HOME MG Book Soccer Propile


2013マラソン・バックナンバー


12/1 福岡国際マラソン
11/17 横浜国際女子マラソン
3/10 名古屋ウィメンズマラソン
3/3 びわ湖毎日マラソン
2/24 東京マラソン
2/3 別府大分毎日マラソン
1/27 大阪国際女子マラソン

ページトップへ

マラソン (2013.12/1)

福岡国際マラソン (2013.12/1) アジア大会選考レース

 国内招待は、プロランナーの藤原新(ミキハウス)、市民ランナーの川内(埼玉県庁)、松宮隆行(コニカミノルタ)、箱根を走ったモグス(日清食品グループ)、昨年優勝のギタウ(JFEスチール)、昨年優勝候補と言われながら途中棄権したマサシ(スズキ浜松アスリートクラブ)など。海外招待は、ポーランドのゾスト、カナダのクールセットなど。今回、ペースメーカーのオーストラリア人のスピードランナー二人が、中間点で離れることが新基軸。設定タイムは1キロ3分。
 先頭集団10数人の中に、東大出身の松本翔(日税ビジネス)、高田千春(JR東日本)など国内招待の選手がいる。8キロで箱根を日大で走ったベンジャミン(モンテローザ)が遅れる。16キロの上り坂で集団がバラけ、ペースメーカーについていくのは、川内、高田、松宮、ゾスト。第2集団にギタウ、マサシ、モグス、藤原など。
 17キロすぎで先頭集団にギタウとマサシが追いついて9人に。藤原が次第に苦しそうに。20キロ過ぎで藤原棄権。1月に左モモを傷めて半年練習できず、ハーフマラソン二つに出たが練習量が不足していたらしい。
 中間点でペースメーカーが離れると、川内がスパート。ゾストだけがついていく。ケニア勢が付いてこなかったのは誤算らしい。3位集団はギタウ、マサシ、モグス、高田、松宮ほか6人。しばらく二人で先行していたが、29キロ手前で3位集団に追いつかれる。モグスがスパートし、川内がつくが続かない。縦長に7人が折り返し地点通過。33キロ過ぎでギタウがスパート。マサシが付いていく。3位集団は川内、ゾスト、モグス、高田。
 35キロ過ぎでマサシがスパートし、ギタウを突き放したらしいが、テレビ朝日は、第2移動車の川内の映像ばかり。全然先頭が映らない。36キロで川内が前の二人を追い始め、ゾストも付いていく。マサシとギタウの距離はあいていくが、川内は少しずつ2位のギタウに近づく。しかし、結局追いつけず、目標の2時間7分30秒にも届かなかった。
 優勝したマサシは楽そうだった。タイムは2時間7分16秒。ギタウが2時間9分ジャスト。川内は2時間9分05秒。4位にゾスト、5位に高田、モグスは7位。


マラソン (2013.11/17)

横浜国際女子マラソン (2013.11/17) アジア大会選考レース

 思ったより暑かったせいか、ペースメーカー3人についていく人数が最初から11人くらい。みるみる国内招待の3人、那須川(ユニバーサル・エンターテインメント)と樋口(ワコール)、正井(日本ケミコン)だけになり、海外招待選手の第2集団と野尻(ヒラツカ・リース)、さらにそこから遅れる中里(ダイハツ)、大久保(ミキハウス)という構図。野尻が先頭集団に追いついた後、樋口が遅れ、その後正井も遅れる。
 20キロでペースメーカーが離れると、那須川と野尻の一騎打ち。野尻がスパートし、少し離した後、海外勢からマヨロワ(露)が力強い走りに切替、着実に追い上げてきて、那須川をかわし、野尻にも追いつき、いったんは様子見した後、突き放した。そのまま選手同士の間隔はつまらず、マヨロワが2時間25分台で優勝。野尻は最後疲れたが2位。那須川はアウグスト(ポルトガル)にも抜かれて4位。



ページトップへ

マラソン (2013.3/10)

名古屋ウィメンズマラソン (2013.3/10) 世界選手権選考レース

 ロンドン五輪代表の木崎が、野口を押さえて優勝。日本陸連の設定タイムもクリアし、男女合わせて初めての一発内定。オリンピックのときより勝負強くなっている。主な招待選手は、ケニアのロノ(自己ベスト2時間21分39秒)とアガイ(2時間24分1秒)、エチオピアのゲタネ(2時間25分38秒)とディババ(2時間29分22秒)、ラトビアのブロコプツカ(2時間22分56秒。2005年大阪国際優勝)。国内招待は、野口(シスメックス。2時間19分12秒)、木崎(ダイハツ。2時間26分32秒)、宮内(京セラ。自己ベスト2時間26分23秒)など。野口は1年前の名古屋以来のマラソン。優勝して「完全復活」をめざす。
 気温15度、無風で絶好の条件。ペースメーカーはロシア人二人、日本人二人。設定タイムは1キロ3分24秒。設定より少し速いくらいで順調にペースを刻む。3キロで日本人招待選手を中心に約10人の先頭集団。そのすぐ後ろにケニア人二人、エチオピア人らのアフリカ勢の中に中尾(ユニバーサルエンターテインメント)もいる第二集団。5キロで二つの集団がひとつに。野口はペースメーカー小原(天満屋)のすぐ後ろにつけている。そのすぐ後ろに木崎。5キロ、10キロの給水もみな無事にとる。野口は自分のをペースメーカーに分けていた。ケニアのアガイは自分のとロノの分を取り、渡している。12キロ過ぎでブロコプツカが遅れる。
 野口がペースメーカーの横に出てペースアップを促す。15キロでペースメーカー箱山(ワコール)がはずれる。18キロで集団は8人。野口と木崎の他、宮内、早川(TOTO)など。20キロでペースメーカー小原がはずれる。ロシア人の背が低い方のペースメーカーはだいぶ後方に。中間点は、陸連設定タイム内で通過。宮内と早川が遅れる。22キロ過ぎでアフリカ勢がペースメーカーの前で走る。どうも日本人やロシア人とリズムが合わないようだ。25キロ付近で雨粒が落ち始める。27キロでケニアの二人とエチオピアのディババ、野口と木崎の5人。
 CMが終わったら、29キロ過ぎでディババがスパート、ケニアの二人は遅れ、野口と木崎は追いかける。一緒にロシアのペースメーカーもまだ走っている。30キロで最後のペースメーカーもはずれる。野口がディババを追いかけ、木崎が少し離れる。後方でケニアのアガイがレースをやめる。31キロ付近で野口が先頭に追いつく。解説の高橋は、野口が33キロの上り坂でスパートするのではないかと言う。坂の手前で木崎が二人に追いつく。坂で野口がややスパートするが、二人とも離れない。35キロ過ぎにディババがゆるやかにスパート。木崎は追いかけるが、野口は遅れ始める。次第に前の二人との差が開き、8秒差に。40キロ過ぎに木崎がスパート。ディババはつかない。第一移動車の有森さんと瀬古さんが「一気に離した方がいい」。そのまま差を広げ、ゴールはナゴヤドームに入ってすぐ。木崎が2時間23分34秒で優勝。自己記録を大幅更新。2位はディババで2時間23分51秒。こちらも記録大幅更新。野口も懸命に24分を切ろうと走っているが、「上半身に力がなくなった状態」で、2時間24分5秒の3位。4位には、早く遅れた、後半追い上げ型のプロコプツカ。5位は早川、6位に初マラソンのトゥファ(エチオピア)、7位に宮内、8位にゲタネ。


マラソン (2013.3/3)

びわ湖毎日マラソン (2013.3/3 滋賀) 世界選手権選考レース

 このレースも気温が低く、ペースメーカーが設定の1キロ3分を維持できず。ペースメーカーは日本人3人、ケニア人3人。国内招待で知っているのは、ロンドン五輪40位の山本(佐川急便)と駒澤大学3年の窪田のみ。NTNのムワンギは今回のレースを最後にケニアに帰国予定。一般参加で、藤原正和(Honda)、引退レースの大崎(NTT西日本)など。海外招待は、ケニアのキプルト、エチオピアのジュファー、スイスのロスリンなど。
 最初の15キロは双子のペースメーカー大谷兄弟がひっぱったが、ほとんどの選手がペースメーカーについていかず、やむなくペースを少し落としたようだ。5キロで先頭は61人。6キロ当たりで藤田(富士通)が足が痛そうで遅れる。後で途中棄権。モロッコのブラムダンも遅れる。きたかぜが追い風になった5キロから10キロは少しペースが上がり、先頭は49人に。
 15キロからは3人目の日本人ペースメーカー深津(旭化成)がひっぱる。また向かい風でだんだん縦長になり、人数が減ってくるが、国内招待選手は残っている。20キロ過ぎの中間点では、先頭は36人。ペースメーカー深津が離れる。ここで折り返してまた追い風に。
 相変わらずペースが3分オーバーなのでいらついたか、ジュファーが飛び出す。ケニア人ペースメーカーや、藤原、キプルトらが追う形になり、少しペースがあがる。24キロでまた集団に。25キロでは22人。
 30キロでペースメーカーが離れて、先頭は、ムワンギ、キプルト、ジュファーらがペースを上げる。山本、藤原、石川(Honda)、松村(三菱重工長崎)らがついていく。学生の窪田が遅れる。32キロでは先頭は7人に。
 それでもスパートする選手がいないので、藤原が先頭に出てくる。35キロ過ぎで松村が遅れる。キプルトとジュファーがペースを上げる。ムワンギ、藤原と石川だけが対応し、残った唯一の国内招待選手、山本はついて行けない。38キロ過ぎでキプルトとジュファーがスパート。ムワンギが追うが完全には追いつけない。藤原も必死に追いかける。石川が遅れ、山本に追いつかれる。
 キプルトとジュファーの争いは、競技場の中でも続く。初めジュファーか前をいっていたが、あと一周を切ったところでキプルトがスパート、ついにふりきって優勝。2時間8分34秒。2位にジュファー、3位にムワンギ。日本人トップは藤原。2時間8分51秒。陸連設定タイムより1分近く遅いが、専務理事の談話では、厳しい気象条件の中、最後まで前を追いかけ、たいへんよかったとのこと。5位は山本で2時間9分6秒。これで国内選考レースは終了。あとはロンドン、ボストンの結果を含め、4月の理事会で代表を決定する。


マラソン (2013.2/24)

東京マラソン (2013.2/24) 世界選手権男子選考レース

 北風が強く、ペースメーカーが設定ペースを保てず、2時間4分台の招待選手が四人もいる中、高速レースも予想されたが、前半は想定よりずっと遅くなった。国内招待でもっとも期待されているのが、前田(九電工)。次いで今井(トヨタ自動車九州)、初マラソンの佐藤悠基(日清食品)。海外招待の目玉は、昨年28歳の初マラソンで世界歴代5位の2時間4分16秒を出したケニアのキメット。その他4分台は、ケニアのクワンバイ、マイヨ、エチオピアのセフィル。昨年優勝のキピエゴ(ベストは6分48秒)も招待。女子では、ロンドン五輪で惨敗し、今回で「一区切り」の尾崎(第一生命)、会社を退社した野尻(ヒラツカリース)、海外招待はエチオピアのケベデ、ペケレ、ドイツのミキテンコ。
 この東京マラソンは7回目の今回から、ワールドメジャーマラソンのひとつに認定され、二年間のポイントで高額賞金がもらえるレースになった。その代わり賞金狙いの実力者が走るので、日本人選手にとって厳しい展開になる可能性も高くなった。北風が強くてペースが上げられなかったのは、日本人にはよかったのかもしれない。
 男子の設定ペースは、1キロ3分切るくらいらしかったが、最初の1キロは3分13秒。ペースメーカーはケニア人三人と宇賀地。次の1キロこそ2分台になったが、ほとんど3分5〜10秒の間。先頭集団のケニア人選手たちは汗もかかずにジョギング状態。ペースメーカーにもっと上げるように言っている選手も。途中、伴走車のディレクター(WMMに設けられるらしい)からもペースメーカーにペースアップの指示が出ていた。
 10キロでも40人以上の大集団。女子は速めのいいペースで、ペースメーカー二人と一般参加の男子選手の間にエチオピアのケベデ、ケニアのキレルと野尻。15キロでも男子の先頭は30人以上。前田、今井、佐藤の他、初マラソンの木原(元中央学院大学で箱根を走った。佐藤と同学年)、松宮隆行(コニカミノルタ)、モグス(日清食品)も。中間点で女子の野尻が先頭から遅れ始める。尾崎はさらに後方にいる。
 25キロ過ぎでペースメーカーが二人離れる。木原が遅れ始める。佐藤も集団の後方に。28キロくらいでペースメーカーの宇賀地が離れる。30キロで最後のペースメーカーが離れると、キメットが待ちかねたようにペースアップ。1キロ2分40秒台に。ケニア人選手も続く。日本人では前田がついていく。先頭集団はケニア人五人、第二集団にケニア人三人と前田、第三集団に佐藤と今井。松宮が追いついて抜いていく。35キロ付近でキメットが2位のキピエゴを離しにかかるが、ゴール予想は2時間6分台。日本人トップの前田は、ゴール予想タイムは世界選手権選考タイムの2時間8分を切れそう。
 女子は、野尻がじりじりと下がり、尾崎がマイペースで上がってきた。先頭は、エチオピアのケベデ。ケニアのキレルは遅れ、エチオピアのイセイアスが上がってきた。
 キピエゴがキメットを追い上げ、一時は6秒差までつめるが、追いつけず。キメットはそのまま逃げ切り、大会新記録の2時間6分50秒でマラソン初優勝。2位はキピエゴ、3位はもうひとりのB. キピエゴ(ケニア)。前田は二人抜いて、4位。タイムは2時間8分ちょうど。世界選手権一発内定ではないが、最有力に。日本人2位は松宮で9位。2時間9分14秒。10分切りが目標だった今井は、2時間10分29秒で11位。自己ベストは更新。佐藤は31位。やはり足を傷めていてはマラソンはきつい。
 女子は、40キロで尾崎が野尻を抜いて全体の5位に。先頭はケベデが独走。大会新記録も見えていたが、最後で失速。2時間25分34秒で優勝。ゴール後、吐いていたので体調が悪くなったのだろう。2位はイセイアス、3位はドイツのミキテンコ、4位はロシアのマヨロワ。尾崎は5位で2時間28分30秒。野尻は9位だった。


マラソン (2013.2/3)

別府大分毎日マラソン (2013.2/3) 世界選手権選考レース

 有力選手が、「最強の市民ランナー」川内(埼玉県庁)と「ロンドン五輪6位入賞」の中本(安川電機)しかいなくて、海外招待にもケニア勢などはいない。気温が11度もあり、直射日光もあたっていて、スタミナ勝負になるかと思ったが、あっという間に一騎打ちとなり、スパート合戦に勝った川内の優勝。
 ペースメーカーは、ケニア人二人と日本人二人。しかしすぐに日本人一人は見えなくなった。ケニア人もゼッケン52番の方は遅れ気味。もう一人のペースメーカー、深津(旭化成)がペースを作る。5キロで国内招待の下重(コニカミノルタ)が遅れる。ペースメーカーのすぐ後ろに川内やモンゴルのバトオチル、エリトリアのエスティファノス。8キロくらいまで先頭に30人。10キロの給水ポイントを過ぎた後、立石(安川電機)が転倒、すぐまた先頭集団に戻る。暑さのせいか少しペースが遅れ気味で、ペースメーカーの深津がケニア人の二人に声をかけ、少しだけペースが上がると少しずつ縦長になり、人数が減ってきた。15キロで22人。
 川内は全ての給水ポイントでスペシャルを取るが、中本は取らないのか、取れないのか15キロでは給水せず。日差しが強く、どの選手も汗をかいている。20キロで国内招待の佐藤智之(カネボウ)が遅れる。中間点では先頭は10人程度。外国勢はバトオチルとエスティファノス。25キロでペースメーカーの深津が離れ、ペースメーカーはケニア人一人。最初は先頭にいなくて中本が振り返って前で走るように促した。
 28キロ過ぎに川内がスパート、中本がついていく。みるみるペースメーカーとその他の選手が小さくなっていく。このスパートで1キロ3分をきる。中本はじりじりと川内の前に出るがスパートはせず。離れた3位にエスティファノス、4位に追い上げてきたシェリー(豪州)。30キロ過ぎても二人が独走。中本は表情が変わらないが、川内は苦しそう。しかし再三スパートを仕掛けるのは川内。33キロ、36キロ、37キロでスパートするが、そのたびに中本が追いつく。予想ゴールタイムは大会新記録ペースだが、陸連設定の世界選手権一発内定の2時間7分59秒はきれそうもない。
 40キロ過ぎの給水を利用して、川内が5度目のスパート。ついに中本を引き離す。TBSの第1移動車の解説、川島さんが「中本はあきらめたようだ。」と言う。そのまま競技場に入り、2時間8分15秒の大会新記録で川内が優勝。自己ベストも更新。川内は、4年前のこの別大マラソンが初マラソンだったとのこと。今回は、「初心にかえり、五輪6位の中本選手の胸をかりて挑戦者の気持ちで走った。福岡国際の記録を上回れたのはよかった。」と優勝インタビューで言っていた。
 中本は2時間8分35秒でこちらも自己ベストは更新。レース後、中本は、「川内の最後の粘りは知っていたので、35キロ過ぎからロングスパートで川内を引き離そうとしたが、離れてくれなかった。最後は力負けして悔しい。」と言っていた。中本は、今まで一度も崩れたことがないが、優勝もしていない。川内は、たくさんレースを走り、いくつか優勝を経験している。その勝負勘が勝ったのだろう。3位は、早くに遅れた東野(旭化成)が挽回、2時間12分13秒。


マラソン (2013.1/28)

大阪国際女子マラソン (2013.1/27) 世界選手権選考レース

 福士(ワコール)が途中から独走し、3度目のレースで初優勝できそうだったが、最後2.195キロでウクライナのガメラシュミルコに抜かれて2位に終わった。
 国内招待は、福士の他、渋井(三井住友海上)、小崎(ノーリツ)など。福士は過去二回とも大阪を走り、途中失速。3度目の正直で納得の走りができるか。渋井は、世界選手権をとればそれで引退と考えているようだ。小崎は出産後の復帰レース。野口みずきはまたも体調不良で辞退。海外招待は、ロンドン五輪5位のガメラシュミルコ以外に実力者はいないようだ。日本陸連の世界選手権内定タイムは2時間23分59秒以内。
 ペースメーカーは前回3位の野尻(富山陸協)とエチオピア人二人。最初3キロは少し設定より遅めで、ペースの上下があったが、野尻が必死にペースを作る。4キロで既に先頭集団は5人。福士、渋井、小崎、渡辺(エディオン)、ガメラシュミルコ。5キロの給水で福士が自分のスペシャルを取り損なう。すると渋井が自分のを渡してくれる。10キロの給水ではうまく取れた。15キロ手前で渡辺、ガメラシュミルコが遅れる。渋井が暑そうになってくる。福士は楽そうに走っている。
 中間点でガメラシュミルコが追いつき、先頭は4人に。22キロ過ぎに渡辺も追いつく。スタートでは晴れていたが、雪が降ってきた。25キロでペースメーカーの野尻が離れる。エチオピア人二人は小柄だが、とても楽しそうに走っている。渋井と渡辺が少しずつ遅れ始める。次第にペースメーカーについて行けるのは福士一人になり、ガメラシュミルコと小崎が2位集団。30キロでペースメーカーのエチオピア人二人は、福士に行ってらっしゃいと手をふって離脱。ここで福士がペースアップするかと思ったが、同じペースで走り続ける。過去二回はここまででスタミナ切れを起こし、どうしていいのかわからないのかも。
 32キロすぎから上りになるが、福士のペースは変わらない。2位はガメラシュミルコが30秒差で追う。ガメラシュミルコは後半追い上げタイプで、ロンドン五輪でも後半脅威のペースアップで5位に入った。1キロのペースは福士よりわずかに速い。35キロでは3位小崎、4位渡辺、5位渋井。
 だんだん福士のペースが落ちてくる。39キロ過ぎから次第にガメラシュミルコの姿が大きくなってきて、40キロの給水ではまだ福士が先頭だが、追いつかれるのは時間の問題に。41キロ過ぎたところでとうとう追いつかれ、一気に抜かれる。福士は全くついていけず、そのままガメラシュミルコが2時間23分58秒で優勝。福士は2時間24分21秒。
 レース後、スタジオ解説の高橋尚子さんが「やっとマラソンの入口に立った。後は最後のペースアップだけだから。」というようなことを言っていた。3位は渡辺が逆転して2時間25分56秒。小崎は4位、渋井は8位。



ページトップへ

「サッカーの部屋」へ