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2022サッカー短評バックナンバー


12/19 アルゼンチンvs.フランス (W杯カタール大会決勝)
12/5 日本vs.クロアチア (W杯カタール大会決勝トーナメント1回戦)
12/1 日本vs.スペイン (W杯カタール大会グループE第3節)
11/27 日本vs.コスタリカ (W杯カタール大会グループE第2節)
11/23 日本vs.ドイツ (W杯カタール大会グループE第1節)
11/17 日本vs.カナダ (国際親善)
11/7 Jリーグアウォーズ
11/5 FC東京vs.川崎フロンターレ (第34節)
10/29 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第33節)
10/22 サンフレッチェ広島vs.セレッソ大阪 (ルヴァンカップ決勝)
10/16 サンフレッチェ広島vs.ヴァンフォーレ甲府 (天皇杯決勝)
10/12 川崎フロンターレvs.京都サン (第25節)
10/8 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第32節)
10/1 北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ (第31節)
9/27 日本vs.エクアドル (国際親善)
9/23 日本vs.アメリカ (国際親善)
9/17 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第30節)
9/14 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第22節)
9/10 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第29節)
9/3 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第28節)
8/31 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第20節)
8/27 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第27節)
8/20 アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ (第26節)
8/13 川崎フロンターレvs.京都サンガ (第25節中止)
8/10 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (ルヴァンカップ準々決勝第2レグ)
8/7 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第24節)
8/3 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (ルヴァンカップ準々決勝第1レグ)
7/30 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第23節)
7/27 日本vs.韓国 (E-1選手権第3戦)
7/26 日本女子vs.中国女子 (E-1選手権第3戦)
7/24 日本vs.中国 (E-1選手権第2戦)
7/23 日本女子vs.チャイニーズ・タイペイ女子 (E-1選手権第2戦)
7/20 川崎フロンターレvs.パリサンジェルマン (国際親善)
7/19 日本vs.香港 (E-1選手権第1戦)
7/19 日本女子vs.韓国女子 (E-1選手権第1戦)
7/16 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第22節中止)
7/9 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第21節)
7/6 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第20節中止)
7/2 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (19第節)
6/25 川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 (第18節)
6/22 川崎フロンターレvs.東京ヴェルディ (天皇杯三回戦)
6/18 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (第17節)
6/14 日本vs.チュニジア (国際親善)
6/10 日本vs.ガーナ (国際親善)
6/6 日本vs.ブラジル (国際親善)
6/2 日本vs.パラグアイ (国際親善)
6/1 川崎フロンターレvs.札幌大 (天皇杯二回戦)
5/29 京都サンガvs.川崎フロンターレ (第16節)
5/25 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第15節)
5/21 サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ (第14節)
5/18 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第11節)
5/14 川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 (第13節)
5/7 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第12節)
4/30 川崎フロンターレvs.広州FC (ACLグループI第6節)
4/27 川崎フロンターレvs.蔚山現代 (ACLグループI第5節)
4/24 川崎フロンターレvs.ジョホール・ダルル・タクジム (ACLグループI第4節)
4/21 川崎フロンターレvs.ジョホール・ダルル・タクジム (ACLグループI第3節)
4/18 川崎フロンターレvs.広州FC (ACLグループI第2節)
4/15 川崎フロンターレvs.蔚山現代 (ACLグループI第1節)
4/9 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第8節)
4/6 ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ (第7節)
4/2 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第6節)
3/29 日本vs.ベトナム (ワールドカップアジア最終予選グループB)
3/24 オーストラリアvs.日本 (ワールドカップアジア最終予選グループB)
3/19 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第5節)
3/12 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第4節)
3/6 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第3節)
3/2 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第10節)
2/26 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第2節)
2/23 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第9節)
2/18 川崎フロンターレvs.FC東京 (第1節)
2/12 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (スーパーカップ)
2/1 日本vs.サウジアラビア (ワールドカップアジア最終予選)
1/27 日本vs.中国 (ワールドカップアジア最終予選)
1/21 日本vs.ウズベキスタン (国際親善)  中止
1/10 青森山田vs.大津 (第100回全国高校サッカー選手権決勝)
1/9 神村学園vs.日ノ本学園 (全日本高等学校女子サッカー選手権決勝)
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サッカー短評 (2022.12/19)

アルゼンチンvs.フランス 2対2延長1−1PK4−2 (2022.12/19 ドーハ) W杯カタール大会決勝

 なんとも劇的な戦いと結末になった。36年ぶりのアルゼンチン優勝。メッシがついにマラドーナを超えた。決勝は、一日間が多いアルゼンチンが前半のうち2−0。アベマの解説、本田が「ディマリア上手いなあ。これはファールじゃない」と言うようにやや大げさに倒れたのを主審がPK判定。VARの介入もなく、メッシがやすやすと決めた。6得点でエムバペを抜く。そして追加点は、36分に大きなワンタッチパスで崩したアルゼンチンが右から攻め上がり、クロス、最後は左からディマリアが落ち着いて流し込んだ。本田が「フランスが硬い。右のデンベレは全部ボールを失っている」と言う。案の定前半40分、デシャン監督がデンベレとジルーに代えてFWコロムアニとFWテュラムを入れ、エムバペを3トップ中央へ動かすというモロッコ戦と同じ交代。「前半のうちに少しなじんで後半に活躍を期待ということでは」と本田。
 後半も25分まではアルゼンチンペース。アルゼンチンが19分にディマリアに代えてMFアクーニャを入れ、やや守備を固めたのに対して、フランスは25分になんと、攻撃の要だがこの日はアルゼンチンのマークに苦戦していたグリーズマンと左SBエルナンデスを下げ、FWコマンとMFカマビンガを入れ、4-2-4のような形にし、アルゼンチンの強みである中盤を跳び越すサッカーを始めてリズムを取り戻した。本田は前半から盛んに「ラビオを代えた方がいい」と言っていたが「代えないんだ」。そしてドリブルで突進するエムバペをDFオタメンティが倒してPK判定、本人が決める。2−1。6得点でメッシに並ぶ。しかも1分後に今度はフランスがパスを素早くつないで、またもエムバペがボレーシュートを叩き込みついに追いつく。2−2。7得点で単独トップ。

 延長では、アルゼンチンがまだあと5枚交代枠が残っているのを生かしてまず右SBモリーナに代えてモンティエルを入れる。フランスも6分、ついにラビオを下げてフォファナを入れる。12分にはアルゼンチンが二人同時交代。驚異的な運動量のMFデパウルと、メッシとのツートップを組んだFWアルバレスという今大会でブレークした二人に代えて、MFパレデスとFW22番マルティネスを入れる。本田は「スカロニ監督はPK戦を見据えている」と言う。
 延長後半、アルゼンチンが見事な攻撃をしかけて、FWマルティネスがペナルティーエリア右からシュート、相手GKがはじいたところに走りこんだメッシが押し込み、アルゼンチンが再びリード。3−2。これでほぼほぼアルゼンチン優勝かと思った。メッシも笑顔でスタンドをあおった。しかし、フランスもあきらめず攻め込み、10分、右CKを得て、そのこぼれをエムバペがシュート、防いだアルゼンチンDFのひじに当たってPK判定。これもエムバペが決めて再び同点。3−3。エムバペは決勝でハットトリック。さらにコロムアニも相手GKと1対1で強烈なシュートを打つが、アルゼンチンGKマルティネスも超ファインプレーで止める。終了間際に両チームとも最後の交代枠を使い、PK戦に突入。

 PK戦はアルゼンチンサポーターが多い方のゴールのようだった。先行はフランスでまずエムバペが、試合中と同じく左下へ強いキックを決めた。GKは反応して片手触ったがはじかれた。アルゼンチンの一人目はメッシでタイミングをずらして左下に決めた。1-1。フランス二人目は後半途中入ったFWコマンだが、GKマルティネスが止める。マルティネスは何度もガッツポーズ。アルゼンチン二人目は最後に交代したディバラでど真ん中に決める。2-1。フランス三人目チュアメニは先発して120分走ってきた。NHK解説山本さんは「PK戦ではずす選手はだいたい120分出ていた場合が多い」。案の定、左ポストのすぐ外側にはずしてしまう。アルゼンチン三人目パレデスは延長前半途中から入った選手。しっかり左下に決める。フランス四人目FWコロムアニはあっさり中央へ蹴りこみ、成功。3-2。しかしアルゼンチン四人目は延長開始から入ったモンティエルがやはり左下に決め、ついに優勝。

 ベスト4は、連覇をねらうフランス、オランダをPK戦で下したアルゼンチン、ブラジルをPK戦で退けた前回準優勝クロアチア、そしてなんとポルトガルに勝って初のベスト4のモロッコ。アルゼンチンはクロアチア相手では苦戦かと思ったが、3−0の快勝。クロアチアの疲れが勝った。フランスはモロッコに楽勝かと思ったが、2−0の割にモロッコが善戦。
 そして3位決定戦は、疲れているはずのクロアチアがモロッコを下した。前半早いうちに1−1となったが、最後に追加点を決めて前回準優勝の力を見せた。

 個人表彰は、ゴールデングローブ(ベストGK)がアルゼンチンのGKマルティネス、ゴールデンブーツ(得点王)が8得点のエムバペ、ゴールデンボール(大会MVP)がメッシ。写真撮影のとき、(無理もないが)エムバペだけほとんど笑っていなかった。メッシは個人表彰の後、ワールドカップの横を通り過ぎる際、いとし子の頭をなでるように触っていてほほえましかった。

 ※12/19、フロンターレの谷口が契約満了で退団するとクラブから発表された。カタール1部のアルヤランへの移籍が決定的とのこと。「まだ選手として成長できると感じ、チャレンジする決断をした」というコメントが報道された。レギュラーをつかむのはたいへんだと思うが応援したい。

サッカー短評 (2022.12/6)

日本vs.クロアチア 1対1延長0−0P1-3 (2022.12/5 ドーハ) W杯カタール大会決勝トーナメント

 またしてもベスト16の壁を破れなかった。前回PK戦になったときのパラグアイよりクロアチアは強かったし、そこを相手に先制することもできた。でも延長戦までの120分に追加点が取れなかったのが、現状の力。せっかくの三笘を一列低い位置で使わざるを得なかったし。気温26度、湿度64%。観客42523人。イスマイル・エルファス主審はUSAの人。フジの解説は岡田元監督、小野伸二。実況は西岡アナ。フジの画面があまりにも日本選手の顔のアップばかりで試合が見えないので前半途中からアベマに変えた。解説は本田圭佑、実況はテレ朝の寺川アナ。
 先発は、GK権田。DF谷口、吉田、冨安。左右のウイングバックに長友と伊東。守田と遠藤のダブルボランチ、インサイドハーフに鎌田と堂安。ワントップ前田。冨安が初先発。ここまででまだ出場していないのは、控えのGKシュミットと川島、MF柴崎、FW追加招集の町野。板倉は累積警告でベンチ外。久保は体調不良でやはりベンチ外。
 クロアチアは4-1-2-3。ワントップに16番ペトコビッチ。左右のシャドーに4番ペリシッチと9番クラマリッチ。インサイドハーフに8番コバチッチと10番モドリッチ、アンカーに11番プロソビッチ。DF3番バリシッチ、フェイスガードの20番グヴァルディオル、6番ロブレン、22番ユラノビッチ。GKリバコビッチ。キャプテンは37歳のモドリッチ。監督はダリッチ。左SBバリシッチは初出場。クロアチアはあまりメンバーを替えずにグループステージを戦ったらしい。交代も5人使い切らないときが多いとか。ここまで0−0モロッコ、4−1カナダ、0−0ベルギーで勝ち上がった。
 3分、日本の右CK。伊東がショートコーナーを蹴り、遠藤がクロス、ペナルティーエリア中央に走りこんだ谷口がヘディングシュート、枠の左。
 アベマの解説本田が「クロアチアはスペインと違って地上にこだわらず空中も使う。しかも雑なクロスが戦術」と言う。8分、さっそく相手GKのロングフィードに相手左シャドーのペリシッチが走りこみ、冨安がクリアするより早く入れ替わられてペナルティーエリア左に入られ、シュート、GK権田が押さえる。危なかった。
 この後、しばらくクロアチアにボールを握られ、日本は攻撃の形は作れず。モドリッチはフリーに動いているようだ。
 18分の日本のFKは鎌田が蹴り、守田がペナルティーエリア手前左からクロス、相手DF。20分には伊東が右サイドをドリブル突破して深い位置から低く鋭いクロスを入れるが、前田には相手DFがぴったり寄せており、相手GKが捕る。
 24分、クロアチアのFK。モドリッチが蹴り、長友がクリア。こぼれを相手DFグヴァルディオルがフリーでミドルシュート、枠の上で助かる。
 40分、クロアチアのFK。モドリッチが蹴るが、鎌田が頭でクリア。
 41分、日本のカウンター。守田から下がってきた前田、横の遠藤、縦パスを鎌田へ。ペナルティーエリア左で鎌田がシュート、枠の上。
 43分、日本の右CK。堂安がショートコーナーを蹴り、鎌田、伊東とパスが渡り、再び堂安が右サイドからゴール前にクロス、ファーに吉田が走りこみ、中央へ折り返し、前田がまっすぐに蹴りこんだ。1−0。VARが「GOAL CHECK」と表示されると、観客からブーイング。かなり日本人がいるようだ。堂安がクロスを入れたときの吉田がオフサイドかどうか見たらしい。無事得点が認められる。
 追加タイム2分。47分、クロアチアの右CK。モドリッチがショートコーナーを蹴り、ユラノビッチがクロス、大きすぎて味方に合わず。追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。アベマの本田は「ここで交代を入れて4バックにしてもいい」と言っていたような気がする。また「三笘を入れる時、長友とではなく鎌田と交代しないと得点は厳しい」というようなことも。
 1分、前半あまり攻撃参加できていなかった鎌田がドリブルからペナルティーエリア手前中央でミドルシュート、枠の上。この調子で続けてほしい。
 4分、クロアチア右サイドから相手DFユラノビッチがロングスロー、ペトコビッチが頭でつなぎ、最後はコバチッチがミドルシュート、枠の外。クロアチアは左右のロングスローワーがいて、左からはペリシッチが入れる。
 9分、日本の右CK。堂安がニアへ蹴り、谷口が触ってファーへ送りたかったが、ボールの勢いをコントロールできず、味方に合わず。
 10分、失点。相手GKリバコビッチからのロングフィードを右サイド深い位置で受けたユラノビッチが折り返し、攻めあがった相手DFロブレンが右サイドからクロス、走りこんだ相手左シャドーのペリシッチにほぼフリーでヘディングシュートされ、1−1。早い時間に追いつかれる。伊東はペリシッチに競り負け、吉田と冨安で相手ワントップのペトコビッチをケアしていたようだが、冨安がペリシッチに寄せたときには間に合わず。
 13分、こぼれを遠藤が拾ってペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GK。
 17分、クロアチアが一人目の交代。ワントップのペトコビッチに代えて17番FWブディミルを入れる。
 18分、こぼれを拾った相手MFモドリッチがペナルティーエリア手前右から鋭いシュート、GK権田がファインセーブ。
 19分、やっと日本が動く。長友に代えて三笘、前田に代えて浅野を入れる。寺川アナが「三笘は長友との交代ですね」と言うと本田が「日本が1−0のときなら鎌田だったが、1−1なので長友との交代でいい」と言う。
 21分、相手右シャドーのクラマリッチがペナルティーエリア手前右からシュート、守田が体に当て、ファーのブディミルがヘディングシュート、枠の右で助かる。
 23分、クロアチアが二人目の交代。右シャドーのクラマリッチに代えて15番パシャリッチを入れる。寺川アナが「交代二回で一人ずつだと、あと一回しか使えませんが」と言うと、本田が「クロアチアは今までも5人使い切っていない」と指摘。
 ここまで三笘を使えていない。相手が三笘の前のスペースを消していることもあるが、本田によると「谷口から三笘へのパスコースをモドリッチが消している。三笘に直接フィードするのではなく、右サイドを経由してからサイドチェンジなど考えた方がいい」。
 28分、クロアチアの左CK。モドリッチが蹴り、ペリシッチが受けるが、浅野がクリア。
 30分、日本が三人目の交代。鎌田に代えて酒井を入れる。酒井は右のウイングバックに入り、伊東が左インサイドハーフへ回る。
 32分、吉田の横パスをカットされ、拾ったペリシッチにシュートされるが、冨安が防ぐ。こういう軽率なミスをキャプテンにしてほしくない。
 34分、右サイドで日本のFK。左足の堂安と右足の伊東が立ち、伊東が蹴るが相手DF。こぼれを三笘が拾って縦パス、ペナルティーエリア左で冨安がシュートせずにゴール前にパスを送るが、相手DF。シュートしてもよかったと思うのだが。
 40分、酒井からのループパスに走りこんだ浅野が右サイドを深い位置までドリブルで進むが、相手DFに対応されてボールを失う。
 42分、日本が四人目の交代。堂安に代えて南野を入れる。伊東が堂安のいた右インサイドハーフに移り、南野が左インサイドハーフに入る。
 43分、吉田からのロングフィードを相手DFに競り勝って酒井が落とすが、競り合いをファールにとられる。解説の本田が「あんなのはファールではない」と憤慨。スペイン戦の主審もそんな傾向があったが、相手が倒れたら日本のファールと決めているような感じがする。
 45分、伊東を倒した相手MFコバチッチにイエローカード。クロアチアは30代の選手も多く、疲れてきたか。先発も固定気味なので、フレッシュな選手はベンチにたくさんいるのが不気味。
 追加タイム4分。1−1のまま延長戦へ。

 交代なしで延長開始。延長に入ると四回目六人目の交代までできる。日本はあと一回二人、クロアチアはあと二回四人まで代えられる。
 2分、日本の右CK。伊東がニアへ蹴り、谷口がヘディングシュート、枠の右。谷口はこんなもの。板倉がいればどうだったか。
 4分、久しぶりに三笘が左サイドをドリブル突破、ペナルティーエリア手前から早めに縦パス、浅野が受けるがシュートできず。三笘のドリブルは結局、2〜3回しかできなかった。
 5分、日本の左CK。こちらも伊東が今度はショートコーナーを蹴り、受けた南野がクロス、冨安が競るが相手DF。
 9分、クロアチアが二人同時交代。モドリッチに代えて7番マイェル、コバチッチに代えて13番ブラシッチを入れる。クロアチアは中心の三人のうち二人を交代。モドリッチはキャプテンマークをペリシッチに巻く。クロアチアはDF陣もかなり疲れているが、左SBは替えがいないらしく代えようとしない。本田が「レギュラーでソサがいるが風邪らしい」。
 11分、相手右サイド深い位置からユラノビッチのロングスロー、ボールがファーにこぼれ、ペリシッチがシュート、酒井が体で防ぐ。
 15分、三笘が自陣からドリブル、そのままペナルティーアークまでいき、シュート、ど真ん中にいってしまい、相手GKが捕る。本田が「クロスやパスだけでない選択肢を見せた」。追加タイム2分。1−1で後半へ。
 延長後半から日本が五人目の交代。疲れの見えた守田に代えて田中碧を入れる。本田が「田中さんなら組み立てのパスも出せる。ただ、そのパスを受ける攻撃陣が疲れている。浅野を上田に代えてもいい」というようなコメント。クロアチアも二人同時交代。交代で入ったFWブディミルに代えて14番リヴァヤ、ペリシッチに代えて18番オルシッチを入れる。本田が「ここで二人代えるのか。やはり交代で入れたFWを代えるというのもある」。キャプテンマークはDFロブレンが巻く。
 7分、クロアチアの左CK。オルシッチが蹴り、相手DFグヴァルディオルが跳ぶが、GK権田がはじき、遠藤か誰かが大きく蹴り出す。
 9分、また相手右サイド深い位置からユラノビッチがロングスロー、リヴァヤと三笘が競り、最後はGK権田。
 14分、相手のクロスを頭の横で防いだ田中碧が倒れる。主審が止め、メディカルが入っていったんピッチを出るが、すぐ無事に戻る。
 追加タイム1分。16分、相手MFマイェルがフリーでペナルティーエリア手前中央からシュート、枠の左で助かる。
 1−1のままタイムアップ。ついにPK戦に突入。

 PK戦のキッカーは蹴りたい選手が名乗り出たらしい。コイントスで日本側のゴールで日本が先攻。一番手の南野と二番手の三笘が続けて相手GKリバコビッチに止められてしまう。クロアチアは二人とも決めた。0-2。三番手浅野は成功。クロアチアの三番手リヴァヤは左ポスト。1-2。しかし四番手の吉田のキックも相手GKが止める。そして相手の四番手パシャリッチが成功。1-3。万事休す。日本の五番手は遠藤だったらしい。成功した浅野だけが助走のスピードに変化をつけて走りこんでいた。あとの3人は助走のリズムが一定でGKに読まれやすかったと感じた。PK戦の練習まではできていないようだった。
 やはり、ベスト8というのは「本当に強い」チームでないといかれないのだろう。日本はチームワークと個人の強化、セットプレーの工夫で運もある程度引き寄せて勝ち進んできたが、それだけではベスト16が限界ということらしい。

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サッカー短評 (2022.12/2)

日本vs.スペイン 2対1 (2022.12/1 カタール) W杯カタール大会グループE第3節

 いやー信じられない。「日本がドイツとスペインに勝って決勝トーナメント進出」って、文法は間違っていないけど、文章がおかしい感じがする。前半11分にまたも先に失点。スペインは先制して少し攻撃の手を緩めたが、40分から再び猛攻、板倉、谷口、吉田が立て続けにイエローをもらうが0−1でしのぐ。しかし後半から堂安と三笘を投入すると、3分、堂安が目の覚めるような同点弾。1−1。さらに6分、三笘のラインぎりぎりからの折り返しを田中碧が押し込み、VARの判定を経て逆転。2−1。その後はスペインも次々と選手交代しながら攻めてきたが、日本も冨安、遠藤航を入れて逃げ切りに成功。なんとグループ首位で突破。もう一方のドイツ対コスタリカは、ドイツが先制したものの一時コスタリカが逆転し、その場合はスペインもグループリーグ敗退となるところだったが、ドイツがそこから得点を重ね、4−2で勝ったものの、スペインに得失点差で大きく劣り、なんと2大会連続でグループ敗退。気温23度、湿度66%。観客44851人。ビクトル・ゴメス主審は南アフリカの人。第4審判は女性だった。フジテレビ解説は岡田元監督、小野伸二。実況は中村アナ。実況の声が小さく、聞きづらかった。
 今回は初めから3-4-2-1。先発は、GK権田。DF谷口、吉田、板倉。左右のウイングバックに長友と伊東。守田と田中碧のダブルボランチ。二列目に鎌田と久保。ワントップ前田。谷口は初先発。
 スペインは4-1-2-3。7番モラタのワントップ。左右のシャドーに21番オルモと12番ニコ・ウィリアムズ。二列目に26番ペドリと9番ガビ。アンカーに5番プスケツ。DF14番バルデ、4番P.トーレス、16番ロドリ、2番アスピリクエタ。GK23番ウナイ・シモン。キャプテンはプスケツ。監督はルイスエンリケ。
 7分、相手MFプスケツがペナルティーエリア手前中央でミドルシュート、枠の外。
 直後に日本のカウンター。田中碧からのパスを右サイドで受けた伊東がペナルティーエリア右からシュート、枠の右。
 9分、スペインの左CK。オルモがショートコーナーを蹴り、パス交換からクロス、ニアで相手FWモラタがヘディングシュート、GK権田が防ぐ。
 11分、失点。相手右シャドーのウィリアムズが右サイド深い位置から折り返し、受けた相手右SBアスピリクエタがクロス、相手FWモラタのヘディングシュートが決まって、0−1。早い時間にきれいに決められてしまう。
 しばらく、スペインがボールを支配。余裕ができて無理に攻め込まない。日本の前線からのプレスがはまらなくなっている。試合開始直後は、前田が相手アンカー、プスケツにプレスできていたが、今はなぜかフリーでパスを供給している。
 23分、相手FWモラタのシュートはGK権田。
 30分くらいから日本も少しボールを持って攻撃できるようになるが、シュートまで行けない。
 25分、35分と長友が前線へスルーパスを送るが、鎌田はいずれもオフサイド。
 36分、鎌田がペナルティーエリア右に入ってシュート、相手DF。
 39分、板倉が相手MFペドリを後ろから倒してイエローカード。
 44分、谷口が相手MFガビを倒してイエローカード。さらに45分、吉田が相手FWモラタを後ろから倒してイエローカード。この試合は結局この3枚しかイエローは出されなかったが、南アの主審にはヨーロッパの強豪国へのリスペクトがあるような気がする。
 追加タイム1分。46分、スペインの左CK。オルモがニアへ蹴るが、GK権田がはじく。0−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。久保に代えて堂安、長友に代えて三笘を入れる。前半は控えていたハイプレスを始める。
 3分、同点弾。日本が相手GKからのパスを受けたDFバルデに複数でプレス、最後は伊東がカットしてパス、受けた堂安がペナルティーエリア手前右から利き足の左で鋭いシュート、相手GKの指をはじいて右に決める。1−1。
 6分、逆転。堂安がペナルティーエリア右からファーへクロス、前田が走りこむがシュートできずに左ポスト際に滑りこむが、そのうしろから足を延ばした三笘がかろうじて折り返し、これをゴール前につめていた田中碧が体に当てて押し込んだ。2−1。しかしVARのチェックが長引き、その間に出るリプレー映像だと三笘が触ったときには切れているようにも見える。2分半もかかったが、VARオンリーレビューでゴールが認められる。試合後のインタビューで三笘が「1ミリでもラインにかかっていれば」「脚が長くてよかった」と言ったらしい。
 12分、スペインが二人同時交代。右シャドーのウィリアムズに代えて11番FWフェラン・トーレス、ワントップのモラタに代えて10番FWアセンシオを入れる。
 17分、日本が三人目の交代。前田に代えて浅野を入れる。
 スペインは放り込みはせず、パスをつないでサイドや中央から攻め込む。コスタリカ戦で守備が甘かった三笘などが厳しく対面の相手に寄せている。
 23分、スペインが二人同時交代。MFガビに代えて25番FWファティ、左SBバルデに代えて18番DFアルバを入れる。日本も四人目の交代。鎌田に代えてケガ上がりの冨安を入れる。冨安が右ウイングバックに入り、伊東は鎌田のいた左インサイドハーフへ回る。
 25分、三笘がドリブル突破して左サイド中盤から低いクロス、浅野がシュートするがヒットせず枠の右。
 29分、相手FWアセンシオがペナルティーエリア左に入ってシュート、吉田が防ぐ。
 スペインの猛攻に5バックで耐える。
 37分、三笘がプスケツに倒され、左サイド中盤で日本のFK。堂安が蹴り、板倉がヘディングシュート、相手GK正面。
 40分、相手FWアセンシオがペナルティーエリア手前右からシュート、三笘が防ぐ。
 42分、日本が五人目の交代。田中碧に代えてケガ上がりの遠藤を入れる。クローザーをやれということだろう。
 44分、相手SBアルバが攻めあがってペナルティーエリア手前左からシュート、冨安が防ぐ。
 45分、相手FWオルモがペナルティーエリア内からシュート、GK権田が止める。
 追加タイム7分。スペインの猛攻に全員で守る。たまに前線へボールを送っても浅野に通らない。
 51分、相手FWオルモがペナルティーエリア手前右からシュート、決まらず。
 2−1でタイムアップ。なんと予想外のグループ1位通過。

 もうひとつの試合での得点経過で刻一刻と順位が変わっていったが、ドイツが勝ったので、スペインもグループ突破。ドイツは、得失点差の関係から「スペインが日本に勝つ」想定では2点差勝利が必要で、その通りに4−2で勝ったが、スペインが負けたので、前提が狂ってスペインとの得失点差に後塵を拝した。ドイツはロシア大会に続けてGSでの敗退。

サッカー短評 (2022.11/27)

日本vs.コスタリカ 0対1 (2022.11/27 カタール) W杯カタール大会グループE第2節

 残念ながら敗戦。前半は、コスタリカの遅攻ペースにはまってしまい、日本の形を発揮できず。後半頭から選手交代し、積極的にしかけたが得点できずにいるうち、再び膠着。とうとう後半36分、相手のたった1本のシュートを決められ、日本は残りの時間もせめあぐねた。気温31度、湿度28%。観客41479人。マイケル・オリバー主審はイングランドの人。テレ朝解説は松木さんと内田篤人。ピッチに中田浩二。
 先発は、GK権田。DF長友、吉田、板倉、山根。遠藤と守田のダブルボランチ。トップ下に鎌田。左右のシャドーに相馬と堂安。ワントップ上田。山根、守田、相馬、堂安、上田は初先発。ベンチに町野、谷口など。
 コスタリカは3-4-2-1。ワントップに7番コントレーラス。二列目に12番キャンベルと13番トーレス。左右のウイングバックに8番オビエドと4番フレール。17番テヘダと5番ボルヘスのダブルボランチ。DF15番カルボ、19番ワトスン、6番トゥアルテ。GKナバス。キャプテンはナバス。スアレス監督はコロンビアの人。日本は、今までコスタリカと4回対戦して負けなしだったのだが。
 前半は、上田が下がってボールを収める場面はあったが、鎌田にほとんどボールが入らず。左の相馬が切り込んでいく場面はあったが、堂安は空回り気味で上田や山根と連携して攻められず・守れず。遠藤や板倉は連戦にも関わらず、よく守っていた。山根は何回かクロスを入れたが合わず。
 しかし、コスタリカはボールを持つと、崩してくるのではなく、日本のファールを誘い、FKからのセットプレーで得点をねらう。相手左シャドーのキャンベルが曲者で、守田もファールをとられたり、板倉が引き出されたりとやっかいな相手。FKは日本の倍、22本獲得。44分には山根のキャンベルへのレイトチャージにイエローカード。追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始から日本は二人同時交代。長友に代えて伊藤、上田に代えて浅野を入れる。1分の守田のシュートは相手GK。2分の左CKを相馬が蹴るが、味方に合わず。
 4分、山根のクロスがクリアされて得た右CKを堂安が蹴り、こぼれを拾った遠藤がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。
 17分、日本が三人目の交代。山根に代えて三笘を入れる。直前に遠藤が倒されて得た日本のFKを相馬が直接狙うが枠の上。三笘は左シャドーに入り、相馬が右へ回り、堂安が左ウインクバックに下がる。山根は、後半は持ち味の攻撃参加を出せなかった。
 20分、コスタリカが二人同時交代。ワントップコントレーラスに代えてベネット、二列目右MFのトーレスに代えてアギレラを入れる。 直前に得た日本のFKをまた相馬が蹴るが、相手DFがクリア。
 22分、日本が四人目の交代。堂安に代えて伊東を入れる。25分、伊東が倒されて得た日本のFK。鎌田が直接ねらうが壁に当たる。こぼれを相馬がシュートするが相手DF。
 33分、日本の右CK。伊東が蹴るが、相手DF。こぼれに三笘が寄せるがキープできず。35分、三笘が右サイドをドリブル、相手DFに対応されてボールを失う。
 36分、失点。コスタリカのカウンターを吉田がクリア、小さい浮き球となり守田がキープできず。相手に拾われ、すばやく右前方に展開、フリーの相手右MFフレールがすかさずシュート、吉田に当たってゴールイン。0−1。
 37分、日本が五人目の交代。相馬に代えて南野を入れる。
 39分、板倉にイエローカード。
 43分、三笘が左サイド深い位置から相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入り、ゴール前で混戦。浅野のシュートは相手DF。
 44分、コスタリカが三人目の交代。ボルヘスに代えてサラスを入れる。
 追加タイム6分。48分、遠藤にイエローカード。
 50分、コスタリカが四人目の交代。キャンベルに代えてチャコンを入れる。
 51分、日本のFKは味方に合わず。0−1でタイムアップ。この敗戦で、せっかくドイツに勝った勝点を帳消しに。これでスペインに勝つしかなくなった。

 もうひとつのドイツ対スペインは、1−1の引分。グループ1位は勝点4のスペイン。2位は勝点3の日本。同じく勝点3のコスタリカは総得点で3位。なんとドイツが勝点1で最下位。

サッカー短評 (2022.11/23)

日本vs.ドイツ 2対1 (2022.11/23 カタール) W杯カタール大会グループE第1節

 びっくりした。日本がドイツに逆転勝ち。前半、前からの守備が全然はまらず、チャンスだったのは、8分に伊東純也からのクロスを前田が押し込んだときくらいだがオフサイド。これ以降は、ほぼ押し込まれて防戦一方。33分、相手左SBラウムの上がりをケアできず、フリーでペナルティーエリア左に入られ、GK権田が倒してPK献上。これを相手21番ギュンドアンに決められて0−1。40分過ぎにもあわや失点の場面があったが、今度はドイツのオフサイド。
 後半開始から、森保監督は久保に代えて冨安を入れ、3バックに変更。12分には、前田と長友に代えて浅野と三笘を入れる。日本がボールを持てる時間が増え、ドイツが攻める一方ではなくなった。さらに日本は26分、田中碧に代えて堂安を投入。鎌田がボランチになり、直前のカナダ戦の布陣に。ついに30分、三笘がドリブルで左サイドを攻めあがってパス、南野が折り返して相手GKノイアーがはじいたところに堂安がつめて、同点とした。1−1。これだけでも勝点1だが、ドイツは勝点1では不服だろう。盛んに攻めてくるが、前半より日本の守備が機能し、GK権田の反応もすばらしく、5点近く防いだのではないか。ドイツも焦りからかシュートをはずしたのもあり、ついに38分、日本がカウンターから追加点。板倉からのロングフィードに浅野が走りこみ、一人でドリブルしてペナルティーエリア右に入り、相手DFに追いすがられながらニアサイドを打ち抜き、2−1。いやもうびっくり。ベンチからも全員が走り出てきた。板倉はスライディングしていた。それでも追加タイムが7分もあり、その間にFKも与え、7分ぎりぎりで防いだFKで与えた相手左CKも蹴られたが、何とか防ぎきって望外の勝点3を手に入れた。最後には吉田も、後半から入った冨安も足がつっているようだった。ケガで交代した酒井も心配だ。気温26度、湿度41%。観客42608人。バートン主審はエルサルバドルの人。NHK解説は福西と井原、実況は曽根アナ。
 先発は、GK権田。DF長友、吉田、板倉、酒井。田中碧と遠藤のダブルボランチ、トップ下に鎌田。左右のウイングに久保と伊東。ワントップ前田。キャプテンは吉田。ベンチに冨安、伊東洋輝、柴崎、三笘、上田など。練習別メニューの守田も(後で数えたら26人全員いた)。
 ドイツは4-2-3-1か。ワントップに若くて190cmもある7番FWハヴァーツ。トップ下に前回もいた13番ミュラー。左右のインサイドハーフに期待の19歳、14番ムシアラと10番ニャブリ。ボランチには21番ギュンドアンと司令塔の6番キミッヒ。DFは、超攻撃的な左SB3番ラウム、23番シュロッターベック、2番ひげ面のリュディガー、15番ズーレ。GKはこれが4回目のワールドカップになる1番ノイアー。キャプテンはノイアー。今回のドイツは、ロシア大会のグループリーグ敗退を受けて超攻撃的チーム。ヨーロッパ予選10試合で4失点とのこと。しかしDFに怪我人が出ていて、右SBに入ったズーレは本来CBらしい。フリック監督は前バイエルン・ミュンヘン監督。
 日本は前半5分、伊東が右サイドをドリブル、深い位置からのクロスを相手DFがクリアして右CKを得る。これを鎌田が蹴るが、平均身長で勝るドイツ相手にただ放りこんだ形になり、相手DFがクリア。
 8分、千載一遇のチャンスを逃す。鎌田ら3人が相手ボールにプレスをかけ、カットすると右の伊東へパス、伊東がすばやく相手DFとGKのスペースへクロス、走りこんだ前田が押し込んだのはよかったが、オフサイド。この大会から「半自動オフサイドシステム」とやらが採用されているが、横からのカメラでもはっきりわかるオフサイドだった。解説の福西が「前田の足が速すぎた」。
 日本のねらう形を出せたが、この後、ドイツが試合中に修正したらしく、伊東にいいボールが出ず、前田も守備に追われるようになってしまった。親善試合のアメリカ戦では、前田の高速プレスが効いていたが、DFラインが低いため、前田が走っても後ろが連動しない。逆に日本がボールをカットしても、前田が守備に戻っているので、カウンターを仕掛けようにも前には鎌田しか残っておらず、不発に。前半、日本は守備のプレスの形を試合中に選手たちが修正できず、ベンチからも変更の指示がなかったようだ。
 14分には、キミッヒにミドルシュートを打たれるが、田中碧が飛び込んで防ぐ。15分、やたらと高い位置をとる相手左SBラウムとの接触で、酒井が右足を傷める。
 17分、相手右CKをキミッヒが蹴り、ファーで相手CBリュディガーが酒井に競り勝ってヘディングシュート、わずかに枠の右で助かる。20分にもキミッヒにミドルシュートをうたれるが、GK権田が防ぐ。
 22分、久保のボールカットからのクロスがクリアされて日本の右CK。鎌田が折り返しのパスを蹴り、田中碧がファーへクロス、酒井のヘディングシュートはヒットせず、板倉に当たってラインを割る。
 24分、ペナルティーエリア内の遠藤のスライディング守備際、ハンドがあったかどうかVARがチェック。「Penalty Check」とか画面に出てはらはらしたが、ペナルティなしに。
 しかし31分、キミッヒからのロングフィードに走りこんだ相手左SBラウムがフリーでペナルティーエリア左に走りこみ、GK権田がボールカットに行った後、相手の体にチャージして倒してしまい、PKに。これを相手MFギュンドアンに決められて0−1。ワールドカップの初戦に負けたときはグループステージで敗退しており、先制されたときに逆転した試合はない、というデータが重くのしかかる。
 ドイツはこの後、厳しくは攻めてこなかったが、日本の攻撃を簡単にもさせてくれない。
 35分、酒井が攻めあがって伊東からパスを受けると、相手DFに当てて右CKを得る。鎌田が蹴るが、またしてもただ放り込み、相手DFにクリアされる。
 41分、日本のDFが下がり目になり、ドイツの中盤にスペースができ、ギュンドアンにフリーでミドルシュートをうたれるが、田中碧がブロック。42分には、ミュラーのポストプレーからまたもキミッヒにペナルティーエリア内からシュートされるが、枠の上で助かる。
 追加タイム4分。49分、伊東のクリアを拾われ、キミッヒにシュートをうたれるが、GK権田がはじく。こぼれに左からつめたニャブリが折り返し、ハヴァーツが押し込むが、明らかなオフサイドに見えた。主審は得点としたが、VARオンリーレビューでオフサイド判定となり、得点は取り消される。やれやれ。
 51分、鎌田からのパスを受けた長友がクロス、ニアで前田がヘディングシュートするが枠の右。0−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。久保に代えて冨安を入れる。3バックに変更したようだ。DF左から冨安、吉田、板倉。左ウイングバックに長友、右に酒井。左右のシャドーに鎌田と伊東。ドイツの攻撃陣5人にマンマーク気味にして守備を整備すると、ボランチの遠藤が効いてきた。
 5分、伊東が右サイド深い位置からペナルティーエリア右に入り、鎌田へパス、鎌田がすかさずシュートするが、相手DF。これで得たCKも鎌田が蹴るが、シュートに至らず。
 6分、相手MFムシアラがドリブルでペナルティーエリア中央入り、シュート、枠の外。
 12分、日本が二人同時交代。前田に代えて浅野、長友に代えて三笘を入れる。三笘は左ウイングバックで守備はできるのか。
 13分、浅野が落としたボールを伊東が右サイド深い位置まで運んでクロス、ニアで浅野がダイビングヘッド、枠の右。
 15分、ムシアラからのパスを受けたギュンドアンがペナルティーエリア中央へ入ったところからシュート、右ポストに当たってはずれる。助かった。
 16分、三笘が攻めあがって左へ開いた浅野へパス、浅野がペナルティーエリア左からシュート、枠の外。
 19分、酒井からの右サイド前方スペースへのスルーパスに浅野が走りこむが、相手DFリュディガーにもも上げダッシュで前に入られ、追いつけない。解説の福西が「リュディガーは余裕でしたね。笑っていました」と言う。
 20分、冨安からのフィードを受けた浅野がシュート、相手DFがクリアして日本の左CK。鎌田が大きくファーへ蹴ると、板倉が頭に当てるが、相手DF。
 22分、ドイツが二人同時交代。PKを蹴った21番ギュンドアンに代えて8番ゴレツカ、二列目で自由に動いていた13番ミュラーに代えて18番ホフマンが入る。こわい二人を下げてくれた。
 23分、吉田のロングフィードに走りこんだ酒井が頭でクロス、浅野がシュートするが、相手DFがクリアして日本の右CK。鎌田がまたファーへ蹴るが、合わず。
 25分、ピンチの連続をGKが防ぐ。キミッヒからのパスを受けた相手右MFニャブリがダイレクトでつなぎ、入ったばかりのホフマンがシュート、GK権田がはじく。こぼれをすかさずニャブリがシュート、これもGK権田。続けて相手左サイドからのクロスをニャブリがヘディングシュート、GK権田が横っ飛びで右ポスト際で触り、こぼれにさらにニャブリがつめるが、これもGK権田。前半PKを与えたファールを半分以上補ったのでは。
 26分、日本が四人目の交代。田中碧に代えて堂安を入れる。堂安は右シャドーに入り、伊東が右ウイングバック、酒井がおそらく3バックの右に回り、板倉が遠藤とダブルボランチを組んだのか。
 28分、遠藤からのロングパスを伊東が走りこんで受け、ボレーシュート、相手GKがファインセーブ、こぼれに酒井がつめるが、大きく枠の上。
 30分、日本は足を傷めた酒井に代えて南野を入れる。三笘、浅野、堂安に続き南野と、攻撃の選手を次々投入。これで5人の交代枠を使い切った。酒井のいた3バック右に板倉、ボランチには鎌田、左シャドーに南野が入ったらしい。
 30分、同点弾。三笘が左サイドをドリブルで持ち上がり、中へ切れ込もうというフェイントからスルーパス、走りこんだ南野がダイレクトで折り返し、相手GKノイアーが飛び出してはじいたところへ堂安がつめて冷静に押し込んだ。1−1。
 34分ドイツが二人同時交代。7番ワントップのハヴァーツに代えて9番フュルクルク、14番ムシアラに代えて11番ゲッツェが入る。
 35分、ドイツの左CK。キミッヒが蹴り、長身DFリュディガーが吉田に競り勝ってヘディングシュート、枠の外で助かる。
 38分、追加点。板倉が前線へロングフィード、相手DFラインの裏へ抜け出した浅野が収めてペナルティーエリア右へ入り込み、ゴールエリアに入ったところで狭いニアサイドへシュートを打ち込み、ファー奥のネットをゆらした。2−1。本当にびっくりした。ベンチから全部の選手が飛び出して浅野を囲む。浅野は結構冷静な顔をしていたが、笑顔でジャガーポーズ。浅野には、ドイツのCBシュロッターベックが付いていたが、後追いになっていた。
 ここからはドイツの猛攻に耐えた。41分、ドイツの右CKはゴール前で混戦になるが、最後は吉田がクリア。
 45分、ドイツが五人目の交代。10番ニャブリに代えて26番ムココを入れる。直後に相手右サイドからのクロスを相手FWフュルクルクが板倉に競り勝ってヘディングシュート、枠の右で助かる。
 追加タイム7分。冨安が座り込み、怪我の再発か、つったか心配だったが、何とか立ち上がる。
 49分、相手DFリュディガーが攻めあがってミドルシュート、大きく枠の右。50分、ゴレツカのシュートはわずかに枠の左で助かる。
 52分、南野が攻めあがっているリュディガーを倒して相手右サイドでドイツのFK。相手GKノイアーも上がってくる。解説陣は「これが最後のプレーでしょう」と言う。キミッヒが蹴り、冨安が触り、相手に渡るが、遠藤がクリアしてドイツの左CK。ここで吉田も冨安も足がつって倒れていた。もう時間はないと思ったが、主審はCKを指示。キミッヒが蹴るが、GK権田が飛び出してはじく。さらに誰かが大きくクリアしてやっとタイムアップ。追加タイム7分は長い。しかしこの大会はVARに時間がかかることもあり、かなり長めらしい。
 選手たちのインタビューが次々と入るが、みな一様に「今日は喜ぶが、まだ何も成し遂げていない」と言う。意識が世界仕様になっていて頼もしい。
 同じグループEのもう1試合は、スペインがコスタリカに7−0で勝利。コスタリカはシュートなしとのこと。スペインはかなり手ごわそう。

サッカー短評 (2022.11/18)

日本vs.カナダ 1対2 (2022.11/17 ドバイ・UAE) 国際親善

 逆転負け。控え組やケガから復帰の選手を中心に先発。前半8分に柴崎の縦に差し込むループパスに、相馬が走りこんでピンポイントでワンタッチシュートを決めたのはよかった。しかし、次第にカナダが慣れてボールキープされるようになり21分、久保のファールで与えた相手FKから失点。後半、選手交代しながらケガ上がりの選手を休ませ、40分に吉田を投入して3バックを試しつつ、試合をクローズすべき49分に山根がPKを与え、万事休した。NHK解説は山本さんと佐藤寿人。実況は小宮山アナ、インタビューは曽根アナ。気温28.5度、湿度58%。アルアリ主審はUAEの人。第4審は女性だった。VARもあり、交代は6人まで。前半、後半とも飲水タイムがあった。
 先発は、GK権田。DF伊藤洋輝、谷口、ケガ明けの板倉、酒井。柴崎と田中碧のダブルボランチ、トップ下に南野。左右のウイングに久保と相馬。ワントップにケガ明けの浅野。ゲームキャプテンは柴崎。
 カナダは4-4-2。36年ぶりのワールドカップ出場らしい。グループFも厳しい組み合わせで、2018ロシア大会準優勝のクロアチア、3位のベルギーと同組。17番ラリンと20番デイビッドのツートップ。左右のワイドに10番ホイレットと11番ブキャナン。6番ピエットと13番ハッチンソンのダブルボランチ。DF3番アデクグベ、4番ミラー、5番ビトーリア、2番ジョンストン。GKボージャン。キャプテンはハッチンソン。
 8分の先制点は、柴崎の絶妙なループのスルーパスに右サイドからペナルティーエリア中央へ走りこんだ相馬が、相手DFに追いつかれる直前に右足の外側で触って、相手GKの届かない右隅に押し込んだ。1−0。
 相馬は、相手チームが伊東純也を想定していたのか、その後かなりマークされていた。浅野と南野の前線からのプレスは、前田と鎌田のプレスより効いていない感じ。二人の連動の問題もあるのか互いの距離が遠い。
 カナダは11分に右CKを得て、たしか10番ホイレットが蹴って、5番DFビトーリアがヘディングシュート、枠の外。18分にも右CKを与えてホイレットが蹴り、相手FWラリンが板倉に競り勝ってヘディングシュート、DFがクリア。失点前に二度も右CKを与えて練習させてしまった。
 19分、久保が左サイドからドリブル、クロスやパスをせずにしかけてペナルティーエリア左に入ってシュート、わずかに枠の右。
 21分、失点。カナダの右CKをホイレットが蹴り、ハッチンソンがフリーで蹴りこみ、最後はビトーリアが押し込んだ。マークがずれていたらしい。1−1。
 31分、久保が相手MFブキャナンを倒して、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。10番ホイレットと3番アデクグベが立つが、アデクグベが蹴るも、大きく枠の外。
 41分、また久保のファールで相手右サイドでカナダのFK。先程よりはゴールから離れている。ホイレットが蹴り、GK権田が触ってカナダの左CK。ホイレットが蹴り、相手FWラリンがシュート、GK権田が防ぐ。
 日本は何度か前線からの守備でボールカットしたり、サイドからの攻め上がりからクロスを入れたり、CBやボランチがロングフィードを送ったりして攻撃の形は作れていたが、何分にもシュートまでいかないのが弱い。柴崎がパスだけでなく、危ないところでゴール前まで戻ってクリアなどもしていた。ケガ上がりの板倉も無難にやれているようだ。久保と浅野、久保と伊東洋輝は合っていない感じ。久保が何度もファールするのは連携の問題もあるだろう。それにしても平均身長の差があるのだから、CKは与えないにこしたことはない。

 後半は開始から日本が三人交代。久保に代えて堂安、浅野に代えて上田、酒井に代えて山根を入れる。堂安は右ウイングに入り、相馬が左へ回る。カナダも一人目の交代。6番ボランチのピエットに代えて15番MFコネを入れる。
 11分、上田が相手MFビトーリアに倒され、ビトーリアにイエローカード。上田の浅野とは違う体の強さが生きた。ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。キッカーに柴崎と堂安が立ち、堂安が直接左をねらうが、壁に当たって日本の左CK。これは相馬が蹴るが、相手DF。後半は左利きと右利きのプレースキッカーがいるようになったのはよかった。
 15分、カナダが三人同時交代。13番ボランチのハッチンソンに代えて14番MFケイ、11番右MFブキャナンに代えて21番MFオソリオ、3番左SBアデクグベに代えて22番DFラリアを入れる。ハッチンソンのキャプテンマークは誰が巻いたか不明。
 19分、相手MFコネのパスから相手MFオソリオがシュート、枠の外。日本もシュートを打ちたい。
 22分、日本が二人同時交代。板倉に代えて長友、田中碧に代えて鎌田を入れる。鎌田はなんとボランチに入り、柴崎とダブルボランチ。チームではボランチもやっているそうだ。長友は左SBに入り、伊東洋輝が左CB、谷口が右CBに回る。板倉はケガ明けで60分以上やれたのは収穫。田中碧は目だった活躍できず。ボールカットされるところを一度見た。うーん。
 26分、カナダが二人同時交代。17番FWラリンに代えて9番FWカバリーニ、2番右SBジョンストンに代えて26番DFウォーターマンを入れる。これで6人使い切った。
 29分、相手FWデイビッドがシュート、枠の左。日本もシュートを打ちたい。
 34分、相手左SBラリアの攻め上がりを山根がファールで止めて、相手左サイド深い位置でカナダのFK。ホイレットが蹴るが、ニアでDFがクリア。
 37分、相手右サイド深い位置からクロスを上げられ、相手FWデイビッドがヘディングシュート、谷口が防ぐ。
 40分、日本が六人目の交代。南野に代えて吉田を入れる。柴崎がキャプテンマークを吉田の腕に巻く。吉田を真ん中に3バックらしい。左に伊藤洋輝、右に谷口。長友と山根はウイングバックのような上がり目の位置に。
 44分、柴崎のスルーパスに山根が走りこみ、右サイドを攻めあがってペナルティーエリア右に入ってシュート、惜しくも右ポストに当たって跳ね返る。さっそく3バックの効果が出たのはよかったが。
 追加タイム4分。47分、カナダの右CK。ホイレットが蹴るがDF陣がクリア。日本はそのままカウンターをしかける。堂安がペナルティーエリア手前中央で横パスを出し、ボールカットされる。今度はカナダのカウンターを受ける形になり、あわてて後追いして、相手スルーパスに走りこんだ相手左SBラリアをまた山根が倒してしまい、今度はペナルティーエリア内だったので、PK献上。
 50分、相手FWカバリーニがPKを蹴り、GK権田は倒れながらも右手で触ったが、ボールはゴール内に落ち、1−2。解説の佐藤寿人に「やってはいけない時間帯にやってはいけないファールだった」と言われてしまう。山本さんは「課題が今日出てよかった。本番に向けて修正できる」と言うが、山根のワールドカップは終わったのではないか。残念。

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サッカー短評 (2022.11/8)

Jリーグアウォーズ (2022.11/7)

 今季からチェアマンが村井さんから野々村氏に代わったことで、J2とJ3のアウォーズも別に開催されることになった。また、功労選手が玉田を筆頭に9人も選ばれたり、功労審判が家本さんを含めて7人も選ばれたりしたのも、新チェアマンの意向かもしれない。功労審判を代表して挨拶した人の話が面白かった。
 ベストイレブンにフロンターレから5人選ばれた。DF谷口(4)、山根(3)、MF家長(4)、脇坂(2)、FWマルシーニョ(初)。その他は、GK高丘(マリノス。初)、DF岩田(マリノス。初)、小池(マリノス。初)、MF水沼(マリノス。初)、FWエウベル(マリノス。初)、得点王とダブル受賞のチアゴ・サンタナ(清水。初)。
 MVPは、マリノスの岩田智輝(25)。正直よく知らない。ボランチとCBをできるらしい。大分のアカデミーで育ち、2年前にマリノスに完全移籍。マリノスの試合を見ていたら、すごさがわかるのかもしれないが、対戦したときの印象もない。MVPは、選手や監督たちが選んだ中から決まるのだから、かなりの実力者で普通はよく知られた選手がとるものだが。一応、日本代表でも、国内組で戦ったE-1選手権に2試合出たとのこと。
 得点王の14点は、史上最少だそうだ。J2への降格チームからの受賞というのも、今季の全体の得点の少なさがわかる。上田(鹿島)の途中移籍も大きかったか。点取り屋のユンカーなど外国人プレーヤーがケガで1年通して出られなかったのも響いたか。
 あと、今回はフェアプレー個人賞の該当がなく、高円宮妃も都合で欠席だったのも寂しかった。

サッカー短評 (2022.11/5)

FC東京vs.川崎フロンターレ 2対3 (2022.11/5 味スタ) 第34節

 今季最終戦。なんとも劇的な試合になった。フロンターレはこの試合に勝ってもマリノスが負けなければ逆転優勝はない。一方、マリノスは引き分けても得失点差で11もフロンターレを上回っているので圧倒的に有利。それでも前半19分、脇坂の目が覚めるようなミドルシュートで先制。それなのに29分で退場者を出し、60分以上10人で戦うことに。防戦一方となって後半2分で追いつかれる。しかし、選手交代と布陣変更で攻めに転じ、16分、橘田の頑張りからマルシーニョが勝ち越し点。ところがこれで終わらず、29分にまた失点したものの30分に相手オウンゴールで三度リード。最後はわりきって守り勝ちしたが、マリノスも神戸に3−1で勝って優勝を決めた。
 今季はワールドカップカタール大会が11月から開催される(日本初戦は11/23)ため、全日程が前倒しで過密日程の上、コロナや台風での試合日変更、怪我人の続出などが重なり、満身創痍での戦いだった。総力でマリノスが上回った。気温18.3度、湿度35%。観客34820人。主審は山本雄大さん。NHK解説は山本さん、実況は酒井アナ。後半からDAZNに切り替え、解説は水沼さん、実況は下田アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ小林。ベンチに車屋、大島、小塚、遠野など。
 FC東京は4-1-2-3の同じ布陣。ワントップには、ケガのオリベイラに代わって途中加入のルイス・フェリッピ。左右のウイングにアダイウトンと渡邉凌磨。インサイドハーフに松木と今季途中でフロンターレから完全移籍の塚川。アンカーに東。DF長友、森重、木本、中村帆高。GKスウォビィク。キャプテンは森重。ベンチに三田、レアンドロなど。
 7分、家長がドリブル、右サイドを攻めあがった山根の前へパス、山根が深い位置からクロス、ファーで橘田がヘディングシュート、枠の右。
 8分、パスをつないで最後はシミッチがミドルシュート、相手GKがはじき、ゴール前で混戦になるが相手DFがクリア。
 12分、相手右SB中村からのスルーパスに走りこんだ松木がペナルティーエリア右からクロス、こぼれを相手MF塚川がミドルシュート、枠の外。
 14分、マルシーニョがドリブルから右サイドへパス、家長が受けて深い位置からふわっとクロス、小林がヘディングシュートをねらうが、下から当たってしまい、枠の上。
 16分、相手MF東からのパスを下がって受けた相手FWフェリッピが鋭いミドルシュート、枠の上で助かる。
 19分、先制。マルシーニョが左サイドで相手DF中村とボールの奪い合いから橘田の助けを得て取り返し、ペナルティーエリア左角近くから右へ折り返しのパス、脇坂が受けてうまくかぶせてミドルシュート、左サイドネットに決める。1−0。
 22分、フロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴り、谷口が頭でファーへ流すが、味方に合わず。23分の左CKも脇坂が蹴るが、相手DF。
 24分、相手DF中村が突破を図り、脇坂が倒して中盤右寄りでFC東京のFK。松木が蹴り、森重が頭で押し込むが、オフサイド。
 28分、脇坂と家長のパス交換をカットされ、相手MF塚川が前線へロングフィード。フリーで走りこんだ相手左FWアダイウトンに渡る前にボールカットしようとGKソンリョンが飛び出すが間に合わず、アダイウトンの足を蹴る形になり、レッドカード。リプレーを見たが、判定は妥当か。フロンターレのベンチでは、急いで控えGK丹野がアップを始める。
 33分、フロンターレが一人目の交代。登里に代えてGK丹野が入る。さっそくペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。松木が蹴るが、家長がクリア。左SBには橘田が回り、4-4-1になったようだ。
 ここから防戦一方に。本来、フロンターレは引いて守るチームではない。クリアを拾われ続け、苦しい展開に。解説の山本さんが「フロンターレのプレスが弱まり、FC東京がボールを持てるようになった」。
 35分、相手右SB中村がハイクロス、ファーで受けた相手FWアダイウトンがシュート、こぼれをゴール前で松木にシュートされるが、DF陣が体で防ぐ。
 40分、FC東京の右CK。松木が蹴るが、ゴール前でジェジエウを抱えて倒れた相手DF森重のオフェンスファール。
 43分、相手右サイドからの中村のクロスをアダイウトンがシュート、枠の外。
 追加タイム4分。47分、右サイドからまた相手DF中村が深い位置からクロス、こぼれをまた松木に狙われるが、枠の右で助かる。
 50分、相手ボランチ東が左へさばき、相手左SB長友が持ち上がってクロス、こぼれを相手MF渡邉にシュートされるが枠の上。1−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人目の交代。脇坂に代えて車屋を入れる。車屋が左SBに入り、橘田とシミッチのダブルボランチに。4-2-2-1に。
 1分、相手FWアダイウトンのクロスをクリアしてFC東京の左CK。松木が蹴るが、味方に合わずファーへ流れるが、相手右SB中村が拾って右へパス、受けた塚川が入れたクロスのこぼれを相手FWアダイウトンに押し込まれる。1−1。
 7分、相手FWアダイウトンのクロスを谷口がクリアしてFC東京の右CK。松木が蹴るが、家長がクリア。8分には、相手右サイドから塚川が縦パス、受けた相手FWフェリッピがすごいミドルシュート、バーに当たって助かる。
 10分、FC東京の左CK。松木が蹴るが、山根がクリア。こぼれを拾われるが、なんとか耐える。
 14分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えて知念、シミッチに代えて大島を入れる。
 16分、追加点。相手ペナルティーエリア手前右寄りでボールを持つ相手選手に橘田がプレス、相手が森重にバックパスすると橘田が猛然と森重にもプレス。森重はゴールライン際で橘田を背中でブロックしたが、橘田が入れ替わってライン際からすばやくゴール前に折り返すと、マルシーニョがやや当たり損ないのシュートを打つと、相手GKの指の届かないところに決まる。2−1。
 18分、相手左SB長友のクロスを松木にダイレクトでシュートされるが、CK丹野が捕る。20分、FC東京の右CK。松木が蹴り、相手DF木本が頭で触るが、DF陣がクリア。このとき、ジェジエウのひじが谷口の鼻に当たり、出血。もしかしたら骨が折れているかもしれないらしい。
 21分、FC東京が二人同時交代。長友に代えて紺野、塚川に代えて三田を入れる。3バックにしたらしい。
 26分、FC東京の左CK。今回は三田が蹴るが、ジェジエウがクリア。こぼれを拾われ、三田のクロスがバーに当たり、ゴール前で混戦になるが、全員で守る。このへんでは、マルシーニョがワントップで前線に残り、あとの8人は守備に回ることも。
 しかし、クリアをみんな拾われ、とうとう相手DF紺野からファーへのパスを相手MF渡邉に折り返され、これを相手FWアダイウトンがヘディングシュート、2−2。また同点になってしまう。画面に、ベンチから手をたたいて味方を鼓舞する小林が映る。
 30分、再逆転。フロンターレのカウンター。中盤で橘田が左サイドを攻めあがった車屋へ頭でパス、車屋がゴールライン際からファーへクロス、知念が中央で跳ぶが当たらず、ファーの相手DF渡辺の膝に当たってゴールイン。3−2。
 35分、フロンターレが五人目の交代。マルシーニョに代えて山村を入れる。山村は4バックの前に入ったらしい。下田アナが「二列目は左から橘田、家長、大島」と言う。5-3-1か。FC東京も二人同時交代。松木に代えて安部、渡邊に代えてレアンドロを入れる。解説の水沼さんが「二人とも足がつっていた」と言う。
 38分、相手FWフェリッピが下がり目から左へパス、相手左FWアダイウトンがペナルティーエリア左からシュート、オフサイド。
 40分、相手GKスウォビィクからパスを受けた相手DF木本に大島が猛然とプレスしてボールカット、木本が大島を倒してイエローカード。ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。家長が右前方へ蹴り、山根が走りこむが、オフサイド。
 追加タイム5分。何度もゴール前に攻め込まれるが、シュートまで持ち込ませない。49分、FC東京の左CK。森重がショートコーナーを蹴り、三田が受けるが、シュートに持ち込めず。声出し応援試合だったので、残り30秒でフロンターレのサポーターが「アヴァンテ」を歌い出したが、その間も守り続けていた。
 3−2で逃げ切りに成功。一方、ノエビアスタジアムの神戸対マリノス戦は、前半に長いVARチェックがあったとのことで、少し遅く終わったが、2点差でマリノスが勝ち、3年ぶり5度目の優勝。フロンターレは2位が確定、今季は5年ぶりに無冠に終わった。
 試合後のインタビューでは、勝ったのに、谷口が「悔しい」と繰り返していた。インタビュアーに「この後、国を代表してワールドカップを戦っていく」ことについて聞かれたが、「まだ切り替えられない」とも言っていた。
 アウェイだったが、サポーターがたくさん来て、試合前にはゴール裏全体で黒と水色のシートを掲げて、縞模様を掲出していた。味の素スタジアムはフロンターレのサポーターにたくさんのチケットを売ってくれたということだろう。ネットの記事で鬼木監督「続投へ」と出ていた。今季は消化不良だろう。来季は若手がもっと伸びないと苦しい。
 3位に広島、4位に鹿島、5位セレッソ大阪、6位FC東京。自動降格はジュビロ磐田と清水エスパルスの静岡2チーム。参入プレーオフには京都サンガ。J2からの自動昇格は、アルビレックス新潟と横浜FC。

サッカー短評 (2022.10/29)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 2対1 (2022.10/29 等々力) 第33節

 ホーム最終戦。観戦した。総力戦だった。前半20分にマルシーニョが先制点を決めたのはよかったが、相手のパスをカットした小林が絶好の相手GKとの1対1を決められず、追加点のないまま後半へ。後半6分、相手FKを小林祐希に直接決められ、1−1に。このままだと引分か負けかというピンチもあったが、79分、ペナルティーエリアの境目で小林が倒され、いったんはフロンターレのFKに。VARの介入で主審がオンフィールドレビュー、PKの判定に。これを家長が相手GKに触られながらも決め、勝ち越し。最後は相手CKで攻め込まれたが、なんとか逃げ切ってホーム最終戦を勝利。マリノスも浦和に4−1で勝ったため、最終節まで優勝は未確定。気温21.1度、湿度26%。観客22110人。主審は谷本さん。メイン二階席上層だったが、午後3時キックオフで風もなく、見やすかった。今季最後の等々力なので、前回見送ったホットミートパイ700円を食べた。試合前に、10/21に亡くなった元日本代表で柏や広島に所属した工藤壮人選手(現・J3宮崎。享年32歳)を悼む黙とうがあった。
 先発はケガから戻ってきたGKソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ小林。ベンチに大島、ジェジエウが戻ってきた。
 神戸は4-4-2。小林祐希と大迫のツートップ。左右のシャドーに汰木と武藤嘉紀。大崎と山口蛍のダブルボランチ。DF酒井高徳、小林友希、菊池、山川。GK坪井。ゲームキャプテンは山口。ベンチにケガから復帰のイニエスタ、扇原と槙野も。神戸は前節、湘南に勝ち、残留を決めたらしい。
 立ち上がりは、どちらのチームも攻めきれず。フロンターレは右サイドから山根や家長がクロスを入れたが、合わず。左からマルシーニョがドリブルしたが、相手DF山川をかわせず。
 13分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。14分には、小林が相手のバックパスをカット、そのまま進んでシュートするが、相手GK。
 17分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴り、シミッチが競るが、相手DFがクリアして再度フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、小林がこぼれをシュート、枠の外。
 20分、先制。相手ボールを山根がカット、これを拾った家長がループでクロス、ゴール前で混戦になり、最後はマルシーニョが押し込んだ。1−0。
 23分、GKソンリョンのキックを相手左MF汰木にカットされ、下がってきた相手FW大迫へパス。大迫からのパスに走りこんだ山口がシュート、車屋が防ぐ。汰木と酒井には、何度も相手左サイドから攻め込まれた。
 28分、相手DF酒井のバックパスがそのままゴールラインを割り、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、こぼれを橘田がシュート、相手DF。さらにこぼれを脇坂が拾ってクロスを入れるが、合わず。
 31分、相手左SB酒井がドリブルで攻め上がり、中盤からファーへループパス、相手FW大迫に入る前に車屋がクリア。
 34分、脇坂が相手ボランチ大崎を倒し、自陣ペナルティーエリア左角手前で神戸のFK。汰木が直接ねらうが、登里がクリア。これで与えた相手左CK。今度は相手FW小林祐希が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 36分、小林が相手DF菊池からボールカット、そのままドリブルしてペナルティーエリア左から相手GKもかわしてシュートするがやや弱く、戻った相手DF菊池がライン際でクリア。絶好のチャンスだった。残念。
 41分、パスをつないで最後はシミッチがミドルシュート、相手GK。
 44分、シミッチが相手FW小林祐希を後ろから手で倒してイエローカード。これはよく見えなかった。
 1−0でハーフタイム。ハーフタイムには、本日のイベントとして「リック&ジョー」チーム(柏原竜二ほか現役陸上選手計4人)と川崎市小学生選抜チーム4人の対抗リレーがあり、小学生が5秒のリードでスタートし、第2走者までリードしていたが、第3走者の富士通陸上部の女性ランナーがものすごく速くて小学生を追い抜き、アンカーの山縣はジョギングで勝利。けっこう面白かった。

 後半は交代なしで開始。立ち上がりから神戸が攻勢に出る。大迫は下がってパスを出すのもうまい。
 4分、大迫からのスルーパスに走りこんだ相手ボランチ山口がペナルティーエリア右からシュート、GKソンリョン。さらに5分、武藤からのパスを受けた相手右SB山川が低いクロス、左から走りこんだ相手左MF汰木にシュートされるが、やや弱く、GKソンリョンが捕る。
 しかし、6分、失点。ボールをカットされた脇坂が後ろから相手ボランチ大崎か誰かを手で倒し、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで神戸のFK。これを相手FW小林祐希が直接決めて、1−1。
 12分、相手FW小林祐希が下がった位置からスルーパス、大迫が受け、ペナルティーエリア中央からフリーでシュートされるが、GKソンリョンが果敢に前へ出て体で止める。危なかった。
 14分、家長、山根、橘田とパスをつないで最後は山根がシュート、惜しくも右ポスト。
 16分、神戸が一人目の交代。汰木に代えて小田を入れる。17分、フロンターレも一人目の交代。シミッチに代えて大島を入れる。おそらく橘田がアンカーに下がり、大島がインサイドハーフに入ったと思われる。
 19分、神戸のカウンター。大迫のドリブルから武藤につながれ、武藤からの横パスを相手ボランチ大崎にペナルティーエリア内からシュートされるが、車屋が防ぐ。
 23分、小林からのパスを受けた山根がクロス、ファーでマルシーニョがヘディングシュート、相手GK。さらに24分、フロンターレのスローインから最後は山根がシュートするが、相手GK。
 26分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて知念、登里に代えてジェジエウを入れる。小林と知念のツートップか。ジェジエウは右CBに入り、車屋が左SBにスライド。
 直後に中盤相手右寄りで神戸のFK。失点したときよりやや後ろ。小林祐希が蹴り、混戦になり、相手DF菊池が頭に当ててボールがゴールインするが、オフサイドで助かる。
 29分、神戸が二人目の交代。小林祐希に代えてイニエスタを入れる。
 32分、フロンターレの左CK。大島がニアへ蹴るが、相手DF。こぼれをつないでさらに大島がクロス、ジェジエウがヘディングシュートするが、相手GKが捕る。
 34分、小林がペナルティーエリア手前中央で相手DF小林友希に倒され、主審はフロンターレのFKの判定。大島と家長がボールサイドに立ったが、蹴る前にVARが介入。オンフィールドレビューとなり、場内のスクリーンに小林が倒された場面のリプレーが映る。どうやら倒された位置の確認らしいが、ペナルティーエリアのぎりぎり外のように見えるが、PKの判定に変更されたので、ラインにかかっていたのだろう。FKではなくPKになったので家長が蹴り、相手GKの指先をはじいて右ポストをかすめて右上にゴールイン。2−1。
 41分、神戸が二人同時交代。武藤に代えて佐々木、大崎に代えて扇原を入れる。
 42分、神戸の左CK。イニエスタが蹴るが、GKソンリョンが捕る。イニエスタにボールが渡るとヒヤヒヤする。
 43分、フロンターレが四人目の交代。マルシーニョに代えて遠野を入れる。前から走り回って守備をするのだろう。
 追加タイム5分。
 46分、GKソンリョンからのロングフィードを受けた知念が相手DF酒井に倒され、酒井はイエローカード。これで中盤右サイドでフロンターレのFK。知念は近くへのパスを選択。
 48分、相手ボールをカットし、遠野がシュート、枠の外。
 49分、神戸のカウンター。相手右サイドからクロスを入れられるが、車屋がクリア。これを相手ボランチ扇原に拾われ、ロングボールを前方に入れられる。ペナルティーエリア左から折り返され、相手MFイニエスタがシュート、大島が防ぐ。
 どうして大きくサイドへボールを切らないのか。なんで相手陣内で時間を使わないのか。中途半端に攻めると、ボールを失い、結局、最後はサンドバッグ状態を耐えることになる。
 51分、神戸の左CK。イニエスタが蹴るが、GKソンリョンがはじく。ここでタイムアップの笛。はー、今日も疲れた。
 試合後のインタビューで家長がPKの心境を聞かれて答えていたが聞こえなかった。後でネットの記事を見るとなんと「蹴りたくなかった。プレッシャーしかない。入ってよかった」とのこと。家長ほどのキッカーでもそうなのか。他の記事によると、小林は家長に蹴るかと聞かれたが、家長にまかせたらしい。家長には珍しく、決めた後、芝生を数回叩いたとのこと。旗を振って興奮状態だったので、見ていなかった。
 勝点63としたが、首位マリノスも勝って65としたので、2位のまま。神戸は12位に下降。マリノスに負けた浦和はロドリゲス監督退任らしい。順位は8位のまま。3位広島はホームで札幌に1−2で敗れた。札幌は10位に浮上して残留決定。4位セレッソは京都と0−0の引分。京都はプレーオフの16位に後退。6位鹿島にホームで0−1と負けた清水は再び降格圏の17位に下降。鹿島は5位に上昇。名古屋に負けたFC東京が入れ替わって5位から6位に。名古屋は9位に浮上。最下位の磐田は17位ガンバと対戦して0−2で敗戦、1年で再びJ2へ降格決定。
 ホーム最終戦なので、試合後に社長、鬼木監督、谷口キャプテンの挨拶があった。社長のあいさつは短くてよかった。鬼木監督は「今年は怪我人やコロナなどコントロールできない部分で悔しい思いもした。」「あと1試合みなさんの応援をお願いします。アウェイで人数も限られていると思うが、来られた人は2人分、3人分の声を出して応援してください。」普通、キャプテンのあいさつの方が熱いものだが、谷口なので、鬼木監督に負けていた。
 11/5最終節はアウェイのFC東京戦。マリノスもアウェイで神戸戦。その前の11/1には、ワールドカップの代表発表もある。

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サッカー短評 (2022.10/22)

サンフレッチェ広島vs.セレッソ大阪 2対1 (2022.10/22 国立) ルヴァンカップ決勝

 やっぱり決勝は劇的だった。一週間前にPK戦で負けた広島が、またも先制されながら、今度は延長に入らずに決着をつけた。カップ戦決勝進出9回目にして初めて優勝。セレッソの5年前の優勝はフロンターレに勝っての初優勝だった。気温21.4度、湿度62%。観客39608人。主審は山本雄大さん。VARは飯田さん。フジテレビ解説は中村憲剛と内田篤人。試合前に、昨日亡くなった元日本代表で柏や広島にも所属した工藤壮人選手(宮崎。32歳)を悼む黙とうがあった。
 前半は0−0で互いに手堅く攻めあった。しかし後半8分、広島のベテランのキャプテン、佐々木のまさかのミス。バックパスのコースとスピードが甘くなり、相手FW加藤へのプレゼントパスに。GK大迫との1対1を流し込まれる。セレッソの加藤は広島ユース出身で「恩返し」。0−1。当然、広島は攻勢を強め、34分には、セレッソDFヨニッチが相手FWベンカリファを倒した後、相手の顔に拳が当たったのがVARによるオンフィールドレビューの末レッドカードとなり、セレッソは10人に。それでもセレッソの守備は崩れず、とうとう追加タイムに突入。
 VARの確認や担架による退場、脳震盪の確認などで、追加タイムは9分もある。51分、広島MF満田の右CKを途中投入のソティリューがヘディングシュート、これが相手DF鳥海の腕に当たり、VARによるオンフィールドレビューとなり、山本主審が「ハンド」の判断を下して、広島にPKが与えられる。これを(今回は満田ではなく)、ソティリューが自ら決めて1−1。土壇場で同点となり、いよいよ天皇杯のように延長戦かという雰囲気に。しかし、VAR介入で追加タイムはさらに延長。56分、またも広島の右CK。これも満田が蹴ると、ニアでベンカリファと荒木が跳んだのには合わなかったが、その後ろにいたソティリューが足で押し込み、ついに逆転。2−1。劇的な形で優勝を決めた。試合後のインタビューで、キャプテンの佐々木は「仲間に助けられた」と涙。天皇杯でPKを止められた満田も2アシストで貢献。

サッカー短評 (2022.10/16)

サンフレッチェ広島vs.ヴァンフォーレ甲府 1対1延長0−0PK4-5 (2022.10/16 日産ス) 天皇杯決勝

 なんとJ2の甲府が優勝。過去にJ2同士の対戦でFC東京が京都に勝って優勝したことはあったが、J2のチームがJ1のチームを破って優勝したのは初めてとのこと。甲府はJ1の5チームを破った。広島は5回目の決勝でまた準優勝。決勝はまるでマンガのような劇的な展開となった。気温25.4度、湿度60%。観客37998人。声出し応援実証試合。主審は佐藤さん。NHK実況は曽根アナ、解説は中村憲剛。
 甲府は3-4-2-1。先発はGK35歳の河田。DFマンシャ、浦上、須貝。山田と石川のダブルボランチ。左右のウイングバックに荒木翔と関口。左右のシャドーに鳥海と長谷川。ワントップはアフロヘアの三平。キャプテンは荒木。監督は吉田達磨。
 広島もシステムは3-4-2-1。ワントップにドウグラス・ヴィエイラ。左右のシャドーに満田と森島司。左右のウイングバックは柏と茶島。川村と野津田のダブルボランチ。DF佐々木、荒木隼人、塩谷。GKは東京五輪代表の大迫。キャプテンは佐々木。スキッベ監督は1年目。
 甲府は立ち上がりから引くことなく果敢に攻め、広島がつないでくるところを地道にプレスしてカット、次第に自分たちの攻撃の時間もできていた。前半26分、両チームで初めてのCKを甲府が得て、ショートコーナーから1本、2本、3本とワンタッチパスをつなぎ、3本目のライン際からの折り返しに走りこんだCFの三平がこれもダイレクトに蹴りこみ、1−0。
 後半、広島が選手交代して攻勢を強めると、甲府はほぼ守勢一辺倒になりながらも耐えていたが、39分、ついに広島に追いつかれた。憲剛が「この時間は一番しんどい時間帯」と言った直後だった。広島の左右のシャドーが同じサイドでパスをつなぎ、途中で入った広島FWエゼキエウが巧妙な股抜きパスを通し、走りこんだ広島ボランチ川村が角度のない所から打ち込んで1−1。同点のアシストをしたエゼキエウが直後に負傷したが、広島は交代を5人使った後で、エゼキエウは少し治療した後、足を引きずりながらCFの位置でプレー続行。憲剛が「広島の攻撃陣は難しい。エゼキエウが動けないので初めからパスコースがひとつ少ない。もう1点ねらうのか」。追加タイムは6分。「このまま延長になればもう一人交代できます」と曽根アナ。甲府も29分、交代で入ったFWリラがカウンターから独走して強烈なシュートをうったが、バーに当たって追加点はとれずに延長戦へ。

 延長開始から、広島はFWエゼキエウに代えてDF住吉を入れる。住吉は右ストッパーに入り、塩谷が右シャドーに上がる。広島の前線は中央にソティリュウ、左シャドーにベンカリファと全員入れ替わっている。憲剛は「広島は前半の最後あたりから、左右のバランスを崩して相手のマークをずらし、攻撃できるようになったのでこのままやればいい」。
 延長前半1分、ペナルティーエリア手前左寄りで広島のFK。満田が直接狙うが右上端のバーに当たる。広島は15分にも、同点弾の川村が同じような位置のペナルティーエリア左からファーへシュート、FWソティリュウがスライディングで押し込もうとしたが、わずかに合わず枠の右へ。
 延長後半2分、中盤ゴール正面で広島のFK。これも満田が直接ねらうが、今度は大きく枠の上。だいぶ足が疲れてきたか。
 7分、甲府が二人同時交代。両足がつったDF浦上に代えてDFフォゲッチ、ボランチ山田に代えて42歳のベテラン山本が入る。曽根アナが「甲府一筋20年」と紹介。後半21分交代で下がった荒木からキャプテンマークを引き継いでいた選手が山本の腕に腕章を巻く。
 11分、広島が攻め込み、ペナルティーエリア手前から満田が入れた縦パスが甲府の山本の左腕に当たり、広島にPKが与えられる。試合後、山本は「人生、終わった」と思ったと言う。これを満田が左へ蹴るが、やや慎重に置きにいった感じで、甲府GK河田がはじき出す。こちらも試合後、「山本にタイトルを取らせたかった」と言う。
 続く広島の左CKも満田が蹴るが、甲府DFがクリア。広島はビッグチャンスを逃す。甲府は、大ベテランのミスが致命傷にならず、一息。
 15分、中盤広島右サイドでFK。満田が蹴るが、甲府DFがクリア。追加タイム2分。広島が続けて右サイドからクロスを入れるが、シュートまで至らず。1−1でPK戦へ。

 コイントスで、広島側のゴールを使い広島先行で開始。曽根アナが「甲府はキッカーを吉田監督が決めています。広島はスキッベ監督が選手に聞いています」。広島一人目ソティリュウ成功。甲府一人目リラ成功。広島二人目松本泰志成功。甲府二人目ジェトゥリオ成功。広島三人目ベンカリファ成功。甲府三人目松本凪生成功。
 そして広島四人目川村のキックを甲府GK河田がはじく。甲府四人目石川成功。広島五人目満田が今度は成功。しかし、甲府五人目山本も成功して、ハンドのミスを取り返す。憲剛が「こんな筋書きは書けない」と言う。広島の満田は顔を真っ赤にして泣いていた。PKを止められた川村も下を向いていた。
 表彰式では、現キャプテンの荒木ではなく、山本が高円宮妃から天皇杯を受け取り、そのままカップ上げも行った。吉田監督は「まだ実感が湧かない。でもバス23台で駆けつけてくれた山梨県民のみなさん、おめでとう」とインタビューで言っていた。甲府はこれが初タイトル。なぜかJ2では10試合勝利無し7連敗中で18位というから不思議。
 広島は、まだ1週間後のルヴァンカップ決勝が残っており、10/23にセレッソと対戦する。この敗戦ショックをどれだけ、もうひとつの決勝のモチベーションに変えていけるかが見どころ。

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サッカー短評 (2022.10/12)

川崎フロンターレvs.京都サンガ 3対1 (2022.10/12 等々力) 第25節

 8/13夕方、台風8号が関東地方通過で試合開催中止。8/23、代替日が10/12に決定。土曜日の清水戦に引き続き、声出し応援実証試合。前半はよく走って、8分と22分に得点して断然有利に試合を進める。いずれもCKからのこぼれを押し込んだ。後半は京都がシステム変更して押し返してきたが、16分に追加点を取れた。マッチアップがずれ、前半ほど即時奪回できず25分に失点したが、34分に三人交代して逃げ切った。するとマリノスがなんと最下位磐田に零封負けという思いがけない結果で、勝点差2とつめよれた。気温21度、湿度54%。観客14445人。主審は中村太さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は戸田。
 先発は、GK丹野。DF登里、谷口、山村、山根。アンカーに橘田。インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに小林。ベンチにGK安藤、車屋、佐々木、小塚、新人の永長など。シミッチがイエロー累積で出場停止。なお、GKソンリョンは札幌戦での負傷は全治4週間、同じくジェジエウは10/5に手術して全治4週間とのこと。二人とも11/6最終節にギリギリか。
 京都は、4-1-2-3。FWに怪我人がいるらしく、ワントップにMF武富。左右のウイングに松田と豊川。二列目に武田と福岡。アンカーに川崎。DF荻原、麻田、井上、白井。GK上福元。キャプテンは18番松田天馬。顔と名前がわかるのは武富と豊川、GK上福元くらい。サブも知らない名前ばかり。チョウ監督が一番わかる。
 4分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、合わず。
 6分、GK丹野のロングフィードから家長がミドルシュート、枠の外。
 8分の1点目は、フロンターレの右CKから。脇坂が蹴り、ニアで山村が頭で流すが、大きくファーへいってしまうもののチャナティップが拾ってゴール前へクロス、これを谷口が会心のヘディングシュートで叩き込んだ。1−0。解説の戸田が「ちょうどいいところにボールが来てまっすぐ当てただけ」。試合後、谷口は「チャナティップのタイミングがだいぶわかってきた」と言っていた。
 14分、家長が左サイドに流れ、ペナルティーエリア右の山根へパス、山根からの横パスに走りこんだ脇坂がシュート、ヒットせず枠の左。
 16分、相手左SB荻原がドリブルで突破してペナルティーエリア左に入って横パス、相手MF武富がシュート、枠の外。17分には、相手右サイドからのクロスにファーで松田がダイビングヘッド、枠の右で助かる。
 20分、京都が一人目の交代。傷んだ武富に代えて三沢を入れる。
 22分の2点目は、今度は左CKから。脇坂が蹴り、山村がたたきつけるヘディングシュート、惜しくも右ポストに当たるが、ゴール前にいた橘田が後ろから相手選手に抱えられて倒れながらもオーバーヘッド気味に足を回して跳ね返りを押し込んだ。2−0。
 26分、京都の右CK。相手MF福岡がショートコーナーを蹴るが、最後はクロスをGK丹野が捕る。
 29分、小林のシュートは相手DF。
 32分、中盤で京都のFK。武田が蹴るが、DF陣がクリア。
 35分、マルシーニョが左サイドの深い位置までドリブル、ライン際からの折り返しを小林がダイレクトでヘディングシュート、相手GKが捕る。
 37分、登里が相手右ウイング豊川からボールカットしてマルシーニョがつないで最後は脇坂がシュート、枠の右。38分には、相手のパスミスを家長がダイレクトでシュート、枠の上。39分にも、チャナティップのボールカットからサイドチェンジ、家長が収めて相手DFをタイミングでかわしてクロス、こぼれを最後は登里がシュート、ヒットせず枠の左。さらに40分、マルシーニョもドリブルからシュートするが相手GK。
 44分、京都の右CK。松田が蹴り、ゴール前で混戦になるが、相手右ウイング豊川に登里がうまく対応、シュートは枠の右。
 追加タイム2分。46分、家長が荻原を倒して自陣ペナルティーエリア手前相手左サイドで京都のFK。荻原が蹴るが、橘田がクリア。
 2−0でハーフタイム。

 後半開始から京都が二人同時交代。MF福岡に代えてFWパウリーニョ、MF松田に代えてMF荒木を入れる。京都はシステムを3-5-2に変えたらしく、フロンターレはボールをキープできず、攻勢を受ける。
 4分、相手FW豊川にシュートされるが、GK丹野が捕る。5分、相手左FWパウリーニョの攻撃を谷口がカットして京都の左CK。武田が蹴るが、DF陣がクリア。こぼれを拾われ、相手MF川崎に左からシュートされるが、枠の上。
 8分、フロンターレのカウンター。マルシーニョのドリブルを相手MF荒木が倒してイエローカード。ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが相手GKがはじく。
 12分、相手MF荻原にペナルティーエリア手前左からシュートされ、橘田の背中に当たり、さらにバーに当たって助かる。
 16分の3点目は、脇坂が家長とパス交換してペナルティーエリア右角からループパス、マルシーニョがペナルティーエリア中央に走りこみ相手GK正面で触り、最後は左のもも前に当たってゴールイン。3−0。
 17分、フロンターレが一人目の交代。チャナティップに代えて遠野を入れる。チャナティップはケガ明けなのでここまでよくやった。京都も四人目の交代。FW豊川に代えてFWイスマイラを入れる。
 20分、パスをつないで遠野がミドルシュート、相手GKが捕る。
 23分、相手MF三沢にミドルシュートを打たれるが、GK丹野が捕る。
 25分、失点。相手左SB荻原が攻めあがって中盤左からクロス、そこへ山村が引き出されて、谷口のマークがはずれた相手FWパウリーニョがペナルティーエリア内で収め、反転して、寄せてきた登里の足の間を打ち抜いてシュート、3−1。
 28分、相手FWイスマイラのシュートを防いで、京都の左CK。パウリーニョが蹴るが、GK丹野が捕る。さらに相手GKのロングフィードからシュートを打たれ、橘田が防ぐ。こぼれを拾われ、左右からクロスを入れられるが、DF陣が防ぐ。
 34分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、登里に代えて車屋、脇坂に代えて小塚を入れる。
 35分、相手右サイドからのクロスが左ポストに当たり、跳ね返りを相手左SB荻原にシュートされるも、GK丹野がはじく。危なかった。
 37分、相手左SB荻原がペナルティーエリア手前から鋭いシュート、枠の外。
 42分、京都の右CK。パウリーニョが蹴り、京都の選手が触るが、最後はGK丹野が捕る。
 43分、左サイドでパスをつなぎ、サイドチェンジ、最後はペナルティーエリア手前右から小塚がシュート、枠の左。
 追加タイム4分。45分、京都の右CK。キックはDFがクリア。47分、中盤相手左サイドで京都のFK。荻原が蹴るが、GK丹野が捕る。
 49分、フロンターレの左CK。ショートコーナーを蹴るが、相手DF。
 3−1でタイムアップ。
 小林は、惜しいシュートもあったが、相手GKに止められた。後半は最後まで守備で走り回った。宮城も見習ってほしい。
 橘田は久しぶりのアンカーで、最後は両足がつっていた。車屋は、前節ベンチ外でまたケガかと思ったが、出てきたのでひと安心。小塚はもう少しできるのではないか。もっと自信をもってやってほしい。守備の時間帯で難しかったが。宮城はもっと走り回ってほしい。
 試合後、マリノスが負けて勝点差2になったことを聞かれた鬼木監督は「マリノスの試合経過は全く把握していない。どんなときも目の前の試合に集中するだけ。自分たちの立場は変わらないので」と言っていた。しかし、一時は引分が続き、札幌に敗戦して8差まで広がったものがここまで詰まると、再び希望が大きくなってくるのは確か。

サッカー短評 (2022.10/8)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 3対2 (2022.10/8 等々力) 第32節

 観戦した。等々力初の「声出し応援適用試合」。今日も前節・札幌戦のように、先制したものの追いつかれ、さらに逆転されたが、再逆転してなんとか耐えきった。ホームの声出し応援が力になったと思いたい。最後にまた同点にされたかと思ったが、オフサイドで助かった。今季は守備が耐え切れず、攻め込まれると立て続けに押し込まれて失点する形が多い。ジェジエウがいない試合で顕著。今日は2失点とも右サイドからのクロスに走りこまれた。席はメイン2階の201ブロック。右コーナーの斜め上で思ったより見やすかった(前半の1得点と後半2失点)。メインではハリケーンポテトは買えないので、フライドポテトとチュリトスを買った。選手紹介はハロウィンバージョン。スタジアム通路にも写真があった。気温21度、湿度50%。観客19022人。主審は清水さん。試合前にインドネシアのサッカー試合での暴動で死亡した方たちへの黙とうがあった。また、シミッチが前節でのJ1通算100試合出場への家族からの花束贈呈もあった。
 先発は、GK丹野。DF登里、谷口、山村、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに小林。ベンチに高卒新人の永長、久々の小塚、GK安藤など。ソンリョン、ジェジエウ、車屋はやはりベンチ外。橘田が出場停止。
 清水は4-4-2。北川とチアゴ・サンタナのツートップ。左右のワイドにカルリーニョス・ジュニオに中山。松岡と白崎のダブルボランチ。DF山原、鈴木義宜、立田、原。GKは日本代表の正GK権田。ベンチに乾、鈴木唯人、コロリなど。キャプテンは権田。
 3分、フロンターレのカウンター。遠野からのパスを小林がシュート、相手GKが捕る。
 5分、相手FWサンタナのミドルシュート、DFに当たって清水の左CK。山原が蹴るが、シュートまでいかず。こぼれを拾われ、再度山原にクロスを上げられ、谷口がクリアし、今度は清水の右CK。こちらも山原が蹴るが、家長がクリア。
 8分、山根が相手MFカルリーニョスにボールカットされ、相手FWサンタナへパスされるが、DF陣が防ぐ。山根は前節も、らしくないボールロストがあったが、どこか悪いのか。
 9分、山村から前線へのロングフィードに小林が走りこむがオフサイド。前半は、小林が手を上げて何度も動き出すのがよく見えた。
 15分、脇坂が右サイドからクロス、相手DF。こぼれをつないで最後は山根がシュート、枠の外。
 17分、相手右SB原が攻め上がり、ペナルティーエリア右から折り返すと相手FW北川がミドルシュート、枠の外で助かる。
 23分、山村からのロングフィードを攻めあがった山根がヒールでつなぎ、脇坂がペナルティーエリア右から折り返すが相手DF。こぼれを小林がシュート、相手DF。
 26分、また相手左MFカルリーニョスに相手左サイドを破られ、攻めあがった相手左SB山原にシュートされるが、GK丹野。
 27分、先制。フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、いったんは相手DFにクリアされるが、こぼれを遠野が拾ってミドルシュート、これがニアをうちぬき、ゴールイン。1−0。
 35分、フロンターレのカウンター。先制してからやや攻撃に余裕が出た。脇坂がドリブルからパスを出すとみせかけ、シュート、相手DF。こぼれを遠野が拾って左からクロス、また脇坂がシュートするが相手DF。
 36分にも山根からの折り返しを受けたマルシーニョがキープからシュートするが、相手GK。
 41分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが。相手GK権田が捕る。権田のクイックリスタートを防ごうとしてか谷口がちょっとぶつかり気味に戻っていくと、権田が倒れる。本当に痛いのかわからないが、しばらく倒れていたが、谷口も謝りに来る頃には立ち上がる。
 追加タイム2分。47分、相手GKのキックを家長がカットし、フロンターレのカウンター。小林のポストプレーからフリーで脇坂が相手GK権田と1対1でシュート、追加点かと思ったが、枠の左にはずれたらしい。なぜだ。1−0でハーフタイム。

 後半は清水が一人目の交代。GK権田に代えて大久保を入れる。
 2分、相手右サイドで遠野が相手MF中山を倒して清水のFK。山原が蹴るが、DFがクリア。こぼれを相手MFカルリーニョスにシュートされるが、DFに当たって相手右CK。これも山原が蹴るが、DFがクリア。
 4分、失点。ボールカットされ、相手MFカルリーニョスが北川とパス交換しながら相手左サイドを突破して折り返し、走りこんだ相手ボランチ白崎がシュート、1−1。
 8分にも相手左サイドからのクロスを入れられるが、谷口がクリア。9分には、シミッチが相手FWサンタナを後ろから倒してイエロード。
 12分、続けて失点。相手FWサンタナにパスが通り、攻めあがった相手左SB山原にパス、山原からのクロスをカルリーニョスがシュート、1−2。逆転されるまで、攻められっぱなしで立て直せず。しかもずっと山根の側を突破されている。
 14分、相手右SB原がマルシーニョとの接触で倒れ、やや中断。ここでフロンターレが一人目の交代。遠野に代えて知念を入れる。小林とのツートップか。
 18分、脇坂からのパスを左へ流れて受けた知念がクロス、脇坂がシュートするがヒットせず、相手GK。
 20分、脇坂からのパスを山根が攻めあがって受け、クロス、マルシーニョがフリーでヘディングシュートするが、枠の上。残念。
 21分、清水が二人目の交代。右MF中山に代えてMFヤゴピカチュウを入れる。
 22分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが、シュートまでいけず。24分、家長からのクロスを小林がシュート、ヒットせず相手GKが捕る。
 26分、相手MFカルリーニョスが倒れ、担架で退場。清水が三人目の交代。カルリーニョスに代えて乾を入れる。
 フロンターレも交代の準備。三人もピッチサイドに立っている。後ろの席の人が「旭(佐々木)と鷹虎(永長)と小塚」と言っている。佐々木は山根との交代か。
 30分、同点に追いつく。フロンターレの右CKを脇坂が蹴り、山村がヘディングシュートを決め、2−2。タオルマフラーを振る。オーロラビジョンで得点シーンを確認。いつの間にか交代の三人の姿が見えない。もう入ったのか、交代を取りやめたのか。どうも入っていないようだ。
 33分、逆転。右サイドから攻め込み、知念がキープ、攻めあがった山村のクロスをファーで走りこんだマルシーニョが折り返し、フリーの小林が難しい姿勢で押し込み、3−2。遠くてよく見えなかった。せっかくの逆転劇なのに、スタジアム全体がワーッと声を上げられないので、実感がわきにくい。
 34分、マルシーニョからのパスを受けた知念がシュート、枠の外。
 35分、清水が二人同時交代。FWサンタナに変えてFWコロリ、FW北川に代えてFW鈴木唯人を入れる。ツートップ総取り換え。
 37分、清水の左CK。山原がショートコーナーを蹴り、乾が受けてシュート、枠の右で助かる。
 41分、あわやの場面。またまた相手左サイドを山原に突破され、サイドチェンジ、相手右SB原がダイレクトでクロス、走りこんだ相手MFピカチュウにヘディングシュートを決められるが、オフサイドの旗が上がっていて助かる。目の前の真下の副審だったのに気が付かず。
 42分、フロンターレが二人目の交代。小林に代えて宮城を入れる。
 44分、知念が座り込み、肩を押さえている。46分、フロンターレが二人同時交代。登里に代えて佐々木、知念に代えて小塚を入れる。
 追加タイムは5分だったらしいが、表示されず。もっとボールキープできれば楽なのに。宮城や小塚が前線で走ってプレスをかけているらしいが、カットできず。
 50分、相手左サイドから乾にクロスを上げられ、クリアしたが清水の左CKに。山原が蹴るが、家長がクリア。ここでタイムアップしたらしい。笛がよく聞こえず。ずっと追加タイムが何分なのかわからず、やきもきした。応援席からも残り30秒で歌う「アヴァンテ」も聞こえてこなかった。やれやれやれ。たいへん疲れた。
 インタビューは決勝点の小林。場内は響いてよく聞こえなかった。その後、スタンドの応援団のトラメガでしゃべった方がよく聞こえた。「残り3試合一緒に戦いましょう」と言っていた。
 後ろの席の人が「マリノス負けた」と喜んでいる。こうなると前節の敗戦がますます痛い。あの後、いったいどうやって気持ちを立て直したのかと思っていたが、鬼木監督は試合前のミーティングで「自分たちが奇跡を信じないとサポーターもついてこない」と言ったらしい。
 フロンターレHPの選手コメントを見ると、声出し応援を聞いて「鳥肌がたった」(谷口)「久々だったので感動した」(脇坂)とあった。よかった。
 フロンターレは勝点57でマリノスとの勝点差は5に戻ったが。なんとマリノスがホームでガンバに0−2で敗戦。勝点62のまま。ガンバは16位に浮上。代わりにフロンターレに敗れた清水が一気に17位に後退。清水より下位にいた湘南が2−0でFC東京に勝ち、福岡も2−1で札幌に勝ったため。3位広島(勝点54)は三日前の天皇杯準決勝から11人総入れ替えで神戸戦に臨んだが、0−4と大敗、優勝の可能性はほぼなくなった。4位セレッソ(勝点49)は柏と、5位鹿島(勝点47)は最下位磐田とそれぞれ引分。

サッカー短評 (2022.10/1)

北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 4対3 (2022.10/1 厚別) 第31節

 家長のPKで先制したが、前半のうちに追いつかれて逆転されたが、後半追いついて再逆転。しかし後半39分橘田が退場。一人少なくなった上、GKソンリョンが右ひざを負傷。長いVAR確認が二回あり、追加タイム12分のうち10分経過で攻め込まれたとき、もう足がなかった。気温24.9度、湿度53%。観客9774人。札幌にしては暑く、昼間は30度近くになったらしい。主審は岡部さん。マリノスがアウェイなのに名古屋に4−0で勝ち、勝点差は8に。途中で車屋が担架で退場し、今季はもう難しいかも。NHK解説は福西。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、佐々木。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップに知念。ゲームキャプテンは脇坂。ベンチに代表帰りの谷口と山根。札幌キラーの小林も。山村や元札幌のチャナティップはいない(9/28付HPによると、タイ代表の9/22マレーシア戦で右長内転筋肉離れ、全治3週間とのこと)。
 札幌は、3-4-2-1。怪我人が多く、ゼロトップらしい。シャビエルの1トップ、シャドーに青木と小柏。左右のウイングバックにフェルナンデスと金子。荒野と駒井のダブルボランチ。DF高嶺、岡村、田中駿汰。GK菅野。キャプテンは荒野。ベンチに興梠、トゥチッチ、キム・ゴンヒなど。福森がいない。
 札幌のオールコートマンツーマンにまたしてもやられた。解説の福西は「この守備は体力が厳しい」。アナウンサーが「川崎の脇坂がマーツーマンは一人はがせれば空いてくると言っていた」と紹介。
 4分、相手左サイドで札幌のFK。フェルナンデスが蹴るが、シミッチがクリア。続く相手左CKもフェルナンデスが蹴るがニアで家長がクリア。
 10分、札幌のカウンター。相手左FW青木がペナルティーエリア左角からシュート、DFが防いで相手左CK。フェルナンデスが蹴るが、シュートに至らず。
 11分、フロンターレのカウンター。マルシーニョからのパスを受けた家長がシュート、惜しくもバーに当たる。
 13分、相手MF荒野からのパスを受けた相手右FW小柏がシュート、枠の左。
 23分、札幌が一人目の交代。足を傷めた荒野に代えてFW興梠を入れる。興梠はトップに入り、シャビエルが一列下がったか。キャプテンマークは駒井が巻く。
 28分、マルシーニョがドリブルから中へ横パス、攻めあがった登里が相手DFを背負ってペナルティーエリアへパス、走りこんだ橘田が相手CB岡村に倒され、PK獲得。これを家長が落ち着いて右上に決め、1−0。
 しかし、先制したのに、流れは札幌のまま。33分、失点。相手MF金子にボールカットされ、札幌のカウンター。金子からのパスを受けたフェルナンデスがペナルティーエリア左へスルーパス、興梠が折り返し、こぼれをフェルナンデスが押し込み、同点。1−1。
 35分、マルシーニョを倒した相手DF田中駿汰にイエローカード。これで得た中盤左サイドのFKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 37分、危ない場面。相手MF青木にボールカットされ、フェルナンデスからシャビエルとつながれ、シャビエルのシュートがゴールインするが、オフサイド。VARチェックが入るが、オフサイドが認められる。
 40分、逆転される。佐々木が自陣ペナルティーエリア右で相手MFフェルナンデスを倒して、PKを与える。これを興梠に決められ、1−2。解説の福西が「あの場面で倒す必要はない。並走していけばよい」。興梠はこれで佐藤寿人のJ1通算得点を抜き、単独2位に。
 45分、登里が左サイドからゴール前にパス、混戦になるが、最後は脇坂がシュート、惜しくも左ポスト。
 追加タイム5分。48分、シミッチが相手MFフェルナンデスを倒し、相手左サイドで札幌のFK。フェルナンデスが直接ねらうが枠の上。1−2でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。佐々木に代えて山根を入れる。
 1分、相手左サイド深い位置までフェルナンデスにドリブルされ、ペナルティーエリア左へパス、走りこんだ相手MF小柏がシュート、GKソンリョンが捕る。
 3分、マルシーニョがドリブルで左サイドから中へ進み、ペナルティーエリア左飛騨の角からシュート、相手DF。これで得た右CKを脇坂が蹴るが、相手GKがはじき、また右CK。脇坂がファーへ蹴り、知念がヘディングシュート、枠の左。
 8分、シミッチからのパスを受けた脇坂がフリーでミドルシュート、枠の上。
 9分、札幌のカウンター。相手MF小柏にペナルティーエリア中央からシュートされるが、シミッチが防ぐ。
 10分、ジェジエウが倒れている。接触は見えなかったが、右手首を押さえている。いったんピッチを出て、治療して戻る。前半終わりにも、車屋がシャビエルとの接触で傷んでいて心配だ。
 12分、また札幌のカウンター。相手スルーパスに走りこんだ小柏がシュート、枠の右。
 直後にフロンターレが二人同時交代。シミッチに代えて小林、ジェジエウに代えて谷口を入れる。本当はここで車屋を下げるつもりだったのではないか。アナウンサーが「ここ3試合は車屋はベンチ外だった」と言う。脇坂がキャプテンマークを谷口に渡す。小林は知念とツートップか。
 14分、相手右サイドで札幌のFK。フェルナンデスがファーへ蹴り、小柏がボレーシュート、枠の右。
 15分、追いつく。脇坂のループパスに飛び込んだ小林がヘディングシュート、いったんは相手GK菅野がはじくが、こぼれを知念が蹴りこむ。ゴール斜め裏のカメラの映像では、入ったように見える。VARのチェックに時間がかかる。解説の福西は「これは難しい。ゴールラインテクノロジーがあれば簡単だが」。VARオンリーレビューで得点が認められる。2−2。
 21分、札幌の連続右CK。いずれもフェルナンデスが蹴るが、シュートに至らず。
 24分、逆転。フロンターレのカウンター。小林のドリブルからパスを受けたマルシーニョが中へドリブル、相手DFを引き付けてパス、これを小林がゴール左へシュート、3−2。
 互いにカウンターを仕掛けるが、シュートに至らず。
 32分、フロンターレが四人目の交代。知念に代えて遠野を入れる。小林のワントップか遠野とツートップか不明。札幌も二人目の交代。金子に代えてFWキムを入れる。
 34分、車屋が立てない。メディカルに治療を受けるが、担架で退場。フロンターレが五人目の交代。車屋に代えて瀬古を入れる。瀬古はインサイドハーフに入り、なんと橘田が左SB、登里が左CBに回る。
 37分、札幌はフロンターレの急造左サイドを攻め、フェルナンデスがクロス、橘田が防ぎ、相手右CKに逃げる。これをフェルナンデスがニアへ蹴るが、脇坂がクリア。
 38分、失点。相手MF青木が左サイドでドリブルから右へパス、フェルナンデスが受けて右奥ゴールライン際からクロスを入れると相手MFシャビエルが下がりながらヘディングシュート、3−3。フェルナンデスのマークは橘田だったが、ゴールライン際でかわされていた。
 39分、橘田がシャビエルを止めたプレーがレッドカードとなり、退場。初めはPK判定だったが、VARが介入。また時間がかかり、福西が「これも難しいが、接触の初めは外かもしれない」。4分後、VARオンリーレビューでペナルティーエリア外のFKに。
 ところが、GKソンリョンが右ひざが痛いらしく、治療を受けている(※NHK「Jリーグタイム」によればシャビエルとの交錯で負傷)。相当痛いらしく、はねてみては顔をしかめている。登里が無理をするなと言いに行ったらしい。福西が「フロンターレは5人交代しているから、ソンリョンがだめならフィールドプレーヤーの誰かがGKになるしかない」。セカンドキーパーのユニフォームとグローブがゴール裏に届けられる(HPの鬼木監督会見によれば遠野の予定だった)が、ソンリョンが断る。追加タイムなんと12分と示される。
 49分、ようやく札幌のFK。シャビエルが蹴るが、壁に当たる。
 50分、札幌が三人目の交代。興梠に代えてDF中村桐耶を入れる。
 51分、フロンターレのカウンター。マルシーニョからのパスを受けた家長がシュート、相手GK。
 52分、札幌のカウンター。相手ロングボールのこぼれを相手FWキムが拾って折り返し、相手MFシャビエルのシュートが枠に決まるが、オフサイド。
 57分、再逆転される。相手DF田中からのロングフィードが相手FWキムに通り、右へ流れてから中へスルーパス、小柏が走りこんでシュート、3−4。アナウンサーが「キムを入れるとき当初は小柏との交代だった」と言う。これでタイムアップ。
 最近は終盤で粘れない。橘田が次節出場停止。GKソンリョンと車屋も難しそう。しかもこの敗戦でACLをねらうなどということでモチベーションを保てるか。
 引分けでも、逆転優勝をねらうには厳しかったが、勝点1もとれず。札幌は勝点38としたが11位のまま。マリノスに負けた10位名古屋の勝点39にわずかに及ばず。3位広島も浦和に4−1と勝ったが、得失点差でフロンターレがかろうじて2位キープ。
 他は、神戸が福岡をアウェイで1−0と下して12位に浮上。福岡は16位に下降。4位セレッソは湘南と1−1のドローで4位キープ。5位鹿島はホームでFC東京に0−1で負け、5位のまま。14位清水と最下位磐田の静岡ダービーは台風崩れの豪雨災害でスタジアムの水道復旧が間に合わず、10/22に延期。

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サッカー短評 (2022.9/27)

日本vs.エクアドル 0対0 (2022.9/27 デュッセルドルフ・ドイツ) 国際親善

 先発11人入替えで連携に苦しみながらも、終盤、与えた相手PKをGKシュミットが止めてスコアレスドロー。前半はエクアドルのハイプレスにパスがつなげず、何度もボールロスト。サポートの距離が遠く、特に南野の所にはすぐ二人三人が強く寄せてきた。念願の先発で出た三笘もシュートまでいけず。堂安は守備に追われていた。後半入った上田はボールが収まり、ポスト大迫の最有力か。22分に相馬、鎌田、遠藤が入り、ボール支配率は上がったが、得点できず。解説の戸田が「エクアドルは南米で、相手にボールを持たれる状況には慣れている」。最後は吉田も入れて3バックに変更し、逃げ切りのパターンも模索。気温15.4度、湿度52%。観客4321人。シュティーゲ主審はドイツの人。TBS解説は福田さんと戸田。実況は佐藤アナ。
 先発は、GKシュミット。DF長友、伊藤洋輝、谷口、山根。田中碧と柴崎のダブルボランチ。左右のウイングに三笘と堂安。トップ下に南野。ワントップ古橋。ゲームキャプテンは柴崎。GK権田と前田はケガでベンチ外。
 エクアドルは4-1-2-3。キャプテンは15番右FWメナ。監督はアルゼンチンの人。
 2分、相手右SBカスティージョがミドルシュート、枠の上。5分、相手右CK。キックはGKシュミットがはじく。
 6分、日本のカウンター。三笘が左サイドをドリブル、相手右SBカスティージョがタックルで倒し、イエローカード。7分にも三笘が左サイドからクロス、ペナルティーエリア中央で南野がヘディングシュート、枠の外。
 14分、突然センターサークル中央のスプリンクラーから水が放射され始め、中断。その後も何度か突然噴射し、そのたびに選手の誰かが踏んでいた。戸田が「スプリンクラーは芝に水分が足りないと思ったんでしょう」と言う。芝は手前の1/3は日陰のせいかかなり状態が悪い。三笘のドリブルもやりにくそう。
 20分、相手ロングボールが前線へ送られ、こぼれを相手MFカイセドがシュート、枠の外。22分、相手右CK。キックはGKシュミットがはじくが、こぼれを拾われ続け、何本もシュートされるがしのぐ。
 25分、堂安がペナルティーエリア手前から切り込んでシュート、相手DF。
 31分、相手右SBカスティージョが田中碧を振り切って攻め上がり、スルーパス、相手FWエストラーダが受けてシュート、オフサイドで助かる。
 34分、エクアドルの監督にイエローカード。オフサイド判定に対する抗議か。
 37分、相手にパスをつながれ、苦しいクリアも拾われ、最後は相手MFシフエンテスにシュートされるが、GKシュミットが防ぐ。これで与えた相手左CKもGKシュミットが防ぐ。
 40分、日本最大のチャンス。南野が寄せて相手がミスパス、拾った古橋がフリーでシュート、惜しくも相手GK。
 43分、前半最大のピンチ。相手左FWイバーラが左から中へ切り込んでシュート、枠の右隅へ向かうがGKシュミットが足先で触り、右ポストにはじかれ、助かる。
 追加タイム1分。相手右FWメナから、攻めあがった相手右SBカスティージョにつながれ、クロスを入れられるが、長友が予測して防ぐ。0−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。古橋に代えて上田を入れる。エクアドルも一人目の交代。左FW10番イバーラに代えて16番MFサルミエントを入れる。
 4分、南野が倒され、中盤で日本のFK。柴崎が左へ蹴るが、連携が合わず。
 後半は、当たり負けしないように競っている。上田は体の強い所を見せるがファールにとられている。
 12分、三笘が緩急のドリブルで相手DFをかわしてクロス、南野が左足でシュート、枠の左。
 18分、相手DFから前線の相手FWエストラーダにフィードが入り、やや下がって収められるが、DF陣がシュートには持ち込ませず。
 22分、日本が三人同時交代。柴崎に代えて遠藤、三笘に代えて相馬、南野に代えて鎌田を入れる。
 23分、相手右サイドからのクロスは跳ね返すが、こぼれを相手MFシフエンテスにシュートされるも枠の外。
 29分、左サイド深い位置で日本のFK。ボールサイドに堂安と鎌田が立ち、鎌田がニアへ蹴るが、相手DF。
 31分、エクアドルが二人同時交代。右FW15番メナに代えて25番MFアングロ、MF5番シフエンテスに代えて13番FWバレンシアを入れる。メナはキャプテンマークを誰かに渡していた。
 34分、鎌田からのパスのこぼれを堂安がペナルティーエリア右からシュート、相手GKがはじき、こぼれを上田が頭で触るがヒットせず相手GKが捕る。
 35分、最大のピンチ。相手右サイドからから斜めのパスを入れられ、相手FWエストラーダが谷口に倒されたとしてエクアドルにPKが与えられる。PKは交代で入ったFWバレンシアが枠の左へ強く蹴るが、GKシュミットがはじく。
 38分、日本が二人同時交代。堂安に代えて伊東、長友に代えて吉田を入れる。どうやら3バックにしたらしい。
 40分、相手左サイドでエクアドルのFK。相手左SBエストゥピニャンが蹴り、FWバレンシアがヘディングシュート、GKシュミットがはじく。
 42分、右サイド山根のスローインから上田が受け、ペナルティーエリア右からクロス、相手GK。
 44分、相馬が左サイドをドリブルからサイドチェンジ、伊東が受けて鎌田にパス、鎌田がドリブルしてシュートするが、相手GKがはじく。
 45分、エクアドルが四人目の交代。FW11番エストラーダに代えて9番FWレアスコを入れる。
 追加タイム2分。47分、相手FWレアスコにフリーでシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 0−0でタイムアップ。この試合でアピールに成功したのは、試合終了の笛でガッツポーズしたGKシュミットくらいか。

※本大会のメンバー発表は11/1となった。森保一監督の名前にちなんで「1」の付く日にしたとのこと。

サッカー短評 (2022.9/23)

日本vs.アメリカ 2対0 (2022.9/23 デュッセルドルフ・ドイツ) 国際親善

 前半25分に鎌田が先制点。副審はオフサイドの旗を上げたが、VARで得点が認められた。そのまま両チームとも得点を決められず、後半終盤に入った原口のロングパスを、三笘がドリブルから追加点。格上の仮想「ドイツ」に勝利。気温21.5度、湿度40%。観客5149人。ツヴァイヤー主審はドイツの人。フジテレビ解説は大久保と坪井。
 先発は、4-2-3-1。GK権田(清水)。DF中山(ハダースフィールド・英)、久々の富安(アーセナル・英)、吉田(シャルケ・独)、ケガ明けの酒井(浦和)。守田(スポルティング・ポル)と遠藤(シュツットガルト・独)のダブルボランチ、トップ下に鎌田(Eフランクフルト・独)。左右のウイングに久保(レアルソシエダ・西)と伊東(Sランス・仏)。ワントップ前田(セルティック・スコ)。今回、直前に板倉、浅野がケガで不在。不調の大迫は招集外。ベンチに町野、相馬、古橋、田中碧、柴崎など。交代は6人まで。
 アメリカは4-1-2-3らしい。前回ワールドカップは出場していないため、経験者は1人のみという。キャプテンはCB3番ジマーマン。イングランドプレミアリーグでプレーしている選手も多い。監督はグレッグ・バーホルター。
 日本は今までアジア最終予選後半でとってきた4-1-2-3のシステムからダブルボランチを置く布陣に代えて臨む。格上と戦うときの、やや守備重視ということか。ワントップの前田はポストプレーヤーではないので、最前線からの守備という役割か。ポストプレーはトップ下の鎌田にまかせ、ダブルボランチからのボールの出しどころが前に4人いるというのがねらいらしい。
 8分、相手右サイドに展開され、右SBデストが攻め上がってドリブル突破、クロスも上げられ、ゴール前でフリーの相手選手にヘディングシュートされるが、枠の上で助かる。解説の大久保と坪井は、「一流国はこういうところで決めてきますからね」と言う。
 11分、久保がペナルティーエリア手前から聞き足でない右でシュート、相手DF。
 13分、久保からのパスを受けた鎌田が相手GKと1対1となり、シュート、相手GKが指先で触って日本の右CK。これを久保が蹴るが、シュートまで至らず。
 16分、酒井が右サイド高い位置からクロス、前田には合わないが、日本の左CK。こちらは鎌田がショートコーナーを蹴るが、これもシュートに至らず。
 23分、日本がパスをつないで右サイドへ展開、伊東が右から斜めのパスを、鎌田が走りこむが、空振り。
 25分、先制。伊東がドリブルで攻め込み、追い越した守田に預けると、守田はペナルティーエリア中央へパス、相手DFラインの間でフリーでいた鎌田がワンタッチでシュート、弧を描いて右下へ決まる。1−0。ここで副審がオフサイドの旗を上げ、いったんノーゴールとなるが、今度はVARが介入し、オンリーレビューでオフサイド取り消しとなり、得点が認められる。
 29分、アメリカの左CK。レイナ(?)が蹴るが、GK権田が飛び出して捕る。このとき吉田と交錯して背中から落ち、しばらく倒れていたが、メディカルが入ったものの無事に立ち上がる。
 33分、久保が倒され、ペナルティーエリア手前中央で日本のFK。久保が左足で直接右隅をねらうが、相手GKに防がれる。
 40分、鎌田が相手MFアーロンソンを倒して中盤相手右サイドでアメリカのFK。レイナがファーサイドヘ蹴り、相手選手に折り返されてゴール前で混戦になるが、守田が大きくクリア。
 相手左FWレイナからのパスを受けた相手選手がクロスを上げ、相手FWフェレイラがヘディングシュートをねらうが、富安が競り勝つ。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半開始からアメリカが四人交代。5番DFロングに代えて16番DFマッケンジー、2番右SBデストに代えて20番DFキャノン、21番左FWレイナに代えて13番FWモリス、9番CFフェレイラに代えて24番FWサージェントを入れる。
 日本も三人交代。GK権田に代えてシュミット(シントトロイデン・ベル)、右SB酒井に代えて伊藤洋輝(シュツットガルト・独)、FW前田に代えて町野(湘南)を入れる。伊藤はCBに入り、富安が右SBに回る。
 6分、アメリカにミドルシュートを打たれるが、遠藤が防ぐ。
 10分、相手ボールをカットして日本のカウンター。ペナルティーエリア内右でパスを受けた伊東が鋭いシュート、枠内に飛んだが相手GK。
 12分、アメリカの左CK。キックはGKシュミットが捕る。
 20分、久保が中央から左へパス、そこへ流れた鎌田が受けてペナルティーエリアに入り、右足に持ち替えてシュート、右下へ飛ぶが相手GKがはじいて日本の右CK。これを久保が蹴るが、得点できず。
 22分、アメリカが二人同時交代。14番MFデラトーレに代えて15番カルドーソ、8番マッケニーに代えて17番ティルマンを入れる。
 23分、日本も二人同時交代。伊東に代えて堂安(フライブルグ・独)、久保に代えて三笘(ブライトン・英)を入れる。
 25分、堂安からサイドチェンジのパスを受けた三笘がシュート、相手DF。
 27分、三笘がドリブルでペナルティーエリアに入り、相手DFをかわすと中央へクロス、堂安がヘディングシュートするが、枠の外。
 31分、中山がドリブルでペナルティーエリア左に入り、折り返すと堂安がペナルティーエリア手前からシュート、相手GKがはじいて日本の左CK。堂安が蹴るが相手DFがクリアして再度左CK。堂安が蹴り、吉田が頭で触るが、シュートに至らず。
 33分、日本の右CK。鎌田が蹴るが、相手GKが捕る。
 36分、吉田が持ち上がろうと中盤まで出るが、相手MFアーロンソンに取られ、ドリブルでペナルティーエリアに入られてシュートをうたれるが、枠の右。
 41分、日本が六人目の交代。鎌田に代えて原口(Uベルリン・独)を入れる。
 43分、追加点。三笘が左サイドからドリブルで相手DFをかわしてシュート、右隅に決まり、2−0。
 45分きっかりにタイムアップ。
 日本は新しい布陣に一定の結果を得られた。アメリカはこれでいいのか。
 解説の大久保が、「CKはうまくいかなかった。本番前にわかってよかった」と言っていた。

 ※この後、富安が所属クラブの事情でチーム離脱。

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サッカー短評 (2022.9/17)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 1対1 (2022.9/17 柏ス) 第30節

 2試合連続で追いつかれての引分け。こちらは中二日、柏は一週間というコンディションの差もあるが、優勝した年は、こういう試合をなんとか勝っていた。気温27.1度、湿度70%。観客12276人。主審は御厨さん。DAZN解説は戸田、実況は西岡アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、佐々木。アンカーにシミッチ。インサイドハーフにチャナティップと橘田。左右のウイングに宮城と家長。ワントップ小林。小林や宮城は久々の先発。解説の戸田が「宮城はだいぶ強さと速さが身についてきた」。山根はカード累積で出場停止。ベンチに、前節担架で退場した脇坂がいてひと安心。他に山村、瀬古、マルシーニョなど。車屋はどうしたのだろう。
 柏は、4-4-2。ドウグラスと細谷のツートップ。左右のワイドに小屋松とマテウス・サヴィオ。椎橋とドッジのダブルボランチ。DF三丸、古賀太陽、上島、北爪。GK20歳の佐々木。キャプテンは古賀。ドウグラスはケガ明けらしい。なんかどんどん世代交代して、知っている選手が小屋松と細谷くらい。ベンチメンバーでも元レッズの武藤くらい。柏はここ5試合勝てていないが、その前は4連勝していたという。
 5分、ジェジエウが相手FWドウグラスを倒してイエローカード。スローリプレイを見ると、ジェジエウはほとんどドウグラスに触っていないようにも見える。しかし、VARは、イエローの判定には関与しない。
 初めは柏がハイプレスをかけていたが、そのうちフロンターレがボールを確保し、柏はカウンターねらいになる。解説の戸田が「柏は、フロンターレのシミッチを誰がみるか」と言う。
 フロンターレは「山根がいないので、家長との連携プレーができません」と西岡アナ。佐々木は左右が違うし、そんなに連携の練習ができたとも思えない。
 17分、相手ボールをカットしてつなぎ、最後は左サイドに流れていた小林がゴールライン際からシュート、左サイドネット。
 21分、柏のカウンター。相手FW細谷がペナルティーエリア右から折り返し、谷口がクリアして柏の右CK。これを三丸がニアへ蹴るが、DF陣がクリア。
 23分、家長がボールをとられ、相手MF椎橋からのパスを受けたサヴィオがペナルティーエリア手前右から鋭いシュート、わずかに枠の右で助かる。
 直後に飲水タイム。みんなすごく汗をかいていて暑そう。
 27分、シミッチからのパスを受けた宮城が右へ横パス、橘田がフリーでシュートしたが、相手GK。惜しかった。これで得たフロンターレの右CKをチャナティップが蹴り、こぼれを拾ったシミッチからのパスを受けた宮城がダイレクトシュート、これはオフサイド。
 34分、チャナティップからのスルーパスを受けた宮城が左サイドからファーへクロス、ペナルティーエリア右に走りこんだ佐々木が合わせてシュート、大きく枠の外。走りこんだタイミングは山根ばりだったが、シュートはそうはいかず。
 38分、先制。左寄りで宮城からのパスを受けた家長が相手DFを押さえながらキープして前進、左前方へパス、うまくフリーになった小林がすかさずシュート、相手GKの指先をはじいて左下にゴールイン。1−0。
 44分、家長がミドルシュート、枠の右。45分には、佐々木がドリブルで右サイドを攻めあがってクロス、こぼれをチャナティップがシュートするが相手DF。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。柏は後半開始からハイプレスを再開。何度か相手クロスを跳ね返したが、4分に相手MFサヴィオにまたシュートされるが、枠の外。
 さらに7分、相手FWドウグラスに小屋松からパスが渡り、ペナルティーエリア手前中央から強いシュートをうたれるが、枠の左で助かる。
 14分、柏の左CK。サヴィオが蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 17分、フロンターレが一人目の交代。宮城に代えてマルシーニョを入れる。西岡アナが「久しぶりの先発の選手は体力を考慮しないといけない」。
 18分、失点。相手左SB三丸が攻め上がり、中盤からペナルティーエリア内へループパス、これを受けた相手FW細谷がジェジエウをかわし、さらに寄せてきた谷口ともつれて倒れるとボールが相手FWドウグラスの足元にこぼれて決められる。1−1。ドウグラスの背後に登里がつめよったが、間に合わなかった。
 25分、マルシーニョが倒され、フロンターレのFK。ここでフロンターレが三人同時交代。チャナティップに代えて脇坂、小林に代えて知念、登里に代えて遠野を入れる。遠野はインサイドハーフに入り、おそらく橘田が左SBに回る。FKはいきなり脇坂が直接蹴るが、やや素直に右下をねらい、相手GKに止められる。
 27分、飲水タイム。
 31分、柏が二人同時交代。足がつったFWドウグラスに代えて武藤、小屋松に代えて戸嶋を入れる。システムも変更したらしく、戸嶋がマンマーク気味にシミッチをみる。
 35分、マルシーニョが相手ボランチ、ドッジを倒してイエローカード。
 36分、相手MF戸嶋からのスルーパスを斜めに走りこんだ細谷が受けてシュート、GKソンリョン正面。
 佐々木の足がつったようだ。前半終わりにも右足首を傷めていたので交代か。解説の戸田が「左右が違うと使う筋肉も違う」と言う。
 40分、フロンターレが五人目の交代。しかし佐々木ではなく、家長に代えて瀬古を入れる。瀬古はインサイドハーフに入り、遠野が右ウイングへ回る。西岡アナが「フロンターレは試合の日程がつまっているので、先発が続いた選手を休ませる必要がある。家長は3試合ほぼフルで出ている」。戸田も「疲れはあるでしょう」。
 42分、柏の左CK。サヴィオが蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 43分、脇坂が右前方へパス、走りこんだ瀬古がミドルシュート、相手DF。
 44分、ジェジエウが前方へパスを送った後、攻め上がり、相手マークがずれたところでこぼれ球を遠野がミドルシュート、いいシュートだったが、相手GK。
 ジェジエウが前線に残ってパワープレー態勢だが、ベンチは、ジェジエウを戻るように言っているようだと、実況席。そうこうしているうちに、左サイドからクロスが入り、ジェジエウがヘディングシュートするが、相手GKが捕る。
 47分、柏が二人同時交代。ドッジに代えて加藤、足がつったサヴィオに代えて森を入れる。
 49分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ペナルティーエリア中央でシミッチがヘディングシュート、枠の上。「下がりながらでしたから威力がありません」と戸田。選手交代などでもう1プレーあると思ったが、ここでホイッスル。フロンターレの選手たちが主審につめよるが無駄。
 翌日の試合でマリノスが札幌と0−0のまさかの引分けだったので、勝てば再び3差に詰め寄れたのに。勝点差は5のまま。

※9月の親善試合の日本代表に、谷口と山根が呼ばれた。

サッカー短評 (2022.9/14)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2022.9/14 豊田ス) 第22節

 7/13、名古屋グランパスの選手・スタッフ計4人にコロナ陽性判定が出て、チームが7/16まで活動停止になり、試合も中止。しかも、7/26、これが誤認による活動停止で、試合は中止する必要はなかったことが判明。試合は、前半フロンターレがあわや得点のチャンスがありながら0−0で折り返し。後半16分、マルシーニョのシュートのこぼれを橘田が押し込んで先制。しかし29分、名古屋の左CKをニアで家長が跳ね返したところ、ダイレクトで相手MF稲垣にミドルシュートされ、橘田に当たってゴールインして同点に。その後は名古屋の猛攻を耐えて、引分け。勝点1は得たが、マリノスが勝ったため、差は5にひろがった。気温28.7度、湿度68%。。主審は荒木さん。DAZN解説は戸田、実況は西岡アナ。
 先発は、三日前の試合と同じ。GKソンリョン。DF佐々木、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ知念。後半、担架で退場した脇坂が心配。解説の戸田が「つったわけではないようだ」。西岡アナは「明日が日本代表の発表がある」と言うが、無理そうだ。残念。
 名古屋は、永井のワントップ。シャドーにと仙頭。左右のワイドに相馬と。レオ・シルバとダブルボランチ。アンカーに稲垣。DF丸山、藤井、中谷。GKランゲラック。キャプテンは稲垣。ランゲラックはオーストラリア代表に復帰らしい。
 6分、マルシーニョが倒され、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが相手DF。
 13分、名古屋のカウンター。中盤でボールカットされ、最後は相手FW永井が下がり目からループ気味のシュート、GKソンリョン正面。
 17分、左サイドを佐々木とマルシーニョで攻め上がり、脇坂のスルーパスに走りこんだマルシーニョが相手DFをかわしてペナルティーエリア左からシュート、ヒットせずボールは上へ跳ね上がり相手GK。
 21分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 23分、飲水タイム。
 25分、相手右サイド森下からのクロスを相手MF重弘に頭で合わせられるが、枠の左。
 34分、山根が相手MF相馬を手で止めてイエローカード。山根はこれで次節出場停止。
 40分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが相手DF。
 41分、シミッチが最終ラインまで下りて右へ展開。ジェジエウからパスを上がり目で受けた山根が斜めにロングパス、橘田がフリーで抜け出すが、シュートは回転して枠の上。残念。
 43分、橘田が森下にタックルしたのがイエローカードに。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始から名古屋が二人同時交代。レオ・シルバに代えて永木、重弘に代えて内田を入れる。
 2分、名古屋の右CK。仙頭が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 5分、中盤でこぼれを回収した相手DF中谷からのパスを受けた相手ボランチ稲垣がミドルシュート、GKソンリョン正面。
 7分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ファーの家長に合わずゴールラインを割る。
 11分、マルシーニョのボールカットからフロンターレのカウンター。マルシーニョがドリブルで突き進み相手DF3人をかわし、最後はループシュートを打つが惜しくも枠の上。解説の戸田が「これで得点になれば言うことはなかった。マルシーニョは自分の力を示した」。
 16分、先制。ジェジエウからのフィードを知念がポストプレー、こぼれを左から走りこんだマルシーニョがシュート、これは相手DF(または知念?)に当たるが、この跳ね返りを橘田が押し込み、1−0。その後VARチェックで、知念のポストプレーのときに腕に当たってハンドではという映像が出たが、相手DFも触っているようで、おとがめなし。よかった。橘田は今季初得点。
 22分、名古屋の左CK。相馬が蹴るが、DF陣がクリア。23分にも、佐々木のクリアで与えた相手右CK。こちらは仙頭が蹴るが、谷口がクリア。
 25分、シミッチが相手FW永井を倒してイエローカード。
 26分、飲水タイム。
 28分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて遠野、知念に代えて小林を入れる。名古屋も二人同時交代。永井に代えてレオナルド、仙頭に代えて甲田を入れる。
 29分、失点。中盤で名古屋のFK。これをシミッチがクリアして相手左CK。相馬が蹴り、家長がいったんはクリアしたが、これを相手ボランチ稲垣がダイレクトでミドルシュート、橘田かシミッチに当たってゴールイン。1−1。稲垣に対しては脇坂が向かっていたが、詰め方が足りなかった。解説の戸田が「フロンターレはCKのクリアが少し内側へいってしまい、そこへセンターの選手が寄せきれなかった」。
 33分、フロンターレが三人目の交代。脇坂が起き上がれず、担架で退場。脇坂に代えて宮城を入れる。宮城は左ウイングに入り、遠野がインサイドに回ったか。
 34分、名古屋の左CK。相馬が蹴るが、ニアで小林がクリア。
 37分、右サイドから攻め込み、山根からの折り返しを橘田がシュート、相手DF。
 39分、相手DF中谷が佐々木を倒してイエローカード。
 41分、相手左サイドから崩され、相手左MF相馬からのクロスを相手右MF森下がシュート、谷口が寄せたが、枠の左で助かる。
 44分、フロンターレが四人目の交代。橘田に代えて瀬古を入れる。
 45分、追加タイム5分。46分、ペナルティーエリア手前中央で名古屋のFK。ボールサイドに相馬と永木が立ち、相馬が直接ねらうが、壁に当たり、相手左CK。これも相馬が蹴るが、ニアでDF陣がクリア。
 49分、佐々木が相手MF甲田を倒してイエローカード。
 50分、中盤で名古屋のFK。相馬が蹴り、相手選手に頭で触られるが、谷口がクリア。さらに相手右サイドから森下が折り返すが、全員で守る。
 1−1でタイムアップ。勝点1しか得られず、これで優勝はかなり厳しくなった。

サッカー短評 (2022.9/10)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 4対0 (2022.9/10 等々力) 第29節

 観戦した。すばらしい勝利。前半は広島のスピードにバタバタ対応していたが、何度か攻め込んだうち、34分に家長が押し込んで先制。後半はペースを握っている時間が長くなったが、得点は遠くてよく見えず。でも久しぶりに球場で見ると、サポーターの拍手の圧力が並大抵ではなく、ホームらしい、いい雰囲気。思わず声援してしまうが、本当はまだ声出しできない。それでも惜しいシュートに「あぁー」とか、フロンターレの選手へのファールに「えぇー」とかはスタンド中からそろって出ていた。風も割とあって弁当が食べにくかったが、涼しくなって見やすかった。3位2位対決を制して2位浮上。首位マリノスに勝点3差と迫った。気温25.2度、湿度44%。観客20873人。主審は上田さん。今日はタイ大使館とのコラボ企画でタイの駐日大使がキックオフセレモニーをした。
 先発はGKソンリョン。DF佐々木旭、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ。インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ知念。ベンチにチャナティップ、小林、遠野など。このところ先発していた車屋がいない。
 広島はドウグラス・ビエイラのワントップ。左右のシャドーにエゼキエウと川村。左右のウイングバックに柏と野上。柴崎と野津田のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、住吉。GK大迫。ベンチに森嶋司、ベン・カリファ、満田など。広島は公式戦8連勝中で好調だが、天皇杯の試合がミッドウィークにあって中二日らしい。
 4分、相手左サイドからエゼキエウが脇坂からボールカットして、柏との連携で攻め込んでくるが、ジェジエウが防ぐ。
 8分、ジェジエウが相手選手を倒してイエローカード。広島の縦に速い攻撃に後手後手に。
 9分、広島の右CK。柴崎が蹴り、相手DF荒木がヘディングシュート、枠の外。
 14分、脇坂が中盤で相手MF柴崎に倒され、柴崎にイエローカード。
 16分、フロンターレのカウンター。パスをつないで最後はマルシーニョへのスルーパスが通ったかと思ったが、オフサイド。これはディレイせず、パッと副審の旗が上がった。
 19分、知念がキープして右へパス、家長がペナルティーエリア右で右足のシュート、相手GKが捕る。21分にも、左サイドから攻め込み、最後は知念がシュートするが、相手DF。
 23分、広島の左CK。こちら側は野津田が蹴り、ニアで相手DF佐々木が触り、ファーで相手MF川村がシュート、GKソンリョンがとっさにはじきあげて防ぐ。続く相手左CKも野津田が蹴るが、これはDFがクリア。
 谷口やジェジエウからマルシーニョや知念をねらうロングフィードが増え、脇坂が触る場面がほとんどないようだ。マルシーニョには相手DF住吉、家長には相手DF佐々木が対応。
 34分、先制。脇坂が左へ流れてマルシーニョへパス、ワンタッチでマルシーニョがスルーパス、攻めあがっていた佐々木がゴールライン際から折り返すと、マルシーニョが相手DFをひきつけ、走りこんだ家長がシュート、ヒットしなかったが、右隅にころがりこむ。1−0。
 36分にも脇坂のスルーパスに走りこんだマルシーニョがシュート、相手GK。
 39分、中盤右サイドで広島のFK。野津田が蹴るが、家長がクリア。
 40分、フロンターレのカウンター。脇坂からのパスを受けた知念がシュート、相手GK。41分には、山根のクロスのこぼれをシミッチがシュート、枠の右。
 43分、マルシーニョが倒され、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。44分には、右サイドでフロンターレのFK。これも脇坂が蹴り、ニアでマルシーニョが触るが、ゴールラインを割る。
 追加タイム1分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から広島が二人同時交代。柴崎に代えて森島、野上に代えて満田を入れる。森島は右のシャドーに入り、川村がボランチに一列下がる。満田は野上のいた右ウイングバックに入る。マルシーニョ対策か。
 2分、広島のカウンター。相手ボランチ川村にシュートされるが、枠の外。
 3分、マルシーニョが相手MF満田に倒され、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂がファーへ蹴り、シミッチが頭で折り返すが、味方に合わず。
 5分過ぎから広島のカウンター。相手FWビエイラにロングボールが入るが、谷口やジェジエウが防ぐ。
 8分、脇坂が相手MF野津田に倒され、野津田にイエローカード。
 12分、マルシーニョが左から逆サイドから折り返し、家長がシュート、相手DF。
 14分、追加点。相手スローインをシミッチがカット、家長、知念とつないで橘田が左のマルシーニョへパス、マルシーニョからのワンタッチループパスを受けた脇坂が左回りに反転してシュート、これが左ポストに当たってゴールイン。2−0。今季4点目。
 21分、ペナルティーエリア左で山根からのパスを受けた脇坂が相手DF住吉に倒され、PK獲得。いつもは家長が蹴るが、いつの間にか知念が立っている。
 ここで広島がまた二人同時交代。エゼキエウに代えてベン・カリファ、FWビエイラに代えてソティリウを入れる。ツートップか。
 PKは知念が右へ決めて3−0。やれやれ。ひと安心。後でフロンターレHPの知念のコメントを見たら、「アキさんにお願いしてゴリ押ししたら3回くらいで譲ってもらった」らしい。フロンターレもそろそろ交代でチャナティップを入れるのか。
 27分、29分と相手右サイドから満田や川村が攻め込むが、橘田やDF陣がクリア。
 33分、追加点。佐々木が左サイドを攻めあがってマルシーニョへパス、マルシーニョのシュートを相手GKがはじくが、ファーでフリーの家長がダイレクトで蹴りこみ、4−0。家長は10点目。試合後のインタビューで「2点目はいつもクールな家長選手も嬉しそうでしたね」と言われると「知念にPKを取られたのでもう1点取れてよかった」。
 直後に広島が五人目の交代。DF住吉に代えて今津を入れる。
 38分、フロンターレがやっと二人同時交代。知念に代えて小林、シミッチに代えて遠野を入れる。おそらく橘田がアンカーになり、遠野がインサイドハーフに入ったと思う。
 40分、相手FWソティリウがドリブルからシュートをねらうが、遠野が戻ってブロック。
 42分、フロンターレが三人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 直後にフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを拾った宮城が左からクロス、ファーで家長がダイレクトシュート、相手GK。これで得たフロンターレの右CKを脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 追加タイム4分。47分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて瀬古、家長に代えてチャナティップが入る。
 49分、広島の右CK。ショートコーナーから、相手MF野津田がシュート、右ポストに当たって助かる。こぼれを必死にクリア。GKソンリョンが顔で防いだのかと思ったが、ポストにぶつかって顔を少し傷めたようだ。
 4−0でタイムアップ。勝点52として2位浮上。広島は勝点50のままで3位に入れ替わり。ただしマリノスも福岡に1−0で勝って勝点55に。福岡は16位に下降。4位鹿島は京都と1−1で引き分け、勝点46。川崎とマリノスは27試合、広島と鹿島は29試合なので、実際にはもう少し差がある感じか。
 次は9/14水曜に名古屋と、週末土曜には柏といずれもアウェイで対戦。9/14には、ACL組のマリノス、神戸、浦和の26節の試合もある。

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サッカー短評 (2022.9/3)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 2対1 (2022.9/3 レモンス) 第28節

 せっかく先制したが、後半早々にPKを与えて追いつかれ、さらに追加タイムに失点して逆転負け。こちらは中二日、ベルマーレは中12日。全体的にベルマーレが押し込んでいる時間が長かった。マリノスが引き分けたのに、勝点を上乗せできず、3位に後退。気温26.2度、湿度75%。観客12083人。主審は飯田さん。NHK解説は山本さん、実況は酒井アナ。後半から見たDAZN解説は福田さん、実況は下田アナ。
 先発は前節と同じ。GKソンリョン。DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントツプ知念。ベンチに大島、瀬古、遠野など。
 ベルマーレは3-1-4-2。瀬川と町野のツートップ。二列目に平岡とタリク。左右のウイングバックに元フロンターレの中野嘉大と石原、アンカーに茨田。DF杉岡、大野、岡本。GK谷。ゲームキャプテンは杉岡。ベンチに山田直輝、元フロンターレの阿部、ウェリントンなど。
 3分、中盤相手右サイドでベルマーレのFK。杉岡が蹴るが、だれにも合わずに枠の左へ。
 ベルマーレはロングキックを前線の長身FW町野へ入れてくるが、収める前にフロンターレがクリア。元フロンターレの中野も左サイドからよく攻めてくる。フロンターレはボールを保持していても攻撃の糸口がつかめない。
 12分、山根からの斜めのパスをペナルティーエリア左角付近で受けた知念は相手DFを背負ったまま反転してシュート、相手GK。
 14分、シミッチのクリアを拾われ、相手MF岡本にミドルシュートをうたれるが、枠の外。
 19分、先制。フロンターレの右CK。NHK解説の山本さんが「フロンターレはCKからの得点が最も多いチーム」と言う。本当か。脇坂が蹴り、ニアでシミッチが相手をひきつけ、その背後で谷口がフリーでヘディングシュート、これが知念に当たってゴールイン。1−0。
 24分、飲水タイム。
 26分、相手MFタリクのシュートをクリアしてベルマーレの右CK。茨田が蹴るが、杉岡のヘディングシュートは枠の外。
 相手FW町野は前線で張っているだけでなく、左へ開いてパスも出す。もう一人のFW瀬川もなかなか危険なプレーをする。41分には、ロングボールのクリアを拾われ、最後は相手MF平岡にペナルティーエリア内でシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 43分、車屋の攻め上がりからのクロスをクリアされてフロンターレ左CK。脇坂がニアへ蹴るが、味方に当たってゴールラインを割る。
 追加タイム1分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、マルシーニョに代えて宮城を入れる。中二日なので疲労を考えて早めに交代したのだろうが、後から見ると、交代で入った選手がよく効いたとは思えず。後半からDAZNに変更。DAZN解説の福田さんは試合後、「去年までのフロンターレは交代した選手が違いを見せることができた。今年は選手層が薄いと言える」と言っていた。
 2分、宮城のドリブルをクリアされてフロンターレ左CK。大島がニアへ蹴るが、相手DF。
 5分、スローインのボールをカットされ、相手選手にスルーパスを出され、相手FW町野が走りこむ。ジェジエウが追いかけるが、町野に体を前にいれられて倒してしまい、PKの判定。主審はVARと交信していたが、判定は変わらず。町野にPKを決められ、1−1。町野は久しぶりの得点らしい。
 10分、相手FW瀬川にロングシュートを打たれるが、枠の外。
 ベルマーレのプレスにボールを失い、なかなかシュートまでいけない。14分、ロングボールを橘田が落とし、大島がボレーシュートをうつが、ヒットせず枠の左。
 17分、ベルマーレが一人目の交代。MF平岡に代えて山田直輝を入れる。
 24分、フロンターレが三人目の交代。ジェジエウに代えて山村を入れる。
 27分、相手MF茨田にペナルティーエリア右に入られ、折り返しを相手FW瀬川にシュートされるが、山根が防ぐ。
 31分、フロンターレが四人目の交代。シミッチに代えて小林を入れる。大島と橘田が一列下がって4-4-2か。
 33分、ベルマーレが三人同時交代。タリクに代えて池田、FW町野に代えて元フロンターレの阿部浩之、DF岡本に代えて舘を入れる。
 37分、38分と相手FW瀬川にシュートされる。2本目は左ポストに当たる。
 38分、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて瀬古を入れる。瀬古と大島のダブルボランチか。
 41分、大島からのループパスを受けた小林がゴールライン際からシュートするが、相手DFに防がれ、フロンターレの左CK。
 ここでベルマーレも五人目の交代。瀬川に代えてウエリントンを入れる。CKを大島が蹴るが、シュートに至らず。
 追加タイム5分。46分、右サイドから攻め込み、知念を初め、連続シュートを打つが、相手DFに防がれる。47分にも宮城からの横パスを受けた小林が反転してシュートするがヒットせず。
 48分、失点。相手GK谷からのパスを受けた相手左DF杉岡が前方へロングスルーパス、途中で阿部がまたいで山田が受ける。山田がペナルティーエリア左に走りこむ間に阿部は中央へ走り、山田からの折り返しをきれいに合わせて1−2。
 50分、左サイドから車屋がクロス、知念がヘディングシュートするが、相手GK。1−2でタイムアップ。

サッカー短評 (2022.8/31)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 4対0 (2022.8/31 等々力) 第20節

 大量4得点無失点で暫定首位浮上。7/4、サガン鳥栖に選手を含むコロナ陽性者が多数発生してチームが活動休止になり、試合も中止。7/8、代替開催日は、8月31日(水)と発表された。前半26分、家長の右足クロスを先発した知念が豪快なダイビングヘッドで先制。鳥栖は前半飲水タイム後に布陣変更してFW垣田のシュートもあったが、得点できず。後半早々の2分には、フロンターレが右CKからシミッチの初得点。11分には、相手FKの脇坂のクリアからマルシーニョを走らせ、美しいループシュートが決まってカウンターから追加点。さらに43分、途中出場の宮城、小林、大島で4点目。大島は2021年7/17の清水戦以来のリーグ戦ゴールとか。最後は谷口を下げ山村を入れて逃げ切った。気温28.1度、湿度75%。主審は山本さん。DAZN解説は佐藤寿人、実況は桑原アナ。
 先発は、戻ってきたGKソンリョン。DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ知念。ベンチに大島、小林、瀬古、遠野など。
 鳥栖は、4-2-3-1。ワントップに垣田。トップ下に元フロンターレの森谷。左右のシャドーに岩崎と広島から移籍の長沼。小泉と福田のダブルボランチ。DF中野伸哉、ジヤゴ、ファン・ソッコ、原田。GKパク・イルギュ。キャプテンはGKパク。ベンチに藤田、小野裕二、西川潤など。
 5分、相手MF長沼のミドルシュートをクリアして鳥栖の右CK。森谷が蹴り、ニアへ相手DFジエゴが走りこむが、オフェンスファール。知念がクリア。
 19分、家長が右サイド深い位置からクロス、こぼれを逆サイドの車屋がミドルシュート、相手DFに当たり枠の右。これで得た右CKを脇坂が蹴るが、大きすぎて誰にも合わず。
 24分、飲水タイム。ここまでフロンターレがボール支配しているが、実況席では「今までも鳥栖は飲水タイムでがらっと変えてくることがあった」。
 26分、先制。山根の相手ボールカットから右サイド家長へ。家長は深い位置で相手DFとの間合いを計りながら意表をついて右足でクロス、知念がニアへ走りこんでダイビングヘッド、1−0。角度の違うカメラのリプレイを見たら、知念が飛び込んだ方向とゴールが決まった方向の角度が90度くらいあった。
 鳥栖は、失点後、システムを変更し、3バックにしてジエゴが左ワイドに上がり、垣田と森谷のツートップにしたらしい。
 32分、マルシーニョが相手DFに倒され、ファン・ソッコにイエローカード。左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。
 39分、山根からのパスを受けた知念がシュート、ややあせったのか、枠の上。
 40分、鳥栖のカウンター。相手ボランチ福田が縦パス、相手FW垣田が受けて反転、ミドルシュートを打たれるが、GKソンリョン。
 45分、フロンターレがパスをつなぎ、インナーラップした山根が中央からスルーパス、走りこんだマルシーニョがフリーでゴール右下にシュートを決めたが、VARオンリーレビューでオフサイドの判定。
 追加タイム3分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から鳥栖が二人同時交代。FW垣田に代えて本田、岩崎に代えて西川を入れる。また4バックに戻したらしい。
 2分、追加点。家長がペナルティーエリア右から入れたクロスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ニアで谷口が相手DFを引き付けて跳び、その背後に走りこんだシミッチがヘディングシュート、これがゴール左に決まって2−0。シミッチは昨季加入後、リーグ戦では初得点とか。鳥栖は後半出鼻をくじかれた。
 3分、相手FW本田のドリブルを谷口がクリア、鳥栖の左CK。森谷が蹴るが、ニアでクリア。
 6分、惜しいチャンス。家長が倒され、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ファーでジェジエウがヘディングシュート、枠の右へ飛んだが相手GKが防ぐ。
 9分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。
 10分、シミッチが相手FW西川を倒して相手右サイドで鳥栖のFK。ここで鳥栖が三人目の交代。ボランチ福田に代えてFW小野裕二を入れる。
 11分、追加点。鳥栖のFKは森谷が蹴るが、味方に合わず。脇坂が前方へ大きく蹴り出すと、一人残っていたマルシーニョが走りこんでドリブル、相手DF二人を抜き去り、相手GKが飛び出してきたところへすかさず、長いループシュート。見事に決まって3−0。
 16分、相手FW本田にドリブルされペナルティーエリア手前左からシュートされるが、枠の上。18分、鳥栖の右CK。森谷がニアへ蹴るが、味方に合わず。
 19分、鳥栖が四人目の交代。森谷に代えて菊地を入れる。フロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて大島、マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 21分、相手右サイド長沼がスルーパス、走りこんだ相手FW西川がペナルティーエリア手前右からシュート、枠の右。
 25分、飲水タイム。フロンターレが二人同時交代。足がつった知念に代えて小林、ジェジエウに代えて山村を入れる。
 31分、フロンターレの左CK。大島がニアの宮城へ蹴るが、相手DF。32分、シミッチのミドルシュートは相手GK。このほか、家長やシミッチから小林へ向けてクロスを入れるが、うまく合わない。宮城も左サイドを突破できない。
 逆に、シュートまで持ち込めなかった後、相手GKやDFからカウンターをしかけられるが、DF陣が対応。
 39分、フロンターレのカウンター。宮城が左サイドから中へ切り込み、シュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。大島が蹴るが、オフェンスファール。
 41分、鳥栖が五人目の交代。DFジエゴに代えて、早大からの特別強化指定選手のDF平瀬を入れる。
 42分、追加点。車屋が持ち上がって左サイドから前方へスルーパス、宮城が走りこんで受け、ペナルティーエリア左横からゴール前に低いクロス、ニアへ走りこんだ小林が相手DFともつれながらシュート、これは相手GKにはじかれるが、こぼれに走りこんだ大島がきれいに押し込み、4−0。
 43分、フロンターレが五人目の交代。谷口に代えて瀬古を入れる。車屋がCBに回り、瀬古は左SBに入ったようだ。キャプテンマークは車屋が受け取ったらしい。
 45分、宮城が左サイドからペナルティーエリア左に入ってシュート、枠の右。
 追加タイム4分。47分、左サイドから攻め上がり、最後は小林がシュートするが、枠の左。
 49分、右サイド家長からのクロスに小林と宮城が走りこむが、オフサイド。4−0でタイムアップ。
 勝点49に積み上げ暫定首位に。ただし勝点48のマリノスより1試合多く消化。鳥栖は勝点37で8位のまま。この日のもう1試合、福岡対ガンバ大阪の第24節は、ガンバが1−0で勝ち、勝点28として13位に浮上。福岡は12位のまま。

サッカー短評 (2022.8/27)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 2対1 (2022.8/27 等々力) 第27節

 3位対4位対決を制して、暫定3位に入れ替わって浮上。前半8分に家長がペナルティーエリアで倒されてPK獲得。自ら決めて先制。さらにマルシーニョが倒されて得たFKを脇坂が直接決めて追加点。その後は、鹿島に攻められ、ボール支配率も39対61と大幅に上回られたが、全員守備をさぼらず耐えた。後半5分に1点返されたが、フロンターレにも惜しいチャンスはあった。相手のこぼれ球がフリーのマルシーニョの足元に入ったときと、右CKからシミッチがヘディングシュートしたとき。いずれも相手GKに防がれた。フロンターレは途中でシステムを4-4-2のような形に変更。鹿島は最後、新外国籍選手などを投入してパワープレーをしかけてきたが、フロンターレも復帰した知念や大島を入れて対抗し、逃げ切りに成功。後半に追加点をとれると尚よかったが、首位マリノスを追い上げるために重要な試合に勝ち、勝点46とした。気温29度、湿度66%。観客はチケット完売の20757人。主審は佐藤さん。DAZN実況は下田アナ、解説は水沼さん。
 先発は、GK丹野。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ小林。GK丹野は昨年5月以来のリーグ戦先発らしい。GKソンリョンは家族の事情でベンチ外。他にチャナティップやケガしたダミアンもいない。ベンチには車屋、大島、知念、宮城など。
 鹿島は鈴木優磨とカイキのツートップ。中盤はダイヤモンド型で、トップ下に仲間、左右に和泉と樋口。アンカーに出場停止明けのディエゴ・ピトゥカ。DF広瀬、三竿、関川、安西。GKクォン・スンテ。キャプテンは鈴木。ベンチにDFブエノ、小田、小川優介、舩橋、中村亮太郎、エレケなど知らない名前がずらずら。岩政新監督3試合目。「新しいシステムを試し、人も入れ替えた」らしい。
 立ち上がりはフロンターレのプレスがよくはまった。
 3分、相手FWカイキのスルーパスに相手右MF樋口が走りこみ、クロスを上げるが、オフサイド。
 6分、家長がドリブルでペナルティーエリア右に入ると、相手MFピトゥカが肩に手をかけて倒してしまい、イエローカード。主審がフロンターレにPKを与えたところで、VARチェック。何をチェックしているか不明だったが、そのままPKとなり、家長が左上に決めて1−0。解説の水沼さんが「あそこに蹴られたら、止められない」。
 10分、相手MFピトゥカのミドルシュートは枠の外。
 13分、マルシーニョがドリブルで左サイドから中へ切り込むと、相手MFピトゥカが倒し、ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。これを脇坂が低く強いキックを蹴ると、相手DF安西にかすってファーサイドのポストに当たってゴールイン。2−0。難敵鹿島に早い時間に2点リードとは、思わぬ展開。
 この後は鹿島が攻勢を強め、サイド声檄やロングボールを入れられるが、DF陣が跳ね返す。試合後に鬼木監督は「2点とった後、少し下がってしまった」と言っていた。
 21分、鹿島のミスパスがフリーのマルシーニョの足元に入り、マルシーニョは相手GKと1対1ですかさずシュートするが、相手GKが飛び出して止める。残念。
 25分、脇坂が右に開いた小林とパス交換してゴール前に走りこむが、小林からのクロスはぎりぎりで相手DFが先に触シュートできず。惜しかった。
 26分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、シミッチがフリーでヘディングシュート、相手GK正面。
 直後に鹿島のカウンター。相手GKがすばやくスロー。シミッチが相手FW鈴木のドリブルをファールで止めてイエローカード。
 27分、相手MF樋口がマルシーニョとの競り合いで足を高く上げてイエローカード。
 直後に飲水タイム。
 31分、フロンターレのカウンター。相手ボールをカットして、家長がペナルティーエリア右角からクロス、ファーで走りこんだマルシーニョがヘディングシュート、枠の外。マルシーニョは、34分にもシュートするが、相手GK。
 36分、マルシーニョがドリブル、相手DF関川に倒され、関川にイエローカード。この試合はカードが多い。左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 38分、相手FW鈴木のドリブルをクリアして鹿島の左CK。これを相手MF樋口が蹴り、相手FWカイキが競るが、DFがクリアして再度鹿島の左CK。樋口が蹴るが、GK丹野がはじく。これを拾われて右サイドからクロスを入れられるが、クリアして鹿島の右CK。これも樋口が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 43分、また鹿島の左CK。樋口が蹴り、相手DF関川が頭で触るが、枠の右へ切れる。
 追加タイム3分。47分、相手が攻めあがり、家長が対応したところ、ファールの判定。自陣ペナルティーエリア左横で鹿島のFK。三竿が直接狙うが枠の上。ゴール前の攻防で山根が倒れているが、しばらくして立ち上がる。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 1分、相手左サイドから相手FW鈴木に向けてクロスを上げられ、登里が競る。登里の腕にボールがかすったのがハンドかどうかVARのチェックが入るが、そのまま続行。
 4分、相手FW鈴木が右サイドからクロス、クリアして鹿島の右CK。相手MF樋口が蹴り、こぼれを相手FW鈴木がクロス、DFがクリア。さらに5分、相手左サイドSB広瀬からのクロスは枠の右でゴールラインを割る。
 7分、失点。相手右サイドからのクロスをいったんは跳ね返すが、こぼれを拾われ、相手左サイドから樋口が速いロングクロス、走りこんだ相手MF仲間がピンポイントヘディングシュートを右下に決め、2−1。
 9分、フロンターレの左CK。脇坂がファーへ蹴り、ジェジエウが触るが、相手GK。
 10分、鹿島のカウンター。相手GKからボールを受けた相手左SB広瀬が攻めあがってクロス、ファーの相手FW鈴木に合わず、ラインを割る。解説の水沼さんが「鹿島は後半、カイキと鈴木優磨を左右逆にしたようだ」。
 11分、相手MF樋口が鋭いシュート、GK丹野が防ぐ。これで与えた相手右CKを樋口が蹴るが、ニアでシミッチがクリア。さらにこぼれを拾われて攻められるが、全員で耐える。
 14分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えて知念、登里に代えて車屋を入れる。
 16分、右サイドからパスをつないで、最後は橘田がシュート、相手DF。フロンターレの右CK。
 ここで鹿島が一人目の交代。トップ下の仲間に代えて舩橋を入れる。CKは脇坂が蹴るが、そのままラインを割る。
 23分、相手FW鈴木を止めた橘田にイエローカード。中盤相手右サイドで鹿島のFK。樋口が蹴るが、家長がクリア。
 26分、飲水タイム。ここでフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、マルシーニョに代えて遠野を入れる。鹿島も二人同時交代。樋口に代えて中村、和泉に代えて190cmの新加入FWエレケを入れる。鹿島は中村がアンカーに入り、ピトゥカが右MFに回る。エレケは身長の割にヘディングは得意でないらしい。
 31分、中盤右寄りでフロンターレのFK。脇坂がいないので、家長が蹴るが、相手DF。続くフロンターレの左CK。遠野が蹴るが、これも相手DF。
 34分、相手左SB広瀬からのクロスを相手FWカイキが頭に当てるが、大きく枠の左。
 36分、遠野が相手FW鈴木に倒され、左サイド深い位置でフロンターレのFK。家長がファーへ蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、枠の外。
 42分、相手左サイドからSB広瀬がフリーでクロス、ゴール前で相手FWエレケと鈴木が競るが、合わず。
 43分、鹿島が四人目の交代。FWカイキに代えてブエノを入れる。
 44分、相手左サイドからCB三竿がクロス、入ったばかりの相手FWブエノがダイビングヘッド、枠の右。
 45分、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて山村を入れる。5バックか。
 追加タイム5分。
 47分、中盤からロングボールを何回も入れられるが、相手FW鈴木のポストプレーはシミッチがクリア。
 2−1でタイムアップ。勝点46とし、暫定3位に浮上。鹿島は勝点44のままで4位に後退。首位マリノスと試合数で並び、勝点2差とした。2位広島はセレッソに3−0で勝ち、2位キープ。セレッソも6位のまま。
 ACL組のマリノス(対磐田)、神戸(対湘南)、浦和(対札幌)の27節は10/12(水)。なお、ACL東アジア地区の準決勝は、浦和が全北に勝ち、2月の決勝は西アジア地区のチームとホーム&アウェイで対戦する。

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サッカー短評 (2022.8/20)

アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ 1対4 (2022.8/20 ベススタ) 第26節

 幸先よく前半7分に先制。しかし、22分に失点すると、途端に全体が重くなり、攻守ともちぐはぐに。しかし前半終了間際にマルシーニョの2点目が決まって一息。後半も互角にボールをつながれ、押される場面もあったが、19分にマルシーニョの見事なハットトリック、28分には、遠野の華麗な切り返しで得たPKを家長が落ち着いて決め、突き放した。前節の京都戦が台風で延期になり、休みがしっかり取れて戦術練習もできたのはよかったが、負傷交代したダミアン、競り合いでしばらく倒れていた谷口など心配だ。ベンチ入りの選手が6人で、現地入りしてから怪我人が出たとのこと。これも心配。気温31.1度、湿度78%。観客9651人。主審は清水勇人さん。DAZN解説は、福岡OBの中払。声出し応援検証対象試合。久々にサポーターの歌う「アヴァンテ」を聞いた。
 先発は、GKソンリョン。DF橘田、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。マリノス戦と同じ先発とのこと。ベンチに車屋、山村、小林など。一度は復帰した、佐々木や登里がいない。
 福岡は、3-5-2。ルキアンと山岸のツートップ。二列目に城後。平塚と前のダブルボランチ。左右のウイングバックに志知と湯澤。DF宮、グローリ、柳。GK村上。キャプテンは前。ベンチにジョン・マリ、フアンマ、クルークスなど。実況アナが「これは実質5バック」と言えば解説の中払も「志知と湯澤は家長とマルシーニョに対応」と言う。
 2分、谷口が左前方にロングフィード。攻撃はシュートまでいけず。谷口は蹴った後、滑って倒れていた。雨上がりなのか。3分にも、谷口からのサイドチェンジのパスを受けた家長がクロス、ダミアンが落としたボールをチャナティップがシュート、相手DF。
 6分、中盤左寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 7分、先制。家長からのパスを受けた脇坂がワンタッチでスルーパス、走りこんでいた山根がクロス、マルシーニョが合わせて、1−0。解説の中払が「家長が構えたところでマルシーニョがDFの前に入っていて、この時点でもうどうしようもない」。
 実況アナが「福岡は先制された試合は9戦9敗」と言う。地元の放送局ではないのか。フロンターレは先制した13試合は10勝1分2敗とか。
 15分、福岡は10番の城後がパスをさばく。ボールを受けた相手ボランチ前がミドルシュート、枠の外。17分、相手DFグローリのロングフィードを相手FWルキアンが落とし、相手FW山岸がミドルシュート、これも枠の外。
 22分、失点。相手右DF柳が攻め上がってペナルティーエリア手前からフリーでループパスを送ると、山岸がジェジエウの背後に走りこんでワンタッチシュート、1−1。解説の中払は「山岸はクロスの出し手にプレスがかかっていないのを見て走りこんだ」と言う。柳には、マルシーニョとダミアンか誰かがマークにいったが、間に合っていなかった。
 23分、飲水タイム。
 再開直後には少し持ち直すが、全体にプレスも遅く、15分過ぎからの悪い流れを断ち切れない。
 34分、中盤で福岡のFK。平塚が蹴り、ファーで折り返されるが、DF陣がクリア。
 37分、チャナティップからのパスを受けたマルシーニョが切り込んでシュート、相手GK。
 42分、中盤でこぼれ球を拾った相手FWルキアンがドリブルで持ち上がり、シュートまで行くが、谷口が詰め寄り、枠の外へ。
 44分、シミッチが家長とのパス交換からペナルティーエリア右でシュート、相手DF。こぼれをダミアンがオーバーヘッド、枠の外。
 45分、追加点。フロンターレのカウンター。相手MF平塚の横パスを山根がカット、すかさず前方へ送ると、家長が必死に右サイドライン際で追いつき、中を確認すると右足のループでクロス、ゴール前でダミアンが競り勝って落とすと、相手DFに当たったボールがマルシーニョの足下にころがり、マルシーニョはすかさず回し蹴りのように左下に流し込んだ。2−1。
 追加タイム2分。47分、ダミアンが足を傷め、担架で退場。フロンターレが一人目の交代。ダミアンに代えて小林を入れる。直後にハーフタイム。

 後半は開始からフロンターレが二人目の交代。チャナティップに代えて遠野を入れる。福岡も一人目の交代。城後に代えてジョン・マリを入れる。
 1分、相手FW山岸が谷口と接触、二人とも倒れる。山岸にイエローカード。
 5分、脇坂からのパスを受けた遠野がミドルシュート、枠の上。6分、脇坂が倒されて中盤左寄りでフロンターレのFK。やや遠いものの脇坂が直接ねらうが、枠の上。
 7分、福岡の右CK。平塚が蹴り、ファーで相手FW山岸がヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。9分にも相手右CK。平塚が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 このゴール前の攻防で相手FW山岸が傷み、福岡が二人目の交代。山岸に代えてフアンマを入れる。福岡の攻撃が勢いを増し、11分の相手FK、13分の相手FWフアンマのシュート、14分にも相手FWマリにボールカットされるなどあったが、全員で守る。
 15分、フロンターレも三人目の交代。脇坂に代えて車屋を入れる。車屋は左SBに入り、橘田が右のインサイドハーフに回る。
 17分の相手左サイドからのクロス攻撃をしのぎ、最後はGKソンリョンが収める。
 19分、追加点。谷口が大きくサイドチェンジ、家長がピタッと足下で収め、橘田とパス交換してクロス、走りこんだマルシーニョがヘディングシュートで押し込む。3−1。マルシーニョはプロ初のハットトリックと試合後のインタビューで答えていた。谷口はこのフィードを蹴った後も滑っていた。
 22分、相手左サイドで福岡のFK。平塚が蹴り、GKソンリョンがはじく。こぼれを相手ボランチ前がミドルシュート、DF陣が防ぐ。
 23分、フロンターレのカウンター。遠野がドリブルでペナルティーエリアに入ると、相手DFグローリに手で左腕を引っ張られて倒されPKを得る。グローリにイエローカードが出されたが、VARが介入し、だいぶ待たされたあげく、映像確認なしでレッドカードに変更。「DOGSOという判断でしょう」と解説の中払。PKは家長が落ち着いて右サイドネットに決め、4−1。
 29分、飲水タイム。
 30分、福岡が二人同時交代。FWルキアンに代えてMFクルークス、MF湯澤に代えてDF前嶋を入れる。クルークスは左MFに、左にいた志知が右の湯澤のいたところに回る。4バックにして4-4-1に変えたらしい。
 33分、左に流れた家長からのクロスをマルシーニョがヘディングシュート、惜しくも枠の外。
 37分、福岡の左CK。クルークスが蹴るが、ニアで小林がクリア。こぼれを前にシュートされるが、枠の外。
 38分、福岡が五人目の交代。志知に代えて輪湖を入れる。
 39分、相手MFクルークスからのスルーパスに走りこんだ相手FWマリにシュートされるが、GKソンリョンが体で止める。
 43分、相手MF前からのパスを左サイドから相手FWフアンマが頭で折り返し、相手FWマリがヘディングシュート、枠の上で助かる。
 追加タイム5分。47分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて山村、家長に代えて瀬古を入れる。山村はダブルボランチになったのか。
 48分、49分と相手右サイドからクロスを上げられるが、シュートは打たせず。4−1でタイムアップ。
 勝点43(得失点差11)として暫定3位に浮上。福岡は13位のまま。5位の広島が17位ガンバを5−2で下し、勝点44で暫定2位浮上。3位柏は12位清水と1−1で引分けにもちこみ、勝点43(得失点差7)で暫定4位。清水は11位に。同じ勝点43で暫定6位に後退していた鹿島は翌日8/21に湘南と1−1のドロー、勝点44として暫定3位。フロンターレは暫定4位に。
 ACLに勝ち残っているマリノス(対京都)、浦和(対セレッソ)、神戸(対FC東京)の試合は9/14。

サッカー短評 (2022.8/13)

川崎フロンターレvs.京都サンガ 中止 (2022.8/13 等々力) 第25節

 なんと8/13夕方、台風8号が関東地方通過で試合開催中止。代替日は未定。今季は代替開催が多い。
 他に、FC東京対セレッソ、マリノス対湘南も中止。試合のあった11位札幌対18位神戸は2−0で神戸が勝ち、最下位脱出。札幌は11位のまま。17位磐田対9位浦和は6−0で浦和が大勝、7位に浮上。磐田は最下位転落。
 さらに翌日8/14の試合で5位鹿島(勝点40)と6位広島(勝点38)が勝ったため、2位と5位に浮上し、勝点40のフロンターレは6位に後退。

サッカー短評 (2022.8/11)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 2対2 (2022.8/10 等々力) ルヴァンカップ準々決勝第2レグ

 2点先取したのに、後半追加タイムに耐え切れずアウェイゴール2発許して敗退。残念。天皇杯に続けてカップ戦勝てず。四回も準優勝したこのカップ戦とは相性悪いかも。気温29.5度、湿度70%。観客13877人。主審は岡部さん。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフにチャナティップと橘田。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。
 セレッソは4-4-2。上門とタガートのツートップ。左右のアウトサイドに為田と毎熊。鈴木徳真と奥埜のダブルボランチ。DF山中、鳥海、西尾、松尾。GKキム・ジンヒョン。キャプテンは西尾。

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サッカー短評 (2022.8/7)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対1 (2022.8/7 等々力) 第24節

 劇的な勝利。前回対戦で2−4と敗れている首位マリノスとのホームゲーム。マリノスのハイプレスに苦しんだが、前半25分、復帰した山根のダイレクトクロスに飛び込んだダミアンが頭で押し込み、先制。しかし、前半追加タイムにマリノスのカウンターで、相手FWエウベルの巧みなドリブルからのスルーパスが仲川に通り、仲川はジェジエウをかわし、飛び出てきたGKソンリョンとの1対1をもかわしてポンと流し込まれ、1−1でハーフタイム。後半も10分に相手ボランチ喜田のシュートが右ポストに当たるピンチもあった。が、谷口とジェジエウのCBコンビがしっかり守り、途中から瀬古を投入してシミッチとダブルボランチにしたことで中盤も安定した。また、33分に主審が足を傷めて第4審と交代したこともあり、後半追加タイムが8分もあった。フロンターレは最後の交代でダミアンに代えて山村を入れ、CF起用。しかし、攻めあがって頭でパスをつないだジェジエウの足がつって、山村をCBにジェジエウを前線に上げた。これが最後に功を奏し、54分、家長からのクロスをジェジエウが競り勝ってヘディングシュートを決め、逆転勝利。これで暫定4位に浮上。気温28度、湿度76%。観客20704人。主審は木村さん。DAZN解説は福田さん、実況は西岡アナ、ピッチレポーターは日々野さん。
 先発は、GKソンリョン。DF橘田、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに佐々木が戻ってきた。他に瀬古、山村、宮城など。車屋と登里はまだベンチ外。
 マリノスは4-2-3-1。ワントップにアンデルソン・ロペス。左右のワイドにエウベルと仲川。トップ下に西村。藤田と喜田のダブルボランチ。DF永戸、エドゥアルド、岩田、小池。GK高丘。キャプテンは喜田。ベンチにレオ・セアラ、マルコス・ジュニオール、水沼、畠中などレギュラークラスが多い。
 マリノスはとにかく縦に速い。仲川がGKソンリョンにプレス、ワントップのロペスもCBの二人にプレス。トップ下の西村は運動量が売りで、シミッチをマーク。最後尾から中盤につなぐビルドアップをはばむ。西岡アナと解説の福田さんが「シミッチに持たせない」「シミツチから展開させない」と指摘するように、シミッチはいつもならボールを受けてからパス先を探すが、それができずにバックパスを連発。
 フロンターレの前線では、ダミアンにエドゥアルドがつき、マルシーニョは小池が見張る。チャナティップがシミッチや橘田、マルシーニョとのつなぎ役を試みているが、なかなかうまくいかず。
 8分、マリノスの左CK。左利きの永戸が蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 9分、左へ流れた家長がチャナティップからのパスをペナルティーエリア左深い位置からシュート、相手GK。
 14分、シミッチのロングフィードを受けたマルシーニョからの折り返しを、ペナルティーエリア手前中央で受けた脇坂がワンタッチシュート、惜しくも枠の左。
 15分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ニアで谷口が頭に当てるが、枠の外。
 19分、中盤相手右サイドでマリノスのFK。永戸が蹴るが、シミッチがクリア。こぼれをエウベルがミドルシュート、枠の右。
 24分、ダミアンが相手DFエドゥアルドに後ろから両手でつかまれて倒れ、フロンターレのFK。脇坂が蹴るがシュートに至らず。
 25分、先制。谷口が右前方にロングフィード、走りこんだ山根がタイレクトでゴール前へクロス、ダミアンが体を投げ出して頭で押し込み、1−0。
 VARがチェックしていると実況が言っている最中に飲水タイムになり、心配だったが、飲水タイム後、マリノスのキックオフで再開し、ひと安心。ダミアンのJ1通算50得点になる。解説の福田さんが「山根が復帰したのは大きい」と賞賛。
 29分、ルーズボールをダミアンと相手MF西村が競り合い、二人とも倒れる。ダミアンは立ち上がるが、西村は一度はプレーを再開するも、すぐに自分で交代サインを出し、担架で退場。少しの間マリノスは10人で戦う。
 34分、マリノスが一人目の交代。西村に代えてマルコス・ジュニオールを入れる。
 38分、相手FW仲川がペナルティーエリア手前右からクロス、相手FWロペスが走りこむが合わずにラインを割る。41分には相手左サイドからマルコスがクロスを入れるが、ジェジエウがクリア。
 43分、相手ボランチ喜田が左サイド深い位置からクロスをあげるが、山根がクリアしてマリノスの左CK。これを永戸が蹴るが、シミッチがクリア。
 45分、ルーズボールを喜田と競り合ったダミアンにイエローカード。ジャンプしたときの腕が喜田の顔に当たったらしい。解説の福田さんは「跳ぶとバランスをとるために腕は使うし、身長差があるから」と言う。これで与えたマリノスのFKを永戸が蹴るが、DF陣がクリア。
 追加タイム3分。48分、チャナティップからのサイドチェンジのロングパスを受けた山根が先制点のときのようなクロスを入れるが、今度は相手DFにクリアされ、マリノスのカウンターを受ける。エウベルがドリブルで前進し、攻めあがって手薄なフロンターレ陣内へスルーパス、走りこんだ仲川が待ち構えてスライディングしたジェジエウをかわすと、追いすがる橘田をものともせずにGKソンリョンが滑るのを見極めて、チョンとその上を超えるキックを蹴りこみ、1−1。同点でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。5分、相手FWエウベルにシュートされるが、GKソンリョンが捕る。
 9分、山根のボールカットからマルシーニョにつなぎ、マルシーニョの折り返しをダミアンがシュート、相手DF。15分の家長のミドルシュートは枠の上。
 17分、フロンターレが一人目の交代。チャナティップに代えて遠野を入れる。18分には、マリノスも二人目の交代。FWロペスに代えてレオ・セアラを入れる。
 20分、相手ボランチ藤田からのパスを受けたエウベルが、ペナルティーエリア左角からすばやくパス、これを走りこんだ相手ボランチ喜田が上手くトラップ、すかさずシュートするが右ポストに当たって助かる。解説の福田さんが「喜田はFWのようにうまい。トラップもそうだが体の面の作り方などストライカーのようだ」。
 22分、山根のドリブル突破をクリアされて得たフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ジェジエウのヘディングシュートは相手DF。こぼれをマルシーニョが強烈なシュート、しかし相手GKの前に横たわったエドゥアルドが足で防ぐ。惜しかった。
 24分、飲水タイム。ここでフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて瀬古、マルシーニョに代えて小林を入れる。ここで小林が左ウイングに、瀬古がインサイドハーフに入ったのかと思ったが、4-4-2にして、瀬古はシミッチとダブルボランチ、遠野と家長が左右のワイド、小林とダミアンのツートップにしたらしい。
 27分、小林が倒され、中央でフロンターレのFK。瀬古が蹴るが、相手DFがクリアして今度はフロンターレの左CK。これも瀬古が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを遠野がミドルシュート、枠の外。
 30分、木村主審が左足もも裏を押さえ、マリノスの喜田が交代のサイン。第4審の佐藤さんが準備して主審が交代するまで3分かかる。佐藤さんは何と「J1の笛を吹いたことはない」と西岡アナ。解説の福田さんが「木村主審はつったのではなさそうで心配だ」と言う。佐藤主審は、両チームのキャプテンを呼び、何やら説明してから再開。
 34分、今度はマリノスの喜田の足がつり、交代。マリノスは二人同時交代。喜田に代えて山根陸、エウベルに代えて水沼を入れる。喜田はキャプテンマークをマルコスに渡す。水沼は右ワイドに入り、仲川が左へ回る。
 40分、中盤相手左サイドで家長のファールをとられマリノスのFK。家長がめずらしく主審に抗議。主審は経験がないからたいへんだ。マルコスが右サイドに展開、水沼がクロスを入れるが、DF陣がはじく。
 45分、フロンターレが四人目の交代。ダミアンに代えて山村を入れる。山村はそのままFWに入り、小林とツートップ。
 追加タイム8分。46分、小林がペナルティーエリア手前から難しい姿勢でボレーシュートするが、相手GK正面。
 48分、遠野が倒されて、左サイド深い位置でフロンターレのFK。倒した小池にイエローカード。FKは瀬古がファーへ蹴るが、大きすぎてそのままラインを割る。解説の福田さんが蹴る前に「瀬古はさっきもいいFKを蹴っていた」と期待してくれたのに。
 50分、相手FWレオ・セアラに裏をとられてペナルティーエリア右でフリーにしてしまい、ゴールライン際からGKソンリョンの頭上をねらったシュートをうたれるが、何とGKソンリョンは顔ではじく。これで与えたマリノスの右CKを水沼が蹴るが、DF陣がクリア。
 52分、GKソンリョンからのロングフィードに走りこんだのは何とジェジエウ。相手DFに競り勝ち、頭で前方に落とすと、走りこんだ山根がペナルティーエリアでシュート、しかし相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。
 ジェジエウは攻めあがってジャンプした際に足がつったため、シミッチが伸ばしたが歩けなかったらしい。前線に残り、代わりに山村がCBに回る。試合後のインタビューでジェジエウが語ったところによると「最後は全身がつっているような状態だった」らしい。
 53分、右CKを瀬古が蹴るが、味方に合わず。
 54分、谷口からのロングフィードを小林が家長につなぎ、家長が右サイドからていねいなクロス、ジェジエウが足がつっているのにジャンプしてヘディングシュート、ボールが左ポストに激しく当たって内側に跳ね返り、ゴールイン。2−1。ついに勝ち越し。ジェジエウはゴール裏のスタンドに駆け寄り、サポーターの下に。解説の福田さんはリプレー映像を見ながら「ジェジエウはいったん下がって相手DFの視野から消えてから相手の前に入っている」と解説。
 マリノスのキックオフ直後にタイムアップの笛。
 勝点40(得失点差8)として、暫定4位に浮上。マリノスは勝点48のままで、敗戦はなんと10試合ぶりとか。前日の試合で2位鹿島が広島に0−2で負け、勝点40(得失点差4)で5位に後退(なんと翌日の新聞に今季就任したばかりのバイラー監督解任の報道)。広島は6位。やはり前日に京都に勝った柏が勝点42で2位に浮上。京都は13位に下降。セレッソも土曜の試合で神戸を3−0で下し、3位に浮上。監督交代後一時連勝して降格圏を抜けていた神戸はまた最下位に。

サッカー短評 (2022.8/4)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 1対1 (2022.8/3 ヨドコウ) ルヴァンカップ準々決勝第1レグ

 さらにコロナ陽性が4名出たとの報道で開催が心配されたが、なんとか引き分けたようだ。今季セレッソには、リーグ戦で連敗しており、うちホームの試合では4失点もした。フジNEXTは契約していないのでテレビ放送は見られず。スポーツナビの3分ダイジェストを見た。気温32.3度、湿度60%。曇り時々雨だったらしい。観客9998人。声だし応援検証対象試合とのことで、サポーターの応援が選手たちに聞こえたようだ。主審は西村さん。
 先発は、GKソンリョン。DF橘田、谷口、山村、瀬古。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにはマルシーニョと宮城。ワントップには何と特別強化指定の山田新(桐蔭横浜大)。FW以外は浦和戦とほぼ同じ。ベンチにダミアン、家長、チャナティップ、ジェジエウにGK3人。チャナティップが戻ってきた。
 セレッソは、4-4-2。上門(ウエジョウ)と加藤のツートップ。二列目に鈴木徳真と奥埜。左右のアウトサイドに為田と毎熊。DF山中、鳥海、西尾、松田。GKキム・ジンヒョン。キャプテンは西尾。小菊監督はコロナ陽性で高橋コーチが代行指揮。ベンチには、元フロンターレの原川も。
 3分、瀬古のミドルシュートのこぼれを宮城が拾って右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右奥からクロス、相手DF。
 7分、相手左MF為田からのスルーパスに攻めあがった相手左SB山中がクロス、ニアで相手FW上門がヘディングシュート、枠の外。10分には、相手左サイドでセレッソのFK。山中が蹴るが、味方に合わず。
 14分、シミッチからのループパスに走りこんだ宮城がダイレクトシュート、枠の外。
 16分、相手右CK。鈴木徳真が蹴り、相手DF西尾にシュートされるが、遠野が防ぐ。20分、相手FW上門にミドルシュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。
 23分、飲水タイム。
 27分、相手右MF為田、上門に続けてシュートされるが、いずれもGKソンリョンが「ビッグセーブ」。GKソンリョンはこれ以外にも何本もシュートストップして、チームスポンサーが贈る「アウェイで大賞」を獲得。
 33分、先制。瀬古からのパスを受けた宮城が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右角手前から左へパス、脇坂が後ろ向きで受け、左へターンして奥埜をはずして左足でシュート、ゴール右に決まり、1−0。この調子でリーグ戦でも得点してほしい。
 36分にも、遠野のドリブルから、脇坂がシュートするが、相手DF。続く右CKも脇坂が蹴るが、オフェンスファール。
 40分、相手FW上門からのスルーパスに相手FW加藤が走りこんでペナルティーエリア右からループシュート、GKソンリョンは触れないが、枠の左で助かる。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 後半6分、セレッソが一人目の交代。DF鳥海に代えて舩木を入れる。
 17分、セレッソが三人同時交代。FW上門に代えてタガート、FW加藤に代えて北野、MF為田に代えてパトリッキを入れる。
 21分、マルシーニョからのクロスを後ろ向きで受けた山田がシュート、相手GK。さらに22分、マルシーニョの右足アウトでのクロスを山田がヘディングシュート、決定的だったが相手GKが右足のつま先で触り「ビッグセーブ」。
 27分、飲水タイム。
 28分、フロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて家長を入れる。家長が右ウイングに入って宮城が左へ回ったか。
 30分、セレッソが五人目の交代。MF毎熊に代えて中原を入れる。
 30分、宮城が左サイドからクロス、山田がFKでヘディングシュートしたが、枠の右。
 39分、フロンターレが二人同時交代。脚がつった山田に代えてダミアン、宮城に代えてジェジエウを入れる。おそらく山村とシミッチのダブルボランチ、遠野とダミアンのツートップか。システムは4-4-2らしい。
 44分、失点。相手FW北野からのパスを受けた相手左SB山中が中盤左サイドからロングクロス、相手FWタガートがペナルティーエリア中央で合わせて1−1。VARの確認が入るが、認められる。
 追加タイム5分。49分、セレッソの左CK。鈴木徳真が蹴るが、味方に合わず。
 1−1でタイムアップ。アウェイゴールをとれたのはよかったが、最後の最後で追いつかれて残念。両チームとも倒れ込んだ。

サッカー短評 (2022.7/30)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 3対1 (2022.7/30 埼玉ス) 第23節

 コロナ陽性が結局9人(スタッフ含む)出て、ベンチメンバー5人のうち、GKが3人という異例の事態。練習がよくできなかったらしく、4分と17分に立て続けに失点。後半、PKで1点返したが、さらに40分にも失点。ついに5位に落ちた。気温30.6度、湿度73%。観客35451人。主審は松尾さん。埼玉テレビの解説は元GK都築。DAZN解説は佐藤寿人、実況は桑原アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF橘田、谷口、ジェジエウ、瀬古。アンカーにシミッチ。インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。左右のSBが控えにもいない。ベンチには、GK丹野、安藤、早坂。後は山村と宮城。安藤と早坂はフィールドプレーヤーのユニフォームを着ている。一応、最低登録メンバー13人はクリアしている。
 浦和は、松尾のワントップ。トップ下に江坂。左右のシャドーに関根とモーベルグ。岩尾と伊東のダブルボランチ。DF明本、知念、岩波、酒井。GK西川。キャプテンは西川。ベンチにユンカー、小泉、元フロンターレの馬渡など。
 2分の相手右CKはニアでダミアンがクリア。しかし4分に失点。江坂のパスを受けた右MFモーベルグが橘田とマルシーニョをかわしてペナルティーエリア右からクロス、相手ボランチ伊藤がやや下がり目でうったヘディングシュートが決まって0−1。伊藤の近くにはフロンターレの選手がいたが、一緒にジャンプしていなかった。
 5分、フロンターレの右CK。脇坂がショートコーナーを蹴り、瀬古がクロス、相手DFのクリアを瀬古がミドルシュート、これも相手DF。
 9分、家長のクロスにダミアンが頭の後ろでシュート、相手GK。続くフロンターレの右CKを脇坂が蹴り、谷口がヘディングシュート、枠の外。
 17分、また失点。相手MF関根がシミッチの横のスペースでパスを受けると前線の相手FW松尾にワンタッチパス。受けた松尾が足を滑らすが、こぼれを相手ボランチ伊藤が回収して松尾に再度すばやくパス、立ち上がって走りこんだ松尾はダイレクトシュート、0−2。埼玉テレビ解説の都築は「松尾は滑った後、変に動かなかったのがかえって幸いした」。
 21分、飲水タイム。
 26分、ダミアンが中盤でこぼれ球を拾ってロングシュート、枠の左。
 27分、浦和の右CK。モーベルグが蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 38分、瀬古からの縦パスを受けた脇坂がペナルティーエリア右ゴールライン際から折り返し、ニアでダミアンが押し込もうとするが、相手GK。
 39分、浦和のカウンター。相手MFモーベルグのループシュートをGKソンリョンがはじく。これで与えた浦和の右CKをモーベルグが蹴るが、オフェンスファール。
 追加タイム3分。0−2でハーフタイム。フロンターレの選手は交代要員が少ないので、「後半、必ず足が止まってくる」と都築。さらに「フロンターレは、中盤で浦和の攻撃を限定する動きがない。シミッチの両側のスペースが空いている」とも指摘。

 後半は交代なしで開始。後半からDAZNで視聴。
 2分、相手SB明本が江坂とパス交換して攻め上がり、ペナルティーエリア左に入られてシュートされるが、GKソンリョンが体に当てて防ぐ。ソンリョンからDF陣に檄が飛ぶ。
 6分、谷口が相手FW松尾を倒してイエローカード。ペナルティーエリア手前右で浦和レッズのFK。モーベルグが蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 15分、脇坂がペナルティーエリア手前左からシュート、惜しくも枠の左。
 16分、浦和が二人同時交代。前半、マルシーニョと交錯した時、左のひざを傷めた酒井に代えて馬渡、江坂に代えて小泉を入れる。
 フロンターレは橘田が時々シミッチの横まで入ってダブルボランチのような形でパスをつないでいる。瀬古もときどき攻めあがって右からクロスを入れている。
 20分、フロンターレのカウンター。最後は家長がシュートするが、相手DF。
 22分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 23分、飲水タイム。ここで浦和がまた二人同時交代。ボランチ伊藤に代えて柴戸、FW松尾に代えてユンカーを入れる。
 27分、浦和のカウンター。相手MFモーベルグにドリブルでペナルティーエリアに入られ、シュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。続き相手左CKを馬渡が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 28分、フロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 32分、宮城が左から切れ込み、ペナルティーエリア手前左からシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ニアで宮城がファーへ送り、家長がヘディングシュート、わずかに枠の左。DAZN実況席では桑原アナが「家長は飛び出したGK西川が目に入りましたかね」と言うと、解説の佐藤寿人が「入ったので、枠に打ち込めなかったと思います」。
 33分、フロンターレが二人目の交代。遠野に代えて山村を入れる。山村はFWに入り、脇坂がボランチへ回って4-4-2に。
 34分、浦和のカウンター。相手FWユンカーにパスが出るが、GKソンリョンがゴールエリアを飛び出してクリア。すごい。
 36分、宮城が左サイドからクロス、ペナルティーエリア内で山村が競るが、惜しくも相手DFがクリア。こぼれを橘田が拾ってペナルティーエリア内へ突進、後ろから相手MF柴戸にユニフォームを引っ張られて倒れる。柴戸にイエローカード、フロンターレにPKが与えられる。これを家長が冷静にゴール中央に蹴りこみ、1−2。
 38分、浦和が五人目の交代。モーベルグに代えて安居を入れる。
 40分、失点。相手FWユンカーが右に流れて深い位置からパス、関根が受けてドリブルでペナルティーエリア右に入り、ジェジエウにゴールライン際まで押し込まれながらも折り返し、走りこんだ相手ボランチ岩尾に押し込まれた。1−3。岩尾は浦和移籍後初得点。
 43分、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、惜しくも枠の左。
 追加タイム6分。47分、谷口からのフィードを走りこんだ宮城がヘディングシュート、相手GK。
 48分、相手ユンカーに相手左サイドから折り返され、相手MF安居にシュートされるが、枠の外。
 49分、家長からのクロスをダミアンがオーバーヘッド、相手GK西川の指先をはじいてバーに当たって真下に落ちるが、ゴールラインの内側でなく、GKが押さえる。惜しかった。
 51分、山村からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前中央から鋭いシュート、惜しくも枠の右。
 1−3でタイムアップ。試合後に、桑原アナが「GKがフィールドプレーヤーのユニフォームを着ているのを初めて見ました」と言っていた。確かに安藤と早坂が白いアウェイ用のユニフォームを着ていて、誰だかすぐにわからなかった。「用意してあるんでしょうか」「やはり急いで作ったんじゃないでしょうか」とも。
 1位マリノスと2位鹿島の対戦は、マリノスが2−0で勝ち、勝点差8とした。

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サッカー短評 (2022.7/27)

日本vs.韓国 3対0 (2022.7/27 豊田ス) E-1選手権第3戦

 しっかり勝った。先制は、またしても相馬。難しいキックをニアに打ち込んだ。追加点は右CKから佐々木。最後は町野がダメ押し点。
 先発はGK谷(湘南)。DF佐々木(広島)、畠中(マリノス)、谷口(川崎)、小池(マリノス)。岩田(マリノス)と藤田(マリノス)のダブルボランチ。左右のワイドに相馬(名古屋)と水沼(マリノス)。トップ下に西村(マリノス)。ワントップ町野(湘南)。ゲームキャプテンは谷口。谷はフル代表初キャップ。初戦の香港戦メンバーからGK、両SBを変更。山根は体調不良でベンチ外。
 韓国は4-1-2-3らしい。キャプテンは3番DFキム・ジンス。韓国はここまで2勝で1位。勝つか引き分けでE-1選手権4連覇となる。
 1分、町野のミドルシュートが相手GKにはじかれ、日本の右CK。水沼が蹴り、佐々木がニアで頭に当てるが枠の右。
 8分、相手左サイドで韓国のFK。22番MFクォンが蹴り、ゴール前で混戦になるが、GK谷が防ぐ。
 13分、町野のポストプレーから岩田がミドルシュート、相手DF。
 17分、日本の右CK。また水沼が蹴り、今度は畠中が競るが、相手DF。
 19分、相馬が左サイドをドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、惜しくも右のポストに当たる。
 26分、相手右ウイング11番オムが右サイドをドリブルから切れ込んでシュート、佐々木が防ぐ。この日本の左サイドは、相馬と佐々木が相手MFオムとの攻め合いが何度もあった。
 33分、日本の左CK。こちら側も水沼が蹴り、相手GKがはじいたところへ再度水沼がシュートするも、相手GKが捕る。
 34分、相手FWチョを後ろからチャージした畠中にイエローカード。
 40分、相手DF3番キムが攻め上がり、中盤左サイドからクロス、畠中のクリアを拾った相手MF7番ナ・サンホがミドルシュート、枠の上。
 42分、相手MF10番キムがドリブルから鋭いシュートをうつが、枠の左。
 43分、日本の左CK。今度は相馬が蹴るが、味方に合わず。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、町野のポストプレーから西村がシュート、相手GK。
 4分、先制。小池からのパスを受けた藤田がファーへループパス、走りこんだ相馬がヘディングシュート、1−0。
 11分、西村がペナルティーエリア右角から中央へパス、走りこんだボランチ岩田がシュート、枠の左。
 11分、韓国が一人目の交代。右ウイングの11番MFオムに代えて13番MFソンを入れる。ソンは左ウイングに入り、ナ・サンホが右へ回る。
 14分、日本も一人目の交代。水沼に代えて宮市(マリノス)を入れる。
 19分、追加点。日本の左CK。相馬が蹴り、佐々木がヘディングシュートを決める。2−0。
 23分、韓国が二人同時交代。18番DFパクに代えて17番FWチョ、22番MFクォンに代えて5番MFイを入れる。韓国はFWを増やして反撃の態勢。
 27分、なんとまた追加点。西村からのワンタッチパスを走りこんで受けた小池がペナルティーエリア右角からクロス、町野が合わせて3−0。
 31分、宮市が相手DFキムと接触して倒れる。(※後で右ひざ前十字靭帯断裂で全治8ヵ月と判明)
 33分、日本が二人同時交代。西村に代えて脇坂(川崎)、宮市に代えて森島司(広島)を入れる。脇坂はおそらくトップ下に入った。森島は中国戦で左ワイドに入ったが、まったく機能しなかった。今度は右ワイドなのだろうか。
 36分、日本の右CK。脇坂が蹴り、畠中が競るが、相手DF。
 38分、日本のカウンター。最後は藤田がペナルティーアークからミドルシュート、枠の外。
 40分、韓国が四人目の交代。10番MFキムに代えて16番MFキムを入れる。
 42分、日本が二人同時交代。藤田に代えて橋本(ウエスカ・西2部)、相馬に代えて満田(広島)を入れる。橋本はボランチ、満田も左ワイドにそのまま入る。
 追加タイム3分。3−0でタイムアップ。これで男女とも優勝を果たす。韓国はどうしたのか。後半もっと怒涛のごとく攻めてくるかと思っていた。海外組がいないのはお互いさまで、カタールワールドカップのメンバーに選ばれたい国内組のラストチャンスという立場は同じはずだが。
 国内組の収穫としては、FW町野、MF相馬と藤田だろう。町野はふだん一緒にやっていないマリノスの西村や水沼、名古屋の相馬などと次第に合うようになっていたし、積極的にシュートをうつだけでなくポストプレーもできる。相馬は香港戦から全開で攻めあがってはシュートの姿勢を見せ、FKも直接決め、アピールできた。韓国戦でもCKを蹴り、2点目をアシスト。藤田はマリノスで組んでいる岩田といいバランスで中盤をコントロール。ミドルシュートはもう少し練習してほしい。本人の当面の目標は遠藤航で、ボール奪取力をもっと鍛え、ロストも減らせば後継者になれる。
 フロンターレの三人のうち、谷口はCBのバックアップとして、最もレギュラーに近いだろう。今回もキャプテンをまかされた。山根は酒井宏樹のケガが万全なら出番はないかもしれないが、右SBの貴重なバックアップとして有力。最終予選で得点の実績もある。脇坂は時間が短くアピール不足。FKとCKのチャンスあったが、結果を出せず、おそらく今回のような国内組のみのとき呼ばれる立ち位置だろう。
 その他、マリノス組では、初代表の水沼と西村も面白いが、少し届かないか。宮市は残念。小池は山根よりもやや下か。広島組では、以前から呼ばれている佐々木が一番当確に近いが、脇坂のような立ち位置か。期待された野津田と森島は力を発揮できず。

サッカー短評 (2022.7/26)

日本女子vs.中国女子 0対0 (2022.7/26 カシマス) E-1選手権第3戦

 男子の中国戦と結果は同じ0対0だったが、内容は女子の方があった。初戦の香港戦では、国内組の連携が悪く、カシマスタジアムの芝にも最後まで苦戦していたが、第3戦の今回は、だいぶ芝にも慣れ、ゴールこそとれなかったが、「同じ絵」が描けた場面も増えてきた。最後のシュートの精度さえよければ、崩してつなぎ、ゴールできた場面は確かにあった。日本は勝つか引き分けで優勝。気温26.5度、湿度90%。観客901人。チャイサニット・パンサ主審はタイの人。フジテレビの解説は澤穂希と加藤さん。実況は酒主アナ。リポーターは日比野さん。
 先発は、GK山下。DF宮川、宝田、高橋はな、清水。長野と林穂乃香のダブルボランチ。左右のワイドに宮澤と千葉。植木と井上のツートップ。ゲームキャプテンは清水。
 中国は4-2-3-1らしい。なぜか2番DF登録の王がワントップ。トップ下10番の張がキャプテン。33歳と出ていた。シュイ・チンシャ監督は女性だった。中国は、アジアカップにおいて準決勝で日本をPK戦で破り、決勝で韓国に逆転勝ちした、現アジア女子王者。しかも、上背は先発陣で170cmを超えており、見た目も実際も体幹がしっかりしている。
 平均7cm近く低い日本選手は、まともに当たるとすぐよろけていたが、前半15分過ぎくらいから、うまくあしらえるようになったようで、相手の体格サッカーをかいくぐって攻撃できるようになった。確かにハイボールの争いや、CKの際のゴール前の競り合いは不利だったが、もう一工夫で何とかなりそうな感じだった。
 右サイドハーフに入った、代表2試合目の千葉は、すごく攻守に果敢で、シュートも惜しいのがあった。8分のシュートは枠の左。
 11分の宮澤のシュートは枠の右。21分の長野のミドルシュートは枠の上。
 31分の右CKのこぼれを宝田がヘディングシュートするが枠の上。33分の井上のシュートは相手GK。
 44分のピンチ。中国のロングボールから、ペナルティーエリア右へスルーパスを通され、相手FW王がフリーで中へ折り返すも、GK山下がぎりぎりで飛び込んで捕る。背後にもう一人が走りこんでいたから、はじいたら危なかった。0−0でハーフタイム。

 後半開始から中国が一人目の交代。20番DFシャオに代えて19番MFジャンを入れる。
 後半6分、最大のチャンス。日本の右サイドから清水がスローイン、植木が受けてペナルティーエリア手前からシュート、決まったかと思ったが、バーに当たる。植木は前半、あまりボールに触れなかったが、後半はボールに絡めるようになり、だんだん持ち味を発揮していった。
 14分、植木と宮沢で左サイドを突破、ペナルティーエリア左からのクロスに走りこんだ林穂乃香がシュート、相手DFがはじいて高く跳ね上がったボールを収めた千葉がボレーシュート、惜しくも右サイドネット。
 20分、中国が二人同時交代。7番MFワンに代えて18番DFタン、15番FWウーに代えて21番DFタンを入れる。日本も一人目の交代。井上に代えて成宮を入れる。成宮は右MFに入り、そこにいた千葉が植木とツートップに回る。
 25分、植木がペナルティーエリア手前左からシュート、相手GKがはじいて日本の左CK。林穂乃香が19分のFKと同じく変化をつけて蹴るが、相手DF。
 30分、中国のカウンター。相手FW王にボールが入り、キープから右サイドを攻めあがった味方へパス、必死に戻った宮川がクリア。
 31分、千葉のポストから左サイドの宮澤が受けてドリブル、スルーパスを出すと成宮が受けてシュート、相手DFの足の間を通すが、枠の左。
 33分、中国が三人目の交代。トップ下10番DFの張に代えて6番FWのジャンを入れる。35分には、日本も二人目の交代。FW千葉に代えてDF清家を入れる。清家は右MFに入り、また植木のワントップか。
 41分、右SB清水からのループパスに走りこんだ清家がペナルティーエリア右に入って折り返し、相手DFクリアのこぼれが戻ってきたのをシュート、相手GKが捕る。
 追加タイム3分。47分、日本が三人目の交代。植木に代えて菅澤を入れる。タイペイ戦のように短時間での結果を出せるか。
 48分、GK山下からのロングフィードに走りこんだ菅澤がペナルティーエリア左から折り返すが、味方に合わず。
 0−0でタイムアップ。これでE-1選手権連覇だが、すっきりはしない。もっと連携と決定力を磨かないと、アメリカやドイツなど強豪には到底勝てないだろう。セレモニーでは、ベストGK賞を山下、大会MVPを清水が受賞。

サッカー短評 (2022.7/24)

日本vs.中国 0対0 (2022.7/24 豊田ス) E-1選手権第2戦

 日本は前半、10本以上シュートしたが無得点。この試合に出た選手がワールドカップ本戦に出ることはないかなと思う。気温27.7度、湿度60%。観客10526人。ガミニ・ニボン・ロベシュ主審はスリランカの人。フジテレビ解説は岡田元監督、槙野。実況は西岡アナ。
 先発は11人入替え。GK大迫(広島)。DF佐々木(広島)、荒木(広島)、中谷(名古屋)、小池(マリノス)。橋本(ウエスカ・西二部)と野津田(広島)のダブルボランチ、トップ下に脇坂(川崎)。左右のシャドーに森島(広島)と宮市(マリノス)。ワントップ細谷(柏)。ゲームキャプテンは佐々木。初召集は、小池、野津田、細谷、交代選手では満田。宮市は地元愛知県出身。
 中国は5-4-1と守備的なシステム。中国はU23中心の若いチーム。監督はU23中国の監督だったセルビアのヤンコビッチさんが暫定的に指揮。
 立ち上がり、中国のDF16番ウェンが攻めあがってシュート、相手左CK。これをキッカーがクロスボールを蹴るが、GK大迫が捕る。
 2分、佐々木のシュートは枠の左。4分、小池のクロスをクリアされて日本の右CK。野津田が蹴るが、ニアで相手DF。6分、右サイド深い位置で日本のFK。脇坂が蹴り、ファーで橋本がシュートするも相手GK。
 10分、脇坂がペナルティーエリア右からシュート、相手GKが横っ飛びではじく。16分にも脇坂はシュートをうつが、枠の左。22分にもシュートするが、これはヒットせず、相手GK。積極性は見えるが結果が出ない。
 28分、小池が倒されてペナルティーエリア手前右で日本のFK。野津田と脇坂が立つが、野津田が直接ねらう。壁に当たって日本の右CK。脇坂がファーへ蹴るが、味方に合わず。
 35分、宮市がクロスではなく、ペナルティーエリア手前からシュート、ヒットせず枠の右。
 38分、宮市がスルーパスに走りこむが相手DFと交錯して倒れる。これは大事に至らず。
 44分、宮市がペナルティーエリア右からクロス、中央で森島がヘディングシュート、相手GK正面。森島はここまでほとんど消えていた。左サイドだとうまく機能しないようだ。
 45分、自陣ペナルティーエリア右横で中国のFK。8番MFダイが蹴るが、GK大迫が飛び出して捕る。
 追加タイム1分。47分、中国の左CK。8番MFダイが蹴るが、味方に合わず。0−0でハーフタイム。

 後半6分の野津田のミドルシュートは相手DF。7分、脇坂のFKから荒木がシュートするが枠の外。
 8分、最大のチャンス。脇坂がペナルティーエリア右角からパス、細谷が受けて相手DFをかわし、ほぼフリーでシュートしたが、枠の上。うーん。
 10分、中国が一人目の交代。16番DFウェンに代えて17番DFシューを入れる。
 12分、細谷がドリブルからシュートに持ち込むが、相手GK。
 17分、日本が二人同時交代。佐々木に代えて杉岡(湘南)、細谷に代えて町野(湘南)を入れる。キャプテンマークは佐々木から中谷へ。
 18分、20番MFファンにシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 22分、中国が二人同時交代。19番MFファンに代えて13番MFシュー、14番FWチェンに代えて7番FWタオを入れる。
 24分、日本が三人目の交代。宮市に代えて満田(広島)を入れる。
 28分、杉岡が攻め上がり、野津田からのパスをシュートするが、ヒットせず。32分の町野のシュートも相手DF。これで得た日本の右CKも得点にならず。
 34分、中国が二人同時交代。18番DFへーに代えて24番DFスー、20番DFファンに代えて22番FWリウを入れる。
 35分、中国の右CK。ファーで折り返され、相手DF5番ジューにシュートを打たれるが、わずかに枠の上で助かる。
 36分、日本が二人同時交代。脇坂に代えて西村、森島に代えて相馬を入れる。初戦で得点した選手を入れ、勝ち切れということだろう。
 42分、43分と日本の左CK。1本目は相馬が蹴り、フアーで荒木がヘディングシュート、枠の外。2本目は野津田が蹴り、ニアで中谷が触るが、シュートできず。
 追加タイム3分。47分、橋本がペナルティーエリア中央から鋭いシュート、相手DF。続く左CKでは、橋本と西村が重なり、シュートできず。
 48分、町野のヘディングシュートは相手GK。0−0のまま引き分けた。見るべきものの少ない試合たった。

サッカー短評 (2022.7/23)

日本女子vs.チャイニーズ・タイペイ女子 4対1 (2022.7/23 カシマス) E-1選手権第2戦

 先発9人を入れ替え、なんと先に失点したが、前半のうちに逆転、後半にも2得点した。気温31.6度、湿度50%。観客1051人。主審ベロニカ・ベルナツカイアさんはキルギスの人。フジテレビ解説は加藤さんと岩清水。実況は酒主アナ、ピッチレポート&インタビューは韓国戦に続き日比野さん。
 先発は、GK平尾(新潟)。DF宮川(日テレ)、宝田(リンシェーピング・スウェ)、林香奈絵(千葉)、清家(浦和)。猶本(浦和)と三浦(日テレ)のダブルボランチ、左右のシャドーに中嶋淑乃(広島)と井上(大宮)。千葉玲海菜(千葉)と上野真美(広島)のツートップ。ゲームキャプテンは猶本。
 チャイニーズ・タイペイのシステムは4-1-2-3。キャプテンは11番FWライ・リーチン。33歳のベテラン。昨年の途中まで日本人が監督だった。
 1分、右サイドから攻め込み、最後は上野がペナルティーエリア右からシュート、枠の外。
 7分、右サイド深い位置から清家がクロス、千葉が相手DFと競りながらヘディングシュート、ヒットせず。
 8分、失点。タイペイの右CK。MF7番チェンが蹴り、GK平尾はジャンプしたが触れず、ファーでDF4番スーがヘディングシュートを決める。0−1。
 14分、追いつく。日本の右CK。猶本が蹴り、ニアへ飛び込んだ千葉がヘディングシュート、1−1。
 16分にも猶本のクロスに左シャドーの中嶋がフリーでヘディングシュート、枠の上。17分、上野のクロスが相手DFにクリアされて得た日本の左CK。猶本が蹴るが、相手GKがはじいて右CK。これも猶本が蹴るが、シュートに至らず。
 29分、後ろからのパスを受けた上野がスルーパス、走りこんだ千葉が相手GKと1対1でシュートするが、枠の左。
 31分、飲水タイム。
 37分、林が相手FWスーと競り合って倒れた際、どこか傷めて立ち上がれず。担架で退場し、日本が一人目の交代。林に代えて高平(仙台)を入れる。
 40分、自陣ペナルティーエリア手前で台湾のFK。相手FW11番ライが直接ねらうが、枠の上。
 追加タイム4分。46分、千葉が倒されてペナルティーエリア手前で日本のFK。猶本が蹴るが、壁に当たる。
 48分、逆転。日本の左CK。猶本が蹴り、いったんは相手DFがはじくが、こぼれをつなぎ、猶本が左サイド深い位置からクロス、ファーで上のがヘディングシュート、2−1。
 50分、中嶋からのパスを受けた猶本がシュート、枠の外。2−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人目の交代。左MF中嶋に代えて北側を入れる。タイペイも一人目の交代。22番DFリーに代えて16番DFチャンを入れる。
 9分、日本の右CK。猶本がニアへ蹴るが、相手DF。10分、ペナルティーエリア左横で日本のFK。猶本が直接ねらうが、相手DF。
 13分、追加点。清家のシュートが一度は相手DFに防がれるが、こぼれに詰めると清家に当たったボールが相手DFにも当たってゴールイン。3−1。タイペイの選手たちはかなりがっくりきたのではないか。
 15分、清家からパスを受けた猶本がシュート、相手GKがファインセーブ。
 20分、タイペイが二人同時交代。8番MFティンに代えて6番MFジュオ、23番FWウーに代えて4番DFライを入れる。
 21分、日本も二人同時交代。上野に代えて菅澤、宝田に代えて乗松を入れる。
 23分、菅澤のポストプレーから猶本がミドルシュート、枠の外。今日の猶本は、いいプレーも多いが、シュートは枠にいかない。
 27分、追加点。左SB宮川が攻めあがってペナルティーエリアに入り、相手DFにスライディングされてシュートはうてないが、こぼれをすかさず菅澤が押し込み、4−1。さすがの決定力を発揮。
 29分、飲水タイム。
 33分、清家がフリーで中央からミドルシュート、枠の外。
 39分、タイペイが二人同時交代。26番MFチャンに代えて9番FWシュー、19番FWスーに代えて15番FWリャンを入れる。最後に1点返しに来たか。
 45分、日本が五人目の交代。猶本に代えて杉田を入れる。
 追加タイム4分。
 49分、菅澤のポストプレーから過ぎたがミドルシュート、枠の上。
 4−1でタイムアップ。

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サッカー短評 (2022.7/21)

川崎フロンターレvs.パリサンジェルマン 1対2 (2022.7/20 国立) 国際親善

 いやあ、1点返せてよかった。エムバペ、ネイマール、メッシの三人を「MNM」と言うらしい。前半にメッシのシュートが登里に当たって決まり、0−1。後半もダミアンに代わった知念が絶好機をはずすと、PSGの方はエムバペに代わったFWが追加点。0−2。しかし、最後はこの蒸し暑さで相手の足が止まりかけた中、こちらも疲労濃厚ながら瀬古の左CKからのこぼれを再度ワンタッチでクロスを上げ、そこへまた山村が高い打点のヘディングシュートで合わせて1点返せた。1−2。気温30.4度、湿度50%。観客64222人は新国立の新記録とか。主審は荒木さん。TBS実況は土井アナ、解説は福田さんに戸田。この試合は10人交代可能。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、佐々木。アンカーに橘田、インサイドハーフにチャナティップと遠野。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは登里。ジェジエウはこれが昨年11月のケガからの復帰戦。谷口や山根、脇坂は代表に呼ばれているので、いない。
 PSGは3-4-3。エムバペとネイマールのツートップ。メッシはトップ下か。左右のウイングバックにヌーノ・メンデスとハキミ。ヴィテーニャとグイエのダブルボランチ。DFキンペンベ、マルキーニョス、セルヒオ・ラモス。GKドンナルンマ。キャプテンはブラジル代表のマルキーニョス。みんなどこかの国の代表か元代表。ガルティエ監督は今季から指揮を執る。
 キックイン・セレモニーはカズがネイマールに蹴って蹴り返してもらうというもの。集合写真では、両チームの選手が交互に並んで撮った。ネイマールはダミアンとジェジエウの間に立った。ネイマールとダミアンはロンドン五輪銀メダルのときのチームメイト。
 前半30分までは、GKソンリョンのセーブもあり、耐えた。10分、16分のメッシのFKは家長がクリア。18分のネイマールのシュートはGKソンリョンが防ぐ。
 17分、ダミアンからのポストプレーからマルシーニョがシュート、枠の外だが惜しかった。19分、登里のクロスのこぼれを家長がシュート、相手GK。家長のシュートも意表をついたと思うが、相手GKの反応が速かった。20分の右CKを遠野が蹴り、ジェジエウが頭に当てるが、相手GKが捕る。
 28分、相手右サイドからクロスを上げられ、左のエムバペにシュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。ここまではエムバペにシュートまでうたせなかったが、だんだん押し込まれてきた。30分のメッシのシュートもなんとか防いだが、32分、ついに失点。相手左サイドからクロスを入れられ、右サイドからメッシにシュートを打たれて0−1。
 36分のエムバペのシュートはジェジエウが止める。44分にもメッシにシュートされるが、ジェジエウが止める。
 追加タイム1分あったが、0−1でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが三人同時交代。ダミアンに代えて知念、遠野に代えて瀬古、ジェジエウに代えて山村を入れる。PSGも五人交代。ネイマールに代えてFWサラビア、エムバペに代えてMFカリムエンド、DFメンデスに代えてDFベルナト、DFハキミに代えてMFエビンベ、DFキンペンペに代えてDFディアロを入れる。
 1分、知念が粘ってシュートするが枠の上。
 7分、自陣ペナルティーエリア手前左でPSGのFK。メッシが蹴るが、壁に当たる。続く相手左CK。メッシがショートコーナーからクロスを入れるが、山村がクリア。
 9分、フロンターレのカウンター。瀬古がミドルシュート、相手GK。続く左CKを瀬古が蹴り、ニアでマルシーニョが頭で触るが、ゴールならず。
 11分、フロンターレが四人交代。登里に代えて松井、家長に代えて小林、マルシーニョに代えて宮城、チャナティップに代えてシミッチを入れる。
 12分、相手左サイドから左ウイングのカリムエンドにクロスを上げられ、右ウイングのサラビアにヘディングシュートされるが、枠の外。しかし、13分に失点。またも相手左サイドから崩され、ベルナトのクロスをカリムエンドに決められる。0−2。
 16分のメッシの右CKを頭で触られるが、枠の左。
 17分、PSGが五人交代。メッシに代えてFWイカルディ、MFフェレイラに代えてMFエメリ、DFセルヒオ・ラモスに代えてDFケーラー、GKドンナルンマに代えてGKリコ、DFマルキーニョスに代えてMFペレイラを入れる。
 18分のカリムエンドのシュートはGKソンリョンが捕る。21分のイカルディのシュートはGKソンリョンが体で止める。
 28分、佐々木に代えて小塚を入れる。
 30分、相手FWイカルディのループシュートはGKソンリョンが捕る。
 39分、相手ボールをカットして松井が右サイドからシュート、相手GK。続く左CKを瀬古が蹴り、いったんクリアされるが、こぼれを拾って瀬古が改めてゴール前にクロスを上げると、山村のヘディングシュートが決まり、1−2。やれやれ。
 41分、中盤相手左サイドでPSGのFK。サラビアが蹴るが、DF陣がクリア。
 直後にフロンターレが二人同時交代。宮城に代えて永長、橘田に代えて高井を入れる。橘田はメッシのマークが多くてたいへんだったと思う。
 44分、フロンターレの右CK。瀬古が蹴り、こぼれを小塚がシュートするが相手DF。
 追加タイム4分。PSGの攻撃に耐えてタイムアップ。結局、90分出たのはGKソンリョンと車屋だけだった。

サッカー短評 (2022.7/19)

日本vs.香港 6対0 (2022.7/19 カシマス) E-1選手権第1戦

 幸運にも、前半2分に相馬の直接FKが決まって優位に試合を進められ、前半だけで4得点して試合を決めることができた。今回のE-1選手権は元々、中国で開催予定だったが、コロナのせいで、日本で代替開催。気温27.0度、湿度82%。観客4980人。ハサン・アクラミ主審はイランの人。
 先発は、GK鈴木ザイオン(浦和)。DF杉岡(湘南)、畠中(マリノス)、谷口(川崎)、山根(川崎)。藤田(マリノス)と岩田(マリノス)のマリノスダブルボランチ。トップ下に西村(マリノス)。左右のウイングに相馬(名古屋)と水沼(マリノス)。ワントップ町野(湘南)。ゲームキャプテンは谷口。初召集はGK鈴木、藤田、西村、水沼、町野。後退選手では、大南と岩崎(武藤に代わり)。ベンチに脇坂、宮市など。
 香港のシステムは4-1-2-3らしい。GKセザールは確かブラジルからの帰化選手。キャプテンは5番DFツェ。アンデルセン監督はノルウェーの人。ベンチに市川聡悟という選手がいるが、生後二ヵ月で香港に移住したのこと。
 2分、先制。相手ハンドからペナルティーエリア手前で日本のFK。相馬が蹴り、見事にゴール左に決める。1−0。相馬は『エルゴラ』(7/22)によれば「当落線上より下」と自覚しているらしいが、現代表には固定のプレースキッカーがいないので、アピールになる。
 7分、香港の8番MFウーにペナルティーエリア手前左からシュートをうたれるが、枠の左。
 8分、相馬の左からのクロスを相手DFがクリアして日本の右CK。こちらは水沼が藤田とのショートコーナーからクロス、西村には合わず、相手DF。続く右CKもショートコーナーから藤田がミドルシュート、枠の外。
 12分、香港に右サイドを突破され、深い位置から低いクロス、畠中がクリアするもこぼれを相手DF12番ユエがシュート、枠の右。
 水沼が何度もクロスやドリブルで右サイドから攻めるが、相手DFやGKがクリア。左SBの杉岡もフリーでクロスを送るが相手GK。
 20分、追加点。山根が右サイド中盤からクロス、町野が相手DF二人の間でヘディングシュート、枠の左下に決まる。2−0。
 22分、3点目。相馬からのパスを西村がペナルティーエリア内で受け、シュートが右下に決まる。3−0。
 26分、水沼がペナルティーエリア中央でシュートするが、相手GKがはじく。続く日本の右CK。水沼が蹴るが、相手GK。33分にも、町野のポストプレーから水沼がペナルティーエリア内でシュートするが、相手GK。
 34分、杉岡のクロスがクリアされて日本の左CK。相馬が蹴り、畠中がヘディングシュート、枠の右。
 40分、4点目。藤田からのパスを受けた西村がペナルティーエリア手前右からシュート、ビール左下に決まる。4−0。
 その後もCKのチャンスがあるが、シュートまで持ち込めず。追加タイム1分。4−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。谷口に代えて中谷(名古屋)を入れる。キャプテンマークは山根か。香港は三人同時交代。24番MFジューに代えて6番MFタン、12番DFリャンに代えて3番DFツイ、23番FWスンに代えて17番FWカーンを入れる。
 2分、相手FWオアが倒され、ペナルティーエリア手前右で香港のFK。オアが蹴るが、壁に当たる。
 7分、藤田からのパスを受けた相馬が相手GKをかわしてペナルティーエリア左からシュート、相手DFツェがクリア。
 9分、香港の右CK。最後はGK鈴木がセーブ。
 10分、5点目。山根がペナルティーエリア右に走りこんでスルーパスをダイレクトでクロス、ニアで相馬がゴールに背を向けたままヒールキック、5−0。相馬は2得点目。
 12分、水沼がペナルティーエリア右横から低いクロス、ニアで飛び込んだ西村には合わないが、相手GKがはじいたこぼれを町野が押し込み、6−0。町野も2得点。
 相馬はこの後も何回かシュートするが、相手DFやGKに防がれる。
 19分、日本が三人同時交代。相馬に代えて宮市(マリノス)、西村に代えて岩崎(鳥栖)、水沼に代えて脇坂(川崎)を入れる。左右のウイングに宮市と岩崎、トップ下に脇坂が入る。宮市は10年ぶりの代表のピッチ。
 23分、香港の右CK。キックはGK鈴木が捕る。
 27分、ボランチ岩田がシュート、相手DF。  29分、日本が五人目の交代。山根に代えて大南(柏)を入れる。キャプテンマークは中谷か。
 32分、香港が二人同時交代。10番MFウォンに代えて11番MFチェン、7番DFローに代えて25番MF市川を入れる。
 37分、宮市が倒され、中盤左サイドで日本のFK。キックは相手DF。
 41分、町野のポストプレーから岩崎がペナルティーアークからシュート、ヒットせず、相手GK。
 42分、日本の左CK。ショートコーナーを蹴るが、シュートに至らず。
 44分、町野が倒され、ペナルティーエリア手前左で日本のFK。ボールサイドに杉岡と脇坂。脇坂が直接ねらうが、枠の上。
 追加タイム3分。48分、ペナルティーエリア右に入った宮市が後方へパス、受けた岩崎がダイレクトシュート、大きく枠の上。
 6−0でタイムアップ。2点ずつとった相馬、町野、西村はアピールできた。2アシストの山根もレギュラーに近い。前半だけで交代した谷口はそつなくやれたということか。脇坂は時間が短く、直接FKは決められず。爪痕を残したとは言い難い。

サッカー短評 (2022.7/21)

日本女子vs.韓国女子 2対1 (2022.7/19 カシマス) E-1選手権第1戦

 なでしこの国内組での連携は、まだまだ全然、ということがわかった。熊谷や長谷川がおらず、前後に間延びして韓国のプレスをまともに受けた。修正するためのリーダーシップを誰が発揮するのか、というところも見極める必要もあったのかもしれないが。押されていたが、前半33分、韓国ゴール前まで攻め込んだところで相手DFに当たったボールを宮澤が蹴りこみ先制。しかし、このメンバーでの基礎ができていないので立ち直れず、後半も押し込まれる展開で、とうとう後半14分、相手のエース、チ・ソヨンに振り向かれてシュートを決められた。しかし後半20分、FW植木のドリブルからの折り返しに攻めあがった長野が何とか走りこんで押し込み、追加点。その後も寄せが遅くてきわどいシュートを打たれたが、相手の決定力が足りずにそのまま進み、勝利を手にした。フジテレビの解説は加藤さん、ゲストに澤穂希。渡辺アナの実況は体をなしていなかった。主審パンサさんはタイの女性。気温29.1度、湿度74%。観客2221人。
 先発は、GK田中桃子(日テレ)。DF宝田(リンシェーピング・スウェ)、高橋はな(浦和)、乗松(大宮)、清水(日テレ)。10番長野風花(ノースカロライナ カレッジ・米)と林穂之香(AIKフットボール ダーム・スウェ)のダブルボランチ。トップ下に猶本(浦和)。左右のシャドーに宮澤ひなた(仙台)と成宮(神戸)。ワントップに植木理子(日テレ)。ゲームキャプテンは清水。ベンチにはGK山下、MF三浦、FW菅澤など。池田太監督は、2021年10月から、なでしこの監督に就任。2017年からU19/U20女子監督も務め、2018U20女子ワールドカップ優勝。
 韓国は、先発には30代の選手もいてベテランが多い感じ。システムは3-4-2-1。19番ソンと11番チェのツートップ。トップ下に10番チ・ソヨン。左右のWBに16番チャンと2番チュ。8番チョと17番イのダブルボランチ。DF4番シム、6番イム、20番キム。GK18番キム。キャプテンは20番DFのキム・ヒェリ。コリン・ベル監督は、韓国女子代表初の外国人監督という。1月のアジアカップでは日本が先制したが最後に追いつかれて1−1で引き分けたので、日本としては雪辱の機会。日本の世界ランク13位に対して韓国は18位。拮抗していると言える。
 2分、宝田が相手FW20番チェを倒して、ペナルティーエリア右角で韓国のFK。キッカーはアイナック神戸でもプレーしていたチ・ソヨン。ファーへ蹴り、折り返されるが、シュートは打たせず。
 11分、猶本がドリブルから植木にパス、植木の落としを林がシュート、相手GKがはじく。続く左CKを猶本がショートコーナーを蹴り、最後はまた林がミドルシュート、またも相手GK。
 清水が右サイドを何度か攻めあがるが、クロスやスルーパスは相手GKに防がれる。成宮とうまく合わない。左サイドの宮澤と宝田はほとんど攻めあがれず。
 33分、先制。成宮が猶本とパス交換してペナルティーエリア右に走りこみ、相手DFに当たったこぼれを折り返すと、走りこんだ宮澤がペナルティーエリア中央でシュート、1−0。
 36分、相手FWチェがドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、GK田中が捕る。
 39分、相手右サイドから深い位置からクロスを上げられ、高橋が防ぐが、韓国の左CK。チ・ソヨンがニアへ蹴るが、味方に合わず。
 44分、相手左サイドで相手FWソンが清水と競り合い、こぼれを相手左WBチャンに拾われてクロスを上げられるが、そのままゴールラインを割り、助かる。
 追加タイム1分。47分、相手右サイドで韓国のFK。チ・ソヨンが蹴るが、GK田中が捕る。
 1−0でハーフタイム。

 後半開始から猶本に代えて杉田亜未(相模原)を入れる。
 8分、相手左サイド浅い位置で韓国のFK。チ・ソヨンがペナルティーエリアに蹴りこみ、競り合ったこぼれをチ・ソヨンがシュート、DF陣が防ぐ。解説陣が「チ・ソヨンを前を向かせてはいけない」「もっと早く寄せないと」と言う。
 9分、韓国の左CK。ショートコーナーからクロスを上げられるが、GK田中がはじく。12分にも韓国の右CK。20番キムがファーへ蹴り、6番CBイムが競るが、シュートできず。
 14分、失点。相手右ワイドの2番チュがドリブルでペナルティーエリア右から低いクロス、相手MFチ・ソヨンが受けてターン、シュートをうたれて左下に決められる。1−1。
 18分、日本のDFのクリアを拾った相手FWチェがシュート、枠の右。
 20分、逆転。植木が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右から折り返し、左から走りこんだ長野が相手DFに寄せられながらもシュート、これが右下に決まって2−1。長野はこれが代表初ゴール。
 21分、韓国のカウンター。相手MFチ・ソヨンがペナルティーエリア中央からシュート、バーに当たって助かる。
 24分、日本が二人目の交代。成宮に代えて千葉を入れる。26分、韓国も二人同時交代。19番FWソンに代えて23番FWカン、17番イに代えて14番FWチョンを入れる。
 28分、相手左からのクロスをクリアして韓国の左CK。チ・ソヨンが蹴るが、乗松が頭でクリア。
 32分、韓国が三人目の交代。2番FWチュに代えて180cmの長身9番FWパクを入れる。
 36分、相手ボランチ、8番チョにペナルティーエリア中央でシュートされるが、枠の上で助かる。
 38分、相手FWチェがペナルティーアークからシュート、バーに当たって助かる。
 41分、日本が三人目の交代。ワントップ植木に代えて清家を入れる。清家は右シャドーに入り、千葉がワントップに回る。
 42分、韓国が四人目の交代。11番FWチェに代えて22番FWチャンを入れる。
 追加タイム4分。47分、日本が四人目の交代。左シャドー宮澤に代えて上野を入れる。
 49分、相手MFチ・ソヨンからのループパスを相手FWがヘディングシュート、GK田中が防ぐ。
 2−1でタイムアップ。

サッカー短評 (2022.7/18)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 対 (2022.7/16 豊田ス) 第22節

 名古屋グランパスの選手・スタッフにコロナ陽性判定が出て、チームが7/16まで活動停止になり、試合も中止。
 これで2試合少ないことに。何とこの節も、マリノスも鹿島も引き分け。マリノスは鳥栖と2−2(鳥栖は勝点21で9位)、鹿島は神戸と1−1(神戸は勝点21で15位)。勝点は、マリノスは45、鹿島は40。フロンターレは37のまま。4位には、札幌を1−0で破った柏が勝点36で6位から浮上(札幌は勝点24で14位)。4位だった広島は京都と1−1で引き分け、勝点35で6位に後退(京都は勝点25、11位に浮上)。

サッカー短評 (2022.7/9)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 4対0 (2022.7/9 等々力) 第21節

 久々にホームで勝った。なんと前半だけで4得点。難を言えば、後半に得点できなかったこと。前半6分に、今季まだ3得点のダミアンが、マルシーニョからの難しいパスをダイレクトで決めて先制。7分に脇坂が危険なプレーで倒され、相手MF奥野が退場。ガンバが10人になった後、フロンターレは攻勢を強め、20分には、ダミアンのアシストでマルシーニョが追加点、30分には、佐々木のクロスをマルシーニョがスルー、脇坂が流し込んで3点目、36分には、脇坂の右CKからのこぼれをフリーの家長がオーバーヘッドで決めた。後半はガンバのGK東口が、ダミアンの2点目かというヘッドと遠野の鋭いシュートをスーパーセーブ。小林は振り返りざまにうったが、バーに当たった。鬼木監督がベンチに不在だったが、寺田コーチもひと安心。気温26.6度、湿度70%。観客18466人。主審は飯田さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は戸田。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに登里が戻ってきた。西岡アナがジェジエウも練習に合流していると情報。
 ガンバは4-4-2。倉田と17歳FW南野のツートップ。左右のシャドーに小野瀬と山見。奥野と齊藤未月のダブルボランチ。DF藤春、昌子、三浦、福岡。GK東口。キャプテンは倉田。片野坂監督は、フロンターレに自分たちのサッカーをやらせないよう走る選手を選択したらしい。ただ、ガンバは水曜に湘南と試合をしているので、中二日。
 2分、家長からのパスにマルシーニョがペナルティーエリア左で受け、シュートもうてたと思うのに中のダミアンにパスを選択、相手DF。
 3分、相手FW倉田が橘田をドリブルでかわしてシュート、枠の右で助かる。
 4分、フロンターレのカウンター。マルシーニョからのクロスのこぼれを脇坂がシュート、枠の上。
 5分、チャナティップが左前方へパス、攻めあがった佐々木がペナルティーエリア内からシュート、相手GK。
 6分、先制。チャナティップからのパスにマルシーニョが相手DFラインの裏に走りこみ、ペナルティーエリア左奥から右足アウトでワンタッチクロス、ダミアンが滑り込みながら合わせてダイレクトでシュート、相手GKの指をはじいてネットの天井に決まる。1−0。解説の戸田が「マルシーニョがパスを受ける前にダミアンが走り出して、ガンバDFの三浦と昌子にギャップができた」。
 7分、脇坂に対してタックルにいった相手MF奥野が足を高く上げて脇坂の太もも付近に靴裏が直撃。主審が奥野にイエローカード。ここでVARが介入して、飯田主審がオンフィールドレビュー。その結果、イエロー取り消しでレッドに変更、奥野は退場。中盤中央でフロンターレのFK。キッカーは倒された脇坂。うまく蹴れるのか。脇坂はゴール前に山なりのキックを入れるが、相手DF。心なしか、キックがやや弱かったような。
 ガンバは、山見を右から左へ回し、小野瀬をボランチに下げ、右SBの福岡を右MFとし、3バックに変更したらしい。
 16分、相手右MF福岡がクロス、車屋がはじいてガンバの右CK。山見が蹴るが、フロンターレがクリア。
 20分、追加点。脇坂からのパスを受けたダミアンがポンと左に走りこむマルシーニョに出し、マルシーニョがダイレクトでシュート、ゴールの天井に決まる。2−0。ベンチの寺田コーチも笑顔。
 22分、車屋からのロングフィードを受けた山根がダイレクトでクロス、ペナルティーエリアに走りこんだ脇坂がシュートするが、相手GK。
 23分、谷口が相手MF山見へのファールをとられて、中盤相手左サイドでガンバのFK。山見が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 29分、チャナティップからのスルーパスを受けたマルシーニョがペナルティーエリア左に入ってフリーでシュート、残念ながらオフサイド。解説の戸田が「ほんの少しでしたね」。
 30分、また追加点。佐々木が左サイドを攻めあがって折り返しの低いクロス、マルシーニョがスルーして後ろの脇坂が左足でシュート、ゴール右下に決まる。3−0。いやーすばらしい。パフォーマンスはやや控えめ。
 32分、ガンバが一人目の交代。MF山見に代えてFWパトリックを入れる。
 33分のダミアンのシュートは相手DF。34分の右CKはショートコーナーからチャナティップがクロス、これも相手DF。
 35分、左サイドに流れた家長からのクロスをニアに走りこんだダミアンがヘディングシュートをたたきつけるが、相手GKがファインセーブ。
 36分、またも追加点。フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ニアで車屋が後ろ足でかすかに触り、ファーで家長が利き足でない右足でバイシクルシュート、相手GK東口の指先をはじいて左上に決まる。4−0。家長もすごく嬉しそうだった。
 43分、中盤相手右サイドでガンバのFK。倉田が蹴るが、山根がクリア。
 追加タイム5分。49分、中盤でガンバのFK。三浦が蹴り、パトリックが頭で折り返すが、最後はGKソンリョンが捕る。
 50分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、オフェンスファール。4−0でハーフタイム。

 後半開始からガンバが二人目の交代。右SB福岡に代えてDF高尾を入れる。解説の戸田が「右MFとしては、福岡より高尾の方が適任」。
 1分、家長のシュートは大きく枠の右。
 2分、中盤右サイドでガンバのFK。倉田が蹴り、パトリックが頭で触るが、谷口がクリア。
 3分、車屋のフィードからマルシーニョがシュート、オフサイド。7分、マルシーニョからの折り返しを家長がシュート、相手DF。9分、中盤右寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、マルシーニョがヘディングシュート、枠の左。
 10分、ガンバが三人目の交代。FW南野に代えてダワンを入れる。戸田が「南野は結果を出せずに交代で、何事も経験」というようなことを言う。ダワンのワントップ、左に山見、右に斉藤、トップ下に倉田か。
 17分、右サイドから攻撃し、最後は家長がシュート、相手DFがはじいてフロンターレの左CK。脇坂のショートコーナーから、最後は橘田がミドルシュート、相手GK。
 後半は、ガンバのシステム変更が効いたのか、また得点できない試合と同じような感じの展開に。
 20分、佐々木のサイドチェンジのパスを受けた山根がペナルティーエリア右角からクロス、ニアのダミアンが頭で触り、ファーでマルシーニョがシュートするが枠の外。
 21分、フロンターレが二人同時交代。チャナティップに代えて遠野、マルシーニョに代えて知念を入れる。
 22分、佐々木を倒した倉田にイエローカード。23分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、最後は谷口が触るがヒットせず。
 24分、フロンターレのカウンター。遠野のドリブルからパスを受けた知念を経由し、脇坂がシュートするがヒットせず枠の右。
 25分、家長が相手DF藤春を手で止めてイエローカード。
 27分、家長のクロスをクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングシュートするが、相手GKがファインセーブ。続く右CKを脇坂が蹴り、ダミアンが触り、佐々木がシュートするが左サイドネット。
 29分、ガンバが二人同時交代。小野瀬に代えて石毛、倉田に代えて黒川を入れる。
 32分、遠野が背後の脇坂からの速いパスに走りこんでペナルティーエリア中央から鋭いシュート、またも相手GKがファインセーブ。
 33分、フロンターレが二人同時交代。山根に代えて登里、ダミアンに代えて小林を入れる。登里は左SBに入り、佐々木が右へ回る。
 35分、小林が橘田からの横パスを受け、ペナルティーアークで振り向きざまにシュート、惜しくもバーに当たる。
 37分、脇坂の両足がつって倒れる。38分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて塚川を入れる。
 39分、車屋が攻めあがってミドルシュート、惜しくも枠の上。
 41分、相手右サイドからのクロスを防ごうとしたGKソンリョンと相手FWパトリックが交錯して倒れる。二人とも立ち上がる。
 43分、登里が攻めあがって左からクロス、ゴール前の混戦から小林がシュート、相手DF。
 44分、フロンターレの左CK。遠野が蹴り、知念が頭で触るがヒットせず。
 追加タイム2分。47分、知念が右に流れて入れたクロスをクリアされてフロンターレの右CK。遠野が蹴るが、味方に合わず。
 4−0でタイムアップ。ベンチでは寺田コーチに笑顔の選手たちがハイタッチ(寺田コーチの顔は見えない)。勝点37として3位キープ。ガンバは勝点21、15位のまま。
 首位マリノスはセレッソと2−2で引分、勝点44(セレッソは勝点32で6位)。2位鹿島も札幌と0−0で引分、勝点39(札幌は勝点24で14位)。4位広島が湘南と1−1で引き分け、勝ち点34と迫ってきた(湘南は勝点24で13位)。

サッカー短評 (2022.7/8)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 中止 (2022.7/6 等々力) 第20節

 なんと、サガン鳥栖に選手を含むコロナ陽性者が多数発生してチームが活動休止になり、試合も中止。その後、フロンターレの鬼木監督も濃厚接触者として認定され、7/9のガンバ大阪戦は隔離中のため、寺田コーチが代行で指揮することが発表された。さらにフロンターレの選手1名が7/6のPCR検査で陽性となり、スタッフ2名が濃厚接触者で全員適切に隔離中とのこと。
 7/8、代替開催日は、8月31日(水)と発表された。

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サッカー短評 (2022.7/2)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2022.7/2 ヨドコウ) 第19節

 前半に先制したが、追加点が取れずにいると、後半、セットプレーから2失点。脇坂、小林、宮城の惜しいシュートはあった。セレッソにはホームでも大敗し、今季は連敗。これで首位マリノスとは勝点6差、2位鹿島とも3差。気温29度、湿度75%。観客12987人。主審は荒木さん。DAZN解説は加地。前後半とも飲水タイムあり。
 先発はGKソンリョン。DF橘田、車屋、谷口、山根。アンカーに大島、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにチャナティップと家長。ワントップ小林。と紹介されたが、実際には、チャナティップがインサイドハーフで遠野が左ウイングだった。山根は前節、自分でバツサインを出したので心配だったが、間に合ったようだ。ベンチにダミアン、マルシーニョなど。
 セレッソは4-4-2。山田とブルーノ・メンデスのツートップ。左右のウイングバックに為田と毎熊。鈴木徳真と奥埜のダブルボランチ。DF舩木、鳥海、ヨニッチ、松田。GKキム・ジンヒョン。ゲームキャプテンは奥埜。本来のキャプテン清武はケガ。他に原川や丸橋もケガとのこと。
 4分、小林が落としたボールを脇坂が鋭いシュート、決まったかに見えたが左ポストに当たり、跳ね返りを家長が決めにいったが、やや弱くなり、相手GK。このところ、たちあがりの絶好のシュートが決まらず、その後苦しい展開の試合が多い。
 先制は前半36分。フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、中央で車屋も跳んでいたが、その手前に走りこんだ谷口が相手マークより高く跳んでヘディングシュート、これが決まって1−0。

 後半7分、相手右サイドからのクロスを車屋が跳ね返したところでVAR介入。リプレーを見ると、クロスに走りこむ相手選手をハンドオフしようと伸ばした車屋の腕にボールが当たっているように見える。車屋は当たる前に腕をたたもうとはしているが、体から離れていて「故意に大きくしている」と見えるかもしれない。主審がオンフィールドレビューに行ったので、PKかと覚悟したが、意外にも相手右CKの判定のまま。セレッソの選手たちはかなり強く抗議したが当然判定は変更せず。解説の加地も「判定は決まったのだから抗議に時間を使わない方がよい」と言う。このCKを相手ボランチの鈴木徳真が蹴るが、ヨニッチのヘディングシュートは枠の左で助かる。
 しかし、8分、今度は中盤相手左サイドでFKを与える。これを鈴木徳真が大きくゴール前に蹴りこみ、走りこんだ相手MF舩木がヘディングシュート、決まってしまう。1−1。谷口が後追いしていたが、ジャンプして競れず。舩木は2試合連続ゴールとか。実況アナが「フロンターレは追加点をとれないうちに追いつかれてしまいました」と言う。加地と二人で「鈴木選手のキックはすばらしい」「原川選手とは違った特徴があり、チームにいい競争が生まれている」という。セレッソベンチはお祭り騒ぎ。
 22分、セレッソが二人同時交代。FW山田に代えて現役オートーストラリア代表タガート、左MF為田に代えてパトリッキを入れる。フロンターレも二人同時交代。遠野に代えて佐々木、脇坂に代えてマルシーニョを入れる。佐々木が左SBに入り、橘田が脇坂のいたインサイドハーフに回る。マルシーニョは遠野のいた左ウイングに入る。
 34分、後半一番のチャンス。左サイドをつないで攻め上がり、佐々木がアーリークロス、小林が手を上げて求めた位置と少し違ったのか、ヘディングシュートは曲げきれずに枠の左。タイミングは絶好だった。小林はものすごく悔しそう。
 直後にフロンターレが二人同時交代。小林に代えてダミアン、チャナティップに代えて宮城が入る。宮城は左ウイングに入り、マルシーニョがインサイドハーフか。
 追加タイム5分。47分、中盤相手右サイドでセレッソのFK。鈴木徳真が蹴り、ニアでパトリッキがヘディングシュート、GKソンリョンが触ったが止められず1−2。
 50分、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて山村を入れる。ダミアンとのツートップらしいが、放り込みもできず、山根のクロスがクリアされ、こぼれをシュートしたが枠の外。五人目を入れてパワープレーに移行するのが遅すぎたのではないか。

サッカー短評 (2022.6/25)

川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 1対1 (2022.6/25 等々力) 第18節

 負けに近い引き分けだった。前半はボールを支配して何度もチャンスを作ったが、シュート3本だったのに1点取れた。谷口のロングフィードをダイレクトで山根がうちこんだ、すばらしいゴールだった。後半、チャナティップがフリーでうったシュートが右のポストに当たったのが、一番惜しかった。しかし追加点が取れずにいるうち、ジュビロに、後半遠藤のCKから得点されて追いつかれた。しかも交代したFW杉本とジャーメインには、右ポスト直撃のシュートをうたれた。NHK解説の佐藤寿人には「違いを作れるのが大島と家長だけ」で、受け手が動いていないらしい。大島は後半ほぼ消えていたし。
 先発はGKソンリョン。DF橘田、車屋、谷口、山根。アンカーに大島、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにチャナティップと家長。ワントップ小林。
 ジュビロは、5-4-1。杉本のワントップ。二列目に大森と上原。鹿沼と遠藤のダブルボランチ。左右のウイングバックに松本と吉長。DFグラッサ、伊藤槙人、山本義道。GK三浦。
 フロンターレは後半16分、遠野に代えてマルシーニョを入れ、チャナティップをインサイドハーフにした。遠野は今日はシュートを打てていないのでは。26分には、脇坂に代えて瀬古、チャナティップに代えて塚川を入れる。脇坂も今日は目立たず。暑いのが苦手か。塚川が左SBに入り、橘田がインサイドハーフか。橘田がアンカーで大島がインサイドハーフかも。瀬古はFKを直接ねらったが、落ち切らず。
 とうとう37分には、脱水気味の小林に代えてダミアン、なんと山根に代えてシミッチを入れる。シミッチはアンカーに入り、橘田が右SBに回る。しかし遅すぎたのか、ダミアンにボールが入らず。塚川、瀬古、シミッチは違いを出せず。山根はバツサインを出していたらしい。心配だ。
 マリノスは先に試合があり、勝点3を積み重ねた。フロンターレは勝点1のみで3差となった。

サッカー短評 (2022.6/23)

川崎フロンターレvs.東京ヴェルディ 0対1 (2022.6/22 等々力) 天皇杯三回戦

 テレビ放送もされないうちに、今年も天皇杯が終わってしまった。残念。前半39分に相手のカウンターで失点し、逃げ切られたようだ。気温23.9度、湿度87%。観客7534人。主審は榎本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF佐々木、車屋、山村、松井。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに小塚と瀬古。左右のウイングはマルシーニョと宮城。ワントップにダミアン。ベンチに小林、脇坂、家長など。
 ヴェルディは、4-3-3か。ワントップ佐藤凌我、左右のウイングに新井とバスケス・バイロン。インサイドハーフに森田と宮本。アンカーに西谷。DF佐古、平、ボニフェイス、深澤。GKマテウス。ベンチも含めて一人も知らない。監督はなんと広島の監督だった城福さん。
 フロンターレは後半開始から、瀬古に代えて橘田、小塚に代えて脇坂、宮城に代えて遠野を入れる。15分には、シミッチに代えて家長、26分にはマルシーニョに代えて小林まで入れたが、得点できず。

サッカー短評 (2022.6/19)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 5対2 (2022.6/18 等々力) 第17節

 大雨の中の試合。前半28分、先に失点。守備に戻った大島の足に当たる不運もあった。しかし終了間際の前半41分、今度は大島が知念に出したパスからのこぼれを家長が流し込み、同点で後半へ。いやな流れを断ち切りたいところだったが、後半21分、またしても失点。今度は相手右CKから正確なクロスを入れられ、ヘディングシュートで合わされた。しかし今度は3分後、後半13分の知念のケガで早めに交代で入っていた小林が、脇坂からの浮かし球を空中ボレーで叩き込み、再び追いつく。さらに41分に小林の2点目、44分に家長の2点目、追加タイムにはマルシーニョの得点まで生まれて大量得点。ようやく3試合無得点かつ2連敗を止めることができた。気温23.6度、湿度82%。観客18960人。主審は笠原さん。DAZN実況は野村アナ、解説の佐藤氏は札幌OBか。
 先発は、GKソンリョン。DFはなんと左SBに橘田、車屋、谷口、山根。アンカーにケガから復帰の大島、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングに、これもケガ明けのチャナティップと家長。ワントップ知念。大島はリーグ戦第1節以来の先発らしい。雨だし、とにかく無事にのりきってほしい。チャナティップは古巣戦。ベンチに佐々木、シミッチ、ダミアンなど。
 札幌は3-4-2-1。ケガから復帰の興梠のワントップ。左右のシャドーに青木と駒井。左右のウイングバックに菅と金子。宮澤と荒野のダブルボランチ。DF福森、岡村、田中駿汰の3バック。GKは身長2mの中野。キャプテンは宮澤。ベンチに鹿島から移籍の西、檀崎、ドウグラス・オリヴェイラなど。
 両チームとも怪我人が復帰してきた。フロンターレの登里やジェジエウも練習に少しずつ出てきているらしい。
 3分、右サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、惜しくもバーに当たる。
 8分、相手右サイド深い位置で札幌のFK。福森が蹴り、相手MF荒野が頭に当てるがオフサイド。
 札幌はマンマーク気味についてくる。家長には福森、チャナティップには金子、知念には岡村。チャナティップは味方とやや合っていないか。パスは下げるのも多かったし、ドリブルもファールをもらうためみたいだった。
 16分、相手左サイド深い位置で大島が駒井を倒して札幌のFK。福森が蹴ったキックはDF陣がはね返すが、こぼれを相手MF菅にミドルシュートされ、これもDF陣が防ぐ。
 20分、橘田が攻め上がり、ペナルティーエリア左からこぼれをシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 25分、相手右MF金子か攻め上がり、ペナルティーエリア右から折り返しのパス、谷口がクリアして札幌の右CK。これを福森が蹴るが、シュートに至らず。
 28分、失点。相手右シャドー駒井がペナルティーエリアに入れた縦パスが、クリアしようとした大島の足に当たってこぼれ、これに素早くつめた相手DF青木が押し込み、0−1。
 35分、自陣ペナルティーエリア手前少し左寄りで札幌のFK。福森が壁の左を超えるようなキックで直接ねらうが、壁の左端の選手がクリアして今度は札幌の左CK。これも福森が蹴るが、DFがクリア。こぼれを相手MF金子にシュートされるが、これも防ぐ。
 39分、家長が倒され、相手DF菅にイエローカード。右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 41分、フロンターレの右CK。ショートコーナーから山根がクロス、車屋がヘディングシュート、枠の外。
 42分、追いつく。大島がペナルティーエリア中央の知念へ縦パス、マークに付いた相手MF宮沢が相手GKへバックパス、ここに家長がフリーで寄せて、GKの足の間から流し込んだ。1−1。
 44分、相手GKからのパスを家長がカット、最後は知念がシュートするが相手GK正面。
 追加タイム1分。1−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 4分、遠野がドリブルから鋭いシュートをうつが、相手GKがはじく。これでフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、これも相手DF。
 10分、知念が左足首を傷めて倒れる。13分、フロンターレが一人目の交代。知念に代えて小林を入れる。知念は担架で下がる。札幌も二人同時交代。興梠に代えてオリヴェイラ、宮沢に代えて深井を入れる。
 15分、遠野が倒されて左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、小林、大島がシュートするがいずれも相手DF。これでフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 21分、札幌の右CK。福森が蹴り、ニアでオリヴェイラ、中央で荒野が跳び、荒野のヘディングシュートが決まる。1−2。
 23分、チャナティップが荒野に倒され、荒野にイエローカード。
 24分、再び追いつく。脇坂のスルーパスを相手MFがクリ、これが跳ね返ってゴール前へ。小林が体をひねって空中で合わせ、叩き込む。2−2。すごい。なんと小林はこれがリーグ戦今季初得点とのこと。
 28分、家長の左足のシュートは惜しくも枠の左。
 29分、フロンターレが二人目の交代。チャナティップに代えてマルシーニョを入れる。札幌も三人目の交代。駒井に代えて西を入れる。
 33分、小林からの横パスをペナルティーエリア手前中央で受けた大島がミドルシュート、枠の右。
 37分、フロンターレが二人同時交代。遠野に代えてダミアン、脇坂に代えてシミッチを入れる。ダミアンと小林のツートップか。シミッチと大島のダブルボランチで4-4-2か。
 37分、相手右MF金子がドリブル、右サイド深い位置からクロスを上げられるが、橘田が防いで札幌の右CK。野村アナが「先程の札幌の2点目も右CKからでした」と言う。福森が蹴るが、エリア内で札幌のオフェンス・ファール。
 40分、フロンターレの左CK。脇坂も遠野もいないが大島が蹴る。しかし相手DFがクリア。
 41分、ついに逆転。ダミアンが相手GKにプレスをかけたのに連動して、マルシーニョもエリアに突入してボールカット、折り返したところに家長がつめてシュート、相手MF深井が防ぐが、こぼれに今度は小林が寄せて押し込んだ。3−2。
 44分、追加点。相手のクリアミスを小林が拾って右サイドでキープ。相手DF福森に倒されながらペナルティーエリア右へパスを出すと、家長がフリーで走りこんで、落ち着いて相手GKの足の間からシュートを流し込んだ。4−2。
 追加タイム6分。46分、相手左サイド中盤で札幌のFK。福森がゴール前にロングキックを蹴りこみ、混戦。最後は相手MF西がシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 49分、札幌が五人目の交代。荒野に代えて中村を入れる。
 51分、さらに追加点。中盤でまた札幌のFK。ロングボールを谷口が頭で大きくクリア。これをマルシーニョが拾ってドリブル開始。相手DF福森と菅をかわして、ペナルティーエリアからシュート、5−2。思わぬ大量得点となった。
 勝点33として、1差で首位マリノスを追う3位をキープ。マリノスはアウェイでガンバに2−1と逆転勝ち、勝点34で1位キープ。ガンバは15位に下降。2位鹿島も京都に1−0で勝って勝点33、フロンターレより得失点差わずかに1点多くて2位キープ。京都は9位のまま。17位湘南はFC東京に2−0で勝ったものの浮上できず、FC東京は7位に後退(神奈川県勢3チーム全勝)。最下位神戸は柏に1−3と敗れ、勝点11のまま。柏は4位キープ。次節はまたホームゲームで14位ジュビロ磐田と対戦。

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サッカー短評 (2022.6/14)

日本vs.チュニジア 0対3 (2022.6/14 パナスタ) 国際親善

 大敗。これでは、ワールドカップ本番で、ドイツ、スペインは愚か、コスタリカにすら勝てないだろう。前半は0−0でしのいだ。惜しいシュートもあった。しかし後半10分、吉田がPKを与えて早々と失点。これでゲームのバランスが崩れた。15分に三笘と古橋、26分には堂安と久保と、森保監督にしては珍しく早めに攻撃陣を入れ替えたが、31分に吉田と板倉とGKシュミットがお見合いをして失点、試合がほぼ決まってしまった。1点でも返してほしかったが、追加タイムにさらに失点するなど、いいところが見られず、残念。気温19.6度、湿度90%。観客31292人。主審ダウイッシュさんはUAEの人。交代6人まで、90分で同点の場合はすぐPK戦。TBS解説は戸田。
 先発は、GKシュミット。DF伊藤洋輝、吉田、板倉、長友。アンカーに遠藤、インサイドハーフに原口と鎌田。左右のウイングに南野と伊東。ワントップ浅野。なお、守田と上田がケガで離脱したとのこと。守田は1試合も出られず、心配だ。全体練習には合流した冨安も結局出なかった。
 チュニジアは4-1-2-3らしい。
 4分、相手左CK。15番MFロムダンがショートコーナーを蹴り、4番左DFエラブディがクロス、13番MFサシがヘディングシュート、わずかに枠の上で助かる。
 7分、日本のFK。鎌田と南野が立ち、鎌田が蹴るが、相手DF。
 チュニジアは、ハイプレスで日本を押し込み始める。15分のロムダンのシュートは枠の右。
 22分、相手右CK。相手キックを日本DFがニアではじき、こぼれを相手20番MFドレーガーがミドルシュート、大きく枠の外。
 日本は伊東が右サイドからクロスを上げたり、縦パスを入れたりしてチャンスは作るが、決定的な崩しはできていない。
 27分、南野が倒され、中盤中央で日本のFK。鎌田が蹴り、吉田が競り合うが、相手DFがはじく。こぼれを南野がペナルティーエリア内からシュート、ヒットせず。
 チュニジアは、パスをつなぐ攻撃とロングボールの放り込みと両方やってくる。また、ドリブルというかボール扱いで相手をはずす動きや入れ替わるのがうまい。
 33分、伊東がドリブルをファールで止められ、相手DFエラブディにイエローカード。右サイドで日本のFK。伊東が蹴り、吉田が頭で触るが、枠の外。
 35分、最大のチャンス。伊東が右サイドを突破、ペナルティーエリア右横からクロス、鎌田が走りこんでシュートを試みるが、せっかく相手GKが飛び出した裏をねらえたのに空振り。
 41分、板倉が攻めあがって前線へループでフィード、走りこんだ南野がフリーでシュート、右奥に決めるが、オフサイドディレイで幻に。
 0−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。原口に代えて田中碧を入れる。
 7分、長友が対面の相手DFエラブディを倒してイエローカード。
 8分、伊藤がチュニジアのロングフィードのクリアに失敗、相手右サイドからパスが相手FW11番ケニシに通る。吉田が裏をとられて焦ったのか、後ろからタックルしてPK献上。キッカーは15番MFロムダン。左上に決められ、0−1。GKシュミットは反応したがはじけず。解説の戸田は「吉田は無理にいくべきではなかった。板倉が間に合ったはず」と言う。吉田がPK献上でゲームをこわしたのは、いつかも見たような。
 13分、鎌田からのスルーパスを受けた南野が右の伊東へ。伊東のクロスを浅野が無理矢理オーバーヘッドシュートするが枠の外。
 15分、日本が二人同時交代。二人同時交代。浅野に代えて古橋、鎌田に代えて三笘を入れる。三笘は左ウイングに入り、南野がインサイドハーフに回る。
 18分、三笘のドリブルから日本の左CK。伊東が蹴り、ファーで吉田がヘディングシュート、相手DF。
 21分、遠藤が倒され、中盤左サイドで日本のFK。伊東が蹴るが、味方に合わずにラインを割る。
 24分、日本の左CK。伊東が蹴るが、相手DF。
 26分、日本が二人同時交代。南野に代えて久保、伊東に代えて堂安を入れる。
 30分、三笘のドリブルを起点に左サイドから攻撃、最後は左SB伊藤が利き足の左でシュート、ヒットせず。
 31分、失点。相手GKからのロングフィードが相手7番MFムサクニに入る。吉田が入れ替わられ、ムサクニはペナルティーエリア右に入って折り返しのパス、ここで吉田と板倉が一瞬ゆずりあって間が空き、フリーで相手MFサシがシュート、0−2。
 32分、チュニジアが二人同時交代。11番FWケニシに代えて17番FWジェバリ、15番MFロムダンに代えて10番MFメジブリを入れる。メジブリはマンチェスター・ユナイテッドに所属している。
 33分、古橋が下がった位置からドリブル、左の三笘にパスした直後に相手DFイファに倒されて日本のFK。イファにイエローカード。FKは久保が直接ねらうが、枠の左。惜しかった。
 36分、堂安が右サイドから内側に攻め込んで横パス、古橋が受けてニアへシュート、相手DFに当たって日本の左CK。ここで日本が六人目の交代。長友に代えて山根を入れる。CKは久保が長めのショートコーナーを蹴り、三笘がペナルティーアーク付近からシュート、相手DFに当たってまた右CK。これも久保が蹴るが、シュートはできず。
 39分、チュニジアが三人目の交代。7番MFムサクニに代えて21番DFカイブを入れる。いよいよ守備固めか。
 42分、堂安、三笘とつないで最後は久保が利き足でない右でシュートするが、相手DF。
 追加タイム4分。48分、中央で吉田がこぼれを収められず失敗、相手FWジェバリに通る。三笘が戻ってきてタックルで止めようとするが止められず、ペナルティーエリアに入らないうちにミドルシュート、見事に左上に決める。0−3。
 49分、チュニジアは二人同時交代。25番右MFスリマンに代えて18番MFアルビ、20番右SBドレーガーに代えて5番DFベンラミンを入れる。
 0−3でタイムアップ。自滅だった。
 この試合の私なりの当落予想。GKシュミット△。伊藤洋輝△。吉田×。板倉△。長友○。遠藤○。原口△。鎌田△。南野×。伊東○。浅野×。交代選手では、田中碧×。三笘○。古橋×。堂安×。久保△。山根(△)。
 ネットの「FOOTBALL CHANNEL」6/17記事「サッカー日本代表、全選手査定まとめ。6月4連戦」を見ると、GKシュミットC。伊藤洋輝C。吉田B,B,C,C。板倉B,A,B,C。長友B。遠藤A,B,A,B。原口B。鎌田B。南野C。伊東B。浅野C。田中碧C。三笘A,B,A,B。古橋C。堂安A,C,B,C。久保B。山根時間不足。森保監督A,C,B,C。※4試合出た選手は、全て転記。
 南アフリカ大会の前、岡田監督は、それまでの「レギュラー」をバッサリ変更した。システムも4-2-3-1から4-3-3(4-1-4-1とも)に変えた。GK楢崎から川島、右SB内田から駒野、アンカー稲本から阿部勇樹、1トップ岡崎から本田圭佑の0トップへ。中村俊輔も外した。キャプテンも中沢から長谷部に交代。森保ジャパンもこのくらいの大英断がないと無理だろう。

 ※※どうやら本大会の登録は23人から26人に増えたようだ。競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)がベンチ入りメンバーを12人から15人に増やしたため。また、来季からコロナ対策だった交代人数が3人から正式に5人に増えるらしい。

サッカー短評 (2022.6/10)

日本vs.ガーナ 4対1 (2022.6/10 ノエスタ) 国際親善

 この試合も当落線上の選手たちの生き残りをかけた一戦。前半29分、山根が豪快なシュートを決めて先制。しかし44分にその山根のミスパスから失点。せっかくの貢献をだいなしに。だが、直後に三笘の突破からのクロスが直接ゴールインして2−1でハーフタイム。後半28分には、三笘の折り返しから久保に待望のフル代表17試合目にして初得点が生まれ、37分には前田も伊東の突破から初得点。最後に3バックを久々に試すことまでできた。TBSの解説は、戸田と福田、ゲストに槙野。気温25.8度、湿度52%。観客25100人。主審カート・アムズさんはオーストラリアの人。
 先発は、GK川島(ストラスブール・仏)。DF伊藤洋輝(シュトゥットガルト・独)、谷口(川崎)、吉田(サンプドリア・伊)、山根(川崎)。アンカーに遠藤(シュトゥットガルト・独)、インサイドハーフに柴崎(レガネス・西)と久保(マジョルカ・西)。左右のウイングに三笘(サンジロワーズ・ベル)と堂安(PSV・蘭)。ワントップ上田(鹿島)。守田と富安は相変わらずベンチ外。上田、三笘、堂安、久保は「東京五輪カルテット」らしい。
 ガーナは世界ランク60位だがカタールワールドカップ出場を決めている。システムは3-5-2。アフリカ・ネーションズ・カップを2試合戦い、直前に来日。解説の戸田が「疲労なども見込んで前半は抑え気味に入り、後半上げてくるかもしれない」という通りの展開に。10番A.アユーと9番J.アユーの兄弟ツートップ。二列目に20番クドゥスと15番アジェイ。アンカーに11番ワカソ。左右のアウトサイドに5番コルサと2番イアドム。DF3番セイドゥ、6番アッド、18番アマーティ。GKアティジギ。キャプテンは10番アユー。10番と20番が要警戒とのこと。18番アマーティは、レスター奇跡の優勝時にも在籍したと紹介。
 6分、堂安が相手ボールをカット、ペナルティーエリア左へスルーパス、三笘が受けてゴール前へ低いクロス、味方に合わず。
 9分、相手左サイドでガーナのFK。J.アユーがペナルティーエリア右へ蹴るが、GK川島が捕る。
 10分、堂安が相手ボールをカット、今度はドリブルからシュートしたが、枠の右。
 12分、日本の左CK。久保が蹴り、ファーで伊藤が折り返し、堂安がペナルティーアークからシュート、枠の上。
 14分、堂安が右サイドをドリブル、上田、山根とつなぎ、山根がワンタッチクロス、ニアに走りこんだ柴崎が頭に当てるが、枠の上。柴崎がヘディングシュートをねらうのは珍しいのでは。
 16分、久保が倒されてペナルティーエリア手前右で日本のFK。キッカーに柴崎と久保が立つが、久保が蹴るも枠の外。
 20分、ペナルティーエリア左の久保からのパスに堂安が走りこんでシュート、相手DF。こぼれを拾った柴崎がペナルティーエリア左からクロス、これは上田がヘディングシュート、相手GK正面。「上田のヘディングシュートは空中で止まってたたきつけている」と解説の福田。
 22分、日本の右CK。こちら側は柴崎が蹴るが、相手GKがはじく。
 26分、中盤相手左サイドでガーナのFK。J.アユーが蹴るが、吉田がクリア。
 29分の先制点は、中盤右サイドの山根から堂安、インサイドの久保とパスが渡り、再び山根から右に開いた久保へ。久保が堂安に横パスする間に、相手DFラインの裏へインナーラップする山根に堂安がワンタッチで縦パス、山根もダイレクトでファーへ蹴りこんだ。1−0。
 32分、久保が倒され、中盤左サイドで日本のFK。ボールサイドに三笘と久保が立ち、久保がまたいで走り、三笘が蹴り、上田が走りこむ久保に落とすが合わず。最近、セットプレー専門コーチがいろいろデザインしたCKやFKを蹴らせているが、凝り過ぎなのではないか。解説の誰かが「一度見せてしまうともう一回使えませんから」と言う。
 36分、相手右ワイドのイアドムからの山ループパスを受けた相手FW10番A.アユーがボレーシュート、大きく枠の上。
 38分、山根からのパスを受けた久保がペナルティーエリア手前から鋭いシュート、相手DF。
 40分、伊藤が相手選手との競り合いでジャンプせず体当たりしたとしてイエローカード。
 43分、失点。GK川島から吉田、山根とパスを回したが、ガーナのハイプレスに山根が苦し紛れにサイドチェンジのつもりなのか左へ蹴ったが、まったく逆サイドには届かず、相手MFアジェイへのプレゼントパスに。アジェイはFWのJ.アユーにパス、J.アユーはペナルティーエリアすぐ外からすかさずシュート、ゴール左に決める。1−1。
 追加タイム2分。46分、追加点。左サイド伊藤とのパス交換で三笘が突破、低めのクロスをゴール前に送ると、中央に上田が滑り込み、ファーには堂安が走りこむが、どうやらそのままゴールインしたらしい。2−1。
 なんとかリードしてハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。吉田に代えて板倉を入れる。ゲームキャプテンは遠藤。
 1分、日本の左CK。久保がファーへ蹴るが、フリーで待っていた柴崎の前で相手DFがクリア。ニアで走りこむ選手はおとりだったらしい。
 3分、右サイドで堂安が倒され、日本のFK。久保が蹴るが、板倉がオフェンスファールをとられる。
 5分、中盤相手左サイドでガーナのFK。キッカーのJ.アユーがクロスの放り込みではなく、パスでつないできたが、シュートまでいかず。
 9分、久保が相手ボールをカットして三笘へパス、三笘がペナルティーエリア左に入りシュートするがヒットせず枠の右。
 ガーナは後半開始からハイプレスを強めてきて、日本はボールキープが難しくなってきた。下がってパスを受けた相手FWのJ.アユーがドリブル、寄ってきた遠藤をハンドオフで跳ね飛ばし、実況のアナウンサーが「ブンデスリーガで2年連続デュエル王の遠藤が」と驚く。遠藤も疲れているのかも。
 14分、日本の右CK。久保のショートコーナーから堂安がクロス、相手DF。
 18分、遠藤からのパスを受けた久保が相手DFをかわして上田へパス、上田がシュートするが枠の外。
 19分、ガーナのカウンター。相手MFクドゥスを遠藤が倒してペナルティーエリア手前左でガーナのFK。キッカーのJ.アユーが壁を超えるシュートをねらうが、枠の左。
 21分、久保のクロスがクリアされて日本の右CK。柴崎が蹴るが、相手GKがはじく。
 23分、ガーナが二人同時交代。20番MFクドゥスに代えて13番FWギャン、5番DFコルサに代えて7番MFアイザークを入れる。
 24分、日本も二人同時交代。堂安に代えて伊東、遠藤に代えて田中碧を入れる。遠藤がキャプテンマークを柴崎に巻く。
 25分、伊東からのパスを受けた山根が攻めあがり、ペナルティーエリア右からクロス、ファーで三笘がヘディングシュート、ややタイミングがずれ、枠の上。
 26分、ガーナのカウンター。入ったばかりの相手MFアイザークが谷口のパスをカットしてドリブル、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 28分、追加点。三笘が左サイドで相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入って折り返し、走りこんだ久保がシュート、ニアに決める。3−1。みんなで久保に走り寄って祝福。
 33分、伊東が相手MFセイドゥを倒して相手左サイドでガーナのFK。J.アユーが蹴るが、GK川島がはじく。
 35分、日本が二人同時交代。上田に代えて前田、三笘に代えて南野を入れる。
 36分、ガーナも二人同時交代。9番FWJ.アユーに代えて19番FWテッテ、2番DFイアドムに代えて14番FWアフリエを入れる。
 37分、また追加点。中央から柴崎が右サイドへループパス、山根が頭で前の伊東へ。伊東はトラップでペナルティーエリア右に入り、相手GKが飛び出したところにシュート性のパスを左へ送り、前田が押し込んで4−1。
 39分、南野を倒した相手MFアイザークにイエローカード。ただ、南野も起き上がりざまに相手に足払いしたため、もめそうになる。
 40分、日本が六人目の交代。山根に代えて中山を入れる。中山は指を三本立て、3バックに。3バックへのシステム変更は、練習でもしていなかったらしい。DF伊藤、谷口、板倉。左右のウイングバックに中山と伊東。田中碧と柴崎のダブルボランチ、左右のシャドーに南野と久保。前田のワントップという3-4-3か。
 44分、日本の左CK。久保が伊東とショートコーナーのパス交換からクロス、味方に合わず。
 45分、伊東を倒した相手FWアフリエにイエローカード。
 追加タイム4分。46分、相手FWアフリエが左サイドからクロス、相手FWのA.アユーがシュート、田中碧が防ぐ。
 4−1でタイムアップ。キリンカップ決勝は、チリに勝ったチュニジアと6/14に対戦。チュニジアもカタールワールドカップ出場を決めている。
 先発では、吉田、遠藤は当確。川島○、伊藤△、谷口○、山根△。柴崎△、久保△、三笘〇、堂安△。上田△。交代選手では伊東は当確。板倉○、田中碧○、南野×、中山△、前田△。
 試合後のインタビューで久保は初得点について「長かった。もう一生入らないんじゃないかと思った」とクールな印象からは意外な弱音。「ハーフタイムに鎌田さんからもっとペナに入ったらいいとアドバイスされた」とも。

サッカー短評 (2022.6/6)

日本vs.ブラジル 0対1 (2022.6/6 国立) 国際親善

 大雨の中の試合。新国立で初の日本代表の試合らしい。ブラジルの来日は2002年の日韓ワールドカップの決勝以来20年ぶりとか。日本はよく守ったが、得点には程遠かった。ネイマールには、遠藤と田中碧、ペナルティーエリア内では長友と板倉など二人以上ではさんで対応。相手のシュートには、前半からGK権田ほか、みんなで体を張って止めたが、後半30分、ついにゴールエリア内のこぼれ球への対応で、遠藤が相手FWリシャルリソンを倒したという判定。日本テレビの解説陣、津波と槙野は「VARが入ってくれないか」と言っていたが、交信もせず。ネイマールがPKを決め、これが決勝点に。気温17.0度、湿度90%。観客63638人。主審はイランのファガニさん。6人まで交代可。
 先発は、GK権田(清水)。DF中山(ズウォレ・蘭)、吉田(サンプドリア・伊)、板倉(シャルケ・独)、長友(FC東京)。アンカーに遠藤(シュトゥットガルト・独)、インサイドハーフに原口(ウニオンベルリン・独)と田中碧(デュッセルドルフ・独)。左右のウイングに南野(アーセナル・英)と伊東(ヘンク・ベル)。ワントップ古橋(セルティック・スコ)。一応、これが怪我人を除くベストメンバーだろう。パラグアイ戦後、浅野と富安、守田が別メニューとのこと。スタンドに大迫と酒井がいた。
 ブラジルは4-4-2か。7番パケタと10番ネイマールのツートップ。左右のワイドにビニシウスとラフィーニャ。カゼミーロとフレッジのダブルボランチ。DFアラーナ、マルキーニョス、ミリトン、ダニエウ・アウベス。GKアリソン。キャプテンは39歳のアウベス。キャプテンは持ち回りという。ベンチには、DFチアゴ・シウバ、FWガブリエウ・ジェズス、コウチーニョなど。チッチ監督は2016年6月、ドゥンガ監督解任を受けて就任、7年目に。カタールワールドカップ終了後退任予定。
 2分、ビニシウスが左サイドから中央のネイマールへ。ネイマールはゴールに背を向けていたがヒールパスを出すと、パケタがシュート、左ポストに当たり、助かる。
 9分、南野がアウベスに倒されて中盤左サイドで日本のFK。中山が蹴り、板倉がヘディングシュートするが、オフサイドの判定。
 11分、相手MFフレッジがペナルティーエリア手前中央でミドルシュート、枠の上。
 12分、伊東のクロスを相手左SBアラーナが防いで、日本の右CK。これを伊東自ら蹴るが、味方に合わず。
 19分、相手右SBアウベスが攻め上がり、ペナルティーエリア手前からスルーパス、ラフィーニャが走りこんでペナルティーエリア右でシュート、GK権田が防ぐ。
 22分、中山が左サイド深い位置でネイマールと対峙、左CKを得る。これを伊藤が蹴り、遠藤がヘディングシュートするが、惜しくも枠の左。最終的に日本のシュートはこれ1本か。
 25分、板倉がネイマールを倒し、中盤相手左サイドでブラジルのFK。ラフィーニャが蹴り、相手ボランチ、カゼミーロがヘディングシュート、枠の外。
 27分、ネイマールがペナルティーエリア手前左からミドルシュート、GK権田が防ぐ。
 29分、ラフィーニャがドリブルからクロス、ビニシウスが落として走りこんだカゼミーロがミドルシュート、板倉が防ぐ。
 25分過ぎから防戦一方になってくる。
 32分、伊東が中盤右サイドからクロス、古橋がヘディングシュートするが、これもオフサイド。
 33分、日本のパスミスをカットしたネイマールを倒して、ペナルティーエリア手間う左寄りでブラジルのFK。ボールサイドにラフィーニャとネイマールが立ち、ネイマールが直接狙うが、壁に当たる。こぼれを吉田がクリア。
 35分、伊東が右サイドでキープし、長友がインナーラップ、伊藤の縦パスを長友がシュート、サイドネット。
 37分、相手左SBアラーナに突破されてクロスを上げられ、ヘディングシュートされるが、枠の外。
 39分、ペナルティーエリア手前左でブラジルのFK。ラフィーニャが直接ねらうが、枠の左。
 41分、遠藤がボールをカットされ、取り返そうとビニシウスを倒してイエローカード。中盤中緒でブラジルのFK。カゼミーロが蹴るが、枠の左。
 44分、フラジルのパスワークに中央突破されて最後はネイマールがシュート、DF陣が複数で止める。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。原口に代えて鎌田を入れる。
 1分、吉田からのパスをライン際で受けた中山が足を滑らし、その間にボールをラフィーニャにとられるが、戻ってきた鎌田がラフィーニャを倒して、右サイド深い位置でブラジルのFK。ラフィーニャが素早く低いクロスを入れるが、シュートまでいかず。
 6分、日本のロングフィードからのこぼれを拾った古橋がミドルシュート、相手DF。
 8分、ブラジルのカウンター。最後はネイマールがシュート、遠藤が顔で防ぐ。
 12分、ネイマールが左サイドからペナルティーエリア右へループパス、アウベスが折り返してラフィーニャがシュート、枠の外。
 13分、伊東からの縦パスに走りこんだ長友が低いクロス、相手DFがクリアしたこぼれを田中碧がシュート、相手DF。
 15分、またボールカットされ、あっという間にペナルティーエリアにネイマールが進入、板倉と長友がはさんで対応。やれやれ。
 18分、ブラジルが二人同時交代。ビニシウスに代えて22番FWマルティネリ、ラフィーニャに代えて18番FWジェズスを入れる。解説の津波が「長友は慣れない右サイドでよくやった。対面のビニシウスを交代させたのはSBの勝ちということ」と称賛。
 22分、日本が二人目の交代。古橋に代えて前田(セルティック・スコ)を入れる。
 26分、ブラジルが二人同時交代。フレッジに代えて9番FWリシャルリソン、アウベスに代えて3番DFチアゴ・シウバを入れる。キャプテンマークはそのままチアゴ・シウバへ。
 27分、日本も二人同時交代。伊東に代えて三笘(サンジロワーズ・ベル)、南野に代えて堂安(PSV・蘭)を入れる。三笘が左ウイング、堂安が右に入る。
 30分、ブラジルに攻め込まれ、ゴール前で混戦になり、遠藤がリシャルリソンを倒したとして、ブラジルにPKを与える。フジの解説陣は、遠藤の方が倒されたとも言っていたが、VARも入らず。PKはネイマールが蹴り、GK権田の動きを見て決められた。0−1。
 36分、日本がまた二人同時交代。田中碧に代えて柴崎(レガネス・西)、長友に代えて山根(川崎)を入れる。碧は悔しそうな顔。何度かネイマールと対峙して、ファールを取られたりしていたが、かなりがんばったと思う。柴崎はインサイドハーフに入ったようだ。
 37分、三笘がドリブル突破を図るが、相手DFミリトンに止められる。
 38分、日本の右CK。堂安が蹴り、遠藤がヘディングシュートするが、枠の外。
 40分、またブラジルが二人同時交代。パケタに代えて17番MFギマランエス、カゼミーロに代えて15番MFファビーニョを入れる。
 41分、三笘がまたドリブル突破を試み、ペナルティーエリア内で倒されるが、笛は鳴らず。やや簡単に倒れたように見えたか。森保監督はピッチサイドで抗議。
 追加タイム3分。結局、0−1でタイムアップ。
 試合後のインタビューで三笘は「自分はフレッシュで相手は疲労しているのに対応された」と反省していた。

サッカー短評 (2022.6/2)

日本vs.パラグアイ 4対1 (2022.6/2 札幌ド) 国際親善

 前半は先に失点してもおかしくなかった。GKシュミットのおかげで無失点。しかし前半36分に浅野がループシュートを決め、先制。42分に鎌田がヘディングシュートを決めたのが大きかった。後半14分にパスミスからシュートされ、失点。しかし直後の15分に三笘の鮮やかなシュートで3点目。40分には、途中出場の田中碧がダメ押し点となるミドルシュートを決めた。6月の4試合が代表生き残りをかけたものになる。気温21.8度、湿度60%。観客24511人。主審はオーストラリアのクリストファー・ビースさん。テレ朝解説は小野信二と坪井、実況は寺川アナ。
 先発は、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン・ベル)。DFに初召集の伊藤洋輝(シュトゥットガルト・独)、吉田(サンプドリア・伊)、谷口(川崎)、山根(川崎)。アンカーに遠藤(シュトゥットガルト・独)、インサイドハーフに8カ月ぶりという鎌田(Eフランクフルト・独)と原口(ウニオンベルリン・独)。左右ウイングに三笘(サンジロワーズ・ベル)と堂安(PSV・蘭)。ワントップ浅野(ボーフム・独)。
 パラグアイは4-1-3-2か。カタールワールドカップ南米予選は6位で、大陸間プレーオフにも届かず。キャプテンの10番MFアルミロンはプレミアのニューカッスル所属。他にもスペインのバレンシアやアルゼンチンのボカ・ジュニアーズでプレーしている選手がいる。バロスケロット監督はアルゼンチンの人。パラグアイとの対戦は、2010年南アフリカワールドカップ決勝トーナメント初戦、PK戦で負けて以来。
 5分、左SB伊藤が攻め上がり、深い位置から低いクロス、内へ切り込んだ堂安がシュート、相手GK。これで得た日本の右CKを鎌田?が蹴り、最後は遠藤がシュート、枠の上。
 9分、中盤相手右寄りでパラグアイのFK。ペナルティーエリアに放りこまれるが、GKシュミットが捕る。
 11分、三笘が左サイドをドリブルしてペナルティーエリア左に入って折り返し、鎌田がシュートするが、左ポストに当たる。
 15分、原口がミドルシュート、相手DFに当たって日本の右CK。堂安が蹴るが、相手GKが捕る。
 17分、ペナルティーエリア手前右寄りで浅野が倒され、日本のFK。ボールサイド堂安と鎌田が立ち、堂安が直接ゴールをねらうが、大きく枠の外。
 21分、日本の右CK。堂安が蹴るがシュートまでいけず。再度の右CKは鎌田が蹴り、伊藤が頭に当てるが、枠の外。
 22分、相手左サイドでパラグアイのFK。相手MFサンチェスが蹴るが、DFがクリア。パラグアイは伝統的に守りは固く、攻撃は速い。思い切りよくCFに放り込んだりもしてくる。
 26分、日本の右CK。堂安が蹴り、伊藤が頭に当てるが枠の外。27分、三笘がペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。
 29分、相手左SBリベロスが攻めあがってシュート、GKシュミットが防ぐ。30分、ほぼ正面で相手FK。相手右MFロメロが直接ねらうが、これもGKシュミットが防ぐ。
 34分、日本の左CK。鎌田?が蹴るが、シュートまでいけず。
 36分、先制。伊藤からのロングフィードを浅野がポストプレー、原口が受けてスルーパス、浅野がペナルティーエリア中央でループシュート、見事に決まり、1−0。浅野はジャガーのポーズ。
 39分、パラグアイの左CK。サンチェスが蹴るが、GKシュミットが捕る。
 41分、山根が右サイドを攻め上がり、ペナルティーエリア右の浅野とのパス交換からペナルティーエリア中央へ入ってシュート、相手GK正面。
 44分、追加点。山根からのパスを受けた堂安が右サイドからクロス、鎌田がヘディングシュートを決めて2−0。堂安を倒した相手DFアルデレテにイエローカード。
 追加タイム1分。思いがけなく複数得点でハーフタイム。

 後半開始から日本が三人同時交代。遠藤に代えて板倉(シャルケ・独)、浅野に代えて前田(セルティック・スコ)、吉田に代えて中山(ズウォレ・蘭)を入れる。中山は左SBに入り、伊藤が左CBに回る。キャプテンマークは吉田から原口へ。
 たちあがり5分は三笘が何回も左サイドから仕掛けるが、シュートまではいけず。板倉は遠藤の位置に入って持ち味が出せるか試されているが、よく相手の攻撃の芽をつんでいる。
 10分、ペナルティーエリア手前左寄りで原口を後ろから倒した相手FWゴンサレスにイエローカード。これで得た日本のFKを堂安が蹴り、板倉が頭に当てるが枠の右。
 14分、失点。パラグアイのカウンター。日本のパスをカットされ、相手FWゴンサレスがペナルティーエリア手前から躊躇なくシュート、ファーのゴール左に決まり、2−1。
 15分、追加点。原口からのパスをペナルティーエリアで受けた三笘が利き足でない左でループシュート、3−1。失点直後の追加点で、パラグアイの反撃ムードを断ち切る。
 16分、日本が四人目の交代。原口に代えて田中碧(デュッセルドルフ・独)を入れる。キャプテンマークは原口から谷口へ渡されたらしい。
 18分、田中碧が三笘とのパス交換からミドルシュート、相手GK。20分、三笘からのパスを受けた堂安がペナルティーエリア左からシュート、枠の外。
 20分、パラグアイが三人同時交代。21番右MFオスカル・ロメロに代えて19番FWメディナ、20番MFサンチェスに代えて16番MFカルドソ・ルセナ、9番FWアバロスに代えて11番FWアンヘル・ロメロを入れる。
 24分、鎌田がペナルティーエリア内で相手GKに倒され、日本のPK。堂安が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを山根がシュートするが、大きく枠の上。
 26分、日本が五人目の交代。堂安に代えて久保(マジョルカ・西)を入れる。会場に大きな拍手が響く。
 27分、相手左MFアルミロンのシュートをクリアして、パラグアイのCK。キッカーだったサンチェスが下がったので誰が蹴ったか不明だが、これを相手DFアルデレテがヘディングシュート、枠の上。
 29分、久保がペナルティーエリア右からシュート、相手DF。31分には、相手ボールカットから三笘が鎌田へ横パス、鎌田はペナルティーエリア右から中へ折り返し、前田が頭に当てるが、枠の外。
 35分、パラグアイの右CK。キッカーがファーへ蹴るが、DF陣がクリア。
 37分、板倉からのパスを受けた鎌田がペナルティーエリア内に入ってシュート、相手DFに当たり、相手GKがはじき、こぼれに前田がつめるが、枠の上。
 直後に日本が六人目の交代。三笘に代えて古橋(セルティック・スコ)を入れる。
 40分、追加点。鎌田からのパスをペナルティーエリア手前で受けた田中碧がそのままシュート、ゴール左に決まる。4−1。
 パラグアイはやや戦意喪失したようだが、前線へ放り込んだりはしてくる。
 追加タイム2分。46分、板倉のスルーパスに山根が走りこみ、右サイド深い位置からクロス、前田がシュートするが枠の左。
 4−1でタイムアップ。
 素人目で、今回のいわゆるサブメンバーのパフォーマンスとしては、浅野○、堂安△、三笘○、鎌田○、原口△、伊藤○、谷口○、山根○、シュミット○、前田×、古橋時間不足、久保△、中山○、板倉○。吉田、遠藤、田中碧はレギュラーとして当確と考えた。
 次は中三日でブラジル戦。ブラジルは6/2、韓国に5−1で大勝して日本へ乗り込んでくる。

サッカー短評 (2022.6/4)

川崎フロンターレvs.札幌大 5対0 (2022.6/1 等々力) 天皇杯二回戦

 テレビ放送がなかったので、JFATVとかいう、日本サッカー協会がYOU TUBEに配信している4分ちょっとのハイライトを見た。なんと前半に4点もとって、楽勝のようだ。気温23.2度、湿度54%。観客4667人。主審は川俣さん。VARはいない。
 先発は、GK丹野。DF佐々木、車屋、山村、松井。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに小塚と瀬古。左右のウイングにマルシーニョと遠野。ワントップ知念。松井は初先発か。ベンチにGK安藤、高卒新人の永長、橘田、脇坂、小林など。谷口と山根は日本代表へいっている。ダミアンはベンチ外。
 札幌大は3-5-2か。北海道代表の枠で出場権を得て、一回戦は山梨学院大学PEGASUSを1−0で破って勝ち上がってきた。
 天皇杯は、初戦で知らないチームと当たるのが難しい。相手は既に1試合戦っているが、こちらは初戦で、しかも、サブメンバーでの先発になることが多い。実戦での連携が不足しているので、相手の攻撃をまともに受けないことが大事。相手は失うもののない大学生で、当たって砕けろの勢いで来ることが予想される。
 1分、札幌大が左サイドから攻めあがってクロス、シミッチがクリア。
 4分、佐々木のクロスがクリアされて得たフロンターレの左CK。瀬古が蹴り、いったんは相手DFにクリアされるが、再度瀬古がクロス、シミッチが頭に当てるが枠に跳ばず。
 9分、小塚からのループパスに走りこんだ遠野がシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 13分、先制。小塚からのパスを右サイドで受けた山村がクロス、ファーで遠野が落とし、知念がループパスをつないで最後は小塚のワンタッチシュートが決まり、1−0。
 16分、追加点。マルシーニョからのパスを受けた瀬古がシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。瀬古が蹴り、シミッチがヘディングシュート、2−0。
 20分、瀬古のシュートを相手GKがはじいたこぼれをシミッチがシュート、相手DFに当たったこぼれを知念がヘディングシュート、3−0。
 23分、佐々木のシュートがクリアされてフロンターレの左CK。瀬古が蹴るが、シュートに持ち込めず。
 26分、小塚からのパスを受けた瀬古が左サイド中盤からロングシュート、これが見事に決まり、4−0。
 29分、マルシーニョのシュートがクリアされてフロンターレの左CK。瀬古が蹴り、混戦から最後は知念がシュート、相手DF。再びCKとなるが、シュートできず。
 34分、松井のシュートがクリアされてフロンターレのCK。瀬古が蹴り、混戦からシミッチがシュート、枠の上。35分には右サイドでパスをつないで最後は松井がシュート、枠の外。
 42分、札幌大がパスをつないでシュートを打たれるが、DF陣がが防ぐ。
 44分、佐々木からのクロスを小塚がシュート、相手DFがクリアしてフロンターレのCK。瀬古が蹴り、知念が頭に当てるが、ヒットせず。
 4−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて新人の永長を入れる。
 2分、札幌大が相手左サイドを突破してシュートされるが、DF陣が防ぐ。続く相手CKはショートコーナーを蹴ってくるが、これも防ぐ。
 8分、知念が倒され、左サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴り、シミッチがヘディングシュート、枠の外。
 10分、永長がドリブルで左サイドを突破してクロス、遠野がシュート、枠の上。
 12分、札幌大が三人同時交代。DF4番山本、MF22番桂、MF8番石黒に代えて、DF2番山口、MF11番高橋、FW20番湯浅を入れる。
 14分、札幌大のカウンター。15分、相手右サイド浅い位置から札幌大のFK。相手10番山内が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 18分、小塚からのクロスを知念がシュート、相手DF。
 20分、追加点。遠野からのパスをペナルティーエリア内で受けた知念がキープから右へパス、走りこんだ永長が押し込み、5−0。永長はプロ初得点。
 21分、札幌大が遠目からミドルシュート、枠の上。さらに相手右サイドから攻め込まれ、遠野がクリアして札幌大の右CK。このCKからシュートされるが、サイドネット。札幌大が四人目の交代。MF6番河合に代えてFW18番鷲塚を入れる。
 30分、フロンターレが二人目の交代。佐々木に代えて田邊を入れる。直後に、永長がフェイントからシュートするが、相手GK。
 31分、札幌大が五人目の交代。FW15番向井に代えてMF7番和田を入れる。
 33分、フロンターレの右CK。瀬古が蹴り、シミッチがヘディングシュート、相手DF。シミッチは36分にもシュートするが、枠の上。
 37分、相手右サイドで札幌大のFK。中央へ蹴ってくるが、ニアで遠野がクリア。
 40分、フロンターレが三人目の交代。遠野に代えて家長を入れる。
 45分、家長からのスルーパスに走りこんだ永長がシュート、相手GK正面。
 47分、小塚のシュートも相手GK正面。5−0でタイムアップ。ここ3試合無得点のうっぷんを大学生相手だが晴らせたか。
 次戦は6/22(水)、等々力でJ2東京ヴェルディと対戦。

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サッカー短評 (2022.5/29)

京都サンガvs.川崎フロンターレ 1対0 (2022.5/29 サンガス) 第16節

 連敗した。4年ぶりらしい。しかも3試合連続無得点。いったいどうしたのか。惜しいシュートはダミアン、小林、マルシーニョがうった。前半はやや優勢だったが、ほぼ互角。後半初め5分はいい感じだったが、それ以降は、攻め込まれ、15分には、相手左サイドからのクロスを、ファーからゴール前に入った佐々木がオウンゴール。結局、京都もウタカらに惜しいシュートがあったが、これ以上は得点できず。気温36度、湿度20%。観客17417人。主審は谷本さん。DAZN解説は加地亮。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフは遠野と脇坂。左右のウイングは宮城と小林。ワントップにダミアン。佐々木は、流通経済大学3年時にチョウ監督の指導を受け、CBにコンバートされたとのこと。
 京都は4-1-2-3。ウタカのワントップ。左右のシャドーに松田と山田。二列目に武田と福岡。アンカーに川崎。DF荻原、原田アピアタウィア久、白井。GK上福元。チョウ監督は2年目。
 勝点30のままで、3位に転落。京都は9位に浮上。なんと鹿島もFC東京に1−2で負け、2位に転落。FC東京は6位浮上。磐田に2−0で連勝したマリノスが勝点31として首位に。磐田は15位のまま。最下位神戸は札幌に勝って2勝目を上げたが順位は変わらず。

New! サッカー短評 (2022.5/25)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 0対4 (2022.5/25 等々力) 第15節

 7試合ぶりの敗戦で今季3敗目。22年ぶりのホームでのゼロ負けらしい。4点差以上の敗戦も12年ぶりとか。桑原アナによれば「フロンターレはいろいろうまくいかなかった」。解説の水沼さんも「何か一つが悪かったということではないと思う」。前節のレッドカードで谷口が出場停止。先発で車屋と山村がCBコンビを組むのは初めてらしい。前半は、最近シュート数が少ないということで、積極的にシュートをねらう姿勢も見せたが、ベルマーレのアンカー米本が要所要所をしめ、家長とダミアンには複数のマークがついて時間を作らせず。0−0で折り返した後半、攻撃が回り出す前の5分、与えたCKから相手FW町野に佐々木が競れずに失点。続けて9分にも相手左サイドから崩され、相手MF池田に今季初得点。すっかりベルマーレをのせてしまった。12分に佐々木と遠野に代えて瀬古とシミッチを入れたが、15分、シミッチも囲まれてボールを失い、ここでも失点。16分にも左サイドで山村がかわされ、相手MFタリクにも今季初得点を献上。21分に、小林、宮城、知念を家長、マルシーニョ、脇坂に代えて入れたが、とうとう1点もとれず。気温22.2度、湿度62%。観客14068人。主審は池内さん。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、車屋、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは脇坂。ベンチのDF高井(17)は今季リーグ戦初めてベンチ入りか。
 ベルマーレは3-1-4-2。大橋と町野のツートップ。二列目にタリクと池田。左右のウイングバックに石原と畑。アンカー米本。DF杉岡、大岩一貴、山本脩斗。GK谷。キャプテンは大岩。ベンチには山田直樹、茨田、ウエリントンなど。山口監督は2年目か。
 勝点は30のままで2位に後退。しかし勝点1差で2位だった鹿島も鳥栖と劇的4−4の引き分けで勝点30。鳥栖は8位に後退。鹿島とは9勝3敗3分と勝敗数も同じだが、得失点差が8と4で首位を明け渡した。今季は3敗全て4失点。しかし得点が20点は4番目。鹿島は18失点しているが26得点(2位)とっている。3位マリノスは2−0で京都に勝ち、勝点28として3位キープながら2差につめよる。京都は13位に後退。次節は、その京都とアウェイで対戦。連敗するようだとたいへんだ。

 ※U23アジアカップウズベキスタン2022(6/1〜6/19)大会に臨むU21代表が発表された。ベルマーレからDF畑が選出。フロンターレの宮城はキャンプには呼ばれたが、選ばれず。6/2パラグアイ戦、6/6ブラジルに臨むフル代表には、フロンターレから谷口と山根が呼ばれた。ベルマーレサポが「山根代表」と書いたバナーを持っているのが画面に映し出された。

サッカー短評 (2022.5/21)

サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ 0対0 (2022.5/21 駅スタ) 第14節

 後半37分に谷口がVARによる確認でレッドカード。10人になりながら、無失点できりぬけた。中二日のため川崎に戻らず、神戸から直接移動してきた。疲労があったのは確かで、アウェイ連戦では最低限の結果。気温25.3度、湿度32%。観客9502人。主審は荒木さん。DAZNの実況は、ローカル放送のようで、解説は元柏の中払大介さん。
 先発は、5人変更。GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに小塚と瀬古。左右のウイングに小林と家長、ワントップ知念。ベンチに山村、脇坂、マルシーニョ、ダミアンなど。
 鳥栖は、3-4-2-1。ワントップに元マリノスの小野裕二。二列目に菊池と堀米。左右のウイングバックに元京都の岩崎と飯野。福田と小泉慶のダブルボランチ。DFジエゴ、田代、ファン・ソッコ。GKはこれも元マリノスの朴。キャプテンは朴。菊池は流経大卒のルーキーで、フロンターレの佐々木と同期。ベンチに元フロンターレの森谷賢太郎、元セレッソの西川潤など。フロンターレからレンタル中の宮代は契約上ベンチ外。川井監督は1年目。
 鳥栖は、前々節までリーグ最少の7失点だったが、前節、未勝利の神戸に4失点で初勝利を献上。そこからの立ち直りを目指している。
 1分、フロンターレの右CK。小塚が蹴るが、相手DF。
 6分、相手左MF岩崎が左サイド深い位置からシュート、バーに当たる。
 14分、中盤右サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴るが、相手GKがはじく。このとき、GKが味方DFとぶつかって倒れるが、立ち上がる。
 22分、相手右MF飯野が佐々木をふりきって相手右サイド深い位置からクロス、相手FW小野がヘディングシュートするが、山根が寄せて枠の外。
 23分、相手左サイドからのスローインをつながれ、岩崎がシュート、枠の上。
 25分、相手右MF飯野からのクロスを谷口がクリアして鳥栖の右CK。堀米が蹴るが味方に合わず。こぼれを拾われ、相手DFジエゴにシュートされるが、枠の外。
 フロンターレは攻撃がシュートまでいかない。知念にはジエゴ、小林には田代がついているよう。小塚やシミッチが縦パスを入れるが、途中でひっかかってしまう。
 33分、フロンターレの右CK。小塚が蹴り、知念がヘディングシュート、枠の上。
 40分、瀬古からのループパスを小林がヘディングシュート、枠の上。
 41分、相手左サイドをジエゴに突破され、折り返しの低いクロスを相手MF菊池にシュートされるが、山根か谷口に当たってGKソンリョンが捕る。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。小塚に代えてマルシーニョを入れる。おそらくマルシーニョが左ウイングに入り、小林がワントップ、知念が右ウイング、家長がインサイドハーフに回ったのではないか。
 4分、山根が右サイドをドリブル、味方とパス交換してペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GKがはじく。こぼれを小林と瀬古がシュートするが、これも相手GK。
 7分、鳥栖の右CK。堀米が蹴るが、DFがクリア。
 8分、相手右サイド、11分、相手左サイドからクロスを入れられるが、GKソンリョンが捕る。
 15分、相手ボールをカットして瀬古が左へパス、佐々木がが受けてクロス、小林がヘディングシュートするが枠の外。
 17分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて橘田、知念に代えてダミアンを入れる。橘田はシミッチとダブルボランチか。トップ下に瀬古が回ったか。
 18分、ダミアンが下がった位置からロングシュート、相手GK。
 20分、フロンターレの右CK。瀬古が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って瀬古がクロス、マルシーニョがヘディングシュートするが、相手GKがはじいて再度フロンターレの右CK。
 ここで鳥栖が一人目の交代。FW小野に代えてFW垣田を入れる。CKを瀬古が蹴り、シミッチが触るが、シュートまでいけず。
 27分、相手DFからのロングボールが相手左MF岩崎に通り、左サイドを突破され、折り返しのクロスを入れられるが、相手FW垣田に合わず、助かる。
 30分、小林がシュートするが、相手GK。
 31分、相手MF小泉から左MF岩崎に渡り、ワンタッチでクロスを入れられ、相手MF堀米がヘディングシュートするが、枠の右。
 直後に鳥栖が三人同時交代。堀米に代えて荒木、菊池に代えて藤田、DFファン・ソッコに代えて原田を入れる。フロンターレも四人目の交代。小林に代えて遠野を入れる。
 34分、鳥栖のカウンター。谷口と山根のパス交換が甘くなったところを相手FW垣田にカットされ、ドリブルで突進するところを谷口が戻って止め、イエローカード。しかし、ここでVARが介入。主審がオンフィールドレビューを行った結果、決定的な得点機会阻止でレッドカードに変更。谷口にしてはずいぶん抗議したが、退場。
 38分、フロンターレが五人目の交代。瀬古に代えて山村を入れる。交代枠が残っていてよかった。
 39分、谷口が垣田を止めたため鳥栖のFK。藤田がゴール前に蹴りこむが、オフェンスファール。
 42分、中盤右寄りでフロンターレのFK。遠野が蹴るが、ダミアンがオフサイド。
 43分、鳥栖が五人目の交代。MF福田に代えてFW西川を入れる。鳥栖もホームで勝ち切ろうというメッセージか。解説の中払が「藤田を入れたのだから、いい位置でのFKをねらうのもいい」と言う。
 45分、遠野が果敢にドリブルで前進、ペナルティーエリア直前で相手DF田代にファールで止められる。これで得たフロンターレのFKに遠野とシミッチが二人立つが、シミッチが蹴ったキックは壁の前にすわった味方の膝に当たる。遠野に蹴らせたらよかったのに。
 追加タイム5分。47分、遠野がミドルシュートをうつが、相手DF。
 49分、低い位置でフロンターレのFK。GKソンリョンが蹴り、右サイド山根が受けてクロス、遠野が飛び込むがヒットせず。
 50分、こぼれを鳥栖に拾われ、カウンターを受けるが、全員で守る。0−0でタイムアップ。
 勝点30として首位キープ。勝点差1だった2位鹿島も浦和と1−1で引き分け、勝ち点29。浦和はなんと7試合連続引き分けとか。勝点14で14位。3位マリノスは何と福岡に0−1で敗れ、勝点25で足踏み。3位はキープ。福岡は9位に浮上。最下位湘南は神戸に2−1で勝ち、17位に浮上。

サッカー短評 (2022.5/18)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 0対1 (2022.5/18 ノエスタ) 第11節

 ACL参戦で先送りになったミッドウイークの試合。もう引き分けかという追加タイム2分の最後のプレー、小塚の蹴った右CKをニア前に走りこんだ谷口のヘディングシュートが決まって勝利をつかんだ。これで全チームが13試合を消化、勝点3を積み上げ29、鹿島をぬいて首位になった。気温21.1度、湿度22%。観客10015人。DAZN実況は西岡アナ、解説は福田正博さん。
 先発は前節と同じ。GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ソンリョンがこの試合でJ1通算200試合。ベンチにシミッチ、山村、小塚などいるが、DFはいない。
 神戸は4-1-2-3。武藤のワントップ。トップ下にイニエスタ、左右のシャドーに汰木と郷家。大橋と山口蛍のダブルボランチ。DF酒井高徳、小林友希、菊池、山川。GK前川。DF菊池は出場停止明け。キャプテンはイニエスタ。ベンチには、DF初瀬、FWボージャン・クルキッチ、リンコンなど。ロティーナ監督は今季途中から指揮をとる。ACL中にロティーナサッカーを浸透させ、前節サガン鳥栖戦で今季初勝利をあげた。
 2分、いきなり神戸にチャンスを作られる。相手左MF汰木がスルーパス、走りこんでいた相手左SB酒井がクロス、山口がダイレクトボレー、ひやっとしたが、佐々木が防ぐ。
 8分、マルシーニョが左サイドでタイミングをはかってスルーパス、追い越していった佐々木が深い位置から折り返しのクロス、下がり目の位置でダミアンがダイレクトでアウトサイドシュート、惜しくもバーに当たる。
 フロンターレがパスをつなぐことはできるが、神戸は前線からプレスに出てこないので、ボールをつける先がなかなか見つけられない。解説の福田さんは「神戸は中を固めている。川崎は神戸のリズムに巻き込まれないようにしないと自分たちらしい攻撃ができなくなる」と言うが、前半は神戸ペースとも言えた。
 神戸はフロンターレのパスミスを拾うとすかさずイニエスタに入れ、イニエスタから攻撃を組み立てる。イニエスタに遠野や橘田が挑むがほぼ取れない。イニエスタはすごくシンプルにプレーしているように見える。ただ、味方もそれに反応しきれていないので、ビッグチャンスにならずに助かる。
 19分、家長のシュートがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、谷口がヘディングシュート、ヒットせず枠の上。
 21分、神戸のカウンター。佐々木から山根への横パスが弱く、相手左MF汰木にカットされ、右MFの郷家につながれる。郷家はそのままペナルティーエリア右に入ってシュート、GKソンリョンがはじく。これで与えた神戸の右CKをイニエスタが蹴り、相手長身DF菊池にフリーでヘディングシュートされるが、枠の上で助かる。
 24分、山根のクロスをクリアされてフロンターレの右CK。脇坂がめずらしくニアへ低いキック、相手DF。さらに拾ってクロス、これも相手DF。続く右CKを脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は相手GK。
 27分、左サイドから崩して遠野からの折り返しを脇坂がダイレクトでシュート、いい攻撃だったが、相手DF。
 29分、神戸のカウンター。最後は相手MF汰木に左から低いクロスを入れられるが、味方に合わず。解説の福田さんは「武藤は大迫とタイプが違うので、ポストプレーではなく、走りこんで合わせるようなパスの方がいい」。
 神戸は、GKも加わったビルドアップを目指しているが、「GK前川のキックの精度が課題」らしい。フロンターレのFW陣がプレスをかけるとミスキックとなる。
 35分、相手ボールをカットし、パスを受けたダミアンが低い位置からロングシュートを放つが、大きく枠の左。
 36分、相手MFイニエスタが味方11番とパス交換してDFをかわして中央をドリブル、ペナルティーサークルからシュートされるが、枠の上で助かる。
 フロンターレは神戸に中央を固められているので、サイドから突破を試みているが、崩しきれない。
 43分、相手ボールをカットして、ダミアンが右サイドからクロス、マルシーニョが走りこむがオフサイド。マルシーニョも遠野も走りこむスペースがない。
 45分、相手左MF汰木が深い位置からクロス、フロンターレDFに当たって神戸の左CK。イニエスタが蹴り、ゴール前で混戦、こぼれをまた相手ボランチ山口にシュートされるが、DFが防ぐ。
 追加タイムなしでハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 1分、いきなりピンチ。橘田の頭でのバックパスが相手MF汰木に拾われ、フリーでドリブル、ペナルティーエリア左からGKソンリョンと1対1の状態でシュートをうたれるが、わずかに枠の右で助かる。やれやれ。
 3分、相手FW武藤からの縦パスを受けた右MF郷家がペナルティーエリア内でワンタッチで後ろへ送り、走りこんだ山口がシュート、大きく枠の上。枠に来たら危なかった。
 「神戸は、前半は構えて守っていたが、後半は前線からハイプレスをかけています」と西岡アナ。
 10分、下がってきた相手FW武藤を山根が倒して、ペナルティーエリア手前左寄りで神戸のFK。でも、解説の福田さんが「いい守備」とほめたプレーだったのに。FKはイニエスタが蹴るが、壁に当たり、山根がクリア。
 12分、相手左SB酒井からのクロスを谷口がクリアして神戸の右CK。イニエスタが蹴り、谷口がクリア。いったんは相手に拾われるが最後は大きくクリア。後半は神戸ペース。
 16分、相手右MF郷家を遠野が倒して、中盤相手右サイドで神戸のFK。イニエスタが蹴るが、またも谷口がクリア。
 18分、フロンターレが二人同時交代。遠野に代えてシミッチ、ダミアンに代えて知念を入れる。シミッチと橘田がダブルボランチか。
 20分、相手左MF汰木のシュートはDF陣が防ぐ。
 直後にフロンターレのカウンター。脇坂がペナルティーエリア左にパス、走りこんだマルシーニョがシュート、相手GK。
 22分、相手FW武藤をシミッチが倒して相手右サイドで神戸のFK。イニエスタが蹴り、相手ボランチ大崎がヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。
 24分、シミッチが相手ボールをカットして、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。
 25分、またも相手ボールをカットして混乱から最後は知念が強引にシュートするが、ヒットせず相手GK。
 26分、相手のクリアを拾って、右サイドから崩して脇坂がシュート、相手DF。
 28分、神戸が二人同時交代。郷家に代えて小田、イニエスタに代えて井上を入れる。
 29分、相手左サイドを井上と汰木に崩され、折り返しのパスを受けた相手FW武藤にフリーでシュートされるが、枠の左で助かる。
 30分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、脇坂に代えて小林を入れる。小林は右ウイングに入り、家長がトップ下か。
 32分、33分と宮城と佐々木が左からクロスを入れるが、味方と合わず。宮城はパスで崩せない神戸を、ドリブル突破するよう期待されての投入と思われるが持ち味を出せず。
 35分、神戸が三人目の交代。武藤に代えてリンコンを入れる。
 神戸がイニエスタを下げてから、フロンターレは楽にパスがつなげるようになった。しかし、最後のツメができない。解説の福田さんも「神戸の井上にイニエスタの代わりを求めることはできない」。
 40分、神戸が四人目の交代。汰木に代えてFWボージャンを入れる。フロンターレも五人目の交代。橘田に代えて小塚を入れる。
 44分、神戸のカウンター。相手ボージャンが左サイドをドリブルで攻めあがり、中へ切り込んでから右へパス、相手右MF小田が受けるが、小塚が滑り込んでクリア、神戸の右CK。井上が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 追加タイム2分。46分、左サイドから佐々木が攻めあがってクロス、ファーで山根がシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。これを小塚がニアへ蹴り、走りこんだ谷口が体をひねってヘディングシュート、見事に相手GKの指先をかすめてゴールイン。1−0。谷口はこれが今季初得点。劇的な決勝点のキックオフ後すぐタイムアップ。
 試合後のインタビューはなかったが、フロンターレHPの決勝アシストの小塚のコメントによれば「僕の視線から、ショウゴくんが飛び込んでくるのがわかっていたのでニアを狙った」とあった。
 勝点29として首位に浮上。まだ無得点試合はないとのこと。神戸は17位のまま。同じ日に浦和と対戦した3位マリノスは3−3で引き分け、勝点25で3位のまま。浦和は勝点13で15位に浮上。
 6連戦3試合目の次節は、5/21土曜のアウェイの鳥栖戦。

サッカー短評 (2022.5/14)

川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 2対0 (2022.5/14 等々力) 第13節

 観戦した。ACL後、初のホームゲーム。前日の大雨で天気が心配だったが、午前中であがり、逆にキックオフの午後4時でも夕日の直射で暑かった。バックスタンドは西日が当たるのを思い出した。試合は、ボールは握っているものの、ゴール前を固められ、なかなかシュートできず。相手ツートップからハイプレスでうっとうしい。時折パスミスで渡してしまい、カウンターを受ける場面も。それでも後半10分、遠野が今季初得点を決めると、14分には、CKから車屋がやはりリーグ戦初得点。35分に三人替え、まあ無難に逃げ切った。気温24.9度、湿度64%。観客16704人。主審は福島孝一郎さん。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。遠野は古巣対戦。ベンチに山村、シミッチ、小林など。
 福岡は4-4-2。山岸とフアンマのツートップ。左右のワイドに田邊とクルークス。前と中村駿のダブルボランチ。DF志知、グローリ、元フロンターレの奈良、前嶋。GK村上。キャプテンは前。ベンチにはFWルキアン、田中達也、MF金森など。長谷部監督は3年目。マッチデープロには、ここまで4戦負けなし、12試合7失点はリーグ最少とあり、堅守のチーム。
 前半は、福岡がフロンターレのボールホルダーにハイプレス。谷口と車屋がつなごうとすると、山岸とフアンマが猛追。橘田には相手ダブルボランチがついており、出しにくい。脇坂や家長、遠野、ときにはダミアンまで下がって受けに来た。
 5分、遠野の右サイドからのクロスをダミアンが受けるが相手DFグローリがクリア。10分、脇坂が右サイドからクロス、また相手DFグローリがクリア。
 14分、あわやのピンチ。GKソンリョンの不用意なキックが短く、相手右MFクルークスに出てしまい、そのままシュートされそうだったが、ソンリョンが自らつめより、なんとか右CKに逃げた。これをクルークスが蹴るが、ダミアンが頭でクリア。こぼれを拾われ、相手左サイドからクロスを入れられるが、家長が受ける。
 16分、フロンターレのカウンター。谷口からのロングフィードを受けた家長がスルーパス、これに走りこんだ脇坂が低いクロス、ファーから中央へ走りこむマルシーニョが受けに走るが、相手DF。
 20分、脇坂のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。これを脇坂が蹴るが、相手DF。
 左SB佐々木は、どんどんよくなっているようだ。かなり高い位置をとって、相手右MFクルークスをひきつけ、ときには相手に出たボールを競り合い、うまく奪った際にはスタンドから拍手。
 27分、相手右サイド浅い位置で福岡のFK。このキックからつながれ、上がっていた相手DFグローリにペナルティーエリア左で頭に当てて折り返されるが、シュートまでいかせず。
 29分、福岡のカウンター。相手右SB前嶋が縦パスに走りこみ、ペナルティーエリア右に入って折り返し、相手右MFクルークスにシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 31分、中盤左サイドで家長が倒されてフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ファーで谷口がヘディングシュート、枠に飛んだが相手GKがはじく。谷口のヘディングシュートはそもそも枠に飛ばないことも多いが、人が好過ぎるのかせっかく枠内に打てたのに相手GK正面。
 フロンターレのパスが各駅停車だと、すぐ相手のプレスに合う。リズムを変えようと脇坂や橘田がワンタッチで出すと相手にカットされる場面も。車屋が持ち上がってダミアンに縦パスを付けるのも、何回目かには相手ボランチに横からカットされた。
 39分、家長のドリブルから左へサイドチェンジ、ダミアンがつないで最後は遠野がミドルシュート、相手DF。
 40分、橘田が左のマルシーニョへパス、遠野、佐々木、ダミアンとつないで最後は佐々木がシュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。これを脇坂が蹴るが、オフェンスファール。
 0−0のままハーフタイム。

 後半開始から福岡が一人目の交代。FWフアンマに代えてFWルキアンを入れる。2分、さっそくルキアンが下がって受けて右へパス、相手右MFクルークスがペナルティーエリア右へスルーパス、攻めあがった相手右SB前嶋が走りこんで折り返すが、戻ったマルシーニョが防ぐ。
 5分、中盤左寄り浅い位置で福岡のFK。相手MF中村が蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 10分、先制。右サイドから家長のスローイン、ダミアンが受けてワンタッチで後方へ落とし、走りこんだ山根がペナルティーエリア中央へ鋭いパス、遠野がダイレクトでシュート、1−0。遠野はこれが今季初得点。
 遠野は、今日のマッチデープロの表紙にもなっていて、フロンターレ2年目の今年にかける意気込みが書かれていた。ACLでも積極的にシュートしていたが無得点。ようやく報われてよかった。後半は、守備にも駆け回り、すごいエネルギー。
 14分、相手ボールをカットしてフロンターレのカウンター。家長のシュートが相手DFに当たり、フロンターレの右CK。これを脇坂が蹴り、中央で車屋がヘディングシュートを決める。2−0。
 サポーターはみんな立ち上がって、旗やマフラーを振っているが、なぜか電光掲示板は「1−0」のままだし、場内アナウンスも「ゴーーール」と叫ばない。見ると主審が耳に手を当てており、電光掲示板にはいつの間にか「Video Assistant Referee チェック中」と出ている。何をチェックしているのか出してほしい。しかも、主審もゴールを認めたのかどうかハッキリしないが、ボールを持ってセンターサークルの方へ歩いていく。ようやく場内アナウンスが流れ、表示も「2−0」となったのに、なかなか再開しない。相手選手が主審に長々と抗議しているせいのようだ。時計を止めているのかもしれないが、それもハッキリしない。遅延行為をとってもいいのでは。主審もいつまでも聞いているのはおかしい。
 21分、相手のクロスをクリアして福岡の右CK。クルークスが蹴り、ファーで長身の相手DFグローリが頭で折り返し、中央で相手DF奈良がヘディングシュート、GKソンリョンが触ってバーに当たる。もう入ったかと思って、はねかえったところを見逃した。やれやれ助かった。
 24分、ボールカットされ、相手FWルキアンがペナルティーエリア左に入るが、山根と車屋ではさんで防ぐ。
 26分、福岡が二人同時交代。クルークスに代えて田中達也、田邊に代えて金森を入れる。左右のワイドを両方交代。
 27分、ダミアンが相手DF奈良に倒されてペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、力が入ったのか、直接ゴールラインを割る。
 30分、相手ボランチ中村がミドルシュート、枠の外。
 33分、福岡の右CK。相手MF中村が蹴るがDFがクリア。
 35分、フロンターレが三人同時交代。ダミアンに代えて知念、マルシーニョに代えて宮城、遠野に代えてシミッチを入れる。シミッチと橘田のダブルボランチか。
 38分、シミッチが右前方へパス、攻めあがった山根がクロス、相手GK。シミッチが元気に走り回る。
 40分、橘田が左前方へパス、宮城が受けて、ペナルティーエリア手前左からシュート、枠の右。
 41分、福岡が二人同時交代。FW山岸に代えて湯澤、ボランチ中村に代えて北島を入れる。フロンターレも四人目の交代。家長に代えて小林が入る。スタンドから拍手。
 43分、福岡の右CK。北島が蹴るが、誰にも合わず、ファーへ通り抜ける。
 44分、相手ボールをカットして、小林が右サイドからクロス、知念に合わず。
 追加タイム4分。フロンターレはツートップにしたのかも。小林が中央にいる。
 48分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて小塚を入れる。
 50分、シミッチがループパスを前線へ。小林がヘディングシュートするが、枠の外。相手GKがゴールキックする前にタイムアップの笛。
 他会場の結果が電光掲示板に表示される。見ると、1位鹿島も3位マリノスも勝ち、上位の順位に変動なし。次に対戦する神戸が鳥栖に4−0で勝っている。ついに初勝利。うーん。復調するのはうちとの対戦後でよかったのに。

サッカー短評 (2022.5/7)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 0対2 (2022.5/7 アイスタ) 第12節

 脇坂の1得点1アシストで前半に決めた2点で勝ち切った。「ACL敗退のショックから立ち直るために必要な勝利」とのこと。ACLでの不在中に、鹿島アントラーズが11試合消化で勝点25で首位になった。しかし、この勝利で勝点差2と詰め寄ることができた。気温28度、湿度29%。観客13888人。主審は小屋さん。DAZN実況は桑原アナ、解説は清水エスパルスOBでFWだった松原良香。試合前、5/1に亡くなった元日本代表監督イビチャ・オシム氏追悼のため黙とうがあった。
 先発はGKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。車屋は第1節以来の出場らしい。ベンチにシミッチ、小塚、山村、小林、宮城など。
 清水は4-4-2。チアゴ・サンタナと鈴木唯人のツートップ。左右のワイドに白崎と中山。ホナウドと宮本のダブルボランチ。DF山原、鈴木義宜、立田、片山。GK権田。キャプテンは権田。ベンチにFWカルリーニョス・ジュニオ、FWオ・セフンなど。山原は、流通経済大卒の新人で佐々木と同期。権田がこの試合でJ1通算100試合出場。
 1分、相手右SB片山のクロスをクリアして清水の右CK。相手DF山原が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は山根がクリア。
 6分、こぼれ球をひろった脇坂がミドルシュート、相手DF。
 9分、ボールカットされ、清水のカウンター。相手FW鈴木唯人のドリブルを車屋が対応して清水の右CK。山原が蹴り、相手長身DF立田に頭で触られるが、DF陣が防ぐ。
 10分、マルシーニョが中盤で相手ボールをカットしてドリブル、ペナルティーエリアに入ってシュートするが、相手GK。
 12分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。桑原アナが「脇坂はACLですばらしいFKを決めた」と紹介するが、脇坂のキックは相手DFがクリア。こぼれをつないで、最後は遠野がミドルシュート、枠の外。
 14分、先制。相手GKのキックを佐々木が競り勝ち、落としたボールを遠野がつなぎ、ペナルティーエリア中央でダミアンが胸でパス、脇坂がワンタッチで縦パスを入れると受けた家長がペナルティーエリア内でキープ、走りこんだ脇坂に渡すと、脇坂がニア上に打ち込んで1−0。脇坂は、これがリーグ戦の初得点。解説の松原が「あの位置からのシュートのセオリーだとファーの左上をねらう」と言う。試合後のインタビューで脇坂は「相手GKがファーへ動いたように見えたのでニアをねらった」。
 19分、相手後方からのロングフィードを受けて相手右MF中山がDFラインの背後に走りこまれるが、GKソンリョンがうまく防ぐ。
 23分、佐々木が左サイドから攻めあがってクロス、相手DFにクリアされてフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 25分、ダミアンが中盤からロングシュートを放つが、ややヒットせず枠の右。解説の松原は「今のダミアンのシュートはきちんとヒットしたらゴールしたかもしれない」と言う。
 27分、相手左SB山原からクロスを入れられ、ゴール前で混戦になるが、相手選手のオフサイド。
 29分、マルシーニョがドリブルを止められ、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 32分、右サイドで家長からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前右からファーへワンタッチで鋭いクロス、走りこんだマルシーニョがダイビングヘッドで合わせて2−0。マルシーニョはどんどんフィットしてきている。
 38分、相手左SB山原が攻めあがって折り返すが、GKソンリョンが捕る。
 41分、相手FWサンタナにボールカットされてミドルシュートをうたれるが、バーに当たって助かる。
 追加タイム2分。2−0でハーフタイム。

 後半開始から清水が二人同時交代。ボランチのホナウドに代えて松岡、右MF中山に代えて神谷を入れる。
 1分、佐々木が攻めあがってクロス、ダミアンがヘディングシュートするがヒットせず、枠の外。
 7分、中盤相手右サイドで清水のFK。神谷が蹴るが、山根がクリア。続く相手左CKは山原がファーへ鋭いキックを蹴るが、誰にも合わずにゴールラインを割って助かる。
 10分、山根が相手FWサンタナにボールを奪われ、後ろから手で止めようとしてイエローカード。
 13分、相手ボランチ松岡がミドルシュート、DFに当たって清水の右CK。ここで清水が三人目の交代。ボランチ宮本に代えてカルリーニョス・ジュニオを入れる。相手CKを神谷が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 16分、フロンターレが二人同時交代。遠野に代えてシミッチ、ダミアンに代えて知念を入れる。シミッチはアンカーに入り、橘田が遠野のいたインサイドハーフに回る。
 19分、相手左CK。山原が蹴り、片山がヘディングシュート、GKソンリョン正面。
 26分、清水が四人目の交代。FWサンタナに代えてFWオ・セフンを入れる。フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて宮城、マルシーニョに代えて小林を入れる。宮城はマルシーニョのいた左ウイングに入り、小林は右ウイングに入る。家長は脇坂のいたインサイドハーフへ回る。しかし、どうやら知念と小林のツートップにして清水と同じ4-4-2にしたようだ。
 30分、フロンターレの左CK。脇坂も遠野もいないので、家長が蹴るが、相手DF。
 31分、清水が五人目の交代。FW鈴木唯人に代えて滝を入れる。
 34分、相手ボランチ松岡からのパスをうけた相手左SB山原がペナルティーエリア左に入ってクロス、二人走りこむが合わずに助かる。
 36分、相手FWオにロングボールを入れられ、反転してシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 39分、小林のポストプレーから橘田がミドルシュート、相手DF。
 39分、清水のカウンター。相手のロングフィードに相手FWカルリーニョスが走りこむが、GKソンリョンがクリア。
 44分、相手FW滝が左サイド深い位置からクロス、相手FWオがヘディングシュート、枠の外。
 44分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて小塚を入れる。
 追加タイム4分。48分、清水の左CK。山原が蹴り、ニアで相手DF立田が頭で触り、ファーへ飛び込んだ相手FWオがヘディングシュート、枠の外で助かる。
 2−0でタイムアップ。勝点23として2位キープ。1位の鹿島はアウェイで広島に1−3と敗れ、勝点25で足踏み。広島は勝ったのに7位に下降。3位マリノスは2−1で名古屋に勝ち、2位キープ。ACLで立ち直るはずだった神戸はアウェイでガンバに0−2と零封され、まだ未勝利で最下位。ガンバは12位に浮上。ACLに残った浦和は柏と0−0で引き分け、14位に浮上。柏は4位キープ。

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サッカー短評 (2022.4/30)

川崎フロンターレvs.広州FC 1対0 (2022.4/30 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第6節

 最初の対戦で8点もとった相手から1得点のみの辛勝。勝点11としてグループ2位は確保したが、勝点の次の順位決定要素は得失点差ではなく、対戦成績。また、今回はグループFの上海が棄権して3チームの対戦になってしまったため、その他のグループで最下位チームとの対戦成績は勝抜けの要素に含まれなくなった。したがってグループIでは、ダントツ最下位の広州FCとの対戦成績は考慮されず、勝点のみが必要で、その上で蔚山と1分1敗、ジョホールと1勝1分の成績が、他のグループの2位チームの成績と比較され、2位5チームの上位3つに含まれず、グループステージ敗退となった。気温29度、湿度92%。直前にスコールがあったのか、ピッチは全体に荒れている。観客210人。タキ主審はシンガポールの人。DAZN実況は下田アナ、解説は中西哲生。せっかくの実況陣なのに、試合内容はお粗末でがっかり。
 先発は、GKソンリョン。DF松井、塚川、山村、瀬古。アンカーに小塚、インサイドハーフにチャナティップと遠野。左右のウイングに宮城と小林。ワントップ知念。ゲームキャプテンは山村。GK以外全員入替え。とうとうGKはソンリョンが6試合ともフル出場。
 広州は3-4-2-1のシステム。キャプテンは前回同様、3バック中央の66番DFヤンシン。実際には、5-4-1で守りを固めてきた。
 立ち上がりから広州ががっちり守り、川崎が攻めあぐねる、という展開。1分、宮城のドリブルからのこぼれを知念がシュート、相手GK。
 10分、遠野からのパスを受けたチャナティップがドリブル、ペナルティーエリア手前で宮城にパス、宮城が走りこんで受けてクロスを入れるが、相手GK。
 13分、チャナティップが特に接触もなく、座り込む。立ち上がってピッチを出るが、そのまま交代に。フロンターレが一人目の交代。橘田を入れる。解説の中西が「急に入ることになったので、橘田は少し難しいと思う」。
 14分、先制。右SB瀬古からの斜めのパスを小林が頭で触って前方へ送り、知念が相手DFを背負ったまま受けてターン、ペナルティーエリア中央へ進みタイミングを計って、相手DFの足の間からシュート、左下に決まり、1−0。
 18分、瀬古が中盤でボールカットして、ミドルシュート、味方に当たる。
 22分、小林が右から入れたクロスのクリアを拾った知念がシュート、ヒットせず枠の右。
 25分、左サイドからパスをつなぎ、最後は遠野がミドルシュート、枠の上。
 30分、飲水タイム。
 34分、左SB松井からのクロスをファーで小林が折り返し、遠野がシュート、ヒットせず。35分には、小塚からのループパスを遠野がワンタッチで知念へパス、相手GKがはじくが、こぼれを小塚がシュートするが、相手GK正面。
 37分、宮城が左からクロス、知念がヘディングシュート、オフェンスファール。38分には、宮城がやっと自分でシュートするが、枠の右。
 39分、広州のカウンター。相手DFからのクリアが相手FWイーへのフィードとなり、山村がかわされる。イーはドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュートをうつが、力んだのか大きく枠の右。
 40分、右サイドから遠野が入れたクロスがクリアされてフロンターレの左CK。遠野がファーへ蹴り、フリーの塚川がシュートするが、枠の外。
 43分。相手右サイド中盤で広州のFK。キックは味方に合わないが、こぼれを相手FWイーに拾われ、シュートされるが、枠の外。
 追加タイム2分。45分、宮城のミドルシュートは相手GKが捕る。46分、小塚からのフィードを小林がファーで受け、左足でシュートするが、相手GK正面。1−0でハーフタイム。

 後半開始から広州が二人同時交代。ワントップの77番FWイーに代えて82番FWファン、66番DFヤンに代えて43番MFチェンを入れる。キャプテンマークは誰になったかわからず。
 フロンターレは、交代はしなかったが、橘田をアンカーに、小塚をインサイドハーフにポジションチェンジ。解説の中西が「この方が橘田がやり慣れた位置でいいと思う」。
 11分、相手左サイドで広州のFK。交代で入った相手MFチェンが蹴るが、DFがクリア。
 13分、中盤左サイドでフロンターレのFK。小塚がペナルティーエリアへ蹴りこむが相手DFがクリア。
 15分、知念が倒されて相手DF50番ジョウにイエローカード。するとここで広州が三人目の交代。イエローをもらったDFジョウに代えて53番DFチェンを入れる。ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。小塚は直接ねらうが、相手GKが防ぐ。
 18分、宮城のシュートのこぼれを知念が再度シュートするが、枠の右。
 20分、フロンターレが二人同時交代。宮城に代えてマルシーニョ、遠野に代えて脇坂を入れる。
 25分、小林のシュートを相手GKがはじいてフロンターレの左CK。ここで広州が四人目の交代。72番MFトゥーに75番FWグオを入れる。CKは脇坂がニアへ蹴るが、ミスキックのようで味方に届かず。
 29分、広州のFKのこぼれを拾われ、相手左サイドからクロスを入れられるが、GKソンリョンが捕る。
 31分、飲水タイム。
 35分、小塚からのパスの流れをマルシーニョが拾い、相手GKの頭上を越えるループシュートを打つが、惜しくも枠の上。
 38分、広州が五人目の交代。67番MFチェンに代えて56番FWヘーを入れる。このへんから雨がすごく降ってくる。
 39分、広州のFK。キックをフロンターレDFがクリアしたこぼれを相手DF53番チェンがミドルシュート、GKソンリョンが捕る。
 41分、橘田からのループパスからゴール前で混戦になり、最後は小林がシュートするが相手DF。
 42分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えて家長、小塚に代えて谷口を入れる。追加点より無失点で試合をクローズする方向へシフトということか。
 43分、中盤で広州のFK。キックのクリアを拾われるが、DF陣がしのぐ。
 追加タイム3分。1−0でタイムアップ。

※もうひとつのジョホール対蔚山の試合は、最終盤まで1−1だったが、ラストプレーでジョホールが勝ち越し、グループ1位に(引き分けだったらフロンターレが1位)。なお、フロンターレ以外の浦和、マリノス、神戸は、ノックアウトステージ進出。
※※5/4、チャナティップのケガは、右足ヒラメ筋肉離れで、全治6〜8週間と発表された。残念。

サッカー短評 (2022.4/27)

川崎フロンターレvs.蔚山現代 2対3 (2022.4/27 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第5節

 負けた。相手のパスミスから先制するチャンスはあった。しかし、ダミアンのシュートは枠の上。一方、蔚山は佐々木のバックパスをカットしてすかさず得点。そのうえ、相手FW二人だけで追加点もとられてしまう。それでも前半終了間際に、マルシーニョとダミアンの連携で1点返した。しかし、後半立ち上がりにまたも橘田の横パスをカットされ、3点目を献上。後半追加タイムにダミアンが2点目を決めたが、勝点0に終わった。グループ2位に転落。気温30度、湿度73%。観客217人。アルホイシ主審はサウジの人。DAZN実況は長谷アナ、解説は憲剛。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。この1戦にベストメンバーで臨む。ベンチにはシミッチ、山村、小林など。前節フルタイム出場したチャナティップがベンチ外。
 蔚山は4-2-3-1。レアンドロのワントップ。トップ下に72番イ。左右のMFが10番カザイシビリと11番オム。24番イと6番パクのダブルボランチ。DF13番イ、19番キム、5番イム、66番ソル。GK21番チョ。キャプテンは72番MFイ・チョンヨン。ベンチには天野など。
 試合への入り方は悪くなかった。3分、ダミアンからのパスを受けたマルシーニョのクロスを相手GKがはじいてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 5分、佐々木が左からダミアンへクロス、相手DFがクリアしてまたフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴ると、車屋がヘディングシュート、枠の右上。
 7分、相手DFのパスミスをカットしたダミアンがすかさずシュート、だが、枠の上。これが決まっていれば…後の展開はわからなかった。
 14分、失点。相手ボランチ24番イからのフィードを相手FWレオナルドがポストプレー、カザイシビリが受けてペナルティーエリアに進入してシュート、いったんはGKソンリョンがはじくが、こぼれをレオナルドに押し込まれる。0−1。
 20分にも失点。これが痛かった。佐々木のバックパスをカットされ、蔚山のカウンター。下がっていた相手FWレオナルドが右MFオムに縦パス、オムは追いすがる佐々木を振り切り、ペナルティーエリア右に入ってシュート、0−2。
 22分、家長が右サイドからクロス、やや大きくなりダミには合わないが、マルシーニョがシュート、相手GKが捕る。
 29分、相手ボランチのパクがロングシュート、枠の左。
 32分、飲水タイム。
 40分、1点返す。谷口が中盤右寄りの位置から左前方へループパス、マルシーニョがワンタッチで右へパス、走りこんだダミアンが押し込み、1−2。
 42分、遠野がドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、枠の右。
 追加タイム2分。46分、佐々木からのパスを受けた脇坂がシュート、枠の右。1−2のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 なんと2分に早々と失点。これでますます難しくしてしまった。中盤で橘田の不用意な横パスをカットされ、相手FWレオナルドがループでスルーパス、走りこんだ相手MFカザイシビリが受けて谷口との1対1をかわしてシュート、GKソンリョンの足の間をぬけてゴールイン。1−3。相手はたった二人で得点できる。
 7分、山根と佐々木にイエローカード。中盤相手右サイドで蔚山のFK。13番DFイが直接ねらって蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 13分、フロンターレが三人同時交代。佐々木に代えて山村、脇坂に代えてシミッチ、遠野に代えて小林を入れる。CBは山村と谷口が組み、左SBに車屋がスライド。小林は右ウイングに入り、家長がトップ下へ回り、シミッチは橘田とダブルボランチか。
 14分、フロンターレの左CK。脇坂も遠野も代えてしまったので誰が蹴るのかと思ったが、家長がニアへ蹴り、相手DFがクリア。こぼれを拾った山村が家長へ戻し、家長の落としたボールをシミッチがミドルシュート、枠の左。
 17分、蔚山の右CK。72番MFイがファーへ蹴り、相手FWレオナルドが受けるが、手でトラップしていてハンドの判定。
 17分、シミッチが相手FWレオナルドを背後から手で止めてイエローカード。
 18分、家長からのパスをダミアンが頭で落とし、シミッチがシュート、相手DF。
 23分、橘田からのパスのこぼれをマルシーニョがドリブル、小林につなぐがこぼれ、最後はダミアンがシュート、相手GKがファインセーブ。続くフロンターレの左CK。橘田が蹴るが、相手GKがはじく。
 24分、蔚山が一人目の交代。24番ボランチのイ・ギュソンに代えて16番ウォンを入れる。フロンターレも四人目の交代。マルシーニョに代えて知念を入れる。
 26分、蔚山が二人目の交代。72番MFイ・チョンヨンに代えて7番MFユンを入れる。27分、続けて蔚山が三人目の交代。10番カザイシビリに代えて8番MF天野を入れる。
 27分、蔚山の右CK。天野が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 31分、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて宮城を入れる。4-4-2にしたのかもしれない。
 32分、飲水タイム。
 33分、知念のシュートは枠の上。35分、宮城のシュートは枠の左。
 37分、家長が左サイドからクロス、ダミアンがヘディングシュートをたたきつけるが、相手GKが触り、知念が詰めるが、オフェンスファール。
 40分、蔚山が二人同時交代。9番FWレオナルドに代えて99番FWコスタ、11番MFオムに代えて25番DFオを入れる。逃げ切り体制か。
 41分、フロンターレの右CK。宮城が蹴るが、相手DF。こぼれを拾った宮城が再度クロスを入れるが、これも相手DFがクリア。
 45分、蔚山にシュートされるが、GKソンリョンが捕る。
 追加タイム4分。47分、追加点。知念が左サイドからクロス、中央で谷口が競り合い、折り返すと、ダミアンがボレーシュートを決め、2−3。
 48分、相手MFユンにドリブルでペナルティーエリア左に入られ、クロスを上げられるが、ゴール前に走りこんだ天野に合わず、通過。
 2−3でタイムアップ。この敗戦で自力でのグループステージ突破はなくなった。次戦に勝ち、他会場の結果や他のグループの結果次第になった。

サッカー短評 (2022.4/25)

川崎フロンターレvs.ジョホール・ダルル・タクジム 5対0 (2022.4/24 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第4節

 前半14分に脇坂の見たことのないような素晴らしいFKが直接決まって先制。さらに小林の2得点で3−0でハーフタイム。さらに後半から入ったマルシーニョの追加点。最後はずっと走り回っていたチャナティップにも得点が生まれ、地元チームに引導を渡した。気温29度、湿度70%。観客16679人。シュクララ主審はバーレーンの人。DAZN実況は西アナ、解説は林稜平(元ヴェルディ、柏、山形など)。
 先発は、3日前と6人入替え。GKソンリョン。DF佐々木、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田。インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングに宮城と家長。ワントップに小林。ベンチにダミアン、マルシーニョ、遠野、松井、瀬古など。シミッチがベンチ外。
 ジョホールは5人入替え。システムは3-1-3-3か。ワントップに45番フォレスティエリ。左右のウイングに17番サイフラー、11番ラシド。トップ下に27番マラニョン、左右のウイングバックに22番オングと4番ファザイル。アンカーに6番ワン。DF14番ロウリー、33番マウリシオ、2番デイビス。GK1番マルリアス。ゲームキャプテンはGKマルリアス。初先発の選手や、マウリシオのように今季のリーグ戦はケガで欠場していたが復帰初戦という選手もいるらしい。前回先発の主力、9番FWベルクソン、10番ベラスケス、30番アンカーのナチョインサ、32番リベロのサードはベンチ外。
 フロンターレは家長が入って、パス回しが格段に落ち着いた。一方、ジョホールはベンチ外としたレギュラーの不在がかなり響いた形。立ち上がりは、ジョホールの激しいプレスにあい、パスをつながれる展開。しかしフロンターレもすぐに強めに寄せて簡単にはやらせない。
 12分、小林が相手DFマウリシオに倒され、マウリシオにイエローカード。ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。脇坂がスピードのある、曲がって落ちるキックを蹴り、相手GKの指先をはじき、左ポストに当たってゴールイン。1−0。こんなすごいキックが蹴れるなら、もっと点を決めてほしい。
 17分にも、佐々木からのパスを受けた脇坂がつなぎ、小林がダイレクトにシュートするが、ヒットせず、相手GK。
 20分、相手DFマウリシオが足を傷めて担架で退場。リプレーを見ると小林と競り合ったわけではない。ケガ上がりとのことなので、再発か。ジョホールが一人目の交代。7番ザファンが入る。
 22分、宮城がミドルシュートを打つが、相手DF。24分、宮城のドリブルを相手右MFファザイルが後ろから倒してイエローカード。
 29分、飲水タイム。
 31分、追加点。GKソンリョンのロングキックを中盤右サイドライン際で受けた家長が脇坂へ横パス、脇坂はワンタッチでペナルティーエリア右へスルーパス、走りこんでいた山根が深い位置から折り返すと、小林が右足を伸ばしてシュート、2−0。
 36分、宮城からボールカットした相手右DFデイビスがドリブル突破、中盤相手右サイドからクロス、相手FWフォレスティエリにヘディングシュートされるが、枠の外で助かる。谷口とフォレスティエリの頭同士がぶつかり、二人とも倒れる。二人ともいったんピッチを出るが、無事に戻る。
 41分、相手右CK。ラシドがニアへ蹴るが、小林がクリア。
 43分、追加点。家長からのパスに走りこんだ山根が深い位置から速いクロス、小林が体をひねってシュート、3−0。小林らしい得点だった。
 追加タイム4分。3−0でハーフタイム。

 後半開始からジョホールが二人同時交代。45番FWフォレスティエリに代えて18番FWバクリ、4番MFファザイルに代えて21番MFファイズを入れる。
 5分、相手左サイドでジョホールのFK。しかしキックはGKソンリョンが捕る。
 13分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、だれにも合わず。
 14分、フロンターレが二人同時交代。宮城に代えてマルシーニョ、家長に代えて知念を入れる。
 20分、チャナティップからの横パスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。
 25分、ジョホールが三人目の交代。2番DFデイビスに代えて91番DFサファリを入れる。
 26分、相手左MFオングがドリブルで前進、内側へ切り込みシュートするが、脇坂が戻って体に当てて防ぐ。これで与えた相手左CKはGKソンリョンがはじく。
 29分、飲水タイム。
 32分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて小塚、橘田に代えて塚川を入れる。
 35分、ジョホールが四人目の交代。17番左MFサイフラーに代えて42番MFアイマンを入れる。
 36分、追加点。チャナティップがドリブルで中央突破、左前方のマルシーニョにパス、マルシーニョはペナルティーエリア左に入ってシュート、右上に決まって4−0。
 38分、中盤でボールカットされ、ただちにミドルシュートをうたれて意表をつかれるが、枠の上で助かる。
 40分、チャナティップからのループパスに走りこんだマルシーニョがシュートするが、相手DF。
 41分、相手左サイドでジョホールのFK。ここでフロンターレが五人目の交代。車屋に代えて山村を入れる。FKは相手MFファイズがニアへ蹴り、マラニョンがシュート、GKソンリョンが捕る。
 43分、さらに追加点。小林がペナルティーエリア左から中へ折り返すと、チャナティップが触り、こぼれをマルシーニョがシュート、相手DFに当たったこぼれをさらにチャナティップが押し込み、5−0。
 追加タイム3分。セーフティーにボールをキープして5−0のまま逃げ切った。
 勝点8としてグループ首位。

サッカー短評 (2022.4/22)

川崎フロンターレvs.ジョホール・ダルル・タクジム 0対0 (2022.4/21 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第3節

 相手の速く激しいプレスとわりきった攻撃に得点できず、スコアレスドロー。相手のホームスタジアムで、主審もJリーグならイエローかという場面でカードも出さない。前線にはブラジル人、中盤にはイタリア生まれのアルゼンチン人、DFにはオーストラリア人など外国籍選手をたくさん獲得できる資金力のあるチームで、国内リーグ8連覇中という。3試合連続ほぼ同じスタメンながら、激しいコンタクトをしかけて、ボールを奪ったら速攻、が徹底されていた。気温28度、湿度76%。観客17592人。アルホイシ主審はサウジアラビアの人。DAZN実況は下田アナ、解説は福西。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。シミッチと橘田のダブルボランチ、トップ下に遠野。左右のウイングにマルシーニョと知念。ワントップはダミアン。ベンチに車屋、脇坂、松井、永長、小林など。下田アナが「前の試合もこの試合も家長がベンチ外」と気になることを言う。
 ジョホールは、3-1-4-2か。ここまで3試合、ほぼ同じ先発らしい。45番フォレスティエリと9番ベルクソンのツートップ。二列目に4番ファザイルと10番ベラスケス。左右のウイングバックに22番オングと42番アイマン。アンカーに30番でスキンヘッドのナチョインサ。DF14番ローリー、32番サード、2番デイビス。GK1番マルリアス。地元マレーシアの選手の方が少なく、22番と32番くらいか。42番もそうかも。モラ監督はメキシコの人。
 1分、ジョホールのFK。フォレスティエリが蹴り、いったんクリアしたこぼれをファザイルにシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 9分、相手GKのキックをマルシーニョがカットし、こぼれを知念がシュートするが、オフサイド。
 13分、フロンターレの左CK。遠野がファーへ蹴るが、相手GKが捕る。
 20分、シミッチが左サイド相手DFラインの裏へフィード、佐々木が攻めあがって受け、うちへ切れ込んでシュートするが、相手DF。シミッチのこの少し前にもロングフィドをマルシーニョに送ったが、オフサイドになった。
 24分、相手左サイドでジョホールのFK。ベラスケスがファーへ蹴るが、そのままゴールラインを越える。
 27分、シミッチがまた左サイド裏へパス、受けたマルシーニョがシュート、相手DFに当たったこぼれを遠野がシュート、枠の上。
 32分、飲水タイム。
 34分、相手FWベルクソンがペナルティーエリア手前からシュート、橘田が防ぐ。
 36分、中盤左寄りでフロンターレのFK。遠野がファーへ蹴り、山村の折り返しを再度遠野が折り返すが、味方に合わず。
 39分、相手左MFオングに中盤左サイドから鋭いシュートを打たれるが、GKソンリョンが防ぐ。
 41分、相手DFデイビスから前線のFWベルクソンにフィードが入り、ベルクソンは反転してシュート、GKソンリョン。続く相手左CK。アイマンが蹴り、ベルクソンがヘディングシュート、混戦になるが、最後はGKソンリョンが捕る。
 43分、相手右MFアイマンにイエローカード。
 追加タイム2分。0−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 7分、フロンターレの左CK。遠野がファーへ蹴ると、山村が折り返し、左ポスト手前で谷口が相手DFと競るが、触れず。
 10分、知念のドリブルからの折り返しは相手DFに防がれるが、遠野が拾って山根につなぎ、山根がシュートするも相手DF。
 15分、相手左サイドでジョホールのFK。ナチョインサがファーへ蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 16分、川崎が二人同時交代。山村に代えて車屋、遠野に代えて脇坂を入れる。
 21分、フロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴るが、オフェンスファール。
 23分、ジョホールが二人同時交代。42番右MFアイマンに代えて11番MFラシド、10番MFベラスケスに代えて21番MFファイズを入れる。
 26分、シミッチからのパスを受けたダミアンは、相手GKが出ているのを見てミドルシュート、惜しくも枠の上。
 29分には、佐々木が持ち上がって内へ入り込んでシュートするが、枠の右。
 31分、飲水タイム。
 34分、ジョホールが二人同時交代。4番MFファザイルに代えて8番MFラヒム、9番FWベルクソンに代えて17番FWサイフラーを入れる。
 38分、車屋にイエローカード。
 40分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、マルシーニョに代えて宮城を入れる。小林は右ウイングに入り、知念がワントップに回る。
 43分、ジョホールが五人目の交代。45番FWフォレスティエリに代えて18番FWバクリを入れる。
 43分、相手右サイドからのスローインが相手FWバクリに入り、バクリのポストプレーから走りこんだラシドがシュート、枠の右。
 45分、相手MFラシドがシミッチをかわしてペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 追加タイム3分。47分、車屋からのフィードを受けた小林のボールは相手DFにクリアされるが小さく、もう一回拾った小林がシュート、枠の左。
 0−0でタイムアップ。

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サッカー短評 (2022.4/18)

川崎フロンターレvs.広州FC 8対0 (2022.4/18 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第2節

 広州FCは二軍ではなく、ユースチームだった。先発のうち、トップ経験があるのは20代半ばの2選手だけで、あとは21歳以下だという。フロンターレもGKソンリョン以外の10人を入れ替え、大卒新人・松井が初出場。前半7分に先制、知念・車屋の各2得点など前半だけで5点とった。後半は、ユースから昇格のFW五十嵐、17歳のDF高井、今季初出場の大卒2年目の田邊なども投入。宮城やチャナティップの今季初得点も生まれた。相手のシュートは1本に抑え、今大会初勝利。気温27度(実況では36度と言っていた)、湿度64%。観客98人。ヘイダリ主審はイランの人。DAZN解説は福西。
 先発は、GKソンリョン。DF松井、車屋、塚川、瀬古。アンカーに小塚、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングに宮城と小林。ワントップに知念。ゲームキャプテンは脇坂。ベンチにダミアンやマルシーニョ、谷口や橘田のレギュラーも控えている。シミッチと家長、山村はベンチ外。
 広州は4-1-4-1。82番ファンのワントップ。左右のワイドに99番イェと41番リー。二列目インサイドには81番スーと66番ヤン。アンカーは43番チェン。DF76番ワン、58番ペン、63番フェン、73番ファン。GK57番へー。キャプテンは28歳のMFヤン・シン。若手主体なので、背番号は40番台から99番まで。ウェブの「Soccor King」の記事「【ACLグループI展望|広州FC】」では、注目選手として25歳のFWイェ・グオチェンをあげている。監督は36歳のパン・ヨンヘ。トップチームのアシスタント・コーチとフィジカル・コーチを兼任しているという。広州は初戦のジョホール戦で0−5と大敗。しかも、その試合で相手選手の頭を蹴ってレッドカードをもらった中堅DFグァンを翌日解雇している。
 3分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFに当たり、右CKに。これも脇坂がファーへ蹴り、小林が受けるが、シュートできず。
 5分、小林がサイドチェンジのパスを受けて左足でシュートするが、相手GK。
 7分、先制。フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、知念が高い打点のヘディングシュートを決める。1−0。
 10分、左SBをやるのは初めてという松井が相手右MFリーを後ろから倒してイエローカード。
 12分、追加点。車屋が左サイドDFラインの裏へロングフィード、宮城が追いつき、ゴールライン際からクロス、知念がボレーを決めて2−0。
 14分、続けて追加点。フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、小林が頭で触ると、左ポスト付近の落ち際に走りこんだ車屋が押し込み、3−0。解説の福西が、「広州のDFは左右にふられるとついていけないようだ」と言う。
 17分、相手右サイドで広州のFK。このキックを宮城がクリア。しかし拾われてゴール前に放り込まれるが、GKソンリョンが捕る。
 19分、追加点。右サイドを攻めあがった瀬古からのクロスをファーで宮城が折り返し、知念がヘディングシュートするが、枠の上。ハットトリックならず。
 20分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、瀬古がペナルティーエリア左に走りこんで受けるが、相手DFが倒して、フロンターレにPKが与えられる。これを小林が蹴り、いったんは相手GKがはじくが、こぼれに小林が再びつめて押し込み、4−0。
 27分、フロンターレの左CK7.脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。こぼれをつないで脇坂が入れたクロスを相手DFがクリアして今度はフロンターレの右CK。こちら側は小塚が蹴り、知念がヘディングシュート、相手GK正面。ハットトリックならず。
 30分、瀬古が入れたロングフィードを拾った小林がループシュートをうつが、相手GKに当たる。解説の福西は、DFの位置取りなど、NHKの解説時とは違う専門的なコメントをしている。
 31分、飲水タイム。脇坂などだいぶ汗をかいている。
 37分、宮城、知念、チャナティップとすばやくつないで入れたクロスに小林が走りこんでシュートするがオフサイド。
 39分、さらに追加点。小塚のスルーパスに走りこんだ小林がシュート、左ポストに当たる。跳ね返りをすばやくチャナティップが確保してつなぎ、宮城がペナルティーエリア左からシュート、今度は右ポストに当たるが、最後は小林が押し込み、5−0。
 42分、中盤相手右サイドで広州のFK。キッカーは99番左MFイエ。キックがペナルティーエリア中央ではずみ、混戦になるが、DF陣がなんとかクリア。
 45分、左SB松井が攻めあがってペナルティーエリア左へパス、受けた知念が相手DFをかわしてからシュート、枠の右。ハットトリックならず。
 追加タイム2分。5−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。知念に代えてアカデミー出身で高卒新人の五十嵐、松井に代えて今季初出場の大卒2年目の田邊を入れる。広州も二人同時交代。82番FWファンに代えて75番FWグオ、73番DFファンに代えて67番DFチェンを入れる。
 5分、車屋がペナルティーエリア左へロングフィード、宮城が走りこんで受け、トラップで相手DFをかわしてシュート、相手GKの足の間をぬいてゴールを決める。6−0。宮城は前半は対面のDFをかわして左奥からクロスを上げる場面が多かったが、もっとシュートしてもよかったと思う。
 13分、フロンターレが三人目の交代。脇坂に代えてユースのDFで192cmの高井を入れる。高井は塚川のいたCB右に入り、塚川が脇坂の位置に回る。
 14分、宮城からのパスを受けた五十嵐がシュート、相手DF。
 18分、五十嵐のスルーパスをペナルティーエリア右に走りこんだ塚川が受けて折り返すと、小林がシュートするがヒットせず、右ポストに当たる。
 19分、飲水タイム。広州が二人同時交代。41番MFリーに代えて77番FWイー・グオチェン、99番FWイエに代えて68番MFシャディールを入れる。77番がウェブ「Soccor King」の「キープレイヤー」なのか。
 24分、また得点。チャナティップがドリブルで中央突破、ペナルティーエリアに入ってシュート、ゴール左に決める。7−0。
 25分、フロンターレが四人目の交代。小林に代えて遠野を入れる。
 26分、フロンターレの左CK。遠野が蹴り、ファーで宮城が折り返し、五十嵐が頭でファーへ流し、フリーで走りこんだ車屋が蹴りこみ、8−0。
 27分、遠野がさっそくシュートするが、相手GK。
 29分、フロンターレの右CK。ここで広州が五人目の交代。キャプテンの66番MFヤンを下げて72番MFトゥーを入れる。キャプテンマーク誰かに渡していたが、よくわからず。CKは遠野がファーへ蹴り、塚川がヘディングシュート、枠の外。
 30分、後半二回目の飲水タイム。
 33分、小塚が倒されてペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。小塚が直接ねらうが、枠の上。
 39分、フロンターレが五人目の交代。宮城に代えて橘田を入れる。チャナティップが宮城野いた左ウイングへ回り、小塚がインサイドハーフ、橘田がアンカーか。
 40分、橘田からのパスを受けた遠野がドリブルからシュート、相手GK正面。
 追加タイム3分。46分、フロンターレの左CK。遠野がファーへ蹴り、車屋が合わせるが、相手DFを倒してオフェンスファール。
 48分、クリアミスから広州の右CK。しかし、キックをDFがクリアしてタイムアップ。これで勝点4として、暫定首位。

 ※翌日、地元のジョホールが蔚山を2−1で破って勝点6とし、グループ首位に立った。

サッカー短評 (2022.4/15)

川崎フロンターレvs.蔚山現代 1対1 (2022.4/15 ジョホールバル・マレーシア) ACLグループI第1節

 本当にギリギリで引分けに持ち込んだ。ホン・ミョンボ監督率いる蔚山は、現在Kリーグ首位。しかし、レギュラーのダブルボランチをケガなどで欠いているらしい。パスをつなぐのが基本だが、前線への放り込みも。なんと元マリノスの天野がトップ下にいて、どんどんスルーパスを送りこんでくる。ついに前半21分、相手FWレオナルドにロングパスを通され、谷口がかわされて失点。そのまま後半追加タイムまで0−1のビハインド。後半はダブルボランチをやめ、いつもの4-1-2-3にし、途中で三人同時交代もして、次第にボールを支配。しかし得点できず。とうとう追加タイムに入るが、右CKからのこぼれを宮城がミドルシュート、相手GKがはじいて得た左CKを相手GKがファンブル、これを車屋がボレーで打ち込み、土壇場で勝点1を拾った。気温29度、湿度62%。観客114人。アルマリ主審はカタールの人。グループステージにはVARはなし。DAZN実況は下田アナ、解説は中村憲剛。
 先発は、直近の柏戦と同じ。4-2-3-1で、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。橘田とシミッチのダブルボランチ、トップ下に遠野。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチにはケガ明けの車屋、17歳だが192cmのDF高井、脇坂、小林など。チーム総力戦。
 蔚山は4-4-2。元浦和のレオナルドと11番MFオムのツートップ。二列目に10番MFカザイシビリとマリノスからレンタル移籍の8番天野。24番イと6番パクのダブルボランチ。DF66番ソル、元ガンバの19番キム・ヨンゴン、5番イム、23番キム・テファン。GK21番チョ・ヒョヌ。キャプテンは23番キム。
 開始2分でフロンターレの左CK。遠野が蹴るが、相手GKがはじいて、今度は右CK。これも遠野が蹴るが、相手DF。
 相手MF天野はフリーマンらしい。右にも左にも後ろにも動いてマークができない。6分、中央センターサークル付近から天野がスルーパス、相手FWレオナルドが走りこむが、山村が対応。
 9分、相手FWオムが、相手MFカザイシビリのドリブルからのパスを受けてミドルシュート、枠の左。
 フロンターレはシステムのギャップもあり、相手のパス回しにプレスをかけきれない。日本の真夏のような暑さと湿気の中、「即時奪回」はきびしい。下田アナも「90分はできない」。天野か何回かワンタッチで鋭いスルーパスを差し込んでくるので、おいそれとDFラインを上げられない。これについて憲剛が「見せ球ですね」と見抜くが、谷口と山村には効いている。
 16分、橘田が天野からボールカットしてダミアンに当てる。ダミアンは左のマルシーニョに預けると、マルシーニョがドリブルで内へ切れ込み、シュートするが、ヒットせず、相手GK。
 21分、ダミアンが相手DFに激しく寄せるが、後ろとの距離があり、連動したプレスにならない。逆に相手ボランチ6番パクからのロングフィードを蹴られ、相手FWレオナルドが谷口のバランスを崩して入れ替わり、先にペナルティーエリア左に進入、出てきたGKソンリョンの肩口をねらってループシュート、右ポストに当たってゴールイン。0−1。ソンリョンは、レオナルドの胸トラップがハンドだとアピールするが、VARはないので認められない。
 25分、天野からのスルーパスをペナルティーエリアで相手FWレオナルドが受け、反転してシュートするが、山根がクリア。
 29分、橘田からのループパスを受けた遠野がワンタッチで後方へ落とし、ダミアンがダイレクトでシュートするが枠の右。
 30分、飲水タイム。ここで流れを変えられるか。
 32分、マルシーニョのドリブルから遠野、ダミアン、家長とつなぎ、最後は山根がシュートするが、ヒットせず、相手GK。
 36分、山村からのパスを受けた家長が、インニーラップした山根へパス。山根は左の橘田とパス交換してペナルティーエリア右で受けようと走りこむが、橘田のパスが強くなり、うまくいかない。しかし、解説の憲剛は「今はうまくいかなかったが、フロンターレらしい崩しができた」。
 マレーシアの芝は、日本の芝と違うらしく、「ボールが止まる」と憲剛が言う。「東南アジアはこんな感じの所が多い。思ったようにボールがバウンドしないので少し慣れるのに時間がかかる」。
 41分、マルシーニョがボールカットからダミアンに当てる。ダミアンが落としたボールを遠野がカーブをかけたシュート、わずかに落ち切らずに枠の外。
 44分、蔚山のカウンター。相手MFカザイシビリが右サイドを上がってきた相手右SBキムにパス、そのままペナルティーエリア右に走りこんでキムからのスルーパスをシュート、GKソンリョン正面。
 追加タイム2分。0−1のままハーフタイム。飲水タイム後は、相手が引いたこともあるが、天野とカザイシビリをシミッチと橘田でよく抑えたのではないか。

 後半は交代なしで開始。1分、橘田がこぼれ球をシュート、いいシュートだったが、相手GKがはじき出してフロンターレの左CK。遠野がニアへ蹴り、山村が頭に当てるが、ゴールラインを割る。
 6分、フロンターレのカウンター。相手ボールカットから遠野の横パスを家長がダイレクトでシュートするがヒットせず、相手GKが捕る。
 13分、シミッチが中盤からロングループパスを放り込み、左から走りこんだマルシーニョが受けて相手GKと1対1に。こぼれをダミアンがシュートするがヒットせず、相手GK。
 16分、蔚山が一人目の交代。天野に代えて72番MFイ・チョンヨンを入れる。この選手はイングラントでのプレー経験があるとのこと。
 18分、フロンターレも一人目の交代。前半から精力的に走り回っていた遠野に代えて脇坂を入れる。ここでいつもの4-1-2-3にしたらしい。
 20分、家長からのクロスをダミアンが相手DFを背にオーバーヘッド、これがファーへ飛び、マルシーニョが受けようと競り合うが、相手GKがはじく。
 24分、フロンターレが三人同時交代。橘田に代えて知念、マルシーニョに代えて宮城、山村に代えて車屋を入れる。知念は右ウイングに入り、家長がインサイドハーフに回る。
 25分、宮城がペナルティーエリア左から家長へパス、家長がフェイントからシュートするが、だれか味方に当たる。
 26分、山根がフリーで右サイドからクロス、中央でフリーの知念がヘディングシュート、枠の上。
 30分、蔚山が二人同時交代。カザイシビリに代えて7番MFユン・イルロク、24番MFイ・ギュソンに代えて22番MFコ・ミョンジンを入れる。ユンは2018年にマリノスにいた選手。
 31分、飲水タイム。
 31分、ダミアンのポストプレーから宮城がなんとかシュートまでいくが、相手DF。続く左CKを脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。さらにフロンターレの左CK。脇坂が今度はファーへ蹴るが、これも相手DF。相手GKが谷口との競り合いで傷んだらしく倒れている。
 36分、フロンターレが五人目の交代。ダミアンに代えて小林を入れる。小林と知念のツートップ、家長が右へ開いたようだ。
 直後に蔚山のカウンター。交代で入ったばかりの相手MFコからのスルーパスに相手FWレオナルドが走りこむがオフサイド。
 38分、相手MFユンからのロングフィードに相手FWレオナルドが走りこむが、GKソンリョンが大きく蹴り出す。
 39分、相手右SBキムが攻めあがって中へパス、相手FWオムが受けてペナルティーエリア右に入ってクロス、ファーの相手FWレオナルドの手前で谷口が何とかクリア。
 40分、蔚山が四人目の交代。レオナルドに代えて91番FWパク・チュヨンを入れる。パクはイングランドの名門に在籍経験があるらしい。
 せっかく小林を入れたのに、うまく攻撃の形を作れない。蔚山は時間を使って逃げ切る体制。解説の憲剛が「この試合は勝った方がいい」と言うが、とうてい勝てそうにない。
 追加タイム4分。47分、知念が下がってパスを受け、左の宮城へパス、宮城はドリブルでペナルティーエリア手前まで進んで小林へパスを送るが、相手DFが大きくクリア。
 48分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFが高くクリア。これを宮城がダイレクトでボレーシュート、相手GKがスーパーセーブではじき、今度はフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、相手GKがファンブル、落ち際を車屋がボレーで押し込み、同点に。1−1。
 直後にタイムアップ。かろうじて勝点1を拾った。
 試合後のインタビューで車屋は「体が勝手に反応した」と言ったらしい。ケガ明けの復帰戦で一仕事。鬼木監督は「最後まであきらめない姿勢は頼もしい。疲れよりも練習時の気候と本番の気候の差が思ったよりあって、セカンドボールへの反応が遅かった」と言う。
 次は二日後に広州と対戦。

※広州FCは、地元のジョホール ダルル タクジムと対戦して0−5で負けたらしい。いくら送り込まれたのがレギュラーでないといっても弱すぎでは。

サッカー短評 (2022.4/9)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 1対0 (2022.4/9 等々力) 第8節

 3試合ぶりの勝利。2位川崎と3位柏の上位対決。なんとしても勝つという鬼木監督の意思が4-2-3-1のシステム変更に現れた。試合後のインタビューで理由を問われ、「このところ数試合でモビリティーが気になっていたので」ということらしい。前半セットプレーから山村のシュートのこぼれをマルシーニョが押し込んだが、VARからのオンフィールドレヴューで、山村のトラップがハンドとされ、得点取り消しに。しかし、前半追加タイムに、マルシーニョが左サイドで相手DFをかわして折り返し、ダミアンが落ち着いて流し込んで先制。後半は追加点こそ取れなかったが、かなり攻め込んで逃げ切った。気温19.6度、湿度52%。観客17471人。主審は池内さん。DAZN実況は桑原アナ、解説は戸田。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。シミッチと橘田のダブルボランチ。トップ下に遠野。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。シミッチは初先発か。ベンチに脇坂、瀬古、小塚など。脇坂のベンチスタートは今季初。2/18の開幕戦で肩を脱臼した車屋(全治6週間)は練習に復帰したと桑原アナ。よかった。
 柏は、3-1-2-3で守るときは5バック。小屋松と細谷のツートップ。二列目に戸嶋とマテウス・サヴィオ。左右のワイドに三丸と中村慶太。アンカーにドッジ。DF古賀太陽、高橋祐治、大南。GKキム・スンギュ。チームキャプテンは大谷だがベンチにもいない。ゲームキャプテンは22歳の古賀。ネルシーニョ監督は何年目か。ベンチに椎橋、アンジェロッティ、升掛など。柏も知らない選手が多い。
 5分、マルシーニョからの縦パスを攻めあがった佐々木が受け、相手DFと競り合いで左CKを得る。これを遠野がニアへ蹴るが相手DFがクリア。
 柏は前線の小屋松と細谷がハイプレスをかけてくるので、谷口と山村がボランチの二人に預けにくい。
 9分、相手FW小屋松が山村からボールカット、そのままペナルティーエリアにドリブルで入ってGKソンリョンと1対1となり、カーブをかけたシュートをうたれるが、枠の外で助かる。
 12分、佐々木が左サイドをドリブルして内へ切れ込み、遠野に預ける。そのまま遠野の後ろについていくが、遠野はペナルティーエリア手前からシュート、枠の右。
 17分、山根からのロングボールをダミアンが収め、ドリブルしてペナルティーエリア左からシュート、相手GKが防ぐ。
 17分、シミッチが相手MFサヴィオを手でひっぱって倒し、イエローカード。
 シミッチがマルシーニョや家長に展開しているが、パスを受けてから出すまでが一瞬長く、相手に寄せられたり、受け手にマークがついたり、パスが届かなかったりして攻めあぐねる。橘田は献身的にスペースの穴埋めとシミッチのフォローをしているようだが、あまり実況では触れられない。ダミアンに効果的なボールが入らないのもあるが、相手長身DF高橋も献身的に守備。また、ダミアンがポストプレーした場合、受けるのが遠野一人で、攻撃がつながらない。相手左ワイドの三丸もかなり家長をケアしている。
 26分、シミッチから左のマルシーニョへロングパス、マルシーニョが頭で触り、佐々木が拾って折り返し、相手DFに当たってフロンターレの右CK。
 このCKを遠野が蹴り、マルシーニョと相手DFの競り合いからこぼれたボールを山村が胸トラップしてシュート、相手DFの背中に当たり、跳ね返りをマルシーニョがニアポスト際に押し込み、先制かと思われたが、VARチェックが入る。さかんに流れるスロー映像によると、マルシーニョのオフサイドではなく、山村のトラップの際に腕に当たったのかハンドかどうかのチェックらしい。オンフィールドレヴューとなり、主審が見た結果、ゴール取り消しに。なんだかついこの間もこんな風景を見たような。がっかり。
 33分、相手MFサヴィオがペナルティーエリア手前右からミドルシュート、DFが防ぐ。
 36分、相手DFからロングフィードが贈られ、相手FW細谷が走りこむが、GKソンリョンがダイビングヘッドでクリア。しかし、ボールがサイドを割らず、相手右ワイドの中村が拾って中央へパスを送るが、効果的な速攻とはならず。
 36分、相手左ワイドの三丸が橘田をレイトチャージで倒し、イエローカード。これで得たFKを谷口が蹴って前線へ。ダミアンが受けて落とし、遠野が走りこむが相手DFに競り負ける。
 41分、ロングボールを受けたマルシーニョが左サイド深い位置で相手DFと競り、フロンターレの左CKを得る。遠野が蹴るが、相手DFがクリア。
 44分、相手MFサヴィオが競り合いの着地の際、左足首をひねって倒れる。いったんピッチを出て治療後戻る。
 追加タイム4分。47分、ついに先制。谷口からのロングフィードを中盤中央で受けた遠野がワンタッチで左サイドへ展開、マルシーニョが受けてドリブル、相手DFをスピードでかわして回りこみ、ペナルティーエリア左から折り返すと、ダミアンが落ち着いてゴール右に流し込んだ。1−0。このままハーフタイム。

 後半開始から柏が一人目の交代。FW小屋松に代えてアンジェロッティを入れる。
 1分、右サイド家長からのクロスを遠野がボレーシュート、相手GK。
 4分、遅延行為で家長にイエローカード。7分には、スライディングが相手の足に入った山根にもイエローカード。ここでVARチェックが入り、遠野にもイエローカード。主審に異議を申し立てたことが理由らしい。
 9分、シミッチのクロスが相手DFにクリアされてフロンターレの左CK。遠野がニアへ蹴るが、相手DF。
 12分、柏が二人同時交代。右ワイドの中村に代えて岩下、二列目右のサヴィオに代えて鵜木を入れる。フロンターレも一人目の交代。家長に代えて知念を入れる。4−4−2に変更か。
 13分、遠野の右サイドからのクロスがクリアされてフロンターレの右CK。遠野がファーへ蹴るが大きすぎで合わず。
 19分、追加点のチャンス。中盤左寄りでフロンターレのFK。遠野がファーへ蹴り、シミッチがゴール前にパスを入れ、谷口がシュート、相手GKが触ってこぼれるが、ダミアンが押し込む。しかし、谷口が明らかなオフサイドで得点にならず。
 21分、マルシーニョが足を傷めて倒れ、担架でピッチを去る。フロンターレが二人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 直後に相手ボールをカットして、最後は遠野が右サイドからシュート、相手GKが捕る。
 24分、柏の左CK。鵜木が蹴り、相手DF大南が頭に当てるが、GKソンリョンが捕る。
 26分、ダミアンからのパスを受けた遠野がペナルティーエリア手前左からシュート、惜しくも枠の左。そろそろ決めてほしい。
 27分、柏が二人同時交代。MFドッジに代えて椎橋、FW細谷に代えて升掛を入れる。
 29分、佐々木が倒され、左サイド浅い位置でフロンターレのFK。遠野が蹴り、相手GKが触って今度はフロンターレの右CK。これも遠野が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれを拾った佐々木がミドルシュート、枠の外。
 33分、遠野と宮城が左サイドで相手DFと競り合い、フロンターレの左CK。遠野が蹴るが、相手GKがはじき、今度は右CK。これも遠野が蹴るが相手DF。
 38分、佐々木がラフプレーでイエローカード。これでフロンターレ5枚目。
 42分、フロンターレの左CK。遠野が蹴り、ゴール前で混戦、相手GKがクリアしたボールを知念がオーバーヘッドシュートを試みるが足が相手DFのおなかに入ってオフェンスファール。
 44分、フロンターレの左CK。遠野が蹴るが、相手GKが捕る。
 追加タイム5分。46分、フロンターレが三人目の交代。遠野に代えて塚川を入れる。柏にカウンターを仕掛けられるが、DF陣を中心にしのぐ。入ったばかりの塚川は、遠野のいた二列目の位置でボールを前へ運び、知念と二人で右コーナー付近でキープして時間を使う。
 50分、相手MF鵜木がフロンターレの選手をタックルで倒してイエローカード。柏のカードは2枚。両チーム合わせて7枚のイエローは多くないか。1−0で逃げきった。
 勝点20として暫定首位。この試合だけが土曜開催。翌日の試合でマリノスが首位だった鹿島に3−0で勝ち、勝点18で並び、得失点差でマリノスが2位、鹿島が3位に。3位だった柏は4位に後退。8試合未勝利の湘南は勝点3で最下位。10試合未勝利の神戸は、昨季セレッソの監督だったロティーナ監督を3日前に迎え、セレッソと対戦したが0−1で敗れ、勝点4で17位のままACLへ。やはりACLへ行く浦和はFC東京と0−0で引き分け、勝点10で10位に後退。

サッカー短評 (2022.4/6)

ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 1対1 (2022.4/6 ヤマハス) 第7節

 あやうく連敗するところだった。先発を3人変えて臨んだが、小林が右ウイングでフィットせず、守備も機能しない。それでも攻撃は右サイドに偏ったデータがハーフタイムに出た。下田アナによれば「右で作って左のマルシーニョがフィニッシュをねらう」ということらしい。セレッソ戦と違って前半はそれなりにチャンスもあったが、解説の佐藤寿人が言うように「チャンスの数に比してシュートが少ない」。得点できないまま後半へ。すると33分、相手のFKをいったんクリアしたのにボールを受けた小塚が組み立てようとしたところを相手MF大森にカットされ、これを右に開いた相手FWジャーメイン、鈴木とつながれ、鈴木のクロスを走り込んだ大森が押し込み、失点。この後ジュビロが逃げ切り体制に入り、ゴール前を固めたが、フロンターレも宮城とダミアンを投入して、ついに追加タイム7分のうち4分すぎた49分、右から家長が入れたクロスに知念が飛び込み、相手GKがなんと後ろにこぼしたところを知念が蹴りこみ、追いついた。気温19.7度、湿度41%。観客7508人。主審は上田さん。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと小林。ワントップには知念。ベンチに久しぶりのシミッチ、塚川、家長、ダミアンなど。
 ジュビロは3-4-2-1。杉本のワントップ。二列目に大森と大津。左右のワイドに小川と元フロンターレの鈴木雄斗。遠藤保仁と山本康裕のダブルボランチ。DF新加入のグラッサ、伊藤槙人、大井。GK三浦龍輝。キャプテンは山本。ベンチに元仙台のFWジャーメインなど。知らない選手が多くなった。伊藤彰監督は、現役時代、富士通からフロンターレに在籍。
 5分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂がクロスを上げるが、相手GKがはじき、今度は右CK。これも脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 10分、相手DFグラッサにこぼれをひろわれ、ミドルシュートをうたれるが、枠の外。グラッサはフィード力が高いということだったが、シュートもうつらしい。
 14分、ボールカットされ、相手右MF鈴木にクロスを入れられるが、誰にも合わずゴール前を通過。
 16分、ボールカットして山根から右の小林へ。小林がペナルティーエリア手前右から前方へパス、走りこんだ遠野がライン際から思い切りよくシュート、枠の上。
 20分、脇坂がファールで倒され、ペナルティーエリア手前右でフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、枠の上。
 24分、相手右MF大津が低いクロス、DFに当たったところへ走りこんだ相手DF小川がシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 29分、左サイドマルシーニョからの折り返しを脇坂が受けてシュートするが、相手DF。
 32分、マルシーニョが左サイド奥へパス、受けた遠野がクロス、ニアへ走りこんだ知念がダイビングヘッド、惜しくも枠の右。
 37分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 42分、山村からのロングフィードを知念が競り、こぼれを小林がシュートするが相手DF。
 0−0でハーフタイム。中盤でパスをつないでいるところを狙われてカウンターを受けている。右サイドの小林と山根がうまく連携できていないように見える。

 後半は交代なしで開始。3分、相手右サイドからクロスを入れられ、さらに左から上げられたクロスに相手MF大津がヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。
 3分、知念が相手ボールをカットしてそのままシュートするが、相手GK。
 5分、脇坂がボールカットして右サイドからクロス、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、いったんはクリアされるが、こぼれを遠野がシュートするがヒットせず。さらに拾って脇坂がミドルシュート、相手GKがはじき、マルシーニョが拾う。マルシーニョから脇坂とつなぎ、最後は小林が利き足でない左足でシュートするが枠の上。枠の中に押し込んでほしい。
 8分、遠野のミドルシュートは枠の上。11分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、混戦になるが、シュートできず。
 14分、フロンターレのカウンター。右サイドのスルーパスに走りこんだ知念がドリブルでペナルティーエリアに入り、相手GKと1対1になるが、シュートできず。
 17分、相手DF大井から相手右サイド深い位置へロングパス、受けた大津がライン際からクロス、走りこんだ相手MF大森にシュートされるがDFに当たり、GKソンリョンが捕る。
 19分、相手DFからのロングフィードをGKソンリョンが飛び出して頭でクリア。さらに相手右サイドから攻め込まれるが、谷口が防ぐ。20分、相手ボランチ遠藤から連続して右からクロスを入れられるが、DF陣が対応。
 21分、フロンターレが二人同時交代。遠野に代えて家長、脇坂に代えて小塚を入れる。
 23分、知念が倒されてペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。小塚が直接ねらうが、枠の上。小塚も脇坂ももっと練習して決めてほしい。
 25分、磐田が一人目の交代。FW杉本に代えてFWジャーメインを入れる。直後に磐田の左CK。遠藤がショートコーナーからクロスを入れるが、DF陣がクリア。
 32分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、小林に代えてダミアンを入れる。家長に続いてダミアンまで入れたのだから勝たないと。
 33分、失点。相手右サイドで磐田のFK。遠藤が蹴るが、谷口がクリア。しかしこれを大森に拾われ、すぐジャーメインへ。ジャーメインから右の鈴木につながれ、ダイレクトでクロスを上げられ、走りこんだ大森に押し込まれて0−1。
 35分、磐田が二人目の交代。大津に代えてMF吉長を入れる。守備固めか。フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて塚川を入れる。実況席で下田アナと解説の佐藤寿人が「これはどういう狙いでしょうか」「ボランチを二枚にしましたかね」と言っている。
 37分、相手GK三浦が競り合いで傷み、メディカルがピッチに入る。
 41分、佐々木が左サイド前方へループパス、受けた宮城がドリブルで切り込んでペナルティーエリア左角からシュート、相手GK。
 追加タイム7分。46分、磐田が三人目の交代。DFグラッサに代えてDF森岡陸を入れる。磐田は4年ぶりのフロンターレからの勝点3をめざして全員守備の体制。
 47分、左サイドでダミアンが倒され、フロンターレのFK。小塚が蹴るが、相手DF。
 49分、やっと追いつく。中盤右寄りから家長がクロス、ペナルティーエリア中央で知念が相手DF、GKと競り合い、ボールが高くはねあがり、相手GKがキャッチを背後にこぼしたところを素早く知念が蹴りこんだ。1−1。
 51分、磐田の右CK。遠藤が蹴るが、DF陣がはじき出す。
 51分、ダミアンがドリブルで攻め上がり、ペナルティーエリア手前右から左斜めへパス、受けた知念がシュートするが、相手DF。さらに拾って家長が右から上げたクロスを塚川がヘディングシュート、相手GK正面。
 52分、ロングフィードに走りこんだ知念がシュートまでいくが、相手DF。1−1のままタイムアップ。
 勝点17としたが、2位に後退。首位に浮上したのは3連勝で勝点18の鹿島。好調の柏は、前節フロンターレに勝ったセレッソを1−0で下して勝点16としたが、3位に後退。マリノスは連敗で4位に後退。勝点15。

サッカー短評 (2022.4/2)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 1対4 (2022.4/2 等々力) 第6節

 ありえない負け方。ホームで4失点。危うく無得点になるところ。代表ウイークで3週間ぶりの試合。「ACL組はこの間ルヴァンカップがないので、試合感覚がなくなったのか」と西岡アナは言うが。前半だけで3失点。後半開始から一気に四人交代し、流れを変えようとして成功しかけたが、得点できず。再びセレッソにカウンターを受ける形に逆戻りしてさらに失点。ホーム無敗記録更新どころか、ホーム無得点となるところだったが、惜しいシュートを放ってきたマルシーニョが最後に一矢報いてそれだけは免れた。気温13度、湿度30%。観客は無制限になったが18090人。主審は中村太さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は福田さん。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。
 セレッソは山田と加藤のツートップ。左右のワイドに乾と中原。原川と奥埜のダブルボランチ。DF山中、西尾、ヨニッチ、松田陸。GKキム・ジンヒョン。小菊監督は1年目。「ヨニッチが復帰したのが大きい」と福田さん。2017〜2020年在籍していたとか。
 1分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれをチャナティップがシュート、枠の左。
 9分、相手左サイドを左SB山中が攻めあがってクロス、DFがクリアしたこぼれを相手FW加藤がシュート、枠の左。
 10分、マルシーニョがドリブルからシュートに持ち込むが、相手GK。11分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ファーで家長が折り返すが、相手DF。
 最初の失点は13分。谷口がマルシーニョにループでパスをつなごうとして短くなり、相手FW加藤にカットされ、加藤がペナルティーエリア右にパスを出し、もう一人の相手FW山田がシュート、山村か誰かが防いで右ポストに当たり、ゴールラインを切れば問題なかったが、ピッチ内に跳ね返ったところを乾に押し込まれた。0−1。
 17分、相手右サイドからの折り返しを相手FW加藤にシュートされるが枠の外。19分にも加藤にミドルシュートを打たれるが、GKソンリョン。
 21分、フロンターレの速攻。マルシーニョのドリブルから右へ展開、家長がペナルティーエリア右から利き足でない右足でシュート、相手DF。
 23分にも橘田が家長からのパスをシュート、大きく枠の上。27分の山根のシュートは味方に当たる。
 28分、失点。相手左SB山中が左からペナルティーエリア手前へパス、受けた相手右MF中原がペナルティーエリア内へスルーパス、乾が受けてシュートを決める。0−2。
 36分、またも失点。下がってきた相手FW加藤に中盤でのボール争いで奪われ、前線の相手FW山田へパスを通される。対応した谷口が入れ替わられ、フリーでシュートを打たれてしまい、0−3。これでほぼ試合は決まってしまった。
 39分、相手左CK。原川が蹴るが、家長がクリア。
 44分、チャナティップからのパスを受けたマルシーニョがスルーパス、左へ流れたダミアンが受け、クロスを入れるが、味方に合わず。
 追加タイム2分。0−3のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが四人同時交代。ダミアンに代えて知念、チャナティップに代えて遠野、橘田に代えて小塚、山村に代えて塚川を入れる。「前線からの動きを活性化」する狙いではないかと福田さん。
 2分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂がニアへ低いキックを蹴るが、相手DF。
 6分、山根が右サイドを攻めあがってクロス、遠野が左へさばき、走りこんだマルシーニョがシュート、惜しくもポストに当たる。
 7分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、塚川がヘディングシュート、相手GK正面。
 10分、脇坂からの縦パスを受けた知念のシュートは相手DF、こぼれを小塚がミドルシュート、枠の上。
 12分、マルシーニョのドリブルからの折り返しを知念がシュート、枠の上。決めてほしい。
 ここまで、交代したメンバーを中心に何度もシュートまで行くが決められないでいるうち、またセレッソのカウンターを受ける。
 14分、セレッソのカウンター。最後は相手FW山田がGKソンリョンと1対1でシュートするが、ソンリョンが防ぐ。
 16分、フロンターレの右CK。脇坂がファーへ蹴るが、シュートまで行けず。
 18分、セレッソが一人目の交代。乾に代えて新加入のFWパトリッキを入れる。
 20分、フロンターレの右CK。ここでフロンターレが五人目の交代。家長も下げて小林を入れる。家長は小林とタッチしたくなかったようだ。知念と小林のツートップ、中盤はダイヤモンド型らしい。CKは脇坂が中央へ蹴り、相手DFのクリアを遠野がミドルシュート、これも相手DF。
 しかし、五人代えた3分後の23分、さらに失点して万事休す。ボールを失いセレッソのカウンター。相手FWパトリッキが左前方へスルーパス、相手MF原川が受けて折り返すと、走りこんだ相手FW山田がダイレクトで合わせて押し込まれる。0−4。
 26分、セレッソの右CK。中原が蹴るが、DFがクリア。こぼれを相手FW加藤がシュート、枠の上。
 28分、セレッソが二人同時交代。FW山田に代えてMF上門、FW加藤に代えてFWメンデスを入れる。
 29分、相手右サイドでセレッソのFK。中原が蹴るがDFがクリア。こぼれを相手ボランチ奥埜がペナルティーエリア内でシュート、枠の外。
 30分、相手FWパトリッキがGKソンリョンと1対1でシュートするが、ソンリョンが防ぐ。
 34分、マルシーニョからのパスを受けた脇坂がミドルシュートを打つが、枠の上。
 35分、セレッソが二人同時交代。ボランチ奥埜に代えてMF鈴木徳真、右MF中原に代えてDF毎熊を入れる。
 38分、相手MF原川からのパスを受けたパトリッキがペナルティーエリア中央からシュート、GKソンリョンが足に当てて防ぐ。
 41分、1点返す。マルシーニョが左から中央へパス、攻めあがった左SB佐々木がペナルティーエリア左へスルーパス、受けた小林が落としたところをマルシーニョがダイレクトでシュート、ゴール右に決まって1−4。一矢報いる。
 43分、佐々木がドリブルからシュートに持ち込むが、相手DFに当たる。
 44分、相手右CK。原川が蹴るが、DFがクリア。こぼれをつながれ最後は相手右SB松田がシュート、大きく枠の外。
 追加タイム4分。46分、フロンターレの右CK。小塚が蹴り、いったんこぼれるがファーで塚川が折り返し、マルシーニョがヘディングシュートするが枠の外。
 48分、小塚が中盤から前線の知念へフィード、知念がうまく相手DFをかわして前を向くが、相手GKの対応でボールを失う。解説の福田さんはさかんに「知念のDFのかわし方がよかった」と言う。
 49分、脇坂がペナルティーエリア右からニアへクロス、知念がヘディングシュートをうつが、相手GKが捕る。1−4でタイムアップ。
 なぜか1位のまま。選手や監督は誰も言わないが、ジェジエウと車屋の穴が大きいということだと思う。

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サッカー短評 (2022.3/29)

日本vs.ベトナム 1対1 (2022.3/29 埼玉ス) ワールドカップアジア最終予選

 日本は先発9人入れ替え、本番への生き残りをかけたメンバー争い、ベトナムは次回ワールドカップに向け、初めての最終予選のしめくくりということで、対戦。前半20分に相手CKから失点。ベトナムの早いプレスと5バックでの守りに苦戦。なんとか吉田の攻撃参加で追いついたが、田中碧のゴールはその前に南野のハンドがあったので取り消しに。1−1のままタイムアップ。気温7.6度、湿度48%。観客44600人。主審はウズベキスタンのタンタシェフさん。地上波の解説は松木さんと内田篤人。DAZNの解説は戸田と佐藤寿人だったので、後半はDAZNに切り替えた。
 先発は、GK川島、DF中山、吉田、谷口、山根。アンカーに柴崎、インサイドハーフに旗手と原口。左右のウイングには三笘と久保。ワントップ上田。キャプテンは吉田麻也。吉田と山根以外総入れ替え。「東京五輪」世代としては、中山、旗手、三笘、上田に加え、ベンチのGK谷、FW林。ベンチにはGK3人、植田、佐々木、林大地など。板倉と遠藤が既にチームを離れたようだ。
 ベトナムは、3-4-2-1のシステムらしい。前回とメンバーはだいぶ違うとのこと。8番MFドーがキャプテン。パク監督は韓国の人。
 5分、三笘のドリブルから最後は久保がペナルティーアークからシュート、ヒットせず。
 三笘が何回も左サイドから崩しをねらうが、相手DFに複数で対応され、シュートまで至らない。日本は上田もプレスをかけているが、ベトナムの選手のプレスの方が早く、パスをつなぐ攻撃ができない。
 17分、またも三笘のドリブルからスルーパス、久保が受けるがボールがこぼれ、原口がダイレクトでシュート、枠の外。
 20分、失点。ベトナムの左CK。キッカーは10番FWグエン・コンフォン。吉田を越えてファーに飛んだボールに相手14番MFグエン・タインビンが飛び込み、ヘディングシュート、0−1。
 23分、縦パスを受けた旗手がペナルティーアークからシュート、枠の左。26分には、久保のドリブルからクロス、ペナルティーエリア中央に走りこんだ旗手がヘディングシュート、枠の外。
 27分、久保が右サイドをドリブル、相手DFにユニフォームをつかんで倒され、日本のFK。柴崎が蹴り、谷口がヘディングシュート、枠の右。
 29分、三笘がドリブルから左へ流れた上田へパス、上田がペナルティーエリア左からシュート、相手DF。30分には、柴崎も力強いミドルシュートをうつが、枠の右。
 36分、柴崎からのパスを受けた原口がペナルティーアークからシュート、枠の左。
 時々、ミスパスやこぼれをベトナムに拾われ、カウンターを受ける。日本は柴崎と原口のところから効果的なパスがつなげていない。久保も全然活躍できていない。無理に行って自滅している感じ。上田のところまでボールがほとんど届いていない。
 40分、相手スローインをカットして、最後は上田がペナルティーエリア内でシュート、相手DFに当たり、日本の左CK。柴崎(?)がショートコーナーで始めるが、シュートに行かないうちにボールを失う。
 追加タイム1分。46分、中山が左サイドからクロス、ファーから走りこんだ久保がヘディングシュート、相手GK。0−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。旗手に代えて伊東を入れる。伊東は右ウイングに入り、久保がトップ下、原口と柴崎のダブルボランチか。
 5分、日本の右CK。久保が大きく中盤の方向へ蹴り、ファーへ走りこんだ柴崎がシュート、相手GK。明らかに事前に仕込んだ形で、トルシエ監督が小野と稲本でやった「スリーパー」の変形。DAZN解説の戸田が「今日本代表にはセットプレーコーチがいますから」と言う。
 9分、やっと追いつく。久保が左サイドから中へ低いパス、原口が受けてペナルティーアークからシュート、相手GKがはじくが、こぼれに吉田がつめて、1−1。
 13分、ベトナムが一人目の交代。10番FWグエンに代えて18番FWハードゥクチンを入れる。
 14分、山根からのパスを受けた上田が流し、走りこんだ伊東がペナルティーエリア中央でシュート、枠の上。
 16分、日本が三人同時交代。柴崎に代えて田中碧、原口に代えて守田、久保に代えて南野を入れる。南野はトップ下か。
 17分、ベトナムの右CK。しかし、キックは南野がクリア。
 18分、田中碧からのパスに走りこんだ三笘がシュート、これも決まらず。
 守田と田中碧が入って守備が安定。解説の戸田が「下が固まって、攻撃も安定してきた」。
 20分、山根からのパスを上田が落とし、田中碧がペナルティーアークからシュート、枠の外。
 21分、ベトナムが二人目の交代。11番MFグエンに代えて15番グエン・ドゥチェンを入れる。
 22分、伊東が上げたクロスに上田がヘディングシュート、枠の右。南野と重なっていた。
 24分、日本の左CK。田中碧が蹴るが、相手GKが捕る。
 25分、三笘からのパスを受けた田中碧がつなぎ、上田がシュート、南野の顔に当たったこぼれを田中碧が押し込み、いったんは主審がゴールとした。VARチェックが入り、南野の腕に当たってから顔に当たった映像が示され、オンフィールドレビューの結果、ハンドでノーゴール。残念。
 30分、中盤でベトナムのFK。19番MFグエン・クァンハイが蹴るが、ゴールラインを割る。
 32分、中山からのスルーパスに走りこんだ南野がシュート、相手DF。今日もゴールならず。
 33分、日本の左CK。伊東が蹴り、ファーから守田がクロス、谷口がヘディングシュートするが、相手GKに当たり、さらに左ポストにぶつかる。こぼれに吉田が詰めるが、枠の右へ蹴り出してしまう。
 42分、日本の左CK。伊東が蹴るが、相手DFがクリア。
 43分、ロングボールに走りこんだ田中碧が折り返しのパス、上田がシュートするがオフサイド。
 45分、ベトナムが三人目の交代。GK23番チャンに代えて12番GKダンを入れる。
 追加タイム6分。結局、ベトナムのハイプレスに追加点が奪えず。1−1でタイムアップ。
 ベトナムは、アウェイで強豪日本から勝点を得て、大喜び。一方、日本は最下位と引き分けて、今後が思いやられる。控え組も活躍できず、戦力に厚みを持たせることに失敗。11月の本番までの少ない親善試合で、ジョーカーの台頭なるか。

サッカー短評 (2022.3/24)

オーストラリアvs.日本 0対2 (2022.3/24 シドニー) ワールドカップアジア最終予選グループB

 じりじりと0−0の時間が続いた後半44分、交代で入った原口を起点に、山根、守田、三笘のフロンターレラインで決勝点。さらに三笘は追加タイムに個人技で追加点も奪ってみせた。ここで負けると3位に転落してプレーオフに回ってしまうアウェイゲームで勝点3を積み上げ、暫定1位となり、最終予選突破を決めた。19度、湿度97%。観客41852人。主審はバーレーンのシュクララさん。DAZN実況は西岡アナ、内田篤人と中村憲剛のダブル解説に加えてゲストに岡田元監督。
 先発は、GK権田(清水)、DF長友(FC東京)、吉田(サンプドリア・伊)、板倉(シャルケ・独2部)、山根(川崎)。アンカーに遠藤航(シュツットガルト・独)、インサイドハーフに守田(サンタクララ・ポル)と田中碧(デュッセルドルフ・独2部)。左右のウイングに南野(リバプール・英)と伊東純也(ゲンク・ベル)。ワントップに浅野(ボーフム・独)。ベンチに谷口、三笘、旗手、上田綺世、久保建英など。大迫と酒井宏樹がケガでいない。前田も古橋もケガ。追加でFW林大地(シントトロイデン・ベル)とDF中谷(名古屋)が呼ばれた。
 オーストラリアも主力の数人が欠けているらしい。しかもこの試合で負ければ、2位以内は不可能になる。岡山所属のデュークと10番フルスティッチのツートップ。左右のワイドにメイビルとボイル。メトカーフとステンスネスのダブルボランチ。DFキング、デゲネフ、セインズベリー、グラントの4バック。GKライアンがキャプテン。ダブルボランチのうち若い方のステンスネスはなんと初キャップだという。アーノルド監督はかつて広島でFWをしていた。
 大雨の中の試合。1分たたないうちに、南野がシュート、相手GK。幸先は良かったが、南野は『エルゴラッソ』に「大ブレーキ」と書かれてしまったように、決められないシュートを多発。
 日本は最終ラインの吉田や長友、アンカーの遠藤など、低い位置から前線の南野や浅野に向けてロングフィードが多い。オーストラリアは、パスをつなぐサッカーを志向しており、ハイプレスはかけてこないので、大迫がいなくても、前線にけっこうボールが通る。
 実況席では、4試合連続得点中の伊東純也対策をオーストラリアがどう講じてくるか予想していたが、「対面のキングを見ていても別にしていないようですね」と岡田元監督。
 9分、吉田のロングフィードのこぼれを拾った浅野がペナルティーエリア左から折り返し、遠藤がミドルシュート、ヒットせず。
 11分、相手右MFボイルがペナルティーエリア右にドリブルで侵入、シュートまでいくが枠の外。
 12分、日本のカウンター。浅野がスルーパスを受けてシュート、枠の左。
 13分、オーストラリアの右CK。フルスティッチが蹴るがニアで吉田がはじく。
 15分、相手右MFボイルが両手で守田の背中を押して倒しイエローカード。
 19分、相手ボールをカットして田中碧が前方へパス、浅野、南野と渡って左サイドを攻めあがった長友へスルーパス、長友はペナルティーエリア左から折り返し気味のパスを出したが、相手GKが飛び出してきてはじく。解説陣は「長友はうってもよかった」。
 21分、またオーストラリアの右CK。これもフルスティッチが蹴るが、ニアで日本のDFがはじく。解説陣は「なるべく相手CKは避けたい」。
 24分、中盤でオーストラリアのFK。ここから日本のゴール前での競り合いから相手左CK。こちらはボイルが蹴り、GK権田は相手DFセインズベリーとの競り合いではじけず、ボールが流れて山根に当たってゴールイン。失点かと思ったが、主審がオフェンスファールをとり、無得点。VARが入ったが、このまま進行。
 28分、日本のカウンターからのこぼれを拾った南野が相手DFをかわしてシュート、しかし枠のわずかに左。
 30分、相手左MFメイビルがミドルシュート、GK権田が防ぐ。
 31分、伊東が右サイドを突破して深い位置からクロス、南野にぴったり合ってヘディングシュートするがバーに当たる。南野は33分にもヘディングシュートを放つが、枠の上。決めてほしい。
 36分、相手FWフルスティッチがペナルティーエリア右に入るが、DF陣が対応。こぼれを拾った相手MFメトカーフがミドルシュート、これをゴール前の相手FWデュークが頭でコースを変えるが、枠の左で助かる。フルスティッチは何度も右サイドから攻め込んできて、やっかいな感じ。
 37分、左サイド深い位置で長友がフリーでペナルティーエリア左に入り、南野に横パス、南野はシュートするもまたしてもバーに当たる。お払いが必要か。
 事前の予想よりもオープンな展開。実況席では岡田元監督が「今日はドキドキしないつもりで来たんだが」とぼやく。「こんな長いボールを使わなくても日本は攻撃できる。この形だと失ったとき相手に出てチャンスを与えるだけ」。
 追加タイム1分。46分、田中碧がドリブルから伊東へパス、伊東のクロスがペナルティーエリア左へ流れ、浅野が追いつき、なんとか折り返すと、最後は遠藤がミドルシュート、これも枠の左。0−0でハーフタイム。
 実況席では、「岡田さんが監督なら、ハーフタイムにどういう指示をしますか」と西岡アナ。「もう少しボールをつなごう、とは言うと思う」。

 後半開始からオーストラリアが一人目の交代。ボランチのメトカーフに代えて8番ジエゴを入れる。
 1分、遠藤がフルスティッチを倒して中盤で相手FK。フルスティッチが直接ねらうが、GK権田がおさえる。
 3分、オーストラリアのカウンター。相手FWデュークのポストプレーからフルスティッチがシュート、枠の右で助かる。
 6分、守田を起点にパスをつないで浅野を相手DFラインの裏に走らせるが、オフサイド。
 10分、相手ボランチ、ステンスネスがうしなったボールを取り返そうと、浅野のユニフォームをあからさまに引っ張り、イエローカード。これで中盤中央で日本のFK。しかしここは狙わずパスをつなぐが、チャンスにできず。
 後半は、日本はロングフィードをやめ、パスをつなぐ形が増えた。シュートまではなかなかいかないが、相手にこぼれて速攻を受ける、というハラハラな場面はなくなった。岡田元監督が「この方がドキドキしないで見られる」。
 17分、田中碧の縦パスからつないで最後は浅野がペナルティーエリア中央からシュート、蹴りそこなって相手GK正面。
 18分、日本が二人同時交代。浅野に代えて上田、長友に代えて中山を入れる。
 20分、日本の連続右CK。伊東が蹴り、最後はこぼれを守田がミドルシュート、大きく枠の上。
 22分、中盤浅い位置で日本のFK。パスをつないで左サイドから中山がクロス、相手DFがクリアして日本の左CK。伊東が蹴るが、相手GKが捕る。
 23分、オーストラリアが二人同時交代。FWデュークに代えて14番FWフォルナローリ、11番左MFメイビルに代えて21番FWティリオを入れる。
 24分、南野がボールを素早く上田に落とし、上田もすかさずペナルティーエリア中央からシュートをうつが、これも枠の右。上田も決められず。
 26分、中盤相手右サイドでオーストラリアのFK。フルスティッチが蹴り、GK権田がはじく。こぼれをティリオがシュート、味方に当たる。
 29分、中山が左サイドから攻めあがって中盤からクロス、しかしニアの南野、センターの上田にも合わず。
 上田は、相手GKにプレスをかけたり、味方が中盤でカットされたりしたときにもプレスバックしたりして、守りにも貢献。後半早い時間に実況席では「30分すぎたら、日本は引き分けも視野に入れ始めるはず」と言っていた。南野も強引なシュートは打たなくなっている。
 35分、伊東からのスルーパスを受けた守田がフリーで右サイドからペナルティーエリアへ横パス、南野がシュートするが相手DF。
 38分、オーストラリアの右CK。フルスティッチが蹴るが、守田がはじく。
 39分、日本が二人同時交代。南野に代えて三笘、田中碧に代えて原口を入れる。オーストラリアも四人目の交代。右MFボイルに代えてFWマクラーレンを入れる。
 42分、伊東がペナルティーエリア右から鋭いシュート、枠に飛ぶが相手GK。
 44分、ついに先制。原口からのパスを受けた山根が三木サイド深い位置からクロス、ペナルティーエリア中央で守田がワンタッチで縦パス、走りこんだ山根が折り返し、左から中央へ走りこんだ三笘が蹴りこみ、右サイドネットに決まる。1−0。やれやれ。
 45分、オーストラリアが五人目の交代。ボランチステンスネスに代えて22番FWフォラミを入れる。
 追加タイム4分。47分、相手右サイドでオーストラリアのFK。フルスティッチがペナルティーエリアに蹴り入れるが、GK権田がはじき出す。
 49分、三笘が左サイドでボールをキープ。時間を使うかと見せて、ドリブルとフェイントで相手DFを二人かわし、ペナルティーエリア中央へ入り込んでシュート、相手GKの左に当たるがゴールイン。2−0。おやおや。
 2−0のままタイムアップ。1試合を残して、最終予選突破を決める。サウジアラビアはこの後、中国と対戦するが、オーストラリアが負けたので、サウジも予選突破が決定。

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サッカー短評 (2022.3/19)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 0対2 (2022.3/19 Eスタ) 第5節

 新監督のもと、ハイプレス集団となった広島に苦戦したが、しばらく耐えているうちに、後半途中に入った大島のCKから相手オウンゴールで先制。次第に押し込んでついに終盤、くずして山根が押し込み、追加点。何度も危ない場面があったが、無失点で辛勝。気温11.7度、湿度88%。途中晴れたが、雨の中の試合。観客7544人。主審は岡部さん。DAZN解説は広島OBの森崎浩司。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木旭、谷口、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに小塚と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップはダミアン。小塚は初先発。チャナティップが出場停止。ベンチにGK安藤、FW知念、宮城、小林、遠野と相変わらずDFはいない。
 広島は、ワントップにジュニオール・サントス。左右のシャドーに森島司と浅野。左右のウイングバックに満田と藤井。野津田と塩谷のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、野上。GK林卓人。キャプテンは佐々木。ベンチにGK大迫、青山、柴崎、仙波など。満田と仙波は、フロンターレの佐々木旭と同じ流通経済大学卒のルーキー。野津田は2回目の復帰とか。ドイツから招いたスキッベ監督1年目。
 広島はまだ今季3分1敗と未勝利。ホーム初勝利をねらう。3分、フロンターレの右CK。脇坂がショートコーナーで小塚とパス交換。ドリブルでペナルティーエリアに入るが、相手DF。
 4分、相手左WB満田が持ち上がり、ミドルシュート、枠の左。
 5分、小塚のロングフィードを受けたマルシーニョが下げ、脇坂が右サイドを上がった山根へパス、山根からの折り返しをダミアンがヒールキシュートをねらうが相手DF。続くフロンターレの左CK。これも脇坂がニアへ蹴ると、マルシーニョがヘディングシュート、相手DF。さらに6分、フロンターレの左CK。脇坂のキックのこぼれを橘田がシュートするが枠の外。
 8分、中盤で相手MF浅野にボールカットされ、GKソンリョンが出ているのを見て遠目からミドルシュートをうたれるが、枠の外で助かる。
 9分、相手FWサントスにボールが入り、こぼれを相手右WB藤井が拾っていきなりシュート、枠の上で助かる。広島の両WB満田と藤井の左右の「槍」が利いていて気が抜けない。
 9分、相手右WB藤井が攻め上がり、クロスを入れるが、佐々木が防ぎ、広島の右CK。森島が蹴るが、佐々木がクリア。
 12分には左から相手左WB満田が攻め上がり、クロスを防いで広島の左CK。こちら側は野津田が蹴り、ニアでそらしたボールをファーに走りこんだ相手MF浅野がシュート、味方に当たってDFがクリア。
 15分、相手右WB藤井が相手右サイド深い位置からクロス、ファーでフリーの相手左WB満田がシュート、GKソンリョンが足に当て、スピードが鈍ったボールをゴールライン上で谷口が大きくクリア。やれやれ。最大のピンチだった。
 フロンターレは、マルシーニョのドリブルや小塚のパス、山根のクロスなど攻め込んではいるが、最後の精度が足らず、相手にクリアされてしまう。それだけ広島の出足もいいのだろう。広島は野津田と塩谷のダブルボランチが利いている。小塚と脇坂が消されている。山根と佐々木は相手両WB満田と藤井の対応に苦慮。
 26分、こぼれを拾った相手左WB満田にシュートされるが、枠の右。この間、相手右WB藤井に少しずつ佐々木が対応できるようになってくる。
 38分、フロンターレのクリアボールを拾った相手右WB藤井がクロス、いったんクリアするが、こぼれを相手MF浅野がボレーシュート、GKソンリョン正面。
 さらに39分、相手右WB藤井が右サイド深い位置へ向けてスルーパス、走りこんだ相手MF浅野に抜け出され、浅野からの折り返しに、フリーで相手FWサントスがダイレクトシュート、GKソンリョンの正面で助かる。
 40分、ダミアンが下がってスルーパスを前線へ送り、ペナルティーエリア手前左に走りこんだマルシーニョが受け、チャンスを迎えるが、惜しくもオフサイド判定。
 追加タイム1分。46分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ダミアンに届かず、相手DFがクリア。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 6分、相手MF野津田がペナルティーエリア手前左でミドルシュート、DFに当たり、広島の左CK。これを野津田が蹴り、相手左WB満田がヘディングシュート、枠の上。
 13分にも相手左サイドから攻め込まれ、左WB満田からのパスを受けた相手MF森島が、対応にきた山村に当てて広島の左CK。これも野津田が蹴るが、ダミアンがクリア。
 16分、相手左WB満田がドリブルで攻めあがって相手FWサントスとのパス交換からミドルシュート、DFが防ぐ。
 19分、広島のカウンター。相手右WB藤井が持ち上がってクロス、山村がクリア。
 22分、フロンターレが三人同時交代。小塚に代えて大島、ダミアンに代えて知念、マルシーニョに代えて宮城を入れる。これで左サイドを活性化できるか。
 23分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 23分、相手FWサントスを倒して山村にイエローカード。
 28分、先制。フロンターレの左CK。大島がニアへ蹴り、谷口と競った相手DF野上の頭に当たってゴールイン。初めは谷口の得点と表示された。1−0。
 29分、右サイド深い位置から脇坂がシュート、枠の右。
 31分、広島が二人同時交代。満田に代えて東、浅野に代えて柴崎を入れる。フロンターレも四人目の交代。脇坂に代えて遠野を入れる。
 32分、中盤右サイドで広島のFK。このキックから相手MF森島にゴール前に入れられるが、なんとかDF陣がクリア。さらに相手ボランチ塩谷に放り込まれ、セットプレーの流れでゴール前に上がっていた相手DF荒木が折り返すが、これも何とかクリア。
 36分、広島が三人目の交代。FWサントスに代えて鮎川を入れる。38分、フロンターレも五人目の交代。家長に代えて小林を入れる。
 39分、橘田からのループパスをペナルティーエリア内で受けた宮城がワンタッチでシュート、惜しくも相手GK正面。いいシュートだった。
 42分、広島が二人同時交代。森島に代えて仙波、DF野上に代えて住吉を入れる。住吉は前線に入ったので、広島はシステムを変更したかも。
 43分、相手ボールをカットしてフロンターレのショートカウンター。宮城が左サイドから右斜め前へパス、走りこんだ小林が相手DFが触ったこぼれを押し込もうとシュートするが、惜しくも枠の左。小林らしかった。
 直後に追加点。大島から山根、山根から知念と渡り、知念が正面からシュート、相手GK林がはじくが、これにすかさず詰めた山根が蹴りこみ、2−0。さすが元FW。
 追加タイム4分。広島も最後まであきらめずにクロスを入れてきたが、DF陣が跳ね返し続け、クリーンシート達成。
 これで勝点16として1位キープ。広島は未勝利が続き、17位に下降。前日金曜開催の試合で2位マリノスが鳥栖と0−0で引き分けて4差となった。鳥栖は7位のまま。3位は湘南に2−1で勝った鹿島。湘南は最下位。ACL組では浦和は4−1で磐田に勝ち、6位キープ。磐田は12位に後退。一方、神戸は清水とスコアレスドローで16位に沈む。
 これで代表ウイークをはさみ、次節は4/2ホームのセレッソ戦。代表には、谷口と山根が呼ばれている。

サッカー短評 (2022.3/12)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 1対0 (2022.3/12 等々力) 第4節

 2年ぶりに観戦した。コンビニ支払いのチケットは、Jリーグチケットサイトで入口が別になっていた。しかも今年からチケットのバーコード読み取りでポイントが自動でたまるようになっている。久々のハリケーンポテトも買った。前半の初めは夕日がまぶしかった。試合は、なんとかマルシーニョの1点を守り切った。長谷川監督の名古屋はタテに速い攻撃でどんどん攻め込んできた。間一髪で防いだり、相手がシュートをはずしてくれたりしていたが、前半25分、チャナティップからのスルーパスを受けたマルシーニョが冷静に流し込んで先制。その後も追加点をねらったが、ポストに当たるなどで決められず。最後は名古屋の連続CKでサンドバッグ状態になったが、なんとか逃げ切った。初めて歌なしの「アヴァンテ」を聞いた。帰りに「川」のブルーライトも購入。これでホームゲーム無敗記録が2020年11月のマリノス戦から「25」となり、2006〜2007年のガンバに並ぶJ1タイ記録らしい。気温18度、湿度27%。観客18114人。主審は飯田さん。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに小林、知念、宮城、遠野とFWが4人もいるが、DFはいない。
 名古屋は4-2-3-1。鳥栖から移籍の酒井宣福がワントップ。左右のシャドーにマテウスと相馬。トップ下に鳥栖から移籍の仙頭。鹿島から移籍のレオ・シルバと稲垣のダブルボランチ。DF吉田豊、藤井、中谷、宮原。GKランゲラック。キャプテンは稲垣。ベンチに金崎、元フロンターレの斎藤学と阿部浩之など。長谷川監督は1年目。
 2分、中盤相手右サイドで名古屋のFK。仙頭が蹴るが、ダミアンがクリアして名古屋の左CK。マテウスが蹴り、相手DF中谷がニアへ走りこんで触るが、枠の左で助かる。
 4分にも、相手ボランチ、レオ・シルバからの縦パスを受けた仙頭がミドルシュート、枠の外。
 名古屋のハイプレスで脇坂にはレオシルバ、橘田には仙頭がマークしているようだ。相手DF藤井は187cmで、188cmのダミアンとよく競って自由にさせない。左サイドの佐々木、マルシーニョ、チャナティップの連携ができていない。かといって山根と家長の側から攻め込むこともできていない。吉田豊が家長と対峙しているため。
 14分、チャナティップからのパスをフリーで受けた脇坂がミドルシュート、相手DFに当たる。これがフロンターレの初シュートではないか。これで得たフロンターレの右CKを脇坂が蹴るが、相手MFレオ・シルバがクリア。
 15分、ボールをとられたチャナティップが相手MFマテウスを倒してイエローカード。これで次節は出場停止らしい。
 16分、相手MF仙頭のスルーパスを山村がクリア、こぼれを相手FW酒井がシュート、これが相手MF相馬に当たるが、相馬が拾って再度シュート、GKソンリョン正面。目がついていかなくて、いつの間にかソンリョンの手にボールがあった。
 18分、相手MF仙頭からのスルーパスを走りこんで受けた相手MF相馬のクロスを谷口がクリア。これで与えた相手右CKをマテウスが蹴るが、そのままゴールラインを割る。
 20分、GKソンリョンからのロングフィードをダミアンが落とし、チャナティップがスルーパス、斜めに走りこんだ家長がシュート、惜しくも枠の左。
 23分、家長が相手MFレオ・シルバを倒して中盤相手左サイドで名古屋のFK。マテウスが蹴り、相手FW酒井がフリーでヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。
 25分、先制。左へ流れた脇坂からの横パスを中央で受けたチャナティップがスルーパス、ダミアンがスルー、左へ走りこんだマルシーニョが受けて相手GKと1対1に。マルシーニョは落ち着いて流し込んで1−0。久々に小旗をうち振る。飯田主審がVARの確認をしている間、マルシーニョがオフサイドだったかとヒヤヒヤしたが、得点は認められた。
 29分、またチャナティップからのスルーパスにマルシーニョが走りこんでループシュート、今度はマルシーニョのオフサイド。
 何度も脇坂やチャナティップからマルシーニョにスーパスが出るが、シュートまで至らない。一度はマルシーニョがドリブルで左サイドを突破して折り返したが、相手DFに当たる。
 41分、相手MF相馬に相手右サイドを突破され、クロスを上げられるが、山村がクリア。
 43分、中盤相手左サイドで名古屋のFK。マテウスがペナルティーエリア右へ蹴りこむが、谷口がクリア。
 44分、相手右サイドから相馬がクロス、走りこんだ稲垣がヘディングシュート、山村に当たって名古屋の左CK。これをマテウスが蹴り、GKソンリョンがはじくが、こぼれを相手MF稲垣がシュートするもオフェンスファールとなる。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。後半も立ち上がりは名古屋の速攻にあう。1分に相手左サイドのスローインを受けた仙頭が右へ展開、マテウスが受けてスルーパス、走りこんだ相手右SB宮原のシュートは枠の上。後半はマテウスと相馬が左右入れ替わっている。
 5分、名古屋の右CK。これは仙頭が蹴り、ファーで相手DF藤井がヘディングシュート、枠の外。
 6分、橘田が倒され、ペナルティーアーク手前でフロンターレのFK。家長と脇坂がボールサイドに立つ。相手の壁の空いたところの手前にフロンターレの選手が二人膝立ちに。脇坂が直接ねらうが、枠の上。
 10分、ダミアンが相手MFマテウスを倒して中盤相手右サイドで名古屋のFK。仙頭が蹴るがDFがクリアし、今度は左CK。これはマテウスが蹴るがダミアンがクリア。こぼれを仙頭がシュート、これもDF陣が防ぐ。
 13分、フロンターレのカウンター。マルシーニョが左サイドをドリブルで攻め上がり、相手ボランチ稲垣に倒されてペナルティーエリア左角でフロンターレのFK。脇坂が低いボールを蹴るが、相手の壁に当たる。こぼれを拾った橘田がループでクロス、谷口が頭に当てるが枠の外。
 15分、フロンターレが二人同時交代。チャナティップに代えて小塚、ダミアンに代えて知念を入れる。
 22分、相手左SB吉田がドリブルで攻めあがってサイドチェンジ。仙頭が拾って折り返し、稲垣が受けてスルーパス、相手FW酒井が走りこんで滑り込みシュート、枠の左で助かる。
 24分、名古屋が一人目の交代。仙頭に代えて阿部浩之を入れる。
 28分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、脇坂に代えて遠野を入れる。名古屋も二人同時交代。MFマテウスに代えてDF森下、ワントップ酒井に代えてFW金崎を入れる。
 29分、山根からのパスを受けた家長がパスするかと思わせてミドルシュート、惜しくも左ポストに当たる。なぜ入らない。
 31分、名古屋の速攻。相手左サイドから相馬が突破、クロスを上げるとファーで相手FW金崎が折り返し、稲垣がダイレクトボレーシュートをうつが、DF陣が防ぐ。
 知念はダミアンに比べてポストプレーに長けていないが、キープしようとしている。しかし小塚との連携がイマイチ。小塚はかなり下がり目で、橘田とのダブルボランチにしたかと思うくらい。チャナティップとは違う展開力がある。遠野は走り回っているようだ。名古屋の阿部もスルーパスや展開より守備に追われているよう。
 37分、名古屋が四人目の交代。相馬に代えて斎藤学を入れる。
 38分、宮城がペナルティーエリア左でドリブル突破をねらうが、相手DF。こぼれを拾った遠野が左足でシュート、相手DFが蹴り出す。
 40分、宮城のスルーパスのこぼれを橘田が拾ってミドルシュート、惜しくも枠の右。決めてほしい。
 42分、宮城が相手DFからボールカット、ペナルティーエリアに入って左足でシュートするが枠の上。
 決められずにいると、ここから名古屋の連続CK攻撃がつづく。
 44分、相手右SB宮原の攻め上がりからのクロスを家長がクリアして名古屋の左CK。これを阿部が蹴るが、GKソンリョンがはじく。今度は相手右CK。こちらも阿部が蹴るが、DF陣がクリア。こぼれを拾われるが、全員で防ぐ。
 追加タイム3分。46分、名古屋の右CK。阿部がニアへ蹴るが、味方に合わず。
 47分、阿部を起点に宮原、金崎とつながれ、最後は森下にシュートされるが、これもクリアしてまた相手右CK。阿部が蹴るが、味方に合わず。
 ベンチから塚川が呼ばれ、家長と交代するためピッチサイドに出てくるが、交代できない。1−0でタイムアップ。
 勝点13として暫定首位に復帰。名古屋は初黒星で10位に後退。2位は、札幌と1−1で引き分けたマリノス。3位には1−0で福岡に勝った柏が復帰。福岡は16位に下降。鹿島は2−0と神戸に勝ったが、4位に後退。神戸は6試合消化したが3分3敗で未勝利。湘南も京都と引き分け、未勝利で最下位のまま。FC東京はやっとホーム初戦を迎え、1−0で広島に勝って5位浮上。広島は15位に沈んだ。

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対2 (2022.3/6 パナスタ) 第3節

 負けそうだったが、何とか引き分けに持ち込んだ。後半追加タイムも終わりごろ、相手GKがキックのためボールを地面に置いたところへ背後から飛び出した小林がカットして横パス、すかさずダミアンががら空きのゴールに蹴りこんで同点とした。相手GKは座り込んだままショックで立てない様子。まっ先にダミアンが駆け寄り、何か言葉をかけていた。気温10.2度、湿度20%。観客12703人。主審は山本さん。DAZN解説は加地。
 先発は、GKソンリョン。DF佐々木、谷口、山村、山根。橘田のアンカー、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングは遠野と知念。ワントップにダミアン。直前の試合で体調不良だった佐々木と知念が戻ってひと安心。ベンチに塚川、小塚、シミッチ、宮城など。
 ガンバは、4-4-2らしい。宇佐美とパトリックのツートップ。左右のワイドに山本悠樹と小野瀬。倉田と新加入の齊藤未月のダブルボランチ。DF黒川、昌子、三浦、高尾。GK石川。キャプテンは倉田。不動の守護神だったGK東口はケガか。齊藤は昨季ロシアのルビン・カザンに移籍していたがケガなどで出られなかったようだ。片野坂新監督は1年目。3バックも試しているそうだが、今日は4バックらしい。
 2分、チャナティップからのパスを受けた脇坂が上がってきた佐々木へパス、佐々木がペナルティーエリア手前からシュートするが枠の上。
 5分、佐々木からの縦パスを受けた遠野が左から中へ切れ込んでミドルシュート、相手DF。
 7分、16分とガンバのFK。いずれも宇佐美が蹴る。こぼれをつながれ、クロスからヘディングされるが、DF陣とGKソンリョンが防ぐ。
 17分、相手左SB黒川が相手FWパトリックに低いクロス、下がって受けたパトリックが横にパスを出すと、相手ボランチ齊藤未月が走りこんでシュート、枠の上で助かる。齊藤は楽しそうにプレーしている。解説の加地が「パスの展開やボールカットなどよく効いている」というが、なかなかわからない。
 20分、相手ボールをカットして左サイドへ送り、遠野がシュートするが相手DF。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、大きすぎてゴールラインを割る。
 25分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 28分、佐々木が右サイドへ展開、受けた山根がペナルティーエリア手前右からミドルシュート、枠の上。
 34分、失点。相手MF小野瀬から齊藤、斎藤が攻めあがった相手右SB高尾へ展開、高尾が入れたクロスは谷口が頭でクリアするが、これをダイレクトで相手MF山本にうちこまれ、ゴール右下に決まる。0−1。
 37分には、ペナルティーエリア右に入られ小野瀬にシュートされるが、枠の右。
 39分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 41分、チャナティップががんばる。中盤左サイドライン際で相手DF二人に囲まれながらボールキープして抜け出しスルーパス、受けた遠野がワンタッチで右のダミアンへ送るが、走りこんだダミアンにわずかに合わず。惜しかった。こぼれを拾って最後は知念が右からシュートするが、相手GKが捕る。
 追加タイム2分。0−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 ガンバもフロンターレもDFラインから前線へフィードを入れる攻撃が目立つ。ただし、DF陣が相手FWにしっかりポストプレーや前を向いたプレーを許していない。
 5分、脇坂からのクロスをファーで受けた遠野が中央のダミアンへパス、ダミアンのシュートは相手DF。さらにこぼれをシュートするが、ゴールできず。
 6分、ガンバのカウンター。ボールカットされ、相手FWパトリックが落とし、宇佐美が相手右サイド深い位置からクロス、なんとか谷口がクリア。
 10分、宇佐美が接触のないところで倒れる。右足首を押さえ、自らバツを出す。宇佐美が担架で運び出され、ガンバが二人同時交代。齊藤に代えて奥野、宇佐美に代えて山見を入れる。フロンターレも三人同時交代。チャナティップに代えて小塚、脇坂に代えて家長、遠野に代えて小林を入れる。小林が右ウイングに入り、知念は左へ回る。家長と小塚がインサイドハーフに。
 家長が入ると途端にボールキープの時間が増えた。25分、フロンターレの右CK。脇坂も遠野もいないので誰が蹴るのかと思ったら、山根がショートコーナーを蹴り、クロスを入れるが、相手DF。
 27分、ガンバが三人目の交代。先制点の山本に代えてチュ・セジョンを入れる。フロンターレも四人目の交代。知念に代えて宮城を入れる。
 29分、フロンターレの右CK。小塚が蹴るが、相手DF。
 30分、やっと追いつく。小塚がペナルティーエリア手前右から左へ展開、受けた宮城が左足トラップで相手MF小野瀬をかわし、すかさず思い切りよく右足でシュート、これが右下に決まり、1−1。FWらしい、見事なゴール。
 ところが32分、すぐに失点。中盤でボールカットされ、相手MF小野瀬にペナルティーエリア手前右から豪快なシュートをうたれ、これをブロックにいった宮城の足をかすってコースが変わり、ゴール左上に吸い込まれてしまう。1−2。
 33分、ガンバは二人同時交代。右SB高尾に代えて柳澤、倉田に代えて福田を入れる。キャプテンマークは誰になったか不明。片野坂監督は逃げ切り要員投入か。フロンターレも五人目の交代。佐々木に代えて塚川を入れる。橘田とのダブルボランチかとも思われたが、また左SBにそのまま入る。
 43分、惜しい場面。相手ボールをカット、フロンターレのカウンター。小林が右サイドからクロス、左から飛び込んだ宮城のダイビングヘッドは、複数の相手DFの間を抜けて枠へ飛んだが、右ポストに当たる。
 44分、左サイドから攻撃をしかけ、中央の小塚にボールが入るが、トラップが腕に当たってハンドの判定。
 45分、谷口が相手FWパトリックを倒してイエローカード。中盤相手右サイドでガンバのFK。チュ・セジョンがファーへ蹴り、パトリックに頭で触られるが、枠の外。
 追加タイム5分。47分、中盤左サイドから家長がクロス、ダミアンが頭で落とすが、宮城に合わず。49分、家長がドリブルからクロス、相手DF。こぼれをつないで山村が右サイドからロングフィード、ダミアンがヘディングするが、相手GKが捕る。
 50分、追加点。相手GK石川が捕ったボールを蹴ろうと地面にポンとボールを投げだしたところへ、GKの背後にいた小林がダッシュして素早く斜め横にパス、ダミアンが空っぽのゴールにすかさず流し込み、土壇場で2−2とした。
 勝点1を加えて10としたが、得失点差で2位に後退。ガンバは8位に浮上。1位は、清水に2−0で勝ち、3勝1敗1分のマリノス。特失点差が4。3位は鹿島に1−0で負けた柏がキープ。4位にはその鹿島が浮上。ともに2勝1敗だが、ここも得失点差で明暗。浦和は2−0で湘南に勝ち、初白星。7位に浮上。湘南は最下位に。神戸はアウェイで広島と1−1。16位に下降。広島は11位タイに上昇。コロナで休んでいたFC東京はアウェイでセレッソを1−0と下し、ここも初勝利。14位に浮上。逆にセレッソは17位に沈んだ。

 次は一週間空いて、ホームの名古屋戦。代表ウイークで中断前のホームゲームで観戦したかったが、なぜかチケットシステムでコンビニ支払いが選択できず、買えなかった。まん延防止が3/21まで延長されたので、枚数も「上限20,000人」に変更になったし、販売枚数を減らすとあった。

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サッカー短評 (2022.3/2)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 2対1 (2022.3/2 等々力) 第10節

 始めはフロンターレのハイプレスが決まっていたが、登里が負傷交代してから次第にミスが出てリズムを失い、前半33分先に失点。しかし、後半徐々に巻き返し、17分、脇坂の左CKから家長がヘディングシュートを決めて同点。さらに2分後、脇坂が粘って出したパスをフリーの山根のミドルシュートで逆転。あっという間にひっくり返して見せた。その後は交代や配置変更など総力で逃げ切った。気温12.4度、湿度55%。観客14696人。主審は佐藤さん。DAZN実況は下田アナ、解説は戸田。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、谷口、山村、山根。アンカーに橘田。インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングに遠野と家長。ワントップにダミアン。ベンチにシミッチ、瀬古樹、小塚、宮城など。直前の試合で活躍した新人DF佐々木と知念が体調不良でベンチ外。車屋は右肩脱臼で全治6週間と3/1発表された。
 浦和は、4-4-2。明本と江坂のツートップ。左右のワイドに小泉と関根。柴戸と伊藤敦樹のダブルボランチ。DF元フロンターレの馬渡、ショルツ、岩波、酒井。GK西川。キャプテンは西川。ベンチにユンカー、犬飼など。
 浦和は中二日、フロンターレは中三日。「連戦の場合一日の違いは大きい。中二日だと完全には回復しない」と解説の戸田。フロンターレはホームで同じ相手に連敗するわけにはいかない。一方、浦和もスーパーカップこそ快勝したが、その後2分1敗で勝てていない。
 3分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、家長が落とし、こぼれを橘田がミドルシュート、相手DF。
 5分、相手MF小泉にボールカットされ、最後は相手FW明本にミドルシュートをうたれ、谷口がなんとか足に当て、左ポストに当たる。これで与えた浦和の左CKを馬渡が蹴り、ファーで相手DF酒井が頭で落とし、相手FW江坂がシュートするが、枠の上で助かる。
 18分、山根が右サイド深い位置からクロス、ファーの遠野が頭で戻し、ダミアンには合わないが、こぼれを家長がシュート、ヒットせず枠の上。これがフロンターレの初シュートか。
 21分、相手右SB酒井からのパスのこぼれを相手DF馬渡がシュート、山村が防いで浦和の左CK。これを馬渡が蹴り、ファーで酒井が折り返し、相手ボランチ伊藤がシュート、枠の外。
 25分、浦和の右CK。ここで登里が足を傷めて倒れ、担架で退場。フロンターレが一人目の交代。登里に代えて急きょ塚川を入れる。実況席では下田アナが「塚川をアンカー、橘田を右SB、山根を左へ回すことも考えられる」と言っていたが、塚川はそのまま左SBに入る。
 27分、浦和の右CKは馬渡が蹴るが、チャナティップがクリア。再度浦和の右CK。これも馬渡が蹴るが、今度は家長がクリア。
 31分、失点。塚川がサイドへ流れた相手FW江坂を倒してイエローカード。浦和のFK。ボールをセットした馬渡の所へ相手DF岩波が近づき、岩波の直接ミドルもあるかと思わせるが離れて壁の方へ行く。馬渡が蹴り、後ろから走りこんだ岩波が合わせてヘディングシュート、0−1。
 39分、山根が右から上げたクロスを相手GK西川がはじき、こぼれを拾って最後は脇坂がミドルシュート、惜しくも枠の右。
 40分、浦和のカウンター。相手右サイドからクロスを入れられるが、DF陣が防ぐ。
 45分、谷口が相手FW江坂を倒してイエローカード。解説の戸田が「危険な相手なので、強くいかざるを得なかった」。
 追加タイム2分。0−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、浦和の右CK。馬渡が蹴り、ゴール前で混戦になるが、シュートまでいかず。
 7分、相手右サイドから相手MF関根が折り返し、相手FW明本がシュート、GKソンリョンがかろうじて触る。急造左SBとなった塚川の所をねらわれている。
 8分、浦和の左CK。馬渡が蹴るが、DF陣がクリア。
 13分、左サイド塚川や遠野がつなぎ、最後は脇坂がミドルシュート、相手DF。こぼれをさらに山根がダイレクトシュート、相手GK正面。
 14分、左サイド塚川からの低いクロスをダミアンがトラップを浮かせてオーバーヘッドを狙うが、危険を察知してブロックに飛び込んだ相手ボランチ柴戸への危険なプレーとされ、ダミアンのファールとなる。
 16分、フロンターレの左CK。ここで1点返し、同点に追いつく。脇坂がファーへ蹴り、一番大外にいた山村をねらったかと思われたが、その前で家長がジャンプ、ヘディングシュート、右上に決まり、1−1。
 18分、浦和が一人目の交代。MF伊藤に代えて平野を入れる。
 19分、追加点。塚川からのパスを受けた脇坂がドリブル、ペナルティーエリアに入って相手DF3人に囲まれながら右へパス、フリーで走りこんだ山根がゴール左へ突き刺し、2−1と逆転。脇坂が連続アシスト。HP選手コメントでは「塚川から速くて良いボールが来た」ので「自分の得意なターンができた」。「山根がフリーだとわかっていたので打ちやすいボールを心がけて出した」とのこと。
 21分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 23分、遠野が相手DF岩波に倒され、岩波にイエローカード。ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。パスをつなぎ、左サイドから遠野がクロス、ダミアンに合わず。
 25分、ダミアンの手が相手ボランチ柴戸の首に当たり、ファールの判定。中盤中央で浦和のFK。馬渡が蹴るが、フロンターレDFがクリア。こぼれを拾われ、相手右サイドから相手右SB酒井がクロス、塚川がクリアして浦和の右CK。馬渡が蹴るが、ダミアンがクリア。
 31分、浦和が三人同時交代。左MF小泉に代えて松崎、右MF関根に代えてFWユンカー、江坂に代えて大久保智明を入れる。フロンターレも二人同時交代。チャナティップに代えて小塚、遠野に代えて小林を入れる。
 34分、ダミアンと競った相手DFショルツが倒れ、主審がVARと交信。特にファールはなく、再開。
 36分、小林が相手を倒してイエローカード。ペナルティーエリア手前右で浦和のFK。ボールサイドに大久保と馬渡が立ち、大久保が直接ねらうが、枠の上。
 38分にも、山根が松崎を倒して相手右サイドで浦和のFK。馬渡が蹴り、相手FW明本が頭に当てるが、枠の外。
 40分、塚川が相手FW明本を倒し、ペナルティーアーク付近で浦和のFK。馬渡が壁の隙間に膝立ちした浦和の選手の所から鋭いシュートを撃ち込んだが、GKソンリンョンが左前方の相手がいないところへはじく。
 43分、フロンターレが四人目の交代。脇坂に代えてシミッチを入れる。シミッチと橘田のダブルボランチとし、4-4-2にしたようだ。トップ下に小塚、ダミアンと小林のツートップか。
 44分、相手右サイドから相手右SB酒井がクロス、GKソンリョンがはじく。
 追加タイム4分。47分、相手左サイドから馬渡がクロス、山村がクリアして相手右CK。馬渡が蹴るが、ダミアンがクリア。
 49分、中盤左サイドで浦和のFK。相手GK西川が蹴るが、塚川がクリア。2−1でタイムアップ。
 塚川は、「練習でもやったことがない」という左SBに入り、失点につながるファールをしてしまい、その後も前半はさえなかった。後半、どうなることかと思ったが、「サイドバックという感覚をなくして」「やるしかない」と吹っ切れたことでよくなったらしい(HP選手コメントによる)。てっきり監督からアドバイスがあったのかと思ったが。
 気がつかなかったが、途中でCBの二人、谷口と山村が左右変わっていた時間があったらしい。試合後の鬼木監督へのインタビューで意図を質問していたが、「選手たちが自分で変えた」とのこと。江坂のスピードへの対応で谷口が提案したのかも。
 これで暫定首位キープ。3勝1敗勝点9、得失点差2。浦和は17位に下降。2位は神戸に2−0と完封勝利のマリノス。2勝1分1敗勝点7、得失点差2。神戸は14位のまま。
 次のアウェイ・ガンバ戦で5連戦が一区切り。3/12のホーム名古屋戦、3/19アウェイ広島戦の後、3/24、3/29と日本代表がアジア最終予選最後の2試合を戦う。

サッカー短評 (2022.2/26)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 0対2 (2022.2/26 カシマス) 第2節

 水曜日の大敗を払拭する完封勝利。なんと鹿島は2015年8月以降、リーグ戦で対フロンターレ未勝利らしい。開始2分で、相手CBのパスを知念がカットして先制。17分には、脇坂の右CKから初先発の佐々木が初得点。後半は攻め込まれたが、逃げ切った。気温13.5度、湿度21%。観客27234人。主審は福島さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は福田正博さん。
 先発は、GKソンリョン。DFは、新人の佐々木、谷口、山村、山根。アンカー橘田、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングに小林と家長。ワントップ知念。ベンチにダミアンや登里、小塚など。車屋や大島、シミッチはいない。ジェジエウは来日してリハビリ中らしい。
 鹿島は、3−1と快勝したガンバ戦と同じ先発らしい。上田とベルギーから戻ってきた鈴木優磨のツートップ。左右のワイドに荒木と土居。鳥栖から今季新加入の樋口とピトゥカのダブルボランチ。DF安西、関川、札幌から今季移籍のキム・ミンテ、常本。GKクォン・スンテ。キャプテンは土居。新監督の来日が遅れていて、岩政コーチが指揮を執っている。
 フロンターレは中二日、鹿島は中六日とコンディションに差がある。連敗は避けたいフロンターレと対戦未勝利を止めたい鹿島。前半、体力のあるうちに得点して、できれば試合を決めたい。立ち上がりは、前回マリノス戦の反省から、フロンターレが前線からプレス。
 2分、左サイドの佐々木とチャナティップでパスをつなぎ、最後は脇坂がペナルティーエリア手前から左足でミドルシュート、枠の上。
 2分、先制。相手GKからパスを受けた相手CB関川が相手ボランチ樋口にパスしようとしたところを知念がパスカット、そのまま相手GKの位置を見極め、ペナルティーエリア左寄りからゴール右下へ見事なシュートを決める。1−0。さっそく先発起用に応える。解説の福田さんがシュートを細かく分析。
 5分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 7分、フロンターレが相手ボールをカット、いったんクリアされるが、こぼれを拾って右サイドから中央のチャナティップへ。チャナティップが利き足の左でミドルシュート、小林に当たったこぼれがペナルティーエリア左寄りの知念の足元にころがるが、シュートは相手GKが止める。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 12分、知念のミドルシュート、16分、脇坂のシュートはいずれも相手DF。最初の失点にからんだ相手DF関川が、ボールをクリアすると、スタンドから大きな拍手。
 17分、追加点。フロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴り、山村が頭でファーへ送り、走りこんだ佐々木が思い切りよくシュート、2−0。
 フロンターレはうまくプレスがかかり、相手ボランチからのパスを通させない。相手FWの上田や鈴木にはまだボールが渡っていないのではないか。
 20分、21分と小林がシュートするが、相手DF。24分、家長が右サイドでキープしてからシュート、惜しくも枠の左。
 26分、29分と鹿島のカウンターで、ロングボールを相手FWへ放り込まれるが、谷口や山村がクリア。
 33分、相手左サイドで鹿島のFK。ピトゥカが蹴り、相手DF関川に頭で触られるが、GKソンリョンが捕る。
 42分、左サイドを攻めあがった佐々木がゴール前の小林へパス、小林は相手DFを背負ってボールを落とすと、走りこんだ脇坂がシュート、惜しくも相手GKが捕る。
 追加タイム2分。47分、中盤で鹿島のFK。荒木が蹴り、ボールがこぼれるが、DF陣が防ぐ。前半の鹿島のシュートは1本。2−0でハーフタイム。

 後半開始から鹿島が二人同時交代。DF関川に代えて三竿、MF土居に代えて今季加入の中村を入れる。中盤をダイヤモンド型にしたらしい。底に中村らしい。DFは3バックかも。キャプテンマークはピトゥカが巻いている。
 鹿島のシステム変更からボールがつながるようになり、フロンターレのプレスがかからなくなる。相手ダブルボランチの位置が高くなり、つかまえられなくなったようだ。
 6分、相手左サイドから相手FW鈴木がクロス、こぼれを相手MF樋口がミドルシュート、クロスバーに当たって助かる。7分にも、相手MF三竿にミドルシュートされるが、枠の上。
 12分、相手右サイドで鹿島のFK。ピトゥカが蹴るが、小林がクリア。こぼれを相手DF安西にミドルシュートされるが、DFが防ぐ。このとき、フロンターレのDFの手にボールが当たったのか、主審がVARと交信。結局ハンドはなしで相手CKで再開。
 16分、相手右CK。荒木が蹴り、ゴール前で混戦になるが、なんとかクリアして相手左CK。ピトゥカが蹴るが、知念がクリア。
 17分、フロンターレが一人目の交代。チャナティップに代えて遠野を入れる。「フロンターレは相手のシテスム変更に対応して、知念と小林のツートップ、家長をトップ下、左に遠野、右に脇坂として中盤をダイヤモンドにしたようだ」と実況席。
 21分、鹿島はさらに二人同時交代。FW上田に代えてエヴェラウド、右SB常本に代えて広瀬を入れる。
 22分、遠野がドリブルからミドルシュートをうつが、ヒットせず枠の右。
 23分、相手MFピトゥカのミドルシュートは枠の上。27分、相手右サイドから相手MF荒木にクロスを入れられるが、山村が蹴り出して相手右CK。ピトゥカが蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 29分、佐々木の両足がつってすわりこんでいる。相手FW鈴木が強引に立たせようとするが、主審がやめさせる。担架が入って退場。交代で登里が入る。
 31分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれをひろって再度クロスを入れるが、これも相手DF。
 32分、鹿島が五人目の交代。MF荒木に代えて染野を入れる。
 フロンターレは相手のボール回しを少しは止められるようになってきたが、自分たちの攻撃まで手が回らない。遠野が前を向いてしかけようとすると、対面の広瀬にからめとられてしまう。
 36分、相手右CK。広瀬が蹴るが、橘田がクリア。
 38分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて塚川、やはり脚がつった知念に代えてダミアンを入れる。システムは4-4-2らしい。
 41分、鹿島のカウンターを受け、下がっていたダミアンがロングシュート。相手GKの頭上を越えるが、ゴール手前でバウンドしたところに相手GKがおいつき、手で押し返す。
 追加タイム6分。46分、鹿島の中盤からロングボールが相手FW鈴木に入り、落としたところを相手FWエヴェラウドがシュート、GKソンリョンが防ぐ。続く相手左CKもGKソンリョンが捕る。
 47分、相手左サイドから安西にクロスを上げられるが、谷口がクリア。右サイドからもクロスが入るが、DF陣がクリア。
 48分、相手MFピトゥカがペナルティーエリア手前右から低く速いクロス、相手FW鈴木が走りこむが、触れず、助かる。
 50分、フロンターレが時間稼ぎ。左コーナーフラッグの所でダミアンと橘田でボールキープ。
 2−0でタイムアップ。次はまた、水曜日に第10節の浦和戦。
 試合後の振り返りで、ピッチの高木レポーターが「岩政コーチがインタビューでは落ち着いて話していたが、ミスした関川に『ここで終わりじゃないぞ、取り返せ』と声をかけて熱いところを見せていた」と報告すると、解説の福田さんが「選手としては、ミスを取り返そうとするのは良くない。力みが出たりするので。忘れるのが一番いい」と実体験に基づいたコメント。

 勝点6として暫定首位浮上。鹿島は7位に後退。2位に後退したマリノスは明日アウェイで柏と試合。第1節で浦和を破った、12年ぶりJ1の京都はセレッソと1−1で引き分け、4位浮上。セレッソは9位に下降。逆に浦和はホームでガンバに0−1で敗戦、16位に沈む。ガンバは8位に上昇。ACL組で3試合目の神戸は福岡と0−0で引き分け、14位に浮上。柏と同率2位だった名古屋は、対戦予定のFC東京がコロナで試合中止、5位に後退。FC東京は最下位に転落。3年ぶりの静岡ダービーは2−1で清水に軍配。清水は3位浮上、磐田は15位に。

サッカー短評 (2022.2/23)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 4対2 (2022.2/23 日産ス) 第9節

 ACLのための前倒し開催。完敗。せっかく前半32分、復帰した橘田のクロスを家長が流し込んで先制したのに、後半12分、13分と立て続けに失点。しかも三人交代して反撃しようという矢先の後半19分、相手FWエウベルに2点目を決められ、守備に問題あり。それでも28分、山根からのクロスを知念が決めて1点差としたが、5分後に相手FW仲川にこの日2点目となるスーパーミドルを決められ、43分の右CKからのダミアンのヘディングシュートはゴール取り消しとなり、万事休した。マリノスの方が速攻に一日の長があり、フロンターレは今季の形がまだできていない。気温7.6度、湿度430%。観客20433人。主審は荒木さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は戸田。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、谷口、山村、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングに宮城と家長。ワントップにダミアン。ベンチに大島、小林、大卒新人DFの佐々木など。
 マリノスは、レオセアラを中央に左仲川、右エウベルのスリートップ。トップ下にマルコス・ジュニオール。渡辺と喜田のダブルボランチ。DFは小池、今季鳥栖から移籍の元フロンターレにもいたエドゥアルド、岩田、松原。GK高丘。キャプテンは喜田。ベンチには畠中、水沼、昨季夏まで札幌にいてカタールに移籍していたFWアンデルソン・ロペスなど。マスカット監督は、昨季途中、ポステコグルー監督の退任後に就任。
 3分、チャナティップが相手FWエウベルを倒してイエローカード。
 7分、相手右サイド深い位置からからエウベルが低い折り返しのクロス、相手FWレオセアラに山村が対応してシュートは打たせなかったが、主審がVARと交信。幸いPKにはならず。
 マリノスの速い攻撃に後手を踏んで対応している。相手右サイドのエウベルだけでなく、左サイドの小池にもクロスを入れられている。攻撃では左ウイングの宮城はドリブルもパスもできない。
 19分、左サイドから攻撃をしかけ、チャナティップが深い位置からクロス、こぼれを脇坂がつなぎ、最後は家長が利き足でない右でシュート、相手GK。これで得たフロンターレの右CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 26分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれを山根がシュート、相手DF。
 直後にマリノスのカウンター。相手MFマルコスに左サイドからクロスを入れられ、相手FWレオセアラがシュートするが、ヒットせず、助かる。
 29分、フロンターレのカウンター。脇坂が右サイドに展開、家長が走りこんでシュート、相手DFに当たったこぼれをダミアンが押し込んだがオフサイド。残念。
 30分、マリノスのカウンター。ボールカットされ、相手右サイドからクロスを入れられるが、GKソンリョンが捕る。
 32分、先制。左サイド登里からのスルーパに走りこんだ橘田がペナルティーエリア左からファーへクロス、家長がフリーでシュート、1−0。ここでもなぜかVARチェックが入るが、無事に再開。
 38分、左サイドでダミアンが相手DFエドゥアルドに倒され、エドゥアルドにイエローカード。これで得たFKを脇坂がファーへ蹴るが、山村には合わず、相手DF。
 45分、自陣ペナルティーエリア手前中央で相手FKを与える。追加タイム4分。キッカーには二人立つが、エドゥアルドが直接ねらったものの、枠の左。
 47分、登里が攻めあがってクロス、ダミアンが頭で合わせるが、ヒットせず。
 1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。4分、宮城がペナルティーエリア左からシュート、相手GK。
 6分、マリノスが一人目の交代。ボランチの渡辺に代えてDF畠中を入れる。畠中は右CBに入り、そこにいた磐田がボランチへ回る。
 12分、13分と失点。相手左サイドからマルコスのクロス、ファーから飛び込んだ相手FWエウベルがヘディングシュート、1−1。続けて相手FWレオセアラが中盤まで下がって右へ展開、受けたエウベルからの低く速いクロスに走りこんだ相手FW仲川がシュート、1−2。あっという間に逆転され、スタジアムが歓喜に湧く。
 17分、フロンターレが三人同時交代。脇坂に代えて遠野、チャナティップに代えて大島、宮城に代えて知念を入れる。知念は左ウイングにそのまま入る。
 これから反撃を、と思った矢先の19分にまた失点。相手右サイドをレオセアラに突破され、深い位置からクロス。ペナルティーエリア中央でマルコスが後方へ落とし、走りこんだエウベルがシュートすると、DFの誰かに当たってコースが変わり、1−3。
 24分、マリノスの左CK。ここでマリノスが二人同時交代。エウベルに代えて水沼、レオセアラに代えてアンデルソン・ロペスを入れる。
 28分、1点返す。右サイド家永のスルーパスに走りこんだ山根がクロス、ファーから走りこんだ知念がヘディングシュートを決め、2−3。
 さらに30分にも、山根からのスルーパスにダミアンが走りこむがシュートはヒットせず、枠の外。
 31分、マリノスのカウンター。相手右SB松原がミドルシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 33分、また失点。相手FW仲川がペナルティーエリア手前左でパスを出すかと見せてミドルシュート、カーブを描いたボールはバーに当たってゴールイン。2−4。相手をほめるしかないようなシュートだった。
 34分、フロンターレが四人目の交代。登里に代えて新人の佐々木を入れる。
 36分、知念のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。ここでフロンターレが五人目の交代。家長に代えて小林を入れる。CKは遠野が蹴るが、相手DF。
 39分、マリノスがまた二人同時交代。右SB松原に代えて小池裕也、FW仲川に代えて樺山を入れる。
 40分、相手MF水沼にペナルティーエリア手前右からシュートされるが、GKソンリョンが防ぐ。41分にも相手FWロペスにシュートされるが枠の右。
 43分、フロンターレの右CK。遠野が蹴り、ダミアンが見事なヘディングシュートを決める。得点かと思われたが、なぜかVARチェックが入り、認められず。相手GKを押した佐々木のファールをとられたようだ。え〜。
 追加タイム5分。48分、フロンターレの右CK。遠野が蹴り、相手DFがクリア。こぼれを橘田がシュートするが、これも相手DF。
 50分、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。遠野が蹴り、ゴール前で混戦になるが、シュートできず。
 2−4でタイムアップ。佐々木は、軽率なファールでダミアンの得点を消してしまったが、その他の部分では積極的にプレーしてプロデビューにも関わらず、堂々としていた。

 同日開催の浦和対神戸は2−2のドロー。終盤まで浦和がリードしていたが、後半42分に、初戦には出ていなかったイニエスタからのパスをDF槙野がヘディングシュートを決めて追いついたらしい。槙野は古巣に恩返し。これで両チームとも1分け1敗。

サッカー短評 (2022.2/18)

川崎フロンターレvs.FC東京 1対0 (2022.2/18 等々力) 第1節

 1試合だけ金曜日に先行して開催された。新指揮官を迎えた新生FC東京に押し込まれ、苦しい試合だったが、スーパーカップ敗戦の反省を生かし、鋭い攻撃も見せた。両チームのGKがスーパーセーブを連発したこともあるが、唯一の得点は、後半36分の左CKから。それまでFKとCKを蹴っていた脇坂が下がり、初めて遠野が蹴るCK。ニアへ走りこんだダミアンが頭でファーへ送ったボールが、相手GKの指のわずかに先を通過して右ポスト内側に当たって吸い込まれた。終了間際に肩を強打して担架で下がった車屋が心配。気温7.7度、湿度32%。観客上限二万人のところ、17544人。主審は木村さん。今季は飲水タイムなし、交代は5人まで。DAZN実況は下田アナ、解説は水沼さん。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに大島。インサイドハーフにチャナティップと脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントツプにダミアン。キャプテンは谷口。スーパーカップの交代後の布陣。ベンチに小林、宮城など。2/11に選手2名、スタッフ2名のコロナ陽性が判明したとHPに出ていた。
 FC東京は、永井、オリヴェイラ、鹿島から移籍のレアンドロの3トップ。二列目に安部と青森山田からの新人の松木。アンカーに青木。DF小川、大分から移籍のトレヴィザン、名古屋から移籍の木本、渡邊。GKは仙台から移籍のスウォビィク。キャプテンはオリヴェイラ。アルベル監督は1年目。ベンチに長友、三田など。森重や東はケガらしい。
 3分、マルシーニョが倒され、ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、壁に当たって7今度はフロンターレの左CK。これも脇坂がニアへ蹴るが、朱までいけず。
 始めからインサイドで先発したチャナティップは、「たくさんボールにさわりたい選手」と解説の水沼さん。マルシーニョへのスルーパスを何本も出す。
 11分、車屋からのフィードに走りこんだマルシーニョが折り返し、こぼれを家長がシュート、相手DF。
 15分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。今季のFC東京はマンツーマンでマーク。
 17分、ダミアンが頭で落とし、マルシーニョが脇坂へパス、脇坂のシュートは枠の上。19分、ダミアンからのパスを受けたマルシーニョがペナルティーエリア左からシュート、相手GKスウォビィクが指先で触って左ポストに当たる。惜しかった。マルシーニョは裏への飛び出しを何回も見せる。
 24分、FC東京のカウンター。相手右FWレアンドロにペナルティーエリア右からフリーでシュートされるが、GKソンリョンがファインセーブ。これで与えたCKも全員で守る。
 28分には、パスカットされカウンターを受け、ゴール前の混戦からこぼれたボールを相手MF松木に鋭いミドルシュートを打たれるが、GKソンリョン正面。松木は本気で悔しがっていた。高卒新人だが大したメンタル。
 29分、FC東京の左CK。レアンドロが蹴るが、GKソンリョンがはじく。オフェンスファールも。
 32分、フロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 36分、FC東京のカウンター。相手左FW永井がサイドチェンジ、相手右FWレアンドロがミドルシュート、枠の右。38分には、相手DFトレヴィザンが攻めあがってミドルシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 42分、パスをつながれて攻め込まれ、最後は相手FWオリヴェイラにシュートされるが、GKソンリョンがはじく。これで与えた相手右CKはショートコーナーからクロスをねらわれるが、全員で守る。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。いい時間もあったが、前半終わりは攻め込まれてばかりいた。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手右サイドでFC東京のFK。レアンドロが蹴るが、DF陣が防ぐ。
 6分、相手ロングボールが相手FWレアンドロに通り、あっという間にGKソンリョンと1対1になるが、レアンドロのシュートはGKソンリョンが止める。
 11分、FC東京が一人目の交代。右SB渡辺に代えて長友を入れる。長友は左SBに入り、小川が右へ回ったか。
 13分、チャナティップがペナルティーエリア手前右寄りで相手FWレアンドロを倒してイエローカード。一瞬、PKを指さしたかとヒヤリとしたが、ペナルティーエリア外のFK。このFKをレアンドロが壁の裏に蹴りこむと、斜めに飛び込んだ相手FW永井が頭で押し込む。あわや失点かと思ったが、副審がオフサイド判定。主審がVARとも交信したが、判定はそのまま。やれやれ。
 17分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて知念、チャナティップに代えて塚川を入れる。知念は左ウイングにそのまま入り、塚川はアンカーに入る。大島を一列上げる。
 19分、脇坂が倒され、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、相手GK。
 22分、FC東京の右CK。レアンドロが蹴り、ゴール前で混戦、最後はダミアンがクリア。
 27分、FC東京が二人目の交代。松木に代えて三田を入れる。
 30分、FC東京の右CK。三田が蹴るが、ゴールラインを割り、ミスキック。
 31分、フロンターレが四人目の交代。脇坂に代えて遠野を入れる。
 33分、ダミアンが倒されて中盤でフロンターレのFK。ペナルティーエリア外右寄りで家長が後方へパス、最後は遠野がペナルティーエリア左でシュート、相手GK。
 36分、ついに先制。フロンターレの左CKを遠野がニアへ蹴ると、走りこんだダミアンががバックヘッド気味にヘディングシュート、右ポストに当たってゴールイン。
 41分、レアンドロと競って方から落ちた車屋が動けず。フロンターレが四人目の交代。車屋に代えて山村を入れる。FC東京も三人目の交代。永井に代えて17番FW紺野を入れる。
 44分、紺野が右サイドからミドルシュート、左ポストに当たってはずれる。
 追加タイム7分。47分、FC東京の右CK。レアンドロが蹴るが、ダミアンがクリア。こぼれを拾われ、レアンドロが右サイドからゴール前に低く速いクロスを入れるが、だれにも合わずに通過。
 さらにFC東京に攻撃され、最後は相手MF青木がシュート、登里とGKソンリョンが体をはってしのぐ。
 50分にもFC東京の攻撃を受け、最後は相手FWオリヴェイラにシュートされたが、枠の上で助かる。
 52分、相手FW紺野が右サイド深い位置でドリブルからクロス、GKソンリョンがはじくが、こぼれを相手FWレアンドロがダイレクトでシュート、枠の右。
 なんとか1−0でタイムアップ。30年目のJリーグの初戦を白星でスタート。

※2/19に残りの8試合が開催され、昨季2位のマリノスはホームでセレッソと2−2の引分け。スーパーカップでフロンターレに勝った浦和はアウェイで京都に0−1で敗戦。鹿島はアウェイだが片野坂新監督のガンバに3−1で勝利。長谷川新監督の名古屋はホームで神戸に2−0で快勝。他に勝ったのは、アウェイで湘南を2−0で破った柏。1位は3得点した鹿島。同率2位は2得点の柏と名古屋。同率4位に1得点のフロンターレと京都。残りのうち8チームは引分け。2得点ずつのマリノスとセレッソが同率6位。あとの6チームは同率8位に並ぶ。ACLに出る神戸は、最下位の同率17位スタートに。

サッカー短評 (2022.2/12)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 0対2 (2022.2/12 日産ス) スーパーカップ

 江坂にやられた。前半7分、相手右SB酒井からのクロスをたたきこまれ、後半36分には、相手MF明本からのスルーパスを受けて車屋、谷口をかわしてうちこまれた。フロンターレは前半、浦和のハイプレスに慣れるのに時間がかかり、後半は選手交代してチャンスもだいぶ作ったが、決められずにいるうちにレッズに対応されてしまった。日テレの解説は北沢、ゲストに涼チームOB憲剛と阿部勇樹。気温8.5度、湿度40%。主審は笠原さん。
 先発は、GKソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに大島と脇坂。左右のウイングに今季札幌から加入のチャナティップと家長。ワントップにダミアン。キャプテンは今年も谷口。ベンチには塚川、山村、今季横浜FCかに移籍の瀬古樹、マルシーニョなど。橘田はいない。鬼木監督は6年目。今季はリーグ3連覇とACL初制覇を目標に掲げる。
 浦和は、明本と江坂のツートップ。左右のワイドに伊藤敦樹と関根。今季徳島からレンタルの岩尾と柴戸のダブルボランチ。DFは4バックで、今季大宮から移籍した元フロンターレの馬渡、ショルツ、岩波、酒井。GK西川。キャプテンは今季から西川。岩尾は徳島時代ロドリゲス監督のやりたいことを熟知している選手。昨季でチームを去った宇賀神の3番を伊藤が受け継ぎ、引退した阿部の22番は柴戸が背負う。ベンチに昨季の中心選手の小泉やユンカーはケガでいない。今季は13人もの新規加入がいるらしい。ロドリゲス監督は3年目。今季は3年計画の仕上げとしてリーグ制覇をねらう。
 前半7分、早くも失点。相手右サイドでルーズボールが相手DF酒井に収まり、そのまま→サイドをドリブル突破、深い位置から低く速いクロス、走りこんだ相手FW江坂がダイレクトに蹴りこみ、0−1。
 フロンターレの左サイドは登里とチャナティップの新コンビだが、相手DF日本代表の酒井とのマッチアップに苦戦。中盤3人との連携がイマイチ。右サイドの山根は家長と入れ替わりながら攻撃にからんでいるが、馬渡が家長をマンマーク。シミッチが相手ダブルボランチに徹底マークされている模様。
 20分、車屋からのロングフィードを家長胸トラップ、ダミアンがミドルシュート、相手DFに当たる。これがフロンターレの初シュート。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。こぼれを大島がミドルシュート、これも相手DF。
 25分、山根からのクロスをダミアンがヘディングシュート、ヒットせず。27分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれをシミッチがミドルシュート、また相手DF。
 34分、中盤相手右寄りで浦和のFK。江坂と馬渡が立つが、馬渡が直接ねらい、壁に当たって浦和の右CK。これを相手ボランチ岩尾が蹴り、相手FW江坂がシュート、DFに当たって再度浦和の右CK。これも岩尾を蹴り、今度は江坂が頭で落とし、相手MF伊藤がシュート、枠の左で助かる。
 38分には、相手右SB酒井に右サイド深い位置から折り返され、相手MF伊藤にシュートされるが、GKソンリョンが捕る。
 44分、フロンターレの右CKのショートコーナーからのこぼれを大島がミドルシュート、相手GK。
 追加タイム1分。0−1のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。シミッチに代えてマルシーニョを入れる。マルシーニョは左ウイングに入り、チャナティップが左インサイドハーフ、そこにいた大島がアンカーに下がる。
 マルシーニョのドリブルがアクセントになり、チャナティップにボールが渡るようになる。4分、家長からのパスを受けたマルシーニョがシュート、相手DF。
 5分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれを山根がミドルシュート、枠の外。
 15分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれを山根がクロス、相手DF。さらにこぼれを家長が左からクロス、相手GKが捕る。
 22分、パスをつないで最後はチャナティップがミドルシュートするも味方に当たる。
 26分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて瀬古、ダミアンに代えて知念を入れる。
 32分、フロンターレが四人目の交代。チャナティップに代えて小林を入れる。小林は右ウイングに入り、家長がインサイドハーフへ。
 36分、また失点。浦和DFからロングボールがペナルティーエリア手前右寄りの相手MF明本に通り、明本が車屋をかわして江坂へパス、江坂はトラップで谷口を後ろ向きにして入れ替わり、すかさずシュート、0−2。
 37分、浦和は二人同時交代。明本に代えて松崎、伊東に代えて犬飼を入れる。フロンターレも五人目の交代。大島に代えて塚川を入れる。
 39分、ペナルティーエリア中央で知念がシュートに持ち込むが、惜しくも枠の右。1点でも返してほしい。
 41分、浦和は二人同時交代。関根に代えて宮本、江坂に代えて平野を入れる。
 45分、中盤相手右寄りで浦和のFK。馬渡が蹴るが、谷口がクリア。
 追加タイム3分。47分、谷口がロングフィードを送り、知念が落とすが相手DFがクリア。さらにこぼれを家長がクロス、ファーで登里が頭で折り返すが、相手DF。
 0−2でタイムアップ。

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サッカー短評 (2022.2/1)

日本vs.サウジアラビア 2対0 (2022.2/1 埼玉ス) ワールドカップアジア最終予選

 なんとサウジを完封して4連勝という最高の結果を得た。前半32分、伊東の突破からのクロスを大迫がスルー、南野が落ち着いて相手DFをかわして打ち込み、先制。さらに後半5分、長友からのクロスをファーで受けた伊東が相手DFの足の間から見事なミドルシュートを決め、追加点。36分には、酒井からのクロスに浅野がダイレクトで寄せたが相手GKと交錯して得点には至らず。最後はイエロー1枚を持つ遠藤を原口に交代させる余裕も。気温6.1度、湿度44%。主審は韓国のコ・ヒョンジンさん。VARまで全て韓国のセット。DAZNの解説は佐藤寿人、ゲストに岡田さん。裏解説にやべっちと憲剛。
 先発は中国戦と同じ。GK権田。DF長友、谷口、板倉、酒井。アンカーに遠藤。インサイドハーフには守田と田中碧。左右のウイングに南野と伊東。ワントップ大迫。ゲームキャプテンは遠藤。
 サウジアラビアは4-2-3-1。ワントップに9番FWアルブライカン。左右のシャドーにキャプテン10番アルドサリと19番アルムワラド。トップ下に190cmの長身MF23番カンノ。8番アルマルキと15番アルハッサンのダブルボランチ。DF13番アルシャハラニ、5番アルブライヒ、4番アルアムリ、2番アルガンナム。GK21番アルオワイス。『エルゴラッソ』によれば、前回アウェイ対戦時のトップ下アルファラジュが不在。そこにボランチだったカンノを一列上げて起用していた。
 立ち上がりからサウジはボールをつないでくる。日本も受け身でなく、積極的に寄せているが、こぼれを拾われることが多い。
 4分、大迫を後ろから倒した相手DFアルブライヒにイエローカード。6分にも右サイドへ流れた大迫を倒し、これもイエロー級のファウルだったがカードなし。一応VARの確認が入る。
 谷口や長友のロングフィードはFW陣に通らず。しかし、サウジにも効果的な攻撃をさせていない。
 16分、伊東と競り合った相手ボランチ、アルマルキが倒れ、ピッチで治療後、いったん外に出る。サウジの選手たちが伊東にカードを出せと主審に抗議。ゲストの岡田さんが「サウジは主審にずっとプレッシャーをかけている」と言う。
 21分、相手FWアルブライカンを倒した板倉にイエローカード。主審はバランスをとったのかもしれない。
 23分、アルマルキは結局バツサインが出て、サウジが一人目の交代。8番MFアルマルキに代えて7番MFアルハイバリを入れる。
 25分、サウジの左CK。ここでサウジのGKが足を傷めて治療。岡田さんが「いろいろやってくるねえ」と言う。CKは相手FW10番アルドサリが蹴り、ニアで大迫がはじく。こぼれを相手DFアルシャハラニがミドルシュート、枠の左。
 29分、伊東あが右サイドをドリブル、相手DFをかわしてペナルティーエリア右入ってクロス、惜しくも相手GK。
 32分、先制。酒井からの縦パスを相手DFと競りながら右サイドを突破した伊東が、深い位置からクロス、中央で大迫がスルー、背後の南野が受け、いったん相手DFとGKのタイミングをはずしてシュート、ボールは相手GKの足に当たるがゴールイン。1−0。南野はこれが最終予選初得点。
 35分、相手左SBアルシャハラニが攻めあがってクロス、ファーから相手トップ下カンノがフリーで飛び込むが合わずに助かる。岡田さんが(この場面でなかったかもしれないが)「ケンノってこんなにうまい選手だったっけ」という。
 38分、日本のパスミスからサウジにボールが渡り、最後は守田が蹴り出して、サウジの右CK。これを10番アルドサリが蹴るが、シュートまでいかず。
 40分、田中碧のスルーパスに走りこんだ伊東がペナルティーエリア右からシュート、相手GK。
 41分、こぼれをひろってつなぎ、最後は田中碧がペナルティーエリア内でシュートしようとしたとき相手DFと接触して倒れたが、ファールはなし。むしろ碧が蹴りそこなってバランスをくずしたように見えたが、主審がVARと交信。やはり判定に変更はなく再開。
 42分、相手左MFアルドサリが左サイド深い位置からクロス、しかし猛スピードで戻った伊東が防ぐ。実況席では「伊東は守備でも速い」と感心。
 44分、相手左SBアルシャハラニが持ち上がって低いクロス、板倉がはじき返す。
 追加タイム5分。46分、サウジの右CK。アルドサリが蹴るが、DF陣がはじく。こぼれを拾われるが、相手のオフサイド。
 49分、守田からのパスを受けた長友が左サイド深い位置からクロス、こぼれを走りこんだ遠藤がミドルシュート、大きく枠の上。
 50分、相手左SBアルシャハラニがドリブルからクロス、田中碧がクリアしてサウジの左CK。アルドサリが蹴るが、シュートは打たせず。GK権田がボールを確保したところでハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。3分、伊東からのスルーパスを攻めあがった酒井が受け、右サイド深い位置からファーへ高速クロス、フリーで走りこんだ南野がダイレクトシュートをうつが、ヒットせず枠の左。南野は残念そうな顔。
 5分、追加点。遠藤からのパスを受けた南野が左へ展開、走りこんだ長友が相手DFと競りながらクロスを上げると、ファーから中央へ走りこんだ伊東が相手DFの足の間からシュート、見事に左上に決まる。2−0。「伊東は最終予選4試合連続得点」とアナウンサー。
 10分、サウジが二人同時交代。15番ボランチ、アルハッハンに代えて12番DFアブドゥルハミド、19番右FWアルムワラドに代えて18番FWバヒブリを入れる。
 17分、谷口からのロングフィードを受けた南野がフリーで相手GKと1対1でシュート、相手GKに防がれるが、オフサイドの判定。南野は20分にもドリブルからシュートするが、枠の外。
 23分、サウジが交代した選手のいる右サイドから攻撃。相手右サイド深い位置からのクロスを板倉がはじく。こぼれを相手ボランチ、アブドゥルハミドがシュート、守田に当たるが、GK権田が防ぐ。
 直後に日本も二人同時交代。大迫に代えて前田、長友に代えて中山を入れる。前田は中国戦と同じく、走り回ってサウジにプレスをかける。
 26分、交代で入った相手右FWバヒブリが相手右サイド深い位置で突破、最後はサウジの右CK。ゴール前で混戦になり、最後は相手MFカンノがシュート、ヒットせず、日本のDFがクリア。
 30分、サウジが二人同時交代。2番DFアルガンナムに代えて20番FWアルガンナム、9番FWアルブライカンに代えて11番FWアルハムダンを入れる。
 32分、遠藤がドリブルからミドルシュート、ヒットせず、枠の右。
 33分、日本が三人目の交代。南野に代えて浅野を入れる。
 33分、サウジの右CK。バヒブリが蹴るが、シュートまでいかず。
 36分、守田からのパスを受けた前田が右へつなぎ、攻めあがった酒井が右から高速クロス、左から走りこんだ浅野がシュート、飛び出してきた相手GKのため、枠の外。
 40分、相手右サイドから中山が突破されてクロスを上げられるが、クリアしてサウジの右CK。しかしこのCKもシュートを打たせず。
 41分、伊東が右サイドから低いクロス、前田が走りこむが合わず。
 45分、日本が四人目の交代。遠藤に代えて原口を入れる。アンカーには守田が入り、原口はインサイドハーフに入る。キャプテンマークはGK権田が巻く。
 追加タイム3分。47分、中山からの縦パスを受けた浅野が折り返し、田中碧がシュートするが、相手DFの足に当たって日本の左CK。伊東が蹴るが、シュートまでいけず。
 2−0でタイムアップ。日本は勝点18として2位キープ。

 翌日行われたオマーン対オーストラリアは2−2の引き分け。オーストラリアは勝点15で日本と3差となった。

サッカー短評 (2022.1/27)

日本vs.中国 2対0 (2022.1/27 埼玉ス) ワールドカップアジア最終予選

 前半13分に大迫がPKを決めて先制。しかし、その後は停滞。中国の守備のペースにはまってしまった。後半16分に追加点。入ったばかりの中山が上げたクロスを走りこんだ伊東がヘディングシュートでたたきこんだ。この後も交代でケガ明けの久保を入れるなど追加点をねらったが、2−0でタイムアップ。グループ2位をキープした。次戦は1位サウジと対決。気温7.9度、湿度20%。観客11753人。主審はクウェートのアルジャッシムさん。テレビ朝日の解説は松木さんと内田篤人。実況は寺川アナ。
 先発は、GK権田(清水)。DF長友(FC東京)、谷口(川崎)、板倉(シャルケ・独)、酒井(浦和)。アンカーに遠藤(シュツットガルト・独)、インサイドハーフに守田(サンタクララ・ポル)と田中碧(デュッセルドルフ・独)。左右のウイングに南野(リバプール・英)と伊東(ヘンク・ベル)。ワントップ大迫(神戸)。ゲームキャプテンは遠藤。ケガでチームキャプテンの吉田と冨安のCBコンビが二人とも呼べず。追加で名古屋の中谷を呼んだが先発は谷口と板倉。谷口は「30歳で初の最終予選出場」と寺川アナが紹介。
 中国は、前回9月対戦時の監督が辞任し、新しくリー監督が就任。11月の2試合とも1−1として勝点2を積み上げた。システムは3-3-2-2か。始まってみたら4-2-3-1のようだった。右CBに帰化したブラウニング。キャプテンは15番MFウー。ベンチにはやはり帰化したFWアランも控える。
 立ち上がりから中国は日本のキープレーヤーには二人三人でプレス。遠藤には相手キャプテン、ウーが張り付く。現在グループ5位の中国は、ここで負けるとほぼ予選敗退が濃厚。引き分ければ、かろうじて3位に滑り込む可能性が残る。
 6分、酒井の右スローインに走りこんだ伊東がシュート、枠の外。8分にも酒井からのパスを受けた大迫がシュート、これは相手DF。
 11分、伊東がペナルティーエリア右からクロス、相手DFワンの伸ばした腕に当たり、ハンドの判定で日本のPK。これを大迫が右に決め、1−0。解説の内田が「ここでかさにかかって追加点を取りに行くべき。ドイツではそうしていた」と言うが、日本の動きは鈍い。
 19分、酒井からの縦パスを受けた南野がクロス、相手DFに当たり、日本の右CK。これを伊東が大きくマイナスへ蹴り、ペナルティーエリア中央で待っていた南野が直接シュート、惜しくも枠の左。ここで寺川アナが「日本代表は今年からセットプレーコーチを置くようになったので、これもその成果なのでしょう」。
 25分、日本の左CK。こちら側も伊東が蹴り、酒井がヘディングシュートするが、枠の左。
 28分、大迫がペナルティーエリアでドリブル、相手DFの足の間からシュート、相手GK。30分、日本の左CK。伊東が蹴るが、相手DF。
 38分の大迫のシュートは相手DF。39分の連続右CKもシュートまでいかず。
 45分、日本の左CK。伊東が蹴るが、相手DFがクリア。追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 1分、日本の右CK。伊東と南野でショートコーナーを蹴るが、クロスは相手DF。
 4分、酒井が久々に右サイド深い位置まで上がってクロス、伊東がニアからシュート、枠の右。
 5分、右サイドで日本のFK。ボールサイドに伊東と南野が立つ。伊東が蹴るが、相手DF。さらに大迫がゴールライン際からシュート、相手GK。
 11分、日本の左CK。伊東が蹴り、ニアへ谷口が走りこむが相手DFが先に触る。
 直後に中国が二人同時交代。8番MFハオに代えて17番MFウェイ、9番FWジャンに代えて11番FWアランを入れる。
 12分、伊東がペナルティーエリア右奥から折り返し、大迫がシュート、枠の上。
 13分、日本も二人同時交代。大迫に代えてFW前田、長友に代えてDF中山を入れる。さっそく、前田が前線から走り回って相手DFやGKにプレスをかけ始める。
 16分、追加点。中山が左サイドを攻め上がり、深い位置からクロス、ファーから走りこんだ伊東がヘディングシュートを決める。2−0。うーむ。伊東がいなかったらどうするんだ。
 19分、中国が三人目の交代。2番DFチュンに代えて21番MFダイを入れる。中国はせっかくFWアランを入れたのに効果的な攻撃ができていない。不調なのかもしれない。
 22分、日本のDFラインからロングフィード、伊東が追いついてクロス、前田が走りこむが相手DF。解説陣が「情報はあるでしょうが、目の前で見ると改めて前田の速さに驚くと思う」と言う。
 23分、日本の右CK。伊東が蹴り、ニアで谷口がシュート、枠の右。
 24分、中央で中国のFK。17番MFウェイが蹴り、壁の間を通るが、枠の左で助かる。
 28分、日本が三人目の交代。遠藤に代えて久保を入れる。久保がトップ下、田中碧と守田のダブルボランチに。キャプテンマークは守田が預かってGK権田に渡される。実況席では「遠藤はイエローを1枚持っている」ことを指摘。
 31分、南野からのパスを受けた久保が漏れたへパス、守田がミドルシュートをうつが、相手GK正面。
 34分、久保がペナルティーエリアに入ってシュート、枠の右。
 37分、相手左サイド浅い位置で中国のFK。相手MFウェイが蹴り、こぼれを相手MFウーがミドルシュート、枠の外。
 40分、相手左サイド中央寄りで中国のFK。13番MFシュが蹴るが、GK権田がはじく。
 直後に日本が二人同時交代。南野に代えて原口、伊東に代えて堂安を入れる。
 44分、中国も二人同時交代。7番MFウーに代えて19番DFリウ、5番DFチャンに代えて3番DFデンを入れる。これ以上の失点を防ぐねらいか。
 追加タイム3分。47分、堂安がドリブル、ペナルティーエリア手前にパス、こぼれを自らシュートするが、枠の左。
 2−0でタイムアップ。フロンターレのCBコンビは大きなミスなく無失点に抑えてホッとした。
 同日開催のオーストラリア対ベトナム戦は、4−0でオーストラリアが勝って日本対中国船よりも早く終わり、一時的にオーストラリアが勝点14で2位浮上したが、日本が勝点15として2位キープ。ただし得失点差は、オーストラリアが9、日本は4。
 とにかく2/1のホームゲーム・サウジアラビア戦に勝たないと、先は見えない。オーストラリアは2/2にアウェイでオマーン戦に臨む。

サッカー短評 (2022.1/11)

日本vs.ウズベキスタン 対 (2022.1/21 埼玉ス) 国際親善

 1/7、新型コロナウイルスのオミクロン株の水際対策強化に伴う外国人の入国制限のため、ウズベキスタン代表の入国が認められず、中止となった。最終予選そのものは「特段の事情」があるとして、徹底した防疫措置と行動制限を条件に開催予定。

サッカー短評 (2022.1/12)

青森山田vs.大津 4対0 (2022.1/10 国立) 第100回全国高校サッカー選手権決勝

 青森山田が優勝するのは想定内だったが、大津がまさかシュートの1本も打てないというのは想定外だった。決勝とは思えない実力差が浮き彫りとなった。試合開始前に、元国見高校(長崎)の監督など歴任した小嶺忠敏さんが先日亡くなったことをしのび、黙とうがあった。日テレの解説は城、ゲストは大久保。
 青森山田は4年連続の決勝進出で、昨年は山梨学院にPK戦の末敗れ、一昨年は静岡学園に屈した。準決勝は、神奈川の桐光をPK戦で下した高川学園を6−0で破って決勝進出。10番のキャプテン松木玖生(クリュウ)は1年の時から試合に出ていて、今年こそリベンジと思い定めていると紹介。FC東京に内定していて、飛び級でU22代表も経験。ダブルボランチの相棒、副キャプテンで6番MF宇野禅斗(ゼント)もU18候補。「高体連最強ボランチ」で町田ゼルビア入団内定。ツートップの一角、渡邊星来(セラ)は192cmの長身。システムは4-4-2。
 大津高校は熊本県立だが、何人もプロになった卒業生がいる。フロンターレの谷口や車屋の母校。他に植田直通も卒業生。準決勝は、東京B代表の関東第一と対戦予定だったが、関東第一はコロナ陽性者が出て出場辞退。不戦勝で勝ち上がった。大津のGK佐藤瑠星(リュウセイ)は、191cmの長身で、U18候補。キャプテンは10番MF森田大智で、やはりU18候補。プレミアリーグウエストで鍛えた守備で勝ち上がってきた。システムは同じく4-4-2。
 試合は立ち上がりから、青森がハイプレス。大津がしのぐという展開。青森は何度か左サイドからの攻撃を中心に大津のゴールに迫るが、セットプレーの際には相手GK佐藤の好セーブもあり、0−0で推移。8回もCKのチャンスがあったが、前半は無得点で終わりそうだった。
 一方、大津はほとんど攻撃の形が作れず、青森の攻撃をクリアしてマイボールになっても、青森のプレスが速く、つなげずに苦しいクリアとなり、結局相手ボールとなってしまう。
 とうとう37分からのセットプレーで青森が先制。左CKを11番MF藤森颯太が蹴り、長身DF5番丸山大和がニアへ飛び込み、ヘディングシュートを決める。1−0。
 大津としては、このまま前半を締めたいところだったが、41分にも失点。左サイドから左MF田澤夢積(ユズム)のクロスを青森FW9番名須川真光(マサキ)に決められ、2−0で折り返した。この前半2失点が痛かった。また、鎖骨を骨折していたCBのレギュラー日が先発復帰・今大会初出場したが、前半40分に交代したのも響いたかもしれない。

 後半立ち上がりも青森が押し込み、大津が守る同じ構図。2分に青森FW名須川のペナルティーエリアからのシュートを大津GK佐藤が防ぐ。大津10番藤田がゲームを作ろうとするが、青森は直ちに二人三人と囲んで自由にさせない。
 10分に青森山田が追加点。青森左サイドからの右MF藤森のロングスローをいったんは大津がクリアするも、藤森が頭でつなぎ、青森のエース松木がやはり頭で押し込み、これがダメ押し点になった。3−0。
 大津は試合を投げることなく、1点でも返そうとしていた。24分に左SH川口に代えてFW高畑、31分には右SB和田に代えてDF坂田を入れる。
 しかし逆に青森がまた追加点。33分、青森ボランチ宇野からのパスを受けた左SB小野がクロス、飛び込んだ長身FW渡邉がヘディングシュートを決め、4−0。
 青森はこの後、4人も交代させ、余裕の逃げ切りで3年ぶりの優勝を決めた。
 青森山田は夏のインターハイと、プリンスプレミアリーグの優勝に加え、三冠を達成した。ちょっと強すぎ。

サッカー短評 (2022.1/11)

神村学園vs.日ノ本学園 3対0 (2022.1/9 ノエスタ神戸) 全日本高等学校女子サッカー選手権決勝

 どちらも常連校で、神村学園(鹿児島・九州第一代表)は常盤木学園(茨城)を3−0で、日ノ本学園(兵庫・関西第一代表)は藤枝順心(静岡)を1−0で破っての決勝進出。結果だけ見ると神村学園の圧勝のようだが、前半は0−0でかなり拮抗した試合だった。神村は2005年以来の16年ぶりの優勝をねらう。神村のキャプテンMF愛川陽菜と日ノ本のキャプテンMF箕輪千慧はともにアイナック神戸への入団が決まっているとのこと。TBSの解説は川上直子、スペシャルゲストに大久保嘉人。実況は佐藤アナ。
 どちらも守備はいいが、攻撃では突出した選手がいないので、最後のツメが足りない感じ。その中でも、赤のファーストジャージを来た神村の方がよりゴールに迫れているようだった。ただ、神村は前半38分に、ここまでフル出場してきたCB井手口怜央が負傷交代。そこで入ったMF稲田雛が、後半先制弾。
 後半開始から日ノ本も二人同時交代。MF林織羽に代えてMF菅森杏、FW野本花音に代えてFW内田光を入れる。
 しかし、後半20分、神村の稲田がペナルティーエリア右で相手のクリアボールをカット、そこから豪快なミドルシュートを放ち、ファーの左上に決めた。1−0。
 均衡が破れて、しばらくはまた拮抗していた。39分、日ノ本が三人目の交代。MF篠田帆花に代えてMF塚本悠日を入れる。
 40分、神村が追加点。キャプテンのMF愛川が攻めあがってシュート、2−0。これで試合はほぼ決まった。
 さらに追加タイム2分の最後、47分にやはり相手ボールを奪って、最後は神村のMF三冨りりかが打ち込んで、3−0。神村は、夏のインターハイに続き、2冠を達成。

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