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2025サッカー短評バックナンバー


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8/31 川崎フロンターレvs.町田ゼルビア (第28節)
8/23 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第27節)
8/16 アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ (第26節)
8/25 川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 (第25節)
8/20 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第24節)
7/16 川崎フロンターレvs.SC相模原 (天皇杯三回戦)
7/15 日本vs.韓国 (E-1選手権第3節)
7/12 日本vs.中国 (E-1選手権第2節)
7/8 日本vs.香港 (E-1選手権第1節)
7/5 >川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第23節)
6/27 東京ヴェルディvs.川崎フロンターレ (第22節)
6/25 川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 (第15節)
6/21 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第21節)
6/14 横浜FCvs.川崎フロンターレ (第20節)
6/11 川崎フロンターレvs.福島ユナイテッド (天皇杯二回戦)
6/10 日本vs.インドネシア (アジア最終予選グループC第10節)
6/5 オーストラリアvs.日本 (アジア最終予選グループC第9節)
5/31 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第19節)
5/29 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第18節)
5/21 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第13節)
5/18 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第17節)
5/14 川崎フロンターレvs.横浜FC (第14節)
5/11 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第16節)
5/4 川崎フロンターレvs.アル・アハリ・サウジ (ACLE決勝)
4/30 川崎フロンターレvs.アル・ナスル (ACLE準決勝)
4/27 川崎フロンターレvs.アル・サッド (ACLE準々決勝)
4/20 川崎フロンターレvs.東京ヴェルディ (第11節)
4/16 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第12節)
4/12 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第10節)
4/9 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第5節)
4/6 町田ゼルビアvs.川崎フロンターレ (第9節)
4/2 >川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第8節)
3/29 FC東京vs.川崎フロンターレ (第7節)
3/25 日本vs.サウジアラビア (アジア最終予選グループC第8節)
3/20 日本vs.バーレーン (アジア最終予選グループC第7節)
3/16 ファジアーノ岡山vs.川崎フロンターレ (第6節)
3/12 川崎フロンターレvs.上海申花 (ACL東地区ラウンド16第2戦)
3/5 上海申花vs.川崎フロンターレ (ACL東地区ラウンド16第1戦)
3/1 川崎フロンターレvs.京都サンガ (第4節)
2/26 アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ (第3節)
2/22 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第2節)
2/18 川崎フロンターレvs.CCマリナーズ (ACLE東地区グループ 第8節)
2/15 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第1節)
2/11 浦項vs.川崎フロンターレ (ACLE東地区グループ 第7節) 2/8 ヴィッセル神戸vs.サンフレッチェ広島 (スーパーカップ)
1/13 流通経済大柏vs.前橋育英 (高校選手権決勝)
1/12 藤枝順心vs.神村学園 (全日本高校女子サッカー選手権大会)
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サッカー短評 (2025.8/31)

川崎フロンターレvs.町田ゼルビア 5対3 (2025.8/31 U等々力) 第28節

 死闘だった。前半町田にペースを握られる時間が多かったが、20分、河原のループパスが伊藤に通り、伊藤がドリブル、並行してエリソンが走るが、ペナルティーエリアの少し手前で意表をつくシュート、ニアに決まって先制。これで幸先がいいと思ったが、すぐ追いつかれた。28分、相手GKが相馬へロングフィード、相手左サイド深い位置でクロスを上げられ、最後はナ・サンホにヘディングシュートを決められた。しかも、前半のうちに逆転までされた。36分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで町田のFK。下田が左足で壁を越えてゴール右上に直接決めた。この時点で今日は難しいかもと感じた。ところが前半終わりにエリソンの同点弾。山本からのロングループをダイレクトでヘディングシュート。2−2で折り返せたのが後半につながった。
 後半、傷んだ伊藤に代わった宮城がエリソンのドリブル突破からの横パスに追いついてシュート、相手GKに触られるが決まり、勝ち越し点。3−2とリードしたがまだ後半20分。26分、とうとう相馬にシュートを決められ、再び同点に(藤尾の得点に修正)。そして33分、エリソンの2点目。4−3。フロンターレの守備ラインが低くなり、51分、町田の反撃で連続シュートを打たれ、GK山口、クロスバー、最後は佐々木のスライディング、と全員が体をはって失点しなかった。そして110分にマルシーニョが貴重な追加点。何度かクロスやシュートが相手ゴール前ではねかえされたが、最後にまたマルシーニョの前にボールが来て、これを決めて5−3で逃げ切った。気温30.7度、湿度74%。観客22270人。主審は福島さん。副審の一人は女性で国際副審の坊薗さん。VARは鶴岡さん。前後半とも飲水タイムあり。DAZN解説は福田さん、実況は下田アナ。
 先発はGK山口。DF三浦、佐々木、ウレモビッチ、際。山本と河原のダブルボランチ。脇坂のトップ下。左右のウイングは橘田と伊藤。ワントップにエリソン。ベンチにジェジエウ、神橋、野田、土屋、名願、マルシーニョ、宮城、神田。前節名古屋戦で先発した大関はベンチ外。
 町田は3-4-2-1。ワントップに藤尾。シャドーに相馬とナ・サンホ。左右のWBに林と望月ヘンリー。元フロンターレの下田と前のダブルボランチ。DF中山、昌子、ドレシェビッチ。GK守田。キャプテンは昌子。ベンチにオ・セフン、デューク、西村、ラヴィ、仙頭など。町田は水曜日に天皇杯を戦っており、中三日。
 7分、相手左サイドを相馬に突破され、クロスを入れられるが、GK山口が捕る。11分にも相手右サイドからナ・サンホにクロスを入れられるが、河原がクリア。14分、相手FW藤尾がミドルシュート、枠の左。
 15分、ロングボールを脇坂がつなぎ、エリソンがシュート、枠の右。
 16分、また相手左サイドから相馬にミドルシュートをうたれるが枠の外。17分、相馬のクロスはGK山口が捕る。
 20分、先制。相手ボールをカットした佐々木からのパスを受けた河原が伊藤へループパス。伊藤はドリブルで前進、エリソンが並走していたが、ペナルティーエリア直前で鋭いシュート、右下に決まる。1−0。解説の福田さんは「DFの中山は伊藤のスピードを警戒して寄せきれなかったためシュートのスペースが生まれた」と言う。
 23分、飲水タイム。
 26分、相馬のドリブルを際がクリアして町田の左CK。相馬が蹴るが、エリソンがクリア。
 28分、失点。伊藤がゴール前へのロングフィードに走りこみ、副審のオフサイドの旗が上がってフロンターレの足が止まったところへ相手GKが相馬へロングフィード、足を止めなかった相馬の縦突破にウレモビッチが引き出され、相手左サイド深い位置でクロスを上げられ、最後はナ・サンホにヘディングシュートを決められた。1−1。
 31分、伊藤がドリブル突破からミドルシュート、相手DF。
 34分、相手MFナ・サンホがドリブルからシュート、河原が防ぐ。
 35分、相手WB望月のドリブルをウレモビッチが止めて、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで町田のFK。相馬と下田が立ち、下田が左足で壁を越えてゴール右上に直接決めた。1−2。
 39分、ウレモビッチが珍しく持って上がり、ペナルティーエリア手前からシュートするが、枠の左。自分のファールが失点につながったので、自ら得点して取り返そうとしたのか。
 42分、またも相手左サイドから相馬らクロスを入れられ、相手FW藤尾がシュート、枠の右。さらに相手MF下田からのパスを受けた相馬がペナルティーエリア左からシュート、GK山口。br>  44分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれを佐々木がつないで最後は橘田がシュート、枠の上。
 追加タイム5分。49分、相手ボールをカットして山本が前線へループパス、走りこんだエリソンがダイレクトでヘディングシュートを決める。2−2。

 後半開始から、フロンターレが一人目の交代。橘田に代えてマルシーニョを入れる。積極的にマルシーニョの前のスペースにロングフィードを送りこみ、対面の長身WB望月を無力化。
 5分、町田のカウンター。相馬のクロスはGK山口が防ぐ。6分、相手右MFナ・サンホのクロスはGK山口が捕る。7分の相馬のミドルシュートも山口がはじく。8分、町田の左CK。相馬が蹴るが、マルシーニョがクリア。9分、相手左WB林の右ロングスローもDF陣がクリア。
 12分、フロンターレの左CK。脇坂が早いキックをファーへ蹴り、伊藤がダイレクトで合わせるが、ヒットせず、枠の右。今までこういう脇坂のCKはなかったので、大黒コーチのアイディアか。
 15分、伊藤がクリアボールを受けてライン際を走り抜けた後、すわりこむ。フロンターレが二人目の交代。伊藤に代えて宮城を入れる。調子がよかっただけに心配だ。しかし、その宮城が逆転弾を決める。
 15分、町田が二人同時交代。下田に代えてネタ・ラヴィ、ナ・サンホに代えて西村を入れる。
 18分、フロンターレの左CK。また脇坂が早いキックを蹴り、エリソンが頭に当てるが、ヒットせず。
 19分、相手MF相馬がミドルシュート、枠の上。
 20分、逆転。三浦からのフィードのこぼれをエリソンが拾ってドリブル突破。ペナルティーエリアに入ったあたりで右へ横パス、走りこんでいた宮城がフリーでシュートを決め、3−2。
 22分、町田の反撃。速攻で相手右サイドを破られ、相手右WB望月にシュートされるが、枠の外。
 24分、飲水タイム。
 26分、再度追いつかれる。相手左サイド相馬がシュート、ペナルティーエリア中央で藤尾が触ったらしく右下に決まり、3−3。前節の再現のよう。
 27分、相手ボランチ前にミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 30分、フロンターレが三人目の交代。ウレモビッチに代えてジェジエウを入れる。
 32分、町田が三人目の交代。藤尾に代えてオ・セフンを入れる。
 33分、再逆転。エリソンがドリブルで前進して山本へパス、こぼれをペナルティーエリア内で脇坂が拾って折り返し、エリソンが押し込んだ。4−3。
 この後、エリソンもすわりこんで担架が入る。35分、フロンターレが四人目の交代。エリソンに代えて神田が入る。神田は試合に入り切れていなかったかもしれないが、ジェジエウの跳ね返しは効いていた。
 40分、町田が二人同時交代。ボランチ前に代えて白崎、左WB林に代えてデュークを入れる。
 41分、宮城のシュートがクリアされてフロンターレの右CK。宮城が蹴るが、相手FWデュークがクリア。
 そしてなんと追加タイムが10分。飲水タイムと担架やメディカルの時間を入れても長すぎる。
 50分、町田の右CK。相馬が蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれを拾われ、町田の連続攻撃。相馬がCKの流れで右サイドからクロス、ジェジエウがクリア。これを相手FWオ・セフンにシュートされるが、GK山口が防ぐ。こぼれを相手MF白崎にミドルシュートをうたれるがバーに当たる。さらにつながれ、相手FWデュークのシュートには佐々木がスライディングして体にあててCKに逃れる。ここで失点しなかったのは大きい。
 52分、町田の右CK。相馬が蹴るが、宮城がクリア。53分、相手MF相馬の右ロングスローもDF陣がクリア。
 55分、追加点。左サイドスペースへのロングパスにマルシーニョが追いついてドリブル、相手DF二人の間をかわすときにいったん失うが、こぼれを拾ってペナルティーエリア左からシュート、ちょうどペナルティーエリア右に入ってきた脇坂へのパスとなり、脇坂の折り返しをマルシーニョが押し込み、5−3。マルシーニョは喜んでユニフォームを脱ぎ、イエローカード。
 57分、相手MF白崎がミドルシュート、河原が防ぐ。さらに相手WB西村のクロスを三浦がクリアして町田の右CK。相馬が蹴るが、河原がクリア。こぼれをつながれ、相手WB西村がミドルシュート、枠の左。
 もう14分もたっているのに、まだ笛が鳴らない。GK山口がゴールキックを蹴ると、やっと笛。5−3でタイムアップ。
 脇坂も際も両足がつったりして交代するのかと思ったが、ベンチに残っているのは経験のない若手ばかり(もう三回代えていたし)。宮城を右SBにして際をワントップ、神田を右ウイングに回してしのぎきった。
 追加タイム残り30秒を切って、サポーターの「アヴァンテ」の歌声が聞こえているのに追加時間内に選手同士がぶつかって倒れた時間をさらに追加したらしく、105分たってやっと笛。今日の主審は、この酷暑の中、しゃくし定規にやりすぎでは。もっと選手の健康に配慮すべきだ。
 5−3で勝ち、勝点45としたが8位のまま。3位だった町田は勝点50のままで5位に下降。町田は10試合ぶりの敗戦とか。また、5失点は、昨年昇格してから初らしい。長谷部監督は、勝ったのは良かったが、3失点が余計だったというようなコメント。前節も3失点について「安い失点」とコメントしていた。
 首位の京都は前日土曜の試合で9位岡山に5−0と大勝、勝点54で首位キープ。岡山は11位に。また土曜に、5位だった神戸が17位マリノスを1−0と下して勝点53で暫定2位に。マリノスは17位のまま。ただ、4位だった柏も2−1で11位福岡に勝利し、勝点53、得失点差で上回って2位浮上、神戸は3位。福岡は12位に。2位だった鹿島は13位清水と1−1の痛い引分け、勝点52で4位に後退。清水は13位のまま。6位だった広島も10位セレッソと1−1の引分で勝点50、町田と得失点差も同じだが総得点で下回り6位のまま。セレッソも10位のまま。18位湘南は途中までリードしていたが、12位ガンバに逆転され、4−5の敗戦、12試合勝ちなしで18位のまま。ガンバは9位に。最下位新潟は0−1で7位浦和に負け、どちらも順位は変わらず。

サッカー短評 (2025.8/23)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 3対4 (2025.8/23 豊田ス) 第27節

 なんとか伊藤のゴールで勝ち越した。前半12分にケガで交代した丸山が心配だが、代わりに出たデビュー戦の神橋がユンカーに蹴られながらも代役を果した。前半7分につないで攻め込み、伊藤が先制。18分には、相手ボールをカットした山本からのスルーパスを受けたエリソンが利き足でない右でニアを打ち抜き、追加点。幸先はよかったが、飲水タイム後、エリソンの所をマークされ、32分、48分と失点し、同点でハーフタイム。
 後半6分、競り合いで、ユンカーのスパイクの裏が神橋の顔に当たり、一発レッド。名古屋は10人に。しかしボールは支配すれど得点できず。32分、名古屋は4人目の交代で俊足の永井を入れ、フロンターレは大関に代えて神田を入れる。伊藤と橘田も左右を入替え。すると35分に神橋からのフィードを受けたエリソンが2点目。ところがそのゴールキックを永井に通され、DFラインを突破され、最後は横パスをフリーの和泉に通され再び同点に。がっかり。神橋の出血治療などで追加タイムが9分あり、50分、伊藤が個人技でペナルティーエリアで相手DFを二人かわして流し込んだ。気温29.2度、湿度66%。観客40055人。主審はJ1初の椎野さん、VARは荒木さん。DAZN解説は佐藤寿人、実況は野田(?けんたろう?)アナ。
 先発はGK山口。DF三浦、丸山、佐々木、際。山本と河原のダブルボランチ。大関がトップ下。左右のウイングには橘田と伊藤。ワントップにエリソン。ゲームキャプテンは丸山。ベンチにFW神田、持山、土屋、家長、名願、野田、神橋など。野田は中央大学在学中。マルシーニョはイエロー累積で出場停止。脇坂はケガなのか。せっかく補強した外国籍選手はどうしたのか。
 名古屋は3-4-1-2。木村勇太とユンカーのツートップ。トップ下に和泉。左右のWBに中山克広と森壮一朗。森島司と稲垣のダブルボランチ。DFはケガ明けの藤井、三國、原輝綺。GKピサノ。キャプテンは和泉か。ベンチに永井、浅野雄也、椎橋、徳元など。
 7分、先制。大関からのパスを受けたエリソンがペナルティーエリア内でヒールで流し、受けた伊藤がドリブル、ファーに河原や際も入ってきたが、自らシュートを右下に決める。1−0。
 9分、相手FWユンカーがペナルティーエリアの外でパスを受けてドリブル、シュートするが枠の上。ここでも丸山が競っていたが、足はこの後で傷めたらしい。
 12分、丸山がすわりこんでいて、担架が入る。フロンターレが一人目の交代。アップもしないで大卒ルーキー神橋が入る。実況アナが「これがデビューです」と言う。「フロンターレのアカデミーから早稲田大学へ進学し今年戻ってきた」とのこと。193cmの長身。
 16分、伊藤のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。
 18分、追加点。際からのパスを受けた山本がロングスルーパス。相手DF二人の間から走りこんだエリソンが受け、ペナルティーエリア右から相手DFの足の間、相手GKニアの狭い「ここしかない所」を打ち抜いた。2−0。解説の佐藤寿人が「利き足でない右足だったので相手DFも防ぎきれなかった」と感心。
 22分、相手FWユンカーがシュート、GK山口が防ぐ。
 27分、飲水タイム。
 32分、失点。相手FW木村が左へ流れてボールキープ、フロンターレDF3人が寄せて下げたパスを受けた相手ボランチ稲垣が、ペナルティーエリア左外からファーへクロス、走りこんだ相手右WB森が三浦に競り勝ってヘディングシュートを決める。2−1。森はこれがJ初得点とのこと。
 この後、名古屋が生き生きとプレーを始めて、フロンターレはボールキープできなくなる。エリソンに放り込んでも競り負けたり、落としたところに誰もいなかったり。大関はどこにいたのか。
 追加タイム6分。丸山の治療や飲水タイムのため、長め。
 48分、また失点。左からのサイドチャンジのパスを相手右WB森がワンタッチでクロス、走りこんだ相手DF原がペナルティーエリア中央でシュート、2−2。
 49分、エリソンがペナルティーエリアでのボールキープの際、相手DFとの競り合いで倒れるが、シュミレーションとされてイエローカード。ここまで、何度も相手DFに倒されても相手のファールをとってもらえなかったが。
 51分、橘田のボールカットから最後は伊藤がシュートするが枠の上。2−2でハーフタイム。

 後半開始から名古屋が一人目の交代。ケガ明けの藤井に代えて野上を入れる。
 6分、ハイボールの競り合いで、頭でクリアにいった神橋の顔に、足を高く上げて蹴ろうとしたユンカーの靴の裏が入り、神橋が倒れる。主審がユンカーにレッドカード。一応VARも入るが、退場。スローリプレーを見ると、頭の横に明らかにスパイクの裏が当たっている。脳震とうも心配されたが、頭を包帯でぐるぐる巻いて戻ってきた。やれやれ。ベンチを見ても、DFの台所は苦しい。
 名古屋は、5-3-1にしたらしい。フロンターレはボールを持てるようになったが、5バックの隙間を見つけるのは難しい。
 19分、山本がペナルティーエリア左からシュート、枠の左。
 20分、名古屋が二人同時交代。左WBだった中山に代えて徳元、ボランチ森島に代えて椎橋を入れる。
 24分、飲水タイム。
 28分、伊藤がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。31分、32分にも、際がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上と右。しばらく前から、伊藤が左サイドにいるので、橘田は右へ回っているのだろう。
 32分、フロンターレが二人目の交代。大関に代えてFW神田を入れる。神田はトップ下ではなく、おそらく4-4-2になったらしい。名古屋も四人目の交代。FW木村に代えて永井を入れる。
 33分、さっそく相手FW永井にシュートされるが、GK山口が防ぐ。こぼれを相手MF徳元がおしこむが、オフサイドの判定。やれやれ。
 35分、勝ち越し。三浦からのパスを受けた神橋が前戦へフィード、受けたエリソンがドリブルから、相手GKの足の間をぬくシュートを決める。3−2。
 喜んだのもつかの間、36分、またも失点。相手GKがロングキックを蹴り、走りこんだ永井はオフサイドもなく追いついて、懸命に戻る佐々木をしり目に右へ横パス、走りこんだ相手MF和泉がフリーで流し込み、再び同点に。3−3。10人になっても、永井にボールが通れば、1対1のかけっこでは勝てない。
 39分、三浦のクロスのこぼれをエリソンが拾ってペナルティーエリア手前から鋭いミドルシュートをフリーでうつが、惜しくも枠の左。名古屋の選手たちやサポーターも決まると思ったようだったが。残念。
 40分、名古屋が五人目の交代。トップ下の和泉に代えてFW山岸を入れる。キャプテンマークは誰に渡したか不明。
 42分、相手DF三國に異議でイエローカード。
 44分、河原がボールを取りに競り合ったが、(たぶん)後ろから倒したとされイエローカード。
 45分、エリソンが右サイドからクロス、山本がシュートするが枠の上。ツートップにしてから、エリソンが右でフリーになれるようになった。
 追加タイムなんと9分。46分、相手右サイドから森にクロスを上げられ、入ったばかりの山岸がシュート、枠の左。
 47分、伊藤がドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、相手DF。48分にも、際からのクロスを受けた伊藤がペナルティーエリア内でシュート、枠の左。
 48分、フロンターレが三人目の交代。橘田に代えて現役大学生のFW持山を入れる。そのまま右ウイングか。実況アナが「持山は高校は静岡学園で神田の2年先輩になる」と言う。
 49分、山本からのパスを受けた神田がエリソンにつなぎ、エリソンはペナルティーエリア中央からシュートするが、相手DF。
 50分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、エリソンがヘディングシュート、相手DF。こぼれを拾って山本がクロス、相手DFのクリアを伊藤が拾ってドリブル、ペナルティーエリアでれて背手に空いてDFをかわしてシュートを決める。4−3。すばらしい。伊藤はユニフォームをぬいだため、イエローカード。実況席では佐藤寿人が「この時間帯にあそこまで走れるとは」と賞賛。
 53分、名古屋のカウンターを受け、入ったばかりの持山がスライディングでクリア。これで与えた相手右CK。徳元が蹴るが、神田がクリア。こぼれを拾われ、最後は相手ボランチの稲垣にミドルシュートをうたれるが、枠の上。「稲垣の距離でしたが」と実況アナ。
 4−3でタイムアップ。勝点3を4試合ぶりに加えて42とし、8位キープ。16位だった名古屋は17位湘南も負けたため16位のまま。
 2位鹿島はアウェイで最下位新潟を2−1と退け、勝点51として首位復帰。3位柏も浦和を4−2で下して勝点50で追走、3位のまま。浦和も7位のまま。4位町田はアウェイで18位マリノスと対戦、0−0に終わるも勝点50で暫定2位浮上。マリノスも17位となり、降格圏脱出。5位広島もアウェイで3−0とヴェルディに勝ち、勝点49で5位キープ。6位神戸はアウェイでセレッソと1−1で引分け、暫定4位。1位だった京都は、明日アウェイで15位FC東京と試合のため暫定6位に。

サッカー短評 (2025.8/16)

アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ 1対1 (2025.8/16 デンカS) 第26節

 6連敗中の19位のチーム相手でも勝てない。しかも前半7分に押されまくって先に失点。得点者は、この夏の移籍で加入したばかりという白井。新潟はGKも含めて夏の新加入選手が6-7人も先発していたのに、パスをワンタッチでつながれ、シュートもワンタッチでうたれた。よかったのは、前半のうちに少しボールを持てるようになり、追加タイムに左CKからのこぼれを伊藤が個人技で得点を決めたこと。後半は、少しは攻め込めるようになったが、結局逆転できず。最後の最後でCKも与えてしまったが、GK山口の活躍もあり、なんとか引分けで終わった。気温28.6度、湿度81%。観客26493人。主審は上村篤史さん、VARは吉田哲朗さん。DAZN解説は松原良香、実況は岡田康アナウンサー。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、ジェジエウ、佐々木。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにはマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。ベンチには、GKソンリョンと安藤、DF土屋と野田の高卒新人二人と大卒新人の神橋、FW神田など。家長はいるが若手とGK二人とは、怪我人が多いのか。
 新潟は4-4-2。長谷川元希とブーダのツートップ。左右のWBに小原とモラエス。植村と白井のダブルボランチ。DF橋本、舩木、元フロンターレの舞行龍ジェームズ、藤原。GK田代。キャプテンは橋本。脇坂と阪南大の同期とか。この夏に加入したのは、先発ではFWブーダ(スウェーデン)、モラエス(ブラジル)、MF小原(広島)、白井(柏)、植村(磐田)、DF舩木(セレッソ)の6人、ベンチの島村(柏)で7人。ベンチにMF高木善朗、FW谷口海斗など。入江監督は6月にコーチから昇格。
 立ち上がりがサイアク。アウェイのためか、監督の指示なのか、様子見でフワッと入る悪い癖。相手が積極的に攻め込んできて後手に回ると、一気に押し込まれてしまう。解説の松原が「川崎が立ち上がりもっと攻め込むかと予想していた」と言うが、本当にその通り。フロンターレは、なぜか監督が変わっても、受け身や専守防衛ができない。最善の守備方法は、攻め続けること。関塚監督も鬼木監督も、リードしているとき、守りきろうと戦術変更したり選手交代したりしたが、全て裏目に出た。前節の負けた福岡戦で長谷部監督も少しはわかったかと思ったが、退場者のせいだと考えたかもしれない。「守備から入る」というのは、受け身で試合に入ることではない。相手は、失点ワーストなのだから、アウェイであろうと、のんでかかって攻め込めばリズムが出たのでは。
 3分、相手右CK。橋本が蹴り、ジェジエウがクリアしたこぼれを相手FWブーダにシュートされるが、枠の上。
 7分、失点。中盤右サイドで佐々木が攻め上がろうとしたところで対面の小原に奪われ、ブーダ、モラエスとワンタッチで動かされ、後手で対応しようとしたが間に合わず、後ろから上がってきた相手ボランチ白井にシュートされ、左下に決められる。0−1。
 新潟はホームのサポーターの前で先制して、一気にもりあがる。岡田アナが「6連敗した試合は全て2点目が相手チームに入った」と言う。
 12分、相手FWブーダがシュート、GK山口。こぼれをつながれ、相手ボランチ白井がシュート、枠の上。16分にも相手左サイドから小原にクロスを上げられ、相手FWブーダがシュート、枠の左。
 17分、三浦が攻め上がってクロス、相手GKが触るが、こぼれにマルシーニョがフリーでつめるが、シュートは枠の上。解説の松原が「三浦はGKとDFの間にいいクロスを入れた。ここは決めないと」。
 19分、中盤で脇坂がボールを奪われ、相手FWブーダがドリブルからシュート、枠の外で助かる。
 23分、飲水タイム。
 27分、相手右CK。こちらも橋本が蹴るが、GK山口が捕る。
 37分、左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴るが、味方に合わず。
 40分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、こぼれをエリソンがシュート、惜しくもバーに当たる。残念。
 43分、新潟のカウンター。相手GKからのロングフィードをつながれ、最後は相手右サイドからモラエスにシュートされるが、GK山口が捕る。
 追加タイム3分。46分、追いつく。フロンターレの左CK。山本が蹴り、中央で相手DFが競り勝ってファーにこぼれたところを伊藤が拾い、ペナルティーエリア右で相手DFをかわして足の間を打ち抜き、左下に低い弾道で決める。1−1。
 47分、ロングボールをエリソンが競り、こぼれを脇坂がシュート、枠の外。
 49分、相手の攻撃を止めようとしたマルシーニョがクリアせずにつなごうとしてファールで止めてイエローカード。ここは、追加タイムなのだから、穏当に蹴り出すべきだった。中盤相手右サイドで新潟のFK。橋本が蹴るが、山本がクリア。
 1−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。後半の立ち上がりは積極的に攻める。
 5分、マルシーニョのパスを受けた伊藤がシュート、相手GKが捕る。さらに相手から奪い返した山本からのパスを脇坂がつなぎ最後はエリソンがシュート、相手DF。
 6分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKがはじく。
 8分、相手サイドで新潟のFK。橋本が蹴り、こぼれを小原にシュートされるが、戻ったエリソンがクリア。
 10分、相手GK田代が遅延行為でイエローカード。
 12分、新潟が一人目の交代。右ウイングのモラエスに代えて島村を入れる。モラエスについては、前半の途中で松原が「試合に入れていない」と言っていた。
 18分、フロンターレも一人目の交代。マルシーニョに代えて大関を入れる。大関はトップ下に入り、脇坂が左ウイングへ回る。疲れて来たエリソンに代わって前線からのプレスをかけ、攻撃を活性化させるねらいだろう。
 18分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、オフェンスファール。
 23分、相手FWブーダがドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、GK山口。続く新潟の右CK。橋本が蹴るが、佐々木がクリア。
 25分、飲水タイム。
 26分、新潟が二人同時交代。ボランチ植村に代えてMF新井、左WB小原に代えてFW谷口を入れる。
 32分、フロンターレが二人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。
 33分、河原からのパスを受けたエリソンのクロスがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを伊藤が拾ってクロス、攻めあがっていた丸山がペナルティーエリアでシュート、枠の上。
 38分、新潟が四人目の交代。FW長谷川に代えてFW矢村を入れる。
 39分、相手左SB橋本が攻めあがってシュート、枠の上。41分、中盤相手右サイドで新潟のFK。橋本が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 42分、フロンターレが二人同時交代。伊藤に代えてFW神田、エリソンに代えてDF野田を入れる。おそらく神田がワントップに入り、野田が右ウイングか。
 追加タイム6分。48分、新潟のカウンター。相手右WB島村にフリーでシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。続く相手右CK。橋本が蹴るが、全員で防ぐ。
 50分、フロンターレのカウンター。神田が倒され、中盤左寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、こぼれを河原がシュートするがヒットせず。
 52分、山本がミドルシュートを打つが、惜しくも枠の上。1−1でタイムアップ。
 勝点1を加えて8位のまま。新潟は、最下位だった横浜FCがなんとアウェイで3位神戸に1−0で勝ったため、最下位に転落。横浜FCは19位に、神戸は6位に。
 首位鹿島は、9位福岡と1−1で引分け、2位に、福岡は10位に。4位京都が14位ヴェルディに1−0で勝ち、7戦無敗で首位に立った。2位柏は翌日の試合で12位岡山に1−2で負け、3位のまま。岡山は10位に。

サッカー短評 (2025.8/9)

川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 2対5 (2025.8/25 U等々力) 第25節

 前半で二人退場となり、セットプレーで追いつかれ、PKを与えて逆転され、最後の2点は余分だったが、攻めた後の相手カウンターを守り切る余力がなかった。
 前半4分に橘田が先制点を決めたのはよかった。しかし15分に新加入のDFウレモヴィッチがVARの末、レッドカード。やむなく伊藤を下げてジェジエウを入れる。23分に際が1枚目のイエロー。24分にそのファールで与えた相手FKをエリソンがオウンゴール(後でキッカー名古の得点に)。飲水タイムの後、29分にエリソンが山本からのパスを相手DFと競りながらも押し込んで勝ち越す。ここまではよかった。しかし36分に相手左CKから相手DF上島のヘディングがまたエリソンに当たって失点(得点者は上島)。前半最後8分あった追加タイムの7分目に際が2枚目のイエローをもらって9人に。これが結果的に致命傷になったと思う。
 後半は、交代なしで開始。26分、橘田がペナルティーエリア内で相手と競ったときボールではなく体を止めて倒し、これもVARの末イエローカードでPK判定。これを1点目をとった名古が決めて逆転される。この判定の際、フロンターレは二人同時交代。エリソンと山本に代えて、新加入のロマニッチと河原を入れる。さらに33分にも脇坂とマルシーニョに代えて大関と家長を入れるが得点できず。気温29.6度、湿度75%。観客22062人。主審は清水さん、VARは福島さん。DAZN解説は林陵平と田邊草民。実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、ウレモヴィッチ、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。ベンチにFWロマニッチ、神田、小林、家長、河原、ジェジエウなど。DFウレモヴィッチ(28)とFWロマニッチ(27)は8/2に、それぞれクロアチアとセルビアから完全移籍で加入。高井と山田が抜けたポジションの補強だろう。
 福岡は3-4-2-1。ワントップに碓井。二列目に名古と紺野。左右のWBに藤本と岩崎。松岡と重見のダブルボランチ。DF安藤、奈良、上島。GK小畑。キャプテンは奈良。FW碓井は6月に富山から加入。ベンチにFWウェリントン、ザヘディ、ベン・カリファなど。
 解説の林によれば、フロンターレのジェジエウは相手左WBの藤本のスピードに対処できていない。まだケガ明けで本調子でないか、試合勘の問題か。エリソンは前半の2失点にからんだが、本人が悪いわけではなく、逆にいい守備位置でボールに触った結果が裏目に出ただけ。交代で入ったロマニッチはポストプレーが得意ということだが、本当に受けて味方に落とすのがうまかった。「エリソン選手のライバルとしていい刺激になると思う」と桑原アナが言っていた。
 この節から、今季のルール変更で「GKのリリースまで8秒」と、主審に判定の説明を求めるのはキャプテンに限られるという「キャプテンオンリー」ルールが適用された。
 勝点38のままで8位に後退。福岡はここ6試合無敗で直近は3分けだったが、この勝利で勝点35として9位に浮上。7/21からの中断期間に、福岡は未消化の浦和戦や3日前の水曜日に天皇杯を鹿島と延長まで戦って敗戦など、不利な条件はあったが、2000年以来のアウェイ等々力での勝利らしい。今日の他2試合は、15位ヴェルディ対18位マリノスが1−0、ヴェルディは12位に、マリノスは18位のまま。三浦文丈新監督に交代した最下位横浜FC対8位浦和は1−2で、浦和が6位になりフロンターレと入れ替わり。
 明日、1位神戸はアウェイで7位町田と、2位鹿島はやはりアウェイで15位FC東京と対戦。

サッカー短評 (2025.7/20)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2025.7/20 パナスタ) 第24節

 せっかく小林が前半9分に先制したのに、前半追加タイムに追いつかれて、後半12分に逆転された。試合全体に押し込まれて、疲れが見えた。水曜日に天皇杯で延長戦まで戦い、PK戦で負けたというのは、ガンバも同じ条件。ただし、ガンバは得点した上の同点で、フロンターレは無得点での引分けだった。気温29.6度、湿度84%。観客31898人。主審は中村太さん、VAR上原さん。DAZN解説はガンバOB橋本。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、佐々木、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップ小林。ベンチにエリソンが戻ってきた。その他、宮城、神田、大関、家長、DF神橋など。7/19、山田がセルティックへ移籍と公表された。これでますます選手層が薄くなり、夏場を乗り切れるのか心配だ。
 ガンバは4-2-3-1。ワントップはヒュメット。トップ下に宇佐美。左右のウイングは倉田とウェルトン。鈴木徳真とネタ・ラヴィのダブルボランチ。DF黒川、中谷、三浦、半田。GK一森。キャプテンは宇佐美。ベンチにファン・アラーノ、イッサム・ジェバリ、唐山、満田など。
 立ち上がりからガンバがボールを握り、受けてはしのぐような展開。しかし、最初のチャンスで小林が今季リーグ戦初得点。
 9分、先制。小林が右の伊藤へパスしてゴール前に走る。伊藤は右サイドをドリブルしてクロス、小林はトラップしてうまくタメを作り、相手GKのタイミングをはずしてシュートを決める。1−0。
 しかし、前半追加タイムの48分、失点。相手FW宇佐美からのループパスを受けた相手右FWウェルトンがクロス、佐々木がクリアしようと足に当てるが、相手MF倉田の前に落ち、流し込まれた。1−1。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。小林に代えてエリソンを入れる。エリソンは後半だけで5本シュートを打ったが、難しい体勢からのものも多く、相手GKに止められたりして得点できず。
 12分、逆転される。相手ボランチ鈴木からのパスを受けた相手右FWウェルトンがドリブル、低いクロスを入れると中央で宇佐美がスルー、背後の相手FWヒュメットがフリーでシュート。1−2。
 26分にはフロンターレが二人同時交代。右足を引きずったマルシーニョに代えて宮城、伊藤に代えて家長を入れる。
 さらに33分にもフロンターレが二人同時交代。珍しくミスパスが目立った河原に代えて橘田、脇坂に代えて大関を入れる。
 36分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、家長がシュートするが、右ポストに当たる。
 ガンバは37分に二人同時交代。さらに44分にも二人同時交代。新しい選手たちで時間を使い、ホームでの初勝利をつかんだ。
 フロンターレは7位に後退。ガンバは10位のまま。
 1位柏と4位鹿島の上位対決は、ホームの鹿島が3−2で勝利、2位に浮上。柏は3位に下降。2位神戸はアウェイで2−1と11位岡山を下して首位浮上。岡山は順位変わらず。3位京都は明日アウェイで12位福岡と対戦。最下位マリノスはホームで3−0と13位名古屋に勝ち、18位に浮上。名古屋は15位に下降。18位だった横浜FCが15位清水に0−2と敗れ19位に、19位だった新潟も5位広島に0−2と負けたため最下位に転落。清水は13位に、広島は4位にそれぞれ浮上。17位湘南が9位セレッソと3−3と引き分けたため、順位は変わらないが、18位マリノスと勝点差3となった。セレッソは9位のまま。

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サッカー短評 (2025.7/16)

川崎フロンターレvs.SC相模原 0対0延長0−0PK1-3 (2025.7/16 U等々力) 天皇杯三回戦

 なんとここで負けた。PK負けらしい。テレビ放送なし。気温27.1度、湿度84%。観客8661人。主審は飯田さん。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、ジェジエウ、際。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ小林。
 相模原は、3-3-2-2。15番前田と14番高木のツートップ。二列目に6番徳永と8番大迫塁。左右のWBに7番河野と97番藤沼。アンカーに4番島川。DF33番常田、3番ピトリック、2番加藤。GK46番バウマン。監督はシュタルフ 悠紀 リヒャルト。
 後半開始からフロンターレが一人目の交代。ジェジエウに代えて佐々木を入れる。
 19分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて伊藤、小林に代えて神田を入れる。相模原も二人同時交代。右WB藤沼に代えて24番MF杉本、左WB河野に代えて16番DF高野を入れる。
 24分、相模原が三人目の交代。ボランチ大迫に代えてFWフルタードを入れる。
 36分、相模原が二人同時交代。FW高木に代えて22番FW福井、FW前田に代えて17番MF竹内を入れる。
 38分、フロンターレ四人目の交代。マルシーニョに代えて大関を入れる。
 50分、橘田に代えて河原を入れる。

 延長前半5分、相模原が六人目の交代。二列目MF徳永に代えて11番FW武藤を入れる。
 延長後半10分、フロンターレが六人目の交代。際に代えて土屋を入れる。
 PK戦。フロンターレ側のゴールで相模原先攻。相模原一人目の武藤は成功。フロンターレ一人目の河原は左ポスト(0-1)。相模原二人目のピトリックはGK山口が止める(0-1)。フロンターレ二人目の山本が上にはずす(0-1)。相模原三人目は成功(0-2)。フロンターレ三人目の神田は相手GKに止められる(0-2)。相模原四人目の加藤は上にはずす(0-2)。フロンターレ四人目の大関は成功(1-2)。相模原五人目の高野が右上に決める(1-3)。
 今年も三回戦で敗退。テレビでやるところまで残ってほしい。

サッカー短評 (2025.7/15)

日本vs.韓国 1対0 (2025.7/15 龍仁・韓国) E-1選手権第3節

 韓国は中三日、日本は中二日での対戦。前半8分に、早々と相馬のクロスをジャーメインが押し込んで先制。前半は日本優勢で進んだが、追加点は取れず。後半に入ると、自国で大声援を受ける韓国に次第に押しこまれ、守っている時間が長くなる。終盤、あわや同点かというシュートも打たれたが、GK大迫がファインセーブ。CKも10回あったが、全てしのいだ。1−0のまま勝利し、これでE-1選手権連覇。3連勝で優勝するのは初めてらしい。気温23度、湿度86%。観客18418人。トゥン ヤシン主審はタイの人。フジ地上波の解説は小野伸二と柿谷。実況は中村アナ。
 先発は、GK大迫(広島)。DF古賀、荒木、安藤。稲垣と川辺のダブルボランチ。左右のWBに相馬と望月。シャドーに宮代とジャーメイン。ワントップに垣田。ゲームキャプテンは相馬。GK以外は初戦の香港戦と同じ。
 韓国は日本と同じ3-4-2-1のシステム。ワントップに9番チョ・ミンギュ。左右のシャドーに7番ナ・サンホ(町田)と10番イ・ドンギョン。左右のWBは3番イ・テソクと15番キム・ムンファン。23番ソ・ミヌと6番キム・ジンギュのダブルボランチ。DF4番キム・ジュソン、5番パク・ジンソプ、14番パク・スンウク。GK21番チョ・ヒョヌ。キャプテンはGKチョ。監督はホン・ミョンボ。ベンチには、町田のFWオ・セフンなど。
 前半3分、中盤相手左サイドで韓国のFK。10番イがファーへ蹴るが、古賀がクリア。
 6分、日本の右CKのこぼれを拾って稲垣がミドルシュート、大きく枠の外。
 7分、相手左WBナ・サンホがドリブルで相手左サイドを突破、ペナルティーエリア左からシュートをうたれ、右のポストに当たって助かる。
 8分、先制。相馬が左サイドからクロス、かすかに相手DFに当たったボールをペナルティーエリア右にいたジャーメインがタイレクトで左足シュート、右上に決まる。1−0。ピンチの後のチャンスを一発目に決める。ジャーメインは今大会5点目。
 12分、自陣ペナルティーエリア手前相手右寄りで韓国のFK。10番イが直接ねらうが、壁に当たる。解説の柿谷が「荒木はよくよけずに跳ね返した」と言う。
 19分、安藤が攻め上がり、ペナルティーエリア右からシュート、枠の左。惜しかった。中村アナが「安藤は、香港戦で幻のゴールがあるから決めたいでしょうね」。
 36分、中盤右サイドで日本のFK。相馬が蹴るが、相手DF。
 39分、宮代が相手右DFパクを倒して、相手右サイドで韓国のFK。10番イと6番キムが立ち、イが駆け抜けた後、キムが蹴るが、相馬がクリア。
 42分、韓国の右CK。10番イがファーへ蹴るが、安藤がクリア。
 45分、相手右サイド深い位置でで相馬が相手MFムンをファールで倒したとしてイエローカード。スローリプレーを見るとショルダーチャージに見えるが、足で蹴ったように見えたのか。韓国のFK。
 追加タイム2分。韓国のFKは10番イが蹴るが、ニアでジャーメインがクリア。
 47分、相手右サイドでまた韓国のFK。10番イと6番キムが立ち、イが駆け抜けた後、キムが蹴るが、味方に合わず。
 1−0でハーフタイム。

 後半開始から韓国が一人目の交代。9番FWチョに代えて18番FWイ・ホジェを入れる。
 韓国は立ち上がりから攻勢を強めてくる。2分、韓国の左CK。10番イがショートコーナーを蹴るが、DF陣が防ぐ。
 10分、相手左WBイ・テソクがドリブルからペナルティーエリア左に入ってシュート、なんとか防ぐ。
 13分、韓国の左CK。10番イが蹴るが、荒木がクリア。
 16分、韓国の右CK。16番キムが蹴り、日本がクリア。再度クロスを入れられ、相手18番FWイがヘディングシュート、枠の左。
 19分、韓国が二人目の交代。7番左FWナ・サンホに代えて11番FWムン・ソンミンを入れる。
 20分、日本も二人同時交代。宮代に代えて佐藤龍之介(岡山)、垣田に代えて細谷(柏)を入れる。
 29分、ジャーメインが相手左DFキムを倒して中盤左サイドで韓国のFK。
 ここで韓国が二人同時交代。10番イに代えて19番FWオ・セフン(町田)、6番ボランチのキムに代えて13番MFカン・サンユンを入れる。
 FKのキッカーは不明。16番キムか。ゴール前で混戦になるが、なんとか防ぐ。
 32分、日本が二人同時交代。相馬に代えて植田(鹿島)、川辺に代えて宇野(清水)を入れる。植田が左DFに入り、古賀が左WBへ回る。相馬のキャプテンマークは稲垣に引き継がれる。
 37分、相手左WBイ・テソクからのクロスがゴールへ向かってくるが、GK大迫が片手でクリア。38分、韓国の左CK。イ・テソクが蹴るが、ニアでDFがクリア。続けて韓国の右CK。こちらもイ・テソクが蹴るが、植田が頭でクリア。
 38分、韓国が五人目の交代。4番DFキムに代えて17番MFチョン・スンウォンを入れる。
 39分、相手FW18番イ・ホジェがペナルティーエリア内でボレーシュート、GK大迫がファインセーブ。
 40分、日本も五人目の交代。ジャーメインに代えて原(京都)を入れる。
 42分、日本のカウンター。右WB望月が右サイド深い位置からクロス、細谷がシュートするが、相手DF。
 追加タイム5分。
 49分、望月が相手FW18番イと競り合った後、倒れている。長友がビブスを脱いでピッチサイドを走っている。放送席では「長友が準備しています」「もう五人交代してますよね」「脳震とうだったら、もう一人代えられます」とのやりとりが。望月はいったん治療のためピッチを出る。結局足だったらしく、ピッチに戻る。
 51分、相手MFイ・テソクにイエローカード。
 53分、日本が韓国選手を倒したとして、中盤左サイドで韓国のFK。スローリプレイを見ると、ファールがあったようには見えないが、VARもないし、しかたない。キッカーのイ・テソクが蹴りこみ、相手長身FWイ・ホジェが頭に当てるが、枠の外。
 1−0でタイムアップ。E-1選手権初の連覇。また、韓国との公式戦で3連勝(今回、2022年E-1選手権、2021年親善試合)は史上初とのこと。大会得点王とMVPはジャーメイン。

 ※初選出の14人について、アピールできたかどうか、個人的に〇△×で採点。〇の選手たちはすぐに代表でやっていけると思う。
・GK:早川〇。ピサノ×。
・DF:安藤△。綱島△。
・MF:大関△。宇野△。田中聡△。久保×。
・FW:ジャーメイン〇。垣田△。宮代△。中村△。山田×。原×。
 ※※その他、アピールできたと思う選手は、GK大迫、DF植田、古賀、荒木、MF稲垣、川辺、望月、相馬。長友は別格。

★なお、この大会は女子代表の試合もあったが、1試合も放送なし(韓国開催のためか)。結果は、7/9台湾戦4−0、7/13韓国戦1−1、7/16中国戦0−0。勝点5で3ヵ国が並び、得失点差は日本が+4、韓国と中国は+2だが、Jリーグとレギュレーションが異なるようで、得点5、失点3の韓国が優勝、得点6、失点4の中国が2位、得点5、失点1の日本が3位。なんだか割り切れない。【後日記】

サッカー短評 (2025.7/12)

日本vs.中国 2対0 (2025.7/12 龍仁・韓国) E-1選手権第2節

 香港戦より湿度が低いので、少し楽らしい。日本は先発全員入れ替えて臨む。さすがに攻撃の連携はなかなか合わない。右WBの望月が積極的に攻撃参加。前半11分に細谷が最初のチャンスを確実に決めて先制。これで有利に試合を運べるはずが、相手FWとGKが1対1になるピンチも、GK早川が落ち着いて防ぎ、何とか1−0で後半へ。さすがに追加点が必要だということか、FWジャーメインとボランチ稲垣という信頼できる人材が送りこまれる。すると後半18分、何度も攻撃参加していた望月が自らゴールを決め、追加点。中国は一気に三人代えて攻勢を強めるが、日本も相馬、大関、中村と、香港戦で結果を出した選手を次々入れて3点目をねらう姿勢を打ち出す。結局2−0で勝利。気温27度、湿度67%。観客1661人。シバコーン プードム主審はタイの人。フジ地上波の解説は小野伸二と槙野。実況は酒主アナ。
 先発は、GK早川(鹿島)。DF長友(FC東京)、植田(鹿島)、綱島(ヴェルディ)。田中聡(広島)と宇野(清水)のダブルボランチ。左右のWBは俵積田(FC東京)と望月(町田)。二列目に原大智(京都)と佐藤龍之介(岡山)。ワントップに細谷(柏)。キャプテンは長友。GK早川とDF綱島、MF田中、MF宇野、FW原は初キャップ。これでGK大迫以外全員が出場。38歳の長友はカタールW杯以来2年半ぶりの出場。
 中国は、3-4-2-1。ワントップに9番ジャン。二列目シャドーに15番ワン・ユードンと10番ウェイ。左右のWBに24番ワン・シーチンと16番バ・ドゥン。6番ファンと14番ガオのダブルボランチ。DF5番ジュー、4番ジャン、2番リウ。GK1番イェン。キャプテンは9番ジャン。デヤン ジュルジェヴィッチ監督はセルビアの人。前イバンコビッチ監督がアジア最終予選敗退で退任した後、U20中国代表監督から臨時に昇格したとのこと。
 前半2分、相手左サイドを左FWワン・ユードンが突破してクロス、植田が頭でクリア。
 5分、日本の右CK。この試合のセットプレーのキッカーは佐藤。ニアに蹴るが、相手DF。ややキックミスか。
 7分、望月が右サイドから上げたクロスがクリアされて日本の右CK。佐藤がファーへ蹴り、綱島がダイビングヘッドでねらうが、枠の左。これもややキックミスに見えた。
 11分、先制。ボランチ田中聡からの縦パスを受けた細谷が相手DFを背負いながら、うまくトラップして反転しながらシュート、左下に決める。1−0。
 13分、CKのこぼれを田中聡がクロス、セットプレーでゴール前に上がっていた植田がヘディングシュート、枠の外。しかし、シュートで終えて戻る時間を作る。
 17分、最大のピンチ。植田がボランチにつけようとしたパスが弱くなり、相手FWジャンがカット、そのままゴール前に持ち出してGK早川と1対1に。ジャンのシュートはGK早川がはじき、こぼれを拾った相手右FWウェイのシュートは枠の右で助かる。
 18分、ボランチ宇野がミドルシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 20分、日本の右CK。佐藤が蹴り、原がヘディングシュートするが、ヒットせず。
 中国は、日本のダブルボランチをマークすることにしたのか、田中聡に対するファールが増え、宇野の名前は画面に出てこない。
 日本は、6月の最終予選でデビューした左WB俵積田と長友の、左サイドFC東京コンビを生かせていない。槙野が「俵積田が攻めあがるところへ原が左へ流れて、重なっている」というようなことを指摘。右サイドは佐藤が中へ入るので、望月が上がる余地ができている。
 28分、俵積田が左サイド深い位置からクロス、ファーで細谷がヘディングシュートをたたきつけるが、惜しくも枠の外。
 29分、飲水タイム。
 33分、細谷が倒されて中盤右サイドで日本のFK。佐藤が蹴るが、相手DF。これもややキックが短すぎて相手DFを越えられなかった。JリーグのボールとAFC公式球がどこか違うのか。
 35分、佐藤がペナルティーエリア手前からシュート、やや力んだのか枠の上。得点すれば、まだ最年少記録になるらしい。18歳で万能型と、実況席ではもてはやすが、数字で残る結果は出ていない。小野伸二の18歳のときと比べるとどうか、などと酒主アナがふるが、タイプが違うし、状況も違うので比べようがない感じ。
 「E1選手権からフル代表に定着した選手」として、2015年の遠藤航、2019年の小川航基、田中碧などの一覧表が時々表示され、そのたびにアナウンサーが「E1は代表への登竜門」と同じセリフを繰り返すのがうっとうしい。
 42分、俵積田が左サイド深い位置からクロス、ファーへ走りこんだ望月がヘディングシュート、相手GKが捕る。
 44分、ボランチ田中聡からのスルーパスをペナルティーエリア左で受けた佐藤がシュート、相手GK。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。原に代えてジャーメイン(広島)、田中聡に代えて稲垣(名古屋)を入れる。中国も一人目の交代。24番左WBワン・シーチンに代えて23番MFシエを入れる。
 4分、日本の右CK。佐藤が蹴り、ジャーメインが触るが、シュートにならず、枠の左。
 7分、相手DFからのフィードを受けた相手左FWワン・ユードンが望月をかわしてペナルティーエリア左から鋭いシュート、GK早川がはじく。
 10分、右サイド下がり目の位置でボールを持ったジャーメインが左の俵積田へサイドチェンジ、俵積田は高速ドリブルでペナルティーエリア左へ入って折り返すが、相手DF。実況席の小野が、ジャーメインが持った瞬間、「逆サイド」とつぶやき、その通りに展開。こういう目利きを期待して解説に呼ばれていると思うが、なかなかすばやく言語化されない。
 14分、宇野からの縦パスに走りこんだのは稲垣。ペナルティーエリア内でシュートするがヒットせず、相手GK。
 16分、相手FWジャンが左へ展開、最後は右WBバドゥンがシュートするが枠の外。
 後半も、攻撃がやや活性化するも有効な枠内シュートが出ないため、ベンチは計算できる相馬を呼んでいる。
 19分、追加点。左サイドを俵積田がドリブル、内へ切り込んで右へパス、稲垣はさらに右の望月へ。望月はペナルティーエリア右から自らシュート、相手DFに当たって右隅に決まる。2−0。
 19分、日本が三人目の交代。俵積田に代えて相馬(町田)を入れる。
 22分、中国が三人同時交代。10番右FWウェイに代えて21番FWタオ、9番FWジャンに代えて20番FWワン・ジーミン、6番ボランチのファンに代えて8番MFシューを入れる。
 24分、稲垣がまたミドルシュートをうつが、枠の上。
 24分、日本が四人目の交代。佐藤龍之介に代えて大関(川崎)を入れる。小野が「大関選手がボールを持つとどんなプレーをするかワクワクする」と言う。
 30分、飲水タイム。
 32分、中国が五人目の交代。15番左FWワン・ユードンに代えて11番セルジーニョを入れる。
 33分、相馬が囲まれてこぼれたボールを大関が拾って前方へパス、細谷が受けてペナルティーアークからシュート、相手GK。
 ベンチでDF安藤が準備を始める。放送席では、槙野が「望月が手を傷めているようだ」「交代が必要か確認している」と言う。
 37分、宇野からのパスを受けたジャーメインが右サイドを突破してペナルティーエリア右からシュート、相手DF。
 39分、日本の右CKのこぼれを相馬が拾って内へ切り込んでシュートするが、惜しくもバーに当たる。
 43分、相手MFシューが対面の宇野をかわしてドリブル、ペナルティーエリア手前からシュートするが、GK早川が正面で捕る。ここで交代が入るかと思ったが、まだ入れず。
 45分、日本が五人目の交代。細谷に代えて中村草太(広島)を入れる。結局、望月のケガは大丈夫らしい。
 追加タイムは4分。47分、中村が起点となって攻撃し、最後はジャーメインがヘディングシュート、ヒットせず相手DF。
 48分、大関がドリブルで持ち上がるが、味方がついてこない。ペナルティーエリア左からシュートするが、枠のだいぶ右。もう少しシュート練習しよう。
 2−0でタイムアップ。
 2連勝同士で韓国との最終戦を迎える。

サッカー短評 (2025.7/8)

日本vs.香港 6対1 (2025.7/8 龍仁・韓国) E-1選手権第1節

 初めはいかにも即席チームで連携が悪かったが、4分に左サイド相馬からのクロスをジャーメインが押し込むと、10分にも得点を決めた。ミドルシュートが得意なボランチ稲垣が20分に得点し、22分、26分にもジャーメインが決めて、試合をワンサイドにしてしまった。まるで、シュートを打ちさえすれば得点できる感じ。ところが後半、互いに選手交代して始めると、香港も日本に慣れたらしく、パスをつなげるようになり、14分、相手左CKから失点。セットプレーの守備が甘い。この後は、かなり互角になってしまい、18分に大関と佐藤を投入してテコ入れ。大関のチャンスメイクはよかったが、シュートが決まらない。45分に右CKから安藤がヘディングシュートを決めたがオフェンスファールで認められず。解説陣は「どこがファールなのか」と言っていた。追加タイムにやっと、後半開始に入った中村草太がドリブルからシュートを決めて追加点で締めた。山田も後半初めから投入されたが、活躍できなかった。残念。気温28度、湿度86%。前半途中から雨も降ってきた。観客687人。主審トリク ムニル アルカティリさんはインドネシアの人。副審はインドネシアとラオス、第4審判はベトナムの人。VARはなし。フジ地上波の解説は小野伸二と柿谷。
 先発は、GKピサノ(名古屋)。DF古賀(柏)、荒木(広島)、192cmの安藤(福岡)。川辺(広島)と稲垣(名古屋)のダブルボランチ。左右のWBに相馬(町田)と久保藤次郎(柏)。左右のシャドーは宮代(神戸)とジャーメイン(広島)。ワントップに垣田(柏)。ゲームキャプテンは相馬(チームキャプテンは長友らしい)。初代表は、ピサノ、安藤、久保、宮代、ジャーメイン、垣田。ジャーメインは30歳での初代表で、戦後最年長記録という。稲垣は前回のE-1選手権以来の2キャップ目。ベンチにフロンターレの山田新、大関も(いずれも初召集)。なお、当初呼ばれた川崎颯太(京都)と西村(町田)は辞退。川崎は海外移籍準備のため、西村は脳震とうのため。追加で田中聡と原大智が招集された。
 香港も、3-4-2-1。9番オアのワントップ。シャドーに23番スンと7番ジュニーニョ。左右のWBは17番陳晋一と21番ユエ。8番ガンと6番タンのダブルボランチ。DF12番フェルナンド、4番ジョーンズ、3番ジャービック。GK1番イェ。キャプテンはGKイェ。ブラジルやヨーロッパからの帰化選手も6人(?)いるらしい。ウェストウッド監督はイングランドの人。2024年8月に就任とのこと。

 前半4分、さっそく先制。左サイド深い位置で左WB相馬が相手右WBユエをかわしてクロス、ペナルティーエリア中央のジャーメインが胸トラップから左足シュートを決める。1−0。
 10分、追加点。また左WB相馬の左サイド深い位置からのクロスを、走りこんだジャーメインがヘディングシュート、2−0。こんなにあっさり決まっていいのか。
 17分、中盤相手左寄りで香港のFK。相手MFタンが蹴り、相手左FWスンが頭に当てるが、枠の右。
 20分、追加点。川辺が相手ボールホルダーにプレス、こぼれを宮代が拾ってパス、走りこんだ稲垣が得意のミドルシュートを打ち込み、3−0。
 22分、全員でパスをつないで攻め込み、DF古賀からの縦パスを川辺と垣田がワンタッチヒールでつなぎ、最後はジャーメインがミドルシュート、左ネットに決まり、ハットトリック。4−0。
 26分、追加点。ジャーメインが止まらない。左WB相馬からのサイドチェンジのパスを受けた右WB久保がペナルティーエリア右から相手DF足の間から低いクロス、これをジャーメインが押し込み、4点目。5−0。代表デビュー戦で4得点は95年ぶりとのこと(1930年の若林竹雄って誰だ)。
 27分、飲水タイム。
 30分、香港が一人目の交代。8番ボランチのガンに代えて、20番FWマイケル・ウデブルゾールを入れる。マイケルはガッチリした大型選手。トップに入ったようなので、おそらくポジション変更があったと思われる。
 35分、香港の右CK。ショートコーナーを蹴ってくるが、川辺と宮代が寄せてクロスを入れさせない。
 37分、GKピサノが相手クロスを捕ろうとして落とし、香港の左CK。先ほどから雨が降ってきたので、無理に捕らなくてもよかったのでは。
 38分、相手CKをペナルティーエリア中央で相手FWマイケルが相馬に競り勝ってヘディングシュート、枠の外。その前にオフサイドだったと判定。
 44分、右WB久保のドリブルを相手左WB陳がカットして日本の右CK。相馬がショートコーナーを蹴り、久保とのパス交換からクロス、シュートに至らず。
 追加タイム2分。46分、また日本の右CK。相馬が蹴り、長身DF荒木がヘディングシュート、ヒットせず、相手GK。
 47分、安藤が相手左WB陳を倒して、香港のFK。キックはGKピサノがはじく。
 5−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。垣田に代えて山田新(川崎)、ジャーメインに代えて中村草太(広島)を入れる。解説の柿谷は「垣田は得点こそなかったが、前線でよく効いていた」。山田と中村も初キャップ。香港も二人目の交代。12番左CBフェルナンドに代えて10番MFウォンを入れる。おそらく陳がDFラインに回り、ウォンは二列目に入ったと思われる。
 後半1分、早くも左サイド相馬からクロスが入るが、山田はシュートできない。山田と宮代はフロンターレのアカデミー同期だが、プロで連携したことはないので孤立している。
 5分、宮代からの縦パスに走りこんだ中村がペナルティーエリア手前でシュート、相手DF。
 8分、日本の左CK。相馬がショートコーナーでパス交換からニアへクロス、相手DF。
 14分、香港のFK。ペナルティーエリア内にキックが入るが、安藤がクリア。
 14分、失点。続いて香港の左CK。相手MFタンが蹴り、ファーで相手長身FWオアが荒木をはずしてヘディングシュートを決める。5−1。うーん。香港は、前半のことを忘れて、本来の動きを取り戻してきたようだ。日本は暑さと攻め疲れなのか停滞気味。
 18分、日本が二人同時交代。川辺に代えて大関(川崎)、久保に代えて佐藤龍之介(岡山)を入れる。大関は初キャップ。そのまま川辺のいた左ボランチに入ったか。
 20分、日本の右CK。相馬が蹴り、荒木がシュートするが、ヒットせず、枠の上。
 22分、香港が二人同時交代。9番FWオアに代えて11番FWラウ・カキウ、7番右FWジュニーニョに代えて15番FWアワルを入れる。
 22分、宮代がこぼれを拾ってドリブル、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 28分、大関が絶妙なループパスを縦に入れる。走りこんだ中村がシュート、相手GKが正面で捕る。30分にも大関からループで縦パスが入り、山田が走りこむがシュートできず。
 31分、飲水タイム。
 32分、日本が五人目の交代。宮代に代えて192cmの長身DF望月ヘンリー(町田)を入れる。望月は初キャップ。右SBに入り、4バックに変更したようだ。
 34分、香港のカウンター。相手FWラウが安藤をかわして走りこみ、ペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュート、右ポストに当たって助かる。
 35分、香港が五人目の交代。6番ボランチのタンに代えて13番FWペレイラを入れる。
 36分、佐藤が相手選手を倒して、中盤で香港のFK。キックに走りこんだ相手左FWスンがヘディングシュート、望月が寄せて、枠の外。
 38分、望月からのパスを受けた大関がペナルティーエリア手前右からミドルシュート、相手GK。
 40分、中盤相手右寄りで香港のFK。10番MFウォンが蹴るが、荒木がクリア。
 41分、右から望月、佐藤、中村とつないでクロス、こぼれを大関が拾って深い位置から折り返して山田がねらうがシュートできず。
 42分、山田が相手DFジョーンズに倒され、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。相馬が直接ねらうが、枠の外。
 44分、相馬からのクロスを相手DFがクリアして日本の右CK。相馬が蹴り、安藤がヘディングシュートを決めたかに見えたが、オフェンスファールの判定。解説陣はリプレイを見て、「どこがファールなのか」と言い合う。実況アナが「この試合はVARが入っていません」と言う。
 追加タイム3分。49分、後半やっと追加点。中村が低い位置からドリブル、個人技で相手をかわしてペナルティーエリアに入って左足シュート、6−1。
 6−1でタイムアップ。
 前日の大会開幕戦で、韓国が中国を3−0で下している。韓国は、7/11に2−0で香港も破り、2連勝。日本は、7/12に中国と対戦する。

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サッカー短評 (2025.7/5)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 2対1 (2025.7/5 U等々力) 第23節

 高井はこの試合の後、海外へ(まだ正式に公表されていないが、プレミアリーグのトテナムらしい)。勝って送り出したい。昼間の暑さの残る中の試合は、前半25分、先に失点。相手CBからのロングフィードで三浦と入れ替わった松村からのクロスをフリーでレオ・セアラに流し込まれた。しかし、前半追加タイムのCKから伊藤が決めて追いついて後半へ。伊藤の負傷で後半開始から出たマルシーニョが13分、追加点。これを全員で守って逃げ切った。夜7時なのに気温30度、湿度69%。観客は今季最大の23675人。主審は荒木さん、VARは川俣さん。DAZN解説は水沼さん、実況は西澤アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングは伊東と家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウ、佐々木、橘田、マルシーニョなど。山田と大関はE1選手権の日本代表に初選出。
 鹿島は4-4-2。レオ・セアラと鈴木優磨のツートップ。左右のWBに溝口と松村。舩橋と知念のダブルボランチ。DF小川、キム・テヒョン、植田、小池。GK早川。キャプテンは植田。左SB小川は、夏の移籍でシントトロイデンから加入。GK早川はE1選手権の日本代表に初選出。植田も呼ばれた。ベンチにチャヴリッチ、田川、柴崎、三竿など。
 4分、相手左SB小川が攻めあがってゴール前へクロスを入れられるが、誰にも合わずに通過して助かる。
 6分、右サイドから攻め込んでサイドチェンジ、左サイド伊藤がクロス、走りこんだ脇坂がシュート、枠の上。
 8分、山本のロングスルーパスに走りこんだ伊藤が深い位置からゴール前に低く鋭いクロス、誰にも合わずに通過。惜しかった。
 10分、GK山口からのパスを浮けた高井が河原に向けたパスを相手FW鈴木優磨にカットされ、すかさずシュートされたが、わずかに枠の右で助かる。プレミアでこんなパスミスをしたら、即失点してしまうのでは。
 13分、家長がペナルティーエリア右からシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを拾った脇坂からのパスを受けた家長が折り返し、走りこんだ河原がヘディングシュート、枠の上。
 15分、相手右WB松村がドリブルで攻めあがってシュート、枠の右。
 18分、家長からのサイドチェンジのパスを浮けた伊藤がスルーパス、走りこんだ三浦がライン際から折り返すが、バーに当たる。
 19分、相手ボランチ舩橋からのループパスを相手FWレオ・セアラがヘディングシュート、高井が防ぐ。これで与えた相手右CKを小川がショートコーナーを蹴り、混戦になるが、最後は丸山がクリア。
 21分にも、鹿島の左CK。こちら側も小川が蹴るが、家長がクリア。
 22分、飲水タイム。
 25分、失点。相手DFキムが右前方へ大きくフィードを送り、走りこんだ相手右WB松村が三浦との競争に勝ち、ペナルティーエリア右からゴール前に鋭いクロス、走りこんだ相手FWレオ・セアラに流し込まれた。0−1。
 29分、ボールカットされ、また相手FWレオ・セアラにペナルティーエリアすぐ手前からシュートされたが、枠の上。
 30分、鹿島のクリアボールを拾った高井からのパスを受けた山田が振り向きざまにシュート、相手GKが捕る。
 32分、相手GKのロングパスに走りこんだ相手FWレオ・セアラが相手右サイドから折り返し、相手FW鈴木がシュート、高井が防ぐ。
 36分、相手右WB松村がペナルティーエリア右からシュート、丸山が防ぐ。さらに相手右サイドから知念がクロス、ペナルティーエリア中央で相手左SB小川がシュート、バーに当たる。落ちてきたところを山本がクリア。
 38分、右サイドから際が攻めあがってクロス、山田がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、相手GK。解説の水沼さんが「山田は会心のヘディングだったんじゃないですか」。でも決まらない。39分、伊藤が左サイドから中へドリブルしてペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。
 42分、相手FW鈴木がレイトチャージでイエローカード。
 44分、左サイドから攻め込み、山本が折り返し、山田がポストプレー、脇坂がシュートするが、相手GK正面。「インステップとかでもっと強く蹴ってもよかった」と水沼さん。ねらったので弱くなったか。コースが正直すぎたか。
 45分、右サイド際からのクロスを河原がミドルシュート、相手DF。
 追加タイム3分。47分、伊藤が左サイドからクロスを入れた後に相手選手に足首を蹴られて倒れる。鹿島のファールで左サイドでフロンターレのFK。伊藤は痛そうに立ち上がりペナルティーエリアの方へ行くが走れない。FKは山本が蹴るが、相手DF。
 49分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、相手DFクリアのこぼれをファーにいた伊藤がシュート、相手DF二人をかすめてゴールイン。オフサイドポジションにいた山田が関与したかどうかVARチェックがあったが、ゴールは認められ、1−1。
 同点としてハーフタイム。

 後半開始からフロンターレは二人同時交代。足を傷めた伊藤に代えてマルシーニョ、丸山に代えてジェジエウを入れる。ジェジエウは右CBに入り、高井が左CBへ回る。
 6分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 7分、鹿島のカウンター。中盤で相手MF松村にフリーでボールが渡り、ジェジエウが独走を止めようと手で倒し、主審はレッドカード。交代したばかりで10人になるかも、ということでベンチの長谷部監督は急きょ佐々木を呼んだが、VARのチェックの結果、松村がオフサイドでカードは取り消し。命拾い。ジェジエウは試合勘がまだ戻っていないのか。
 10分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドからクロス、相手DF。
 13分、追加点。鹿島がゴール前からパスをつなぎ始めたところへマルシーニョがすばやくプレス、相手のパスミスを誘って山本が拾う。山本は右へ展開し、家長がダイレクトでシュートのようなクロス、ファーら走りこんだマルシーニョが押し込んだ。オフサイドになると思ったが、VARのチェックで得点が認められ、2−1と逆転。
 18分、鹿島のカウンター。ロングボールを相手FW鈴木に入れ、攻めあがった小川へ。相手左サイドから小川がクロス、相手FWレオ・セアラがヘディングシュート、GK山口が捕る。
 21分、フロンターレの左CK。いったんは相手DFにクリアされ、もう一度左CK。山本がファーへ蹴り、中央で高井やジェジエウが相手をひきつけ、マルシーニョがフリーでヘディングシュートするが枠の上。
 22分、ここで飲水タイム。
 23分、鹿島が三人同時交代。右WB松村に代えて濃野、左WB溝口に代えてチャヴリッチ、知念に代えて樋口を入れる。
 26分、相手ボールをカットしてフロンターレのカウンター。脇坂が右サイドからループシュートをうつが、相手GK。
 31分、高井からのパスを受けた山本が左サイドからクロス、相手DF。
 31分、鹿島が四人目の交代。レオ・セアラに代えて長身FW田川を入れる。
 32分、三浦が右へサイドチェンジ、パスをつないで山本が右からクロス、マルシーニョが走りこむが相手DF。
 33分、鹿島が五人目の交代。ボランチ舩橋に代えて柴崎を入れる。これでダブルボランチは二人とも入替え。
 34分、フロンターレも三人目の交代。足がつったかもしれない山本に代えて橘田を入れる。
 34分、こぼれを拾って最後は河原がミドルシュート、枠の上。
 35分、スローインしようとしていた家長にイエローカード。遅延行為らしい。そんなに時間をかけていたか。主審も頭が熱いのでは。
 37分、ジェジエウがファールで相手を止め、イエローカード。これで与えた鹿島のFKを樋口が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 39分、フロンターレが四人目の交代。三浦に代えて佐々木を入れる。
 40分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手FW田川がクリア。こぼれをジェジエウがヘディングシュート、決まるかと思ったが相手GKが片手でクリアしてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア、こぼれを際がミドルシュート、枠の右。
 43分、鹿島のカウンター。ロングボールが相手FWチャヴリッチに入るが、オフサイドの判定。
 追加タイム6分。フロンターレは時間を使う。さいごの交代として宮城を準備。第四審が交代ボードを掲げているが、主審は気がつかない。鹿島の選手たちは、それをいいことに試合を進める。解説の水沼さんは「交代が出ているのに始めてしまいましたね。家長は自分が交代とわかって一回すわりましたが、主審が認めないのでまた立ちました。第四審判がマイクで伝えればいいことだと思いますが」と言う。
 47分、鹿島のカウンター。ロングボールが相手右サイド深くに入り、相手FW田川が受け、折り返しのクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。やれやれ。
 48分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて宮城を入れる。
 50分、右サイド深い位置でパスをつなぎ、最後は山田がサイドライン上でボールの上に四つんばいの姿勢でキープ。相手選手が二人来たがファールをもらってマイボールに。
 52分、鹿島のカウンター。相手左サイドからFW鈴木がクロス、佐々木がクリア。さらに相手右サイドから樋口がクロス、ペナルティーエリア中央で相手FW鈴木がヘディングシュート、左ポスト横のゴールラインに落ちたが、GK山口が押さえてゴールラインを割らず。
 2−1でタイムアップ。首位だった鹿島は3連敗で4位に下降。フロンターレは勝点38として、鹿島とは勝点3差になったが6位のまま。
 試合後に、高井の海外移籍を祝福するセレモニーがあった。本人のアカデミージュニア時代からの映像が流れ、挨拶も。
 2位だった柏が1−0で16位FC東京に勝ち、1位に浮上。FC東京は16位のまま。7/3に未消化試合で5位広島に勝利して3位になった神戸も4−0で17位湘南を破り、2位浮上。湘南は17位のまま。4位だった京都も19位新潟を2−1で下して3位に浮上。新潟は19位のまま。5位広島もアウェイで10位岡山に勝ち、5位キープ。岡山は11位に後退。最下位マリノスはアウェイで18位横浜FCとのダービーに1−0で勝ち、順位は変わらないが勝点18として新潟と並んだ。この他、大阪ダービーもあり、アウェイの12位ガンバが1−0で9位セレッソに勝ち10位に浮上。セレッソは9位のまま。なお、クラブW杯のため試合のない浦和は、現在暫定8位。

※7/8、高井が「トッテナム・ホットスパー(イングランド)に完全移籍」と正式に発表された。また7/13には、セサル・アイダルも海外移籍を前提としてチーム離脱した、と発表された。CBが足りないのでは。

サッカー短評 (2025.6/29)

東京ヴェルディvs.川崎フロンターレ 1対0 (2025.6/29 味スタ) 第22節

 せっかく上位と差を詰めるチャンスだったのに、1点がとれなくて、連敗中の16位ヴェルディに負けた。気温29.3度、湿度66%。観客22326人。主審は小屋さん、VARは上田さん。DAZN解説は松木さん、水沼さん(どうしてフロンターレに関係ない人がピックアップマッチなのに割り当てられているのか)。実況は野村アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大島と橘田のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下は脇坂。ワントップ神田。ベンチにジェジエウ、際、山本、大関、家長、山田など。
 ヴェルディは3-4-2-1。ワントップに新井。二列目に斎藤と福田。左右のWBに深澤と翁長。森田と平川のダブルボランチ。DF谷口栄斗、綱島、宮原。GKマテウス。キャプテンは森田。ベンチに染野、食野など。
 前日の試合で、首位・鹿島がなんとホームなのに13位の岡山に1−2で負けた。岡山は10位に。2位柏が12位清水に2−0で勝ったので、勝点41で並んだ。清水は14位に。3位だった広島はホームで1−2と14位名古屋に敗れたので、5位に後退。名古屋は13位に。逆に5位だった京都が11位ガンバを3−1と破ったので3位に浮上。ガンバは12位に。4位神戸は10位福岡と0−0で引分け、4位のまま。福岡は11位に。最下位マリノスは16位湘南と神奈川対決して1−1と痛み分け。湘南は17位に。

サッカー短評 (2025.6/25)

川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 3対1 (2025.6/25 U等々力) 第15節

 ACLE遠征で日程変更した15節で、新潟とは今季初対戦。18位新潟は、前節、アウェイで福岡に負けた後、監督を解任し、入江コーチを新監督にした初戦で、勝てば降格圏脱出できるらしい。フロンターレも前節ホームで逆転負けしているので、ここでホーム連敗はありえない。試合は、前半12分、脇坂の直接FKで先制。さらにCKからの流れで神田がリーグ戦初得点。後半、やや押され気味になったが、途中から出てきた大関が追加タイムに伊藤からのクロスを押し込み3点目。しかし、8分も追加タイムがあり、1失点したのはいただけない。勝点35として暫定5位に浮上。気温28.1度、湿度82%。前後半とも飲水タイムあり。観客20905人。主審は川俣さん。VARは上原直人さん。DAZN解説は元FC東京の大田宏介。実況は小松アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、高井、ジェジエウ、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップには、リーグ戦初先発の神田。三浦は前節、体調不良だったらしい。ケガでなくてよかった。ベンチに際も戻ってきた。その他、山田、家長、橘田など。脇坂がJ1通算200試合出場達成。小林も出れば400試合目という。
 新潟は4-4-2。小野裕二と高木善朗のツートップ。左右のWBに谷口とダニーロ・ゴメス。星と新井のダブルボランチ。DF堀米、稲村、元フロンターレの舞行龍ジェームズ、藤原。GK田代。キャプテンは稲村。入江監督は初采配。ベンチにDFゲリア、MF長谷川元希など。
 前半4分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。山本と三浦が立ち、山本が直接ねらうが、落ち切らず。
 6分、新潟の右CK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。さらに相手MF谷口にペナルティーエリア左からシュートされるが、GK山口。
 12分、先制。ペナルティーエリア手前左中央寄りでフロンターレのFK。今度はボールサイドに脇坂と三浦が立つ。脇坂が直接ねらい、バーのすぐ下をかすめて決まる。1−0。みんなで、先日生まれた脇坂の第2子を祝って揺りかごダンス。
 実況アナが試合前に「この2チームの対戦は、先制したチームの勝率が悪い」と言っていた。
 23分、河原が右サイドからクロス、受けたマルシーニョがペナルティーエリア中央からシュート、枠の上。
 25分、新潟のカウンター。相手MF星にミドルシュートをうたれるが、GK山口。さらに相手MF谷口にシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。27分、相手右CK。高木が蹴るが、神田がクリア。
 28分、ジェジエウが右サイドから持ち上がってクロス、受けた神田がシュートするが、枠の左。
 28分、飲水タイム。
 30分、相手左SB堀米が攻めあがって大きくクロス、相手FW小野がペナルティーエリア右から体をひねって鋭いシュート、左ポストに当たって助かる。
 35分、追加点。左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴り、中央で高井が跳び、ファーに走りこんだジェジエウが頭で折り返し、ニアポスト付近にいた神田が頭で押し込んだ。2−0。
 37分、相手右WBのゴメスが対面の三浦をかわしてスルーパス、ペナルティーエリア内の星が受けて折り返すが、山本が戻って来て防ぐ。
 40分、フロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれをつないで最後はジェジエウがシュート、相手DF。
 43分、相手MF星がペナルティーエリア内の相手FW小野とパス交換からシュート、河原が防ぐ。
 追加タイム3分。2−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 8分、相手右サイドでからのクロスをジェジエウクリア、さらに左サイドからのクロスをGK山口が捕る。10分、相手右WBゴメスを三浦がファールで止めて、新潟のFK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 11分、フロンターレのカウンター。伊藤が左サイドに来ていて、マルシーニョとパス交換、最後は神田がシュート、こぼれを伊藤がシュート。神田がオフサイドだった。
 12分、相手サイドから攻め込まれ、最後は相手FW小野が角度のないところからシュート、枠の上。
 18分、相手DF稲村が鋭いミドルシュート、GK山口が防ぐ。さらにこぼれを拾われ、攻められるが防いで、新潟の右CK。高木が蹴るが、マルシーニョがクリア。
 解説の大田と実況アナが相手DF稲村を「DFだけでなくMFもできるし、シュートも打てる」とほめる。
 19分、フロンターレのカウンター。こぼれを伊藤が拾って相手選手をかわしてマルシーニョへパス。マルシーニョも相手選手をかわしながらドリブルで前進、ペナルティーエリアまでいくが、シュートする前に二人に挟まれる。
 20分、相手右WBゴメスがクロスを上げるが、高井がクリア。さらにゴメスがクロスを入れてくるが、ジェジエウがクリア。
 21分、新潟が三人同時交代。FW高木に代えてMF奥村、FW小野に代えてMF長谷川、ボランチ新井に代えてMF秋山を入れる。長谷川は二列目に入り、谷口と奥村のツートップか。
 22分、入ったばかりの相手MF秋山にシュートをうたれるが、枠の右。
 23分、フロンターレが二人同時交代。神田に代えて小林、マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 24分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 26分、宮城からのクロスを小林がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、相手GK正面。
 27分、相手左サイドから攻め込まれ、入ったばかりの相手FW奥村がミドルシュート、GK山口がかろうじて触ってポストに当たる。29分、相手MF長谷川からのパスをペナルティーエリアで受けた相手右WBゴメスがシュート、戻った山本が防ぐ。
 29分、飲水タイム。
 34分、フロンターレが二人同時交代。足がつったジェジエウに代えて丸山、河原に代えて橘田を入れる。
 35分、相手右サイドから右SB藤原に攻め込まれるが、さっそく橘田が防ぐ。
 40分、新潟が二人同時交代。右WBゴメスに代えてFW太田修介、左WB谷口に代えてFW矢村を入れる。「これで新潟は前線の選手を全員かえました」と解説の大田。
 41分、相手左サイド攻め込まれ、こぼれを入ったばかりの相手FW太田にシュートされるが、GK山口が防ぐ。危なかった。これで与えた相手右CKを相手MF長谷川が蹴るが、三浦がクリア。
 43分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて大関を入れる。キャプテンマークは丸山に渡したか。
 44分、パスをつながれ、最後は相手MF長谷川にシュートされるが、枠の外。
 45分、大関のボールカットからフロンターレのカウンター。伊藤からのスルーパスに大関が走りこむが合わず。
 追加タイム8分。こんなに暑いのに、そんなに取るのか。
 46分、追加点。山本が右前方へ展開、受けた伊藤が持ち上がってクロス、走りこんだ大関がシュートを打ち込む。3−0。やれやれ。
 50分、失点。相手GK田代のロングフィードに走りこんだ相手FW奥村がペナルティーエリア右からシュート、3−1。やや長めにVARの確認が行われるが、オフサイドなしで認められる。またもや試合の締め方が悪い。
 53分、ペナルティーエリア手前から大関がシュート、枠の右。
 55分、相手右サイドで新潟のFK。秋山が蹴るが、宮城がクリア。
 3−1でタイムアップ。勝点35として暫定5位に浮上。新潟は18位のまま。
 もう1試合、やはりACLE遠征で未消化試合のマリノス対17位FC東京は、0−3でFC東京が勝った。ヘッドコーチから昇格した大島監督2戦目は惨敗。FC東京は16位に浮上。
 すぐまた週末に22節が開催される。フロンターレはアウェイで15位ヴェルディと対戦。

サッカー短評 (2025.6/21)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 1対2 (2025.6/21 U等々力) 第21節

 前半6分、せっかく脇坂が先制したのに、4分後にすぐ相手ロングスローの流れから宮代に横ざまのバイシクルシュートを決められ、同点で後半へ。後半もたちあがりから神戸のハイプレスとロングボールに苦しめられ、しのぐ一方で打開できずにいると、7分に宮代に2点目を決められた。ここまで恩返ししなくていいのに。21分に家長と山本に代えて伊藤と大島を入れてから、少しリズムを取り戻したが、得点に至らず。さらに30分、脇坂とマルシーニョに代えて大関と宮城を入れたが、違いを見せられず。最後41分、山田に代えて小林を入れ、小林は宮城のクロスから惜しいシュートを打ち、こ相手GKがはじいたところに大関がつめたが、打てず。押し返すことはできたが、神戸に守り切られて8位に落ちた。神戸は勝点36として3位に浮上。気温27.4度、湿度75%。観客23103人は今季最高らしい。主審はポーランドからの交換で来日中のクジュマさん、VARは高崎さん。DAZN解説は福田さん、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、橘田。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウ、アイダル、大島、大関、伊藤、宮城など。三浦はベンチ外。
 神戸は4-1-2-3。中央に佐々木、左右のシャドーに広瀬とパトリッキ。二列目に元フロンターレの宮代と井手口。アンカーに扇原。DFマリノスから移籍してきたばかりの永戸、トゥーレル、山川、酒井高徳。GK前川。ベンチに元フロンターレのGK新井、DF岩波、MF汰木、クリスマン、FWエリキなど。
 なんと今節は首位鹿島が9位町田に1−2で負けた。鹿島は勝点41のまま、町田は勝点31としたが、順位はともに変わらず。2位柏と3位京都は3−3で痛み分け。柏は勝点38で2位キープ、京都は勝点35で4位に後退。5位広島は明日アウェイで19位横浜FCと対戦。フロンターレのすぐ下8位だったセレッソはホームで14位ヴェルディに2−1で勝ち、勝点33として7位に浮上。ヴェルディは15位に下降。最下位マリノスはホームなのに13位岡山に0−1で敗れた。岡山は勝点27として12位に浮上。

サッカー短評 (2025.6/14)

横浜FCvs.川崎フロンターレ 0対1 (2025.6/14 ニッパツ) 第20節

 ここから後半戦。激しい雨の中の試合。前半は押し込んだが、シュート2本。スコアレスで折り返し。後半は立ち上がりから攻め込まれる展開をしのいだ13分、相手ボールをカットした山本がドリブルで持ち上がってそのままシュート、これが決まって決勝点に。ゴールへのパスのようだった。勝点32として6位浮上。気温22.1度、湿度83%。観客11188人。主審は上田さん、VARは清水さん。DAZN解説は林陵平、ゲスト解説に両チームOBの瀬古樹(ストークシティ・英2)。実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と大島のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップは山田。三浦と大島はケガ明け。ベンチに車屋、橘田、大関、河原、宮城など。ケガのエリソン、際などベンチ外(※6/7に、瀬川が柏に完全移籍することが発表された)。
 横浜FCは3-4-2-1。ルキアンのワントップ。二列目に駒井と鈴木武蔵。左右のWBに新保と山根永遠。山田康太とユーリ・ララのダブルボランチ。DFは元フロンターレの福森、ンドカ、山崎。GK市川。キャプテンは駒井。ベンチに小川慶治朗、櫻川ソロモンなど。
 5/14に等々力で対戦したばかり。そのときは先制されてから山本のFKで追いつき、家長のシュートのバー跳ね返りを相手DFのオウンゴールで勝ち越したという内容。
 8分、相手右サイドから鈴木武蔵がボールを受けて、クロスを入れるが、GK山口が防ぐ。
 10分、三浦が左サイドを攻めあがってクロス、山田に入るが、落としたボールは味方に出ない。
 右サイドから伊藤や佐々木がクロスを入れるが、山田に合わないか、相手DFにクリアされてしまう。GK山口やDFからのフィードは雨のために大きくはずんだり、風で流れたりもある。
 12分、山本が右へ配球、受けた佐々木がドリブルで持ち上がってそのままミドルシュート、枠の左。
 15分、左サイドからパスを浮けた大島がドリブルでペナルティーエリアに入って倒されるが、ノーファールの判定。雨の日に大島が倒れるとヒヤヒヤする。
 20分、マルシーニョを倒した相手MF山根にイエローカード。下田アナが「山根永遠のお父さん、山根巌さんは元フロンターレの選手だった」と言うので、びっくり。
 29分、山本からの縦パスを左へ流れて受けた山田が、ドリブルで内側へ進んで強引にシュート、枠の左。かなり難しい体勢からのシュートだったが、解説の林陵平は「気持ちはわかります」。下田アナが「リーグ戦では最近得点できていないが、三日前の天皇杯では2得点とったので、きっかけになりますね」。
 32分、中盤相手左サイドで横浜FCのFK。福森がニアへ蹴り、相手MF山根とマルシーニョが競り、ボールは枠の上。ゴールキックの判定になったが、ゴール裏からのカメラのリプレーでは、マルシーニョのクリアに見えた。解説陣も「フロンターレのクリアでしたね」。このへんから、横浜FCに攻め込まれる場面も増える。
 解説の林陵平が「フロンターレの中盤の3人を見ているとワクワクする」と言う。大島、山本、脇坂の3人はみんなボールが持てて、創造的なプレーが得意だからというが、「今日は脇坂にボールが入らない」と下田アナ。
 43分、相手FWルキアンが頭で落としたパスを、相手右サイドから走りこんだ山根がシュート、大島がスライディングで止めて、丸山がクリア。
 45分、中盤相手右サイド寄りで横浜FCのFK。福森が蹴るが、オフェンスファール。
 追加タイム2分。47分、山本からのロングパスに走りこんだマルシーニョがドリブル、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、横浜FCに立ち上がりから攻勢をかけられ、相手右サイドへのサイドチェンジから最後は駒井にシュートされるが、バーに当たって助かる。
 6分、ボールを失い、相手右FWの鈴木武蔵にシュートされるが、高井が防いで、相手左CK。福森がファーへ蹴り、相手長身DFンドカが頭で落とし、またも駒井が走りこんでシュート、高井が防ぐ。
 8分、パスカットされて横浜FCのカウンター。最後は相手FWルキアンにシュートされるが、枠の左。ここでも大島が相手に寄せていた。
 11分、相手左サイドから相手MF新保にクロスを入れられ、ゴール前で混戦になるが、三浦がクリア。12分、鈴木武蔵にボールが渡り、ドリブルからミドルシュートされるが、枠の右。
 13分、先制。GK山口のフィードを相手DFがクリアしたボールをセンターサークル付近で拾った山本が、そのままドリブルで前進し、左にマルシーニョ、右に山田などがいたが、そのままシュートし、右下に決める。1−0。
 試合後のインタビューで「FW陣が相手DFをひきつけてくれて道が開いたので、そのままうった」と言う。ゴールパフォーマンスは敬礼ではなく、韓国のグループエスパの猫ポーズだったらしい。今季これで3点目だが、キャリアハイとのこと。
 ここまで攻め込まれていたが、先制したので、フロンターレにやや余裕が出て来た。解説の瀬古が「横浜FCは、なかなか得点できていないが、先制した試合では、全員がどのように試合を運べばいいか意思統一されていた」と言う。
 14分、右サイドから伊藤がシュート、相手GK。
 16分、フロンターレが一人目の交代。大島に代えて河原を入れる。直後にフロンターレの左CK。山本が蹴るが、オフェンスファール。
 19分、後方の伊藤からのパスをペナルティーエリア右で山田がダイレクトでシュート、枠の左。
 21分、横浜FCが二人同時交代。FWルキアンに代えてFW櫻川、駒井に代えて室井を入れる。フロンターレも二人同時交代。山田に代えて小林、伊藤に代えて家長を入れる。山田も伊藤も追加点が取れずにやや悔しそうに見える。小林は追加点、家長は試合のクローズに向けた働きを期待しているのだろう。
 24分、山本がボールカットして左サイドから折り返し、家長がダイレクトでシュートするが、利き足でない右だったせいか、枠の外。
 27分、中盤相手左サイド寄りで横浜FCのFK。福森が蹴るが、高井がクリア。
 28分、横浜FCが三人目の交代。山根に代えて遠藤を入れる。
 30分、フロンターレも四人目の交代。山本に代えて橘田を入れる。いよいよ長谷部監督は、1点で逃げ切る体勢に入ったか。
 直後に相手右サイドから入ったばかりの相手右WB遠藤に攻め込まれ、クロスを入れられるが、GK山口が捕る。
 32分、相手右サイドからの遠藤のドリブルを三浦がクリアして横浜FCの右CK。これを福森が蹴り、室井がペナルティーエリア中央からシュート、バーに当たって助かる。
 35分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手長身FW櫻川がクリア。
 37分、横浜FCは二人同時交代。左WB新保に代えて村田、山崎に代えて鈴木準を入れる。
 43分、横浜FCのカウンター。ボールカットされて相手左サイドからクロス、高井がクリア。
 44分、相手右CK。福森が蹴り、長身FW櫻川が頭に当てるが、ゴールラインを割る。
 追加タイム4分。横浜FCの攻撃を全員で守る。
 1−0でタイムアップ。勝点32として暫定6位に浮上(15節新潟戦が未消化)(翌日の試合で6位だった神戸が勝ったため、また7位に)。横浜FCは19位に後退。
 首位鹿島は、4位広島との上位対決で先制されるが最後に同点に持ち込み、勝点41として首位キープ。広島は勝点33としたが5位に。3位柏はアウェイで12位ヴェルディを3−0と下して勝点37として2位浮上。ヴェルディは14位に下降。2位京都はこの20節を浦和と4/16に終えているので勝点34のままで3位に下降。クラブW杯のため渡米中の浦和も勝点34のままで4位に下降。6位神戸は14位名古屋に2−1で6位キープ。名古屋は15位に下降。最下位マリノスは、アウェイで19位新潟に0−1で負けて脱出できず。ついに再び監督解任。新潟は18位に浮上。

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サッカー短評 (2025.6/12)

川崎フロンターレvs.福島ユナイテッド 4対3 (2025.6/11 U等々力) 天皇杯二回戦

 寺田監督率いるJ3のチームに苦戦したようだ。前半9分に先制され、29分に山田で追いつき、後半6分に山田で逆転。さらに19分脇坂、39分小林と加点したのに、終了間際に2失点。気温21.9度、湿度76%。観客7942人。主審は山下良美さん。VARはなし。テレビ放送はなく、有料配信はあるが、ライブだけなので見られない。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF三浦、車屋、アイダル、田邊。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップに山田。ゲームキャプテンは不明。後半開始から山内に代えて脇坂を入れる。18分にマルシーニョに代えて伊藤、26分に山田に代えて小林、家長に代えてケガ明けの宮城、41分に三浦に代えて高卒新人の野田を入れる。
 福島は、4-1-2-3。40番樋口を中央、左右に10番森、9番清水の3トップ。二列目に6番上畑と30番狩野。7番針谷のアンカー。DF23番安在、25番當麻、17番藤谷、28番鈴。GK1番上田。フロンターレからレンタルしている松長根はベンチ外。
 なんとか次の三回戦へ。7/16(水)開催。U等々力で、磐田に2−1で勝ったJ3の相模原と対戦。

サッカー短評 (2025.6/10)

日本vs.インドネシア 6対0 (2025.6/10 吹田) アジア最終予選グループC第10節

 立ち上がりからボールを握って、前半15分には鎌田が先制。さらに2点追加して前半のうちにほぼ試合を決めた。後半も森下や町野が得点し、最後には交代で出た細谷も得点。DFも一回は危ない場面もあったが、オーストラリア戦の反省を生かし、全員で切り替え速く対応して無失点でしめくくった。新戦力としての鈴木淳之介、三戸はいい出来だった。続けて先発の佐野海舟も解説陣に好評。インドネシアは4位を確定していて、プレーオフ(アジア4次予選。最終予選各組の3位と4位が3カ国ずつ対戦し、1位2ヵ国がW杯出場、各2位は5次予選へ進む)からの本大会出場をめざす。気温23.7度、湿度90%。雨。観客33661人。主審キム・ジョンヒョクさん、VARキム・ウースンさんはおそらく韓国の人。DAZN解説は、水沼さん、佐藤寿人、ゲストにガンバ大阪の宇佐美。実況は野村アナ。
 先発は、GK大迫(広島)。DFに初召集の鈴木淳之介(湘南)、瀬古(グラスホッパー・瑞)、高井(川崎)。左右のWBは初先発の三戸(スパルタ・蘭)と森下(レギア・ポー)。佐野海舟(マインツ・独)と遠藤航(リバプール・英)のダブルボランチ。二列目のシャドーに鎌田と(クリスタルパレス・英)と久保(レアルソシエダ・西)。ワントップは町野(キール・独)。遠藤が出ているが、ゲームキャプテンに久保。ベンチに、最年少出場記録を更新できる18歳の佐藤龍之介(岡山)、藤田(シントトロイデン・ベル)、佐野航大(NEC・蘭)、細谷(柏)など。なお、DF町田、渡辺、初召集のMF熊坂(柏)はケガで離脱。
 インドネシアは、3-4-2-1。ワントップに10番ロメニー。二列目のシャドーに6番プトラと13番ヤンス・サユリ。左右のWBに21番ジェームスと4番ディクス。14番ペルペシーと19番ハイエのダブルボランチ。DF23番ハブナー、3番イゼス、2番ヒルハース。GK12番アウテロ。キャプテンは3番イゼス。DF登録の選手が6人いるらしい。23番ハブナーは元セレッソの選手。監督パトリック・クライファートは元オランダ代表で前歴代最多得点記録を持つFW。2025年1月にインドネシア代表監督に就任。
 4分、久保が相手DF複数に囲まれながらドリブルの緩急でかわしてペナルティーエリア左へパスを通す。攻めあがった左WB三戸が受けてクロスを入れるが、相手DF。
 6分、インドネシアが前線のFWロメニーへロングフィード、相手右サイドで受けたロメニーがマークについた瀬古をかわすが、戻ってきた三戸がボールカット。
 8分、森下、久保、佐野海とつなぐが相手DFがクリアして日本の右CK。久保が蹴るが、味方に合わず。
 11分、遠藤からのパスを浮けた左DFの鈴木淳がペナルティーエリア左まで攻めあがってクロス、町のがヘディングシュートするが枠の上。
 15分、先制。鎌田が左サイド奥へスルーパス、走りこんだ三戸が受けてクロス、再び鎌田がゴール前に飛び込んでヘディングシュート、相手GKの手をはじいて決まる。1−0。このとき、ペナルティーエリア内に5人日本選手がいた。ニアに町野、ペナルティーアーク近くに久保、その右前方に佐野、ファーに森下。
 19分、追加点。日本の左CK。久保がショートコーナーで鎌田とのパス交換からペナルティーエリアへドリブルで切り込み、そのままニアへシュート、相手GKがはじくが、町野が拾ってパス、受けた久保が聞き足でない右足でシュート、2−0。VARのチェックでだいぶ時間がかかったが、認められる。
 25分、相手右WBディクスがすわりこむ。メディカルが入るが、結局ピッチを出る。解説陣が「三戸の対応ですごく足を使ったからではないか」。27分、インドネシアが一人目の交代。4番ディクスに代えて8番FWヤコブ・サユリを入れる。「13番ヤンス・サユリと双子の兄弟です」と野村アナ。「日本も兄弟で同時出場があるかもしれませんね」。
 34分、インドネシアが相手右サイドへロングボールを送り、入ったばかりのヤコブ・サユリが走りこむが、三戸が追いついて、頭でGK大迫へ。解説の誰かが「あれが頭か足かでGKには大違いなんです」と言う。
 36分、日本の右CK。久保が蹴り、瀬古と相手DFヤコブ・サユリが競り合って頭同士がぶつかり、二人とも倒れる。瀬古はすぐ立ち上がるが、ヤコブ・サユリは担架でピッチを出る。インドネシアは、入れたばかりの選手がケガではなかなかつらい。
 41分、鎌田が倒されて中盤左サイドで日本のFK。インドネシアのキャプテンのイゼスは、早く交代選手を入れてくれとベンチに要求しているが、このセットプレーには間に合わない。FKは久保が蹴り、鈴木淳が折り返そうとするが、ボルはゴールラインを割る。
 42分、インドネシアが二人目の交代。8番FWヤコブ・サユリに代えて7番MFフェルディナンを入れる。
 44分、久保からのパスを浮けた町野が前方へ蹴り、走りこんだ久保がボレーシュート、ヒットせず枠の左。
 追加タイム6分。51分、また追加点。久保からのスルーパスを浮けた鎌田がペナルティーエリア内でドリブル、相手DFを複数かわして、ループシュートを落ち着いて流し込む。3−0。

 後半開始から日本が一人目の交代。鎌田に代えて中村敬斗(ランス・仏)を入れる。中村が左WBに入り、三戸がインサイドの左シャドーに回る。インドネシアも三人目の交代。6番左シャドーのプトラに代えて15番FWカンブアヤを入れる。
 7分、左サイドで日本のスローイン。三戸が受けて内側へドリブルしてからミドルシュート、枠の外。
 10分、追加点。左サイドから攻め込み、中村が左から中へ入り、ドリブルから左へ展開。流れていた町野が受けてペナルティーエリア左からクロス、ファーへ走りこんだ森下がシュート、4−0。解説の佐藤寿人が「ストライカーはここでパスしちゃだめです」と言う。森下は代表初ゴール。
 13分、また追加点。佐野海からの縦パスを町野がポストプレー、落としを受けた久保がループパス、町野が落ち着いて流し込んで5−0。
 14分、インドネシアが二人同時交代。左WB21番ジェームスに代えて20番DFパティナマ、ボランチ14番ペルペシーに代えて18番FWリリパリーを入れる。やや遅きに失したか。これで五人の交代枠を使い切った。
 16分、日本が二人目の交代。三戸に代えて佐野航大(NEC・蘭)を入れる。そのまま左のシャドーに入る。これで「2006年の佐藤寿人・勇人以来19年ぶりの兄弟同時出場」と野村アナ。
 21分、右サイドからのパスを浮けた佐野海がドリブルで前進、ペナルティーエリア右に入ってシュート、枠の上。
 24分、日本が二人同時交代。久保に代えて18歳の佐藤龍之介(岡山)、森下に代えて細谷(柏)を入れる。細谷と町野のツートップになったようだ。佐藤は最年少代表出場の記録更新。位置は右MFか。久保はキャプテンマークを遠藤に渡す。
 30分、佐藤からのクロスを町野がペナルティーエリア左角からシュート、惜しくも枠の右。
 33分、日本が五人目の交代。町野に代えて俵積田を入れる。俵積田は左MFか。細谷と中村のツートップ、佐野兄弟でシャドーらしい。
 35分、また追加点。俵積田が左サイド深い位置から折り返し、中村がシュート、いったんは相手DFにクリアされるが、こぼれを細谷が落ち着いて押し込み、6−0。
 38分、相手右シャドーのヤンス・サユリがすわりこむ。インドネシアの右サイドの選手たちは、三戸や中村、俵積田といった速い日本選手に対応していて足に過負荷がかかっているようだ。インドネシアは既に交代枠を使い切っていて、もしプレーできないと10人で残り時間を戦うことに。いったんピッチを出るが、戻る。
 追加時間3分。
 46分、日本の右CK。佐野航大が蹴り、ファーで瀬古が折り返し、鈴木淳がシュートを試みるが至らず。
 6−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2025.6/5)

オーストラリアvs.日本 1対0 (2025.6/5 パース) アジア最終予選グループC第9節

 最終予選初黒星。圧倒的に支配しながら、1点が遠くて負けた。現在グループC2位オーストラリアは、最終節にアウェイで、勝点3差の3位サウジアラビアと対戦するので、この試合でぜひとも勝利したいはず。従って、初めから激しく攻撃してくると日本側は予想していたが、前半は失点しないことを優先したようで、想定外に攻撃に出てこず、がっちり守りを固めてきた。日本もただの消化試合にしないため、森保監督は初召集の選手を7人呼び、思い切って若手にチャンスを与える先発で臨んだ。前半は、やはり連携不足が明らかで、解説の中村憲剛が言う「目をそろえる作業に費やした」。その中でも初代表の両ウイング、俵積田と平河は何回か突破やシュートを試みた。後半、久保や中村敬斗、町野など攻撃の活性化を図る交代を送りこんだが、シュートを枠に飛ばせず(シュート14本うち枠内1本)。逆に後半45分に相手右サイドをえぐられ、ゴールライン際から大きく折り返したボールを、走りこんだ相手左WBベヒッチに決められた。オーストラリアは対日本戦16年ぶりの勝利。気温17度、湿度70%。観客57226人。主審はオマーンのアルハトミさん、VARムハンマド タキさんはシンガポールの人。DAZN解説は小野伸二と中村憲剛、実況は桑原アナ。現地リポートは佐藤寿人。前日まで3日間雨で、寒いらしい。
 先発は、GK谷(町田)。DF町田(サンジロワーズ・ベル)、渡辺剛(ヘント・ベル)、関根(Sランス・仏)。佐野海舟(マインツ・独)と藤田(シントトロイデン・ベル)のダブルボランチ。左右のウイングは俵積田(FC東京)と平河悠(ブリストル・英2)。二列目に鎌田(クリスタルパレス・英)と鈴木唯人(ブレンビー・デンマーク)。ワントップに大橋(ブラックバーン・英2)。ゲームキャプテンは鎌田。ベンチにGK鈴木彩艶(パルマ・伊)、高井(川崎)、遠藤航(リバプール・英)、久保(レアルソシエダ・西)、三戸(スパルタ・蘭)など。
 オーストラリアは、3-4-2-1の同じシステム。ワントップは11番ボレロ。二列目に8番メトカーフと6番ボイル。左右のWBに16番ベヒッチと3番ミラー。17番ティーゲと13番オニールのダブルボランチ。DFは21番バージェス、2番デゲネフ、23番チルカーティ。GK1番ライアン。ゲームキャプテンはGKライアン。オーストラリアはレギュラー3人がケガで不在らしい。ポポビッチ監督は、1997〜2001年DFとしてサンフレッチェ広島に所属。2024年9月〜オーストラリア代表監督就任。
 オーストラリアは、前線からのプレスはしかけてこず、日本に攻めさせてミスパスやこぼれを拾ってカウンターでよしとしているようだ。
 日本は、二列目の鎌田が少し引いた位置から左WBの俵積田を押し出しているが、初代表の俵積田はボールが足に付かないようで、クロスを蹴り損ねたり、直接ゴールラインを割ったりして相手DFの脅威になっていない。7分、こぼれを拾った鎌田がシュート、相手DF。
 18分、今度は逆の右サイドから平河がクロスを入れるが、相手DF。ワントップの大橋にまだ全然ボールが入っていない。町田や関根も最終ラインから前線へフィードを送っているが、大きすぎたり、相手DFにクリアされたりで効果的でない。
 23分、日本の右CK。鈴木唯人が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って、鈴木唯人がペナルティーエリア右からクロス、これも相手DF。
 28分、町田からのパスを浮けた鈴木唯人がドリブルで前進。左サイドの俵積田や大橋にパスするかと思えば、ペナルティーエリアに入ったところで自らシュート、枠の外。
 33分、相手サイド浅い位置でオーストラリアのFK。ボイルが蹴るが、関根がクリア。続く相手右CK。ボランチのティーゲが蹴り、ニアで相手MFメトカーフが頭に当てるが、大きく枠の外へ。
 34分、相手ボランチのオニールがドリブルでペナルティーエリア左に入るが、藤田がマークしてゴールラインの外へ押し出す。
 36分、日本の左CK。こちら側も鈴木唯人。ショートコーナーを蹴り、リターンを受けてクロスを上げ、ファーで長身DF町田が競るが、シュートできず。
 37分、こぼれを拾った平河がペナルティーエリア手前右から鋭いシュートを打つが枠の左。
 43分、俵積田からのパスを浮けた鎌田がペナルティーエリア左で相手DF二人をかわしてシュートするが、相手GKがはじく。これで得た日本の左CKを鈴木が蹴るが、相手DF。こぼれを平河がミドルシュート、枠内に飛んだが相手GK。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。左ストッパー町田に代えて瀬古歩夢(グラスホッパー・瑞)を入れる。オーストラリアも二人同時交代。ボランチの17番ティーゲに代えて19番MFヤズベク、二列目の6番ボイルに代えて14番MFマクグリーを入れる。
 3分、ミスでピンチを招く。関根からのバックパスを受けたGK谷のキックが相手選手に渡り、相手FWボレロがペナルティーエリア左から低いクロス、走りこんだマクグリーに渡る前に渡辺がクリア。こぼれを相手左WBベヒッチにミドルシュートされるも枠の外で助かる。
 日本は、鈴木唯人や鎌田が前戦へスルーパスを送るが、タイミングが合わなかったり、相手DFに防がれたりでシュートできない。
 16分、藤田からのスルーパスが走りこんだ大橋に通り、ペナルティーエリア右からニアへシュート、枠の外。
 19分、日本が二人同時交代。俵積田に代えて中村敬斗(ランス・仏)、ボランチ佐野海舟に代えて久保(レアルソシエダ・西)を入れる。中村はそのまま左WBに入り、久保は左シャドーに入ったようだ。鎌田が一列下がってボランチに回る。
 21分、平河からのパスを浮けた久保が相手DFをかわしながらペナルティーエリア右奥からクロス、味方に合わず。
 23分、オーストラリアが二人同時交代。11番FWボレロに代えて15番FWデューク(町田)、3番右WBミラーに代えて22番ゲリアを入れる。
 24分、CB渡辺が足を傷めてすわりこむ。担架が入ってピッチを出る。25分、日本が二人同時交代。FW大橋に代えてFW町野(キール・独)、DF渡邉に代えてDF高井(川崎)を入れる。
 29分、日本の右CK。久保が蹴るが相手DF。こぼれを中村がシュート、相手DF。
 33分、相手FKからペナルティーエリアにクロスを上げられるが、最後はGK谷が捕る。
 34分、中村のドリブルがクリアされて日本の左CK。鈴木唯人がショートコーナーで久保へパス。久保からパスを浮けた鎌田が鈴木へつなぎ、鈴木はゴールライン際から折り返すが味方に合わず。
 35分、こぼれを拾った久保がドリブルで相手をかわしてペナルティーエリア中央からシュート、惜しくも枠の右。
 35分、オーストラリアが五人目の交代。8番左シャドーのメトカーフに代えて10番FWアルザニを入れる。
 37分、左DF瀬古が中村とパス交換して攻めあがって、深い位置から低いクロス、ペナルティーエリア内の鈴木がシュート、枠の上。決めてほしい。
 43分、中盤右寄りで日本のFK。久保と鈴木唯人が立ち、鈴木が蹴り、瀬古が合わせようとするが、ボールはゴールラインを割る。
 45分、失点。相手右サイドからのスローインを受けた相手右WBゲリアが攻め上がり、相手右シャドーのマクグリーへつなぐ。マクグリーは対面の瀬古に対応されながらもペナルティーエリア右ゴールライン際から低いクロスを折り返し、これを走りこんできた相手左WBベヒッチがシュート、右上に決まる。0−1。久保が防ごうと後ろから飛び込んだが間に合わず。ベヒッチのマークが甘かった。
 追加タイム3分。47分、瀬古と相手左WBゲリアが競り合いで頭同士をぶつけて二人とも倒れる。メディカルが入るが、二人とも立ち上がって復帰する。これ以上DFが負傷しても、もう両チームとも五人代えてしまった後だし、大過なくてよかった。
 しかし、再開後はオーストラリアにボールキープされてタイムアップ。0−1で敗戦。
 日本は勝点20のままでグループ1位。オーストラリアは、勝点16として2位キープ。
 翌日の試合で、3位サウジアラビアもアウェイでバーレーンを2−0と下して、勝点13とし、勝点3差で最終節にホームでオーストラリアと対戦。ただ、オーストラリアは得失点差8でサウジは0なので、かなりオーストラリアが優位なのは間違いない。

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サッカー短評 (2025.5/31)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 1対2 (2025.5/31 Eピース) 第19節

 久々に勝った。アウェイで、前半は試合をかなり支配していたが無得点。後半、押されている中、少ないチャンスを生かしてマルシーニョが先制点。広島が攻撃的な選手交代でさらに圧力をかけてきて、ついに41分、失点して同点に。しかし追加タイムのCKから逆転勝ちで7位キープ。3位広島は5連勝していたがストップ、3位キープ。気温22.0度、湿度26%。観客25909人。主審は交流プログラムでドイツから来日しているペーターセンさん。VARは木村さん。DAZN解説は、広島OBの森崎浩二。実況は江本アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップに山田。前々節にエリソンがケガしたが、今節では際がハムストリングを傷めて交代。心配だ。ベンチにアイダル、田邊、橘田、大関、山内、神田など。
 広島は3-4-2-1。ワントップにジェルマン。左右のシャドーに加藤とジャーメイン。左右のWBに新井と中野。川辺と東峻希のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、塩谷。GK大迫。キャプテンは佐々木翔。スキッベ監督は4年目。ベンチに、今季浦和から移籍のFW前田直樹、札幌から移籍のMF菅、ケガから復帰戦のマルコス・ジュニオールなど。
 4分、広島にパスをつながれ、相手右サイドからクロスを入れられ、さらに左サイドからもクロスを入れられるが、合わず。
 9分、マルシーニョからの折り返しを山本がミドルシュート、相手GK。
 10分、中盤でボールをカットされ、最後は相手右シャドーのジャーメインにシュートされるが、GK山口。
 11分、家長の折り返しを相手DF塩谷にクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 12分、相手右サイドから右WB中野がクロス、河原がクリアしたこぼれを相手ボランチの東がミドルシュート、GK山口。
 20分、相手ボールをカットして河原がマルシーニョへ縦パス、マルシーニョが左サイドからクロス、相手DF。マルシーニョへのパスは、相手右ストッパー塩谷と相手右WB新井で警戒されている。
 22分、広島の右CK。左WBの新井が蹴るが、家長がクリア。こぼれをつながれ、相手左サイドからクロス、GK山口が捕る。
 24分、相手左シャドーの加藤のクロスを際がクリアして広島の左CK。こちら側は東が蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれを拾われ、相手DF塩谷がロングシュート、ひやっとしたが枠の左。
 28分、高井が少し持ち上がって、縦パスをペナルティーエリアの山田に通す。山田はなんとか前を向こうとするが、相手DF荒木につかまれていてシュートできず。今日は山田にほとんどパスが通っていないか、苦しいボールで落としを拾われるかで、チャンスが作れていない。今季はだいぶ研究されたのかマークが厳しくなり、苦しんでいる。
 28分、左サイドから攻め込み、佐々木がクロス、ファーの家長がうまく合わせてシュート、相手GKがはじく。こぼれにマルシーニョか誰かがつめるがシュートできず。解説の森崎が「家長は決まったと思ったでしょうね。GK大迫のファインセーブ」。
 30分、マルシーニョが左サイド深い位置からシュート、左ポストに当たる(さらに相手DFにあたったのか? 画面が切り替わってわからず)。
 31分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF塩谷がクリア。こぼれを拾って家長がクロス、相手DF。
 34分、左サイドから攻め込み、最後はマルシーニョが利き足でない右でシュート、相手DF塩谷。
 35分、家長が右からクロス、相手DF佐々木翔。こぼれをさらに河原がクロス、これも相手DF。こちらサイドは家長と佐々木翔の対人が強い同士の攻防が見もの。
 41分、中盤相手左サイドで広島のFK。東が蹴るが、佐々木がクリア。こぼれを拾われ、相手MF中野が相手右サイドをドリブルしてくるが佐々木が対応。
 44分、山本が前線へロングループパスを送る。マルシーニョが走りこみ、シュートするが枠の右。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から広島が二人同時交代。FWジェルマンに代えてFW中村草太、左WB新井に代えて菅を入れる。
 広島は後半立ち上がりから攻勢を強め、フロンターレは受け身に回る。気がつくと、左右のSB佐々木と際が位置を交換している。
 1分、入ったばかりの相手FW中村がペナルティーエリア右からシュート、丸山が防ぐ。2分、さらに相手右スローインをペナルティーエリア右で受けた相手左シャドーの加藤が意表をつくタイミングでシュート、GK山口が捕る。
 5分、相手ボールをカットした山本からパスをつなぎ、家長からのクロスを山田がシュート、相手DF。
 5分、先制。さらにこぼれを際が右からクロス、中央で山田がジャンプするが届かず、相手GKが飛び出して触るが、こぼれをマルシーニョがヘディングシュート、見事に決まって1−0。広島の攻撃を受けていた時間帯だったので、流れを断ち切れた。
 8分、佐々木からのパスを浮けた山田がミドルシュート、相手DFに当たって、相手GKが捕る。
 12分、ボールカットされ、相手右サイドからFW中村が折り返し、相手FWジャーメインがヒールショット、GK山口。
 13分、相手ボールをカットして右サイドから攻めあがった際がミドルシュート、相手DF。
 15分、広島が三人目の交代。左シャドーの加藤に代えて前田を入れる。
 15分、山田が下りてきて相手ボールをカットしてスルーパス、走りこんだマルシーニョがペナルティーエリア内で触り、こぼれを脇坂がシュートするが大きく枠の上。解説の森崎が「得点の絶好機でしたね」。
 18分、後半から入った相手左WB菅がドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、GK山口。
 19分、フロンターレが一人目の交代。山田に代えて小林を入れる。
 21分、際が右足のもも裏を押さえている。フロンターレが二人目の交代。際に代えて田邊を入れる。
 23分、相手FWジャーメインに相手左サイドを突破され、ペナルティーエリア内の中村にパスが入るが、合わずに助かる。さらに中村からのパスを浮けた相手FW前田がペナルティーエリア右からシュート、GK山口が捕る。
 25分、広島の右CK。菅が蹴り、相手長身DF荒木がヘディングシュート、枠の左で助かる。
 26分、相手ロングボールを受けた相手FW前田が右サイドからドリブルでペナルティーエリアに入ってシュートするが、河原が防ぐ。28分、さらに相手サイドから菅がクロス、こぼれを前田がシュート、GK山口が捕る。
 30分、家長が相手DFに倒されるが、なぜか家長のシュミレーションとされてイエローカード(後で確認したら異議のC3だった)。家長はびっくりして怒っていた。ドイツの主審は、家長が少しくらい押されても倒れない選手なのは知らないらしい。この試合、少々のコンタクトやファールはずっと流してきたが、異議や審判を欺こうとする行為には厳しいようだ。
 31分、右SB佐々木からのパスを受けた家長がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 31分、広島が四人目の交代。ボランチの東に代えてマルコス・ジュニオールを入れる。実況アナが「キャンプでケガをして、これが復帰戦」と言う。
 33分、相手DF佐々木翔が攻めあがって左からクロス、相手FWジャーメインがフリーでシュート、枠の右で助かる。
 34分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて瀬川、脇坂に代えて大関、山本に代えて橘田を入れる。脇坂はキャプテンマークを丸山に引き継ぐ。
 35分、広島のカウンター。相手MFマルコスがペナルティーエリア右からシュート、高井がクリアして広島の右CK。菅が蹴るが、DF陣がクリア、こぼれを再度入れられるがGK山口が捕る。
 37分、相手右サイド深い位置から相手FW前田がクロスをねらうが、田邊が対応して入れさせず。解説の森崎が「前田の左足を封じていた」。カバーに入っていた丸山が田邊をほめていたようだった。
 38分、広島が五人目の交代。右WB中野に代えて越道を入れる。
 40分、瀬川が入ったばかりの越道の突破をファールで止めてイエローカード。相手右サイドで広島のFK。菅が蹴るが高井がクリア。こぼれをつながれ、相手右サイドから前田がクロス、相手FWジャーメインがペナルティーエリア中央でシュート、小林が防ぐ。
 41分、失点。大関が前方へ送ったパスが相手に渡り、相手左サイド中村からのクロスを攻撃参加していた相手長身DF荒木が走りこんでシュート、DF陣は足が止まっていて決められる。1−1。大関はいったん相手の攻撃を切るために大きく外へ蹴り出すべきだったのでは。そうすれば相手DF陣はいったん戻ったはず。
 追いついた勢いでホームチーム広島が攻め込んでくるが、なんとか同点のまま耐えてほしい。
 43分、相手ボランチの川辺からのパスを浮けた相手MF越道がペナルティーエリア右からシュート、枠の右。
 44分、中盤でフロンターレのFK。河原が左サイド前方へ蹴り、上がっていた丸山が頭で折り返すが、相手DF。
 追加タイム4分。46分、逆転。フロンターレの左CK。大関がファーへ蹴り、高井が頭で触り、相手GKも飛び出して触るが、こぼれを佐々木がシュート、誰かに当たったがゴールイン。2−1。
 48分、広島の左CK。菅が蹴るが、瀬川がクリア。こぼれを拾われ、つながれるが、全員で守る。
 49分、相手FW前田が競り合いの際のプレーについての主審への異議でイエローカード。
 2−1でタイムアップ。勝点29としたが、7位のまま。3位だった広島は4位に後退。
 首位鹿島はアウェイで11位ガンバを1−0で下し、勝点40と首位キープ。ガンバも11位のまま。2位柏はホームで6位神戸に1−3で敗れ、3位に後退。神戸は6位のまま。4位だった京都がホームで3−0と17位FC東京に勝利し、2位浮上。FC東京は18位に下降。最下位マリノスはアウェイで10位町田に3−0で勝ち、今季初の連勝。勝点14としたが最下位のまま。町田も10位キープ。19位新潟は16位名古屋にアウェイで0−3と完敗、19位のまま。名古屋は14位に浮上。

サッカー短評 (2025.5/25)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 2対2 (2025.5/25 U等々力) 第18節

 またしても引分け。ただし、今回はもう少しで負けそうなところを盛り返して追いつくことができた。前半から得点を積極的にねらう方針で、なんとか32分に山本の右CKをニアで佐々木が触ってファーでマルシーニョが押し込み先制した。しかし2点目がとれずに後半へ。するとガンバの勢いに後手に回り、8分に早くも宇佐美のワザありシュートで同点に。12分に3人交代した直後の15分、さらに失点。宇佐美の巧みなループパスに走りこんだ山下にダイレクトて押し込まれ、逆転される。26分に大関を入れてようやく少し攻撃の形を作れるようになり、34分、大関からのパスを受けた伊藤がドリブルからシュートを決めて追いついた。しかし、45分に絶好調だった山本がすわりこんでしまい、負傷交代。前節のエリソンに加え、レギュラーが次々離脱。9分もの追加タイムがあったが、どちらも中三日の試合でドローに終わった。これでやっと1週間空くが、次はアウェイ。3位の広島へ遠征する。気温22.1度、湿度55%。観客21440人。主審は先立さん、VARは岡部さん。DAZN解説は、中西哲夫と橋本英郎のダブル解説。フロンターレOBが解説するのは初ではないか。実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップに小林。ベンチに田邊、アイダル、大関、瀬川、神田など。
 ガンバは4-2-3-1と同じ形。宇佐美のワントップはゼロトップ気味。トップ下に広島から移籍の満田。左右のシャドーにファン・アラーノと山下。鈴木徳真とネタ・ラヴィのダブルボランチ。DF黒川、福岡、中谷、半田。GK一森。キャプテンは宇佐美。ベンチにGK東口、倉田、名和田我空、FWヒュメット、ウェルトンなど。ポヤトス監督は3年目。
 フロンターレは対ガンバ戦の戦績が悪いらしい。それでもホーム4連戦なのだから、勝たないと。フロンターレは水曜日に未消化だった13節浦和戦を、ガンバも水曜日にルヴァン杯を120分戦った末、磐田に負けて敗退した中三日同士の対戦。
 4分、河原からのループパスを小林がヘディングシュート、相手GK。
 11分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 13分、家長が右サイドからスルーパス、小林がダイレクトでシュート、枠の左。
 18分、相手サイド深い位置から相手FWアラーノがクロス、宇佐美がペナルティーエリア中央でシュート、枠の左。
 26分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って再度山本がクロス、相手GKが捕る。
 30分、ガンバのカウンター。宇佐美にシュートされるが、高井がクリア。
 32分、先制。フロンターレの右CK。山本が蹴り、ニアで佐々木が触り、ファーでマルシーニョが押し込む。1−0。
 34分、山本からのスルーパスを左サイド深い位置で浮けたマルシーニョがペナルティーエリアへ折り返し、こぼれを拾ってシュートするが相手DF。
 40分、際が右から上げたクロスを河原がヘディングシュート、枠の上。
 42分、ボールカットされ、相手左サイドのアラーノにペナルティーエリア手前からシュートされるが、GK山口。さらに44分、相手MF満田がペナルティーエリア中央からシュート、ポストに当たって助かる。相手DF中谷にもシュートされるが、枠の左。
 44分、ガンバの左CK。ショートコーナーから相手MF鈴木がクロス、相手DF黒川にシュートされるが、鈴木がオフサイド。
 追加タイム2分か。ガンバに攻め込まれるが、全員で守り、1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手DF黒川からのスルーパスを浮けた相手右FW山下がシュート、枠の上。
 4分、佐々木が攻め上がり、スルーパス、受けた小林がペナルティーエリア右からシュート、枠の上。
 8分、失点。ガンバの構成が強まる中、宇佐美が相手DF黒川とのパス交換からペナルティーエリア左に入り、河原が対応したが、うまくはずされてシュートされ、右下に決まる。1−1。解説陣が「ファーに山下が走りこんでいて、そこへのクロスとも見えるので、GKは出にくい」「宇佐美を止めるにはもっと距離をつめないと」。
 12分、フロンターレが三人同時交代。小林に代えて山田、マルシーニョに代えて瀬川、家長に代えて伊藤を入れる。前線の3人を一挙交代。前からの守備を活性化する狙いか。伊藤が左ウイングに入り、瀬川が右ウイングか。
 しかし、15分また失点。中盤で相手ボランチ鈴木にボールカットされ、ラヴィから宇佐美へつながれ、相手右サイドから宇佐美が上げたクロスに飛び込んだ山下がワンタッチで触って流し込まれた。1−2。
 17分、宇佐美からのパスを浮けた相手MF満田がミドルシュート、山本が防ぐ。
 19分、ガンバの左CK。鈴木徳真が蹴るが、GK山口が捕る。
 21分、中盤相手右サイドでガンバのFK。宇佐美が蹴るが、山本が防ぐ。
 25分、左サイドに流れた脇坂からのパスに走りこんで受けた際がミドルシュート、枠の上。
 26分、フロンターレが四人目の交代。河原に代えて大関を入れる。大関がトップ下に入り、脇坂がボランチに回ったか。
 30分、相手MF満田からのパスを受けた宇佐美がワンタッチでミドルシュート、枠の上。
 33分、ガンバが二人同時交代。ラヴィに代えて倉田、宇佐美に代えてヒュメットを入れる。
 34分、追加点。伊藤が入れたクロスのこぼれを拾った大関が、左サイドから相手DFの足の間を通すパス、右からペナルティーエリアに入った伊藤が受けてドリブルしてシュート、相手DFに当たるがゴールイン。2−2。
 38分、伊藤が左サイドからドリブルしてペナルティーエリア手前でシュート、枠の上。
 40分、入ったばかりの相手FWヒュメットにフリーでシュートされるが、GK山口が防ぐ。ヒュメットはオフサイド。
 41分、ガンバが三人目の交代。左シャドーアラーノに代えてFWウェルトンを入れる。
 42分、ガンバの左CK。満田が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 45分、山本が座り込んでいる。フロンターレが五人目の交代。山本に代えて橘田を入れる。ガンバも二人同時交代。右SB半田に代えてDF中野、右シャドー山下に代えてDF岸本を入れる。
 追加タイム9分。46分、右サイドから攻め込み、ペナルティーエリア右から大関がクロス、ファーに走りこんだ佐々木がヘディングシュート、枠の左。
 49分、高井からのロングフィードを山田が競り、こぼれを瀬川がミドルシュート、枠の上。
 50分、大関からのスルーパスを受けた山田がペナルティーエリア左からシュート、相手DF。
 54分、入ったばかりの相手右シャドー岸本がドリブルからクロスを入れるが、佐々木がクリア。ガンバの左CK。満田が蹴るが、高井がクリア。
 54分、フロンターレのカウンター。伊藤がドリブルをファールで止められ、相手ボランチ鈴木にイエローカード。中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、シュートに至らず。
 2−2でタイムアップ。
 勝点1を加え26としたが、7位のまま。9位だったガンバは勝点24としたが11位に後退。
 首位鹿島はなんと最下位マリノスにアウェイで1−3と不覚をとったが、首位キープ。マリノスはやっと2勝目を挙げ、勝点11としたが最下位。2位柏はアウェイで17位の横浜FCと1−1と引分け、勝点34の2位。横浜FCは18位に下降。19位新潟は14位湘南に2−1で勝ったが、19位のまま。湘南は15位に。3位京都は15位ヴェルディとアウェイで対戦、0−1で敗れ4位に後退。ヴェルディは13位に。代わって5位広島が16位FC東京を3−0で破って3位に浮上。

サッカー短評 (2025.5/21)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 2対2 (2025.5/21 U等々力) 第13節

 あと30秒守れなくて、勝点3を取りこぼした。何度もこんな風景を見ている。どうして試合の締め方がへたなのだろうか。今回は、やはり中二日なのが響いているのだろう。ホーム4連戦というのは、ACLのサウジ帰りに「配慮」しているのだろうが、行く前も中二日、中三日で連戦、戻って来ても連戦、というのでは、選手の体調を考えると配慮になっていないのではないか(そもそもACLそのものも、猛暑の地で、中二日でタフな試合だったのに)。苦労してACLを勝ち上がったチームをリーグが虐待しているようだ。リーグ戦をすっかり休みにしてしまうくらいでなければ、配慮にならないと思う。代表の試合でもないので、日本では無理だと思うけれど。
 前半の終わり近く、42分に今季初先発の名手・中島翔哉に直接ロングシュートを決められた。ペナルティーエリア左角の少し外側から、クロスになるようなループキックをファーポスト方向に蹴り、そこへ相手FW金子が走りこんだため、GK山口も出られず。32分の相手CKの守備のときエリソンが運悪く際と交錯してヒザを傷め無念の交代。そのため追加タイムは9分あった。47分にフロンターレの右CKで脇坂のボールを山田が競り、相手GKも少し触るが、こぼれをマルシーニョが冷静に押し込み、同点でハーフタイム。後半から出てきた瀬川が、41分、大関のパスを受けた際からのワンタッチクロスをダイレクトボレーで決めて勝ち越し。ホームゲームなのでこれで勝ちきらなくてはいけなかった。しかし追加タイム3分の最後で、中島に代わった名手サヴィオへのマークが甘くなり、ほぼフリーでパスをさせてしまい、ペナルティーエリア内でワンタッチでつながれ、押し込まれてしまった。気温25.4度、湿度58%。観客20302人。主審は飯田さん、VARは木村さん。DAZN解説は松原良香、実況は初めてのアナウンサー。
 勝点25としたが、7位に後退。浦和は勝点30となり4位キープ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。河原と橘田のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップは前節2ゴールのエリソン。ベンチに神田、家長、山本、田邊など。
 浦和は4-2-3-1。高橋利樹のワントップ。トップ下に中島翔哉。左右のシャドーは関根と金子。安居と松本のダブルボランチ。DF長沼、ホイブラーテン、ボザ、石原。GK西川。キャプテンは中島か。スコルジャ監督は3年目か。ベンチにマテウス・サヴィオ、原口、松尾など。

 ※この日、もう1試合、やはりACL遠征の消化試合として、マリノス対神戸があり、1−2でマリノスが負け、チームワーストの7連敗を記録。8位神戸は勝点27として6位に浮上。

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サッカー短評 (2025.5/18)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 2対0 (2025.5/18 U等々力) 第17節

 観戦した。天気予報は最高28度だったが、曇りで暑すぎず、風もあった。1年以上ぶりの観戦で、マッチデープログラム400円、おやつにハリケーンポテト300円とチュリトス500円は値上がりしたのかよくわからない。試合は、ボールを支配している時間は長かったが、縦パスが通らず、なかなか枠にシュートがうてず。時々セレッソに、あっという間にゴールに迫られ、クロッサーやパサーへのマークが甘くて、怖いシュートを打たれる場面も作られた。後半も同じように膠着していたが、40分にやっと先制。22分に交代で入ったエリソンが、35分に交代で入った瀬川からのパスを流し込んだ。さらに3分後、丸山からのロングループに走りこんで、相手GKが飛び出した空っぽのゴールに向けてヘディングシュートで追加点も決めた。気温26.3度、51%。観客22070人。主審は大橋さん、VARは高崎さん。
 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチに田邊、アイダル、橘田、伊藤、神田など。
 セレッソは3-4-2-1。先発は前節と同じらしい。ワントップにハットン。左右のシャドーにルーカス・フェルナンデスと上門。左右のWBに高橋仁胡と奥田。香川と喜田のダブルボランチ。DF西尾、畠中、進藤。GK福井。キャプテンは香川。ベンチにFWチアゴ・アンドラーデ、元フロンターレのDF登里、GKキム・ジンヒョンなど。ハットンとアンドラーデはブラジルから今季加入。畠中はマリノスから、中島元彦は仙台から今季加入。パパス監督は1年目。オーストラリアの人。
 4分、山本のパスのこぼれをマルシーニョがミドルシュート、枠の上。ペナルティーエリアまで攻めあがった河原からのパスを受けた家長がシュート、相手DF。
 10分、香川からパスを受けた相手左WBの高橋がペナルティーエリア左からクロスを入れるが、GK山口。12分には、相手FWハットンからのパスを受けた高橋のクロスを相手右シャドーの上門にシュートされるが、丸山が防ぐ。相手左WBの高橋をつかまえられていない。システムのギャップがあるので、うまく受け渡さないと。
 12分、セレッソの左CK。ルーカスが蹴るが、GK山口がクリア。再度相手左CK。またルーカスが蹴るが、オフェンスファール。
 22分、相手左サイドでセレッソのFK。ルーカスが蹴り、ファーで相手DF畠中がシュート、GK山口が防ぐ。24分、相手FWハットンがドリブルして相手右サイドから折り返し、ルーカスがシュート、これもGK山口が防ぐ。全然プレスがかかっていない。
 29分、左サイドから攻め込み、マルシーニョからのパスを走りこんで受けた山田がようやくシュート、左サイドネット。しかもオフサイドだった。山田は畠中につかまっているのか、味方からのパスを呼び込めていない。大黒コーチにマンツーマンで教えてもらっているらしいが、去年の強引さが見られない。
 30分、またパスをカットされ、カウンターを受ける。相手FWハットンが右サイドからシュート、丸山が防ぐ。セレッソの右CK。こちら側は高橋が蹴るが、家長がクリア。ボールを持った選手がパスの出しどころを探している時に取られたり、苦しい所へつないでカットされたりが続いている。
 34分、際が右サイドから攻め上がり、クロスを入れるが相手DFに防がれ、フロンターレの右CK。これがこの試合初めてのCK。山本が蹴るが、相手DFがクリアして再度右CK。山本が蹴り、高井が相手にマークされながら頭に当てるが、ヒットせず、枠の左。
 39分、フロンターレのカウンター。山田がペナルティーエリア右からシュートするが、枠の左。決めてほしい。
 43分、フロンターレの右CK。山本が蹴り、山田がドンピシャでヘディングシュートするが、相手GK正面ではじかれる。残念。さらにフロンターレの右CK。山本が蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。試合の序盤は相手ボランチ香川がフリーでパスをさばいていたが、途中から脇坂が対応していたようだった。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手右サイドから攻め込まれ、相手右シャドーの上門がペナルティーエリア内からクロス、相手FWハットンにシュートされるが、高井がクリア、GK山口が押さえる。6分にも、相手FWハットンがクロスを入れるが、丸山がクリア。
 7分、フロンターレのカウンター。佐々木が左サイドを持ち上がって折り返し、脇坂がヘディングシュートするが、相手GK。
 8分、佐々木が相手選手をファールで止めてイエローカード。
 9分、脇坂が相手ボールをカットして山本がスルーパス、走りこんだ山田がシュート、相手GKがはじく。こぼれをさらにマルシーニョがシュート、相手DF。残念。
 10分、セレッソのカウンター。相手右WB奥田からのパスを受けた相手右シャドーの上門がクロス、戻ったマルシーニョが防ぐ。今季のマルシーニョは守備の貢献もすごい。
 12分、セレッソが二人同時交代。ボランチ喜田に代えて中島、右シャドー上門に代えて北野を入れる。
 13分、左サイドへのロングフィードに走りこんだマルシーニョが折り返し、こぼれを山田がシュート、ヒットせず枠の左。
 13分、入ったばかりの中島からのパスを受けた相手FW北野がシュート、枠の上。
 15分、相手右WB奥田からのクロス、丸山がクリア。こぼれを拾われ、相手左シャドーのルーカスからのパスを受けた相手左WBの高橋がシュート、枠の上で助かる。
 16分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて大関、家長に代えて伊藤を入れる。伊藤は左ウイングに入り、大関はトップ下、脇坂が右ウイングへ回る。伊藤と大関は前線からのプレスが期待される。家長がいなくなると、左サイドでのパス回しや、右サイドでのボールキープができる人が足りなくなりそう。
 17分、大関から左サイドへパス、つないで最後は山本がミドルシュート、枠の左。決めてほしい。大関はシュートしてもいいのに。
 21分、相手DF進藤が攻め上がり、ルーカスからのパスをペナルティーエリアで受けるが、最後はGK山口が捕る。
 22分、フロンターレが三人目の交代。山田に代えてエリソンを入れる。
 22分、相手右サイドから攻め込まれ、相手ボランチ中島にミドルシュートをうたれるが、丸山が防ぐ。
 23分、エリソンがフィードを競って、こぼれを拾った大関がドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、相手DF。
 25分、相手DF西尾からのロングパスをペナルティーエリアで受けた相手FWルーカスが折り返すが、高井がクリア。
 27分、相手ボールをカットして、伊藤がドリブルして相手DFをかわして大関へパスを送るが、シュートできず。
 30分、フロンターレのカウンター。佐々木が左サイドを攻めあがって折り返し、ファーで受けた大関が深い位置からゴール前に鋭いクロスを入れるが、誰にも合わず。
 31分、相手右WB奥野からのクロスを相手右DF進藤がヘディングシュート、枠の左で助かる。
 35分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて瀬川、河原に代えて橘田を入れる。河原は危ないところによくプレスをかけてくれた。瀬川が入って前の4人は全員交代選手になったので、もっと前からプレスをかけられるはず。
 37分、際からの縦パスを受けた瀬川がペナルティーエリア右から折り返し、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKが捕る。
 37分、相手GKの素早いキックからセレッソのカウンター。相手ボランチ中島からのパスを受けた相手FWハットンがペナルティーエリア内から折り返すが、橘田が戻ってクリア。
 39分、セレッソが二人同時交代。FWハットンに代えてFWアンドラーデ、右WB奥田に代えてMF阪田を入れる。
 40分、やっと先制。橘田が相手ボールをカットして右サイド際から攻め込み、大関からの縦パスを受けた瀬川がペナルティーエリアへスルーパス、走りこんだエリソンが冷静に相手GKの足の間から流し込み、1−0。ウワーッとスタンドのみんなが立ち上がり、タオルマフラーやフラッグを打ち振る。VARの確認後、やっとスクリーンに得点者のエリソンが映り、場内アナウンスが流れ、改めて喜ぶ。85分待ち望んできたのだから。
 42分、セレッソが五人目の交代。左DF西尾に代えてMF柴山を入れる。5バックをやめて4バックにしたのか。
 43分、追加点。丸山がロングフィードを前線へ送る。バウンドしたボールに飛び出した相手GKより先にエリソンがヘディングシュート、まっすぐゴールに入る。2−0。
 気がつくと相手GK福井が倒れている。どこかで接触があったのか見ていなかったが、メディカルが入る。治療している間に追加タイム6分が表示される。セレッソは五人交代しているので、GKを下げると、誰かが一人代わりにGK役をしないといけない。しかし、時間稼ぎだったのか、相手GKは立ち上がり、プレーに復帰。
 48分、相手左サイドへロングボールを入れられ、相手FWアンドラーデが受けて折り返されるが、誰にも合わずにゴール前を通過。さらに相手右サイドから柴山にクロスを入れられるが高井がクリア。49分には、ルーカスがペナルティーエリア手前左から自らミドルシュートを打つが、枠の上。
 51分、伊藤が相手ボールをカットしてドリブル突破、相手DF進藤にファールで止められる。ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。山本とエリソンが立ち、山本が直接ねらうが壁に当たる。
 2−0でタイムアップ。やれやれ。勝点3を積み上げ24(得失点差10)として、6位に浮上。セレッソは11位に後退。昨日5/17に8試合があり、この試合前にはフロンターレは9位から12位に、セレッソは7位から9位になっていた。
 首位鹿島は8位清水に1−0で勝ち7連勝、勝点37として独走へ。清水は10位に。2位柏がアウェイで11位町田に0−3で敗れ、2位はキープしたが勝点33のまま。町田は勝点24(得失点差2)として6位に浮上(5/18のフロンターレの勝利で7位に)。3位京都はアウェイで最下位マリノスを3−0と下し、3位キープ。マリノスはクラブワーストタイ記録の6連敗。

サッカー短評 (2025.5/14)

川崎フロンターレvs.横浜FC 2対1 (2025.5/14 U等々力) 第14節

 開始4分で失点。しかし33分、山本がFKを直接決めて同点に。解説の福田さんは「フロンターレはここから一気に追加点を狙った方がいい」と言ったが、攻撃に勢いがない。後半、相手が圧力を強めてくると、苦戦。ようやく39分、家長のループシュートのバー跳ね返りを相手DFがオウンゴール。GK山口があわやのセーブを連発して逃げ切った。気温21.5度、湿度57%。観客20175人。主審は荒木さん、VARは飯田さん。DAZN解説は福田さん、実況は野村アナ。
 先発は、GK山口。DF佐々木、アイダル、高井、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングに伊藤と家長。ワントップ山田。鹿島戦から中二日で、5人変更。ベンチにエリソン、マルシーニョ、河原、丸山、田邊など。
 横浜FCは3-4-2-1。191cmの長身FW櫻川ソロモンのワントップ。左右のシャドーに山田康太と室井。左右のWBは新保と村田。駒井とユーリ・ララのダブルボランチ。DF山崎、ンドカ、伊藤槙人。GK市川。キャプテンは駒井。先発は前の試合と同じらしい。ベンチにFWルキアン、鈴木武蔵、MF小川慶治朗、元フロンターレの中野嘉大とDF福森など。駒井は札幌から、鈴木武蔵はガンバから、ルキアンと中野は湘南から、DF伊藤は磐田から、新保は山口から今季移籍してきた。四方田監督は4年目。
 前半4分、いきなり失点。相手右サイドからのクロスをアイダルがクリアして横浜FCの右CK。相手MF新保が左足でゴールへ向かうキックを蹴り、ニアで相手MFララがヘディングシュートを決める。0−1。
 12分、山田と家長で相手ボールをカットし、家長がドリブルからシュートするが、枠の右。
 14分、また横浜FCの右CK。今度は右利きの山田康が蹴り、相手FW櫻川がヘディングシュート、枠に飛んだがGK山口が捕る。やれやれ。
 19分、山本からのパスに走りこんだ伊藤がドリブルから鋭いミドルシュート、バーに当たって枠の上へ。惜しかった。伊藤は21分にもドリブルでペナルティーエリアに入ってシュートするが相手DF。
 24分には、ペナルティーエリア内でもパスをつないで、最後は橘田がシュートするが相手DF。
 32分、同点弾。際が右サイドをドリブルで攻め上がり、相手MF山田康にファールで止められ、山田康にイエローカード。ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。山本が直接ねらい、ゴール右下に決める。1−1。試合後のインタビューで「GKとのかけひきに勝った」と言っていた。HPのコメントでは「壁が1枚だったので、シュートを悟られなければニアに通すだけという感じだった」。
 解説の福田さんは、「フロンターレはここで一気に追加点を取りにいった方がいい」と言うが、相手を圧倒できない。
 38分、伊藤が左サイドから内へ切り込み、横パス、受けた脇坂がシュートするが、枠の上。
 44分、ロングフィードを受けた相手右WB村田に相手右サイドを突破され、クロスをあげられ、相手FW櫻川にヘディングシュートされるが、枠の上で助かる。
 追加タイム3分。47分、相手右CK。山田康が蹴るが、オフェンスファール。
 1−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、フロンターレ左CK。山本が蹴るが、相手FW櫻川がクリア。続けてフロンターレの右CK。こちらも山本が蹴るが、また櫻川がクリア。
 6分、右スローインをカットされてクロスを上げられ、相手FW櫻川がヘディングシュート、枠の外。本当にスローインがへた。
 8分、相手右CK。山田康が蹴るが、高井がクリア。9分、相手MF駒井に左サイドからドリブル突破を狙われるが、橘田が対応。12分、相手左サイドからのクロスを高井がクリア。
 14分、相手左サイドから山田康がクロス、相手FW櫻川がヘディングシュート。GK山口が防ぐ。こぼれをさらに室井にシュートされるが、枠の上で助かる。
 「後半は、明らかに横浜FCがプレスを強めている」と解説の福田さん。
 15分、伊藤が左サイドをドリブル、相手DF伊藤慎にファールで止められ、伊藤慎にイエローカード。中盤左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴るが、大きすぎてそのままラインを割る。
 18分、フロンターレが三人同時交代。山田に代えてエリソン、伊藤に代えてマルシーニョ、脇坂に代えて大関を入れる。脇坂はキャプテンマークを佐々木に渡す。
 19分、横浜FCも三人同時交代。FW櫻川に代えてルキアン、右シャドーの室井に代えて鈴木武蔵、ボランチ駒井に代えて小倉を入れる。駒井のキャプテンマークは誰に渡ったのか。
 23分、フロンターレのカウンター。家長のペナルティーエリア右からの折り返しを橘田がワンタッチシュート、枠の左。決めてほしい。
 27分、佐々木が攻めあがってそのままシュート、相手DF。これで得たフロンターレの左CKを山本が蹴るが、相手FW鈴木武蔵がクリア。こぼれを拾って橘田がシュートするが、相手DF。
 29分、佐々木からのパスに走りこんだマルシーニョがシュート、枠の上。
 31分、横浜FCが四人目の交代。左シャドー山田康に代えて小川慶治朗を入れる。
 33分、中盤相手右サイドで横浜FCのFK。新保が蹴り、相手FW鈴木武蔵がヘディングシュート、バーに当たって助かる。
 34分、フロンターレが四人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。
 35分、大関、マルシーニョと攻め込み、最後はエリソンがシュート、これもバーに当たる。37分にも、右サイド際のペナルティーエリア右からのクロスをエリソンがシュート、枠の上。
 38分、追加点。山本が中盤からロングループパスを送る。相手GKが飛び出してクリアしたこぼれを家長がすかさず、がら空きのゴールにループシュート、惜しくもバーに当たって跳ね返るが、戻ってきた相手DFンドカがオーバーヘッドでクリアしようとしてオウンゴール。2−1。
 41分、横浜FCが五人目の交代。DF伊藤慎に代えて福森を入れる。
 41分、フロンターレのカウンター。マルシーニョがペナルティーエリア左からクロス、家長が利き足でない右でシュート、相手DF。
 42分、マルシーニョからのパスを受けたエリソンがシュート、相手GKが捕る。
 43分、横浜FCのカウンター。相手左サイドから福森がクロス、相手FWルキアンがヘディングシュート、GK山口が防いで相手右CK。福森が蹴るが、高井がクリア。こぼれを相手MF小倉にシュートされるが、枠の上。
 45分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて瀬川を入れる。
 追加タイム5分。横浜FCにロングボール攻勢をかけられるが、なんとか耐える。50分、中盤で横浜FCのFK。福森が蹴り、こぼれを拾われ、相手左サイドからクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。
 2−1でタイムアップ。なんとか4/2以来の勝点3、リーグ戦7試合ぶりの勝利を上積みして勝点21とし、9位に浮上。横浜FCは18位のまま。
 もう1試合のマリノス対2位柏は、0−2でホームチームが負け、マリノスは最下位脱出ならず。柏は日産スタジアムで勝つのは13年ぶりとか。

サッカー短評 (2025.5/11)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 2対1 (2025.5/11 国立) 第16節

 ACLで休んでいる間に14位まで落ちた。3試合少ないのだから仕方ないのだが。ここからまた5連戦。いきなりアウェイの国立とは。それでも7分にCKから先制したのはよかった。しかし、その後攻撃で上回っている間に追加点が取れなかったのが、大きな敗因か。解説の水沼さんに「この暑さで鹿島の方が足が止まっている」と言われていたが。前半のうちに追いつかれたのも、試合運びとしてまずかった。後半は、鹿島が立て直してきて、どんどん防戦一方になり、とうとう20分に逆転されてしまった。こちらが打開するような手をうったり、交代要員を入れたりするのが後手になり、鹿島に逃げ切られた。気温25.9度、湿度45%。観客59574人。主審は中村太さん。VARは長峯さん。DAZN解説は水沼さんと柿谷。実況は下田アナ。

 先発は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。柳本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に大関。ワントップはエリソン。ゲームキャプテンは丸山。ベンチに山内(後半13分大関と交代)、山田(後半31分エリソンと交代)、神田(後半31分マルシーニョと交代)、家長(後半31分伊藤と交代)、橘田(後半42際と交代)など。三浦、脇坂はベンチ外。
 鹿島は、4-2-3-1。レオ・セアラのワントップ。トップ下に荒木。左右のウイングに鈴木優磨とチャヴリッチ。舩橋と三竿のダブルボランチ。DF安西、キム・テヒョン、植田、小池。GK早川。ベンチにFW田川(後半17分レオ・セアラと交代)、元フロンターレの知念(後半開始〜三竿と交代)、柴崎など。鬼木監督は1年目。

 前半7分、先制。フロンターレの右CK。山本が蹴り、ターゲットは中央の高井と思わせ、ニアに走りこんだ佐々木がほぼフリーでヘディングシュート、1−0。
 10分にも、フロンターレのカウンターから伊藤がドリブルで中盤右寄りを駆け上がり、左前方へパス。受けたマルシーニョがドリブルでペナルティーエリアに入って、相手GKとほぼ1対1でシュート、ぎりぎり枠の左かと思ったら、相手GK早川が指先ではじいていた。惜しかった。これで得たフロンターレの左CKを山本が蹴り、こぼれを河原がミドルシュート、枠の上。
 追加タイム2分。46分に失点。相手左サイド安西からのクロスのこぼれを相手FW鈴木優磨にワンタッチでつながれ、走りこんだ相手ボランチ舩橋にミドルシュートを決められた。1−1。

 後半開始から鹿島は二人同時交代。ボランチ三竿に代えて知念、荒木に代えて松村を入れる。
 6分、佐々木が左サイドから中へ切り込んでシュート、わずかに枠の右。
 13分、フロンターレが一人目の交代。大関に代えて山内を入れる。17分、鹿島が三人目の交代。足を傷めたレオ・セアラに代えて長身FW田川を入れる。
 20分、また失点。相手右サイドの鈴木優磨からのスルーパスに相手FW田川が走りこんでシュート、1−2。
 23分マルシーニョ、27分河原、28分エリソンとシュートを打つが相手GKや相手DF。
 31分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて神田、エリソンに代えて山田、伊藤に代えて家長を入れる。鹿島も四人目の交代。チャヴリッチに代えて樋口を入れる。33分、鹿島は続けて五人目の交代。舩橋に代えて津久井を入れる。
 42分、フロンターレも五人目の交代。際に代えて橘田を入れる。橘田はそのまま右SBに入るが、だいぶ位置取りは高い。
 42分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、うまく高井がヘディングシュートを流し込んだが、オフェンスファール。残念。
 追加タイム10分。46分、家長が右サイドから折り返し、山田がシュートするがヒットせず、バーに当たる。残念。48分にも、山田がヘディングシュートをねらうが、相手GK。最後は鹿島に時間を使われ、タイムアップ。

 鹿島は6連勝で勝点34として首位キープ。14位フロンターレは勝点18のままで16位に。前日の試合で16位だったFC東京がなんと7位神戸に1−0で勝ち14位に。神戸は9位に後退。今日の試合で、15位だったベルマーレも11位ヴェルディを2−0と下して12位に浮上。2位柏は、前日2−0で13位岡山に勝ち、2位キープ。岡山は15位に下降。3位浦和は、18位新潟と1−1の引分けで3位のまま。新潟は19位に。最下位マリノスは12位セレッソに0−1と敗れ、脱出できず。セレッソは7位に浮上。19位だった横浜FCは前日8位福岡に1−0で勝ち、18位に。福岡は11位に下降。

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サッカー短評 (2025.5/4)

川崎フロンターレvs.アル・アハリ・サウジ 0対2 (2025.5/3 ジッダ・サウジアラビア) ACLE決勝

 ついにここまで来た。しかし、最後で力負けした。前半シュート2本、後半5本うったがいずれも枠外とのこと。前半35分に失点するまでは、何とかうまく対応していたが、相手は少しのズレを見逃さず、左ウイングのガレーノのボールカットから相手10番フィルミーノがフリーでガレーノに戻し、そのままペナルティーエリア外からミドルシュートを対角の右上に決められた。河原がシュートコースに飛び込んだが届かず。その後の守備で右ひざをひねった三浦が外に出ていた42分、相手右サイドから崩され、またフィルミーノからのクロスを走りこんだボランチのケシエが頭で押し込み、あっという間に2点差。高井がマークを捨てて競ったが間に合わず。
 後半は、相手が落ち着いて構えたので、ボールはある程度回せるようになったが、最後の精度や強度が足りなかったか。山田、伊藤、大関を入れて少しは好機を演出できたが、得点はできなかった。相手チームの選手に名前負けしなかったのは良かった。長谷部監督が年俸や資金力の違いに対して「財布を握っては試合しない」と前日会見で言ったらしい。気温29度、湿度38%。観客数は不明だが、準決勝と比べ物にならないほど一杯に見えた。フロンターレサポーターは準決勝の倍以上の700人とのこと。主審アブドゥルラフマン アルジャッシムさん、VARハミス アルマッリさんなどカタールセット。DAZN解説は、佐藤寿人とチョン・テセの二人。実況は久しぶりの喜谷アナ。DAZNはこの試合は無料配信した。

 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングはマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップにエリソン。ベンチに伊東、神田、山田、瀬川、山内、大関、橘田、アイダル、際、田邊、安藤、ソンリョン。
 アル・アハリは4-2-3-1。99番トニーのワントップ。トップ下に10番フィルミーノ。左右のウイングは13番ガレーノと7番マフレズ。79番ケシエと30番アルジョハニのダブルボランチ。DF77番アリオスキ、3番イバニェス、28番デミラル、27番マジュラシ。GKメンディ。キャプテンはフィルミーノ。先発は準決勝と同じらしい。マティアス・ヤイスレ監督はドイツの人。GKメンディはセネガル、DFアリオスキは北マケドニア、イバニェスはブラジル、デミラルはトルコ、MFケシエはコートジボワール、ウイングのガレーノはブラジル、マフレズはアルジェリア、フィルミーノはブラジル、トニーはイングランドと国際色たっぷり。
 前半5分、相手右サイドからのパスを受けた相手FWトニーが強引に反転してシュート、GK山口が防ぐ。これで与えた相手右CK。マフレズが蹴り、相手DFイバニェスのヘディングシュートのこぼれを相手MFアルジョハニがすかさずシュート、これもGK山口が出て体に当てて防ぐ。
 8分、マルシーニョが倒されて左サイド深い位置でフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井が飛び込むが、オフェンスファールをとられる。この場面ではないが、解説のテセは「フロンターレの選手はアジアの笛を警戒して守備で強くいけていない」ともどかしそう。「ボランチの位置が低くて、その前のスペースを使われている」。
 11分、前半最大のチャンス。山本が相手をかわして前方へループパス。受けたマルシーニョが相手DFをかわしてペナルティーエリア左奥からシュート、いったんこぼれるが再度打ち、相手GKの指先をぬけて枠の右。惜しかった。解説の二人が「利き足の左なので回転が逆でそれていった」「右足でうてたら、相手DFに当たったか」など言い合う。
 31分、左サイド奥で三浦が倒され、フロンターレのFK。三浦が低めのクロスを蹴るが、相手DF。こぼれを山本がゴール前に放り込むが、味方に合わず。直後に相手のカウンターを受けるが、スルーパスに走りこむマフレズの前に佐々木が滑り込んでクリア。佐々木は20分にも、右サイドで相手クロスを首で止めて倒れていた。
 35分、失点。相手左ウイングのガレーノが対面の佐々木からボールカット、フィルミーノとすばやくパス交換して、内側へ切り込みペナルティーエリアに入る前にシュート、大きな弧を描いて見事に右上に決まる。0−1。リプレーを見ると、河原がもう少し寄せていたらブロックできたかもしれないが、見えたより離れていたかもしれない。「ここで打つか、という打った方をほめるしかない」というシュートではあった。山本がフィルミーノをフリーにしてしまったか。
 38分、三浦が足を傷めて倒れている。メディカルが入り、いったんピッチを出る。解説の佐藤寿人が「自分ならフロンターレが10人の間にそこをついて攻める」と言う。メディカルからバツが出る。
 42分、また失点。三浦の抜けた相手右サイドへマフレズがスルーパス、受けたフィルミーノがペナルティーエリア右からクロス、中央に相手FWもいたが、後方から走りこんだ相手ポランチのケシエがヘディングシュート、0−2。
 直後にフロンターレが一人目の交代。三浦に代えて際を入れる。際は右SBに入り、佐々木が左へ回る。
 追加タイム5分。46分、中盤ゴール正面でフロンターレのFK。脇坂とエリソンが立ち、同時に蹴る感じになるが、直接ねらった脇坂のキックは枠の左。解説のテセは「二人とも自分が蹴ると思っていた」。「作戦だったらキャプテン翼みたい」と佐藤寿人。0−2のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人目の交代。エリソンに代えて山田を入れる。山田は準決勝に出ていないので休養十分のはず。解説のテセが「エリソンは足元でもらいたがるタイプだが、今年は大黒コーチのおかげか裏へ抜ける動きも増えてきたが、やはりとっさには得意な動きになってしまう。山田は、裏もねらうし、もっと広い範囲でボールを受けられる選手」と言う。
 9分、自陣でボールカットされ、相手FWトニーからフィルミーノへパス。フィルミーノはドリブルしてペナルティーエリアに入るとシュートするが、枠の外。
 12分、フロンターレらしくパスを回して脇坂が左サイドからクロス、ファーを攻めあがった際がヘディングシュートするが、枠の外。
 20分、フロンターレが二人同時交代。山本に代えて大関、家長に代えて伊藤を入れる。大関はトップ下に入り、前からのプレスを期待されている。脇坂がボランチへ下がる。
 26分、大関が左のマルシーニョとパス交換してペナルティーエリアに入るが、すかさずシュートできずにボールを失う。
 28分、アルアハリが二人同時交代。10番フィルミーノに代えて9番MFアルブライカン、13番ガレーノに代えて24番FWベイガを入れる。フィルミーノは交代を嫌がってなかなか動かなかったが、主審が促して、キャプテンマークをケシエに渡して嫌々出る。
 31分、大関が左から中央へ横パスを送り、受けた伊藤が切り返して左足でシュート、枠の左上。
 33分、後半最大のチャンス。フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれをファーで拾った伊藤が相手をかわして右足で鋭いシュート、わずかに枠の左。
 39分、フロンターレが五人目の交代。河原に代えて山内を入れる。サウジに来てから山内は全く出ていない。ここで光るものを見せられるか。
 40分、アルアハリが三人目の交代。30番アルジョハニに代えて11番MFアレクサンデルを入れる。アルジョハニは遅延行為でイエローカード。
 43分、中央でパスをつないで左サイドに抜けた大関が深い位置からゴール前に速いパス、山田がうまくDFの前に走りこむが、一瞬早く戻った相手DFイバニェスが空中で後ろ向きのまま、かかとに当ててクリア。「山田に届いていれば1点だった」と解説の佐藤寿人。
 44分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ファーで相手DF。こぼれを際がペナルティーエリア右からシュートするが、枠の外。
 追加タイム5分。
 46分、相手GKメンディが遅延行為でイエローカード。実況席では「2点リードしているのにここまでしますか」などと言い合う。
 48分、高井がパワープレーで前線へ上がり、丸山がロングフィード、高井が落とすが味方に合わず。
 50分、アルアハリが四人目の交代。7番FWマフレズに代えて19番MFアルラシディを入れる。
 最後は、相手に大きくシュートのようなクリアをされてタイムアップ。

 去年までは準決勝まで東地区だけで対戦していたから、今季のアウェイの環境で2試合勝ちぬいてたどり着いた決勝は、ずっとハードでチームにとって貴重な経験だった。ただ、特にこの会場は相手チームのホームスタジアム。やはり解説の佐藤寿人の言うように、決勝は中立の舞台で見たかった、というのはある。今年度以降もサウジで集中開催が続くらしいが、日程も同じ条件で設定してほしい。

 ※大会のMVPはフィルミーノ。6得点7アシストを記録。何とチームでは現在不調で、外国人枠の関係もあり、リーグ戦登録外でACLE専念だったという。得点王は、アルヒラルのサウジ代表FWサレム・アルドサリ。最優秀GKはアル・アハリのセネガル代表GKメンディ。フロンターレはフェアプレー賞をもらった。表彰式には、宮本日本サッカー協会会長も来ていた。

サッカー短評 (2025.5/2)

川崎フロンターレvs.アル・ナスル 3対2 (2025.4/30 ジッダKASS・サウジアラビア) ACLE準決勝

 驚いたことに勝った。なんと前半10分に伊藤が先制点。しかし28分にマネのシュートで追いつかれる。ところが41分に大関の得点でまた勝ち越し。びっくり。準々決勝と似た展開。後半、攻め込まれて耐える場面も増えたが、交代で入った家長が31分に追加点。またまたびっくり。しかし、勝てそうかと思い始めた42分にやはり交代で入ったヤハヤに決められ、1点差に詰めよられる。C.ロナウドのFKも防いで何とか逃げ切った。相手より一日少ない中二日でよくやった。気温32度、湿度47%。観客数は不明だが6万以上入るスタジアムで、無料券を配ったとのこと。アリレザ ファガニ主審はイラン生まれだがオーストラリアの人。副審の一人と第4審判は韓国の人。ムハンマド・タキVARはシンガポールの人。DAZN解説はまた水沼さん、実況は桑原アナ。準決勝以降は、ラゾーナ5階の109シネマズ川崎でライブビューイングが開催される。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に大関。ワントップには神田。ゲームキャプテンは丸山。長谷部監督は、思い切った前線の布陣にしてきた。2年目の神田と4年目の大関を使う。ベンチに山田、エリソン、家長、瀬川、河原、脇坂、佐々木など。
 アル・ナスルは、4-4-2。7番C.ロナウドと9番デュランのツートップ。左右のWBに10番マネと25番オタビオ。二列目に19番アルハッサンと11番ブロゾビッチ。DF12番ブーシャル、78番ラジャミ、3番シマカン、2番アルカンナム。GK24番ベント。マリノス戦と同じ先発らしい。キャプテンはC.ロナウド。ステファノ・ピオリ監督はイタリアの人。GKベントはブラジル人、DFシマカンはフランス人、MFブロゾビッチはクロアチア人、MFオタビオとFWロナウドはポルトガル人、FWマネはセネガル人、FWデュランはコロンビア人。

 立ち上がりにいきなりピンチ。1分、自陣でボールカットされ、DFラインの裏へパスを通され、相手FWデュランがシュート、GK山口が指先ではじいて難を逃れる。
 3分、伊藤が右サイドからクロス、マルシーニョに届く前に相手DFシマカンに当たり、あわやオウンゴールというコースに飛ぶが、フロンターレの右CK。これを山本が蹴り、ファーでマルシーニョがヘディングシュート、ヒットせず枠の外。
 5分、フロンターレの左CK。三浦が蹴るが、相手GKがはじく。
 6分、相手MFブロゾビッチからボールをカットしたマルシーニョがドリブルからシュートするが、惜しくも枠の右。
 9分、パスをつながれ、相手右WBオタビオに深い位置から低いクロスを入れられるが、相手FWC.ロナウドに通る前に橘田がクリア。
 10分、先制。高井からのパスを受けた大関が左のへ展開。受けたマルシーニョはドリブルでペナルティーエリア左に入り、クロス、相手DFのクリアをペナルティーエリアライン近くで伊藤がワンタッチで叩き込んだ。1−0。お見事。
 13分、相手左WBマネに高井が厳しく寄せたところ、うまく倒れられて中盤相手左サイドでアル・ナスルのFK。ブロゾビッチが蹴るが、高井がジャンプしてクリア。
 18分、アル・ナスルのカウンター。相手FWロナウドが下がり目の位置から左へパス、受けた相手FWデュランがシュート、枠の外。19分にも、相手FWロナウドが右WBオタビオからのパスをシュート、枠の右。
 気温が高いので、アル・ナスルはハイプレスには来ないが、いざ攻めるとなると速く正確なパスをつなぎ、まだ打たないような距離からも強いシュートを打ってくる。
 26分、高井がボールを持ったままドリブルで上がっていく。ペナルティーエリア手前で一瞬パスを迷ったためカットされて反撃をくらう。急いで戻って何とか防ぐ。
 28分、失点。サイドチェンジのパスを相手左サイド深い位置で受けた左SBブーシャルがペナルティーエリア近くのマネへパス、マネはすばやい動きでDFをかわしてペナルティーエリア中央に入ってシュート、そのまま入ったように見えたが、丸山の肩に当たっていた。1−1。解説の水沼さんがリプレー映像を見て「不運な失点」と言う。
 30分、左サイドから攻め上がり、最後はマルシーニョが相手DFをかわして深い位置からシュートするが、相手GK。
 32分、相手右サイドからのロングスローがペナルティーエリア内でバウンド、ファーの相手FWロナウドがバイシクルシュートするが、枠の右。
 34分には、ジジペナルティーエリア右の深い位置から相手MFブロゾビッチにクロスをあげられ、相手FWロナウドがヘディングシュート、高井が競って、枠の右上角に当たる。解説の水沼さんは「ロナウドは先にジャンプして高井を押さえてしまった」。
 37分、大関を倒した相手DFラジャミにイエローカード。
 39分、ロングパスを受けた相手FWロナウドがペナルティーエリア内から相手右サイドへパス、受けた浮いてFWデュランが丸山をかわしてシュート、枠の右で助かる。と思ったら、ロナウドがオフサイドだったらしい。知っ協席ではリプレーを見て「オンサイド」だと言っているが
 41分、追加点。伊藤が右サイドからクロス、神田には通らないが、相手DFに当たり、こぼれを拾った伊藤がシュート、相手GKに当たったこぼれを大関がねらっていて流し込む。2−1。伊藤は当たらないよう、ポスト左で立ち止まっていた。
 44分、アル・ナスルが二人同時交代。78番DFラジャミに代えて27番DFラポルテ、19番MFアルハッサンに代えて20番FWアンジェロを入れる。
 追加タイム3分。2−1でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。。神田に代えてエリソン、大関に代えて脇坂を入れる。
 2分、右から際が攻めあがってペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DFに当たり、こぼれにマルシーニョがヘディングシュートするがヒットせず。
 3分、相手左サイドからのシュートはGK山口が捕る。4分、やはり相手左サイドから相手FWマネに深い位置からクロスを入れられるが、山本がクリア。こぼれをひろわれ、相手右サイドからミドルシュートされるが、枠の外。
 9分、惜しい場面。エリソンが相手DFを背負ったまま粘り、脇坂、マルシーニョとつないで山本へ。山本はペナルティーエリア左深い位置から折り返し、エリソンが押し込むだけ、と見えたが、相手GKの指先に触れられ、シュートできず。
 10分、伊藤のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。三浦が蹴るが相手DF。
 12分、橘田が相手MFブロゾビッチに右足首を踏まれて倒れている。治療を受け、立ち上がってプレーに戻るが、やはり痛いようだ。
 15分、相手右サイド深くからのアンジェロのクロスを橘田がクリア。フロンターレが三人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。橘田は悔しそうだが、みんなに激励される。
 16分、相手DFシマカンが持ちあがってスルーパスを送るが味方に合わずゴールラインをわる。18分、相手左SBブーシャルが遠目からクロス、GK山口が捕る。
 19分、フロンターレが四人目の交代。マルシーニョに代えて家長を入れる。家長は右ウイングに入り、伊藤が左へ回る。
 23分、相手左FWマネに折り返されるが、DF陣がクリア。オタビオからのクロスは山本がスライディング。24分、アル・ナスルの左CK。ショートコーナーを蹴るが、三浦がクリア。
 25分、フロンターレが五人目の交代。際に代えて佐々木を入れる。対面のマネに対応することになる。
 26分、アル・ナスルの右CK。ショートコーナーからクロスを入れられるが、山本がクリア。
 28分、アル・ナスルに連続して攻勢をかけられるが、佐々木などDF陣を中心にシュートまでいかせず。
 31分、追加点。伊藤が左サイドをドリブルで持ち上がってエリソンへ。エリソンはコーナー近くでキープと思わせて反転、ゴールライン際を進んでゴールエリア左で折り返し、フリーの家長が押し込んで3−1。驚きの展開。
 33分、アル・ナスルが二人同時交代。なんと11番MFブロゾビッチを下げて80番FWウェズレイ、2番右SBアルガンナムに代えて23番FWヤハヤを入れる。アル・ナスルは3バックにしたかもしれない。左SBだったブーシャルが右へ回っている。
 34分、中盤でアル・ナスルのFK。相手FWロナウドが蹴るが、壁に当たる。こぼれを拾われ、押し込まれるが、じれずに全員で守る。41分には、相手左FWマネがペナルティーアーク付近でシュート、枠の上。
 42分、失点。交代で入ったばかりの相手FWウェズレイが左サイドをドリブル、いったんDF陣が跳ね返すが、こぼれを拾って折り返しのパス、これまた入ったばかりの相手FWヤハヤが鋭いミドルシュートをうつと、また丸山に当たってコースが変わり、GK山口も反応したが指先をはじいてゴールイン。3−2。これで相手は元気になり、かさにかかってくるだろう。
 追加タイム6分。解説の水沼さんが「何とか逃げ切ってほしい」。
 47分、ペナルティーエリア手前中央で、河原が相手MFオタビオを倒してアル・ナスルのFK。これも相手FWロナウドが蹴るが、これも壁に当たる。
 48分、高井が相手FWウェズレイを倒して、ペナルティーエリア手前でアル・ナスルのFK。これも相手FWロナウドが蹴り、壁の下を抜けて鋭いシュートが飛ぶが、GK山口が足に当てる。よく止めた。さらにロナウドがミドルシュートをうつが、GK山口が捕る。
 51分、相手ロングボールを受けた相手DFラポルテがゴール前に落とすと、相手FWロナウドがGK山口をかわしてシュート、ヒットせず、丸山がクリア。アル・ナスルの左CK。これを全員で防いでタイムアップ。
 3−2で勝ち、初の決勝へ。また中二日で、相手はアル・ヒラルに勝ったアル・アハリ。
 試合後のインタビューで、先発して2点目を取った大関が「次も勝ちます」と強気な発言。「ブロゾビッチをうまく抑えられた」とも言ったらしい。あと、高井と丸山もよくロナウドをマークしていた。準決勝2試合のベストイレブンに、GK山口、DF丸山、MF大関が選ばれたらしい。

サッカー短評 (2025.4/28)

川崎フロンターレvs.アル・サッド 2対2延長1−0 (2025.4/27 ジッダ・サウジアラビア) ACLE準々決勝

 ACLは、今季からノックアウト・ステージ以降は集中開催。場所はサウジ。フロンターレの対戦するアル・サッドはカタールのチーム。アジアサッカー連盟(AFC)は4/17、ACLEでVARの補助としてセミオート・オフサイド・テクノロジー(SAOT)を導入することを発表。初日の3試合では、東地区の3チームは全てサウジのチームに敗戦。しかもマリノス以外は完封負け。そのマリノスもC.ロナウド、マタらを擁するアル・ナスルに1−4。
 試合は、前半4分、家長からのクロスをエリソンがダイレクトで押し込んで幸先よく先制。ただ、5分後に追いつかれた。相手左WBオタビオに鋭いシュートをニア上に打ち込まれた。しかし、21分、山本からのループパスに走りこんだマルシーニョが飛び出した相手GKの鼻先でちょんと触り、GKの指先に触られるも右ポスト内側に当たってゴールイン。2−1で後半へ。後半は膠着していたが、暑さもあり、次第に押されてはしのぐ展開に。とうとう26分、三浦がボールカットされ、ドリブルからクロスで逆サイドまで展開され、相手MFクラウジーニに弾丸のようなシュートをうち込まれ、失点。再び同点に。何とか同点のまま延長へ。延長前半8分、相手DFの弱いパスを奪った瀬川がクロス、山田が落として走りこんだ脇坂がシュートを決める。この勝ち越し点をそのままキープして勝ち、初めてのベスト4に勝ちあがった。気温32度、湿度48%。観客は不明だが空いていた。マー・ニン主審、第一副審とフー・ミンVARは中国の人。第二副審はオーストラリア、第4審判はイランの人。DAZN解説は水沼さん、実況は野村アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップエリソン。ベンチに橘田が戻ってきた。その他ソンリョン、田邊、アイダル、ヴェロン、神田など。ハーフタイムにスタンドのゴミスが映り、なんと昨日ホテルまで激励に来てくれたとのこと。
 アル・サッドは、3-4-1-2。19番ムジカと84番アフィフのツートップ。トップ下に33番のクラウジーニョ。左右のWBに6番オタビオと77番アタル。4番カマラと14番メシャールのダブルボランチ。DF16番フーヒ、2番ミゲル、5番サルマン。GK22番バルシャム。キャプテンはアフィフ。フェリックス・サンチェス監督はスペインの人で以前にカタール代表監督を務めたこともあるとのこと。FWムジカはスペイン人、MFクラウジーニョとWBオタビオはブラジル人、WBアタルはアルジェリア人。カタール代表選手も多く、特にアフロヘアのアフィフは、国内リーグ戦で18ゴール、14アシストの要注意選手。

 立ち上がりはアル・サッドがパスを回し、フロンターレがプレスをかける構図。
 4分、先制。相手が攻撃を仕掛けようというボールを山本がカットしてすかさず右サイド裏へ。走りこんだ家長がワンタッチで低いクロス、中央でエリソンもダイレクトで押し込んだ。1−0。
 先制する少し前に解説の水沼さんが「脇坂選手があまり早く得点すると難しい試合になると言っていた」と紹介したばかりだったが、見事なカウンターだった。エリソンのゴールパフォーマンスがリプレーで映ると、後ろでマルシーニョなど3人が一緒に跳び蹴りポーズをしていた。
 7分、相手左サイドへ展開され、相手MFクラウジーニョがクロスを上げるが味方に合わず。8分にも、クラウジーニョにミドルシュートを打たれるが枠の外。
 9分、失点。GK山口のフィードを相手ボランチのカマラが頭でカット、左WBのオタビオに渡る。オタビオは相手FWアフィフとパス交換してペナルティーエリア左に入ると、いきなりニア上にシュート、GK山口の指をはじいてゴールの天井のネットに。1−1。あっという間に同点。
 アル・サッドは追いついて余裕が出たのか、FWアフィフが下がって受けたり、パスを出したりあちこち動きまわる。12分には、アフィフからのクロスを受けた相手右WBアタルがミドルシュート、枠の左。ヒヤッとしたがオフサイドだった。14分には、また左サイドに流れていたアフィフが突破して逆サイドへクロス、マルシーニョが猛然と戻って来てクリア、CKに逃れる。
 15分、アル・サッドの右CK。なんとCKもアフイフが蹴るが、佐々木がクリア。
 20分、山本が相手ボールをカットしてエリソンへパス、いったん折り返すがこぼれをシュート、相手DFに触られてわずかに枠の右。惜しかった。
 21分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 21分、追加点。高井からのパスを下がって受けたマルシーニョが山本に渡して左サイドを突破、そこへ山本のループパスが送られ、相手GKも出てくるが、一瞬早くマルシーニョが触って、ボールはコロコロと右ポストに当たってゴールイン。2−1。
 24分、三浦からのスルーパスに走りこんだマルシーニョが折り返し、エリソンがシュート、相手DFにあたり、枠の右。
 24分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 26分、佐々木が相手MFクラウジーニョにかわされ、相手左サイド深い位置からクロス、相手FWムジカがシュート、GK山口が捕る。
 29分、佐々木からの縦パスに走りこんだ脇坂がペナルティーエリア右からワンタッチシュート、枠の左。
 35分、河原が倒されて中盤右寄りでフロンターレのFK。三浦と脇坂が立ち、脇坂がファーへ蹴りこみ、丸山がヘディングシュートするが、オフサイド。
 37分、エリソンのシュートを相手GKがはじいてフロンターレの左CK。脇坂がファーへ蹴ると後ろから走りこんだマルシーニョがヘディングシュートをねらうがヒットせず、枠の右。解説の水沼さんが「これはニアで高井などが相手を引き付けて、ファーを開けたところに走りこむ、用意してきた形ですね」と言う。
 43分、相手左WBオタビオの突破を佐々木がクリアしてアル・サッドの左CK。アフィフはショートコーナーを蹴り、リターンを折り返すと、受けた相手MFオタビオがミドルシュート、高井が防ぐ。
 追加タイム3分。47分、アル・サッドのカウンター。相手MFクラウジーニョがペナルティーエリア手前右角からクロス、中で相手FWアフィフがヘディングシュートをねらうが、高井も寄せたため、ヒットせず。こぼれを拾われてクロスを上げられるがラインを割る。
 2−1でハーフタイム。

 後半開始からアル・サッドが一人目の交代。19番FWムジカに代えて21番FWジオヴァニを入れる。
 アル・サッドはロングボールを入れてくるようになった。GK山口が飛び出してクリア。
 7分、相手GKのキックがエリソンに当たるがマイボールにできず。
 8分、相手右サイドに流れていた相手FWアフィフがクラウジーニョとパス交換して走りこみ、シュートをねらうが、複数で寄せて最後は山本がクリア。
 10分、クリアがことごとく拾われ、相手右サイドからクロスを入れられ、丸山がクリアしたこぼれを相手左WBオタビオに鋭いシュートをうたれるが、枠の上で助かる。
 11分、フロンターレが一人目の交代。エリソンに代えて山田を入れる。
 13分、山田が相手右DFからボールをカットしてペナルティーエリア中央へ進むが、シュートできず。
 16分、相手右WBアタルからのクロスを相手左WBオタビオにヘディングシュートされるが、GK山口が捕る。
 18分、アル・サッドが二人同時交代。77番右WBアタルに代えて10番FWアルハイドス、14番右ボランチのメシャールに代えて18番FWギリェルメを入れる。
 20分、フロンターレが2人目の交代。マルシーニョに代えて伊藤を入れる。
 21分、相手左CBサルマンからのロングフィードに走りこんだ相手FWアフィフがペナルティーエリア左からシュート、GK山口がはじく。ヒヤッとしたが、オフサイド判定だった。
 23分頃からずっと押し込まれてクリアしても拾われる展開が続く。24分には、こぼれを相手FWギリェルメがシュートするが味方に当たる。
 26分、失点。三浦が相手FWジオヴァニにボールを奪われ、ペナルティーエリア右に入られ、クロスを入れられる。中でアフィフとアルハイドスがスルーして、ファーのクラウジーニョが弾丸シュート、右奥に決まり、2−2に追いつかれる。
 後半は、相手にとってこわい攻撃ができず、選手交代もあまり効いていない。暑さもあって相手もハイプレスはかけてこないが、相手の攻撃をなんとか耐えて膠着していたところを破られ、ちょっとガクッとなりそうでこわい。長谷部監督はもう少し交代しないのか。
 28分、山田が右サイドで裏へぬけて深い位置からシュートにもちこむが、相手GK。
 直後にアル・サッドのカウンター。下がってパスを受けた相手FWアフィフがドリブルからシュート、枠の上。31分にも、アフィフからのパスを受けた相手FWアルハイドスがミドルシュート、GK山口が捕る。
 37分、フロンターレが二人同時交代。山本に代えて橘田、家長に代えて瀬川を入れる。アル・サッドも二人同時交代。5左番DFサルマンに代えて13番FWアルヤジディ、16番CBフーヒに代えて37番DFスハイルを入れる。布陣を4-4-2に変更。
 40分、三浦が左サイドを攻めあがってクロスを入れるが大きくなりゴールラインをわる。43分にも、伊藤と三浦で左サイドから攻め込み、深い位置からクロスを入れるが、相手DF。
 44分、相手右FWジオヴァニがクラジーニョとパス交換してペナルティーエリアに入ってシュート、何とか高井がクリア。これで与えた相手右CKをクラウジーニョが蹴るが、高井がクリア。
 追加タイム5分。50分、相手FWアフィフに相手左サイド裏をとられ折り返され、相手FWギリェルメにフリーでシュートされるが、ヒットせず、GK山口が正面で捕る。
 2−2で延長へ。

 このままでは、得点できそうな感じがしない。延長に向けて、長谷部監督は「押し込め」と叱咤したようだ。
 延長は交代なしで開始。延長に入ると、6人まで交代可能。また、交代回数も一回増える。
 山田や伊藤が前戦からプレスをかけるが。相手が倒れてファールの判定。
 延長前半8分、追加点。右サイド深い位置で相手FWギリェルメがDFへ戻した弱いボールを瀬川がカット、すぐさま山田へパス、山田も直ちに中へ短めの折り返し、走りこんだ脇坂がシュート、これが相手DFとGKの意表をついて3−2。脇坂は両足がつって座り込んで伸ばそうとしていたが、みんなが寄ってたかって祝福。
 9分、アル・サッドが六人目の交代。常に中央でボールをさばいていた4番MFカマラに代えて17番FWクリストを入れる。フロンターレも五人目の交代。脇坂に代えて大関を入れる。大関はボランチに入らず、山田の近くでプレスを前からかける役回り。
 11分、相手MFクラウジーニョがミドルシュート、丸山が防ぐ。こぼれを拾ってアフィフがクロス、GK山口が捕る。
 14分、山田がペナルティーエリア手前右で相手DFのミスを拾って、相手GKもかわしてシュートするが、戻ってきた相手DFスハイルが防ぐ。決めてほしい。
 追加タイム2分。3−2のまま延長後半へ。
 ここでフロンターレが六人目の交代。佐々木に代えて際を入れる。
 延長後半2分、左サイド浅い位置でフロンターレのFK。三浦が蹴り、山田が受けるが、相手DFに寄せられ、シュートできず。
 5分、相手右サイドを相手右FWジオヴァニが三浦を突破しそうなところへ橘田が加勢してクリア。橘田は入ってから、どんどん気の利いたところへ顔を出しており、解説の水沼さんに賞賛される。
 7分、相手右FWアルハイドスがロングシュート、大きく枠の上。相手もだいぶ疲れているようだ。
 9分、丸山からのロングフィードのこぼれを大関が拾って山田へパス。山田が強引にシュートするが相手DF。
 11分、ハーフライン左寄りでアル・サッドのFK。GKバルシャムが蹴り、ペナルティーエリアまで放り込まれるが、DF陣がクリア。こぼれを相手MFクラウジーニョがミドルシュートをうつが、これも大きく枠の上。
 13分、橘田が相手ボールをカットしてそのままドリブル、シュートまでいくが、相手GKがはじく。こぼれを大関が拾って右からクロスを入れるが、相手DF。これで得たフロンターレの右CKは、蹴らずにコーナー付近で二人でブロックして時間を使う。
 14分、中央でフロンターレのFK。丸山が左奥へロングフィード、山田が追いかけるが、トラップが流れてゴールラインをわる。
 追加タイム2分。16分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。大関と伊藤でパス交換してペナルティーエリアに入ろうとするが相手DF。
 3−2でタイムアップ。フロンターレの選手たちは全員で、試合後、200人以上来てくれたサポーターの所へあいさつに行っていた。
 次は中二日で、マリノスを倒したアル・ナスルと対戦。この会場の対戦チームだけが中二日の日程で決勝まで組まれているという。大会直前に変更されたらしい。サウジのチームにホームアドバンテージを与えるためか。

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サッカー短評 (2025.4/20)

川崎フロンターレvs.東京ヴェルディ 0対0 (2025.4/20 U等々力) 第11節

 7連戦最後の1試合。ここ4試合勝てていない。そろそろ勝たないと落ちてしまう。勝ってサウジへ行きたい。しかし、疲れなのか、パスの精度が悪いのか、相手のプレスがいいのか、攻撃が組み立てられない。前半は押されっぱなしだった。ただ、シュートをほとんど打たせなかった。後半は少し巻き返して、攻撃の形を作れたが、とうとう後半追加タイムのCKを相手GKに打ち込んでしまい、万事休す。5位に後退。ヴェルディは16位から15位に。気温24.3度、湿度41%。観客21870人。主審は池内さん、VARは清水エスパルスさん。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップに山田。ベンチにエリソン、小林、山内、アイダル、際など。 先発予想は、GK山口。DF佐々木、丸山、高井、際。大関と山本のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に瀬川。ワントップは山田。
 ヴェルディは、3-4-2-1。185cmの木村のワントップ。新井と福田のツーシャドー。翁長と宮原が左右のWB。元FC東京の平川怜と齋藤功佑のダブルボランチ。DF谷口、千田、林。GKマテウス。ゲームキャプテンは千田。ベンチにチームキャプテンの森田が戻って来たとのこと。城福監督は3年目か。
 5試合連続未勝利で勝点18としたが、3位から6位に下降。ヴェルディは16位のまま。首位だった福岡は10位清水に1−3で敗れ、5位に下降。清水は7位に浮上。2位京都は前日に18位新潟に2−1で勝っていたため、クラブ史上初の首位浮上。4位だった岡山は7位鹿島に1−2で敗戦、9位に後退。代わって鹿島が3位に浮上。クラブW杯出場のため4/16に京都と戦い、勝利して1試合多い9位浦和が18位タイで監督解任したマリノスを3−1で下して4位浮上。マリノスはなんと最下位転落。逆に最下位だった名古屋は6位広島に2−1で勝利し、17位に脱出。広島は10位に後退。

サッカー短評 (2025.4/16)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 2対1 (2025.4/16 ノエスタ) 第12節

 月末にサウジアラビア集中開催のACLに行くための前倒しの1戦。とうとう負けた。結局神戸のハイプレスをいなせないままだった。前半31分、相手FW佐々木の見事なミドルシュートはまあしかたない。しかし、どんどん押し込まれて前半終わり間際にCKから失点したのはだめだった。何とか追加タイムにマルシーニョが技ありのシュートで1点返して後半につないだが、16分に山田と家長を入れたものの選手交代も効かず、ずっと押されたままだった。気温14.2度、湿度47%。観客11019人。主審は上田さん。VARは小屋さん。DAZN解説は加地。実況は吉澤?アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。トップ下に脇坂。ワントップはエリソン。ベンチに山内、瀬川、アイダルなど。
 神戸は4-1-2-3。3トップの真ん中に佐々木大樹。左右のシャドーに汰木とエリキ。二列目に元フロンターレの宮代と井手口。アンカーに鍬先。DF本多、トゥーレル、山川、酒井高徳。GK前川。キャプテンは山川。ベンチに元フロンターレのGK新井、DFカエターノ、MF齊藤未月、扇原、FW大迫など。武藤はベンチ外。吉田監督は5年目か。

サッカー短評 (2025.4/12)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2025.4/12 アイスタ) 第10節

 3試合連続ドロー。前半、ボールを支配して何度も攻め込んだ時間に得点できなかったのが敗因か。後半17分、先に失点し、23分に山本の今季初得点ですぐ追いついたのはよかったが、最後39分、清水に退場者が出て、追加タイム8分もありながら圧倒できなかった。気温17.8度、湿度47%。観客17629人。主審は上村さん、VARは鶴岡さん。DAZN解説は、永井雄一郎、実況は蓮見アナ。
 先発は、また8人変更。GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップにエリソン。ベンチに車屋、際、アイダル、大関、瀬川など。ベンチ外の大島は4/2練習中に右ヒラメ筋肉離れで離脱と4/10発表された。4/6町田戦で負傷した橘田は右足関節ねんざ、同じくジェジエウは左ハムストリング肉離れ。
 清水は4-2-3-1に「戻した」とのこと。ワントップに北川。トップ下に乾。左右のシャドーに矢島と松崎。マテウス・ブエノと宇野のダブルボランチ。DF吉田豊、住吉、高橋祐治、北爪。GK沖。ベンチにMFカピシャーバ、FWドウグラス・タンキなど。秋葉監督は3年目。
 7分、相手ボランチうのがミドルシュート、DF陣が防ぐ。
 11分、エリソンからのパスを受けた佐々木が右サイドからクロス、脇坂がペナルティーエリア中央でシュートするが、ヒットせず枠の右。
 18分、丸山が前線へロングフィード、こぼれをエリソンが拾って左サイドから折り返し、脇坂がシュートするも枠の左。さらにこぼれを家長がシュートするが押し込めず。
 20分、エリソンが倒され、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。脇坂と三浦がボールサイドに立ち、三浦が直接ねらうが、壁に当たる。これで得たフロンターレの右CKを脇坂が蹴るが、相手MF乾がクリア。連続右CK。脇坂が蹴るが、今度相手DF吉田がクリア。
 26分、中盤左サイドでフロンターレのFK。今度は三浦だけでゴール前のファーへ蹴り、丸山がヘディングシュートするが、相手DF吉田が競って枠の右。
 28分、マルシーニョが左サイドから折り返し、受けたエリソンが反転してシュート、相手GKがかろうじて触り、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、高井がヘディングシュートするが、たたきつけられず、枠の左。
 29分、相手MF乾が、GK山口の位置を見て、ロングシュートをうつが、枠の右。
 34分、マルシーニョからのパスに走りこんだエリソンがペナルティーエリア左から利き足の左足でシュート、相手GK。こぼれをさらに右足でシュート、相手DF。
 35分、フロンターレの右CK。三浦が蹴り、エリソンが競るが、相手DF。
 41分、マルシーニョのドリブルをファールで止められ、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手DF。続くフロンターレの左CKも三浦が蹴り、高井が頭で折り返すが味方に合わず。このときの競り合いで高井にイエローカード。
 45分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、エリソンが競るが、シュートできず。
 追加タイム3分。49分、相手右スローインからペナルティーエリア内の乾にパスを通され、シュートされるが、GK山口が防ぐ。最大のピンチだった。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、いきなり乾にペナルティーエリア中央でシュートされるが、佐々木が防ぐ。
 6分、相手右サイド松橋からのパスを受けた相手ボランチの宇野がペナルティーエリア右からシュート、丸山が防ぐ。
 10分、清水が一人目の交代。左シャドーの矢島に代えてカピシャーバを入れる。
 11分、乾からのスルーパスに走りこんだ相手ポ ボランチの宇野がペナルティーエリア左からシュート、枠の右で助かる。
 14分、相手左サイドから攻め込まれ、相手FW北川にパスが渡り、河原がクリアにいったが、PK判定。PKは北川が蹴り、0−1。
 19分、フロンターレが一人目の交代。家長に代えて山田を入れる。山田はエリソンとツートップ気味になり、脇坂が右シャドーに回る。
 22分、清水のカウンター。相手右サイドから乾が折り返し、相手MF宇野がシュート、GK山口が捕る。
 23分、追いつく。マルシーニョからのパスに走りこんだ三浦が深い位置から折り返し、山本がシュート、1−1。
 26分、フロンターレの左CK。三浦が蹴るが、相手DF。こぼれを脇坂が拾って左からクロス、残っていた高井がヘディングシュート、枠の上。
 28分、清水が二人目の交代。右シャドーの松崎に代えてDF蓮川を入れる。蓮川は右CBに入り、清水は3バックに変更。左SBの吉田と右SB北爪が左右のWBになる。
 28分、エリソンからのパスを受けた脇坂はシュートを打てないが、こぼれを三浦が鋭いシュート、惜しくも左ポストに当たり、まっすぐ三浦の足元にボールが跳ね返ったが、これはシュートできず。惜しかった。
 29分、三浦からのクロスを山田がペナルティーエリア中央でシュート、ヒットせず枠の左。
 32分、フロンターレが二人目の交代。エリソンに代えて伊藤を入れる。伊藤が右ウイングに入り、山田のワントップ、脇坂はトップ下に戻る。
 35分、清水の右CK。カピシャーバが蹴るが、脇坂がクリア。36分、カピシャーバがペナルティーエリア手前から三度、山本が戻って防ぐ。
 38分、山本からのパスを受けた山田が佐々木へパス、佐々木はペナルティーエリアに入ってシュート、相手GK。さらにこぼれを脇坂がシュート、これも相手GK。決めてほしい。
 39分、ロングパスに抜け出したマルシーニョがドリブルで独走、相手DF北爪が倒して一発レッドで退場。清水は10人に。
 40分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて小林、河原に代えて大関を入れる。マルシーニョは代えられたくなかったらしく、長谷部監督のねぎらいを避けてベンチへ。
 41分、中央でフロンターレのFK。三浦が蹴り、こぼれを伊藤が拾ってゴール前にクロス、走りこんだ大関がヘディングシュート、枠の左。
 43分、清水が三人同時交代。FW北川に代えて嶋本、左WB吉田に代えて西原、トップ下の乾に代えて弓場を入れる。
 45分、相手サイドで清水のFK。宇野が蹴るが、GK山口がはじく。こぼれを拾われ、上がっていた相手DF高橋がシュート、枠の上。
 追加タイム8分。48分、山本のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、こぼれを拾った小林が左からクロス、味方に合わず。
 50分、相手左サイドからカピシャーバがクロスを入れるが、GK山口が捕る。
 52分、右サイドからの佐々木のクロスはクリアされるが、こぼれを取り返して丸山がミドルシュート、惜しくも相手GK。
 53分、フロンターレの左CK。三浦が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれを脇坂が拾ってペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。
 1−1でタイムアップ。勝点17として暫定3位に浮上。10位だった清水は勝点12としたが、11位に後退。
 2位広島はホームで8位岡山に0−1で敗れ、勝点17だが7位に下降。岡山も勝点17だが5位に浮上。5位福岡は19位マリノスを2−1で下して暫定首位に。マリノスは18位名古屋も負けたため18位に。 7位京都は9位ベルマーレに2−0で勝ち、勝点18として暫定2位に浮上。ベルマーレは9位のまま。3位鹿島はアウェイで15位セレッソに0−1で負け3連敗、8位に下降。セレッソは12位に。首位だった暫定4位町田は明日、15位浦和と国立で対戦。町田が勝てば首位キープ、福岡、京都、川崎はひとつずつ順位を下げる。

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サッカー短評 (2025.4/9)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 3対3 (2025.4/9 U等々力) 第5節

 ACLのため延期されていた第5節。7連戦の第4戦として設定。フロンターレは中二日、マリノスは中三日。マリノスはFWロペスがケガから復帰予定だったがベンチ外。フロンターレは先発予定だった宮城が直前練習で傷んで急きょマルシーニョが先発、ヴェロンがベンチ入り。町田と引き分けた前節と9人入れ替えて臨んだ。前半7分に大関の初ゴールで先制したのはよかったが、その後はどんどんマリノスペースになり、とうとう41分に追いつかれてしまう。後半22分にアイダルの目が覚めるような無回転ミドルが決まって再びリードしたのはよかったが、終盤44分、47分と連続失点して逆転されたのは全く試合の締め方がなっていなかった。最後のCKで高井が叩き込んで何とか引分けに持ち込んだが、ここ数試合で得点どころかシュートもろくにうてていなかったマリノスを生き返らせてしまった。気温15.7度、湿度43%。観客21478人。主審は御厨さん、VAR飯田さん。DAZN解説は福田正博さん、実況は桑原アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF田邊、アイダル、高井、際。大関と河原のダブルボランチ。左右のウインングにマルシーニョと伊藤。トップ下は瀬川。ワントップは小林。ゲームキャプテンはなんと高井。大関はJ1初スタメン。ベンチにGK安藤、脇坂、山本、山内、山田など。GK山口、DF三浦、丸山、車屋、MF家長、FWエリソンはベンチ外。
 マリノスは4-4-2。植中と元フロンターレの遠野のツートップ。左右のWBに井上とヤン・マテウス。クルードと山根陸のダブルボランチ。DF永戸、諏訪間、キニョーネス、宮市。GK朴。キャプテンは朴。ベンチにGK飯倉、DF松原、トーマス・デン、渡辺皓太、天野など。ホーランド監督は1年目。
 4分、小林と競った相手DFキニョーネスが足を傷めてすわりこむ。マリノスが一人目の交代。キニョーネスに代えてトーマス・デンを入れる。
 7分、先制。マルシーニョがドリブルでペナルティーエリア左ライン際から低いクロス、相手DFに当たったこぼれを攻め上がっていた大関が押し込んだ。1−0。大関は初ゴール。
 しかし、この後はパスをカットされたりしているうちに、マリノスにリズムが生まれ、フロンターレは次第に押し込まれていった。解説の福田さんに「フロンターレのプレスがはまっていない」と言われる。
 19分、相手ボランチ山根からのスルーパスがペナルティーエリア内の遠野に通り、遠野に折り返されるが、高井がクリア。こぼれを相手左WB永戸に左サイドからクロスを入れられるが、GKソンリョンがクリア。さらに相手右SB宮市からのパスをペナルティーエリアで受けた遠野がクロス、大関がクリア。こぼれを再度遠野が折り返すと、伊藤がクリア。
 20分、相手DF諏訪間からのスルーパスをペナルティーエリアで受けた相手FW植中がシュートするが、GKソンリョンが防ぐ。
 21分、相手左WB永戸のクロスを際がクリアしてマリノスの左CK。マテウスが蹴るが、アイダルがクリア。24分にもマリノスの右CK。ショートコーナーから永戸にシュートされるが、枠の外。
 27分、伊藤がドリブルで持ち上がってクロス、相手MFにクリアされてフロンターレの右CK。大関が蹴るが、相手DF。
 30分、相手MFクルードがミドルシュート、枠の上。
 33分、河原が左サイドから右へパス、際が受けて瀬川へ。瀬川のシュートは枠の左。
 38分、高井が遠野を倒して、自陣ペナルティーエリア手前でマリノスのFK。マテウスが蹴るが、壁に当たる。
 40分、相手右SB宮市のクロスをクリアしてマリノスの右CK。マテウスが蹴り、小林がクリア。こぼれを拾ったマテウスに右からドリブルで切り込まれ、ミドルシュートが決まって1−1。「フロンターレは耐えられませんでしたね」と解説の福田さん。
 42分、こぼれを拾った遠野にシュートされるが、高井が防ぐ。さらにこぼれを拾われ、宮市にクロスを入れられるが、田邊が防ぐ。
 45分、フロンターレのカウンター。右サイドでパスをつないで伊藤がスルーパスをペナルティーエリアで受けてから相手DFに倒される。VARのチェックが入り、御厨主審がオンフィールドレビュー。オフサイドとPKの確認だったが、小林のオフサイドが先にあったので、PKはなくなった。
 追加タイム5分。1−1のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。唯一連続先発だった河原に代えて山本、マルシーニョに代えて脇坂を入れる。脇坂がトップ下に入り、瀬川が左ウイングに回る。高井はキャプテンマークを脇坂に渡したようだ。
 5分、マリノスの左CK。マテウスが蹴り、相手DF諏訪間がシュート、枠の上。
 8分、山本が右サイド深い位置から折り返し、相手DFがクリア。こぼれを際が拾ってペナルティーエリア中央でシュート、相手MF井上が防ぐ。
 10分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、合う手FW植中がクリア。こぼれを伊藤が拾って左からクロス、高井がペナルティーエリア中央からシュート、枠の左。
 12分、アイダルのスルーパスに走りこんだ田邊が左サイドからクロス、相手DF。フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、誰にも合わず。
 15分、相手WB永戸のクロスを伊藤がクリアしてマリノスの左CK。マテウスが蹴るが、高井がクリア。こぼれを拾われるが、さいごはGKソンリョンが捕る。
 16分、フロンターレのカウンター。右サイドを攻めあがった際がシュート(クロス?)、相手DFに当たる。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴り、瀬川がシュート、相手DFが防ぐ。
 17分、フロンターレが三人目の交代。小林に代えてアカデミー育ち2年目の神田を入れる。
 18分、中盤右寄りでマリノスのFK。マテウスが蹴り、こぼれを拾った永戸が左サイドからシュート、GKソンリョン。
 22分、アイダルの見事なミドルシュートが決まる。2−1。
 25分、宮市のクロスをアイダルがクリア。こぼれょマテウスがシュート、枠の左。
 28分、マリノスが二人目の交代。井上に代えて天野を入れる。
 29分、マリノスの左CK。天野が蹴るが、山本がクリア。こぼれを相手MFクルードがシュート、枠の左。
 31分、相手右サイドから宮市がクロス、遠野がペナルティーエリア中央でダイビングヘッド、枠の左で助かる。
 35分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って伊藤がパス、瀬川がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、ヒットせず枠の左。
 37分、フロンターレが四人目の交代。田邊に代えて佐々木を入れる。
 42分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りでマリノスのFK。天野が直接ねらうが枠の外。
 43分、フロンターレが五人目の交代。足がつったアイダルに代えて、なんと新人の土屋を入れる。
 44分、失点。マリノスのカウンター。相手右サイドから宮市がクロス、植中のシュートは枠の右。こぼれを拾った天野がシュート、2−2。
 追加タイム8分(?)。46分、マリノスのカウンター。相手左サイドからのクロスは防いだが、47分に再び相手左サイドからクロス、いったんはじいたこぼれを拾われ、マテウスに決められる。2−3。あっという間に逆転されてしまった。
 53分、右サイド際からのクロスは相手DFがクリア。54分、ペナルティーエリア右深い位置で脇坂が受けて折り返し、ニアで神田がシュートしたが、相手DF。
 54分、マリノスが三人目の交代。ヤン・マテウスに代えて松原を入れる。
 55分、追いつく。フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、高井が高い打点のヘディングシュートを叩き込んで、3−3。土壇場で同点に。
 56分、伊藤がミドルシュート、相手DF。こぼれも拾ってつなぐが、シュートに至らず。3−3でタイムアップ。
 勝点16として暫定4位。マリノスは勝点8で19位のまま。

サッカー短評 (2025.4/6)

町田ゼルビアvs.川崎フロンターレ 2対2 (2025.4/6 Gスタ) 第9節

 2位町田と3位フロンターレの城対決。勝てば順位は逆転する。先に先制したのは良かったが、前半のうち同点にされ、後半早々に逆転されたのはまずかった。河原の目の覚めるような無回転シュートで同点としたが、勝ち越すまではいたらなかった。また、前半のうちに橘田とジェジエウの二人が負傷交代したのも痛かった。気温17.4度、湿度59%。観客11974人。主審は木村さん。VARは上原さん。DAZN解説は元GK南雄太、実況は吉田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、ジェジエウ、佐々木。橘田と河原のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップにエリソン。ベンチに瀬川、際、山内など。高井は「コンディションが十分でない」とのことでベンチ外。(※先発予想は、連戦なので3人代えて予想。GK山口。DF三浦、丸山、ジェジエウ、佐々木。橘田と山本のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップにエリソン。)
 町田は3-4-2-1。194cmのオ・セフンのワントップ。左右のシャドーに相馬勇紀と西村。左右のWBに中山雄太と林幸太郎。元フロンターレの下田北斗と仙頭のダブルボランチ。DF昌子、岡村、ドレシェビッチ。GK谷。キャプテンは昌子。ベンチにパリ五輪代表FWの藤尾、オーストラリア代表FWのM.デューク、元神戸DFの菊池流帆など。黒田監督は3年目。
 6分、相手ひだりサイドからあいてMF中山がクロス、ジェジエウがクリア。こぼれを相手MF仙頭がシュート、枠の上。
 8分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。続くフロンターレの右CK。これも脇坂が蹴るが、相手DF。
 11分、橘田が足首を蹴られて立ち上がれず。バツサインが出て、急いで山本が準備を始める。担架でピッチを出た橘田はしばらく戻れそうかピッチサイドで確認したが、やはりだめ。長谷部監督は「イエローもらってもいいから時間稼ぎしてくれ」とGK山口に言っていた。15分、フロンターレが一人目の交代。橘田に代えて山本を入れる。
 16分、先制。右サイド家長のクロスのこぼれをマルシーニョが三浦にパス。三浦は左サイド深い位置からクロス、相手GK谷が触るが捕りきれず、そこにすばやくつめたエリソンが押し込んだ。1−0。
 19分、中盤相手右寄りで町田のFK。相馬が蹴るが、家長がクリア。
 21分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを拾ってつなぎ、最後は三浦が左からクロス、相手DF林に当たって相手GKが捕る。
 27分、中盤右から河原がすばやく前にパス、エリソンが走りこんで受け、利き足でない右でシュート、相手GKがはじいたところを脇坂がループシュートを狙ったが、相手GKに読まれる。
 28分、町田のカウンター。相手左WB相馬に突破され、中へ折り返されるが、丸山が防ぐ。しかしこぼれを相手FWオ・セフンにシュートされるが、わずかに枠の右で助かる。
 29分、エリソンがシュート、相手DF。
 30分、町田のカウンター。また相手左サイドを相馬がドリブル、今度は突破される前に河原がついて、ボールを蹴り出す。これで与えた相手左CKを相馬が蹴るが、ジェジエウがクリア。こぼれを拾われ、相手ボランチ下田にクロスを上げられるが、GK山口が捕る。
 31分、今度はジェジエウが負傷。実況の吉田アナが「春先のキャンプで傷めたのと同じ左ハムストリングを押さえています」と言う。ジェジエウは歩いてピッチを出る。フロンターレが二人目の交代。ジェジエウに代えて車屋を入れる。解説の南が「代わりに出てくる車屋もいい選手なのでフロンターレは選手層が厚い」。吉田アナが「フロンターレは交代二回を負傷対応で使ったので、あと一回しか交代できない」。
 34分、失点。相手MF林の左ロングスローからゴール前で混戦、相手DF岡村に蹴りこまれて1−1。前半のうちに追いつかれる。
 38分、相手左サイドから中山がクロス、こぼれを下田にシュートされるが枠の右。
 40分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、最後は相手GK。
 45分、相手サイドから下田がクロス、佐々木が防ぐ。追加タイム5分。1−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 5分、町田の左CK。相馬が蹴るが、エリソンがクリア。
 6分、山本がペナルティーエリア手前からシュート、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。今度は脇坂が蹴るが、相手DF。
 7分、河原からのパスを受けた山本がミドルシュート、枠の上。
 8分、失点。後半から右サイドに回った相馬がクロス、ニアに走りこんだ相手シャドー西村の低いヘディングシュートが決まり、1−2。逆転される。
 14分、下がってパスを受けたエリソンがドリブルでペナルティーエリア左に入り、強引にシュート、枠の上。
 20分、マルシーニョがドリブルでペナルティーエリア中央に入ってシュート、相手DF。
 22分、町田が二人同時交代。相馬に代えてパリ五輪代表だった長身FW藤尾、オ・セフンに代えて鍬山を入れる。
 25分、相手FW藤尾からのパスを受けた相手ボランチ下田がミドルシュート、枠の上。
 25分、フロンターレ三人同時交代。エリソンに代えて山田、家長に代えて伊藤、マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 27分、右サイド深い位置から佐々木が折り返し、宮城がヘディングシュートするが、オフェンスファールをとられる。
 28分、追いつく。中央から脇坂が河原へパス、河原は山田につなごうとしたが、相手DFに当たる。こぼれを拾った河原がペナルティーエリアに入った付近からシュート、右下に決まる。2−2。
 29分、山本からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。さらに左から宮城を入れたボールを山田が強引にシュート、相手DFが防いでフロンターレの左CK。三浦が蹴るが、誰にも合わずにゴール前を通過。
 32分、相手ボランチ下田のシュートを脇坂がクリアして町田の右CK。下田が蹴るが、車屋がクリア。さらにこぼれを相手右サイドから下田がクロス、相手FW藤尾がヘディングシュート、枠の左。
 34分、右サイドから山本がクロス、山田がシュート、相手DF。さらにペナルティーエリア右から伊藤が折り返し、左から入ってきた宮城がヘディングシュート、相手GK。
 36分、町田が三人目の交代。先頭に代えて白崎を入れる。
 37分、右サイドを佐々木が攻め上がり、ペナルティーエリアに入ってシュート、相手DFがはじいてフロンターレの右CK。これを脇坂が蹴り、こぼれを山田がシュート、枠の外。
 40分、相手左サイドからのクロスを右サイドの相手MF林におりかえされるが、三浦がクリアして町田の右CK。下田が蹴るが、GK山口が捕る。
 43分、相手右サイド林が左へパス、相手左MF中山がミドルシュート、枠の右で助かる。
 追加タイム6分。
 48分、町田が四人目の交代。西村に代えて沼田を入れる。
 49分、伊藤がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。
 50分、フロンターレの左CK。三浦が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は相手DF昌子がクリア。
 直後に町田のカウンター。相手左サイドからクロスを入れられるが、何とかDF陣がクリアしたものの相手FW沼田のオフサイド。
 2−2でタイムアップ。互いに勝点1ずつを加え、町田は17として首位に浮上。フロンターレは15としたが、暫定6位に下降。
 首位だった鹿島は7位京都にホームで3−4と敗れ、勝点16のままで3位に後退。京都は7位のまま。4位だった広島が13位セレッソを2−1と下して暫定2位に浮上。セレッソは16位に下降。5位柏は12位ガンバに1−0で勝ち、4位に浮上。ガンバは14位に。さらに5位福岡が11位浦和レッズを1−0で破り、4位浮上。浦和は12位に。なんと最下位新潟がアウェイで14位神戸に1−0で勝ち、ついに初勝利。勝点7としたが最下位のまま。神戸は16位に後退。前日に19位マリノスはホームで15位ヴェルディと0−0で引分け、勝点7の19位のまま。ヴェルディは13位に。

サッカー短評 (2025.4/2)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 2対0 (2025.4/2 U等々力) 第8節

 開幕戦以来のホームでのリーグ戦勝利で今季初の2連勝。勝点11同士の4位と9位の神奈川対決。前半はベルマーレにだいぶ押し込まれる場面もあり、0−0で折り返した。後半5分、長谷部監督がネジを巻き、全体のギアを上げてパスをつないで攻め込み、マルシーニョがペナルティーエリア左から折り返し、受けた河原が短くドリブルしてパス、走りこんだ脇坂のトラップがやや大きくなり相手DFが触ったが、跳ね返りを体ごと滑り込んで押し込んだ。その後も追加点をねらったが、14分の橘田のシュートがバーに当たったり、前半40分にもマルシーニョのシュートが右ポストに当たって、相手GKの所に跳ね返ったりがあった。45分、後半37分に入った宮城がドリブルでしかけ、ペナルティーエリアで倒され、PK獲得。これを自分で決めて追加点。追加タイム5分が8分に伸びたが、無失点で逃げ切った。気温は11.9度、湿度58%。日中の雨はあがった。観客21392人。平日ナイターだがよく入ったと思う。主審は今村さん。VARは池内さん。DAZN解説は佐藤悠介さん、実況は野村アナ。
 先発は3人入替え。GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。橘田と河原のダブルボランチ(林陵平が好きな「ダブル・カンテ」)。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップ山田。ベンチに際、山本、瀬川など。大島はベンチ外。
 ベルマーレは3-1-4-2。先発は4人入替え。鈴木章斗と福田翔生のツートップ。シャドーに小野瀬と池田。奥野のアンカー。左右のWBに松村と元フロンターレの鈴木雄斗。DF鈴木淳之介、キム・ミンテ、舘。GK元フロンターレの上福元。キャプテンはFW鈴木章斗。山口監督は5年目か?。
 ベルマーレで開幕3連勝と好スタートをきったが、ここ2試合は連敗して9位。フロンターレは中三日で7連戦の2戦目。前節勝って4位として、今季初の連勝をねらう。
 2分、佐々木のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。3分、左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴り、河原がヘディングシュート、枠の右。
 13分、伊藤がドリブルでペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。
 17分、ベルマーレのカウンターになりそうだったため、三浦が相手選手を後ろから倒してイエローカード。
 24分、脇坂がペナルティーエリア手前から思い切りよくミドルシュートをうつが、相手GK。
 26分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを橘田が鋭くミドルシュート、相手DF。
 28分、マルシーニョをファールで止めた相手右SB舘にイエローカード。
 29分、山田がペナルティーエリア中央でシュート、相手GK。
 ここまでフロンターレは左ウイングのマルシーニョにロングフィードを入れることが多く、相手右SB舘に読まれて通らないことも多い。中央の山田へのフィードも相手CBキムにはばまれて収まらず。しかも右サイドからは、初めに佐々木が攻撃参加した後は攻められず。30分以降はベルマーレに攻め込まれる場面も増えた。
 31分、相手MF池田にペナルティーエリア右からシュートされるが、丸山が防いで相手右CK。松村が蹴るが、GK山口が防ぐ。こぼれを拾われ、相手ボランチ奥野がペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。
 34分、フロンターレの右FK。脇坂が直接ねらうが枠の外。
 40分も橘田からのパスを受けたマルシーニョがシュート、右ポストに当たって跳ね返ったところに飛び出した相手GKがいて捕る。惜しかった。
 43分、三浦がファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手DF。
 45分、相手GKのロングフィードのこぼれを相手FW福田にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、相手FW福田がペナルティーエリア左からシュート、DF陣が防ぐ。3分、相手CK。ショートコーナーからクロスを入れられるが、これも防ぐ。
 5分、先制。三浦が左サイドからクロスを入れるが、合わず。さらにこぼれを拾って河原が左から折り返し、脇坂が走りこんで押し込む。1−0。脇坂は変なゴールパフォーマンスを披露。実況のアナが「きれいなゴールではないが、フロンターレが先制」。
 8分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手DF。
 14分、橘田のミドルシュートはバーに当たる。先制してから、ボールを落ち着いて回せるようになり、橘田の攻撃参加が増えてきた。
 16分、ベルマーレが二人同時交代。松村に代えて畑、鈴木雄斗に代えて藤井を入れる。左右のWBを二人とも代える。フロンターレも二人同時交代。山田に代えてエリソン、高井に代えてケガ明けのジェジエウを入れる。
 19分、マルシーニョからの折り返しを橘田がダイレクトでシュート、枠の左。
 26分、ベルマーレが左右のサイドから攻撃をしかける。最後は相手右サイドから舘がクロスを上げるが、GK山口が捕る。
 27分、マルシーニョが相手ボールをカット、脇坂からエリソンへと渡り、エリソンがシュートするが、相手DF。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 28分、相手GK上福元のスローからベルマーレのカウンター。ペナルティーエリア内の相手FW福田にスルーパスが通るが、全員で戻って防ぐ。
 29分、フロンターレが三人目の交代。伊藤に代えて家長を入れる。ベルマーレも二人同時交代。FW鈴木章斗に代えてFW小田、右シャドー池田に代えてFW石井を入れる。鈴木章斗はキャプインマークをキム・ミンテに巻いていた。
 31分、中盤相手右サイドでベルマーレのFK。小野瀬が蹴るが、DF陣が防ぐ。35分、相手左WB畑にドリブルからクロスを入れられるが、三浦がクリア。
 37分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、脇坂に代えて大関を入れる。大関はボランチに入り、橘田が一列上がる。脇坂はキャプテンマークを丸山に巻く。
 39分、相手右WB藤井がドリブルからクロスを上げるが、家長がクリア。さらに攻撃参加した相手CBキムからのパスを受けた相手FW福田がペナルティーエリア中央からシュート、枠の上。
 40分、ベルマーレの右CK。小野瀬が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後はGK山口が捕る。
 43分、丸山からのパスを受けた宮城がペナルティーエリア左に入って折り返し、河原がミドルシュート、惜しくも相手GK。これで得たフロンターレの右CKを宮城が蹴り、エリソンがヘディングシュート、これも相手GK。こぼれを丸山がシュート、枠の右。
 45分、ロングボールをエリソンが競ったこぼれを大関がミドルシュート、相手DF。
 追加タイム5分。45分、家長からのパスを受けた宮城がドリブルで突破をしかけ、相手MF藤井に倒されPKを獲得。これを宮城が自ら無右下に決めて2−0。
 48分、ベルマーレが五人目の交代。右SB舘に代えてFWフェリッピを入れる。
 51分、フロンターレの左CK。こちら側も宮城が蹴るが、相手GKがはじく。
 2−0でタイムアップ。勝点14として暫定3位に浮上。ベルマーレは勝点11のままで10位に後退。
 首位の鹿島はアウェイで7位広島に0−1で負けたが、首位キープ。広島は勝点14として4位に浮上。2位の町田はアウェイで11位ガンバを1−0と下して2位キープ、勝点16は鹿島と並ぶ。ガンバは12位に。3位柏はアウェイで8位京都と2戦連続引分け、5位に後退。京都は7位に。18位神戸はアウェイで14位横浜FCに1−0で勝ち、暫定14位に浮上。横浜FCは入れ替わって18位に下降。19位名古屋は不調の16位マリノスに2−0で勝利し、17位に。マリノスは暫定19位に沈む。最下位の新潟はホームで10位福岡に0−1で敗れ、勝点4のまま。福岡は6位に上がった。

サッカー短評 (2025.3/30)

FC東京vs.川崎フロンターレ 0対3 (2025.3/29 味スタ) 第7節

 代表ウィークの中断明けの試合。ここから7連戦らしい。前半はFC東京ペース。ボール支配率は6対4でFC東京。守備のスライドがうまくいかずに攻め込まれた。攻撃もロングフィードを山田かマルシーニョに入れる形が多く、解説の林陵平にも「サイドからの攻撃だけでなくボランチを使って攻めた方が相手も嫌なはず」と指摘された。28分には、三浦のFKから高井がヘディングシュートを決めたが、なぜかファールの判定。後半は全体にプレスを強め、主導権を握って攻撃し、10分に右サイド佐々木からのパスを脇坂が触り、山田が押し込み先制。28分には、佐々木のクロスのこぼれを入ったばかりの伊藤がダイレクトで押し込み追加点。38分には、裏へ抜けた脇坂がドリブルでペナルティーエリアまで入り、並走していたエリソンに横パス、エリソンが決めてダメ押し。気温9.4度、湿度54%。観客33632人。主審は福島孝一郎さん、VARは吉田哲朗さん。DAZN解説は渡邉千真と林陵平。「ピックアップマッチ」とかで、スタジオに鈴木啓太もいて試合前の分析や試合後のDAZNピックアッププレイヤーの高井へのインタビューなどしていた。実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大嶌と山本のダブルボランチ。左右のウイングにマルシーニョと家長。トップ下に脇坂。ワントップ山田。ベンチにジェジエウが戻ってきた。その他宮城、瀬川、際など。
 FC東京は3-4-2-1。ワントップに仲川。ツーシャドーに俵積田と佐藤恵允。左右のWBに安斎と白井。高と橋本のダブルボランチ。DF岡、木村、土肥。GK野澤大志ブランドン。キャプテンは高。ベンチにGK波多野、DFトレヴィザン、元フロンターレのMF塚川など。長友はケガでベンチ外。松橋監督は1年目。昨年は新潟の監督だった。
 3分、相手左WB俵積田が突破を敷かれるが、高井が対応してFC東京の左CK。俵積田が蹴るが、高井がクリア。
 6分、相手右サイドからサイドチェンジのパスを通され、左サイドから左WB俵積田に突破され、ペナルティーエリアすぐ外からシュートされるが、GK山口が捕る。7分、相手右サイド佐藤恵允からのクロスをまた俵積田にシュートされるが、GK山口が顔で(!!)防ぐ。こぼれを安斎にシュートされるが枠の上で助かる。さらに相手FW仲川からのパスを受けた相手左シャドー安斎がペナルティーエリア内からシュート、高井が防ぐ。8分、相手右CKを俵積田が蹴るが、GK山口が捕る。
 FC東京は左シャドーの俵積田と左WB安斎の二枚で攻め上がり、佐々木と家長で止められない。相手右サイドからは、同様に右シャドーの佐藤恵允と右WBの白井に三浦とマルシーニョで対応しきれない。特に三浦は白井の対応に苦労していた。おそらく、ボランチかCBがスライドして応援するべきなのだろうが、はっきり対応できていなかった。解説の林は「FC東京はフロンターレ対策をしっかりしてきている」。大島にボールが入ると、三人、四人とすぐ囲む。
 11分、脇坂が左サイドで裏にぬけてクロス、山田がシュートするがヒットせず枠の右。
 15分、大島が相手ボールをカットして、そのままシュッとゴール前に送り、走りこんだ山田がシュートするが惜しくも枠の右。解説の渡邉(?)が「ちょっと狙い過ぎましたね」と言うと、林が「今のは決めないと」。
 16分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、相手DFがクリアしたボールを大島がダイレクトでミドルシュート、惜しくも相手GKが捕る。
 27分、丸山が中盤で相手ボールをカットして大島へ。大島が相手FW仲川にファールで倒され、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井がダイビングヘッドで下からボールを打ち上げるが、相手GKが押し出してフロンターレの左CK。これを三浦が蹴り、今度は高井がジャンプして上からヘディングシュートをたたきつけ、ゴールネットを揺らすが、なぜかファールで取り消しに。マルシーニョが押した相手は倒れなかったし、高井がヘディングするとき競った相手を両手で押さえているがそれなのか。リプレイを見た解説陣も下田アナもどこがファールなのか解説できず。「家長の所じゃないですね」「ファールじゃないです」。それなのにVARも入らなかった。
 30分過ぎから、フロンターレがFC東京のプレスに慣れたらしく、パスをつなげるようになり、攻撃がロングフィード一本やりでなくなった。
 40分、山本が右から左へサイドチェンジ、マルシーニョが受けて折り返すと、脇坂が走りこんでミドルシュート、相手DF。
 追加タイム2分。0−0のままハーフタイム。解説の林が「後半、フロンターレの方がより攻撃の改善が必要」。

 後半は交代なしで開始。
 フロンターレのプレスが前半より速い。「あきらかに速くいくようになりましたね」と解説の林。
 6分、FC東京のFK。安斎が直接ねらうが、枠の右サイドネット。
 10分、先制。丸山が相手ボールをカットして右サイドの家長へパス。家長からのパスを受けた佐々木が家長とパス交換してからペナルティーエリア右に切り込んで横パス、脇坂に収まらなかったが、すかさず山田が相手DFを背負ったまま足をふってシュート、相手GKの足をはじいてゴールイン。1−0。解説の林が「これは気持ちで押し込んだゴール」。
 12分、FC東京のカウンター。相手左MF俵積田にシュートされるが、高井がクリア。こぼれを相手ボランチ高にミドルシュートを打たれるが、脇坂が防ぐ。
 16分、フロンターレのカウンター。三浦が左サイドを攻めあがってクロス、相手GKが捕る。
 20分、FC東京が二人同時交代。左シャドーの俵積田に代えて札幌から今季移籍のFW小柏、ボランチ橋本に代えてMF東慶悟を入れる。
 26分、フロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて伊藤を入れる。伊藤は、本職は左ウイングらしい。FC東京も三人目の交代。右シャドーの佐藤恵允に代えて元フロンターレの塚川を入れる。
 28分、追加点。山本からのパスを受けた佐々木が攻めあがってクロス、相手MF東がクリアするが、ファーにこぼれたボールを狙っていた伊藤がダイレクトで押し込む。2−0。伊藤はこれがJリーグ初得点とのこと。
 33分、フロンターレが二人同時交代。山田に代えてエリソン、大島に代えて橘田を入れる。
 33分、相手ボールをカットした高井からのパスを受けた伊藤がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。
 38分、また追加点。相手ボールをカットした脇坂がドリブルで前進、ペナルティーエリアに入ったところで左を並走していたエリソンへ横パスを通し、エリソンが決めて3−0。
 41分、FC東京が二人同時交代。FW仲川に代えてMF常盤、右DF土肥に代えてFW野澤零温を入れる。システムは4-4-2に変更か。フロンターレも二人同時交代。山本に代えて河原、家長に代えて瀬川を入れる。
 追加タイム5分。46分、右サイドから攻め込み、最後は瀬川がシュートするが、相手GKが捕る。
 49分、自陣ペナルティーエリア左角でFC東京のFK。安斎が蹴り、DFがクリアして相手右CK。安斎が蹴るが、丸山がクリア。続けて相手左CK。これも安斎が蹴るが、DF陣がクリア。
 3−0でタイムアップ。勝点11として暫定4位に浮上。FC東京は15位に。
 首位鹿島はホームで16位神戸を1−0と破り、ホーム連続無敗記録を27とした。神戸は18位に下降。2位町田はアウェイで6位福岡と2−2で引分け、勝点13として2位キープ。福岡は10位に下降。3位広島はアウェイで11位京都と対戦、0−1で敗れて7位に後退。京都は勝点11として8位に浮上。未勝利だった最下位名古屋がホームで13位横浜FCを2−1と退け、19位に。横浜FCは14位に。19位新潟は7位ガンバと3−3の引分け、勝点4で最下位に。

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サッカー短評 (2025.3/25)

日本vs.サウジアラビア 0対0 (2025.3/25 埼スタ) アジア最終予選グループC第8節

 前半の前半は、ハーフコートゲームのように、ボールを支配してシュートもうてた。しかし次第にサウジが日本のスピードとやり方に慣れ、前半の後半はカウンターも受け、終わりごろには膠着。後半も選手を代えずに、システムもそのまま臨んだが、打開できず、シュートまで持ち込めず。17分に伊東と堂安を菅原と久保に代えたが、伊東は何本かクロスを入れたものの、堂安は全く目立たず。28分には、旗手と古橋を遠藤と前田に代えて入れたが、これも機能せず。最後は38分に鎌田に代えて南野を送りこんだが、これまた変化なし。途中から引分け狙いに徹してきたサウジの思惑から抜け出せなかった。気温18.4度、湿度54%。観客58003人。主審アフマド アルアリさん、VARアブドゥラー ジャマリ等クウェートのセット。DAZN解説は小野、中村憲剛、林陵平。実況は西澤アナ。スタジオに佐藤寿人と野村アナ。
 先発は、GK鈴木彩艶。DF伊藤洋輝、板倉、高井(川崎)。田中碧(リーズ・英2部)と遠藤のダブルボランチ。左右のWBに中村敬斗と菅原(サウサンプトン・英)。シャドーに鎌田と久保。ワントップは前田(セルティック・スコ)。ベンチに初めて藤田と関根。最終予選残り3試合は、いろいろな選手を試せる。しかし森保監督は高井、菅原、前田の3人を入れたのみ。(※先発予想は、GK大迫。DF中山、高井、板倉、菅原。田中碧と遠藤のダブルボランチ。トップ下に鎌田。左右のウイングに旗手と伊東。ワントップ前田。)
 サウジは5-4-1。ワントップに8番アルサハフィ。左右のシャドーに10番アルドサリと9番アルブライカン。16番アルガムディと7番アルジュワイルのダブルボランチ。DF13番ブーシャル、17番アルタムバクティ、4番ラジャミ、5番シクリ、2番アルシャンキティ。GK1番アルアクイーディ。キャプテンは10番アルドサリ。ルナール監督は2023年までサウジの監督をしていたフランス人。
 前半10分、田中赤からのスルーパスに前田が走りこんでシュート、惜しくも右のポストに当たる。このときは、そのうち得点できそうに思ったが、結局これが一番のチャンスだった。
 5分、11分と左サイドで中村がドリブルで仕掛ける。前半はここの突破からクロスも入れられたが、後半開始から、マンマークの選手を送り込まれると打開できず。
 19分、前田が相手DFにプレスして相手のキックをカット、独走してゴールに迫るが、シュートするときにボールをうまく処理できず、相手DFにおいつかれ、なんとか前にころがしたが相手GK。
 21分、相手左サイドでサウジのFK。10番アルドサリが蹴るが、ニアで菅原がクリア。22分にも相手左サイドでサウジのFK。今度は17番DFアルタムバクディが蹴るが、GK鈴木が防ぐ。こぼれを拾われ、ペナルティーエリア左角からクロスを入れられ、2番DFアルシャンキティにヘディングシュートを打たれるが、枠の右。
 27分、久保のシュートは枠の上。
 36分、中村のシュートは大きく枠の上。
 45分、日本の右CK。久保が蹴り、こぼれを菅原がミドルシュート、相手DF。

 後半開始からサウジアラビアが一人目の交代。2番左SBアルシャンキティに代えて12番DFマジュラシを入れる。解説の林が少し後で「中村対策でいれたようだ」。中村も試合後に、佐藤寿人のインタビューに「前半は、相手と距離があった(ので縦に突破できた)が、後半は相手に早く寄せられて中へ切り込むしかなかった」と答えていた。
 11分、田中碧からのループパスに前田が飛び込み、ヘディングシュートをねらうがわずかにパスが大きく、相手GK。
 13分、日本の左CK。久保が蹴り、走りこんだ遠藤が飛び込んで頭に合わせたが、ヒットせず、枠の右。14分には菅原からのフィードに前田が走りこんでシュートしたが、その前にハンドの判定。
 16分、サウジが二人同時交代。7番ボランチのアルジュワイルに代えて19番MFアルアンマール、8番アルサハフィに代えて23番MFアルジョハニを入れる。
 17分、日本も二人同時交代。菅原に代えて伊東、久保に代えて堂安を入れる。
 後半途中からは、サウジがDFラインを高めに押し上げてきて、コンパクトな陣形で守っている。とにかく5バックなので、なかなかサイドを一人では突破できず。試合後に林陵平が「菅原を下げて4バックにして、左SBの伊藤を前に押し出して中村を追い越すなど数的優位を作って攻撃するのを見たかった」と言っていた。
 18分、さっそく伊東が右から攻めあがってクロス、相手DFがクリアして日本の右CK。伊東が蹴り、板倉が頭に当てたがヒットせず。
 21分、サウジのカウンター。相手10番アルドサリがドリブルで高井をかわしてペナルティーエリアに入られるが、戻った遠藤がボールをカット、GK鈴木が押さえる。
 28分、日本の右CK。伊東が蹴り、ファーで板倉が折り返し、高井が頭に当てるが、枠の上。
 28分、日本が二人同時交代。遠藤に代えて旗手、前田に代えて古橋を入れる。旗手はシャドーに入り、鎌田がボランチに回る。遠藤はキャプテンマークを板倉に巻く。
 37分、鎌田からのパスを受けた伊東がフリーでシュート、枠の上にはずしたと思ったら相手DFのクリアで日本の左CK。伊東が蹴るが、相手GKが捕る。
 38分、日本が五人目の交代。鎌田に代えて南野を入れる。南野がシャドーに入り、旗手がボランチに下がる。
 42分、攻めあがった伊藤がペナルティーエリア左からシュート、枠の外。
 追加タイム2分。47分、サウジが四人目の交代。9番FWアルブライカンに代えて11番アルハムダンを入れる。
 0−0でタイムアップ。結局、ラマダンで水も飲めないサウジの選手たちに守り切られた。
 日本は勝点20として1位。2位はインドネシアを5−1で下し、勝点12としたオーストラリア。試合前はオーストラリアと勝点1差だったサウジは勝点10で3位のまま。

サッカー短評 (2025.3/20)

日本vs.バーレーン 2対0 (2025.3/20 埼スタ) アジア最終予選グループC第7節

 前半は日本をよく分析してきたバーレーンの積極的な姿勢に苦しんだが、後半2得点を奪って、史上最速で最終予選を突破してワールドカップ出場を決めた。1点目はFW上田が下がって受けたボールを久保がつないで横パス、途中交代で入った鎌田が走りこんでループシュート。2点目は久保が個人技でGKのニアを打ち抜いた。気温9.8度、湿度53%。観客58137人。主審アルジャッシムさん、VARアルシャマリさんなど審判団はカタールのセット。DAZN解説は、小野伸二、中村憲剛、柿谷。実況は下田アナ。スタジオに佐藤寿人と桑原アナ。寿人は試合後のインタビューも。
 先発は、GK鈴木彩艶(パルマ・伊)。DFケガ明けの伊藤洋輝(バイエルン・独)、板倉(ボルシアMG・独)、瀬古歩夢(グラスホッパー・瑞)。ケガ明けの守田(スポルティング・ポル)と遠藤(リバプール・英)のダブルボランチ、左右のWBに三笘(ブライトン・英)と堂安(フライブルグ・独)。ツーシャドーに久保(レアルソシエダ・西)と南野(モナコ・仏)。ワントップにケガ明けの上田(フェイエノールト・蘭)。キャプテンは遠藤航。解説の憲剛が「この3バックの組み合わせは初めて」。ベンチにGK大迫、谷、DF高井、菅原、中山雄太、MF旗手、FW前田など。長友、古橋、細谷、藤田、関根などはベンチ外。
 バーレーンは4-2-3-1。ワントップに12番アブドゥルジャバール。トップ下に8番マルフーン。左右のシャドーに20番アルフマイダンと7番マダン。10番アルアスワドと4番ジヤのダブルボランチ。DF23番アルハラシ、3番アルハヤム、2番ベナディ、5番アルシャムサン。GK22番ルトファラ。キャプテンは4番ジヤ。ドラガン タライッチ監督はクロアチアの人。直前のガルフカップで優勝してきたとのこと。
 立ち上がり、予想に反してバーレーンが強気にラインを上げて前線からプレスをかけてくる。放送席では、解説陣が「もっと下がって守るかと思っていましたが」。
 5分、相手右サイドコーナー近くでバーレーンのFK。10番アルアスワドのキックは板倉がクリアするが、こぼれを拾われ、最後は相手FW12番アブドゥルジャバールがバイシクルシュート、枠の上。
 7分、久保が右サイド深い位置からクロス、相手DFに当たったこぼれを遠藤が拾って縦パス、受けた久保がシュート、相手DFがクリアして日本の右CK。
 9分、幻の先制点。CKを久保がファーへ蹴り、板倉がゴールライン近くから折り返し、ニアの上田を経由して落ちたボールを遠藤が蹴りこんで、いったんは1−0と表示される。VARのチェックで主審がオンフィールドレビューを行う。リプレー映像が出ると、板倉の折り返しが上田の上腕に当たっている。ゴールは取り消されて0−0のまま。しかたない。
 13分、日本の左CK。久保がショートコーナーを蹴り、三笘からのリターンパスを再び久保がクロス、相手DF。
 15分、相手左シャドーのアルフマイダンがドリブルで対面の瀬古を突破するが、読んでいた遠藤がボールを奪う。解説の小野が「遠藤はアルフマイダンの動きがわかって動いていた」と言う。
 19分、上田を倒した相手DFベナディにイエローカード。左サイドで日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。
 21分、日本の右CK。久保が蹴るが、相手GK。
 24分にも日本の左CK。久保が蹴るが相手DF。こぼれを堂安がシュートするが、ヒットせず。
 28分、中盤で遠藤が倒され、日本のFK。久保が蹴るが、相手DF。競り合いで遠藤と相手MFマルフーンの頭が当たって倒れるが、二人とも立ち上がる。
 32分、相手右シャドーのマダンが縦パスを受けて、相手右サイド深い位置から折り返し、走りこんだ相手MFアルアスワドがシュート、枠の右。
 バーレーンは守るときは5バックになっている。三笘にボールが渡るとすかさず右SB5番アルシャムサンを中心に二人三人と囲みに来る。日本はなかなかシュートまで持ち込めない。解説の柿谷によると、「上田は何度もDFラインの裏をとる動きを繰り返している」らしい。
 41分、久保からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア左から折り返し、上田がシュート、相手DFがクリアして日本の左CK。久保が蹴り、ファーで守田が受けるが、シュートに持ち込めず。
 追加タイム4分。46分、板倉からのフィードを受けた森田がスルーパス、走りこんだ三笘がシュート、大きく枠の上。
 0−0でハーフタイム。結局バーレーンのプレスを打ち破ることはできず。

 後半開始から日本が一人目の交代。守田に代えて田中碧(リーズ・英2部)を入れる。下田アナが「守田はケガ明けなので」と言う。
 日本はロングボールをDFラインから前線へ供給するが、なかなかシュートに至らず。ボールキープの時間は増えたので、バーレーンの守備に対して何らかの微修正はしたらしい。
 途中で下田アナが、「オーストラリアがインドネシアを破ったので、日本は引分けでも突破できることになった」と言う。「森保監督は、もしそうなっても選手たちには伝えない、と言っていましたが、観客からわかってしまうこともあるので…選手たちにはこの試合に勝つことに集中してほしい」と続けた。
 16分、バーレーンが一人目の交代。ワントップの12番アブドゥルジャバールに代えて13番FWアルロマイヒを入れる。「186cmの長身FWです」と下田アナ。日本も二人同時交代。堂安に代えて伊東(ランス・仏)、南野に代えて鎌田(クリスタルパレス・英)を入れる。鎌田はボランチの近くまで下りる動きが多く、中盤でうまくパスがつながるらしい。
 21分、先制。伊藤?からの縦パスを下がって受けた上田がすぐさま反転してスルーパス、走りこんだ久保がドリブルで前進して右へパス、久保の後ろを交差するように右へ走りこんでいた鎌田が相手GKと1対1になり、落ち着いてボールを浮かせてゴール左に決める。1−0。「交代起用に応えた鎌田大地!」と下田アナ。「これは気持ちいいんじゃないですか」と憲剛ら解説陣。「叩いていましたよね」とリプレイ映像を見ながら言っていたが、試合後に佐藤寿人のインタビューに鎌田が答えたところによれば、「元ドイツ代表のエジルが得意としていた、上から叩いてバウンドさせるチョップショット」を普段から練習していて、それが自然に出た、ということらしい。
 23分、バーレーンも守ってばかりではいられなくなり、反撃。前線にロングボールを送り、相手左シャドーのアルフマイダンがループヘディングシュート、GK鈴木が捕る。
 31分、日本が四人目の交代。三笘に代えて中村敬斗(ランス・仏)を入れる。
 33分、相手右サイドでバーレーンのFK。アルアスワドが蹴り、相手DFアルハラシがヘディングシュート、GK鈴木彩艶が捕る。
 35分、相手右SBアルシャムサンが右もも裏を押さえてすわりこむ。解説の憲剛か誰かが「ずっと三笘の相手をしていましたから。中村敬斗はまた違うタイプですし」と言う。バーレーンが二人目の交代。5番アルシャムサンに代えて6番DFエマニュエルを入れる。「ナイジェリアからの帰化選手です」と下田アナ。
 39分、久保がドリブルでペナルティーエリア左に入って、利き足でない右でシュート、相手GKが触って日本の右CK。
 40分、バーレーンが三人目の交代。右シャドー7番マダンに代えて19番FWアブドゥルカリムを入れる。
 40分、伊東が右CKを蹴るが、相手DF。
 41分、日本が五人目の交代。上田に代えて町野(キール・独)を入れる。解説の柿谷が「上田は点を取りたかったと思うが、得点場面の起点になり、チームプレーに徹していた」。
 42分、追加点。入ったばかりの町野が相手DFと競り合って日本の左CKとなる。久保がショートコーナーを蹴り、伊東からのリターンをペナルティーエリア左で受けて、角度のない所から利き足の左でニアを突くシュート、右ポスト近くのサイドネットに決まる。2−0。
 久保がゴールを決めた後、ユニフォームを脱いだため、イエローカード。
 追加タイム7分。ビハインドのバーレーンが反撃に出る。51分、バーレーンのFK。キックをゴール前に入れられるが中村が頭でクリア。
 2−0でタイムアップ。これで「8大会連続ワールドカップ出場決定」。試合後に「出場決定セレモニー」があり、森保監督と遠藤キャプテンの挨拶の後、最年長の長友が「みんな、ブラボー!」で締めた。
 この試合1ゴール1アシストの久保がプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。試合後のインタビューでは「前田コーチがデザインしてくれたセットプレーから前半もチャンスがあったがクロスにしたので、後半はGKを見たらコースがあったのでシュートしたら決まってよかった」と言っていた。

 ※次戦は、3/25、埼スタでサウジアラビアと対戦。
 ☆ネットの解説記事を読んでようやくわかった。前半、守田は遠藤と縦関係で位置どったが、バーレーンのボランチにつかまっていた。遠藤は相手トップ下のマルフーンにマークされていた。後半交代で入った田中碧は遠藤と横並びで立ち、マルフーンに対して数的優位となりパスが回るように。さらに18分に入った鎌田がたびたび下りてきて3ボランチのようにふるまうと、相手ボランチが鎌田についてきてバイタルエリアが空くようになった、というわけだった。前半のバーレーンの日本対策解説もわかりやすかった。(「【バーレーン戦検証】森保ジャパンが流れを引き寄せた「2つのポイント」 選手交代で生まれた噛み合わせの妙を“分かりやすく”解説」清水英斗「CoCoKARA」2025.3/23配信 参照)

 ※※3/22、日本サッカー協会が上田(右足首捻挫)、守田(左足肉離れ)のチーム離脱を発表。追加招集はなし。その後、前々日練習で長友は別メニュー、三笘は体調不良とのこと。

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サッカー短評 (2025.3/16)

ファジアーノ岡山vs.川崎フロンターレ 0対0 (2025.3/16 JFEス) 第6節

 結局なんとか0−0で引き分けた。ACLのため第5節を先送り(4/9マリノス戦)して試合数が少ないため、4試合勝点7の9位になっている。対戦する岡山は5試合で同じく勝点7、得失点差で10位。ここで負けると順位が逆転。これから代表ウィークで中断するので、なんとか勝って帰りたい。岡山は前節、アウェイの浦和戦で負けたが、3/8から中七日、しかもホームでは昨年から8試合連続で無敗らしい。対するフロンターレは、ホームとはいえACLの試合から中三日、4−0で勝った勢いを生かすためか先発を一人入れ替えただけで戦ったが、やはりスタミナの問題があったのか。前半立ち上がりは少し攻め込めたが、次第にファジアーノ岡山ペースに。ワントップのルカオによくボールが収まり、9分と13分に打たれたシュートはGK山口が防いだ。江坂がうまくてボールを失わず、36分には危ないシュートを打たれたが、河原がきわどくクリア。前半シュート3本、枠内0。岡山には11本打たれた。後半は、17分に山田、家長、大関を入れてからやや持ち直したが、シュートが枠に飛ばず。後半は6本シュートしたが枠内は相手GKに止められた瀬川の1本のみ。気温10度、湿度90%。雨。観客13699人。主審は上田さん。VARは清水さん。DAZN解説は横内さん、実況は木村?アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原、トップ下に脇坂。左右のウイングはマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。ACLの試合とは、大島が抜け山本が入った。ベンチには、際、アイダル、橘田、大関など。大島はベンチ外。
 岡山は、3-4-2-1。ルカオのワントップ。二列目に今季Kリーグ蔚山から移籍の江坂と木村。左右のWBに加藤と松本。ルーキーの藤井と藤田のダブルボランチ。DF工藤、田上、元清水の立田。GKブローダーセン。キャプテンは江坂。ベンチにはFW一美、MF神谷など。木山監督は4年目。
 勝点1ずつを加えて、フロンターレ8位、岡山は9位に。前節、柏をアウェイで下して首位になった鹿島は15位浦和と1−1で引き分けたが1位キープ。前節、岡山から初勝利を挙げた浦和は17位に。2位湘南は16位神戸に1−2で負け、5位に。神戸は16位のまま。3位広島は、第4節首位だった4位柏と1−1で引分け、3位キープ。柏も4位のまま。昨日の試合で5位町田がまだ未勝利の19位新潟に1−0で勝ち、2位浮上。新潟は19位のまま。最下位名古屋も、やはり昨日、16位東京ヴェルディに0−1で敗れ、未勝利で20位のまま。ヴェルディは14位に。

サッカー短評 (2025.3/12)

川崎フロンターレvs.上海申花 4対0 (2025.3/12 U等々力) ラウンド16第2戦

 下田アナが言うように、開幕7連戦の後、一週間空いたのが選手にはよかったようだ。リフレッシュした状態で試合に臨めて、天気はかなりの雨だったが、ホームスタジアムでサポーターも平日にも関わらずたくさん応援に駆け付けた。立ち上がりから攻め込み、ほぼボールを支配していたが、なかなか枠内にシュートが飛ばず。しかし前半24分、先制したのは、攻めあがった佐々木のシュート。本人もビックリしていた。後半19分、その佐々木のアシストでエリソンが追加点。さらに4分後、パスでくずして最後は伊藤が決めて3点目。これで大きく勝利に近づいた。終了間際の追加タイムにマルシーニョも得点して、二試合通算4−1でラウンド16を突破し、7年ぶりにベスト8。気温は14.2度、湿度84%。天候は雨。観客13277人。主審のオマル モハメド アルアリさん、VARのヤハヤ アリ アルムッラさんなどUAEのセット。DAZN解説は林陵平、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、佐々木。大島と河原のダブルボランチ、トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップはエリソン。ベンチにGKソンリョン、安藤、DF車屋、際、MF大関、FW神田、宮城など。
 上海申花は、4-3-2-1。ワントッブに73番サウロ・ミネイロ。ツーシャドーに10番テイシェイラと7番シュー・ハオヤン。左右のMFには15番ウー・シーと43番ヤン・ハオユー。アンカーに23番リー・クア。DF27番チャン・シンイチ、32番アイディー・フランシス、4番ジャン・シェンロン、13番マナファ。GK30番バオ・ヤーション。キャプテンは15番ウー・シー。38歳らしい。途中から4-4-2になり、7番シューがFWになった。まだ18歳というがそうは見えない。最後にインタビューを受けていたDF32番フランシスはタンザニアと中国のハーフで、中国語で応答していた。
 フロンターレは立ち上がりから、全体で攻勢をかけ、ボールを失っても即時奪回ができていた。解説の林陵平が「相手のFWのプレスが連携できていないので、丸山と高井の所は自由に持てる。三浦と佐々木のサイドを使ってシャドーの二人をはがせば、相手のアンカーの両側から攻められる」と言う。それでもスルーパスがひっかかったり、DFラインからエリソンへのフィードが相手DFに出たり、河原のシュートがポストに当たったり。下田アナが「何人かの選手たちから、第1戦ではクロスからの攻撃にこだわり過ぎた、という声があった。もっと中央から崩すとかいろいろな形で攻撃できればよかった」と言う。
 相手はやはり10番テイシェイラがクセモノ。うまくファールを誘ったり、ボールを持つと触らせず、簡単に入れ替わったり、後半は自ら危険なシュートも放った。3-4人ですぐ囲むようにしていたが、いつもカットできるとは限らず。相手左右のSB、チャンとマナファの攻め上がりはアウェイのときほど多くなかった。それでも危ないミドルシュートをうたれ、GK山口のファインセーブもあった。雨でボールがぬれているのに、しっかり捕ってくれて2点は防いだと思う。
 前半2分、エリソンがペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKが正面で捕る。初シュートなのでこれでもいい。
 フロンターレはボールは支配できているが、なかなかシュートまでもちこめない。
 12分、右サイド伊藤がペナルティーエリア右に入って折り返しのクロス、左サイドのマルシーニョがシュート、大きく枠の上。解説の林陵平が「決めておきたかった」。
 18分、河原からの縦パスを受けた伊藤が脇坂に落とし、脇坂がミドルシュート、惜しくも枠の左。
 21分、佐々木が右サイドを攻めあがって深い位置からクロス、ペナルティーエリア中央で誰かが飛び込んで合わせたが、相手GK。誰かと思ったら、なんと大島だった。
 24分、先制。河原が右サイドへループパスで展開。受けた佐々木が内側へドリブル、てっきりクロスかパスかと思っていたら、ペナルティーエリア手前右寄りから利き足でない左でシュート、これが右下に決まって1−0。解説の林が「本人も決まってびっくりしていますね」。これで二試合合計1−1となり、振出しに。
 26分、相手左SBチャンの攻め上がりから相手左CK。7番シューが蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれをシュートされるが、DF陣が防ぐ。さらに28分、相手左サイド深い位置で相手FK。これもシューが蹴り、ヘディングシュートされるが、枠の外。
 30分、伊藤が右サイドからペナルティーエリアへパス、エリソンが受けて利き足でない右でシュート、相手GK。
 31分、エリソンが倒され、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。三浦と脇坂が立ち、脇坂が直接ねらうが壁に当たる。
 35分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、エリソンがヘディングで競り、こぼれを高井が押し込むが、オフェンスファール。
 37分、中盤で相手FK。クイックスタートから相手MFヤンがシュート、脇坂が防ぐ。
 40分、相手左SBチャンからのクロスはGK山口が捕る。
 41分、フロンターレの左CK。こちらからは三浦が蹴るが、相手DF。
 45分、脇坂からのパスを右サイドで受けた佐々木は伊藤につなぐ。伊藤は右ポケットからエリソンへ折り返すが、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが相手DF。こぼれを河原がペナルティーエリア右からシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 追加タイム3分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、マルシーニョが相手DF二人の間をかわしてペナルティーエリア左に入るが、折り返しのパスはクリアされ、フロンターレの左CK。後半はこちら側も脇坂が蹴り、高井が頭に当てるが、相手GK。
 8分、相手右サイドから攻め込まれ、相手FWミネイロにシュートを打たれるが、ヒットせず。こぼれをねらったテイシェイラのシュートは佐々木がクリア。さらにこぼれをひろわれ、相手MFテイシェイラが胸トラップからすばやくシュートするが、枠の右で助かる。
 前半と違って、上海申花も前線からかなり圧力をかけてくる。解説の林陵平が「ハーフタイムにスルツキー監督がかなりネジを巻いたのではないか」と言う。
 14分、伊藤からエリソンへのパスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、また高井がヘディングシュートするが枠の外。
 18分、相手MFテイシェイラにドリブルでペナルティーエリアへ侵入され、折り返されるが、高井が戻ってなんとかクリア。
 18分、上海申花が二人同時交代。7番右シャドーのシューに代えて34番FWリウ、43番右MFヤンに代えて17番MFガオを入れる。
 19分、追加点。佐々木が右サイド中盤からクロス、走りこんだエリソンが利き足でない右でシュート、2−0。
 23分、また追加点。大島からのパスを脇坂がスルーし、ペナルティーエリア左でマルシーニョが受ける。ゴールライン際からすばやく折り返すと、右サイドから走りこんだ伊藤がシュート、3−0。
 VARのゴールチェックがやけに長く感じられたが、折り返しでオフサイドはないから、その前の大島のパスを受けたところのチェックか。試合後のインタビューで伊藤が「前回ゴール取り消しがあったので、認められるまですごく長かった」。
 27分、フロンターレが一人目の交代。大島に代えて山本を入れる。解説の林が「今日の大島は120点です」。
 29分、また佐々木が右サイドをドリブルで攻め上がり、ペナルティーエリア右ループクロス、脇坂がシュートするが惜しくも左ポスト。
 31分、伊藤がピッチにすわって交代を要求。立って歩いて出たので重大なケガではなさそう。33分、フロンターレが二人同時交代。エリソンに代えて山田、伊藤に代えて家長を入れる。
 34分、相手左SBチャンに左サイド深い位置に入られ、速く低いクロスを入れられる。相手FWミネイロがペナルティーエリア中央でシュート、GK山口がぎりぎりではじく。
 35分、相手右サイドからクロス、また相手FWミネイロにシュートされるが、GK山口が捕る。
 36分、上海申花が二人同時交代。13番右SBマナファに代えて2番DFワン・シーロン、23番アンカーのリーに代えて33番MFワン・ハイジャンを入れる。
 39分、家長がペナルティーエリア右に入って相手DFをかわして、利き足でない右でシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。
 40分、フロンターレが二人同時交代。河原に代えて橘田、脇坂に代えて瀬川を入れる。脇坂はキャプテンマークを丸山に巻く。
 右CKを山本が蹴るが、相手DF。
 41分、上海申花が五人目の交代。5番キャプテンのウーに代えて20番MFユーを入れる。ウーはキャプテンマークを交代するユーに渡した。
 44分、中盤浅い位置の相手右サイドで相手FK。長いボールをゴール前に放り込まれるが、GK山口が捕る。
 追加タイム4分。46分、また追加点。相手左スローインを橘田がカット、フロンターレのカウンター。瀬川がペナルティーエリア右に持ち込んで中へ横パス、マルシーニョが受けて相手DFをかわしてシュートを決める。4−0。
 47分、上海申花のカウンター。ロングボールから攻め込み、最後は相手MFユーがペナルティーエリア中央からフリーでシュート、GK山口が捕る。やれやれ。
 4−0でタイムアップ。
 次からトーナメントで、サウジで集中開催。準々決勝は4/25。

※日本勢では、マリノスはホームで上海海港に4−1で勝ち、二試合合計5−1で突破したが、神戸はアウェイで光州に3−0で負けたため、二試合合計が2−3となり、ここで敗退。

サッカー短評 (2025.3/5)

上海申花vs.川崎フロンターレ 1対0 (2025.3/5 上海) ラウンド16第1戦

 前半33分、脇坂のゴールがVARでオフサイドとなり、取り消された。0−0で後半へ。後半もクロスやCKなどゴール前にボールは送ったが、最後が合わず。31分、相手のカウンターで左からのテイシェイラのシュートを防いだこぼれを、右からつめたマナファにシュートされ、戻った高井に当たってオウンゴール。35分、エリソンと怪我明けの瀬川を投入、さらに40分には山本に代えてU20代表だった大関も入れたが打開できず。0−1でタイムアップ。気温6度、湿度63%。主審サルマン・ファラヒさんはカタールの人。VARハミス・アル=マッリさんもカタールの人。DAZN解説は林陵平、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップに山田。ベンチにGKソンリョン、車屋、田邊、橘田、家長、宮城、新人FW神田など。
 上海申花は4-3-2-1。34番FWリウのワントップ。10番テイシェイラと7番シューのツーシャドー。左右のアウトサイドに15番ウーと23番リー。アンカーに6番アマドゥ。DF27番チャン、32番フランシス、4番ジャン4、13番マナファ。キャプテンは15番ウー・シー。スルツキー監督はロシアの人。左SBチャン・シンイチは香港と日本のミックスで東京都出身。ベンチに元横浜FCのFWサウロ・ミネイロなど。
 今週末のJリーグの試合は4月に延期。次の試合は、ホームU等々力で1週間後の上海申花との第2戦となる。

サッカー短評 (2025.3/1)

川崎フロンターレvs.京都サンガ 0対1 (2025.3/1 U等々力) 第4節

 また中二日で試合。7連戦の6戦目。橘田以外の先発をがらっと変えてハイプレスの京都に対したが、連携不足で受け身に回って、ついに後半4分、橘田のバックパスをさらわれ失点。後半から高井を入れ、さらに12分には家長、脇坂、マルシーニョを一気に投入、32分には山田を入れてエリソンとのツートップにしたが、最後まで京都のプレスをかいくぐれず、未勝利チームにアウェイでの初勝利をプレゼント。暫定3位に後退。気温18.6度、湿度27%。観客22404人。主審は山本雄大さん、VARは谷本さん。DAZN解説は佐藤寿人、実況は下田アナ。
 先発は、GKソンリョン。DF田邊、車屋、アイダル、佐々木。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングに伊藤とヴェロン。ワントップにエリソン。ゲームキャプテンは佐々木。前節と10人変更。ベンチに宮城、山本、際など。※先発予想は、GK山口。DF田邊、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップにエリソン。
 京都は4-1-2-3。3トップ中央にラファエル・エリアス。左右のシャドーに10年ぶりに古巣に復帰の奥川と190cm超の原大智。二列目に平戸とジョアン・ペドロ。アンカーに福岡。DF佐藤響、鈴木義宜、宮本優太、須貝。GK太田。キャプテンは鈴木。チョウ監督は4年目。ベンチにFW長澤、MF川崎、DFアピアタウィアなど。

次は中三日で、中国・上海でACLEラウンド16第1戦を戦う。

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サッカー短評 (2025.2/26)

アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ 1対2 (2025.2/26 ベススタ) 第3節

 初めて先に失点したが、逆転勝ち。前半のうちに追いつけたのがよかった。福岡も、前節苦戦した柏とおなじく3バックだが、今日のフロンターレは前線から厳しくプレスをかけた。福岡も柏ほど3バックに慣れていないようだった。それでもフロンターレが比較的優位に進めていた前半15分、相手FWベンカリファ にシュートを決められ失点。福岡に流れが傾いた。しかし42分、フロンターレのFKを三浦が蹴り、家長がかすかに触り、最後は相手DFにも当たってゴールイン。同点の後半、福岡は岩崎と紺野を入れて攻勢を強める。フロンターレも河原を入れ、さらに24分、三人同時交代。佐々木、伊藤、エリソンを入れる。すると40分、伊藤からのクロスをエリソンが決めて逆転に成功。気温11度、湿度44%。観客7106人。主審は木村さん、VARは吉田哲朗さん。DAZN解説は元名古屋DFの増川、実況は南哲平アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と橘田のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップ山田。ベンチに佐々木がいるので、前節の怪我は大事に至らなかったようだ。その他ヴェロン、山内、車屋など。
 福岡は3-4-2-1。ベンカリファのワントップ。左右のシャドーに名古と金森。左右のWBに志知と湯澤。秋野と見木のダブルボランチ。DF安藤、田代、上島。GK小畑。キャプテンは田代。金明賢監督は1年目。ベンチにザヘディ、ウェリントン、紺野、岩崎など。
 コイントスで脇坂が勝ったらしく、エンドが入れ替わる。解説の増川が「長谷部監督は、相手チームが後半自分たちのサポーターに向かって攻める形だと力を出すので、アウェイの場合よくこういうふうに入れ替えます」。南アナが「監督は福岡というチームをよく知っていますからね」。
 立ち上がりは、主導権を握れた。3分、山本がミドルシュート、枠の上。5分、三浦からの横パスに飛び込んだ家長がシュート、バーに当たる。
 13分、福岡の攻撃をクリアしきれず、こぼれを見木にミドルシュートをうたれるが、GK山口が捕る。
 15分、相手ボランチ秋野から長めのパスを通され、相手FWベンカリファに渡る。相手右サイドからペナルティーエリア中央へ入られ、DF陣の戻りが間に合わずシュートを決められる。0−1。ベンカリファは昨年福岡に移籍してきたが、怪我もあって2試合のみの出場で無得点だったため、これが移籍後初ゴールとのこと。
 23分、左サイドを三浦とマルシーニョで攻め上がり、マルシーニョからのパスを脇坂がシュート、枠の大きく上にはずす。
 24分、相手MF志知を高井が体で止めてイエローカード。高井がしばらく倒れており、メディカルが入る。心配したが、何とか高井は立ち上がる。
 27分、福岡のFK。志知が直接ゴールをねらうが枠の外。
 33分、橘田にイエローカード。
 左右から家長や三浦がクロスを入れるが、相手DF。
 39分、三浦のドリブルがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが相手DF。
 42分、追いつく。右サイドでフロンターレのFK。山本と三浦が立ち、山本が蹴るかと思わせて通り過ぎ、三浦が左足でカーブのかかったクロスを入れると、ニアで家長の頭にかすり、さらに相手DFにも当たってゴール左下に決まる。1−1。
 追加タイム3分。47分、三浦のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKがはじく。
 1−1でハーフタイム。

 後半開始から福岡が一人目の交代。ベンカリファに代えて岩崎を入れる。岩崎はそのままワントップに入る。
 3分、際が右サイドからドリブル突破をねらうが相手DF。こぼれを家長がシュート、相手GKが防いで、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DFが防いで続けて右CK。こちらは三浦が蹴るが、相手DF。再度左CKになり、また山本が蹴るが、オフェンスファール。
 10分、こぼれ球を福岡に拾われ、最後は相手FW岩崎にシュートされるが、高井が防ぐ。
 13分、福岡が2人目の交代。右シャドーの金森に代えて紺野を入れる。フロンターレも一人目の交代。橘田に代えて河原を入れる。実況席では「橘田はイエローカードをもらいましたからね」「川崎はACLEがあって9連戦の5戦目なので、その選手が悪かったということではなく入れ替えています」。
 15分、相手右シャドー紺野にかわされ、ペナルティーエリア右に入られてシュートされるが、GK山口がはじく。さらにこぼれを相手MF見木にシュートされるが、枠のわずかに右で助かる。
 16分、脇坂が右サイドからドリブル、クロスを入れるが、相手DF。さらに家長、際もクロスを入れるが防がれる。山田までボールが届かず。
 18分、逆に福岡の紺野からのパスを受けた相手MF秋野がペナルティーエリア左からシュート、枠の上。後半になって福岡の方にどんどんシュートが生まれている。
 20分、相手左サイドからのクロスを高井がクリアして福岡の左CK。名古がミスキックか予定通りか低いキックを蹴り、ゴール前でクリアしきれず、こぼれを相手DF田代がシュート、枠の上で助かる。
 24分、フロンターレが三人同時交代。山田に代えてエリソン、際に代えて佐々木、家長に代えて伊藤を入れる。
 26分、右サイドを攻めあがった佐々木のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを拾って、佐々木からのクロスをエリソンがヘディングシュート、強くヒットできず相手GKが捕る。エリソンは入ってからずっと猛牛のように相手DFやGKにプレスをかけまくっている。
 29分、福岡が二人同時交代。左WB志知に代えて藤本、左シャドーの名古に代えてウェリントンを入れる。ウェリントンはワントップに入り、岩崎が左シャドーへ回る。
 30分、中盤でフロンターレのFK。山本と三浦がボールサイドに立つ。直接ねらうには少し距離があるが、三浦ならねらえるかもしれない。山本が蹴り、相手DFがクリア。
 33分、マルシーニョにイエローカード。相手右サイドからの突破を止めようとボールを蹴りにいっただけに見えたが、主審には靴の裏でいったと見られたらしい。これで与えた相手FKからゴール前で混戦。最後は相手DF安藤にシュートされるが、河原が防いで相手左CK。見木が蹴るが、GK山口がはじく。こぼれをつながれ、最後は相手MF藤本がヘディングシュート、GK山口が捕る。
 36分、フロンターレが五人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 37分、相手DF安藤が伊藤か誰かのユニフォームをつかんで倒し、イエローカード。
 40分、やっと追加点。左から右へサイドチェンジ、受けた伊藤が中盤右サイドからクロス、エリソンがヘディングシュートを合わせて2−1。南アナが「交代で入った伊藤とエリソンが得点」。
 41分、福岡が五人目の交代。右WB湯澤に代えて長身FWザヘディを入れる。
 45分、中盤左サイドから山本がクロス、エリソンがヘディングシュートするが、相手GK。
 追加タイム5分。46分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手FWザヘディがクリア。
 48分、相手FWウェリントンからのパスを受けた相手FWザヘディがシュート、河原が防ぐ。
 49分過ぎ、アウェイだがフロンターレサポーターの歌う「アヴァンテ」が聞こえる。福岡が左サイドからスローインしようとしているときにタイムアップの笛。
 2−1でフロンターレは2勝1分勝点7得失点差5で2位に浮上。福岡は3連敗で20位に転落。
 浦和に2−1で勝った湘南はクラブ初の開幕3連勝で首位に浮上。14位だった浦和は15位。3位は、同率2位だった広島と1−1で引き分けた前節首位の清水。広島は同率4位に。4位もう1チームは、フロンターレと前節対戦した柏で、2−1でセレッソを下した。鬼木新監督の鹿島は2−1で新潟に勝ち、6位。新潟は16位。3連覇をねらう13位神戸は16位京都と1−1で引分け、3戦未勝利で3引分け、11位。京都は17位。

サッカー短評 (2025.2/22)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 1対1 (2025.2/22 三協柏) 第2節

 新生・柏はハイプレスでパスをつなぐチームに変貌。ほぼ耐えるだけで0−0で後半へ。交代するかと思ったが、しないまま、フロンターレも前線からの守備を強めて先制したまではよかったが、7分後に追いつかれてからは、前半と同じような耐え忍ぶ展開になり、最後まで打開できず。1勝1分けで3位に後退。気温9度、湿度20%。風が強かった。観客13605人。主審は福島孝一郎さん。VARは野堀さん。DAZN解説は福田正博さん、実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口。DF三浦、丸山、高井、際。山本と河原のダブルボランチ。脇坂のトップ下。左右のウイングにマルシーニョと伊藤。ワントップに山田。ベンチにソンリョンが戻ってきた。他に車屋、アイダル、山内など。
 柏は、3-4-2-1。細谷のワントップ。二列目に渡井と小泉。左右のWBにジエゴと小屋松。原川と熊坂のダブルボランチ。DF杉岡、古賀太陽、原田。GK小島。キャプテンは古賀。ロドリゲス監督は1年目。ただし、徳島や浦和で一緒にやっていた選手が6人もいるという。渡井は徳島から、小泉は浦和から加入。ベンチにはFW垣田、DF犬飼など。
 5分、右サイドをえぐった伊藤からの折り返しを脇坂がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKが捕る。
 12分、相手FW細谷にシュートされるが枠の外。14分には、相手MF渡井がシュート、際が防ぐ。17分の相手MFジエゴのシュートは枠の上。
 29分、相手右サイドから小屋松がクロス、相手FW細谷のヘディングシュートをGK山口が防いで柏の右CK。原川が蹴り、小屋松がシュートするが。右ポストで助かる。
 32分、フロンターレの左CK。山本が蹴り、マルシーニョがヘディングシュート、ヒットせず相手DF。35分、中盤左寄りでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手GKが捕る。
 42分、ペナルティーエリア手前で柏のFK。原川が直接ねらうが、壁に当たる。
 43分、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴るが、相手GKがはじく。
 0−0でハーフタイム。システムのギャップがあり、プレスがかみ合わずに押し込まれる。後半はどう打開するのか。

 後半は交代なしで開始。
 3分、相手MF小屋松が右からペナルティーエリアに入ってシュート、枠の左。
 5分、先制。マルシーニョが相手ボールをカットして左サイドから攻め込む。マルシーニョはペナルティーエリア内にアンダーラップした三浦にパスを通し、三浦がすかさずループハス、脇坂がとびこんで頭で押し込む。1−0。
 7分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。続けて左CK。山本が蹴るが、これも相手DF。
 8分、柏が二人同時交代。FW細谷に代えて垣田、左WBジエゴに代えてMF久保藤次郎を入れる。久保は右WBに入り、小屋松が左へ回ったらしい。
 12分、失点。10分過ぎから柏の攻撃が続き、クリアも拾われて苦しい中、交代で入ったばかりの久保に相手右サイドからクロスを入れられ、右シャドーの小泉がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、1−1。クロスを入れた久保に誰もプレスにいっていないのがまずい。
 13分、サイドチェンジのパスを受けたマルシーニョが中へドリブルしてシュートするが相手DF。15分には、山本からのパスを受けた山田がミドルシュート、相手DF。
 17分、柏の左CK。ショートコーナーからゴール前に入れられるが、DF陣がクリア。直後にフロンターレが一人目の交代。河原に代えて橘田を入れる。
 18分、相手ボランチの熊坂がミドルシュート、枠の上。
 19分、橘田のスルーパスに走りこんだマルシーニョが折り返し、こぼれを伊藤がシュート、ゴールかと思われたが、VARの結果、マルシーニョがオフサイドで認められず。残念。
 この後、柏の攻撃に耐える時間が続く。
 27分、柏が三人目の交代。左シャドーの渡井に代えて島村を入れる。フロンターレも二人目の交代。伊藤に代えて家長を入れる。
 28分、フロンターレのカウンター。マルシーニョのドリブルから家長が右からクロス、相手GKが捕る。31分にも、こぼれを拾って左サイドから三浦が攻めあがってクロス、山田に通るがシュートできず。34分にも三浦がクロスを入れるが、相手GKが捕る。
 この後、柏の攻撃に耐える時間が続く。
 37分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、山田に代えてエリソン、三浦に代えて田邊を入れる。前から追うパワーを補充して、後ろは田邊で守備固めか。
 39分、田邊が左サイドを攻めあがって倒され、フロンターレのFK。山本が蹴るが相手DFにクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。
 41分、左サイドでフロンターレのFK。山本が蹴り、家長がヘディングシュート、惜しくも枠の左。
 追加タイム4分。なんとかしのいで1−1でタイムップ。
 勝点1で合計4として3位に後退。2連勝した清水と湘南が1位、2位。

※翌日に広島がマリノスに1−0で勝って同率2位浮上、フロンターレは4位に。マリノスは1敗1分けで15位。

サッカー短評 (2025.2/18)

川崎フロンターレvs.CCマリナーズ 2対0 (2025.2/18 U等々力) ACLE第8節

 CCマリナーズは東地区最下位。しかも南半球から遠征してくる。こちらは国内リーグ開幕節から中二日だがホームで戦える。しかし、マリナーズは守備を固め、ミスを拾ってカウンターを仕掛けてくる。フロンターレは攻めあぐねた。ようやく前半34分、山内がドリブルで相手をかわしてペナルティーエリアに入ったところで倒され、PKの判定。これをエリソンが強烈なキックで決めて先制。後半はマリナーズもかなり攻め込んできたが、フロンターレも21分にマルシーニョと脇坂を入れて推進力を増す。なかなか追加点を取れなかったが、追加タイム8分の最後にヴェロンのパスを受けたマルシーニョがループシュートを決めた。気温6.8度、湿度20%。観客11013人。主審はシバコーン・プードムさん。審判団はタイのセット。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。
 先発のGKは9年ぶり公式戦出場の安藤。DF田邊、車屋、アイダル、際。橘田と河原のダブルボランチ。トップ下に山内。左右のウイングに宮城と家長。ワントップにエリソン。ゲームキャプテンは車屋。さすがに中二日で、河原以外の全員を入替え。ベンチにGK山口、DF高井、三浦、野田、MF山本など。※先発予想は、GK山口瑠伊。DF三浦、車屋、アイダル、際。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングには山内と伊藤達哉、トップ下に脇坂。ワントップはエリソン。今季はまだ、大島と瀬川をベンチでも見ていない。
 マリナーズは4-4-2。9番クオルと23番ディビジオのツートップ。左右のアウトサイドに7番テオハラスと21番ファイサル。16番スティールと36番イームスのダブルボランチ。DF12モラギス、33番ポール、24番ヘリントン、27番クゼフスキ。GKパフレシッチ。ゲームキャプテンは16番スティール。全体に若いメンバーで、最年長でも25歳、最年少は16歳のイームス。ACL前節でレギュラーのCBとCFなど3人怪我で欠いているらしい。マーク・ジャクソン監督はイングランドの人。2年目。昨季は1年目でチームをAリーグ優勝に導いた。
 マリナーズはコンパクトにひいて守備を固め、こちらのミスを拾ってカウンターを仕掛けてくる。寒いせいもあるのか、積極的なハイプレスはかけてこない。フロンターレは外側でパスを回している時間が長く、相手があまり食いついてこないので消耗させることもできず、攻めあぐねた。
 フロンターレは左サイドからは田邊がクロスを入れたり、右サイドから際が家長のパスに走りこんだりしたが、相手DFのクリアにあう。
 9分、相手左SBモラギスが攻めあがって深い位置から低いクロス、相手FWクオルに通りそうになるが、車屋が寄せ、ボールはGK安藤が押さえる。11分にもボールロストからカウンターを受けるが、DF陣が早めに対応。
 時折、相手の縦に速いカウンターがあるため、ダブルボランチの位置が低く、家長と際の崩しに河原がからまないので、相手にも対応されやすい。
 14分、中盤で相手ボールのカットから、最後はエリソンがミドルシュート、相手DF。
 21分、マリナーズのカウンター。中盤でボールカットされ、ミドルシュートを打たれるが、枠の外。
 22分、河原からのパスを受けた宮城が左から中へドリブル、ペナルティーエリア手前中央からシュート、枠の上。
 27分、右サイド際からのクロスを宮城がヘディングシュート、相手GK。こぼれを拾ってつなぎ、エリソンがオーバーヘッドを狙うが枠の外。
 34分、山内がドリブルでペナルティーエリアへ入ると、相手左MFテオハラスが山内を倒して、笛が鳴る。VARがチェックしてPK確定。ボールは倒された山内ではなくエリソンがセットしている。エリソンは強烈なキックをゴール右に蹴りこみ、1−0。
 41分、家長が右から入れたクロスのこぼれを山内がシュート、バー右角に当たる。惜しかった。さらにこぼれを際がシュート、枠の外。
 43分、相手左サイドから攻め込まれて河原がクリアしてマリナーズの左CK。このCKはDF陣がクリア。こぼれを拾われ何度かクロスを入れられるが、最後はGK安藤が捕る。
 45分、相手右サイドから攻め込まれ、アイダルがクリアしてマリナーズの右CK。このCKは家長がクリア。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 右サイドの際と相手左WBのテオハラスはたびたびマッチアップしている。
 4分、山内のドリブルからのクロスがクリアされてフロンターレ左CK。なんと宮城が蹴るが、相手DF。
 7分、中盤でボールロストし、相手右MFファィサルが深い位置からクロス、ファーサイドで受けた相手左MFテオハラスがペナルティーエリアに入ってシュートするが、際が防ぐ。相手左MFテオハラスと相手左SBモラギスはよく連動して相手左サイドを
 11分、相手FWクオルにイエローカード。
 14分、ペナルティーエリア右角付近から河原がクロス、エリソンがヘディングシュートをねらうが枠の外。
 18分、マリナーズが二人同時交代。9番FWクオルに代えて35番MFデリマ、23番FWディビジオに代えて37番FWブラントマンを入れる。
 21分、フロンターレも二人同時交代。宮城に代えてマルシーニョ、山内に代えて脇坂を入れる。脇坂は車屋からキャプテンマークを受け取ったようだ。
 22分、マルシーニョからのパスを受けたエリソンがペナルティーエリア手前左で倒され、フロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが枠の左。
 25分、マルシーニョが相手ボールをカットしてクロス、エリソンがワンタッチでシュート、枠の右。実況席では「マルシーニョが入って、フロンターレの攻撃が活性化した」。
 27分、相手左MFテオハラスが攻め込み、深い位置から折り返すが、ゴール前を通過して誰にも合わず。
 28分、マリナーズが二人同時交代。7番テオハラスに代えて11番フェイジョン、16番ボランチのスティールに代えて8番マッカルモントを入れる。スティールのキャプテンマークは誰に渡ったのか。
 30分、車屋の足がつってメディカルが入る。フロンターレが三人目の交代。車屋に代えて丸山を入れる。
 30分、相手左サイドからの攻撃をアイダルが防ぐ。32分には、相手右サイドからの突破を田邊がライン際で粘ってゴールキックにする。下田アナが「田邊の勝ち」と叫ぶ。
 35分、マルシーニョからの折り返しをエリソンがシュート、枠の左だが、オフサイド。3分にはエリソンからのスルーパスにマルシーニョが走りこみ、ペナルティーエリアで倒されるが、これもオフサイド。一応、VARの確認が入る。
 40分、フロンターレが二人同時交代。エリソンに代えて山田、家長に代えてヴェロンを入れる。
 43分、マリナーズのカウンター。相手右サイドから攻め込まれ、シュートが味方DFに当たるが、アイダルがクリア。
 45分、マリナーズが五人目の交代。右MF21番ファイサルに代えてDF15番ルーを入れる。
 追加タイム8分。46分、脇坂が右サイドへパス、受けたヴェロンからクロス、マルシーニョが走りこむが合わず。
 48分、ヴェロンが右サイドを突破し、深い位置から折り返すが相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 52分、中盤相手右寄りでマリナーズのFK。相手GKが蹴り、ゴール前に攻め込まれるが、全員で防ぐ。
 53分、追加点。フロンターレのカウンター。クリアボールを拾ったヴェロンが右サイド浅い位置から前方へパス。追いついたマルシーニョがペナルティーエリアで相手GKと1対1になるや、ループシュートを放って2−0。
 2−0でタイムアップ。勝点18としてなんと暫定1位。同じ日にアウェイで上海申花と対戦した神戸は2−4で敗戦。翌日にやはりアウェイで上海海港と対戦したマリノスも0−2で負けた。
 ラウンド16はホーム&アウェイ方式。まず3/5にアウェイで、3/12にはホームで上海申花と対戦。
 試合後のインタビューでGK安藤は「2016年5月のナビスコカップ以来3191日ぶりの公式戦の感想は」と聞かれ「他の選手には単なる1試合かもしれないが自分には待ち望んでいた瞬間だった」「今日は枠内のシュートは1本も打たせていない」と言っていた。目が赤いのは、向かい風によるドライアイのせいらしい。

※後日、最終戦を山東泰山がチーム状態不良のため棄権、大会からも撤退するという事態を受けて、このチームとの対戦勝点を削除する決定となり、フロンターレは勝点15、順位は変わらず2位。マリノスも勝点1が削られて18となったが、1位。しかし神戸が勝点3を削られて3位から5位となり、Jリーグは2/25、今季の大会方式の見直しを求める意見書をAFCへ提出したという。今季の新しい方式はスイス方式というらしいが、欧州では棄権チームが出たときは、済んだ試合は活かし、残りは0−3で処理することになっているという。

サッカー短評 (2025.2/15)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 4対0 (2025.2/15 U等々力) 第1節

 今季開幕戦。2/11にアウェイで浦項と対戦し帰国して中三日。前半は苦しい場面も多かったが、惜しいシュートもあり、スコアレスで後半へ。13分にFKから高井のヘディングシュートで先制すると、22分には、パスワークでつないで三浦のクロスを山田が押し込み追加点。34分には山田のシュートのバー跳ね返りを山内が流し込み、43分には山内のクロスを宮城がヒールで決めて、合計4得点。「全てアカデミー出身選手が決めた」という珍しい内容。気温14.1度、湿度24%。観客23005人。主審は吉田哲朗さん、VARは岡部さん。DAZN解説は永井雄一郎、実況は桑原アナ。
 先発は、GK山口瑠伊。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と河原のダブルボランチ。左右のウイングにはマルシーニョとヴェロン。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチにGKソンリョン、車屋、際、アイダル、橘田、エリソンなど。昨季途中に町田から加入のGK山口はJ1デビュー。4日前のACLの試合とボランチ1枚と右ウイングだけ変更。もっとターンオーバーしてくるかと思った。※先発予想は、GKソンリョン。DF三浦、車屋、アイダル、際。ダブルボランチには河原と大島。左右のウイングにはマルシーニョと伊藤達哉、トップ下に脇坂。ワントップはエリソン。
 名古屋は3-4-1-2。永井謙佑とサウジから復帰のマテウス・カストロのツートップ。トップ下に和泉。左右のWBに徳元と野上。大学在学中の加藤玄と稲垣のダブルボランチ。DF河面、三國、原輝樹。GK武田。ベンチに森島司、山中、札幌から移籍の浅野雄也など。長谷川監督は4年目。
 3分、空中のボールを相手FWマテウスと二人で蹴りあったとき靴の裏を相手に向けたということなのか、マルシーニョにいきなりイエローカード。
 5分、中盤相手左サイドで名古屋のFK。徳元が蹴り、こぼれを稲垣にシュートされるが枠の右。
 8分には、相手右サイドから相手FWマテウスにミドルシュートをうたれるが、枠の上。桑原アナが「ここからでも打てるぞ、ということを示しましたね」。
 12分、中盤右サイドの河原からのパスを受けたマルシーニョが左サイドから内へ切り込んでシュート、相手GK正面。
 15分、相手左サイドから徳元にクロスを入れられるが、高井がクリア。こぼれを相手DF原がシュート、枠の右。
 16分、相手と競り合ってから倒れた佐々木が立ち上がれず。フロンターレが一人目の交代。佐々木に代えて際を入れる。
 19分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで名古屋のFK。マテウスが直接狙うが大きく枠の上。
 21分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、誰にも合わずに通過。
 23分、左から三浦がクロス、こぼれを右から際がクロス、さらにこぼれを河原がミドルシュート、惜しくも枠の左。
 25分、左へ流れた相手FW永井からのクロスを相手MF稲垣がシュート、丸山が防ぐ、さらにこぼれを永井が拾ってドリブル、ペナルティーエリアすぐ外からシュート、右ポストに当たってピッチ外へ。試合後に「名古屋の一番惜しい場面」と桑原アナが言った場面。
 今季は、「アクチュアル・プレーイングタイムを長くする」ためにファールがあって選手が倒れても少々のことでは笛は吹かないことになっている、と桑原アナ。山本が倒されても笛が鳴らず、フロンターレサポーターが不満げな声をあげた場面などがあった。
 35分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手DF。こぼれを三浦がミドルシュート、枠の右。さらに山田もシュート、相手GK。
 40分、名古谷の右CK。徳元が蹴るがマルシーニョがクリア。41分、名古屋の左CK。徳元が蹴るが、高井がクリア。
 42分、名古屋の左CK。徳元が蹴るが、マルシーニョがクリア。こぼれを相手DF原がミドルシュート。
 追加タイム2分。47分、際がドリブル、相手ボランチの稲垣に倒される。稲垣にイエローカード。メディカルが入り、際はピッチの外へ。
 51分、ヴェロンのクロスがクリアされてフロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手FW永井がクリア。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、マルシーニョが左サイドからクロス、走りこんだヴェロンがシュート、枠の右。さらに山田からのパスを再度ヴェロンがシュート、枠の上。
 4分、脇坂がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。さらに三浦がドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、枠の上。
 10分、左サイド三浦からの折り返しを脇坂がミドルシュート、枠の左。
 12分、名古屋が二人同時交代。マテウスに代えて森島司、加藤玄に代えて椎橋を入れる。
 13分、中盤左サイドでフロンターレのFK。三浦が蹴り、高井が打点の高いヘディングシュートを決める。やっとゴールネットを揺らせてみんな喜ぶがVARのチェックが長い。リプレー映像を見ると、脇坂は明らかにオフサイドだが、その後プレーに関与せず。脇坂の奥の高井とさらに奥の相手DFの「ボールに触れる体の一部」との位置関係が重なっていて見えず。主審もヘッドセットに手を当てて判定を待つように指示するが、オフサイドの確認はできずに得点が認められた。1−0。
 22分、追加点。丸山からのロングフィードを受けたマルシーニョがワンタッチでループパス、走りこんだ三浦がペナルティーエリア左から低いクロス、山田が走りこんでシュートを押し込む。2−0。大黒コーチが喜んでいる場面が映る。解説の永井が「山田も大黒コーチにいろいろ教わっていると思う」。
 25分、名古屋の左CK。徳元が蹴り、相手MF椎橋がヘディングシュート、枠の上。
 28分、名古屋が二人同時交代。トップ下の和泉に代えて山岸、左WB徳元に代えて山中を入れる。和泉のキャプテンマークは誰が巻いたのか。
 30分、フロンターレの左CK。山本が蹴るが、相手GKがクリア。31分にもフロンターレの左CKを山本が蹴るが、これも相手GK。
 32分、フロンターレが二人同時交代。山本に代えて橘田、ヴェロンに代えて山内を入れる。
 33分、左サイドから攻め込み、最後は山内がシュート、相手GK。34分、フロンターレの左CK。橘田が蹴るが、相手MF稲垣がクリア。
 34分、追加点。左サイドから崩して橘田がペナルティーエリアに入ったところからクロス、中央で山田がシュートするが惜しくもバーに当たる。こぼれをペナルティーエリア右で拾った山内が相手DFと競りながら中央へ入ってシュート、3−0。これがなんと山内のプロ初ゴールという。
 37分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、山田に代えてエリソンを入れる。
 38分、相手FW永井にイエローカード。直後に名古屋が五人目の交代。右WBの野上に代えて浅野雄也を入れる。
 42分、右サイドからパスをつないで山内が相手DFの裏へ突破してペナルティーエリアに入ってクロス、ニアへ走りこんだ宮城がワンタッチヒールで流しこむ。4−0。試合後のインタビューで、アカデミー同期だという山内が「天はいつもああいうゴールを決めていた」と言っていた。今までは宮城に会うパスを出せる人がいなかった、ということか。
 追加タイム6分。48分、宮城からのパスを受けたエリソンがシュート、相手DF三國がクリア。これをさらにエリソンが拾って再度シュート、相手GK。
 49分、右サイドから山内がドリブルでペナルティーエリアに入ってシュート、惜しくもバーに当たる。
 50分、サポーターが「アヴァンテ」を歌い始める。4−0でタイムアップ。
 ACLに続いてリーグ戦でも4−0で白星発進。なかなか幸先がいい。暫定で1位になった。次はまたACLEの試合で、2/18にホームでCCマリナーズ(豪)と対戦。
 なお、前日のフライデーマッチで大阪ダービーがあり、アウェイのセレッソが5−2でガンバを下した。また、昨季優勝の神戸はホームで浦和と0−0のスコアレスドロー。マリノスもホームで新潟と1−1の引分。鬼木新監督の鹿島はアウェイで湘南に0−1と敗戦。昨季2位の広島と3位の町田の対戦は明日。

サッカー短評 (2025.2/11)

浦項vs.川崎フロンターレ 0対4 (2025.2/11 浦項) ACLE第7節

 何と浦項は連日氷点下で、ピッチは水をまくので凍ってカチコチとのこと。パスがつながらないという心配もあったが、前半はハイプレスのかけあいだった。38分に、新加入の右ウイング伊藤のクロスを山田がヘディングシュートで先制。終了間際の43分、相手CBアスプロポタミティスが二枚目のイエローで退場。後半初めは浦項も10人とは思えない攻勢をかけてきたが、26分にフロンターレが追加点。攻撃参加した佐々木のクロスを山田が落とし、脇坂が押し込んだ。さらに29分、後半頭から出た河原が追加点。これで楽になった。ホームの浦項は選手交代してあきらめない姿勢を見せたが、得点できず。最後は43分に、やはり交代で入ったエリソンがダメ押し点を決めた。無失点で決勝トーナメント進出を決定。気温6度、湿度40%。観客不明。主審はマレーシアのナサルディンさん。VARはタキさん。DAZN解説は水沼さん、実況は下田アナ。
 先発は、GK山口瑠伊。DF三浦、丸山、高井、佐々木。山本と橘田のダブルボランチ。左右のウイングにはマルシーニョと伊藤達哉。トップ下に脇坂。ワントップは山田。ベンチにはGKソンリョン、安藤、DF車屋、田邊、際、アイダル。FW神田。神田は明日2/12、U20アジア杯のため中国へ出発。家長、瀬川などがベンチ外。※先発予想は、GKソンリョン。DF三浦(田邊)、車屋(丸山、アイダル)、高井(アイダル、土屋)、佐々木(際)。ダブルボランチには、山本と河原か(橘田、大島、大関)。左右のウイングにはマルシーニョ(山内、田邊)と伊藤達哉(家長、ヴェロン)、トップ下に脇坂(宮城)。ワントップは山田かエリソン。(参考・中地拓也「【長谷部茂利監督率いる25年の川崎。勇者が選びしシステムとメンバーとは】(1)(2)」サッカー批評Web 2025.2/10 20:02配信記事)キャプテンは引き続き脇坂、副キャプテンは山田、丸山、佐々木。
 今季、FW遠野がマリノスへ完全移籍、代わりにマクデブルク(独)からFW伊藤達哉(27歳)を完全移籍で獲得。小林は左肩脱臼のため12/16に手術。DFはジェジエウが1/24の練習で左ハムストリング肉離れ。しかし昨季途中加入のアイダルを完全移籍で獲得。今季は、トップチームのコーチにアカデミーから長橋、佐原が加わり、さらに元日本代表FW大黒も加入。新たにコンディショニングコーチという役職に樋口創太郎氏を長谷部監督が抜擢。
 浦項は4-4-2。37番ホンと9番ジョルジュ・テイシェイラのツートップ。左右のシャドーに77番ワンデルソンと97番ジュニーニョ・ロシャ。8番オベルダンと6番キム・ジョンウのダブルボランチ。DF26番イ・テソク、4番チョン・ミンガン、5番アスプロポタミティス、2番オ・ジュンウォン。キャプテンはワンデルソン。パク・テハ監督は昨年就任し、2年目でACL出場を果たした。9番ジョルジュ、7番ワンデルソンと97番ジュニーニョ、8番オベルダンは確かブラジル人。オベルダンが司令塔。アスプロポタミティスはギリシャ系オーストラリア人とのこと。
 浦項のホームゲームでは、今まで日本のチームは勝ったことがない、らしい。しかし、シーズン初戦で、凍ったピッチはホームチームでもやりにくいはず。夜で気温6度は、連日の氷点下の予報よりも暖かい。
 8分、浦項の左CK。キッカーはニアへ蹴るが、シュートできず。
 15分、フロンターレの右CK。三浦が蹴るが、相手DF。
 浦項は前線のFWへパスを通そうとするが、フロンターレがFWから相手GKやDFにハイプレスをかけるので正確なフィードを送れない。フロンターレもまだ伊藤のドリブル突破やパスで崩すような攻撃はできていない。全体をコンパクトにしてプレスを素早くかける、という守り方は長谷部監督の福岡時代からのやり方らしい。
 26分、相手DFアスプロポタミティスにイエローカード。
 31分には、遅れて相手を止めに行った橘田にイエローカード。
 36分、両チーム通じて最初のシュート。脇坂からのパスを受けたマルシーニョが左から中へドリブルで運び、ペナルティーエリア中央でシュート、枠の右。解説の水沼さんが「ここまでシュートがなかったというのは、フロンターレらしくない」。
 38分、先制。山田からのパスを受けた右サイドの伊藤がフリーでペナルティーエリア右からクロス、山田もフリーでヘディングシュート、1−0。会場はアウェイなので静かなまま。
 43分、右サイドライン際でボールキープした山田を相手DFアスプロポタミティスが倒してイエローカード。山田はおなかを押さえて倒れたまま。下田アナが「アスプロポタミティスは二枚目なので退場のはずです」と言う。主審の手元が画面に映っていないが、ファール場面のリプレイが出ると、相手DFが山田を倒した後、おなかに膝蹴りをしている。逆方向から主審がレッドカードを示す場面も出た。
 追加タイム2分。浦項は、ボランチのオベルダンが当面、CBの位置に入っていた。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から浦項が二人同時交代。37番FWホンに代えて3番DFイ・ドンヒ、9番右FWジョルジュに代えて長身FW33番イ・ホジェを入れる。イ・ドンヒがCBに入り、オベルダンはボランチに戻る。フロンターレも一人目の交代。イエローをもらった橘田に代えて河原を入れる。
 5分、山田がミドルシュート、枠の外。
 後半たち上がりは、浦項も反撃してくるが、フロンターレのDFを崩せない。フロンターレも相手が一人少ないのに、攻撃を有利に進められないが、次第にボール支配率は上がっているようだ。
 11分、浦項が三人目の交代。左SBの26番イに代えて20番FWアン・ジェジュンを入れる。
 15分、16分と続けて浦項の右CK。いずれもワンデルソンが蹴り、1本目は脇坂、2本目は高井がクリア。さらに相手右CK。「ここで失点してはいけない」と水沼さん。なんとかしのいでカウンター攻撃。しかしシュートに至らず。
 20分、相手ボランチのオベルダンにミドルシュートを打たれるが、わずかに枠の上で助かる。
 26分、追加点。佐々木が右サイドで相手ボールをカット、そのままドリブルで攻めあがり、脇坂の指示でペナルティーエリア内の山田にパス、山田はワンタッチで落として脇坂がシュート、左サイドネットに決まる。2−0。スタンドはやはり静かだった。
 27分、ポハンが四人目の交代。6番ボランチのキムに代えて16番MFハン・チャンヒを入れる。
 29分、また追加点。マルシーニョがドリブルでペナルティーエリア左に入り、近くの山本にパス、山本はすかさずクロスを送ると、走りこんだ河原が空中で右足に当てて押し込んだ。3−0。いやーびっくり。
 ここでフロンターレは二人交代しようとしていたが、主審に伝わっておらず、試合が再開。あわてて脇坂と伊藤は中へ戻る。
 31分、浦項の左CK。やっとここで二人同時交代。脇坂に代えてヴェロン、伊藤に代えて山内を入れる。浦項のCKはクリアされる。
 34分、浦項が五人目の交代。97番FWジュニーニョに代えて47番FWキム・ボムスを入れる。
 36分、フロンターレも四人目の交代。山田に代えてエリソンを入れる。
 42分、フロンターレも五人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 43分、なんとまた追加点。フロンターレの左CKを山本が蹴り、いったんは相手DFがクリア。こぼれを三浦が拾ってペナルティーエリア右へループパス、攻めあがっていた丸山が折り返すと、飛び込んだエリソンがヘディングシュートを決める。4−0。
 追加タイム5分。46分、相手DFイ・ドンヒにイエローカード。
 48分、相手右サイド中盤で浦項のFK。ワンデルソンが蹴るが、高井がクリアして相手左CK。浦項はショートコーナーを蹴るが、シュートに至らず。
 4−0でタイムアップ。フロンターレは暫定2位に浮上。浦項は7位に下降。同じ日に試合のあった神戸も上海海港に4−0で勝ち、首位をキープ。上海海港は8位に後退。3位マリノスは明日、横国で10位上海申花と対戦。

※2/12〜3/1開催のU20アジアカップ(ジンセン・中国。U20ワールドカップアジア予選を兼ねる)に、フロンターレのFW神田、大関、土屋が呼ばれた。日本は、2/14にタイ、2/17にシリア、2/20に韓国とグループDで対戦する。

サッカー短評 (2025.2/9)

ヴィッセル神戸vs.サンフレッチェ広島 0対2 (2025.2/8 国立) スーパーカップ

 本来、昨季のリーグ王者と天皇杯優勝チームの対戦だが、いずれも神戸がなったので、リーグ2位の広島と対戦。2026/27シーズンから、秋春制に移行するため、現行方式では最後のスーパーカップ。
 なんと、前半立ち上がりから、広島がボールを支配し、12分に先制。右ウイング中野からのクロスを、シャドーのアルスランが絶妙な動きでフリーになって下がりながらのヘディングシュートを叩き込んだ。神戸は、若手中心の先発で臨んだが、後半19分に、FW大迫、FW武藤、DF酒井高徳を一気に投入。しかし、前線までボールが渡らない状況が続く。広島も24分に、札幌から新加入の菅とベルギーから戻ってきた川辺を入れると、直後の25分、広島の右CKを菅が蹴り、長身DF荒木のヘディングシュートが決まって追加点。広島は、31分に先制点のアルスランに代えて明治大卒ルーキーのFW中村を入れるなど余裕の試合運び。広島の完勝で、2016年以来の5回目のスーパーカップ優勝。気温11.7度、湿度25%。観客史上最多の53343人。主審は昨季の最優秀主審の御厨さん、VARは中村太さん。日テレ解説は、北沢さんと林陵平、ピッチ解説は槙野。ゲストに引退したばかりの柿谷。
 神戸のシステムは4-4-2。先発は、GKは元フロンターレの新井章太。DF本山、岩波、山川、日高。ケガから500何日ぶりかで復帰した齊藤未月のアンカー、インサイドハーフに冨永と山内。左右のウイングに小池と飯野。ワントップに佐々木大樹。キャプテンは山川。ベンチにGK前川、DFトゥーレル、MF扇原、汰木など。吉田監督は4年目。
 広島のシステムは、3-4-2-1。今季磐田から新加入のジャーメインがワントップ。左右のシャドーにトルガイ・アルスランと加藤陸次樹。左右のウイングバックに東俊希と中野就斗。ユース上がりの中島洋太朗と元ベルマーレの田中聡のダブルボランチ。DF佐々木翔、荒木、塩谷。GK大迫啓介。キャプテンは佐々木翔。ベンチにFW満田、MF井上潮音など。スキッベ監督は4年目。

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サッカー短評 (2025.1/13)

流通経済大柏vs.前橋育英 1対1延長0−0PK8−9 (2025.1/13 国立) 全国高校選手権決勝

 互いに前半1点ずつ取り合い、最後はPK戦で決着した。どちらも優勝経験校で、準決勝では、前橋育英(群馬県)はやはり強豪校の東福岡に先制されながら、後半だけで3点をあげて逆転勝ち。一方の流経柏(千葉県)は、初出場の東海大相模(神奈川県)に苦しみ、PKの1点のみの辛勝。準々決勝で8点とった攻撃力は発揮できなかった。
 7年前に同じ顔合わせで決勝を戦い、後半追加タイムの得点で前橋育英が優勝したので、流経柏は今度は自分たちがやり返す番だと思っている。しかし同点になってからは、拮抗した闘いになり、互いのハイプレスでがっぷり四つに組合い、最後まで双方得点をねらったが追加点は生まれず、延長戦に。延長でも得点は生まれず、PK戦へ。ここでも5人以内には決まらなかったが、相手のキックを二人止めた前橋のGK藤原がMVPかもしれない。気温12.2度、湿度37%。観客史上最多の5万8347人。主審は高橋航也さん。日テレ解説は城彰二。
 流通経済大柏の先発は、GK1番加藤。DF4番奈須、5番佐藤夢真エマ、21番宮里。MF6番稲田、8番亀田、10番柚木、14番飯浜。FW9番山野、11番堀川、19番粕谷。キャプテンは佐藤。
 前橋育英の先発は、FW8番オノノジュ慶吏ケリー、15番佐藤耕太。MF10番平林、11番黒沢、13番柴野、14番石井陽ハル。DF2番鈴木陽、3番瀧口、20番久保、22番竹ノ谷。GK藤原。キャプテンは石井。
 12分に先制したのは流経柏。ボランチの飯浜がプレスからボールカット、左MF亀田へパス。亀田はドリブルで相手DFを二人かわしてシュート、これが見事に決まって1−0。亀田はJ2に昇格した富山に入団が内定しているという。
 31分、同点。相手陣に攻め込んだ前橋FWオノノジュが左サイドからファーへサイドチェンジ。受けたMF黒沢は右コーナー近くのゴールライン際でゴールに背を向けた状態で相手DFと向き合っていたが、足裏でボールを背後へ動かし、くるりと振り向くとクロスを中へ送った。そこへ逆サイドの柴野が飛び込み、ヘディングシュートを決めた。1−1。
 PK戦は、流経柏の先攻で始まり、サドンデスに入った6人目まで両チームとも成功。8人目の流経柏のDF幸田が前橋GK藤原に止められたが、前橋の8人目MF白井も大きく上へはずした。9人目は双方とも成功。流経10人目DF安藤のキックを前橋のGK藤原が再びストップ。前橋10人目のMF柴野が決めて、決着した。GK藤原は2回戦でPK戦を経験済みで、自信があったという。

サッカー短評 (2025.1/12)

藤枝順心vs.神村学園 5対0 (2025.1/12 ノエスタ) 全日本高等学校女子サッカー選手権大会決勝

 いや〜「絶対王者」藤枝順心は強かった。3連覇をねらう藤枝(静岡県第二代表)と、3年ぶり2回目の優勝をめざす神村(鹿児島県代表)の対戦。今大会から9地域代表ではなく、47都道府県代表(過去の実績や在学中の生徒に配慮し静岡、宮城、東京、大阪、兵庫は2校ずつ。再来年からは県代表+開催地の48チームになる予定)52チームが参加。女子の受け皿を増やすねらいらしい。
 ここまで5試合で無失点の藤枝と4試合1失点の神村。互角の戦いになるかと思われたが、神村の12得点に対し、34得点の藤枝。その得点力のある藤枝が開始4分で先制。12分にCKから追加点。前半終わり近い40分にも追加点。さらに後半は、立ち上がり神村が押し込んでくるのをしのぎ、19分にまたCKから追加点。これで完全に勝負は決まり、神村が1点でも返せるか、という段階に。そして41分に、DFからコンバートされて半年の弦間が決めて5点目。5点の得点者は全て別の選手。弦間は自身8点目で得点王。藤枝順心は、大会初の3連覇の偉業を無失点という華を添えて達成。これは強い。スタンドには、日本サッカー協会女子委員長の佐々木氏となでしこジャパンのニールセン新監督の姿があった。気温9.6度、湿度45%。観客3728人。主審は佐々木陽美さん。TBS解説は城彰二、実況は佐藤文康アナ。

 藤枝順心の先発は、GK12番伊藤。DF3番柘植沙羽サワ、5番永田、8番松本、15番尾辻。MF7番葛西、10番植本、14番鈴木由真ユマ、FW6番弦間結月、11番藤原凛音リオン、鈴木巴那ハナ。10番植本と控えのMF4番佐藤ふうはダブルキャプテン。卒業後、植本と藤原はWEリーグへ。
 神村学園の先発は、ワントップFW9番安田。MF21番山野蒼空ソラ、15番漆島、11番原田真心マコ、10番上田彩葉、7番新原、DF8番上田麻莉、5番児玉、3番森田こころ、2番成田、1年生GK濱田。キャプテンは森田。
 1点目は、4分。相手ボールを藤枝MF葛西がカット。スルーパスは相手DFにあたるが、こぼれをFW藤原が受けてシュート、ファーに決まって1−0。強い方が先制。
 2点目は12分。藤枝の左CK。藤原が蹴り、相手DFが触ったこぼれをFW弦間がシュート、これは決まらないが、こぼれをDF柘植がシュート。2−0。
 神村も前半ロングスローなどから5本シュートをうったが、藤枝の守備網を破れず。
 3点目は40分。藤枝DF柘植からのパスを受けた右SB松本がMF鈴木由真につなぎ、右サイドでFW鈴木巴那から再びもらった松本はMF鈴木由真へ。鈴木由はドリブルで相手DFをかわしてシュート、3−0。これでほぼ試合は決まった。

 後半開始から神村はキャプテンのDF森田に代えてFW原口を入れる。13分には、10番上田が相手GKと1対1のチャンスも作るが、戻った藤枝のDF二人がシュートブロック。17分にも神村はMF漆島に代えてDF中野、29分にはMF新原に代えてMF舟之川、35分にMF山野に代えてFW久保を入れる。
 一方、藤枝は15分にFW鈴木巴を下げてDF岡村を入れて守備固め。それでも攻撃的な姿勢は崩さない。
 4点目は19分。藤枝の右CK。植本が蹴り、FW弦間がヘディングシュート、惜しくもバーに当たるが、こぼれを素早くDF尾辻がシュート、4−0。
 5点目は41分。藤枝MF松本の頭でのパスを受けたDF岡村が右サイドをドリブル、松本とのパス交換を経てFW弦間へクロス、弦間がヘディングシュートを決めて5−0。
 藤枝順心は3連覇で8度目の優勝。6試合39得点無失点という記録つき。

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