の矢野。
 2分、北朝鮮は左サイドから攻め込み、FWソンがペナルティーエリア内でのキープから反転してシュート、GK山下。
 8分、左WB北川からのクロスを田中がペナルティーエリア内でヘディングシュート、枠の外。
 18分、日本が一人目の交代。上野に代えて清家を入れる。清家はドリブルも得意らしい。
 20分、縦パスに走りこんだ田中がペナルティーエリア右奥から折り返し、いったん相手DFに当たったこぼれを清水がクロス、清家がシュートをねらうが、相手GKに対するファール。
 21分、北朝鮮が三人同時交代。9番ボランチのチュに代えて6番MFミョン、7番FWソンに代えてアジア大会得点王の17番FWキム・キョンヨン、インサイドMF12番チェに代えて22番FWキム・ヒヨンを入れる。
 23分、自陣ペナルティーエリア手前で北朝鮮のFK。10番リが蹴るが、田中が触り、藤野がクリア。25分にも相手右サイドで北朝鮮のFK。10番リが蹴り、ゴール前で混戦になるが、なんとか防ぐ。
 26分、ロングフィードに走りこんだ清家がペナルティーエリア右に入って、相手DFをかわしてシュート、相手DF。
 31分、追加点。こぼれを拾って日本のカウンター。長野からのスルーパスに走りこんだ清水がゴールライン際で相手DFの足の間にボールを通し、ペナルティーエリアからクロス、中央にいた清家をねらったようだったが、走りこんだ藤野がニアにヘディングシュートを決める。2−0。
 34分、スルーパスに走りこんだ相手MF14番ホンがペナルティーエリア右に入ってシュート、GK山下。遅れてオフサイドの旗。
 36分、失点。南のパスを相手10番リにカットされ、自負ラインの裏にパスを出される。入ったばかりの相手FW22番キムが走りこんでループシュートを決める。2−1。スタンドの北朝鮮応援席が大盛り上がり。
 39分、清家が得意のドリブルで持ち上がってミドルシュート、枠の外。
 北朝鮮は勢いが出て、得意のロングフィードを仕掛けてくるが、日本のDF陣も跳ね返す。
 42分、北朝鮮が四人目の交代。14番インサイドMFホンのに代えて11番FWハンを入れる。
 44分、日本も二人同時交代。北川に代えて19歳の古賀、田中美南に代えて植木を入れる。
 追加タイム5分。
 47分、長谷川がこぼれを拾って清家にパス、清家はペナルティーエリア手前右からシュート、相手DFに当たり、相手GKが捕る。
 50分、中盤相手左サイドからのクロスに、入ったばかりの相手FWハンが走りこむが、その前にGK山下。最後まで危険な場面を作られるが、逃げ切ってタイムアップ。
 2−1で日本の勝利。

※「裏番組」のパリ五輪アジア最終予選のもう1試合は、オーストラリアがホームでウズベスタンを10−0で下したらしい。

サッカー短評 (2024.2/25)

北朝鮮女子vs.日本女子 0対0 (2024.2/24 ジッダ・サウジ) パリ五輪アジア最終予選

 ホームアンドアウェイ2試合合計得点の多い方が出場権を得る。当初、北朝鮮で開催予定だったが、アジアサッカー連盟が「直行便がない」などの理由で「中立国での代替開催」を提案、5日前にサウジアラビアでの開催が決定。なでしこの海外組は、いったん日本に帰国してから現地入りした選手やヨーロッパから直接入った選手などもいてコンディションがバラバラの上、合同練習も十分でないもよう。それでも前半は惜しいチャンスも作り、きわどいシュートも放ったが、後半は立ち上がりにいい形を作った後は、北朝鮮に押し込まれ、苦しい展開。なんとか失点せずに終え、勝点1を分け合った。気温31度、湿度16%。レ・ティリー主審は中国の人。NHK解説は矢野と岩渕。
 日本の世界ランクは8位。先発は4-1-2-3。GK山下(神戸)。DF19歳の古賀(フェイエノールト・蘭)、南(ローマ・伊)、高橋はな(浦和)、清水(ウェストハム・英)。アンカーに熊谷(ローマ・伊)。インサイドハーフに長野(リバプール・英)と長谷川唯(マンチェスター・シティー・英)。植木(ウェストハム・英)、田中美南(神戸)、藤野(ベレーザ)の3トップ。キャプテンは熊谷。ベンチに杉田、林穂乃香、清家など。池田監督は、熊谷をアンカーに置く新しいシステムを打ち出してきた。
 北朝鮮は世界ランク9位。システムは3-4-2-1。実際には、5-4-1できた。ワントップの17番キム・ヒョンヨンは、アジア二次予選得点王らしい。インサイドハーフに12番チェと14番ホン。左右のアウトサイドは15番ウィと2番リ。6番ミョンと9番チュのダブルボランチ。DF3番リ、16番パク、20番リ。GK1番パク。キャプテンは15番ウィ。
 1分、日本の左CK。長谷川が蹴り、熊谷が頭に当てるが枠の右。
 北朝鮮は、前線から日本にプレスをかけてくる。解説の矢野は「北朝鮮は守備と攻撃では陣形を変えているようだ。攻撃時にはツートップになっている」と言う。
 日本はDFからパスをつなぐが途中でひっかかる。北朝鮮の方は、パスは長短小気味よくつながるが、ラストパスの精度はそれほど高くなく、日本のDFやGKが防ぐ。
 14分、北朝鮮のロングフィードに相手FWキムが斜めに走りこんで、ペナルティーエリア右で受けると直ちにシュート、枠に飛んだがGK山下。
 15分、藤野が長谷川とのパス交換で右サイドを突破しようとして、相手DFウィに倒され、右サイド深い位置で日本のFK。これを藤野が蹴るが、ニアで相手DF。
 17分、左サイドでスルーパスに走りこんだ植木がクロスを上げるが、相手DFに防がれる。
 21分、左SB古賀からのスルーパスに走りこんだ田中美南がペナルティーエリア左で受けるが、タッチが大きくなり、シュートできず。
 26分、北朝鮮のカウンター。相手FWキムにボールカットされ、右MFのホンにパス、ホンからのパスを受けた相手ボランチのミョンがミドルシュート、GK山下がセーブ。
 29分、飲水タイム。選手たちは水を飲むだけでなく、氷の袋で首筋を冷やしている。
 39分、南が相手FWキムを倒して、相手左サイドで北朝鮮のFK。ウィが蹴るが、植木がクリア。
 42分、右サイド深い位置から藤野がクロス、こぼれを田中美南が拾ってすかさずシュート、決まってもおかしくなかったが、相手GKが残した左足の先ではじかれる。
 追加タイム1分。46分、長野からのパスを受けた田中美南が倒され、中盤右寄りで日本のFK。長谷川がファーへ蹴るが、相手DF。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 前半より日本の選手たちの距離が縮まり、パスがよく回るようになる。解説の矢野や岩渕も「ハーフタイムに修正したと思う」と言う。
 3分、相手FWキムからのパスを受けた相手左MFチェがミドルシュート、南が防ぐ。
 5分、相手ボランチのホンからのスルーパスを高橋がクリアして北朝鮮の右CK。キッカーは2番DFリ。シュートされるがヒットせず、GK山下が捕る。
 10分、相手ボランチの9番チュがペナルティーエリア手前からミドルシュート、バーに当たる。しかし、その前に長谷川へのオフェンスファールがあったらしい。
 13分にも、相手スルーパスに走りこんだ相手FWキムがペナルティーエリア左奥から折り返し、相手ボランチの6番ミョンがシュート、枠の上。
 13分、日本が一人目の交代。植木に代えて中嶋(広島)を入れる。ドリブラーらしい。
 16分、北朝鮮の攻撃。相手CKのこぼれから相手MFホンにクロスを上げられ、GK山下がファンブルするが、オフエンスファール。
 21分、相手ボランチの6番ミョンがミドルシュート、熊谷が防ぐ。
 24分、日本が二人同時交代。長野に代えて清家(浦和)、熊谷に代えて谷川(ローゼンゴード・スウェ)を入れる。キャプテンマークは熊谷から南に渡される。北朝鮮も二人同時交代。14番FWホンに代えて22番FWキム、6番DFミョンに代えて10番FWリを入れる。
 28分、相手右SB2番リが攻めあがってペナルティーエリア右横からクロス、相手FWキムがヘディングシュート、バーに当たって助かる。
 33分、北朝鮮が三人目の交代。17番FWキムに代えて7番MFソンを入れる。
 35分、中盤左で日本のFK。谷川が蹴るが、味方に合わず、相手GKが捕る。
 37分、日本の左CK。谷川がファーへ蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを藤野が拾うが、シュートに至らず。
 38分、北朝鮮の左CK。キッカーは10番リ。キックはGK山下が捕る。
 40分、日本はGK山下のフィードからカウンターをしかけるが、清家のクロスは中嶋に合わず。
 42分、日本が四人目の交代。FW田中美南に代えて22番千葉(フランクフルト・独)を入れる。
 44分、左SB古賀の足がつって倒れる。日本は既に三回交代しているので、もう代えられない。いったんピッチを出て治療。
 追加タイム3分。古賀が戻る。北朝鮮がずっとクロスを入れ続ける。
 47分、清水のフィードに清家が走りこみ、相手DFに当てるが、CKにならず。
 49分、日本のカウンター。藤野がドリブルで持ち上がってクロス、相手DF。
 0−0でタイムアップ。

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サッカー短評 (2024.2/24)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 1対2 (2024.2/24 レモンス) 第1節

 ついにまた新シーズン開幕。4日前のACLラウンド16をホームで敗退というショックからのリバウンド・メンタリティが問われる。前半はベルマーレに押し込まれ、7分早々にセットプレーから失点。しかし、前半のうちに脇坂の渾身のミドルシュートが決まって追いつく。後半11分には、なんとFWエリソンが相手バックパスを相手GKから奪って追加点。その後、双方にバー直撃やオフサイドによるゴール取り消しなどがあったが、フロンターレが逃げ切った。気温10.9度、湿度31%。観客12987人。主審は小屋さん、VARは岡部さん。DAZN解説は坪井啓介、実況は桑原アナ。
 先発は、DF三浦、高井、大南、佐々木。アンカーに橘田、インサイドハーフに山本と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにエリソン。(先発予想は、GKソンリョン。DF三浦、丸山、大南、際。アンカーに橘田、インサイドハーフに山本と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにエリソン。「スポーツナビ」の予想は、GKソンリョン、DF三浦、高井、ジェジエウ、際。アンカーに橘田、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにエリソン。)キャプテンは脇坂。鬼木監督は8年目。ベンチにゴミス、山田、ゼ・ヒカルド、丸山など。
 ベルマーレは昨季とは異なる4-4-2。GK富居。DF杉岡、キム・ミンテ、大岩、元フロンターレの鈴木雄斗。左右のアウトサイドに平岡大陽と池田。田中聡とベテラン茨田のダブルボランチ。新加入のルキアンと鈴木章斗のツートップ。(「スポーツナビ」の予想は、3-1-4-2。GKソン・ボムグン。DF大野、鹿島から来たキム・ミンテ、大岩。アンカーに田中聡、インサイドハーフに平岡大陽と池田。ツートップは元フロンターレの阿部とルキアン。)キャプテンはキム・ミンテ。ベンチには、元フロンターレの阿部、新加入のFWディサロなど。山口智監督は4年目。
 「フロンターレは昨季初めの5試合で1勝とスタートダッシュに失敗して結局それが最後まで響いた」と桑原アナ。「今季はここまで公式戦3試合で2勝1敗といいスタートを切れている」。
 ベルマーレが3バックか4バックか試合開始後しばらく、解説の坪井と桑原アナは確認していた。「ベルマーレは、4バックも練習しているとは聞いていたが、開幕戦でやるからには手ごたえがあるのだろう」と桑原アナ。
 1分、マルシーニョがドリブル突破を狙うが、相手DF鈴木雄がはばむ。
 7分、失点。相手FWルキアンを倒して、自陣ペナルティーエリア左角付近でベルマーレのFK。これを茨田が蹴り、高井がいったんクリアするが、こぼれをいい位置に走りこんだ相手MF池田に押さえの効いた低いシュートをうたれ、決められる。0−1。
 ACL山東との第2戦でも、相手CKのこぼれをミドルシュートされた。セットプレーを一度防いだ後の処理がうまくないように感じる。池田には、誰かがもちろん寄せていたが間に合わず。
 ベルマーレは、FWルキアンを筆頭にハイプレスをかけてくる。特に橘田には必ず誰かが寄せてきて、ここからの展開ができない。「マルシーニョと鈴木雄斗、家長と杉岡のバトルが面白い」と坪井。フロンターレはDFラインからの組み立てがロングフィードになってしまい、マルシーニョに渡っても、そこにも複数の相手DFがすばやく対応。脇坂や山本からもいいパスが出ない、というより、二人になかなかパスが通っていないようだ。
 20分、左サイドでフロンターレのFK。キッカーは三浦。今季は、プレースキッカー一番手は脇坂ではないようだ。二人で立っているところもこれまで見ていない。桑原アナが「三浦選手はいいキックを蹴る」と言う。三浦のキックに大南が走りこみ、ヘディングシュート、決まったかに思ったが、相手GK富居が右足ではじく。解説の坪井が「大南は少しのけぞるような形になったのに、よく当てましたが、GK富居もよく止めた」。
 21分、エリソンからの落としを家長が右からクロス、マルシーニョがペナルティーエリア内でヘディングシュート、枠の右。
 22分、相手FW鈴木章斗にボールが渡り、ここから相手MF茨田がミドルシュート、枠の上。
 24分、同点に。佐々木がルーズボールをつなぎ、エリソンへ。エリソンは家長に落とし、ゴール前へ走りこみ、相手DF三人を引きつける。家長は一瞬キープしてからフリーの脇坂へ。脇坂は利き足でない左で豪快なミドルシュート。枠の左上に当たって決まる。1−1。
 実況席では「池田のゴールもいいシュートでしたが、脇坂のシュートは今節のベストゴールになってもおかしくない」。本人も試合後に「打つと決めていた。よく覚えていない。気持ちで決めた」と言ったらしい。脇坂はオフに海外からオファーもあった中、ACLで優勝したいと残留したのに、ホームでの山東戦では自らのCKからのカウンターで失点し、期するところがあったようだ。
 27分、エリソンのミドルシュートは惜しくも枠の右。
 27分、相手DF鈴木雄斗のクロスをマルシーニョが防いでベルマーレの右CK。杉岡がスリーパーを見せる。大きく戻すキックを蹴り、待っていた田中聡がダイレクトで正確なインパクトのミドルシュート、曲がって落ちてきたが、バーに当たって助かる。
 31分、ベルマーレの右CK。杉岡のキックはまたデザインされた形で、ポケットに走りこんだ杉岡に戻して折り返しをねらったが、三浦がクリア。実況席では、「ベルマーレはいろいろなCKを用意してますね」。
 38分には、相手FKのこぼれを先制点の池田がミドルシュート、佐々木が防ぐ。さらにこぼれを相手DFキムが攻めあがってシュート、これは大南が防ぐ。
 39分、相手右サイドから相手DF鈴木雄斗がクロス、脇坂がクリアするが、こぼれをまた相手MF田中聡がミドルシュート、これも大南が防ぐ。
 44分、ベルマーレのカウンター。中盤でボールカットされ、攻めあがった相手DF大岩が右サイドから折り返したが、橘田がクリア。解説の坪井が「橘田は危ない所に真っ先に入る」と賞賛。
 追加タイム1分。1−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、家長からのパスを受けたエリソンがペナルティーエリアにドリブルで入り、エリア内右からシュート、枠の上。
 11分、逆転。相手DFキムからのバックパスを受けた相手GK富居に、エリソンが猛然と詰め寄ってボールカット、そのまま突き進み、後ろから引っ張る相手GKを振り払いもせずシュートを決める。2−1。ここまでエリソンは出場した3試合全てで得点。「倒れません。強いですね」と桑原アナが感心。解説の坪井は「でもエリソンが倒れたら、GK富居はPK献上でしたね」。ゴールパフォーマンスは「闘牛」らしい。エリソンは試合後のインタビューで「前からプレスをかけるのは好きだし、一瞬でもあきらめたくない」と言っていた。
 18分、三浦からのスルーパスをペナルティーエリア左で受けたマルシーニョはシュートかと思ったが、エリソンへパス、エリソンはシュートしたが、枠の右。
 20分、ベルマーレが二人同時交代。ボランチ茨田に代えて鈴木淳之介、FW鈴木章斗に代えて阿部を入れる。それぞれ同じポジションに入る。
 25分、あわや同点に。相手右サイドへの展開から、入ったばかりの相手MF鈴木淳にミドルシュートを打たれ、これがゴールイン。主審はいったん得点を宣言するが、VARのゴールチェックが長引く。リプレーが出ると、シュートが相手FWの阿部に当たってコースが変わっており、阿部の位置がオフサイドかどうかの確認らしい。桑原アナは「ジャッジリプレイ」の番組でこういう事例に詳しく、「これは3D判定になるでしょう」と言う。オフサイドはファクトなので、VARオンリーレビューでオフサイドに確定、得点取り消し。やれやれ。
 27分、フロンターレが一人目の交代。山本に代えて瀬古を入れる。「守備にも強い選手です」と桑原アナ。
 30分、中盤左寄りでフロンターレのFK。やはり三浦が蹴るが、相手DF。
 32分、相手MF平岡がミドルシュート、高井がクリア。
 34分、佐々木が攻めあがってペナルティーエリア右からシュート、相手DF。こぼれをペナルティーエリア内で橘田が拾って脇坂にパス、脇坂のシュートは相手GK富居が触ってバーに当たる。ここでもVARが介入。今度は、脇坂のシュートが途中で相手DF鈴木雄の腕に当たっているらしい。リプレーを見ると、まず胸に当たってから腕に当たっており、カメラの角度によっては、腕が動いてボールを叩き落とそうとしているようにも見える。これはオンフィールドレビューになるが、主審はだいぶ長い間画像の確認をしていた。解説の坪井が「主審も迷っているようですね。ボールが当たった順序は関係あるんですか」と聞くと、桑原アナは「順序は関係ないが確かに体から離れた腕に当たっている。これはどちらの判定になってもおかしくない例」と言う。結局ノーハンドのままとなった。
 39分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて瀬川、エリソンに代えて山田を入れる。ベルマーレも二人同時交代。平岡に代えて奥野、池田に代えて畑を入れる。ベルマーレは奥野がボランチに入り、田中がアウトサイドへ回ったようだ。
 42分、相手DF鈴木雄からのパスを受けた畑がペナルティーエリア内から折り返すが、大南が防ぐ。43分には、相手左サイド杉岡からクロスを入れられるが、GKソンリョンが捕る。
 追加タイム7分。45分、ベルマーレの左CK。杉岡が蹴り、相手DF鈴木雄にヘディングシュートされるが、高井がクリア。さらにこぼれを相手DF大岩がペナルティーエリア内からクロス、相手MF鈴木淳が中央からシュート、枠の右。
 46分、ベルマーレが五人目の交代。DF大岩に代えてFWディサロを入れる。いよいよパワープレーか。
 50分、相手右サイドからクロスを続けてあげられるが、全員で防ぐ。
 51分、フロンターレが四人目の交代。脇坂に代えて丸山を入れる。脇坂はキャプテンマークを丸山の腕に巻く。こちらも守り切るという決意表明。
 2−1でタイムアップ。
 まずは勝点3を得て、暫定4位につけた。
 第1節は、マリノス対ヴェルディなど明日にも2試合開催される。

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サッカー短評 (2024.2/20)

川崎フロンターレvs.山東泰山 2対4 (2024.2/20 等々力) ACLラウンド16第2戦

 ここで敗退。ミスで前半に2失点したのが痛かった。気温20.7度、湿度64%。観客11732人。アルアリ主審はクウェートの人。
 先発は、第1戦とは二人変更。GKソンリョン。DF三浦、丸山、大南、佐々木。アンカーに橘田、インサイドハーフに山本と脇坂。ワントップはエリソン。ベンチにゴミス、山田、瀬川など。
 山東は4-2-3-1。9番クリザンのワントップ。トップ下に22番リー。左右のシャドーに7番カザイシビリと38番シェ。5番ジョンジョンと77番ポンのダブルボランチ。DF11番リウ、27番シー、4番ジャジソン、28番ガオ。GK14番ワン。
 1分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 4分、相手左FWカザイシビリがシュート、DFに当たって山東の右CK。ポンが蹴り、相手長身DFジャジソンがヘディングシュート、GKソンリョンがはじく。続く相手連続左CKもDF陣が防ぐ。
 6分、ボールカットされ、相手右FWシェにミドルシュートされるが、これもGKソンリョンが防ぐ。
 7分、サイドチェンジのパスから左サイドを攻めあがった三浦がミドルシュート、相手DF。
 8分、失点。GKソンリョンからのパスを受けた大南が相手MFリーにボールカットされ、ペナルティーエリア左からの折り返しを相手FWクリザンに押し込まれる。0−1。
 14分、相手FWクリザンにパスが通り、シュートされるが、枠の左。
 24分、パスをつないで前線のエリソンへ。エリソンはペナルティーエリア内からシュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ミスキックなのか、ニアで相手DFガオにカットされ、相手左FWカザイシビリへパス、カザイシビリは左サイドを持ち運んでアウトサイドでゴール前へクロス、走りこんだ相手DFガオにループシュートを打たれる。0−2。せっかく攻撃がつながるようになってきたところで再びの失点でショック。
 27分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。29分にも中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、大南が頭に当てるが相手GK。
 30分、1点返す。山本からのスルーパスに走りこんだ三浦がそのまま持ち上がって左サイド深い位置からシュートを決める。1−2。これで二試合合計4−4。
 32分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 33分、山東のカウンター。相手左FWカザイシビリが突破をしかけ、シュートを打つが、DF陣が防ぐ。
 35分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。37分にもフロンターレの右CKからのこぼれを三浦が拾ってしかけるが、相手DF。
 39分、山本の左サイドからのクロスに脇坂が飛び込んでヘディングシュート、枠の上。タイミングはよかったが、いかにもうまくないヘディングシュートだった。
 40分、右サイド家長からの横パスを山本がダイレクトでシュート、惜しくもバーに当たる。
 43分、中盤相手左サイドで山東のFK。ポンが蹴り、カザイシビリにシュートされるが、枠の上。
 45分、橘田からのスルーパスを受けたマルシーニョが相手GKと1対1になるが、シュートは止められる。
 追加タイム5分。1−2でハーフタイム。

 後半開始から、山東が二人同時交代。38番MFシェに代えて32番FWフェルナンジーニョ、5番ボランチのジョンジョンに代えて8番FWパトを入れる。
 4分、相手スローインからゴール前で混戦、最後はシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 6分、エリソンが左サイドで粘って折り返し、家長が利き足の左足でシュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれを家長が右足でシュートするが相手DF。
 11分、丸山からのロングフィードに走りこんだマルシーニョが折り返し、家長が左足でシュート、相手GKがはじいたこぼれを三浦が拾って折り返し、山本がシュート、相手GKが捕る。
 14分、追加点。脇坂が右サイド浦野スペースにスルーパス、走りこんだ家長がクロス、ファーでマルシーニョがシュート、左ポストに当たるが、こぼれをエリソンが押し込み、同点に。2−2。二試合合計5−4とふたたび勝ち越した。
 20分、相手右サイドで山東のFK。フェルナンジーニョが蹴り、リーに触られるが、枠の左。24分にも、相手右サイドで山東のFK。こちらはリーが蹴るが、GKソンリョンがはじいて防ぐ。
 28分、失点。中盤相手左サイドで相手FWクリザンにパスが通り、ドリブルで進んでDFをかわして強烈なシュートを決める。2−3。これで二試合合計6−6になってしまった。
 34分、エリソンが相手GKに倒され、GKワンにレッドカード、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。しかし、VARのチェックでエリソンはオフサイド、レッドカードとFKは取り消しに。
 39分、フロンターレが三人同時交代。山本に代えて山田、エリソンに代えてゴミス、マルシーニョに代えて瀬川を入れる。
 41分、山東の左CK。フェルナンジーニョが蹴るが、ゴミスがクリア。
 追加タイム6分。47分、また相手FWクリザンにペナルティーエリア手前から鋭いシュートをうたれるが、大南が止める。48分、山東の左CK。フェルナンジーニョが蹴り、こぼれを相手FWリーにシュートされるが、GKソンリョン。こぼれも拾われるが、DF陣が防ぐ。
 51分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、大南がヘディングシュート、枠の右。
 52分、山東の右CK。フェルナンジーニョが蹴り、ゴール前で混戦に。クリアできずに相手DFジャジソンに蹴りこまれ、万事休す。2−4。VARが念入りにチェックするが、得点が認められる。
 54分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えてジェジエウ、家長に代えて高井を入れる。
 54分、フロンターレのパワープレー。高井が攻撃参加し、左サイドからクロスを入れるが、相手GKが触ってタイムアップ。
 二試合合計で6−7となり、ラウンド16で敗退。
※なお翌日、他のJリーグ勢の試合があり、甲府は蔚山に連敗して敗退したが、マリノスはホームで延長までもつれたがPKで1−0と勝ち、タイのバンコクを二試合合計3−2で下してベスト8へコマを進めた。準々決勝4試合は、3/5〜13に開催される。

サッカー短評 (2024.2/17)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 1対0 (2024.2/17 国立) スーパーカップ

 リーグ王者の神戸と天皇杯優勝のフロンターレの対戦。前半は神戸に攻め込まれたが、ターンオーバーのメンバーで耐え抜き、後半なんと新加入のDFファンウェルメスケルケン際のシュート(?)が相手DF二人に当たってゴールイン。この1点を守って勝ち切った。気温13度、湿度33%。観客52142人。主審は池内さん、VARは山本雄大さん。日テレ解説は北沢さん、大久保、槙野。
 先発は、ACLと完全に入替え。GK上福元、DF田邊、新加入の丸山、高井、新加入の際。アンカーに新加入のゼ・ヒカルド、インサイドハーフに新加入の山内と瀬古。左右のウイングには新加入のパトリッキ・ヴェロンと山田。ワントップにゴミス。ゲームキャプテンは瀬古。山内は、U12〜U18までアカデミー所属で桐蔭横浜大学を経て加入(先発予想は、GKソンリョン。DF際、大南、ジェジエウ、丸山。アンカーに橘田、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングにはマルシーニョと家長。ワントップにエリソン。酒井高徳のポジションが右SBなら、マルシーニョと際で対応することになる)。
 ベンチには、マルシーニョ、山本悠樹、瀬川、橘田ら山東戦に先発したメンバーとまだ出番のないDF三浦やMF松井など。GKソンリョン、ジェジエウ、大南、脇坂、家長、エリソン、小林、宮城天らはベンチ外。
 神戸は4-1-2-3。大迫を真ん中に左右のシャドーはパトリッキと佐々木。二列目に井出と山口蛍。アンカーに扇原。DF初瀬、トゥーレル、山川、酒井高徳。GK前川。キャプテンは山口。
 1分、相手FW大迫にいきなりミドルシュートされるが、枠の左。
 2分、フロンターレの左CK。瀬古が蹴るが、相手GKがはじく。
 6分、中盤相手左サイドで神戸のFK。初瀬が蹴り、GK上福元がはじいて神戸の左CK。初瀬が蹴るが、高井がクリア。
 10分、フロンターレの右CK。瀬古が蹴るが、相手DF。11分、右サイドからの瀬古のクロスに、攻め上がってきた際がペナルティーエリア右でヘディングシュート、相手GKがはじいてまたフロンターレの右CK。瀬古が蹴るが、相手DFがクリア、こぼれをヴェロンがシュート、枠の上。
 15分、田邊が相手選手を後ろから抱えて倒し、イエローカード。
 17分、山内からのパスをペナルティーエリア右奥で山田が受けるが、相手GK。さらに山田が粘ってこぼれ、すかさずゴミスがシュートするが、相手GK正面。
 21分、神戸のMF井出が空足を踏んだような感じで傷め、神戸が一人目の交代。井出に代えてフロンターレから完全移籍した宮代を入れる。すると珍しくフロンターレ・サポーターがブーイング。試合前の選手紹介のときだったら、移籍した元選手にも拍手したと思うが、試合中だからか。実況席でも「珍しい」。フロンターレ・サポーターが元所属選手も家族扱いしていることは広く知られているようだ。解説の(たしか)北沢が「宮代はシュートがうまい。大迫とのコンビもいい」。
 22分、選手交代で集中がゆるんだのか、相手MFパトリッキからのパスを受けた相手FW大迫にシュートされるが、GK上福元が足で防ぐ。
 23分、今度はヴェロンからの折り返しをゴミスがシュートするが相手DFにクリアされてフロンターレの左CK。瀬古が蹴るが、相手DF。
 24分、相手右サイド酒井からのクロスを相手FW大迫がGK上福元と競り合い、こぼれを相手MF山口がミドルシュート、枠の上。
 25分、ゴミスが相手DFを倒したとしてイエローカード。
 28分から連続して相手左FWパトリッキにクロスを入れられるが、DF陣がクリア。31分、中盤相手右サイドで神戸のFK。初瀬が蹴るが、DFがクリア。
 37分、相手MF山口からのパスを受けた相手FW大迫がペナルティーエリア内でシュート、枠の右で助かる。
 39分、瀬古がドリブルでペナルティーエリア手前まで進みシュート、枠の上。
 フロンターレの選手たちはやや押し込まれつつも最後は何とか防いでいる。解説の大久保に「DFラインをもっと上げた方がいい」と言われる。宮代にパスが入ると、高井らが複数ですぐ寄せて、前を向かせないようにしている。高井は大迫もよく抑え、一度はボールカットもしていた。
 42分、神戸のカウンター。相手右FW佐々木がペナルティーエリア右奥からシュート、枠の左で助かる。相手右サイドは酒井高徳も攻めあがってくるので、田邊一人だと対応が難しい。槙野が「丸山ともっとコミュニケーションをとった方がいい」と言う。
 46分、相手左サイドからくずされ、相手DF初瀬のクロスを相手右FW佐々木にヘディングシュートされるが、GK上福元が捕る。0−0でハーフタイム。やれやれ。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。田邊に代えて新加入の三浦を入れる。
 1分、相手右サイドから佐々木がクロス、受けた相手FW宮代がペナルティーエリア内からシュート、際が防ぐ。
 2分、先制。中盤右サイドでフロンターレのFK。瀬古が蹴り、相手GKがはじき、さらに相手MF山口が空中で触るが、こぼれにつめていた際が蹴り、これが相手DFの誰かに当たって、いい具合に相手GKの触れない左上に飛んでゴールイン。1−0。
 6分、ロングボールをDFラインの裏に入れられるが、大迫に渡る前にGK上福元が飛び出してクリア。「上福元は足元の技術が高い」「後半は、フロンターレのDFラインが高くなっている」と解説陣。
 9分、相手MF扇原からのパスを受けた相手左FWパトリッキがペナルティーエリア左からシュート、枠の上で助かる。さらに相手DF酒井に攻め込まれてペナルティーエリア右からシュートされるが、枠の上。
 18分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りで神戸のFK。ボールサイドに初瀬と大迫が立つ。実況アナが「大迫は昨年FKで川崎から得点している」と言う。案の定、大迫が直接ねらうが、壁に当たる。
 20分、フロンターレが2人目の交代。ヴェロンに代えてマルシーニョを入れる。
 20分、際が右サイドからロングスロー、こぼれをゴミスがシュート、相手DF。
 24分、マルシーニョが相手MF扇原に倒され、扇原にイエローカード。ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。瀬古が直接ねらうが惜しくもバーに当たる。
 24分、際が攻めあがってシュート、下がってきた相手FW宮代が防ぎ、フロンターレの右CK。瀬古が蹴るが、相手DF。
 25分、神戸が二人同時交代。パトリッキに代えて広瀬、扇原に代えて井手口を入れる。
 28分、入ったばかりの相手右FW広瀬からクロスを入れられ、相手FW大迫がペナルティーエリア真ん中で頭に当てるが枠の上。31分、相手FW宮代がミドルシュート、枠の右。
 32分、瀬古からのロングフィードに走りこんだマルシーニョがペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。瀬古が蹴るが、相手DF。
 35分、フロンターレが二人同時交代。山内に代えて橘田、ファンウェルメスケルケン際に代えて瀬川を入れる。瀬川を右SBに入れたようだが、ねらわれないか。神戸も四人目の交代。初瀬に代えて飯野を入れる。
 40分、フロンターレが五人目の交代。足がつった瀬古に代えて山本悠樹を入れる。
 40分、右サイドでフロンターレのFK。入ったばかりの山本が蹴るが、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれを拾った瀬川がミドルシュート、枠の上。
 追加タイム3分。46分、瀬川が相手選手のプレスをかわせずバックパスして、GK上福元が蹴り上げてしまい、神戸の左CK。飯野が蹴るが、高井がクリア。
 47分、相手左FW広瀬がミドルシュート、GK上福元。
 48分、橘田が相手を倒してイエローカード。中盤相手左サイドで神戸のFK。広瀬がゴール前に蹴りこむが、なんとゴミスがクリアして、そのままボールを拾った相手選手をライン際に追い詰める。38歳なのに90分走り切った。
 1−0でタイムアップ。
 試合後のインタビューで唯一の得点者の際が「家族も見に来ている中で、タイトルのかかっている試合でゴールを決めてタイトルを取れたのでうれしく思う」と答えていた。甲府のアカデミー出身だが、高卒後は父の国オランダに渡ってプロになった。日本でプレーするのは初めてという。かつてアンダーカテゴリーの日本代表に呼ばれたこともあるらしい。
 鬼木監督は、この日程が決まった初めからターンオーバーしようと考えていたわけではないと言っていた。怪我人とかもありうるので、直前まで決めずにフラットに選んだとのこと。また、この2試合でできるだけ多くの選手に本番の試合を体験させ、監督もプレーを確認したいと思っていたために結果としてこうなった、ということらしい。
 次の試合は、中二日でACLラウンド16第2戦の山東戦が等々力で行われる。

サッカー短評 (2024.2/13)

山東泰山vs.川崎フロンターレ 2対3 (2024.2/13 山東) ACLラウンド16第1戦

 ガラッと選手もコーチ陣も入替えた今季の体制で臨む初戦はいきなりのアウェイ戦。立ち上がり15分は山東に押し込まれたが、GKソンリョンの活躍もあってしのぐと、24分、脇坂の右CKのとき相手のハンドがあったとVARのチェックから主審がオンフィールドレビューを経て判定変更。28分、これで得たPKをエリソンが決めて先制。さらに33分、マルシーニョのダイビングヘッドで追加点。その後、山東のラフプレーとフロンターレのパスミスからピンチをまねくが、GKソンリョンのセーブでしのぎ、2−0で後半へ。山東は12分に外国籍FWを二人投入。フロンターレが得点チャンスを決めきれずにいると、22分、ついに失点。本職でない左SB瀬川の側から崩され、交代で入った相手FWに決められた。27分、フロンターレもFW山田とDF丸山を入れ、山田と家長のツートップとする5-3-2へシステム変更したようだった。すると34分、GKソンリョンのロングフィードを山田が頭でつなぎ、家長が絶妙な胸トラップから相手DFをブロックしつつシュートを決め、3点目。しかし山東も長身DFを前線へ上げるパワープレーで、フロンターレは防戦一方に。「クロスの出所にプレスがかからない」状態となり、ついに40分にまた失点。直後に審判の通信システムトラブルがあり少し中断。ここでフロンターレは左右のSBを交代。これで何とか7分の追加タイムをしのぎきって3−2で勝利した。山東はなんとシュート20本、そのうち枠内が13本。GKソンリョンに感謝。フロンターレはシュート7本、枠内4本。ずいぶん効率がよかったわけだ。気温20度、湿度39%。観客数46273人。タキ主審はシンガポールの人。VARはタイの人。DAZN解説は福田さん、実況は桑原アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF瀬川、大南、ジェジエウ、佐々木。アンカーに橘田、インサイドハーフにはガンバから新加入の山本悠樹と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに新加入のエリソン。キャプテンは今季から脇坂。副キャプテンに小林、山田、瀬古、丸山とか(先発予想は、GKソンリョン。DF佐々木、大南、ジェジエウ、丸山。アンカーに橘田、インサイドハーフに瀬古と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにゴミス。キャプテンは引き続き橘田か)。ベンチにゴミス、ゼ・ヒカルド、MF山内、松井、瀬古、DF高井、丸山、ファンウェルメスケルケン際など。
 今季は、長く在籍した生え抜きの登里のセレッソ完全移籍、山村のマリノス完全移籍、山根のLAギャラクシー完全移籍、1/29発表の車屋の左ヒザ半月板手術、2/1発表の遠野の右肩脱臼などDF陣中心に激震状態。新外国人選手3人(MFゼ・ヒカルド、ヴェロン、FWエリソン)も未知数だし、新加入選手が開幕からどのくらいフィットするか不安要素だらけ。甲府からのDF三浦、名古屋からのDF丸山などは即戦力要員のはずだが。
 山東はグループ2位で上がってきた。3月から新シーズンでやはりこの試合が今季公式戦初戦。開幕前に、蔚山からのカザイシビリやFWクリザンを補強。システムは4-4-1-1か。ワントップに9番クリザン。トップ下に7番カザイシビリ。左右のWBに29番チェンと67番ウー。77番ポンと22番リーのダブルボランチ。DF11番リウ、5番ジョンジョン、4番ジャジソン、28番ガオ。GK14番ワン。キャプテンは5番ジョンジョンか。チェ ガンヒ監督はなんとブラジルW杯で韓国代表も率いた経験のある韓国の人。
 相手FWクリザンは左に流れたりしてパスを受け、鋭いシュートも打ってくる。解説の福田さんが「いやな動き」。カザイシビリも蔚山のときと同じく目端が利く展開やシュートも打つ。山東は、最初の15分の攻撃ラッシュの後は少し落ち着いた。解説の福田さんは、「DFラインの裏はあくのでねらい目」というが、なかなかそこを使えない。
 フロンターレは新加入のエリソンがさっそく得点してよかった。ただ、交代で下がるとき、左もも裏を押さえていたのが心配だ。もう一人の新加入で先発した山本もなかなかよかった。フロンターレの初シュートをうったし、元々ボランチらしいので、展開のパスも期待。橘田は少しパスミスやボールロストがあって、まだエンジンがかかっていない感じ。瀬川が左SBで出てくるのは、登里の穴が埋まっていないということだろう。このグラウンドの芝の状態もフロンターレのパスサッカーには不利だが慣れるしかない。
 5分、相手MFポンが橘田からボールカット、相手左サイドのカザイシビリにパス。カザイシビリはペナルティーエリア左に入ってシュート、ニアでGKソンリョンがはじく。
 7分、相手右WBウーがボールカットからカウンター。サイドチェンジして相手左SBリウがペナルティーエリア左に入ってシュート、これもGKソンリョンが右手ではじく。右SB佐々木はなかなか相手を止められない。
 8分、マルシーニョのドリブルから右前方へのパス、走りこんだ山本がペナルティーエリア右からシュート、惜しくも枠の上。これがフロンターレの最初のシュート。ずっと攻め込まれていたので、流れを変えられてよかった。
 13分、大南のパスが相手MFウーにカットされ、そのままドリブルでペナルティーエリアに入られてシュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。最初からこんなにGKが活躍するようではいけないのだが。この試合は、フロンターレの攻撃の起点になる縦パスがひっかかることが多く、後半に入ってから解説の福田さんが「ボールの失い方が悪い」と指摘。
 14分、脇坂のクロスが相手GKにクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ファーでジェジエウが頭に当てるが枠の外。
 17分、中盤でボールカットされ、相手FWにクロスが入るが、GKソンリョンが早めに飛び出してクリア。すばらしい。以前は、こんなに前へ出てくるGKではなかったが。
 19分、エリソンがペナルティーエリア手前からシュート、枠の外。20分、山本がマルシーニョからのパスを受けてペナルティーエリア左に入るが、相手DFの対応にあい、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、またファーでジェジエウがシュートするがヒットせず、相手GK。このあたりから山東のプレスがおちつき、フロンターレの攻撃も増える。
 24分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ファーで相手DFが触ったこぼれを家長が拾い、最後はエリソンがシュートするが、相手GKが捕る。ここでVARのチェックが入り、PKの可能性と出るので、家長が倒された場面かと実況席では話していたが、なんと最初の相手DFが触った場面で明らかなハンドがあったことが主審のオンフィールドレビュー場面でわかった。主審はPKに判定を変更。PKキッカーは「昨年は家長が蹴ることが多かった」と福田さんが言うが、FWエリソンがボールをセット。FC東京のディエゴ・オリヴェイラのようなステップで右サイドネットに決める。1−0。新加入FWが決めてよかった。
 31分、エリソンが相手選手の背中を両手で押して倒し、イエローカード。もったいない。
 33分、追加点。家長からのパスを受けた脇坂が左斜め前方にループパス、マルシーニョが走りこんでダイビングヘッドを決める。2−0。
 35分、瀬川が相手ボランチのポンに倒され、ポンにイエローカード。瀬川は腰付近を膝蹴りされた格好で痛そう。ここでまたVARのチェックが入り、主審がオンフィールドレビュー。退場なのかと思ったが、イエローのままだった。
 40分、相手FWクリザンが橘田との競り合いで倒れる。メディカルが入るが自力で歩いて出る。
 44分、フロンターレの縦パスが相手に当たり、相手ボランチのリーがペナルティーエリア右に入ってフリーでクロス、相手左WBチェンが飛び込むが、GKソンリョンがはじき、山東の右CKに逃れる。ポンが蹴るが、大南がクリア。
 追加タイム5分。2−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。立ち上がりは、前半と同じく山東が攻撃ラッシュ。
 6分、相手右サイドからの折り返しに相手FWクリザンがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右で助かる。
 7分、マルシーニョに対して靴の裏を見せてタックルにいった相手右SBガオにイエローカード。前半の終わりごろから山東にラフプレーが増えてきた。
 11分、脇坂が相手ボランチのリーを倒して、自陣ペナルティーエリア左外で山東のFK。ここで山東が二人同時交代。左WB29番チェンに代えて32番フェルナンジーニョ、67番右WBウーに代えて8番パトを入れる。解説の福田さんが「前線に外国人選手を入れて攻撃は彼らにまかせ、ますます前と後ろが開く可能性がある」。
 13分、相手FKはジョンジョンが蹴り、GKソンリョンが触るが、大きくはじけず、ペナルティーエリア右で相手右SBガオに拾われるが、ほぼ同時にジェジエウが右ポスト際に寄せ、シュートは右サイドネットにはずれる。
 14分、瀬川にイエローカード。
 15分、クリアボールを拾ったマルシーニョがフリーで一気にドリブル、相手ペナルティーエリアに入って相手GKと1対1になるが、GKをかわそうとしたタッチが大きくなり、相手GKが捕る。惜しかった。
 17分、相手右サイドで山東のFK。相手MFのリーが蹴り、大南に競り勝った相手右WBパトがヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。
 19分、フロンターレが一人目の交代。山本に代えて瀬古を入れる。
 22分、失点。相手右サイドから崩され、橘田が相手の配球役のカザイシビリからせっかくボールを奪ったが、こぼれを相手MFフェルナンジーニョに拾われ、ペナルティーアークからシュートを左下に決められる。2−1。
 27分、フロンターレが二人同時交代。エリソンに代えて山田、マルシーニョに代えて新加入のDF丸山を入れる。解説の福田さんが「前線のブラジル人二人は相手チームに脅威を感じさせていたと思う。いなくなってかさにかかってくるかもしれない」と心配する。山田と家長のツートップ、丸山は左ストッパーのような位置に入って5バック気味か。
 29分、相手右CKからの二次攻撃で相手右サイドからクロスを開けられ、FWクリザンが頭で触るが、GKソンリョンがはじいて相手左CKに逃れる。
 30分、相手CKをリーが蹴り、ニアで相手FWパトが頭で触り、ファーで相手FWクリザンがヘディングシュートをたたきつけるが右ポストに当たって助かる。こぼれも拾われるが、なんとかしのぐ。
 33分、相手サイドで山東のFK。フェルナンジーニョが蹴るが、GKソンリョンがはじいて相手左CK。CKは丸山がクリア。
 34分、追加点。GKソンリョンのロングフィードを山田が相手DFと競りながら頭のワンタッチで家長へ。家長はうまく相手DFを押さえながら利き足の左でシュートを決める。3−1。解説の福田さんは「家長はうまく左足で蹴れる所にボールをトラップした」と言う。
 36分、山東が三人目の交代。77番ボランチのポンに代えて27番DFシーを入れる。これで外国人CBジャジソンを前線に上げたらしい。
 37分、丸山が前戦に残ったジャジソンを倒して、自陣ペナルティーエリア手前中央で山東のFK。ジョンジョンが直接ねらうが、壁の家長が頭ではじいて山東の右CKに。このCKはGKソンリョンが防ぐ。フロンターレは後ろが重くなって、相手のクロスの出し手に全然プレスがかかっていない。
 40分、失点。相手右SBガオが中盤からゴール前にクロス、大南に余裕で競り勝った相手DFジャジソンがヘディングシュート、3−2。
 この後、主審がさかんに耳や右腕に触って通信状態を確認しているので、てっきりゴールに関するVARチェックの連絡かと思ったが、どうもそうではなく、機械のトラブルらしい。福田さんが「通信機械を交換すると、再装着と確認にさらに時間がかかる」と言う。しかし交換せずに再開。
 45分、フロンターレが二人同時交代。佐々木に代えて新加入のDFファンウェルメスケルケン、瀬川に代えてDF田邊を入れる。いよいよ6バックか。
 追加タイム7分。46分、田邊が相手FWフェルナンジーニョを倒していきなりイエローカード。フェルナンジーニョはピッチを出て治療するが歩くことも難しい。49分、山東が四人目の交代。32番フェルナンジーニョに代えて43番MFメウランを入れる。
 50分、中盤相手右サイドで山東のFK。交代で入ったシーが蹴るが、大南が頭でクリア。
 52分、再び相手右サイドからの山東のFK。シーが蹴り、相手DFガオが頭に当てるが枠の外。
 53分、家長に遅延行為でイエローカード。
 54分、相手クロスをGKソンリョンがはじいて山東の右CK。これも全員で守ってやっとタイムアップ。
 重要なラウンド16第1戦を勝利。今季初戦からの難しい試合を新加入DF総動員で勝ち切った。MVPはソンリョンではないかと思うが、家長になった。

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サッカー短評 (2024.2/3)

日本vs.イラン 1対2 (2024.2/3 アルラヤン・カタール) アジアカップ準々決勝

 前半28分に守田が攻めあがって上田とパス交換からシュート、相手GKに当たってゴールインして先制。後半初めに、上田のヘディングシュートや久保の惜しいシュートなど追加点のチャンスはあったが、決めきれず。後半10分にイランの縦に速い攻撃でアズムンにクロスを入れられ、モヘビに決められて失点。追いつかれると、あとは防戦一方。後半22分に久保と前田に代えて南野と三笘を入れたが効果なし。解説の小野が言う通り「ボールの出所にプレスがかかっていない」状態で好きに攻めさせてしまい、延長も見えてきた51分、相手左クロスを上げられ、対応に冨安と板倉が重なってしまい、相手DFカナーニが拾う。これを板倉が倒してしまってPKに。キャプテンのジャハンバフシュにPKを決められてここで敗戦。気温20度、湿度37%。観客35640人。マー・ニン主審は中国の人。DAZN解説は水沼さんと小野伸二。実況は野村アナ。
 先発は、4人入替え。GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、冨安、板倉、毎熊。アンカーに遠藤、インサイドハーフに守田と久保。左右のウイングには前田と堂安。ワントップ上田。旗手は肉離れでベンチ外。伊東が昨日離脱。三笘はベンチスタート。
 イランは、4-2-3-1。ワントップ20番アズムン、二列目に21番モヘビと7番ジャハンバフシュ。トップ下にゴッドス。6番エザトラヒとイブラヒミはダブルボランチ・DF5番モハマディ、4番ハリルザデ、13番カナーニ、23番レザイアン。GK1番ベイランバンド。キャプテンは7番ジャハンバフシュ。アミール・ガレノエイ監督。イランはここまで試合開始時刻が遅い時間で、ラウンド16ではPK戦を勝ち上がってきたので、体力的に日本より厳しい、とされていたのだが。
 相手右サイドの攻撃を抑えるために入れた初先発の前田はよく効いていた。三笘に代えるとそこまでの追いまわしはできずイランに攻撃を許してしまった。久保も上田にいいボールを入れようとしていたが、南野は攻撃の機会がなく名前も出ず。中盤でボールを失わないよう、佐野を入れるべきだったのでは。前田は残してもよかったか。試合後に森保監督は「相手のパワー攻撃をどう回避すべきか対応しきれなかった。今回は私が交代カードをうまく切れなかった」というようなことを言っていた。

サッカー短評 (2024.1/31)

日本vs.バーレーン 3対1 (2024.1/31 アルトゥマーマ・カタール) アジアカップラウンド16

 前半、押し気味に進める中、0−0で30分過ぎたが、右SB毎熊の鋭いミドルシュートが左ポストに当たったこぼれを走りこんだ堂安が流し込んで先制。後半は4分に久保が追加点。19分には、相手FKをクリアしようとした板倉とGK鈴木がぶつかってオウンゴール。流れが相手に傾いたが、27分、上田が南野をおとりに切り込んでGK正面から3点目を決めた。途中、怪我で交代した旗手が心配。気温27度、湿度48%。観客31832人。アハマド・アルアリ主審はクウェートの人。DAZN解説は水沼さんと小野伸二。現地に佐藤寿人。実況は下田アナ。
 先発はGK鈴木彩艶。DF中山、板倉、冨安、毎熊。アンカーに遠藤、インサイドハーフに旗手と久保。左右のウイングに中村敬斗と堂安。ワントップ上田。ベンチに三笘が入った。
 バーレーンは4-1-2-3。ワントップに190cmの9番ユスフ。左右のウイングに8番マルフーンと7番マダン。二列目に10番アスワドと15番シャイフ。アンカーに6番ハルダン。DF19番アリ、3番ハヤム、4番バケル、18番アデル。GK22番ルトファラ。キャプテンは3番ハヤム。ピッツィ監督は昨年8月に就任したアルゼンチンの人。
 9分、日本の左CK。久保が蹴り、上田がFKでヘディングシュート、枠内に跳んだが相手GK正面。10分にも日本の右CK。こちらも久保が蹴るが、相手DF。
 11分、こぼれを拾った相手FWユスフがペナルティーエリアに入ってシュート、GK鈴木が片足に当てて防ぐが、相手のオフサイドだった。
 バーレーンは日本にボールを持たせ、プレスやパスミスでひっかけては、前線へロングボールを送る、というやり方。
 22分、日本の左CK。久保が蹴り、相手DFのクリアを旗手が拾って冨安が折り返すと、遠藤が飛び込むが、相手DF。
 25分、毎熊のクロスがクリアされて日本の右CK。久保が蹴り、冨安が頭に当てるが枠の外。
 28分、相手GKが倒れていて、右のモモ裏に手を当てている。しかししばらくして立ち上がる。
 29分、中村がボールをカットされ、相手右サイドからマルフーンが攻めあがって折り返し、ペナルティーエリア手前からマダンがシュート、GK鈴木。
 31分、先制。遠藤からのパスを受けた毎熊がペナルティーエリア手前からすごいミドルシュート、左ポストに当たった跳ね返りに中村、上田も反応したが、最初に走りこんだ堂安に譲って堂安が落ち着いて流し込んだ。上田や中村はオフサイドだったかも。
 33分、旗手が座り込む。何があったのかわからず。どうやらダメそうで悲しそうな顔。守田が急いでアップし始め、この間日本は10人でボール回し。35分、板倉が大きく蹴り出して、日本が一人目の交代。旗手に代えて守田を入れる。
 39分、中村がドリブルで相手DFをかわして左足でシュート、相手に当たって日本の左CK。久保が蹴るが、相手DF。こぼれを頭で競り合った堂安のオフェンスファールになる。
 追加タイム3分。46分、相手左サイドから前線へループパス、相手FWユスフが収めて強引にシュート、GK鈴木。
 1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。三笘の登場はあるか。
 2分、中盤左サイドで日本のFK。久保が蹴り、板倉がフリーでヘディングシュート、わずかに枠の右。
 4分、追加点。久保のボールカットから日本のカウンター。久保の中央へのパスは相手DFが触るが、こぼれを再び久保がシュート、ゴール右下に決まって2−0。いったんは主審が久保をオフサイドとするが、VARでオンフィールドレビューを行い、ゴールが認められる。
 12分、中盤真ん中でバーレーンのFK。10番アスワドが蹴るが、板倉がクリア。
 17分、毎熊からのスルーパスを受けた上田が折り返し、守田が左へパス、中村がシュートを決めるが、上田がオフサイドでノーゴール。
 19分、失点。バーレーンの左CK。10番アスワドがファーへ蹴り、長身DFバケルが中山をかわしてヘディングシュート、GK鈴木が触るが真上に上がり、これを捕ろうとしたとき味方の上田が頭で押し込んでしまいオウンゴール。2−1。バーレーンのサポーターが大騒ぎ。
 19分、バーレーンが一人目の交代。8番マルフーンに代えて20番フマイダンを入れる。
 23分、日本も二人同時交代。久保に代えて南野、中村に代えて三笘を入れる。
 27分、追加点。右サイド毎熊からのパスを受けた上田がペナルティーエリア右入って相手DFとかけひき、ゴール前に南野が走りこんだのをおとりに自らシュート、相手GKの足の間を通して3−1。
 30分、センターサークルでバーレーンのFK。DFバケルが前戦へ送り、相手FWユスフが頭で触るが、ゴールラインを割る。
 32分、バーレーンが二人同時交代。6番ハルダンに代えて13番アデデ、10番アスワドに代えて14番ハシャシュを入れる。
 33分、日本の右CK。堂安が蹴るが、相手GKがはじく。
 34分、南野からの縦パスに走りこんだ上田が切り返すと相手3番ハヤムに倒され、ハヤムにイエローカード。日本のFK。
 ここで日本が二人同時交代。堂安に代えて町田、上田に代えて浅野を入れる。DFラインは板倉、冨安、町田の3バックに変更。FKは南野が直接ねらうが壁に防がれる。
 38分、相手右サイドからバーレーンの前線へロングボールが入り、相手FWユスフは冨安と競りながら反転してシュート、町田が防ぐ。
 40分、三笘が左サイドをドリブル突破、右側を駆け上がった浅野へパスを送るが、浅野はうまく受けられず。
 44分、相手イドからのパスを収めた相手FWユスフが前を向いて強引に左足でシュート、板倉が触ってGK鈴木が捕る。
 追加タイム10分。
 47分、バーレーンは二人同時交代。19番アリに代えて23番ハラシ、15番シャイフに代えて24番ヘライフをを入れる。
 49分、中山からのスルーパスに走りこんだ浅野がペナルティーエリア左から利き足でない右でシュート、相手GK。
 50分、浅野からのパスを受けた南野がペナルティーエリア手前右から折り返し、走りこんだ三笘がボレーシュート、きちんと当たらず、ゴールならず。
 55分、板倉と相手FWユスフが競り合った後二人とも倒れる。板倉は足を傷めていったんピッチを出るがなんとか戻ってプレー続行。
 3−1でタイムアップ。
 これでベスト8。次は準々決勝でイランと対戦。

サッカー短評 (2024.1/24)

日本vs.インドネシア 3対1 (2024.1/24 カタール) アジアカップグループD第3節

 開始6分にPKで先制。前半はシュート7本だが、中村の左ポスト直撃も含めて6本枠外。終始押し気味に進めたが、追加点はなく後半へ。後半7分、追加点。43分には、上田のシュートが相手DFに当たってオウンゴール。しかし追加タイムに相手左ロングスローからフリーでヘディングシュートを決められて失点。気温25度、湿度32%。観客26453人。ハミス・アルマッリ主審はカタールの人。DAZN解説は槙野と小野。実況は野村アナ。
 先発は、GK鈴木彩艶。DF中山、町田、冨安、毎熊。アンカーに遠藤、左右のインサイドハーフに旗手と久保。左右のウイングに中村と堂安。ワントップ上田。中山と毎熊は初出場。板倉がベンチ外ということで心配。
 インドネシアは3-4-2-1。しかし実際には、5バックで守っていた。ワントップ11番ストライク。二列目に2番サユリ、10番マウラナフィクリ。左右のWBに12番アルハンと6番ウォルシュ。7番フェルディナンと24番ジェナーのダブルボランチ。DF25番ウブネル、4番アマト、5番リド。GK21番アリ。ゲームキャプテンは4番アマト。シン・テヨン監督は、元韓国代表で日本との対戦経験もある。ロングスローを入れるアルハンは東京ヴェルディでのプレー経験があるという。欧米からの帰化選手もいるようだ。
 2分、堂安からのパスをペナルティーエリア右で受けた上田が相手DFアマトに後ろから抱えられ、倒れるが、ノーファール。しかしVARが介入し、主審がオンフィールドレビューを行い、PKに判定変更。このPKを上田が自ら蹴り、ゴール右に決める。1−0。解説の槙野が「上田はボールを相手DFから隠すのがうまい」と言う。
 槙野は、冨安がDFラインを高く設定している、と言う。野村アナがその意味で「冨安の復帰は大きい」と評価。冨安が渡辺と交代した後、槙野は「まずDFラインをそろえないと。ガタガタだ」と言っていたが、ロスタイムにロングスローから失点。
 旗手はよく効いていた。あちこちに顔をだし、こぼれを拾ってすばやく前に付ける。久保は左へ流れたりDFライン近くまで下がったりしていたが、少しでも長く持つと相手が二人寄ってくる。小野が「久保は低い位置ではもっと早くパスした方がいい」と言う。堂安は積極的にシュートしていたが、1本も決まらず。槙野に「今日は堂安の日ではなかった」と言われる。
 14分、上田が倒されて中盤左サイドで日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。
 24分、毎熊のボールカットから日本のカウンター。遠藤がペナルティーエリア右から折り返し、久保がダイレクトでシュートするが、右足のためか枠の左。
 26分、旗手が倒されて中盤で日本のFK。旗手が蹴り、堂安がゴール前にループパスを入れるが、シュートに至らず。
 31分、インドネシアの左CK。フェルディナンが蹴るが、直接ゴールラインを割る。
 34分、久保からのパスを受けた中村がシュート、相手DF。こぼれを久保が今度は利き足の左でシュートするが、これも相手DF。
 35分、毎熊が久保とパス交換してペナルティーエリア右からワンタッチでクロス、中村がシュートするが左ポストに当たる。残念。中村はここまで毎試合得点していたのだが。
 36分、久保が倒されて中盤右サイドで日本のFK。旗手が蹴るが、相手GKがはじく。
 39分、日本の左CK。久保が蹴るが、相手DF。
 41分、冨安が倒され、中盤右サイドで日本のFK。久保がクイックスタートで蹴るが、相手DF。
 42分、毎熊を倒した相手FWストライクにイエローカード。
 44分左サイドを攻めあがった中山がファーへクロス、毎熊がスライディングで折り返し、上田がシュートするも相手DF。これで得た日本の右CKを久保が低いクロスを蹴るが、相手DF。
 追加タイム4分。49分、久保が倒され、中央で日本のFK。久保が蹴るが、シュートに至らず。1−0でハーフタイム。

 後半は選手交代なしで開始。
 7分、追加点。GK鈴木から堂安、中村とパスをつなぎ、左からのクロスにニアで久保が相手DFを引き寄せてスルー、ファーでフリーの上田が落ち着いて流し込んだ。2−0。
 9分、インドネシアが一人目の交代。2番インサイドハーフのサユリに代えて8番MFスライマンを入れる。
 9分、相手右サイドでインドネシアのFK。ウブネルが蹴るが、GK鈴木が捕る。
 9分、GK鈴木が堂安へフィード、堂安は旗手とパス交換してペナルティーエリア右からシュート、惜しくも枠の左。
 15分、日本の左CK。久保が蹴り、町田がヘディングシュート、枠の右。
 17分、冨安が前線へロングフィード、堂安がループシュート、わずかに枠の右。
 19分、ペナルティーエリア左から中山からのクロスをフアーで堂安がヘディングシュート、相手DF。
 23分、遠藤の手が相手選手の顔に当たり、イエローカード。
 24分、日本が二人同時交代。旗手に代えて南野(モナコ・仏)、中村に代えて前田(セルティック・スコ)を入れる。南野はインサイドハーフ、前田は左ウイングにそのまま入ったようだ。
 25分、南野が競り合いで相手選手の足を踏んでしまい、イエローカード。インドネシアが二人目の交代。10番FWマウラナフィクリに代えて3番DFバゴットを入れる。
 32分、上田が相手DFアマトに倒され、アマトにイエローカード。33分、久保が相手DFウブネルに後ろからスライディングで倒され、ウブネルにイエローカード。
 35分、前田が左サイド深い位置から上げたクロスをファーで毎熊がシュート、枠の右。
 36分、相手MFアルハンが中盤相手左サイドからロングスロー、ゴール前で相手DFバゴットとGK鈴木の競り合いになるがオフェンスファール。
 37分、日本が二人同時交代。久保に代えて佐野(鹿島)、冨安に代えて渡辺剛(ヘント・ベル)を入れる。佐野はボランチだがインサイドハーフに入ったのか。
 40分、南野からのパスを受けた上田がシュート、枠の左。
 41分、日本が五人目の交代。堂安に代えて伊東(ランス・仏)を入れる。これで前の方の選手はワントップの上田以外全員入替え。
 43分、追加点。毎熊からのパスに走りこんだ伊東が右サイド深い位置から折り返し、上田がシュート、相手DFウブネルの足に当たったボールが跳ね上がってバーに当たり、ゴールイン。3−0。オウンゴールとなり、上田のハットトリックにはならず。
 44分、インドネシアが三人目の交代。11番FWストライクに代えて15番MFカンブアヤを入れる。
 追加タイム6分。46分、失点。中盤相手左サイドからアルハンがロングスロー。ゴール前で南野が頭で触るが、こぼれをファーで相手MFウォルシュがフリーでシュート、GK鈴木も反応してわずかに触るが決められる。3−1。
 50分、中山が相手MFフェルディナンを倒してインドネトアのFK。フェルディナンが蹴るが、毎熊がバゴットに倒され、オフェンスファール。
 3−1でタイムアップ。2位でグループDを突破し、決勝トーナメントに進む。ラウンド16では、1/31にグループEの1位と対戦する。

サッカー短評 (2024.1/19)

日本vs.イラク 1対2 (2024.1/19 カタール) アジアカップグループD第2節

 開始5分で失点し、前半追加タイムにさらに失点という最悪の形でハーフタイム。後半開始から、冨安を入れたが、前線の入替えも同時に行うべきではなかったか。後半日本が攻勢を強めると、イラクの監督は5バックに移行。さらに日本が選手交代してFWを入れると、割り切って6バックも見せた。結局、日本は後半追加タイムにCKから1点返すのがやっと。第二次森保ジャパンの連勝は10試合で止まった。気温17度、湿度62%。観客38663人。ハリド・アルトゥライス主審はサウジアラビアの人。DAZN解説は元ヴェルディFWの林稜平と小野伸二。現地のピッチに佐藤寿人。実況は桑原アナ。
 先発は2人変更。GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、谷口、板倉、菅澤。守田と遠藤のダブルボランチ。左右のウイングには南野と伊東。トップ下に久保(ソシエダ・西)。ワントップ浅野(ボーフム・独)。ベトナム戦とはトップ下とワントップを変更。「スポーツナビ」の先発予想。GK前川。DF伊藤洋輝、冨安、板倉、毎熊。守田と遠藤のダブルボランチ。左右のウイングには中村敬斗と伊東。トップ下に南野。ワントップ浅野。
 イラクは2007年にアジアカップで優勝している。その後湾岸戦争で海外に逃れた人たちの子どもたちが欧州で選手となり、今回のメンバーのうち8人が海外組という。システムは4-2-3-1。1試合目とは5人入替え。ワントップは18番アイメン・フセイン。トップ下に8番バイェッシュ。左右のシャドーに17番アリ・ジャシムと7番ユセフ・アミン。16番アルアマリと5番プトロスのダブルボランチ。DF25番アルハッジャージ、2番スラカ、4番ナディク、3番アリハイダル。GK12番ハッサン。キャプテンはGKハッサン。ヘスス・ガルシア監督はスペインの人。
 立ち上がりからイラクは攻勢をかけてきた。少し後で解説の林が「日本はフワッと試合に入ってしまった」と言っていた。会場は完全にアウェイの雰囲気。
 2分、相手左シャドーの17番ジャシムからのクロスを谷口が頭で触り、高く上がったボールをGK鈴木が大きく左へはじいてクリア。
 5分、失点。相手右サイドから中央フセインを経由してワンタッチでパスが左サイドに渡り、攻めあがった相手左SBアルハッジャージが前方へスルーパス、受けたジャシムがすぐクロスを入れると、いったんはGK鈴木がはじくが、下がった位置から走りこんだ相手FWフセインにヘディングシュートで押し込まれた。0−1。
 8分、伊東が倒され、右サイドで日本のFK。久保が蹴るが、味方に合わずにラインを割る。
 10分、中盤でイラクのFK。16番アルアマリが蹴り、谷口がクリアするが、こぼれを相手右シャドーのアミンがミドルシュート、枠の左だがヒヤッとさせられる。解説の小野が「あそこからシュートを打とうと思うんですね」と言う。
 13分、南野が倒され、中盤左サイドで日本のFK。伊藤が南野とパス交換してペナルティーエリア左に入り、シュートするが大きく枠の上。
 16分、中盤相手右寄りでイラクのFK。ジャシムが蹴るが、GK鈴木が捕る。
 18分、右SB菅原が右サイド前方に立てパス、伊東が走りこんでファーへ低いクロス、攻めあがった左SB伊藤が難しい姿勢で相手DFと競りながら中へパスを送るが、相手GKが捕る。
 解説の林が「南野は中へ入ってプレーするので、久保とプレーエリアが重なってしまう。南野が空けた左サイドを伊藤がもう少し早く使えるといい」と言う。また、久保を使うなら、ワントップでボールを収めてもらい、二列目が前を向ける形を作りたい、という話も出た。浅野はポストプレーするFWではない。森保監督がもくろんだ、この組み合わせの攻撃陣による攻めの形が見えてこない。
 右サイドの菅原と伊東の連携もあまりうまくいっていないように見える。前から一緒にやっている割にタイミングが合わない。伊東や久保がボールを持っている時、近くにフォローする味方が寄ってこないので孤立し、パスもつながらない。特に久保には必ず相手は二人で対応してくる。小野が後半になって、「前半は二人で攻撃していた。後半は三人で攻められるようになった」と言っていた。
 21分、日本の左CK。久保がニアへ低いボールを入れ、ゴール前で混戦に。守田が何とか中へ入れると、遠藤が難しい姿勢でバイシクルシュート、枠の右。
 26分、久保からのパスを受けた伊東が右からクロス、中央で浅野がヘディングシュートをねらうが、相手GKがはじく。
 31分、相手ボランチのアルアマリがミドルシュート、枠の右。
 32分、久保がペナルティーエリア左へスルーパス、浅野が受けてダイレクトでシュートするが、枠の左。解説の小野が「中央に伊東がフリーで走りこんでいたのが見えなかったのか」と言うが、解説の林が「ここまで浅野はシュートをうてていなかったので、打ちたかったと思う」と言う。後から振り返ると、これがこの試合一番の絶好機だった。
 35分、南野が左から入れたクロスがクリアされて日本の左CK。久保が蹴るが、相手DFがクリアして今度は、日本の右CK。久保が蹴り、ニアで守田が触るが、相手DFがクリア。
 38分、イラクの右CK。アルアマリが蹴り、これも混戦になるが、GK鈴木が捕る。40分には、相手左サイドでイラクのFK。アルアマリが蹴るが、伊藤がクリア。
 現地の佐藤寿人から「冨安と前田のアップが急ピッチで行われているので後半からの投入があるかも」とレポートが入る。
 追加タイム5分。49分、相手左SB25番アルハッジャージが攻め上がり、菅原をかわしてペナルティーエリア左へ入る。板倉が引き出され、遠藤も加勢。しかしクロスを上げられ、中央に飛び込んだ相手FWフセインがまたもヘディングシュートを決める。0−2。サイアク。このときフセインは勢いあまってネットに足がからまり傷めたらしい。
 解説の林が「相手の左サイドを突破されたとき誰が寄せるかがはっきりしていなかったので、板倉と遠藤が二人で対応してしまい、伊藤が中央を締めるのがわずかに遅くなり、相手FWがフリーになってしまった」。
 52分、日本の右CK。久保が蹴り、遠藤が合わせるが、枠の外。オフェンスファール。
 0−2でハーフタイム。前半のスタッツでは、日本のシュートは3本、うち枠内は1本。イラクのシュートは5本、うち枠内は3本。

 後半開始から日本が一人目の交代。谷口に代えて冨安(アーセナル・英)を入れる。イラクも二人同時交代。足を傷めたワントップFWの18番フセインに代えて10番モハナド・アリ、3番右SBアリハイダルに代えて23番ドスキを入れる。解説の林が「フィジカルが強いフセイン。より万能型のアリの方が日本にとっては対応しやすい」日本はもっと選手交代しなくてよいのか。
 日本は二列目の配置を変更したようだ。南野をトップ下に、伊東を左へ、久保を右に入れている。解説陣は「南野は真ん中の方が生きる」と言う。
 6分、中盤右サイドで日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。7分、久保のクロスがクリアされて日本の右CK。久保がニアへ速いキックを入れ、守田が合わせるが、枠の外。
 11分、伊東が左からペナルティーエリアに入って低いパス、浅野が走りこむと相手DFアリハイダルがクリアしようとした足が当たって倒れる。主審はPKを指示したが、VARがオンフィールドレビューを勧め、それを確認した主審がPK取り消し。残念。画像の角度によって、ボールだけクリアしたようにも、浅野の足に当たったようにも見えた。
 15分、伊東のクロスがクリアされて日本の左CK。久保が蹴り、中央で板倉が頭に当てるが相手GK。
 16分、イラクが三人目の交代。ボランチ5番プトロスに代えて20番ラシドを入れる。日本も二人同時交代。浅野に代えて上田(フェイエノールト・蘭)、久保に代えて堂安(フライブルク・独)を入れる。
 18分、南野からのヒールパスをペナルティーエリアで受けた守田が折り返し、堂安がシュート、相手DF。
 20分、南野が倒され、ペナルティーエリア手前で日本のFK。ここでイラクが四人目の交代。右シャドーの7番アミンに代えて6番アドナンを入れる。ボールサイドに菅原と堂安が立ち、堂安が直接ねらうが枠の上。
 23分、イラクがロングボールをワントップのFWアリに入れ、冨安と競り合ったこぼれをすかさずシュート、枠の左で助かる。
 25分、南野の右からのクロスがクリアされて日本の右CK。堂安が蹴るが、得点に至らず。28分、堂安のシュートが相手DFに当たり、日本の左CK。南野が蹴るが、相手DF。
 29分、日本が二人同時交代。伊東に代えて前田(セルティック・スコ)、守田に代えて旗手(セルティック・スコ)を入れる。前田は左ウイングに入り、旗手は二列目に入ったか。堂安がFWに入ったのか。
 30分、相手ボランチのラシドがペナルティーエリア右に入ってシュート、枠の外。
 32分、イラクが五人目の交代。左シャドーの17番ジャシムに代えて24番タシーンを入れる。
 37分、伊藤が左サイドを攻め上がり、ペナルティーエリア左からクロス、堂安がヘディングシュート、枠の左。38分、南野が右サイドから入れたクロスを前田がヘディングシュート、これも枠の左。
 41分、中盤右サイドで日本のFK。堂安がファーへ蹴るが、相手DF。
 42分、相手FWアリが一瞬のすきをついてペナルティーエリア右からシュート、枠の上。
 43分、遠藤が中盤左から入れたクロスがクリアされて日本の右CK。菅原が蹴るが、相手DFがクリアして再び日本の右CK。続けて菅原が蹴るが、相手DF。このクリアでまたまた日本の右CK。菅原のキックを今度は冨安が頭に当てるが、枠の外。
 追加タイム8分。
 47分、遠藤が倒され、日本のFK。菅原がペナルティーエリア左へキックを上げるが、相手DFがクリアして日本の左CK。
 48分、やっと1点返す。CKを旗手が蹴ると、相手GKが飛び出した上を越え、ファーで遠藤がヘディングシュート、右ポスト際に決まり、2−1。
 50分、相手FWアリにボールが渡り、ペナルティーエリア手前からシュートされるが枠の上。
 51分、堂安がペナルティーエリア手前からシュート、相手DFに当たって日本の右CK。これを菅原が蹴り、ゴール前で混戦になる。最後はこぼれを堂安がシュートするが枠の上。
 1−2のままタイムアップ。
 結局、16分に入れた上田と堂安もシュートが決まらず、29分に入れた旗手と前田も6バックのスペースがない中、どのように生かすのかはっきりせず。
 平均身長はイラクの方が高いので、ただクロスを入れているだけではクリアされてしまう。CKやFKも以前はセットプレーコーチがいていろいろデザインしていたようだが、今はあまり工夫が感じられない。
 日本は勝点3のままで、グループ2位に後退。イラクは勝点6としてグループ突破が決定。グループDのもう1試合は、インドネシアがベトナムに1−0で勝利。1/24の第3戦は、勝点3同士のインドネシアとグループ突破をかけて戦う。これで決勝トーナメント進出を決めたとしても、2位だとグループEの韓国とラウンド16で対戦することになるらしい。
 ※1/20、韓国がヨルダンとの第2戦を2−2で引き分け、グループ2位に後退したとのニュース。

サッカー短評 (2024.1/14)

日本vs.ベトナム 4対2 (2024.1/14 アルトゥマーマ・カタール) アジアカップグループD第1節

 本来、昨年6月に中国で開催予定だった大会。コロナの影響で延期され、開催地も変更。試合は、幸先よく先制したのに、相手CKとFKから失点し逆転される。しかし前半のうちに南野の2点目、中村敬斗の目の覚めるようなシュートが決まって再逆転。後半にも交代で入った上田が追加点を取って大事な初戦を勝ち切った。気温26度、湿度42%。観客17385人。主審は韓国のキム・ジョンヒョクさん。DAZN解説は小野伸二と槙野。実況は下田アナ。現地のピッチ解説とインタビューに佐藤寿人、スタジオ解説に李忠成と野村アナ。
 先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、谷口、板倉、菅原。守田と遠藤のダブルボランチ、トップ下に南野。左右のウイングには中村敬斗と伊東純也。ワントップ細谷。キャプテンは遠藤。ケガの三笘と冨安はベンチ外。「サッカーダイジェストWeb」によるスタメン予想。GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、谷口、板倉、菅原。佐野と守田のダブルボランチ、トップ下に南野。左右のウイングには中村敬斗と伊東純也。ワントップ細谷。ボランチ以外は合っている。
 ベトナムはトルシエ監督。3-4-2-1。ワントップは10番ファム・トゥアンハイ。二列目に15番グェン・ディンバクと8番ドオ。左右のWBに3番ボーと7番ファム・スアンマイン。11番グェン・トゥアンアインと16番グェン・タイソンのダブルボランチ。DF12番ファン、20番ブイ、6番グェン・タインビン。GKグェン・フィリップ。キャプテンは8番ドオ。GKは母がチェコ人とのことで一人だけ背が高い。
 ベトナムはよく統率がとれていて、守備的にひきこもっているだけではなかった。かなりDFラインを高くしてハイプレスもかけてきた。日本のパスミスを誘うと、前線へロングボール。15番のグェン・ディンバクはドリブルやボール扱いがうまい。
 11分、左サイド中村のスルーパスに走りこんだ左SB伊藤がペナルティーエリア横から折り返すと相手DFがクリアして日本の左CK。伊東が蹴り、ファーの板倉にあたったこぼれを菅原がシュート、相手DFが防ぐが、その跳ね返りをつめた南野が押し込み、先制に成功する。1−0。
 15分、相手MF15番グェンが左サイドをドリブルで攻め上がり、板倉が寄せ、菅原がクリアして相手左CK。キッカーは8番ドオ。ニアへ山なりのキック蹴ると、日本のニアポスト近くを守る遠藤の前に走りこんだ15番グェンが頭の後ろでファーへ流し、これがそのままゴールの右上に入ってしまう。1−1。
 あっという間に追いつかれて、やや呆然。ベトナムは勢いづく。15番グェンは19歳だと下田アナが言う。
 23分、惜しい場面。守田からのパスを受けた南野がすぐにターンしてシュート、わずかに右ポストの横。
 日本は前線の細谷へ遠藤や谷口がパスを通そうとしても、相手DFががっちりマークしていて、出すことができない。左右のウイングや攻めあがったSBに通して、そこからクロスを入れるが、相手DFやGKに防がれてしまう。解説の槙野が「ワンタッチを入れるとパスを通すことができる」と言う。
 32分、相手MF15番グェンを倒した菅原にイエローカード。中盤相手左サイドでベトナムのFK。キッカーの12番ファンが蹴り、相手CB20番ブイが板倉か誰かに競り勝ってヘディングシュート、GK鈴木彩艶がはじくが、大きくクリアできず、こぼれにつめた相手FW10番ファムに押し込まれ、逆転を喫する。1−2。
 35分、左SB伊藤からのスルーパスを受けた中村が折り返し、守田がワンタッチで右の伊東へ展開。伊東はペナルティーエリア中央からシュートするが相手DF。40分にも伊藤がシュート、枠の上。
 43分、日本の左CK。伊東がファーへ蹴り、こぼれを菅原がシュート、遠藤に当たる。44分にも、遠藤、伊東とつないで細谷がシュート、相手GK。
 45分、追いつく。守田からのパスをペナルティーエリア近くで受けた遠藤が前を向いて縦パス、南野がペナルティーエリア中央で受け、落ち着いてシュート、相手DFの足の間をかすめてゴールイン。2−2。
 追加タイム6分。47分、板倉のシュートは相手DF。49分、菅原とパス交換して伊東がシュート、相手GK。
 49分、逆転。谷口からのパスを受けた南野が左前方の中村にパス、中村はペナルティーエリア手前左からループシュート、ゴール右上に決まり、3−2。

 後半開始から日本が一人目の交代。細谷に代えて上田を入れる。ベトナムも一人目の交代。ボランチの11番グェンに代えて25番レファムを入れる。
 ベトナムは守備のとき原則として5バックだが、あるときよく見たら、6-3-1で守っていた。前半ほどハイプレスにこない。疲れたのかもしれない。
 日本は南野があらゆる危ない所に顔を出している。小野が「得点するとよく動ける」と言う。前半の日本のように、ベトナムはボールを回していても、攻め込むことができない。
 18分、日本が二人目の交代。中村に代えて堂安を入れる。堂安は右ウイングに入り、伊東が左へ回る。
 18分、伊東のドリブルから折り返しのパス、守田が受けてミドルシュート、相手DF。
 19分、ベトナムも二人同時交代。15番グェンに代えて14番MFグェン・バンチュオン、3番左WBボーに代えて22番FWクァットを入れる。
 24分、板倉のボールカットから、南野がシュート、相手GK。
 29分、遠藤からのパスを受けた上田がシュート、相手GK。しかしそもそも上田がオフサイドだった。
 32分、日本が二人同時交代。菅原に代えて毎熊、守田に代えて佐野を入れる。
 33分、ベトナムが四人目の交代。足を傷めた7番右WBのファムに代えて13番MFチュオンを入れる。
 39分、日本が五人目の交代。南野に代えて久保を入れる。
 40分、追加点。遠藤からの縦パスを受けた堂安が久保へパス、久保がキープして相手DFを引き寄せてから左へパス、ほぼフリーで受けた上田が冷静にシュートを撃ち込み、相手DFの足に当たるが、中央に決まって4−2。やれやれよかった。
 45分、ベトナムが前線へロングフィード、相手FWファムが受けてミドルシュート、GK鈴木が押さえる。
 追加タイム5分。4−2で日本の勝利。

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サッカー短評 (2024.1/8)

青森山田vs.近江 3対1 (2024.1/8 国立) 高校選手権決勝

 最後は青森山田が地力の強さを見せたが、近江も前半は先制されながら粘り、後半早々に同点にしてみせた。しかし、後半15分に青森山田が勝ち越しゴールを決めた後は、次第に近江が防戦一方になり、最後はオウンゴールを与えて決着がついた。気温9.5度、湿度29%。観客55019人。日テレ解説は城彰二。
 青森山田の先発は、GK1番鈴木、DF2番小林、3番丸刈りでロングスローワーの小沼、4番キャプテンの山本虎。6番菅澤と8番川原のダブルボランチ。二列目に10番芝田、13番福島、14番杉本。ワントップ11番米谷。正木監督は、黒田前監督のもとで19年コーチを務めてきた。町田ゼルビアの監督になった黒田前監督を引き継いで2年目。昨年は総監督として黒田氏がいたが、ベスト8に終わっていた。
 近江は、パスをつなぐ攻撃が特徴。ワントップ9番小山。MF17番広瀬、14番浅井、8番山門、7番鵜戸、6番川上、4番西。DF10番キャプテンの金山、5番西村、2番安田。GK1番山崎。10番金山は攻撃時はフリーマンとして参加。4番西はいいパスを出すと解説の城が注目。滋賀県代表が優勝すれば、18年前の野洲高校以来とのこと。
 前半立ち上がり10分くらいは、青森山田が攻め込んだが、近江がすばやく守ってシュートを打たせず。次第に相手に慣れると、近江の時間帯になる場面も増えてきた。青森山田は、近江の10番金山にマンマークを付けるというレポートが入る。金山が攻めあがると2人、3人と囲み自由にやらせない。
 前半21分、青森右サイド杉森からのクロスをFW米谷がシュート、相手DF。
 32分、青森MF芝田からのパスを左から中へ走りこんだ13番福島が胸トラップからシュート、ゴール左へ見事に決まる。1−0。
 41分には、近江の14番浅井が遠目からミドルシュート、大きく枠の上。

 後半開始から近江が一人目の交代。ワントップ小山に代えて2年生の13番山本諒を入れる。システムも変更し、中盤左アウトサイドに10番金山が上がる。近江は、ここまで、後半に得点が多いという。
 すると、2分、近江のパスがつながり、14番浅井がたくみなドリブルでペナルティーエリア手前から右前方にスルーパス、中央から右へ走りこんだ10番金山が受けてゴールエリア右からゴール前に横パス、相手GKの届かない先に走りこんだのが交代で入ったばかり山本。相手DFのスライディングにわずかに触られるも左ポスト際でしっかり合わせて、1−1。
 11分、青森山田も反撃。左SB小沼からのクロスをFW米谷がヘディングシュート、枠の上。
 15分、青森のカウンター。FW米谷にロングパスが通り、高速ドリブルで相手DFをかわすと、ゆうゆうゴールに流し込んだ。2−1。米谷はこれで大会通算5得点で、市立船橋の郡司に並んだ。
 24分、近江の右CK。しかしキックは相手DFに防がれ、かえってカウンターを受ける。青森14番浅井がドリブルで運び、8番川原とパス交換してシュート、そのまま決まったように見えたが、後でスローリプレイを見ると、近江DFにあたってコースが変わっていた。解説の城が「あれは防げません」。3−1。
 最後追加タイム3分まで、近江は必死に食い下がったが、有効な形を作れず。
 青森山田が2年ぶり4回目の優勝。夏のインターハイは優勝できなかったが、高円宮杯プレミアリーグで東地区優勝し、西地区優勝の広島にも勝ち、全国制覇。冬の選手権と2冠達成。

サッカー短評 (2024.1/9)

藤枝順心vs.十文字 3対0 (2024.1/7 ノエスタ) 全日本高校女子サッカー選手権大会決勝

 昨年と同じ顔合わせ。しかし、今年の藤枝順心(東海第1代表・静岡)は夏のインターハイも優勝。ここまで4試合14得点1失点。対する十文字(関東第2代表・東京)は、4試合14得点2失点。数字上は互角に見えたが、藤枝の方が一枚上手だった。開始直後からハイプレス、4分にシュートのこぼれを10番久保田が押し込み先制。さらに前半最後にも辻沢が追加点。理想的な試合運びで後半へ。
 後半は、十文字が積極的にシュートまで持ち込み、セットプレーもいろいろな形を見せた。しかし準々決勝から中一日の日程で、パスやキックの精度や強度が落ちているようで、得点できない。次第に藤枝のペースになり、とうとう3点目を交代で入った2年の葛西に決められ、大勢は決した。最後まで得点をねらったが、ゴールが遠かった。藤枝順心は、7度目の優勝だが、夏・冬2冠は初めてという。気温13.7度、湿度37%。観客2350人。TBS解説は中澤と引退したばかりの岩渕。
 藤枝順心は、GK菊地。DF5番大川、8番中出、15番松本、18番柘植。MF6番下吉、10番久保田、19番植本。FW9番高岡、11番辻澤、17番藤原。キャプテンは5番大川和流。9番高岡、10番久保田、11番辻澤の3人は2022年のU17女子W杯インド大会代表だった。卒業後は10番久保田真生と11番FW辻澤、GK菊地がINAC神戸に入団内定。MF6番下吉はアルビレックス新潟レディースに入団内定とか。
 十文字は、FW4番本多。MF7番新井、9番三宅、10番早間、12番川口、13番福島。DF3番米口、5番山ア、6番受川、8番安西。GK中村菫。キャプテンは9番三宅万尋。広島出身の10番早間は、卒業後WEリーグの広島レジーナに入るという。
 前半4分、藤枝が先制。FW高岡がセンターサークルから前方へ送ったからのパスを受けたFW辻澤がペナルティーエリア線上からシュート、相手GKが足に当ててはじいたところを10番久保田がつめてゴール左に押し込んだ。1−0。
 十文字も、ここまで3得点のFW9番三宅が右サイドを駆け上がり、ペナルティーエリア内右まで持ち込んでシュートしたが、相手GKが捕る。
 さらに前半終了間際の45分に藤枝が追加点。自陣センターサークルから左前方へ19番植本がロングフィード。FW辻澤が相手DFと並走しながら受けて、そのままペナルティーエリアに進入、出てきた相手GKをよく見てゴール左へ打ち込んだ。2−0。

 後半は、十文字が積極的にシュートを打ちにいった。5番山アのシュートは枠の上。10番早間のシュートは枠に飛んだが相手GK。
 21分、十文字が一人目の交代。13番MF福島に代えて17番MF梅本を入れる。
 23分、藤枝も一人目の交代。17番FW藤原に代えて23番2年生MF葛西を入れる。
 26分、十文字はさらに二人同時交代。6番DF受川に代えて14番MF伊藤、8番DF安西に代えて長身の18番FW澤田さくらアリーヤを入れる。
 しかし30分、みたび藤枝が得点。中盤右サイドから10番久保田がゴール前へクロスを上げる。中央で相手DFにマークされたFW辻澤には渡らなかったが、ファーに駆け込んできた23番葛西がフリーでシュート、ゴール左上にきれいに決まる。3−0。
 32分、十文字が四人目の交代。5番DF山アに代えて2番DF小島を入れる。
 しかし藤枝に傾いた流れは戻らず。藤枝は追加タイムに入ったところで二人同時交代。9番FW高岡に代えて14番FW曾根、交代で入った葛西に代えて7番MF青井を入れる。さらに48分には19番MF植本に代えて29番FW鈴木を入れるなどして下級生に決勝の舞台を踏ませる余裕。
 3−0で藤枝順心が連覇達成。連覇は2019、2020年度の連覇に続く二回目で、常盤木学園以来2校目の連覇二回目とのこと。

サッカー短評 (2024.1/1)

日本vs.タイ 5対0 (2024.1/1 国立) 国際親善

 ほとんど国内組と若手候補に経験を積ませる試合だった。前半は連携が合わず、無得点。後半開始から入った堂安がリズムを取り戻して6分に先制。決めたのは攻めあがった田中碧。その後は次第に調子が上がり、交代で入った中村敬斗、南野なども追加点。タイのオウンゴールも呼び込み大差となった。ここから、1/14から始まるアジアカップに呼ばれる選手はいるのか。主審は韓国のキム・ウースンさん。第4審に谷本さん。交代は6人まで。
 先発は、GK鈴木彩艶(シントトロイデン・ベル)。DF森下(名古屋)、町田(サンジロワーズ・ベル)、藤井(名古屋)、毎熊(セレッソ)。田中碧(デュッセルドルフ・独)と佐野(鹿島)のダブルボランチ。左右のウイングに奥抜(ニュルンベルク・独)と伊東純也(ランス・仏)。トップ下に伊藤涼太郎(シントトロイデン・ベル)。ワントップ細谷(柏)。ゲームキャプテンは伊東。伊東と田中碧以外の9人はキャップ数ひとけた。藤井、奥抜、伊藤涼は初キャップ。ベンチにGK前川と野澤ブランドン、谷口、板倉、南野。浅野など。
 タイは4-2-3-1または4-4-2。今回、チャナティップはいないが、ティーラトンなどJリーグにいた選手も何人か来ている。ゲームキャプテンは5番DFクリサダ。監督は日本人で石井正忠監督。
 前半は攻めあぐねた。連携が合わずにパスミスが多発。
 7分、ボランチ佐野からのパスを受けた伊藤涼がドリブルからミドルシュート、わずかに枠の左。8分、日本の右CK。伊東が蹴り、町田がヘディングシュート、枠の外。
 17分、相手左SBミケルソンが攻めあがってのクロスを藤井がクリアしてタイの左CK。相手13番ジャルンサックが蹴るが、ニアで細谷がクリア。
 22分、田中碧のボールカットから縦パス、細谷のポストプレーを受けて伊藤涼がシュート、枠の外。
 30分、毎熊からの縦パスを受けた伊東純也のシュートは、相手DFとGKまでかわしたが、最後に戻ってきた相手DFに防がれた。
 37分、タイのカウンター。19番トップ下のパトンポンのミドルシュートは町田に当たってGK鈴木が捕る。
 41分には、伊東からのクロスを細谷がヘディングシュートはヒットせず枠の上。42分には、田中碧がミドルシュート、相手GKが防ぐ。0−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。奥抜に代えて中村敬斗(ランス・仏)、伊藤に代えて堂安(フライブルク・独)を入れる。タイも四人同時交代。11番左ウイングのボディンに代えてスパチョーク(札幌)、21番右SBスパナンに代えて3番DFティーラトン、18番ボランチのピチャに代えて6番MFサーラット、22番ボランチのウィーラテップに代えて16番MFピティワットを入れる。
 1分、タイの右CK。ティーラトンが蹴り、GK鈴木がはじく。こぼれを続けてミドルシュートされるが、いずれもDF陣が防ぐ。
 6分、先制。堂安からのパスをペナルティーエリア右で受けた伊東がクロス、相手DFに当たったこぼれを攻めあがっていた田中碧が押し込み、1−0。これで一安心。碧がおいしいところを持っていった。
 17分、堂安からのパスに走りこんだ左SB森下がペナルティーエリア手前までドリブルてシュート、相手DF。
 21分、中盤相手左サイドでタイのFK。ティーラトンが蹴り、藤井がクリアがするが小さく、スパチョークにシュートされるも枠の外で助かる。
 23分、日本が二人同時交代。伊東に代えて南野(モナコ・仏)、森下に代えて三浦(甲府)を入れる。伊東はキャプテンマークを南野に渡す。
 24分、堂安からのパスを受けた南野がペナルティーエリア右からシュート、惜しくも枠の左。
 25分、タイが五人目の交代。19番トップ下のパトンポンに代えて8番MFエカニットを入れる。
 27分、追加点。中村からの縦パスを攻めあがった佐野がペナルティーエリア内から折り返し、受けた南野がシュート、相手DFにあたったこぼれを中村が押し込み、2−0。
 29分、さらに追加点。日本の左CK。堂安が蹴り、ニアで細谷が頭でさわると、相手DFエリアスに当たってゴールイン。3−0。
 31分、相手クロスを町田がクリアしてタイの右CK。サーラットが蹴るがニアで南野がクリア。こぼれを拾われるが、シュートは打たせず。
 32分、タイが六人目の交代。13番右ウイングのジャルンサックに代えて20番MFサンティパープを入れる。
 33分、日本が二人同時交代。毎熊に代えて菅原(AZ)、田中碧に代えて川村(広島)を入れる。
 35分、日本の右CK。堂安が蹴り、こぼれを佐野がミドルシュート、ヒットせず枠の外。
 37分、また追加点。右サイドを攻めあがった菅原が堂安とパス交換して右サイド深い位置から折り返し、走りこんだ川村がヘディングシュート、いったん相手GKがはじくが、これを自分で再度頭で押し込んだ。4−0。
 42分、ペナルティーエリア左横から三浦が折り返しのパス、走りこんだ川村がシュート、枠の右。
 46分、ついに南野がゴール。南野が堂安へ送ったパスは相手DFが触り、転がっているところに南野がつめて押し込んだ。5−0。
 追加タイム2分。5−0で日本の勝利。

 ※同じ日の夕方にアジアカップのメンバーが発表された。結局、ほとんど変わらず。GK前川、鈴木、野澤。DF谷口、板倉、渡辺、中山、町田、毎熊、冨安、伊藤洋輝。MF/FWは遠藤、伊東、中村敬、浅野、守田、三笘、前田、旗手、堂安、上田、佐野、久保、細谷。三笘と久保はケガ。冨安もケガらしい。
 「主力」で呼ばれなかった鎌田、田中碧、古橋について、質問が出たらしい。森保監督は「いろいろな事情」でこうなったと答えたようだが、古橋は不調、田中碧は移籍が成立すると身体検査の日程に当たるためらしい。

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