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2018フィギュアスケート・バックナンバー


12/19〜23 ロシア選手権 ペア・アイスダンス (サランスク)
12/19〜23 ロシア選手権 (サランスク)
12/20〜24 全日本選手権 (大阪)
12/6〜9 グランプリ・ファイナル (バンクーバー・カナダ)
11/23〜25 全日本ジュニア (福岡)
11/23〜25 フランス杯 (GPシリーズ第6戦・グルノーブル)
11/16〜18 ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第5戦・モスクワ)
11/16〜18 ロステレコム杯 (GPシリーズ第5戦・モスクワ)
11/9〜11 NHK杯 (GPシリーズ第4戦・広島)
11/2〜4 フィンランド大会 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第3戦・ヘルシンキ)
11/2〜4 フィンランド大会 (GPシリーズ第3戦・ヘルシンキ)
10/26〜28 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・ラヴァル)
10/26〜28 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・ラヴァル・ケベック州)
10/19〜21 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・エヴァレット)
10/19〜21 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦・エヴァレット・ワシントン州)
3/21〜25 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (ミラノ・イタリア)
3/21〜25 世界フィギュアスケート選手権 (ミラノ・イタリア)
3/5〜11 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (ソフィア・ブルガリア)
2/9〜25 ピョンチャン五輪 (カンヌン・韓国)
2/9〜25 ピョンチャン五輪 団体戦 (カンヌン・韓国)
1/24〜27 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (台北)
1/24〜27 四大陸選手権 (台北)
1/15〜21 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (モスクワ)
1/15〜21 ヨーロッパ選手権 (モスクワ)
1/4〜8 全米選手権 ペア・アイスダンス (サンホセ・カリフォルニア州)
1/4〜8 全米選手権 (サンホセ・カリフォルニア州)

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フィギュアスケート (2019.3/16,17)

ロシア選手権 ペア・アイスダンス (2018.12/19〜23 サランスク)

 <ペア>12組出場。うち半分がジュニア。またシニアデビューしたがジュニア年齢の組も3組いる。昨年2位のストルボワ・クリモフ組は、男性が引退、女性は組み替えているらしいがここには来ていない。
 1番滑走でタラソワ・モロゾフ組(24,26)。昨季国内初優勝、欧州選手権金メダル、五輪4位、世界選手権銀メダル。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はチェルニシェフ他。全体に慎重に演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3T成功、加点2〜4。3LoThも決め、加点3〜5。BoDsと4Li、CCoSpとStSqは全てレベル4。うちBoDsは加点3〜5。4Liと最後のStSqは加点3〜4。技術点最高の42.46、演技構成点も最高の37.6、合計80.06でSP1位。
 3番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(15,19)。女性は148p。昨季世界ジュニア金メダル。今季シニアデビュー、GPファイナル6位。曲は「When Winter Comes」。CCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜4。3T成功、加点2〜3。3FThも決め、加点3〜4。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うち4Liは加点3〜4。BoDsはレベル2。StSqはレベル3で加点2〜4。技術点5番目の39.99、演技構成点も5番目の31.57、合計71.56でSP5位。

 5番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(16,18)。一昨季世界ジュニア銀メダル、昨季ジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア4位。今季シニアデビュー、スケートカナダ4位、フランス杯3位。曲は「黒い瞳」。コーチはタマラ・モスクビナ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S成功、加点3〜4。3Twはレベル3で加点3〜4。3SThも決め、加点3〜5。FCCoSpと4Li、最後のStSqはレベル4で加点2以上。うちFCCoSpとStSqは加点3〜4。BoDsはレベル3で加点2〜3。技術点3番目の41.52、演技構成点も3番目の33.46、合計74.98でSP3位。
 9番滑走でザビアコ・エンベルト組(24,29)。昨季国内3位、欧州選手権銅メダル、五輪7位、世界選手権4位。今季GPファイナル4位。曲は「Alexander Nevski」。最後のCCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3T成功、加点2〜3。3LoThも決め、加点4〜5。4LiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うち4Liは加点3〜4、StSqもほぼ3〜4。BoDsはレベル3で加点2〜4。技術点2番目の41.62、演技構成点も2番目の36.91、合計78.53でSP2位。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(17,19)。女性が159p。昨季世界ジュニア銅メダル。今季ジュニアGPファイナル優勝、国内ジュニアも優勝。曲は「Party Like a Russian」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点1〜3。3FThと3Sも成功、加点2〜4。4LiとStSq、CCoSpと最後のBoDsは全てレベル4。うち4LiとStSqは加点2〜3、CCoSpも加点ほぼ2〜3。技術点4番目の40.42、演技構成点も4番目の32.43、合計72.85でSP4位。

 フリー。8番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組。曲は「偉大なるギャツビー」。冒頭の3Fなんとか成功。3T+2T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スロージャンプ二つも決め、全ジャッジが加点。うち3LoThは加点3〜4。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜4、PCoSpは加点2〜4。FoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の71.43、演技構成点5番目の66.16、合計137.59でフリー4位、総合209.15で4位。
 9番滑走でミーシナ・ガリアモフ組。曲は「The Master and Margarita」。3Twはレベル4に全ジャッジが加点2〜4。3FThも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし3Sからの連続ジャンプで女性が第1で転倒、男性は第2を跳んだが要素を失う。3Tは成功し、全ジャッジから加点ほぼ2〜4もらったのは、たいしたもの。リフト三つとBiDs、PCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜4、5BLiと最後のPCoSpも加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の66.11、演技構成点4番目の66.87、転倒の減点1、合計131.98でフリー5位、総合204.83で5位。世界ジュニアへ。
 10番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲はチャイコフスキー「くるみ割り人形」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点ほぼ3〜4。3T+2T+2Tも成功、加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3だが加点3〜4。リフト三つとPCoSp、最後のFiDsはレベル4。うちリフト二つとFiDsは加点3〜4。スロージャンプ二つも決め、加点3〜4。ChSqは加点2〜4。今できることは全てやれた。キスアンドクライはみんな笑顔。基礎点56.6に全体で17点以上の加点。技術点3番目の74.18、演技構成点も3番目の71.24、合計145.42でフリーも3位、総合220.4で3位。欧州選手権へ派遣。

 11番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4。3Sでは男性が着氷で片手をつきそうになるが加点1〜3。3T+2T+2T成功、加点2〜4。ChSqは加点3〜5。スロージャンプ二つは加点4〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4で加点3以上。うち5ALiは加点4〜5。基礎点56.9に全体で12点以上の加点。技術点最高の79.3、演技構成点も最高の77.44、合計156.74でフリーも1位、総合236.8で2連覇。欧州選手権へ派遣。
 最終滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「トワ・エ・モワ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜4。3T+2T+2Lo成功、加点2〜4。3Sも決め、加点ほぼ2〜3。PCoSpとリフト三つ、最後のFiDsは全てレベル4で加点3以上。うちFiDsは加点3〜5、PCoSpとリフト三つは加点3〜4。スロージャンプ二つも成功、加点2以上。うち3LoThは加点3〜5。ChSqは加点2〜4。基礎点57.9に全体で18点以上の加点。技術点2番目の76.58、演技構成点も2番目の75.38、合計151.96でフリーも2位、総合230.49で2位。欧州選手権へ派遣。

 <アイスダンス>14組出場。1番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(24,27)。組み替えて5年目。昨季国内3位、欧州選手権6位、五輪13位、世界選手権8位。今季GPファイナル5位。曲は「Besame Mucho」他。MiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。SlLiは加点2〜4。1TRはレベル4でキーポイントNNYN、加点は2〜3。2TRはレベル4。MiStはレベル3。基礎点31.29。技術点3番目の38.97、演技構成点も3番目の34.4、合計73.37でRD3位。
 3番滑走でエフドキモア・バジン組(22,23)。昨季国内5位。今季ロステレコム杯4位。曲は「Come Together」とヒップホップ「Imma Be」。2TR以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。1TR、2TRともレベル2。キーポイントはNYYNとYNNY。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のMiStはレベル3だが加点1〜3。基礎点30.79。技術点4番目の37.59、演技構成点も4番目の32.28、合計69.87でRD4位。

 6番滑走でステファノワ・ブキン組(23,25)。昨季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。今季GPファイナル4位。曲は「Tango Suite Part III」とパソドブレ「マラゲーニャ」他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3だが加点3〜5。1TR、2TRともレベル3。キーポイントはYYYNとYNYY。加点は1TRが2〜4、2TRが2〜3。最後のCuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。基礎点31.79。技術点2番目の44.01、演技構成点も2番目の37.94、合計81.95でRD2位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(23,27)。組み替えて5年目。昨季国内フリー途中、男性の怪我で棄権。今季GPファイナル2位。曲は「Verano Porteno」。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1TR、2TRともレベル4。加点は1TRが3〜4、2TRが2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル3だが加点3〜5。基礎点は32.79。技術点最高の45.73、演技構成点も最高の38.28、合計84.01でRD1位。

 フリー。11番滑走でエフドキモア・バジン組。曲は「Sarabande Suite」他。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル3で加点2〜3。リフト三つはレベル4。うちCuLiは加点3〜5。OfStは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。男性が第2でよろめいた。CoSpはレベル4で加点2〜3。ChStとChSlは加点2〜4。技術点3番目の59.96、演技構成点4番目の49.38、合計109.34でフリー3位、総合179.21で3位。
 12番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組。曲は「Blues for Klook」。冒頭のChSpは全ジャッジが加点2〜3。CuLi+StaLiは、レベル4とレベル3で全ジャッジが加点2〜4。この後、男性の靴にアクシデントがあったらしく、女性が心配してミスが出たらしい。SyTwは女性がレベル2、男性がレベル3、GOEは-2〜0。OfStは女性がレベル1、男性がレベル3、GOEは-2〜0。それでもCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかしSlLiはレベル1。CiStはレベル3で加点1〜3。ChStは全ジャッジが加点2〜3。しかし最後のChLiは乱れてGOE-4〜0。技術点10番目の47.68、演技構成点3番目の50.71、合計98.39でなんとフリー7位、総合171.76で7位。男性は演技を中断して減点5をもらいたくなかったとのこと。

 13番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Suite in D "Air"」他。全要素に全ジャッジが加点3以上。すばらしい完成度。冒頭のSyTwはたいへん速く女性レベル4、男性レベル3で加点4〜5。リフト三つとSpはレベル4。うち女性が男性の上を越えるような前動作から腰の高さで水平に回るStaLiは加点4〜5。あと二つのリフトも加点3〜5。SeStはレベル3だが加点3〜4。OfStは男女ともレベル3で加点3〜4。最後のコレオ要素三つのうち、ChStは加点4〜5、ChLiは加点ほぼ4〜5。基礎点44.58。技術点最高の70.35、演技構成点も最高の57.96、合計128.31でフリーも1位、総合212.32で初優勝。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。衣装は二人とも黒。こちらも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4で加点4〜5。あと二つのリフトとCoSpもレベル4。うちCoSpとRoLiは加点ほぼ4〜5。OfStは男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4加点ほぼ4〜5。ChSpは加点3〜5、ChStは加点4〜5。DiStはレベル3で加点1〜3。ここがやや物足りないか。最後のChTwはお得意のシッティングで加点ほぼ4〜5。基礎点は44.83で1位の組より高い。技術点2番目の68.97、演技構成点も2番目の57.57、合計126.54でフリーも2位、総合208.49で2位。

 欧州選手権には1〜3位を派遣。世界選手権の2枠を争う。

フィギュアスケート (2019.3/9,14,15)

ロシア選手権 (2018.12/19〜23 サランスク)

 <男子シングル>16人出場。本当はヴォロノフも出る予定だったが、2日前の陸上トレーニングで怪我して棄権。4番滑走でコフトゥン(23)。2013〜2015年3連覇。昨年怪我でフリー欠場。今季タリン杯優勝。元のブイアノワコーチに戻って復活。滑る姿勢がよくなった。曲は「L-O-V-E」他。冒頭の4S+3Tと4Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3A<で転倒。StSqもレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の50.67、演技構成点2番目の45.47、転倒の減点1、合計95.14でSP1位。
 5番滑走でコリヤダ(23)。2連覇中。昨季欧州選手権銅メダル、五輪8位、世界選手権銅メダル。今季ヘルシンキ大会とロステレコム杯で4位。副鼻腔炎の手術で入院していたという。曲は「I Belong to You」。振付はランビエール。冒頭の4T+3Tなんとか成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzは高く、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点3〜5、StSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aはステップアウト。最後のCCoSpはレベル3。技術点3番目の48.44、演技構成点最高の46.26、合計94.7でSP2位。
 6番滑走でラズキン(21)。179pの長身。昨年国内7位。今季ヘルシンキ大会6位、ロステレコム杯7位。曲は「I Put a Spell On You」。コーチはミーシン。冒頭の4T<はアンダーローテーション。3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点5番目の41.01、演技構成点40.42、合計71.43でSP5位。

 7番滑走でアリエフ(19)。昨年国内3位、欧州選手権銀メダル、五輪と世界選手権7位。今季NHK杯5位、フランス杯4位。曲は「Modigliani Suite」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く4T<はまるで想定内のように転倒。しかし、3Aの準備動作に入ったものの全く跳べず。大きなミス。スピン二つはレベル4、うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqと最後のCSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。技術点30.66、演技構成点4番目の42.08、転倒の減点1、合計71.74でSP8位と出遅れ。
 10番滑走でサマリン(20)。一昨年、昨年と国内2位。今季スケートカナダ4位、フランス杯3位。曲は「Cold Blood」。冒頭の4Lzは片手付きか。続く4Tは転倒、第2付かず。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは決め、全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSq全ジャッジが加点3〜4。この選手のStSqは、背中が硬いせいか動きが雑に見える。技術点4番目の41.03、演技構成点3番目の43.21、転倒の減点1、合計83.24でSP4位。
 最終滑走で初めて見るミリュコフ(24)。ひざが柔らかく使えていて滑らかな滑りが美しい。曲は不明。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜3。続く3Aも成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点2。StSqと最後のFCSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tもきれいに決め、全ジャッジが加点1〜4。どうやらただ一人クリーンプログラム。技術点2番目の49.08、演技構成点5番目の40.97、合計90.05でSP3位。これなら国際舞台で試合に出ればいいのに。

 フリー。3番滑走でSP13位のペトロフ(19)。2015年国内シニア3位、2016年国内ジュニア2位。昨季記録なし。今季国際試合なし。曲は「トスカ」。コーチはミーシン。冒頭の4T転倒。3A成功、全ジャッジが加点2〜3。次の3A+3Tも全ジャッジが加点1〜4。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。3F+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzと3Lz+2T、3Loを決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の80.08、演技構成点7番目の79.22、転倒の減点1、合計158.3でフリー5位と挽回、総合219.94で7位。
 9番滑走でアリエフ。曲は「Clouds, The Mind on the (Re) Wind」。振付はアベルブフ。4回転を減らし、まとめてきた。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜3。続く4T+3Tを決め、これも加点ほぼ2〜3。3Tは本来4回転だろうが、加点2〜4。次の2Aも3Aの予定だったか。FCSpはレベル2だが加点1〜3。ChSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sを成功、加点ほぼ2〜3。しかし3A<で転倒。それでも3Lz+2A+SEQを決め、加点2〜3。CCoSpはレベル4で加点2〜3。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは加点2〜4、CSSpは加点ほぼ2〜3。技術点5番目の77.22、演技構成点4番目の87.52、転倒の減点1、合計163.74でフリー4位と挽回、総合235.48で5位。
 13番滑走でサマリン。曲は映画「The Greatest Showman」より。4Tと最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。フリーでも4Lz+3Tは決めたが、4Tで転倒。決めた方は加点3〜4。続けて3A+3Tも決め、加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちCSSpは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になるところで、3A、3Lz+2T、3Fと立て続けに成功。加点はいずれも2〜4。ChSqも加点2〜4。最後のCCoSpはレベル2。技術点2番目の92.61、演技構成点3番目の90.64、転倒の減点1、合計182.25でフリー2位、総合265.49で3位。欧州選手権派遣。

 14番滑走でコフトゥン。曲は「カルメン」。衣装は金茶っぽい。冒頭の4T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。続く4Sも決め、全ジャッジが加点3〜4。しかし二つ目の4Tで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点、うち二つは加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。ソロの3Aはステップアウト。1.1倍になる3A+3Tは決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点最高の94.31、演技構成点2番目の93.14、転倒の減点1、合計186.45でフリーも1位、総合281.59で優勝。これで欧州選手権でも活躍できるか。
 15番滑走でミリュコフ。フリーは堅くなってしまった。滑走順も悪かったか。曲は不明。冒頭の4S<転倒。3Aはこらえた。4S+SEQ+2T*は間でステップアウトしているので第2は認められず。3Loは成功。しかし次は3Loに。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。3Lz+1Eu+3Sは決めたが、3Lz+3Tはこらえきれず転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。SPのようなヒザの使い方、深いエッジは出せず。技術点63.35、演技構成点6番目の80.28、転倒の減点2、合計141.63でフリー9位、総合231.68で6位。
 最終滑走でコリヤダ。曲は「カルメン」。アリエフのようにミスを減らそうと4回転はひとつに。冒頭は3A+2Tにして全ジャッジが加点3〜4。続く4Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ3。次の3Aは全ジャッジが加点4〜5。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFSSpは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところは本来4回転と思われるが3Tをステップアウト。3Lzは転倒。しかし3Lz+1Eu+2Sを決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqは渾身の力で踏み、全ジャッジが加点3〜4。終わったとき、いかにも呼吸が苦しそうだった。技術点3番目の81.14、演技構成点最高の93.56、転倒の減点1、合計173.7でフリー3位、総合268.4で2位。欧州選手権派遣。

 <女子シングル>18人出場。トゥクタミシェワは肺炎で欠場。3番滑走でトルソワ(14)。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「キルビル」より。エテリ組。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で2Aと3F成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。CCoSpも加点ほぼ3。StSqは加点1〜4。後半、3Lz+3Loを軽々と跳び、加点ほぼ4〜5。技術点最高の42.79、演技構成点10番目の32.17、合計74.96でSP2位。
 7番滑走でザギトワ(16)。今季GPファイナル2位。曲は「オペラ座の怪人」。エテリ組。全要素に全ジャッジが加点。やや全体に慎重。冒頭で3Lz+3Loを決め、加点3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。2Aも決めて加点2〜4。技術点2番目の42.47、演技構成点最高の38.15、合計80.62でSP1位。
 10番滑走でシェルバコワ(14)。今季ジュニアGPファイナル5位。曲はクレイダーマン「A Comme Amour」。エテリ組。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aと3Fは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜4。技術点3番目の42.28、演技構成点12番目の31.81、合計74.09でSP5位。

 11番滑走でコストルナヤ(15)。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲は「Departure (Lullaby) from "The Leftovers"」。エテリ組。StSq以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aと3F成功。うち2Aは前動作にスパイラル、着氷後もよく流れ加点4〜5。3Fも加点3〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは加点4〜5、最後のLSpも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜5。StSqの途中で足同士がぶつかり転倒。それでも技術点4番目の40.69、演技構成点も4番目の34.71、転倒の減点1、合計74.4でSP3位。
 13番滑走でコンスタンティノワ(18)。今季ヘルシンキ大会2位、フランス杯5位。曲は「マラゲーニャ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、FCSpは加点2〜4。2Aも決める。1.1倍になる3Loは加点3〜4。最後のStSqはレベル3で加点3〜4。全体に動きが雑に見えるが、スピードはある。技術点5番目の39.09、演技構成点3番目の35.31、同じく合計74.4だが技術点の差でSP4位。キスアンドクライでコーチ陣は厳しい顔。
 最終滑走でメドヴェデワ(19)。今季スケートカナダ3位、フランス杯4位。曲は新しく変えて「トスカ」。オーサーコーチが来ていたが、完全にアウェー状態。ただ観客の拍手は大きかった。ジャンプ構成も変更したらしい。冒頭の3F<+1T*は、第1がつまったので、第2に2回転が付けられず、要素を失う。2Aは転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Loは無難に決め、全ジャッジが加点2〜4。技術点17番目の27.55、演技構成点2番目の35.69、合計62.24でまさかのSP14位。

 フリー。6番滑走でメドヴェデワ。曲はピアソラ「Libertango」他。衣装は黒。「SPとは別人のような演技」と天野さん。冒頭で修正中の3Lzを跳び、!マーク。しかし3S+3Loと3F+2T+2Tを続けて決め、全ジャッジが加点。うち3S+3Loは加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。3Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4だったが、1.1倍になる2A+3T<<で転倒。しかしすぐ立て直し、3Fは全ジャッジが加点1〜4。SPで転倒した2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。まだジャンプの前に準備の時間があり、演技がぶつ切れになっている。技術点8番目の70.15、演技構成点最高の74.51、転倒の減点1、合計143.66でフリー4位、総合205.9で7位。
 14番滑走でシェルバコワ。4回転ジャンパー。曲はサンサーンス「Introduction et Rondo Capriccioso」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭できれいな4Lz成功、加点3〜5。3F+3Loも軽々と決め、加点3〜4。2Aを二つ成功。スピン二つはレベル4で加点3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。ChSqは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3T、3F+1Eu+3S、3Lzはきれいに決める。うち二つ目の3Lzは加点3〜4、3Lz+3Tは加点3。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点3〜4。FCCoSpのキャメル姿勢が十分でないためレベル3になったが、解説の天野さんが「非の打ち所がない」。スピードにのった演技の中に要素が組み込まれている。技術点2番目の89.35、演技構成点66.34、合計155.69でフリー1位、総合229.78で初優勝。
 15番滑走でコンスタンティノワ。曲は昨季からの「アンナ・カレーニナ」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く2A+1Eu+3Sも全ジャッジが加点ほぼ3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。次がなぜか1Aに。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点。しかし3Lz<で両足に。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpと最後のFCSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。後半疲れた感じ。技術点11番目の68.06、演技構成点4番目の70.46、合計138.52でフリー5位、総合212.92で4位。

 16番滑走でザギトワ。曲は「カルメン」。まさかの大崩れ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く3Lzで転倒。3Sは成功。しかしまた2Aで転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちFCSpとStSqは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる二つ目の3Lzは第2付けられず。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点。3F+2Tも決める。しかしリカバリーはできず。小林アナと天野さんが「両膝にテーピングが見えるので、怪我の影響があるのかもしれない」という。技術点13番目の61.18、演技構成点2番目の72.23、転倒の減点2、合計131.41でフリー12位、総合212.03で5位。
 17番滑走でコストルナヤ。曲は「ロミオとジュリエット」。衣装は水色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aはスパイラルからすぐに跳ぶ形で加点5。3Loは加点3〜4。3Lz+2T+2Tは加点2〜3。二つ目の2Aも加点ほぼ4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちFCCoSpは加点4。ChSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3F+3T、3S+3T、3Fを余裕で成功、加点2以上。うち3F+3Tは加点3〜4。ほぼパーフェクトだが4回転ジャンパーに及ばない。技術点3番目の80.78、演技構成点71.36、合計152.14でフリー3位、総合226.54で3位。
 最終滑走でトルソワ。4回転ジャンパー。4Lz二つと4Tを予定。曲は「Kill The Target」他。4T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lzは成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tは高さは十分あったが回転速度が足りずに転倒。予定を変えて3F+3Tと2Aを跳ぶ。いずれも加点2以上。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちFCCoSpは加点3〜4。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Lo、3Lz+1Eu+3Sはいずれも加点3〜4。3Fも加点2〜3。最後のStSqがレベル3で加点2〜3。技術点最高の90.22、演技構成点65.53、転倒の減点1、合計154.75でフリー2位、総合229.71、1位とは0.07差で2位。

 上位3人の選手がシニアの大会出場年齢に達していないので、欧州選手権へは、4〜6位のコンスタンティノワ、ザギトワ、サモドゥロワ(16)を派遣。いやはや。

フィギュアスケート (2018.12/21,22,24,25,29、31)

全日本選手権 (2018.12/20〜24 大阪)

 <女子シングル>29人出場。松田悠良が棄権。フジテレビは、第1〜3グループはBS放送で解説は村上佳菜子、第4と最終グループは地上波で解説は荒川という体制。
 3番滑走で横井(18)。今季全日本ジュニア優勝。曲は「ライオンキング」より「グリーンタイガー」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。スピン二つはレベル4。StSqはレベル3だが加点2〜3。2Aは幅があり、加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fも決め、加点2〜3。最後のLSpはレベル3だが加点1〜3。技術点5番目の38.3、演技構成点10番目の27.97、合計66.27でSP6位。

 18番滑走で本郷(22)。今季ヘルシンキ大会10位。曲は映画『キル・ビル』より「Battle Without Honor Or Humanity」。振付はシェイリン・ボーン。コーチは関恵。2ヵ月前に拠点をカナダに移したという紹介。体が絞れておらず、ジャンプは重く、スピードもない。夏に全く練習ができなかったのか。冒頭の3T+3T<は転倒。FCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Fはオーバーターン。あと二つのスピンはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aはほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。技術点19番目の27.38、演技構成点8番目の29.55、転倒の減点1、合計55.93でSP17位。
 19番滑走で三原(19)。今季GPシリーズ4位と2位。曲は「It's Magic」。振付はD.ウィルソン。シニアデビューしたときの可憐なイメージに近い。ただジャンプのスピードは落ちた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは入りのステップの後やや間があった。加点2〜3。続く2Aは滑らかに跳び加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。基礎点31.73に全体で7点以上の加点。技術点3番目の39.48、演技構成点4番目の33.4、合計72.88は自己ベストでSP3位。キスアンドクライで次の坂本にエール。

 20番滑走で坂本(18)。今季GPファイナル4位。曲は「From My First Moment」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは高さと幅があり、加点3〜5。解説の荒川も「すばらしい」。続く2Aも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loはなんと加点ほぼ4〜5。基礎点31.49に全体で9点以上の加点。技術点最高の41.08、演技構成点2番目の34.57、合計75.65でSP2位。
 25番滑走で樋口(18)。今季スケートカナダ6位。ロステレコム杯欠場。怪我からの復帰戦。まだ右足甲に痛みがあるらしい。かなりよく見えたが今ひとつ点は出ず。曲は「Energia」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜4。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F!は!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の38.79、演技構成点3番目の33.84、合計72.63でSP4位。
 26番滑走で本田(17)。今季GPシリーズ8位と6位。曲は「Seven Nations Army」。振付はシェイリン・ボーン。3F<はアンダーローテーションで転倒。第2付かず。2Aはオーバーターン。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lo<+2T<はかろうじて第2を付けたが評価は-3〜-5。StSqは生き生きと表現したが、レベル2。全ジャッジが加点1〜4。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点22.01、演技構成点6番目の31.74、転倒の減点1、合計52.75でSP18位。キスアンドクライでは技術点のあまりの低さのためか涙ぐんでいた。アルトゥニアンコーチが「今年はまだ良くなる途中だから」と言ったらしい。

 27番滑走で紀平(16)。今季GPファイナル優勝。曲はドビュッシー「月の光」。振付は振付はD, ウィルソン。冒頭の3Aで転倒。やや低かったか。3F+2Tは成功。しかし本来は連続3回転の予定。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。CCoSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜5。技術点9番目の36.54、演技構成点5番目の33.21、転倒の減点1、合計68.75でSP5位。インタビューでは「左足の靴に巻いたテープが少しきつすぎた」と言っていた。
 28番滑走で白岩(16)。今季GPシリーズ4位と5位。曲は「All Aboard」他。振付はトム・ディクソン。冒頭の連続3回転の予定は3Lzで泳いだためソロに。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜4。コミカルな動きもあるStSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。しかし、リカバリーをねらった、1.1倍になる3F!+3T<は転倒。技術点16番目の29.61、演技構成点7番目の31.38、転倒の減点1、合計59.99でSP12位。キスアンドクライでは下を向いて顔をおおった。今季はクラウドファンディングで資金を募り、結果で恩返しをしたかったのだろう。インタビューでは「今年やってきたことが全く出せなかった」と言ったが、そんなことはない。
 最終滑走で宮原(20)。今季GPファイナル6位。曲は「小雀に捧げる唄」。中村アナが「初めて宮原が自分から滑りたいと言った曲」と紹介。振付はローリ・ニコル。GPファイナルでアンダーローテーションになったジャンプを修正。指先まで使う繊細な表現。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは4〜5、StSqはほぼ4〜5。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点2〜4。基礎点32.09に全体で加点8.45。技術点2番目の40.54、演技構成点最高の36.22、合計76.76は今季の自己ベストでSP1位。GPファイナルの悔しさをまだ補えていないが、素晴らしい出来。

 フリー。7番滑走で本田。ジャンプがまだ修正中。曲は「Lovers」。衣装は前面が白い方。冒頭の3Lzは成功。3F!+2Tは!マーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。しかし次が2Sに。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点以上。うち最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になるところで1A+3T<が両足。3Lo<+2Tはなんとか決めたが第1がアンダーローテーション。3F<!はステップアウト。StSqとFCSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点3。技術点19番目の48.7、演技構成点8番目の62.78、合計111.48でフリー15位、総合164.23で15位。
 14番滑走でSP10位の細田(23。関西大学)。今季西日本選手権6位。紀平と同じ浜田コーチで一緒にトリプルアクセルの練習をしたとのこと。曲は「サンセット大通り」。冒頭3A+2T成功、全ジャッジが加点1〜2。続くソロの3Aはきれいで大きく、全ジャッジが加点1〜4。この二つで21点以上。3Lz<はアンダーローテーションだが、ミスはこれだけ。FSSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。後半の3S+3Tも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tも全ジャッジが加点1〜3。LSpはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。基礎点62.24に全体で9.05の加点。終わったとき会場も大歓声。技術点5番目の71.29、演技構成点15番目の53.04、合計124.33で自己ベストを20点以上更新してフリー8位、総合185.74で8位。キスアンドクライでは笑いが止まらない感じ。
 17番滑走でSP9位の山下(15)。曲は「蝶々夫人」。ひと滑りに伸びがあり、緩急もよく付いている。やや憂いを帯びた表情もいい。冒頭の3Lz+3T+2Tは誰もやらない高度な連続ジャンプ。全ジャッジが加点3〜5。続く3Fは全ジャッジが加点3〜4、2Aも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち二つは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。後半の2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4、1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点3〜4。ノーミスか、というここで3Lo<がアンダーローテーション。StSqは深いエッジで滑り、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3S<はどうしたのか両足となる。技術点7番目の69.29、演技構成点も7番目の64.91、合計134.2でフリー5位、総合197.14で6位。

 最終グループ19番滑走で横井。曲は「オペラ座の怪人」。冒頭の2Aはたいへん幅があり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Lz+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。あと一つのFSSpはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが音楽に合っていて全ジャッジが加点2〜4。ここまでノーミスだったが、3Loでオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Fは全ジャッジが加点2〜4、1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lzで大きくオーバーターン。2A+3T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の69.59、演技構成点8番目の60.51、合計130.1でフリーも6位、総合196.37で7位。
 20番滑走で紀平。曲は「ビューティフルストーム」。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+3T加点3〜4、続くソロの3Aは加点2〜4。これで3Aを2本跳ぶ女子選手が二人もいることに。こんな国は他にないと思う。3Loは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4〜5、LSpは加点3〜5。3Lz+2Tは加点1〜4。1.1倍になる3Fは加点ほぼ3〜4。3Lz+1Eu<<+2Sは、第1でステップアウトしかけたのをとっさにオイラーにして第3につなげたらしい。第2はダウングレード。ChSqは加点3〜4。最後の3Sも加点ほぼ3〜4。基礎点66.88に全体で16点以上もの加点。技術点最高の82.95、演技構成点3番目の72.06、合計155.01は自己ベストでフリー1位、総合223.76で2位。
 21番滑走で樋口。滑る前の顔が硬かった。曲は「四季」。冒頭に「課題の」3Sを成功、全ジャッジが加点2〜5。しかし次の3Lz+3Tで転倒。やはり怪我の影響か。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかしまた3Lzでステップアウト。3Loは全ジャッジが加点2〜4。3F!+2Tは第1がアンダーローテーション。最後のジャンプを3連続2A+2T+2T*に変更したが、第3が三つ目の2Tとなり無得点。解説の荒川が「いつもはきちんとリカバリーしているが、怪我で試合に出ていない影響か」と言う。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点59.78、演技構成点6番目の65.65、転倒の減点1、合計125.0でフリー7位、総合197.63で5位。

 22番滑走で三原。曲は昨季に続けて「ガブリエルのオーボエ」。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。ChSqは加点1〜5。2Aは加点2〜5。3Loは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点2〜5。後半の3Fは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tは加点2〜5、3Lz+2T+2Loと3Sは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。基礎点62.67に全体で15点以上の加点。技術点3番目の78.15、演技構成点4番目の69.77、合計147.92は大幅な自己ベストでフリーも3位、総合220.8で4位。
 23番滑走で宮原。曲は「ブエノスアイレスの冬」。冒頭の3Sは低かったが、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは加点4〜5、最後のLSpは加点5。後半の3Lzも成功。2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは貫禄で全ジャッジが加点4〜5。しかしなぜか2Fになりこらえる。このミスが響いた。2A+2T+2Lo<は第3がアンダーローテーション。基礎点58.2に全体で13点以上の加点。フリー1〜3位の三人はここで15点以上加点を得ている。技術点4番目の71.49、演技構成点番目の75.09、合計146.58でフリー4位、総合223.34で3位。
 最終滑走で坂本。曲は「ピアノレッスン」。3Lz!以外の全要素に全ジャッジが加点。かなり緊張していたらしいが、冒頭の3F+3Tは大胆に決め、加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点3〜5。次の3Lz!が!マークとなる。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点4〜5、StSqは加点ほぼ3〜5。後半の3Sは加点2〜4。1.1倍になる2A+3T+2Tは加点2〜3、3F+2Tは加点2〜5。ChSqと3Loは加点3〜5。基礎点62.33全体で16点以上もの加点。技術点2番目の79.11、演技構成点も2番目の73.25、合計152.36でフリーも2位、総合228.01で初優勝。得点を見た途端、本当に驚いていた。インタビューでは「ジャンプがいくつかもう一つだったので加点がそこまでないと思っていた」とのこと。

 <男子シングル>29人出場。羽生が欠場。フジテレビは、第1〜3グループはBS放送で解説は小塚、第4と最終グループは地上波で解説は本田という体制。
 2番滑走で島田(17)。今季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア3位。曲は「アディオス」。振付、コーチはランビエール。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点1〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Fは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点2〜4。終わったときやや控えめなガッツポーズ。技術点2番目の44.22、演技構成点5番目の36.24、合計80.46で今季最高の74.78を上回りSP3位。キスアンドクライではランビエールも嬉しそうだった。

 3番滑走で壺井(16)。今季ジュニアGP派遣なし。それを発憤材料に全日本ジュニア優勝。曲は昨季と同じエルトン・ジョン「Your Song」。冒頭の3Aはステップアウト。続く3Fは全ジャッジが加点。FCSpはレベル2。1.1倍になる3Lz!+3Tは!マーク。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点9番目の37.27、演技構成点13番目の32.68、合計69.95でSP11位。
 8番滑走で日野龍樹(23)。昨季全日本7位。今季ハーグのチャレンジ杯5位。曲は昨季と同じ「恋におぼれて」。冒頭の3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。続く3T+3Tも成功。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Sも決める。技術点14番目の36.48、演技構成点12番目の33.15、合計69.63でSP12位。うーん、ほぼノーミスでこの順位は厳しい。
 なお、17番滑走の鍵山(15)が3A含むジャンプ三つノーミス、スピン三つともレベル4でSP6位に入った。

 18番滑走で宇野(20)。今季GPファイナル2位。直前の6分練習で足を少し傷めたらしい。しかしそんな気配は見せずにノーミスの演技。曲は「天国への階段」。振付は樋口美穂子。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Fは加点ほぼ2〜4。続く4T+2Tも加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5。StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aは加点3〜5。CSSpはレベル3で加点ほぼ2〜4。終わったとき珍しくガッツポーズ。技術点最高の56.81、演技構成点も最高の45.25、合計102.06でSP1位。試合後のインタビューでは「集中力だけで乗り切った」。
 20番滑走で田中刑事(24)。昨季全日本2位、四大陸4位、五輪18位、世界選手権13位。今季GPシリーズ8位二回。曲は「メモリーズ」。振付はスカリ。冒頭の4Sで転倒。今季はこれが決まらない。続く3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の41.13、演技構成点3番目の39.19、転倒の減点1、合計79.32でSP4位。世界選手権3枠目に入るには物足りない。
 21番滑走で中村優(22)。昨季全日本14位。曲は「エリナー・リグビー」。振付はバトル。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。続く3Lo+3Tも成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzもなんとか決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の41.28、演技構成点7番目の35.83、合計77.11でSP5位。フリー13位で総合11位。

 22番滑走で高橋(32)。5年ぶりの全日本。出てきただけで大喝采。曲は「The Sheltering Sky」。振付はD.ウィルソン。冒頭の3Aはややこらえた。続く3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは3〜5。1.1倍になる3Lzも成功、全ジャッジが加点1〜4。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点3番目の43.38、演技構成点2番目の45.14、合計88.52でSP2位。試合後のインタビューでは「100%の出来ではなかった。感情的には今までで一番できた。フリーでの4回転は直前まで悩みたい」。
 24番滑走で友野(20)。昨季全日本4位、世界選手権5位。今季GPシリーズ9位と3位。曲は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4S<はアンダーローテーションで転倒。続く3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。CSSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aもほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル4。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点13番目の36.33、演技構成点4番目の37.76、転倒の減点1、合計でSP7位。世界選手権3枠目をねらうには、やや出遅れ。
 26番滑走で山本(18)。昨季全日本9位。今季NHK杯6位。曲は「G線上のアリア」。振付は宮本賢二。冒頭の3Aは転倒。しかし後はノーミス。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。3Lz+2Tは、第1がやや低かったのでとっさに第2を2Tにしたらしい。全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だがこれも全ジャッジが加点2〜4。解説の小塚が「ひと蹴りが伸びる」と滑りをほめる。技術点14番目の35.99、演技構成点5番目の36.96、転倒の減点1、合計71.95でSP10位。

 フリー。13番滑走で日野。曲は「ラ・ボエーム」。冒頭で3A+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2Tと3S、3Loは慎重に決め、ほぼ加点なし。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。2Aと、1.1倍になる3Lz、2T+3Tはこらえぎみで、0〜-2。ChSqもほとんど加点なし。CSSpはレベル3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ほぼノーミスだが、現在の採点システムで加点される美しさが不足していて、残念な点数。2Aが後半にカウントされず1.1倍になっていないのでChSqを先にやればよいのに。もう少しスピンやStSqで稼げないものか。技術点62.85、演技構成点66.5、合計129.35でフリー14位、総合198.98で14位。
 14番滑走で山本。曲は「信長協奏曲」。冒頭の4Tは全ジャッジが加点1〜3。ようやく4回転が戻ってきた。3A+1Tとパンクの1Aは惜しかった。StSqはずいぶん深いエッジに見えたがレベル2、全ジャッジが加点2〜4。スピンは三つともレベル4でうち二つは全ジャッジが加点。特にFCSSpは加点2〜5。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fと3Lzは成功、全ジャッジが加点。しかし3Lo<で転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点8番目の68.4、演技構成点73.34、転倒の減点1、合計140.74でフリー8位、総合212.69で9位。
 15番滑走で壺井。曲はドボルザーク「新世界」。冒頭の3Aは転倒したが、続く3A+2Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜4、3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz!は!マーク。3Lo+3Tと2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。うち3連続は加点1〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点74.92、演技構成点71.0、転倒の減点1、合計144.92でフリー5位、総合214.87で7位は立派。

 17番滑走で友野。曲は「リバーダンス」。冒頭の4S+2Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし続く4S<は転倒。3A+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aはステップアウト。3F+3T<はアンダーローテーションでこらえる。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。3Lzは決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqはリバーダンスらしく、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqももう少しがんばってレベル3がほしい。技術点3番目の78.23、演技構成点4番目の77.14、転倒の減点1、合計154.37でフリー3位、総合227.46で4位。
 19番滑走で田中刑事。曲は「ウィリアム・テル序曲」。冒頭の4S+2Tをようやく決め、全ジャッジが加点2〜4。しかし二つ目の4Sは2Sに。続く3Aは全ジャッジが加点2〜3。今季特に力を入れてきたスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3A+2T+2Loは、第1の後片手を付いたが、足はつかなかったので3連続と認定。1.1倍になるところの3F+2T*は第2が三つ目で無得点。3Lzと3Loは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点76.47、演技構成点3番目の80.66、合計157.13でフリー2位、総合236.45で3位。
 20番滑走でSP6位鍵山優真(15)。曲は「龍馬伝」。冒頭の3A+2T成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aはステップアウト。3Fと3Loも悪鴟尾の柔らかさで成功、全ジャッジが加点。うち3Fは加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2。1.1倍になる3F+3Tは惜しくもステップアウト。でも3Lzと2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはさすがにややつたなかったが、30秒長いプログラムをまとめて滑りきった。度胸はある。技術点74.15、演技構成点67.7、合計141.85でフリーも6位、総合216.36で6位はすごい。

 22番滑走で宇野。足首はかなり痛かったはず。それなのに素晴らしい内容。曲はベートーベン「月光ソナタ」。冒頭の4Fをこらえて決める。評価は-1〜3。次は4回転をやめ3Sに。4Tはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。StSqも加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。後半の4T+2Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3A、3A+1Eu+3F、3Loは跳びきり、いずれも全ジャッジが加点3以上。うち3Aと3A+1Eu+3Fは加点3〜5。技術点ダントツの97.12、演技構成点最高の89.92、合計187.04でフリーも1位、総合289.1で3連覇。「今季初めて自分を信じて最後まで滑れた」らしい。右足首は捻挫だが、試合に出ても痛いだけで、選手生命に関わるような怪我ではないと前日に診断され、強行出場したらしい。
 23番滑走で高橋。かなり緊張していた。後半、くずれてしまった。曲は「Pale Green Ghosts」。振付はブノワ・リショー。冒頭4Tの予定がほどけて3Tをこらえる。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。得意だった3Fで片手付き。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5。二つ目の3Aも成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3Lz+1Eu+3S<で転倒。次は2Loになりステップアウト。二つ目の3Fもステップアウトし、第2付かず。あと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqは貫禄で全ジャッジが加点4〜5。技術点12番目の63.6、演技構成点2番目の88.5、転倒の減点1、合計151.1でフリー4位、総合239.62で2位。本人が「フリーが終わったとき表彰台はないな」と確信した内容で2位となり、驚いていた。しかし、ほしかった「やりきった感」は得られず、引退はしないという。
 最終滑走で島田。曲は「ブエノスアイレスの冬」。冒頭の2Tは4回転のパンク。3Aはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。FCSpのレベル2はとりこぼしだが全ジャッジが加点1〜3。ChSqが全ジャッジが加点2〜4はさすが。二つ目の4回転も2Sとパンク。しかしこの後は、3Lz+1Eu+3Sを決め全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Loと3Lz、3F!+2Tを跳びきった。うち3Lzは全ジャッジが加点1〜4。終盤スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点2〜5。技術点62.82、演技構成点5番目の76.5、合計139.32でフリーなんと11位、総合219.78で5位は確保。危うく世界ジュニア代表を逃すところ。

 なお、ペアは須崎・木原組のシニア1組、三浦・市橋組のジュニア1組。アイスダンスは小松原・コレト組を含め3組のみのエントリー。飯田・石橋組(コーチは有川さん)は2年目、平山・ラマッセ組は今季組んだとか。初めて全組放映された。
 ペア須崎・木原組は、男性が肩を傷め、練習できるようになったのが9月だったらしい。SPでは冒頭の3Lzをピタッと合わせて成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Twはレベル1だが、4LiとFCCoSp、StSqはレベル4。3SThもなんとか決める。最後のBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点34.31、演技構成点24.72、合計59.03。
 三浦・市橋組は、ソロジャンプで女性が1回転しか跳べず、要素を失う。しかし4Li、CCoSp、StSqはレベル4をとった。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点、StSqは全ジャッジが加点1。BoDsはレベル2。技術点26.54、演技構成点23.16、合計49.7。
 フリーは三浦・市橋組が棄権。女性の怪我のため。須崎・木原組は、3Lzはほぼ全ジャッジが加点の出来だったが、3Tからの連続ジャンプは女性が転倒、二つのスローも転倒。リフト二つとFiDsはレベル3。うち5SLiは全ジャッジが加点2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。4Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点51.51、演技構成点50.16、転倒の減点3、合計98.67、総合157.7で優勝。うーん。また1組になってしまった。

 アイスダンス小松原・コレト組は他2組に比べてさすがのレベル。RDで、なんと1TRのキーポイント三つ目で男性が転倒して無得点に。それでも冒頭のSqTwは女性レベル3、男性がレベル4。2TRはレベル2。DiStはレベル1。CuLiはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点27.13、演技構成点26.08、合計52.21。なぜかRDでは3組とも転倒。
 フリーダンスでは差が開いた。小松原・コレト組はNHK杯で見た演技よりずっとよかった。世界観ができてきた。冒頭のCoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点1〜4。SyTwも二人ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChStは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。MiStがレベル1なのは残念だが全ジャッジが加点1〜3。最後のコレオ要素二つは全ジャッジが加点2〜3。技術点57.01、演技構成点43.38、合計100.39、総合152.6で初優勝。

 世界選手権代表には、男子シングル羽生、宇野、田中刑事。当初、高橋が選ばれたらしいが本人が辞退。「世界と戦う覚悟が持ちきれないことと若手が出るべきだと思った」とのこと。女子シングルは坂本、紀平、宮原。四大陸には男子は宇野、田中、友野、女子は坂本、紀平、三原。樋口はどうも巡り合わせが悪い。なお、世界ジュニア代表は、男子が壺井と島田、女子が横井と川端、白岩(ミニマムスコアをとることが条件)。ユニバ代表は男子が友野、中村優、佐藤洸彬、女子が三原と竹野。

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フィギュアスケート (2018.3/6,7)

GPファイナル ペア・アイスダンス (2018.12/6〜9 バンクーバー・カナダ) GPシリーズ

 <アイスダンス>6組出場。1番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。今季GPシリーズスケートカナダとフランス杯で2位二回。曲は「Verano Porteno」。振付はペチュコフ、コーチはズーリン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは見事に合っており、男女ともレベル4で加点3〜5。パターンダンスは1TRがレベル4で加点2〜4、2TRがレベル2でこちらも加点2〜4。2TRのキーポイントはNYYN。RoLiはなぜかレベル2だが加点2〜4。最後のMiStはレベル3で加点3〜4。技術点3番目の40.88、演技構成点も3番目の36.45、合計77.33でRD3位。
 2番滑走でハワイエク・ベイカー組(22,25)。今季NHK杯優勝、フランス杯4位。曲は「Vuelvo al Sur」他。振付・コーチともデュブレイユ、アグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。しかしパターンダンスは1TR、2TRともレベル1。キーポイントはNYNNとNNNY。MiStはレベル2だが加点2〜3。最後のCuLiはレベル4に加点1〜4。技術点最低の37.58、演技構成点も最低の33.75、合計71.33は自己ベスト更新でRD6位。
 3番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。24,27)。今季スケートアメリカ3位、NHK杯2位。曲は「Besame Mucho」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。SlLiはレベル4で加点2〜4。1TRはレベル1でNNYN。加点1〜3。2TRはレベル4。最後のMiStはレベル3で加点2〜4。技術点5番目の39.21、演技構成点も5番目の33.77、合計72.98でRD5位。

 4番滑走でステファノワ・ブキン組(露。23,25)。今季ヘルシンキ大会、ロステレコム杯とも優勝。曲は「Tango Suite Part III」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3で加点3〜4。しかし1TRがレベルBとなり、ここが痛かった。加点は2〜4。2TRはレベル3でNYYY、加点2〜3。最後のCuLiはレベル4で加点3〜5。技術点4番目の40.57、演技構成点2番目の36.63、合計77.2でRD4位。
 5番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,27)。今季スケートアメリカとスケートカナダで優勝。曲はピアソラ「Alevare」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1TRはレベル1でNYNN。加点3〜4。2TRはレベル2でNNYY。加点は2〜4。女性が男性の靴に乗り、水平に近く開脚するCuLiはレベル4に加点3〜5。最後のMiStはレベル3だが加点3〜5。技術点最高の43.16、演技構成点も最高の37.37、合計80.53でRD1位。
 最終滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,30)。今季スケートアメリカ、ヘルシンキ大会とも2位。曲は「Miedo a la Libertad」他。振付・コーチともフーサルポリ。女性の衣装は黒のスリムなドレスで以前よりずっとセンスがよい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ4〜5。1TRはレベル4で加点ほぼ2〜4。2TRはレベル2でYNYN。加点2〜3。女性が男性の足首を持って低い位置で氷と水平に回るStaLiはレベル4で加点3〜5。最後のDiStはレベル3で加点2〜4。技術点42.59、演技構成点4番目の35.71、合計78.3でRD2位。順位を見たコーチや選手たちは大喜びで涙ぐんでいた。

 フリー。1番滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は「In This Shirt」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ロングリフトは二つともレベル4でこれも加点2〜4。SlLiもレベル4で加点2〜3。OFStは女性がレベル2、男性がレベル4。加点は2〜3。CoSpはレベル4に加点2〜3。MiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。最後コレオ要素三つ。うちChSlは加点3〜4。技術点5番目の61.59、演技構成点5番目の51.12、合計112.71でフリー5位、総合で6位。
 2番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4に加点3〜5。CoSpもレベル4に加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは女性がレベル4、男性がレベル3。加点は0〜4。ChSpとChStは加点2〜4。DiStはレベル3で加点2〜4。あと二つのリフトは加点ほぼ3〜4。最後は得意のシッティングのChTwで拍手。加点3〜5。基礎点44.58はシニツィナ・カツァラポフ組やギナール・ファブリ組と同じ。全体での加点が20.09。技術点4番目の64.67、演技構成点3番目の54.85、合計119.52でフリーも4位、総合で4位。
 3番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組。曲は「Blues for Klook」。振付はC. ディーン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点2〜4。ロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3。加点は2〜4。CoSpとRoLiはレベル4。うちRoLiは加点ほぼ3〜4。CiStはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。全体にやや雑に見えた。技術点最低の60.69、演技構成点も最低の50.7、合計111.39は自己ベスト更新だがフリー6位、総合で5位。

 4番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Praeludium and Allegro」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSyTwはレベル4に加点ほぼ4〜5。リフト三つとSpはレベル4。うちStaLiは加点4〜5。OFStは女性がレベル3、男性がレベル2。加点は2〜5。最後にコレオ要素三つ。うちChStは加点ほぼ3〜5。基礎点44.58に全体で加点23点以上。技術点最高の68.29、演技構成点2番目の55.75、合計124.04は自己ベスト更新でフリー2位、総合201.37も自己ベスト更新で2位。
 5番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は映画『ロミオとジュリエット』より「Kissing You」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLiはレベル4に加点4〜5。ChStは加点3〜5。ロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。Spはなぜかレベル2だが加点佐奈から。DiStはレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChTwは加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。最後のChLiは加点ほぼ4。基礎点42.83にぜんたいで加点24.9。技術点2番目の67.73、演技構成点最高の57.09、合計124.82は自己ベスト更新でフリーも1位、総合205.35も自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走でギナール・ファブリ組。曲は映画『ララランド』より「The Audition」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜4。CiStはレベル3で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。リフト三つはレベル4で加点3以上。うちStaLiは加点3〜5。コレオ要素の内最後のChSpは加点3〜5。基礎点44.58に全体で加点21点以上。技術点3番目の66.38、演技構成点4番目の53.97、合計120.35でフリー3位、総合で3位。

 <ペア>6組出場。1番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。15,19)。昨季世界ジュニア優勝。今季ヘルシンキ大会、ロステレコム杯ともに3位。曲は「When Winter Comes」。冒頭の3Twは、女性が148pとまだ軽く、れ4こに全ジャッジが加点3〜4。しかし続く3Tで女性がステップアウト、3FThでは転倒。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点最低の32.9、演技構成点も最低の29.34、転倒の減点1、合計61.24でSP6位。
 2番滑走でペン・ジン組(中。21,24)。今季スケートカナダ、NHK杯とも2位。曲は「オフィーリア」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点3〜5。3Twはレベル3で加点2〜4。3LoThも決め、加点3〜4。BoDsとCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4。うちStSqと4Liは加点3〜4。終始楽しそうに滑っていた。技術点最高の42.29、演技構成点4番目の33.4、合計75.69は自己ベスト更新でSP1位。
 3番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。29,30)。今季ヘルシンキ大会、ロステレコム杯ともに2位。曲は「Never Tear Us Apart」。冒頭の3Sは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Twはレベル2で-2〜3。3LoThはステップアウト。4LiとBoDs、StSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちBoDsは加点3〜4。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。技術点4番目の36.77、演技構成点5番目の33.0、合計69.77でSP5位。

 4番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。今季スケートカナダ、フランス杯とも優勝。曲は「Uninvited」。女性の衣装はオレンジ系の赤にピーズがたくさん。フランス杯のSPよりはよかった。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3T<は女性が着氷時に手をつきそうになった。FCCoSpと4Liはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点3〜5、4Liは加点ほぼ3〜4。BoDsと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちBoDsは加点2〜5、StSqは加点3〜4。3FThは片手付き。技術点5番目の36.52、演技構成点3番目の34.99、合計71.51でSP4位。
 5番滑走でザビアコ・エンベルト組(露。24,29)。今季ヘルシンキ大会、NHK杯とも優勝。曲は「Alexander Nevski」。十字軍の騎士のような衣装。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThも決め、全ジャッジが加点3〜5。4Liはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。BoDsとStSq、最後のCCoSpはレベル3。うちBoDsとStSqは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpは二人の回転速度がずれた。技術点2番目の39.8、演技構成点も2番目の35.38、合計75.18は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,25)。今季スケートアメリカ、ロステレコム杯とも優勝。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。コーチはトランコフ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。しかし次の3T<で女性が転倒。3LoThはきれいに決め、加点3〜5。BoDsと4Li、CCoSpはレベル4。うちBoDsと4Liは加点3〜4。最後のStSqはレベル3で加点3〜4。今季は転倒が大きく響く。技術点3番目の39.64、演技構成点最高の35.4、転倒の減点1、合計74.04でSP3位。キスアンドクライで女性はずっと暗い顔。

 フリー。1番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組。曲は「The Great Gatsby」。冒頭の3Fe<で女性がステップアウト。しかし続く3T+2T+2Tは成功。3Twとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4。うち3Twは全ジャッジが加点3、5ALiとPCoSpは全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも決め、全ジャッジが加点。うち3LoThは加点2〜4。FoDsはレベル3で全ジャッジが加点。技術点4番目の66.31、演技構成点最低の59.26、合計125.57は自己ベスト更新でフリー5位、総合186.81で6位。最下位だが、このペアは今季はファイナルに出ただけでも価値がある、ということをコーチ陣ともわかっていて笑顔。
 2番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「The Last Feeling」他。振付はC. ホワイト。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3T+2T+2Tは成功、全ジャッジが加点1〜5。3Sも決め、全ジャッジが加点3〜5。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち3Liは加点4〜5。3FThも全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3SThも成功。FiDsと最後の5BLiはレベル3。うち5BLiは全ジャッジが加点ほぼ4〜5、FiDsもほぼ全ジャッジが加点3〜5。最後のリフトはいつも女性を支えたまま男性が膝立ちになってから下ろすが、止まるまでやや時間がかかった。技術点最高の75.59、演技構成点も最高の73.78、時間超過の減点1、合計148.37でフリー1位、総合219.88で逆転優勝。
 3番滑走でデラモニカ・グアリゼ組。曲は「トリスタンとイゾルデ」。冒頭のソロジャンプは女性が2Sに。3Twは成功。しかし3LoThで転倒。FiDsと5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。連続ジャンプは女性が第1の3T<で転倒。ChSqは全ジャッジが加点。二つ目のスロー3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのリフトと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ3〜4。技術点最低の55.59、演技構成点5番目の64.27、転倒の減点2、合計117.86でフリー6位、総合187.63でかろうじて5位。

 4番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。冒頭の3Twはしっかり決め、レベル4に全ジャッジが加点4〜5。続く3Sも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし次の3連続で男性の第2が1回転になる。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3FThはステップアウト。この後は立て直し、リフト二つとPCoSpでほぼ全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点ほぼ3〜4。FiDsと5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。二つ目のスロー3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点4〜5。技術点3番目の69.72、演技構成点も3番目の70.44、合計140.16でフリー3位、総合214.2で3位。キスアンドクライでがっかりした顔。
 5番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Toi et Moi」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3T+2T+2Lo成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3S<は女性が着氷時すぐ足をついた。PCoSpとリフト二つ、最後のFiDsはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち5RLi4は加点3〜4。3FThは片手軽くタッチあり。3LoThは成功、全ジャッジが加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。ところが5ALiに入りかけたところで上がらず、すぐやり直したが、無得点。レベル4なら基礎点だけで7点ある得点源を失い、呆然。技術点5番目の58.75、演技構成点4番目の67.14、合計125.89でフリー4位、総合201.07で4位。いったい、どうしたのか。キスアンドクライではコーチたちもがっかり。
 最終滑走でペン・ジン組。曲は「バラ色の人生」。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭は2Sにして成功。3T+2Tも決め、加点1〜3。3Twはレベル3だが加点2〜4。3LoThと3SThは加点4〜5。BiDsはレベル3だが加点2〜3。ChSqは加点3〜4。リフト三つとPCoSpは全てレベル4で加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。技術点2番目の70.12、演技構成点も2番目の71.09、合計141.21は自己ベスト更新でフリー2位、総合216.9も自己ベスト更新で2位。

フィギュアスケート (2018.12/10,11,13,14)

GPファイナル (2018.12/6〜9 バンクーバー・カナダ) GPシリーズ

 <男子シングル>日本から羽生、宇野だったが、羽生の怪我で、メッシングが繰り上がり。他はチェン、ヴォロノフ、ブレジナ、チャ。カナダはメッシングが出なければ、地元なのに男女ともいないところだった。
 1番滑走でメッシング(加。26)。今季GPシリーズ2位と5位。曲は「You've Got A Friend In Me」。冒頭で4T<+3Tを下りる。第1が不十分なのに第2に3回転を付けられるところはさすが。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3A<はこらえた。StSqとCCoSpはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは速くて加点ほぼ2〜5。CSSpはレベル3。1.1倍になる3Lzは素晴らしく、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最低の37.56、演技構成点4番目の42.0、合計79.56でSP6位。

 2番滑走でチャ(韓国。17)。今季GPシリーズ3位二回。曲はプロコフィエフ「シンデレラ」より「Waltz-Koda-Attaca」他。振付はウィルソン。冒頭の4S<はアンダーローテーション。3Lz+3Loは軽〜く決めた。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。特にStSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Aも成功。技術点2番目の47.35、演技構成点5番目の41.72、合計89.07でSP4位。すばらしい出来に見えたが自己ベストではない。
 3番滑走でブレジナ(チェコ。28)。今季GPシリーズ2位二回。曲はクイーン「Who Wants to Live Forever」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭は4S+2Tとなった。3Fはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほほ2〜4。1.1倍になる3Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の46.14、演技構成点3番目の43.07、合計89.21でSP3位。進藤アナが昨年6月に結婚してそれが今季好調の要因の一つと言う。

 4番滑走でチェン(米。19)。今季GPシリーズ優勝二回。曲は「キャラバン」。冒頭の3Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Fもきれいに決め、全ジャッジが加点2〜5。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる最後のジャンプに4回転からの連続ジャンプをもってきたが、4Tでステップアウトし第2付かず。要素を失う。それでも技術点最高の48.78、演技構成点2番目の44.21、合計92.99は自己ベスト更新でSP1位。
 5番滑走でヴォロノフ(露。31)。今季GPシリーズ3位と2位。曲はラフマニノフ「Prelude No. 5 in G minor」。本人の振付。冒頭の4Tはややこらえた。予定した3回転の第2は付かず。そこで次の3Lzを変更し3Lo+3Tを決める。解説の織田が「3Lzが少し苦手なので第2を付けるために変えた」と言う。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3A成功。技術点5番目の42.56、演技構成点最低の40.4、合計42.56でSP5位。
 最終滑走で宇野(20)。今季GPシリーズ優勝二回。曲は「天国への階段」。冒頭の4F<はアンダーローテーションでステップアウト。次は4T+2Tとなった。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の46.88、演技構成点最高の44.79、合計91.67でSP2位。

 フリー。1番滑走でヴォロノフ。予定では4回転2種類。曲は「Way Down We Go」。振付デニス・テン他。冒頭の4T+3Tの予定は4T+2Tになのステップアウト。次は4回転で申告していたが3Loになった。ほぼ全ジャッジが加点。続く4Tはかなり乱れた。3Sは全ジャッジが加点。ChSqは0〜3。1.1倍になる3Aはオーバーターン。3A<+2T+1Loも何とか跳んだ感じ。全体にキレがない。3Lz+2T*は第2が3つめの2Tで無得点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3とまとめた。技術点最低の66.76、演技構成点も最低の76.72、合計143.48でフリー6位、総合226.44で6位。
 2番滑走でチャ。伸び盛りでどんどん強くなっている感じ。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭の4T<は転倒したが、続く4Sは全ジャッジが加点3〜4。次の3Lz+3Loも全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン三つがレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、StSqも3〜4。ここが強み。ChSqも全ジャッジが加点2〜5。慎重に跳んだ3A+2Tも全ジャッジが加点。1.1倍になる3A、3F+1Eu+3S、3Loは力みがなく、全ジャッジが加点。うち3Loは加点ほぼ3。技術点3番目の91.58、演技構成点4番目の83.84、転倒の減点1、合計174.42は自己ベスト更新でフリー3位、総合263.49も自己ベスト更新で3位。初出場で表彰台。
 3番滑走でメッシング。曲は「The Sober Dawn」他チャップリン・メドレー。冒頭で4Lzに挑み、柔らかいヒザをばねに着氷、片手付きだが回転は足りていた。続く4Tも片手付き。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは速くて加点4〜5、FCCoSpも加点3〜5。StSqはチャップリンぽい動きでレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4回転からの連続ジャンプの予定が2T+2T*となり、第2が3つめの2Tで無得点。3S+3Tは全ジャッジが加点。3Aで派手に転倒。技術点5番目の74.93、演技構成点も5番目の83.56、転倒の減点2、合計156.49でフリー5位、総合236.05で5位。

 4番滑走でチェン。曲は「Land of All」。振付はデュブレイユ他。音楽がなかなか始まらず緊張が緩んだがそれでも地力で勝った。冒頭の4Fは全ジャッジが加点ほぼ4。続く4Lz<は高く上がったが少し傾き、かかとで下りてしまい転倒。次の4Tはオーバーターン。やや苦手な3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になるところに連続ジャンプ3連発。4T+3Tと3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3F+1Eu+3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点ダントツの101.79、演技構成点2番目の88.64、転倒の減点1、合計189.43でフリーも1位、総合282.42で優勝。
 5番滑走でブレジナ。曲は「Thunderstruck」他。振付はカナエワ。冒頭の4S<はアンダーローテーションで転倒したが残りはまとめた。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。3Fも全ジャッジが加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5。3Lzも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。今季は3Aが好調。3F+2T+2Lo成功。3Loも全ジャッジが加点。ChSqは音楽を存分に表現して全ジャッジが加点3〜5。最後のCCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の79.67、演技構成点3番目の87.38、転倒の減点1、合計166.05は自己ベスト更新でフリー4位、総合255.26で4位。
 最終滑走で宇野。曲は「月の光」。冒頭の4S<<は全然回転が足りず、ダウングレードだがステップアウトでこらえる。4F<はなんとか下りる。4Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。後半の4T+2Tは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜5だったが、続く3A+1Eu+3Fは惜しくもステップアウトし片手付き。3S+3Tはこらえる。悪いなりにやれたと思う。技術点2番目の93.29、演技構成点最高の90.14、合計93.29でフリーも2位、総合275.1で2位。

 <女子シングル>日本からは宮原、紀平、坂本。他はザギトワ、トゥクタミシェワ、サモドゥロワ。日本対ロシア。
 1番滑走でサモドゥロワ(露。16)。今季GPシリーズ3位と2位。曲は「Nyah」。振付はプロコフィエワ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜4。StSqはレベル3だが加点2〜3。片手上げの3Loは加点1〜3、同じく片手上げの2Aは加点2〜4。解説の織田が「今年からジャンプのとき手を上げても加点されない」と言う。技術点5番目の37.12、演技構成点最低の31.12、合計68.24は自己ベスト更新でSP5位。

 2番滑走でトゥクタミシェワ(露。21)。今季GPシリーズ優勝と3位。曲は「Assassin's Tango」。振付はプロコフィエワ他。冒頭の3A<は珍しくアンダーローテーション。3T+3Tは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の38.25、演技構成点5番目の32.4、合計70.65でSP3位。
 3番滑走で紀平(16)。曲は「月の光」。今季GPシリーズ優勝二回。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点2〜5。3F+3Tは加点ほぼ3〜4。FSSpはレベル2だが加点1〜4。1.1倍になる3Lzは加点3〜5。あと二つのスピンとStSqはレベル4で加点3以上。うちCCoSpは加点3〜5、最後のLSpは加点オール4。終わったときガッツポーズ。技術点最高の47.36、演技構成点2番目の35.15、合計82.51は自己ベスト更新かつ世界最高点更新でSP1位。

 4番滑走で宮原(20)。今季GPシリーズ優勝と2位。曲はピアフの生涯を描いた「Song for the Little Sparrow」。冒頭の連続3回転をミス。3Lz<の軸が傾き第2付かず。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。1.1倍になるところで3Lo+2Tとして要素はリカバリー。全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の32.58、演技構成点3番目の34.94、合計67.52でSP6位。
 5番滑走で坂本(18)。今季GPシリーズ2位と3位。曲は「From My First Moment」。やや緊張していた。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aも全ジャッジが加点3〜4。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loは、ステップからの流れの中で跳び、全ジャッジが加点3〜5。解説の織田も「たいへんよかった」。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の37.23、演技構成点も4番目の33.0、合計70.23でSP4位。
 最終滑走でザギトワ(露。16)。今季GPシリーズ優勝二回。曲は「オペラ座の怪人」。全要素に全ジャッジが加点。ただしベストな演技ではなかった。冒頭の3Lz+3Loは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜5。2Aは加点ほぼ2〜3。解説の織田は「これだけ下りた後ややつまった」。1.1倍になる3Fは加点2〜5。技術点2番目の42.1、演技構成点最高の35.83、合計77.93でSP2位。

 フリー。1番滑走でサモドゥロワ。ほぼノーミス。曲は「Show Me How You Burlesque」他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜4。3Lz、3Loと軽く決める。StSqとスピン三つはレベル4。うちLSpは加点2〜4。3Sも成功。1.1倍になる2A+3Tは、第2が高く加点3〜4。3Fと2A+2T+2Loも決める。ChSqも加点1〜3。技術点5番目の72.82、演技構成点最低の63.27、合計136.09は自己ベスト更新でフリーも5位、総合204.33も自己ベスト更新で5位。
 2番滑走で宮原。ずっと緊張していた。曲は「Invierno Porteno」。冒頭の3Sは低かったが全ジャッジが加点2〜3。3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点オール5。あと二つも加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。しかし、ややこらえたソロの3Lz<<がまさかのダウングレード。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。3F<+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。最後のジャンプ2Aは全ジャッジが加点1〜4。SPより体のキレはよかったが。こんなに回転不足をとられるとは。技術点最低の64.23、演技構成点3番目の69.56、合計133.79でフリーも6位、総合201.31で6位。
 3番滑走で坂本。曲は「The Piano」。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tと2Aは加点2〜4。3Lzも加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。3Sも加点3〜4。しかし、1.1倍になる2A+3T+2Tで転倒。第2の軸が傾いていたので、そこでやめてもよかったのに。続く3F+2Tは立ち直り、加点ほぼ2〜3。ChSqも加点2〜4。最後のジャンプ3Loも決め、加点ほぼ3〜4。基礎点62.33に全体で12.12の加点。技術点4番目の74.45、演技構成点も4番目の68.0、転倒の減点1、合計141.45でフリーも4位、総合211.68で4位。

 4番滑走でザギトワ。なぜか慎重に滑っているように見えた。曲は「カルメン」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。しかし連続3回転の予定が3Lz+1Tに。3Sは全ジャッジが加点。二つ目の2Aも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+2T+2Lo、3Fを決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3Fは加点ほぼ3〜4。基礎点は61.14しかないが、全体の加点が14点以上。しかしキスアンドクライはお通夜のようにみんな暗い顔。技術点3番目の75.9、演技構成点最高の72.7、合計148.6でフリーも2位、総合226.53で2位。
 5番滑走でトゥクタミシェワ。無難に滑って3位をキープ。曲は「You Don't Love Me」他。冒頭の3Aはオーバーターン。解説の織田は「回転はきちんと回っている」。これ以外の要素は全て全ジャッジが加点。3Lz+3Tはすごく幅があり、加点2〜3。3Fも加点2〜4。3S+2A+SEQも決め、加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3。後半、2A+3T+2T成功、加点2〜4。二つ目の3Lzは余裕があり、加点ほぼ3〜4。解説の織田は「世界一美しい3Lzを跳ぶ」と絶賛。3Loも成功。ChSqは加点2〜4。基礎点66.54は紀平より高く、全体で7.52の加点。技術点2番目の78.06、演技構成点5番目の66.61、合計144.67は自己ベスト更新でフリーも3位、総合215.32で3位。4年ぶりのファイナル表彰台。
 最終滑走で紀平。曲は「Beautiful Storm」。なんと冒頭の3A<<がダウングレードでオーバーターン、第2付かず。しかし3A+2Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。続く3Loも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点3〜5、StSqは加点3〜4。3Lz+3Tで冒頭の第2ジャンプの予定をリカバー。しかも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2T+2Loも成功、ほぼ全ジャッジが加点。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。最後の3Sもきれいに決めて全ジャッジが加点3〜4。基礎点63.65に全体で14点以上の加点。技術点最高の78.21、演技構成点2番目の72.4、合計150.61でフリーも1位、総合233.12は自己ベスト更新で初優勝。試合後に「緊張するのではなく集中できた」と言っていた。

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フィギュアスケート (2018.12/16)

全日本ジュニア選手権 (2018.11/23〜25 福岡)

 <男子シングル>30人出場。フジテレビではフリーの上位3人のみ放送。SPでは1位島田、2位壺井(昨年3位)、3位木科(昨年5位)、4位三宅(昨年2位)、5位須本(昨年優勝)、6位佐藤駿。
 20番滑走で佐藤駿(14)。昨季全日本ジュニア6位。今季ババリアン・オープン2位。曲は「マラゲーニャ」。冒頭の4T+2Tは片手付きだがなんとか決める。続くソロの4Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。3Loは全ジャッジが加点2。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。大技3A+3Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる二つ目の3Aも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3F!+1Eu+3Sも決める。最後のジャンプ3Lzも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。基礎点76.7に全体で加点も12.29。技術点ダントツの87.89、演技構成点3番目の68.4、合計156.29でフリー1位、総合222.3で3位。

 23番滑走で壺井(15)。昨季全日本ジュニア3位。今季アジアオープン2位。曲はドボルザーク「新世界より」。振付は宮本賢治。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+2T成功、加点ほぼ2〜3。アナウンサーが「2年半かかって跳べるようになった」と言う。ソロの3Aも成功。3Fと3Loも決める。スピン二つはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Lz、3Lo+3T、2A+1Eu+3S全て成功、加点も2〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル2だが加点2〜3。基礎点64.51に全体で10点近い加点。技術点2番目の75.46、演技構成点トップタイの69.1、合計144.56でフリーも2位、総合222.79で初優勝。
 最終滑走で島田(17)。おととし全日本ジュニア2位。昨年は怪我でジュニアGP5位と7位。今季ジュニアGPファイナル進出。曲は「Winter in Buenos Aires」。冒頭「まだ試合で成功していない」4Tで転倒。続く3Aの予定が1Aに。「SPではレベル4をとった」StSqもレベル2だが、全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2A+3Tでは3Aのリカバリーはねらわず確実に決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loと3Lzは全ジャッジが加点2以上だが、3F!に!マーク。最後のスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の59.58、演技構成点トップタイの69.1、転倒の減点1、合計27.68でフリー5位、総合210.03で3位。

 <女子シングル>30人出場。フジテレビではフリーの第3グループと最終グループを生放送。SP1位は横井、2位荒木、3位岩野(昨年11位)、4位青木(昨年17位)。川畑は12位。昨年優勝した紀平と2位の山下がシニアに上がったので、誰が勝っても初優勝。
 13番滑走で川畑和愛(ともえ)(16)。昨季全日本ジュニア6位。今季ジュニアGP5位二回。曲は「Piano Concerto in F」。振付、コーチは都築父娘。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。続く2A+3T<も第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。3Sと3Lzも全ジャッジが加点。1.1倍になる3F!は!マーク。3Lo<でとうとう転倒。StSqはレベル3に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A<+2T+2Loはなんとか跳びきった。技術点4番目の55.83、演技構成点3番目の51.28、転倒の減点1、合計106.11でフリー3位、総合158.16、大逆転で3位。

 22番滑走で荒木(16)。昨季全日本ジュニア3位。今季ジュニアGP5位二回。曲は「Once Upon a Dream」。振付は宮本賢治。門奈コーチ。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3Tで転倒。第2の着氷がかかとになってしまった。3F!は!マーク。3Lz+2Tは成功。技術点2番目の60.59、演技構成点も2番目の52.8、転倒の減点1、合計112.39でフリーも2位、総合170.9で2位。
 最終滑走で横井(18)。昨季全日本ジュニア4位。今季ジュニアGP6位と3位。曲は「オペラ座の怪人」。振付は川梅コーチ。冒頭の2Aは幅もあり全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz!+2Tも距離を跳んだが第1が!マーク。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点1〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3連続は3S<+3T<+2Tとなり、やや課題。二つ目の3Lz!も!マーク。最後のジャンプ2A+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。終わったとき小さくガッツポーズ。技術点最高の62.7、演技構成点も最高の57.25、合計119.98でフリーも1位、総合181.84で初優勝。試合後に、同じ邦和スポーツランドで成瀬コーチに師事している壺井が、男子で優勝したと聞いたら緊張してしまったと言っていた。

 男女とも6位までは全日本シニアに推薦される可能性が高い。優勝した壺井と横井は、世界ジュニア代表に決定。
 ※今回、フジテレビは要素のレベル、GOEを示す「TESカウンター」に加え、「Ice Scope」なるものも導入。NHKが高速度カメラで4回転ジャンプを連続写真のように写したことはあったが、こちらはジャンプの航跡を点で示し、高さ、飛距離、着氷スピードを表示する、というもの。

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フィギュアスケート (2019.2/22,28,3/2)

フランス杯 ペア・アイスダンス (2018.11/23〜25 グルノーブル) GPシリーズ第6戦

 <ペア>7組出場。3番滑走でリョム・キム組(北朝鮮。19,26)。今季ヘルシンキ大会5位。前回よりだいぶよかった。曲は「A Day in the Life」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3。GOEは-1〜3と分かれた。後の要素は全て全ジャッジが加点。3Tは加点ほぼ2〜4。3LoThは加点1〜4。FCCoSpとBoDsはレベル3。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜3。4LiとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqは加点ほぼ3。全体的に少し慎重に要素を決めたという感じ。技術点最高の38.09、演技構成点4番目の29.09、合計67.18は自己ベスト更新でSP2位。
 5番滑走でケイン・オシェイ組(米。25,27)。今季NHK杯5位。曲は「Turning Page」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭のBoDsはレベル2でGOEは0〜3。3Twもレベル2。3Sは女性が両足気味。3SThは全ジャッジが加点。CCoSpと最後の4Liはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の34.28、演技構成点も3番目の29.17、合計63.45でSP4位。

 6番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Uninvited」。振付ギヨーム・シゼロン。地元の大会なのに、なぜか不調。冒頭の3Twこそレベル4にほぼ全ジャッジが加点2〜4だったが、ソロジャンプは女性が2回転に。FCCoSpと4Liはレベル3。いずれも全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。BoDsは全ジャッジが加点だが、なぜかレベル1。3FThはこらえた。最後のStSqはよく合っていてレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の32.64、演技構成点最高の33.6、時間超過の減点1、合計65.24でSP3位。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。16,18)。今季スケートカナダ4位。曲は「黒い瞳」。BoDs以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはぴったりで、加点3〜4。3Twも高く加点2〜4。3SThはたいそう余裕があり、加点3〜5。FCCoSpと最後のStSqはレベル4。うちFCCoSpは加点2〜3。4Liはレベル3だが加点2〜4。BoDsだけレベル1。技術点2番目の37.32、演技構成点も2番目の31.51、合計68.83でSP1位。若いから成長が速い。

 フリー。4番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「The Last Feeling」他。振付はチャーリー・ホワイト。SPの不調とは打って変わっていい出来。2S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3T+2T+2T成功、加点2〜4。しかし次は3Sの予定だったが女性が2Sに。リフト二つはレベル3。うち3Liは加点ほぼ3〜5。PCoSpとFiDs、最後の5BLiはレベル4。うちPCoSpと5BLiは加点2〜4。3FThと3SThを決め、加点も2〜4。ChSqは加点ほぼ4〜5。5ALiはレベル3だが、加点ほぼ2〜4。基礎点52.9に全体で15点以上の加点。技術点最高の68.09、演技構成点ダントツの71.54、合計140.53でフリー1位、総合205.77で優勝。ファイナルへ。地元で面目をほどこした。
 5番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Twはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3S+1Eu+2Sはきちんと成功。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。2Aでは女性が両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3SThも成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。基礎点54.6はジェイムズ・シプレ組より高い。技術点2番目の66.13、演技構成点3番目の61.85、合計127.98は自己ベスト更新でフリー2位、総合191.43も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライではみんな笑顔。

 6番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は「くるみ割り人形」。さすがバレエはお手の物。しかし女性のジャンプでミス。冒頭の3Sは成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし3連続では女性が第1の3Tでステップアウト。3Twと4Li、最後のFiDsはレベル3で全ジャッジが加点。うち3Twは加点3〜4。3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。PCoSpとあと二つのリフトはレベル4。うちPCoSpと5ALiは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThは転倒。技術点4番目の59.37、演技構成点2番目の62.64、転倒の減点1、合計121.01でフリー3位、総合189.84で3位。キスアンドクライではみんな暗い顔。しかし、表彰台では笑顔。
 最終滑走でリョム・キム組。曲は「Je ne suis qu'une chanson」。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T+2T+2T成功、全ジャッジが加点2〜3。リフト二つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜4。2A<<は女性がダウングレードで両足。3SThは決め、ほぼ全ジャッジが加点。5ALiはレベル3。3LoThは失敗。技術点3番目の60.68、演技構成点4番目の60.09、合計120.77でフリー4位、総合187.95で4位。男性はキスアンドクライで顔をおおっていた。

 <アイスダンス>10組出場。地元フランスからパパダキス・シゼロン組、ローリエ・ルギャク組他3組出場。ロシアとアメリカから2組ずつ。今季のパターン・ダンス、タンゴ・ロマンチカは難しいらしく、トップクラスでもレベル4どころかレベル3もなかなか取れない。
 4番滑走でスマート・ディアス組(西。21,28)。今季スケートカナダ5位。曲は「A Evaristo Carriego」。GPシリーズ2戦目なのにギクシャク見えた。冒頭の1TRはなんとレベルB。GOEは全ジャッジが加点1〜3。続く2TRもレベル1でkpNNYN。CiStはレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のSlLiだけレベル4に全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の34.47、演技構成点5番目の33.69、合計68.16でRD5位。フリーでは、StSqの途中で男性が転倒して8位、総合7位。

 5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。今季スケートカナダ2位。曲は「Verano Porteno」。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはさすがにうまく、男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1TRはレベル3でYYYN、加点ほぼ2〜3。2TRもレベル3でYNYY、加点1〜3。この組がパターンダンスは最高点。RoLiはレベル4で加点ほぼ2〜4。最後のMiStはレベル3だが加点2〜4。技術点2番目の41.77、演技構成点も2番目の36.14、合計77.91は自己ベスト更新でRD2位。
 7番滑走でパーソンズ兄妹(米。21,23)。今季NHK杯3位。曲は「Vuelvo al Sur」他。冒頭のCuLiはスムーズでレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SqTwも男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1TRはレベル3でNYYY、2TRでNNYY。最後のMiStはレベル3で全ジャッジが加点。技術点4番目の36.51、演技構成点7番目の31.63、合計68.14でRD6位。

 8番滑走でギレス・ポワリエ組(加。24,24)。今季スケートカナダ3位。曲は「Angelica's Tango」。女性の衣装はオレンジ色。リズムがタンゴなので、赤と黒の組が多いところで目立つ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1TRはなんとレベル1でYNNN、加点は2〜3。2TRはレベル2でNNYY、加点2〜3。SqTwが男女ともレベル2なのは取りこぼし。CiStはレベル2だが加点は2〜4。最後のRoLiだけレベル4に加点3〜5。技術点3番目の38.76、演技構成点も3番目の35.49、合計74.25でRD3位。
 9番滑走でハワイエク・ベイカー組(22,25)。今季NHK杯優勝。曲は「Vuelvo al Sur」他。2TR以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4。1TRはなんとレベルBでNTNN。GOEは加点1〜3。うーん。よくわからん。2TRはレベル2でNNYY、GOEはほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル2だが加点は2〜3。最後のCuLiはレベル4に加点2〜3。技術点5番目の35.64、演技構成点4番目の34.21、合計69.85でRD4位。
 最終滑走でNHK杯欠場のパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Oblivion」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwはすばらしく、男女ともレベル4で加点4〜5。CuLiもレベル4に加点4〜5。1TRはなんとレベル1でNNYN、加点ほぼ3〜4。2TRはさすがにレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル3だが加点4〜5。技術点最高の45.42、演技構成点も最高の38.71、合計84.13でRD1位。

 フリー。5番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「To Build A Home」。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点1〜3。ChSpは加点2〜3。SyTwは男女ともレベル3で加点2〜3。OFSt女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。DiStはレベル2だが加点1〜3。ChStは加点1〜3。技術点6番目の55.66、演技構成点7番目の47.37、合計103.03でフリーも6位、総合171.17で5位。
 6番滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は「Trampoline Theme」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜4。SlLiはレベル4で加点2〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。CoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。MiStはレベル2で加点1〜3。最後にコレオ要素を三つ。うちChSlは加点2〜4、ChStは加点ほぼ2〜3。基礎点44.33に全体で加点16.03。技術点4番目の60.36、演技構成点も4番目の51.26、合計111.62でフリーも4位、総合181.47で4位。

 8番滑走でギレス・ポワリエ組。シームレスだった。スケートカナダのときとだいぶ変えたのではないか。曲は「Vincent」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4に加点ほぼ3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ2〜3。第1と第2の間にしゃがむ姿勢があるが、以前見たときと実施位置が違う。リフト二つはレベル4で加点2以上。。うちCuLiは加点3〜5。ChSpは加点2〜4。OFStは男女ともレベル2だが加点2〜3。DiStもレベル2で加点ほぼ2〜3。終盤のコレオ要素二つは加点2以上。うちChSlは加点3〜4。最後のStaLiはレベル3だが加点3〜5。基礎点42.58だが全体で加点が18点以上。技術点3番目の60.75、演技構成点も3番目の53.74、合計114.49でフリーも3位、総合188.74で3位。
 9番滑走でパパダキス・シゼロン組。こちらも一層シームレスだった。曲は「Duet」他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。第2と第3でややシンクロしていない感じだったが加点が高すぎないか。OFStは女性レベル3、男性レベル4だが加点4〜5。リフト三つとSp、DiStは全てレベル4。うちStSq以外は加点4〜5。最後のコレオ要素三つも加点4〜5。どこが要素なのか全く意識させない演技だった。基礎点45.58に全体での加点がなんと28点以上。技術点最高の73.76、演技構成点も最高の58.89、合計132.65でフリーも1位、総合216.78で優勝。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Suite in D "Air"」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSyTwは見事にぴったり合っていてレベル4に加点4〜5。リフト三つとSpはレベル4。うちStaLiは加点3〜5。OFStは男女ともレベル2でほぼ加点3〜4。最後のコレオ要素三つのうちChStは加点3〜5。基礎点44.33に全体で加点22.55。技術点2番目の66.88、演技構成点も2番目の55.59、合計122.47でフリーも2位、総合200.38で2位。

フィギュアスケート (2018.11/25,26,28)

フランス杯 (2018.11/23〜25 グルノーブル) GPシリーズ第6戦

 <男子シングル>11人出場。日本からは田中刑事。地元フランスからポンサール、エイモス。ベゼキエは棄権。他にネイサン・チェン(米)、ジェイソン・ブラウン(米)、ワシリエフス(ラトビア)、サマリン(露)、アリエフ(露)、ボーヤン・ジン(中)など。
 4番滑走で田中刑事(24)。今季ヘルシンキ大会8位。曲は「Memories」。振付はスカリ。冒頭の4Sはステップアウト。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3。1.1倍になる3Aは得意なはずなのに片手付き。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点2〜4。うーん。ジャンプが不安定なら、せめてスピンは全てレベル4、StSqもレベル3を取らないと。技術点7番目の41.23、演技構成点も7番目の38.12、合計79.35でSP8位。

 7番滑走でワシリエフス(ラトビア。19)。今季NHK杯で8位。曲は「Papa Was a Rollin' Stone」。振付・コーチはランビエール。衣装は黄色いパンツ。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜4。3A<はアンダーローテーション。スピンは三つとも速くてレベル4にほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点3〜5。StSqはレベル3に全ジャッジが加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の42.06、演技構成点4番目の40.24、合計82.3は自己ベスト更新でSP5位。
 8番滑走でサマリン(露。20)。今季スケートカナダ位。曲は「Cold Blood」。冒頭で4Lzをなんとか決める。予定ではここが連続ジャンプだった。4T+2Tを跳び、リカバリー。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点。技術点2番目の50.25、演技構成点3番目の40.61、合計90.86でSP2位。

 9番滑走でチェン(米。19)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「キャラバン」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aはほぼ全ジャッジが加点。4F<は!マークで転倒。ここが連続ジャンプだったらしい。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる4T+3Tで連続ジャンプのリカバリー。ここでこれが入るのはすごい。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点4〜5。技術点4番目の44.29、演技構成点2番目の43.65、転倒の減点1、合計86.94でSP3位。
 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。23)。今季スケートカナダ6位。曲は「Love Is a Bitch」。振付はワード。4回転なし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭に美しい3Fを跳び、加点ほぼ4〜5。続く3Aもやや苦手とは思えないほどきれいで加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちCCSpは片手ビールマンもあり加点4〜5。StSqも加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも加点3〜5。つなぎの要素にバレエジャンプや頭の上まで片足を上げたりする動作があり、スケートカナダの時よりずっとプログラムを自分のものにしていた。技術点最高の50.69、演技構成点も最高の45.72、合計96.41は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でジン(21)。なかなかビザが取れなかったらしい。今季ヘルシンキ大会で5位。曲は「While My Guitar Gently Weeps」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz<で転倒。予定ではここが連続ジャンプ。そのため、こらえながら4T+2Tを決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点ほぼ2〜4。後半になるにつれ良くなっていった。技術点8番目の40.41、演技構成点5番目の40.0、転倒の減点1、合計79.41でSP7位。フリーは10位で総合9位。

 フリー。SP11位のナドゥー(加)が棄権。3番滑走で田中刑事。曲はロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」。振付はスカリ。ジャンプ立て直せず。冒頭の4S<はアンダーローテーションでオーバーターン。続く3Aは全ジャッジが加点3〜4。3S+2Tはややこらえたがほぼ全ジャッジが加点。CSSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。しかし二つ目の3Aでステップアウトで第2付かず。1.1倍になる3Lzもステップアウト。3F+3Tは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のジャンプも3Lo<となり、連続ジャンプは三つ目が入らず。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。キスアンドクライでは浮かない顔。技術点8番目の62.61、演技構成点9番目の74.36、合計136.97でフリー8位、総合216.32で8位。全日本までに立て直せるか。
 5番滑走でSP9位のアリエフ(露。19)。曲は「Clouds, The Mind on the (Re) Wind」。振付はアベルブフ。冒頭4T+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。続けて二つ目の4Tの予定が3Tになるものの全ジャッジが加点2〜4。3A、3Fと流れの中で美しく跳び、全ジャッジが加点2以上。うち3Fは加点ほぼ3〜4。スピン二つとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqの途中でつまづき片手付き。この後やや勢いが落ちて残念。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはなんとか決める。3Loは全ジャッジが加点1〜3だが、3Lz+2A+SEQはステップアウト気味。最後のCSSpだけレベル4で全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の80.89、演技構成点4番目の81.78、合計162.67でフリー2位、総合237.82で4位と挽回。
 7番滑走でワシリエフス。曲は「The Last Samurai」。衣装は和風だが忍者っぽい。冒頭の4T<は転倒。3A<+3Tはこらえて決める。2Lo+2Tは第1が2回転に。ChSq全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点2〜4。二つ目の3Aの予定が1Aに。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fも全ジャッジが加点。3Lz<はアンダーローテーション。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜5。最後のFCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の60.08、演技構成点6番目の79.88、転倒の減点1、合計138.96は自己ベスト更新でフリー7位、総合221.26で7位。

 9番滑走でチェン。曲は「Land of All」。振付はローリ・ニコル。ほぼノーミスで挽回。冒頭の4F!マークでややこらえたが、ほぼ全ジャッジが加点。次は4Lzの予定をきれいな4Tに変え、全ジャッジが加点3〜5。3Aもこらえる。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqはこれだけやってもレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで、4T+3T<と3Lz+2T+2Loをきめる。3連続は全ジャッジが加点1〜4。3Loも成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqはよく動けていて全ジャッジが加点2〜4。技術点ダントツの96.9、演技構成点2番目の87.7、合計184.64でフリー1位、総合271.58、逆転で優勝。
 10番滑走でサマリン。2位キープならファイナルだった。曲は映画「The Greatest Showman」より。冒頭の4Lz<はステップアウトで片手付き。4T+2Tは壁際で決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+2Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。しかしジャンプを肩の力で回している。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点1〜4。StSqはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。二つ目の3A<はアンダーローテーション。3Lz+1Eu+2Sは決める。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpだけレベル4。技術点3番目の73.35、演技構成点も3番目の82.88、合計156.23でフリー4位、総合247.09で3位。
 最終滑滑走でジェイソン・ブラウン。曲はサイモンとガーファンクル・メドレー。振付はD.ウィルソン。冒頭は4Tの予定をきれいな2Aに変更、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。続く3A+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちFCSpは加点ほぼ4〜5。ChSqも全ジャッジが加点4〜5。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3A<+2T+2Loも決める。しかし3F+2Tの第2は三つ目なので無得点。おそらく連続3回転の予定だったのだろう。最後のジャンプは2Lzになったが、全ジャッジが加点1〜3。StSqは、ジャンプが終わったせいかのびのびと楽しげに踏み、それでもレベル3に全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の70.28、演技構成点最高の89.64、合計159.92でフリー3位、総合256.33で2位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは本田、紀平、三原。地元フランスからメイテ、ルカヴリエ、セルナ。その他、メドヴェデワ(露)、ソツコワ(露)、テネル(米)など。 5番滑走で本田(17)。今季スケートアメリカ8位。曲は「Seven Nations Army」。冒頭の3Lo<+3T<は両方アンダーローテーション。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の33.43、演技構成点も4番目の31.94、合計65.37でSP4位。
 6番滑走で紀平(16)。今季NHK杯優勝。曲はドビュッシー「月の光」。冒頭3Aの予定がパンクして1Aになり無得点。要素を失う。しかし、それ以外の全要素に全ジャッジが加点。全ジャッジが加点。3F+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点2〜5。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点最高の35.51、演技構成点3番目の32.13、合計67.64でSP2位。
 7番滑走でテネル(米。20)。今季スケートアメリカ4位。曲は「Rebirth」。振付はブノワ・リショー。冒頭は連続3回転の予定が3Lz<でオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F<+3T<はアンダーローテーションながら連続3回転をリカバリー。技術点9番目の29.71、演技構成点6番目の31.63、合計61.34でSP6位。

 10番滑走で三原(19)。今季NHK杯4位。曲は「It's Magic」。振付はD.ウィルソン。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。やや第1が低かったせいか。2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpはほぼ3〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の35.36、演技構成点も2番目の32.59、合計67.95でSP1位。
 11番滑走でソツコワ(露。18)。今季NHK杯9位。曲は「Imagine」他。曲はラテンだが衣装はアフリカっぽい。冒頭の3Lz<+3T<は二つともアンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2A成功。ジャンプが重く見える。1.1倍になる3Loも決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の30.1、演技構成点5番目の31.66、合計でSP5位。
 最終滑走でメドヴェデワ(露。18)。今季スケートカナダ3位。曲は「Orange Colored Sky」。振付はベジック他。冒頭の3Lzは!マーク。トウジャンプは修正中らしい。やや苦手だった2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+2Tは、本来連続3回転を予定していたが、第1の高さが出ず変更したか。技術点5番目の32.65、演技構成点最高の34.9、合計67.55でSP3位。

 フリー。1番滑走でSP10位のコンスタンティノワ(露。18)。今季ヘルシンキ大会2位。この大会2位以上でファイナルの可能性があったがSPで大崩れ。曲は「アンナ・カレーニナ」。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tと2A+1Eu+3S、3Loはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2Tと3Lzもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCSpは加点2〜5。3Fは!マーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の71.33、演技構成点6番目の63.43、合計134.76でフリー4位、総合189.67で5位と挽回。
 7番滑走でテネル。曲はプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。振付はブノワ・リショー。冒頭の2Aはスピードがあった。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SPでミスした3Lz+3Lo<を決めるが第2はアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5、LSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3F<+2T+2Lo、3Sも成功。惜しくも3連続の第1がアンダーローテーション。3Sはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点2番目の71.5、演技構成点5番目の64.94、合計136.44でフリー2位、総合197.78で3位としっかり巻き返した。メンタルが強い。
 9番滑走で本田。曲は「Lovers」。冒頭の3Lzは連続3回転の予定だったが、ほぼ全ジャッジが加点。続く3F+2Tで連続ジャンプはリカバリーしたが第2は2回転に。全ジャッジが加点。ChSqは曲想に合っていて全ジャッジが加点2〜4。しかし次が2Sに。2Aは苦もなく決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lo<と2F+2T<+2Lo<でアンダーローテーション。3連続の第1も2回転に。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の57.56、演技構成点4番目の65.68、合計123.24でフリー6位、総合188.61で6位。プログラム全体がまとまり、前回よりかなりよかったが、2回転二つとアンダーローテーション三つが痛い。

 10番滑走で三原。優勝できればファイナルだったが。曲は「ガブリエルのオーボエ」他。振付はD.ウィルソン。ほぼノーミス。スピードもあった。冒頭の3Lz+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる2A+3T<の第2がアンダーローテーション。3Lz+2T+2Loは決め、ほぼ全ジャッジが加点。最後気が緩んだのか2Sに。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の68.92、演技構成点3番目の65.94、合計134.86でフリー3位、総合202.81で2位。キスアンドクライで得点を見ると涙。本人は「GPシリーズはずっと4位ばかりだったので表彰台は嬉しい」。
 11番滑走で紀平。想定外の優勝といったら失礼か。曲は「Beautiful Storm」。冒頭の3A<はこらえた。アンダーローテーション。二つ目の予定を変えて2A+3Tを跳び全ジャッジが加点3〜4としたのは作戦勝ち。3Lo成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4は上出来。1.1倍になる3Fと3Lz+2T+2Lo、3Sと跳びきった。全て全ジャッジが加点。最後の3Sは加点ほぼ3〜4。FSSpもレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最高の72.23、演技構成点2番目の66.05、合計138.28でフリー1位、総合205.92で優勝。ファイナル決定。本人は「夜の試合なので昼寝しようとしたができず筋肉が動かなかった」のが反省点。
 最終滑走でメドヴェデワ。曲は「リベルタンゴ」他。振付はD.ウィルソン。どうしたのか、大崩れ。冒頭の連続ジャンプの予定が2Aで大きく乱れて転倒。同様したのか次の3Lzでリカバリーできず。3F+2T+2Tは成功、加点評価。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。二つ目の2Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3T<<はステップアウト。3Sは全ジャッジが加点2〜4。3Loも成功。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点6番目の57.46、演技構成点最高の68.8、転倒の減点1、合計125.26でフリー5位、総合192.81で4位。オーサコーチともども暗い顔。

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フィギュアスケート (2019.2/7,9,10,11)

ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2018.11/16〜18 モスクワ) GPシリーズ第5戦

 <ペア>8組出場。地元ロシアから3組。アメリカから2組。4番滑走で地元の若手パブリチェンコ・コディキン組(15.19)。女性は148pと小柄。昨季国内ジュニア優勝、世界ジュニア金メダル。今季ヘルシンキ大会3位。曲は「When Winter Comes」。3FTh以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは軽く、キャッチも高い位置で、レベル4に加点3〜4。3Tも成功。3FThはややこらえた。4Liはレベル4でほぼ2〜4。BoDsはレベル3で加点ほぼ2〜4。StSqとCCoSpはレベル4で加点2〜3。技術点2番目の40.09、演技構成点4番目の29.29、合計69.38は自己ベスト更新でSP3位。
 5番滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウィンザー組(豪。18,22)。昨季四大陸6位、五輪18位、世界選手権16位。今季スケートカナダ7位。曲は「Respect Yourself」他。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tも全ジャッジが加点。BoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜4。しかしCCoSpがレベルBでGOEは-2〜3。3FThは両足気味で-3〜0。4Liはレベル3で-1〜0。最後のStSqはレベル2だが全ジャッジが加点。終わったときは笑顔だったが、得点と順位を見るとコーチともども当惑顔。技術点6番目の31.24、演技構成点7番目の28.04、合計59.28でSP6位。フリーでは、3回転倒して7位、総合7位。

 7番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組(伊。29,30)。昨季国内3連覇、欧州選手権6位、五輪10位、世界選手権5位。今季ヘルシンキ大会2位。曲は「Never Tear Us Apart」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3で加点2〜4。3LoThも決め、加点ほぼ3〜4。4Liはレベル4で加点2〜4。BoDsとStSq、最後のFCCoSpはレベル3。うちFCCoSpは加点3〜4。技術点3番目の39.61、演技構成点2番目の32.71、合計72.32でSP2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。23,26)。昨季国内優勝、欧州選手権金メダル、五輪4位、世界選手権銀メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。衣装は二人とも赤。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4に加点4〜5。3Tは一人を除いて加点2〜3。3LoThはややこらえたものの、加点ほぼ4〜5。BoDsと4Li、CCoSpはレベル4。うちBoDsと4Liは加点3〜4。最後のStSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点最高の43.21、演技構成点も最高の35.26、合計78.47は自己ベスト更新でSP1位。

 フリー。SP8位ステラト=デュデク・バーソロミュー組(米)が棄権。どこか怪我したのかもしれない。 4番滑走でSP5位のジーグラー・キーファー組(墺。24,28)。昨季4回目の国内優勝、欧州選手権7位、五輪20位、世界選手権14位。今季ヘルシンキ大会4位。曲はアデル「Rolling in the Deep」他。振付はピアリー。コーチの一人は、サブチェンコと組んで金メダルを取ったマッソ。冒頭の3Twはなぜかレベル1。3T+2T+1Tは第3で男女の回転数が違った。3Sは成功。リフト二つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点1〜4。スロージャンプ二つは全ジャッジが加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後の3Liはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の63.93、演技構成点も4番目の59.33、合計123.26は自己ベスト更新でフリー3位、総合187.01も自己ベスト更新で4位。
 5番滑走でパブリチェンコ・コディキン組。曲は「The Great Gatsby」。ヘルシンキ大会の方が良かった。冒頭の3Fは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3T+2T+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。つなぎで女性が転倒。3Twはレベル4に全ジャッジが加点2〜4。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。3FThでまた転倒。5RLiとFoDsはレベル3。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトと最後のPCoSpはレベル4。リフトにぎこちなさが見られ、あまり加点付かず。技術点3番目の65.21、演技構成点5番目の57.42、転倒の減点2、合計120.63でフリー4位、総合190.01で3位。ファイナル進出。

 7番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点4〜5。しかし、続く3S<<は女性がダウングレードで両足。3T+2T+2Tはなんとか決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3FThは少し高すぎたのか、すごい着氷の音がしたが成功、全ジャッジが加点1〜4。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。FiDsはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜4。3LoThは片手をつきかけた。技術点最高の70.4、演技構成点も最高真71.38、合計171.78でフリーも1位、総合220.25は自己ベスト更新で優勝。ファイナル確定。
 最終滑走でデラモニカ・グアリーゼ組。曲は「トリスタンとイゾルデ」。二人の衣装も茶色を基調とした中世風。冒頭の3Sはよく合っていてほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3LoThはうまく着氷してほぼ全ジャッジが加点1〜4。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点3。3T+1T<<は、女性のジャンプが乱れた。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の65.67、演技構成点も2番目の66.84、時間超過の減点1、合計131.51は自己ベスト更新でフリーも2位、総合203.83も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライでは、コーチともども大喜び。ファイナル進出。

 <アイスダンス>9組出場。日本から小松原・コレト組。地元ロシアから3組。うち1番滑走のモロゾフ・バギン組(17,22)のコーチはニコライ・モロゾフ。アナベル・モロゾフはコーチの娘。他に、リトアニアの、昨季から組んでいるアリソン・リード(24)とアンブルレビシウスの組も。
 5番滑走で小松原・コレト組(26,27)。今季NHK杯8位。曲は「El Sol Sueno」他。振付・コーチともデュブレイユ、アグノエル。冒頭のSqTwは男女ともレベル3で加点評価。NHK杯ではパターンダンスは両セクションともレベル2だったが、1TRはレベルBでNTNN、2TRはレベル1でNNNYと大崩れ。要素でないところで女性が転倒したのが響いたか。DiStはレベル2。最後のCuLiはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の27.79、演技構成点最低の26.2、転倒の減点1、合計52.99でRD8位。NHK杯より低い点数で暗い顔。
 6番滑走でウルタド・ハリアビン組(西。26,27)。今季ヘルシンキ大会で4位。曲は「I've Seen That Face Before」と「リベルタンゴ」。コーチはズーリン他。冒頭の1TRはレベル3でYYYN。全ジャッジが加点1〜3。しかし2TRはレベル1でNNNYととりこぼし。ただ、どの組よりもタンゴっぽく、全ジャッジが加点。SqTwは、女性が第2でよろけてレベル2、男性はレベル4で-2〜1。MiStはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の34.28、演技構成点2番目の32.12、合計66.4でRD3位。キスアンドクライで女性が暗い顔。

 7番滑走でステファノワ・ブキン組(露。23,25)。今季ヘルシンキ大会優勝。曲は「マラゲーニャ」他。冒頭のSqTwはシッティングをやめ、男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。MiStはレベル2だが全ジャッジが加点3〜4。しかし、なんと1TRはレベルBでNNYN<、GOEは-1〜3と割れた。2TRはレベル1でNYNY<と、どうしたことか。それでも2TRの方は、GOEは全ジャッジが加点2〜3。ヘルシンキ大会では、両セクションともレベル3だった。今季の課題は難しいようだ。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。終わって戻ってくるときから、女性が謝っているようだった。それでも技術点最高の37.3、演技構成点も最高の37.19、合計74.49でRD1位。
 最終滑走で昨季世界ジュニア銀メダルのカレイラ・ポノマレンコ組(米。18,17)。今季ヘルシンキ大会5位。曲は「Tango Jalousie」他。振付・コーチともシュピルバンドとカメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1TRはレベル2でYYNN。2TRはレベル1でTNNY。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStはレベル3に加点2〜3。最後のRoLiはレベル4に加点ほぼ2〜3。技術点2番目の36.98、演技構成点3番目の32.03、合計69.01でRD2位。

 フリー。2番滑走で小松原・コレト組。曲は「Une histoire d'amour」。冒頭のCoSpはレベル4。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。SyTwは女性レベル3、男性レベル2。OFStは男女ともレベル2。RoLiはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。明るい曲調になるChStは笑顔で滑り、全ジャッジが加点。MiStはレベル2だが加点評価。最後のコレオ要素二つは、全ジャッジが加点。うちChSlは加点1〜3。フリーは、終わったとき二人とも笑顔。技術点6番目の49.44、演技構成点8番目の40.85、合計90.29でフリーも8位、総合143.28で8位。
 7番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のCuLiなどリフト三つはレベル4。うちRoLiは加点4〜5。OFStは女性レベル3、男性レベル2。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜5。コレオ要素二つは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のChTwでお得意のシッティングスタイルを披露すると、会場が沸いた。男性は終わった途端、片ひざをついた姿勢のままガッツポーズ。基礎点44.33に全体で23点以上もの加点。技術点ダントツの67.72、演技構成点最高の57.22、合計124.94でフリーも1位、総合199.43で優勝。これでファイナル確定。

 8番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組。曲は「Bloodstream」他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSpはレベル3だが加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。MiStはレベル2。リフト三つはレベル4だが、うちStaLiは一人だけGOE0。他は2〜3。OFStは男女ともレベル2だが加点1〜3。ChStは加点1〜3。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の56.97、演技構成点も3番目の48.23、合計105.2でフリー3位、総合174.21で3位。シニア1年目で表彰台はすごい。
 最終滑走でウルタド・ハリアビン組。曲はピンク・フロイド「Great Gig in the Sky」他。ChSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは加点3〜4。リフト二つはレベル4で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4。OFStは女性レベル3、男性レベル2だが加点2〜3。SeStはレベル3の上、加点ほぼ3。ChStは-1〜2と評価が割れた。SlLiはレベル3だが加点ほぼ2〜3。基礎点43.58に全体で加点およそ13点。技術点2番目の58.6、演技構成点も2番目の49.42、合計108.02でフリー2位、総合174.42、逆転で2位。

フィギュアスケート (2018.11/18,19,23,)

ロステレコム杯 (2018.11/16〜18 モスクワ) GPシリーズ第5戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは羽生、友野。地元ロシアからはコリヤダ、ドミトリエフ、ラズキン。他にメッシング、クラスノジョン(米)など。3番滑走のドミトリエフ(露。26)は、4Aも練習しているらしい。またSPで3Lz+3Fを跳んだが、ステップアウト。SP67.58で9位。フリーで4Aに挑んだがダウングレード。二回転倒してフリー11位。
 7番滑走でクラスノジョン(米。18)。ロシア出身なので、それなりに応援も多い。2年前のジュニアGPファイナル優勝、全米ジュニア王者。昨季は怪我もあり全米シニア10位。今季ネーベルホルン杯5位、GPヘルシンキ大会7位。曲は「Dancing On My Own」。振付はスコット・ブラウン。冒頭で3F+3Loはすばらしくばねがあり、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。テレ朝解説の織田が「彼は第2の3Loの方が得意」と言う。3Aもこらえて決める。スピン三つはレベル4。うち最後のCSSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点6番目の39.92、演技構成点10番目の35.4、合計75.32は自己ベスト更新でSP6位。

 8番滑走で友野(20)。曲は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より「Tema d'Amore」。振付はミーシャ・ジー。リンクサイドにいた。冒頭の4S<はややこらえた。3F+3Tも決める。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点2〜3、最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aは、ジャッジ正面できれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。ミーシャ・ジーっぽいStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の42.47、演技構成点も4番目の39.79、合計82.26は自己ベスト更新でSP4位。
 9番滑走でメッシング(加。26)。今季スケートカナダ2位。曲は「You've Got A Friend In Me」。冒頭連続ジャンプの予定が4T<で転倒。すばやく起き上がり、FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。続く3Aは片手付き。めずらしい。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。あと二つのスピンは高速回転でレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる最後のジャンプは3Lz+2Tと第2を付けて連続ジャンプをなんとかリカバリー。技術点7番目の33.87、演技構成点3番目の40.96、転倒の減点1、合計73.83でSP7位。

 10番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。23)。今季。曲は「Bloodstream」。4回転二つ成功。冒頭で4S+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。1.1倍になる4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の51.48、演技構成点5番目の38.46、合計89.94でSP2位。
 11番滑走でコリヤダ(露。23)。曲は「I Belong to You」。振付はランビエール。冒頭は4Tからの連続ジャンプの予定だったが、3Tにダウングレード、両足。次を3Lz+2Tにして連続ジャンプの要素はリカバリー、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは3〜5、FSSpは2〜4。しかし、1.1倍になる3Aの予定がパンクして1Aとなり、無得点。要素を失う。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点10番目の27.74、演技構成点2番目の41.36、合計69.1でSP8位と大幅に出遅れ。
 最終滑走で羽生(23)。今季GPヘルシンキ大会優勝。曲は「Otonal」。振付はジェフリー・バトル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4S成功、加点ほぼ4〜5。ヘルシンキ大会よりずっとよい。続く3Aも加点3〜5。つなぎを入れた後、4T+3Tも決める。第2はややこらえ気味だが、すぐイーグルに入った。加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。技術点最高の62.44、演技構成点も最高の48.09、合計110.53は世界最高更新でSP1位。

 フリー。4番滑走でメッシング。曲は昨季に引き続きチャップリン・メドレー。4T二つとも転倒。 技術点7番目の68.7、演技構成点3番目の80.22、転倒の減点2、合計146.92でフリー6位、総合220.75で5位。
 6番滑走でコリヤダ。曲は「カルメン」。 技術点5番目の70.82、演技構成点2番目の85.5、合計156.32でフリー4位、総合225.42で4位。
 7番滑走で友野。曲は「リバーダンス」。冒頭の4S+2Tは間にオーバーターン。しかし二つ目の4Sはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。3A+1Eu<+3Sも成功。惜しくも第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loもほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3A+3T<はまた間にオーバーターン。3F<はアンダーローテーションに!マーク。最後のジャンプ3Lzはしっかり成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはリバーダンスらしく、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の77.89、演技構成点も4番目の78.58、合計156.47でフリー3位、総合238.73で3位。GPシリーズ初の表彰台。

 9番滑走でクラスノジョン。曲は昨季に戻して「コロブチカ」。 技術点8番目の63.67、演技構成点11番目の69.06、合計132.69でフリー8位、総合208.01で8位。まだ怪我から復調していない感じ。
 10番滑走で羽生。朝の公式練習で4Lzを転倒して右足首を捻挫。「3週間安静」という診断だったが、痛み止めを飲みジャンプ構成を変えて出場。曲は「Origin」。冒頭の4Sはややこらえたが全ジャッジが加点3〜5。続く4Tはきれいに跳び全ジャッジが加点ほぼ4〜5。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の二つは加点2〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Fは!マーク。1.1倍になる4T+1Eu<<+3Sの第2がダウングレード。ほとんど跳んでいなかった。連続ジャンプはこれだけ。続く3A<はアンダーローテーションで転倒。最後のジャンプはパンクして1Aに。第2を付けようとしてやめる。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点3番目の78.25、演技構成点最高の90.64、転倒の減点1、合計167.89でフリーも1位、総合278.42で優勝。ファイナル決定したが、出られないのでは。
 最終滑走でクビテラシビリ。4回転ジャンプを三つ決めた。曲は「Mozart L'Opera Rock」。まず冒頭で4S+3T成功。3A<はアンダーローテーションだったが、3F+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。後半1.1倍になるところで跳んだ4T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。三つ目の4Tは手を付いた。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の81.2、演技構成点5番目の77.44、合計158.64は自己ベスト更新でフリーも2位、総合248.51も自己ベスト更新で2位。

 <女子シングル>10人出場。日本からは松田、山下、白岩。樋口が怪我で棄権、白岩が入った。地元ロシアからはザギトワ、ツルスカヤ、サモドゥロワ。他にトゥルシンバエワ(カザフスタン)、ゴールド(米。23)など。2番滑走のゴールドは明らかに体重過多だったが、本人は「復帰途上」にあるとのこと。しかし2Lz+2Tや3Fe<からの転倒、1Aなどジャンプ全滅。スピン二つはレベル4、StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点で合計37.51、SP10位。フリーは棄権。
 1番滑走で松田(20)。今季スケートカナダ11位。曲は「Me and My Girl」。振付は鈴木明子。冒頭の3T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3S<はわずかに回転不足。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。2A<は明らかに回転不足。左足首は前より悪そうだ。技術点8番目の25.08、演技構成点9番目の26.92、合計52.0でSP8位。解説の織田も「今できることはやった」。本人は試合後「フリーは前回大会以降、一度も通しで滑っていない。集中して臨む」と言っていた。

 4番滑走でサモドゥロワ(露。16)。今季スケートアメリカ3位。曲は「Nyah」。コーチはミーシン。ノーミスの演技。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピ三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Loも成功。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜4。全体にやや雑に見えるが、アンダーローテーションないのが強み。技術点2番目の37.0、演技構成点3番目の30.4、合計67.4でSP2位。
 7番滑走で山下(15)。今季スケートカナダ2位。曲はロッシーニ「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lzはステップアウトで手付き。第2付かず。続く2A<はアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。しかし、1.1倍になる3F<は!マークの上、転倒し、こちらにも第2を付けられずに要素を失う。技術点9番目の23.25、演技構成点7番目の28.75、転倒の減点1、合計51.0でSP9位と大きく出遅れ。実況アナが「表彰台ならファイナル」を連呼してわずわらしい。

 8番滑走でザギトワ(露。16)。今季ヘルシンキ大会優勝。曲は「オペラ座の怪人」。振付はダニール・グレイヘンガウス。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Lz+3Lo成功、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点3〜5、最後のCCoSpは加点2〜5。2Aも加点3〜4。1.1倍になる3Fは両手上げで決め、加点オール4。技術点最高の43.53、演技構成点も最高の37.25、合計80.78は世界最高点更新でSP1位。
 9番滑走で白岩(16)。今季ヘルシンキ大会4位。曲は「All Aboard」他。振付はトム・ディクソン。今回は田村コーチの付添。冒頭の3Lz<+3T<は決めたが、二つともアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは幅があり、全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loも成功。最後のCSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の30.17、演技構成点4番目の30.18、合計60.35でSP5位。
 最終滑走でトゥルシンバエワ(カザフスタン。18)。今季スケートカナダ5位。曲はベートーベン「月光ソナタ」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の3Lzはこらえた。2Aは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる連続3回転の予定が3S+2Tとなり、ステップアウト気味。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4。前回よりジャンプが不調。技術点4番目の30.98、演技構成点2番目の30.75、合計61.73でSP4位。フリーは転倒もあり6位、総合6位。

 フリー。1番滑走で山下。本来は2番滑走だったがゴールドの棄権で繰り上がり。スケートカナダの後、体調を崩し、靴も替えたとか。曲は「蝶々夫人」。冒頭の3連続は3Lz<+3T<+2Tを跳んだが、第1と第2がアンダーローテーション。続く3Fはオーバーターン。2Aはほぼ全ジャッジが加点。スビン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。二つ目の2Aは幅があり、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3T<<は第2がダウングレードで両足。3Lo<もアンダーローテーション。StSqは全ジャッジが加点1〜3。3S+2T<も第2がアンダーローテーション。技術点7番目の52.33、演技構成点も7番目の57.89、合計110.22でフリー7位、総合161.22で7位。
 4番滑走でSP6位のイム(韓国。15)。今季NHK杯6位。曲は「シカゴ」。振付は鈴木明子。コーチはアルトゥニアン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Loも全ジャッジが加点2〜4。3Sもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。連続3回転の予定の3Lzはソロになったが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。3連続は本来次の予定だったが、3F<はアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点1〜3。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3、StSqは加点ほぼ3〜4。技術点3番目の65.57、演技構成点も3番目の62.34、合計127.91は自己ベスト更新でフリー3位、総合185.67、逆転で3位となり、シニア1年目で表彰台。チェ・ダビンの穴を十分に埋めている。

 5番滑走で松田。曲は「The Seasons」。振付はアボット。ますます痛々しい。冒頭は連続ジャンプの予定だったが、3Tで転倒。続く2Aはオーバーターン。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。次は2Loに。3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで二つ目の3T<がアンダーローテーションで第2付かず。StSqと最後のFCCoSpはレベル2。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。二つ目の2Aは決めたが、最後のジャンプは1Sに。なんとか滑りきった。技術点最低の32.31、演技構成点も最低の54.68、転倒の減点1、合計85.99でフリー9位、総合137.99で9位。試合後に「手術してリハビリして、またこの舞台に立ちたい」と言っていた。
 6番滑走で白岩。曲はムソルグスキー「展覧会の絵」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lz+3Tと続く2Aはスピードにのって決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A<はアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。1.1倍になる3Lz+3Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし、3連続の予定の3S<がアンダーローテーションで片手付き、第2以降が付かず。最後の3Lo<でリカバリーしようとしたのか、とうとう転倒。技術点4番目の60.73、演技構成点5番目の60.85、転倒の減点1、合計120.58でフリー4位、総合180.93で5位。

 8番滑走でザギトワ。曲は「カルメン」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tと3S、二つ目の2Aはは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ4〜5。最後のFCCoSpも加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz<+3Loと3F<+2T+2Loでアンダーローテーション。最後のジャンプも2Fでステップアウト。元から体が軽いときの低めのジャンプだったので、背が伸びて跳びにくくなっているのかも。技術点最高の68.68、演技構成点も最高の73.49、合計142.17でフリーも1位、総合222.95で優勝。自己ベスト更新できず、コーチともども浮かない顔。ファイナル決定。
 9番滑走でサモドゥロワ。曲は「バーレスク」。冒頭の3F+3T< は第2がアンダーローテーションだが、他には回転不足はなかった。続く3Lzと3Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Sも決める。1.1倍になる2A+3Tと3F、2A+2T+2Lo全て成功、ほぼ全ジャッジが加点。うち2A+3Tは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の67.07、演技構成点も2番目の63.54、合計130.61でフリーも2位、総合198.01で2位。ファイナルに望みあり。
 最終滑走でSP3位のパガニーニ(スイス。17)。アメリカ生まれ。父がスイス人。2年前までアメリカの選手。昨季国内シニア初優勝、欧州選手権7位、五輪21位、世界選手権20位。今季オータム・クラシック8位、ハロウィーン杯優勝。曲は映画「ララランド」より。振付はモロゾフ。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点2〜3。3T+1Eu+3S<は第3がアンダーローテーション。3Lo+2Tは成功。2Aは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2。ChSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tもほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の58.85、演技構成点6番目の60.22、合計119.07は自己ベスト更新でフリー5位、総合182.5で4位。この後最終戦のフランス杯にも出場予定。

 この時点でGPファイナル決定は宮原とザギトワのみ。

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フィギュアスケート (2018.11/10,11,12,14,15,16)

NHK杯 (2018.11/9〜11 広島) GPシリーズ第4戦

 <ペア>8組出場。1番滑走で須崎・木原組(18,26)。昨季全日本初優勝、四大陸8位、五輪21位、世界選手権24位。6月に木原が肩を怪我して本格的な練習は9月から始めたとか。今季ヘルシンキ大会8位(未見)。曲は「マラゲーニャ」。振付は佐藤有香他。冒頭のソロジャンプは3Tに変更してタイミングぴったりでほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3Twは抱えてしまい、レベル1で-2〜-4。4Li(プッシュリフト)とソロスピン、StSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。3SThは片手付き。最後のBoDsはレベル2。解説の川口が「木原選手はずいぶんペアの選手らしくなった」と言っていた。技術点最低26.62、演技構成点最低23.31、合計49.93は自己ベスト更新でSP8位。インタビューで「レベル4をとれた要素がなかったのでフリーではとりたい」と言っていた。
 5番滑走でペン・ジン組(中。21,24)。昨季国内2位、五輪17位、世界選手権9位。今季スケートカナダ2位(未見)。曲は「オフィーリア」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点2〜4。3Twはレベル3で加点2〜4。3LoThは加点1〜4。BoDsとCCoSpはレベル3。うちBoDsは加点2〜4。StSqはレベル2。最後の4Liはレベル4に加点3〜4。基礎点29.9に全体で8.5の加点。技術点2番目の38.4、演技構成点も2番目の32.26、合計70.66でSP2位。

 7番滑走で世界ランク3位のザビアコ・エンベルト組(露。24,29)。昨季国内3位、欧州選手権銅メダル、五輪7位、世界選手権4位。今季ヘルシンキ大会優勝(未見)。曲はプロコフィエフ「Alexander Nevski」。中世ロシアの英雄を描いた映画の曲とか。振付はチェルニシェフ。解説の川口が「私たちの振付もしてもらっていた。とても滑りやすい振付をしてくれる」と言っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜4。3Tは加点3〜4。3LoThも加点3〜4。4Liと最後のCCoSpはレベル4で加点2〜4。BoDsはなぜかレベル1だが加点1〜4。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。基礎点30.3に全体で9点以上の加点。技術点最高の40.05、演技構成点も最高の33.43、合計73.48は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。26,26)。昨季国内3位、五輪11位、世界選手権6位。今季スケートカナダ3位(未見)。曲は「The First Time Ever I Saw Your Face」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは幅があり、レベル2。3Tは女性が両足気味。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。4LiとCCoSpはレベル4で加点2〜4。3LoThも決める。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の35.87、演技構成点も3番目の31.83、合計67.7でSP3位。今季からカナダのトップペアとなり、牽引する立場に。

 フリー。今季から男子シングルと同じく演技時間が4分に短縮、要素のソロスピンがなくなった。2番滑走で須崎・木原組。曲は「Turn to Stone」。振付は佐藤有香他。冒頭の3Twはレベル2。キャッチのとき女性の体が男性に触れた。ソロジャンプは3Lz<<。なんとか転倒せず。3連続は3T+2T+2Tで二人のタイミングがややずれた。3FThと3SThの両方転倒。解説の川口が「体重がかかとの方にのった」と言う。リフト三つはレベル3。うち一つ目の5SLiは全ジャッジが加点、三つ目の4Liもほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpと最後のFiDsはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。技術点最低の49.6、演技構成点最低の46.16、転倒の減点2、合計93.76でフリーも8位、総合143.69で8位。
 6番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲はピンクフロイド「Shine On You Crazy Diamond」他。冒頭の3Twは女性の体が横になる形でレベル3に-2〜3。連続ジャンプは3S+1T。男性の第2が1回転。3LoThはステップアウト。リフト二つとPCoSp、最後のFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜4。3Tは二人とも乱れた。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3SThはお手本のようにきれいに決まり全ジャッジが加点2〜3。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の58.57、演技構成点3番目の63.39、合計121.96でフリー4位、総合189.66で4位。メダルを逃し、やや悔しそう。

 7番滑走でザビアコ・エンベルト組。昨季の躍進と今季の成績を見ると、一段階レベルアップした感じ。曲は「Toi et Moi」。振付はチェルニシェフ、カメレンゴ。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。続く3T+2T+2Loも全ジャッジが加点1〜4。3Sも少し乱れたが決める。PCoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト三つは加点2〜4。3FThと3LoThも全ジャッジが加点。うち3LoThの方は加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点最高の72.72、演技構成点も最高の67.94、合計140.66でフリーも1位、総合214.14でNHK杯初優勝。これでGPシリーズ2連勝、ファイナル進出決定。
 最終滑走でペン・ジン組。すごく良かった。曲は「バラ色の人生」。振付はローリ・ニコル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のソロジャンプは2Sでほぼ全ジャッジが加点。続く3T+2Tはよく合っていて加点2〜3。3Twは高く、レベル3だが加点3〜4。3LoThと3SThは両方全ジャッジが加点ほぼ4〜5。BiDsはレベル4で加点2〜3。ChSqは加点3〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜4。最後の4Liはレベル3だが加点2〜4。ノーミスで終え、男性が最後のポーズのまま片手を突き上げた。技術点2番目の69.21、演技構成点も2番目の67.37、合計136.58でフリーも2位、総合207.24で2位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは宮原、三原、松田。ロシアからトゥクタミシェワ、ソツコワ、レオノワ。アメリカからベル、ワン、ヒックス。
 4番滑走で今季シニアデビューの紀平(16)。昨季全日本ジュニア優勝、世界ジュニア8位。今季オンドレイ・ネペラ杯優勝。曲はドビュッシー「月の光」。振付はデヴィッド・ウィルソン。冒頭の3A<は転倒。解説の荒川が「いつもより回転が遅いようだ」。続く3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3。FSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点で3〜4。技術点3番目の38.4、演技構成点4番目の32.19、転倒の減点1、合計69.59でSP5位。

 8番滑走でトゥクタミシェワ(露。21)。今季スケートカナダ優勝。曲は「Assassin’s Tango」。衣装は黒。冒頭で3Aを軽そうに成功、全ジャッジが加点2〜3。荒川が「練習では成功の確率は低かった」と言う。続く3T+3Tも全ジャッジが加点2〜4。FSSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。あと二つのスピンもレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzも決め、全ジャッジが加点2〜3。基礎点34.99に全体で8.19の加点。終わったときの笑顔が余裕。技術点最高の43.18、演技構成点2番目の32.99、合計76.17でSP1位。
 9番滑走でイム(韓国。15)。163p。ラジオノワかデイルマンの欠場で繰り上がり。昨季国内シニア3位、世界ジュニア5位。今季アジア・オープン優勝、USインターナショナル2位。曲は「Somewhere In Time」。コーチはアルトゥニアン。冒頭の3Lz!+3Tは!マークだがほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとLSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の38.21、演技構成点5番目の31.57、合計69.78でSP4位。

 10番滑走で宮原(20)。今季スケートアメリカ優勝。曲は「Song for the Little Sparrow」。振付はローリ・ニコル。衣装は淡いクリーム色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ5。あと二つも加点ほぼ3〜4。2Aも決め、加点2〜3。1.1倍になるジャンプはより点数の高い3Loに変更、加点ほぼ2〜3。StSqは加点ほぼ4〜5。基礎点31.49に全体で8点以上の加点。技術点2番目の40.33、演技構成点最高の35.75、合計76.08は昨年以前を含めても自己ベスト更新でSP2位。
 11番滑走でソツコワ(露。18)。昨季国内2位、欧州選手権4位、五輪と世界選手権8位。曲は「Oye Como Va」他。今までとガラッと違うラテンの曲。冒頭の3Lz<+2Tは第1がアンダーローテーションとなり、第2に3回転付けられず。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。2Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点1〜3。全体によくまとめたように見えたが、得点は伸びず。技術点11番目の29.15、演技構成点5番目の31.6、合計60.75でSP9位。
 最終滑走で三原(19)。昨季全日本5位、四大陸2位。曲は「It’s Magic」。振付はデヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz+3T<は第1がやや低かったので第2が回りきれなかったらしい。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4、StSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点5番目の37.7、演技構成点3番目の32.68、合計70.38でSP3位。

 フリー。4番滑走でベル(米。22)。今季スケートカナダ4位。曲は「Experience」他。振付はシェイリン・ボーン、リッポン。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Loも成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpも加点3〜4。FCCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+2T+2Loと3Lz!は!マーク。3Fは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点4〜5。基礎点59.91に全体で10点以上の加点。終わったとき飛び跳ねてガッツポーズ。技術点4番目の71.42、演技構成点5番目の64.57、合計135.99でフリー4位、総合198.96で5位。
 7番滑走でイム。曲は「シカゴ」。昨季ベルが使った曲。直前の6分間練習で三原とぶつかり転倒。冒頭の3Lzと3Loは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzの方は連続3回転の予定だった。次の3S<で転倒。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点。後半、3Lz!+3Tを決めたが、第1が!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+2T+2Loもほぼ全ジャッジが加点。最後のジャンプ2A+2Tで連続ジャンプをリカバリー。最後のStSqとFCSpはレベル4で全土ほぼ2〜4。技術点6番目の63.98、演技構成点も6番目の63.55、転倒の減点1、合計126.53でフリー6位、総合196.31で6位。
 8番滑走で紀平。3Aを2本成功。曲は「Beautiful Storm」。振付はトム・ディクソン。地球の誕生がテーマらしい。雷のような音から始まる。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+3Tとソロの3Aを決め、加点3〜5。3A+3Tは3A+2Tの予定だったらしい。続く3Loも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはスピードもあり加点ほぼ3〜5。3Lz+2Tは加点2〜3。1.1倍になる3Fは加点2〜4。3Lz+2T+2Loもきれいに成功。ChSqも加点2〜4。最後に加点ほぼ2〜4の3Sを決めてガッツポーズ。技術点ダントツの87.17、演技構成点2番目の67.55、合計154.72でフリー1位、総合224.31で初出場初優勝。

 10番滑走で三原。曲は「ガブリエルのオーボエ」他。振付はデヴィッド・ウィルソン。天使のイメージらしい。衣装の背中にヒラヒラしたところがある。冒頭の3Lz+3T<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。2A、3Loと全ジャッジが加点。うち2Aは1〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。後半、3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2A+2Tと3Lz+2T+2Lo、3Sはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の67.71、演技構成点4番目の66.11、合計133.82でフリー5位、総合204.2で4位。
 11番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「Cat Groove」他。冒頭の3Aはオーバーターンしたが、スケートカナダの転倒よりずっと良い。後は3Lz+3Tと3Lzはともに全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。2A+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lo、3Sと次々成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。2A+2T+2Loも成功。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aを決めたが、全体にSPほど勢いがない感じ。技術点2番目の76.21、演技構成点3番目の66.64、合計142.85でフリー3位、総合219.02で3位。
 最終滑走で宮原。表情の作り方など、スケートアメリカよりずっとメリハリがあった。曲は「Invierno Porteno」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Sは全ジャッジが加点2〜4。3Lz!+3Tも回転不足はなし。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpはSPに引き続き加点4〜5。3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。後半、二つ目の3Lz!も!マーク。連続ジャンプは2A<+3T、3F+2T+2Lo<とアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4。ソロの2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。完璧に見えたが、アンダーローテーションが二つもあった。技術点3番目の71.89、演技構成点最高の71.5、合計143.39でフリーも2位、総合219.46で2位。表彰台では少し悔しそうだった。試合後「SPの方がジャンプはよかった」と言っていた。

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、山本草太、佐藤。その他ヴォロノフ、レイノルズ(加)、リッツォ(伊)など。 3番滑走で山本(18)。GPシリーズデビュー。昨季全日本シニア9位。今季アジア・オープン優勝、フィンランディア杯9位。曲は「G線上のアリア」。振付は宮本賢二。ゆったりしたメロディーで滑りの良さを見せた。冒頭の3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2Tは第1をこらえたため、第2は2回転になった。1.1倍になる3Fはきちんと成功、ほぼ全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の38.58、演技構成点7番目の36.4、合計74.98でSP6位。
 8番滑走でワシリエフス(ラトビア。19)。昨季国内シニア3連覇、欧州選手権4位、五輪19位、世界選手権6位。今季ミンスクの試合で優勝。曲は「Papa Was a Rollin' Stone」。振付、コーチはランビエール。衣装の上衣は黒、パンツがなぜか黄色。冒頭の3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。3A<は下りたがアンダーローテーション。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点3〜5。StSqとCCSpはレベル3。うちStSqは音楽を表わし、動きも大きく全ジャッジが加点3〜5。しかし1.1倍になる3Lz<+COMBOが第1がアンダーローテーションでステップアウトし、第2が付かずに要素を失う。技術点11番目の31.68、演技構成点3番目の40.71、合計72.39でSP7位。
 9番滑走でジョウ(米。18)。今季スケートアメリカ5位。曲は「脱出創世記交響曲第3部」。振付はローリー・ニコル。冒頭4Lz<+3Tを決める。第1がアンダーローテーションなのに3回転を付けたのはすごい。続く3Fは両手上げで成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3A<はアンダーローテーション。最後のCCoSpはレベル4。技術点6番目の37.94、演技構成点5番目の37.96、合計75.9でSP5位。

 10番滑走でアリエフ(露。19)。昨季国内3位、欧州選手権銀メダル、五輪と世界選手権7位。今季ロンバルディ杯2位、フィンランディア杯5位。曲は「Modigliani Suite」。冒頭の4Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし続く3A<で転倒。スピン三つはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは決める。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の41.67、演技構成点4番目の40.49、転倒の減点1、合計75.9でSP3位。
 11番滑走で宇野(20)。今季スケートカナダ優勝。曲は「天国への階段」。振付は樋口美穂子。冒頭の4Fはややこらえたが、全ジャッジが加点1〜3。続けて4Tから連続ジャンプの予定だったが転倒。第2付かず。解説の本田によれば「回りすぎ」。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqも加点ほぼ4〜5。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。試合後に「スケートカナダで失敗した3Aはどうしても決めたかった」と言っていた。それは良かったのだが。技術点2番目の48.91、演技構成点最高の44.58、転倒の減点1、合計92.49でSP1位。
 最終滑走でヴォロノフ(露。31)。昨季NHK杯優勝、国内4位。曲は「Appassionata」。振付はガチンスキー他。ただ一人クリーンプログラム。冒頭で4T+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Lzも慎重に跳び、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aもジャッジ席正面で決め、全ジャッジが加点2〜4。CSSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。基礎点41.0ら全体で9.1の加点。技術点最高の50.1、演技構成点2番目の41.27、合計91.37でSP2位。

 フリー。7番滑走でジョウ。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。昨季ジンが使っていた曲。衣装に漢字のような模様。冒頭で4Lzの予定が2Lzに。次は4S<+3Tを下りたが第1がアンダーローテーション。よくぞ第2に3回転が付けられる。3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半の二つ目の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるところで4Lzのリカバリーを試み、アンダーローテーション。3F成功。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3連続は3Lz+1Eu<+3S<となった。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の本田が「後半で4Lzを跳び、相当体力を使って最後は疲れが出た」と言う。技術点3番目の71.66、演技構成点6番目の75.86、合計147.52でフリー4位、総合223.42で4位。
 8番滑走でSP4位のリッツォ(伊。20)。今季スケートアメリカ4位。曲はローリングストーンズ・メドレー。振付はスカリ他。冒頭の4T<で転倒。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tは第1をこらえた。3Loは全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3A<はアンダーローテーション。3連続は3F+1Eu<+2S。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。技術点4番目の70.07、演技構成点も4番目の78.67、転倒の減点1、合計147.71でフリー3位、総合224.71で3位。
 9番滑走で山本。曲は「信長協奏曲」。振付は宮本賢二。冒頭は3Aからの連続ジャンプの予定が1Aに。次の予定を3Aに変更、見事に成功。ほぼ全ジャッジが加点。3Lz!+3Tは!マーク。まだ右足首は完治していないのに。StSqとスピン二つはレベル3。うちFCSSpは全ジャッジが加点2〜4、StSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、二つ目の3Lzがeマーク。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+2Tも成功。3連続は疲れたのか2A+1Eu+1Sに。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。二つ目のスピンで手を切ったらしい。終わったとき少し悔しそうだった。技術点5番目の62.64、演技構成点7番目の75.78、合計138.42でフリー5位、総合213.4で6位。

 10番滑走でアリエフ。曲は「Clouds, The Mind on the (Re) Wind」。振付はアベルブフ。冒頭二つの4回転失敗。一つ目は4T+3Tの予定が2Tにパンク。二つ目は2Tになった上ステップアウトして両足。呆然としていた。それでも3Aと3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqはよく体を使っていて全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは決めたが、3Loに第2は付かず。最後のジャンプは1Lzに。StSqはすばらしくレベル4に全ジャッジが加点3〜4。技術点6番目の57.52、演技構成点3番目の80.84、合計138.36でフリー6位、総合219.52で5位。キスアンドクライではコーチともども笑顔なし。
 11番滑走で宇野。曲はベートーベン「月光ソナタ」。冒頭の4S<はフリーレッグを回し、右足首でこらえた。続く4Fと4Tは成功、全ジャッジが加点。うち4Tは加点3〜5。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqも加点3〜5。FCCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。ChSqはすごいスピードで全ジャッジが加点2〜5。後半、連続ジャンプの予定がステップアウトし4T+REPに。1.1倍になる3Aと3A+1Eu+3Fは決め、全ジャッジが加点。ソロの3Aは加点3〜5。3連続も1〜4。しかし最後のジャンプ3Sもステップアウトし、連続ジャンプのリカバリーはできず。それでも技術点最高の94.18、演技構成点も最高の89.78、合計183.96でフリーも1位、総合276.45でNHK杯初優勝。
 最終滑走でヴォロノフ。曲は「Way Down We Go」。振付はデニス・テン他。冒頭の4Tはまっすぐ上がり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。次は予定では練習中の4Sだったが3Loにして全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+1Eu+3Sはステップアウト。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になる3A、3A+2T、3Lz+2Tは全て成功、ほぼ全ジャッジが加点。解説の本田が「ジャンプが安定している」と言う。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。このへんは本当に手堅い。StSqと最後のCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。基礎点69.25に全体で11.3もの加点。終わったとき疲れ切っていた。技術点2番目の80.55、演技構成点も2番目の82.36、合計162.91は自己ベスト更新でフリーも2位、総合254.28で2位。

 <アイスダンス>9組出場。直前にパパダキス・シゼロン組(仏)棄権。男性の怪我らしい。日本からは小松原・コレト組。他に王・柳組(中)、ナザロワ・ニキーチン組(ウクライナ)、昨季世界ジュニア王者のスコプツォワ・アリーシン組(露)など。今季からショートダンスの代わりにリズムダンス(RD)。今季のパターンダンスは、タンゴ・ロマンチカ。キーポイントは、両セクションとも4つずつ。
 1番滑走で小松原・コレト組(26,27)。組んで3年目。昨年1月に結婚。昨季全日本2位、四大陸10位。今季アジア・オープン、USインターナショナルで3位。曲は「El Sol Sueno」他。今季から拠点をカナダに移し、振付・コーチともデュブレイユ、アグノエル。冒頭のツイズルは女性レベル3と男性レベル4。解説の宮本が「今季からツイズルは二人別々に評価される」と言う。パターンダンスは両セクションともレベル2。1TRのキーポイントはYYNN、2TRはYNNY。DiStはレベル2。GOEは0〜2。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の32.08、演技構成点最低の27.32、合計59.4でRD9位。宮本が「滑り出しからパターンダンスの1TRまではスピードもあって良かった。その後はまとめようとしたのか、動きが小さくなった」。
 6番滑走でザホルスキ・ゲレーロ組(露。24,27)。昨季国内3位、欧州選手権6位、五輪13位、世界選手権8位。今季スケートアメリカ3位(未見)。曲は「ベサメ・ムーチョ」他。第1グループとは、基本の滑りのスピードが違った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のツイズルは二人ともレベル4で加点ほぼ3〜4。SlLiもレベル4で加点2〜3。1TRもレベル4で加点ほぼ2〜3。2TRはレベル3だが加点ほぼ2〜3。キーポイントはYNYY。最後のMiStもレベル3で加点2〜3。技術点最高の41.35、演技構成点も最高の34.14、合計75.49は自己ベスト更新でRD1位。

 7番滑走でパーソンズ兄妹(米。20,22)。2年前の世界ジュニア王者。昨季全米シニア5位、四大陸6位。今季ロンバルディア杯、ネーベルホルン杯ともに2位。曲は「Vuelvo al Sur」他。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ツイズルは二人ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1TRはレベル3でキーポイントYNYY。全ジャッジが加点1〜3。2TRはレベル2でYNYN。最後のMiStもレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の37.36、演技構成点3番目の31.71、合計69.07でRD3位。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,25)。昨季全米4位、四大陸金メダル、世界選手権10位。今季から拠点をカナダに移した。夏に男性が脳しんとうを起こしたので、このNHK杯が今季初戦。曲は「Vuelvo al Sur」他。振付・コーチともデュブレイユ、アグノエル。冒頭のツイズルは二人ともレベル4。1TRはレベル1でYNNN。ただし全ジャッジが加点ほぼ3。2TRはなぜかレベルBでキーポイントはNNNN。MiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の36.76、演技構成点2番目の33.95、合計70.71でRD2位。

 フリー。今季からコレオ要素が増え、コレオリフト、コレオスピン、コレオツイズルに加えてコレオスライディング(ChSl)の中から二つ選ぶ。ChSqはコレオキャラクターステップ(ChSt)に変更。また、新しくワンフット・ステップ(OFSt)という要素が増え、これもツイズル同様男女別々に評価される。
 1番滑走で小松原・コレト組。曲は「ある愛の詩」。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。続くCuLiもレベル4で全ジャッジが加点。ツイズルは女性レベル3、男性レベル4。OFStは二人ともレベル1だが加点も付いた。あと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点。ChStは加点0〜3。曲調が明るく変わって、映画の回想シーンを表現するMiStはレベル2。最後のChSlとChLiはともに全ジャッジが加点。うちChSlは加点2〜4。よく滑り込まれていて演技が短く感じられた。技術点7番目の52.28、演技構成点最低の42.59、合計94.87でフリー8位、総合154.27で8位。
 4番滑走でRD7位のフィアー・ギブスン(英。19,24)。昨季国内2位、世界選手権24位。今季GPシリーズ初参戦、スケートアメリカ5位(未見)。曲は「Bad Girls」他。振付、コーチともアグノエル。とにかく速い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStは加点3〜5。OFStは二人ともレベル3で加点2〜4。リフト三つはレベル4で加点2〜5だが、ロングリフトの二つ目StaLiが時間超過。ツイズルは二人ともレベル3で加点2〜4。最後のChTwとChSlは加点3以上。うちChSlは加点4〜5。技術点最高の65.45、演技構成点4番目の48.84、リフト時間超過の減点1、合計113.29は自己ベスト更新でフリー2位、総合177.2で4位。

 7番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「To Build A Home」。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続くChSpも全ジャッジが加点ほぼ3。ツイズルは二人ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。OFStは二人ともレベル2。あと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。DiStはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。最後のChStとChLiも全ジャッジが加点。うちChStは加点ほぼ3〜4。ノーミスで終わり、二人とも大喜び。技術点3番目の60.27、演技構成点も3番目の49.3、合計でフリーも3位、総合178.64で3位。
 8番滑走でザホルスキ・ゲレーロ組。曲は「Blues for Klook」。振付はC. ディーン。冒頭にChSp。全ジャッジが加点2〜3。続くロングリフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし次のツイズルで男性にミス。女性はレベル4、男性は第2の3回転目でぐらつきレベル3。OFStは二人ともレベル3で全ジャッジが加点。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。RoLiはレベル4だが時間超過で全ジャッジが加点3〜5。CiStはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChStは全ジャッジが加点2〜4。最後のChLiは-1〜3と割れた。全体にまだ曲想を十分表現できていないというか曲が難しいのかも。技術点4番目の58.29、演技構成点2番目の50.27、リフト時間超過の減点1、合計107.56でフリー4位、総合183.05で2位。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は「Trampoline Theme」他。要素でない部分もステップしているように見えた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のツイズルは二人ともレベル4で加点3〜4。ロングリフトはCuLiがレベル4、StaLiがレベル3で加点3〜5。SlLiもレベル3で加点3〜4。OFStは二人ともレベル3で加点ほぼ3〜4。CoSpはレベル4で加点2〜3。MiStもレベル3に加点2〜3。ChStは加点3。ChSlは加点2〜5、ChTwは加点ほぼ2〜4。技術点2番目の62.28、演技構成点最高の51.64、合計113.92でフリー1位、総合184.63、逆転でGPシリーズ初優勝。

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フィギュアスケート (2019.1/26,30,2/1,4)

フィンランド大会 ペア・アイスダンス (2018.11/2〜4 ヘルシンキ) GPシリーズ第3戦

 <ペア>8組出場。日本から須崎・木原組。他に北朝鮮のリョム・キム組(19.26)、アメリカのステラト=デュデク・バーソロミュー組(35,29)などが出場。
 1番滑走で須崎・木原組(18,26)。昨季全日本初優勝、四大陸8位、五輪21位、世界選手権24位。曲は「マラゲーニャ」。振付は佐藤有香他。冒頭の3F<は女性がアンダーローテーションで転倒。3Twは空中でキャッチできず。4LiとFCCoSpはレベル4。3SThも回転不足で転倒。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル3で加点評価。技術点最低の25.77、演技構成点最低の22.45、転倒の減点2、合計46.22でSP8位。
 5番滑走でパブリチェンコ・コディキン組(露。15,19)。昨季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニア優勝。世界ジュニア金メダル。曲は「When Winter Comes」。冒頭の3Twは軽々と高い位置でキャッチ、レベル4に全ジャッジが加点3〜4。3Tもピタッと決まり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThは片手をつきそうだったがこらえた。4Liと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点1〜4。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StSqは途中、女性の腕の下を男性がくぐるときつんのめり、レベル2で-2〜-4。技術点2番目の36.14、演技構成点4番目の27.66、合計63.8でSP3位。強くなりそう。

 7番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組(伊。29,30)。昨季国内3連覇、欧州選手権6位、五輪10位、世界選手権5位。曲は3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。「Never Tear Us Apart」。冒頭の3Sで男性が両足気味。3LoTh成功。4LiとBoDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点ほぼ3〜4、BoDsは加点2〜5。StSqと最後のFCCoSpはレベル3。うちFCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点最高の36.47、演技構成点2番目の31.71、合計68.18でSP1位。
 最終滑走でザビアコ・エンベルト組(露。24,29)。昨季国内3位、欧州選手権銅メダル、五輪7位、世界選手権4位。曲はプロコフィエフ「Alexander Nevski」。確かロシア中世の英雄の映画曲。衣装は二人ともくさび帷子風。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3T<<は、男性がダウングレードで転倒。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。4Liと最後のCCoSpはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点2〜3。BoDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。技術点3番目の35.68、演技構成点最高の32.91、転倒の減点1、合計67.59でSP2位。転倒しなければ、想定通り1位だったが、1点以内なので、なんとか笑顔。

 フリー。2番滑走で須崎・木原組。曲は「Turn to Stone」。冒頭の3Twはレベル1。3F<は女性がアンダーローテーションで転倒。3T+2T+2Tは成功。3FThは両手付き。リフト二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。PCoSpと4Liはレベル4。うち4Liはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThはややこらえた。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の52.91、演技構成点7番目の47.52、転倒の減点1、合計99.43でフリー7位、総合145.65で8位。
 5番滑走でパブリチェンコ・コディキン組。曲は「The Great Gatsby」。冒頭の3Fは決める。続く3T+2T+2Tはきれいに合っていて全ジャッジが加点1〜4。3Twはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも成功、全ジャッジが加点。うち3FThは加点3〜4。リフト二つとFoDsはレベル2とややとりこぼし。5ALiはレベル4だが評価は-2〜3と割れた。最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。基礎点57.3に全体で加点7.37。技術点2番目の64.37、演技構成点4番目の57.44、合計121.81でフリー2位と追い上げたが、総合185.61で3位。

 7番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組。曲は「トリスタンとイゾルデ」。冒頭の連続ジャンプは、女性は3Sに第2も付けたが、男性が第2を付けられず、2S+COMBOに。3Twはレベル3で全ジャッジが加点。スロージャンプは二つともミスが出た。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。2Tは決め、全ジャッジが加点2〜4。リフト二つはレベル3で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。4Liと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点3〜4。基礎点47.0に全体で加点7.86。技術点4番目の54.86、演技構成点2番目の63.73、合計117.59でフリー3位、総合185.77で2位。
 最終滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Toi et Moi」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3T+2T+2Loはピタッと合っていて全ジャッジが加点。3Sで女性が転倒。PCoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは4加点2〜4。3FThは片手付き。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の66.5、演技構成点も最高の65.42、合計130.92でフリー1位、総合198.51で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。8番滑走でステファノワ・ブキン組(露。23,25)。昨季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。曲は「マラゲーニャ」他。冒頭の要素SqTwは得意のシット姿勢で男女ともレベル4、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。MiStとパターンダンスの両セクションともレベル3で全ジャッジが加点2以上。キーポイントはYTYYとYYNY。最後のCuLiはレベル4に全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の42.14、演技構成点最高の36.04、合計78.18でRD1位。
 9番滑走でマクナマラ・カーペンター組(米。19,22)。昨季全米6位、四大陸4位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Quejumbroso」他。振付・コーチともA. キリアコフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。MiStと2TRはレベル3、キーポイントYNYY。うちMiStは加点2〜3。1TRはレベル2で加点1〜3、キーポイントNTYY。最後のRoLiはレベル4に加点2〜4。技術点3番目の38.75、演技構成点も3番目の32.65、合計71.4でRD3位。
 最終滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,30)。昨季国内2位、欧州選手権5位、五輪10位、世界選手権9位。今季スケートアメリカ2位。曲は「Miedo a la Libertad」他。振付、コーチともフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4に加点3〜5。1TRとStaLiはレベル4。うちStaLiは加点3〜5。2TRはレベル2でキーポイントYNYN。加点は1〜4。最後のDiStはレベル3に加点2〜4。技術点最高の42.56、演技構成点2番目の35.8、合計77.36でRD2位。

 フリー。7番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Porz Goret」他。OFSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点2〜3、ChStは加点2。OFStは男女ともレベル2。加点はほとんどなし。リフト三つとCoSpはレベル4で加点2〜4。SyTwはレベル4とレベル3で加点2〜3。DiStもレベル2で加点2〜3。最後のChLiは加点2〜4。まだ滑り込みが足りない感じ。技術点4番目の58.67、演技構成点3番目の48.72、リフトの時間超過の減点2、合計105.26でフリー4位、総合176.66で3位。スペインのウルタド・ハリアビン組がRD5位からフリー3位と追い上げ、総合4位。
 9番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiは加点ほぼ3〜4。CoSpとあと二つのリフトもレベル4で、加点ほぼ3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4、SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChSpは加点3〜5、ChStは加点2〜4。DiStはレベル3で加点2〜4。最後のChTwは、ここ独自のシット姿勢で加点ほぼ4〜5。基礎点44.83に全体でなんと22点以上の加点。技術点最高の67.01、演技構成点も最高の54.9、合計121.91でフリーも1位、総合200.09で優勝。キスアンドクライでは、コーチたちともども大喜び。
 最終滑走でギナール・ファブリ組。曲は映画『ララランド』より「The Audition」他。女性の衣装は真緑だが似合っている。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3だが加点3〜4。この後、なぜか女性が転倒、要素と要素の間で不幸中の幸い。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜5。リフト三つはレベル4。うちStaLiとSlLiは加点3〜5。OFStはレベル3とレベル4で、加点2〜4。ChStは加点3〜5。最後のChLiは加点ほぼ3〜4、ChSpは加点ほぼ3〜5。基礎点45.08は優勝した組より高く、全体での加点も21.75とすばらしい。技術点2番目の66.83、演技構成点も2番目の53.1、転倒の減点1、合計118.93でフリーも2位、総合196.29で2位。

フィギュアスケート (2018.11/5,8,9,10)

フィンランド大会 (2018.11/2〜4 ヘルシンキ) GPシリーズ第3戦

 <男子シングル>11人出場。日本からは羽生、田中刑事。他にクラスノジョン(米)、ビチェンコ(イスラエル)など。 4番滑走でチャ(韓国。17)。昨季国内2連覇。ピョンチャン五輪15位。今季スケートカナダ3位。曲はプロコフィエフ「シンデレラ」より「Midnight」他。振付はウィルソン。冒頭の4Sはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Lo<はアンダーローテーションでステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aはアンダーローテーション。技術点5番目の43.5、演技構成点5番目タイの39.32、合計82.82でSP4位。
 6番滑走でブレジナ(チェコ。28)。今季スケートアメリカ2位。曲はクイーン「Who Wants to Live Forever」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S+3Tは加点2〜4。3Fは加点3〜5。CCSpはレベル3で加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちFSSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aも成功。解説の織田が「ここ数年で最もいいSP」と言う。技術点2番目の51.14、演技構成点3番目の42.17、合計93.31でSP2位。
 7番滑走でボーヤン・ジン(中。21)。昨季四大陸金メダル、五輪4位、世界選手権19位。曲はビートルズ「While My Guitar Gently Weeps」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3T<で転倒。4Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜5。CCoSpとStSqはレベル3。うち最後のStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点5番目の45.86、演技構成点4番目の41.11、転倒の減点1、合計85.97でSP3位。

 8番滑走で田中刑事(23)。昨季全日本2位、四大陸4位、五輪18位、世界選手権13位。今季オンドレイ・ネペラ杯3位。曲は「メモリーズ」。振付はスカリ。冒頭の4S<で転倒。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqは大きな動きで、レベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点6番目の42.28、演技構成点5番目タイの39.32、転倒の減点1、合計80.6は自己ベスト更新でSP7位。
 9番滑走で羽生(23)。曲は「秋によせて」。振付はバトル。昨季は怪我で全日本回避。ビョンチャン五輪金メダル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ4〜5。3Aも加点3〜5。1.1倍になる4T+3Tは第2でややオーバーターン。解説の織田が「振付のように演じている」。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点4〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ4〜5。技術点最高の59.09、演技構成点も最高の47.6、合計106.69は今季世界最高を更新でSP1位。
 最終滑走でコリヤダ(露。23)。昨季国内2連覇、欧州選手権銅メダル、五輪8位、世界選手権銅メダル。今季オンドレイ・ネペラ杯とフィンランディア杯優勝。曲は「I Belong to You」。振付はランビエール。まさかの4T失敗で連続ジャンプ要素を失う。冒頭の4Tでステップアウトし第2付かず。次の3Lzを連続ジャンプに変更するはずが1Lzになり、しかも両足気味で要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点3〜5。技術点38.51、演技構成点2番目の43.25、合計81.76でSP6位。

 フリー。4番滑走で田中刑事。曲はロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」。振付はスカリ。相変わらずジャンプが決まらず。冒頭の4Sは回ったが転倒。続く1Aと2Tはパンク。スピン三つはレベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半ジャッジ正面での3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Lzからの3連続の予定が第1でオーバーターンで後が付かず。3F+2Tは決め、全ジャッジが加点。3Loはなんとか決める。ChSqは大きく動き全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の54.92、演技構成点7番目の72.3、転倒の減点1、合計126.22でフリー9位、総合206.82で8位。次はフランス杯。
 6番滑走でチャ。曲は映画「ロミオとジュリエット」より。冒頭の4Tは慎重に跳び、全ジャッジが加点。続く得意なはずの4S<で転倒。3Lz+3Loはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。後半、3A<+2T<が二つともアンダーローテーション。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+1Eu+3S<はやや疲れたか。3Loは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の80.07、演技構成点4番目の81.3、転倒の減点1、合計160.37でフリーも3位、総合243.19で3位。
 8番滑走でコリヤダ。曲はビゼー「カルメン」より。冒頭で4S<と4Tで転倒。続く3A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でこれも全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点。二つ目の3Aも全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3連続は3Lz+1Eu+2Sになったが全ジャッジが加点。3Lz+2Tも成功、全ジャッジが加点。ジャンプが終わって疲れが出たのかStSqで二度つまづき、レベル2。解説の織田は「転倒で余分に力を使ったのでその影響が出ている」と言う。技術点4番目の75.03、演技構成点3番目の84.0、転倒の減点2、合計157.03でフリー4位、総合238.79で4位と挽回。

 9番滑走でジン。曲は「Hable con ella」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzは壁際になったが足を回して決め、全ジャッジが加点2〜3。しかし続く4Sと4T<で転倒。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。後半、4T+2Tがまた壁際になったが、なんとかつないで決める。しかし3A<で転倒。次の3Aもステップアウトで第2付かず。なんとか3Lz+3Tは跳んだ。ジャンパーがこれでは。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点。最後のChSqも全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の69.21、演技構成点も5番目の76.1、転倒の減点4、合計141.31でフリー5位、総合227.28で5位。
 10番滑走で羽生。曲は「Origin」。冒頭の4Lo<はよくこらえた。続く4Sは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSSpは加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。後半、3Loは余裕があり全ジャッジが加点2〜4。続く4T<はこらえた。次の1.1倍になる新技4T+3A+SEQは第2がオーバーターン気味。3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sも跳びきり、全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。終わったとき汗だくで苦しそうだった。解説の織田は「最後のジャンプに3Aからの3連続をもってくるのはすごい」。技術点最高の98.01、演技構成点も最高の92.42、合計190.43でフリーも1位、総合297.12は今季世界最高で優勝。
 最終滑走でブレジナ。曲は「I'm a Man」。振付はカナエワ。冒頭の4S+2Tをうまく決めて全ジャッジが加点2〜4。続く3Aは転倒。3Fは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpとStSqは加点2〜4、FCCoSpは加点1〜5。後半、3Lzを決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3A+2Tと、3F+2T*+2Lo、3Loを跳びきった。3Loは全ジャッジが加点1〜4。ただし3連続の第2は三つ目の2Tなので無得点。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。最後のCCoSpはレベル2だが、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の80.11、演技構成点も2番目の85.56、転倒の減点1、合計164.67でフリーも2位、総合257.98で2位。

 <女子シングル>11人出場。日本からは本郷、坂本、白岩。地元フィンランドからはペルトネン、リンドフォース。他にはザギトワ、ヘンドリクス等。ニコル・ショット(独)が直前棄権。カレン・チェン(米)も怪我が治らず。コストナーも怪我で回避。代役にアンジェラ・ワン(米)。
 6番滑走で本郷(22)。昨季全日本6位。今季ハーグのチャレンジ杯2位、フィンランディア杯16位。今季から拠点をカナダに移した。曲は映画『キル・ビル』より「Battle Without Honor Or Humanity」。振付はシェイリン・ボーン。コーチは関恵。フィンランディア杯よりずっとよかったが、アンダーローテーションが三つもあった。体が太めで練習不足なのか動きにキレもない。冒頭の連続ジャンプが3T<+3T<。3F<はほぼ回ったのに転倒。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル4。あと二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル2だが、よく曲と合っていて、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最低の23.79、演技構成点7番目の28.32、転倒の減点1、合計51.11でSP11位。

 7番滑走で白岩(16)。昨季シニアデビュー、全日本9位。今季アジアン・オープン2位、USインターナショル5位。曲は「All Aboard」他。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lz+3Tは成功。第1が!マーク。テレ朝解説の織田が「踏切がややフラット」。スピン二つとStSqがレベル2ととりこぼし。うちFSSpは入りで不安定だった。StSqと最後のCSpは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Loはほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の33.29、演技構成点5番目の30.48、合計63.77は今季最高点でSP2位。
 8番滑走でヘンドリクス(ベルギー。18)。昨季国内2連覇、欧州選手権5位、五輪16位、世界選手権9位。曲は「It's All Coming Back To Me Now」。3Lz+3T<は決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F<でステップアウトするまではほぼノーミスだっだけに惜しい。技術点4番目の32.14、演技構成点3番目の31.03、合計63.17でSP3位。

 9番滑走でザギトワ(露。16)。昨季国内優勝、欧州選手権、五輪とも金メダル、世界選手権5位。曲は「オペラ座の怪人」。振付はダニール・グレイヘンガウス。まさかの連続ジャンプ失敗。要素ひとつなくてそれでも1位。冒頭で3Lz+3Loの予定が3Lz+1Loに。要素を失う。解説の織田が「朝の公式練習でも成功していたのに」と驚く。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ4、LSpは加点3〜5。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の33.13、演技構成点最高の35.77、合計68.9でSP1位。
 10番滑走で坂本(18)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、五輪6位。曲は「From My First Moment」。振付はデヴィット・ウィルソン。まさかの転倒二回。冒頭の連続3回転の予定が3Fで転倒。2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqもレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になる最後のジャンプを連続3回転でリカバリーしようとして3Lo+3T<<となりまた転倒。第2を2Tにすれば転ばなかったかもしれないがチャレンジ精神はすばらしい。直後のFCSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の26.93、演技構成点2番目の32.33、転倒の減点2、合計57.26でSP7位。キスアンドクライで号泣。
 最終滑走でコンスタンティノワ(露。16)。昨季国内ジュニア3位、世界ジュニア4位、世界選手権19位。今季シニアデビュー、オントレイ・ネペラ杯3位、フィンランディア杯4位。曲は「マラゲーニャ」。滑りと振付はいいがスパニッシュの香りがしない。冒頭の3Lz+3T全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点1〜4。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほほ2〜3。2Aも全ジャッジが加点。しかし3F<<で転倒。技術点3番目の32.67、演技構成点4番目の30.89、転倒の減点1、合計62.56でSP4位。

 フリー。1番滑走で本郷。曲は「ナザレの子」。振付は宮本。冒頭で連続ジャンプの予定が3Fをこらえてソロに。次でリカバリーするかと思ったが、予定通り跳び3F+REPに。やはりどこか怪我して調整が遅れているのか。3Lz<もこらえた。しかも!マーク。スピン三つはレベル4。StSqはレベル2。3連続は2A+2T+2Lo< 。1.1倍になる3S+2Tは成功。次は3S<に。最後のジャンプもソロの3Tに。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の51.64、演技構成点も9番目の53.84、合計105.48でフリー7位、総合156.59で10位。
 5番滑走で坂本。曲は「The Piano」。冒頭で高さのある3F+3T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く2Aも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lzはeマーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点3〜4。後半3Sをきれいに決め全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで2A+3T+2Tと3F+2Tを成功、全ジャッジが加点。3連続は加点ほぼ3〜4。最後のジャンプ3Loも決め、全ジャッジが加点2〜4。ほぼノーミスでガッツポーズ。Lz以外のジャンプは全て全ジャッジが加点。最後までスピードがあった。技術点3番目の72.96、演技構成点2番目の67.2、合計140.16でフリー2位、総合197.42で3位。
 7番滑走でコンスタンティノワ。曲は「アンナ・カレーニナ」。冒頭で3Lz+3T成功、全ジャッジが加点。続く2A+1Eu+3Sも決め全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2T、3Lz、3Fと成功。うち3Lz意外は全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。やや跳び急いでいるように見えるが、技術点2番目の73.57、演技構成点5番目の61.44、合計135.01でフリー3位、総合197.57で2位。

 9番滑走でザギトワ。曲は「カルメン」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点3。3Sは全ジャッジが加点2〜4。二つ目の2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3Lz<+3Lo<と二つアンダーローテーション。ミスはこれだけ。3F+2T+2Loと3Fも全ジャッジが加点。技術点最高の74.28、演技構成点も最高の72.11、合計146.39でフリーも1位、総合215.29で優勝。
 10番滑走で白岩。曲は「展覧会の絵」。振付はトム・ディクソン。ノーミスでできたが得点伸びず。。全体に音楽に合う動きが多く入っていた。3Lz+3T<は回ったように見えたが。2Aは全ジャッジが加点。FSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。3Fは!マーク。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。二つ目の3Lz+3T<もアンダーローテーション。3連続も3S<+2T+2Lo。プログラムの最後に3Loを決め、全ジャッジが加点。解説の織田が「一番最後にジャンプを持ってくるのは体力的にたいへん」と言う。技術点4番目の64.59、演技構成点も4番目の63.1、合計127.69でフリー5位、総合191.46で4位。
 最終滑走でヘンドリクス。曲は「Differente」。こちらもノーミス。ただし冒頭は3Lz+3T<だった。3F、2A、3Lzは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3連続は3F<+2T+1Loとなる。2A+2Loと3Sも決める。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の64.45、演技構成点3番目の63.6、合計128.05でフリー4位、総合191.22で5位。

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フィギュアスケート (2019.1/6,19,20)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2018.10/26〜28 ラヴァル・ケベック州) GPシリーズ第2戦

 <ペア>8組出場。5番滑走で地元ムアタワーズ・マリナロ組(加。26,26)。昨季国内3位、五輪11位、世界選手権6位。カナダのトップペアとなり、やや顔が硬い。曲は「The First Time Ever I Saw Your Face」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはやや横倒しでレベル4だが、-2〜3と評価は分かれた。3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。その他のBoDsと4Li、CCoSpとStSqは全てレベル4。CCoSp以外は全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち4Liは加点2〜5。3LoThも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の39.29、演技構成点2番目の31.97、合計71.26でSP3位。
 6番滑走でペン・ジン組(中。21,24)。昨季国内2位、五輪17位、世界選手権9位。曲は「オフィーリア」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはよくそろっていて全ジャッジが加点。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。3LoThは幅があり、全ジャッジが加点2〜5。その他のBoDsとCCoSp、StSqと4Liは全てレベル4で全ジャッジが加点2以上。基礎点32.1に全体で8.34の加点。技術点最高の40.44、演技構成点3番目の31.56、合計72.0でSP2位。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。昨季欧州選手権4位、五輪5位、世界選手権銅メダル。曲は「Uninvited」。振付は、怪我で休んでいるアイスダンス世界王者ギヨーム・シゼロン。冒頭の3Twはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tも成功。FCCoSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。4LiとBoDsはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3FThは決めたが、-1〜3と評価が割れた。基礎点31.9に全体で8.09の加点。技術点2番目の39.99、演技構成点最高の34.52、合計74.51でSP1位。演技構成点の差でトップに。

 フリー。6番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「Shine On You Crazy Diamond」他ピンク・フロイド・メドレー。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル4だが相変わらず-2〜2と割れる。続く2A+1Eu+3S<<は第3でダウングレード。しかしこの後はほぼノーミス。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち三つ目の5ALiは加点ほぼ3〜4。PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Tはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。3SThもほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。終わったとき、「やりきった」という安堵の顔。技術点3番目の64.83、演技構成点2番目の64.84、合計129.67でフリー3位、総合200.93で3位。ロシアの若いボイコワ・コズロフスキー組が追い上げてきて、フリー2位と健闘したが、なんとか地元の大会で表彰台を確保。
 7番滑走でペン・ジン組。ジャンプ以外はそつなくやったが得点は伸びず。曲は「バラ色の人生」。振付はローリ・ニコル。冒頭はおそらく予定通りの2Sでほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く3T+1Tは、女性の第2がタイミングのずれた1Tに。後はほぼノーミスだが、リフトのレベルがとりこぼしか。3TwとBiDs、PCoSpと5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜4。3Twも加点2〜4。スロージャンプ二つも全ジャッジが加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトがレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の64.5、演技構成点3番目の64.58、合計129.08でフリー4位、総合201.08で2位。SPの貯金でかろうじて逃げ切った。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組。他の組との差を感じた。曲は「Wicked Game」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4に加点3〜4。3T+2T+2Tと3Sをしっかり決める。うち3Sは加点3〜5。リフト二つはレベル4。うち3Liは加点4〜5、5ALiは3〜5。PCoSpはレベル2だが、加点ほぼ3〜4。スロージャンプ二つも成功。うち3SThは加点ほぼ4〜5。ChSqは加点ほぼ3。FiDsはレベル4で加点1〜3。最後の5BLiはレベル3だが、リフトしたまま男性がしゃがんで膝立ちになる独自の技で、止まる前から男性は空いている手でガッツポーズ。技術点最高の75.34、演技構成点もダントツの72.96、時間超過の減点1、合計147.3でフリーも1位、総合221.81で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。3番滑走でスマート・ディアス組(西。21,28)。女性はイギリス出身。昨季国内優勝、世界選手権12位。曲は「A Evaristo Carriego」。振付、コーチともデュブレイユ、ローゾン等モントリオールチーム。実にタンゴっぽかった。全要素に全ジャッジが加点。パターンダンスから入る。1TRはレベル1(YNNN)、2TRはレベル2(YNNY)。レベルは取れていないが、加点は1〜3。CiStはレベル2だが、加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。最後のSlLiもレベル4で加点2〜5。技術点3番目の38.82、演技構成点4番目の33.53、合計72.35でRD3位。フリーは5位で総合5位。
 5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。昨季は国内および欧州選手権、五輪、世界選手権とも出場なし。曲は「Verano Porteno」。振付はペチュコフ、コーチはズーリン。タンゴらしくはなかったが、全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4、加点は-1〜3。1TR(YYYN)、2TR(YNYY)ともレベル3。うち1TRは加点2〜3。RoLiとMiStはレベル2だが、加点はリフトが1〜4、StSqが3〜4。技術点2番目の38.89、演技構成点も2番目の35.77、合計74.66でRD2位。

 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,27)。昨季全米初優勝、五輪4位、世界選手権銀メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲は「ピアソラ「Alevare」他。振付、コーチともデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1TRはレベル1(NYNN)だが加点3〜4。2TRはレベル3(YNYY)で加点2〜4。MiStはレベル3で加点3〜4。最後のCuLiはレベル4に加点4〜5。基礎点30.79に全体で12点以上の加点。技術点最高の43.24、演技構成点も最高の37.25、合計80.49でRD1位。
 9番滑走で地元最有力のギレス・ポワリエ組(加。24,24)。昨季国内2位、五輪8位、世界選手権6位。曲は「Angelica's Tango」。振付、コーチともキャロル・レイン。男性は立派な口ひげ。冒頭の1TRはレベル1(YTNN)でGOEは-3〜1。たしかこのセクションの最後で女性がつまづいて片ひざを付いた。2TRはレベルB(NNNY)で不等号マークも付いたが、全ジャッジが加点1〜3。上下に伸び縮みする独特なSqTwは、男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜4。CiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点3〜5。技術点7番目の33.47、演技構成点3番目の34.48、転倒の減点1、合計66.95でRD6位と大きく出遅れ。ただし5位とは0.01差。

 フリー。4番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。男性の口ひげはなし。フリーの方がずっとよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwはまた変わった振付で、第1と第2の間のステップに二人で組む動作を入れ、第3まで付けた。男女ともレベル4に加点2〜5。リフト三つはレベル4。うち二つは加点ほぼ4〜5。ChSpは加点2〜4。OFSは女性がレベル2、男性がレベル3で加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3に加点2〜4。新しい要素ChSlは加点4〜5。基礎点44.58になんと22.06もの加点。技術点最高の66.66、演技構成点3番目の53.36、合計120.02でフリー3位、総合186.97で逆転3位。地元で表彰台に乗り、どうやら面目をほどこした。
 8番滑走でハベル・ドナヒュー組。スケートアメリカのときの方が気迫があった。曲は映画「ロミオとジュリエット」より。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4に加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。Spもレベル4に加点3〜4。DiStはレベル3だが加点ほぼ3〜4。OFSは男女ともレベル2で加点2〜4。CuLi+StaLiのロングリフトが二つともレベル4だが、時間超過で加点0〜3。最後にコレオ要素三つまとめた。うちChStと一番最後のChLiは加点3〜5。基礎点44.33に全体で21点以上の加点。技術点2番目の66.02、演技構成点最高の55.25、リフトの時間超過の減点1、合計120.27でフリー2位、総合200.76で連続優勝。ファイナル確定。

 9番滑走でRD4位のローリオ・ルギャク組(仏。21,23)。曲は「Talking to the Moon」他。振付、コーチともデュブレイユ、アグノエルのモントリオールチーム。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFSは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。SeStがレベル1はとりこぼしか。加点は2〜3。ChSpは加点2〜4。CoSpはレベル4で加点2〜3。ロングリフトRoLi+RoLiは二つともレベル4で加点3〜5。StaLiもレベル4に加点2〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChStの方は加点ほぼ3〜4、一番最後のChSlは加点4〜5。基礎点43.33に全体で18.3の加点。技術点4番目の61.63、演技構成点も4番目の49.79、合計111.42は自己ベスト更新でフリーも4位、総合180.32も自己ベストで4位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Suite in D "Air"」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。リフト三つはレベル4。うちStaLiは加点ほぼ4〜5、RoLiは2〜5。OFSは男女ともレベル2で加点1〜4。Spはレベル4に加点3〜4。最後にコレオ要素を三つ。うち二つは加点2〜4、最後のChSpは加点1〜5と評価が分かれた。基礎点43.83に全体で21点以上の加点。技術点3番目の65.33、演技構成点2番目の55.18、合計120.51でフリー1位、総合195.17で2位。次のフランス杯でファイナルをねらう。

フィギュアスケート (2018.10/29,30,31,11/1,2)

スケートカナダ (2018.10/26〜28 ラヴァル・ケベック州) GPシリーズ第2戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、友野。地元カナダからはメッシング、ニューエンなど。 4番滑走でチャ(韓国。17)。昨季国内2連覇、五輪15位。曲はプロコフィエフ「シンデレラ」より「Midnight」他。振付はウィルソン。冒頭の4Sはきれいに決まり全ジャッジが加点1〜4。続く3Lz+3Loも全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも身長に決めた。CSSpはレベル2だが全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜5。この年齢でこれだけ踊れるのはすごい才能。技術点2番目の50.43、演技構成点43.24、合計88.86でSP3位。
 7番滑走で友野(20)。昨季全日本4位、世界選手権5位。曲は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より「Tema d'Amore」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Sは成功、全ジャッジが加点2〜4。解説の織田が「今年から単独のジャンプはステップから直ちに跳ぶということが要素に含まれなくなった」と言う。続く3F+3Tも全ジャッジが加点1〜3。CSSpはやや遅くレベル2だが全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Aで片手付き。FCSpはレベル3。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜5。最後のCCoSpはレベル4。技術点9番目の43.67、演技構成点6番目の37.96、合計81.63は自己ベスト更新でSP8位。3Aが惜しかった。
 8番滑走でニューエン(加。20)。昨季国内3位、四大陸9位、世界選手権25位。今季USインターナショナルで優勝。曲は「That's Life」。久々にいいSP。冒頭で4S+3T<を決める。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Fはガッツポーズも出て全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点が意外に伸びず8番目の43.93、演技構成点5番目の38.29、合計82.22は自己ベスト更新でSP7位。

 9番滑走でメッシング(加。26)。昨季国内2位、五輪12位、世界選手権8位。今季ネーベルホルン優勝。曲は「You've Got A Friend In Me」。すばらしい出来。なかでも3Aは最高。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは柔らかい足首で成功、加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3。3Aは軽々と飛び、加点ほぼ4〜5。スピン二つはレベル4で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzもきれいに決め、加点2〜5。基礎点40.79に全体で加点12.02。技術点最高の52.81、演技構成点3番目の42.24、合計95.05は自己ベスト更新でSP1位。
 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。23)。昨季全米6位、四大陸銅メダル。今季オータムクラシック4位。オーサーコーチの所に移り、トレードマークの長髪もバッサリ切って心機一転。曲は「Love Is a Bitch」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Fは全ジャッジが加点3〜5。しかし次の3A<で転倒。FSSpはレベル3になるが全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。特にCCSpは加点4〜5。1.1倍になる3Lz<+2Tは第1がアンダーローテーションのため、第2がニ回転に。技術点11番目の34.5、演技構成点2番目の42.96、転倒の減点1、合計76.46でSP11位。
 11番滑走で宇野(20)。昨季全日本2連覇、四大陸、五輪、世界選手権銀メダル。今季ロンバルディア杯優勝。曲は「天国への階段」。振付は樋口コーチ。冒頭の4Fは心配されていたが、全ジャッジが加点2〜4。続く4T+3Tはステップアウト。FCSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。1.1倍になる3Aでまさかの転倒。だしぶ斜めに入ったとは思ったが。本人いわく「最近失敗していなかったので、踏み込みが浅かった」とのこと。技術点6番目の46.63、演技構成点最高の43.24、転倒の減点1、合計88.87でSP2位。

 フリー。1番滑走でジェイソン・ブラウン。曲はサイモンとガーファンクルメドレー。振付はウィルソン。冒頭は4Sの予定がパンクして2Sに。ほぼ全ジャッジが加点。続く3A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Sも高くてきれいに跳びほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。バレエジャンプなどを含むChSqは全ジャッジが加点2〜4。後半最初の3Loは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3連続は2A+2T+2Loに。第1は3Aの予定だったらしい。続く3F+3T<はこらえた。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の74.15、演技構成点3番目の84.36、合計158.51は自己ベスト更新でフリー6位、総合234.97で6位。
 4番滑走で地元ニューエン。曲は「ララランド」。振付はブラウニング。冒頭の4S<+2Tは決める。二つ目の4Sは全ジャッジが加点2〜3。3A+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。FCSSpはレベル2。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3Aと1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点。3連続は3F+1Eu<+3S<。FCCoSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Loはこらえた。最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。終わったときガッツポーズ。場内も拍手。ジャンプはいいが、滑りが荒い。力で跳んでいるので疲れてくるとアンダーローテーションになりやすい。技術点5番目の82.86、演技構成点7番目の75.86、合計158.72は自己ベスト更新でフリー5位、総合240.94も自己ベスト更新で5位。
 5番滑走で友野。曲は「リバーダンス」。振付は佐藤操。冒頭で4S二つとも転倒。3A+1Eu<+3Sは決める。FSSpはレベル1。StSqはレベル2。このへんはレベルのとりこぼし。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし1.1倍になる、二つめの3Aはステップアウトに片手付き。3F+3Tは成功。スピン二つはレベル4。最後のジャンプを3Lz+2Tにして連続ジャンプをリカバリー。しかし第1は!マーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の65.98、演技構成点番目の74.22、転倒の減点1、合計139.2でフリー10位、総合220.83で9位。

 10番滑走でチャ。曲は「ロミオ+ジュリエット」。冒頭の4T<は転倒。しかし次の4Sは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Loは!マークだが決める。StSqは柔らかい上半身の動きかうまく、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3A+2Tも全ジャッジが加点。1.1倍になる二つ目の3Aもほぼ全ジャッジが加点。続けて3F+1Eu+3S<と3Loも決める。3Loは全ジャッジが加点。技術点2番目の86.49、演技構成点4番目の80.42、合計165.91でフリーも3位、総合254.77で3位。
 11番滑走で宇野。曲はベートーベン「月光」。振付は樋口コーチ。冒頭の4S<を決めると、続けて4Fと4Tをきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。最後のCCoSpは加点3〜5。5 FCCoSpとStSqはレベル3だがこれも全ジャッジが加点3以上。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。そして4T+2Tも成功、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点。ここまで渾身の演技で息をつめていたら、3A+1Eu+3Fでほぼ転倒、3S+3Tも転倒。終わったとき肩で息していた。技術点ダントツの101.74、演技構成点最高の88.64、転倒の減点2、合計188.38は二つも転んだのに自己ベスト更新でフリー1位、総合277.25も自己ベスト更新で逆転優勝。
 最終滑走でメッシング。曲はチャップリン・メドレー。冒頭は4回転の予定を3Lzにほどいて全ジャッジが加点3〜4。続く4Tも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+2Tも全ジャッジが加点1〜4。スピン二つは速くてレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3Loは高さがあり、全ジャッジが加点2〜4。チャップリンっぽいStSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4T<で転倒、第2付かず。3S+3Tと3Aは決め、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の83.9、演技構成点2番目の87.22、転倒の減点1、合計170.12でフリー2位、総合265.17で2位。

 <女子シングル>11人出場。日本からは樋口、山下、松田。地元カナダからはGPデビューのピノーと4年目のチャートランド。デイルマンの代役マレーが前日に棄権。ロシアから優勝候補のメドヴェデワ、トゥクタミシェワ。
 3番滑走でアメリカ期待の新星アンドリューズ(米。17)。昨季全米シニア6位で世界ジュニアに出る予定だったが怪我で回避。スケートアメリカ(10位)から連戦。曲は「サマータイム」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。2Aも加点1〜3。StSqはレベル3だが加点1〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜4。スケートアメリカより10点以上よかった。技術点2番目の36.16、演技構成点8番目の28.61、合計64.77は自己ベスト更新でSP4位。これで完全復活かと思ったが、フリーでは転倒もあり、109.95で10位、総合7位。
 4番滑走で地元チャートランド(加。22)。3年前のカナダ女王。昨季国内4位、四大陸8位。今季ネーベルホルン杯8位。スケートアメリカ(9位)から連戦。曲は「黒く塗れ」。振付はウィルソン。だいぶ慎重に滑ったが、ジャンプ全て無難に決める。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3T<はなんとか決める。第2がアンダーローテーションでGOEは0〜-3。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の31.82、演技構成点も7番目の28.65、合計60.47でSP8位。フリーも8位で総合8位。

 5番滑走で松田(20)。昨季全日本11位。今季ババリアン・オープン2位、オータムクラシック9位。6月に右足首を怪我したため、右足のトウを付くフリップとルッツを跳べないが、2年ぶりのGPシリーズ二回出場のチャンスのため手術を回避。曲は「Me and My Girl」。振付は鈴木明子。とにかく明るい曲ということらしい。冒頭の3T+3T<と次の3Lo<ともにアンダーローテーション。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。SSpはレベル2だが全ジャッジが加点。StSqもレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点1〜3。今できるところはある程度できた感じ。キスアンドクライでは成瀬コーチと笑顔も。技術点9番目の26.64、演技構成点10番目の26.71、合計53.35でSP10位。
 6番滑走で山下(15)。昨季全日本ジュニア2位、世界ジュニア銅メダル。今季シニアデビュー、ロンバルディア杯3位。曲はロッシーニ「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付は樋口コーチ。スピードにのったままのジャンプ全て鮮やかに成功。冒頭の3Lz+3Tは速くて高く全ジャッジが加点3〜4。続くも幅があり全ジャッジが加点2〜3。スピン三つは速くてレベル4で全ジャッジが加点。うちSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fはeマーク。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点35.41、演技構成点30.89、合計66.3でSP3位。楽しく滑れたらしい。大物だ。
 8番滑走でトゥクタミシェワ(露。21)。昨季国内7位。今季ロンバルディア杯、フィンランディア杯優勝。曲は「Assassin's Tango」。ずいぶん体を絞ってきた。驚きの3A成功。あまりスピードがないように見えた。冒頭で中央へ回り込むような軌道で軽く3A成功。GOEは-1〜4と割れたが3が三人もいた。3T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lzも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3に全ジャッジが加点ほぼ2〜4。貫禄たっぷり。技術点最高の42.39、演技構成点31.83、合計74.22でSP1位。

 9番滑走でトゥルシンバエワ(カザフスタン。18)。昨季四大陸12位、五輪12位、世界選手権11位。今季フィンランディア杯2位。曲はベートーベン「月光ソナタ」。振付は前と同じくグレイヘンガウス。練習拠点をロシアに戻し、ジャンプのタイミングがよくなった。冒頭の3Lz<は決めたように見えたが、!マーク。続く2Aは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4、最後のLSpは全ジャッジが加点3〜5。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点8番目の29.67、演技構成点31.52、合計61.19でSP6位。
 10番滑走でメドヴェデワ(露。18)。昨季欧州選手権と五輪で銀メダル。今季オータムクラシック2位。曲は「オレンジ色の空」。振付はサンドラ・ベジック他。まさかの連続ジャンプ失敗。冒頭の3Lzは!マーク。続く2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし、1.1倍になる連続ジャンプの第1が3F<<となり、大きくバランスを崩して第2付かず。要素を失う。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。FSSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。まだまだできていないということか。技術点10番目の26.5、演技構成点最高の34.33、合計60.83でSP7位と大きく出遅れ。
 最終滑走で樋口(18)。昨季全日本4位、世界選手権銀メダル。今季オータムクラシック5位。曲は「Energia」。振付はシェイリン・ボーン。持ち味の高いジャンプを発揮。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。3Lz+3Tも決まり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Fe<となり、-2〜-5。StSqはレベル3だが曲のタイトル通り、エネルギッシュに踏み、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の34.02、演技構成点2番目の32.49、合計66.51でSP2位。

 フリー。2番滑走で松田。曲は「四季」。振付はアボット。冒頭の3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。3連続は2A+1Eu+2S。第3に3Sを入れると3Sが三回になるため。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。CCoSpは加点1〜3。続く3Lo<と後半の3S<がアンダーローテーション。3S+2Tは加点の出来。1.1倍になる所に3Tと2Aを持ってきた。StSqはレベル2だが0〜3の評価。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。全体にスピードがないが、今できることはやりきった。技術点10番目の50.17、演技構成点も10番目の54.07、合計104.24でフリー10位、総合157.59で11位。次はロシア大会。どこまで怪我が良くなるか。
 5番滑走でメドヴェデワ。曲はピアソラ「Mumuki」他。振付はウィルソン。タンゴで滑りたかったとか。冒頭で3Lz+2T+2Tを決める。第1は!マーク。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzはeマーク。解説の織田が「ジャンプは前より良くなっている。それほどヒザが折れていない」と言う。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。二つ目の2Aも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tと3S+3Tも全ジャッジが加点。最後のジャンプは3Lo<となった。あと二つのスピンはいずれもレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の66.52、演技構成点最高の70.56、合計137.08は自己ベスト更新でフリー1位、総合197.91で3位。
 6番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「Otono Porteno」。冒頭の3Lzで転倒。続く3Fはほぼ全ジャッジが加点。2Aから3連続の予定だったが、こらえた。3Loは焦ったように跳び、乱れた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqは2〜4。ここで落ち着けたらしい。後半、3S+3T、2A+3T、3S+2T+2Tと成功。十分にリカバリー。両手上げ、片手上げが多いのはエテリ組の振付らしい。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の64.61、演技構成点も6番目の60.91、転倒の減点1、合計124.52でフリー5位、総合185.71で5位。

 9番滑走で樋口。曲は「四季」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は金色の地に青と赤の渦巻き。冒頭で3Sの予定が2Sに。3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。2Aはきれいで全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。二つ目の3Lz+3T<もアンダーローテーション。3Lo<<は3連続の予定だったらしいがステップアウト。3Fは!マークでステップアウト。最後を2A+2T+2Loとしてリカバリー。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の52.37、演技構成点5番目の62.41、合計114.78は自己ベスト更新でフリー7位、総合181.29で6位。うーん。SPとフリーがそろわない。
 10番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「You Don't Love Me」他。冒頭の3Aは回っていたが転倒。続く3Lz+2Tは全ジャッジが加点。3Lzも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+3Tもほぼ全ジャッジが加点。3Loと3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。2A+2T+2Loは第3でこらえた。FSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の65.26、演技構成点3番目の64.84、転倒の減点1、合計129.1でフリー3位、総合203.32で4年ぶりの優勝。順位が出るまで不安そうだったが、この時点まで1位だったメドヴェデワを上回り笑顔。
 最終滑走で山下。曲は「蝶々夫人」。冒頭で3Lz+3T+2T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。内二つは全ジャッジが加点。二つ目の2A全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは高さと幅があり、全ジャッジが加点3〜5。3Lo<はアンダーローテーション。StSqはスピードがあるのに深いエッジでレベル3に全ジャッジが加点2〜4。3S+2Tも全ジャッジが加点2〜3。のびのび滑ってほぼノーミス。小さく拳を握りしめた。技術点最高の71.67、演技構成点2番目の65.09、合計136.76でフリー2位、総合203.06は、1位と026の僅差で2位。

フィギュアスケート (2018.12/3,18,24)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2018.10/19〜21 エヴァレット・ワシントン州) GPシリーズ第1戦

 <ペア>8組出場。4番滑走で初めて見るヘイス・ジーガート組(独。19,26)。2年前欧州選手権12位、世界選手権19位。昨季国内2位。今季ネーベルホルン杯4位。曲は「Say Something」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3T成功。3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Liはレベル4。BoDsとStSqはレベル2。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3。技術点3番目の31.92、演技構成点5番目の28.12、合計60.04でSP3位。
 6番滑走でエフィモワ・コロヴィン組(露。19,24)。昨季国内9位。今季ネーベルホルン杯優勝。曲は「Human」。コーチはワシリエフ、モスクビナ。冒頭の3Twは全ジャッジが加点2〜3。3S<は女性が両手付き。3LoThはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜4。4LiとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpは姿勢変化で男性がよろめき、レベル2で2〜-4。終わったとき女性は男性に冷たい目。技術点2番目の32.77、演技構成点4番目の29.61、合計62.38でSP2位。

 7番滑走でケイン・リュデュク組(米。23,28)。昨季全米4位、四大陸銀メダル。今季USインターナショナル、オンドレイ・ネペラ杯優勝。曲は「Bella Belle」。冒頭の3Twはレベル1。GOEは-4〜2と割れた。3Lo<で女性が転倒。3LzThは両足か。4LiとStSq、CCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3。技術点4番目の28.92、演技構成点2番目の29.8、転倒の減点1、合計57.72でSP4位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,25)。昨季国内初優勝、欧州選手権2連覇、五輪4位、世界選手権銀メダル。今季フィンランディア杯優勝。曲は「I Got You (I Feel Good)」。振付はチェルニシェフ、コーチはトランコフ。冒頭の3Twはたいへん高くてレベル4に全ジャッジが加点3〜4。3T<は女性がミス。3LoThはややこらえた。BoDsと4Li、CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちBoDsは加点ほぼ3〜4、4Liは加点2〜3。最後のStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点最高の36.67、演技構成点も最高の34.57、合計71.24でSP1位。得点が伸びず、コーチともども浮かない顔。

 フリー。今季から時間が4分に変更。要素のうちソロスピンがなくなった。5番滑走でケイン・リュデュク組。曲は「W.E.」。振付はカメレンゴ他。衣装はおそろいのグレーの濃淡のパンツスタイル。女性の方にはビーズ。冒頭の3Twはもたれてしまいレベル1。3Lo<はアンダーローテーション。3LzThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。5ALiと最後のFiDsはレベル3。3連続の予定が女性の第3がなくなり3S<+2T+COMBOに。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5SLiは全ジャッジが加点1〜3。3STh成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、二人とも大喜び。技術点4番目の55.58、演技構成点2番目の61.76、合計117.34は自己ベスト更新でフリー2位、総合175.06で3位。
 6番滑走でヘイス・ジーガート組。曲は「House of the Rising Sun」。冒頭の3Twはレベル2。3T+2T成功。2Sは二人ともミス。リフト二つと最後のFiDsはレベル3。3LoThは転倒。PCoSpと4Liはレベル4。3SThはなんとか成功。技術点6番目の48.1、演技構成点5番目の54.96、転倒の減点1、合計102.06でフリー5位、総合162.1で5位。

 7番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。冒頭の3Twはレベル4で高く、全ジャッジが加点4〜5。2S<<は女性がミス。3T+2T+2Tは全ジャッジが加点1〜4。ChSq全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LzThはステップアウト。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜4。FiDsと最後の3Liはレベル3で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点3〜4。3LoThは見事でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の64.0、演技構成点も最高の69.61、合計133.61でフリーも1位、総合204.85で優勝。
 最終滑走でエフィモワ・コロヴィン組。曲はニーノ・ロータ「道」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。2A<<は男性がダウングレード。3S+COMBOは女性が転倒。3SThは全ジャッジが加点2〜3。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の57.37、演技構成点3番目の60.23、転倒の減点1、合計116.6でフリー3位、総合178.98で2位。今後が楽しみ。

 <アイスダンス>10組出場。今季からショートダンスがリズムダンスと名称変更。今季のパターンダンスリズムは「タンゴ・ロマンチカ(TR)」。第1セクション、第2セクションともキーポイントは4つずつ。他にも要素や採点の変更がある。
 7番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。24,27)。昨季国内3位、欧州選手権6位、五輪13位、世界選手権8位。曲は「ベサメ・ムーチョ」他。それまでの組とはスピードと滑らかさが違う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。SlLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。1TRはレベル2でYYNN、加点1〜3。2TRはレベル4、加点1〜3。最後のMiStはレベル3で、加点2〜3。技術点4番目の40.27、演技構成点3番目の33.03、合計73.3でRD3位。この時点で1位となり、キスアンドクライではまあまあという感じ。
 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,27)。地元の優勝候補。昨季全米初優勝、五輪4位、世界選手権銀メダル。曲はピアソラ「Alevare」他。振付、コーチともデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1TRはレベル3でYYNY、加点3〜4。2TRはレベル2でNYYN、加点2〜4。MiStはレベル3だが、加点ほぼ4。最後のCuLiはレベル4に加点3〜5。終わったときのポーズが決まらず、男性が後ろ手をついてくずれた。これが転倒扱い。技術点最高の44.2、演技構成点も最高の36.23、転倒と衣装違反の減点2、合計78.43でRD1位。衣装の違反理由は不明。キスアンドクライは暗くもないが大喜びもしていない。

 9番滑走でマクナマラ・カーペンター組(米。19,22)。昨季全米6位、四大陸4位。曲は「Quejumbroso」他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル3で加点2〜3。パターンダンスは両セクションともレベル4。加点は1TRが1〜2、2TRが0〜3。最後のRoLiはレベル4に加点2〜4。男性の雰囲気が少し変わった。少年ぽい所が残っていたが大人っぽくなってきた。技術点3番目の40.5、演技構成点4番目の31.94、合計72.44は自己ベスト更新でRD4位。
 最終滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,30)。昨季国内2位、欧州選手権5位、五輪10位、世界選手権9位。曲は「Miedo a la Libertad」他。振付、コーチともフーザルポリ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で、加点ほぼ2〜4。パターンダンスは両セクションともレベル3で、1TRはYNYY、2TRはYYNY。加点は2〜3。StaLiはレベル4に加点3〜4。最後のDiStはレベル2でややとりこぼし。加点は2〜3。技術点2番目の40.86、演技構成点も2番目の34.15、合計75.01でRD2位。順位を見てコーチともども喜んでいた。
 この他、初めて見たような気がするイギリスのフィアー・ギブスン組(19,24)がRD、フリーとも5位に入る健闘(先に見たNHK杯で4位)。ここもモントリオールのアグノエル、ローゾンの指導。

 フリー。7番滑走でマクナマラ・カーペンター組。とにかく速かった。全体もシームレス。曲は「Porz Goret」他。男性の衣装は黒子のよう。全要素に全ジャッジが加点。冒頭にコレオ要素二つ。ChSpとChStはともに加点1〜3。フリーのみの新要素OFStは女性がレベル2、男性がレベル3で加点は2〜3。リフト二つはレベル4に加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CoSpはレベル4で加点2〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。StaLiもレベル3だが加点2〜4。最後のChLiも加点2〜3。技術点4番目の59.58、演技構成点も34番目の48.55、合計108.13でフリー3位、総合180.57で惜しくも4位。
 8番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組。曲は「Blues for Klook」。振付はC. ディーン。まだ仕上がっていない感じ。継ぎ接ぎ感がある。StaLiを除いた全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点2〜3。次のロングリフトが時間超過。CuLi+RoLiはともにレベル4で加点はほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2。加点は2〜4。CoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。StaLiはレベル4だが時間超過。評価も-1〜3と割れた。CiStはレベル2で加点2〜3。最後に二つのコレオ要素。必須のChStは加点2〜4、ChLiは加点1〜3。技術点3番目の60.36、演技構成点も3番目の49.72、合計108.08でフリー4位、総合181.38でなんとか3位。

 9番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「ロミオとジュリエット」。ほぼ仕上がっているように見えた。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。Spもレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3だが加点3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル2、加点3〜4。CuLi+StaLiはレベル4とレベル3で、加点3〜5。最後にコレオ要素三つ。ChStは加点3〜5、今季からのChSlは加点3〜4、最後のChLiは加点3〜5。技術点最高の66.79、演技構成点も最高の55.6、合計122.39でフリーも1位、総合200.82で優勝。
 最終滑走でギナール・ファブリ組。曲は映画『ララランド』より「The Audition」他。女性の衣装は真緑。全要素に全ジャッジが加点。。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜4。続くCiStはレベル3だが加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。リフト三つはレベル4。うち女性の姿勢が独特なStaLiは加点3〜5。OFStは女性レベル3、男性レベル2、加点2〜4。ChStは加点ほぼ3〜4。最後に二つまとめてコレオ要素。ChLiとChSpは加点2〜4。技術点2番目の65.35、演技構成点も2番目の51.94、合計117.29でフリーも2位、総合192.3で2位。

 ※※ショック! 日本アイスダンス界期待の若手、立野在(21)が10月末に引退していた。理由は肩の怪我らしい。今季は村元・リード組も解散しているし、一気に未来が不透明に。日本は本当にカップル競技が育たない…。

フィギュアスケート (2018.10/22,24,26,27,28)

スケートアメリカ (2018.10/19〜21 エヴァレット・ワシントン州) GPシリーズ第1戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは出ない。地元アメリカからはネイサン・チェン、ヴィンセント・ジョウ。他にレイノルズとブレジナ、ビチェンコ(イスラエル)、ヴォロノフもエントリー。今季からGOEが11段階評価(-5〜+5)。転倒すると-5で基礎点の半分に。4回転ジャンプとトリプルアクセルは基礎点も下がった。また回転不足判定も厳しくなった。基礎点が1.1倍になるのは、SPの最後のジャンプとフリーの最後3本のジャンプのみに変更。なお、ルール改正のため、昨季までの自己ベストや世界最高点などはクリアされている。
 2番滑走でイー(マレーシア。21)。昨季四大陸16位、五輪25位、世界選手権21位。今季からGPシリーズ参戦。拠点はカナダ。曲は「To Build A Home」。振付はエルヴィン・ワン。冒頭で4Sを成功、全ジャッジが加点1〜3得たのが大きかった。続く3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tは!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の46.09、演技構成点10番目の35.43、合計81.52は自己ベスト更新でSP3位。フリーは9位で総合7位。
 4番滑走でブレジナ(チェコ。28)。昨季欧州選手権8位、五輪16位、世界選手権10位。曲は「Who Wants to Live Forever」。振付はシェイリン・ボーン。コーチはアルトゥニアン。冒頭で4S+3Tをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。しかしソロのフリップがパンクして1Fになり、無得点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜4。後半、3Aを頑張って決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の82.09、演技構成点2番目の39.82、合計82.09は自己ベスト更新でSP2位。

 5番滑走でレイノルズ(加。28)。昨季国内5位、四大陸7位。曲は「Illusionary World」。4S<+3Tは成功。しかしソロの4T<<でステップアウトし手付き。3A<<は両足で転倒。ジャンプがしまっておらず回転速度が足りないように見える。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。もう一つもほぼ全ジャッジが加点。CCSpはレベル2。テレ朝解説の織田は「前半にジャンプ三つ、後半にスピンとかたまっている。もう少しバランスよく」と言う。技術点最低の27.62、演技構成点も最低の35.0、転倒の原点1、合計61.62でSP12位。フリーは10位で総合11位。
 7番滑走でジョウ(米。18)。昨季全米3位、五輪6位、世界選手権14位曲は「エクソジェネシス協奏曲第3番」。振付はバトル。怪我明けらしい。冒頭の4Lz<+3Tは下りた。4F<は!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。後半の3A<は下りた。技術点4番目の39.52、演技構成点5番目の37.86、スタート遅延の減点1、合計76.38は自己ベスト更新でSP6位。

 9番滑走でリッツォ(伊。20)。昨季欧州選手権9位、五輪21位、世界選手権17位。曲は「Volare」。冒頭の3Aは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点2〜4。後半、3Fはeマーク。技術点6番目の39.12、演技構成点3番目の38.97、合計78.09でSP5位。
 10番滑走でチェン(米。19)。昨季全米連覇、五輪5位、世界選手権金メダル。曲は「キャラバン」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜5。4F<は!マーク。CCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。後半、3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点2番目の45.94、演技構成点最高の44.64、合計90.58は自己ベスト更新でSP1位。
 11番滑走でヴォロノフ(露。31)。昨季NHK杯優勝、GPファイナル4位、国内4位。曲はラフマニノフ「Prelude No.5」。振付はザボジン。冒頭で4T+2T成功、全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzはこらえる。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aでステップアウト。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の39.32、演技構成点4番目の38.86、合計78.18でSP4位。

 フリー。4番滑走でSP9位のニューエン(加。20)。昨季国内3位、四大陸9位、世界選手権25位。今季USインターナショナル優勝。曲は「ララランド」。振付はブラウニング。冒頭の4S+2T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Sはこらえる。3F+1Eu<+3Sは、今季から呼び名がオイラーになった第2がアンダーローテーション。スピン二つはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点2。3Aはほぼ全ジャッジが加点2〜3。しかし二つ目の3Aがパンクして1Aに。ここから1.1倍になるのに。続く3F+2Tで連続ジャンプはリカバリー。FCCoSpはレベル1ととりこぼし。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプは2Loに。いかにも疲れた感じ。オーサーコーチの所にいたときの滑りの良さがなくなり、普通の選手になった。技術点6番目のも6番目の68.99、演技構成点74.14、合計143.13は自己ベスト更新でフリー6位、総合212.99で6位。
 7番滑走でヴォロノフ。曲は「Way Down We Go」。振付はデニス・テン。今年の夏、強盗に刺されて失血死したテンの才能を滑ることで表現したいとのこと。冒頭で4T+3Tをややこらえたが成功、全ジャッジが加点ほぼ3。続く4Lo<<はダウングレード。解説の織田が「30歳過ぎて新しい4回転ジャンプを習得するのはたいへんだったと思う」。3T+1Eu+3Sは決める。3Loは余裕で成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になるジャンプはまず3A+2Tを成功、全ジャッジが加点一から。しかし二つ目の3Aで転倒。継ぎも2Lzに。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3で全ジャッジが加点とまとめてきた。技術点4番目の71.14、演技構成点3番目の78.12、転倒の減点1、合計148.26でフリー4位、総合226.44で3位。
 8番滑走でジョウ。曲は映画「グリーン・デスティニー」より「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。昨季?ボーヤン・ジンが使った曲。振付はバトル。冒頭の4Lz+3T<は、第1は高くてよかったが第2がアンダーローテーション。次はパンクして2Fになり!マークも。3種類目の4T<もアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。後半、3A<+2Tを跳んだが第1がアンダーローテーション。二つ目の4Lz<もアンダーローテーションだが、ここから1.1倍になる。続く3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプで3Lz+1Eu+3Fを跳ぶのは野心的なプログラム。第1が!マーク。StSqはなんとレベル1だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。基礎点は74.23だがアンダーローテーションが多く、下回った。技術点3番目の72.87、演技構成点5番目の76.5、合計149.37でフリー3位、総合225.75で4位と0.06差の5位。

 9番滑走でリッツォ。曲はローリング・ストーン・メドレー。振付はスカリ他。冒頭の4T<は両足。3A+2Tと3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点2〜4、FSSpも全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、二つ目の3A<<は両足。3F+1Eu+2Sは決める。ただし第1が!マーク。3Lzは全ジャッジが加点。StSqは「黒く塗れ」の部分に合わせて踏み、レベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の70.2、演技構成点4番目の77.52、合計147.72は自己ベスト更新でフリーも5位、総合225.81で4位。
 10番滑走でチェン。曲は「Land of All」。振付はローリ・ニコル。ジャパンオープンでは、全然まだまだの内容だったが、かなり仕上げてきた。冒頭は3Loの連続ジャンプの予定がソロに。続く4Lzはややこらえたが成功。3F+3Tも!マークだが決める。3Aは気合いを入れ、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル2でややとりこぼしだが、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる4T+3T、4T+2T+2Lo、3Lzを全て成功。ここだけで40点以上稼ぐ。ChSqもよくキレがあり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。基礎展84.01に全体で加点が15.04も。技術点ダントツの99.05、演技構成点も最高の90.94、合計189.99は今季世界最高でフリーも1位、総合280.57で優勝。
 最終滑走でブレジナ。曲は「I'm a Man」と「Thunderstruck」。振付はカナエワ。冒頭で4S+2T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3A+2Tも全ジャッジが加点2〜4。二つ目の4Sの予定は2Sに。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3Lzも全ジャッジが加点。二つ目の3Aはステップアウト。次の3Fのところでたぶん3連続の予定がソロになるも全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3Loもソロで全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。最後のCCoSpも全ジャッジが加点3〜4。終わったとき、解説の織田が「ここ何年かで最高のフリー」。技術点2番目の74.18、演技構成点も2番目の83.24、合計157.42は自己ベスト更新でフリーも2位、総合239.51で2位。

 <女子シングル>11人出場。日本からは宮原、坂本、本田。地元アメリカからはテネル、アンドリューズ。他にツルスカヤ、チャートランド(加)など。直前にラジオノワ(露)が怪我で棄権。 1番滑走でサモドゥロワ(露。16)。今季シニアデビュー。曲は「Nyah」。コーチはミーシン。冒頭で3F+3Tを成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だがこれも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Loも全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の35.82、演技構成点8番目の28.59、合計35.82は自己ベスト更新でSP3位。
 4番滑走で地元期待の若手アンドリューズ(米。17)。昨季全米シニア6位、四大陸7位。曲は「サマータイム」。冒頭は3T+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。オータムクラシックの時よりレベルを落としたとアナウンサー。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。2Aで転倒。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3Loはアンダーローテーション。技術点9番目の29.06、演技構成点も9番目の27.97、転倒の減点1、合計56.03でSP9位。ころぶと本当に「痛い」。フリーでも一回転倒して10位、総合10位。次に期待したいが、すぐスケートカナダらしい。
 7番滑走で本田(17)。昨季全日本7位。曲は「Seven Nations Army」。振付はシェイリン・ボーン。コーチはアルトゥニアン。衣装は真っ赤に黒いアクセント。冒頭の3Lo+3T<は第2がアンダーローテーション。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の荒川も「流れがあってよかった」。スピン二つがレベル3だが全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3Fもアンダーローテーション。LSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。全体的にはネーベルホルンよりもまとまっていてよかったが、ジャンプの回転に課題。技術点6番目の30.38、演技構成点3番目の32.36、合計62.74は自己ベスト更新でSP4位。

 9番滑走でテネル(米。20)。昨季全米優勝、五輪9位、世界選手権6位。曲は「Rebirth」。振付はブノワ・リショー。オータム・クラシックでは成功した冒頭の連続ジャンプでミス。3Lz+1Loとなり要素を失う。荒川が「第1ジャンプが低かった」。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSp以外は全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。2Aも全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3Fは!マーク。技術点8番目の29.68、演技構成点4番目の32.04、合計61.72でSP5位。
 10番滑走で坂本(18)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、五輪6位。曲は「From My First Moment」。振付はウィルソン。衣装は肩からスカートへ色が濃くなる赤紫のグラデーション。冒頭の3F+3Tをスピードにのって決めると、続く2Aも幅があり流れるように成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqとFCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるソロの3Loは全ジャッジが加点2〜5。ノーミスで終わったとき小さくガッツポーズ。技術点2番目の37.92、演技構成点も2番目の33.37、合計71.29は自己ベスト更新でSP2位。
 最終滑走で宮原(20)。昨季全日本4連覇、五輪4位、世界選手権銅メダル。曲は「小雀(コガラ)に捧げる歌」。振付はローリ・ニコル。衣装は濃いグレー。滑り始めから安定した感じ。冒頭の3Lz+3Tはしっかりエッジで着氷し、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜5。2Aも全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの3Fは!マーク。全てのジャンプで回転不足なし。技術点最高の39.42、演技構成点も最高の34.44、合計73.86は自己ベスト更新でSP1位。しかし宮原は、もう少し得点が出ると思ったようで首をかしげていた。

 フリー。SP10位のヘンドリクス(ベルギー)が体調不良で棄権。1番滑走でSP11位のチャートランド(加。22)。昨季国内4位、四大陸8位。曲は「Sunset Boulevard」。振付はウィルソン。冒頭の3Lz+3T<と、続く3Feでミスはあったが転倒しなかったのが大きかったのではないか。2Aはいいできで、ほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3、StSqもレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Loをこらえ、1.1倍になる2A+1Eu+3S<、3Lz<<両足、3S+2Tとミスはあるが跳びきった。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSSpは加点1〜4。久々によかったと思う。本人も喜んでいた。技術点7番目の53.6、演技構成点8番目の54.9、合計108.5でフリー7位、総合155.49で9位。
 6番滑走でテネル。曲はプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。振付はブノワ・リショー。連続ジャンプの要素を欠いてSP5位からの挽回を図る、気迫の演技。冒頭の2Aは幅もあり全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Lo<は気迫が勝ちすぎたか。3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点ほぼ2〜4、最後のCCoSpは加点3〜5。後半の2Aも全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3Lz<+3T<+2Tは空回り。3F+2Tはほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプ3Sもこらえた。ChSqは雰囲気たっぷりに滑り、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の65.86、演技構成点3番目の65.31、合計131.17でフリー4位、総合192.89で4位。3位に届かずくやしそうだった。
 8番滑走で本田。曲は映画の音楽「Lovers」。振付はローリ・ニコル。衣装はピンクに赤い花の飾り。ネーベルホルン杯のときよりピンクの部分が増えた。冒頭の3Lz+3T<<で転倒。続く3F<も!マークでステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3S<は着氷で崩れる。1Aになってしまう。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる三つのジャンプも、1A+3T<、2Lo、3F<+2T+2T<という有様。FCSpはレベル2だが全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。試合後に、朝の練習から足首が変で、最初のジャンプで傷めて踏ん張れなかったと言っていた。技術点最低の37.66、演技構成点5番目の58.64、合計95.3でフリー9位、総合158.04で8位。

 9番滑走で坂本。曲は映画「ピアノレッスン」より「The Piano」。振付はブノワ・リショー。冒頭で3F+3T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く2Aも幅があり、全ジャッジが加点2〜4。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜5、StSqは2〜4。後半最初の3Sは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3T+2T、3F+2T、3Loも全ジャッジが加点。うち3Loは加点3〜5、2A+3T+2Tは3〜4。 ChSqも全ジャッジが加点3〜5。基礎点62.23に全体で13点以上の加点。技術点最高の75.41、演技構成点も2番目の67.2、合計142.61は自己ベスト更新でフリーも2位、総合213.9も自己ベスト更新で2位。
 10番滑走で宮原。曲は「Invierno Porteno」。振付はトム・ディクソン。衣装は濃い赤紫。冒頭の3Sはわずかに軸がぶれたが加点評価。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5。あとの二つも2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。後半最初の3Lzも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3T、3F+2T+2Lo、2Aと全て成功。うち2A+3Tと2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3連続は第1が!マーク。とにかく全てのジャンプで回転不足なし。基礎点61.91に全体で13点以上の加点。技術点2番目の75.0、演技構成点最高の70.85、合計145.85は自己ベスト更新でフリーも1位、総合219.71も自己ベスト更新で優勝。
 最終滑走でサモドゥロワ。曲は「Welcome to Burlesque」他。冒頭で3F+3T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lzと3Loも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。あと二つも加点2〜3。後半最初のも全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+3T、3F、2A+2T+2Loも決める。うち2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マーク。3連続は全ジャッジが加点。基礎点61.11に全体で10点以上の加点。技術点3番目の72.07、演技構成点4番目の62.22、合計198.7は自己ベスト更新でフリーも3位、総合198.7も自己ベスト更新で3位。こうしてみると、1〜3位の人はジャンプの回転不足がなく、4位のテネルは三つにアンダーローテーションがあり、そこが大きい。


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フィギュアスケート (2018.3/31,7/14,15,20,21)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2018.3/21〜25 ミラノ・イタリア)

 <ペア>28組出場。日本からは須崎・木原組。ピョンチャン五輪銀メダルのスイ・ハン組(中。22,25)は女性の怪我、デュハメル・ラドフォード組(加。31,32)はプロになるため引退。
 11番滑走で須崎・木原組(17,25)。今季全日本初優勝。四大陸8位、ピョンチャン五輪団体5位、個人戦21位。曲は「Yuri on Ice」。コーチ、振付とも佐藤有香他。Jスポーツのペア解説は初登場の前田真美さん。「まだ3年目ですがずいぶん上手くなった」。冒頭の3Lzはややずれて決まったが、女性が!マーク。3Twはもたれてしまいレベル1。3Liはレベル3。めずらしくレベルのとりこぼしか。3SThは両手付き。これが痛かった。PCoSpと最後のFiDsはレベル4。StSqはレベル2。技術点27.53、演技構成点25.8、合計53.33でSP24位。フリーに進めず。
 16番滑走でペン・ジン組(中。20,23)。今季国内2位、ピョンチャン五輪17位。曲は昨季のものに戻して「My Drag」。振付はローリ・ニコル。小林アナによると「コーチたちからは五輪の前に曲を戻すことを勧められたが本人たちが五輪までタンゴを選んだ」とのこと。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは今季やっと決まった感じ。3LoThは加点1〜3。3TwとFiDsはレベル3。うち3Twは加点2〜3。StSqと最後の3Liはレベル4。うち3Liは加点2。PCoSpはレベル2。技術点6番目の38.76、演技構成点7番目の33.22、合計71.98でSP6位。

 19番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。25,25)。女性が足首を怪我。今季国内3位、ピョンチャン五輪11位。曲は「Sweet Dreams」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3。3LoThはこらえたが全ジャッジが加点。3Tは無難に成功。StSqとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとPCoSpは加点ほぼ2。3Liははレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2。技術点8番目タイの37.8、演技構成点9番目の32.69、合計70.49でSP10位。大きなミスはないが得点は伸びず。キスアンドクライでは浮かない顔。
 21番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。女性はミラノ生まれ。今季欧州選手権5位、ピョンチャン五輪6位。曲は「アメリカかぶれ」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル3でややもたれた。3FThはステップアウト。3LiとFiDs、PCoSpと最後のStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは楽しそうに踏み、加点2〜3。技術点12番目の36.97、演技構成点5番目の34.4、合計71.37でSP8位。
  22番滑走でセガン・ビロドー組(加。21,24)。女性が怪我。今季国内2位、ピョンチャン五輪9位。曲は「Everybody Wants to Rule the World」。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル3だが0〜-2。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。3LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。FiDsもレベル3だが全ジャッジが加点。しかし3FThは軸が傾き転倒。最後のPCoSpはレベル2で全ジャッジが加点。技術点27.63、演技構成点30.05、転倒の減点2、合計55.68でSP22位。フリーに進めず

 23番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。女性が怪我。今季ピョンチャン五輪8位。曲は「白鳥の湖」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tは全ジャッジが加点ほぼ2。3Twは高く、でもレベル3で全ジャッジが加点2〜3。FiDsとStSq、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。3LoThでタッチあり。3Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。あまり得点が伸びず。技術点8番目タイの37.8、演技構成点7番目の33.51、合計71.31でSP9位。
 24番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組(伊。28,29)。今季欧州選手権6位、ピョンチャン五輪10位。曲は重々しい「Magnificat」。冒頭の3Sは全ジャッジが加点。3Twもレベル4で全ジャッジが加点。3LoThはわずかに片手つき。3LiとFiDs、StSqとPCoSpは全てレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のPCoSpは加点1〜3。技術点7番目の38.29、演技構成点6番目の34.24、合計72.53でSP5位。
 25番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。今季国内初優勝、欧州選手権金メダル、ピョンチャン五輪4位。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。振付はチェルニシェフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは余裕があり、レベル4に加点3。3Tもピタッと決まり加点ほぼ2〜3。3LoThも加点ほぼ3。FiDsとPCoSp、3LiとStSqは全てレベル4で加点2〜3。技術点2番目の43.66、演技構成点も2番目の37.63、合計81.29でSP2位。

 26番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。今季欧州選手権は休み、ピョンチャン五輪金メダル。曲は「That Man」。振付はディーン、カー他。3FTh以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高くて軽くレベル4に加点3。3Sも加点1〜3。3FThは0〜3と評価が割れた。3LiとStSq、FiDsとPCoSpは全てレベル4で加点2〜3。うちStSqは加点3。解説の前田さんは「すきまなく振付されている」。技術点最高の44.14、演技構成点も最高の38.84、合計82.98は自己ベスト更新でSP1位。
 27番滑走でザビアコ・エンベルト組(露。23,28)。今季国内3位、欧州選手権銅メダル、ピョンチャン五輪7位。ピョンチャン五輪に国内2位のストルボワ・クリモフ組の出場が許されなかったので国内4位のアスタホワ・ロゴノフ組が出たと小林アナが言っていた。曲は「The Summer Knows」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Tはなんとか決める。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3LiとFiDs、StSqとPCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うち3LiとFiDs、StSqは加点1〜3。技術点5番目の、演技構成点4番目の35.35、合計74.38は自己ベスト更新でSP4位。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。30,26)。男性が首を怪我。今季欧州選手権4位、ピョンチャン五輪5位。曲は「Make It Rain」。振付はカー他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sは女性がステップアウト。3LiとFiDs、StSqとPCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liと最後のPCoSpは加点2〜3。3FThも成功。技術点4番目の39.23、演技構成点3番目の36.09、合計75.32でSP3位。

 フリーには16組。7番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Jyn Erso & Hope Suite」他。冒頭が2Sに。男性が2回転。3Twはたいへん高くレベル4に全ジャッジが加点2〜3。3T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。BoDsと5RLiはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点。スピン二つと5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Liはレベル2ととりこぼし。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の66.38、演技構成点10番目の65.67、合計132.05でフリー7位、総合203.36で7位。ツァオコーチもまあまあの顔。
 8番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「Un Ange Passe」。冒頭の3Twはレベル2。2A+1Lo<+3Sはなんとか決める。スロージャンプ二つも成功。うち後半の3SThは全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5ALiとPCoSpは全ジャッジが加点。BoDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Tはきれいに成功。ChSqは全ジャッジが加点。技術点4番目の67.73、演技構成点9番目の66.11、合計133.84は自己ベスト更新でフリー4位、総合204.33も自己ベスト更新で6位。フリーに進んだ唯位置のカナダ勢として来季の2枠はとれたか。
 10番滑走でマルケイ・ホタレック組。出てきただけで大歓声。曲は「アマルコード」。冒頭の3Twはレベル4。3Tはなんとか決めるが、連続ジャンプは女性が第1で転倒。リフト二つとスピン二つはレベル4。うち5ALiと最後のPCoSpは全ジャッジが加点。楽しそうなChSqはほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。うち3FThは加点ほぼ2。5RLiとBiDsはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。このリフトで下りるとき男性の腿の上で女性がアラベスクの姿勢をとる。技術点10番目の63.58、演技構成点6番目の68.07、転倒の減点1、合計130.65でフリー8位、総合202.02で10位。

 11番滑走でペン・ジン組。曲は「The Butterfly Lovers' Violin Concerto」。冒頭の連続ジャンプが3T+1Tに。女性の第2が1回転。続く2Sは無難に決める。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3だったが、続く3SThは両足両手付き。BoDsとリフト三つ、CCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜3。最後のPCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点11番目の62.46、演技構成点7番目の67.63、合計130.09でフリー10位、総合202.07で9位。ツァオコーチは渋い顔。来季の3枠確保できず。
 12番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組。曲は「Tree of Life Suite」。二人とも青と水色ラメのパンツスタイル。冒頭の3Sは全ジャッジが加点。3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。しかし連続ジャンプの第1で女性が転倒、男性も第2を跳ばなかったので、リピート扱い。スピン二つとBoDs、リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3。5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3STh成功。技術点7番目の65.74、演技構成点5番目の68.79、転倒の減点1、合計133.53は自己ベスト更新でフリー5位、総合206.06も自己ベスト更新で5位。
 最終グループ13番滑走でザビアコ・エンベルト組。ちょっとアピールが弱い。曲はチャイコフスキー「眠れる森の美女」他。冒頭の3Twはレベル3。3連続は3T+2T+1Lo。男性の第3が1回転に。3Sは女性がアンダーローテーション。3FThはきれいに決め、全ジャッジが加点。リフト三つとスビン二つはレベル4。うちリフト三つとFCCoSpは全ジャッジが加点。3LoThはオーバーターン。BoDsはレベル2。このへんで衣装替え。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の64.07、演技構成点4番目の69.43、合計133.5でフリー6位、総合207.88で4位。

 14番滑走でジェイムズ・シプレ組。音楽と動きがとてもよく合っていた。曲は「Sound of Silence」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tも全ジャッジが加点。五輪で挑んだ4回転は回避した3SThで転倒。小林アナが「高く投げすぎましたか」。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5BLiは加点2〜3、あと二つのリフトも加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3FThはほぼ全ジャッジが加点。BiDsだけレベル2。FCCoSpはレベル3。技術点2番目の71.24、演技構成点3番目の72.8、転倒の減点1、合計143.04でフリーも3位、総合218.36で3位。初の表彰台。
 15番滑走でサブチェンコ・マッソ組。すばらしい出来。曲は「空から見た地球」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3。スロージャンプは二つともレベル4。うち3FThは加点2〜3。3S+2T+2Tとソロの3Tもきれいに決め、加点2〜3。3SThは加点ほぼ2〜3。リフト三つとスピン二つ、BoDsは全てレベル4。うちリフト二つとBoDsは加点ほぼ3、最後の5ALiは加点3。確か、片手だけで上げていた。ChSqも加点ほぼ3。基礎点61.9もすごいが全体で17.06もの加点がすごい。あり得ないような高得点。技術点ダントツの83.9、演技構成点最高の78.96、合計162.86は自己ベスト更新でフリーも1位、総合245.84も自己ベスト更新で初優勝。Jスポーツののインタビューに男性は「このプログラムは脚ではなく心で滑れる」と答えていた。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Candyman」他。冒頭で4Twに挑み成功、レベル3。この大会唯一の4回転。ソロジャンプは男性が2Sに。3SThは見事で全ジャッジが加点2〜3。3連続の予定が3T+2Tに。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3、あとの要素も加点1〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。基礎点58.5に全体で11.8の加点。技術点3番目の70.3、演技構成点2番目の73.94、合計144.24でフリーも2位、総合225.53で2位。

 <アイスダンス>31組出場。シブタニ兄妹は欠場。日本からは村元・リード組(24,28)。21番滑走でザゴルスキ・ゲレーロ組(露。23,26)。今季国内3位、欧州選手権6位、ピョンチャン五輪13位。ボブロワ・ソロビエフ組の代わりに出場。曲は「Volveras」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点1〜3。1RHとPStもレベル4。StaLiは、女性が跳び上がった所を男性が支え手だけで女性の体を支え、加点2〜3。最後のNtMiStだけレベル3だが加点2。技術点8番目の39.08、演技構成点9番目の33.37、合計72.45は自己ベスト更新でSD8位。ロシアの3枠復活を目ざす。
 22番滑走でギレス・ポワリエ組(加。26,26)。今季国内2位、ピョンチャン五輪8位。曲は「Bossa Cubana」他。キューバの音楽だったのは今まで気がつかず。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点ほぼ2〜3。いいときほどキレがないように見えた。PStとNtCiSt、最後のCuLiもレベル4なのはさすが。うちCuLiは加点ほぼ2〜3。男性の衣装の袖を伸ばす衣替えも見納め。しかし1RHがなぜかNNYでレベル2。技術点5番目の40.03、演技構成点7番目の34.48、合計74.51は自己ベスト更新でSD6位。男性が足の大怪我を乗り越えたという。
 23番滑走でステファノワ・ブキン組(露。22,24)。今季国内2位、欧州選手権3位。ピョンチャン五輪不参加の理由は、「参加できる選手名簿」に男性の名前がなかったためで、不掲載の理由が不明で理不尽な思いをしたらしい。曲は「Esp?rame en el Cielo」他。冒頭のSTwはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の東野さんは「いつも新しいツイズルにトライしてくる」。1RHもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。CuLiもレベル4に全ジャッジが加点2〜3。PStとNtCiStはレベル3だが、PStは全ジャッジが加点2、最後のNtMiStも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、PStの終わりの目印であるスピニング・ムーブメントは1回転以内でなければならず、ここが勢い余って余分な回転リフトとみなされ、減点1。もったいなかった。技術点7番目の39.47、演技構成点5番目の36.03、余分な要素の減点1、合計74.5でSD7位。キスアンドクライでは、誰も減点の理由がわからないようだった。

 26番滑走で村元・リード組(24,28)。今季全日本3連覇、四大陸銅メダル、ピョンチャン五輪15位。曲は「Mondo Bongo」他。冒頭のSTwはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。NtCiStはレベル3。PStもレベル3だが全ジャッジが加点。1RHはNYYでレベル3だが全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点11番目の34.65、演技構成点10番目の31.00、合計65.65は自己ベスト更新でSD10位。第6グループに入って滑り、「上位10組に入ったのは素晴らしい」と東野さん。
 最終グループ27番滑走でチョック・ベイツ組(米。25,29)。今季全米3位、ピョンチャン五輪はフリーのスピンで転倒し9位。曲は「Que Lio」他。女性のゴクラクチョウのような衣装はまた変わったようだ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwからPSt、1RH、CuLiまでレベル4。うち1RHは加点1〜3、CuLiが加点2〜3。最後のNtMiStはレベル3だが加点2〜3。全体に少し勢いがなかった。技術点6番目の39.81、演技構成点も6番目の35.85、合計75.66でSD5位。
 28番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,27)。今季全米初優勝。ピョンチャン五輪4位。急成長の一年だった。曲は「Cuando Calienta El Sol」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。しかも全要素がレベル4。最後のSTwは加点ほぼ3。技術点2番目の43.11、演技構成点も2番目の37.31、合計80.42は自己ベスト更新でSD2位。キスアンドクライでは、得点と順位を見てみんな優勝したかのように大喜び。

 29番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30、32)。今季国内7連覇、欧州選手権4位、ピョンチャン五輪6位。曲は「Skip to the Bip」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwからNtMiSt、1RHはレベル4。うちSTwからNtMiStは加点2〜3。PStはレベル3だが加点2〜3。最後のRoLi4もレベル4で加点2〜3。術点4番目の40.44、演技構成点も4番目の37.02、合計77.46は自己ベスト更新でSD4位。
 30番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,31)。今季国内3位、ピョンチャン五輪7位。曲は「Do You Only Wanna Dance」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。PStから1RH、STwはレベル4。うちPStは加点2〜3、1RHも加点ほぼ2〜3。NtMiStはレベル3だが加点2〜3。最後のCuLiはレベル4に加点2〜3。今季一番よく見えた。技術点3番目の41.14、演技構成点も3番目の37.17、合計78.31は自己ベスト更新でSD3位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,23)。今季国内4連覇、ピョンチャン五輪銀メダル。五輪メダリストの中では唯一参加。曲は「Thinking Out Loud」他。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHはNYYでレベル3だが加点ほぼ3。NtMiStからSTw、PSt、SlLiはレベル4。うちPStは加点3。STwは加点ほぼ3。技術点最高の44.37、演技構成点も最高の39.36、合計83.73は自己ベスト更新でSD1位。これはピョンチャン五輪でヴァーチュー・モイヤー組が出した世界最高点83.67を更新。

 来季はショートダンスがリズムダンスとなり、パターンダンスはタンゴ・ロマンチカだそうだ(ジュニアはアルゼンチン・タンゴ)。

 フリー。11番滑走で村元・リード組。曲は映画「戦場のメリークリスマス」から「Merry Christmas Mr.Lawrence」他。冒頭のSTw、CoSp、リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ2。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点。最後の女性が男性の頭越しに前転して下りてくるChLiは、少し工夫したらしく全ジャッジが加点1〜3。基礎点41.9に全体で9点以上の加点。技術点51.24、演技構成点47.49、合計98.73は自己ベスト更新でフリー11位、総合164.38も自己ベスト更新で11位。これはすばらしい成績。キスアンドクライはズエワコーチ、スカリコーチともに大喜び。
 12番滑走でSD9位、地元のギナール・ファブリ組(伊。28,30)。男性はまさにミラノ出身。ピョンチャン五輪10位。曲は「エクソジェネシス・シンフォニー」。女性の衣装はシンプルなライトグレーのロングドレス風。振付・コーチともフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSp、STw、リフト三つはレベル4。うちSTwとRoLiは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。コリオ要素は最後にまとめ、うちChLiは加点2〜3。技術点55.16、演技構成点52.13、合計107.29でフリーも9位、総合178.44で10位。

 13番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「愛の夢」他。衣装は男性のズボンだけ黒で他は淡いベージュで統一。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiを始めリフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト二つとSTw、CoSpは加点2〜3。ツイズルは第1部分がシッティング姿勢の独特なもの。スピードも速いのにぴったり合っている。ステップ二つはレベル3だが加点2〜3。ノーミスで終え、五輪に出られなかった想いを少しは晴らせたか。技術点55.71、演技構成点53.8、合計109.51は自己ベスト更新でフリーも7位、総合184.01で7位。
 14番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は映画「オクトパシー」より「Thunderball」他。解説の東野さんによれば、「シーズン途中からフリーの曲を変えた」とのこと(そういえばスケートアメリカではペリー・メイスンのテーマだった)。女性の衣装はカーキ色に近い山吹色、金色の細いベルトと肩飾りがアクセント。ここも全要素に全ジャッジが加点。CiSt以外の全要素がレベル4。CiStのみレベル3。冒頭のCoSpとリフト三つ、STwは加点2〜3。DiStは加点2。東野さんが「ツイズルの時、銃をうつポーズ」をしていると言う。最後のChLiは加点ほぼ3。終わりのポーズも渋く格好良く決まった。技術点58.11、演技構成点53.48、合計111.59は自己ベスト更新でフリーも6位、総合186.1も自己ベスト更新で6位。
 15番滑走でザゴルスキ・ゲレーロ組。曲はここも「エクソジェネシス・シンフォニー」。衣装は二人とも淡いブルーグレーのグラデーション。コリオ要素以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭はChSp。リフト三つとCiSt、STw、CoSpはレベル4。うち女性が男性の背中に頭から飛び込むCuLiとSTwは加点2〜3、他二つのリフトも加点ほぼ2〜3。MiStのみレベル3だが、加点1〜3。ノーミスで終わったとき男性はしばらく女性の靴の前にうつぶしていた。技術点56.41、演技構成点51.56、合計107.97は自己ベスト更新でフリーも8位、総合180.42も自己ベスト更新で8位。

 最終グループ16番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲は映画「ライフ・イズ・ビューティフル」より「Buon Giorno Principessa」他。全要素に全ジャッジが加点。歩いている女性をふと引き留める演技から始まる冒頭。リフト三つとSTw、SeSt、CoSpはレベル4。うちリフト三つとSTw加点2〜3。DiStのみレベル3だが加点ほぼ2〜3。気負わず、美しく正確に、感情をたっぷりこめた演技。少しご祝儀相場かも。技術点58.25、演技構成点56.37、合計114.62は自己ベスト更新でフリー3位、総合192.08も自己ベスト更新で4位。終わったとき二人とも泣いていた。これで引退か。
 17番滑走でチョック・ベイツ組。曲はレノン「イマジン」。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、oSpはレベル4で加点2〜3。ステップ二つはレベル3で加点1〜3。最後のコリオ要素二つは加点ほぼ2〜3。技術点56.29、演技構成点55.33、合計111.62でフリーも5位、総合187.28で5位。

 18番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲はベートーベン「月光ソナタ」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。全要素がレベル4。うち冒頭のSTwとリフト三つ、MiStは加点3。ここの加点具合を見ると、来季からGOEを7段階に変える必要があるとわかる。すべてが流れるようにひとつながりで、音楽の起伏がそのまま演技になっている。技術点63.94、演技構成点59.53、合計123.47は世界最高更新でフリーも1位、総合207.2も世界記録更新で金メダル。
 19番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「Je suis malade」。東野さんが「2011/2012シーズンの曲に戻した。自分たちの良さが最も出せる」という。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル3だが加点2〜3。続くCoSpとリフト三つ、DiSt、STwはレベル4。うちリフト三つは加点2〜3。CoSpは加点2。コリオ要素二つは加点1〜3。技術点57.57、演技構成点56.47、合計114.04は自己ベスト更新でフリー4位、総合192.35も自己ベスト更新で銅メダル。ここも引退か。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Across the Sky」他。コリオ要素以外の全要素に全ジャッジが加点2〜3。全要素がレベル4。モントリオールに移ってから、本当にぐんぐんうまくなった。冒頭のSTwとリフト三つ、SeSt、CoSpは加点2〜3。DiStは加点2。ChTwは加点1〜3。技術点59.68、演技構成点56.54、合計116.22は自己ベスト更新でフリーも2位、総合196.64も自己ベスト更新で初の銀メダル。

 来季から、コリオ要素が5つに増え、スライディング・ムーブメントとキャラクター・ステップ(ジュニアのみ?)が加わるらしい。

 ★★2018.8/9、衝撃のニュース。村元・リード組解散。「方向性の違い」としか発表されていない。残念。


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フィギュアスケート (2018.5/18,19,24,26,28,7/22,27,30)

世界ジュニア (2018.3/5〜11 ソフィア・ブルガリア)

 <ペア>17組出場。うち10組が初出場。日本からは三浦・市橋組が出場。ジュニアGPファイナルに出たロシア4組の中の1組だけが、今回のロシア3組に入っている。また前回メダリストの出場は中国のみ。
 今季のジュニアの課題は、ソロジャンプは2Lz、スロージャンプは2又は3回転のループ、FiDsと3Li。ツイストリフトは2又は3回転。
 3番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。16,18)。初出場。女性は以前のパートナーと2年前の世界ジュニアで銀メダル。今季国内ジュニア2位。曲は「Party Like a Russian」。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3LoThはバランスを崩した。2Lzは全ジャッジが加点。3LiとStSq、FiDsと最後のPCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。今季から組んだのにこのレベルの高さ。技術点4番目の32.46、演技構成点5番目の24.49、合計56.95は自己ベスト更新でSP4位。

 10番滑走でパヴリュチェンコ・コディキン組(露。15,18)。初出場。今季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニア優勝。曲は「Cloud Atlas」。冒頭の3Twは高く、キャッチもしっかり空中でレベル4に全ジャッジが加点2〜3。3LiとStSq、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。FiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。2Lzも成功。3LoThもしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の36.23、演技構成点も最高の26.89、合計63.12は自己ベスト更新でSP1位。
 11番滑走でコステュコビッチ・イァリン組(露。15,19)。初出場。女性は試合当日が誕生日。140pとたいへん小柄。今季ジュニアGPシリーズ優勝と6位。国内ジュニア3位。曲は「マラゲーニャ」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3LoThも全ジャッジが加点。3LiとStSq、PCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点2。2Lzも成功、ほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の35.54、演技構成点3番目の26.23、合計61.77は自己ベスト更新でSP2位。

 15番滑走でガオ・シェ組(中。16,19)。昨季世界ジュニア銅メダル。今季ジュニアGPファイナル4位。国内シニア4位。曲は「シカゴ」。Jスポーツ解説の岡部さんは「衣装、振付ともよく音楽を表わしている」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3LiとFiDs、PCoSpはレベル4。うち3LiとPCoSpは全ジャッジが加点。2Lzはeマーク。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。しゃれた終わり方だったが時間超過。岡部さんはこの大会のレフェリーで「何回確認しても時間超過で残念だった。開始の動作をもう少し遅くするように伝えた」。技術点3番目の33.81、演技構成点2番目の26.74、演技時間超過の減点1、合計59.55でSP3位。キスアンドクライでは、減点を見て話し合っていた。
 16番滑走で三浦・市橋組(16,20)。今季ジュニアGPシリーズ10位二回、全日本ジュニア3連覇、四大陸10位。曲は「ミス・サイゴン」。振付はジュリー・マルコット他。コーチはゴーティエ、若松他。冒頭の2Twはレベル2で、キャッチの時女性の片手が触れた。岡部さんは「もう少し高さが出るといい」。2Lzは両手上げで成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Liと最後のPCoSpはレベル4。リフトはせっかく難しい下り方をしたのにややぐらついた。3LoThはこらえた。FiDsとStSqはレベル3。ほぼノーミスで四大陸の時よりずっと安定していた。技術点9番目の28.06、演技構成点も9番目の22.24、合計50.3は自己ベスト更新でSP9位。総合10位以内だと来季2枠になる。
 最終滑走でウォルシュ・ミショー組(加。16,21)。昨季世界ジュニア5位。今季国内シニア5位。曲は「The Light That Never Fails」。冒頭の3Twはレベル1。3LoThは成功。3LiとStSq、最後のPCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1、3LiとPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の30.51、演技構成点4番目の24.8、合計55.31は自己ベスト更新でSP5位。自己ベストなのに順位が5位でコーチともやや憮然。フリーは6位で総合158.96で6位。

 フリー。6番滑走で三浦・市橋組。曲は「Warsaw Concerto」。冒頭の2Twはレベル3。連続ジャンプで男性は3T+2Tを跳んだが、女性の第1が2Tで転倒。リフト二つはレベル4。うち5ALiは9人中6人のジャッジが加点1。3LoThはこらえた。スピン二つとFiDsはレベル3。うちFiDsはほぼ全ジャッジが加点。ChSqはインとアウトのスプレッドイーグルにダンスリフトの組み合わせで7人のジャッジが加点評価。2Aはほぼ全ジャッジが加点1。3SThはかすかに着氷でタッチありか。技術点10番目の44.89、演技構成点も10番目の43.03、転倒の減点1、合計86.92は自己ベスト更新でフリー11位、総合137.22も自己ベスト更新で10位。いよいよ来季は2枠確保。
 11番滑走で初出場SP6位のルウ・ミトロファノフ組(米。15,20)。今季ジュニアGPシリーズ5位二回、全米ジュニア優勝。曲は「オペラ座の怪人」。しかし演技の始めは「キャッツ」の曲だった。冒頭の3Twはレベル3。3LoThはステップアウト。3S+1Lo+3Sは第3の最後で男性がぐらついた。3Tはほぼ全ジャッジが加点1。リフト二つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。リフトは女性が中国系で細く、軽々と上がる。3SThは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。最後のFiDsも全ジャッジが加点。最後までスピードが落ちなかった。技術点3番目の56.63、演技構成点6番目の49.08、合計105.71は自己ベスト更新でフリー4位、総合160.09も自己ベスト更新で5位。
 最終グループ13番滑走でガオ・シェ組。曲は「Turning Page」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sは女性が2Sに見えたがダウングレード。スロージャンプは中国らしく上手で、二つとも全ジャッジが加点。3LoThの方は加点ほぼ2、3SThの方は加点1〜3。リフト二つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つはほぼ全ジャッジが加点。BiDsはレベル3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。技術点6番目間51.77、演技構成点2番目の53.38、合計105.15でフリー5位、総合164.7で4位。

 14番滑走でミーシナ・ガリアモフ組。曲は「Conquest of Paradise」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThは余裕で成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tは無難に決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。リフト二つとスピン二つ、FiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。3SThも決める。基礎点51.2に全体の加点は7.08。技術点2番目の58.28、演技構成点4番目の53.01、転倒の減点1、合計110.29は自己ベスト更新でフリー2位、総合167.24も自己ベスト更新で逆転3位。
 15番滑走でパヴリュチェンコ・コディキン組。曲は「シカゴ」。冒頭の3T+3Tは、男性だけ第3に2Tを付けた。3Twは高い位置でキャッチし、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2。3Sは成功。リフト二つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。3FThは全ジャッジが加点2〜3。珍しいFoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThも全ジャッジが加点1〜3。基礎点53.88に全体の加点は8.4。ほぼノーミスで技術点最高の62.28、演技構成点も最高の55.13、合計117.41は自己ベスト更新でフリーも1位、総合180.53も自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走でコステュコビッチ・イァリン組。曲はシルクドゥソレイユ「Xotica: Journey to the Hear」。冒頭で大技4Twに挑み、ややもたれたがレベル1で認定。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。しかし3S+1Lo<+3Sでは女性が第3を下りた後ステップアウトして両手付き、転倒扱い。リフト二つとスピン二つ、最後のFiDsはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点2〜3と1〜3。3SThと3Tで女性が転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。基礎点56.0に全体で加点は0.08。ツイストやリフトの基礎点の高さで 技術点4番目の56.08、演技構成点3番目の53.14、転倒の減点3、合計106.22は自己ベスト更新でフリー3位、総合167.99も自己ベスト更新、0.75の僅差で2位キープ。キスアンドクライではコーチや男性が女性を励ましていたが、順位を見ると、女性は派手に喜んだ。

 <男子シングル>48人出場。日本からは須本と三宅。昨年のメダリストはいないが、一昨年のメダリスト、ヒワタシ(米)が参加。アメリカとロシアは3人ずつ。今季のジュニアの課題は、ステップからのジャンプは2Lzまたは3Lz。フライングスピンはシットポジション、足替えスピンはキャメルポジション。
 33番滑走で三宅(15)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ8位一回、全日本ジュニア2位。曲は「キャラバン」。振付は佐藤操、宮本。本田武史コーチ。衣装は真っ赤な上着に黒いズボン。冒頭の3Aは成功。3F+3Tも決める。FSSpとStSqはレベル4。CCSpはなぜかレベル2。後半、ステップからの3Lzは決めたが、!マーク。最後のCCoSpはレベル3にVマーク。技術点37.88、演技構成点30.1、合計67.98は自己ベスト更新でSP10位。
 38番滑走で須本(17)。初出場。今季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア優勝。曲は「雨に歌えば」。振付は阿部奈々美。大西コーチ。グレーの衣装の肩の辺りに雨粒らしき銀のビーズがたくさん光る。冒頭の3Aは成功。3F+3Tも成功。CCSpはレベル2。Jスポーツ解説の中庭さんが「男子にとってキャメルは難しい」と言う。後半、ステップからの3Lzは決めたが、!マーク。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のFSSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の39.54、演技構成点4番目の33.4、合計72.94でSP3位。右足首を捻挫して痛み止めを飲んでいるとのこと。
 39番滑走でイェロホフ(露。18)。今季ジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア優勝。曲は「ライトハウス」。エテリ組。冒頭の3Aはなんとかこらえた。スピン二つとStSqはレベル4。うちFSSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tは全ジャッジが加点。ステップからの3Lzは!マーク。CCSpはレベル3。技術点2番目の42.22、演技構成点も2番目の34.32、合計76.54でSP2位。

 35番滑走でプルキネン(米。17)。今季ジュニアGPファイナル2位、全米ジュニア優勝。曲はシブタニ兄妹も使った「Fix You」。振付はトム・ディクソン他。コーチはザクライセク。スケーティングがすばらしい。冒頭の3Aは幅があり、全ジャッジが加点。しかし連続ジャンプが2F+2Tとなり、要素を失う。得点は2Fの分だけでGOEは-3。解説の中庭さんは「成功したが3Aのときから少し変だった」。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点、スピン二つもほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzでステップアウト。これも痛かった。最後のFSSpはレベル3。技術点26番目の28.88、演技構成点4番目の33.43、合計62.31でSP17位。キスアンドクライでは暗い顔でうつむいていた。
 43番滑走でパブロフ(ウクライナ。19)。今季ジュニアGPシリーズ6位一回、国内シニア2位。曲は「Mr. and Mrs. Smith」。冒頭の3Aはステップアウト。3F+3Tは成功。CCSpはレベル2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzも決める。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。技術点7番目の38.04、演技構成点も7番目の33.01、合計71.05でSP4位。
 44番滑走でリッツォ(伊。19)。今季ジュニアGPシリーズ6位と優勝、国内シニア優勝、欧州選手権9位、ピョンチャン五輪21位。曲は「帰れソレントへ」。振付はスカリ他。冒頭の3Aは成功。3F+2Tは間にオーバーターンが入った。第1が!マーク。CCSpはレベル3。後半、ステップからの3Lzをしっかり決めると、あと二つのスピンとStSqはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。だいぶ疲れていると思うが、解説の中庭さんと小林アナは「オリンピックが自信になった」。技術点11番目の36.42、演技構成点3番目の33.82、合計70.24でSP6位。

 46番滑走でクラスノジョン(米。17)。2012年までロシアの選手。今季ジュニアGPファイナル優勝、全米シニア10位。曲はロシア民謡「コロブチカ」。冒頭のステップからの3Lzは全ジャッジが加点。3Aも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとFSSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。解説の中庭さんは「安定感がある」。一人だけシニアでも十分通用する感じ。技術点最高の44.75、演技構成点も最高の35.53、合計80.28でSP1位。
 47番滑走でサボジン(露。18)。今季ジュニアGPシリーズ2位と4位、国内ジュニア2位。曲は「Music Selection by Hugues Le Bars」。冒頭の3Aは手付き。ステップからの3Lzはなんとか決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点、CCoSpもほぼ全ジャッジが加点。後半、連続ジャンプが3F+2T<<となり、ステップアウト。技術点33.07、演技構成点32.29、合計65.36でSP12位と大きく出遅れ。キスアンドクライではコーチも選手も固まっていた。
 最終滑走でヒワタシ(米。18)。今季ジュニアGPシリーズ3位二回、全米シニア12位。曲は「Emerald Tiger」。振付はロヒーン・ワード。衣装は緑の柄。冒頭の3Aがアンダーローテーションで転倒。ステップからの3Lzは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。全体としてはまとめたが得点は伸びず。技術点35.74、演技構成点33.11、転倒の減点1、合計67.85でSP11位。

 フリー。7番滑走でプルキネン。曲はショパン「12 Etudes, Op.10-No.1」。4回転はない。冒頭で3Lz+1Lo+3S成功。!マークは付いた。続く3A+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはは全ジャッジが加点。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。これで連続ジャンプは完了。後半、ソロの3A、2Aはほぼ全ジャッジが加点。しかし3Fでステップアウト。最後のCCoSpは入るときに軸がふらつき、レベル1。SPのミスを少し挽回。技術点5番目の75.45、演技構成点3番目の70.12、合計145.57でフリー4位、総合207.88で6位。
 12番滑走でSP14位のファン(加。16)。今季ジュニアGPシリーズ4位と2位。国内シニア6位。曲は「ゴッドファーザー」。振付はバトル。冒頭で4Tに挑み、ステップアウト。続く3Aもミス。しかし4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。あと一つのCCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点。スケーティングも滑らかでジャンプも跳べるのでこわい存在になるかも。後半、3Lz+3T、2A+1Lo+3Sと成功。3Fはeマーク。二つ目の3Lzはステップアウト。技術点78.49、演技構成点67.16、合計145.65は自己ベスト更新でフリー3位、総合210.91で4位。
 13番滑走でサボジン。曲は「Smuga Cienia」。ジャンプが強引。冒頭の3A+2T成功。続けて4T、3A、4T+3Tと決める。いずれも着氷などがきれいでなく、加点は付かない。FCSpはレベル4。後半、力で跳んでいるため疲れが見え、3連続が2A+1Lo+1Fに。3Lzは!マーク。CSSpはレベル2。StSqとCCoSpはレベル3。技術点4番目の76.19、演技構成点7番目の66.36、合計142.55でフリー5位、総合207.91で5位。

 14番滑走で三宅。曲は「レミゼラブル」。振付は宮本賢治。コーチは本田武史。冒頭の3Aで転倒。続く3Lzは!マーク。二つ目の3Aはステップアウトで第2付かず。スピン二つはレベル2。CCoSpはレベル3。後半、二つ目の3Lzはeマークの上、両手付きで転倒扱い。第2付かず。3Lo、3Fも乱れた。StSqだけやや生き生きとでき、レベル4にほぼ全ジャッジが加点。Jスポーツ解説の中庭さんが「まだ連続ジャンプがない。あと二つだが付けられるか」と言う。しかし3S、2Aとも下りるのがやっと。技術点最低の46.42、演技構成点11番目の62.26、転倒の減点2、合計106.68でフリー23位、総合174.66で18位。キスアンドクライでは悔しそうだった。
 18番滑走でSP8位のダニエリアン(露。14)。曲は「ノートルダムの鐘」。4回転はない。冒頭で3A+1Lo+3Sをきれいに決める。続く3Lzは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3A、2Aと決め、3Lz+3Tも成功。3F+2Tは!マークが付いたが、全てのジャンプを軽々と跳び、エテリ組でない「新星現わる」。技術点2番目の80.35、演技構成点4番目の85.36、合計149.61は自己ベスト更新でフリー2位、総合218.76も自己ベスト更新で銀メダル。
 21番滑走でリッツォ。今季は過密日程。欧州選手権の後、ピョンチャン五輪、この後に世界選手権も控える。曲は「Come Together」等ビートルズ・メドレー。4回転はない。冒頭の3F+3Tは!マーク。3A+2Tは成功。3Lzは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Aで全ジャッジが加点。2Lz、2Loになったが、3Lz+1Lo+2Sは決める。CCSpはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点。技術点8番目の69.92、演技構成点最高の71.42、合計141.34でフリー6位、総合211.58で銅メダル。

 22番滑走で須本。曲は「レミゼラブル」。振付は阿部奈々美。大西コーチ。三宅と同じ曲だったと今頃気がつく。4回転はない。冒頭の3A+2Tは成功したが、続くソロの3Aはステップアウト。3Fもステップアウト。CCoSpはレベル4。StSqとCSSpはレベル3。後半、3Lz+3Tをかろうじて決める。第1が!マークになり、よろけたが踏ん張った。終盤、3Lz+1Lo+3Sを!マーク付きながら決めたのはよかったが、最後のジャンプは1Aになった。技術点11番目の63.39、演技構成点9番目の63.18、合計126.57でフリー9位、総合199.51で9位。なんとか来季の2枠を確保。
 23番滑走でクラスノジョン。曲は「Nelle tue mani」。なんと冒頭のジャンプ4Sで転倒し、棄権。挨拶もできずにリンクを去った。とても痛そうで、重症でないといいのだが。解説の中庭さんが「自分も1発目の4回転からの連続ジャンプで、第2ジャンプを跳ぼうとしたときものすごい痛みを覚えて棄権したことがある」と言う。
 最終滑走でイェロホフ。いきなり出番が回ってきた。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。冒頭できれいな4T+3Tを決め、全ジャッジが加点。続く4Sは回りすぎでステップアウトぎみ。3A+2Tは成功。スピン三つはレベル4。うちFCCoSp4は全ジャッジが加点。後半、ソロの3Aはステップアウト。3本目の4回転をねらったが3Tになり両手付き、転倒扱い。3Lo、3F+1Lo+3Sは成功。3Lzは!マーク。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。技術点最高の85.36、演技構成点2番目の70.62、転倒の減点1、合計154.98でフリー1位、総合231.52、初出場で初優勝。

 <女子シングル>44人出場。日本からは紀平、横井、山下。ロシアからも3人。今季全米シニア6位のスター・アンドリューズが欠場。今季のシングルの決められた課題は、ステップからのジャンプは2Lzまたは3Lz。フライングスピンはシットポジション、足替えスピンはキャメルポジション。
 26番滑走でツイ(米。15)。ほっそりしたアジア系。今季全米ジュニア3位。曲はピアソラ「リベルタンゴ」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。3T+3Tも全ジャッジが加点ほぼ2。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。ステップからの3Lzも成功。LSpとStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。ノーミスで滑り、自己ベスト更新。こんなにうまい選手が全米ジュニア3位とは(しかもどういうわけか全米ジュニア1位リウと2位カルヤンが補欠になっていない)。技術点4番目の36.33、演技構成点9番目の25.89、合計62.22でSP7位。
 27番滑走で横井(17)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ5位一回、全日本ジュニア4位、全日本6位。曲は「ライオンキング」。滑り出しはやや堅かったが、冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。スビン二つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のLSpはレベル3だが、全ジャッジが加点。後半、2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、3Lzは!マークの上、転倒。技術点8番目の34.53、演技構成点も8番目の26.28、転倒の減点1、それでも合計59.81は自己ベスト更新でSP8位。

 33番滑走でコストルナヤ(露。14)。初出場。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニア2位。曲は「Dos Cadencias sobre "Adios Nonino"」。エテリ組。ジャンプは全て後半。冒頭のFSSpは速くて美しい。レベル4で全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3だが、ステップからの3Lzは!マーク。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の41.54、演技構成点最高の30.09、合計71.63でSP2位。
 37番滑走でトゥルソワ(露。13)。話題の4回転ジャンパー。初出場。今季ジュニアGPファイナルと国内ジュニア優勝。まだ148pのノービス体型で軽々とジャンプを跳ぶ。曲は「Big Spender」他。エテリ組。やはりジャンプは全て後半。全要素に全ジャッジが加点。スピンは三つともレベル4。うち最後のLSpは加点2〜3。StSqはレベル3。後半、ものすごいスピードで3F+3Loを決め、加点2〜3。3Lzと2Aも加点2〜3。技術点最高の42.49、演技構成点2番目の29.54、合計72.03でSP1位。
 最終グループ41番滑走で紀平(15)。初出場。今季ジュニアGPファイナル4位、全日本ジュニア優勝、全日本3位。曲は「カンフーピアノ」。振付はトム・ディクソン。浜田コーチ。紫色の衣装は新しいらしい。ジャンプは全て後半に変更。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち冒頭のLSpは加点2〜3。StSqも加点1〜3。後半、3F+3Tの第2がアンダーローテーションで転倒。3Lzと2Aはなんなく成功。技術点5番目の35.88、演技構成点3番目の28.2、転倒の減点1、合計63.74でSP4位。左手薬指のテーピングが痛々しい。

 42番滑走でコンスタンティノワ(露。17)。166p。手足が長い。昨季世界ジュニア6位。今季ジュニアGPシリーズ3位一回、ゴールデンスピン優勝、国内ジュニア3位。曲は「Corazon Espinado」他。冒頭の2A成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3F+3Tの第2がアンダーローテーションで!マーク。ステップからの3Lzは全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3。終わった後、前のめりに転んだが、得点には関係なし。技術点10番目の33.99、演技構成点4番目の28.64、合計62.63でSP6位。
 43番滑走でリム(韓国。13)。昨季韓国シニアで初優勝してキム・ヨナの最年少記録を塗り替えた。世界ジュニアにも出て4位。今季ジュニアGPシリーズ2位と4位、国内シニア3位。曲は「Grand Guignol」。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。LSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzは成功。2Aも決める。技術点35.19、演技構成点27.77、合計62.96でSP5位。得点か順位にやや不満そう。
 最終滑走で山下(15)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ3位と2位。全日本ジュニア2位、全日本10位。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」。振付・コーチとも山田、樋口コンビ。冒頭の3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FSSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Lzは高さも幅もあり、全ジャッジが加点2〜3。2Aもほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の38.59、演技構成点28.2、合計66.79は自己ベスト更新でSP3位。

 フリーには24人。20人もがSPだけで帰国。シニアより30秒短い3分30秒。3番滑走でSP23位のベッカリ(伊。14)。今季ジュニアGPシリーズ7位一回、国内ジュニア優勝。曲は「シンドラーのリスト」。衣装は全身淡いグレー。機関車の音で始まり、銃声で終わる。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点。続くStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Sも全ジャッジが加点。3Fは!マークだが、3F+2Tは成功。3Tはほぼ全ジャッジが加点1。3S+2Tはよろけた。FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3連続は疲れたのか2A+1T+1Loに。あと二つのスピンはレベル3。Jスポーツ解説の前田さんが「要素の間が全てターンでつながっていて素晴らしい滑り」。ちゃんと顔も付いていた。技術点11番目の54.65、演技構成点14番目の46.34、合計100.99は自己ベスト更新でフリー11位、総合147.45も自己ベスト更新で16位。
 16番滑走でツイ。曲はショパンメドレー。初めは「月光ソナタ」。衣装は青のグラデーション。滑りがなめらかで速い。冒頭の2A+3Tは勢いと幅があり、第2は両手上げ。全ジャッジが加点2〜3。次は3連続の予定で3Lzに1Loを付けたところで転倒。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ2〜3。後半、改めて3F+1Lo+3Sを跳び全ジャッジが加点。演技後、前田さんが「今季から3連続の真ん中の1Loは、3連続が成立しないときはカウントしないと変更したので、連続ジャンプの跳びすぎにはならない。賢い選択」と解説。3F+2T、2A、3Sも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の65.16、演技構成点9番目の54.01、転倒の減点1、合計118.17は自己ベスト更新でフリー7位、総合180.39も自己ベスト更新で7位。
 17番滑走で横井。曲は「バーレスク」。振付は鈴木明子。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。3Fと3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T、3Lz、3S+3Tと成功。うち二つの連続ジャンプは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全身で表現し、全ジャッジが加点。最後に2A+3T+2Tを跳び、成功、全ジャッジが加点。終わったとき、拳を握りしめた。技術点4番目の69.99、演技構成点8番目の54.98、合計124.97は自己ベスト大幅更新でフリー4位、総合184.78も自己ベスト更新で6位。

 最終グループ19番滑走でリム。曲は「Grand Guignol」他。スピードが速く目力もある。冒頭で3Lz+3Tと2A+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Loの着氷でよろけ、フェンスに接触。しかし続く3Lz+2T+2Lo<を決める。3Sと2Aは全ジャッジが加点と立て直し。終わったとき、両手を握りしめて振り下ろした。技術点5番目の65.2、演技構成点6番目の56.96、合計122.16は自己ベスト更新でフリー6位、総合185.12で5位。
 20番滑走でコンスタンティノワ。曲は「アンナ・カレーニナ」。冒頭の3Lz+3T成功。3Loも決める。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。後半、3F+1Lo<+3Sは!マーク。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。LSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Fも!マーク。2A+2T成功。技術点7番目の65.03、演技構成点3番目の58.69、合計123.72でフリー5位、総合で4位。
 21番滑走で紀平。曲はニーノ・ロータ「道」。振付はバトル。冒頭で3A二つを予定していたが、二つとも1Aに。3Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはSPと同じくレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3、StSqも加点1〜3。後半、3Lz+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lz<<+2Tは転倒。3S+2Tは決める。左手薬指は骨折のため3Aの試合勘がなくなってしまったらしい。ジャンプは本当に水物だ。技術点10番目の55.01、演技構成点5番目の57.5、転倒の減点1、合計111.51でフリー9位、総合175.25で8位。

 22番滑走でトゥルソワ。曲はビバルディ「四季」より「夏」。ついに2本の4回転を成功。もちろん女子選手史上初。ジュニアGPシリーズの後で跳べるようになったらしい。冒頭の4Sは全ジャッジが加点1〜3。続く4Tはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のFCCoSpは加点1〜3。後半、3Lzは全ジャッジが加点2〜3。さらに3F+1Lo+3S、3Lz+3Lo、3F+3Tと決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち3Lz+3Loと3F+3Tは加点1〜3。2Aも成功、全ジャッジが加点。基礎点79.12に全体で12点以上の加点。技術点ダントツの92.35、演技構成点2番目の61.14、合計153.49は自己ベスト更新でフリーも1位、総合225.52も自己ベスト更新どころかジュニア女子世界最高記録で初優勝。いつまでこの4回転をキープできるかは疑問だが、すごいことであるのは間違いない。
 23番滑走で山下。曲はプッチーニ「蝶々夫人」。振付は樋口コーチ。冒頭で大技3Lz+3T+2Tをあっさり決め、全ジャッジが加点。続く3Lo+2Tも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点、StSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。2A二つと3Fもほぼ全ジャッジが加点。のびのび滑り、基礎点59.92に10点以上の加点。技術点3番目の70.27、演技構成点4番目の58.11、合計128.38は自己ベスト更新でフリーも3位、総合195.17も自己ベスト更新で3位。トゥルソワの衝撃的な演技の後で「練習通りの滑り」ができたのは大きい。
 最終滑走でコストルナヤ。曲は「Stella's Theme」。SPと同じくジャンプは全て後半。冒頭のCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点3。続くStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。解説の前田さんは「エッジが深い」と感嘆。あと二つのスピンもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lzはステップアウトしたが、後は完璧。3F+3T、3F+2T+2T、3S+3T、3Lo、2A二つは全て全ジャッジが加点。うち3F+3Tと3S+3Tは加点2〜3、他のジャンプは加点1〜3。基礎点61.29に全体で12.36の加点。ただ高難度のジャンプを跳ぶだけでなく、美しく決めている。恐るべしエテリ組。技術点2番目の73.65、演技構成点最高の62.11、合計135.76は自己ベスト更新でフリーも2位、総合207.39も自己ベスト更新で2位。

 <アイスダンス>28組出場。日本からは矢島・島崎組。ジュニアのパターンダンスの課題はチャチャ・コンゲラータ。セクション1と2は続けなければならないとか、スタートはジャッジ反対側から始めるとか、シニアと違って制約が多い。7番滑走で矢島・島崎組(19,20)。初出場。組み替えて2年目。今季全日本ジュニア初優勝。ジュニアGPシリーズには出ていないので、初めて見た。トルンカップでミニマムポイントをクリアしたらしい。男性の身長が167pなので、他と比べて見劣りするのが残念。曲は「Chilly Cha Cha」。振付・コーチとも、渡辺、木戸、リニチュク。冒頭の1CCはTYYでレベル3だがわずかに減点評価。続く2CCはNNTでレベル1、こちらも減点気味。NtCiSt1もレベル1で減点気味。STwはレベル3。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点23番目の22.03、演技構成点25番目の19.13、合計41.16でSD23位。フリーに進めず。
 23番滑走でグリーン兄妹(米。14,16)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ3位2回、全米ジュニア2位。曲は「Chilled Mambo」他。ノービスから上がって1年目にもかかわらず、1CC、2CCともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。NtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点。STwと最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。スピードもあり、切れ味がいい。技術点2番目の33.03、演技構成点6番目の27.83、合計60.86は自己ベスト更新でSD5位。
 24番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組(露。15,17)。今季ジュニアGPファイナル5位、国内ジュニア3位。曲は「Chily Cha Cha」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1CCはTYYでレベル3。続く2CCはYYNでレベル3。SlLiはレベル4で加点1〜3。NtDiStはレベル3。最後のSTwは速く、レベル4に加点ほぼ2〜3。Jスポーツ解説の東野さんは「新幹線ツイズル」。速くて回転数が数えられないとISU技術委員長が言ったらしい。技術点4番目の32.18、演技構成点5番目の29.11、合計61.29は自己ベスト更新でSD3位。

 26番滑走でラジョワ・ラガ組(加。17,18)。3回目の出場。昨年6位。今季ジュニアGPファイナル6位、国内ジュニア2連覇。曲は「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」。振付はローマン・アグノエル。女性のスカートはオレンジと黒が重ねられフラメンコ風。冒頭の1CCはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。続く2CCはYYNでレベル3だが全ジャッジが加点。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。STwもレベル4。最後のNtMiStは独特な動きがあり、レベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の32.58、演技構成点4番目の29.81、合計62.39でSD2位。
 27番滑走でスコプツォワ・アリーシン組(露。17,20)。昨年5位。今季ジュニアGPファイナル優勝、国内ジュニア優勝。女性が172pもあり、男性は176pなのでほぼ同じ身長に見える。曲は「Historia de un amor」。女性の衣装はスリムな赤。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続くSTwもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1CCはTYYでレベル3でほぼ全ジャッジが加点。続く2CCはレベル4で全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の34.68、演技構成点も最高の31.76、合計66.44は自己ベスト更新でSD1位。メダルを捕りに来た、という貫禄が。
 最終滑走で昨年銅メダルのカレイラ・ポノマレンコ組(米。17,17)。今季ジュニアGPファイナル2位、全米ジュニア優勝。曲は「Perhaps Perhaps Perhaps」他。振付・コーチともシュピルバンド。冒頭の1CCはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。続く2CCもレベル4で全ジャッジが加点。SlLiもレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ところがSTwで男性が第2の二回転目で足をついてしまい、痛恨のレベル1。最後のNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の29.75、演技構成点2番目の31.1、合計60.85でSD6位となり、フリーの最終組入りを逃した。しかし「昨季もSD6位から銅メダルをとった」と小林アナ。

 フリーには20組が進む。9番滑走でSD11位のカザコワ・レヴィヤ組(ジョージア。16,18)。二人ともロシア出身。初出場。男性は昨年、別の女性と出て16位。曲は2種類の「ロミオとジュリエット」。正統派のダンスで好感。冒頭のSTwはレベル4で全ジャッジが加点。SeStとRoLiはレベル3だが全ジャッジが加点。リフトの姿勢変化のとき一瞬止まったのでレベル4をとれなかったとか。CoSpとSlLiはレベル4に全ジャッジが加点。うちSlLiは加点1〜3。最後のChLiもほぼ全ジャッジが加点。まだ第2グループなのに、技術もうまく、物語の表現もできる。アイスダンスは層が厚い。技術点8番目の36.0、演技構成点9番目の42.12、合計78.12は自己ベスト更新でフリー8位、総合133.07も自己ベスト更新で9位。
 13番滑走でSD7位のラグージュ・ライエ組(仏。17,19)。男性は191pもある。昨年11位。今季ジュニアGPシリーズ3位1回。曲は「Little Black Baby」他。振付はザズーイ他、コーチはショーンフェルダー。衣装は二人とも白と黒でデザインされ「フランスっぽい」。女性は化粧のせいもあるが、とても17歳には見えない。コリオ要素以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4に加点ほぼ2〜3。CiStはレベル2。リフト二つとSTwはレベル4。うちSTwは加点2〜3。最後のコリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の34.19、演技構成点8番目の43.3、合計77.49は自己ベスト更新でフリー5位、総合136.75も自己ベスト更新で8位。
 14番滑走でSD8位のルイス・バイ(米。17,20)。初出場。今季ジュニアGPシリーズ5位2回、全米ジュニア3位。曲は「Final Breath」他。振付・コーチともズエワ、スカリ。冒頭のSlLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。STwとCuLi、最後のCoSpはレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点1〜3。CiStはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。コリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の37.78、演技構成点7番目の43.32、合計81.1でフリー6位、総合139.17は自己ベスト更新で7位。

 15番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組。曲は映画「王冠を賭けた恋」より「Dance For Me Wallis」他。振付、コーチともシュピルバンド。冒頭のStaLiとSTwはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。気迫を感じる。CiStはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。どこよりも高いGOE2.2を獲得。しかしCoSpがなぜかレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。SlLiはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2。最後のコリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスだが、スピンのレベル取りこぼしが響いたか。技術点4番目の38.36、演技構成点最高の48.47、合計86.83でフリー2位、総合147.68、この時点で1位になったが、キスアンドクライでは、シーズンベストも出なかったので誰も笑顔なし。それでも逆転で銀メダル。
 最終グループ16番滑走でSD4位のシェフチェンコ・エレメンコ組(露。16,19)。今季ジュニアGPファイナル4位、国内ジュニア2位。曲は「Heart Cry」他。冒頭のSTwはよく合っていてレベル4に全ジャッジが加点2〜3。第3でブキン組と同じくシッティングで回ったのがこの組だったと思う。リフト二つもレベル4に全ジャッジが加点2〜3。SeStはレベル3。CoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiも全ジャッジが加点。技術点3番目の38.74、演技構成点5番目の46.16、合計84.9でフリーも4位、総合145.85は自己ベスト更新で5位。
 17番滑走でグリーン兄妹。曲は「イゴール公」より「ダッタン人の踊り」他。冒頭のSTwは兄妹らしくぴったり合っていて速くレベル4に全ジャッジが加点2〜3。続くRoLiも高速だが、「まだ女性が軽いので」と東野さん。レベル4に全ジャッジが加点1〜3。DiStはレベル3。CoSpとSlLiはレベル4に全ジャッジが加点。ロシアだけでなく、アメリカもアイスダンスの層が厚い。技術点7番目の37.35、演技構成点6番目の43.62、合計80.97は自己ベスト更新でフリー7位、総合141.83も自己ベスト更新で6位。

 18番滑走でスコプツォワ・アリーシン組。曲はタンゴセレクション。女性の衣装は、SDの色違いのようなスリムなデザインのドレス。ChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiと続くSTwはレベル4に加点ほぼ2〜3。SeStはレベル3だが加点ほぼ2。CoSpとSlLiもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSpはなぜか-1〜3と評価が割れた。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の40.49、演技構成点2番目の48.22、合計88.71でフリーも1位、総合155.15で初の金メダル。余裕で逃げ切った。世界ジュニアが始まってから、ロシア20個目のメダルらしい。
 19番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組。曲は「Be Italian」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSpから超高速のSTw、リフト二つはレベル4。うちリフト二つは加点2〜3、STwも加点ほぼ2〜3。SeStのみレベル2。最後のChLiは加点2〜3。技術点2番目の38.97、演技構成点3番目の46.62、合計85.59でフリー3位、総合146.88で銅メダル。
 最終滑走でラジョワ・ラガ組。女性はプロの女優で、男性は音楽家として実績があるとか。曲は「Dream」他。コリオ要素以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。CiStのみレベル2。リフト二つとSTwはレベル4。うちSTwは加点2〜3、RoLiも加点ほぼ2〜3。最後のコリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の37.5、演技構成点4番目の46.33、合計83.83でフリー5位、総合146.22で4位。メダルとは0.66の差。


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フィギュアスケート (2018.4/10,15,20,21,22,6/2,3,7,8)

世界選手権 (2018.3/19〜25 ミラノ・イタリア)

 <男子シングル>37人出場。日本からは宇野、田中刑事、友野。羽生なしで3枠キープなるか。宇野は五輪後、替えた右の靴が合わず、公式練習の後、負ぶわれて帰ったりしたらしい。チャン、デニス・テンはピョンチャン五輪で引退。今季で引退のミーシャ・ジーは出場。フェルナンデスは引退しないが欠場。ネイサン・チェンは名門エール大に合格し学業との両立を目指すというコメント。
 12番滑走で友野(19)。今季全日本4位、プランタン杯2位。曲は「ツィゴルネルワイゼン」。振付は佐藤操。冒頭の4Sはやや傾いたが成功。3F+3Tも決める。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aも成功。最後の片ひざつきの姿勢でガッツポーズ。すぐ止まらなかったが大丈夫か。リンクから上がる前、涙を押さえていた。緊張したらしい。技術点46.07、演技構成点36.54、合計82.61はこの時点で1位、自己ベスト更新でSP11位。

 20番滑走でメッシング(加。26)。今季GPシリーズ8位と5位。国内2位、五輪12位。曲は「雨に歌えば」。冒頭の4T+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く3Aは全ジャッジが加点1〜3。どちらもきれいなジャンプだった。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは速くて加点2〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。後半ステップからの3Lzも全ジャッジが加点。終始楽しそうに滑ってノーミス。終わったとき拳を振り上げた。技術点5番目の51.35、演技構成点41.65、合計93.0は自己ベスト更新でSP6位。
 21番滑走でブレジナ(チェコ。27)。今季欧州選手権8位、ピョンチャン五輪16位。曲は和太鼓の「Kodo」。これが見納めか。冒頭の4Sは回ったが転倒。3Aは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、3F+2Tは全ジャッジが加点1だが連続3回転にしたかったところ。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点39.23、演技構成点39.78、転倒の減点1、合計でSP17位。
 23番滑走で地元リッツォ(伊。19)。今季欧州選手権9位、ピョンチャン五輪21位、世界ジュニア銅メダル(未見)。忙しい1年だった。曲は「帰れソレントへ」。冒頭の3Aは全ジャッジが加点。3Fはステップアウトし、第2付かず。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを決め、要素はリカバリー。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点40.47、演技構成点36.96、合計77.43でSP18位。

 27番滑走でゾウ(米。17)。曲は「Chasing Cars」。4回転二つ。冒頭で4Lz+3T成功。4Fもまっすぐで全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点1。後半、3Aも全ジャッジが加点。StSqはレベル3。技術点最高の57.78、演技構成点12番目の39.0、合計96.78は自己ベスト更新でSP3位。
 29番滑走でワシリエフス(ラトビア。18)。今季欧州選手権4位、ピョンチャン五輪19位。大きな拍手で人気がある。曲はプッチーニ「Recondita Armonia」。振付、コーチにランビエール。4回転はなし。冒頭で3Lz+3T成功。続く3Aもきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。後半、ステップからの3Fは全ジャッジが加点。終盤、StSqと最後のFSSpは、音楽の勢いにうまく乗り、全ジャッジが加点1〜3。最後の右手を前に差し出すポーズもピタリと決まる。技術点13番目の43.1、演技構成点10番目の41.15、合計84.25でSP9位。
 30番滑走で田中刑事(22)。今季全日本2位、ピョンチャン五輪18位。痛恨のトリプルアクセル失敗。曲は「Memories」。振付はスカリ。冒頭の4Sはこらえる。3F+3Tはきっちり決めて全ジャッジが加点。FCSpとStSq3はレベル3。うちStSq3は全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。後半、なぜか2Aに。技術点17番目の40.16、演技構成点11番目の40.01、合計80.17でSP14位。

 31番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。今季ピョンチャン五輪17位。ソチ五輪も17位だっらしい。曲は「アヴェマリア」。4回転はなし。冒頭の3Aはややこらえる。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3、最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の岡崎さんは、「非常に良く計算されたステップ」だと言う。後半、ステップからの3Fも成功。技術点12番目の43.51、演技構成点7番目の42.5、合計86.01は自己ベスト更新でSP8位。キスアンドクライではコーチのお父さんもにこにこ。
 最終グループ32番滑走でコリヤダ(露。22)。今季国内2連覇、欧州選手権銅メダル、ピョンチャン五輪8位。曲はモーツァルト「Piano Concerto No. 23」とタンゴ。冒頭の4回転は難度を下げ、きれいな4T+3Tを跳び、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップからの3Lzも余裕で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の54.86、演技構成点2番目の45.22、合計100.08でSP2位。この大会で一人目のSP100点超え。
 33番滑走でビチェンコ(イスラエル。30)。今季国内3連覇、欧州選手権5位、ピョンチャン五輪11位。曲はユダヤ民謡「Hava Nagila」。振付、コーチはチャイト。冒頭の3Aは見事で全ジャッジが加点2。続く4Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4。後半、3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点2。FCSpとStSqはレベル2でややとりこぼし。ただしStSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のCSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の48.39、演技構成点5番目の42.6、合計90.99は自己ベスト更新でSP7位。

 34番滑走でネイサン・チェン(米。18)。今季全米2連覇、ピョンチャン五輪5位。曲は「ネメシス」。振付はシェイリン・ボーン。五輪でのSP失敗を取り戻したい。冒頭の4Lz+3Tは第1、第2ともややこらえた。FSSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの4Fもこらえた。3Aは集中して決めた。技術点2番目の57.51、演技構成点3番目の44.43、合計101.94でSP1位。
 36番滑走で(中。20)。今季四大陸優勝、ピョンチャン五輪4位。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Lz+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続くステップからの4Tは壁際となりアンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aもほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の53.03、演技構成点も4番目の42.82、合計95.85でSP4位。
 最終滑走で宇野(20)。今季全日本と四大陸2位、ピョンチャン五輪銀メダル。曲はビバルディ「冬」。振付、コーチは樋口美穂子。冒頭の4回転は難度を下げ、4Tをきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3S+2Tの間に二回オーバーターン。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の47.9、演技構成点最高の46.36、合計94.26でSP5位。傷めた右足は検査して骨折していなければ、痛み止めをして出る、ということだったらしい。

 フリー。9番滑走でSP13位のアリエフ(露。19)。今季国内3位、欧州選手権銀メダル、ピョンチャン五輪7位。曲は「To Build A Home」他。4回転三回予定。冒頭の4Lz成功。続く4T<+3Tは第1がアンダーローテーション。二つ目の4Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。ChSqと3Lzは全ジャッジが加点。後半、3Aの予定がパンクして1Aに。3Lo+1Lo+3Sは決める。続く3Aはアンダーローテーション。StSqと最後のCSSpはレベル3。パンク以外はほぼノーミスで、技術点5番目の86.29、演技構成点も5番目の83.86、合計170.15でフリー6位、総合252.3で7位と挽回。この頑張りで、ロシアに3枠復活。
 10番滑走でブレジナ。曲は「Human」と「Stand by Me」。振り付けはブノワ・リショー。冒頭の4S<+3Tは第1がわずかにアンダーローテーション。3A+2Tはきれいでほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。スピンふたつはレベル4。StSqは疲れてきたのかエッジが浅く、レベル2だが、全ジャッジが加点。後半、3Aと3Loは全ジャッジが加点。3F+2T+2Loも成功。3Lzも決めたが、最後のジャンプ3Sの予定が2Sに。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3。技術点9番目の82.54、演技構成点6番目の83.44、合計165.98は自己ベスト更新でフリー8位、総合243.99で10位。まだ引退しないらしい。

 11番滑走で田中刑事。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」他フェリーニ・メドレー。冒頭の4Sはステップアウトして手付き。続く4S+2Tは決める。SPでミスした3Aは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、4Tの予定が3Tに。そのため、次の3A+2Tの第2に3Tを使えなくなった。しかも間で手付きも。3Fはステップアウト。3Loと3Sは決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプが二つしか入らず、少ししか挽回できず。技術点13番目の78.71、演技構成点11番目の77.78、合計156.49でフリー12位、総合236.66で13位。左足の靴のトラブルもあったらしい。
 14番滑走で友野。本番に強い。曲は「ウエストサイド・ストーリー」。赤いシャツに黒いズボン。冒頭の4S+2Tは間にオーバーターンが入った。しかしミスはこれくらい。続く4Sは全ジャッジが加点。3A+3Tも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4.うちFSSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Lo成功。あと四つのソロジャンプも成功、うち3Loと3Lzは全ジャッジが加点。ChSqでは足を高く上げる動作も決まり、全ジャッジが加点。終わったとき目に涙? 技術点3番目の94.4、演技構成点10番目の79.1、合計173.5は自己ベスト更新でフリー3位、総合256.11も自己ベスト更新で5位。コーチの方が驚いているようだった。この大躍進で日本は来年の3枠確保。

 16番滑走でワシリエフス。曲は「Put the Blame On Mame」他。4回転はなし。冒頭で3Aと3A+2Tを成功。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜3、StSqも加点ほぼ2〜3。後半、3Lz+1Lo+3Sをきれいに決め、全ジャッジが加点。2A+2Tも成功。ChSqは滑らかに複雑な動きを美しく滑ってみせ、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の87.41、演技構成点7番目の83.2、合計170.61は自己ベスト更新でフリー5位、総合254.86も自己ベスト更新で6位。
 17番滑走でミーシャ・ジー。曲はタイスの交響曲より「Meditation」。お約束のヒゲなしで登場。冒頭3A+1Lo+3Sと3Aを成功。3Fは!マーク。スピン二つとStSqはレベル3。やや疲れているか。それでもStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3T成功。しかしソロ3Lzは!マーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは目いっぱい踊り、全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはVが付いたが、レベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の80.0、演技構成点5番目の83.56、合計163.56でフリー9位、総合49.57で9位。キスアンドクライでは、コーチであるお父さんに深々とお辞儀。やはり引退か。
 18番滑走でビチェンコ。曲は「Recitar! Vesti La Giubba」。振付け、コーチにチャイト、モロゾフ他。冒頭で4T+3Tとソロの4Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。StSqとFCSpはレベル2。ややシーズン最後の疲れが出たか。後半、ソロの3Aは手付き、3A+SEQ+2Tは間でステップアウトしたため第2は無得点。しかし、3Lzと3F+1Lo+3Sは全ジャッジが加点と立て直すところがすごい。技術点6番目の86.15、演技構成点9番目の81.14、合計167.29でフリーも7位だが、総合258.28で4位。

 最終グループ19番滑走でメッシング。曲はチャップリン「街の灯」他。冒頭の3Lzはこらえる。次の4Tの予定が3Tに。しかし3A+2T+2Loは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。後半、4Tからの連続ジャンプの予定が転倒。しかしすぐピョンと起きて3S+3Tは全ジャッジが加点。ソロの3Aも全ジャッジが加点1〜3。終盤2Loや3Feになり、やや疲れが。それでもChSqは味があり、全ジャッジが加点2〜3。連続ジャンプが二つだけ。技術点14番目の77.16、演技構成点8番目の83.14、転倒の減点1、合計159.3でフリー11位、総合252.3で8位。カナダはフリーに残ったのがメッシング一人で、これで来年の2枠確保。
 20番滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。冒頭の4Loと4F<で転倒。3Loは余裕があり、全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Aはステップアウト。次の4Tも転倒。三回目の転倒から減点2。しかし、この後の4T+2Tは成功、全ジャッジが加点。3A+1Lo+3Fも決め、全ジャッジが加点1〜3。3S+3Tも全ジャッジが加点。どうしてこんなに頑張れるのか。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。 技術点2番目の94.65、演技構成点も2番目の88.86、転倒の減点4、合計179.51でフリー2位、総合273.77で2位。2年連続銀メダル。こんなに転んで銀、というのも不思議だが本人のコメントは「最後まで滑りきれた。自分の調整ミス」とのこと。これで来年の世界選手権男子シングル3枠確保。
 21番滑走で。驚くほど転倒(5回)。曲はホルスト「火星」他。まず冒頭の4Lz< で転倒。続く4Sの予定が2Sにパンク。3A+1Lo+3Sは成功。FCSpはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点。後半、4T<と次の4Tからの連続ジャンプの予定が両方転倒。二つ目の3Aは決めたが、3Lz+2T<<は第2がダウングレードで転倒。しかも次の3Fでも転倒。あと二つのスピンはレベル3、StSqはレベル2。五輪後、イベント続きで練習があまりできなかったらしい。 技術点23番目の63.34、演技構成点18番目の73.22、転倒の減点9、合計127.56でフリー23位、総合223.41で19位。キスアンドクライではあまりの点の低さに笑うしかない感じだった。

 22番滑走でコリヤダ。曲は「Steamroller Blues」他プレスリーメドレー。冒頭の4Lzはお約束のように転倒。立てそうなのに。続く4Tはこらえた。3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、二つ目の4Tは転倒、第2付かず。3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Lo+3S も全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2。技術点7番目の86.12、演技構成点3番目の88.12、転倒の減点2、合計172.24でフリー4位、総合272.32で3位。初の世界の表彰台。
 23番滑走でゾウ。曲はムーランルージュより「Nature Boy」他。冒頭の4Lz<と4F<と4S<はアンダーローテーションで、うち4Lzは転倒、4Fは!マーク、4Sは両手付き。スピン二つはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点。後半、二つ目の4Lz<もアンダーローテーションで両足、第2付かず。4Tはなんとか立つ。さらに二つ目の4S<と3A<で転倒。FCSpはレベル2。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3Lz+1Lo+3F<は第3がアンダーローテーション。技術点22番目の66.24、演技構成点13番目の76.22、転倒の減点4、合計138.46でフリー19位、総合235.24で14位。一週間前に背中を傷めたとのこと。アメリカは、補欠3番手で10日前に出場が決まったアーロンがSP15位、フリー10位、総合11位になったため、来年の3枠確保。
 最終滑走でネイサン・チェン。ほぼノーミス。曲は「Mao's Last Dancer」と「春の祭典」。冒頭の4Lz、4F+2T、4Fと全ジャッジが加点。ここまででほぼ45点。二つ目の4Fは予定外らしい。スピン三つとStSqをただ一人全てレベル4。うちStSq4は全ジャッジが加点2〜3。終盤のスピン二つも加点1〜3。後半、4Tは全ジャッジが加点1〜3。4T+3Tも決め、4Sはステップアウトしたが、6本の4回転ジャンプを回った。さらに3Aと3F+1Lo+3Sも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点ダントツの127.62、演技構成点最高の91.84、合計219.46は自己ベスト更新で世界歴代2位らしい。フリーも1位、総合321.4も自己ベスト更新で初優勝。アメリカの優勝はライサチェク以来とか。優勝インタビューでは、「五輪での教訓を生かした」と語り、「この金メダルと五輪のSPを交換したいか」との質問には、「このメダルは自分の欲しかったもの」と答えていた。表彰式を見たら、この男子シングルのテクニカルコントローラーは日本の岡部さんだった。

 <女子シングル>37人出場。日本からは宮原、樋口。二人で3枠確保なるか。ピョンチャン五輪のメダリストはザギトワとオズモンドが参加。メドヴェデワは怪我で欠場。カレン・チェン(米)も欠場。
 2番滑走でキム・ハヌル(韓国。15)。今季四大陸6位、自国開催の五輪13位。曲は「Cambridge, 1963」他。冒頭の3Lz+3Tはすかっと成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aも成功。うち2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3。技術点8番目の35.62、演技構成点24.52、合計60.14でSP14位。五輪7位のチェ・ダビンは疲れからかSP21位(フリー棄権)。

 20番滑走でテネル(米。20)。今季全米優勝、五輪9位。曲は「Taegukgi」。振付はブノワ・リショー他。冒頭の3Lz+3Tは決めたが、第1が!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち、最後のCCoSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aもなめらかに成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の37.53、演技構成点9番目の31.23、合計68.76でSP7位。
 23番滑走でヘンドリクス(ベルギー。18)。今季欧州選手権5位、五輪16位。男子シングルのヨリクの妹。曲は「Frozen」。冒頭の3Lz+3Tは、第1が!マーク、なんとかこらえた。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、2A成功、ほぼ全ジャッジが加点。ステップからの3Fも決める。ほぼノーミスで、技術点9番目の35.41、演技構成点28.66、合計64.07は自己ベスト更新でSP10位。ブレジナの妹ブレジノワ(チェコ。22)も自己ベストでSP18位(フリー19位、総合18位)。

 26番滑走でデイルマン(加。20)。昨季世界選手権銅メダル。今季GPシリーズ6位二回、国内優勝。15位に沈んだ五輪の雪辱なるか。曲は「カルメン」より「ハバネラ」。冒頭の3T+3Tは昨季ほどの幅はないが全ジャッジが加点ほぼ3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Lzは!マーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の37.35、演技構成点5番目の34.26、合計71.61、0.19の僅差でSP6位。
 29番滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。18)。今季四大陸12位、五輪11位。今季一番の出来では。演技にめりはりがあった。曲は「カルメン・ファンタジー」。振付はウィルソン。冒頭の3S+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点、LSpもほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fはアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点。最後のStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の32.24、演技構成点12番目の30.14、合計62.38でSP11位。五輪直前に痛めた右足首が完治していないらしい。
 30番滑走で長洲(米。24)。今季全米3位、五輪10位。曲はショパン「Nocturne No.20」。冒頭は3Aの予定だったらしいが、すばらしく高い2Aに。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+3T<<は明らかに回転不足。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3、CCoSpも加点1〜3。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の32.76、演技構成点7番目の32.45、合計65.21でSP9位。アメリカ三人目のベルはSP17位。

 32番滑走で樋口(17)。今季GPファイナル6位、全日本4位、ハーグのチャレンジ杯優勝。曲は「ジプシーダンス」。振付はスカリ。衣装を変更したか。ビーズが大きくなったのか。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち、最後のLSpは加点1〜3。後半、3Lz+3Tは回ったが転倒。しかもステップからの3Fは!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の34.69、演技構成点8番目の32.2、転倒の減点1、合計65.89でSP8位。岡島コーチから「五輪に行く人は大事な試合でミスをしない」と言われたそうだ。
 最終グループ33番滑走で地元コストナー(伊。31)。今季GPファイナル4位、国内優勝、欧州選手権銅メダル、五輪5位。完璧。間の取り方が絶妙。要素が全て演技の中に溶け込んでいる。曲は「行かないで」。衣装は落ち着いた色調の赤。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはスムーズで加点2〜3。ステップからの3Loも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpとStSqは加点2〜3。後半の2Aも流れるように跳び、加点ほぼ2〜3。終わったとき観客は総立ち。技術点2番目の41.3、演技構成点はつなぎ以外9点台後半で最高の38.97、合計80.27は自己ベスト更新でSP1位。まだ本人は「引退」とは言っていないそうだ。赤平アナは「この年齢にならないと出せない味」。キスアンドクライにはローリ・ニコルとミーシンコーチがいた。
 34番滑走でザギトワ(露。15)。今季欧州選手権優勝、五輪金メダル。「少し腰のあたりが重く見える」と解説の岡部さん。曲は「ブラックスワン」。衣装は白に黒い筋模様。冒頭のFCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Loがわずかに乱れ、着氷でややのけぞる。ステップからの3Fと2Aは全ジャッジが加点1〜3。最後のスピン二つは全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の42.51、演技構成点は全て9点台前半で2番目の37.0、合計79.51でSP2位。キスアンドクライでエテリコーチとも浮かない顔。岡部さんは「今日のザギトワの演技構成点はコストナーの内容と比べて出過ぎの感じ」と言う。

 35番滑走でソツコワ(露。17)。173p。今季GPファイナル2位、国内も2位、欧州選手権4位、五輪8位。曲は「白鳥の湖」。衣装はピンク。「白鳥のいない『白鳥の湖』」という振付らしい。冒頭の3Lz+3Tはややこらえた。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Fも成功。2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の37.88、演技構成点6番目の33.92、合計71.8でSP5位。コストナーを尊敬しているらしい。「背の高い選手でもいい成績を出せる」とのこと。
 36番滑走でオズモンド(加。22)。今季GPファイナル3位、国内2位、五輪銅メダル。曲はピアフ「パリの空の下で」。冒頭の3F+3Tは幅がありほぼ全ジャッジが加点2〜3。ステップからの3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3、StSqも加点ほぼ2〜3。後半、2Aでステップアウトし片手付き。技術点7番目の36.53、演技構成点4番目の36.2、合計72.73でSP4位。
 最終滑走で宮原(19)。今季GPファイナル5位、全日本4連覇、ピョンチャン五輪4位。曲は「サユリ」より「Memoirs of a Geisha」。振付はローリ・ニコル。衣装はスカートの裾に少し濃い桃色がのぞく。岡部さんは他の国のジャッジから「サトコの演技は桜を思わせる」と言われたという。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。最後のLSpも加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aも全ジャッジが加点。技術点4番目の37.79、演技構成点は全て9点台前半で3番目の36.57、合計74.36でSP3位。

 フリー。7番滑走でSP17位のベル(米。21)。今季GPシリーズ6位と9位。全米5位、四大陸も5位。世界選手権にはカレン・チェン、ワグナーが辞退して、なんと2日前に出場が決まったとか。曲は「ウエストサイド・ストーリー」。振付はワード。冒頭の3Lzはステップアウト。3Loは両手付き。3Sは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A+3Tと3F+2T、3Lz+1Lo+2Sを決める。3Lzは!マーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2。後半はよかった。技術点9番目の57.77、演技構成点57.48、合計115.25でフリー12位、総合174.4で12位。
 13番滑走でヘンドリクス。すばらしかった。曲は「Differente」。冒頭の3Lzと3F+2Tは全ジャッジが加点。2A成功。二つ目の3Fも決める。スピン三つとステップはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜3。StSqも加点1〜3。後半、3S+2T+2Loを決め、全ジャッジが加点1。2A+2Loも成功。ChSqは全ジャッジが加点。技術点4番目の65.25、演技構成点62.99、合計128.24は自己ベスト大幅更新でフリー6位、総合192.31も自己ベスト更新で9位。
 14番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「The Prayer」。振付はウィルソン。冒頭の3Lo成功。3Lzはアンダーローテーション。3Fは決める。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点、最後のFCCoSpもほぼ全ジャッジが加点。ChSqと3S+3Tは全ジャッジが加点。後半、2Aの予定がしまらず1Aに。しかし2A+3T+2Tと3S+2Tは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点7番目の61.16、演技構成点10番目の63.31、合計124.47でフリー10位、総合186.65で11位。

 16番滑走でテネル。曲は「シンデレラ」。曲は本人の希望とか。衣装は水色。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マーク。2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点2〜3。後半、2A+3Tは第2がアンダーローテーション。3Lz+2T+2Loはまたも!マーク。3Loはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。ジャンプが少し曲がってもまっすぐ下りてくる。ノーミスで終え、笑顔。技術点3番目の65.83、演技構成点8番目の65.3、合計131.13でフリー4位、総合199.89で6位。※12番滑走のフィンランドのリンドフォース(SP13位、フリー16位、総合16位)もフリーは「シンデレラ」で演技した。
 17番滑走で長洲。曲は「ミス・サイゴン」。振付はバトル。衣装は赤。冒頭は安全に2Aにしてほぼ全ジャッジが加点。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。3Sは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3、最後のLSpも加点ほぼ2〜3。後半、2A+3T<+2Tと3Lze<+2Tを決めるが、いずれにもアンダーローテーションあり。3Lzはeマークも。3Fもアンダーローテーション。StSqは大きく動いていたがレベル2に全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点10番目の57.33、演技構成点9番目の64.98、合計122.31でフリー11位、総合199.89で10位。アメリカは来季2枠に。
 18番滑走で樋口。今できる最高の演技ができた。曲は「スカイフォール」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は黒。女子でボンドが似合うのも珍しいが力強い滑りがよく似合う。冒頭の3Sは苦手らしいが、全ジャッジが加点2〜3。続けて3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、二つ目の3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。2A+2T+2Lo成功、全ジャッジが加点。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqは会場から大きな手拍子。レベル4に全ジャッジが加点2〜3。続くChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ノーミスで終え、両手を突き上げガッツポーズ。リンクから上がるときは涙も。技術点2番目の74.72、演技構成点4番目の70.29、合計145.01でフリー2位、総合210.9で堂々の逆転銀メダル。

 最終グループ19番滑走でオズモンド。曲は「ブラックスワン」。振付はバトル。衣装は黒。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く2A+3Tはフリーレッグが早く落ちたが、なんとか-1ですむ。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。後半、3Loと3Fは全ジャッジが加点2〜3。3S+2T+2Loも決め、全ジャッジが加点1〜3。2Aも成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。曲の盛り上がりに合わせて大きく演技ができている。StSqからChSqにかけて、解説の岡部さんは「すばらしかった」。技術点最高の75.35、演技構成点も最高の75.15、合計150.50でフリー1位、総合223.23で初優勝。カナダ選手の優勝は45年ぶりとか。インタビューで「最後まで優勝できるとは思わなかった。今季は全ての試合で表彰台に立てた」と言っていた。
 20番滑走でソツコワ。曲は「月の光」。衣装は銀色。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちLSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Loはほぼ全ジャッジが加点。しかし3F<+1Lo+3Sは第1と第3がアンダーローテーション。続く3Lzもアンダーローテーションで転倒。2A+2Tは成功。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。キスアンドクライでは得点が出る前から暗い感じ。技術点58.03、演技構成点67.78、転倒の減点1、合計124.81でフリー9位、総合196.61で8位。
 21番滑走でデイルマン。まだ完全にはジャンプが復調せず。曲は「Rhapsody in Blue」。振付はローリ・ニコル。衣装は濃い青。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点3。しかし次は2Lzで!マーク、3Fも1マーク。FCSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Tは決める。3Lo<はアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3S<+2A+SEQも第1がアンダーローテーション。ほとんどのジャンプの着氷が不安定。なんと当日朝の練習で足首を怪我をしたらしい。技術点12番目の57.12、演技構成点6番目の67.99、合計125.11でフリー8位、総合196.72で7位。

 22番滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。振付はトム・ディクソン。衣装は青。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。3Fは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の美しいLSpは全ジャッジが加点ほぼ3。StSqも加点2〜3、あと二つのスピンも加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Loは、第1で傾いたのをこらえ、第3がアンダーローテーション。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし、次が2Sになり、転倒。直後のChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の64.2、演技構成点3番目の72.52、転倒の減点1、合計でフリー3位、総合210.08で銅メダル。インタビューでは「五輪の方がいい演技ができた。今回は結果は出たが内容は悪かった」。日本人が二人表彰台に乗ったのは、2011年の安藤、浅田以来らしい。
 23番滑走でザギトワ。まさかの3回転倒。ころぶたびに場内がどよめいた。五輪の疲れか。曲は「ドンキホーテ」。衣装は赤。冒頭のChSqは全ジャッジが加点2〜3。FCSpと続くStSqもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lzでいきなり転倒。2A+3Tは第2がダウングレードで転倒。3F+2T+2Loは決める。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Loは第2がアンダーローテーションで転倒。3Sもアンダーローテーション。3Fと2Aは成功。技術点6番目の62.34、演技構成点4番目の69.87、転倒の減点4、合計128.21でフリー7位、総合207.72で5位。五輪後に身長が3p伸びたとか。今後まだまだ成長するはずなので、ジャンプの調整がたいへんだろう。なんとか来季のロシア3枠は確保。
 最終滑走でコストナー。曲は「牧神の午後」。冒頭が2Lzに。ほぼ全ジャッジが加点。3F+2Tは全ジャッジが加点2〜3。3Fと3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Tは全ジャッジが加点。しかし、3連続ジャンプにする予定の2Aがばらけて1Aでステップアウト。3Sでも転倒して第2付かず。やはり五輪の疲れか。ChSqはすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点13番目の54.71、演技構成点2番目の74.9、転倒の減点1、合計128.61でフリー5位、総合208.88で4位。ミーシンコーチが惜しかったというポーズ。

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フィギュアスケート (2018.2/9,10,15,16,17,21,22,23,)

ピョンチャン五輪 (2018.2/9〜25 平昌・韓国)

 <ペア>22組出場。日本からは須崎・木原組。3番滑走で須崎・木原組(17,25)。曲は「Yuri on Ice」。冒頭の3Lz成功。3Twはもたれてしまいレベル1。3Liはレベル4。3SThもしっかり決める。PCoSpとStSq、FiDsは全てレベル4。うちStSqは9人のジャッジのうち7人が加点1〜2。技術点20番目の32.89、演技構成点21番目の24.85、合計57.74は自己ベスト更新でSP21位。できることは全部やれたが、上位16組によるフリーに進めず。
 12番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。今季GPファイナル6位。曲は「白鳥の湖」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点1〜3。3Twはレベル4に加点2〜3。FiDsとStSqもレベル4。3LoThは美しく加点ほぼ3。3Liと最後のPCoSpもレベル4。うち3Liは加点2〜3。技術点3番目の42.1、演技構成点33.489番目の33.48、合計75.58でSP5位。

 17番滑走でスイ・ハン組(中。22,25)。今季GPファイナル2位、四大陸優勝。曲は「ハレルヤ」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tはピタッと合わせ加点2〜3。3FThは余裕があり加点ほぼ3。3TwとPCoSp、StSqと3Liは全てレベル4に加点2〜3。特にリフトは加点ほぼ3。最後のFiDsはレベル4だが加点1〜3。技術点最高の44.49、演技構成点も最高の37.9、合計82.39は自己ベスト更新でSP1位。
 18番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。曲は「Tu vuo fa l'Americano」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは全ジャッジが加点。3Twはレベル3。3LzTh成功、ほぼ全ジャッジが加点。3LiとFiDs、PCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜3。技術点8番目の40.36、演技構成点も8番目の34.14、合計74.5は自己ベスト更新でSP7位。キスアンドクライは大騒ぎ。

 19番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。今季GPファイナル3位、四大陸2位(未見)。曲は「With Or Without You」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Lzは二人のタイミングがずれた。ここも3LzThを成功。FiDsと3Li、PCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。最後のStSq以外は加点2〜3。技術点4番目の41.26、演技構成点も4番目の35.56、合計76.82でSP3位。
 21番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。今季GPファイナル優勝、欧州選手権2位。曲は「That Man」。冒頭の3Twは相変わらず軽くて高く、レベル4に全ジャッジが加点3。しかしソロジャンプで女性が2Sに。3FThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LiとStSq、FiDsとPCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。特にStSqは加点3。3LiとPCoSpは加点2〜3。それでも技術点9番目となり39.16、演技構成点3番目の37.43、合計76.59でSP4位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(OAR。22,24)。今季GPファイナル5位、欧州選手権優勝。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No.2」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の3Twは余裕がありレベル4に加点3。3LoThもお手本のように開いてから下り加点3。FiDsとPCoSp、3LiとStSqはレベル4。技術点2番目の43.97、演技構成点も2番目の37.71、合計81.68は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。16組が進出。9番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」。始める前、リラックスしているようだった。やはり団体で一回滑っていたのが有利か。BiDs以外の要素はほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3。3Tと3S+2T+2Tともきれいに成功。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちFCCoSpとリフト二つは加点2〜3。ChSqではジャッジに笑いかける。3LoThと3LzThも決める。3LzThは加点1〜3。BiDsはレベル3。ほぼノーミスで終わったとき、女性は珍しく感動に浸っていたが、男性はブイサイン。技術点4番目の73.94、演技構成点7番目の68.15、合計142.09は自己ベスト更新でフリー6位、総合216.59も自己ベスト更新で6位。
 12番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Jyn Erso & Hope Suit」他。冒頭の3Sで女性が転倒。3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。しかし3T+2Tの第2で女性がダウングレードで両足。BoDsと5ALiはレベル3。うち5ALiは全ジャッジが加点。スピン二つとあと二つのリフトはレベル4。うちPCoSpとリフト二つは全ジャッジが加点。3LoThは美しく、全ジャッジが加点2〜3。しかし易しいはずの3SThの方でまた転倒。どうしたのだろう。最後のChSqは全ジャッジが加点。技術点14番目の62.98、演技構成点8番目の67.54、転倒の減点2、合計128.52でフリー11位、総合204.1で8位。
 13番滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「La Terre vue du ciel」。衣装は白に薄紫のアクセント。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはいつものように高く、レベル4に加点3。3FThも加点2〜3。3S+2T+2Tと3Tも成功。3SThは加点ほぼ3。リフト三つとスピン二つ、BoDsは全てレベル4で加点2〜3。うち最後の5ALiは加点ほぼ3。ChSqも加点ほぼ3。最後のリフトで静かにポーズを決め、ノーミスで終わると、感極まって氷の上で抱き合った。技術点最高の82.07、演技構成点も最高の77.24、合計159.31は自己ベスト更新でフリー1位、総合235.9、大逆転で初の金メダル。

 14番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「Hometown Glory」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3Lzで女性が片手を付いたのが痛恨のミス。4SThに挑み、成功。3S+2T+2Tも決め、全ジャッジが加点。スピン二つとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3LzThも成功、全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のBoDsもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の79.86、演技構成点4番目の73.47、合計153.33でフリー2位、総合230.15で銅メダル。
 15番滑走でスイ・ハン組。曲は「Violin Fantasy on Puccini's Turandot」。振付はローリ・ニコル。衣装は女性が赤、男性が黒。冒頭で4Tw成功。3連続は3T+1T+2T。男性の第2が1回転に。3Sでは女性が両手付き。BoDsとリフト二つ、FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち5ALiは加点ほぼ3。スロージャンプ二つも全ジャッジが加点ほぼ3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。PCoSpだけレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後の3Liもレベル3だが加点ほぼ3。後半立ち直り、終わったとき笑顔で抱き合った。技術点3番目の76.29、演技構成点2番目の76.79、合計153.08でフリー3位、総合235.47は自己ベスト更新で銀メダル。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。最終でプレッシャーがあったか。曲は「Candyman」他。冒頭の4Twは成功。ソロジャンプは女性が2Sに。しかも得意な3SThでまさかの転倒。3T+2T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとこスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。。BoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点3。技術点6番目の70.08、演技構成点3番目の74.17、転倒の減点1、合計143.25でフリー4位、総合224.93で4位。メダルを逃す。

 <男子シングル>30人出場。日本からは羽生、宇野、田中刑事。8番滑走で田中刑事(22)。今季全日本2位、四大陸4位。曲は「Memories」。振付はスカリ。冒頭の4Sがアンダーローテーションで転倒。しかし続く3F+3Tは全ジャッジが加点2。FCSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも決める。技術点21番目の40.3、演技構成点13番目の40.75、転倒の減点1、合計80.05でSP20位。
 13番滑走でブレジナ(チェコ。27)。たぶん最後の五輪。ソチ五輪10位。今季欧州選手権8位。曲は和太鼓の「Kodo」。衣装は紺に銀糸で竜と蛇の刺繍。前髪を逆立てた髪型。冒頭で4S+2Tを決める。続く3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3F成功。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点11番目の44.34、演技構成点12番目の40.81、合計85.15でSP9位。久々にクリーンプログラム。
 16番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。最後の五輪。曲は「アヴェマリア」。冒頭で3A成功。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Fも決める。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点17番目の41.75、演技構成点9番目の42.15、合計83.9でSP14位。全体にいつもよりやや固かったがノーミス。

 19番滑走でリッポン(米。28)。今季GPファイナル5位、全米4位。団体戦のフリー3位。曲は「Let Me Think About It」。振付はバトル。ほぼノーミス。冒頭で3F+3T成功。今季安定していた3Aはやや軸が曲がったが決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqははエッジが深く独特な動きが美しい。後半、ステップからの3Lzはほぼ全ジャッジが加点。技術点10番目の44.48、演技構成点6番目の43.47、合計87.95でSP7位。
 20番滑走でアリエフ(露。18)。今季国内シニア3位、欧州選手権3位。曲は「Masquerade Waltz」。衣装は士官服。冒頭4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。続けて4Tも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも成功。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の56.98、演技構成点9番目の42.0、合計98.98は自己ベスト更新でSP5位。ぐんぐん上手くなっているところか。
 21番滑走でチャン(加。27)。最後の五輪。ソチ五輪銀メダル。今季国内優勝。曲は「Dust in the Wind」。振付はD. ウィルソン。冒頭で4T成功。続けて3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aがアンダーローテーションで転倒。技術点9番目の45.08、演技構成点4番目の45.93、転倒の減点1、合計90.01でSP6位。

 最終グループ25番滑走で羽生(23)。NHK杯前の練習で怪我して以来のぶっつけ本番。それでも66年ぶりの五輪連覇をねらう。曲は「バラード1番」。振付はバトル。衣装は空色から白のグラデーション。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭できれいな4S成功。スピン二つはレベル4。後半、3Aは余裕があり、加点3。続けて4T+3Tも決める。StSqもレベル4で加点ほぼ3。最後のCCoSpだけレベル3。基礎点49.01に全体で14.17もの加点。技術点最高の63.18、演技構成点も最高の48.5、合計111.68でSP1位。なんという集中力。NHKの鳥海アナが「やりました!」。
 26番滑走でネイサン・チェン(米。18)。今季GPファイナル、全米とも優勝。団体戦SP4位。どこか痛いのか。曲は「ネメシス」。振付シェイリン・ボーン。団体戦と衣装を変えた。左腕と肩だけ白であとは真っ黒。冒頭を4Lzに戻して転倒。第2付かず。FSSpはレベル3。CCSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、4Tもステップアウトし、第2付かず。要素を失う。さらに3Aまでステップアウト。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpもレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点41.39、演技構成点10番目の41.88、転倒の減点1、合計82.27でSP17位。全米もそうだったが、演技に余裕がなく、踊れていない。
 27番滑走でコリヤダ(露。22)。今季GPファイナル3位、国内連覇、欧州選手権2位。団体戦SP8位。曲はモーツァルト「Piano Concerto No.23」他。冒頭4Lzの予定を3Lzにしてほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし続く4Tで転倒し、第2付かず。要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aはきちんと成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点13番目の43.84、演技構成点5番目の43.85、転倒の減点1、合計86.69でSP8位。

 28番滑走で宇野(20)。今季GPファイナル2位、全日本連覇、四大陸2位。団体戦SP1位の後、少しジャンプの調子を落としたらしいが、直前に復調。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付は樋口美穂子。冒頭の4Fは低かったがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、4T+3Tを決め、全ジャッジが加点。3Aもややこらえたが成功。技術点4番目の58.13、演技構成点3番目の46.04、合計104.17でSP3位。シーズン初めロンバルディア杯の自己ベスト104.87に少し及ばず。
 29番滑走でフェルナンデス(西。26)。今季国内7連覇、欧州選手権6連覇。曲はチャップリン「モダンタイムス」。冒頭の4T+3Tきれいに成功。全ジャッジが加点2。続く4Sもあっさり跳び、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aも決め、全ジャッジが加点2〜3。解説の本田も「完璧です」。基礎点47.75に全体で12.04の加点。技術点3番目の59.79、演技構成点2番目の47.79、合計107.58でSP2位。
 最終滑走で(中。20)。今季四大陸優勝。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。振付はローリ・ニコル。冒頭で高い4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。4Tもなんとか成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。後半、3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の60.27、演技構成点6番目の43.05、合計103.32は自己ベスト更新でSP4位。

 この他、3番滑走でゾウ(米。17)がSP12位、4番滑走でソチ五輪銅メダルのデニス・テン(カザフスタン。24)がSP27位、8番滑走でハン・イェン(中。21)がSP19位、12番滑走でメッシング(加。26)がSP10位、14番滑走で地元韓国のチャ(韓。16)がSP15位、23番滑走でビチェンコ(イスラエル。30)がSP13位、24番滑走でワシリエフス(ラトビア。18)がSP21位。デニス・テンはフリーに進めず。

 フリーには24人。5番滑走で田中刑事。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」他フェリーニメドレー。振付はスカリ。冒頭で4S成功、ほぼ全ジャッジが加点。続けて4Sからの連続ジャンプの予定が第1で転倒。第2付かず。次の3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、4Tはオーバーターンでこらえる。次の3Aからの3連続の予定が転倒。第2付かず。3F+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1。FCSpはレベル3。最後のジャンプを3Lz+2T+2Loに変え、連続ジャンプひとつリカバリー。ChSqは楽しそうに滑っていた。全ジャッジが加点。技術点10番目の85.64、演技構成点18番目の81.14、転倒の減点2、合計で164.78フリー15位、総合244.83で18位。
 9番滑走でネイサン・チェン。曲は「Mao's Last Dancer」。振付はローリ・ニコル。渾身の演技。冒頭で4Lzと4F+2Tを跳び、いずれも全ジャッジが加点。二つめの4Fで両手つき。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、4T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。その上、4Tと4Sも決め、いずれも全ジャッジが加点。なんとフリーだけで4回転6本跳び、5本成功。そして疲れているところで3Aと3F+1Lo+3Sもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2。基礎点115.11に全体で12.53の加点。技術点ダントツの127.64、演技構成点6番目の87.44、合計215.08は自己ベスト更新でフリー1位、総合297.35、大躍進で5位。あのSPは足が痛いせいではなかったのか。
 10番滑走でミーシャ・ジー。曲は「タイスの瞑想曲」。SPで伸ばしていたヒゲをそって登場。冒頭の3Aはほぼ全ジャッジが加点。しかし次の3A<+1Lo<+2Sはやや低く、第1と第2がアンダーローテーション。3Fはきちんと決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。StSqとFSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3Tもなんとか決める。3Lz、3Lo、2A+2T、2Aと着々と成功。うち3Loは全ジャッジが加点。そしてやりたかったChSqで思い切り表現。全ジャッジが加点ほぼ3。技術点20番目の74.96、演技構成点8番目の86.08、合計161.04でフリー17位、総合244.94で17位。

 15番滑走でSP12位のゾウ。曲は「ムーランルージュ」。振付はバトル。冒頭でSPでも決めた4Lz+3T成功。第2は両手上げ。ほぼ全ジャッジが加点。4Fは!マークでステップアウト。4Sは決める。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1、最後のCCoSpもほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの4Lzはアンダーローテーションだがこらえる。4Tはほぼ全ジャッジが加点。3A+2Tとソロの3Aも決める。StSqはほぼ全ジャッジが加点。そしてここで3Lz+1Lo+3F を成功、ほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の112.24、演技構成点19番目の79.92、合計192.16は自己ベスト更新でフリー6位、総合276.69も自己ベスト更新で6位。よくがんばった。アメリカの新星を世界にアビール。
 17番滑走でブレジナ。曲は「Human」と「スタンド・バイ・ミー」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Sは回ったがステップアウト。第2付かず。3A+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点。二つめの4回転はパンクして2Sに。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Aは全ジャッジが加点2〜3。3Loと3F+2T+2Loも全ジャッジが加点。3Lzも成功。3Sは惜しくもステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点とまとめた。技術点18番目の76.58、演技構成点12番目の84.34、合計160.92でフリー18位、総合246.07は自己ベスト更新で16位。連続ジャンプがもう一つ入ればよかったが。
 18番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」と「O」。衣装の上半身は青緑のビーズで覆われている。黒のパンツ。美しい2Aで始め、全ジャッジが加点。続く3F+3Loともう一つ2Aも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3A+2T+2Loは第3がダウングレード。しかしミスはこれくらい。ソロの3A、3F+3T、3S、3Lzと全て成功。うち3F+3Tは全ジャッジが加点。独特のステップを踏むChSqは全ジャッジが加点1〜3。4回転なしでここまで魅せられるという演技を極め、大舞台でやりきった。技術点15番目の84.47、演技構成点7番目の86.94、合計171.41でフリー10位、総合259.36で10位。

 19番滑走でアリエフ。曲は「To Build A Home」他。冒頭「スピードが出過ぎて」(解説・本田)壁に近寄りすぎたが、4T+3Tを決め、全ジャッジが加点。しかし次の4Tで転倒し、右脚と右手を傷める。続く3Aも転倒。スピン二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。後半、3Lz、3A+2T成功。3連続は2Lo+1Lo+3Sに。3Fと3Loはほぼ全ジャッジが加点1。StSqとCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点11番目の85.39、演技構成点も11番目の85.14、転倒の減点2、合計168.53でフリー13位、総合267.51で7位。がんばって滑りきった。
 20番滑走で。曲は「スターウォーズ『惑星』より「火星」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Lz成功、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sも成功。3A+1Lo+3Sも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち終盤の二つはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは笑顔で全ジャッジが加点1〜3。後半、4Tで転倒。しかし次の4T+2Tは成功。3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3T、3Fも決める。StSqは疲れが見えレベル2。終わったときガッツポーズ。リンクから上がるときには涙。技術点4番目の109.69、演技構成点9番目の85.76、転倒の減点1、合計194.45でフリー5位、総合297.77で4位。
 21番滑走でチャン。曲は「ハレルヤ」。冒頭の4T+2Tは美しく、全ジャッジが加点ほぼ2。二つめの4回転の予定が3Tになりステップアウト。3A+1Lo+2Sは決める。ChSqはエッジーワークを魅せ、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aで手つき。次が2Loになり、痛恨。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Fと2Aは全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはめずらしく軽くスタンブルがあった。技術点16番目の81.56、演技構成点4番目の91.86、合計173.42でフリー8位、総合263.43で9位。三回目の五輪で初めて入賞逃す。しかし団体の金は得た。

 22番滑走で羽生。曲は「SEIMEI」。衣装は上衣の模様が違う新しいものらしい。冒頭で4Sと4Tをきれいに決め、大歓声。全ジャッジが加点ほぼ3。3Fも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点2〜3。後半、4S+3T成功、また大歓声。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つめの4Tでステップアウト。ここが3連続の予定だった。すると3A+1Lo+3Sでリカバリー。しかも全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。3Lzは体勢がくずれたが、こらえる。ChSqは苦しそうだったが、手拍子に支えられて、全ジャッジが加点2〜3。基礎点92.56に全体で約17点もの加点。技術点5番目の109.55、演技構成点最高の96.62、合計206.17でフリー2位、総合317.85で金メダル。鳥海アナが「王者の滑りです!」。本当によくここまでの演技をできたと思う。ものすごい気力。
 23番滑走でフェルナンデス。曲は「ラマンチャの男」。冒頭の4Tは全ジャッジが加点1〜3。4S+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3A+3Tもきれいに成功。ChSqはスペインぽく、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの4Sの予定が大きな2Sに。ここで10点以上失う。3Lo、3A、3F+1Lo+3S、3Lzは全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。動きやポーズのいちいちが決まっている。技術点6番目の101.52、演技構成点2番目の96.14、合計197.66でフリー4位、総合305.24で銅メダル。
 最終滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。冒頭4Loで転倒。しかし、続く4Fは全ジャッジが加点。3Loもきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Aは全ジャッジが加点。次の4T+2Tでは第1でこらえ、第2はやや早く足を付いた。疲れてきたか。4本目の4回転、ソロの4Tは全ジャッジが加点。3A+1Lo+3Fも全ジャッジが加点。3S+3Tはほぼ全ジャッジが加点。クリムキンイーグルを含むChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。基礎点103.14に全体で7.87の加点。技術点3番目の111.01、演技構成点も3番目の92.72、転倒の減点1、合計202.73でフリー3位、総合202.73で銀メダル。鳥海アナが「やりきりました!」。本人は試合後に「最初に転んで笑えてきた」「五輪を特別とは感じない。普通の試合の一つ」と言っていた。羽生とは違う次元ですごい。

 その他、1番滑走のワシリエフスはフリー20位、総合19位。2番滑走のイタリアの新星リッツォはフリー19位、総合21位。4番滑走のハン・イェンはフリーもジャンプ不調で23位、総合23位。7番滑走のビチェンコはフリー9位、総合11位。8番滑走のサモーヒン(イスラエル。19)はフリー11位、総合13位。11番滑走の地元チャ(韓。16)はフリー14位、総合15位。13番滑走のヘンドリクス(ベルギー。25)はフリー16位、総合14位。14番滑走のメッシングはフリー12位、総合12位。16番滑走のコリヤダはフリー7位、総合8位。

 <アイスダンス>24組出場。日本からは村元・リード組。OARからはボブロワ・ソロビエフ組とザゴルスキー・ゲレーロ組(SD13位)(国内2位のステファノワ・ブキン組はどうしたのか?)。スペインからはウルタド・ハリアビン組(SD12位)。地元韓国からはミン・ガメリン組(SD16位)、中国からはワン・リウ組(SD22位)。カナダからの3組目はギレス・ポワリエ組(SD9位、フリー8位、総合8位)。
 14番滑走で村元・リード組(24,28)。今季全日本3連覇、四大陸銅メダル(未見)。曲は「I Like It Like That」他。振付・コーチはズエワ、スカリ。冒頭のSTwの第1でめずらしく女性の回転が止まりかけたがレベル3。NtMiStとPStはレベル3だが全ジャッジが加点。1RHはキーポイントYYNでレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。最後のRoLiは速く大胆でレベル4に全ジャッジが加点1〜3。技術点32.87、演技構成点30.54、合計63.41でSD15位。会心の演技でフリーへ。

 17番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,30)。曲は「Do You Only Wanna Dance」他。PStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1RHと最後のCuLiはレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点2〜3。STwとNtMiStはレベル3。うちNtMiStは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点37.65、演技構成点36.68、合計74.33でSD8位。
 18番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。今季GPファイナル3位、全米2位(未見)。曲は「Mambo No.5」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。冒頭の1RHはNYNでレベル2だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。キーポイントのチョクトーは、いいように思えたが。PStはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2で一人3。STwとNtMiSt、最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の40.33、演技構成点3番目の37.4、合計77.73でSD4位。3位ハベル・ドナヒュー組とは0.02の僅差。全米ではSDにミスがあったらしいが修正したようだ。

 19番滑走でチョック・ベイツ組(米。25、28)。今季GPファイナル6位、全米3位(未見)。曲は「Aguanile」他。女性の衣装は南国の鳥らしい。STw以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとPSt、1RHとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点2〜3。最後のNtMiStはレベル3だが加点2〜3。技術点6番目の39.39、演技構成点36.06、合計75.45でSD7位。6位ボブロワ・ソロビエフ組とは0.02の僅差。
 20番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。今季GPファイナル2位、国内復帰後2連覇。曲はローリング・ストーンズ「Sympathy for the Devil」他。全要素がレベル4に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のNtMiStは加点3。PStとSTwとRoLiは加点2が二人のみ。技術点最高の44.53、演技構成点2番目の39.14、合計83.67は自己ベスト(世界最高得点)更新でSD1位。
 21番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,22)。今季GPファイナル優勝、国内と欧州選手権4連覇(未見)。曲は「Shape Of You」他。女性の衣装はスカートと胸の部分に緑の房がユサユサ付いている。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHはレベル4で加点2〜3。NtMiStは深くて速く、レベル4になんと加点3。STwもレベル4で加点2〜3。NHK解説の河合さんは「第2ツイズルで少し近づきすぎた」。PStのみレベル3だがこれも加点2〜3。最後のSlLiはレベル4に加点1〜3。技術点2番目の42.71、演技構成点最高の39.22、合計81.93でSD2位。

 22番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。26,27)。今季GPファイナル4位、全米初優勝(未見)。曲は「Le Serpent」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStから1RH、PSt、CuLiまでレベル4。うちPSt以外は加点2〜3。最後のSTwはレベル3で加点ほぼ2〜3。「疲れている最後が難しいツイズルというプログラムは珍しい」と解説の河合さん。技術点3番目40.98、演技構成点5番目の36.77、合計77.75は自己ベスト更新でSD3位。4位シブタニ兄妹とは0.02の僅差。
 23番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)。今季国内優勝、欧州選手権2位(未見)。曲は「Latin Lover」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと最後のRoLiはレベル4。うちRoLiは加点ほぼ2〜3。NtDiStと1RH、PStはレベル3。うちNtDiStは加点2〜3。技術点7番目の38.36、演技構成点4番目の37.11、合計75.47でSD6位。7位チョック・ベイツ組とは0.02の僅差。
 最終滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。今季国内7連覇、欧州選手権4位(未見)。曲は「Kaboom」他。やっぱり本場のラテン人は違う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとNtMiStはレベル4に加点2〜3。1RHはレベル4で加点1〜3。PStのみレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点1〜3。技術点5番目の40.0、演技構成点7番目の36.57、合計76.57は自己ベスト更新でSD5位。

 フリーには20組。8番滑走で村元・リード組。すばらしかった。曲は「The Last Emperor」他坂本龍一メドレー。冒頭のSTwはレベル4。ステップ二つはレベル3。うち後半のDiStは全ジャッジが加点。CoSpはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。ChSpもほぼ全ジャッジが加点1〜3。このへんで女性の衣装の上半身に桜の花が出現。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のChLiもほぼ全ジャッジが加点。ノーミスで終えたとき、村元が最後のポーズで伸ばした手をぐっと握りしめた。技術点12番目の50.75、演技構成点15番目の46.47、合計97.22でフリー13位、総合160.63で15位。
 13番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「Je suis malade」。冒頭のCiStはレベル3だが全ジャッジが加点。CoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ChSpもほぼ全ジャッジが加点1〜3。DiStがレベル4で全ジャッジが加点1〜3。STwはレベル2。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の53.48、演技構成点6番目の54.17、合計107.65でフリー7位、総合181.98で7位。
 14番滑走でチョック・ベイツ組。まさかのスピンの入りで二人とも転倒。曲は「イマジン」。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。STwもレベル4で全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点。うち後半のDiSt加点1〜3。しかし、スピンが転倒で無得点。最後のコレオ要素二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点13番目の49.04、演技構成点8番目の53.09、転倒の減点2、合計100.13でフリー12位、総合175.58で9位。

 15番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。ノーミス。終わったとき女性は氷上に座り込み突っ伏した。曲は「Oblivion」他。CiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点1〜3。リフト三つとスピンもレベル4。うちRoLiは女性が上下逆さまにのけぞる形で加点ほぼ2。他二つのリフトとスピンは加点1〜3。DiStはレベル4。最後のChLiは加点1〜3。技術点4番目の56.25、演技構成点5番目の55.2、合計111.45でフリー4位、総合186.92で5位。
 最終グループ16番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲は「ライフ・イズ・ビューティフル」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは女性が滑らかに上下逆に支えられる形でレベル4に加点ほぼ2〜3。STwとあと二つのリフト、SeStとCoSpはレベル4。うちSlLiが時間超過。DiStはレベル3。ChSpは加点1〜3、最後のChLiは加点2〜3。技術点5番目の55.27、演技構成点7番目の54.07、リフトの時間超過の減点1、合計108.34でフリー6位、総合184.91で6位。
 17番滑走でシブタニ兄妹。ここもノーミス。勢いがあった。曲は「パラダイス」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとステップ二つ、リフト二つとSTwはレベル4。うち第4まである高速STwは加点ほぼ3、CoSpとCiSt、リフト二つは加点2〜3。RoLiだけレベル3だが加点2〜3。最後のコレオ要素二つは加点1〜3。技術点3番目の59.37、演技構成点4番目の55.49、合計114.86でフリー3位、総合192.59、逆転で銅メダル。

 18番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「月光ソナタ」。女性の衣装はダークグレー。全要素がレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うちリフト二つとCoSpは加点3。冒頭のSTwと終盤のSlLiも加点ほぼ3。全体が流れるように美しくつながっている。基礎点44.9に全体で19.08もの加点。技術点最高の63.98、演技構成点のうちパフォーマンスと音楽表現は10点満点で最高の59.37、合計123.35は自己ベスト更新でフリー1位、総合205.28は世界記録更新で銀メダル。
 19番滑走でハベル・ドナヒュー組。終盤のChTwで男性が痛恨の両手付き。曲は「Across the Sky」他。冒頭のSTwはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。SeStとCoSp、リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。DiStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。StaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ここまでノーミスだったが、ChTwでなぜか男性が両手をついてしまい、転倒扱いで無得点。最後のChSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の54.94、演技構成点3番目の56.0、転倒の減点1、合計109.94でフリー5位、総合187.69で4位。
 最終滑走でヴァーチュー・モイヤー組。迫力があった。ふた組前のパパダキス・シゼロン組が世界最高得点を出したので、それを上回るには自己ベスト更新が必要だったが、やってのけた。曲は「ロクサーヌのタンゴ」他。ここも全要素がレベル4で全ジャッジが加点2〜3。リフト二つは加点3。基礎点44.9に全体で18点以上の加点。技術点2番目の63.35、演技構成点のうち音楽表現は10点満点で2番目の59.05、合計122.4は自己ベスト更新でフリーは2位、総合206.07は世界記録更新で金メダル。キスアンドクライですごく喜んでいた。

 <女子シングル>30人出場。日本からは宮原、坂本。1番滑走でテネル(米。20)。今季全米初優勝。曲は韓国映画「Taeguki」。冒頭の3Lz+3Tで転倒。進藤アナが「転ばない選手だったんですが」と驚く。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loもしっかり決め、2Aは軽々跳んだ。ほぼ全ジャッジが加点。技術点9番目の35.5、演技構成点13番目の29.51、転倒の減点1、合計64.01でSP11位。団体戦で出した自己ベスト68.94に届かず。
 第4グループ19番滑走で坂本(17)。今季全日本2位。曲は「月光ソナタ」。全要素に全ジャッジが加点。落ち着いた感じで滑り出し、冒頭のLSpは速く、レベル4に加点2〜3。StSqとあと二つのスピンもレベル4。うち最後のCCoSpは加点2。後半、3F+3Tとステップからの3Lo、2Aはいずれもスピードにのり、加点1〜3。技術点4番目の40.36、演技構成点8番目の32.82、合計73.18は自己ベスト更新でSP5位。
 20番滑走で長洲未来(米。24)。今季全米2位。曲はショパン「ノクターン20番」。冒頭、団体戦では決まった3A転倒。解説の八木沼は「回転は足りており、むしろ回りすぎ」。次の3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loも下りる。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。技術点7番目の37.24、演技構成点12番目の30.69、転倒の減点1、合計66.93でSP9位。

 21番滑走でデイルマン(加。20)。今季国内3年ぶり二回目の優勝。曲はビゼー「カルメン」より。冒頭の3T+3Tでステップアウトの上片手つき。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Lzと2Aも全ジャッジが加点。技術点8番目の35.9、演技構成点6番目の33.0、合計でSP7位。
 22番滑走でカレン・チェン(米。18)。今季全米3位。曲は映画「たそがれ」より。冒頭連続3回転の予定が3Lzでステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。後半、3Lo+2Tを跳び、連続ジャンプをリカバリー。2Aは全ジャッジが加点。技術点11番目の33.53、演技構成点9番目の32.37、合計65.9でSP10位。
 24番滑走で地元チェ(韓。18)。今季国内2位、四大陸4位。曲は「Papa, Can You Hear Me」。振付宮本賢二他。冒頭で3Lz+3Tを決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fと2Aも成功。技術点6番目の37.54、演技構成点11番目の30.23、合計67.77は団体戦で出した自己ベスト65.73を更新でSP8位。

 最終グループ25番滑走でメドヴェデワ(露。18)。今季GPシリーズ2勝したが骨折がわかりファイナルと国内欠場、欧州選手権2位。曲はショパン「ノクターン」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のFCSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。続くStSqは加点ほぼ3。後半、3F+3Tとステップからの3Loも加点ほぼ2〜3。2Aだけ加点1〜3。技術点2番目の43.19、演技構成点最高の38.42、合計81.61は自己ベスト更新だがSP2位。
 26番滑走で宮原(19)。今季全日本4連覇、四大陸3位。曲は映画「サユリ」より。緊張していたがノーミス。回転不足もなかった。団体戦でアンダーローテーションになった冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。解説の八木沼が「エッジもクリーンです」。あと二つのスピンも加点1〜3。技術点5番目の40.25、演技構成点も5番目の35.69、合計75.94は自己ベスト更新でSP4位。
 27番滑走でオズモンド(加。22)。今季国内2位。ノーミス。曲は「Sous le ciel de Paris」他。冒頭3F+3Tは幅があり全ジャッジが加点2〜3。ステップからの3Lzも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。後半、2Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の41.83、演技構成点4番目の37.04、合計78.87は自己ベスト更新でSP3位。

 28番滑走でザギトワ(露。15)。今季欧州選手権優勝(未見)。曲は「ブラックスワン」。何が何でもメドヴェデワを上まわろうという決意が見えた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のFCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqもレベル4で全ジャッジが加点2から3。後半、今は他に誰も跳ばない組み合わせ3Lz+3Loを成功。ステップからの3Lz+3Loは加点ほぼ3。2Aは加点1〜3。最後のスピン二つは加点2〜3。技術点最高の45.3、演技構成点3番目の37.62、合計82.92は世界最高得点を更新でSP1位。2位のメドヴェデワとは1.31の僅差だがトップに立った。
 29番滑走でコストナー(伊。31)。ソチ五輪銅メダル。今季欧州選手権3位(未見)。曲は「行かないで」。冒頭連続3回転の予定を3F+2Tに変え、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。うち最後のCCoSpは加点2、LSpステップからの3Loは片手つき。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3。緩急がすばらしい。技術点10番目の35.06、演技構成点2番目の38.09、合計73.15でSP6位。ポーズのいちいちが美しい。
 最終滑走でソツコワ(露。17)。今季GPファイナルと国内で2位、欧州選手権4位(未見)。曲は「白鳥の湖」。衣装は淡いピンク。冒頭の3Lzで転倒。スピン二つはレベル4。うちCCoSp全ジャッジが加点。後半、3F+3Tは第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点14番目の31.47、演技構成点6番目の33.39、転倒の減点1、合計63.86でまさかのSP12位。

 フリーには24人。13番滑走でソツコワ。ノーミスで入賞。曲はドビュッシー「月の光」。振付チェルニシェフ他。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3続くF は全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。後半、3Lo、3F+1Lo+2S、3Lzと続けて決める。うち3Loは全ジャッジが加点。しかし3連続の第3が2回転に。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。2A+2Tとソロの2Aも成功。技術点8番目の66.94、演技構成点7番目の67.3、合計134.24でフリー7位と挽回、総合198.1で8位入賞。
 14番滑走でカレン・チェン。ジャンプの調子が戻らなかった。曲は「Jalousie」。冒頭の3Lzからの連続3回転はできず、ソロに。続く3Fは!マーク。StSqとスピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。最後のLSpは加点2〜3。2A+1Lo+3Sは第3がアンダーローテーション。3Lz+2Tで冒頭のリカバリー。3Loはアンダーローテーションで転倒。3Sはステップアウト。2Aは決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点16番目の56.65、演技構成点8番目の64.1、転倒の減点1、合計119.75でフリー11位、総合185.65で11位。
 15番滑走でテネル。曲は「シンデレラ」。衣装は水色。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。続く2Aと3Fも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3、あと二つのスピンも加点2。中盤、2A+3Tの第2と3Lzがアンダーローテーションでステップアウト。3Lzが3連続の予定だった。しかし3Lo+2T+2Loとリカバリー成功。3SとChSqは全ジャッジが加点1。技術点9番目の65.41、演技構成点も9番目の62.93、合計128.34でフリー9位、総合192.35で9位。

 16番滑走でデイルマン。ジャンプの軸が曲がったまま直らず。曲は「ラプソディー・イン・ブルー」。冒頭の大きな3T+3Tはこらえて決めた。しかし3Lzで転倒。3Fは!マーク。スピン二つはレベル3。後半、二つめの3Lzも転倒、第2付かず。さらに3Loも転倒。三つめの転倒から-2の減点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。2A+2T成功。2S+2A+SEQも決める。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点23番目の45.81、演技構成点12番目の61.75、転倒の減点4、合計103.56でフリー19位、総合172.46で15位。
 17番滑走で地元チェ。曲は「ドクトル・ジバゴ」。冒頭の3Lzは連続3回転の予定だったが、第2付かず。3Fと2A+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Loはほぼ全ジャッジが加点。二つめの3Lzに+3T+2Tを付けて3連続リカバリー。リンクから上がったとき、ホッとした顔。進藤アナが「重圧があったのでしょう」。3S+2Tと2Aも決める。技術点5番目の68.74、演技構成点10番目の62.75、合計131.49は自己ベスト更新でフリー8位、総合199.26で7位は立派。
 18番滑走で長洲未来。曲は「ミス・サイゴン」。冒頭の3Aの予定がハーフアクセルになり無得点。残念。しかし続く3F+3Tは全ジャッジが加点。3Sも決める。CCoSpとStSqはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。2A+3T+2Tは全ジャッジが加点。しかしまたパンクして1Lzに。3Fはなんとか決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。この後に3Lo+2T成功。技術点15番目の68.74、演技構成点11番目の62.75、合計119.61でフリー12位、総合186.54で10位。

 19番滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。青い衣装。今できることは完璧にやれた。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tと3Fもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3。StSqも加点2〜3。他の要素にもこのくらいの加点がほしい。後半、3Lz+2T+2Lo成功。2A+3Tも全ジャッジが加点。スピードにのったChSqも加点2〜3。終わったときめずらしく両手を上げガッツポーズ。技術点4番目の75.2、演技構成点5番目の71.24、合計146.44は自己ベスト更新でフリーも4位、総合222.38で4位。「五輪の魔物はいなかった」らしい。
 20番滑走でコストナー。曲は「牧神の午後」。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点2〜3。なんとソチ五輪以来4年ぶりに跳んだらしい。なのに3Fでステップアウトし第2付かず。3Loは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpとStSqは加点2〜3。後半、3Tをなんとかこらえ、2A+1Lo<+3Sを決める。2Aと3S+2Tも成功したが連続ジャンプが二つになった。ChSqは美しく、全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の63.64、演技構成点3番目タイの75.65、合計139.29でフリー5位、総合212.44で5位。
 21番滑走で坂本。曲は「アメリ」。衣装は赤。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点の出来でうまく演技に入る。続く3Sも全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3、スピン二つは加点2。後半、3Lzがeマーク。スピードにのって3F+2Tと2A+3T+2Tも全ジャッジが加点。うち2A+3T+2Tは加点1〜3。ChSqも加点1〜3。ここまでほぼノーミスだったが3Loでステップアウト。2Aは全ジャッジが加点。技術点6番目の68.42、演技構成点6番目の68.71、合計136.53でフリー6位、総合209.71で6位。

 22番滑走でザギトワ。曲はバレエ「ドンキホーテ」。衣装はまっ赤。フリーも攻めてきた。ソロの3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSqは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3。後半最初のジャンプである3Lzは3Loを付けた連続3回転の予定だったが、わずかに乱れてソロに。2A+3Tと3F+2T+2Loを決めた後、二つめの3Lzに+3Loでリカバリー。3Fは加点2〜3。勢いが落ちないまま滑りきった。終わったときガッツポーズ。技術点最高の81.62、演技構成点4番目の75.03、合計158.08タイだがフリー2位、総合239.57は自己ベスト更新で金メダル。
 23番滑走でオズモンド。曲は「ブラックスワン」。この人の出来で宮原の順位も決まる。冒頭の3F+3Tは豪快に全ジャッジが加点2〜3。続く2A+3Tも全ジャッジが加点2〜3。次の3Lzでステップアウトして両手付き。しかしミスはこれだけ。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。後半、3Loは高く、全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点1〜3。3S+2T+2Loも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の76.5、演技構成点3番目タイの75.65、合計152.15も自己ベスト更新でフリーも3位、総合231.02も自己ベスト更新で銅メダル。大舞台に強い。
 最終滑走でメドヴェデワ。曲は「アンナ・カレーニナ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3だが、今までは後半に跳んでいたらしい。解説の八木沼さんは「やはり疲労があったのではないか」。続く3Lzも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとCCoSpは加点2〜3。後半、ソロの3Fと3Loは加点2〜3。2A+2T+2Tと3S+3T、2Aは加点1〜3。ChSqは加点2〜3。いつもよりやや勢いや余裕がない感じ。それでもノーミスで滑り抜き、終わったときは両手で顔をおおった。技術点2番目の79.18、演技構成点最高の77.47、合計158.08タイだが、演技構成点が上なので規定によりフリー1位、総合238.26で銀メダル。SPの1.3差を埋められなかった。

フィギュアスケート (2018.2/9,10,11,12,)

ピョンチャン五輪・団体戦 (2018.2/9〜25 平昌・韓国)

 <団体戦>2/9、2/11〜2/12。カナダ、ロシア、アメリカ、日本、中国、イタリア、フランス、ドイツ、イスラエル、韓国が出場。韓国は地元枠ではなく、国別ランク10位のスペインが、女子とペアの出場権を獲得できず、11位の韓国が繰り上がった。ロシアは、国ではなく、OAR(ロシアからのオリンピック選手)という個人参加として国旗や「RUSSIA」の字のないユニフォームで出場。日本は、男子シングルに宇野一人、女子シングルには宮原と坂本の二人で臨むらしい(出場選手は前日に発表)。上位5チームがフリーに進む。滑走順は、SPは世界ランクの低い順。フリーは獲得ポイント順。ポイントが同じ時は合計点数で決める。

 <2/9団体・男子SP>日本は宇野。4番滑走でハン・イェン(中。21)。冒頭の3Aで両足、両手付き。転倒扱い。続く4回転からの連続ジャンプは 4Tのステップアウトに両手付き。転倒扱い。スピン三つとステップはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半の3Lz+3Tはなんとかこらえる。滑りはいいのにジャンプが不調。技術点6番目の38.28、演技構成点5番目の40.82、転倒の減点2、合計77.1でSP7位。この時点で1番滑走のチャ(韓国)を下回る2位。ポイント4。
 6番滑走でチャン(加。26)。五輪は二度目だが、顔が硬い。冒頭の4T転倒。第2付かず。3Lz+2Tでリカバリー。スピン三つとステップはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし後半3Aでまた転倒。技術点5番目の38.56、演技構成点2番目の45.1、転倒の減点2、合計81.66でSP3位。この時点で1位になり笑顔。ポイント8。
 7番滑走でビチェンコ(イスラエル。30)。2/2が誕生日。この人も二度目の五輪。ジャンプ全て成功。冒頭で3Aは全ジャッジが加点。続く4Tも決める。CCoSpとステップはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。後半の3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点。最後のCSSpはレベル4で7ほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の47.59、演技構成点4番目の40.9、合計でSP2位。ポイント9。

 8番滑走でネイサン・チェン(米。18)。冒頭4F+2Tは第1をこらえてなんとか第2を付けた。スピン三つとステップはレベル4で全ジャッジが加点。しかしステップからの4回転の予定が2Tとなり無得点。さらに3Aで転倒。技術点7番目の3番目の37.73、演技構成点3番目の43.88、転倒の減点1、合計80.61でSP4位。ポイント7。
 9番滑走でコリヤダ(露。22)。冒頭の4Lzは惜しくも転倒。しかし次の4Tも転倒し、連続ジャンプの要素を失う。スピン二つとステップはレベル4で全ジャッジが加点。後半、1Aとなり、無得点が痛い。技術点9番目の33.75、演技構成点4番目の42.61、合計74.36でSP8位。ポイント3。
 最終滑走で宇野(20)。冒頭の4Fは両足。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ステップはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、4T+3Tをしっかり決め、全ジャッジが加点2〜3。続くイーグルからの3Aも全ジャッジが加点2〜3。4F以外はほぼ普段の演技ができた。技術点最高の56.64、演技構成点も最高の46.61、合計103.25でSP1位。ポイント10。

 <2/9団体・ペアSP>3番滑走で須崎・木原組(17,25)が会心の演技。冒頭ソロジャンプの3Lzが決まり、リズムに乗った。3Twはキャッチの位置がずれ、もたれてしまい、レベル1にマイナス評価。3LiとPCoSp、StSqとFiDsはレベル4。うちスピンは全ジャッジが加点。3SThも成功。技術点8番目の32.13、演技構成点も8番目の25.29、合計57.42は自己ベスト更新でSP8位。終わったとき、木原が謝っていたのは、冒頭のルッツジャンプは稼ぎどころなのに、ふだんはしないミスでぐらついたことらしい。ポイント3を加えて13で初日3位。大健闘。
 5番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。冒頭のソロジャンプで女性が2回転となり、両手付き。転倒扱い。他の要素は全てレベル4で全ジャッジが加点。続く3Twは余裕で加点2〜3。3LoThも加点2〜3。リフトも加点ほぼ2〜3。全体により「白鳥の湖」らしくなった。技術点5番目の37.2、演技構成点も5番目の32.97、転倒の減点1、合計で69.17SP5位。スイ・ハン組は温存か。ポイント6を加えて10で初日6位。
 8番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3Lzは女性がややこらえたか片手つきか。3LzThは成功、全ジャッジが加点。あと四つの要素は全てレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsと3Liは加点2〜3、PCoSpと最後のStSqは加点ほぼ2〜3。技術点2番目の41.08、演技構成点3番目の35.49、合計76.57でSP2位。四大陸は未見だが、さすがに合わせてきた。カナダは男子以外3枠ずつあり、大応援団。全部門でSPとフリーで選手交替できる。ポイント9を加えて17で初日1位。カナダは団体初優勝をねらう。

 9番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。3FTh以外の要素は全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く軽く、レベル4に加点3。3Sも加点1〜3。しかし3FThで転倒。3Liはレベル4で加点ほぼ3。StSqはレベル3だが、これも加点ほぼ3。FiDsと最後のPCoSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点3番目の39.33、演技構成点2番目の37.03、転倒の減点1、合計75.36でSP3位。欧州選手権は未見だが、3AThを跳ばずに五輪で優勝するには、3LzThか3FTh、または4Twなどが必要だろう。ポイント8を加えて10で初日8位。
 最終滑走で、団体戦連覇をねらう「ロシアからの」タラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。全要素がレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。それでいて全力に見えない。冒頭の3Twは軽く、加点3。3LoThもお手本のようで加点ほぼ3。技術点最高の43.78、演技構成点も最高の37.14、合計43.78でSP1位。ポイント10を加えて13で初日4位。

 <2/11団体・アイスダンスSD>6番滑走で村元・リード組(24,28)。なんと中国を押さえて後半の5組に入った。冒頭のSTwはレベル4。NtMiStとPStはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。パターンダンスの1RHはレベル1。キーポイントの1と3でタイミングエラー。最後のRoLiもレベル3だが全ジャッジが加点。リフトはたいていレベル4とれるのだが。NHK解説の河井綾さんは「笑顔で入れたのがよかった」。技術点5番目の32.17、演技構成点は全て7点台半ばで5番目の29.98、合計62.15でSD5位は健闘。四大陸(未見)の自己ベストには3点ほど届かず。ポイント6を加えて19。この時点で4位に後退。
 7番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHはレベル2だが加点1〜3。PStとNtMiStは加点ほぼ2〜3。STwと最後のRoLiは加点2〜3。ツイズルの第1は8回転もしていたし、スローで見ても最後までぴったり合っている。技術点2番目の38.42、演技構成点全て9点台前半で2番目の37.04、合計75.46でSD2位。ポイント9を加えて23。この時点で2位。

 9番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。全要素に全ジャッジが加点2〜3。NtMiStはレベル3だが加点ほぼ3。1RHはレベル2。PStとSTw、最後のRoLiはレベル4。技術点最高の41.61、演技構成点全て9点台後半で最高の38.9、合計80.51でSD1位。ポイント10を加えて27。この時点で1位キープ。
 最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)。ここも全要素に全ジャッジが加点。STwはレベル4で加点ほぼ2〜3。NtDiStもレベル4。1RHはレベル2。PStはレベル3だが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点3番目の38.11、演技構成点全て9点台前半で3番目の36.65、合計74.76でSD3位。ポイント8を加えて21。この時点で3位に浮上。

 <2/11団体・女子SP>日本は宮原。3番滑走でテネル(米。20)。大一番に強い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Lz+3T成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loも決め、2Aもさらっと成功、加点も1〜3。技術点2番目の38.94、演技構成点5番目の30.0、合計68.94は自己ベスト更新でSP5位。ポイント6を加えて29。3位に後退。
 6番滑走で地元チェ(18)。後半グループの1番滑走。見事に期待にこたえた。冒頭3Lz+3Tなんとか成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqもほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fも決める。2Aも苦にせず成功。技術点3番目の37.16、演技構成点6番目の28.57、合計65.73でSP6位。ポイント5を加えて13。
 7番滑走でコストナー(伊。31)。2/8が誕生日。コストナーにしかできない世界を表現。冒頭の連続3回転は3F+3Tにグレードアップ。第2がアンダーローテーション。国内選手権から変えたとのこと。後の要素は全て全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3。FCSpも加点1〜3。後半、2Aは幅があり、加点2〜3。技術点4番目の36.96、演技構成点2番目の38.14、合計75.1でSP2位。ポイント9を加えて26。
 8番滑走で宮原(19)。滑る前の顔が白い。冒頭の3Lz<+3Tは両方アンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2、最後のLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Lo成功。2Aは全ジャッジが加点。技術点6番目の34.33、演技構成点4番目の34.62、合計68.95でSP4位。ポイント7を加えて26。この時点で4位キープ。2/12の朝日新聞の「佐藤信夫の目」では、「3Lz+3Tは回転が足りているように見えた」「残念だった」「技のレベルを落とす必要はない」「全体の滑りは非常に良くなった」とあった。
 9番滑走でオズモンド(加。21)。冒頭のたいそう幅のある3F+3Tは第2がアンダーローテーション。ステップからの3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpとStSqは加点2〜3。後半、2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。 技術点5番目の35.1、演技構成点3番目の36.28、合計71.38でSP3位。ポイント8を加えて35で1位キープ。
 最終滑走でメドヴェデワ(露。17)。ジャンプは全て後半に跳ぶ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭でFCSpは加点2〜3。StSqも加点2〜3。後半、3F+3Tとステップからの3Loも加点2〜3。2Aだけが加点1〜3。終盤の二つのスピンも加点2〜3。欧州選手権は未見だが、骨折からは復活したと言えるだろう。技術点最高の42.83、演技構成点も最高の38.23、合計81.06は自己ベスト(世界最高記録)80.85を更新でSP1位。ポイント10を加えて31。2位浮上。

 <2/11団体・ペアフリー>1番滑走で須崎・木原組。SPのようにはいかなかった。冒頭の3Lzは成功。しかし3Twはやはりもたれてレベル1に-1〜-2。5ALiと最後のBiDsはレベル3。得点源の3LzThで転倒。スピン二つとあと二つのリフトはレベル4。うちリフト二つは加点評価。3Tからの連続ジャンプは須崎が第1で両足になった。3SThも両足、両手付き。技術点最低の49.24、演技構成点も最低の49.43、転倒の減点1、合計97.67でフリー5位。ポイント6を加えて32。5位に後退。
 2番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。すばらしい出来。冒頭の3TwとBiDsはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。3Tは全ジャッジが加点1〜3。3S+2T+2Tも安定しており、全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。うち得点源の3LzTh加点1〜3。終わったとき、二人ともガッツポーズ。技術点2番目の72.02、演技構成点も2番目の67.42、時間超過の減点1、合計138.44は今までの自己ベスト132.88を更新でフリー2位。ポイント9を加えて35。4位に浮上。
 4番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzは男性がこらえたが成功。そして大技4SThは高く、やや難があったが、決める。3S+2T+2Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとリフト三つはレベル4。うち5ALiとPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。他に三つの要素もほぼ全ジャッジが加点。3LzThも成功、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の77.26、演技構成点も最高の71.25、合計148.51でフリー1位。ポイント10を加えて45。1位キープ。

 <2/12団体・男子フリー>1番滑走でコリヤダ。冒頭の4Lz転倒は想定内。続く4Tはダウングレードで両手付き。連続3回転の予定が3A+2Tになったが、全ジャッジが加点。ここから立ち直り、スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは全ジャッジが加点2〜3。後半、二回目の4Tを跳び、今度は成功。二つめの3A、3Lz+1Lo+3Sも決め全ジャッジが加点。うち3Aは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。最後のCCSpもレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。これで個人戦へ向け、いいはずみになるか。技術点最高の88.35、演技構成点3番目の86.22、転倒の減点1、合計173.57でフリー2位。ポイント9を加えて48。2位キープ。
 3番滑走でリッポン(米。28)。これが初めての五輪のリンク。衣装を変えたらしい。ほぼノーミスのすばらしい演技。冒頭の2A二つと3F+3Loはほぼ全ジャッジが加点。うち3F+3Loは、この組み合わせでこんなにきれいに跳ぶ人はいないのでは。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3A+2T+2Lo成功。二つめの3Aは全ジャッジが加点。3F+3Tも決める。得意なはずの3Lzでアンダーローテーション。ChSqは流れるように美しく全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の86.02、演技構成点2番目の86.78、合計172.98でフリー3位。ポイント8を加えて44。3位のまま。

 4番滑走でチャン。衣装を変えたらしい。冒頭で美しい4T+3T成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4Tもきれいで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは、「3Aをほどいた」とNHK解説の本田。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Lo+3Sも決め、全ジャッジが加点1〜3。後半、もう一度苦手な3Aに挑み、アンダーローテーションで両手付き。3Loもステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ3。3F+2Tは成功。連続ジャンプのリカバリー。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の87.67、演技構成点最高の93.08、転倒の減点1、合計179.75でフリー1位。ポイント10を加えて55。1位キープ。
 最終滑走で田中刑事(22)。顔が固い。冒頭二つの4Sを予定していたが、いずれもソロの2Sに。解説の本田は「練習よりスピードがなかった」。3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2しかとれず、まだ固いのか。ほぼ全ジャッジが加点。後半、4Tは回ったが転倒。3A+2T+1Loは第3が1回転になった。3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。しかしFCSpのチャンジエッジで乱れてレベル1。3Loと3Lzはいずれも全ジャッジが加点だが、連続ジャンプのリカバリーはできなかった。2 ChSqは全ジャッジが加点。技術点最低の72.02、演技構成点4番目のタイの77.34、転倒の減点1、合計148.36でフリー5位。ポイント6を加えて38。5位脱出ならず。試合後「緊張から跳べなかったのではない」と言っていた。ほろ苦い初五輪のリンクとなった。

 <2/12団体・女子フリー>1番滑走で長洲未来(米。24)。8年ぶりの五輪。とうとう大舞台でトリプルアクセル成功。冒頭で跳び、回転不足もなく、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tも成功。3Sもほぼ全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。2A+3T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+2Tも決める。最後のジャンプ3Loを決めると、ガッツポーズ。終わったとき、アメリカ選手応援席のリッポンの目に涙。技術点2番目の73.38、演技構成点最低の64.15、合計137.53でフリー2位。ポイント9を加えて53。3位キープ。
 2番滑走で坂本(17)。冒頭の3Fはアンダーローテーション。第2付かず。3Sは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpはフライングの姿勢のまま、すっと回転姿勢になった。後半、3Lzは!マーク。3F+3Tは全ジャッジが加点。冒頭の予定では、第2は2Tだったので十分なリカバリー。CCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。2A+3T 成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3Loと2A+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。やっと坂本らしい勢いのあるジャンプになった。技術点4番目の65.51、演技構成点も4番目の66.4、合計131.91でフリー5位。ポイント6を加えて44。試合後、「ジャンプが全部自分のジャンプじゃなかったのが悔しい」と言っていた。
 3番滑走でデイルマン(加。19)。曲を昨年の「Rhapsody in Blue」に戻した。冒頭で幅のある3T+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。解説の八木沼さんもほめていた。3Lzと3F も跳び分けてほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Tもほぼ全ジャッジが加点。3Loはアンダーローテーション。ChSqと2Aは全ジャッジが加点1〜3。3S+2A+SEQもほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の68.86、演技構成点も3番目の、合計137.14でフリー3位。ポイント8を加えて63。この時点でカナダの団体優勝が決定。

 4番滑走でコストナー。今季の曲は「牧神の午後」だったか。衣装は新しいらしい。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点。3F+2Tは第1が少し壁に近かったかこらえてなんとか2回転を付けた。3Loはステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点2、StSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、2A+1Lo<+3Sは第2と第3がアンダーローテーション。2Aもアンダーローテーション。3S+2Tは決める。ChSqはよくバレエ音楽を表現して全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の59.73、演技構成点2番目の74.27、合計134.0でフリー2位。ポイント7を加えて49。4位キープ。
 最終滑走でザギトワ(露。15)。3連続と3F以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSqは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3。あと二つのスピンも加点2〜3。後半、まず3Lz+3Lo、2A+3T、3F+2T+2Loとまとめて連続ジャンプを決める。うち2A+3Tは加点2〜3。あと四つのジャンプのうち3Lzと3Sは加点2〜3。技術点ダントツの83.06、演技構成点も最高の75.02、合計158.08でフリー1位。ポイント10を加えて58。この時点でOARの団体2位も決定。

 <2/12団体・アイスダンスフリー>驚いたことに、日本以外の4ヵ国ともSDと同じ組が出場。1番滑走で村元・リード組(24,28)。冒頭のSTwは第3までまず合っていて、レベル4。演技中画面左上に表示される、要素についてのカラーマークが「レビュー」の黄色が付き心配したが、全体としては加点評価。しかし、次のCiStの途中で男性が転倒。びっくりした。解説の河合さんも「要素の50%を満たしていないと無得点のおそれもある」と心配。なんとかレベル1だが認定。CoSpとリフト三つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。終盤のRoLiの方は加点1〜3。DiStはレベル3。技術点最低の44.69、演技構成点も最低の44.19、転倒の減点1、合計87.88でフリー5位。ポイント6を加えて50。個人戦の前に「本番のリンクでフリーを滑れたのは、5ヵ国だけ」なのだから、これを生かしてほしい。
 2番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。アメリカとの3位争い。冒頭のStaLiはレベル4だが、一人のジャッジだけ-1。他は加点2〜3。いつも上手いSTwも全ジャッジが加点2〜3。SlLiはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。ステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。CoSpとCuLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。CoSpはStaLiにマイナスを付けたJ5だけ-2。ChSpと最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の52.7、演技構成点も4番目の54.3、合計107.00でフリー4位。ポイント7を加えて58。少し、個人戦のために余力を残そうとしているのかと感じた。解説の河合さんは「表現力がすごい」。

 3番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。冒頭のSTwはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。滑り出しから、気迫が感じられた。リフト三つとスピンもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちRoLiは加点ほぼ3。ステップ二つもレベル3でほぼ全ジャッジが加点。コリオ要素二つも全ジャッジが加点。基礎点41.9に全体で12点以上の加点。技術点3番目の54.72、演技構成点2番目の55.71、合計110.43でフリー3位。ポイント8を加えて66。
 4番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。イタリアとの3位争いに負けないという気合いが感じられた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとリフト三つ、STwはレベル4で加点2〜3。ステップ二つはレベル3だが、CiStの方は加点2。最後のChSpは加点1〜3。基礎点41.9に全体で14点以上の加点。技術点2番目の56.41、演技構成点3番目の55.6、合計112.01でフリー2位。ポイント9を加えて62。3位を確定。個人戦ではもっとスピードが出せるのではないか。
 最終滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。優勝が決まっているのに、すごい迫力。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピンだけ一人のジャッジが加点1。リフト三つとSTw、スピンはレベル4。うち冒頭のStaLiは加点3。CuLiは加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3。基礎点41.9に全体で17点以上の加点。技術点最高の59.25、演技構成点も最高の58.85、合計118.1は自己ベスト118.33に迫る勢いでフリー1位。ポイント10を加えて73。

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フィギュアスケート (2018.1/27,28,5/6,12,13)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2018.1/24〜27 台北)

 <ペア>11組出場予定だったが、6番滑走の韓国が棄権で10組に。日本からは須崎・木原組、三浦・市橋組。高橋・柴田組も出ると聞いていたが、いない(その後、高橋成美の引退のニュース。柴田は現役続行らしい)。アメリカとカナダから3組ずつ、ただし、非五輪組。なんと中国がひと組もいない。
 1番滑走で三浦・市橋組(16,20)。今季ジュニアGPシリーズ10位二回。これが初めてのシニアの大会。曲は「ミス・サイゴン」。冒頭の2Twはレベル3。3Tはまずまず成功。3Liはレベル2。3LoThもなんとか片手付きで決める。しかしFiDsで男性のピボットが一周しないうちにかかとか落ちてしまい、無得点。これが痛かった。StSqはレベル2。PCoSpはレベル4。終わったとき、なんとか滑りきったという顔。技術点最低の23.82、演技構成点も最低の20.43、合計44.25でSP10位。
 5番滑走で須崎・木原組(18,25)。今季全日本優勝。曲は「Yuri on Ice」。冒頭の3Lzは決めたが、!マークでGOEは0〜-3。Jスポーツ解説の岡部さんは「二人ともシングルが長かったので、ジャンプのタイミング、入り方の振付がバラバラ」。3Twはやや落とし気味でレベル1。3LiとPCoSp、FiDsはレベル4。全日本の後、猛練習したようだ。うちPCoSpはかなり加点評価。3SThもきれいに成功。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点。技術点7番目の31.67、演技構成点も7番目の25.28、合計でSP7位。今やれることはできた。
 7番滑走でリョム・キム組(北朝鮮。18,25)。今季アジア冬季大会3位、ネーベルホルン杯6位の実力。曲は「A Day in the Life」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Tもピタッと合っており、全ジャッジが加点。3LoThもほぼ全ジャッジが加点。PCoSpと3Liはレベル4でこれも全ジャッジが加点。岡部さんは「女性の体幹が強く、バランスがいい」。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のFiDsはレベル3で0〜3の加点評価。技術点3番目の35.97、演技構成点4番目の29.28、合計65.25でSP4位。
 8番滑走でケイン・ルデュク組(米。22,27)。女性の身長が168pもある。今季全米4位。曲は「I'll Take Care of You」。コーチは女性の両親。冒頭の3Twはレベル3。3LzThはなんとか成功。3Loも決める。3LiとPCoSp、StSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。FiDsはレベル3。終わったとき、女性が控えめにガッツポーズ。技術点2番目の37.36、演技構成点3番目の29.4、合計66.76は自己ベスト更新、0.11差でSP1位。

 9番滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウインザー組(豪。18,21)。昨季世界ジュニア優勝。今季ジュニアGPファイナル優勝。曲は「黒くぬれ」。冒頭の3Twから3Li、StSq、FiDs、最後のPCoSpまですべてレベル4。うち3Twは全ジャッジが加点1〜3、FiDsはほぼ全ジャッジが加点。3Tと3FThも全ジャッジが加点。技術点最高の38.36、演技構成点5番目の28.09、合計66.45は自己ベスト更新でSP2位。
 10番滑走でケイン・オシェイ組(米。24,26)。今季全米2位。曲は「オペラ座の怪人」より「All I Ask of You」。振付はスカリ、ボーン他。冒頭の3Twはレベル3。3Sは成功。3SThは全ジャッジが加点。PCoSpと3Li、最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の35.71、演技構成点2番目の30.03、合計65.74は自己ベスト更新でSP3位。
 最終滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。26,33)。今季国内4位で五輪を逃す。女性は昨年9月にカナダの市民権をとったのだが。曲は昨季のものに戻した「Tango Jalousie」。振付はウィルソン、デュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。ソロジャンプは男性が2回転に。3LzThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜3。3Liと最後のStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目33.44、演技構成点最高の31.06、合計64.5でSP5位。モスコビッチは今季で引退らしい。

 フリー。10組なので全てフリーに進む。3番滑走で三浦・市橋組。曲は「Warsaw Concerto」。冒頭の2Twはレベル3。3Tは女性がアンダーローテーションで転倒。リフト二つはレベル2。後のリフトはグラグラして怖かった。スロージャンプは二つとも片手付き。FCCoSpと3Liはレベル3。SPで無得点になったBiDsはレベル2。2Aは二人とも成功したのに、連続ジャンプにしないといけなかったので、ソロジャンプ繰り返しの基礎点減点。最後のPCoSpだけはレベル4をとれた。岡部さんからは「まずスタミナをつけてほしい」「だんだんペアらしくなってきた」。技術点最低の42.32、演技構成点も最低の40.62、転倒の減点1、合計81.94でフリーも10位、総合で10位。この後、世界ジュニアへ。
 4番滑走で須崎・木原組。曲はニーノ・ロータ「ロミオとジュリエット」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Lzで女性がアンダーローテーションで両手付き。3TwはレベルB。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5SLiは全ジャッジが加点。3LzThはステップアウト。3連続ジャンプは、女性の第3が遅れた上、1回転になり、3T+2T+1Tに。3SThはきれいに決まり、全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル3。技術点8番目の51.57、演技構成点も8番目の48.75、合計100.32は自己ベスト更新でフリー8位、総合157.27も自己ベスト更新で8位。

 5番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「At This Moment」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Tはダウングレードで男性?は第2跳ばず。3Sは二人とも片手付き。3LoThは全ジャッジが加点。リフト二つはレベル4。ただ5ALiの方はどこか変だった。BoDsとスピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。三つ目のリフトで、片膝付きの姿勢からの3Liは上がらず、無得点。やはりおかしい。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LzThも気合いで下りた。全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の55.81、演技構成点4番目の58.69、合計114.5でフリーも5位、総合179.0で4位。岡部さんは「男性のどこか具合が悪いのでは」。これで最後なら悲しい。
 6番滑走でSP6位のステラト・バーソロミュー組(米。34,28)。曲は「One by U2」他。冒頭の3Twは成功、レベル2。3Sも決める。4SThに挑み、転倒。3T+1Tは第2の回転数が男性?が1回転。リフト三つとFCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。BiDsはなぜかレベル1。音楽に遅れていたせいか。3LoThはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点。PCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の62.13、演技構成点5番目の56.32、転倒の減点1、合計117.45は自己ベスト更新でフリー4位、総合178.38も自己ベスト更新で5位。
 7番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Twはレベル3。3Sはスカッと決まり全ジャッジが加点。3SThも全ジャッジが加点。リフト三つとBiDs、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSp4は加点2〜3。唯一、2Aのシークエンスで、男性が第1でステップアウトしたのがはっきりしたミス。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LzThはややぐらついた。技術点最高の65.73、演技構成点も最高の62.95、合計128.68は自己ベスト更新でフリー1位、総合194.42も自己ベスト更新、逆転で初優勝。

 8番滑走でリョム・キム組。曲は「Je ne suis qu'une chanson」。3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tもほぼ全ジャッジが加点1。リフト三つとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。2Aは女性がアンダーローテーションで転倒。BoDsと最後のPCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。3LoThは両手付き。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1。技術点4番目の61.31、演技構成点3番目の59.42、転倒の減点1、合計119.23でフリー3位、総合184.98で3位。得点が出たとき2位だったので、メダルを逃したと思ってコーチともども悔しそうだった。表彰式後のインタビューでも「負けて悔しい」「もっと勇気を持つべきだった」と反省の弁。
 9番滑走でケイン・ルデュク組。曲は「偉大なるギャツビー」より。冒頭の3Twはレベル2。3S+2T+2Loは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3LzThも決める。女性の背が高いので、技が決まると迫力がある。3Loは片手付き。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。3SThもこらえて下りる。BoDsはレベル2。技術点2番目の63.51、演技構成点も2番目の60.34、合計123.85は自己ベスト更新でフリー2位、総合190.61も自己ベスト更新で2位。なお、表彰台にカナダも中国もいないのは、四大陸初めてのことらしい。
 最終滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウインザー組。曲は「ザ・マスク」より。冒頭の3Twは軽々と決めレベル4に全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは女性?が2回転に。3T+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。3FThは片手付き。5RLiはレベル3。スピン二つと4Liはレベル4。うち最後のPCoSpは全ジャッジが加点。3SThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし、5ALiは上がった後、最初の姿勢変化でバランスを崩し、下りてしまう。リフト不成立で無得点。BoDsはレベル2。キスアンドクライで男性はずっと暗ーい顔。技術点6番目の55.43、演技構成点も6番目の56.22、合計111.65でなんとフリー6位に沈み、総合178.1で6位。

 <アイスダンス>14組出場。日本からは村元・リード組、小松崎・コレト組、深瀬・立野組。他にアメリカとカナダから3組ずつ。いずれも非五輪組。中国・韓国は五輪組。
 1番滑走で小松崎・コレト組(25,26)。私生活でもカップル。今季全日本2位。曲は「Ahora Quien」他。コーチはフーザルポリ。冒頭のパターンダンスのルンバではレベル2(NNY)。SlLiとSTwはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。PStと最後のNtMiStはレベル2。解説の滝野さんによると「ワールドのミニマムを意識して少し慎重になって点が出なかった」。SDのミニマムポイントは「29」。技術点9番目の28.36、演技構成点10番目の24.09、合計52.45でSD10位。わずかに0.64及ばず。
 4番滑走で深瀬・立野組(20,20)。今季シニアデビュー。全日本3位。曲は「Senorita Bonita」他。振付・コーチともローマン・ホウゲナウアー。冒頭のSTwはレベル4。NtDiStとPSt、1RHはレベル2(NYN)。最後のRoLiは女性の水平開脚も美しくレベル4でほぼ全ジャッジが加点。全体に緊張していたのか、スピードもなく堅かったが、滝野さんは「よくできた」。いつもそうだが女性の笑顔がいい。技術点12番目の25.58、演技構成点も12番目の21.57、合計47.15でSD12位。

 8番滑走でスシス・フィルス組(加。22,23)。今季国内4位。組んで2年目というから驚く。曲は「El Perdedor」他。振付・コーチともデュブレイユ、ホウゲナウアー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHはレベル3。STwとStaLiはレベル4。PStはレベル2。最後のNtMiStはレベル3。技術点3番目の34.83、演技構成点2番目の30.28、合計65.11は自己ベスト更新でSD3位。
 10番滑走でマクナマラ・カーペンター組(米。18,20)。今季シニアデビュー。GP中国杯5位、全米6位。曲は「マンボ・イタリアーノ」他。なんといっても速い。「猛スピード」で冒頭の1RHに入り、レベル4。STwとCuLiもレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル3。技術点4番目の33.57、演技構成点5番目の29.26、合計62.83でSD4位。
 11番滑走で村元・リード組(24,28)。今季全日本3連覇。曲は「I Like It Like That」他。振付・コーチともズエワ他。冒頭のSTwは第2でやや男性の動きが悪いように見えたが、レベル4。NtMiStとPStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。「チャチャとルンバの特徴をキープしたままできた」と滝野さん。1RHでもレベル4を取れた。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の35.44、演技構成点3番目の29.83、合計65.27、0.16の僅差でSD2位。

 12番滑走でワン・リウ組(中。23,23)。今季GPシリーズ6位と8位。国内優勝。曲は「Despacito」他。冒頭の1RHはレベル3(YYN)。PStと最後のNtMiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。STwとSlLiはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点。技術点33.29、演技構成点29.07、合計62.36でSD位。
 13番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。21,24)。四大陸は3年ぶり2回目。今季GPシリーズ4位と5位、全米4位。曲は「Soha Mil Pasos」他。振付・コーチはカメレンゴ。1RH以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStと1RH、PStはレベル3。うちNtMiStは加点1〜3。CuLiと最後のSTwはともにレベル4。うちCuLiは加点1〜3。初めから終わりまで格の違いを見せた。技術点最高の36.63、演技構成点も最高の32.45、合計69.08でSD1位。
 最終滑走でパーソンズ兄妹(米。20,22)。今季シニアデビュー。GPシリーズ7位と9位、全米5位。曲は「Mambo Molly」他。滝野さんによると「パワーがある」。最後のツイズルで痛恨のミス。冒頭の1RHはレベル3(TYY)。NtCiStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル3で全ジャッジが加点。SlLiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。ここまでとてもよい内容だったが、STwの第1最後の回転で女性がよろけて足をつき、男性も第2の最後でよろけてレベル2、GOEは-2〜-3。技術点8番目の30.4、演技構成点3番目の29.78、合計60.18でSD6位。

 フリー。14組全て出場。3番滑走で深瀬・立野組。曲は「ハロー・ドーリー」。二人にぴったりだとコーチが選んだもの。女性の衣装は赤、男性は濃いグレーの上下に白いシャツの襟。冒頭のCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル2。解説の滝野さんは「もう少しメリハリがつくとよい」。しかしリフト三つとSTwはレベル4。うち終盤のRoLiは、SDと同じく水平開脚がきれいで全ジャッジが加点。技術点10番目の42.62、演技構成点11番目の34.25、合計76.87は自己ベスト更新でフリー11位、総合124.02で11位。
 5番滑走で小松崎・コレト組。曲は「Where Is It Written?」他。コリオスピンから入る印象的な構成。ステップ二つはレベル2。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つとCoSpは全ジャッジが加点。STwもほぼ全ジャッジが加点1。最後のコリオリフトも全ジャッジが加点。全体にマイナス評価がない。GOEは0〜2。技術点8番目の46.09、演技構成点10番目の39.64、合計85.73は自己ベスト更新でフリー9位、総合138.18も自己ベスト更新で10位。ワールドのフリーのミニマムポイントは「39」で、こちらはクリアした。
 7番滑走でSD7位のミン・ガムリン組(韓国。22,24)。二人ともアメリカ生まれ。今季ネーベルホルン杯4位、国内2連覇。曲は韓国民謡「アリラン」。振付・コーチはシュピルバンド。冒頭のStaLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3。CoSpとあと二つのリフト、STwはレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点。最後のコリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点。自国での五輪に向けて好調。滝野さんは「できればもう少しダンスらしい曲にしてほしい」。技術点49.14、演技構成点42.13、合計91.27でフリーも7位、総合151.38で7位。

 8番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「La Partida」他。中南米の民謡のようでケーナのような音も聞こえた。冒頭のChSpで印象づける。全ジャッジが加点1〜3。リフト二つもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。CoSpもレベル4で全ジャッジが加点。CuLiもレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。SDでミスしたSTwもレベル4。最後のコリオリフトはほぼ全ジャッジが加点2〜3。二人が一体となってひとつの世界を表現していた。技術点7番目の48.88、演技構成点4番目の46.24、合計95.12でフリーも6位、総合155.3で6位。
 最終グループ10番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Anime Contro Vendo」。この若さでタンゴの表現ができている。冒頭のChSpはタンゴの足さばきで全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のコリオリフトも全ジャッジが加点。技術点4番目の51.87、演技構成点6番目の45.42、合計97.29でフリーも4位、総合160.12で4位。得点の出方にやや不満がある感じ。今季はすごく成長したが、四大陸(ISU選手権)初出場がやや不利だったらしい。
 11番滑走でワン・リウ組。曲は「Over My Shoulder」他。CuLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSeStはレベル3。STwとリフト三つ、CoSpはレベル4。うちRoLiは加点2〜3、SlLiは加点1〜3。ただ、どれかのリフトの後にコリオスピンのような動きがあったが、リフトの難しい終わり方の要素と間違わないように「コリオスピンはリフトの後にしてはならない」と決まっているとのことで、要素をひとつ失う。DiStもレベル3。ステップがうまくなってレベル3をとれるようになった。技術点5番目の50.15、演技構成点も5番目の45.7、合計95.85は自己ベスト更新でフリーも5位、総合158.21で5位。

 12番滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は昨季と同じリスト「愛の賛歌」。CoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。ステップ二つとCoSpはレベル3。うちDiStは加点1〜3。STwとリフト三つはレベル4。うちSTwは加点2〜3、リフト三つは加点ほぼ2〜3。ChTwは加点1〜3、最後のChLiは加点2〜3。美しく曲想を表現できていて短く感じた。基礎点は、2〜4位の組は41.9だが、この組は40.9。しかし全体の加点が13点以上あり、最高点に。技術点最高の54.6、演技構成点も最高の50.61、合計105.21でフリーも1位、総合174.29で初優勝。
 13番滑走でスシス・フィルス組。曲は「I Won't Dance」他。女性の衣装はダンス服らしい形の緑、男性は燕尾服。DiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点2〜3。ステップ二つはレベル3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiは加点ほぼ2〜3、あと二つのリフトも加点1〜3。コリオ要素は二つとも加点ほぼ2〜3。全体にキレがあり、よいできだったが、つなぎで二人とも1回転ジャンプしたところがあり、ここが違反要素。解説の滝野さんは「シーズンの早いうちにチェックできるとよいが、終わり頃の大きな大会で初めて指摘されると痛い」「日本はシーズン初めに技術委員が念入りにチェックしている」と言う。技術点2番目の54.58、演技構成点も2番目の47.27、違反要素の減点2、合計99.85でフリー2位、総合164.96で逆転2位。
 最終滑走で村元・リード組。曲は坂本龍一「The Last Emperor」と「戦場のメリークリスマス」。滝野さんが「全日本のとき時間超過したので、入り方を変えた」と言う。冒頭のやや心配だったSTwはレベル4。ステップ二つはレベル3。うち最初のCiStは全ジャッジが加点。CoSpとリフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちRoLiは全ジャッジが加点1〜3。SlLiもほぼ全ジャッジが加点1〜3。コリオ要素は二つとも全ジャッジが加点。女性の衣装替えは、たしかコリオスピンの後、肩のところを外すと上半身に桜の花が満開の刺繍が現れるが、「少しずつ改良している」らしい。なるほど初めに見たときより花が遠目にはっきり見えるようだ。技術点3番目の51.92、演技構成点も3番目の46.67、合計98.59は今季最高でフリー3位、総合163.86で3位。四大陸始まって以来の初のアジア人のメダリストに日本のカップルがなるという快挙。解説の滝野さんの「昨年亡くなった藤森さんも喜んでくださるでしょう」という声が涙声。今、日本のダンスカップルはノービス5組、ジュニアとシニアが4組ずついるという。

フィギュアスケート (2018.1/27,28,4/29,5/4,7,)

四大陸選手権 (2018.1/24〜27 台北)

 <男子シングル>30人出場。日本からは宇野、田中刑事、無良。この他、アーロン6位、ニューエン7位、デニス・テン11位、バルデ12位、レイノルズ13位。地上波では最終組6人程度のみの放送。後日、Jスポーツで全体を見た。
 20番滑走でデニス・テン(カザフスタン。24)。今季は右足首に怪我を抱えて試合に出ている。GPシリーズ9位と8位。五輪代表。曲は「Tu Sei」。冒頭の4Sは下りたが、ダウングレード。3Aはステップアウト。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+3Tはきれいに決めるが、!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。全身での音楽表現が見事。最後のFSSpはレベル3。終わったとき、悪いなりによくできたというような顔。技術点16番目の35.05、演技構成点8番目の40.25、合計75.3でSP11位。
 21番滑走でレイノルズ(加。27)。今季GPシリーズ8位と9位、国内5位。今季で引退。曲は「Moanin'」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sは両足。3Aは成功。4Tで大きくステップアウトし、連続ジャンプの要素を失う。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。足が長い。技術点16番目の36.05、演技構成点10番目の38.6、合計74.65でSP13位。

 22番滑走で無良(26)。今季GPシリーズ12位と7位。全日本3位。曲は「ファルーカ」。冒頭の4Tがパンクして2Tに。しかも予定していた第2を付けず、要素を失う。Jスポーツ解説の岡部さんは「予定通り3Tを付ければ要素も満たすのに、どうしたのでしょう」。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを跳び、ほぼ全ジャッジが加点、ややリカバリー。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。岡部さんは「もう少していねいに踏んでほしい」。技術点13番目の37.01、演技構成点9番目の39.65、合計76.66でSP10位。
 23番滑走でハン・イェン(中。21)。今季GPシリーズ5位二回。国内優勝。五輪代表。曲は「A Thousand Years」。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし4Tがアンダーローテーションで転倒。このところどちらかが跳べない。解説の岡部さんは「練習ではきれいな4Tを下りていた」。FCSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点。技術点8番目の43.64、演技構成点4番目の42.1、転倒の減点1、合計84.74でSP5位。4T転倒以外は納得の滑りだったようで、キスアンドクライでは、コーチとも明るい顔。
 24番滑走でニューエン(加。19)。今季GPシリーズ7位と10位。国内3位で五輪を逃す。曲は「Somewhere Over The Rainbow」。振付はD. ウィルソン。冒頭で4S+3Tをややこらえたが決める。3Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半ステップからの3Lzも成功。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。オーサーコーチを離れてから、ジャンプは復活したが、スケーティングが荒くなり、加点がとれなくなっている。技術点4番目の45.55、演技構成点11番目の38.54、合計84.09でSP7位。

 25番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。五輪代表。曲は「アヴェマリア」。振付は本人。4回転なし。冒頭の3A成功。続く3Lz+3Tはややこらえた。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3Fはほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。技術点40.6、演技構成点6番目の41.67、合計82.27でSP8位。大きなミスなく滑りきる。岡部さんは「この選手はミスをしません」。
 26番滑走で(中。20)。今季は両足首のねんざでGPシリーズと国内選手権も欠場。五輪代表。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。4T以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭4Lz+3Tが復活。続けてステップからの4T成功。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点1〜3。後半、3Aも決め、加点1〜3。CCoSpはレベル3。技術点最高の57.59、演技構成点3番目の42.58、合計100.17でSP2位。
 27番滑走でアーロン(米。25)。今季全米9位で五輪を逃す。今回はロス・マイナーの代役らしい。今季で引退。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭の4T+2T成功。全米では転倒していた。ステップからの3Lzは全ジャッジが加点。FCSpはレベル2。後半、3Aはほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。岡部さんは「最初と最後が静かで、途中で盛り上がる曲をうまく表現している」。技術点8番目の43.44、演技構成点7番目の40.71、合計84.15でSP6位。

 28番滑走でジェイソン・ブラウン(米。22)。今季GPファイナル6位。全米は未見だがここに来ているということは、五輪代表落選か(全米6位で五輪逃す)。曲は「The Room Where It Happens」。4回転なし。冒頭の3Aはステップアウト。これ以外の要素は全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F+3Tもしっかり決める。スピン三つとStSqはレベル4。ビールマンスピンとかバレエジャンプなど、なんなくこなす。後半、ステップからの3Lzも成功。技術点5番目の44.81、演技構成点2番目の44.97、合計89.78でSP4位。
 29番滑走で田中刑事(22)。全日本2位。五輪代表。曲は「Memories」。振付はスカリ。冒頭で4Sを決める。続く3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の48.6、演技構成点5番目の42.08、合計90.68は自己ベスト更新でSP3位。いつもこれくらいの内容を安定して出せるとよいのだが。解説の岡部さんは「あえて言えば、4Sはstepsからのジャンプなので、もう一つスリーターンでもいいので入れると加点も増える。今は一つしか入ってない」とのこと。
 最終滑走で宇野(20)。全日本優勝。五輪代表。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付は樋口美穂子。冒頭で4Fを決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。StSqはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。岡部さんは「クラスター(=難しいターンやステップの連続した組み合わせ)が少なかった」と言う。後半、4T+2Tにした。第1にやや不安があったのか。3Aはきれいで、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の54.92、演技構成点最高の45.57、合計100.49で僅差のSP1位。

 フリー。7番滑走でレイノルズ。この大会で引退だという。曲は「The Armed Man: A Mass For Peace」。振付はマーク・ピレイ。4回転4本予定。冒頭の4Sはアンダーローテーション。4Tは成功。続けて4S<+3T+3Loは第1にアンダーローテーションが付いたが、こんな3連続は初めて見た。CCSpはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aはアンダーローテーション。しかし4T+2Tと3F+2Tを決める。さらに3Lzと3Sも成功。あと二つのスピンはレベル4。特に最後のCCoSpは全ジャッジが加点がほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。楽しそうに滑っていた。ほぼノーミスで、最後は片ひざ付いた姿勢でガッツポーズ。技術点4番目の89.49、演技構成点11番目の77.36、合計166.85はこの時点でダントツの1位でフリー6位、総合241.5で7位。「観客を楽しませる演技をしたい」と言っていたそうだが、できたと思う。
 12番滑走でSP15位のホクスタイン(米。27)。今季で引退。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭で一つだけの予定の4Tをきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。3A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。3Lzはeマーク。StSqはレベル3だが、よく曲に合っていて全ジャッジが加点。CCSpもレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Aはアンダーローテーションでこらえる。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tは!マーク。続く3Loは全ジャッジが加点。3Fも決め、最後のジャンプ3Tは連続の予定だったが、そのまま感動のChSqへ。曲の盛り上がりに合わせ、インとアウトのイーグルなどすばらしいパフォーマンスで最後のスピンへ。終わったとき、もっとスタンディングオベーションされてもいいと思った。現役最後という舞台でやりきれたのは幸せと思う。技術点10番目の76.57、演技構成点9番目の79.02、合計155.59でフリー9位、総合226.39で11位。この後は婚約しているC. ジャンと香港へ行くらしい。
 13番滑走でSP12位のバルデ(加。27)。今季GPシリーズ6位と10位。国内4位。曲は「I've Been Loving You Too Long」他。振付はジュリー・マルコット。4回転は入れない。冒頭の3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。続く3Aも成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル3だが、バルデらしい表現で全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+3Tと3Lz+1Lo+3Sも決める。3Lzもほぼ全ジャッジが加点。3Fは!マークだが、2Aはほぼ全ジャッジが加点。そして圧巻のChSq。誰にもまねできない足さばきで会場をわかせた。全ジャッジが加点1〜3。彼もやりきったと思う。技術点8番目の83.31、演技構成点7番目の79.72、合計163.03でフリー8位、総合238.2で8位。「これで引退と聞いています」と岡部さん。小林アナが本人のコメントとして「カナダ選手権がよかったのでそれで幕引きのつもりだったが、もう一回チャンスを与えられた」と言う。

 14番滑走で無良。曲は「オペラ座の怪人」。冒頭の4Tの予定がほどけて2Tで両足か。続く4Tは回ったがステップアウトで手付き。3Loは成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。岡部さんは「ターンのエッジの切替が不鮮明」。なんか音にも合っていない。スピン二つはレベル4。3A+2Tは全ジャッジが加点。ソロの3Aはこらえる。3F+1Lo+2Sは決めたが!マーク。FCSpはレベル3。3Sと3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ChSqはがんばり、全ジャッジが加点。岡部さんに「最後までスピードを保ってよくやりました」と言われる。技術点12番目の71.05、演技構成点9番目の77.7、合計148.75でフリー11位、総合225.41で12位。これで引退でいいのか。
 15番滑走でデニス・テン。足の怪我は複数あるようで小林アナが「治っているものもあるが、重いものは2年かかると言われている」とのこと。曲は「SOS d'un terrien en detresse」。振付はウィルソン。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒、4Sはダウングレード。3Aは早く足をつきステップアウト気味。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。ChSqは緩急の付け方など抜群で、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、二つ目の3Aで転倒して第2付かず。3F+1Tと3Lz+1Lo+2Sは根性で決めたが、足が痛そう。1Fになったが、3Loは決める。3Loは成功。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点21番目の58.94、演技構成点10番目の78.58、転倒の減点2、合計135.52でフリー15位、総合210.82で15位。
 16番滑走でニューエン。4年前国内シニアで初優勝したときの曲に戻し、ニーノ・ロータ「道」。冒頭の4Sは成功。続く4Tはダウングレードで両足。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、前半ミスした4Tにもう一回挑んだが2Tに。3F+3Tと3A+2T+2Loは決める。FCCoSpはレベル3。3Lzも成功。ChSqは全ジャッジが加点。解説の岡部さんには「もう少しスケートの伸びが出てくればよい」。今は加点がほとんど取れていない。技術点9番目の77.97、演技構成点13番目の75.46、合計153.43でフリー10位、総合237.52で9位。

 17番滑走でミーシャ・ジー。曲は「タイスの瞑想曲」より「Meditation」。振付は本人。冒頭で3A+1Lo+3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点。続けて二つめの3Aはややこらえる。CCSpはレベル3。StSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル2とややとりこぼし。後半、3Lz+3Tとソロの3Lzを決める。3Loは全ジャッジが加点。2A+2Tとソロの2Aも成功。ジャンプが終わった後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。最後のCCoSpも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ノーミスで技術点7番目の83.63、演技構成点4番目の166.69、合計でフリー7位、総合248.96で6位。
 19番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は昨季に戻した「ピアノレッスン」より「The Scent of Love」。振付はロヒーン・ワード。全ての音に振り付けてある。4回転なし。冒頭の3A+3Tは成功したが、二つめの3Aは両足。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半最初の2Aは全ジャッジが加点。3Lzは!マーク。3F+2Tは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはすぱらしく、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Lo+3Sも成功。演技全体が流れるようで切れ目がない。技術点5番目の87.88、演技構成点2番目の91.56、合計179.44でフリー3位、総合269.22で3位。グリーンルームでは、楽しそうだった。
 20番滑走でアーロン。曲は「オペラ座の怪人」。衣装は、鞄がなくなったのかと思うほど普段着っぽい紺色。冒頭でまず4T+3Tを決める。続く4Sはタッチあり。3Lo成功。これで波に乗った。StSqとスピン二つはレベル3。後半、キレのいい3Lz、3A+2T、ソロの3Aと決め、すべて全ジャッジが加点。3Lz+1Lo+3Sも成功。加点評価のChSqをはさんで、最後のジャンプは余裕の2A、ほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル2だがまあ加点評価。生粋のジャンパーだったが、全体に緩急もあり、味のある演技で現役をしめくくれたと思う。技術点3番目の91.02、演技構成点7番目の80.28、合計171.3でフリー4位、総合255.45で5位。

 22番滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」より「Violin Fantasy」他。振付は樋口美穂子。衣装はいくつか作ったうちの黄色が基調のもの。冒頭の4Loはアンダーローテーション。続く4Fもアンダーローテーションで転倒。3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、イーグルからの3Aも全ジャッジが加点1〜3。最近課題だった4T+2Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点。二つめの4Tも全ジャッジが加点1〜3。さらに3A+1Lo+3Fと3S+3Tも決める。得意のクリムキンイーグルを入れたChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の106.67、演技構成点最高の91.78、転倒の減点1、合計197.45でフリー2位、総合297.94で2位。
 23番滑走で田中刑事。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」他。振付はスカリ。冒頭4回転の予定が3Sになりほぼ全ジャッジが加点。次も4Sにしたが片手つき。さらに3Aの予定が2Aに。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、4T成功。3A+2T+2Loは全ジャッジが加点。3F+3Tも決める。FCSpはレベル2。3Loは全ジャッジが加点。3Lz+2Tも成功。ChSqはのびのびと滑り、全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の87.33、演技構成点5番目の82.3、合計169.63は自己ベスト更新でフリー5位、総合260.31も自己ベスト更新で4位。後半立ち直ったがメダルは逃す。
 最終滑走で。曲は「惑星」から「火星」他。冒頭で4Lzと4Sを決め、いずれも全ジャッジが加点。うち4Lzは加点ほぼ2〜3。続く3A+1Lo+3Sも成功、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。StSqもほぼ全ジャッジが加点。ChSqではとってつけたように笑顔で滑り、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、4T+2Tとソロの4T、3Aも全ジャッジが加点。3Lz+2Tは間にオーバーターン。ミスはこれくらい。足の怪我は9割治ったというが、復調というより完璧に近い。最後に3Fも決める。技術点最高の115.34、演技構成点3番目の85.44、合計200.78でフリー1位、総合300.95で初優勝。

 <女子シングル>23人出場。日本からは宮原、三原、坂本。アメリカはアンドリューズ、ベル、ワン。カナダと韓国も3人ずつだが、韓国のチェ以外は五輪落選組か。他にはトゥルシンバエワ(カザフスタン)など。地上波では最終組6人程度のみの放送。後日、Jスポーツで全体を見た。
 3番滑走でアンドリューズ(米、16)。身長150p。まだ身が軽い。今季全米シニア6位。ISU選手権初出場。曲は「Fever」。冒頭の3T+3Tは緊張からかなんとかまとめた感じ。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点1〜3。第1グループの選手でStSqレベル4はすごい。後半、ステップからの3Loと2Aは全ジャッジが加点。技術点5番目の35.1、演技構成点13番目の25.51、合計60.61はこの時点で1位、SP7位。
 7番滑走でキム・ハヌル(韓国。15)。身長149pだが足が太くジャンパー体型。ピョンチャン五輪代表。ISU選手権初出場。曲は「Cambridge, 1963」と「The Piano」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つは速く、レベル4.うち二つは全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点1〜3。後半、ステップからの3Loも成功。2Aは全ジャッジが加点。技術点4番目の35.66、演技構成点14番目の25.49、合計61.15は自己ベスト更新でSP6位。

 13番滑走でアンジェラ・ワン(米。21)。今季フィンランディア杯4位、全米7位。曲は「Somewhere Over the Rainbow」。振付はミルズ、ベルビン他。コーチはブラッドリー。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜3。後半、2Aは決めたが、ステップからの、手を上げたジャンプが2Lo*となり、無得点。技術点31.22、演技構成点27.75、合計58.97でSP9位。
 14番滑走でシャンニン・リー(中。17)。今季国内初優勝。ピョンチャン五輪代表。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はD. ウィルソン。冒頭の3F+2T成功。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。FCSpもレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzと2Aも決める。StSqと最後のLSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。特にLSpは加点1〜3。技術点10番目の31.15、演技構成点11番目の25.86、合計57.01でSP10位。
 17番滑走でチャートランド(加。21)。今季国内4位で五輪逃す。曲はピアソラ「リベルタンゴ」の変奏。振付はD. ウィルソン他。コーチはオーサーの元を離れ、ミシェル・リー他。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。第1で少し上がりすぎたか。ステップからの3Loもまあ成功。FSSpはレベル3。後半、2Aも決める。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。LSpがレベル2はとりこぼし。最後のCCoSpだけはレベル4に全ジャッジが加点。技術点8番目の31.28、演技構成点6番目の28.58、合計59.86でSP8位。

 18番滑走で三原(18)。今季全日本5位で五輪逃す。曲はピアソラ「リベルタンゴ」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒、前髪を切り下げ赤い花をひとつ。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。やや慎重にスピードを落として跳んでいた。スピン三つはレベル4。内二つは全ジャッジが加点。後半、2Aも全ジャッジが加点。ステップからの3Fは!マーク。Jスポーツ解説の岡崎さんは「普段はルッツとフリップの跳び分けができている選手だが」と言う。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ノーミスで終え、嬉しそうだった。技術点2番目の37.92、演技構成点も2番目の31.92、合計69.84でSP3位。
 19番滑走で坂本(17)。今季全日本2位。曲はベートーベン「月光ソナタ」。全要素に全ジャッジが加点。ジャンプは全て後半。スピードにのったまま跳んだ。冒頭のLSpはレベル4で加点2〜3。解説の岡崎さんは「ジャンプばかり言われるが、スピンも速くて形もきれい」と言う。StSqはレベル3だが加点1〜3。あと二つのスピンも加点1〜3。後半、3F+3T、ステップからの3Lo、2A全て成功。技術点最高の39.72、演技構成点3番目の31.62、合計71.34は自己ベスト更新でSP2位。
 20番滑走でベル(米。21)。今季全米5位。曲は昨季と同じ「シカゴ」より「Roxie」他。冒頭の3Lz+3Tで転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点、StSqはは全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3F成功。2Aは全ジャッジが加点。技術点6番目の34.9、演技構成点5番目の29.0、転倒の減点1、合計62.9でSP4位。

 21番滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。17)。小林アナが「ひと月くらい前からヒップを傷めている」と言う。曲は「Carmen Fantasie」。冒頭のステップからの3Loはなんとか決める。CCoSpはレベル3。後半、3S+3Tは第2がダウングレード。2Aは全ジャッジが加点。FCSpと最後のStSqはレベル2だが、StSqは全ジャッジが加点。LSpだけレベル4で全ジャッジが加点。技術点27.17、演技構成点4番目の29.35、合計56.52でSP11位。
 22番滑走で宮原(19)。曲は「サユリ」。冒頭の3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3、FCSpも加点1〜3。後半、ステップからの3Loはほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点。技術点3番目の37.34、演技構成点最高の34.4、合計71.74でSP1位。日本人でワンツースリー。
 最終滑走でチェ(韓国。18)。曲は「Papa Can You Hear Me」。振付は宮本。冒頭の3Lz+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点1。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。後半、ステップからの3Fはややミス。2Aは成功。技術点7番目の34.3、演技構成点も7番目の28.0、合計62.3でSP5位。

 フリーには全員が進んだ。12番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「The Prayer」。ジャンプの着氷がどれも変。3Lzと後半の3S+3T<、3Sはアンダーローテーション。連続ジャンプがひとつしか入らず。解説の岡崎さんは「ケガのせいで着氷の衝撃を支えられないのかも」。FCSpはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点15番目の44.12、演技構成点8番目の55.55、合計99.67でフリー13位、総合156.19で12位。五輪までに良くなったのだろうか。
 15番滑走でアンドリューズ。曲はホイットニー・ヒューストンの「One Moment in Time」を自分で歌ったもの。冒頭の3Fはほぼ全ジャッジが加点。しかし3T+3T<で転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。基本の滑りがしっかりしている。後半、3Lo+2Tと3S+2T+2Loを決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の58.83、演技構成点10番目の54.21、転倒の減点1、合計112.04でフリーも7位、総合172.65で7位。
 17番滑走でチャートランド。曲は「Sunset Boulevard」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Lz+3Tはよかった。3Fはeマークの上アンダーローテーション。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+1Lo+3Sは第3がアンダーローテーション。3Loで転倒。3Lzと3Sはアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点。2A+2Loは成功。技術点8番目の55.88、演技構成点6番目の57.67、転倒の減点1、合計112.55は自己ベストには程遠いが、不調の今季としては最高でフリー6位、総合172.41で8位。

 最終グループ18番滑走でベル。曲は「ウエストサイド・ストーリー」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし次が1Loに。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤のスピン二つは加点1〜3。後半、2A+3Tや3Lzはほぼ全ジャッジが加点。3Fはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。2A+2Tも決める。技術点5番目の63.16、演技構成点4番目の59.78、合計122.94でフリー5位、総合185.84で5位。
 19番滑走でキム・ハヌル。曲は「Mamma Mia」。冒頭で1Lzに。2Aは幅があり、ほぼ全ジャッジが加点。3F+2T+2Loはなんとか成功。スピン三つはレベル4.うち二つは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T成功。3SとChSqはほぼ全ジャッジが加点。2A+3Tは第2がアンダーローテーション。ジャンプはうまいが、まだ走って跳ぶだけのところが多い。技術点7番目の56.81、演技構成点9番目の55.14、合計111.95でフリー8位、総合173.1で6位。
 20番滑走でチェ。曲は昨季からの「ドクトル・ジバゴ」。振付は中島という人。冒頭の3Lz+3T成功。3Fも決める。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。どのジャンプも跳ぶ前にやや構える間がある。スピン二つとStSqはレベル3.うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点1。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。ノーミスでほっとしていた。技術点3番目の68.79、演技構成点5番目の59.14、合計127.93でフリー4位、総合190.23で4位。

 21番滑走で坂本。曲は「アメリ」。CCoSp3以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3。スピン二つはレベル3だが加点ほぼ1〜3。後半、3Lzや3F+2T、2A+3T+2Tを決める。うち2A+3T+2Tは加点2〜3。技術点最高の74.78、演技構成点3番目の68.09、合計142.87は自己ベスト更新でフリー1位、総合214.21も自己ベスト更新、逆転で初優勝。
 22番滑走で三原。曲は「Carlotta」他。振付はD. ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。ChSqと2Aも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点2〜3。後半、3F に!マーク。2A+3Tや3Lz<+2T+2Loも決める。3Loと3Fは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の72.6、演技構成点も2番目の68.13、合計140.73でフリー2位、総合210.57で2位。
 最終滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。振付はローリ・ニコル他。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。2A+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、3Lz<+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。3Sは低く、転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の66.52、演技構成点最高の69.76、転倒の減点1、合計135.28でフリー3位、総合207.02で3位。5回出て、すべて表彰台。

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フィギュアスケート (2018.3/17,20,21,22,24,25)

ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (2018.1/15〜21 モスクワ)

 <ペア>14組出場。直前にサブチェンコ・マッソ組が欠場。9番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。今季GPシリーズ4位と5位。国内3年連続2位。しかし、ここでは完璧だった。実に楽しそうに滑った。曲は軽快な「Tu vuo fa l'Americano」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは全ジャッジが加点。3Twはレベル3。3LzThも全ジャッジが加点。3LiとFiDs、PCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜3。全ての要素のつなぎで曲想やリズムに合わせた動き、表情などが付いていた。技術点3番目の39.32、演技構成点5番目の32.57、合計71.89は自己ベスト更新でSP4位。
 10番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組(伊。28,29)。今季GPシリーズ4位と3位。国内3連覇。曲は重厚な「Magnificat」。冒頭のソロジャンプで女性が2回転に。3Twはレベル4で全ジャッジが加点。3LoThはタッチあり。3LiとFiDs、StSqとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点7番目の32.96、演技構成点6番目の31.57、合計64.53でSP6位。
 11番滑走でザビアコ・エンベルト組(露。23,28)。今季GPシリーズ4位二回。国内3位。曲は「The Summer Knows」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3T成功。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3LiとFiDs、StSqとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点2番目の39.61、演技構成点4番目の33.34、合計72.95でSP2位。

 12番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。今季GPファイナル5位、国内優勝。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4で全ジャッジが加点3。3Tでは女性が両手付き。3LoThは珍しく高すぎたらしく爪先で着氷できず転倒。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。PCoSpと3Li、StSqはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。猛スピードだったが、コントロールが不十分。キスアンドクライはコーチとも笑顔なし。技術点5番目の35.91、演技構成点2番目の35.46、転倒の減点1、合計70.37でSP5位と、大本命なのに出遅れ。
 13番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。30,26)。今季GPシリーズ3位と2位。曲は「Make It Rain」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Sはよく合っており、全ジャッジが加点。3Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3FThも全ジャッジが加点。FiDsとStSq、PCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のStSqとPCoSpは加点2〜3。技術点最高の40.07、演技構成点3番目の35.45、合計75.52でSP1位。
 最終滑走でストルボワ・クリモフ組(露。25,27)。今季GPファイナル4位、国内2位。曲は「Tango de Besame」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはややもたれ、レベル2。3FThは見事で全ジャッジが加点2〜3。しかし3Tで予定していたように転倒。赤平アナが「女性は昨年、靴が合わず、爪先の感覚がなくなって、手術までした影響が長引いている」と言う。不調の原因はそれだったのか。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。PCoSp、3LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の36.94、演技構成点最高の36.11、転倒の減点1、合計72.05でSP3位。

 フリーに全14組が進む。9番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Candyman」他。冒頭で4Tw成功。レベル2。3Sでは男性が少し傾く。3SThはうまくこらえて全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tも全ジャッジが加点。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpと3Liは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。基礎点62.8に全体で13点以上の加点。技術点最高の76.43、演技構成点も最高の74.8、合計151.23は自己ベスト更新でフリー1位、総合221.6、大逆転で2連覇。
 10番滑走でデラモニカ・グアリーゼ組。曲は「Tree of Life Suite」。衣装は二人とも緑と青のパンツスタイル。冒頭の3Sは成功。3Twはレベル4で全ジャッジが加点。しかし女性の連続ジャンプの第1が2回転に。PCoSpとBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3LoThはタッチあり。リフト三つと最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点。しかし二つめの3SThもステップアウト。技術点6番目の61.85、演技構成点も6番目の66.0、合計127.85でフリー6位、総合192.38で6位。
 11番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「カルメン」。冒頭の3Twはレベル1。3T+2Tは男性の第2が2回転に。ChSqは全ジャッジが加点。これに限らず、つなぎの演技はさすが。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。高さが足りなかったか。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。最後の3SThもなんとか決める。終わったとき、女性は泣きそうな顔。どうしても欧州選手権の金メダルが手に入らないことへの悔しさか。キスアンドクライはお通夜のよう。技術点3番目の65.57、演技構成点2番目の74.39、転倒の減点1、合計138.96でフリー2位、総合211.01で2位。表彰式でも女性の顔は固かった。

 12番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」。衣装は二人とも一部分市松模様。冒頭の3Twはレベル2。2Tは二人の回転数がそろわず。3S+2T+2Tは慎重に合わせた。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちリフト三つと最後のPCoSpは全ジャッジが加点。ChSqは楽しそうに滑り、ジャッジにアピール。ほぼ全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点。3LzThも成功、全ジャッジが加点2〜3。BiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の65.39、演技構成点5番目の66.92、合計132.31でフリー5位、総合204.2で5位。
 13番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲はチャイコフスキー「眠れる森の美女」他。女性の衣装は真っ白。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点。3連続は3T+2T+1Lo。女性の第3が1回転に。しかも二人のタイミングがずれた。2Sはなんとか決める。3LzThは全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル3。ここで衣装の一部をほどくと紫色の模様が現れる。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の68.5、演技構成点4番目の68.73、合計137.23でフリー3位、総合210.18で3位キープ。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組。リラックスしているように見えた。曲は「Sound of Silence」。冒頭の3Twはレベル2。3連続は二人の回転数が第1と第3で異なる2T+2T+1Tに。4SThに挑み、わずかにタッチあり。3Sはなんとか決める。リフト二つとBiDsはレベル3。うち5BLiは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つと最後の女性を差し上げたまま男性がヒザをつく3Liはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。細かいミスやレベルの取りこぼしが響き、技術点5番目の63.62、演技構成点3番目の71.03、合計134.65でフリー4位、総合210.17で4位。0.01差でメダルを逃す。

 <アイスダンス>31組出場予定だったがドイツの組が欠場。17番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。23,26)。女性は英・ロンドン出身でフランスの選手としても出場、2015年にロシア市民権獲得。男性は豪・シドニー出身で以前のパートナーと世界ジュニアでメダルを2度取った。現在モスクワで練習。曲は「Hip Hip Chin Chin」他。女性の髪はオレンジ色で衣装は黄緑色。冒頭のSTwと1RH、StaLiはレベル4。うちSTwと1RHはほぼ全ジャッジが加点。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちPStは全ジャッジが加点。NtMiSt技術点8番目の33.84、演技構成点9番目の31.51、合計65.35でSD8位。
 20番滑走でウルタード・ハリャービン組(西。25,27)。2016年春に組替え。五輪枠は確保。曲は「Oye Como Va」他。振付はナハーロ他、コーチはズーリン他。モスクワで練習。冒頭のSTwと最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。NtMiStとPStはレベル3だが全ジャッジが加点。1RHはYNNでレベル2。今回、Jスポーツ解説の東野さんの話で「キーポイント3はタイミングを厳しく見るステップ」だということがわかった。こちらが見分けられるわけではないが。技術点番目の34.99、演技構成点8番目の31.61、合計66.6でSD7位。
 22番滑走でクームズ・バックランド組(英。28,28)。女性の怪我のため昨季はお休み。今季ネーベルホルン杯優勝して五輪枠確保。NHK杯は7位。曲は「Rhumba d'Amour」。振付はC. ディーン他、コーチはシュピルバンド。全体に速くてよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHはTTYでレベル2、加点1〜3。CuLiととSTwはレベル4で加点2〜3。PStはレベル2。最後のNtMiStはレベル3で加点1〜3。技術点7番目の34.56、演技構成点5番目の34.89、合計67.45でSD6位。

 24番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組(デン。26,29)。五輪枠は昨年の世界選手権でとったが、返上。なぜ五輪に出ないのか不明。曲は「Search for Vulcan」他。振付、コーチともデュブレイユ他。冒頭のSTwと最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。加点2〜3。PStと1RH、NtMiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。うちPStは加点1〜3。1RHはTTY。技術点11番目の32.17、演技構成点7番目の32.86、合計65.03でSD9位。
 最終グループ27番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)。二人とも地元モスクワ出身。曲は「Latin Lover」他。振付はペチュコフ、コーチはズーリン他。冒頭のSTwと最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。NtMiStと1RH、PStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちPStは加点1〜3。1RHはYYN。技術点4番目の37.48、演技構成点2番目の36.95、合計74.43でSD4位。
 28番滑走でギナール・ファブリ組(伊。28,29)。ノーミス。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。振付・コーチともフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとRoLiはレベル4で加点1〜3。1RHとPSt、最後のNtMiStはレベル3。1RHはNYY。NtMiStは加点1〜3。技術点5番目の37.44、演技構成点6番目の34.14、合計71.58でSD5位。

 29番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,22)。欧州選手権3連覇中。今季GPファイナル初優勝。曲は「Thinking Out Loud」他。振付デュブレイユ他、コーチはホーゲナウアー他。いつも通り全体に速い。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHはレベル4。NtMiStはレベル3だが加点ほぼ3。STwもレベル3。女性が第2の入りでやや遅れたためか。PStと最後のSlLiはレベル4で加点ほぼ3。解説の東野さんが、前にパパダキスのお母さんと会ったとき「娘は体が固いからスプレッドではなく姿勢変化でレベルをとる」と話してくれたという。技術点最高の42.2、演技構成点も最高の39.09、合計81.29でSD1位。
 30番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。ノーミス。曲は「Kaboom」他。振付はスカリ他。女性の衣装は新しくなったようだ。スカートの左裾を巻き上げて大きな花のアップリケで止めてある。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwは速く、加点ほぼ2〜3。NtMiStと1RH、PStはレベル3。うちNtMiStは加点1〜3。1RHはNYY。最後のRoLiは加点2〜3。技術点3番目の38.05、演技構成点も3番目の36.71、合計74.76でSD3位。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組(露。22,24)。男性が地元モスクワ出身、女性はサンクトペテルブルク出身。曲は「Esperame en el Cielo」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1RH、CuLiはレベル4。うちSTwは「直前の動きから直ちに入る難しい入り方」と東野さん。加点2〜3。CuLiも加点2〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。技術点2番目の39.13、演技構成点4番目の36.25、合計75.38は自己ベスト更新でなんとSD2位。キスアンドクライでは踊り上がるコーチとブキン、呆然とするステファノワ。

 フリーは20組。11番滑走でフルニエボードリー・ソレンセン組。これで引退なのかという迫力のある完璧な演技。曲は「Spanish Caravan」。振付・コーチはデュブレイユ、ローゾン。リンクに出てきたときからフラメンコらしい。冒頭のStaLiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。STwとCoSp、あと二つのリフトもレベル4。うちSTwととリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。CiStはレベル3。MiStはレベル2だがフラメンコらしかった。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の50.41、演技構成点も8番目の49.46、合計99.87は自己ベスト更新でフリー7位、総合164.9で9位。五輪は、カナダ出身の女性が、デンマーク国籍を取れなかったため辞退したらしい。
 13番滑走でウルタード・ハリャービン組。ここも気迫のこもった演技。曲は「ドンキホーテ」。冒頭のSTwとCoSp、リフト三つはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点1〜3。CiStはレベル2。ChSpは全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル3。最後のChLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の49.58、演技構成点9番目の48.85、合計98.43でフリー10位、総合165.03で8位。素人目には、もっと点が出てもいいのではという迫力があった(ピョンチャン五輪では自己ベストを更新し、12位)。
 14番滑走でクームズ・バックランド組。2年前の曲に戻したためか後半息切れ。曲は「Butterflies and Hurricanes」他。振付はディーン他、コーチはシュピルバンド。冒頭のChSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。CiStとSTwはレベル3。うちCiStは全ジャッジが加点。CoSpはレベル1。DiStはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のChLiは全ジャッジが加点。技術点12番目の46.89、演技構成点5番目の52.08、合計98.97でフリー9位、総合168.42で7位。

 15番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組。曲は「エクソジェネシス交響曲」。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちStaLiは加点2〜3。RoLiも加点ほぼ2〜3。CuLiが時間超過。ステップ二つはレベル3。技術点5番目の53.65、演技構成点7番目の50.45、リフトの時間超過で減点1、合計103.1でフリー6位、総合168.45で6位。
 最終グループ16番滑走でギナール・ファブリ組。ノーミス。曲は「Exogenesis Symphony Part III」他。全要素に全ジャッジが加点。CoSpとSTw、リフト三つはレベル4。うち冒頭のCoSpとRoLiは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。技術点3番目の54.45、演技構成点6番目の51.72、合計106.17でフリー4位、総合177.75で5位。キスアンドクライではフーザルポリコーチが大喜び。
 17番滑走で地元ボブロワ・ソロビエフ組。今季最高の演技ではないか。曲は「Oblivion」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとリフト三つ、軸足を変えないSpはレベル4。うちRoLiは加点3。STwとRoLiも加点2〜3。ステップ二つはレベル3。うちDiStは加点2〜3。二つのコリオ要素も加点1〜3。技術点2番目の56.56、演技構成点も2番目の56.14、合計112.7でフリー2位、総合187.13で2位。

 18番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。めずらしく女性がツイズルでミス。東野さんも「見たことがない」。曲は「Life Is Beautiful」他。冒頭のいとも自然に上下逆の形になるStaLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。しかし時間超過。STwは女性が第2で早く足をついてしまい、レベル2で-1〜2。あと二つのリフトとCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCoSpは加点2〜3。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点。コリオ要素二つは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の52.28、演技構成点4番目の54.61、リフトの時間超過で減点1、合計105.89でフリー5位、総合180.65で4位。
 19番滑走でステファノワ・ブキン組。ノーミス。曲は「Love Story」。冒頭のSlLiはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。第1がシッティングのSTwとあと二つのリフト、CoSpはレベル4で加点2〜3。CiStはレベル3。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2。コリオ要素は二つとも全ジャッジが加点。うち最後のChLiは加点2〜3。終わったとき男性が拳を握りしめた。技術点4番目のム54.37、演技構成点3番目の55.11、合計109.48でフリー3位、総合184.86で3位。東野さんが「今年たいへん成長した」。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組。ここだけ別世界。曲は「月光ソナタ」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwからリフト三つ、CiSt、CoSpまでレベル4。うちSTwと、女性が男性の片足にからみつくStaLiは加点3。MiStだけレベル3だが加点ほぼ3。演技構成点のうち攻勢と音楽表現は全ジャッジが10点満点。技術点最高の62.52、演技構成点も最高の59.35、合計121.87でフリーも1位、総合203.16で4連覇。

フィギュアスケート (2018.3/8,9,10,15,16,27)

ヨーロッパ選手権 (2018.1/15〜21 モスクワ)

 <男子シングル>37人出場予定。リーベルス(独)がこの大会で引退ということだったが、前日の公式練習で怪我して棄権。ロシアは3人で五輪枠2を争う。多くの選手は世界選手権のミニマムスコア34をめざす。
 27番滑走でワシリエフス(ラトビア。18)。今季ロステレコム杯8位、NHK杯6位。国内3連覇。曲は「Recondita Armonia」。振付、コーチはランビエール。4回転はない。ノーミス。3Lz+3T、3A、後半の3Fともほぼ全ジャッジが加点。スピン三つにStSqは全てレベル4。StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3、最後のFSSpは全ジャッジが加点2〜3。終わりのポーズも充実の笑顔。技術点3番目の44.9、演技構成点5番目の40.21、合計85.11は自己ベスト更新でSP3位。

 28番滑走でブレジナ(チェコ。27)。今季スケートカナダ6位、NHK杯9位。曲は和太鼓「Kodo」。冒頭4Sの予定が3Sに。3Aは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tを無理矢理跳んで転倒。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点34.37、演技構成点6番目の39.35、転倒の減点1、合計でSP10位。
 30番滑走でリッツォ(伊。19)。今季ジュニアGPシリーズ6位と優勝。国内初優勝。曲は「帰れソレントへ」。4回転はない。冒頭の3Aを高く跳び、ほぼ全ジャッジが加点。3F+3Tと後半の3Lzも決め、ノーミスの演技。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点5番目の41.87、演技構成点10番目の36.39、合計78.26は自己ベスト更新でSP6位。今、試合ごとに伸びている感じ。

 32番滑走でビチェンコ(イスラエル。29)。2016年欧州選手権銀メダル。今季NHK杯3位、フランス杯5位。国内3連覇。曲はユダヤ民謡「Hava Nagila」。冒頭の3Aはきれいでほぼ全ジャッジが加点。しかし4Tがアンダーローテーションで転倒。Jスポーツ解説の小塚が「このところ安定した内容だったのに」と言う。スピンも二つがレベル3。後半、3Lz+3Tは決めてくる。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のCSSpはレベル2でとりこぼし。技術点36.87、演技構成点8番目の39.1、転倒の減点1、合計74.97でSP8位とやや出遅れ。しかし、ちゃんとピークをピョンチャン五輪に合わせてきた。
 33番滑走でコリヤダ(露。22)。今季GPファイナル3位、国内2連覇。曲はモーツァルト「Piano Concerto No.23」。冒頭の4Lzはステップアウト。続く4Tからの連続ジャンプの予定がパンクして2Tで要素を失う。しかしスピン三つにStSqは全てレベル4に全ジャッジが加点。後半の3Aも全ジャッジが加点。技術点6番目の40.23、演技構成点2番目の43.18、合計83.41でSP4位。
 34番滑走でフェルナンデス(西。26)。今季中国杯6位、フランス杯優勝。国内7連覇。曲はチャップリン「モダンタイムス」他。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Sのオーバーターン以外は完璧。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。チャップリンそっくりのStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ3。技術点最高の56.0、演技構成点も最高の47.82、合計103.82でSP1位。ひとりだけ別世界。

 35番滑走でアリエフ(露。18)。今季ロステレコム杯6位、NHK杯8位。国内3位。曲はハチャトリアン「仮面舞踏会」。冒頭の4回転の予定を3Lz+3Tに替えて成功。全ジャッジが加点。あとは加点はやや少ないもののノーミス。ステップからの4Tはさらっと成功。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点、最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。後半、少し苦手そうな3Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。技術点2番目の49.01、演技構成点3番目の42.32、合計91.33でSP2位。
 36番滑走でサマリン(露。19)。今季スケートカナダ3位、フランス杯4位。国内2位。曲は「Moonlight Sonata」他。冒頭の4Lzはアンダーローテーションで転倒、第2付かず。ややスピード不足か。続くステップからの4Tも転倒。要素を失う。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、3Aはほぼ全ジャッジが加点。CSSpとStSqはレベル3。技術点10番目の37.11、演技構成点7番目の39.14、転倒の減点2、合計74.25でSP9位。
 最終滑走でヘンドリクス(ベルギー。25)。今季スケートカナダ5位。曲は「Je suis malade」。4回転はない。冒頭の3Aで転倒したが、あとはノーミス。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3Tとステップからの3Loも決める。技術点7番目の38.64、演技構成点4番目の40.92、転倒の減点1、合計78.56でSP5位。今季で引退らしい。

 フリー。14番滑走でブレジナ。曲は「Stand by Me」他。冒頭の4S<+2Tはきれいに決まったが、第1がアンダーローテーション。3A+2Tも成功。予定では連続3回転だったらしい。3Fは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点、StSqも全ジャッジが加点2。後半、二つめの3Aも決めるが、3連続で3F+2T*+1Loを跳び、第2が三つめの2Tで無得点。続く3Lzがアンダーローテーションで転倒、次は2Sに。ChSqは全ジャッジが加点。最後のCCoSpもレベル3だが全ジャッジが加点。転倒はあったが、全体に気持ちのこもった出来だった。技術点72.42、演技構成点81.06、転倒の減点1、合計152.48でフリー8位、総合225.2で8位。
 17番滑走でビチェンコ。曲は「Recitar! Vesti La Giubba」。冒頭でしっかり4T+3Tとソロの4T、3Loをほぼ全ジャッジが加点の出来でまとめる。CCoSp4はレベル4。StSqとあと二つのスピンはレベル2とややとりこぼし。後半、ソロの3Aと3A+1T<<、全ジャッジが加点の3Lzを決める。二つめの3Aに付けた1Tは、解説の中庭さんによると「前向き踏みきりなのでダウングレードで得点にならないが、3Aがリピートになることは避けられた」。3F+1Lo+3Sは成功。2Aも決め、まとめてみせた。終わったとき、リンクでほえた。技術点86.95、演技構成点76.5、合計163.47でフリー4位、総合238.44で5位。
 18番滑走でサマリン。曲は「La Naissance de Yaha」他。冒頭の4Lzは手つき。もう一つ跳ぶ予定だったが、3Lzに。しかし4Tは決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Aと3Lz+1Lo+2S、3F+2T成功。技術点77.26、演技構成点78.3、合計155.56でフリー6位とやや挽回、総合229.81で6位。

 19番滑走で地元モスクワ出身コリヤダ。曲は「Steamroller Blues」他プレスリーメドレー。冒頭の4Lz転倒。続く4Sの予定は3Sに変更、ほぼ全ジャッジが加点。次の3A+3Tは余裕があり全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCSpは加点1〜3。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、4Tも転倒。しかし、二つめの3Aは全ジャッジが加点2〜3。3連続も3Lz+1Lo+2Sとして、ほぼ全ジャッジが加点。(第3は3Sにすると、冒頭に3Sがあるため、2種類までの、二回跳べる3回転の二回目となり、既に3Aを二つ跳んでいるため、予定している3Lz+2Tの第1の得点がなくなってしまう。)その3Lz+2Tは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点92.05、演技構成点85.44、転倒の減点2、合計175.49でフリー3位、総合258.9で3位。表彰式では悔しそうだった。
 20番滑走でリッツォ。前半は素晴らしかった。曲は「Come Together」他。3F+3Tをきれいに決める。3A+2Tと3Lzもなんとか成功。スピン三つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは楽しそうに滑り全ジャッジが加点。後半、ソロの3Aは全ジャッジが加点。しかし次の3連続の予定が、3Lzがダウングレードで転倒。最後は疲れたせいかStSqがレベル1。技術点65.97、演技構成点75.2、合計141.17でフリー9位、総合219.43で9位。解説の中庭さんは「この1年でとても伸びた」。
 21番滑走でヘンドリクス。曲は「アランフェス交響曲」。冒頭の3Aはステップアウトでリズムに乗れず。次の3A+2Tは第1の後オーバーターン。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Tの第2がアンダーローテーションで転倒。3Lzの予定が1Lzに。3Fは!マーク。3Lo+2Tは成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後の欧州選手権なのに残念な出来となり、顔をおおってリンクをあがる。中庭さんが「体の動きだけでなく顔の表情まで使って表現する選手を初めて見た」。技術点62.11、演技構成点78.5、合計139.61でフリー12位、総合218.17で10位。

 22番滑走でワシリエフス。曲は「Put the Blame On Mame」他。冒頭の3A+3Tとソロの3Aはほぼ全ジャッジが加点。4Tはダウングレードで転倒。まだ確率が低い。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqとスピン二つは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Loは全ジャッジが加点。3Lz+1Lo<<+3Sを跳ぼうとしたが、第1の後はステップアウトに見えたが、なんとか3連続認定。第3もアンダーローテーション。2A+2Tはなんとか成功。3Lzはアンダーローテーションで両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点77.61、演技構成点81.8、転倒の減点1、合計158.41は自己ベスト更新でフリー5位、総合243.52も自己ベスト更新で4位。
 23番滑走でフェルナンデス。曲は「ラ・マンチャの男」。衣装は変えたらしい。冒頭の4Tは余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4S+3Tは第1の軸がやや曲がったが、第2はまっすぐ上がって全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちCSSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Sがばらけてステップアウト。3Loと3Aは全ジャッジが加点。3Fは!マークの上ダウングレード。しかし、3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。完璧ではないが、一人だけ世界が違う。技術点96.59、演技構成点95.14、合計191.73でフリーも1位、総合295.55で6連覇。これでオンドレイ・ネペラの5連覇を抜いたが、8連覇の人もいるとか。小林アナが「すばらしい得点だが、この得点でも五輪ではメダルはきびしい」。
 最終滑走でアリエフ。曲は「To Build A Home」他。冒頭で4T+3Tとソロの4Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つにStSqはレベル4。うちFCSpとStSqは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lzと3A+2T、3Lo+1Lo+3Sを決める。うち3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2。集中が切れたのか2Fに。最後のCSSpはレベル3。技術点95.29、演技構成点87.44、合計182.73は自己ベスト更新でフリーも2位、総合274.06も自己ベスト更新で2位。初出場で銀メダルはすばらしい。

 <女子シングル>40人出場予定。直前にベルギーの選手が一人棄権。フランス、ドイツ、フィンランド、スウェーデンなどは、この大会で上位の方が五輪出場となる。
 21番滑走でヘンドリクス(ベルギー。18)。男子シングルのヨリクの妹。今季ジュニアGPオーストリア大会9位、国内シニア連覇。曲は「Frozen」。ステップからのジャンプのパンク以外はすばらしかった。冒頭は連続3回転の予定だったが、3Lz+2Tとして全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。後半、2A成功。しかし、ステップからの3Fの予定が1Fとなり、無得点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2。全体によくスケートが伸び、いい滑りだった。技術点28.44、演技構成点26.69、合計55.13でSP8位。
 29番滑走でオストルンド(スウェーデン。16)。今季ジュニアGPイタリア大会9位。ヘルゲソン姉妹引退後の新国内女王。曲は「カルメン・ファンタジー」。冒頭の3Lzで手つき。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3。後半、3T+3Tは成功。2Aも決める。全体にやや雑な感じだが、曲の持つ情熱的な表現は、勢いで表していた。技術点6番目の32.04、演技構成点13番目の24.0、合計56.04は自己ベスト更新でSP6位。しかしフリーは20位で総合17位。もう一人のスウェーデン選手アルゴットソンは二回転倒してSP31位でフリーに進めず。

 35番滑走でコストナー(伊。30)。すばらしい。ピョンチャン五輪の時より動きがキレている感じ。今季GPファイナル4位、国内優勝。曲は「行かないで」。振付はローリ・ニコル。Jスポーツ解説の中庭さんも小林アナも見とれて言葉なし。冒頭の3F+3Tは幅があり、全ジャッジが加点。ステップからの3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3、最後のCCoSpは加点2〜3。後半、つなぎの中で滑らかに2Aを決め、全ジャッジが加点2〜3。物語が目に見えるようだった。中庭さんは「歌詞がわからないのに日本語で意味が伝わってくる感じ」。小林アナは「スピンでの感情表現がすばらしい」。キスアンドクライではフースコーチも笑顔。技術点3番目の39.93、演技構成点最高の38.37、合計78.3は自己ベスト更新でSP3位。世界歴代5位の記録らしい。
 36番滑走でラジコワ(スロバキア。22)。アメリカ生まれ、アメリカ育ち。今季GPシリーズ10位と9位。曲は「Une page d'amour」。冒頭の3Lo+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。ステップからの3Lzは成功。LSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、2Aを決める。ノーミスで終わり、ガッツポーズ。技術点5番目の32.47、演技構成点6番目の28.54、合計61.01は自己ベスト更新でSP5位。
 37番滑走でソツコワ(露。17)。今季GPファイナル2位、国内2位。曲は「白鳥の湖」。衣装はピンク。冒頭は連続3回転の予定だったが3Lzが乱れたので第2付けず。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tとしてリカバリー。解説の中庭さんは「気迫を感じる」。2Aも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。しかし技術点4番目の35.13、演技構成点も4番目の33.57、合計68.7とあまり伸びず、SP4位。

 38番滑走でメドヴェデワ(露。17)。今季ロステレコム杯とNHK杯優勝。ファイナルと国内選手権は欠場。疲労骨折からの復帰戦。曲はショパン「ノクターン」。冒頭のFCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。続くStSqもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3F+3Tとステップからの3Loも決め、全ジャッジが加点。しかし、2Aでまさかのステップアウト。これが五輪銀メダルの遠因か。終わった後、舌を出した。全体に少し慎重に滑っている感じ。技術点2番目の40.43、演技構成点も2番目の38.14、合計78.57でSP2位。
 39番滑走でザギトワ(露。15)。今季GPファイナル、国内選手権など全て優勝。曲は「ブラックスワン」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のFCSpとStSqは加点ほぼ2〜3。後半、3Lz+3Loとステップからの3Fは加点2〜3。2Aも決める。ジャンプの基礎点だけでもメドヴェデワを上回る。あと二つのスピンもレベル4で加点2〜3。技術点最高の43.99、演技構成点3番目の36.28、合計80.27は世界歴代2位らしい。SP1位。この勢いでピョンチャン五輪金メダルへ突き進んだ。
 最終滑走でルカヴァリエ(仏。21)。今季GPシリーズ8位と11位。国内2位。曲は「Summer of 1942」。振付はブルザ。冒頭の3Lzが乱れて第2付けず。スピン三つはレベル3。うち二つは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。後半、3Fも片手つきで第2付けられず。要素を失う。2Aは全ジャッジが加点。技術点16番目の26.21、演技構成点5番目の29.15、合計55.36でSP7位。うーん、このレベルの選手がどうして最終グループなのだろう。なお、国内優勝のメイテはSP10位。

 フリー。録画を初回で取り損ねて再放送で見た。9番滑走でSP18位のショット(独。21)。曲は「シンドラーのリスト」。衣装はライトグレー。前半に連続ジャンプ固め打ち。冒頭の3Fを決めると、3T+3T、3F+2T、3S+2T+2Loと成功。うち3F+2Tはほぼ全ジャッジが加点。後半、2Loは3回転のはずだが、きれいに下りた。スピン二つはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点1。StSqはレベル3だが、情感たっぷりに緩急もつけて滑り、全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル2。技術点6番目の54.79、演技構成点8番目の54.68、合計109.47でフリー7位と挽回、総合157.84で10位。もう一人のドイツ代表はSP16位のダスティッチ(17)。「ウエストサイドストーリー」でフリーを滑ったが、音楽表現がほぼなく、転倒もあり15位、総合16位。
 13番滑走でSP10位のメイテ(仏。23)。曲はショパン「ノクターン」と「Happy」。前半はしっとり滑り、曲が変わるところで黒のスカートの一部が花柄に。冒頭の2Aは流れに乗り全ジャッジが加点。3F+2Tと3Lzはややこらえた。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3。あまり加点が付かない。後半、1Loになったのが痛かった。2A+3Tと3Lz+2Tは決める。3Sは成功。ChSqは0〜3と加点評価。技術点7番目54.53、演技構成点11番目の51.03、合計105.56でフリー10位、総合159.9で8位。五輪を射止める。
 17番滑走でヘンドリクス。すばらしかった。滑りが安定していて力強かった。曲は「Differente」。衣装はパンツスタイル。冒頭の3Lzと続く3F+2Tは全ジャッジが加点。2Aとソロの3Fも成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2、LSpは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、3S+2T+2Loは決めたが、2A+1Loは第2がパンク。3Sは成功。ChSqもすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の62.65、演技構成点5番目の59.13、合計121.78でフリー5位、総合176.81で5位。コストナーと同じくルッツが課題か。今後が楽しみ。

 18番滑走でルカヴァリエ。曲は昨季のものに戻し「グリース」。「途中で衣装替えがある」と小林アナ。ジャンプが不調なのか練習不足か。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Fはステップアウトで両手付き。転倒扱い。3Sもアンダーローテーション。このへんで衣装の右肩がはずれてヒラヒラしだす。スピン二つとStSqはレベル3。うちLSpは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、2A+2Tでステップアウト。3Loはアンダーローテーション。3Lz+1Lo+2Sは第3が乱れた。CCoSpはなんとレベル1。技術点21番目の46.16、演技構成点9番目の53.59、転倒の減点1、合計98.75でフリー12位、総合154.11で11位。五輪を逃す。
 20番滑走でソツコワ。曲はドビッシー「月の光」。冒頭の3Lz+3Tは成功。続く3Fは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。後半、3Lo、3F+1Lo+3Sと成功。3連続はほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし珍しく3Lzがアンダーローテーションで転倒。ChSqは全ジャッジが加点。2A+2Tとソロの2Aは決める。FCSpはレベル3。全体に加点がやや少ない。技術点3番目の65.3、演技構成点4番目の67.81、転倒の減点1、合計132.11でフリー3位、総合200.81で4位。
 21番滑走でラジコワ。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。冒頭の2A+1Lo+3Sは第3がアンダーローテーション。続く3Fもアンダーローテーション。3Lz+2Tは成功。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2。後半、3Lzもアンダーローテーション。3Lo+2Loはほぼ全ジャッジが加点。しかし3Loもアンダーローテーション。よくころばないでいる。FCCoSpとStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。最後のジャンプは付かれたのか2Tに。技術点8番目の52.31、演技構成点6番目の58.58、合計110.89でフリー6位、総合171.9で6位。

 22番滑走でコストナー。曲は「牧神の午後」。淡い黄緑色のパンツスタイル。長い手足を生かし、リンクを大きく使って滑る。冒頭の3Lzは転倒。3F+2Tは全ジャッジが加点したが、第2は3回転の予定ではなかったか。流れに乗った3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、スピン二つは加点1〜3。後半、3回転の予定が2Tに。一つ目の2Aはアンダーローテーションで両手付き。二つ目の2Aは全ジャッジが加点。3S+2Tを跳ぶが、第2は三つ目の2Tなので無得点。ChSqは音楽をよく表現して全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の51.86、演技構成点3番目の75.09、転倒の減点1、合計125.95でフリー4位、総合204.25で3位。連続ジャンプがひとつ足りなくても貫禄。
 23番滑走でザギトワ。カンペキ。今季メドヴェデワが休んだGPファイナル優勝から国内シニア初優勝と絶好調。曲は「ドンキホーテ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSqは加点2〜3。スピン三つとStSqは全てレベル4で加点2〜3。後半、3Lz+3Loは軽々と跳び加点2〜3。2A+3Tと3F+2T+2Loも成功。3Lzと3Fという難しいとされるジャンプも加点2〜3。3Sや2Aが加点1〜2というのが不思議。技術点最高の82.67、演技構成点2番目の75.3、合計157.97でフリーも1位、総合238.24で初優勝。スキがない感じ。
 最終滑走でメドヴェデワ。五輪より生き生きと滑っている感じ。スピードにも乗っていた。曲は「アンナ・カレーニナ」。冒頭の3Fは決める。3Lzは!マーク。スピン三つとStSqは全てレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うちStSqは加点ほぼ3。後半、3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Loと3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。2A+2T+2Tも全ジャッジが加点。2A成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の77.15、演技構成点最高の77.14、合計154.29でフリーも2位、総合232.86で2位。今までは普通に滑ると技術点も演技構成点も最高がとれていたので滑りに余裕があったが、五輪ではノーミスでいい滑りをしないと1位をとれない状況への経験値が足りなかったのか。欧州選手権の表彰台ではザギトワとにこやかに会話し、国歌も歌っていた。

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フィギュアスケート (2018.2/27,3/2,3)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2018.1/4〜8 サンホセ・カリフォルニア州)

 <ペア>15組出場。昨年より2組増えたらしい。五輪枠はひとつ。2番滑走でシメカ-ケネリム・ケネリム組(26,30)。昨年は欠場。曲は映画「ムーランルージュ」より「Come What May」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Sは男性がステップアウト。PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3FThは投げる前に男性がややつまづいたがジャンプはうまくいき、着氷でフリーレッグがタッチ。StSqと3Li、最後のFiDsはレベル4。うち3LiとFiDsは全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の37.99、演技構成点33.11、合計71.1でSP1位。
 5番滑走でケイン・オシェイ組(24,26)。昨年は怪我でフリー棄権。曲は「オペラ座の怪人」。冒頭の3Twはレベル2。3S成功、ほぼ全ジャッジが加点。3SThも決まる。ほぼ全ジャッジが加点。PCoSpとStSq、3Liと最後のFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2、3Liは加点ほぼ2〜3。技術点37.58、演技構成点31.35、合計68.93でSP2位。
 8番滑走でステラト-デュデク・バーソロミュー組(34,28)。女性は17年前に一度怪我で引退。ジュニア時代はシングルでGPファイナル優勝、2000年世界ジュニア銀メダル。2016.6月にペア結成。曲は「ハレルヤ」。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3Tも全ジャッジが加点。3LoThも決め、嬉しそう。FiDsとStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。3Liと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点37.33、演技構成点30.51、合計67.84でSP3位。

 12番滑走でデニー・フレイジャー組(22,25)。昨年優勝。曲は「All Of Me」。冒頭の3Twはきれいで、レベル3に全ジャッジが加点2〜3。2Sで男性が回転が足りず。PCoSpと最後のFiDsはレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点。StSqと3Liはレベル3。うち3Liは全ジャッジが加点1〜3。技術点33.62、演技構成点30.01、合計63.63でSP4位。
 13番滑走でカステッリ・トラン組(27,27)。昨年2位。曲は「Fallin'」。冒頭の3Twはややもたれ、レベル3。3Tは女性がダウングレードで転倒。3LiとPCoSp、StSqと最後のFiDsはレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点、3Liはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThはびしっと決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点32.7、演技構成点29.05、転倒の減点1、合計60.75でSP6位。
 最終滑走でケイン・リュデュク組(22,27)。女性が168pの長身で元シングル。組んで2年目。昨年3位。曲は「I'll Take Care of You」。冒頭の3Twは女性を落とし気味でレベル1。3FThは片手つき。3Loは、女性がアンダーローテーションで転倒。3LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。PCoSpとFiDsはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点。技術点30.68、演技構成点30.35、合計60.03でSP8位。

 フリー。8番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Women」。冒頭の3Twは落とし気味でレベル3。3Tは女性がダウングレード。リフト二つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点ほぼ2〜3。3FThは片手つき。3連続は女性が3-1-1、男性が2-2-2のため、2S+1T+1T。3Liはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3SThは成功、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点61.25、演技構成点60.38、合計121.63でフリーも6位、総合182.38で6位。
 10番滑走でケイン・リュデュク組。曲は「The Great Gatsby」より。冒頭の3Twはレベル1。3S+2T+2Loは全ジャッジが加点。3FThは片手つき。3Loもミス。5BLiはレベル3だが全ジャッジが加点。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点。3Liはレベル2。最後のスピン二つはレベル4。技術点64.19、演技構成点62.92、合計127.11でフリー4位と挽回、総合187.14で4位。2年連続表彰台(全米は4位まで表彰。ピューターメダル)。
 12番滑走でステラト-デュデク・バーソロミュー組。4回転スローに挑戦。曲は「Streets Have No Name」他。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Sは男性がステップアウト。4SThは回ったが転倒。3T+2Tは第2がアンダーローテーション。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3、リフト二つは加点ほぼ2〜3、5ALiは加点2。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3LoThも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点67.61、演技構成点63.2、転倒の減点1、合計129.81でフリー3位、総合197.65で3位。組んで2年目で連続表彰台。「転倒したが勇気を称えたい」とJスポーツ解説の岡部さん。

 13番滑走でデニー・フレイジャー組。曲はクイーン「Who Wants to Live Forever」。冒頭のBoDsはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。解説の岡部さんは「デススパイラルから入るのは珍しい」。3Twはレベル3だが完全に空中でキャッチしていて全ジャッジが加点2〜3。3LoThもきれいで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3S+1Tは女性の第2が1回転。3Tも女性がダウングレード。リフト二つとスピン二つがレベル3。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。3STh成功。最後の5RLiは難しい姿勢の連続で全ジャッジが加点2〜3。技術点60.43、演技構成点62.26、合計122.69でフリー5位、総合186.32で5位。
 14番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Twはレベル2。3Sは全ジャッジが加点。3SThはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3、もう一つの5RLiは加点1〜3。2A+2A<+SEQは女性の第2がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LzThに挑むが、転倒。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点65.23、演技構成点67.64、転倒の減点1、合計131.87でフリーも2位、総合200.8で2位。音楽表現がよかったと解説の岡部さん。
 最終滑走でシメカ-ケネリム・ケネリム組。曲は昨季と同じ「ゴースト」。冒頭で4Twに挑み、成功。レベル2で-1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThは決める。3Sで女性が転倒。2T+1Tは、男性の第1が2回転、女性の第2が1回転。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点2〜3、5RLiは加点1〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3FThはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点66.5、演技構成点70.0、転倒の減点1、合計135.5でフリーも1位、総合206.6で3年ぶり2回目の優勝。転倒もあり逆転されたと思っていたらしく、大喜び。ピョンチャン五輪へ。

 <アイスダンス>13組出場。昨年より3組増えたとか。五輪枠は三つ。アメリカは本当にアイスダンスの層が厚く、若手も次々出てきている。この他にも3年ぶりに組み直したオルドリッチ・イートン組(23,25)がSD8位。4番滑走でマクナマラ・カーペンター組(18,21)。2016年世界ジュニア優勝。昨年全米ジュニア3位。今季シニアデビュー。中国杯5位。曲は「Mambo Italiano」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHとPSt、最後のNtMiStはレベル3。STwはレベル4に加点2〜3。CuLiはレベル4で加点1〜3。技術点36.98、演技構成点32.18、合計69.16でSD6位。昨年伸び悩んだが、今年は上向いてきた。
 5番滑走でハワイエク・ベイカー組(21,24)。2014年世界ジュニア優勝。昨年全米5位。今季GPシリーズ4位と5位。この組は男性の身長が170pだが滑りが正確で安定している。曲は「Get Busy」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStはレベル3だが加点2〜3。その他の1RH4とPSt、CuLiとSTwはレベル4。技術点5番目の39.38、演技構成点4番目の33.8、合計73.18でSD4位。
 6番滑走でチョック・ベイツ組(25、28)。2015年全米優勝。昨年、一昨年とも2位。今季GPファイナル5位。曲は「Aguanile」他。女性の衣装にクジャクのような青緑の羽状の長い飾りが前と後ろに付いている。ピョンチャン五輪ではこの長い飾りはなかった。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwと1RH、CuLiはレベル4。うちCuLiは加点3。PStと最後のNtMiStはレベル3。技術点3番目の39.95、演技構成点も3番目の37.66、合計77.61でSD3位。2位とは1.49差。

 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(26,27)。2015〜2017年全米3位。今季GPファイナル4位。「もう3位はいらない」らしい。Jスポーツ解説の東野さんは「今季非常にうまくなった。ファイナルでチョック・ベイツ組を上回った」。曲は「Le Serpent」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のNtMiStはレベル4に加点3。今季ステップがとても深いエッジで滑れるようになった。1RHとPSt、最後のSTwはレベル3。CuLiはレベル4。技術点2番目の40.96、演技構成点も2番目の38.14、合計79.1でSD2位。1位とは3.23差。3位とは1.49差。
 11番滑走でパーソンズ兄妹(20,22)。昨年全米ジュニア優勝、世界ジュニア優勝。今季シニアデビュー。GPシリーズ7位と9位。解説の東野さんは「この組は自分たちが兄妹であることを生かして、同調性などをよく出している」。曲は「Mambo Molly」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RHとPSt、SlLiと最後のSTwはレベル4。うち1RHは加点2〜3。NtMiStはレベル3だが、加点2〜3。技術点4番目の39.89、演技構成点5番目の32.8、合計72.69でSD5位。
 12番滑走でシブタニ兄妹(21,24)。2016〜2017年全米2連覇。今季GPファイナル3位。曲は「Mambo No.5」他。男性の上衣が茶色で、ビーズが付いているのにラクダのシャツ風に見えてしまう。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHだけレベル3。その他のPStとSTw、NtMiStとRoLiはレベル4。特にSTwとNtMiStは加点3。基礎点32.7に全体で10点以上の加点。技術点最高の43.64、演技構成点も最高の38.69、合計82.33でSD1位。2位と3.23差。

 フリー。8番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Anime Contro Vendo」。全要素に全ジャッジが加点。コリオスピンで始まり、コリオリフトで終わる。解説の東野さんが「コリオ要素のうちコリオスピンだけは、レベルの付く同じ要素より前にやってもよい」と言う。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4で加点2〜3。二つのステップはレベル3だが、DiStは加点1〜3、SeStも加点2。技術点5番目の55.89、演技構成点も5番目の50.14、合計106.03でフリー5位、総合175.19で6位。
 9番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「La Partida」他。全要素に全ジャッジが加点。ここもコリオスピンで始まり、コリオリフトで終わる。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜3。ステップ二つはレベル3で加点2〜3。しかしSTwがレベル2。第2ツイズルで女性がバランスをくずしかけた。最後のコリオリフトは加点2〜3。技術点6番目の53.53、演技構成点も6番目の49.85、合計103.38でフリー6位、総合176.07で5位。
 10番滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は昨季と同じ「Liebestraum」。ChTw以外の要素に全ジャッジが加点2〜3。しかもコリオ要素以外は全てレベル4。ChTwも全ジャッジが加点1〜3。ノーミスで滑りきって目に涙。基礎点44.9に全体で16点以上の加点。技術点2番目の61.06、演技構成点4番目の53.37、合計114.43でフリー4位、総合187.61で4位。ついに全米の表彰台に。

 11番滑走でシブタニ兄妹。曲は「パラダイス」。DiSt以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpからCiSt、リフト三つとSTwまでは加点ほぼ2〜3のすばらしい内容。うちSTwは加点ほぼ3。しかしDiStで女性に疲れからかわずかに遅れが見られ、レベル3にあまり加点なし。最後のコリオ要素二つは加点1〜3。基礎点41.9に全体で15点以上の加点。技術点4番目の57.26、演技構成点3番目の57.34、合計114.6でフリー3位、総合196.93で2位。小林アナが「総合点はハワイエク・ベイカー組とあまり変わらない。技術点は上回られている」。ピョンチャン五輪へ。
 12番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Across the Sky」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwとSeSt、CuLiと最後のChTwは加点3。STwは第3まであり、すごいスピードと迫力だった。ChTwは、ピョンチャン五輪で男性が転倒した要素だが、ヒザを付くポーズはなかった。DiStはレベル3。Spのレベル2がややとりこぼしか。基礎点41.4に全体で18.37もの加点。技術点3番目の59.77、演技構成点最高の58.25、合計118.02でシブタニ兄妹を上回り、この時点で1位。キスアンドクライは大喜び。フリー2位、総合197.12でついに初優勝。ピョンチャン五輪へ。
 最終滑走でチョック・ベイツ組。曲は「イマジン」。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のStaLiと後半のRoLi、終盤のChLiはレベル4に加点3。StaLiは最後女性が男性の片足に両足をからめて回るオリジナリティが高い形。他のCuLiやSTw、CoSpとDiStもレベル4。CiStだけがレベル3。基礎点43.4に全体で約18点の加点。技術点最高の61.39、演技構成点2番目の57.6、合計118.99でフリー1位、総合196.6で2位とは0.03の僅差の3位。ピョンチャン五輪へ。解説の東野さんは「上位3組はファイナルに出ているし、五輪開催年の特別なレベルの高い戦いだった」と感嘆。

フィギュアスケート (2018.2/4,5,)

全米選手権 (2018.1/4〜1/8 サンホセ・カリフォルニア州)

 <男子シングル>21人出場。ホクスタインは今季限りで引退という。今季ジュニアGPシリーズに出ているクラスノジョンやトルガシェフも参戦。誰が五輪代表を射止めるのか。
 4番滑走でアーロン(25)。今季GPシリーズ3位と7位。曲は「レミゼラブル」より。冒頭4回転からの連続ジャンプの予定が4Tで転倒し第2付かず。続くステップからの4Sもステップアウトしてリカバリーもできず。FCSpはレベル3後半、3Aはこらえた。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点。技術点37.99、演技構成点36.96、合計74.95でSP12位と大きく出遅れ。Jスポーツ解説の杉田さんは「チェンに勝つため、SPから4回転二つ入れてきたが裏目に出た」。

 11番滑走でホクスタイン(27)。今季GPシリーズは11位と9位とふるわず。しかしすばらしい出来だった。曲は「ムーランルージュ」より「Your Song」。冒頭でこらえて4T+3Tを成功。続く3Aは全ジャッジが加点。CCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Lzもほぼ全ジャッジが加点。StSqではスピードにのり、笑顔も出た。レベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の50.64、演技構成点6番目の41.54、合計92.18でSP4位。この得点は全米男子SP歴代4位らしい。この時点ではダントツの1位。解説の杉田さんも「今まで見た彼の演技の中で最高だった」。
 14番滑走でゾウ(17)。今季GPシリーズ4位と9位。曲は「Chasing Cars」。振付はバトル。冒頭で4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。これ一つで20.76もの得点。続くステップからの4Fはアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3、終盤のスピン二つも全ジャッジが加点。後半、3Aで転倒。技術点4番目の47.98、演技構成点も4番目の42.04、転倒の減点1、合計89.02でSP5位。

 16番滑走でネイサン・チェン(18)。今季GPファイナル優勝と昇り龍の勢い。出てきたとき顔がいつもと違う感じ。背も伸びたか。曲は「ネメシス」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は黒で両袖と正面に白い線。ちょっとジャージのよう。冒頭で軽く4F+3Tを決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3、最後のCCoSpは加点2〜3。後半、ステップからの4Tも全ジャッジが加点。しかし杉田さんは「直前のステップが物足りない」。3Aはステップアウト。技術点最高の57.91、演技構成点3番目の46.54、合計104.45でSP1位。高得点にも、アルトゥニアンコーチとチェンは大喜びせず。赤平アナも「この二人は見ているところが違う」。
 19番滑走でリッポン(28)。今季GPファイナル5位。曲は「Let Me Think About It」。振付はバトル。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で美しい3F+3Tを決め、加点2〜3。第2ジャンプは両手上げ。続く3Aも加点1〜3。杉田さんは「以前は彼の3Aはあぶなっかしかった」。スピン三つとStSqはレベル4で加点2〜3。特に、StSqは加点3、最後のCCoSpも加点ほぼ3。後半、ステップからの3Lzも成功、加点2〜3。技術点3番目の49.62、演技構成点2番目の46.9、合計96.52でSP2位。リッポン史上最高の出来ではないか。
 20番滑走でジェイソン・ブラウン(23)。今季GPファイナル6位。曲は「The Room Where It Happens」。3A以外の要素は全ジャッジが加点ほぼ2〜3。冒頭の3Aはステップアウト。続く3F+3Tはきれいに成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2〜3。特に、FCSpと終盤のStSqと最後のCCoSpは加点3。後半、ステップからの3Lzも加点2〜3。技術点6番目の45.94、演技構成点最高の47.29、合計93.23でSP3位。杉田さんが「リッポンとブラウンは二人とも4回転を跳ばないが、リッポンは硬質な動き、ブラウンは柔らかい動きで対照的な滑りだった」。

 フリー。16番滑走でゾウ。4回転5本予定。曲は「ムーランルージュ」より「Nature Boy」他。振付はバトル。冒頭でSPに続き 4Lz+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ3。これだけで20.9。しかし続く4Fも4Sもアンダーローテーション。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、ソロの4Lzもこらえてアンダーローテーション。4Tはダウングレードでとうとう転倒。かなりフラフラなのに3A+2Tと3Aを決める。FCSpとStSqはレベル3だが、うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。そして3Lz+1Lo+3Fも決めた。観客も拍手。解説陣は杉田さんに加えて小塚も登場。「滑りきりましたね」と感心。技術点の暫定数値が110点を超えていたが、回転不足で10点以上減った。技術点2番目の98.47、演技構成点5番目の87.34、転倒の減点1、合計184.81でフリー3位と躍進、総合273.83で3位。
 17番滑走でホクスタイン。曲は「Phantasia: All I Ask of You」他。完璧なSPとは対照的な内容。冒頭4回転の予定が2Tに。続く3Aはステップアウト。3Lzは成功。StSqとスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。CCSpもレベル3だが全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aをこらえて1Tを付けた。ここから立ち直り、3Lz+1Lo+3Sや3T+2Tなど四つのジャンプ全て全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点78.71、演技構成点6番目の84.42、合計163.13でフリー5位、総合255.31で5位。リンクから上がる前にスタンドに向かってお辞儀。これで引退か。
 18番滑走でSP6位のマイナー。今季スケートアメリカのみで6位。曲は「Somebody to Love」他クイーンメドレー。衣装の上衣は赤から黒のグラデーション。ズボンは黒。こちらは冒頭の4Sが決まり、リズムに乗った。続く3A+2T、3Lz+3Tとも成功、全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの3Aも決める。さらに3Lz+1Lo+3Sもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。2Aは全ジャッジが加点2。技術点3番目の96.16、演技構成点4番目の89.44、合計185.6でフリー2位、総合274.51、大逆転で2位。ゾウを上回り、誰もがビックリ。

 19番滑走でリッポン。曲は昨季と同じ「Arrival of the Birds」。冒頭で4Lzに挑み、アンダーローテーションで転倒。しかし続く3F+3Loはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ2。次はほどいたような大きな2Aは予定通りで全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。後半、3A+2T+2Loと3Aを決め、全ジャッジが加点。うち3Aは加点2〜3で、小塚は「本当に3Aは安定した」。ところが3F+3Tの第2がアンダーローテーションになり、続けて1Sと1Lzに。どこか傷めたのか。杉田さんは「足か靴か」。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点80.24、演技構成点2番目の92.58、転倒の減点1、合計171.82でフリー4位、総合268.34で4位。どうも転倒のとき右の靴がどうかしたらしい。
 20番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Inner Love」。冒頭4Tに挑むもダウングレードで転倒。3Aはアンダーローテーションでステップアウト。3Loもアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点3。後半、3A+1Tは第1がステップアウト気味。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは得意のバレエジャンプも入り全ジャッジが加点ほぼ3。しかし3F+1Tもステップアウト。3Lz+1Lo+3Sは成功、全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。技術点69.81、演技構成点3番目の91.64、転倒の減点1、合計160.45でフリー6位、総合253.68で6位。四大陸へ。
 最終滑走でネイサン・チェン。曲は「Mao's Last Dancer」他。振付はローリ・ニコル。衣装は上下とも黒で背中に銀のファスナーのライン。冒頭で4F+3Tを決め全ジャッジが加点2〜3。続く4Fもほぼ全ジャッジが加点。杉田さんと小塚は「4Lzを跳ばないのは少し不調なのかも」と言う。3Loも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3、StSqも加点ほぼ2〜3。後半、4T+2T、4T、4Sを跳び、全ジャッジが加点。うち4T+2Tは加点2〜3、4Sも加点1〜3。しかし次のやや苦手な3Aの予定が変な1Aに。小塚が「だいぶ予定と変更していますね」。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点ダントツの115.86、演技構成点も最高の94.92、合計210.78でフリーも1位、総合315.23で2連覇。得点は出たが、どうも本人が楽しそうに演技していないのが気になる。

 <女子シングル>22人出場。怪我から復帰のエドマンズはSP7位。まだルッツやフリップが跳べていない。C. ジャンは10回目の出場。SP10位。2番滑走でアンジェラ・ワン(21)。昨季全米7位。今季GPシリーズは出ず、フィンランディア杯4位。曲は「Somewhere Over the Rainbow」。ノーミス。冒頭の3F+3Tで全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aとステップからの3Lo成功。ガッツポーズ。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の36.91、演技構成点6番目の30.09、合計67.0でSP4位。
 7番滑走でテネル(19)。昨季全米9位。今季ゴールドの代わりに出たスケートアメリカ3位。曲は韓国映画「Taeguki」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点1〜3。後半、ステップからの3Loと2A成功。うち2Aは加点1〜3。技術点2番目の40.88、演技構成点3番目の32.91、合計73.79でSP1位。
 12番滑走でベル(21)。昨季全米3位。今季GPシリーズロステレコム杯6位とNHK杯9位。曲は昨季のものに戻して「シカゴ」より「Roxie」他。振付はロヒーン・ワード。衣装は銀色。冒頭の3Lz+3Tはステップアウト。続くLSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fを決め、ほぼ全ジャッジが加点1。2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の34.75、演技構成点も5番目の30.43、合計65.18でSP6位。

 13番滑走で長洲未来(24)。昨季全米4位。今季ロステレコム杯9位とNHK杯4位。曲はショパン「Nocturne No. 20」。振付はバトル。冒頭で3Aに挑み、ステップアウト。少し高さが足りず、回転スピードも不足。Jスポーツ解説の鈴木明子は「SPから入れてきましたね」。後の要素は全て全ジャッジが加点。続く3F+3T成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点2〜3。後半、ステップからの3Loもしっかり決め、加点1〜3。技術点最高の41.9、演技構成点4番目の31.19、合計73.09でSP2位。
 17番滑走でワグナー(26)。昨季全米2位。今季スケートカナダのみで3位。スケートアメリカは足の怪我のためフリーの途中で棄権。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付シェイリン・ボーン。冒頭の3F+3Tはアンダーローテーションで両足。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜3。後半、2Aはほぼ全ジャッジが加点。ステップからの3Loも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点10番目の33.0、演技構成点2番目の32.94、合計65.94でSP5位。全体にキレがなかった。
 最終滑走でカレン・チェン(18)。昨季全米初優勝。今季スケートカナダ7位、スケートアメリカ8位とやや不振。曲は昨季のものに戻して「On Golden Pond」。解説の鈴木明子は「彼女のジャンプは上がってから回り始めるので、少しでも傾いたり回転が遅れたりすると決まらないが、決まるとすばらしい」。冒頭の3Lz+3Tは、幅はあったがアンダーローテーションでステップアウト。後の要素は全て全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは加点2〜3、CCoSpも加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loは加点1〜3。2Aは高く大きく、全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル4に加点2〜3。技術点4番目の35.68、演技構成点最高の33.8、合計69.48でSP3位。

 フリー。エドマンズとSP21位のリンが棄権。C. ジャンはフリー14位、総合11位に終わる。ホクスタインと婚約中と小林アナ。14番滑走でSP8位のアンドリューズ(16)。昨季全米ジュニア2位。曲は「One Moment in Time」。W. ヒューストンの歌を自分で吹き込んだ音源。冒頭で3F成功。3T+3Tはほぼ全ジャッジが加点。まだ身が軽い。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lo+2Tと3S+2T+2Loを決める。うち3Lo+2Tは全ジャッジが加点。一つめの2Aは全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。ルッツがないプログラムに変えてきたが、ノーミスで滑り作戦成功。技術点3番目の67.85、演技構成点7番目?の59.51、合計127.36でフリー5位、総合189.91で6位。今後が楽しみ。
 17番滑走でベル。曲は「West Side Story」。振付はロヒーン・ワード。昨季のものに戻したらしい。冒頭3Lz+3Tをこらえる。3Loと3S成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+3Tと3F+2Tを決める。3Lzも成功。ChSqは全ジャッジが加点。あと二つのスピンもレベル4に全ジャッジが加点。それなのに2Aで転倒。直後のCCoSpはレベル1。技術点4番目の65.42、演技構成点5番目の62.74、合計127.16でフリー6位、総合192.34で5位。
 18番滑走でワグナー。曲は新しく変えた「ララランド」。衣装は淡い紫色。ひざまづいた姿勢から始まる。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。続けて3F+3Tと2A+2Tを決める。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。後半、3Lo+1Lo+1Sとなる。第2が少し狂ったようで、第3の高さが出なかった。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fと3Loも決める。うち3Loは全ジャッジが加点2〜3。ここまで回転不足はなかったが、3Lzが!マークの上アンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点5番目の62.25、演技構成点3番目の68.0、合計130.25でフリー3位と追い上げたが、総合196.19で4位。

 20番滑走で長洲未来。曲は「ミス・サイゴン」。振付はバトル。衣装は赤いチャイナドレス。冒頭で3Aを跳び、両足に。続く3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜3。StSqは加点ほぼ2〜3。後半、2A+3T+2Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。3Lz<+2Tは第1が!でアンダーローテーション。3Fは成功。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプ3Loを決めるとガッツポーズ。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の鈴木明子が「気迫の感じられる演技」。ほぼノーミスで終え、涙が。技術点2番目の73.33、演技構成点4番目の67.42、合計140.75、この時点で1位でフリー2位、総合213.84で2位。得点を見ると、また涙。
 21番滑走でカレン・チェン。曲は「Jalousie "Tango Tzigane"」。今季は二つの曲を使っていたが、昨季のタンゴを選択。衣装は黒が基調。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Fはeマークの上アンダーローテーション。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。後半、2A+1Lo+3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つめの3Lzもアンダーローテーション。3Loはほぼ全ジャッジが加点。3Sは本来連続ジャンプのはずだが、ダウングレードで前屈みになりこらえる。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプを2A+2Tとしてリカバリー。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目?の59.53、演技構成点2番目の69.58、合計129.11でフリー4位だが、総合198.59で3位。
 最終滑走でテネル。曲は「Cinderella Medley」。衣装は水色。冒頭の3Lz+3Tを軽々と跳び、全ジャッジが加点2〜3。2Aと3Fも楽そうに決め、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、2A<+3Tは第1がアンダーローテーション。3Lz+2T+2Loは成功。3Loと3Sは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の76.01、演技構成点も最高の69.71、合計145.72でフリーも1位、総合219.51で初優勝。シニア3年目で大躍進。

 アメリカ五輪シングル代表は、男子ネイサン・チェン、リッポン、ゾウ。女子はテネル、長洲、カレン・チェン。


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