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2020マラソン・バックナンバー


12/6 福岡国際マラソン
3/8 びわ湖毎日マラソン MGCファイナルチャレンジ
3/8 名古屋ウィメンズマラソン MGCファイナルチャレンジ
3/1 東京マラソン MGCファイナルチャレンジ
1/26 大阪国際女子マラソン MGCファイナルチャレンジ

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マラソン (2020.12/6)

福岡国際マラソン (2020.12/6)

 マラソン二回目の吉田祐也(GMO)が初優勝。1年前、青山学院大学の箱根駅伝で陸上をやめる予定が、原監督のすすめで出た別府大分マラソンで好成績を収め、内定していた一般企業を断わり、陸上を継続。猛練習でパリ五輪の候補に名乗り出た。
 コロナのため、海外選手は国内企業に所属している選手のみ。国内招待は、藤本拓(トヨタ自動車)、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)、岡本直己(中国電力)、作田直也(JR東日本)、福田穣(NNランニングチーム)、大塚祥平(九電工)の6人。東京五輪代表の服部勇馬(トヨタ自動車)はケガで欠場。その他に復活途上の設楽啓太(日立物流)、神野大地(セルソース)などが一般参加。
 ペースメイカーは5人。カロキを含む3人は1q2分58秒ペース、2人は1q3分ペース。気温14度、湿度51%、北北西の風1.3m。
 1qは2分57秒、3qは8分58秒。5qで14分56秒。第一集団9人と大きな第二集団に分かれる。第一集団には、藤本、吉田、設楽、神野、竹ノ内(NTT西日本)、高井(九電工)、監物(NTT西日本)、佐藤諒太(警視庁)、バトオチル(NTN)、キンゴリ(ひらまつ病院)。初マラソンのキンゴリが給水で止まって取るため他の選手の邪魔になっている。
 7.5q付近で、第二集団で走っていた大塚が転倒。第二集団は第一集団と7秒差。岡本が第二集団から遅れる。
 10qでは、先頭は29分53秒。フィニッシュ予想タイムは2時間6分5秒。設楽が調子よさそうに走っている。川内が第二集団からも遅れているのが映る。福田が第二集団から遅れる。
 15qでは、先頭は44分46秒。フィニッシュ予想タイムは2時間5分55秒。ペースがやや上がる。別府大橋の下りで神野とバトオチルが遅れる。先頭集団は、藤本、吉田、竹ノ内、設楽、監物、佐藤、キンゴリの7人。
 18qで第二集団は20秒差。
 20qでは、先頭は59分35秒。中間点では、先頭は1時間2分54秒。フィニッシュ予想は2時間5分48秒。大会史上2番目に速いペースらしい。神野が第二集団からも遅れる。22q過ぎで初マラソンの佐藤が先頭集団から遅れる。23q過ぎで監物も遅れる。24q過ぎで設楽も遅れる。
 25qでは、先頭は1時間14分32秒。ペースメイカーが一人離れる(カリウキだったらしい)。先頭集団には、藤本、吉田、竹ノ内、キンゴリの4人。26q過ぎで竹ノ内が給水に失敗して遅れる。藤本と吉田は楽そうに走っている。設楽が第二集団からも遅れる。27q過ぎで、川内が落ちてきた神野をとらえる。
 30qでは、先頭は1時間29分31秒。ここでいつの間にか一人になっていたペースメイカーのカロキが先頭の3人に声をかけて離れる。ややペースは1q2分58秒の設定より遅くなっていたためか、藤本がペースアップ。第一移動車の解説、花田GMO監督が「ペースを元に戻そうとしている」と言う。しばらくすると吉田とキンゴリも追いつく。今度は吉田がペースアップ。
 31qで、キンゴリが突然レースを棄権。花田さんは「少し前に後ろを見ていたので苦しくなっていたのか」。アナウンサーも「38qまでしか練習できず、40q以上は走ったことがないそうです」と言う。
 香椎の折り返し地点では、先頭の吉田が1時間34分25秒。藤本は5秒差。32q過ぎで藤本がついていけなくなる。後方では、第二集団もばらけ、作田が、落ちてきた竹ノ内をとらえて3位に。
 35qでは、先頭の吉田は1時間44分37秒。フィニッシュ予想は2時間6分7秒。このままいけば、藤田敦史の大会記録は更新できるかもしれないが、吉田もやや苦しそうになってくる。35q過ぎで作田が藤本もとらえて2位に。吉田とは40秒差。
 37q過ぎでは、元の第二集団が次々と藤本を抜き、藤本は7位に後退。3位ギザエ(スズキ)、4位大塚、5位寺田(JR東日本)、6位クイラ(JR東日本)。
 39q過ぎで、大塚とギザエが作田を抜く。さらに大塚がペースアップしてギザエをふりきる。
 40qでは、先頭の吉田は2時間0分15秒。記録更新はぎりぎりの感じらしい。放送センターの解説、瀬古さんは「2時間6分台もぎりぎり」。2位の大塚と42秒差。
 平和台陸上競技場に入ってから、吉田も懸命に走ったが、さらなるペースアップはできず、記録更新ならず。2時間7分5秒で吉田が初優勝。自己記録大幅更新。2位は2時間7分38秒で大塚。3位は寺田、4位はギザエ、5位に作田。6位竹ノ内、7位クイラ、8位吉岡(中央発條)。岡本10位、藤本12位、福田13位、設楽17位、川内19位、バトオチル24位。神野は25q過ぎに棄権したようだ。

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マラソン (2020.3/9)

びわ湖毎日マラソン (2019.3/8) MGCファイナルチャレンジ

 前夜から降り続く強い雨と時々強く吹く風という悪天候。気温9.5度、湿度81%。主な国内招待選手は、川内(あいおいニッセイ同和損保)、大塚(九電工)、鈴木健吾(富士通)など。海外招待は、ケニアからチェベト、キプロティチなど2時間5分台の記録保持者や過去二回優勝のドゥング、昨年優勝したモロッコのブナスル、南アフリカ五輪代表に既に決まったというモコカなど。
 ペースメーカーは5人。ケニアのコエチ、タンザニアのゲイなどに加え、明治大学の阿部と立命館大学の吉岡が、1q3分の設定でペースメークする。この設定だと大迫の日本記録を抜くのは難しいので、本気で五輪代表をねらうなら、どこかでスパートしないといけない。ただ、国内招待選手は、自己最高が2時間9〜10分台の選手ばかりで、かなりハードルは高い。
 スタート時点でかなりの雨が降っているのに、号砲が鳴らず、10分後にやり直しとなった。機器の不具合というが、原因は不明らしい。こんな不手際は初めて見た。選手たちはいったん屋根の下に引き上げたが、体がさぞかし冷えたのではないか。NHK解説の高岡さんは「こういうとき気持ちを切らさないことが大切です」と言う。
 最初の1qは向かい風のためもあったのか、3分11秒もかかった。次の1qも3分8秒。海外招待のドゥングとモコカが、ペースメーカーの前に出て、しきりにペースを上げるように訴える。3qまでの1qは2分58秒と上がったが、4qまででは、また3分2秒に。
 5qでは15分21秒。かなり設定より遅い。ペースメーカーの阿部がしきりに他のペースメーカーに振り返って何事か話しかけたり、手で何かを示したりしていた。センターの放送席では、アナウンサーと解説の高岡さんが「設定どおりに走ると選手たちと間があいてしまうので、あまり前に出ないように言っているのかもしれない」「この天候で1q3分のペースはかなり速いと選手たちには感じられるのかもしれない」「タイムより順位と目標を変えたかも」などと推測。
 ペースが安定しない中、川内は大人数の先頭集団の後方で走っている。鈴木や大塚は真ん中付近にいる。最初の給水では主な選手たちは取れたようだ。
 10qは30分19秒。この5qは14分58秒。少し設定に近づいた。なんと昨年優勝のブナスルがもう遅れる。少し後で川内も遅れ始める。高岡さんが「この1年調子が上がらなくて苦しんでいる。プロになって生活が変わったこともあるのではないか。それでも遅れ始めるのが少し早い。本人がゴールするまであきらめず一人でも前にと言っているので期待したい」とエール。
 15qは45分10秒。ペースはかなり設定に近づいてきた。17q付近での先頭集団は38人。この後、ドゥングが立ち止まって左足の靴をはき直す。蛍光色なのでナイキの高反発シューズなのかもしれない。高岡さんが「選手によっては、かかとが当たる人もいる」と言う。ドゥングはまた走り始めるが、この後中間点で棄権。18q付近でペースメーカーのキプロノがやめる。
 20qは1時間12秒。ほぼ設定どおりだが、だんだん先頭集団から遅れる選手が増える。ここで二人の学生ペースメーカーが離れる。この後の給水で渡邉(NTT西日本)が転倒。すぐ立ち上がって走り始める。
 中間点では、1時間3分32秒。このままだと大迫の記録には届かない。先頭集団は28人。国内招待選手は少なくなっている。
 23qまでの1qでペースが2分57秒と上がり、国内招待の大塚も遅れる。先頭全体が縦長に。24qまでも1q2分57秒で、海外招待のケモンゲス(ウガンダ)が遅れる。
 25qは1時間15分13秒。この5qは15分1秒。先頭集団に残っている日本人は、鈴木、奥野(トヨタ自動車九州)、作田(JR東日本)、其田(JR東日本)、谷原(大阪府警)など。招待選手は鈴木のみ。給水の後、ケモンゲスが戻ってくる。
 びわ湖の西岸に戻って北上しているので、向かい風が強いらしい。雨は時々弱くなるが、ずっと降っている。ペースが落ちているのに、28q付近で先頭は13人。うち日本人は8人。
 30qは1時間30分23秒。この5qは15分10秒。向かい風と上り坂のせいのようだ。いよいよペースメーカーが離れる。ほんのいっとき、持ちタイムが2時間30分台の谷原が先頭で引っ張る。
 給水後の31q過ぎ、チェベト、キプロティチ、モコカのアフリカ勢3人がペースアップ。日本人では鈴木だけがついて行く。しかし、すぐ置いていかれ、一人旅に。雨風が強いので、一人で走るのはつらい。第2集団から作田と奥野が抜け出し、鈴木に迫り、33q付近で抜いていく。鈴木は第2集団に吸収されるが、後ろの方になっていく。
 作田が奥野を置いて単独の4位に。作田は同じペースを維持していて、奥野の方が苦しくなったようだ。「先頭の3人は牽制しあってペースが落ちている」と高岡さん。1q3分11秒。
 35qでは先頭は1時間45分43秒。作田は1時間45分57秒。奥野は第2集団に吸収される。
 36q付近でチェベトがスパート。キプロティチが追いかける。モコカは遅れる。作田は1q3分5秒といういいペースを保って走っている。鈴木が第2集団からも遅れていく。38q付近で第2集団から山本(NTT西日本)とシンブ(タンザニア)が抜けだし、前の作田を追う。
 40qではチェベトが2時間48秒。作田は2時間1分58秒。ゴール予想は2時間8分台。41q過ぎで2時間5分29秒を越えたので、アナウンサーが「大迫選手が五輪代表に内定しました」と言う。
 チェベトが2時間7分29秒で優勝。2位は、途中で復活したらしいモコカで2時間8分5秒、3位はかなり苦しそうなキプロティチで2時間8分48秒。作田が日本人1位で全体の4位、2時間8分59秒。大幅な自己ベスト更新。5位に山本、6位にシンブ。7位に奥野、8位に其田。入賞した日本人選手は全て一般参加。作田はインタビューで「自己ベストを少しずつ更新してパリ五輪をめざしたい」と言っていた。
 招待選手では、鈴木が12位で2時間10分37秒。川内25位、大塚が30位。

マラソン (2020.3/8)

名古屋ウイメンズ国際マラソン (2019.3/8) MGCファイナルチャレンジ

 なんとまた新記録が出て、ワコールの若手、一山が3枠目に滑り込んだ。雨が降り、時折北風も吹く中でのレース。気温8.4度、湿度81%。北星の風1m。コロナウイルスの感染拡大防止のため、エリート部門のみで開催。
 主な国内招待は、福士、安藤、一山(以上ワコール)、昨年プロに転向した岩出(アンダーアーマー)などMGCに出た選手が5人もいるという。清田は復帰レースらしい。大阪国際で松田が出した、2時間21分47秒より速く走ることが必要。
 海外招待は、エチオピア(トラ、ダンテ他)、ケニア(リオノリポ、チェプチルチル他)から、2時間20分台の選手たちが来日。ペースメーカーには大阪国際で6位のジェプキルイ、チュンバ(PACE1。バーレーン)など5人。ペースは二通りの設定で、第1グループは1q3分20〜21秒。こちらだと2時間20分台が出せるらしい。第2グループは1q3分25秒。
 1qで3分21秒。ぴったり設定どおり。なぜか初めから先頭集団の真ん中辺を走る、長身の白人ペースメーカー(PACE5。豪。ダイヴァー)がいる。主な招待選手は前の方にいるが、全体はどんどん縦長になっていく。寒さのせいか、2q手前でなんとペースメーカーのジェプキルイが足を押さえて脱落。
 5qは16分41秒で安定したペース。小柄な白人のペースメーカー(PACE4。英。パーデュー)が貢献している。忍者走りの安藤はペースメーカーの近く、福士は先頭集団の最後尾にいるが、第1移動車の解説陣、高橋尚子と野口みずきは「福士さんはいつも後方からマイペースを保つ」ので問題なしとしている。最初の給水は、雨にも関わらず、どの選手も取る。
 10qは33分19秒。先頭集団は16人。うち日本人9人。安藤が給水でスペシャルを取れないが、ゼネラルを取る。雨が強くなったり弱くなったりしている。風は、道が北向きのとき、やや向かい風。風さえなければ、雨はあまり気にしないでいい程度らしい。
 10q過ぎで海外招待のキプロプ(ケニア)、サイナ(ケニア)が遅れる。13qで野上(十八銀行)も遅れる。
 15qは50分12秒。ゴール予想は2時間21分13秒。先頭集団は12人。海外招待の6人と、安藤、一山、一般参加の細田(ダイハツ)、一般参加の佐藤(積水化学)、福士、岩出。この後の給水でまた安藤が取れず。背番号10番なので、給水テーブルが最後にあり、取りにくいらしい。誰かに分けてもらっていた。岩出が遅れる。ペースメーカーもいつの間にかチュンバとパーデューの二人に(PACE5も真ん中にいるが)。
 17q付近で福士が遅れる。福士は「東京五輪が陸上人生のしめくくり」と言っているらしいので、ここで五輪連続出場の夢も途切れるのか。解説陣は「納得のいく走りをしてほしい」。「先日の東京マラソンで大迫選手が先頭からいったん離れた後、追いついたのをみんな見ている」とも言う。
 20qは1時間6分50秒。給水でまた安藤が取り損なうが、一山から分けてもらう。一山も誰かからもらったらしい。先頭集団の後方で岩出が福士を抜き、55秒差で追う。
 中間点では、1時間10分26秒。ゴール予想は2時間20分57秒。名古屋は、後半ペースが上がることも多いらしい。先頭集団には、安藤、一山、一般参加の佐藤がいる。海外勢では、トラ(エ)、デベレ(エ)、リオノリポ(ケ)など。
 25qは1時間23分30秒。ここでいいペースメークをしてきたイギリスのパーデューが離れる。解説の高橋らが、感謝を口にする。先頭にはチュンバ一人がペースメーク(PACE5はここでもまだ集団中央にいる)。突然ペースがあがり、1q3分13秒となる。細田がやや遅れる。給水では安藤が久々にスペシャルを取ることに成功。
 先頭が縦長になり、一山は前方にいるが、安藤、佐藤は最後尾に。ペースメーカーのそばには、トラとリオノリポも。テレ朝のアナウンサーが故小出監督の言葉として「名古屋は30q過ぎる前にしかけないと遅い」を紹介する。29q地点にいたワコールの永山監督から一山に「いつでもいっていい」と指示が出た、とバイクリポートの金哲彦さん。
 30qでは1時間40分31秒。ゴール予想は2時間21分23秒。一山が先頭で、佐藤が2秒、安藤が5秒遅れ。いよいよチュンバも離れる。PACE5のダイヴァーもついに先頭に立たないまま離れた。
 給水で一山がペースアップ。トラとリオノリポが追う。他の選手は付いていけない。30q、31q、32qと一山は1q3分14秒で走る。後続を引き離し、後ろを振り返らない。解説陣が「一山さんは45q走のときも30qからペースを上げる練習をしてきた」。アームウォーマーも捨てる。解説の高橋が「アームウォーマーも雨で冷たく重くなっているので、冷静な判断」と言う。
 一山は32〜33qを3分10秒で走り、完全に独走に。ゴール予想は2時間20分51秒。
 35qで一山は1時間56分45秒。ゴール予想は2時間20分46秒。トラとリオノリボの後ろ、全体の4位で日本人2位は佐藤で54秒差、安藤は1分11秒差。
 37q付近でのゴール予想は2時間20分11秒。バイクリポートの金さんは「2時間20分切りもできるかも」と興奮している。日本人で2時間19分台の記録を持っているのは、野口、渋井陽子、高橋の3人でいずれもベルリンマラソンで出したもの。国内最高は野口が17年前に出した2時間21分18秒。しかしさすがに一山も次第に少し苦しそうになってくる。
 40qでは一山が2時間13分16秒。ゴール予想は2時間20分32秒。設定タイムのクリアはほぼ間違いない、と実況アナも興奮。
 2時間20分29秒で一山が優勝。国内最高記録を更新。歴代4位の記録らしい。設定タイムを1分以上上回り、選考レースも最後なので、これで東京五輪代表に内定。
 2位はなんと安藤で2時間22分42秒。3位はリオノリポで2時間22分56秒。4位にダンテ、佐藤は5位で2時間23分27秒。6位トラ、7位デベレ、8位に細田。岩出は9位、野上22位、清田27位。福士は30q過ぎで棄権。

マラソン (2020.3/1)

東京マラソン (2019.3/1) MGCファイナルチャレンジ

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、一般参加の部門を中止。エリート部門は、東京五輪代表選考もあるので実施。主な国内招待選手は、大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(Honda)、井上大仁(MHPS)、村山謙太(旭化成)、佐藤悠基(日清食品グループ)、神野大地(セルソース)など。3枠目に近づくために、MGC3位の大迫が持つ日本記録2時間5分50秒を上回る必要がある。海外招待選手は、前回優勝のレゲゼなどエチオピアが多い。
 ペースメーカーは5人。3人は1q2分55〜56秒で刻み、2時間3分台もねらえるペース。あとの2人は1q2分58秒設定で、これもゴール予想タイムは2時間6分台らしい。晴れ。気温11.7度、湿度48%、北西の風1.5mと条件はいい。センターの解説、瀬古さんは「気温がこれ以上上がらなければよい。湿度が下がればなおよい」。
 初めの1qは予定通り2分55秒。井上がアフリカ勢とともにペースメーカーのすぐ後ろにつく。大迫も前寄り。設楽は真ん中あたり。5qで14分32秒。ほんの少し設定より速い。下り坂のせいもある。最初の給水では、井上は取らず。大迫は取れず、近くの海外選手に分けてもらう。
 先頭集団が次第に縦長になり、二つに分かれる。設楽は、1q2分58秒設定のペースメーカーがいる第2集団で走る。佐藤もこちらにいる。神野は、さらに後方の集団で、1q3分ペースで走っているらしい。
 10qは29分14秒。予定通りのタイムだが、大会新記録も出そうなハイペース。井上は相変わらず集団の前寄りにいるが、大迫は先頭集団の最後尾を走る。大迫はまた給水でスペシャルを取れず、ゼネラルを取る。第2集団も2時間5分台のペースらしい。
 14q付近で先頭集団から大迫ら4人が遅れる。
 15qは44分。ゴール予想タイムは2時間3分46秒。第2集団は44分17秒。ここに設楽、村山、佐藤がいる。佐藤と設楽は前寄り、村山は次第に後方へ。ここの給水でやっと大迫がスペシャルを取る。すると、17q付近でまた先頭集団に合流。
 20qは58分41秒。ゴール予想タイムは2時間3分48秒。第2集団から一色らが遅れる。
 中間点は1時間2分1秒。井上はまだペースメーカーの近くで走っている。第2集団には佐藤、設楽がいる。
 なんと23q付近で、予定外に早くペースメーカー2人がやめる。大迫がまた先頭集団から遅れ始める。
 25qは1時間13分15秒。この5qは14分34秒とペースアップしたため、先頭集団がばらける。井上もどんどん先頭から離される。
 第2集団にナンバー107番の菊地(コニカミノルタ)が追いつき、ペースメーカーの横で走る。菊地が日本人三番目。こちらもいつの間にかペースメーカーは一人になっている。
 27q付近で先頭は、レゲセ、レマ。メングストゥのエチオピア勢3人。4番目にカリウキ(戸上電機製作所)が走り、井上は5位グループにいる。まだそれほど苦しそうではない。逆に大迫は少し苦しいか。1q3分を超え、元の第2集団に追いつかれそう。レース後のインタビューで大迫は「途中で先頭と離れたときはダメかなと一瞬思った」と言っていた。
 30qは先頭3人が1時間27分43秒。井上は1時間28分28秒。大迫は約10秒離れている。ここで最後のペースメーカーが離れる。解説の瀬古さんが井上ら5位グループの走りを見て「少し休んでいる」と言う。
 大迫は落ち着いて給水した後、前方を追い上げる。少し前の苦しそうな感じはなくなり、力強い走り。32q付近で井上ら5位グループに追いつく。解説の増田さんが「一気に抜くかと思ったけれど、いったん付きましたね」。井上が苦しそうな感じ。
 大迫はもう少し集団に付いていくかと思ったが、井上や周囲の選手を見てまたスパート。単独5位に。アブディ(ベルギー)だけが追っていく。解説陣は、大迫を応援しつつも「井上くんはこれは苦しい」。
 35qは先頭3人が1時間42分49秒。大迫は1時間43分36秒。ゴール予想タイムは2時間4分53秒。井上、菊地も日本記録より速い。アブディが大迫に追いついて二人で併走。
 38q付近で大迫が4番目のカリウキを抜く。時々右の脇腹を押さえる。瀬古さんが「以前に聞いたが、痛くなりそうな感じがわかるので予防で手を当てているらしい」と言う。
 39q付近でレゲセがスパートしてレマらを離していく。アブディが大迫を抜いて前を追っていく。大迫は1q3分6秒以内で走れば、日本新記録になるらしい。
 40qはレゲセが1時間57分42秒。この5qでペースが落ち、大会記録を下回る。大迫は1時間58分53秒。ゴール予想タイムは2時間5分22秒。まだ日本記録を上回る。
 残り1q。大迫は何度も腕時計でタイムを確認しながら走る。バイクリポートの金哲彦さんが「私は大迫が新記録を出すと確信します」と叫ぶ。
 レゲセが2時間4分15秒で優勝。2位はアブディ。3位はレマ。大迫は沿道の声援に応えながら、最後は2時間5分29秒の日本新で4位に入った。日本人2番目はなんと高久(ヤクルト)で2時間6分45秒の8位。設楽は2時間7分45秒の16位、井上は2時間9分34秒の26位だった。その他、菊地14位、一色15位、カリウキ17位、神野39位、設楽啓太40位。村山謙太は25q過ぎで棄権、佐藤は35q過ぎで棄権。

マラソン (2020.1/26)

大阪国際女子マラソン (2019.1/26) MGCファイナルチャレンジ

 本命の松田(ダイハツ)が優勝、2時間22分22秒の設定タイムもクリアしてMGC3位の小原(天満屋)を上回った。主な国内招待選手は、福士(ワコール)、小原。海外招待選手には、2時間20分台、21分台のエチオピアの選手4人がいる。他にベレテ(バーレーン)、ジェプキルイ(ケニア)など。
 気温が10.2度と高めの中、途中まで野口みずきの大会記録を上回るハイペースで進んだ。ペースメーカーは3人。10qまでは新谷仁美(東京陸協)が主にペースメーク。松田は斜め後ろでハイペースについていった。
 1qは3分18秒。設定は3分21〜22秒だったらしい。5qで16分36秒。既に先頭集団はほぼ招待選手だけになる。唯一の一般参加は竹地(ヤマダ電機)のみ。しかし7qで遅れる。9qで先頭は9人に。
 10qは33分7秒。12q付近で谷本(天満屋)が遅れる。ペースメーカーの新谷が松田を激励して離れる。福士は集団最後尾にいるが楽そうに走っている。
 15qは49分44秒。先頭集団9人のうち日本人は松田、小原、福士の3人。17q過ぎで小原が遅れる。
 20qは1時間6分17秒。フィニッシュ予想は2時間19分50秒。福士は4秒遅れ、小原は16秒遅れ。中間点は1時間9分54秒。折り返しでは、福士が苦しそうになり、差が開いていく。
 24q過ぎで松田がややスパート、ベレテがついていく。25qは1時間22分52秒。フィニッシュ予想は2時間19分51秒。福士が25q過ぎで棄権。あまり消耗しないうちにやめて、名古屋ウイメンズに備えるらしい。少し怪我もしていたらしい。
 30qは1時間39分51秒。フィニッシュ予想は2時間20分26秒。さすがにペースが落ちてくる。まだ設定タイムはクリアしているが、大会新記録は難しいかも。レウェテン(エチオピア)が松田とベレテに4秒差と追い上げてくる。
 31q過ぎ、松田がスパート、ベレテをふりきろうとする。35qでは松田は1時間56分45秒。フィニッシュ予想は2時間20分45秒。レウェテンがベレテに追いつき、松田と7秒差。
 40qでは松田は2時間14分10秒。フィニッシュ予想は2時間21分31秒。だんだんペースが落ちてくるが、必死に腕を振って走る。
 松田が2時間21分47秒で優勝。ゴールする前にサングラスをはずす予定だったが忘れたとのこと。これで五輪代表に大きく前進。2位にベレテで2時間22分40秒、3位は2時間23分3秒のレウェテン。日本人2位は、全体7位の山口遙香(AC・KITA)で2時間26分35秒。小原は13位だった。名古屋ウイメンズで3枠目をねらうには、2時間21分47秒を上回る必要がある。


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