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2019フィギュアスケート・バックナンバー


12/24〜29 ロシア選手権 ペア・アイスダンス (クラスノヤルスク)
12/24〜29 ロシア選手権 (クラスノヤルスク)
12/18〜22 全日本選手権 (前橋・群馬)
12/5〜8 ジュニア・グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (トリノ・イタリア)
12/5〜8 ジュニア・グランプリ・ファイナル (トリノ・イタリア)
12/5〜8 グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (トリノ・イタリア)
12/5〜8 グランプリ・ファイナル (トリノ・イタリア)
11/15〜17 全日本ジュニア (新横浜)
11/22〜24 NHK杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第6戦・札幌)
11/22〜24 NHK杯 (GPシリーズ第6戦・札幌)
11/15〜17 ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第5戦・モスクワ)
11/15〜17 ロステレコム杯 (GPシリーズ第5戦・モスクワ)
11/8〜10 中国杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第4戦・重慶)
11/8〜10 中国杯 (GPシリーズ第4戦・重慶)
11/1〜3 フランス杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第3戦・グルノーブル)
11/1〜3 フランス杯 (GPシリーズ第3戦・グルノーブル)
10/25〜27 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・ケロウナ・ブリティッシュコロンビア州)
10/25〜27 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・ケロウナ・ブリティッシュコロンビア州)
10/17〜20 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・ラスベガス・ネバダ州)
10/17〜20 スケート・アメリカ (GPシリーズ第1戦・ラスベガス・ネバダ州)
4/11〜14 国別対抗戦 (福岡市)
3/18〜24 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (さいたま市)
3/18〜24 世界フィギュアスケート選手権 (さいたま市)
3/4〜10 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (ザグレブ・クロアチア)
3/4〜10 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (ザグレブ・クロアチア)
2/5〜10 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (アナハイム・USA)
2/5〜10 四大陸選手権 (アナハイム・USA)
1/23〜26 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (ミンスク・ベラルーシ)
1/23〜26 ヨーロッパ選手権 (ミンスク・ベラルーシ)
1/18〜27 全米選手権 ペア・アイスダンス (デトロイト)
1/18〜27 全米選手権 (デトロイト)

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フィギュアスケート (2020.2/23,24,27,28,)

ロシア選手権 ペア・アイスダンス (2019.12/24〜29 クラスノヤルスク)

 <ペア>12組出場。ザビアコ・エンベルト組は今季全休なのか。組み替えたストルボワ・ノボセロフ組も欠場。
 3番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(17,20)。2017年世界ジュニア銀メダル。昨季国内シニア3位、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝、GPファイナル4位。曲は「マイウェイ」。振付はベステミアノワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはよく合っていて安定しており、加点3〜5。3Twはレベル4で加点ほぼ3〜4。3FThもきれいに成功、加点3〜4。BiDsはレベル3で加点3。5RLiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4。うちリフトは加点2〜4、StSqは加点3。技術点2番目の43.7、演技構成点も2番目の36.69、合計80.39でSP2位。

 4番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(16,20)。昨季国内シニア4位、欧州選手権5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも2位、GPファイナル6位。曲は「The Storm」。振付はタラソワ他。ロシアで若いペアが多い理由について赤平アナが「エテリ組からあふれた女子がペアに流れてくるから」と説明。そうなのか! パヴリチェンコもそうらしい。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点ほぼ3〜4。3Twと5RLi、StSqはレベル4。うち3Twと5RLiは加点2〜4。CCoSpはレベル3。3LoThは加点ほぼ3〜4。最後のBiDsはレベル3だが加点2〜4。技術点3番目の41.75、演技構成点も3番目の34.38、合計76.13でSP3位。
 6番滑走でエフィモワ・コロヴィン組(20,25)。昨季国内6位。今季中国資生堂杯8位、NHK杯4位。曲は「カルミナブラーナ」より「O Fortuna」。振付はマセレンニコワ他。コーチはワシリエフ、タマラ・モスクビナ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3Tはずれたが成功。3LoThも決める。5ALiとFCCoSpはレベル4。うち5ALiは加点2〜5。StSqと最後のBiDsはレベル3。うちBiDsは加点1〜5と割れた。技術点4番目の39.86、演技構成点5番目の32.97、合計72.83でSP4位。

 8番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(18,20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア5位、世界ジュニア金メダル。今季フランス杯優勝、NHK杯3位、GPファイナル3位。曲は「Je suis malade」。振付はペチャスカヤ。スロージャンプ転倒、StSqでスタンブル、スピンで足を落とすミスと女性が絶不調。冒頭の3Twはよかった。レベル4に全ジャッジが加点2〜4。3FThで転倒。途中で軸が曲がった。3Sは成功。5RLiと最後のBiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜4。StSqはレベル3。FCCoSpはレベル3だが、終わりの方でシット姿勢のとき女性が伸ばしている足を落とし、途中で立ってしまった。技術点9番目の35.47、演技構成点4番目の33.26、転倒の減点1、合計67.73でSP8位。得点を見たリュドミラ・ヴェリコワコーチがさっさと退場。おお恐い。
 9番滑走でタラソワ・モロゾフ組(24、26)。昨季国内優勝、欧州選手権・世界選手権とも銀メダル。今季スケートカナダ3位、ロステレコム杯2位。曲は「ボレロ」。振付はトランコフ。今季からアメリカでズエワコーチに師事。表現力に磨きをかけるため、アイスダンスのコーチにも付いているらしい。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Twはさすがのレベル4で加点4〜5。3Tも男性がややこらえたが成功、加点3〜4。得意の3LoThは加点3〜5。リプレイで見ると着氷の時タッチしている。その勢いで入っていくBiDsとCCoSp、5RLiはレベル4。うち5RLiは加点4〜5。スピンは加点1〜4と割れた。最後のStSqはレベル3だが加点ほぼ4。全体に少しスピードがなく、慎重に要素に集中している感じ。技術点最高の45.72、演技構成点も最高の38.19、合計83.91でSP1位。
 最終滑走でパンフィロワ・リロフ組(16,18)。昨季国内ジュニア3位、国内シニア7位、世界ジュニア銀メダル。今季ジュニアGPファイナル、国内ジュニアとも優勝。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」他。振付はモロゾフ他。衣装は二人とも黒にラメのパンツスタイル。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2だが加点4〜5。ソロジャンプの2Aはジュニアペアの課題。加点2〜3。3FThも決め、加点ほぼ4〜5。5RLiもレベル4で加点3〜4。しかし曲がだんだん盛り上がるところで疲れてきたのか、BiDsはレベル3で加点1〜2、CCoSpもレベル3でVマークの上GOE-1〜1。最後のStSqはレベル2で加点1〜3。技術点6番目の38.34、演技構成点5番目の33.17、合計71.51でSP5位。

 フリー。4番滑走の若いソビニナ・ヴォロディン組の衣装がヘン。柔道着みたいな白い衣装で、女性の背中と男性の左胸に「勝」の字。曲はなんと「Seimei」。うーん。何か勘違いしていないか。演技は残念ながら最下位。リフトが一つ上がらなかった。
 6番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(18,20)。曲は「The Master and Margarita」。振付はコモロフ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜4。SPで転倒した3FThはしっかり決め、加点2〜4。3S+1Eu+3Sも成功。加点ほぼ2〜3。3Tはぴったり合っていて加点2〜3。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点2〜4。ChSqも加点2〜4。3LoThは高さ、幅もあり加点3〜5。BoDsは加点3〜5。「これが実力です」と岡部さん。技術点2番目の75.52、演技構成点4番目の69.6、合計145.12でフリー3位、総合212.85で4位。

 7番滑走でパンフィロワ・リロフ組(16,18)。女性はペルム出身。曲は「No One Ever Called Me That」。振付はマラフェエフ他。スリサレンココーチはペルム出身の強いシニア選手を育てたいとのこと。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ4〜5。ソロジャンプは安全策で2Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoTh成功、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3連続はこれも安全に2A+1Eu+2S。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。しかし3FThは高すぎたのか着氷でかかとに重心がいってしまい転倒。その後のつなぎでまた転倒。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リンクから上がるとき女性は泣いていた。技術点8番目の63.23、演技構成点6番目の65.07、転倒の減点2、合計126.3でフリー8位、総合197.81で6位。
 9番滑走でエフィモア・コロヴィン組(20,25)。曲は「The Sound of Silence」。振付はステピン他。冒頭の3Twはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。ソロジャンプは女性が3T<<で両足。連続ジャンプでは女性が第1の3S<<で転倒、要素を失う。3LoThはこらえた。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3。3SThは前向きに転倒。BoDsはなぜかレベル1。女性の頭の位置か。解説の岡部さんは「表彰台を意識してしまったせいか」。「選曲も年齢的にまだ早いように思う」とも。技術点11番目の51.26、演技構成点7番目の63.88、転倒の減点2、合計113.14でフリー10位、総合185.97で9位。

 10番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(16,20)。曲は「Adagio for Tron from "Tron: Legacy"」他。振付はグレイヘンガウス他。3FTh以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Fはかなり離れていたが成功、加点1〜3。3T+2T+2Tも決め、加点2〜4。3Twは全ジャッジが加点3〜4。3FThは軽く片手付き。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLi4は加点ほぼ3〜4。FoDsはレベル3だが加点2〜4。解説の岡部さんが「この形のデススパイラルは非常に珍しい」と言う。ChSqは加点2〜4。3LoThは成功。終わったとき、男性が力強くガッツポーズ。技術点4番目の72.89、演技構成点3番目の70.7、合計143.59でフリー4位、総合219.72で3位。順位がわかったとき、女性がすごく喜んでいた。欧州選手権へ。
 11番滑走でタラソワ・モロゾフ組(24、26)。曲は「Te Amo」。振付はトランコフ。ようやく何とか少し復調したか。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは安定してレベル4に加点4〜5。3Sは男性がややこらえた。3T+2T+2Tの予定が、二人ともバランスを崩し第2までしか跳べず。3LoThは加点4〜5。ChSqは加点3〜5。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点4〜5、5RLiは加点ほぼ3〜5。3SThは加点ほぼ2〜4。BoDsは加点3〜4。いいときのスピードはまだ全然ない。技術点3番目の72.94、演技構成点最高の76.34、合計149.28でフリー2位、総合233.19で2位。欧州選手権へ。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は007シリーズ「The Writing On The Wall」。振付はボブリン、モロゾフ他。上り調子の勢いある演技。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Sは加点3〜4、3T+2T+2Tも加点2〜3。3Twとリフト三つ、最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜5、3Twと4Li4は3〜4。3FThは加点3〜5。BoDsはレベル3で加点ほぼ3。ChSqは加点2〜5。3LoThは高さ、幅ともすばらしく、加点4〜5。技術点最高の78.26、演技構成点2番目の75.01、合計153.27でフリー1位、総合233.66、逆転で初優勝。欧州選手権へ。

 <アイスダンス>14組出場。3番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(24,28)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権銀メダル。今季中国資生堂杯、ロステレコム杯とも優勝、GPファイナル6位。曲は「雨に歌えば」。その他のリズムはスロー・フォックス。振付はペチュコフ。男性の衣装の肩が少しきつそう。前年優勝組が第1グループで登場。ファイナルの疲れなのか、やや雑に見えた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは女性がレベル4、男性がレベル3で加点2〜4。第1で男性がやや突っ込みすぎ。MiStはレベル4で加点4〜5。1FSもレベル4で加点3〜4。PStは男女ともレベル3で加点3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。技術点最高の50.06、演技構成点2番目の38.37、合計88.43でRD1位。
 6番滑走でエフドキモア・バジン組(23,24)。女性は170pの長身。ジュニア時代〜7年以上組んでいる。昨季国内3位、欧州選手権9位。今季スケートカナダ9位、中国資生堂杯6位。曲は「42nd Street」。その他のリズムはブルース。振付はサンニコワ。MiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。SqTwは女性がレベル4、男性はレベル2。1FSはレベル2でNNYY。PStは女性がレベル2、男性はレベル3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。昨年3位の組の演技には見えなかった。技術点7番目の38.89、演技構成点5番目の32.53、合計71.42でRD6位。
 7番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(25,28)。女性はイギリス、男性はオーストラリア出身。女性はおじいさんがロシア人なので、ロシア語もよく話せるらしい。昨季GPファイナル5位、国内7位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも5位。曲は「The Greatest Showman」。その他のリズムはマーチとワルツ。振付はコレゴフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。1FSはレベル3でYNYY、加点1〜3。PStは女性がレベル4、男性はレベル3。MiStはレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点1〜4。今季一番の出来。技術点3番目の43.17、演技構成点も3番目の34.21、合計77.38でRD3位。

 11番滑走でスコプツォワ・アリーシン組(19,22)。2017年世界ジュニア金メダル。昨季国内5位。今季中国資生堂杯7位、ロステレコム杯9位。曲は「ボニーとクライド」より「This World Will Remember Us」など3曲。その他のリズムはブルースとフォックストロット。振付はコレゴフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。SlLiもレベル4に加点ほぼ2〜3。MiStはレベル3だが加点ほぼ2〜3。1FSはレベル3でYNYY。PStは男女ともレベル3。技術点4番目の41.88、演技構成点6番目の32.1、合計73.98でRD4位。
 12番滑走でモロゾワ・バギン組(18,23)。一昨季、昨季とも国内8位。今季CSアイススター4位、ゴールデンスピン2位。曲は「Dos Tangos」。振付、コーチとも女性の父であるモロゾフ。最初の妻であるフランス人アイスダンサーとの間の娘らしい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。MiStはレベル3だが加点2〜3。1FSはレベル2でNYYN、加点1〜3。PStは男女ともレベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点5番目の40.74、演技構成点4番目の32.93、合計73.67でRD5位。
 13番滑走でステファノワ・ブキン組(24,26)。2016年〜昨季まで国内2位、欧州選手権銀メダル、世界選手権4位。今季スケートアメリカ、NHK杯とも2位、GPファイナル4位。曲は「Your Song」他。その他のリズムはブルース。振付はサマルスカヤ。女性のドレスは赤、男性は燕尾服風。全要素に全ジャッジが加点。ほぼ3以上。冒頭のSqTwは速くて男女ともレベル4で加点3〜5。1FSはレベル4で加点2〜4。PStは男女ともレベル3で加点3〜4。iStはレベル3だが加点3〜5。最後のCuLiはレベル4に加点3〜5。終わったとき女性がやりきった穏やかな顔をしていた。技術点2番目の48.71、演技構成点最高の38.42、合計87.13でRD2位。

 フリー。Jスポーツの解説、東野さんが細かい決まりごとや今季のルール変更を教えてくれる。フリーダンスのツイズルは、間のどこかで二人が4歩以内でタッチ「しなければならない」とか。要素の間で足がタッチダウンした場合、昨年まではそこまででレベル判定したが、今季は一律3秒以内ならレベル1ダウンと統一したとか。スピンの逆回りは以前は「オプション」だったが、今季は「フィーチャー」になったとか。
 8番滑走でRD7位のシェフチェンコ・エレメンコ組(18,22)。昨季国内ジュニア優勝、世界ジュニア銅メダル。今季スケートアメリカ9位、NHK杯7位。曲は「Mechanisms」他。振付はサマルスカヤ。ギクシャクした動きが面白い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜3。SyTwはよく合っていて速く男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。あと二つのリフトもレベル4で加点ほぼ2〜4。ChSpは加点ほぼ2〜3。MiStとOfStはレベル2でいずれも加点ほぼ2〜3。最後のコレオ要素二つはいずれも加点ほぼ2〜4。技術点6番目の91.76、演技構成点も6番目の49.43、合計111.19でフリー6位、総合181.67で逆転6位。

 10番滑走でモロゾワ・バギン組(18,23)。曲はプッチーニ「トスカ」。振付はモロゾフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwはややスタイルが違う感じだが男女ともレベル4で加点2〜4。CiStはレベル2で加点2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4で加点2以上。うちCoSpは加点2〜5。OfStは男女ともレベル2で加点2〜3。ChStは加点2〜4。最後二つのコレオ要素はいずれも加点3〜5。技術点4番目の64.44、演技構成点も4番目の50.99、合計115.43でフリー4位、総合189.1で逆転4位。急成長。
 11番滑走でスコプツォワ・アリーシン組(19,22)。女性は173pもあり、男性と5p差。曲は映画『Fifty Shades Freed』より「Never Tear Us Apart」他。振付はコレゴフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。CuLi+CuLiはいずれもレベル4で加点2〜3。OfStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。ChStは加点2〜4。CoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。最後二つのコレオ要素は、ChSlが加点2〜4、ChSpは加点ほぼ2〜3。技術点5番目の63.04、演技構成点も5番目の49.79、合計112.83でフリー5位、総合186.81で5位。

 12番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(25,28)。曲は「Epic Cover - Tomb Raider Trailer 2」より「Survivor」。振付はディーン。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。OfStは男女ともレベル4で加点2〜4。OfStがレベル4とれた野はココまででは初。あと二つのリフトとSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。DiStはレベル3で加点2〜4。最後にコレオ要素三つ。ChSlは加点2〜4、ChStは加点3〜5、最後のChLiは加点1〜4。技術点3番目の67.45、演技構成点3番目の52.9、合計120.35でフリーも3位、総合197.73で3位。欧州選手権へ。
 13番滑走でステファノワ・ブキン組(24,26)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは速いのに余裕があり、レベル4で加点4〜5。CoSpとリフト三つはレベル4で加点ほぼ4〜5。OfStは女性レベル3、男性はレベル4で加点3〜4。DiStは速報値ではレベル2だったがレベル3となり、加点3〜4。得意のシット姿勢のChTwは加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。ChStは加点4〜5、ChSlは加点ほぼ4〜5。終わったとき、二つとも満足そうな顔。技術点最高の74.66、演技構成点2番目の57.93、合計132.59でフリー1位、総合219.72、僅差でまたも2位。欧州選手権へ。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(24,28)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwはレベル4に加点3〜5。加点は貫禄か。OfStは女性レベル4、男性レベル3で加点4〜5。リフト三つとCoSpはレベル4。うちRoLiとCoSpは加点4〜5。SlLiは男性が片足のとき少しグラグラしていたが。ChSpは加点4〜5。SeStはレベル3で、加点3〜5。ChStは加点4〜5。最後のChSlも加点4〜5。技術点2番目の74.19、演技構成点最高の58.12、合計132.31でフリー2位、総合220.74で2連覇。1.02差で逃げ切った。欧州選手権へ。

フィギュアスケート (2020.2/15,16,19,22)

ロシア選手権 (2019.12/24〜29 クラスノヤルスク)

 <男子シングル>ペトロフが欠場で17人出場。シニア選手でGPシリーズ出場者と、ジュニア選手でジュニアGPファイナル出場者は予選なしで出場。他は5つあるロシア杯を勝ち上がった選手とのこと。昨年優勝のコフトゥンは引退、2位コリヤダは手術からの復帰途中。独自の試みとして、4回転ジャンプには2点のボーナスが付くらしい。Jスポーツ生放送。解説は岡崎真さん。新しい女性アナの声が聞き苦しい。
 1番滑走でダニエリアン(16)。現在168p。目が大きい。昨季国内ジュニア5位、世界ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は映画「ドン・ファン」より2曲。振付はタガエワ。冒頭の4S<で転倒。3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル2。3Lz+3Tも決める。StSqは深いエッジでよく滑っていたが終わりの方で転倒。技術点11番目の38.43、演技構成点10番目の39.29、転倒の減点2、合計75.72でSP13位。

 3番滑走でグメンニク(17)。現在171p。昨季国内ジュニア2位、世界ジュニア10位。今季ジュニアGPファイナル5位。曲は「e me souviens de nous」。冒頭で4Sと3Aを決める。いずれも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。CSSpは途中よろけた。1.1倍になる3Lz+3Lo成功、全ジャッジが加点2。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の48.2、演技構成点8番目の39.86、合計88.06でSP3位。
 6番滑走でサマリン(21)。昨季国内3位、欧州選手権銀メダル、世界選手権12位。今季GPファイナル4位。曲は「Blues for Klook」。振付はメクディエフ他。得意のジャンプで三つともミス。優勝候補となり力んだか。冒頭の4Lzでステップアウト。続く4Fもステップアウトで、第2付かず、要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aまでステップアウト。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点3。技術点12番目の37.53、演技構成点2番目の43.15、合計80.68でSP8位。

 9番滑走でヴォロノフ(32)。今年で15回目の出場。昨季GPファイナル4位、国内4位。今季GPシリーズフランス杯6位、NHK杯4位。曲は「Somebody to Love」。振付はビリビナ他。冒頭で4T+2Tを成功。続く3Lzもなんとか決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3Aの予定がばらけて変な2Aに。技術点13番目の36.5、演技構成点3番目の43.11、合計79.61でSP9位と出遅れ。
 10番滑走でサムソノフ(14)。現在140p。エテリ組。昨季国内ジュニア優勝。今季ジュニアGPファイナル3位、ユース五輪銅メダル。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はグレイヘンガウス。冒頭4Lzでステップアウト。続く3Aは転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の42.41、演技構成点9番目の39.47、転倒の減点1、合計80.88でSP7位。
 11番滑走でラズキン(22)。昨季国内4位、世界選手権10位。今季スケートカナダ8位、中国資生堂杯10位。曲は「Mack the Knife」。振付はプロコフィエワ。コーチはミーシン。冒頭で美しい4T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Aも決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで連続3回転の予定だったが、2Lz+3Tに。4Lzからの連続ジャンプにしようとしたのかもしれない。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の43.88、演技構成点も4番目の41.68、合計85.56でSP5位。

 12番滑走はイグナトフ(19)。現在183p。一昨季ジュニアGPファイナル4位。昨季は怪我で休み、今季シニアデビュー、ネーベルホルン杯優勝。GPシリーズロステレコム杯3位、NHK杯7位。曲は「In This Shirt」。振付はグリンカ他。冒頭で4S+3T成功。続く4Tはステップアウト。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aは決め、全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の47.35、演技構成点5番目の41.53、合計88.88でSP1位。
 14番滑走でモザレフ(16)。昨季国内ジュニア11位。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「I Will Never Forget You - Juno and Avos (Rock Opera) 」。振付はコスチェエフ他。冒頭で4T成功、全ジャッジが加点2〜3。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2以上。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCSpはレベル2。技術点3番目の47.3、演技構成点6番目の41.04、合計88.34でSP2位。
 最終滑走で<アリエフ(20)。今季GPシリーズ。曲は「Je Dors Sur Des Roses」。振付はグリンカ。冒頭3Lz+3Tをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く4Tはこらえた。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3A<はアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の42.85、演技構成点最高の44.5、合計87.35でSP4位。

 フリー。アナウンサーは赤平さんになりよかった。5番滑走でダニエリアン(16)。両親はアルメニア出身。曲はヴェルディ「La Traviata」。振付はタガエワ。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4S+1Eu+3S成功、加点ほぼ2〜3。続く4Sも加点2〜3。3Aはこらえた。3Lzは加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。3A+3T成功、加点2〜3。1.1倍になる3F+2Tと3Loも決める。StSqはレベル3だが加点3〜4。ChSqも加点2〜4。会心の出来で終わったとき嬉しそうだった。技術点最高の93.58、演技構成点4番目の84.12、合計177.7でフリー1位、総合253.42で2位。無欲の勝利。欧州選手権へ。その後、世界選手権へ。
 8番滑走でヴォロノフ(32)。曲は「I Belong to You」。振付はソロビエフ他。ジャンプが不調。古傷のヒザが痛むのか。冒頭の4回転の予定が3Tに。これで全体の予定が狂う。3Aはオーバーターン。3A+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lzと3Lz*+2T+2Loをなんとか跳ぶが、前半で3Aと3Tを二回ずつ跳んでいるので、3連続の第1は無得点。ここで6点以上失う。3S+2Tは決める。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点68.63、演技構成点3番目の85.58、合計154.21でフリー8位、総合233.82で9位。
 9番滑走でサムソノフ(14)。曲は「Per Te」。振付はグレイヘンガウス。冒頭で3A+1Eu+3S成功、ほほ全ジャッジが加点2〜4。一人だけ-5を付けた。続く4Lz!<と4F<で転倒。さらに3Aの予定が1Aに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3。1.1倍になるところで3Lz+3Loと3F+3Tを成功、全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Lzは!マーク。技術点80.21、演技構成点81.12、転倒の減点2、合計159.33でフリー5位、総合240.21で6位。世界ジュニアへ。

 10番滑走でサマリン(露。21)。曲は「Good News」。振付はフェドチェンコ他。冒頭で4Lz+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Fは転倒。しかし4Tは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちFCSpは加点2〜4。3Aも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる二つ目の3Aでも転倒。3Lz+3Tと3Loはなんとか成功。トップになるかと思ったが、ダニエリアンをぬけず。技術点85.3、演技構成点2番目の88.76、転倒の減点2、合計172.06でフリー3位、総合252.74でなんとか3位を確保。こんなことでいいのか。欧州選手権へ。
 11番滑走でラズキン(22)。曲は「アランフエス協奏曲」。振付はプロコフィエワ。いったいどうしたのか。SPとは別人のよう。冒頭は4回転を回避した3Lz!で片手付き。4T+2Tは決める。次が2Aに。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜3。2本目の4T<<は初めから曲がっていて転倒。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは何とか跳んだが、オーバーターン。次は2Lzになってしまう。ChSqは全ジャッジが加点。3F<はステップアウト。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点15番目の56.75、演技構成点81.78、転倒の減点1、合計137.53でフリー15位、総合223.09で12位。う〜ん。
 12番滑走でアリエフ(露。20)。曲は「The Sound of Silence」。振付はグリンカ。冒頭の4Lz成功、全ジャッジが加点3〜4。4Tは転倒。4T+2Tは成功。3Fは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3A<はこらえた。3Lz+3Tと3Lo+1Eu+3Sは決める。うち3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。StSqは途中で転倒。これはややショックだったようだ。レベル2で-3〜-4。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ようやくダニエリアンの上になった。技術点2番目の85.91、演技構成点最高の89.72、転倒の減点2、合計173.63でフリー2位、総合260.98で初優勝。決まったとき、嬉しそうだった。欧州選手権へ。その後、世界選手権へ。

 14番滑走でモザレフ(16)。曲は「Lost in Blue」など3曲。振付はデニス・ルーニン他。冒頭の4Tはオーバーターン。続く4T+2Tは片手つき。3Loと3A+3Tは成功、全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。2Aで転倒。3Aをねらったもの。3Lz+1Eu+3Sは決めたが、次が2Fに。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後にジュニアのプログラムから30秒伸びた分のChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点71.77、演技構成点81.44、転倒の減点1、合計152.21でフリー9位、総合240.55で5位。ジュニアの選手たちは、ダニエリアン以外みんなフリーで沈んでいる。世界ジュニアへ。
 15番滑走でグメンニク(17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はミハイロフ他。冒頭の4S<はステップアウト。3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちFCSpは加点2〜4。2本目の4S<+は転倒。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3S+2T+2Loは成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Lo<<は第2がダウングレード。3Fは決める。技術点68.44、演技構成点82.58、転倒の減点1、合計150.02でフリー10位、総合238.08で7位。世界ジュニアへ。
 最終滑走でイグナトフ(19)。曲は映画『トロイ』より「Remember」。振付はモロトフ他。冒頭の4Sはステップアウト。続く4Tは全ジャッジが加点2〜3。3Aはまたステップアウト。3F+3Tは決める。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。3Lz+3T成功。1.1倍になる3Lz+1Eu+2Sも決める。3Loは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。CSSpはなんとレベル1。CCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点76.8、演技構成点5番目の83.78、合計160.58でフリー4位、総合249.46で4位。

 <女子シングル>17人出場。12/15にザギトワが今季はこの後試合に出ないと宣言(引退ではないとのこと)。ワシリエワ、タラカノワ(怪我)が棄権。ソツコワも健康上の理由で欠場。2005年以前に生まれた選手という年齢制限があるらしい(さすがロシア。以前ソトニコワが12歳でシニア優勝したはずだが、もう無理らしい)。
 1番滑走でトゥルソワ(15)。昨季国内ジュニア優勝、シニア2位、世界ジュニア2連覇。今季シニアデビュー、GPファイナル3位。曲は「ペールギュント」より「Solveig's Song」他。振付はトゥトベリーゼ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Aをやる予定とJスポーツの小林アナが言っていたが、実際には2Aで加点3〜5。解説の中庭さんが「GPファイナルでは3Aに挑んでSPで出遅れたので、堅実路線にしたのかも」。続く3Fは加点3〜4。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち二つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3で加点3〜4。技術点3番目の41.63、演技構成点4番目の34.83、合計76.46でSP3位。

 2番滑走でサハノビッチ(19)。2014、2015年と世界ジュニアで連続銀メダル。一昨季国内シニア9位、昨季は休み。今季デニス・テンメモリアルで優勝、スケートカナダ8位。曲は「Megapolis」。振付はコロル。3Lz以外のの全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3T、2Aともに低いジャンプで加点1〜2。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち二つは加点3〜5。StSqはレベル2だが加点2〜3。1.1倍になる3Lzはeマーク。技術点9番目の33.31、演技構成点10番目の32.11、合計65.42でSP10位。
 3番滑走でシェルバコワ(15)。昨季国内優勝、世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビュー、GPファイナル2位。曲は映画「The Perfume」より3曲。振付・コーチともグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。全要素に全ジャッジが加点。スケーティングが滑らか。冒頭は幅のある2Aで加点3〜5。続く3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loをきれいに決め、加点ほぼ3〜4。技術点2番目の43.86、演技構成点3番目の36.07、合計79.93でSP2位。

 4番滑走でトゥクタミシェワ(22)。昨季国内病気で欠場。今季スケートアメリカ、中国資生堂杯とも3位。曲は「Drumming Song」。振付はシェイリン・ボーン他。やや緊張していた。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはオーバーターン。続く連続3回転は3F+3Tとして加点2〜3、「レベルを上げてきた」(中庭)。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点4番目の41.09、演技構成点5番目の34.65、合計75.74でSP4位。
 第2グループ6番滑走でコストルナヤ(16)。一昨季、昨季と国内ジュニア連続2位、国内シニア連続3位。今季シニアデビュー、GPファイナル優勝。曲は「November」他。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点3以上。今、最も穴がない選手。冒頭の3Aは幅と余裕があり加点4〜5。続く3Lzも加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3〜5。うちCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3F+3Tもしっかり決め、加点ほぼ4〜5。技術点最高の51.55、演技構成点も最高の38.31、合計89.86でSP1位。
 9番滑走でサモドゥロワ(17)。地元クラスノヤルスク出身。昨季国内シニア6位、欧州選手権金メダル、世界選手権8位。今季ミンスクのアイス・スター優勝、中国資生堂杯5位、NHK杯6位。曲は「Bamboleo」。振付はプロコフィエワ他。冒頭は3Lz!+3T<となり、!マークとアンダーローテーション。3F<もアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqは疲れが見え、レベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の中庭さんが「一見、ほぼノーミスに見えるが、今季は回転不足をとられるようになった」。技術点11番目の31.3、演技構成点7番目の33.08、合計64.38でSP11位。

 16番滑走でコンスタンティノワ(19)。昨季国内4位、欧州選手権4位。今季スケートアメリカ、ロステレコム杯とも11位。曲は「February」。振付はクリシニチェンコ。冒頭の3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3F!+3T<はアンダーローテーションも。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル4に全ジャッジが加点2〜4。しかし最後のLSp。技術点10番目の32.46、演技構成点6番目の33.54、合計66.0でSP9位。
 最終滑走でメドヴェデワ(19)。昨季国内7位、世界選手権銅メダル。今季スケートカナダ5位、ロステレコム杯2位。曲は「Exogenesis Symphony Part 3」。振付はアベルブフ。前日に靴が壊れ、新しい靴が合わずに、古い靴にテーピングして出場とのこと。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aは加点ほぼ2〜3。FSSpはなぜかレベル2だが加点2〜3、1.1倍になる3Loはきれいに決め、加点3〜4。CSpと最後のStSqはレベル3で加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ3〜4。CCoSpはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点8番目の34.28、演技構成点2番目の36.8、合計71.08でSP5位。観客にはすごい人気。

 フリー。なんとメドヴェデワが棄権。靴の問題だろう。残念。1番滑走でSP14位のシニツィナ(15)。曲は「Om Asa Toma」他。振付はノビチキナ他。SPでは3Lzで転倒して連続ジャンプが入らなかった。フリーはノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。3Fと3Loも加点2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sと3Lz+3Tは加点2〜3。ChSqは加点2〜5。3F+2Tも成功。エッジエラーも回転不足もなく、連続ジャンプを三つとも後半に入れ、スピン、StSqでレベル4をそろえれば、いい点が出ることを証明。技術点4番目の77.48、演技構成点65.76、合143.24計でフリー4位、総合202.96で5位。
 7番滑走でサモドゥロワ(17)。曲は「El Tango de Roxanne」。振付はアベルブフ他。冒頭は3Lze+3T<となる。3F+2T+2Loと3Loはしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点ほぼ2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3T<でまた第2がアンダーローテーション。3Sと2Aはほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3でVマークも。第2ジャンプ以外のアンダーローテーションはなし。ほぼノーミスで終えた後、感極まった感じ。それでも技術点61.09、演技構成点66.61、合計127.7でフリー11位、総合192.08で9位。たった1年で入賞すらできない厳しい状況に。
 10番滑走でコンスタンティノワ(19)。曲は映画「ムーランルージュ」より「Ascension/Nature Boy」等3曲。振付はクリニシチェンコ。冒頭の3Loは決める。続く3F!+3T<はSPと同じか。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。2A<+1Eu+3S<は二つもアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。しかし二つ目の3Lzで転倒、第2つかず。その後予定の場所で3Fが入らず、ジャッジ席の前で入れた。しかし3F!<と2A<もステップアウトし、連続ジャンプのリカバリーできず。CCoSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。LSpもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。StSqと最後のFCSpは疲れたのか、レベル2で全ジャッジが加点。解説の中庭さんは「一回跳ぼうとした3Fがカウントされてしまうと最後の2Aが無得点になる」と心配していたが認められた。それでも技術点最低の49.86、演技構成点9番目の65.48、転倒の減点1、合計114.34でフリー15位、総合180.34で13位。もう引退か。

 最終グループ12番滑走でトゥクタミシェワ(22)。曲は昨年のものに戻し「You Don't Love Me」他。振付はグレズ。冒頭で4T<にチャレンジ。転倒。始める前のミーシンコーチの厳しい顔はこのためか。続く3A<もステップアウト。珍しい。続く3Lz+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F<は片手付き。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。巣てっはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3T+2Tと3Lz+2A+SEQはしっかり成功。ほぼ全ジャッジが加点2以上。うち2A+3T+2Tは加点ほぼ3〜4。3Lo<はもったいないミス。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の61.56、演技構成点4番目の68.33、転倒の減点1、合計128.89でフリー9位、総合204.63、この時点で1位、総合4位。終わった後は、ミーシンコーチも「よくやった」と言ったらしい。中庭さんは「勇気がある」。
 13番滑走でSP6位のグリアコワ(17)。一昨季国内ジュニア10位、国内シニア13位。昨季国内シニア10位。今季デニス・テンメモリアル、タリン杯とも2位。曲は「白鳥の湖」。振付はクリムキン、キプルシェフ他。ミーシンコーチ。最終組で一人だけISUの競技会経験なし。しかしできることを全てやってノーミス。冒頭の3F+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lzは!マーク。2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo<はアンダーローテーション。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F<と3Lo<+2Tもアンダーローテーション。StSqはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル3だが見事で、全ジャッジが加点3〜5。技術点8番目の63.01、演技構成点5番目の67.07、合計130.14でフリー7位、総合196.99で7位。
 14番滑走でシェルバコワ(15)。曲は「Six Gnossiennes: Gnossienne No.1」と「火の鳥」。振付はトゥトベリーゼ他。4F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lz+3Tきれいに成功、加点3〜5。続く4Fがカギだったが、軽くステップアウト。ChSqは加点2〜5。2Aも加点2〜5。そして二つ目の4Lzも決め、これも加点3〜5。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、3Lzと全てきれいに成功、いずれも加点3〜4。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点もちろん最高の108.22、演技構成点2番目の73.72、合計181.94でフリー1位、総合261.87で2連覇。男子で優勝したアリエフ選手の260.98よりも高得点とは。この上3Aを練習中とか。欧州選手権へ。その後、世界選手権へ。

 15番滑走でコストルナヤ(16)。曲は「The Meadow」。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+2Tとソロの3Aを成功、いずれも加点ほぼ4〜5。なぜか2Aでこらえたが加点ほぼ2〜3。3Loは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちCCoSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzもきちんと成功。うち3F+1Eu+3Sは加点3〜5、3Lzは加点3〜4。3F+3Tだけ、ややこらえて一瞬止まった。ChSqは凝った動きもあり、加点3〜4。終わったとき、ほぼノーミスでありながら完璧ではなかったことを悔やむような顔。いやロシア選手権はたいへんだ。技術点2番目の92.9、演技構成点最高の77.07、合計169.97でフリー2位、総合259.83で2位。こちらも男子2位ダニエリアンの253.42より高得点。この上、4Sの練習もしているとか。欧州選手権へ。その後、世界選手権へ。
 最終滑走でトゥルソワ(15)。曲は映画「Game of Thrones」より「The Night King」他。振付はグレイヘンガウス他。身長は5p伸びたらしい。しかも最終滑走。予定では、4回転が5本入っていた。しかし、冒頭の4F<と4Lz<でいずれも転倒。続く2Tは4Tのパンク。2A+3Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。ChSqは得意のクリムキンイーグルも決まり、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になるところで4T+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点3〜5。次の予定を変えて3Lz+3Loとソロの3Lzをきれいに決めて、いずれも全ジャッジが加点3〜4。確実に得点し3位確保に切り替えたらしい。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4、StSqは加点3。技術点3番目の82.74、演技構成点も番目の69.14、転倒の減点2、合計149.88でフリー3位、総合226.34で3位。今後、4Loも跳びたいとのこと。欧州選手権へ。その後、世界選手権へ。

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フィギュアスケート (2019.12/19,20,21,22)

全日本選手権 (2019.12/18〜22 前橋・群馬)

 12/19にペアSPと女子SP、12/20にアイスダンスRDと男子SP。12/21にペアフリーと女子フリー、12/22にアイスダンスフリーと男子フリー。

 <女子シングル>29人出場。白岩が右足すねの怪我で棄権。フジテレビが第3グループ(12番滑走の松田悠良=SP18位)から地上波で生中継(解説・荒川)。その代わり、第2グループ以前の注目選手は放送なし。後からYouTubeで見た。
 2番滑走で山下(16)。昨季全日本6位、今季スケートアメリカ12位、NHK杯5位。曲は「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付は樋口美穂子。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはスピードも高さもあり、加点2〜3。2Aもきれいで加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜3。1.1倍になる3Loも鮮やかに決め、加点2〜3。StSqはレベル2だが加点2〜3。ずっと笑顔で滑っていた。技術点2番目の36.52、演技構成点7番目の30.12、合計66.64でSP5位。
 6番滑走で河辺(15)。今季ジュニアGP5位と4位、全日本ジュニアはフリーで3Aを決めて優勝。曲は「You're a Mean One, Mr.Grinch」。振付はキャシー・リード。冒頭に3Aを予定していたが締め切れず2A<となり転倒。3Lz+3Tは決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loも成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の31.2、演技構成点11番目の26.32、転倒の減点1、合計56.52でSP14位。

 16番滑走で川畑(17)。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア10位、世界ジュニア12位。今季ジュニアGP5位が二つ、全日本ジュニア2位。曲は「青き美しきドナウ」より「An der schoenen blauen Donau」。振付はランビエール。衣装は青。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2A成功、加点2〜3。3Lz+3Tも決め、加点2〜3。スピン二つはレベル4で加点2〜3。StSqと最後のCSpはレベル2。うちStSqは加点は3〜4。1.1倍になる3Loも成功、加点2〜3。技術点4番目の35.96、演技構成点8番目の29.57、合計65.53でSP7位。キスアンドクライには樋口豊コーチと太田優樹菜。
 18番滑走で紀平(17)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、世界選手権4位。今季スケートカナダ、NHK杯とも2位、GPファイナル4位。曲は「Breakfast in Baghdad」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は臙脂の長袖に黒のアクセント。冒頭の3Aは回転は足りていたがステップアウトで片手付き。後の全要素は全ジャッジが加点2以上。3F+3Tは加点2〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loも加点3〜4。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点3〜5。CCoSpも加点3〜4。技術点最高の39.35、演技構成点3番目の34.53、合計73.98でSP1位。祖愛護のインタビューでは「調子はよかったので3Aのミスは残念」と言っていたが、だいぶ動きが堅かった。

 20番滑走で永井(21)。だいぶ体が絞れていた。曲は「白夜行」。衣装はライトグレーに銀の雪模様。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点ほぼ2〜3。3Lzもちゃんと成功、加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aは加点1〜4。あと二つのスピンはレベル4で加点1〜3。技術点3番目の36.15、演技構成点9番目の28.63、合計64.78でSP8位。このレベルでフリーもできるなら国際舞台に戻ってこられるのに。来季で引退らしい。
 22番滑走で坂本(19)。昨季全日本初優勝、四大陸4位、世界選手権5位。今季スケートアメリカ、、スケートカナダとも4位。曲は「No Roots」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3F+3T<は、第1がやや曲がったのに何とか3Tを付けたため。あとの全要素は全ジャッジが加点。FCSpと最後のStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5。2Aもしっかり決め、加点2〜4。でも終わった後コーチにもっと大きく跳べたと言われていた。CCoSpはレベル2でVマークはいただけない。1.1倍になる3Loはスピード、高さ、流れとも申し分なく、加点3〜5。LSpはレベル3で加点2〜3。連覇をねらうならスピンのレベル4はそろえないと。技術点5番目の35.03、演技構成点2番目の34.92、合計69.95でSP3位。
 23番滑走で樋口(19)。昨季全日本5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも6位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は手袋まで白と黒の混在。冒頭の2Aは安定していて全ジャッジが加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のStSqはよく音と合っていて加点3〜4。3Lz+3T<はステップアウト。第1が高すぎたか。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Fは!マーク。GPシリーズよりずっといい出来。終わったとき本人も笑顔。技術点8番目の34.3、演技構成点4番目の33.8、合計68.1でSP4位。

 25番滑走で宮原(21)。昨季全日本3位、世界選手権6位。今季GP中国資生堂杯2位、ロステレコム杯4位。曲は「Yalla, Tabla & Percussion Solo - Egyptian D」。振付はブノワ・リショー。コーチはカナダのリー・バーケル。衣装は黒のパンツスタイル。冒頭の3Lz+3T<はやはり低くて第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点3〜4。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqはほぼ加点4〜5。1.1倍になる3Lo<も低くてアンダーローテーション。FCSpだけはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ジャンプ以外はレベル4をそろえないと表彰台は厳しいか。技術点9番目の33.88、演技構成点最高の36.23、合計70.11でSP2位。
 27番滑走で本田(18)。昨季全日本15位。今季ネーベルホルン杯5位、スケートカナダ6位、中国資生堂杯7位。曲は2季連続の「Seven Nations Army」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lo+3T<は回ったように見えたが、「リプレイだとアンダーローテーション」と解説の荒川。3F<は!マークも。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点3〜5。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。伸びのび滑ると演技に華がある。今までで一番いいと思う。おわったとき泣いていた。技術点12番目の32.92、演技構成点5番目の33.0、合計65.92でSP6位。キスアンドクライには、アルトゥニアンコーチの代わりに本田武史コーチ。
 最終滑走で横井(19)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア7位、世界ジュニア9位。今季ロステレコム杯6位、NHK杯4位。曲は「Ten Dark Woman」。振付は佐藤操。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり、加点3〜4。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点2〜3。3Fもきれいに成功、加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3T<<の第2が回転不足で両足に。StSqはレベル3だが加点ほぼ2〜4。顔の演技も進化している。技術点13番目の32.33、演技構成点6番目の30.57、合計62.9でSP9位。

 フリー。14番滑走の新田谷(22)は、これで引退の演技。自己ベスト更新の121.99でフリー5位、総合7位。
 16番滑走で川畑(17)。曲は「Yumeji’s Theme」他。振付はランビエール。ジュニアなのに堂々と滑っていた。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く3Loと2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3F<はeマーク。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる2A+2T+2Lo<と3Lz、3Sも跳びきった。うち3Sは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜3。ChSqは難しい動きもこなして大きく動き、全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の67.62、演技構成点7番目の60.81、合計128.43でフリー3位、総合193.96で3位。世界ジュニアへ。
 17番滑走で横井(19)。曲は「オペラ座の怪人」。振付は鈴木明子他。ほぼノーミス。冒頭の2Aは幅もあり全ジャッジが加点3〜4。3Lzはこらえた。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。1.1倍になるジャンプは全て連続。3S+3T、3Lz+2T、2A+3T+2Tと全て予定通り跳びきった。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。終わった後、何度もうなづいていた。技術点4番目の66.54、演技構成点6番目の61.48、合計128.02でフリー4位、総合190.92で5位。
 18番滑走で永井(21)。曲は「アディオスノニーノ」。衣装は黒と赤、肩に赤い花。SPに比べて明らかに滑り込み不足。冒頭の3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2A+3Tも成功。3S<はアンダーローテーション。スピス二つはレベル3だが全ジャッジが加点。3Lo+2Tも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+2T+2Lo成功。次は2Loになる。スタミナ不足か。3T<もアンダーローテーション。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはきれいでレベル4に全ジャッジが加点1〜3。技術点53.8、演技構成点56.3、時間超過の減点1、合計109.1でフリー12位、総合173.88で9位。

 19番滑走で山下(16)。曲は「Scent of a Woman」。振付は樋口美穂子。途中から足が痛くなったか。スタミナも不足。冒頭は3Lz<+3T+2Tを決める。次が1Aになるが、3Loと2Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる二つ目の3Lz<もアンダーローテーション。3F<<は両足で!マーク。なんだか痛そうな着氷だった。StSqと最後のCCoSpはレベル3。3S<もアンダーローテーション。技術点47.03、演技構成点8番目の57.08、合計104.11でフリー16位、総合170.75で11位。早く足が治るとよいのに。
 20番滑走で樋口(18)。曲は「ポエタ」。振付はスカリ。すばらしかった。後半の3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは大きく、加点2〜4。続く3Lz+3Tも加点2〜4。3Sは加点1〜4。CCoSpはレベル3だが加点2〜3。3Loは加点2〜3。ChSqは加点ほぼ2〜3。音楽に合わせて大きく動けている。1.1倍になる2A+3Tもきれいに成功、加点2〜3。ここまでノーミスだったが、3F!はステップアウト。3Lz+2T+2Loは決める。FCSpとStSqはレベル4。うちStSqは加点4。GPシリーズより格段に進化した。最後のFCCoSpはレベル2と取りこぼし、Vマークだが加点2〜4。技術点2番目の71.35、演技構成点4番目の67.16、合計138.51でフリー2位、総合206.61で2位。四大陸、世界選手権へ。
 21番滑走で本田(18)。曲は映画「ラ・ラ・ランド」より。振付はローリ・ニコル。できる範囲でリカバリーした。冒頭の3Lz<で転倒。2Aと3Loは全ジャッジが加点で立ち直ったかと思ったら、次が2F!に。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になるジャンプは6本のうち4本アンダーローテーション。3Lo+2T<と3F
 22番滑走で宮原(21)。曲は「シンドラーのリスト」他。振付はローリ・ニコル。ジャンプが不調。思わぬところで転倒。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く3Lz+3T<はSPと異なりアンダーローテーション。次は2Loに。得意なジャンプで普段はしないミス。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点3〜5、最後のLSpは加点4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点4。1.1倍になるジャンプがことごとくアンダーローテーション。3F  23番滑走で坂本(19)。曲は「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。自滅か。冒頭の2Aは大きく、全ジャッジが加点3〜5。これはいけるかと思いきや3F<、3Lze、3S<の判定。スピン三つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lo+3T<はステップアウト、2A+3T<<は転倒、3Lo<+2Tは間にオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点18番目の50.73、演技構成点3番目の68.58、転倒の減点1、合計118.31でフリー7位、総合188.26で6位。四大陸選手権へ。
 最終滑走で紀平(17)。曲は「International Angel of Peace」。振付はトム・ディクソン。少し堅かったが、4Sを回避してほぼノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点2〜4。3A+3T<は第2が惜しくもアンダーローテーション。3Fと二つ目の3Aは加点2以上。うち3Fは加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点3〜5。あと二つのスピンとStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+2T、2A+2T+2Loは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは加点3〜5。技術点最高の81.62、演技構成点も最高の73.6、合計155.22でフリーも1位、総合229.2で初優勝。滑りが堅かったと思ったら、何と全然眠れなかったと言っていた。四大陸、世界選手権へ。

<男子シングル>30人出場。18番滑走の壺井(17。今季全日本ジュニア4位)が棄権の挨拶。6分練習まで出たが夏の捻挫が完治していないらしい。1〜18番までがBSフジ(解説は無良)、19〜30番が地上波(解説は本田武史)で放送。
 4番滑走で佐藤駿(15)。全日本シニア3回目。昨季全日本ジュニア2位、全日本シニア12位。今季ジュニアGPは優勝と3位、全日本ジュニア2位、ジュニアGPファイナル優勝(未見)。曲は「Arrivee des Camionneurs」。振付は佐藤操他。冒頭の3Aをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3T も成功。スピン二つとStSqはレベル3。うちFSSpとStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで何と4Tを決め、全ジャッジが加点2〜4。これひとつで13点以上。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の47.62、演技構成点12番目の35.06、合計82.68でSP3位。

 16番滑走で鍵山(16)。昨季全日本ジュニア5位、全日本シニア6位。今季全日本ジュニアはフリーで4T2本を決めて優勝、ジュニアGPファイナル4位(未見)。曲は「Piano Concerto "Fate"」。振付は佐藤操。冒頭のアクセルが抜けてびっくり。その他の全要素は全ジャッジが加点。4Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちFSSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tは第1が!マークだが加点1〜3。StSqはレベル3で加点2〜3。大きな得点源を一つ失ったが、残りをまとめたのはさすが。第3グループで一人だけ別次元の滑りの速さと安定感があった。技術点9番目の40.49、演技構成点も9番目の36.92、合計77.41でSP7位。
 17番滑走で木科(18)。今季全日本ジュニア6位。曲は「Ameksa」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aはだいぶ雪が出た。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。全体にスピードがあり、ほぼノーミスだった。技術点7番目の40.93、演技構成点10番目の36.22、合計77.15でSP8位。

 19番滑走で宇野(21)。昨季全日本3連覇、四大陸金メダル、世界選手権4位。今季フランス杯8位、ロステレコム杯4位。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン他。コーチを1月から正式にランビエールにしたらしい。今季一番の出来だった。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の4Fは加点ほぼ3〜4。続く4T+2Tは予定通りだが4+3でもいけそうだった。加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Aは加点3〜5。ノーミスで終え、すごく喜んでいた。こんな笑顔の宇野を見たのは久しぶり。技術点2番目の58.78、演技構成点も2番目の46.93、合計105.71でSP2位。リンクサイドにいたランビエールがキスアンドクライにいないと思ったら次が島田だった。
 20番滑走で島田(18)。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア5位、世界ジュニア9位。今季スケートアメリカ10位、NHK杯9位。曲は「Stay」。振付はサラ・ドラン。冒頭の3A成功、全ジャッジが加点2〜4。続く4Tはこらえた。スピンふたつはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。FCSpとStSqはレベル3だが、うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで連続3回転の予定が2Lz+3Tに。なんとか要素はクリア。技術点4番目の42.55、演技構成点6番目の38.04、合計80.59でSP5位。

 21番滑走で田中刑事(24)。昨季全日本3位、四大陸7位、世界選手権14位。今季スケートカナダ3位、中国資生堂杯5位。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付はスカリ。衣装は黄色っぽいペーズリー柄。冒頭の3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。しかし次の4Sは転倒。スピードと高さが足りなかった。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点。1.1倍になるところで連続3回転の予定が3Lz+2Tに。StSqとCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは迫力があり、加点3〜5、CCoSpは加点2〜4。技術点10番目の40.21、演技構成点4番目の41.69、転倒の減点1、合計80.9でSP4位。
 23番滑走で羽生(25)。昨季世界選手権銀メダル。今季スケートカナダ、NHK杯とも優勝。曲は「Otonal」。振付はバトル。連戦の疲れもあるためか構成を変え、3Aを後半にしたらしい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点4〜5。4T+3Tは美しく、加点4〜5。1.1倍になる3Aは、ややつまったが、加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。技術点最高の62.33、演技構成点も最高の48.39、合計110.72でSP1位。
 27番滑走で山本草太(19)。昨季全日本9位。今季USインターナショナル、フィンランディア杯とも2位、NHK杯6位。曲は「エデンの東」。振付はカメレンゴ。冒頭、要素に入るまえにつまづいて転倒。そのせいか4S<+2Tの第1がアンダーローテーション、第2が2回転に。続く4Tの予定が2Tとなり要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜4。1.1倍になる3A<はアンダーローテーション。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。うーん。ノーミスだとどのくらい得点が出るのか見たい。技術点17番目の31.73、演技構成点6番目の37.43、転倒の減点1、合計68.16でSP13位。

 28番滑走で高橋大輔(33)。昨季全日本2位。今季は近畿選手権に出ただけらしい。怪我で西日本選手権欠場。あまり調子が上がってないと言っていた。シードで出場。曲は「The Phoenix」。振付はシェリル・ムラカミ、ミーシャ・ジー他。衣装は黒、両手に赤い布を巻き付けていた。冒頭3F+3T<は回ったと見えたが第2がアンダーローテーション。3A<<はダウングレードで両足。スピン二つはレベル3。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。しかしCCSpはレベル1。1.1倍になる3Lz  29番滑走で友野(21)。昨季全日本4位、四大陸12位。今季スケートアメリカ5位、ロステレコム杯8位。曲は「Chroma - The Hardest Button to Button」。振付はミルズ。冒頭の4T+3T<は第2がアンダーローテーション。次の4Sの予定が2Sとなり要素を失う。CSSpはレベル1でどうしたのか。あと二つのスビンはレベル4。1.1倍になる3Aは決める。StSqはレベル3だが、今季一番よかった。全ジャッジが加点ほぼ2〜4。プログラム全体がひとつの作品になりつつある。ノーミスだと何点出るか見たい。技術点13番目の34.44、演技構成点5番目の38.62、合計73.06でSP11位。
 最終滑走で日野(24)。曲は「交響曲第3番」。前に中村健人が滑った曲らしい。冒頭は4T+3Tの予定だったが、3Lz+3T<でオーバーターン。3Aは転倒。スピン二つはレベル3。1.1倍になる3Lo<は決めたがアンダーローテーション。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4。技術点22番目の29.22、演技構成点14番目の34.25、転倒の減点1、合計62.47でSP18位。

 フリー。SP21位の小田が発熱で棄権。11番滑走で山本(18)。曲は「In This Shirt」。振付はカメレンゴ。4回転3本予定したが、冒頭の4Sはステップアウトで第2付かず。次の4Tは転倒。そこで二つ目の4Tはやめ、3A+2Tに変更。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lo+1Eu+3Sと3Fはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。滑らかで速い滑りが戻ってきた。技術点7番目の78.19、演技構成点も7番目の75.14、合計152.33でフリー7位、総合220.49で7位。ようやく完全復活か。
 12番滑走で高橋大輔(33)。曲は「Pale Green Ghosts」。振付はブノワ・リショー。SPよりだいぶよかった。万全の状態でシングル卒業してほしかったが、ほぼぶっつけ本番でここまでよくやった。冒頭の3Fは全ジャッジが加点3〜5。しかし3A+2Tはステップアウト。3Sは成功。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし次の3A<<は前向きでダウングレード。1.1倍になる3Lze+2Tはeマーク。3Loは決める。とうとう3F<+REPで転倒、第2付かず。CCSpはレベル2。ChSqは全ジャッジが加点4〜5。技術点20番目の54.08、演技構成点3番目の85.28、転倒の減点1、合計138.36でフリー10位、総合204.31で12位。
 15番滑走で友野(21)。曲は「ムーランルージュ」より2曲。振付はミーシャ・ジー。フリーで挽回した。冒頭の4T+3Tをきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4Sも決め、全ジャッジが加点2〜4。さらに3A+3Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。大技を前半に詰め込んだ。StSqは気合いが入っていて、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。2Loは気が緩んだか。次の1.1倍になる3Aはしっかり決めて全ジャッジが加点3〜4。3Lz!+1Eu+2Sの第3は本来3回転の予定。3Fも成功。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のChSqは、全ジャッジが加点2〜5。技術点4番目の89.55、演技構成点5番目の82.08、合計、この時点で1位になり、フリー4位、総合244.69で6位。キスアンドクライで泣いていた。

 18番滑走で鍵山(16)。曲は映画「タッカー」より3曲。すごかった。シニアの全日本2回目とはいえ、のびのびと実力を発揮できるあたり大物感が。冒頭で4T+2Tを軽く決め、全ジャッジが加点3〜4。3Loはオーバーターン。二つ目の4Tもきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。続く3A+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2〜4。StSqは警戒でレベル3に全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで3F+3Tと3Lz!、3Aと難度の高いジャンプを立て続けに成功、全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の99.1、演技構成点6番目の81.48、合計180.58でフリー2位(羽生の上!)、総合257.99で3位。大型新人現わる。四大陸、世界ジュニアへ。
 19番滑走で島田(18)。曲は映画「アーティスト」より4曲。振付はランビエール。冒頭の4Tは転倒。続く3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loは決めたが、次が2Fに。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで2本目の4Tはやめるが、3Aまで締め切れず2Aに。3Lz+3Tはなんとか決めたが、3連続のリカバリーをねらった最後のジャンプ3Lzで転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点59.23、演技構成点74.42、転倒の減点1、合計131.65でフリー13位、総合212.24で10位。「最悪の出来」だったが、もう少しやってほしい。できるはずの演技を見たい。
 21番滑走で田中刑事(24)。曲は映画「シャーロック・ホームズ」より。振付は宮本賢二。がんばった。冒頭の4S成功、全ジャッジが加点3〜4。続く4T+2Tも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。この二つがそろったのは久しぶりの気がする。得意の3Aはややこらえる。ChSqは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Fは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで2本目の4Tの予定が3Tに。CSSpはレベル2でVマーク。3A+1Eu+3Sはなんとか片手付きでこらえた。3Lzは全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜5。技術点5番目の86.46、演技構成点4番目の85.08、合計171.54でフリー5位、総合252.44で4位。世界選手権へ。

 22番滑走で佐藤駿(15)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付は佐藤操他。冒頭で4Lzに挑み転倒。しかし4T+2Tとソロの4Tは決め、全ジャッジが加点。うち4T+2Tは加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tと1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+1Eu+3Sも決める。StSqと最後のCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。 技術点3番目の91.1、演技構成点10番目の73.72、合計163.82でフリー6位、総合246.5で5位は立派。世界ジュニアへ。
 23番滑走で宇野(21)。曲は「Our Life (Finale)」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。4回転3本成功。冒頭の4Fはこらえ気味でほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Tもなんとか成功。3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loは片手付き。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。3本目は4T+2Tをきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。残念ながら後半に入っていなかった。1.1倍になるところで3S+3Tと3A+1Eu+1Fを跳ぶ。連続3回転は全ジャッジが加点1〜3。3連続の第3は勢いが足りず。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の94.14、演技構成点最高の90.72、合計184.86でフリー1位、総合290.57で4連覇。四大陸、世界選手権へ。
 最終滑走で羽生(25)。曲は昨季と同じ「Origin」。振付はシェイリン・ボーン。疲れに負けたか。めずらしくミスが多かった。冒頭の4Loはステップアウト。4Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後の二つのスピンは加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。次が2Lzになりこらえた。得意なはずの4Tもステップアウト。1.1倍になる4T+1Eu+3F<は惜しくも第3がアンダーローテーション。3A+3T<も第2がアンダーローテーション。最後のジャンプは3A+2Aをねらったらしいが、第1で転倒。力つきたかと思いきやChSqは全ジャッジが加点4〜5。技術点6番目の83.33、演技構成点2番目の89.72、転倒の減点1、合計172.05でフリー3位、総合282.77で2位。四大陸、世界選手権へ。

<ペア>1組出場。SPは放送せず。三浦・木原組(18,27)。曲は「Wayward Sisters」。振付はマッカーディ他。技術点28.95、演技構成点27.0、転倒の減点2、合計53.95。

 フリー。曲は「Fix You」。振付はソーレット他。冒頭の3Twはレベル1。3T+2T+2Tは成功。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点ほぼ2。3LzThは全ジャッジが加点2。3SThは両足。ソロジャンプは女性が2S。FiDsと4Liはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点58.0、演技構成点58.16、合計116.16、総合170.11で初優勝。四大陸、世界選手権へ。

 <アイスダンス>4組出場。立野在と組んでいた深瀬がカナダ人の張と組み替えて出場。あと2組も今年組み替えたらしい。RDは放送せず。RD1位は小松原・コレト組(27,28)。RD2位は深瀬・張組。RD3位は枝村・嶋崎組(大学生同士)。RD4位は平山・石橋組。

 フリー。3番滑走で小松原・コレト組(27,28)。昨季全日本初優勝、四大陸9位。今季は小松原の怪我がひどく、一時はスケートを辞めようかとも考えたらしい。曲は「Cry of the Celts」他。振付はアグノエル他。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのリフトとCoSpもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。SyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。OFStは男女ともレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のコレオ要素三つはほぼ全ジャッジが加点。うちChStは加点1〜3。技術点56.38、演技構成点43.14、合計99.52でフリーも1位、総合で2連覇。四大陸、世界選手権へ。
 深瀬・張組はフリーも2位、総合2位。平山・石橋組がフリー3位で逆転表彰台。枝村・嶋崎組はフリー4位で総合4位。

※後日記載。宇野が1月になって四大陸代表を辞退、友野が繰り上がった。

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フィギュアスケート (2020.1/25,30,31)

ジュニアGPファイナル ペア・アイスダンス (2019.12/5〜8 トリノ) GPシリーズ

 <ペア>6組出場。うち5組がロシア。 1番滑走でホッケ・クンケル組(独。19,20)。2019年春に組換え。今季ジュニアGPシリーズ3位二回。曲は「Wasting My Young Years」。振付はパパダキス他。冒頭の3Twはレベル2。3FThは全ジャッジが加点。今季ジュニアペア課題のソロジャンプ2Aはなんとか下りる。5ALiとStSq、BiDsはレベル3。うち最後のBiDsはほぼ全ジャッジが加点。StSqは二人がずれてつたなく見えたが、レベルはとれていたようだ。CCoSpはレベル4。技術点最低の32.88、演技構成点も最低の26.59、合計59.47でSP6位。
 2番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。14,18)。女性は151pと小柄。今季ジュニアデビューか。ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Senza Parole」。振付はモロゾフ他。リフト以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル2でほぼ加点2〜3。課題の2Aは加点2〜4。3FThは加点1〜3。BiDsとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うちStSqは加点1〜4。5RLiはレベルB。これが痛かった。途中で一瞬動きが止まり、キャリーリフトのようになった。技術点5番目の35.42、演技構成点3番目の28.47、合計63.89でSP5位。キスアンドクライではコーチとも硬い顔。
 3番滑走でムハメティアノワ・ミロノフ組(露。16,18)。今季ジュニアデビューか。ジュニアGPシリーズ3位と2位。曲は「Czardas」。振付はドゥルチニナ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3FThは全ジャッジが加点2〜3。5RLiとStSqはレベル4。課題の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BiDsはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル3。技術点3番目の36.63、演技構成点4番目の28.27、合計64.9は自己ベスト更新でSP3位。キスアンドクライで得点を見てホッとしているようだった。

 4番滑走でアカンテワ・コレソフ組(露。17,18)。昨季ジュニアGPファイナル4位、国内シニア10位。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Interstellar」。振付はペチェルスカヤ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。課題の2Aはなんとか下りた。5RLiとBiDs、CCoSpはレベル4。うち5RLiとBiDsはほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のStSqはレベル3。技術点2番目の38.61、演技構成点5番目の28.03、合計66.64でSP2位。
 5番滑走でペペレワ・プレシコフ組(露。16,19)。昨季国内ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ3位と4位。曲は「L.O.V.E.」。振付はドゥルチニナ。スロージャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。課題の2Aは成功。3FThはステップアウト。5RLiとBiDsはレベル4。うちBiDsは加点ほぼ2〜3。CCoSpとStSqはレベル3。うち最後のStSqは加点ほぼ2〜3。技術点4番目の35.69、演技構成点2番目の28.98、合計64.67でSP4位。
 最終滑走でパンフィロワ・リロフ組(露。16、18)。昨季ジュニアGPファイナルと国内ジュニア3位、国内シニア7位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」他。振付はモロゾフ他。別格のスピード。冒頭の3Twは高くレベル4で全ジャッジが加点4〜5。課題の2Aは女性の重心がかかとになり、ややつまった。3FThは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。5RLiと最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜4。BiDsはなぜかレベル1。姿勢が決まる前に回転したためらしい。CCoSpのレベル2もとりこぼし。それでも技術点最高の39.21、演技構成点も最高の29.59、合計68.8でSP1位。キスアンドクライでは2位との差があまりないせいかみんな硬い顔。

 フリー。1番滑走でホッケ・クンケル組(独。19,20)。曲は「Do You Love Me」。振付はシアラー他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。3Sも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし連続ジャンプで男性の第1が1Aになってしまう。5ALiと最後のPCoSpはレベル4。3LoThは成功。FiDsと3Liはレベル3。うちFiDsは全ジャッジが加点。3FThで転倒。技術点最低の47.89、演技構成点も最低の52.86、転倒の減点1、合計99.75は自己ベスト更新でフリーも6位、総合159.22で6位。
 2番滑走でペペレワ・プレシコフ組(露。16,19)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はドゥルチニナ。冒頭の3Twが一番よかった。レベル3で全ジャッジが加点3〜5。3連続は男性の第1と第2が1回転少なく2T+1T+2Tとなつた。次の1Aも男性。リフト二つとPCoSp、最後のBoDsはレベル4。うち5ALiとBoDsは全ジャッジが加点2〜4。しかし3FThは両足。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThは成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の50.66、演技構成点も5番目の57.2、合計107.86でフリーも5位で挽回できず。総合172.53で5位。
 3番滑走でアルテメワ・ナザリチェフ組(露。14,18)。曲はクイーン「ボヘミアン・ラプソディー」より「Don't Stop Me Now」など3曲。振付はマラフェエフ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。3連続は跳ぶ方向が違うが2A+1Eu+3S成功。3Tも決める。やっとソロジャンプで加点の組が。と思ったら3LoThは両足。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。2FThは安全策か。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の57.06、演技構成点4番目の57.61、合計114.67でフリー3位、惜しくも総合178.56で4位。

 4番滑走でムハメツィアノワ・ミロノフ組(露。16,18)。曲は「Endgame」。振付はドゥルチニナ。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3FThはこらえて決める。3Lz+2T+2Tはなんとか成功。リフト二つはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3F成功、全ジャッジが加点1〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜3。PCoSpと最後のFiDsはレベル3で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点ほぼ2〜3。技術点最高の60.51、演技構成点2番目の58.96、合計119.47は自己ベスト更新でフリー1位、総合184.37で惜しくも2位。
 5番滑走でパンフィロワ・リロフ組(露。16、18)。曲は「No One Ever Called Me That」。振付はマラフェエフ他。優勝を意識したのか、実力を見せられず。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点4〜5。安全策か2Sで決める。全ジャッジが加点1〜3。3LoThは高すぎたのか下りたのに痛そうに転倒。2A+1Eu+2Sも安全策か。基礎点は5.1しかない。リフト二つとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜5、3Liは加点ほぼ4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3FThは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の55.53、演技構成点最高の61.9、転倒の減点1、合計116.43でフリー2位、からくも総合185.23で優勝。順位がわかると女性はすごくホッとしていた。
 最終滑走でアカンテワ・コレソフ組(露。17,18)。曲はピンク・フロイド「Shine On You Crazy Diamond」。振付はペチェルスカヤ。逆転優勝を意識したのか。冒頭の3Twはよかった。レベル3だが全ジャッジが加点2〜5。3FThもこらえて立つ。3S<+1Eu<<+2Sでは男性が、3Tでは女性がミス。3LoThはほぼ全ジャッジが加点2〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3て全ジャッジが加点2〜3。ChSqは曲想を十分には表せず。技術点4番目の55.01、演技構成点も3番目の58.03、合計113.04でフリー4位、総合179.68で3位。キスアンドクライで表彰台確保がわかるとやや顔が緩んだ。

 <アイスダンス>6組出場。うち3組がロシア。今季のパターンダンスはティータイムフォックストロット(TTF)。1番滑走でクダイデルディエワ・フィラトフ組(露。17,20)。2019年春に組換え。女性は昨季世界ジュニア3位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は映画「ララランド」より「City of Stars」など3曲。振付はニコライ・ニコノフ他。とても今季組換えとは思えない。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1TTFはレベル2でNNYY。2TTFはレベル3でYYNY、加点1〜3。CuLiはレベル4に加点2〜3。SqTwは速くてすごくよく合っていて、男女ともレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル2で加点2〜3。技術点4番目の34.94、演技構成点も4番目の30.13、合計65.07でRD4位。
 2番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。16,20)。女性はアメリカ出身。2018年に組換え。昨季国内ジュニア9位。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Aristocats」より3曲。振付・コーチともシュピルバンド他。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点。1TTFはレベル2でNYNY、2TTFもレベル2でYYNN。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点。しかし最後のDiStはレベル1で全ジャッジが加点。技術点最低の30.95、演技構成点も最低の28.94、合計59.89でRD6位。
 3番滑走でシャナエワ・ナリズニー組(露。16,20)。昨季国内ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「ボニーとクライド」。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1TTFはレベル2でNYYY<、加点1〜3。<は4拍に足りていないということらしい。2TTFもレベル2でYYNN、加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点3番目の35.23、演技構成点2番目タイの30.98、合計66.21でRD3位。

 4番滑走でドゥムジオ・ルメルシエ組(仏。17,20)。昨季世界ジュニア8位。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Ain't Misbehavin」より「Your Feet's Too Big」他。振付・コーチともアリベール=ナルス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の1TTFはレベル2でYYNN。2TTFもレベル2でYNNY、加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。MiStはレベル2で加点1〜3。最後のSlLiはレベル4で加点2〜3。技術点5番目の33.16、演技構成点も5番目の29.68、合計62.84でRD5位。
 5番滑走でニューエン・コレズニク組(米。17.18)。男性はウクライナ出身。昨季全米ジュニア2位、世界ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「アラディン」。振付・コーチともシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2だが加点ほぼ3〜4。1TTFはレベル2でNYNY、加点2〜3。2TTFはレベル3でYNYY、加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点2番目の36.63、演技構成点最高の32.09、合計68.72でRD2位。
 最終滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョージア。18,20)。男女の身長差24pでペアのよう。二人ともロシア出身。昨季世界ジュニア6位。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Dream A Little Dream Of Me」他。振付はニコライ・ニコノフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。1TTFはレベル3でYYNY、加点1〜3。2TTFもレベル3でYNYY、加点2〜3。最後のStaLiはレベル4に加点1〜4。技術点最高の37.78、演技構成点2番目タイの30.98、合計68.76は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。1番滑走でデイヴィス・スモルキン組(露。16,20)。曲は「Always Watching You」他。振付はシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点。しかし特徴がなく印象が弱い。冒頭のSyTw男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。CiStはレベル2。リフト二つとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ2〜3。OFStは男女ともレベル2。ChStは加点1〜3、最後のChLiは加点2〜3。ジュニアのフリーは、リフトとコレオ要素が一つずつ少ない。技術点5番目の48.84、演技構成点最低の43.48、合計92.32でフリーも6位、総合152.21で6位。
 2番滑走でドゥムジオ・ルメルシエ組(仏。17,20)。曲は「カルメン」より2曲。ドラムが不規則な変な編曲。振付はアリベール=ナルス。女性のスカートはスカイブルー。OFSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。CoSpはレベル2ととりこぼし。リフト二つはレベル4。うちSlLiは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは所来レベル1、男性レベル2。ChStはスパニッシュには見えなかったが、変わった動きで加点2〜4。技術点最低の48.59、演技構成点5番目の44.83、合計93.42でフリーも5位、総合156.26で5位。
 3番滑走でクダイデルディエワ・フィラトフ組(露。17,20)。曲は「Sign of the Times」。振付はニコノフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。OFStは男女ともレベル2で加点1〜3。CiStはレベル1だが加点2〜3。コレオ要素二つは加点ほぼ2〜3。RoLi+StaLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。ノーミスで逆転表彰台とかと思ったが、一歩及ばず。技術点3番目の51.25、演技構成点4番目の46.71、合計97.96でフリーも4位、総合163.03で4位。3位と1.19差。

 4番滑走でシャナエワ・ナリズニー組(露。16,20)。曲は「リバー」。振付はサマルスカヤ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは女性はレベル4、男性がレベル3、加点1〜4。SlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点2〜4。OFStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。コレオ要素二つは加点2〜4。ChSlで女性が横転したのはここだったか。CoSpはレベル4でほぼ加点1〜3。最後のDiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の50.95、演技構成点3番目の47.06、合計98.01でフリーも3位、総合164.22で3位。
 5番滑走でカザコワ・レヴィヤ組(ジョージア。18,20)。曲は「In the End」。振付はニコノフ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点2〜3。CoSpとSlLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4。リフトの加点は3〜4。ChStは加点3〜5。OFStは男女ともレベル2で加点2〜4。最後のChLiは加点3〜4。技術点最高の56.51、演技構成点2番目の49.63、合計106.14でフリーも1位、総合174.9は自己ベスト更新で優勝。
 最終滑走でニューエン・コレズニク組(米。17.18)。曲はラフマニノフ「Pianco Concerto No.2」。振付はシュピルバンド。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。全体に速い。冒頭のStaLiはすばらしく、加点3〜5。OFStは男女ともレベル2で加点3〜4。CuLiはレベル4で加点3〜5。CiStはレベル2で加点2〜3。CoSpはレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。うち最後のChLiは加点3〜5。技術点2番目の56.113、演技構成点最高の49.89、合計106.02は自己ベスト更新でフリーも2位、総合174.74も自己ベスト更新、0.16差で2位。

フィギュアスケート (2020.1/18,22,23)

ジュニアGPファイナル (2019.12/5〜8 トリノ) GPシリーズ

 <男子シングル>6人出場。日本からは鍵山(15)と佐藤(16)。他にロシアからモザレフ、グメンニク、サムソノフ、地元イタリアからグラスル。
 1番滑走でサムソノフ(露。14)。身長140p。昨季国内ジュニア優勝。今季ジュニアGPシリーズ3位と優勝。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はグレイヘンガウス。エテリ組。冒頭の3Aで転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。今季課題の3Loは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちスピン三つは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜4。ノーミスでなかったせいか、キスアンドクライはコーチともども厳しい顔。技術点2番目の41.47、演技構成点も2番目の37.28、転倒の減点1、合計77.75でSP2位。
 2番滑走で佐藤(15)。昨季全日本ジュニア2位、今季ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「Arrivee des Camionneurs」。振付は佐藤操他。CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは余裕があり、加点1〜3。3Lz+3Tも決め、加点1〜3。CCSpはレベル2。スピードが出ず回転不足。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜4。StSqはレベル2で加点1〜3。ほぼノーミスで終え、技術点3番目の41.32、演技構成点5番目タイの35.93、合計41.32でSP3位。
 3番滑走で鍵山(15)。昨季全日本ジュニア5位、全日本シニア6位。今季ジュニアGPシリーズ優勝と2位。曲は「Piano Concerto "Fate" (from "Soho Crime") 」。振付は佐藤操。スケーティングは滑らかで速い。冒頭3Aのタイミングが狂い、ばらけて2A<<に。痛恨のミス。3Loは全ジャッジが加点2〜4。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz!+3Tはなんなく決めたように見えたが、!マーク。StSqはレベル2で全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点最低の34.01、演技構成点3番目の37.18、合計71.19でSPまさかの6位。

 4番滑走でグメンニク(露。17)。身長171pに成長。脚が長い。昨季国内ジュニア2位、世界ジュニア10位。今季ジュニアGPシリーズ優勝と2位。曲は「Je me souviens de nous」。振付はミロシュキン他。冒頭の3A<で転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のFSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の37.23、演技構成点5番目のタイの35.93、転倒の減点1、合計72.16でSP4位。
 5番滑走でグラスル(伊。17)。昨季国内シニア初優勝、世界ジュニア銅メダル。今季ジュニアGPシリーズ3位と優勝。曲はモーツァルト「Lacrimosa (Requiem)」。振付はブノワ・リショー。ゆっくりとした曲に乗って滑り出し、3A成功。全ジャッジが加点。続く3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lz!+1Tとなる痛恨のミス。第1がやや傾き第2がうまく跳べず。FSSpはレベル3。技術点5番目の34.95、演技構成点4番目の37.0、合計71.95でSP5位。キスアンドクライではずっと暗い顔。
 最終滑走でモザレフ(露。16)。昨季国内ジュニア11位。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「I Will Never Forget You - Juno and Avos (Rock Opera)」。振付はコスチェエフ他。CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。スケーティングがしっかりしている。冒頭の3Loは加点2〜4。続く3Aは加点3〜4。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点2〜4。あと二つのスピンはレベル4。うちFSSpは加点1〜3。技術点最高の44.77、演技構成点も最高の37.68、合計82.45でSP1位。

 フリー。1番滑走でグラスル。曲は「Nocturnal Animals」。振付はブノワ・リショー。地元の重圧に負けた感じ。出てきただけで満場の拍手喝采。冒頭の4Lz転倒。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3F!+3Tは決める。しかし3A<は両足。CSSpとStSqはレベル2。1.1倍になる3Lzはステップアウト気味。しかも2Aでまた転倒。ここは本来3連続だった。3Lz+3T<はなんとか決める。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。こんな出来でもスタンドは拍手。技術点最低の55.99、演技構成点も最低の69.72、転倒の減点2、合計123.71でフリー6位、総合195.66で6位。
 2番滑走で鍵山(15)。曲は映画「タッカー」より3曲。振付は佐藤操。冒頭で4T+2Tあっさり成功、全ジャッジが加点3〜4。続く3Fも全ジャッジが加点3〜4。惜しくも2本目の4Tは軸が傾き転倒。しかしすぐ3A+1Eu+2Sを決め、全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3T、3Lz、3Loは全て成功、全ジャッジが加点3以上。うち3F+3Tは加点4。技術点3番目の80.96、演技構成点4番目の75.94、転倒の減点1、合計155.9でフリー3位、総合227.09で惜しくも4位。
 3番滑走でグメンニク(露。17)。曲は「オペラ座の怪人」。振付はミハイロフ他。冒頭の4Lz<<は転倒。4S<はこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。3A<はステップアウトの上、交互に片手付き。3Loは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところに連続ジャンプ三つ。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Lo<はアンダーローテーション。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。背が伸びてジャンプに苦労しているのか、怪我でもあるのか。技術点5番目の68.88、演技構成点も5番目の72.58、転倒の減点2、合計140.46でフリー5位、総合212.62で5位。

 4番滑走でサムソノフ(露。14)。曲は「Per Te」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の3Aはこらえる。第2付かず。続く4Lzはオーバーターン。2本目の3Aは手付きで第2付かず。2Aは決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzはこらえたが、3F+1Eu+3Sと3Lz+3Tは全ジャッジが加点。うち3連続は加点2〜4。連続ジャンプを二つしか跳べず。技術点4番目の76.28、演技構成点3番目の76.16、合計152.44でフリー4位だが、総合230.19で3位を確保。
 5番滑走で佐藤(15)。曲は「ロミオとジュリエット」。振付は佐藤操。すばらしいノーミスの演技。全要素にほぼ全ジャッジが加点。なんと冒頭で3本の4回転を決める。4Lzは加点2〜4。4T+3Tは加点1〜3。ソロの4Tは加点3〜5。FCCoSpはレベル3で加点ほぼ1〜3。3A+2Tも加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3A、3F+1Eu+3S、3Loは全てきれいに成功。うち3Aは加点2〜4。StSqはレベル2だが加点2〜3。技術点ダントツの98.22、演技構成点最高の79.64、合計177.86は自己ベスト更新でフリー1位、総合255.11も自己ベスト更新で逆転優勝。キスアンドクライで得点を見た、日下コーチの方が先に跳び上がった。優勝インタビューは、元ペアスケーターのホタレックさん。尊敬する選手は羽生で、ほしいものはと聞かれてパンダが好きと答えていた。演技中も顔が付いていないが、表彰台でもっと笑えばいいのに。
 最終滑走でモザレフ(露。16)。曲は「Lost in Blue」他。振付はルニン他。冒頭で4T+2Tとソロの4Tを決める。全ジャッジが加点。ソロの4Tは加点ほぼ3。3Loも全ジャッジが加点2〜4。しかし3A+3Tでステップアウト。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A<で転倒。これで優勝はなくなった。3Lz+1Eu+3Sと3Fは全ジャッジが加点2〜3。CSSpのみレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の81.61、演技構成点も2番目の78.42、転倒の減点1、合計159.03は自己ベスト更新でフリー2位、総合241.48も自己ベスト更新で2位。

 <女子シングル>6人出場。ロシアから4人。ワリエワ、シニツィナ、ウサチェワ、ワシリエワ。他はアリサ・リウ(米)、イ・ヘイン(韓国)。
 1番滑走でワリエワ(露。13)。エテリ組。昨季はノービスか。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「Spiegel im Spiegel」他。振付はグレイヘンガウス他。冒頭の3Loは軸が曲がったが、こらえた。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは、加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜4。ジャンプにキレがあり、うまい。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点5番目の38.28、演技構成点最高の30.74、合計69.02でSP4位。3位とは0.38差、1位とも2.17差。
 2番滑走でウサチェワ(露。13)。エテリ組。昨季はノービスか。今季ジュニアGPシリーズ2位二回。曲は「Please Don't Make Me Love You」。振付はグレイヘンガウス他。この年で演技に顔が付いていて表現力がある。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜4。続く3Loは加点3。ワリエワに比べて慎重に跳んでいる。スピン三つはレベル4で加点3以上。うち最後のLSpは加点4〜5。1.1倍になる3F+3Tは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3。技術点2番目の39.67、演技構成点2番目タイの30.48、合計70.15でSP2位。
 3番滑走でアリサ・リウ(米。14)。昨季全米シニア優勝。今季ジュニアGPシリーズ優勝二回。曲は「Don't Rain on My Parade」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+3Tをあっさり決め、加点1〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5。2Aは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Loは加点2〜3。実に楽しそうに滑っていた。技術点最高の41.01、演技構成点4番目の30.18、合計71.19は自己ベスト更新でSP1位。

 4番滑走でワシリエワ(露。16)。昨季国内ジュニア6位。今季ジュニアGPシリーズ3位と2位。曲は「Tron: Legacy」他。振付はセルゲイ・ウェルビロ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。打ちStSqは加点2〜4。3Loは後半に入らず1.1倍にならないが、加点2〜4。全体にあまり加点が取れず。技術点4番目の38.67、演技構成点最低の29.4、合計68.07は自己ベスト更新でSP5位。得点が伸びず、暗い顔。
 5番滑走でシニツィナ(露。15)。昨季国内ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ2位と優勝。曲は「Alfonsina Y El Mar」。振付はカナエワ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Loはほぼ加点2〜4。続く2Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点3番目の38.92、演技構成点2番目タイの30.48、合計69.4でSP5位。1位から5位までは4点以内。
 最終滑走でイ・ヘイン(韓国。14)。昨季国内シニア3位、世界ジュニア8位。今季ジュニアGPシリーズ。曲は「ノクターン」。振付はスコット・ブラウン他。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。2Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最低の35.68、演技構成点5番目の29.71、合計65.39でSP6位。

 フリー。1番滑走でワシリエワ(露。16)。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」。振付はボンダレンコ他。覇気のない演技だった。冒頭の2Aはよかった。全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lzはステップアウト。第2付かず。2A+1Eu+3Fは成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。3Sは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで予定通りソロの3Lzを跳び、リピートの減点。3F+3Tを連続ジャンプにしたが、プラマイでマイナスでは。3Lo<+2Tは予定通りだが第1がアンダーローテーション。StSqは笑顔なくレベル2で全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の59.44、演技構成点も最低の56.86、合計116.3でフリー6位、総合184.37で6位。
 2番滑走でイ・ヘイン(韓国。14)。曲は「Riverdance - Firedance」。振付はイージ・シン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo、3F、2Aとほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2A+3Tと3F+2T+2Lo、ソロの3Sを決める。うち2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。ノーミスで終え、コーチともども笑顔。技術点3番目の69.12、演技構成点4番目の59.87、合計128.99でフリー4位と挽回、総合194.38で5位。
 3番滑走でワリエワ(露。13)。曲は「Exogenesis Symphony Part 3 "Redemption"」。振付はグレイヘンガウス他。4回転なし。高速ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。二つ目も2Aなのでそのうちどちらか3Aにするのかも。3Loと3F+2Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちスピン二つは加点3〜5。1.1倍になるところに3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、ソロの3Lzを並べ33点以上稼ぐ。うち3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。技術点最高の75.87、演技構成点も最高の62.58、合計138.45でフリー1位、総合で逆転優勝。キスアンドクライではエテリコーチも含めみんな笑顔。

 4番滑走でシニツィナ(露。15)。曲は「Om Asa Toma」他。お経のような変な歌詞とメロディー。振付はノビチキナ他。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Fは加点2〜3、3Loは加点1〜4。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4、StSqも全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になるところに3Lz+1Eu+3Sと3Lz+2T、3F+3T<を並べた。ここで30点以上稼いだ。技術点5番目の66.9、演技構成点も5番目の59.87、合計126.17でフリー5位だが、総合195.57で4位に浮上。
 5番滑走でアリサ・リウ(米。14)。曲は「Illumination」。振付はローリ・ニコル。冒頭で高難度のジャンプを連発したが、3本にアンダーローテーション。冒頭の3Aは転倒扱い、4Lz<+3Tと4Lz<、3A<+2Tはとにかく下りた。後半はノーミスで全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lo、3Lz+1Eu+3S、3Fは全てきれいに成功。うち3Lz+1Eu+3Sは加点ほぼ2〜3。技術点2番目の74.4、演技構成点3番目の60.06、合計133.46でフリー2位、総合204.65で2位。優勝できなかったが、表彰式のときもずっと笑顔。アンダーローテーションを一つ減らせば優勝できたか。全米シニアではこんなに詰め込まなくても連覇は固い。
 最終滑走でウサチェワ(露。13)。曲は「Je suis malade」。振付はグレイヘンガウス他。衣装は赤。冒頭の2Aはスピード、幅、前後の振付ともすばらしく全ジャッジが加点3〜5。3Lz+2Tと、3Lo、二つ目の2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところでミス。3Lz+1Eu+3Sはステップアウトし片手付き。3F+3Tはオーバーターン。3Fはなんとか成功。年齢離れした優雅さがある。技術点4番目の68.16、演技構成点2番目の62.06、合計130.22でフリー3位、総合200.37で3位。

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フィギュアスケート (2020.2/3,11,16)

GPファイナル ペア・アイスダンス (2019.12/5〜8 トリノ) GPシリーズ

 <ペア>6組出場。スイ・ハン組(中)、ペン・ジン組中)、ボイコワ・コズロフスキ組(露)、ミーシナ・ガリアモフ組(露)、パブリチェンコ・コディキン組(露)、ムアタワーズ・マリナロ組(加)。タラソワ・モロゾフ組は、補欠。ロステレコム杯で優勝できなかったのが響いた。ロシアはもう新旧交替か。
 1番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア5位、世界ジュニア金メダル。今季フランス杯優勝、NHK杯3位。曲は「Je suis malade」。振付はペチャスカヤ。細かいところの動きが合っていない。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜3。3FThは成功、加点2〜4。3Sも決め、加点2〜3。5RLiとStSq、FCCoSpとBiDsはレベル4、うち5RLiは加点2〜4、StSqは加点ほぼ2〜3。スピンはVマークの上、ずれていてマイナス評価。技術点4番目の39.86、演技構成点最低の31.62、合計71.48でSP4位。

 2番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。昨季国内シニア4位、欧州選手権5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも2位。曲は「The Storm」。振付はタラソワ他。軽やかだった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点1〜4。3Twはレベル4で加点2〜4。5ALiとCCoSpもレベル4で加点1〜4。3LoThは加点ほぼ3〜4。StSqとBiDsもレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。技術点最高の42.5、演技構成点5番目の32.66、合計75.16でSP3位。
 3番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。17,19)。2017年世界ジュニア銀メダル。昨季国内シニア3位、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。今季スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝。曲は「マイウェイ」。振付はベステミアノワ他。全体が安定していた。冒頭の3Sはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3FThはしっかり成功、全ジャッジが加点3〜4。BiDsと5RLi、StSqとFCCoSpはレベル4でスピン以外は全ジャッジが加点。うちBiDsは加点ほぼ3〜4、StSqは加点2〜4。スピンは二人の距離が離れ過ぎ。技術点2番目の42.48、演技構成点2番目の34.17、合計76.65でSP2位。

 4番滑走でペン・ジン組(中。22,25)。昨季GPファイナル2位、国内優勝、四大陸銅メダル、世界選手権4位。今季スケートアメリカ優勝、中国資生堂杯2位。曲は「アレグリア」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはやや乱れた。3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3LoThは着氷時にフリーレッグがタッチあり。BiDsとCCoSpはレベル3。うちBiDsはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと5RLiはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。大きなミスはなかったが、ロシア勢がジャンプでミスしないので、ジャンプ意外はレベル4をとらないと。技術点5番目の36.44、演技構成点4番目の33.23、合計69.67でSP5位。予想外の順位にキスアンドクライではかなり厳しい顔。
 5番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。昨季国内優勝、四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ、NHK杯とも2位。曲は「Love On the Brain」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3。女性を上下逆さにしてから投げる3LoThで転倒。前動作がやや荒っぽかった。BiDsはレベル4で加点1〜4。3Tは男性がステップアウト。5ALi、CCoSpと最後のStSqはレベル4にほぼ全ジャッジが加点でそろえた。うちリフトとStSqは加点ほぼ2〜3。技術点最低の34.64、演技構成点3番目の33.44、転倒の減点1、合計67.08でSP6位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。昨季四大陸、世界選手権とも金メダル。今季中国資生堂杯、NHK杯とも優勝。曲は「Blues Deluxe」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはしっかり成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3FThは片手付き。目立ったミスはこれくらい。3TwとStSq、BiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4、3Twは加点2〜4。FCCoSpはレベル3。最後の5RLiはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の40.5、演技構成点最高の37.0、合計77.5でSP1位。2位とあまり差がつかず、キスアンドクライでは厳しい顔。

 フリー。1番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3S+2T+2Tは二人のタイミングはややずれたが決める。3LoThはきれいに成功。リフト三つとPCoSp、BoDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちBoDsは加点1〜4。3Tも成功。しかし、3SThは女性はきちんと着氷したのに男性が前のめりに転倒。こういうのはあまり見ない。技術点3番目の65.0、演技構成点も3番目の66.91、転倒の減点1、合計130.91でフリー4位、総合197.99で5位。
 2番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。曲は「The Master and Margarita」。振付はコモロフ。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3FThも決まり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3S+1Eu+3S<<は第3で女性がダウングレード。3Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。5BLiとBoDsはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThも成功、全ジャッジが加点ほぼ3。スピードはなく、慎重に技を決めた。技術点最高の67.27、演技構成点5番目の64.38、合計131.65でフリー3位、総合203.13で逆転3位。
 3番滑走でペン・ジン組(中。22,25)。曲は「Cloud Atlas」より3曲。振付はローリ・ニコル。冒頭は2Sでそろえ、成功、全ジャッジが加点。3T+2Tも決まり、全ジャッジが加点2〜3。3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3LoThは女性がひざでこらえて成功、全ジャッジが加点1〜3。BoDsと最後の4Liはレベル3で全ジャッジが加点。うち4Li3は加点2〜4。PCoSpとあと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。技術点2番目の66.2、演技構成点も2番目の68.4、合計134.6でフリー1位、総合204.27で逆転2位。

 4番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。曲は「Adagio for Tron from "Tron: Legacy"」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭要素に入る前、女性のかかとが引っかかって転倒。しかし、3Fは成功。3T+2T+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3と、滑り出しはまあ順調だった。3Twはレベル3とれたが、GOE-2〜0。3FThは投げが低くて転倒。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。FoDsはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは成功、全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の60.9、演技構成点最低の60.69、転倒の減点2、合計119.59でフリー6位、総合194.75で6位。
 5番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は007シリーズ「The Writing On The Wall」。振付はボブリン、モロゾフ他。冒頭の3Sは全ジャッジが加点ほぼ3〜4と上々の滑り出しに見えたが、3T+1T+2T<では女性の第2が1回転に。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。4Liはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3FThは片手付きだがGOEはほぼ全ジャッジが加点。BoDsはレベル2。高すぎたらしい。風車のような動きのあるChSqは全ジャッジが加点2〜4。3LoThはステップアウト。5ALiは回転不足で下ろしてしまう。5RLiとPCoSpはレベル3。技術点最低の58.55、演技構成点4番目の66.64、合計125.19でフリーまさかの5位、総合201.84で4位。メダルを逃す。それにしても波乱の多いファイナルだった。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。3連続の予定だったが、男性が第2でステップアウト、3T+2T<<+COMBOに。3SThはしっかり決め、全ジャッジが加点4〜5。BoDsもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。PCoSpはレベル3でVマーク。ソロジャンプは男性が2Sに。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点ほぼ3〜4。3FThは幅があり、全ジャッジが加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。5RLiはめずらしくレベル2だが全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の63.12、演技構成点最高の71.07、合計134.19でフリー2位、総合211.69で初優勝。優勝はしたが、内容が悪く、キスアンドクライではほっとした後みんな渋い顔。

 <アイスダンス>6組出場。パパダキス・シゼロン組(仏)、シニツィナ・カツァラポフ組(露)、ステファノワ・ブキン組(露)、ギレス・ポワリエ組(加)、ハベル・ドナヒュー組(米)、チョック・ベイツ組(米)。
 1番滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。今季スケートアメリカ、NHK杯とも2位。曲は映画「ムーランルージュ」より「Your Song」他。振付はサマルスカヤ。その他のリズムはブルース。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル2でNNYY。加点は2〜3。PStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。MiStはレベル2だが加点2〜4。最後のCuLiはレベル4に加点3〜5。基礎点32.27で全体の加点11点以上。技術点4番目の44.14、演技構成点5番目の37.0、合計81.14でRD5位。

 2番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。今季スケートカナダ優勝、ロステレコム杯2位。曲は「Entr'acte, Tap Your Troubles Away」。振付はキャロル・レイン他。その他のリズムはマーチとフォックストロット。なんだか固かった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStはレベル2だが加点2〜4。1FSはレベル2でNYNY。加点1〜3。PStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。基礎点32.27で前の組と同じなのに加点が少ない。技術点最低の42.93、演技構成点も最低の36.6、合計79.53でRD6位。
 3番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。今季フランス杯、中国資生堂杯とも2位。曲は「Too Darn Hot」。振付はデュブレイユ。その他のリズムはブルースとスイング。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点3〜5。1FSはレベル3でNYYY、加点2〜4。PStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のDiStはレベル2だが加点2〜5。技術点3番目の44.72、演技構成点5番目の36.95、合計81.67でRD3位。

 4番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。今季中国資生堂杯、ロステレコム杯とも優勝。曲は「雨に歌えば」。その他のリズムはスロー・フォックス。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStは途中のツイズルで男性がよろめき、レベル2で加点1〜3。1FSはレベル2でNYNY。加点2〜4。PStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。ここも基礎点32.27だが、全体の加点は11点以上。技術点5番目の44.0、演技構成点3番目の37.51、合計81.51でRD4位。
 5番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。24,24)。今季フランス杯、NHK杯とも優勝。曲は「Fame」他。振付はアグノエル。リズムはディスコとブルース。冒頭の1FSはレベル3でNYYY、全ジャッジが加点3〜4。PStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点3〜5。男女が背中合わせでイーグルするのは難しそうだが。しかし次のMiSt途中で女性が珍しくつまづき、レベル2。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のStaLiはレベル4に加点4〜5。技術点最高の45.52、演技構成点も最高の38.31、合計83.83でRD1位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。今季スケートアメリカ優勝、スケートカナダ2位。曲は「My Heart Belongs to Daddy」他。振付はデュブレイユ他。その他のリズムはジャイブとウエストコーストスイング。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。MiStはレベル2だが加点3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜5。1FSはレベル3でNYYY、加点2〜4。最後のPStは男女ともレベル3で加点2〜5。技術点2番目の45.12、演技構成点も2番目の37.6、合計82.72でRD2位。

 フリー。1番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。曲は「Both Sides Now」。振付はキャロル・レイン他。衣装は男女とも淡いオレンジ色に銀色の四角いものが付いている。RDよりよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CoSpとロングリフトはレベル4。うちリフトは加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点2〜5。DiStもレベル3で点2〜4。コレオ要素三つはいずれも加点3〜5。SlLiはかがんだ男性の背中に女性が水平に乗る変わった姿勢。レベル4で加点2〜5。技術点4番目の68.83、演技構成点最低の55.14、合計123.97でフリー4位、総合203.5で5位。
 2番滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。CoSpとリフト二つはレベル4。うちリフト二つは加点3〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。DiStはレベル2だが加点2〜4。ChTwは得意のすわった姿勢で加点3〜4。StaLiはレベル3で加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点3〜5。技術点5番目の67.9、演技構成点も5番目の55.84、合計123.74でフリーも5位、総合204.88で4位。
 3番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。ChSl以外の全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜5。リフト二つはレベル4でいずれも加点3〜5。ChSpは加点3〜5。SeStはレベル3で加点3〜4。ChStは加点3〜5。RoLiはレベル3だが加点3〜5。CoSpはなぜかレベル2だが加点3〜5。最後のChSlが転倒扱い。おそらく両膝をついたか。全体としてかなりいい出来に見えた。技術点最低の66.02、演技構成点2番目の56.86、転倒の減点1、合計121.88でフリー6位、総合203.39で6位。キスアンドクライでは逆転メダルをねらって初め笑顔だったが、順位を見て呆然とした顔。

 4番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。スケートアメリカの方が迫力はあった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のChSpは蛇っぽく加点3〜5。CuLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。RoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。CoSpもレベル4に加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStはレベル3だが加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点ほぼ4〜5。滑っているときの二人の脚がすごく近い。最後の女性が男性の伸ばした脚の上でののけぞりポーズも面白い。技術点2番目の72.29、演技構成点3番目の56.72、合計129.01は自己ベスト更新でフリー2位、総合210.68も自己ベスト更新で逆転2位。
 5番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Danny」他。振付はデュブレイユ。相変わらずどこが要素かわからないほど滑らか。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。リフト三つとCoSpはレベル4で加点4〜5。うちSlLiは加点5。ChStも加点4〜5。SyTwはただカーブを滑っていくようで男女ともレベル4で加点4〜5。CiStはレベル3で加点4。OFStは男女ともレベル3で加点4〜5。ChSlも加点4〜5。最後のChLiのみ加点ほぼ4〜5。技術点最高の76.75、演技構成点も最高の59.27、合計136.02でフリーも1位、総合219.85で優勝。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。曲は「A Star is Born」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜5。SeStはレベル2だが加点3〜5。リフト三つもレベル4。うちリフト二つが加点3〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。最後のコレオ要素三つはいずれも加点3〜5。技術点3番目の68.93、演技構成点4番目の56.28、合計125.21でフリー3位、総合207.93で3位。今季は今ひとつ。

フィギュアスケート (2019.12/10,11,12)

GPファイナル (2019.12/5〜8 トリノ) GPシリーズ

 <男子シングル>6人出場。日本からは羽生。他にチェン(米)、サマリン(露)、アリエフ(露)、エイモズ(仏)、金(中)。
 1番滑走でエイモス(仏。22)。今季フランス杯3位、NHK杯2位。曲はプリンス「The Question Of U」。振付はフォンタナ他。始める前、間違った音楽がかかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点2〜4。3Lz+3Tも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSq加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Aも加点3〜4。ノーミスで終え、ガッツポーズ。技術点2番目の52.5、演技構成点3番目の44.21、合計96.71は自己ベスト更新でSP3位。
 2番滑走で(中。22)。今季スケートアメリカ6位、中国資生堂杯優勝。曲は「First Light」。振付はローリ・ニコル。ジャンプが不調。冒頭の4Lzは3Lz<<となり転倒。う〜ん。この人が最初に成功させたのに。4T+3Tはなんとか第2を付けた。そして前半のうちに3Aを跳び、全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の40.1、演技構成点最低の40.57、合計80.67でSP6位。
 3番滑走でアリエフ(露。20)。今季スケートアメリカ3位、ロステレコム杯2位。曲は「Je Dors Sur Des Roses」。振付はグリンカ。かたかった。冒頭で4Lz+2Tを決める。続く4Tも成功。スピン二つとStSqはレベル3。スピンのトラベリングやStSqのスタンブルなどらしくない。1.1倍になる3Aもなんとか決める。最後のCCoSpだけはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。もう少しいい滑りができるはずだが。技術点4番目の47.22、演技構成点も4番目の41.56、合計88.78でSP4位。

 4番滑走でチェン(米。20)。今季スケートアメリカ、フランス杯とも優勝。曲は「La Boheme」。振付はシェイリン・ボーン。落ち着いている。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭で4Lzをきれいに決め、加点3〜5。3Aはやや力を入れて決めて加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSp4は加点3〜5。1.1倍になる4T+3Tもあっさり成功。加点1〜4。派手さはないが、ノーミス。技術点最高の63.13、演技構成点2番目の47.25、合計110.38は自己ベスト更新でSP1位。
 5番滑走でサマリン(露。21)。今季フランス杯2位、ロステレコム杯優勝。曲は「Blues for Klook」。振付はメクディエフ他。気合いの空回りか。冒頭の4Lzはステップアウトで片手付き。4F<+2Tは間にオーバーターン。よく第2を付けた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のStSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。技術点最低の39.82、演技構成点5番目の41.5、合計81.32でSP5位。
 最終滑走で羽生(24)。今季スケートカナダ、NHK杯とも優勝。曲は「Otonal」。振付はバトル。痛恨の4T転倒。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは、きれいに決め、加点ほぼ4〜5。3Aも幅があり、加点4〜5。次の4Tからの連続ジャンプは助走がいつもよりスピードがないようだった。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。技術点3番目の50.1、演技構成点最高の47.33、合計97.43でSP2位。1位とは約13点差。

 フリー。1番滑走で(中。22)。曲は「The Path of Silence」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzは軸が傾き、回ったが転倒。見ていても立てる感じがしない。4T+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。しかしソロの4Tは高さが足りずに転倒。3A+1Eu+3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqはやっただけ。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aと3Lz+3T、3Fは全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tは余裕があり加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の85.35、演技構成点5番目の77.42、転倒の減点2、合計160.77でフリー5位、総合241.44で5位。
 2番滑走でアリエフ(露。20)。曲は「The Sound of Silence」。振付はグリンカ。いったいどうしたのか。冒頭の4Lzは素晴らしかった。全ジャッジが加点2〜4。4Tは転倒。ここで足か靴を傷めたか。2本目をねらったが2Tに。なぜか3Fも転倒。動揺したのか、FCSpの入りでミスしてレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3A<は片手付き。3Lz+3Tはきちんと決め、全ジャッジが加点。3Lo+1Eu+3S<は第1が両足気味。StSqはレベル4だがもう足が動いていなかった。CSSpはレベル2だが全ジャッジが加点。しかし最後のCoSpの途中で転倒、無得点。終わったときからキスアンドクライでもずっと泣いていた。どこか傷めているのか。技術点最低の61.56、演技構成点も最低の73.7、転倒の減点4、合計131.26でフリー6位、総合220.04で6位。
 3番滑走でサマリン(露。21)。曲は「Good News」。振付はフェドチェンコ他。よく転倒せずにやりきった。冒頭で4Lz+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。4Fはステップアウト。4Tの予定が2Tにパンク。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは美しくはないが、加点2〜4。ほぼ全ジャッジが加点のChSqをはさんで3A+2Tを二回跳んだが、4Tのパンクがあったので、1.1倍になる方が3本目の2Tとなり無得点。3Lzは全ジャッジが加点3〜4、3Loも全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の84.43、演技構成点4番目の83.08、合計167.51でフリーも4位、総合248.83で4位。

 4番滑走でエイモス(仏。22)。曲は「Lighthouse」。振付はジマーマン他。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4T<は転倒。3A+2Tと3Loは成功。うち3Loは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点3〜4。1.1倍になる3Aと3Lz+1Eu+3S<、3Fほ決める。3連続以外の二つのジャンプは全ジャッジが加点3〜4。ChSqは大胆に動いて全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の90.34、演技構成点も3番目の89.58、合計178.92は自己ベスト更新でフリーも3位、総合275.63も自己ベスト更新で3位。キスアンドクライでコーチと抱き合って大感激。ていねいに滑り、きれいなジャンプを跳べば、4回転を何本も雑に跳ぶより高い得点が得られるという見本。フランス陣の表彰台は、ジュベール以来13年ぶりとか。
 5番滑走で羽生(25)。曲は昨季と同じ「Origin」。振付はシェイリン・ボーン。4回転を5本つめこみ、体力の限界に挑戦。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Loはきれいに決め、加点3〜5。続く4Lzは久しぶりに成功、加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル3だが加点3〜5。3Lzもしっかり成功、加点3〜4。なんとここから4回転3本。4Sは加点1〜4。1.1倍になる4T+1Eu+3F<は惜しくも第3がアンダーローテーション。その上4T+2Tを決め、ほぼ加点1〜3。最後のジャンプに3Aのシークエンスを跳ぶ予定が力尽きて1Aのみに。ChSqはフラフラなのに貫禄で加点3〜4。スピンの後の決めのポーズが保てず氷上に崩れた。技術点2番目の100.36、演技構成点も2番目の93.64、合計194.0でフリーも2位、総合291.43で2位。本人のコメントでは「ネイサンに勝てなくても何かをしたいと思い、4回転5本跳ぶことにした」らしい。試合後のインタビューでは「ジャンプばかり集中して表現まで手が回らなかった。早く練習したい」とのこと。フリーの日が誕生日だったらしい。
 最終滑走でチェン(米。20)。曲は「ロケットマン」より3曲。振付はデュブレイユ他。衣装が真っ黄色に。いったい何を表しているのか不明。難しいことをあっさり達成。羽生より難度の高い4回転を5本跳んで全要素に全ジャッジが加点。冒頭できれいな4F+3Tを跳び、加点ほぼ4〜5。続く4Lzはほぼ加点3〜4。4T+1Eu+3Sは加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のFCCoSpは加点2〜5。3Aはやや力を入手跳び、加点2〜5。StSqはレベル3で加点3〜4。1.1倍になるところで4Sと4Tを決め、いずれも加点3〜5。3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。ChSqは楽しそうに滑り、加点4〜5。技術点驚異的な129.14、演技構成点最高の95.78、合計224.92は世界最高更新でフリーも1位、総合335.3も世界最高更新で3連覇。

 <女子シングル>6人出場。日本からは紀平。他にシェルバコワ(露。15)、コストルナヤ(露)、トゥルソワ(露)、ザギトワ(露)、テネル(米)。
 1番滑走でコストルナヤ(露。16)。今季フランス杯、NHK杯とも優勝。曲は「November」他。振付はグレイヘンガウス他。すばらしいノーミス。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の3Aは美しく、解説の荒川もほめていた。加点3〜5。続く3Lzも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後の7 LSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tも余裕があり、第2は両手上げ。加点ほぼ4〜5。技術点最高の49.48、演技構成点2番目の35.97、合計85.45は世界最高更新でSP1位。
 2番滑走でトゥルソワ(露。15)。今季シニアデビュー、スケートカナダ、ロステレコム杯とも優勝。曲は「ペールギュント」より「Solveig's Song」他。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭で3A<に挑んだが転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Fは加点3〜4。スピン三つはレベル4で加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは加点1〜3。本来第2は3Loらしいが、第1でやや余裕がなく壁際にもなり「とっさに変えた」と荒川。StSqはレベル3で加点2〜4。技術点4番目の39.65、演技構成点最低の32.8、転倒の減点1、合計71.45でSP5位。
 3番滑走でシェルバコワ(露。15)。今季シニアデビュー、スケートアメリカ、中国資生堂とも優勝。曲は映画「The Perfume」より3曲。振付・コーチともグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは余裕があり、加点3〜4。3Fも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちスピン二つは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Loは加点1〜5と割れた。技術点2番目の43.72、演技構成点3番目の34.55、合計78.27は自己ベスト更新でSP3位。

 4番滑走で紀平(17)。今季スケートカナダ、NHK杯とも2位。曲は「Breakfast in Baghdad」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aはややスピード、高さとも低くすぐフリーレッグを着いた。3F+3T<で転倒。いかにも右足首が痛い感じ。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Loはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜5。あと二つのスピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは音楽に合わせた動きが多く加点3〜5。技術点最低の37.29、演技構成点5番目の34.42、転倒の減点1、合計70.71でSP6位。
 5番滑走でテネル(米。21)。今季スケートアメリカ2位、スケートカナダ4位。曲は「Mechanisms」他。振付はブノワ・リショー。なんとかノーミス。本当にメンタルが強い。冒頭の3Lz+3T<はころばずに耐えた。後の全要素に全ジャッジが加点。2Aはしっかり成功、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Fは加点ほぼ3〜4。技術点5番目の37.74、演技構成点4番目の34.46、合計72.2でSP4位。
 最終滑走でザギトワ(露。17)。今季フランス杯2位、NHK杯3位。曲は「Me Voy」。振付はグレイヘンガウス他。厳しい顔で出てきた。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Lz+3Lo成功、加点2〜4。2Aも決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点4〜5。StSqは加点3〜5。1.1倍になる3Fも成功、加点3〜5。エテリ組はみな、ルッツとフリップを跳び分けられるのが強み。技術点3番目の43.14、演技構成点最高の36.46、合計79.6でSP2位。

 フリー。1番滑走でテネル(米。21)。曲は「Cinema Paradiso」。振付はブノワ・リショー。新しくした白い衣装がしゃれている。ほぼノーミス。後半の回転不足のジャンプ二つ以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ3〜4。2A二つとその間の3Sもきれいに決める。2A二つは加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点2〜4。1.1倍になるところで二つ目の3Lz+3T<と3F<+2T+2Loにアンダーローテーション。3Loは加点ほぼ2〜3。ChSqは加点2〜4。最後のCCoSpはレベル3だが加点3〜4。終わりのポーズも決まってガッツポーズ。技術点71.65、演技構成点68.33、合計139.98でフリー5位、総合212.18で5位。
 2番滑走で紀平(17)。曲は「International Angel of Peace」。振付はトム・ディクソン。冒頭で4Sに挑戦、回ったが転倒。続けて3A<+2Tを決める。3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点2〜5、最後のLSpは加点3〜4。前半にもう一つ3A成功、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tと2A+1Eu+3Sはしっかり決め、ほぼ全ジャッジが加点。うち2A+1Eu+3Sは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Loもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点77.9、演技構成点3番目の68.86、転倒の減点1、合計145.76でフリー4位、総合216.47で4位。SPの体調不良は、時差調節のミスだったらしい。
 3番滑走でトゥルソワ(露。15)。曲は映画「Game of Thrones」より「The Night King」他。振付はグレイヘンガウス他。4回転5本に挑む。冒頭の4Fは全ジャッジが加点ほぼ3。女子選手世界初の成功。次の4Sの予定が2Sに。しかし、最も難しいとされる4Lzは軽々と決め、全ジャッジが加点3〜5。2A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。ChSqは得意のクリムキンイーグルも決まり全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になるところで4T+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点2〜4。恐れ入る。4T<はいかにも疲れたらしく転倒。それでも3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の96.8、演技構成点最低の65.93、転倒の減点1、合計161.73でフリー3位、総合233.18で3位。うーんこれだけ4回転を跳んでもトップにはなれない。

 4番滑走でシェルバコワ(露。15)。曲は「Six Gnossiennes: Gnossienne No.1」と「火の鳥」。振付はトゥトベリーゼ他。この選手も4回転3本跳ぶ。冒頭で楽々と4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜4。続く4Fは回ったのに、かかとにかかり転倒。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2本目の4Lz<はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqとFCCoSpは加点2〜5。一つ目のスピンの後で衣装替え、火の鳥になる。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+1Eu+3S、3Lzはミスなく成功。3Lz+3Loは第1の軸が少し曲がっていたのに、しっかり3Loを付けたのはすごい。3連続と3Lzは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の94.52、演技構成点も2番目の69.13、転倒の減点1、合計162.65は自己ベスト更新でフリー1位、総合240.92も自己ベスト更新で2位。
 5番滑走でコストルナヤ(露。16)。曲は「The Meadow」。振付はグレイヘンガウス他。完璧で言うことなし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A+2Tとソロの3Aを決める。二つ目の3Aは余裕があり加点3〜4。2Aも加点2〜5。3Loは加点3〜5。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点3〜5。StSqはレベル3だが、深いエッジで曲想をよく表現していて加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3F+3T、3F+1Eu+3S、3Lzを美しく決める。うち3F+3Tは加点3〜5、3F+1Eu+3Sは加点2〜5。ChSqも加点2〜4。技術点3番目の88.87、演技構成点最高の73.27、合計162.14は自己ベスト更新でフリー2位、総合247.59も自己ベスト更新で初優勝。キスアンドクライでエテリコーチとにこにこ笑っていた。
 最終滑走でザギトワ(露。17)。曲は「The Feeling Begins」他3曲。振付はグレイヘンガウス他。クレオパトラの世界を表現。しかしジャンプが不調で、表現力が活かせず。冒頭、最も得点源の3Lz+3Lo<<がダウングレード。2A<で転倒。第2付かず。3S<もアンダーローテーション。二つ目の2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz<+3T<と3F<+2T+2Loはアンダーローテーションで減点評価。3Fは成功。技術点最低の57.84、演技構成点4番目の68.79、転倒の減点1、合計125.63でフリー6位、総合205.23で6位。SP2位でもこの凋落。

フィギュアスケート (2019.12/7)

全日本ジュニア選手権 (2019.11/15〜17 新横浜)

 フジテレビでは、地上波で女子、BSで男子をやったらしい。地上波が1時間55分で、BSは2時間だったので、ダイジェストと完全版かと思い、地上波を録画しなかったので今年は女子を見逃した。

 <男子シングル>29人出場。フリーには24人が進む。
 19番滑走でSP4位の本田ルーカス剛史。曲は映画「007」シリーズより。冒頭3Aの予定が1Aにパンク。次の連続ジャンプを3Aに変えたが転倒。3Loは成功。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3Lz+3Tと2A+3T+2T、3Lz+2Tを決めてリカバリーも。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。技術点6番目の59.81、演技構成点7番目の61.8、転倒の減点1、合計120.61でフリー6位、総合194.75で3位。全日本へ。
 20番滑走でSP5位の三宅星南。曲は「ラストサムライ」。冒頭4S<に挑んだが転倒。3A<+2Tをなんとか決める。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも成功。CCSpはレベル2。3A<は転倒。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはステップアウトで片手付き。3Fもなんとか成功。CCoSpはレベル3。StSqは見るからに苦しそうでレベル2。最後の3Lo<<は両足。昨年急に背が伸びてまだ苦しんでいる。これでは4回転どころではない。なんとか復活してほしいが。技術点10番目の52.23、演技構成点9番目の59.8、転倒の減点2、合計110.03でフリー11位、総合180.56で7位。全日本は逃す。
 21番滑走でSP6位の壺井。昨年優勝。今季は怪我に苦しんだらしい。曲は「前奏曲」。冒頭で3A+2Tとソロの3Aをきれいに決める。いずれも全ジャッジが加点。3Fはこらえた。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2。3Loもこらえる。1.1倍になるところで2Aの予定がばらけて1Aに。3Lz!+1Eu+3Sはステップアウト。3Lo<+2Tはなんとか。あと二つのスピンはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2。技術点5番目の60.04、演技構成点5番目の63.9、合計123.94でフリー3位、総合192.77で4位。全日本へ。

 22番滑走でSP1位の鍵山。曲は映画「タッカー」より。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭で4T+2Tをきれいに決める。加点3〜4。続く3Fは加点4。ソロの4Tも加点2〜4。3A+1Eu+3Sもしっかり跳び、加点3〜5。FCSpはレベル3だが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqがレベル2なのは改善の余地あり。加点は2〜3。1.1倍になる3F+3Tは余裕があり、加点3〜5。3Lz、3Loとよく下りた。ノーミスで終え、小さくガッツポーズ。技術点ダントツの90.09、演技構成点も最高の81.0、合計171.09でフリーも1位、総合251.01という新記録で優勝。キスアンドクライでは、父である鍵山コーチが涙ぐんでいた。全日本へ。
 23番滑走でSP2位の木科。曲は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」。ジャンプがだめだった。冒頭の3Aの予定が滑ったのか、構えだけで跳び上がれず、無得点。次に3Aを跳んだが-3〜-1。スピン三つはレベル3で全ジャッジが加点。3Lo+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。しかし次に1Lzとパンク。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aがまた変になり、3Loも3Sもこらえたため第2付けず。技術点45.18、演技構成点4番目の64.1、合計109.28でフリー12位、総合183.57で6位。かろうじて全日本へ。
 最終滑走でSP3位の佐藤駿。昨年2位。曲は「ロミオとジュリエット」。見るからに緊張していた。冒頭で4Lz<<に挑むも回りきれず。続く4T+2Tは第1でこらえて第2を付ける。4Tは片手付き。FCCoSpはレベル2。3Aはオーバーターン。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点1〜3。3F+1Eu+3Sも成功、全ジャッジが加点。ようやくほぐれてきたか。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。3Loも決める。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点73.41、演技構成点3番目の65.6、合計139.01でフリー2位、総合213.2で2位。キスアンドクライでは、クリーンに滑れなかったせいか悔し泣き。全日本へ。

 <女子シングル>30人出場。フリーには24人が進む。
 最終滑走でSP1位の河辺愛菜。曲は「ブラックスワン」。冒頭で3Aをきれいに決める。技術点ダントツの71.02、演技構成点最高の57.6、合計128.62でフリーも1位、総合193.57で優勝。

 なお、2位は川畑和愛、3位は吉田陽菜。横井きな結は11位、荒木菜那は16位。本田紗来は28位でフリー進めず。

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フィギュアスケート (2019.11/24,27,28,30)

NHK杯 ペア・アイスダンス (2019.11/22〜24 札幌) GPシリーズ第6戦

 <アイスダンス>9組出場。日本からは小松原・コレト組が出る予定だったが、小松原が脳しんとうの影響で棄権。他にパパダキス・シゼロン組(仏)、ステファノワ・ブキン組(露)など。今季のパターンダンスのリズムはフィンステップで、オペレッタ、ミュージカルの音楽を使う。前半は決められたフィンステップ(1FS)を滑り、後半は同じリズムで自由に滑るパーシャルステップ(PSt)となる。これは男女別々にレベルが付く。
 5番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。昨季四大陸7位、世界選手権15位。今季中国資生堂杯で4位(未見)。曲は「The Look-A-Like Contest」他。振付はデュブレイユ。二人ともチャップリンを演じる。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDiStはレベル3で加点2〜3。今までStSqがいつもレベルが取れずに苦労していたが、ようやくコーチを変えた効果が。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。1FSはレベル2、キーポイントはNNYY、加点は1〜2。PStは女性がレベル1、男性はレベル3、加点は1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点42.16、演技構成点32.57、合計74.73でRD6位。
 6番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。19,20)。一昨季世界ジュニア銀メダル、昨季全米シニア5位。今季スケートアメリカ6位(未見)、アジアンオープン優勝。曲は「Too Darn Hot」。振付はディーン、スカリ。冒頭のMiStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。1FSはレベル2、キーポイントはNNYY、ほぼ全ジャッジが加点。PStは男女ともレベル3、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点42.2、演技構成点33.05、合計75.25でRD5位。

 7番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,31)。昨季欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。今季フランス杯3位(未見)。曲はフランス杯から変更し「Grease Live!」より「Greased Lightning」他。振付・コーチともフーザルポリ他。衣装は二人ともジーパン風。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル3、加点3〜4。低い位置のStaLiはレベル4で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4、加点2〜3。1FSもレベル4で加点2〜3。PStは女性がレベル4、男性がレベル3、加点2〜3。技術点46.47、演技構成点35.66、合計82.13は自己ベスト更新でRD3位。
 8番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。昨季欧州選手権、世界選手権とも金メダル。今季フランス杯優勝(未見)。曲は「Fame」他。振付はアグノエル。変な衣装でびっくり。男性は袖なしのピンクのシャツ、女性は黄緑のレオタード。しかし始まったら違和感はなかった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。1FSはレベル4で加点ほぼ3〜4。PStは男女ともレベル4、加点4〜5。MiStのみレベル3だが加点4〜5。qTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のStaLiは初めスピンのような形から女性の足が男性の足にからんでリフトになる。レベル4に加点4〜5。技術点51.2、演技構成点38.83、合計90.03は自己ベスト更新でRD1位。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。昨季国内2位、欧州選手権銀メダル、世界選手権4位。今季スケートアメリカ2位(未見)。曲は「Your Song」他。振付はサマルスカヤ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4、加点3〜4。1FSはレベル4で加点ほぼ3。PStは女性がレベル4、男性がレベル3、加点1〜4。MiStはレベル3だが加点3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点3〜4。技術点47.49、演技構成点36.58、合計84.07は自己ベスト更新でRD2位。

 フリー。3番滑走でSD7位のシェフチェンコ・エレメンコ組(露。17,22)。曲は「Mechanisms」他。振付はサマルスカヤ。機械のような変わった動きが面白い。レベルの付く全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。あと二つのリフトもレベル4。ChSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStは音ひとつずつに合わせた動きでレベル3。OFStは女性がレベル3、男性がレベル2。CoSpはレベル3で加点2〜3。リンク短辺中央を使うChStは全ジャッジが加点1〜4。最後のChSlはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の58.18、演技構成点7番目の47.51、合計108.49でフリー5位、総合178.08で7位。
 4番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。曲は映画「ブラックスワン」より3曲。振付はアグノエル。冒頭のStaLiは高い位置から低くなるのがやや手間取ったがレベル4に全ジャッジが加点2〜4。OFStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ここは進歩したか。CoSpとDiStはレベル2だが全ジャッジが加点。ChSpは独創的で全ジャッジが加点2〜5。あと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。SyTwは男女ともレベル4。最後のコレオ要素二つのうちChSlはやや慌ただしかったがなんとか決め、全ジャッジが加点2〜5。技術点6番目のも6番目の60.25、演技構成点48.13、合計108.38でフリー6位、総合183.11で5位。
 5番滑走でフィアー・ギブスン組(英。20,25)。曲は「Like A Prayer」他。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。全体にスピード、歯切れがあった。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2。MiStはレベル2だが加点2〜3。CuLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。CoSpもレベル4で加点2〜3。面白かったのはStaLi+RoLiで同じ姿勢のまま移動しながらの回転に移り、ともにレベル4で加点3〜5。コレオ要素三つのうちChStは加点2〜5、最後のChSlは加点3〜5。技術点3番目の66.94、演技構成点4番目の49.98、合計116.92でフリー3位、総合193.01で4位。

 7番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,31)。曲はデイビッド・ボウイ「Space Oddity」。振付はジョルダーニ他。女性の衣装は白。目の化粧がエジプト風。RoLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはふわっと宙に浮き、レベル4で加点ほぼ3〜4。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChStは加点ほぼ3〜4。しかしRoLiを下ろした後に女性がヒザをつき、レベル4だが転倒扱いとなり、-1〜-3。CuLiとCoSpはレベル4で加点2〜3。DiStはレベル3で加点2〜3。最後コレオ要素二つのうちChSlは、解説の宮本さんが「大胆」と評し、加点2〜5。技術点4番目の64.37、演技構成点3番目の52.56、転倒の減点1、合計115.93でフリー4位、総合198.06で3位。キスアンドクライでは想定より低い得点に、コーチともども怪訝な顔。ファイナルは逃す。
 8番滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは速くて合っており、男女ともレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4で加点3〜4。リフト三つはレベル4でうち二つはカテナ3〜4。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。DiStはレベル3だが加点ほぼ3〜4。ChTwは加点ほぼ3〜4。最後のコレオ要素二つのうちChStは加点3〜5。技術点2番目の69.33、演技構成点も2番目の55.41、合計124.74でフリーも2位、総合208.81で2位。ファイナル決定。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Danny」他。振付はデュブレイユ。衣装はおそろいで黒に銀。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のRoLiを始めリフト三つはレベル4で加点4〜5。ChStは加点5。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜5。この組としてはほんの少しズレがあった。CiStはレベル3だが加点4〜5。OFStは男女ともレベル4で加点4〜5。ChSlは加点4〜5。CoSpはレベル4で加点4〜5。最後のChLiは加点ほぼ5。技術点最高の77.4、演技構成点も最高の59.18、合計136.58でフリーも1位、総合226.61で優勝。2年ぶりのファイナル決定。

 これでファイナルは、NHK杯の2組の他、シニツィナ・カツァラポフ組(露)、ハベル・ドナヒュー組(米)、チョック・ベイツ組(米)、ギレス・ポワリエ組(加)。

 <ペア>8組出場。日本からは、今季組み替えの三浦・木原組。他にスイ・ハン組(中)、ムアタワーズ・マリナロ組(加)、ケイン・オシェイ組(米)など。
 1番滑走で三浦・木原組(17,27)。木原は昨季終盤脳しんとうの後遺症で休んでいたとのこと。今季8月に組換え。ここまで東日本選手権しか試合には出ていないとのこと。曲は「Wayward Sisters」。振付はマッカーディ他。コーチはブルーノ・マルコットに加えてデュハメルの名前も。カナダで練習しているらしい。とても組み替えて3ヵ月とは思えない息の合い方。冒頭の3Twは女性がキャッチのとき男性に触れてしまいレベル1。3LzThはしっかり成功。5RLiはレベル4。サイドバイサイドの3Tはピッタリで全ジャッジが加点。FCCoSpとStSq、BiDsはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。NHK解説の川口が「スピンの距離が近くてよい。デススパイラルも女性の頭がヒザより低くてよい」。スピンは姿勢替えのタイミングもよく合っていた。川口は「二人の滑りが似ている。初めから合う相手もいる」と言う。ノーミスで終え、技術点5番目の34.76、演技構成点最低の27.65、合計62.41でSP6位。キスアンドクライでは二人とも大喜び。
 2番滑走でエフィモア・コロヴィン組(露。20,25)。昨季国内6位。今季中国資生堂杯8位(未見)。曲は「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」。振付はマセレンニコワ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tで女性がステップアウト。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3。5ALiとFCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜3。StSqと最後のBiDsはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の35.71、演技構成点7番目の29.23、合計64.94でSP4位。

 4番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア5位、世界ジュニア金メダル。今季フランス杯優勝(未見)。曲は「Je suis malade」。振付はペチャスカヤ。鳥海アナが「昨季ジュニアのタイトルを全て制し、今季もフランス杯で優勝している期待の若手ペア」と紹介。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3FThも成功。3Sで男性がステップアウト。5RLiとStSq、FCCoSpとBiDsは全てレベル4。うちFCCoSpは距離も近くて全ジャッジが加点2〜3。最後のBiDsも全ジャッジが加点1〜3。解説の川口は「このペアは女性がリードしている」と言う。男性がジャンプのミスの後、動きが悪くなった。技術点2番目の38.6、演技構成点4番目の30.4、合計69.0でSP3位。キスアンドクライでも男性はずっと暗い顔。
 5番滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。昨季四大陸、世界選手権とも金メダル。今季中国資生堂杯優勝(未見)。曲は「Blues Deluxe」。振付はローリ・ニコル。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tはぴったりで流れもあり加点2〜4。3FThは加点3〜5。解説の川口は「女性が空中でブルースの動きをしている」と言う。3TwとStSqもレベル4で加点3〜5。BiDsでも「女性が手で表現している」と川口。レベル4で加点ほぼ3〜4。FCCoSpはレベル2。最後の5RLiはレベル4で加点ほぼ3〜5。技術点最高の43.84、演技構成点も最高の37.43、合計81.27は世界最高を更新でSP1位。2位と10点以上の差をつけ、貫禄の演技。
 6番滑走でケイン・オシェイ組(米。23,25)。昨季全米4位、四大陸6位。今季中国資生堂杯6位。曲は「Sweet Dreams」。振付はカメレンゴ他。男性が髪を剃ってきた。演技全体にスピードはあるが、それが要素に活かせていない。冒頭の3Twはレベル2。3Sはステップアウト。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThは両足。CCoSpとStSqはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後の5RLiでやっとレベル4。しかし加点はほとんどなし。技術点7番目の29.12、演技構成点6番目の29.58、合計58.7でSP7位。

 7番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。昨季国内優勝、四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ2位(未見)。曲は「Love On the Brain」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3LoThはきれいに決まり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。BiDsのレベル2はややとりこぼしか。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Tはよく合っていて全ジャッジが加点2〜4。5ALiと最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ1〜4、StSqは加点2〜4。CCoSpがレベル1でVマークなのはとりこぼし。技術点3番目の37.26、演技構成点2番目の33.95、合計71.21でSP2位。
 最終滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。30,31)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権8位。今季中国資生堂杯4位(未見)。曲は「Crazy in Love」。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Sはなんとか決める。3Twはレベル3。3LoThはタッチあり。5ALiはタイミングがずれたのか全く上がらず無得点。こんなベテランでもミスするとはびっくり。BiDsと最後のFCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点最低の26.55、演技構成点5番目の31.0、合計57.55でまさかのSP8位。キスアンドクライで順位を見た男性が頭を抱えて驚きの顔。後半の要素はまとめたが、リフトの基礎点7のとりこぼしが大きかった。

 フリー。 1番滑走でケイン・オシェイ組(米。23,25)。曲は「レ・ミゼラブル」。振付はホワイト他。冒頭の3Twはレベル2。3S+1Eu+2S成功。2Aもなんとか決める。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の5ALiは加点2〜3、FiDsも加点ほぼ2〜3。3SThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜4。しかし3LzThでステップアウト。技術点60.79、演技構成点59.24、合計120.03でフリー5位、総合178.73で6位。
 3番滑走で三浦・木原組(17,27)。曲は「Fix You」。振付はヴァレリー・ソーレット他。なんとフリーも転倒一つで、前半4組のトップに。3TwはレベルB。男性が一回腕を水平に下ろさなかったのが原因らしい。3T+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。リフト三つとPCoSp、FiDsはレベル4。うち5ALiとPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3LzThも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3SThは転倒。2Aは成功。最後のChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の60.15、演技構成点最低の58.38、転倒の減点1、合計117.53でフリー6位、総合179.94で5位。すばらしい国際試合滑り出し。
 5番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。曲は「The Master and Margarita」。振付はコモロフ。冒頭の3Twはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3FThは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3S+1Eu+3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。3Tは全ジャッジが加点1〜4。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。5BLiはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThも全ジャッジが加点1〜4。BoDsはレベル2。SPと違い、ほぼノーミスで終え、男性もガッツポーズ。技術点2番目の71.6、演技構成点3番目の62.75、合計134.35でフリーも3位、総合203.35で3位。初のファイナル決定。

 6番滑走でエフィモア・コロヴィン組(露。20,25)。曲は「The Sound of Silence」。振付はステピン他。解説の川口によれば、女性はコツコツ努力型、男性は自信家とのこと。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。3Tと3S+1Eu+2Sはこらえたが決める。川口も「よく耐えました」。3LoThはきれいで全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちPCoSpはほぼ全ジャッジが加点。3SThは全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル2。技術点4番目の62.59、演技構成点も4番目の61.81、合計124.4でフリーも4位、総合189.34で4位。
 7番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。なかなかよかった。ノーミス。冒頭の3Twはレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。3S+2T+2Tは安定していて全ジャッジが加点1〜3。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。リフト二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。PCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点1〜3。3T は全ジャッジが加点1〜4。BoDsはなぜかレベル1だが全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThも全ジャッジが加点2〜3。5RLiはレベル3。ややレベルのとりこぼしが多い。技術点3番目の66.41、演技構成点2番目の70.87、合計137.28でフリーも2位、総合208.49で2位。初のファイナル決定。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。曲は昨季と同じ「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4に加点ほぼ3〜4。次の3Tからの連続ジャンプで女性が転倒。男性は第2を付けた。スロージャンプ二つとも加点ほぼ4〜5。BoDsと5RLiはレベル3。うち5RLiは加点4〜5。PCoSpとあと二つのリフトはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後の3Liは加点4〜5。ChSqも加点ほぼ4〜5。転倒がひとつあったが、さすがの貫禄。技術点最高の71.91、演技構成点も最高の74.78、転倒の減点1、合計145.69でフリーも1位、総合226.96で優勝。ファイナル決定。

 これでファイナルは、既に決めていたボイコワ・コズロフスキー(露)に加えてNHK杯の3組、さらにペン・ジン組(中)、パブリチェンコ・コディキン組(露)。タラソワ・モロゾフ組(露)はどうしたのか。

フィギュアスケート (2019.11/25,27,29,30)

NHK杯 (2019.11/22〜24 札幌) GPシリーズ第6戦

 <女子シングル>12人出場。日本からは紀平、山下、横井。他にザギトワ(露)、サモドゥロワ(露)、コストルナヤ(露)、カレン・チェン(米)など。NHKの画面には、ISUの要素の種類とレベル、得点の速報値が表示されない。解説者やアナウンサーが言ってくれないと何の要素か、回転不足やエッジエラーがあったのかどうかわからない。
 2番滑走で横井(19)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア7位、世界ジュニア9位。今季フィンランディア杯3位、ロステレコム杯6位。曲は「Ten Dark Woman」。振付は佐藤操。初めはやや堅かった。冒頭の3Fは大きくステップアウトして手も付き、第2付けられず。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。2Aはたいへん幅があり、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3Lz!+3Tと第2に3回転を付け連続ジャンプのリカバリー。第1が!マークで残念。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。はっきりした目鼻立ちを生かした顔の演技もよかった。技術点6番目の33.22、演技構成点9番目の29.45、合計62.67でSP8位。

 5番滑走でカレン・チェン(米。20)。昨季は怪我で休み。今季オータム・クラシック4位、スケートアメリカ8位。曲は「You Say by Lauren Daigle」。振付はメルニチェンコ。慎重に滑ってノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭は3Lz+2Tにして成功。2Aは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Loは加点ほぼ2〜3。つなぎのスパイラルはさすが。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点4番目の35.44、演技構成点5番目の31.77、合計67.21は自己ベスト更新でSP3位。
 6番滑走でアンドリューズ(米。18)。身長149pとあるがもっと伸びたように見える。去年からジャンプに苦しむ。昨季全米シニア8位。今季フランス杯5位。曲は「You Lost Me」。振付はデルモア。冒頭の3T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つはレベル4。うちFCSp4は全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になるところでまさかの1Loで無得点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の28.89、演技構成点7番目の30.03、合計58.92でSP9位。

 7番滑走でイム(韓国。16)。昨季四大陸7位、世界選手権10位。今季スケートアメリカ5位、アジアンオープン優勝。曲は「StSqでレベル4がとれた」昨季のものに戻したらしい。「Somewhere in Time」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭3Lz<+3T<で転倒。第1でアンダーローテーションなのに無理に3回転を付けた。しかしこれ以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3で加点ほぼ3。3Fは加点2〜5。1.1倍になる2Aは加点1〜3。技術点5番目の33.42、演技構成点4番目の32.86、転倒の減点1、合計65.28でSP6位。
 8番滑走で山下(16)。昨季全日本シニア6位。今季スケートアメリカ12位。曲は「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付、コーチとも樋口美穂子、山田真知子。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。2Aは決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loはややつまった。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ノーミスにまとめた。足の甲の痛みは良くなったのか。技術点3番目の35.99、演技構成点8番目の29.71、合計65.7でSP5位。
 9番滑走でコストルナヤ(露。16)。今季フィンランディア杯、GPフランス杯優勝。曲は「November」他。振付はグレイヘンガウス他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Aは高く余裕があり、加点2〜4。3Lzも飛んでいるようで加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tも高く、加点4〜5。最後の音楽に合わせて両手を三段階で上げていく振付もすばらしい。技術点最高の49.38、演技構成点2番目の35.66、合計85.04は紀平の持っていた世界最高更新でSP1位。

 10番滑走でザギトワ(露。17)。昨季国内5位、欧州選手権銀メダル、世界選手権金メダル。今季フランス杯2位。曲は「Me Voy」。振付はグレイヘンガウス他。コストルナヤの直後で見劣りがした。冒頭の連続3回転の予定が3Lzをこらえたため第2付かず。2Aはすっきり決めて全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点3〜4。しかし1.1倍になるところで連続ジャンプのリカバリーを試みたが、3F+1Loに。要素を失う。第2に3Loを無理に付けようとしなくてもよかったのでは。技術点8番目の31.15、演技構成点最高の36.69、合計66.84でSP4位。
 11番滑走でサモドゥロワ(露。17)。昨季国内シニア6位、欧州選手権金メダル。今季ミンスクのアイス・スター優勝、中国資生堂杯5位。曲は「Bamboleo」。振付はプロコフィエワ他。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。3Loは成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Aも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の32.67、演技構成点6番目の31.18、合計63.85でSP7位。
 最終滑走で紀平(17)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、世界選手権4位。今季スケートカナダ2位。曲は「Breakfast in Baghdad」。振付はシェイリン・ボーン。3Lo以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは安定しており加点2〜4。続く3F+3Tもきれいに決め加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSp4は加点3〜5、StSqは加点2〜5。1.1倍になる3Loはつまったが、こらえた。技術点2番目の44.44、演技構成点3番目の35.45、合計79.89でSP2位。

 フリー。4番滑走でサモドゥロワ(露。17)。曲は映画「ムーランルージュ」より「El Tango de Roxanne」。振付はアベルブフ他。今季は滑りが伸びていない。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。3Lzは!マーク。3Loはきれいに成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3。3F<はアンダーローテーション。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3S<+2T+2Loでまたアンダーローテーション。ChSqもあまり加点されず。キスアンドクライでミーシンコーチが声をかけていたが、耳に入っていない感じ。技術点6番目の61.0、演技構成点8番目の58.42、合計119.42でフリー6位、総合183.27で6位。
 5番滑走で横井(19)。曲は「オペラ座の怪人」。振付は鈴木明子他。衣装は淡いピンク。減点評価なしのノーミスで滑れた。冒頭の2Aは音に合っていて、全ジャッジが加点3〜5。惜しかったのは次の2Lz。それでもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。StSqは「今季鈴木明子さんに手直ししてもらった」と鳥海アナ。レベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Fも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところは全て連続ジャンプ。3S+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2Tも全ジャッジが加点2〜3。本来ここは連続3回転。そのため次の2A+2T+2Tの第3が無得点に。技術点4番目の64.59、演技構成点5番目の62.28、合計126.87は自己ベスト更新でフリー4位、総合189.54で4位。キスアンドクライではコーチともども驚いていた。
 6番滑走でアンドリューズ(米。18)。曲は「Salome's Dance of the Seven Veils」。振付はデルモア。冒頭のChSqは全ジャッジが加点1〜3。次の3T+3T<で転倒。3Fと2Aは全ジャッジが加点。3Lz<eでまた転倒。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lo+2Tは成功。2A+1Eu+3S<はこらえた。3Lo<はステップアウト。StSqはレベル3。ジャンプが安定すればもっと素敵なプログラムになるはずだが。技術点9番目のも9番目の52.38、演技構成点番目の57.42、転倒の減点2、合計107.8でフリー9位、総合166.72で8位。

 7番滑走で山下(16)。曲は「Scent of a Woman」。振付は樋口美穂子、山田真知子。横井に続いて山下もノーミス。冒頭にジャンプ要素を4つ続けて入れる構成で4つとも全ジャッジが加点。初めの3Lz+3Tは高く、加点ほぼ2〜4。2Aは加点ほぼ2〜3。3Loは加点ほぼ2。3S+2T+2Loは加点1〜2。スピン三つはレベル4、うち二つはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは-2〜3と評価が割れた。1.1倍になる3Lz+2Tは全ジャッジが加点。3F<!は残念。StSqは全ジャッジが加点1〜3。2Aは全ジャッジが加点。右足の甲はまだ痛いらしいが、ずいぶん戻ってきた。技術点5番目の63.71、演技構成点7番目の59.84、合計123.55でフリー5位、総合189.25で5位。
 8番滑走でザギトワ(露。17)。曲は「The Feeling Begins」他3曲。振付はグレイヘンガウス他。さすがにメンタルが強い。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Loと2A+3Tは加点2〜4。3Sは加点2〜3。2Aも加点2〜4。スピン二つはレベル4で加点3以上。うちFCSpは加点3〜5。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lzは加点3〜4。3F<+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。ソロの3Fは加点2〜4。CCoSpとStSqはレベル3で加点2以上。うちStSqは加点4〜5。ひとつひとつ集中してやっていたが、今ひとつ長く感じられるのは、まだこなれていないせいか。技術点3番目の77.31、演技構成点最高の73.84、合計151.15でフリー3位、総合217.99で3位。ファイナル決定。
 9番滑走でイム(韓国。16)。曲は「Sabrina」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。3Lz二つとも転倒。まず冒頭3Lz!は傾きすぎで転倒。3Loはステップアウト。3F+2A+SEQと2Aは成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCSpはほぼ全ジャッジが加点2〜3、最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3S<と3F+2Tはかろうじてこらえた。3Lz<!+REPで全く同じように転倒したので第2が付かずに繰り返しの減点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。終わった時から泣いていた。技術点10番目の46.69、演技構成点4番目の62.5、転倒の減点2、合計107.19でフリー10位、総合172.47で7位。

 10番滑走で紀平(17)。曲は「International Angel of Peace」。振付はトム・ディクソン。衣装をモスグリーンのものに変更。3F+3T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭は4Sをやめて3Sで加点3〜4。3A+2Tはしっかり決めて加点2〜4。3Fは両手上げで加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜4。二つ目の3Aも成功、加点3〜4。StSqはレベル3だが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3F+3T<がアンダーローテーションに。2A+2T+2Loは加点2〜3。ChSqは音によく合っていて加点3〜5。3Loは加点1〜3。技術点2番目の79.43、演技構成点も2番目の72.52、合計151.92でフリー2位、総合231.84で2位。ファイナル決定。左足首を傷めたままでこの内容とは。3Lzより4Sを優先するらしい。
 11番滑走でコストルナヤ(露。16)。曲は「The Meadow」。振付はグレイヘンガウス他。二つ目の3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+2Tは加点ほぼ3〜4。しかし二つ目の3A<はやや低くステップアウト。2Aは余裕があり、加点3〜5。3Loは加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tは高く、加点なんと4〜5。3F+1Eu+3Sと3Lzも加点2〜4。ChSqは加点1〜4。技術点最高の82.61、演技構成点3番目の72.35、合計154.96でフリー1位、総合240.0は自己ベスト更新で優勝。ファイナル決定。
 最終滑走でカレン・チェン(米。20)。曲は「Illumination」。振付はメルニチェンコ。冒頭の3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。ところが3F<eでこらえるジャンプになると、次に2A+1Tと2Sを跳んでしまう。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは全ジャッジが加点4〜5。解説の荒川も「スピンの上手い選手」と言う。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、2A+SEQ+3S<<は第2にオイラーが入らず、連続ジャンプと認められないため3Sは無得点。3Lz<+REPで転倒。3Lo<<でも転倒。ChSqはスパイラルがすばらしく全ジャッジが加点2〜3。最終滑走で3位キープの重圧に負けたか。技術点11番目の39.36、演技構成点6番目の61.13、合計98.49でフリー11位、総合165.7で9位。

 これでファイナルは、既に決めていたトゥルソワ(露)とシェルバコワ(露)に加え、NHK杯の3人とテネル(米)。ロシアの4人は全てエテリ組。

 <男子シングル>12人出場。日本からは羽生、島田、山本。他にヴォロノフ(露)、ジェイソン・ブラウン(米)、ヒワタシ(米)など。
 1番滑走でサドフスキー(加。20)。昨季国内シニア7位。今季フィンランディア杯3位、スケートカナダ10位。曲は「Fly Me to the Moon」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4Sはきれいに決めたが、第2付けず。全ジャッジが加点1〜3。しかし3Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になるところで連続ジャンプを試みたが3Lz+1Tとなり要素を失う。それでも技術点6番目の39.15、演技構成点5番目の39.36、合計78.51でSP4位。
 4番滑走で山本(18)。昨季全日本シニア9位。今季フィランディア杯2位。曲は「エデンの東」。振付はカメレンゴ。冒頭の4S+3Tは成功。しかし次は4Tの予定が2Tとなり、要素を失う。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Aはオーバーターン。レベル4をねらったというStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の36.97、演技構成点8番目の37.91、合計74.88でSP7位。

 5番滑走でイグナトフ(露。19)。今季ロステレコム杯3位。曲は「In This Shirt」。振付はグリンカ。冒頭の4S+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続く4Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3A<<で転倒。痛そうだった。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の42.71、演技構成点9番目の36.76、転倒の減点1、合計78.47でSP5位。
 6番滑走で島田(18)。昨季全日本ジュニア3位、全日本シニア5位、世界ジュニア9位。今季ネーベルホルン杯2位、スケートアメリカ10位。曲は「Stay」。振付はサラ・ドラン。病気の女性を慕う気持ちを表現したとの人。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし4Tで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqは気が緩んだのか、ツイズルの後で転倒。レベル3。技術点5番目の40.72、演技構成点7番目の37.26、転倒の減点2、合計75.98でSP6位。
 8番滑走でヴォロノフ(露。32)。昨季GPファイナル4位、国内4位。曲はクイーン「Somebody to Love」。振付はビリビナ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tをしっかり成功、加点ほぼ2〜3。3Lzも決め、加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSp加点1〜4。1.1倍になる3Aも身長に決める。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは加点2〜4。ノーミスで終えて、満面の笑み。技術点3番目の47.6、演技構成点4番目の41.03、合計88.63でSP3位。

 9番滑走でエイモス(仏。22)。今季フランス杯3位。曲はプリンス「The Question Of U」。振付はフォンタナ他。冒頭の4Tはオーバーターン。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のStSqは独創的な動きも多加点4〜5。1.1倍になる3Aも決めて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点2番目の47.72、演技構成点も2番目の43.75、合計91.47でSP2位。
 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。昨季全米3位、世界選手権9位。今季スケートアメリカ2位。曲は「I Can't Go On Without You」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Fはすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。しかし3A<で転倒。NHK解説の本田によると「直前のスピードが落ち、足の締め方も足りなかった」とのこと。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜4、CCSpは加点ほぼ3〜5。1.1倍になるところの連続ジャンプの予定が3Lzで転倒、第2が付かずに要素を失う。技術点10番目の32.45、演技構成点3番目の43.28、転倒の減点2、合計73.73でSP8位。
 11番滑走で羽生(24)。昨季世界選手権銀メダル。今季スケートカナダ優勝。曲は「Otonal」。振付はバトル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに決め、加点3〜5。続く3Aは前後にツイズルを付け、加点4〜5。4T+3Tも第1でひざを深く曲げてこらえたがしっかり成功、加点2〜4(ジャンプが全て前半なので1.1倍なし)。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。技術点ダントツの61.23、演技構成点最高の48.11、合計109.34でSP1位。

 フリー。 4番滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。衣装は全身グレー。手首だけ黒か。冒頭の3A+2Tはなんとか決める。次は4Tの予定を3Tに変更。全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Aは転倒。3Fはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜5。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Lz!+1Eu+3Sは決める。3F+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。3Lo<は転倒。会場が寒くて氷が硬いらしい。StSqと最後のCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点4〜5。技術点7番目の72.16、演技構成点3番目の87.38、転倒の減点2、合計157.54でフリー4位、総合231.27で5位。
 5番滑走で山本(18)。曲は「In This Shirt」。振付はカメレンゴ。冒頭で4S+2Tをなんとか決める。二つ目の4Sの予定が2Sに。しかし続く4Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aはステップアウトして第2付かず。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になるところで3A+2Tリカバリー。3連続の予定が3Lz!で片手付き。3F+1Eu+3Sは成功。最後のCCoSpだけレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の75.95、演技構成点6番目の75.44、合計151.39でフリー5位、総合226.27で6位。

 7番滑走で島田(18)。曲は映画「アーティスト」より4曲。振付はランビエール。最後まで堅さがとれなかった。冒頭の4Tは転倒。3A+2Tは決める。3Loはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。3Fはこらえた。スピン二つとStSqはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点。StSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz<+3Tは4Tからの連続ジャンプを変更。3A<はステップアウト。3Lz+1Eu+2Sはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpだけレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点10番目の64.11、演技構成点7番目の74.56、転倒の減点1、合計137.67でフリー10位、総合213.65で9位。
 8番滑走でサドフスキー(加。20)。曲は本日3人目の「シンドラーのリスト」。振付はマーク・ピレイ。冒頭で4Sをきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。3Fも3A+2Tもきれいに成功、全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。前半すばらしかったのに後半疲れたのかミス連発。1.1倍になる4S+1Eu+3S<は第1でこらえた。3Aはオーバーターン。3Lzはステップアウト。しかしその後のスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点ほぼ4〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の85.49、演技構成点4番目の83.5、合計168.99は自己ベスト更新でフリー2位、総合247.5も自己ベスト更新で3位。

 10番滑走で羽生(24)。曲は昨季と同じ「Origin」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Loはまあ成功。続く4Sは美しく、全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqと最後二つのスピンは加点3〜5。3Lzは全ジャッジが加点3〜4、4Tも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところは3本とも連続ジャンプの予定だった。しかし4Tからの3連続ジャンプの予定が2Tに。そこで次の3Aからの連続3回転を4T+3T<に変更。さらに最後のジャンプを3A+1Eu+3Sに変更、ほぼ全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。終わったとき「まあまあできた」という顔。技術点ダントツの101.57、演技構成点最高の94.14、合計195.71でフリーも1位、総合305.05で優勝。ファイナル決定。優勝インタビューでは「今回はループ(4Lo)とサルコウ(4S)に集中していた。トーループ-フリップ(4T+Eu+3F)も見てほしかったが」と言っていた。表彰式のメダル授与者は荒川副会長だった。
 11番滑走でエイモス(仏。22)。曲は「Lighthouse」。振付はジマーマン他。冒頭の4T<はステップアウトで第2付かず。続けて2本目のソロ4Tの予定を3Tに変更したが乱れた。3Aはこらえた。3Loはややこらえたが全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のStSqは独創的で加点3〜5。1.1倍になる3A+3Tは成功、全ジャッジが加点3〜5。しかし3Lz+1Eu+SEQ+2Sは、第2でステップアウトしたので第3は認められず無得点。3Fはオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4。ジャンプのミスが多くキスアンドクライでは心配だという仕草で観客の笑いもとっていたが、演技構成点が伸びて、技術点6番目の70.19、演技構成点2番目の88.36、合計158.55でフリー2位、総合250.02で3位。ファイナル決定。
 最終滑走でヴォロノフ(露。32)。曲はミューズ「I Belong to You」。振付はソロビエフ他。冒頭の4T+3Tはしっかり決めてほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次が1Aとパンク。そこで3連続のところを3A+2Tに変更、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lzもしっかり成功、全ジャッジが加点。しかし3連続の予定が2Lzに。そこで最後の2Aの代わりに3S+2Tを入れる。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。いろいろミスも出たが落ち着いてリカバリーしてベテランらしくまとめた。技術点9番目の69.7、演技構成点5番目の80.72、合計150.42でフリー6位、総合239.05で4位。

 これでファイナルは、既に決めていた、チェン(米)とサマリン(露)に加えて、NHK杯の羽生とエイモス(仏)、さらにアリエフ(露)とジン(中)。

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フィギュアスケート (2020.1/11,12,13,17)

ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2019.11/15〜17 モスクワ) GPシリーズ第5戦

 <ペア>8組出場。1番滑走で組み替えたストルボワ・ノボセロフ組(露。26,29)。曲は「Rebirth (featuring Natacha Atlas)」。振付、コーチともモロゾフ。冒頭の3Twはレベル3。前はあまり得意ではなかったが。ソロジャンプは男性が2Tに。3LzThはうまくこらえて全ジャッジが加点2〜4。5RLiとBiDs、最後のStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちBiDsは加点2〜4、StSqは加点1〜4。CCoSpはレベル3。技術点4番目の36.05、演技構成点3番目の32.69、合計68.74は自己ベスト更新でSP3位。
 6番滑走でハセ・ジーグラー組(独。20,27)。昨季国内優勝、欧州選手権6位、世界選手権13位。今季フランス杯7位。曲は「Open Hands」。振付はマーク・ピレー。冒頭の3Twはレベル2。3Tはなんとか成功。BiDsとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。5RLiと最後のCCoSpはレベル4。3SThはほどいて下り、全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の36.74、演技構成点4番目の31.0、合計67.74でSP4位。

 7番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。17,19)。昨季国内シニア3位、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。今季スケートカナダ優勝。曲は「マイウェイ」。振付はベステミアノワ他。コーチはタマラ・モスクビナ。衣装は二人とも上着がピンク。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sはしっかり決め、加点3〜5。3Twはレベル4で加点3〜5。3LzThも成功、加点4〜5。BiDsと5RLi、StSqと最後のFCCoSpはレベル4。うちBiDsと5RLiは加点3〜4。技術点最高の45.36、演技構成点2番目の34.78、合計80.14は自己ベスト更新でSP1位。今季ザビアコ・エンベルト組が休んでいることもあるが、もうロシア王者交替か、と思わせる勢い。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24、26)。昨季国内優勝、欧州選手権・世界選手権とも銀メダル。今季スケートカナダ2位。曲は「ボレロ」。振付はトランコフ。コーチはズエワ他。前半はよかった。男性はどこか痛いのか。冒頭、得意の3Twはレベル4に全ジャッジが加点4〜5。3Tも成功、全ジャッジが加点2〜4。3LoThも決め、全ジャッジが加点2〜4。BiDsとStSq、最後の5RLiはレベル4。うちBiDsと5RLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし、StSqの途中で男性がバランスをくずした。CCoSpはレベル3だがこれも男性が途中の姿勢変化で遅れた。技術点2番目の41.12、演技構成点最高の35.69、合計76.81でSP2位。コーチともども厳しい顔。

 フリー。5番滑走でストルボワ・ノボセロフ組(露。26,29)。曲は「月光ソナタ」。振付はモロゾフ。冒頭の3Twはレベル3。3Tからの3連続ジャンプは第1で男性が片手付きで第2以降跳べず。3Sも男性が片手付き。3Liはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。FoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3LzThはややこらえたが全ジャッジが加点3〜5。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜4。3SThは転倒。5RLiは上がったが姿勢変化できずに下ろしてしまいレベルB。次の5ALiは上がらず無得点。最後のPCoSpはレベル4。終わった後、女性は厳しい顔をしたが、挨拶する頃には笑顔に。技術点最低の46.24、演技構成点3番目の63.53、転倒の減点1、合計108.77は自己ベスト更新でフリー5位、総合177.51も自己ベスト更新で5位。
 6番滑走でハセ・ジーグラー組(独。20,27)。曲は「House of the Rising Sun」。振付はマーク・ピレー。冒頭の3Twはレベル2。3T+2Tは成功、全ジャッジが加点。しかし3Sで転倒。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiと最後のFiDsはレベル3。3LoThは両足。3SThはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点。技術点4番目の57.19、演技構成点も4番目の62.23、転倒の減点1、合計118.42でフリー4位、総合186.16は自己ベスト更新で3位。総合順位を見て、女性が「信じられない」という顔してから泣き出した。初の表彰台では、すごく嬉しそうだった。

 7番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24、26)。曲は「Te Amo」。振付はトランコフ。やはり男性は腰でも痛いのでは。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点4〜5。しかし次は男性が2Sに。3T+2T+2T<はなんとか跳んだ。3LoThはしっかり成功、加点2〜5。リフト三つとPCoSpはレベル4に加点2〜4。ChSqは加点2〜3。3SThはきれいに決め、加点ほぼ4〜5。BoDsはレベル3で加点2〜4。全体にスピードとキレがなかった。技術点2番目の68.64、演技構成点も2番目の71.32、合計139.96でフリーも2位、総合216.77で2位。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は007シリーズ「The Writing On The Wall」。振付はボブリン、モロゾフ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sは安定感があり、加点3〜5。3T+2T+2Tも余裕があり、加点2〜3。3Twとリフト三つはレベル4で加点2以上。うち5ALiは加点4〜5。3FThは加点3〜5。BoDsはレベル2で加点ほぼ2〜3。ChSqは加点1〜5。3LoThはすばらしく、加点4〜5。最後のPCoSpはややずれたがほぼ加点2〜3。技術点最高の76.48、演技構成点も最高の72.86、合計149.34は自己ベスト更新でフリーも1位、総合229.48も自己ベスト更新で優勝。ファイナルへ。

 <アイスダンス>10組出場。地元ロシアからは若手2組とシニツィナ・カツァラポフ組。ここと、カナダのギレス・ポワリエ組の一騎打ちになりそうな案配。
 5番滑走でリード・アンブロシウス組(リトアニア。25,27)。女性はリード姉弟の妹。昨季欧州選手権13位、世界選手権17位。今季フィンランディア杯5位、GPフランス杯10位。曲は「You Deserve It」他。振付・コーチともズエワ、スカリ。その他のリズムはブルース。冒頭のMiStはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4。1FSはレベル2でkpYNYN、ほぼ全ジャッジが加点。最後のPStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点。女性の方がうまく見える。技術点3番目の39.39、演技構成点5番目の30.4、合計69.79でRD5位。
 7番滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。昨季欧州選手権7位、世界選手権12位。今季ミンスクのアイススター優勝、スケートカナダ5位。曲は「Hello, Dolly」。その他のリズムはフォックストロット。振付はペチュコフ他。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1FSは、初めのキーポイント付近で女性がスタンブル、レベル1でkpNNNY。PStは女性レベル1、男性レベル2だが全ジャッジが加点。ただしステップ中に男女が離れたというインフォメーションが付いた。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の38.82、演技構成点3番目の33.12、合計72.01でRD3位。

 9番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。昨季国内2位、四大陸銅メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ優勝。曲は「Entr'acte, Tap Your Troubles Away」他。振付はキャロル・レイン他。その他のリズムはマーチとフォックストロット。衣装は黒っぽく、男女おそろい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜5。MiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル2でkpNYNYだが、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜5。技術点2番目の45.47、演技構成点も2番目の37.09、合計82.56でRD2位。
 最終滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権銀メダル。今季中国資生堂杯優勝。曲は「雨に歌えば」。その他のリズムはスロー・フォックス。振付はペチュコフ。地元のせいか全体にたいへん気合いが入っていた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜5。男性が高速で第1を回っていた。MiStはレベル3で加点3〜5。1FSはレベル3でkpNYYY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。技術点最高の47.96、演技構成点も最高の38.13、合計86.09は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。6番滑走でリード・アンブロシウス組(リトアニア。25,27)。曲は「Churchyard」他。振付はズエワ、スカリ。なかなかよかった。落ち着いた曲想で衣装も濃い紫。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4。SyTwも男女ともレベル4で加点1〜3。DiStはレベル2。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜3。OFStは男女ともレベル3。最後のコレオ要素三つはいずれも加点2〜3。 技術点7番目の59.01、演技構成点5番目の46.63、合計105.64でフリー6位、総合175.43で5位。安定してきたと思う。
 8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜5。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。二つのリフトとCoSpはレベル4。うちCuLiは加点3〜5。ChSpは加点3〜5。SeStとRoLiはレベル3。うちRoLiは加点2〜5。ChStと最後のChSlは加点2〜5。技術点最高の69.17、演技構成点も最高の56.89、合計126.06でフリーも1位、総合212.15で優勝。ファイナルへ。かなりいいと思うが、パパダキス・シゼロン組に勝つのはこれでも難しい。

 9番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。曲は「Both Sides Now」。振付はキャロル・レイン他。女性の衣装は淡いオレンジ色でキラキラする大きめのビーズがたくさん付いている。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。CoSpもレベル4で加点3〜4。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。CuLi+RoLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。DiStはレベル3で加点2〜3。ChSlとChStは加点3〜4。かがんだ男性の背中に女性が水平に腹ばう独創的なSlLiもレベル4で加点2〜5。最後のChLiは加点3〜5。技術点2番目の69.08、演技構成点も2番目の56.0、合計125.08でフリーも2位、総合207.64で2位。ファイナルへ。この大会は上2組がとびぬけている。
 最終滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。曲は「Puerta del Sol」他。振付はナハーロ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちCoSpは加点2〜4。ChStはフラメンコのステップで加点2〜4。ChSpは加点2〜3。DiStはレベル3で加点1〜3。最後のChLiは加点1〜4。技術点3番目の62.74、演技構成点も3番目の50.26、合計113.0でフリーも3位、総合185.01で3位。しかし2位とは20点以上の差。

フィギュアスケート (2019.11/18,22,)

ロステレコム杯 (2019.11/15〜17 モスクワ) GPシリーズ第5戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、友野。ロシアからはアリエフ、サマリン、イグナトフ。コリヤダは副鼻腔炎の手術で前半戦は欠場。他にニューエン(加)、ワシリエフス(ラトビア)、ブレジナ(チェコ)他。
 1番滑走でイグナトフ(露。19)。一昨季ジュニアGPファイナル4位。昨季は怪我で休み、今季シニアデビュー、ネーベルホルン杯優勝。曲は「In This Shirt」。振付はグリンカ。冒頭から4S+3T成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スビン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aはステップアウト。CSSpとStSqはレベル3。技術点2番目の50.79、演技構成点9番目の36.75、合計87.54は自己ベスト更新でSP3位。
 5番滑走で友野(21)。昨季全日本4位、四大陸12位。今季スケートアメリカ5位。曲は「Chroma - The Hardest Button to Button」。振付はミルズ。冒頭の4Tは転倒。第2付かず。続く4S+3T<で要素はリカバリー。スピン二つとStSqはレベル4。うちCSSpとStSqは全ジャッジが加点2〜4。CCoSpはレベル3。1.1倍になる3Aは幅もあり、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点7番目の43.19、演技構成点8番目の38.79、転倒の減点1、合計80.98でSP7位。

 6番滑走でニューエン(加。21)。昨季国内優勝、世界選手権16位。曲は「Blues for Klook」。振付はラーマー他。冒頭の4S+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。3Aもきれいに決める。スピン三つはレベル4。うち足替えスピン二つはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Fも成功。最後のStSqはレベル2だがスピードもあり曲想に合っていて全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の6番目の46.47、演技構成点40.54、合計87.01でSP6位。
 9番滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。昨季欧州選手権11位、世界選手権21位。曲は「Bloodstream」。振付はブルンナー。冒頭の3F+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lzはよく転ばなかったというほど傾いたがこらえた。技術点5番目の44.89、演技構成点4番目の42.19、合計87.08でSP5位。

 10番滑走でサマリン(露。21)。昨季国内3位、欧州選手権銀メダル、世界選手権12位。曲は「Blues for Klook」。なんとニューエンと同じ。振付はメクディエフ他。冒頭の4Lz+3Tは高く、成功、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし4Fは回ったものの転倒。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはこらえた。技術点最高の51.2、演技構成点2番目の42.61、転倒の減点1、合計92.81でSP1位。
 11番滑走で宇野(21)。昨季全日本3連覇、四大陸金メダル、世界選手権4位。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン他。今季はコーチなし。冒頭の4F<で転倒。しかし4T+2Tはきれいに決め全ジャッジが加点1〜4。CSSpと最後のStSqはレベル3。うち巣鉄は全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピン派レベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点2〜5。技術点6番目の44.49、演技構成点最高の43.8、転倒の減点1、合計87.29でSP4位。キスアンドクライではランビエールが隣にすわり、宇野も笑顔。
 最終滑走でアリエフ(露。20)。曲は「Je Dors Sur Des Roses」。振付はグリンカ。冒頭は4回転からの連続ジャンプの予定だったが、きれいな3Lz+3Tで全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Tは決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aも成功。技術点3番目の48.18、演技構成点も3番目の42.46、合計90.64でSP2位。

 フリー。SP11位のサモーヒン(イスラエル)がフリー棄権。11人の争いに。6番滑走で友野(21)。曲は「ムーランルージュ」より2曲。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし二つ目の4Sの予定はスピードも足りず2Sに。次の3A+3Tは全ジャッジが加点2〜3でこれで調子を取り戻す。StSqは生き生きと滑り、レベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aは高く、全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3Lz!+1Eu+2Sはなんとか決める。2Fはステップアウト。最後のChSqは力いっぱい滑りきり、全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の74.92、演技構成点6番目の81.64、合計156.56は自己ベスト更新でフリーも7位、総合237.54で8位。StSqとChSqが様になってきた。
 7番滑走で宇野(21)。曲は「Our Life (Finale)」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。冒頭は4Fの予定を変更したが4Sは転倒。次は4T+2Tの予定だったがタイミングを失したのかスルー。3Aはスピード、幅もあり全ジャッジが加点3〜5。3Loも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Tも全ジャッジが加点。1.1倍になる3S+3Tきれいに成功。3A+1Eu+3F<は第3が惜しくもアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ここで予定外にスルーした4T+2Tを試みるが4T<+REPで転倒。しかし、終わった後、晴れやかな顔。ランビエールも笑顔で迎えた。技術点6番目の80.17、演技構成点最高タイの86.78、転倒の減点2、合計164.95でフリーも4位、総合252.24、この時点で1位、総合4位。

 8番滑走でニューエン(加。21)。曲は「Come Together」他ビートルズメドレー。振付はブラウニング他。冒頭の4S+3Tはあっさり成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く2本目の4Sの予定が2Sに。3Lzは全ジャッジが加点。3A+2Tもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu<<+3Sは、第1をこらえたため第2がほとんどなく、画面では3A+SEQ+3Sとなっていた。3Loと3Fは成功、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは楽しそうに滑り、ほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の77.91、演技構成点も7番目の81.28、合計159.19でフリー6位、総合246.2で5位。
 9番滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。曲は「Lotus Feet」。振付はランビエール。冒頭の3A<転倒。次は4Tの予定だったが3T+2Tとして全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。3A<+2Tはなんとか決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちFSSpは加点3〜5。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点2〜4。3Fと3Fもきれいに跳び、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点71.79、演技構成点4番目の83.22、合計154.01でフリー10位、総合242.09で6位。ここまで宇野が1位だった。

 10番滑走でアリエフ(露。20)。曲は「The Sound of Silence」。振付はグリンカ。冒頭、4Lzと4Tの予定を3Lzと3Tにしたが、全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち3Lzは加点2〜4。4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。次の3Fを4Tに変え、成功。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点。しかし3Lz*+1Eu+3Sの第1を冒頭にも跳んでいるため、3種類目の繰り返しジャンプとなり無得点。3Lo+2Tは全ジャッジが加点。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の82.88、演技構成点3番目の86.36、合計169.24でフリーも2位、総合259.88で2位。
 11番滑走でイグナトフ(露。19)。曲は映画『トロイ』より「Remember」。振付はモロトフ他。どのジャンプも余裕があり美しい。冒頭の4Sと4Tは全ジャッジが加点2〜4。続く3Aは全ジャッジが加点3〜4。3F+3Tも成功。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも決める。1.1倍になる3Lz+1Eu+1Sあたりから疲れたのか、質が下がる。3Loは成功。StSqはレベル3。CSSpはレベル1、最後のCCoSpはレベル2というのは改善の余地あり。技術点最高の85.31、演技構成点8番目の80.02、合計165.33は自己ベスト更新でフリーも3位、総合252.87、宇野を0.63上回ってGP初戦で3位。
 最終滑走でサマリン(露。21)。曲は「Good News」。振付はフェドチェンコ他。冒頭の4Lz+3Tは高く、迫力があり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。次は4Fの予定が3F!に。その次も4Tの予定が3Tのステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。3A成功。1.1倍になる3A+2T、3Lz+2T、3Loは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の84.86、演技構成点最高タイの86.78、合計171.64でフリーも1位、総合264.45で初優勝。ファイナル決定。「ロシアの大会でロシア選手の優勝は9年前のプルシェンコ以来」と進藤アナ。へ〜〜。

 <女子シングル>12人出場。日本からは宮原、白岩、横井。ロシアからはメドヴェデワ、トゥルソワ、コンスタンティノワ。
 3番滑走で横井(19)。昨季全日本ジュニア優勝、全日本シニア7位、世界ジュニア9位。曲は「Ten Dark Woman」。振付は佐藤操。位置に着く前に何度も肩を上げ下げしていた。表情はずいぶんついていた。「悪い女を滑りたい」とのこと。冒頭の3Fで転倒。第2付かず。スピン二つはレベル4。うちLSpは全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで3Lz!+2Tをこらえて跳び、なんとかリカバリー。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点28.37、演技構成点29.14、転倒の減点1、合計54.56でSP10位。

 7番滑走でトゥルソワ(露。15)。昨季国内ジュニア優勝、シニア2位、世界ジュニア2連覇。今季シニアデビュー、スケートカナダ優勝。曲は「ペールギュント」より「Solveig's Song」他。振付はトゥトベリーゼ他。位置に着く前にころんで、びっくり。しかし演技には関係なし。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。続く3Fも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはややこらえた。技術点最高の40.29、演技構成点33.92、合計74.21でSP2位。
 8番滑走で白岩(17)。昨季全日本9位、世界ジュニア5位。今季フランス杯9位。曲は「Concertino Bianco for Piano」。振付はランビエール。だいぶ体がきれてきたが、「まだ練習不足」と試合後に言っていた。冒頭の3Lz!はステップアウトに両手付き。第2付かず。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。2Aはしっかり成功。SSpとStSqはレベル3で加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2Tは加点1〜3で、連続ジャンプもリカバリー。最後のスピン二つはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術29.51点、演技構成点31.06、合計60.57でSP7位。キスアンドクライにはランビエールがすわってくれた。

 10番滑走でメドヴェデワ(露。19)。昨季国内7位、世界選手権銅メダル。今季スケートカナダ5位。曲は「Exogenesis Symphony Part 3」。振付はアベルブフ。会場から大きな歓声と拍手。全要素に全ジャッジが加点。3F+3Tをきれいに成功、加点2〜5。2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Loは加点ほぼ3〜5。技術点2番目の40.27、演技構成点最高の36.66、合計76.93でSP1位。やっと戻ってきた、という笑顔でオーサーコーチとキスアンドクライにすわっていた。
 11番滑走でベル(米。23)。昨季全米3位、四大陸6位、世界選手権9位。曲は「Radar」他。振付はリッポン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜5。3F+3Tは転倒。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lzはほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のFSSpはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2以上。技術点5番目の34.75、演技構成点3番目の33.36、転倒の減点1、合計67.11でSP3位。
 最終滑走で宮原(21)。昨季全日本3位、世界選手権6位。今季USインターナショナル優勝、GP中国杯2位。曲は「Yalla, Tabla & Percussion Solo - Egyptian Disco」。振付ブノワ・リショー。緊張でガチガチになっていた。冒頭連続3回転の予定が2Lzになり両足。他の全要素には全ジャッジが加点。2Aは加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になるところで3Lo+2Tとし、最低限のリカバリー。最後のLSp3はレベル3だが加点3〜5。技術点9番目の28.55、演技構成点2番目の34.54、合計74.21でSP2位。

 フリー。1番滑走で横井(19)。曲は「オペラ座の怪人」。振付は鈴木明子他。冒頭の2Aは幅もあり、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。続く3Lzも決める。第2は付けず。FCCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。3Loは回ったが転倒。3Fは!マーク。1.1倍になる3S+3Tと3Lz+2T、2A+3T+2T全て成功、全ジャッジが加点。うち3S+3Tは加点2〜4。技術点4番目の67.4、演技構成点5番目の59.77、転倒の減点1、合計126.17でフリー5位、総合182.68で6位。
 6番滑走で白岩(17)。曲は映画「AMEN」より「To Warm the World」等3曲。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lzは成功、ほぼ全ジャッジが加点。第2は付けず。しかし3S+3T<はステップアウト。3F!<もステップアウト。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。一つ目の2Aはきれいに跳べて全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になる2A<+3T<は両足、3S<+1Eu+2Sも第1がアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpは疲れたのかレベル2。まだ病気によるスタミナ不足が取り戻せていない。技術点10番目の51.18、演技構成点8番目の58.28、合計109.46でフリー10位、総合170.03で10位。
 7番滑走で宮原(21)。曲は「シンドラーのリスト」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の2Aは余裕があり全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし続く3Lz+3T<と3Lo<はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点4〜5。3Sも全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3連続の予定の3F<で転倒。3Lz<もアンダーローテーション。最後のジャンプを2A+3T<+2Tに変えて3連続をリカバリー。しかし連続ジャンプが二つしか入らず。ジャンプ以外はすばらしかった。技術点7番目の59.88、演技構成点2番目の70.45、合計129.33でフリー4位、総合192.42で4位。

 10番滑走でメドヴェデワ(露。19)。曲は「Memoirs of Geisha」。振付はバトル、シェイリン・ボーン。冒頭の3Lzeはeマーク。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。3S+3Loは加点3〜4。3Fは加点3。FCSpはレベル3で加点1〜4。ChSqも加点ほぼ3〜4。2Aは加点2〜3。1.1倍になる2A+3T+2Tと3F+2T、3Loは全て成功。うち2A+3T+2Tは加点ほぼ2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5。ノーミスで終えると拍手喝采。技術点2番目の74.77、演技構成点最高の74.06、合計148.83でフリー2位、総合225.76で2位。
 11番滑走でベル(米。23)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の1 3F+3Tはこらえた。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。StSqは加点2〜5。3Sは全ジャッジが加点。2Aも成功。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点2〜3。本来は3連続の予定。3Lz!+2T、3Lz!も決めるが、!マークで加点は伸びず。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。ChSqはきれいなスパイラルも入り全ジャッジが加点3〜5。技術点3番目の68.8、演技構成点も3番目の69.76、合計138.56でフリーも3位、総合205.67で3位。
 最終滑走でトゥルソワ(露。15)。曲は映画「Game of Thrones」より「The Night King」他。振付はグレイヘンガウス他。二回ころんでも4回転が3本決まれば勝てると証明。冒頭の4S<は転倒。しかし4Lzはあっさり成功。不思議。ほぼ全ジャッジが加点2〜4。続く4T+3Tも決める。加点は0〜5と分かれた。2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところでなんと4T+1Eu+3Sを決める。全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Lz+3Loは軸が傾いて転倒。3Lzは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点ダントツの95.34、演技構成点4番目の66.92、転倒の減点2、合計160.26でフリー1位、総合234.47で優勝。ファイナル決定。

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New! フィギュアスケート (2020.1/4,5,11)

中国杯 ペア・アイスダンス (2019.11/8〜10 重慶) GPシリーズ第4戦

 <ペア>8組出場。地元中国からは3組出場。ユウ・ジャン組は今回もおらず、若いタン・ヤン組が出ている。他には北朝鮮、ロシア、アメリカ、イタリア、カナダから各1組。
 2番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。28,26)。2019春に結成。今季スケートカナダ5位。曲は「My Funny Valentine」。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3T<<は女性がステップアウト。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpとStSq、5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。最後のBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の37.38、演技構成点3番目の31.6、合計68.98は自己ベスト更新でSP2位。キスアンドクライではコーチともども笑顔。
 5番滑走でケイン・オシェイ組(米。26,28)。昨季全米4位、四大陸6位。今季USインターナショナル4位。曲は「Sweet Dreams」。振付はカメレンゴ他。男性が頭をそっていた。冒頭の3Twはレベル2でマイナス評価。3Sはしっかり決める。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThはなんとか成功。CCoSpはレベル4だがVマークでマイナス評価。StSqと最後の5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。転倒しなかったのに、得点が伸びず。技術点7番目の34.25、演技構成点6番目の29.83、合計64.08でSP5位。

 6番滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。昨季四大陸、世界選手権とも金メダル。曲は「Blues Deluxe」。振付はローリ・ニコル。スタンドからは大喝采。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点1〜4。3FThは加点ほぼ2〜4。3TwとStSq、最後の5RLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。BiDsとFCCoSpはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点最高の43.95、演技構成点も最高の36.95、合計80.9は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライにローリ・ニコルもいた。
 7番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。30,31)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権8位。今季位。曲は「Crazy in Love」。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Sは二人とも転倒。3Twはレベル3だがややマイナス評価。3LoThは成功。5ALiとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。BiDsとFCCoSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはGOEが-1〜4と割れた。技術点6番目の34.67、演技構成点4番目の31.57、転倒の減点2、合計64.24でSP4位。
 最終滑走でペン・ジン組(中。22,25)。昨季GPファイナル2位、国内優勝、四大陸銅メダル、世界選手権4位。今季上海杯優勝。曲は「アレグリア」。振付はローリ・ニコル。ここにも拍手喝采。冒頭の3T<で女性が転倒。3TwとBiDs、StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うち3TwとStSqは加点2〜4。3LoThは成功、全ジャッジが加点2〜5。CCoSpと最後の5RLiはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.33、演技構成点2番目の33.17、転倒の減点1、合計68.5でSP3位。こちらのキスアンドクライにもローリ・ニコルがいた。

 フリー。2番滑走でSP最下位と出遅れたリョム・キム組(北朝鮮。20,27)。昨季GPシリーズ5位と4位、世界選手権11位。曲は「Fly High, Doves」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル1。3T+2T+2Tは成功。2A<<は男女ともステップアウト。FiDsとPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点2以上。3LzThは全ジャッジが加点1〜3。3SThはタッチがあったか。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の59.17、演技構成点6番目の59.88、合計119.05でフリー4位と挽回、総合179.55で5位。
 3番滑走でケイン・オシェイ組(米。26,28)。曲は「レ・ミゼラブル」より3曲。振付はホワイト他。冒頭の3Twはここもレベル1。3S+2T<<+2T<<はなんとか下りた。2Aは普通に決める。リフト三つとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜3。PCoSpはレベル2でVマークだが全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3LzThは軸が曲がって転倒。技術点7番目の54.58、演技構成点5番目の61.13、転倒の減点1、合計114.71でフリー6位、総合で位。
 5番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。30,31)。曲は「Saturn」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは男性がステップアウト。3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3LoThは片手付き。FiDsと5RLi、最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うち5RLiとPCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点。3SThで転倒。あと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の57.32、演技構成点4番目の63.32、転倒の減点2、合計118.64でフリー5位、総合178.79で6位。

 6番滑走でペン・ジン組(中。22,25)。曲は「Cloud Atlas」より3曲。振付はローリ・ニコル。冒頭は2Sにしてほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Tからの連続ジャンプは女性が第1で転倒、男性は第2に1T?。3TwとBoDs、最後の4Liはレベル3だが全ジャッジが加点。うち4Liは加点3〜4。3Twは加点ほぼ3。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。PCoSpとあと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち5ALiは加点3〜4。3SThは全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の63.59、演技構成点も2番目の67.88、合計131.47でフリー2位、総合199.97で逆転2位。
 7番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。27,26)。曲は「Je voudrais voir la mer」。振付はシゼロン他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3T+2T<はなんとか下りた。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3S<<は二人ともステップアウト。5RLiとBoDsはレベル3で全ジャッジが加点。3FThは両足、3LoThは転倒。スロージャンプに難あり。技術点4番目の58.14、演技構成点3番目の64.61、転倒の減点1、合計121.75でフリー3位、総合190.73で3位。すごく嬉しそうだった。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。24,27)。曲は昨季と同じ「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点3〜5。3T+2Tも成功、加点2〜4。スロージャンプ二つはたいへん高さかあり、加点4〜5。BoDsとリフト二つはレベル4で加点3〜5。PCoSpと5ALiはレベル3だが加点ほぼ3〜5。2Sは男性が2回転に。ChSqは3〜5。まだまだ改善の余地があるが、技術点最高の71.69、演技構成点も最高の75.78、合計147.47でフリーも1位、総合228.37で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは小松原・コレト組(26,27)。中国からはワン・リウ組など3組。他にシニツィナ・カツァラポフ組(露)、チョック・ベイツ組(米)など。
 5番滑走で小松原・コレト組(27,28)。昨季全日本初優勝、四大陸9位。今季アジアンオープン9位。曲は映画「Dreamgirls」より同名の曲など4曲。振付はデュブレイユ他。リズムはブルース、スイング、ディスコ。冒頭のCuLiは大きな動きでレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。観客からも拍手。しかしDiStはレベル1。1FSはなんとレベルB。PStは男女ともレベル1。最後のSqTwだけは女性レベル2、男性レベル4、ただしずれていた。技術点最低の29.29、演技構成点8番目の27.31、合計56.6でRD10位。いかにも練習不足に見えた。この後のNHK杯は、小松原の怪我の後遺症で棄権。

 6番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。27,30)。昨季国内3位、四大陸6位、世界選手権10位。今季スケートアメリカ3位。曲は「ボニーとクライド」より「This World Will Remember Us」等3曲。振付はアグノエル。その他のリズムはブルースとスローフォックストロット。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDiStはレベル3で加点2〜4。1FSはスピード、リズムとも第1グループとは段違いで、レベル4に加点2〜3。PStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点2番目の44.07、演技構成点3番目の34.34、合計78.41でRD3位。
 7番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。昨季四大陸7位、世界選手権15位。今季フィンランディア杯2位。曲は「The Look-A-Like Contest」他。振付はデュブレイユ。衣装は二人ともチャップリン風のパンツスタイル。その他のリズムはワルツ。出てきただけで会場中から拍手。パターンダンス以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDiStはレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル3でkpYNYY、加点0〜2。PStは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の42.68、演技構成点5番目の32.09、合計74.77でRD4位。

 8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権銀メダル。今季ネペラメモリアル優勝。曲は「Singin' In the Rain」。その他のリズムはスローフォックス。振付はペチュコフ。コーチはズーリン他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは速く、男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStはレベル3だが加点3〜5。1FSはレベル3でkpYYTY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。技術点最高の47.91、演技構成点も最高の37.48、合計85.39でRD1位。
 9番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。昨季全米2位、四大陸優勝、世界選手権6位。今季USインターナショナル、フィンランディア杯とも優勝。曲は「Too Darn Hot」。振付はデュブレイユ。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。女性の衣装は鮮やかなえんじ色。冒頭のSlLiはレベル4で加点4〜5。しかし続く1FSはどえしたのかレベル1でkpNNNY、加点2〜4。PStは男女ともレベル2で加点2〜4。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。最後のDiStもレベル3で加点ほぼ3〜4。技術点3番目の44.06、演技構成点2番目の36.28、合計80.34でRD2位。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組(米。23,26)。昨季全米3位、四大陸5位、世界選手権9位。今季ネーベルホルン杯2位、スケートカナダ4位。曲は「Night Fever」他。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSがレベル1でkpNNYN、加点ほぼ2〜3なのは痛かった。続くPStは男女ともレベル2で加点2〜3。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。MiStもレベル2で加点2〜3。最後のCuLiだけはレベル4に加点3。「サタデーナイトフィーバー」の雰囲気は出ているが、うまく得点に反映できていない。技術点5番目の40.8、演技構成点4番目の33.9、合計74.7でRD5位。

 フリー。1番滑走で小松原・コレト組(27,28)。曲は「Cry of the Celts」「Lord of the Dance」他。振付はアグノエル他。RDよりだいぶよかった。冒頭の方にかつぐようにして入るStaLiはレベル4で加点0〜2。DiStはレベル2だが加点0〜1。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4だがGOEは-2〜2。OFStは男女ともレベル2だが加点0〜2。CoSpとRoLiはレベル3で加点0〜2。最後にコレオ要素を三つ。うちアイリッシュダンスを表現したChStは加点0〜3。技術点最低の48.38、演技構成点も最低の40.37、合計88.75でフリーも10位、総合で10位。キスアンドクライではコーチとも笑顔だった。
 6番滑走でワン・リウ組(中。25,25)。曲は映画「ブラックスワン」より3曲。振付はアグノエル。女性がマスカラなど目の化粧がド派手。冒頭のStaLiは全ジャッジが加点3。OFStは男女ともレベル3は上出来。全ジャッジが加点2〜3。CoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。DiStはレベル2。ChSpはアクロバティックで観客がわき、全ジャッジが加点2〜4。あと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SyTwは女性レベル4、男性レベル3。最後コレオ要素二つはいずれも全ジャッジが加点。うち最後のChSlは加点1〜5。技術点3番目の62.39、演技構成点5番目の49.29、合計111.68でフリーも4位、総合で4位。カナダに拠点を移して明らかに総合力が上がった。
 7番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,26)。曲はベートーベン「運命」他。振付はデュブレイユ。リズムはフラメンコ。冒頭のStaLiは「運命」の音楽に合わせてレベル4に全ジャッジが加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。ロングリフトはCuLiを二つつなげ、レベル4に全ジャッジが加点3〜4。ここまではよかった。OFStは女性レベル1、男性レベル2。CoSpはなんとレベルBととりこぼし。CiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。いずれも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点8番目の54.52、演技構成点4番目の50.74、合計105.26でフリーも5位、総合で5位。キスアンドクライでは得点が伸びないためみんな不思議そうな顔。

 8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。24,28)。曲は「I Giorni: Andante」他。振付はペチュコフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは、男性がものすごく速くてずれそうだったが、男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル4。リフト三つはレベル4。うち二つは加点2〜5。うちCuLiが時間超過。これが男性が片足のとき不安定だったかも。ChSpは加点3〜4。SeStはレベル3だが加点ほぼ2〜4。ChStは加点3〜5。CoSpはレベル4に加点2〜4。最後のChSlは加点2〜5。技術点2番目の69.14、演技構成点も2番目の56.37、リフト時間超過の減点1、合計124.51でフリー2位、総合で優勝。
 9番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。27,30)。曲は「サマータイム」他。振付はデュブレイユ。冒頭のCoSpはやや不安定な姿勢がありレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。DiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つは加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜4。OFStは男女ともレベル2。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の61.03、演技構成点3番目の51.3、合計112.33でフリーも3位、総合で3位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。女性の衣装が少し変わったか。これは当たりプログラムと思う。この組はあまり好きでないが、女性の動きに目が離せなかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpは加点3〜4。CuLi二つのロングリフトはいずれもレベル4で加点4〜5。OFStは男女ともレベル3。RoLiもレベル4で加点3〜5。CoSpもレベル4で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4に加点3〜4。CiStはレベル3て加点3〜4。最後のコレオ要素二つは加点ほぼ4〜5。終わりのポーズは、男性の斜めに伸ばした脚の上で女性が反り返るもの。技術点最高の71.71、演技構成点も最高の56.5、合計128.21でフリー1位、総合で2位。

フィギュアスケート (2019.11/8,9,10,)

中国杯 (2019.11/8〜10 重慶) GPシリーズ第4戦

 <女子シングル>12人出場。日本からは宮原、本田。中国からは二人。他にトゥクタミシェワなどロシアから三人。当初エントリーしていた三原、トゥルシンバエワ(カザフ)、デイルマン(加)などが棄権、代わりにカイラニ・クレイン(豪。21)、アンバー・グレン(米。18)等が出場。そのグレンがSP3位。
 7番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。昨季国内2連覇、世界ジュニア6位。今季シニアデビュー、スケートカナダ3位。曲は「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はトム・ディクソン。冒頭の3A<は転倒。BS朝日解説の織田は「スケートカナダの時より高さがなかった」。3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F<も転倒。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の32.55、演技構成点4番目の30.94、転倒の減点2、合計61.49でSP7位。キスアンドクライでは、浜田コーチが手をとって励ましていた。

 8番滑走でシェルバコワ(露。15)。昨季国内優勝、世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビュー、スケートアメリカ優勝。曲は映画「The Perfume」より3曲。振付・コーチともグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜5。続く3Fは加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz!+3Loは第1に!マーク。StSqはレベル3で加点2〜4。技術点最高の40.08、演技構成点2番目の33.43、合計73.51でSP1位。
 9番滑走で本田(18)。昨季全日本15位。今季ネーベルホルン杯5位、スケートカナダ6位。曲は「Seven Nations Army」。振付はシェイリン・ボーン。足のテーピングはとれたので怪我はかなりよいのだろう。冒頭の3Lo+3T<はなんとか決める。しかし次の3F<はスケートカナダと同じように転倒。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点。技術点7番目の30.59、演技構成点3番目の32.14、転倒の減点1、合計61.73でSP6位。

 10番滑走で宮原(21)。昨季全日本3位、世界選手権6位。今季USインターナショナル優勝。曲は「Yalla, Tabla & Percussion Solo - Egyptian Disco」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒のパンツスタイル。今季初戦で緊張しているようだ。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2Aは全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5。StSqはレベル3だが、エジプト風(?)の振付も入った大きな動きで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo<はアンダーローテーション。技術点4番目の33.76、演技構成点最高の35.15、合計68.91でSP2位。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(露。22)。曲は「Drumming Song」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Aで珍しく転倒。そのためか次の連続3回転の予定を3F+2Tにして全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。LSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の34.71、演技構成点4番目の31.86、転倒の減点1、合計65.57でSP4位。
 最終滑走でサモドゥロワ(露。17)。昨季国内シニア6位、欧州選手権金メダル。今季ミンスクのアイス・スター優勝。曲は「Bamboleo」。振付はプロコフィエワ他。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。続く3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の33.57、演技構成点30.42、合計63.99でSP5位。ミーシンコーチの選手二人ともSPは不本意な順位から。

 フリー。5番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。「エビータ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3A<は転倒。回転もスピードも高さも足りなかったようだ。3Lz+3T<は成功。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3S<と2A+3T<でアンダーローテーションがあり、あまり得点伸ばせず。3Fと2Aは全ジャッジが加点2〜3、ChSqも全ジャッジが加点1〜4。最後のFCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の67.96、演技構成点も4番目の63.36、転倒の減点1、合計130.32でフリー4位、総合191.81で4位はシニア1年目としては立派。
 7番滑走でサモドゥロワ(露。17)。曲は映画「ムーランルージュ」より「El Tango de Roxanne」。振付はアベルブフ他。まだ滑り込みが足りないか。余裕のない演技。冒頭の3F+3T<は決める。続く3Lz<もアンダーローテーション。3Loは成功。スピン二つはレベル4だが加点は少ない。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3Fも決める。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3S+2T+2Loも成功。ChSqは0.29とほとんど加点なし。2A<もアンダーローテーション。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。キスアンドクライでは笑顔なし。技術点5番目の59.97、演技構成点6番目の61.33、合計121.3でフリー5位、総合185.29で5位。
 8番滑走でトゥクタミシェワ(露。22)。曲は昨年のものに戻し「You Don't Love Me」他。振付はグレズ。冒頭で3A+2Tとソロの3Aをしっかり成功させ全ジャッジが加点。3A+2Tは加点2〜4。3Fはこらえた。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2A+3T+2Tと3Lz+2A+SEQ、ソロの3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち2A+3T+2Tは加点2〜4。ChSqは表情たっぷりに滑り全ジャッジが加点2〜5。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。こちらはミーシンコーチともども「まあできた」という顔。国内の4回転ジャンパーに対抗するには、スピンやStSqのとりこぼしをなくさないと。技術点2番目の77.03、演技構成点3番目の66.5、合計143.53でフリー2位、総合209.1で3位。

 9番滑走で本田(18)。曲は映画「ラ・ラ・ランド」より。振付はローリ・ニコル。笑顔で滑り出したが、冒頭の3F<はステップアウト。予定していた第2付かず。続く3F<<はダウングレード。3Sはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3としたが、次が1Aに。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lo、2A+2T+2Lo<、はなんとか決めたが、なぜか3T<で転倒。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。解説の織田が「アルトゥニアンコーチはジャンプを徹底的に見直すには2年くらいかかると言っている」と言う。技術点9番目の44.57、演技構成点5番目の62.79、転倒の減点1、合計106.36でフリー7位、総合168.09で7位。
 11番滑走で宮原(21)。曲は「シンドラーのリスト」他。振付はローリ・ニコル。衣装はライトグレーにビーズ。右手首にヒラヒラした袖が。冒頭の2Aはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点1〜4。続く3Loと3Sも成功、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3F<+2T+2Lo、3Lz<、2A+3T<は疲れたのか全てアンダーローテーション。ここが課題。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の69.91、演技構成点最高の72.36、合計142.27でフリー3位、総合211.18で2位。
 最終滑走でシェルバコワ(露。15)。曲は「Six Gnossiennes: Gnossienne No.1」と「火の鳥」。振付はトゥトベリーゼ他。衣装は青。冒頭で4Lz!<+3Tとソロの4Lz!を決めたが、いずれも!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。2A二つはいずれも全ジャッジが加点2以上。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。曲が「火の鳥」になったところで衣装替え。青から赤へ鮮やかに変身。1.1倍になる3Lz!+3Loと3F+1Eu+3S、ソロの3Lz!と決めたが、ここでも3Lz!に!マーク。うち3連続は全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4、最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の84.71、演技構成点2番目の67.82、合計152.53でフリーも1位、総合226.04で優勝。ファイナル決定。

 <男子シングル>12人出場。日本からは田中刑事のみ。中国からは金、ハンなど。他にメッシング(加)、チャ(韓)。第2グループの選手に4回転転倒があいつぎ、中国3番手のフーが1番滑走で4回転なしながら、大きなミスなく滑りSP6位。
 3番滑走でハン・イェン(中。23)。昨季は全休。一昨季国内優勝、四大陸10位、ピョンチャン五輪23位。肩の骨折で5時間の手術をしたらしい。曲は「A Thousand Years」。振付はローリ・ニコル。すばらしい復帰戦。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは着氷でややつまったが、ものすごく幅と高さがあった。ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く3F+3Tはふんわりと着氷、全ジャッジが加点3〜5。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzも加点2〜3。StSqはレベル3だが加点3〜4。技術点2番目の45.35、演技構成点も2番目の41.11、合計86.46でSP1位。
 6番滑走でラズキン(露。21)。昨季国内4位、世界選手権10位。今季スケートカナダ8位。曲は「Mack the Knife」。振付はプロコフィエワ。冒頭の4Lz!はなんとかこらえる。3Aはされいで全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点ほぼ2〜3。しかし、1.1倍になる3Fで転倒、第2付かず。要素を失う。技術点7番目タイの37.14、演技構成点も7番目の37.37、合計74.31でSP8位。

 7番滑走で田中刑事(24)。昨季全日本3位、四大陸7位、世界選手権14位。今季スケートカナダ3位。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付はスカリ。冒頭の3Aは少し傾いたが着氷。しかし次の4Sを4Tに変更したらしいが、なぜかジャッジ側の壁際で3T+2Tを跳び、よろけた。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。1.1倍になる3Lzはきちんと決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2。技術点10番目の35.65、演技構成点5番目の38.99、合計74.64でSP7位。試合後のインタビューでは「もう一度やり直したい」。
 8番滑走でプルキネン(米。19)。昨季全米シニア12位、世界ジュニア8位。今季シニアデビュー、スケートカナダ4位。曲は「Caruso」。振付はランビエール他。冒頭の4Tで転倒。3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CSSpは止まりそうでレベル1。1.1倍になる3Lz+3Tはなんとか決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の40.95、演技構成点6番目の38.97、転倒の減点1、合計78.92でSP4位。
 9番滑走でチャ(韓。18)。昨季国内3連覇、四大陸6位、世界選手権19位。今季スケートアメリカ8位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の4S<で転倒。立てないと思っている感じ。3Lz+3Loは自信があるようで高く美しく決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3A<でまた転倒。痛かった。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の33.9、演技構成点7番目の37.5、転倒の減点2、合計69.4でSP11位。

 10番滑走でリッツォ(伊。21)。昨季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。今季スケートカナダ6位。曲は「Start A Fire」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の4Tと3Aをきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる連続ジャンプの予定が3Lzで転倒、要素を失う。技術点3番目の42.54、演技構成点4番目の40.18、転倒の減点1、合計81.72でSP3位。
 11番滑走でメッシング(加。27)。昨季国内3位、四大陸4位、世界選手権15位。今季スケートアメリカ4位。曲は「Perfect」。振付はヴァイポンド。冒頭の4Tはお約束のように転倒。第2付かず。しかし次が2Aになったもののほぼ全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tで連続ジャンプのリカバリー。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の36.34、演技構成点最高の41.46、転倒の減点1、合計76.8でSP5位。
 最終滑走で(中。22)。昨季国内優勝、四大陸銀メダル、世界選手権5位。今季スケートアメリカ6位。曲は「First Light」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzでは高さはあったが転倒、第2付かず。解説の佐野さんは「高く上がりすぎて着氷のときエッジに重心が乗らず、足が先に流れたのでは」。4T+2Tを連続にしてリカバリー。3Aは全ジャッジが加点3〜4。スケートアメリカのときとは3Aとスピンの順番を変え、ジャンプを前半にまとめたらしい。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち巣鉄と最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。技術点最高の45.71、演技構成点3番目の40.72、転倒の減点1、合計85.43でSP2位。

 フリー。3番滑走でチャ(韓。18)。曲は「The Fire Within」。振付はシェイリン・ボーン。衣装の白い上衣の背中が縦に開いている。冒頭の4T<と4S<でアンダーローテーション。4S<はステップアウト。得意な3Lz+3Lo<もステップアウト。スピン三つはレベル4。うち最後の二つは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。3A+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。1.1倍になる3A、3F+1Eu+3S<、3Loも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の74.86、演技構成点も6番目の78.0、合計152.86でフリー6位、総合222.26で6位。
   6番滑走で田中刑事(24)。曲は映画「シャーロック・ホームズ」より。振付は宮本賢二。冒頭で4S+2Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。2本目は3Sになるが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次の3A+3Tはきちんと成功、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。FCSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。3Fも全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になる4T<でステップアウト。二つ目の3Aから3連続の予定は1Aに。最後のジャンプを3Lz+1Eu+3Sとしてなんとかリカバリー。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の78.4、演技構成点5番目の80.58、合計158.98でフリー5位、総合233.62で5位。

 7番滑走でプルキネン(米。19)。曲は「ラストエンペラー」より2曲。振付はファリス他。冒頭の4Tは3Tに。3Aはちゃんと立ったのに転倒。次は2Loに。3Lz+1Eu+3Sはオーバーターン。スピン二つはレベル3。うち最後のFSSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。1.1倍になる3A+2Tと3Lz、3F+2Tはしっかり決め、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の63.95、演技構成点7番目の76.8、転倒の減点1、合計139.75でフリー9位、総合218.67で8位。
 8番滑走でメッシング(加。27)。曲は「November Rain」。振付はヴァイポンド。冒頭の4Lzはお約束のように3Lzに。続く4Tはこらえた。3A+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3Loは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる4T+2Tは間にオーバーターンが入ったが第2を付けたのはスゴイ。3S+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3A<で転倒は残念。StSqとあと二つのスピンはレベル3。うちスピン二つはスピードがあり全ジャッジが加点3〜4。ChSqは長いイーグルとハイドロで歓声。全ジャッジが加点2〜5。技術点4番目の77.56、演技構成点2番目の84.0、転倒の減点1、合計160.56でフリー3位、総合237.36で4位。

 10番滑走で(中。22)。曲は「The Path of Silence」他。振付はブノワ・リショー。冒頭で4Lzと4T+2T成功、全ジャッジが加点2以上。うち4Lzは加点3〜4。ソロの4Tの予定は2Tに。3A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。1.1倍になる3A、3Lz+3T、3Fはいずれも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の93.8、演技構成点3番目の83.3、転倒の減点1、合計176.1でフリー1位、総合261.53で逆転優勝。
 11番滑走でハン・イェン(中。23)。曲は「ラ・ラ・ランド」。振付は佐藤有香。冒頭で豪快な3A+3T成功、全ジャッジが加点3〜5。続く3Lzも全ジャッジが加点3〜4。3F!+2Tは!マークだが全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。3Sも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lo、3Lz+2T、3F!は、やや疲れたのかこらえ気味。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の76.65、演技構成点最高の86.34、合計162.99でフリー2位、総合249.45で2位。2015年の中国杯以来の表彰台か。復活してくれて嬉しい。
 最終滑走でリッツォ(伊。21)。曲は「Galicia Flamenca」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭から3Lo、4Tを決め、いずれも全ジャッジが加点2〜4。3A+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3Lz!+2Tは!マーク。CCSpはレベル3。StSqはフラメンコ風だがまだまだか。全ジャッジが加点2〜4。しかし1.1倍になる3A<で転倒。それでも3F+1Eu+2Sを決め、全ジャッジが加点。二つ目のソロの3Lz!も!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の79.0、演技構成点4番目の82.16、転倒の減点1、合計160.16でフリー4位、総合241.88で3位。

フィギュアスケート (2019.12/26,27,)

フランス杯 ペア・アイスダンス (2019.11/1〜3 グルノーブル) GPシリーズ第3戦

 <ペア>8組出場。3番滑走でデニー・フレイジャー組(米。24,26)。昨季全米2位、四大陸5位。曲はシルクドソレイユ「キダム」より「Atmadja」他。振付はレニー・ロッカ。いいときのスピードが出ていない感じ。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の得意な3Twはレベル3だが加点1〜4。3LoThは加点3〜4。3S<はなんとか下りる。BiDsとCCoSp、StSqはレベル3。うちStSqは加点2〜3。最後の5ALiはレベル4に加点2〜4。技術点3番目の37.5、演技構成点4番目の31.15、合計68.65でSP3位。
 4番滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。昨季国内ジュニア優勝、国内シニア5位、世界ジュニア金メダル。今季フィンランディア杯優勝。曲は「Je suis malade」。振付はペチェルスカヤ。StSq以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜4。最近Twの採点が厳しい感じ。3FThは加点3〜4。3Sも加点2〜3。5RLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。StSqとFCCoSp、最後のBiDsはレベル3。うちBiDsは加点2〜3、FCCoSpは加点1〜4。最近Dsの採点も厳しい感じ。技術点2番目の41.0、演技構成点3番目の32.77、合計73.77は自己ベスト更新でSP2位。

 7番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。昨季国内シニア4位、欧州選手権5位。曲は「The Storm」。振付はタラソワ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点3〜4。3Twはレベル4で加点4。軽い。5ALiとCCoSpもレベル4で加点2〜3。3LoThはすばらしく加点4〜5。StSqはレベル2で加点2〜3。最後のBiDsはレベル3で加点2〜4。技術点最高の42.3、演技構成点も最高の34.29、合計76.59は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。24,29)。昨季全米優勝、四大陸4位、世界選手権9位。曲は「A Storm Is Comin'」。振付はカメレンゴ、ジー他。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3S<はなんとかおりたが、3LzThで転倒。痛そうだった。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。 技術点4番目の33.06、演技構成点2番目の34.06、転倒の減点1、合計66.12でSP4位。

 フリー。5番滑走でデニー・フレイジャー組(米。24,26)。曲は「Lion King Returns」。振付はレニー・ロッカ。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3LoTh成功。2Aからの連続ジャンプは女性が第1がアンダーローテーションで両足となり第2付かず。3SThはしっかり決め、加点1〜4。FiDsとリフト三つはレベル4。うちリフト三つは加点3〜4。ChSqは加点2〜5。PCoSpはレベル3で加点2〜4。最後のリフトの後アクロバティックな動きで締めた。技術点3番目の64.85、演技構成点4番目の65.9、合計130.75は自己ベスト更新でフリー2位、総合199.4も自己ベスト更新で3位。キスアンドクライですごく喜んでいた。
 6番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。24,29)。曲は「The Middle of the World」。振付はカメレンゴ、ジー他。女性が硬い顔で出てきた。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Loは新潮に決め、全ジャッジが加点2〜3。SPで転んだ3LzThは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Sからの連続ジャンプで女性が第1で転倒、第2付かず。直後の5RLiはレベル2で全ジャッジが加点1〜4。PCoSpと3Li、最後のFiDs4はレベル4で全ジャッジが加点。うちスピンは加点2〜4。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点5番目の63.12、演技構成点2番目の67.54、転倒の減点1、合計129.66は自己ベスト更新でフリーも4位、総合195.78で4位。キスアンドクライでコーチともどもほっとしていた。

 7番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。曲は「Adagio for Tron from "Tron: Legacy"」。振付はグレイヘンガウス他。思わぬ出来。女性が無表情でいつもと違った。冒頭の3Fは女性がeマークで転倒。3T+2T+2Tは成功、全ジャッジが加点。3Twもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3FThは成功、全ジャッジが加点3〜4。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち4Liは全ジャッジが加点1〜3。FoDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3LoThでまた転倒。キスアンドクライでも女性はずっと暗い顔だったが、総合順位を聞いて急に明るい笑顔に。技術点2番目の65.5、演技構成点3番目の66.47、転倒の減点2、合計129.97は自己ベスト更新でフリー3位、総合206.56も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でミーシナ・ガリアモフ組(露。18,20)。曲は「The Master and Margarita」。振付はコモロフ。連続ジャンプとソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。なぜレベル4でないのか。3LzThは成功、加点2〜5。本来3Sからの3連続ジャンプが女性が2Sでステップアウトに両手付き。しかし3Tは決める。5RLiと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点ほぼ3〜4。ChSqは加点2〜3。あと二つのリフトとBoDsはレベル3。うちBoDsは加点3〜4。3LoThも決めて加点3〜4。技術点最高の65.52、演技構成点も最高の68.29、合計133.81でフリー1位、総合207.58で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。3番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。女性はイギリス、男性はオーストラリア出身。昨季GPファイナル5位、国内7位。今季スケートアメリカ5位。曲は「The Greatest Showman」。その他のリズムはマーチとワルツ。振付はコレゴフ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。パターンダンスの1FSはレベル3(YYYN)で加点1〜3。PStは男女ともレベル3で加点ほぼ2。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜4。技術点4番目の43.16、演技構成点5番目の32.89、衣装の減点1、合計75.05でRD5位。スケートアメリカで問題なかったのに衣装の減点とは何だろう。何か落ちたらしい。
 7番滑走でスマート・ディアス組(西。22,29)。今季スケートアメリカ4位。曲は「グリース」より「You're the One I Want」他。その他のリズムはスイングとジャイブ。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のMiStはレベル3だが加点3〜4。ステップのエッジがずいぶん深くなった。SqTwは男女ともレベル3で加点1〜3。1FSはレベル2(YYNN)で加点2〜4。PStは男女ともレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点5番目の42.04、演技構成点4番目の34.05、合計76.09でRD4位。
 8番滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。昨季全米2位、四大陸優勝、世界選手権6位。今季USインターナショナル、フィンランディア杯とも優勝。曲は「Too Darn Hot」。その他のリズムはブルースとスイング。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。1FSはなんとレベル1(NYNN)だが加点1〜4。PStは男女ともレベル3で加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のDiStはレベル2だが加点3〜4。技術点2番目の44.47、演技構成点も2番目の36.22、合計80.69でRD2位。

 9番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,31)。昨季欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。今季ロンバルディア杯優勝。曲はシルクドソレイユ『パラモア』より「Reel Love AJ's Blues」他。その他のリズムはブルース。振付はフーザルポリ他。冒頭のMiStはスピードもありエッジも深く、レベル4に全ジャッジが加点3〜4。男性の靴に手を付く低い姿勢のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SqTwは女性4レベル4、男性は途中でぐらつきレベル2。1FSはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のPStは女性レベル4、男性レベル3で全ジャッジが加点加点2〜3。技術点3番目の44.17、演技構成点も3番目の35.48、合計79.65でRD3位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。昨季欧州選手権5連覇、世界選手権金メダル。曲は「Fame」他。リズムはディスコとブルース。振付はアグノエル。レオタードのような衣装。女性は水色、男性はピンク。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭の1FSはレベル3(NYYY)で加点3〜5。PStは女性レベル2、男性レベル3だが加点3〜5。MiStはレベル3で加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。最後のStaLiは加点ほぼ4〜5。まだレベル4でない要素もあるが、とにかくプログラムが切れ目なく続いていて要素だと感じさせない。技術点最高の49.8、演技構成点も最高の38.89、合計88.69は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。6番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。曲は「Survivor」。振付はディーン。ChSl以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のRoLiを始めリフト三つとDiSt、Spはレベル4。うちリフト二つは加点2〜4。OFStは女性レベル4、男性レベル3で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。コレオ要素三つのうちChSlが転倒扱い。スケートアメリカではなんともなかったが。全体的にはだいぶ回復してきた。技術点5番目の60.85、演技構成点5番目の49.54、転倒の減点1、合計109.39でフリーも5位、総合184.44は自己ベスト更新で5位。
 7番滑走でスマート・ディアス組(西。22,29)。曲は「Larrons en Foire」他。振付はアグノエル。男性の衣装はつなぎみたい。この組によく合ったプログラムで、生き生きと滑っていた。ChSl以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点3〜5。ChSpは加点2〜4。SyTwは女性レベル2、男性レベル4で加点1〜4。OFStは男女ともレベル2。CoSpはレベル4で加点2〜3。CiStはレベル2だが加点2〜4。ロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜4。ChSlが転倒扱い。最後のChStは加点3〜5。技術点4番目の61.77、演技構成点4番目の51.32、転倒の減点1、合計112.09でフリーも4位、総合188.18で4位。
 8番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,31)。曲はデイビッド・ボウイ「Space Oddity」。振付はジョルダーニ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のふわっと入るStaLiはいつ見てもよくあれでキープできると思うが、加点ほぼ3〜4。OFStは男女ともレベル4で加点3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点2〜3。ChStは加点ほぼ2〜4。あと二つのリフトとCoSp、DiStともレベル4でトップクラスの貫禄を見せた。うちRoLiは加点2〜5、CuLiは加点ほぼ3〜4。最後のコレオ要素二つのうちChSlは加点ほぼ3〜5、ChSpは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の69.56、演技構成点3番目の54.13、合計123.69は自己ベスト更新でフリー3位、総合203.34も自己ベスト更新で3位。キスエンドクライではコーチともども大喜び。

 9番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Danny」他。振付はデュブレイユ。衣装は一転して二人とも黒。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のRoLiは加点ほぼ4〜5。ChStは加点ほぼ5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CiStだけレベル3で加点3〜5。あと二つのリフトはレベル4で加点4〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル4で加点は4〜5。ChSlは加点ほぼ4〜5。CoSpはレベル4で加点3〜4。最後のChLiは加点4〜5。技術点最高の74.69、演技構成点も最高の58.86、合計133.55でフリーも1位、総合222.24で優勝。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。27,30)。曲は「Egyptian Snake Dance」。振付はデュブレイユ。女性の衣装、髪型、化粧などを見ると、女性が蛇で、男性が蛇使いか。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChSpは加点2〜5。ロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜5。OFStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3〜4。RoLiとCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CiStはレベル2だが加点3〜4。最後のコレオ要素二つはいずれも加点3〜5。技術点3番目の69.1、演技構成点2番目の55.05、合計124.15でフリーも2位、総合204.84で2位。

フィギュアスケート (2019.11/5,6,7)

フランス杯 (2019.11/1〜3 グルノーブル) GPシリーズ第3戦

 <男子シングル>11人出場。日本からは宇野。地元フランスからはエイモスとポンサール。他にヴォロノフ(露)、チェン(米)。
 6番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。24)。昨季欧州選手権10位、世界選手権13位。曲は「Always Watching You」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の4S+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aも余裕があり全ジャッジが加点2〜4。FCSpはレベル3。1.1倍になる4Tは転倒。CSSpは無得点。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の41.33、演技構成点7番目の38.46、転倒の減点1、合計78.79でSP5位。

 7番滑走でヴォロノフ(露。32)。昨季GPファイナル4位、国内4位。曲は「Somebody to Love」。振付はビリビナ他。冒頭で4T+3Tをしっかり決め全ジャッジが加点1〜3。しかし次が2Lzとなり無得点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはオーバーターン。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。ちょっと精彩を欠いた。技術点7番目の37.63、演技構成点5番目の38.97、合計76.6でSP7位。
 8番滑走でヒワタシ(米。19)。昨季全米シニア4位、世界ジュニア金メダル。今季シニアデビュー。曲は「Love Runs Out」。振付はピレイ他。だいぶ緊張したのか。冒頭の4Tはステップアウト。次がパンクして1Aで無得点。CSSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSqはよく動けていて全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはなんとか決める。つなぎにバレエジャンプもあり、スピードもあったが、あまりまとめられなかった。技術点10番目の30.14、演技構成点6番目の38.56、合計68.7でSP10位。

 9番滑走で宇野(21)。昨季全日本3連覇、四大陸金メダル、世界選手権4位。曲は「Great Spirit」。振付はシェイリン・ボーン。今季はコーチなし。まさかの二回転倒。冒頭の4Fは決め、全ジャッジが加点1〜4。しかし次の4Tで転倒、第2付かず。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aでも転倒。痛そうな転び方だった。テレ朝解説の織田が「跳ぶ前の足の振り上げが少し小さかった」。試合後のインタビューでは、練習では跳べているので気持ちの問題と言っていたが。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のStSqはなんとレベル2だが全ジャッジが加点2〜5。技術点6番目の37.94、演技構成点3番目の43.11、転倒の減点2、合計79.05でSP4位。
 10番滑走でチェン(米。20)。曲は「La Boheme」。振付はシェイリン・ボーン。スケートアメリカとはジャンプ構成を変えてきた。冒頭の4T+3Tはあっさり決め、全ジャッジが加点3〜4。次の3Aは両手付き。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になるところで4Fをきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の55.97、演技構成点も最高の46.51、合計102.48でSP1位。
 最終滑走でサマリン(露。21)。昨季国内3位、欧州選手権銀メダル、世界選手権12位。曲は「Blues for Klook」。振付はメクディエフ他。冒頭で4Lz+3Tと4F!を決める。4Lz+3Tは全ジャッジが加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpと最後のStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aはステップアウト。技術点2番目の55.13、演技構成点も2番目の43.35、合計98.48は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。2番滑走でヒワタシ(米。19)。曲は「Petrushka」。振付はトム・ディクソン他。冒頭で4T+3Tと4Tを決める。4T+3Tの方は全ジャッジが加点1〜3。3Aも成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Sはこらえる。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+2Tと3Lz+1Eu+3Fはなんとか決める。FCCoSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Loも決めてしめくくる。技術点4番目の85.17、演技構成点9番目の73.56、合計158.73でフリー4位、総合227.43で5位。
 5番滑走でヴォロノフ(露。32)。曲は「I Belong to You」。振付はソロビエフ他。冒頭の4Tは成功。しかし第2付かず。3A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。次の3Tは全ジャッジが加点1〜4だが、本来冒頭が4T+3Tになれば4Tのはず。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpはほぼ加点1〜3。3Loはこらえた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lo+2T+2Loも全ジャッジが加点。しかし疲れたのか、2Lzと2Sに。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の67.16、演技構成点6番目の77.22、合計144.38でフリー7位、総合220.98で6位。
 6番滑走でクビテラシビリ(ジョージア。24)。曲は「Confessa」。振付はゼレズニアコフ他。冒頭で4S+3Tと3A、3F+1Eu+3Sと3Loを跳んでしまう。うち初めの二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル3。うちFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2。1.1倍になるところで疲れたのか2T+3Tと4Tでステップアウト。3Fは決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の78.51、演技構成点も5番目の79.08、合計157.59でフリー5位、総合236.38で4位。

 7番滑走で宇野(21)。曲は「Our Life (Finale)」他3曲。振付はデイヴィッド・ウィルソン。3回転倒。冒頭の4S<はステップアウトで両手付き。4Fもステップアウト。4T+2Tはきれいで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3AでSPと同じ転倒。スピン二つとStSqはレベル2。うちFCSpとStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の4Tは転倒。1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし3連続の予定は3A<<+REPを転倒して第2以降が付かず。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル4で加点2〜3。技術点9番目の61.57、演技構成点4番目の79.22、転倒の減点4、合計136.79でフリー9位、総合215.84で8位。試合後のインタビューでは、逃げずに全部やれたことが収穫というようなコメントだった。
 9番滑走でサマリン(露。21)。曲は「Good News」。振付はフェドチェンコ他。冒頭で4回転3本跳んだ。まず4Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。4Fは回ったが転倒。4Tは成功。全ジャッジが加点2〜4。なぜか3Lzで転倒。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。1.1倍になる3A+2Tと3Lz+3Tはなんとかこらえた。最後の3Loも決める。技術点3番目の85.4、演技構成点も3番目の83.22、転倒の減点2、合計166.62でフリー3位、総合265.1で2位。
 最終番滑走でチェン(米。20)。曲は「ロケットマン」より3曲。振付はデュブレイユ他。冒頭の4Lzはこらえたため第2付かず。次の3Lz+2Tで一応リカバリー。4T+1Eu+3Fをきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ4〜5。3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4Sはオーバーターンだが、4Tは成功。3A+2Tは確実に決めた。技術点最高の102.1、演技構成点も最高の92.58、合計194.68でフリー1位、総合297.16で優勝。ファイナル決定。

 <女子シングル>11人出場。日本からは坂本、樋口、白岩。地元フランスからはメイテなど。他にザギトワ(露)、アンドリューズ(米)。ルカヴリエは直前に棄権。
 3番滑走でアンドリューズ(米。18)。曲は「You Lost Me」。振付はデルモア。ジュニア時の颯爽感は影をひそめたが、できばえ重視作戦成功か。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tはきれいに決め、加点2〜4。続く2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点1〜4。1.1倍になる3Loも成功。技術点4番目の36.39、演技構成点7番目の30.2、合計66.59は自己ベスト更新でSP4位。
 4番滑走でコストルナヤ(露。16)。昨季国内シニア3位、国内ジュニア2位。曲は「November」他。振付はグレイヘンガウス他。冒頭で3A<を跳ぶ。続く3Lzは!マークだがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは美しく成功、全ジャッジが加点4〜5。技術点最高の42.98、演技構成点2番目の33.57、合計76.55でSP1位。

 7番滑走で白岩(17)。昨季全日本9位、世界ジュニア5位。曲は「Concertino Bianco for Piano」。振付はランビエール。怪我明けなので、やや構成を落とし、楽しく滑ろうと心がけたとのこと。冒頭の3Lz+2T成功、全ジャッジが加点。2Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の32.15、演技構成点も6番目の30.97、合計63.12でSP7位。
 9番滑走でベル(米。23)。昨季全米3位、四大陸6位、世界選手権9位。曲は「Radar」他。振付はリッポン。強い女のイメージらしい。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。3F!+3Tは第1に!マーク。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz加点1〜3。StSqはレベル3だが加点ほぼ2〜4。安定していた。技術点3番目の37.7、演技構成点5番目の32.55、合計70.25でSP3位。

 10番滑走で樋口(18)。昨季全日本5位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。3Lz+3T<は決めたように見えたが、第2がアンダーローテーション。1.1倍になる3Fもeマークで得点伸びず。LSpはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点8番目の31.83、演技構成点4番目の32.95、合計64.78でSP5位。
 11番滑走で坂本(19)。昨季全日本優勝、四大陸金メダル。曲は「No Roots」。振付はシェイリン・ボーン。すごいスピードはあった。冒頭の3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。2Aで転倒。そのせいか続くCCoSpはレベル2でVマークだが、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loは着氷でこらえた。LSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。LSpは加点2〜4、StSqは加点2〜5。技術点7番目の31.88、演技構成点3番目の33.2、転倒の減点1、合計64.08でSP6位。
 最終滑走でザギトワ(露。17)。昨季国内5位、欧州選手権銀メダル、世界選手権金メダル。曲は「Me Voy」。振付はグレイヘンガウス他。ずいぶん大人っぽくなった。冒頭3Lze+3Lo<は得意なジャンプのはずだったが厳しくとられた。その他の全要素に全ジャッジが加点。続く2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン三つは加点3〜5、StSqは加点3〜4。1.1倍になる3Fも加点ほぼ3〜4にまとめた。技術点2番目の38.32、演技構成点最高の36.92、時間超過の減点1、合計74.24でSP2位。

 フリー。4番滑走で白岩(17)。曲は映画「AMEN」より「To Warm the World」等3曲。振付はブノワ・リショー。練習が足りていないのか、キレがない。冒頭の3Lz!<+2Tは第1の後片手付き。続く3Lo<はオーバーターン。3F<でとうとう転倒。スピン二つはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。2Aの一つ目は全ジャッジが加点1〜4でよかったが、二つ目は転倒。1.1倍になる3S<+1Eu+2Sと3Lo+2Tはなんとか決める。うち3Lo+2Tは全ジャッジが加点1〜3。FCSpとStSqはレベル2。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。技術点42.53、演技構成点58.06、転倒の減点2、合計98.59でフリー10位、総合161.71で9位。
 6番滑走で坂本(19)。曲は「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。衣装は黒。冒頭の2Aと3F+3Tは全ジャッジが加点3〜4。すごいスピードで成功。3Lzはeマーク、3S<もアンダーローテーション。StSqはレベル4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lo<+2T、2A+3T+2T、3Lo<は決める。うち3連続は全ジャッジが加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。アンダーローテーションが三つもあるのが痛い。技術点66.76、演技構成点58.06、合計98.59でフリー4位、総合で位。

 7番滑走でアンドリューズ(米。18)。曲は「Salome's Dance of the Seven Veils」。振付はデルモア。冒頭ChSqから始まる珍しい構成。全ジャッジが加点2〜4。続く3T+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3F<で転倒。2Aは決めたが、次が1Lzeになってしまう。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4、最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2T、2A+1Eu+3S<、3Lo<で二つのアンダーローテーション。技術点54.73、演技構成点60.22、転倒の減点1、合計113.95でフリー6位、総合180.54で5位。
 8番滑走で樋口(18)。曲は「ポエタ」。振付はスカリ。冒頭の2Aはすばらしく全ジャッジが加点2〜4。しかし続く3Lz<で転倒。3Sはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。2Loは本来3回転の予定。ChSqが減点評価なのは痛い。1.1倍になる2A+3T<もステップアウト、パンクの1F!とミス続き。3Lz+2Tは成功。StSqはフラメンコを表現してレベル3に全ジャッジが加点2〜4。技術点47.59、演技構成点62.75、転倒の減点1、合計109.34でフリー7位、総合174.12で6位。

 9番滑走でザギトワ(露。17)。曲は「The Feeling Begins」他3曲。振付はグレイヘンガウス他。冒頭3Lz!<で転倒。2A+3T<はなんとか決める。3Sと2Aは全ジャッジが加点ほぼ2以上。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点4、最後のFCCoSpは加点4〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるところで冒頭予定していた連続3回転3Lz!<+3Lo<を跳ぶがいずれもアンダーローテーション。3F+2T+2Loと3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の68.85、演技構成点最高の72.97、合計141.82でフリー3位、総合216.06で2位。
 10番滑走でコストルナヤ(露。16)。曲は「The Meadow」。振付はグレイヘンガウス他。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で高い3A+2Tとソロの3A成功。3A+2Tは加点2〜5。2Aと3Loもきれいに決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3F+3Tと3F!+1Eu+3S、3Lzを軽々と成功。うち連続3回転は加点3〜5。ChSqは加点2〜4。技術点最高の88.38、演技構成点2番目の71.07、合計159.45でフリーダントツの1位、総合236.0で初優勝。
 最終滑走でベル(米。23)。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。コストルナヤのすごい得点の後、最終滑走なのにほぼノーミスで滑り、メンタルの強さを見せた。冒頭の3F+3Tと3Loをしっかり決めて全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点3〜4、最後のLSpは加点4。3Sと2Aも全ジャッジが加点2以上。1.1倍になる3F+2T+2Lo、3Lz+2Tも成功。3Lz<はアンダーローテーション。ChSqは楽しそうにスパイラルを滑り、全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の73.39、演技構成点3番目の69.25、合計142.64は自己ベスト更新でフリー2位、総合212.89も自己ベスト更新で3位。

フィギュアスケート (2019.12/14,15,16)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2019.10/25〜27 ケロウナ) GPシリーズ第2戦

 <ペア>8組出場。カナダからは組み替えたイリシェチキナ・ビロドー組、ムアタワーズ・マリナロ組他。ロシアからタラソワ・モロゾフ組、ボイコワ・コズロフスキー組他。
 1番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。27,26)。今季フィンランディア杯3位。曲は「My Funny Valentine」。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Tは男性が片手付き。3LzThはなんとか成功。CCoSpとStSq、5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ3〜4。スピンは組換え1年目なのによく合っていた。最後のBiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。連携はまだまだ。でも楽しそうにやっていた。技術点5番目の68.62、演技構成点も5番目の30.68、合計68.62は自己ベスト更新でSP5位。
 5番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。17,19)。2017年世界ジュニア銀メダル。昨季国内シニア3位、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。曲は「マイウェイ」。振付はベステミアノワ他。コーチはタマラ・モスクビナ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Sはピタッと合っていて加点2〜5。3Twはレベル3で加点3〜4。3FThも加点3〜5。BiDsはなぜかレベル2だが加点ほぼ3〜4。5ALiとStSq、FCCoSpはレベル4。うちStSqとFCCoSpは加点2〜4。キスアンドクライでコーチとも笑顔。技術点最高の43.25、演技構成点3番目の33.2、合計76.45は自己ベスト更新でSP1位。

 7番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24、26)。昨季国内優勝、欧州選手権・世界選手権とも銀メダル。今季USインターナショナル2位。曲は「ボレロ」。振付はトランコフ。コーチはズエワ。衣装は二人とも深い青。男性は髪を肩まで伸ばしている。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点4〜5。しかしソロジャンプで男性が2Tに。3LoThはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜5。BiDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。CCoSpと5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の5ALiは加点ほぼ3〜4。キスアンドクライでは笑顔なし。技術点3番目の38.77、演技構成点最高の34.8、合計73.57でSP3位。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。昨季国内初優勝、四大陸銀メダル、世界選手権7位。今季ネーベルホルン杯優勝。曲は「Love On the Brain」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3LoThはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜4。BiDsはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tはなんとか決める。5ALiとCCoSp、最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiとStSqは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の40.99、演技構成点も2番目の34.51、合計75.5は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。3番滑走でイリシェチキナ・ビロドー組(加。27,26)。曲は「Je voudrais voir la mer」。振付はシゼロン他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプは女性が2Tになり第2付かず。男性はステップアウト。5ALiとPCoSp、BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点3〜4。3S<は男性が片手付き。あと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後の4Liは加点3〜5。3FThは片手付き。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の61.12、演技構成点5番目の62.73、合計123.85でフリーも5位、総合で5位。
 6番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24、26)。曲は「Te Amo」。振付はトランコフ。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点4〜5。ソロジャンプは男性が2Sに。3T+2T+2T<は決める。3LoThは美しく全ジャッジが加点3〜5。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3SThも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。BoDsはなぜかレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。5ALiはどうしたのか上がらず、無得点。これは痛かった。キスアンドクライでは男性は暗い顔、女性は厳しい顔。技術点5番目の59.22、演技構成点2番目の69.5、合計128.72でフリーも3位、総合で3位。

 7番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は007シリーズ「The Writing On The Wall」。振付はボブリン、モロゾフ他。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3SはSP同様すばらしく、加点2〜5。3T+2T+2Tも成功。3Twはレベル3だが加点3〜5。リフト三つはレベル4。うち二つは加点3〜4。3LzThは加点1〜4。BoDsはレベル3だが加点ほぼ3。ChSqはアイスダンスのような振付で加点ほぼ3〜4。3LoThも加点ほぼ3〜5。最後のPCoSpはレベル2でVマークだが加点1〜3。技術点最高の71.7、演技構成点3番目の68.56、合計140.26でフリーも1位、総合216.71は自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,27)。曲は「Carry You」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3S+1T+COMBOは男性の第1が変で第2が1回転に。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。リフト二つとBoDsはレベル3で全ジャッジが加点うち3LiとBoDsは、加点2〜5。PCoSpと最後の5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは、下ろした後男性がそのままヒザをついて最後のポーズ。加点ほぼ3〜5。ソロジャンプは男性が1Tに。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3SThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の62.84、演技構成点最高の70.15、合計132.99でフリーも2位、総合208.49で2位。キスアンドクライでは男性が立ち上がって心配そうにしていたが、順位が出てほっとしていた。

 <アイスダンス>10組出場。地元カナダからはギレス・ポワリエ組、ラジョワ・ラガ組他。アメリカからハベル・ドナヒュー組、ハワイエク・ベイカー組、組み替えた若いグリーン・パーソンズ組。テレ朝チャンネルの録画が大雨でズタズタ。YouTubeで見つかった5位以上だけ見た。
 6番滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。昨季欧州選手権7位、世界選手権12位。今季ミンスクのアイススター優勝。曲は「Hello, Dolly」。その他のリズムはフォックストロット。振付はペチュコフ他。女性の衣装は金に黒。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。MiStはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1FSはレベル2でkpNNYY。PStは女性がレベル3、男性がレベル2。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の39.7、演技構成点5番目の33.07、合計72.77でRD5位。
 7番滑走でフィアー・ギブスン組(英。20,25)。昨季欧州選手権6位、世界選手権13位。今季オータムクラシック2位。曲は「ブルースブラザーズ」より「Everybody Needs Somebody to Love」他。その他のリズムはスイング。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3。1FSはレベル3でkpNYYY。PStは女性がレベル3、男性がレベル2。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル2だが加点2〜4。技術点4番目の42.92、演技構成点も4番目の33.75 、合計76.67は自己ベスト更新でRD4位。

 8番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。昨季国内2位、四大陸銅メダル、世界選手権7位。今季オータムクラシック優勝。曲は「Entr'acte, Tap Your Troubles Away」より「Entr'acte, Tap Your Troubles Away」他。その他のリズムはマーチとフォックストロット。振付はキャロル・レイン。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStはレベル2だが加点3〜5。1FSはレベル3でkpNYYY。PStは女性がレベル3、男性がレベル2、加点ほぼ2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜5。技術点2番目の45.55、演技構成点も2番目の37.03、合計82.58は自己ベスト更新でRD2位。
 9番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。28,28)。昨季GPファイナル、全米優勝、四大陸4位、世界選手権銅メダル。今季スケートアメリカ優勝。曲は「My Heart Belongs to Daddy」他。その他のリズムはジャイブとウエストコースト・スイング。振付はテュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4、加点2〜3。MiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。SlLiはレベル4で加点2〜5。1FSはレベル3でkpYYNY、加点2〜4。PStは男女ともレベル3で加点3〜4。技術点最高の46.11、演技構成点も最高の37.1、合計83.21でRD1位。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,26)。昨季全米3位、四大陸5位、世界選手権9位。今季ネーベルホルン杯2位。曲は「サタデーナイト・フィーバー」より「Stayin' Alive」他。その他のリズムはフォックストロット。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1FSはレベル3でkpYNYY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。最後のCuLiはレベル4に加点2〜3。技術点3番目の44.89、演技構成点も3番目の34.63、合計79.52は自己ベスト更新でRD3位。

 フリー。6番滑走でウルタード・ハリアビン組(西。26,28)。曲は「Orobroy」他。振付はナハーロ他。+OFSt以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは女性がレベル4、男性がレベル3で加点2〜3。OFStは女性がレベル1、男性がレベル2。リフト二つはレベル4で加点2〜3。ChStはスパニッシュらしさがあり加点2〜5。ChSpは加点1〜4、CoSpとDiStはレベル2。うちCoSpは加点2〜4。SlLiはレベル3で加点1〜3。最後のChLiは加点1〜3。全体にもうひとつ滑り込み不足か。技術点7番目の57.59、演技構成点5番目の50.28、合計107.87でフリー位、総合180.64で5位。
 7番滑走でフィアー・ギブスン組(英。20,25)。曲は「Like A Prayer」他。振付はアグノエル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3で加点2〜3。MiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。リフト三つとCoSpはレベル4。うちロングリフトは加点4。コレオ要素三つのうち必須のChStと最後のChSlは加点3〜5。今季はぐんぐん伸びている。技術点3番目の66.69、演技構成点も3番目の51.99、合計118.68は自己ベスト更新でフリー3位、総合195.35も自己ベスト更新で3位。GP初メダルか。

 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。28,28)。曲は「A Star is Born」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとSeStはレベル3だが加点2〜4。ChStは加点3〜4、ChSpは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFStは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ3〜4。ロングリフトは二つともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChTwは加点3〜5。最後のCuLiは加点3〜4。スケートアメリカほど気合いがはいっていない感じ。技術点2番目の67.12、演技構成点も2番目の55.98、合計118.68でフリー2位、総合206.31で2位。
 9番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,28)。曲は「Both Sides Now」。振付はキャロル・レイン他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点3〜4。CoSpとリフト三つはレベル4。うちロングリフトは加点4〜5、CoSpとSlLiは加点3〜4。OFStは女性がレベル4、男性がレベル3で加点ほぼ3〜4。DiStは加点3〜4。コレオ要素三つのうちChStと最後のChLiは加点3〜5。技術点最高の70.21、演技構成点も最高の56.22、合計126.43は自己ベスト更新でフリー1位、総合209.01も自己ベスト更新で逆転優勝。キスアンドクライでコーチともども大喜び。GP初優勝か。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,26)。曲はベートーベン「運命」他。振付はデュブレイユ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは滑らかな入りでレベル4に加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ロングリフトはいずれもレベル4で加点ほぼ1〜4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3で加点2〜4。CoSpはレベル4で加点2〜4。CiStはレベル3で加点ほぼ2〜3。コレオ要素三つのうちChStは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の63.61、演技構成点も4番目の51.64、合計115.25でフリー4位、総合194.77は自己ベスト更新だが4位。キスアンドクライで順位を見て二人とも堅い顔。

フィギュアスケート (2019.10/31,11/1,2,)

スケートカナダ (2019.10/25〜27 ケロウナ・ブリティッシュコロンビア州) GPシリーズ第2戦

 <女子シングル>12人出場。日本からは紀平と本田(三原の欠場による繰り上がり)。カナダからはデイルマン、ピノー、コトプ。ロシアからメドヴェデワ、トゥルソワ、サハノビッチ。10/22の練習の帰りのタクシーが追突され、本田は救急車で病院へ行き、右足打撲の治療をしたとのこと。
 4番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。昨季国内2連覇、世界ジュニア6位。今季シニアデビュー。USインターナショナル2位。曲は「ロミオとジュリエット」より3曲。振付はトム・ディクソン。コーチの一人は浜田美枝。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3A成功。加点2〜4。3Lz+3Tも加点3〜4。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点3〜5。StSqはレベル2だが加点2〜4。技術点2番目の45.54、演技構成点5番目の32.68、合計78.22は自己ベスト更新でSP2位。

 5番滑走で本田(18)。昨季全日本15位。今季ネーベルホルン杯5位。曲は「Seven Nations Army」。振付はシェイリン・ボーン。右足のすねにテーピング。フリップが2回転で無得点。怪我のせいか。スケートの伸びはよかった。冒頭の3Lo+3T<、続く2F!とジャンプで稼げず。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。動きが大きくなり見栄えがするようになった。技術点11番目の27.95、演技構成点31.25、合計59.2でSP10位。
 6番滑走でデイルマン(加。21)。昨季国内5位、世界選手権11位。曲は「Jazz Man」。振付はローリ・ニコル。怪我明けらしい。冒頭で幅のある2A成功。全ジャッジが加点1〜3。3T+3Tは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わったとき「できた!」という感じで喜んでいた。技術点32.94、演技構成点31.0、合計63.94でSP5位。
 8番滑走でトゥルソワ(露。15)。昨季国内ジュニア優勝、シニア2位、世界ジュニア2連覇。今季シニアデビュー。曲は「ペールギュント」より「Solveig's Song」他。振付はトゥトベリーゼ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点3〜5。続く3Fは加点1〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Loを決め、基礎展11.88に加点3〜4。StSqはレベル2だが加点3〜5。技術点3番目の40.96、演技構成点4番目の33.44、合計74.4でSP3位。得点には不満げな感じ。

 10番滑走でメドヴェデワ(露。19)。昨季国内7位、世界選手権銅メダル。曲は「Exogenesis Symphony Part 3」。振付はアベルブフ。痛恨の転倒。冒頭の3F+3T<は決める。2Aはステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Lz!<は転倒。どうしたのか。このまま普通の選手になってしまうのか。CSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでは自分に怒っている顔がこわかった。技術点29.75、演技構成点34.14、転倒の減点1、合計62.89でSP5位。
 11番滑走でテネル(米。21)。今季スケートアメリカ2位。曲は「Mechanisms」他。振付はブノワ・リショー。冒頭で3Lz+3T<を決める。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。LSpはレベル3だが、全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Fはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。終わったときガッツポーズ。技術点38.46、演技構成点34.46、合計72.92でSP4位。
 最終滑走で紀平(17)。昨季全日本2位、四大陸金メダル、世界選手権4位。曲は「Breakfast in Baghdad」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはきれいに成功。加点2〜5。続く3F+3Tも成功、加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Loも加点2〜4。技術点最高の45.96、演技構成点も最高の35.39、合計81.35でSP1位。

 フリー。2番滑走で本田(18)。曲は映画「ラ・ラ・ランド」より。振付はローリ・ニコル。まだ右足が特に3Lzで痛いらしく、しっかりテーピング。ジャンプ構成もおとしてきた。冒頭は本来3Lzのところ3F!。続く3F+2Tも全ジャッジが加点1〜3だが本来は連続3回転。3S、2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは2〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3連続は本来3F+2T+2Loを2A+1Eu+2Sに変更。最後のジャンプ3T+2Tはやや乱れた。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のCoSpはVマークで無得点。レイバックで8回転が入らなかったためらしい。技術点57.44、演技構成点62.62、合計120.06でフリー6位、総合179.26で6位と挽回。
 7番滑走でデイルマン(加。21)。曲は「It's All Coming Back to Me Now」。振付はウィーバー他。3回転倒。冒頭の3T+3Tはステップアウト。3Lzは成功。3Loはこらえた。解説の荒川が「回りすぎた」。3F!<<は軸も傾き転倒。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜2。1.1倍になる3Lz<+2Tは第1が両足。3S<は転倒。2A成功。FCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqは途中でなぜか転倒。技術点46.34、演技構成点58.06、転倒の減点4、合計100.4でフリー11位、総合164.34で10位。

 8番滑走でメドヴェデワ(露。19)。曲は「Memoirs of Geisha」。振付はバトル、シェイリン・ボーン。冒頭の3Lzはeマーク。しかしその後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。3S+3Loは加点3〜4。3Fは加点2〜4。スピン二つはレベル3。うち0 FCCoSpはVマークだが加点2〜3。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる2A+3T+2T、3F+2Tは加点2〜3。3Loは加点2〜4。最後のStSqとCCoSpはレベル4で加点も3〜5。気迫でほぼノーミスの演技。技術点4番目の73.01、演技構成点最高の73.72、合計146.73でフリー3位、総合209.62で5位。
 9番滑走でテネル(米。21)。曲は「Cinema Paradiso」。振付はブノワ・リショー。引き続き調子がいい。冒頭の3Lz+3Tをしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ3。続く2A二つと3Sも全ジャッジが加点2以上。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+3T<と3F!<で加点取れず。3Lo+2Tはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の68.79、演技構成点3番目の69.6、合計138.39でフリー5位、総合211.31で6位。
 10番滑走でユ・ヨン(韓国。15)。曲は「エビータ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Aは転倒。しかし3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Lz+1Eu+3Sも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tは全ジャッジが加点3〜5。3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。足が長くてスパイラルが映える。技術点3番目の75.03、演技構成点5番目の65.24、転倒の減点1、合計139.27でフリー4位、総合217.49は自己ベスト更新で4位。

 11番滑走でトゥルソワ(露。15)。曲は映画「Game of Thrones」より「The Night King」他。振付はグレイヘンガウス他。4回転を4本入れる驚異の構成。冒頭の4Sは転倒。しかしそれ以外の全要素に全ジャッジが加点。次の4Lzと4T+3Tは鮮やかに成功、うち4T+3Tは加点ほぼ3〜4。2Aも加点2〜4。スピン二つはレベル4で加点2〜4。ChSqは加点3〜5。1.1倍になるところで驚きの4T+1Eu+3Sを決め、さらに3Lz+3Lo、3Lzとたたみかける。うち3Lz+3Loと3Lzは加点2〜4。並みの男子より高い構成。FCSpとStSqはレベル3で加点2〜4。技術点ダントツの100.2、演技構成点4番目の67.42、転倒の減点1、合計で166.62は世界最高を更新でフリー1位、総合241.02も世界最高を更新、デビュー戦で初優勝。
 最終滑走で紀平(17)。曲は「International Angel of Peace」。振付はトム・ディクソン。とんでもない得点の後で追う重圧か、冒頭の3Aはステップアウト、第2付かず。しかし次を3A+2Tにしてリカバリー、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F成功、全ジャッジが加点2〜4。得点源として力を入れたというスピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+3T、2A+2T+2Lo、3Loを全て決め、全ジャッジが加点。うち3連続は加点2〜3。ChSqは曲想に合わせて全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の77.5、演技構成点も2番目の71.48、合計148.98でフリー2位、総合230.33で2位。

 <男子シングル>12人出場。日本からは羽生と田中刑事。カナダからはニューエン、ケリー、サドフスキー。10/22の練習の帰りのタクシーが追突され、田中刑事と本田真凜が怪我したらしい。田中は軽傷とのこと。
 7番滑走で田中刑事(24)。昨季全日本3位、四大陸7位、世界選手権14位。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付はスカリ。衣装は黄土色の地にペーズリー柄か。緊張していた。冒頭の3Aはよかった。全ジャッジが加点1〜4。しかし次が3Sに。4回転するには加速が足りなかった感じ。リンクの短辺が短いのでは。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところの連続3回転の予定が3Lz+2Tに。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。はつらつと動けていた。技術点7番目の39.39、演技構成点4番目の40.72、合計80.11でSP5位。

 8番滑走でニューエン(加。21)。昨季国内優勝、世界選手権16位。曲は「Blues for Klook」。振付はラーマー他。冒頭の4S+3T成功。評価は0〜4と割れた。3Aはタッチあり。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Fはほぼ全ジャッジが加点。FSSpはレベル3。最後のStSqはレベル2だが、楽しそうに滑り、全ジャッジが加点1〜4。技術点3番目の43.44、演技構成点5番目の40.64、合計84.08でSP3位。
 9番滑走でプルキネン(米。19)。昨季全米シニア12位、世界ジュニア8位。今季シニアデビュー。曲は「Caruso」。振付はランビエール他。冒頭の4Tはあっさり成功。全ジャッジが加点1〜3。続く3Aもしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン二つとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも決めて全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4。笑顔がクリスチャーノ・ロナウドに似てきた。技術点2番目の47.91、演技構成点3番目の41.14、合計89.05は自己ベスト更新でSP2位。

 10番滑走で羽生(24)。昨季世界選手権銀メダル。曲は「Otonal」。振付はバトル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはきれいに決め、加点4〜5。3Aも前後にツイズルを付けて加点ほぼ5。1.1倍になる4T+3Tはややつまったので、加点0〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。StSqはレベル3で加点4〜5。BS朝日解説の織田によれば「クラスターの途中で一瞬止まったのでレベルを一つ取れなかった」とのこと。技術点最高の61.13、演技構成点も最高の48.47、合計109.6でSP1位。2位と20点もの大差。
 11番滑走でリッツォ(伊。21)。昨季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。曲は「Start A Fire」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の4T<はステップアウト。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3連続の予定が3Lzで転倒。要素を失う。メダル候補だったのに、キスアンドクライは暗い雰囲気。技術点10番目の31.59、演技構成点6番目の39.53、転倒の減点1、合計70.12でSP9位と大幅な出遅れ。
 最終滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。昨季欧州選手権11位、世界選手権21位。曲は「Bloodstream」。振付はブルンナー。冒頭の3F+3Tはこらえた。続く3Aはは慎重に決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzでもこらえた。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜5。技術点4番目の42.48、演技構成点2番目の41.53、合計84.01は自己ベスト更新でSP4位。

 フリー。4番滑走でリッツォ(伊。21)。曲は「Galicia Flamenca」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の4Loの予定は3Loになったが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4T<は両足。3A+3Tと3Lz+2Tは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqとFSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはステップアウト。3連続は3F!+1Eu+3S<。今日もジャンプがイマイチ。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ChSqはフラメンコっぽい振付だが、もう少し様になるはず。全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の73.82、演技構成点6番目の79.84、合計153.66でフリー5位と挽回、総合223.78で6位。
 7番滑走でワシリエフス(ラトビア。20)。曲は「Lotus Feet」。振付はランビエール。冒頭で3A+3Tをきれいに決める。全ジャッジが加点1〜3。4T<<は両足。3Lo+2Tは成功。1Aのパンクが痛い。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。FSSpは加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはほほ全ジャッジが加点1〜3。3F成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかしもうひとつ1Lzをとんでしまう。技術点10番目の63.31、演技構成点5番目の80.08、合計143.39でフリー7位、総合227.4で5位。
 9番滑走で田中刑事(24)。曲は映画「シャーロック・ホームズ」より。振付は宮本賢二。4回転を3本入れる構成。しかしSPでミスした4Sを成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4S+1Tは壁際で、かろうじて第2を付けた。やはり短辺で4回転は厳しい。3A+3Tは余裕があり全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になるところで4Tの予定だったが、無理せず3Tに。3連続も3Lo+1Eu+2Sを確実に決め、全ジャッジが加点2〜3。後で気がついたが、4Tを3Tにしたため、3A+1Eu+3Sを変更したらしい。3Lzも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のStSqはレベル2だが、全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の84.91、演技構成点も3番目の85.0、合計169.91は自己ベスト更新でフリー3位、総合250.02で3位。

 10番滑走でプルキネン(露。21)。曲は「ラストエンペラー」より2曲。振付はファリス他。冒頭の4T<はこらえる。3Aは全ジャッジが加点3〜4。3Loはステップアウト。3Lz+1Eu+3Sは成功。スピン二つはレベル4。StSqと最後のFSSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3A+2Tと3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3F!はステップアウト。技術点73.03、演技構成点82.7、合計155.73は自己ベスト更新でフリー4位、総合244.78も自己ベスト更新で4位。
 11番滑走で羽生(24)。曲は昨季と同じ「Origin」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Loはなんとか決める。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。続く4Sは余裕で成功、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。3Lzと4Tも加点3〜5。1.1倍になるところで新しい3連続4T+1Eu+3F成功、加点4〜5。これだけで20.9。さらに3A+3T、3A+2Tと決め、二つで27.53と荒稼ぎ。ChSqは加点3〜5。技術点最高の116.59、演技構成点も最高の96.4、合計212.99は自己ベスト更新でフリーも1位、総合322.59も自己ベスト更新で優勝。
 最終滑走でニューエン(加。21)。曲は「Come Together」他ビートルズメドレー。振付はブラウニング他。羽生の後でやりにくかったと思うが、地元のエースの責任を果たす。冒頭で4S+3Tとソロの4Sをきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Tの第2は本来2回転。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3A+1Eu+3S、3Lo、3Fと決める。ChSqは観客をあおって笑顔で滑る。ほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の92.41、演技構成点も2番目の86.28、合計178.69は自己ベスト更新でフリー2位、総合262.77も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライですごく嬉しそうだった。 

フィギュアスケート (2019.12/2,6、)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2019.10/17〜20 ラスベガス) GPシリーズ第1戦

 <ペア>8組出場。アメリカからはケイン・リュデュク組、デニー・フレイジャー組他。中国からペン・ジン組。最年長選手のジョーンズ・ボヤジ組(英。39,29)も。引退予定はないらしい。なお、例年テレ朝はペアとアスイダンスは実況・字幕などなしの放送。
 4番滑走でデニー・フレイジャー組(米。24,26)。昨季全米2位、四大陸5位。曲はシルクドソレイユ「キダム」より「Atmadja」他。振付はレニー・ロッカ。冒頭の3Twは得意技なのにレベル2、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThはうまく下りて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ソロジャンプは女性が2Sになり、男性はステップアウト。BiDsとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpと5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の5ALiは加点ほぼ3〜4。技術点4番目の36.17、演技構成点も4番目の29.01、合計65.18でSP4位。
 6番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。一昨季世界ジュニア金メダル。昨季国内シニア4位、欧州選手権5位。曲は「The Storm」。振付はタラソワ他。ノーミス。冒頭の3Tはぴったりで全ジャッジが加点1〜3。3Twも高く、レベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。5ALiと最後のBiDsもレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜3。CCoSpとStSqはレベル3。うちスピンは加点ほぼ3〜4。3LoThもかるく、全ジャッジが加点3〜5。技術点最高の40.77、演技構成点3番目の30.48、合計71.25でSP2位。

 7番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。24,29)。昨季全米優勝、四大陸4位、世界選手権9位。曲は「A Storm Is Comin'」。振付はカメレンゴ、ジー他。冒頭の3Twはレベル3。3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。3LzThで転倒。5ALiとBiDsはレベル3で全ジャッジが加点。うちリフトは加点1〜5。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちスピンは加点3〜5。技術点3番目の37.0、演技構成点2番目の32.2、転倒の減点1、合計68.2でSP3位。
 最終滑走でペン・ジン組(中。22,25)。昨季国内優勝、四大陸銅メダル、世界選手権4位。曲はシルクドソレイユ「Alegria」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T<は女性がステップアウト。3Twは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThはスピードと幅があり、全ジャッジが加点2〜5。BiDsは女性がフリーレッグを手で持って2回転、3回転目がおそらく足りずにレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpとStSq、BiDsは4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点2番目の39.23、演技構成点最高の33.5、合計72.73でSP1位。

 フリー。5番滑走でデニー・フレイジャー組(米。24,26)。曲は「Lion King Returns」。振付はレニー・ロッカ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点3〜4。3LoThはきれいで、全ジャッジが加点2〜4。3Sも決める。2A<+1Eu+2Sもなんとか成功。3SThは両足。FiDsとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜5、あと二つのリフトも加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。最後のポーズになるまでの動きが大胆で独創的。ほぼノーミスにまとめ、技術点2番目の65.28、演技構成点も2番目の62.24、合計127.52は自己ベスト更新でフリー2位、総合192.7も自己ベスト更新で3位。キスアンドクライではコーチとも笑顔。女性は涙ぐんでいた。
 6番滑走でケイン=グリブル・リュデュク組(米。24,29)。曲は「The Middle of the World」。振付はカメレンゴ、ジー他。冒頭の3Twはレベル2。3S+2T+2Loは成功。しかし3LzThで痛そうな転倒。続けて女性のソロジャンプが1Loとパンク。5RLiはなぜかレベル2なのに全ジャッジが加点2〜3。PCoSpと3Liはレベル4で全ジャッジが加点。ただしスピンはVマーク。3SThはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。ところが5ALiでは上がった後に回れずすぐ下ろしてしまいレベルB。どうしたのか。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の50.44、演技構成点4番目の59.9、転倒の減点1、合計109.34でフリー5位、総合177.54で5位。

 7番滑走でパヴリチェンコ・コディキン組(露。16,20)。曲は「Adagio for Tron from "Tron: Legacy"」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭の3Fはだいぶ離れて跳び、!マークも。3T+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Twは高くレベル4に全ジャッジが加点3〜4。3FThは強く投げすぎたようで転倒。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。FoDsはなぜかレベルBだが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3LoThはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点最高の65.84、演技構成点3番目の60.89、転倒の減点1、合計125.73は自己ベスト更新でフリー3位、総合196.98も自己ベスト更新で2位。キスアンドクライの女性は順位を見てやっと笑顔に。
 最終滑走でペン・ジン組(中。22,25)。曲は映画「Cloud Atlas」より「Travel to Edinburgh」他。振付はローリ・ニコル。冒頭は安全策か、2Sで成功。3T+2Tもなんとか決める。女性が第2の着氷で後ろへかかる。3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThは珍しく転倒して壁にぶつかる。右足を傷めたらしい。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。PCoSpとリフト二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜4。3SThの方はきれいに成功、全ジャッジが加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後の4Liはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点4番目の63.05、演技構成点最高の66.11、転倒の減点1、合計128.16でフリーも1位、総合200.89で優勝。

 <アイスダンス>10組出場。アメリカからはハベル・ドナヒュー組、カレイラ・ポノマレンコ組、組み替えたグリーン・パーソンズ組。ロシアからはステファノワ・ブキン組、ザゴルスキー・ゲレーロ組他。今季のパターンダンスのリズムはフィンステップで、オペレッタ、ミュージカルの音楽を使う。第1セクションはジャッジ側でパターン通りに滑り、第2セクションは同じリズムで自由に滑り(パターンダンスステップ=PSt)、男女別に評価する。
 3番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。女性はイギリス、男性はオーストラリア出身。昨季GPファイナル5位、国内7位。曲は「The Greatest Showman」。その他のリズムはマーチとワルツ。振付はミハイル・コレゴフ。女性の衣装は色とりどりの穴が空いている。全要素にほぼ全ジャッジが加点。しかしあまりスピードがなかった。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはレベル2でキーポイントはYNTY。PStは女性がレベル2,男性がレベル3で加点1〜3。MiStもレベル2で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点5番目の39.58、演技構成点6番目の31.6、合計71.18でRD5位。昨季GPファイナルにも出ているのに、今季はプレ大会にも出ていないし、4位と5点以上差があるのは怪我か何かあったのか。

 4番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。27,30)。昨季デンマークからカナダへ移籍、国内3位、四大陸6位、世界選手権10位。今季ネーベルホルン杯優勝。曲は「ボニーとクライド」より「This World Will Remember Us」他。その他のリズムはブルースとスローフォックストロット。振付はローマン・アグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。背中合わせに立ち、何かを構えているようなポーズから。冒頭のDiStはレベル2だ加点2〜4。1FSはレベル4で加点2〜4。PStは男女ともレベル3で加点2〜4。SqTwは女性がレベル4、男性がレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点3番目の44.3、演技構成点も3番目の34.82、合計79.17でRD3位。
 7番滑走でスマート・ディアス組(西。22,29)。昨季国内2位、欧州選手権8位。今季ネーベルホルン杯5位。曲は「グリース」より「You're the One I Want」他。その他のリズムはスイングとジャイブ。振付はアグノエル。女性は金髪の巻き毛ショート。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStはレベル2だが加点ほぼ3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。1FSはレベル2でキーポイントはNYYN。PStは女性がレベル2,男性がレベル3で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点3〜4。技術点4番目の42.76、演技構成点も4番目の33.86、合計76.62でRD4位。

 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。昨季GPファイナル、全米優勝、四大陸4位、世界選手権銅メダル。曲は「My Heart Belongs to Daddy」他。その他のリズムはジャイブとウエストコーストスイング。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3でやはり加点3〜5。SlLiもレベル4で加点ほぼ3〜4。1FSはレベル4で加点1〜4。最後がPStで男女ともレベル3、加点ほぼ3〜4。技術点最高の47.78、演技構成点も最高の37.19、合計84.97でRD1位。
 9番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。19,18)。一昨季世界ジュニア金メダル。昨季全米シニア5位。今季ネーベルホルン杯3位。曲は「Too Darn Hot」。その他のリズムは不明。振付はディーン、スカリ。男性の衣装はズボン吊り使用。冒頭のMiStはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。SqTwでは女性が第2の3回転目で足をついてしまいレベル2、男性はレベル3でGOEは減点評価。1FSはレベル2でキーポイントはTNYY。PStは女性がレベル3、男性がレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の38.27、演技構成点5番目の32.14、合計70.41でRD6位。順位を見てフリーは第1グループとわかり、女性は明らかにがっかりしていた。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。昨季国内2位、欧州選手権銀メダル、世界選手権4位。曲は映画「ムーランルージュ」より「Your Song」他。その他のリズムはブルース。振付はサマルスカヤ。女性の衣装は目の覚めるくらいゴージャスな真っ赤なドレス。男性の燕尾服の上着は真っ赤な裏地(二人ともNHKと違う気がする)。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1FSはレベル2でキーポイントはTTYY、加点2〜3。PStは男女ともレベル3で加点3〜4。MiStは音楽が変わり、レベル3で加点2〜4。最後のCuLiでまた曲が変わり、レベル4に加点3〜4。途中で女性の衣装の一部が紐状にほつれたように見えたが、男性がスカートのどこかを踏んだのかも。技術点2番目の45.68、演技構成点も2番目の、合計81.91でRD2位。

 フリー。5番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(米。19,18)。曲は「Farrucas」。振付はスカリ他。冒頭のSyTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSpは全ジャッジが加点2〜3。CoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちRoLi4は加点2〜4。OFStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。最後のコレオ要素二つも全ジャッジが加点2〜4。技術点61.3、演技構成点48.84、合計110.14でフリーも6位、総合で6位。5位とは0.5の僅差。
 6番滑走でスマート・ディアス組(西。22,29)。曲は「Larrons en Foire」他。振付はアグノエル。何の曲か知らないのだが、明らかにサーカスの道化のようだ。CiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。OFStは女性がレベル1、男性がレベル2だが加点2〜3。CoSpとロングリフトもレベル4て、加点3〜4。CiStはレベル2。最後のコレオ要素二つのうちChStは曲想に合っていて加点ほぼ3〜5。技術点4番目の63.36、演技構成点も4番目の51.03、合計114.39は自己ベスト更新でフリーも4位、総合191.01も自己ベスト更新で4位。
 7番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。25,28)。曲は「Survivor」。振付はディーン。全要素に全ジャッジが加点。RDよりスピードと滑らかさがあった。冒頭のRoLiを始めリフト三つとSpはレベル4。うちSlLiは加点ほぼ3〜4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3だが加点2〜4。SyTwは女性がレベル4、男性がレベル3。DiSt3はレベル3だが加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。うちChLiは加点2〜4。男性がスタミナ不足なのか終わった後かなり疲れていた。技術点5番目の61.49、演技構成点も5番目の49.15、合計110.64でフリーも5位、総合181.82で5位。

 8番滑走でハベル・ドナヒュー組(28,28)。曲は「A Star is Born」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。コレオ要素二つは加点3〜4。SeStはレベル3だが加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。SlLi+RoLiはいずれもレベル4で加点2〜4。ChTwは加点3〜5。最後のCuLiはレベル4で加点3〜5。まだ全力を出し切っていない感じだが、全てにそつがない。技術点2番目の68.55、演技構成点最高の56.03、合計124.58でフリー2位、総合209.55で優勝。
 9番滑走でボードリー・ソレンセン組(加。27,30)。曲は「サマータイム」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル3だが加点2〜5。DiStは深いエッジで、レベル3だが加点2〜4。リフト三つはレベル4で加点3以上。うちStaLiは加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。OFStは男女ともレベル2で加点2〜4。最後のコレオ要素二つは加点2〜4。技術点3番目の65.08、演技構成点も3番目の53.28、合計118.36でフリーも3位、総合197.53で3位。着々と力をつけてきた。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組(露。24,26)。曲は「Primavera」他。振付はサマルスカヤ。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは、速くて第3までぴったり合っており、男女ともレベル4で加点3〜5。CoSpはレベル4で加点ほぼ3〜4。リフト三つもレベル4で加点ほぼ3〜4。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。DiStもレベル3で加点3〜4。ChTwは、得意のシッティングを入れて加点3〜5。最後のコレオ要素二つのうち、ChStは加点3〜4。技術点最高の68.97、演技構成点2番目の55.69、合計124.66でフリー1位、総合206.57で2位。

フィギュアスケート (2019.10/21、22、23)

スケートアメリカ (2019.10/17〜20 ラスベガス・ネバダ州) GPシリーズ第1戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは今季からシニアの島田と友野。アメリカからはチェン、ジェイソン・ブラウン、クラスノジョン。
 1番滑走で島田(18)。昨季全日本ジュニア3位、世界ジュニア9位。曲は「Stay」。振付はサラ・ドラン。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし4Tの予定が2Tとなり無得点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tはややつまった。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点11番目の35.83、演技構成点10番目の36.29、合計72.12でSP11位。
 5番滑走で友野(21)。昨季全日本4位、四大陸12位。曲は「Chroma - The Hardest Button to Button」。振付はミルズ。冒頭の4Tからの連続ジャンプは第1がステップアウト。4Sはオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。楽しそうだった。CCoSpはレベル3。1.1倍になる3Aは成功。技術点9番目の37.83、演技構成点も9番目の37.18、合計75.01でSP8位。

 7番滑走でチャ(韓。18)。昨季四大陸6位、世界選手権19位。曲はピアソラ「Michelangelo 70」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭は4Sの予定がパンクして2Sになり無得点。3Lz+3Loはスパッと決め全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の39.2、演技構成点6番目の39.78、合計78.98でSP7位。
 8番滑走で(中。22)。昨季四大陸銀メダル、世界選手権5位。曲は「First Light」。振付はローリ・ニコル。冒頭は4Lzの予定がパンクして2Lzになり無得点。続く4T+3Tは決め全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点。しかし1.1倍になる3Aで転倒。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の36.32、演技構成点7番目の39.24、転倒の減点1、合計74.56でSP9位。
 9番滑走でアリエフ(露。20)。昨季国内5位、今季ネペラ杯優勝。曲は「Je Dors Sur Des Roses」。振付はグリンカ他。冒頭で4Lz+3T成功。続く4Tはこらえた。スピン二つとStSqはレベル4。全ジャッジが加点うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aも決め全ジャッジが加点ほぼ3。最後のCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の54.54、演技構成点4番目の42.03、合計96.57でSP2位。

 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。昨季全米3位、世界選手権9位。曲は「I Can't Go On Without You」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Fは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。しかし次の3Aの予定がパンクして1Aとなり無得点。ここからノーミスで挽回。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジがほぼ加点3以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。技術点6番目の39.23、演技構成点3番目の44.22、合計83.45でSP4位。
 11滑走でチェン(米。20)。昨季全米3連覇、世界選手権2連覇。曲は「La Boheme」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で4Lzを決める。3Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5。1.1倍になるところで4T+3Tをきれいに成功。全ジャッジが加点1〜4。FSSpだけレベル2。技術点最高の56.21、演技構成点も最高の46.5、合計102.71でSP1位。
 最終番滑走でメッシング(加。27)。昨季国内3位、四大陸4位、世界選手権15位。曲は「Perfect」。振付はヴァイポンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点2〜4。続く3Aは加点1〜4。スピン二つはレベル4。うち最後の7 CCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ3〜4。CSSpとStSqはレベル3だが加点2〜4。全体に安定した演技。技術点3番目の51.66、演技構成点2番目の44.68、合計96.34でSP3位。

 フリー。1番滑走で島田(18)。曲は映画「アーティスト」より4曲。振付はランビエール。冒頭の4T転倒。後はまとめた。3A+2T成功。3Loと3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。1.1倍になる3T+2Tと3A、3Lz+1Eu+3Sはいずれも成功。うち3連続は全ジャッジが加点2〜3。ChSqは楽しそうに滑り、ほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の74.74、演技構成点11番目の70.36、転倒の減点1、合計144.1でフリー7位、総合216.22で10位。
 4番滑走で友野(21)。曲は「ムーランルージュ」より2曲。振付はミーシャ・ジー。衣装は黒と赤。冒頭の4T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。しかし4Sは転倒。3Aはオーバーターン。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqはタンゴの動きも入れ、加点2〜3。1.1倍になる3A+3T<は前半に入れる予定の連続ジャンプのリカバリー。3Lz+1Eu+2Sと3Fも決める。最後のChSqは力を振り絞って音楽を表現。技術点3番目の80.09、演技構成点7番目の75.62、転倒の減点1、合計154.71でフリー4位、総合229.72で5位。
 5番滑走でチャ(韓。18)。曲は「The Fire Within」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で連続ミス。4F<と4Sは転倒。次の4Tの予定は1Tに。FCSpはレベル3。StSqとスピンあと二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。後半3A+1Eu+3Sを決め、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるソロの3Aも決める。しかし本来連続3回転が3Lz+1Loに。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lo+2Tは成功。技術点8番目の67.61、演技構成点9番目の75.08、転倒の減点2、合計140.69でフリー9位、総合219.67で8位。

 6番滑走で(中。22)。曲は「The Path of Silence」他。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lz転倒。続く4T+2Tと3A+1Eu+3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。しかし4T<でまた転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3T<と3A<はこらえた。3Fはほぼ全ジャッジが加点。 技術点4番目の77.2、演技構成点8番目の75.22、転倒の減点2、合計150.42でフリー5位、総合224.98で6位。
 7番滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。4回転なしでどこまでやれるか。冒頭の3A+2Tは成功。3Fは余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3Aは流れに乗り全ジャッジが加点1〜4。3Sも全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5、CCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz!+3Tは!マークが付いたが、3F+2T+2Loはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはスパイラルが美しく全ジャッジが加点3〜5。最後のジャンプは集中が切れたのか2Loに。技術点2番目の80.94、演技構成点も2番目の90.7、合計171.64でフリー2位、総合255.09で2位。

 10番滑走でメッシング(加。27)。曲は「November Rain」。振付はヴァイポンド。冒頭は4回転の予定がきれいな3Lzに。ほぼ全ジャッジが加点3〜4。続く4Tはこらえた。3Aはステップアウト。第2付けられず。スピン二つはレベル3。3Lo<もこらえた。1.1倍になる3T+2Tと3S+3Tは決めたが、3Aのはずがパンクして1Aに。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜5と見せ場。しかし最後のCCoSpはレベル1ととりこぼしたが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピードはあったが、ジャンプに活かせず、スピンもレベルをとりこぼし。技術点10番目の61.64、演技構成点4番目の81.36 、合計143.0でフリー8位、総合239.34で4位。
 11番滑走でアリエフ(露。20)。曲は「The Sound of Silence」。振付はグリンカ。二つパンクがあり、チェンにつめよることはできず。冒頭4Lzの予定が3Lz<<のオーバーターンになり、転倒並みの減点。ソロの4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。続く4T+3Tは何とか成功。3Fは余裕があり全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところの3Aがパンクして1Aに。これが痛かった。しかも3Lz+3Tの第2が、不正な要素の判定で無得点。3Lo+1Eu+3Sは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。CSSpはレベル2ととりこぼし。技術点6番目の73.98、演技構成点3番目の83.0、合計156.98でフリー3位、総合253.55で3位。初の表彰台か。
 最終滑走でチェン(米。20)。曲は「ロケットマン」より3曲。振付はデュブレイユ。4つ目の4回転がパンクしたが3本成功。そのミスした4T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点3〜5。4Fは加点ほぼ4〜5。4T+1Eu+2Fは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜5。3Aは加点3〜4。StSqはレベル3で加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで4S成功、加点2〜4。次の2Tがパンク。3A+2Tは決める。ChSqは楽しそうに踏み、加点ほぼ5。技術点最高の102.38、演技構成点も最高の94.0、合計196.38でフリーも1位、総合299.09で優勝。

 ブレジナ(29)、ビチェンコ(31)のベテラン勢は、SP5位、6位と健闘したが、フリーは11位、10位と後退。昨季世界ジュニア銀メダルのサヴォジン(露。19)はどこか怪我しているのか、4回転、3Aとも跳べず総合12位。地元のクラスノジョン(19)はSP10位からフリー6位、総合8位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは樋口、坂本、山下。アメリカからはテネル、カレン・チェン、グレン。5番滑走で山下(16)。昨季スケートカナダ2位、全日本6位。曲は昨季に続き「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Lzはステップアウト。次が1Aになり無得点。FCSpとSSpはレベル4。1.1倍になる3Lo+2T<は間にオーバーターン。ジャンプが全て不調。StSqはレベル3で加点評価。最後のCCoSpはレベル3でVマーク。体がきれておらず、練習不足に見えた。技術点最低の20.01、演技構成点11番目の26.2、合計46.21でSP12位。
 6番滑走でシェルバコワ(露。15)。昨季国内優勝、世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビュー。曲は映画「The Perfume」より3曲。振付・コーチともグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。冒頭の2Aをきれいに決め全ジャッジが加点2〜4。3Fは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちLSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Lo<は軽やかに決めたが第2がアンダーローテーション。StSqはレベル4だが、なぜか途中で転倒。技術点4番目の36.91、演技構成点5番目の31.69、転倒の減点1、合計67.6でSP4位。
 7番滑走でトゥクタミシェワ(露。22)。GPシリーズ参戦9年目と紹介。昨季GPファイナル3位、国内欠場。曲は「Drumming Song」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3T+3Tはステップアウト気味。スピン二つはレベル4。1.1倍になる3Lz<はこらえた。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の36.42、演技構成点7番目の30.86、合計67.28でSP5位。

 9番滑走で樋口(18)。昨季は怪我もあり全日本5位。曲は「Bird Set Free」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2Aは幅があり全ジャッジが加点ほぼ3〜5。FCSpはレベル2。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。CCoSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜5。1.1倍になる1〜5は全ジャッジが加点ほぼ2〜4。LSpも全ジャッジが加点2〜3。久々にほぼノーミスでガッツポーズ。技術点3番目の38.67、演技構成点も3番目の33.09、合計71.76でSP3位。
 10番滑走でテネル(米。21)。一昨季全米女王。昨季全米2位、世界選手権7位。曲は「Mechanisms」他。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜3。2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のスピン二つは加点ほぼ4〜5。StSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは加点2〜5。技術点最高の41.33、演技構成点2番目の33.77、合計75.1でSP1位。これで7月に骨折していたとは思えない。
 11番滑走で坂本(19)。昨季全日本優勝、世界選手権5位。曲は「No Roots」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ3〜4。FCSpはレベル3で加点1〜4。流れに乗った2Aは加点1〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点2〜5。1.1倍になる3Loは加点2〜5。技術点2番目の38.97、演技構成点最高の34.28、合計73.25でSP2位。先月左足首を捻挫し全快はしていないらしい。

 フリー。2番滑走で山下(16)。曲は「Scent of a Woman」。振付は樋口美穂子。冒頭の3Fは転倒。2A二つと3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちSSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz、3Lz<+2T、3S<はこらえたりオーバーターンがあった。StSqはレベル3。大西アナが「今季は両足の甲に痛みがあり、3ヵ月続いている」と言う。やっぱりそうか。技術点10番目の46.05、演技構成点最低の51.14、転倒の減点1、合計46.05でフリー11位とやや持ち直し、総合142.4で12位。
 7番滑走でトゥクタミシェワ(露。22)。曲は「キャラバン」他。振付はグレズ。珍しくパンツスタイルの衣装。黒のベストとパンツ、赤いネクタイと手袋。冒頭で3A+2Tとソロの3Aを成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Aは本当に安定している。続けて3Lz+2A+SEQと3Fも決める。3Fは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqはなぜかレベル2で全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3T+2T、3Lzは成功。うち3連続はほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Lo<はこらえた。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点2番目の74.39、演技構成点4番目の64.3、合計138.69でフリー3位、総合205.97で3位。
 9番滑走でシェルバコワ(露。15)。曲は「Six Gnossiennes」他。振付はグレイヘンガウス他。衣装は青。4Lzを2本決めてきた。今だけかもしれないが、とんでもない。冒頭で4Lz+3Tとソロの4Lz成功、いずれも全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。2A二つは休んでいるのか。いずれも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Lo<、3F+1Eu+3S<、3Lzはノーミスに見えたが、BS朝日解説の荒川は「回転不足」と見抜いていた。うち3Lzは全ジャッジが加点2〜4。StSqは付かれたのかレベル2で全ジャッジが加点2〜3。技術点ダントツの92.2、演技構成点2番目の67.96、合計160.16でフリー1位、総合227.76、大逆転で初優勝。

 10番滑走で樋口(18)。曲は「ポエタ」。振付はスカリ。転倒してから集中が切れたか。冒頭の2AはSP同様全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3Lzで転倒、第2付かず。3Sは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。2Lo<<はパンク。次の1.1倍になる1Aも悪癖が。3F!+2T+2Loと3Lz+2Tはなんとかがんばった。最後のStSqとFCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはスパニッシュらしく魅せるにはジャンプを決めないと。技術点8番目の50.78、演技構成点6番目の59.78、転倒の減点1、合計109.56でフリー6位、総合181.32で6位。
 11番滑走で坂本(19)。曲は「マトリックス」。振付はブノワ・リショー。4回転も3Aもないのにパンクしていてはメダルはとれない。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。次が2F+3Tになったが全ジャッジが加点。3Lzはeマーク。2Sはパンクか。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。しかしCCoSpはレベル2でVマーク。1.1倍になる3Lo+2Tと2A+3T+2T、3Loはほぼ全ジャッジが加点。うち3連続は加点ほぼ1〜4。FSSpはレベル3。ChSqはスピードもあり全ジャッジが加点ほぼ4〜5。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の61.86、演技構成点3番目の67.36、合計129.22でフリー4位、総合202.47で4位。試合後のインタビューで「ロシアの選手がノーミスならかなわないと思っていた」と言っていた。
 最終滑走でテネル(米。21)。曲は「Cinema Paradiso」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜4。2A二つと3Sは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点3〜5。StSqも加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2Tでステップアウト。本当は3Lz+3Tだったらしい。3F+2T+2Loと3Loはほぼ全ジャッジが加点。うち3Loは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。ほぼノーミスで貫禄を見せた。技術点3番目の71.88、演技構成点最高の69.16、合計141.04でフリー2位、総合216.14で2位。

 この他、昨季は怪我で休んだ元全米女王のカレン・チェン(20)はSP6位、フリー10位で総合8位。昨季ロステレコム杯3位、世界選手権10位の韓国のイム(16)はSP8位、フリー5位で総合5位。ロシアの3人目で、昨季欧州選手権4位のコンスタンティノワ(19)はSP11位、フリー12位と絶不調で総合11位。

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フィギュアスケート (2019.4/19,20,21,7/13,14,15,19)

国別対抗戦 (2019.4/11〜14 福岡)

 <女子シングル>6ヵ国から2人ずつ12人出場。日本からは紀平、坂本。参加国は、ロシア、アメリカ、カナダ、フランス、イタリア。既にリズムダンスが終了しており、日本は最下位の6位。1位はフランス、2位はロシア、3位はアメリカ。4位イタリア、5位カナダ。
 6番滑走でサモドゥロワ(露。16)。今季欧州選手権金メダル、世界選手権8位。曲は「Nyah」。全要素にほぼ全ジャッジが加点だが、全体にキレがない。冒頭の3Fは加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは加点3〜4。3Lo+3Tは加点ほぼ1〜3。1.1倍になる2Aは加点1〜3。技術点6番目の37.07、演技構成点7番目の31.54、合計68.61でSP6位。ポイント7。

 7番滑走でトゥクタミシェワ(露。21)。今季GPファイナル3位と復活したが国内7位。これにかける意気込みが伝わってきた。体もだいぶスリムに。曲は「Assassin's Tango」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはきれいに決まり加点ほぼ2〜4。3T+3Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点3〜4。終わったときのポーズで会心の笑み。技術点2番目の45.86、演技構成点4番目の34.68、合計80.54は自己ベスト更新でSP2位。ポイント11を加えて18。RDとの合計29で1位に浮上。
 9番滑走でベル(米。22)。今季全米3位、四大陸6位、世界選手権9位。曲は「To Love You More」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる3Fも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点5番目の37.23、演技構成点も5番目の33.66、合計70.89でSP5位。ポイント8。

 10番滑走で紀平(16)。今季全日本2位、四大陸金メダル、世界選手権4位。曲は「月の光」。全要素に全ジャッジが加点2以上。SPでなかなか成功しない冒頭の3Aは入りのコースを少し変えたようで成功、加点3〜5。3F+3Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Lzは加点3〜4。終わったとき両こぶしを握りガッツポーズ。技術点最高の48.17、演技構成点2番目35.8、合計83.97は世界最高点更新でSP1位。ポイント12。
 11番滑走でテネル(米。20)。今季全米2位、四大陸5位、世界選手権7位。曲は「Rebirth」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3四。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。StSqはレベル3だが加点3〜4。2Aは加点2〜4。1.1倍になる3Fはほぼ全ジャッジが加点1〜4。技術点4番目の40.1、演技構成点3番目の34.71、合計74.81は自己ベスト更新でSP4位。ポイント9を加えて17。RDとの合計27で3位のまま。
 最終滑走で坂本(19)。今季全日本優勝、四大陸4位、世界選手権5位。曲は「From My First Moment」。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3F+3Tと2Aは幅があり加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Loはすばらしく、加点ほぼ4〜5。技術点3番目の40.95、演技構成点最高の36.0、合計76.95は自己ベスト更新でSP3位。ポイント10を加えて22。RDとの合計29で2位に浮上。

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野、田中刑事。2番滑走でラズキン(露。21)。今季国内4位、世界選手権はコフトゥンの代理で10位。曲は「I Put a Spell On You」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Tは加点2〜4。続く3Aも加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の50.46、演技構成点9番目の38.5、合計88.96でSP5位。ポイント8。もう一人のサマリンが転倒二回でSP12位、ポイント1を加えて9、ここまでの合計48で3位に転落。
 6番滑走で田中刑事(24)。今季全日本3位、四大陸7位、世界選手権14位。曲は「Memories」。今季一番いいSPだった。冒頭の4Sは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。CSSpはなぜかレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは得意なはずが片手付き。技術点4番目の48.59、演技構成点8番目の40.46、合計89.05でSP4位。ポイント9。
 7番滑走でリッツォ(伊。20)。今季国内2位、欧州選手権銅メダル、世界選手権7位。曲は「Volare」。冒頭の4Tはこらえた。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3Lz!+3Tは第1が!マーク。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。技術点7番目の46.24、演技構成点5番目の41.4、合計87.64でSP6位。ポイント7。イタリアからは17歳ながら国内優勝、世界ジュニア銅メダルのグラスルも参戦してSP10位。ポイント3を加えて10。ここまでの合計24。

 10番滑走でジョウ(米。18)。今季全米2位、四大陸と世界選手権で銅メダル。曲は「Exogenesis Symphony Part3」。冒頭の4Lz+3Tは成功。第1の回転がやや心配だったがアンダーローテーションなし。続く4Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の57.3、演技構成点3番目の43.21、合計100.51は自己ベスト更新でSP2位。ポイント11。
 11番滑走で宇野(20)。今季全日本3連覇、四大陸金メダル、世界選手権4位。曲は昨季の「Four Seasons」に戻した。衣装も新しくして再出発の気持ちとか。冒頭の4Fはこらえたが第2付かず。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点4〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。4T+2Tは間にオーバーターン、第2はステップアウト。-5〜-3。1.1倍になる3Aは着氷後すぐイーグルになり全ジャッジが加点3〜5。技術点5番目の47.67、演技構成点2番目の45.11、合計92.78でSP3位。ポイント10を加えて19。ここまでの合計48で2位のまま。
 最終滑走でチェン(米。19)。今季全米3連覇、世界選手権2連覇。世界選手権の後、アイスショーに出て大学に戻ってから、この試合に臨んだ。曲は「キャラバン」。構成要素の難易度を落とし、全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭は3Aに変更、加点2〜4。続く4Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜4。技術点2番目の54.69、演技構成点最高の47.26、合計101.95でSP1位。ポイント12を加えて23。ここまでの合計50で逆転1位。

 <アイスダンス>リズムダンスが初日最初の種目。6組出場。日本からは小松原・コレト組。1番滑走で小松原・コレト組(26,27)。今季全日本初優勝、四大陸9位(未見)、世界選手権21位(未見)。曲は「El Sol Sueno」。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。パターンダンスのタンゴ・ロマンチカは両セクションともレベル2。1TRはYYNN、2TRはYNNY。DiStはレベル3。CuLiはダイナミックでレベル4に全ジャッジが加点1〜3。技術点33.25、演技構成点27.68、合計60.93でRD6位。やや固かったが、解説の河合さんは「今季女性の身体の線の見せ方がとても良くなった」。試合後のインタビューでは「世界選手権でフリーダンスに進めなかったのでこのチャンスを生かしたい」。ポイント12で日本は6位。
 3番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。今季国内初優勝、欧州選手権4位(未見)、世界選手権銀メダル(未見)。曲は「Verano Porteno」他。すごく気合いが入っていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のSqTwはたいへん速くて近く、男女ともレベル4で加点4〜5。タンゴ・ロマンチカは両セクションともレベル4。うち1TRは加点3〜4。RoLiとMiStはレベル4。うち最後のMiStは加点4〜5。技術点2番目の46.52、演技構成点も2番目の38.05、合計84.57は自己ベスト更新でRD2位。ポイント11でロシアは2位発進。

 5番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。今季国内5連覇、欧州選手権、世界選手権とも金メダル(未見)。曲はピアソラ「Oblivion」他。ここも全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwはゆっくりだが男女ともレベル4で加点4〜5。CuLiはレベル4に加点5。タンゴ・ロマンチカは両セクションともレベル4で加点3〜4。最後のMiStはレベル4で加点4〜5。解説の河合さんが「氷を押しているように見えないのに、速い」と舌を巻く。技術点最高の48.05、演技構成点も最高の39.25、合計87.1でRD1位。ポイント12でフランスが1位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(米。28,28)。今季全米2連覇、四大陸4位(未見)、世界選手権銅メダル(未見)。曲はピアソラ「Yo Soy Maria」他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点4〜5。1TRはレベル3でYYNY、GOEは加点3〜4。2TRはレベル2でNNYY、GOEは2〜3。CuLiはレベル4に加点4〜5。最後のMiStはレベル4で加点3〜5。技術点3番目の45.32、演技構成点も3番目の37.54、合計82.86でRD3位。ポイント10でアメリカは3位から。

 <ペア>ここから二日目。6組出場。日本からは三浦・市橋組。来季からはシニア参戦だが今季まではジュニア。1番滑走で三浦・市橋組(17,21)。今季ジュニアGPシリーズ7位と4位、世界ジュニア14位(未見)。曲は「Cry Me a River」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは今季途中から実施していてレベル1。3T<<は男性がダウングレード。これで動揺したのか4Liは上がったが、姿勢変化でバランスが崩れて下りてしまい、レベルB。3SThはステップアウトで片手付き。BoDsはレベル2。CCoSpと最後のStSqはレベル4と立ち直る。技術点21.05、演技構成点23.88、合計44.93でSP6位。試合後のインタビューでは「練習で調子がよかったのに出せなかった」「今季の悪い所が全部出た」と反省しきり。ポイント7を加えて55。
 4番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。29,30)。今季国内4連覇、欧州選手権4位(未見)、世界選手権8位(未見)。曲は「Never Tear Us Apart」。冒頭の3Sは二人ともミス。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThはこらえた。4LiとBoDs、StSqと最後のFCCoSpは全てレベル4で全ジャッジが加点。うちBoDsとFCCoSpは加点2〜4。技術点3番目の36.87、演技構成点4番目の32.9、合計69.77でSP3位。ポイント10を加えてイタリアは34。

 5番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。今季国内5回目の優勝、欧州選手権初の金メダル(未見)、世界選手権5位(未見)。曲は「Uninvited」。全体にややキレを欠いた。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ4。3T成功。FCCoSpはずれがありレベル2。4Liはさすがでレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜4。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3FThも決め、全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。技術点2番目の38.47、演技構成点最高の35.01、合計73.48でSP2位。ポイント11。
 最終滑走でザビアコ・エンベルト組(露。24,29)。今季国内2位、欧州選手権銅メダル(未見)、世界選手権初の銅メダル。曲はプロコフィエフ「Alexander Nevski」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが余裕があり、加点2〜4。3Tも見事にそろっていて加点ほぼ2〜3。3LoThは加点3〜5。4LiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うち4Liは加点3〜4。BoDsはレベル3で加点2〜4。全体を高いレベルでミスなくまとめ、技術点最高の41.06、演技構成点2番目の34.74、合計75.87は自己ベスト更新でSP1位。ポイント12を加えてロシアは60。

 <アイスダンス>フリー。1番滑走で小松原・コレト組(26,27)。曲は「Une histoire d'amour」。ある夫婦の物語を情感豊かに演じた。冒頭のCoSpとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SyTwは女性がレベル4、男性がレベル3、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3。あと二つのリフトもレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChStは明るい曲調で表情も生き生きと演技し、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。DiStはレベル3。最後のChLiはほぼ全ジャッジが加点2〜4。終わったとき「やりきった」という笑顔。技術点56.61、演技構成点42.7、合計99.31は自己ベスト更新でフリー6位。ポイント7を加えて62で日本は2位のまま。
 4番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。28,28)。曲は映画「ロミオとジュリエット」より。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLiは加点ほぼ3〜5。ChStは加点4〜5。ロングリフトは二つともレベル4で加点ほぼ4〜5。OFStは女性がレベル3、男性がレベル4で加点3〜5。MiStはレベル3で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。Spもレベル4で加点3〜4。ChSlは加点3〜5、最後のChTwで女性が軽やかに回って加点3〜4。解説の河合さんが「いろいろなロミオとジュリエットがあるが、この映画の曲が一番力強く、この組に合っている」。基礎点45.08。技術点3番目の70.44、演技構成点も3番目の56.67、合計127.11でフリーも3位。ポイント10を加えて78でアメリカは1位をキープ。

 5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。曲は「Praeludium and Allegro」他。非常に気合いが感じられた。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSyTwは女性がレベル4、男性がレベル3で、加点3〜5。リフト三つとSeSt、Spはレベル4。うちStaLiは流れるように入り、加点5。SeStとRoLiも加点ほぼ4〜5。OFStは女性がレベル4、男性がレベル3で加点ほぼ4〜5。最後にコレオ要素を三つまとめ、うちChStは加点4〜5。基礎点45.33。技術点2番目の72.64、演技構成点も2番目の57.99、合計130.63は自己ベスト更新でフリーも2位。ポイント11を加えて61で惜しくもロシアは3位のまま。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。曲は「Sunday Afternoon」他。しっとりとした前半ときびきびした後半のメリハリがいい。全要素に全ジャッジが加点ほぼ4以上。冒頭のStaLiはレベル4に加点5。SyTwは男女ともレベル4で加点4〜5。OFStは女性がレベル3、男性がレベル4で加点4〜5。あと二つのリフトとSp、DiStはレベル4。うちCuLiは加点5。SpとDiStも加点4〜5。最後にコレオ要素を三つまとめ、うち一番最後のChLi1は加点5。他の二つも加点4〜5。解説の河合さんが「普段よりスピードがない」というが、ひと組だけ別世界のように優雅。流れるように要素が組み込まれていて目が離せない。基礎点45.58に全体での加点が驚異的な31点以上。技術点最高の76.34、演技構成点も最高の59.48、合計135.82は世界最高点でフリーも1位。ポイント12を加えて50でフランスは4位。

 ※ペアの須藤・ブードロオデ組に続き、須崎・木原組もペア解散。木原の治療専念のため。

 <男子シングル>フリー。4番滑走でメッシング(加。26)。今季GPファイナル5位、国内3位、四大陸4位、世界選手権15位。曲は2年目の「The Sober Dawn」などチャップリン・メドレー。いい出来だった。3T+3T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4回転の予定はいつも通り3Lzで加点3〜5。4Tもきれいで加点ほぼ3〜4。3A+2Tも予定通り決め加点2〜3。スピン三つはレベル4で加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜5。StSqはレベル3だが加点3〜5。1.1倍になる3T+3T、3S+2T、3Aも成功。うち3Aは加点3〜4。ChSqはチャップリン全開で加点3〜5。技術点4番目の89.84、演技構成点も4番目の88.2、合計178.04でフリー4位。ポイント9。カナダは前半組のニューエンが7位でポイント6。合計15を加えて59。
 7番滑走でリッツォ。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」他クイーン・メドレー。冒頭の4Tは力みなく全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+2Tと3Lz+3Tも成功。うち3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜5。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aと3F+1Eu+3Sはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプが2Lzになりやや残念そう。技術点5番目の88.27、演技構成点も5番目の88.2、合計172.89は自己ベスト更新でフリー5位。ポイント8。イタリアは前半組のグラスルが11位でポイント2。合計10を加えて52。
 9番滑走で田中刑事。曲は「ウィリアム・テル序曲」。今季一番の出来。冒頭の4Sの予定は3Sになったが、次に最近試合でやっていない4Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3A+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。二つ目の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3F+1Eu+2S、3Lz、3Loも成功、全ジャッジが加点。ただ連続ジャンプが二つだった。ChSqは力をふりしぼり、前場3〜4。技術点6番目の85.79、演技構成点も6番目の84.0、合計169.79は自己ベスト更新でフリー6位。ポイント7。

 10番滑走で宇野。曲は「月光ソナタ」。シーズン最後だが挑戦的なプログラム。冒頭で4F+3Tとソロの4Fを決め、全ジャッジが加点。連続の方は加点2〜4、ソロは加点3〜5。今季初めて4F+3Tを成功。3Loは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCoSp3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。4S<はステップアウト。1.1倍になるところで3A+4Tに挑み転倒。3連続の予定は3Aのみだが、次を3S+1Eu+3Fにした。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の100.88、演技構成点2番目の89.58、転倒の減点1、合計189.46でフリーも3位。ポイント10。日本の二人合計17を加えて79で2位のまま。
 11番滑走でジョウ。曲は映画「グリーン・デステニー」より。振付はローリ・ニコル。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lzと4Sを成功、加点3〜5。3F+3Tは加点ほぼ2〜3、4Tは加点2〜4。ChSqも加点2〜4。1.1倍になる3A+2Tとソロの3Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜4。3Lz+1Eu+3Sは加点1〜3。キスアンドクライには浜田コーチがすわる。技術点最高の110.14、演技構成点3番目の88.36、合計198.5は自己ベスト更新でフリーも2位。ポイント11。
 最終滑走でチェン。曲は「Land of All」。三日前に来日したばかりで構成を変更。二つ目の3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭は4Sを決め、加点ほぼ4〜5。3A+2Tと4T+3Tは余裕があり加点2〜4。続く3Aがステップアウト。今季は3Aの苦手を克服していたが。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところでまた4Tを決め、加点3〜4。続く3Lzは簡単そうで加点3〜5。3F+1Eu+3S加点2〜4。解説の織田が「チェンは腕を胸の前で交差ではなく上下にして脇を締めている」と指摘。ChSqは加点4〜5。技術点2番目の105.91、演技構成点最高の93.58、合計199.49でフリーも1位。ポイント12。ジョウとの合計23を加えてアメリカはポイント91で1位のまま。

 <ペア>ここから三日目。フリー。1番滑走で三浦・市橋組。今季までジュニアで戦っていたため、フリーのリフトは二つだった。試合で三つやるのは初めて。曲は「Warsaw Concerto」。冒頭の3Twはレベル1で-3〜-1。3T+2T<は男性が第1で片手付き。リフト二つはレベル4。うち5RLiが今回追加したリフト。3FThはステップアウト。事前申告では3LzThだったらしいが。2Aは二人ともきれいに下りたと思ったら、男性のエッジがひっかかったようになり転倒。ChSqはスムーズで、ほぼ全ジャッジが加点。3SThは片手付き。4Liはレベル3。なんとかリフト三つやりきった。FiDsはレベル2。スピード不足か。PCoSpはレベル4。技術点45.75、演技構成点48.23、転倒の減点1、合計92.98は自己ベスト更新でフリー6位。ポイント7を加えて日本は86で何とか2位キープ。
 5番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「The Last Feeling」他。全要素にほぼ全ジャッジが加点2以上。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜5。3T+2T+2Tと3Sも安定しており、加点3〜5。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち3Liは加点3〜5、5ALiは加点4。スロージャンプ二つは加点ほぼ2〜4。FiDsと5BLiはレベル3。うちFiDsは加点2〜5。最後のリフトはここしかできない、リフトしたまま膝立ちになる形。ノーミスで終わったとき、男性は氷の上に大の字に。中国のペアがいなければ、欧州王者が世界最高ということを見せた。技術点最高の76.39、演技構成点も最高の76.13、合計152.32は自己ベスト更新でフリー1位。ポイント12を加えてフランスは66で5位。
 6番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「Toi et Moi」。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点2〜4。3T+2T+2Loは加点2〜3。ソロジャンプは、男性が2Sになったと思ったが、テレ朝解説の河合さんは「女性が2S」と言ったのに、減点評価ではないので二人とも2Sだったらしい。PCoSpとリフト三つはレベル4。うち4Liは加点3〜4。スロージャンプ二つはきちんと成功。うち3LoThは加点3〜5。ChSqはやや短く加点2〜3。最後のFiDsはレベル3で加点2〜4。技術点2番目の70.7、演技構成点も2番目の70.62、合計141.32でフリー2位。ポイント11を加えてロシアは81で3位。

 <女子シングル>フリー。7番滑走でサモドゥロワ。曲は「Welcome to Burlesque」他。ノーミスだがややキレがない。全要素に全ジャッジが加点。ほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。3Lzも加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点1〜4。後半の四つのジャンプ全て成功。うち1.1倍になる2A+3Tと3Fは加点2〜4。2A+2T+2Tも加点1〜3。ChSqも加点1〜3。LSpのみレベル3。技術点4番目の73.86、演技構成点6番目の64.98、合計138.84でフリー4位。ポイント9。
 8番滑走でベル。曲は「The Piano」他。冒頭の2A+3Tは全ジャッジが加点3〜4。しかし次の3Lo<で転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜5。1.1倍になる3Lz!+2T+2Loと3Lz!でともに!マーク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点6番目の68.8、演技構成点5番目の67.37、転倒の減点1、合計135.17でフリー6位。ポイント7。
 9番滑走でテネル。曲はプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。会心の出来。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2A、3Lz+3T、3F、二つ目の2Aと全て決め、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5、StSqとFCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる二つ目の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。3Lo+2T+2Loと3Sも加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜4。終わったとき不敵な笑み。技術点2番目の79.64、演技構成点3番目の71.19、合計150.83は自己ベスト更新でフリー2位。ポイント11。二人合計18を加えてアメリカは117。余裕で逃げ切り、金メダル。

 10番滑走で坂本。曲は映画「ピアノ・レッスン」より「The Piano」。小ミスはあったが、ほぼノーミス。冒頭の3Fはややスピードが出過ぎて第2付かず。2A+3Tですぐリカバリー、全ジャッジが加点2〜5。解説の荒川が「練習していないとできないこと」と言う。3Lzは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3Sはスピードと流れがあり、全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる2A+3T+2Tと3F+2Tも全ジャッジが加点。うち3連続は加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。最後のジャンプ3Loまでスピードがあり全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の74.8、演技構成点なんと最高の71.9、合計146.7は自己ベスト更新でフリー3位。ポイント10。
 11番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「You Don't Love Me」他。余裕の滑りでノーミス。3Aも楽々決めて、会心の出来。後半の2A+3T以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点ほぼ2〜4。3Lz+3Tは加点1〜4。3Fは加点ほぼ3〜4。3S+2A+SEQは加点2〜4。ジャンプがとても安定していた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqとFSSpは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2A+3T、3Lz、3Loと決める。うち3Loは加点3〜4。ChSqでは笑みを浮かべて演技、加点2〜5。技術点最高の82.15、演技構成点2番目の71.74、合計153.89は自己ベスト更新でフリー1位。ポイント12。二人合計21を加えてロシアは102。惜しくも逆転ならず3位のまま。
 最終滑走で紀平。曲は「Beautiful Storm」。冒頭の3A転倒。二つ目はやめて2A+3Tに変更、全ジャッジが加点2〜5。3Loは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、StSqは加点2〜5。後半、3Lz+3T<で転倒。これが痛かった。しかし崩れず直後の3Fは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2T+2Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3。最後に3Sを全ジャッジが加点ほぼ3〜4でまとめた。技術点5番目の70.67、演技構成点4番目の69.7、転倒の減点2、合計138.37でフリー5位。ポイント8。二人合計18を加えて日本は104。連覇ならずも、なんとか2位を保ち銀メダル。

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フィギュアスケート (2019.6/2,22,29,30,7/6,7,8)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2019.3/18〜24 さいたま市)

 <ペア>19組出場。日本は木原の怪我のため、出場なし。 1番滑走でリョム・キム組(北朝鮮。20,26)。昨年12位。今季GPシリーズ5位と4位。曲は3年連続の「A Day in the Life」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。3Tもよく合っていて全ジャッジが加点1〜3。しかし3LoThで転倒。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。4Liもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはなぜかレベルB。GOEはほぼ全ジャッジが加点だったが。今季はデススパイラルの採点が厳格な感じ。男性の腰の位置だろうか。技術点31.12、演技構成点28.65、転倒の減点1、合計58.77でSP13位。
 11番滑走でスイ・ハン組(中。23,26)。一昨季初優勝。昨年は五輪後で休み。今季女性の怪我でGPシリーズお休み。復帰戦の四大陸金メダル。曲は「No One Like You」。振付はローリ・ニコル。さすがに格が違う。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のBoDsと最後のStSqはレベル3だが、前者は加点ほぼ3〜5、後者は加点ほぼ4〜5。試合後のインタビューで「レベルが取れなかった」と反省していた。3Tは女性のジャンプが低く、加点1〜3。3TwとFCCoSp、4Liはレベル4。うち3Twは加点2〜5、4Liは加点3〜5。3FThは余裕があり、加点4〜5。技術点42.73、演技構成点36.51、合計79.24は自己ベスト更新でSP2位。
 12番滑走でペン・ジン組(中。21,24)。昨年9位。今季四大陸位。曲は「オフィーリア」。振付はローリ・ニコル。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点2〜4。解説の小山さんが「ソロジャンプまで女性が険しい顔だった」と言う。3Twはレベル3だが加点3〜4。3LoThもきれいに決まり、加点4〜5。BoDsはレベル4で加点ほぼ3〜4。CCoSpとStSqはレベル3。スピンはややずれた。StSqは加点3〜4。最後の4Liはレベル4に加点3〜4。技術点41.28、演技構成点34.23、合計75.51でSP3位。

 13番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。27,26)。昨年6位。今季国内初優勝、四大陸銀メダル。曲は「The First Time Ever I Saw Your Face」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3Tでは男性がバランスをくずしかけた。BoDsとCCoSp、StSqはレベル4。うちBoDsとStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。4Liはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LoThもしっかり成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点38.87、演技構成点34.21、合計73.08でSP5位。
 14番滑走でケイン・リュデュク組(米。23,28)。世界選手権初出場。今季全米初優勝、四大陸4位。曲は「Bella Belle」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Loで女性が転倒。3LzThは成功。4LiとStSq、最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。BoDsはほぼ全ジャッジが加点。技術点35.81、演技構成点32.12、転倒の減点1、合計66.93でSP9位と出遅れ。アメリカに来季2枠持ち帰れるか。2枠の条件は、出場がひと組なら総合10位以上。
 15番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。17,19)。今季シニアデビュー、欧州選手権初出場で銅メダル。曲は「黒い瞳」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S成功。加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3だが軽く、加点2〜5。3SThも決め、加点3〜4。FCCoSpと4Liはレベル4で加点ほぼ2〜3。しかしなぜかBoDsがレベルB。加点は2〜3。最後のStSqはレベル2だが加点2〜4。技術点36.95、演技構成点33.04、合計69.99でSP6位。キスアンドクライでは得点の出方に不満そう。

 最終グループ16番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。29,30)。昨年5位。今季欧州選手権4位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はジョン・カー他。直前の6分練習で男性とフランスの女性が激突。冒頭のソロジャンプでは女性は3S、男性が2S。3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。3LoThはほぼ全ジャッジが加点1〜4。4Liのみレベル4で全ジャッジが加点2〜4。BoDsとStSq、最後のFCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うち4Liは加点3〜4。技術点34.4、演技構成点32.89、合計67.29でSP8位。フリー7位、総合8位。
 17番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,26)。昨年銀メダル。今季欧州選手権銀メダル。曲は変更してラフマニノフ「Piano Concerto No.2」(欧州選手権は違う曲だったらしい)。振付はチェルニシェフ他。少ーし堅かったがノーミスの素晴らしい演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはお手本のようでレベル4に加点4〜5。3Tも成功、加点ほぼ2〜4。3LoThは完璧で加点ほぼ5。BoDsとCCoSp、4Liはレベル4。うちBoDsとCCoSpは加点3〜5。最後のStSqのみレベル3だが加点ほぼ3〜5。技術点最高の44.14、演技構成点37.07、合計81.21でSP1位。

 18番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。昨年銅メダル。今季欧州選手権金メダル。曲は「Uninvited」。振付はシゼロン。直前の6分練習で女性とイタリアの男性が激突。終わった後のインタビューで、目まいがして集中できなかったと言っていた。冒頭の3Twはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ4〜5。ソロジャンプでは女性は3T、男性が2T。FCCoSpと4Li、最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3FThで転倒。技術点34.61、演技構成点35.06、転倒の減点1、合計68.67でSP7位。
 最終滑走でサビアコ・エンベルト組(露。24,29)。昨年4位。今季国内2位、欧州選手権は男性の病気で欠場。曲は「Alexander Nevski」。男性が十字架のように女性を背負う滑り出しから、冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜5。3Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThも決め、全ジャッジが加点3〜5。4Liのみレベル4で全ジャッジが加点3〜5。BoDsとStSq、最後のCCoSpはレベル3。うちBoDsとStSqは全ジャッジが加点。StSqは加点1〜5とばらついた。技術点39.7、演技構成点34.26、合計73.96でSP4位。

 フリー。6番滑走でリョム・キム組。曲は「Je ne suis qu'une chanson」。振付はジュリー・マルコット。SPよりずっと良かった。冒頭の3Twはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3連続は男性が第1でアンダーローテーション、第3が1Tになった。リフト二つとFiDsもレベル3だが全ジャッジが加点。うち5RLiは加点2〜5。2A<も男性がミス。スロージャンプは二つとも成功。うち3SThはほぼ全ジャッジが加点。5ALiと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき、女性がすごく嬉しそうだった。技術点10番目の58.37、演技構成点11番目の58.17、合計116.54でフリー10位、総合175.31で11位。インタビューでは二人とも笑顔で、SPでは緊張してジャンプをミスしたが、同胞の応援が聞こえて力になったと言う。
 11番滑走でケイン・リュデュク組。曲は「W.E.」。衣装は二人ともグレーのパンツスタイル。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。3Loはなんとか決める。3LzThはほぼ全ジャッジが加点。リフト二つと最後のFiDsはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。3S+2T+2Loは男性が第1のとき片手をついたが、持ちこたえた。5SLiとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3SThは転倒したが、大きなミスはこれだけ。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点7番目の63.26、演技構成点9番目の64.62、転倒の減点1、合計126.88でフリー9位、この時点で1位になり、総合193.81で9位。順位を見たとき大喜び。インタビューで「アメリカに2枠持ち帰れるとわかったので」と言っていた。
 13番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「The Last Feeling」他。振付はC.ホワイト。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3連続は女性の第1が2Tになったが、ミスはこれだけ。3Sはぴたっと決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。リフト三つとPCoSp、FiDsは全てレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちリフト三つは加点ほぼ3〜5。3FThとChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3SThもまあ成功。技術点5番目の72.41、演技構成点2番目の74.11、合計146.52でフリー3位、総合215.19で5位。

 14番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲はピンク・フロイド「Shine On You Crazy Diamond」他。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twは横投げのような形でレベル1。3連続の予定が男性が第2でステップアウト、3S+2T+COMBOに。3LoThは成功、全ジャッジが加点3〜5。リフト三つと最後のFiDsはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2以上。ソロジャンプは男性が2Tに。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3SThにもミス。技術点9番目の60.16、演技構成点7番目の66.8、合計126.94でフリー8位、総合200.02で7位。インタビューでは「練習は良かったので残念」「来年の世界選手権はモントリオールなのでがんばりたい」。
 15番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は「くるみ割り人形」。全要素に全ジャッジが加点。3Sと3T+2T+2Tはよく合っていて加点1〜3。3Twは高く、加点3〜5。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点3〜4。3SThは余裕があり、加点ほぼ3〜5。ChSqは加点2〜3。3LoThは加点ほぼ4〜5呉。最後のFiDsはレベル3たが加点2〜4。技術点4番目の72.65、演技構成点6番目の67.66、合計140.31は自己ベスト更新でフリー6位、総合210.3も自己ベスト更新、初出場で6位はすばらしい。
 最終グループ16番滑走でペン・ジン組。曲は「バラ色の人生」。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは女性が両足気味。3T+2Tはきちんと決め、加点2〜4。3TwとBiDs、PCoSpと最後の4Liはレベル3。うち3Twは加点3〜5、PCoSpは3〜4。3LoThは軸がずっとまっすぐで、加点ほぼ4〜5。ChSqは加点3〜5。3SThは加点2〜5。あと二つのリフトはレベル4で加点2〜4。技術点6番目の70.55、演技構成点4番目の69.78、合計140.33でフリー5位、総合215.84で4位。

 17番滑走でサビアコ・エンベルト組。曲は「Toi et Moi」。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜4。3T+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sも決める。PCoSpとリフト三つ、FiDsはレベル4。うちリフト三つとFiDsは加点3〜4。3FThは加点ほぼ2〜3、3LoThは加点ほぼ4〜5。ChSqは加点1〜4。技術点2番目の74.87、演技構成点5番目の69.15、合計144.02は自己ベスト更新でフリー4位、総合217.98も自己ベスト更新で3位。初のメダル。インタビューで「修正すべき具体的な点は」という質問に、男性が「SPでレベル3だった3Twを初めとする要素や表現」の問題点を次々と答え、女性に「話し始めると止まらない」と言われていた。来季の目標を聞かれたとき「GPファイナル優勝」と男性が答えていた。
 18番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。ソロジャンプと連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点4〜5。3Sは男性が片手付き、3連続でも第1で男性が片手を軽く付いた。ChSqは加点3〜4。スロージャンプ二つも加点ほぼ3〜4。リフト三つとFiDs、PCoSpは全てレベル4。うちFiDsと最後の3Liは加点3〜5。解説の小山さんは「男性がジャンプで手をついた他はすばらしい。特にスケーティングがよく滑る」。技術点3番目の73.84、演技構成点も3番目の73.42、合計147.26でフリー2位、総合228.47で2位。
 最終滑走でスイ・ハン組。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。全要素に全ジャッジがほぼ加点。冒頭の3Twはレベル4で加点4〜5。3T+2T+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スロージャンプ二つは加点ほぼ4〜5。FiDsはレベル3で加点ほぼ3〜4。PCoSpはなぜかレベル2だが加点3〜5。3Sは加点ほぼ2〜3。リフト三つはレベル4で加点ほぼ4〜5。ChSqも加点4〜5。ノーミスの素晴らしい演技。解説の小山さんは「すばらしいという言葉では言い表せない」。とても怪我明け2戦目とは思えない。技術点最高の78.76、演技構成点も最高の76.84、合計155.6は自己ベスト更新でフリー1位、総合234.84も自己ベスト更新で二度目の優勝。プレスカンファレンスで怪我明けの試合について聞かれ、男性は「今季は物足りない。十分な準備で臨めなかった」と言い、女性が「四大陸の後10日ほど寝込んだ」と言っていた。

 <アイスダンス>27組出場。日本からは小松原・コレト組(26,27)。3番滑走でフィア・ギブスン組(英。19,24)。女性はアメリカ出身。モントリオール組。昨年24位。今季スケートアメリカ5位、NHK杯4位、国内2度目の優勝、欧州選手権6位。曲は「Tango Flamenco」他。冒頭のSqTwでは、女性はレベル4、男性が第2の最後でばらけてレベル2。1TRはレベル1でNNYN、全ジャッジが加点1〜3。2TRはレベル3でYYYN、ほぼ全ジャッジが加点。MiStからガラッとフラメンコに切替え、レベル3だが全ジャッジが加点1〜4。最後のRoLiはダイナミックで速く、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。欧州選手権よりずっと上手くなったように見えた。技術点36.68、演技構成点31.78、合計68.46でRD15位。
 6番滑走でリード・アンブルレビシウス組(リトアニア。24,26)。組み替えて2年目。女性はアメリカ出身、リード姉弟の妹。昨年は20位。今季ロステレコム杯6位、フランス杯9位、欧州選手権13位。曲は「Ojos Negros」他。振付はズエワ、スカリ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4だが-1〜3と評価がばらけた。パターンダンスは何と両セクションともレベル4。Jスポーツ解説の滝野さんは「ディープエッジ」だとほめていた。MiStは高速で、レベル3に全ジャッジが加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点37.67、演技構成点29.54、合計67.21は自己ベスト更新でRD16位。フリーは100.85の自己ベスト更新で17位、総合17位。
 10番滑走で小松原・コレト組(26,27)。男性はアメリカ出身。モントリオール組。世界選手権初出場。今季NHK杯、ロステレコム杯とも8位、全日本初優勝、四大陸9位。曲は「El Sol Sueno」他。振付はデュブレイユ他。今季一番のでき。冒頭のSqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1TRはレベル3でYTYY。2TRはレベル1だがTYNT。DiStはレベル3。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点。解説の滝野さんは「リフトは音楽に合わせた姿勢変化が良い」。技術点33.69、演技構成点27.29、合計60.98でRD21位。僅差でフリーに進めず。試合直後のインタビューでは「ここまでの試合ではRDにミスが出たが、今回は悔いなくできた」と女性が答えていた。

 第5グループ18番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。昨年は欠場。今季国内初優勝、欧州選手権まさかの4位。曲は「Verano Porteno」。振付はペチュコフ、コーチはズーリン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル4、男性はレベル3で加点は4〜5。パターンダンスは両セクションともレベル4で加点は2〜4。RoLiと最後のMiStはレベル4に加点3〜5。男性の気迫がすごく感じられ、終わったとき二人とも「やった!」という笑顔。StSqはすごくタンゴらしくなった。技術点2番目の46.1、演技構成点も2番目の37.84、合計83.94でRD2位。試合後のインタビューで「欧州選手権後、全てを見直し、プログラムの練習以外に陸上トレーニングもやった」と男性が言っていた。
 19番滑走でギレス・ポワリエ組(加。27,27)。女性はアメリカ出身。昨年6位。今季国内2位、四大陸銅メダル。曲は「Angelica's Tango」。女性の衣装がキラキラしたオレンジ色に変更。全要素に全ジャッジが加点。パターンダンスは両セクションともレベル4。1TRの加点は2〜4、2TRは2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4に加点ほぼ4〜5。盛り上げて終わり、今季一番の出来に見えた。技術点8番目の44.08、演技構成点7番目の36.36、合計80.44は自己ベスト更新でRD8位。試合後のインタビューでは「今季リズムダンスの得点が伸びなかったので、後半をだいぶ変更して成功した」と言っていた。
 21番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,25)。モントリオール組。昨年初出場で10位。今季全米3位、四大陸5位。曲は「Vuelvo al Sur」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4で加点1〜4。1TRはYNYYでレベル3、加点2〜4。2TRはレベル4で加点2〜4。MiStはレベル3で加点2〜4。最後のCuLiはレベル4に加点2〜4。今季一番よく見えた。技術点10番目の41.58、演技構成点9番目の34.32、合計75.9は自己ベスト更新でRD9位。フリーでは113.16で10位、総合9位。

 22番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。29,32)。女性はアメリカ出身。昨年銅メダル。今季前半はショーに出ていて、国際大会は四大陸から参戦。今季国内優勝、四大陸銀メダル。曲は「リベルタンゴ」。振付はシュピルバンド。コーチはモロゾフ。女性の衣装が淡いピンクでゆったりとした振付にぴったり。全要素に全ジャッジが加点。パターンダンスは両セクションともレベル4で加点3〜5。SlLiは振付からスムーズに入りレベル4に加点ほぼ4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。最後のDiStもレベル4で加点3〜4。すばらしく大人のタンゴ。技術点7番目の45.24、演技構成点4番目の37.6、合計82.84は自己ベスト更新でRD5位。
 最終グループ23番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,30)。女性はフランス出身。昨年9位。今季国内初優勝、欧州選手権初の銅メダル。曲は「La Chanson des vieux amants」他。振付・コーチともフーザルポリ。全要素に全ジャッジが加点。全てレベル4。冒頭のSqTwは速くて加点3〜5。パターンダンスは両セクションともで加点2〜4。低い位置でのStaLiは加点ほぼ3〜4。最後のDiStも加点ほぼ3〜4。技術点5番目の45.47、演技構成点8番目の36.19、合計81.66は自己ベスト更新でRD7位。キスアンドクライでコーチともども大喜び。
 24番滑走でチョック・ベイツ組(米。26,29)。モントリオール組。昨年5位。今季前半は女性が足首の手術のため休み。全米2位、四大陸初優勝。曲は「Assassin's Tango」他。全要素に全ジャッジが加点。全てレベル4。冒頭のCiStは加点3〜4。パターンダンスは両セクションとも加点2〜4。SqTwは加点3〜4。最後のRoLiは加点ほぼ4〜5。技術点6番目の45.27、演技構成点も6番目の37.05、合計82.32は自己ベスト更新でRD6位。

 25番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,27)。モントリオール組。昨年銀メダル。今季全米2連覇したが四大陸でまさかの4位。曲は「Tangata del Alba」他。全要素に全ジャッジが加点。全てレベル4。冒頭のSqTwは少し近づきすぎた所もあったが加点3〜4。パターンダンスは両セクションとも加点3〜4。CuLiは加点ほぼ3〜5。最後のMiStも加点3〜5。技術点4番目の45.55、演技構成点も4番目の37.54、合計83.09は自己ベスト更新でRD4位。
 26番滑走でステファノワ・ブキン組(露。23,25)。昨年7位。今季国内2位、欧州選手権銀メダル。曲は「Tango Suite Part III」他。前半のパソドブレがとてもスパニッシュらしくなった。全要素に全ジャッジが加点。全てレベル4。冒頭の高速SqTwは加点3〜5。MiStもパソドブレらしいストップもあり加点3〜5。パターンダンスは1TRが加点2〜4、2TRが加点ほぼ2〜4。最後のCuLiは加点3〜5。最後は音楽とともにピタッと決めた。技術点3番目の45.68、演技構成点5番目の37.42、合計45.68は自己ベスト更新でRD3位。キスアンドクライでは得点と順位を見て大喜び。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。モントリオール組。昨年3回目の金メダル。今季国内、欧州選手権とも5連覇。曲はピアソラ「Oblivion」他。女性の衣装は黒。気分で緑と黒を変えているらしい。全要素に全ジャッジが加点3以上。全てレベル4。冒頭のSqTwはすばらしく合っており加点4〜5。流れるように振付から入ったCuLiは加点ほぼ5。パターンダンスは1TRが加点ほぼ4〜5、2TRが加点3〜5。最後のMiStは二人が一体のようで加点4〜5。ひと組だけ別世界。技術点最高の49.06、演技構成点も最高の39.36、合計88.42は自己ベスト更新でRD1位。

 フリー。7番滑走でRD12位ウルタド・ハリアビン組(西。26,28)。世界選手権初出場。今季国内2回目の優勝、欧州選手権7位。曲はピンク・フロイド「Great Gig in the Sky」他。振付・コーチともズーリン他。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。女性の逆回転に不安があるSyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。OFStは男女ともレベル3で全ジャッジが加点2〜3。短辺をジャッジ席に向かって滑ってくるChStは全ジャッジが加点2〜4。SeStはレベル3で、-1〜3と評価はわれた。最後のコレオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の59.16、演技構成点12番目の49.32、合計108.48でフリー13位、総合180.93は自己ベスト更新で12位。フリーのシーズンベストの更新ができず、スペインに2枠持ち帰れる10位以内にも入れず。
 9番滑走でフィア・ギブスン組。モントリオール組。曲は「Car Wash/Bad Girls」他ディスコ音楽。振付はローマン・アグノエル。全要素に全ジャッジが加点。滑り出しからディスコっぽく、そのままChStに入り、加点3〜4。解説の滝野さんにとても受けていた。OFStは男女ともレベル3で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。男性のスピードに女性がよくついていっている。CoSpはレベル4で加点2〜3。ロングリフトはすばやくスムーズでいずれもレベル4で加点2〜4。SyTwは女性がレベル2、男性がレベル4で加点2〜3。明らかに男性の方が進行スピードと移動距離で優っていた。最後のコレオ要素二つはディスコっぽさ全開でポーズを決めた。技術点9番目の62.75、演技構成点14番目の48.36、合計111.11でフリー11位、総合179.57で13位。
 10番滑走でRD14位ワン・リウ組(中。24,24)。モントリオール組。曲は「Meant」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。DiStはレベル3。RoLiは女性が小柄なのでペアのような入りの動作と姿勢変化。OFStは男女ともレベル2。ステップ系のレベルはなかなか上がらない。CoSpはレベル4で加点2〜3。ChStは加点2〜4。CuLiもレベル4で加点1〜3。最後のChLiは女性が190pの男性の肩の上に膝立ちで上り、独創的。解説の滝野さんに「全体に少し単調だった。もう少しめりはりがつくとよい。でもカナダへ行ってすごく進歩した」と言われていた。技術点14番目の59.31、演技構成点15番目の46.11、合計105.42は自己ベスト更新でフリー15位、総合173.89も自己ベスト更新で15位。

 11番滑走でRD10位のボードリー・ソレンセン組(加。26,30)。モントリオール組。カナダ国籍にしてからは初、通算5回目の世界選手権。今季国内3位、四大陸6位。曲は「Spanish Caravan」他。振付はローゾン他。女性の衣装は赤の濃淡の裏表で、スカートの使い方などすごくフラメンコらしかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。StaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜4。MiStとOFStはレベル3で加点ほぼ2〜3。ChSlは加点2〜3。CoSpとあと二つリフトはレベル4で加点2〜3。最後のコレオ要素二つのうちChStはスパニッシュらしく加点2〜4。技術点9番目の62.44、演技構成点10番目の50.9、合計113.34でフリー9位、総合188.1で10位。自己ベスト更新できなかったが、すばらしい演技。
 13番滑走でギナール・ファブリ組。曲は映画『ララランド』より「Planetarium」他。女性の衣装は鮮やかな緑。RoLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点ほぼ4。CiStもレベル4で加点3。SyTwは速くて距離も出ており男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。問題のRoLiは下ろし方にミス。レベル3でGOEにはマイナスもあり。遠心力がかかりすぎた感じ。解説の滝野さんも「もったいない」。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。ChStは楽しげな曲想によく合わせ加点2〜4。低い姿勢で女性が横向きに水平になるStaLiはレベル4で加点3〜5。SlLiもレベル4に加点3〜4。最後のコレオ要素二つとも加点3〜4。技術点8番目の64.07、演技構成点も8番目の53.45、合計117.52でフリー8位、総合199.18で8位。キスアンドクライでは200点に届かず残念そう。
 14番滑走でチョック・ベイツ組。曲は「Burning Love」他。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3点以上。冒頭のSyTwとリフト三つ、SyTwとCoSpはレベル4。うちSyTwとロングリフトは加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点3〜4。最後にコレオ要素を三つまとめ、うちChStとChSlは加点3〜5。技術点5番目の67.8、演技構成点6番目の54.8、合計122.6でフリーも6位、総合204.92で6位。

 15番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。女性の衣装は青に星や花が描かれた絵、男性の衣装はその絵を描いた画家を表わしている。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは滑り出しの振付から自然に入り、加点ほぼ4〜5。SyTwは男女ともレベル3で加点0〜3。らしくない。リフト三つはレベル4で加点3以上。うち最後のStaLiは加点4〜5。ChSpは加点ほぼ3〜4。OFStはレベル3に加点2〜3。DiStもレベル3だが加点2〜4。終盤のコレオ要素二つは加点ほぼ3〜5。何かほんの少しずれているのかわずかに勢いがなかった。技術点7番目の65.91、演技構成点も7番目の54.57、合計120.48でフリー7位、総合200.92で7位。試合後のインタビーューでは「順位を意識して二人とも緊張した」と女性が言っていた。来年の世界選手権がカナダのモントリオール開催で3枠確保がかかっていたためかも。
 16番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「S.O.S. d'un terrien en detresse」。振付はカメレンゴ。デニス・テンに捧げる曲。美しく滑りきった。女性の透けるように白いロングスカートが美しい。全要素に全ジャッジがほぼ加点。SyTw以外の要素はレベル4。冒頭のStaLiは、女性の横向きに水平の姿勢がイタリアと似ているが、高い位置から低い位置に変化する形で加点3〜5。白いスカートがひるがえり美しい。OFStとSlLi、DiStとCoSpは加点3〜4。SyTwは女性がレベル2、男性がレベル4で加点0〜3。RoLiは加点ほぼ4〜5。最後のコレオ要素三つはいずれも加点3〜5。二人で天に向けて左手を上げてポーズ。技術点6番目の67.06、演技構成点5番目の55.72、合計122.78でフリーも5位、総合205.62は自己ベスト更新で5位。カナダは来季の3枠確保。
 17番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。全てレベル4。ものすごく迫力があった。冒頭のStaLiは四大陸で軸が動いて無得点になったが、加点4〜5。ジャッジ席方向へ迫ってくるChStは迫力満点で加点3〜5。ロングリフトは加点ほぼ4。OFStとSpは加点3〜5。MiStは加点3〜4。SyTwは加点ほぼ3〜5。最後のコレオ要素二つは加点3〜5。終わったとき男性が一瞬女性の手を取り、その後氷を叩いて「やりきった」アピール。技術点3番目の70.32、演技構成点も3番目の56.99、合計127.31は自己ベスト更新でフリー3位、総合210.4も自己ベスト更新、逆転で銅メダル。試合後のインタビューで女性が「上位の組はみな違う強みがあり、私たちのはパワーとパッションだ」と言っていた。

 18番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。振付はチェルニシェフ他。衣装は二人とも黒。女性の体の線がきれいに見える。たいへんブルースらしくなった。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。全てレベル4。冒頭のCuLiとCoSp、OFStは加点3〜4。 SyTwは加点3〜5。ChSpは加点ほぼ3〜4。ChStも曲想をよく表して加点3〜5。DiStは加点3〜4。RoLiは加点3〜5、SlLiは加点3〜4。最後のChTwは得意のシッティングで、第2は女性のみ立った姿勢で回り、拍手喝采。技術点4番目の69.44、演技構成点も4番目の55.98、合計125.42は自己ベスト更新でフリー4位、総合208.52も自己ベスト更新で4位。
 19番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Suite in D "Air"」他。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。全てレベル4。冒頭のSyTwは加点3〜5。リフト三つは加点4以上。うちStaLiは6人が5を付けた4〜5。OFStは二人の滑り出しの向きが逆方向の振付で加点3〜5。Spは加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つをまとめる。うちChStはジャッジ側から遠ざかる形で加点3〜5。技術点2番目の70.38、演技構成点も2番目の57.44、合計127.82でフリーも2位、総合211.76で初の銀メダル。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組。曲はレイチェル・ヤマガタ「Sunday Afternoon」他。振付はランビエール他。なんとも言えぬ落ち着きと優雅さ。全要素に全ジャッジが加点3以上。全てレベル4。冒頭のStaLiは振付からいつの間にか始まり加点4〜5。SyTwも一体化していて加点4〜5。OFStは加点3〜4。あと二つのリフトとSp、DiStも加点4〜5。最後にコレオ要素を三つ。ChStと最後のChLiは加点5。技術点最高の74.88、演技構成点はパフォーマンスと構成で9人が10点満点を出し最高の59.35、合計134.23でフリーも1位、総合222.65で5回目の金メダル。

 来季のパターンダンスは、フィンステップ。ジュニアはティータイムフォックストロット。いずれもミュージカルかオペレッタからの選曲となる。3枠確保は、カナダの他、ロシアとアメリカ。2枠がフランスとイタリア。

フィギュアスケート (2019.3/20,21,22,23)

世界選手権 (2019.3/18〜24 さいたま市)

 <女子シングル>40人出場。日本からは坂本、紀平、宮原。 27番滑走でチャートランド(加。22)。3年前17位。今季国内優勝、四大陸16位。ジャンプが不安定。曲は「黒く塗れ」。振付はD.ウィルソン。冒頭の2Aは成功。3Lz+2Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、スピン二つも全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loは転倒。LSpは-1〜3と割れた。技術点29.83、演技構成点27.06、転倒の減点1、合計55.89でSP22位。フリーも23位で総合23位。
 29番滑走でデイルマン(加。21)。一昨年銅メダル。昨季国内優勝、五輪15位、世界選手権7位。今季USインターナショナル6位、GPシリーズは心身不調で休み。国内5位。曲は昨季と同じ「カルメン」より「Habanera」。振付はローリ・ニコル。コーチはオーサー。冒頭の迫力ある3T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。続く2Aも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜5、スピン二つも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzはバランスをくずした。全体としてはまとめ、復活を印象づけた。技術点9番目の36.75、演技構成点も9番目の32.44、合計69.19は自己ベスト更新でSP11位。来年の世界選手権はカナダ開催で3枠がほしいらしい。
 30番滑走でイム(韓国。16)。初出場。公式練習で足を傷めたとフジの中村アナ。今季国内2位、四大陸7位。曲は「Somewhere In Time」。振付はバトル、コーチはアルトゥニアン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つはレベル4、うち二つは加点3〜4。StSqはレベル3だが全身をよく使って加点3〜4。3Fも成功、加点3〜4。1.1倍になる2Aも加点2〜3。技術点4番目の40.43、演技構成点8番目の32.48、合計72.91は自己ベスト更新でSP5位。

 31番滑走でベル(米。22)。一昨年、昨年とも12位。今季全米3位(未見)、四大陸6位。曲は「To Love You More」。振付はリッポン、コーチはアルトゥニアン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tはまあ成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点2〜5。スピン二つも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点5番目の39.11、演技構成点10番目の32.15、合計71.26は自己ベスト更新でSP6位。
 32番滑走でトゥルシンバエワ(カザフスタン。18)。昨年11位。今季GPシリーズスケートカナダ5位、ロステレコム杯6位、四大陸銀メダル、冬期ユニバ2位。曲はベートーベン「月光ソナタ」。コーチはエテリ・トゥトベリーゼ。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lzは加点ほぼ3〜4。2Aも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqとCCoSpも加点3〜5。1.1倍になる3S+3Tはきれいに成功、加点ほぼ4〜5。技術点3番目の41.78、演技構成点5番目の34.18、合計75.96は自己ベスト5.01も更新でSP3位。
 34番滑走でサモドゥロワ(露。16)。初出場。今季国内4位、欧州選手権金メダル(未見)。曲は「Nyah」。コーチはミーシン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちLSpは加点ほぼ3〜4。3Loは加点ほぼ2〜4。1.1倍になる2Aは加点ほぼ2〜3。技術点6番目の38.71、演技構成点11番目の31.71、合計70.42でSP9位。

 最終グループ35番滑走で坂本(18)。初出場。今季全日本優勝、四大陸4位。曲は「From My First Moment」。振付はD.ウィルソン。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。ほぼ3以上。冒頭の3F+3Tはスピードにのって豪快に決め、加点ほぼ4。続く2Aも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Loは加点3〜5、9人のジャッジのうち7人が5。技術点2番目の41.98、演技構成点3番目の34.88、合計76.86は自己ベスト3.5更新でSP2位。
 36番滑走でテネル(米。20)。昨年6位。今季全米2位(未見)、四大陸5位。曲は「Rebirth」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpはスピードも迫力もあり加点3〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2Aは全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Fは-3〜3と割れた。技術点11番目の36.09、演技構成点7番目の33.41、合計69.5でSP10位。
 37番滑走で宮原(20)。昨年銅メダル。今季GPファイナル6位、全日本3位。曲は「小雀に捧げる歌」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lz+3T<はまた第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、StSqは音楽によく合っていて加点3〜5。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Loも成功。しかし0〜4と割れた。技術点36.37、演技構成点4番目の34.23、合計70.6でSP8位。

 38番滑走でメドヴェデワ(露。18)。3年前と2年前に金メダル。今季国内7位。ロシア杯ファイナルという2月の大会で優勝して出場。曲は「トスカ」。振付はベジック。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。2Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Loは加点3〜5。ほぼノーミスで技術点7番目の37.6、演技構成点2番目の36.63、合計74.23は自己ベスト更新でSP4位。
 39番滑走で紀平(16)。初出場。今季全日本2位、四大陸金メダル。曲はドビュッシー「月の光」。冒頭3Aがパンク、要素を失う。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3F+3Tはカテナ1〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqは加点2〜5。1.1倍になる3Lzも成功、加点3〜5。技術点36.92、演技構成点6番目の33.98、合計70.9でSP7位。
 最終滑走でザギトワ(露。16)。昨年5位。今季国内5位、欧州選手権銀メダル(未見)。曲は「オペラ座の怪人」。コーチはエテリ・トゥトベリーゼ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Lz+3Loを軽やかに決め、加点4〜5。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちFCSpとStSqは加点4〜5。2Aも成功、加点3〜5。1.1倍になる3Fも加点ほぼ3〜5。技術点最高の44.72、演技構成点も最高の37.36、合計82.08は自己ベスト更新でSP1位。

 フリー。10番滑走でSP13位のヘンドリクス(ベルギー。19)。今季ネーベルホルン杯3位、GPシリーズヘルシンキ大会5位、国内3連覇。怪我で欧州選手権欠場。曲は「Differente」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。続く3Fも全ジャッジが加点2〜3。2Aも成功。3Lzは転倒。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちLSpは加点3〜5。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loは決めたが、2A+2Loはステップアウト。3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点12番目の66.07、演技構成点も12番目の58.62、転倒の減点1、合計123.69でフリー11位、総合186.29で12位。
 13番滑走でデイルマン。曲は「サムソンとデリラ」。振付はローリ・ニコル。SPのような勢いがない。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点3〜4。続く3Fも決める。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2A+3T<はアンダーローテーションで両足になり転倒扱い。次も2Lzに。3連続は2S+2T+2Tになったが決める。ややスタミナ不足か。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点15番目の60.26、演技構成点11番目の64.22、転倒の減点1、合計123.48でフリー12位、総合192.67で11位。
 14番滑走でテネル。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はブノワ・リショー。力強い演技。冒頭の2Aは全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3Fも決める。二つ目の2Aも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン二つは加点3〜4、最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tはやや乱れた。3Lo+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の75.69、演技構成点7番目の68.28、合計143.97は自己ベスト更新でフリー7位、総合213.47も自己ベスト更新で7位。

 16番滑走でサモドゥロワ。曲は「バーレスク」。冒頭の3F+3Tと3Lzは全ジャッジが加点2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜4。StSqとスピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。うちFSSpは加点2〜4。3Sは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tと3Fは全ジャッジが加点。うち2A+3Tは加点2〜4。2A+2T+1Loは第3が1回転に。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の71.87、演技構成点9番目の66.29、合計138.16でフリー8位、総合208.58で8位。
 17番滑走で宮原。曲はピアソラ「Invierno Porteno」。振付はローリ・ニコル。フリーはやりきった。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Sは加点2〜5。SPでアンダーローテーションが付いた3Lz+3Tも加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは速くて加点4〜5、StSqも加点3〜5。3Loも加点2〜4。二つ目の3Lzは加点1〜3。1.1倍になる2A+3Tも成功、加点2〜4。ChSqも細かく音楽を表現して加点2〜5。ここまでパーフェクトだったが、3F+2T+2Loでステップアウト。二つ目の2Aは加点2〜5。基礎点62.51に全体で12点以上の加点。技術点6番目の75.18、演技構成点5番目の70.17、合計145.35でフリー6位、総合215.95で6位。
 18番滑走で紀平。曲は「Beautiful Storm」。振付はトム・ディクソン。惜しくも二つ目の3A立てず。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+3Tは美しく決め、加点3〜4。しかし続くソロの3Aは回ったものの軸が傾き転倒。次の3Loは加点3〜4と立て直した。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点3〜4。3Lz+2Tも加点3〜4。1.1倍になる3Fと3Lz+2T+2Loは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点ほぼ3〜4。最後の3Sは加点2〜5。基礎点68.75に13点以上の加点。技術点最高の82.63、演技構成点4番目の70.96、転倒の減点1、合計152.59でフリー2位、総合223.49で4位。

 最終グループ19番滑走でメドヴェデワ。曲はピアソラ「Mumuki」他。二つ目の2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lzは加点3〜5。修正は終わったらしい。続く3S+3Loは加点3〜4、3F+2T+2Tも加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちStSqは加点3〜5。ChSqは加点2〜3。3Loは加点ほぼ3〜5。1.1倍になる2A+3Tと二つ目の3Fは加点2〜4。二つ目の2A<はアンダーローテーション。基礎点61.81に14点以上の加点。技術点4番目の76.6、演技構成点3番目の72.97、合計149.57は自己ベスト更新でフリー3位、総合223.8も自己ベスト更新で3位。復活してきた。
 20番滑走でベル。曲は「The Piano」と「Experience」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tと3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のLSpもほぼ全ジャッジが加点1〜4。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。二つ目の2Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loも決める。3Fは全ジャッジが加点1〜5。3Lzはこらえた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。技術点10番目の69.15、演技構成点8番目の67.66、合計136.81は自己ベスト更新でフリー9位、総合208.07も自己ベスト更新で9位。残念ながらアメリカに3枠復活はできず。
 21番滑走でイム。曲は「シカゴ」。振付は鈴木明子。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点2〜3。ただ本来は連続ジャンプの予定。続く3Loも全ジャッジが加点2〜4。2A+3Tはステップアウト。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。二つ目の3Lzを3Lz+3Tにしてリカバリー。1.1倍になる3S+2T+2Loも決め、全ジャッジが加点1〜3。しかし安心したのか、3Fで転倒。2Aは決める。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の67.71、演技構成点10番目の65.95、転倒の減点1、合計132.66は自己ベスト更新でフリー10位、総合205.57も自己ベスト更新で10位。

 22番滑走で坂本。曲は「The Piano」。振付はブノワ・リショー。痛恨の3Fパンク。3Fと3S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは幅もあり、加点3〜5。2Aも加点3〜5。3Lzは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のFCCoSpは加点3〜5。3Sはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+3T+2Tは加点3〜5。しかし、3Fからの連続ジャンプの予定が1Fに。ChSqは加点3〜5。最後のジャンプを3Lo+2Tにして連続ジャンプはリカバリー。基礎点56.95に15点以上の加点。技術点7番目の72.71、演技構成点2番目の73.26、合計145.97でフリー5位、総合222.83で5位。
 23番滑走でザギトワ。曲は「カルメン」。見事ノーミスでフリーもそろえた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜5。3Lz+3Tと3Sは加点3〜5。二つ目の2Aも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpと最後のFCCoSpは加点ほぼ4〜5。ChSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lz+3Loと3F+2T+2Lo、3Fも成功。3Lz+3Loは疲れの出る後半に決め、フジ解説の荒川も感心していた。基礎点64.94に16点以上の加点。技術点2番目の81.16、演技構成点最高の74.26、合計155.42でフリーも1位、総合237.5で初優勝。欧州選手権はどうしてサモドゥロワに負けたのだろう。
 最終滑走でトゥルシンバエワ。曲はピアソラ「Otono Porteno」。衣装は真っ赤。シニア女子で初の4回転成功。冒頭で4Sをややこらえたが成功。GOE-1〜3と割れたが、基礎点9.7に1.11の加点。続く3Lz、3F、3Loは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqと最後のFCCoSpは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3S+3Tと2A+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点。うち3S+3Tは第2で両手上げ加点3〜5。しかしもうひとつの2Aからの連続ジャンプの予定がステップアウトで第2付かず。3Tひとつ分の点を失い、減点評価。それでも技術点3番目の78.97、演技構成点6番目の69.83、合計148.8は自己ベスト更新でフリー4位、総合224.76も自己ベスト更新で2位。基礎点64.79に14点以上の加点。

 <男子シングル>35人出場。日本からは宇野、羽生、田中刑事。21番滑走でチャ(韓国。17)。初出場。今季GPファイナル3位、国内3連覇、四大陸6位。曲は「シンデレラ」より「Midnight」他。振付はD.ウィルソン。冒頭の4S<は下りたが、アンダーローテーション。続く3Lz+3Loは、現在彼だけがやる技で、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3A<もアンダーローテーション。StSqはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点39.31、演技構成点39.86、合計79.17でSP18位と思わぬ出遅れ。フリーも18位で総合19位。なお、20番滑走のブレジナがSP8位と好発進。
 22番滑走で田中刑事(24)。今季全日本3位、四大陸7位。曲は「メモリーズ」。冒頭の4Sの予定がパンク、2Sとなり要素を失う。続く3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aはきちんと決め、全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。技術点39.23、演技構成点39.53、合計78.76でSP19位と大きく出遅れ。
 24番滑走でジン(中。21)。今季国内5回目の優勝、四大陸2位。曲はビートルズ「While My Guitar Gently Weeps」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzで転倒。4T+2Tはなんとか決める。スピン三つはレベル4で二つは全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点3〜4。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の45.37、演技構成点39.89、転倒の減点1、合計84.26でSP9位と思わぬ出遅れ。

 25番滑走でワシリエフス(ラトビア。19)。今季GPシリーズNHK杯8位、フランスは位7位、欧州選手権11位(未見)。曲は「Papa Was a Rollin' Stone」。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜4。続く3Aで転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqとCCSpは加点2〜4。1.1倍になるところで2Lz+3Tになる。全ジャッジが加点1〜3。技術点24番目の36.12、演技構成点14番目の39.62、転倒の減点1、合計74.74でSP23位。なんとかフリーへ進む。フリーは20位で総合21位。
 26番滑走でリッツォ(伊。20)。今季国内2位、欧州選手権銅メダル(未見)、ユニバ優勝。曲は「Volare」。冒頭で4T成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。ノーミスで技術点3番目の52.41、演技構成点8番目の40.96、合計93.97は自己ベスト更新でSP5位。
 28番滑走でジョウ(米。18)。今季全米2位(未見)、四大陸銅メダル。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。振付はバトル。冒頭で4Lz+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く4S<はアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の2.49、演技構成点7番目の41.68、合計94.17でSP4位。

 最終グループ30番滑走で羽生(24)。今季GPシリーズヘルシンキ大会、ロステレコム杯とも優勝。それ以来、4ヵ月ぶりの試合。曲は「秋によせて」。振付はバトル。冒頭の4Sの予定がパンク、2Sとなり要素を失う。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。3Aは加点4〜5。1.1倍になる4T+3Tは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちCSSpとStSqは加点4〜5、最後のCCoSpも加点3〜5。技術点5番目の48.16、演技構成点最高の46.71、合計94.87でSP3位。
 31番滑走で宇野(20)。今季GPファイナル2位、全日本3連覇、四大陸初優勝。曲は「天国への階段」。振付は樋口コーチ。冒頭の4F<はアンダーローテーションで転倒。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。次を4T+2Tにして連続ジャンプをリカバリー。加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜5、スピン二つは加点2〜5。1.1倍になる3Aは加点3〜5。CSSpはレベル3で加点3〜4。技術点8番目の47.51、演技構成点4番目の44.89、転倒の減点1、合計91.4でSP6位。今回は初めて結果を求めて「優勝したい」と臨み、リスクを減らすため「4T+2Tに逃げた」と言っていたが。
 32番滑走でジェイソン・ブラウン(米。24)。今季全米3位(未見)、四大陸5位。曲は「Love is a Bitch」。振付はロヒーン・ワード。4回転は回避。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは高く、加点4〜5。3Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちスピン二つとStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tもきれいに決め、加点3〜5。技術点4番目の50.66、演技構成点3番目の46.15、合計96.81は自己ベスト更新でSP2位。この時点で1位となり、大喜び。

 33番滑走でコリヤダ(露。24)。今季国内2位、欧州選手権位(未見)。曲は「I Belong to You」。振付はランビエール。冒頭は4Tの予定が3Tのステップアウトに。続く3Lz+2Tは決める。フジの解説、本田は「冒頭で3Tになったので、第2には2回転しか付けられない」と言う。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点16番目の41.15、演技構成点5番目の43.08、合計84.23でSP10位。
 34番滑走でメッシング(加。26)。今季国内3位、四大陸4位。曲は「You've Got A Friend In Me」。振付はヴァイポンド。冒頭で4T転倒。たいへんすばやく立ち上がる。これ以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。3Aは加点2〜4。1.1倍になるところで3Lz+3Tを跳び、加点2〜4を出したが、この第2は無得点。本田が「冒頭の4Tが連続ジャンプ扱いになる」と言う。その方が高得点になるのだろう。技術点17番目の40.95、演技構成点6番目の42.43、転倒の減点1、合計でSP14位。なお、同じカナダのニューエンはSP13位。二人でカナダに来年の3枠を持って帰るのは厳しくなった。
 最終滑走でチェン(米。19)。今季GPファイナル優勝、全米3連覇(未見)。曲は「キャラバン」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点2〜4。「これまで3Aをやや苦手にしていたが今季は克服した」とアナウンサー。続く4Lzは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる4T+3Tも成功、加点1〜4。ノーミスで4回転二つ決め、技術点最高の60.98、演技構成点2番目の46.42、合計107.4は自己ベスト更新でSP1位。3位の羽生とは12点以上の差をつけた。

 フリー。2番滑走で田中刑事。曲は「ウィリアム・テル序曲」。振付はスカリ。冒頭で4S+2Tを決める。全ジャッジが加点1〜3。二つ目の4Sはきれいな3Sに。全ジャッジが加点2〜3。続けて3A+2T成功。今季力を入れてきたスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の3Aもこらえた。1.1倍になる3F+1Eu+2Sは全ジャッジが加点1〜3。3Lzも全ジャッジが加点1〜4。3Loは流れの中で決め、全ジャッジが加点2〜4。ChSqは音楽によく合わせて全ジャッジが加点3〜4。技術点11番目の81.3、演技構成点14番目の78.34、合計159.64でフリー11位、総合238.4で14位。
 7番滑走でメッシング。曲は昨季からのチャップリン・メドレー。冒頭の3Lzは4回転できそうなほど高く全ジャッジが加点3〜5。次は4Tの予定がきれいな3Tに。全ジャッジが加点2〜4。3A<<はダウングレードで転倒。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のCCoSpは加点3〜5。3Loは全ジャッジが加点1〜4。StSqとFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる4T+2Tはなんとか決める。3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3A+REPは、前半のリカバリーを狙わなかったようだ。ほぼ全ジャッジが加点。ChSqはチャップリンらしく、全ジャッジが加点3〜5。技術点71.74、演技構成点8番目の84.52、転倒の減点1、合計155.26でフリー15位、総合237.64で15位。同じカナダのニューエンはフリー16位、総合16位。カナダは来季2枠も確保できず。
 13番滑走でコリヤダ。曲は「カルメン」。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。二つ目の4Tはステップアウト。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fはeマーク。1.1倍になる3Aはきれいに決まり全ジャッジが加点ほぼ4。3S+1Eu+2Sは全ジャッジが加点2〜3。3Lzも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。なんとかロシアの面目を保ったか。技術点6番目の88.87、演技構成点3番目の89.34、合計178.21は自己ベスト更新でフリー6位、総合262.44で6位。

 15番滑走でSP11位のラズキン(露。21)。まだ線が細い。3/14にコフトゥンに代わって出場決定。曲はチャイコフスキー「ロミオとジュリエット」。振付はプロコフィエワ、コーチはミーシン。冒頭の4T+3Tは美しく、全ジャッジが加点3〜4。二つ目の4Tも成功。3Aはこらえた。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点2〜4。3Fも全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loと3Lz+2A+SEQを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点8番目の86.13、演技構成点13番目の78.56、合計164.69は自己ベスト更新でフリー9位、総合248.74も自己ベスト更新で10位。コリヤダの6位と合わせて来季は2枠になった。なお、SP20位のサマリンはフリー7位と挽回、総合12位。
 17番滑走でジン。曲は「Hable con ella」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzは成功、全ジャッジが加点1〜3。次の4Sの予定は4T<+2Tに変更。続けて3A+1Eu+3Sも決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤の二つは加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。二つ目の4Tはなんとかこらえる。1.1倍になる3Aと3Lz+3T、3Fは全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tは加点1〜4。最後のChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の95.81、演技構成点10番目の82.64、合計178.45でフリー5位、総合262.71で5位と挽回。来季の2枠を確保。
 18番滑走でSP8位のブレジナ(チェコ。28)。曲は「Thunderstruck」他。振付はカナエワ。冒頭で4S+2Tと3A+2Tをしっかり決める。いずれも全ジャッジが加点2〜3。3Fは全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点2〜4。3連続の予定の3Fで転倒。惜しかった。しかし3Loは全ジャッジが加点2〜4。今季はジャンプが安定している。ChSqは貫禄で全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点12番目の80.98、演技構成点6番目の87.84、転倒の減点1、合計167.32は自己ベスト更新でフリー8位、総合254.28で8位。来季の2枠を確保。

 最終グループは4人が4回転4本予定している。19番滑走でジョウ。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。ほぼノーミス。冒頭の4Lz+3Tは全ジャッジが加点3〜4。これだけで19.64の高得点。続く4Sも全ジャッジが加点3〜4。次は3Fにして全ジャッジが加点3〜4。4T<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。1.1倍になる3A+2Tと3Aはこらえたが決める。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点1〜5。3連続は3Lz+1Eu+3F<を跳びきった。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。技術点3番目の99.71、演技構成点7番目の87.28、合計186.99は自己ベスト更新でフリー3位、総合281.16も自己ベスト更新、逆転で3位。
 20番滑走で宇野。曲は「月光ソナタ」。「SPでミスしたのでフリーは完璧にやらないと」と言っていたが初めからつまづく。冒頭の4S<はアンダーローテーションでステップアウト、手もついた。続く4F<もアンダーローテーションでステップアウト、両手付き。4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点3〜5。ChSqも全ジャッジが加点3〜5。二つ目の4Tに第2付けられず。1.1倍になる3A、3A+1Eu+3F、3S+3Tは全ジャッジが加点2以上。うち3S+3Tは加点3〜4。技術点5番目の89.9、演技構成点4番目の89.02、合計178.92でフリー4位、総合270.32で4位。やっぱり結果を求めるスタイルは合わないのでは。
 21番滑走でリッツォ。曲は「Bohemian Rhapsody」他クイーン・メドレー。冒頭の4Tは回ったがまるで立つ気がないように転倒。3Aはこらえた。3Lz+3Tと3Loは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A+2Tと3F+1Eu+3S、3Lzはいずれも全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点9番目の83.31、演技構成点11番目の81.98、転倒の減点1、合計164.29でフリー10位、総合257.66は自己ベスト更新で7位。来季の2枠を確保。

 22番滑走で羽生。曲は「オリジン ("Art on Ice") 」。昨年五輪で回避した4Loを冒頭で成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。続く4S<はひざを深く折ってこらえた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後の二つは加点3〜5。StSqはやや休んでいるように見え、レベル3で全ジャッジが加点3〜5。3Loは余裕があり、全ジャッジが加点3〜5。4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。1.1倍になるところで今季の新技4T+3A+SEQを決める。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続けて3F+3Tと3A+1Eu+3Sも成功。驚くべき集中力。いずれも全ジャッジが加点。うち3F+3Tは加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点2番目の110.26、演技構成点最高の95.84、合計206.1は自己ベスト更新でフリー2位、総合300.97も自己ベスト更新で2位。
 23番滑走でチェン。曲は「Land of All」。ほぼノーミス。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4Lz、4F、4T、3Aを次々決める。うち4Lzは加点4〜5、これひとつで16.26。4Tと3Aも加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。1.1倍になるところで4T+3T、3Lz+3T、3F+1Eu+3Sをきれいに決める。うち4T+3Tは加点3〜4。ChSqは加点ほぼ4〜5。技術点ダントツの121.24、演技構成点2番目の94.78、合計216.02は自己ベスト更新でフリーも1位、総合323.42も自己ベスト更新で2連覇。なお、10代での連覇はヤグディン以来とか。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Old Friends」他。振付はD.ウィルソン。冒頭のはダウングレードで転倒。3Aはオーバーターン。3Sもこらえる。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。ChSqは他の人にはまねできない動きで全ジャッジが加点4〜5。3Loは全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になるところで3Aがパンクして1Aに。今日はジャンプの厄日か。続く3F+3Tと3Lz+3T+2Loは決め、ほぼ全ジャッジが加点、意地を見せた。うち3F+3Tは加点2〜4。3連続は3Lz+2Lo+2Loの予定を変更している。FCCoSpとStSqはレベル3ととりこぼしたが、全ジャッジが加点3〜5。技術点69.84、演技構成点5番目の88.5、転倒の減点1、合計157.34でフリー14位、総合254.15で9位。うーん。

 来季はアメリカと日本が3枠ずつ。チェンがミスしないと、到底勝てそうにないが。

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フィギュアスケート (2019.8/3,16,24)

世界ジュニア選手権 ペア・アイスダンス (2019.3/4〜10 ザグレブ・クロアチア)

 <ペア>地上波放送なし。Jスポーツ録画忘れ、記録のみ。17組出場。日本からは三浦・市橋組。他にロシアとアメリカから3組ずつ。中国のタン・ヤン組はSP、フリーとも4位で総合4位。アメリカのフェン・ナイマン組がSP6位、フリー5位で総合5位。
 16番滑走で三浦・市橋組(17,21)。今季ジュニアGPシリーズ7位と4位。全日本ジュニア欠場。曲は「Cry Me a River」。振付はジュリー・マルコット。3Twはレベル1で-4〜-1なのでミスしたようだ。2Aは全ジャッジが加点1〜3。3SThで転倒。BoDsはレベル2。CCoSpはレベル3。4Liと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち4Liは加点ほぼ2〜3。技術点27.7、演技構成点24.85、転倒の減点1、合計51.55でSP9位。

 SP3位は14番滑走のミーシナ・ガリアモフ組(露。17,19)。今季ジュニアGPファイナル、国内ジュニアとも優勝。技術点37.54、演技構成点29.48、合計で67.02は自己ベスト更新。
 SP2位は15番滑走のパンフィロワ・リロフ組(露。16,17)。今季ジュニアGPファイナル、国内ジュニアとも3位。技術点最高の38.39、演技構成点2番目の29.52、合計67.91は自己ベスト更新。
 SP1位は最終番滑走のコステュコビッチ・イアリン組(露。15,20)。今季ジュニアGPファイナル、国内ジュニアとも2位。技術点2番目の38.28、演技構成点最高の30.03、合計68.31は自己ベスト更新。

 フリー。16組が進む。8番滑走で三浦・市橋組。曲は「ワルシャワ協奏曲」。また3SThで転倒したらしい。連続ジャンプもどちらかが3T<<+COMBOで第2付かず。5ALiはレベル3とれたが、SPで成功した4LiはレベルB。3LzThと2Aはなんとか成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。FiDsはレベル2だが最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点35.33、演技構成点44.42、転倒の減点1、合計78.75でフリー15位、総合130.3で14位。ジュニア最後の年は十分にできなかった。この後国別対抗にシニアとして出場。
 13番滑走でミーシナ・ガリアモフ組。おそらく3連続で転倒。しかし、3FThで全ジャッジが加点3〜5、リフト二つとBiDs、PCoSpでレベル4。技術点最高の63.3、演技構成点2番目の59.42、転倒の減点1、合計121.72でフリー1位、総合188.74、逆転で金メダル。

 15番滑走でコステュコビッチ・イアリン組。3SThで転倒。3連続も-5〜-3。リフト二つとBiDs、PCoSpでレベル4。技術点3番目55.41の、演技構成点も3番目の58.87、転倒の減点1、合計113.28 でフリー3位、総合181.59で銅メダル。
 最終滑走でパンフィロワ・リロフ組。ソロジャンプが2Loに。リフト二つとPCoSpでレベル4。技術点2番目の59.9、演技構成点最高の60.36、合計120.26でフリーも2位、総合188.17で銀メダル。

 <アイスダンス>これのみJスポーツ録画。31組出場。日本からは高浪・池田組。他にロシアとアメリカから3組ずつ、フランスとカナダ、ドイツから2組ずつ。ジュニアのパターンダンスは、アルゼンチン・タンゴ。男女のキーポイントは同じ場所だが別々に判定される。
 2番滑走で高浪・池田組(18,19)。2017年に組み替え。今季全日本ジュニア優勝。2019年のトルン杯で世界ジュニアのミニマムスコアをとった。曲はピアソラ「Esqualo」他。振付はクリロワ他。コーチはシュピルバンド、カメレンゴ、樋口豊。ふだんアメリカで練習しているのか。冒頭のSqTwはややゆっくりだったが、男女ともレベル4。1ATはレベル2でNYYN。2ATは残念ながらレベルB。SlLiはレベル4。最後のMiStはレベル1。解説の東野さんは「よく滑りきりました」。技術点24.02、演技構成点は全て4点台で17.72、合計41.74でRD26位。フリーに進めず。

 23番滑走でニューエン・コレスニク組(米。16,17)。男性はウクライナ出身。今季ジュニアGPファイナル5位、全米ジュニア2位。曲は「Vuelvo al Sur」他。振付・コーチはシュピルバンド、カメレンゴ。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CuLiもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。1ATはレベル3でYYYN、2ATはレベル2でYNNY。最後のMiStはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の33.7、演技構成点5番目の31.48、合計65.18でRD5位。なお、全米ジュニア優勝のグリーン兄妹は2ATがレベルBでRD8位。
 27番滑走でラジョワ・ラガ組(加。18,19)。女性はプロの女優、男性はミュージシャン。今季ジュニアGPファイナル4位。3位のロシアの組とは僅差。国内ジュニア優勝。カナダ期待の若手。曲は「Perro Viejo」他。振付・コーチはアグノエル、デュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1ATはレベル4で加点ほぼ2〜3。2ATはレベル2でNNYY、加点は1〜3。MiStはレベル3だが加点3〜4はすばらしい。最後のRoLiはレベル4に加点3〜4。技術点最高の37.36、演技構成点3番目の32.78、合計70.14は自己ベスト更新でRD1位。

 28番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組(露。16,18)。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニアも2位。曲は「リベルタンゴ」とフラメンコ。女性のスカート使いがフラメンコらしかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1ATはレベル2で加点ほぼ2〜3。2ATはレベルB。DiStはレベル2。なんと途中でつまづいた。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜5。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点5番目の32.96、演技構成点最高の33.0、合計65.96でRD4位。
 29番滑走でクダイベルディエワ・ナザロフ組(露。18,20)。今季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニアも3位。曲は「Tango Amore」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1ATはレベル4で加点2〜3。2ATはレベル2でYNYN。MiStはレベル2で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点2番目の35.84、演技構成点3番目の32.85、合計68.69は自己ベスト更新でRD2位。
 最終滑走でシェフチェンコ・エレメンコ組(露。17,21)。今季ジュニアGPファイナル優勝、国内ジュニアも優勝。曲は「ラ・クンパルシータ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStはレベル2だが加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1ATはレベル4で加点ほぼ2〜3。2ATはレベル1。後半が難しいようだ。レベル4をとった組はいなかったと思う。最後のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。技術点3番目の35.17、演技構成点4番目の32.39、合計67.56は自己ベスト更新でRD3位。

 フリー。20組が進む。14番滑走でRD8位グリーン兄妹(米。15,17)。今季ジュニアGPシリーズ欠場。全米ジュニア初優勝。この大会が国際デビュー戦。曲は「Canone Inverso Primo」他。振付ノヴァク、コーチはキラコフ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜4。リフト二つはレベル4で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4、OFStは男女ともレベル2でいずれも加点1〜3。MiStはレベル2で加点ほぼ2〜3。ChStは加点2〜4、最後のChSpは加点ほぼ2〜4。技術点49.3、演技構成点44.93、合計94.23でフリー7位、総合153.05は自己ベスト更新で7位。
 最終グループ16番滑走でウシャコワ・ネクラソフ組。曲は「Black Cat, White Cat」。解説の東野さんが「いつも独創的な振付」と言う。このグループはやはり全体のレベルが高い。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のChStは加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。DiStはレベル2で加点2〜3。リフト二つとSpはレベル4。うち最後のRoLiは加点3〜4。ChSpは加点3〜4。OFStは男性にミスが出て、女性レベル2、男性レベル1。技術点51.44、演技構成点49.08、合計100.52でフリー5位、総合166.48で5位。
 17番滑走でニューエン・コレスニク組。曲は「Demons」他。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。東野さんが「イゴール先生の秘蔵っ子」と言う。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFStは女性がレベル3、男性がレベル2で加点2〜3。リフト二つとCoSp、SyTwでレベル4。うちSyTwは加点3〜5、RoLiは加点2〜5。確かCuLiでしゃがんだ男性の足の上で女性がビールマン姿勢で横たわっていた。CiStはレベル3で加点2〜3。ChStは加点2〜4、最後のChLiは加点3〜5。技術点2番目の54.03、演技構成点5番目の48.69、合計102.72は自己ベスト更新でフリー3位、総合167.9も自己ベスト更新で4位。

 18番滑走でクダイベルディエワ・ナザロフ組。曲は「Human」と「ネメシス」。振付はモロゾフ。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜5。続くSlLiとSyTw、CoSpもレベル4。うちSlLiは加点2〜4、SyTwは加点3。CiStはレベル2だが加点2〜4。OFStは男女ともレベル2で加点2〜4。ChStは加点ほぼ3〜5、最後のChLiは加点2〜4。終わったとき女性は跪いて感涙。男性はガッツポーズ。技術点4番目の52.38、演技構成点2番目の50.15、合計102.53でフリー4位、総合171.22で銀メダル。
 19番滑走でシェフチェンコ・エレメンコ組。曲は「Witchdoctor」他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFStは男女ともレベル2で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CoSpとリフト二つはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。ChSpは加点2〜3だったが、ChStは加点3〜5。DiStはレベル2で加点2〜3。技術点3番目の53.03、演技構成点も3番目の49.84、合計102.87でフリー2位、総合170.43で銅メダル。
 最終滑走でラジョワ・ラガ組。曲は「ワルシャワ協奏曲」。振付・コーチともアグノエル、デュブレイユ他。女性の衣装は鮮やかな水色のドレス。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLiは女性の片手と片足を持ち、女性はフリーレッグを背中側に曲げる形。レベル4で加点ほぼ4〜5。ChSt加点3〜5。SyTwとCoSp、RoLiはレベル4で加点3〜4。CoSpで男性が楽そうにキャメル姿勢。OFStは女性がレベル2、男性が3で加点2〜5。MiStはレベル2で加点2〜4。最後のChSlは加点ほぼ3〜4。技術点最高の54.93、演技構成点も最高の51.03、合計105.96は自己ベスト更新でフリーも1位、総合176.1も自己ベスト更新で金メダル。カナダの優勝はヴァーチュー・モイヤー組以来の13年(?)ぶりとか。

 来季のジュニアのパターンダンスは、ティータイムフォックストロット。2年前ポーランドのカップルがSDで踊ったものらしい。

フィギュアスケート (2019.3/30)

世界ジュニア選手権 (2019.3/4〜10 ザグレブ・クロアチア)

 <女子シングル>Jスポーツ録画忘れ。BSフジのフリーダイジェストのみ。46人出場。日本からは横井、川端、白岩。他にロシアからシェルバコワ、シニツィナ、トルソワ。シニツィナは、3/4にコストルナヤの代わりに出場。アメリカからはツイとハレル(田村花亜)。
 SP1位は72.86でシェルバコワ、2位は72.49でトルソワ、3位は67.69でツイ。以下、4位シニツィナ、5位ハレル、6位は62.08で白岩。川畑が57.65でSP9位、横井は冒頭の連続ジャンプで転倒して51.61でSP18位と出遅れ。

 フリー。7番滑走で横井(18)。今季ジュニアGPシリーズ6位と3位、全日本ジュニア優勝。曲は「オペラ座の怪人」。冒頭の大きな2A成功、全ジャッジが加点3〜5。続く3Lz+2Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。FSSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。3Loと3Fも決める。うち3Fは流れの中で滑らかに跳び、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3S+3T+2Tと2A+3Tは全ジャッジが加点でほぼ2〜4。3Lz<はアンダーローテーション。ほぼノーミス。技術点5番目の65.14、演技構成点9番目の53.42、合計118.56でフリー8位、総合170.17で9位。来季からシニア。
 18番滑走で川畑(17)。今季ジュニアGPシリーズ5位二回、全日本ジュニア3位。曲は「Piano Concerto in F」。振付・コーチとも都築奈々子。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。2A+3T<<で転倒。スピン二つとStSqはレベル3。うちSSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし二つ目の3Lz<もアンダーローテーション。1.1倍になる1Loのパンクも痛かった。3Fは!マーク。2A+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の47.72、演技構成点10番目の53.1、転倒の減点1、合計99.82でフリー13位、総合157.96で12位。試合後のインタビューでは悔し泣き。
 最終グループ19番滑走で白岩(17)。今季はシニアのGPシリーズヘルシンキ大会4位、ロステレコム杯5位、全日本シニア9位。世界ジュニアのミニマムスコア取得のため出たババリアン・オープン優勝。曲はムソルグスキー「展覧会の絵」。振付はトム・ディクソン。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点2〜4。2A+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちFCSpは加点2〜4。StSqはレベル3だが音楽に合っていて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3F<は!マークも。2Aはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2T+2Lo、3S、最後の3Loはしっかり決める。うち3Loはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点8番目の63.61、演技構成点4番目の59.77、合計123.38でフリー4位、総合185.46で5位。なぜかキスアンドクライでは、浜田コーチの代わりにランビエールが隣にすわっていた。これで上位二人の合計ポイントは14、1ポイント差で来季の枠は2。

 22番滑走でツイ(米。16)。今季ジュニアGPシリーズ5位と7位。全米シニア5位。曲は「ジゼル」。振付はデルモア。コーチはザクライセク。冒頭で2Aと3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tは加点2〜5。3F+1Eu+3Sは第1が!マーク。続けて2A+2Tも成功。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzと3Loは全ジャッジが加点。うち3Loは加点1〜5。3F<で転倒。しかしやりきった感じ。技術点3番目の66.18、演技構成点も3番目の61.54、転倒の減点1、合計126.72でフリーも3位、総合194.41で銅メダル。キスアンドクライでは総合順位がでるまで不安そうだったが、メダル確定のこの時点で1位になるとコーチと喜び合った。
 23番滑走でトルソワ(露)。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニア優勝、国内シニア2位。曲は映画「The Fifth Element」より「The Diva Dance」他。振付はグレイヘンガウス。コーチはトゥトベリーゼ。冒頭の大技4Lz<はアンダーローテーションで転倒。しかし続く4T+3Tと4Tはほぼ全ジャッジが加点で、この二つで28.74と荒稼ぎ。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちスピン二つは加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Loと3Lz+1Eu+3Sを決める。うち3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Fは!マーク。基礎点78.71に加点8.25。技術点最高の86.96、演技構成点2番目の64.44、転倒の減点1、合計150.4は自己ベスト更新でフリー1位、総合222.89も自己ベスト更新で逆転、2連覇。
 最終滑走でシェルバコワ(露)。今季ジュニアGPファイナル5位、国内シニア優勝。曲は「序曲とロンド・カプリチオーソ」。冒頭の4Lzは惜しくもステップアウト。3F+3Loは第1が!マーク。2A二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち二つは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tと3F+1Eu+3S、3Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点。うち3Lz+3Tと3Lzは加点2〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。全体的な完成度は、トルソワより高いと思う。基礎点70.01に加点10.78。技術点2番目の80.79、演技構成点最高の66.29、合計147.08は自己ベスト更新でフリー2位、総合219.94も自己ベスト更新で銀メダル。

 <男子シングル>Jスポーツ録画忘れ。BSフジのフリーダイジェストのみ。38人出場。日本からは島田と壺井。他にロシアからダニエリアン、グメニク、サヴォジン。アメリカからヒワタシ(樋渡知樹)、クラスノジョン、プルキネン。
 SP1位は82.41でプルキネン、2位は81.5でヒワタシ、3位は81.19でグラスル(伊)。以下、4位グメニク、5位クラスノジョン、6位サヴォジン。島田は74.89でSP12位、壺井は3Aを転倒して62.59でSP20位と大きく出遅れ。

 フリー。5番滑走で壺井(16)。今季ジュニアGPシリーズ出場なし。全日本ジュニア優勝。曲はドボルザーク「新世界より」。冒頭で3A+2Tをきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3Aもほぼ全ジャッジが加点。3Lzは!マークでこらえた。3Loは全ジャッジが加点。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。FCCoSpも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点1〜4。3Lz+3Tはまた3Lzが!マーク。2A+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル2でややとりこぼしか。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の70.77、演技構成点17番目の62.52、合計133.29は自己ベスト更新でフリー10位、総合195.88も自己ベスト更新で14位。
 13番滑走で島田(17)。今季ジュニアGPファイナル3位、全日本ジュニア3位、全日本シニア5位。曲はピアソラ「ブエノスアイレスの冬」。振付、コーチともランビエール。冒頭の4T+3Tはきれいに決まり、ほぼ全ジャッジが加点。しかし3Aで転倒。StSqとFCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。二つ目の4T<<はダウングレードで転倒。スピードが足りなかった。3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Loと3Lz+2T、3Fは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpは加点ほぼ2〜3。技術点70.17、演技構成点69.72、転倒の減点2、合計137.89でフリー8位、総合212.78で9位。二人の合計ポイント23で、来季の2枠を確保。

 21番滑走でサヴォジン(露。19)。今季ジュニアGPシリーズ5位と3位、国内ジュニア3位。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。冒頭で4Tと4Sを決める。うち4Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A<+3Tは第1がアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜3。二つ目の3A<もアンダーローテーション。1.1倍になる3Lz+3Tと2A+1Eu+3Sは成功。うち3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Lo<はアンダーローテーション。最後のCCoSpだけレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の77.31、演技構成点2番目の73.64、合計150.95は自己ベスト更新でフリー1位、総合229.28も自己ベスト更新で銀メダル。
 22番滑走でグラスル(伊。16)。今季ジュニアGPシリーズ3位と5位、国内シニア優勝、欧州選手権6位(未見)。曲は「Dance Pieces」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lz<で転倒。4Lo<もこらえたが、アンダーローテーション。3Aなんとか成功。3Lo<+3T<は両方アンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3F+1Eu+3Sは第1が!マーク。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の72.98、演技構成点も5番目の71.5、転倒の減点1、合計143.48でフリー4位、総合で銅メダル。
 最終滑走でヒワタシ(米。19)。今季ジュニアGPファイナル6位、全米シニア4位、四大陸8位。曲は「Fate of the Gods」。振付はアゴスト。冒頭の4T+3Tをカーブの入りできれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tも決める。二つ目の4Tの予定は2Tに。ミスはこれくらい。3Sは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはビールマンもあり、加点2〜4。1.1倍になる3Aと3Lz+1Eu+3F、3Lo全て成功。うち3連続は全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点2番目の76.6、演技構成点3番目の73.22、転倒の減点1、合計148.82でフリーも2位、総合230.32で逆転、初優勝。キスアンドクライで総合順位を見たコーチがぱっと笑顔になり、水を飲んでいたヒワタシはいったん立ち上がってからコーチと喜び合った。試合後のインタビューでは日本語で、「信じられない。今季の成果がこの結果になったのはよかった。ジュニアとシニアの間に大きな溝があると思う。羽生選手、宇野選手、ネイサンとビンセントが300点を出しているので」と言っていた。
 ロシアがサヴォジン2位とゴゴレフ4位で来季3枠。アメリカもヒワタシ優勝とプルキネン8位で来季3枠。

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フィギュアスケート (2019.2/13,15,4/29,30)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2019.2/5〜10 アナハイム・USA)

 <ペア>なんと全部で8組のみの出場。日本から出場予定だった須崎・木原組は、男性の脳しんとうのため残念ながら辞退。中国のスイ・ハン組は怪我からのいきなりの復帰戦。もうひと組ペン・ジン組が出る(ユウ・ジャン組はどうしたのだろう)。地元アメリカから3組、カナダからも3組。今季初めて見るJスポーツの番組。
 3番滑走でケイン・オシェイ組(米。25,27)。昨年優勝。今季NHK杯5位、フランス杯2位(未見)、全米4位(未見)。女性が怪我していたらしい。今季8月末にコーチを変更、拠点もコロラド・スプリングスに。曲は「Turning Page」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭のBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Twはレベル2で-4〜3と評価が割れた。3Sでは女性がオーバーターン。後半はノーミス。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSq、4Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の4Liは、女性の頭が逆さまに氷面に近づく独特の難しい下し方で加点1〜4。技術点36.15、演技構成点30.19、合計66.34は自己ベスト更新でSP5位。
 5番滑走でスイ・ハン組(中。23,26)。昨季五輪銀メダル。今季ここまで国際試合出場なし。国内優勝。曲は「No One Like You」。振付はローリ・ニコル。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のBoDsはレベル3だが加点3〜5。3Tで女性が派手に転倒。高さがやや低かったか。3Twはレベル4だが、この組にしては低く、加点2〜4。3FThは加点ほぼ3〜4。FCCoSpと4Li、StSqはレベル4。うち4Liは加点ほぼ3〜5、最後のStSqは加点2〜5。技術点2番目の39.9、演技構成点最高の35.29、転倒の減点1、合計74.19でSP2位。プレスカンファレンスで、女性が「転んだので痛い」と言っていた。

 6番滑走でペン・ジン組(中。21,24)。今季GPファイナル2位(未見)、国内優勝。スイ・ハン組の出たのとは違う国内大会か。曲は「オフィーリア」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜5。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。3LoThで転倒。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。CCoSpもレベル3だが-2〜3と評価が割れた。StSqと最後の4Liはレベル4で、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点36.86、演技構成点33.62、転倒の減点1、合計69.48でSP3位。プレスカンファレンスで男性が「リンクが小さいことを確認していなかった」と反省していた。
 7番滑走でケイン・リュデュク組(米。23,28)。今季全米優勝(未見)。曲は「Bella Belle」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル2。3Loはおそらく女性がアンダーローテーション。3FThは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。4LiとBoDs、CCoSpはレベル3で、いずれもほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル4ら全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点34.89、演技構成点32.6、合計67.49は自己ベスト更新でSP4位。キスアンドクライでは、得点と順位を見てコーチともやや不満そう。Jスポーツ解説の小山さんも「もう少し点が出ると思った」と言う。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。26,26)。今季国内初優勝。曲は「The First Time Ever I Saw Your Face」。振付はジュリー・マルコット。コーチはゴーティエ他。冒頭の3Twはレベル3、評価は-1〜3とやや割れた。3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。BoDsがレベル4で全ジャッジが加点3〜4なのは、この組だけ。4LiとCCoSp、最後のStSqもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3LoThも決めて、全ジャッジが加点2〜4。終わったとき、男性がガッツポーズ。技術点最高の40.94、演技構成点2番目の33.72、合計74.66、0.47の僅差でSP1位。

 フリー。3番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Twはレベル1。女性の体が男性に触れ、-4〜-1。3S<+COMBOでは、男性は2Tを付けたが女性が第1で転倒。3LoThも転倒。しかし、この後は全要素にほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点1〜4。2A成功。ChSqと3SThは加点2〜4。FiDsはレベル4がとれそうだったが、レベル3で加点2〜3。技術点6番目の55.26、演技構成点も6番目の60.76、転倒の減点2、合計114.02でフリー6位、総合180.36で6位。
 5番滑走でケイン・リュデュク組。曲は「W.E.」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Lo<は確か女性がアンダーローテーション。3FThは全ジャッジが加点1〜3。リフト二つがレベル3で全ジャッジが加点1〜4。3連続の2S+2T+2Loは、第1で男女の回転数が違ったが、タイミングは合っていた。5SLiとPCoSp、最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。終わったとき、ほぼノーミスに見えたが、細かい取りこぼしがあり、逆転ならず。技術点4番目の62.98、演技構成点も4番目の66.35、合計129.33は自己ベスト更新でフリーも4位、総合196.82で4位。

 6番滑走でペン・ジン組。曲は「バラ色の人生」。冒頭の2Sは、男性が2回転、女性は3回転したが両足。これ以外の要素は全ジャッジが加点。3T+2Tはきちんと決め、加点2〜3。3Twはレベル3だが加点ほぼ4〜5。スロージャンプ二つは加点3〜4。BiDsはレベル3で加点2〜3。ChSqも加点3〜4。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。最後の4Liはレベル3だが加点1〜4。技術点最高タイの67.31、演技構成点3番目の68.63、合計135.94でフリーも3位、総合205.42で3位。ISUの大会で初メダル。
 7番滑走でスイ・ハン組。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点4。3T+2Tは女性にややミス。3SThは全ジャッジが加点3〜4。FiDsと5ALiはレベル3で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。PCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。3S<は女性がアンダーローテーションで転倒。3FThは片手付きか。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のリフト二つはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ4〜5。技術点3番目の66.45、演技構成点最高の71.47、転倒の減点1、合計136.92でフリー1位、総合211.11で5回目の優勝。なんとフリーを通しで滑るのは、この本番で3回目とのこと。直前の1週間にあまり練習できなかったとインタビューで言っていた。プレスカンファレンスでは、女性はこの曲が気に入らなかったが、男性は気に入ったと言っていた。
 最終滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲はピンク・フロイド・メドレー「Another Brick In The Wall」他。冒頭の3Twはレベル3。-2〜2と相変わらず。3S+2T+2Tは成功、全ジャッジが加点2〜4。3LoThもうまく決まり、全ジャッジが加点3〜5。3LiとPCoSp、最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜4。3Tも成功、全ジャッジが加点ほぼ3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3SThも決め、全ジャッジが加点2〜4。技術点最高タイの67.31、演技構成点2番目の69.08、合計136.39は自己ベスト更新でフリー2位、総合211.05も自己ベスト更新、0.06差で2位。

 <アイスダンス>12組出場。うち7組がモントリオール組。日本からは小松原・コレト組。他に地元アメリカから3組、カナダと中国からも3組。うちカナダのボードリー・ソレンセン組はデンマークからの移籍組。女性がカナダ出身でモントリオールで練習。
 5番滑走で小松原・コレト組(26,27)。昨季10位。今季全日本優勝。曲は「Sueno de Barrilete」他。モントリオール組。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。評価は-2〜2。パターンダンスの1TRはレベルBで-2〜1。2TRはレベル2でキーポイントYNYN、-1〜2。DiStもレベル2で-1〜1。最後のCuLiはダイナミックでレベル4、全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の29.33、演技構成点8番目の25.61、合計54.94でRD9位。

 7番滑走でハワイエク・ベイカー組(米。22,25)。昨季優勝。今季GPファイナル6位、全米3位。曲は「Vuelvo al Sur」他。モントリオール組。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。1TRはレベル1でNNNY、加点1〜3。2TRはレベル2でYNNY、加点ほぼ2〜3。MiStはレベル2だが加点ほぼ3〜4。最後のCuLiはレベル4で加点2〜4。技術点6番目の39.94、演技構成点5番目の34.48、合計74.42でRD5位。
 9番滑走でギレス・ポワリエ組(加。24,24)。今季GPシリーズ3位二回、国内2位。曲は「Angelica's Tango」。相変わらず、独創性の高いプログラム。女性の衣装はオレンジが基調。全要素に全ジャッジが加点2以上。パターンダンスは1TR、2TRともレベル3。キーポイントはYTYYとYNYY。いずれも加点2〜3。Jスポーツ解説の滝野さんは「ディープエッジ」をほめていた。SqTwは女性がレベル3、男性がレベル4だが、ぴったり合っていた。第1と第2の間のステップも独創的。加点2〜4。CiStはレベル3で加点2〜4。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。技術点4番目の42.36、演技構成点も4番目の35.69、合計78.05でRD4位。

 10番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。27,28)。今季GPファイナルと全米で優勝。曲は「Alevare」他。モントリオール組。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。1TRはレベル2でNYNY、加点は3〜4。2TRはレベル3でYNYY、加点2〜4。CuLiは男性の片足に乗り水平に足を伸ばす形で、曲に動きが合っており、レベル4で加点3〜5。最後のMiStはレベル2だが加点3〜5。この組としてはややレベルの取りこぼしがある。技術点2番目の44.36、演技構成点最高の37.59、合計81.95でRD1位。
 11番滑走でチョック・ベイツ組(米。25,28)。今季前半は女性が4月に足首を手術して休み。全米2位。曲は「Assassin's Tango」他。モントリオール組。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCiStはレベル4で加点ほぼ3〜5。1TRはレベル4で加点3〜4。2TRはレベル3でYNYY、加点2〜3。SqTwはたいへん速く、男女ともレベル4加点3〜5。最後のRoLiもレベル4で加点4〜5。技術点最高の44.78、演技構成点3番目の36.39、合計81.17でRD2位。
 最終滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,31)。今季前半はアイスショーに出ていた。国内は優勝。曲はピアソラ「Libertango」。振付はシュピルバンド。静かな雰囲気のタンゴだった。女性の衣装も淡いピンクのタイトな感じ。解説の滝野さんは「別のパターンダンスのよう」と感心。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の1TRはレベル4で加点3〜4。2TRはレベル3でNYYY、加点2〜4。SlLiはレベル4に加点3〜5。SqTwは女がレベル4、男性は第2でややよろけてレベル3。加点0〜3。最後のDiStはタンゴらしい情熱的なステップをディープに滑り、レベル4に加点ほぼ3〜5。技術点3番目の43.32、演技構成点2番目の37.24、合計80.56でRD3位。

 フリー。最後に波乱があった。1番滑走で小松原・コレト組。曲は「ある愛の唄」。フリーでは減点評価なし。冒頭のCoSpとリフト三つはレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点1〜3、RoLiは全ジャッジが加点2〜3、CuLiも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。SyTwは女性がレベル3、男性がレベル4で全ジャッジが加点。OFStは女性がレベル2で男性がレベル1。ChStは曲想を表現し、ほぼ全ジャッジが加点0〜3。楽しかった日々の回想のMiStはレベル2だが加点評価。解説の滝野さんが「とてもよい」と言うChSlはほぼ全ジャッジが加点0〜3。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。基礎点43.33に全体で11.33の加点。技術点9番目の54.66、演技構成点も9番目の39.54、合計94.2でフリーも9位、総合149.14で9位。
 5番滑走でRD7位のワン・リウ組(中。24,24)。今季GPシリーズ6位二回、国内優勝。曲は「Meant」。モントリオールに移り、スケーティングが格段によくなった。RDはタンゴを「Pirates of the Caribbean」で滑り、滝野さんにはタンゴらしさという観点で疑問を呈されていた。ここも減点評価なし。冒頭のSlLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜4。DiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。あと二つのリフトもレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点3〜4。OFStは女性がレベル2で男性がレベル3。ChSpは全ジャッジが加点。CoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChStは全ジャッジが加点1〜4。最後のChLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の57.27、演技構成点も7番目の45.47、合計104.74は自己ベスト大幅更新でフリーも7位、総合169.11で7位。
 7番滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は「In This Shirt」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwはぴつたり合っていたが男女ともレベル3でややとりこぼし、加点3〜4。CuLi+StaLiはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。CuLiは滝野さんが「長いカーブでとても美しい」。SlLiもレベル4で加点2〜3。OFStは男女ともレベル2。CoSpはレベル4で加点3〜4。MiStはレベル3で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChSlでは男性の独創的なポーズが評価ポイントとのこと。加点2〜4。ChStも加点ほぼ3〜4。技術点4番目の63.64、演技構成点5番目の51.81、合計115.45は自己ベスト更新でフリーも5位、総合189.87も自己ベスト更新で5位。
 8番滑走でRD6位のボードリー・ソレンセン組(加。26,29)。女性がデンマーク国籍を取れず、ピョンチャン五輪に出られなかったのでカナダに来たと小林アナ。今季GPシリーズ出場なし。カナダ選手権3位。曲は「Spanish Caravan」他。すばらしいフラメンコだった。女性の衣装は濃い臙脂のロングドレスで裏地が深紅。冒頭のStaLiは全ジャッジが加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜4。MiStはフラメンコらしくレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSlもフラメンコの動きを使ったが女性のタイミングが遅れて「うまくいくととても素晴らしいので残念」と滝野さん。CoSpとあと二つのリフトもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCuLiは加点1〜5、RoLiは加点3〜5。OFStは男女ともレベル2だが全ジャッジが加点。最後のコレオ要素二つも全ジャッジが加点2以上。うちChSpは加点2〜5。技術点6番目の61.92、演技構成点も6番目の51.69、合計113.61は自己ベスト更新でフリー6位、総合186.91で6位。
 9番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「S.O.S. d'un terrien en detresse」。デニス・テンが最後に使った曲で彼への想いを表現。美しいプログラム。振付はカメレンゴ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは女性が男性の片足に片手を着いただけで低い位置で回り、レベル4に加点3〜5。OFStは女性がレベル4、男性がレベル3で加点2〜4。あと二つのリフトと、RDでミスのあったSyTw、CoSpは全てレベル4。うちSlLは加点ほぼ3〜5、RoLiは加点ほぼ2〜5。DiStはレベル3で加点ほぼ2〜4。最後にコレオ要素三つ。うちChSpは加点3〜5、後の二つも加点ほぼ3〜5。二人でまっすぐ上に片手を伸ばしたポーズで終わる。終わったときリンクサイドのモロゾフコーチの目も潤んでいた。技術点3番目の67.29、演技構成点4番目の56.08、合計123.37でフリー3位、総合203.93で2位。

 10番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Vincent (Starry Starry Night)」。画家のゴッホを歌った曲。女性の衣装は青が基調でゴッホの絵から取ったような大きな花が斜めのラインに付いている。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のCoSpはレベル4で加点4〜5。SyTwは実によく合っていて男女ともレベル4で加点2〜4。リフト三つはレベル4で加点ほぼ4以上。うち最後のStaLiはかがんだ男性の背中に女性が肩の一点だけで水平に乗った形で、滝野さんは「星空の下にいるよう」。加点4〜5。RoLiは時間超過。コレオ要素三つも加点3以上。うちChSlも独創的で加点4〜5。OFStは男女ともレベル3で加点2〜4。DiStもレベル3で加点3〜4。技術点2番目の68.75、演技構成点も2番目の56.65、リフトの時間超過の減点1、合計124.4は自己ベスト更新でフリー2位、総合202.45も自己ベスト更新で3位。
 11番滑走でチョック・ベイツ組。曲はプレスリー「Fever」他。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。SlLiもレベル4で加点ほぼ4〜5。OFStは女性がレベル3で男性がレベル4、加点2〜5。DiStはレベル3で加点3〜4。二つのCuLiから成るロングリフトはいずれもレベル4、加点3〜5。CoSpもレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素三つ。うちChStとChSlは加点ほぼ4〜5。技術点最高の69.95、演技構成点3番目の56.3、合計126.25は自己ベスト更新でフリー1位、総合207.42も自己ベスト更新、逆転で初優勝。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は映画「ロミオとジュリエット」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは3秒停止しないうちにトラベリングがありレベルB。解説の滝野さんが「いつもは女性がまっすぐに上がるが今日は軸が斜めになった」。加点は3〜5。ChStは加点ほぼ3〜5。SlLi+CuLiのロングリフトはレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜5。MiStはレベル4で加点ほぼ3〜4。SyTwは女性がレベル3で男性がレベル4、加点2〜5。滝野さんが「進む速さがやや遅い感じ」と言う。コレオ要素二つは加点ほぼ3〜5。Spはレベル2で加点ほぼ3〜4。 技術点5番目の62.5、演技構成点最高の57.21、合計119.71でまさかのフリー4位、総合201.66で4位。

フィギュアスケート (2019.2/15,16,23,25)

四大陸選手権 (2019.2/5〜10 アナハイム・USA)

 <女子シングル>22人出場。日本からは坂本、紀平、三原。地元アメリカからはテネル、ベル、ツイ。カナダからはチャートランド、マレー、オーストマン。他にイム・ウンス(韓)、トゥルシンバエワ(カザフスタン)など。
 7番滑走でティン・ツイ(米。16)。登録は163pだがもっと長身に見える。初出場。ジュニアと掛け持ち。今季全米シニア5位(未見)。曲は「Rhapsody on a Theme of Paganini」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tは軽々と決め、これまた全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。StSqとCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。後半跳んだ1.1倍になる3Fは!マーク。技術点7番目の35.88、演技構成点8番目の30.85、合計66.73でSP7位。

 9番滑走でキム・イェリム(韓国。16)。こちらも165pの長身。初出場。ジュニアと掛け持ち。今季ジュニアGPファイナルに唯一のロシア人以外の選手として出場。国内シニア5位。曲は「Love Theme」。振付はD.ウィルソン他。コーチはザクライセク。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。2Aも決め、全ジャッジが加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半跳んだ1.1倍になる3Fは!マーク。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。技術点6番目の35.96、演技構成点9番目の28.46、合計64.42でSP9位。
 13番滑走でイム(韓国。16)。初出場。今季シニアデビュー。国内2位。曲は「Somewhere In Time」。ほぼ全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4。3Fも加点2〜4。後半1.1倍になる2Aは加点ほぼ2〜4。LSpはレベル3だが、加点3〜5。技術点3番目の38.58、演技構成点5番目の31.56、時間超過の減点1、合計69.14でSP4位。減点に、コーチ陣ともども思い当たらない感じだった。

 最終グループ17番滑走でトゥルシンバエワ(カザフスタン。18)。曲は「月光ソナタ」。振付はグレイヘンガウス。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点1〜3。2Aはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点、特に最後のLSpは加点2〜5。後半1.1倍になる3S+3Tは全ジャッジが加点2〜4。Jスポーツ解説の天野さんは「今季ロシアに移ってからジャンプが高くなった」と言う。技術点5番目の36.89、演技構成点7番目の31.2、合計68.09でSP6位。
 18番滑走で地元カリフォルニアのベル(米。22)。今季全米3位(未見)。曲は「To Love You More」。振付はシェイリン・ボーン、リッポン。コーチはアルトゥニアン。ほぼ全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点1〜3。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4、StSqは加点ほぼ3。後半1.1倍になる3Fは加点2〜3。LSpはレベル3だが加点2〜4。終わったときガッツポーズ。プレスカンファレンスで「今季初めてSPミスなしだったので無意識にやった」と言っていた。技術点4番目の38.47、演技構成点5番目の31.55、合計70.02でSP3位。
 19番滑走で紀平(16)。初出場。今季シニアデビュー。全日本2位。3日前の練習中に左手薬指を亜脱臼。痛みがひいてきたので出ることにしたとのこと。曲はドビュッシー「月の光」。振付はD.ウィルソン。冒頭の3Aの予定がパンクして1Aとなり無得点。要素を失う。左手が握れないので、ジャンプを締めるのに影響があるようだ。この後の全要素には全ジャッジが加点。3F+3Tは加点ほぼ3〜4。FSSpはレベル3で加点1〜3。後半1.1倍になる3Lzは成功、加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4で加点2以上。うちCCoSpとStSqは加点2〜5。技術点8番目の35.82、演技構成点3番目の33.03、合計68.85でSP5位。

 20番滑走で坂本(18)。昨季優勝。今季全日本優勝。曲は「From My First Moment」。振付はD.ウィルソン。ほぼ全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは幅があり加点3〜5。2Aもスピードにのって流れるように決め、加点3〜4。スピン三つとStSqもレベル4。うちスピン二つとStSqは加点2〜4。最後のLSpのビールマン姿勢でわずかに揺らいだのがGOE0〜3となり、SP1位を逃した。解説の天野さんも「最後の要素でジャッジも加点を付けにくい」。後半1.1倍になる3Loはすばらしく、加点3〜5。本人もプレスカンファレンスで「ジャンプは今季最高だった」と言っていた。技術点2番目の39.98、演技構成点最高の33.38、合計73.36でSP2位。
 21番滑走でテネル(米。20)。初出場。今季全米2位(未見)。曲は「Rebirth」。振付はブノワ・リショー。全要素に全ジャッジが加点。小林アナが「アメリカで開催された過去4回の四大陸のうち3回はアメリカの選手が優勝。あと1回は村主選手」と地元で強いことを紹介。冒頭の3Lz+3Tは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後の二つのスピンは加点ほぼ3〜5。2Aも加点2〜4。1.1倍になる3Fも加点2〜3。最後音楽が終わるのと同時に決めのポーズ。技術点最高の40.59、演技構成点2番目の33.32、合計73.91でSP1位。
 最終滑走で三原(19)。一昨季優勝。今季全日本4位。曲は「It's Magic」。振付はD.ウィルソン。冒頭の3Lz+3T<<は第2がダウングレードでステップアウト。この後の全要素には全ジャッジが加点。2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2〜4。後半1.1倍になる3Fは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点3〜4。しかし、技術点10番目の32.15、演技構成点4番目の33.0、合計65.15でSP8位と出遅れ。

 フリー。24人以内なので全員が進めるが、朝の練習でハン(豪)が怪我して棄権。
 12番滑走で女子最年長のSP12位マレー(加。24)。今季スケートカナダ10位、国内3位。曲はアデル「Turning Tables」他。振付はD.ウィルソン。ほぼノーミス。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Sも全ジャッジが加点2〜3。3Lo+2Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。3T+2T+2Loも成功、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる2Loは3回転の予定だったが、3Tと2Aは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。高得点のルッツとフリップがない構成。技術点11番目の57.38、演技構成点9番目の58.11、合計115.49は自己ベスト更新でフリー9位、総合170.46で9位。カナダは国内優勝のチャートランドがこの後世界選手権にも出るが、SP21位、フリー13位、総合16位とふるわず。もう一人の枠取りがかかる中、マレーが9位、オーストマンが10位。

 14番滑走でキム・イェリム。曲は「タイスの交響曲」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜4。続く3Sと3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。2Aも全ジャッジが加点1〜3。ここまではノーミス。StSqはレベル2。1.1倍になる二つ目の2A、3Lz+2T+2Lo、3Fは疲れたのか、ほぼ加点なし。ChSqは顔も無表情で加点0〜3。技術点5番目の63.98、演技構成点8番目の59.53、合計123.51でフリー7位、総合187.93で8位。今季はこれで終わりらしい。ジュニアGPファイナルに出たのに、世界ジュニアには別の選手が行くということか。
 16番滑走で三原。曲は「ガブリエルのオーボエ」。振付はD.ウィルソン。冒頭の3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。しかしこの後の全要素に全ジャッジが加点。続くChSqは加点ほぼ2〜4。2Aと3Loは加点2〜4。CCoSpはレベル3。解説の天野さんが「8回転が足りません」。3Fは加点2〜4。1.1倍になる2A+3Tと3Lz+2T+2Lo、3Sはきれいに決めた。うち2A+3Tは加点2〜3、3連続は加点1〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のFCCoSpは加点ほぼ3〜5。全体的に、リンクが狭いのをやや気にしながら滑っている感じだが、冒頭以外はノーミスで美しくまとめた。技術点3番目の74.64、演技構成点2番目の67.33、合計141.97は自己ベスト更新でフリー2位、総合207.12で3位。2/10の産経新聞によると「1月上旬の大会の後、持病の影響で体調を崩し、体力面で心配があった」らしいが、素晴らしい内容だった。

 最終グループ17番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「Otono Porteno」。事前の構成表にはなかったが、「SP6位で失うものはなかったので」冒頭で4Sに挑戦。転倒したが回っていた。天野さんは「ちゃんとチェックすれば立てた」と言う。続く3Lzと3Fは全ジャッジが加点。うち3Lzは加点ほぼ3〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜5とばらけた。1.1倍になる3S+3T、2A+3T、2A+1Eu+3Sは全て全ジャッジが加点。うち3S+3Tは加点ほぼ3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の75.97、演技構成点5番目の64.4、転倒の減点1、合計139.37は自己ベスト更新でフリー3位、総合207.46も自己ベスト更新で2位。試合後のインタビューで「4Sは同門の選手たちも跳ぶが」と言われたのに対して「2016年夏に私が最初に跳び、他の選手はそれを見て始めた」と言っていた。
 18番滑走で女子最年少のイム。曲は「シカゴ」。冒頭の3Lzはオーバーターンで第2付かず。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2A+3T成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCSpは加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜5。二つ目の3Lzも第2付かず。1.1倍になる3F+2T二つは、一つ目が本来3Sからの3連続の予定。二つ目は!マークにオーバーターン。2Aは成功。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。技術点8番目の60.62、演技構成点7番目の62.09、合計122.71でフリー8位、総合191.85で7位。
 19番滑走で紀平。曲は「Beautiful Storm」。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。二つ目の3Aは回避し、2A+3Tを選択。全ジャッジが加点2〜5。3Loはやや傾いたが決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqとLSpは加点3〜4。3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F、3Lz+2T+2Lo、最後の3Sは全て全ジャッジが加点2以上。うち3Fと3Sは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。気迫を感じた。技術点ダントツの82.74、演技構成点も最高の70.4、合計153.14でフリー1位、総合221.99で初優勝。試合後のインタビューで「この手の状態でジャンプを締めるのも慣れてきたが、練習リンクと本番リンクの状態が違うので、3Aを2本は跳べないと思った」。

 20番滑走でベル。曲は「The Piano」他。振付はリッポン他。冒頭の2A+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜4。3Loで転倒。これで「動揺した」と試合後に言っていた。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点3。3F+2Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のLSpはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点3〜4。1.1倍になるところで3連続の予定が2Lzのソロに。続く3Fはほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tでなんとか連続ジャンプの数はそろえた。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点7番目の61.15、演技構成点6番目の63.77、転倒の減点1、合計123.92でフリー6位、総合193.94で6位。キスアンドクライでは悔しそうだった。解説の天野さんは「地元の大会でSP3位、力が入ってしまったか」。
 21番滑走でテネル。曲はプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。振付はブノワ・リショー。連続3回転を2種類予定。冒頭の2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。しかし3Lz+1Loと第2がパンク。続く3F<もアンダーローテーション。二つ目の2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点2〜5、最後のスピン二つは加点3〜5。1.1倍になる3Lz<+3T<と3Lo<+2T+2Loはアンダーローテーションが多く、得点伸ばせず。3Sは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点6番目の61.43、演技構成点4番目の66.73、合計128.16でフリー5位、総合202.07で5位。キスアンドクライでは憮然とした顔。
 最終滑走で坂本。曲は「The Piano」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点1〜4。続く2Aも全ジャッジが加点2〜4。3Lzは!マーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3、最後のFCCoSpは0〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。しかし、1.1倍になるところの3連続の予定が1Aのソロに。3F+2Tは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。最後のジャンプを3Lo+2Tにしてなんとか少しリカバリー。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点4番目の66.24、演技構成点3番目の67.19、合計133.43でフリー4位、総合206.79で4位。キスアンドクライでは呆然。試合後のインタビューで「SPの後、よく眠れず、集中できなかった」と言っていた。

 <男子シングル>26人出場予定だったが1人棄権。日本からは宇野、田中、友野。地元アメリカからはジェイソン・ブラウン、ヴィンセント・ジョウ、樋渡。カナダからはメッシング、ニューエン、ナドー。他にボーヤン・ジン(中)、チャ(韓)など。
 16番滑走でニューエン(加。20)。今季国内2度目の優勝。曲は「That's Life」。振付はロバートソン、ブラウニング。冒頭で4S+2Tをなんとか決める。第1がつまったので第2に3回転入らず。FCSpはレベル3。3Aもこらえた。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の40.94、演技構成点9番目の38.61、合計79.55でSP8位。フリーでは転倒し10位、総合10位。

 17番滑走でチャ(韓国。17)。今季国内3連覇。曲は『シンデレラ』より「Waltz-Koda-Attaca」他。振付はD.ウィルソン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4S成功、加点3〜4。3Lz+3Loもきれいに決め、加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aも加点2〜3。ノーミスの美しい演技。基礎点42.9に全体で11点以上の加点。技術点2番目の54.52、演技構成点3番目の42.81、合計97.33は自己ベスト更新でSP2位。
 18番滑走で友野(20)。初出場。今季全日本4位。曲は「Tema d'Amore」。振付はミーシヤ・ジー。冒頭の4S<はこらえてオーバーターン。しかし、3Fからの連続ジャンプで転倒して要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点15番目の35.7、演技構成点8番目の39.46、転倒の減点1、合計74.16でSP12位。

 20番滑走で田中刑事(24)。今季全日本3位。曲は「メモリーズ」。振付はスカリ。冒頭の4S<はオーバーターン。3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aも成功。技術点6番目の43.44、演技構成点40.49、合計83.93でSP7位。
 21番滑走でジェイソン・ブラウン(米。23)。今季全米3位。曲は「Love Is a Bitch」。振付はワード。冒頭の3Fは美しく、全ジャッジが加点3〜5。しかし続く3A<は転倒に近いステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点4〜5、最後のStSqは全ジャッジが加点3〜5。3A直後のFSSpについて、Jスポーツ解説の天野さんは「らしくない」。1.1倍になる3Lz+3Tもきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。ただのつなぎに、とにかく片足がひょいと真上に上がる。技術点7番目の41.79、演技構成点2番目の44.78、合計86.57でSP6位。
 22番滑走で宇野(20)。今季全日本3連覇。右足首の度重なる捻挫で練習不足。構成を変更して臨む。曲は「天国への階段」。冒頭4Tは片手付き。続く3S+3Tもステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aは流れるように決め、全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の46.94、演技構成点最高の44.82、合計91.76でSP4位。

 23番滑走でジョウ(米。18)。初出場。今季全米2位。曲は「Exogenesis Symphony Part3」。振付はバトル。冒頭であっさり4Lz+3T成功。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の57.93、演技構成点6番目の42.25、合計100.18でSP1位。キスアンドクライでコーチともども大喜び。試合後のインタビューとプレスカンファレンスで「回転不足の克服」について質問され「何をしたらいいかわかったので練習で実行した」と答えていた。
 24番滑走でメッシング(加。27)。初出場。今季国内3位。曲は「You've Got A Friend In Me」。振付はヴァイポンド。とにかく速い。冒頭の4T+3Tもサクッと決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つは速いがレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。特にFCSpは加点2〜5。3Aはこらえた。StSqは楽しそうに滑り全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzもなんとか成功。技術点5番目の45.75、演技構成点4番目の42.43、合計88.18でSP5位。
 最終滑走でジン(中。21)。曲は「While My Guitar Gently Weeps」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzはステップアウト。続く4T+2Tは決めたが予定では第2は3回転。全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点2〜4。技術点3番目の49.85、演技構成点5番目の42.32、合計92.17は自己ベスト更新でSP3位。試合後のインタビューとプレスカンファレンスで「4Lzを跳ぶのにリンクが小さくないか」と聞かれ、「いろいろな国際試合を経験したので問題ない」と答えていた。

 フリー。最下位のマレーシアの選手以外は進む。15番滑走で友野。曲は「Riverdance」。振付は佐藤操。衣装は濃い緑。冒頭の4S<で転倒。予定していた第2付かず。続けて二つ目の4Sはパンクして2Sに。次の3A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル4で0〜4の加点評価。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜5。3Loは全ジャッジが加点1〜3。しかし1.1倍になる3Aもパンクして1Aに。3F+3T<は第2がアンダーローテーションで両足。あと二つのスピンはレベル3。解説の岡部さんには「シット姿勢が十分でない」と言われていた。連続ジャンプのリカバリーのため3Lze+2Tを跳んだが、eマーク。ChSqは0〜4の加点評価。あまりいいところなく終わる。技術点15番目の57.69、演技構成点9番目の75.56、転倒の減点1、合計132.25でフリー12位、総合206.41で12位。試合後のインタビューで「ミスの原因はメンタル」と言っていた。次はユニバに出場。
 16番滑走でSP9位のヒワタシ(米。18)。今季ジュニアGPファイナル6位、全米シニア4位。なかなかよかった。曲は「Fate of the Gods」。振付はアゴスト。冒頭の4T+3Tをあっさり決める。続く3A+2Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。二つ目の3Aはこらえる。3Sは全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz<と3Lz+1Eu+3F<はアンダーローテーションになった。ChSqはよく音をとらえていて全ジャッジが加点2〜3。3Lo成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点81.36、演技構成点78.48、合計159.84は自己ベスト更新でフリー7位、総合236.79も自己ベスト更新で8位。今季は滑りが安定してジャンプも安定した。キスアンドクライで大はしゃぎ。この後は世界ジュニアに出場。
 18番滑走で田中刑事。久しぶりによかった。曲は「William Tell Overture」。振付はスカリ。冒頭で4S+2Tと二つ目の4Sを決める。いずれも全ジャッジが加点。うち二つ目は加点2〜4。3A+3Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqとFCSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。二つ目の3Aも成功。1.1倍になるところで2Fを跳んでしまい、解説の岡部さんに「これはいけません」と言われる。3Lz+1Eu+1Sは壁に近づきすぎ、第3が1回転に。こちらは「しかたがない」とのこと。3Loは全ジャッジが加点。ChSqは勢いよく滑り、全ジャッジが加点3〜4。基礎点71.35に全体で13点以上の加点。技術点5番目の85.05、演技構成点7番目の82.56、合計167.61は自己ベスト更新でフリー6位、総合251.54も自己ベスト更新で7位。この後は世界選手権へ。

 最終グループ19番滑走で宇野。とても怪我明けとは思えぬほぼノーミスの演技。曲は「月光ソナタ」。振付は樋口コーチ。冒頭の4Fはほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く4Tは全ジャッジが加点1〜4。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちStSqと最後のCCoSpは加点3〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。4T+2Tも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aはきれいで全ジャッジが加点3〜4。3A+1Eu+3Fは第3を回りすぎてややステップアウト気味に。3S+3Tは成功。基礎点86.63に全体で17点以上の加点。技術点最高の104.48、演技構成点92.88、合計197.36は今季世界最高でフリー1位、総合289.12で初優勝。本人は試合後のインタビューで「練習できなかったので、達成感はない」と言っていた。出場5回目で5位からひとつずつ順位を上げてきた。
 20番滑走でメッシング。曲は「The Sober Dawn」他チャップリンメドレー。振付はヴァイポンド。冒頭は4回転の申告だったが、きれいな高い3Lzで全ジャッジが加点3〜4。次の4Tと3A+2Tは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後の高速CCoSpは加点4〜5。3Loも成功、全ジャッジが加点2〜3。StSqとFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になるところで4T+2Tと3S+3T、二つ目の3Aを決める。ChSqはチャップリンらしく、全ジャッジが加点3〜5。基礎点75.43に全体で加点15点以上。技術点3番目の91.09、演技構成点も3番目の88.34、合計179.43は自己ベスト更新でフリー3位、総合267.61も自己ベスト更新で4位。キスアンドクライで大喜び。
 21番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Old Friends」他サイモンとガーファンクル・メドレー。振付はD.ウィルソン。冒頭で4S<に挑戦、ステップアウト。続く3A+3Tはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Sも全ジャッジが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちスピン三つは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3Loはややこらえた。1.1倍になる二つ目の3A<はオーバーターン。3F+3Tと3Lz+2Lo+2Loはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2以上。技術点6番目の82.46、演技構成点2番目の89.86、合計172.32は自己ベスト更新でフリー4位、総合258.89で5位。試合後のインタビューで4Sに挑んだことについて「なんとしても回る」というようなコメントだった。

 22番滑走でジョウ。曲は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」他。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Lz+3T<を跳ぶが第2がアンダーローテーション。続く4S<もアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点1〜4。しかし4T<もアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3A+2Tはややステップアウト。二つ目の3Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Lz+1Eu+3Fも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。アンダーローテーションが3つあったが、ほぼノーミス。技術点4番目の88.56、演技構成点5番目の83.48、合計172.04は自己ベスト更新でフリー5位、総合272.22も自己ベスト更新で銅メダル。
 23番滑走でチャ。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はシェイリン・ボーン。高得点のジャンプ5つがアンダーローテーション。冒頭の4T<はステップアウト。続く4S<もアンダーローテーション。軽々跳んだ3Lz+3Loは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜4。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A<+2Tと1.1倍になる3A<もアンダーローテーション。3F+1Eu<+3S<はなんと第2第3ともアンダーローテーション。3Loは全ジャッジが加点1〜4。技術点73.56、演技構成点84.94、合計158.5でフリー8位、総合255.83で6位。
 最終滑走でジン。曲は「Hable con ella」。冒頭の4Lzは回ったが、ステップアウト。4T+2Tは成功。3A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。StSqあと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。二つ目の4Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz+3Tと3Fも決める。最後のChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。大きなミスはないが、解説の岡部さんは「ジャンプを跳ぶためのプログラムのよう」だと言っていた。顔にも表情がついていない。技術点2番目の97.04、演技構成点5番目の84.3、合計181.34は自己ベスト更新でフリー2位、総合273.51も自己ベスト更新で銀メダル。

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フィギュアスケート (2019.5/12,16,17,18,21,22)

欧州選手権 ペア・アイスダンス (2019.1/23〜26 ミンスク・ベラルーシ)

 <ペア>11組出場。うち3組はロシア。国内で2位だったザビアコ・エンベルト組が男性の病気で欠場、4位の若いペアが来ている。ストルボワ・クリモフ組の男性は引退。イタリアから2組。ホタレックは引退したが、マルケイは組む相手を探しているとのこと。サブチェンコ・マッソ組は休養らしい。イギリスのジョーンズ・ボヤジ組は女性が39歳。2001年にシングルを引退したが2014年にペアで復帰したとか。
 6番滑走でパヴリチェンコ。コディキン組(露。16,19)。女性が148p。今季シニアデビュー。GPファイナル6位、 国内4位。曲は「When Winter Comes」。冒頭の3Twは余裕があり、全ジャッジが加点2〜4。3Tもピタッと決め、全ジャッジが加点1〜5。3FThはステップアウト。4Liと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜4。BoDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の36.32、演技構成点も5番目の29.57、合計65.89でSP5位。キスアンドクライで女性は下を向いていたが、急な代役でこれなら立派。

 7番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。17,19)。今季シニアデビュー。GPシリーズ4位と3位、国内3位。曲は「黒い瞳」ジャズアレンジ版。コーチはタマラ・モスクビナ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S成功、加点2〜5。3Twはレベル3だが加点ほぼ3〜4。3SThも決まり、加点ほぼ4〜5。FCCoSpと4Li、最後のStSqはレベル4で加点2〜4。BoDsはレベル2だが加点2〜3。技術点3番目の40.54、演技構成点4番目の32.04、合計72.58は自己ベスト更新でSP4位。
 最終グループ8番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。31,27)。9回目。今季負けなし。GPファイナル優勝。曲は「Uninvited」。振付はシゼロン。3Tw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で、やや接触があったのか-2〜4とばらついた。続く3Tは安定しており、加点3〜5。FCCoSpとBoDs、最後のStSqはレベル3だが、加点2以上。うちStSqは加点3〜5。4Liは滑らかに上がり、レベル4で加点2〜4。3FThも決め、加点2〜5。技術点最高の40.69、演技構成点も最高の35.86、合計76.55は自己ベスト更新でSP1位。

 9番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。24,25)。5回目。一昨年、昨年と連覇。今季GPファイナル3位、国内2連覇。曲は昨季のものに戻したラフマニノフ「Piano Concerto No.2」(ということは、ロステレコム杯やファイナルの曲は「I Got You」だったかも)。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ4〜5。しかし3T<<は女性がダウングレードで両足。解説の岡部さんが「今季は女性がジャンプで苦労している」。3LoThはすばらしく、加点4〜5。BoDsはレベル3だが加点3〜5。CCoSpと4Li、最後のStSqはレベル4。うち4Liは加点3〜5。技術点4番目の38.5、演技構成点2番目の35.4、合計73.9でSP2位。
 10番滑走でデラモニカ・グアリゼ組(伊。29,30)。7回目。昨年は6位。今季GPファイナル5位、国内4連覇。曲は「Never Tear Us Apart」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3S成功、加点1〜4。3Twはレベル3で加点1〜3。3LoThも決め、加点2〜3。4LiとBoDs、StSqはレベル4。うち4Liは加点3〜5。最後のFCCoSpはレベル3で加点2〜5。解説の岡部さんは「男性がもう少し感情表現してほしい。滑りは本当に良くなった」。技術点2番目の40.58、演技構成点3番目の33.12、合計73.7は自己ベスト更新でSP3位。
 最終滑走でジーグラー・キーファー組(オーストリア。24,28)。12月に、コーチを心臓発作で突然失う。5回目。昨年7位。曲は「Fortitude」。冒頭の3TwはレベルB。3Tは回ったが女性が転倒。BoDsもなぜかレベルB。3FThは成功。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。最後の4Liはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の29.5、演技構成点6番目の29.2、転倒の減点1、合計57.7でSP7位。

 フリー。SP7位のオーストリアのジーグラー・キーファー組が「精神的ストレスに耐えかねて」棄権。コーチの急死が心身に響いているらしい。
 6番滑走でSP6位のハセ・ジーガート組(独。19,27)。SPではStSqの途中で転倒。2年ぶりの出場で2017年12位。今季GPシリーズ5位と7位、国内初優勝。曲は「朝日の昇る家」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3Twはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tと3Sも成功、全ジャッジが加点。5RLiと最後のFiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。あと二つのリフトとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜4。3LoThはステップアウトしたが、3SThは決め、全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目の63.05、演技構成点5番目の57.43、合計120.48は自己ベスト更新でフリー5位、総合180.56も自己ベスト更新で6位。

 7番滑走でパヴリチェンコ。コディキン組。曲は「偉大なるギャツビー」。冒頭の3Fは二人の跳んだ方向が違うが成功。3T+2T+2Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。3Twは余裕があり、全ジャッジが加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点。3FThは成功したが、3LoThは転倒。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FoDsはレベル2で-3〜2と割れた。技術点5番目の63.62、演技構成点6番目の57.41、転倒の減点1、合計でフリー6位、総合185.92で5位。
 最終グループ8番滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は「くるみ割り人形」。女性の衣装はバレエのような白いデザイン。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Sは着氷後のカーブもよく合っていて、加点2〜3。しかし3Tからの3連続ジャンプで男性が第1でステップアウト。リフト三つとPCoSpはレベル4。うちリフト二つは加点2〜4。3SThは幅があり、加点3〜5。ChSqは加点2〜4。3LoThも高さがあり、加点2〜5。最後のFiDsはレベル3で加点2〜3。基礎点53.7に全体で加点12点以上。技術点3番目の66.57、演技構成点4番目の66.13、合計132.7でフリー3位、総合205.28、逆転で3位。

 9番滑走でデラモニカ・グアリゼ組。曲は「トリスタンとイゾルデ」。作曲家が自ら効果音などを除いた音源を提供してくれたとのこと。解説の岡部さんは「SPより彼らに会っている曲」と言う。演技は勢いがなくやや堅かった。冒頭の3Sはよく合っていて全ジャッジが加点2〜4。3Twもレベル3でほぼ全ジャッジが加点。しかし3LoThが両足、片手付き。FiDsと5RLiはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFiDsは加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3SThはわずかだが片手付き。あと二つのリフトと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち5ALiは加点3〜5。基礎点54.6に全体で加点10.03。技術点4番目の64.63、演技構成点3番目の66.81、合計131.44でフリー4位、総合205.14で4位。0.14差で初の表彰台を逃す。
 10番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「Wicked Game」他。振付はホワイト。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点1〜5。3T+2T+2Tは全ジャッジが加点。3Sは-2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4で加点3以上。うち3Liは加点ほぼ4〜5。3FThは加点3〜5。ChSqも加点ほぼ3〜5。3SThも加点3〜5。FiDsはレベル3だが加点ほぼ3〜5。最後にリフトでほんの少し時間が超えたらしい。解説の岡部さんは「見ていて少し怖いが必ずやりますね」。基礎点56.1に全体で20.21の加点。技術点最高の76.22、演技構成点も最高の73.89、時間超過の減点1、合計149.11でフリーも1位、総合225.66で初優勝。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「The Winter」。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはお手本のようで、レベル4に加点4〜5。3Sは決め、加点2〜5。3Tからの3連続ジャンプは女性が第1でダウングレード。ChSqは加点2〜3。岡部さんは「短くて物足りない」。3SThはすばらしく、加点4〜5。3LoThも加点4〜5。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4で加点ほぼ3以上。うち5ALiは加点ほぼ4〜5。基礎点51.4に全体で加点20.28。しかし、技術点2番目の71.68、演技構成点も2番目の73.24、合計144.92でフリーも2位、総合218.82で2位。

 <アイスダンス>25組出場。五輪翌年のため、カッペリーニ・ラノッテ組(伊)、ボブロワ・ソロビエフ組(露)は休養。イギリスのクームズ・バックランド組は引退。
 16番滑走でスマート・ディアス組(西。21,28)。女性はイギリス生まれ。今季GPシリーズ5位と7位、国内2位。曲は「A Evaristo Carriego」。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭はパターンダンス。両セクションともレベル2。1TRはTTYY、2TRはNYYN。CiStもレベル2だが加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点0〜3。最後のSlLiはレベル4で加点2〜4。技術点7番目の37.54、演技構成点5番目の32.48、合計70.02でRD6位。スペインもうひと組のウルタド・ハリャービン組は17番滑走、69.28でRD8位。世界選手権1枠を争う。

 21番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。23,27)。今季GPファイナル2位、国内初優勝。曲はピアソラ「Verano Porteno」。なんと冒頭のSqTwで男性が転倒。それを見た女性も動揺したのか両手付き。レベルは女性がレベル4、男性がレベル3。1TRはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2TRはレベル3でキーポイントYYNY、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。最後のMiStはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。技術点6番目の37.59、演技構成点4番目の34.65、転倒の減点2、合計70.24でRD5位。男性はキスアンドクライでずっと下を向いていた。
 22番滑走でステファノワ・ブキン組(露。23,25)。今季GPファイナル4位、国内2位。曲は「Tango Suite Part III」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。解説の東野さんは「この二人はツイズルの開拓者」。MiStはレベル3で加点3〜4。1TRはレベル2、NTYYで加点2〜3。2TRはレベル4で加点2〜4。最後のCuLiはレベル4で加点3〜5。技術点2番目の43.86、演技構成点も2番目の37.51、合計81.37でRD2位。

 23番滑走でギナール・ファブリ組(伊。29,30)。今季GPファイナル3位、国内初優勝。GPファイナルのメダルがすごく自信になっているらしい。曲は「Miedo a la Libertad」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。1TRはレベル3でYTYY、加点ほぼ2〜3。2TRはレベル4で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点3〜4。最後のDiStはレベル3だが加点3〜4。技術点3番目の43.1、演技構成点も3番目の35.95、合計79.05でRD3位。
 24番滑走でカリゼク・スポルディノフ組(ポーランド。22,25)。男性はウクライナ生まれ。今季GPシリーズ6位と5位、国内5連覇。曲は「Passion for Tango」。パターンダンスが両セクションともレベル4なのはここだけではないか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜4。SqTwも男女ともレベル4で加点2〜4。パターンダンスはレベル4だが、加点は1〜2。最後のDiStはレベル3で加点1〜3。技術点4番目の40.87、演技構成点8番目の32.0、合計72.87でRD4位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。23,24)。今季GPシリーズはフランス杯のみ出場して優勝、国内5連覇。曲はピアソラ「Oblivion」他。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwは女性がレベル4、男性がレベル3で加点3〜5。男性がレベル3なのはわからず。CuLiはレベル4で加点4〜5。1TRはこの組でもレベル2でNTYY、加点は3〜4。2TRはレベル4で加点3〜4。最後のMiStはどうしたことかレベル2だが、加点は4〜5。技術点最高の45.84、演技構成点も最高の38.95、合計84.79でRD1位。

 フリー。14番滑走でRD8位のウルタド・ハリャービン組(西。26,28)。今季GPシリーズ4位と2位、国内優勝。フリーも直前にスマート・ディアス組が滑り、その時点で1位に。曲はピンク・フロイド「Great Gig in the Sky」他。全体に手堅い印象。解説の東野さんは「GPシリーズの方が女性に勢いがあった」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜5。リフト三つとSyTwはレベル4で加点2以上。うちSlLiは加点ほぼ3〜4。RoLiは時間超過。OFStは男女値ともレベル3で加点2〜3。ChStは曲想に合っていて加点2〜5。SeStもレベル3で加点2〜3。最後のコレオ要素二つはともに加点1〜4。技術点7番目の62.42、演技構成点5番目の49.97、リフトの時間超過の減点1、合計111.39は自己ベスト更新でフリー7位、総合180.67で7位。スペイン勢としては上回った。
 16番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲は「Suite in D "Air"」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwはRDの転倒が嘘のように見事で、男女ともレベル4に加点3〜5。リフト三つはレベル4で加点ほぼ3以上。うちStaLiは加点ほぼ4〜5。RoLiが時間超過。SeStとOFStはレベル3で加点3〜4。Spはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つ。ChLiはどこか変だったが、ChStは加点3〜5。技術点3番目の67.66、演技構成点2番目の57.05、リフト時間超過の減点1、合計123.71でフリー3位、総合193.95で4位。
 17番滑走でカリゼク・スポルディノフ組。曲は「Bout Time」他。全要素に全ジャッジが加点。MiSt以外の全要素がレベル4。冒頭のRoLiは加点3〜4。SyTwは加点2〜3。MiStだけレベル3で加点2〜4。CoSpも加点2〜4。SlLiは加点ほぼ3〜4。OFStは加点ほぼ2〜3。ChSpとChStは加点1〜4。StaLiは加点2〜4。レベルはとれているが、スピードとつなぎがやや物足りない。技術点6番目の62.77、演技構成点も6番目の49.71、合計112.48は自己ベスト更新でフリー5位、総合185.35も自己ベスト更新で5位。キスアンドクライではコーチともども笑顔。

 18番滑走でギナール・ファブリ組。曲は「ララランド」より。ChLi以外の全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。全ての要素がレベル4。冒頭のCoSpとCiStは加点3〜4。SyTwとRoLiは加点3〜5。OFStは加点3。ChStとSlLiは加点3〜4。女性が男性の靴の上に片手をついて低い位置で回るStaLiは加点3〜5。解説の東野さんは「このリフトは女性の手首にすごく負担がかかっている」と言う。ChLiは下ろし方が雑になり-1〜3。最後のChSpは加点ほぼ3〜4。基礎点はパパダキス・シゼロン組と同じ45.83だが全体の加点が10点ほど少ない。技術点4番目の65.61、演技構成点も4番目の55.18、合計120.79でフリー4位、総合199.84で初の銅メダル。フーザルポリコーチは選手よりも跳び上がって喜んだ。
 19番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Sunday Afternoon」他。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のStaLiは加点3〜4。SyTwは加点ほぼ4〜5。OFStとあと二つのリフトは加点4〜5。Spは加点3〜5。DiStは加点3〜4。コレオ要素三つは全て加点4〜5。うち最後のChLiは加点5。基礎点45.83に全体の加点28点以上。技術点最高の74.06、演技構成点も最高の59.13、合計133.19でフリーも1位、総合217.98で5連覇。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Am I The One」。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。OFSt以外の全要素がレベル4。しかしパパダキス・シゼロン組の後だとスピードとつなぎの滑らかさが劣るのが素人目にもわかって不利。冒頭のCuLiは加点ほぼ4〜5。CoSpは加点3〜5。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3だが加点3〜4。得意のSyTwは加点3〜5。ChSpとDiStは加点3〜4。ChStは加点3〜5。RoLiは加点4〜5。SlLiは加点ほぼ3〜4。最後のChTwは十八番のシッティングで加点ほぼ4〜5。基礎点45.08に全体の加点23.43。技術点2番目の68.51、演技構成点3番目の56.53、合計125.04でフリーも2位、総合206.41で初の銀メダル。

フィギュアスケート (2019.5/1,2,4,5,11,)

欧州選手権 (2019.1/23〜26 ミンスク・ベラルーシ)

 <女子シングル>36人出場。昨年銅メダルのコストナーは怪我で欠場。昨年銀メダルのメドヴェデワが国内7位で選ばれず。スイス代表で日系のヤスミン・クミコ・ヤマダ(21)が2年ぶりに出場。SP18位、フリー14位、総合15位。
 10番滑走でリャボワ(アゼルバイジャン。15)。身長162p。初出場。今季ジュニアGPシリーズ6位二回。曲は「踊るリッツの夜」。プルシェンコ・アカデミーの生徒。冒頭の3Lz+3Tは第1が!マーク。続く2A成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3。技術点34.49、演技構成点25.46、合計59.95は自己ベスト更新でSP7位。フリーは13位で総合12位。

 26番滑走でリンドフォース(フィンランド。19)。今季GPシリーズヘルシンキ大会8位。国内初優勝。曲は「Wishing You Were Somehow Here Again」。冒頭の3Lz+3Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点ほぼ3。続く3Fはオーバーターン。FCSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピン葉レベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の36.87、演技構成点8番目の28.74、合計65.61は自己ベスト更新でSP4位。
 30番滑走でラジコワ(スロバキア。23)。アメリカ生まれ。出場6回目。昨年6位。今季はフルタイムの仕事に就き、GPシリーズ出場せず。国内優勝。大学を卒業、今年から経済アナリストとして働きながら滑っている、と小林アナ。曲は「Love Story」。振付はモロゾフ。コーチは父。冒頭で3Lz+2Lo成功。3Loも決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる2Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の34.91、演技構成点7番目の29.17、合計64.08は自己ベスト更新でSP5位。

 最終グループ31番滑走でザギトワ(露。16)。昨年初出場で金メダル。今季GPファイナル2位、国内5位。曲は「オペラ座の仮面」。振付はグレイヘンガウス、トゥトベリーゼ。冒頭で3Lz+3Lo<を決めるが第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Fはこらえた。全体に動きがやや硬かった。技術点2番目の38.6、演技構成点最高の36.4、合計75.0でSP1位。
 32番滑走でコンスタンティノワ(露。18)。初出場。今季GPシリーズ2位と5位、国内4位。曲は「マラゲーニャ」。振付はゾトワ。冒頭連続3回転の予定が、スピードがなく2Lzとなり無得点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点3〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になるジャンプは、当初3Loだったが変更し、3F+3T<<でリカバリーをねらったものの転倒。技術点26.1、演技構成点3番目の31.66、転倒の減点1、合計56.76でSP11位と大きく出遅れ。
 33番滑走でルカヴァリエ(仏。22)。6回目の出場。昨年11位。今季GPシリーズ5位と9位、国内2位。曲は「Maktub」。振付はブルザ他。衣装はエジプトっぽい。冒頭の3T+3Tはほぼ全ジャッジが加点だが、第2でバランスをくずしかけた。解説の岡崎さんは「よく踏みこたえた」。3Lzはオーバーターン。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ2〜3。StSqとFCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aもなんとか決める。技術点7番目の33.12、演技構成点4番目の30.17、合計63.29は自己ベスト更新でSP6位。キスアンドクライで隣にいたのはジュベール。岡崎さんと小林アナは「コーチの欄に名前がないが変更したのかも」と言っていた。

 34番滑走でメイテ(仏。24)。9回目の出場。昨年8位。今季GPシリーズ10位と8位、国内優勝。曲は「Stay」。振付はホワイト他。練習拠点をアメリカに移した。コーチはジマーマンとフォンタナ。冒頭の3T+3Tは成功。3Lz<はしっかり手をついてしまった。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。CCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜4。技術点10番目の30.32、演技構成点9番目の28.63、合計58.95でSP8位。
 35番滑走でサモドゥロワ(露。16)。初出場。今季GPファイナル5位、国内6位。曲は「Nyah」。振付はプロコフィエワ、コーチはミーシン夫妻。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはどちらも片手上げで加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。3Loも加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aは美しく流れて加点1〜5。技術点最高の39.25、演技構成点2番目の33.63、合計72.88は自己ベスト更新でSP2位。キスアンドクライで本人は得点で喜んでいたが、ミーシンコーチは順位が出てから握手。
 最終滑走でパガニーニ(伊。17)。アメリカ在住。昨年初出場で7位。今季GPシリーズ4位と10位、国内2連覇。曲は「Yo Soy Maria」。振付はモロゾフ。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loもしっかり決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプだが後半ではないため1.1倍にならない。技術点4番目の36.08、演技構成点5番目の29.56、合計65.64は自己ベスト更新でSP3位。

 フリー。世界選手権のミニマムスコアは49。9番滑走でSP13位トート(ハンガリー。20)。一昨年8位。今季はGPシリーズ出場なし。曲は「Resolve」他。振付はブノワ・リショー。SPでは、2Aをミス。冒頭の3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Lz<はアンダーローテーションになったが3Loは決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。しかし、2Aのところでばらけてしまい、1A<<となり無得点。1.1倍になる後半に連続ジャンプを三つ入れた。3Lz<+2Tと3T+1Eu+3S<はアンダーローテーションだが、2A+2Tは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点52.28、演技構成点53.65、合計105.93は自己ベスト更新でフリー10位、総合160.83で13位。
 14番滑走でコンスタンティノワ。曲は昨季と同じ「アンナ・カレーニナ」。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2A+1Eu+3Sと3Loは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点3〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3F+2Tも全ジャッジが加点。しかし疲れてきたのか、次は2Lzに。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちCCoSpは加点3〜4。3F<はアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の66.04、演技構成点3番目の66.92、合計132.96でフリー2位、総合189.72で4位と挽回したが。二つ目の3Lzが決まっていたら、表彰台に手が届いたかも。
 17番滑走でメイテ。曲は「Nyah」。振付はフォンタナ他。冒頭の3Loはオーバーターン。3Lz+2Tは成功。3Fはなんとかこらえた。2A+3Tも決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところで二つ目の2A+3Tをきれいに成功。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Lz<で片手付き。3Sは全ジャッジが加点。大きなミスなくまとめたが、二つ目の3Lzのミスが響いたか。キスアンドクライではやや気落ちした感じ。技術点4番目の60.54、演技構成点9番目の57.61、合計118.15でフリー5位、総合177.17で7位。

 最終グループ19番滑走でルカヴァリエ。曲は「I'll Take Care Of You」。衣装は黒。年末に前のコーチが突然亡くなり、今付いているコリ・エイドコーチは全米と重なっているため、来られないらしい。冒頭2A+3T<<は第2がダウングレード。3Fは成功。3T+1Eu+2Sも決める。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2Tは決めたが、二つ目の3Lzはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Loもなんとか決める。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の56.81、演技構成点5番目の59.95、合計116.76は自己ベスト更新でフリー6位、総合180.05も自己ベスト更新で5位。SPの差で国内世界選手権代表争いに勝利。
 20番滑走でラジコワ。曲は「ドクトルジバゴ」。振付はモロゾフ。冒頭の3Lzは片手付き。3Lo<+2Lo<はいずれもアンダーローテーション。3T+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の3Loは成功、全ジャッジが加点。1.1倍になる3T<はアンダーローテーションでこらえる。FCCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。しかし2Aで転倒。最後のジャンプ2A<はアンダーローテーションでステップアウト。練習不足なのかスタミナが持たない感じ。技術点47.21、演技構成点58.67、転倒の減点1、合計104.95はルール改正後国際試合初のため自己ベストでフリー12位、総合169.03で9位。
 21番滑走でリンドフォース。背中を痛めているらしい。曲は「レ・ミゼラブル」。衣装は赤。冒頭の3Lz+3Tをさらっと決め、全ジャッジが加点2〜3。3Loはステップアウト。3Fは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2Tも決め、全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。3S<はアンダーローテーション。2A+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の65.88、演技構成点4番目の62.91、合計128.79でフリー3位、総合194.4は自己ベスト更新で3位。初の表彰台。

 22番滑走でザギトワ。曲は「カルメン」。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3T<で転倒。3Sは全ジャッジが加点2〜3。二つ目の2Aも決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のFCCoSpは加点4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になるところで二つ目の連続3回転の予定が、3Lz<<片手付きとなる。次も3連続の予定が3F<+1Loに。最後のジャンプでなんとか3F<+2T+2Lo<とする。技術点8番目の54.1、演技構成点最高の70.24、転倒の減点1、合計123.34でフリー4位、総合198.34で2位。
 23番滑走でサモドゥロワ。曲は「バーレスク」。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3といい滑り出し。3Lzは!マークだが、減点評価はこれだけ。3Loは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2A+3Tと3Fは全ジャッジが加点2〜4。2A+2T+2Loは最後がステップアウト気味で加点なし。ChSqでは客席をあおり、全ジャッジが加点2〜4。終わった後、両拳を握って氷上ではねた。ザギトワのすぐ後だったが、ほぼノーミスでまとめ、メンタルも強いことを見せた。技術点最高の72.44、演技構成点2番目の68.52、合計140.96は自己ベスト更新でフリー1位、総合213.84も自己ベスト更新、初出場で初優勝。これで6年連続ロシア勢の優勝らしい。
 最終滑走でパガニーニ。曲は「ララランド」。冒頭の3Lzはこらえた。3T+1Eu<+2Sは決める。3Lo+2Tはほぼ全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4、うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。二つ目の2Aはアンダーローテーション。FCLSpはレベル4。技術点8番目の54.88、演技構成点6番目の59.38、合計114.26でフリー7位、総合179.9で6位。メダルを意識して堅くなったか。SPのときのようにのびのびと滑れなかった。

 <男子シングル>37人出場。コーチにヴェルネルやジュベールの姿が。20番滑走でコフトゥン(露。23)。今季GPシリーズ出場なし。国内4回目の優勝。復活は本物か。曲はナット・キング・コール「L-O-V-E」他。振付はチェルニシェフ。始まる前、不安そうな顔。冒頭の4S<はスピードもなくアンダーローテーションで転倒。しかし続く4T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aも決め、全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点3〜5。最後のFCSpもレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の46.17、演技構成点3番目の42.53、転倒の減点1、合計87.7でSP5位。キスアンドクライでは、コーチとも笑顔なし。
 25番滑走でシャオヒムファ(仏。17)。今季ジュニアGPファイナル4位。国内シニア2位。曲は「Star Sky」他。振付はモロゾフ。コーチはジュベール。冒頭の3Aは軸がやや曲がって下りてきたが、成功、ほぼ全ジャッジが加点。続く4T+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の中庭さんが「ふだんジュニアの試合ではSPで4回転は跳べないのに、この大舞台で決めてくるのはすごい」。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。3Lzも成功。ただし後半ではないので。基礎点の5.9。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の42.89、演技構成点15番目の33.81、合計76.7でSP13位。フリーは4Sで転倒したが9位、総合12位。
 26番滑走でブレジナ(チェコ。28)。12回目の出場。今季は好調で久しぶりにGPファイナルに出て4位。曲は「Who Wants to Live Forever」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4S+2Tはきれいに決めた。3Fはステップアウトして片手付き。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも回ったのに片手付き。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点13番目の41.3、演技構成点4番目の42.36、合計83.66でSP8位。
 28番滑走でグラスル(伊。16)。今季ジュニアGPシリーズ3位二回。国内シニアでリッツォを押さえて初優勝。4Lzと4Loを跳べる。曲は「Rain, In Your Black Eyes」。振付はブノワ・リショー。冒頭は4Loを跳んできた。全ジャッジが加点2〜4。3Aはステップアウト。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tもしっかり決めて全ジャッジが加点。技術点6番目タイの46.0、演技構成点13番目の35.69、合計81.69でSP9位。フリーは4Lzで転倒したが4Loは成功して5位、総合6位。
 29番滑走でサモーヒン(イスラエル。20)。今季GPシリーズ8位と10位。国内は優勝。曲は「Senza Parole」。小林アナが「2016年世界ジュニアで優勝したが、ここ2年欧州選手権のフリーに進めていない」。冒頭は4T+3Tを間で片手をつきながらなんとか決める。続くジャンプは予定を変えて4Sを跳んだがステップアウト。スピン二つはレベル2で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜5。StSqはレベル3だが大変力強く、全ジャッジが加点2〜4。最後のCSSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の46.26、演技構成点8番目の40.22、合計86.48は自己ベスト更新でSP6位。今日はいい方のサモーヒンだった。しかし、フリーでは二回転倒して14位、総合13位。いつも二つそろわない。

 31番滑走でリッツォ(伊。20)。今季GPシリーズ4位と3位。国内2位。曲は「Volare」。4回転は入れない構成。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzはステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F+3Tも決めて全ジャッジが加点1〜4。技術点10番目の42.54、演技構成点9番目の38.87、合計81.41でSP10位。キスアンドクライでは、グラスルに及ばなかったためか笑顔なし。
 最終グループ32番滑走でサマリン(露。20)。今季GPシリーズ4位と3位。国内3位。曲は「Cold Blood」。振付はブティコフ。冒頭の4Lz+3Tは見事で、全ジャッジが加点ほぼ3〜5。これひとつで19.64。続く二つ目の4回転をねらったが、3F判定の上ステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4。1.1倍になる3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の49.95、演技構成点5番目の42.02、合計91.97は自己ベスト更新でSP2位。今日はいい方のサマリンだった。

 33番滑走でビチェンコ(イスラエル。30)。大会最年長。今季初めは足を傷めていて4回転回避。GPシリーズ9位二回、国内2位。曲は「Requiem for a Dream」。振付・コーチともチャイト。冒頭ですばやい4Tを決める。全ジャッジが加点2〜4。画面の速報値はあまりにも回転が速かったせいか「3T」と表示。続く3Aはオーバーターン。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。あと二つのスピンはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。技術点6番目タイの46.0、演技構成点11番目の38.19、合計84.19は自己ベスト更新でSP7位。フリーは転倒もあり、13位、総合9位。
 35番滑走でコリヤダ(露。23)。今季GPシリーズ4位二回、国内2位。曲は「I Belong to You」。振付はランビエール。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭できれいな4T+3T成功、加点ほぼ3〜4。続く3Lzは余裕があり、加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちCCSpは加点4〜5。1.1倍になる3Aは、ややオーバーターンをこらえたが、ほぼ全ジャッジが加点0〜3。終わったとき笑顔なし。技術点最高の54.05、演技構成点2番目の46.44、合計100.49は自己ベスト更新でSP1位。得点を見てやっと右拳を握りしめた。

 36番滑走でワシリエフス(ラトビア。19)。今季GPシリーズ8位と7位。曲は「Papa Was a Rollin' Stone」。振付・コーチともランビエール。衣装は黒い上衣に黄色いズボン。4回転はなし。冒頭の3Fはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3A<<はダウングレード。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。今季初めの頃とは見違えるように生き生きと滑る。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点0〜4。技術点14番目の37.59、演技構成点6番目の41.28、合計78.87でSP12位。
 最終滑走でフェルナンデス(西。26)。今季GPシリーズはお休み。これが引退の試合。曲は3年前の「マラゲーニャ」。振付はD.ウィルソン。冒頭の4T+2Tはあっさり成功、全ジャッジが加点2〜5。4S<はアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFUSpは加点3〜5。1.1倍になる3Aはステップアウト。最後のStSqはレベル3だが、スパニッシュ全開ですばらしい。全ジャッジが加点4〜5。技術点8番目の45.2、演技構成点最高の46.64、合計91.84は自己ベストでSP3位。

 フリー。世界選手権のミニマムスコアは64。8番滑走でSP15位のクビテラシビリ(ジョージア。23)。曲は「Mozart L'Opera Rock」。予定では4回転3本。冒頭でなんとか4Sを決める。3Aはほぼ全ジャッジが加点0〜3。3F+1Eu+2Sも成功。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点。1.1倍になる4Tを跳ぶが片手付き。もう一つ4Tからの連続ジャンプを試みたが、2T+3Tでステップアウトに。3F+3T<は第2がアンダーローテーション。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の72.33、演技構成点74.42、合計146.75でフリー7位、総合219.79で10位。
 13番滑走でリッツォ。曲は「ボヘミアン・ラプソディー」他クイーン・メドレーに変更。振付はスカリ他。冒頭の4Tをきれいに成功。解説の中庭さんが「今季から取り入れたのにもう何年もとかでいるように見事」と賞賛。全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続くは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは第2の後足が落ちた。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Aは片手付き。3F+1Eu+3Sは決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzも全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の84.81、演技構成点7番目の80.86、合計165.67でフリー3位、総合247.08、大逆転で3位。初のメダル。
 14番滑走でワシリエフス。曲は「ラスト・サムライ」。冒頭は4Tの予定が3Tに。続く3A二つとも転倒。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。これで落ち着いたのかスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜4、CCoSpは加点3。3Lo+2Tは第2を付け連続ジャンプのリカバリー。ただし冒頭で3Tを跳んでしまったので連続3回転にはできず。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点。3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3F<はアンダーローテーション。StSqと最後のFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点14番目の61.33、演技構成点6番目の81.3、転倒の減点2、合計140.63でフリー14位、総合219.5で11位。

 16番滑走でブレジナ。曲は「Thunderstruck」他。振付はカナエワ。冒頭は4S+3Tの予定が第1でステップアウト。そのため次を3A+3Tに変更、さらに3Fもやめて片手付きながらも4S+2Tに変更してリカバリー。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。3Lzも全ジャッジが加点2〜4。しかしスタミナ切れか、1.1倍になる二つ目の3Aの予定が1Aに。3連続も1F+2T+2Loに。そこで最後のジャンプは3Loの予定だったが3Aに変更して転倒。ガッツを見せた。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。技術点9番目の68.23、演技構成点5番目の83.86、転倒の減点1、合計150.59でフリー6位、総合234.25で7位。
 最終グループ19番滑走でコフトゥン。曲は「カルメン」。振付はチェルニシェフ。始まる前から肩で息していた。冒頭4T+2Tの予定が第1で片手付き、第2付けず。続く4S<はスピードも高さも足りずに転倒。二つ目の4Tの予定は2Tに。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。3Aは二つともステップアウト。二つ目は1.1倍だが第2付かず、70%の基礎点。続けて2Loと2Lz+1Eu<+2Sを跳んでしまう。すっかり集中が切れたか。ロシア国内で優勝しても国際舞台でこれでは。技術点なんと最低の48.54、演技構成点80.94、転倒の減点1、合計128.48でフリー16位、総合216.18で14位。キスアンドクライでは下を向いていた。コーチたちもこわい顔。
 20番滑走でSP4位のエイモス(仏。21)。2年前15位。今季GPシリーズ7位と5位、国内二度目の優勝。曲は「In This Shirt」。振付・コーチともフォンタナ、ジマーマン。冒頭で4T転倒、すぐ立ち上がる。続く3Lz+3Tと3Aは全ジャッジが加点。3Loはステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは独特の動きがあり、加点3〜5。3A+2Tは全ジャッジが加点3〜4。3Lz+1Eu+3S<は跳べたと思ったが第3でステップアウト。3Fはeマーク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の74.4、演技構成点4番目の84.92、転倒の減点1、合計158.32でフリーも4位、総合246.34で4位。

 22番滑走でサマリン。曲は「The Greatest Showman」。振付はブティコフ。冒頭の4Lzをオーバーターンでこらえる。続く4Tは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3A+2T+2Loもややこらえたが決める。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCSSpは加点2〜3。3Loも何とか踏みこたえる。StSqとFCSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A、3Lz+3T、3Fを跳びきった。うち3Aは全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最高の89.63、演技構成点2番目の88.24、合計177.87、この時点で1位になり、メダル確定。コーチたちと抱き合って泣いていた。フリー2位、総合269.84で2位。初のメダル。
 23番滑走でフェルナンデス。曲はピョンチャン五輪で銅メダルをとった「ラマンチャの男」。すばらしかった。冒頭の4T+3Tはなぜか第2でステップアウト。続く4Sは全く力みがなく美しく流れ全ジャッジが加点3〜4。3A+2Tは完璧ではないが全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。ソロの3Aは完璧で全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Loも全ジャッジが加点2〜4。やや集中がゆるんだのか、3連続の第1が2F<<+1Eu+3Sとなったが、第3にきれいなジャンプを付け、解説の中庭さんも「あきらめずに素晴らしい」。ソロの3Sも決め、全ジャッジが加点2〜3。FUSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2以上。うちStSqは加点3〜5。終わったときスタンドは総立ちで、スペインの国旗を振っている人には日本人らしき人も。技術点2番目の85.55、演技構成点最高の94.2、合計179.75でフリー1位、総合271.59、逆転で7連覇。これで見納めなのは残念。
 最終滑走でコリヤダ。曲は「カルメン」。冒頭の4Sで転倒したがすぐ起き上がる。続く4Tは全ジャッジが加点2〜4。しかし3Aでまた転倒、左手首を痛めた模様。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。3Loで三回目の転倒、さらに手首を痛める。1.1倍になるところで4Tの予定が3Tに。全ジャッジが加点2〜4。次は二つ目の3Aの予定が1Aに。手首が痛くて締められないらしい。最後の3Lzはなんとか跳んだがステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点17番目の58.08、演技構成点3番目の86.3、転倒の減点4、合計140.38でフリー11位、総合240.87でなんとか5位。

 来年からフェルナンデスのいない欧州勢は、世界選手権で四大陸勢に対抗できるのか、心配だ。

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フィギュアスケート (2019.4/11,25,27)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2019.1/18〜27 デトロイト)

 <ペア>13組出場。今回で105回目の全米選手権は、第1回が1914年。そのときからペア競技があり、欧州選手権より歴史が古い、と小林アナが紹介。ペア競技人口が多いアメリカなのに、昨季40何年かぶり(?)に世界選手権の複数枠を失った。今季の世界選手権のアメリカ・ペアの枠は1。なお、放送されなかったが、高橋成美と組んでいたトランが組み替えて、セラフィニ・トラン組として出場、しかしSPは転倒もあって最下位。
 7番滑走でシメカ=ケネリム・ケネリム組(27,31)。昨年優勝。五輪、世界選手権とも15位。今季GPシリーズスケートアメリカ4位、NHK杯3位。曲は「Castle」。振付はブノワ・リショー。コーチはトッド・サンドに変更。冒頭の3Twは高さもあり回転も速かったがキャッチがずれ女性が転倒しそうに。レベル2で-4〜0。めったにないミスで動揺したのか、3Sで女性がステップアウトに手付き。3FThはほぼ全ジャッジが加点2〜3。4Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。CCoSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点3〜4。最後のBoDsは男性が腰高でレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。技術点30.67、演技構成点5番目の30.89、合計61.56でSP7位と思わぬ出遅れ。

 9番滑走でステラト=デュデク・バーソロメイ組(35,29)。昨季全米3位、四大陸5位、世界選手権17位。今季GPシリーズヘルシンキ大会6位。曲は「ラ・クンパルシータ」。振付はクリロワ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Tもまあ成功(男性が両足?)。3LoThは両手を付いた。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCCoSpと最後の4Liはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちFCCoSpはぴったり合っており加点4〜5。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜5。技術点5番目の36.58、演技構成点4番目の31.6、合計68.18でSP4位。
 10番滑走でケイン・オシェイ組(米。25,27)。昨季全米2位、四大陸金メダル。今季GPシリーズNHK杯5位、フランス杯2位。曲は「Turning Page」。振付はシェイリン・ボーン他。8月にコーチを変えた。女性の衣装はふわっとした薄めのピンク。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のBoDsはレベル2だが加点2〜4。3Twもレベル2で加点ほぼ2〜3。3Sはしっかり決め、加点3〜5。3LoThも成功、加点2〜4。CCoSpと最後の4Liはレベル4で加点2以上。うち4Liは加点3〜4。StSqはレベル3だが、加点ほぼ3〜4。技術点最高の39.55、演技構成点も最高の32.28、合計71.83でSP1位。

 11番滑走でルー・ミトロガノフ組(16,21)。昨季全米ジュニア優勝。今季からシニア参戦。NHK杯7位、フランス杯6位。曲はハチャトゥリアン「仮面舞踏会」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは加点1〜3。3LoThは加点2〜3。 4LiとCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。StSqと最後のBoDsはレベル3だが、加点ほぼ2〜3。技術点2番目の38.87、演技構成点27.34、合計66.21でSP5位。
 12番滑走でデニー・フレイジャー組(23,26)。一昨季全米優勝。昨季は5位。今季スケートカナダ6位。曲は「Billie Jean」。振付はC.ホワイト。コーチは今季からジマーマンに変更。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは余裕があり加点3〜5。3Sも成功、加点1〜3。3LoThも決め加点1〜4。BoDsとCCoSp、StSqはレベル2だが、うちStSqは加点3〜4。最後の4Liはスムーズで速く加点ほぼ3〜4。ほぼノーミスで追え、二人とも笑顔。技術点6番目の36.4、演技構成点3番目の31.92、合計68.32でSP3位。
 最終滑走でケイン・リュデュク組(米。23,28)。曲は「Bella Belle」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点3〜4。3Lo<は女性がアンダーローテーション。難しい3LzThを決め、全ジャッジが加点3〜4。4Liはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。終わったとき、女性がすごく嬉しそうな顔だった。技術点3番目の38.25、演技構成点2番目の32.22、合計70.47でSP2位。

 フリー。波乱の展開に。7番滑走でシメカ=ケネリム・ケネリム組。曲は「Wicked Game」。振付はブノワ・リショー。ジャンプのミスに加えてリフトも二つ失敗。解説の杉田さんが「どうなっているのか」と驚いていた。冒頭の3TwはSPのミスが嘘のようにすばらしく全ジャッジが加点4〜5。しかし連続ジャンプでは女性の第1が2Sになり両足、第2付かず。次も女性が2T<<に。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点3〜5。しかし5ALiはほぼ上がったが腕が伸びきらず、すぐ下りてしまいレベルB。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。FiDsはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。スロージャンプ二つも成功、全ジャッジが加点ほぼ2以上。これで立ち直ったかと思われたが、最後の3Liで女性の足がつまづいたようになり上がれず、無得点に。技術点49.87、演技構成点5番目の59.99、合計109.86でフリーも7位、総合171.42で7位。
 9番滑走でルー・ミトロガノフ組。曲は「ロクサーヌのタンゴ」他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜4。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。5RLiはレベル2。3S+2T+2Tはしっかり決める。4Liはうまく上がらず、レベルB。3SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tも成功、全ジャッジが加点2〜4。PCoSpもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点。5SLiはレベル3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点59.65、演技構成点56.56、合計116.21でフリー6位、総合182.42で6位。
 10番滑走でデニー・フレイジャー組。曲は「Irrepressibles」。振付はホワイト。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点4〜5。本当にツイストリフトは安定している。3Sは男性がステップアウト。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。リフト三つとFiDs、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後の5RLiは加点4〜5、あと二つのリフトも加点3〜5。1A+1A+SEQは女性の第1が1回転になり、回転数違いの減点評価。続く3SThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。ソロジャンプ以外はノーミスでレベル4をそろえ、復活を印象づけた。技術点3番目の66.95、演技構成点2番目の66.37、合計133.32でフリー2位、総合201.64で2位。

 11番滑走でステラト=デュデク・バーソロメイ組。曲はホイットニー・ヒューストン「I Have Nothing」他。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。杉田さんは「もう少し高さがほしい」。3S成功。3SThは止まりそうになりつつもこらえた。3T+2Tは男性がややバランスを崩した。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liは加点4〜5。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。FiDsと5RLiはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSq全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点2番目の67.18、演技構成点4番目の64.56、合計131.74でフリー3位、総合199.92で2年連続3位。
 12番滑走でケイン・オシェイ組。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Twはレベル1だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く連続ジャンプは女性が3Sで両足となり第2付かず。スロージャンプ二つはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜5。リフト二つとFiDs、PCoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち5RLiは加点ほぼ4〜5、5ALiは加点ほぼ4。2Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。しかし、最後の3Liが全く上がらず、無得点。二回目の優勝が消えた。終わったとき、女性が男性に抱きついて泣いていた。技術点5番目の61.47、演技構成点3番目の65.34、合計126.81でフリー4位、総合198.64で4位。表彰台には乗ったが笑顔なし。この日はリフトの厄日だったようだ。
 SPと同じく最終滑走でケイン・リュデュク組。曲は「W.E.」。振付はカメレンゴ他。3FTh以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点3〜4。3Lo成功、加点2〜4。3FThは決めたが、-2〜4と割れた。リフト二つと最後のFiDsはレベル3。うち5ALiは加点3〜4。3S+2T+2Loをぴったり合わせて加点2〜4。3SThはきれいに成功、加点ほぼ4〜5。3LiとPCoSpはレベル4。うちPCoSpは2〜4。ChSqは加点2〜5。終わった後、女性は感極まり、ひざまづいた。技術点最高の72.81、演技構成点も最高の69.08、合計141.89でフリー1位、総合212.36で初優勝。

 <アイスダンス>12組出場。6番滑走でチョック・ベイツ組(26,29)。2015年全米優勝。今季前半は女性が4月に足首の手術をしたためお休み。拠点をモントリオールに移した。曲は「Assassin's Tango」他。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。冒頭のCiStは加点3〜4。パターンダンスは1TRが加点2〜4、2TRが加点2〜3。SqTwは加点3〜4。最後のRoLiは加点3〜5。ややスピードやキレはない感じ。基礎点は33.29。技術点2番目の45.06、演技構成点も2番目の37.27、合計82.33でRD2位。
 8番滑走でパーソンズ兄妹(21,23)。2017年世界ジュニア金メダル。今季NHK杯3位、フランス杯5位。曲は「Vuelvo al Sur」他。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。パターンダンスは両セクションともレベル4で、1TRが加点0〜3、2TRが加点0〜2。最後のMiStだけレベル3で加点0〜3。基礎点32.79はハベル・ドナヒュー組と同じ。技術点6番目の40.3、演技構成点も6番目の32.22、合計72.52でRD6位。
 9番滑走でハベル・ドナヒュー組(27,28)。女性は地元のミシガン出身だと小林アナ。今季GPファイナル優勝。これが非常に自信になったらしいという。曲はピアソラ「Yo Soy Maria」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。パターンダンスは1TRがレベル4で加点3〜4。2TRがレベル3でYNYY、加点3〜4。CuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。最後のMiStもレベル4で加点ほぼ4〜5。解説の東野さんは「この組は力強いステップが特長で、グライドする時の音が音楽に合っている」。基礎点は32.79。技術点最高の46.22、演技構成点も最高の38.34、合計84.56でRD1位。

 10番滑走でマクナマラ・カーペンター組(19,22)。2016年世界ジュニア金メダル。今季スケートアメリカ4位、ヘルシンキ大会3位。曲は「Quejumbroso」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性がレベル3、男性がレベル4で加点2〜4。MiStはレベル3で加点2〜3。パターンダンスは両セクションともレベル4で、1TRが加点ほぼ2〜3、2TRが加点2〜3。最後のRoLiは加点ほぼ2〜3。技術点5番目の41.19、演技構成点も5番目の33.23、合計74.42でRD5位。
 11番滑走でハワイエク・ベイカー組(22,25)。2014年世界ジュニア金メダル。今季GPファイナル2位。曲は「A los Amigo」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。パターンダンスは1TRがレベル4で加点2〜3。2TRがレベル3でNYYY、加点2〜3。MiStはレベル3で加点ほぼ3。最後のCuLiは加点ほぼ2〜4。基礎点32.29。技術点4番目の41.71、演技構成点3番目の35.06、合計76.77でRD3位。
 最終滑走でカレイラ・ポノマレンコ組(18,18)。昨季世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビューでGPシリーズヘルシンキ大会5位、ロステレコム杯3位と初の表彰台。曲は「Tango Jalousie」他。振付・コーチともシュピルバンドとカメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。全体にスピードがあり、いかにも若いという勢いがあった。冒頭のパターンダンスは1TRが加点2、2TRが加点1〜3。SqTwは加点ほぼ2〜3。DiStは加点2〜4。最後のRoLiも加点2〜4。基礎点33.29はチョック・ベイツ組と同じ。技術点3番目の41.81、演技構成点4番目の33.42、合計75.23でRD4位。

 フリー。5番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「To Build A Home」。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSpは全ジャッジが加点3〜4。DiStもレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。ところがSyTwで男性が第1の初めで転倒し無得点。女性はレベル4。-5〜-3。RoLiはレベル4。OFStは女性がレベル2、男性がレベル3、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSlは全ジャッジが加点全ジャッジが加点1〜4、ChStは全ジャッジが加点2〜4とやや立ち直ったが、CoSpがレベル2。最後のSlLiはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点51.27、演技構成点47.47、転倒の減点1、合計97.74でフリー7位、総合170.26で6位。
 8番滑走でカレイラ・ポノマレンコ組。曲は「Bloodstream」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSpはレベル4で加点2〜4。SyTwは女性がレベル4、男性がレベル3、加点1〜3 。MiStはレベル3で加点2〜3。リフト三つはレベル4で加点ほぼ2〜4。OFStは女性がレベル3、男性がレベル4で加点ほぼ3。ChStは大きく動き、加点2〜5。最後のChSlも加点2〜5。若いのに、堂々とノーミスで滑りきった。技術点5番目の63.66、演技構成点も5番目の51.12、合計114.78でフリー5位、総合190.01で5位。
 9番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Mirror - Modern Piano」他。すごくよかった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStは加点3〜5。OFStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。リフト三つとDiStはレベル4。うちDiStは加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChSlも加点1〜4。技術点4番目の65.2、演技構成点も4番目の51.48、合計116.68でフリー4位、総合191.1で逆転4位、表彰台へ。

 10番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は映画「ロミオとジュリエット」より。ものすごく気合いが入っていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLiはレベル4で加点4〜5。ChStも加点4〜5。あと二つのリフトはロングリフトでいずれもレベル4で加点4〜5。OFStは男女ともレベル4で加点4〜5。MiStもレベル4で加点3〜5。SyTwは女性がレベル4、男性がレベル3、加点2〜5。コレオ要素二つは加点3〜5。Spはレベル4で加点3〜4。技術点最高の72.83、演技構成点も最高の58.49、合計131.32でフリーも1位、総合215.88で2連覇。
 11番滑走でチョック・ベイツ組。曲は「Burning Love」他。ここも全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。SlLiはレベル4で加点3〜5。OFStは男女ともレベル4で加点3〜4。DiStはレベル3で加点2〜5。CuLiをつないだロングリフトはいずれもレベル4で加点4〜5。CoSpもレベル4で加点3〜5。最後にコレオ要素を三つ。うちChStとChSlは加点4〜5。ノーミスで滑りきり、終わったときとても嬉しそうだった。技術点2番目の71.56、演技構成点も2番目の57.63、合計129.19でフリーも2位、総合211.52で2位。
 最終滑走でハワイエク・ベイカー組。曲は「Trampoline Theme」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは女性がレベル4、男性がレベル3、加点2〜4。CuLiとStaLiのロングリフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SlLiはレベル4だが加点1〜4。OFStは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜4。CoSpとMiStはレベル4で加点2〜4。ここも最後にコレオ要素を三つ。うちChSlは加点ほぼ4〜5。技術点3番目の66.75、演技構成点も3番目の53.43、合計120.18でフリーも3位、総合196.95で3位。

フィギュアスケート (2019.3/19,20,22,4/5,7,8)

全米選手権 (2019.1/18〜27 デトロイト)

 <女子シングル>18人出場。出場者にワグナーもカレン・チェンもゴールドもエドマンズもいない。長須は今季お休み。今季シニアデビューの選手がものすごく多い。GPシリーズに出ている選手ではツイがSP12位、ヒックスがSP13位と出遅れた。日本人も二人出ており、6番滑走の池西がSP16位、最終滑走の中原あかりがSP10位。
 4番滑走で初出場の13歳アリサ・リュウ。今季シニアデビュー。3Aジャンパー。直前の6分間練習でも決めたが、本番でも成功。曲は不明。冒頭の3Aは、スピードが落ちて跳べるのか疑問だったが、成功。全ジャッジが加点ほぼ2〜3。これ一つで10.17。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うちCCoSpは加点3〜5、最後のLSpも加点2〜5。3Fも決め、全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。技術点最高の43.86、演技構成点30.03、合計73.89でSP2位。

 11番滑走でベル(22)。一昨年3位、昨年5位。今季スケートカナダ4位、NHK杯5位。曲は「To Love You More」。振付はリッポン。冒頭の2Aはきれいに決まり、全ジャッジが加点4〜5。続く3Lz+3T<は第1に!マーク、ここでややつまったため第2がアンダーローテーション。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うちStSqは全身を使い音楽をよく表現して加点4〜5。あと二つのスピンもレベル3で全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Fも成功、全ジャッジが加点2〜4。技術点5番目の36.67、演技構成点2番目の33.63、合計70.3でSP3位。
 14番滑走で先季女王のテネル(20)。今季スケートアメリカ4位、フランス杯3位。アンダーローテーションを厳しく取られるようになり、やや苦戦。曲は「Rebirth」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tはやや回りすぎたか。第2の3Loがアンダーローテーションになっていたので変えたらしい。全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqは気迫がこもっており、全てレベル4でほぼ全ジャッジが加点3以上。うちスピン二つとStSqは加点3〜5。最後のCCoSpは一人だけ-2で他の人は5を付けた。2Aは全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点2番目の41.68、演技構成点最高の34.92、合計76.6でSP1位。

 15番滑走でグレン(19)。一昨年、昨年とも8位。今季ロンバルディア杯6位。曲は「Gravity」。振付はスコット・ブラウン。全要素に全ジャッジが加点。衣装はピンク。冒頭の3F+3Tをきれいに決めて流れに乗った。加点ほぼ3〜4。CCoSpはレベル3だが加点2〜4。2A成功加点2〜4。1.1倍になる3Loは加点3〜5。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqは加点3〜4。最後のLSpは加点2〜3。技術点4番目の37.91、演技構成点31.95、合計69.86でSP4位。キスアンドクライでコーチともども大喜び。
 16番滑走でハンナ・ハレル(15)。昨年全米ジュニア4位。今季ジュニアGPシリーズ7位一回。今季シニアデビュー。日本にルーツがある、と紹介。日本名が田村花亜。曲は「Bla Bla Bla Cha Cha Cha」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ4〜5。2Aも成功、加点ほぼ3〜4。スピン二つはレベル4で加点1〜3。1.1倍になる3Fもきちんと跳び分けて加点3〜5。FCSpとStSqはレベル3だが加点ほぼ2〜3。堂々とノーミスで滑りきり、Jスポーツ解説の中庭さんも「初めて見たがすばらしい」と絶賛。技術点3番目の39.67、演技構成点28.49、合計68.16でSP5位。
 17番滑走でアンドリューズ(17)。一昨年全米ジュニア2位、昨年全米シニア6位。今季スケートアメリカ10位、スケートカナダ7位とふるわず。背が伸びてジャンプが決まらない。曲は「サマータイム」。振付・コーチともデルモア。冒頭の3T+3Tは第2がステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うち最後のLSpは加点2〜5。FCSpはなぜかレベル1。2A成功、全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lo<はアンダーローテーションでこらえた。技術点30.35、演技構成点28.31、合計58.66でSP8位。

 フリー。8番滑走でティン・ツイ(16)。身長163p。昨季全米ジュニア3位、世界ジュニア7位。今季ジュニアGPシリーズ7位一回、タリン杯2位。曲は「ジゼル」。振付はデルモア。コーチはザクライセク。衣装は白。冒頭の2Aは全ジャッジが加点4〜5。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ3〜5。3F+1Eu<+3Sは第2がアンダーローテーション。しかしマイナス評価はこれだけ。2A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。解説の中庭さんが「前半に連続ジャンプを済ませてしまい、後半は余裕を持って滑れる構成」と言う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Lzと3Loは全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち3Lzは加点2〜5。3Fもほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。ほぼノーミス。技術点2番目の77.11、演技構成点3番目の62.55、合計139.66でフリー3位、総合194.3で5位。世界ジュニアへ。
 12番滑走でアンドリューズ。曲は「Africa Tribal Xotica」他。振付はデルモア。全体にジャンプが不調。冒頭の3Lzがeマーク。続く3F<はアンダーローテーション。3T+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちLSpは加点4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。2Aはややつまった。1.1倍になる3Lo+2T+2Lo<は第3がアンダーローテーション。3Loは成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜5。ChSqも全ジャッジが加点。3S+2A+SEQも決める。技術点7番目の60.3、演技構成点9番目の56.74、合計117.04でフリー7位、総合117.04で8位。
 最終グループ13番滑走でハンナ・ハレル。曲はタンゴ・セレクション。衣装は黒に赤い一輪の花。冒頭の3Lz+3Tは高く、全ジャッジが加点4〜5。続くも全ジャッジが加点3〜4。FSSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜4。二つ目の3Lzも全ジャッジが加点4〜5。2Aは全ジャッジが加点2〜5。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる2A+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点2〜4。3F+2Tもなんとか成功。疲れたきたが3Fも決める。最後スピン二つはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の75.71、演技構成点6番目の59.24、合計134.95でフリーも5位、総合203.11で4位。初の表彰台。世界ジュニアへ。

 16番滑走でテネル。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭の2Aはすばらしく全ジャッジが加点3〜5。しかし続く3Lz+3Loではアンダーローテーションはなかったがステップアウト。3Fは全ジャッジが加点3〜5。二つ目の2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点3以上。うち最後のスピン二つは加点4〜5、LSpとStSqも加点3〜5。しかし、1.1倍になる3Lz<で転倒、第2も付かず、連続ジャンプをひとつ失う。これが痛かった。3Lo+2T+2Loと3Sは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点4〜5。技術点5番目の68.61、演技構成点2番目の69.38、転倒の減点1、合計136.99でフリー4位、総合213.59で2位。
 17番滑走でアリサ・リュウ。曲は「イーストウィックの魔女たち」。3A二つ成功。まず冒頭で、またスピードは落ちたが、うまく滑り上がって3A+2Tを決め、全ジャッジが加点1〜4。続くソロの3Aも成功。こちらは-1〜4と評価が割れた。StSqとスピン三つもレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ4〜5、CCoSpも加点3〜5。3Loも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+1Eu+3Sをミスなく成功。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。3Fは!マーク。技術点ダントツの82.19、演技構成点4番目の61.43、合計143.62でフリー1位、総合217.51で初優勝。全米史上最も若い女王らしい。なんと来年からジュニアGPシリーズ参戦とか。世界ジュニアへもまだ出られないようだ。
 最終滑走でベル。曲は「The Piano」と「Experience」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の2A+3Tはスピードと幅があり、全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Loも全ジャッジが加点3〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ4以上。うちFCCoSpと最後のLSpは加点4〜5。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。二つ目の2Aは全ジャッジが加点3。1.1倍になる3Lzで転倒。しかし3Fは全ジャッジが加点3〜4と立て直し、3Lz+2T+2Loは!マークが付いたが跳びきった。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ5。技術点4番目の73.11、演技構成点最高の69.99、転倒の減点1、合計142.1でフリー2位、総合212.4で3位。

 <男子シングル>20人出場。アーロン、ホクスタイン、リッポンらが引退。13番滑走でチェン(米。19)。全米2連覇中。今季GPファイナル優勝。曲は「キャラバン」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aはややこらえたが加点1〜4。続く4Fは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる4T+3Tはなんなく決め、加点4〜5。技術点ダントツの65.05、演技構成点最高の48.37、合計113.42でSP1位。Jスポーツ解説の杉田さんが6分練習のときに「ボイタノの4連覇以降、最近は連覇する選手が出てこない。でもチェンならできるかもしれない」と話していた。
 14番滑走でプルキネン(18)昨季全米ジュニア優勝。今季ジュニアGPファイナル5位。曲はピアソラ「Oblivion」。振付はランビエール。ずいぶん滑る音がジャリジャリ聞こえる。冒頭の3Lz+2Tは第1の後にオーバーターンが入ったが何とか第2を付けた。3Aは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜4。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点39.54、演技構成点38.85、合計78.39でSP8位。
 15番滑走でクラスノジョン(18)。赤平アナが「13歳のときロシアから単身渡米」と紹介。一昨季の全米ジュニア優勝。昨季ジュニアGPファイナル優勝。世界ジュニアのフリーの4Sで転倒して大怪我を負い途中棄権。今季シニアGPシリーズで7位と8位。曲は「Dancing On My Own」。振付はスコット・ブラウン。事前の申告では冒頭は4Tだったが、3F+3Loに変更。鮮やかに決め、全ジャッジが加点2〜4。続く3Aは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル3。うちCCoSpとStSqは全ジャッジが加点。1.1倍になるところは冒頭に跳んだ連続ジャンプの予定だったが、3Lzに変え、全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の44.57、演技構成点37.96、合計82.53でSP5位。

 17番滑走でジェイソン・ブラウン(24)。昨季6位。今季GPシリーズ6位と2位。曲は「Love Is a Bitch」。振付はワード。コーチはトレーシー・ウィルソン他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭の3Fをきれいに決め、加点4〜5。不得意だった3Aも余裕があり、加点ほぼ4〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCSpは加点ほぼ5、最後のStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、加点4〜5。赤平アナが「ジャンプの下り方が変わった」と言うと、解説の杉田さんが「ジャンプに余裕ができた」。技術点3番目の52.76、演技構成点2番目の47.76、合計100.52でSP2位。初めて100点越えしたのかキスアンドクライでコーチとすごく喜んでいた。
 18番滑走でジョウ(18)。2012年全米ジュニア優勝。一昨季世界ジュニア優勝。昨季3位。今季GPシリーズ5位と4位。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。振付はバトル。冒頭で4Lz<+3Tを決めるが、第1がアンダーローテーション。続く4Sは全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、FCSpは加点3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点3〜5。技術点2番目の56.4、演技構成点3番目の43.85、合計100.25でSP3位。4回転を二つ決めてもチェンに届かない。
 19番滑走でヒワタシ(19)。2016年全米ジュニア優勝。昨季全米シニア12位、世界ジュニア7位。今季ジュニアGPファイナル6位。曲は「Cry Me a River」。振付はマーク・ビレイ。冒頭の3Aはこらえた。FCSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは、見事なビールマンスピンもあり加点4〜5。StSqも加点ほぼ3〜4。3Fは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の44.02、演技構成点も5番目の40.03、合計84.05でSP4位。

 フリー。15番滑走でプルキネン。曲は「ウエストサイド・ストーリー」。振付はトム・ディクソン。直前に滑ったショーン・ラビット(28)と同じ曲。引き続きジャンプが不調。冒頭で3Aがパンク、1Aに。全ジャッジが加点。続けて2Lzと2Loを跳んでしまう。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3A<は転倒。スピン二つはレベル3。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3A+3Tを成功、全ジャッジが加点1〜3。続けて3F+2T+2Loもなんとか決めるが、3Lz<でまた転倒。FSSpはレベル4。最後のChSqはほぼ全ジャッジが加点2〜4。技術点51.34、演技構成点72.14、転倒の減点2、合計121.48でフリー15位、総合199.87で12位。世界ジュニアへ。
 最終グループ16番滑走でクラスノジョン。曲は「コロブチカ」。振付はS.ブラウン。フリーでも4回転回避。まだ完全には怪我から復調していないのかも。冒頭3F+3T<で転倒。第1が少し低かったので跳んだ後、一瞬第2を2回転にしようかと考えたように見えた。3A+2T+2Loはなんとか成功。ソロの3Aは全ジャッジが加点1〜4。続けて2Aも全ジャッジが加点2〜4。FCSpはレベル2。StSqは民謡の動きを取り入れ、全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3F+3Lo、3Lz、3Sは全て成功。うち3Sは全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。最後のスピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の74.07、演技構成点6番目の78.92、転倒の減点1、合計151.99でフリー5位、総合151.99で5位。世界ジュニアへ。
 17番滑走でヒワタシ。曲は「Fate of the Gods」。振付はアゴスト。冒頭で4T<+3Tを決める。実はノーマルスピードでは3T+3Tに見えた。しかし解説の杉田さんと赤平アナが「4回転決めましたね」と言っているので、そうなのかとわかった。3A+2Tはきれいに決め全ジャッジが加点2〜4。二つ目の3Aはソロなのにこらえた。3Sは全ジャッジが加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4〜5、最後のCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lzと3Lz+1Eu+3Fはきっちり決め、全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち3Lzは加点2〜4。ChSqはバレエジャンプも入れ、全ジャッジが加点2〜4。3Loはやや低かったが、カーブの軌道でうまく飛び上がり、全ジャッジが加点。技術点3番目の86.65、演技構成点4番目の82.58、合計169.23でフリー4位、総合253.28で4位。全米4位はピューターメダルなので初の表彰台。四大陸と世界ジュニアへ。

 18番滑走でジェイソン・ブラウン。曲はサイモンとガーファンクル・メドレー。振付はD.ウィルソン。冒頭は4Sの予定が2Sに。全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tはきれいに決め全ジャッジが加点3〜4。ところが次が1Sに。4回転を練習していると3回転が狂うこともあるらしい。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点4〜5。ChSqはなんと全ジャッジが加点5。3Loも全ジャッジが加点3〜4。1.1倍になる、二つ目の3Aも成功。3F+3Tは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+2T+2Loも決める。最後のCCoSpはレベル3だが、全ジャッジが加点4〜5。技術点4番目の80.36、演技構成点2番目の92.2、合計172.56でフリー3位、総合273.08で3位。四大陸と世界選手権へ。
 19番滑走でチェン。曲は「Land of All」。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭で4Lz、4F、4Tと成功、加点ほぼ4〜5。3Aは加点3〜5。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になるところで4T+3T、3Lz+3T、3F+1Eu+3Sと決める。4T+3Tと3Lz+3Tは加点ほぼ4〜5。連続ジャンプを三つとも後半に持ってくるスタミナもすごい。その上、回転不足やエッジエラーもないのが強み。SPはやや力を加減している感じがしたが、フリーは全力で滑りきった。基礎点94.39に全体の加点が35点以上。技術点驚異的な130.3、演技構成点最高の98.5、合計228.8は一人だけ別世界でフリーも1位、総合342.22で3連覇。世界選手権へ。
 最終滑走でジョウ。曲は「Rising Sun」他。振付はローリ・ニコル。衣装には竜の刺繍。しかし中国の竜のはずだが翼がある。冒頭の4Lz+3Tは全ジャッジが加点3〜4。続く4F<と4S<はアンダーローテーション。4T<<は少し低いと思ったらダウングレードで転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜5。1.1倍になる3A+2Tと3A、3Lz+1Eu+3Fは全ジャッジが加点。うち3A+2Tは加点3〜4、3Aも加点ほぼ3〜4。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点うちStSqは加点3〜4、FCCoSpも加点ほぼ3〜4。技術点2番目の98.48、演技構成点3番目の86.28、転倒の減点1、合計183.76でフリー2位、総合284.01で2位。四大陸と世界選手権へ。

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