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2011マラソン・バックナンバー


12/4 福岡国際マラソン
9/4 世界陸上男子マラソン
8/27 世界陸上女子マラソン
3/12 名古屋国際女子マラソン
3/6 びわ湖毎日マラソン
2/27 東京マラソン
2/20 横浜国際女子マラソン
2/6 別府大分毎日マラソン
1/30 大阪国際女子マラソン
1/2-3 箱根駅伝

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マラソン (2011.12/4)

福岡国際マラソン (2011.12/4) ロンドン五輪代表選考レース

 「公務員ランナー」川内(埼玉県立春日部高校定時制職員)が脅威の粘りで、日本人トップの3位に入った。25キロでペースメーカーが離れたときには、一般参加のケニア人二人と岡本(中国電力)、国内招待の今井(トヨタ自動車九州)と前田(九電工)の五人だけ。直後の給水を利用して、初マラソンのダビリ(小森コーポレーション)がスパート。ムワンギ(NTN)も追ったが、みるみる離される。日本人三人は、岡本が先頭だったが、一番苦しそう。30キロ過ぎで岡本のペースが遅いと感じた今井と前田がペースをあげ、3位争いは二人の一騎打ちへ。と思いきや20キロ過ぎに先頭集団から遅れた川内がサフロノフ(露)をペースメーカーにして追い上げてくる。35キロでは、今井と前田の二人から11秒差まで詰めてくる。直後の給水で専用ドリンク、ゼネラルウォーターの両方を取って気合いを入れた川内が、サフロノフの前に出て、3位の二人を追走。二人も川内に気づき、ペースをあげようとするが上がらない。36キロ過ぎ、川内が二人を抜くが、徐々に今井たちもつめ、37キロでまた三人に。
 テレビ朝日は今井が追いつく前当たりから、先頭を写す一号車ではなく、3位争いの二号車の映像ばかりで、先頭はどうなのか、2位は遅れているのか、1位との間を詰めているのか皆目わからず。38キロ過ぎにまた川内がスパート。39q過ぎに今井だけが迫る。前田は力尽きたようだ。今井はカーブを利用してスパートしたが、川内を引き離せず、40キロで川内がみたびスパートしたときは、もうついていけなかった。
 結局、ダビリが2時間7分36秒で逃げ切って優勝。いくら無風で平坦な福岡といえ、初マラソンでこの記録とは、ケニア勢の底力か。ムワンギが2位で2時間8分38秒。過去の記録は10分台だったとのこと。川内は2時間9分57秒。ねらっていた自己記録の更新はならなかった。今井は4位で、2時間10分32秒。38q過ぎから遅れた昨年のリベンジとして臨んだが、終盤のスタミナ養成はどうだったのか。サフロノフが5位。前田は6位。
 翌日の新聞では、川内は、福岡は調整で、本番は東京マラソンに出て五輪代表をねらうらしい。2時間9分では世界と戦えない、という気持ちもあるようだ。今回は風邪気味だったので心配したというおかあさんの談話もネットのニュースに出ていた。


マラソン (2011.9/4,5)

男子マラソン (2011.9/4 テグ・韓国) 世界陸上

 日本からは5人参加。いずれも8位入賞が目標。持ちタイムが一番いいのは、市民ランナーの川内(埼玉県庁)、身長189pの堀端(旭化成)、マラソン二回目の尾田(トヨタ自動車)、夏のマラソンに強い中本(安川電機)、昨年のアジア大会銀メダルの北岡(NTN)。ただ、北岡と尾田は怪我をして十分に練習が積めていない。
 優勝候補は、もちろんケニア勢。前回覇者のキルイが優勝候補筆頭。2時間5分台とか6分台がぞろぞろ。気温が26度くらいとあまり高くならなかったので、女子のような超スローペースにはならなかった。先頭集団の前の方に堀端、川内。ケニア、エチオピアの選手たち以外には、南アフリカやモロッコ、ウガンダの選手もいる。5キロは15分58秒。北岡が遅れ始める。

 10キロまでに中本と尾田も遅れる。12キロ過ぎでエチオピアのゲブレマリアムが棄権。中本が先頭集団に戻る。15キロ過ぎから少しペースがあがり、川内が遅れ始める。18キロまでに中本がまた遅れ、20キロになると、先頭集団は、アフリカ勢と堀端だけになる。先頭は1時間1分43秒。
 この後、ケニア勢がスパートし、急にばらける。堀端は12位。先頭はケニア4人、エチオピアと南アフリカ、モロッコの選手。ケニアが一人、南アフリカの選手も遅れる。堀端が粘り、スパートに無理してついていって落ちてきた選手を一人ずつ抜いて8位まであがる。28キロでケニアのキプロティッチを抜き、6位の選手を追う。一瞬ぬくが、抜き返され、離される。30キロでは抜いたキプロティッチに抜き返される。先頭では、キルイが同僚を置き去りにして単独トップ。堀端は38キロで再び7位。42キロ手前で6位のキプタヌイを捕らえかけるが、ゴール前で離される。
 結局、キルイが2時間7分38秒で連覇。2位がケニアのキプルト、3位がエチオピアのリレサ。二人とも2時間10分以上かかった。堀端は2時間11分52秒の7位で入賞。中本が10位、川内が18位で、団体銀メダルを獲得。尾田28位、北岡38位。


マラソン (2011.8/27)

世界陸上女子マラソン (2011.8/27 テグ・韓国) ロンドン五輪代表選考会

 日本からは、赤羽(ホクレン)、尾崎(第一生命)、中里(ダイハツ)、伊藤(大塚製薬)、野尻(第一生命)が参加。ロンドン五輪代表に内定するためには、日本人最高でメダル獲得が条件。23ヵ国から55人が参加。ケニア、エチオピアからも五人ずつ出場。なかでもケニアのキプラガトは2時間20分台の記録を持つ。15キロの周回コースを3周し、3周目は途中ショートカットして42.195キロにする。
 スタートから超スローペース。気温はまだ30度にはなっていない。5キロで18分34秒。まだ先頭集団は30人以上。7キロ過ぎ、元ノルディックスキーの選手でマラソン転向3年目の野尻が先頭に立ち、ペースを少しあげる。10キロで36分30秒。エチオピアの選手は集団の前の方にいるが、ケニア勢は後ろの方にいる。前の方には、ポルトガルのバロシュ、アメリカのムーディなどもいる。中程に中国勢も3人ほどいる。15キロは54分11秒。
 2周目に入り、15キロ過ぎで野尻が下がり、バロシュとエチオピア勢が先頭に。エチオピア勢は、5キロごとの給水ポイント(国別に分かれている。珍しい)で加速するので、そのたびにスパートがかかったようになるが、水をとりおわると少し下がる。ロシアのプラクシナが先頭に出る。20キロは1時間12分39秒。日本勢では、赤羽が一番前。ほぼ並んで中里、その少し後ろに尾崎。伊藤は集団の後方にいて、野尻は遅れ始める。中間点は1時間16分16秒。野尻がまた集団に追いつく。25キロは1時間30分36秒。ケニアの長身選手コスゲイが後ろを走る選手と足とからんで転倒。野尻がうまくよける。30キロ手前で野尻がまた遅れ始める。30キロは1時間48分35秒。
 3週目に入る。伊藤も集団から遅れる。先頭はアフリカ勢。32キロ過ぎの給水ポイントで、ケニアのキプラガト、ジェプトゥー、チェロップとエチオピアのケベデの4人がスパート。日本人を含めて残りは誰もついていけず。5番目にエチオピアのメルギア、その後ろにもう一人いて、その後に赤羽、中里。35キロ過ぎに赤羽が一人抜いて6番目に。尾崎は足が前に出ていない。この後の給水で、今度はキプラガトが同僚の足にぶつかり、転倒。しかしすぐに先頭に。スパートしたケベデが遅れてきて、赤羽に抜かれる。40キロはキプラガトが2時間21分30秒。赤羽が5位で50秒遅れ。このへんからTBSテレビは赤羽しか写さなくなり、先頭のトップ争いがどうなのか全くわからない。
 結局、キプラガトが2時間28分43秒で優勝。2位は、ジェプトゥー、3位はチェロップ、とケニア勢が表彰台独占。4位はエチオピアのベケレ。赤羽は2時間29分35秒で5位。中里が10位、尾崎は18位。野尻19位、伊藤22位。メルギアは最後、棄権したらしい。解説の増田さんは、「スパートが予想より早かった。アフリカ勢のスピードにはかなわないので、日本勢はロングスパートで対応する作戦だったが、間に合わなかった。世界は2年前と比べてどんどん進化している。日本陸連も五輪の選考を柔軟に行なってほしい。」と赤羽の健闘を称えた。


マラソン (2011.3/12)

名古屋国際女子マラソン (2011.3/13) 世界選手権選考レース

 3/11金曜日に起きた、東日本大震災の影響で中止。

マラソン (2011.3/6)

びわ湖毎日マラソン (2011.3/6) 世界選手権選考レース

 海外招待6人、国内招待5人。ケニアのキプサングはマラソン二回しか走っていないのに2時間4分台の記録がある。エチオピアのメルガは北京五輪4位の実力者。一般参加の前「山の神」・今井(トヨタ自動車九州)は、12月の福岡国際マラソンに続けて3回目に挑む。ペースメーカーはケニア人3人と日本人2人。天気は曇りで風もあまりなくいい条件。ペースメーカーもだいたい1q3分で刻む。15qで日本人ペースメーカーが離れるときには、まだ国内招待選手は先頭集団33人内。キプサングは集団の真ん中へんで楽そうに走っている。20qでペースメーカーがもう一人離れる。少しずつ脱落者が出て、中間点では、海外招待のメルガ、アスメロン(エリトリア)、カンゴゴ(ケニア)、キプサング、国内招待の高橋(トヨタ自動車)、林(ヤクルト)、中本(安川電機)、一般参加の堀端(旭化成)、佐々木(旭化成)、今井ほか。堀端は179pの長身で、「日本人より外国人のペースの方が合うのかもしれない」とNHK解説の谷口さんは言う。高橋、林など国内招待組が次々遅れる。メルガが少しペースをあげ、ペースメーカーが一人、日本人中心の第二集団で1q3分を守る。25qあたりで集団がまたひとつになる。堀端(115)は20q、25qの給水で、アスメロン(5)とテーブルが同じため続けて取れず。メルガがペースアップ。キプサング、カンゴゴ、アスメロンだけがついていく。次第にアスメロンが遅れ、日本人の集団に吸収される。カンゴゴもメルガとキプサングに遅れ始める。30qで残り二人のペースメーカーも離れる。日本人の4位集団から今井と堀端が前に出る。先頭はメルガがスパートしてはキプサングが追いつく展開。31q過ぎ、今井と堀端の足が接触、堀端が大きくよろめき後退。37q過ぎでペースが落ちてきた今井を堀端が抜き返す。今井はその後ろから来た中本にも抜かれる。日本人トップ争いを見ていると、いつの間にか38q過ぎでキプサングが初めてスパート。メルガがみるみる離れていく。最後まで楽々と走りきり、2時間6分13秒で優勝。きっかり3分後に2位のメルガ。堀端は残り2qあたりで3位だったカンゴゴを抜く。そのまま日本人トップで競技場へ。世界選手権基準タイムぎりぎりの2時間9分25秒でゴール。中本が4位で2時間9分31秒。今井は、6位で2時間10分41秒は自己新記録。相変わらず国内招待選手がナサケナイ。

マラソン (2011.2/28)

東京マラソン (2011.2/27) 世界選手権男子選考レース

 優勝は、エチオピアのメコネン。2時間7分35秒。女子では、2年ぶりにマラソンを走る渋井(三井住友海上)の復調が注目。参加予定だった土佐(三井住友海上)は怪我で辞退。男子も世界記録保持者ゲブレシラシエ(エチオピア)と国内招待組四人が怪我などで不参加。風がなく、理想的な条件で開催。一般参加を含め36000人以上参加(車いすレースと10qレースも含む)。ペースメーカー三人が想定より少し速い1q3分で引っ張る。10qあたりでペースメーカーが一人離脱。15q手前でもう一人も失速。しかし残る一人は、堅実にレースを作った。国内招待選手で最もいい記録を持つ藤原新(レモシステム)が25q過ぎ、失速。ベテランの入船(カネボウ)も遅れる。しかし、初マラソンの尾田(トヨタ自動車)とアマチュアの川内(埼玉陸協)が好走。30qでペースメーカーがはずれるときには、先頭はメコネンとビウォット(ケニア)のみ。メコネンが33q過ぎにスパートしてそのまま逃げ切った。レースの関心は日本人のトップ争いに。フジテレビの実況も2号車が中心に。3位集団に尾田とモグス(ケニア)、ジュイ(ケニア)。モグスが遅れ、川内が追い上げる。なんと39q付近で、川内が追いついた勢いのまま抜いて単独3位に。ジュイがついていくが、40q過ぎで突き放される。川内はゴール後、倒れて医務室へ。2時間8分17秒。2時間9分29秒の基準タイムを上回り、世界選手権内定。川内はこの2年間に6回マラソンを走り、5回医務室とか。実業団の選手に勝った市民ランナーの強さは、「毎回死ぬ気で走る」ことらしい。尾田も基準タイムを上回る2時間8分37秒で4位。
 女子は、渋井が12q過ぎで勝又(第一生命)に抜かれるが、27q過ぎにとらえて1位浮上。しかし、40q手前でアリャソワ(露)に抜かれるとずるずる後退。樋口(ワコール)、ペトロワ(露)にも抜かれて4位でゴール。優勝は2時間27分29秒でアリャソワ。2位は樋口で2時間28分49秒。渋井は2時間29分3秒。左右に大きくふれるフォームは、無駄があるように見えた。


マラソン (2011.2/21)

横浜国際女子マラソン (2011.2/20) 世界選手権選考レース

 尾崎(第一生命)が期待通りに優勝した。しかも、心配された風がなくて、いいタイムも出た。横浜国際女子マラソンは、今年が第二回目だが、より平坦なコースに変更された。ペースメーカーが日本人一人とルーマニアとロシアの人。最初の1qは少し早めだったが、以後はだいたい落ち着いたペースで引っ張った。先頭集団10人から初マラソンの泉ら、海外招待選手のうち、エチオピアのツル(38)は、このペースについていけずに離れていく。14qすぎでポーランドのヤジンスカが遅れる。20qで日本人ペースメーカーがはずれ、エチオピアの若いマスレシャも遅れていく。25qでルーマニアのペースメーカーもはずれた。残ったのは、ポルトガルのバロスと尾崎、中里(ダイハツ)、永尾(ユニバーサルエンターテインメント)。ロシアのペースメーカー、マヨロワも30qではずれると、尾崎がバロスの前に出る。次第に永尾が苦しくなり遅れていく。残り3qで尾崎がスパートすると、バロスも中里もついて行けず。そのまま尾崎が逃げ切り、2時間23分56秒と、選考基準タイムの2時間26分以内を切って初優勝。世界選手権代表内定。中里も2時間24分29秒と選考基準タイムを切って2位。3位はバロス。10位にアテネ五輪代表で今回は一般参加の坂本(天満屋)、11位にツルが入った。今回、尾崎は「自分で仕掛けて勝つ」ことが目標で、第一生命の山下監督は、残り3qでスパートすれば記録が出ると思っていたが、スパートのタイミングは尾崎にまかせていた。一方尾崎は、残り2qでスパートしようと考えていた。が、39q過ぎに監督の夫君から声がかかり、スパートして成功。

マラソン (2011.2/6)

別府大分毎日マラソン (2011.2/6) 世界選手権選考レース

 20分過ぎから見た。ペースメーカーは、ケニアの三人だったが、初めの5qで1qごとのペースの上下が大きすぎて先頭集団が分かれたりしたらしい。その後は比較的ペースが安定し6qあたりで集団はひとつになった。19qすぎからペースメーカーとジェンガ(ヤクルト)、瀬戸口(旭化成)と、藤田敦史(富士通)を中心にした日本招待選手6人とモロッコのバダイの二つに分かれる。中間点でペースメーカーが一人予定より早く離脱。いったん先頭集団はまた一つになったが、25q手前でペースメーカーだけが前に。スタジオ解説の宗茂さんも、一号車解説の森下さんも「ペースメーカーに追いつかないと。」バダイだけがペースメーカーに追いつく。もう一人ペースメーカーが離れる。26qすぎジェンガ(ヤクルト)も先頭に追いつく。第二集団は日本人のみに。解説者たちは「日本人だけで勝負してもしかたない。」と言い続けていたが、だめだった。藤田も集団を引っ張る形をいやがり、左右に蛇行したが、誰も前に出ない。宗さんは「あんなエネルギーを使わずに前を追うべきだ。」と言っていた。風もなく、天気も薄曇りで条件はよかったのだが。30qで三人目のペースメーカーが離れると、先頭はバダイとマラソン10回目のジェンガのみ。日本人の第二集団は先頭の二人からじりじりと遅れ、一人二人と落ちていき、藤田と前田(九電工)のみ。33qすぎで前田が軽くスパートすると藤田はついていけず。先頭は、35q手前からバダイがスパートしジェンガが追いつく繰り返し。最後に残り1qでバダイがジェンガを突き放し、2時間10分15秒で優勝。条件はよかったのにタイムは出ず。ジェンガは別府大分マラソン三回目だが全て2位らしい。前田が2時間10分29秒で3位。しかし2時間9分29秒の内定タイムに届かず。なんか情けない。最後腹痛をこらえながら走った藤田は5位。

マラソン (2011.1/31)

大阪国際女子マラソン (2011.1/30) 世界陸上選考会

 マラソン五回目の赤羽が初優勝。20年ぶりにコース変更し、大阪城の敷地には入らず高低差を減らし、記録が出やすくした。また若手の育成もかねて、初めて日本人のペースメーカーが付く。日本人二人と昨年のロンドンマラソンでもペースメーカーを走ったハンガリーの選手カロビッチ。競技場を出て少しすると先頭集団が分かれ、第一集団は、日本人ばかり8人に。ペースメーカーのおかげで5km16分59で通過。赤羽は、背の高いハンガリーのペースメーカーの後ろにつけ風よけに。気温が4度。強い向かい風のせいで、少しずつ選手が減っていく。14kmあたりで大平と奥永が遅れる。15qで日本人ペースメーカーがひとり、20qで二人目もはずれる。25qで、マラソン二回目の伊藤が少しリード。赤羽と木崎が追う。28qで堀江も追いつき、4人で先頭集団。30qで最後のペースメーカーも離れる。堀江がスパート。赤羽、伊藤が追う。35qでは赤羽と伊藤の一騎打ちに。38q過ぎ、赤羽がスパート。そのまま伊藤をふりきり、競技場へ。赤羽は、代表内定タイムの2時間26分ぎりぎりなのはわかっていて、必死に走るが切ることはできず、2時間26分29で優勝。しかし、日本陸連は「まれに見る強風の中で出した記録」として評価。伊藤も26分台で2位。堀江が3位。

駅伝 (2011.1/2,3)

箱根駅伝 (2011.1/2-3) 第87回

 往路は、やはり柏原擁する東洋大が優勝。しかも、柏原は、昨年の自己記録を更新できなかったのに、往路新記録が出た。これは、今年不調だった柏原に替わって、他の部員が力をつけてきた証拠で、復路も期待できる。一区から三区まで8位、6位、7位だったが、4区の宇野で3位に上がり、柏原を援護射撃。2区と3区は、まだ一年生の双子の選手。早稲田が、1区の新人、大迫が驚異的な飛び出しで、五区の山の途中まで先頭だった。10キロ過ぎまで日大が大迫についていったがスパートされるとついていけず。優勝候補の一角、東海大は、一区で最下位の20位は誤算だったが、2区のエース村沢が17人抜きで3位まで押し上げ、四区で2位まで上がる。明大も、一区は15位だったが、2区で4位、4区で3位、五区で4位と健闘。二区の拓大の留学生マイナは、17位から14人抜いて3位になったのに、そこで止まってしまい、後から来た東海の村沢に抜かれて後退。二区には、日大のベンジャミンもいて、1位に肉薄する2位まで上がったが、後が続かず。3区の山梨学院大のコスマスも15位から11人抜いて4位になったが、後続がずるずる後退。今年は、例年になく暖かく、どの大学もブレーキがなく、20チームのうち、先頭から10分以上離れたチームの復路繰り上げスタートは、学連選抜と上武大のみ。

 復路は、山下りの6区の山中で、27秒遅れの早稲田が東洋を追い越し、結局そのリードを守り抜いて18年ぶり13回目の総合優勝。早稲田の高野は、昨夜降った雪のため凍った所で転倒したが、すぐ立ち上がりその後、東洋大を抜き、逆に36秒差をつけてたすきリレー。東洋大は、7区で1分以上の差になったが、8区で57秒差、9区で40秒差と追い上げ、アンカーも21秒差まで追ったが届かなかった。3位は駒沢。6区の山下りで3位につけ、以後、順位をキープ。東海大も山下りで4位に上がると、5位の明大と抜きつ抜かれつしながらも最後はスパートして4位キープ。シード権争いは熾烈で、最後、日体大、青山大、國學院大、城西大の4つどもえになった。ゴール直前、國學院大がコースを間違えたがなんとか10位に入り、初のシード権獲得。日大は、復路最下位に沈み、シード権も失った。



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