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2009サッカー短評バックナンバー


12/12 ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ (天皇杯準々決勝)
12/5 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第34節)
11/28 川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 (第33節)
11/22 大分トリニータvs.川崎フロンターレ (第32節)
11/18 香港vs.日本 (アジア杯予選)
11/15 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (天皇杯4回戦)
11/14 南アフリカvs.日本 (国際親善)
11/11 川崎フロンターレvs.カターレ富山 (天皇杯3回戦)
11/8 川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 (第31節)
11/3 川崎フロンターレvs.FC東京 (ナビスコ決勝)
10/25 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第30節)
10/17 大宮アルディージャvs.川崎フロンターレ (第29節)
10/11 川崎フロンターレvs.レノファ山口 (天皇杯2回戦)
10/14 日本vs.トーゴ (国際親善)
10/10 日本vs.スコットランド (国際親善)
10/8 日本vs.香港 (アジア杯予選)
10/7 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第25節残り16分)
10/4 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第28節)
9/30 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (ACL準々決勝第2試合)
9/26 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第27節)
9/23 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (ACL準々決勝第1試合)
9/19 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第26節)
9/12 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第25節)
9/9 ガーナ代表vs.日本代表 (国際親善)
9/6 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (ナビスコカップ準決勝第2試合)
9/5 オランダ代表vs.日本代表 (国際親善)
9/2 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (ナビスコカップ準決勝第1試合)
8/30 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第24節)
8/23 川崎フロンターレvs.モンテディオ山形 (第23節)
8/19 ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ (第22節)
8/15 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第21節)
8/8 Kリーグオールスターvs.Jリーグオールスター (JOMOカップ)
8/1 川崎フロンターレvs.FC東京 (第20節)
7/29 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (ナビスコ決勝トーナメント準々決勝第2試合)
7/26 京都サンガvs.川崎フロンターレ (第19節)
7/18 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第18節)
7/15 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (ナビスコ決勝トーナメント一回戦)
7/11 アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ (第17節)
7/5 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第16節)
6/29 ブラジルvs.アメリカ (コンフェデ決勝)
7/1 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第10節)
6/28 モンテディオ山形vs.川崎フロンターレ (第15節)
6/24 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (ACL決勝トーナメント)
6/20 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (第14節)
6/18 サウジアラビアvs.北朝鮮 (ワールドカップアジア最終予選B組)
6/17 オーストラリアvs.日本 (ワールドカップアジア最終予選A組)
6/10 日本vs.カタール (ワールドカップアジア最終予選)
6/6 ウズベキスタンvs.日本 (ワールドカップアジア最終予選)
5/31 日本vs.ベルギー (キリンカップ)
5/27 日本vs.チリ (キリンカップ)
5/24 FC東京vs.川崎フロンターレ (第13節)
5/19 川崎フロンターレvs.ポハンFC (ACLグループリーグH組)
5/16 川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 (第12節)
5/10 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第11節)
5/5 天津vs.川崎フロンターレ (ACLグループリーグH組)
5/2 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第9節)
4/29 川崎フロンターレvs.京都パープルサンガ (第8節)
4/26 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第7節)
4/21 川崎フロンターレvs.セントラルコースト・マリナーズ (ACLグループリーグH組)
4/18 川崎フロンターレvs.大宮アルディージャ (第6節)
4/12 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第5節)
4/8 セントラルコースト・マリナーズvs.川崎フロンターレ (ACLグループリーグH組)
4/4 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第4節)
3/28 日本vs.バーレーン (ワールドカップアジア最終予 選)
3/22 ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ (第3節)
3/18 浦項スティーラーズvs.川崎フロンターレ (ACLグループリーグH組)
3/14 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第2節)
3/11 川崎フロンターレvs.天津泰達 (ACLグループリーグH組)
3/7 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第1節)
2/28 鹿島アントラーズvs.ガンバ大阪 (スーパーカップ)
2/11 日本vs.オーストラリア (ワールドカップアジア最終予 選)
2/4 日本vs.フィンランド (国際親善)
1/28 バーレーンvs.日本 (アジア杯予選)
1/21 日本vs.イエメン (アジア杯予選)
1/12 鹿児島城西vs.広島皆実 (高校選手権決勝)
1/1 ガンバ大阪vs.柏レイソル (天皇杯決勝)
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サッカー短評 (2009.12/13)

ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ 2対1 (2009.12/12 ユアスタ) 天皇杯準々決勝

 なぜか完全アウェイの仙台のホームスタジアムで準々決勝。相手はJ2優勝したばかりで勢いがある。フロンターレも受けて立たず、始めから攻撃的にいって、入り方は悪くなかった。でも、相手のホームだけあって徐々に後手後手になりだして、先に失点してしまった。ジュニーニョがいないと、ボールの収まりどころがなくて、ためができない。後半40分に、ようやく村上が「恩返し」の同点弾を叩く込み、相手はそうとうがっくりきていた。前半、「明らかに運動量が違う。」と解説の早野さんに言われたくらい、勤勉にプレスをかけていた仙台の足がばったり止まった。それなのに90分のうちに逆転できなかったのが敗因と思う。仙台も延長に入って少し持ち直したが、圧倒的に攻めているのは川崎だった。でも、延長後半に交替で入ったブラジル人に決められて、再びリードされてからは追いつけなかった。

 選手たちの顔がうつろで見ていてつらかった。あの豪雨の中の鹿島戦に、再試合で勝ったのに、「今年も無冠」と各紙に書かれてしまった。

 12/17の朝日新聞に、「関塚監督辞任」と出ていた。ショック!! フロントも予期せぬ事態だったらしく、「動揺」しているとのこと。日刊スポーツには、当日契約更改に来ていた村上の「なぜ」という談話や「高畠ヘッドコーチの昇格か」という予測が出ていた。監督は「優勝できなかった責任」をとる、ということらしい。でも、仙台戦で三人交替した後、ベンチが映ったとき、「もしかして」とは思ったのだが。でも、いい監督だったのに。これで来季のチーム構想もかなり出遅れることは必至。


サッカー短評 (2009.12/5)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.12/5 柏) 第34節

 前半のうちに3点とって、楽勝かと思ったが、レイソルもホーム最終戦で意地を見せた。森がペナルティーエリアでファールされてもらったPKをジュニが冷静に決めた。これで幸先良く落ち着いて攻めることができるようになり、30分過ぎには、テセがいったんシュートを防がれたのをすばやくおきあがって再度蹴りこんで2点目。その1分後には相手GK菅野のパスミスをひろったテセ→ジュニ→跳ね返りを憲剛が落ち着いて右隅にカーブをかけて技ありのゴールを決め、突き放した。

 ふつうこれで相手チームはがっくり来ると思うのだが、後半、レイソルは、DF小林が二枚目のイエローカードで退場した後に、ペナルティーエリア内で田坂がちょっと押したのをPKにし、フランサが確実に決めてきた。これで生き返ったようにいい攻撃を続け、とても降格が決まったチームとは思えない。とうとうフランサにフリーでボールをもたれ、2点目も決められて1点差。レナに替えて谷口、ちょっと足を傷めたテセに替えて黒津、最後は横山に替えて菊池を投入してなんとか逃げ切った。大雨の中、風も吹いていて、風下の方は相当やりにくかったようだ。

 最後ロスタイム4分の途中で、鹿島が1対0で浦和を破ったのがわかり、残念だった。レッズもホーム最終なので、1点くらい取ってほしかったが、他力に頼っているうちはだめ。リードしたら勝ちきる力がないと、優勝は難しいということだ。サッカーの神様は、一度はフロンターレに自力優勝のチャンスをくれたのだから。


サッカー (2009.12/2)

川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 1対0 (2009.11/28 等々力) 第33節

 なんとも苦しい展開だった。でもホーム最終だし、なんとしてもあきらめない、という姿勢でシュートし続け、バーやポストに当たる惜しいシュートの末、後半25分、ジュニの左からの低いクロスにテセが走り込んで、ニアポスト際に押しこみ、やっと先制。その後、追加点はならず。しのいで逃げ切った。ホーム最終だが観戦に行けなかった。

 新潟は、リシャルデスが欠場で、戦い方が守りからとシンプルになり、サイドから早めにFWにボールを入れるという形を徹底していた。フロンターレの先発は、DF村上、宏樹、寺田、森。横山と田坂のダブルボランチに憲剛とレナのアウトサイド、ジュニとテセのツートップ。寺田が久々の先発。関塚監督はこのごろ谷口より田坂を使うようになった。
 後半23分、レナチーニョに替えて黒津を投入、4-3-3に。その黒津の右からのクロスがジュニへ、ジュニから村上、ジュニとつながり、左からのクロスをテセが決めた。新潟のDFとGKががっかりした顔をしていた。38分、テセに替えて谷口が入り、4-4-2へ守備固め。田坂が追加点の可能性のあるシュートをうったが決まらず。新潟は1点差なのであきらめない。ロスタイム3分に入ってから村上に替えて菊池を投入、宏樹が村上の所へ入り、ほどなくタイムアップ。

 最終節であたる柏レイソルが大宮と引き分けて、降格が決定。この結果がどう出るか。がっくりしているところを叩くことになるのか、相手もホーム最終で力を出してくるのか。フランサが出てきたら要注意。


サッカー短評 (2009.11/22)

大分トリニータvs.川崎フロンターレ 1対0 (2009.11/22 九石ドーム) 第32節

 立ちあがりから押されていた。憲剛は先発していたが、顔色が悪い。大分は、前節のマリノス戦から採用したという4バック、ボランチに家長を起用。この家長とエジミウソンがことごとくボールを奪取、素早く左右に展開し攻めてきた。NHKの中村アナが嬉しそうに、「フロンターレはこの九石ドームでは勝ったことがない」と言う。おまけに主審が家元さん。一昨年ここで関塚監督を退場にした主審だ。先発は、香港から帰ったばかりのGK川島、DFは村上、宏樹、菊池、井川。ボランチに横山と谷口。憲剛とレナがワイドで、ジュニとテセのツートップ。この布陣がまるで機能しないみたいで、すぐゴール前まで押しこまれてしまう。谷口と横山は家長をどうしてフリーにさせておくのだろう? 

 後半、井川と森を交替させたが、森が相手選手と交錯してピッチの外に倒れている間に左サイドから攻められて、左右に振られて最後はフェルナンジーニョに決められた。その後、あまり動けない憲剛ではなくて、谷口を田坂に交替、さらにテセに替えて矢島を入れたが、得点できず。田坂やレナの惜しいシュートもあったが、大分のシュートミスもあってよく1失点ですんだという面もあった…。これで、10/18以来の首位陥落。きのう、鹿島とガンバが勝っているので、自力優勝は消滅した。次節、ガンバが鹿島に勝 ってくれることを願う他力本願に。それにしても勝てそうにない試合内容だった。


サッカー短評 (2009.11/18)

香港vs.日本 0対4 (2009.11/18 香港) アジア杯予選

 前半32分にようやく長谷部のミドルシュートで先制したが、たちあがりから積極的に攻撃してくる香港にリズムが作り出せないままだった。長谷部はこれが代表初得点だそうだ。日本の先発は、GK川島、DFは駒野、中澤、闘莉王、内田。遠藤と長谷部のダブルボランチに、左ワイドに松井、右に俊輔、ツートップは岡崎に大久保。現在の時点ではベストの布陣。なのに、「機能しなかった」という南ア戦のようだった。香港の速いプレスに後手をふみ、相手に決定的な場面は多くないもののこちらのパス回しが落ち着かない。マンツーマンの守備とか退いて守るといった格下の常道ではなく、ホームゲームを戦っていた。岡田監督は選手たちがそこを試合の中でどのように対処し、変えていくかということも見ていたのだと思うが、ほとんど打開できなかったように見えた。なんだかピッチが少し柔らかくて、踏ん張ると芝がズルッといく感じでボールコントロールや切り返しがやりにくそうに見える。

 香港が疲れてきた前半終了間際は、ずいぶん日本のペースだったが、後半立ちあがりは、再び香港の速いプレスに悩まされた。後半は、岡崎に全然ボールが入らず、大久保のシュートも枠にいかない。後半15分、大久保に替わって佐藤寿人が入る。その佐藤が29分、遠藤の左からのクロスをフリーで受けてヘッドで押しこむ。これで香港は勢いが止まった。39分には、俊輔のFKが直接ニアサイドに決まって、ダメ押し。42分には岡崎がやっと後半初のシュート。45分にはエリア内でファールをもらい、PK。ボールは俊輔がセットしたが、岡崎が蹴って4点目。結果だけ見ると圧勝だが、試合経過はそうでもない。急遽放映が決まったNHKでは現地に誰も派遣せず、現地情報はなし。たびたび「この映像は現地で制作したものです。」と言っていた。試合後のインタビューもなかった。


サッカー短評 (2009.11/15)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対2 (2009.11/15 日産ス) 天皇杯四回戦

 なんとか勝った。だいぶマリノスにおしこまれたが、シュートまでいかないことが多かった。渡辺はいい動きをしていたので、いいボールが入ると危なかった。前半32分、左CKから宏樹が競って、こぼれ球をジュニーニョがすかさず押しこんで先制。憲剛が怪我でいないので、セットプレーは田坂が蹴る。GKは代表に呼ばれた川島に替わって杉山。森は相変わらず謹慎か右サイドは井川。マリノスは、井川と接触して傷んだ坂田の替わりに前半39分山瀬を投入。その山瀬が後半12分、ひとりでペナルティエリアまで切り込んできて、菊池をフェイントでかわすと、シュートまで決め、同点に。だんだん水曜に試合をした疲労で足が止まってくる。その後、29分に谷口に替えて木村、36分にテセに替えて矢島を投入。水曜の試合で得点した2人。その矢島がすぐ40分に、レナがカットしたボールを受けてミドルシュートを決め、勝ち越し。44分にはレナチーニョに替えて寺田を入れ、守備固め。なんとか逃げ切った。

サッカー短評 (2009.11/17)

南アフリカvs.日本 0対0 (2009.11/14 ネルソン・マンデラ・ベイスタジアム・南ア) 国際親善

 中村俊輔が前日に試合して合流のためベンチスタート、憲剛は怪我で不参加、稲本のワンボランチに遠藤と長谷部が前目に、大久保が左ワイド、本田が右ワイド、岡崎のワントップで臨んだ。「中盤が機能しなかった」という記事もあったが、前半の始めに長谷部の枠に行ったミドルシュートや岡崎の右ポスト際の惜しいシュートもあった。内田がクリアをゴールラインにけり出して相手CKになったあたりから南アフリカにペースを握られた。代表に復帰した32歳のストライカー・マッカーシーに仕事をさせなかった。こわいシュートはほとんどなかったが、こちらも決定機を作れない。後半、膠着をうちやぶるべく、俊輔と松井を投入。ボール回しに落ち着きが出て、パスをつなげるようになる。大久保が「ツートップになってからの方がやりやすかった」と言っていた。しかし、やっぱり得点できずに終わった。主審はアンゴラの人。ブブゼラというラッパはうるさかった。

サッカー短評 (2009.11/12)

川崎フロンターレvs.カターレ富山 3対1 (2009.11/11 等々力) 天皇杯三回戦

 まだ放送がない。黒津がせっかく先制したのに、前半のうちに同点にされ、後半25分にやっと木村の追加点が入って一息ついたらしい。最後にテセと交替で入った矢島がダメ押し点をとったようなので一安心。

サッカー短評 (2009.11/8)

川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 3対2 (2009.11/8 等々力) 第31節

 ヨレヨレながら、最後ロスタイムにレナチーニョが3点目をたたき込んで、やっと勝った。J2の試合みたいだった。中盤のプレスがかからなくて、巻に放りこんでくるジェフのロングボールにズルズルさがり、パスの出所に誰もブレスせず、最終ラインではね返す、ハラハラパターン。ホーム最終戦に行かれないので、今季最後の観戦に行ったが、心臓に悪い試合だった。
 ナビスコ準優勝の表彰式でのフロンターレの選手の態度が悪かったと鬼武チェアマンが激怒して、全員が反省文を提出したり、森がガムをかんでいたので千葉戦出場辞退とか、決勝に負けただけでは足りないかのようにいろいろなことがあり、切替ができたのか、不安だった。その森の替わりに出た井川が、後半39分足を傷めて寺田と交替。憲剛の足もつって、でも先に谷口と田坂の交替。最後ロスタイムに憲剛と矢島の交替。満身創痍の総力戦だった。

 千葉は負けると初の降格が決まるので、最初から積極的に攻めてきた。今までと違って、深井を先発にして3トップの布陣。とうとう前半35分に深井のクロス、巻のヘディング、こぼれを工藤に押しこまれて失点。後半、憲剛がPKをもらって、ジュニが蹴るかと思ったら、レナチーニョが決めてやっと同点。その後、勝ち越し点も入ったので、やっと勝てるかと思ったが、40分過ぎてから同点弾を打たれ苦しかった。ロスタイムは4分もあったので、何度かチャンスは作れると思ったが、ジュニーニョが落ち着いて出したパスをレナが決めてくれた。最後にもう一回千葉に攻められたが、なんとか守りきった。
 レナが「あんたが大賞」の表彰の後、サポーターに「今日の勝利はサポーターと森勇介選手のために」と言ってくれて感動した。千葉の選手たちはサポーター席の前まで行って、取材陣もそちらに大挙してずいぶん長いこと盛り上がっていた。

 うちが到着する前に、選手たちは全員背広姿でナビスコ表彰式の謝罪をサポーターの前でしたそうだ。翌日の日刊スポーツには「号泣する森」の写真が載っていた。記事によれば、フロンターレの選手はファールをしないようにプレスがやや甘くなり、千葉のハードタックルにも文句一つ言わずに耐えた、とのこと。憲剛は「足が痛かったが、自分から交替は申し出なかった」と言うが、全治2週間の肉離れで、代表辞退の怪我だった。ここまでしなくてはならないほどの悪事だったのか。ACL決勝で敗れたアルイテハドの選手たちもかけられたメダルを直ちにはずしていた。(後日記)


サッカー短評 (2009.11/3)

川崎フロンターレvs.FC東京 0対2 (2009.11/3 国立) ナビスコ決勝

 先制できなかったのが全てか。悪いときの典型で、攻めているときに得点できず、カウンターをすいすいゴール前まで許してしまう。石川が怪我で出られず、カボレは移籍、長友は負傷ということでフロンターレ有利の見方もあったらしいが、フジの解説、清水さんが言うとおり、梶山をフリーにしてはダメ。関塚監督のハーフタイムでの修正もなかった。チャンスは作ったが決めきれなかった。すごくがっかり。

サッカー短評 (2009.10/25)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 7対0 (2009.10/25 等々力) 第30節

 前半は、こんな大差になるとは思わなかった。谷口が出場停止で、田坂が先発。前半18分にジュニが先制点をとるまでは、広島も攻撃的なチームなので、リズムにのせたらこわいと思っていた。それまで、森のシュートがバーとポストの角に当たったり、三人連続シュートを相手GKに止められたりしていた。ただ前半25分に相手DFの森脇が田坂を倒してイエロー二枚目で退場。その後、サンフレッチェ広島の選手たちの動きがなぜかよくなり、ピッチ解説の名波さんが「選手の距離感がよくなった」と言う。でも、失点しないで守っていると、後半16分にテセが決め、これで波にのった。25分田坂、29分レナチーニョ。40分には、なんと後半38分にレナと交替で出てきた登里のアシストで憲剛が得点。1分後にその登里も得点。ダメ押しでロスタイムにジュニがこの日2点目で後半だけで6得点。広島の選手たちは、3点目、4点目あたりで戦意喪失。でも手をゆるめたら相手に失礼。これで得失点差も57にのばして首位キープ。ただ2位の鹿島が勝ち点1差の54にぴったりつけている。

サッカー短評 (2009.10/17)

大宮アルディージャvs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.10/17 さいたまス) 第29節

 前半14分、ちょっと「あれっ」という感じでPKの笛がなった。テレビのリプレーでは、テセの足に相手GKの手はかかっていなかったように見えた。でも、ジュニーニョが蹴るまでに時間をかけたがめずらしく左ポスト直撃で入らなかった。
 大宮も14位、ホームで勝ち点3がほしいところなので、積極的に攻めてくる。8月に加入した190センチの長身ブラジル人FWラファエルにつないでくる。足元もうまい。フロンターレは、「オレンジ」チームのアウェイに弱いが、今まで大宮に弱かったのは、ベタ引きの相手を崩せなかったから。ただ、今回はなんとなく全体にかたかった。レナは滑っていたし。でも21分、憲剛からのスルーパスがジュニーニョに通り、角度のあまりないところだが、あわてて飛び出てきた相手GKを越えるループシュートで先制。さすが。ところが、26分、またもやテセが倒されたとしてPK。今度はテセが自分で蹴ったが、GKに止められる。試合後のインタビューで「みんなに迷惑をかけた」と反省しきり。その上、43分に今度は谷口がラファエルの足を引っかけたとして大宮にPK。これもラインの外に見えたが、DFマトに決められ、同点のままハーフタイムか、というとき、テセが起死回生のロングシュートを大宮ゴールに打ち込み、おおッという感じで後半へ。

 後半は、なぜかフワッと入った感じで、たてつづけに大宮に速攻をくらう。しかし、森、村上、横山、レナらの守備ではね返す。後半19分、ジュニからパスを受けたテセが、相手DFマトをふりはらって抜けだし、GKと1対1で右隅に打ち込み、やっと笑顔。大宮もちょっとガックリしたようだった。25分過ぎ、こわいパスを出していた藤本主税を交替してくれて助かった。あと5分になってから、DF波戸に替えてMFパクを入れてきたが、二点差で負けていて勝利が必要なチームにしては打つ手が遅いのではないか。こちらは43分に疲労困憊の憲剛に替えて山岸を入れたが、もっと早く憲剛を休ませてやりたかった。何しろ日本代表10/10、10/14と2試合出て、「これが終われば2日休める」などとコメントしたくらい。またしても終了間際、主審が大宮にPKを与える。これでおあいこ。1点返されたが、ロスタイムに宏樹と井川を交替させたり、ジュニも戻って守ったりして逃げ切り。
 みんな試合後のコメントに「変な展開」と言っていた。飯田主審は若そうに見えたが、J1をさばくのは何試合目なのだろうか。PK四つは多すぎないか。記録上はすごく荒れた試合のよう。谷口が前半のPKの際、イエロー4枚目で次節広島戦出場停止。しかし、内容はメロメロだったが、3位ガンバが2-2で引き分け、2位鹿島がスコアレスドローのため、暫定首位に。まあエスパルスが日曜の試合で最下位大分に負けるとも思えないので、一日天下とは思うが…気分はいい。


サッカー短評 (2009.10/13)

川崎フロンターレvs.レノファ山口 6対1 (2009.10/11 等々力) 天皇杯2回戦

 テセのハットトリックはよかった。一点目は前半22分、木村からの右CKに頭で合わせたもの。二点目、三点目もヘディングで、全部ヘッドなのは初めてだとか。二点目は後半1分、木村の左CKから。三点目は9分、また木村の左CKから、黒津がヘディングして折り返したのを押しこんだらしい。試合の放送がないのは残念。でも、先制した後、すぐ追いつかれたのはいただけない。相手には、一生の思い出になるかもしれないけど。

 先発は、GK杉山、DF左から村上、菊池、井川、久木野。谷口と横山のダブルボランチに、右アウトにレナ、左に木村、ツートップはテセと黒津。ジュニと宏樹と森はお休み。憲剛の代わりは木村がやったようだ。ボールのさばき、コーナーキックなど。このごろ、得点した人の背中におぶさるのは、谷口がやることになっているらしい。昔、よくアウグストが同じようにしていたのを思い出す。後半はレナが連続得点。14分、テセと2人で左サイドを突破し、左足で。32分にはPKで。最後はなぜか井川が得点。「好き好きフロンターレ」で見たら、セットプレーではなく、登里→村上と渡った後のクロスをヘディングで決めていた。

 この2回戦でレッズが消えた。なんと長野代表の松本山雅とかいう聞いたこともないチーム。J2では、水戸(福岡大)と湘南(明大)と徳島(鹿屋体育大)が大学生に負けた。J2首位のセレッソとヴェルディも地域クラブに敗戦。次の3回戦は11月11日(水)、J2のカターレ富山。


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サッカー短評 (2009.10/14)

日本vs.トーゴ 5対0 (2009.10/14 宮城ス) 国際親善

 岡崎のハットトリックに森本の初得点。収穫はそれぐらいか。トーゴは、既にワールドカップ予選敗退しているので、プレミアリーグ所属のFWアデバヨルも来日せず、17、18歳の若手も多数。前半は、時差ぼけか、やる気なしか(協会が予選の出場給の支払いを渋ったらしい)。それでも後半、長い足でドリブル突破とか速攻とか、少しはアフリカらしさを出したので、前半からやってくれればよかったのに。先発は、主力に森本、徳永を入れた感じ。GK川島、DFは長友、中澤、闘莉王、徳永。ボランチが遠藤と長谷部、アウトサイドに憲剛と俊輔。ツートップが岡崎と森本。

 前半5分、左から遠藤が入れた速いクロスに岡崎が点で合わせて先制。8分、右CKから闘莉王→憲剛→岡崎。憲剛は速いグラウンダーのクロス。10分、あわや5分でハットトリックか、という長友からのクロスに岡崎トラップミス。11分、その長友のからのクロスを森本が受け、DFを背に反転、シュートが決まり、あっさり代表初先発で初得点。やはり「ただものではない」。ところが、攻めてはいるが、得点が入らないまま後半も半分近く過ぎた。やっと後半20分、右サイドの長谷部のクロスに岡崎がヘッドで3点目。2試合連続ハットトリックは、97年の高木以来という。

 日本は、後半頭から遠藤と森本に替えて本田と大久保、24分に憲剛に替えて今野、33分に岡崎に替えて佐藤寿人、37分に俊輔に替えて石川を入れた。遠藤も憲剛も俊輔も下げて、誰がゲームを組み立てるのか心配だったが、40分に、石川のクロスからの大久保のシュートのこぼれを本田が押しこんで5点目。本田は、それまでに憲剛のクロスや俊輔のクロスからのシュートをはずしていたので、ほっとしたようだった。


サッカー短評 (2009.10/13)

日本vs.スコットランド 2対0 (2009.10/10 日産ス) 国際親善

 先発は控え中心で、GK川島、DFは右から内田、岩政、阿部、今野。ボランチは橋本と稲本。アウトサイドに右に石川、左に本田。憲剛のトップ下に前田のワントップ。案の定、連携が悪い。石川は、何度も右サイドを突破したが、シュートは精度を欠いた。FIFAランク30位のスコットランドは、ヨーロッパのワールドカップ予選敗退で、当初予定されていたベストメンバーではなかったが、セルティックのDFマクマナスとコールドウェルは来ていた。でも連携の悪さは日本以上で、こわい攻めはほとんどなかった。後半一回だけ、FWが川島と1対1になって、川島が左足先でボールをけり出す、という場面があったが、それだけ。

 後半11分に森本が前田に替わって出てくると、大歓声。20分には、橋本と石川に替えて、松井と大久保を投入。さらに36分には、今回キャプテンマークをまいた稲本に替えて駒野を投入。その駒野が直後にあげた左からのクロスに森本たちが殺到したが、一瞬早く相手DFの足がのびてオウンゴールで先制。さらに44分、また駒野からのクロスが森本に入り、素早く反転してシュート、GKがはじいたところに本田が落ち着いてつめて追加点。憲剛は三回ほどシュートしたが、いずれも枠にとばなかった。最後は稲本からキ ャプテンマークをひきついだため、キリンの社長から賞品を受け取っていた。


サッカー短評 (2009.10/9)

日本vs.香港 6対0 (2009.10/8 アウトソーシングス) アジア杯予選

 先発は、GK西川、DF駒野、中澤、闘莉王、長友。ボランチには長谷部と遠藤、アウトサイドに右に俊輔、左に大久保。ツートップは、玉田に岡崎。西川は代表デビュー戦。憲剛や内田など前日に再開試合を戦った選手は起用せず。ただ、ベンチにGK川島が入った。
 日本が先制するまでは、香港も積極的にプレスしてきて、世界ランクは128位だが、さすがプロフットボール40年の歴史があると感じさせた。(試合前の国歌は中国国歌だったけど。)前半15分、長谷部のポスト直撃の惜しいミドルシュートがあり、18分には長谷部のスルーパスに反応した岡崎が一点目のゴールを決めた。香港は、意外と身長があり、高いクロスをふわっと入れてもはね返す。俊輔が右から入れた低くて速いグラウンダーのクロスに4人が滑り込んだが、合わなかった。岡田監督は、「ああいう場面で決めておきたい」と言ったらしい。前半29分、またしてもラインの裏に抜けた岡崎がシュートするが、なぜかポストに当たり、跳ね返りを拾った長友が切り返して鋭いシュートで追加点。玉田が途中で相手DF(ブラジルから帰化した主将)と交錯した後、脇腹を傷めて松井と交替。松井もゴール前によくつめたが、本調子ではなさそう。35分、FKを俊輔が蹴るが、惜しくも右上角に当たる。

 後半は、6分、遠藤のCKから大久保、大久保のクロスに中澤がヘッド、追加点。大久保はアシストはしたが、シュートは決まらず、岡崎も俊輔の低いクロスにダイビングヘッドが合わず。22分、俊輔の右CKから今度は闘莉王が頭で4点目。15分、今回初招集で一人だけベンチ入りした徳永が駒野と交替。その徳永が右から入れたクロスに岡崎がヘッドで2点目。大久保と交替した、久しぶりの佐藤寿人が放ったシュートを相手GKがはじき、そこにつめた岡崎がごっつぁんですかさずハットトリック。なんとこれは、2000年のアジア杯ウズベキスタン戦の西沢、高原以来という。佐藤はロスタイムにオフサイドになった惜しい幻のゴール。志津に寿人らしい、最後まで得点の執念を見せた。

 大量点で勝ったのはいいが、香港相手に成功しないことが、もっと強い相手に通用するとは思えない。これに浮かれず、スコットランド、トーゴとの試合に臨んでほしい。


サッカー短評 (2009.10/7)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.10/7 カシマ) 第25節残り16分

 再開が間接FKからだとは覚えてなかった。鹿島はいきなり伊野波が放りこんできて、競ったボールが誰かの頭に当たってゴール方向にとび、そこにいたのがDFの岩政だった。混戦の中、足で押しこみ1点差。みんなボール・ウォッチャーになり、森が一人でマルキーニョスと岩政の二人をケアしなければならなくなっていた。本当は、テセが岩政をマークするはずだったらしい。谷口が試合後に振り返ったように、「最悪の結果」。いきなりの失点に動揺がありあり。スカパーの解説、柱谷幸一さんと八塚アナは、「これで面白くなった。」「鹿島の勝ち点1が現実味を帯びてきた。」とはしゃい でいたが、人ごとだと思って。
 勢いづいた鹿島に次々と襲いかかられ、小笠原のFKからのダニーロのシュートがバーとポストの角を直撃したり、肝の冷えどうし。直前まで雨がふっていたピッチはボールの弾み方が違うのか、キックは蹴り損ねてクリアにならないし、GK川島にしないはずのパックパスをしたり。不要なファールで相手にFKを与えて自分で自分の首をしめているようなもの。鹿島は、とにかく開き直ってロングボールを入れてくる。テセは抗議で要らないイエローカードをもらうし、村上がファールで相手を倒したのは仕方ないとしても加勢に来た鹿島の選手を突き倒したのはレッドカードものだった。
 でも、鹿島の選手もシュートをはずしてくれたので、なんとかクリアしているうちにロスタイム。何と5分もあり、嫌がらせかと思った。しかも5分過ぎてから鹿島ボールになって、鹿島がまた攻め始めても、岡田主審は時計を見ない。クロスが入って、フロンターレが一回はじいてタッチライン際の攻防になった時点で、やっと笛。16分じゃなくて22分近くもあった。スカパーのスタジオで、解説の水沼さんが「今日、16分の一試合をやって鹿島は1対0で勝った。川崎は、勝ち点3をとった。どちらにとってもよかった。」などと言っていたが、これで鹿島が再浮上するきっかけを与えたようなもの。川崎はまた、集中力が足りないところを露呈してしまった。

 勝ち点は49まで上積みして首位に1差としたが、4位のまま。この間に鹿島は5連敗で首位転落し、清水が得失点差で首位に、ガンバ大阪が3位に。すぐ下に広島が迫っている。試合後に関塚監督が「この試合が残っていたので、我々も鹿島もストレスがかかっていた。」と言っていたが、まったくそうだと思う。監督は、海外の再開試合を研究して、立ちあがりが一番大事だと、ずいぶん練習したらしいが、思うようにはならないもの。フロンターレサポーターはバス26台で1000人もアウェイツアーに参加。千円と格安だったらしい。鹿島はしないと言っていた追加入場券を100円で売り出し、子どもは無料、当日来場者のみ中断試合特製tシャツを販売などしたが、オリベイラ監督によると「勝利を信じているサポーターが少なすぎた。」という。とにかく実利は得たので、よしとしなければならないか。リーグ戦あと6試合。11/3のナビスコ決勝も含めて勝つしかない。


サッカー短評 (2009.10/4)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対0 (2009.10/4 等々力) 第28節

 よれよれながら、完封で勝った。これで嫌な連敗の流れを断ち切れた。水曜日の残り16分にも前向きに臨める。
 前半は、ACL敗退のショックから気持ちの切替が完全にはできていない感じで、ちぐはぐだった。憲剛は一発通ればのスルーパスが速すぎたり、焦っているようだった。テセはシュートしないでジュニにパスしているし。みんな疲れからか足が動いていない。でも、マリノスのシュートミスと、川島とDF陣のファインセーブに助けられた。この試合だけ午後一時のキックオフで、気温も27度まであがったらしい。そのせいか、後半に入るとマリノスの動きが鈍くなり、対等にやれるようになった。

 レナチーニョは、後半、よく守備するようになって驚いた。後半29分、村上に替えて井川を入れ、森を村上の所へサイドチェンジ。これで田中裕介と坂田の突破を森が止められるようになった。その森の左からのクロスにとびこんだ谷口のヘディングは本当に高くて強い。中澤と小宮山にはさまれていたのに、競り勝った。マリノスが31分に、裏をねらってくる坂田と、こぼれ球を全部拾っていた長谷川アーリアを下げてくれて助かった。
 後半38分のレナチーニョの追加点は、だめ押しとなった。ジュニーニョのすばらしいパスにフリーで合わせた。これでマリノスの気持ちが切れた。レナのゴールが決まって本当によかった。このところ、ポストにあたるシュートが多かったので。後半の早い時間にも、先制点間違いなし、と思われたシュートが、左ポスト、クロスバーと当たって出てしまったし。

 試合後、マリノスの木村監督は、「ここがターニング・ポイントだったかもしれない。」と言っていた。フロンターレの選手たちが試合後にも円陣を組んだのは、試合前に選手バスをコールで迎えてくれたサボーターに見える形で団結を見せたいというジュニーニョの発案だったとか。やっと鹿島が負けたときに勝てたので、暫定4位に復帰。


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サッカー短評 (2009.9/30)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 1対3 (2009.9/30 瑞穂) ACL準々決勝第2試合

 またしてもケネディにやられた。前半、セットプレーから先制された後、小川のミドルシュートで追加点もとられた。嫌な展開だったが、後半、テセが貴重な1点をたたきこみ、2試合計でふりだしに。もう1点取れば、アウェイゴールでフロンターレの勝ち抜けだったが、攻めにスピードがなく、ただでさえ、連戦の疲れが見えるのに、雨が拍車をかけた。後半41分に右サイドをかけあがった田中隼馬から、ケネディを通り越してファーサイドへクロス、マギヌンがシュートし、川島がブロックしたところをケネディにつめられて押しこまれた。主審はカタールの人で、ロスタイムは4分もあったが、1点が遠かった。
 延長目前でのACL敗退で、倒れ込んでいる選手もいた。


サッカー短評 (2009.9/26)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2009.9/26 万博) 第27節

 遠藤にやられた。最初は、二川からのワンタッチ・スルーパスに走り込まれ、川島との1対1を決められた。後半30分のは、直接FK。壁をたてた側の上を越えて曲げてきた。川島は壁を厚く立てすぎたのではないか。谷口の同点シュートは、すばらしかったのだが…。前半、ジュニーニョが絶好機をはずしたのと、せっかく先発した黒津がスピードを生かした裏への走り込みができなかったこと、その黒津に替わったテセがやはり調子が悪そうで、ミスパスなどさえなかったこと、憲剛のミドルシュートも枠に行かなかったこと…やっぱりみんな疲れがたまっている。
 暫定だが、6位まで後退。


サッカー短評 (2009.9/23)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 2対1 (2009.9/23 国立) ACL準々決勝第1試合

 アウェイゴールを与えてしまった。それもケネディに。前半けっこう攻めていて、名古屋の方の攻めはそれほど怖くなかった。しかし、28分、右サイドの田中隼馬のクロスを中央で中村直志が受けてケネディへ、ちょっと距離があったが、ケネディのヘディングはDFとGKの上をすり抜けて入ってしまった。前回リーグ戦で対戦したとき、菊池がよく押さえていたのだが、今回、菊池ひとりだと押さえきれない感じだった。ジャンプのタイミングをずらされ、競り負けていた。

 久々の観戦。お天気もよく、観客もまあまあ入っていたが、1万7千人じゃもったいない。30分くらい前に着き、マッチデープログラムを買いに行ったら、「AFC公式プログラムは完売しました。」と言っていた。寺田と矢島を怪我で、村上を出場停止で欠き、先発は、GK川島、DFは左から森、宏樹、菊池、井川。ボランチに谷口と横山、ワイドに憲剛とレナ、ツートップにテセとジュニーニョ。森が左に回ったのは、相手右の小川対策か。しかし、左のマギヌンとしょっちゅう入れ替わる。

 後半開始、名古屋はかなり圧力をかけてきた。フロンターレは、いつのまにか、左に宏樹、右に森、CBに井川と菊池と入れ替わっていた。15分、FKから憲剛が直接決める。直接決めたのは今季初めてではないか。これでサポーターも大声援。さらに17分、横山から憲剛のシュート、ポストに当たったところを森がクロス、谷口がヘッドでシュート、これでもう入っていたようにも一瞬見えたが、相手GKがはじいたところにジュニがつめてダメ押し。一気に逆転した。テセはがんばっていたが、後半疲れたようで、川島からのゴールキックはことごとく競り負けたのはいつものことだが、シュートも決まらず、パスも通らず、最後の方は守備から歩いて戻っていた。名古屋は後半27分にブルザノビッチ、42分にアレックスと巻を入れてきたが、決定的な仕事はさせず。ロスタイム3分を含めた最後の5分間は、名古屋の猛攻にゴール前に釘付けになり、まるでJ2時代のようだったが、しのぎきった。

 フロンターレは名古屋戦は相性がいいらしく、9試合負け無しとか。ジュニも対名古屋で連続得点中。


サッカー短評 (2009.9/19)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 0対2 (2009.9/19 等々力) 第26節

 前節からの切替はできていたのか。前半、引きぎみであまり攻撃の機会も多くなく、しかし、レッズの攻撃もさほどヒヤッとする場面もなく、0対0で終わったのはよかったのか。後半22分、レッズに押しこまれ、FKからポンテに直接決められた。ワントップのエジミウソンの頭を狙ったようだったが、ジャンプした上を通り越して、ポストに当たってゴールイン。かなり距離があり、レッズの直接FKの得点は、すごく久しぶりらしい。このセットプレーで先制したレッズは、原口を下げて堀之内を入れ、3ボランチでフロンターレの出足を止めにかかる。これがはまって、前半よりチャンスが作れず、だんだん時間がなくなり、焦って前がかりになったところを鈴木啓太のミドルシュートを決められ、すっかり足が止まった。

 というより、気持ちが止まったみたいだった。言いたくないが、前節、あんなことになって、精神的な疲労が残っているのではないか。どんな結果でも、90分で終わっていれば、どんどん進んでいけるが、理事会の決定まで、三日も待たされたし、その間、どうしたって気になったはず。聞けば、鹿島も負けたとか。同じ理由かもしれない。岡田主審の判断は、やっぱりリーグの行方に影を落としている。


サッカー短評 (2009.9/13)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 1対3中止 (2009.9/12 カシマ) 第25節

 信じられない。雨が降ることはあらかじめ予報でわかっていたはず。なかなかやまないだろうことも。中断したら、中止の可能性が高いことも。首位の鹿島相手に、アウェイでこれまでになくうまく戦えていたのに。1位と2位の差が縮まらなければ、リーグ全体の面白みもなくなりかねない一戦だったのに。もしも、杓子定規に0対0から再試合となったら、鹿島有利に決まっているのに。

 1点目は、野沢のボールを代表帰りの憲剛がインターセプト、素早くテセに出したスルーパスを、ズバッとたたきこんだもの。これでリーグでは久々の8点目。この日は、井川の出場停止、菊池に続いて寺田も怪我で、20歳のの園田がCBデビュー戦。ナビスコでデビューのGK杉山の時のように、緊張感がいい集中になっている。2点目もテセ。こちらはCKから。相手DFの新井場にかすったボールを顔面で入れた。3点目は、ジュニ。後半、雨でとまりがちなボールをうまくゴール前に運び、右の角度のないところから、ク ロスと見せかけて反対サイドのネットたたきこんだ。

 9/15のJリーグの運営委員会で協議するというが、アリバイ作りではないか。「検討したが再試合」と言うための。しかし、中断したときの中継では、観客の帰りの足がなくなることが問題だったようだったのに、翌日の新聞報道では、「選手の安全を考慮」したとあり、ウソだろう、という感じ。選手たちは、雨でもやる気は十分あったし、だいたい、ロシアなんか泥まみれの雪の中でやっていたぞ。「今回は、試合の点差、残り時間」を考えて「運営委員会で協議する」というのなら、ぜひ、残りの時間だけの再試合にしてほしい。それでなくとも、試合数が多いフロンターレの方が不利なのだから。

(後日記) 15日の理事会で、「中断時点からの再開試合」と決まった。ひと安心だが、岡田主審の判断については議論されなかったらしい。再開試合は、10/7(水)午後7時から、「中断時点の状況を再現して」始めるって、相撲の水入りみたいに選手のポジションもビデオかなにかで確認するのか。


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サッカー短評 (2009.9/9)

ガーナ代表vs.日本代表 3対4 (2009.9/9 オランダ・ユトレヒト) 国際親善

 おやおや、勝ってしまった。前半何度か攻め、攻められ、岡崎、憲剛、俊輔らのシュートがはずれ、止められ、中澤やGK都築はよくしのいでいた。しかしついに、前半31分、横パスを獲られ、CKに逃げるはめになり、右CKからファーサイドでの長友の守備がハンドとされ、今度はPKを与えてしまい、失点。しかも、後半開始早々、相手GKから、FWギャンにロングパスが通り、ギャンは中澤を背中にしがみつかせたまま反転してシュート、連続得点。日本代表がここで、オランダ戦のように気持ちが切れなかったのは、進歩。ガーナも2点差で、本気で仕掛けてこなくなる。ところが8分、岡崎の右からのクロスを中央で前田が競り、こぼれたところを憲剛が蹴りこみ、相手GKの指先、ゴールポストに当たって入り、1点返した。となると、ガーナはさらにもう1点取りに来る。
 ガーナは2日前に、W杯アフリカ予選をスーダンと戦い、アフリカ最速で本大会出場 を決めたばかり。しかも、4試合無失点で、というからすごい。東アジアの小国に負け るわけがない。後半頭から、4人交替。後半21分、MFムンタリが後方からFWアモアにロングスルーパス、アモアはドリブルで疾駆し、飛び出した都築もなんなくかわして流し込んだ。これで3対1。あとは流してこのまま終わらせればいいはずだった。

 日本は後半18分に長谷部に替えて稲本、25分には、前田に替えて玉田、俊輔に替えて本田を投入。すると33分、その玉田が、長友が左サイドで粘って出したパスをほぼフリーでシュート、1点差に。玉田は本当にシュートがうまい。久々に呼ばれた稲本は、深い所から前線の岡崎にパス、岡崎はヘッドで押しこんで、何と同点に追いつく。ガーナは、さすがに予選の試合から間がない疲れが出て、足が止まってきた。それでも反撃してきて、ゴール前で、都築がクリアしたボールを拾って再度シュート、それも都築が足に当てると、それも拾ってまた打ってきたのを今度はDFがクリア。後半38分、長友が左サイドを上がって抜け、入れたクロスに、上がってきた稲本が一瞬ためてミドルシュート。これが決まって逆転に成功。ベンチの岡田監督もにっこり。最後は丘座に替えて興梠、憲剛に替えて阿部を投入。
 オランダの主審は、前後半ともロスタイムなしで笛。予想外の結果となった。まあと にかくシュートの意識が高かったのは確か。ガーナが本気でかかってくればこんなものじゃないというのもある。でもワンタッチプレーを正確にできれば、チャンスは作れるのも確かめられた。岡田監督は、「ガーナと互角だった前半に取りたかった。」と言ったらしい。確かに翌日の日刊スポーツに宮沢ミッシェルが書いたように「3対1になった時点で負け。本番ならガーナは時間を使ってくる。3点取った後ガーナは試合をやめていた」という当たりの見方が順当だろう。


サッカー短評 (2009.9/7)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2009.9/6 日産ス) ナビスコカップ準決勝第2試合

 第一試合では、少し守備が退きすぎて苦戦したので、勝つしかないマリノスの猛攻が予想されたが、守備ラインを高めにしたらしい。マリノスは、ずいぶん積極的に攻めてきたが、ツートップのキムと渡辺にいいボールが入らない。フロンターレも憲剛がいないせいかタメができない。レナチーニョ、森が鋭いシュートを放つが、相手GK飯倉に捕られる。後半、マリノスは、狩野に替え山瀬、渡辺に替え坂田を入れてきた。でもこの日は、山瀬より狩野の方がこわかった。フロンターレも、後半20分に養父に替え田坂を投入。

 後半23分、攻めた後のカウンターで、前線のキムにロングパスが通り、1対1で競った井川がキムを倒したのがPKとなり、井川は一発退場、PKは山瀬が決め、先制される。フロンターレはレナを下げて横山をボランチに、寺田を井川の位置に下がらせ、ジュニとテセのツートップに。坂田、長谷川アーリアらにシュートをうたれるがしのぐ。後半32分、マリノスは、キャプテンの河合に替え水沼を投入。何としても最低2点にして延長へ、というマリノス。しかし、40分、テセと松田が競って倒れ、マリノスボールになったらしいが、ジュニーニョがボールをとってプレーし始め、そこへGK飯倉がとびだしてきてジュニーニョを突き倒し一発レッド。ジュニもイエローをもらった。正GK榎本の怪我で回ってきたチャンスを生かしてきた飯倉だが、頭に血が上りすぎ。マリノスはもう交替できないので、何と水沼が臨時GKに。最初松田がやる気だったが、松田の攻撃参加が必要らしい。そうこうするうちロスタイム、何と7分も。主審の扇谷さんも頭にきたのでは。水沼のゴールキックはずいぶんとんだ。でもシュートをうったら止められないだろうと思っていたら、ロスタイムになってからテセに替わって投入された黒津が、スローインから粘ってジュニへ。ジュニーニョは落ち着いてGKもかわして流し込み、同点に。水沼宏太は試合後泣いていたが、彼のせいではない。ジュニーニョは息子たちが初めて来日して試合を見に来ていたとかで、スタンドらの方へ走っていった。

 これで11/3の決勝進出。相手はエスパルスを破ったFC東京。エスパルスよりはいいかな。3度目の決勝。今度こそ、タイトルに届きそうだ。


サッカー短評 (2009.9/5)

オランダ代表vs.日本代表 3対0 (2009.9/5 オランダ・エンスヘーデ) 国際親善

 試合前に雨が降り始め、滑りやすい状態。突然晴れたり、後半には土砂降りになったりの変な天気。前半は、攻撃もできて、ファースト・シュートは日本だった。後半24分にファンペルシーに先制点をたたき込まれるまでは、何とか守っていた。大雨で前半の運動量を維持できず、後半開始から玉田に替えて入った本田と、後半26分憲剛に替えた興梠があまり効かなかった。中盤で走り負け、完全に後手になったのに、岡田監督は、稲本や今野や阿部を出さなかったのは、なぜだろう。

 オランダは後半開始から、GKとロッベンを交替。先制点は、そのロッベンの所に入ったエリアがファンペルシーをアシスト。右CKから左に振られて、フリーで美しいクロスが通った時点で負けていた。解説の松木さんは、ファンペルシーの胸トラップが「ハンド」だと叫んだが、通らず。オランダは先制してから生き返り、いらいらした感じが消えて、続けて後半28分、スナイデルがミドルシュートを決めた。後半19分にカイトに替わったフンテラールが42分に、エリアからのクロスを決めて3点目。最後は世界ランク3位の実力差を見せつけた結果となった。

 先発は、GK川島、DF左から長友、闘莉王、中澤、内田。ボランチは長谷部と遠藤。アウトサイドの右に俊輔、左に岡崎。トップしたに憲剛、玉田のワントップ。オランダは、ヨーロッパ最速で最終予選突破したメンバーをほぼ起用。3トップ中央のカイトと 右のファンペルシーは、元フェイエノールトコンビ。左にロッベン。トップ下はスナイデル。デヨングとメンデスのダブルボランチ。守備陣はあまり知らないメンバー。DF左 からファンデルヴィール、マタイセン、ローフェンス(元フェイエノールト)、ファン・ブロンクホルスト(cap)。GKフォルム。監督は元フェイエノールトのファンマルヴァイク。コーチにフランク・デブールが目を光らせていて、貫禄だった。


サッカー短評 (2009.9/3)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対0 (2009.9/2 等々力) ナビスコカップ準決勝第1試合

 代表選手がいない対戦で、こちらは、憲剛の代わりに養父、GK川島の代わりに公式戦初出場の杉山が先発。ホームなのに、終始、押されていた。しかし、前半15分、ほとんど初めてパスがつながって先制。後半も12分、最初のカウンターで追加点。理想的な得点だった。スカパーフジの解説、清水秀彦さんは、フロンターレのホームなのに一貫して主語がマリノスで「前後半とも同じ形で失点」と言っていた。前半の得点は、森の左足でのシュート性のクロスを走り込んだテセがDFの後ろから足先でさわって押しこんだ。久々に得点したテセはすごく嬉しそうだった。後半の得点は、村上の左からのクロスを、ジュニーニョがDF二人に付かれながらヘディング、右ポストぎりぎりにたたき込んだ。

 前半の28分にDF菊池が井川と負傷交替。これから連戦なのに矢島に続いて戦線離脱か。矢島は全治5-6週間とか。マリノスは押しているのに得点できないので、後半、長身のDFキムをFWとして投入、パワーブレー。フロンターレはこれに対して寺田をマークに付け、5バックのような形で逃げ切った。アウェイゴールを与えなかったのは非常によかった。杉山は、ホイッスルがなった途端、ピッチに伏せて完封した感慨からか、震えているようだった。立ち上がってみんなの祝福を受けているときは泣いていた。「ファイト!フロンターレ」の「ヤンフロフラッシュ」の時と違って真剣でよかった。


サッカー短評 (2009.8/30)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 1対1 (2009.8/30 等々力) 第24節

 勝ち点3差の2位3位対決。後半32分にエスパルスの岩下に先制され、勝ち点で並ばれるところだった。ロスタイム3分のうち、2分目くらいに、憲剛の左CKから、宏樹がヘディングで決めてやっと引き分けた。宏樹は、昨年8月以来の今季初得点、J1通算3点目とか。それにしてもホームなのに、エスパルスに押されっぱなしで、引き分けがせいいっぱい。枝村がシュートをはずしてくれて助かった。鹿島が前日に大宮に負けたので、差は1だけつまって7に。

 先発は、村上、宏樹、菊池、森の4バック。ボランチに谷口と寺田。上がり目のワイ ドに田坂と憲剛。田坂は山形戦に続いての先発。ジュニと矢島のツートップ。「連戦の9月」にそなえ、先発を少し変えてきた。しかし、矢島が前半13分にセットプレーの攻防で負傷交替。左足ハムストリングの故障とか。北朝鮮代表の試合で中一日のテセを予定よりだいぶ早く投入。後半は、頭から森と村上が左右交代。市川のあがりを森が押さえるねらいか。後半10分には、田坂に替えてレナチーニョを投入。惜しいシュートもあったが、ポストにきらわれる。


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サッカー短評 (2009.8/31)

川崎フロンターレvs.モンテディオ山形 2対0 (2009.8/23 等々力) 第23節

 旅行中の録画をやっと見た。山形の小林監督の作戦は、「始めの20分を耐えること」だったらしいが、前半18分に憲剛のFKがスルーパスのように前線の谷口に通り、DFをかわしてGKの届かないところに決められ、早くも挫折。谷口はなぜか丸刈りで出てきて誰かとびっくりした。続けて23分にも、ジュニが右からサイドチェンジ、山岸が落として田坂が胸トラップ、ゴールに流し込んで追加点。これで山形の戦意喪失。後半は追加点が取れなかったが、ほとんどゲームを支配。最後は、憲剛を下げて、特別強化指定選手の楠神を投入する余裕も。

 先発は、村上、宏樹、菊池、久木野の4バック。森は出場停止。ボランチに谷口と憲剛。上がり目のワイドに山岸と田坂。ジュニとテセのツートップ。久木野は久方ぶりの先発。後半23分に養父と後退。なんと養父も丸刈りだった。田坂も久々の先発で、起用に応えた。テセは試合前、関塚監督から「7点で止まってるぞ」と言われたとか。ずいぶんシュートしたが相手GKもがんばった。スカパー解説の川勝さんは「ハートも強いから、コントロールできれば、そのうち得点できる」と言っていた。


サッカー短評 (2009.8/29)

ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 2対1 (2009.8/19 ヤマハ) 第22節

 ジュビロの前田にやられた。1点目は左サイドの村井からのロングフィードを鮮やかに胸トラップして反転、菊池をかわしてファーのサイドネットへ。2点目は帰ってきたイ・グノの右からのクロスに走り込んでヘディング。フロンターレは前半、中盤の争いに負けていた。森の対面が村井、駒野の対面が村上で、サイドからの攻撃も不発。山岸もテセも憲剛も谷口もほとんどボールに触れていない感じ。シュートもいいのはみんなGK正面。

 後半は、山岸に替えてレナチーニョを投入、3トップ気味にしてパスが回るようにな った。開始40秒で、憲剛→ジュニのパスが通って1点返したが、追加点が入らなかった。ヤマハスタジアムでは10年間勝っていないそうだ。う〜ん。


サッカー短評 (2009.8/15)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 0対2 (2009.8/15 瑞穂) 第21節

 アウェイで快勝。前半11分の点は、CBの菊池が中盤まであがってボールをからめとり、ジュニーニョがスイッチするようにうけとって、相手MF小川、DF吉田麻也をドリブルでかわし、最後はGK楢崎が飛び出したところもかわして、ポストぎりぎりに流し込んだ。後半28分の追加点は、憲剛からのスルーパスを一瞬の身のこなしでジュニーニョが相手DFと入れ替わって、すばやくシュート、今度は楢崎にはじかれたが、ジュニの正面。GKがセーブしたと足が止まったDFの後ろからジュニが飛び上がり、ヘディングで決めたもの。どちらも美しい得点だった。ジュニーニョはこれで得点ランク一位タイの11点。

 先発は、GK川島、DFは左から村上、宏樹、菊池、森。ボランチに谷口と寺田。二列目に山岸と憲剛、ツートップはテセとジュニ。NHK-BSでは、解説の宮沢さんがこの新しい形だと憲剛とFWの距離が近くて憲剛の攻撃センスが以前より発揮できるという。また、攻守の切替が速く、全員の守備意識が高くなり、町田アナは、「川崎は本当に変わった」と何度も言っていた。そんなに守備が雑だったかなあ。

 名古屋は、新加入のケネディ(オーストラリア代表、194cm)だけでなく、この2週間の中断期間に、浦和から三都主アレサンドロ、モンテネグロからMFブルザノビッチを獲得。CBのバヤリッツァと吉田麻也も復帰して、陣容を一新。不本意な10位からの巻き返しに意欲満々。アレックスとブルザノビッチの息が合わないのは、しょうがないにしても、徹底したケネディへの放り込みは、菊池と宏樹でことごとくはね返した。これは大きかった。アレックスの長距離フィード、玉田のクロス、ケネディのパス、マギヌンがはずしてくれただけのシュートなどいいところもたくさんあり、次にACLで対戦するときは、こんなにうまくいかないだろう。
 関塚監督は監督100勝。鹿島も勝ったので、勝ち点差8のままの2位。


サッカー短評 (2009.8/8)

Kリーグオールスターvs.Jリーグオールスター 1対4 (2009.8/8 仁川・韓国) JOMOカップ

 昨年、ホームで1対3で負けている。前半始めに韓国選抜は、内田のサイドを突破して、速い攻めを何度もしかけてきたが、前半14分、憲剛に入ったパスを、うまくためを作って左をあがっていったマルキーニョスに絶妙のパス。マルキーニョスはせまってきた2人の相手DFを相手シュート、DF一人の足に当たり、GKの指の先、左ポスト際に決まった。韓国の速攻を耐えしのいでいると、だんだんボールをつなげるようになり、次第に日本のペースに。
 先発は、GK楢崎(名古屋)、DFは4バックで左からジウトン(新潟)、岩政(鹿島)、イ・ジョンス(京都)、内田(鹿島)。小笠原(鹿島)と明神(ガンバ)のダブルボランチに、憲剛(川崎)と遠藤(ガンバ)の二列目、マルキーニョス(鹿島)とジュニーニョ(川崎)のツートップ。オリベイラ監督は、「日本を代表する中盤」と言ったそうだ。遠藤は結構、フリーマンでFWのような高さで左右に開いたりしてボールを受けていた。テレビ朝日の解説、堀池さんが「明神の位置取りがすごく効いている」と言っていた。

 後半頭から、内田に替えて駒野を投入。まもなく、遠藤に替えて野沢(鹿島)を投入。左サイドバックのジウトンが攻め上がってシュート、CKに。後半14分、野沢のCKをゴール前に上がっていた韓国代表DF、イ・ジョンスが受けて相手DFと1対1になり、落ち着いて蹴りこみ、2点目。後半18分、マルキーニョスに替えて大久保(神戸)を投入。後半22分には、小笠原に替えて阿部(浦和)を投入。日本代表監督の岡田さんも観戦中。解説の松木さんも「大久保は代表復帰に絶好のアピールの機会」と言ったが、得点したのは、後半27分、野沢のFKをゴール前で憲剛が頭で受けて、マークの相手DFの足元を抜く、早業のシュートで、GKの腕の下に蹴りこんで3点目。あんまり早業でどうやったのか、リプレーを見てもよくわからなかった。これで昨年の借りは返した。後半30分、GK楢崎に替えて曽ヶ端(鹿島)投入。さらに後半36分、野沢のシュートをGKがはじいたところにジュニがつめ、4点目が入った。韓国は、このすぐ後にPKをもらい、1点返したが、ここまで。前後半ともロスタイムなし。主審は中国の人。
 最後には、憲剛に替えて谷口(川崎)、岩政に替えて槙野(広島)も投入。2人は、怪我で辞退した山田直紀と闘莉王の代役。大会MVPは、決勝点をとったイ・ジョンス。韓国選抜は、韓国代表が12人もいたそうだが、どうしたのだろう。


サッカー短評 (2009.8/1)

川崎フロンターレvs.FC東京 2対1 (2009.8/1 等々力) 第20節

 逆転勝ち。久々にリーグ戦で勝利! 前半37分、左サイドを長友に突破され、折り返したところを絶好調の石川に合わされて先制される。この後、前半はかなり押されていた。
 しかし、後半8分、山岸に替えてレナチーニョを投入、4-4-2から、4-3-3として、攻守のバランスを変える。後半12分、今度は森がえぐって、折り返したところに矢島がとびこみ、さわれなかったが、そのすぐ後ろにいたジュニーニョがヘッドで押しこむ。ボールは左ポストに当たって反対側のサイドネットに突き刺さった。後半20分、村上に替えて井川を投入、26分には、捻挫の横山に替えて養父を入れ、憲剛がアンカーの位置に下がった。本当は、3人目の交替は矢島に替えてテセだったらしい。でも怪我の功名で、憲剛の采配が生き返り、怪我が完治していないテセを休ませることができた。
 勝ち越し点は、後半ロスタイム。またしても4分あり、解説の柱谷幸一さんが「ナビスコのアントラーズ戦もロスタイム4分過ぎたところで得点した」と言う。今回は、1分くらいで谷口が決めてくれた。憲剛が入れたクロスを相手DF今野が小さくクリア、ジュニがスルーして谷口に。試合後のインタビューで「まっすぐ蹴っただけ」と言っていたが、柱谷さんによれば、「絶対浮かさないように蹴っていた」。

 それにしても、たった2日前に延長戦120分を戦って、選手たちは疲れていた。でも、勝ち方がよかったので、今日につながった。FC東京も水曜日にナビスコを90分戦っているが向こうの方も疲れていた。途中で石川を替えてくれて助かった。首位・鹿島は何と広島に1対2で敗れ、これで、勝ち点1差ですぐ下の5位にいたFC東京を少し突き放して、暫定2位、首位と勝ち点8差。来週は韓国でオールスターで、リーグ戦は2週間後。

 〈後日記〉翌日公式ホームページを見ると、谷口が「疲れていたのでふかすことだけはやめようと、抑えてシュートを打った。諦めない気持ちが勝利につながった。今日も等々力劇場だった」とコメントしていた。


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サッカー短評 (2009.7/29)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 1対0延長2対0 (2009.7/29 等々力) ナビスコカップ準々決勝第2試合

 1点とればいいだけなのに、鹿島の壁は厚い。後半ロスタイム4分、もうこのプレーだけで敗色濃厚な場面、憲剛がずいぶん後ろからジュニーニョにパスを送り、ジュニはペナルティーエリア右側で相手DF内田と一対一。DFがとびこめないところにボールをおき、呼吸をはかって右足を一閃、相手GK曽ヶ端の指先を通り越してバーのすぐ下にボールが吸い込まれた。フジテレビの青島アナが「土壇場の土壇場で奇跡が起こった」と叫ぶ。

 前半はだいぶフロンターレペースだったが、後半は鹿島もずいぶんリズムを取り返して攻めてきた。憲剛のすごいミドルシュートもあったが、曽ヶ端がはじき返す。逆に小笠原にうまく抜け出されて決定的な場面もあったが、なぜかはずしてくれた。関塚監督は、後半20分、山岸に替えてレナチーニョ、24分には矢島に替えて怪我あがりのテセ、と次々FWを投入、「1点とれ!」という明確なメッセージ。解説の三浦泰利さんは、「かえってバランスが悪くなるかも」と心配していたが、40分には、村上も下げて黒津を投入。寺田がボランチからCBへ下がって、宏樹と菊池の3バックに変更。谷口のワンボランチに憲剛のトップ下、ワイドの左に黒津、右に森。ジュニ、テセ、レナの3トップ。こんな攻撃的な布陣で延長に突入。

 すぐにレナチーニョがシュート、左へ大きくそれる。途端に関塚監督がベンチから飛び出して大きな身ぶりで叫ぶ。もう一回シュート、右へはずれる。しかし、延長前半4分、ジュニーニョが左から入れたクロスを、相手DF岩政が寄せたが、レナは少し下がりながらヘッド正面でループシュート、曽ヶ端の頭上を越して美しくゴール。12分には、森のロングパスをテセが驚くほどうまく足元でトラップ、反転してニアポスト側を打ち抜いた。これで鹿島DF陣ががっくりきた。ただ、延長後半3分、ペナルティーエリアの外 で菊池がマルキーニョスを倒したのが一発レッド。解説の三浦さんが「谷口の軽率なプレーからボールを捕られて菊池はああするしかなかった」と言うとおり。鹿島がちょっと息を吹き返したが、そこは2点差がついているので、ジュニもレナも黒津も守備に回って守りきった。リーグ戦で嫌な負け方をしたが、これで吹っ切れた。

 〈後日記〉この劇的な逆転劇をサッカー専門紙『エルゴラッソ』が何と書くか読みたいと思って7/31金曜日遅番の帰り楽しみにキオスクに寄るとない。駅前のニューデイズにもない。セブンイレブンにもない…。すぐ売り切れてしまったとか。シクシク…(; ;)


サッカー短評 (2009.7/27)

京都サンガvs.川崎フロンターレ 3対1 (2009.7/26 西京極) 第19節

 ショックだ。CKからの矢島のヘディングが決まって先制、幸先がよかったのに。相性がいいという先入観で甘かったか。雨の西京極で疲労が出たか。相手のパウリーニョとディエゴがよかったのも確か。しかし前半の宏樹とパウリーニョが交錯したのをPKに取られたのが分岐点だった。スカパーの解説、上田さんも「シミュレーションのようだ」と言っていたが、松尾主審が吹いた笛をひっくり返せなかった。同点にしてから、京都の選手の動きがよくなった。

 後半頭からは、ヴィトールに替えてジュニを入れ、ずいぶんいい形やジュニの惜しいシュートもたくさんあったが、決めきれなかった。2点目の安藤のミドルシュートで逆転されてから、ファールをほしそうに倒れてばかりのレナに替えて田坂を入れたが、今ひとつ。ディエゴはPFに続いてミドルシュートで3点目を取ってから、DFの角田と交替。加藤監督はパウリーニョも下げて林を入れる余裕。こちらも最後に井川を下げて黒津も入れたがシュートまで持ち込めず。

 菊池が出場停止、テセと養父が怪我で、先発は、川島、村上、宏樹、井川、森、寺田、谷口、憲剛、ヴィトール、矢島、レナ。これでせっかく鹿島が引き分けたのに、差を詰められず、事実上優勝戦線から脱落か。


サッカー短評 (2009.7/19)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 2対2 (2009.7/18 等々力) 第18節

 宮本のビューティフル・バイシクルシュートにしてやられた。森が出場停止で右サイドバックに久木野先発。センターに菊池と宏樹、左に村上。横山と谷口のダブルボランチに、左ワイドに山岸、右に憲剛。テセを真ん中にジュニとレナの3トップ。せっかく憲剛のミドルシュートで先制し、CKから大久保にダイビングヘッドで押しこまれて追いつかれても、前半終了間際の43分、やはりCKから菊池がヘッドで押しこんで勝ち越したのに。

 勝っているのにテセを下げて養父を入れたのはどうしてだろう。前戦でタメができずに、養父が下がって守備をしているのでは、生きない。後半27分に久木野に替えて寺田、31分にジュニに替えて矢島が入ってもほとんど修正できなかった。ジュニを替えるのではなく、レナに替えて黒津だと思ったけど。レナチーニョは、時々歩いていて、矢島がパスを出したとき走っていなかった。森がいないと攻め手が減ってしまう。フジの解説、山本昌邦さんも「森の存在の大きさ」を言っていた。鹿島も引き分けたので、勝ち点差10、4位のまま。


サッカー短評 (2009.7/16)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 0対1 (2009.7/15 カシマ) ナビスコ決勝トーナメント一回戦

 後半40分過ぎ、右コーナー近くからの内田のロングスローに、田代、大迫、と新しく交替したFWがゴール前ニアサイドで競ったが、ボールは通り越してファーでバウンドし、そこへ突っ込んできた小笠原がダイビングヘッドで得点。ロスタイムも攻め続けたが、タイムアップ。

 前半から、かなりよく攻めたが、決定的だったのは、前半のジュニの左からのクロスにテセがヘッドで合わせたのと、後半、やはりジュニからのクロスに谷口が合わせたもの、憲剛の直接FKがバー直撃したのくらい。フジテレビ解説の三浦泰利さんは、「フロンターレ・ペース」と言っていたが、「善戦」しただけでは、勝てないのだ。


サッカー短評 (2009.7/13)

アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ 2対2 (2009.7/11 東北電力ス) 第17節

 J2時代から10連敗とは。負け試合をロスタイム4分の最後でジュニが決めて、初めてアウェイの新潟から勝ち点1をとった。先発は、4バックに宏樹、菊池、井川、森。寺田と谷口のダブルボランチ、左に山岸、右に憲剛、矢島とジュニのツートップ。テセはイエロー累積で出場停止。山岸は宏樹が後ろにいるので、積極的に攻め上がり、惜しいシュートも放った。矢島にも二度ほど得点チャンスがあったが、決めきれず。そうこうするうち、寺田がファールで止め、マルシオ・リシャルデスのFKが壁に当たって 入ってしまい、失点。今季初めの悪いパターンが戻ってきたような。

 後半頭から山岸に替えてレナ。5分のFKを憲剛がグラウンダーで蹴りこみ、ジュニーニョがシュート、こぼれたところを谷口が押しこんだ。さらに追加点をと攻めたが、逆に後半18分マルシオ・リシャルデスから右サイドの松下に通され、手薄のゴール前に切り込まれてシュートを決められる。この後、森が松下と交錯、振り回した手が松下の顔に入り、出血。わざと肘うちしたとして、一発レッド。後でリプレーを見ると、肘は使っていないから本当はイエローか。どっちにしろ1試合二枚目で退場だけど。「カードの」柏原主審だから用心すればいいのに。森本人は大不服で抵抗しながら退場。寺田が最終ラインに入り、26分には矢島に替えて怪我上がりのヴィトールを投入。37分にはよくやっていた菊池を下げて黒津投入。ほとんどロスタイム最後の攻撃と思われた井川のスローインに、ジュニが切り込み、相手GKの指先をかすめてシュートを決める。さすが、エース!

 しかし、リーグ全体としては、2位のアルビレックス新潟と3位のフロンターレが食い合って、鹿島アントラーズは勝ったので差は開き、勝ち点差は10、4位に後退。勝ったレッズが漁夫の利で2位浮上。これでリーグ戦半分来た。次節神戸戦から後半戦。


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サッカー短評 (2009.7/5)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 1対1 (2009.7/5 等々力) 第16節

 勝てなかった。前半、鹿島のDF内田が、谷口のシュートをブロックしようとして犯したハンドで得たPKをジュニが決めて先制したのはよかったが、後半、ボールを回しているとき、ボランチに入った寺田が最終ラインに下げようとしたところをマルキーニョスに奪われ、すかさず興梠にパス。GK川島と1対1になり、川島が飛び込むところをかわしてシュートを決められた。

 結局、勝ち点差8のまま。3位に後退。


サッカー短評 (2009.6/30)

ブラジルvs.アメリカ 3対2 (2009.6/29 プレトリア・南ア) コンフェデ決勝

 世界ランク一位のスペインを決して攻め上がらない8バックで下して初の決勝へ進出したアメリカと前回覇者のブラジル。前半、ブラジルがミドルシュートなどでアメリカのゴールをこじあけようとしているうちに、アメリカが先制。その上、自陣で右サイドマルコンの横パスを取られて、ワンタッチで前へつながれ、最後はドノバンが見事なシュートで追加点。
 しかし、ブラジルも後半開始1分で、1点返す。それからはアメリカのプレスが弱くなり、ブラジルのカカがフリーでボールを持てるようになり、圧倒した。同点ゴールは、カカのシュートを相手GKがはじき、最後はロビーニョがおしこんだ。逆転弾は、交替で入ったエラーノのの右からのCK。セットプレーで攻め上がったキャプテンがヘッドでたたき込んだ。やっぱり、ブラジルは強い…。


サッカー短評 (2009.7/1)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 1対0 (2009.7/1 等々力) 第10節

 怪我人も戻り、前の試合マリノスに勝って調子をあげてきたガンバ。ACLの借りを返そうとくるに違いない。対するこちらは、GK川島、村上、宏樹、菊池、森の4バック。寺田と谷口のダブルボランチ、養父と憲剛の2列目アウトサイド、ジュニとレナチーニョのツートップ。6月いっぱいでレンタル契約満了だったレナが残留。怪我と体調不良で山形に行かなかった憲剛は強行出場。井川とテセはベンチから。序盤は何回かチャンスを作ったが、次第にガンバペースに。それでも32分、憲剛からのパスがレナに渡り、レナはドリブルでペナルティーエリアに切り込み、倒れ込みながら横パス。シュートの打ちそこないかと思ったが、そこへ2列目から駆け上がってきた養父がシュート! 左ネットに突き刺さる。養父はすごくいい顔でゲームに参加している。

 後半、ガンバの猛攻が予想されたが、圧巻は、養父がペナルティーエリア内でボールを捕られ、取り返しに行って二川の足を踏んだ格好になりPKになったとき。PK職人の遠藤が、すごく難しい顔をして蹴るまで時間をかけ、川島はびくとも動かなかった。これは同点だと覚悟したが、遠藤が強く蹴ったボールは、枠の左上隅にきたが、川島がはじき出した。続くショートCKからのクロスボール、再び遠藤のFK。壁の右の方から落ちてきたボールは触らなければ枠に来ていた。これもはじいて、ガンバ無得点。後半12分にレナに替えて黒津、19分には養父に替えて田坂を投入。ガンバもチョ・ジェジンと明神に替えて播戸と佐々木を投入。ダイナミズムを生み出そうとする。最後残り5分でジュニに替えて横山を投入。ロスタイム4分あったが、逃げ切った。これで2位浮上。次はいよいよ鹿島戦。


サッカー短評 (2009.6/28)

モンテディオ山形vs.川崎フロンターレ 0対1 (2009.6/28 NDスタ) 第15節

 後半42分、テセのゴールでやっと勝った。水曜にACLのガンバ戦を戦って山形入り。前半はレナチーニョのシュートがGK正面、バー直撃、右ポスト直撃、と惜しいのが何本もあり、他に養父、森、宏樹のミドルシュートもあったが、どれも枠に行かないかGK、DFにはじかれた。憲剛が両ヒザの裏に張りがあるということで欠場。DFは宏樹、菊池、井川、森の4バック。谷口と横山のダブルボランチ、養父のトップ下、矢島のワントップにジュニとレナが左と右のワイド。山形は、元フロンターレの渡辺匠がボランチで先発。今にも点が取れそうなせいか、プレスが甘い。忠実にパスをつないでサイドからクロスを上げる山形の形を何度か作られた。

 後半は次第に山形ペースになり、危ない場面が増えた。19分に矢島に替えて黒津、24分に横山に替えて寺田を入れたが、ピリッとしない。31度も気温があり、前半から水を頻繁に飲むようなコンディション。やっぱり連戦の疲れか、憲剛がいないからか。養父は、前半はよく目立ったが、後半消えていた。最後の方ではスルーパスでなく、キープのパスにしてほしい。横山は、相変わらず攻撃参加のセンスがない。フィードは大きすぎるし、パスの判断が遅い。ただ、スカパーの解説、元山形の越智さんは、「横山の守備が機能している。」と言っていた。

 とうとうあと10分、という後半35分、レナに替えてテセを投入。すると、42分、井川からジュニ、ジュニからテセとワンタッチでパスが通り、テセが右隅に流し込んだ。ポストプレーは断然矢島の方がうまいが、テセの得点感覚はたいしたものだ。これで今季7点目。チームはリーグ5連勝で、3位に浮上。この後すぐ水曜にまたガンバ戦、土曜に鹿島戦とホーム2連戦だが強豪との試合が続く。


サッカー短評 (2009.6/24)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.6/24 万博) ACL決勝トーナメント

 H組を2位通過したため、ラウンド16をアウェイで、ディフェンディング・チャンピオンと対戦することに。関塚監督は、先発の布陣を変えて、村上、宏樹、井川、森の4バックの前に寺田を置いて、ルーカスのマークとした。ボランチは谷口、憲剛のトップ下、テセのワントップに左にジュニーニョ、右にレナチーニョ。しかし、中盤が薄くなり、何度もガンバに攻めの形を作られ、次第に防戦一方に。ガンバは、怪我からレアンドロ、遠藤、明神が復帰。安田、山口、中澤聡太、加地の4バック、橋本と明神のダフルボランチ、二川と遠藤が2列目にいて、レアンドロとルーカスが縦の2トップ。怪我人だらけで絶不調だったリーグ戦とうってかわってベストメンバーで来た。とうとう前半23分、二川から橋本、橋本からレアンドロと渡り、決められた。しかし、10分後、寺田がレアンドロに受けたファールのリスタートから、憲剛、レナ、憲剛と渡り、ドリブルしていき相手DFの中澤がスライディングした途端に、ゴール左ポストぎりぎりにうちこんで同点に。ところが、このまま同点でハーフタイムかという38分、またしても二川、加地と渡り、加地のクロスが2列目から走り込んだレアンドロの頭にぴったり合い、再びリードされる。

 後半は頭からテセに替えて養父を投入。FWを減らし、MFを厚くしてガンバのパス回しに対抗。19分にはジュニに替えて黒津を投入。さらに寺田に替えて横山を投入しようとした矢先の後半30分過ぎ、レナが口元の怪我を気にしていったんピッチから出る。急遽、交替は矢島とレナとなるが、ピッチに戻ったレナチーニョは、村上、黒津、憲剛と渡ったボールをもらってドリブル、豪快なバー直撃の同点ゴールを決める。そこで交替はお預けに。さらに40分には、レナから憲剛、憲剛から前線へスルーパスが通り、走り込んだ黒津が相手DFより一瞬早くボールにさわり、ゴール右隅に流しこみ、勝ち越し。ロスタイムは3分あったが、ここでレナに替えて横山を投入したりしてしのいで、最後は奪ったボールを養父がシュート、バーのだいぶ上にはずれたが、タイムアップの笛。

 UAEの主審は、ジュニと村上と森にイエローを出したが、Jリーグならあのくらいではイエローにならないだろう。でもW杯予選のようなあからさまな偏りはなかった。万博で10試合勝ちがなかったらしいが、そういうジンクスは関係なかった。試合後の関塚監督の「ここで日本勢同志があたることになったのも我々の責任なので」というコメントは、ガンバの分もがんばるというようなニュアンスにも聞こえた。ガンバの選手たちは、みんな何で負けたのか理解できないというような、納得できない顔をしていた。去年の天皇杯を鬼神のように勝ち抜いたのは、ここで川崎フロンターレに負けるためではなく、再びマンUなどと戦うためだったはず。

 他の試合は、何と鹿島がホームでFCソウルにPK戦負け。名古屋グランパスもホームで水原三星に辛勝とか。ポハンはニューカッスルに圧勝したらしい。次の準々決勝は、9月下旬、西アジアのチームと当たるのだろう。今回だけ一発勝負で、次はまたホーム&アウェイとか。


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サッカー短評 (2009.6/20)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 2対0 (2009.6/20 等々力) 第14節

 代表組の憲剛、テセはベンチ外。寺田、ヴィトールは怪我、ジュニーニョは帰国が遅れて制裁中。GK川島は先発。DFは左から村上、宏樹、井川、森。ボランチは谷口に横山、トップ下に養父(ヤブ)。今季初出場。左に山岸、右にレナチーニョ、矢島のワントップ。開始15分間は、ナビスコで新潟に勝って公式戦連敗を止めた大分トリニータが積極的に攻めてきて、リズムをとれなかった。鈴木慎吾にきわどいシュートをうたれ、川島のファインセーブでしのいだ。前半28分、森から養父、養父からのスルーパスがレナチーニョへ渡り、GK西川に当たりながらレナのスライディングシュートは枠の中へ。大分は急に運動量が落ちた。養父にはもっと活躍してもらいたい。村上の迫力あるミドルシュートも久しぶりに見た。谷口のミドルシュートは、入ったかと思ったが、右ポストのわずか外。森の右45度からのシュートは、バーのほんの少し上。

 追加点もレナチーニョ。後半16分。横山が大きく前線へ蹴ったFKが、飛び出したレナの頭に合い、GKと1対1をヘディングで押しこんだ。横山はこのパス以外では、ミスが目立った。養父のヒールパスに反応できずにとられたり、持ちすぎてチャンスをなくしたり。大分は、鈴木真悟と家長はいい動きをするが、回りがそのパスに反応しきれない。ウエズレイも合えばこわかったクロスへの飛びこみなどあったが、ほぼ井川が押さえていた。29分、相手GKとの接触で口から出血したレナチーニに替えて田坂、33分、矢島に替えて黒津を投入。41分には足を傷めた山岸に替えて、高卒ルーキー登里が初出場。果敢にシュートをうっていた。左CKも蹴った。これで選手層の厚みが出てきた。

 久々の無失点試合で4位をキープ。大分トリニータはリーグ戦11連敗。この後は6/24水曜にACLでアウェイのガンバ戦、6/28日曜にアウェイの山形戦、7/1水曜にはACLでずれた第10節のホームのガンバ戦と続く。


サッカー短評 (2009.6/20)

サウジアラビアvs.北朝鮮 0対0 (2009.6/18 リャド) アジア最終予選B組

 死闘を戦い抜いた北朝鮮が、44年ぶりにワールドカップの出場権を得た。B組は、韓国の1位以外は、北朝鮮、サウジ、イランが三つどもえで2位〜4位の争い。最終戦で、韓国とイランが引き分け、試合前の北朝鮮、サウジと同じ勝ち点11となった。引き分けなら北朝鮮が2位、サウジが3位だが、サウジが勝てば、イランと北朝鮮が得失点差で3位争い。ホームのサウジは負ければ4位。始めから積極的に攻めかかる。主審は、あのウズベキスタン対日本戦と同じシリア人。北朝鮮にとっては完全アウェー。テセは先発。前からプレスをかけ、ほとんどないカウンターのチャンスを待つ。布陣は3-5-2。5の底にアン・ヨンハ。今はKリーグの水原でプレーしている。ここから守備を引き締め、攻撃の起点となるボールをさばく。北朝鮮DFはかなりひいていたが、体を張ったプレーで、GKのファインセーブもあり、サウジの攻撃をはね返す。前半20分過ぎからサウジの運動量が落ちてきた。北朝鮮の惜しいチャンスはテセの鋭いシュートくらいで、左ポストギリギリの枠内だったが、相手GKにはじかれた。

 後半も始め15分くらいは果敢にサウジが攻めていたが、北朝鮮がしのぎきるとまたも膠着。テセも守備に戻り、残り10分くらいのとき足を傷めて交替。ロスタイムは5分もあり、その間にサウジがペナルティーエリアの外ぎりぎりのところでFK。素早くリスタートしていったんゴールを決めたかと思われたが、やり直し。今度はボールが壁に当たり、無得点。最後はこの主審お約束のレッドカードで一人少なくなりながら、北朝鮮が守りきってスコアレスドローで決着。監督も選手たちも飛び上がって喜んでいた。44年前と言うと、あのベスト8となったイングランド大会ということだ。

 これで3位決定戦は、A組からバーレーン、B組からサウジとなった。テセは、6/20の朝日新聞によると、羽田空港での取材で涙を流したらしい。


サッカー短評 (2009.6/17)

オーストラリアvs.日本 2対1 (2009.6/17 メルボルン) アジア最終予選A組

 最終予選無失点のオーストラリアに先制した。日本の先発は、GK楢崎、4バックで左から長友、闘莉王、阿部、内田。ダブルボランチは今野に橋本。トップ下に憲剛、左に岡崎、右に松井、玉田のワントップ。海外組の中で唯一帯同した松井は、初めから積極的にしかけ、体を張ってファールももらった。先制点は、前半40分、左からの憲剛のCKを闘莉王がマークのケーヒルに競り勝って決めた。相手GKのシュウォーツァーがバタンと後ろにひっくり返って悔しがった。

 失点は2点ともCKからケーヒルにやられた。後半14分、右からのCKに、中央で闘莉王がマークしている190cmを越えるケネディが跳んだ真後ろに、ケーヒルがマークの阿部を振り切って飛びこみ、肩(?)でヘディング。2点目もCKからで、後半31分、今度は阿部が前についていたが、またもやケーヒルに蹴りこまれた。中澤が現地に着いてから発熱した代役を本来ボランチの阿部に託したが、跳ね返せなかった。せっかくベンチにいた本職の山口を使った方がよかったと思う。後半23分、松井に替えて矢野、39分、橋本に替えて興梠を入れたが、リズムも奪えず、点も取れず。それにしても松井を連れて行ったのなら、なぜ本田も連れて行かなかったのだろう。

 オーストラリアも逆転してからあまりリスクを犯さなくなり、後半33分、2人交替。一人はセルティックでおなじみのマクドナルド。大男ばかりのオーストラリアの中ではやはり小さい。ボールもほとんど来なくてちょっと見せ場はなかった。41分、あのケーヒルが下がったが、ロスタイム2分まで含めて、チャンスは何回か作ったものの、シュートまで行く決断ができなかった。主審はサウジの人で、日本へのチャージはあまりとらなかったが、公平だった。本当はイエローでもおかしくない足をあげたスライディングとかもあったが、一枚も出ず。


サッカー短評 (2009.6/10)

日本vs.カタール 1対1 (2009.6/10 横国) アジア最終予選A組

 ウズベキスタン戦と先発を5人替えてきた。左サイドバックに今野。CBは闘莉王と中澤。右サイドバックには内田が復帰。出場停止の長谷部と怪我の遠藤のボランチには、阿部と橋本。玉田のワントップに憲剛のトップ下、左に岡崎、右に俊輔は同じ。さて、開始2分で岡崎のゴール、と思ったら、内田の右からのクロスをクリアしようとした相手DFのオウンゴール。幸先はよかったが、この後、勝たなければ3位の可能性すらなくなってしまうカタールにボールをつながれる。プレスが甘い。相手は日本の選手にすぐ詰め寄ってくるのに、こちらは相手の選手と距離がありすぎ。阿部がボールをとられて、相手の数的有利でフリーでシュートされたときには、絶対失点すると思ったけど、枠に来なかった。

 後半8分、中澤が相手FWを押したとして取られたPK以外は、シュートをはずしまくってくれたおかげで引き分けられた感がある。それにしてもマレーシアの主審は、日本人へのファールは殆どとってくれなかった。まるでアウェーのよう。岡崎が背中の真ん中を押されても、憲剛がすねを蹴られても。

 試合としては最悪の部類で、俊輔のミスパスが目立った。闘莉王の攻撃参加も空回り。阿部、橋本のダブルボランチは、チームのバランスの悪さの見本のよう。左サイドの今野も中途半端な攻撃参加で、パスを下げてばかり。いっそ阿部と今野が逆だった方がよかったのでは。阿部に替わった松井、俊輔に替わった本田には、シュートの意識があってよかった。憲剛も、本田がトップ下に入って、ボランチに下がってからの方がやりやすそうだった。玉田に替わった興梠は、もう少し前戦から追って、GKにプレッシャーをかけるとかしてほしかった。

 試合後のインタビューで憲剛は、「負けたから全然だめです。」と言っていた。ウズベキスタン戦後は「最終予戦はテレビで見るものだったから、今ここにいるのが信じられない」とか初々しいコメントだったが、まあこの内容ではとてもオーストラリアに勝てるとは思えない。「遠藤の不在」が際だつ結果だった。


サッカー短評 (2009.6/6,8)

ウズベキスタンvs.日本 0対1 (2009.6/6 タシケント) アジア最終予選

 前半9分、岡崎のダイビングヘッドで先制。憲剛からのパスをまず左足で、次いでGKのはじいたところへ飛び込んだ。ウズベキスタンは現在グループ4位の勝ち点4。プレーオフ進出には勝利が必須。幸先よかったが勝たなければならない相手も必死で、だんだん押しこまれてきた。何度かCKやFKを与えたがしのいでハーフタイム。芝が長くてパスがつながりにくい。ボールはゴッゴッゴッという感じでころがる。雨が降るともう少し球足が速くなって、有利と思われたが試合前にやんでしまった。日本のパスはうまく通らず、クリアはことごとく拾われる。

 先発は、ベルギー戦とほぼ同じ。右サイドの内田が体調不良で駒野になった。左が長友でCBは中澤と闘莉王。長谷部と遠藤のダブルボランチに、憲剛のトップ下。大久保のワントップで左に岡崎、右に俊輔。ただし、このへんは流動的。前半13分にFKから追加点のチャンスがあったが、大久保のシュートはオフサイド。後半15分過ぎで速くも足が止まってきたので、21分、憲剛に替えて本田、24分、大久保に買えて矢野を投入。ロスタイムは4分もあったが、ここで俊輔に替えて阿部を投入。スポーツナビのコラムニスト宇都宮さんは、「この交替は役に立たなかった」とする。「憲剛システム」が機能しないのに、憲剛に替えて守備能力の低い本田を入れたこと、パワープレーどころではないのに矢野を入れたこと、疲労がたまってミスも多かった俊輔を引っ張りすぎたこと…。

 シリアの主審は日本のファールはせっせととり、相手のファールほとんどとらない。日本では俊輔を始め4人にイエローカード。最後は長谷部にレッドカード。後半44分で10人に。しかも岡田監督にも退席処分。試合後、監督はそのとき長谷部の退場に抗議などしていなかった、とのこと。「こんなレフェリーがいるのか」とも。

 とにもかくにも4大会連続のワールドカップ出場が決まった。やれやれ。前回に続いて世界で一番早い決定だそうだ。


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サッカー短評 (2009.5/31,6/1)

日本vs.ベルギー 4対0 (2009.5/31 国立) キリンカップ

 二試合ともこんなに点が取れていいのだろうか。FIFAランク26位のチリと62位のベ ルギーが同じ訳がないが、最終予選本番に少し得点を回したいような感じ。チリ戦と5人も先発を入れ替え。FWは大久保のワントップ気味。左アウトに岡崎、右に俊輔。憲剛のトップ下に、遠藤と長谷部のダブルボランチ。DFは左から、長友、闘莉王、中澤、内田。これがほぼベストメンバー。俊輔、長谷部、遠藤と憲剛がいっしょに出たのは初めてではないか。1点目は、それまでにも何回もチャンスやシュートがあったものの決めきれなかった後、前半21分、復帰した長友が憲剛からパスを受け、左サイドでDF2人をかわして直接シュート、角度のない所だったが右隅に決まった。2点目は憲剛。チリ戦では少なくとも二回は得点できそうな場面があったが、今回は一本目ははずしたが、前半23分、二本目で決め、代表で4点目とか。この後、雨のせいか、闘莉王がバックパスを止めるのに手間取っているところをベルギーのFWに取られてフリーでシュートを打たれた。たまたま枠をはずれたが、ここで失点してもおかしくなかった。

 退いて守る相手を崩す、仮想ウズベキスタンの試合だったが、ベルギーの高さが壁と 感じられたのは、CKがはね返されたときくらい。後半開始直後は、日本が俊輔に替えて 本田、長谷部に替えて橋本を入れたが、ベルギーもシステムを変えて、よくボールを拾うようになり、ここで1点返されたら、もっといい試合になったと思うが、後半15分、大久保の右からの低いクロスにダイビングヘッドで突っ込んだ岡崎が3点目を取ってからはベルギーの足が止まった。岡崎の泥臭いプレーは、中山を彷彿とさせるようになってきた。17分には遠藤に替えて阿部、22分には憲剛に替えて興梠、25分には岡崎に替えて矢野、29分には闘莉王に替えて山口を投入。32分に交替で入った矢野が、長友からのパスを押しこんで、4点目。そのボールを相手GKが拾い出してスローイングしたのが、大久保の足に当たり、大久保はこれで内側靭帯を傷めたらしく、ちょっと戻ったがまたピッチを出た。大久保はウォルフスブルクであまり試合に出ていなかったし、リーグ最終戦の時は発熱で自宅観戦していたらしい。ロスタイム2分を含め最後の15分くらいは10人だったが問題なし。

 ※翌日の『日刊スポーツ』も『エルゴラッソ』も憲剛に「7」点を付けていた。


サッカー短評 (2009.5/29)

日本vs.チリ 4対0 (2009.5/27 長居ス) キリンカップ

 びっくりした。いくらホームの親善試合といっても、こんなふうに勝っていいのか。チリは、岡田監督が希望して対戦を組んだという。前回、6人交替枠を使わず、真剣に勝負してくれたのがよかったらしい。今回も、よくパスをつないでプレスをかけてきたが、小雨が降っているようなピッチで、南米得意のドリブルが封印されてやりにくかったらしい。俊輔のポジションに「志願した」という本田圭佑が、前半20分、シュートし、それを相手GKがはじいたところを岡崎がおしこんだ。本田にパスを出したのが岡崎で、つめていたかいがあった。それにしてもこぼれたボールに反応した岡崎についていたDFはどうしたんだろう。24分にも、闘莉王ばりにあがってきた中澤のパスに岡崎が走り込んで追加点。TBS解説の金田さんが、「中澤があそこまであがるのは見たことがない」と言っていた。できすぎの展開に、後半、チリの足が止まってきて、そこを遠藤のCKから今度は、CBで出場の阿部がヘディングで3点目。最後は後半ロスタイムに、岡崎に交替した矢野が粘ってキープしたボールを、何度もシュートしていた本田が決めた。憲剛は、リーグ戦で疲れていたようだったが、先発。ミスパス、はずしたシュートなどもあったが、トップ下のポジションをまあまあこなしたか。憲剛に対してあまりブレスが厳しくなかった。でも、交替で戻ってきたとき、岡田監督がにっこり笑って迎えたし、ネットのコメントを読むと、「憲剛のためにやったシステム。すばらしいブレーだった」と誉めていたので、思ったよりよかったらしい。闘莉王、長友、内田が怪我で、今野、阿部、中澤、駒野の4バック、遠藤と長谷部のダブルボランチ、憲剛がトップ下で、左アウトサイドに岡崎、右に本田、玉田のワントップ。

 18歳の山田直紀が、初招集で初出場。玉田が右足でシュートした際、地面を蹴って足 を傷めたので前半39分交替。少なくとも外見は落ち着いて、シュートやパスも遠慮せず プレーしている感じだった。本人のコメントでは、消極的なところもあって反省していた。31歳のDF山口も初出場(今回、寺田はリーグ戦で足を傷めたため呼ばれず)。ベルギー戦には、俊輔も帰ってくるらしい。闘莉王と長友も練習に合流したとのこと。


サッカー短評 (2009.5/24)

FC東京vs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.5/24 味の素ス) 第13節

 すごい逆転勝利! 前半、憲剛の右からのFKを谷口がヘッドで決めたと思ったらオフサイドになったり、憲剛の左からのFKを谷口が「クリア」したりした後、28分、相手のCKから今野のヘディングがバーに当たり、本人に戻ったところを右足で決められた。またしても今季の悪癖「先に失点」が再発。TBSチャンネルのアナウンサーは「今野のよくある形」と言っていた。後半10分、カボレに入ったボールを中央の平山に送られ、スルーしたような形のところへ石川が走り込んできて、鋭いシュートを決められ、0対2になったときには、ポハン戦を思い出し、テレビを消そうかと思った。
 しかし、後半13分、ジュニからテセに入ったパスをテセが足の甲(?)で絶妙なトラップを見せ、抜けかけたところを、相手DFブルーノ・クアドロスがテセの背中を引っ張って止め、一発レッド。このPKをジュニーニョが落ち着いて右のインステップキックで決め、1点差。一人少なくなった相手を攻めて、19分、後半9分から田坂に替わったヴィトールの素早いFKをテセが流し、谷口が右上隅に決めて同点。3点目は23分、ヴィトールからパスを受けたジュニの左からのクロスを、センターのテセが相手DFを引き連れて、ファーのレナがDFの後ろから足を出して右隅に決めたもの。その後はボールを落ち着かせて時間稼ぎをしたり、レナに替えて横山を入れて守備固めをしたり。後半34分横山が入ったとき、宏樹、菊池、井川、森の最終ラインを、森、宏樹、菊池、井川とした。長友と対決していた森を徳永の側に回すのが狙いか。どうも後半開始から憲剛のワンボランチにしてタニと田坂を二列目におき3トップにしてボールが回るようになったらしい。ロスタイムは4分もあったが(担架も入っていないのに扇谷主審はホームに贔屓か?)、最後にテセに替えて黒津を入れ、中村北斗のシュートが枠に来なかったという幸運もあり、逃げ切って中断前に勝ち点21、4位に浮上することができた。途中で見るのをやめなくて本当によかった。
  「多摩川クラシコ」と銘打って3年目。通算で負け越しており、特にJ1では5敗。昨年は連敗していたので、ようやく一矢報いた。先発は、テセとジュニのツートップ、左にレナチーニョ、右に田坂。憲剛とタニのボランチに宏樹、菊池、井川、森の4バック。雨降りで始まり、敵味方ともよく滑っていたが、フロンターレのプレスが今ひとつ寄せが甘いように感じた。連戦の疲れか、ホームでの敗戦の後遺症か、なかなか見通しは暗かったが、後半、太陽が顔を出し、天候の回復とともに相手の退場で一気に流れをひきよせた。前節PKを蹴れなかったジュニがきっちり決め、CKを取ったり、レナにパスを送ったり、流れを引き寄せるのに多大な働きをした。FC東京は、クアドロスの穴を埋めるため、石川に替えて茂庭を入れたが、解説の金田さんは「石川は必要な選手」と言っていた。これから代表組は、キリンカップ、アウェイの最終予選ウズベキ戦とあるが、憲剛がだいぶ疲れているようなのが気にかかる。


サッカー短評 (2009.5/19)

川崎フロンターレvs.ポハンFC 0対2 (2009.5/19 等々力) ACLグループリーグH組

 信じられない。ホームで零封された。1位通過がかかった試合。決勝トーナメント初戦をホームで戦えるかどうか。ポハンとは勝ち点1差。引き分けでも1位通過だったが、勝たなければならないポハンは猛烈に攻めてきた。どんどんパスを前につなぎ、マケドニア人FWステボにボールを入れる。開始10分までにペルティーエリアのすぐ外で、1度目は山岸が、2度目は菊池が手で押してステボを倒してしまい、2度目のFKを決められてしまった。結局、宏樹、菊池、井川、山岸の4バックは連携が悪い。谷口、横山のボランチもバランスが悪い。押しこまれて、DFラインに吸収されてしまう。テレ朝チャンネルの解説、堀池さんが言うとおり、「守備と攻撃のツーラインになってしまっている」。攻撃も森が出場停止(結局、天津戦のイエローは森になり、二枚目)で右からは行けず。
 後半、山岸に替えてレナチーニョを入れ、菊池、横山のCB、井川が右に出て、憲剛が ボランチに下がり、憲剛のいた右アウトサイドにレナが入って、バランスがよくなった。ポハンの足も止まってきて、何度もチャンスは作れるようになったが、得点できず。あげく後半27分に、カウンターでブラジル人FWデニウソンに追加点を取られてしまい、最悪のパターン。それでも1点返せば、ずいぶん違う展開になったと思うのだが…。
 平日の夜なのに、1万3千人も来場したのに。試合後のインタビューで憲剛は「負けた ので何も言うことはない。」と言っていたが、どこがよくなかったかの質問に「試合の最初に同じ場所で続けてファールしたこと」を挙げていた。負けたので、6/24、F組の一位、ガンバ大阪と万博で対戦。国内だから、2位でもいいかというと、全然そんなことはない。


サッカー短評 (2009.5/16)

川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 2対0 (2009.5/16 等々力) 第12節

 今季初完封。試合前は、あの6試合で6得点の韓国代表FWイ・グノを、急造DFラインで止められるか心配だった。ふたを開けてみたら、菊池、井川のCBと左サイドバックの宏樹がうまくはさんで対応。宏樹はまだ骨折した左手首が完治していないらしい。ヴィトールと村上の代わりにレナと山岸が先発。前半は0対0のまま、あっという間に過ぎた。西の右からのクロスにイ・グノがとびこんでヘディングをうたれたが、GK川島がはじく。ジュニーニョのシュートは飛び出した相手GK川口に押さえられる。前半38分、テセと競り合った相手DF茶野が負傷交替。
 後半、最初は少しジュビロのリズムでしのぐ展開。次第にジュビロのプレスが弱くなり、15分過ぎからボールがつながるようになる。宏樹が上がって入れた左からのクロスを山岸がファーで折返し、テセがつめたシュートは、ゴールライン上にとびこんだ相手DF那須の左足先にはじき出されたが、決まってもおかしくなかった。膠着してきた中で、後半28分、関塚監督は初出場のMF木村を山岸に替えてトップ下に投入。37分、レナチーニョが右サイドでめずらしく球離れよく森にパス。森からのクロスをジュニーニョがドンピシャでヘッドでたたき込む。やっと先制。スカパーの解説、永井さんが「レナチーニョがもっと簡単に味方を使えば」と言った直後だった。この後、木村のリーグ初得点か、という、ジュニのシュートがはじかれたところへうまくつめたプレーがあったがオフサイドの判定。42分、森の足がつり、久木野と交替。ロスタイムは4分もあった。時間稼ぎが必要なのに、レナチーニョが中央でドリブルを奪われ、カウンターを受ける。ここでレナと田坂の交替。憲剛が大きく前線に蹴ったボールにテセがつめてシュート、川口がいったんはじいたが再び足元に来たボールをもう一度シュートしてゴール! 思いがけず追加点が入る。
 これで6位キープ。今日でリーグ戦三分の一消化だそうだ。試合後、初の無失点試合について関塚監督は、「DFが大幅に変わったときに実現するなんて」のような感想を漏らした。テセも自分の得点についてではなく、前半からDF陣ががんばったことをコメントしていた。まあ、だいぶシュートせずパスしたり、相変わらず川島のゴールキックを受け損ねたり、枠にうてなかったりしたが、ずいぶん走り回って、体を張っていたのが最後に「ごほうび」があった、と永井さんが言ったように、今日はよくやったと思う。なお、主審の家本さんは足がつったらしく、後半第四審判の前田さんに替わっていた。


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サッカー短評 (2009.5/10)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 2対3 (2009.5/10 さいたまス) 第11節

 勝った! 暫定首位のレッズに、アウェイで。今日も先制された。気温29.8度。ACL後の試合はひとつも勝っていないという疲れはあったと思うが、さいたまスタジアムでレッズに勝ったことがある、という事実が気持ちの上で負けなかった。レッズは今季ここまでホーム全勝だったが、TBS土井アナによれば過去対フロンターレ戦は2005年10月以来勝てていないとのこと。今日はポンテが怪我でいない。代わりにエスクデロが先発。こちらはGK川島、CBが菊池と寺田、左に村上、右に森。横山と谷口のダブルボランチ、左アウトサイドがヴィトール、右が憲剛。ツートップはテセとジュニーニョ。寺田が前半23分に足を傷めて井川と交替。井川と菊池のセンターバックのコンビは初めてでは。前半17分にCKからレッズのエジミウソンに点をとられたが、後半13分、ジュニの粘り強いシュートで一回追いついたのが大きかった。後半20分セットプレーからの流れで闘莉王に再び勝ち越し点を入れられたが、村上に替えて入れたレナチーニョのドリブルからクロスを受けたジュニーニョが闘莉王に足を踏まれてPK獲得。これをレナが慎重に決めて、後半28分再び同点。最後は、レナが坪井を背負って倒れながら横にころがしたパスにテセが走り込んでついに勝ち越し。ロスタイム4分の間にヴィトールが抗議で二枚目のイエローをもらって退場もあったが、逃げ切った。暫定ながら6位浮上。この勝ちはすごく大きい。上位チームに残れたし。今度は一週間空くし。しかし次節は警告累積で横山も出場停止。宏樹の怪我もまだだし、寺田はダメかもしれないし、菊池・井川でしのぐしかない。
 アウェイ3連戦でどうなるかと思ったが、終わりよければ全てよし。ガンバとのホームで対戦する第10節は、7/1(水)。また連戦だが、これはお互い様。
 それにしてもTBSの中継は、いつもながらCM優先。今日は特にひどくハーフタイム のCMが終わったら、試合は既に始まっていて、2分半もたっていた。おまけに、後半フロ ンターレの得点が入った後2回も2本ずつCMが入って中断。試合後のインタビューもな いし。


サッカー短評 (2009.5/6)

天津vs.川崎フロンターレ 3対1 (2009.5/5 天津) ACLグループリーグH組

 ついに負けた。天津は、突破の可能性がなくなったので、若手主体できた。すると 、前半11分、元イタリア代表トンマージから前線へのパスが通り、27番の馬磊磊(マー・ ライライ)にミドルシュートを決められる。これが間違いの元。向こうの監督もびっくりした顔をしていた。勢いにのった天津は、19分にもFKからまたしても馬磊磊に決められ、2点のビハインド。天津の選手の粗っぽいプレー、それを取らないバングラデシュの主審へのいらだちなど、ACLにつきもののはずなのに、疲れからか押さえが効かず。
 後半は田坂に替えてレナを投入、だいぶ攻めたが、なかなか得点できず。後半開始直後のジュニのバー直撃、レナの右ポスト直撃など、惜しいシュートが4本あったが。後半6分、右からのクロスをレナがヘッドで合わせ、やっと2対1。天津も疲れて間延びしてきたが、前半からあった見えない所でのラフプレーが、あからさまになってきて、再びイライラから最後は、憲剛へのイエローカード(本当は森が相手を蹴ったようだ)をめぐって主審に抗議。かえって時間をロスし、自分たちの集中も切らしてしまった。試合再開後、ロスタイムを6分もらったが、攻め上がっていた裏をトンマージに突かれ、3点目を決められ、万事休した。入り方が悪く、終わり方も悪い。こんなままでアウェイでレッズに勝てるのか。


サッカー短評 (2009.5/2)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対2 (2009.5/2 日産ス) 第9節

 負けた。前半、攻めているときに決められなかった。最初はDFラインから山瀬にパ スが通り、森がうまく体を当てられてシュートされた。2点目は、前半ロスタイム。山瀬から坂田、坂田が俊足をとばして寺田をふりきり、出てきた川島もかわして蹴りこんだ。フロンターレは怪我人続出とかで、全治3週間の宏樹と腰痛の谷口が欠場。CBは寺田と井川。サイドバックは村上と森。ボランチに憲剛と横山。上がり目にヴィトールと田坂。ツートップはジュニと矢島。前節から、キックオフのボールを相手DFラインの裏をつくように入れて速い攻撃をしかけて主導権を握るやりかたに。しかし点が取れずに失点を重ねて、前線の動きがなくなり、後半頭から矢島に替えてテセ、田坂に替えてレナチーニョを投入。後半開始直後こそ、テセとレナでゴールに迫ったが、シュートが枠にいかず。川島は相変わらずゴールキックをテセに入れ、テセは相変わらず、ポストができず。なんでサイドに入れないんだか。マリノスの新人FW渡辺は、既に5得点もしているだけあって動きがいい。ストライカーらしく、シュートするのが第1優先。テセは不調と自ら言うだけあって、CKからのヘディングは、スカパー解説の相馬さんによれば「先に頭を振ってしまった」ため枠にとばず。でも、最後に後半43分、テセがヘディングで落としたボールを憲剛が決めて一矢むくいた。

サッカー短評 (2009.4/29)

川崎フロンターレvs.京都パープルサンガ 4対1 (2009.4/29 等々力) 第8節

 最後のロスタイムまでは、スカパーの解説、野々村さんの言うとおり、「完璧な試合」だった。前半のうちに先制点、初先発の矢島の追加点、CKからのジュニの3点目、そして途中出場の黒津のダメ押し点。最後のパス回しはセイフティーファーストで無失点、をねらわなければいけないのに、不注意な横パスをとられ、つながれ、途中出場の選手に決められてしまった。得失点差プラス4になるはずだったのに、甘いとしか言いようがない。試合後、関塚監督も「まだ直っていない」と言っていた。
 先発をだいぶ替えてきた。京都が相手に合わせてくるというので、前日は完全非公開 練習だったらしい。CBに寺田と菊池、サイドバックは村上と井川。ボランチがタニと憲 剛、アウトサイドにヴィトールと田坂。ツートップはジュニに矢島。菊池、田坂、矢島が初先発と思う。菊池は最初に危ない場面があったが、後は映らなかったので、そつなくこなしたようだ。田坂はボレーシュートを一本うったが、得点できず。その他の連携は良くなってきた。矢島は出場3試合目だが、もう周囲と合ってきた。DFの背負い方、逃げ方、ボールを受ける前の動きがうまい。テセも見習ってほしい。京都は、開始6分でGKが怪我で交替。ちょっと運がない。先制点は前半18分、ジュニーニョのシュートをGKがはじいたところにヴィトールがつめて決めた。
 後半18分の追加点は、前の3人だけでうまくカウンター。ヴィトールからジュニーニョ、ジュニーニョが絶好のパスをファーの矢島へ。今季初ゴール。後半24分に矢島が負傷で黒津と交替。矢島はまだ左ひざにテーピングしているので心配だったが、試合後インタビューにも出てきたので一安心。27分には田坂も横山と交替。3点目は28分、ヴィトールの右CKをニアで谷口がヘッドで流し、ファーでジュニが体で押しこんだ。ここでジュニもご苦労さん、テセと交替。4点目は、憲剛が相手DF2人の間をすり抜けて、黒津へスルーパス。黒津は斜めに走り込んでファーサイドに蹴りこんだ。
 これでやっと勝ち点12、7位浮上。


サッカー短評 (2009.4/26)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 1対1 (2009.4/26 ビッグアーチ) 第7節

 先制したのはいいけれど、相手に退場者が出た数的優位を活かせないのは、いつ ものこと。雨中のタフなACLの試合の疲れが心配。ストイチコフが出場していないので、テセが多少は自由になれるかと思ったが、槙野や中島にけっこう押さえられている。今日は中盤をダイヤモンドにしたらしい。ヴィトールをトップ下に、左に谷口、右に憲剛、アンカーに横山。宏樹が左サイドに入ったのは、対面のミキッチ対策だったらしい。そのミキッチから何度もいいクロスがゴール前の佐藤めがけて入れられた。34分、今日初先発の相手GKがDFに出したボールを、DFがまたすぐGKに返したところ、斜め後ろからヴィトールが奪って、そのままシュート。運良く先制した。前半ロスタイムに宏樹がミキッチをペナルティエリアで倒したときは、PKで同点かと思ったが、スカパー解説の元日本代表GK前川さんは「シミュレーションをとられましたね。」それが二枚目のイエローカードなのは少し気の毒だったが。
 後半、広島は一人少ないのをシステム変更で対応し、さらに攻撃的に出ることで不利をカバーする作戦で来た。おまけに13分、井川のクリアがつめてきた相手FW高萩に当たり、そのままシュートされて同点に。後半はしのぐ一方と言っても過言ではないほど。関塚監督は、19分、宏樹に替えて村上、24分、ヴィトに替えてレナ、31分、横山に替えて山岸と攻撃的な交替をしたが、一人少ない広島の運動量に対抗できない。26分、DF槙野のシュート、32分、佐藤寿人のシュート、39分、ポスト直撃の森崎のシュート、40分、DF中島のシュートなど最後は打たれ続け。広島と勝ち点1ずつ分け合って9位に。


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サッカー短評 (2009.4/25)

川崎フロンターレvs.セントラルコースト・マリナーズ 2対1 (2009.4/21 等々力) ACLグループリーグH組

 土砂降りの中の試合。セントラルコーストもさすがに5点とられたままではこないだろうと思っていたが、それ以上に雨が強くてパスがつながらない。前回は出場停止だったサイモンというFWが先発。危ない場面を作られる。後半たちあがり、先制。ヴィトールのFKからテセがヘディングシュート、相手GKが小さくはじいたところへジュニがつめた。ジュニーニョはいつも、ボールがこぼれることを考えている。しかし、13分、とうとうサイモンにやられた。セントラルコーストもこの試合を落とすと、グループ2位以内がほぼ不可能になる。20分、ヴィトールに替えてレナ、34分、テセに替えて矢島を投入。矢島は体格で見劣りしない。相手も2人交替。36分、憲剛の左CKから、待望の追加点。いったんクリアされたボールを谷口がゴールライン際からクロス、レナチーニョがヘッドでたたき込んだ。最後は43分にジュニーニョを下げて菊池を投入、逃げ切った。
 同じH組のもうひと試合、ポハン対天津が引き分けたので、2位以内が確定、決勝トーナメント進出が決まったのは、よかった。


サッカー短評 (2009.4/18)

川崎フロンターレvs.大宮アルディージャ 3対1 (2009.4/18 等々力) 第 6節

 やっと2勝目。最後の5分で逆転、だめ押し点が入った。またまた先制された。前半31分、ヘディングでつないでいたパスがルーズになって大宮アルディージャの藤本に。すかさず今年ベルマーレから来て2得点しているFW石原にパスが出て、オフサイドがかからず決められてしまった。その前に、ジュニのシュートや憲剛のFK、テセのループシュートなど、先制できそうな場面はあった。点の取れないときの悪循環で、中へ中へと突っ込んでいってボールを取られてしまう。テセは相手DFマトにしっかりマークされている。
 後半15分になってヴィトールに替えてレナチーニョを投入、3トップになり憲剛がトップ下に。17分、宏樹から憲剛、憲剛からテセとつながり、テセはGKをかわして流し込んだ。やっと同点。そのテセに替えて矢島を投入、足がつった横山に替えて井川が入る。これで3バックとなり、森と村上は高い位置に。決勝点は、その井川がアシスト。42分、森が右サイド深くから折り返したボールを井川がダイレクトでゴール前にクロス。ファーで谷口が相手DFと競り合いながら左回りに回転してバックヘッドでニアサイドの狭いところへ。1分後、ジュニーニョが時間稼ぎも兼ねてペナルティーエリアまでドリブル、相手DFにいったん当たった跳ね返りをシュート。GKの手の先をかすめてファーのサイドネットに突き刺さる。さすが。大宮は、2勝3分無敗だったが、初黒星。これで暫定10位。なかなか上半分に入れない。でも、今日からの7連戦、いいスタートがきれた。


サッカー短評 (2009.4/12)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 1対0 (2009.4/12 アウトソーシン グ日本平) 第5節

 今季初めての完封負け。そろそろお祓いでもした方がいいか。前半途中から、ACL の疲れか、キレが悪くなった感じ。結局、前半16分、クリアミスを拾われ、兵働からのクロスを宏樹と寺田の間に入れられ、飛び込んだ岡崎にヘッドで押しこまれたのが決勝点になった。テセは青山にしっかり押さえられていた。
 後半頭から、谷口に替えて田坂を投入。ボランチを替えるなら、ミスの目立った横山の方かと思ったが。怪我だろうか。ヴィトールに替えてレナチーニョ、最後テセに替えて普通なら黒津、というところだが、元エスパルスの矢島。大ブーイングだったが、活躍できず。やっぱり黒津の方が良かったのでは。


サッカー短評 (2009.4/8)

セントラルコースト・マリナーズvs.川崎フロンターレ 0対5 (2009.4/8 セントラルコースト) ACLグループリーグH組

 やった☆ アウェイで大量点。きのう、名古屋グランパスが同じオーストラリアの大きい選手にホームで苦戦するのを見て、あなどれないと思っていたが、8分に先制したのがよかった。森が右サイドからあげた鋭いクロスにテセがニアポストにヘディングで流し込んだ。それまでに、ムルジャとかいう191cmもある相手CF9番にヘディングシュートされたりしていたが、平均身長で6cm、平均体重で11kgも違うというだけあって、みんな大きく、ブ厚い。そのままラグビーができそうだ。21分の追加点もよかった。ヴィトールの左CKから谷口がヘディングしたのが、ファーポスト際でバウンドし、ジュニがほんのちょっと触ってポストを直撃し、ネットを揺らした。ように見えたが、スロー再生を見ると実はジュニーニョは触っていなかった。これは相手GKもびっくりしていたが、BS朝日の解説、堀池さんもびっくりしたらしく、しばらく言葉がなかった。3点目は37分。またしても森の右からのクロス。今度は低くて速いボールにジュニが合わせ、飛び込んできた相手DF16番にあたって、ゴールイン。相手GKは一歩も動けず。これで勝負あった。見る見る相手チームの出足が止まり、後半はファールも増えてきた。ウズベキスタンの主審は、わりと笛を吹く人で、きっとAリーグではお互い倒れないのかもしれないチャージでフロンターレの選手が倒れると、ファールにとってくれた。でも、キルギスの副審は、競り合って倒された村上が、相手の蹴りを防ごうと足をあげたのを村上のファールとしたり、ヴィトールのシュートが相手に当たってゴールラインをわったのにCKにならなかったり、Jリーグと同じ感覚でやっているとだめだと思う。
 後半は、相手も少し気を取り直していたが、動きは鈍い。4分に憲剛の鋭いミドルシュ ートが気持ちよく決まり、とてもよい入り方ができた。相手のゴールキックをDF16番が受け損ねて、拾った村上からヴィトールへ。ヴィトールがワンタッチで憲剛に出して、憲剛もすぐにシュート。Jリーグでもこの調子でやってほしい。この後、後半11分に森に替えて井川、18分にテセに替えてレナチーニョを投入。井川は久しぶりの右サイドで、攻撃参加も。レナは打ち気にはやっていたが、後半24分、憲剛のパスを受けたジュニがフリーでドリブルして自分でもシュートできるところで右にいたレナにパス、レナチーニョが決めてダメ押し点。28分には谷口に替えて山岸を投入。山岸は最後ロスタイム2分に入ってから、相手にパスしたりあまり活躍できず。それにしても向こうの監督は、どうしてもっと積極策に出なかったのだろう。自分たちのホームなのに。これで3試合が終わり、勝ち点7でH組首位。次4/21(火曜)のホームでのセントラルコースト戦に勝てば、決勝トーナメント進出決定だそうだ。


サッカー短評 (2009.4/4,5)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 3対1 (2009.4/4 等々力) 第4節

 やっと勝った!!♪ 今季初観戦。ホーム開幕に行かれず、リーグ戦未勝利でこの日になるとは思わなかった。名古屋グランパスはここまでACLを含めて3勝2分の無敗。対するこちらは1勝3分1敗。夕方から雨という予報だったが風が寒いといけないと重装備で行ったら、前半は桜満開で暑いくらいのいい天気。しかし、またしても先に失点。それまでもダビの突破を寺田や村上が必死に押さえる場面や玉田にドリブルをしかけられたりがあったが、前半23分、吉村からボールを受けた小川が森をかわして右サイドを突破、クロスにマギヌンが走りこみ押しこまれた。でも今日は、その1分後にヴィトールの同点弾。憲剛からボールを受けた森からのクロスに飛びこみ、足先で難しいシュート。29分にはCKを寺田が折返し、谷口がヘッドでたたきこんだゴールで2対1と逆転して後半へ。後半16分、後半頭から田坂に替わった横山がインターセプト、テセがドリブルしてDF相手をかわし、GK楢崎との1対1を冷静に流し込み、3点目。テセは、アジア最終予選の韓国遠征の時、食あたりして体調絶不調だったそうだ。楢崎は、前半にも、ジュニの鋭いシュートに素早い反応するなど、さすが代表GK。増川191cm、吉田麻也187cmのCB2人は高い。それにしても、名古屋グランパスは川崎で5連敗とか。これで暫定9位に浮上。
 水曜4/8には、ACLでオーストラリアのセントラル・コーストと対戦。3月は5連戦だったが、4月は7連戦。あまり時差がないところでよかった。


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サッカー短評 (2009.3/28)

日本vs.バーレーン 1対0 (2009.3/28 埼玉ス) アジア最終予選

 前半は、体が重いのか、キレが悪いのか、パスが遅いのか、バーレーンの寄せが 速いのか、とにかく攻めきれない場面が多く、いつもの「シュートを打て!」の展開だった。CKは、味方に合う前に、190cm台の相手CBにはね返される。FKは、枠に飛ばず。先 発GKは、久々の楢崎。DFは左から長友、闘莉王、中澤、内田。ボランチは遠藤と長谷部 。トップ下に俊輔、玉田、大久保、田中達也の3トップ。
 後半も同じメンバーで始まったが、中盤が間延びして、俊輔が持っても三人寄せてくる、ということはなくなった。後半2分、玉田のドリブルが倒されて正面でFK。正面すぎるかと思ったが、俊輔が蹴ったボールは、相手4番の長身DFの体をはい上がるように当たり、いい具合にゴール右上隅に決まった。これで、相手DFラインが高くなり、大久保や玉田が裏をねらいやすくなった。19分の内田のシュートがクロスバーを直撃したのは惜しかった。バーレーンのカウンター攻撃は、遠藤が事前に防いでいるのか、回数が少なく二、三度、中澤が体に当てたり、闘莉王がヘッドではじき飛ばしたりがあったくらいで、マチャラ監督の交代も切れ味がないように感じた。ホームとアウェイでは勝手が違うのか。日本の選手は、戦う気持ちは前面に出ていた。長友や大久保、玉田などもずいぶんファールを受けたが、韓国のキム・ドンジン主審はなかなかとってくれない。後半にやっとイエローをもう1枚出してくれたが。これで試合のないオーストラリアより勝ち点で1上回って、勝ち点11のA組暫定首位。


サッカー短評 (2009.3/22)

ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ 1対1 (2009.3/22 フクアリ) 第3節

 またも勝ちきれなかった。開始50秒で失点。右サイドを上がってきた米倉のクロス を村上が背中でブロックするも、落ちてきたルーズボールに谷口と宏樹の2人がいってしまい、GK川島も出たが、拾った谷沢に決められた。試合後の監督インタビューで関塚さんは「前半は寝ていた」と言っていた。どうしていつもスロースターターなのか。
 今日は、ポハン戦と同じ先発。左から村上、伊藤、寺田、森の4バック。横山と谷口のダブルボランチ、憲剛とヴィトールがワイドに開いて、テセとジュニの2トップ。ただ、ジェフのアレックスが憲剛のマンマークについて、パス出しができない。森の攻め上がりも谷沢に阻まれる。谷口はポハン戦で鼻骨骨折してフェイスガードをつけて出場。テセもポハン戦で足を傷めている。ヴィトールが真ん中でさばこうとしているがタイミングが合っていない。FK、左右のCKは、今季は憲剛ではなく、全部ヴィトールが蹴るようだが、少しずつ合ってきた。横山のフィードはまだ不正確。ジェフは先制後、巻以外の9人がベタ引きでスペースを作らせず、こちらもサイドを使ってDFを広げる動きができなかった。
 後半頭から谷口に替えて田坂を右ワイドに投入。最初は空回りしていたが、徐々に気 の利いたプレーも。ジュニーニョと村上のバー直撃のシュートが続き、少しずつパスがつながり出す。後半13分、ジュニーニョがパスしようとして目の前に坂本に当たって戻ってきたボールをそのままドリブルしてGKの頭上を越すシュート! 左ポストの内側を直撃して見事にゴールイン! その後も攻め続けたが追加点は取れずにまたもやドロー。前半10本、後半だけで15本もシュートをうったが1点止まり。


サッカー短評 (2009.3/18)

浦項スティーラーズvs.川崎フロンターレ 1対1 (2009.3/18 ポハン) ACLグループリーグH組

 先発が変わった。4バックだが、宏樹がセンターに入り、左から村上、伊藤、寺田、森。横山のボランチに谷口と憲剛。ヴィトール、テセ、ジュニーニョの3トップ。今までになく、一番ボールもつながり、森も楽しそうに右サイドから仕掛けている。ポハンは、堅守速攻のチームで、監督はブラジルの人。CFにマケドニア人のステヴォ。プレースキックはブラジリア。村上のサイドを破ってくるデニウソン。前半10分、そのデニウソンからDFラインの裏にパスを通され、あがってきた7番の選手に左前足のインフロントで流し込まれた。テレ朝チャンネル解説の松木さんによれば、「右足で打つようなタイミングだったから、DFもGKも一瞬ずらされた」とのこと。前半22分、憲剛の右CKから寺田がフリーでヘディングシュートをたたきこむ。それまでにも宏樹のヘディングとか惜しいシュートは何本もうっていた。

サッカー短評 (2009.3/15)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 2対1 (2009.3/14 ホムスタ) 第2節

 とうとう負けた。3試合連続同じスタメン、同じ試合運び。渡会の入り方は、3試合の中で一番良く、積極的にシュートまでいっていた。でもパスミスが多い、相手に囲まれて速攻をくらう、宏樹のゆるいクロス、山岸とレナの連携皆無の上に、憲剛のパス出しが早すぎ。前半ロスタイムに、めずらしくヴィトール、井川、ジュニ、テセとパスがつながり、シュートが決まって先制したのはよかった。でも、後半始まってすぐ、神戸はボッティに替えてDFの河本を投入、マークがずれているうちに、一列上がって攻撃を組み立て始めた金ナミルのクロスに須藤が飛び込んで同点にされた。しかも後半15分に入ったばかりの松橋に、20分、またしてもキムからのクロスをゴールライン際まで走り込んで狭いコースをヘッドで決まられ、逆転される。後半12分、イエローをもらったレナに替えて早くも横山、21分には山岸に替えて森を投入。しかし、早めに手を打ったのに、森も替わった直後しか機能せず。横山も守備に追われる。
 2試合終えて1分け1敗では14位も当たり前。またすぐ水曜にはアウェイのポハン戦、しかもアウェイ帰りなのに、次土曜にアウェイでジェフ千葉戦。う〜ん厳しい…。


サッカー短評 (2009.3/13)

川崎フロンターレvs.天津泰達 1対0 (2009.3/11 等々力) ACLグループ リーグH組

 相変わらず先発は、リーグの柏レイソル戦と同じで、攻撃の連携が悪いのも同じ。 前半16分、憲剛からヴィトール、左からのクロスにレナチーニョが苦手というヘッドで逆サイドのサットに決めて先制。天津は、191cmのブラジル人FW、元イタリア代表のトンマージなどがいて、けっこうロングボールを放りこんでくる。トンマージは、ワンタッチでパスをさばいていたが、それほど怖くなかった。
 後半35分になって、ヴィトに替えて横山をアンカーに入れ、憲剛とタニを一列上げ、同時に山岸に替えて村上を投入、右サイドからの攻撃を活性化。41分、3人目はレナに替えて田坂を入れるも時間が短くて何もできず。


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サッカー短評 (2009.3/8)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 1対1 (2009.3/7 等々力) 第1節

 先発の布陣を見て、悪い予感がした。昨年、あまりいい思い出のない、宏樹の左サ イドバック起用。おまけに山岸を初めてという右サイドバックにコンバート。森はベンチスタート。3トップで中央にテセ、左にジュニーニョ、右にレナチーニョ。トップ下にヴィトール、憲剛と谷口のダブルボランチ。案の定、4バックが安定しない。開始1分で、フランサにきわどいシュートを打たれ、井川がスライディングして、ゴールライン上でぎりぎりクリア。このプレーはよかったが、井川のパスミス、フィードミスが目立った。井川が髪を切ったのも見慣れない。宏樹の左からのオーバーラップは迫力がないし、クロスも鋭くない。右の山岸は全然上がらない。後半、立ちあがりから、シュートを何本かうつが、枠にいかず。5分、フランサのパスをクリアするもポポに出て、右から鋭いクロスが入り、菅沼に滑り込みヘッドで先制される。結局、後半21分、イエローを一枚もらったヴィトールに替えて横山がボランチの位置に入る。去年だったら、菊池が入るところだが、ベンチに入っていない。憲剛と谷口が一列前に上がり、少し攻撃がスムーズに。それでも32分にやっと追いついたのでは遅すぎる。ジュニが憲剛にスルーパス、憲剛がシュートしたのがはじかれたこぼれ球にテセがつめて、押し込んだ。その後の右CKからニアの宏樹がドンピシャのヘディングをうったが、相手GK菅野捕られる。山岸に替えて森を入れると、森は生き生きと右サイドを駆け上がる。なぜ先発させないのだろう。さらにレナチーニョに替えて黒津を入れる。ロスタイムのCKから寺田のヘディングなど、5分もあったロスタイムに怒濤の攻撃をしかけたが、交替がそれぞれもう15分ずつ早ければ逆転できたのではないか。こんなふうでは、さっそく11日にあるACL天津戦が思いやられる。
 今季から、フロンターレの試合には、チーム公式HPの試合結果ページのリンクを貼ることにした。


サッカー短評 (2009.2/28)

鹿島アントラーズvs.ガンバ大阪 3対0 (2009.2/28 国立) スーパーカップ

 ガンバは、加地の負傷で急遽、中澤聡太、山口、清水から移籍の高木の3パックで試合に臨んだ。しかし、アントラーズに守備のすきをすかさず突かれ、前半6分、野沢の左CKから岩政が落とし、興梠が蹴りこんで早々と先制。続いて14分に、マルキーニョスに出たパスに、山口と高木がつめたが、GKの中途半端なクリアがなんとマルキーニョスの足元にころがり、すかさず決められた。前半39分には、興梠が右へ流れて中央へ低いクロス、これに野沢がつめてさらに追加点。後半、ガンバは慣れた4バックにしてきた。左から安田、中澤、パク(韓国代表)、橋本。攻めと守りのバランスがぐっと良くなり、点がとれそうな場面も増えたが、結局得点できず。アントラーズの話題の新人、高校選手権得点王、大迫が4分だけ出場する余裕も。
 FIFAは、今年から一時退場のオレンジカードを採用する、と新聞に出ていたが、Jリー グではどうするのか。


サッカー短評 (2009.2/11)

日本vs.オーストラリア 0対0 (2009.2/11 横国) ワールドカップアジア最終予 選

 勝てたかな、それともシーズン前の試合にしてはよく攻めて引き分けたと言うべき か。殆どの選手がシーズン前、それに対して欧州組は、シーズン中だが時差ぼけで疲れ がある、という状況では、ホームと言えど有利とは言いがたい。オーストラリアも本来今は夏だが、イギリス、イタリア、スペイン等でプレーしている選手が多いので、逆転季節への順応は不要、きのう合流した選手もいるということで時差ぼけや疲れが日本のねらい目。ということでボールを動かして相手を疲れさせるのがいいとNHKBSの解説、山本さんは言っていたが、そこは相手もそう簡単に乗ってこない。ラインを深くして守り、裏を取ろうとする日本の玉田や田中達也のFW陣をしっかりマーク。
 日本の先発は、GK都築、DFは長友、闘莉王、中澤、内田。ボランチは遠藤と長谷部、アウトサイドの左に松井、右に俊輔。冒頭にいい攻めの形ができたが、その後はボールキープしていても、だんだんオーストラリアにとられるようになった。しかし、危険なワントップ、ケーヒルにクロスを入れさせたり、前を向いてボールを扱わせたりはしなかった。


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サッカー短評 (2009.2/5)

日本vs.フィンランド 5対1 (2009.2/4 国立) 国際親善

 前半15分、32分と、岡崎の2ゴールと新鋭・香川の前半終了間際の個人技で3点先制。後半5分にフィンランドにCKを与え、GK都築がはじこうとするも、長身FWとの競り合いになり、安全圏まではじけず、そこを相手ボランチに押しこまれた。しかし、後半12分、遠藤からのCKを中澤がヘッドで押しこみ、4点目。後半41分に、交替で入った安田が追加点を決めた。
 翌週の本番、オーストラリア戦を見すえた高さ対策など、国内組での攻守の連携再調整が目的で、イエメン戦に呼ばれた若手はいない。先発は、GK都築、DFは左から長友、闘莉王、中澤、内田。ボランチに遠藤と橋本、アウトサイドの左に香川と右に憲剛。岡崎と玉田の縦のツートップ。ただし、憲剛はかなりフリーに動いていると、TBSの解説、相馬さんか小倉さんが言っていた。闘莉王と遠藤は怪我からの復帰戦。岡崎の1点目は、内田の右後方からのパスに反応して、ノートラップ、左前足でニアを打ち抜いたもの。2点目は、憲剛からのスルーパス。右前方のスペースに出たボールを右足でゴール左隅に。
 フィンランドは親善試合のせいか当たってこない。平均身長は、オーストラリアより高くて184cmくらい。でも厚みがない。日本は平均177cm。監督は日本をよく知るバクスター。今回は国際Aマッチデーではないので、若手主体とのこと。それでも国内チームではなく、スウェーデンやスペインでプレーしている選手が多い。日本が得点したり失点したりするたびに、スタンドのオーストラリア代表のピム監督の姿が映し出される。中澤が得点したときには、メモとペンを手にしていた。
 後半10分には、さんざん攻撃参加していた闘莉王に替えて高木、27分には内田に替えて駒野、32分には遠藤に替えて今野、36分には香川に替えて安田、最後39分に玉田に替えて巻を投入。駒野は一度も右サイドを破れず。遠藤が退いてから、岡田監督は何度も「憲剛、真ん中にいろ。試合をコントロールしろ」と大声で指示。でもなかなかひとりでは落ち着かせられない。35分以降はボールキープも大事なのに、橋本のスルーパスから安田と巻で攻め込んだり。解説の金田さんは「バーレーンで競り負けて失点の一因になった内田は今日は一度も競り負けなかった」と言っていた。試合後、小倉がピッチで岡崎と憲剛にインタビュー。2人とも客席に向かってよびかけ、とにかくよい印象で次の本番へ向け勢いがついたのはよかった。


サッカー短評 (2009.1/29)

バーレーンvs.日本 1対0 (2009.1/28 マナマ) アジア杯予選

 なんと放映権の高騰で生放送はなし。GK川口が現地での練習中に靭帯を傷め、2〜4週間の怪我。川島が先発。しかも、前半24分、セットプレーから内田がマークしていた選手に競り負けて先制され、あとは固く守られて負けたらしい。1/29朝日新聞夕刊によれば、「完敗」とのこと。中盤でつなげず、カウンターをくらい、後半相手が下がって守りを固めてからはパスは回せたが最後の工夫が足りず、せっかく期待された本田圭佑は周囲と会わずに後半途中交替。本人のコメントによれば「交替は自分のせい。」

サッカー短評 (2009.1/21)

日本vs.イエメン 2対1 (2009.1/20 熊本) アジア杯予選

 最初は非常によかった。立ちあがりから、積極的に前へ仕掛け、イエメンは手も足も出ないで下がって圧力をそらしているだけ。とうとう何度目かの7分、田中達也の右サイドからの低いクロスに、岡崎が合わせて押しこんだ。先制したときは、あと何点も入りそうだった。しかし、その後のチャンスを決めきれないでいるうちに、イエメンが日本の攻撃に慣れてきて、時には攻撃にも転じる場面も出てきて、1対0のまま後半へ。興梠と田中達也が縦のツートップ、右に岡崎、左に香川。ボランチは憲剛と青木。4バックは左から、駒野、高木、寺田、内田。GKは代表2試合目の川島。ベンチには、川口、谷口、熊本出身の巻ほか。海外組と、ガンバとレイソルの選手は疲労回復を優先させて招集せず。とても若い先発で、ゲームキャプテンは憲剛。後半は早く追加点がほしいと解説の早野さんが言っているうちに、2分、FKから5番にフリーで飛び込まれてヘッドで押しこまれた。早野さんは、「攻撃のリズム、パターンが単調」だと言っていた。15分、興梠に替えて地元の巻を投入。少しリズムが変わり、20分、憲剛の右CKをニアで岡崎が流し、ファーで達也がフリーだったが慎重にヘッドで押しこんで追加点、一息つく。24分の岡崎のシュートがポストに、25分に巻のヘディングがバーにはね返される。34分、達也に替えて乾(セレッソで香川と一緒にプレー)、42分、しかしすぐ香川に替えて金崎を投入。乾who? シュートは打ったが、怪我上がりの金崎とともに監督へのアピールに成功したとは言いがたい。

サッカー短評 (2009.1/12)

鹿児島城西vs.広島皆実 2対3 (2009.1/12 国立) 高校選手権決勝

 1/10の準決勝第一試合、鹿児島城西vs.前橋育英は、この勝者が優勝かという試合だった。風下の鹿児島が先制したものの、風上の前橋にすぐ追いつかれ、逆転され、中盤も支配されて3対1。ところが前半のうちに、鹿児島城西が追いついただけでなく、ロスタイムのCKでGKがはじききれずにオウンゴールで逆転。これは強いと思った。案の定風上になった後半、さらに一点追加して5対3で組織力の前橋を破って、出場2回目にして初の決勝進出。対する広島皆実(みなみ)は、一回戦、あの帝京をPKで退けてここまで来た。エース金島が準決勝まで得点できず、堅守が売り。大会得点王(平山と並ぶ9得点)の大迫(勇)をどこまで押さえられるか、と思われた。
 ふたを開けてみると、風上の広島皆実が積極的に攻め、中盤も支配。今にも先制しそうな展開。ところが、前半20分、大迫(勇)に先制され、準決勝と似た展開。ただちに前半23分、広島皆実が追いつき、逆転したところも。後半17分、大迫(勇)と中学時代から組む野村が得点、鹿児島が追いつく。俄然、ここから一点勝負。鹿児島城西は準決勝と同じく、後半頭からパッサーの大迫(希)に替えドリブラーの平島を投入。しかし、中盤の広島優位は変わらず。鹿児島は後ろ半分の組織力で広島に劣る。左SBの松井はいいが、一人で全てはカバーできない。広島は攻めも守りも実に狙いがはっきりしている。後半21分に広島皆実の金島が2点目をとってからは、ボールキープに入った。鹿児島は、大迫(勇)に渡りさえすれば、何かが起こせそうだが、いかんせん、守備陣のボール奪取力が弱い。無駄に追い回しているうちにタイムアップ。ギリシャが優勝したときのユーロのようだった。
 大迫(勇)は鹿島アントラーズ、大迫(希)はロアッソ熊本(J2)に内定しているそうだ。DFの松井、広島皆実の金島なんかもプロでやらせてみたいと思った。


サッカー短評 (2009.1/1)

ガンバ大阪vs.柏レイソル 1対0 (2009.1/1 国立) 天皇杯決勝

 前半たちあがりは、体力に余裕のあるレイソルがとばした。しかし、GK藤ヶ谷が至近距離からのポポのシュートをとめたり、しのいでいるうちにガンバの時間帯も増え、明神のミドルシュートが初シュートだったが、右上隅枠内に飛び、GK菅野がなんとかはじき出した。その後、3連続CKでは、橋本が蹴り、チャンスも作った。遠藤は先発しているが、右足を痛めているのでパスも左足、FKは若い寺田。播戸をベンチスタートさせ後半をにらむ。
 レイソルも後半頭から太田に替えてフランサを入れ、13分にはポポに替え李を投入。21分、山根の怪我で3人交替枠を使い切った。ガンバは、90分同じメンバーで戦い続け、とうとう最後は、ほとんどレイソルの陣地でゲームを進め、フランサの所のプレスが手薄になった分を有利に使った。延長前半やっと山崎に替え播戸、それから橋本に替え倉田。播戸は西野監督に「ヒーローになってこい」と送り込まれ、延長後半11分、一度はね返された自分のシュートに素早く反応して、右サイドネットにたたき込んだ。この後、延長後半13分に、遠藤に替え若い守備的な武井を入れ、堅実に逃げ切った。ついに、満身創痍になりながら、ACL二年連続挑戦権をもぎとった。
 試合後のインタビューで、西野監督は選手交替について「誰がいつ故障してもおかし くない状況だったので、ひっぱった」と言っていた。別にレイソルがコマを使い切るの を待っていたわけではなかった。石崎監督は、「90分で勝負をつけたかった。延長になったら、地力の差が出た。」と言っていた。


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