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フィギュアスケート (2017.2/2,6,7,9,10,11,12)
ロシア選手権 (2016.12/22〜25 チェリャビンスク)
<男子シングル>17人出場。メンショフは引退、ピトキエフは怪我で休み。1番滑走でペトロフ(17)。曲は「リチュアル・ダンス」。今季の浅田と同じ曲。衣装は金色のウロコのよう。冒頭の3Aは決める。続く連続3回転の予定が2Lz+3Tに。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fは低かったが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1。技術点37.23、演技構成点38.74、合計75.97でSP9位。1番滑走で緊張したか。
2番滑走でアリエフ(17)。今季ジュニアGPファナル優勝。曲はピアソラの「Oblivion」。冒頭の4Tの予定が2Tとなり無得点。ここが痛かった。FCSpとStSqはレベル3。後半、3Aは全ジャッジが加点。3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点37.01、演技構成点39.25、合計76.26でSP8位。
3番滑走でヴォロノフ(29)。昨季からコーチをゴンチャレンコさんに変更。曲は「The Skin I Live In」。冒頭で4T+3Tをなんとか決める。スピン二つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Aと、ステップからの3Loをなんとか下りる。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点、最後のCSSpはレベル4。さすがベテラン。ジャンプの軸が少し傾いても下りてまとめてしまう。技術点44.04、演技構成点41.85、合計85.89でSP3位。
9番滑走でコリヤダ(21)。昨季国内2位。曲は「Nightingale Tango」。昨季と同じプログラムで衣装を変えた。冒頭で4T+3Tをなんとか決める。3Aも成功。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzは高く余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。4Lzの練習もしているらしい。最後のCCoSpはレベル3だったが全ジャッジが加点2〜3。終わりは「いないいないばあ」のようなポーズ。技術点49.58、演技構成点45.75、合計95.33でSP1位。
11番滑走でコフトゥン(21)。国内3連覇中。今季はコーチをゴンチャレンコさんに変更。曲は「Bahamut」。黒い衣装にカラフルなエンブレムがたくさん。ヒッチハイクのポーズで始まって終わる。冒頭の4Sはステップアウト。次は4T+3Tの予定だったらしいが、2Tになったところであきらめてしまい、無得点。Jスポーツ解説の岡部さんは「後ろに3回転を付けられたのでは」と言う。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも全ジャッジが加点。StSqと最後のCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点33.62、演技構成点43.03、合計76.65でSP7位。
15番滑走でサマリン(18)。今季ジュニアGPファナル2位。曲は「Come With Me Now」。冒頭で4Tを決める。本来ここで連続ジャンプだったがトウをつきかけたところでやめた。3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tに変えて全ジャッジが加点。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。全体に荒削りだが、ジャンプの才能で上位に。技術点45.94、演技構成点41.47、合計87.41でSP2位。
フリー。9番滑走でアリエフ。曲は「Broken Vow」。冒頭で4Tを成功。ほぼ全ジャッジが加点。3A+2Tはなんとか決める。スピン三つはレベル3。StSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1。後半、二つめの3Aを決める。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。しかし3Loで転倒。痛そうだった。2A+1Lo+3Sは成功。最後のChSqもほぼ全ジャッジが加点1。技術点84.31、演技構成点81.12、転倒の減点1、合計164.43でフリー4位、総合240.69で5位。
10番滑走でペトロフ。曲はシナトラの「Chicago」他。今季も4回転のないプログラム。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Aと、3A+2Tを決め、全ジャッジが加点。3Lz+2Tは連続3回転の予定だったらしい。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lzも全ジャッジが加点。3F+1Lo+2Sは!マーク。3Tと2Aは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。ChSqは深いエッジで全ジャッジが加点2。技術点77.12、演技構成点83.84、合計160.96でフリー5位、総合236.93で6位。
11番滑走でコフトゥン。曲は「Iron Sky」。冒頭で4Sと4Tを成功、いずれも全ジャッジが加点。3Lz+1Lo<+3Sも決める。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3A+3Tも全ジャッジが加点。FCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。二つめの3Aはステップアウト気味。2Lo<<で完全におかしくなり、スタミナ切れか。3S+2Tはなんとか決めるが、棒立ち気味で、StSqはレベル2。最後のCSSpはレベル3。技術点84.16、演技構成点88.56、合計172.72でフリー2位、総合249.37で3位。
15番滑走でヴォロノフ。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。冒頭の4Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aも成功。二つめの4T<で転倒。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。二つめの3Aの予定が1Aになったのが痛かった。後半、2Lzもばらけた。しかし、3Lo+2T+2Lo、2A+2Tとがんばり、StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。解説の岡部さんも「本当にスケートが好きだという想いが迫ってきた」と言う。技術点62.53、演技構成点86.2、転倒の減点1、合計142.73でフリー8位、総合233.62で7位。
16番滑走でサマリン。曲は「Maybe I Maybe You」。冒頭で軽々と4T+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。続けてもうひとつ4T成功。さらに3A+2Tも決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz、3Aを決めるが、三つめの連続ジャンプが入らず。StSqはレベル3。最後の2Aは両足気味。技術点85.58、演技構成点87.08、合計172.66でフリー3位、総合260.07で2位。
最終滑走でコリヤダ。曲は「La reve de la fiancee」他。冒頭の4Lzは回ったが転倒。続く4Tはオーバーターン。3A+3Tと3Lz+2Tは全ジャッジが加点。特に3A+3Tは加点2〜3。得意のStSqもレベル4に全ジャッジが加点2〜3。スピン三つもレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。後半、ソロの3Aが全ジャッジが加点2〜3。3S+2A+SEQも成功。ChSqはらしさ全開、全ジャッジがほぼ加点2〜3。技術点94.29、演技構成点94.86、転倒の減点1、合計188.15でフリーも1位、総合283.48でダントツの初優勝。これで欧州選手権へは、コリヤダ、サマリン、コフトゥンを派遣。その結果も含めて世界選手権派遣選手を決める。
<女子シングル>18人出場。リプニツカヤ、ツルスカヤが怪我で欠場。2番滑走でラジオノワ(17)。曲は「Porgy and Bess」。背が伸びてジャンプの着氷が不安定になったまま。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aは無難に成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点34.4、演技構成点35.79、合計70.19でSP5位。
3番滑走でメドヴェデワ(17)。曲は「River Flows in You」他。3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。レベル4で加点2〜3のFCSpで始まり、縄跳びやスキップのような動きの入ったStSqもレベル4で加点ほぼ2〜3。後半、3F+3Tもきちんと跳び、加点ほぼ2〜3。ステップからの3Loのみ、少し雪が出たせいか一人のジャッジがGOE0。2Aもきれいに成功。最後の二つのスピンは加点2〜3。技術点41.88、演技構成点38.2、合計80.08でSP1位。
12番滑走でポゴリラヤ(18)。曲は「Scent of a Woman」。黒のストールのような大人っぽい衣装。冒頭の3Lz+3T<で第2がアンダーローテーシ。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aもきちんと成功。しかし少し疲れがあるのか得点が伸びず浮かない顔。技術点36.16、演技構成点37.29、合計73.45でSP4位。
14番滑走でソツコワ(16)。今季からシニア。曲は「Butterflies Are Free」。衣装はアオスジアゲハのよう。身長170pより高そうだが、ジャンプはクリーン。冒頭の3Lz+3Tを決めると、後半にステップからの3Fと2Aは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqもレベル4ら全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2。CCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点。技術点38.68、演技構成点35.71、合計74.39でSP2位。
17番滑走でトゥクタミシェワ(20)。曲は昨季の「カルミナ・ブラーナ」に戻した。冒頭の3T+3Tは第2の方が高く、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。後半、ステップからの3Lzは壁にかなり近く、加点なし。2Aも手を上げて跳んだが、解説の岡部さんは「あまり形もよくないし、かえってやらない方がいいのでは」。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3。技術点33.75、演技構成点35.42、合計69.17でSP6位。うーん、もはや世代交代か。
18番滑走でザギトワ(14)。今季ジュニアGPファイナル優勝。ビョンチャン五輪に間に合う年齢。コーチはメドヴェデワと同じトゥトベリーゼさん。曲は「サムソンとデリラ」。なにしろ滑りが速い上にジャンプが安定。冒頭のFCSpを含めてスピンは三つともレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Lo、ステップからの3F、2Aと固め跳び。うち、ジュニアの試合での指定3Loからレベルを上げてきた3Fは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Loもきれいで全ジャッジが加点。技術点40.88、演技構成点33.38、合計74.26でSP3位。
フリー。13番滑走でラジオノワ。曲は「トゥーランドット」。冒頭の3Lzは成功。しかし第2が付かず。続く3F+3Tを連続3回転にしてリカバリー。第2はすごくグラグラしていたが耐えた。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sを決める。しかし3Lo<がアンダーローテーションでステップアウト。2A二つと3Lo+2Tは成功。いずれも着氷が少し不安定。終わったとき泣いていたが、「完璧にできなかった」という気持ちか、「今できる範囲でやりきれた」のかわからなかった。技術点66.13、演技構成点72.92、合計139.05でフリー5位、総合209.24で5位。
14番滑走でポゴリラヤ。曲は「Modigliani Suite」他。3Lz+3Tはしっかり決める。続く3Fはeマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、3Lz+1Lo+3Sは第3がアンダーローテーション。3Lo+2Tは成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のLSpはレベル3。ほぼノーミスで滑りきり、終わったとき感極まった。技術点67.03、演技構成点2番目の75.14、合計142.17でフリーも4位、総合215.62で4位。3位のザギトワが年齢不足のため、欧州選手権へ。
15番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「ペール・ギュント」。冒頭の2Aと3T+3Tはすばらしく、全ジャッジが加点。特に3T+3Tは加点ほぼ2〜3。しかし3Fがアンダーローテーションで転倒。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+2Tを決め、3Loも全ジャッジが加点。ところが3Lzが低く、ダウングレードでまた転倒。StSqはレベル2で、ほぼ全ジャッジが加点1。3S+2A+SEQとChSqは全ジャッジが加点。技術点57.13、演技構成点70.22、転倒の減点2、合計125.35でフリー10位、総合194.52で8位。
16番滑走でメドヴェデワ。曲は「Extremely Loud and Incredibly Close」他。少し疲れているのかキレがない感じ。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、全ジャッジが加点の2A+2T+2Tを跳んだ後、3S+3T+3T<を跳んだのは、計算間違いではなく、「跳びたかった」かららしい。2Aも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の75.56、演技構成点最高の77.93、合計153.49でフリーも1位、総合で連覇。欧州選手権へ。
17番滑走でソツコワ。曲は「Adagio」。衣装は淡いピンク。3Lz+3Tは軽やかに決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3F+1Lo+3S成功、これも全ジャッジが加点。二つめの3Lzも全ジャッジが加点。気が緩んだのか1A+2Tになってしまう。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点71.4、演技構成点74.11、合計でフリー3位、総合で3位。欧州選手権へ。
最終滑走でザギトワ。曲は「ドンキホーテ」。衣装は赤のバレリーナ風。ジュニアよりフリーは30秒長いため、冒頭にChSqを入れ、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。ジャンプ七つは全て後半。3Lz+3Lo、2A+3T、3F+2T+2Loと成功、全ジャッジが加点。二つめの3Lzも全ジャッジが加点2〜3とはすごい。最後のジャンプの2Aだけ一人のジャッジが0を付けただけで他は全ジャッジが加点。国内シニア初参戦なのに最終滑走でこの落ち着きは大物。技術点最高の77.3、演技構成点69.65、合計146.95でフリー2位、総合221.21で逆転2位。まだシニアの国際大会の年齢に達していないので、欧州選手権には出られない。
<ペア>12組出場。ボロソジャー・トランコフ組は女性の妊娠で欠場。3番滑走で今季女性の怪我のためこれが初戦のストルボア・クリモフ組(24、26)。曲はドビッシーの「月の光」。冒頭の3Twは少し落とし気味。3FThは全ジャッジが加点2〜3。3Tも全ジャッジが加点。5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。BiDsとFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。貫禄を見せた。技術点39.73、演技構成点37.74、合計77.47でSP2位。
5番滑走でタラソワ・モロゾフ組(22,24)。曲は「Glam」。冒頭の3Twは高くて速く全ジャッジが加点2〜3。3Tもぴったり合っていて全ジャッジが加点2〜3。3LoThも危なげなく、全ジャッジが加点2〜3。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。5RLiとStSq、FCCoSpはレベル4。うち5RLiとStSqは全ジャッジが加点、特にStSqは加点2〜3。技術点43.06、演技構成点36.98、合計80.04でSP1位。キスアンドクライではみんな笑顔。解説の岡部さんは「今までは要素を淡々とやっていたのが表情が付いてきた」と言う。
7番滑走でザビアコ・エンベルト組(22,27)。今季GPファイナル繰り上げ出場。曲は「Snowstorm」。衣装は白。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Tも成功、全ジャッジが加点1。3LoThも決めて全ジャッジが加点。FCCoSpと5RLi、StSqはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。StSqも全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル1。技術点39.2、演技構成点33.65、合計72.85でSP3位。
11番滑走で川口・スミルノフ組(35,32)。曲は「All Alone」。一番心配な冒頭の要素3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1。しかしなぜか3Twの着氷で転倒。3LoThはしっかり決めてほぼ全ジャッジが加点。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。最後のBiDsは男性の腰が一回しゃがんだ後高くなりレベル1。技術点34.75、演技構成点33.77、転倒の減点1、合計67.52でSP5位。
フリー。7番滑走で川口・スミルノフ組。曲は5年前にも使ったドビッシー「月の光」。冒頭の3Tでは女性が片手つき。SPで転倒した3Twは成功、レベル2。2A<+2A+SEQは女性の第1がアンダーローテーション。3SThは無難に決める。FCCoSpとリフト二つはレベル4。うちFCCoSpと5ALiは全ジャッジが加点。ChSqは優雅な動き。3LoThはオーバーターン。川口の動きが苦しそう。SPでミスのあったFiDsはレベル2だがおおむね加点評価。5BLiは上がるときやや苦労したが、レベル3。最後のPCoSpはレベル1。技術点55.6、演技構成点68.3、合計123.9でフリーも5位、総合191.42で5位。得点が伸びないといつもは悔しそうな川口があきらめたような顔。
9番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Cry Me A River」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3連続ジャンプは女性が第1で転倒、男性は第2、第3を跳んだ。3S<は女性がアンダーローテーション。珍しい2AThは全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点、FCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは全ジャッジが加点2。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル2。技術点61.3、演技構成点68.76、合計129.06でフリーも3位、総合201.91で3位。
10番滑走でストルボア・クリモフ組。曲は「Apres la pluie」他。衣装は黒が基調。女性はパンツスタイル。髪型も変えたようだ。冒頭の3Twは相変わらず落とし気味でレベル2。ChSqは独創的で全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スロージャンプ二つはなんとか下りた。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。BoDsとFCCoSpはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点1〜3。最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点65.56、演技構成点77.09、合計142.65でフリー1位、総合220.12、僅差で逆転優勝。
最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。冒頭の4Twは回ったがやや落とし気味。2Sは、男性が2回転、女性は3回転を跳び、回転数が違うため減点評価。3SThはすばらしく全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2T<<の第3で男性がダウングレード。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点でほぼ2〜3。FCCoSpとBoDsはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点。3LoThは美しく、全ジャッジが加点ほぼ3。3Liはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点65.02、演技構成点74.13、合計139.15でフリー2位、総合219.19で2位。1位とは0.93差。
<アイスダンス>10組出場。2組が初出場。そのうちのダワンコワ・シブネフ組の女性はペアからの転向でN.モロゾフの妻。欧州選手権は3枠、世界選手権は2枠を争う。3番滑走でステファノワ・ブキン組(21,23)。全体に速くて躍動感があった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。冒頭のヒップホップのリズムで、しゃがんだ男性の腿の上に片足で乗った女性が片手を突き上げるSlLiと、STwはレベル4に加点2〜3。1MBもレベル4で加点2。PStと最後のNtMiStはレベル3だが、NtMiStは加点2〜3。基礎点30.3に全体で9.18の加点。技術点39.7、演技構成点36.77、合計76.47でSD2位。
4番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(26,27)。曲は「Mercy On Me」他。もうひとつのリズムはスウィング。女性の衣装は黒。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜3。全ての要素がレベル4。GPシリーズのときよりスピードがあり、全体にまとまっていた。基礎点33.3に全体で10.18の加点。技術点43.48、演技構成点37.92、合計81.4でSD1位。
6番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(21,25)。曲は「Love Creole」他。もうひとつのリズムはスウィング。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MB、PSt、NtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。STwと最後のRoLiはレベル4で加点2。明らかにGPシリーズのときよりよかった。基礎点29.7。技術点38.01、演技構成点35.77、合計73.78でSD3位。
8番滑走でイリニフ・ジガンシン組(22,24)。曲は「Big Bad Love」。もうひとつのリズムはスウィング。女性はGPシリーズのときより絞っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと1MB、STwはレベル4。PStとNtMiStはレベル3。基礎点30.3は3位より高いが、加点が少ない。技術点37.83、演技構成点35.39、合計73.22で僅差のSD4位。
フリー。7番滑走でイリニフ・ジガンシン組。曲はインド映画音楽「Slumdog Millionaire」他。衣装も印度風。GPシリーズよりテンポもよく、一気に滑りきりずっとよかった。全ての要素に全ジャッジが加点。冒頭のSeStはレベル3。リフト三つはレベル4で加点1〜3。STwとCoSpもレベル4。DiStはレベル3。最後のChLiも加点1〜3。技術点51.86、演技構成点54.2、衣装の減点1、合計105.06でフリー3位、総合僅差で4位。衣装の減点がもったいない。
8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Tango Ballet」。ここも全ての要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル3だが加点1〜3。ステップ二つはレベル2。東野さんが「スピードが速く、はねてしまうと正しいターンとして認められない」。リフト三つとSTwはレベル4。うちSlLiは加点2〜3。RoLiも加点ほぼ2〜3。ChSpと最後のChTwは加点1〜3。技術点49.89、演技構成点54.78、合計104.67でフリー4位、総合で3位。
9番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲はショパンの「Prelude No. 20」他。ここも全ての要素に全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとSTw、CoSp、DiStはレベル4。うち、RoLiは加点3。CiStのみレベル3。rwZ2[はクリーンでエッジが深い。全体がひとつながりで、GPシリーズより速い。技術点58.08、演技構成点57.78、合計115.86でフリーも1位、総合で優勝。
10番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Libertango」他。なにしろ速い。ここも全ての要素に全ジャッジが加点。RoLi以外の全ての要素で加点2〜3。ステップ二つはレベル3、他の要素はレベル4。特に冒頭のCoSpは、加点3。SlLiは、男性が女性を肩に乗せて立ち上がるもの。昨季まで肩に乗るのは禁止だったが、今季からよくなったと東野さん。STwの第1はシット姿勢。CiStあたりから少しスピードは落ちたが、勢いのまま滑りきり、終わったとき、男性はガッツポーズ。技術点56.6、演技構成点56.47、合計113.07でフリーも2位、総合で2位。
フィギュアスケート (2016.12/23,24,25,)
全日本選手権 (2016.12/22〜25 大阪府門真市)
<男子シングル>29人出場。羽生はインフルエンザで欠場。残念。 3番滑走で友野一希(浪速高校。18)。今季全日本ジュニア優勝。曲はベートーベン「運命」他。冒頭は連続3回転をねらったが、3F+2T。第1で傾き、第2が2回転に。3Loはきれいに決める。3Aは成功。技術点35.02、演技構成点32.61、合計67.63でSP6位。フリーで最終グループに入る。
14番滑走で島田高志郎(就実学園。15)。曲は「Art on Ice」。振付は佐藤操。冒頭の3Lzでステップアウト。ここが本来の連続ジャンプだったか。次の3Loに2Tを付けて要素としてはリカバリー。2Aも決める。技術点30.99、演技構成点31.67、合計62.96でSP10位。ジュニア勢の中では二番目となり、世界ジュニア2枠に王手。
20番滑走で宇野昌磨(中京大学。19)。今季GPファイナル曲は「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」。公式練習から4Tが不調だったらしい。冒頭の4Fがステップアウトで第2が入らず。続く4Tも転倒で要素を失う。後半の3Aは美しく決める。技術点3番目の44.83、演技構成点最高の44.22、転倒の減点1、合計88.05でSP2位。高橋大輔のンタビューには「フリップの失敗を引きずり、ここからだ、という切替えができなかった」と言っていた。
21番滑走で無良崇人(洋菓子のヒロタ。25)。今季フランス杯5位。曲はフラメンコの「ファルーカ」。ほぼノーミスの演技。冒頭の4Tはややこらえたが、3Aは高く余裕があり、加点の出来。後半、3Lz3Tも成功。タップの足音だけを伴奏に踏むステップもシーズン初めとは見違えるようによくなり、技術点最高の47.27、演技構成点2番目の43.07、合計90.34でSP1位。12/24朝日新聞朝刊によると、フランス杯では「調子は悪くなかったのに転倒して演技が小さくなった。ジャンプではなくステップを作り直してきた」とのこと。
22番滑走で佐藤洸彬(岩手大学。21)。曲はシルクドソレイユ「トーテム」。衣装はクジャクの羽の模様。生物の進化がテーマらしい。冒頭の3Aはこらえる。3F+3Tも成功。ステップからの3Lzもなんとか決める。前より滑りが安定してきた。「得体のしれない生きもの」になりきっての演技もよかった。技術点5番目の37.86、演技構成点も5番目の34.15、合計72.01でSP5位。
24番滑走で日野龍樹(中京大学。21)。今季NHK敗9位。曲は「Artsakh」。振付はベステミアノワ他。ノーミスの演技。冒頭の3Lz+3Tは軽く決める。やや苦手な3Aも成功。スピンの速度が遅いのが気になる。後半、ステップからの3Loも決めて、技術点4番目の41.87、演技構成点も4番目の36.78、合計78.65でSP4位。
26番滑走で本田太一(関西大学高校。18)。曲は「コットンアイジョー」。怪我から復帰のシーズンと紹介。冒頭のステップからの3F成功。3T+3Tなんとか成功。ステップは見得がきれていてよかった。2Aも決める。これで3Aをマスターすれば世界へ出て行けると思うが。技術点9番目の33.09、演技構成点8番目の30.78、合計63.87でSP9位。
27番滑走で田中刑事(倉敷芸術科学大学。21)。曲は「ブエノスアイレスの春」。冒頭の4Sは回ったがステップアウト。余裕がなかった。3Aはきちんと決める。後半の3F+3Tもきれいに成功。2年目のプログラムだけあって、ステップも進化してすばらしかった。技術点2番目の45.21、演技構成点3番目の40.47、合計85.68でSP3位。
最終滑走で中村優(関西大学。20)。高橋大輔期待の後輩。高橋に憧れて北海道から中2で関西へ。今季から浜田コーチの所へ。全日本は3回目。曲は「Feeling good」。冒頭の3Aはきれいに成功。後半、3Lz+3Tは第2でステップアウト。ステップからの3Loもステップアウト。ステップなどは滑らかで動きの質も高いと思うが。技術点7番目の34.78、演技構成点も7番目の32.18、合計66.96でSP7位。フリーで最終グループに入れず。
フリーは24人。14番滑走で島田高志郎。曲は「ロミオとジュリエット」。ほぼノーミス。冒頭の3Sを決めると、3Lz+3Tをきちんと成功。2Aはまだ2回転。二つめの3Lzを決めた後、なんとか3Fをこらえる。後半、2A+2T+2Lo、3S+2Tも決め、技術点、演技構成点、合計137.52でフリー6位、総合200.18と200点越えで7位は立派。
20番滑走で日野龍樹。曲は「キダム」。本来、冒頭で4Tだったようだが、3Lz+1Lo+3Sに変えて成功。続けて3Lz+3T、3A+2Tと連続ジャンプを全て前半でやってしまう。後半、二つめの3Aで転倒。ちょっと軸が斜めすぎた。ステップ、スピンでも取りこぼしなく、転倒以外ほぼノーミスか。技術点75.74はここまでの最高点、演技構成点76.92、合計151.66でフリー4位、総合230.31で4位。得点と順位を見て、ガッツポーズ。最近いつもキスアンドクライで使うタオルに、大きく「逃げちゃだめだ」と印字してあるのがおかしい。
21番滑走で友野一希。曲は「パリのアメリカ人」。こちらもほぼノーミス。勢いのある、すがすがしい演技だった。冒頭の4Sをきれいに決めたのが大きい。続けて3A、3F+2Tも成功。これですっかり流れに乗り、後半、3A+2T成功。ひとつだけ2Sになったが、スピンも速く、ステップも表情たっぷりで、滑りきった。技術点75.36、演技構成点73.56、合計148.92でフリー5位、総合216.55で5位は立派。
22番滑走で田中刑事。曲はフェリーニ・メドレー。ポケットに両手を入れたポーズから始まる。冒頭の4Sはきれいに成功。二つめは3Sになった。続く3Aが両足になり、心配したが、3Lz+3Tを決める。後半3A+2T+2Loを成功したのは大きい。二つめの3Lzで手を付いたが、最後の3Sに2Tを付けて、連続ジャンプをリカバリー。技術点81.34、演技構成点82.36、合計163.7でフリー2位、総合249.38で逆転2位。
23番滑走で無良崇人。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。自分に負けた。冒頭の4Tは根性でこらえ、次の4T+2Tと3Aを決めたところまではよかった。スピンで得点が伸びないのはいつもだが、後半、二つめの3Aのはずが2Aに。しかも次の3Loを3Aに変えたのにステップアウトしてソロのリピートに。3Fは両足、2Lzは2回転と、連続ジャンプのリカバリーできず。技術点68.05、演技構成点83.72、合計151.77でフリー3位、総合242.71で3位に後退。今回くらいしか初優勝はねらえなかったのに、「前半のジャンプが良かっただけに後半力んでしまった」と言っていた。
最終滑走で宇野昌磨。曲は「ブエノスアイレス午前零時」。すごく緊張している感じ。冒頭の4Fは軽くステップアウト。続く4Tはオーバーターンで第2入らず。3Loを決めた後、3Aをこらえる。ステップでめずらしくとりこぼし。スピンはすばらしい。後半、二つめの4Tもこらえたので、リピート。しかし、3Lz+2T、3A+1Lo+3F、3S+3Tと残りのジャンプを全て連続ジャンプにしてリカバリー。驚異的。終わった後、涙ぐんでいたのは、クリーンにできなかったからか。技術点101.16、演技構成点91.2、合計192.36でフリー1位、総合280.41で初優勝。キスアンドクライでは樋口コーチも涙ぐんでいた。
<女子シングル>30人出場。3番滑走で坂本花織(神戸FSC。18)。全日本ジュニア優勝。曲は「The Artist」。少し硬かった。冒頭のステップからの3Loはめずらしくステップアウト。3F+3Tは幅もあり、成功。2Aはなんなく決める。技術点35.33、演技構成点28.03、合計63.36でSP6位。
14番滑走で大庭雅(中京大学。21)。すごく背が伸びて体重もそれなりにありそう。曲は「The Mission」。振付は安藤。冒頭の3S+3Tをきれいに決める。ステップからの3Lo、2Aも成功。スピンや、大きな動きのステップもミスなくできたが、加点が少ない。技術点、演技構成点、合計59.19でSP10位。ノーミスでこの得点では。シニアでも国際舞台で活躍できると思っていたが。
19番滑走で本郷理華(邦和スポーツランド。20)。曲は「カルミナ・ブラーナ」。今季ようやくほぼノーミスの演技。冒頭ステップからの3Fを決める。3T+3Tも回転不足なく成功。2Aも流れの中できっちり決める。ステップも大きく動けていた。技術点37.34、演技構成点31.86、合計69.2でSP2位。
20番滑走で宮原知子(関西大学。18)。曲は「ラ・ボエーム」。冒頭の2Aを流れように決める。3Lz+3Tもしっかり成功。ステップからの3Loも美しく決める。スピンも速く、ステップは軽やかに。見ていて安心できる。技術点はダントツの41.63、演技構成点34.86、合計76.49でSP1位。
23番滑走で樋口新葉(日本橋女学館。15)。曲は「La caliph」。冒頭の滑らかな2Aはすばらしい。3Lz+3Tも勢いよく成功。ステップはすごくめりはりがついた。ステップからの3Fも決める。終わったとき、控えめにガッツポーズ。振付のシェイリン・ボーンからは「最後にガッツポーズはしないように。そこまでが演技だから」と言われていたらしいが。技術点37.1、演技構成点31.64、合計68.74でSP3位。
24番滑走で村上佳菜子(中京大学。22)。曲は「カルメン」。顔がひきつって別人のようだった。冒頭の3T+3Tは無難に決めたが、ステップからのジャンプが1Fになり、要素を失う。2Aは気合いで成功。最後のステップはようやくほぐれて、本来の動きに近づいた。技術点、演技構成点、合計58.52でSP12位。
25番滑走で三原舞依(神戸PFSC。17)。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。昨年の今頃はまだ闘病中との紹介。そんなこととはとても思えないすばらしい出来。冒頭の3Lz+3Tはよくコントロールされていた。2Aも成功。ステップからの3Fも余裕で決めて技術点36.31、演技構成点29.6、合計65.91でSP5位。得点を見てコーチともども大喜び。
27番滑走で本田真凜(関西大高。15)。曲は「Smile」。振付はズエワ。出たかったジュニアGPファイナルをインフルエンザで欠場し、スタミナが心配されたがノーミスの演技。休んで「滑りたい」気持ちがふくらんだのがよかったか。3F+3Tは力みなく成功。ステップからの3Lo、2Aも決める。技術点36.51、演技構成点31.01、合計67.52でSP4位。
最終滑走で浅田真央(中京大学。26)。曲は「リチュアルダンス」。出てきただけで雰囲気が。冒頭、3Aに挑むも1回転に。要素を失う。前日まで決まっていなかったが、今朝の練習で片足で下りられたので跳んできたらしい。連続3回転は跳ばず3F+2Loで手堅く決める。ステップからの3Loはよかった。スピンとステップはさすがのレベルで、解説の荒川も「あのステップを踏めるのは他にいない」と言っていた。技術点27.63、演技構成点32.69、合計60.32でSP8位。
フリー。8番滑走でSP17位の白岩優奈(関西大学KFSC。15)。SPは1Aになった後、最後のスピンで手袋がエッジにひっかかって脱げ、減点1。フリーの曲は「悲しみのクラウン」に変えた。衣装を緑に変えたように思う。ほぼノーミスで大挽回。冒頭の3Lz+3T、後半の3F+3T、3Lz+2T+2Loともエッジエラーも回転不足もなく、二つの連続3回転は全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。スビン三つもレベル4。うちLSpと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。二つの2AとChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の71.74、演技構成点59.33、合計131.07でフリー3位、総合で6位。
15番滑走で村上。曲は「トスカ」。渾身の滑りだった。冒頭の3Fは大きく、次の2Aともほぼ全ジャッジが加点。3T+2Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは、音楽を全身で表現して全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半の3S+2Lo<+2Lo<はアンダーローテーション。3Tは全ジャッジが加点。終わった後、山田コーチに「ありがとうございました」と感謝の言葉。技術点59.5、演技構成点3番目の64.53、合計124.03でフリー7位、総合で8位。インタビューでは「選手としてはジャンプのレベルを落としたのは悔しいが、その分スピンやステップに力をそそいだ」と言っていた。
17番滑走で浅田。曲は「リチュアルダンス」。冒頭の3Aは下りられそうだったが、ダウングレードで転倒。続く3F<+3Lo<はアンダーローテーション。しかしやや苦手な3Lzはきれいに決まり、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のStSqは加点3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、2A+3T<をアンダーローテーションながら決めたが、3S<で転倒。次の1Fは1回転に。それでも最後のジャンプ3Loは渾身の力で決めた。技術点50.78、演技構成点2番目の65.32、転倒の減点2、合計114.1でフリー12位、総合で12位。
19番滑走で本田。曲は「ロミオとジュリエット」。ショートよりリラックスして臨めた。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点。次の1Fはパンクして第2がつかず。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2。StSqはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3T+2Loと3S+3Tを決め、全ジャッジが加点。ChSqと3Loも全ジャッジが加点。3F+2Tも決めて、連続ジャンプのリカバリー。技術点7番目の66.64、演技構成点61.95、合計128.59でフリー5位、総合196.11で4位。
20番滑走で三原。曲は「シンデレラ」。ジャンプを本当に軽々と跳ぶ。ノーミスの演技。冒頭の3Lz+3T、次の3F、は全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。CCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点1。後半、2A+3Tもほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Lo成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点。最後のジャンプ3Sも全ジャッジが加点。基礎点62.52に全体で加点9.1。技術点2番目の71.62、演技構成点60.64、合計132.26でフリー2位、総合198.17で3位。初の世界選手権へ。日本の女子は層が厚い。
21番滑走で坂本。曲は「カラーパープル」。冒頭の3F+3Tは決めたが、3Lzはeマーク。3Sは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+2T+2Loを成功。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点1。技術点63.52、演技構成点58.12、転倒の減点1、合計120.64でフリー9位、総合で7位。
22番滑走で宮原。曲は「惑星」。冒頭の3Loはさらっと跳び、全ジャッジが加点。3Lz+3T<はめずらしくステップアウト。3Fは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点3。LSpは加点ほぼ3。後半、3Lz<+2T+2Loも決める。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Sと2Aは全ジャッジが加点。ChSqはたいへん大きく動き、全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の68.32、演技構成点最高の70.06、合計でフリーも1位、総合で3連覇。世界選手権へ。
23番滑走で樋口。曲は「シェヘラザード」。貫禄が付いてきた。冒頭の3Lz+3T、続くは全ジャッジが加点ほぼ2。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Sはどうしたわけかダウングレードで転倒。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A、二つめの3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。3Fは!マーク。2A+2T+2LoとChSqはほぼ全ジャッジが加点。滑りの一歩がよく伸びるようになった。技術点6番目の68.17、演技構成点5番目の63.58、転倒の減点1、合計130.35でフリー4位、総合199.49で2位。世界選手権へ。キスアンドクライで総合得点を見て「(200点まで)あと1点もない」と言っていた。
最終滑走で本郷。曲は昨年の「リバーダンス」に戻した。冒頭の3Fは決めたが、次の2Loは途中でほどけた。3Lzは!マーク。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A+3T<+2Tと3F+2T成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3S+3Tもほぼ全ジャッジが加点。しかし戻し方が足りなかった。技術点61.39、演技構成点4番目の63.69、合計125.08でフリー6位、総合で5位。
<ペア>4組出場。SPは放送なし。上位3組のフリーのみ録画放送。SP4位の高橋・柴田組の放送はなし。残念。SP1位の須藤・ブードロオデ組が連覇。2位は、須崎・木原組。「昨年とは見違えた」と解説の小山さん。3位は、小野・キリング組。キリングはカナダ人。4位の高橋・柴田組について、小山さんは「来年が楽しみ」と言う。1位のみ世界選手権へ。
<アイスダンス>5組出場。SDは放送なし。上位3組のフリーのみ録画放送。SD1位の村元・リード組が連覇。2位は、平井・デラアスンシオン組。3位は、今年5月に結成したばかりの小松原・コレト組。コレトはアメリカ人。NHK敗をクリスのヒザの怪我で休んだ村元・リード組は、万全ではないが、余裕で優勝。1位のみ世界選手権へ。
世界ジュニアへは、男子が友野と島田、女子が坂本と本田真凜、白岩。四大陸は世界選手権と同じ顔ぶれ。2月の冬季アジア大会へは、男子が宇野と無良、女子が宮原と本郷。
フィギュアスケート (2016.12/11,2017.4/9,15)
ジュニア・グランプリ・ファイナル ペア、アイスダンス (2016.12/8〜11 マルセイユ) GPシリーズ
<ペア>1番滑走でウスティムキナ・ボロディン組(露。16,17)。曲は「Mad Max: Fury Road」。2A成功。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。BiDsもレベル3。3TThも決める。5RLi、FCCoSp、StSqはレベル4。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の33.99、演技構成点3番目の25.06、合計59.05でSP3位。
2番滑走でミーシナ・ミルゾエフ組(露。15,20)。男性はトルコ系か。曲は「Saragina Rumba」。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。3LzTh成功。2Aもなんなく決める。5RLi、CCoSp、StSqはレベル4。うち、StSqは全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル3。あまり女性のカーブがなく減点気味。技術点最高の37.19、演技構成点2番目の27.54、合計64.73は自己ベスト更新でSP1位。
3番滑走でダスコワ・ビダル組(チェコ。16,17)。曲は「LA 40」。2Aはほぼ全ジャッジが加点。3Twは落とし気味でレベル1。5RLiと最後のFCCoSpはレベル4。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点。3LzTh成功。BiDsとStSqはレベル3。技術点3番目の33.78、演技構成点最高の27.6、合計61.38でSP2位。
フリー。3番滑走でSP4位のボイコワ・コズロフスキー組(露。14,16)。曲は「トリスタンとイゾルデ」。3S、3T+2Tと無難に成功。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。FiDsもレベル3。リフト二つとFCCoSpはレベル4。3SThは回って下りたのに転倒。3LoThの方は全ジャッジが加点。最後のPCoSpは足替えの後少し重心が動きレベル2。技術点3番目の50.89、演技構成点4番目の51.08、合計100.97は自己ベスト更新でフリー3位、総合159.72で3位。
5番滑走でミーシナ・ミルゾエフ組。曲は「Attention Mesdames et Messieurs」と「薔薇色の人生」。男性が女性をコマのように回す仕草などコミカルな振付で始まる。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。3FThもほぼ全ジャッジが加点。3T+2T+2Tはきちんと成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Sは女性がアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。リフト二つとスピン二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点。3SThも決める。BiDsはレベル3。技術点最高の58.35、演技構成点も最高の57.55、合計115.9も自己ベスト更新でフリーも1位、総合180.63で優勝。ただ、この後で国内シニア7位に入ったのに解散したとのこと。
最終滑走でダスコワ・ビダル組。曲は「La leyenda del beso」他。冒頭の3Tは女性がオーバーターン。3Twはレベル1。3S+2T+2Tは成功。3LzThも決める。リフト二つとスピン二つ、BoDsはレベル4。うちPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。3SThで転倒。最後のChSqは全ジャッジが加点1。技術点2番目の52.51、演技構成点も2番目の54.87、合計106.38でフリーも2位、総合167.76で2位。
<アイスダンス>1番滑走でシュピルバヤ・スミルノフ組(露。17,19)。女性はウクライナ出身。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Air Mail Special」他。ジュニアのパターンダンスの課題は「ブルース」。この組はもうひとつのリズムはスウィング。二人でカーブのとき片足を上げながら踏むステップがキーポイントらしい。冒頭の1BLとSTw、SlLiはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点。2BLはレベル2。最後のNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点30.75、演技構成点28.54、合計59.29でSD6位。
2番滑走でマクナマラ・カーペンター組(米。17,20)。昨年優勝。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「Vanguaridan」他。もうひとつのリズムはヒップホップ。RoLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとRoLi、1BLはレベル4。うちSTwは速くて全ジャッジが加点2〜3。2BLはレベル2。最後のNtMiStはレベル3。要素でないところで女性が一回スタンブル。技術点3番目の32.67、演技構成点も3番目の31.06、合計でSD3位。得点が伸びず、キスアンドクライではコーチともども暗い顔。
3番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。16,15)。女性はカナダ出身。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Why Don't You Do Right」他。もうひとつのリズムはスウィング。振付はシュピルバンド、コーチはシュピルバンドとブルザ。冒頭の2BLと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは全ジャッジが加点。SlLiと1BL、STwはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点。技術点4番目の32.09、演技構成点も4番目の29.3、合計61.39でSD4位。
4番滑走でパーソンズ兄妹(米。19,21)。女性の背が伸びた。160pとあるが172センチの兄と同じくらいに見える。昨年3位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「Born to Die」他。もうひとつのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwから1BL、2BL、SlLiはレベル4。うちSlLiは加点2〜3。パターンダンスのエッジが深い。最後のNtMiStはレベル3だが加点1〜3。技術点最高の35.11、演技構成点2番目の31.8、合計66.91でSD2位。
5番滑走でアバチキナ・ソーロン組(仏。16,21)。女性はロシア出身。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。もうひとつのリズムはスウィング。振付はブルザとC. パパダキス、コーチはシュピルバンドとブルザ。冒頭の2BLと最後のNtMiStはレベル3。うち2BLは全ジャッジが加点。SlLiと1BL、STwはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点。技術点5番目の31.34、演技構成点も5番目の28.74、合計60.08でSD5位。
最終滑走でロボダ・ドロヅ組(露。17,20)。女性はたいへん大人っぽい。曲は「St. Louis Blues」。もうひとつのリズムはスウィング。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1BL、SlLiはレベル4。うちSTwとSlLiは加点2〜3。2BLと最後のNtMiStはレベル3だが加点1〜3。技術点2番目の34.86、演技構成点最高の32.72、合計67.58でSD1位。
フリー。4番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Thunder Struck」他。冒頭のSTwとRoLi、CoSpとSlLiはレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点2、CoSpは全ジャッジが加点2〜3。ステップ二つはレベル2。全体に少し滑り込みが足りない感じ。技術点4番目の42.22、演技構成点3番目の47.52、合計89.74でフリー3位、総合153.47で3位。
5番滑走でロボダ・ドロヅ組。曲は「マラゲーニャ」。DiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとCoSp、CuLiはレベル4。うちSTwは加点3。CiStとSlLiはレベル3。DiStはレベル2。技術点2番目の44.53、演技構成点最高の49.76、合計94.29でフリー2位、総合161.87で2位。
最終滑走でパーソンズ兄妹。ノーミス。曲は「Singing in the Rain」変奏版。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとSlLi、CoSpとRoLiはレベル4。うちSlLiは加点2〜3、STwは加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル3。技術点最高の46.39、演技構成点2番目の49.2、合計95.59でフリー1位、総合162.5、逆転で優勝。
フィギュアスケート (2016.12/11,2017.1/3、4)
ジュニア・グランプリ・ファイナル (2016.12/8〜11 マルセイユ) GPシリーズ
<男子シングル>サマリン(露)、チャ(韓)、クラスノジョン(米)、サボジン(露)、スキルダ(露)、アリエフ(露)。ロシア4人はすごい。ようやく男子も強化が実ってきたか。番滑走でサボジン(露。17)。少しエキゾチックな顔立ち。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「Bella Ciao」。冒頭の3A、3Lz+3Tは成功。後半のステップからの3Loは少しミス。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点39.37、演技構成点33.61、合計72.98でSP3位。
2番滑走でスキルダ(露。14)。今季ジュニアGPシリーズ2位2回。曲は「Mr. Bojangles」。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。すごく踊れる選手。大技がないのでジャンプは全て後半へ。後半、3Lz+3Tは!マーク。ステップからの3Lo、2Aは成功。技術点35.85、演技構成点32.46、合計68.31でSP6位。
3番滑走でアリエフ(露。17)。今季ジュニアGPシリーズ優勝と4位。曲はピアソラの「Oblivion」。冒頭の3Aはきれいで全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だが、うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3T、ステップからの3Loも決める。終盤二つのスピンはレベル4、うちCSSpは全ジャッジが加点。技術点43.9、演技構成点37.47、合計81.37は自己ベスト更新でSP1位。
4番滑走でチャ(韓。14)。今季ジュニアGPシリーズ優勝2回。曲は「Overture to A Chorus Line」他。冒頭、3Lzからの連続ジャンプで第2が付かず。要素を失う。3Aは成功。スピン三つとはレベル4で全ジャッジが加点。特にCSSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点。技術点35.6、演技構成点36.25、合計71.85でSP4位。滑りが美しい。
5番滑走でサマリン(露。18)。今季ジュニアGPシリーズ優勝2回。曲は「Come With Me Now」。冒頭の3Aは美しく、全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点。3Lz+3Tも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点43.76、演技構成点37.32、合計81.08は自己ベスト更新でSP2位。
最終滑走でクラスノジョン(米。16)。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。ジュニアGPスロベニア大会で羽生より早く4回転ループに挑戦(ステップアウト)。曲はショパンの「Etude Op. 10, No. 3 in E」。冒頭、ステップからの3Loはほぼ全ジャッジが加点。3Aはステップアウト。FCSpとStSqはレベル3。後半、3Lz+3T成功。あと二つのスピンはレベル4。技術点37.13、演技構成点34.35、合計71.48でSP5位。
フリー。1番滑走でチャ。本物の天才かもしれない。曲は「Il Postino」より3曲。冒頭で3Lz+3T、4S、3Aと大技を次々成功。特に4Sは全ジャッジが加点2、3Lz+3Tも全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3A+2Tも決める。二つめの3Fで転倒、第2が付かず。技術点80.06、演技構成点74.64、転倒の減点1、合計153.7でフリー3位、総合225.55で逆転3位。
2番滑走でクラスノジョン。曲は「50 Rodeo - Four Dance Episodes: III」他。冒頭で4Loを下りたがアンダーローテーション。たぶん4回転の予定だった3Sは決める。3A+3T成功。スピン二つはレベル3。後半、二つめの3Aは全ジャッジが加点。3Lz+3Lo<と3F+2T+2Lo<はアンダーローテーション。StSqはレベル2で途中で転倒。CCoSpはレベル4。技術点72.51、演技構成点最低の65.86、転倒の減点1、合計137.37でフリー6位、総合208.85で5位。滑りが他の5人より雑。
3番滑走でスキルダ。曲は「Once Upon a Time in America」。冒頭に3Lzを跳んだが、前半のジャンプはこれ一つ。CCoSpとStSqはレベル3、うちStSqは全ジャッジが加点。この年齢でこの演技力はすごい。あと二つのスピンはレベル4。後半、3F+2T、3Lz+3T、3S+2T+2Loなど七つのジャンプ全て成功。3Lzに!マークのみ。それでも大技がないので、技術点最低の69.14、演技構成点4番目の69.66、合計138.8でフリー5位、総合207.11で6位。将来がすごく楽しみ。
4番滑走でサマリン。曲は「Maybe I Maybe You」。冒頭、4T+2Tは第1でこらえて第2を付けた。二つめの4Tは片手つき。3A+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo<<+3Sは第2がダウングレード。二つめの3Aで転倒。FCCoSpはレベル2。最後のStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。技術点最高の83.44、演技構成点73.0、転倒の減点1、合計155.44でフリーも2位、総合236.52で2位。
5番滑走でサボジン。曲は「Smuga Cienia」。冒頭の4Tはアンダーローテーションでステップアウト。3A+3Tは成功。4Sの予定は3Sに変更。二つめの4T<+2Tもアンダーローテーションだが第2を付けた。CSSpとStSqはレベル3。後半、3Lz、2A+1Lo+3Sなど予定通りジャンプは成功。スピン二つはレベル4。しかし、技術点70.27、演技構成点69.14、合計139.41でフリー4位、総合212.39で5位。キスアンドクライで本人もコーチたちも暗い顔。
最終滑走でアリエフ。曲は「Broken Vow」。冒頭の4Tは美しく、全ジャッジが加点2。3A+2Tも決める。3Aは少し回りすぎたらしい。スピンは三つともレベル3だが、CSSpは全ジャッジが加点。圧巻はStSqで、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。指先までの動き、顔、シニアでもここまての表現力はなかなか出せない。後半、二つめの3Aはこらえる。3Lz+3T、3Lo+1Lo+3Sは決めたが、難しいヒザ付きの前動作からの3Fは、高さが足りずダウングレードで転倒。3Lzはこらえて成功。種版二つのスピンはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。技術点2番目の81.5、演技構成点78.2、転倒の減点1、合計158.7は自己ベスト更新でフリーも1位、総合240.07はジュニア世界最高得点更新で初優勝。キスアンドクライで順位を見ると涙ぐんだ。かなりのプレッシャーもあったと思う。
<女子シングル>日本からは坂本、本田、紀平だったが、本田が現地でインフルエンザと判明、棄権。他はグバノワ(露)、ツルスカヤ(露)、ザギトワ(露)だったが、ツルスカヤが欠場、替わってヌグマノワ。女子は日本対ロシアの構図。北米はどうした。
1番滑走で紀平(14)。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Tzigane」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で、スピンは三つとも全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。後半、3Lzがダウングレードで転倒し、連続ジャンプの要素を失う。ステップからの3Loは成功。技術点最低の28.18、演技構成点も最低の27.6、転倒の減点1、合計54.78でSP5位。「緊張しないようにと思ったが、連続3回転のところで出てしまった」と言っていた。
2番滑走で坂本(16)。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「アーティスト」。振付はスカリ。全体に速く、ジャンプで着氷した後も美しい。冒頭の3Loはすばらしく、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tと2Aも成功、ともに全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1。技術点2番目の36.87、演技構成点4番目の27.61、合計64.48でSP2位。
3番滑走でグバノワ(露。14)。今季ジュニアGPシリーズ優勝2回。曲はサンサーンス「白鳥」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。後半、3Lzが!マークで転倒、要素を失う。3Loは全ジャッジが加点。技術点3番目の31.9、演技構成点2番目の29.4、転倒の減点1、合計60.3でSP3位。
4番滑走でヌグマノワ(露。14)。今季ジュニアGPシリーズ3位と2位。曲は「マラゲーニャ」。冒頭3Lzがアンダーローテーションで転倒、要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にLSpは加点3。3Loと2Aも成功。うち2Aは全ジャッジが加点。足首とひざが柔らかく、体全体がしなやかで美しい。技術点4番目の30.83、演技構成点3番目の28.51、転倒の減点1、合計58.34でSP4位。
5番滑走でザギトワ(露。14)。今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「サムソンとデリラ」。全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点1〜3。ジャンプは全て後半で、3Lz+3Tと3Loは加点1〜3。2Aもきれいに成功。技術点最高の41.12、演技構成点も最高の29.8、合計70.92はジュニア世界歴代1位でSP1位。
フリー。1番滑走でヌグマノワ。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。ファイナルで曲と演技構成を変更とのこと。バレエのチュチュのような衣装。冒頭、3Lzがアンダーローテーション、3Fがダウングレードでともに転倒。しかし、あとのジャンプは全て成功。珍しい3Lo+3Loは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点2〜3、LSpも加点ほぼ2〜3。後半、3S+2Tや2A+3T+2Tも決める。バレエのような動きは美しい。技術点4番目の57.24、演技構成点3番目の56.5、転倒の減点2、合計111.74でフリー5位、総合170.08で5位。
2番滑走で紀平。曲はガーシュウィン「Rhapsody in Blue」。振付トム・ディクソン。冒頭の3Aはダウングレードで転倒。テレ朝解説の織田が「途中で回転をほどいてしまった」と言う。FSSpはレベル3。3Lz+3Tは第1で少し泳いだが、まとめた。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、2A+3Tや3F+2T+2Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。終盤、3Sと3Lzを成功、ともに全ジャッジが加点。技術点3番目の65.1、演技構成点4番目の56.28、転倒の減点1、合計120.38でフリー3位、総合175.16で4位。
3番滑走で坂本。曲は映画「The Color Purple」よりメインテーマ。振付はスカリ。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。続く3Lzはeマーク。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点、FSSpもほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3Tは全ジャッジが加点。しかし、3連続の予定の3Fがアンダーローテーションで転倒。FCCoSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。最後のジャンプ2A+2T+2Tを3連続に変更。技術点最低の56.85、演技構成点も最低の56.0、転倒の減点1、合計111.85でフリー4位、総合176.33で3位。
4番滑走でグバノワ。曲は「ロミオとジュリエット」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2。SPで転倒した3Lz+3Tも成功。StSqはレベル3。スピン三つはレベル4。うちFCSpと最後のLSpは加点2〜3。後半、3Lz+3T+2Tや3F+2Tも決める。技術点2番目の71.27、演技構成点も2番目の62.5、合計133.77はジュニア世界歴代1位でフリー2位、総合194.07で逆転2位。
最終滑走でザギトワ。曲は「ドンキホーテ」。衣装は赤いバレリーナ風。7つのジャンプ全てを後半に跳ぶ。3Lz+3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でうちスピン二つとStSqは加点2〜3。3Lz+3Loは第2がアンダーローテーション。2A+3Tはきれいに成功。3F+2T+2Loは加点1〜3。3Lzと3Fも加点1〜3。技術点最高の73.84、演技構成点も最高の62.67、合計136.51はこれもジュニア世界歴代1位でフリーも1位、総合207.43で優勝。いやはや。
フィギュアスケート (2016.12/12,13,2017.1/14,18,20,21)
グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (2016.12/8〜11 マルセイユ) GPシリーズ
<ペア>1番滑走でペン・ジン組(中。19,22)。曲は「My Drag」。男性の頭をポンプのように押すコミカルな仕草で始まる。冒頭の3Tはきれいに決まり全ジャッジが加点。続く3LoThも全ジャッジが加点ほぼ2。3TwとStSq、FCCoSpはレベル3。うち3Twは全ジャッジが加点1〜3、StSqも全ジャッジが加点。BiDsと最後の5RLiはレベル4で、ほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の38.7、演技構成点4番目の32.14、合計70.84でSP4位。
2番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。21,23)。曲は「Glam」。ノーミスの演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4に加点2〜3。3Tもよく合っていて加点2。3LoThも加点2〜3。BiDsはレベル3。5RLiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4。うちStSqは加点1〜3。基礎点34.0に全体で9.49の加点。技術点最高の43.49、演技構成点も最高の35.11、合計78.6でSP1位。
3番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,31)。曲は「Killer」。女性がジャンプ不調。まあ3AThはしかたないか。冒頭の3Twはいつもより低くレベル3で全ジャッジが加点。次の3Lzでは女性が両手つき。続く3AThは両足で転倒。5ALiとFCCoSp、StSqとBiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3、BiDsは全ジャッジが加点2。技術点4番目の38.44、演技構成点2番目の34.0、合計でSP3位。順位を見て、厳しい顔。
4番滑走で、サブチェンコ・マッソ組が辞退した代わりのザビアコ・エンベルト組(露。22,27)。曲は「Snowstorm」。明らかに準備不足か舞台負け。ジャンプのミスが出た。冒頭の3Twはレベル1。3Tは女性が少しミス。3LoThはステップアウト。FCCoSpと5RLiは、レベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点5番目の34.4、演技構成点も5番目の31.39、合計65.79でSP5位。得点は出なかったが、喜んでいた。
5番滑走でセガン・ビロドー組(加。20,23)。曲は「Monde Inverse」。冒頭の3Twはレベル3。3Sと3FThで女性が転倒。FCCoSpと5ALiはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。BiDsと最後のStSqはレベル4。うちBiDsはほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の31.49、演技構成点も最低の31.37、転倒の減点2、合計60.86でSP6位。
6番滑走でユウ・ジャン組(中。20,32)。曲は「Eternal Flame」他。ほぼノーミスの演技。冒頭の3Tは全ジャッジが加点。3Twは速く、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。3LoThも全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpは足替えで男性がぐらついたがレベル4。5RLiとStSq、最後のBiDsは、レベル4で全ジャッジが加点。技術点2番目の41.83、演技構成点3番目の33.51、合計75.34は自己ベスト更新でSP2位。
フリー。1番滑走でセガン・ビロドー組。曲は「Cinema Paradiso」。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3Tからの連続ジャンプは、女性が連続3回転を跳んだが、男性が転倒。3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSp、FiDsはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも決め、3FThはほぼ全ジャッジが加点、3LoThは全ジャッジが加点2。ChSqも全ジャッジが加点。最後のPCoSp3はレベル3だが全ジャッジが加点。SPのミスを挽回。技術点4番目の62.69、演技構成点も4番目の64.3、転倒の減点1、合計125.99でフリー4位、総合186.85で5位。
2番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Cry Me A River」。スピードは控えめだがノーミスでまとめた。3Twはレベル2。3T+2T+2Loは成功。2AThはほぼ全ジャッジが加点。2Sはかろうじて決める。4Liと最後のPCoSpはレベル3。FCCoSpとリフト二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3LoThも無難に決める。BoDsはレベル2。技術点5番目の61.27、演技構成点も5番目の61.26、合計122.53でフリー5位、総合188.32で4位。
3番滑走でペン・ジン組。曲は「シェルブールの雨傘」より「I Will Wait For You」。冒頭の2Aと3Tからの連続ジャンプで両方とも女性が転倒。3TwとFCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。BoDsとリフト二つ、最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも成功。一つ目の3LoThは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。しかし、5ALiでうまく上がらなかったのか、下ろすときくずれた。技術点最低の54.97、演技構成点も最低の59.38、転倒の減点2、合計112.35でフリー6位、総合183.19で6位。
4番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「No, je ne regrette rien」。あまりよくないなりにまとめてきた。冒頭の3Twは全ジャッジが加点。2Lzは女性が2回転、男性は3回転。4SThは両足。リフト二つとスピン二つはレベル4。うち5ALiとスピン二つは全ジャッジが加点。3T+1T<<+2Tは、女性が第1ジャンプの後よろけてオーバーターンなのかと思った。BoDsと最後の3Liはレベル3だが全ジャッジが加点。特に3Liは加点ほぼ2〜3。技術点2番目の65.99、演技構成点3番目の68.56、合計134.55でフリー2位、総合205.99で3位のままだが2位に0.72の僅差までつめよった。。
5番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Cavatina, Larghetto amoroso」。冒頭の3Twは完璧で、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ3。3T<+2Tは女性が第2でステップアウト。2Aは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。スロージャンプは二つともきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。BoDsとリフト三つ、FCCoSpはレベル4。FCCoSp以外は全ジャッジが加点、うちBoDsは加点2〜3、3Liも加点2。しかし疲れたのか、最後のPCoSpがほどけて、女性が終わりのポーズのとき転倒。技術点3番目の63.64、演技構成点2番目の68.73、転倒の減点1、合計131.37でフリー3位、総合206.71でなんとか2位。
最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。4Twはほぼ全ジャッジが加点。3S<<は男性がダウングレード。スロージャンプは二つとも成功、全ジャッジが加点2〜3。3連続は、男性が第3をうまく跳べず、3T+2T+T。5RLiとスピン二つ、はレベル4で全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。BoDsと3Liはレベル3だが全ジャッジが加点。上向きに上る5ALiはレベル2。技術点最高の66.05、演技構成点も最高の69.2、合計135.25は自己ベスト更新でフリーも1位、総合213.85で初優勝。
<アイスダンス>1番滑走でチョック・ベイツ組(米。24,27)。スケートアメリカ、ロステレコム杯とも2位。曲は「Bad to the Bone」他。もう一つのリズムはヒップホップ。なんと要素ではないが、終盤、女性が転倒。冒頭のCuLiとSTwはレベル4。特にCuLiは全ジャッジが加点2〜3。1MBとPSt、最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは全ジャッジが加点2〜3。1MBも全ジャッジが加点。技術点36.47、演技構成点35.4、転倒の減点1、合計70.87でSD6位。キスアンドクライでコーチともども固い顔。
2番滑走でヴァーチュー・モイアー組(加。27,29)。スケートカナダとNHK杯で優勝。曲はプリンス「Kiss」「Five Women」他。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点2〜3。PStだけレベル3だが、他の要素は全てレベル4。冒頭のNtMiStは加点3。最後の、女性が男性のももの上に立って状態を後ろに反らし、男性も低いイーグルの姿勢で後ろに反るCuLiも加点ほぼ3。プログラムの最初で男性が歌詞に合わせ、女性にキスしようと回りを滑る動きが面白い。基礎点31.8に全体で10点以上の加点。技術点最高の42.16、演技構成点も最高の38.34、合計80.5でSD1位。得点が出ると、男性は少し不満そうな顔になった。
3番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。21,22)。フランス杯優勝、NHK杯2位。曲は「Bittersweet」他。もう一つのリズムはスウィング。地元なので大きな拍手。しかし男性が二回ほどかすかによろめく。男性にいつものスピードがない感じ。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜3。PStだけレベル2で他の要素は全てレベル4。それでもPStは全ジャッジが加点2。基礎点30.3に全体で9点以上の加点。技術点3番目の40.18、演技構成点2番目の37.68、合計77.86でSD3位。
4番滑走でボブロワ・ソロビヨフ組(露。26,27)。スケートアメリカ3位、ロステレコム杯優勝。曲は「Mercy On Me」。もう一つのリズムはスウィング。全要素に全ジャッジが加点。しかし少し勢いがない。冒頭のSTwと次のSlLiはレベル4で加点2〜3。1MBとPSt、最後のNtDiStはレベル3。うちNtDiStは加点1〜3。基礎点29.7に全体で8.16の加点。技術点4番目の37.86、演技構成点も4番目の36.18、合計74.04でSD4位。
5番滑走でシブタニ兄妹(米。22,25)。スケートアメリカと中国杯で優勝。曲はシナトラの「That's Life」他。もう一つのリズムはヒップホップ。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スケートアメリカのときに近い勢いがあった。冒頭の1MBとPStはレベル3。うち1MBは加点2、PStは加点1〜3。第4セットまであるSTwは、中国杯のときより合っていてレベル4に加点3が7人。NtMiStと最後のRoLiもレベル4。うちRoLiは加点3が7人。技術点2番目の40.85、演技構成点3番目の37.12、合計77.97で僅差だがSD2位。
6番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。25,25)。スケートアメリカとフランス杯で2位。曲は「Feeling Good」。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとSTw、SlLiはレベル4。うちSTwとSlLiは加点ほぼ2〜3。PStと最後のNtDiStはレベル3。はつらつと滑りきってよかった。技術点5番目の37.66、演技構成点最低の34.81、合計72.47でSD5位。
フリー。どの組もSDよりずっとよかった。1番滑走でチョック・ベイツ組。曲は「Under Pressure」。全要素に全ジャッジが加点。二つのステップ以外の要素はレベル4。うち冒頭のSlLiとRoLi、STwは加点2〜3。CuLiとCoSp、ChSpは加点1〜3。ステップ二つもレベル3。基礎点41.3に全体で12点以上の加点。技術点4番目の54.19、演技構成点5番目の54.26、合計108.45でフリー4位、総合179.32で5位に0.27差と迫る6位。
2番滑走でボブロワ・ソロビヨフ組。曲はショパンの「Prelude No. 20」他。前見たのと同じプログラムには見えなかった。RoLi以外の全要素に全ジャッジが加点。二つのステップとRoLiはレベル3、他は全てレベル4。冒頭のSlLiは自然にリフト体制になり、加点2〜3。最後のChSpとChLiは加点1〜3。全体がひとつながりになり、物語が見えそうだった。基礎点40.8に全体で12.12の加点。技術点最低の52.92、演技構成点4番目の54.99、合計107.91でフリー5位、総合181.95で4位。
3番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebody」他。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。二つのステップとSTwはレベル3、他は全てレベル4。冒頭のRoLiとSlLiは加点2〜3。最後のChTwとChLiは加点1〜3。終わったとき、感極まった顔だった。基礎点40.3に全体で13点の加点。技術点5番目の53.3、演技構成点最低の53.82、合計107.12でフリー6位、総合179.59で僅差の5位。
4番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Stillness」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。STwと二つのステップはレベル3、他は全てレベル4。ここも以前見たのと同じプログラムとは思えなかった。どこがどう違うのか説明できないが。基礎点40.3に全体で17.03もの加点。技術点2番目の57.34、演技構成点2番目の57.61、合計114.95でフリー2位、総合192.81で2位。
5番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Evolution: Mirror In Mirror」。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つのステップ以外の要素はレベル4。スピードがあり、全体がひとつながりの作品になっていた。SeStはレベル3、DiStはレベル2。最後のChLiだけ加点1〜3。女性がシット姿勢の男性の腰のあたりで横向きに回る、StaLiは独創的で、加点3。基礎点39.8に全体で15点以上の加点。技術点3番目の55.45、演技構成点も3番目の56.18、合計111.63でフリー3位、総合189.6で3位。
最終滑走でヴァーチュー・モイアー組。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップ二つだけレベル3、他は全てレベル4。冒頭のStaLiは自然な流れの中でリフトになり加点3。最後のChLiも加点ほぼ3。基礎点41.3に全体で17.28もの加点。技術点最高の58.58、演技構成点も最高の58.14、合計116.72は自己ベスト更新でフリーも1位、総合197.22で優勝。
フィギュアスケート (2016.12/12,13,)
グランプリ・ファイナル (2016.12/8〜11 マルセイユ) GPシリーズ
<男子シングル>日本からは羽生、宇野。1番滑走でフェルナンデス(西。25)。曲は「マラゲーニャ」。振付はナハーロ。冒頭の4T+3Tはたいへん美しく、全ジャッジが加点2〜3。これは今季のGPシリーズでうまくいっていなかった。ところがうまく跳べていた4Sでステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、なんと3Aが両手つきで転倒扱い。世界選手権2連覇しているが、ファイナルはまだ優勝していないので気負ったか。技術点3番目の47.45、演技構成点も3番目の45.31、転倒の減点1、合計91.76でSP3位。
2番滑走でチャン(加。25)。曲はビートルズ「Dear Prudence」と「Blackbird」。振付はカメレンゴ。ほぼ完璧。冒頭の4T+3Tは、第1をこらえたが決め、ほぼ全ジャッジが加点。鬼門の3Aは美しく跳び、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Lzも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の52.66、演技構成点も2番目の47.1、合計99.76は自己ベスト更新でSP2位。
3番滑走で宇野(18)。曲は「Fantasy for Violin and Orchestra」。冒頭の4Fは、なんとかこらえたが、連続ジャンプの予定の4Tはダウングレードで前向きに転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。StSqも加点ほぼ2〜3。後半、3Aはなんなく決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の44.38、演技構成点4番目の43.44、転倒の減点1、合計86.82でSP4位。時差調整に失敗したらしい。
4番滑走でネイサン・チェン(米。17)。昨季はジュニアGPファイナル優勝。シニアファイナル初出場。曲は「Le Corsaire」。振付はズエワ。冒頭の4Lz+3Tは、第1でオーバーターンしながらもこらえて3回転を付けた。しかしステップからの4Fはアンダーローテーションで転倒。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2。後半、3A成功。FSSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の45.62、演技構成点最低の40.68、転倒の減点1、合計85.3でSP5位。
5番滑走でリッポン(米。27)。ファイナル初出場。曲は「Let Me Think About It」。振付はバトル。ただ一人SPで4回転なし。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。3Aはまあ成功。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、ステップから得意の両手上げ3Lz。最後のCSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の41.37、演技構成点5番目の42.56、合計83.93でSP6位。
最終滑走で羽生(22)。ファイナル4連覇をめざす。曲はプリンス「Let's Go Crazy」。振付はバトル。衣装はNHK杯から薄青紫に変更。冒頭の4Loは根性で耐えて回りきった。思わず笑って、緊張がほぐれたらしい。4S+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはものすごいスピードで疾走し、加点ほぼ3。最後のCCoSpは加点2〜3。後半、3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最高の59.18、演技構成点も最高の47.35、合計106.53は自身の世界記録更新でSP1位。
フリー。1番滑走で宇野。曲は「Buenos Aires Hora Cero」他。気迫で4回転3本、後半にトリプルアクセル2本入れて滑りきった。冒頭の4Fはほぼ全ジャッジが加点1。続く4Tはオーバーターン。3Loは全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aはこらえたが、ほぼ全ジャッジが加点。さらに4T+2Tと3A+1Lo+3Fを全ジャッジが加点のでき。3Lzは!マーク。クリムキンイーグルの入ったChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。基礎点92.48に全体で12点以上の加点。技術点2番目の104.75、演技構成点3番目の90.94、合計195.69は自己ベスト更新でフリー2位、総合282.51で逆転3位。
2番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」。冒頭の4Tはダウングレードで転倒。3F+3Tは全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3A+2Tは全ジャッジが加点。しかし3Aはステップアウトに両手つき、得意の3Lzも転倒。2Loは2回転に。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし両手上げの3Lzも片手つきで第2が入らず。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。全体に少しキレがなかった。終わったとき残念そうな顔。技術点最低の67.97、演技構成点も最低の83.2、転倒の減点2、合計149.17でフリーも6位、総合233.1で6位。
3番滑走でネイサン・チェン。曲は「Polovtsian Dances」。驚異的なジャンプ力。続けて4回転を四つ成功。冒頭で4Lz+3Tを決めてみせ、全ジャッジが加点2〜3。4Fも軽々と全ジャッジが加点1〜3。4T+2T+2Loも成功、全ジャッジが加点。この上4Tも決める。ChSqで少し休んでも、全ジャッジが加点。後半、苦手な3Aを決める。3Lo、3F+3T、3Lzと全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。基礎点だけで101.02、全体で12点以上の加点。技術点最高の113.13、演技構成点5番目の84.42、合計197.55は自己ベスト更新でフリー1位、総合282.85も自己ベスト更新で逆転2位。
4番滑走で羽生。曲は「Hope and Legacy」。冒頭の4Loは少しこらえて全ジャッジが加点。4Sは美しく、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fも全ジャッジがほぼ加点2〜3。後半、二つ目の4Sで転倒、第2が入らず。続く4Tはこらえてなんとか立った。3A+3Tはすばらしく、全ジャッジが加点。3A+1Lo<<+2Sは第2がアンダーローテーション。第3も本来は3回転。FCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1Lzはパンク。技術点3番目の96.01、演技構成点最高の92.36、転倒の減点1、合計187.37でフリー3位、総合293.9で優勝。
5番滑走でフェルナンデス。曲は「Trouble」他プレスリー・メドレー。ジャンプの調子が悪い。冒頭の4Tの予定が3Tに。4S+2Tは、第1の後いったん動きが止まってから第2を付けた。3A+2Tは全ジャッジが加点だが本来は第2は3回転のはず。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、得意なはずの二つ目の4Sでステップアウト。3Aでまさかの転倒。3Lzは全ジャッジが加点。3F+1Lo+3Sも!マークながら成功。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜3。技術点4番目の86.17、演技構成点2番目の91.84、転倒の減点1、合計177.01でフリー4位、総合268.77で4位。
最終滑走でチャン。曲は「A Journey」。冒頭で今まで決めてきた4T転倒。苦手な3Aも転倒。しかし初めて4S成功、全ジャッジが加点。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3。後半、二つ目の4Tの予定が3Tに。二つ目の3Aも転倒、第2入らず。三回目の転倒で減点-2は痛い。3Lo、3Lz+2T+2Lo、3Fと全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちFSSpとStSqは加点2〜3、最後のCCoSpも加点2。技術点5番目の80.21、演技構成点も5番目の90.78、転倒の減点4、合計166.99でフリー5位、総合266.75で5位。いや〜。
<女子シングル>日本からは宮原。1番滑走で宮原(18)。曲はプッチーニ「Musetta's Waltz Song」。振付:ローリ・ニコル。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは低かったがきれいに回った。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3、FCSpは加点2。後半、3Lz+3Tを決め、回転不足なし。ステップからの3Loもきれいに成功。プログラム全体がひとつの作品としてできてきた。技術点2番目の40.99、演技構成点5番目の33.65、合計74.64は自己ベスト更新でSP3位。
2番滑走でオズモンド(加。21)。曲はピアフ「パリの空の下」他。振付:ランス・ヴァイポン。ノーミスの演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはすごいスピードで高く跳び、加点2。ステップからの3Lzは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点1〜3。技術点3番目の40.62、演技構成点2番目の34.92、合計75.54は自己ベスト更新でSP2位。今季は本当に完全復活した。
3番滑走でソツコワ(露。16)。曲は「Butterflies Are Free」。振付:ニキータ・ミハイロフ。冒頭の3Lz+3Tは高く、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。しかし、ステップからの3Fと2Aがともにアンダーローテーション。技術点最低の33.31、演技構成点も最低32.43、合計65.74でSP6位。
4番滑走でポゴリラヤ(露。18)。曲は「Scent of a Woman」。振付:ミーシャ・ジー。衣装はファーのショールをかけたような大人っぽい黒。名前をコールされてから位置に付くまでの間につまづき、少し背中を傷めたようなそぶり。今までなら動揺したと思うが、冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqはは加点2〜3。スピン二つも加点1〜3。後半、ステップからの3Loでオーバーターンのミス。2Aは全ジャッジが加点。技術点4番目の38.55、演技構成点3番目の34.74、合計73.29でSP4位。
5番滑走でラジオノワ(露。17)。曲は「Porgy and Bess」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Lz+3Tぱ慎重に跳び、ほぼ全ジャッジが加点1。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loがアンダーローテーション。2Aは無難に成功。技術点5番目の35.07、演技構成点3番目の33.91、合計68.98でSP5位。
滑走でメドベジェワ(露。17)。曲は「River Flows in You」他。振付:イリヤ・アベルブフ。衣装は鮮やかな水色。完璧。全要素に全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。後半の3F+3Tは第1で片手上げ。2Aも両手上げ。技術点最高の42.55、演技構成点も最高の36.66、合計79.21は浅田真央のSP世界記録更新でSP1位。いったいどこまでいくのだろう。
フリー。1番滑走でラジオノワ。曲は「トゥーランドット」。ジャンプがどうしても安定しない。冒頭の3Lzはアンダーローテーションで第2付かず。3Fは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2、最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Tの第2がアンダーローテーション、3Lo+1Lo+3Sの第3がダウングレードでステップアウト。三つ目の連続ジャンプ入れられず。技術点最低の55.5、演技構成点も最低の65.33、合計119.83でフリー6位、総合188.81で6位。
2番滑走でソツコワ。曲は「Adagio」。振付はチェルニシェフ他。冒頭の3Lz+3Tは高く、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Loと3Lzは全ジャッジが加点。3F<+1Lo+3Sは、第1と第3がアンダーローテーション。2A+2Tはきれいに決めたが、本来第2が3回転の予定。ChSqも全ジャッジが加点。技術点5番目の66.77、演技構成点も5番目の66.28、合計133.05は自己ベスト更新でフリー5位、総合198.79で5位。
3番滑走でポゴリラヤ。曲は「Modigliani Suite」他。冒頭の3Lz+3Tはすごく慎重に跳んだが成功、全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。でもNHK杯の方が迫力があった。後半、3Lz+1Lo+3S、3Lo+2Tをきちんと決める。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3Loは全ジャッジが加点。基礎点62.77に全体で10点以上の加点。技術点2番目の73.52、演技構成点4番目の69.66、合計143.18は自己ベスト更新でフリー3位、総合216.47も自己ベスト更新で逆転3位。
4番滑走でオズモンド。曲は「Mimi Tells Her Stor」。ほぼノーミスで滑り、いい得点も出たが、メダルに届かず。冒頭の3F+3Tはスピード、幅ともあり、全ジャッジが加点2〜3。続く2A+2Tの第2は本来3回転。3Lzも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3、StSqと最後のCCoSpは加点1〜3。後半、3Loと2Aは全ジャッジが加点。2S+1T+2Loは本来第1と第3が3回転の予定。ChSqは最後までスピードがあり、全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の66.85、演技構成点3番目の70.06、合計136.91は自己ベスト更新でフリー4位、総合212.45も自己ベスト更新で4位。
5番滑走で宮原。曲はホルスト「惑星」。冒頭の3Loは流れるような動きのままに跳び、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tもきれいに成功。3Fはアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3、StSqと最後のCCoSpは加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Loと2A+3Tを鮮やかに決める。うち2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Sと2Aも全ジャッジが加点。「火星」のメロディーにのせたChSqは全ジャッジが加点2〜3。滑りきった後、珍しく大きなガッツポーズ。基礎点61.24に全体で12点もの加点。技術点3番目の73.24、演技構成点2番目の70.45、合計143.69も自己ベスト更新でフリー2位、総合218.33も自己ベスト更新で逆転2位。
最終滑走でメドベジェワ。曲は「Extremely Loud and Incredibly Close」他。珍しく冒頭の3Fでステップアウト。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、5連続ジャンプ要素を全て成功。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tと2A+2T+2T、3S+3Tも決める。うち3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。基礎点62.76に11点以上の加点。技術点最高の74.23、演技構成点も最高の74.22、合計148.45でフリーも1位、総合227.66は自己ベスト更新で連覇。
フィギュアスケート (2016.11/25,26,27,28,)
NHK杯 (2016.11/24〜27 札幌) GPシリーズ第6戦
<ペア>7組出場。日本からは須藤澄玲&フランシス・ブードロー=オデ。その他、デュハメル・ラドフォード組(加)、組替えたペン・ジン組(中)、ケイン・オシェイ組(米)など。ストルボワ・クリモフ組(露)は欠場。
2番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。30,31)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Killer」。まだまだ完成していない。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。続く3Lzは少しミスあり。3AThに挑戦したが転倒。5ALiとFCCoSp、BiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル3で少し合っていないところも。技術点39.53、演技構成点34.42、転倒の減点1、合計72.95でSP2位。
4番滑走でペン・ジン組(中。19,23)。曲は「My Drag」。今季中国杯2位(見ていない)。今年組んだばかりとは思えない。冒頭の3T成功。3LoThも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。BiDsとStSq、FCCoSpと5RLiは全てレベル4。うちBiDsは全ジャッジが加点1〜3、5RLiも全ジャッジが加点。技術点最高の41.29、演技構成点2番目の32.04、合計73.33は自己ベスト更新でSP1位。
5番滑走で須藤・ブードロー=オデ組(19,23)。今季トルン杯優勝、USインターナショナル4位。曲は「Sakura」。冒頭の3Twは少し落とし気味でレベル3。3Sは片手つき。3SThは回ったが、転倒。5ALiとレベル4。FCCoSpと最後のBiDsはレベル3。技術点最低の28.23、演技構成点も最低の25.42、転倒の減点1、合計でSP6位。デュハメル・ラドフォード組と同じコーチの所で練習。時々パートナーを交換する練習もあるそうだ。
6番滑走でワン・ワン組(中。19,22)。今季中国杯4位。曲は「Steppin' Out With My Baby」。組んで5年目。さすがの息の合い方。冒頭の3Twはレベル3だが高く、全ジャッジが加点。3Tは女性がアンダーローテーション。3LoThは幅があり、全ジャッジが加点。BiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2ととりこぼし。5RLiと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点3番目の35.17、演技構成点も3番目の30.49、合計65.66でSP3位。
最終滑走でケイン・オシェイ組(米。23,25)。今季スケートアメリカ6位。曲は「Take Me to Church」。全体にスピードがあり、前よりよかった。冒頭のBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3Twは落とし気味でレベル1と取りこぼし。3Sは男性がアンダーローテーション。3LzThはこらえた。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。5ALiと最後のFCCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。技術点5番目の30.59、演技構成点も5番目の28.43、合計57.02でSP5位。
フリー。2番滑走で須藤・ブードロー=オデ組。曲は「シェルブールの雨傘」。冒頭の3Twはレベル3。2Sは女性が2回転に。3LoThは成功。リフト三つとスピン2つはレベル4。3T<+2Tは第1がアンダーローテーション。3SThも決める。BoDsはレベル3。技術点6版目の56.61、演技構成点も6番目の52.59、合計109.2は自己ベスト更新でフリー7位、総合161.85も自己ベスト更新で7位。今やれることは出せたのではないか。
3番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「Song of India」他。3Twはレベル1。3Sは成功。3LzThは両足気味。5RLiと最後のPCoSpはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。2A+2A<+SEQは第2がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点。3SThも決める。FiDsとFCCoSp、リフト2つはレベル3。うちFiDsとリフト二つは全ジャッジが加点。後半になるほどよくなった。技術点5番目の57.12、演技構成点4番目の58.06、合計115.18でフリー4位、総合172.2で4位。
4番滑走でワン・ワン組。曲は「Love Is A Many Splendored Thing」。冒頭の3Twは高く、全ジャッジが加点。3T<+2Tは第1がアンダーローテーション。2Sは女性が2回転に。3LoThは成功。BoDsと最後のPCoSpはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSpはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。3SThもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の59.03、演技構成点も3番目の60.63、合計119.68でフリー3位、総合185.32で3位。
6番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「No, je ne regrette rien」。冒頭の3Twはレベル3にほぼ全ジャッジが加点。3Lzは決める。4SThはわずかにタッチがあったが成功。リフト二つとスピン2つはレベル4で全ジャッジが加点。2T+COMBOはステップアウトして第2が付かず。BoDsはレベルで全ジャッジが加点3。3FThも成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後の3Liは一度で上がらず、めずらしいミス。レベル2。技術点最高の64.59、演技構成点も最高の67.02、合計131.61でフリー1位、総合204.56で優勝。ファイナル決定。
最終滑走でペン・ジン組。曲は「I Will Wait For You」。冒頭の2Aで女性がダウングレードで転倒。続く3T+COMBOも第1で転倒。3Twはレベル3に全ジャッジが加点。4 BoDsとリフト二つ、スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3LoThはほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。3SThはたいへん美しく、全ジャッジが加点2〜3。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の61.3、演技構成点も2番目の64.2、合計123.54でフリー2位、総合196.87で2位。ファイナル決定。
<女子シングル>11人出場。日本からは宮原、樋口、松田。その他、ポゴリラヤ(露)、ソツコワ(露)、トゥルシンバエワ(カザフ)、長洲(米)など。エドモンズは怪我らしい。
2番滑走でポゴリラヤ(露。18)。今季ロステレコム杯優勝。曲は「Scent of a Woman」。今季ロステレコム杯で優勝。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン2つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点。2Aも成功。最後のLSpはレベル2だが、全ジャッジが加点。技術点2番目の36.3、演技構成点最高の35.26、合計71.56でSP1位。
3番滑走でソツコワ(露。16)。今季フランス杯2位。曲は「Butterflies Are Free」。今季フランス杯2位。冒頭の3Lz+3Tは成功。スピン三つはレベル4。特に最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fと2Aも決める。技術点最高の37.78、演技構成点3番目の32.18、合計69.96でSP2位。
5番滑走で宮原(18)。今季スケートカナダ3位。曲は「Musetta's Waltz Song」。痛恨の転倒。冒頭の2Aはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル4で全ジャッジが加点。連続3回転の予定の第1ジャンプ3Lzで転倒。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点ほぼ3。後半、3Loに2Tを付けてリカバリー。技術点4番目の32.08、演技構成点2番目の33.12、転倒の減点1、合計64.2でSP3位。
8番滑走で松田(18)。今季ロステレコム杯6位。曲は映画『ピアノレッスン』から「The Piano」。衣装は黒のフリル。冒頭のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aもほぼ全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4、うちSSpと最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lo<+3Loの連続ジャンプは第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fもアンダーローテーション。技術点6番目の31.33、演技構成点7番目の29.65、合計60.98でSP6位。ジャンプをミスしないのが自分の強みと言っていたが、膝と足首がやわらかい。
9番滑走で樋口(15)。今季フランス杯3位。曲は「La Califfa」。全体に少し硬かった。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4なのは立派。うちCCoSpは全ジャッジが加点。後半、連続3回転の予定の3Lzはステップアウトで第2付かず。3Fに2Tを付けてリカバリー。技術点5番目の32.04、演技構成点も5番目の30.54、合計62.58でSP5位。
10番滑走で長洲(米。23)。今季スケートカナダ9位。曲はショパンの「Nocturne No. 20 in C Sharp Minor」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン2つとStSqはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点。2Aも成功。最後のLSpはレベル4に全ジャッジが加点。スケートカナダでふるわなかったせいか、おわったときも固い顔。技術点3番目の32.42、演技構成点4番目の31.07、合計63.49でSP4位。この他、6番滑走のカレン・チェン(米。17)が、ステップからのジャンプが1Loになり要素を失ったが、他はすはらしい出来で、合計58.76でSP7位。
フリー。6番滑走で長洲。曲は「The Winner Takes It All」。冒頭の3F<+3T<はアンダーローテーションの上!マーク。3Lzは成功。3Sは見事でほぼ全ジャッジが加点1。StSqはレベル2。スピンは三つともレベル3。うちCCoSpと最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+3T<+2Tを決めるが第2がアンダーローテーション。3Lo<+2Tも第1がアンダーローテーション。ChSqはきれいなスパイラルなどを滑り全ジャッジが加点。終わったとき、やっとホッとした顔になった。スタンドは立っている人も多かった。技術点8番目の55.71、演技構成点5番目の61.13、合計116.84でフリー8位、総合180.33で5位。
7番滑走で樋口。緊張していた。曲は「シヘラザード」。SPでミスした冒頭の3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点。しかし次が2Loに。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。3Sも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tの第2がアンダーローテーション。3Fは!マーク。2A+2T+2Lo成功。ほぼねらった演技はできたのではないか。技術点4番目の61.62、演技構成点も4番目の61.19、合計122.81でフリー4位、総合185.39で4位。
8番滑走で松田。曲は「Spanish Caravan」。冒頭の3連続、2A+3T<+3Loは第2がアンダーローテーションだが、他に跳ぶ人を見ない。解説の荒川が「第3のループを跳ぶ準備で第2がアンダーローテーションになりやすい」。3Lzもアンダーローテーション。スピン2つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、SSpはレベル2。3Lo+2Tと3F<+2Tを決める。最後まで笑顔でスピードも落ちなかった。技術点8番目の57.15、演技構成点6番目の60.13、合計117.28は自己ベスト更新でフリー7位、総合178.26で7位。
9番滑走でポゴリラヤ。曲は「Modigliani Suite」他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Fはeマーク。2Aも全ジャッジが加点。StSqとスピン2つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Lz+1Lo+3Sも成功。3Lo+2Tも決める。ChSqも大きな動きで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプ2Aでややミス。最後のLSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の68.62、演技構成点も最高の70.68、合計139.3でフリーも1位、総合210.86で優勝。ファイナル確定。
10番滑走で宮原。曲は「惑星」。冒頭の3Loは幅もありすばらしく、全ジャッジが加点。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fはアンダーローテーションの上!マーク。スピン三つとStSqは全てレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。特にLSpは加点2〜3。後半3Lz<+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。2A+3Tはしっかり決めほぼ全ジャッジが加点。ChSqは「木星」の有名なフレーズに合わせ、全ジャッジが加点。二つめの2Aもほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の64.64、演技構成点も2番目の69.16、合計133.8でフリー2位、総合198.0で逆転2位。ファイナル確定。
最終滑走でソツコワ。曲は「Adagio」。冒頭の3Lz+3Tきれいに成功。3Fはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqは全てレベル4。うち最後のLSpは加点1〜3。後半、3F<+1Lo<+3S<を跳んだがアンダーローテーション二つ。続く3Lzはダウングレードで両手つき。2A+2Tは決める。2Aもアンダーローテーション。後半やや突かれたか。技術点7番目の58.83、演技構成点3番目の67.09、合計125.92でフリー3位、総合195.88で3位。ファイナル確定。
<男子シングル>12人出場。日本からは羽生、田中刑事、山本草太が怪我で日野龍樹。その他、バルデ(加)、ニューエン(加)、コリヤダ(露)、ジェイソン・ブラウン(米)、ネイサン・チェン(米)など。
1番滑走でコリヤダ(露。21)。今季ロステレコム杯4位。曲は「Nightingale Tango 」他。ジャンプが不調。冒頭4回転の予定と思うが、3Tは大きくステップアウトで片手つき。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T成功、全ジャッジが加点。本来3連続だったが、冒頭が3Tになったため変更。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点8番目の37.63、演技構成点3番目の40.55、合計78.18でSP4位。
3番滑走でネイサン・チェン(米。17)。今季位。曲は「Le Corsaire」。冒頭のステップからの4Lzは回ったが転倒。4F+3Tは鮮やかに決める。スピン二つはレベル4。後半、苦手な3Aでも転倒に近いミス。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2。技術点2番目の48.55、演技構成点4番目の40.3、転倒の減点1、合計87.94でSP2位。ころんでも4回転二つ入れると強い。
4番滑走で田中刑事(22)。今季位。曲はピアソラの「ブエノスアイレスの春」。冒頭4Sはステップアウトでこらえる。3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。後半、3F+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。StSqは大きくメリハリのきいた動きでよかった。技術点3番目の42.14、演技構成点6番目の38.35、合計80.49は自己ベスト更新でSP3位。
7番滑走で日野龍樹(21)。初めてのGPシリーズ。今季ババリアン・オープン3位、フィランディア杯11位。曲は「Artsakh」。冒頭の3Lz+3Tは成功。3Aも決める。FCSpはレベル2。姿勢変化の前にしっかり2回転していなかったか。他のスピン二つはレベル4。うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loもなんとか決める。最後のStSqはレベル3。技術点6番目の37.82、演技構成点最低の34.68、合計72.5は自己ベスト更新でSP9位。試合後のインタビューで「緊張したがこれも普通の試合だと思って滑った」。
9番滑走で羽生(21)。今季スケートカナダ2位。曲はプリンス「Let's Go Crazy」。冒頭の4Loはステップアウト。続く4S+3Tは美しく、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うち二つの足替えスピンとStSqは、加点2〜3。後半、3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ3。技術点最高の57.35、演技構成点も最高の46.54、合計103.89でダントツのSP1位。
8番滑走でバルデ(加。26)。今季ロステレコム杯6位。曲は「The Sound of Silence」。冒頭で3F成功。3Aも決める。続けて3Lz+3Tも成功。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。得意のStSqは全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル2。技術点5番目の38.18、演技構成点6番目の38.11、合計76.29でSP5位。ニューエン、ジェイソン・ブラウンは省かれていた。
フリー。4番滑走で日野龍樹。曲はシルクドソレイユの「キダム」。冒頭の4Tはダウングレードで転倒。3Lz+1Lo+2Sは成功。本来は3−1−1らしい。3A+3Tもしっかり決める。3Lo成功。スピンは三つともレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aはほぼ全ジャッジが加点。安心したのか、2Lz、3Feと続く。StSqはレベル2。最後のジャンプは3S+2Tと変更。「3連続の第3が2Sだったので、2Aの予定を3Sにした」と解説の本田が言う。終わったときホッとした顔だった。技術点7番目の66.37、演技構成点最低の69.28、転倒の減点1、合計134.65でフリーも9位、総合207.15は自己ベスト更新で9位。
6番滑走でコリヤダ。曲は「La reve de la fiancee」他。ジャンプが不調のまま。冒頭4Lzはアンダーローテーションで転倒。続く4Tも回ったが転倒。3Aは決めてほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tはステップアウト気味。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqとスピン二つは全ジャッジが加点。後半、3Aのところがパンクして1Aに。これが痛かった。3S+2A+SEQは決めたが、3Loはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでも暗い顔のまま。技術点6番目の67.99、演技構成点4番目の81.52、転倒の減点2、合計147.51でフリー6位、総合225.69で5位。3番滑走でSP8位のジェイソン・ブラウンもジャンプが不調でフリー7位だった。
7番滑走でバルデ。曲は「Blood Diamond」。こちらもジャンプが不調。冒頭の4Tはダウングレードで転倒。3Aはなんとか成功。3連続は2Lz+1Lo+3Sとなる。スピンは三つともレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aがアンダーローテーションで転倒。続く1F、2Loも痛かった。3Lzはなんとかこらえ、ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の45.89、演技構成点7番目のタイ74.14、転倒の減点1、合計119.03でフリー11位、総合195.32で10位。
9番滑走で田中刑事。曲はフェリーニ・メドレー。衣装は細い縦縞。冒頭の4Sは片手つき。しかし4S+2Tはしっかり決めた。3Aは両足気味。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+3Tと3A+2T+2Loを決めたところで、3位が見えた。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。最後のジャンプ3Sも全ジャッジが加点。ChSqは笑顔で滑り、全ジャッジが加点1〜3。終わったときガッツポーズ。技術点3番目の87.79、演技構成点5番目の80.16、合計167.95は自己ベスト更新でフリーも3位、総合248.44も自己ベスト更新で3位。初めてGPシリーズ表彰台。羽生の方がうれしがっていた。
10番滑走で羽生。曲は「Hope and Legacy」。衣装をスケートカナダの白から薄紫に変更。冒頭の4Loは軸が傾いたが修正してほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Sは見事で全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。StSqとFCSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半も二つ4回転を予定。4Sからの連続ジャンプは転倒。4Tはこらえてほぼ全ジャッジが加点1〜3。さらに3A+3Tと3A+1Lo+2Sを決める。3A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3Lzも全ジャッジが加点。技術点驚異的な106.06、演技構成点全て9点台の92.52、転倒の減点1、合計197.58でフリーも1位、総合301.47で優勝。ファイナル確定。
最終滑走でネイサン・チェン。曲は「Polovtsian Dances」。4回転を5本予定。冒頭の4Lzは回ったが転倒。4F+3Tは鮮やかに決め全ジャッジが加点。さらに4Tはステップアウトしたが4T+2Tを決める。ジャンプだけではなく、ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、5本目の4回転のところで苦手な3Aをなんとか決める。さらに3F+3T+2Tも成功。3Lzもつまったがこらえる。スピン二つとStSqはレベル3だが、StSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4。技術点2番目の97.91、演技構成点も2番目の84.06、転倒の減点1、合計180.97でフリーも2位、総合268.91で2位。ファイナル確定。
<アイスダンス>10組出場。日本からは村元哉中&クリス・リード組と平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション組だったが、村元・・リード組は、公式練習にも参加したもののクリスが2週間前に傷めた左ヒザのため棄権。残念! その他、ヴァーチュー・モイア組(加)、パパダキス・シゼロン組(仏)、カッペリーニ・ラノッテ組(伊)、シニツィナ・カツァラポフ組(露)など。
3番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。21,22)。今季フランス杯優勝。曲は「Bittersweet」他。全要素に全ジャッジが加点。滑り出しから滑らかで速く、冒頭の要素STwはレベル4で加点2〜3。1MBもレベル4で加点2〜3。PStは、レベル2で加点1〜3。低い姿勢のStaLiはレベル4で加点ほぼ3。NtDiStはレベル3だが加点2〜3。基礎点28.8に全体の加点が9.18。技術点2番目の37.98、演技構成点も2番目の37.62、合計75.6でSD2位。フランス杯より得点が低く、キスアンドクライでは、コーチともども笑顔なし。
4番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。21,25)。今季中国杯4位。曲は「Love Creole」他。冒頭の1MBはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。STwはレベル4で全ジャッジが加点。NtMiStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の34.41、演技構成点も4番目の34.44、合計68.85でSD4位。
第2グループ6番滑走でヴァーチュー・モイア組(加。27,29)。3季ぶりの復帰。今季スケートカナダ優勝。曲は「Five Women」他。後半のリズムはヒップホップ。女性の衣装は、今季からSDでもパンツスタイルが可能になったので黒のパンツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStは、NHK解説の宮本さんが「トウの使い方がおしゃれ」。レベル4に加点2〜3。1MBもレベル4に加点2〜3。途中、女性が「壁に近づきすぎて危なかった」。PStだけレベル3で、加点2〜3。STwもレベル4で、第3で男性が少しずれたが、加点1〜3。最後のCuLは、イーグルした男性のももに女性が両足で立つ形で、これもレベル4に加点ほぼ3。基礎点31.8に全体の加点9.78。技術点最高の41.58、演技構成点も最高の37.89、合計79.47は世界歴代1位でSD1位。
8番滑走で平井・デラアソンション組(30,27)。今季トルン杯5位、フィンランディア杯9位。曲は「I Just Want to Love」他。後半のリズムはスウィング。冒頭のSTwはていねいに行い、レベル4。1MBはレベル3。PStはレベル1。NtMiStはレベル2。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点8番目の25.8、演技構成点最低の23.57、合計49.37でSD9位。
9番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。29,31)。今季スケートカナダ4位。曲は「Cry For Me」他。女性の衣装は白地に水玉のグラデーション、男性はまっ赤な上着。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の得意なSTwはレベル4に加点1〜3。1MBはレベル3で加点1〜3。PStもレベル3。低い姿勢のSlLiは、レベル4で加点2〜3。宮本さんが「低い姿勢は手をついてしまう危険があり難しい」。最後のNtMiStはレベル3だが加点1〜3。基礎点29.7に全体の加点7.27。技術点3番目の36.97、演技構成点3番目の35.03、合計72.0でSD3位。
フリー。2番滑走で平井・デラアソンション組。曲はプリンスの「Purple Rain」他。冒頭のCuLiと中盤のSlLiはレベル4で9人中7人が加点。STwはレベル4だが0〜-1。CoSpもレベル4。ChSpはほぼ全ジャッジが加点1。SeSt、DiStともレベル1。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点最低の36.78、演技構成点も最低の34.2、合計でフリーも9位、総合120.35で9位。
5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Tango Ballet」。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。SlLiとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。STwはレベル3。ChSpは全ジャッジが加点1〜3。タンゴの動きを取り入れたDiStはレベル2。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ChTwは全ジャッジが加点。全体としてがんばったがこなれていないか。技術点5番目の48.85、演技構成点4番目の51.92、合計100.77でフリー5位、総合169.62で5位。
6番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。20,23)。会心の出来。曲は「Liebestraum」。コーチ、振付ともカメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。ステップは二つともレベル3。STwとリフト三つ、CoSpはレベル4。うちSTwとリフト二つは加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。技術点3番目の54.66、演技構成点5番目の49.68、合計104.34は自己ベスト更新でフリー4位、総合169.75も自己ベスト更新で4位。
7番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Stillness」他。CuLi以外の全要素に全ジャッジが加点。リフトは三つともレベル4。うち冒頭のSlLiは加点ほぼ3、中盤のRoLiは加点2〜3。STwはなぜかレベル2だが加点2〜3。ステップ二つはレベル3で加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。技術点3番目の54.4、演技構成点2番目の56.66、合計111.06でフリーも2位、総合186.66で2位。
8番滑走でヴァーチュー・モイア組。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。冒頭のStaLiはレベル4で加点3。解説の宮本が「座った姿勢から最後立ち上がって終わる珍しい形」。STwもレベル4に加点3。ステップ二つはレベル3。RoLiもレベル4に加点ほぼ3。CoSpはレベル4。ChTwだけ加点1〜3。最後のChLiは加点3。基礎点41.3に全体で17.47もの加点。技術点最高の58.77、演技構成点も最高の57.6、合計116.37はこれも世界歴代最高を更新でフリーも1位、総合195.84で優勝。
最終滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲はチャップリン・メドレー。振付の勝利。男性のチャップリン研究がすばらしい。DiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点2〜3。リフトは三つともレベル4。うちしゃがんだ男性の片足の上で女性が片足を斜め上に伸ばすSlLiは加点ほぼ3。RoLも加点2〜3。ステップ二つはレベル3。CoSpはレベル4。最後のChLiは、女性が空中を歩いているようで加点1〜3。技術点2番目の55.35、演技構成点3番目の53.07、合計108.42でフリーも3位、総合180.42で3位。
フィギュアスケート (2016.11/23,24)
全日本ジュニア (2016.11/18〜20 札幌)
<男子シングル>29人出場。フリーに24人。男子はSPの放送はなく、フリーも表彰台の3人のダイジェストのみ。優勝は、SP1位の友野がフリーも1位で初優勝。2位はSP、フリーとも2位の島田。3位はSP、フリーとも3位の須本。
最終滑走の友野()は、冒頭で4Sに挑んだがダウングレードで大きくステップアウト。曲は「」。前半と後半に一つずつ3A+2Tを入れたが後半のはパランスをくずす。スピン2つはレベル4。ステップはレベル2。技術点68.58、演技構成点67.5、合計136.08、総合207.85。
23番滑走の島田は、全てのジャンプをほぼノーミスで跳んだ。まだ3Aはないが、3Lz+3Tは全ジャッジが加点。後半、2A+2T+2Loを成功。スピン2つでレベル4に全ジャッジが加点。しかし最後のFCSpがレベル1なのはまずかった。技術点64.71、演技構成点67.3、合計132.01でフリー2位、総合198.2。
22番滑走で須本。曲は「」。技術点65.71、演技構成点62.5、合計128.21でフリー3位、総合191.81。
<女子シングル>30人出場。フリーに24人。女子もSPの放送はなく、フリーのみだが後半ふた組は生放送。女子は熾烈で、トリプルアクセルを跳ぶ紀平もフリー14位に沈み、世界ジュニア女王の本田も優勝できず。
22番滑走でSP1位の坂本()。曲は「」。冒頭で高い3F+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lzは!マーク。3Sも全ジャッジが加点。スピン2つはレベル4で全ジャッジが加点。2A+3Tは間にターンがあり、少し泳いだがこらえた。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点1。FCCoSpとステップはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点65.56、演技構成点58.96、合計124.52でフリー2位、総合191.97で初優勝。ホッとしていた。
23番滑走でSP3位の白岩()。曲は「」。4月に怪我をして6月まで氷に乗れず、ジャンプ練習は9月に再開したという。しかしこの7大舞台にノーミスの演技。フリーは1ヵ月前に昨季の曲に戻したが、振付は新しくしたとのこと。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。ステップはレベル3だが全ジャッジが加点。LSpはレベル4で全ジャッジが加点。3Fは!マーク。後半、3Lz+3T+2Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。あと2つのスピンはレベル2。うち最後のCCoSp2は全ジャッジが加点。技術点66.05、演技構成点59.92、合計125.97でフリー1位、総合185.13で2位。
最終滑走でSP2位の本田()。曲は「」。今季は安定しない。世界ジュニア女王という肩書きが重いのかも。冒頭の3Lzがダウングレードで転倒。これで流れに乗れなかった。3Fは!マーク。スピン2つはレベル3。FSSpはレベル4。後半、2A+3T+2Tを決め、少しリカバー。3F!+2Tもきめたが、最後のジャンプが1Aになっては逆転優勝は無理。技術点51.69、演技構成点59.68、合計111.37でフリー6位、総合176.23で3位。くやしそうだった。
<アイスダンス>7組出場。映像なし。深瀬・立野組が連覇。
フィギュアスケート (2016.12/16,18,20,2017.1/4,6)
中国杯 ペア・アイスダンス (2016.11/17〜20 北京) GPシリーズ第5戦
<ペア>8組出場。中国からはスイ・ハン組欠場でワン・ワン組、組替えたペン・ジン組、ユウ・ジャン組。その他、イリシェチキナ・モスコビッチ組(加)、川口・スミルノフ組(露)など。
1番滑走でユウ・ジャン組(中。20,32)。今季スケートカナダ2位。曲は「Eternal Flame」他。冒頭の3Tはぴったり成功、全ジャッジが加点。3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3LoThはこらえて決める。FCCoSp、5RLi、StSq、BiDsは全てレベル4。うちFCCoSp以外全ジャッジが加点。先に見た、スケートカナダよりずっと良かった。技術点最高の40.84、演技構成点2番目の31.65、合計72.49でSP1位。
3番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。25,32)。今季スケートカナダ3位。曲は「Tango Jalousie」。たいへんタンゴらしかった。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3Tは男性がステップアウト。3LzThは成功、全ジャッジが加点2〜3。BiDs、5ALi、FCCoSp、StSqは全てレベル4。うちFCCoSp以外全ジャッジが加点。技術点3番目の38.97、演技構成点最高の32.31、合計でSP2位。
4番滑走で川口・スミルノフ組(露。34,32)。今季スケートカナダ5位。曲は「All Alone」。冒頭の3Tで川口が転倒。3Twはレベル3。3LoThは成功。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpとStSqはレベル3。BiDsはレベル2とややとりこぼし。技術点2番目の32.53、演技構成点3番目の31.37、転倒の減点1、合計62.9でSP6位。やはり川口の足が万全でない感じ。
6番滑走でペン・ジン組(中。19,22)。曲は「My Drag」。振付はローリ・ニコル。冒頭で女性が男性の頭をポンプのように押すコミカルな仕草で始まる。3Tはぴたっと決まり、ほぼ全ジ全ジャッジが加点。3LoThも成功、全ジャッジが加点。3TwとBiDs、StSq、5RLiはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1。技術点2番目の39.36、演技構成点4番目の30.57、合計69.93でSP3位。
フリー。4番滑走で川口・スミルノフ組。曲はドビュッシー「Clair de Lune」。SPで転倒した冒頭の3Tは無難に跳んだ。やや苦手な3Twはレベル3。2A+1A+SEQは成功したかと思ったが、第2が1回転だった。スロージャンプは、片方こらえたが二つとも決める。FCCoSpとFiDsはレベル3。ChSqは貫禄か全ジャッジが加点。しかし5ALiは上がらず。タイミングがずれたのか。5BLiはレベル4、3Liはレベル3。最後のPCoSpはレベル2。ミスもあったが、キスアンドクライで川口はめずらしく笑顔だった。技術点7番目の49.67、演技構成点4番目の62.96、合計112.63でフリーも6位、総合で6位。
5番滑走でペン・ジン組。曲は「I Will Wait For You」。冒頭の2Aは決めたが、3Tからの連続ジャンプで女性がほぼ転倒。男性も第2つけず。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。BoDsとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。FCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の64.5、演技構成点3番目の63.53、合計128.03は自己ベスト更新でフリー2位、総合197.96も自己ベスト更新で逆転2位。女性がとても嬉しそうだった。
7番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Cavatina, Larghetto amoroso」。男性は出てくる前から笑顔。冒頭の3Twはすごく高くて速く、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。観客も喝采。しかし次の3Tからの連続ジャンプで男性が前のめりに転倒。2Aは無難に決める。ChSqは女性の動きが美しく、全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも成功。特に二つめの3SThは全ジャッジが加点ほぼ3。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちBoDsとリフト二つは全ジャッジが加点。技術点最高の66.05、演技構成点も最高の66.22、転倒の減点1、合計131.27でフリーも1位、総合で優勝。
最終滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「When You Say You Love Me」。冒頭の3Twは回ったが着氷で少しミス、レベル4。3LzThは成功。3S<+1Tは、女性がステップアウトしたが、何とか1回転を付けた。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。1Sは、男性は3回転を跳んだが女性が転倒。ChSqは全ジャッジが加点。BoDsとPCoSpはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点。技術点3番目の57.32、演技構成点2番目の63.94、転倒の減点1、合計でフリー3位、総合で位。表彰台を確保できてホッとしたようす。
<アイスダンス>10組出場。中国からはワン・リウ組ほか3組。その他、ウィーバー・ポジェ組(加)、シニツィナ・カツァラポフ組(露)、ステファノワ・ブキン組(露)、シブタニ兄妹(米)など。ポール・イスラム組(加)は棄権。
1番滑走でシブタニ兄妹(米。22,25)。今季スケートアメリカ優勝。曲はシナトラの「That's Life」。スケートアメリカのときの方がよく見えた。全要素に全ジャッジが加点。1MBと、第4まであるSTwはレベル4。うちSTwは加点2〜3。PStはレベル2。NtMiStと最後のRoLiはレベル3だが加点2〜3。終わりのポーズで女性がお下げの先をつかんで引き上げる。技術点3番目の36.87、演技構成点2番目の36.36、合計73.23でSD2位。
4番滑走でステファノワ・ブキン組(露。21,23)。今季スケートカナダで5位。曲は不明。最後のNtDiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。SlLiとSTw、1MBはレベル4。うち冒頭のSlLiは加点2〜3。PStとNtDiStはレベル3。うちNtDiStはほぼ全ジャッジが加点1〜3。シブタニ兄妹と1.14差につけ大喜び。技術点最高の37.64、演技構成点3番目の34.45、合計72.09は自己ベスト更新でSD3位。
8番滑走でワン・リウ組(中。22,22)。今季スケートカナダ9位。曲は不明。パターンダンスのエッジはわりと深かったように見えた。その1MBはレベル3。PStとNtMiStはレベル2。どうしてもステップ系の得点が出ない。STwとRoLiはレベル4、うち最後のRoLiは全ジャッジが加点。技術点6番目の30.23、演技構成点5番目の28.34、合計58.57は自己ベスト更新でSD6位。
9番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。27,29)。今季ロステレコム杯で3位。曲は「The Way You Make Me Feel」他。貫禄の滑り。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点2〜3。PStとSTw、最後のNtDiStはレベル3。うちNtDiStは加点2〜3。STwではめずらしく男性がよろめいた。技術点2番目の37.27、演技構成点最高の36.51、合計73.78は自己ベスト更新でSD1位。
最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。21,25)。曲は「Love Creole」他。冒頭の1MBとSTw、最後のRoLiははレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1MBも全ジャッジが加点。PStとNtMiStはレベル3。うちNtMiStはは全ジャッジが加点。意気込みの割に得点出ず。技術点4番目の36.0、演技構成点4番目の34.2、合計70.24は自己ベスト更新だがSD4位。
フリー。4番滑走でワン・リウ組。曲は「New York, New York」。冒頭のCiStはレベル2。STwとリフト三つ、CoSpはレベル4。うち女性が男性の片足の上で片手倒立するSlLiは全ジャッジが加点、CuLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3、STwとRoLiもほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiもほぼ全ジャッジが加点。技術点46.76、演技構成点 44.47、合計91.23は自己ベスト更新でフリー5位、総合149.8で6位。
6番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Tango Ballet」。女性は髪をアップにまとめ、衣装はまっ赤。振付はズエワ。冒頭のCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3。うちCiStは全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちSlLiは加点2〜3、RoLiは加点1〜3。STwはレベル4。最後のChTwはほぼ全ジャッジが加点。途中、要素でない所で女性が軽くスタンブルしていた。技術点50.87、演技構成点50.83、合計101.7でフリーも4位、総合171.94で4位。
7番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「Concierto de Aranjuez」。ChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の低い位置で女性が歩いているような姿で行うStaLiは加点2が2人で7人が3。中国の観客も拍手。あと二つのリフトもレベル4に加点1〜3。ただSlLiは時間超過。CiStはレベル3だが加点2で1人が3。CoSpとSTwはレベル4。DiStはレベル2。最後のChLiは加点2〜3。技術点53.38、演技構成点55.38、リフトの時間超過で減点1、合計107.76でフリー2位、総合181.54で2位。
8番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Evolution: Mirror In Mirror」。衣装は二人とも紺。全要素に全ジャッジが加点。でもスケートアメリカの方が勢いはあった。CoSpはレベル4で加点ほぼ3。リフト三つはレベル4に加点ほぼ2〜3。SeStはレベル2だが、加点ほぼ2〜3。STwはレベル4で、おまけの第4に入るとき男性だけジャンプしたが加点2〜3。DiStはレベル3で加点1〜3。ChLiは加点1〜3。最後のChTwは加点2〜3。基礎点39.8に全体で15点以上の加点。技術点55.59、演技構成点56.31、合計111.9でフリー1位、総合185.13で逆転優勝。
最終滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Libertango」他。ChSpとDiSt以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭の足を伸ばして座った姿勢の難しいCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。リフトは三つともレベル4、うちSlLiは加点2〜3。CuLiは時間超過。しゃがんた姿勢で第1を回るSTwは加点ほぼ2〜3。中国の観客も拍手。ステップ二つはレベル3。最後のChLiは加点1〜3。技術点53.39、演技構成点52.93、リフトの時間超過で減点1、合計105.39も自己ベスト更新でフリーも3位、総合177.41で3位。順位を見たとき、コーチともども大喜び。
フィギュアスケート (2016.11/19,20,21,)
中国杯 (2016.11/17〜20 北京) GPシリーズ第5戦
<男子シングル>10人出場。日本からは村上大介が怪我で辞退で出場なし。中国からはハン・イェン、ボーヤン・ジン、一人欠場。その他、チャン、アーロン、ブレジナ、ヴォロノフ、コフトゥンなど。 1番滑走でチャン(加。25)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Dear Prudence」他ビートルズメドレー。ジャンプ全てにミスがありながらSP3位。冒頭の4T+3Tは、第1は美しかったが、第2で片手つき。続く3Aはステップアウト。後半のステップからの3Lzは2Lzになり、要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点38.92、演技構成点44.49、合計83.41でSP3位。
3番滑走でヴォロノフ(露。29)。今季スケートアメリカ4位。曲は「The Skin I Live In」。冒頭でしっかり4T+3Tを決める。スピン三つとStSqはレベル3。最後のCSSp以外は全ジャッジが加点。後半、高さのある3Aを決め、全ジャッジが加点。ステップからの3Loはステップアウト。技術点44.36、演技構成点38.57、合計82.93でSP4位。
5番滑走でサモーヒン(イスラエル。18)。昨季世界ジュニア優勝。今季からシニアデビュー。スケートカナダ5位。曲は「Delilah」。4回転を2種類跳べると強い。冒頭、4Tで転倒したが、4S+3Tをこらえて決める。スピン二つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aも成功。CSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。技術点46.47、演技構成点38.0、合計83.47でSP2位。
6番滑走でハン・イェン(中。20)。曲は「I'll Take Care Of You」。依然としてジャンプがどこかおかしい。冒頭の4Tは成功。スピン二つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。後半、得意だった3Aで手つき。ステップからの3Lzは構えただけで跳び上がれず、要素を失う。いったいどうしたのだろう。技術点35.87、演技構成点39.17、合計75.04でSP8位と大きく出遅れ。
7番滑走でボーヤン・ジン(中。19)。今季スケートアメリカ5位。曲は「スパイダーマン」。こちらはジャンプを修正。冒頭で4Lz+3Tを決める。第2は回りすぎらしい。FCSpはレベル3。3Aは全ジャッジが加点。後半、ステップからの4Tも成功。スピン二つと最後のStSqはスピードとキレがあり、レベル4に全ジャッジが加点。技術点最高の57.02、演技構成点39.15、合計96.17でSP1位。中国の観客は、ジャンプが決まったときとステップでポーズをとったときに大歓声。
最終滑走でブレジナ(チェコ。26)。今季スケートカナダ4位。曲は「The Way You Look Tonight」。冒頭で3A成功。しかし連続ジャンプが3F+COMBO+2Tとなり、要素を失う。後半、ステップからの3Lzはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。うちFSSpは全ジャッジが加点1。StSqと最後のCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。技術点36.53、演技構成点39.33、合計75.86でSP7位。
フリー。3番滑走でブレジナ。曲は「Once Upon A Time」。冒頭の2Sは4回転のパンク。3Aは全ジャッジが加点。3Aもほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。FCCoSp4もレベル4で全ジャッジが加点。しかし後半、二つめの3Aがバンクしたかと思うと第2も2Tに。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。FSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Fと3Lzも決めたがミット目つめの連続ジャンプなし。最後の2Aのところで再度3Aに挑んだが、またパンクして万事休した。技術点9番目の60.49、演技構成点5番目の、合計135.91でフリー9位、総合で10位。
4番滑走でハン・イェン。曲は「Romeo and Juliet」。3Aは一つは成功したが、二つめがバンク。冒頭、SPでミスした3Aは全ジャッジが加点。なのにSPで成功した4Tでステップアウト。スピンは三つともレベル3で全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aが1回転に。3Loはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tも成功。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の76.43、演技構成点4番目の78.72、合計155.15でフリー5位、総合230.19で5位。キスアンドクライでホッとした笑顔。
7番滑走でヴォロノフ。曲は「エクソジェネシス交響曲」。ジャンプの前のステップなど一切省略し、ジャンプの成功と加点で得点を伸ばす作戦成功。冒頭の4T+3Tきれいに成功、全ジャッジが加点。3A+2Tも全ジャッジが加点。しかし二つめの4T+3Tを跳ぼうとして3T+3Tになってしまったので、三つめの3Tが無得点。スピン2つとStSqはレベル3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、ていねいに3A、3Lz、3Sと決め、全ジャッジが加点。最後のCSSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点4番目の81.89、演技構成点2番目の78.94、合計160.83でフリー4位、総合243.76、逆転で3位。
8番滑走でボーヤン・ジン。曲は「道」。4回転3種4本の威力。冒頭の4Lzは片手つき。続く4Sは見事で全ジャッジが加点1〜3。3A+1Lo+3Sも壁際で決める。ChSqではジャッジ席の前でおおげさなパフォーマンス。スピン2つとStSqでレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、4Tはアンダーローテーションで転倒したが、すぐに4T+2Tを成功。3Lz+3Tも決める。さらに二つめの3Aと3Fは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点驚異の104.57、演技構成点3番目の78.8、転倒の減点1、合計182.37でフリー2位、総合278.54で2位。
9番滑走でチャン。曲は「A Journey」。4Sは想定内転倒し、ひとつこらえたが、あとはほぼ完璧。すばらしく滑らかなスケーティングの勝利。冒頭の4T+3Tはすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aも全ジャッジが加点1〜3。4Sは回ったが全く立てずに転倒。スピン2つがレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも曲の音をひとつひとつ表現していて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、二つめの4Tを少しこらえたが決め、全ジャッジが加点。3A+2Tも頑張って決め、全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Loは堅実に跳び、全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。基礎点91.76に全体で12点以上の加点。技術点104.31、演技構成点最高の93.0、転倒の減点1、合計196.31でフリー1位、総合279.72で逆転優勝。
最終滑走でサモーヒン。曲は「The Illusionist」。冒頭で転倒し、勢いにのれなかった。冒頭の4Tはスピードはあったが転倒。続く4Sは一度下りたが転倒。スピンは三つともレベル4。しかし3Aの予定が二つとも1A。ChSqは全ジャッジが加点。後半、二つめの4Tがパンクして2T。3Lz+1Lo+3Sを決めて少し立ち直った。3Lo+2Tも入れる。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点最低の58.98、演技構成点も最低の73.06、合計130.04でフリー10位、総合で8位。この他、SP5位のアーロン(米)がフリー3位、総合4位、SP9のペトロフが4回転なしのノーミスの演技でフリー6位、総合6位。
<女子シングル>12人出場。日本からは本郷、三原。中国からは李子君、国内選手権優勝の趙子セン、李香ギョウ。その他、オズモンド(加)、ワグナー(米)、トゥクタミシェワ(露)、ラジオノワ(露)など。
2番滑走でオズモンド(加。)。今季スケートカナダ2位。曲は「パリの空の下」。冒頭で3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続くステップからの3Lzも全ジャッジが加点1〜3。後半の2Aはオーバーターン。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点ほぼ2〜3。技術点38.87、演技構成点33.33、合計72.2でSP1位。
3番滑走で李子君(中。19)。今季ロステレコム杯4位。曲は「Le Diable Matou」。冒頭の3T+3Tは第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fは成功。スピン三つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aもほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点31.35、演技構成点29.97、合計61.32でSP7位。大きなミスはなかったが、得点は伸びず。
4番滑走でワグナー(米。25)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「スイート・ドリームズ」。振付シェイリン・ボーン。調子が落ちているせいか慎重な滑り。冒頭の3Fは本来連続3回転の予定。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Loになんとか2Tを付けて、連続ジャンプをリカバー。2Aも慎重に決める。最後のStSqはレベル3。技術点31.1、演技構成点33.26、合計64.36でSP4位。
6番滑走で本郷(20)。今季スケートカナダ6位。曲は「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭のステップからの3Fはきまったが、GOEが-3〜2と分かれた。スピン三つとStSqは全てレベル4だったのはたいしたもの。うちStSqは大きく動いてほぼ全ジャッジが加点1〜3。後半、3T+3Tは第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点。技術点33.2、演技構成点30.43、合計63.63でSP6位。
7番滑走でトゥクタミシェワ(露。19)。今季スケートカナダ4位。曲はモーツァルト「ピアノ協奏曲23番」。冒頭の3T+3Tはしっかり成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Lzを決める。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。2Aもほぼ全ジャッジが加点。技術点33.88、演技構成点31.0、合計64.88でSP4位。
9番滑走でラジオノワ(露。17)。今季ロステレコム杯2位。曲は「Porgy and Bess」。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqは全てレベル4。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loもほぼ全ジャッジが加点。2Aもほぼ全ジャッジが加点1。技術点36.81、演技構成点33.94、合計70.75でSP2位。
11番滑走で三原(17)。今季スケートアメリカ3位。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。振付はスカリ。冒頭の疾走感のある3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点。後半、2Aも全ジャッジが加点。StSqは速く、レベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。最後にステップからの3F成功、これもほぼ全ジャッジが加点。技術点37.37、演技構成点31.11、合計68.48でSP3位。
フリー。5番滑走で李子君。曲は「Only For Love」。冒頭の2A+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。2A+3Tも成功。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。しかし3Lzが!マークで転倒。スピン三つはレベル4。特に最後のLSpは美しく、全ジャッジが加点1〜3。後半、3F+2Tは決めたが、二つめの3Fはアンダーローテーション、2Sはばらけて両足。ChSqは全ジャッジが加点。終盤スタミナ切れのようだった。技術点53.73、演技構成点58.35、転倒の減点1、合計111.08でフリー8位、総合172.4で8位。
6番滑走でSP9位のカレン・チェン(米。17)。曲は「Tango Jalousie」。コーチはタミー・ギャンビル。振付には本人の名前も。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Fはeマークで転倒。しかしその後はほぼノーミス。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のLSpはすばらしく、加点2〜3。後半、2A+1Lo+3S、3S+2Tをほぼ全ジャッジが加点でまとめた。ChSqも全ジャッジが加点。解説の織田が「最後までスピードがある」と言う。技術点3番目の61.32、演技構成点7番目の60.79、転倒の減点1、合計121.11は自己ベスト更新でフリー5位、総合179.39で7位。
7番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「ペール・ギュント」。フリーの曲を昨季のものに変更。衣装は黒。大技は封印してノーミスでまとめてきた。冒頭、2A、3T+3T、3Fとほぼ全ジャッジが加点。スピン二つがレベル4。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Loを成功。2Lzは2回転になったが、3S+2A+SEQは第1で傾いたが、決めた。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の63.11、演技構成点4番目の64.58、合計127.69でフリー2位、総合192.57で3位。
8番滑走でワグナー。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。回転不足がたたり、表彰台逃す。冒頭の2Aは二つとも全ジャッジが加点。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。しかし後半のジャンプが無残。3Lo<+1Lo<+3S<、3F<、3Lo<、3Lz<。3Lzは!マークも。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしスピン二つがレベル2とレベル3。どうしたのか。技術点9番目の48.46、演技構成点2番目の68.56、合計117.02でフリー7位、総合181.38で6位。
9番滑走で本郷。曲は「アラビアのロレンス」。回転不足になるまいと力みすぎたか。冒頭の3F+2T+2Loは第3がアンダーローテーション。次の2Loは力みすぎてダウングレード。3Lzは!マーク。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、一つめの2A+3Tは全ジャッジが加点。二つめの2A+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fはステップアウト。スピン二つはレベル4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点。技術点6番目の56.51、演技構成点も6番目の61.61、合計118.12でフリー6位、総合181.75で5位。
10番滑走でラジオノワ。曲は「トゥーランドット」。ジャンプは完璧ではないが、一応ノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fは!マーク。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3S、3Lo+2Tなどジャンプ全て成功。特に3Lo+2Tは全ジャッジが加点。技術点最高の65.5、演技構成点も最高の69.65、合計135.15でフリー1位、総合205.9で逆転優勝。
11番滑走でオズモンド。曲は『ラ・ボエーム』より「Mimi Tells Her Story」他。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く2A+3Tも全ジャッジが加点2〜3。どちらの連続ジャンプもすごいスピードの中で決めたもの。3Lzはダウングレードで両足に。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。後半、3Loがアンダーローテーションで転倒。これがなければ4年ぶりの優勝だったかも。次の3Fは全ジャッジが加点1〜3。3S<+1T+2Loもなんとか成功。二つめの2Aとレベル3のStSqも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の57.27、演技構成点3番目の67.53、転倒の減点1、合計123.8でフリー3位、総合196.0で2位。
最終滑走で三原。曲は「シンデレラ」。後半の3連続がぬけて得点伸びず。冒頭の3Lz+3Tはスピードにのって全ジャッジが加点。続く3Fと2Aもほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン2つがレベル4。うちStSqとFSSpは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3Tは全ジャッジが加点。しかし、次のLzからの3連続が力んだのか1Lzに。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3Loはステップアウト。3Sはほぼ全ジャッジが加点のいいジャンプで第2を付けられそうだったがリカバーできず。解説の織田は「ミスしたルッツの後は少しスピードが落ちた」と言う。技術点4番目の59.87、演技構成点5番目の62.57、合計122.44でフリー4位、総合190.92で4位。キスアンドクライでは顔をおおって悔しそうだった。
フィギュアスケート (2016.12/9,10,11,14,)
フランス杯 ペア・アイスダンス (2016.11/10〜13 パリ) GPシリーズ第4戦
<ペア>6組出場。フランスからはジェイムズ・シプレ組。もうふた組出る予定だったが棄権。他はサブチェンコ・マッソ組(独)、タラソワ・モロゾフ組(露)など。
2番滑走でカステッリ・トラン組(米。26,26)。今季スケートアメリカ7位。曲は「Fallin'」。振付はJulie Marcotte。3Twはレベル2。3Sは男性が大きくステップアウト。3SThも転倒。FCCoSpと5RLi、BiDsはレベル4。うち最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。5RLiも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。トランはジャンプが下手になった。技術点5番目の31.08、演技構成点も5番目の29.18、転倒の減点1、合計でSP5位。
3番滑走でジェイムズ・シプレ(仏。29,25)。地元ですごい人気。今季スケートアメリカ4位。曲は「Earned It」。3TwはレベルB。3Sはなんとか決める。3FThはややステップアウト。5RLiとStSqがレベル4で全ジャッジが加点。BiDsとFCCoSpはレベル3。技術点4番目の35.16、演技構成点も4番目の30.89、合計66.05でSP4位。客席のジュベールが映る。
4番滑走でザビアコ・エンベルト組(露。22,27)。今季ロステレコム杯2位。曲は「Snowstorm」。ほぼ全要素に全ジャッジが加点。3T、3LoThいずれもきれいに成功。3TwとStSq、BiDsはレベル3。FCCoSpと5RLiはレベル4。二人とも表情が乏しい。技術点3番目の39.5、演技構成点も3番目の31.86、合計71.36でSD3位。
5番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。21,24)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Glam」。振付はガージとチェルニシェフ。最後のFCCoSp以外全要素に全ジャッジが加点。3Twはレベル3。ふんわり着氷し加点2〜3。3Tは加点ほぼ2。3LoThも加点2〜3。BiDsとFCCoSpはレベル3。最後のFCCoSpは回転スピードがずれ、最後まで合わなかった。5RLiとStSqがレベル4。技術点最高の41.87、演技構成点2番目の34.37、合計76.24でSD2位。
6番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。32,27)。今季ロステレコム杯優勝。曲は「That Man」。振付はジョン・カー他。冒頭の3Twは高く、お手本のようでレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Sは成功、全ジャッジが加点1〜3。3AThに挑み、両足。5RLiと最後のCCoSpはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜3。StSqとBiDsはレベル4。うちBiDsは全ジャッジが加点2〜3。StSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の41.83、演技構成点最高の35.72、合計77.55でSD1位。
フリー。2番滑走で地元のジェイムズ・シプレ。曲は「Sound of Silence」。二人とも衣装は黒。女性もパンツスタイル。冒頭のはレベル1だが、ほぼ全ジャッジが加点。3T+2T+2T成功。4SThに挑み、両足になったが転倒せず。。リフト三つはレベル4。うち5ALは全ジャッジが加点1〜3。3Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとFiDsはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。大きなミスなくやりとげた。技術点最高の67.91、演技構成点3番目の64.62、合計132.53でフリー2位、総合198.58で3位浮上。
3番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Journey Medley」。振付はJulie Marcotte。冒頭の3Twは高かったが落とし気味でレベル1。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点1〜3。連続ジャンプは男性が第1で転倒、女性だけ3T+2T+2Tを跳んだ。3FThは両足。スピン二つはレベル4。3Sはまたステップアウト。3SThも両足気味。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の57.5、演技構成点も5番目の60.42、転倒の減点1、合計116.92は自己ベスト更新だが二人とも浮かない顔。フリーも5位、総合176.18で5位。
4番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Cry Me A River」。振付はガージ他。冒頭の3Twはレベル2。連続ジャンプは転倒。2AThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。ソロジャンプは2S。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ2。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のPCoSpもレベル3。技術点4番目の59.42、演技構成点も4番目の62.78、転倒の減点1、合計121.2でフリー4位、総合192.56で4位。
5番滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「Lightouse」。冒頭の3Twは高く、全ジャッジが加点ほぼ3。3S+2T<<+1Tは女性がバランスをくずした。2Tも二人の回転数が合わず。3AThに挑み、回ったが転倒。BoDsと5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。特に5RLiは加点2〜3。あと二つのリフトとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。特に5ALiは加点ほぼ3。CCoSpと3Liは加点2〜3。ChSqも加点2〜3。最後の3SThは両足。転倒したときに右足首を傷めたらしい。技術点3番目の62.9、演技構成点最高の71.14、転倒の減点1、合計133.04でフリーも1位、総合210.59で優勝。ファイナル確定(後で辞退)。
最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。冒頭で4Twに挑み、やや落とし気味だが成功、レベル2。3Sも決める。3SThもきれいに決まり、ほぼ全ジャッジが加点。3連続は女性の回転数が少なくなり2T+1T+1T。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3LoThも成功、全ジャッジが加点1〜3。BoDsと最後のPCoSpはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点。技術点2番目の63.21、演技構成点も2番目の67.49、合計130.7でフリー3位、総合206.94で2位。総合順位を見て、二人ともホッとした顔。
<アイスダンス>10組出場。フランスからはパパダキス・シゼロン組、アレッサンドリーニ・スーケ組、ローリオ・ルギャク組。他はギレス・ポワリエ組(加)、イリニフ・ジガンシン組(露)、ハベル・ドナヒュー組(米)など。
2番滑走でギレス・ポワリエ組(加。24,25)。曲は「Oh What a Night for Dancing」他。衣装は二人とも赤が基調。男性の口ひげとアフロヘアも同じ。痛恨のツイズル失敗。冒頭の1MBはレベル2だが、全ジャッジが加点。PStはレベル3で全ジャッジが加点。NtMiStもレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。STwは、女性が2回転したところでよろけ、レベル2。最後のRoLiはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の30.54、演技構成点4番目の34.2、合計64.74でSD4位。
6番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。25,25)。曲は「Feeling Good」。振付はデュブレイユ他。冒頭の1MBはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。PStとSTwはレベル2。女性が珍しく途中何度かつまづいた。SlLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のNtDiStはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の32.37、演技構成点3番目の34.4、合計66.77でSD3位。
7番滑走でイリニフ・ジガンシン組(露。22,24)。曲は「Big Bad Love」他。冒頭のCuLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1MBはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2。PStはレベル3で全ジャッジが加点。STwとNtMiStはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の33.29、演技構成点2番目の35.43、合計68.72でSD2位。
最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。21,22)。曲は「Bittersweet」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。全てが速くて滑らか。特に男性はすばらしくしなやか。今回は女性が珍しく2-3回つまづいた感じ。STwと1MB、StaLiはレベル4。特にStaLiは加点ほぼ3。PStとNtDiStはレベル3。技術点最高の40.43、演技構成点も最高の37.83、合計78.26は自己ベスト更新でダントツのSD1位。
フリー。6番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Con Buena Onda」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとリフト三つ、STwはレベル4。うちCoSpとリフト二つ、STwは加点2〜3。DiStは、スケートカナダのときよりタンゴっぽくなり、レベル2だが加点2。ChSpは加点1〜3。CiStはレベル3で加点2〜3。最後のChLiも加点1〜3。全ての要素が流れるような滑りの中に組み込まれ、作品としての質はあがったように見えたが、今季最高点は出なかった。技術点3番目の53.5、演技構成点も3番目の52.54、合計106.04でフリー3位、総合170.78で逆転3位。
8番滑走でイリニフ・ジガンシン組。曲は「Slumdog Millionaire」。現代インド映画のサウンドトラック。冒頭のSeStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。CuLiはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。STwは第2で男性が少しゆらいでレベル3。残りのリフト二つとCoSpはレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点。ChTwはほぼ全ジャッジが加点。要素でないところで女性が突然転倒。直後のスピンはがんばった。DiStもほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の47.69、演技構成点2番目の52.99、転倒とリフトの時間超過による減点2、合計98.68でフリー4位、総合167.4で4位。
9番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebody」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiを初め、リフト三つとCoSp、STwはレベル4。うちリフト二つとSTwは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。うちCiStは加点1〜3。最後のChLiは加点2〜3。全体がめりはりのある動きでひと続きに流れてまとまっていた。技術点2番目の54.88、演技構成点3番目の52.93、合計107.81でフリー2位、総合174.58で逆転2位。
最終滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Stillness」他。ここも全要素に全ジャッジが加点の上全て加点2〜3。前半は現代音楽風。モダン過ぎてイメージが伝わってこない。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うち冒頭のSlLiは加点ほぼ3。二つのステップだけレベル3。技術点最高の57.77、演技構成点全て9点台で最高の57.47、合計115.24でフリーも1位、総合193.5で優勝。
フィギュアスケート (2016.11/14,15,16)
フランス杯 (2016.11/10〜13 パリ) GPシリーズ第4戦
<男子シングル>11人出場。日本からは無良。フランスからはベセギエ。その他、リッポン(米)、フェルナンデス(西)、デニス・テン(カザフ)、ミーシャ・ジーなど。
1番滑走でリッポン(米。27)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Let Me Think About It」。振付:ジェフリー・バトル。黒い袖無しの衣装だが透けない生地にしたらしい。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。3Aは成功。ただ滑っているところがコリオのよう。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。後半、両手上げのリッポン3Lzも決める。StSqはスケートアメリカの方がキレがあったように思うが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の43.33、演技構成点2番目の41.92、合計85.25でSP4位。
4番滑走で無良(25)。今季スケートカナダ8位。曲は「フラメンコ」。ジャンプが不調。冒頭の4Tでいきなり転倒。少しスピードが足りなかった。3Aは高くてすばらしく、全ジャッジが加点2。スピン三つとStSqは全てレベル3。うちFSSpとStSqは全ジャッジが加点。StSqは加点1〜3。後半の3Lz+3Tはステップアウト気味。技術点7番目の39.92、演技構成点5番目の39.46、転倒の減点1、合計78.38でSP6位。
6番滑走でフェルナンデス(西。25)。今季ロステレコム杯優勝。曲は「マラゲーニャ」。振付:アントニオ・ナハーロ。冒頭の4Tは回ったが少しかかとに重心があり転倒、第2付かず。続く4S+3Tで連続ジャンプをリカバリー、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpと最後のStSqは加点2〜3。後半、3Aは軽々と決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の51.68、演技構成点最高の45.89、転倒の減点1、合計96.57でSP1位。
8番滑走でデニス・テン(カザフ。23)。今季スケートアメリカは怪我で欠場。曲は「ロミオとジュリエット」。振付:ニコライ・モロゾフ。冒頭の4Tは片手つきでこらえた。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半の3Aも全ジャッジが加点。最後のFSSpは少し乱れてレベル2。技術点3番目の47.4、演技構成点も3番目の41.81、合計89.21でSP3位。
10番滑走でネイサン・チェン(米。17)。昨季全米シニア3位。曲はバレエ『海賊』より。振付マリーナ・ズエワ。とんでもない内容。4Lz+3Tと4Fを続けて成功させた。しかも4Lz+3Tは第1でこらえたにも関わらず全ジャッジが加点。スピス二つもレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点。後半、2Aになったのはご愛敬。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点最高の51.74、演技構成点4番目の41.11、合計92.85は自己ベスト更新でSP2位。
最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。24)。今季スケートアメリカ9位。曲は「Broken Vow」。冒頭の3Aこそオーバーターンになったが、あとはノーミス。特につなぎの滑りが滑らかですばらしい。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは軸がまっすぐで足替えのジャンプも垂直で軸が全くぶれず、加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3Tも成功。ステップからの3Loもほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の41.3、演技構成点6番目の39.04、合計80.34は自己ベスト更新でSP5位。
フリー。録画がとれず見るのが遅くなった。5番滑走でSP7位のミーシャ・ジー(ウズベキスタン。25)。今季スケートカナダ6位。曲は「くるみわり人形」。衣装は白。前回よりずっとよかった。冒頭で3A成功。4Tはアンダーローテーションで転倒。3F+1Lo+3Sは慎重に決める。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSp全ジャッジが加点ほぼ2。StSqとFSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。ソロの3Lzは全ジャッジが加点。3Lo+2Tものほぼ全ジャッジが加点。得意のChSqは本領発揮。全ジャッジが加点ほぼ3。技術点77.63、演技構成点79.94、転倒の減点1、合計156.57でフリー6位、総合で7位。
6番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」。フラミンゴの映画のサウンドトラックらしい。冒頭で4T成功。これの成功が大きかった。ファイナルを先に見たが、転倒して後の流れも悪かった。3F+3Tと3Sは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tとソロの3Aが決まったのも大きかった。二つ目の3Aと3Lz+2T+2Lo、3Loは全ジャッジが加点。3Lzも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点94.64、演技構成点87.64、合計182.28は自己ベスト更新でフリー2位、総合で3位。
7番滑走で無良。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。振付はスカリ。冒頭で4T+2Tとソロの4T成功。3Aは全ジャッジが加点2。StSqとFSSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。うちCCSpは全ジャッジが加点。後半、3A+3Tをしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2。3Fe+1Lo+2Sは第1がeマークの上、第3が2回転に。少し疲れたらしく、3Lzで転倒。あ〜あ。ChSq1は全ジャッジが加点。技術点89.84、演技構成点81.2、転倒の減点1、合計170.04でフリー5位、総合264.8で5位。
9番滑走でネイサン・チェン。曲は「韃靼人の踊り」。冒頭で4Lz+3Tと4Fをきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。それなのに4Sと4Tでは転倒。ファイナルではこれを決めたのだからすごい。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、二つ目の4Tにトライ、片手つき。不2A得意なアクセルは2Aにまとめ、3F+3T+2Loと3Lzを跳びきった。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが、うちStSqは全ジャッジが加点。技術点94.59、演技構成点79.36、転倒の減点2、合計171.95でフリー4位、総合264.8で4位。
10番滑走でデニス・テン。曲は「トスカ」。こちらも冒頭の4T成功、全ジャッジが加点。続く3A+2Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Fは全ジャッジが加点。二つ目の3Aも成功。3Lz+3Tもきちんと成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tと3F+2Tも決める。基礎点79.08に全体で14点以上の加点。技術点94.64、演技構成点87.64、合計180.05でフリーも3位、総合269.26で2位。
最終滑走でフェルナンデス。曲はプレスリー・メドレー。ファイナルを先に見たが、このフランス杯の方がずっとよかった。冒頭の4Tはまっすく上がり、全ジャッジが加ほぼ点3。続く4S+2Tも決める。3A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。CSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。後半、二つ目の4Sは決めたが、二つ目の3Aで転倒。3Lzは決めながら、2F+1Lo+3Sの第1が2回転なのは本来3回転のはず。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点97.53、演技構成点92.28、転倒の減点1、合計188.81でフリーも1位、総合285.38で優勝。SP5位ベルギーのヘンドリクスは、フリー8位で゜総合6位。
<女子シングル>12人出場。日本からは浅田、永井、樋口。フランスからはメイテ、ルカヴァリエ。その他、ゴールド(米)、メドベジェワ(露)、レオノワ(露)、ソツコワ(露)など。
1番滑走でゴールド(米。21)。体重が落ちないらしい。曲は映画『Mr. and Mrs. Smith』より「Assassin’s Tango」。振付ローリ・ニコル。ジャンプが絶不調。冒頭の3Lz+3Tは、第2がアンダーローテーションだがなんとか跳んだ。LSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。しかし、後半のステップからのジャンプが2Fとなり要素を失う。続くアクセルも1Aのダウングレードとなり無得点。技術点最低の23.19、演技構成点4番目の31.68、合計54.87でSP10位。キスアンドクライでは下を向いていた。
2番滑走でメドベジェワ(露。16)。今季スケートカナダ優勝。曲は「River Flows in You」他。振付:イリヤ・アベルブフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のFCSpは加点1〜3。StSqもレベル4で加点2〜3。後半に固めたジャンプも全て成功。3F+3Tとステップからの3Loも着氷後直ちにターンが付き、加点2〜3。終盤のスピン二つも加点2〜3。技術点最高の42.16、演技構成点も最高の36.36、合計78.52は自己ベスト更新で世界歴代2位、SP1位。いやはや完璧だが、まだ伸び代がありそうでこわい。
3番滑走でデイルマン(加。18)。曲は歌劇『エロディアード』より。振付:ローリ・ニコル。スピードが半端ない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは高さと幅があり加点3。スピンは三つとも速くレベル4。うちLSpは加点1〜3。後半、ステップからの3Lz、2Aと豪快に決める。3Lzは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜3。技術点2番目の39.35、演技構成点も2番目の33.35、合計72.7は自己ベスト更新でSP2位。
4番滑走で浅田(27)。今季スケートアメリカ6位。曲は「リチュアルダンス」。振付:ローリ・ニコル。左ヒザは相当に悪そう。髪型と化粧を少し変えた。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。ただしいつもの高さと余裕はなし。3F<+2Loは第1が低くてアンダーローテーション。後半のステップからの3Loはかろうじて決めた。スピン二つと最後のStSqはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点、StSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。LSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点29.12、演技構成点3番目の32.17、合計61.29でSP8位。フィンランディア杯の方がスピードがあった。ただプログラムの表現はよくなった。
11番滑走で永井(18)。今季スケートカナダ11位。曲は映画『ラベンダーの咲く庭』より「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」。アクセルにトラウマ。冒頭の3S+2Tはなんとか決めた。ステップからの3Loもなんとか跳んだ。しかし後半のアクセルは前のときのミスを思い出してしまい、また1Aとなとて無得点。スピン二つはレベル3。うちLSpは全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点11番目の24.64、演技構成点10番目の27.77、合計52.41でSP12位。
最終滑走で樋口(15)。GPシリーズデビュー。曲は「ラ・カリファ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。最後のジャンプで痛いミス。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半3Lz+3Tも決めて全ジャッジが加点。しかしステップからのジャンプが2Fになってしまい、要素を失う。技術点6番目の33.96、演技構成点5番目の31.06、合計65.02でSP5位。
フリー。録画がとれず見るのが遅くなった。2番滑走で永井。曲は「The Ludlows」。振付:シェイ=リーン・ボーン他。とにかくトウジャンプが不調。冒頭でいきなり1Lz。次の3Loはなんとか成功。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、2Tになった。ようやく2A+3Tを決めて拍手。全ジャッジが加点。続く3S、2Aも全ジャッジが加点。3S+2Tは第2がアンダーローテーション。最後のLSpはレベル3。技術点9番目の49.95、演技構成点も9番目の57.13、合計107.08でフリー9位、総合159.49で10位。
6番滑走で浅田。曲は「Pantomime」他。振付:ローリ・ニコル。冒頭の2Aは余裕があり全ジャッジが加点。しかし2F、2Lzは2回転に。FCSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、2A+3Tを跳んだが第2がダウングレード。しかも連続ジャンプはこれひとつ。相当ヒザは悪いようだ。2S、2Fと続き、3Loはなんとか片手つきで。残りのスピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点1〜3。技術点11番目の39.64、演技構成点7番目の60.46、合計100.1でフリー10位、総合161.39で9位。
8番滑走で樋口。曲は「シェヘラザード」。日本勢でひとり気を吐いた。冒頭の3Lz+3Tはすごいスピードで、全ジャッジが加点1〜3。続く3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Sも全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2Aも全ジャッジが加点。ここまで完璧だったが、気がゆるんだのか1Lzに。その後は3F+2T、2A+3T<+2T とがんばり、ChSqでは全ジャッジから加点1〜3をもらう。技術点4番目の63.59、演技構成点2番目の65.87、合計129.46は自己ベスト更新でフリー3位、総合194.48も自己ベスト更新で3位。
10番滑走でメドベジェワ。曲は「Piano Lesson with Grandma」他。振付:イリヤ・アベルブフ。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。ところが3Lzが!マークの上、びっくりの転倒。ちょっと高さが足りなかった。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3、StSqは加点1〜3。後半、2A+2T+2Tを全て片手上げで成功。3S+3Tも全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点最高の72.06、演技構成点も最高の71.96、転倒の減点1、合計143.02でフリーも1位、総合221.54で優勝。
11番滑走でSP3位のソツコワ(露。16)。曲は「Adagio」。振付:チェルニシェフ。衣装は淡いピンク。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。3Fも成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Loも全ジャッジが加点。次の3F+1Lo+3Sは、第2がまるでステップアウトしたのかと思った。3Lzはアンダーローテーションでこらえた。2A+2Tは決める。ChSqは全ジャッジが加点。技術点2番目の67.77、演技構成点4番目の63.87、合計131.64でフリー2位、総合200.35は自己ベスト更新で2位。
最終滑走でデイルマン。曲はガーシュウィン「Rhapsody in Blue」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の3Tはきちんと回ったのに、フリーレッグがひっかかり転倒。ここで連続ジャンプの予定だったか。3Lzはなんとか決めたが、1Fに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Tや3S+2A+SEQを成功。ChSqは全ジャッジが加点。連続ジャンプは二つで終了。技術点7番目の55.26、演技構成点3番目の65.14、転倒の減点1、合計119.4でフリー6位、総合192.1で4位。SP10位のゴールドはフリー8位、総合8位。
フィギュアスケート (2016.12/3,7,8)
ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2016.11/4〜6 モスクワ) GPシリーズ第3戦
<ペア>8組出場。ロシアからはストルボア・クリモフ組、ザビアコ・エンベルト組、アスタホワ・ロゴノフ組の予定だったが、ストルボア・クリモフ組が欠場、代わりに若いエフィモワ・コロヴィン組。その他サブチェンコ・マッソ組(独)、マルケイ・ホタレック組(伊)など。ムアタワーズ・マリナロ組も欠場、代わりに組替えたルエ・ウルフ組(加)。アメリカのシメカ・ケネリム組も欠場。
2番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。32,27)。2014年春に組替え。昨季欧州選手権2位、世界選手権3位。曲は「That Man」。冒頭の3Twはたいへん高く、レベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Sは二人とも転倒。3AThは両足。5RLiはなぜかレベルBだが全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。BiDsはレベル3に全ジャッジが加点。技術点3番目の36.73、演技構成点最高の34.78、転倒の減点2、合計69.51でSP2位。
3番滑走でセガン・ビロドー組(加。20,23)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Skokiaan」。冒頭の3Twはいつもより低く、レベル2。ソロジャンプは2Loの上、二人とも転倒。3FThは決める。FCCoSpと5ALi、最後のStSqはレベル4。うち5ALiとStSqは全ジャッジが加点。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の33.43、演技構成点5番目の30.29、転倒の減点2、合計61.72でSP5位。
6番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。30,32)。今季スケートアメリカ8位。曲は「Seven Nation Army」。冒頭のソロジャンプは3Sに変更して成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Twはレベル2。5RLiとFCCoSp、StSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは全ジャッジが加点。3LzThは片手つき。最後のBiDsはレベル3。技術点2番目の36.8、演技構成点5番目の30.02、合計66.82でSP3位。得点を見て、二人とも大喜び。
7番滑走でアスタホワ・ロゴノフ組(露。19,28)。今季スケートアメリカ5位。曲は「Io Ti Penso Amore」。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3Sはアンダーローテーションで二人ともステップアウト。3FThは成功。5RLiとBiDs、最後のFCCoSpはレベル4。うち5RLiとBiDsはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の3番目の35.0、演技構成点30.51、合計65.51は自己ベスト更新でSP4位。
最終滑走でザビアコ・エンベルト組(露。22,27)。曲は「Snowstorm」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3T成功。3LoThも決めてほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpと5RLi、StSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の38.29、演技構成点2番目の31.47、合計69.79でなんとSP1位。二人とも順位を見て、すごく驚いていた。
フリー。4番滑走でセガン・ビロドー組。曲は「Cinema Paradiso」。冒頭の3Twはレベル2。3T+2Tは決めたが、3Sでまた女性が転倒。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5SLiは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも成功。うち3LoThは全ジャッジが加点。技術点61.57、演技構成点61.08、転倒の減点1、合計121.65でフリー4位、総合183.37で5位。GPポイント22の4組のうち、優勝があるため、ファイナル進出決定。
5番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は「Skyfall」他。冒頭の3Twの着氷で立てずに転倒。続く3Tでも女性が転倒。その後の3S+2T+2Tは決める。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。スローじゃ二つも成功。うち3LzThは全ジャッジが加点。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点62.26、演技構成点60.53、転倒の減点2、合計120.79でフリー5位、総合187.61で4位。
6番滑走でアスタホワ・ロゴノフ組。曲は「The Storm」他。冒頭の3Loでステップアウト。連続ジャンプは2S+2Tとなり、二人の回転数も異なった。3Twはレベル3。リフト二つとスビン二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも成功、全ジャッジが加点。BoDsと3Liはレベル3。技術点60.95、演技構成点62.28、合計123.23でフリー3位、総合188.74で3位。
7番滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「Lightouse」。冒頭の3Twはまたとても高くレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3。3S+2T+1Tは第3ジャンプで女性が1回転に。3Tは成功、全ジャッジが加点。2AThは両足。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後に4SThに挑んだが転倒。技術点最高の68.46、演技構成点も最高の70.92、転倒の減点1、合計138.38でフリー1位、総合207.89、逆転で優勝。
最終滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Cry Me A River」。冒頭の3Twはレベル2だが、高くて滑らかで全ジャッジが加点ほぼ2。3T+2T+2Loも成功。2AThも決める。しかし、ソロジャンプで女性が跳び上がれずに無得点。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。3LoThも全ジャッジが加点。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル3。技術点63.93、演技構成点65.08、転倒の減点1、合計128.01でフリー2位、総合197.77は自己ベスト更新で2位。
<アイスダンス>10組出場。ロシアからはボブロワ・ソロビエフ組、エフドキモワ・バザン組、ザホースキ・ゲレイロ組。その他ウィーバー・ポジェ組(加)、チョック・ベイツ組(米)など。
4番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。27,29)。昨季GPファイナル優勝、国内優勝、四大陸3位、世界選手権5位。曲はブルースには「The Way You Make Me Feel」、マイケル・ジャクソンの2曲はヒップホップ。コーチと振付はN. モロゾフ。女性は化粧をガラッと変えた。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとPStはレベル3。STwはレベル2。SlLiはレベル4で加点も2〜3。NtMiStはレベル3だが加点1〜3。後半はかなりヒップホップぽかったと思う。技術点5番目の34.11、演技構成点3番目の35.7、合計69.81でSD3位。キスアンドクライではコーチともどもねらった得点が出ていない風情。
6番滑走でチョック・ベイツ組(米。24,27)。今季スケートカナダ2位。曲は「Bad to the Bone」他。振付:クリストファー・ディーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは加点2〜3。1MBもレベル4。PStはレベル3だが加点2。STwもよく合っていてレベル4。NtMiStはレベル3だが加点2〜3。技術点最高の38.35、演技構成点2番目の36.6、合計75.04でSD1位。
7番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。26,27)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Mercy On Me」。直前のチョック・ベイツ組もよかったが、こちらもよかった。NtDiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点2〜3。SlLiもレベル4で加点ほぼ2〜3。1MBはレベル4。PStはレベル3だが加点2。最後のNtDiStはレベル3。技術点2番目の37.91、演技構成点最高の37.01、合計74.92は自己ベスト更新でSD2位。
フリー。8番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲はショパン「前奏曲20番」他。振付:セルゲイ・ペチュホフ。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト二つとSTwは加点2〜3。ステップ二つはレベル3だが加点2〜3。最後のChLiは加点1〜3。まだ完成していないように見えたが、コーチたちも嬉しそうにしていた。技術点最高の55.61、演技構成点全て9点台で最高の56.15、合計111.76でフリー1位、総合186.68、逆転で優勝。ファイナル進出決定。
9番滑走でチョック・ベイツ組。曲はボウイ、マーキュリーの「Under Pressure」。振付:ロヒーン・ワード。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト三つは加点2〜3、CoSpは加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3。うちDiStは加点2。中盤のChSpは加点ほぼ2。ところがSTwの第1の2回転目で男性がよろけ、足を付いてしまった。こんなミスは初めて見た。他はすごくよかった。最後のChLiは加点2〜3。技術点4番目の51.79、演技構成点全て9点台で2番目の55.3、合計107.09でフリー3位、総合182.13で2位。ファイナル進出決定。
最終滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「アランフェス交響曲」。SDよりずっとよかった。リフト三つとCoSp、STwはレベル4。うち冒頭のStaLiは独創的で全ジャッジが加点ほぼ3。あと二つのリフトも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちCiStは加点2〜3。最後のChLiは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の54.5、演技構成点3番目の54.26、合計108.76でフリー2位、総合178.57で3位。
フィギュアスケート (2016.11/7,8,9,10,)
ロステレコム杯 (2016.11/4〜6 モスクワ) GPシリーズ第3戦
<男子シングル>12人出場。日本からは宇野、田中刑事。ロシアからはコリヤダ、ドミトリエフ、ゴルシコフ。他にはフェルナンデス(西)、アーロン(米)など。1番滑走でバルデ(加。25)。曲は「サウンド・オブ・サイレンス」。冒頭はステップからの3Fを成功。3Aもしっかり決める。3Lz+3Tも成功。前半にジャンプをまとめ跳び。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点39.18、演技構成点37.18、合計76.36でSP6位。
2番滑走でコリヤダ(露。21)。曲は昨季と同じ「Nightingale Tango」。冒頭で4T+3Tをあっさり決める。3Aはステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Lzを決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の48.56、演技構成点3番目の41.72、合計90.28は自己ベスト更新でSP3位。
6番滑走で宇野(18)。今季スケートアメリカ優勝。曲は映画『ラベンダーの咲く庭』より「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」。振付:樋口美穂子。衣装はラベンダー色。冒頭の4Fは片手つき。続く4T+3Tは第2がステップアウト気味。しかし後半、イーグルからの3Aをきれいに決め、直後にクリムキンイーグルで加点2.57。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。技術点最高の54.28、演技構成点2番目の44.31、合計98.59は自己ベスト更新、歴代3位の高得点でSP1位。
7番滑走でフェルナンデス(西。25)。曲は「マラゲーニャ」。冒頭の4T+3Tは回ったがステップアウト気味。4Sの予定が3Sに。途中でほどいたようだ。スピンは三つともレベル3。後半、3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の45.47、演技構成点最高の46.08、合計91.55でSP2位。
10番滑走でビチェンコ(イスラエル。28)。曲は「Chambermaid Swing」。コーチ、振付ともチャイト。ノーミスで高得点。冒頭の3Aはほぼ全ジャッジが加点。続く4Tもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル3。後半、3F+3Tをしっかり成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の46.74、演技構成点40.07、合計86.81は自己ベスト更新でSP4位。
11番滑走で田中刑事(21)。曲は「ブエノスアイレスの春」。冒頭の4回転がパンクして2S。要素を失う。続く3Aは成功。スピン三つはレベル4。後半、3F+3Tはステップアウト気味。StSqは全ジャッジが加点1。技術点11番目の32.49、演技構成点7番目の36.64、合計69.13でSP10位。
フリー。2番滑走で田中刑事。曲はフェリーニの映画音楽メドレー。非常によかった。冒頭の4Sはステップアウトしたが、あとはほぼノーミス。二つめの4Sをねらったが、3Sになった。第2は付けず。3Aはきれいに成功。スピン三つはレベル4。StSqは曲想を表すべくよく動き、レベル3。後半、3F+3Tも決める。3A+2T+2Loも成功。3Lz、3Fもエッジエラーなく決める。ChSqは終盤までスピードが落ちず、GOE+0.8。技術点5番目の83.14、演技構成点10番目の72.64、合計155.78でフリー5位、総合224.91で7位。SPからこれくらいできれば表彰台もねらえる。
7番滑走でバルデ。曲は「Blood Diamond」。久しぶりにほぼノーミスの演技を見た。冒頭の4Tはアンダーローテーションでこらえた。3A+2T、3Lz+1Lo+3Sと決める。3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aがアンダーローテーションでこらえる。3Fは全ジャッジが加点。しかし2Loは3回転の予定が2回転に。見せ場のChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点71.67、演技構成点77.42、合計149.09でフリー8位、総合225.45で6位。
8番滑走でビチェンコ。曲は「Pagliacci」。振付はチャイト。たいへんよかった。冒頭で4T+3Tと4Tをきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。この二つのジャンプで28.33と荒稼ぎ。CCoSpはレベル4。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aを二つ成功。二つめはステップアウトして第2が余分な要素に。3Lz、3F+1Lo+3S、2Aと決める。3連続全ジャッジが加点。スピン二つはレベル2。技術点3番目の88.57、演技構成点4番目の80.14、合計168.71はなんと自己ベスト更新でフリー3位、総合255.52、逆転で3位。
10番滑走でコリヤダ。曲は「La reve de la fiancee」他。少し緊張したか。冒頭の4Tは決める。続く3Sはほぼ全ジャッジが加点。たぶんシーズン後半には4Sにするのだろう。3A+3Tは乱れた。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし二つめの3Lzで転倒し、第2が付かず。疲れたのか、2Lo、2A+1Aとなる。二つの足替えスピンはレベル2とレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。基礎点66.22に全体で10点近い加点。技術点8番目の72.04、演技構成点3番目の83.98、転倒の減点1、合計155.02でフリー6位、総合245.3で4位。
11番滑走で宇野。曲はピアソラの「Barada para un loco」他。振付:樋口美穂子。めいっぱい挑んだが、後半の4回転で転倒。冒頭の4Fは少しこらえたが、成功。続く4Tは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqはすばらしく、レベル3だが全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、3Aを決めた後、二つめの4Tで転倒し、第2付かず。3Lzは!マーク。終盤の大技3A+1Lo+3Fは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。クリムキンイーグルを入れたChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の96.12、演技構成点も2番目の91.36、転倒の減点1、合計285.07でフリー2位、総合285.07は自己ベスト更新で2位。宇野はファイナル決定。
最終滑走でフェルナンデス。曲はプレスリーの「Trouble」他。かるーく演技しているように見えるが、ほぼノーミス。しかもまだプレスリーらしくない。冒頭の4Tはきれいで全ジャッジが加点2〜3。続く4S+2Tも成功。3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの4Sと3Aを決める。4Sはすばらしく全ジャッジが加点2〜3。さらに3Lz、3F+1Lo+3Sも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpもレベル2だが全ジャッジが加点。技術点最高の105.73、演技構成点も最高の95.7、合計201.43でフリー1位、総合292.98、逆転で優勝。
<女子シングル>12人出場。日本からは村上佳菜子、松田悠良。ロシアからはリプニツカヤ、ポゴリラヤ、ラジオノワ。他には李子君(中)、トゥルシンパエワなど。客席にメドベジェワの姿も。滑走順は、昨季までSPは世界ランク順だったが、今季から完全抽選になったとのこと。
1番滑走で村上(21)。今季スケートアメリカ10位。曲は「カルメン」。振付:樋口美穂子。冒頭のステップからの3Fは、またもアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1。後半、3T+3Tは第2がアンダーローテーションでステップアウト。2Aは全ジャッジが加点1。最後のStSqは大きく動き、全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の27.14、演技構成点8番目の28.11、合計55.25でSP10位。全体にスピードがなく、どこか悪いのか「大きなミスなく滑れた」と笑顔。
2番滑走で松田(18)。GPシリーズデビュー戦。曲は映画『ピノレッスン』より「The Piano」。ピアノをひく仕草から入り、冒頭はStSq。レベル3でほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lo+3Loは第2がアンダーローテーションで乱れた。FCSpはレベル3で少しふらついた。ステップからの3Fは成功。技術点7番目の32.92、演技構成点6番目の28.65、合計61.57でSP7位。
4番滑走でリプニツカヤ(露。18)。今季、古傷の悪化でスケートアメリカを棄権。曲は「枯葉」。振付:ステファン・ランビエール。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点2。テレ朝のアナウンサーが「怪我もあり、ジャンプのレベルを落としている」と言う。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。後半、2A成功。ステップからの3Fは!マーク。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.46、演技構成点も3番目の32.79、合計69.25でSP3位。昨季コーチをウルマノフに変えたものの不振が続いたが、復活したか。体型がすっきりした。何より本人が楽しそうに滑っているのがいい。
5番滑走でポゴリラヤ(露。18)。曲は映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』サウンドトラックより。振付:ミーシャ・ジー。全体にものすごいスピードだった。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Lo、2Aと成功。2Aは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の39.24、演技構成点も最高の34.69、合計73.93でSP1位。
7番滑走で李子君(中。19)。曲は「Le Diable Matou」。振付はローリ・ニコル。ちょっと今までと雰囲気が違う振付。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点。ステップからの3Fは成功。スピンは三つともレベル4。特にLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、2Aも決める。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の34.71、演技構成点5番目の29.18、合計63.89でSP5位。昨季、一昨季と不振だったが、復活か。楽しそうに滑っていたのがいい。
10番滑走でラジオノワ(露。17)。曲は「Porgy and Bess」。らしくない細かいミスが散見。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3、LSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Loを決めるが、2Aはステップアウト気味。技術点37.5、演技構成点34.43、合計71.93は自己ベスト更新でSP2位。
最終滑走でトゥルシンパエワ(カザフ。16)。149p。曲は「I Got Rhythm」。振付はトレイシー・ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loを決めるが、2Aで転倒。解説の織田は「アウトエッジに乗りすぎた」と言う。FCSpはレベル3。技術点4番目の35.34、演技構成点も4番目の29.97、合計64.31は自己ベスト更新でSP4位。
フリー。3番滑走で村上。曲は「E lucevan le stelle」。やっぱりジャンプがおかしい。冒頭の3Loはダウングレードで両足。3Sはきちんと跳んだが、3Fもダウングレードでフリーレッグがタッチ。後半には、1Aを二つと3F<<+2Tになってしまう。3S+2Lo+2Loだけは普通に跳べた。スピン三つとStSqがレベル4をとったのはさすが。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点したが、ジャンプの回転不足を挽回できず。この出来でキスアンドクライで笑顔だということはもう引退か。技術点11番目の39.88、演技構成点8番目の55.9、合計95.78でフリー11位、総合151.03で11位。
5番滑走で松田。曲は「Spanish Caravan」。冒頭の大技2A+3T<+3Loは第2がアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点1。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lzがeマーク。2Aは成功。スピン二つはレベル4。3F+2Tと3Lo+2Tも決める。3Sはアンダーローテーション。技術点5番目の57.86、演技構成点6番目の58.22、合計116.08でフリー位、総合177.65で6位浮上。
7番滑走でトゥルシンパエワ。曲は「もののけ姫」。振付はトレイシー・ウィルソン。冒頭の3Lz+3T は全ジャッジが加点。3Lzはアンダーローテーション。FCSpはレベル2。CCoSpとStSq。ChSqは全ジャッジが加点。後半、3F、3S+2T、3S+2Tなどを決める。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ちょっと全体に急いでいる感じ。技術点6番目の56.67、演技構成点3番目の60.34、合計117.01でフリー5位、総合181.32で5位。
8番滑走で李子君。曲は中国の女性歌手の歌う「Only For Love」。振付はローリ・ニコル。冒頭の2A+1Lo+3Sを決める。2A+3Tは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点。しかしStSqは2回転。スピン三つはほぼ全ジャッジが加点。3F+2Tは第2がアンダーローテーション。ソロの3Fは成功。ChSqは全ジャッジが加点。最後のスピン二つもレベル4に全ジャッジが加点。技術点4番目の57.9、演技構成点も4番目の60.04、合計117.94でフリー4位、総合181.83で4位。
10番滑走でリプニツカヤ。曲は「Kill Bill」。衣装は黒を基調としたパンツスタイル。冒頭の3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点。本来連続3回転らしい。3Loを決め、2Aは全ジャッジが加点。しかし3Fがアンダーローテーションとなり、FCSpではらしくないミスがありレベル2。どうもどちらかの足が痛いらしい。中断してレフェリーやウルマノフコーチの所へ行き相談。6分練習のときから足を気にしていたと清水アナ。観客の中には泣いている人もいた。やはり怪我が完治していないのだろう。残念。結局、再開したが、ChSqは無得点、1Lzはステップアウト、StSqはレベル2、二つめの2Aは転倒、最後のCCoSpはレベル3。スピンが一つ抜けた。技術点最低の31.56、演技構成点11番目の53.32、転倒の減点1、中断の減点5、合計78.88でフリー最下位、総合148.13で12位。
11番滑走でラジオノワ。曲は「トゥーランドット」。ジャンプに少し苦しんでいる。冒頭の3Lzはなんとか成功。3F+3Tも決める。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。続くChSqも全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sを決めたが、3Loで乱れる。しかも二つめの3Loで転倒、第2が付かず繰り返しの違反に。最後のスピン二つはレベル4。技術点3番目の57.92、演技構成点2番目の66.75、転倒の減点1、合計123.67でフリーも2位、総合195.6で2位。
最終滑走でポゴリラヤ。曲は「Modigliani Suite」。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tは高く見事で、全ジャッジが加点。3Fはeマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Lz+1Lo+3S、3Lo+2Tと成功。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3Lo、2Aと全ジャッジが加点。小さくガッツポーズ。最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。基礎点60.87に全体で10点近い加点。技術点最高の70.76、演技構成点も最高の70.52、合計141.28でフリーも1位、総合215.21で優勝。
3位には、SP6位のヒックス(米。20)がすばらしいジャンプを次々決めて、フリー3位、総合182.98で逆転で表彰台。リプニツカヤの怪我が心配。
フィギュアスケート (2016.11/29,30,12/1,2)
スケートカナダ ペア・アイスダンス (2016.10/27〜31 ミシサガ・オンタリオ州) GPシリーズ第2戦
<ペア>7組出場。カナダからはデュハメル・ラドフォード組、イリシェチキナ・モスコビッチ組。その他、中国から、互いに組替えたユウ・ジャン組など。
2番滑走でデュハメル・ラドフォード組(米。30,31)。曲は「Killer」。すばらしかった。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。3Lzは成功。続けて3AThも決める。5ALi、FCCoSp、StSq、BiDs全てレベル4。うち5ALiと最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の43.9、演技構成点も最高の34.49、合計78.39でSP1位。
3番滑走でユウ・ジャン組(中。20,32)。今季組替え。曲は「Eternal Flame」他。冒頭の3T成功。3Twも高く余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。3LoThも幅があり全ジャッジが加点。FCCoSp、5RLi、StSq、BiDs全てレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。技術点2番目の39.83、演技構成点も2番目の29.6、合計69.43でSP2位。
4番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。24,32)。曲は「Tango Jalousie」。冒頭の3Twは高くて、レベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Tは女性が2回転に。3LzThは全ジャッジが加点。BiDsもレベル3゛が全ジャッジが加点。5ALiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpと最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の36.4、演技構成点4番目の31.13、合計67.53でSP3位。
5番滑走で昨季後半川口のアキレス腱の怪我で休んだ川口・スミルノフ組(露。34,32)。曲は「All Alone」。冒頭の3Tでは、川口が回って立ったが転倒。3Twはなんとか決める。3LoThはほぼ全ジャッジが加点。5ALiとStSqはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。BiDsがレベル1でとりこぼし。FCCoSpもレベル3で0〜-2評価。技術点5番目の34.21、演技構成点3番目の31.19、転倒の減点1、合計64.4でSP5位。終わったとき、川口はこわい顔。
6番滑走でデニー・フレイジャー組(米。20,23)。曲はミュージカル「ドン・ファン」より「Don Juan est mor」。冒頭の3Twはレベル3。3LoThはすごく幅があり、全ジャッジが加点。3Sでは男性がステップアウト。BiDsとFCCoSp、StSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。最後の5ALiは全ジャッジが加点。技術点4番目の36.33、演技構成点5番目の30.17、合計66.5でSP4位。
フリー。2番滑走で川口・スミルノフ組。曲はドビュッシー「Clair de Lune」。冒頭の3Tは川口がダウングレードで転倒。3Twはレベル2。連続ジャンプも川口の第1が1A+2A+SEQとなる。スロージャンプ二つは成功。うち3LoThはほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。リフト三つはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点1〜3。FiDsはレベル3。最後のPCoSpはなぜかレベル1。終わって戻ってくるとき川口は右足を付けなかった。技術点6番目の55.47、演技構成点4番目の63.88、合計118.35でフリー6位、総合182.75で5位。
4番滑走でデニー・フレイジャー組。曲は「Somewhere in Time」。冒頭の3Twは全ジャッジが加点。スロージャンプ二つは成功。うち3LoThはほぼ全ジャッジが加点。しかし連続ジャンプでは女性が第1でこらえ、3S<<+1Tとなる。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点2〜3、 3Liは全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはレベル2。技術点5番目の59.15、演技構成点も5番目の62.58、合計121.73でフリーも4位、総合188.23で4位。
5番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「When You Say You Love Me」。冒頭の3Twはレベル2だ゛全ジャッジが加点2〜3。3LzThは転倒。3T<+COMBOも女性が転倒。リフト三つとスビン二つはレベル4。うちリフト二つでゼンし2〜3。2Sは回転数が男女で異なる。ChSqは全ジャッジが加点。BoDsはレベル3。3LoThもほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の59.55、演技構成点3番目の65.14、合計122.69でフリーも3位、総合190.22で3位。
6番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「No, je ne regrette rien」。3Twは全ジャッジが加点。3Lzは男性が少しこらえたが成功。4SThは前向きで下り転倒。リフト三つとスピンはレベル4。3T+2T+2Tも決める。BoDsはレベル4に全ジャッジが加点。3FThもほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の72.35、演技構成点も最高の68.56、合計139.91でフリーも1位、総合218.3で優勝。
最終滑走でユウ・ジャン組。曲は「Cavatina, Larghetto amoroso」。冒頭の3Twは高く、羽のようでレベル4に全ジャッジが加点3。3T+2Tは二人別々だったが成功。2Aも決める。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。BoDsとリフト三つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。BoDsはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3SThは全ジャッジが加点2。FCCoSpはレベル2、最後のPCoSpはレベル1ととりこぼし。技術点2番目の67.4、演技構成点も2番目の65.25、合計132.65は自己ベスト更新でフリーも2位、総合202.08で2位。
<アイスダンス>10組出場。カナダからはギレス・ポワリエ組、ポール・イスラム組、復帰のヴァーチュー・モイヤー組。その他カッペリーニ・ラノッテ組(伊)、ステファノワ・ブキン組(露)など。
1番滑走でチョック・ベイツ組(米。24,27)。昨季GPファイナル2位、全米2位、四大陸2位、世界選手権3位。曲は「Bad to the Bone」他。衣装は二人とも黒が基調。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと最後のNtMiStはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。1MBはレベル4だがPStはレベル3。STwはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点最高の40.61、演技構成点3番目の35.6、合計76.21は自己ベスト更新でSD2位。
2番滑走でギレス・ポワリエ組(加。24,24)。昨季国内2位、四大陸5位、世界選手権8位。曲は「Oh What a Night for Dancing」。衣装は二人とも赤が基調。男性は髪をアフロにして口ひげを生やしていた。冒頭の1MBはレベル4。PStはレベル3で全ジャッジが加点。NtMiStもレベル3で全ジャッジが加点1〜3。STwはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。RoLiもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の37.58、演技構成点4番目の34.54、合計72.12は自己ベスト更新でSD3位。
3番滑走でポール・イスラム組(加。25,26)。昨季スケートカナダ6位、国内4位。今季USインターナショナル3位。曲は「Big Spender」と「Sing Sing Sing」。振付はローマン・ホーゲナウアー。コーチはデュブレイユ。衣装は戦前のアメリカ映画のようで素敵だった。。冒頭の1MBはYYTでレベル3だが全ジャッジが加点。PStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。STwはレベル3。第3で男性が少しよろけた。NtMiStはレベル2。この組は今年もステップが弱い。最後のRoLiはレベル4。技術点最低の29.05、演技構成点8番目の29.78、合計58.85でSD8位。
5番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。29,31)。昨季GPファイナル3位、国内5連覇、欧州選手権2位、世界選手権4位。曲は「Cry For Me」他。衣装は男性の上衣が赤、女性は白地に水玉のグラデーション。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとSlLiはレベル4に加点ほぼ2〜3。1MBもレベル4。PStはなぜかレベル1だが加点1〜3。最後のNtMiStはレベル3で加点2〜3。技術点4番目の35.01、演技構成点2番目の36.07、合計71.08でSD4位。先に見たNHK杯の方がずっと良かった。
7番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。27,29)。3季ぶりの復帰。2013GPファイナル2位、2014国内優勝、ソチ五輪銀メダル。今季オータム・クラシック優勝。曲はプリンスの「Kiss」他。振付はD. ウィルソン他。コーチはデュブレイユ、ローゾン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStはレベル3だが、速くて深く、加点ほぼ3。1MBもレベル3で加点1〜3。PStもレベル3で加点は2〜3。STwはレベル4に加点2〜3。最後のイーグルしている男性の腿の上に立つCuLiは、レベル4で加点ほぼ3。技術点2番目の39.57、演技構成点最高の37.66、合計77.23でSD1位。先に見たNHK杯の方がレベルや得点は高かったが、こちらの方が気合いが入っていた。
最終滑走でステファノワ・ブキン組(露。21,23)。昨季GPシリーズ3位と4位。国内3位、欧州選手権5位、世界選手権11位。曲は不明。リズムはブルースとヒップホップ。男性は皮っぽい黒い上着でロックンロールみたい。PSt以外の全要素に全ジャッジが加点。慕法統のSlLiはレベル1だが加点2。STwはレベル4で加点2〜3。1MB、PSt、NtDiStはレベル3。技術点5番目の34.44、演技構成点も5番目の33.68、合計68.12でSD5位。
フリー。4番滑走でポール・イスラム組。曲はリスト「Liebestraum No. 3 in A flat」他。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点。CiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。STwはレベル3だが減点気味。SlLiはなぜかレベル1。SpとRoLiはレベル4。うちRoLiはほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル2。最後のChLiは全ジャッジが加点。男性の滑りが弱い。昨季まではもっと速くて力強かったように思う。技術点最低の42.53、演技構成点8番目の43.49、合計86.02でフリー9位、総合144.85で8位。ここ数年伸び悩んでいる。
6番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は編曲されたピアソラの「Libertango」他。DiStと最後のChLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとリフト三つはレベル4。うちCoSpは加点ほぼ2〜3。第1がシット姿勢のSTwはレベル3だが加点2〜3。ChSpは加点1〜3。ステップ二つはレベル2。技術点6番目の48.68、演技構成点5番目の51.3、合計99.98でフリーも5位、総合168.1で5位。いいところまで来ているが、上位4組にフリーで離された。
7番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲はチャップリン・メドレー「ライムライト」「街の灯」他。全要素に全ジャッジが加点。二つのステップ以外の全要素がレベル4。うち冒頭のSTwは9人中7人が加点3。上がって下がるRoLiとCuLiは加点2〜3。CiStはレベル3だが加点2〜3。DiStもレベル2だが加点1〜3。終盤のChSpは加点2。女性が空中を歩いているChLiは加点ほぼ3。技術点4番目の54.7、演技構成点3番目の54.57、合計109.27でフリーも4位、総合180.35で4位。
8番滑走でヴァーチュー・モイヤー組。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。STwとChTw以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト二つとCoSpはレベル4。特に冒頭のStaLiは、加点ほぼ3。RoLiも加点2〜3。STwとステップ二つ、SlLiはレベル3。うちCiStとSlLiは加点2〜3。STwは、第1で女性が少しよろけかけた。ChTwはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChLiも加点2〜3。とにかく全体的に速く、体さばきが鋭く、めりはりが効いている。技術点3番目の55.21、演技構成点最高の56.62、合計111.83でフリー2位、総合189.06で優勝。
9番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Con Buena Onda」。男性は一転して髪をなでつけ、スペイン風。SDよりずっとしあがっていた。全要素に全ジャッジが加点。二つのステップ以外の全要素がレベル4。STwとSlLiは加点2〜3。冒頭のCoSpとCuLiは加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル3だが、DiStは加点2〜3。CiStも加点ほぼ2〜3。中盤のChSpは加点1〜3。戻ってきたとき、女性は「完璧にできた!」という嬉しさでピョンピョンはねていた。技術点2番目の56.15、演技構成点4番目の54.3、合計110.45も自己ベスト更新でフリーも3位、総合182.57で3位。
最終滑走でチョック・ベイツ組。曲はD. ボウイ「Under Pressure」。全要素に全ジャッジが加点。SeSt以外の全要素がレベル4。うち冒頭のSlLiとCoSp、RoLiは加点2〜3。SeStもレベル3だが加点1〜3。ChSpとChLiは加点1〜3。技術点最高の57.44、演技構成点2番目の54.59、合計112.03でフリー1位、総合188.24、1位とは0.82の僅差で2位。フリーの順位を見たとき、男性は「信じられない」という顔で喜んだ。総合では2位だが、フリーだけでもヴァーチュー・モイヤー組に勝ったのは初めてだと思う。
フィギュアスケート (2016.10/31,11/1,2,)
スケートカナダ (2016.10/27〜31 ミシサガ・オンタリオ州) GPシリーズ第2戦
<女子シングル>11人出場。日本からは宮原、本郷、永井。カナダからはオズモンド、チャートランド、マレの予定だったがマレは棄権。その他、メドベデワ(露)、トゥクタミシェワ(露)、長洲(米)。
1番滑走で本郷(20)。曲は「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。後半の3T+3Tと2Aは成功。1番滑走の緊張の中、ノーミスで滑りきった。技術点3番目の36.57、演技構成点6番目の29.18、合計65.75でSP4位。
2番滑走で永井(19)。162cm。昨年のこの大会で3位。曲は「Ladies in Lavender」より「Fantasy for Violin and Orchestra」。ジャンプを一から作り直し中。冒頭の連続ジャンプは2S+2Tに。どちらかは3回転でなくてはならないので、2Tの得点は入らず、要素も失う。ステップからの3Loはなんとか決める。LSpはレベル4。しかし、後半2Aのところが1回転になり、無得点で要素を失う。CCoSpも無得点に。StSqと最後のFCSpはレベル3。技術点最低の15.14、演技構成点10番目の25.25、合計40.39でSP11位。ちょっと呆然。
3番滑走でトゥクタミシェワ(露。19)。曲はモーツァルト「ピアノ協奏曲23番」。3Aをはずした構成。解説の荒川が「好調だったときのジャンプが戻ってきた」。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピンは三つともレベル4。後半、ステップからの3Lzを決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aも余裕があり全ジャッジが加点。技術点4番目の36.09、演技構成点4番目の30.7、合計66.79でSP3位。
5番滑走でオズモンド(加。20)。165cm。曲は「パリの空の下」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。ステップからの3Lzは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpとStSqは加点1〜3。後半のも幅があり、加点1〜3。技術点2番目の40.93、演技構成点も2番目の33.4、合計74.33は自己ベスト更新でSP2位。去年より体も絞れているし復活したか。
9番滑走で宮原(18)。曲は「Musetta's Waltz Song」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。しかし後半の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション、ステップからの3Fはeマークでアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点3。技術点7番目の32.09、演技構成点3番目の33.15、合計65.24でSP5位。
最終番滑走でメドベジェワ(露。16)。曲は「River Flows in You」他。振付:イリヤ・アベルブフ。衣装は鮮やかな水色。今年も完璧。ステップからの3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。CCoSpも加点1〜3。ジャンプは今年も全て後半に跳び、3F+3Tは全ジャッジが加点2。技術点最高の41.22、演技構成点も最高の35.02、合計76.24でSP1位。
フリー。2番滑走で永井。曲は「The Ludlows」。フリーは立て直して今できることはやれたが、SPの得点が響いて順位は変わらず。冒頭の3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3Loはアンダーローテーション。FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1。StSqと最後のLSpはレベル2。ただLSpは全ジャッジが加点。後半、2A+3Tはなんとか決め、3Sと2Aも成功したが、得点源の3連続ジャンプが3S<+2T<+2Lo<で-2〜-3。技術点7番目の51.87、演技構成点8番目の55.3、合計107.17でフリー7位、総合147.56で11位。
6番滑走で本郷。曲は「アラビアのロレンス」。振付は鈴木明子。ジャンプのほぼ全てがアンダーローテーションかダウングレード。冒頭の3F+3T<<、続く3Lo<<と3Lze<、後半の2A+3T<、2A+2T+2Lo<、3F<。FCSpはレベル3、あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。3Sだけが回転不足なく、全ジャッジが加点。技術点10番目の47.08、演技構成点6番目の58.36、合計105.44でフリー8位、総合171.19で6位。
7番滑走で宮原。曲はホルスト「惑星」から「火星」他。振付:トム・ディクソン。冒頭の二つのジャンプ、3Loと3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4、特にLSpは全ジャッジが加点2〜3、最後のCCoSpも全ジャッジが加点。。しかし、StSqがなぜか無得点(ステップの要件である短辺から短辺へを一回または長辺から長辺の往復を二回を満たしていないらしい)。後半、3Lz<+2T+2Lo<と3S<でアンダーローテーション。2A+3Tと2Aは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の59.42、演技構成点3番目の67.42、合計126.84でフリー3位、総合192.08で3位。ステップの振付を見直してほしい。
9番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「クレオパトラ」。冒頭3Tは連続ジャンプの予定だったが、第2がうまく入らず跳ばずにすます。3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点。3F+2Tはここでリカバリーしたらしい。スピン二つはレベル4。LSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lzと3S+2A+SEQでいずれも全ジャッジが加点。1Aになったのは残念。技術点4番目の60.18、演技構成点5番目の61.02、合計121.2でフリー5位、総合187.99で4位。
10番滑走でオズモンド。曲は「ラ・ボエーム」より。振付:ジェフリー・バトル。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+2Tはこらえた。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にLSpとStSqは加点ほぼ2〜3。後半、3Loがアンダーローテーションで転倒。しかし3Fは全ジャッジが加点1〜3、3S+2T+2Loも全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の65.37、演技構成点も2番目の、転倒の減点1、合計132.12でフリーも2位、総合206.45で2位。完全に復活したようだ。
最終滑走でメドベジェワ。曲は映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』より「Piano Lesson with Grandma」。振付:イリヤ・アベルブフ。初めにバッと表情を変えて物語の中へ滑り出す感じ。ほぼノーミスの演技で、最後は電話で訃報を聞くという、見ていてよくわかる表現力。冒頭の3F+3Tは軽やかに全ジャッジが加点2〜3。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半の3Fも全ジャッジが加点2〜3。2A+2T+2Tも全ジャッジが加点。2Aはアンダーローテーション。ミスはこれくらい。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の72.86、演技構成点も最高の71.55、合計144.41でフリーも1位、総合220.65で優勝。この得点は歴代5位だとか。
<男子シングル>12人出場。日本からは羽生と無良。カナダからはチャン、フィルス、4年ぶりのレイノルズ。その他、ブレジナ(チェコ)、ミーシャ・ジーも。1番滑走でジー(ウズベキスタン。25)。曲はローリング・ストーンズ「Paint It Black」リメイク版。振付は本人(ペトロフにも振付)。あごひげを生やしてきた。最後のステップ以外はまだまだのよう。冒頭の3Aはこらえて成功。続く4Tはダウングレードで転倒。後半の3Lz+3Tはよかったが!マーク。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点5番目の36.52、演技構成点10番目の36.78、転倒の減点1、合計72.3でSP7位。
2番滑走でハン・イェン(中。20)。曲は「I'll Take Care Of You」。得意だったジャンプが不調。冒頭の4Tはステップアウト。後半の3Aは珍しくアンダーローテーションで転倒。3Lz+3Tは成功。CSSpはほぼ全ジャッジが加点したが、あと二つのスビンはレベル2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点35.79、演技構成点5番目の38.07、転倒の減点1、合計72.86でSP6位。
5番滑走でチャン(加。25)。曲はビートルズ「Dear Prudence」他。昨季のエキシビションを元にしたプログラム。振付はカメレンゴ。今季前にコーチが辞任、ズエワに師事することに。滑りは素晴らしかったが、全体では完成ではない。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点。しかし3Aで転倒。後半のステップからの3Lzは成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。技術点最高の46.06、演技構成点も最高の45.5、転倒の減点1、合計90.56でSP1位。
6番滑走で羽生(19)。曲はブリンス「Let's Go Crazy」。振付:ジェフリー・バトル。練習ではジャンプが決まっていたらしいのに失敗。冒頭の4Loはダウングレードで転倒。次は4Sからの連続ジャンプの予定が3S単独になり、ステップアウト気味。後半、3Aはきれいに決めて全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3だが、あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。技術点8番目の35.48点、演技構成点2番目の44.17、合計でSP4位。
11番滑走で無良(25)。曲は「Zapateado (Flamenco)」。振付はC. ホワイトとスカリ。2年前のGPファイナルでスペインに行ったとき見たフラメンコで滑りたかったとのこと。冒頭の4Tはあまりスピードがなかったが、なんとか回り、ステップアウト。3Aは高さも幅もあり、非常にすばらしかった。全ジャッジが加点ほぼ2。3Lz+3Tも成功。スピン二つとStSqはレベル2。StSqはせっかくのサパテアードの靴音がしているのだから、もっと切れ味良く踏んでほしい。最後のCCoSpだけレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の41.6、演技構成点3番目の39.64、合計81.24でSP2位。
最終滑走でレイノルズ(加。26)。左股関節の手術などで長く離脱。曲は「Puutarhautuminen」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4S<+3Tは第1がアンダーローテーションだが成功。続くステップからの4Tはこらえて決めた。3Aも何とか成功。ここで小さくガッツポーズ。スピン二つはレベル3、うちCCSpは後半よろけた。StSqとFUSpは4。特にStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の42.64、演技構成点6番目の37.93、合計183.4180.57でSP3位。
フリー。フリーの滑走順は、SPの成績で3人ごとに抽選するらしい。4番滑走でジー。ひげはそってきた。曲はチャイコフスキー「くるみ割り人形」。衣装は白。冒頭の3Aは成功。続く4Tは片手つき。3F+1Lo+3Sはしっかり決める。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを跳んだが、eマークとアンダーローテーションで-2〜-3。ソロの3Lzは!マーク。ChSqはさすがで全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpも全ジャッジが加点1〜3。まだまだ完成していない感じ。技術点73.91、演技構成点79.86、合計153.77でフリー5位、総合226.07で6位。
7番滑走でハン・イェン。曲は映画「ロミオとジュリエット」より。振付はローリ・ニコル。衣装は上着が青に銀の細い筋。ジャンプが不調。冒頭、得意だった3Aで大きくステップアウト。4T+2Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点。しかし二つめの4Tはアンダーローテーションで転倒。スピン二つはレベル4。後半、二つめの3Aもステップアウトして第2付かず。テレ朝解説の織田は「もう少し上がりながら回るとよいのでは」と言う。3Lzもステップアウト、2Sも2回転に。CSSpはレベル2。最後のStSqはレベル3。技術点62.61、演技構成点74.64、転倒の減点1、合計136.25でフリー11位と沈み、総合209.11で10位。
8番滑走で羽生。曲は「Hope and Legacy」。振付:シェイ=リーン・ボーン。衣装は白から紺へのグラデーション。冒頭の4Loは高さが足りず、ダウングレードで転倒。続く4Sはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4でうち二つは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、一つめの連続ジャンプが2S+3Tになったが、4Tと、3A+2T、3A+1Lo+3Sを成功。うち3A+2Tは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点96.29、演技構成点88.12、合計183.41でフリー1位、総合263.06で2位。本人は「後半に4Tを跳べたのだけが収穫」と言っていた。
10番滑走でレイノルズ。曲は「Grand Piano」。冒頭で4S成功。4T+3Tは第1で少し傾いたが第2に3回転を付けたのはすごい。二つめの4Sはアンダーローテーションで転倒、第2が付かず繰り返しの減点も。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、二つめの4Tを決める。3Aはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tと3F+2Loも成功。ここで連続ジャンプをリカバー。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1。技術点87.07、演技構成点78.42、転倒の減点1、合計164.49でフリー3位、総合245.06で3位。レイノルズも復活。よかった。GPシリーズはこれのみで残念。
11番滑走でチャン。曲は「A Journey」。作曲はペア先取のラドフォード。振付はD. ウィルソン。冒頭で美しい4T+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3。続く3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次に試合で初めての4Sに挑んだが転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、3A+2Tをなんとか決める。2Lz+2T+1Loは全ジャッジが加点1〜3。2Fはたぶん本当は3回転。技術点86.27、演技構成点91.12、転倒の減点1、合計176.39でフリー2位、総合266.95で優勝。
最終滑走で無良。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。ジャンプのほぼ全てでミス。冒頭の4Tは片手つき。二つめの4Tもアンダーローテーションで第2が付かなかったので繰り返しの減点も。3Aはすばらしく全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとスピン三つはレベル3。うちStSqと続くCCSpは全ジャッジが加点。後半、初めての4Sはダウングレードで両手つき。3A+3Tも第2がダウングレードで両足。3Fはeマーク。3Lzもステップアウトで片手つき。よく転倒しなかった。ChSqは全ジャッジが加点。技術点62.71、演技構成点78.18、合計140.89でフリー9位、総合222.13で8位。せっかくSPでいい位置につけたのに期待はずれ。逆にSP9位と出遅れたブレジナはフリー4位と巻き返して総合227.42で4位。
フィギュアスケート (2016.11/12,13,18,22)
スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2016.10/21〜23 シカゴ・イリノイ州) GPシリーズ第1戦
<ペア>8組出場。アメリカからはデニー・フレイジャー組、ケイン・オシェイ組、カステッリ・トラン組。その他、セガン・ビロドー組(加)、タラソワ・モロゾフ組(露)など。1番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。30,32)。昨季国内2位、欧州選手権5位。今季ロンバルディア杯2位。曲は「Seven Nation Army」。振付はスカリ。冒頭の3Lzは男性が片手つき。3Twはレベル1で落とし気味。5RLi、FCCoSp、StSqはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。3LzThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル3。技術点6番目の33.97、演技構成点7番目の28.52、合計62.49でSP6位。
2番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。21,23)。昨季国内3位、欧州選手権も3位、世界選手権5位。今季オンドレイ・ネペラ杯優勝。曲は「Glam」。冒頭の3Twはたいへん高くて余裕がありレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Tは成功。3LoThも決めて全ジャッジが加点2〜3。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。5RLi、StSq、FCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点最高の41.54、演技構成点も最高の33.7、合計75.24は自己ベスト更新でSP1位。
3番滑走でケイン・オシェイ組(米。23,25)。昨季全米優勝。四大陸4位。曲は「Take Me to Church」。冒頭のBiDsはレベル4。3Twは落としてしまいレベルB。3Sは成功。しかし3LzThで転倒。StSqはレベル2。5ALiとFCCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点1。技術点最低の30.83、演技構成点も最低の28.1、転倒の減点1、合計57.93でSP8位。
5番滑走でセガン・ビロドー組(加。19,22)。昨季GPファイナル4位、国内2位と躍進したが、後半は女性の怪我で欠場。今季オータム・クラシック優勝。女性の背が伸びて156pに。曲はルイ・アームストロングの「Skokiaan」。冒頭の3Twはレベル4。ソロジャンプはどちらかが2Lo。3LzThはぼ全ジャッジが加点。FCCoSp、5ALi、BiDs、StSqはレベル4。うち5ALiとStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の35.96、演技構成点も3番目の30.53、合計66.49でSP3位。
6番滑走でデニー・フレイジャー組(米。21,24)。昨季は女性が右ヒザを手術して全休。曲はミュージカル「ド・ファン」より「Don Juan est mort」。振付はズエワ。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決まり全ジャッジが加点2〜3。3Sは女性がステップアウト。BiDsはレベル3。FCCoSp、StSq、5ALiはレベル4。うちFCCoSpと5ALiは全ジャッジが加点。技術点2番目の37.49、演技構成点5番目の29.8、合計67.29でSP2位。
7番滑走でカステッリ・トラン組(米。26,26)。昨季全米3位。曲は「Fallin'」。振付はJ. マルコット。冒頭の3Twはレベル1。3Sは成功。3SThも決める。FCCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。しかし5RLiがレベルBで-2〜-3。最後のBiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の31.2、演技構成点4番目の29.97、合計61.17でSP7位。
フリー。1番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Journey Medley」。冒頭の3Twはレベル2。リフト三つとスピン2つはレベル4。うちリフト3つはほぼ全ジャッジが加点。3Tは二人ともミス。トランは高橋と組んでいるときはもう少しジャンプはうまかったように思うが。3LzThは両足。3S+REPは転倒して第2が入らず。3SThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル2。技術点4番目の54.13、演技構成点6番目の57.65、転倒の減点1、合計110.78でフリー4位、総合171.95で7位。
2番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「Song of India」。冒頭の3Twはレベル2。3Sは成功。3LzThは転倒。リフト3つとFiDs、FCCoSpがレベル4。うち5ALiはほぼ全ジャッジが加点。2A<+2A+SEQはアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3SThはなんとか立った。最後のPCoSpはレベル3。技術点3番目の58.21、演技構成点5番目の58.36、転倒の減点1、合計115.57でフリー3位、総合173.5で6位。
4番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は「スカイフォール」。冒頭のソロジャンプで転倒。3TwもレベルB。2S+2T+SEQは間にステップアウト。5ALiとFiDsはレベル3。3LoThは片手つき。リフト2つとスピン2つはレベル4。3LzThは成功、ほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の51.48、演技構成点最低の55.72、合計107.2でフリー8位、総合169.69で8位。
5番滑走でセガン・ビロドー組。曲は「Cinema Paradiso」。冒頭の3Twはレベル4。3T+2Tは加点の出来。3Liとスピン二つ、FiDsはレベル4。うち3LiとPCoSpは全ジャッジが加点。あと二つのリフトはレベル3で、ほぼ全ジャッジが加点。3Sもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。3LzThを決め、全ジャッジが加点。技術点最高の66.56、演技構成点も最高の64.26、合計130.82でフリー1位、総合197.31、SP3位から逆転で優勝。
7番滑走でデニー・フレイジャー組。曲は「Somewhere in Time」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3LoThは成功、全ジャッジが加点。3S+2Tは第2がダウングレード。ChSqは全ジャッジが加点。1Aは二人の回転数が異なった。3SThも決める。リフト三つとスピン2つはレベル4。うち5ALiとFCCoSpは全ジャッジが加点。PCoSpと2つのリフトもほぼ全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル2。技術点2番目の61.22、演技構成点も2番目の64.14、合計125.36でフリーも2位、総合192.65で2位。
8番滑走でタラソワ・モロゾフ組。冒頭の4Twで転倒。ショックからかすぐ立ち上がれずに時間がかかった。1Sもミス。しかし3SThはなんとか決める。2T+2T+1Tは二人の回転数がそろわず。リフト二つとFCCoSpはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。3LoThも成功。しかしBoDsがレベル1。終盤の3LiとPCoSpはレベル3。技術点最低の49.84、演技構成点3番目の61.86、転倒の減点1、合計117.7でフリーまさかの5位、総合185.94でなんとか3位。
<アイスダンス>10組出場。日本からは村元・リード組。アメリカからはシブタニ兄妹、ハベル・ドナヒュー組、ポグレンスキー・ブノワ組。その他、ボブロワ・ソロビエフ組(露)、イリニフ・ジガンシン組など。今季のパターンダンスは、ミッドナイト・ブルース。組み合わせるリズムはスイング、ヒップホップ、ロックンロール。
1番滑走でシブタニ兄妹(米。22,25)。昨季GPファイナル4位、全米優勝、世界選手権2位。曲はシナトラの「That's Life」他。衣装は二人とも黒で、女性は袖無しのパンツスタイル。ここで優勝する勢いでしあげてきた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭がパターンダンスで、1MBはレベル4。PStはレベル2だが加点2。得意のSTwは、第1が6回も回り、第4まであり、ぴったり合っていた。加点2〜3。NtMiStはレベル2だが、加点は2〜3。最後のRoLiはレベル3でこれも加点2〜3。基礎点26.8に全体で9点以上の加点。技術点最高の36.21、演技構成点も最高の36.83、合計73.04でSD1位。
3番滑走で村元・リード組(23,27)。昨季NHK杯7位、全日本優勝、四大陸7位、世界選手権15位。曲はレイ・チャールズ「The Sun's Gonna Shine Again」他。振付:マリナ・ズエワ。衣装は、女性の白いスカートに黄色の小さなアクセント、下スカートは透ける紫色。男性の細いネクタイが黄色。冒頭の1MBはレベル3。PStとNtMiStはレベル2。STwは男性が遅れ気味でレベル2に0〜-2。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点最低の27.6、演技構成点7番目の28.59、合計56.19でSP10位。
5番滑走でイリニフ・ジガンシン組(露。22,24)。昨季中国杯3位、国内4位。曲は「Big Bad Love」と「Sing Sing Sing」。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点2。1MBはレベル4もほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル2だが全ジャッジが加点。STwはレベル4で全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル2でややとりこぼしか。技術点3番目の33.52、演技構成点4番目の33.08、合計66.6でSP4位。
7番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。26,27)。昨季GPファイナル5位、国内優勝、欧州選手権3位。今季オンドレイ・ネペラ杯優勝。曲は「Mercy On Me」と「Sing Sing Sing」。冒頭はSTwでレベル4に全ジャッジが加点2〜3。続くSlLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1MBはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点2。PStとNtMiStはレベル2ほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の33.32、演技構成点2番目の35.6、合計68.92でSD2位。
9番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。25,25)。昨季GPファイナル6位、全米3位、四大陸4位、世界選手権6位。曲は「Feeling Good」他。昨季からコーチはカナダのデュブレイユとローゾン。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBはレベル4。PStはレベル3。STwとSlLiはレベル4に加点1〜3。最後のNtDiStはレベル2。技術点2番目の35.52、演技構成点3番目の33.26、合計68.78でSP3位。
フリー。2番滑走で村元・リード組。曲は「Poeta en el Puerto」他。振付:マッシモ・スカリ。衣装はエンジと黒。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。STwはレベル4だが、第2でクリスがやや傾いた。CiStはレベル3。リフトは三つともレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiとRoLiは加点1〜3。中盤のChSpはほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル2だが、スパニッシュっぽいステップ。もっと見得を切ってもいい。最後はクリスがやや疲れたか。今年から最後だけでなく途中にもうひとつコリオ要素を入れることになったらしい。技術点47.1、演技構成点 44.08、合計91.18でフリー8位、総合147.37で8位。
7番滑走でイリニフ・ジガンシン組。曲はインド風「Slumdog Millionaire」他。女性の衣装は鮮やかな水色が基調。男性はアイボリーの長めの上着。冒頭のSeStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点1〜3。RoLi4もほぼ全ジャッジが加点1〜3。STwもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。中盤のChTwはGOEが0〜3。CoSpはレベル4。DiStはレベル2。最後のChLiは全ジャッジが加点。全体にスピードがないのと、要素間のつなぎが悪いのかひとつながりに見えない。技術点48.72、演技構成点49.84、合計98.56でフリー6位、総合165.16で5位。
8番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲は「前奏曲20番」「四季」。振付:セルゲイ・ペチュホフ。スピードが全然ない。女性のキレが悪いので、怪我でもしていたのか。リフト三つはレベル4で、うち冒頭のSlLiとRoLiは全ジャッジが加点2〜3。STwもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。CiStはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。CoSpもレベル4に全ジャッジが加点。最後にChSpとChLiを入れ、ChSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3、ChLiは全ジャッジが加点1〜3。基礎点 39.8に全体で13点以上の加点。技術点53.02、演技構成点53.83、合計でフリー3位、総合174.77で3位。
9番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebody」他。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つにCoSp、STwはレベル4。うち冒頭のRoLiは加点2〜3。SlLiとCoSp、STwは加点ほぼ2〜3。二つのステップはレベル3だが、CiStの方は加点ほぼ2〜3。最後にChTwとChLiをまとめて、加点1〜3。技術点54.5、演技構成点52.49、合計106.99でフリーも2位、総合175.77で2位。
最終滑走でシブタニ兄妹。曲は「エボリューション」。こちらも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiは加点2〜3。あとは加点1〜3。ステップ二つはレベル3。最後にChTwとChLiを続けた。得意のSTwは第4まであり、第2から第3に映るときのタイミングが男性が少し遅れた。技術点54.5、演技構成点52.49、合計106.99でフリーも1位、総合185.75で優勝。キスアンドクライで得点と順位を見ても誰も笑わず。
エキシビションに、8位ながら、村元・リード組も参加。主催者招待らしい。「念のため衣装を持っていってよかった」と公式ブログにあった。二人で滑った後、女子シングル3位の三原舞依を日本語と英語で紹介していた。
フィギュアスケート (2016.10/24,26,27)
スケートアメリカ (2016.10/21〜23 シカゴ・イリノイ州) GPシリーズ第1戦
<女子シングル>11人出場。日本からは浅田、村上、三原舞依(17)。アメリカからはワグナー、ゴールド、マライア・ベル。昨年の復帰以来ずっと痛いという左ヒザを抱えた浅田はSP5位、村上はジャンプの失敗でSP10位、逆に三原はジャンプが決まってSP2位。SP1位はワグナー、3位はゴールド。
3番滑走で浅田(26)。曲は「リチュアルダンス」。振付ローリ・ニコル。黒い衣装で魔術師を表現。滑りに勢いがなかった。フィンランディア杯のときの方がのびのびとスピードが出ていた。冒頭の2Aは高くて余裕があり、加点2が7人で+0.93。しかし3F+2Loは、第1がアンダーローテーション。後半のステップからの3Loは成功。スピンは三つともレベル4で全ジャッジが加点だが、最後のStSqはフィンランディア杯ほど迫力がなく、全ジャッジが加点2〜3の+1.07は付いたが、レベル3。技術点6番目の30.99、演技構成点2番目の33.48、合計64.47でSP5位。インタビューでは「StSqがレベル4とれなかったのがわからない」と言っていた。
第2グループ6番滑走でゴールド(米。21)。曲は「Assassin's Tango」。振付ローリ・ニコル。黒い衣装。冒頭の3Lz+3Tは幅があり、ほぼ全ジャッジが加点2で11.7。LSpと終盤のCCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点。FCSpはレベル4に全ジャッジが加点。しかし後半、ステップからの3Fが!マークで転倒。2Aは成功。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の33.21、演技構成点3番目の32.66、転倒の減点1、合計64.87でSP3位。
8番滑走で村上佳菜子(21)。曲は「カルメン」。振付:樋口美穂子。衣装はえんじ色。冒頭のステップからの3Fはダウングレードで両足。後半の3T+3Tもアンダーローテーションとダウングレード。去年不調だった2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4、LSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点最低の21.47、演技構成点9番目の26.4、合計47.87でSP10位。
9番滑走で三原(17)。GPシリーズデビュー。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。振付はスカリ。衣装は青。冒頭の3Lz+3Tがきれいに決まり、全ジャッジが加点で11.4。スピンは三つともレベル4に加点。特にFSSpは空中姿勢そのままにシット体勢に入り、全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aも全ジャッジが加点。StSqはレベル3。最後にステップからの3Fをもってきて、少しよろめいたが何とか持ちこたえ、-1〜-2。技術点最高の35.72、演技構成点5番目の30.03、合計65.75で自己ベスト更新、SP2位。キスアンドクライでは「信じられない」という顔。
10番滑走でデイルマン(加。18)。曲は「Herodiade」より2曲。振付ローリ・ニコル。バーケルコーチに加えて昨年からオーサーにも師事。滑りは確実に進化。黒い衣装。冒頭の3Lz+3Tは、3Lzが高かったが第2がダウングレード。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。StSqははただ一人レベル4をとった。後半のステップからの3Fと2Aも成功、加点のでき。技術点3番目の34.06、演技構成点4番目の30.43、合計64.49でSP4位。
最終滑走でワグナー(米。25)。曲は「スイート・ドリームズ」。振付シェイリン・ボーン。貫禄の滑り。この試合に向けて相当しあげてきた。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーションだが、そうは感じさせない。スピン三つとStSqはレベル3だが、全て全ジャッジが加点。得な最後のStSqは加点2〜3の+1.21。後半のステップからの3Lo、2Aも全ジャッジが加点。技術点2番目の34.78、演技構成点最高の34.72、合計69.5でSP1位。
フリー。1番滑走で村上佳菜子。曲は「トゥーランドット」より「E lucevan le stelle」。振付:樋口美穂子。冒頭の3Loはちゃんとして見えたがアンダーローテーション。3Sは成功。3Fもアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。後半最初の2A+3Tの予定が1A+2Tに。CCoSpはレベル3。痛かったのは、連続ジャンプにするはずの二つめの3Fがダウングレードでステップアウト、第2がつかずにREPになったこと。3S+2Lo+2Loと2Aはきちんと決めた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点10番目の43.34、演技構成点9番目の53.82、合計97.16でフリー9位、総合145.03で10位。
第2グループ6番滑走でデイルマン。曲は「ラプソディー・イン・ブルー」。振付ローリ・ニコル。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzは転倒、3Fは!マーク。スピン二つはレベル4、うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。LSpとStSqはレベル3。後半、3Lz+2T+2Tを決めるが、3Loの予定が2Loに。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3S+2A+SEQは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。滑りが改善され、ジャンプの力強さが安定した。技術点2番目の62.11、演技構成点6番目の61.03、転倒の減点1、合計122.14でフリー4位、総合186.63で4位。
7番滑走で浅田。曲は「リチュアルダンス」。振付ローリ・ニコル。衣装は赤。後半は見たことがないほどジャンプがくずれた。冒頭の2Aは全ジャッジが加点位置から。3F+2Loも連続3回転にはならなかったが全ジャッジが加点。3Lzはエッジは良かったが、アンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。しかし、後半、おそらく2A+3Tの予定が1Aでステップアウト。3Sもアンダーローテーションでステップアウト。3Fのはずが2F。3Loだけは必死に決めた。SPでレベル4をとれなかった最後のStSqは、気迫たっぷりに滑ったが、レベル3。技術点番目の8番目の46.35、演技構成点2番目の65.96、合計でフリー6位、総合で6位。
9番滑走で三原。曲は「シンデレラ」。振付は佐藤有香。衣装は水色。なんなくスピードが上がり、速いままジャンプできるのは才能。冒頭で3Lz+3Tをあっさり決めて全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4でうち二つは全ジャッジが加点。後半もスピードがあったが、2A+3Tの予定が2A+2Tになると、3Lz+3Tにしたが第2がダウングレード。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点。最後のジャンプは2Sとなり、残念そうな顔。技術点3番目の60.84、演技構成点5番目の62.69、合計123.53でフリー3位、総合189.28で3位。
10番滑走でワグナー。曲は「エクソジェネシス交響曲3番」。振付シェイリン・ボーン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。しかし3F+3Tの第2、後半の3Fはアンダーローテーション。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。StSqとスピン二つはレベル3だが、StSqとCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3Lo+1Tや3Lze+2Tもあり、ジャンプは絶好調ではなかったが、手堅くまとめた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の56.88、演技構成点最高の70.06、合計126.94でフリー2位、総合196.44で優勝。
最終滑走でゴールド。曲は「ダフニスとクロエ」。振付ローリ・ニコル。衣装は金と黄土色。ほぼ全ジャッジが加点のChSqで始まる珍しい構成。2Aも決め全ジャッジが加点。3Lz+2Tは第2が壁際になった。3Loで転倒。後半、2A+3T+2Tと3Lzは決めたが、2Feになり、3Sでまた転倒。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のスピン二つもレベル4で全ジャッジが加点したが挽回できず。技術点5番目の56.79、演技構成点4番目の64.56、転倒の減点2、合計119.35でフリー5位、総合184.22で5位。なんと伏兵のアメリカ人・マライア・ベルがSP6位から逆転で2位。
<男子シングル>10人出場。日本からは宇野。アメリカからはリッポン、ジェイソン・ブラウン、ドレンスキー(24)。 2番滑走で金博洋(中。18)。曲は「スパイダーマン」。振付ローリ・ニコル。衣装は黒に銀で蜘蛛の巣。まさかの全ジャンプミス。冒頭の連続ジャンプは4Lz転倒。-4で9.6。スピン二つはレベル4。3Aはステップアウト。-2.14で6.36。後半、4Tも転倒して第2付けられず。-4で7.33。CSSpと最後のStSqはレベル3。StSqのみ全ジャッジが加点。技術点8番目の37.89、演技構成点も8番目の37.04、転倒の減点2、合計72.93でSP8位と出遅れ。
4番滑走でヴォロノフ(露。29)。曲は「The Skin I Live In」。冒頭の4Tは転倒、第2付けられず。しかしスピン三つは確実にレベル4。StSqはレベル3。後半に3Aと3Lo+3Tを跳び、連続ジャンプをリカバー。技術点5番目の42.08、演技構成点も5番目の37.6、転倒の減点1、合計78.68でSP5位。
5番滑走でニューエン(加。18)。175pになった。曲は「Love Me or Leave Me」。振付D. ウィルソン。今季からオーサーコーチを離れ、デヴィッド・グリンに師事。昨季は急激な成長に伴うジャンプの不調で苦しんだが、復活。冒頭で4S+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。続けて3Aも決める。FCSpとStSqはレベル3。後半、ステップからの3Lzも成功。しかしCSSpは無得点となり、とりこぼし。最後のCCoSpはレベル4。技術点4番目の42.18、演技構成点7番目の37.44、合計79.62は自己ベスト更新でSP4位。
8番滑走でジェイソン・ブラウン(米。21)。曲は「Writing's on the Wall」。振付:ロヒーン・ウォード。昨年はスケートアメリカ3位の後、腰痛で全米も世界選手権も欠場。冒頭の4Tは転倒したが、後はすばらしかった。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちFSSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。しかしCCSpは無得点。後半、3Lz+3Tを鮮やかに決める。技術点3番目の43.32、演技構成点最高の43.43、転倒の減点1、合計85.75でSP3位。
9番滑走で宇野(18)。曲は映画『ラベンダーの咲く庭』より「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」。振付:樋口美穂子。冒頭の4Fは、回りすぎたのか、なんとかこらえる。続く4T+3Tは第2がアンダーローテーションで転倒。惜しかった。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の46.87、演技構成点2番目の43.28、転倒の減点1、合計89.15でSP1位。
最終滑走でリッポン(米。26)。曲は「Let Me Think About It」。振付:ジェフリー・バトル。衣装は黒で袖無し。冒頭は見事な3F+3Tでほぼ全ジャッジが加点。続く3Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzも両手上げのリッポン・ルッツをきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。終盤のStSqとCSSpはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。途中、180度以上開脚するバレエジャンプなどつなぎの滑りがすばらしかった。技術点2番目の44.42、演技構成点3番目の42.9、合計でSP2位。
フリー。5番滑走で金博洋。曲は「道」。振付ローリ・ニコル。フリーは立て直してきた。四つの4回転ジャンプのうち三つを成功。特に冒頭の4Lzを決めたのが大きい。基礎点13.6に加点1.29。続く4Sは回ったが、すぐに足を付き、-1〜-2。3A+1Lo<+3Sは成功。FCSpはレベル4。後半、4Tはアンダーローテーションで転倒したが4T+2Tは決める。スピン二つとStSqはレベル3。足に疲れが見える中、3Lz+3Tは決めたが、3Aはステップアウト、3Fは!マーク。技術点2番目の95.15、演技構成点5番目の78.0、合計172.15でフリー4位、総合245.08で5位。
6番滑走でニューエン。曲は「パリのアメリカ人」。振付D. ウィルソン。冒頭で4Sをなんとか成功。続く3Aも決める。FSSpと後半のStSqはレベル3。後半のジャンプはきれいな3A+3T、3Lz、3Loと成功。3F+2T+2Loはオーバーターンが入り乱れ、0〜-2。3Lz+2Tは成功。FCCoSpはなぜかレベル1ととりこぼし。CCoSpはレベル4。技術点7番目の82.7、演技構成点6番目の76.94、合計159.64でフリー7位、総合239.26で6位。
7番滑走でヴォロノフ。曲は「エクソジェネシス交響曲3番」。振付はモロゾフ。冒頭の4Tをきれいに決め全ジャッジが加点。続く3A+2Tと3T+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。本来3T+3Tは4T+3Tの予定だったがきれいな連続3回転で加点。スピンは三つともレベル4。後半に、3Lzや3Lo+2T+2Loを手堅く決め、StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。基礎点75.52に全体で10点以上の加点。技術点6番目の86.0、演技構成点5番目の80.6、合計166.6でフリー5位、総合245.28で4位。
8番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」。振付:ベンジー・シュワイマー。衣装は白に銀の筋模様。冒頭の4Tで転倒。続く3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、3A+2Tは全ジャッジが加点、3Lz+2T+2Loも成功。最後のジャンプはリッポン・ルッツで全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも音楽をよく表わし、全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル4に全ジャッジがほぼ加点2〜3。点数には出ないが、要素でないときの動きが独特で美しい。技術点4番目の89.25、演技構成点3番目の85.86、合計174.11でフリー3位、総合261.43で3位。
9番滑走で宇野。曲は「Buenos Aires Hora Cero」。振付:樋口美穂子。衣装は黒を基調に赤でアクセント。いやすごい。4回転三つ成功。冒頭の4FはSPより質がよく、ほぼ全ジャッジが加点。続く4Tはすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半に連続ジャンプを三つとも入れる構成で、3A+3Tは全ジャッジが加点2〜3、4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし終盤のトリプルアクセルからの3連続は、3Aで転倒。「これを跳べばノーミスできる」と雑念のため失敗したとのこと。クリムキンイーグルを含むChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の100.11、演技構成点も最高の90.08、合計190.19でフリーも1位、総合279.34は自己ベスト更新で優勝。表彰台の真ん中で、170pのブラウンと172pのリッポンにはさまれると159pはいかにも小さいが、3人ともすばらしいスケーター。
10番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は映画「ピアノ・レッスン」より「The Scent of Love」。振付:ロヒーン・ウォード。冒頭の4Tはアンダーローテーションだが初めて本番で下りたらしい。3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にSPで無得点だったCCSpは加点ほぼ3。またStSqは、SP、フリー通じてただ一人レベル4を獲得。後半、二つめの3Aや3Lz、3F+3T、3Lz+1Lo+3Sを決める。3連続は全ジャッジが加点。美しいスパイラルが入ったChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の92.61、演技構成点2番目の90.02、合計182.63で自己ベスト更新、フリー2位、総合268.38で逆転2位。
フィギュアスケート (2016.5/22,23,6/8,9)
チーム・チャレンジ杯 (2016.4/22〜24 ワシントン州スポケーン・アメリカ)
国別対抗に替えて今季から新設された、大陸別対抗戦。チームアジアは、キャプテン・荒川。女子・宮原、トゥルシンバエワ(カザフ)、本郷。男子・デニス・テン(カザフ)、宇野、ボーヤン・ジン(中国)。ペアはスイ・ハン組の怪我でワン・ワン組(中国)、須藤・ブードロオデ組、アイスダンス・キム・ミノフ組(韓国)、ワン・リウ組(中国)。羽生は左足靱帯の怪我で対象外。
チーム北アメリカは、キャプテン・C. ヤマグチ。女子・ゴールド(米)、デイルマン(加)、ワグナー(米)。男子・J. ブラウン(米)、ニューエン(加)、リッポン(米)。ペア・デュアメル・ラドフォード組(加)、シメカ・ケネリム組(米)。アイスダンス・ウィーバー・ポジェ組(加)、チョック・ベイツ組(米)。チャンはなぜか入っていない。
チームヨーロッパは、キャプテン・C. ディーン。女子・ロデギエロ(伊)、メドベジェワ(露)、怪我のトゥクタミシェワに代わりラジオノワ(露)。男子・ボロノフ(露)、ブレジナ(チェコ)、体調不良のコフトゥン(露)に代わってコリヤダ(露)。ペア・ストルボワ・クリモフ組(露)、デラモニカ・グアリーゼ組(伊)。アイスダンス・カッペリーニ・ラノッテ組(伊)、体調不良のパパダキス・シゼロン組(仏)に代わってクームズ・バックランド組(英)。フェルナンデスはなぜか入っていないが怪我かも。
選抜方法は、各大陸別に世界ランクの上から2人・組選び、同じ国の場合は、他国の次のランクの選手・組が入る。シングルはさらに人気投票で3人目を選ぶ。チームアジアでは、大会スポンサー・コーセーのホームページから投票を受け付け、本郷とジンが選ばれたらしい。キャプテンはレジェンドが就任(誰が選ぶのか不明)。
まずシングルSPでは男女3人ずつ第1〜第3グループで滑り、各グループで1〜3位に応じたポイントがチームに入る。フリーは、SPの得点・順位とは別に集計。なお、大会がアメリカスケート連盟主催・ISU公認なので、得点はISU公式記録にはならず、参考記録。
<男子シングル・SP>SP第1グループはコリヤダ、デニス・テン、リッポン。コリヤダは急に出場が決まったとかで、冒頭の4T+3Tの予定が3Tのみになり、後半の3Lzも転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。技術点32.8、演技構成点38.8、転倒の減点1、合計で70.6。グループ3位で8ポイント。
デニス・テンは世界選手権の不振がウソのように完璧な演技。冒頭の4T+3T、続く3Aとも全ジャッジが加点。後半の3Lzも成功。スピン二つでレベル4、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点49.98、演技構成点42.65、合計で92.63。グループ1位で12ポイント。
リッポンは冒頭の3F+3Tは決めたが、3Aでステップアウト。後半の3Lzは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。でも世界選手権の方がよかった。技術点43.4、演技構成点 42.65、合計で86.05。グループ2位で10ポイント。
第2グループはブレジナ、宇野、ニューエン。ブレジナは冒頭の3Aは決め、ほぼ全ジャッジが加点。しかし4Sはなんと1Sになり転倒、後半の3Fはステップアウトで第2付かず、StSqの最後でも転倒。スピン二つとStSq自体はレベル4。スピンは三つとも全ジャッジが加点。技術点27.79、演技構成点38.75、転倒の減点2、合計64.54。グループ3位で計16ポイント。
宇野は、なんと冒頭で世界初の4Fを成功。解説の本田によれば「少し軸が曲がった」。フリーレッグを回してこらえた。これだけで12.3。しかも後半に4T+3Tと3Aをきれいに決め全ジャッジが加点。スピン三つとStSqもレベル4。3AとStSq、最後のCCoSpは加点2〜3。技術点60.89、演技構成点44.85、合計105.74。グループ1位で計24ポイント。男子SPの最高得点で5000ドル受賞。
ニューエンはまだ伸びた身長を扱いかねている。冒頭の4T、3Aとも体を折り曲げて跳び転倒。スピン三つとStSqはレベル3。加点はほとんどなし。技術点32.56、演技構成点34.35、転倒の減点2、合計64.91。グループ2位で計20ポイント。
第3グループはボーヤン・ジン、J. ブラウン、ボロノフ。ボーヤン・ジンは冒頭の4Lz+3Tを壁際でなんとか決めた。よくぶつからなかった。3Aは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半の4Tもこらえて全ジャッジが加点。技術点54.13、演技構成点39.05、合計93.13。グループ1位で計36ポイント。
J. ブラウンが滑っているのを久しぶりに見た。腰痛は治ったらしい。少し太ったか。冒頭の3Aは片手つき。3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。後半の3Lzは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にスピン三つとStSqははやはり圧巻で加点2〜3。スピン二つも加点2〜3。技術点43.52、演技構成点、合計87.72。グループ2位で30ポイント。
ボロノフは精彩を欠いた。冒頭の4Tで転倒し、3Aの予定が2Aに。スピン一つだけレベル4、あと二つはレベル3。StSqはレベル2。技術点26.35、演技構成点37.2、転倒の減点1、合計62.55。グループ3位で計24ポイント。
<女子シングル・SP>SP第1グループはゴールド、宮原、メドベジェワ。ゴールドは精彩を欠いた。冒頭連続3回転の予定が2Lz+3Tに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半の3Fと2Aも全ジャッジが加点。しかし本人は暗い顔。技術点36.46、演技構成点34.88、合計71.34。グループ3位で8ポイント。
宮原はノーミスだったが、世界選手権の方がよかった。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqは全ジャッジが加点2。後半、3Fと2Aも成功。2Aは全ジャッジが加点。技術点39.88、演技構成点33.4、合計73.28。グループ2位で10ポイント。
メドベジェワは、相変わらずノーミスで得点は出たが、世界選手権の方がよかった。余裕ありすぎ。少し成長したか気持ちふっくらした感じ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCCoSpとStSq、後半の3F+3Tと最後のLSpは加点2〜3。技術点42.0、演技構成点35.56、合計77.56。グループ1位で12ポイント。
第2グループはデイルマン、本郷、ロデギエロ。デイルマンはスピードたっぷりの迫力ある滑り。冒頭の3T+3Tはものすごく幅があり全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半の3Lzと2Aも成功。技術点36.69、演技構成点31.76、合計68.45。グループ1位で計20ポイント。
本郷は冒頭が2Fになり無得点なのが痛かった。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点29.99、演技構成点30.44、合計60.43。グループ3位で計18ポイント。
ロデギエロは堅実にノーミスの滑り。冒頭の3T+3T、続く3Fも成功。スピン三つはレベル4。後半の2Aも決める。技術点32.51、演技構成点29.24、合計61.75。グループ2位で計22ポイント。
第3グループはトゥルシンバエワ、ワグナー、ラジオノワ。トゥルシンバエワは最後までスピードのある演技で滑りきった。冒頭の3Lz成功。スピン二つでレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとFCSpはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半の2Aも全ジャッジが加点。技術点35.8、演技構成点29.64、合計65.44。グループ2位で計28ポイント。
ワグナーは地の利を生かして観衆に拍手を求め、勢いにのった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpとCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点1〜3。技術点38.9、演技構成点35.64、合計74.54。グループ1位で計32ポイント。
ラジオノワは精彩を欠いた。冒頭の連続3回転の予定が、3Lzでバランスをくずす。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ3。しかし、後半の3F+3Tで転倒、さらに2Aは半回転しかできず無得点。チームに戻ってきたときも暗い顔。技術点30.44、演技構成点31.92、転倒の減点1、合計61.36。グループ3位で計30ポイント。
男女SPの合計ポイントでは、チームアジアが男子36、女子28、計64ポイントで優勝。2位はチーム北アメリカで、男子30、女子32で計62ポイント。3位はチームヨーロッパで、男子24、、女子30で計54ポイント。
<ペア>フリーのみ。ペアとアイスダンスは各チームの高い方の得点をチームの得点とする。これにシングルのフリーの得点が加算される。第1グループは須藤・ブードロオデ組、デラモニカ・グアリーゼ組、シメカ・ケネリム組。須藤・ブードロオデ組は世界選手権でフリーに進めず。冒頭の2Twはレベル4で全ジャッジが加点。3Sはなんとか下り、3SThも成功。5TLiと世界選手権でミスしたFiDsはレベル3。スピン二つとリフト二つはレベル4。しかし3LoThで転倒。技術点52.74、演技構成点49.04、転倒の減点1、合計100.78。グループ3位。
デラモニカ・グアリーゼ組は世界選手権11位。女性のジャンプにミスが続いた。冒頭の3Sはダウングレード。連続ジャンプでは女性の第1が2Tになりステップアウト、第2付かず。男性が第1で3T、第2に1Tを付けたので2T+COMBOに。スピン二つとリフト二つはレベル4。3LoThは傾いたが、3SThは全ジャッジが加点1。技術点51.88、演技構成点54.0、合計105.88。グループ2位。
シメカ・ケネリム組は世界選手権は不本意な9位。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3Sで男性が両手つき。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点2〜3。FiDsとFCCoSpはレベル3、FiDsは全ジャッジが加点。しかし連続ジャンプの第1の後、二人とも転倒し第2付かず。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。技術点61.75、演技構成点62.4、転倒の減点2、合計122.15。ミスはかなり出たがグループ1位。
第2グループはワン・ワン組、ストルボワ・クリモフ組、デュハメル・ラドフォード組。ワン・ワン組は世界選手権15位。曲は「My Fair Lady」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプは女性の第1が2Tに。ソロジャンプも女性が2Sに。あとはよかった。リフト三つとスピン二つはレベル4、うちリフト二つは全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも全ジャッジが加点2〜3。技術点59.1、演技構成点59.68、合計118.78。グループ3位。チームアジアとしてはこちらの方が上位。
ストルボワ・クリモフ組は冒頭の3Twが落とし気味でレベル1。解説の小山さんは「男性の肩か腕に問題があるようだ」と言う。確かに男性の肩の怪我で国内選手権、欧州選手権を欠場。3T+2T+2Tと3FTh、リフト三つ、スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。しかしソロジャンプで女性が1Sになり、3SThで転倒。技術点61.06、演技構成点70.4、転倒の減点1、合計130.46。グループ2位。チームヨーロッパとしてはこちらの組が上。
デュハメル・ラドフォード組は世界選手権連覇。冒頭の3Twはレベル3に全ジャッジが加点1〜3。3Lzはめずらしく女性がステップアウト。4SThはフリーレッグがわずかにタッチ。3T+2T+2Tも成功。この時点でもう勝負あった。スピン二つとリフト三つ、最後のFiDsもレベル4で全ジャッジが加点。特に3Liは加点2〜3。3LzThも決めた。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点74.92、演技構成点72.56、合計147.48。グループ1位。チーム北米としてはこちらの組が上。
<アイスダンス>フリーのみ。第1グループはワン・リウ組、クームズ・バックランド組、チョック・ベイツ組。ワン・リウ組は世界選手権22位でフリーに進めず。曲は「グリーン・デスティニー」。リフト三つとCoSpはレベル4。うちCuLiは女性が足首だけで逆さまにぷら下がる形で全ジャッジが加点、SlLiは男性の脚の下をくぐってから飛びつく形でほぼ全ジャッジが加点1〜3。STwはレベル3。ステップ二つはレベル2。技術点41.18、演技構成点42.0、合計83.18。グループ3位。チームアジアとしてはこちらの組が上位。
クームズ・バックランド組は補欠からの代替出場で、練習不足かもと心配されていたがよかった。冒頭のCuLiは全ジャッジが加点2〜3。ステップ二つはレベル3。あと二つのリフトとSTw、CoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちRoLiは加点1〜3。最後のChSpも全ジャッジが加点1〜3。音楽に合わせて、女性がグイングインと回転する動きが大胆でよかった。技術点50.98、演技構成点49.92、合計100.9。グループ2位。
チョック・ベイツ組は世界選手権3位。さすがの全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。ステップ二つはレベル3。最後のChLiだけ加点1〜3。いい内容に観客も大喜び。技術点54.48、演技構成点56.82、合計111.3。グループ1位。
第2グループはウィーバー・ポジェ組、キム・ミノフ組、カッペリーニ・ラノッテ組。ウィーバー・ポジェ組は世界選手権5位で、男性の調子が悪そうだった。今回はそのときより男性のスピードがあった。ここも全要素に全ジャッジが加点。世界選手権でミスした冒頭のSTwは成功、加点1〜3。CiStだけレベル3だが加点2〜3。後の要素はレベル4。RoLiとDiSt、CuLiは加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。技術点55.34、演技構成点56.22、合計111.56。グループ1位。チーム北米としてはこちらの組が上。
キム・ミノフ組は世界選手権でフリーに進めず。どこかで見たときよりは全体にスピードがあった。ステップ二つはレベル2。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点。最後は珍しいChTwでほぼ全ジャッジが加点。技術点42.64、演技構成点39.54、合計82.18。グループ3位。
カッペリーニ・ラノッテ組は世界選手権4位。曲は「甘い生活」より。女性が実に楽しそうな笑顔で印象的。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点2〜3。SlLiとステップ二つがレベル3だが加点2〜3。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点2〜3。最後のChTwは加点1〜3。技術点53.4、演技構成点55.56、合計108.96。グループ2位。チームヨーロッパとしてはこちらの組が上。
ペアとアイスダンスの合計でチーム北米が259.04で優勝。2位はチームヨーロッパは239.42で2位、チームアジアは201.96で大きく離された3位。
ペアの最高得点はデュハメル・ラドフォード組が獲得。アイスダンスの最高得点はウィーバー・ポジェ組。
<男子シングル・フリー>各チーム上位2人の得点をチームの点とする。第1グループはデニス・テン、ボロノフ、ニューエン。ボロノフは、冒頭の4Tこそなんとか決めたが、3Aは二つとも2Aになった結果、三つ目の連続ジャンプ2A+2Tが無得点に。合計132.79でグループ2位。デニス・テンは、冒頭の4Sと二つ目の3Aがパンクし、4Tは二つとも転倒したが、一つ目の3Aや後半の3連続は決め、全体にStSqなどはよくまとめた。合計147.77でグループ1位。ニューエンはまだジャンプの再調整に苦しんでいる。合計127.1でグループ3位。
デニス・テンはチームアジアの3番目。ボロノフもチームヨーロッパの3番目。ニューエンもチーム北アメリカの3番目。
第2グループはリッポン、ボーヤン・ジン、ブレジナ。ボーヤン・ジンは冒頭の4Lzはステップアウト、続く4Sは両手つき、後半の4T+2Tはなんとか成功、二つ目の4Tはステップアウト。とにかく回っているからすごい。しかし得点は3Aの転倒もあり合計156.71でグループ3位。リッポンは冒頭の4Lzこそ転倒したが、後は全て決めてみせ、開催国の意地を見せた。合計166.68でグループ1位。ブレジナも冒頭の4Sは3Sに切り替え、あとはほぼ全てクリーンに滑り、今季一番のでき。これくらい世界選手戦でできていれば…。合計158.3でグループ2位。
リッポンはチーム北アメリカの2番目で、得点がチームに加算。ボーヤン・ジンはチームアジアの2番目で、得点がチームに加算。ブレジナはチームヨーロッパの2番目で、得点がチームに加算。
第3グループは宇野、J. ブラウン、コリヤダ。宇野は、冒頭でSPに続いて4Fをなんとか成功。後半に4Tと、4T(両手つき)+1Tも入れ、最後のジャンプに3A+1Lo+3Fの大技を決めた。他のチームの応援席やアメリカ人の観客も立ち上がって喝采。合計192.92は自己ベスト更新に当たる得点でグループ1位。J. ブラウンは、「ピアノ・レッスン」の静かな曲で、大技は3Aだけだが、二つ目はステップアウト。しかし音と曲調を繊細かつ大胆に表現、演技の中に自然にジャンプが組み込まれている感じ。演技構成点90点以上出して合計181.5でグループ2位。コリヤダは、冒頭の4Tで転倒。しかしあとの演技は、独特の動きのStSqも含めて全体によかったが、合計165.48でグループ3位。
宇野はチームアジアの1番目で、得点がチームに加算。J. ブラウンもチーム北アメリカの1番目で、得点がチームに加算。コリヤダもチームヨーロッパの1番目で、得点がチームに加算。
<女子シングル・フリー>各チーム上位2人の得点をチームの点とする。第1グループは本郷、デイルマン、ラジオノワ。本郷は、冒頭の連続3回転を決め、後半の3Fは転倒したが、あとはほぼ成功し、世界選手戦でのミスも修正した。合計122.15でグループ2位。デイルマンは冒頭の3T+3Tは速くて幅もすごくあったが、他は少し疲れが出たのかミスも。合計115.93でグループ3位。ラジオノワは、冒頭の3Lz+3Tをはじめ、ほぼ全てのジャンプを決めてSPの不出来を挽回した。さすが。合計133.31でグループ1位。
ラジオノワはチームヨーロッパの2番目で、得点がチームに加算。本郷はチームアジアの3番目。デイルマンもチーム北アメリカの3番目。
第2グループはトゥルシンバエワ、ロデギエロ、ゴールド。トゥルシンバエワは、ほぼノーミスで滑りきり、自己ベストを更新。合計123.61でグループ2位。ロデギエロは冒頭が3T+2Tになったが他はほぼノーミスで堅実に滑った。合計105.0グループ3位。ゴールドは前半、3Lz+3Tを決めた後もすごく慎重に滑っていたが、ChSqの当たりから笑顔になり、スピードにものってノーミスで滑り終え、不出来だった世界選手戦の雪辱を果たした。合計142.0でグループ1位。
ゴールドはチーム北アメリカの2番目で、得点がチームに加算。トゥルシンバエワもチームアジアの2番目で、得点がチームに加算。ロデギエロはチームヨーロッパの3番目。
第3グループは宮原、メドベジェワ、ワグナー。宮原はほぼノーミスの演技。「ため息」の曲を余裕のある落ち着いた滑りで表現。合計145.02でグループ2位。メドベジェワは、みんな疲れて細かいミスが出る中、ノーミスで滑り、151.55でグループ1位。メドベジェワも、他のチームの応援席と観客が総立ち。ワグナーは、冒頭の連続3回転から最後の3Lzまでほぼノーミスで滑り、もちろんアメリカの観客は総立ち。合計143.2でグループ3位。
メドベジェワはチームヨーロッパの1番目で、得点がチームに加算。宮原もチームアジアの1番目で、得点がチームに加算。ワグナーもチーム北アメリカの1番目で、得点がチームに加算。
この結果、途中でチームヨーロッパが1位に逆転していたが、最終的にチーム北アメリカが初優勝。得点の入り方がわかりにくい。
フィギュアスケート (2016.5/2,3,6,7,8,12,13,15,20)
世界選手権 ペア・アイスダンス (2016.3/27〜4/4 ボストン・アメリカ)
<アイスダンス>30組出場。5組ずつ6グループ。日本からは村元・リード組。9番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。20,24)。初出場。国内2位、欧州選手権4位。曲は「白鳥の湖」。振付はズエワ。女性の衣装はバレリーナの白いチュチュのよう。滑り出しから第2グループの他の組とは違うスピード。速いのになめらかで深い。1RWはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2RWはレベル3だが全ジャッジが加点。STwは第3セットまであったが、3セット目で男性と女性がややずれた。PStはレベル2だが全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4、一人だけ-1で他は加点1〜3。技術点32.42、演技構成点35.26、合計67.68でSD9位。国内優勝のボブロワ・ソロビエフ組はドーピング問題で欠場。
13番滑走で村元・リード組(23,26)。初出場。全日本優勝、四大陸7位。曲は「Wiener Cafe」他。振付:マッシモ・スカリ。女性の衣装は明るい青が基調。少し変更したか。Jスポーツ解説の滝野さんは「奇跡のように誕生したカップル」と言う。村元はシングルから転向して昨季全日本3位になったが、男性が引退。昨年4月に姉が引退したクリス・リードとトライアウトで出会い、大会ごとに成長し長年組んできたような雰囲気に。女性が緊張しないので男性もそれにひっぱられているらしい。1RWはレベル3だが全ジャッジが加点1。2RWはレベル4。STwはレベル4で全ジャッジが加点。PStはレベル3で全ジャッジが加点。最後のRoLiもレベル4で全ジャッジが加点。技術点31.49、演技構成点27.51、合計59.0は自己ベスト更新でSD16位。
19番滑走のキム・ミノフ組(韓国)は49.79でSD25位、20番滑走のワン・リュウ組(中)は52.92でSD22位。いずれもフリーに進めず。
21番滑走でクームズ・バックランド組(英。26,26)。昨年病気で欠場。今季欧州選手権6位。曲は「Die Fledermaus」。全要素に全ジャッジが加点。しかも全ての要素がレベル4。出てきただけで第3グループまでのほとんどの組とはスピード、エッジの深さが違った。最後のRoLiは加点2〜3。技術点35.2、演技構成点33.03、合計68.23は自己ベスト更新でSD8位。
22番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。25,25)。全米3位、四大陸4位。曲は「ハレルヤ」。全要素に全ジャッジが加点。1RWがレベル2だが加点は1〜3。2RWとSTw、最後のCuLiはレベル4、うちSTwは加点1〜3、CuLi4は加点2〜3。技術点33.58、演技構成点34.86、合計68.44でSD7位。地元の観衆もしっとりとした演技にしーんと見入っていた。
23番滑走でステファノワ・ブキン組(露。20,22)。ボブロワ・ソロビエフ組の代わりに出場。今季欧州選手権5位。曲は「The Stunt Man」。1RWはレベル3だが全ジャッジが加点。2RWとSTw、SlLiはレベル4で全ジャッジが加点。うち第1セットをシッティングポーズで行うSTwは速く加点1〜3、SlLiは加点2〜3。しかし最後のPStがレベル2。技術点30.75、演技構成点33.09、合計63.84でSD11位。ピョンチャン五輪前年の来季に3枠確保は難しいか。
25番滑走でギルス・ポワリエ組(加。24,24)。四大陸5位。四大陸の後、曲を一部変更。ビートルズ・メドレーだが、2・3曲目を「ノルウェーの森」と「オブラディ・オブラダ」に。より親しみやすくわかりやすい演技になった。2RW以外の全要素に全ジャッジが加点。ここも全ての要素がレベル4。冒頭のSTwは、つなぎの動きからそのまま入り、距離が近くて速く、加点ほぼ2〜3。RoLiは加点2〜3。最後のPStもポルカらしいステップで、加点ほぼ2〜3。表情豊かに曲想と曲のリズムキャラクターを滑りきった。技術点36.45、演技構成点34.25、合計70.7は自己ベスト更新、この時点で1位、SD5位。キスアンドクライで得点と順位に驚いていた。
最終グループ26番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。全米、四大陸とも優勝。曲は「コッペリア」。女性の衣装はピンク。全要素に全ジャッジが加点。ここも全ての要素がレベル4。解説の滝野さんは「全要素レベル4が何組も出てすばらしい大会」と言う。女性が開始から人形のポーズをとると、滝野さんは「キャラクターに入り込んでいる」と評価。冒頭の1RWは加点2〜3。第4まであるSTwは、加点ほぼ3。PStと最後のRoLiは加点2〜3。基礎点29.7に全体で8.08の加点。技術点37.78、演技構成点は全て9点台の36.92、合計74.7は自己ベスト更新でSD2位。
27番滑走でチョック・ベイツ組(米。22,25)。全米2位、四大陸も2位。全米連覇を逃したので、地元大会での逆転をねらっているはず。曲は「Unchained Melody」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStと1RW、最後のCuLiはレベル4。STwの第2セットで男性が一瞬動きが止まったためレベル3。2RWはレベル3で加点ほぼ2〜3。滝野さんは「ワルツと組み合わせたフォックストロットより他のリズムの方が特徴をより生かせたのでは。」と言う。技術点35.62、演技構成点は全て9点台の36.84、合計72.46でSD3位。
28番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。26,29)。国内優勝、四大陸3位。曲は「青き美しきドナウ」と「Annenpolka」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと2RW、STwはレベル4。うちCuLiは加点2〜3。STwは加点1〜3。1RWと最後のPStはレベル3。うちPStは加点2〜3。滝野さんは「この組ならワルツの細かい表現をもっとしてほしい。」と注文。技術点34.99、演技構成点は全て9点台の36.84、合計71.83でSD4位。
29番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。29,30)。一昨季優勝。今季欧州選手権2位。曲は「陽気な未亡人」。女性の衣装は淡いクリーム色に黒の細ヒモのベルト。滝野さんは「大人の雰囲気」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1RW、最後のRoLiはレベル4。うち最後のRoLiは加点ほぼ2〜3。2RWとPStはレベル3。PStは加点1〜3。技術点34.35、演技構成点36.3、合計70.65でSD6位。フリー最終グループに入れず。
最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。20,21)。昨季優勝。今季前半は、女性の脳しんとうの治療でお休み。復帰戦の欧州選手権連覇。曲は「Charms」他。女性の衣装は赤。ここも全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のSTwとRWの両方、最後のRoLiは加点2〜3。特に最後のRoLiは加点ほぼ3だった。基礎点29.7に全体で8点以上の加点。技術点最高の38.46、演技構成点は全て9点台で最高の37.83、合計76.29は自己ベスト更新でSD1位。
フリーには20組。3番滑走で村元・リード組。曲は「Pennies from Heaven」「ライムライト」他。女性の衣装と男性のネクタイが鮮やかなピンク。出てきたときからコミカルな演技で、観客の心をとらえる。冒頭のCiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。リフト三つとCoSp、STwはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点、特に最後のSlLiは、加点1〜3。STwでは第2セットで男性がわずかにずれたが、減点評価はなし。DiStはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。基礎点39.0に全体で加点7.63。ノーミスでスピードもあり、いい演技だった。解説の滝野さんは「自分たちの内側から感情が表現されている。」「SD後のジャッジの打合せでほめられ、みんなで最後にも見た。」と言う。技術点46.63、演技構成点42.27、合計88.9は自己ベスト更新でフリー14位、総合145.9も自己ベスト更新で15位はよかった。
6番滑走でSD14位のカリセク・スポディレフ(ポーランド)は、中盤のツイズルで女性が第2セット1回転でバランスを崩しレベル1。SDもよかったが、エッジの深い滑りで、滝野さんが「今季滑りが大きく進歩された。」とほめていた。他はすばらしかったが合計86.54で順位を下げフリー16位、総合で16位。8番滑走でSD15位のボードリー・ソレンセン組(デンマーク)も欧州選手権よりずっとよかった。「Woman」の曲で女性の衣装は赤。冒頭のアクロバティックなStaLiは独創性にあふれ、男女の愛情を音楽にぴったりのステップやリフトで表現。合計91.92でフリー13位、総合13位。9番滑走でSD12位のテスタ・チェイレイ組(スロバキア)は終盤のCuLiで、女性がしゃがんだ男性の靴の上に腰を乗せるところで一瞬氷に尻餅をつき、リフト不成立で無得点。そこまでよかったので残念。合計87.08でフリー15位、総合でなんとか14位。12番滑走でSD13位のトビアス・トカチェンコ組(イスラエル)も欧州選手権よりよかった。「イゴール公」の曲で二つのステップ以外はレベル4。合計93.44でフリー12位、総合で12位。
7番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Rachmaninov's Revenge」。DiStと最後のChSp以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭のフルシットツイズル、リフト三つ、CoSpはレベル4。特にSTwは加点2〜3、CoSpとRoLiは加点ほぼ2〜3。リフトはどれも女性の姿勢が美しい。ステップ二つはレベル3。最後のChSpは二人のジャッジが0だが他は加点2〜3。基礎点40.5に全体で10点以上の加点。技術点9番目の51.33、演技構成点48.13、合計99.46は自己ベスト更新でフリーも11位、総合で11位。ベストはつくしたが上位の組にくいこめなかった。
12番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲は「La Dolce Vita」他フェリーニメドレー。滝野さんか「なめらかなツイズル、ダンスらしいダンス」と言う。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のSTwとCuLi、CoSp、DiSt、RoLi、変更したという最後のChTwは加点2〜3。基礎点43.5に全体で13点近い加点。技術点4番目の56.48、演技構成点5番目の55.59、合計112.07は自己ベスト更新、この時点で1位、キスアンドクライでは選手もコーチも「信じられない」という顔で喜んでいた。フリー4位、総合182.72も自己ベスト更新だが4位。
13番滑走でクームズ・バックランド組。曲は昨季に続き「Exogenesis Part 1」「ハリケーンと蝶」。女性の衣装はアオスジアゲハのよう。SlLi以外の要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。うちRoLiとChSpは加点2〜3、冒頭のCuLi4は加点ほぼ2〜3。全体にスピードがあり、アスレチックな要素が高いプログラム。技術点7番目の54.12、演技構成点9番目の50.82、合計104.94は自己ベスト更新でフリー7位、総合173.17も自己ベスト更新で7位。
14番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「イオ・チ・サロ」。冒頭のSTw第2セットで男性がわずかにオフパランス。リフト三つとDiStはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点2〜3。CoSpはレベル2だが加点は2〜3。滝野さんは足替えの前に1回転以上回ったとか言っていた。CiStはレベル3。リフトの減点は、上がって姿勢が安定するのに時間がかかったせいらしい。二人の連携がまだというところを見せてしまった。技術点11番目の50.44、演技構成点8番目の51.85、リフト時間超過の減点1、合計101.29でフリー10位、総合168.97で9位。
15番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「トロンのアダージオ」。女性の衣装は黒を基調としたすっきりとしたものに変更。荘厳な感じがいっそう強調された。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のSTwは速くてぴったり合っており加点2〜3。リフト二つとCoSp、最後のChLiも加点2〜3。基礎点43.5に全体で12.46の加点。スケートの伸びがすばらしく、内向的な感じの男性の表現もかなり発散されていた。基礎点43.5に全体で12.46の加点。技術点7番目の55.96、演技構成点8番目の52.41、合計108.37は自己ベスト更新でフリー6位、総合176.81も自己ベスト更新で6位。
最終グループ16番滑走でギルス・ポワリエ組。曲は「She Said」他。いつもながら個性的な振付。四大陸のときに衣装を変更。女性の巻スカートと男性の上衣が赤いオレンジ。「滑り出しから既視感のある動きがない。」と滝野さん。冒頭のSTwとStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。特にStaLiは前の動きから自然にリフトに入り、見事。SeStとCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。SlLiとRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。DiStはレベル3。技術点10番目の50.5、演技構成点7番目の51.87、合計102.37は自己ベスト更新でフリー8位、総合173.07も自己ベスト更新で8位。
17番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「On the Nature of Daylight」他。細かいミスがあった。まず冒頭のSTwで男性の回転スピードがずれ、レベル2。他の要素はレベル4で全ジャッジが加点。ステップ二つとリフト二つ、最後のChLiで全ジャッジが加点2〜3。RoLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。要素としてはいいが、全体に迫ってくるものが少ない。それでも最後に向けて盛り上がった。技術点6番目の54.16、演技構成点4番目の56.02、合計110.18は自己ベスト更新でフリー5位、総合182.01で5位。
18番滑走でチョック・ベイツ組。曲はラフマニノフ「Concerto No. 2 Adagio」。女性の衣装は赤から白のグラデーションから、黒から赤に変更。最後のChLi以外の要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。リフト三つとSeSt、STw、CoSpは加点2〜3。DiStも加点ほぼ2〜3。基礎点43.5に全体で13点以上の加点。技術点3番目の57.22、演技構成点も3番目の56.09、合計113.31は自己ベスト更新でフリー3位、総合185.77も自己ベスト更新で3位。
19番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Rain In Your Black Eyes」他。静かな滑り出しから深いエッジで全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のStaLiと中盤のSlLiは加点3。CoSpとDiSt、RoLiは加点ほぼ3。STwと最後のChLiは加点2〜3。基礎点43.5に全体で15点以上の加点。つなぎと要素がシームレスに行われて見入ってしまう。基礎点43.5に全体で16点近い加点。技術点最高の59.38、演技構成点は全て9点台後半、最高の58.79、合計118.17は自己ベスト更新でフリーも1位、総合194.46は世界記録も更新で2連覇。どこまで連覇を伸ばすか。
最終滑走でシブタニ兄妹。曲は「Fix You」。すばらしい演技。昨季王者の完璧な演技の余韻の中、自分たちのダンスをノーミスで滑りきった。ChLi以外の全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のCuLiは、重さがないかのようにふわりと上がって下りてきた。そのまま入ったCoSpは加点ほぼ3。得意のSTwは、スローリプレイでも第4セットまでピッタリ合っていた。基礎点43.5に全体で14.05の加点。技術点2番目の57.55、演技構成点も2番目の56.18、合計113.73は自己ベスト更新でフリーも2位、総合188.43も自己ベスト更新で2位。
来季はフィンランドのヘルシンキで開催。フランス、アメリカ、カナダが3枠、ロシア、イタリア、イギリスが2枠。課題のリズムはブルース、スウィング、ヒップホップから一つ。パターンダンスは、ミッドナイトブルース。来季はカナダのヴァーチュー・モイアー組が復帰予定。
<ペア>22組出場。2番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。24,31)。国内位。曲はツェッペリンの「Since I've Been Loving You」。冒頭の3TwとBoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。特にBoDsは、女性がクリムキンイーグルから入り、全ジャッジが加点1〜3。3Tはなんとか下りた。3LzThは全ジャッジが加点。StSqと4Liはほぼ全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル2。技術点38.28、演技構成点29.89、合計68.17は自己ベスト更新でSP8位。キスアナドクライでは選手もコーチも喜んでいた。
3番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。29,31)。国内2位、欧州選手権5位。曲は「カルメン」。女性の衣装は赤。冒頭の3Sは成功。3Twはレベル2の上、落とし気味。でもインタビューでは「いつもはレベル1だからそこは進歩した。」と言っていた。4Liと最後のPCoSpはレベル4。3FThもきれいに決めた。BoDsはレベル2。StSqはレベル3。解説の岡部さんは「女性の雰囲気に合ったいい選曲」と言う。技術点32.37、演技構成点27.39、合計59.76でSP13位。
4番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。23,24)。国内4位。セガン・ビロドー組の怪我で代理出場。曲は「If I Can't Have You」。冒頭の3Twはレベル2。3Tはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点。4LiとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3LoThも決めて全ジャッジが加点。終盤StSqとBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。特にBoDsは加点1〜3。技術点36.18、演技構成点29.88、合計66.06は自己ベスト更新でSP10位。
8番滑走で須藤・ブードロオデ組(18,24)。初出場。今季組替え。男性はカナダ出身。全日本優勝、四大陸9位。曲は「La vie en rose」。女性の衣装は淡いピンク。冒頭の2Twは完全に空中でキャッチ、レベル3。ジャッジ5人が加点。3Sは女性がダウングレードで転倒。3SThはこらえた。BoDsは、女性が体勢をとれず落ちてしまい、転倒扱い。解説の岡部さんは「体を倒す角度とエッジの角度が合ってなかった。」PCoSpと最後の4Liはレベル4。StSqでは、半ばで男性がスタンブル、レベル3。ジャッジ7人が減点。女性は最初から固かった。技術点20.92、演技構成点19.58、転倒の減点2、合計38.5でSP22位。フリーに進めず。四大陸のベストスコア52.7なら12位に入れたが。試合後のインタビューで女性は「悔しい。」と言っていた。
10番滑走でサブチェンコ・マソ組(独。32,27)。初出場。国内優勝、欧州選手権2位。曲はシルクドソレイユの「Creature de Siam」。女性の衣装は白。すばらしかった。滑り出しから最初の要素までで既に物語を感じさせた。冒頭の3Twは高く、ほぼ真横になり、レベル3に全ジャッジが加点ほぼ3。3FThは両足。3Tは男性がこらえて成功。4LiとPCoSp、StSq、BoDsはレベル4。うち4LiとBoDsは全ジャッジが加点2〜3。StSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点39.98、演技構成点34.24、合計74.22、この時点で1位、SP4位。
13番滑走でケイン・オシェイ組(米。22,25)。初出場。全米優勝、四大陸4位。曲は「Take Me to Church」。冒頭のBoDsはレベル2。3Twももたれ気味でレベル2。3Sは成功。3LzThは片手が少し氷に付いた。StSqは速かったが、男性がなんと途中で転倒、レベル4。岡部さんは「力んでいる。」と言う。直後の4Liはこらえてレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。最後のPCoSpもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点32.56、演技構成点27.71、転倒の減点1、合計59.27でSP14位と出遅れ。
15番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。21,23)。今季国内3位、欧州選手権も3位。ノーミスのいい演技。曲は「Lord of the Dance」より「Warriors」。衣装は二人ともすごく濃い緑。冒頭の3Twは高くて速くレベル4に全ジャッジが加点2〜3。3Tは離陸も着氷もピッタリでほぼ全ジャッジが加点。3LoThも成功、全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。PCoSpと4Li、StSqはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。技術点39.29、演技構成点32.71、合計72.0でSP6位。
17番滑走でペン・ジャン組(中。18,31)。曲はタンゴにアレンジした「Come Together」。冒頭のBoDsは低くて速く3周もしてレベル4に全ジャッジが加点2〜3。ところが3LoThで転倒、壁にもぶつかり、演技再開が遅れ、ソロジャンプは別々に跳んだ上に、女性は2回転に。4Li、StSq、3Tw、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点でもったいなかった。技術点32.51、演技構成点28.5、合計60.01でSP12位。ユウ・ジン組より好調ということで出場したが、これでは来季中国3枠は無理か。ツァオコーチは苦い顔。
18番滑走でヴォロソジャル・トランコフ組(露。29,32)。今季国内と欧州選手権優勝。曲は「Nagada Sang Dhol」。男性がラッパを吹くポーズから始まり、冒頭の要素3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3。3Sも決めて、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThは両足。4Liと最後のPCoSpはレベル4で、4Liは全ジャッジが加点。StSqとBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。岡部さんは「休養前と比べるとスピードはない。」しかし、シーズン当初はインドらしさがなかったが、ずいぶんエキゾチックな感じがうまく出るようになった。技術点39.97、演技構成点37.16、合計77.13でSP3位。キスアンドクライでは誰もニコニコしていなかった。プレスカンファレンスでは男性が「3年ぶりに世界選手戦に出られてSP3位になれて満足。」と言っていたが。
19番滑走でストルボワ・クリモフ組(露。24,25)。今季GPファイナル優勝、国内と欧州選手権は男性の肩の怪我で欠場。曲は「I Put a Spell on You」。衣装は二人とも黒。冒頭の3Twはレベル2で落とし気味。3FThはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。3Tも決まり、全ジャッジが加点。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと4Li、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点38.38、演技構成点35.6、合計73.98でSP5位。
20番滑走でスイ・ハン組(中。20,22)。今季GPファイナル欠場、四大陸優勝。曲は「Spanish Romance」。陳腐な感想だが、すばらしい作品だった。解説の岡部さんも「全ての動きが音楽と完璧に合っている。」と絶賛。全要素に全ジャッジが加点。3FThは加点2〜3。PCoSpと、片手上げの3Twはレベル3だが加点2〜3。4Liはレベル4で加点2〜3。最後のStSqは圧巻で、加点3。アメリカの観客も最後は立ち上がって拍手喝采。前半のゆったりした音楽の情感、後半の鋭い動きが必要とされる躍動的なリズムの両方が十分に表現されていた。シーズン最初は、まあスパニッシュに見える、くらいだったが見事に滑りこなしてきた。技術点43.88、演技構成点36.97、合計80.85は世界歴代2位?の記録でSP1位。
最終滑走で昨年優勝のデュハメル・ラドフォード組(加。30,31)。今季GPファイナル2位、国内5連覇。四大陸は女性の病気でフリー棄権。曲は「Your Song」。ほぼノーミスのいい演技。冒頭の3Twは少し低くレベル2だが全ジャッジが加点。3Lzもしっかり決めて全ジャッジが加点。3FThはフリーレッグがタッチしたかと思ったがノータッチ。PCoSp、StSq、4Li、BoDsと全てレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqとBoDsは加点2〜3。終わったとき、女性は力強くガッツポーズ。技術点41.93、演技構成点36.25、合計78.18は自己ベスト更新でSP2位。
フリーには16組。2番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は映画「サタデーナイト・フィーバー」と「追憶」より。今、ペアの持ち味がドラマチックなのかスピーディーなのか模索中、とのこと。冒頭の3Lzはきれいに成功、ほぼ全ジャッジが加点。リフト二つとスピン二つはレベル4。3LoThは成功したが、3連続は、女性の第1が2Sになり、男性は第2で両手つき、転倒扱い。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点。FiDsもレベル3。3LzThはこらえた。ChSqは持ち味を出してほぼ全ジャッジが加点。どうもバラバラだと思ったら、3週間前に男性が怪我してスタミナ不足だったらしい。技術点14番目の56.7、演技構成点55.27、転倒の減点1、合計110.97でフリー15位、総合170.73で14位。
4番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「オペラ座の怪人」より「Music of the Night」。冒頭の3Twは少しもたれてレベル2。3Sは成功。3SThはほぼ全ジャッジが加点1。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちリフトは全て全ジャッジが加点。2A+2A+SEQも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LzThは転倒。FiDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。SPに比べたらずっとよくできたので笑顔。技術点9番目の61.26、演技構成点13番目の58.7、転倒の減点1、合計118.96でフリー11位、総合178.23で13位。
7番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「ロミオとジュリエット」。ゴーティエコーチの所に移っていろいろな面で発見があり、チームメートが増えたのもよかったらしい。冒頭の3Twはレベル2。3T+2Tは二人のタイミングがずれた。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。男性の腰が前屈みっぽいのが前から気になっているが。PCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはずれた。3Sはなんとか決める。3SThは全ジャッジが加点。最後のFiDsも全ジャッジが加点。技術点7番目の9番目の63.17、演技構成点61.67、合計124.84は自己ベスト更新でフリー8位、総合190.9も自己ベスト更新で8位。
8番滑走でペン・ジャン組。曲はビゼーの「真珠採り」。女性の衣装は淡いピンク。冒頭の3Twは3回転だったが全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tもなんとか決める。3LoThは高く全ジャッジが加点2〜3。2Sは女性が2回転で回転数が不一致。スピン二つとリフト三つ、FiDsはレベル4。FCCoSpはかなり離れていた。しかしリフト三つとFiDsは全ジャッジが加点、うち最後の5RLi4は加点1〜3。四大陸のとき男性が腰を傷めている、というのは、骨折だったらしい。そのせいか今回、4回転を回避。技術点8番目の61.67、演技構成点10番目の60.78、合計122.45でフリー9位、総合182.46で12位。
10番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「Man and Shadow」。冒頭の3Twはもたれ気味でレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+3T+1Tは、女性の第3ジャンプが1回転に。3FThは全ジャッジが加点2〜3だったが、3Sで女性が転倒。3SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の69.9、演技構成点4番目の72.41、転倒の減点1、合計140.5、この時点で1位、フリー4位、総合214.48で4位。キスアンドクライでは、女性が1位表示にもかかわらず不満そうだった。
11番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲はラフマニノフ「Adagio from Symphony No. 2」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tも成功。3LzThも決めて全ジャッジが加点1〜3。5RLiとスピン二つはレベル4。うちスピン二つはほぼ全ジャッジが加点。ソロジャンプは男性は3S、女性が1Sに。リフト二つと最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThも全ジャッジが加点1〜3。基礎点54.3に全体で10.1の加点。女性は演技の途中からキスアンドクライでもずっと笑顔で、得点を見たときはものすごく喜んでいた。技術点6番目の64.4、演技構成点7番目の65.95、合計131.35は自己ベスト更新でフリー6位、総合199.52も自己ベスト更新で7位。
12番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲はショパンのピアノ曲3つで「Nocturne」他。女性の衣装は淡いピンクで前面にト音記号、男性の衣装は指揮者。冒頭の3Twは余裕があり全ジャッジが加点2〜3。3Sは跳躍から着氷までぴったり合っていたが男性が片手つき。3T+2T+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。5RLiとBiDsはレベル3。うちBiDsは全ジャッジが加点1〜3。スロージャンプ二つも成功、全ジャッジが加点。うち3SThは加点2〜3。スピン二つとリフト二つはレベル4。うちリフト二つと最後のPCoSpは全ジャッジが加点。基礎点59.1に全体で10.06の加点。技術点5番目の69.16、演技構成点6番目の66.11、時間超過の減点1、合計134.27は自己ベスト更新でフリー5位、総合206.27も自己ベスト更新で5位。
最終グループ13番滑走でSP1位のスイ・ハン組。曲は「サムソンとデリラ」。冒頭の4Tw成功、レベル3で全ジャッジが加点。3T+2Tも決め、全ジャッジが加点。続く4SThは惜しくも転倒。リフト三つとFiDs、FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜3。あと二つのリフトも加点ほぼ2〜3。FiDsは加点1〜3。ChSqは音楽によく合っており、全ジャッジが加点2〜3。このへんが今季飛躍したところ。ソロジャンプは女性だけ2S。PCoSpはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。基礎点60.7に全体で9.48の加点。解説の岡部さんは、「涙が出そう。」と言っていた。以前はアスレチックな所が突出していたが、今季は演技構成点の最高を取った。技術点2番目の70.18、演技構成点最高の74.44、転倒の減点1、合計143.62は自己ベスト更新でフリー2位、総合224.47も自己ベスト更新で2位。
14番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲はアデル「Hometown Glory」。衣装は二人とも濃紺。完璧な演技で連覇。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。続けて3Lz、そして4SThを成功。岡部さんは「女性の筋肉が強い。」コーチたちはリンクサイドで跳び上がって喜んでいた。3T+2T+2Tも決める。スピン二つとリフト二つ、最後のFiDsはレベル4。うちリフト二つとPCoSp、FiDsは全ジャッジが加点1〜3。3FThをぴたりと着氷すると、女性はガッツポーズ。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。終わる前から笑顔。基礎点が64.4という高さに全体で15.06もの加点。これだけで優勝を確信できる。技術点最高の79.46、演技構成点2番目の74.35、合計153.81は歴代3位の記録でもちろん自己ベスト更新、フリーも1位、総合231.99も自己ベスト更新、2連覇。
15番滑走でサブチェンコ・マソ組。曲は「Sometimes」。衣装は二人とも赤から黒へのグラデーション。カナダの組の興奮が残っている中で演技開始。しかし冒頭の驚異的な高さの3Twは羽のように軽く、あっという間に観衆をひきこむ。レベル3だが全ジャッジが加点3。3T+3T+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロジャンプは女性が2S。FiDsとスピン二つ、リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3。FiDsも加点ほぼ2〜3。ChSqも組んで2年目とは思えない完成度で全ジャッジが加点2〜3。「単調な曲で実力がないと表現できない。」と岡部さんは言う。3FThは惜しくも両足。しかし最後の3SThは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の69.54、演技構成点5番目の71.6、合計141.95でフリー3位、総合216.17は自己ベスト更新で3位。
最終滑走でヴォロソジャル・トランコフ組。曲は「Bram Stoker's Dracula」。男性にキレがなかった。冒頭の3Twはレベル3。連続ジャンプは男性がステップアウトし、3S+COMBOに。3FThは成功。3Tは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんが「美しい」と言ったFiDsはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThもまあ成功し、ChSqは全ジャッジが加点1〜3。ところがキャリーリフトから始まる5RLiで、男性が半回転しかせず、キャリーのみで下ろしてしまい、無得点。「リフトは男性が最低1回転しないと成立しない。」と岡部さんが言う。どうしたのだろう。続く5BLiはレベル3。PCoSpはレベル2。最後の3Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。終わったとき男性は腰に手を当てていたので傷めているのか。キスアンドクライでも無表情だった。技術点15番目の54.85、演技構成点3番目の73.83、合計128.68でフリー7位、総合205.81で6位。ロシア3組の中で一番下の順位に。
来季の3枠は、カナダとロシア。中国、ドイツ、アメリカ、フランス、イタリアが2枠。
フィギュアスケート (2016.4/17,18,22,23,29,30,)
世界選手権 (2016.3/27〜4/4 ボストン・アメリカ)
<男子シングル>30人出場。日本からは羽生、宇野。アメリカからはリッポン、アーロン、ホクスタイン。カナダからはチャンとニューエン。ロシアからはコフトゥンとコリヤダ。フェルナンデス、ミーシャ・ジー、デニス・テンなど。
2番滑走で初出場のコリヤダ(露。21)。国内2位。曲は「ナイティンゲール・タンゴ」他。衣装は緑色の筋模様の上衣。冒頭で4T+3Tを成功。Jスポーツ解説、中庭さんが「2番滑走の選手からこのレベルとは、自分の現役時代では考えられない。」3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzも決める。最後まで速かった。技術点4番目の51.06、演技構成点9番目の38.6、合計89.66は自己ベスト更新でSP6位はすごい。
12番滑走で最年少のワシリエフス(ラトビア。16)。欧州選手権12位、世界ジュニア8位。曲は「踊るリッツの夜」。冒頭で3A、3Lz+3Tを軽く決めて、ともに全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはよく曲想を表現してレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の42.7、演技構成点11番目の38.37、合計81.7は自己ベスト更新でSP10位。インタビューには「最年少とか関係ない。実力が評価される。」と言っていた。フリー16位、総合14位。
18番滑走でハン・イェン(中。20)。四大陸3位。曲は「Sing Sing Sing」。冒頭の4Tで転倒。スピン三つはレベル4。得意の3Aでステップアウト。しかも連続3回転ジャンプのところで1Lzになってしまい、要素を失う。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点27.65、演技構成点35.91 、転倒の減点1、合計62.56でSP26位。まさかのフリーに進めず。
19番滑走で当日誕生日のブレジナ(チェコ。26)。国内2連覇。欧州選手権10位。曲は「The Way You Look Tonight」。冒頭の3Aは無難に決める。4Sは最近全然立てない。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3。技術点11番目の41.26、演技構成点8番目の39.03、転倒の減点1、合計79.29でSP11位。
20番滑走でジー(ウズベキ。24)。GPシリーズ中国杯8位。四大陸欠場。今季は怪我していたらしい。曲はラフマニノフ「Piano Concerto 2 in C Minor」。冒頭の3Aはオーバーターン。3Lz+3Tは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。しかしいつものはつらつとした動きではない。後半、ステップからの3Fも無難に決める。技術点13番目の39.96、演技構成点14番目の37.47、合計77.43でSP15位。フリー14位、総合15位。
21番滑走でニューエン(加。17)。昨年5位。今季GPシリーズ5位と7位、国内4位。フィルスの代わりに急に2週間前に出場が決定。身長は178cmより高いかも。曲は映画「キリング・フィールド」より「Pran's Theme」他。冒頭の4Tで転倒。次の3Aの予定がパンクして1回転に。CSSpとStSqはレベル3。FCSpはレベル2。最後のCCoSpはレベル4。解説の中庭さんは「こんなに背が伸びると体の感覚が違うだけでなく、靴も大きくなりブレードも長くなるので慣れるのに時間がかかる。」技術点29.8、演技構成点32.81、転倒の減点1、合計61.61でSP27位。フリーに進めず。
22番滑走でリッポン(米。26)。全米優勝。曲はクイーンの「Who Wants to Live Forever」。冒頭の3F+3T は全ジャッジが加点。第1ジャンプで両手上げ。3Aも成功。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqとCSSpはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点1〜3。全体に少し慎重だった。自国開催でSPノーミスは好スタート。技術点7番目の43.96、演技構成点5番目の41.76、合計85.72でSP7位。
23番滑走で初出場のジン(中。18)。四大陸2位。曲は「Tango Amore」。冒頭の4Lz+3Tは、第1ジャンプでつまりこらえた後にきれいな3Tを付けた。3Aは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの4Tをなんとかこらえる。技術点3番目の52.08、演技構成点13番目の37.78、合計89.86でSP5位。
最終グループ25番滑走で初出場の宇野(18)。国内2位、四大陸4位。曲は「Legends」。冒頭の4Tはきれいに成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点、StSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、幅のある3Aを決め、全ジャッジが加点2〜3。連続3回転の予定が、第1ジャンプがつまって3F+2Tに。技術点6番目の47.17、演技構成点4番目の43.57、合計90.74に乗せ、この時点でジンをぬいて1位、SP4位。
26番滑走でフェルナンデス(西。24)。欧州選手権連覇。曲は「マラゲーニャ」。冒頭で4T+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。中庭さんも「完璧です」。しかし4Sで転倒。直ちに立ち上がりスピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点1〜3。後半、3Aを決め、全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の53.06、演技構成点3番目の46.46、転倒の減点1、合計98.52でSP2位。
27番滑走でデニス・テン(カザフ。22)。今季GPシリーズ9位と4位。四大陸欠場。曲は「ミサ・タンゴ」だったが変えてきた。冒頭の4Tで転倒。3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、連続3回転の予定が3Lz+2Tになり、しかも転倒。これは本人も意外だったようだ。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の38.44、演技構成点6番目の41.11、転倒の減点1、合計78.55でSP12位。中庭さんは「体のキレがない。」
28番滑走でチャン(加。25)。国内優勝。曲は「Mack the Knife」。冒頭4T+3Tを壁際だったのにきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。しかし3Aの軸が曲がり転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜3。StSqはは加点ほぼ3。技術点5番目の48.63、演技構成点2番目の47.21、転倒の減点1、合計94.84でSP3位。
29番滑走で羽生(21)。全日本連覇。曲はショパン「Ballade No. 1」。衣装の上衣は白から青へのグラデーション。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに決まり加点ほぼ3。続く4T+3Tも第1ジャンプが少しつまったが成功、加点1〜3。スピン三つはレベル4、加点2〜3。後半、3Aもきれいに成功、加点3。StSqだけレベル3だが加点3。終わったとき、叫んでいた。基礎点47.45に全体で14.07もの加点。技術点驚異的な61.52、演技構成点最高の49.04、合計110.56だが自己ベストではない。SP1位。
最終滑走でコフトゥン(露。20)。欧州選手権3位。曲は「I Can't Dance」。衣装は黒に白くエレキギターの線画。冒頭の4S+3T は、第1ジャンプがまがったがこらえて3T を付けた。しかし、続く4Tの予定が3Tとなり、同じジャンプの重複で無得点。スピン三つはレベル4。後半の3Aはステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点17番目の38.35、演技構成点7番目の40.11 、合計78.46でSP13位。フリー21位、総合18位。
フリーには24人。5番滑走でSP19位のビチェンコ(イスラエル。28)。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭で4T+2Tをきれいに決めて全ジャッジが加点。3Aはよろけた。二つ目の4Tは美しく全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sをステップアウトしたが入れ、3F+2Tも決めた。2Aは全ジャッジが加点。最後に向けて曲が盛り上がるところをChSqでうまく表現し、観客には大いに受けた。技術点9番目の82.57、演技構成点16番目の73.64、合計156.21でフリー11位と盛り返し、総合で13位。GPシリーズ2枠確保できる10位以内が目標だったので少し悔しそうだった。
8番滑走で初出場、SP16位のホクスタイン(米。25)。全米4位だったがN. チェンの怪我で代理出場。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭の4Tはこらえて決めた。続けて3A+2T、3Lzと成功。StSqとCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Aは傾いて片手付き。FSSpと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3Lz+1Lo+3Sと3T+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点。このへんから拍手がものすごくなった。技術点8番目の85.02、演技構成点10番目の77.42、合計162.44は自己ベスト更新でフリー9位、総合237.25も自己ベスト更新で10位。インタビューでは「ぼくは他の国では知られてないので、応援が支えになった。」と言っていた。
13番滑走でデニス・テン。曲はチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」。4回転を三つ入れる構成に変えてきた。しかし冒頭の4Sと4Tはいずれも回ったものの、4Sはステップアウト、4Tは転倒。3Aは全ジャッジが加点1。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、三つ目の4回転の予定が2Tに。3A+3Tと3Fe+1Lo+3Sは決めたが、2Lzが2回転に。StSqはレベル3だが、一番彼らしさが出ていて、全ジャッジが加点2〜3。技術点13番目の73.86、演技構成点9番目の78.72、転倒の減点1、合計151.58でフリー12位、総合230.13で11位。解説の杉田さんは「怪我の影響かもしれないが、こんなに悪いできのテンは初めて見た。」この後、まだ4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
15番滑走でSP8位のアーロン(米。24)。曲は「ブラックスワン」。冒頭の4S+3Tをきれいに決めてほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。StSqと最後のCCoSpはレベル2だが、CCoSpは全ジャッジが加点。後半、二つ目の4S、3Aを成功、4Sは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Lo+3Sも決めて全ジャッジが加点。最後のジャンプ2Aでステップアウトしなければノーミスだった。キスアンドクライでコーチともども笑顔。技術点5番目の93.16、演技構成点7番目の79.7、合計172.86は自己ベスト更新でフリー7位、総合254.14で8位。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
16番滑走でブレジナ。曲は「Le Corsaire」。衣装は赤が基調で昔の貴族の宮廷衣装のよう。冒頭の4Sで転倒。続く3F+1Lo+2Sはなんとか決めたが本来第3は3回転だったはず。3Aはきちんと成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。後半、3F+3Tと3A+2Tを決める。3Lzは全ジャッジが加点。最後のジャンプ2Aはステップアウト。技術点10番目の81.12、演技構成点9番目の78.58、転倒の減点1、合計158.7でフリー10位、総合237.99で9位。試合後のインタビューでは「やっと自分の滑りを取り戻した。」と言っていた。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
18番滑走でリッポン。ほぼノーミスのすばらしい演技。曲はビートルズメドレーで「Get Back」「Black Bird」他。衣装は黒が基調。冒頭の4Lzは下りたがアンダーローテーション。3A+2Tは余裕があり、全ジャッジが加点。FCSpはレベル2だが全ジャッジが加点。両手上げの3Lzも全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2、FCCoSpは加点2〜3。後半、ジャンプの固め跳び。3A、3F+3Tを決めると、片手上げの3Lz+2T+2Loも成功、全ジャッジが加点。ChSqでは笑顔で客席をあおり、全ジャッジが加点1〜3。基礎点80.87に全体で12点以上の加点。技術点6番目の93.08、演技構成点5番目の85.64、合計178.72も自己ベスト更新でフリー4位、総合264.44も自己ベスト更新で6位。キスアンドクライに、アーロンまで飛び込んで祝福。しかしアメリカ上位二人の順位合計が14で、惜しくも来年は2枠。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
最終グループ19番滑走でコリヤダ。曲は「The Nightmare Before Christmas」。衣装は黒を基調に赤い筋。ノーミスの演技。解説の杉田さんが「今までで一番すばらしい」と誉めた。一つだけの4Tは冒頭でふんわりと決め、全ジャッジが加点2〜3。続けて3A、3A+3T、3Lz、3Loと成功、ソロの3A以外は全ジャッジが加点。特に3Lzは加点1〜3。つなぎもきちんと滑っていた。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Loと3S+2Aも全ジャッジが加点。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のChSqはさすがに疲れていたが、全力で曲想を表現、全ジャッジが加点。基礎点78.32に全体で15.35もの加点。技術点3番目の93.67、演技構成点6番目の84.64、合計178.31も自己ベスト更新でフリー5位、総合267.97も自己ベスト更新で4位。
20番滑走で羽生。曲は「セイメイ」。冒頭の4Sはかなりバランスをくずして片手付き。4Tは全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜3。特にStSqは加点2〜3。しかし後半、二つ目の4Sで転倒、第2が付かず繰り返しの減点も。3A+3Tと3A+1Lo+2Sはがんばって決める。3Lzは少しよろけた。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。ファイナルや全日本のような勢いはなかった。左足を傷めているらしく、負担をかけないよう、トウを付く4Tではなく4Sを二つにしたらしいが、裏目に出た。技術点4番目の93.59、演技構成点3番目の92.02、転倒の減点1、合計184.61でフリー2位、総合295.17で2位。SP12点差が安全圏でないとはすごすぎる。
21番滑走でジン。曲は「Dragon Racing」。冒頭の4Lzはめずらしくステップアウト。4Sは成功。3A+1Lo+3Sも決める。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、ソロの4Tと4T+2Tをなんとか決める。スピン三つはレベル4。さらに3Lz+3T、二つ目の3A、3Fとややこらえながらも跳んでしまう。技術点2番目の104.99、演技構成点11番目の76.14、合計181.13でフリー3位、総合270.99で3位はびっくり。しかも自己ベストではない。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
22番滑走でフェルナンデス。曲はシナトラの「野郎どもと女たち」。完璧だった。これで右のかかとを傷めているとは思えない。二つ目の3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点3。4S+3Tは加点2〜3。3A+2Tも加点ほぼ2〜3。StSqと終盤のスピン二つはレベル4。StSqは加点2〜3。CSSpだけレベル3。後半、二つ目の4Sも加点ほぼ3。イーグルの流れの間にジャンプがある。3F+1Lo+3Sも成功。二つ目の3Aもほぼ全ジャッジが加点。3LzとChSqは加点2〜3。技術点最高の118.05、演技構成点も最高の98.36 、合計216.41は自己ベスト更新でフリー1位、総合314.93も自己ベスト更新、逆転で2連覇。
23番滑走で宇野。フェルナンデスの後でやりにくかっただろう。曲は「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。衣装は紺。冒頭の4Tはよくこらえた。2A+1Lo+3Fは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは!マーク。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lo、3Sと全ジャッジが加点。しかし二つ目の4Tで転倒、第2付かず。ただ直後の3Aはきれいに跳び、全ジャッジが加点。観客からも拍手。3A+3Tも成功。上体をうんとのけぞるクリムキンイーグルが入ったChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の87.93、演技構成点4番目の86.58、合計173.51でフリー6位、総合264.25で7位。来年の3枠を確保。シニア1年目で立派だと思うが、本人は悔し泣き。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
最終滑走でチャン。曲はショパンメドレー。冒頭から狂った。4Tの予定がきれいな3Tに。3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4T+3Tはステップアウト。解説の杉田さんは「氷の固さが左右で違う。」ジャッジ席前に大きな水たまりがあることでもわかる。また「ホッケー用のリンクで横サイズが4m小さいのが、チャンのようによく滑る選手にはジャンプに入る角度を変えなければならない。」StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし後半、1A+2Tや2Fを跳んでしまう。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の79.31、演技構成点2番目の92.6、合計171.91でフリー8位、総合266.75で5位。
<女子シングル>38人出場。7グループもある。日本からは宮原、浅田、本郷。ロシアからメドベジェワ、ラジオノワ、ポゴリラヤ。アメリカからゴールド、ワグナー、長洲。カナダからはチャートランドとデイルマン。
2番滑走で初出場のチェ(韓。16)。四大陸8位。曲は「Mama, I'm a Big Girl Now」。振付はカメレンゴ。地元ピョンチャン五輪期待の星。冒頭の3Lz+3Tを軽やかに成功。スピン三つともレベル4、最後のLSpは全ジャッジが加点。後半に3Fと2Aを決めた。StSqはレベル3。技術点34.48、演技構成点21.54、合計56.02でSP16位。フリー15位、総合14位。
17番滑走で初出場のリン(台湾。16)。自国開催の四大陸で15位。アメリカ生まれ。全米ジュニア6位のとき会場がここボストンだった。曲は「Latika's Theme」他。冒頭の3T+3Tはほぼ全ジャッジが加点。ステップからの3Lzは少しミス。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、2A成功。StSqはレベル3だが、音楽をよく表現して全ジャッジが加点。終盤二つのスピンはレベル3、最後のLSpは全ジャッジが加点。実に楽しそうに滑った。技術点32.72、演技構成点24.78、合計57.5は自己ベスト更新でSP14位。フリー22位、総合21位。
20番滑走で李子君(中。19)。四大陸10位。曲は「月の光」。振付はローリ・ニコル。1ヵ月F. キャロルコーチの所へ留学したらしい。今季一番の出来。冒頭で3T+3T成功。ステップからの3Fも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点1〜3、最後のCCoSpは加点2。技術点12番目の37.22、演技構成点11番目の28.17、合計65.39は自己ベスト更新でSP11位。
25番滑走で初出場のトゥルシンバエワ(カザフ。16)。今季世界ジュニア5位。ロシア生まれ。曲は「I Got Rhythm」。コーチはオーサー。振付はD. ウィルソン。背は146cmと小さいが気持ちは強い。冒頭の3Lzはステップアウトで片手付き。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqは速くて動きも大きく、全ジャッジが加点1〜3。後半の2Aも全ジャッジが加点。技術点10番目の35.09、演技構成点13番目の26.54、合計61.63は自己ベスト更新でSP12位。
28番滑走でデイルマン(加。18)。国内2位。四大陸は腱を傷めて欠場。曲は「You'll Have to Swing It」。シーズン当初と変えたらしい。コーチはオーサー。振付はローリ・ニコル。衣装は薄い赤紫。冒頭の3T+3Tはスピードと高さ、幅があり、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2。後半、ステップからの3Lzと2Aを決め、2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点7番目の37.46、演技構成点10番目の29.92、合計67.38は自己ベスト更新、この時点で1位、SP8位。
29番滑走で長洲(米。22)。2010年以来2度目の出場。全米4位、四大陸2位。エドマンズの代わりに出場が決まったのが「先週の水曜」。曲は「Demons」。振付:アダム・リッポン。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3。ステップからの3Loはほぼ全ジャッジが加点。後半、2Aも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の9番目の34.73、演技構成点31.01、合計65.74でSP10位。
30番滑走で浅田(25)。9回目の出場、2度の優勝。全日本3位、四大陸欠場。曲は「素敵なあなた」。振付はローリ・ニコル。衣装は濃いピンク。冒頭の3Aはわずかにアンダーローテーションで両手つき。3F+2Loは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特にStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loは着氷で少しよろめいた。緊張からか少し固かった。技術点13番目の33.27、演技構成点7番目の32.6、合計65.87でSP9位。
31番滑走でワグナー(米。24)。全米3位、四大陸欠場。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付:シェイ=リーン・ボーン。衣装は黒。ステップからの3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2。スピン三つはレベル4。うちFSSpは加点2、最後のLSpは加点1〜3。後半、2Aとステップからの3Loもきちんと成功。2Aは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜3。今季一番の出来。地元の声援を力にした。挨拶の前にバランスを崩してしりもち。技術点4番目の38.43、演技構成点2番目の34.73、合計73.16は自己ベスト更新、この時点で1位、SP4位。
33番滑走でメドベジェワ(露。16)。シニア1年目でGPファイナル、国内、欧州選手権優勝。曲は「白夜の調べ」。振付はズーリン。衣装は紫。ステップからの3F以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。冒頭のCCoSpは加点2、StSqとあと二つのスピンは加点2〜3。後半最初の3Fが少しつまって、第2を付けず。2Aを決めた後、3Lo+3Tの方を連続3回転に変更。技術点2番目の39.93、演技構成点4番目の33.83、合計73.76、この時点で1位、SP3位。
34番滑走でラジオノワ(露。17)。国内、欧州選手権とも2位。曲は「ジュテーム」。振付:ニコライ・モロゾフ。衣装は淡いオレンジ。まだ背が伸びているらしく、解説の岡部さんは「衣装を変えなければならないのでしょう。」少し動きが固い。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Fが少し乱れた。2Aは無難に成功。技術点5番目タイの38.29、演技構成点6番目の33.41、合計71.7でSP5位。思ったより得点が出ず、固い顔。
35番滑走で本郷(19)。全日本4位、四大陸3位。曲は「キダム」。振付:鈴木明子。衣装は緑が基調。冒頭のステップからの3Fはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点、StSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半に変更した3T+3Tは全ジャッジが加点。変更が功を奏した。2Aも全ジャッジが加点。技術点5番目タイの38.29、演技構成点8番目の31.6、合計69.89は自己ベストを約4点更新でSP7位。
36番滑走で宮原(18)。全日本、四大陸優勝。曲は「Firedance」。振付:トム・ディクソン。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tは低かったがクリーンに成功、全ジャッジが加点1。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点3。あと二つのスピンとStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Fは!マーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点9番目の37.21点、演技構成点5番目の33.51、合計70.72でSP6位。
37番滑走でゴールド(米。20)。全米優勝、四大陸4位。曲は「エル・チョクロ」。振付はローリ・ニコル。衣装は黒が基調。冒頭の3Lz+3Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Fは!マーク。2Aはきちんと決めた。最後のポーズの前にこぶしを握った。技術点最高の40.51、演技構成点も最高の35.92、合計76.43は自己ベストを大きく更新、この時点で1位、SP1位。
最終滑走でポゴリラヤ(露。17)。国内3位、欧州選手権も3位。曲は「ボレロ」。振付:ニコライ・モロゾフ。衣装は赤。ステップからの3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは高かった。スピン三つとStSqはレベル4。うち終盤のCCoSpと最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqは加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点。技術点3番目の39.77点、演技構成点も3番目の34.21、合計73.98は自己ベストを更新でSP2位。初めてメドベジェワを上回ったのにコーチともどもなぜかあまり喜んでいない。
フリーは24人。 13番滑走で長洲。曲は「The Great Gatsby」。出てきただけで大歓声。冒頭で3F+3T+2T成功したが!マーク。3Lzはアンダーローテーション。スピンは三つともレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「文句なく加点3」と大賛辞。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+3Tと3Lo+2Tを回転不足なく決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点12番目の60.97、演技構成点10番目の59.94、合計120.91でフリー11位、総合186.65で10位。岡部さんは「このクラスの選手には、3曲のつながりが感じられる構成にしてほしい。」準備期間が短かったが大きなミスなく終え笑顔。
14番滑走で浅田。曲は「蝶々夫人」。冒頭の3Aは、アンダーローテーションでタッチがあったが、下りた。3F+3Loは第2がアンダーローテーション。続く苦手なLzは2回転になった上、eマーク。しかしスピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。岡部さんは「どのポーズも美しい。」特にChSqとともにStSqは、音楽が全身で表現されていて、すばらしかった。最後のLSpも加点2〜3。後半、2A+3Tは第2がアンダーローテーション。3F+2Lo+2Loは全ジャッジが加点。3Loもほぼ全ジャッジが加点。技術点10番目の65.13、演技構成点4番目の69.3、合計134.43はこの時点で1位、フリー7位、総合200.3で7位。復帰1年目のまとめとしては、かなり満足しているようだった。
15番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「Papa Can You Hear Me?」。冒頭で3Lz+2T+2Lo、3Lzを決めたのはよかったが、3Fで転倒。エッジエラーはなし。スピンは三つともレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、3S+3Tと2A+3Tをきれいに決め、2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の67.39、演技構成点12番目の55.6、転倒の減点1、合計121.99は自己ベスト更新でフリー10位、総合183.62も自己ベスト更新で12位。オーサーコーチは笑顔だった。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
16番滑走で本郷。曲は「Riverdance」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。3Sは全ジャッジが加点。続く3Lzも決める。スピン二つとStSqはレベル4。特にStSqは全ジャッジが加点2。後半、2A+3T+2Tを成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。ChSqは磨きがかかり、全ジャッジが加点2〜3。2A+2Tは第2がダウングレードでステップアウト。最後のCCoSpはレベル3。ほぼ実力は発揮できたと思う。技術点8番目の65.66、演技構成点8番目の63.6、合計129.26でフリー8位、総合199.15で8位。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
17番滑走で李子君。曲は映画「The Artist」より。冒頭の2A+1Lo+3Sと2A+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。3Fは片手付き。スピンは三つともレベル4。うち終盤の二つのスピンは全ジャッジが加点。後半、3Lzはeマーク。3F+2Tは第1がアンダーローテーション。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点14番目の59.4、演技構成点11番目の59.73、合計119.13でフリー12位、総合184.52は自己ベスト更新で11位。大きなミスなくSPとフリーを見たのは久しぶり、と岡部さん。
18番滑走でデイルマン。曲は「ブエノスアイレスのマリア」より。冒頭の3T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lzはタッチあり。3Fは!マークで両足。スピン二つはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+2Tと3S+2T+2Loを決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のCCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点。終わったとき、ガッツポーズ。技術点9番目の65.15、演技構成点9番目の63.15、合計128.3は自己ベスト更新でフリー9位、総合195.68も自己ベスト更新で9位。ここまで真央が1位。グリーンルームでスマホを見ていると、3位の長洲が映っていると教えていた。2位は本郷。
最終グループ19番滑走でラジオノワ。曲は「タイタニック」。フリーも衣装を変えてきた。緑のグラデーションで襟元にはリボン。冒頭で慎重に3Lz+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。3Lzはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lo+1Lo+3Sと3Lo+2Tも成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。終わったとき小さくガッツポーズ。技術点4番目の70.17、演技構成点6番目の67.94、合計138.11はこの時点で1位、フリーも5位、総合209.81で6位。グリーンルームで長洲と交替。
20番滑走でメドベジェワ。曲は映画「英国王冠をかけた恋」より。振付:イリヤ・アベルブフ。テーマは「愛は地球を救う」。衣装は濃いグレー。ノーミスの文句がつけようない演技。耳をふさいだおなじみのポーズから、16歳とは思えない、豊かな感情表現。後半の2A+2T+2TとChSq以外の要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。冒頭の3F+3TとStSq、後半の3Fと3S+3T、終盤のCCoSpとLSpは加点2〜3。基礎点62.33に全体で15.43もの加点。技術点最高の77.76、演技構成点2番目の72.34、合計150.1は自己ベスト更新でフリーも1位、総合223.86は、キム・ヨナの世界最高点を更新、初優勝。グリーンルームはこれでロシア人二人と真央。
21番滑走で宮原。メドベジェワの後でたいへんだったと思う。曲はリストの「ため息」。衣装は赤。冒頭の3Lz+2T+2Loは超低空だったが成功。3Loはほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に、最後のLSpは全ジャッジが加点3、StSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lzと二つの2A+3Tも全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の73.54、演技構成点7番目の66.35、合計139.89でフリー3位、総合210.61で5位。フリーのスモールメダルはもらった。グリーンルームでは真央と入れ替わって3位。この後、4月のチームチャレンジ杯に出場予定。
22番滑走でポゴリラヤ。曲は「シェヘラザード」。衣装は水色、頭にも輪飾り。初めてSPとフリーを2本、ノーミスでそろえた。冒頭で3Lz+3T、3Lo+1Lo+3Sと大技に成功、3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとスピン二つは加点1〜3。後半、3Lo+2Tも全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。終わったとき、顔をおおっていた。技術点3番目の71.6、演技構成点5番目の68.11、合計139.71でフリー4位だが、総合213.69で3位。グリーンルームは宮原と交替。ここまで最終グループは4人ともほぼクリーンプログラム。
23番滑走でSP首位のゴールド。曲は「火の鳥」。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tは回ったが着氷で後ろに両手をつき転倒扱い、自滅。それでも、StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。スピンは三つとも加点2〜3、StSqは加点2。つなぎでは鳥らしい仕草は洗練されていた。後半、2A+3T+2Tは全ジャッジが加点。しかし3F+2Tでは!マーク、2Lzは2回転に。ChSqと3Sも全ジャッジが加点としたが、技術点7番目の66.01、演技構成点3番目の69.85、転倒の減点1、合計134.86でフリー6位、総合211.29は自己ベスト更新で4位。メダルに一歩及ばなかった。
最終滑走でワグナー。曲は映画「ムーランルージュ」より。衣装は白に金の刺繍。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。2A+2Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Lo+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。3Fは安打でタッチあり。3Loは全ジャッジが加点2、3Lz は!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜3と盛り上げて、客席は大喝采。技術点5番目の68.45、演技構成点最高の73.78、合計142.23は自己ベスト更新でフリー2位、総合215.39も自己ベストを大きく更新して2位。6分間練習から本番まで40分以上待ってこの内容はたいしたもの。
フィギュアスケート (2016.6/9,10,11,17,18,19,25,26)
世界ジュニア選手権 (2016.3/14〜20 デブレセン・ハンガリー)
<ペア>15組出場。うち11組が初出場。カナダ、アメリカ、ロシアから3組ずつ。中国、チェコ、イギリス、イタリア、カザフスタン、ウクライナから1組ずつ。
7番滑走でミーシナ・ミルゾエフ組(露。14、19)。今季ジュニアGP5位、国内ジュニア優勝。曲は「ボレロ」。女性の衣装はピンク、男性は黒。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。ジュニアのSPソロジャンプは、2Aか2Fと指定されている。2Aは成功、わずかにタイミングがずれた。4Liと最後のPCoSpはレベル4、うち4Liは全ジャッジが加点1。リフトは「ループリフトが指定」らしい。StSqとBoDsはレベル3、うちStSqは全ジャッジが加点。3回交差するとレベルが上がる。スロージャンプは3SThが指定。しっかり決めて全ジャッジが加点ほぼ2。技術点2番目の34.11、演技構成点4番目の25.39、合計59.5は自己ベスト更新でSP2位。
8番滑走でオガネシアン・バルデイ組(ウクライナ。15,19)。曲は「The Race II」。衣装は黄色と黒のレーシングスーツ。冒頭の3Twは高くてレベル3、全ジャッジが加点2〜3。2Aも決める。4LiとPCoSpはレベル4。3SThも成功、全ジャッジが加点。BoDsはレベル3。最後のStSqはレベル1と取りこぼし。技術点3番目の33.21、演技構成点も3番目の26.09、合計59.3は自己ベスト更新でSP3位。
9番滑走でボリソワ・ソポト組(露。16,17)。今季ジュニアGPファイナルとユース五輪で優勝。国内ジュニア3位。曲は「Ninja」。男性の黒い衣装の胸に大きく「忍耐勝」。冒頭の3Twはレベル2。2Aで女性が転倒。4LiとPCoSpはレベル4、4Liは全ジャッジが加点。3SThは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の32.8、演技構成点2番目の26.76、転倒の減点1、合計58.56でSP4位。ウクライナや、国内で負けたミーシナ・ミルゾエフ組より下になり、コーチたちともども暗く固い顔。
13番滑走でドゥスコヴァ・ビダル組(チェコ。16,17)。3年連続出場で、曲も昨年からの「Selection from Cirque du Soleil」。二人ともシンクルの選手でもある。冒頭の2Aは二人とも安定していてタイミングもピッタリ。全ジャッジが加点。3Twも速く、ほぼ横になり、これも全ジャッジが加点。3SThも成功。4LiとPCoSp、最後のStSqはレベル4、うち4Liは全ジャッジが加点。PCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の36.87、演技構成点も最高の27.84、合計64.71は自己ベストを大幅に更新でSP1位。2位とも5点以上の差。
フリー。SP13位のカナダの組が怪我で棄権。12番滑走でミーシナ・ミルゾエフ組。曲は二つともボーカル入り「Attention Mesdames et Messieurs」と「La vie en rose」。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3LoThもほぼ全ジャッジが加点。3連続は二人のタイミングがずれ、着氷も不安定。3Sは成功。ChSqは背中合わせのイーグルなど工夫があり全ジャッジが加点。リフト二つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。3SThも全ジャッジが加点。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。全体にスピードにのりユニゾンも高かった。終わったとき二人とも笑顔。解説の岡部さんは「前半の曲は必要だったのか」と言っていた。技術点2番目の57.83、演技構成点も2番目の55.27、合計113.1は自己ベスト更新でフリーも2位、総合172.6も自己ベスト更新で2位。
13番滑走でドゥスコヴァ・ビダル組。曲は「La leyenda del beso」。女性の衣装は淡いピンク、男性はグレーの上衣の開襟がピンク。冒頭の3Tでは男性の着氷にやや乱れ。3Twはレベル2。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。3SThはきれいに決め全ジャッジが加点。2A+2T+2Tは二人の距離が離れた。3LzTh成功。4Liとスピン二つはレベル4、リフトとPCoSpは全ジャッジが加点。PCoSpでは男性が片手ビールマンのようなポーズもあった。ソロスピンはずれた。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqもバレエのようなポーズがあり全ジャッジが加点。ほぼノーミスで終えると、男性は氷の上にペタンとすわりこんだ。技術点最高の59.05、演技構成点も最高の58.06、合計117.11は自己ベストを30点近く大幅に更新でフリーも1位、総合181.82も自己ベスト更新で初優勝。チェコの優勝も初。
14番滑走でボリソワ・ソポト組。曲は「アラビアのロレンス」。冒頭の3Twはふんわりと軽く全ジャッジが加点。SPで転倒した2A成功。3LoThは幅があり全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。2T+2Tは着氷に乱れ。まだ3回転は跳べないらしい。リフト二つとスピン二つはレベル4。リフト二つとPCoSpは全ジャッジが加点。3SThも決める。ChSqも全ジャッジが加点。技術点3番目の55.19、演技構成点も3番目の55.25、合計110.44でフリー3位、逆転で総合で3位。
最終滑走でオガネシアン・バルデイ組。曲は「Interview with the Vampire」。固かった。ほとんどの要素に軽いミス。冒頭の3S は着氷に乱れ。2Aで女性がステップアウトし第2が付かず。3Twもレベル2で落としてしまった。スロージャンプも二つとも両足。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。リフト二つとCCoSpはレベル4、うち3Liは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。最後のPCoSpはレベル3。技術点7番目の44.63、演技構成点4番目の51.15、合計95.78でフリー4位、総合155.08は自己ベスト更新で4位に後退。キスアンドクライでは女性がこわい顔。
<男子シングル>39人出場。日本からは山本、中村優(しゅう)、宮田の予定だったが、山本の骨折で友野が参加。3人とも初出場。1番滑走で友野(16)。全日本ジュニア2位。曲は「Japanese Doll」他。衣装は法被風。歌舞伎のような振付。冒頭で3A成功。3Lz+2Tは第1がeマークで第2が2回転に。FSSpはレベル4。ジュニアの今季のフライングスピンはシットと決まっている。ステップからの3Fも決める。これも3Fまたは2Fが指定。あと二つのスピンはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点31.0、演技構成点27.33、合計58.33は自己ベスト更新でSP20位。SPの4日前に出場が決まったことを考えれば上出来。
21番滑走で宮田(19)。全日本ジュニア3位。曲は「シンドラーのリスト」。本人がこの曲を希望したとのこと。解説の中庭さんも指導したことがあり「小さい頃から知っていて、正直ここまで来るとは思っていなかった」とのこと。冒頭の3Lz+2Tは第1が少し乱れたため第2が2回転に。2A成功。FSSpとStSqはレベル2だが、StSqは全ジャッジが加点。スピードがないが、静かな曲調に合わせ、ていねいに滑る。後半、3Fもなんとか決める。足替えスピン二つはレベル3。技術点28.17、演技構成点30.93、合計59.1でSP19位。
24番滑走でヒワタシ(米。16)。ネイサン・チェンの代わりに出場。今季全米ジュニア優勝。まだ身長が154p。曲は「I Feel Good」。冒頭で3A成功。身が軽い。続けて3Lz+3Tをクリーンに決める。スピン二つがレベル4。見事なドーナツスピンをする。後半、ステップからの3Fも成功。StSqと最後のCCoSpはレベル4、特にCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点はこの時点でダントツの41.75、演技構成点33.22、合計74.97は自己ベスト更新でSP6位。キスアンドクライでは日本語でしゃべっていた。
25番滑走で中村(19)。曲は「リベルタンゴ」。今季全日本ジュニア5位、全日本シニア9位。冒頭の3Aはわずかにステップアウト。3Lz+3Loも回ったがステップアウト。FSSpと最後のCCoSpはレベル4、CCoSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fはちゃんと決める。このへんからやっと体がよく動くようになった感じ。CCSpとStSqはレベル3、StSqは全ジャッジが加点1。解説の中庭さんは「ステップアウトは回転不足と同じだけ減点されてしまう」。技術点10番目の36.62、演技構成点29.43、合計66.05は自己ベスト更新でSP12位。試合後のインタビューでは「来年の3枠確保に向けて全力をつくす」と言っていたが、難しい状況。
28番滑走でビンセント・ジョウ(米。15)。東南アジア系か。怪我と手術で2年休んだらしい。今季ジュニアGPファイナル4位、全米シニア8位。曲は「Crystallize」。振付の一人に佐藤有香の名前。冒頭の3A成功。ステップからの3Fは片ひヒザ付きで回転していき、立ち上がってすぐ跳ぶ。全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4、うちCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、両手上げの3Lz+3Tも決める。技術点3番目の42.67、演技構成点8番目の34.64、合計77.31は自己ベスト更新、この時点で1位、SP4位。
29番滑走でエイモス(仏。18)。見た目はアマディオに似た雰囲気。滑りはアメリカのアーロンに似ている感じ。曲は「ハレルヤ」。冒頭の3A成功。3Lz+3Tも力強く決める。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のStSqは加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Fはeマーク。技術点7番目の40.19、演技構成点5番目の35.34、合計75.53は自己ベスト更新でSP5位。
35番滑走でサマリン(露。17)。今季国内ジュニア2位。曲は「C'est toi」。冒頭の3Aは幅があり、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4、うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを決めるが!マーク。ステップからの3Fも成功。最後のFSSpはレベル3。技術点最高の43.42、演技構成点3番目の36.89、合計80.31は自己ベスト更新でSP2位。
36番滑走でワシリエフス(ラトビア。16)。曲は「Puttin' On the Ritz」。コーチはウルマノフ。本当に踊れる選手。冒頭の3A成功。3Lz+2Tは第1が少し乱れて第2が2回転に。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは曲想を全身でよく表現して加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Fも成功。技術点6番目の40.78、演技構成点は最高の38.0、合計78.78は自己ベスト更新でSP3位。
38番滑走でアリエフ(露。17)。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニア優勝。曲は「Nothing's the Same」。冒頭の3Aは高く、全ジャッジが加点1〜3。CCSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fと3Lz+3Tをしっかり決め、得点を稼ぐ。FSSpはレベル4、最後のCCoSpはレベル2。技術点2番目の42.95、演技構成点も2番目の37.79、合計80.74は自己ベスト更新でSP1位。
フリー。24人が進む。4番滑走で友野。曲はインド音楽風の「Devdas」他。冒頭で4Sの予定がパンクして2S。続く3Aは片手付き。この二つのミスで「かえって開き直れた」らしい。3F+2Tを二つと、二つ目の3Aに3Tを付けた。FSSpとStSqはレベル3、うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2、3Lzはeマークだったが、最後のCCoSpはレベル4で加点のでき。技術点62.72、演技構成点58.56、合計121.28は自己ベスト更新でフリー12位、総合179.61も自己ベスト更新で15位。
5番滑走で宮田。曲は「Braveheart」。冒頭の3Lz+3Tは成功したが!マーク。試合でまだ成功していない4Tに挑んだがアンダーローテーションで転倒。3Loはステップアウト。CSSpとStSq、最後のCCoSpはレベル3、うちCCoSpは全ジャッジが加点。3連続ジャンプは、第1がパンクし、1A+1Lo+2Sに。FCSpはレベル2。後半、二つ目の3Lzも!マーク。2Sは2回転に。3Fはきれいで全ジャッジが加点。しかし3Tでステップアウト。全体にジャンプが不安定。技術点51.45、演技構成点59.64、転倒の減点1、合計110.09でフリー18位、総合で18位。
13番滑走でSP9位のサモーヒン(イスラエル。18)。3回目の出場。昨季8位。今季欧州選手権7位。曲は「シャーロック・ホームズ」。4回転を三つ決めて初優勝。冒頭で4T+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。続けて4Sはきれいで全ジャッジが加点。3Aもほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4。後半、4Tも全ジャッジが加点。2Lzは2回転になったが、3Lz+1Lo+3Sを決める。2A+2Tも成功。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。終わった後あいさつの前にパイプを吸う仕草も。技術点最高の90.68、演技構成点74.7、合計165.38は自己ベスト更新でフリー1位、総合236.65も自己ベスト更新、大逆転で初優勝。ISUの選手権でイスラエル国歌が流れるのは初めてらしい。この後世界選手戦へ。
17番滑走でSP8位のナデュー(加。18)。2回目の出場だが昨季は25位でフリーに進めず。今季国内シニア5位。眉が太くて体もがっちりタイプ。曲は「メアリー・ポピンズ」より。解説の中庭さんは「この曲を男性が滑るのは想像していなかった」。冒頭で高い3A+3T を決め、全ジャッジが加点。4Tはアンダーローテーションで両足。二つ目の3Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点2。CSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは、コミカルな曲想をよく表現して加点1〜3。後半、3F+2T+2Loも成功、ただし第3はアンダーローテーション。3Lzは!マーク。2A+2A+SEQも決め、最後二つのスピンはレベル3。「どのジャンプの着氷も安定している」とのこと。技術点76.8、演技構成点74.06、合計150.86は自己ベスト更新でフリー2位、総合224.76も自己ベスト更新で2位。カナダは来年3枠。
18番滑走で中村。曲はラフマニノフの「Piano Concerto No.2」。4回転はない。冒頭の3Aで転倒。二つ目の3Aもステップアウトで第2付かず。繰り返しの減点。3Lz+2Tは成功。フライングスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3。後半、2Aから3連続を跳んだが、途中で足を付いてしまい、+SEQ扱い。もったいなかった。3Lzと3Fはきちんと跳び分けた。最後のStSqはレベル3。後半は体がほぐれたのか、スピードにのり、なめらかな動きになった。技術点58.09、演技構成点63.08、転倒の減点1、合計120.17は自己ベスト更新でフリー13位、総合186.22も自己ベスト更新で12位。なんとか来年の2枠(上位二人で28ポイント以内)を確保。
20番滑走でワシリエフス。曲は「Adagio for Tron」。4回転はないのにジャンプが不調。冒頭の3Aはアンダーローテーション。二つ目も3A<になんとか2Tを付ける。足替えスピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは複雑な動きがなめらかに組み込まれており、加点2〜3。後半、1Lz+2Tになってしまい、3Lzはアンダーローテーション。2Aもミス。連続ジャンプが二つしか入ってないので、本当はここも連続ジャンプだったのではないか。欧州選手権では、後半に三つ入れていた。最後のFCCoSpはレベル2。技術点52.33、演技構成点73.64、合計でフリー9位、総合224.54は自己ベスト更新で8位。この後世界選手戦へ。
21番滑走でビンセント・ジョウ。曲は「The Godfather Trilogy」。冒頭の4Tの予定が2Tに。次の4S<+3Tは第1をこらえた。フライングスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。3Aは転倒。後半、二つ目の4Sもアンダーローテーション。3F+2Tと3Lz、3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。技術点74.38、演技構成点70.5、転倒の減点1、合計143.88でフリー4位、総合221.19は自己ベスト更新で5位。
22番滑走でヒワタシ。曲は「Two Little Ballet Shoes」他チャップリンメドレー。4回転はない。冒頭の3A+2T成功、ほぼ全ジャッジが加点1。3Lz、二つ目の3Aと決める。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3F+1Lo+3Sと3Lz+3Tも成功。ところが3Fをもう一つ跳んでしまい、3回転を二つ跳べるのは2種類までなので無得点。あと二つのスピンとStSqはレベル3で全ジャッジが加点、うち最後のCCoSpは加点1〜3。技術点75.27、演技構成点72.28、合計147.55は自己ベスト更新でフリー3位、総合222.52も自己ベスト更新で3位。得点と順位を見ると「よっしゃー」。プレスカンファレンスでは流ちょうに英語を話していた。跳びすぎについて聞かれ、「3Aは普通の3回転ジャンプとは別だと思っていた」と笑いをとった。アメリカは来年3枠に。
23番滑走でサマリン。曲は「パール・ハーバー」。冒頭の4Tは片手付き。3Aステップアウト。3Fはきちんと決め、全ジャッジが加点。しかし3Loで転倒。これで表彰台を逃した。スピン三つはレベル4、うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Aもステップアウトし第2付かず。3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。ソロの3Lz、2A+2A+SEQも成功。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点71.1、演技構成点71.7、合計141.8でフリー5位、総合222.11で4位。キスアンドクライではコーチとも暗い顔。ロシアは、SP1位のアリエフもフリー7位総合6位と沈み、メダルなしに終わった。
<女子シングル>46人出場。日本からは樋口、白岩、本田真凛。直前の公式練習で優勝候補筆頭のツルスカヤ(露)が怪我で棄権。23番滑走でテンネル(米。18)。曲は「The Storm」。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。ステップからの3Fも成功。スピン三つとStSqはレベル4。特にLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半に跳んだ2Aで転倒。技術点4番目の34.42、演技構成点9番目の25.14、転倒の減点1、合計58.56は自己ベスト更新でSP4位。
24番滑走でフェディチキナ(露。14)。今季ジュニアGPファイナル4位、国内ジュニア3位。曲はチャイコフスキー「Valse Sentimentale」。のびのびとほぼノーミスで滑りきった。安定した滑りがすばらしい。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で、FSSp以外の要素は全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半の3Lz+3Tは!マーク。ステップからの3Fはほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の38.16、演技構成点2番目の27.95、合計66.11でSP1位。これでシーズンベストでないとは、ロシアは層が厚い。
28番滑走で本田真凛(14)。今季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア6位。曲は「Spring Sonata No. 5」。振付はズエワ。衣装は淡いピンク。実に軽やかに滑りきった。ジャッジ席の前を通るときはニッコリ笑った。冒頭の3Lo+3Tをきれいに決めて全ジャッジが加点。波に乗った。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン三つは全ジャッジが加点。特にLSpは加点1〜3。StSqもほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fで乱れ。技術点2番目の37.53、演技構成点最高の28.54、合計66.11は自己ベスト更新で同点のSP2位。同点の場合、SPでは技術点が高い方が上になる。
32番滑走で白岩(14)。全日本ジュニア2位。ユース五輪4位。曲は「Over the Rainbow」。振付はキャシー・リード。のびやかさがなく、「大きな大会でびっくりした」。衣装は濃い水色。冒頭のステップからの3Fは!マーク。続く3Lz+2Tは連続3回転の予定だったが、第1で少し回りすぎて第2が2回転に。スピン三つはレベル4。うち終盤のCCoSpとFSSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3。後半、2Aも成功。技術点11番目の30.34、演技構成点7番目の25.89、合計56.23でSP8位。大きなミスはなかったが、実力は出せず。
37番滑走でピアース(米。17)。3回目の出場。昨年は19位。曲は「Voices from the Forest」。冒頭の3T+3Tをきれいに決めてほぼ全ジャッジが加点。続く2Aも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2。後半、ステップからの3Fがアンダーローテーションで転倒。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の30.94、演技構成点5番目の26.62、転倒の減点1、合計56.56でSP7位。
38番滑走で樋口(15)。2回目の出場。昨年は3位。今季全日本ジュニア連覇、全日本シニア2位。曲は「Mambo Fantasy」。振付は佐藤ノリコ、阿部ナナミ。衣装はピンクに黒の縁取り。メイクのせいか印象が違う。冒頭のStSqはレベル4、マンボの曲想をうまく表現して全ジャッジが加点1〜3。スピンも三つともレベル4で、FSSpとCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tで痛恨の転倒。第1の後スピードが落ちてしまい第2の高さが出なかった。ステップからの3Fは!マーク。2Aは難しいステップから直ちに跳び、全ジャッジが加点。技術点5番目の31.93、演技構成点4番目の27.15、転倒の減点1、合計58.03でSP5位。
42番滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。16)。3回目の出場。昨年は4位。曲は「I Got Rhythm」。コーチはオーサー。冒頭の連続ジャンプを3Lzで転倒。スピン三つとStSqはレベル4。StSqと最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。一つ目のスピンの後、鼻血が出て、中断。中断すると減点5。再開後、鼻に詰め物をして息が苦しいはずだが、やりきった。ステップからの3F、2Aともに成功。気持ちが強い。技術点29.6、演技構成点6番目の26.51、転倒と中断の減点6、合計50.11でSP14位。
43番滑走でクフバルスカ(ラトビア。17)。3回目の出場。一昨年は19位。今季ボンパール杯7位、欧州選手権4位、国内シニア優勝。曲は「トスカ」より「E lucevan le stelle」。衣装は紫が基調。冒頭の3T+3Tを成功、全ジャッジが加点。ステップからの3Fはアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点。前半にジャンプ、後半にスピンとステップという構成。スピン二つとStSqはレベル4。CCoSpとStSqは全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3。技術点6番目の7番目の31.69、演技構成点26.23、合計58.99は自己ベスト更新でSP6位。
45番滑走でソツコワ(露。15)。2回目の出場。昨年は5位。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニア2位。曲はサンタナの「Black Magic Woman」。衣装は黒。身長が170pとなり、大人の雰囲気も。ほぼノーミスの演技。冒頭の3Lz+3Tしっかり成功、全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。しかしFSSpはレベル2。ここが取りこぼしか。後半、2Aも決め、ステップからの3Fも成功。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の37.15、演技構成点も3番目の27.63、合計64.78でSP3位。大きなミスはないが、固い顔。
フリーには24人。直前の陸上練習でSP1位のフェディチキナ(露)が負傷棄権。9番滑走でSP15位の地元トート(ハンガリー。17)。曲は「Spanish Tango」他。衣装は濃いピンクに黒い縁取り。冒頭で3T+1Lo+3Sを決め、全ジャッジが加点。続けて3F、3Lz+2Tもエラーなく成功。スピン二つはレベル4。後半二つ目の3Lzでステップアウト。3S+2A+SEQは決める。1Loはパンク。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqもレベル2だが全ジャッジが加点。タンゴっぽい雰囲気を出していた。技術点54.25、演技構成点49.47、合計103.72は自己ベスト更新でフリー7位、総合153.7も自己ベスト更新で8位。コーチのセベスチャンも大喜び。
11番滑走でトゥルシンバエワ。曲は映画『愛のイエントル』より「Papa Can You Hear Me?」。ほぼクリーンプログラム。冒頭で3Lz+2T+2Lo成功。第3で両手上げ。3Lzと3Fをきちんと跳び分け、スピン三つはレベル4。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3、最後のFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、3S+3Tや2A+3Tも決める。うち2A+3Tは第2が高く、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の66.93、演技構成点5番目の53.79、合計120.72でフリー4位、この時点でダントツの1位、総合170.83で5位。でも全然喜んでいない。この後世界選手戦へ。
13番滑走でSP12位のキム(韓国。13)。身長146p、最年少。顔も子どもっぽい。曲は「Kung Fu Panda」。衣装はピンクが基調のチャイナドレス風。冒頭の3Lz+2Tは第2がダウングレード。まるで1回転に見えた。2Aは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2。SPでも同じだったが顔が全く付いていない。後半、3S+3Loは第1がアンダーローテーション。2A+2T+2Loは成功。二つ目の3Lzもアンダーローテーション。最後二つのスピンはレベル3、うちLSpは全ジャッジが加点。技術点51.43、演技構成点46.56、合計97.99は自己ベスト更新でフリー9位、総合150.36も自己ベスト更新で9位。まだまだ荒削りだが将来性はたっぷり感じられる。
15番滑走で白岩。曲は「哀しみのクラウン」。衣装は白黒の市松模様。少し固かったが、ほぼノーミスの演技。冒頭二つの連続3回転は、回転不足なし。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3S+3Loは全ジャッジが加点。続く3Fは!マーク。スピン三つはレベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Loは全ジャッジが加点。3Lz+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。技術点5番目の62.0、演技構成点7番目の53.36、合計でフリー5位、総合171.59で4位。インタビューで「SPでは前の本田選手などのいい演技を見て力んだが、フリーでは、自分の演技に集中した」と言っていた。
17番滑走でピアース。曲はサンサーンスの「死の舞踏」。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。3Lzは!マーク。2A+2Tは成功。3Loはアンダーローテーション。少しずつ取りこぼし。3S+2T+2Loは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の56.28、演技構成点4番目の54.35、合計110.63は自己ベスト更新でフリー6位、総合167.19で6位。
20番滑走で本田。曲は「ビートル・ジュース」より。笑顔で軽々とジャンプを跳び、着氷に流れがある。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点。3S+3Tは全ジャッジが加点。FSSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点。楽しそうに踏んでいた。後半、2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4、うちLSpは全ジャッジが加点。3F+2T+2Loの第3で片手上げ、ほぼ全ジャッジが加点。3Loと2A+3Tは全ジャッジが加点。3Fもほぼ全ジャッジが加点。ひとつも減点評価がなかった。技術点2番目の68.29、演技構成点も2番目の58.58、合計126.87は自己ベスト更新でフリー1位、総合192.98も自己ベスト更新で初優勝。2010年の村上優勝以後続いていたロシア勢の連覇をストップ。インタビューでは「舞台が大きい方が得意」と頼もしい発言。
21番滑走で樋口。曲は「The Mask of Zorro」。力強い滑りで実力を発揮。冒頭の3Lzはこらえたので、予定していた3Loは付けず。3S成功。スピン二つはレベル3。StSqはレベル4でフラメンコらしい感じが出ていた。全ジャッジが加点。後半、冒頭の連続ジャンプのリカバリーで3Lz+3Tを跳び、全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。3F+2T+2Loも決めたが、!マークも。2A+3Tは全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。決めのポーズは剣で突く仕草。技術点最高の68.34、演技構成点3番目の57.31、合計125.65は自己ベスト更新でフリー2位、総合183.73、SP5位から逆転で2年連続3位。これで来年も余裕の3枠確保。プレスカンファレンスで「3Lz+3Loが入らなかったのが残念」と言っていた。フラメンコは合っていると思うので、またシニアになったら挑戦してほしい。日本勢が表彰台に二人立ったのは、2003年太田由希奈(優勝)と安藤(2位)以来とのこと。
23番滑走でソツコワ。曲はプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」。衣装は赤の上に薄紫の薄布をまとったような風変わりなデザイン。冒頭で3Lz+3T 成功。続く3Fは全ジャッジが加点。スピン二つがレベル3、うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3F+1Lo+3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点。二つ目の3Lz、2A+2Tも成功、ともにほぼ全ジャッジが加点。ただ、2A+2Tの第2は3Tの予定だったのかもしれないが、両手上げだった。二つ目の2Aはアンダーローテーション。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。シーズンベストは出たが、不本意な出来だろう。技術点4番目の64.16、演技構成点最高の59.78、合計123.94は自己ベスト更新でフリー3位、総合188.72も自己ベスト更新で2位。一人になってしまったロシア勢として来年の2枠確保した。
最終滑走でクフバルスカ。曲は「ロクサーヌのタンゴ」とニーノ・ロータの「ロミオとジュリエット」。冒頭の3Loはアンダーローテーション。3S+3Tはオーバーターン。3Lz+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4、うち最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、3Fもアンダーローテーションで転倒。CCoSpはレベル3。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点。解説の岡部さんは、「2曲使っているのに滑りに変化がない。最後までスピードを保っていたのは良かった」と言っていた。技術点60.65、演技構成点53.72、転倒の減点1、合計103.37でフリー8位、総合161.29で7位。この後世界選手戦へ。
<アイスダンス>31組出場。日本からは深瀬・立野組。日本からは5年ぶりの参加。カナダ、ロシア、アメリカから3組ずつ、フランス、ウクライナ、ポーランド、ハンガリーから2組ずつ。8番滑走で深瀬・立野組(18、18)。初出場。組んで1年半。女性はシングルから転向、160p。男性は170p。今季ジュニアGPシリーズ11位、全日本ジュニア優勝。モントリオールで練習。コーチ・振付はローマン・アゲナウアー。曲は「Aquarellen」。ジュニアのパターンダンスはスターライトワルツ。Jスポーツの解説、滝野さんは「キーポイントがわかりやすい」と言う。足をスイングする所が多い。1SWはレベル3、2SWはレベル3。STwと最後のRoLiはレベル3。うちリフトはほぼ全ジャッジが加点。NtDiStは残念ながらレベル1。技術点23.29、演技構成点19.34、合計42.63は自己ベスト更新でSD19位。フリーに進出できたのは快挙。
18番滑走でロリオー・ルギャク組(仏。19,20)。男性はがっちりしている。昨年12月に結婚、ジュニアでは珍しい夫婦カップル。今季ジュニアGPファイナル5位。曲は「And the Waltz Goes On」他。ここも練習拠点はモントリオール。女性の衣装は淡い緑。冒頭のSTwはレベル4で全ジャッジが加点。1SWはもレベル4で全ジャッジが加点したが、2SWはレベル1と取りこぼし。NtDiStはレベル3で全ジャッジが加点、最後のRoLiもレベル4で全ジャッジが加点。技術点4番目の31.2、演技構成点6番目の28.45、合計59.65でSD3位。
23番滑走でシュピルワヤ・スミルノフ組(露。16,18)。初出場。女性はウクライナ出身。今季ユース五輪優勝。曲は「Somewhere My Love」他。冒頭のNtMiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。STwはレベル4で全ジャッジが加点。1SWはレベル3、2SWはレベル4。最後のSlLiもレベル4で全ジャッジが加点。技術点3番目の31.7、演技構成点8番目の27.45、合計59.15は自己ベスト更新でSD4位。
27番滑走で今季負けなしのマクナマラ・カーペンター組(米。17,20)。昨年銀メダル。今季全米ジュニア連覇。曲は「ペール・ギュント」から「Anitra's Dance」と「山の王の洞窟で」。衣装は木の葉のよう。全要素に全ジャッジが加点。1SWはレベル3、2SWはレベル4。いずれも加点1〜3。最終グループはパターンダンスのエッジが深くても速い。STwもピッタリでレベル4、加点も1〜3。NtMiStは滝野さんが「ステップごとに曲想を表現している」と言い、レベル3で加点2。最後のRoLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の34.34、演技構成点最高の31.91、合計66.25は今季最高タイでSD2位。
30番滑走でパーソンズ兄妹(米。18,20)。4回目の出場。昨年4位。今季ジュニアGPファイナル3位。曲は「Cinderella's Departure for the Ball」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwは速くてピタッと合っており、レベル4に加点2〜3。1SWだけレベル3だが加点1〜3。2SWとNtMiSt、STwもレベル4、特にNtMiStと最後のSTwは加点ほぼ2〜3。ステップのレベル4はここだけ。技術点最高の36.66、演技構成点2番目の31.22、合計67.88は自己ベスト更新でSD1位。
最終滑走でロボダ・ドロヅ組(露。17,20)。初出場。男性は187pの長身。今季ジュニアGPファイナル2位。国内ジュニア優勝。曲はショパンの「Waltz Nr.10 in H minor」。ステップ以外の要素はレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。特に冒頭のSTwは加点2〜3。終盤のSlLiも加点ほぼ2〜3。ところが最後の要素NtMiStの終わりの方で女性が痛恨の転倒。リプレイでは、深いエッジの左足に右足がぶつかっていた。これでNtMiStはレベル2、GOEは全ジャッジが-2。技術点9番目の29.24、演技構成点3番目の30.69、転倒の減点1、合計58.93でSD6位。フリーの最終グループに入れず。メダルは厳しいか。
フリーには20組。8番滑走で深瀬・立野組。曲は「Dream a Little Dream」と「踊るリッツの夜」。冒頭のCuLiは男性がイーグル、解説の滝野さんは「立野君に余裕があった」と評価、レベル4に全ジャッジが加点。ステップ二つとSTwはレベル1。STwは、第2セットで二人ともスリーターン気味になった。CoSpとRoLiはレベル4、うちRoLiは全ジャッジが加点。最後のChLiも曲想に合っていてほぼ全ジャッジが加点1。技術点18番目の28.91、演技構成点も18番目の30.56、合計59.47でフリーも19位、総合102.1で19位。二人とも楽しそうに踊っていてよかった。本人は言わなかったが、滝野さんによれば実は女性が足首を傷めて十分に体重をかけられなかったらしいので、レベルの取りこぼしが多かったのかもと言っていた。今後が楽しみ。
13番滑走でロボダ・ドロヅ組。曲は天才バイオリン奏者パガニーニの生涯を描いた「Paganini 5」他。男性がバイオリンを弾くポーズから始まり、最初の要素STwはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3。CoSpとリフト二つはレベル4。特に最後のRoLiは全ジャッジが加点2〜3。ChSpも全ジャッジが加点。技術点3番目の44.42、演技構成点も3番目の47.84、合計92.26でフリー3位、総合151.19、フリーは実力を発揮して逆転で3位。
17番滑走でSD5位のポグレビンスキー・ブノワ組(米。17,20)。2回目の出場。女性の両親はウクライナからの移民。今季全米ジュニア3位。曲は「ロミオ+ジュリエット」。二つのステップ以外の要素はレベル4。冒頭のSTwはほぼ全ジャッジが加点。CoSpは全ジャッジが加点1〜3。SeStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。リフト二つは全ジャッジが加点、特にRoLiは加点2〜3。DiStはレベル3で全ジャッジが加点。技術点4番目の43.24、演技構成点7番目の44.54、合計87.78は自己ベスト更新でフリー4位、総合146.83で4位。
18番滑走でパーソンズ兄妹。曲はタンゴの「La Malamad」他。全要素に全ジャッジが加点。二つのステップ以外の要素はレベル4。特に冒頭のSTwは速くてピッタリ合っていて加点2〜3。二つのリフトも加点2〜3。Spは加点2。後半に二つのステップを続け、レベル3とレベル2だったが、充分に曲を表現し、加点1〜3。最後のChLiは加点2〜3。充実した顔で滑りきった。技術点2番目の46.34、演技構成点も2番目の48.52、合計94.86は自己ベスト更新でフリー2位、総合162.74で2位。
19番滑走でシュピルワヤ・スミルノフ組。曲は「シェルブールの雨傘」。「10代でないと出せない、はかない雰囲気」と滝野さん。全要素に全ジャッジが加点。二つのステップだけレベル2、それ以外の要素はレベル4。冒頭のSTwはメロディーに合った緩急で、加点2〜3。傘を差しているようなStaLiは加点ほぼ2〜3。SlLと最後のChSpも加点2〜3。技術点6番目の42.68、演技構成点6番目の44.72、合計87.4は自己ベスト更新でフリー6位、総合146.55も自己ベスト更新で5位。
最終滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「カルメン」。さすがの迫力だった。女性の黒いレース風の衣装も大人っぽい。全要素に全ジャッジが加点2〜3。その上、二つのステップとRoLiがレベル3、他はレベル4。 技術点最高の47.85、演技構成点は全て8点台前半で最高の49.55、合計97.4は自己ベスト更新でフリー1位、総合163.65も自己ベスト更新で初優勝。
フィギュアスケート (2016.2/25,26,27,3/4,5,11,12,18,)
四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2016.2/18〜21 台北・台湾)
<ペア>10組出場。日本からは須藤・ブードロオデ組。カナダとアメリカから3組ずつ。中国から2組。珍しく北朝鮮から1組。カナダのグレニエ・デシャン組はセガン・ビロドー組の代理らしい。1番滑走で須藤・ブードロオデ組(18,22)。今季組んだばかり。男性はカナダ出身で185pもある。曲は「ラヴィアンローズ」。振り付けはマルコット。コーチはカナダのゴーティエ。冒頭の2Twはレベル3。3Sは成功。3SThも決める。BoDsはレベル3だが減点気味。解説の杉田さんは「ばらけている。」PCoSpと4Liはレベル4。StSqはレベル2。今やれることは出せたと思う。技術点28.61、演技構成点24.09、合計52.7は自己ベスト更新でSP9位。
4番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。24,31)。曲はレッド・ツェッペリンの「Since I've Been Loving You」。振り付けはD.ウィルソン。女性の衣装は赤。3Twはレベル2。3Tは女性がアンダーローテーションで転倒。3LzThは全ジャッジが加点。StSqとBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。特にBoDsは加点1〜3。4LiとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点33.86、演技構成点30.11、転倒と演技時間超過の減点2、合計61.97でSP5位。
7番滑走でシメカ・ケネリム組(米。24,28)。曲は「Nothing Else Matters」。女性の衣装は黒のパンツスタイル。冒頭のBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Twはレベル4で全ジャッジが加点2から3。3Sは男性が片手付き。全米では転倒していたが。4LiとStSq、PCoSpは全ジャッジが加点。3FThは両足。技術点36.79、演技構成点30.82、合計67.61でSP3位。
8番滑走でスイ・ハン組(中。20,23)。曲は「Spanish Romance」。振り付けはローリ・ニコル。女性は衣装だけでなく化粧にもプロの手が入っているようだ。全要素に全ジャッジが加点。StSq以外の全要素でレベル4。「禁じられた遊び」のメロディーにのって最初の要素3Tは成功、加点2から3。3FThは実になめらかに着氷し加点ほぼ3。PCoSpは速く、3Twは片手あげ。余裕があった。3Twと4Liは加点2から3。最後のStSqはレベル3だが加点2から3。技術点ダントツの42.93、演技構成点35.58、合計78.51は自己ベスト更新でSP1位。ツァオコーチも満面の笑み。
9番滑走でデュアメル・ラドフォード組(加。30,31)。曲は「Your Song」。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点1〜3。3Lzは女性がアンダーローテーション。3LzThはこらえた。PCoSpと4Li、BoDsはレベル4、特に最後のBoDsは加点1〜3。StSqはレベル3。女性は演技中も表情が硬く、戻ってきたときリンクサイドで顔をおおっていた。どこか具合が悪いに違いない。技術点37.36、演技構成点34.54、合計71.9でSP2位。
最終滑走でユウ・ジン組(中。20,21)。曲は「Yulunga」。振り付けはD.ウィルソン。冒頭の3Tで女性が転倒。3Twは全ジャッジが加点。3LoThも成功、全ジャッジが加点2から3。PCoSpと4Liはレベル4に全ジャッジが加点。BoDsと最後のStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点35.85、演技構成点31.14、転倒と演技時間超過の減点2、合計64.99でSP4位。
フリー。デュアメル・ラドフォード組が女性の体調不良で棄権。中国ペアふた組の女性たちも発熱があるらしい。2番滑走で須藤・ブードロオデ組。SPと違って終始固かった。曲は「Les parapluies de Cherbourg」。2Twはほぼ全ジャッジが加点。2Sは女性だけ2回転に。3SThは成功。5TLiはレベル1。スピン二つと5ALi、FiDsはレベル4。連続ジャンプは、女性の第1ジャンプの3Tがダウングレードで転倒。3LoThはステップアウト。3Lはレベル3。技術点43.85、演技構成点48.78、合計92.63はそれでも自己ベスト更新でフリーも9位、総合145.33で9位。杉田さんは「今後はペアの要素をみがいてほしい。」
4番滑走でSP7位のケイン・オシェイ組(米。22,25)。曲は「オペラ座の怪人」より「Music of the Night」。3Twはレベル3。3Sと2A+2A+SEQは、ぴったり決まり、全ジャッジが加点。3SThはなんとか成功。リフト三つとFiDs、スピン二つはレベル4。うち4Liと5ALiは全ジャッジが加点、5RLiと最後のPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3LzThは回りきって下りたが転倒。技術点3番目の63.03、演技構成点5番目の60.27、転倒の減点1、合計122.3でフリー4位、総合182.02は自己ベスト更新で逆転4位。
5番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲はラフマニノフの「Adagio from Symphony No.2」。冒頭の3Tw3は高く全ジャッジが加点。連続ジャンプは、男性がステップアウトに片手付き、女性は2回転で両足。しかし3LzThは成功。リフト二つと最後のFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。3Sで女性が転倒。5ALとスピン二つはレベル3。うち5ALとPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpの方は入りで近づきすぎたりずれたりした。3LoThはなんとか決める。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の57.9、演技構成点4番目の60.8、転倒の減点1、合計117.7でフリーも5位、総合179.67で5位。
7番滑走でシメカ・ケネリム組。4Twなど完璧な演技。曲は「Elizabeth The Golden Age」。女性の衣装はクリーム色。冒頭の4Twはレベル4。3Sも全ジャッジが加点。続く3SThも全ジャッジが加点ほぼ2から3。FiDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちFiDsとリフト三つ、PCoSpは全ジャッジが加点1〜3。懸案の3T+2Tも成功。ChSqと3FThも全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の73.9、演技構成点2番目の66.45、合計140.35は自己ベスト更新でフリー2位、総合207.96も自己ベスト更新で2位。得点と順位を見ると女性は大はしゃぎ。
9番滑走でユウ・ジン組。曲は映画「クリエイション」より「Humility and Love」。振り付けはD.ウィルソン。衣装は女性が水色、男性が濃紺。冒頭の3Tは女性が片手付き。2A+2Aは女性がアンダーローテーション。3LoThは立ったが転倒。3TwとFiDsはレベル3。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちFCCoSpと3Liは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。SP同様ゆったりした曲調をよくとらえている。3SThは成功。最後のPCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の59.69、演技構成点3番目の63.65、転倒の減点1、合計122.34でフリー3位、総合187.33で3位。
最終滑走でスイ・ハン組。4Twと4STh成功。曲は「サムソンとデリラ」より「Mon coeur s'ouvre a ta voix」。冒頭の4Twはレベル1だがきれいに成功。3T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。4SThもこらえて、全ジャッジが加点1〜3だが、3が4人いた。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち3Liと5RLi、PCoSpは全ジャッジが加点2から3。ChSqも全ジャッジが加点2から3。しかし3Sで女性が転倒。3FThは決めた。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点2から3。FCCoSpはレベル2。解説の杉田さんは「女性の姿勢がいい。構えたときの視線もいい。」技術点2番目の72.1、演技構成点最高の72.3、転倒の減点1、合計143.4は自己ベスト更新でフリーも1位、総合221.91も自己ベスト更新で2回目の優勝。
カナダ選手権3位のカステリ・トラン組は、SP、フリーとも6位で総合6位。解説の杉田さんは「トランの方の動きが悪く見える。」と言う。赤平アナが「筋トレで体を大きくしたのと関係があるかも。」と言う。
<アイスダンス>16組出場。アメリカ、カナダ、中国、韓国から3組ずつ。中国は国内選手権優勝のツァオ・ゼン組の男性が引退したとのこと。日本からは村元・リード組、平井・デラアスンシオン組。世界選手戦のミニマムスコアは29。7番滑走で村元・リード組(22,26)。全日本王者。曲は「Wiener Cafe」他。シーズン初めよりずいぶんスムーズになった。1RWとSTw、最後のRoLiはレベル4。特にRoLiは全ジャッジが加点。STwは「すごく練習した」らしい。2RWとPStはレベル3。PStはほぼ全ジャッジが加点1。技術点31.09、演技構成点26.04、合計57.13は自己ベスト更新でSD7位。
8番滑走でパラディ・ウレット組(加。22,23)。初出場。スケートカナダ8位、カナダ選手権でポール・イスラム組を僅差で破って3位。曲は「Lost by Anouk Teeuwe」他。振付はデュブレイユ。このグループの中では滑りが最も速くてエッジも深い。冒頭のSTwと2RW、RoLiはレベル4。特にRoLiは全ジャッジが加点1〜3。1RWとPStはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点31.95、演技構成点28.2、合計60.15は自己ベスト更新でSD6位。
第3グループ9番滑走で平井・デラアスンシオン組(29,27)。全日本2位。曲は「Il Terzo Fuochista」他。コーチはショーンフェルダー。冒頭のSTwはレベル2。女性が第1セットの途中でよろけかけ、第2セットに移るときにスタンブル。1RWはレベル3、2RWと最後のRoLiはレベル4。PStはレベル2。女性の調子が今ひとつのように見える。技術点24.03、演技構成点23.06、合計47.09でSD12位。
11番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。24,25)。全米3位。曲は「ハレルヤ」。振付はここもデュブレイユ。コーチを今季から変更。すごくよかった。解説の東野さんも「今季最高」と言う。全要素に全ジャッジが加点。初めの要素に入る前に、50秒くらい滑るところもよい。1RWだけレベル3。あとの要素はレベル4。うちSTwは加点ほぼ2〜3。最後のCuLiは加点2〜3。全体がひとつながりで流れの中に要素がある感じ。技術点2番目の35.71、演技構成点4番目の33.65、合計69.36は自己ベスト更新でSD3位。
12番滑走でワン・リュウ組(中。21,21)。中国冬季運動大会優勝。曲は「Piano Man」他。振付はクリロワ、カメレンゴ。女性の衣装はシーズン初めと変えたらしい。淡いピンク色で初々しい。1RWはレベル2。2RWとSTw、最後のCuLiはレベル4。うちSTwは全ジャッジが加点。PStはレベル3。技術点30.43、演技構成点26.06、合計56.49は自己ベスト更新でSD8位。
最終グループ13番滑走でチョック・ベイツ組(米。23,26)。全米2位。曲は「Unchained Melody」他。振付はシュピルバンド。女性の衣装は濃い青。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStとRWの両セクションはレベル3。STwは、2回転で靴を持つ女性の手が離れたのでレベル2と取りこぼし。最後のRoLiだけレベル4。技術点31.57、演技構成点3番目の35.48、合計でSD4位。
14番滑走でギレス・ポワリエ組(加。24,24)。カナダ選手権2位。曲は「Lucky in the Sky with Diamonds」他。濃いピンクと水色の軍服風の衣装はビートルズのアルバムジャケットの写真をモチーフにしたもの。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとRoLiはレベル4。STwは速くて距離も近く、加点ほぼ2〜3。解説の東野さんは「トップシニアになると次第に近づいたりメリハリも付けられる。」RoLiは加点2〜3。1RWがレベル1と取りこぼし。しかし加点は1〜3。東野さんは「スピードがあると正確なエッジを踏むのが難しい。」2RWとPStはレベル3。技術点31.73、演技構成点32.19、合計63.92でSD5位。
15番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。全米王者。「優勝して気持ちが楽になった」そうだ。曲は「コッペリア」。すばらしかった。解説の東野さんは「シーズンが進むにつれ、選手の理解が深まっている。」と言う。全要素に全ジャッジが加点の上に、全てレベル4。冒頭の1RWは加点1〜3。第4まであるSTwと最後のRoLiは加点2〜3。東野さんも途中は見入っていた。終わったときの挨拶まで、マイアがゼンマイが切れた人形のようにだらんと上体を倒したままでいたりして楽しませてくれた。技術点最高の37.2、演技構成点2番目の35.66、合計72.86は自己ベスト更新でSD1位。
最終滑走で昨年優勝のウィーバー・ポジェ組(加。26,28)。カナダ王者。曲は「青き美しきドナウ」。振付はカメレンゴ他。「ワルツの王道の曲」と東野さん。実はシーズン最初に使っていたエルビス・プレスリーメドレーを「変えた方がいい」という助言があって変更したと小林アナが紹介。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと2RW、STwはレベル4。特にCuLiは加点2〜3。STwも加点ほぼ2〜3。1RWと最後のPStはレベル3。うちPStは加点2〜3。技術点3番目の35.36、演技構成点最高の37.06、合計72.42でSD2位。
フリー。8番滑走で平井・デラアスンシオン組。曲は「トゥーランドット」より「Fantasy」他。SDでミスのあった冒頭のSTwはレベル4。CoSpとリフト三つもレベル4。うちリフト三つはほぼ全ジャッジが加点。特に女性が男性の肩を支点に体を回転させて下りてくるSlLiは見応えがあった。CiStはレベル1、DiStはレベル2。全体的に少し速さがなかった。リズムの変化をよりはっきりさせるためプログラム後半を変えたそうだ。そのせいか東野さんは「少し滑り込みが足りなかったか。」と言う。技術点37.36、演技構成点33.61、リフト時間超過の減点1、合計69.97でフリー13位、総合117.06で12位。
9番滑走でワン・リュウ組。曲は、アメリカ・中国合作の武侠映画「ソード・オブ・デスティニー(原題:Crouching Tiger Hidden Dragon)」より。いかにも中国風の振付。リフト三つとSTwはレベル4。うち冒頭のCuLiとSTwは全ジャッジが加点。男性が長身(189cm)なのを生かして女性が足の間をくぐってから男性に飛びつくリフトの入りもあった。ステップ二つとCoSpはレベル2。最後までスピードはあった。技術点40.28、演技構成点39.8、リフト時間超過の減点1、合計79.08でフリー10位、総合135.57で9位。
10番滑走でパラディ・ウレット組。曲はサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」他。CiSt以外の全要素がレベル4で全ジャッジが加点。うち冒頭のCuLiとSTwは加点1〜3。CiStはレベル3。この直後に立ち止まったので棄権かと思ったら、女性の衣装の肩の部分がはずれかけて止め直していた。音楽は流れていて、レフェリーの所に行ったが、そのまま滑るよう言われたらしく、スピンを飛ばしてロングリフトから再開。そのSlLi+RoLiで加点2〜3。最後のChLiのところに抜かしたCoSpを入れたのはすごい。解説の東野さんも「このようなリカバリーは初めて見た。」と言う。中断が30〜40秒未満は−3だが、40秒を越えると棄権とみなされるとのこと。技術点4番目の49.41、演技構成点7番目の40.3、演技中断の減点3、合計86.79は自己ベスト更新でフリー7位、総合146.94も自己ベスト更新で6位。
11番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「She Said」他。前衛的な振付。衣装は変えたような気がする。女性の巻きスカートと男性の上半身が朱色。二つのステップ以外の要素はレベル4。うちSTwとStaLiは全ジャッジが加点2〜3、CoSpは全ジャッジが加点1〜3。つなぎのステップからそのままStaLiに入る動きなど独で、東野さんは「いつもルールぎりぎりの動きを取り入れたりして面白い。」と好意的。SeStはレベル2だが全ジャッジが加点。DiStもレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のChLは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の49.12、演技構成点も5番目の49.15、合計98.27でフリー5位、総合162.19で5位。
12番滑走で村元・リード組。曲は「Pennies from Heaven」「ライムライト」他。スタート地点に来るまでに表情と動きで演技して会場の笑いをとる。二つのステップ以外の要素はレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点1〜3。SlLiも全ジャッジが加点。CuLiとSTwはほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル2、DiStはレベル3だが、いずれもほぼ全ジャッジが加点。チャールストンの軽い感じがよく出ていた。最後のChLiもほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の46.23、演技構成点も6番目の42.47、合計88.7は自己ベスト更新でフリー6位、総合145.83も自己ベスト更新で7位。組みかえ1年目でこの順位は快挙。
最終グループ13番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Adagio for Strings」。フリーも会心の出来。東野さんは「傷ついた男性が死の天使に助けを求めるというテーマが際だって伝わってきた。」と言う。DiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。CiStのみレベル3で、あとの要素は全てレベル4。冒頭のSTwとCuLi、最後のChLiは加点2〜3。CoSpは加点1〜3。基礎点42.0に全体で10.5の加点。組んだ当初はこのようなしっとりした演技は想像できなかった。技術点2番目の52.5、演技構成点4番目の51.43、リフト時間超過の減点1、合計102.83は自己ベスト更新でフリー3位、総合172.29も自己ベスト更新で4位。
14番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Fix You」。「がんばったのにうまくいかないとき、やっと手に入れたのに必要ないものだったとき、なかなか前に進めないね。そんなとき僕が光になって君を支えてあげるよ。」という歌詞に自分たちを重ねて表現。振付はチェルニシェフ他。二人とも黒い衣装。全要素に全ジャッジが加点。CiSt以外の全要素がレベル4。冒頭のCuLiは、支えている男性はイーグルで下ろすときに片足。加点2〜3。CoSpとSTwも加点2〜3。特に第4セットまであるSTwは、横から映していたが、二人がぴったり重なって同じ動きなのがよくわかった。SlLiとCiSt、RoLi、最後のChLiは加点1〜3。DiStは加点2。基礎点42.0に全体で12.92もの加点。技術点最高の54.92、演技構成点3番目の54.84、合計108.76は自己ベスト更新でフリーも1位、総合181.62も自己ベスト更新で初優勝。
15番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「On the Nature of Daylight」。珍しく男性にキレがない。冒頭のSTwの途中で男性がふらついた。レベル2。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。SlLiとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。しかし、CoSpは第1パートが遅くなり、レベル2。RoLiは男性がバランスを崩して早く下ろしてしまい、レベル1と取りこぼし。最後のChLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の45.89、演技構成点最高の55.54、合計101.43でフリー4位、総合173.85で3位。
最終滑走でチョック・ベイツ組。曲はラフマニノフ「Concerto No.2 Adagio」。ここも全要素に全ジャッジが加点。二つのステップだけレベル3で、あとの要素はレベル4。冒頭のCuLiとSeSt、終盤のRoLiとSlLi、ChLiは加点2〜3。CoSpは加点1〜3。基礎点40.5に全体でほぼ12点の加点。よかったが、全米ほどではなかった。技術点3番目の52.49、演技構成点2番目の55.1、合計107.59は自己ベスト更新でフリー2位、総合174.64、SD4位から逆転で2年連続の2位に。
今回3組出場した韓国は、国内優勝のキム・ミノフ組がSDで二人とも転倒して13位と出遅れ、フリーも11位、総合11位とふるわず。しかし初出場でアメリカ出身のミン・ガメリン組がSD9位、フリー8位、自己ベスト更新で総合8位と健闘。国内3位のイ・カム組もSD11位、フリーでは堂々とタンゴを踊り自己ベスト更新で9位、総合10位。世界選手戦の出場カップルを見直してもいいのではと思った。
フィギュアスケート (2016.2/25,26,27,3/4,5,)
四大陸選手権 (2016.2/18〜21 台北・台湾)
<女子シングル>22人出場。世界選手権SPミニマムスコアは27。日本からは宮原、本郷、村上。9番滑走でオズモンド(加。20)。カナダ選手権3位。曲は「La vie en rose」。冒頭の3F+3T は間にオーバーターン。GPシリーズでもあったミス。ステップからの3Lzは!マーク。後半、アクセルが1回転の上、転倒。無得点で要素を失う。FCSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点。LSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpもレベル4に全ジャッジが加点。つなぎの滑りや音楽表現は一流なだけに要素を失ったのが残念。技術点11番目の29.92、演技構成点9番目の27.22、転倒の減点1、合計56.14でSP11位と大きく出遅れ。
15番滑走でパク・ソヨン(韓国。18)。韓国選手権5位。しかし世界選手権の出場は決まっているとか。曲は「Black Orpheus」。冒頭で3Lz成功。3S+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。要素は全てきちんと入ったのでこの時点で1位。技術点3番目の35.48、演技構成点10番目の27.01、合計62.49でSP5位。
16番滑走で李子君(中。19)。12月の中国選手権は欠場。1月の冬季体育大会で優勝。曲は「Clair de Lune」。冒頭の3T+3Tは第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fは軽々と跳びほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特にLSpは加点1〜3。後半、2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3。今季一番いいと思う。技術点8番目の32.15、演技構成点7番目の27.89 、合計60.04でSP6位。
最終グループ17番滑走で本郷(19)。全日本4位。曲はシルクドソレイユの「Incantation」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzは成功。eマークなし。2Aは全ジャッジが加点。少していねいに滑っている感じでいつもの勢いがなかった。解説の杉田さんは「ジャンプがみんな壁に近い。そのせいか体が縮こまっている。」技術点5番目の34.81、演技構成点も5番目の29.46、合計64.27でSP4位。キスアンドクライでは長久保コーチともども笑顔なし。
18番滑走でゴールド(米)。全米女王。曲は「エル・チョクロ」。冒頭の3Lzからの連続ジャンプのはずが転倒。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Fはeマークの上これも転倒。2Aはほぼ全ジャッジが加点。優勝候補の一角が大失態。技術点13番目の27.52、演技構成点3番目の31.74、転倒の減点2、合計57.26でSP9位。キスアンドクライではキャロルコーチも固い顔。全米の時よりやや太ったか。
19番滑走で宮原(17)。全日本連覇。曲は「リバーダンス」から「Firedance」。最後のCCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは低かったが回転不足もeマークもなし。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは加点ほぼ2〜3、StSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Fと2Aもきれいに決める。技術点最高の39.88、演技構成点も最高の32.6、合計72.48は自己ベスト更新でSP1位。
20番滑走で村上(21)。全日本6位。浅田が辞退して繰り上がった。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のステップからの3Fはきれいに成功。スピン三つはレベル4。後半、3T+3Tも回転不足なく決める。2Aは少し泳いだがこらえた。最後のStSqはすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。今季一番の出来だと思う。技術点2番目の36.51、演技構成点も2番目の32.0、合計68.51は自己ベスト更新でSP2位。
21番滑走で長洲(米。22)。全米4位。今大会の最年長。曲は「Demons」。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。FCSpも全ジャッジが加点。ステップからの3Loはオーバーターン。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点。最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。杉田さんは「最近はなかなか全部がいいレベルでそろわないが、だいぶ戻ってきた。」と言う。技術点4番目の35.05、演技構成点3番目の31.01、合計66.06でSP3位。
最終滑走でカナダ女王チャートランド(19)。曲は「ピナ」。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションで片手つき。LSpと最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Loと2Aは無難に決める。技術点10番目の30.74、演技構成点6番目の28.97、合計59.71でSP7位。
フリー。11番滑走でゴールド。曲は「火の鳥」。そつなくまとめた。冒頭の3Lzは、連続3回転のはずだったが回避。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aはほぼ全ジャッジが加点1。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特に終盤のLSpとCCoSpは加点1〜3。後半、2A+2T+2Tを決めるが、第2ジャンプは3回転の予定だったがここで二つ2Tを入れたため、二つめの3Lzには+1Tということに。3Fはeマーク。ChSqと3Sは全ジャッジが加点。解説の杉田さんは「本来の動きではない。」地元ボストンでの世界選手権に期待していた。技術点57.41、演技構成点2番目の63.72、合計121.13はこの時点で1位でフリー3位、総合178.39で5位。
12番滑走でチャートランド。曲は「風とともに去りぬ」。全体にためがなく、追いかけられているよう。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fはアンダーローテーションの上eマーク。ChSqは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。後半、2A+1Lo+3Sを跳んだが第3がアンダーローテーション。どのジャンプも着氷が変。StSqはレベル2。3Sでとうとう転倒。2A+2Loはなんとか決めた。杉田さんは「せっかく音楽が雄大なのに表現されていない。」技術点50.55、演技構成点56.47、転倒の減点1、合計106.02でフリー14位、総合165.73で11位。
16番滑走でオズモンド。曲はピアソラ「Oblivion」他。衣装は黒、髪に赤い花。復活したか。冒頭で3F+2Tを決める。第1で少し軸が外へ触れたが、大きく回り込んでまとめ、ほぼ全ジャッジが加点。2A+2Tも成功。3Lzはeマーク。スピン三つとはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点、特にStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3FとChSqは全ジャッジが加点。タンゴらしさが出ている。3S+1T+2Loは第2ジャンプがめずらしい1Tで、かなり止まった感じになったが、認められた。2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の59.09、演技構成点5番目の60.4、合計119.49でフリー4位、総合175.63で6位。世界選手権に出られないのは残念な内容。
最終グループ17番滑走で長洲。曲は「偉大なるギャツビー」。すごくよかった。冒頭の3F+3T成功。SPでも決めたが「国際大会で連続3回転を回転不足なく認められたのは初めて」と喜んだそうだ。3Lzはeマーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に最後のLSpはビールマンへの移行がすばらしく全ジャッジが加点2〜3。ChSqみ全ジャッジが加点。後半、2A+3T+2Tは全ジャッジが加点。3Loと3Lo+2Tはほぼ全ジャッジが加点。アメリカの選手は男女とも、全米から日数が少ないのと時差ぼけで不調だが、長洲だけ調子がいい。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の66.01、演技構成点3番目の61.79、合計127.8でフリー2位、総合193.86で2位。グリーンルームに一人でいたゴールドに合流。
18番滑走で村上。曲は映画「サユリ」より。衣装は濃い水色。最後までがちがちだった。がっかりの出来。冒頭の3Loはアンダーローテーション。2A+3Tも第2がアンダーローテーション。3Fは決めたがよろけた。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3。後半、二つめの3Loの予定が1回転に。3F<+1T+2Tは第1がアンダーローテーション。3Sはまともに跳べてほぼ全ジャッジが加点。転倒もeマークもないのに、この技術点の低さは…。技術点47.42、演技構成点59.19、合計106.02でフリー13位、総合175.12で7位。
19番滑走で本郷。曲は「リバーダンス」。冒頭の3F+3Tは第2がダウングレードで転倒。3Sは全ジャッジが加点。3Lzはeマーク。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A+3T+2T成功。2A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。もう少しはじけてほしい。杉田さんは「レベルは取れるようになったから、加点の取れる演技を。」技術点58.0、演技構成点60.51、転倒の減点1、合計117.51でフリー5位、総合181.78で3位。
20番滑走で李子君。風邪が治っていない。曲は映画「The Artist」より。冒頭の2A+1Lo+3Sは幅があってすばらしく全ジャッジが加点。2A+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lzはeマーク。3F+2Tは成功。3Sはアンダーローテーションで転倒。体力がないらしく、起き上がるのに時間がかかる。StSqはレベル2。ただ「やっている」感じ。中国チームに風邪が流行っている、とハン・イェンが言っていたらしい。技術点53.58、演技構成点55.26、転倒の減点1、合計107.84でフリー11位、総合167.88で10位。
21番滑走で宮原。曲は「Un Sospiro」。完璧な演技。冒頭で3Lz+2T+2Loを成功。超低空だったが回っていた。3Loと3Fは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ3。後半、二つの2A+3Tは両方とも全ジャッジが加点。3Sも全ジャッジが加点。ChSqも情感がにじみ出ていて全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の74.89、演技構成点も最高の67.54、合計142.43は自己ベスト更新でフリーも1位、総合214.91も自己ベスト更新で初優勝。杉田さんは「大きく見せられるようになった。」
最終滑走でパク・ソヨン。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭の3Lzはステップアウト。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Fは転倒。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3S+2T+2Loなんとか決める。二つめの2A+3Tは第2がアンダーローテーション。3Sは全ジャッジが加点。技術点60.69、演技構成点56.74、転倒の減点1、合計116.43でフリー7位、総合178.92は自己ベスト更新で4位。しかし世界選手権には、今大会の最年少(16)で8位のチェ・ダビンが出るとのこと。
<男子シングル>23人出場。昨季優勝のデニス・テン(カザフ)が怪我で欠場。リッポン(米)が辞退しマイナー(米)が出場。日本からは宇野、無良、田中刑事。アメリカ、カナダと中国から3人ずつ。5番滑走でナン・ソン(中。25)。今季GPシリーズ中国杯9位。曲は「When Michael Met Mozart」。振付はD.ウィルソン。冒頭の4T、次の3A、3Lz+3Tと全てのジャンプで手つき。FCSpだけレベル4。スピン二つとStSqはレベル3。滑りもなめらかでなく、とにかく加点が付かない。技術点34.98、演技構成点31.06、合計66.04でSP11位。
10番滑走でレイノルズ(加。25)。2013年に四大陸優勝。昨季は怪我で手術もして全休。今季カナダ選手権3位。曲は「Tankl」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sで転倒。続く3Aも転倒。連続ジャンプは3Fからの連続3回転の予定を変えて4Tからの連続ジャンプにしたが転倒。最後スピンに入る前にも転倒。要素を失う。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点24.35、演技構成点34.79、転倒の減点4、合計55.14でまさかのSP20位。
17番滑走で田中刑事(21)。曲は「ブエノスアイレスの春」。振付:マッシモ・スカリ。冒頭で4Sの予定が3Sになり、しかもステップアウト。3Aはきれいでほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。後半、3F+3Tは片手つき。全日本の方がよかったが、大きなミスはなし。技術点37.82、演技構成点37.0、合計74.82でSP7位。
18番滑走でハン・イェン(中。19)。曲は「シング・シング・シング」。振付:ローリー・ニコル。ひとつのスピン以外はノーミス。今季最高に見えた。冒頭の4Tは大きく、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。後半、豪快な3Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点。CSSpは入りで必要な2回転に満たず無得点。もったいない。最後のStSqもすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったときめずらしくガッツポーズ。技術点3番目の47.92、演技構成点4番目の41.65、合計89.57でSP3位。
19番滑走で宇野(18)。曲は「Legends」。振付:樋口美穂子。すばらしい出来。構成を変更し、冒頭に持ってきた4Tをこらえて、流れにのった。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に終盤のStSqとCCoSpはスピードもあり、全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aと3F+3Tも全ジャッジが加点。特に3Aは加点2〜3。技術点2番目の50.06、演技構成点も2番目の42.93、合計92.99は自己ベスト更新でSP2位は、今季シニアデビューの選手でなくても素晴らしい。
20番滑走でアーロン(米。23)。全米2位。曲はオペラ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」。振付:フィリップ・ミルズ。得意のジャンプが不調。やはり全米から二週間というのはたいへんらしい。冒頭の4Sはステップアウトで両手つき。第2ジャンプ付かず。3Aは全ジャッジが加点。しかし気落ちしたのかスピンは三つともレベル2。後半3Lzで転倒、連続ジャンプの要素を失う。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点32.48、演技構成点6番目の38.0、転倒の減点1、合計69.48でSP8位。キスアンドクライで泣きそうだった。
21番滑走で無良(25)。曲は「黒い瞳」。振付:チャーリー・ホワイト。冒頭の4Tからの連続ジャンプの予定をソロにする。ジャンプ自体はよかったが、解説の岡部さんは「ステップから直ちに跳ばなくてはいけないがだいぶ間があった。」と言う。3Aはジャッジ席の正面で決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。特にStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。技術点4番目の46.94、演技構成点3番目の42.14、合計89.08でSP4位。
22番滑走でボーヤン・ジン(中。18)。曲は「タンゴ゜・アモーレ」。冒頭で驚異的な4Lz+3T成功、全ジャッジが加点。続く3Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとFCSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の58.41、演技構成点5番目の40.04、合計98.45でSP1位。
最終滑走でチャン(加。25)。今季GPファイナル4位。カナダ選手権優勝。曲は「マック・ザ・ナイフ」。振付:デヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Tはステップアウト。次の3Aは少し片手つき。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に終盤のStSqは加点2〜3。後半、連続3回転が理想だったが3Lz+2Tに。直後のCCSpは速度も遅くレベル1ととりこぼし。めずらしい。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の41.15、演技構成点最高の45.07、合計86.22でSP5位。
フリー。3番滑走でレイノルズ。曲は「Grand Piano」。冒頭の4S、4Tともに下りたがアンダーローテーション。3Aはひらいて2A。以前のスピードが戻っていないのでジャンプの高さが不足気味。スピン三つはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。後半3F+3T+2Loは最後でややステップアウト。二つめの2Aで転倒。3S+3Loはなんとか決める。3Sは両足。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点68.85、演技構成点75.88、転倒の減点1、合計143.73でフリー8位、総合で11位。
13番滑走で田中刑事。曲は「椿姫」。振付はスカリ。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。続く3Aは決める。3F+3Tはきれいで全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。StSqは曲をよく表現して全ジャッジが加点1〜3。後半、3Aのはずがパンクして1A。解説の岡部さんも「ここは3Aを決めないといけません。」3Lz、3S+2T+2Lo、3Lo+2Tは成功。終盤のChSqはメリハリの効いた大きな動きで全ジャッジが加点2〜3。最後のFCSpはレベル2。技術点71.8、演技構成点77.08、転倒の減点1、合計147.88でフリー7位、総合222.7で6位。
14番滑走でアーロン。曲は「ブラック・スワン」。冒頭の4S は片手つき。3A+2Tは成功。FCCoSpはレベル2。StSqとスピン二つはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、二つめの4S が両足になり第2入らず。しかも二つめの3Aの予定が1Aに。しかしあきらめずに3Lz+1Lo+3Sと3Lz+3Tは決める。技術点75.1、演技構成点76.36、合計151.46でフリー6位、総合220.94で7位。アメリカ勢でただ一人入賞。
17番滑走でナン・ソン。曲は「Seven Swords」。振付はD.ウィルソン。4回転なしのプログラム。冒頭の3Aは片手つき。3A+2Tは成功。StSqとスピン二つはレベル3、最後のCCoSpはレベル4。後半3Lzは両足。二つめのLzは2Lz+2Tになる。2A+3Tはきちんと決める。回転不足はないが、加点もないので、得点は伸びない。いいときのジャンプや滑りは取り戻せないまま。技術点63.35、演技構成点65.42、合計128.77でフリー15位、総合194.81で12位。これで引退らしい。
19番滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。二つの4回転以外の要素は全て全ジャッジが加点。冒頭の4Tは両足気味。続く3A+3Tは加点ほぼ2〜3。二つめの3Aも決める。スピン三つにStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2。最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、二つめの4Tはダウングレードで両ひざをついてしまい-3。しかし3Lzや2A+1Lo+3Fはきれいに成功。2A+1Lo+3Fは加点1〜3。得意のクリムキンイーグルを含むChSqは加点二人以外3。技術点5番目の87.6、演技構成点2番目の89.22、合計176.82でフリー5位、総合269.81で4位。岡部さんは「4回転の課題はワールドまで持ち越し。」
20番滑走でハン・イェン。曲は「ロミオとジュリエット」より。冒頭の3A+3T成功。4T+2Tは全ジャッジが加点。二つめの4Tも決める。スピン二つとStSqはレベル4。特に最後のStSqはすばらしく、全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの3Aはほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2T+2Loも成功。CSSpレベル3。技術点3番目の96.23、演技構成点5番目の85.72、合計181.98は自己ベスト更新でフリー3位、総合271.55で3位。四大陸は3回出て全て3位。
21番滑走で無良。曲は「オー」。冒頭の4Tはきれいで全ジャッジが加点1〜3。続く4T+2Tもほぼ全ジャッジが加点。3Aは両手つき。3Sは全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。後半、3A+3Tは全ジャッジが加点。3F+1Lo+2Sも決める。最後のジャンプ3Lzは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはよく動いて全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の93.39、演技構成点3番目の85.96、合計179.35は自己ベスト更新でフリー4位、総合268.43で5位。
22番滑走でボーヤン・ジン。曲は「Dragon Racing」。四つの4回転成功。冒頭の4Lzと4Sは全ジャッジが加点1〜3。続けて3A+1Lo+3Sも成功。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。後半、4T+2Tと4Tをやすやすと決める。うち4Tはほぼ全ジャッジが加点。さらに3Lz+3T成功。二つめの3Aも決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル2だが最後のCSSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点驚異的な110.66、演技構成点5番目の80.72、合計191.38でフリー2位、総合289.83で2位。
最終滑走でチャン。曲はショパンのセレクション。完璧な演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭できれいな+3T成功、加点2〜3。3Aは加点1〜3。二つめの4Tも成功、加点2〜3。StSqとスピン二つはレベル4。後半、3A+2Tと3Lz+2T+2Loを決めてきた。3Lz+2T+2Loは加点1〜3。ChSqは加点2〜3。技術点2番目の106.85、演技構成点最高の97.14、合計203.99は自己ベスト更新でフリー1位、総合290.21で逆転優勝。
フィギュアスケート (2016.2/17,20,3/6,10,11)
全米選手権 ペア・アイスダンス (2016.1/16-24 セントポール・ミネソタ州)
<ペア>13組出場。世界選手権の枠は2つ。昨年2位のデニー・ブランドン組は女性の怪我で欠場。3番滑走でカステッリ・トラン組(25,25)。スケートカナダ4位、ボンパール杯6位。曲は「サマータイム」。3Twはレベル1、GOEは0〜3。ソロジャンプは2S。男女の回転数が違ったか。この後はよかった。3SThは全ジャッジが加点。4LiとPCoSp、StSqはレベル4に全ジャッジが加点。うち4LiとStSqは加点1〜3。最後のBoDsはレベル3。技術点34.31、演技構成点29.81、合計64.12でSP3位。
10番滑走で昨年優勝のシメカ・ケネリム組(24,28)。Jスポーツも男性の呼び方を変更。スケートアメリカ2位、NHK杯3位、ファイナル7位。曲は「Nothing Else Matters」。冒頭のBoDs、4Li、StSq、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち4Liは加点0〜3、最後のPCoSpは加点1〜3。3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、三つめの要素3Sで男性が転倒。これが痛かった。3LzThは成功。技術点37.37、演技構成点30.98、転倒の減点1、合計67.35でSP2位。
最終滑走でケイン・オシェイ組(22,24)。スケートアメリカ6位、ロステレコム杯4位。曲はGPシリーズと変更して「Take Me to Church」。冒頭のBoDsはレベル1だが全ジャッジが加点。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Sはタイミングもぴったりでほぼ全ジャッジが加点。3LzThも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。4LiとPCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ2〜3。技術点最高の37.94、演技構成点も最高の31.67、合計69.61でSP1位。
フリー。11番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Journey Medley」。冒頭の3Twは高くて速く、レベル2だが全ジャッジが加点2〜3。リフト二つと最後のBiDsはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。3Sはタイミングもよく成功。2AThはほぼ全ジャッジが加点。PCoSpはレベル3。3Tからの連続ジャンプは第1で男性が転倒。女性も第2を跳ばなかったので、ソロジャンプの繰り返しとみなされ、70%に減点。解説の岡部さんによると、女性だけでも第2を跳べば、連続ジャンプの要素とみなされ、第1ジャンプの基礎点から第2がなかったことの80%減点ですむという。三つめの5ALiはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。3SThは転倒。FCCoSpはレベル2。技術点54.23、演技構成点62.69、転倒の減点2、合計114.92でフリーも3位、総合179.04で3位。
12番滑走でシメカ・ケネリム組。曲は「Elizabeth The Golden Age」。冒頭の4Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。SPで転倒した3Sは全ジャッジが加点1〜3。3SThは両足。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Tからの連続ジャンプでまた男性が転倒。こちらは女性が第2に2Tを付けたので80%減点。リフト二つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。3LzThは片手つき。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点65.76、演技構成点64.69、転倒の減点1、合計129.45でフリーも2位、総合196.8で2位。
最終滑走でケイン・オシェイ組。曲は「オペラ座の怪人」より「Music of the Night」。ノーミスの演技。冒頭の3Twはレベル2。3Sはぴったり合っていて全ジャッジが加点。3SThも全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとスピン二つ、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。2A+2Aは全ジャッジが加点2〜3。ChSqと3LzThもほぼ全ジャッジが加点。ジャンプが安定しているのが強み。解説の岡部さんは音楽表現もほめていた。技術点最高の71.36、演技構成点も最高の70.68、合計142.04でフリーも1位、総合211.65で初優勝。女性は泣いていた。
四大陸には、1〜3位、世界選手権には1位と2位を派遣。
<アイスダンス>14組出場。昨年より4組少ないらしい。世界選手戦は3枠。6番滑走でシブタニ兄妹(21,24)。スケートカナダ2位、NHK杯優勝、ファイナル4位。曲は「コッペリア」。女性の衣装はピンク。全要素に全ジャッジが加点2から3。ただひと組、全ての要素がレベル4。得意のSTwは、加点ほぼ3。第4セットまであり、Jスポーツ解説の東野さんは「スーパーツイズル」と呼ぶ。速くて美しくピッタリ合っている。女性の人形のようなカクカクした動きはユーモラスで、二人の新しい良さを引き出したプログラム。終わりの方の振り付けはGPシリーズのときとは変更されているように思う。基礎点29.7に全体で8点以上の加点。技術点最高の38.04、演技構成点2番目の36.63、合計74.67でSD2位。
10番滑走でチョック・ベイツ組(23,26)。スケートアメリカ優勝、中国杯2位、ファイナル2位。曲は「More」ほか。女性の衣装は青。小林アナが「ネーベルホルン杯の後にSDの曲を変更した。」と言う。東野さんも「こちらもよく滑り込んでいる。衣装もGPファイナルの時と変えたようだ。」と言う。ここも全要素に全ジャッジが加点2から3。ただ2RWだけレベル3。基礎点29.1に全体で8.7の加点。技術点2番目の37.8、演技構成点最高の37.34、合計75.14でSD1位。2位とは0.47差。昨年までは、シブタニ組とは演技構成点の差が大きかったが、今年は1点以内につまってきた。
11番滑走でハベル・ドナヒュー組(24,24)。ボンパール杯優勝、NHK杯3位、ファイナル6位。曲は「ハレルヤ」。ここも全要素に全ジャッジが加点。PStだけレベル3。STwは加点ほぼ3。基礎点28.2に全体で7.94の加点。技術点36.14、演技構成点34.96、合計71.1でSD3位。
SD4位は、63.12で「シンデレラ」のカヌーシオ・マクマナス組、SD5位は、63.02で昨年4位、「くるみ割り人形」のハワイエク・ベイカー組。4位と5位の差は1.0。全米は4位まで表彰なので、この差は大きい。
フリー。上位5組はどの組もノーミスで滑った。12番滑走でチョック・ベイツ組。曲はラフマニノフ「Concerto No. 2 Adagio」。女性の衣装は紅色のグラデーション。全要素に全ジャッジが加点2から3。RoLiは加点3。STwとSlLiは加点ほぼ3。しかしCoSpでレベル2が響いたか。解説の東野さんは「二つのパートの両方で姿勢変化が必要。」と言う。DiStもレベル3で、加点も2。プログラム全体が切れ目なくつながっているなめらかさはさすが。基礎点40.0に全体で15.0の加点でも連覇には足りなかった。技術点55.0、演技構成点最高の56.79、合計111.79でフリー2位、総合186.93で2位。
13番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Fix you」。スピード感が今までの試合とはまったく違った。ここも全要素に全ジャッジが加点2から3。その上、全要素がレベル4。得意のSTwは加点3。CoSpとRoLiは加点ほぼ3。CiStこそ加点3は一人だけだが、「レベル4は難しいステップ、ターンが九つ以上、100%できたということ。」と東野さんが言う。基礎点43.5に全体で15.39の加点。技術点最高の58.89、演技構成点56.58、合計115.47でフリー1位、総合190.14、全米シニア六度目にして逆転で初優勝。今季の世界選手戦はボストンで、アレックスの出身地とのこと。
最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Adagio for Tron」。失意の中にある男とそれに手を差し伸べる天使を表現。道理で女性の衣装の背中に羽のようなグレーのケープ状の布がヒラヒラしていると思った。ここも全要素に全ジャッジが加点2から3。二つのステップだけレベル3であとの要素はレベル4。冒頭のSTwは加点ほぼ3。DiStは加点2。基礎点40.5に全体で加点14.14。技術点54.64、演技構成点53.07、合計でフリーも3位、総合178.81で3位。順位は昨年、一昨年と同じだが、得点は伸びている。
4位は、カヌーシオ・マクマナス組がベートーベン・メドレーを見事に滑りきり、逃げ切った。先に滑ったカヌーシオ・マクマナス組もとてもいい演技だった。
表彰式のメダルは会長だったが、優勝トロフィー授与はベルビンとアゴスト(全米5連覇)だった。四大陸、世界選手戦とも上位3組を派遣。
フィギュアスケート (2016.2/17,20,)
全米選手権 (2016.1/16〜24 セントポール・ミネソタ州)
<女子シングル>22人出場。昨年までいた、シーザリオやジャンがいない。グレイシー・ゴールドの二卵性双子の妹カーリー・ゴールドが2番滑走で出たが、滑りが固く、3Loが1Loになり、42.41でSP15位。5番滑走でマライア・ベル(19)。昨季全米6位。今季スケートアメリカ8位。今季からコーチをジェイソン・ブラウンと同じコリ・エイドに変更。曲は「Storm Cry」。滑り出しのスピードと滑らかにエッジがそこまでの4人と段違い。冒頭で3Lz+3Tを跳んだが転倒。申告では3F+3Tだった。スピン二つとStsqはレベル4。FSSpはレベル3。ステップからの3Fと2Aはなんとか成功。技術点34.1、演技構成点25.75、転倒の減点1、合計58.85でSP6位。
10番滑走で長洲未来(22)。昨季全米10位。今季ネーベルホルン杯5位、GPシリーズNHK杯5位。ノーミスでSP5位。このリンクは、初出場で優勝したときと同じリンクらしい。Jスポーツ解説の中庭が「ちょっとした狂いを修正できる強さを身につけてきた。」と言う。曲は「Demons」。振付:アダム・リッポン。冒頭は連続3回転の予定だったが、3F+2Tでまとめた。3Fはeマーク。スピン二つとStsqはレベル4。ステップからの3Loはきれいで加点評価。2Aも勢いと流れのあるジャンプで加点評価。最後のLSPはレベル3だが加点1.29。技術点30.55、演技構成点29.09、合計59.64でSP5位。
13番滑走でタイラー・ピアース(17)。一昨季全米ジュニア2位、昨季全米シニア7位。。曲は「Voices from the Forest」。冒頭で3T+3Tなんとか成功、2Aも決める。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Loも全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。技術点34.54、演技構成点27.91、合計62.45でSP3位。
18番滑走でエドマンズ(17)。身長は169pより高く見える。昨季全米4位、四大陸優勝、世界選手権8位。今季GPシリーズ6位と4位。曲はベーーベンの「月光」。冒頭で3Lz+3Tをしっかり決めて全ジャッジが加点。ステップからの3Fも成功。FSSpはレベル3。しかしStSqと二つのスピンはレ4で全ジャッジが加点。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半に2Aをきれいに決めて全ジャッジが加点。技術点最高の38.36、演技構成点3番目の31.83、合計70.19でSP1位。ほぼ完璧な演技。新しい女王の予感。
20番滑走でワグナー(24)。昨季全米優勝。世界選手権5位。今季GPシリーズ優勝と4位、ファイナル4位。曲は「Hip Hip Chin Chin」。すごくメリハリの効いた滑りになった。冒頭の3F+3Tは第2がダウングレードで転倒。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4、うちCCoSpは全ジャッジが加点1。後半、2Aとステップからの3Loを成功、うち3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点30.61、演技構成点最高の32.8、転倒の減点1、合計62.41でSP4位。
21番滑走でグレーシー・ゴールド(20)。一昨季全米優勝。昨季全米2位、四大陸4位、世界選手権4位。今季GPシリーズ2位と優勝、ファイナル5位。曲は「El Choclo」。振付はローリ・ニコル。冒頭で連続3回転の予定が1Lzとなり、無得点で要素を失う。しかし、スピン三つとStSqをレベル4でそろえ、全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、3F+2Tとやや挽回し、2Aはきれいに決めて全ジャッジが加点。技術点30.07、演技構成点2番目の32.43、合計62.5でSP2位。
フリー。17番滑走でベル。曲は「Born on the 4th of July」。冒頭で連続3回転の予定が3F+2Tになった。2Aで転倒。StSqとスピン三つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点。しかし、後半、3Lz+2T+2Tの3連続を跳んでしまい、2Tが三つとなり無得点。しかも2A+2Tでも2Tを跳んでしまいこれも無得点。ChSqは全ジャッジが加点。戻ってくるときに跳びすぎに気づき、表情が変わった。解説の中庭も「気の毒だがルールなのでどうにもならない。」と言う。全体によい滑りだったので、もったいない。技術点44.7、演技構成点57.48、転倒の減点1、合計101.18でフリー11位、総合160.03で11位。
12番滑走で、SP12位と出遅れた、昨年3位のチェンも、連続ジャンプを四つ跳んでしまい、しかも四つめが一番がんばった3連続だったのに無得点だった。もっともこの3連続の第3ジャンプが三つめの2Tだったので、これもだめだったが。それでもフリー8位、総合8位と挽回。
18番滑走でワグナー。曲は映画「ムーランルージュ」より。冒頭の2Aと3F+3T、2A+2Tは全ジャッジが加点。二つのフライングスピンはレベル4。CCoSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lo+1Lo+3S、3F、3Loと全ジャッジが加点。ノーミスか、という最後のジャンプのLzがパンク、1回転に。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点65.65、演技構成点69.82、合計135.47でフリー3位、総合197.88で3位。
19番滑走で長洲未来。曲は「The Great Gatsby」。冒頭の連続3回転の3Fe+3Tは回転不足はなかったがeマーク。3Lzはほぼ全ジャッジが加点、3Sは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4、うちFCSp以外は全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+2Tの第2が2回転になったが、3Lo+2Tはほぼ全ジャッジが加点。ほぼノーミスで終え、笑顔。復調したといっていいと思う。技術点63.78、演技構成点65.42、合計129.2でフリー4位、総合188.84で4位。全米は、4位までメダルをもらう。表彰式では嬉しそうだった。
20番滑走でピアース。曲は「Concerto de Aranjuez」。冒頭で軽々と3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。ところが3Fで転倒。しかしその後は落ち着いていい演技構成点。2Aは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。後半に3Lzや2A+3Tも成功、3Loは全ジャッジが加点。3S+2T+2Loも入った。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点67.7、演技構成点59.35、合計126.05でフリー5位、総合188.5で5位。
21番滑走でエドマンズ。曲は「風と共に去りぬ」より。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。続くStSqもレベル4に全ジャッジが加点。3F+1Lo+3S成功。スピン三つはレベル4、うちFCSpとLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半のジャンプ五つも全て成功。うち3Lo+2Tの第1がアンダーローテーション。最後のChSqは大きく動き、全ジャッジが加点1〜3。技術点69.04、演技構成点68.28、合計137.32でフリー2位、総合207.51を出して優勝確実かと思ったが2位。
最終滑走でゴールド。曲はストラビンスキー「火の鳥」。慎重に全てのジャンプを加点の出来で決め、SPで7.69あった差をひっくり返した。冒頭でSPでミスした3Lz+3Tを全ジャッジが加点の出来で決めてのった。3Loも全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。後半、2A+3T+2Tを第1ジャンプがつまりながらも決めたのは大きかった。3F+2Tも全ジャッジが加点。3LzとChSqは全ジャッジが加点1〜3。終わったとき「できた!」という顔だった。なんとメンタルが強いのだろう。技術点最高の76.12、演技構成点も最高の71.84、合計147.96でフリー1位、総合210.46で逆転優勝。
四大陸にゴールド、エドマンズ、長洲を、世界選手権にゴールド、エドマンズ、ワグナーを派遣。
<男子シングル>19人出場。昨年優勝のジェイソン・ブラウンと3位のファリスが欠場。残念。ドーンブッシュもいない。リッポンが初優勝。4番滑走でネイサン・チェン(16)。昨季全米シニア8位、四大陸4位。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲はマイケル・ジャクソンメドレー。第1グループの他の選手とは滑りのスピードが違う。冒頭の4Sはオーバーターン。しかし次の4T+3Tはきれいに決めて全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3、最後のCCoSpも全ジャッジが加点。後半の3Aは片手つき。FSSpはレベル1。技術点2番目の47.51、演技構成点38.82、合計86.33でSP4位。
7番滑走でホクスタイン(25)。昨季全米9位。今季GPシリーズ中国杯、NHK杯とも4位。曲は「Due Tramonti」。冒頭の4Tは回ったが転倒。3Aは全ジャッジが加点。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。とくにStSqは加点ほぼ2〜3。後半3Lz+2T成功。技術点41.65、演技構成点38.61、転倒の減点1、合計79.26でSP6位。
9番滑走でマイナー(24)。今季スケートアメリカ7位、ロステレコム杯3位。曲は「New York State of Mind」。ノーミスの滑り。冒頭はステップからの3Fで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aも大きく見事で全ジャッジが加点2。StSqとスピン三つはレベル4、特にStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Tをしっかり決めて全ジャッジが加点。技術点3番目の47.41、演技構成点最高の43.49、合計90.9でSP2位。
12番滑走でドレンスキー(22)。昨季全米14位。今季スケートカナダで7位。曲は「Cinema Paradiso」。冒頭で3Aなんとか決める。3F+3Tも成功。スピン三つとStSqは上手で、レベル4。特にStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Lzをかろうじて決めた。ジャンプがよくなればもっと活躍できそう。顔もいいし。技術点42.68、演技構成点37.33、合計80.01でSP5位。
18番滑走でアーロン(22)。曲は「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。昨季全米4位。今季スケートアメリカ優勝、ボンパール杯7位。冒頭できれいな4S+3Tを成功、全ジャッジが加点1〜3。3Aはこらえて決めた。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzも成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の49.48、演技構成点42.35、合計91.83でSP1位。
最終滑走でリッポン(26)。昨季全米2位、四大陸10位、世界選手権8位。今季スケートカナダとロステレコム杯で4位。曲はクイーンの「Who Wants to Live Forever」。髪を銀髪から黒くしてきた。冒頭の3Lz+3Tは、得意のルッツで傾きステップアウト。3Aは決めてほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqとあと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点、うちStSqとCSSpは加点2〜3。技術点44.73、演技構成点43.28、合計88.01でSP3位。
この他、13番滑走のオイ(SP18位)は、2008-09シーズンで、MITに入るためスケートを中断し、現在はイェール大学の博士号を取得、フィギュアスケートを採点する会社を立ち上げているという25歳の選手もいた。父親が日系人で何となく親しみのある顔立ち。
フリー。12番滑走でSP8位のビンセント・ジョウ(15)。顔を見ると中国系か。2013年全米ジュニア優勝。その後2年は怪我で休み、今季ジュニアGPファイナル4位。曲は「The Godfather Trilogy」。冒頭で3A+3T成功、全ジャッジが加点。一つめの4Sはアンダーローテーションで、第2を付けようとしたができず。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。二つめの4Sは成功。後半、3Lzや3Fも決め、最後のジャンプで3Lz+1Lo+3Sを決めた。技術点80.51、演技構成点68.62、合計149.13でフリーも8位、総合217.23で8位。いやーこれから楽しみな若手。
13番滑走でホクスタイン。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭の4Tは、フリーレッグにタッチがあった。3A+2Tと3Lzは全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル4で、全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。スピン二つも加点1〜3。CCSpもレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの3A、3Lz+1Lo+3Sなど成功。ノーミスか、思った矢先に2Fがばらけて両足気味。しかし3T+2Tを全ジャッジが加点、ChSqも音楽をよく表現して全ジャッジが加点ほぼ3。技術点87.52、演技構成点86.06、合計173.58でフリー4位、総合252.84で4位に浮上。
最終グループ16番滑走でチェン。曲はサンサーンスの「Symphony No.3」。いや驚いた。とんでもない内容。四つの4回転を成功。冒頭で4S+2T+2Loを決めると、続けて4S、4T+2Tも跳び37点以上も荒稼ぎ。ジャンプだけではなく、スピン二つとStSqはレベル4。特に終盤のStSqは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。後半、四つめの4Tを決めて全ジャッジから加点1〜3をもらったのに、3Aで転倒。しかし3F+3Tでも全ジャッジが加点。3Lzも成功。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点驚異的な100.24、演技構成点81.36、転倒の減点1、合計180.6でフリー2位、総合266.93で逆転3位。本人は3A転倒が悔しいらしく笑顔ではなかった。
17番滑走でアーロン。曲は「ブラック・スワン」。振付はミルズ。ネイサン・チェンの演技と得点に会場が沸いている中、たいへんだったと思うが見事な演技。冒頭で4S+3Tと3A+2Tをしっかり決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。このへんがうまくなった。後半、二つめの4S成功。二つめの3Aは傾いたが立て直した。解説の杉田さんが「体幹が強い。」と感心。3Lz+1Lo+2Sも本当は第3ジャンプに3回転を予定していたが、第1がつまったので、2回転でまとめ、全ジャッジが加点。最後のジャンプ2Aは全ジャッジが加点2。ずっとすごいスピードで滑りきった。観客はスタンディング・オベーション。技術点3番目の92.52、演技構成点85.2、合計177.72でフリー3位、総合269.55で2位。チェンを2.6上回れて、ほっとした顔だった。
18番滑走でリッポン。曲はビートルズ・メドレー。3曲目を「Yesterday」から「Blackbord」に変更。冒頭の4Lzはアンダーローテーションで転倒。3A+2Tは成功。両手上げの3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと後半のCCoSp、最後のFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqはずいぶん呼吸を整えるところがあったが音楽をよくとらえていた。後半、二つめの3Aは美しく決まり全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tと3F+2T+2Loも成功。3Loは全ジャッジが加点2。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。スケートというよりモダンダンスのよう。最後のジャンプ3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点。終わったとき、顔をおおっていた。客席もたっていた。技術点2番目の93.16、演技構成点最高の90.58、転倒の減点1、合計182.74でフリー1位、総合270.75、2位と1.2差、SP3位から逆転で初優勝。
最終滑走でマイナー。曲はクイーン・メドレー。チェン、アーロン、リッポンと素晴らしい演技が続いての最終滑走はさぞかしたいへんだったろう。冒頭の4Sは片手つき。しかし、それより次の1A+2Tが大失敗。3Lz+3Tは決めたが、余裕がなく加点はあまり付かず。ChSqとレベル4のFSSpは全ジャッジが加点。後半、3Aを力強く決め、全ジャッジが加点したのはよかったが、3Lzはダウングレードで両足。本来はここで3連続だった。杉田さんは「SPのリラックスしたジャンプと全く違う。肩に力が入っている。」と言う。2Aは全ジャッジが加点したが、ここを3Aにしてもよかったのでは。そんな余裕はなかったが。StSqとスピン二つはレベル4。うちStSqはほぼ加点2〜3。最後のスピン二つも全ジャッジが加点。技術点71.83、演技構成点3番目の85.28、合計157.11でフリー6位、総合で5位。最初の3Aが入っていれば4位だったが。
四大陸にリッポン、アーロン、ホクスタインを、世界選手権にリッポン、アーロン、チェンを派遣するはずが、チェンがエキシビションで負傷し、ホクスタインが繰り上がった。
フィギュアスケート (2016.3/7,8,9,)
欧州選手権 ペア・アイスダンス (2016.1/25-31 ブラティスラヴァ・スロヴァキア)
<ペア>16組出場。ロシアとイタリアから3組ずつ。ロシアは、ストルボワ・クリモフ組が男性の怪我、川口・スミルノフ組が女性の靱帯断裂で欠場。5番滑走でサブチェンコ・マッソ(独。32,27)。女性はゾルコビーと組んで5回世界選手戦優勝。男性はフランス出身。2014年春にペア結成したが、フランス連盟が男性の移籍を2015年10月まで認めなかった。曲はシルクドソレイユの「Creature de Siam」。冒頭の3Twは非常に高く、レベル3に全ジャッジが加点2〜3。3FThも全ジャッジが加点。3Tは女性と男性のタイミングが少しずれ、男性が両足気味。4Li、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。4Liは変なポーズだが独創的。StSqはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の39.97、演技構成点2番目の35.57、合計75.54でSP2位。
8番滑走でファルトマン・ブロマート組(独。27,23)。2015年春に組替え。男性はベルギー出身で2009までシングル選手。女性が「初めから非常に良い感触だった。」と言ったらしい。曲は「Stranger in Paradise」。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル2。3STh成功。3Tもよく合っていた。4LiとBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、これもほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の34.21、演技構成点7番目の28.69、合計62.9でSP4位。
9番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。29,32)。国内2位。曲は「カルメン」。冒頭の3Sはなんとか決める。3Twは落とし気味でレベル1。4Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3FThは立ったが転倒。BoDsはレベル1。StSqとPCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の29.49、演技構成点5番目の29.98、転倒の減点1、合計58.47でSP8位。終わった後、女性が謝っているようだった。
13番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。28,24)。曲は「I Put A Spell On You」。めずらしいデススパイラルでの転倒。冒頭の3Twはレベル3。3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。4Liと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3FThも決める。しかしBoDsで男性の手が裏返って女性が体勢を維持できずに転倒、無得点。StSqはレベル3。PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の32.22、演技構成点4番目の30.88、転倒の減点1、合計62.1でSP5位。終わったとき、お互いに不満そうだった。
14番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。21,23)。曲は「ロード・オブ・ザ・ダンス」より「Warriors」。冒頭の3Twは高い位置でキャッチし、ふんわり下りた。レベル4に全ジャッジが加点1〜3。3Tでは男性がこらえて成功。3LoThは片手付き。BoDsと最後のStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpと4Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の37.32、演技構成点も3番目の32.85、合計70.17でSP3位。
15番滑走でボロソジャー・トランコフ組(露。29,32)。一昨季ソチ五輪優勝。曲は「Nagada Sang Dhol」。速い。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3S成功。全ジャッジが加点1〜3。3FThも決める。4LiとStSq、最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。BoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。男性が角笛を吹くような仕草から始まり、インドの踊りらしい動作がこなれてきて、音楽とよく合っていた。技術点最高の42.69、演技構成点最高の37.08、合計79.77でSP1位。
フリー。16組全て進出。9番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭の3Twはレベル3。連続3回転の予定が、女性の第1が2回転になり3T+2T。4SThに挑戦、回ったがステップアウト。FCCoSpとFiDsはレベル3。SPでミスしたDsと種類は違うが、低くてうまくできた。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つで全ジャッジが加点。3S成功。3FThはきれいに決まり、全ジャッジが加点。技術点2番目の7番目の62.23、演技構成点61.22、合計123.45は自己ベスト更新でフリーも5位、総合185.55で4位。フリーは実力を発揮し、笑顔。
10番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は映画「追憶」の「The Way We Were」や「サタデーナイト・フィーバー」等4曲。冒頭の3Lzで女性が両足。3Twは低くてレベル1。リフト二つと最後のPCoSpレベル3。3LoThはほぼ全ジャッジが加点。3S+2T+2Tはなんとか成功。FCCoSpと3Liはレベル4。FiDsはレベル2。3LzThはわずかにタッチ。ChSqは元気な音楽を十分に表現し、ほぼ全ジャッジが加点。解説の岡部さんは「音楽がいろいろ変わり、一貫した物語性を持たせた方がよい。」と言う。大きなミスなく終え、挨拶では男性が観客にトラボルタのポーズ。技術点3番目の61.95、演技構成点4番目の62.19、合計124.14でフリー4位、総合182.61で5位と巻き返した。
13番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲はショパンの「ノクターン」他。冒頭の3Twは高くて美しく、4回転回避しなくてもよかったのでは思った。レベル4に全ジャッジが加点2〜3。3Sもピタッと合ってほぼ全ジャッジが加点。ところが3連続では3T+2T+2Tの予定が、第1と第3で女性の回転が足りず2T+2T+1Tに。リフト三つとBiDs、最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つはほぼ全ジャッジが加点。3LoThは両足。FCCoSpはレベル3。3SThはきれいで全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点4番目の61.84、演技構成点3番目の65.54、合計127.38でフリー2位、総合197.55、2年連続代理出場で3位。
14番滑走でボロソジャー・トランコフ組。曲は「Bram Stoker's Dracula」。衣装はダークレッド。冒頭の3Twは高く余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。3S+2Tも決め、全ジャッジが加点。3FThはかすかにタッチ。3Tでは男性が両足か。FiDsとリフト二つ、PCoSpはレベル3。うちFiDsとPCoSpは全ジャッジが加点。FCCoSpと5BLiはレベル4で、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の69.23、演技構成点も最高の73.66、合計142.89でフリーも1位、総合222.66で4回目の優勝。優勝インタビューでは「これでは世界選手戦は戦えない。中国もカナダもいる。全てレベル4にしないと。」と言っていた。
15番滑走でサブチェンコ・マッソ。曲は「Sometimes」。冒頭の3Twはレベル2だが高く横向きで、全ジャッジが加点ほぼ3。3連続の予定は、女性が第1でステップアウト。3Sは決めてほぼ全ジャッジが加点。FiDsと5ALiはレベル3で全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。ChSqはうまく音楽を表現して、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。二つのスロージャンプを決め、3FThはほぼ全ジャッジが加点。しかしリフト二つで、男性のヒジが曲がり、無得点は痛かった。技術点52.63、演技構成点2番目の72.61、合計125.24でフリー3位、総合200.78で2位。キスアンドクライで男性は泣きそうな顔をしていた。
最終滑走でファルトマン・ブロマート組。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より「Somewhere」。冒頭の3Twはレベル2。3SThは成功。3T+3T+SEQはよく合っていて、ほぼ全ジャッジが加点。5RLiとFiDsはレベル3。ソロジャンプは女性が2回転で転倒。3LoThは両足。スピン二つはレベル2。5ALiはレベル4だったが、最後の3Liは二度試みたが上がらず、無得点。技術点50.19、演技構成点59.21、転倒の減点1、合計108.4でフリー8位、総合171.3で8位。
<アイスダンス>28組出場。フランス、イタリア、ロシアから3組ずつ。スペインのウルタド・ディアス組は解散したとのこと。 世界選手戦のミニマムスコアは29。6番滑走で小松原・ファブリ組(伊。23,23)。昨年23位。国内3位。女性は以前、水谷心と組んで全日本に出ていた。男性の兄はギナールと組んで国内2位。曲は「椿姫」より「Libiamo ne lieti calici」他。コーチはフーザルポリ。STwはレベル4。RWはともにレベル3。RoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル3。技術点27.26、演技構成点22.3、合計49.56でSD21位。惜しくもフリーに進めず。
18番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。20,24)。曲は「白鳥の湖」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RWとSTw、最後のRoLiはレベル4。2RWとPStはレベル3。技術点3番目の33.91、演技構成点4番目の34.42、合計68.33でSD4位。相変わらず男性は踊るのがうまい。
21番滑走でステファノワ・ブキン組(露。20,22)。曲は「The Stunt Man」。全要素に全ジャッジが加点。RW、STw、SlLiはレベル4。特に第1セットをシット姿勢で行うSTwは加点ほぼ2〜3。SlLiも加点2。最後のPStはレベル3。技術点5番目の33.5、演技構成点も5番目の33.15、合計66.65は自己ベスト更新でSD5位。
25番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。20,21)。昨年優勝。現世界王者。曲は「Charms」他。今季初めて見る。女性が8月に脳しんとうでGPシリーズ全欠でこの大会が初の試合。相変わらず、エッジが深いのに速い速い。ここも全要素に全ジャッジが加点。STw、RW、最後のRoLiはレベル4。特に最後のRoLは加点2〜3。PStはレベル3。技術点2番目の35.27、演技構成点も2番目の35.47、合計70.74でSD2位。
27番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。28,30)。曲は「The Merry Widow」。衣装を変えてきた。赤だったのを白を基調とした。2RW以外の全要素がレベル4。冒頭のSTwと最後のRoLiは加点2〜3。PStがレベル4なのは100パーセントできたということなので、すごい。技術点最高の36.03、演技構成点も最高の36.28、合計72.31でSD1位。
最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。25,26)。曲はハチャトリアンの「Masquerade」。衣装を変えてきた。マリンブルーに銀の模様。とてもよくできたように見えた。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと最後のPStはレベル3。技術点4番目の33.68、演技構成点3番目の35.03、合計68.71でSD3位。
フリー。20組進出。15番滑走でSP9位、地元スロバキアのテスタ・チェイレイ(スロバキア。22,25)。今季GPシリーズ中国杯で4位。国内3連覇。曲は「Passeggiata In Paese」他。冒頭のSTwとSlLi+RoLi、CoSpはレベル4。ステップ二つとCuLiはレベル3。映画の音楽らしく、最後は女性が撃たれて男性のヒザの上に横たわった。技術点8番目の48.2、演技構成点9番目の47.61、合計95.81は自己ベスト更新でフリー8位、総合158.05も自己ベスト更新で8位。
最終グループ16番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。今季GPファイナル3位、国内5連覇。曲は「La Dolce Vita」より。全要素に全ジャッジが加点。STwとリフト二つ、CoSpはレベル4。うちSTwは第3セットまであり加点2〜3。SlLiとステップ二つはレベル3。うちSlLiは加点2〜3。最後は今季からの要素ChTwを入れ、ミラーでジャッジ席の方に近づく動きでまとめ、加点1〜3。基礎点40.0に全体で11.28の加点。技術点3番目の51.28、演技構成点4番目の55.42、リフト時間超過の減点1、合計1005.7でフリー3位、総合178.01で2位。
17番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。今季GPファイナル5位、国内優勝。曲は「アンナ・カレーニナ」。女性の医師用は赤。男性の衣装は軍服風。汽笛で大事な人を見送ってうち沈む女性を男性が慰める場面から、女性の目隠しの手を男性がはらいのける最後まで、ずっと一続きの演技になっていた。全要素に全ジャッジが加点。CiStのみレベル3で他は全てレベル4。冒頭のSTwはほぼ加点2〜3。SlLiとCuLi+RoLiは加点2〜3。CoSpは加点1〜3。基礎点42.0に全体で加点11.24。技術点2番目の53.24、演技構成点3番目の54.55、合計107.79でフリー2位、総合176.5で3位。
18番滑走でステファノワ・ブキン組。今季ボンパール杯3位、NHK杯4位。国内3位。曲はラフマニノフ「Revenge」。冒頭のSTwとステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち第1セットをすわった姿勢で行うSTwは、SDとは逆に右から左へ進む。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点2〜3。基礎点39.5に全体で9.28の加点。技術点6番目の48.78、演技構成点5番目の51.12、リフト時間超過の減点1、合計98.9でフリー5位、総合165.55は自己ベスト更新で5位。
19番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Rain In Your Black Eyes」他。女性の衣装は黒を基調。とにかく全体がなめらかに速く美しかった。全要素に全ジャッジが加点。SlLiのみレベル3で他は全てレベル4。冒頭のStaLiは準備動作もなくスーッとリフトに入った。STwは第3セットまでぴったり合っていた。ともに加点2〜3。CoSpとRoLiも加点2〜3。SlLiと最後のChLiは加点1〜3。基礎点43.0に全体で13.24もの加点。技術点最高の56.24、演技構成点も最高の55.73、合計111.97でフリー1位、総合182.71で逆転優勝。
最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。今季スケートアメリカ2位、ロステレコム杯3位。国内2位。曲は「イオ・チ・サロ」。女性の衣装は真っ青に銀のベルト。フランスの後だと見劣りした。冒頭のSTw以外の要素は全ジャッジが加点。二つのステツプはレベル3、他は全てレベル4。うち二つのリフトとCoSpは加点2〜3。特にRoLiは加点ほぼ3。基礎点40.5に全体で11.04の加点。技術点3番4番目の目の51.54、演技構成点53.78、リフト時間超過の減点1、合計104.32は自己ベスト更新でフリー4位、総合172.65も自己ベスト更新で4位。
フィギュアスケート (2016.3/20,21,4/1,2,7,8,)
欧州選手権 (2016.1/25〜31 ブラティスラヴァ・スロヴァキア)
<女子シングル>36人出場。ロシア勢がメダル独占。世界選手戦のSPミニマムスコアは27。 19番滑走でヴァインツァール(独。21)。今季GPシリーズに出ていない。曲は「Feeling Good」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3T+2Tも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzはなんとか決める。技術点32.02、演技構成点25.34、合計57.36でSP7位。
26番滑走でヨシ・ヘルゲソン(スウェ。22)。今季GPシリーズ9位2回。国内優勝。曲は「Too Darn Hot」。堂々と滑りきった。冒頭の3Lzはアンダーローテーション。3T+2Tは決めたが連続3回転の予定だった。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aも全ジャッジが加点。技術点29.98、演技構成点28.15、合計58.13でSP6位。
27番滑走でメイテ(仏。21)。今季ボンパール杯11位。国内は3連覇。曲は「Feeling Good」。冒頭の3T+3Tは高かった。ステップからの3Fは!マーク。スピン三つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、2Aもほぼ全ジャッジが加点。技術点31.86、演技構成点25.49、合計57.35でSP8位。
最終グループ31番滑走でラジオノワ(露。17)。今季GPファイナル3位、国内2位。曲は「ジュテーム」。ノーミス。ステップからのジャンプをLoからFに変更。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。StSqも加点ほぼ2〜3。後半、変更した3Fはなんとか成功。2Aも決める。基礎点33.06に全体で加点5.04。技術点38.1、演技構成点32.86、合計70.96でSP2位。
32番滑走で地元のラジチョワ(スロバキア。20)。(地元の場内アナウンスでは「チョ」に聞こえた。)アメリカで生まれたが両親がスロバキア移民。今季GPシリーズ7位2回、国内2連覇。曲は昨年に戻して「ロミオとジュリエット」。振付はモロゾフ。冒頭で3Lz+2Lo成功。3Loはステップアウト。スピン二つはレベル4。StSqとLSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点30.5、演技構成点26.74、合計57.24は自己ベスト更新でSP9位。
33番滑走でメドベジェワ(露。16)。今季シニア1年目にしてGPファイナル優勝、国内シニア優勝。曲は映画「白夜の調べ」より。珍しく2Aでステップアウトのミス。しかしそれ以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最初のCCoSpと最後のLSpは加点2〜3。StSqも加点ほぼ2〜3。後半につめこんだジャンプの冒頭、3F+3Tは加点2。第1ジャンプは片手あげ。ステップからの3Loも片手あげ。解説の岡部さんは「16歳にしてこのもの悲しい音楽の表現など既に大人の演技。」と言う。基礎点33.1に全体で加点5.68。技術点38.78、演技構成点33.77、合計72.55でSP1位。
34番滑走でクフバルスカ(ラトビア。17)。今季ボンパール杯7位、国内2連覇。曲は「トスカ」より。ノーミス。衣装は薄紫。冒頭の3Lzは成功。続く3T+3Tも決める。CCoSpと最後のLSpはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。StSqとFSSpはレベル3。全体にスピードが落ちず、はつらつと滑りきった。 技術点32.82、演技構成点26.17、合計58.99は自己ベスト更新でSP5位。
35番滑走でポゴリラヤ(露。17)。今季GPシリーズ4位と8位、国内3位。曲は「弦楽器のためのボレロ」。冒頭の3Lz+3Tはきれいで全ジャッジが加点。しかし続くステップからのLoが2回転になり無得点。解説の岡部さんは「ノーミスが少ない選手。いつもはミスの後のスピンにも影響が出るが、今回他はすばらしかった。」スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点32.55、演技構成点31.26、合計63.81でSP3位。
最終滑走でロデギエロ(伊。25)。今季GPシリーズ3位と7位、国内2位だが国際舞台で強い。曲は映画「プリティ・ウーマン」より。ノーミス。冒頭の3T+3Tはしっかり跳び全ジャッジが加点1〜3。続くステップからの3Fもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが勢いもあり、全ジャッジが加点。後半、2A成功。技術点33.84、演技構成点27.17、合計61.01は自己ベスト更新でSP4位。
フリーは24人。世界選手権のミニマムスコアは47。 13番滑走で地元のラジコワ。曲は「ドクトル・ジバゴ」。転ばなかったが、慎重になりすぎたか。冒頭の2Lzは3回転の予定。3Fはアンダーローテーション。3Lo+2T+1Loも第3が2回転の予定。後半、3Lzはダウングレードで両手つき。3Lo<+2Tも連続3回転の予定。ここで2Tの二つ目を使ってしまったのに、もうひとつ3回転のはずの2Tを跳び、無得点。技術点38.5、演技構成点50.36、合計88.86でフリー18位、総合146.1で12位。
15番滑走でメイテ。曲は「トリスタンとイゾルデ」。衣装は薄紫、斜めに銀で模様。昨年怪我を抱えて滑り、今年も万全ではないらしい。冒頭の2Aは幅もあり、全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tは!マーク。3Lzもなんとか決める。スピン三つはレベル4。後半跳んだ2A+3Tでアンダーローテーション。3Fはとうとう転倒。StSqはレベル3。やはりいいときの勢いがない。技術点5番目の54.36、演技構成点9番目の50.52、転倒の減点1、合計103.88でフリー6位、総合161.23で6位。
17番滑走でヴァインツァール。曲は「タイスの交響曲」。冒頭にChSq。2A+3Tと3Lzはなんとか決めるが、二つ目の3Lzの後ステップアウトしてから2Tを付けたが連続ジャンプとしては認定されず。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは、「この選手は今まで元気なイメージだったが、この曲はずっとゆるやかな調子。」と言う。技術点8番目の51.48、演技構成点7番目の51.82、合計103.28でフリー7位、総合160.64で7位。
最終グループ19番滑走でラジオノワ。曲は映画「タイタニック」より。衣装を変更。「背が伸びたので」ということで163cmより高いらしい。冒頭の3Lz+3Tとソロの3Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCCoSp3pは全ジャッジが加点。またStSqは、ChSqとともに、情感をこめ、全ジャッジが加点1〜3。後半最初の3Lo+1Lo+3Sも全ジャッジが加点。その他のジャンプで着氷がややこらえたものがあった。技術点2番目の71.2、演技構成点も2番目の67.83 、合計139.03でフリーも2位、総合209.99で2位。ノーミスだったが、転んだメドベジェワにさらに差をつけられ勝てず。グリーンルームでも表彰台でも終始浮かない顔だった。
20番滑走でメドベジェワ。曲は「Dance For Me Wallis」。振付はアベルブフ他。両耳をふさいだポーズから不安げな顔であたりを見回し、一度顔を伏せた後、パッと明るい表情になる演技はとても16歳とは思えない。冒頭の3F+3Tと3Lzは片手上げで全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点2〜3、StSqは1〜3。後半、ずっと片手上げの2A+2T+2Tのあと、二つ目の連続3回転3S+3Tを成功、ほぼ全ジャッジが加点。しかしSPでミスした2Aで珍しく転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の73.4、演技構成点も最高の70.5、転倒の減点1、合計142.9でフリーも1位、総合215.45で初優勝。
21番滑走でヨシ・ヘルゲソン。曲は「Las Bandidas」。いつも一緒に参加していた姉が引退して寂しいらしい。コーチの母も今回は帯同していない。ジャンプの多くがアンダーローテーション。冒頭の3Lz<+2T+2Lo、続く3F<、後半の3Lz<、3Lo<、3S<。3Sは転倒。アンダーローテーションでないのは3T+2Tと2A+2Aだけ。しかも二つ目の2Aでまた転倒。スピン三つとStSqはレベル4なので、もったいない。技術点43.86、演技構成点6番目の53.3、転倒の減点2、合計95.16でフリー11位、総合153.29で9位。この技術点だと世界選手戦へは行かれない。
22番滑走でポゴリラヤ。曲は「シェヘラザード」。冒頭の3Lz+3T、3Lo+1Lo+3Sと全ジャッジが加点。しかしソロの3Lzで派手に転倒。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜3。後半、幅のある2Aで全ジャッジが加点の後、3Loでまた転倒。しかしあきらめずに3Fe+2Tを跳び、拍手をもらう。解説の岡部さんは「NHK杯では転倒の後、気落ちしてすっかり悪い演技になったが、今日は笑顔が見られてメンタルもよくなった。」と言う。技術点3番目の62.55、演技構成点も3番目の62.69、転倒の減点2、合計123.24でフリー3位、総合187.05で3位。ロシアが6回目の表彰台独占。ポコリラヤはメドベジェワと仲がいい。台に乗る前にはハイタッチ。
23番滑走でロデギエロ。昨季は8位。曲は「エビータ」。SPでは回避した3Lz+2Tや3Fをなんとか決めた。3T+2Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点。ここでコーチたちが大喜び。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Fでステップアウトし連続ジャンプにならないミスはあったが、他はほぼノーミス。技術点6番目の53.97、演技構成点5番目の55.78、合計109.75は自己ベスト更新でフリー5位、総合170.76も自己ベスト更新で5位。
最終滑走でクフバルスカ。昨季は7位。曲は映画「ムーランルージュ」より「El Tango de Roxanne」と、「ロミオとジュリエット」より愛のテーマ。ほぼノーミスでキレのあるジャンプ、ステップなどとてもこれから楽しみ。冒頭に3Lz+2Tと3S+3Tを含む、ジャンプ要素を四つ行ない、3Fだけアンダーローテーション。スピン二つがレベル4。後半、2A+3T+2T成功。第2がアンダーローテーション。StSqと最後のLSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後までスピードも落ちなかった。技術点4番目の59.71、演技構成点も4番目の58.29、合計118.0は自己ベスト更新でフリー4位、総合176.99も自己ベスト更新で4位。
<男子シングル>35人出場。フェルナンデスが4連覇。世界選手戦SPミニマムスコアは34。 23番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。昨年は怪我していたらしい。曲は「You Raise Me Up」。この番組のテーマ曲。ノーミスの演技。冒頭の3Aはきちんと成功。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で、CSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。特にStSqは後半の3Loは連続ターンから直ちに跳び、全ジャッジが加点。解説の岡部さんが「シームレスだった。」と言う。技術点43.41、演技構成点35.72、合計79.13は自己ベスト更新でSP7位。
26番滑走でアモディオ(仏。25)。この大会で引退と発表。初出場の2011年に優勝。曲は「Happy」。振付はモロゾフ。衣装の上衣は赤い水玉で明るい感じ。冒頭の3Sは4回転をほどいた。3Aは幅があり全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。後半の3Lz+3Tは、とてもいい3Lzだったのに、第2でステップアウト。後半、StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点11番目の40.07、演技構成点6番目の38.21 、合計でSP8位。なんだかキスアンドクライでモロゾフコーチの方が涙ぐんでいたらしい。
28番滑走でリギーニ(伊。27)。曲はまたも「You Raise Me Up」。冒頭の3Aは全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。後半の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。StSqとCSSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点6番目の43.63、演技構成点5番目の38.4、合計82.23は自己ベスト更新でSP6位。
最終グループ30番滑走でブレジナ(チェコ。25)。曲は「The Way You Look Tonight」。久々によかった。隣国開催で応援も大きかったが、GPシリーズももう少しできたのでは。冒頭の3Aは全ジャッジが加点。今季決まっていない4Sは転倒。そういえば、今季から4回転の転倒だけ減点4になった。スピン三つとStSqはレベル4。最後の以外の要素は全ジャッジが加点。後半、3F+3Tをきれいに跳び、全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の45.11、演技構成点3番目の40.19、転倒の減点1、合計84.3でSP3位。
31番滑走でペトロフ(露。16)。曲は「La Leyenda del Beso」。冒頭の3Aは流れがあり、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点。StSqとスピン三つは全てレベル3。後半のステップからの3Fは、直ちに跳んだが!マーク。技術点12番目の39.7、演技構成点8番目の37.25、合計76.95は自己ベスト更新だがSP10位。
32番滑走でフェルナンデス(西。24)。曲は「マラゲーニャ」。圧倒的な出来でレベルが二段階くらい違う。岡部さんも「ご堪能ください。」と言って解説しない。入りからラメンコの香がたっぷり。冒頭の4T+3Tは少し曲がるがこらえて決めた。ステップからの4Sは全ジャッジが加点。SPから二つ4回転を入れるのは、新しい構成。スピン三つとStSqはレベル4。FUSpを除く全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3A成功、全ジャッジが加点2〜3。最後のポーズもピタリと決まった。技術点ダントツの55.96、演技構成点最高の46.58、合計102.54は自己ベスト更新で、フェルナンデスも3人目のSP100点越え。SP1位。
33番滑走でビチェンコ(イスラエル。27)。曲は「All Alone」。冒頭の3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。続くステップからの4Tも決める。後半、3F+3Tも成功、全ジャッジが加点1〜3。CSSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の45.59、演技構成点4番目の38.5、合計84.09は自己ベスト更新でSP4位。
34番滑走でサモーヒン(イスラエル。17)。曲は「Still Loving You」。冒頭で4T+3Tを軽々と決め、全ジャッジが加点2〜3。二つ目の4回転、4Sもなんとか成功。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Aでもったいない転倒。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。技術点4番目の9番目の46.77、演技構成点36.96、転倒の減点1、合計82.73は自己ベスト更新でSP5位。
最終滑走でコフトゥン(露。20)。曲は「I Can't Dance」。冒頭の4S+3T は決め、全ジャッジが加点。ステップからの4Tも成功。しかし3Aで転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のFUSpは全ジャッジが加点。技術点2番目の48.88、演技構成点も2番目の40.21、転倒の減点1、合計88.09でSP2位。
フリーは24人。7番滑走でSP14位のワシリエフ(ラトビア。16)。最年少の選手。曲は映画「トロン・レガシー」より「Adagio for Tron」。衣装は黒に配線のような模様。コーチはウルマノフ。冒頭で3Aをなんとか成功。二つ目は回避して2Aに変え、ほぼ全ジャッジが加点1。3Fは全ジャッジが加点。前半はゆったりとして曲調の中、ジャンプをていねんに決める。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqとCCoSpは全ジャッジが加点。後半に連続ジャンプを固め、3Lz+3T、2S+2T+2Lo、2A+2Tと成功。うち3Lz+3Tと2A+2Tは全ジャッジが加点。最後のChSqも全ジャッジが加点。伸びのある滑りで好感。技術点70.0、演技構成点65.92、合計135.92でフリー10位、総合で12位。この後は世界ジュニアへ。
15番滑走でアモディオ。曲は「Memories of Sobral」他。4Sはタッチあり。しかし他はノーミスで久々に会心の演技か。冒頭の4Sはわずかにタッチあったが、9人中5人が加点2。続くも無難に決める。FCSpはレベル4。StSqとCSSpはレベル3、うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+1Lo+2Sも成功。後半、3Lz+2T、3S+3Tも決める。二つ目のソロの3Lzは全ジャッジが加点。3Fは全くのeマーク。最後のジャンプ、2Aを決めると笑顔。得意のChSqは全ジャッジが加点2〜3。キスアンドクライではコーチともども泣いていたが、グリーンルームではおどけていた。技術点81.68、演技構成点81.0、合計162.68でフリー2位、総合240.96で4位。「心が澄みきってリラックスして滑れた。」とのこと。
16番滑走でSP9位のコリヤダ(露。20)。曲は「The Nightmare Before Christmas」。一風変わった振付。冒頭の4Tは両足。3A+3Tはきれいで全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3A、ソロの3Lzとも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Loと2A+2Aを決める。最後のジャンプは2Sになった。ChSqは全ジャッジが加点。初出場で堂々と滑った。技術点82.44、演技構成点76.56、合計159.0でフリー3位、総合236.58で5位。
19番滑走でサモーヒン。曲は「シャーロック・ホームズ」。4回転三つなんとか入れた。冒頭で4T+2T成功。4Sは両手つき。3Aの予定がバンクして1回転。FCCoSpと最後のStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。後半、二つ目の4Tをこらえて決める。3Lz+2Tと3S+1Lo+2Sも成功。3連続の所は予定では違うジャンプだったらしい。ChSqは全ジャッジが加点。技術点73.21、演技構成点76.14、合計149.35でフリー8位、総合232.08で7位。この後は世界ジュニアへ。
20番滑走でビチェンコ。曲は「レ・ミゼラブル」。二つ目の4Tで転倒した以外はノーミス。冒頭の4T+1Tは、第1ジャンプでこらえて1回転を付けた。3Aは全ジャッジが加点。二つ目の4T転倒。CCoSpとStSqはレベル3だが、StSqは音楽によく合い、全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sと3F+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル1になったが、最後のCSSpはレベル4。技術点83.17、演技構成点76.3、転倒の減点1、合計158.47は自己ベスト更新でフリー4位、総合242.56も自己ベスト更新で2位。イスラエルのフィギュアスケート史を書き換えた。
21番滑走でリギーニ。曲はピンク・フロイドの「Shine On You Crazy Diamond」他。4回転を回避。冒頭の3Aはきれいで全ジャッジが加点1〜3。次は4Tの予定を3A+2Tに変えて成功。スピン三つとStSqはレベル4、うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lzと3Fで全ジャッジが加点。2A+1Lo+3Sも決める。2Lz+2Tは第1が3回転の予定だったか。ChSqも全ジャッジが加点。技術点77.61、演技構成点76.52、合計154.13は自己ベスト更新でフリー5位、総合236.36も自己ベスト更新で6位。
22番滑走でフェルナンデス。曲は「野郎どもと女たち」。増やした二つ目の3Aで転倒。冒頭の4Tはこらえた。続く4S+3Tと3A+2Tは美しく、前者は全ジャッジが加点2〜3、校舎も全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。特には加点2〜3。後半、二つ目の4Sはジャッジ席の真ん前できれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続けて3F+1Lo+3Sも全ジャッジが加点。しかし二つ目の3A転倒。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点106.87、演技構成点94.36、転倒の減点1、合計200.23でフリーも1位、総合302.77で4連覇。2位と60点以上の差。
23番滑走でコフトゥン。曲はベートーベン・セレクション。冒頭の4Sで両手つき。4Tは転倒。二つ目の4Sの予定が完全にパンク、2Sのダウングレード。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3A+3Tや3Lo+2Aを決めたが、不満顔。ChSqも全ジャッジが加点。技術点73.74、演技構成点81.38、転倒の減点1、合計154.12でフリー6位、総合242.21で3位。2位とは0.35差。表彰式でも終始笑顔なし。
最終滑走でブレジナ。曲は「Le Corsaire」。4Sを二つとも転倒、二つ目の3Aがパンクして1回転に。冒頭の3Aは片手付き。次の3Tは、たぶん4回転を変更したもの。4Sはアンダーローテーションで転倒。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、二つ目の4Sで一つ目と全く同じに転倒し、第2が付かず。さらに1A+2Tや2Loや3F+1Lo+1Sを跳んでしまい、3Lzもステップアウト。最後のCCoSpはレベル3。技術点52.09、演技構成点77.42、転倒の減点2、合計127.51でフリー13位、総合211.81で10位。メダルのチャンスだったのに、ジャンプがうまくいっていない。最近いつもフリーとSPの二つがそろわない。