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サッカー短評 (2025.3/30)
FC東京vs.川崎フロンターレ 0対3 (2025.3/29 味スタ) 第7節
代表ウィークの中断明けの試合。ここから7連戦らしい。前半はFC東京ペース。ボール支配率は6対4でFC東京。守備のスライドがうまくいかずに攻め込まれた。攻撃もロングフィードを山田かマルシーニョに入れる形が多く、解説の林陵平にも「サイドからの攻撃だけでなくボランチを使って攻めた方が相手も嫌なはず」と指摘された。28分には、三浦のFKから高井がヘディングシュートを決めたが、なぜかファールの判定。後半は全体にプレスを強め、主導権を握って攻撃し、10分に右サイド佐々木からのパスを脇坂が触り、山田が押し込み先制。28分には、佐々木のクロスのこぼれを入ったばかりの伊藤がダイレクトで押し込み追加点。38分には、裏へ抜けた脇坂がドリブルでペナルティーエリアまで入り、並走していたエリソンに横パス、エリソンが決めてダメ押し。気温9.4度、湿度54%。観客33632人。主審は福島孝一郎さん、VARは吉田哲朗さん。DAZN解説は渡邉千真と林陵平。「ピックアップマッチ」とかで、スタジオに鈴木啓太もいて試合前の分析や試合後のDAZNピックアッププレイヤーの高井へのインタビューなどしていた。実況は下田アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大嶌と山本のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウが戻ってきた。その他宮城、瀬川、際など。
FC東京は3-4-2-1。ワントップに仲川。ツーシャドーに俵積田と佐藤恵允。左右のWBに安斎と白井。高と橋本のダブルボランチ。DF岡、木村、土肥。GK野澤大志ブランドン。キャプテンは高。ベンチにGK波多野、DFトレヴィザン、元フロンターレのMF塚川など。長友はケガでベンチ外。松橋監督は1年目。昨年は新潟の監督だった。
3分、相手左WB俵積田が突破を敷かれるが、高井が対応してFC東京の左CK。俵積田が蹴るが、高井がクリア。
6分、相手右サイドからサイドチェンジのパスを通され、左サイドから左WB俵積田に突破され、ペナルティーエリアすぐ外からシュートされるが、GK山口が捕る。7分、相手右サイド佐藤恵允からのクロスをまた俵積田にシュートされるが、GK山口が顔で(!!)防ぐ。こぼれを安斎にシュートされるが枠の上で助かる。さらに相手FW仲川からのパスを受けた相手左シャドー安斎がペナルティーエリア内からシュート、高井が防ぐ。8分、相手右CKを俵積田が蹴るが、GK山口が捕る。
FC東京は左シャドーの俵積田と左WB安斎の二枚で攻め上がり、佐々木と家長で止められない。相手右サイドからは、同様に右シャドーの佐藤恵允と右WBの白井に三浦とマルシーニョで対応しきれない。特に三浦は白井の対応に苦労していた。おそらく、ボランチかCBがスライドして応援するべきなのだろうが、はっきり対応できていなかった。解説の林は「FC東京はフロンターレ対策をしっかりしてきている」。大島にボールが入ると、三人、四人とすぐ囲む。
11分、脇坂が左サイドで裏にぬけてクロス、山田がシュートするがヒットせず枠の右。
15分、大島が相手ボールをカットして、そのままシュッとゴール前に送り、走りこんだ山田がシュートするが惜しくも枠の右。解説の渡邉(?)が「ちょっと狙い過ぎましたね」と言うと、林が「今のは決めないと」。
16分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、相手DFがクリアしたボールを大島がダイレクトでミドルシュート、惜しくも相手GKが捕る。
27分、丸山が中盤で相手ボールをカットして大島へ。大島が相手FW仲川にファールで倒され、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井がダイビングヘッドで下からボールを打ち上げるが、相手GKが押し出してフロンターレの左CK。これを三浦が蹴り、今度は高井がジャンプして上からヘディングシュートをたたきつけ、ゴールネットを揺らすが、なぜかファールで取り消しに。マルシーニョが押した相手は倒れなかったし、高井がヘディングするとき競った相手を両手で押さえているがそれなのか。リプレイを見た解説陣も下田アナもどこがファールなのか解説できず。「家長の所じゃないですね」「ファールじゃないです」。それなのにVARも入らなかった。
30分過ぎから、フロンターレがFC東京のプレスに慣れたらしく、パスをつなげるようになり、攻撃がロングフィード一本やりでなくなった。
40分、山本が右から左へサイドチェンジ、マルシーニョが受けて折り返すと、脇坂が走りこんでミドルシュート、相手DF。
追加タイム2分。0−0のままハーフタイム。解説の林が「後半、フロンターレの方がより攻撃の改善が必要」。
後半は交代なしで開始。
フロンターレのプレスが前半より速い。「あきらかに速くいくようになりましたね」と解説の林。
6分、FC東京のFK。安斎が直接ねらうが、枠の右サイドネット。
10分、先制。丸山が相手ボールをカットして右サイドの家長へパス。家長からのパスを受けた佐々木が家長とパス交換してからペナルティーエリア右に切り込んで横パス、脇坂に収まらなかったが、すかさず山田が相手DFを背負ったまま足をふってシュート、相手GKの足をはじいてゴールイン。1−0。解説の林が「これは気持ちで押し込んだゴール」。
12分、FC東京のカウンター。相手左MF俵積田にシュートされるが、高井がクリア。こぼれを相手ボランチ高にミドルシュートを打たれるが、脇坂が防ぐ。
16分、フロンターレのカウンター。三浦が左サイドを攻めあがってクロス、相手GKが捕る。
20分、FC東京が二人同時交代。左シャドーの俵積田に代えて札幌から今季移籍のFW小柏、ボランチ橋本に代えてMF東慶悟を入れる。
26分、フロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて伊藤を入れる。伊藤は、本職は左ウイングらしい。FC東京も三人目の交代。右シャドーの佐藤恵允に代えて元フロンターレの塚川を入れる。
28分、追加点。山本からのパスを受けた佐々木が攻めあがってクロス、相手MF東がクリアするが、ファーにこぼれたボールを狙っていた伊藤がダイレクトで押し込む。2−0。伊藤はこれがJリーグ初得点とのこと。
33分、フロンターレが二人同時交代。山田に代えてエリソン、大島に代えて橘田を入れる。
33分、相手ボールをカットした高井からのパスを受けた伊藤がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。
38分、また追加点。相手ボールをカットした脇坂がドリブルで前進、ペナルティーエリアに入ったところで左を並走していたエリソンへ横パスを通し、エリソンが決めて3−0。
41分、FC東京が二人同時交代。FW仲川に代えてMF常盤、右DF土肥に代えてFW野澤零温を入れる。システムは4-4-2に変更か。フロンターレも二人同時交代。山本に代えて河原、家長に代えて瀬川を入れる。
追加タイム5分。46分、右サイドから攻め込み、最後は瀬川がシュートするが、相手GKが捕る。
49分、自陣ペナルティーエリア左角でFC東京のFK。安斎が蹴り、DFがクリアして相手右CK。安斎が蹴るが、丸山がクリア。続けて相手左CK。これも安斎が蹴るが、DF陣がクリア。
3−0でタイムアップ。勝点11として暫定4位に浮上。FC東京は15位に。
首位鹿島はホームで16位神戸を1−0と破り、ホーム連続無敗記録を27とした。神戸は18位に下降。2位町田はアウェイで6位福岡と2−2で引分け、勝点13として2位キープ。福岡は10位に下降。3位広島はアウェイで11位京都と対戦、0−1で敗れて7位に後退。京都は勝点11として8位に浮上。未勝利だった最下位名古屋がホームで13位横浜FCを2−1と退け、19位に。横浜FCは14位に。19位新潟は7位ガンバと3−3の引分け、勝点4で最下位に。
サッカー短評 (2025.3/25)
日本vs.サウジアラビア 0対0 (2025.3/25 埼スタ) アジア最終予選グループC第8節
前半の前半は、ハーフコートゲームのように、ボールを支配してシュートもうてた。しかし次第にサウジが日本のスピードとやり方に慣れ、前半の後半はカウンターも受け、終わりごろには膠着。後半も選手を代えずに、システムもそのまま臨んだが、打開できず、シュートまで持ち込めず。17分に伊東と堂安を菅原と久保に代えたが、伊東は何本かクロスを入れたものの、堂安は全く目立たず。28分には、旗手と古橋を遠藤と前田に代えて入れたが、これも機能せず。最後は38分に鎌田に代えて南野を送りこんだが、これまた変化なし。途中から引分け狙いに徹してきたサウジの思惑から抜け出せなかった。気温18.4度、湿度54%。観客58003人。主審アフマド アルアリさん、VARアブドゥラー ジャマリ等クウェートのセット。DAZN解説は小野、中村憲剛、林陵平。実況は西澤アナ。スタジオに佐藤寿人と野村アナ。
先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、板倉、高井(川崎)。田中碧(リーズ・英2部)と遠藤のダブルボランチ。左右のWBに中村敬斗と菅原(サウサンプトン・英)。シャドーに鎌田と久保。ワントップは前田(セルティック・スコ)。ベンチに初めて藤田と関根。最終予選残り3試合は、いろいろな選手を試せる。しかし森保監督は高井、菅原、前田の3人を入れたのみ。(※先発予想は、GK大迫。DF中山、高井、板倉、菅原。田中碧と遠藤のダブルボランチ。トップ下に鎌田。左右のウイングに旗手と伊東。ワントップ前田。)
サウジは5-4-1。ワントップに8番アルサハフィ。左右のシャドーに10番アルドサリと9番アルブライカン。16番アルガムディと7番アルジュワイルのダブルボランチ。DF13番ブーシャル、17番アルタムバクティ、4番ラジャミ、5番シクリ、2番アルシャンキティ。GK1番アルアクイーディ。キャプテンは10番アルドサリ。ルナール監督は2023年までサウジの監督をしていたフランス人。
前半10分、田中赤からのスルーパスに前田が走りこんでシュート、惜しくも右のポストに当たる。このときは、そのうち得点できそうに思ったが、結局これが一番のチャンスだった。
5分、11分と左サイドで中村がドリブルで仕掛ける。前半はここの突破からクロスも入れられたが、後半開始から、マンマークの選手を送り込まれると打開できず。
19分、前田が相手DFにプレスして相手のキックをカット、独走してゴールに迫るが、シュートするときにボールをうまく処理できず、相手DFにおいつかれ、なんとか前にころがしたが相手GK。
21分、相手左サイドでサウジのFK。10番アルドサリが蹴るが、ニアで菅原がクリア。22分にも相手左サイドでサウジのFK。今度は17番DFアルタムバクディが蹴るが、GK鈴木が防ぐ。こぼれを拾われ、ペナルティーエリア左角からクロスを入れられ、2番DFアルシャンキティにヘディングシュートを打たれるが、枠の右。
27分、久保のシュートは枠の上。
36分、中村のシュートは大きく枠の上。
45分、日本の右CK。久保が蹴り、こぼれを菅原がミドルシュート、相手DF。
後半開始からサウジアラビアが一人目の交代。2番左SBアルシャンキティに代えて12番DFマジュラシを入れる。解説の林が少し後で「中村対策でいれたようだ」。中村も試合後に、佐藤寿人のインタビューに「前半は、相手と距離があった(ので縦に突破できた)が、後半は相手に早く寄せられて中へ切り込むしかなかった」と答えていた。
11分、田中碧からのループパスに前田が飛び込み、ヘディングシュートをねらうがわずかにパスが大きく、相手GK。
13分、日本の左CK。久保が蹴り、走りこんだ遠藤が飛び込んで頭に合わせたが、ヒットせず、枠の右。14分には菅原からのフィードに前田が走りこんでシュートしたが、その前にハンドの判定。
16分、サウジが二人同時交代。7番ボランチのアルジュワイルに代えて19番MFアルアンマール、8番アルサハフィに代えて23番MFアルジョハニを入れる。
17分、日本も二人同時交代。菅原に代えて伊東、久保に代えて堂安を入れる。
後半途中からは、サウジがDFラインを高めに押し上げてきて、コンパクトな陣形で守っている。とにかく5バックなので、なかなかサイドを一人では突破できず。試合後に林陵平が「菅原を下げて4バックにして、左SBの伊藤を前に押し出して中村を追い越すなど数的優位を作って攻撃するのを見たかった」と言っていた。
18分、さっそく伊東が右から攻めあがってクロス、相手DFがクリアして日本の右CK。伊東が蹴り、板倉が頭に当てたがヒットせず。
21分、サウジのカウンター。相手10番アルドサリがドリブルで高井をかわしてペナルティーエリアに入られるが、戻った遠藤がボールをカット、GK鈴木が押さえる。
28分、日本の右CK。伊東が蹴り、ファーで板倉が折り返し、高井が頭に当てるが、枠の上。
28分、日本が二人同時交代。遠藤に代えて旗手、前田に代えて古橋を入れる。旗手はシャドーに入り、鎌田がボランチに回る。遠藤はキャプテンマークを板倉に巻く。
37分、鎌田からのパスを受けた伊東がフリーでシュート、枠の上にはずしたと思ったら相手DFのクリアで日本の左CK。伊東が蹴るが、相手GKが捕る。
38分、日本が五人目の交代。鎌田に代えて南野を入れる。南野がシャドーに入り、旗手がボランチに下がる。
42分、攻めあがった伊藤がペナルティーエリア左からシュート、枠の外。
追加タイム2分。47分、サウジが四人目の交代。9番FWアルブライカンに代えて11番アルハムダンを入れる。
0−0でタイムアップ。結局、ラマダンで水も飲めないサウジの選手たちに守り切られた。
日本は勝点20として1位。2位はインドネシアを5−1で下し、勝点12としたオーストラリア。試合前はオーストラリアと勝点1差だったサウジは勝点10で3位のまま。
サッカー短評 (2025.3/20)
日本vs.バーレーン 2対0 (2025.3/20 埼スタ) アジア最終予選グループC第7節
前半は日本をよく分析してきたバーレーンの積極的な姿勢に苦しんだが、後半2得点を奪って、史上最速で最終予選を突破してワールドカップ出場を決めた。1点目はFW上田が下がって受けたボールを久保がつないで横パス、途中交代で入った鎌田が走りこんでループシュート。2点目は久保が個人技でGKのニアを打ち抜いた。気温9.8度、湿度53%。観客58137人。主審アルジャッシムさん、VARアルシャマリさんなど審判団はカタールのセット。DAZN解説は、小野伸二、中村憲剛、柿谷。実況は下田アナ。スタジオに佐藤寿人と桑原アナ。寿人は試合後のインタビューも。
先発は、GK鈴木彩艶(パルマ・伊)。DFケガ明けの伊藤洋輝(バイエルン・独)、板倉(ボルシアMG・独)、瀬古歩夢(グラスホッパー・瑞)。ケガ明けの守田(スポルティング・ポル)と遠藤(リバプール・英)のダブルボランチ、左右のWBに三笘(ブライトン・英)と堂安(フライブルグ・独)。ツーシャドーに久保(レアルソシエダ・西)と南野(モナコ・仏)。ワントップにケガ明けの上田(フェイエノールト・蘭)。キャプテンは遠藤航。解説の憲剛が「この3バックの組み合わせは初めて」。ベンチにGK大迫、谷、DF高井、菅原、中山雄太、MF旗手、FW前田など。長友、古橋、細谷、藤田、関根などはベンチ外。
バーレーンは4-2-3-1。ワントップに12番アブドゥルジャバール。トップ下に8番マルフーン。左右のシャドーに20番アルフマイダンと7番マダン。10番アルアスワドと4番ジヤのダブルボランチ。DF23番アルハラシ、3番アルハヤム、2番ベナディ、5番アルシャムサン。GK22番ルトファラ。キャプテンは4番ジヤ。ドラガン タライッチ監督はクロアチアの人。直前のガルフカップで優勝してきたとのこと。
立ち上がり、予想に反してバーレーンが強気にラインを上げて前線からプレスをかけてくる。放送席では、解説陣が「もっと下がって守るかと思っていましたが」。
5分、相手右サイドコーナー近くでバーレーンのFK。10番アルアスワドのキックは板倉がクリアするが、こぼれを拾われ、最後は相手FW12番アブドゥルジャバールがバイシクルシュート、枠の上。
7分、久保が右サイド深い位置からクロス、相手DFに当たったこぼれを遠藤が拾って縦パス、受けた久保がシュート、相手DFがクリアして日本の右CK。
9分、幻の先制点。CKを久保がファーへ蹴り、板倉がゴールライン近くから折り返し、ニアの上田を経由して落ちたボールを遠藤が蹴りこんで、いったんは1−0と表示される。VARのチェックで主審がオンフィールドレビューを行う。リプレー映像が出ると、板倉の折り返しが上田の上腕に当たっている。ゴールは取り消されて0−0のまま。しかたない。
13分、日本の左CK。久保がショートコーナーを蹴り、三笘からのリターンパスを再び久保がクロス、相手DF。
15分、相手左シャドーのアルフマイダンがドリブルで対面の瀬古を突破するが、読んでいた遠藤がボールを奪う。解説の小野が「遠藤はアルフマイダンの動きがわかって動いていた」と言う。
19分、上田を倒した相手DFベナディにイエローカード。左サイドで日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。
21分、日本の右CK。久保が蹴るが、相手GK。
24分にも日本の左CK。久保が蹴るが相手DF。こぼれを堂安がシュートするが、ヒットせず。
28分、中盤で遠藤が倒され、日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。競り合いで遠藤と相手MFマルフーンの頭が当たって倒れるが、二人とも立ち上がる。
32分、相手右シャドーのマダンが縦パスを受けて、相手右サイド深い位置から折り返し、走りこんだ相手MFアルアスワドがシュート、枠の右。
バーレーンは守るときは5バックになっている。三笘にボールが渡るとすかさず右SB5番アルシャムサンを中心に二人三人と囲みに来る。日本はなかなかシュートまで持ち込めない。解説の柿谷によると、「上田は何度もDFラインの裏をとる動きを繰り返している」らしい。
41分、久保からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア左から折り返し、上田がシュート、相手DFがクリアして日本の左CK。久保が蹴り、ファーで守田が受けるが、シュートに持ち込めず。
追加タイム4分。46分、板倉からのフィードを受けた森田がスルーパス、走りこんだ三笘がシュート、大きく枠の上。
0−0でハーフタイム。結局バーレーンのプレスを打ち破ることはできず。
後半開始から日本が一人目の交代。守田に代えて田中碧(リーズ・英2部)を入れる。下田アナが「守田はケガ明けなので」と言う。
日本はロングボールをDFラインから前線へ供給するが、なかなかシュートに至らず。ボールキープの時間は増えたので、バーレーンの守備に対して何らかの微修正はしたらしい。
途中で下田アナが、「オーストラリアがインドネシアを破ったので、日本は引分けでも突破できることになった」と言う。「森保監督は、もしそうなっても選手たちには伝えない、と言っていましたが、観客からわかってしまうこともあるので…選手たちにはこの試合に勝つことに集中してほしい」と続けた。
16分、バーレーンが一人目の交代。ワントップの12番アブドゥルジャバールに代えて13番FWアルロマイヒを入れる。「186cmの長身FWです」と下田アナ。日本も二人同時交代。堂安に代えて伊東(ランス・仏)、南野に代えて鎌田(クリスタルパレス・英)を入れる。鎌田はボランチの近くまで下りる動きが多く、中盤でうまくパスがつながるらしい。
21分、先制。伊藤?からの縦パスを下がって受けた上田がすぐさま反転してスルーパス、走りこんだ久保がドリブルで前進して右へパス、久保の後ろを交差するように右へ走りこんでいた鎌田が相手GKと1対1になり、落ち着いてボールを浮かせてゴール左に決める。1−0。「交代起用に応えた鎌田大地!」と下田アナ。「これは気持ちいいんじゃないですか」と憲剛ら解説陣。「叩いていましたよね」とリプレイ映像を見ながら言っていたが、試合後に佐藤寿人のインタビューに鎌田が答えたところによれば、「元ドイツ代表のエジルが得意としていた、上から叩いてバウンドさせるチョップショット」を普段から練習していて、それが自然に出た、ということらしい。
23分、バーレーンも守ってばかりではいられなくなり、反撃。前線にロングボールを送り、相手左シャドーのアルフマイダンがループヘディングシュート、GK鈴木が捕る。
31分、日本が四人目の交代。三笘に代えて中村敬斗(ランス・仏)を入れる。
33分、相手右サイドでバーレーンのFK。アルアスワドが蹴り、相手DFアルハラシがヘディングシュート、GK鈴木彩艶が捕る。
35分、相手右SBアルシャムサンが右もも裏を押さえてすわりこむ。解説の憲剛か誰かが「ずっと三笘の相手をしていましたから。中村敬斗はまた違うタイプですし」と言う。バーレーンが二人目の交代。5番アルシャムサンに代えて6番DFエマニュエルを入れる。「ナイジェリアからの帰化選手です」と下田アナ。
39分、久保がドリブルでペナルティーエリア左に入って、利き足でない右でシュート、相手GKが触って日本の右CK。
40分、バーレーンが三人目の交代。右シャドー7番マダンに代えて19番FWアブドゥルカリムを入れる。
40分、伊東が右CKを蹴るが、相手DF。
41分、日本が五人目の交代。上田に代えて町野(キール・独)を入れる。解説の柿谷が「上田は点を取りたかったと思うが、得点場面の起点になり、チームプレーに徹していた」。
42分、追加点。入ったばかりの町野が相手DFと競り合って日本の左CKとなる。久保がショートコーナーを蹴り、伊東からのリターンをペナルティーエリア左で受けて、角度のない所から利き足の左でニアを突くシュート、右ポスト近くのサイドネットに決まる。2−0。
久保がゴールを決めた後、ユニフォームを脱いだため、イエローカード。
追加タイム7分。ビハインドのバーレーンが反撃に出る。51分、バーレーンのFK。キックをゴール前に入れられるが中村が頭でクリア。
2−0でタイムアップ。これで「8大会連続ワールドカップ出場決定」。試合後に「出場決定セレモニー」があり、森保監督と遠藤キャプテンの挨拶の後、最年長の長友が「みんな、ブラボー!」で締めた。
この試合1ゴール1アシストの久保がプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。試合後のインタビューでは「前田コーチがデザインしてくれたセットプレーから前半もチャンスがあったがクロスにしたので、後半はGKを見たらコースがあったのでシュートしたら決まってよかった」と言っていた。
※次戦は、3/25、埼スタでサウジアラビアと対戦。
☆ネットの解説記事を読んでようやくわかった。前半、守田は遠藤と縦関係で位置どったが、バーレーンのボランチにつかまっていた。遠藤は相手トップ下のマルフーンにマークされていた。後半交代で入った田中碧は遠藤と横並びで立ち、マルフーンに対して数的優位となりパスが回るように。さらに18分に入った鎌田がたびたび下りてきて3ボランチのようにふるまうと、相手ボランチが鎌田についてきてバイタルエリアが空くようになった、というわけだった。前半のバーレーンの日本対策解説もわかりやすかった。(「【バーレーン戦検証】森保ジャパンが流れを引き寄せた「2つのポイント」 選手交代で生まれた噛み合わせの妙を“分かりやすく”解説」清水英斗「CoCoKARA」2025.3/23配信 参照)
※※3/22、日本サッカー協会が上田(右足首捻挫)、守田(左足肉離れ)のチーム離脱を発表。追加招集はなし。その後、前々日練習で長友は別メニュー、三笘は体調不良とのこと。
サッカー短評 (2025.3/16)
ファジアーノ岡山vs.川崎フロンターレ 0対0 (2025.3/16 JFEス) 第6節
結局なんとか0−0で引き分けた。ACLのため第5節を先送り(4/9マリノス戦)して試合数が少ないため、4試合勝点7の9位になっている。対戦する岡山は5試合で同じく勝点7、得失点差で10位。ここで負けると順位が逆転。これから代表ウィークで中断するので、なんとか勝って帰りたい。岡山は前節、アウェイの浦和戦で負けたが、3/8から中七日、しかもホームでは昨年から8試合連続で無敗らしい。対するフロンターレは、ホームとはいえACLの試合から中三日、4−0で勝った勢いを生かすためか先発を一人入れ替えただけで戦ったが、やはりスタミナの問題があったのか。前半立ち上がりは少し攻め込めたが、次第にファジアーノ岡山ペースに。ワントップのルカオによくボールが収まり、9分と13分に打たれたシュートはGK山口が防いだ。江坂がうまくてボールを失わず、36分には危ないシュートを打たれたが、河原がきわどくクリア。前半シュート3本、枠内0。岡山には11本打たれた。後半は、17分に山田、家長、大関を入れてからやや持ち直したが、シュートが枠に飛ばず。後半は6本シュートしたが枠内は相手GKに止められた瀬川の1本のみ。気温10度、湿度90%。雨。観客13699人。主審は上田さん。VARは清水さん。DAZN解説は横内さん、実況は木村?アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原、トップ下に脇坂。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。ACLの試合とは、大島が抜け山本が入った。ベンチには、際、アイダル、橘田、大関など。大島はベンチ外。
岡山は、3-4-2-1。ルカオのワントップ。二列目に今季Kリーグ蔚山から移籍の江坂と木村。左右のWBに加藤と松本。ルーキーの藤井と藤田のダブルボランチ。DF工藤、田上、元清水の立田。GKブローダーセン。キャプテンは江坂。ベンチにはFW一美、MF神谷など。木山監督は4年目。
勝点1ずつを加えて、フロンターレ8位、岡山は9位に。前節、柏をアウェイで下して首位になった鹿島は15位浦和と1−1で引き分けたが1位キープ。前節、岡山から初勝利を挙げた浦和は17位に。2位湘南は16位神戸に1−2で負け、5位に。神戸は16位のまま。3位広島は、第4節首位だった4位柏と1−1で引分け、3位キープ。柏も4位のまま。昨日の試合で5位町田がまだ未勝利の19位新潟に1−0で勝ち、2位浮上。新潟は19位のまま。最下位名古屋も、やはり昨日、16位東京ヴェルディに0−1で敗れ、未勝利で20位のまま。ヴェルディは14位に。
サッカー短評 (2025.3/12)
川崎フロンターレvs.上海申花 4対0 (2025.3/12 U等々力) ラウンド16第2戦
下田アナが言うように、開幕7連戦の後、一週間空いたのが選手にはよかったようだ。リフレッシュした状態で試合に臨めて、天気はかなりの雨だったが、ホームスタジアムでサポーターも平日にも関わらずたくさん応援に駆け付けた。立ち上がりから攻め込み、ほぼボールを支配していたが、なかなか枠内にシュートが飛ばず。しかし前半24分、先制したのは、攻めあがった佐々木のシュート。本人もビックリしていた。後半19分、その佐々木のアシストでエリソンが追加点。さらに4分後、パスでくずして最後は伊藤が決めて3点目。これで大きく勝利に近づいた。終了間際の追加タイムにマルシーニョも得点して、二試合通算4−1でラウンド16を突破し、7年ぶりにベスト8。気温は14.2度、湿度84%。天候は雨。観客13277人。主審のオマル モハメド アルアリさん、VARのヤハヤ アリ アルムッラさんなどUAEのセット。DAZN解説は林陵平、実況は下田アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大島と河原のダブルボランチ、トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップはエリソン。ベンチにGKソンリョン、安藤、DF車屋、際、MF大関、FW神田、宮城など。
上海申花は、4-3-2-1。ワントッブに73番サウロ・ミネイロ。ツーシャドーに10番テイシェイラと7番シュー・ハオヤン。左右のMFには15番ウー・シーと43番ヤン・ハオユー。アンカーに23番リー・クア。DF27番チャン・シンイチ、32番アイディー・フランシス、4番ジャン・シェンロン、13番マナファ。GK30番バオ・ヤーション。キャプテンは15番ウー・シー。38歳らしい。途中から4-4-2になり、7番シューがFWになった。まだ18歳というがそうは見えない。最後にインタビューを受けていたDF32番フランシスはタンザニアと中国のハーフで、中国語で応答していた。
フロンターレは立ち上がりから、全体で攻勢をかけ、ボールを失っても即時奪回ができていた。解説の林陵平が「相手のFWのプレスが連携できていないので、丸山と高井の所は自由に持てる。三浦と佐々木のサイドを使ってシャドーの二人をはがせば、相手のアンカーの両側から攻められる」と言う。それでもスルーパスがひっかかったり、DFラインからエリソンへのフィードが相手DFに出たり、河原のシュートがポストに当たったり。下田アナが「何人かの選手たちから、第1戦ではクロスからの攻撃にこだわり過ぎた、という声があった。もっと中央から崩すとかいろいろな形で攻撃できればよかった」と言う。
相手はやはり10番テイシェイラがクセモノ。うまくファールを誘ったり、ボールを持つと触らせず、簡単に入れ替わったり、後半は自ら危険なシュートも放った。3-4人ですぐ囲むようにしていたが、いつもカットできるとは限らず。相手左右のSB、チャンとマナファの攻め上がりはアウェイのときほど多くなかった。それでも危ないミドルシュートをうたれ、GK山口のファインセーブもあった。雨でボールがぬれているのに、しっかり捕ってくれて2点は防いだと思う。
前半2分、エリソンがペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKが正面で捕る。初シュートなのでこれでもいい。
フロンターレはボールは支配できているが、なかなかシュートまでもちこめない。
12分、右サイド伊藤がペナルティーエリア右に入って折り返しのクロス、左サイドのマルシーニョがシュート、大きく枠の上。解説の林陵平が「決めておきたかった」。
18分、河原からの縦パスを受けた伊藤が脇坂に落とし、脇坂がミドルシュート、惜しくも枠の左。
21分、佐々木が右サイドを攻めあがって深い位置からクロス、ペナルティーエリア中央で誰かが飛び込んで合わせたが、相手GK。誰かと思ったら、なんと大島だった。
24分、先制。河原が右サイドへループパスで展開。受けた佐々木が内側へドリブル、てっきりクロスかパスかと思っていたら、ペナルティーエリア手前右寄りから利き足でない左でシュート、これが右下に決まって1−0。解説の林が「本人も決まってびっくりしていますね」。これで二試合合計1−1となり、振出しに。
26分、相手左SBチャンの攻め上がりから相手左CK。7番シューが蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれをシュートされるが、DF陣が防ぐ。さらに28分、相手左サイド深い位置で相手FK。これもシューが蹴り、ヘディングシュートされるが、枠の外。
30分、伊藤が右サイドからペナルティーエリアへパス、エリソンが受けて利き足でない右でシュート、相手GK。
31分、エリソンが倒され、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。三浦と脇坂が立ち、脇坂が直接ねらうが壁に当たる。
35分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、エリソンがヘディングで競り、こぼれを高井が押し込むが、オフェンスファール。
37分、中盤で相手FK。クイックスタートから相手MFヤンがシュート、脇坂が防ぐ。
40分、相手左SBチャンからのクロスはGK山口が捕る。
41分、フロンターレの左CK。こちらからは三浦が蹴るが、相手DF。
45分、脇坂からのパスを右サイドで受けた佐々木は伊藤につなぐ。伊藤は右ポケットからエリソンへ折り返すが、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれを河原がペナルティーエリア右からシュート、惜しくも右ポストに当たる。
追加タイム3分。1−0でハーフタイム。
後半は交代なしで開始。
4分、マルシーニョが相手DF二人の間をかわしてペナルティーエリア左に入るが、折り返しのパスはクリアされ、フロンターレの左CK。後半はこちら側も脇坂が蹴り、高井が頭に当てるが、相手GK。
8分、相手右サイドから攻め込まれ、相手FWミネイロにシュートを打たれるが、ヒットせず。こぼれをねらったテイシェイラのシュートは佐々木がクリア。さらにこぼれをひろわれ、相手MFテイシェイラが胸トラップからすばやくシュートするが、枠の右で助かる。
前半と違って、上海申花も前線からかなり圧力をかけてくる。解説の林陵平が「ハーフタイムにスルツキー監督がかなりネジを巻いたのではないか」と言う。
14分、伊藤からエリソンへのパスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、また高井がヘディングシュートするが枠の外。
18分、相手MFテイシェイラにドリブルでペナルティーエリアへ侵入され、折り返されるが、高井が戻ってなんとかクリア。
18分、上海申花が二人同時交代。7番右シャドーのシューに代えて34番FWリウ、43番右MFヤンに代えて17番MFガオを入れる。
19分、追加点。佐々木が右サイド中盤からクロス、走りこんだエリソンが利き足でない右でシュート、2−0。
23分、また追加点。大島からのパスを脇坂がスルーし、ペナルティーエリア左でマルシーニョが受ける。ゴールライン際からすばやく折り返すと、右サイドから走りこんだ伊藤がシュート、3−0。
VARのゴールチェックがやけに長く感じられたが、折り返しでオフサイドはないから、その前の大島のパスを受けたところのチェックか。試合後のインタビューで伊藤が「前回ゴール取り消しがあったので、認められるまですごく長かった」。
27分、フロンターレが一人目の交代。大島に代えて山本を入れる。解説の林が「今日の大島は120点です」。
29分、また佐々木が右サイドをドリブルで攻め上がり、ペナルティーエリア右ループクロス、脇坂がシュートするが惜しくも左ポスト。
31分、伊藤がピッチにすわって交代を要求。立って歩いて出たので重大なケガではなさそう。33分、フロンターレが二人同時交代。エリソンに代えて山田、伊藤に代えて家長を入れる。
34分、相手左SBチャンに左サイド深い位置に入られ、速く低いクロスを入れられる。相手FWミネイロがペナルティーエリア中央でシュート、GK山口がぎりぎりではじく。
35分、相手右サイドからクロス、また相手FWミネイロにシュートされるが、GK山口が捕る。
36分、上海申花が二人同時交代。13番右SBマナファに代えて2番DFワン・シーロン、23番アンカーのリーに代えて33番MFワン・ハイジャンを入れる。
39分、家長がペナルティーエリア右に入って相手DFをかわして、利き足でない右でシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。
40分、フロンターレが二人同時交代。河原に代えて橘田、脇坂に代えて瀬川を入れる。脇坂はキャプテンマークを丸山に巻く。
右CKを山本が蹴るが、相手DF。
41分、上海申花が五人目の交代。5番キャプテンのウーに代えて20番MFユーを入れる。ウーはキャプテンマークを交代するユーに渡した。
44分、中盤浅い位置の相手右サイドで相手FK。長いボールをゴール前に放り込まれるが、GK山口が捕る。
追加タイム4分。46分、また追加点。相手左スローインを橘田がカット、フロンターレのカウンター。瀬川がペナルティーエリア右に持ち込んで中へ横パス、マルシーニョが受けて相手DFをかわしてシュートを決める。4−0。
47分、上海申花のカウンター。ロングボールから攻め込み、最後は相手MFユーがペナルティーエリア中央からフリーでシュート、GK山口が捕る。やれやれ。
4−0でタイムアップ。
次からトーナメントで、サウジで集中開催。準々決勝は4/25。
※日本勢では、マリノスはホームで上海海港に4−1で勝ち、二試合合計5−1で突破したが、神戸はアウェイで光州に3−0で負けたため、二試合合計が2−3となり、ここで敗退。
サッカー短評 (2025.3/5)
上海申花vs.川崎フロンターレ 1対0 (2025.3/5 上海) ラウンド16第1戦
前半33分、脇坂のゴールがVARでオフサイドとなり、取り消された。0−0で後半へ。後半もクロスやCKなどゴール前にボールは送ったが、最後が合わず。31分、相手のカウンターで左からのテイシェイラのシュートを防いだこぼれを、右からつめたマナファにシュートされ、戻った高井に当たってオウンゴール。35分、エリソンと怪我明けの瀬川を投入、さらに40分には山本に代えてU20代表だった大関も入れたが打開できず。0−1でタイムアップ。気温6度、湿度63%。主審サルマン・ファラヒさんはカタールの人。VARハミス・アル=マッリさんもカタールの人。DAZN解説は林陵平、実況は下田アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップに山田。ベンチにGKソンリョン、車屋、田邊、橘田、家長、宮城、新人FW神田など。
上海申花は4-3-2-1。34番FWリウのワントップ。10番テイシェイラと7番シューのツーシャドー。左右のアウトサイドに15番ウーと23番リー。アンカーに6番アマドゥ。DF27番チャン、32番フランシス、4番ジャン4、13番マナファ。キャプテンは15番ウー・シー。スルツキー監督はロシアの人。左SBチャン・シンイチは香港と日本のミックスで東京都出身。ベンチに元横浜FCのFWサウロ・ミネイロなど。
今週末のJリーグの試合は4月に延期。次の試合は、ホームU等々力で1週間後の上海申花との第2戦となる。
サッカー短評 (2025.3/1)
川崎フロンターレvs.京都サンガ 0対1 (2025.3/1 U等々力) 第4節
また中二日で試合。7連戦の6戦目。橘田以外の先発をがらっと変えてハイプレスの京都に対したが、連携不足で受け身に回って、ついに後半4分、橘田のバックパスをさらわれ失点。後半から高井を入れ、さらに12分には家長、脇坂、マルシーニョを一気に投入、32分には山田を入れてエリソンとのツートップにしたが、最後まで京都のプレスをかいくぐれず、未勝利チームにアウェイでの初勝利をプレゼント。暫定3位に後退。気温18.6度、湿度27%。観客22404人。主審は山本雄大さん、VARは谷本さん。DAZN解説は佐藤寿人、実況は下田アナ。
先発は、GKソンリョン。DF田邊、車屋、アイダル、佐々木。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングに伊藤とヴェロン。ワントップにエリソン。ゲームキャプテンは佐々木。前節と10人変更。ベンチに宮城、山本、際など。※先発予想は、GK山口。DF田邊、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。
京都は4-1-2-3。3トップ中央にラファエル・エリアス。左右のシャドーに10年ぶりに古巣に復帰の奥川と190cm超の原大智。二列目に平戸とジョアン・ペドロ。アンカーに福岡。DF佐藤響、鈴木義宜、宮本優太、須貝。GK太田。キャプテンは鈴木。チョウ監督は4年目。ベンチにFW長澤、MF川崎、DFアピアタウィアなど。
次は中三日で、中国・上海でACLEラウンド16第1戦を戦う。
サッカー短評 (2025.2/26)
アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ 1対2 (2025.2/26 ベススタ) 第3節
初めて先に失点したが、逆転勝ち。前半のうちに追いつけたのがよかった。福岡も、前節苦戦した柏とおなじく3バックだが、今日のフロンターレは前線から厳しくプレスをかけた。福岡も柏ほど3バックに慣れていないようだった。それでもフロンターレが比較的優位に進めていた前半15分、相手FWベンカリファ にシュートを決められ失点。福岡に流れが傾いた。しかし42分、フロンターレのFKを三浦が蹴り、家長がかすかに触り、最後は相手DFにも当たってゴールイン。同点の後半、福岡は岩崎と紺野を入れて攻勢を強める。フロンターレも河原を入れ、さらに24分、三人同時交代。佐々木、伊藤、エリソンを入れる。すると40分、伊藤からのクロスをエリソンが決めて逆転に成功。気温11度、湿度44%。観客7106人。主審は木村さん、VARは吉田哲朗さん。DAZN解説は元名古屋DFの増川、実況は南哲平アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ山田。ベンチに佐々木がいるので、前節の怪我は大事に至らなかったようだ。その他ヴェロン、山内、車屋など。
福岡は3-4-2-1。ベンカリファのワントップ。左右のシャドーに名古と金森。左右のWBに志知と湯澤。秋野と見木のダブルボランチ。DF安藤、田代、上島。GK小畑。キャプテンは田代。金明賢監督は1年目。ベンチにザヘディ、ウェリントン、紺野、岩崎など。
コイントスで脇坂が勝ったらしく、エンドが入れ替わる。解説の増川が「長谷部監督は、相手チームが後半自分たちのサポーターに向かって攻める形だと力を出すので、アウェイの場合よくこういうふうに入れ替えます」。南アナが「監督は福岡というチームをよく知っていますからね」。
立ち上がりは、主導権を握れた。3分、山本がミドルシュート、枠の上。5分、三浦からの横パスに飛び込んだ家長がシュート、バーに当たる。
13分、福岡の攻撃をクリアしきれず、こぼれを見木にミドルシュートをうたれるが、GK山口が捕る。
15分、相手ボランチ秋野から長めのパスを通され、相手FWベンカリファに渡る。相手右サイドからペナルティーエリア中央へ入られ、DF陣の戻りが間に合わずシュートを決められる。0−1。ベンカリファは昨年福岡に移籍してきたが、怪我もあって2試合のみの出場で無得点だったため、これが移籍後初ゴールとのこと。
23分、左サイドを三浦とマルシーニョで攻め上がり、マルシーニョからのパスを脇坂がシュート、枠の大きく上にはずす。
24分、相手MF志知を高井が体で止めてイエローカード。高井がしばらく倒れており、メディカルが入る。心配したが、何とか高井は立ち上がる。
27分、福岡のFK。志知が直接ゴールをねらうが枠の外。
33分、橘田にイエローカード。
左右から家長や三浦がクロスを入れるが、相手DF。
39分、三浦のドリブルがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが相手DF。
42分、追いつく。右サイドでフロンターレのFK。山本と三浦が立ち、山本が蹴るかと思わせて通り過ぎ、三浦が左足でカーブのかかったクロスを入れると、ニアで家長の頭にかすり、さらに相手DFにも当たってゴール左下に決まる。1−1。
追加タイム3分。47分、三浦のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKがはじく。
1−1でハーフタイム。
後半開始から福岡が一人目の交代。ベンカリファに代えて岩崎を入れる。岩崎はそのままワントップに入る。
3分、際が右サイドからドリブル突破をねらうが相手DF。こぼれを家長がシュート、相手GKが防いで、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DFが防いで続けて右CK。こちらは三浦が蹴るが、相手DF。再度左CKになり、また山本が蹴るが、オフェンスファール。
10分、こぼれ球を福岡に拾われ、最後は相手FW岩崎にシュートされるが、高井が防ぐ。
13分、福岡が2人目の交代。右シャドーの金森に代えて紺野を入れる。フロンターレも一人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。実況席では「橘田はイエローカードをもらいましたからね」「川崎はACLEがあって9連戦の5戦目なので、その選手が悪かったということではなく入れ替えています」。
15分、相手右シャドー紺野にかわされ、ペナルティーエリア右に入られてシュートされるが、GK山口がはじく。さらにこぼれを相手MF見木にシュートされるが、枠のわずかに右で助かる。
16分、脇坂が右サイドからドリブル、クロスを入れるが、相手DF。さらに家長、際もクロスを入れるが防がれる。山田までボールが届かず。
18分、逆に福岡の紺野からのパスを受けた相手MF秋野がペナルティーエリア左からシュート、枠の上。後半になって福岡の方にどんどんシュートが生まれている。
20分、相手左サイドからのクロスを高井がクリアして福岡の左CK。名古がミスキックか予定通りか低いキックを蹴り、ゴール前でクリアしきれず、こぼれを相手DF田代がシュート、枠の上で助かる。
24分、フロンターレが三人同時交代。山田に代えてエリソン、際に代えて佐々木、家長に代えて伊藤を入れる。
26分、右サイドを攻めあがった佐々木のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを拾って、佐々木からのクロスをエリソンがヘディングシュート、強くヒットできず相手GKが捕る。エリソンは入ってからずっと猛牛のように相手DFやGKにプレスをかけまくっている。
29分、福岡が二人同時交代。左WB志知に代えて藤本、左シャドーの名古に代えてウェリントンを入れる。ウェリントンはワントップに入り、岩崎が左シャドーへ回る。
30分、中盤でフロンターレのFK。山本と三浦がボールサイドに立つ。直接ねらうには少し距離があるが、三浦ならねらえるかもしれない。山本が蹴り、相手DFがクリア。
33分、マルシーニョにイエローカード。相手右サイドからの突破を止めようとボールを蹴りにいっただけに見えたが、主審には靴の裏でいったと見られたらしい。これで与えた相手FKからゴール前で混戦。最後は相手DF安藤にシュートされるが、河原が防いで相手左CK。見木が蹴るが、GK山口がはじく。こぼれをつながれ、最後は相手MF藤本がヘディングシュート、GK山口が捕る。
36分、フロンターレが五人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
37分、相手DF安藤が伊藤か誰かのユニフォームをつかんで倒し、イエローカード。
40分、やっと追加点。左から右へサイドチェンジ、受けた伊藤が中盤右サイドからクロス、エリソンがヘディングシュートを合わせて2−1。南アナが「交代で入った伊藤とエリソンが得点」。
41分、福岡が五人目の交代。右WB湯澤に代えて長身FWザヘディを入れる。
45分、中盤左サイドから山本がクロス、エリソンがヘディングシュートするが、相手GK。
追加タイム5分。46分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手FWザヘディがクリア。
48分、相手FWウェリントンからのパスを受けた相手FWザヘディがシュート、河原が防ぐ。
49分過ぎ、アウェイだがフロンターレサポーターの歌う「アヴァンテ」が聞こえる。福岡が左サイドからスローインしようとしているときにタイムアップの笛。
2−1でフロンターレは2勝1分勝点7得失点差5で2位に浮上。福岡は3連敗で20位に転落。
浦和に2−1で勝った湘南はクラブ初の開幕3連勝で首位に浮上。14位だった浦和は15位。3位は、同率2位だった広島と1−1で引き分けた前節首位の清水。広島は同率4位に。4位もう1チームは、フロンターレと前節対戦した柏で、2−1でセレッソを下した。鬼木新監督の鹿島は2−1で新潟に勝ち、6位。新潟は16位。3連覇をねらう13位神戸は16位京都と1−1で引分け、3戦未勝利で3引分け、11位。京都は17位。
サッカー短評 (2025.2/22)
柏レイソルvs.川崎フロンターレ 1対1 (2025.2/22 三協柏) 第2節
新生・柏はハイプレスでパスをつなぐチームに変貌。ほぼ耐えるだけで0−0で後半へ。交代するかと思ったが、しないまま、フロンターレも前線からの守備を強めて先制したまではよかったが、7分後に追いつかれてからは、前半と同じような耐え忍ぶ展開になり、最後まで打開できず。1勝1分けで3位に後退。気温9度、湿度20%。風が強かった。観客13605人。主審は福島孝一郎さん。VARは野堀さん。DAZN解説は福田正博さん、実況は桑原アナ。
先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。脇坂のトップ下。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップに山田。ベンチにソンリョンが戻ってきた。他に車屋、アイダル、山内など。
柏は、3-4-2-1。細谷のワントップ。二列目に渡井と小泉。左右のWBにジエゴと小屋松。原川と熊坂のダブルボランチ。DF杉岡、古賀太陽、原田。GK小島。キャプテンは古賀。ロドリゲス監督は1年目。ただし、徳島や浦和で一緒にやっていた選手が6人もいるという。渡井は徳島から、小泉は浦和から加入。ベンチにはFW垣田、DF犬飼など。
5分、右サイドをえぐった伊藤からの折り返しを脇坂がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKが捕る。
12分、相手FW細谷にシュートされるが枠の外。14分には、相手MF渡井がシュート、際が防ぐ。17分の相手MFジエゴのシュートは枠の上。
29分、相手右サイドから小屋松がクロス、相手FW細谷のヘディングシュートをGK山口が防いで柏の右CK。原川が蹴り、小屋松がシュートするが。右ポストで助かる。
32分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、マルシーニョがヘディングシュート、ヒットせず相手DF。35分、中盤左寄りでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手GKが捕る。
42分、ペナルティーエリア手前で柏のFK。原川が直接ねらうが、壁に当たる。
43分、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手GKがはじく。
0−0でハーフタイム。システムのギャップがあり、プレスがかみ合わずに押し込まれる。後半はどう打開するのか。
後半は交代なしで開始。
3分、相手MF小屋松が右からペナルティーエリアに入ってシュート、枠の左。
5分、先制。マルシーニョが相手ボールをカットして左サイドから攻め込む。マルシーニョはペナルティーエリア内にアンダーラップした三浦にパスを通し、三浦がすかさずループハス、脇坂がとびこんで頭で押し込む。1−0。
7分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。続けて左CK。山本が蹴るが、これも相手DF。
8分、柏が二人同時交代。FW細谷に代えて垣田、左WBジエゴに代えてMF久保藤次郎を入れる。久保は右WBに入り、小屋松が左へ回ったらしい。
12分、失点。10分過ぎから柏の攻撃が続き、クリアも拾われて苦しい中、交代で入ったばかりの久保に相手右サイドからクロスを入れられ、右シャドーの小泉がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、1−1。クロスを入れた久保に誰もプレスにいっていないのがまずい。
13分、サイドチェンジのパスを受けたマルシーニョが中へドリブルしてシュートするが相手DF。15分には、山本からのパスを受けた山田がミドルシュート、相手DF。
17分、柏の左CK。ショートコーナーからゴール前に入れられるが、DF陣がクリア。直後にフロンターレが一人目の交代。河原に代えて橘田を入れる。
18分、相手ボランチの熊坂がミドルシュート、枠の上。
19分、橘田のスルーパスに走りこんだマルシーニョが折り返し、こぼれを伊藤がシュート、ゴールかと思われたが、VARの結果、マルシーニョがオフサイドで認められず。残念。
この後、柏の攻撃に耐える時間が続く。
27分、柏が三人目の交代。左シャドーの渡井に代えて島村を入れる。フロンターレも二人目の交代。伊藤に代えて家長を入れる。
28分、フロンターレのカウンター。マルシーニョのドリブルから家長が右からクロス、相手GKが捕る。31分にも、こぼれを拾って左サイドから三浦が攻めあがってクロス、山田に通るがシュートできず。34分にも三浦がクロスを入れるが、相手GKが捕る。
この後、柏の攻撃に耐える時間が続く。
37分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、山田に代えてエリソン、三浦に代えて田邊を入れる。前から追うパワーを補充して、後ろは田邊で守備固めか。
39分、田邊が左サイドを攻めあがって倒され、フロンターレのFK。山本が蹴るが相手DFにクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
41分、左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴り、家長がヘディングシュート、惜しくも枠の左。
追加タイム4分。なんとかしのいで1−1でタイムップ。
勝点1で合計4として3位に後退。2連勝した清水と湘南が1位、2位。
※翌日に広島がマリノスに1−0で勝って同率2位浮上、フロンターレは4位に。マリノスは1敗1分けで15位。
サッカー短評 (2025.2/18)
川崎フロンターレvs.CCマリナーズ 2対0 (2025.2/18 U等々力) ACLE第8節
CCマリナーズは東地区最下位。しかも南半球から遠征してくる。こちらは国内リーグ開幕節から中二日だがホームで戦える。しかし、マリナーズは守備を固め、ミスを拾ってカウンターを仕掛けてくる。フロンターレは攻めあぐねた。ようやく前半34分、山内がドリブルで相手をかわしてペナルティーエリアに入ったところで倒され、PKの判定。これをエリソンが強烈なキックで決めて先制。後半はマリナーズもかなり攻め込んできたが、フロンターレも21分にマルシーニョと脇坂を入れて推進力を増す。なかなか追加点を取れなかったが、追加タイム8分の最後にヴェロンのパスを受けたマルシーニョがループシュートを決めた。気温6.8度、湿度20%。観客11013人。主審はシバコーン・プードムさん。審判団はタイのセット。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。
先発のGKは9年ぶり公式戦出場の安藤。DF田邊、車屋、アイダル、際。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングに宮城と家長。ワントップにエリソン。ゲームキャプテンは車屋。さすがに中二日で、河原以外の全員を入替え。ベンチにGK山口、DF高井、三浦、野田、MF山本など。※先発予想は、GK山口瑠伊。DF三浦、車屋、アイダル、際。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングには山内と伊藤達哉、トップ下に脇坂。ワントップはエリソン。今季はまだ、大島と瀬川をベンチでも見ていない。
マリナーズは4-4-2。9番クオルと23番ディビジオのツートップ。左右のアウトサイドに7番テオハラスと21番ファイサル。16番スティールと36番イームスのダブルボランチ。DF12モラギス、33番ポール、24番ヘリントン、27番クゼフスキ。GKパフレシッチ。ゲームキャプテンは16番スティール。全体に若いメンバーで、最年長でも25歳、最年少は16歳のイームス。ACL前節でレギュラーのCBとCFなど3人怪我で欠いているらしい。マーク・ジャクソン監督はイングランドの人。2年目。昨季は1年目でチームをAリーグ優勝に導いた。
マリナーズはコンパクトにひいて守備を固め、こちらのミスを拾ってカウンターを仕掛けてくる。寒いせいもあるのか、積極的なハイプレスはかけてこない。フロンターレは外側でパスを回している時間が長く、相手があまり食いついてこないので消耗させることもできず、攻めあぐねた。
フロンターレは左サイドからは田邊がクロスを入れたり、右サイドから際が家長のパスに走りこんだりしたが、相手DFのクリアにあう。
9分、相手左SBモラギスが攻めあがって深い位置から低いクロス、相手FWクオルに通りそうになるが、車屋が寄せ、ボールはGK安藤が押さえる。11分にもボールロストからカウンターを受けるが、DF陣が早めに対応。
時折、相手の縦に速いカウンターがあるため、ダブルボランチの位置が低く、家長と際の崩しに河原がからまないので、相手にも対応されやすい。
14分、中盤で相手ボールのカットから、最後はエリソンがミドルシュート、相手DF。
21分、マリナーズのカウンター。中盤でボールカットされ、ミドルシュートを打たれるが、枠の外。
22分、河原からのパスを受けた宮城が左から中へドリブル、ペナルティーエリア手前中央からシュート、枠の上。
27分、右サイド際からのクロスを宮城がヘディングシュート、相手GK。こぼれを拾ってつなぎ、エリソンがオーバーヘッドを狙うが枠の外。
34分、山内がドリブルでペナルティーエリアへ入ると、相手左MFテオハラスが山内を倒して、笛が鳴る。VARがチェックしてPK確定。ボールは倒された山内ではなくエリソンがセットしている。エリソンは強烈なキックをゴール右に蹴りこみ、1−0。
41分、家長が右から入れたクロスのこぼれを山内がシュート、バー右角に当たる。惜しかった。さらにこぼれを際がシュート、枠の外。
43分、相手左サイドから攻め込まれて河原がクリアしてマリナーズの左CK。このCKはDF陣がクリア。こぼれを拾われ何度かクロスを入れられるが、最後はGK安藤が捕る。
45分、相手右サイドから攻め込まれ、アイダルがクリアしてマリナーズの右CK。このCKは家長がクリア。
追加タイム1分。1−0でハーフタイム。
後半は交代なしで開始。
右サイドの際と相手左WBのテオハラスはたびたびマッチアップしている。
4分、山内のドリブルからのクロスがクリアされてフロンターレ左CK。なんと宮城が蹴るが、相手DF。
7分、中盤でボールロストし、相手右MFファィサルが深い位置からクロス、ファーサイドで受けた相手左MFテオハラスがペナルティーエリアに入ってシュートするが、際が防ぐ。相手左MFテオハラスと相手左SBモラギスはよく連動して相手左サイドを
11分、相手FWクオルにイエローカード。
14分、ペナルティーエリア右角付近から河原がクロス、エリソンがヘディングシュートをねらうが枠の外。
18分、マリナーズが二人同時交代。9番FWクオルに代えて35番MFデリマ、23番FWディビジオに代えて37番FWブラントマンを入れる。
21分、フロンターレも二人同時交代。宮城に代えてマルシーニョ、山内に代えて脇坂を入れる。脇坂は車屋からキャプテンマークを受け取ったようだ。
22分、マルシーニョからのパスを受けたエリソンがペナルティーエリア手前左で倒され、フロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが枠の左。
25分、マルシーニョが相手ボールをカットしてクロス、エリソンがワンタッチでシュート、枠の右。実況席では「マルシーニョが入って、フロンターレの攻撃が活性化した」。
27分、相手左MFテオハラスが攻め込み、深い位置から折り返すが、ゴール前を通過して誰にも合わず。
28分、マリナーズが二人同時交代。7番テオハラスに代えて11番フェイジョン、16番ボランチのスティールに代えて8番マッカルモントを入れる。スティールのキャプテンマークは誰に渡ったのか。
30分、車屋の足がつってメディカルが入る。フロンターレが三人目の交代。車屋に代えて丸山を入れる。
30分、相手左サイドからの攻撃をアイダルが防ぐ。32分には、相手右サイドからの突破を田邊がライン際で粘ってゴールキックにする。下田アナが「田邊の勝ち」と叫ぶ。
35分、マルシーニョからの折り返しをエリソンがシュート、枠の左だが、オフサイド。3分にはエリソンからのスルーパスにマルシーニョが走りこみ、ペナルティーエリアで倒されるが、これもオフサイド。一応、VARの確認が入る。
40分、フロンターレが二人同時交代。エリソンに代えて山田、家長に代えてヴェロンを入れる。
43分、マリナーズのカウンター。相手右サイドから攻め込まれ、シュートが味方DFに当たるが、アイダルがクリア。
45分、マリナーズが五人目の交代。右MF21番ファイサルに代えてDF15番ルーを入れる。
追加タイム8分。46分、脇坂が右サイドへパス、受けたヴェロンからクロス、マルシーニョが走りこむが合わず。
48分、ヴェロンが右サイドを突破し、深い位置から折り返すが相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
52分、中盤相手右寄りでマリナーズのFK。相手GKが蹴り、ゴール前に攻め込まれるが、全員で防ぐ。
53分、追加点。フロンターレのカウンター。クリアボールを拾ったヴェロンが右サイド浅い位置から前方へパス。追いついたマルシーニョがペナルティーエリアで相手GKと1対1になるや、ループシュートを放って2−0。
2−0でタイムアップ。勝点18としてなんと暫定1位。同じ日にアウェイで上海申花と対戦した神戸は2−4で敗戦。翌日にやはりアウェイで上海海港と対戦したマリノスも0−2で負けた。
ラウンド16はホーム&アウェイ方式。まず3/5にアウェイで、3/12にはホームで上海申花と対戦。
試合後のインタビューでGK安藤は「2016年5月のナビスコカップ以来3191日ぶりの公式戦の感想は」と聞かれ「他の選手には単なる1試合かもしれないが自分には待ち望んでいた瞬間だった」「今日は枠内のシュートは1本も打たせていない」と言っていた。目が赤いのは、向かい風によるドライアイのせいらしい。
※後日、最終戦を山東泰山がチーム状態不良のため棄権、大会からも撤退するという事態を受けて、このチームとの対戦勝点を削除する決定となり、フロンターレは勝点15、順位は変わらず2位。マリノスも勝点1が削られて18となったが、1位。しかし神戸が勝点3を削られて3位から5位となり、Jリーグは2/25、今季の大会方式の見直しを求める意見書をAFCへ提出したという。今季の新しい方式はスイス方式というらしいが、欧州では棄権チームが出たときは、済んだ試合は活かし、残りは0−3で処理することになっているという。
サッカー短評 (2025.2/15)
川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 4対0 (2025.2/15 U等々力) 第1節
今季開幕戦。2/11にアウェイで浦項と対戦し帰国して中三日。前半は苦しい場面も多かったが、惜しいシュートもあり、スコアレスで後半へ。13分にFKから高井のヘディングシュートで先制すると、22分には、パスワークでつないで三浦のクロスを山田が押し込み追加点。34分には山田のシュートのバー跳ね返りを山内が流し込み、43分には山内のクロスを宮城がヒールで決めて、合計4得点。「全てアカデミー出身選手が決めた」という珍しい内容。気温14.1度、湿度24%。観客23005人。主審は吉田哲朗さん、VARは岡部さん。DAZN解説は永井雄一郎、実況は桑原アナ。
先発は、GK山口瑠伊。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにはマルシーニョとヴェロン。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチにGKソンリョン、車屋、際、アイダル、橘田、エリソンなど。昨季途中に町田から加入のGK山口はJ1デビュー。4日前のACLの試合とボランチ1枚と右ウイングだけ変更。もっとターンオーバーしてくるかと思った。※先発予想は、GKソンリョン。DF三浦、車屋、アイダル、際。ダブルボランチには河原と大島。左右のウイングにはマルシーニョと伊藤達哉、トップ下に脇坂。ワントップはエリソン。
名古屋は3-4-1-2。永井謙佑とサウジから復帰のマテウス・カストロのツートップ。トップ下に和泉。左右のWBに徳元と野上。大学在学中の加藤玄と稲垣のダブルボランチ。DF河面、三國、原輝樹。GK武田。ベンチに森島司、山中、札幌から移籍の浅野雄也など。長谷川監督は4年目。
3分、空中のボールを相手FWマテウスと二人で蹴りあったとき靴の裏を相手に向けたということなのか、マルシーニョにいきなりイエローカード。
5分、中盤相手左サイドで名古屋のFK。徳元が蹴り、こぼれを稲垣にシュートされるが枠の右。
8分には、相手右サイドから相手FWマテウスにミドルシュートをうたれるが、枠の上。桑原アナが「ここからでも打てるぞ、ということを示しましたね」。
12分、中盤右サイドの河原からのパスを受けたマルシーニョが左サイドから内へ切り込んでシュート、相手GK正面。
15分、相手左サイドから徳元にクロスを入れられるが、高井がクリア。こぼれを相手DF原がシュート、枠の右。
16分、相手と競り合ってから倒れた佐々木が立ち上がれず。フロンターレが一人目の交代。佐々木に代えて際を入れる。
19分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで名古屋のFK。マテウスが直接狙うが大きく枠の上。
21分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、誰にも合わずに通過。
23分、左から三浦がクロス、こぼれを右から際がクロス、さらにこぼれを河原がミドルシュート、惜しくも枠の左。
25分、左へ流れた相手FW永井からのクロスを相手MF稲垣がシュート、丸山が防ぐ、さらにこぼれを永井が拾ってドリブル、ペナルティーエリアすぐ外からシュート、右ポストに当たってピッチ外へ。試合後に「名古屋の一番惜しい場面」と桑原アナが言った場面。
今季は、「アクチュアル・プレーイングタイムを長くする」ためにファールがあって選手が倒れても少々のことでは笛は吹かないことになっている、と桑原アナ。山本が倒されても笛が鳴らず、フロンターレサポーターが不満げな声をあげた場面などがあった。
35分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを三浦がミドルシュート、枠の右。さらに山田もシュート、相手GK。
40分、名古谷の右CK。徳元が蹴るがマルシーニョがクリア。41分、名古屋の左CK。徳元が蹴るが、高井がクリア。
42分、名古屋の左CK。徳元が蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれを相手DF原がミドルシュート。
追加タイム2分。47分、際がドリブル、相手ボランチの稲垣に倒される。稲垣にイエローカード。メディカルが入り、際はピッチの外へ。
51分、ヴェロンのクロスがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手FW永井がクリア。
0−0でハーフタイム。
後半は交代なしで開始。
2分、マルシーニョが左サイドからクロス、走りこんだヴェロンがシュート、枠の右。さらに山田からのパスを再度ヴェロンがシュート、枠の上。
4分、脇坂がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。さらに三浦がドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、枠の上。
10分、左サイド三浦からの折り返しを脇坂がミドルシュート、枠の左。
12分、名古屋が二人同時交代。マテウスに代えて森島司、加藤玄に代えて椎橋を入れる。
13分、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井が打点の高いヘディングシュートを決める。やっとゴールネットを揺らせてみんな喜ぶがVARのチェックが長い。リプレー映像を見ると、脇坂は明らかにオフサイドだが、その後プレーに関与せず。脇坂の奥の高井とさらに奥の相手DFの「ボールに触れる体の一部」との位置関係が重なっていて見えず。主審もヘッドセットに手を当てて判定を待つように指示するが、オフサイドの確認はできずに得点が認められた。1−0。
22分、追加点。丸山からのロングフィードを受けたマルシーニョがワンタッチでループパス、走りこんだ三浦がペナルティーエリア左から低いクロス、山田が走りこんでシュートを押し込む。2−0。大黒コーチが喜んでいる場面が映る。解説の永井が「山田も大黒コーチにいろいろ教わっていると思う」。
25分、名古屋の左CK。徳元が蹴り、相手MF椎橋がヘディングシュート、枠の上。
28分、名古屋が二人同時交代。トップ下の和泉に代えて山岸、左WB徳元に代えて山中を入れる。和泉のキャプテンマークは誰が巻いたのか。
30分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKがクリア。31分にもフロンターレの左CKを山本が蹴るが、これも相手GK。
32分、フロンターレが二人同時交代。山本に代えて橘田、ヴェロンに代えて山内を入れる。
33分、左サイドから攻め込み、最後は山内がシュート、相手GK。34分、フロンターレの左CK。橘田が蹴るが、相手MF稲垣がクリア。
34分、追加点。左サイドから崩して橘田がペナルティーエリアに入ったところからクロス、中央で山田がシュートするが惜しくもバーに当たる。こぼれをペナルティーエリア右で拾った山内が相手DFと競りながら中央へ入ってシュート、3−0。これがなんと山内のプロ初ゴールという。
37分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、山田に代えてエリソンを入れる。
38分、相手FW永井にイエローカード。直後に名古屋が五人目の交代。右WBの野上に代えて浅野雄也を入れる。
42分、右サイドからパスをつないで山内が相手DFの裏へ突破してペナルティーエリアに入ってクロス、ニアへ走りこんだ宮城がワンタッチヒールで流しこむ。4−0。試合後のインタビューで、アカデミー同期だという山内が「天はいつもああいうゴールを決めていた」と言っていた。今までは宮城に会うパスを出せる人がいなかった、ということか。
追加タイム6分。48分、宮城からのパスを受けたエリソンがシュート、相手DF三國がクリア。これをさらにエリソンが拾って再度シュート、相手GK。
49分、右サイドから山内がドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、惜しくもバーに当たる。
50分、サポーターが「アヴァンテ」を歌い始める。4−0でタイムアップ。
ACLに続いてリーグ戦でも4−0で白星発進。なかなか幸先がいい。暫定で1位になった。次はまたACLEの試合で、2/18にホームでCCマリナーズ(豪)と対戦。
なお、前日のフライデーマッチで大阪ダービーがあり、アウェイのセレッソが5−2でガンバを下した。また、昨季優勝の神戸はホームで浦和と0−0のスコアレスドロー。マリノスもホームで新潟と1−1の引分。鬼木新監督の鹿島はアウェイで湘南に0−1と敗戦。昨季2位の広島と3位の町田の対戦は明日。
サッカー短評 (2025.2/11)
浦項vs.川崎フロンターレ 0対4 (2025.2/11 浦項) ACLE第7節
何と浦項は連日氷点下で、ピッチは水をまくので凍ってカチコチとのこと。パスがつながらないという心配もあったが、前半はハイプレスのかけあいだった。38分に、新加入の右ウイング伊藤のクロスを山田がヘディングシュートで先制。終了間際の43分、相手CBアスプロポタミティスが二枚目のイエローで退場。後半初めは浦項も10人とは思えない攻勢をかけてきたが、26分にフロンターレが追加点。攻撃参加した佐々木のクロスを山田が落とし、脇坂が押し込んだ。さらに29分、後半頭から出た河原が追加点。これで楽になった。ホームの浦項は選手交代してあきらめない姿勢を見せたが、得点できず。最後は43分に、やはり交代で入ったエリソンがダメ押し点を決めた。無失点で決勝トーナメント進出を決定。気温6度、湿度40%。観客不明。主審はマレーシアのナサルディンさん。VARはタキさん。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。
先発は、GK山口瑠伊。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングにはマルシーニョと伊藤達哉。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチにはGKソンリョン、安藤、DF車屋、田邊、際、アイダル。FW神田。神田は明日2/12、U20アジア杯のため中国へ出発。家長、瀬川などがベンチ外。※先発予想は、GKソンリョン。DF三浦(田邊)、車屋(丸山、アイダル)、高井(アイダル、土屋)、佐々木(際)。ダブルボランチには、山本と河原か(橘田、大島、大関)。左右のウイングにはマルシーニョ(山内、田邊)と伊藤達哉(家長、ヴェロン)、トップ下に脇坂(宮城)。ワントップは山田かエリソン。(参考・中地拓也「【長谷部茂利監督率いる25年の川崎。勇者が選びしシステムとメンバーとは】(1)(2)」サッカー批評Web 2025.2/10 20:02配信記事)キャプテンは引き続き脇坂、副キャプテンは山田、丸山、佐々木。
今季、FW遠野がマリノスへ完全移籍、代わりにマクデブルク(独)からFW伊藤達哉(27歳)を完全移籍で獲得。小林は左肩脱臼のため12/16に手術。DFはジェジエウが1/24の練習で左ハムストリング肉離れ。しかし昨季途中加入のアイダルを完全移籍で獲得。今季は、トップチームのコーチにアカデミーから長橋、佐原が加わり、さらに元日本代表FW大黒も加入。新たにコンディショニングコーチという役職に樋口創太郎氏を長谷部監督が抜擢。
浦項は4-4-2。37番ホンと9番ジョルジュ・テイシェイラのツートップ。左右のシャドーに77番ワンデルソンと97番ジュニーニョ・ロシャ。8番オベルダンと6番キム・ジョンウのダブルボランチ。DF26番イ・テソク、4番チョン・ミンガン、5番アスプロポタミティス、2番オ・ジュンウォン。キャプテンはワンデルソン。パク・テハ監督は昨年就任し、2年目でACL出場を果たした。9番ジョルジュ、7番ワンデルソンと97番ジュニーニョ、8番オベルダンは確かブラジル人。オベルダンが司令塔。アスプロポタミティスはギリシャ系オーストラリア人とのこと。
浦項のホームゲームでは、今まで日本のチームは勝ったことがない、らしい。しかし、シーズン初戦で、凍ったピッチはホームチームでもやりにくいはず。夜で気温6度は、連日の氷点下の予報よりも暖かい。
8分、浦項の左CK。キッカーはニアへ蹴るが、シュートできず。
15分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手DF。
浦項は前線のFWへパスを通そうとするが、フロンターレがFWから相手GKやDFにハイプレスをかけるので正確なフィードを送れない。フロンターレもまだ伊藤のドリブル突破やパスで崩すような攻撃はできていない。全体をコンパクトにしてプレスを素早くかける、という守り方は長谷部監督の福岡時代からのやり方らしい。
26分、相手DFアスプロポタミティスにイエローカード。
31分には、遅れて相手を止めに行った橘田にイエローカード。
36分、両チーム通じて最初のシュート。脇坂からのパスを受けたマルシーニョが左から中へドリブルで運び、ペナルティーエリア中央でシュート、枠の右。解説の水沼さんが「ここまでシュートがなかったというのは、フロンターレらしくない」。
38分、先制。山田からのパスを受けた右サイドの伊藤がフリーでペナルティーエリア右からクロス、山田もフリーでヘディングシュート、1−0。会場はアウェイなので静かなまま。
43分、右サイドライン際でボールキープした山田を相手DFアスプロポタミティスが倒してイエローカード。山田はおなかを押さえて倒れたまま。下田アナが「アスプロポタミティスは二枚目なので退場のはずです」と言う。主審の手元が画面に映っていないが、ファール場面のリプレイが出ると、相手DFが山田を倒した後、おなかに膝蹴りをしている。逆方向から主審がレッドカードを示す場面も出た。
追加タイム2分。浦項は、ボランチのオベルダンが当面、CBの位置に入っていた。1−0のままハーフタイム。
後半開始から浦項が二人同時交代。37番FWホンに代えて3番DFイ・ドンヒ、9番右FWジョルジュに代えて長身FW33番イ・ホジェを入れる。イ・ドンヒがCBに入り、オベルダンはボランチに戻る。フロンターレも一人目の交代。イエローをもらった橘田に代えて河原を入れる。
5分、山田がミドルシュート、枠の外。
後半たち上がりは、浦項も反撃してくるが、フロンターレのDFを崩せない。フロンターレも相手が一人少ないのに、攻撃を有利に進められないが、次第にボール支配率は上がっているようだ。
11分、浦項が三人目の交代。左SBの26番イに代えて20番FWアン・ジェジュンを入れる。
15分、16分と続けて浦項の右CK。いずれもワンデルソンが蹴り、1本目は脇坂、2本目は高井がクリア。さらに相手右CK。「ここで失点してはいけない」と水沼さん。なんとかしのいでカウンター攻撃。しかしシュートに至らず。
20分、相手ボランチのオベルダンにミドルシュートを打たれるが、わずかに枠の上で助かる。
26分、追加点。佐々木が右サイドで相手ボールをカット、そのままドリブルで攻めあがり、脇坂の指示でペナルティーエリア内の山田にパス、山田はワンタッチで落として脇坂がシュート、左サイドネットに決まる。2−0。スタンドはやはり静かだった。
27分、ポハンが四人目の交代。6番ボランチのキムに代えて16番MFハン・チャンヒを入れる。
29分、また追加点。マルシーニョがドリブルでペナルティーエリア左に入り、近くの山本にパス、山本はすかさずクロスを送ると、走りこんだ河原が空中で右足に当てて押し込んだ。3−0。いやーびっくり。
ここでフロンターレは二人交代しようとしていたが、主審に伝わっておらず、試合が再開。あわてて脇坂と伊藤は中へ戻る。
31分、浦項の左CK。やっとここで二人同時交代。脇坂に代えてヴェロン、伊藤に代えて山内を入れる。浦項のCKはクリアされる。
34分、浦項が五人目の交代。97番FWジュニーニョに代えて47番FWキム・ボムスを入れる。
36分、フロンターレも四人目の交代。山田に代えてエリソンを入れる。
42分、フロンターレも五人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
43分、なんとまた追加点。フロンターレの左CKを山本が蹴り、いったんは相手DFがクリア。こぼれを三浦が拾ってペナルティーエリア右へループパス、攻めあがっていた丸山が折り返すと、飛び込んだエリソンがヘディングシュートを決める。4−0。
追加タイム5分。46分、相手DFイ・ドンヒにイエローカード。
48分、相手右サイド中盤で浦項のFK。ワンデルソンが蹴るが、高井がクリアして相手左CK。浦項はショートコーナーを蹴るが、シュートに至らず。
4−0でタイムアップ。フロンターレは暫定2位に浮上。浦項は7位に下降。同じ日に試合のあった神戸も上海海港に4−0で勝ち、首位をキープ。上海海港は8位に後退。3位マリノスは明日、横国で10位上海申花と対戦。
※2/12〜3/1開催のU20アジアカップ(ジンセン・中国。U20ワールドカップアジア予選を兼ねる)に、フロンターレのFW神田、大関、土屋が呼ばれた。日本は、2/14にタイ、2/17にシリア、2/20に韓国とグループDで対戦する。
サッカー短評 (2025.2/9)
ヴィッセル神戸vs.サンフレッチェ広島 0対2 (2025.2/8 国立) スーパーカップ
本来、昨季のリーグ王者と天皇杯優勝チームの対戦だが、いずれも神戸がなったので、リーグ2位の広島と対戦。2026/27シーズンから、秋春制に移行するため、現行方式では最後のスーパーカップ。
なんと、前半立ち上がりから、広島がボールを支配し、12分に先制。右ウイング中野からのクロスを、シャドーのアルスランが絶妙な動きでフリーになって下がりながらのヘディングシュートを叩き込んだ。神戸は、若手中心の先発で臨んだが、後半19分に、FW大迫、FW武藤、DF酒井高徳を一気に投入。しかし、前線までボールが渡らない状況が続く。広島も24分に、札幌から新加入の菅とベルギーから戻ってきた川辺を入れると、直後の25分、広島の右CKを菅が蹴り、長身DF荒木のヘディングシュートが決まって追加点。広島は、31分に先制点のアルスランに代えて明治大卒ルーキーのFW中村を入れるなど余裕の試合運び。広島の完勝で、2016年以来の5回目のスーパーカップ優勝。気温11.7度、湿度25%。観客史上最多の53343人。主審は昨季の最優秀主審の御厨さん、VARは中村太さん。日テレ解説は、北沢さんと林陵平、ピッチ解説は槙野。ゲストに引退したばかりの柿谷。
神戸のシステムは4-4-2。先発は、GKは元フロンターレの新井章太。DF本山、岩波、山川、日高。ケガから500何日ぶりかで復帰した齊藤未月のアンカー、インサイドハーフに冨永と山内。左右のウイングに小池と飯野。ワントップに佐々木大樹。キャプテンは山川。ベンチにGK前川、DFトゥーレル、MF扇原、汰木など。吉田監督は4年目。
広島のシステムは、3-4-2-1。今季磐田から新加入のジャーメインがワントップ。左右のシャドーにトルガイ・アルスランと加藤陸次樹。左右のウイングバックに東俊希と中野就斗。ユース上がりの中島洋太朗と元ベルマーレの田中聡のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、塩谷。GK大迫啓介。キャプテンは佐々木翔。ベンチにFW満田、MF井上潮音など。スキッベ監督は4年目。
サッカー短評 (2025.1/13)
流通経済大柏vs.前橋育英 1対1延長0−0PK8−9 (2025.1/13 国立) 全国高校選手権決勝
互いに前半1点ずつ取り合い、最後はPK戦で決着した。どちらも優勝経験校で、準決勝では、前橋育英(群馬県)はやはり強豪校の東福岡に先制されながら、後半だけで3点をあげて逆転勝ち。一方の流経柏(千葉県)は、初出場の東海大相模(神奈川県)に苦しみ、PKの1点のみの辛勝。準々決勝で8点とった攻撃力は発揮できなかった。
7年前に同じ顔合わせで決勝を戦い、後半追加タイムの得点で前橋育英が優勝したので、流経柏は今度は自分たちがやり返す番だと思っている。しかし同点になってからは、拮抗した闘いになり、互いのハイプレスでがっぷり四つに組合い、最後まで双方得点をねらったが追加点は生まれず、延長戦に。延長でも得点は生まれず、PK戦へ。ここでも5人以内には決まらなかったが、相手のキックを二人止めた前橋のGK藤原がMVPかもしれない。気温12.2度、湿度37%。観客史上最多の5万8347人。主審は高橋航也さん。日テレ解説は城彰二。
流通経済大柏の先発は、GK1番加藤。DF4番奈須、5番佐藤夢真エマ、21番宮里。MF6番稲田、8番亀田、10番柚木、14番飯浜。FW9番山野、11番堀川、19番粕谷。キャプテンは佐藤。
前橋育英の先発は、FW8番オノノジュ慶吏ケリー、15番佐藤耕太。MF10番平林、11番黒沢、13番柴野、14番石井陽ハル。DF2番鈴木陽、3番瀧口、20番久保、22番竹ノ谷。GK藤原。キャプテンは石井。
12分に先制したのは流経柏。ボランチの飯浜がプレスからボールカット、左MF亀田へパス。亀田はドリブルで相手DFを二人かわしてシュート、これが見事に決まって1−0。亀田はJ2に昇格した富山に入団が内定しているという。
31分、同点。相手陣に攻め込んだ前橋FWオノノジュが左サイドからファーへサイドチェンジ。受けたMF黒沢は右コーナー近くのゴールライン際でゴールに背を向けた状態で相手DFと向き合っていたが、足裏でボールを背後へ動かし、くるりと振り向くとクロスを中へ送った。そこへ逆サイドの柴野が飛び込み、ヘディングシュートを決めた。1−1。
PK戦は、流経柏の先攻で始まり、サドンデスに入った6人目まで両チームとも成功。8人目の流経柏のDF幸田が前橋GK藤原に止められたが、前橋の8人目MF白井も大きく上へはずした。9人目は双方とも成功。流経10人目DF安藤のキックを前橋のGK藤原が再びストップ。前橋10人目のMF柴野が決めて、決着した。GK藤原は2回戦でPK戦を経験済みで、自信があったという。
サッカー短評 (2025.1/12)
藤枝順心vs.神村学園 5対0 (2025.1/12 ノエスタ) 全日本高等学校女子サッカー選手権大会決勝
いや〜「絶対王者」藤枝順心は強かった。3連覇をねらう藤枝(静岡県第二代表)と、3年ぶり2回目の優勝をめざす神村(鹿児島県代表)の対戦。今大会から9地域代表ではなく、47都道府県代表(過去の実績や在学中の生徒に配慮し静岡、宮城、東京、大阪、兵庫は2校ずつ。再来年からは県代表+開催地の48チームになる予定)52チームが参加。女子の受け皿を増やすねらいらしい。
ここまで5試合で無失点の藤枝と4試合1失点の神村。互角の戦いになるかと思われたが、神村の12得点に対し、34得点の藤枝。その得点力のある藤枝が開始4分で先制。12分にCKから追加点。前半終わり近い40分にも追加点。さらに後半は、立ち上がり神村が押し込んでくるのをしのぎ、19分にまたCKから追加点。これで完全に勝負は決まり、神村が1点でも返せるか、という段階に。そして41分に、DFからコンバートされて半年の弦間が決めて5点目。5点の得点者は全て別の選手。弦間は自身8点目で得点王。藤枝順心は、大会初の3連覇の偉業を無失点という華を添えて達成。これは強い。スタンドには、日本サッカー協会女子委員長の佐々木氏となでしこジャパンのニールセン新監督の姿があった。気温9.6度、湿度45%。観客3728人。主審は佐々木陽美さん。TBS解説は城彰二、実況は佐藤文康アナ。
藤枝順心の先発は、GK12番伊藤。DF3番柘植沙羽サワ、5番永田、8番松本、15番尾辻。MF7番葛西、10番植本、14番鈴木由真ユマ、FW6番弦間結月、11番藤原凛音リオン、鈴木巴那ハナ。10番植本と控えのMF4番佐藤ふうはダブルキャプテン。卒業後、植本と藤原はWEリーグへ。
神村学園の先発は、ワントップFW9番安田。MF21番山野蒼空ソラ、15番漆島、11番原田真心マコ、10番上田彩葉、7番新原、DF8番上田麻莉、5番児玉、3番森田こころ、2番成田、1年生GK濱田。キャプテンは森田。
1点目は、4分。相手ボールを藤枝MF葛西がカット。スルーパスは相手DFにあたるが、こぼれをFW藤原が受けてシュート、ファーに決まって1−0。強い方が先制。
2点目は12分。藤枝の左CK。藤原が蹴り、相手DFが触ったこぼれをFW弦間がシュート、これは決まらないが、こぼれをDF柘植がシュート。2−0。
神村も前半ロングスローなどから5本シュートをうったが、藤枝の守備網を破れず。
3点目は40分。藤枝DF柘植からのパスを受けた右SB松本がMF鈴木由真につなぎ、右サイドでFW鈴木巴那から再びもらった松本はMF鈴木由真へ。鈴木由はドリブルで相手DFをかわしてシュート、3−0。これでほぼ試合は決まった。
後半開始から神村はキャプテンのDF森田に代えてFW原口を入れる。13分には、10番上田が相手GKと1対1のチャンスも作るが、戻った藤枝のDF二人がシュートブロック。17分にも神村はMF漆島に代えてDF中野、29分にはMF新原に代えてMF舟之川、35分にMF山野に代えてFW久保を入れる。
一方、藤枝は15分にFW鈴木巴を下げてDF岡村を入れて守備固め。それでも攻撃的な姿勢は崩さない。
4点目は19分。藤枝の右CK。植本が蹴り、FW弦間がヘディングシュート、惜しくもバーに当たるが、こぼれを素早くDF尾辻がシュート、4−0。
5点目は41分。藤枝MF松本の頭でのパスを受けたDF岡村が右サイドをドリブル、松本とのパス交換を経てFW弦間へクロス、弦間がヘディングシュートを決めて5−0。
藤枝順心は3連覇で8度目の優勝。6試合39得点無失点という記録つき。