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2021サッカー短評バックナンバー


12/19 浦和レッズvs.大分トリニータ (天皇杯決勝)
12/12 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (天皇杯準決勝)
12/6 Jリーグアウォーズ
12/4 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第38節)
11/27 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第37節)
11/20 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (第36節)
11/17 オマーンvs.日本 (ワールドカップアジア最終予選グループB第6戦)
11/11 ベトナムvs.日本 (ワールドカップアジア最終予選グループB第5戦)
11/7 サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ (第35節)
11/3 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第34節)
10/27 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (天皇杯準々決勝)
10/24 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第33節)
10/12 日本vs.オーストラリア (アジア最終予選第4戦)
10/7 サウジアラビアvs.日本 (アジア最終予選第3戦)
10/2 川崎フロンターレvs.FC東京 (第31節)
9/29 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第28節)
9 9/26 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第30節)
9/22 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第32節)
9/18 ヴォルティス徳島vs.川崎フロンターレ (第29節)
9/14 蔚山現代FCvs.川崎フロンターレ (ACLラウンド16)
9/8 中国vs.日本 (カタールワールドカップアジア最終予選第2戦)
9/5 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (ルヴァンカップ準々決勝第2戦)
9/2 日本vs.オマーン (カタールワールドカップアジア最終予選第1戦)
9/1 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (ルヴァンカップ準々決勝第1戦)
8/28 北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ (第27節)
8/25 アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ (第26節)
8/21 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第25節)
8/18 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第101回天皇杯ラウンド16)
8/14 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第24節)
8/9 大分トリニータvs.川崎フロンターレ (第23節)
8/7 U24ブラジルvs.U24スペイン (東京五輪決勝)
8/6 日本vs.メキシ (東京五輪3位決定戦)
8/3 U24日本vs.U24スペイン (東京五輪準決勝)
7/31 U24日本vs.U24ニュージーランド (東京五輪準々決勝)
7/30 日本女子vs.スウェーデン女子 (東京五輪準々決勝)
7/28 U24日本vs.U24フランス (東京五輪グループステージ第3節)
7/27 日本女子vs.チリ女子 (東京五輪グループステージ第3節)
7/25 U24日本vs.U24メキシコ (東京五輪グループステージ第2節)
7/25 日本女子vs.イギリス女子 (東京五輪グループステージ第2節)
7/22 U24日本vs.U24南アフリカ (東京五輪グループステージ第1節)
7/21 ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ (天皇杯三回戦)
7/21 日本女子vs.カナダ女子 (東京五輪グループE第1節)
7/17 U24日本vs.U24スペイン (国際親善)
7/17 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第18節)
7/14 日本女子vs.オーストラリア女子 (国際親善)
7/12 U24日本vs.U24ホンジュラス (国際親善)
7/11 川崎フロンターレvs.北京FC (ACLグループI第6節)
7/8 大邱FCvs.川崎フロンターレ (ACLグループI第5節)
7/5 ユナイテッドシティvs.川崎フロンターレ (ACLグループI第4節)
7/2 川崎フロンターレvs.ユナイテッドシティ (ACLグループI第3節)
6/29 川崎フロンターレvs.北京FC (ACLグループI第2節)
6/26 川崎フロンターレvs.大邱FC (ACLグループI第1節)
6/18,22 オリンピック代表決定。
6/15 日本vs.キルギス (ワールドカップアジア二次予戦グループF)
6/13 日本女子vs.メキシコ女子 (国際親善)
6/12 U24日本vs.ジャマイカ (国際親善)
6/11 日本vs.セルビア (国際親善)
6/10 日本女子vs.ウクライナ女子 (国際親善)
6/9 川崎フロンターレvs.長野パルセイロ (天皇杯二回戦)
6/7 日本vs.タジキスタン (ワールドカップアジア二次予戦グループF)
6/5 U24日本vs.U24ガーナ (国際親善)
6/3 日本vs.U24日本 (親善)
6/2 横浜FCvs.川崎フロンターレ (第21節)
5/30 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第17節)
5/28 日本vs.ミャンマー (ワールドカップアジア二次予戦グループF)
5/26 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第16節)
5/22 川崎フロンターレvs.横浜FC (第15節)
5/16 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (第14節)
5/12 川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 (第20節)
5/8 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第13節)
5/4 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第12節)
4/29 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第22節)
4/18 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第10節)
4/14 川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 (第19節)
4/11 FC東京vs.川崎フロンターレ (第9節)
4/7 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第8節)
4/3 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (第7節)
3/30 モンゴルvs.日本 (ワールドカップアジア二次予選)
3/29 U24日本vs.U24アルゼンチン (国際親善)
3/26 U24日本vs.U24アルゼンチン (国際親善)
3/25 日本vs.韓国 (国際親善)
3/21 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第6節)
3/17 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第5節)
3/13 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第4節)
3/10 川崎フロンターレvs.徳島 (第3節)
3/6 ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ (第2節)
3/3 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第11節)
2/26 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第1節)
2/20 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (スーパーカップ)
1/11 山梨学院vs.青森山田 (第99回全国高校サッカー選手権決勝)
1/10 藤枝順心vs.岡山作陽 (全日本高校女子サッカー選手権決勝)
1/4 FC東京vs.柏レイソル (ルヴァンカップ決勝)
1/1 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (天皇杯決勝)
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サッカー短評 (2021.12/19)

浦和レッズvs.大分トリニータ 2対1 (2021.12/19 国立) 天皇杯決勝

 開始6分で浦和が先制。大分は、準決勝でフロンターレを破った、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2の布陣で臨んだが浦和の4-2-3-1とかみ合わず、後手をふんでいるうちに、江坂のミドルシュートが決まる。前半は浦和が有利に進めたが、追加点は入らず。後半は下田を一列下げてダブルボランチにした大分が立ち直り、ボールを支配して攻め込んだが、決定的な場面は作れず。1−0のまま残り5分となり、大分は長身FW長澤に加えて両CBも上げるパワープレーを敢行。45分、ついにCBペレイラのヘディングシュートで追いつく。しかし、追加タイム5分の最後に、後半終盤に交代出場した槙野が柴戸のシュートを頭でコース変更してたたきこみ、2−1と突き放した。浦和がACLの4枚目の切符をつかんだ。気温10.1度、湿度33%。観客57785人。主審は荒木さん。飲水タイムはなし。実況はNHKの曽根アナ、解説は福西と憲剛。
 浦和の先発は、GK西から。DF明本、ショルツ、岩波、酒井。伊藤敦樹と柴戸のダブルボランチ。左右のシャドーに小泉と関根。トップ下に江坂。ワントップにユンカー。ゲームキャプテンは西川。今季で引退するチームキャプテン阿部はベンチ外。今季でチームを去る槙野と宇賀神はベンチから。引退する阿部に天皇杯を上げさせたい、がチームのモチベーション。
 大分の先発は、伊佐とMF小林成豪のツートップ。トップ下に下田、ダイヤモンドの左右にFW渡邉と町田。アンカーに小林裕紀。DF三竿、トレビザン、MFペレイラ、小出。GK高木駿。キャプテンは高木。ベンチにFW長沢、GKポープなど。こちらは、今季でチームを去る片野坂監督に優勝をプレゼントしたい、がモチベーション。
 前半6分、浦和右サイドの関根がペナルティーエリア右からドリブルで切り込み、相手DF3-4人に囲まれたが折り返しのクロス、これを大分がいったんはクリア、こぼれを江坂がミドルシュート、1−0。解説の福西が「主審の荒木さんの笛の基準が、これくらいの接触ではとらないとわかった」。
 10分、浦和の右CKからの流れで、最後はFWユンカーがロングシュート、枠の上。
 大分は押し込まれながらも、なんとか耐え、片野坂監督の指示で、ダイヤモンドの中盤の左右を入れ替えて対応。解説の憲剛たちが「大分はアンカー一枚で浦和のダブルボランチに対応しているので、浦和のパスに対して後手に回ってしまう。ワントップのユンカーにDF二枚で余っているが、江坂が上がってくるのでCBはこわくて上がれない」。
 30分、大分GK高木が味方につなごうとしたキックが、相手MF柴戸の頭に当たり、無人のゴールへ向かうが、枠の右。大分はヒヤッとした。
 追加タイム2分あったが、1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。大分は下田と小林裕紀のダブルボランチに変更。左ワイドに町田、右に渡邉は、前半途中からの布陣で継続。
 1分、大分のMF町田がいきなりシュート、相手DFに当たり、右CK。このCKを下田が蹴るが、シュートできず。
 後半は、下田がボランチの位置から、パスを左右や前に配給し、ゴール前まで攻め込む回数が増える。前半とは逆の展開に。しかし、17分の下田からスルーパスを受けた小林成剛は、GK西川に対応され、22分の下田からループパスには、走りこむFWがいなかった。前線にタレントが足りない印象。
 25分、浦和のMF江坂からのスルーパスに走りこんだ関根が相手GK高木と1対1になるが、シュートはGK高木が防ぐ。CKからの流れでDF岩波がヘディングシュートするがオフサイド。
 27分、大分が一人目の交代。FW小林成剛に代えて野村を入れる。浦和も一人目の交代。なんとFWユンカーに代えてDF宇賀神を入れる。ユンカーは不満そう。浦和は、江坂のワントップか。
 32分、浦和のFK。江坂が直接枠の右上をねらうが、わずかにはずれる。
 34分、大分の右CK。ここで大分が二人同時交代。FW伊佐に代えて長身FW長沢、DF小出に代えてMF松本を入れる。このCKを下田が蹴るが、長沢に届く前に相手GK西川がはじく。
 38分、浦和が二人同時交代。MF小泉に代えてDF槙野、MF関根に代えてMF大久保を入れる。下がっていく関根がなぜか泣いていた。槙野は西川からキャプテンマークを渡される。
 39分、浦和のFK。槙野が直接狙うが、壁に当たり、相手GK高木が捕る。
 40分、大分がCBのトレビザンとペレイラを二人とも前線に送り込む。45分、MF下田が利き足でない右足でペナルティーエリア左横からクロス、長身FW長沢の後ろからトレビザンとペレイラが走りこみ、ペレイラのヘディングシュートが決まって、土壇場で大分が追いつく。1−1。テレビ画面には、大分のホームスタジアムで行われているパプリックビューイングの様子が映し出される。
 追加タイム5分。浦和のMF大久保が右サイド深い位置からクロス、相手DFがクリアして浦和の右CK。このCKのクリアを拾った浦和のMF柴戸がダイレクトで枠の左方向へシュート、槙野が頭でコースを中央に変えて叩き込んだ。相手GK高木は最初のシュートのコースへジャンプしており、対応できず。2−1。
 槙野はユニフォームを脱いで振り回しながら、ゴール裏のスタンド方面に走る。この大騒ぎで槙野にイエローカード。追加タイムも2分ほど伸びたが、2−1のままタイムアップ。浦和は3年ぶり8回目の優勝とのこと。
 表彰セレモニーには、ちゃんと高円宮妃がいらして、天皇杯を槙野に渡していた。カップ上げした後、ロドリゲス監督に渡し、最後はスタンドから降りてきた阿部にも上げてもらっていた。

サッカー短評 (2021.12/12)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 1対1延長0−0PK4-5 (2021.12/12 等々力) 天皇杯準決勝

 せっかくホームで、ここまで来たのに、PK戦で負けた。大分はふだん3バックらしいが、4バックにして守りを固めてきた。しかも前線からのハイプレスで、フロンターレにパスをつながせない戦術を徹底。とにかく0−0で耐え、相手GK高木もスーパーセーブで貢献。とうとう後半37分にダミアンを下げて小林を投入。0−0のまま延長後半に入り、8分に小林が小塚のクロスを押し込んで先制したのはよかった。しかし、フロンターレは交代枠6人を使い切った後、遠野が負傷し10人になり、大分はCBトレビザンをパワープレーで前線に上げ、とうとう延長後半追加タイム4分に入ったところで下田のクロスをヘディングシュートで叩き込まれ、追いつかれた。PK戦では、大分二人目の長澤が左ポストに当てたが、フロンターレ二人目の山村もGKに止められる。フロンターレ四人目の塚川が左ポストに当てると、大分五人目の小林裕紀をGKソンリョンがはじく。とうとう七人目までいき、山根が相手GK高木に止められ、万事休した。気温16.5度、湿度47%。観客制限なしで17595人。主審は松尾さん。NHK実況は笠井アナ、解説は播戸。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、山村、山根。アンカー橘田、インサイドハーフに大島と脇坂。左右のウイングは旗手と家長。ワントップにダミアン。ベンチに久々の小塚、塚川と、小林、知念、遠野など。DF登録の選手はいない。
 大分は4-4-2と放送では言っていた。FW伊佐と渡邉新太のツートップ。左右のワイドに小林成豪と町田。下田と小林裕紀のダブルボランチ。DF三竿、トレビザン、ペレイラ、小出。GK高木駿。下田とGK高木は元フロンターレ。キャプテンは高木。片野坂監督はJ3の時に就任して6年目の今季で退任。
 前半3分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴り、混戦になるが最後はダミアンがシュート、枠の外。
 5分、大分の左CK。下田が蹴り、味方が頭で落とすが、GKソンリョンが捕る。
 7分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、シュートできず。
 15分、中央で大分のFK。下田がゴール前に蹴りこみ、相手DFペレイラが頭で折り返すが、味方に合わず。
 17分、橘田からの縦パスを受けたダミアンがシュート、相手GKが捕る。19分には、センターサークル付近からダミアンが相手GKの位置を見てロングシュートをうつが、枠の外。
 25分、家長からの折り返しを受けた脇坂が鋭いシュート、相手GK。27分には大島がペナルティーエリア手前中央からシュート、これも相手GK。さらに大島がショートコーナーからの流れで左からループのクロス、相手GKがはじいたこぼれをダミアンがシュート、枠の外。
 29分、飲水タイム。
 31分、相手MF下田からのスルーパスに相手FW小林が走りこむが、間に合わず。最後はGKソンリョンが捕る。
 33分には、旗手が家長にスルーパスを出すが、惜しくも合わず。
 37分、相手右サイド深い位置から折り返されるが、橘田が戻ってクリア。41分には、相手右スローインからクロスを入れられるが、山村がクリア。
 44分、登里が攻め上がりペナルティーエリア左からクロス、相手GKが触ったこぼれをダミアンがペナルティーエリア右からシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 45分、山村が中盤からロングシュート、相手GK。
 追加タイム2分。46分、フロンターレのカウンター。家長からの縦パスを受けた旗手が鋭いシュート、またも相手GK。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。2分、ダミアンがゴール前でラボーナのパスを送るが、シュートにつながらず。解説の播戸が感心していた。
 3分、家長からのパスを受けた山根がシュート、相手DF。4分には左サイドでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、相手DF。
 5分、旗手が左サイドをドリブル、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、中央で家長がヘディングシュート、枠の上。
 後半は、大分のプレスを受ける前に攻撃をしかけ、シュートしているが、得点できず。
 20分、左サイドでフロンターレのFK。ここでフロンターレが一人目の交代。大島に代えてマルシーニョを入れる。マルシーニョは左ウイングに入り、旗手がインサイドハーフに回る。FKは脇坂が蹴るが相手DFがクリア。
 22分、相手左サイドで大分のFK。下田が蹴るが、ファーへ流れ、こぼれを右サイドから折り返されるが、DF陣が防ぐ。ここで何かのVARチェックが入るが、特に何もなく再開。
 25分、飲水タイム。
 26分、大分が二人同時交代。FW伊佐に代えてMF松本、左ワイド小林成豪に代えてMF井上を入れる。
 27分、脇坂が右サイドから入れたボールのこぼれを、ペナルティーエリア手前からマルシーニョがシュートするが相手DFに当たる。
 30分、マルシーニョからのパスを受けたダミアンがペナルティーエリア左でオーバーヘッドシュート、相手GK。解説の播戸が「オーバーヘッドをねらってトラップを浮かしている」と指摘。
 32分、自陣ペナルティーエリア内で相手MF井上がGKソンリョンからボールをカット、後ろへつなぐと相手MF下田がシュート、枠の外で助かる。
 34分、ペナルティーエリア内で脇坂、ダミアン、家長とつなぎ、最後はマルシーニョがシュートするが相手GK。
 36分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ボールがゴール前を誰にも合わずに通過。
 37分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて知念、ダミアンに代えて小林を入れる。知念がワントップに入り、小林が右ウイング、家長がインサイドハーフか。
 41分、小林のポストプレーから脇坂がシュート、枠の右。
 45分、相手MF井上へのパスを谷口がクリアして大分の右CK。これを下田が蹴り、相手DFトレビザンが頭で触るが、枠の外。
 追加タイム3分。47分、中盤浅い位置で大分のFK。下田がゴール前に蹴るが、DFがクリア、こぼれを再度放り込まれるがこれも谷口がクリア。さらに下田がシュートするがGKソンリョンが捕る。
 48分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、谷口が頭で合わせるが、枠の外。0−0のまま延長へ。

 延長は交代なしで開始。6人までの交代が可能に。
 延長前半6分、相手FW渡邉にペナルティーエリア手前から鋭いミドルシュートをうたれるが、GKソンリョンが防ぐ。7分、相手左CK。下田が蹴り、相手DFペレイラがヘディングシュート、GKソンリョンが捕る。ここでペレイラが出血するが、治療して戻る。
 10分、山根からのパスを受けた小林がキープ、最後は脇坂がシュートするが、またもや相手GKがファインセーブ。
 11分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、家長がヘディングシュート、相手GKが捕る。
 13分、相手DFペレイラが倒れ、担架で退場。大分が三人目の交代。ペレイラに代えてDF坂を入れる。
 15分、家長からのパスを受けた小林がシュート、惜しくも枠の右。
 追加タイム4分。18分、フロンターレ左CK。脇坂がファーへ蹴ると山根がダイレクトシュート、相手DF。
 19分、マルシーニョが左サイドからクロス、小林が競り、こぼれを奪い返して知念がシュート、枠の右。0−0のまま延長後半へ。
 延長後半開始から大分が四人目の交代。FW渡邉に代えて長沢を入れる。
 4分、フロンターレが三人同時交代。脇坂に代えて塚川、橘田に代えて小塚、家長に代えて遠野を入れる。遠野と小塚のインサイドハーフ、塚川がアンカーか。
 6分、マルシーニョが左から切り込みシュート、相手GKがはじいたこぼれを山根がシュート、ポストに当たる。
 8分、ついに先制。山根からの縦パスを受けた小塚がペナルティーエリア右から折り返し、これを小林が押し込み、1−0。さすが小林。
 9分、大分が五人目の交代。小出に代えて羽田を入れる。羽田がDFに入り、長身DFトレビザンを前線へ上げパワープレー。
 11分、遠野が負傷しすわりこむ。いったん出て戻るが、プレーできずまた座り込む。15分、担架でピッチを出るが、交代枠はない。フロンターレは10人に。
 追加タイム4分。16分、失点。相手MF下田が右サイドからクロス、相手DFトレビザンのヘディングシュートが決まり、1−1。ああー。
 18分、小塚からの縦パスを小林がポスト、塚川が走りこんでシュートするがヒットせず。
 19分、山根のシュート、知念のシュートとも相手DF。1−1でタイムアップ。

 PK戦へ。大分が先攻。大分一人目は下田。右に決める。フロンターレ一人目は知念。右に決める。1−1。
 大分二人目はFW長沢。左ポストに当たる。フロンターレ二人目は山村。右に蹴るが、相手GK高木が止める。1−1。
 大分三人目は交代で入った松本。左上に決める。フロンターレ三人目は小塚。右に決める。2−2。
 大分四人目はトレビザン。左に決める。フロンターレ四人目は塚川。左ポストに当たる。3−2。
 大分五人目は小林裕紀。左に蹴るがGKソンリョンが止める。すごい。フロンターレ五人目は小林。左に決める。3−3。
 大分六人目は三竿。右に決める。フロンターレ六人目は谷口。左に決める。4−4。
 大分七人目は町田。真ん中上に決める。フロンターレ七人目は山根。相手GKに止められる。5−4。
 大分の片野坂監督が大の字に倒れる。
 天皇杯準決勝で敗退。決勝は12/19、国立で浦和対大分に。

サッカー短評 (2021.12/8)

Jリーグアウォーズ (2021.12/6)

 2021年もコロナで、優勝したのにフロンターレのチーム全員で参加できず。司会は、西岡アナとやべっち。インタビュワーには、影山優佳。しかし昨年はほぼオンラインだったが、今年は会場に観客や報道陣を少数入れて、実際の賞の手渡しも実施。残念なのは、いつもフェアプレー賞のプレゼンターをされる高円宮妃が欠席されたこと(昨年はメッセージのチェアマン代読があったが、今年はそれもなし)。せっかく今年は、フロンターレの山根がフェアプレー個人賞を初受賞したのに。それにしても山根がほぼ全試合(37試合)出たのにイエローカードゼロだったとは知らなかった。チームとしても、フロンターレがフェアプレー賞を初受賞。今までいつも広島だったのに。
 功労選手には、昨年引退した元日本代表がずらり。憲剛、佐藤寿人、大黒、前田遼一、徳永、曽ヶ端など。
 最優秀主審は飯田さんが初受賞。スピーチで「取ろうとして取れる賞ではない」と言っていた。
 優秀監督賞は、J3は2位で岩手を初J2昇格させた秋田豊監督。プレゼンターの原副理事長が「満場一致だった」と紹介。J2は、やはり2位で来季J1昇格する京都のチョウ監督(これでパワハラの汚名返上か)。J1は浦和のロドリゲス監督。受賞理由を原さんがJ3優秀監督の分だけ発表したところで、進行の西岡アナが先に進めてしまったので、原さんが後で自分でフォローしていた。西岡アナは初めてではないのに、今回の進行はいろいろミスがあった。ちなみにJ3優勝監督は、最終節で逆転優勝した熊本の大木監督、J2優勝監督は磐田の鈴木監督。
 J1優勝監督の鬼木監督には、田島協会長から会長杯が贈られた。優勝チームインタビューでは、シャーレを持って一緒に登壇した谷口キャプテンが「とても話しやすい監督」だと言っていた。
 ベストゴール賞は、月間ゴール賞9つのノミネートのうち、ダミアンのも2つ(2・3月度:超ロングシュート、5月度:バイシクル)、9月の宮城天のJ1初ゴールもあったが、11/27の第37節名古屋対セレッソ戦で柿谷が「尊敬する大久保の前で決めた」バイシクルシュートが受賞。確かにすばらしく難しいシュートだった。
 ベストヤングプレーヤー賞は、鹿島の荒木。なかなかいい若手だと対戦した時に思った。19歳とは思えない。ノミネートは紹介されなかったので調べたところフロンターレの選手はいなかった。
 得点王は、23得点のダミアンと前田大然。前田は羽織袴で登壇して沸かせた。そういえば、今年は例年のタキシードをやめたらしく、みんな普通の黒かグレーの背広だった。二人ともスピーチでチームメートへの感謝を述べていた。
 ベストイレブンには、フロンターレが最多の7人(昨年の9人は少し多すぎたか)。DFジェジエウ(2)、谷口(3)、山根(2)、MF脇坂(初)、家長(3)、FWダミアン(初)、旗手(初)。旗手は、「FWとして選ばれたがどう思うか」と聞かれて「どのポジションでも与えられたところで全力でやる」と回答。ノミネートはこれも紹介されなかったので調べたところ、GKチョン・ソンリョン、DF登里、MF橘田も入っていた。他の4人は、GKランゲラック(名古屋。初)、MF稲垣(名古屋。初)、イニエスタ(神戸。2)、FW前田大然(マリノス。初)。
 そしてMVPは、レアンドロ・ダミアンが得点王に加えてダブル受賞。「献身的な守備」が評価されたようだ。

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サッカー短評 (2021.12/4)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2021.12/4 日産ス) 第38節

 最終節。もはや得点王争いしか見どころがないらしい。結果は痛み分け。ダミアンも得点したが、前田も得点し、試合も得点王も分け合うことに。前半は、一方的に押し込まれ、耐える展開に。なんとか0−0で終え、後半に鬼木監督がどんな手をうつかと思っていたら、前節と同じくマルシーニョに代えて大島を入れただけ。しかしこれで少しずつペースを取り戻すことができ始め、後半22分、待望の先制。しかし、7分後に気が緩んだのか、正面で相手FKを与え、ゴール前のこぼれを相手FW前田に押し込まれた。ホーム最終ゲームとなるマリノスは、扇原と仲川を入れた5分後に同点とし、さらに勝ち越しをねらって、天野、松原、水沼と入れて攻勢をかけてきた。フロンターレも知念、小林、遠野と次々とFWを入れて対抗したが、引き分けるのがせいいっぱいだった。前半11分にけがで交代した車屋が心配。気温14.1度、湿度33%。観客30657人。主審はこの試合で引退する家本さん。NHK解説は福西と中沢、実況は杉岡アナ。後半途中にDAZNに切り替え。実況下田アナ、解説福田さん。初めからこちらの方がよかった。NHKの方が画像はいいが、中沢と福西が得点王をねらう両選手のピックアップをするたびに中継がとぎれ、試合が動いているのにわからないのは「報道のNHK」としてどうかと思う。杉岡アナも解説の二人をコントロールせず野放し状態。中沢のはしゃぎすぎが我慢ならず、試合を見るためDAZNに切り替えた。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。橘田のアンカー、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに大島、小林、知念、宮城など。
 マリノスは4-2-1-3。3トップ中央にレオ・セアラ。左右に前田とエウベル。トップ下にマルコス・ジュニオール。渡辺皓太と喜田のダブルボランチ。DFティーラトン、岩田、チアゴ・マルチンス、小池。GK高丘。キャプテンは喜田。ベンチに元フロンターレの実藤の他、扇原、天野、仲川などレギュラークラスがぞろぞろ。マスカット監督は今季途中から、セルティックに移籍したポステコグルー監督の後を引継ぎ、チームを2位に押し上げた。
 前半たちあがり、フロンターレはマリノスの勢いに押し込まれないよう、こちらからも積極的にプレスをかける。しかし、いきなり2分、マルコスから相手右FWエウベル、エウベルから低いクロスを入れられる。マリノスは右SB小池が、マルシーニョを簡単にふりきってエウベルやマルコスにパスを通し、自らも攻め上がる。
 6分にもセアラにパスが通り、車屋が引き出されて対応、マリノスの右CK。車屋は、このとき芝生に右足爪先がひっかかり、うまくスライディングできずに足を傷める。CKはマルコスがショートコーナーを蹴るが、受けた喜田がバックパス。
 11分、足を傷めた車屋がうずくまり、担架で退場。フロンターレが一人目の交代。車屋に代えて山村を入れる。
 12分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂がニアへ蹴り、谷口が頭で落とすが、ファーへこぼれ、左からクロスを入れ、山村がヘディングシュート、相手GK。
 15分、相手ボランチ渡辺がペナルティーエリア右から相手FW前田にパス、前田がシュートするがDFの誰かに当たり、GKソンレョンがはじく。こぼれを相手右SB小池にシュートされるが枠の外。
 17分、相手右FWセアラがペナルティーエリア手前から反転してシュート、ヒットせず、GKソンリョンが捕る。
 フロンターレは、車屋の負傷交代以降はプレスがはまらず、防戦一方。谷口がGKにバックパスしたりすると、あっという間に前田が寄せてくるのでこわい。NHK解説の福西が「前田はこちらが思うより速く迫って来る。(名古屋の)永井と前田は油断ならない」。
 23分、家長がシュート、24分、ダミアンがシュート、いずれも相手DFやGKにはばまれる。
 25分、相手FW前田にボールカットされ、セアラにパスを通されるが、谷口がCKに逃れる。マリノスの左CKをティーラトンが蹴り、セアラにヘディングシュートされるが、GKソンリョンの正面。
 26分、マリノスの速攻。相手GK高丘のロングフィードに前田が走りこみ、DFと入れ替わってループシュート、枠の外で助かる。
 27分、飲水タイム。
 32分、相手左FW前田がオーバーラップした相手左テコトィーラトンにパス、ティーラトンのクロスをクリアしたこぼれを相手ボランチ喜田にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 38分にも相手トップ下マルコスからのスルーパスを受けた相手右FWエウベルが折り返しのクロス、これをセアラにシュートされるが、枠の右で助かる。
 41分、マルシーニョがペナルティーエリア左からクロス、相手DFにクリアされたこぼれを旗手がシュート、枠の上。
 43分、フロンターレの右CK脇坂が蹴るがダミアンに合わず。
 追加タイム2分。マリノスの速攻に耐え続けて0−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人目の交代。マルシーニョに代えて大島を入れる。後半たちあがりは、前半のようにマリノスの速攻に耐える展開だったが、次第にフロンターレのペースになっていった。
 2分、相手左FW前田にロングボールが入るが、山根が寄せる。こぼれを拾われ、相手右サイドからクロス、DFがクリア。山根は前半から前田の対応に苦慮。5分、相手FW前田が左サイド深い位置からから折り返しのクロス、GKソンリョンが捕る。
 9分、大島がペナルティーエリア左からファーのダミアンへ鋭いパス、ダミアンはトラップが自分の左足に当たったが、何とかゴールライン際から折り返すと、旗手がシュート、枠の外。
 11分、旗手(?)を倒した相手ボランチ渡辺にイエローカード。
 14分、右サイド家永からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。
 17分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーで橘田とパス交換、旗手から右サイド山根につなぎ、山根が折り返すが合わず。
 18分、エウベルとパス交換して相手右サイドを攻めあがった小池のクロスを相手FW前田がシュート、DFに当たってマリノスの右CK。これをエウベルがショートコーナーを蹴るが、シュートまでいかず。
 21分、左サイドからパスをつないでサイドチェンジ、山根がシュートなのかクロスなのかゴール前に鋭いボールを入れるが枠の上。
 22分、先制。フロンターレのカウンター。山村が右サイドに展開、家長がペナルティーエリア右からクロス、ダミアンが高い打点のヘディングシュートをたたきつけ、相手GKの指先をはじいてゴールイン。1−0。
 23分、飲水タイム。ここでマリノスが二人同時交代。カードをもらったボランチ渡辺に代えて扇原、トップ下マルコスに代えて仲川を入れる。仲川は右FWに入り、エウベルが左FWに回り、前田がトップ下か。
 26分、相手右SB小池からのクロスをクリアしてマリノスの右CK。ショートコーナーで始めるがシュートに至らず。
 27分、失点。ゴール正面でマリノスのFK。キッカーは飛騨のティーラトンにつなぎ、ティーラトンは前方のエウベルにパス、エウベルが左サイド深い位置からクロス、ゴール前でセアラがシュート、これははばむが、さらにこぼれに寄せた前田に押し込まれる。1−1。
 31分、相手左SBティーラトンにミドルシュートを打たれるが、橘田が止める。
 33分、相手左FWエウベルからのクロスは前田の足の間を抜けるが、谷口のクリアを相手ボランチ喜田がシュート、枠の外。
 35分、フロンターレのカウンター。ダミアンからのパスを受けた家長がペナルティーエリア右からねらいすましてシュート、惜しくも枠の左。
 直後にフロンターレが三人目の交代。脇坂に代えて知念を入れる。知念は左ウイングに入り、旗手が右ウイング、家長がインサイドハーフか。
 36分、相手ボランチ扇原からのパス受けた相手右FW仲川がシュート、GKソンリョンが防ぐ。
 38分、マリノスが二人同時交代。左SBティーラトンに代えて松原、ボランチ喜田に代えて天野を入れる。喜田はキャプテンマークをチアゴにたくす。
 41分、相手FWセアラが右サイド深い位置からシュート、GKソンリョンがはじく。さらにこぼれを相手左FWエウベルにシュートされるが枠の外。
 42分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて小林、橘田に代えて遠野を入れる。小林は右ウイングに遠野はインサイドハーフに入り、大島がアンカーに一列下がる。マリノスも五人目の交代。エウベルに代えて水沼を入れる。
 44分、相手左SB松原が攻めあがってミドルシュート、枠の左。
 45分、小林からのパスを受けた知念が右サイドでキープ、右CKを得る。これを遠野が蹴り、谷口が頭に当てるが打ち上げてしまう。
 追加タイム4分。47分、知念が左サイドから上げたクロスをダミアンがヘディングシュートでたたきつけるが、枠の右。残念。
 50分、フロンターレのカウンター。谷口が攻めあがってスルーパス、知念が受けてシュートするが、相手GK正面。
 1−1でタイムアップ。試合後、主審の家本さんに家族からの花束セレモニーと両チームキャプテンからの通算主審試合数最多の516の背番号入りユニフォーム進呈があった。別会場だが、名古屋対浦和戦の試合後に、やはり引退するPR村上主審(52)の胴上げがあった。村上主審は通算主審試合数2位の506試合だった。
 最終的に勝点92、28勝2敗8分。得点81(2位)、失点28(1位)、得失点差53(1位)。マリノスは勝点79、24勝7敗7分。得点82(1位)、失点35(3位タイ)、得失点差47(2位)。ちなみに最少失点2位は名古屋で30。残留争いは15位清水がホームでセレッソに2−1で勝ち、自力残留決定。16位湘南はアウェイでガンバに0−0の引き分け。17位徳島はホームで広島に2−4で敗れ、1年での降格が決定。来季は磐田と京都が昇格してくる。

サッカー短評 (2021.11/27)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 4対1 (2021.11/27 等々力) 第37節

 ホーム最終。なんと開始9分で2点を先取。前半のうちに宇佐美に1点返されたが、それ以上の失点は抑えて後半へ。後半はガンバが盛り返したが、選手交代でしのいで、最後の9分でまた2得点。車屋の今季初得点も飛び出した。ダミアンは2得点で通算22点となり、得点ランク1位の前田と並んだ。急速に寒くなり、気温13.4度、湿度21%。観客14867人。主審は岡部さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は戸田。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに大島、小林、知念など。
 ガンバは4-4-2。パトリックと宇佐美のツートップ。左右のアウトサイドに福田と小野瀬。奥野と井手口のダブルボランチ。DF藤春、昌子、菅沼、柳沢。GK東口。ゲームキャプテンは菅沼。ベンチに前節ケガから復帰したチームキャプテン三浦、FW小野裕二など。倉田はイエロー累積で出場停止。
 2分、中盤相手左サイドでガンバのFK。昌子が蹴り、パトリックが頭で折り返すが、谷口がクリア。5分には、中盤相手右サイドでガンバのFK。今度は宇佐美が蹴り、昌子が頭で折り返すが、登里がクリア。
 7分、早くも先制。山根が右サイドから送ったクロスがファーまで流れ、これを受けたマルシーニョがドリブルでペナルティーエリアに接近、やや左寄りからペナルティーエリア右へループでパスを通すと、走りこんだ山根がダイレクトで中央へ速い折り返し、ダミアンがかかとで流し込み、1−0。鮮やかだった。
 9分、追加点。家長が右サイドからループでペナルティーエリア左へパス、マルシーニョが走りこんでゴールライン際から頭で折り返すと、中央に立っているダミアンの手前に走りこんだ旗手がお辞儀するように頭でたたきつけて押し込んだ。2−0。
 しかし17分、失点。登里から橘田への横パスをカットされ、相手FWパトリックにつながれる。パトリックはヒールで宇佐美へ落とし、宇佐美がドリブルでペナルティーエリアに侵入、車屋、戻ってきた谷口をはずしてシュート、2−1。
 23分、飲水タイム。解説の戸田が「ガンバは無理に出ていってもかわされたり取られたりしてしまう。フロンターレに持たせておいて、相手が出てきたところを狙った方がいい」と言う。
 26分、橘田がペナルティーエリア手前からミドルシュート、惜しくも枠の右。
 29分、ガンバの左CK。宇佐美が蹴るが、家長がクリア。31分には、相手右SB柳沢にミドルシュートをうたれるが、枠の上で助かる。ガンバは1点返したことでボールキープがよくなり、チームに勢いが出てきた。
 解説の戸田が「ガンバは誰がフロンターレの橘田を見るか。FWの宇佐美が下がって見るのか、ボランチの井手口か奥野がつくのか」。橘田には、井手口がたびたびカットをねらいにくるが、橘田はなかなかうまく対処しているように見えた。逆に宇佐美にボールが入ったときは橘田が旗手や脇坂とすばやく寄せていた。
 37分、脇坂からのサイドチェンジのパスを受けたマルシーニョは左サイドから切り込んでミドルシュート、枠の上。
 41分、43分と家長がボールキープしながらクロスをペナルティーエリアに送り込むが、脇坂には合わず、二回目は相手GK。
 45分、相手DF柳沢から前線のパトリックへフィードが送られ、こぼれを拾った相手ボランチ井手口にペナルティーエリア右からシュートされるが、枠の左で助かる。
 追加タイム2分。2−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。前半の終わりと同じく、ガンバが勢いを持ったまま始まる。
 2分、脇坂からのスルーパスに走りこんだマルシーニョがシュート、相手GK。
 8分、右サイド深い位置から家長がクロス、ニアのダミアンには合わないが、こぼれを脇坂がシュート、相手GK。
 11分、相手左MF福田がペナルティーエリア左角からシュートのようなクロス、これに宇佐美がとびこみ、ヘディングシュート、バーに当たり、助かる。
 12分、相手左サイドでガンバのFK。宇佐美が蹴り、DFがクリアしてガンバの左CK。これも宇佐美が蹴るが、GKソンリョンが捕る。
 17分、フロンターレが一人目の交代。マルシーニョに代えて大島を入れる。大島はインサイドハーフに入り、旗手が左ウイングに回る。
 18分、ガンバのカウンター。こぼれを拾われ、相手FWパトリックに右サイドからシュートされるが、GKソンリョン。
 21分、ガンバが一人目の交代。左MF福田に代えてFW小野裕二を入れる。
 25分、家長がボールキープしながら右サイド深い位置からクロス、ダミアンが飛び込むが相手にはじかれ、こぼれを脇坂が鋭いダイレクトシュート、わずかに枠の上。
 直後に飲水タイム。この後もしばらく一進一退でどちらも決定機に至らず。
 33分、フロンターレが三人同時交代。脇坂に代えて遠野、旗手に代えて宮城、家長に代えて小林を入れる。これでダミアン以外の前線は総入れ替え。宮城は左ウイング、小林は右ウイング、遠野が大島とインサイドハーフか。ガンバも二人同時交代。右SB柳沢に代えて三浦、右MF小野瀬に代えてウェリントン・シウバを入れる。
 36分、ガンバの右CK。宇佐美が蹴るが、遠野がクリア。こぼれを拾われ、二次攻撃でクロスを入れられるが、GKソンリョン。
 38分、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて山村を入れる。山村はそのままアンカーになったのか、大島も一列下がってダブルボランチになったのか不明。
 39分、大島が中盤から前線へループでフィード、小林が走りこんでシュートするが、相手GK。
 40分、追加点。左サイドからのパスを受けた遠野が右サイドの小林へパス。小林はオーバーラップした山根にスルーパス、山根のワンタッチ折り返しに合わせたのはまたもダミアン。3−1。これがJ1ホーム通算100得点とか。
 42分、大島が中盤左サイドから大きくサイドチェンジ、小林が受けて左足でシュートをうつが、枠の上。
 44分、ガンバが二人同時交代。ボランチ奥野に代えて山本悠樹、FW宇佐美に代えて中村仁郎を入れる。
 45分、小林が右サイドからクロスを上げ、ダミアンがヘディングシュート、ヒットせず枠の外。
 追加タイム4分。48分、ガンバはパトリックめがけてロングボールを入れてくるが、山村が跳ね返す。
 49分、フロンターレの右CK。遠野が蹴り、車屋のヘディングシュートが決まり、4−1。なんと車屋は今季初得点。谷口よりヘディングシュートはうまい。2試合連続4得点。このままタイムアップ。
 今季これでリーグ戦はホーム無敗という理想的な結果となった。勝点91、28勝2敗7分(5位タイ。1位は柏の5分)、得点80(2位。1位はマリノスの81)、失点27(1位)、得失点差53。最終節はアウェイで2位のマリノスと対戦。
 今節で3位神戸は2位マリノスに敗れたが、4位名古屋も11位セレッソに負けて5位に後退したので、神戸の3位と来季のACL参戦が確定。5位鹿島が7位鳥栖に勝ち、4位浮上。もし、フロンターレが天皇杯に優勝すると、ACLプレーオフ参入が4位チームに与えられる。残留争いは決まらなかった。16位だった清水が6位浦和に勝ち、15位浮上。逆に15位だった湘南は17位徳島に負け、16位に後退。あとがなくなった。清水勝点39、得失点差-18。湘南勝点36、得失点差-5。徳島は勝点36、得失点差-19。最終節に持ち越された。

サッカー短評 (2021.11/20)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 1対4 (2021.11/20 ヨドコウ桜) 第36節

 優勝決定後、勝てていない。しかもジェジエウが大怪我で帰国した。一方、11位セレッソは、来季のためにもヒトケタ順位に上がりたいが、ここへ来て乾が手術で離脱。FWタガートも怪我。ホーム・セレッソが勢いをもって入ったが、前半5分、早くもフロンターレが先制。ダミアンが流し込んだ。40分にもダミアンが追加点。なんと後半4分には、マルシーニョが来日初得点。このまま無失点で終われるとよかったが、セレッソもホームの意地を見せて、35分にセットプレーから1点返された。セレッソは後半開始から引退表明した大久保も入れてきたが、反撃はこれだけ。逆に後半28分に入った宮城が4点目のダメ押し点を決め、ゆうゆう逃げ切った。気温22.2度、湿度40%。観客9800人。主審は西村さん。DAZN実況は下田アナ、解説は水沼さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに橘田。インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。谷口、山根、旗手は代表遠征帰りで隔離生活中。ベンチに大島、山村、遠野、知念。
 セレッソは、4-4-2。加藤と山田寛人のツートップ。左右のワイドに清武と坂元。原川と奥埜のダブルボランチ。DF丸橋、瀬古、西尾、松田陸。GKキム・ジンヒョン。キャプテンは清武。先発にもベンチにも助っ人外国人がおらず、やや迫力を欠く。ベンチに藤田直之、西川潤、大久保、松田力など。
 1分、いきなり相手左サイドでセレッソのFK。丸橋が蹴るが、DFがクリア。
 5分、先制。山根からのスルーパスを受けた脇坂がワンタッチで旗手へ送るが、うまく止められずに相手DFに当たる。こぼれがダミアンの足元にころがり、ダミアンが左ポスト際に流し込んだ。1−0。なぜかVARのチェックにしばらくかかるが、無事に認められる。
 13分、フロンターレのカウンター。マルシーニョがペナルティーエリア左から低いクロス、ダミアンを通り越したファーで家長がシュートするが、相手GK。いいシュートだったが。
 17分、相手MF清武がペナルティーエリア右から折り返し、走りこんだ相手FW加藤がダイレクトでシュート、枠の左。やっぱり清武はこわい。解説の水沼さんは「清武はサイドから中へ入って、空けたスペースを丸橋が上がって使う」。
 「セレッソには清武と原川という素晴らしいゲームメーカーが二人もいる」と解説の水沼さん。それで勝てないのは、やはり決定的なFWが足りないと言いたいのか。
 23分、飲水タイム。
 28分、橘田が自陣から大きく左前方へロングパス。マルシーニョが受けるが、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。これを脇坂がファーへ蹴るが、やや大きすぎ、橘田が受けて家長につなぐが、シュートには持ち込めず。水沼さんが「橘田はボールカットのときから、マルシーニョの所を見ていた」と感嘆。
 30分、マルシーニョがペナルティーエリア内から右の家長へパス、家長はダイレクトでシュートするが、またも相手GK。
 31分、相手左SB丸橋が攻めあがって清武へパス、清武はペナルティーエリア手前からミドルシュート、GKソンリョン。
 40分、橘田が自陣からドリブル、相手MF奥埜を二回かわし、さらにもう一人を体さばきでかわして家長へパス。家長からのスルーパスをダミアンがニアへシュート、右ポストの内側に当たってゴールイン。2−0。水沼さんは「半分は橘田の得点」のようなことを言う。
 43分、相手右SB松田陸からのクロスを山根がクリアして、セレッソの左CK。原川が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 44分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 追加タイム2分。48分、相手左SB丸橋からのクロスを走りこんだ相手FW山田がシュート、ヒットせず枠の左。2−0でハーフタイム。

 後半開始からセレッソが一人目の交代。FW加藤に代えて大久保を入れる。
 1分、大久保が右サイドに下がって前線へパス、清武が受けて折り返し、最後は原川がミドルシュート、GKソンリョンがはじき出して、セレッソの右CK。これを丸橋が蹴るが、なんとかクリア。
 2分、フロンターレのカウンター。マルシーニョが自陣からドリブル、相手GKと1対1になるが、一瞬持ちすぎてボールをはじかれてしまう。残念。
 4分、追加点。登里が左サイドからクロス、脇坂がスルー、ダミアンが触って相手DFに瀬古に当たるが、こぼれにマルシーニョがつめてシュート、右隅に決まる。3−0。下田アナが「来日初ゴール」と言う。そうだったか。
 6分、谷口が大久保を倒したとして、中盤相手右サイドでセレッソのFK。原川が蹴るが、車屋がクリア。こぼれを再度左からクロスを上げられるが、谷口がクリア。
 10分、DFラインからフィードを受けたマルシーニョがペナルティーエリア左角から折り返すと、受けたダミアンがループシュート、枠の上。
 13分、登里がパス交換して攻め上がり、シュートするが枠の右。うーん。元はFWだったのに、シュートが決まらない。
 17分、前半はあまり攻めあがらなかった相手右SB松田陸が相手右サイド深い位置からクロス、相手FW大久保、山田に合わず。山根がクリア。
 18分、セレッソが二人目の交代。FW山田に代えてFW松田力を入れる。これで「松田ツインズ」がそろった。
 セレッソの交代の前に脇坂が相手DF西尾に倒され、西尾はイエローカード。中盤左サイドでフロンターレのFK。これを脇坂がファーへ大きく蹴り、ファーサイドの味方が折り返したボールを橘田がゴール前にパス、相手DF。
 21分、ゴール正面でフロンターレのFK。ボールサイドに脇坂と旗手が立ち、旗手が直接ねらうが、相手GK正面。
 22分、山根が相手ボランチ奥埜を倒して、相手左サイドでセレッソのFK。丸橋が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は谷口がクリア。ここからフロンターレのカウンター。マルシーニョが右サイドをドリブル、横パスを受けた旗手が相手GKと1対1になるが、シュートできず。
 23分、相手FW大久保が左に流れ、ボールキープからクロス、中で相手FW松田力に頭で触られるが、DF陣が防ぐ。
 24分、飲水タイム。
 飲水タイムの後からセレッソの攻勢。28分には、こぼれを相手右B松田陸に鋭いミドルシュートをうたれるが、GKソンリョンが左手の先で押し出して、スーパーセーブ。セレッソの左CK。
 ここでフロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、登里に代えて大島を入れる。大島はインサイドハーフに入り、旗手が左SBに下がる。
 相手左CKは原川が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 30分、たしか大島が相手ボランチ奥埜を倒して、ペナルティーエリア手前左寄りでセレッソのFK。大島はまだ試合勘が戻っていないか。ボールサイドに原川と丸橋が立ち、原川が直接ねらうが、ボールが曲がり切らずに枠の上。
 33分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 34分、相手左SB丸橋に攻めあがられ、クロスを上げられ、相手FW松田力にヘディングシュートされるが、GKソンリョンがまた片手で防ぐ。
 35分、失点。相手ボランチ原川が相手左サイド深い位置からパス、インナーラップした相手左SB丸橋がペナルティーエリア左横からクロス、ニアにいた相手FW松田力の後ろに走りこんだ相手ボランチ奥埜が頭で押し込んだ。3−1。
 直後にフロンターレが三人目の交代。脇坂に代えて遠野を入れる。
 37分、宮城が左サイドで相手DFをかわしてシュート、枠の右。
 38分、セレッソの右CK。ここでフロンターレが二人同時交代。旗手に代えて山村、家長に代えて小林を入れる。山村は右CBに入り、谷口が左CB、車屋が左SBにスライド。これで最終ラインに高さが出た。相手右CKは丸橋が蹴るが、GKソンリョンが飛び出してはじく。
 39分、こぼれを拾われ、何度かゴール前にクロスを上げられ、最後は相手DF瀬古にシュートされるが、枠の上で助かる。
 40分、セレッソが三人目の交代。ボランチ原川に代えてFW高木俊幸を入れる。セレッソもホームゲームを簡単にあきらめるわけにいかない。
 40分、追加点。遠野が右サイドをドリブル、相手DF瀬古をかわしてゴールライン際から折り返しのクロス、中央へ走りこんだ宮城がボレーでたたきつけると左ポスト際に飛び込んだ。4−1。宮城は今季2点目。
 44分、セレッソのカウンター。相手右SB松田陸のアーリークロスに相手FW松田力が走り込むが、GKソンリョンが捕る。
 44分、遠野が遠目からループシュートをねらうが、枠の上。
 追加タイム5分。46分、清武のスルーパスに相手FW大久保が走りこむが合わず。47分、車屋が突破を試みた相手MF坂元を倒して相手右サイドでセレッソのFK。清武が蹴るが、DFがクリア、大久保に拾われクロスを入れられるが、相手左CKに逃げる。これを丸橋が蹴り、ファーで相手DF西尾にヘディングシュートされるが、枠の右。
 49分、フロンターレのカウンター。山根がボールカットして遠野へ。遠野はペナルティーエリア右からシュート、相手GKがはじいたこぼれを再度シュートするが相手GK。
 51分、フロンターレの左CK。遠野が蹴り、ニアで谷口がヘディングシュート、枠の外。4−1でタイムアップ。
 勝点88、得失点差50。2位マリノスは6位浦和に1−2で敗戦、勝点は13差に。今節は、16位清水が広島に1−0で勝ち、勝点36としたため、負けた最下位横浜FCと19位仙台、引き分けた18位大分の降格が決定。15位湘南は残留争いの相手仙台に2−0と完勝、勝点36、得失点差-4。勝点は清水と同じだが、清水は得失点差が-19なので、湘南が有利。17位徳島はFC東京に2−0で勝ち、勝点33、得失点差-20でまだ残留の望みがある。あと2節、熾烈な争いは間違いない。

サッカー短評 (2021.11/18)

オマーンvs.日本 0対1 (2021.11/17 マスカット) ワールドカップアジア最終予選グループB第6戦

 前半は0−0。後半開始から三笘を投入。ファーストタッチから高速ドリブルをしかけて左サイドからの打開を試み、攻撃を活性化。前半、攻撃に関わる選手が二人だけで攻めあぐねていたところを三人目のサポートを早くしたり、選手の距離も近くしたり、パスも各駅停車ではなく飛ばしたりしてシュートまでいく機会も増えた。それでも得点はなかなか取れなかったが、後半36分、攻めあがった中山が中盤から左サイドの三笘に出したパスを、三笘がペナルティーエリア左からゴール前に流し込み、ファーから入り込んだ伊東が押し込み、先制。会場には日本のサポーターもいたが、シーンとしていて、VARチェックも入ったが、無事認められた。直後に伊東に代えて浅野を入れ、最後は大迫に代えて原口も入れて逃げ切った。気温25度、湿度62%。観客14123人。主審は韓国のコ・ヒョンジンさん。副審もVARも全て韓国のセット。DAZN実況は西岡アナ、解説は佐藤寿人、ゲストに岡田元監督。佐藤寿人は、広島時代に森保監督のもとでFWだったので適任。
 先発は、GK権田。DF長友、富安、吉田、山根。おそらく遠藤がアンカー、インサイドハーフに柴崎と田中碧。左右のウイングに南野と伊東。ワントップ大迫。ベンチに酒井宏樹、谷口、板倉、三笘、堂安、古橋など。守田は警告累積で出場停止。初選出の旗手や上田、前田はベンチ外。
 オマーンは、4-3-1-2。11番FWアルサビと19番MF登録のアルアラウィのツートップ。アルサビは9/2大阪での試合で得点したFWで、そのときは2番だった。20番MFアルヤヒアエイがトップ下というよりフリーマンでゲームメイク。中盤は向かって左から8番アルアグバリ、23番アルサーディ、4番アルアラウィ。14番FW登録アルハルティは右SBらしい。CBは6番FW登録アルハミシと5番FW登録アルハブシ。左SBは17番アルブサイディ。キャプテンは18番GKアルルシェイディ。監督はイバンコビッチ。
 オマーンはマンマーク気味だが、DFラインでパスを回しているところへは、それほどプレスに来ない。むしろ、ベトナム戦で突破がめだった伊東へのマークが厳しい。
 日本は、先に失点することを恐れているのか、慎重な立ち上がり。シュートで終われない。ゲストの岡田さんが「もう負けられない、という必死さがピッチから伝わってこない」。佐藤寿人も「歯がゆいですね」。「サイドから崩すにしても、もう一人サポートにいかないと、オマーンのDFは崩れない」。
 18分、相手MF4番アルアラウィがペナルティーエリア手前左寄りからシュート、枠の外。
 19分、日本も右サイドから攻め上がり、最後は大迫がミドルシュート、枠の外。
 23分、長友が攻め上がり、左サイド深い位置からファーへクロス、走りこんだ伊東がフリーでシュートするが、枠の上。
 30分、相手FWアルサビが特に踏まれてもいない右足首を押さえて立ち上がれない。治療していったんはピッチに戻るが、また倒れる。結局オマーンは一人目の交代。11番アルサビに代えて7番アルハジリを入れる。
 44分、田中碧が左サイド深い位置からクロス、相手DFがクリアして日本の左CK。柴崎が蹴るが、相手GKが捕る。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。前半のシュートは4本のみ。

 後半開始から日本が一人目の交代。柴崎に代えて三笘を入れる。三笘は左ウイングに入り、南野がトップ下に回ったようだ。三笘はこれがフル代表デビュー戦。
 1分、後ろからのパスを受けた三笘が左サイドのドリブル突破を試みる。相手右SB14番アルハルティが三笘を倒して、日本のFK。伊東が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを田中碧がミドルシュート、枠の上。
 4分、三笘が相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入って折り返しのパス、走りこんだ遠藤がペナルティーアーク付近からシュート、相手DFに当たったこぼれに大迫がつめるが、相手GKと交錯。放送席の岡田さんが「大迫はファールをとられてもおかしくなかった」。
 後半の日本は、選手間の距離もよくなり、攻撃も活性化。
 11分、遠藤にイエローカード。これで与えた相手FKからのこぼれを4番アルハルティがシュート、枠の左で助かる。
 14分、南野がペナルティーエリア内で倒されるが、笛は鳴らない。しかしVARのチェックが入り、主審が耳に手を当て、待つようにジェスチャー。画面に「possible PK」と出る。放送席の岡田さんは「この最終予選のVARは時間が長い。ベトナム戦のVARもあんなに時間をかけて、いったい何ミリ出ていたんだか。あれくらい普通はオフサイドにしない」。今回はノーファール。
 17分、日本が二人同時交代。南野に代えて古橋、長友に代えて中山を入れる。古橋は前線に入り、ツートップ気味。
 19分、三笘がまた左サイドをドリブル、ペナルティーエリア左に入ってシュートに持ち込むが、枠の外。岡田さんが「三笘が入って、相手DFをひきつけるので、他の選手たちもやることが整理できた」。
 23分、大迫が下がって右に流れてスルーパス、古橋がペナルティーエリアに走りこんでシュートに持ち込むが、オフサイド。
 24分、オマーンも二人同時交代。19番MFアルアラウィに代えて15番FWアルヤマディ、4番MFアルアラウィに代えて12番MFファワズを入れる。
 30分、中山が中盤左サイドからループでクロス、ファーで伊東が受けようとするが、相手DFがクリア。こぼれをつないで最後は中山がシュート、相手GK。
 31分、また三笘が左サイドからドリブルでペナルティーエリア左に入るが、相手DFも慣れてきて、うまくかわせず。岡田さんが「もう少し三笘の近くで誰かサポートして彼のプレーの選択肢を増やせばいい。三笘が持ったときみんな離れて待っていると、ドリブルからシュートの一種類のプレーしかできない。一種類だと相手も守りやすい」。
 34分、伊東のシュートが相手DFに当たって日本の右CK。これを伊東が蹴るが、シュートに持ち込めず。放送席では、「伊東にミスが多くなってきた」という指摘。ベンチでは浅野 が交代で出る準備が進む。
 36分、やっと得点。中山からのパスをペナルティーエリア左で受けた三笘がワンタッチでクロス、センターで大迫が複数の相手DFに囲まれた向こうのファーに伊東が走りこんで右ポスト際に押し込んだ。1−0。伊東は2試合連続得点。会場は静かで、得点した感じではなかったが、画面には喜ぶ日本サポーターの姿は映った。
 37分、日本が四人目の交代。伊東に代えて浅野を入れる。
 39分、オマーンが二人同時交代。20番トップ下アルヤヒアエイに代えて10番アルハルディ、8番MFアルアグバリに代えて21番アルガフリを入れる。
 41分、中央でオマーンのFK。入ったばかりの10番アルハルディが蹴るが、シュートまでいけず。
 岡田さんが「遠藤は一枚カードをもらっているから気を付けないと」。
 45分、日本が五人目の交代。大迫に代えて原口を入れる。古橋のワントップに。
 直後に、古橋が相手DFに倒され、右サイドで日本のFK。古橋が原口とパス交換して時間を使うかと見せて、右サイド深い位置までえぐってクロス、相手DF。
 追加タイム3分。オマーンの放り込みは相手FWに通らず。日本が時間を使って1−0でタイムアップ。
 他会場では、サウジがベトナムに1−0で勝ち、勝点16。オーストラリアがアウェイで中国に追いつかれて1−1で引き分け、勝点11。日本が4勝2敗で勝点12。グループ2位に浮上。やれやれ。
 試合後の吉田キャプテンのコメントが「監督みたいだった」と岡田さん。いわく「このまま勝ち続ければ予選突破が決まる。引き続き1試合で状況は変わる。まだ気を抜ける状況ではない。これから各自がクラブに戻って1月の試合に備えなければならない」。岡田さんは「あんなに背負わなくてもいいのに」と言っていた。選手のインタビューは二人目に伊東、三人目に三笘が呼ばれた。

サッカー短評 (2021.11/11)

ベトナムvs.日本 0対1 (2021.11/11 ハノイ) ワールドカップアジア最終予選グループB第5戦

 最低限の勝点3を得た。前半17分、南野からのクロスを伊東純也が押し込んで得点。伊東はこの他にもVARで取り消されたが、快足を生かした幻のゴールもたたきこんだ。試合後のDAZNの振り返りで、解説の中村憲剛が「伊東はMVPといってもいい」と称賛。本来はグループ最下位のベトナムから複数得点を奪って、勝点が並んだ場合に優位になる得失点差を稼いでおきたいところだった。しかし、吉田や守田などヨーロッパ組10人の飛行機が給油地のロシアで10時間も足止めされて、全体練習は一日のみ。セットプレーもおそらく練習できていなかった。それでも2位オーストラリアの勝点10に1差と迫る9となり、暫定3位に浮上。気温23度、湿度50%。観客11022人。主審はUAEのハッサンさん。DAZN実況は下田アナ、ダブル解説は松井と憲剛。
 先発は、オーストラリア戦で採用した4-3-3。GK権田。DF長友、富安、吉田、山根。アンカーに遠藤航、インサイドハーフに守田と田中碧。左右のウイングに南野と伊東。ワントップ大迫。キャプテンは吉田。先発で一人代えた山根は、最終予選は初出場。ベンチに板倉、柴崎、三笘など。
 ベトナムは、4-4-2。FW19番グェン・クァン・ハイが要注意選手らしい。トップ下にいて、パスをさばき、ゲームを組み立てる。他に14番MFのグェン・ホアン・ドゥクもいい選手だとのこと。キャプテンは3番DFクエ・ゴク・ハイ。パク監督は、ベトナムを初めて最終予選に進出させた人物で、すばらしいモチベーターであり、国内では絶大な信頼を寄せられ銅像が立つかもしれないとのこと。解説の松井大輔は、ベトナムでのプレー経験もあり、パク監督はものすごい日本嫌いだという。サイゴンFCで同僚だった選手が日本企業のサポートを得たら代表に呼ばれなくなったそうだ。
 前半6分、日本の初シュート。田中碧がペナルティーエリア右から送った横パスを南野がシュート、枠の外。
 8分には、田中碧が倒され、中盤左サイドで日本のFK。田中碧が蹴るが、日本のオフェンスファール。解説の松井が、試合後の振り返りで、「今日本には専門のプレースキッカーがいない。自分たちの時には、中村俊輔とか遠藤保仁、本田圭佑もいて、すごく得点源になっていた。もう少し工夫してほしい」と言う。
 11分、長友がドリブルで左サイド深い位置へ入ってクロス、南野がペナルティーエリア内でヘディングシュート、ややヒットせず、相手GK。解説の松井が「日本は試合にふわっと入ってしまった」と心配する。
 17分、先制。相手GKのロングボールを富安がクリア。これを大迫が収めてスルーパス、走りこんだ南野がペナルティーエリア左からゴール前にクロス、右から走りこんだ伊東が押し込み、1−0。解説陣は「早い時間に得点が取れてよかった」と喜ぶ。松井が「芝がところどころ膨らんでいるので、南野はすごく慎重にボールをよく見てクロスを入れた」。
 ベトナムは、基本的にはパスをすばやくつないでくるが、危険な場面は、DFラインや19番グェンからFWに速いボールを当ててくる攻撃。カウンターやこぼれ球を間髪入れずに放り込む。相手FWにぴったり合ったらこわかったが、シュートまでは打たせず。
 守田や大迫が何度も相手タックルで倒されるが、笛は鳴らず。逆に39分、守田が倒したのがファールとされ、相手右サイドでベトナムのFK。10番グェン・コン・フォンが蹴るが、DF陣がクリアしてベトナムの右CK。こちらのキッカーは直接ゴールをねらうが、DF陣が防ぐ。
 40分、日本のカウンター。伊東がハーフウェー付近から高速ドリブル、ペナルティーエリア左で相手DFをかわして切り込み、シュート、見事ニアのネットをゆらす。いったんは主審がゴールとしたが、VARの「goalchecking possible offside」と出て5分ほど中断。実況席では「どこがオフサイドだったか」議論。伊東の飛び出しか、伊東がシュートしたとき、ゴール前に走りこんでいた大迫と田中碧か。結局オンフィールドレビューとなり、その結果、田中碧がオフサイドポジションでゴールに関与したという判断でゴール取り消し。その時点の映像では、伊東の背後から映したシュートの場面で田中碧の肩口をボールが通り過ぎるものしか出ず、碧にボールが触れたかどうか微妙。試合後にシュートの瞬間の上からの映像で、DFラインにCGの線が表示されているところに、ほんの少し碧の足が出ているものが映った。
 追加タイム5分。1−0でハーフタイム。

 後半、日本は交代なし。ベトナムは一人交代。11番MFグェンに代えて20番MFファンを入れる。
 2分、日本の右CK。田中碧がショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。
 4分、日本のFK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 5分、ベトナムの右CK。19番グェン・クァン・ハイが直接ねらうが、GK権田が捕る。
 18分、日本が二人同時交代。長友に代えて中山、南野に代えて浅野を入れる。中山のフィードで浅野を走らせるねらいか。
 23分、ベトナムの攻撃。相手FW19番グェン・クァン・ハイがペナルティーエリア左角付近からクロス、中山とGK権田が二人とも対応してしまい、こぼれを7番DFグェンにシュートされるが、大きく枠の外。
 25分、伊東が右サイドでドリブル、ボールが相手DFの手に当たり、日本のFK。ボールサイドに守田と田中碧。田中碧が蹴り、最後はシュートまでいくが、枠の左。
 27分、日本の左CK。田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。
 28分、ベトナムが二人目の交代。10番FWグェン・コン・フォンに代えて9番FWグェン・バン・トアンを入れる。
 30分、日本が二人同時交代。大迫に代えて古橋、田中碧に代えて柴崎を入れる。碧はやや悔しそうに見える。
 36分、中山が前方にロングパス、浅野が受けてペナルティーエリア左から後方へパス、これを柴崎がシュートするが、相手GK。解説の松井が「中山と浅野を入れたのだから、足元へのパスではなく、浅野を走らせたい」。
 38分、日本の右CK。柴崎が蹴るが、相手DF。実況席では「柴崎のキックは受け手も慣れている」と言っていたが。
 39分、ベトナムが二人同時交代。途中で入った20番MFファンに代えて6番MFルオン、4番DFブイに代えて16番DFグェン・タイン・チュンを入れる。
 40分、遠藤からのパスを受けた柴崎がペナルティーエリア右手前から鋭いシュート、相手GKがはじいたところへ守田がつめよるが、守田にイエローカード。
 42分、ベトナムが五人目の交代。22番FWグェン・ティエン・リンに代えて18番FWハーを入れる。43分、日本も五人目の交代。カードをもらった守田に代えて原口を入れる。
 44分、相手左サイドでベトナムのFK。6番ルオンが蹴り、ゴール前で混戦になる。最後はフリーで相手MFルオンにシュートを打たれるが、枠の外。
 追加タイム4分。
 46分、古橋がドリブルで相手DFをかわし、ペナルティーエリア右からクロス、フリーで浅野が飛び込むが触れず。
 この後は無理に攻めず、時間稼ぎをして逃げ切った。1−0でタイムアップ。
 この節の1位サウジ対2位オーストラリアは0−0で、それぞれ勝ち点13と10になり、1位と2位をキープ。中国対オマーンも1−1の引き分けで、勝ち点4と7。日本は勝点9で3位浮上。いよいよ11/17のオマーン戦が大事になってきた。中五日あるので、何とかもっと連携を高めてほしい。セットプレーも練習してほしい。

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サッカー短評 (2021.11/7)

サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ 3対1 (2021.11/7 駅スタ) 第35節

 今季最悪の試合。初の3失点で、しかも前半に。それもここ4試合無得点という鳥栖相手に。鬼木監督は「昨年は優勝した後、引き分けだったから勝たないと」言ったらしいが、先発5人変更はやりすぎだったか。しかも交代で出たばかりのジェジエウが大怪我したみたいで踏んだり蹴ったり。気温27.5度、湿度20%。観客9148人。主審は今村さん。DAZN解説は水沼さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーに橘田。インサイドハーフに大島と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと遠野。ワントップ小林。ゲームキャプテンは脇坂。大島の先発は13試合ぶり、山村、遠野、小林の先発は5試合ぶりらしい。ベンチにダミアン、ジェジエウ、家長、谷口など。
 鳥栖は、岩崎と酒井宣福のツートップ。二列目に仙頭と小屋松。左右のアウトサイドに中野嘉大と飯野。アンカーに樋口。DF大畑、エドゥアルド、島川の3バック。GKパク。キャプテンはエドゥアルド。中野とエドゥアルドは古巣対戦。ベンチには元仙台のリャン・ヨンギも。
 3分、いきなり失点。相手右サイドを相手右MF飯野に突破され、寄せた遠野の足の間から低い鋭いクロス、走りこんだ相手FW岩崎がワンタッチで流し込んだ。0−1。なんとこれが岩崎のJ1初ゴール。
 8分、マルシーニョが左サイドからドリブル、ペナルティーエリア左から折り返すが相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。ショートコーナーで始めるが、オフサイドの判定。
 10分、相手左サイドから攻め込まれ、クリアしたこぼれをまた左からクロスを上げられ、相手FW酒井にヘディングシュートされるが、枠の外。
 12分、大島からのスルーパスを受けたマルシーニョが左サイドからファーへクロス、飛び込んだ遠野のヘディングシュートは惜しくも枠の右。これが決まっていれば、流れを渡さずにすんだかも。
 14分、脇坂のドリブルのこぼれを小林がダイレクトでシュート、ややヒットせず枠の上。
 18分、相手左サイドから攻め込まれ、相手左MF中野にミドルシュートされるが、枠の外。
 20分、また失点。またも相手右MF飯野が上げたアーリークロスに相手FW酒井がドンピシャでヘディングシュート、0−2。
 26分、左SB旗手がサイドチェンジのパス、右サイドで遠野が収めて脇坂に渡すと、脇坂の折り返しに走りこんだ小林がシュート、なんとポストに当たる。内側に当たったのに、入らなかった。運も付いていない。
 27分、飲水タイム。
 30分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 31分、ボールをカットされ、またもや相手右サイドの飯野にクロスを上げられ、相手FW酒井が強引にシュートにいったところへブロックに入った山村の腕に当たって、PKの判定(*)。VARと確認したが認定され、これを小屋松が決めて0−3。
 42分にも中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、山村が頭に当てるが、枠の外。
 44分、大島が右サイド深い位置からクロス、こぼれを旗手がシュート、枠の外。
 追加タイム2分。46分、鳥栖のカウンター。またまたボールカットされ、相手MF仙頭にミドルシュートされるが、枠の左。
 0−3でハーフタイム。シーズン最少失点は、あっという間にはじけ飛んだ。
 *後日、「ジャッジリプレイvol.34」で取り上げられ、審判ゲストの広島さんには「私だったらハンドにとらない」と言われた。「山村選手は腕をたたもうと体の幅におさめており、至近距離のシュートで避けられなかった」。守備のハンドについて規則改正がせっかくあったのに、今村主審には適用してもらえず、残念。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて登里を入れる。ノボリが左SBに入り、旗手がインサイドハーフになるのだろう。と思ったら最終ラインも登里、車屋、山根の3バック、山村が橘田とダブルボランチらしい。キャプテンマークは登里へ。
 2分、フロンターレの左CK。旗手がニアへ蹴るが、相手DF。8分にもフロンターレの左CK。旗手がニアへ低いキックを蹴るが、相手DF。
 10分、フロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えてダミアン、遠野に代えて家長を入れる。小林が右ウイングへ回り、家長が左ウイングか。
 11分、中盤右サイドでフロンターレのFK。旗手が蹴るが、ニアで相手DF。
 18分、フロンターレが三人目の交代。大島に代えてジェジエウを入れる。車屋とジェジエウ、山根の3バックか。
 19分、相手左CK。アンカーの樋口が蹴るが、GKソンリョンがはじく。
 20分、中盤左寄りでジェジエウが相手FW酒井と交錯。倒れたまま立てない。すぐに担架に乗せられないらしく、時計が止められ、飲水タイム。
 26分、フロンターレが四人目の交代。ジェジエウに代えてFW宮城を入れる。宮城は左ウイング、家長が旗手とインサイドハーフ。最終ラインは、また山村が下がって4バックにしたようだ。
 28分、相手ボールカットから左サイドを攻め上がり、ペナルティーエリアに走りこんだ登里がシュート、相手GKが捕る。
 30分、宮城からのスルーパスをペナルティーエリア左に走りこんだ旗手がフリーでゴール前に折り返し、ダミアンがバイシクルシュートを打つが枠の上。解説の水沼さんが「ダミアンはバイシクルをねらっている。トラップもわざと浮かせている」と言う。
 34分、相手FW岩崎がペナルティーエリア右からドリブル、ファーへクロスを上げられ、相手MF中野にシュートされるが、山根がギリギリのところでクリア。
 36分、鳥栖が二人同時交代。FW酒井に代えてFW山下、MF小屋松に代えてMF相良を入れる。
 40分、左サイドから攻め込み、宮城がダイレクトシュートを打つが、相手GKが捕る。42分には、車屋からの縦パスを旗手がペナルティーエリア左深い位置から反転してシュート、これも相手GK。
 43分、鳥栖が二人同時交代。MF中野嘉大に代えてDF中野伸哉、ボランチ樋口に代えてMFリャンを入れる。
 追加タイム8分。ジェジエウの治療で時計が止まっていたので、長め。
 46分、やっと1点返す。宮城がペナルティーエリア左から 折り返しのパス、家長が走りこんでダミアンとのパス交換からシュート、惜しくも左ポストに当たるが、跳ね返りをダミアンが押し込んで1−3。ゴール前に相手DFも殺到して、ボールが跳ね返って出てきたが、完全にゴールの中にいた選手に当たったので、この時点でゴールインが認められた。オンフィールドレビューもなし。
 47分、鳥栖が五人目の交代。DFエドゥアルドに代えてDF田代を入れる。
 51分、ペナルティーエリア手前中央で小林が倒され、フロンターレのFK。旗手が蹴るが、壁に当たる。こぼれを再度、旗手がシュート、左ポストに当たる。さらに跳ね返りをダミアンがヘディングシュート、枠の左。惜しかった。
 1−3でタイムアップ。あーあ。「優勝を決めて気が緩んだ」と言われそう。解説の水沼さんとアナウンサーは「鬼木監督は3バックなど新しい形を試そうとしていた」「優勝したからと言って立ち止まっていない」と言っていた。
 ジェジエウのけがが心配だ(※※)。
 来週は代表ウイーク。フロンターレからは初選出の旗手と、谷口、山根が呼ばれた。3人とも出る機会があるといいが。

※先日11/6行われたルヴァンカップ決勝(2−0で名古屋がセレッソに勝ち初優勝)が、家本主審(48)の引退試合だったらしい(後日調べたら「今季限りでトップリーグから勇退」とあった)。
※※11/18の発表で、左膝前十字靭帯損傷、左膝内側側副靭帯損傷と診断。治療のために帰国することになった。ああ。(T_T)

サッカー短評 (2021.11/3)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 1対1 (2021.11/3 等々力) 第34節

 ミッドウィークの試合。勝てなかったが、優勝が決まった。マリノスはホームだったのに無得点でどうしたのか。前半33分にCKからのこぼれをジェジエウが蹴り込んで先制。追加点が取れずに後半、次第に浦和に攻め込まれ、とうとう44分に、相手シュートをソンリョンがはじいたところに詰めた酒井宏樹に押し込まれて引き分けた。マリノス対ガンバが0−1で終わったため、残り4節で勝点差が13となり、優勝が決まった。昨年は勝って決められたが、3年前も負けた試合で決まった。ここまで1敗だが、勝って決めるのは意外と難しい。気温21.5度、湿度30%。観客11603人。主審は木村さん。NHK稲垣アナ、福西と宮本のダブル解説。福西と宮本は同学年らしい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに大島、遠野、知念など。スタンドに憲剛と伊藤宏樹の姿も。福西が「伊藤宏樹は後輩」と言う。
 浦和は、江坂のワントップ。トップ下に小泉、左右のシャドーに汰木と関根。柴戸と平野のダブルボランチ。DF山中、ショルツ、岩波、酒井。GK西川。キャプテンは西川。今年移籍してきた選手が江坂、小泉、平野、ショルツ、酒井と先発の半分。ベンチに興梠、西、槙野、宇賀神とベテランがそろうが、ユンカーはいない。
 たちあがり、いきなりダミアンが相手DF岩波にスライディングをしかけ、相手ボールをサイドにカット。放送席では、フロンターレの前線からのプレスについて語られる。
 8分、ダミアンは登里からのクロスを頭で後ろへ流すが、マルシーニョが走り込むのが遅れ、相手GKがクリア。
 13分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーを蹴り、橘田がクロス、ファーでダミアンが折り返すが、相手DF。放送席でセットプレーの打ち合わせが話題になり、宮本が「何本目のCKでこうする」とか決めておくこともあると言う。
 15分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。
 22分、旗手が右サイドに流れてペナルティーエリア内へループパス、ダミアンが受けて後ろへ落とすと、走り込んだ脇坂が左足でシュート、枠の上。前節は、利き足でない左足でゴールを決めたが、今回はうまくいかず。
 23分、飲水タイム。
 26分、相手右SB酒井が小泉とパス交換して相手右サイド深い位置から折り返しの低いクロス、これを相手MF汰木がシュート、ヒットせずに左へ流れるが、それを相手FW江坂が再度シュート、なんとか防ぐ。
 31分、家長が右サイド深い位置で相手DFをかわしペナルティーエリア右に入ってクロス、これをクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれを山根が拾って再度クロス、ゴール前でダミアンとジェジエウがジャンプ、しかしダミアンのマークに戻った相手FW江坂の頭に当たってボールは下に落ち、これを素早くジェジエウが蹴り込んだ。1−0。
 浦和はDFラインから左前方や前線の江坂めがけてロングボールを入れてくる。
 41分、相手MF平野にミドルシュートを打たれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 44分、浅い位置でフロンターレのFK。キックをダミアンに入れると、落としたボールを旗手がダイレクトでシュート、相手GK。
 追加タイム3分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、相手DFショルツからのパスを受けた相手左SB山中が攻め上がってクロス、ペナルティーエリア内で相手MF汰木がダイレクトシュート、枠の左。
 8分にも相手トップ下小泉にミドルシュートされるが、枠の上。
 9分、脇坂からのパスを受けたマルシーニョがペナルティーエリア左からシュート、枠の上。
 12分、相手ボランチ柴戸が足を傷めて倒れる。浦和が二人同時交代。柴戸に代えて伊藤敦樹、汰木に代えて大久保智明を入れる。入った二人とも知らないと思ったら、大卒新人らしい。
 15分、相手左サイドからのクロスをクリアしたこぼれを相手MF伊藤がミドルシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 17分、相手右SB酒井が右足を傷めて倒れる。かなり痛そうだったが、立ち上がる。放送席では交代かと心配する。しかし、20分には攻め上がって、関根からのパスを谷口と競り合い、入れ替わってペナルティーエリアに入るが、クリアされる。放送席では「足は大丈夫そうですね」。
 23分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ニアで家長がヘディングシュート、枠の左。続けて24分にも左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 24分、飲水タイム。
 27分、パスをつながれ、相手FW江坂に渡るが、谷口が競り、GKチョン・ソンリョンが捕る。さらに相手左サイドからクロスを入れられるが、ジェジエウがクリア。次第に押し込まれてくるが、なんとか耐えている。
 30分、フロンターレが三人同時交代。ダミアンに代えて小林、マルシーニョに代えて大島、登里に代えて車屋を入れる。大島はインサイドハーフに入り、旗手が左ウイングへ回る。
 33分、浦和が二人同時交代。左SB山中に代えて宇賀神、ボランチ平野に代えて興梠を入れる。システム変更もあるようだ。宇賀神には「どんどん上がれ」という指示も出ているらしい。
 35分、浦和にサイドチェンジされて揺すぶられ、続けてミドルシュートを打たれるが、全員で守って跳ね返す。
 41分、フロンターレが四人目の交代。脇坂に代えて山村が入る。山村と橘田のダブルボランチか。守備を強化して逃げ切りを図る。
 43分、相手右サイドで浦和のFK。小泉が蹴るが、ジェジエウがクリア。
 44分、失点。相手左スローインから江坂がヒールでつなぎ、相手MF伊藤がペナルティーエリア左に入ってシュート、これをGKチョン・ソンリョンが向かって右にはじくが、そちらに上がっていた相手DF酒井に拾われ、押し込まれた。足は全然痛くなさそう。1−1。土壇場で追いつかれ、同点。
 追加タイム5分。46分、浦和が五人目の交代。MF関根に代えて西を入れる。フロンターレも五人目の交代。ボランチ橘田に代えてFW知念を入れる。もう1点取ろうということだろう。おそらく知念がワントップ、小林が右ウイング、家長がトップ下になり、大島が一列下がって山村とダブルボランチか。
 49分、右サイドから攻め上がり、大島がペナルティーエリア右からファーへクロス、旗手が頭で折り返すと、小林が左足でシュートするが、ヒットせず枠の外。
 50分、左サイドで相手ボールをカットして、大島がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GKがはじく。続くフロンターレの右CK。大島が蹴るが、相手DF。
 1−1でタイムアップ。勝点85としてマリノスの結果を待つ。選手たちには、途中経過は知らされていなかったが、NHKでは、ガンバが先制したことは放送されていた。そのままガンバが1−0で勝ち、フロンターレの連覇が決定。4試合残しての優勝は、「最速」だった昨季と同じ。みんなが喜ぶ中、旗手だけ号泣(後で、三笘や田中碧に「泣きすぎ」と言われたらしい)。鬼木監督は史上初の4回優勝した歴代最多優勝監督に。
 優勝セレモニーでは、まず登里が明治安田生命のJリーグ杯を受け取り、その後、村井チェアマンから谷口がシャーレを受け取るだけの簡素な形。今回は、試合前にシャーレがテレビ画面に映され、今節で決まるかもしれないことを示していた。記念撮影では、旗手が三笘のユニを背番号18が見えるように着て、脇坂が同じように田中碧の背番号25のユニを着ていた。

  ※11/4に日本サッカー協会が、ワールドカップアジア最終予戦アウェイ2連戦11/11のベトナム戦、11/16のオマーン戦の代表を発表。三笘と旗手が初選出! 旗手は五輪代表と同じくDF枠での登録で相変わらず違和感があるが。その他、谷口と山根、守田と田中碧、板倉も選出。三好はいない。五輪組からは他にFWの上田綺世と前田、キャプテンだった中山雄太、GK谷。アウェイ2連戦のため、通常より多い27人を選んだとのこと。

サッカー短評 (2021.10/27)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 3対1 (2021.10/27 等々力) 天皇杯準々決勝

 鹿島に勝つのに、こんなに簡単でいいのか。前半、優勢に攻めている中で、32分、脇坂のCKが相手DFに当たって先制。後半立ち上がり3分に、脇坂のキックを旗手が押し込み、6分に家長からのパスを脇坂が左足で決め、立て続けに追加点。終盤押し込まれて、ジェジエウの脚がつったり、山根のあわやオウンゴールのクリアもあったが、1失点で乗り切った。気温16.8度、湿度79%。観客9776人。主審は村上さん。NHK実況は西坂アナ、解説は福西。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフは旗手と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。直近のリーグ戦から中二日だが、同じ先発。ベンチに大島、遠野、小林など。遠野が久しぶりにベンチ入り。最近長谷川がベンチに入れない。
 鹿島は、上田綺世と土居のツートップ。左右のワイドにカイキとアラーノ。ピトゥカと三竿のダブルボランチ。DF安西、町田、関川、常本。GK沖。キャプテンは三竿。上田、町田、沖は東京五輪代表。常本は19歳。ベンチにレオ・シルバ、遠藤康、エヴェラウドなど。
 今季は、リーグ戦で鹿島には連勝しているが、「いずれも追加タイムに決勝点が入る試合」だったと西沢アナ。鹿島はもう天皇杯しかタイトルの可能性がないこと、リーグ戦のリベンジをねらっているだろうことを考えると、相当手強いはず。フロンターレとしても、「天皇杯連覇をねらう」とか言われているが、去年はなんと言っても、コロナ禍の変則開催で、リーグ優勝チームは準決勝から参戦という、たいそう楽な日程だった。今年は、二回戦、三回戦ともPK戦まで戦い、ちゃんと勝ち上がってきた。ここで強敵を破ってこそ真の優勝につながる。
 鹿島は立ち上がりから勢いよく攻め込んで来る。2分、相手MFカイキに横パスをカットされ、ドリブルからミドルシュートまでいかれるが、DFが防ぐ。
 4分、山根が右サイド深い位置からクロス、相手GKがはじいたこぼれを最後にマルシーニョがシュートするが、相手DF。
 8分、相手左サイドで鹿島のFK。ピトゥカが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを拾われ、確か上田にヘディングされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 13分、旗手が相手DF町田にファールで倒され、町田にイエローカード。ペナルティーエリア手前でフロンターレのFK。ボールサイドに旗手と脇坂が立つ。旗手がもらったFKだが、今回は譲らず。脇坂が直接ねらうが、壁を越えた後、落ちきらずに枠の上。
 22分、相手右MFアラーノが相手右サイド深い位置からクロス、これを相手左MFカイキにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンの正面。
 23分、フロンターレのカウンター。マルシーニョが左サイドをドリブル、シュートに持ち込むが、相手GKが捕る。
 25分、ダミアンのシュートをクリアされて得たフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。こぼれを拾って今度は家長が左サイドからクロス、ダミアンがシュートするかと思ったが、攻め残っていたジェジエウに落とすも、ジェジエウにはうまく合わず。その向こうでマルシーニョがゴールライン際から戻すが、相手DFがクリア。解説の福西によると「ダミアンは攻め上がったジェジエウの勢いを生かそうとした」。
 直後に飲水タイム。
 31分、先制。脇坂からのループパスを右サイド深い位置で受けた山根がワンタッチでクロスを入れるが、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。これを脇坂がニアへ蹴り、飛び込んだマルシーニョをマークしていた相手DF町田に当たってゴールイン。1−0。試合中は、マルシーニョの得点と表示されていた。
 42分、相手左SB安西が攻め上がってクロス、橘田が戻ってクリア。続く相手左CKをピトゥカが蹴るが、山根がクリア。
 追加タイム2分。48分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングシュート、枠の左。1−0でハーフタイム。 

 後半は交代なしで開始。2分、相手右CK。MFアラーノのキックを相手MFカイキがヘディングシュート、枠の左。
 3分、追加点。マルシーニョからのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア左横からシュート、走り込んだ旗手に当たってニアに決まる。旗手は驚いたような顔。2−0。
 6分、さらに追加点。パスをつなぎ、右サイドで家長がキープから左後方の脇坂にパス。ペナルティーエリア手前でフリーの脇坂が左足で止め、そのまま左足で落ち着いてシュート、まっすぐ奥のネットをゆらす。3−0。立て続けに得点し、鹿島の追撃の出鼻をくじく。
 9分、鹿島が二人同時交代。左ワイドのカイキに代えて和泉、右ワイドのアラーノに代えて荒木を入れる。ここから、鹿島に攻め込まれることが増える。
 12分、相手左CKは入ったばかりの荒木が蹴るがGKチョン・ソンリョン。14分、相手MF和泉がペナルティーエリア左から反転してシュート、DFが防ぐ。15分の相手左CKもDFがクリア。18分、相手左サイドで鹿島のFK。家長にイエローカード。荒木が安西へパス、安西はペナルティーエリア左に入ってシュート、枠の外。
 22分、フロンターレが三人同時交代。マルシーニョに代えて大島、ダミアンに代えて知念、登里に代えて車屋を入れる。大島はトップ下に入り、旗手が左ウイングへ回る。
 23分、中盤左サイドで相手FK。荒木が蹴り、混戦になるが、しのぐ。
 23分、飲水タイム。
 25分、フロンターレが四人目の交代。家長に代えて小林が入る。小林は右ウイングへ。
 32分、鹿島が二人同時交代。土居に代えて遠藤康、上田に代えてエヴェラウドを入れる。フロンターレも五人目の交代。脇坂に代えて山村を入れ、ダブルボランチに。
 34分、鹿島のカウンータを受けるが、橘田が戻って防ぐ。橘田は、この時間帯でもまだ走っている。
 35分、相手MF遠藤が車屋を倒してイエローカード。車屋はしばらく立ち上がれない。既に5人交代しているので、もしプレーできないとたいへんだったが、立ち上がった。
 38分、ジェジエウが頭でクリアするため跳び上がった際、脚がつる。
 鹿島がエヴェラウド、安西、遠藤など交代した選手を中心に攻め込んで来る。
 45分、とうとう失点。和泉がペナルティーエリア左から攻め上がった安西にパス、安西が入れたクロスはいったんクリアするが、こぼれを荒木にヘディングシュートされる。3−1。
 追加タイム5分。
 48分、知念がファールで倒され、中盤右寄りでフロンターレのFK。旗手が直接ねらうが、惜しくも枠の右。試合後に「最近はセットプレーのキックも練習している」と言っていた。
 3−1でタイムアップ。

 この次は12/12の準決勝で、ジュビロ磐田に2−0で勝った大分と対戦。もうひとつの準決勝は名古屋に3−0で勝ったセレッソとガンバを2−0で下した浦和が対戦。決勝は、なぜか12/19(日)。ウィキペディアによると「来季に向けたオフの確保」「2022W杯アジア三次予選」を考慮したと言うが。2021年のクラブW杯日本開催を返上したため、空いた日程を利用したとも。

サッカー短評 (2021.10/24)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 1対0 (2021.10/24 等々力) 第33節

 3週間ぶりの試合で、疲れは取れたが、試合勘の部分が足りなかった。前半、チャンスを決めきれなかったし、後半も立ち上がりに先制したのはよかったが、追加点が取れなかった。それでも無失点試合を達成し、勝点は歴代最多を記録した。大島が久々にベンチ入りし、7/21の天皇杯三回戦以来の出場を果たしたのはよかった。今季はもうケガしないでほしい。気温16.7度、湿度47%。観客は、10/13にワクチン・検査パッケージの追加販売もあり、11576人。我が家もトライしたが、ゴール裏立ち見席だったので断念。主審は飯田さん。DAZN実況は西岡アナ、解説は水沼さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチには宮城、知念、小林、大島など。
 清水は、4-4-2。チアゴ・サンタナと藤本憲明のツートップ。左右のワイドにカルリーニョス・ジュニオとコロリ。ホナウドと松岡のダブルボランチ。DF片山、井林、ヴァウド、原。GK権田。キャプテンは権田。
 14分、旗手が倒され、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。ボールサイドには脇坂と旗手が立つ。旗手が直接ねらうが、惜しくも枠の上。
 23分、飲水タイム。ここまで、ボールは支配しているが、ちょっと連携が悪い。マルシーニョのドリブルも、最初にペナルティーエリア内で相手DF原にカットされてからは、サポートの登里か旗手にはたくようになり、しかもこれが合わない。山根も対面の相手左SB片山の攻め上がりを警戒しているのか、あまり上がらない。
 25分、ボールカットされ、相手左ワイドのカルリーニョスにミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。続く相手右CKをコロリが蹴るが、なんとか防ぐ。
 32分、今度は家長が倒され、中央でフロンターレのFK。初めは脇坂と旗手と家長の3人が立っていたが、家長が離れる。DAZN解説の水沼さんが「さっきは譲ったから今度は脇坂でしょう」と言う。脇坂が壁の上から直接ねらうが、壁の選手に頭でクリアされ、フロンターレの右CK。これも脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれを山根がシュート、なんとバーに直撃。残念。
 37分、家長からの右サイド深い位置からのパスにペナルティーエリア右に走り込んだ旗手がワンタッチシュート、相手GK。
 40分、家長、旗手とパスをつなぎ、受けた脇坂が左足でシュート、わずかに枠の右。惜しかった。
 45分、旗手が相手左SB片山を手で倒してイエローカード。この時間帯で相手にFKをあたえるようなプレーはやめないと、代表には呼ばれない。相手左サイドでのFKはコロリが蹴るが、谷口がクリア。こぼれを松岡がミドルシュート、大きく枠の外。
 0−0でハーフタイム。清水のフロンターレ対策がうまくはまっている感じ。

 後半は交代なしで開始。
 2分、先制。家長からのスルーパスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前右からループでゴール前にパス、ダミアンがワンタッチで左へ流し、マルシーニョが左からフリーで走り込んで再度ゴール前に折り返すと、ダミアンが後ろ向きのままヒールキック、相手DFヴァウドに当たるがゴールイン。1−0。
 6分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、谷口が頭に当てるが例によって下から当たってクリアしてしまい、枠の上。
 10分、橘田が相手右ワイドのコロリを倒してイエローカード。実は、その前に登里がボールを持ちすぎてコロリにカットされてしまい、橘田がコロリを止める役回りになった。相手右サイドで清水のFK。コロリが蹴るがジェジエウがクリア。続く相手左CK。これもコロリが蹴り、混戦になるが、なんとかしのぐ。
 13分、相手左サイドで清水のFK。これもコロリが蹴るが、枠の左へ。
 22分、清水が一人目の交代。FW藤本に代えてMF西澤を入れる。西澤は右ワイドに入り、コロリがチアゴ・サンタナとツートップになるらしい。
 23分、飲水タイム。先制はしたが、相変わらず引いて守る清水のゴールになかなか近づけない。しかも相手のカウンターも増える。
 24分、相手右サイドから右SB原に突破され、クロスを上げられるが、谷口がクリア。これで与えた相手右CKをコロリがショートコーナーとするが、マルシーニョが防ぐ。
 26分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、旗手に代えて大島を入れる。「大島は今季これがリーグ戦2試合目の出場」と西岡アナ。
 32分、マルシーニョが倒されて左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。34分には、登里からのパスを受けた小林がシュートするが、相手DFに当たる。
 38分、清水の右CK。ここでフロンターレが二人同時交代。マルシーニョに代えて宮城、登里に代えて車屋を入れる。CKはコロリが蹴り、相手DFヴァウドにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 41分、ソンリョンからのロングフィードを小林がつないでフロンターレのカウンター。家長が右サイドからドリブルで切り込み、小林をおとりに自分でシュートするが、相手GK権田が捕る。
 43分、清水が二人目の交代。左SB片山に代えてFWディサロを入れる。
 44分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて山村を入れ、ダブルボランチに。
 追加タイム4分。47分、中盤で相手FK。権田がロングキックを入れるが、DF陣が防ぐ。
 1−0でタイムアップ。勝点84とし、最多だった昨季の83を更新。この後の夜の試合で2位マリノスがセレッソに1−2で負けたため、勝点差は12になった。マリノスはなぜかアウェイのセレッソは苦手らしい。

サッカー短評 (2021.10/12)

日本vs.オーストラリア 2対1 (2021.10/12 埼スタ) アジア最終予選第4戦

 ぎりぎりだが勝った。オーストラリアは、日本をリスペクトしたのか、立ち上がりは積極的ではなかった。日本は、前半8分、南野がペナルティーエリア左でキープ、ファーでフリーの田中碧に送り、アオが代表3試合目で初ゴールを決めて先制。その後、ピンチもチャンスもあったが、とうとう後半24分、一度はPK判定となったペナルティーエリアぎりぎり外で守田のファールを取られ、直接FKを決められて同点。それでも交代3人を送り込み、41分に浅野のシュートを相手DF16番が押し込んだオウンゴールで2−1と逆転、土壇場で勝点3をもぎとった。気温20度、湿度77%。観客14437人。主審はカタールのアルジャッシムさん。DAZN解説は戸田、ゲスト解説に岡田さん。実況は西岡アナ。
 先発は、GK権田(清水)。DF長友(FC東京)、冨安(アーセナル・英)、吉田(サンプドリア・伊)、酒井(浦和)。アンカーに遠藤航(シュトゥットガルト・独)。インサイドハーフに守田(サンタクララ・ポル)と田中碧(デュッセルドルフ・独2)。左右のウイングに南野(リバプール・英)と伊東(ゲンク・ベル)。ワントップ大迫(神戸)。田中碧は最終予選初出場でA代表初先発。ベンチには、サウジ戦に先発した古橋、鎌田、柴崎の他、まだ出番のない板倉や植田もいる。
 オーストラリアは、4-3-3。9番タガート(セレッソ)のワントップ。左右のウイングに13番ムーイ(上海海港・中)と6番ボイル(ハイバーニアン・スコ)。トップ下に23番ロギッチ(セルティック・スコ)。10番フルスティッチ(フランクフルト・独)と22番アーバイン(ザンクトパウリ・独)のダブルボランチ。DF16番ベヒッチ(ギレスンスポル・土)、198pの19番サウター(ストークシティ・英)、20番セインズベリー(コルトレイク・ベル)、2番カラチッチ(ブレシア・伊)。GK1番ライアン(レアル ソシエダ・西)。キャプテンはライアン。アーノルド監督は1997〜1998年サンフレッチェ広島のFWで、1997年まで現役だった森保監督のチームメートだった。
 日本は、フロンターレがとっている4-1-2-3のシステムらしい。しかしフロンターレで守田がやっていたアンカーには遠藤が入り、守田がインサイドハーフに入っている。守田はサンタクララでどういうポジションでプレーしているのか知らないが、フロンターレでは二列目で田中碧と組んだことはなかった(試合後のインタビューで碧が「練習する時間がなく、ほぼぶっつけ本番」と言っていた)。しかもこの3人で、柴崎のやっていた組み立ての役割をするのは誰なのか。
 2分、相手右SB2番が攻め上がってクロス、GK権田がはじき、こぼれを左FWムーイが左から再度クロス、味方に合わず。
 4分、大迫が下がってパスを受け、伊東に渡す。伊東がペナルティーエリア右に入ってクロス、走り込んだ南野に合わず。
 5分、酒井の右からのクロスをクリアされて日本の右CK。田中碧が蹴り、ファーで遠藤がフリーでヘディングシュート、枠の左。惜しかった。
 8分、先制。南野がペナルティーエリア左でボールキープ、相手DFに囲まれながらファーへ横パス。相手ボランチ、アーバインが戻ってくるが、クリアしきれず、田中碧が収める。碧は、落ち着いてシュートすると、ゴールの左上隅に見事に決まり、1−0。
 13分、相手右FWボイルからのクロスを長友が競って相手右スローイン。ここからつながれ、最後は相手23番ロギッチがシュートをうつが、DFが防ぎ、今度は相手左CK。キックを長身DFセインズベリーにヘディングシュートされるが、GK権田が防ぐ。
 23分、守田が相手からボールカット、右前方へスルーパス、走り込んだ伊東がペナルティーエリア右に入って左足でシュートするが、枠の外。
 28分、長友からのパスを受けた南野がニアへクロス、大迫が走り込み、日本の左CKに。南野がショートコーナーを蹴るが、シュートまでいけず。解説陣が「こちらのリズムのうちに追加点がほしいね」と言う。
 35分、遠藤が相手からボールカット、パスを受けた大迫がドリブル、ペナルティーエリア手前からシュートするが枠の左。このへんで決めておきたかった。
 41分、ピンチ。相手FWタガートに味方とのパス交換で、ペナルティーエリア右に入られシュートされる。GK権田がわずかに触り、右ポストに当たる。こぼれを相手左FWムーイにねらわれるが、なんとかクリアする。
 44分、伊東が右サイド深い位置から折り返し、走り込んで受けた南野が反転して左足で鋭いシュート、相手GKがはじき出して日本の右CK。これを田中碧が蹴るが、相手DFがクリア。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。オーストラリアは、タガートとボイルをツートップとする4-4-2に変更したらしい。戦術も、ロングボールを多用するように(※)。
 4分、南野が相手右SBカラチッチを倒して相手右サイドでオーストラリアのFK。10番フルスティッチが蹴るが、ニアで長友がクリア。
 6分、相手左FWムーイが相手左サイドから中へ切れ込み、ペナルティーエリア手前からシュート、枠の左。
 9分、守田が相手MFフルスティッチに後ろから倒され、左サイドで日本のFK。南野と田中碧が立ち、碧が蹴り、酒井がヘディングシュートするが、たたきつけられず、枠の左。
 14分、相手左サイドから攻め込まれ、最後は相手MFロギッチがペナルティーエリア手前から鋭いシュート、枠の上。
 16分、日本が一人目の交代。足を傷めた大迫に代えて古橋(セルティック・スコ)を入れる。オーストラリアも二人同時交代。13番ムーイに代えて11番FWメイビル(ミッティランド・デン)、9番FWタガートに代えて15番FWデューク(岡山)を入れる。
 18分、伊東が相手DFベヒッチに倒され、ベヒッチにイエローカード。右サイドで日本のFK。田中碧が蹴るが、相手GK。
 20分、相手右FWボイルが相手右サイドをドリブル、ゴールライン際から折り返しのクロス、走り込んだフルスティッチを守田が倒して、いったんはPKの判定。守田にイエローカード。ペナルティーマークに相手FWボイルがボールをセットし、今にも主審が笛を吹くかと思われたが、突然VARから連絡があったらしく、映像が何種類か映り、FKに判定変更。確かにペナルティーエリアのぎりぎり外で、しかも守田がまずボールに触っていることがはっきり映っている。それにしてもVARが介入するならするで、「PKチェック中」とか表示してほしいものだ。
 FKになるとキッカーが変わってフルスティッチになり、キックは壁の左上を越えてバーに当たって内側に跳ね返った。1−1。
 27分、伊東が右サイド深い位置からクロス、ファーに走り込んだ守田がペナルティーエリア左からシュート、大きく枠の外。
 31分、相手ゴール前に攻め込み、何人もがシュートを打ったり、打とうとしたりするが、相手GKを中心に跳ね返され、とうとうゴールできず。
 33分、日本が二人目の交代。南野に代えて浅野(ボーフム・独)を入れる。
 34分、遠藤からのループパスに走り込んだ古橋がペナルティーエリアに入りシュート、相手GK。こぼれをさらに浅野がペナルティーエリア手前からシュート、これも相手GK。
 36分、オーストラリアが三人目の交代。23番MFロギッチに代えて7番MFジエゴ(アリス・テッサロニキ・希)を入れる。
 40分、日本が二人同時交代。カードをもらった守田に代えて柴崎(レガネス・西)、疲れの見える長友に代えて中山(ズウォレ・蘭)を入れる。これで三回の交代回数を使い切った。田中碧の足がつって、あまり走れなくなり、いつの間にかFWの位置に入っている。
 41分、ついに逆転。吉田からのロングフィードを走り込んだ浅野が収め、ペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GKが触るが右ポストに当たり、戻ってきた相手左SBベヒッチが押し込む形になり、ゴールイン。2−1。
 44分、オーストラリアが二人同時交代。2番右SBカラチッチに代えて4番DFグラント、6番右FWボイルに代えて17番FWイコノミディスを入れる。なんとか引分けにしたいというねらいだろう。
 追加タイム4分。オーストラリアは、ロングボールの放り込みで得点をねらう。日本は全員で跳ね返す。
 48分、相手右サイドからのロングスローから日本のゴール前で混戦。しかし相手長身DFサウターが中山を倒してイエローカード。
 49分、相手右サイドから相手MFジエゴがクロス、GK権田が捕る。
 2−1でタイムアップ。勝点3を得て、2勝2敗、勝点6得失点差0総得点3。暫定でグループ3位に。試合後、観客に挨拶して回る田中碧が左足の付け根を時々押さえていたのが心配。解説の岡田さんと戸田が「いや〜疲れた」「疲れました」と言っていた。
 翌日、サウジが中国に3−2で勝ち、4連勝で勝点12の首位。オーストラリアは3勝1敗勝点9で2位。オマーンがベトナムに3−1で勝ち、勝点6得失点差0で日本と並ぶが、総得点5で3位に浮上、日本は4位に。

 ※ネットの記事「元日本代表・中村憲剛に聞く“直接FK献上シーンは何が起こっていたの?”「判断がとても難しい局面だった」」(NumberWeb 10/15配信 text by 戸塚啓)によると、 後半は、オーストラリアがパスをつなぐよりロングボールを前線へ送り込むことで、守田と田中碧が左右ウイングと連動してかけていたプレスをはずされ、急いで守備に戻らなければならない場面が増えたと指摘。守田の守備があわやPKとなった場面の前、相手左サイドからのビルドアップに対して守田と大迫と南野が連動してプレスをかけ、相手ボランチへの縦パスを防いだが、相手右SBカラチッチに展開された。この時点で、日本の最終ラインが連動して上がっていなかったので、カラチッチに対応する長友の出る距離が長くなった。長友の空けたスペースに冨安がスライドしようとしたが、吉田のスライドが間に合っていなかったのでやめ、中央に残った。(そのため、長友の裏をついた相手右FWボイルをフリーにしてしまい、守田が長い距離を戻ってボイルのクロスをクリアするのに「1歩遅かった」ことで、フルスティッチを倒すはめになった。) 憲剛は、「守田にプレスへいかせるなら、後ろがコンパクトであるという前提を作るべきだ」と言う。そうでないと、「それぞれがスライドする距離が長くなり、間に合わなくなることで最終的に走られた選手を捨てなければならなくな」ると解説。この他にも、この新システムは、守田と田中碧を同時起用したからこそ機能した、という指摘や、古橋を初めて、本人の特徴を発揮しやすいCFで起用ことを評価したり、柴崎に再度チャンスを与えて勝ちきった点も評価している。

サッカー短評 (2021.10/8)

サウジアラビアvs.日本 1対0 (2021.10/7 ジッダ) アジア最終予選第3戦

 アウェイで先に失点しては勝ち目はうすい。前半、押される展開ながら、チャンスもあった。後半14分、早めに古橋と原口を入れたのはよかったが、打開できず。すると、26分、柴崎のバックパスが吉田に通らず、交代で入ったばかりの相手FWにさらわれて失点。直後にオナイウと守田を入れたが、最後まで得点できず。原口から古橋への惜しいチャンスは作れたが。これで1勝2敗。サウジとオートスラリアは3連勝。あとひとつ負けると自力突破は消えるらしい。気温30度、湿度68%。観客は5万人上限か。主審はヨルダンのマハドメフさん。DAZN実況は下田アナ。解説は水沼さん、ゲスト解説に宮本。
 先発は、GK権田。DF長友、冨安、吉田、酒井。柴崎と遠藤のダブルボランチ。左右のワイドに復帰した南野と浅野。トップ下に鎌田。ワントップ大迫。直前にいったんは合流した堂安が離脱。今回はケガで久保、出場停止で伊東がいない。ベンチには、板倉、守田、三好、田中碧など。
 サウジアラビアは4-2-3-1か。ワントップは11番アルシェハリ。攻撃の要の10番がケガで18番ガリーブという選手が左ワイドで出ている。右ワイドは19番アルムワラド。キャプテンはプレースキッカーでもあるトップ下7番アルファラジ。8番アルマルキと23番カノのダブルボランチ。左右のSB、13番アルシャハラニと2番アルガナムの攻撃参加が特徴とのこと。CBは3番マドと17番アルアムリ。GKアルオワイス。ルナール監督はフランス人で、アフリカの複数の国の代表監督を歴任、アフリカ・ネーションズカップを二回優勝させたらしい。
 サウジは、後ろからパスを素早くつなぐ。プレスも速い。日本はパスが3本つながらない。
 6分、左サイドから柴崎がミドルシュート、無回転で枠に飛ぶが、相手GK。
 9分、大迫が相手DFに倒されて中盤左寄りで日本のFK。柴崎がファーへ蹴り、遠藤が折り返し、冨安が飛び込むが、相手DF。
 12分、相手中盤左寄りでサウジのFK。キックを相手CBマドが高いヘディングシュート、強かったが、GK権田が胸で止める。
 16分、右サイドで浅野がドリブルからクロス、相手DFに防がれて日本の右CK。柴崎が蹴り、吉田がシュートしようとするが、相手DF。
 既に大量の汗をかいており、相当きつそう。飲水タイムはない。
 24分、冨安からのロングフィードを浅野が受け、右サイド深い位置からクロス、左から南野がヘディングするが、相手GK。
 26分、相手左SBアルシャハラニがゴール前にクロス、右FWのアルムワラニがヘディングシュート、日本のDFが競ったため、枠の右。
 29分、日本のカウンター。鎌田の自陣からのスルーパスに走り込んだ大迫がペナルティーエリアエリア手前までドリブル、シュートに持ち込むが、相手GK。惜しかった。
 32分、相手右サイドでサウジのFK。アルファラジが蹴るが、DFがクリアして相手右CK。これもアルファラジが蹴るが、シュートまでいけず。
 33分、浅野のクロスがクリアされて日本の右CK。鎌田が蹴るが、相手DF。
 37分、右サイドを酒井が攻め上がってクロス、大迫が飛び込んで合わせるが、枠の外。遅れてオフサイドの旗も上がる。
 43分、長友が相手CFアルシェハリと交錯して倒れる。メディカルが入っていったんピッチを出るが、また戻ってくる。長友は、冨安がつり出されたカバーに中央まで入ったり、相手右SBアルガナムの攻撃参加に対応したりで、自身が上がる余裕はない。
 追加タイム2分。0−0でハーフタイム。押されていたが、チャンスもあった。全体としては失点しなくてよかった感じ。

 後半は交代なしで開始。立ち上がりからサウジが1点をねらって攻勢を強める。
 5分、サウジのカウンター。中央まで下がってきた相手CF11番アルシェハリが柴崎からボールカット、素早く展開され、最後は左FWガリーブがシュート、GK権田が防ぐ。
 後半は、前半よりもパスがつなげず、ただクリアしては拾われて攻められる展開が続く。互いに決定的なシュートは打てないが、日本は鎌田、南野という名前も出ない。
 14分、日本が二人同時交代。浅野に代えて原口、南野に代えて古橋を入れる。
 19分、サウジも二人同時交代。左FW18番ガリーブに代えて16番アルナージー、CF11番アルシェハリに代えて9番アルブリカンを入れる。
 21分、GK権田へのバックパスを追って、入ったばかりの相手FWアルブリカンが猛追、GK権田はかろうじてサイドへキック。
 25分、相手トップ下7番アルファラジがペナルティーエリア手前中央からミドルシュート、枠の外。
 26分、失点。中盤右サイドライン際で柴崎がプレスを受けてバックパス、ややずれて相手FWアルブリカンへのプレゼントパスとなってしまう。吉田が懸命に追うが、追いつけず、冨安も急行で戻るが、アルブリカンはペナルティーエリア左に入ってすぐ、飛び出したGK権田の足の間をねらってシュート、これが決まって0−1。会場は大歓声(サウジの観衆はあごマスクの人が多い)。
 28分、日本は二人同時交代。柴崎に代えて守田、鎌田に代えてオナイウを入れる。交代が遅かったのでは。システムは4-4-2か。
 31分、日本の左CK。古橋が蹴るが、相手DF。
 34分、原口が相手DFに倒されて左サイドで日本のFK。古橋がニアへ蹴るが、シュートまで至らず。
 38分には、長友と遠藤で久々に左サイドから攻め込むが、攻めきれず。個人で突破できる選手がいない。40分には、右サイドから久々に上がった酒井がミドルシュート、枠の外。
 41分、サウジが二人同時交代。足がつった右FW19番アルムワラドに代えて12番DFアブドゥルハミド、ボランチ8番アルマルキに代えて6番MFアルドサリを入れる。
 43分、原口が右サイドから低いクロス、ファーから古橋がゴール前に走り込み、シュートを試みるがわずかに届かず。相手GK。
 44分、長友が左サイド深い位置からクロス、オナイウがワントラップからシュートするが、相手DF。
 追加タイム4分。途中で足がつった選手の交代でかなりの時間を使ったわりに短い。
 46分、日本が五人目の交代。長友に代えて中山雄太を入れる。解説の水沼さんが「中山の攻め上がってのクロスがねらいか」と言う。サウジも五人目の交代。7番MFアルファラジに代えて5番アルブライヒを入れる。キャプテンマークは左SBアルシャハラニに渡される。
 しかし、中山の攻め上がりを見せる場面は作れず、サウジに時間を使われ、0−1でタイムアップ。
 日本は1勝2敗、得失点差-1でグループ3位。1位は3連勝のオーストラリア(得失点差6)、2位はやはり3連勝のサウジアラビア(得失点差4)。4位は1勝2敗のオマーン(得失点差-2)。5位は同じく1勝2敗の中国(得失点差-3)。
 休む間もなく10/12、ホームだが、1位オーストラリアと対戦。ここで引分け以下だと、本気で監督交代だろう。

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サッカー短評 (2021.10/2)

川崎フロンターレvs.FC東京 1対0 (2021.10/2 等々力) 第31節

 いや〜厳しい試合だった。5連戦の最後で疲労もピーク。しかし、スーパーセーブもあり、久々の無失点試合になった。試合は、前半追加タイムに、登里からのワンタッチクロスをダミアンがワンタッチで押し込んだ1点を、後半守り切った。気温24.7度、湿度70%。観客9789人。主審は山本雄大さん。9/30で非常事態宣言が解除され、観客1万人まで、アウェイサポーター500人までで開催された。DAZN解説は佐藤寿人。実況は下田アナ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフは旗手と脇坂。左右のウイングはマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは登里。ベンチに小林、知念、宮城、谷口など。スタンドにシミッチの姿が。「ケガだという情報はない」と下田アナ。
 FC東京は4-2-3-1。ディエゴ・オリベイラのワントップ。左右のシャドーにアダイウトンと田川。トップ下に高萩。安部と青木のダブルボランチ。DFは11年ぶりに復帰の長友、オマリ、森重、中村拓海。GK波多野。ゲームキャプテンはオリベイラ。ベンチに永井、三田など。チームキャプテンの東はケガなのかいない。けが人が5人、レアンドロが出場停止5試合で、台所は厳しいらしい。
 フロンターレは中二日、FC東京は中五日。フロンターレは見るからに体が重そう。「エルゴラッソ」の多摩川クラシコプレビューでは、小林を先発予想していたが、疲労が抜けていないのかも(※HPの鬼木監督の公式記者会見によると「後ろにショウゴ、ユウ、ヤマのような気持ちがグラウンドに乗り移るような選手がいると、どんな時でも使いやすい」ということでベンチスタートだったらしい)。
 8分、山根が相手FWアダイウトンに倒され、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが相手DF。続くフロンターレの左CK。これも脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 11分、相手FWオリベイラが下がった位置から左サイドのアダイウトンへパス。アダイウトンはドリブルからオーバーラップした長友へパス。長友はペナルティーエリア左に入ってクロスを上げるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 13分、相手左CK。高萩が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 14分、マルシーニョが相手DFをファールで倒し、中盤でFC東京のFK。高萩は左サイドに展開、アダイウトンが受けて深い位置からクロス、相手DFオマリがシュートするがヒットせず、GKチョン・ソンリョン。
 17分、右サイドから山根がゴール前にパス、こぼれに自ら飛び込んでシュート、相手GKが捕る。
 19分、登里が左サイドからスルーパス、走り込んだダミアンがペナルティーエリア左奥からマルシーニョへ折り返し、マルシーニョがシュートするが、ダミアンのオフサイド。
 20分、相手左サイドをアダイウトンに突破されそうになるが、山根が防ぐ。続く相手左CKは高萩が蹴るが、DFがクリア。しかし、こぼれをアダイウトンに拾われ、ゴール前まで攻め込まれるが、車屋が猛然とボールを蹴り出して相手左CKに。このCKも高萩が蹴るが、家長がクリア。このへんから、かなり劣勢の展開に。
 24分、飲水タイム。
 29分、フロンターレのカウンター。マルシーニョのドリブルからダミアンがパス、こぼれを最後は山根がシュート、枠の上。
 30分、あわや失点のピンチ。相手左FWアダイウトンがオーバーラップした長友にパス、長友はゴールライン際からクロス、ここへ相手右FW田川が走り込んでシュートをうたれるが、枠の左で助かる。長友のがっかりした顔。
 33分、相手MF高萩が後ろ向きでアダイウトンにパス、アダイウトンはペナルティーエリア左に入ってシュートするが、枠の上にはずしてくれる。
 38分、登里が左サイド中盤からペナルティーエリアへパス、ダミアンが落として家長がワンタッチシュート、相手DF。
 40分、相手左FWアダイウトンにまたドリブルで切り込まれ、今度は長友の攻め上がりは使わず、ペナルティーエリアに走り込んだ高萩にスルーパス。しかし、これを読んでいたGKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 追加タイム2分。
 46分、先制。フロンターレのカウンター。左サイドでマルシーニョがドリブル。この試合で何回もペナルティーエリアに入るあたりで、相手DF中村や森重に止められていた。このときは内側から外側へオーバーラップした登里へパス、ノボリがゴールライン際からワンタッチでクロス、ニアへ走り込んだダミアンがこれまたワンタッチでヘディングシュート、相手GKの左肩口をぬけてゴールイン。1−0。

 後半開始からFC東京が一人目の交代。田川に代えて永井を入れる。永井がワントップに入り、オリベイラが右FWへ回る。
 2分、ダミアンがアダイウトンに倒され、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。ボールサイドに脇坂、家長、旗手も立つ。脇坂が蹴るが、壁に当たる。
 6分、相手左FWアダイウトンがドリブル突破してペナルティーエリア左からシュートするが、車屋が防ぐ。
 13分、相手左SB長友からのクロスをペナルティーエリア中央で高萩がヘディングシュート、枠の上。続く相手左CKを高萩がファーへ蹴り、相手DF森重が頭に当てるが枠の左。
 18分、フロンターレが三人同時交代。今日は交代が早い。ダミアンに代えて知念、マルシーニョに代えて小林、脇坂に代えて谷口を入れる。キャプテンマークは谷口へ。小林は右ウイングに入り、家長がトップ下、旗手が左ウイングへ回る。谷口は橘田とダブルボランチか。
 20分、相手左サイドから相手快足FW永井に走り込まれ、相手左CK。高萩がショートコーナーを蹴るが、味方に合わず。さらにこぼれをオリベイラにシュートされるが、車屋が止める。
 23分、旗手がドリブルでペナルティーエリア左からクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。ここでFC東京が二人目の交代。ボランチ青木に代えて三田を入れる。CKは家長が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれをジェジエウが頭に当てるが、枠の外。
 25分、飲水タイム。三人も交代したが、押される展開は打開できず。谷口は、ボランチのプレーが不安定。後ろ向きの守備は全然後手になっている。攻撃も、9/22の鹿島戦で解説の福田さんが言っていたように、「家長がトップ下になるとボールの収まりどころがなくな」ってしまう感じ。
 28分、相手右FWオリベイラに右サイド深い位置からクロスを上げられ、ファーで相手左FWアダイウトンにフリーでシュートされるが、枠の左で助かる。
 29分、最大のピンチ。ボールを失い、相手SB中村からのスルーパスが相手FW永井に通り、永井は飛び出したGKチョン・ソンリョンもかわしてシュート、「1点もの」(解説・佐藤寿人)だったが、猛烈なスピードで戻ったジェジエウが右ポスト直前で外へ蹴り出し、FC東京の右CK。ジェジエウはこのプレーで腕を芝ですりむくが、試合後に「あんたが大賞」をもらっていた。
 CKは三田が蹴り、こぼれを橘田がクリアし、再度相手右CK。今度は高萩が低いキックを蹴るが、旗手がクリア。こぼれを相手DFオマリがヘディングシュートするが枠の外。
 34分、FC東京が三人目の交代。高萩に代えて渡邉凌麿を入れる。
 36分、フロンターレが四人目の交代。少し足を傷めた登里に代えて山村を入れる。車屋がノボリのいた左SBに回り、谷口がCBへ、山村はボランチに入る。これで守備は安定する。
 38分、相手右サイドに流れた相手FW永井にクロスを入れられそうになるが、谷口が防ぐ。
 42分、相手左SB長友の深い位置からのクロスを、相手FWオリベイラがペナルティーエリア中央でピタッと収める。車屋と山村が二人スライディングにいったがかわされる。しかし持ち直している間にGKチョン・ソンリョンがつめてボールを奪い、シュートを打たせず。解説の佐藤寿人は「オリベイラは相手をかわしたところでシュートチャンスを失った」と言う。
 45分、相手FWアダイウトンにペナルティーエリア左からシュートされるが、さすがに疲れたのか大きく枠の外。
 追加タイム4分。46分、家長が右サイド深い位置でボールキープ。フロンターレの右CK。知念と小林がコーナーフラッグの周辺でボールキープ、再度フロンターレの右CK。
 今度は相手にボールを奪われ、FC東京のカウンター。自陣ペナルティーエリアの手前右寄りで旗手が相手MF三田を倒してFC東京のFK。これがラストプレーと思われるが、FC東京の選手たちは執拗にフロンターレの壁が近いと抗議。山本主審は壁の選手たちに少し下がるように言うが、ちゃんとスプレーされた線の上にいる。それなのに主審はもう一度歩測して線を引き直し、そこに立つように言う。主審が一方のチームの選手の言いなりになっていいのか(※)。やっとキックする段になり、三田が蹴るが壁に当たる。すると今度は当たったのが山根の肱だったからハンドだと抗議して、主審がVARと交信。しかし、ハンドとはならず、これでタイムアップ。やや後味の悪い幕切れになった。
 ピンチのときには、スタンドから大きな拍手が聞こえ、サポーターが後押ししていることがよく聞こえた。HPの選手コメントでもみんな「明らかにスタジアムの雰囲気が変わった」「拍手の音が大きくなって相手に圧を与えてくれた」などと言っていた。5連戦の最後で、一番走れていない展開だったが、よく無失点で抑えたと思う。
 これで勝ち点82、得失点差48、試合数32となった。2位マリノスも湘南に1−0で勝ち、勝ち点69、得失点差39、試合数31。試合数が違うが暫定で勝点差12とした。4位だった神戸は勝ち点が54で並ぶ浦和に5−1と大勝、ついに大迫が復帰後初得点もあり、勝ち点57、得失点差20として、3位浮上。浦和は5位のまま。3位だった名古屋は広島に0−1で敗れ、勝ち点57、得失点差11で4位に後退。広島は10位のまま。今節のニュースは、横浜FCがアウェイで鹿島に2−1と勝利したことだろう。しかしせっかく勝ったのに、19位大分も勝ったため最下位のまま。
 この後の32節は9/22に消化しているので、次戦は10/24の清水戦。やっと休めるので、しっかり疲れをとってほしい。大島もそろそろ帰ってきてほしいが。残りは6試合。

※翌週のDAZN「ジャッジリプレイ」の「ワンポイント講座 FKの壁の距離」で取り上げられた。元主審の奥谷さんが「普通、壁の位置は9歩か10歩で歩測する人が多いが、山本主審は7歩だったので、近いと思われたのかもしれない。主審は、試合前にペナルティーマークからペナルティーアークまで歩いて歩測の感覚を確認しているはず。ラインの引き直しはしない方がいい」とのことだった。平畠さんが「9.15メートルの棒(紐?)をボールの所にピン止めして計ればいいのに」と言っていた。本当に。(後日記)

サッカー短評 (2021.9/29)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 3対1 (2021.9/29 等々力) 第28節

 3試合連続で先に失点し、後半逆転勝ち。中二日・中三日の5連戦の4戦目で日程的に厳しい上に、今日まで隔離生活。相手の神戸は、日本代表の大迫をトップにすえ、武藤嘉紀、イニエスタ、酒井高徳、フェルマーレンなど陣容は名前だけ見ればフロンターレより格上。前半13分、イニエスタ−大迫−武藤で失点。後半9分にマルシーニョの突破からPKを得たが家長がまさかの失敗。運良く、11分にもPKを得て、今度はダミアンが決めて追いつくと、27分には山根の鋭いクロスに旗手がつめてオウンゴールを誘って逆転。最後には、家長が旗手からの折り返しを決めて、PK失敗を取り返すダメ押し点も。気温24.2度、湿度64%。観客4932人。主審は上田益也さん。DAZN解説は戸田、実況はたぶん西沢アナ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに橘田、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。ベンチに小塚、車屋、小林、山村など。今日もベンチにシミッチがいない。ケガかも。
 神戸は、4-2-3-1。大迫のワントップ。トップ下にイニエスタ。左右のシャドーに中坂と武藤。大崎と櫻井のダブルボランチ。DF初瀬、フェルマーレン、菊池流帆、酒井高徳。GK飯倉。キャプテンはイニエスタ。櫻井は19歳の新人でこれがJ1初先発らしい。ベンチにFWリンコン、クルキッチなど。レギュラーでは山口蛍とサンペールという両ボランチが欠けているが、各国代表や元代表が目白押し。
 3分、登里からのパスを旗手がシュート、相手GK。
 5分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーからマルシーニョへパス。マルシーニョが深い位置から折り返しのクロス、相手DFがクリア。
 13分、失点。イニエスタからDFラインの後ろへ長目のループパスを通され、相手FW大迫が走り込んで受け、ジェジエウと勝負。大迫がペナルティーエリア左から一瞬のタイミングでゴール前へ横パス、ファーから走り込んだ武藤がダイレクトで押し込み、0−1。
 16分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴り、谷口が相手DFと競るが、オフェンスファール。
 17分、旗手が倒され、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。旗手と脇坂が立ち、脇坂が蹴るが、壁に当たる。旗手がこぼれを拾ってシュートするが、相手GK。
 21分、マルシーニョがドリブルから折り返すが、相手GKが捕る。
 23分、相手FW武藤が相手右サイドをドリブル突破し、深い位置からクロス、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 25分、家長からのパスを受けた脇坂がシュート、枠の右。
 26分、飲水タイム。ここまで、全く攻撃がうまくできていない。守備も谷口が大迫に対して気後れしているような気がする。解説の戸田が「フロンターレのプレスが弱くて効いていない」と指摘。
 30分、ジェジエウのクリアを拾われ、相手MF櫻井にミドルシュートされるが、ヒットせず枠の右。相手の攻撃に後手を踏んで対応しているので、苦しいクリアが多くなり、そのこぼれをまた拾われて、という悪循環になっている。
 35分、久々にボールを奪って山根が攻め上がってクロスを入れるが、ダミアンがスルー、マルシーニョは反応できず、最後は相手DFがクリア。
 36分、神戸のカウンター。相手FW武藤に右サイド突破をねらわれるが、橘田が猛然と戻って防ぐ。
 41分、相手MFイニエスタが大迫とのパス交換からペナルティーエリアに入り、シュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが止める。危なかった。イニエスタが珍しく悔しそう。
 44分、左サイドからパスをつなぎ、最後はダミアンがミドルシュート、枠の上。
 追加タイム2分。0−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。フロンターレは、後半ギアを上げて全体でプレスをかける。
 1分、旗手からのスルーパスに走り込んだマルシーニョが折り返し、ダミアンが受けてポストプレー、脇坂がシュートするが、惜しくも枠の左。
 4分、右サイドでフロンターレFK。脇坂が蹴り、相手DFに当たって今度はフロンターレの右CK。脇坂がショートコーナーを蹴るが、シュートまで持ち込めず。
 6分、脇坂からのパスを受けた家長が相手DFフェルマーレンをかわして右足でシュート、相手GK。残念。
 8分、マルシーニョがドリブルでペナルティーエリア左に入ると、相手DF菊池が倒してしまい、フロンターレのPK。これを家長が蹴るが、なんと左ポストに当たる。家長はやや呆然。
 しかし、10分、山根がペナルティーエリア右からクロスを入れると、相手MF大崎の手に当たり、またフロンターレのPK。今度はダミアンが真正面に決め、ようやく追いつく。1−1。
 12分、神戸は一人目の交代。27番櫻井に代えて22番佐々木を入れる。
 13分、相手左サイドで神戸のFK。初瀬がファーへ蹴り、相手DF菊池がヘディングシュートするが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 20分、少し前にダミアンとすれ違ったときに足を傷めた相手MF大崎がすわり込む。神戸が二人目の交代。25番大崎に代えて7番郷家を入れる。
 25分、飲水タイム。
 27分、逆転。相手GKからのパスを受けた相手左SB初瀬のトラップを山根がねらってカット、家長へパス。そのまま駆け上がった山根は家長からのスルーパスを受けてペナルティーエリア右に入り、クロスを上げると、相手DFフェルマーレンの足に当たってゴールイン。2−1。山根がすごい形相でガッツポーズ。解説の戸田が「ファーサイドのゴール前には旗手も走り込んでいたので、GK飯倉も飛び出せなかった」と言う。
 31分、フロンターレが二人同時交代。疲れの見えたマルシーニョとダミアンに代えて宮城と知念を入れる。知念はJ1通算100試合に。
 32分、神戸のカウンター。相手FW大迫からのクロスをイエニスタにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが伸ばした足で止める。
 33分、神戸も二人同時交代。イニエスタに代えてFWリンコン、左シャドーの中坂に代えてFWボージャンを入れる。フロンターレもさらに二人同時交代。脇坂に代えて山村、山根に代えて車屋を入れる。車屋はJ1通算200試合に。山根のいた右SBに橘田が入り、車屋は左CBに入る。谷口が一列上がって山村とダブルボランチ。旗手がトップ下か。鬼木監督は、前節ボランチでうまくいかなかった谷口に挽回のチャンスを与えたのか。
 35分、フロンターレのカウンター。宮城が左サイドからシュート、相手DFに当たる。
 36分、相手FW大迫にロングボールが入り、頭で触られるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 38分、旗手が中盤右サイドで倒され、フロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DFがクリア。
 40分、追加点。宮城が相手のパスミスをカットして、右前方へ斜めの鋭いスルーパス、旗手が走り込んで深い位置から意表をつくヒールで折り返し、これをペナルティーエリア右で受けた家長が相手DF初瀬をかわして冷静に左足でシュート、ゴール左に決まる。3−1。久しぶりに3点取れた。家長はすごく嬉しそう。みんなが喜んでいる向こうで、旗手が気が抜けたのか正座のようにすわっているのが映る。
 42分、相手左サイドで神戸のFK。初瀬が蹴るが、谷口がクリア。
 45分、相手FWリンコンからのスルーパスに走り込んだ相手FWボージャンがペナルティーエリア右でシュート、速いタイミングだったが、GKチョン・ソンリョンの反応も速く、はじき出して相手右CK。
 追加タイム6分。神戸の右CKは初瀬が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 46分、こぼれを神戸に拾われ、相手DFフェルマーレンにシュートされるが、DFに当たり、神戸の右CK。これを初瀬がファーへ蹴り、動き直した相手DFフェルマーレンがフリーでヘディングシュート、枠の左で助かる。
 47分、フロンターレが五人目の交代。旗手に代えて小林を入れる。
 51分、中盤右サイドでフロンターレのFK。家長が蹴るが、近くの味方にパスをつなぐ。
 3−1でタイムアップ。点差ほどの内容に差はなかった感じ。これで勝点78、得失点差47。1試合少ないマリノスと暫定で勝ち点12差に。神戸は勝ち点54で4位のまま。3位は名古屋が1−0で大分に勝ち、勝ち点57で順位キープ。
 9/30にやっと隔離生活が終わって自宅へ帰れる。しかしまた中二日で、FC東京戦が待っている。5連戦の最後に多摩川クラシコ。

サッカー短評 (2021.9/26)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 2対1 (2021.9/26 等々力) 第30節

 久々に、等々力で勝利! 前半15分に失点し、前半いっぱいリズムが出なかった。シミッチ、ダミアン、ジェジエウ、登里を休ませ、システムもメンバーに合わせて4-1-3-2(4-4-2?)で組んだが、全然うまく機能しなかった。ベルマーレのプレスも速かった。後半開始に三人交代して4-3-3にした途端に違うチームのようにボールが回り出した。それでも追いつくのに20分かかったが、なんと旗手のヘディングゴール。ベルマーレも降格圏から離れるために勝点3がほしいため、もう引分けかというところまで粘られたが、追加タイム4分で知念がヘディングシュートをたたきこみ、またしても劇的な逆転となった。これぞホームの力だろう。ここからホームでの連戦になるのは心強い。気温21.5度、湿度56%。観客4897人。主審は今村さん。DAZN解説は水沼さん、実況は野村アナ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーに谷口、トップ下に脇坂(構成表ではダブルボランチで4-4-2)。左右のウイングに宮城と遠野。知念と小林のツートップ。車屋はケガ明けの復帰戦。知念は小林と縦関係でトップ下のような位置取りだった。前節と7人変更。5連戦の3戦目で、まだ隔離生活中(9/14アウェイ蔚山戦)でもあり、みんなに疲労がたまっている。ベンチにダミアン、ジェジエウ、登里、家長など。シミッチはベンチにもいない。
 ベルマーレは、3-1-4-2。大橋と町野のツートップ。二列目に平岡と茨田。左右のウイングバックに畑と岡本。アンカーに田中聡。DF杉岡、石原、舘の3バック。GK谷。19歳の選手が3人もいて、先発平均年齢は22歳ちょっと。ベンチにFWウエリントン、山田直輝など。山口智監督は、浮島監督の退任を受けコーチから9/1に昇格して5試合目くらいか。初勝利をめざす。
 前節鹿島戦では、後半4-4-2にして安定したので、この試合も知念と小林のツートップでうまくいくかと思われたが、谷口は前節はCB、橘田がアンカーだった。谷口のボランチは日本代表ではうまくいったようだが、今のフロンターレではあまりはまらない。谷口の調子がケガ以降上がっていないのか、ダブルボランチでないと機能しないのか(※)。
 2分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを宮城が拾ってペナルティーエリア左奥ゴールライン際から折り返すが、これもクリアされる。
 5分、山根からのパスを受けた知念が相手DFに囲まれながらもシュート、相手DF。
 9分、知念からのスルーパスに走り込んだ小林がペナルティーエリア右からシュート、相手DF。さらに10分、遠野からのパスに走り込んだ小林が相手DFをかわしてすぐさま左足で枠右上へシュート、相手GKがかろうじてはじく。これで得たフロンターレの右CKを脇坂がショートコーナーを蹴り、最後は宮城がシュートするが、力んで枠の上。ここまでは、まあチャンスも作れたが、この後は攻めあぐねた。
 12分、ベルマーレにパスをすばやくつながれ、最後は相手FW大橋にシュートされるが、DFが防ぐ。13分には相手左MF畑に攻め込まれ、クロスをクリアして相手左CK。これを杉岡がニアへ蹴るが、知念がクリア。
 しかし15分、失点。中盤でボールを失い、相手MF平岡が左サイド深い位置から相手FW大橋にパス、大橋がペナルティーエリア左から折り返すと、谷口の背後から走り込んだ相手ボランチ田中聡にワンタッチシュートを押し込まれる。0−1。
 17分、ベルマーレのカウンター。スルーパスに走り込んだ相手FW大橋がGKチョン・ソンリョンと1対1。大橋のシュートをGKチョン・ソンリョンが足に当てて、ベルマーレの右CK。こちら側も杉岡が蹴るが、オフェンスファール。
 19分、宮城のシュートは枠の右。
 20分、またもボールを失い、相手右サイドから大橋にクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 22分、脇坂が右サイドからクロス、相手DF。こぼれを谷口がミドルシュート、これも相手DF。24分にも谷口がミドルシュートをうつが、枠の上。
 25分、飲水タイム。解説の水沼さんが「ここまで互角ですね」。谷口はDFラインの前にいるが、全然パス回しにからんでこない。なぜかDFラインでパス回しをしていても、谷口がいないかのようにサイドへ展開するか、前から下りてきた脇坂に出している。ここまで谷口がボールをさばいたのは、早い時間に左の宮城へいいパスを1本通しただけ。脇坂はボランチの位置より前にいることが多い。
 29分、ベルマーレのカウンター。またも中盤でボールを失い、相手FW町野がドリブル、最後は相手FW大橋がペナルティーエリア中央でシュート、DF陣が防ぐ。
 30分、相手ミスパスを拾った小林がペナルティーエリア左へパス、フリーで走り込んだ宮城がシュート、枠の右上。
 32分、相手MF平岡が足を傷めて退場。ベルマーレが一人目の交代。平岡に代えて山田直輝を入れる。
 36分、中央でボールを失い、相手FWの町野と大橋の二人に攻め込まれる。大橋からのスルーパスに走り込んだ町野がシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。ここから、立て続けに攻められるが、DF陣を中心になんとかしのぐ。
 追加タイム3分。47分、ベルマーレのカウンター。相手右サイドから攻め込まれるが、旗手が防ぐ。
 0−1のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが三人同時交代。谷口に代えて橘田、宮城に代えてマルシーニョ、遠野に代えて登里を入れる。登里が左SBに入り、そこにいた旗手が左インサイドハーフへ上がり、脇坂が右インサイドハーフ、橘田のアンカーで、いつもの4-1-2-3に変更。キャプテンマークは登里が巻く。
 1分、マルシーニョがドリブルで攻め込み、ペナルティーエリア左からシュート、相手GK。解説の水沼さんが「前半はこういう攻撃はなかった」と言う。
 2分、マルシーニョがボールを持つと、さっと相手DFが複数寄せ、ボールを奪う。マルシーニョがファールで倒してイエローカード。
 6分、知念が左へ流れてパスを受け、旗手へパス、旗手はワンタッチで右に攻め上がった山根にパス、山根はやや驚いたのかシュートは大きく枠の上。
 7分、中盤左寄りでフロンターレのFK。脇坂がファーへ蹴るが、相手GKが捕る。
 8分、相手左サイドでロングスローから最後は相手MF田中聡がシュート、枠の外。
 マルシーニョは何度かドリブルを仕掛けるが、初めのようにシュートまで持ち込めない。味方との連携もまだ今ひとつ。次第に知念の横でツートップのような位置にいることも。後半、小林が消えている。
 後半は、フロンターレらしいパス回しが復活。アンカー橘田の相手の攻撃カットや、登里が相手右サイドからの攻め上がりにフタをした。
 19分、フロンターレが四人目の交代。小林に代えて家長を入れる。
 20分、追いつく。脇坂が左サイドから大きくサイドチェンジ、フリーで山根が受けて右からクロスを上げると、走り込んだ旗手がヘディングシュート、ゴール右に決まり、1−1。
 ベルマーレのカウンター。相手左サイドから左MF畑に攻め込まれ、最後は中央から相手MF山田にシュートされるが、枠の左で助かる。
 24分、飲水タイム。
 29分、ベルマーレが二人目の交代。右ウイングバックの岡本に代えて古林を入れる。フロンターレも五人目の交代。足にけいれんが出た山村に代えてジェジエウを入れる。この頃には知念の足もつっていたらしいが、既に交替枠はなし。鬼木監督もインタビューで、最後はダミアンを入れることも考えていたと言っていた。
 35分、旗手からのパスを受けた脇坂が相手DFをかわしてワンタッチシュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。残念ながら前節左CKから得点した山村は交代してしまった。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 37分、ベルマーレが二人同時交代。FW町野に代えてFWウェリントン・ジュニオール、MF茨田に代えて三幸を入れる。後半弱くなったプレスをかけようということか。
 38分、登里が相手を倒してイエローカード。相手右サイドでベルマーレのFK。三幸が蹴るが、DF陣がクリア。こぼれを拾われるが、これも跳ね返す。
 41分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが、相手DF。42分、旗手がミドルシュートをうつが、相手DF。
 追加タイム5分。
 46分、相手GKからのパスを家長がカット、山根が入れたクロスにマルシーニョがヘディングシュート、枠の左。
 48分、中盤右寄りでベルマーレのFK。三幸が蹴り、相手選手が折り返すが、ウェリントン・ジュニオールには車屋が対応。
 49分、ついに逆転。山根からのパスを受けた家長が相手DFを振り切ってクロス、知念が走り込んでヘディングシュート、相手GKの指先を越えてゴールイン。2−1。知念はゴール左外の芝に倒れて、つった右足を必死に伸ばしている。みんなが祝福に来るが、すごく痛そうな顔。メディカルが来て、いったんピッチを出る。試合後のインタビューで「ゴールは覚えていない。気持ちで押し込んだ」と言っていた。
 2−1でタイムアップ。久々の「等々力劇場」だったが、勝ててよかった。これで勝点75、得失点差45として首位キープ。リーグ戦4連勝。2位マリノスはなんと最下位横浜FCと2−2で引分け、勝ち点66。これで9差になった。解説の水沼さんが「一時は1差までいったんですが」と言う。3位名古屋は1−0で大分に勝ち、勝ち点57で3位復帰。無失点試合がここまで13とか。前節ホームでフロンターレに負けた鹿島はアウェイでセレッソに2−1として勝ち点53、6位に浮上。

 ※ネットの「ザ・ワールドWeb」の記事によると、フロンターレの前半の布陣は、やはり谷口と脇坂のダブルボランチで、そこをベルマーレのツートップ大橋と町野、二列目の平岡と茨田で「捕捉」されたため、「特に前半はフロンターレのパスワークが停滞」。他にも「ボランチを2人にしたことで自陣後方に人が多くなり、敵陣ペナルティエリア手前の人数が足りなくなる場面や、2トップに対する脇坂のサポートが間に合っていない場面」もあったと指摘。後半選手交代とともに布陣をいつもの4-1-2-3にしたら、旗手と脇坂が「小林、知念、マルシーニョの3トップをサポートするという構図が生まれ、攻撃の厚みが増した」と分析していた。なるほど、前半と後半の違いがこれで整理されました。
 他にもネット記事「サッカー批評Web」では、前半の4-4-2を「鬼木監督の失敗」とし、攻めきれなかったのは、「ツートップが湘南のスリーバックにつかまってチャンスが作れなかったのが最大の要因」と分析していた。

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サッカー短評 (2021.9/22)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 1対2 (2021.9/22 カシマ) 第32節

 アウェイで劇的逆転勝ち。後半追加タイムに、途中出場の宮城の無回転ミドルがきれいに決まって待望の追加点。ACL組の3チームだけミッドウィークに前倒しの第32節。試合は、前半初めは、やや押され気味の展開。次第につなげる場面もできてきたが、ダミアンとマルシーニョが徹底マークされていてシュートがろくに打てず。システムも、疲労を考慮したのか、いつもの4-3-3ではなく、シミッチと橘田のダブルボランチにして4-2-3-1で臨んだ。しかし、0−0で折り返すと、後半は鹿島の時間帯に。22分に三人同時交代したが、家長をトップ下にしたとたんにボールが持てなくなり、とうとう64分に失点。33分に知念を入れて4-4-2にしてからは、バランスがよくなり、次第にフロンターレの時間帯に。37分に入ったばかりの山村が直後のCKからヘディングシュートを決めてまず同点。49分に、それまで左サイドでドリブル突破を何度も阻止されていた宮城が、中央やや右寄りからミドルシュートをたたき込んで、ついに逆転。気温25.8度、湿度54%。主審は木村博之さん。DAZN解説は福田正博さん、実況は桑原アナ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、戻ってきた谷口、ジェジエウ、山根。シミッチと橘田のダブルボランチ、トップ下に旗手。左右のウイングにマルシーニョと家長。ワントップにダミアン。久々にダブルボランチの4-2-1-3にしてきた。ベンチに小林、脇坂、知念など。
 鹿島は4-2-3-1。ワントップに上田。トップ下に荒木、左右のシャドーに和泉とファン・アラーノ。三竿とピトゥカのダブルボランチ。DFはこの夏復帰の安西、町田、関川、広瀬。GK沖。キャプテンは三竿。鹿島もCBにけが人が出ているらしい。
 前半1分、6分と相手左サイド安西に走られるが、家長と山根で対応。7分には相手右サイドで鹿島のFK。ピトゥカが蹴るが、DFがクリア。
 フロンターレも谷口やシミッチが前方へロングパスを送るが、味方と合わず。
 前半は互いにプレスをかけあい、相手にパスをつながせない。マルシーニョはデビュー戦の徳島戦では、ドリブルが通用したが、鹿島は広瀬と三竿の二人で対応し、すぐにつぶされてしまう。
 16分、山根が右からクロス、旗手がペナルティーエリア手前中央でかかとで触って左へ送り、マルシーニョがフリーでシュートするが、相手GK。
 18分、中央で鹿島のFK。荒木が直接ねらって蹴るが、枠の左。
 24分、飲水タイム。
 31分、フロンターレの左CK。旗手がニアへ蹴り、谷口が触ってファーへ流すが、味方に合わず。
 マルシーニョは旗手やダミアンとも今日はタイミングが合わない。家長のサイドも、相手DF町田がすばやくプレスをかけてきて、思うように攻撃を組み立てられない。
 42分、相手左SB安西に攻め上がられ、ドリブルでペナルティーエリア左に入られ、シュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを荒木にシュートされるが、大きく枠の上。
 44分、相手MFピトゥカをダミアンが倒して相手左サイドで鹿島のFK。ピトゥカが蹴るが、ニアで橘田がクリア。こぼれを拾われ、相手左SB安西がクロス、誰にも合わず。
 追加タイム2分。47分、相手右SB広瀬からのロングクロスを相手FW荒木に頭で折り返されるが、DFが防ぐ。
 0−0でハーフタイム。フロンターレの前半のシュートは公式記録ではわずかに1本。これはひどい。

 後半は交代なしで開始。
 5分、相手右SB広瀬の攻め上がりには登里。6分、相手CB関川からのフィードが攻め上がった相手左SB安西に通るが、DF陣が防ぐ。7分には、右MFアラーノからの折り返しはジェジエウが対応してGKチョン・ソンリョンが捕る。
 8分、家長が左に流れて落としたボールをダミアンが下がって受けてスルーパス、走り込んだマルシーニョのシュートを相手GKがはじいたところに旗手がつめて押し込んだ。先制点かと思ったが、VARの介入があり、マルシーニョが受けた時点でオフサイド。得点は取り消される。いつもシュートで力む旗手のいいゴールだと思ったのに。解説の福田さんも「オフサイドになりましたが、旗手は力がぬけたいいシュートだった」とほめていた。
 10分、相手CB町田がドリブルで攻め上がり、あれよあれよという間にペナルティーエリア手前まで来てミドルシュート、ややヒットせずGKチョン・ソンリョンが捕る。
 16分、失点。相手左SB安西が左サイドをドリブル突破、ペナルティーエリア外左横からクロス、右から飛び込んだ相手右MFアラーノのダイビングヘッドが高くバウンドしてゴールイン。0−1。
 20分、鹿島が一人目の交代。和泉に代えて土居を入れる。
 22分、フロンターレは三人同時交代。登里に代えて小林、マルシーニョに代えて宮城、シミッチに代えて脇坂を入れる。小林は右ウイングに入り、旗手が登里のいた左SBへ回る。右にいた家長は脇坂とともにインサイドハーフか。橘田はアンカーか。
 25分、飲水タイム。
 27分、ジェジエウから大きくサイドチェンジ、宮城が受けてスルーパス、旗手に合わず。28分、旗手が左からサイドチェンジ、小林に渡ってクロスを入れるが、相手DF。
 29分、相手左サイドからパスをつながれ、最後は相手MFピトゥカにペナルティーエリア左でシュートされるが、枠の右で助かる。31分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで鹿島のFK。荒木が蹴り、ファーで三竿が頭で折り返し、相手FW上田がシュート、枠の外。33分には、相手MF荒木がミドルシュート、枠の左。
 フロンターレは思い切って三人代えたが、ここまでは効果が見えない。
 直後にフロンターレが四人目の交代。ダミアンに代えて知念を入れる。知念と小林のツートップで4-4-2か。家長が再び右ワイドに位置どると、「ボールの収まりどころができましたね」と福田さん。
 34分、パスをつながれ、最後は相手FW上田にペナルティーエリア内でシュートされるが、枠の外で助かる。さらに、こぼれを拾われ、相手左サイドへ流れた相手FW上田にまたシュートを打たれるが、枠の左。
 36分、左サイドでフロンターレのFK。ここで、フロンターレが五人目の交代。橘田に代えて山村を入れる。山村がアンカーとなる。
 38分、同点に追いつく。左サイドでのFKを脇坂が蹴り、山村が相手DF関川に競り勝ってヘディングシュートを決める。1−1。桑原アナが「山村は入ってまだ何秒でしょうか」と言う。山村は今期初得点。古巣から恩返しの得点をもぎ取る。HPのコメントでは「脇坂とは最近フィーリングが合う。鹿島は最初のチームで強い思いがあるので少し複雑」とあった。そういえば、得点後の喜び方が控えめだと思った。
 38分、鹿島が二人目の交代。左SB安西に代えて永戸を入れる。
 フロンターレはようやくパスが回るようになってくる。宮城も前節とは違って、左サイドにこだわらずに動いている。39分、宮城が右サイドから折り返すがゴールラインを割る。旗手からのパスを受けた家長が折り返すが合わず。
 41分、鹿島が二人同時交代。上田に代えてエヴェラウド、アラーノに代えてカイキを入れる。二人とも疲れていたのかもしれないが、結構プレスが効いていたので気が楽になる。
 43分、知念が右に流れてクロス、相手DF。さらに脇坂がボールカットから小林にパス、小林がフェイントで相手DFをかわしてシュート、相手GK。こぼれに知念がつめるが、触れず。惜しかった。
 追加タイム4分。46分、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 48分、左サイドから脇坂がクロス、こぼれを山村がシュートするが相手DFが防ぐ。
 49分、ついに勝ち越し。宮城のシュートのこぼれを家長が拾って山根へつなぎ、山根からのパスを中央右寄りで受けた宮城が無回転シュート、これがゴール左上に決まり、2−1。これが本人初のJ1リーグ戦の得点。DAZN解説の福田さんも「一生忘れられないゴールになる」とほめていた。
 劇的な逆転でタイムアップ。勝点72、得失点差44として、首位キープ。フロンターレの試合数29。2位マリノスも試合数29で勝ち点65、得失点差38。試合数で並んで勝点差7にできたのは大きい。3位はやはりこの日に試合した名古屋がFC東京と1−1で引分け、勝ち点54、試合数30。

サッカー短評 (2021.9/18)

ヴォルティス徳島vs.川崎フロンターレ 1対3 (2021.9/18 鳴門大塚) 第29節

 久しぶりにリーグ戦で勝点3を得た。17位の徳島だが、なかなか手強かった。とても5試合無得点で連敗しているような感じではなかった。前半はフロンターレのプレスが弱く、後手を踏んでいる間に危うく先に失点するところだったが、VARでオフサイドとなり、息を吹き返した。前半34分、新加入マルシーニョがドリブルで得たPKを知念が決めて先制。4分後に相手FW一美のスーパーシュートで追いつかれるが、さらに4分後には、旗手、マルシーニョ、脇坂と狭いところをつないで再度勝ち越し。後半7分には知念がCKからヘディングシュートを決めてリードを広げた。その後は、三日前に120分+PK戦まで戦った家長や小林まで投入して逃げ切った。鳴門スタジアムは阿波踊りの鐘太鼓のような応援をしていた。気温26.4度、湿度56%。観客6464人。主審は荒木さん。DAZN解説は元日本代表の加地。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、山村、ジェジエウ、山根。橘田のアンカー、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングに新加入のマルシーニョと遠野。ワントップ知念。キャプテンマークは登里。ベンチにダミアンはいるが、シミッチはいない。旗手が戻ってきた。山村も休むようなケガでなくてよかった。
 徳島は4-4-2か。FWはガンバから8月に新加入の一美と垣田のツートップ。二列目アウトサイドに絶好調という西谷と浜下。岩尾と鈴木徳真のダブルボランチ。DF福岡、石井、カカ、藤田征也。GK上福元。キャプテンは岩尾。ベンチにDFジエゴ、ドゥシャン、8月に新加入の元ノルウェー代表FWムシャガ・バケンガなど。チーム得点源の宮代がフロンターレからのレンタルのためベンチ外。前節レッドーカードのCB岸本も出場停止。
 立ち上がりの5分くらいはフロンターレの時間。4分、山根からのクロスのこぼれを旗手がシュート、枠の上。
 10分、相手左サイドで徳島のFK。藤田のキックは、GKチョン・ソンリョンが押さえる。
 11分、あやうく失点の場面。プレスが効かずにパスをすばやくつながれ、相手右MF浜下から相手FW垣田にパス、ペナルティーエリア手前右から垣田がクロス、ファーから走り込んだ相手左MF西谷がダイレクトであわせて、ゴールを決められた。と思ったが、主審がVARと交信しているようだった。実況席でアナウンサーと解説の加地が「ゴールなのでVARはもちろん確認するはずですが、交信しているとすると何でしょう」「オフサイドがあったのかもしれませんね」と言っているうちに、主審が画面のジェスチャーをして、画像確認はせずにゴールを取り消した。リプレーが出て、浜下から垣田へのパスのとき、垣田が明らかにオフサイドだった。オフサイドはファクトなので、VARオンリーレビューで、主審は見ない。やれやれ助かった。
 しかし、フロンターレのピリッとしないプレスがよくなるわけでもなく、ボールを失うとすぐ徳島の速攻を受ける。17分には、相手ボランチ岩尾が右からのクロスを上げ、相手FW一美にシュートされるが枠の外。18分には相手FW垣田にクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 20分、右サイドからパスをつなぎ、脇坂からの横パスを受けた遠野がペナルティーエリア手前右角付近から左足でカーブをかけたシュート、枠の外。解説の加地が「遠野は右でも左でもシュートできる」。
 21分、橘田が低い位置からドリブル、登里にパス、登里は前進してマルシーニョに出すと、マルシーニョが速いドリブルでペナルティーエリア左奥まで入って折り返したが、相手GK。
 25分、飲水タイム。GKチョン・ソンリョンとDF4人は、みんな蔚山戦にほぼ120分出ていて、体のキレがない感じ。ソンリョンは気合い十分ですごい。橘田も120分出たが、若いせいかこの試合でも走っている。ケガ明けだがフレッシュな旗手、マルシーニョ、出た時間が少ない知念と遠野に頑張ってもらうしかない。
 28分、知念が収めて右に展開、山根が受けてクロス、こぼれをまた拾って縦に入れると旗手が走り込んで角度のないところからシュート、サイドネット。
 30分、知念が左サイドに流れてパスを受け、ドリブルでペナルティーエリアに切り込み、そのままシュート、相手GK。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 34分、先制。マルシーニョがまたドリブルでペナルティーエリア左に突入、相手DF藤田が倒してPKを得る。これを知念が力強いキックで決めて1−0。
 37分、山村からのロングフィードを受けた遠野が右サイドからまた左足でシュート、相手GK。これで得たフロンターレの左CKを脇坂が蹴るが、これも相手GKがはじく。
 ところが38分、失点。相手ボランチ岩尾からのロングボールをジェジエウが触るが、こぼれを相手FW一美に拾われ、鋭いシュートをうたれて決まってしまう。1−1。スタジアムが6試合ぶりの得点に沸く。アナウンサーが「一美の移籍後初ゴール」と言う。
 42分、再び得点。橘田からのパスを受けた旗手が相手DFを反転でかわしてマルシーニョに縦パス、ペナルティーエリア手前で受けたマルシーニョはすぐさま右横の脇坂にパス、脇坂が狭いニアを打ち抜いた。2−1。アナウンサーが「同点の時間は短かったですね」と言う。
 追加タイム2分。徳島は果敢に攻め込んでくるので、47分に相手FKを与えてしまう。やはり疲れているのか試合の進め方が悪い。相手DF藤田が蹴るが、DF陣がクリア。48分、相手左MF西谷にクロスを上げられるが、シュートはうたせず。2−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。2分、知念が倒され、中盤右サイドでフロンターレのFK。これを脇坂が直接ねらうが、相手GKが捕る。
 7分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴ると、ニアに走った山村が相手DFをひきつけ、その後ろに走り込んだ知念がねらいすましたヘディングシュートをたたきこむ。3−1。
 11分にも、知念が旗手からのパスを受けて、ペナルティーエリア内から鋭いシュートをうつが、相手GK正面。
 13分、相手FW一美のシュートはヒットせず枠の右。15分、徳島のカウンターから相手MF鈴木がシュート、大きく枠の上で助かる。
 17分、マルシーニョが相手DFとの競り合いで足を傷めたらしく立てない。担架で退場。ここで徳島が二人同時交代。DF藤谷代えてDFジエゴ、FW垣田に代えて新加入のFWバケンガを入れる。フロンターレも一人目の交代。マルシーニョに代えて宮城を入れる。
 19分、端手からのスルーパスに走り込んだ遠野がシュート、枠の上。20分には旗手もシュート、こぼれを宮城がシュート、いずれも相手DF。
 23分、飲水タイム。フロンターレが二人同時交代。遠野に代えて家長、脇坂に代えて塚川を入れる。塚川はそのまま脇坂の位置に入ったか。
 選手交代でバランスがくずれたのか、徳島のFWバケンガのドリブル、相手左サイドからジエゴがクロス、さらにミドルシュートまでうたれ、塚川が防ぐ。しかし、塚川がボールを相手FWバケンガに奪われ、ペナルティーエリア右からシュートされるが、ジェジエウが猛然とスライディングして防ぐ。
 29分、相手FW一美の足がつって立てない。担架で退場。徳島が二人同時交代。一美に代えてFW渡井、ボランチ鈴木に代えて小西を入れる。
 30分、相手DFジエゴの右スローインをクリアしたこぼれを拾われ、相手左MF西谷が深い位置からクロス、中で相手DF石井がシュート、クリアを拾った相手FW渡井がシュート、枠の外で助かる。
 31分、宮城が左サイドからドリブル、ミドルシュートをうつが、枠の右上。
 32分、徳島のカウンター。相手FW渡井に相手左サイドを突破され、クロスを上げられる。相手FWバケンガがとびこむが、GKチョン・ソンリョン。
 35分、旗手が相手DFカカと交錯したとき右もも外側に相手のヒザが入って倒れる。立ち上がるが、かなり痛そうにピッチを出る。ケガ明けだから心配だ。
 36分、徳島が五人目の交代。右MF浜下に代えて藤田ジョエルチマを入れる。フロンターレも四人目の交代。旗手に代えて小林を入れる。
 38分、家長からのパスを受けた知念がシュート、相手GKが捕る。どうもハットトリックは無理そうだ。
 40分、徳島のカウンター。相手ボランチ岩尾からの縦パスをフリーの相手FW渡井に通され、渡井がペナルティーエリア右から速いクロスを入れるが、相手FWバケンガには合わず。
 追加タイム6分。46分、相手FWバケンガがペナルティーエリア内でシュート、DF陣が防ぐ。47分、バケンガからのパスを受けた相手FW渡井がペナルティーエリア手前から鋭いシュート、GKチョン・ソンリョンがわずかに触ってバーに当たる。これで与えた相手左CKを岩尾が蹴るが、なんとか防ぐ。
 48分、相手左サイドで徳島のFK。西谷が蹴るが、誰にも合わずにラインを割る。
 49分、小林がシュートに持ち込むが、相手DFに当たる。フロンターレの左CK。ショートコーナーでボールキープしようとするが、奪われる。
 51分、徳島の右CK。相手MF小西が蹴るが、山根がクリア。こぼれを拾われ、再度徳島の右CK。小西が蹴るが、これもDFがクリア。ここでタイムアップ。だいぶ苦労したが、3−1で5連戦の初戦を勝利できた。
 フロンターレは勝点3を加えて69、得失点差43として首位キープ。2位マリノスは名古屋と上位対決に敗れて勝点65のまま。2−1で勝った名古屋が勝点53で3位に浮上。4位には、札幌に1−0で勝った神戸が浮上。
 次はまた中三日でアウェイで7位鹿島と対戦。蔚山から帰国後なので、ホテルのバブル生活が続く。

サッカー短評 (2021.9/15)

蔚山現代FCvs.川崎フロンターレ 0対0延長0−0PK3−2 (2021.9/14 蔚山) ACLラウンド16

 ここからまたアウェイ3連戦。一発勝負のラウンド16で昨年のACL王者に敗戦。これで優勝をねらえるのはリーグ戦と天皇杯となった。前半は防戦一方の展開から0−0で折り返し、後半は前から激しくプレスしてリズムを取り戻し、シュートもうったが、得点できず。延長戦も互いに決めきれず、とうとうPK戦へ。ずっと雨が降っていたらしく、ペナルティーマークの回りも芝がくずぐずで、一人目の知念はしっかり蹴れたが、長谷川とシミッチがはずし、蔚山も一人がバーに当て、一人はソンリョンが止めたが、フロンターレ5人目の家長がはずしては、万事休す。DFの山村までケガで交代。この先が思いやられる。気温23度、湿度74%。無観客。主審はUAEのモハンメド・ハッサン。DAZN解説は中村憲剛。実況は下田アナ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、山村、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングに小林と家長。ワントップにダミアン。キャプテンマークはダミアン。ベンチにDFはイサカ・ゼインと高卒新人の田邊。
 蔚山は4-2-3-1。ワントップに長身FWの19番オ・セフン。左右のシャドーに8番カザイシビリに11番イ・ドンジン。トップ下に14番イ・ドンギョン。18番キム・ソンジュンと16番ウォン・ドゥジェのダブルボランチは二人ともJリーグ経験あり。DFは33番ホン・チョル、4番ブルタイス、44番キム・ギヒ、23番キム・テファン。GKチョ・ヒョヌ。キャプテンは16番ウォン・ドゥジェ。16番ウォンと11番キム、GKチョは韓国代表。監督は何とホン・ミョンボ。選手時代には柏にも所属、長く韓国代表の顔だった。代表監督も経験がある。現在チームはKリーグの首位を走る。
 1分、フロンターレのカウンター。家長からの縦パスを受けた小林がペナルティーエリア手前左からファーへシュート、惜しくも相手GK。小林が左ウイングをやるのは初めてではないか。解説の憲剛が「小林の裏への抜け出しは本当にうまい」。
 5分、相手右サイドから11番イがクロス、DFがはじいたこぼれをつながれ、最後は14番イがミドルシュート、枠の左。
 蔚山はパスサッカーで、しかもパスが速くて正確。後ろからのビルドアップと、前線への放り込みの両方やってくる。長身FWオがいるので、DFラインを上げられず、フロンターレの選手間が間延びしている。アンカーのシミッチの両脇もねらわれている。相手にこちらのやりたいサッカーをやられ、後手に回っている。
 11分、相手右SBキムが攻め上がってペナルティーエリアへパス、山村がはじくが、こぼれを相手MF11番イに拾われ、ミドルシュート、DFに当たる。
 13分、ジェジエウを遅れて蹴った相手FW19番オにイエローカード。19番オは7分にも登里を後ろから蹴っていた。
 14分、パスをつないで最後は脇坂がペナルティーエリア手前から鋭いシュート、回転がかかって枠の左へ。解説の憲剛が「脇坂はダミアンとの相性もよいし、得点を常にねらっている」とほめる。
 17分、相手右サイドで蔚山のFK。11番イが蹴るが、ファーへ流れてGKチョン・ソンリョンが捕る。
 18分、シミッチから右サイド家長へつなぎ、家長が右奥へループで送ると走り込んだ脇坂が鋭いクロス、ファーでフリーの小林が触るが、折り返しは相手DF。
 22分、右サイドから崩して、橘田がクロス、惜しくもダミアンに合わず。
 直後に蔚山のカウンター。相手右サイドからの11番イのクロスのこぼれを拾われ、ペナルティーエリア左角付近から相手左SBホンがすばやくクロス、中央で相手FWオにジャストで合ってヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンがファインセーブ。落ちたボールもすばやく押さえる。危なかった。
 このへんから防戦一方。ソンリョンのロングキックはうまく収まらず、脇坂のスルーパスもカットされる。山根も登里も対面のカザイシビリやイ・ドンジンの対応で攻め上がる余裕はない。家長はキープできるが、パスを受けた味方がカットされる。下田アナが「フロンターレはパスが3本つながらない。どうすればいいでしょう」と憲剛に聞くが、返事は覚えていない。「自分たちが攻めているときはルーズボールもこぼれてくる」というのは他の時だったか。
 28分、蔚山のカウンター。相手左サイドを8番カザイシビリが攻め上がり、右前方へ鋭いパス、走り込んだ相手11番イにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 36分、右サイドからパスをつないで山根がペナルティーエリア右からダイレクトでクロス、相手DFに当たってフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが、ファーにこぼれて(いったん切れたように見えた)家長がゴールライン際から折り返すと、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 38分、相手左サイドから8番カザイシビリがカットイン、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 40分、相手GKからのロングフィードを相手FWオと山村がペナルティーエリア手前右寄りで競るが、二人とも倒れ、山村のファールがあったとして、蔚山のFK。33番ホンが蹴り、相手FW19番オがフリーでヘディングシュート、枠の右。
 45分、シミッチがペナルティーエリアへループパスを送り、小林が走り込むが、合わせきれずにシュートは枠の左。小林はピッチをたたく。
 追加タイム2分。46分、自陣からパスをつなぎ、山根がクロス、ダミアンに合わないが、ファーで家長が拾って左から再度クロス、脇坂がシュートするが、相手DF。
 0−0でハーフタイム。前半最後にいい形をひとつ作れた。

 後半は交代なしで開始。後半は、フロンターレの方がハイプレスでペースを握る。
 1分、相手GKのキックをシミッチがカット、最後はダミアンがシュートをうつが、相手DF。
 4分、右サイド山根からのクロスをファーで小林が相手DFと競るが、小林のファールとなる。
 6分、相手左SBホンが家長を後ろから倒してイエローカード。
 11分、相手右サイド深い位置でシミッチが相手11番イを倒して蔚山のFK。これを相手14番イが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを拾われ、最後は相手左SBホンがペナルティーエリア左からシュート、枠の左。
 14分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴り、シミッチが競るが、相手DFがクリア。
 19分、家長、シミッチとダイレクトでつなぎ、脇坂がペナルティーエリア右に走り込むが、滑ってしまってシュートできず。21分には、家長からの横パスを脇坂がシュート、相手DFに当たる。
 22分、蔚山が二人同時交代。ボランチ18番キムに代えて72番FWイ・チョンヨン、トップ下14番イ・ドンギョンに代えて10番MFユン・ビッカラムを入れる。
 23分、相手FWオがペナルティーエリア手前から鋭いシュート、枠の上。
 下田アナが「フロンターレは守備のとき4-4-2にしているようだ」と指摘。橘田がシミッチの隣に下りてダブルボランチになっている。
 30分、家長からのパスをインナーラップした山根が受け、ドリブルでペナルティーエリア中央に入るが、シュートまでいけず。もう一瞬早くシュートに切り替えたら面白かった。
 蔚山は何度か相手左サイドの左SB33番ホンや左シャドー8番カザイシビリからクロスを入れてくるが、ジェジエウや山村がクリア。
 35分、登里が攻め上がって相手右SBキムのファールで倒され、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ゴール前で山村が競り、ファーでフリーのジェジエウがシュートするが、ヒットせず、相手GK。
 37分、相手CBブルハイスが攻め上がってミドルシュート、大きく枠の左。
 40分、蔚山がパスをつなぎ、最後は8番カザイシビリがドリブルからミドルシュート、DFに当たる。
 41分、フロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて知念を入れる。知念とダミアンのツートップか。
 42分、相手ボランチ16番ウォンにイエローカード。ここで蔚山が二人同時交代。19番FWオに代えて9番FWキム・ジヒョン、8番カザイシビリに代えて37番MFユン・イルロクを入れる。
 45分、入ったばかりの相手MFユンからのパスを受けた相手左SBホンが折り返し、やはり交代したばかりの相手FWキムがシュート、DF陣が防いで相手左CK。このCKからはシュートまでは持ち込ませず。
 追加タイム2分。0−0のまま延長戦へ。

 延長前半2分、中盤左寄りでフロンターレのFK。家長が蹴り、ダミアンが頭に当てるが、枠の外。
 3分、ボールカットされ、相手11番イが相手右サイドからクロス、37番ユンが受けるが、山根がはじく。こぼれを拾われ、最後は相手10番MFユンがシュート、枠の上で助かる。
 5分にも相手ボランチ16番ウォンにミドルシュートされるが、枠の上。
 7分、小林を倒した相手DF23番キムにイエローカード。左サイドでフロンターレのFK。家長が蹴り、ファーでジェジエウが競るが、相手GK。
 9分、蔚山の右CK。相手10番ユンが蹴るが、ダミアンがクリア。
 12分、GKチョン・ソンリョンが前線へロングフィード。ダミアンに通らず。ダミアンも相当に疲れている。
 直後に相手右MF11番イが相手右サイド突破を試みるが、登里が対応してボールを奪う。11番イは倒れて足がつったようだ。
 15分、ダミアンがファールで倒され、左サイドでフロンターレのFK。家長がペナルティーエリア右へ蹴ると、シミッチが頭でゴール前に折り返し、知念がヘディングシュートするが、相手GKがファインセーブ。0−0で後半へ。
 延長後半3分、相手11番イが右サイドから切り込んでシュート、枠の上。
 5分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて遠野、小林に代えて長谷川を入れる。これで前線に高さがなくなった。知念のワントップか。キャプテンマークは登里が巻く。
 6分、山村がすわりこんで立てない。フロンターレが四人目の交代。山村は担架でピッチを去り、誰を代わりに入れるのかと見ていたら、塚川を入れる。塚川は普段ボランチやインサイドハーフで使われているが、ここでさすがに高卒新人の田邊は使えなかったのだろう。下田アナが「これで最終ラインの高さは確保できました」と言う。
 7分、蔚山はすかさず塚川をねらってロングボールを放り込み、相手FW9番キムがポストプレー、11番イがペナルティーエリア内でシュートするが、枠の左で助かる。
 8分、登里が左サイドにロングパスを出し、長谷川が走り込んでクロス、相手DF。
 9分、家長がボールキープして相手のファールを誘い、中盤の中央でフロンターレのFK。家長がペナルティーエリアに蹴り込み、シミッチが競るが、相手DFがはじく。
 11分、家長からのループパスを知念がポストプレー、走り込んだ橘田がシュート、枠の上。残念。
 12分、相手DF23番キムをシミッチが倒してイエローカード。蔚山が五人目の交代。23番キムに代えて27番DFイ・ミョンジェを入れる。
 15分、蔚山の左CK。相手10番ユンが蹴り、相手FW9番キムとGKチョン・ソンリョンが競り合い、ボールが枠に飛ぶが、右ポストに当たる。
 追加タイム2分。16分、ロングボールを放り込まれるが、ジェジエウがクリア。17分にもロングボールを蹴り込まれるが、知念が戻って防ぐ。
 とうとう0−0のままでタイムアップ。

 PK戦。フロンターレが先攻。知念が左下に鋭いシュートを決める。蔚山もキャプテンマークを巻いた72番イ・チョンヨンが成功。1−1。
 フロンターレ二人目の長谷川は上に外す。ペナルティーマーク付近の芝がめくれて滑っていた。蔚山の二人目16番ウォン・ドゥジェはバーに当てて失敗。解説の憲剛が「足下が気になってキックが上にいったのかもしれない」。1−1のまま。
 フロンターレ三人目遠野は左上に決める。蔚山三人目11番イ・ドンジンのキックをGKチョン・ソンリョンが止めるが、早く動いたとしてやり直し。リプレー映像が出ると確かに早い。しかしやり直しもソンリョンがストップ。2−1。
 フロンターレ四人目のシミッチも上にはずす。左足キッカーの立ち足の芝もあまり良くない。蔚山四人目の37番ユン・イルロクは決める。2−2。
 フロンターレ五人目は続けて左足キッカーの家長。PKは得意なはずが何と相手GKに止められる。蔚山は10番ユン・ビッカラムが決めて、2−3。フロンターレのACLが終わった。
 DAZN解説の憲剛は、しばらく言葉がなかった。激闘だったが、終始劣勢だったのも確か。これで山村もケガだとすると、次の試合はどうするのか。

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サッカー短評 (2021.9/8)

中国vs.日本 0対1 (2021.9/8 ドーハ・カタール) カタールワールドカップアジア最終予選第2戦

 中国の入国制限が厳しいため第三国で開催。中国は、第1戦もドーハで、オーストラリアと対戦、0−3で敗れている。1敗同士の対戦だが、日本は時差調整もあるのに対し、中国は既にここのピッチになじんでいる。しかし、中国は前半、全く仕掛けてこず、日本はノープレッシャーでパスをつないで攻撃できた。しかし、枠に跳ぶシュートが少なく、惜しかったのは、23分に久保が左ポストに当てたのと、38分に決まったかと思った大迫の左ポスト直撃の二回。それでも40分に伊東からのクロスを大迫が触って押し込んだ1点で先制。後半は中国も普通にプレスをかけてき始めたが、危険な場面はほとんどなし。日本は追加点をねらったが、取れなかったのは課題。気温22.6度、湿度39%。無観客。主審はバーレーンのナワフ・シュクラさん。アジア最終予選は放映権料の高騰で地上波TVはホームのみ放映。アウェイや他のグループを含めて全試合DAZNが配信する。DAZN解説は憲剛、実況は桑原アナ。
 先発は、GK権田(清水)。DF長友(無所属)、冨安(アーセナル・英)、吉田(サンプドリア・伊)、室屋(ハノーファー・独)。柴崎(レガネス・西)と遠藤(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ。左右のワイドに古橋(セルティック・英)と伊東(ゲンク・ベル)。トップ下に久保(マジョルカ・西)。ワントップ大迫(神戸)。冨安、室屋、古橋、久保が最終予戦初先発。ベンチにオナイウ、堂安、鎌田、守田、昌子、山根など。酒井宏樹は疲労蓄積で帯同せず。南野はケガで離脱。追加で呼ばれたのがオナイウ。
 中国は5-3-2。ブラジルから帰化した9番エウケソンとスペインでプレーしている7番ウー・レイのツートップ。二列目に19番インと13番ジン。アンカーに15番ウー・シー。DF左右のウイングバックに3番ワン・シェンチャオと20番ワン・ガン。3バックは長身の2番リー、6番ジャン、5番チャン。GKヤン。キャプテンは15番ウー・シー。CBのジャンは帰化選手で「ブラウニング」とDAZNの字幕には出ていた。「リー・ティエ監督は、2002年日韓ワールドカップに出た選手だった」とDAZNゲストの岡田元監督。
 中国は5バックでガッチリ守りを固め、前半は無失点をねらう構え。しかし、早くも2分、最終ラインの5番DFチャンが接触があったのかわからないが、しゃがみ込んで立てない。いったん歩いてピッチを出て治療後また入るが、再び倒れる。今度は担架で運ばれる。6分、中国が一人目の交代。5番チャンに代えて22番ジューを入れる。
 中国は前線のFWエウケソンにロングボールを送るが、日本のDF陣が落としたボールをつながせない。
 12分、遠藤からのパスを大迫が反転してシュート、相手DFに当たって日本の右CK。久保が蹴るが、ニアで相手DFがクリアして再び右CK。今度はショートコーナーを蹴り、最後は古橋が左から中央へ折り返すが、相手DFがはじいて今度は左CK。これも久保が蹴り、こぼれを伊東がミドルシュート、右へ飛んでしまい、吉田がさらにシュートするが、大きく枠の上。
 日本はボールをすばやくつないでクロスを入れられないと、すぐにやり直してまた相手の隙をうかがう。解説の憲剛とゲストの岡田さんが「オマーン戦と違って選手たちの動きに迫力がある」「中国の選手たちは、オマーン戦のときの日本のよう」と言う。
 16分、古橋が中央にカットインしてシュート、枠の上。古橋はオマーン戦の後半に出たが、左ワイドに固定していた。「今日は自由に中央にも動いている。古橋は中央で仕事している印象がある」と岡田さん。
 22分、遠藤がペナルティーエリア内にパスを送り、こぼれを古橋がシュート、相手DF。23分には、大迫のポストプレーから久保がペナルティーエリア右でシュート、惜しくも左ポストに当たる。
 30分、また久保がドリブルからシュートするが、相手DF。柴崎もミドルシュートをうつが、大きく枠の外。もう少し枠に飛ばしてほしい。
 34分、大迫に縦パスが送られるがこぼれ、長友がミドルシュート、これも大きく枠の外。
 中国はマイボールになると前線へロングボールを入れてくるが、エウケソンに収まらない。
 38分、久保が遠藤とのパス交換からミドルシュート、相手GKがはじいたこぼれを伊東が拾って左へ横パス、フリーで大迫がシュートしたが、これも左ポストに当たる。ゴールに入って跳ね返ってきたように見えた。ゲストの岡田さんも「決まったと思った」と呆然。
 40分、ついに先制。吉田からのパスを受けた伊東が右サイドで高速ドリブル、相手DFをかわしてペナルティーエリア右横から鋭いクロス、大迫が中央に走り込んで足先で押し込んだ。1−0。オフサイド気味に見えたが、中国側はまったく抗議せず。主審もVARと交信もせず。
 44分、日本の右CK。久保が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って攻撃を続けるが、シュートまでいけず。
 追加タイム1分。担架が入ったわりに短い。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、冨安から長友、古橋と渡り、古橋がドリブルからパスを出すが、相手DFとの接触で足を傷める。立ち上がって治療を受けるが、5分、日本は一人目の交代。古橋に代えて原口(ウニオン・ベルリン・独)を入れる。
 中国は、後半からロングボール以外にパスをつないで攻めてくる姿勢も見せる。プレスも前線からかけ始め、岡田さんは「これが普通で、前半が普通じゃなかった」と言う。
 8分、相手右WBのワンがロングパスを受けて攻め上がり、長友に当てて中国の右CK。キックがこぼれて前半ケガの交代で入ったDFジューがシュート、日本のDFに当たったこぼれからまたクロスが入り、これをMFウー・シーにヘディングシュートするが枠の右。
 13分、伊東が相手FWエウケソンと競り合い、相手が倒れるとイエローカード。これで通算二枚目となり、次のサウジ戦は出られない。
 17分、中国が三人同時交代。二列目の19番MFイーと13番MFジンに代えて8番MFハオと帰化選手の11番FWアラン、2番DFリーに代えて21番FWルオを入れる。ルオ・グオフーはブラジルからの帰化選手らしくDAZNでは「アロイージオ」と表示。システムもいつもの4-4-2へ。
 21分、大迫が相手MFウー・シーに倒され、日本のFK。ウー・シーにはイエローカード。FKは久保が蹴り、冨安が触るが、相手DFがクリア。
 24分、室屋がドリブルで攻め上がるところを交代で入ったルオが後ろから倒してイエローカード。
 27分、日本の左CK。久保が蹴り、ニアで大迫が頭で触るが枠にいかず。
 29分、久保がドリブルで相手DFをかわしてペナルティーエリア右に入って折り返しのパス、走り込んだ遠藤がシュート、原口が押し込もうとしたが合わず、枠の左。
 30分、エウケソンと競った吉田がファールをとられ、中盤左サイドで中国のFK。日本が二人目の交代。伊東に代えて鎌田(フランクフルト・独)を入れる。鎌田がトップ下に入り、久保が右ウイングへ回る。相手FKはGK権田が捕る。
 36分、長友を倒した相手MFワン・ガンにイエローカード。
 日本はボール支配率は高いが、ペナルティーエリアにいいボールが入らない。吉田のロングフィードはクリアされ、鎌田のドリブルもカットされる。まだ交替枠は3人、交代回数もあと一回残っている。大迫に疲れが見えるし、せっかく呼んだオナイウとか使わないのか。
 39分、中国が五人目の交代。15番MFウー・シーに代えて16番MFチーを入れる。キャプテンマークは誰になったか不明。
 41分、鎌田がドリブルから横パス、最後は遠藤がミドルシュート、相手DF。42分には、柴崎が無回転の鋭いミドルシュート、きれいに枠に飛ぶが、相手GKがはじいて日本の左CK。ここで日本が三人目の交代。なぜか長友に代えて佐々木(広島)を入れる。CKは鎌田が蹴り、吉田がフリーで飛び込むが合わず。
 追加タイム4分。中国はロングボールをどんどん放り込むが、日本のDF陣も相手FWにしっかりついて仕事をさせない。
 48分、相手FWルオが左サイド深い位置から低いクロス、室屋に当たるがGK権田が抑える。
 50分、柴崎からのボールを受けた久保が時間を使う。右サイド深い位置から鎌谷つなぎ、鎌田はペナルティーエリア右から中央へループパス、しかし誰も走り込んでおらず、合わない。
 1−0でタイムアップ。
 勝ったのはよかったが、追加点が取れなかったのは課題。現在勝点3、得失点差0でグループ4位。もう少し交代をうまく使えなかったか。オマーン戦に先発して、中国戦に交代で入った原口と鎌田は違いを出せなかった。先発した久保はがんばっていた。室屋も酒井宏樹の穴を感じさせなかった。伊東はよかった。古橋もまあよかったがケガが心配。柴崎はオマーン戦よりずっとゲームに緩急を付けていた。吉田と遠藤は東京五輪に全試合出て休みがとれないまま、よくやったと思う。
 10月には、それぞれ2連勝しているオーストラリア(勝点6、得失点差4)、サウジアラビア(勝点6、得失点差3)との連戦がある。このままでは心配だ。10/7アウェイ(ジッダ)でサウジ、10/12ホーム(埼スタ)でオーストラリアと対戦。

※9/15、無所属だった長友のFC東京復帰が決まったらしい。

サッカー短評 (2021.9/6)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 3対3 (2021.9/5 等々力) ルヴァンカップ準々決勝第2戦

 久しぶりのホームでの試合。しかし、これも見られず。しかもリードしていたのに、後半の追加タイムに追いつかれてアウェイゴール数で敗退。久々に3点とったのに。気温24.3度、湿度59%。観客4936人。主審は家本さん。
 先発はGKチョン・ソンリョン。DF登里、田邊、山村、橘田。アンカーにシミッチ、インサイドハーフは脇坂と家長。左右のウイングに宮城と小林。ワントップにダミアン。ベンチに新加入のマルシーニョほか。
 レッズはワントップ江坂。左右のシャドーに汰木と関根。トップ下に小泉。柴戸と平野のダブルボランチ。DF明本、ショルツ、岩波、宇賀神。GK鈴木彩艶。ベンチにユンカー、西など。
 前半8分、浦和の江坂に先制を許す。相手DF岩波からのロングフィードを収めてペナルティーエリアに入られてシュートを決められる。0−1。
 フロンターレは次第に支配権を取り戻して、40分に追いつく。宮城、家長とつなぎ、家長のペナルティーエリア左へのパスに走り込んだ小林の折り返しをダミアンが流し込む。1−1。
 後半開始からフロンターレが一人目の交代。田邊に代えてジェジエウを入れる。
 13分には、フロンターレが二人目の交代。宮城に代えて長谷川を入れる。
 18分、浦和が一人目の交代。汰木に代えてユンカーを入れる。
 31分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、山村がヘディングシュートを決め、2−1。
 35分、浦和が三人同時交代。平野に代えて伊藤、関根に代えて田中達也、宇賀神に代えて西を入れる。
 38分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ニアでシミッチがヘディングシュート、3−1。
 39分、フロンターレが三人目の交代。ダミアンに代えて知念を入れる。
 42分、失点。相手DF西の右からのクロスをGKチョン・ソンリョンがはじき、ジェジエウに当たったボールが何と相手FWユンカーに当たってゴールイン。3−2。
 45分、フロンターレが四人目の交代。小林に代えて遠野を入れる。
 追加タイム4分。47分、浦和が五人目の交代。柴戸に代えて槙野を入れる。
 49分、追いつかれる。浦和の左CKを江坂がファーへ蹴り、こぼれを相手DFショルツがペナルティーエリア右から折り返し、相手FWユンカーのヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンがはじくが、これをつめていた槙野が押し込み、3−3。
 2試合合計4−4、アウェイゴール数の多い浦和が準決勝へ。

サッカー短評 (2021.9/2)

日本vs.オマーン 0対1 (2021.9/2 パナスタ) カタールワールドカップアジア最終予選第1戦

 初戦からホームで敗戦。日本は、最終予戦のため、8/30から代表選手を招集したが、練習試合も組めずに本番。対するオマーンはワールドカップ初出場に向け、クロアチアから監督を招き、直前の1ヵ月はセルビアで合宿して連携を高めてきた。日本の方は、冨安がイングランドのアーセナルへの移籍手続きのため合流が遅れ、ポルトガルの守田も直前の試合に出たため、二人とも中国戦のみとなる。板倉はケガのため離脱し、庄子(ガンバ)が追加招集された。南野はケガ。それでも、昨年11月以来の柴崎岳を呼び、経験豊かな選手で固めて堅実にホームの試合を取りにいったと見えたが。気温23.1度、湿度90%、観客4853人。主審はUAEモハメド・ハッサンさん。最終予選からVARも入っている。
 試合は、初めからオマーンが押し気味に進め、何度もきわどい場面を作る。日本は久しぶりの試合のため、大雨もあってパスがつながらない。オマーンもよく研究していて、大迫と鎌田には複数でマークし、ポストプレーをさせない。それでも前半は0−0で終えたが、後半、選手交代して古橋、堂安や久保を入れ、次第に前掛かりになった43分、カウンターからシュートを決められ、万事休した。クロスを挙げた選手への対応が長友ではなく柴崎だったので寄せが甘かったと思うが、シュートした選手のマークをはずされたのも痛い。オマーンに負けたことがないという事実が気持ちの緩みになったか。
 先発は、GK権田(清水)。DF長友(無所属)、吉田(サンプドリア・伊)、植田(ニーム・仏)、酒井(浦和)。柴崎(レガネス・西)と遠藤(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ。左右のシャドーに原口(ウニオン・ベルリン・独)と伊東(ゲンク・ベル)。トップ下に鎌田(フランクフルト・独)。ワントップ大迫(神戸)。
 オマーンは4-4-2らしい。二次予選2得点の7番FWアルハジリが先発。キャプテンは17番GKアルルシェイディ。イバンコビッチ監督は昨年就任したクロアチアの人。かつてイラン代表監督も務め、2006年アジア最終予選で日本と対戦経験もある。
 立ち上がりから、オマーンは積極的にロングボールを入れてくる。3分、相手右サイドからのクロスを植田がクリアしてオマーンの右CK。キックをファーで11番FWアルアラウィにヘディングシュートされるが、長友が競って日本のゴールキックに。
 7分、日本のカウンター。柴崎がペナルティーエリア左角からシュート、枠の右。
 日本は選手間の距離が空いてうまくパスがつながらない。酒井のクロスが遠藤に当たったりミスも多い。
 13分、相手7番FWアルハジリのポストプレーから11番FWアルアラウィがペナルティーエリア内左寄りの位置でシュート、GK権田がはじいて相手左CK。キッカーは17番DFアルブサイディ。6番DFアルハミシが飛び込むが、植田がクリアして再び相手左CK。このキックからはシュートにならず。
 15分、相手MF23番アルサーディがミドルシュート、遠藤に当たってまたも相手左CK。このCKもシュートに至らず。
 直後に日本のカウンター。GK権田のロングフィードから最後は伊東がペナルティーエリア内でシュートするが、オフサイド。VARが入っているので、すぐに判定されない。
 19分、相手GKからのロングフィードを相手FWアルハジリが収め、柴崎が寄せるがファールの判定。中央でオマーンのFK。キックはGK権田が捕る。
 22分、久々に大迫にクロスが入るが、相手DFとの競り合いでヘディングシュートできず。
 23分、中盤右サイドでオマーンのFK。キッカーは20番MFアルヤヒアエイ。キックはGK権田が抑える。
 27分、遠藤の足を蹴った相手MF12番ファワズにイエローカード。
 28分、吉田からのロングパスから、最後は伊東がペナルティーエリア中央で左からのクロスをダイレクトシュート、惜しくも相手GK正面。
 33分、日本の右CK。柴崎がショートコーナーからクロスを入れるが、ターゲットの酒井は競り負ける。
 35分、伊東が相手を後ろから倒してイエローカード。相手左サイドでオマーンのFK。相手FWアルハブシが蹴るが、遠藤がクリア。
 38分、長友が攻め上がり、相手DFがクリアして日本の左CK。鎌田が蹴るが、相手FWアルハブシがクリア。
 42分、オマーンのカウンター。相手のシュートを吉田がクリアしてオマーンの右CK。ショートコーナーから始めるが、クロスを上げさせず。44分にも、相手右サイドでFKを与えるが、20番MFアルヤヒアエイのキックは誰にも合わず。
 45分にも相手左サイドでFKを与える。ショートパスからクロスを上げるが、シュートさせず。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。原口に代えて古橋(セルティック・英)を入れる。
 3分、長友が左サイド深い位置で相手DFをかわしてクロス、ファーでフリーの伊東がヘディングシュート、大きく枠の上。さらに大迫がこぼれを拾って、最後は遠藤がペナルティーエリア内でシュート、相手DFが防ぐ。
 6分、相手左サイドから相手MFファワズが酒井浩樹をかわしてゴールライン際から折り返しのクロス、長友の折りたたんだ腕に当たり、いったんはPKの判定。ここでVARが介入し、主審が画像をレビュー。PKは取り消しとなる。最近のハンドの反則に関する競技規則の見直しが適用された。
 しかし、このときはホッとしたが、後日9/7、DAZNの番組「ジャッジリプレイ」でこのハンドの場面が取り上げられたとき、Jリーグ副理事長の原博美さんが「ハンドに取られて、ここで失点した方がよかった。まだ時間があったので同点にできたかもしれない。悪い流れの中で失点しないままだったので、最後の最後失点したときにはもう時間がなかった」と悔やんで(?)いた。
 10分、酒井からのロングフィードを鎌田が受けて大迫へパス。大迫がキープして攻め上がった酒井に横パス、酒井のクロスをファーで長友がヘディングシュート、枠の左。
 11分、オマーンのカウンターから20番MFアルヤヒアエイがシュート、枠の外。日本が苦労してシュートまで積み上げるのに対して、オマーンは素早く攻撃してシュートまで攻めきることができている。
 13分、古橋が長友とのパス交換から切り込んでシュート、相手GKがはじく。
 14分、植田のパスをカットされ、相手FW7番アルハジリがシュート、GK権田が押さえる。
 16分、相手DF17番アルブサイディが酒井をかわしてペナルティーエリア左に入ってシュート、GK権田がファインセーブ。続く相手左CKは、ニアて大迫がクリア。
 17分、鎌田がシュートするが、相手DF。
 18分、日本が一人目の交代。伊東に代えて堂安を入れる。流れが悪いのに交代は一人だけ。
 19分、古橋のドリブルをファールで止めた相手DF14番アルハルティにイエローカード。
 20分、大迫がペナルティーエリア手前左からシュート、相手GKがはじいて日本の右CK。鎌田がニアへ蹴るが、相手DF。
 21分、オマーンのFK。キッカーはロングボールを蹴るが、吉田がクリア。22分、相手右サイドからのクロスのこぼれを相手DF17番アルブサイディがシュート、GK権田が捕る。
 25分、日本が二人目の交代。鎌田に代えて久保を入れる。26分、オマーンも一人目の交代。11番MFアルアラウィに代えて4番MFアルアラウィを入れる。
 後半になって日本は前半よりボールキープはよくなったが、せっかく入れた堂安や久保を使い切れていない。古橋も持ち味が生きているとは言いがたい。久保は単独でドリブル突破も試みたが不成功。
 39分、オマーンが二人目の交代。8番MFアルアグバリに代えて2番FWアルサビを入れる。
 41分、久保が右サイド深い位置で倒され、日本のFK。久保が素早いリスタートでうまくパスを通したと思ったが、やり直し。今度は直接ゴールをねらうが、相手GKが捕る。
 43分、痛恨の失点。相手MF20番アルヤヒアエイが途中出場の4番MFアルアラウィとのパス交換で相手右サイドを突破、柴崎が寄せるが、クロスを上げられ、中央に走り込んだ途中出場の相手FW2番アルサビがダイレクトでシュート、これがゴール左に決まって0−1。
 追加タイム5分。日本は吉田を前線に上げ、パワープレー。ロングボールが送られ、吉田はへディングで競り勝つが、落としたところに味方がおらず。
 48分、オマーンが二人同時交代。12番MFファワズに代えて21番DFアルゲイラニ、20番MFアルヤヒアエイに代えて3番DFドゥルビンを入れる。
 49分、久保が左サイドから右足でシュート、相手GK。
 0−1でタイムアップ。最後まで流れをつかめなかった。
 試合後、ピッチで選手たちにインタビーューしたのは、テレ朝で解説した元代表DFの内田篤人。吉田麻也は「負けるべくして負けた」。「本来なら結果がついてきてインタビューしたい」と言われてしまう。吉田はコメントしかけてやめ、「がんばります」。長友も「ありえない敗戦」。柴崎には「ゲームをコントロールできる選手だと思っている」と檄。アナウンサーやリポーターが聞くのとは違って、本音が出ていて試合より面白かった。内田が見ていると思えば、選手たちも引き締まると思う。
 ネットでは、DAZNの中継の方で、元代表の戸田が森保監督に鋭い質問を連発していたという「Soccor Digest Web」の記事もあった。

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サッカー短評 (2021.9/2)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 1対1 (2021.9/1 駒場ス) ルヴァンカップ準々決勝第1戦

 CSフジの放送なので見られない。先制されたが、家長のPKでなんとか引き分けたらしい。しかし、ジェジエウと車屋二人とも筋肉系のケガで交代したらしい。たいへんなことになった。どうなるのだろう。気温19.8度、湿度90%。観客4629人。主審は西村さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、イサカ・ゼイン。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングに遠野と家長。ワントツプはダミアン。山根が日本代表へ。谷口はまだベンチ外。
 浦和は、4-2-3-1。ワントップに柏から移籍の江坂。左右のワイドに汰木と関根。トップ下に小泉。柴戸と平野のダブルボランチ。DF明本、ショルツ、岩波、宇賀神。GK鈴木彩艶。
 1分、橘田が倒されて、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、合わせたジェジエウがオフェンスファール。
 3分、相手左SB明本にミドルシュートをうたれるが、DFが防ぐ。
 8分、イサカが相手DF明本を倒してイエローカード。
 11分、相手MF関根のドリブルを止めて、FKを与える。江坂と小泉が立ち、小泉が蹴るが、味方に合わずにゴールラインを割る。
 14分、相手のバックパスがミスキックとなり、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF宇賀神がクリア。こぼれを家長がひろい、低いクロス、ダミアンに合わないが、相手DFに当たって再度連続左CK。脇坂が蹴り、相手DF、相手GKがはじく。
 21分、相手左SB明本がイサカをかわしてクロス、ジェジエウがクリアして浦和の左CK。江坂が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを相手DFショルツがひろい、相手右サイドを攻め上がって低いクロスを入れるが、シミッチが奪う。
 26分、飲水タイム。
 28分、相手MF関根のペナルティーエリア右からの折り返しを相手DF明本にミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 30分、ジェジエウがすわりこむ。担架で退場。フロンターレが一人目の交代。ジェジエウに代えて山村を入れる。
 35分、山村に相手MF小泉、江坂がプレスをかけてボールをカットし、江坂がペナルティーエリア左に進入。GKチョン・ソンリョンが飛び出すと、江坂が右へのパス、走り込んだ相手MF関根に押し込まれた。0−1。
 42分、イサカが左SB、橘田が右SBに入り、どうやらノボリが橘田のいたインサイドハーフか遠野のいた左ウイングに回ったらしい。相手左SB明本対策か。
 43分、ダミアンが下がった位置からペナルティーエリア内へパス、家長が受けて利き足の左でシュート、相手DFショルツに当たってフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ダミアンがシュートするが、相手GKがはじく。
 44分、シミッチからのパスを受けた登里が左サイドからペナルティーエリア左へ斜めのパス、インナーラップしたイサカが角度のない位置からシュートするが、相手GK。
 追加タイム2分。46分、家長が相手DF明本を倒してイエローカード。これで与えた相手FKを江坂が蹴るが、ダミアンがクリア。0−1でハーフタイム。

 後半開始から浦和が一人目の交代。DFショルツに代えて槙野を入れる。フロンターレも二人同時交代。遠野に代えて小林、イサカに代えて小塚を入れる。小林は右ウイングに入る。おそらく小塚は左ウイングに入り、登里が左SBに戻ったのだろう。
 4分、脇坂が倒され、中盤右サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴るが、相手DFに当たり、相手GK。
 7分、小塚からのスルーパスを脇坂がシュート、相手DF岩波がクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ゴールラインを割ってしまう。
 12分、橘田の右からのパスをダミアンがペナルティーエリア右に落とし、小林がフリーでシュート、相手GK。しかし、小林はオフサイドの判定。
 14分、相手MF汰木からのスルーパスに走り込んだ関根がGKチョン・ソンリョンと1対1となりシュートするが止められる。これも関根のオフサイドの判定。
 19分、浦和の左CK。ここで浦和が二人目の交代。平野佑一に代えて伊藤敦樹を入れる。CKは汰木がニアへ蹴るが、DFがはじく。
 23分、小塚が左サイドからクロス、小林が相手DFと競り、脇坂もからむが、倒される。主審がVARと交信し、オンフィールドレビューを行った結果、フロンターレにPKが与えられる。浦和の柴戸にイエローカード。
 27分、家長がPKを蹴り、相手GKのタイミングをはずして正面に決める。1−1。
 28分、浦和が二人同時交代。小泉に代えて大久保智明、汰木に代えて田中達也を入れる。ここで飲水タイム。
 33分、中央で浦和のFK。突然、車屋が座り込んでしまい、立てない。担架で退場。交代前にセットプレー開始。大久保がペナルティーエリア右に蹴り、相手DF岩波が折り返すが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 35分、フロンターレが二人同時交代。車屋に代えて新人田邊、脇坂に代えて宮城を入れる。田邊は左SBに入り、なんと登里がCBに回る。宮城は左ウイングに入る。小塚が脇坂のいたインサイドハーフへ回ったか。
 36分、相手MF田中達也からのスルーパスに走り込んだ江坂がフリーでGKチョン・ソンリョンと1対1となり、ダイレクトでシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが止める。
 42分、相手MF田中達也が相手右サイドを突破してクロス、田邊が防いで浦和の右CK。大久保が蹴るが、ダミアンがクリア。
 44分、相手MF江坂からのスルーパスを受けた田中達也がGKチョン・ソンリョンと1対1となり、ドリブルでかわそうとするが、ソンリョンがはじく。しかし、田中はオフサイドの判定。
 45分、小塚にイエローカード。
 追加タイム6分。47分、相手左サイド深い位置で浦和のFK。大久保が蹴り、江坂がヘディングシュート、DF陣に当たる。こぼれを拾われ相手MF田中達也がミドルシュート、相手DF槙野が触るが、枠の左で助かる。
 50分、中央で浦和のFK。大久保がペナルティーエリア右へ蹴り、相手DF岩波が競り、DFに当たって今度は相手右CK。大久保が蹴り、ニアで明本がヘディングシュート、枠の上。
 1−1のままタイムアップ。

サッカー短評 (2021.8/28)

北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.8/28 札幌ド) 第27節

 久々に勝てた。が、苦しかった。みんな動きが悪くてプレスがかからない。ボール支配率は試合を通して札幌の方が高かった。それでもなんとか札幌の攻撃に耐えていると、小林が個人技で相手DF3人に囲まれながらシュートを決め、5分後には小林が粘ってのキープからクロスで遠野が追加点。前半の2点があったので、後半も選手交代しながら逃げ切れた。昼間の試合で、札幌市内は気温30度だったそうだが、ドームなので、気温25.2度、湿度55%。観客5610人。主審は岡部さん。DAZN解説は、元札幌DFの曽田さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、山根。アンカーに山村、インサイドハーフは橘田と脇坂。左右のウイングは宮城天と遠野。ワントップ小林。ゲームキャプテンは登里。小林と遠野は久しぶりの先発とか。ベンチにダミアン、家長、シミッチ、イサカ・ゼイン他。
 札幌は、小柏のワントップ。シャドーにチャナティップと青木。左右のウイングバックは菅と金子。駒井と荒野のダブルボランチ。DF福森、高嶺、田中駿汰。GK菅野。キャプテンは荒野。ベンチにジェイ、ドウグラス・オリヴェイラ、小野伸二など。
 3分、相手右サイドの金子がクロス、ファーサイドの菅が頭で折り返すが、GKチョン・ソンリョンが捕る。5分、自陣でボールカットされ、相手FW小柏にドリブルされるが、ジェジエウが奪う。
 札幌は昨年のようなマンツーマンDFはしてこないが、フロンターレのパスがずれているのか、札幌のねらいがいいのか、パスが3本以上つながらない。アナウンサーが「札幌はアンカーがCBの間に下がってリベロとしてゲームを作る。レギュラーの宮沢(?)が脳しんとうで欠場だが、高嶺がうまくやっている」とのこと。
 7分、札幌の右CK。福森が蹴り、荒野が触るが、シュートまでいかず。
 9分、橘田のドリブルから脇坂が縦パス、遠野がペナルティーエリア内でシュート、枠の左。
 10分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂がファーのペナルティーエリア右へ蹴るが、相手DF。
 13分、惜しいチャンス。スルーパスに走り込んだ山根が折り返し、これをペナルティーエリア手前中央から遠野が利き足でない左足で鋭いミドルシュート、惜しくも左ポストに当たる。わずかにボールの下を蹴ってしまい、外回転がかかっていた。
 15分、登里のドリブルを相手MF荒野が手で倒し、イエローカード。
 16分、札幌のカウンター。この後しばらく危ない場面が続く。相手左サイド菅からのクロスをファーで青木にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。17分には、相手左MF菅がペナルティーエリア左横からクロス、ファーで金子がワンタッチシュート、枠の左で助かる。誰も金子をマークしていなかった。18分、相手MF青木に中央からミドルシュートを打たれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 20分にも、相手左サイドから駒井にクロスを上げられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。
 フロンターレは、クリアするのが精一杯で、こぼれを拾われてまた攻撃されるという苦しい展開。ダミアンも家長もいないので、ボールが収まる時間がない。時々、左サイドから宮城がドリブルでペナルティーエリアに切り込もうとするが、ことごとく相手DF田中駿汰に止められるか体を前に入れられてボールを取られてしまう。宮城は自信を失ったのか、シュートを打たなかった。
 23分、飲水タイム。
 29分、自陣ペナルティーエリアの少し外で車屋が相手FW小柏を倒して札幌のFK。福森が直接ねらって蹴るが、壁に当たる。
 33分、相手FW小柏が下がった位置でパスを受けてペナルティーエリア左に入る。ジェジエウが粘ってボールがこぼれ、攻め上がっていた福森にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 34分、なんと先制。宮城が左サイドからドリブルでなく、横パスを通して小林に渡る。小林は相手DF高嶺を背負い、左右からも寄せられる中、反転してシュート、ゴール右下に吸い込まれる。1−0。相手GK菅野が横っ飛びしたが届かず、悔しそうにピッチを叩いていた。小林は今季10点目で、6年連続二桁得点だと試合後のインタビューで言われていた。
 37分、相手MFチャナティップのクロスを登里がクリアして札幌の右CK。これを福森がファーへ蹴るが、山村がクリア。
 39分、追加点。小林が下がってパスを受けてドリブル、脇坂、遠野とパス交換してペナルティーアークまで進むと、相手DF高嶺に触られるが、ボールは再び小林に当たってペナルティーエリア右に流れ、これをすばやく小林がゴールに横パス、相手DF荒野の背後から走り込んだ遠野が押し込み、2−0。会場があまりにも静かなので、本当に決まったのかと思うほど。押される展開の中、少ないチャンスを今回は生かした。解説の曽田さんは「荒野は遠野から目を離しすぎた」と言う。
 41分、相手MF青木がペナルティーエリア右からクロス、ニアへ走り込んだチャナティップがシュート、枠の左で助かる。
 45分、ロングフィードが小林に通り、右サイドの遠野へパス。橘田が戻したボールを小林がミドルシュート、枠に飛んだが勢いはなく、相手GK。フロンターレの前半のシュートは5本、うち枠内が3本。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。戻ってくる小林がすごく消耗した顔。早い時間に交代した方がいいのでは。

 後半は交代なしで開始。小林も元気そうに戻ってくる。登里には笑顔。
 3分、相手MF金子が、攻撃参加してきた相手右DF田中駿汰へパス、田中のクロスのこぼれを青木がひろい、最後は金子がミドルシュート、枠の上で助かる。後半も立ち上がりから攻め込まれる展開。
 5分、相手FW小柏からのスルーパスに走り込んだチャナティップが受けるが、GKチョン・ソンリョンが飛び出すと、背後の青木へパス、青木のシュートはソンリョンを越えるが、ジェジエウがクリア。
 9分、フロンターレのカウンター。相手ボールをカットし、小林がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。10分には、小林が右サイドを上がってきた山根にパス、山根がペナルティーエリア内へパスを送ると小林がシュートに持ち込むが、枠の上。
 13分、相手FW小柏のシュートはDF陣が防ぐ。14分、相手MF金子が右サイドからカットインして鋭いシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 フロンターレはリードはしているが、試合の展開は前半と似ている。特に山村のパスが通らないように見える。山根や車屋も相手にパスしてしまうことがあった。宮城は後半は消えてしまった。長谷川の方がいいかも(ベンチにいないが)。脇坂の名前も出ない。
 16分、フロンターレが一人目の交代。宮城に代えてシミッチを入れる。シミッチと山村のダブルボランチになったようだ。4-2-3-1で、二列目は橘田が左に出て、脇坂がトップ下へ。
 19分、相手左サイド菅にシュートを打たれるが、山根がクリアし、ぎりぎりで枠の右へ。札幌の右CK。福森が蹴るが、ニアで小林がクリア。今日は小林が攻守に活躍。
 22分、CKの二次攻撃から相手DF福森の折り返し、橘田がクリアして再び札幌の右CK。ここで札幌が二人同時交代。左MF菅に替えてルーカス・フェルナンデス、左シャドーのチャナティップに代えて長身FWジェイを入れる。福森はめずらしくショートコーナーを蹴り、相手MF荒野にヘディングシュートされるが、ファーにはずれる。
 25分、相手右サイドから攻め込まれ、最後は相手MF金子にシュートされるが、車屋がなんとかクリア。
 26分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて家長、遠野に代えて知念を入れる。フラフラに見える小林は代えないのか。家長が右ウイング、知念が左ウイング、橘田がトップ下へ回ったようだ。
 27分、相手MFフェルナンデスが駒井とパス交換してペナルティーエリアに入り、シュートをねらうが、戻ってきた山根が体を前に入れ絡んで倒れるが、蹴っていないし引っ張ってもいないので笛は鳴らず。ボールはGKチョン・ソンリョンが押さえる。
 30分、中盤左サイドで相手MFフェルナンデスが倒され、札幌のFK。福森のキックをファーでジェイが落とし、ゴール前で混戦になるが、シミッチがクリア。31分にも相手右サイドで札幌のFK。福森が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじいて相手左CK。福森のキックをまたジェイが落とし、再度福森がクロスを上げるが、ジェイを車屋、登里、シミッチで囲んで触らせず。
 33分、飲水タイム。
 36分、フロンターレのカウンター。こぼれをつないで、知念が反転してシュート、枠の右。
 37分、相手左サイドから駒井がクロスを入れるが、車屋がクリア。さらに相手右サイド金子のドリブルを登里がクリアして札幌の右CK。これを福森が蹴るが、またニアで小林がクリア。
 39分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えてダミアン、山村に替えて小塚を入れる。解説の曽田さんが「ダミアンと小塚のツートップのようだ」と言う。知念とツートップになるのかと思ったが。橘田はシミッチとダブルボランチか。
 40分、知念がミドルシュートをうつが、大きく枠の上。もう少し惜しいシュートをうってほしい。
 フロンターレは家長が無理に攻め込まずに後方へパスを回したりしている。ダミアンが前線でキープできるのも大きい。
 45分、札幌が二人同時交代。金子に代えて柳、小柏に代えてドウグラス・オリヴェイラを入れる。札幌もツートップか。
 追加タイム4分。49分、福森が相手左サイドからクロス、シミッチがクリアして札幌の左CK。福森が蹴り、ファーでオリヴェイラがヘディングシュートするが、GKチョン・ソンリョンが押さえる。ソンリョンのゴールキックが右サイドラインを割ったところでタイムアップ。2−0で久々の勝利。
 勝点3を加えて66、得失点差は41。札幌は勝点36で9位のまま。2位マリノスはアウェイで鹿島に0−2で敗れ、勝点62。差は再び4に開いた。勝点47の鹿島が3位に浮上。大型補強をした神戸はホームでFC東京に0−1で負け、4位に後退。名古屋も5位に下がったが、明日の試合で勝てば3位になれる。大阪ダービーは、ホームのガンバが0−1で敗戦。クルピ監督退任のセレッソ12位、ガンバ13位は変わらず。今日はホームチームの負けが多い。
 次のリーグ戦は、9/18のアウェイ徳島戦に。9/9にホーム神戸戦の予定だったが、9/2と9/8のワールドカップアジア最終予選オマーン戦・中国戦に山根が呼ばれたため、9/29に延期。9/1と9/5には浦和とルヴァンカップ2試合、9/14にはACLアウェイの蔚山戦もある。

サッカー短評 (2021.8/25)

アビスパ福岡vs.川崎フロンターレ 0対1 (2021.8/25 ベススタ) 第26節

 とうとう最後までボタンの掛け違えのように攻撃がかみ合わずに無得点で負けた。おまけに今度は旗手が負傷交代。ついにマリノスと勝点差1まで来た。気温29.6度、湿度77%。観客4461人。主審は木村博之さん。DAZN解説は2試合連続で森崎浩司。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、山村、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに旗手と橘田。左右のウイングに宮城と家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンはダミアン。ベンチにジェジエウ、脇坂、小林など。
 福岡は、4-4-2。同じ中三日だが、GKとDF宮以外の9人を前節と入れ替えてきた。FW渡と城後のツートップ。二列目インサイドにカウエと重広。左右のアウトサイドに杉本太郎とクルークス。DF志知、宮、グティエレス、湯澤。GK村上。ゲームキャプテンは渡。ベンチに元フロンターレのDF奈良、チームキャプテンのボランチ前ほか。
 立ち上がりから福岡がロングボールとサイド攻撃をしかけてくる。フロンターレのパス回しに、前線のツートップからプレスをかけてくる。
 6分、相手左SB志知のクロスから攻め込まれるが、DFがクリアして福岡の右CK。これをクルークスが低い折り返しのパスを蹴るが、橘田がクリア。
 10分、福岡のカウンター。ボールカットされ、相手FW渡が相手右奥へパス、クルークスがクロスを上げるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 11分、橘田からのスルーパスに走り込んだダミアンがペナルティーエリア内でシュートするが、相手GK。この日の相手GK村上はすごく当たっていた。
 12分、登里が相手MFクルークスに倒され、クルークスにイエローカード。左サイドでフロンターレのFK。旗手が蹴るが、ニアで相手DF。
 13分、シミッチからのスルーパスをペナルティーエリア左で受けた宮城がシュート、相手GK。続くフロンターレの左CKは旗手が橘田とのショートコーナーからファーへクロス、山村が頭で折り返すが、シュートまでいけず。
 15分、右サイド家長からのサイドチェンジのパスを受けた宮城が相手DFをかわしてシュート、相手DFに当たる。
 17分、相手左サイドで福岡のFK。クルークスが蹴るが、ダミアンがクリア。
 19分、ダミアンのヒールでの落としを橘田が左の宮城に展開。宮城からのワンタッチクロスに旗手が飛び込むが、枠の右。
 22分、相手右サイドで福岡のFK。クルークスが蹴るが、家長がクリア。続く福岡の右CKをクルークスが直接ねらうが、枠の上。直接ねらう人を久しぶりに見た。
 23分、飲水タイム。この後、料チームともしばらく決定機を作れず。
 31分、右サイドから攻め込み、中央での混戦からペナルティーエリア左へのパスに走り込んだダミアンがシュート、相手GK。続くフロンターレの左CK。旗手がファーへ蹴るが、相手GKがはじく。
 33分、家長からのスルーパスを受けた橘タガクロス、こぼれをつないで宮城がペナルティーエリア左からクロス、旗手がシュートするが相手DFに当たってフロンターレの左CKに。これを旗手が蹴るが、またも相手GKが捕る。
 35分、ダミアンからのパスを受けた山根がペナルティーエリア右からループパス、相手GKがはじいたところを家長がシュートするが枠の上。
 37分、旗手が右太もも裏を押さえてすわりこむ。担架で退場。フロンターレが一人目の交代。旗手に代えて小林を入れる。小林は右ウイングに入り、家長がトップ下に回る。
 41分、山村が攻撃参加してシュートするが相手DF。こぼれを橘田がシュートするが、枠の左。
 44分、フロンターレの右CK。キッカーは家長。なんとなく蹴るのが不本意そう。ニアで宮城がヘディングシュート、大きく枠の上。
 追加タイム3分。0−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、相手右サイドから攻め込まれ、折り返しのパスを相手MF杉本にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 7分、家長からのスルーパスをペナルティーエリア左で受けた宮城が相手DFをかわしてクロスをあげたが、ゴールラインを割ったという判定。
 8分、GKチョン・ソンリョンのキックに相手FW城後がプレスをかけて体に当てる。こぼれは最後GKチョン・ソンリョンが回収。やれやれ。
 9分、右サイドから攻撃を組み立て、小林が右奥からクロス、ダミアンが相手DFと競りながらヘディングシュート、枠の上。
 13分、相手右MFクルークスからのクロスを相手FW渡がヘディングシュート、枠の左。
 17分、福岡が三人同時交代。カウエに代えてボランチの前、FW渡に代えて山岸、FW城後に代えてFWジョン・マリを入れる。キャプテンマークは渡から前へ渡される。
 18分、フロンターレの右CK。家長が橘田とのショートコーナーからクロス、車屋がヘディングシュートするが枠の左。
 19分、フロンターレが二人同時交代。シミッチに代えてジェジエウ、宮城に代えて長谷川を入れる。ジェジエウは最終ラインに入り、山村がアンカーに上がる。
 21分、失点。相手右MF重廣からのクロスを相手左ワイドの杉本にフリーでシュートされるが、DF陣が防ぐ。こぼれを拾った相手MFクルークスが左足でシュート、弧を描いてゴール左上に吸い込まれた。0−1。
 24分、相手左SB志知が上がってきてクロスを上げられるとファーのクルークスがシュート、これはGKチョン・ソンリョンが捕る。
 27分、福岡の左CK。クルークスが蹴るが、シュートに至らず。
 29分、フロンターレが二人同時交代。左SB登里に代えてMF遠野、ダミアンに代えて知念を入れる。おそらく車屋が左SBに入り、山村がCBに戻り、橘田のアンカー、遠野がインサイドハーフになったのではないか。
 31分、中盤相手左サイドで福岡のFK。クルークスが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 33分、パスをつなぎ、小林がペナルティーエリア右にスルーパス、走り込んだ家長がシュート、相手DFが足に当ててフロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手DF。
 35分、飲水タイム。ここで福岡が二人同時交代。左MF杉本に替えて金森、右MFクルークスに代えてDF奈良を入れる。守備固めか。
 40分、スローインからのボールを知念が後方へパス、橘田が無理矢理シュートするが、枠の左。
 45分、車屋が相手MF金森を後ろから倒してイエローカード。ペナルティーエリア手前右寄りで福岡のFK。ジョン・マリが直接ねらうが、大きく枠の外。
 追加タイム4分。47分、フロンターレがロングボール攻勢をかけるが、相手DFがクリア。
 49分、長谷川のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。遠野が蹴り、ニアで小林がヘディングシュート、枠の外。
 0−1でタイムアップ。ついに無敗記録もストップ。勝点は63のまま、得失点差は39に。2位マリノスがアウェイで3位鳥栖に4−0で勝ち、勝点62、得失点差39として肉薄。鳥栖は勝点44(得失点差13)のままだが一気に6位に後退。4位だった神戸、5位だった鹿島がそろって勝利。神戸勝点47で3位浮上、鹿島勝点44(得失点差19)で5位浮上。6位だった浦和だけ勝点44(得失点差3)だが7位に交代。この間2試合こなした名古屋が勝点46で4位浮上のあおりをくらった。

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サッカー短評 (2021.8/21)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 1対1 (2021.8/21 Eスタ) 第25節

 また勝てなかったが、よく追いついた。強い風と雨の中の試合。広島とは4月に等々力で対戦したときも1−1の引分け。広島は前節の神戸戦が豪雨のため中止となり11日ぶりの試合。対するフロンターレは8/18に天皇杯があり、中二日。パスがつながらず、前半28分に失点。後半に選手交代してから、パスが回るようになり、なんとかダミアンが押し込み、追いついた。最後まで逆転をねらったが、もうひとつ決めきれなかった。シミッチではなく橘田を先発させるか後半初めから入れていれば逆転できたのではないか。広島は主力3人がケガというが、あれだけ強度の高い守備があるのにどうして11位なのか。気温26度、湿度84%。観客4885人。主審は村上さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフには旗手と脇坂。左右のウイングに長谷川と家長。ワントップにダミアン。キャプテンマークは脇坂が巻く。ベンチに谷口はいない。というよりベンチにDF登録の選手がいない。まあ山村がいるが。
 広島は、ワントップにジュニオール・サントス。左右のシャドーにエゼキエウと柴崎。左右のウイングバックは柏と藤井。ハイネルと青山のダブルボランチ。DF佐々木、荒木、野上。GK大迫。キャプテンは佐々木。柴崎とハイネルは古巣対戦と紹介されるが、何年前だ。柴崎はもう36歳というから驚きだ。開幕からここまで4バックを基本にやってきたというが、この日は3バック。守るときは5バックでゴール前を固める。試合前のセレモニーで柏が23節でJ1通算300試合達成のセレモニー。大卒でJ2から始めた選手が300試合達成したのは、中村憲剛に続いて二人目という紹介。
 2分、相手ボールをカットし、ダミアンがロングシュート、相手GK。6分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、車屋がヘディングシュート、枠の右。
 8分、広島にパスをつながれ、最後はハイネルがミドルシュート、枠の上。
 フロンターレは左右からクロスを入れるが、山根や登里のボールはゴール前の味方に合わない。ミドルシュートは枠に飛ばず。
 15分、長谷川が左サイドをドリブル、シュートをうつが枠の上。17分、脇坂の右からのクロスを相手DFに防がれ、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。ファーで旗手が拾うが、シュートまで持ち込めず。
 22分、相手右サイドで相手MF柏をダミアンが倒して、広島のFK。柴崎が蹴るが、家長がクリア。23分、相手左サイドから藤井がクロス、ジェジエウがクリア。続けて相手右サイドから柏がクロス、GKチョン・ソンリョンが捕る。柏と藤井は左右の位置を交換したらしい。
 24分、飲水タイム。
 28分、失点。相手右サイドのスローインを受けた柴崎が登里をかわして右奥ゴールライン近くから、折り返し気味のクロス、ペナルティーエリア中央に走り込んだ柏がダイレクトシュート、山根とジェジエウの間を打ち抜かれ、ゴール左に決まり0−1。かわされたノボリのサポートにシミッチが来たが、全く柴崎に詰め寄っていなかった。
 29分、相手右サイドのスローインから相手DF野上にシュートされるが、DF陣が防ぐ。続く相手右CKを柴崎が蹴り、ハイネルにヘディングシュートされるが、ヒットせず。こぼれを再度足で蹴るが、DFに当たる。
 ここまでシミッチのミスパスがいつになく多い。ジェジエウのロングフィードも味方に通らず、カットされている。旗手や脇坂の名前が実況されることもほとんどない。
 39分、相手FWサントスがドリブルからスルーパス、相手左シャドーのエゼキエウが受け、ペナルティーエリアに入ってくるが必死に車屋がスライディングしたため、シュートはGKチョン・ソンリョンがはじき出すことができた。これで与えた相手左CKをハイネルが蹴るが、ゴールラインを割る。
 41分、相手ボランチ青山を長谷川が倒してしまい、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで広島のFK。柴崎が蹴り、ゴール前で混戦になるが、シミッチがクリア。
 追加タイム2分。広島の攻撃をなんとかしのいでハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。長谷川に代えて宮城を入れる。実況アナが「三笘と違った速さのドリブラー」と紹介。
 5分、左サイドからパスをつなぎ、宮城が折り返して登里がシュート、こぼれをさらにシミッチがシュート、相手DF。
 8分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。シミッチと脇坂が立ち、脇坂が直接ねらうが、枠の上。解説の森崎浩司が「少し風の影響もあり、落ちきりませんでしたね」と言う。
 11分、フロンターレのカウンター。宮城がドリブルでペナルティーエリアに入り、シミッチにパス。シミッチが利き足でない右足でシュートするが大きく枠の外。宮城が自分でうてばいいのに。
 13分、広島が一人目の交代。左シャドーのエゼキエウに代えて浅野を入れる。
 15分、車屋が右サイドにロングフィード、ダミアンがダイレクトでシュートするがオフサイド。
 18分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。さらに旗手がドリブルしてペナルティーエリア右に入り、速いクロス、混戦になるが、最後はクリアされる。
 21分、飲水タイム。ここでフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて遠野、シミッチに代えて橘田を入れる。この日のシミッチは体がキレておらず、ウズベキスタンから蒸し暑い日本へ帰ってきて、今頃夏バテが出ているかと思うほど。
 23分、交代したばかりの相手FW浅野に相手左サイドをえぐられるが、旗手が猛スピードで戻って防ぐ。この日の旗手は攻撃よりも守備で本当によく走っていた。
 24分、惜しいチャンス。家長からのスルーパスを左サイドに走り込んで受けた宮城がていねいに折り返し、中央にフリーで走り込んだ遠野がシュート、絶好のタイミングだったが、枠の上。「力みましたね」と森崎浩司。
 遠野はインサイドハーフの左、旗手が右に回ったのか。旗手が右ウイングになり、家長がインサイドに入ったのかもしれない。
 28分、やっと追いつく。橘田が相手DFをかわして右サイドへロングフィード、旗手が受けて右奥からゴール前へ鋭いパス、これをダミアンが落ち着いて止め、まっすぐ打ち抜いた。1−1。さすが。ニアに遠野、ファーに宮城も走り込んでいた。
 33分、フロンターレの左CK。遠野が蹴り、ファーで宮城が頭に当てるが、ヒットせず。同点としてから、攻撃がスムーズになった。橘田がボールカットしてスルーパスを送ったり、宮城がクロスを入れたり。橘田が入ってから守備も活性化したのか、広島の攻撃がゴール前まで来なくなった。
 34分、広島が二人同時交代。ボランチのハイネルに代えて松本、柴崎に代えて東俊希を入れる。
 35分、フロンターレが四人目の交代。ダミアンに代えて小林を入れる。
 38分、広島が四人目の交代。FWサントスに代えて長沼を入れる。
 40分、相手ボランチ青山の足がつって立てない。メディカルが入り、担架でピッチを出る。広島の城福監督が五人目の交代を入れようとするが、既に三回交代しているので、入れられない。しかたなく、青山は再びピッチに戻る。
 この間、フロンターレは一人多い状態で、左サイドから攻撃をしかけるが、シュートまでいけず。41分には、小林が右サイドに流れてクロスを入れるが、相手GK。小林はクロスを受ける方にいてほしい。
 42分、旗手が右サイドからカットインしてシュート、ヒットせず、相手DFに当たる。フロンターレの右CK。遠野が蹴るが、風でファーへ流れてしまい、相手DF。
 44分、相手左サイドで広島のFK。浅野がファーへ蹴るが、ゴールラインを割る。
 追加タイム5分。47分、小林が倒され、右サイドでフロンターレのFK。遠野が蹴り、ニアで旗手がヘディングシュート、強くたたけず、相手GKが捕る。万一こぼれたら蹴り込もうと宮城がつめていたが。
 49分、フロンターレの左CK。遠野が蹴るが、相手GKが捕る。50分、山根が右サイドからクロスを入れるが、合わず。
 1−1でタイムアップ。
 勝点1を加え63、得失点差は40のまま。2位マリノスが仙台を5−0で下して勝点59、得失点差35と猛追。試合数は並んだ。仙台は18位のまま。3位鳥栖は柏に3−1で勝ち、勝点44、得失点差17。柏は15位のまま。4位神戸は鹿島を1−0で破り、勝点44、得失点差14で4位キープ。鹿島は6位に後退。8/22に名古屋が福岡に1−0で勝ち、勝点43として5位に浮上。アビスパ福岡は10位のまま。
 次節もアウェイで、8/25、中三日で福岡戦。8/28の札幌戦(27節)、9/1の浦和戦(ルヴァン杯)までアウェイ連戦が続く。ここを乗り切れるかが正念場。

サッカー短評 (2021.8/18)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 1対2 (2021.8/18 アイスタ) 第101回天皇杯ラウンド16

 やれやれやっと90分で勝てた。珍しくスカパー! で放送することがわかったので、急いで放送契約して録画。ふだんDAZNを見ている目には、きれいな画像で嬉しかった。試合は、シュートをうってもうっても決まらず、やっと後半、PKを小林が決めて先制したものの、清水のカウンターから崩されて失点。とうとう休ませていたダミアンやシミッチを入れて追加点を取ると、最後は家長をクローザーとして送り込み、逃げ切った。ケガで交代した谷口が心配。気温25.5度、湿度79%。曇り時々雨。観客2795人。主審は上田益也さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーに谷口。インサイドハーフは橘田と小塚。左右のウイングには宮城と遠野。ワントップは小林。ベンチにダミアン、シミッチ、ジェジエウ、家長とぜいたくな顔ぶれ。このへんをどれだけ休ませられるか。新加入のマルシーニョは帯同せず(来日したのかな)。
 清水は、4-4-2。後藤と195pの指宿のツートップ。左右のワイドに中村慶太と中山克広。新加入のホナウドと宮本のダブルボランチ。DF片山、191pの立田、ヴァウド、奥井の4バック。GK永井賢梧。キャプテンは宮本。指宿と立田以外は全然知らない。GKの永井は昨季、ギラヴァンツ北九州で「ビッグセーバー」として名をはせた、とスカパーの桑原アナが紹介。ベンチに新加入のベンジャミン・コロリ、河井など。神戸からレンタルしたばかりの藤本はベンチ外。
 2分、車屋からの縦パスを遠野が落とし、小林がすかさずシュート、相手GKが捕る。さらに宮城がミドルシュート、左ポストに当たる。相手GKが触ったかと思ったが。柏戦では右ポストに当てていた。
 3分、フロンターレの左CK。小塚が蹴るが、相手GKがはじく。
 6分、清水エスパルスのカウンター。相手FW後藤にミドルシュートをうたれるが、山村が防ぐ。続く相手左CK。中村が蹴るが、小林がクリア。
 9分、フロンターレのカウンター。旗手が攻め上がってミドルシュート、相手GK。これで得たフロンターレの右CKを小塚が蹴り、ニアで谷口が頭に当てるが、わずかに枠の上。清水には190p台の選手が二人もいるので、この壁を越えるのは容易ではない。
 13分、山根が右サイドから入れたクロスのこぼれを拾った宮城がミドルシュート、枠の右。
 16分、清水の右CK。中村が蹴るが、DF陣がクリア。
 19分、谷口が相手MFと交錯して右足首を傷める。いったんピッチを出るが、治療して戻る。
 22分、山根からのロングパスを小林がポストプレー、小塚がすばらしいミドルシュートを打つが、またも相手GKがはじいてフロンターレの右CK。
 23分、谷口がやはりプレーできず、担架に乗ってピッチを出る。フロンターレが一人目の交代。谷口に代えて脇坂を入れる。脇坂はインサイドハーフに入り、橘田がアンカーに回る。キャプテンマークは脇坂が巻く。
 24分、右CKは旗手が蹴るが、相手DFがクリア。
 直後に飲水タイム。
 28分、旗手のシュートは相手GK。29分には、山村からのパスを受けた遠野がループシュート、これも相手GK。
 30分、フロンターレの右CK。今度は脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 34分、清水の右CK。中村が蹴るが、DF陣がクリア。40分にも相手右サイドスローインからシュートに持ち込まれるが、枠の外。
 42分、右サイド山根からのクロスを小林がヘディングシュート、相手GKが捕る。44分にも、左サイド宮城からのクロスを脇坂がシュート、ヒットせず。
 45分、左サイドからのクロスを遠野がヘディングシュート、こぼれを山根がシュート、相手GK。
 追加タイム4分。48分、パスをつないで最後は小林がシュート、相手GK。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から清水が二人同時交代。ボランチのホナウドに代えて河井、右ワイドの中村に代えてMFコロリを入れる。コロリは左に入ったようだ。
 3分、4分とフロンターレの連続左CK。いずれも脇坂が蹴るが相手DFがクリア。
 6分、清水の左CK。後半から入った新加入のコロリが蹴り、相手DFヴァウドにフリーでヘディングシュートされるが、枠の外で助かる。解説の水沼さんが「マークがはずされましたね」。山村が後追いしていたが、本来誰がヴァウドを見ていたのかは不明。
 10分、脇坂からのサイドチェンジのパスを受けた宮城が左サイドからカットイン、もう一度パスをもらった脇坂がシュート、相手DF。
 14分、清水が三人目の交代。DFヴァウドに代えてDF原を入れる。清水はCB二人が金髪でやや見分けにくい。
 11分、脇坂がペナルティーエリア右ゴールライン際で相手DF立田に引っ張られて倒され、PKを獲得。立田にイエローカード。PKは小林が左上に蹴り込む。ようやく1−0。
 13分、パスをつなぎ、左サイド橘田からのループパスを小林が走り込んでシュート、枠の上。
 18分、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、枠の左。
 19分、失点。相手左SB片山が持ち上がってクロス、右ワイドの中山がダイレクトで合わせて1−1。
 20分、清水が四人目の交代。左SB片山に代えてDF菊地を入れる。
 21分、右サイド山根からのクロスを小林が戻し、脇坂がミドルシュート、大きく枠の外。23分の左CKは脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを小塚、旗手とつないで最後は橘田がシュートするが、ヒットせず。
 24分、飲水タイム。フロンターレが三人同時交代。宮城に代えて長谷川、遠野に代えてダミアン、小塚に代えてシミッチを入れる。ダミアンのワントツプ、小林は遠野がいた右ワイドへ。シミッチがアンカーになり、橘田は再びインサイドハーフとして小塚のいた所へ回る。小塚は思い切りのいいミドルシュートもうったが、守備の切替が今ひとつ。ボールを失ったとき追いかけず、解説の水沼さんに「ここで追わなければ」と指摘されていた。
 29分、追加点。旗手がパス交換しながら左サイドを深くえぐり、ゴールライン際からクロス、ダミアンがファーサイドで下がりながら頭でたたきつけ、2−1。入って5分で一仕事。さすが。
 31分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 32分、フロンターレが五人目の交代。小林に代えて家長を入れる。いやーここで家長とは。何が何でも逃げ切るという鬼木監督の気持ちが。清水も五人目の交代。FW指宿に代えてFWディサロを入れる。
 35分、ダミアンがペナルティーエリア内密集の中からでシュート、相手DF。
 40分、清水の右CK。コロリが蹴るが、ダミアンがクリア。続けて相手右CK。コロリが蹴り、ダミアンが今度は前方へクリア。こぼれを拾われるが、囲い込んで奪う。
 追加タイム5分。ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。脇坂がまた直接ねらうが、枠の上。
 2−1でタイムアップ。
 これでベスト8。準々決勝は10月か。組み合わせ抽選会が9/24にある。

サッカー短評 (2021.8/14)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 0対0 (2021.8/14 三協F柏) 第24節

 たちあがりから柏に攻め込まれてリズムが出なかった。それでも次第にパスをつなげるようになったが、なかなかシュートまでいけず。後半途中で相手に退場者が出たのに、守り切られた。雨が途中激しく降った試合。21.5度、78%。観客3931人。主審は池内さん。試合前に、東京オリンピックに出た選手に花束贈呈セレモニーがあり、旗手がもらっていた。
 GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングは長谷川と家長。ワントップにダミアン。前節、負傷交替したダミアンは無事に戻ってきた。ベンチに小林も戻ってきた。
 柏は3-4-2-1。ワントップにはボタフォゴから来た長身FWペドロ・ハウル。二列目にレッズから移籍してきた武藤雄樹とクリスティアーノ。椎橋とヒジャルジソンのダブルボランチ。左右のウイングバックに三丸と高橋峻希。DF古賀、上島、新加入のサントスの3バック。GKキム・スンギュ。キャプテンは古賀。
 柏は、右サイド高橋の攻め上がりが鋭く、登里と長谷川が応対するはずだが、登里はクリスティアーノとマッチアップして、高橋に対する守備がうまくはまらない。さっそく4分には、ペナルティーエリア右横からクロスを入れられるが、谷口がクリア。
 7分には、左サイドの三丸にもクロスを上げられ、相手長身FWハウルがヘディングシュート、登里が必死に寄せ、ボールは誰かに当たって相手右CK。DAZN解説の中田浩二が「登里のように競り勝たなくても寄せることが大事」という。
 この右CKからもクロスを入れられるが、オフェンスファールがあり、なんとかしのぐ。
 10分、相手FWクリスティアーノをジェジエウが倒し、中盤相手左サイドで柏のFK。三丸が蹴り、ファーで古賀が頭に当てるが、大きく枠の上。
 11分、フロンターレがカウンターをねらい、シミッチから左サイドへロングフィード、長谷川が追いつく前に相手GK。13分には、ダミアンが右に流れてペナルティーエリア右横からクロスを入れるが、これも相手GKが捕る。
 21分、旗手の腰に後ろから相手MFヒジャルジソンか椎橋のヒザが入って倒されるが、ファールなし。主審は見ていなかったのではないか。リプレーが出たがかなり危ないプレーに見えた。ただし、VARの対象ではないので、誤審だったとしても訂正されない。
 22分、登里が左サイド深い位置からクロス、いったん相手DFに当たるが、こぼれを走り込んだ旗手がシュート、枠の右。
 24分、飲水タイム。
 27分、相手DF上島がダミアンを後ろから倒し、イエローカード。
 27分、右サイド山根からのクロスを旗手が頭に当てるが、枠の上。さらに登里からのスルーパスを左サイド深い位置で受けたダミアンが強引にシュート、相手GKがはじき出し、フロンターレの左CK。これを脇坂が蹴るが、相手DFサントスが頭でクリア。
 29分、脇坂からのスルーパスに走り込んだ旗手が、相手DF古賀に対応されながら立ち足が滑りつつもシュート、枠ぎりぎりに飛んだが、相手GKがはじき上げてファインセーブ。これで得た左CKを脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを家長が拾って右からクロス、谷口が頭に当てるが枠の外。
 32分、相手右MF高橋にまたクロスを上げられるが、ジェジエウがクリア。35分には相手左サイドを武藤に突破され、ペナルティーエリア内からシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。
 37分、パスをつないで最後は旗手がミドルシュート、大きく枠の上。
 40分、旗手が相手MFヒジャルジソンに倒され、中盤左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、ダミアンに合わず。
 42分、シミッチからのパスを受けた長谷川が内側に切れ込んでペナルティーエリア左角から鋭いミドルシュート、相手GK。もうすっかり相手GKキムがのっている。
 43分、長谷川が失ったボールを取り返しに行ってイエローカード。
 追加タイム2分。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 柏は後半も立ち上がりから攻勢をかけてくる。2分、相手左サイドから崩され、相手左MF三丸からのクロスを相手FWハウルにシュートされるが、ヒットせず、助かる。
 7分、シミッチからの前線へのループパスがクリアされてフロンターレの左CK。これを脇坂が蹴り、ニアで谷口が触るが、相手GKが捕る。
 13分、フロンターレが一人目の交代。長谷川に代えて宮城天を入れる。
 15分、柏も一人目の交代。ボランチ椎橋に代えて戸嶋を入れる。
 16分、最大のピンチ。相手ループパスを受けたクリスティアーノがペナルティーエリアに進入、GKチョン・ソンリョンが飛び出すもかわされてしまい、そのままシュートされたら危なかったが、クリスティーノはハウルに折り返しのパス、これが弱くて通らずなんとかクリアして助かる。
 16分、旗手が相手DF上島に倒され、上島は二枚目のイエローカードで退場に。
 20分、宮城が相手FWクリスティアーノを倒してイエローカード。
 21分、柏が二人目の交代。FW武藤に代えてDF高橋祐治を入れ、3-5-1または4-4-1になったらしい。
 23分、こぼれを旗手がシュート、枠の上。旗手はインサイドハーフで先発したときはシュートが入らない。むしろ左SBで先発したときの方が肩の力がぬけていて、いいシュートを打っているような気がする。
 直後に飲水タイム。
 26分、家長がペナルティーエリア右角からクロス、こぼれを登里がダイレクトボレー、いいシュートだったが、相手GK正面。残念。
 27分、山根からのスルーパスにダミアンが走り込むがオフサイド。
 28分、山根からの縦パスに走り込んだ脇坂がペナルティーエリア右からクロス、ファーで宮城がシュートをうつが、相手GKがかろうじて押し出す。決まったかと思ったのに。
 30分、相手右サイドでFKを与える。クリスティアーノが蹴り、ファーで相手DFサントスが競り、混戦になるが、最後はシミッチがクリア。
 32分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて遠野、脇坂に代えて橘田を入れる。遠野は右ウイングに入り、家長がインサイドハーフになったようだ。
 34分、ダミアンがペナルティーエリア左でパスを受けて強引にシュートに持ち込むが相手DF。
 37分、宮城がペナルティーエリア左から右上隅をねらって曲がるシュートをうつが、今度は枠の右。
 38分、フロンターレの右CK。遠野がファーへ蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを家長がシュートするが枠の外。
 40分、宮城が左から切り込んでシュート、今度は右ポストに当たる。いや〜惜しい。
 直後にフロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、ダミアンに代えて小林を入れる。柏も三人目の交代。FWハウルに代えて瀬川を入れる。
 42分、宮城のパスがクリアされてフロンターレの左CK。遠野が蹴るが、相手DF。こぼれを右サイドで家長が拾ってペナルティーエリア右からクロス、相手DFに当たって相手GK。
 43分、山根が右サイドから縦パス、小林が相手DFを背負って小さく横へ落とすと、橘田がすかさずシュート、相手GK。これもいいシュートだったのに。
 44分、フロンターレのCKのこぼれを山根が右サイド深い位置から折り返すが相手DFがクリアして右CK。遠野が蹴り、小林がヘディングシュート、枠の外。
 追加タイム5分。46分、左サイドから攻め込み、車屋がクロス、味方に合わず。さらに攻め込み、最後は車屋が鋭いミドルシュートをうったが、今日の相手GKは破れず。
 47分、フロンターレ左CK。遠野が蹴るが、相手GKがはじく。
 0−0でタイムアップ。今季初の無得点試合。
 これで勝点1を加え、62。得失点差は変わらず40。一応、無敗記録は継続。
 フロンターレが引分け、8/12にマリノスが名古屋との第18節を2−0で勝っているので、11あったマリノスとの勝点差が9に縮まった。試合数はマリノスがまだ1試合少ない。もし、8/15の試合でマリノスが大分に勝つと、試合数がそろい、勝点差は6になる。

※8/13、フロンターレにブラジル人FWマルシーニョが新加入。26歳で、直前は中国の重慶に所属。合流時期は未定とのこと。

サッカー短評 (2021.8/9)

大分トリニータvs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.8/9 昭和電ド) 第23節

 オリンピックが終わったら、すぐリーグ再開。まだ旗手と三笘はベンチ外。田中碧はもう戻ってこないが、試合は次々やってくる。昨年アウェイの大分戦で谷口がPK献上して退場、そのPKを決められて負けて以来、公式戦は負けていないらしい。試合は前半10分でダミアンが決めて先制。その後は、大分が盛り返す時間帯もあったが、概ねフロンターレがボールを握り、追加点こそなかったが、相手にシュートを打たせない。後半途中で互いに三人ずつ交代した後、交代で入った宮城を起点に、ノボリのクロスを交代で入った遠野が決めて、逃げ切った。これで開幕からの23戦無敗。ケガで交代したダミアンが心配だ。気温26.2度、湿度68%。観客7817人。主審は荒木さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングは長谷川と家長。ワントップにダミアン。家長は「古巣対戦」とDAZNの桑原アナに言われていたが、いったい何年前のことだ。ベンチに宮城、知念、遠野、小塚など。知念なら昨年大分にいたが。大島はまたケガらしい。小林もベンチにいないが、全体練習には復帰したらしい。
 大分は、3-4-2-1か。3-4-1-2かも。長沢のワントップ。または長沢と渡邉のツートップ。左右のシャドーに渡邉新太と野村。またはトップ下に野村。左右のウイングバックに香川勇気と井上健太。長谷川雄志と小林裕紀のダブルボランチ。DF三竿雄斗、トレヴィザン、坂。GKは元フロンターレのポープ。キャプテンは野村。ベンチに元フロンターレの下田北斗とGK高木駿、この夏に移籍してきた元柏の呉屋、元湘南の梅崎など。梅崎は13年半ぶりの大分復帰という。
 リーグ戦としては7/17のアウェイの清水戦(2-0)以来、公式戦としては7/21のジェフ千葉とのアウェイの天皇杯三回戦(1-1PK4-3)以来。しっかり休めて、メンタルも身体もリフレッシュできたらしい。
 4分、大分の右WB井上が攻め上がってペナルティーエリア右からシュート、フロンターレのDFに当たる。
 5分、長谷川が中盤左サイドからファーのダミアンめがけてクロス、相手GKが捕る。
 8分、長谷川が左サイドをドリブル、深い位置まで入り込んでファーへクロス、今度はダミアンが頭に当てるが、枠の上。
 10分、登里が相手ボランチ小林に後ろからレイトチャージを受けて倒され、小林にイエローカード。
 10分、谷口が右サイドの山根にパス、山根がワンタッチで前方へロングスルーパス、ペナルティーエリア右に走り込んだダミアンがこれまたダイレクトでシュート、ボールは相手GKに当たるが、ゴールイン。1−0。早い時間に先制。これでダミアンは13点目でランク2位。現在の得点ランク1位は移籍した、元神戸・古橋の15点。桑原アナが「上位5人のうち3人はもういない」と言う。ちなみにいなくなったのは12得点で並ぶランク3位のオナイウ阿道(元マリノス)とアンデルソン・ロペス(元札幌)。
 DAZN解説は、大分で引退した、元鹿島の増田忠俊さん。長谷川のことを「静岡学園の後輩」と言っていた。ということは、大島と旗手の先輩でもある。
 22分、右サイドでパスをつなぎ、最後はペナルティーエリア右から脇坂がシュート、大きく枠の上。うーん。
 23分、飲水タイム。
 26分、ダミアンが左足の付け根を押さえてすわり込む。担架が入って退場。代わって知念を入れる。小林もまだ戻っていないのに、ダミアンが離脱するとたいへん痛い。
 29分、右サイド山根からのパスを受けた橘田が折り返し、知念がシュートするが枠の右。33分には、ジェジエウからのフィードを知念が胸トラップするが、味方に落とせず。
 35分、左サイド登里からのスルーパスに走り込んだ橘田がペナルティーエリア左から折り返しの低いクロス、脇坂、知念に合わず、やむなく右から走り込んだ家長がシュートするが、枠の上。
 40分、大分のカウンター。ダミアンがいなくなってから、フロンターレの攻撃に鋭さがなくなり、ボールをキープはしているが、あまりシュートまでいかず、相手にとって怖さがなくなってきた。大分は35分過ぎからパスをつないで攻勢を強め、とうとう左FW渡邉にペナルティーエリア手前から鋭いシュートをうたれる。これを谷口が瞬間的に足に当ててなんとか右CKに逃れる。CKは相手MF野村が蹴るが、知念が頭でクリア。
 44分、相手左サイドから攻め込まれ、相手左WB香川に深い位置からクロスを入れられ、相手FW長沢がダイビングヘッド。枠の左。
 追加タイム2分。46分、相手右WB井上にクロスを入れられるが、谷口がクリア。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、中盤右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、相手DFに当たってこぼれるが、最後はシミッチがシュート、枠の上。
 9分、知念の落としを山根がシュート、相手DF。
 12分、大分のカウンターをジェジエウがクリアしてフロンターレのカウンター。左サイドから登里が攻め上がり、ミドルシュート、枠のだいぶ上。
 15分、フロンターレのカウンター。脇坂がボールを運び、家長とパス交換して、ペナルティーエリア手前で利き足でない左でシュート、枠のわずかに上。左足の方が力まないようだ。
 19分、大分が最初の交代。三人同時交代。左WB香川に代えて梅崎、左FW渡邉に代えて町田、ボランチ長谷川に代えて下田を入れる。
 23分、飲水タイム。後半になってから、大分にも攻め込まれる時間が増え、やや膠着している。
 28分、大分が四人目の交代。トップ下の野村に代えて増山を入れる。野村はキャプテンマークを誰かに渡す。
 29分、フロンターレのカウンター。相手ボールをカットして最後は知念がペナルティーエリア右からシュートしたが、相手DFがクリアし、フロンターレの右CK。
 30分、CKの前にフロンターレが三人同時交代。シミッチに代えて車屋、脇坂に代えて遠野、長谷川に代えて宮城を入れる。車屋はCBに入り、谷口がボランチに上がる。同時に橘田が一列下がって谷口とダブルボランチ、家長がトップ下、遠野が右ウイングに入る。4-1-2-3から4-2-1-3へ。
 右CKは遠野が蹴るが、相手DF。
 32分、やっと追加点。左サイドでボールを受けた宮城が、攻め上がってきた登里にヒールパス、登里が入れた低いクロスはいったん相手DF三竿がクリア、こぼれを再度登里がループのクロスを上げると、ゴール前に走り込んだ谷口と知念の奥、ファーへ走り込んだ遠野がぴったり合わせてヘディングシュート、2−0。遠野はこれで5点目。出場時間でわったら決定率は高いと思う(前節まで4得点で25%だった)。脇坂に少し分けてやりたい。
 34分、大分が五人目の交代。FW長沢に代えて呉屋を入れる。
 37分、大分が相手左サイドから攻めてくるのを知念が下がって対応、入れ替わってジェジエウがドリブルで持ち上がる。前方にパスの出しどころがなく、ジェジエウはとうとうペナルティーエリア右まで持ち上がってシュート、相手GKがはじき出してフロンターレの右CK。やれやれ。ここで知念をレイトチャージで倒した相手DFトレヴィザンにイエローカード。
 右CKは遠野が蹴り、ファーでジェジエウが頭に当てるが、相手DF。
 42分、相手左サイドで大分のFK。下田が正確なキックを蹴り、相手DFトレヴィザンの頭にぴったり合うが、ヘディングシュートは枠の左で助かる。
 45分、フロンターレが五人目の交代。谷口に代えて山村を入れる。谷口はキャプテンマークを登里の左腕に巻いて下がる。
 追加タイム4分。47分、登里がスルーパス、遠野が走り込んでシュートするが相手GK。
 48分、相手右サイドから井上がクロス、山村がクリア。さらに相手左サイドから梅崎に低いクロスを入れられるが、ジェジエウが防ぐ。
 49分、宮城がペナルティーエリア左からシュート、相手DFに当たってゴールラインを割る。CKかと思ったが、ここでタイムアップ。2−0でフロンターレの勝利。
 これで勝点61、得失点差40。2位マリノスが14位清水と2−2で引分け、勝点50。まだ1試合少ない。3位だった神戸はなんとホームで柏に1−2で負け、4位に後退。柏は15位に浮上。4位だった鳥栖は7位FC東京を1−0で下して3位に浮上。5位だった名古屋は、何と最下位横浜FCに0−2と完封負け。6位に後退。6位だった鹿島はアウェイで湘南に2−1で勝ち、5位に浮上。湘南はまた降格圏の17位へ下降。ガンバはオリンピックの前後に休んだ試合を消化して13位に浮上。ただし前節はマリノス、今節は徳島に連敗。この中断期間に神戸が大型補強。移籍したFW古橋の穴を埋めるため、エイバル(西)から武藤嘉紀、ケルン(独)から大迫を獲得。
 次は中四日で8/14にアウェイの柏戦。その後は、天皇杯ラウンド16もあるため中三日や中二日でアウェイの連戦となる。

※8/10、フロンターレのHPにとうとう三笘のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(イングランド)への完全移籍決定の正式報告が載った。本人のコメントの最後に「作ってもらった僕の応援歌をスタジアムで聴けなかったのが心残り」とあった(泣)。ネットのニュース(「Goal」など)によれば4年契約で、1年目はベルギーの古豪ロイヤルユニオン・サンジロワーズへのレンタル移籍。1973年以来の1部リーグで、既に開幕して2勝1敗で首位とのこと。

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サッカー短評 (2021.8/9)

U24ブラジルvs.U24スペイン 1対1延長1−0 (2021.8/7 横国) 東京五輪決勝

 バルセロナ五輪以来の2回目の優勝をねらうスペインと、リオ五輪からの連覇をねらうブラジル。どちらもフル代表主力のOAを入れて本気で金メダルをめざしていた。
 ブラジルの先発は、GK1番サントス。DF6番アラナ、OAの3番ジエゴ・カルロス、15番ニノ、38歳のOAでキャプテンの13番ダニ・アウベス。OAは他にもいるはずだが(GKサントスが31歳だった)。5番ドウグラス・ルイスと8番ギマランテスのダブルボランチ。MF20番クラウジーニョは左ウイングか。FWは中央に10番リシャルリソン、左に9番クーニャ、右11番アントニ。4-4-2に見えたので、アントニは右ウイングかも。リシャルリソンはここまで5得点で得点王候補。実況では、クーニャがケガから復帰したのが大きいと言っていた。
 スペインの先発は、3トップ中央に11番オヤルサバル。左に19番オルモ、右にOAの7番アセンシオ。二列目に16番ペドリとOAの8番メリノ。アンカーにスビメンディ。DF3番ククレリャ、4番パウ・トーレス、12番ガルシア、18番オスカル・ヒル。GKはOAだと実況アナが言うウナイ・シモン(24歳だが?)。キャプテンは8番メリノ。
 立ち上がりは、スペインが攻撃をしかける。しかしシュートまではいけず。10分にはブラジルも右FWアントニのサイドチェンジを攻め上がって受けた左SBアラナがクロス、相手GK。12分には、ブラジルの右サイド深い位置でのFKをアウベスが蹴るが、シュートできず。
 18分、スペインに惜しいチャンス。CFオヤルサバルがクロスを落とし、左FWオルモがシュート、相手GKが飛び出た裏に飛ぶが、相手DFカルロスがゴールラインの一歩手前でクリア。
 19分には、ブラジルの左CK。クラウディオがショートコーナーから始めるが、シュートに至らず。25分には、左SBアラナが中盤からペナルティーエリアへクロス、ニアでCFリシャルリソンがシュートするが枠の左。
 スペインがパスをつないで攻め、ブラジルが組織的に守る形が多い。しかし、とにかく各駅停車でパスを回しても崩せない。ワンタッチを続けるとかピンポイントで合わせるとかでなければ打開できそうもない。どちらにも日本がかなうとは到底思えず。
 32分、日本から得点したスペインのOAのFWアセンシオが、そのときと同じようなペナルティーエリア右からシュートするが決まらず。
 36分、ブラジルがスペインのゴール前に攻め込み、FWクーニャと相手GKウナイ・シモンが接触。シモンはボールに触れた後、クーニャを倒したと主審は見たが、VARが介入。オンフィールドレビューとなり、判定はPKに変更。リプレー映像では、GKはボールに触れているように見えたのだが。
 PKは、ブラジルのエース・リシャルリソンが蹴るが、なんと上に大きくはずしてしまう。はー。
 41分、スペインの右サイドでFK。クロスにFWオヤルサバルが飛び込むが枠の外。
 追加タイム2分。47分、ブラジル先制。左サイド深い位置からクラウディオがクロス、ファーへこぼれ、これを右SBアウベスがペナルティーエリア右奥ゴールライン際で蹴り上げて折り返すと、ゴール前ではずんだところをFWクーニャが押し込んだ。1−0。ここでハーフタイム。

 後半開始からスペインが二人同時交代。メリノとアセンシオの二人のOAに代えて14番MFソレルと21番MFブライアン・ヒルを入れる。キャプテンマークはオヤルサバルに引き継いだか。
 7分、ブラジルに得点機。ダニ・アウベスからのロングフィードをクラウディオが頭でつなぎ、FWクーニャがゴール前へパス、走り込んだFWリシャルリソンはフリーでシュートを打つが、なんと今度は相手GKの足に当たってバーに当たる。頭を抱えていた。
 14分、スペインの左CK。ソレルがショートコーナーからクロスを入れ、こぼれをトーレスが折返すが、シュートに至らず。
 16分、スペインが追いつく。CBガルシアから右ウイングB.ヒルへロングフィードが送られ、ヒルは右サイド深い位置に走り込んだソレルにパス。これをソレルはワンタッチでクロス、ペナルティーエリア左から走り込んだCFオヤルサバルがダイレクトで合わせて1−1。このくらい速くなければブラジル相手に得点できない、というお手本のような見事な攻撃。これで面白くなった。
 ブラジルは優位が失われ、得点をねらわなければならなくなったが、サイド攻撃しかできず、決めきれない。追いついたスペインには勢いがある。しかしその後はどちらにも決定機はなし。
 44分、スペインの交代で入ったヒルが鋭いミドルシュートをうつが、惜しくもバーに当たる。45分のFKもシュートに至らず。
 追加タイム4分。1−1のまま延長戦へ。

 延長開始からブラジルが一人目の交代。左FWクーニャに代えてFW17番マウコムを入れる。スペインは左右のサイドバックを交代。ククレリャとO.ヒルに代えて20番ミランダと5番バリェホを入れる。キャプテンマークはバリェホが巻く。
 延長前半6分、ブラジルの左CK。キックのこぼれをFWアントニが拾うがシュートできず。
 14分、スペインの選手交代。FWオヤルサバルに代えて長身のラファ・ミルを入れる。いよいよパスサッカーのスペインも放り込みか。憲剛の記事(※参照)では、ミルはオヤルサバルほど下がってこないので、この交代がブラジルの守備を楽にしたという指摘。
 16分、ブラジルの左サイドでFK。マウコムが蹴るが、シュートに至らず。
 1−1のまま延長後半へ。延長後半からブラジルが二人目の交代。左ウイングのクラウディオに代えてレイニエルを入れる。
 3分、ブラジルが追加点。右サイドから右ウイングのアントニが左へ長いサイドチェンジのパス、延長から入ったマウコムが受けるとドリブルでペナルティーエリアに入り、相手DFバリェホをかわし、相手GKとの1対1を左足のシュートで決める。2−1。
 7分、スペインが選手交代。アンカーのスビメンディに代えて15番MFモンカヨラを入れる。ブラジルも二人同時交代。右ウイングのアントニに代えて2番MFメニノ、FWリシャルリソンに代えて7番FWパウリーニョを入れる。リシャルリソンは得点できずに下がるのが悔しそう。
 スペインも攻め込むが、得点に至らず。
 2−1のままタイムアップ。ブラジルがオリンピック2連覇を果たす。
 ※決勝戦は朝日新聞にもサッカー専門紙の『エルゴラッソ』にもろくに報道されなかったので、いつものスポーツナビに加えて、ネットの「サッカー批評Web」の記事「五輪決勝、中村憲剛解説(1)(2)(3)」(構成・戸塚啓)を記憶の参考にさせていただいた。さすがに憲剛は目の付け所が違いました。「ブラジルのスペイン対策が機能した試合」だったそうです。

サッカー短評 (2021.8/6)

日本vs.メキシコ 1対3 (2021.8/6 埼スタ) 東京五輪3位決定戦

 女子の決勝(スウェーデン対カナダ)が午前11時〜新国立で開催予定だったのが、夜8時〜横浜国際での開催に変更になり、それにともなって男子の3位決定戦の時間がかぶったため、20時〜開始だったのが18時開始となった。会場の変更はなし。
 試合は、キャプテンの吉田が最後に語ったように「完敗」だった。グループステージで日本に負けたメキシコは十分に対策してきた。たちあがりにメキシコが激しく攻め込み、久保が失ったボールを追いかけた遠藤がペナルティーエリアぎりぎりの所で追いついたが、わずかに内側で倒したとして13分にPKで失点。22分にもFKからヘディングシュートを決められ、前半のうちに2点も取られてしまった。しかも、後半13分にもCKからヘディングシュートを決められて決定的な3点目を失点。33分に三笘が1点返し、その他にも惜しいチャンスは作ったが、そこまでだった。気温33度、湿度39%。無観客。主審のバムラク・テッセマ・ウェイェサさんはエチオピアの人らしい。
 先発は、GK谷。DF中山、冨安、吉田、酒井。田中碧と遠藤のダブルボランチ。左右のワイドは相馬と堂安。トップ下に久保、ワントップ林。ベンチに三笘が戻ってきた。三好と板倉もいる。吉田とGK谷は6試合全てフル出場。
 メキシコは、4-1-2-3。3トップの真ん中に9番マルティン、左右に11番ベガと10番ライネス。中盤に7番ロモ、8番ロドリゲス、17番コルドバ。DF5番バスケス、3番モンテス、4番アンブロ、2番サンチェス。GKはOAの1番オチョア。キャプテンはオチョア。
 日本は、全体にキレが悪かった。久保と堂安は研究されていたらしいし、林にはそもそもいいボールが入らない。遠藤や冨安にはミスパスもあった。相馬はボールが持てたが、決定的な仕事はできず。
 3分、相手右FWライネズがペナルティーエリア手前右寄りでシュート、冨安が防いでメキシコの右CK。このキックは、ニアで林がクリア。
 6分、日本の最初のシュート。中山が左サイド中盤からクロス、こぼれを遠藤が拾ってミドルシュート、枠の左。
 13分の失点は、10分に、久保が相手の複数の選手に囲まれて失ったボールを、遠藤が相手FWベガを追いかけてペナルティーエリアぎりぎりの位置で倒してPKの判定を受けたところから。VARのチェックが入ったが、主審は映像を確認もせず判定は変わらず。PKはコルドバが蹴り、GK谷が向かって右に跳んだが落ち着いてゴール左に決めた。0−1。
 18分には、遠藤からのパスを受けた林がさらに縦パスを出し、自ら走り込んだ遠藤がシュートするが、飛び出した相手GKオチョアが上手く自分のおなかにボールを抱える。遠藤はオチョアに突っ込む形になり、イエローカード。
 22分、また失点。相手左サイドでメキシコのFK。コルドバが蹴り、中央で相手FWマルティンが跳び上がるが、ファーへ走り込んできた相手DFバスケスが遠藤の前に入り込み、ダイビング気味に頭で押し込み、0−2。
 25分、久保からのパスを受けた相馬が中へ切れ込み、右隅をねらってシュートするが、腰が回りきらなかった感じで枠の右。
 27分、田中碧が右前方へ配球、酒井が攻め上がってペナルティーエリア右横で相手DFバスケスに倒され、日本のFK。バスケスにイエローカード。FKは久保が巻いていくキックで直接ねらい、ゴール右上に飛んだが、ニアで相手DFモンテスが頭でクリア。日本の右CK。CKも久保が蹴るが、シュートまでいけず。
 30分、林が下がってボールをもらうと、そのままドリブルしてペナルティーエリア手前でシュートにもちこむが、あまり強くはうてず、相手GK。
 42分、相手右SBサンチェスが相馬を後ろから手で倒してイエローカード。
 追加タイム2分。0−2でハーフタイム。メキシコは2点とってからは無理に攻め込まず、日本もボールを持てるようになったが、吉田や冨安からのロングフィードは前線に合わず、久保のノールックパスに相馬や林は反応できず。最後の試合なので、早めに交代など手をうってほしい。

 後半開始から日本が一人目の交代。相馬に代えて旗手を入れる。
 5分、右サイド深い位置で日本のFK。久保が蹴るが、相手GKがはじく。
 8分、遠藤からのループパスを堂安が横っ飛びでヘディングシュート、枠の上。
 9分、メキシコのカウンター。相手MFコルドバがペナルティーエリア左からシュート、GK谷。
 11分、相手FWマルティンがルーズボールをシュート、DFの誰かに当たってメキシコの左CK。ここでゴール前で相手FWライネズが足を傷めて倒れ、支えられながらピッチを出る。メキシコが一人目の交代。ライネズに代えて15番アントゥナを入れる。CKはコルドバが蹴り、相手FWベガが打点の高いヘディングシュートを決める。0−3。吉田の無念そうな顔が映る。
 15分、相手右サイドにロングパスが通り、かわったばかりの相手FWアントゥナがペナルティーエリア右からフリーでシュート、枠の左で助かる。
 17分、相手左FWコルドバからのクロスが日本のDFに当たって、よりにもよって相手FWマルティンの目の前にこぼれる。一瞬日本のDF陣がお見合いしたところをマルティンがシュートしたが、枠の右で助かる。二回連続で相手のミスに失点せず。
 直後に日本は二人同時交代。林に代えて上田、中山に代えて三笘を入れる。三笘は旗手がいた左ワイドに入り、旗手が左SBに下がる。これで左サイドがフロンターレラインに。
 23分、三笘からのスルーパスを、上田がうまい動き出しでフリーで受け、ペナルティーアークからシュートするが、ややヒットしなかったか相手GKが止める。
 26分、久保が右サイドから中央へ横パス、堂安が受けて反転してシュート、枠の左。交代選手が入ってから、パスが回るようになり、久保と堂安が少し動きがよくなったよう。
 直後に日本が四人目の交代。田中碧に代えて板倉を入れる。
 30分、右サイドライン際でパスを受けた久保がペナルティーエリア右に入ってシュートするが、相手DF。
 31分、三笘がペナルティーエリア手前でパスを受け、相手DF二人の間をドリブルで突破、左足で打ったシュートは枠の右上に飛んだが、相手GKオチョアが片手ではじき、枠の上。惜しかった。これで得た日本の右CK。久保が蹴るが、シュートまでいけず。
 33分、1点返す。久保からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア手前左寄りで相手DF三人に前をふさがれるが、シュートモーションで相手DFをかわして、ペナルティーエリア内で相手GKと1対1になるや前足でキック、ゴールの上のネットをゆらす。1−3。
 直後にメキシコが二人同時交代。11番FWベガに代えて20番ベルトラン、17番MFコルドバに代えて21番アルバラドを入れる。
 35分、日本も五人目の交代。遠藤に代えて三好を入れる。三好は板倉より前の位置に入る。中盤はダイヤモンド型か。
 39分、久保からのパスが三笘に通るが、さすがにマークが厳しく、後ろへ下げると、受けた三好がペナルティーエリア左角からシュート、枠の左。
 41分、メキシコがまた二人同時交代。8番MFロドリゲスに代えて16番エスキベル、9番FWマルティンに代えて18番アギーレを入れる。明らかに時間稼ぎで、二人ともゆっくり歩いて出る。
 43分、久保が右サイド深い位置で倒されて日本のFK。久保はクロスを入れずに大きく折り返し、中央下がり目にいた旗手がフリーでミドルシュート、枠に飛んだように見えたが、わずかに枠の左。残念。
 追加タイム4分。
 46分、三笘が左から中央へドリブル、ペナルティーアークからシュート、わずかに枠の左。
 48分、日本は吉田を前線に残し、パワープレー。堂安が右サイドからクロス、吉田が頭に当てるが枠の左。
 ゴールキックに時間をかけ、相手GKオチョアにイエローカード。
 49分、久保が右サイドからクロス、相手DFのクリアを三笘がダイレクトでボレーシュート、これも相手DFに当たって相手GKが押さえる。相手GKが蹴ったところでタイムアップ。ロンドン五輪に続けて、またしても4位に。
 笛が鳴った後、多くの選手たちがすわりこんだままだった。久保はつっぷして泣いており、堂安は魂がどこかへ飛んでしまったようにすわりこんでいた。
 試合後のインタビューは森保監督とキャプテンの吉田が受けた。吉田はインタビュアーに最初の質問を受けた後、だいぶ長いこと言葉を探し、ようやく絞り出すように「完敗です」と言った。最後に「9月からワールドカップの最終予選があるので、このチームから多くの選手が上がってきてほしい」と言っていた。

サッカー短評 (2021.8/3)

U24日本vs.U24スペイン 0対0延長0−1 (2021.8/3 埼スタ) 東京五輪準決勝

 あと5分で、どうころぶかわからないPK戦に持ち込めた。でも、防戦一方だった内容からすれば順当負けだった。でも残念。延長後半10分、途中出場の相手FW、OAのアセンシオに、見事なダイレクトシュートを決められた。相手スローインが寄せた田中碧の足の間を通り、アセンシオにつめよった板倉も寄せきれなかった。日本は、GK谷が、1点ものの相手シュートを何本も止めたが、味方のFW陣にいい形でパスを送れなかった。
 先発は、GK谷。DF中山、板倉、吉田、酒井。田中碧と遠藤のダブルボランチ。左右のワイドに旗手と堂安。トップ下に久保。ワントップは林。ベンチに板倉と三好はいるが、三笘はいない。出場停止の冨安はスタンドに。
 スペインは4-1-2-3。3トップの中央は193pの9番ラファ・ミル。左右のシャドーに19番ダニ・オルモと11番オヤルサバル。二列目にはおそらく16番ペドリ・ゴンザレス(18歳でバルサのレギュラー)とOAの8番メリノ。アンカーに6番スビメンディ。DF3番巻き毛のククレジャ、4番パウ・トーレス、12番ガルシア、18番オスカル・ヒル。GK1番ウナイ・シモン。キャプテンはOAのメリノ。ベンチにOAのFW7番アセンシオなど。
 初めから、スペインにボールを支配された。4分には相手右CK。これは最後旗手がクリア。6分には、相手左SBククレジャがオーバーラップ、クロスを上げられ、板倉がクリアするが、これをファーサイドに走り込んだメリノがヘディングシュート、枠の外。
 11分、相手FWオルモのシュートを吉田が防ぎ、日本のカウンターへ。堂安がドリブルからスルーパス、林が走り込むがオフサイド。
 15分、酒井からのロングフィードに林が走り込み、ペナルティーエリアに入ってシュートするが、オフサイド。
 18分、相手FWミルが反転して鋭いシュート、吉田が防ぐ。
 堂安は対面のククレジャを押さえられず、酒井浩樹が必死に対応。久保も守備に走っている。ペドリがフリーでボールをさばいているようなときも。それでも決定的なシュートはまだ打たせていない。
 31分、相手左SBククレジャから中盤のペドリへ、ペドリはペナルティーエリア手前右にループパス、走り込んだ相手右SBヒルが折り返し、相手FWオヤルサバルがシュートするが、大きく枠の右。
 33分、相手左CK。ショートコーナーから攻め込まれるが、なんとか耐える。
 34分、久保がドリブルからペナルティーエリア右に入ってシュートするが、相手DF。
 35分、パスをつないで最後は中山が左サイド深い位置からクロス、遠藤がとびこむが、苦しい姿勢でうったシュートは枠の左。
 36分、堂安が倒されて右サイドで日本のFK。久保がファーへ蹴り、板倉が競るが、相手DF。
 39分、相手FWミルがGK谷と1対1に抜け出してシュート、谷が止める。
 43分、日本のカウンター。久保がドリブルで駆け上がり、ペナルティーエリア右からクロス、ファーへ走り込んだ旗手がシュート、相手DF。
 44分、日本の右CK。久保が堂安へのショートコーナーかと見せかけてファーへ蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。46分、相手左CK。キックはいったんGK谷がはじくが、こぼれを拾われ、最後は相手FWミルがヘディングシュート、枠の外。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始からスペインが一人目の交代。18番右SBヒルに代えて5番DFバジェホを入れる。
 1分、酒井が右サイドを攻め上がり、深い位置からクロス、堂安がペナルティーエリア右からシュート、相手DF。
 5分、中山が相手MFメリノに倒され、メリノにイエローカード。
 7分、後ろからのロングフィードを旗手が収め、ペナルティーエリア中央からパスをつなぎ、最後は林がダイレクトシュート、枠の右。惜しかった。
 11分、相手左SBククレジャがクロス、ペナルティーエリア左で相手MFメリノが受けるが、吉田と交錯して倒れる。主審は吉田にイエローカード、PKとするが、VARが介入。スローリプレー映像を見ると、吉田はボールだけを蹴っており、メリノには触れていない。むしろ、メリノが吉田を蹴っている。主審がオンフィールドレビューを行った結果、PK取り消し、イエローカードも取り消しになった。イエローの取り消しは、カードを出してその前で手を横に振っていた。やれやれ。
 14分、スペインが二人同時交代。8番MFメリノに代えて14番MFソレール、19番FWオルモに代えて17番MFハビ・プアドを入れる。メリノのキャプテンマークは誰が引き継いだのか。これでスペインは後半三人元気な選手を入れたが、日本はまだ一人も交代していない。
 16分、板倉が相手MFペドリを倒して、相手右サイドでスペインのFK。ソレールが蹴るが、最後は酒井がクリア。
 20分、日本が二人同時交代。これが最初の交代。林に代えて上田、旗手に代えて相馬を入れる。
 24分、相手MFソレールがドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、吉田が防ぐ。25分には相手FWオヤルサバルがドリブルでペナルティーエリアに入り、最後は相手MFプアドが深い位置からシュートするが、中山が防ぐ。
 27分、28分と相馬と久保がドリブルで持ち上がり、縦パスやクロスまではいくが、上田に通らない。
 31分、GK谷がまたファインセーブ。相手MFペドリからのパスが日本の誰かに当たってこぼれ、相手FWミルがすかさずシュート、しかしGK谷がはじく。
 33分、日本の左CK。久保が蹴るが、相手DFがクリア。
 直後に日本のカウンター。久保がドリブルで相手DFをかわし、ペナルティーエリア左に入って渾身のシュートをうつが、相手GK正面。
 37分、相手左SBククレジャからのクロスを酒井がクリアして相手左CK。ソレールが蹴るが、GK谷がはじく。
 39分、スペインが四人目の交代。16番MFペドリに代えてOAの7番FWアセンシオを入れる。
 42分、スペインの左CK。ソレールが蹴り、GK谷がはじくが、スペインが拾って相手MFスビメンディがシュート、板倉が防ぐ。43分にも、相手FWミルにシュートされるが、またGK谷がはじく。
 45分、スペインのカウンター。ロングボールを受けた相手FWアセンシオが相手右サイドからペナルティーエリア左へパス、折り返しを相手FWオヤルサバルがシュート、これもGK谷が捕る。
 追加タイム4分。47分、相手FWアセンシオがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の外。
 0−0のまま15分ハーフの延長戦へ。

 延長開始から日本が二人同時交代。久保に代えて三好、堂安に代えて前田を入れる。
 7分、スペインが五人目の交代。6番MFスビメンディに代えて15番モンカヨラを入れる。
 8分、相手左CK。ショートコーナーからクロスを入れられるが、シュートはうたせず。
 9分、酒井が相手左SBククレジャを倒してイエローカード。
 11分、相手FWミルがペナルティーエリア右からシュート、板倉が防ぐ。
 12分、中山が左サイドをえぐってクロス、前田が飛び込み、ヘディングシュート、枠の右。
 追加タイム1分。16分、相手左SBククレジャが相手左サイド深い位置からクロス、相手FWミルがヘディングシュート、GK谷が捕る。
 0−0のまま延長後半へ。
 延長後半開始からスペインが六人目の交代。3番DFククレジャに代えて20番ミランダを入れる。
 4分、相手右SBバジェホが持ち上がってペナルティーエリア右角から折り返し、走り込んだ相手MFソレールがシュート、大きく枠の上。
 5分、相馬がドリブルして相手DFバジェホに倒され、バジェホにイエローカード。日本のFK。三好が蹴り、ファーで中山がシュート、相手DF。こぼれをさらに三好がシュート、相手DF。
 10分、失点。相手右サイドからのスローインを相手FWオヤルサバルが受け、すぐさまペナルティーエリア右の相手FWアセンシオへパス、アセンシオはダイレクトでシュート、弧を描いてファーサイドのネットを揺らす。0−1。
 ネットの記事で栗原勇蔵さんが「相手スローインが寄せに行った田中碧の足の間を通ったため、板倉がアセンシオに寄せるのに一歩遅れてしまった」と書いていた。
 アセンシオはユニフォームを脱いで喜んだので、イエローカード。
 13分、日本が五人目の交代。田中碧に代えて橋岡を入れる。橋岡はCBに入り、吉田をパワープレー要員として前線へ上げる。
 スペインは、時間を使う。コーナー付近でボールをキープ。
 15分、相馬がドリブル、左サイドからクロス、吉田がヘディングシュート(?)するが、ヒットせず。
 追加タイム3分。17分、自陣からのロングフィードを吉田が頭で落とし、相馬が左サイド深い位置からクロスを入れるが、相手DF。
 18分、日本の左CK。GK谷がゴール前に上がってくる。相馬が蹴るが、味方に合わず。
 19分、三好からのロングボールを吉田が頭で落としてペナルティーエリア右にパス、上田が走り込むが、オフサイド。
 0−1でスペインが決勝へ。見ているだけで疲れたが、やはり地力が違った。試合後のインタビューで久保が「全力を出してやれることはやったので、涙も出ない」と言っていた。

 もうひとつの準決勝は、ブラジルがメキシコと0−0のままPK戦になり、PK4−1でブラジルが8/7の決勝へ。日本は8/6、メキシコと銅メダルをかけて戦う。こんなに消耗した試合の後で、もう一度、踏ん張れるか。

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サッカー短評 (2021.7/31)

U24日本vs.U24ニュージーランド 0対0延長0−0PK4−2 (2021.7/31 カシマス) 東京五輪準々決勝

 PK戦までもつれたが、最後はGK谷が相手を一人止め、もう一人がはずして、日本は全員決めて勝ち進めた。ここまでのグループリーグは夜8時の試合だったが、この日は6時キックオフ。ニュージーランドのしつこいプレスにパスをつなげず、シュートは枠にいかない。相手のカウンターはほとんど押さえ、OAのストライカー、ウッドもほぼ押さえた。スポーツナビのスタッツでは、シュート20本、うち枠内6本。ニュージーランドはシュート8本、枠内1本。ボール支配率50%ずつ。気温25度、湿度90%。無観客。主審イスマイル・エルファスはアメリカの人。
 先発は、GK谷。DF旗手、冨安、吉田、橋岡。遠藤と田中碧のダブルボランチ。左右のワイドに相馬と堂安。トップ下に久保。ワントップ林。フランス戦とは、両SBと左ワイド、ワントップを変更。ベンチに板倉、三好、三笘、上田など。
 ニュージーランドは、5-3-2か。OAの9番ウッドと18番ウェインのツートップ。二列目に19番ガーベットと6番ルイス。左右のアウトサイドに3番カカーチェと17番エリオット。アンカーに8番ベル。DF4番パイナカー、OAの2番リード、16番ステンスネス。GK1番ウード。キャプテンはリード。リードはグループBの第2戦で負傷、第3戦は欠場していた。グループステージは主に3-5-2(5-3-2)で戦っていたらしい。1勝1敗1分けでグループ2位となり上がってきた。
 2分、橋岡が競ったとき、相手MFカカーチェのひじがおなかに入って倒れる。これで得た日本のFKを田中碧がロングフィード、相馬のクロスはクリアされるが、こぼれを拾った旗手がミドルシュート、大きく枠の外。
 10分、堂安のシュートが相手DFに当たって日本の右CK。久保と堂安がショートコーナーを蹴り、短いスルーパスを受けた林がペナルティーエリア右から低いクロス、ファーへ走り込んだ遠藤がフリーでシュートするが、大きく枠の上。うーん。これを決められなかったのが、この試合を象徴しているかも。この後は、久保、堂安、林にボールが入らず。どうやら遠藤と田中碧にマンマークが付いていたらしい。
 17分、日本のパスミスからニュージーランドのカウンター。最後は相手MFカーベットにミドルシュートをうたれるが、大きく枠の上。
 19分、久保のドリブルが中盤左サイドで倒されて日本のFK。相手DFベルにイエローカード。FKは久保が蹴るが、相手DFが頭でクリア。
 ニュージーランドは前線へロングボールを蹴り、ウッドには吉田が付いているので、ウェインに当てようとしてくるが、日本がつなげさせない。ただし、日本ボールになると、すぐさま激しく詰め寄ってくる。
 25分、久保がドリブルで相手DFをきりさき、最後はスルーパスを出すが、味方の相馬も林も反応できず。
 27分、中央でニュージーランドのFK。キッカーは高さで競り勝とうと高めの速いキックを上げるが、GK谷が捕る。
 31分、遠藤からの縦パスを受けた相馬から久保、堂安とつなぎ、最後は堂安がペナルティーエリア右から利き足でない右足でシュート、わずかに枠の右。
 34分、相馬が遠藤とパス交換して左サイドを突破、強い折り返しのパスを送るが、フリーの堂安の足下にやや強すぎ、シュートはうちそこなって枠の上へ。
 35分、相手右サイドからクロスを上げられ、相手FWウッドにダイレクトでシュートされるが、枠の上で助かる。
 37分、橋岡が攻め上がって、右CKを得る。これもショートコーナーで始めるが、シュートまでいかず。
 42分、堂安からのパスを受けた橋岡が右サイドからワンタッチクロス、林が難しい姿勢からシュートするが、枠の右。
 43分、遠藤が中盤で相手FWウェインを倒してニュージーランドのFK。キッカーはロングボールをゴール前に放り込むが、GK谷がはじく。
 追加タイム1分。46分、橋岡が相手FWウッドと競ってファールをとられ、相手左サイドでニュージーランドのFK。ベルがロングボールを蹴り込むが、GK谷がしっかりはじく。
 0−0でハーフタイム。ニュージーランドのペースに思える。

 後半は交代なしで開始。NHKの放送は後半29分からしか録画されていない。
 1分、久保からのパスを受けた堂安がペナルティーエリア右から左へ持ち込み、利き足の左でシュート、相手DF。
 3分、林をマークしていた相手DFリードが足を傷める。
 6分、ニュージーランドが一人目の交代。2番DFリードに代えて12番FWマコワットを入れる。システムを代えたらしい。キャプテンマークはウッドが引き継ぐ。
 11分、林が相手DFステンスネスにファールで倒され、中盤左寄りで日本のFK。ステンスネスにイエローカード。CKからの流れで吉田がヘディングシュートするが、その前に相手DFにも当たっていたためヒットせず。
 19分、相馬のドリブルを相手MFガーベットが後ろから倒してイエローカード。左サイドで日本のFK。このFKもシュートに至らず。
 10分過ぎからずっとニュージーランドペースらしい。
 24分、日本が二人同時交代。林に代えて上田、相馬に代えて中山を入れる。中山が左SBに入り、旗手が相馬のいた左ワイドへ上がる。
 25分、久保のシュートは決まらず。久保は29分にもペナルティーエリア左からシュートするが、相手GK正面。なんとしても決めてやる、という闘志は感じる。
 26分、堂安を手で倒した相手MFカカーチェにイエローカード。
 28分、田中碧が利き足でない左足でシュート、わずかに枠の上(ここまで記録より)。
 30分、ニュージーランドの左CK。ベルが蹴り、GK谷がはじくが小さく、相手FWウッドがオーバーヘッドをねらうがヒットせず。
 31分、日本のカウンター。橋岡が久々に攻め上がり、右サイド深い位置からクロス、ファーへ飛び込んだ旗手がヘディングシュート、わずかに枠の上。
 33分、危ない場面。相手右サイドから相手DFマコワットにクロスを入れられ、冨安がスライディングで蹴り出すが、ゴール方向へ向かい、右ポストのすぐ右側でゴールラインをわり、相手右CKに。
 ここでニュージーランドが二人同時交代。17番MFエリオットに代えて15番DFインガム、19番FWガーベットに代えて7番FWジャストを入れる。相手CKからの攻撃はDFが防ぐ。
 36分、堂安が右サイドで相手DFをかわして低いクロス、上田がフリーでシュートするが、相手GKがはじく。
 39分、ニュージーランドが三回目四人目の交代。18番FWウェインに代えて11番FWチャンプネスを入れる。
 40分、堂安が中盤からドリブルで持ち上がる。上田か久保にパスを出すと見せて自らシュートするが、相手GKがはじく。ちょっと強引だったか。
 44分、冨安にイエローカード。冨安は次戦出場停止。
 45分、中盤右寄りでニュージーランドのFK。ルイスが蹴るが、吉田らがはじき返す。
 追加タイム3分。0−0のまま延長戦へ。

 延長戦開始から日本が二人同時交代。旗手に代えて三笘、田中碧に代えて板倉を入れる。
 5分、三笘のドリブルを生かすために、堂安が右サイドでまずしかけてから、サイドチェンジ。三笘がドリブルで切り込み、スルーパス、上田がペナルティーエリア左からシュート、相手GKウードがはじいて日本の左CK。このCKから最後は板倉がヘディングシュートをうつが、枠の上。
 ニュージーランドはロングボールだけでなく、時々はパスをつないでくるが、シュートまでは持ち込めない。
 11分、日本のカウンター。堂安からのパスを受けた久保がペナルティーエリア右に入って、右足でシュート、相手GK。やはり右足だと鋭いシュートはうてない。
 12分、堂安がドリブルで持ち上がり、ラストパスを出すかと思ったが、自分でシュート、枠の外。
 14分、相手左サイドから相手FWチャンプネスがクロスを上げる。中央のウットを通り越してファーのジャストの足下に収まるが、なんとジャストが滑って、日本がクリア。
 0−0のまま延長後半へ。
 延長後半開始から日本が五人目の交代。堂安に代えて三好を入れる。
 2分、相手FWマコワットを遠藤が倒して、ペナルティーエリアすぐ外でニュージーランドのFK。ルイスが直接ねらうが、壁に当たる。こぼれを相手FWジャストがシュート、吉田が防ぐ。
 5分、久保がドリブルをしかけると、相手DFにファールで倒され、右サイドで日本のFK。三好が蹴り、冨安がヘディングシュート、枠の右。
 吉田やGK谷からロングフィードが送られるが、三笘や上田に収まらない。
 9分、三好が相手FWマコワットを倒してイエローカード。
 10分、遠藤からの縦パスを受けた上田が右へパス、受けた久保がペナルティーエリア手前右寄りから今度は左足でシュート、枠の左。決めてほしい。
 11分、中山からのクロスを相手DFがクリアして日本の左CK。久保が蹴るが、相手DFが頭でクリア。
 15分、ニュージーランドは前線のFWウッドめがけてロングボールを入れるが、最後はGK谷が捕る。
 とうとう0−0のままPK戦へ。

 PK戦。先攻はニュージーランド。一人目のウッドは右に成功。日本の一人目、上田も右に決める。
 ニュージーランドの二人目3番カカーチェは左に蹴るが、GK谷が止める。日本の二人目、板倉はやや変則的なステップから左に決める。
 ニュージーランドの三人目6番ルイスは上にはずす。日本の三人目、中山のキックは左に決まる。解説の中田浩二は「相手が失敗した後は蹴りにくい」。
 ニュージーランドの四人目12番マコワットは右寄りに成功。日本の四人目、吉田は左に決める。みんなでいっせいにGK谷に駆け寄り、喜ぶ。五人目は遠藤だったらしい。森保監督が決めたのではなく、選手に挙手してもらったとか。順番は選手たちで決めたそうだ。上田は、試合中に得点できなかったので、真っ先に蹴ることを希望したという。六人目以降は決めてあったのかな。
 日本がPK戦4−2で勝利。やれやれ。

※次は8/3、スペインと埼スタで対戦。夜8時の試合。スペインもコートジボワールと2−2で延長に突入したが、延長戦で3得点して突きはなしたらしい。もう一方の山では、グループAで日本に敗れたメキシコが韓国に6−3で勝利。ブラジルもエジプトに1−0で順当勝ち。ブラジル対メキシコは8/3の17時からカシマスタジアムで開催。

サッカー短評 (2021.7/30)

日本女子vs.スウェーデン女子 1対3 (2021.7/30 埼スタ) 東京五輪準々決勝

 残念ながら世界ランク5位のスウェーデンに実力を発揮された。開始直後に高さとスピードを生かした攻撃にさらされ、相手CKからのながれであっさり失点。前半のうちに立ち直って追いついたところまではよかった。後半もいい流れで入れたが、日本のPKがVARで取り消しになったところから流れが相手にいってしまった。蒸し暑さで相手の足が止まるかと思ったが、日本の方が消耗が激しく、後半も先に失点。無観客のため、応援の後押しもなく、せっかくの地元開催の利を活かせず。最後に日本のハンドを取られて相手にPKを決められ、万事休す。
 やはり、高倉監督が率いたアンダー世代のワールドカップで優勝した若手たちが、フル代表になってからの国際経験が足らなかったという印象がぬぐえない。守備への切替とか相手への寄せとか少しずつ足りないとか遅いとか感じてしまう。スウェーデンには、オリンピック4回目とか、前回対戦時に日本と引き分けたというベテランも多く残っていたようだ。気温28度、湿度84%。無観客。主審ルシラ・ベネガスさんはメキシコの人。
 先発は、GK山下。DF宮川、南、熊谷、清水。中島と三浦のダブルボランチ。左右のワイドに杉田と長谷川。田中美南と岩渕のツートップ。ベンチに、スウェーデンでプレーしている林など。
 スウェーデンは4-4-2。グループGを3連勝で突破。11番ブラクステニウスと18番ロルフォのツートップ。左右のワイドに9番アスラニと10番ヤコブソン。17番セーゲルと16番アンイエルダールのダブルボランチ。DF6番エリクソン、14番ビョルン、13番イレステト、4番グラス。GKはなんと五輪4回目という38歳の1番リンダール。キャプテンは17番セーゲル。
 立ち上がりからスウェーデンはロングボールをどんどん放り込んでくる。2分、相手右SBグラスからのロングフィードに走り込んだ相手MFヤコブソンがペナルティーエリアに入るやシュート、大きく枠の外で助かる。
 3分、相手左サイドでスウェーデンのFK。アスラニが低いキックを蹴るが、DFがクリア。
 7分、失点。相手右CKをいったんは跳ね返したが、こぼれを拾われ、ペナルティーエリア左から相手MFアンイエルダールがクロス、CKで攻め残っていた相手DFエリクソンがヘディングシュート、あっという間に先制される。0−1。
 12分、相手ボランチのセーゲルからのパスを受けた相手FWロルフォがミドルシュート、GK山下。
 日本のパスがつながらない。縦パスが読まれているのか、すぐ相手にカットされてしまう。
 16分、日本の初シュート。中島からのパスを下がって受けた岩渕がミドルシュート、枠の外。
 21分、相手FWブラクステニウスがシュート、南が防ぎ、相手右CK。このCKはシュートまでいかせず。ようやく相手のスピードに慣れてきたか。
 23分、追いつく。熊谷から清水、長谷川とつなぎ、長谷川がゴール前にカーブをかけた絶妙なクロス、田中美南が走り込み、バウンドに合わせて、すねあたりで押し込む。1−1。
 29分、中盤左サイドで日本のFK。キッカーは宮川。ゴール前にキックせず、シュートチャンスにはならない。
 31分、岩渕からのパスに走り込んだ田中美南がペナルティーエリアで相手DFイレステトと接触して倒れる。主審がPKを宣告し、岩渕がボールをセットするが、VARが介入。オンフィールドレビューの結果、PK取り消しに。NHK解説の岩清水が「PKのことは忘れて切り替えないと」と言う。
 34分、相手MFアンイエルダールからのスルーパスに走り込んだアスラニがペナルティーエリア中央でシュート、GK山下が正面で捕る。
 36分、田中が相手MFアンイエルダールを倒して中盤相手左サイドでスウェーデンのFK。日本はDFラインを高く設定。アスラニが蹴り、イレステトがヘディングシュートするが、DFがしっかり競っており、枠の外。
 38分、日本のカウンター。岩渕がスルーした左からの横パスを受けた田中美南がゴール前にスルーパス、岩渕が走り込むが相手DF。
 直後に三浦にイエローカード。累積2枚となり、次の試合は出場停止。
 40分、清水が送ったスルーパスを右へ流れて受けた岩渕が相手DFをかわして深い位置からクロス、田中美南が走り込むが、相手DFがクリア。
 43分、スウェーデンの右CK。アスラニが蹴るが、DF陣がクリア。
 45分、相手FWブラクステニウスがペナルティーエリア左に走り込んでシュート、DFが防ぐが遅れてオフサイドの旗。VARのため、オフサイドディレイが行われているが、解説の岩清水も「あまりにも遅い」。
 追加タイム1分。46分、中盤左サイドで日本のFK。中島が蹴るが、相手DF。1−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、ロングフィードに走り込んだ杉田がペナルティーエリア左で入り、クロスを入れるが、相手DF。
 4分、日本のカウンター。清水が右サイドを突破、田中美南とパス交換してそのままペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。
 6分、右サイドのスローインをペナルティーエリア右で中島が収め、折り返しのパスに走り込んだ杉田がミドルシュート、枠の外。
 8分、失点。相手FWロルフォが後ろ向きでパスを受けると反転して左前方へスルーパス、左へ流れた相手FWブラクステニウスが受け、ペナルティーエリア左に入ってGK山下とニアポストの間の狭いすき間を打ち抜く。1−2。解説の岩清水が「ニアサイドを切ってほしかった」。
 12分、スルーパスに走り込んだ長谷川がペナルティーエリア右からゴール前へ横パス、田中美南がシュートするが、相手GKがファインセーブ。
 17分、スウェーデンが一人目の交代。ボランチ16番アンイエルダールに代えて5番MFベニソンを入れる。ベニソンは18歳。
 21分、相手MFアスラニがペナルティーエリア右からシュート、守備に入った三浦の右手をかするが、そのままプレーを続けさせる。プレーが切れたところでVARが入り、主審がまたオンフィールドレビューを行う。リプレイ映像では、三浦の体から離れた右手にボールが当たっている。その結果、ハンドでPKの判定に。三浦にはカードは出なかった。このPKをアスラニが幻惑するような走り込みからGK山下の読みを惑わし、右隅に決める。1−3。
 26分、日本が一人目の交代。三浦に代えて遠藤を入れる。遠藤は左ワイドに入り、杉田がボランチへ回る。
 30分、スウェーデンが二人同時交代。18番FWロルフォに代えて15番FWスクーグ、11番FWブラクステニウスに代えて8番MFフルティグを入れる。
 31分、中島からの縦パスを受けた岩渕がポストプレー、すかさず田中美南がシュートするが、相手DF。スウェーデンは2点リードしているため、無理に攻めてこない。日本は何度もシュートをうつが、崩しきれず、決められない。
 37分、日本が二人目の交代。長谷川に代えてDF登録の北村を入れる。北村はMFもできるとのことで、そのまま右ワイドに入る。
 38分、相手MFアスラニがミドルシュート、大きく枠の上。
 41分、日本が三人目の交代。中島に代えて、スウェーデンでプレーしている林を入れる。
 44分、中盤で日本のFK。クイックで始め、岩渕がミドルシュート、相手GK。こぼれに田中美南がつめるが、相手DFがクリア。
 45分、スウェーデンが二人同時交代。10番MFヤコブソンに代えて7番FWヤノユ、9番MFアスラニに代えて2番DFアンデションを入れる。
 追加タイム5分。47分、スウェーデンの右CK。アンデションが蹴るが、DF陣がクリア。
 49分、前方へループパスを送るが、味方に通らず。1−3でタイムアップ。

 スウェーデンは8/2、延長戦で4−3とイギリスを下したオーストラリアとそのまま横国で対戦。もうひとつの山では、アメリカとオランダが2−2でPK戦となり、4−2でアメリカ。カナダ対ブラジルも0−0でPK戦にもつれ、4−3でカナダ。
 女子の決勝は8/6(金)、新国立で開催。3位決定戦は8/5、カシマスタジアムで行われる。

サッカー短評 (2021.7/28)

U24日本vs.U24フランス 4対0 (2021.7/28 横国) 東京五輪グループステージ第3節

 予想外の3連勝でグループステージ1位突破となった。またしても久保の先制点。そして酒井宏樹の追加点。後半から久保に代わった三好が得点。最後は、後半29分に退場者も出して意気消沈したフランスから前田も得点。酒井が前半終わりに通算二枚目のイエローをもらったため、次戦出場停止。そのため、後半10分には同じポジションが本来の橋岡を投入。3点目が入ると、連続出場の堂安と遠藤も下げ、最後の10分は同じく連続の田中碧も交代。決勝トーナメントを見据えて総力戦の体制に。気温28度、湿度70%。主審イヴァン・バートンさんはエルサルバドルの人。
 先発は、GK谷。DF中山、冨安、吉田、酒井。遠藤と田中碧のダブルボランチ。左右のワイドに旗手と堂安。トップ下に久保。ワントップに上田。ベンチに板倉、三好、三笘ほか。2試合連続で先発したFW林大地はベンチ外。
 フランスは、4-2-3-1か。ワントップにOA10番のジニャク。トップ下に12番ベカベカ。左右のワイドに18番コロムアニとOA14番のトバン。6番トゥサールとOA11番サバニエのダブルボランチ。DF4番ペンベレ、17番カーチ、2番カルル、13番ミシュラン。GK1番ベルナルドーニ。キャプテンはジニャク。フランスは2点差以上の勝利で決勝トーナメント進出が決まる。OAのFWジニャクは南アフリカ戦でハットトリックを決めている。やはりOAの11番サバニエは、フランスで対戦した酒井が「やっかいな選手」と語ったらしい。一方、エムバペ(リヨン)等、CLを戦ったクラブの都合で招集できなかった。
 4分、相手MFベカベカがミドルシュート、GK谷が捕る。解説の森岡が「谷は、オリンピックが1年延長された間に急成長して、五輪代表正キーパーの座を大迫から奪った」と言う。
 7分、酒井が倒され、右サイドで日本のFK。田中碧と久保が立つが、久保が蹴り、ゴール前にクロスを入れるが、相手DF。こぼれを旗手がミドルシュート、相手GK。
 日本は、ボールを持たされているが、フランスがしっかり守り、プレスも厳しいので、効果的な攻撃ができない。
 フランスは、ワントップのジニャクにロングボールを通そうとしてくるが、日本のDF陣が通させない。相手ボランチの11番サバニエが中盤の配球役だが、ここには遠藤や中山がマーク。
 その代わり、日本のダブルボランチにも相手のダブルボランチに加え12番のベカベカが付いて来るので、こちらも中盤からの組み立てはできない。サイドからの攻撃が中心になる。
 20分、中山が左サイドを持ち上がって中央へパス、上田が走り込んで胸で受け、振り向きざまにシュート、日本の左CKに。こちら側も久保が蹴るが相手DFが頭でクリア。こぼれを田中碧がミドルシュート、これも相手DF。
 22分、相手右SBミシュランが攻め上がり、冨安の対応がイエローカード。中盤右寄りでフランスのFK。トヴァンが蹴るが、日本のDFが頭でクリア。こぼれをフランスが拾って最後は相手MFサバニエがシュート、大きく枠の外。
 24分、25分とフランスのカウンター。相手左サイドのコロムアニがドリブルからスルーパス、相手FWジニャクに通らず。その後、ジニャクが下がってパスを受け、右前方へパス、大きすぎてミシュランは間に合わず。
 27分、先制。田中碧が右サイド下がり目の久保にパス、久保は上田にスルーパスを出して自分は中央へ大回り。久保からのスルーパスを中央で上田がシュート、相手GKがはじいたところへつめた久保が押し込んだ。1−0。試合後のインタビューで、「ふかさないように」「相手GKが見えにくいように」相手DFの足の間をねらってアウトサイドで蹴ったと話していた。
 30分、フランスの猛攻をなんとかクリアして相手左CK。サバニエが蹴り、相手FWジニャクも飛び込むが、GK谷が防ぐ。
 34分、追加点。旗手が攻め上がって後方へパス、受けた久保がペナルティーエリアへ向けてスルーパス、これに走り込んだ上田がペナルティーアーク付近からシュート、相手GKが上へはじき上げる。落ち際にフリーで走り込んだ酒井が冷静に流し込み、2−0。旗手は相手GK横でオフサイドを取られないよう、後ろ向きで立っていた。
 37分、相手ボランチでOAのサバニエが倒れてメディカルが入る。立ち上がってピッチを出たが、8番ルフィと交代。フランスの監督も想定外のよう。
 39分、中盤相手右サイドでフランスのFK。トヴァンが蹴るが、味方に合わず。
 41分、酒井が相手MFコロムアニに倒され、中盤右サイドで日本のFK。田中碧と久保が立ち、また久保が蹴るが、相手DFが頭でクリア。
 44分、酒井にイエローカード。これで累積2枚目なので、次戦出場停止。
 追加タイム2分。相手MFベカベカが中山に倒され、中央でフランスのFK。やはり形勢不利な方は、相手のファールを誘うというのは常識らしい。FKのきっかーとして相手FWジニャクとトヴァンの二人が立つ。トヴァンが直接ねらう鋭いキックを蹴るが、壁の酒井が頭ではじく。
 2−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。3戦連続得点の久保に代えて三好を入れる。
 3分、相手右サイド深い位置からMFトヴァンがクロス、走り込んだ相手FWジニャクがシュート、枠の右。
 3分、上田が相手DFカーチに倒され、中盤右寄りで日本のFK。三好がファーへ蹴り、味方が折り返すが、シュートまでいけず。
 5分、相手MFトヴァンが右サイド深い位置からクロス、DFに当たり、フランスの右CK。これをトヴァンが蹴るが、味方に合わず。
 7分、旗手がドリブルから切れ込み、ミドルシュート、枠の左。9分にも旗手がペナルティーエリア手前まで持ち込み、左へ展開、オーバーラップした中山が深い位置からクロス、相手DFに当たり日本の左CK。三好が蹴るが、味方に合わず。
 10分、日本が二人目の交代。酒井に代えて橋岡を入れる。次戦出られない酒井の代わりを務めるので
 11分、入ったばかりの橋岡が攻め上がり、相手右SBペンベレをかわしてクロス、中央へ走り込んだ旗手がヘディングシュート、枠の外。
 13分、相手左SBペンベレが橋岡の足を踏み、イエローカード。
 14分、SB中山がドリブルでペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。
 15分、相手左MFコロムアニがドリブルからシュート、枠の右。16分には、相手右サイドからトヴァンがクロス、橋岡がクリアしてフランスの左CK。トヴァンが蹴るが、ニアで旗手がクリア。
 17分、フランスが二人同時交代。2番DFカルルに代えて15番DFサニャン、4番DFペンベレに代えて3番DFバールを入れる。
 20分、相手左サイドをコロムアニがドリブル、橋岡が止めて深い位置でフランスのFK。これを相手FWジニャクが直接ねらい、ニアで遠藤が触り、GK谷がはじく。
 21分、旗手の足を踏んだ相手DFミシュランにイエローカード。
 25分、追加点。中山からのロングフィードを前線の上田がポストプレー、旗手が中央へ送ったパスはやや弱く通らないかと思ったが、機敏に走り込んだ三好がダイレクトでシュート、ゴール左下へカーブして決まる。3−0。後半最初の得点が日本に入り、フランスはこれで5点が必要になり、ほぼダメ押しとなったのでは。
 27分、日本が二人同時交代。OA遠藤に代えて板倉、堂安に代えて相馬を入れる。
 28分、三好の足を踏んだ相手MFコロムアニにイエローカード。するとVARが介入。画面の下に「レッドカードの可能性」と表示が出る。何を審査しているのかよくわかって、たいへんいい。Jリーグも取れ入れないか。リプレー画像を見ると、コロムアニが完全に遅れて三好の足を踏んでいる場面がはっきり映っている。主審は判定をレッドカードに変更。フランスは10人に。ただ、メキシコも10人になってからの戦い方がしたたかだった。
 35分、日本が五人目の交代。ボランチ田中碧に代えてFW前田を入れる。前田は旗手のいた左ワイドに入り、旗手が左SBに下がり、そこにいた中山がボランチに回る。板倉と中山のダブルボランチに。
 10人になったフランスは、ワントップのジニャクに何度もパスを送るが、ジニャクと合うサポートが足りないようで、シュートに持ち込めない。やはりサバニエの負傷交替が響いているのか。
 日本は後ろ半分の選手を中心にパスを回して時間を使う。相手ボールになると、前田が前方から猛然と追う。
 追加タイム2分。主審は少なめにしたようだ。
 46分、またも追加点。三好が自陣から右前方へスルーパス、走り込んだ相馬がファーへクロス、ペナルティーエリア左で前田がダイレクトシュート、これが右ポスト際に決まり、4−0。望外の大量点。前田はマタニティポーズのゴールパフォーマンス。
 4−0でタイムアップ。

 次戦は7/31、ニュージーランドと準々決勝を戦う。

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サッカー短評 (2021.7/27)

日本女子vs.チリ女子 1対0 (2021.7/27 宮城スタ) 東京五輪グループステージ第3節

 唯一の有観客試合。勝てばグループG3位のオーストラリアを上回るため、決勝トーナメント進出、負ければグループステージで敗退。女子サッカーはグループE,F,Gの1位、2位に加え、3位のうち成績上位2チームが決勝トーナメントへ行ける。この試合も前半0−0で終えたが、シュートはうてている。後半24分、チリがあわや先制か、という場面もあったが、VARの確認も入って無得点。その数分後に、とうとう田中美南の初得点。これを守り切って勝ち、グループ3位を確保。気温25度、湿度84%。雨の中の試合。観客1326人。主審メリッサ・ボルハスさんはホンジュラスの人。
 先発は、GK山下。DF北村、宝田、熊谷、清水。林と三浦のダブルボランチ。左右のワイドに杉田と長谷川。菅澤と岩渕のツートップ。ベンチに中島、田中美南、籾木など。キャプテンは熊谷。
 チリは世界ランク37位。システムは3-4-1-2。15番FWサモラと9番FWウルティアのツートップ。トップ下に10番アエド。左右のアウトサイドに4番MFララと16番FWバルマセダ。11番MFロペスと8番MFアラヤのダブルボランチ。DF18番サエス、3番ゲレーロ、14番MFパルド。GK1番でキャプテンのエンドレル。
 たちあがり2分、岩渕がシュート、相手GK。さらに相手ボールをカットして菅澤もミドルシュート、これも相手GK。
 5分、相手右サイドでチリのFK。ペナルティーエリア中央へキックが送られるが、杉田が頭でクリア。こぼれを拾われるが、これもクリア。
 7分、相手ボランチのアラヤがミドルシュート、大きく枠の上。
 10分、チリの右CK。ロペスが蹴り、ゴール前で混戦に。相手にシュートされるが、熊谷が防ぐ。
 12分、右サイドからクロスを入れるが、シュートに持ち込めず。こぼれを長谷川がペナルティーエリア左からシュート、相手DF。
 13分、日本の右CK。林が蹴るが、相手GKが捕る。
 17分、前半最大のチャンス。右SB清水が中盤右サイドからスルーパス、走り込んだ杉田がペナルティーエリア中央で右隅をねらってシュート、相手GKが足をのばして防ぐ。
 18分、ロングフィードに走り込んだ菅澤がペナルティーエリア手前右寄りからシュート、枠の外。
 21分、GK山下からのロングフィード、パスをつないで杉田がスルーパス、岩渕がシュートするがマークしていた相手DFが防ぎ、日本の右CK。これを林がファーへ蹴り、走り込んだ杉田がダイレクトシュート、枠の上。
 日本は杉田や長谷川のスルーパス、DFからのロングフィード等で攻めているが、ラストパスの精度が悪く、菅澤や岩渕にいいボールが入らない。
 チリは前線の相手FWウルティアへのロングフィードが通らなくなり、ウルティアがサイドでボールを受けるように。
 31分、相手右サイドでチリのFK。アラヤが蹴るが、DF陣が防ぐ。
 33分、日本のカウンター。ボランチ三浦がミドルシュート、大きく枠の外。さらに後ろからのロングフィードを受けた岩渕がペナルティーエリア内から後方へパス、走り込んだ三浦がミドルシュート、今度もわずかに枠の上。
 36分、長谷川がペナルティーアーク付近で鋭いシュート、わずかに枠の左。
 40分、長谷川からのスルーパスに走り込んだ菅澤がペナルティーエリア右からシュート、相手DFに当たり、日本の左CK。林はショートコーナーを蹴るが、結局下げただけでシュートに持ち込めず。
 追加タイム1分。46分、岩渕がペナルティーエリア中央でシュート、うまくヒットせず、こぼれを清水エスパルスが再度シュート、相手GK。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始からチリが一人目の交代。16番FWバルマセダに代えて17番DFトロを入れる。日本も一人目の交代。FW菅澤に代えてFW田中美南を入れる。
 1分、日本の右CK。林が蹴り、ニアで田中美南がシュート、相手DF。
 8分にも、田中美南がペナルティーエリア手前からシュート、相手GK。
 9分、日本が二人目の交代。ボランチ林に代えて遠藤を入れる。遠藤は左ワイドに入り、杉田がボランチへ回ったか。中盤をダイヤモンドにしたかもしれない。
 11分、チリが二人目の交代。15番FWサモラに代えて19番FWグレスを入れる。
 14分、入ったばかりの遠藤がシュート、惜しくも枠の右。
 15分、三浦にイエローカード。
 20分、相手左サイドでチリのFK。ここで日本が三人目の交代。なんと長谷川に代えて木下を入れる。長谷川はやや不本意そうに下がってくる。チリのFKは熊谷がクリアして今度は相手左CK。このキックもシュートまでいかず。
 24分、チリのカウンター。日本最大のピンチ。相手トップ下のアエドが相手右サイドから折り返し、走り込んだ左MFララがヘディングシュート、これはバーに当たって真下に落ちる。GK山下がつかむ前にラインを越えたかどうか、VARのチェックが入る。リプレー映像ではなんとも微妙。違う角度のものが出てこないのでよくわからず。主審はオンフィールドレビューはせずにノーゴールと判定。
 26分、杉田が倒されてペナルティーエリア手前中央で日本のFK。キッカーに遠藤と岩渕が立ち、岩渕が直接ねらうが、壁に当たる。
 28分、田中美南のシュートが相手DFに当たって日本の左CK。これを遠藤が左足で低いキックをゴール前へ蹴ると、杉田がシュート、枠の外。
 30分、岩渕がペナルティーエリア右から折り返しのパス、相手DFがクリアして日本の右CK。ここでチリが三人目の交代。14番DFパルドに代えて20番MFマルドネスを入れる。こちら側のCKも遠藤が左足で蹴るが、相手DFがクリア。
 32分、日本の先制点。杉田からの縦パスを受けた岩渕がゴール前へパス、相手DFゲレーロにわずかに当たるが、走り込んだ田中美南が落ち着いて押し込み、1−0。
 35分、日本の右CK。遠藤が蹴るが、日本のオフェンスファール。
 37分、左SB北村がスルーパス、受けた遠藤が折り返すと、再び北村が走り込んで岩渕へパス、岩渕はペナルティーエリア中央でシュートするが、大きく枠の上。
 38分、日本が四人目の交代。カードをもらった三浦に代えて中島を入れる。チリも二人同時交代。11番ボランチのロペスに代えて13番DFピニジャ、10番トップ下アエドに代えて7番FWアクニャを入れる。
 40分、は位ツタばかりの中島が鋭いミドルシュート、相手GKが手に当ててバーに当たる。
 42分、右ワイドに入った木下がドリブル、ペナルティーエリア中央へ入り、シュートするが、相手GK。
 直後にチリのカウンター。チリの左CK。中央に走り込んだ相手DFがヘディングシュート、わずかに枠の上で助かる。
 44分、今度は日本の右CK。キッカーの遠藤が清水に下げると、清水も右サイド深い位置から折り返し、おそらく中島がクロスを入れるが、相手GK。
 45分、熊谷にイエローカード。
 追加タイム4分。46分、日本の右CK。遠藤と木下でコーナー付近でボールキープ。
 49分、チリの右CK。相手のキックをGK山下が捕る。1−0で何とか勝利。
 7/30の準々決勝は、なんと優勝候補の一画、スウェーデンと埼玉スタジアムで対戦。

サッカー短評 (2021.7/25)

U24日本vs.U24メキシコ 2対1 (2021.7/25 埼スタ) 東京五輪グループステージ第2節

 なんと優勝候補のひとつメキシコに勝った! またしても久保が開始6分で得点。5分後に堂安がPKをあのGKオチョア相手に決めて追加点。前半のうちに2−0として有利に試合を進めた。後半23分には、林を後ろから倒した相手DFバスケスが一発レッドで退場。10人のメキシコ相手に、怪我から復帰の上田と三笘も試運転。後半40分に直接FKで1点返された後は防戦一方になったが、逃げ切った。気温28度、湿度74%。無観客。主審アルトゥール・ディアスさんはポルトガルの人。NHKはまた柔道の表彰式で予定通りに放送が始まらないので、テレ朝を見る。解説は中田浩二。
 先発は、GK谷。DF中山、板倉、吉田、酒井。田中碧と遠藤のダブルボランチ、左右のワイドに相馬と堂安。トップに久保。ワントップ林。キャプテンは吉田。南アフリカ戦先発メンバーから三好がはずれて相馬が入った。ネットの記事「The PAGE」(城章二)によれば、メキシコの弱点のサイドを突くため、縦の突破スピードのある相馬を起用したとのこと。ベンチに三笘が戻ってきた。他に旗手、三好、上田など。
 メキシコは、3トップの中央にOAの9番マルティン。左にベガ、右に次世代のフル代表10番と目される10番ライネス。二列目に8番ロドリゲスと17番コルドバか。アンカーは7番ロモ。DF2番サンチェス、5番バスケス、3番モンテス、14番アギーレの4バック。GKはOAのオチョア。キャプテンはオチョア。メキシコは、「本気で優勝をねらう」チームとして評価されているらしい。
 前半2分、相馬の攻め上がりがクリアされて日本の左CK。久保が蹴るが、相手DF。
 6分、日本が先制。右SB酒井からのスルーパスに走り込んだ堂安が右サイド深い位置から大きく折り返し、走り込んだ久保が相手DFをひきつれながらも左前足でシュート、ネットをゆらす。1−0。幸先がいい。
 9分、相馬がドリブルでペナルティーエリア左に入り、相手DFに寄せられながらもクロス、中央の林に合わないが、ファーで堂安が受けるも、相手DFに寄せられシュートできず。
 ここで主審がVARチェックのため試合を止める。オンフィールドレビューをすることになり、その結果、相馬へのアフターチャージで相手DFモンテスにイエローカード、日本のPKに。これは堂安がボールをセット。度胸よく、真ん中に蹴り込み、2−0。なんと思いがけないアドバンテージ。
 12分、日本の右CK。久保が蹴り、ゴール前で混戦、オフェンスファール。
 21分、相手アンカーのロモが受けようとしたパスを久保がカット、そのままペナルティーエリアに入ってシュート、枠の右。
 23分には、堂安が右から入れたクロスのこぼれを相馬がシュート、相手DF。
 25分、久保のドリブルを相手DFロドリゲスがファールで倒してイエローカード。中央で日本のFK。久保が直接ねらうが、壁に当たる。
 31分、CFマルティンがパスを受けて右後ろのコルドバにパス、コルドバが鋭いシュートをうつが、枠の外。
 36分、相手右FWライネスを中山が倒して、メキシコのFK。ベガが蹴るが、中山がクリア。中山は、相手10番のマークに苦労しながらも奮闘。左サイドでは、酒井が相手左FWベガを「完璧に」押さえているが、主審に注意も受けていた。
 41分、相手DFアギーレが左足を押さえて倒れる。43分、メキシコが一人目の交代。14番アギーレに代えて6番ロローニャを入れる。
 44分、相手FWライネスからのパスを受けた相手MFコルドバが板倉をかわしてシュート、枠の外。
 追加タイム2分。47分、相馬がライネスにボールカットされ、ライネスはドリブルをしかけてくるが、最後はゴールラインを割る。
 2−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、酒井が何度目かの相手FWベガとの競り合いでファール、ついにイエローカード。
 3分、ライネスを倒した田中碧にもイエローカード。前半、日本に有利な笛を吹いた反動か。これで与えたメキシコのFK。ベガが蹴り、相手アンカーのロモがヘディングシュート、枠の外。
 6分、遠藤からのパスを受けた久保が利き足でない右足でシュート、相手GK。
 10分、相手右サイドからライネスが中山をかわしてペナルティーエリア右から低いクロス、ゴール前に走り込んだロモは足に当てただけでGK谷。しっかりシュートされたら危なかった。
 12分、メキシコは二人目の交代。8番ロドリゲスに代えて16番エスキベルを入れる。システム変更があったのかもしれないが、よくわからず。
 14分、相馬が相手MFのロモのタックルで足を傷める。16分には、久保も相手DFサンチェスのファールで倒されるが、相手にカードは出ず。久保は首筋を押さえてしばらく倒れているが、メディカルも入らず、立ち上がる。
 18分、連携ミスで危ない場面。メキシコが相手右サイド前方にロングボールを放り込み、中山と相手MFロモが競り合う。こぼれが板倉とGKの間で中途半端になったところで、板倉の背後から相手FWマルティンが走り込み、ヘディングシュート、あまりヒットせず、GK谷が押さえる。メキシコ他選手のオフサイドもあり。解説の中田浩二は「板倉は後ろから来ていることに気づかなかったのでしょう」と言うが、GK谷には見えていたはずで、コーチングがなかったのか。
 20分、日本が一人目の交代。足を傷めた相馬に代えて前田を入れる。林のワントップのまま、前田は左ワイドに入る。
 22分、メキシコも二人同時交代。なんと10番ライネスを下げて15番アントゥナ、11番FWベガに代えて21番アルバラドを入れる。ベガはほとんと対面の酒井に押さえられていた。
 23分、田中碧からのロングフィードに走り込んで受けた堂安がペナルティーエリア直前で背後からのショルダーチャージで転倒。相手DFバスケスにレッドカード。本人だけでなく、GKでキャプテンのオチョアも主審に詰め寄るが、判定は変わらず。日本のFK。ボールサイドに久保と田中碧が立つが、もちろん久保が蹴り、また直接ねらうが、跳んだ壁に当たる。
 29分、相手左サイドからの崩しに相手MFコルドバが走り込むが、ここへ競りに行って相手の前に体を入れたのは、なんとFW林。DFばりにボールがラインを割るまで相手を押さえ、日本のゴールキックにする。この時間帯にここまで戻って守備ができるとは、たいしたスタミナ。
 34分、田中碧からのスルーパスに林が走り込むが、誰もがオフサイドかと思って一瞬足が止まる。旗が上がらないので、林が改めて相手GKと1対1の状況でシュートするが、さすがにGKオチョアに止められる。足を止めなければどうだったか。セルフジャッジはやめないと、もったいない。
 35分、日本が二人同時交代。林に代えて上田、堂安に代えて三笘を入れる。三笘は左ワイドに入り、前田が右へ回る。
 37分、中盤相手左サイドでメキシコのFK。メキシコは、一人少なくなったため、日本のファールを誘い、セットプレーからの得点をねらっている、とハイライト番組で解説の山本さんが指摘していた。プレースキッカーのベガが下がったので、おそらくアルバラドが蹴るが、まっすぐGK谷へ。
 38分、三笘が持ち味のドリブルを左サイドで披露。相手DFのファールで止められる。解説の中田浩二が「初めて三笘のドリブルを見た相手はとまどうと思う」。これで得たFKからはチャンスは作れず。
 40分、失点。相手右サイドを、ライネスに代わって入った相手右FWアントゥナがドリブル、田中碧が対応しているところへ三笘が加勢に来て相手の背中を手で押すと、バッタリ倒れられて日本のファール。メキシコがねらっていた位置で相手FKを与える。これをアルバラドが蹴り、ニアで相手DFモンテスが跳ぶがほぼ触れず、GK谷が出した足先を抜けて、ファーの左ポスト内側に決まってしまう。2−1。
 追加タイム4分。47分、三笘にボールが渡り、中盤左サイドでキープ。誰かの声で「フラッグ、フラッグ」と聞こえる。コーナーフラッグの所まで行けということらしいが、三笘に聞こえていないのでは。縦に行こうとしない。
 48分、中盤相手左サイドでメキシコのFK。アルバラドが蹴り、ロローニャがヘディングシュートするが、GK谷が触って枠の上へ押し出す。みんなが谷をほめるが、谷はすぐ、相手左CKのマークをコーチング。CKもしのいで、日本のゴールキックになったところでタイムアップ。2−1で日本の勝利。
 日本は勝点6で、グループAの1位に浮上。
 テレ朝のピッチでは、スタジオから内田篤人が下りて通りがかる選手たちに一言を聞く。予定になかったという森保監督、キャプテン吉田、先制した久保など、みんなよく話してくれる。ボランチの遠藤には内田が「個人的にはMVPだと思っている」と話しかける。やはりプロは見るところが違う。背後では、久保が相手11番ベガとユニフォームを交換していた。

※グループAのもう一試合は、フランスが南アフリカに4−3で勝利。2位メキシコと勝点3で並ぶ。グループBでは韓国がルーマニアに4−0の大勝。グループCでは、アルゼンチンとスペインがともに1−0で初勝利。グループDでは、ブラジルがコートジボアール相手にスコアレスドロー。ドイツはサウジに3−2の勝利。

サッカー短評 (2021.7/24)

日本女子vs.イギリス女子 0対1 (2021.7/24 札幌ド) 東京五輪グループステージ第2節

 NHKの放送がほぼなくなってしまい、後半44分、0−1の状態からしか録画できておらず。柔道で金メダルが出て、表彰式まで放映したためのよう。結局、追加タイム3分にも得点できず、敗戦の瞬間しか見られなかった。実況の内山アナと解説の岩清水は「いい試合だった」「一瞬の隙に相手FWエレン・ホワイトに得点されてしまった」と言っていた。そう言われても、そこまでの経過を見ていないので。これでイギリスには4連敗で、いつもホワイトに得点されているらしい。
 先発は、GK山下。DF宮川、南、熊谷、清水。中島のアンカー、杉田と林のインサイドハーフ。左右のワイドに長谷川と塩越。田中美南のワントップ。
 イギリスの世界ランクは6位。予想システムは4-2-3-1。ワントップは、9番ホワイト。縦のツートップのような感じで8番リトル(スコットランド)。左右のワイドに15番ヘンプと7番ハリス。6番イングル(ウェールズ)と4番ウォルシュのダブルボランチ。DF3番ストークス、16番ウィリアムソン、5番ホートン、2番エバンズ。GK1番ローバック。リトルとイングル以外はイングランド。キャプテンはリトル。

※明日の男子のメキシコ戦放送も削られないか心配。

サッカー短評 (2021.7/22)

U24日本vs.U24南アフリカ 1対0 (2021.7/22 東京ス) 東京五輪グループステージ第1節

 なんとか久保の得点で勝つことができた。前半から何度もチャンスは作れていたが、決められなかった。0−0で後半に入り、26分、久保がペナルティーエリア右で田中碧からのパスを受けてファーサイドの左ポスト内側に当たるシュートを決めた。気温27度、湿度72%。無観客。主審ヴァンズエラさんはベネズエラの人。5人まで交代できる。
 先発は、GK谷(湘南)。DF中山(ズウォレ・蘭)、板倉(マンチェスター・シティ・英)、吉田(サンプドリア・伊)、酒井(浦和)。田中碧(デュッセルドルフ・独)と遠藤(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ、左右のワイドに三好(アントワープ・ベル)と堂安(PSV・蘭)。トップ下に久保(レアル・マドリー・西)。ワントップは林(鳥栖)。キャプテンは吉田。ベンチには、旗手、前田、上田綺世など。冨安と三笘はいない。
 南アフリカは、3-4-2-1。ワントップの9番マクゴパは確かフル代表にも呼ばれているとのこと。左右のワイドに10番FWシンと8番MFセレ。4番モコエナと12番モセルのダブルボランチ。左右のウイングバックは14番マビリソと13番フロスラー。DF15番マレペ、5番フルールズ、17番ムクメラ。GKは29歳のOA、1番ウィリアムズ。キャプテンはマレペ。南アフリカは、直前にコロナ陽性の選手が出て、18人が濃厚接触者に認定された。6時間前の検査で陰性なら試合ができるということになり、開催にこぎつけた。
 1分、右サイドの酒井がオーバーラップして深い位置からクロスを上げるが、大きすぎてゴールラインを割る。
 5分、林が倒されて、ペナルティーエリア手前中央すぐ外で日本のFK。ボールサイドには久保と田中碧が立つ。久保が直接ねらうが、壁に当たる。
 7分、右サイドを中心にパスをつないで、最後は久保がペナルティーエリア左からシュート、枠の外。
 この後しばらく、日本がボールキープしているが、シュートまでいけない。堂安がスルーパスを出すが、酒井が上がっていなかったり、田中碧のワンタッチパスに堂安が反応できなかったり。
 15分、遠藤が左へ展開、走り込んだ中山が左サイド深い位置からワンタッチでクロス、ファーで収めた久保がすかさずシュート、惜しくもサイドネット。
 南アフリカは、前半は人数をかけて守り、日本のパスミスを拾ったときだけ素早いロングボールでカウンターを試みるやり方を徹底している。
 堂安は、スペインから得点したことで警戒されているらしく、対面の相手DFマビリソにしっかりケアされていて、思うようにボールが持てない。
 32分、久保がチェイシングからボールカット、パスをつないで最後は林が反転してシュート、相手GK。
 33分、堂安がペナルティーエリア左にスルーパス、走り込んだ三好が相手GKと1対1になり、シュートするが、GKの指先に当たって日本の右CK。
 CKは久保が蹴り、堂安からのパスを林がゴールに流し込むが、オフサイド。一応、VARの確認が入ったが、間違いなくオフサイドだった。残念。
 37分、遠藤の手が競り合った相手MFの顔に入ったとしてイエローカード。リプレーを見てもそれほど当たっているように見えない。解説の森岡さんもイエローになるプレーなのか厳しいと感じているよう。結局、この主審は日本の3人にイエローカードを出すが、南アフリカには1枚も出さなかった。久保は、何度も相手DFに倒されているが、ほとんど相手ファールを取ってもらえず。久保のスペイン語は通じるはずだが、「すぐ倒れて文句を言う」と認定されたようで、久保もそのうち言わなくなった。
 44分、田中碧が倒され、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。前半5分のFKより距離がある。また田中碧と久保が立つが、今度も久保が直接ねらい、惜しくも枠の少し右上へ。
 追加タイム2分。46分、相手左サイドからマビリソが攻め上がり、酒井がなんとか蹴り出し、左CKに逃れる。このCKは、GK谷がはじき出す。
 0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、吉田から前線の林めがけてロングフィード、相手DFがクリアして日本の右CK。これを久保がショートコーナーで始めるが、シュートまでいけず。
 5分、久保が堂安とパス交換してペナルティーエリア右から左足でシュート、枠の右。
 8分、久保が左サイドへ流れ、ゴール前にパス、林がシュートせずに後ろへパス、フリーで堂安がシュートするが、利き足でない右足だったので相手GK。日本のオフサイド。
 11分、田中碧からのパスをペナルティーエリア左で受けた中山がワンタッチでクロス、林がシュートするが、相手GKがファインセーブ。日本のオフサイド。
 12分、堂安にイエローカード。
 15分、三好がミドルシュート、大きく枠の外。
 直後に日本が一人目の交代。三好に代えて相馬を入れる。
 20分、酒井からのロングスルーパスに久保がペナルティーエリア右へ走り込むが、相手DFマレペにボールを当てられてゴールラインを割ってしまう。
 26分、ついに先制。田中碧からのループのパスをペナルティーエリア右で受けた久保が相手DFマビリソをかわして左足でシュート、左ポストに当たり、内側に跳ね返る。1−0。久保が喜びながらベンチ方向に走る。
 27分、日本が二人同時交代。中山に代えて旗手、林に代えて上田綺世を入れる。
 29分、堂安のシュートは枠の左。
 34分、南アフリカが一人目の交代。右ウイングバック13番のフロスラーに代えて18番コディサンを入れる。
 35分、代わったばかりの旗手のサイドをつかれる。相手右ストッパーのムクメラがドリブルで旗手をかわしてクロス、相手FWマクゴパに合わせるが、日本のDF陣が寄せて防ぐ。
 36分、日本の左CK。相馬が蹴り、吉田がヘディングシュート、枠の上。しかし相手のタッチがあったとして、再び日本の左CK。相馬が蹴るが、ニアでクリアされる。
 40分、日本が四人目の交代。堂安に代えて町田を入れる。町田が左SBに入り、旗手は堂安のいた右ワイドに回る。
 追加タイム4分。46分、中山にイエローカード。
 直後に南アフリカが二人目の交代。12番モセレに代えて7番エンコボを入れる。
 相手左サイド中盤で南アフリカのFK。セレが蹴るが、GK谷が捕る。
 47分、相手左FWシンが田中碧に倒され、ペナルティーエリア手前左寄りで南アフリカのFK。モコエナが直接ねらうが、大きく枠の外。
 50分、相手右サイドから南アフリカのロングスロー。上田が頭でクリアするが、こぼれをモコエナがダイレクトシュート、枠の左。
 1−0で日本の勝利。これで勝点3、得失点差1で、グループ2位。

※なんと、同じグループAのもう一試合では、メキシコがフランスに4−1で勝利。他のグループでは、グループDのブラジルが宿敵ドイツに4−2で勝利。グループCではなんとアルゼンチンが0−2でオーストラリアに敗戦。グループBの韓国も0−1でニュージーランドに負けた。

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サッカー短評 (2021.7/21)

ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ 1対1延長0−0PK4−3 (2021.7/21 フクアリ) 天皇杯三回戦

 放送なし。二回戦に引き続き、たいへん苦戦したもよう。記録によると、後半8分、先に失点し、14分に家長がPKを決めて追いついたが、延長でも決着できず、PK戦にもつれこんだらしい。PK戦では、千葉の一人が失敗し、もう一人をGKチョン・ソンリョンが止めたとあった。ソンリョンはACLでも5試合出たし、帰国してからも清水戦フル出場だし、すごすぎる。気温29.5度、湿度60%。観客は4533人。主審は清水勇人さん。交代は5人まで。延長に入ったらプラス1人。飲水タイムあり。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、山村、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と橘田。左右のウイングは遠野と家長。ワントップにダミアン。
 千葉は、3-4-2-1。サウダーニャのワントップ。二列目に見木と元フロンターレの船山。左右のアウトサイドにMF末吉と元ガンバの安田理大。小林祐介と元名古屋の田口泰士のダブルボランチ。DF新井一耀、チャン・ミンギュ、岡野洵の3バック。GK鈴木椋大。ベンチに元フロンターレのGK新井章太。監督はユン・ジョンファン。

 前半は0−0。フロンターレHPのゲーム記録によると、前半のシュートは8本。後半開始から一人目の交代。遠野に代えて長谷川を入れる。
 8分、失点。相手MF見木と船山の二人のパス交換から見木がシュート、フロンターレのDFに当たってゴールイン。0−1。
 14分、登里からのスルーパスをペナルティーエリア左に走り込んで受けた橘田が相手DFに倒されてPKを得る。これを家長が冷静に決めて、1−1。
 26分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、シミッチに代えて谷口を入れる。
 27分、千葉が三人同時交代。FW船山に代えてMF矢田、MF末吉に代えてMF福満、FWサウダーニャに代えてFW櫻川を入れる。
 43分、フロンターレが四人目の交代。橘田に代えて宮城を入れる。宮城は右ウイングに入り、家長がトップ下へ回る。
 追加タイム6分。連続して千葉の左CKやらFKを仕掛けられるが、ジェジエウ、車屋、家長が防ぐ。
 51分、フロンターレが五人目の交代。ダミアンに代えて知念を入れる。1−1のまま延長戦へ。フロンターレ後半のシュート数は5本。

 延長前半2分、千葉が二人同時交代。DF左ストッパーの新井に代えてMF高橋壱成、MF見木に代えてFW岩崎を入れる。
 9分、フロンターレが六人目の交代。後半入った大島に代えて山村を入れる。大島の怪我でないといいのだが。
 10分、千葉が六人目の交代。DF右ストッパーの岡野に代えてMF熊谷を入れる。
 1−1のまま延長後半へ。しかし、延長後半にも得点が入らず、とうとうPK戦へ。フロンターレの延長でのシュートは3本。
 先攻は千葉。1本目。千葉はFW櫻川が左隅に決める。フロンターレは知念が左に決める。
 2本目。千葉はMF矢田がループ気味に決める。フロンターレ山村が左に決める。
 3本目。千葉は岩崎が上にはずして失敗。フロンターレ長谷川が左上に決める。
 4本目。千葉は福満が左上に成功。フロンターレ車屋が左上に決める。
 5本目。千葉の熊谷のキックをGKチョン・ソンリョンが止める。
 PK4−3でフロンターレが薄氷の勝利。次は8/18にラウンド16でまた清水エスパルスと対戦する。

 ※フロンターレの選手たちはHPのコメントを見ると、ウズベキスタンから帰国して、みんな疲労が蓄積していて、勝つことが全てと言っていた。しかもまだ、隔離期間が数日残っていると話していた。やっと中断期間(リーグ戦は8/9のアウェイ大分戦で再開)で休めるので、そろそろ自宅に帰れる頃か。7/26記。

サッカー短評 (2021.7/21)

日本女子vs.カナダ女子 1対1 (2021.7/21 札幌ド) 東京五輪グループE第1節

 やっとのことで引き分けた。たちあがり6分で失点。日本はいかにも初戦という堅さが見られ、全体的に地に足が着いていないような動き。カナダはほとんどの選手が代表キャップ50以上あるということもあり、入場時からリラックスして笑顔も多く、日本は代表キャップまだ5試合目の塩越を初め経験の浅い選手も多く、すっかりのまれた。前半15分頃から、ようやくまともに動けるようになった。後半8分には、PKを得たが、相手GKが田中美南と交錯した際の治療で5分以上も間があき、田中美南のキックは止められる。その後、相手の疲れもあったが、日本の選手交代で長谷川のポジションが右ワイドに変更になった後の39分、長谷川からのパスを岩渕がダイレクトでロングシュートを決め、1−1に追いつく。気温24度、湿度81%。無観客。東京には「非常事態宣言」が出ている中で、開会式に先立ちサッカーの試合から東京オリンピックが始まった。主審エディナ・アウベスはブラジルの人。交代は5人まで。放送はNHKだが、実況はTBSの佐藤アナ、解説は岩清水。
 日本は4-4-2。先発は、GK池田(浦和)。DF北村(日テレ)、南(浦和)、熊谷(バイエルンミュンヘン・独)、清水(日テレ)。三浦(日テレ)と中島(神戸)のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川(ACミラン・伊)と塩越(浦和)。菅澤(浦和)と岩渕(アーセナル・英)のツートップ。キャプテンは熊谷。日本の現在の世界ランクは10位。
 カナダは世界ランク8位、前回リオ五輪、前々回ロンドン五輪とも銅メダルという強豪。システムは4-2-3-1。オリンピック3大会目という38歳のベテランFW12番シンクレアを中心に、左FW15番プリンス、右FW16番ベッキー。トップ下に17番フレミング。5番クインと11番スコットのダブルボランチ。DF左から2番チャップマン、4番ザドルスキー、3番ブキャナン、10番ローレンス。GK1番ラベ。キャプテンはシンクレアか。
 たちあがり、日本は浮き足立っていた。プレスが全然かからない。なんとか3分に岩渕が左サイドからシュートを打つが、枠の右。これでもチームは落ち着かない。
 6分、早々と失点。相手右サイド深い位置に縦パスを通され、相手FWプリンスが走り込んで低いクロス、相手FWシンクレアがシュート、いったん左ポストに当たるが、はねかえりをすかさずシンクレアが再度つめて押し込む。0−1。GKとDFの連携も悪いような気がする。
 日本は、右SBの清水はある程度対応できているが、右ワイドの塩越の位置取りと動きが悪く、つながらない。左サイドはよくわからないが、左CB南、左SB北村、左ボランチの三浦が連携できていない感じ。左ワイドの長谷川がおそらく守備に追われて効いていない。中盤も中島のところでボールが収まらない。前線の菅澤も相手DFに捕まっていて、DFラインの間でポストプレーをできない。岩渕には、すばやく相手DFが二人、三人と寄せてくるので攻めきることも難しい。GK池田はリスタートのとき、味方がまだ上がっていないのに蹴ってしまい、あっさり相手ボールになってカウンターを受ける原因を作っていた。
 それでも8分には、長谷川から、攻め上がった中島に縦パスが入るが、ペナルティーエリア左で受けた中島は相手DFブキャナンにカットされる。9分には、ボランチ三浦がミドルシュートをうつが、枠の外。このへんから少しずつ動ける選手が増えてくる。
 16分、清水からの縦パスを右サイドで受けた塩越が中央へパス、岩渕が受けて右のスペースにパス、清水が攻め上がってクロスを入れるが、相手GK。やっとまともな攻撃を見せた。
 20分、相手右FWプリンスからのクロスをDFが防いでカナダの右CK。これをベッキーが蹴るが、GK池田が捕る。
 日本は、7月初めから合宿に入り、守備の連携を強化してきたらしい。ようやく何とか相手の攻撃に対応できるようになる。カナダもGKからパスをつなぐスタイルらしいが効果的なパス交換や危険なシュートまでは持ち込めない。
 38分、日本の右CK。中島がファーへ蹴るが、大きすぎて誰にも合わず。
 44分、岩渕がドリブルでペナルティーエリア直前まで進み、右へパス、攻め上がった清水がシュートするが枠の上。
 0−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。FW菅澤に代えて田中美南を入れる。佐藤アナが「前回ワールドカップでくやしいメンバー落ちを経験した」といつも同じ紹介をする。
 2分、長谷川からのクロスに走り込んだ田中が相手GKと交錯、田中が相手の体に乗り上げるようにころがる。主審は田中のファールを取るが、VARのチェックが入る。テレビの画面にVAR室の画像が写り、交錯の場面のスローリプレイがいろいろな角度から再生される。ぶつかる直前に、田中がボールをキープしたところがはっきりわかる。また、田中の足が相手GKに当たっていないことも見える。主審は、PKに判定を変更。相手GKラベはしゃがんだまま胸の中央を押さえている。メディカルが入り交代かと思ったが、最後には立ち上がる。ラベにイエローカード。ここまで5分以上かかる。
 PKは田中が蹴るが、動き回る相手GKにリズムが合ってしまったようで、左上をねらったキックはやや甘いコースになり、止められる。日本は絶好の機会を逃す。
 13分、カナダが一人目の交代。やはりプレーが難しいらしく、GKラベに代えて18番GKシェリダンを入れる。
 14分、カナダの右CK。ベッキーが直接ねらうが、バーに当たる。
 17分、日本が二人目の交代。塩越に代えて遠藤を入れる。遠藤は左ワイドに入り、長谷川が右へ回る。
 日本は、後半から入った田中と遠藤をもっと使いたいところだが、岩渕がボールキープしても出したい所に遠藤がいない。長谷川からのクロスを遠藤が受けてドリブルからクロスを入れるが、味方の位置を見ていないのか誰にも合わず。中島から田中美南にボールが入るが、孤立してキープしきれず、カットされてしまう。解説の岩清水は「ボールが収まるのでもっと田中を使えばいいと思うが、回りが田中にパスの選択肢も選べるようにしてほしい」「DFラインはもっと細かく上げ下げしないと」。
 23分、相手FWプリンスにミドルシュートをうたれるが、熊谷か南が防ぐ。
 28分、カナダが二人目の交代。アンカーの5番クインに代えて6番FWローズを入れる。ローズは右FWに入る。足が速いらしい。おそらくシステム変更したと思うが、不明。
 29分、入ったばかりのローズがドリブル、ペナルティーエリア右に入るが、南がクリアして相手右CK。ベッキーが蹴るが、GK池田が捕る。解説の岩清水が「今、ローズの対応に南が出てきたが、CBが引き出されてしまうと、ゴール前のマークが手薄になる。誰がローズを見るか考えた方がいい」。
 31分、日本が三人目の交代。中島に代えて杉田を入れる。
 32分、長谷川がペナルティーエリア右角からクロス、ファーで遠藤が受けるが、相手DF二人にはさまれてシュートできず。解説の岩清水が「クロスをダイレクトでシュートする選択肢を持ってほしい」と言う。
 33分、日本の右CK。遠藤が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。
 35分、相手右FWベッキーがドリブル、ペナルティーエリア右から折り返し、相手FWシンクレアがシュート、DF陣が防ぐ。
 37分、長谷川、岩渕とつないで遠藤にパスが通る。遠藤はドリブルで左サイド深い位置まで進み、左CKを得る。これを自分で蹴るが、シュートにつながらず。
 39分、ようやく追いつく。長谷川が右サイド下がった位置からロングボールを前線へ送る。岩渕は相手DFをひきつれて走り込み、ペナルティーエリアに入る前にワンタッチでループシュート、見事に決まる。1−1。観客がいたら、大歓声のはず。
 40分、カナダが二人同時交代。12番FWシンクレアに代えて13番FWヴィーンズ、15番FWプリンスに代えて9番FWレオンを入れる。レオンはシンクレアのいたトップ下に入ったようだ。
 42分、ルーズボールを相手MFフレミングがペナルティーエリア右からシュート、枠の上。
 45分、日本が四人目の交代。長谷川に代えて籾木を入れる。
 追加タイム8分。
 この後は両チームともシュートまでいけず。1−1でタイムアップ。
 終わったとき、岩渕と熊谷がものすごく疲れたようすだった。この二人は苦しいときにも力を発揮していた。経験というのは、本番でしかつめない。今回の代表は世代交代しているため、前回の五輪を逃し、その後のワールドカップもグループステージで敗退していて、大舞台の経験が不足しているのがありありと出た。強化試合も、コロナのため強豪と組めなかった不運もある。先行きに不安が残る内容だった。
 グループEのもう1試合は、イギリスがチリに2−0で勝った。イギリス勝点3、日本とカナダが勝点1、チリが0。

サッカー短評 (2021.7/17)

U24日本vs.U24スペイン 1対1 (2021.7/17 ノエスタ) 国際親善

 押し込まれる展開が続いていたが、前半42分、なんと日本が先制。久保のドリブルから堂安が押し込んだ。後半、OAを全員交代させると、次第に押し込まれ、とうとう33分に追いつかれた。U24スペインは、この試合が初めてOAと一緒の試合だという。しかし優勝候補の一番手ともいわれているだけあり、とてもそうは見えない。気温28.1度、湿度58%。観客4909人。主審は荒木さん。関東は昨日梅雨明けし、関西もこの日梅雨明けの見込みらしい。交代は11人まで可。
 先発は、GK谷(湘南)。DF旗手(川崎)、冨安(ボローニャ・伊)、吉田(サンプドリア・伊)、酒井(浦和)。板倉(フローニンヘン・蘭)と遠藤(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ。トップ下に久保(レアルマドリー・西)、左右のワイドに相馬(名古屋)と堂安(PSV・蘭)。ワントップに林(鳥栖)。キャプテンは吉田。後半は板倉。ベンチに三好、田中碧、怪我上がりの上田もいる。三笘は今日もいない。怪我だろうか。
 スペインは、先発のうち10人がA代表経験者。OAも3人いる。システムは4-3-3か。FW9番ミルを真ん中に左右に19番オルモとOA7番アセンシオ。インサイドハーフにOA10番セバージョスとOA8番メリノ、アンカーに6番スビメンディ。DF20番ミランダ、4番トーレス、2番ミンゲサ、18番ヒル。GKシモン。ベンチには、18歳でフル代表のレギュラーに入ったMFペドリ・ゴンザレスも。12番DFガルシアは、久保のヘタフェでのチームメート。ただ、つい先日までスペインフル代表はユーロ2020を準決勝まで戦い、優勝するイタリアにPK戦で負けて疲労はたまっているらしい。監督はルイス・デラ・フエンテ。
 立ち上がりから攻め込まれ、3分には、相手左FWオルモにペナルティーエリア左に入り込まれるが、酒井が必死にクリアしてスペインの左CK。このCKはシュートまでいかず。
 久保はあからさまに闘志をむきだし、ドリブル突破をねらうが、さすがに久保にはマークが2〜3人つき、ボールカットに来る。
 12分、スペインの右CK。アセンシオが蹴るが、GK谷がはじく。
 15分、相手右FWアセンシオからの横パスを受けた相手FWミルか鋭いシュート、GK谷が防ぐ。18分にも相手左SBミランダが攻め上がって低い鋭いクロスを入れてくるが、これもGK谷が捕る。
 20分、相馬がペナルティーエリア左角付近でキープ、攻め上がった旗手にパス。旗手がクロスを上げると、ゴール方向に向かうも枠の上へ。
 21分、久保からのパスを受けた相馬が、ペナルティーエリア左からクロス、相手DFがクリアして日本の左CK。これを久保がショートコーナーを蹴るが、最後は相手GK。
 27分、スペインにパスをつながれ、最後は相手右FWアセンシオがシュート、枠の外。
 30分、相馬が相手DFヒルをかわしてクロス、林がとびこむが、相手DFがクリア。
 31分、飲水タイム。
 33分、久保がペナルティーエリアに入ってシュートするが、相手アンカーのスピメンディに防がれ、日本の右CK。こちらは相馬が右足で蹴り、板倉が競り勝ってヘディングシュートするが、枠の上。
 35分にも吉田から右サイドへのフィードを走り込んだ酒井がダイレクトでクロス、林が滑り込むが合わず。最後は日本の左CKとなる。久保が蹴るが、シュートに至らず。
 39分、相手左FWオルモからのスルーパスに相手SBミランダが走り込み、クロスを入れられるが、酒井がすばやく防ぐ。
 40分、相馬からの横パスを受けた遠藤がワンタッチで林へパス。林が相手DFを背負いながら反転、ついにシュートに持ち込むが、惜しくも枠の上。
 42分、なんと日本が先制。久保が左サイドをドリブルで切り裂き、折り返しのパス、ペナルティーエリア中央へ走り込んだ堂安がダイレクトシュート、ニアの左上に決める。1−0。ゴール前には相馬もつめていた。
 追加タイム1分。46分、GK谷が前線へロングキック、久保がキープして時間を稼ぐ。1−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が7人交代。GK谷に代えて大迫、DF酒井に代えて橋岡、DF吉田に代えて瀬古、DF冨安に代えて町田、MF遠藤に代えて田中碧、MF堂安に代えて三好、FW林に代えて前田を入れる。キャプテンマークは板倉が巻く。
 スペインも3人交代。アンカーの6番ビメンディに代えて15番MFモンカヨラ、左FW19番オルモに代えて21番FWヒル、CF9番ミルに代えて11番FWサバルを入れる。
 4分、田中碧が相手MFメリノを倒してペナルティーエリア手前中央で相手FK。キッカーにアセンシオとセバージョスが立つ。セバージョスが直接ねらって蹴ると、キックが壁を抜けてゴール前でバウンドするが、GK大迫が捕る。
 7分にも相手右サイド深い位置でスペインのFK。これはアセンシオが直接ねらうが、枠の上。
 9分、相馬がペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。
 11分、スペインが二人同時交代。8番MFメリノに代えて14番ソレール、2番DFミンゲサに代えて12番ガルシアを入れる。ガルシアは、久保とヘタフェで一緒にチームメイトだった。
 14分、相手左FWヒルにシュートをうたれるが、GK大迫がとびだし、近い距離で防ぐ。17分にも相手左SBミランダのパスが橋岡に当たってゴール前にとぶが、GK大迫が相手FWの寸前ではじく。
 20分、スルーパスに走り込んだ久保がペナルティーエリア左からクロス、前田が飛び込むが合わず。
 21分、日本が8人目の交代。久保に代えて植田を入れる。上田がワントップに入り、前田が右ワイド、三好がトップ下に回る。
 23分、スペインも二人同時交代。7番右FWアセンシオに代えて17番FWプアド、10番MFセバージョスに代えて話題の18歳、16番MFペドリを入れる。
 この後は、ほとんどスペインにボール支配される。
 27分、相手FWサバルがスルーパスに走り込んでダイレクトシュート、わずかに枠の左。29分にも、相手MFソケールがミドルシュート、枠の上。
 30分、日本のカウンター。相馬が左サイドからクロス、三好と上田が走り込むが、合わず。
 31分、相手MFペドリがペナルティーエリア右へスルーパス、GK大迫もかわされるが、田中碧がなんとかはじき出し、スペインの左CK。このCKはDFが防ぐ。
 33分、失点。相手左SBミランダがペドリとパス交換して左サイドを突破、低いクロスを入れると、相手右FWプアドがダイレクトでシュート、味方にあたり、さらに右ポストに当たってゴールイン。1−1。
 33分、飲水タイム。
 35分、日本が9人目の交代。相馬に代えて中山を入れる。スペインも二人同時交代。GKシモンに代えて13番GKフェルナンデス、20番DFミランダに代えて3番MFククレジャを入れる。
 37分、相手左サイドからのパスを受けたペドリが鋭いシュート、枠の右上。
 39分、三好からのスルーパスに走り込んだ上田が相手GKと1対1になるが、相手GKがはじく。
 43分、前田が相手MFククレジャをファールで倒し、中盤左サイドでスペインのFK。ククレジャはパスをつなぐが、シュートに持ち込めず。
 追加タイム3分。47分、三好のドリブルがファールで止められ、ペナルティーエリア手前で日本のFK。相手選手モンカヨラにイエローカード。田中碧が蹴ると、ペナルティーエリア内で誰かにあたり、枠内にとぶが、相手GK。
 1−1でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.7/18)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.7/17 アイスタ) 第18節

 ACL帰国から2週間は、ホテルに缶詰でバス移動らしい。7/15付でHPによると、スタッフ2名にコロナ陽性が出たが、その他の人は陰性で、濃厚接触者もいないとのこと。これからはアウェイが続く。オリンピック・パラリンピックの間は、等々力をイギリスチームが練習に使うため。
 試合は、前半立ち上がりは清水のプレスもあり、相手FWにシュートをうたれることもあったが、17分にダミアンの横パスを脇坂が押し込んで先制。脇坂の今季2得点目。後半早々の5分には、脇坂からの短いループパスを大島が決めて追加点。大島は今季リーグ戦初出場で初得点。その後は、ACL帰りの疲れが見え、なんとか逃げ切った。気温26.2度、湿度70%。観客9015人。主審は今村さん。ウズベキスタンと比べると、湿度が格段に高い。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに大島と脇坂。左右のウイングに宮城天と家長。ワントップにダミアン。宮城はリーグ戦初先発。ベンチには知念、遠野、橘田、小塚など。長谷川、イサカはいない。
 6/29の試合でケガした小林は、7/11の発表によると左ヒザ靱帯損傷で全治6週間とのこと。7/6の試合で担架で退場した塚川も心配。
 清水は、4-4-2。チアゴ・サンタナと鈴木唯人のツートップ。左右のアウトサイドにカルリーニョス・ジュニオと片山。竹内と宮本のダブルボランチ。DF奥井、立田、井林、原輝綺。GK権田。キャプテンは竹内。ベンチにDFヴァウド、FWディサロ、FW指宿など。
 4分、フロンターレのカウンター。宮城のスルーパスに走り込んだ登里がペナルティーエリア左でダイレクトシュート、相手GKが捕る。
 6分、清水のカウンター。相手FWサンタナが中盤でミドルシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。9分には、相手右サイドから片山のロングスロー、こぼれを相手FW鈴木唯人にシュートされるが、DF陣が防ぐ。ちょっと危なかった。
 11分、ジェジエウのロングフィードを受けたダミアンからのパスを受けた宮城が、フリーでペナルティーエリア左角からシュート、枠の上。今日のダミアンは他の人に点を取らせようとしているようだ。
 12分、相手右SB原が攻め上がってクロス、相手左MFジュニオがヘディングシュート、枠の左で助かる。
 左右から家長と宮城がクロスを入れるが、はねかえされ、16分には、山根が攻め上がってシュートするが、相手DF。
 17分、先制。登里からのスルーパスを受けたダミアンがペナルティーエリア左でフリーになり、シュートではなく折り返し気味にゴール前にパス、走り込んだ脇坂が押し込んで、1−0。これでやっと今季2点目という。脇坂はシュート数に比して決定力が低い。ノボリは本当にいいパスを出せるようになった。
 20分にも、大島のスルーした縦パスを受けた脇坂がミドルシュートをうつが、枠の上。
 23分、飲水タイム。
 29分、相手左SB奥井がロングクロス、相手FWのサンタナに届くが、ジェジエウがクリア。ACLと違い、国内のFWにはジェジエウはほとんど勝てる。
 31分、脇坂のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーを蹴り、最後はシミッチがシュート、枠の上。
 32分、清水のカウンター。相手左サイドから攻め込まれ、最後は相手FWサンタナに鋭いシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。これで与えた相手左CKを、相手FW鈴木唯人が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 40分、相手FW鈴木にペナルティーアークからシュートされるが、味方のジュニオに当たる。
 追加タイム2分。登里がペナルティーエリア左横からクロス、味方に合わず。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、ボールカットされ、相手左MFジュニオにペナルティーエリア手前からミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 5分、追加点。シミッチからのパスを受けた登里が、左サイドを持ち上がり、折り返しを脇坂が受ける。ペナルティーエリア手前で脇坂が浮かせたボールを相手MF竹内に当たるが、ちょうど走り込んだ大島がゴール右に流し込んで2−0。大島はすごく嬉しそう。これがJ1通算1100得点目とか。
 さらに6分、大島が今度は左足でシュートするが枠の上。
 9分、相手MFジュニオがジェジエウと競った後に倒れ、担架で退場、そのまま交代。清水は滝を入れる。
 11分、ダミアンからのパスを受けた家長が右からクロス、宮城が飛び込むが合わず。今日は家長がセーブモード。13分に相手DFと競った家長が足を痛そうに押さえる。ACLの疲労もあるだろうから早めに交代しては。
 20分、清水が二人同時交代。左SB奥井に代えて中山、ボランチ宮本に代えて河井を入れる。
 21分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りで清水のFK。鈴木唯人が直接ねらうが、大きすぎてゴールラインをわる。
 直後にフロンターレが二人同時交代。大島に代えて橘田、宮城に代えて遠野を入れる。
 22分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 23分、清水のカウンター。中央からスルーパスを通され、相手FWサンタナに走り込まれるが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。
 直後に飲水タイム。
 26分、この試合最大のピンチ。後半は左サイドに変わった相手MF片山がペナルティーエリア左角からクロス、ファーで折り返され、中央で相手FW鈴木唯人がシュート、GKチョン・ソンリョンがはじき、こぼれを再度相手FWサンタナにシュートされるが、これもGKチョン・ソンリョンが防ぐ。いやー、よく防いだ。
 29分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドからドリブルで持ち込んでパス、左から走り込んだ遠野がシュート、枠の上。
 33分、相手右MF滝にペナルティーエリアに入られるが、登里がクリアして清水の右CK。ここで清水が四人目の交代。鈴木唯人に代えて長身FW指宿を入れる。CKは滝が蹴り、指宿が頭に当てるが、枠の外。
 34分には、相手左サイドで清水のFK。滝が蹴り、ペナルティーエリア内の相手MF片山が競るが、DF陣がクリアして今度は清水の右CK。滝が蹴るが、オフェンスファール。
 36分、フロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、ダミアンに代えて知念を入れる。家長はどうやら大丈夫そうだ。
 37分、相手左MF片山のクロスを家長がクリアして相手左CK。これを滝が蹴り、ゴール前で混戦になるが、DF陣がかきだす。しかし、こぼれをまた滝に拾われ、ドリブルでペナルティーエリア入られ、最後は相手FWサンタナにシュートされるが、DF陣が防ぐ。「ここは耐える時間」と実況席。
 42分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて山村を入れる。ここで山村とシミッチのダブルボランチとし、4-2-3-1に変更。
 43分、山根が攻め上がり、ペナルティーエリア右からゴール前に低いパス、ニアに知念、ファーに遠野が走り込むが合わず。
 追加タイム4分。48分、相手左サイドから崩され、相手FWサンタナに深い位置からシュート制のボールを入れられるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 49分、知念がペナルティーエリア左で相手GK権田と1対1になるがシュートできず。決めてほしい。
 2−0でタイムアップ。
 これで勝点58、得失点差38。ACLの間に詰め寄ってきた2位マリノスは2試合まだ少ないが、勝点46。ACL組のセレッソと名古屋は同じ日に20節の試合を行ったが、セレッソは神戸と1−1。神戸の古橋がセルティックに移籍する前の最後の試合で得点。セレッソは12位、神戸は3位をキープ。名古屋は鳥栖に1−3で負け、5位に後退。鳥栖が4位に浮上。同じく21節を福岡と対戦したガンバは1−0で辛勝。福岡は11位キープだが、ガンバは17位に上昇。まだ5試合少ない。
 これでオリンピックによる中断期間に入る。次は7/21(水)の天皇杯三回戦のジェフ千葉戦。リーグ戦は8/9(月)、23節アウェイの大分戦。

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サッカー短評 (2021.7/14)

日本女子vs.オーストラリア女子 1対0 (2021.7/14 サンガス) 国際親善

 五輪本番前の最後の親善試合。やっと本大会に出る、ランク上位のチームと対戦(日本が世界ランク10位、オーストラリアは9位)。ようやく守備の課題が明らかになった。解説の大竹さんが言ったように「クロスの出し手に誰もマークにいっていない」。攻撃も単発に終わる場合が多かった。試合は、岩渕がPKを決めて逃げ切ったが、もっとプレーの精度と強度がないと、本番では厳しいのでは。あと一週間で初戦のカナダ戦を迎える。TBSの実況は佐藤アナ、ゲスト解説に鮫島。交代は6人まで。気温25.4度、湿度71%。観客2584人。主審は日本の杉野さん。本番は無観客だから、ここで観客の前で試合できてよかった。
 先発は、GK山下。DF宮川、南、熊谷、清水。三浦と中島のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と塩越。菅澤と岩渕のツートップ。キャプテンは熊谷。岩渕が初めて10番に。
 オーストラリアは、5年前のリオ五輪アジア予選の初戦で負け、本大会出場を逃したキッカケとなった相手。また、次の女子ワールドカップはオーストラリアで開かれる。システムは3-4-3らしい。2番のカーを中心に9番フォード、17番サイモンの3トップ。トップ下に10番エグモンド。並びは不明だがインサイドハーフに16番ラソ、13番ヤロップ、3番ホーニークロス。DF7番ケイトリー、4番ポルキホーン、12番カーペンター。GK18番マイカ。イギリスでプレーしている選手が先発以外も含めて7人。他にもヨーロッパでプレーしている選手も多く、南半球から季節が逆の所へ来たという不利は少ないようだが、京都の湿気はこたえるだろう。
 前半は、オーストラリアのハイプレスに日本のパスが分断された。ただ、オーストラリアの攻撃も、GKからつなぐ形が多かったので、ある程度対応できた。時々、ロングボールを前線へ放り込んでくるので、そのときには、シュートまでうたれたこともあった。
 日本は、30分、菅澤がループシュートをねらったが、惜しくも相手GK。
 オーストラリアに決定的な場面を作られることはなかったが、日本も、シュートまで持ち込めずにパスをカットされることも多く、FKやCKをとることもできない。
 追加タイムはなし。結局、0−0でハーフタイム。

 後半開始からオーストラリアは交替枠全員の六人交代。GK18番マイカに代えて1番ウィリアムズ、7番DFケイトリーに代えて5番DFルーイク、13番MFヤロップに代えて14番DFケネディ、9番FWフォードに代えて6番MFロガーソ、2番FWカーに代えて11番MFファウラー、17番FWサイモンに代えて15番FWギールニクを入れる。システム変更して3-5-2になったらしい。
 8分、左SB宮川が前方の長谷川へパス、長谷川が深い位置からクロスを入れると、相手DFケネディの手にあたり、PKの判定。これを岩渕が落ち着いて左下隅に蹴り込み、1−0。
 11分、オーストラリアの10番エグモンドに中央からミドルシュートを打たれるが、枠の外。13分にも、相手右ウイングバックのカーペンターが攻め上がって深い位置から折り返しのクロス、これを相手FWラソにシュートされるが枠の外。
 17分、日本が四人同時交代。塩越に代えて籾木、長谷川に代えて杉田、菅澤に代えて田中美南、岩渕に代えて遠藤を入れる。田中と遠藤のツートップ、左右のワイドに杉田と籾木。前線の四人を総入れ替え。
 19分、遠藤がミドルシュート、惜しくもバーに当たる。
 22分、杉田がペナルティーエリア左からシュート、惜しくも枠の右。
 25分、日本が五人目の交代。南に代えて宝田を入れる。本番で熊谷とCBを組むのは南か宝田か。
 日本は、交代で入った杉田と遠藤がよくボールにからむが、決定的な仕事はできない。一方、右サイドの籾木はあまりからめていないもよう。
 42分、田中美南が下がってボールを受け、スルーパス、走り込んだ遠藤が相手GKに倒され、ペナルティーエリア手前で日本のFK。相手GKウィリアムズにイエローカード。FKは籾木が蹴るが、壁に入った味方に当たる。
 追加タイム2分。47分、相手右サイドからカーペンターがクロス、熊谷が頭でクリア。
 1−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.7/12)

U24日本vs.U24ホンジュラス 3対1 (2021.7/12 ヨドコウ桜ス) 国際親善

 7/5からU24代表の合宿が始まり、いよいよ本番に出るチームとの実戦でチーム戦術やポジションの組み合わせを確認する。ACL組のうち名古屋の相馬はベンチ入り。フロンターレの三笘と旗手、セレッソの瀬古は帰国後3日間のPCR検査陰性確認が未消化のためベンチ外。試合は、前半13分にセットプレーから吉田が合わせて先制。40分に堂安が追加点。後半20分にオウンゴールを与えるが、40分にまたしても堂安が得点。気温26.9度、湿度68%。観客4063人。主審は笠原さん。この試合は、交代は11人できるらしい。
 先発は、GK谷(湘南)。DF中山(ズウォレ・蘭)、冨安(ボローニャ・伊)、吉田(サンプドリア・伊)、酒井浩樹(浦和)。遠藤航(シュトゥットガルト・独)と田中碧(デュッセルドルフ・独)のダブルボランチ。左右のワイドに三好(アントワープ・ベル)と堂安(PSV・蘭)、トップ下に久保建英(レアルマドリー・西)。ワントップは林大地(鳥栖)。
 ホンジュラスは4-2-3-1のシステムらしい。ワントップ9番FWベングチェが唯一のオーバーエイジだとTBSのアナウンサーが紹介。キャプテンは2番DFマルドナド。ホンジュラスは、2016年リオ五輪で4位。今回の代表チームは、日本が本戦で戦うU24メキシコと3月に対戦してPK戦までいって惜敗。仮想メキシコとして最適らしい。本戦では、韓国の入ったグループBで戦う。ホンジュラスにすれば、日本は仮想韓国なのだろう。
 立ち上がり3分、三好が左サイドからしかけ、左CKを得る。キッカーはたぶん久保で、ショートコーナーから酒井がヘディングシュート、枠の右。
 4分には、ワントップの林がポストプレー、久保が受けて右の堂安へパス。堂安はペナルティーエリア右に走り込み、折り返しのパス、これを久保がシュートするが相手DF。さらにこぼれを田中碧がミドルシュート、相手DF。
 8分、林のボールキープから左サイド深い位置で日本のFK。久保が蹴り、酒井が合わせるが、ヒットせず。こぼれを吉田がシュートするが、利き足でない左だったのでこれもヒットせず。
 10分、日本の左CK。久保がショートコーナーを堂安と蹴り、ゴールライン際から折り返すが、ゴール前の味方に合わず。
 12分、久保のペナルティーエリア右からの鋭い横パスをファーに走り込んだ三好がシュート、惜しくも左ポストに当たる。
 13分、先制。ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。田中碧と久保が立ち、久保の蹴ったループキックはニアに走りこんだ選手をおとりに、中央でフリーの吉田の足下に落ち、吉田が押し込み、1−0。
 16分、中盤相手左サイドでホンジュラスのFK。キックはペナルティーエリア中央へ蹴り込まれるが、冨安がはじき出す。
 18分、三好がペナルティーエリア左のスペースに縦パス、走り込んだ林が相手DFをかわしてシュートにもちこむが枠の外。
 24分にも、左SB中山が左サイドを攻め上がり、深い位置からクロス、こぼれを三好がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DFに当たって日本の左CK。これを久保が蹴り、ニアの競り合いでファーにこぼれ、最後は相手GKが捕る。
 堂安と久保はこの試合でも位置をときどき入れ替わっている。一方、三好は調子が良さそうで、チャンスメークだけでなく、積極的にシュートもうっている。
 29分、堂安、久保とつなぎ、久保の左への横パスを受けた林がシュート、相手GK。
 33分、久保が倒され、右サイドで日本のFK。ボールサイドに久保と田中碧。今度は碧が蹴るが、壁に当たって右CKに。これを久保がけるがニアで相手DF。
 40分、追加点。久保のスルーパスに走り込んだ冨安が左サイド深い位置からクロス、ニアの三好がスルー、中央の林がポストプレー、受けた堂安が利き足でない右足でシュートを決め、2−0。
 追加タイム2分。47分、日本の左CK。久保が堂安とショートコーナー、堂安がドリブルすると、相手DFが蹴り出す。2−0でハーフタイム。

 後半開始からホンジュラスが五人交代。5番DFメレンデスに代えて21番DFオリバ、7番MFレジェスに代えて19番FWマルティネス、8番MFロドリゲスに代えて6番MFヌニェス、14番MFピントに代えて10番FWリバス、17番FWパルマに代えて18番FWオブレゴンを入れる。
 後半4分、堂安が左サイドからクロス、ファーへこぼれたボールを久保がシュート、相手DF。
 6分、ホンジュラスの右サイドからクロスを上げられ、ファーからシュートを打たれるが、酒井が防ぐ。
 後半たちあがりは、シュートまでいけないうちに防がれる場面が増える。ホンジュラスは交代した5人が精力的に攻撃をしかける。16分にも相手右サイドからクロスを入れられるが、冨安がクリア。
 16分、ホンジュラスが二人同時交代。2番マルドナドに代えて4番メレンデス、15番ピネダに代えて20番アルバレスを入れる。
 18分、日本も二人同時交代。田中碧に代えて板倉(フローニンヘン・蘭)、林大地に代えて前田(マリノス)を入れる。
 20分、前線にロングボールを送ると、前田が走力を生かして追いつくが、相手DFに防がれる。
 直後に失点。相手FW10番リバスがスルーパスに走り込み、GK谷との1対1となり、リバスのシュートが冨安に当たってゴールイン。2−1。
 23分、相手右サイドでホンジュラスのFK。アルバレスが蹴るが、DF陣がはじく。
 26分、日本の左CK。久保が蹴るが、味方に合わず。
 27分、ホンジュラスのカウンター。相手右サイドからのクロスをOAの相手FWベングチェにシュートされるも枠の上で助かる。後半は疲れなのか、相手のカウンターを受けることが多い。
 29分、中盤左サイドで三好がファールで倒され、靴が脱げる。日本のFK。ここでホンジュラスが八人目の交代。9番FWベングチェに代えて11番MFエルビルを入れる。
 FKは久保が蹴り、こぼれを堂安がシュート、枠の外。
 31分、前田がペナルティーエリア内でシュートするが、相手GK。
 33分、日本の右CK。久保が蹴るが、相手DF。
 35分、日本が三人同時交代。吉田に代えて町田(鹿島)、酒井に代えて橋岡(シントトロイデン・ベル)、久保に代えて相馬(名古屋)を入れる。オーバーエージ二人と久保を下げ、試合をうまくクローズできるか。
 40分、追加点。前田のポストプレーから遠藤がループパス、走り込んだ相馬がゴール前にパス、堂安がスライディングシュートを決め、3−1。
 42分、日本が六人目の交代。中山に代えて練習メンバーの藤田譲瑠[ジョエル]チマ(徳島)を入れる。
 追加タイム2分。47分、相手左サイドでホンジュラスのFK。アルバレスが蹴るが、DF陣が頭ではじく。
 3−1でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.7/11)

川崎フロンターレvs.北京FC 4対0 (2021.7/11 タシュケント) ACLグループI第6節

 今度こそ完全にターンオーバーしたメンバーで臨む。ACL初登場のGK丹野、FW宮城。後半には、今季高卒新人の田邊もプロデビュー。前半のうちに知念と小塚のゴールが決まり、後半には、宮城も初得点。最後は小塚のFKが直接決まったかと思ったが、オウンゴールの判定に。この試合で、小塚の能力がかなり発揮された。宮城は初めのうち、かなり力んでいた。気温32度、湿度24%。アルホイシ主審はサウジアラビアの人。実況は下田アナと解説・戸田。
 先発は、GK丹野。DF神谷、車屋、山村、イサカ・ゼイン。アンカーに橘田。インサイドハーフは小塚と遠野。左右のウイングに長谷川と宮城天。ワントップ知念。ゲームキャプテンは山村。ベンチにGK安藤、大島、脇坂、三笘など。旗手とGKチョン・ソンリョンはベンチ外。
 北京は、4-1-4-1。61番FWレンのワントップ。二列目に39番シェ、35番ジャン、66番フー、71番マー。アンカーに88番シー。DF65番ヘー、36番リャン、38番ルアン、64番シュー。GKは前回対戦と同じグオ。ゲームキャプテンは36番右CBのリャン。
 解説の戸田が「北京の選手はボールホルダーにプレスに来ない」「相手のDFについて言うのは変かもしれないが、この若い選手たちの将来を考えたら、ここでハイプレスをやらせてもよいのに」と言う。
 2分、フロンターレの右CK。小塚が蹴り、ニアで山村が頭で触り、知念がシュート、相手GKがはじいたところを再度知念、さらに宮城がつめるが、相手DF。4分の橘田のシュートも相手DF。
 7分、左サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴るが、相手DF。
 9分、長谷川がペナルティーエリア左からクロス、ファーで宮城がフリーでシュート、力んだのか大きく枠の外。これで「反省」したのか、宮城はこの後しばらくクロス配球に専念。
 13分、フロンターレの右CK。小塚が蹴るが、相手DF。
 21分、先制。車屋からのフィードを右サイド深い位置で受けた宮城は相手DFをかわして低いクロス、知念が滑り込みながらシュート、ボールが右ポストに当たり、まっすぐ左ポストに当たって知念の元へ戻ってくる。これを知念が押し込み、1−0。
 22分、知念からのパスを受けた遠野がシュート、相手GK。25分にも、小塚からのパスに攻め上がった神谷がシュート、枠の上。
 30分、相手ボールのカットから知念がシュート、相手GK。こぼれを宮城がシュート、これも相手GK。
 35分、山村からのパスを受けた宮城が、右サイドを駆け上がったイサカへパス、イサカのクロスをファーの長谷川がフリーでヘディングシュート、枠の左。もったいない。
 36分、追加点。右サイド深い位置で宮城がドリブルでペナルティーエリアに入り、折り返しのパス、小塚が鋭いシュートをうつと、ゴール右上奥のネットを直撃。相手GKが呆然。2−0。
 41分、イサカがドリブルからペナルティーエリア手前でミドルシュート、相手DF。
 45分、左サイド深い位置でフロンターレのFK。小塚がファーの山村をめがけて蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。車屋に代えて田邊を入れる。田邊はこれがプロデビュー。田邊が左SBに入り、神谷は左CBに回る。北京は二人同時交代。35番MFジャンに代えて63番MFナイビジャン、71番MFマーに代えて68番MFジョウを入れる。
 2分、フロンターレの左CK。小塚が蹴り、田邊が頭で触るが、枠の左。
 6分、フロンターレの右CK。小塚が蹴り、知念がヘディングシュート、相手DF。
 10分、また追加点。遠野が左へ流れ、ペナルティーエリア左からシュート、惜しくも右ポストに当たるが、まっすぐボールは遠野に戻り、これを遠野は右へ横パス、走り込んだ宮城が落ち着いて蹴り込み、3−0。
 14分、フロンターレの左CK。小塚が蹴るが、相手DF。
 直後に北京がまた二人同時交代。39番MFシエに代えて40番DFガオ、66番MFフーに代えて99番MFチェンを入れる。
 23分、左サイド深い位置で長谷川が倒され、フロンターレのFK。小塚が直接ねらって蹴り、右上に決まる。初めは小塚の得点とされたが、ニアで相手DFの頭に触っており、オウンゴールに訂正された。残念。4−0。
 27分、長谷川が右サイドから攻め上がった田邊に横パス、田邊は知念とパス交換してシュートまでいくが、惜しくも枠の上。後半は、攻撃も含め全体が停滞。北京が次々と元気な交代選手を入れてきて、拮抗してしまった。
 29分、ペナルティーエリア手前で遠野が倒され、フロンターレのFK。小塚が蹴るが、壁に当たる。
 33分、フロンターレのカウンター。長谷川と宮城は左右の位置を交換。左サイドの宮城がドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、枠の左。
 36分、北京のカウンター。相手右サイドから攻め込まれ、鋭いミドルシュートを打たれるが、枠の上。
 37分、フロンターレが二人目の交代。足がつった知念に代えてダミアンを入れる。
 38分、フロンターレの右CK。小塚が蹴り、ファーへこぼれたところをイサカがシュート、相手DF。
 42分、北京が五人目の交代。足がつった65番DFヘーに代えて78番MFチェンを入れる。
 43分、宮城がドリブルでペナルティーエリア左に入り、中央の遠野にパス、遠野はシュートせずに右のイサカへパス、イサカがペナルティーエリア右からシュートするが、右サイドネット。
 44分、フロンターレが二人同時交代。橘田に代えてなんと谷口、長谷川に代えて家長を入れる。谷口はアンカーに入る。下田アナが驚いて「これはどういう意図でしょう。ベンチには脇坂も大島もいるのだから彼らを入れて遠野が右ウイングへ回るということもできるのでは」と解説の戸田に意見を求める。戸田は「長谷川は疲れが見えた」と言ったが、谷口と家長が入った理由は推測しなかった。鬼木監督は、ピリッとしなかった後半をベテランでしっかり試合を締めたかったのか。
 45分、右サイド家長からのループパスをダミアンが胸トラップからオーバーヘッドシュートをねらうが、オフェンスファールをとられる。
 追加タイム3分。46分、ボールカットされ、相手右サイドからクロスを上げられるが、山村がクリア。
 4−0でタイムアップ。これで6連勝勝ち点18は、東地区最高勝点。27得点は、西地区を含めても最多得点らしい。

サッカー短評 (2021.7/9)

大邱FCvs.川崎フロンターレ 1対3 (2021.7/8 ブニョドコル) ACLグループI第5節

 ダミアンのハットトリックで5連勝。グループ1位突破を決定。ガタガタの芝のピッチでパスをつなぐのが難しかった。大邱はここで4試合目なので慣れている。それでも前半35分に三笘のシュートのポスト跳ね返りをダミアンが押し込んで先制。前回対戦と逆の形。しかし、前半のうちに1点返され、同点で後半へ。高温で消耗が激しい中、大邱が二人交替して、イ・グノなど投入。しかし後半19分、グノの守備に脇坂がつめてまたもダミアンが勝ち越し点。フロンターレも交代で大島と山村を入れ、疲れの見える旗手を橘田に代える。42分にみたびダミアンが決めて、試合の勝敗も決定づけた。フロンターレは引分け以上でグループステージ突破だったらしいが、しっかり勝ちきった。気温34度、湿度27%(実況の下田アナは37度、15%と言っていた)。無観客。アルジャシム主審はカタールの人。DAZNは下田アナと戸田の解説。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ。インサイドハーフは旗手と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ソンリョンは5戦全てに先発。ほかは車屋以外は全員入れ替え。
 大邱は、3-3-2-2。守るときは5-4-1。9番エジガルは192pの長身で11番セシーニャとのツートップ。インサイドハーフに44番西翼と20番ファン・スンミン。左右のウイングバックに14番アン・ヨンウと38番チャン・ソンウォン。アンカーに74番イ・ヨンネ。DF30番パク・ビョンヒョン、66番長身のジョ・ジヌ、7番キャプテンのキム・ジンヒョク。GKチェ・ヨンウン。前節休んでいたのは、セシーニャと西。
 2分、大邱の左CK。立ち上がり大邱のカウンターを受けてジェジエウがクリアして相手CKに。相手MFセシーニャが蹴るがニアで三笘がクリア。こぼれを拾ったセシーニャが上げたクロスはGKチョン・ソンリョンが捕る。
 3分、セシーニャをシミッチがファールで止めて、相手左サイドで大邱のFK。相手長身FWエジガルめがけて放り込まれるがシミッチがクリアして今度は相手右CK。セシーニャが蹴るが、家長がクリア。
 5分、ダミアンからのパスを受けた家長がシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 10分、相手左WBのアンがミドルシュート、ヒットせず、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 大邱はあまりグラウンダーの短いパスは使わず、手間暇かけずに前線のエジガルに放り込む。解説の戸田は「単純極まりないが効果的」と言う。一方、フロンターレは、まだこの荒れたピッチに適応できていない。シミツチ、車屋のパスをカットされたり、谷口のフィードが長すぎたり。
 14分、シミッチからのロングパスを右サイドで受けた家長がクロス、ファーで受けた三笘が頭で後ろへ折り返し、ダミアンが拾って左足でシュート、わずかに枠の右上へ。
 16分、家長からのループパスに山根が走り込むと、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ジェジエウが合わせるが高く上がってしまう。
 20分、家長がペナルティーエリア手前右寄りでシュート、枠の右。家長にしてはミスシュートだったので相手DFに当たったのかと思ったが、当たっておらず、位置取りではずさせたらしい。下田アナが「決めにいきましたね」。
 21分、相手GKのロングキックがサイドを割る。慣れているはずの大邱の選手もミスキック。24分のGKチョン・ソンリョンから三笘へのロングフィードもトラップが大きすぎて通らない。
 26分、大邱のカウンター。ボールカットされ、相手FWエジガルがドリブル、ペナルティーアークで止められるが、こぼれを相手MF西にひろわれ、ミドルシュートを打たれる。枠の上で助かる。
 27分、ダミアンが倒され、中盤左寄りでフロンターレのFK。脇坂がファーのダミアンめがけて蹴るが、合わず。
 32分、家長が右から切り込み左足でシュート、相手GKが捕る。
 直後に相手インサイドハーフのアンが左からクロスを上げると、相手FWエジガルが走り込んでヘディングシュート、枠の外。解説の戸田が「ジェジエウは相手に競り勝とうとしてかぶった。日本では競り負けることはないと思うが、自分より高い相手に競り負けたら、かぶってしまう。勝とうとするより相手を跳ばせないようにすることも覚えたらいい」と言う。
 35分、先制。右サイド旗手からの低いクロスをファーで受けた三笘がペナルティーエリア左からシュート、惜しくも右ポストに当たるが、走り込んだダミアンが頭を下げて押し込み、1−0。
 39分、スローインからつないで最後はダミアンがペナルティーエリア手前左からミドルシュート、大きく枠の右。
 41分、家長が相手DFラインの裏へ走り込み、フリーで相手GKと1対1となり、シュートをうつが、相手GK。
 43分、失点。相手MFアンが左からクロス、谷口の前に戻ってきたシミッチが重なり、相手FWエジガルがフリーでシュート、1−1。
 追加タイム1分。1−1のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、右流れた三笘からのパスを受けた家長がペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。
 8分、ダミアンが相手DFに倒され、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 10分、旗手からのスルーパスを走り込んだ家長がペナルティーエリア右から折り返し、脇坂がシュート、惜しくもバーに当たる。こぼれをダミアンが再度脇坂に戻すが、シュートできず。
 12分、大邱が一人目の交代。20番MFファンに代えて22番FWイ・グノを入れる。グノは36歳だというが、解説の戸田は「もう爆発的なスピードはないと思うがあなどれない選手」と言う。
 14分、家長を倒した相手DFパクにイエローカード。家長は相手がユニフォームの首元をつかんだ力で体を回転させてうまく倒れた。戸田が「家長のあの対応は見事」だという。DFパクはこのプレーで足を傷めたらしく、6番DFホン・チョンウンと交代。
 19分、追加点。フロンターレのカウンターに対応して守備に戻ってきた相手FWイ・グノに脇坂がプレスをかけてボールカット、こぼれに素早くダミアンがつめて流し込み2−1。脇坂がものすごく嬉しそうにダミアンにとびつく。
 21分、シミッチにイエローカード。これで累積2枚となり、最終節には出場停止。ペナルティーエリア手前右寄りで大邱のFK。セシーニャが蹴るが、谷口が頭でクリア。
 25分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 直後にフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、シミッチに代えて山村を入れる。
 28分、三笘が左サイドからドリブル、相手DFをかわしてシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。大島が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。こぼれをセシーニャに拾われるが、ジェジエウが防ぐ。解説の戸田が「三笘のドリブルは、いつスピードが上がるかわからない。上半身に力が入るわけではないので」。
 30分、フロンターレの右CK。今度は旗手が蹴るが、相手DF。こぼれをジェジエウがシュートするが相手GK。
 32分、旗手がドリブルしてペナルティーエリア右に入るが、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。
 ここで大邱が二人同時交代。38番DFチャンに代えて32番FWチョン・チイン、74番MFイ・ヨンネに代えて26番DFイ・ジンヨンを入れる。システム変更があったのかもしれないが、わからず。双方とも、ボールが切れるとヒザに手をつく選手が多い。
 右CKはショートコーナーを蹴り、最後は山村がループシュートをねらうが、惜しくも枠の上。
 36分、大邱のロングボール攻勢。相手FWエジガルへロングフィードが送られるが、谷口がシュートをうたせず。37分、相手GKからのキックを頭でつないで、セシーニャが入ったばかりの相手FWチョンにパス、GKチョン・ソンリョンが1対1の間合いを素早くつめて防ぐ。
 40分、相手DFキム・ジンヒョクがパワープレーで前線へ。「この人は、CBとCFができる」と下田アナが紹介。ペナルティーエリア右に入られ、クロスを入れようとするが、谷口がなんとか触り、GKチョン・ソンリョンが押さえる。
 41分、フロンターレが三人目の交代。旗手に代えて橘田を入れる。
 42分、追加点。三笘が左サイドからドリブル、相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入り、ゴールライン際から折り返し、ダミアンがダイレクトでシュート、3−1。相手GKが無念そうな顔。ダミアンはハットトリック。
 45分、相手FWエジガルがポストプレー、右から切れ込んだ相手FWイ・グノがダイレクトシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 追加タイム3分。またしても相手FWエジガルが今度はペナルティーエリア内のスペースにパス、走り込んだイ・グノがシュート、枠の外。
 47分、フロンターレが四人目の交代。三笘に代えて知念を入れる。知念はそのまま三笘のいた左ウイングに入ったらしい。
 48分、知念が左サイド深い位置でボールキープ。
 48分、相手GKが前線へロングパス、相手FWエジガルに通るが、オフェンスファール。GKチョン・ソンリョンが時間をかけて大きくキック。ここでは笛は鳴らなかったが、フロンターレの選手がボールを大きく蹴り出すとタイムアップ。3−1で勝点15に積み上げる。

 ※7/9に、ネットのニュース(日刊スポーツ、GOALなど)で、五輪後に三笘が海外移籍と出た。移籍先はイングランドプレミアリーグのブライトンだが、フル代表のキャップがないためイギリスでの労働ビザが出ず、同じオーナーのベルギー・ブリュッセルのロイヤル・ユニオン・サンジロワーズへレンタルされる見通しという。ベルギーには、アントワープに三好、ヘンクに伊東純也、シントトロイデンにも何人か日本人選手がいる。いや〜三笘もか。覚悟はしていたが、五輪前に決定とは。それでも本人の成長計画では、海外移籍は想定より遅れているらしい。

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サッカー短評 (2021.7/6)

ユナイテッドシティvs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.7/5 タシュケント) ACLグループI第4節

 がっちり守られ、やっとの思いで2点とった。1点目は初先発の知念。前半18分で幸先良かった。しかしその後膠着して、後半33分、やっと長谷川が追加点。何度もチャンスがあったが、家長と山根が投入された後、ようやく泥臭く押し込んだ。4連勝で1位キープだが、次の大邱戦に勝たなければ意味がない。大邱は北京に3−0で勝ったらしい。気温34度、湿度22%。アルアリ主審はカタールの人か。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、山村、車屋、橘田。アンカーに塚川。インサイドハーフに大島と小塚。左右のウイングは長谷川と遠野。ワントップに知念。登里が戻ってきた。しかもゲームキャプテン。小塚はACL初先発。橘田は右SBでの先発は初めて。ベンチに谷口、山根、イサカ、神谷、三笘、家長、ダミアン、宮城天など。もっとレギュラーを休ませると思ったのに。旗手とシミッチ、ジェジエウがベンチ外で完全休養。
 ユナイテッドシティは3-4-2-1。ワントップに9番マイク・オットー。二列目に17番インガムと19番ディゾン。左右のウイングバックに3番ブガスと15番パシナボ。20番ハートマンと6番ロブレスのダブルボランチ。DF22番ジャービス、88番グリアソン、4番アダム・タル。GKピンサス。ゲームキャプテンはオットー。ベンチに峯岸ほか。
 前半2分、ユナイテッドシティのFK。ハートマンが蹴るが、大きすぎ、誰にも合わずにゴールラインを割る。
 長谷川がドリブルから左サイドを攻め上がり、中央の知念へクロスを入れるが、三人目の動きと連動していないだけでなく、ユナイテッドシティもガッチリひいているため、通らなかったり合わなかったり。右SBの橘田や左CBの車屋もロングフィードを送っているが、その先で展開できず。
 ユナイテッドシティも前線に放り込んできたりしているが、ワントップの相手FWオットーはそれほど長身でないので、車屋と山村に押さえられている。
 13分、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。蹴るのは大島かと思ったら小塚が蹴り、直接ねらうが、相手GKが捕る。
 17分、やっと長谷川からのクロスが知念に合い、ペナルティーエリア左からシュート、惜しくも相手GK。18分にも、長谷川がミドルシュート、相手GK。こぼれに大島が詰めるが、枠にいかず。
 18分、先制。長谷川のプレスに相手DFがバックパス、これがミスパスとなり、知念がひろう。相手GKと1対1になり、冷静に右奥に決める。1−0。知念がガッツポーズ。
 21分、大島がペナルティーエリア中央で右へ横パス、受けた遠野がシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。これを小塚が蹴り、こぼれがファーへ流れると大島がひろい、知念がシュート、相手GK。
 24分、相手右サイドでユナイテッドシティのFK。またハートマンが蹴るが、オフサイド。
 25分、遠野からのクロスを大島がめずらしくヘディングシュート、右ポストに当たる。26分、知念の頭でのパスに走り込んだ遠野がドリブル、ペナルティーエリア内からシュート、惜しくも枠の右。
 30分、中盤中央でユナイテッドシティのFK。ハートマンが直接ねらうが、枠の外。
 34分、塚川が攻め上がり、ペナルティーエリア右からシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。小塚がニアへ蹴り、山村が競るが、相手DF。
 37分、塚川からのスルーパスに走り込んだ長谷川がペナルティーエリア左に入って相手GKと1対1になるが、決めきれない。39分にも、塚川からのクロスに長谷川がヘディングシュート、枠の左。
 41分、ユナイテッドシティの左CK。ハートマンが蹴るが、山村がクリア。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。大島に代えて脇坂が入る。
 3分、右サイドからつないで最後は脇坂がペナルティーエリア手前右よりからシュート、枠の右。いつも少しだけ力んでいる。
 4分、登里のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、塚川が競るが、シュートまでいけず。相手GKピンサスが倒れるが、しばらくして立ち上がる。
 8分、塚川のフィードから知念がキープ、最後は脇坂がミドルシュート、ヒットせず、相手DF。
 11分、中盤右サイドでフロンターレのFK。ふつうにパスをつなぐ。脇坂からのループパスを走り込んだ小塚がオーバーヘッドシュートをねらうが、ヒットせず。
 13分、塚川が倒れ、担架で退場。急きょ、谷口がアンカーとして入る。
 14分、登里からのスルーパスに走り込んだ長谷川がファールで倒され、フロンターレのFK。脇坂が蹴り、相手デフの頭に当たるが、相手GKが押さえる。16分には、橘田が右サイドを攻め上がり、ファールで倒され、右サイド深い位置でまたフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ファーで小塚がダイレクトシュート、枠の外。
 17分、ユナイテッドシティが二人同時交代。9番オットーに代えて8番ヘイズ、20番ハートマンに代えて11番クラリーノを入れる。ゲームキャプテンは15番パシナボが引き継ぐ。
 22分、谷口からのフィードに走り込んだ長谷川がペナルティーエリア内深い位置からシュート、枠の右。そろそろ決めてほしい。23分にも長谷川がミドルシュート、相手GK。
 25分、橘田のクロスがクリアされ、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 26分、フロンターレが二人同時交代。小塚に代えて山根、遠野に代えて家長を入れる。山根は右SBに入り、橘田が遠野のいたインサイドハーフに回る。
 28分、ユナイテッドシティが三人目の交代。17番インガムに代えて30番マラシガンを入れる。
 32分、相手ボランチ15番パシナボが担架で退場。
 33分、追加点。ペナルティーエリア内右の家長からの縦パスを走り込んだ山根が折り返し、脇坂が左前へパス、長谷川がシュートを決めて、2−0。
 35分、ユナイテッドシティが二人同時交代。19番ディゾンに代えて2番ケイン、15番パシナボに代えて16番バースを入れる。
 37分、家長の右からのクロスを長谷川がキープ、最後は橘田がシュート、相手DF。
 45分、ユナイテッドシティのカウンター。相手FWヘイズにペナルティーエリア手前からシュートされるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを相手左MFブガスにひろわれ、シュートされるが、今度は車屋が防ぐ。
 追加タイム3分。48分、谷口がロングフィードを相手DFラインの裏へ蹴り、知念が走り込むが、シュートまでいけず。2−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.7/2)

川崎フロンターレvs.ユナイテッドシティ 8対0 (2021.7/2 タシュケント) ACLグループI第3節

 終わってみれば、橘田のハットトリック、三笘2得点、大島、ダミアン、脇坂も得点と圧勝の感じだが、前半はパスが回らず、三笘と大島の動きが回りと合っておらず、苦戦した印象。特に、三笘は点は取ったが、体が重いというか全然キレがなかった。気温32度、湿度26%。無観客。ハサン主審はイランの人。
 先発は、第1戦とほぼ同じで大島と橘田の二人が初先発。GKチョン・ソンリョン。DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに大島と橘田。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに登里と小林はいない。
 ユナイテッドシティは、2017年に創設されたフィリピンプロリーグで4連覇しているクラブ。「以前はセレス・ネグロスという名前だった」と下田アナ。システムは3-4-2-1。ワントップにMF登録の7番マラニョン。二列目に12番MFシュレックと9番MFオットー。左右のアウトサイドに14番MF峯岸と10番MFオミド・ナザリ。93番アミン・ナザリと20番FW登録のハートマンがダブルボランチ。DF27番チョン、16番バース、2番ケイン。GK1番ピンサス。キャプテンはシュレック。ホワイト監督はイングランド人。二人のナザリは兄弟。シュレックを初め、オットー、峯岸、ケイン、ピンサスなどがフィリピン代表でもある。シュレックとオットーはドイツ、ケインはイングランド、ピンサスはスイス、峯岸は仙台生まれ。他にスウェーデン生まれという選手もいた。
 2分、三笘のドリブルがクリアされてフロンターレの左CK。これを大島が蹴り、ダミアンが合わせようとするが、オフェンスファール。
 3分には、ダミアンがペナルティーエリアすぐ外で倒され、フロンターレのFK。これも大島が蹴り、谷口が頭に当てるが打ち上げてしまう。
 8分、12分と相手左MFシュレックに左サイド深い位置まで入られるが、ジェジエウが対応。ユナイテッドシティはロングボールも使うが、基本的には、GKからパスをつないでくる。
 フロンターレは、右サイド山根と家長の連携でクロスを上げたり、谷口がロングフィードを送ったりするが、どれも前線の選手たちに合わない。受け手の動きが悪いように見えるが、ダミアンも三笘も北京戦は出なかったのだが。
 24分、右サイド山根からのループのクロスにファーで三笘とダミアンが同時に飛び込み、三笘がダミアンの前でボールカットしたような具合になり、トラップは相手GKの元にいってしまう。
 26分、相手DFケインが大島を両手で突き飛ばし、イエローカード。そこへ猛烈に抗議に行って相手の胸ぐらをつかんだシミッチにもイエローカード。
 32分、フロンターレの右CK。大島が蹴り、シミッチが頭で合わせるが、大きく枠の外。33分には、大島からのスルーパスに走り込んだ三笘がシュート、相手GK。
 34分、ようやく先制。フロンターレの右CK。大島が蹴り、ニアで谷口が頭でファーへ送り、走り込んだ三笘がヘディングシュートで決めた。1−0。
 このへんから、ようやく大島と周囲が合い始めた感じ。
 相手キャプテンのシュレックは攻撃の中心のようだが、守備にもよく戻ってきて、橘田などに激しくチャージするので、ダミアンが主審に何か言っていた。相手左WB峯岸は、ここまで家長に苦戦しており、持ち味の攻撃参加はできていない。
 42分、2点目。三笘が左サイドからゴール前に横パス、受けた大島は相手DFをターンでかわし、ダミアンへパス。ダミアンはワンタッチで落とすと、大島が体を捻りながらミドルシュート、左ポストのすぐ内側を通ってゴールイン。お見事。2−0。さすがに嬉しそうだった。
 43分、相手MFシュレックにイエローカード。
 45分、フロンターレの右CK。大島が蹴るが、味方に合わず。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。大島に代えて脇坂、シミッチに代えて車屋を入れる。車屋は左CBに入り、谷口がアンカーに回る。解説の水沼さんが「先日の代表の試合でも見事にアンカーを務めていた」と言う。
 5分、3点目。山根が右サイドをドリブルで上がり、家長とパス交換してペナルティーエリア右の深い位置から折り返し、ダミアンが落ちついて流し込み、3−0。
 8分にも、右サイド山根のクロスのこぼれを脇坂がシュート、相手GKがはじいたところをダミアンがシュートするが、相手GK。
 10分、相手MFシュレックが中盤中央からロングシュート、フロンターレゴールまで届かず、GKチョン・ソンリョンが押さえる。これがユナイテッドシティの初シュート。下田アナが「ソンリョンが前に出ていたからねらったんでしょうね」と言う。
 11分、4点目。縦パスを受けたダミアンは脇坂にパス。脇坂は、相手DFラインの裏をねらう橘田にバックスピンのかかったスルーパス、これを橘田がペナルティーエリア中央でシュート、4−0。ここから橘田が大活躍。
 16分、フロンターレが三人目の交代。山根に代えて山村を入れる。山村は左CBに入り、車屋が左SB、旗手はなんと右SBへ回る。ユナイテッドシティも二人同時交代。9番オットーに代えて17番インガム、12番シュレックに代えて19番ディゾンを入れる。ユナイテッドシティのキャプテンマークはディゾンが受け継いだか。
 18分、フロンターレが四人目の交代。谷口に代えて塚川を入れる。キャプテンマークは脇坂が巻く。ダミアンが疲れているし、三笘が全然からんでいないので、代えてもいいと思うが、あと一人しか交替枠はない。
 20分、5点目。ジェジエウが前線へフィードを送る。相手GKが触るが、クリアしきれず、こぼれを橘田が落ち着いてシュート、5−0。
 24分、ユナイテッドシティが三人目の交代。93番MFナザリに代えて4番DFタルを入れる。
 25分、6点目。ダミアンのシュートは相手DFに当たるが、こぼれ球が高く上がって相手DFがうまくクリアできずにいるところへ橘田がひろってゴールへ流し込む。6−0。これで橘田はハットトリック。いやーシュートがうまい。旗手や脇坂に教えてやってほしい。
 28分、フロンターレが五人目の交代。旗手に代えて小塚を入れる。旗手は3試合目だから無理もないか。小塚は塚川とダブルボランチを組み、なんと橘田が右SBへ回る。橘田は得点だけでなく、守備もできるらしい。そんなに器用とは知らなかったが、解説の水沼さんは「そういえばサイドバックもできると聞いたことがあります」。
 32分、ユナイテッドシティが二人同時交代。7番FWマラニョンに代えて3番MFバガス、2番DFケインに代えて30番FWマラシガンを入れる。マラシガンがマラニョンのいたワントップに入る。これで両チームとも交替枠を使い切った。
 34分、相手左CK。これがユナイテッドシティ初めてのCK。ハートマンのキックはニアサイドでクリア。
 35分、脇坂のスルーパスに走り込んだ小塚がペナルティーエリア左からシュートするかと思ったが、折り返しのパス、これは相手DF。もう6−0なんだから自分でうてばいいのに。36分には、塚川がペナルティーエリア右に走り込んでシュート、決まればアピールになったが、枠の右。
 37分、7点目。中盤から小塚がループのスルーパス、これを左から走り込んだ三笘が胸トラップ、右前足のシュート、右上に飛び込み7−0。やっと少し三笘らしい動き。
 44分、フロンターレの左CK。脇坂がニアの小塚にパス、小塚がペナルティーエリアにクロスを送るが味方に合わず。
 追加タイム3分。
 48分、8点目。右SB橘田が中盤右サイドで相手ボールをカット、家長にパス。家長はペナルティーエリア右に持ち込み、シュート、惜しくも相手GKがはじくが、こぼれを脇坂が蹴り込み、ついに8−0。
 ここでタイムアップ。なお、グループIのもう一試合、大邱対北京は5−0で大邱の勝利。これでフロンターレ勝点9、得失点差16に対し大邱は勝点6、得失点差11。次の試合は、GKチョン・ソンリョンを休ませてはどうか。

サッカー短評 (2021.6/30)

川崎フロンターレvs.北京FC 7対0 (2021.6/29 タシュケント) ACLグループI第2節

 試合は前半だけで3−0。後半も立ち上がり2分にPKをもらい、知念が決めて4点目。その4分後にCKから山村が得点。さらにその5分後に脇坂の無回転シュートが決まり、その3分後に知念の2点目。すっかり相手の戦意をそいだ。DAZN解説は戸田。気温28度、湿度28%。無観客。マスード主審はイランの人か。
 先発は、6人変更。GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーに谷口、インサイドハーフに脇坂と橘田。左右のウイングに長谷川と遠野。ワントップ小林。ソンリョンと谷口は休ませるべきでは。前半34分にケガで交代した小林も心配だ。
 北京は、4-1-2-3。ワントップに31番リー。トップ下に69番ドゥアン、左右のシャドーに35番ジャンと39番シェ。66番フーと88番シーのダブルボランチ。DF63番ナイビジャン、36番リャン、38番ルアン、64番シュー。GK25番ゴー。ゲームキャプテンは36番リャン。北京FCは、リーグ戦が続いているため、サテライトチームで参戦。平均年齢21歳とか。初戦はシンガポールのユナイテッドシティと1−1で引き分けた。DAZN解説の戸田によると「個人の技術、勢いはあるが、トップチームが前線に外国人がいて分業になっているので、連携して攻めることに慣れていない」。GK以外はトップチームで試合に出たことがないという。このサテライトチームの監督はセルビア人のヤンコビッチ。
 4分、遠野がファーストシュート、相手GK。6分フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 7分、早くも先制。左SB旗手がサイドチェンジ、遠野が右サイド深い位置まで入ってクロスを上げると、ファーへ走り込んだ長谷川が押し込み、1−0。
 8分、先制したものの、北京のカウンターを受ける。前方へロングボールを放り込み、トップ下の69番ドゥアンが走り込んで受け、シュートを打たれるが枠の左で助かる。
 9分、2点目。スルーパスに走り込んだ小林がシュート、相手GKがはじいたボールを小林が拾って左から低く速いクロス、これを相手DFがクリアしたが、こぼれを橘田が流し込み、2−0。
 12分、長谷川が左サイドからドリブルでペナルティーエリア手前左からミドルシュート、相手GK。
 14分、北京のカウンター。また相手MF69番ドゥアンにDFラインの裏に走り込まれてシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 17分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ボールがゴールラインを割ったという判定。
 21分、車屋がボールカットから持ち上がってシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。脇坂はショートコーナーからパスを回して最後は山根がシュート、枠の上。
 26分、相手右SB64番シューがイエローカード。左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 28分、長谷川が左サイドから中へ切り込み、オーバーラツプしてきた旗手にパス。旗手はペナルティーエリア左に入ってシュート、惜しくも枠の右。旗手はDF登録の時の方が力みのないシュートをうつ。
 31分、小林が相手DFに後ろから競りに行った後、倒れる。接触がなかった方の左ヒザを押さえている。いったん立ち上がるが、また倒れ、担架で退場。34分、フロンターレが一人目の交代。小林に代えて知念を入れる。
 36分、右サイドでパスを回し、最後は知念がシュート、相手DF。
 39分、北京の左CK。ボランチ66番フーが蹴るが、ニアで脇坂がクリア。
 40分、脇坂の縦パスを受けた山根が右サイド深い位置からクロス、走り込んだ知念がヘディングシュートするが、相手DFの両肩に手をかけたのがオフェンスファール。
 41分、3点目。脇坂が下がり目の位置からスルーパス、走り込んで受けた遠野がドリブル、ペナルティーエリア右で相手GKとの1対1を制してシュートを決める。3−0。
 追加タイム1分。45分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。これを拾ってつなぎ、旗手からの縦パスを受けた知念が振り向きざまにシュート、枠の右。
 3−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人目の交代。谷口に代えて塚川を入れる。北京が二人同時交代。39番右MFシェに代えて71番MFマー、35番左MFジャンに代えて99番MFチェンを入れる。
 1分、4点目。橘田がペナルティーエリア左で倒され、フロンターレのPK。これを知念が力強く右隅に蹴り込み、4−0。
 6分、5点目。フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、山村がヘディングシュート、5−0。
 7分、ループパスに走り込んだ旗手がペナルティーエリア左でボレーシュート、枠の上。
 10分、フロンターレが二人同時交代。山根に代えてイサカ、旗手に代えて神谷を入れる。両方のSBを代え、2試合連続の選手を休ませる。
 11分、6点目。ペナルティーエリア手前中央から脇坂が無回転ミドルシュートを鮮やかに決める。6−0。相手GK動けず、唖然として見送る。
 14分、7点目。イサカが右サイドを攻め上がってクロス、知念が競り勝ってヘディングシュート、7−0。
 17分、右サイドから攻め込み、最後は脇坂からの落としを車屋がシュート、枠の上。
 23分、橘田が相手ボールをカットして左足でシュート、枠の右。
 直後に北京が三人目の交代。31番FWリーに代えて61番FWレンを入れる。
 24分、遠野からのパスを受けた右サイドのイサカが深い位置まで持ち上がってクロス、知念がダイレクトでヘディングシュート、タイミングはピッタリだったが惜しくも相手GK正面。
 28分、神谷が左サイドを攻め上がり、ペナルティーエリア左から折り返し、こぼれを脇坂がシュート、相手DF。これで得たフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ニアで塚川がヘディングシュート、惜しくも枠の上。
 29分、右サイドを攻め上がったイサカからの折り返しは相手DFに当たるが、こぼれを遠野がペナルティーエリア中央でシュート、枠の右。
 31分、ペナルティーエリア手前中央から脇坂がミドルシュート、惜しくも枠の左。
 直後にフロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて大島を入れる。
 38分、北京が四人目の交代。63番MFナイビジャンに代えて65番DFへーを入れる。
 38分、ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。遠野が蹴るが、相手DF。
 41分、大島のスルーパスに神谷が走り込み、ペナルティーエリア左に入る。ドリブルで中央まで切り込んでシュート、枠の左。
 43分、右サイドに流れた知念がクロスを入れると、ファーで長谷川がダイレクトシュート、枠の左。
 45分、ペナルティーエリア中央右よりから知念がゴール前にループパス、飛び込んだ神谷がヘディングシュート、相手GK。
 追加タイム3分。7−0でタイムアップ。
 なお、グループIのもうひとつの試合では、大邱がユナイテッドシティを7−0で破って2位に浮上。第2節の得失点差はプラスマイナスゼロになるので、直接対戦の得失点差1が実際の差となる。次のユナイテッドシティ戦に勝つことが大事。

サッカー短評 (2021.6/27)

川崎フロンターレvs.大邱FC 3対2 (2021.6/26 タシュケント・ウズベキスタン) ACLグループI第1節

 いや〜〜久々にしんどい試合だった。ダミアンとソンリョンがいなければ負けていた。二人ともワールドクラスの実力者だということを証明した。試合にうまく入れず、いきなり8分に失点。しかも29分にPKを与えてしまい、大ピンチ。これをソンリョンがストップしてくれ、息を吹き返す。なんとか前半のうちにダミアンの華麗なオーバーヘッドで追いついたものの、後半も立ち上がりの1分で失点。いったい何をやっているんだか。シミッチしっかり!! しかし、6分後にまたもダミアンが今度は三笘からのクロスのこぼれを落ち着いて蹴り込み、再び同点。さらに3分後、脇坂の左CKからシミッチが蹴り込み、ついに勝ち越し。この後は、今季初出場の大島や、車屋、山村を投入してなんとか逃げ切った。気温26度、湿度27%。無観客。交代は5人、ハーフタイムと三回まで。審判団はオマーンとUAEセット。放送はDAZN。実況・下田アナ、解説は水沼さん。ハーフタイムに憲剛と家長のプレビュー対談。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフは旗手と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップはダミアン。鬼木監督になってからは、グループステージをなかなか突破できていない。日本人選手の中で、家長はガンバと蔚山のときACLを計26試合戦っており、抜群に経験値が高い(と思ったが、調べたら小林25試合、ノボリと谷口23試合、大島20試合だった)。交代の時、足を引きずっていたノボリが心配。
 大邱は3-4-3らしい。3トップの中央に11番エジガル、左に9番セシーニャ、右に7番DF登録のキム・ジンヒョク。左右のアウトサイドに20番MFファン・スンミンと38番DFチャン・ソンウォン。44番西と26番イ・ジンヨンのダブルボランチ。DF3番キム・ウソク、6番ホン・チョンウン、30番パク・ビョンヒョン。GKチェ・ヨンウン。ボランチの西翼は、谷口や車屋と同郷の熊本出身。ルーテル学院から専修大卒業後ポーランドでプロになった31歳。ベンチには、元ジュビロやガンバにいたイ・グノなど。テグは五輪代表選手が3人使えず、うち2人はレギュラーらしい。
 2分、相手左サイドで大邱のFK。セシーニャが蹴るが、DFがクリアして今度は左CKに。これもセシーニャが蹴るが、GKチョン・ソンリョン。
 5分、家長がペナルティーエリア左からシュート、相手GK。さらに、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、シュートまでいくが、左ポスト際で相手DFが蹴り出し、フロンターレの左CKに。これを脇坂が蹴り、家長がシュートするが、枠の上。どれかが決まっていたら、もう少し楽な展開になったか。
 8分、失点。相手左FWセシーニャが左サイド深い位置からクロス、中央で相手FWエジガルに渡り、あわてて戻ったシミッチが足先に当てるが、走り込んできた相手MFファンへのプレゼントパスとなってしまい、決められる。0−1。
 失点した後、全体的に間延びして、プレーが慎重になってしまい、うまくパスがつながらず。特に、シミッチがねらわれていた。大邱は守るときは5バックになるので、攻めあぐねていると、ガツガツプレスに来られ、うっかりすると奪われてカウンターをくらう。勝負弱かったときのフロンターレのサッカーを見ているようだった。
 18分、ペナルティーエリア手前中央でダミアンが倒されてフロンターレのFK。ボールサイドに脇坂とシミッチ。脇坂のキックは壁に当たり、今度は左CK。これも脇坂が蹴るが、相手DF。再度フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ジェジエウがヘディングシュートするが、枠の右。
 23分、大邱のカウンター。相手右MF7番キムにシュートされるが、枠の上。
 ボールを握って攻めてはいるが、決定的チャンスは多くない。Jリーグより速く強く当たってくるし、Jリーグだったら通るはずのパススピードだとカットされる。前線では、ダミアンが、とまどっているのか動きの悪いアタッカー陣にカツを入れているように見えた。ただ、家長と脇坂はマイペースでやれている感じ。やはり三笘と旗手、シミッチなどACL初挑戦の選手の動きが悪かった。山根も前半は攻撃参加ゼロだったかも。ノボリも対面の相手右FWの相手で手一杯だった。最後尾は、ソンリョンがACL54試合の貫禄で構えており、谷口とジェジエウもなんとか相手FWエジガルを押さえていた。
 しかし、28分、シミッチの横パスをカットされ、大邱のカウンター。相手左FWセシーニャが右に流れ、右サイド深い位置から低いクロス、ニアへ走り込んだ相手FWエジガルをジェジエウが後ろから抱えて倒し、PK献上。ジェジエウはイエローカード。PKは相手FWエジガルが左へ蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじき出すファインセーブ。谷口がソンリョンをねぎらう。
 31分、三笘が相手ボールカットからドリブルでペナルティーエリア中央まで入り込み、自分でシュート、相手GK。これで得た左CKを脇坂が蹴り、谷口がヘディングするが、枠の上。三笘はここまで何回かドリブルで切り込み、ダミアンへパスを出したり、オーバーラップした登里にパスしたりしていたが、自分でシュートしたのは初めて。いろいろ考えて試しているようだった。
 35分、ジェジエウがセシーニャを倒して、ペナルティーエリア手前中央で相手FK。セシーニャが蹴るが、壁に当たる。
 38分、相手MF20番ファンが倒れる。時間稼ぎかと思ったが、両チームとも飲水タイムのように水を飲む。気温は高くないが、湿度が低いので、給水は大事らしい。
 41分、追いつく。ジェジエウが中盤からダミアンへロングフィード、ダミアンは相手DFを背負ったままトラップ、すかさずオーバーヘッドをゴール左にうちこむ。1−1。すばらしい。
 45分、相手3番左SBキムが倒れる。
 追加タイム2分。46分、旗手にイエローカード。
 47分、大邱が一人目の交代。3番DFキムに代えて22番MFイ・グノを入れる。
 1−1のままハーフタイム。

 後半開始から大邱が二人目の交代。20番MFファンに代えて14番アンを入れる。
 1分、すぐに失点。ペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。ボールサイドにセシーニャと入ったばかりのアンの二人が立つ。セシーニャが蹴るが、壁に当たる。こぼれをつながれ、相手MFイ・グノが右サイド深い位置からクロスを上げ、ファーへ走り込んだセシーニャがフリーでヘディングシュート、これが決まって1−2。
 せっかく同点で後半を迎えたのに、CKのときのマークが甘い。セシーニャの他にもう一人フリーだった。
 7分、再び追いつく。旗手からの縦パスを受けた三笘が、ドリブルで相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入り、ゴールラインぎりぎりから右前足でダミアンに折り返しのパス、相手DFの足に当たるが、いい具合にダミアンの前にこぼれ、これをしっかりダミアンが蹴り込み、2−2。さすが。
 8分、登里にイエローカード。
 10分、ついに勝ち越し。フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、中央の混戦の中から、シミッチがシュート、3−2。これで失点のミスは帳消し。
 直後に大邱が三人目の交代。ボランチ26番イ・ジンヨンに代えて74番MFイ・ヨンレを入れる。
 13分、旗手からのパスを受けた家長が右からクロス、こぼれを脇坂がシュート、枠の右。
 17分、谷口からのロングフィードを受けた三笘がドリブル、ペナルティーエリアからペナルティーアーク付近へ折り返すと、走り込んだ旗手がシュート、枠の左。
 直後にフロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて大島を入れる。大島は今季初出場。しかしケガ明けでこの激しい当たりの大邱に対応できるのか。大島はボランチに入り、シミッチとダブルボランチに。家長がトップ下になり、右のウイングは旗手になったようだ。
 19分、中盤右サイドで大邱のFK。セシーニャが蹴るが、谷口がクリア。こぼれをつながれ、攻め込まれるが、大島がクリア。21分、相手ロングフィードがセシーニャに入り、シュートされるが、GKチョン・ソンリョンがファインセーブ。
 直後にフロンターレが二人目の交代。登里に代えて車屋を入れる。ノボリは少し右足を引きずっている。
 28分、中盤右サイドで大邱のFK。セシーニャが蹴るが、DF陣がクリア。こぼれをつながれ、相手MFイ・ヨンネに左サイド深い位置からからクロスを上げられ、走り込んだ相手FWエジガルがヘディングシュート、枠の上。
 32分、相手左サイドからクロスを上げられ、ファーで相手FWエジガルが折り返し、セシーニャにシュートされるが、エジガルがオフサイド。33分、相手右CK。セシーニャが蹴るが、シミッチがクリア。続けて、相手右CK。セシーニャが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 36分、大邱が二人同時交代。44番ボランチ西に代えて8番DFパク、38番DFチャンに代えて66番DFジョを入れる。
 38分、相手ロングフィードのこぼれをセシーニャがシュート、枠の左。
 42分、フロンターレが三人目の交代。三笘に代えて山村を入れる。山村はボランチに入ってシミッチとダブルボランチに。大島が左ウイングへ回る。
 43分、旗手がフリーでシュートをうつが、枠の上。旗手はどうしてアタッカーのときのシュートは力んでしまうのだろう。
 追加タイム3分。
 47分、家長のキープからオーバーラップした山根にパス、山根はゴール前までいくが、シュートまでは持ち込めず。
 48分、大邱の総攻撃の中、DF陣が対応。大島がスルーパス、ダミアンが走り込むがオフサイド。
 3−2でタイムアップ。やれやれ。

サッカー短評 (2021.6/25、7/4)

オリンピック代表決定。 (2021.6/18,22)

 東京オリンピック2020のサッカー代表選手が発表された(男子6/22、女子6/18)。男子は、GK大迫敬介(広島)、谷晃生[コウセイ](湘南)。DFはOA吉田麻也(サンプドリア・伊)、OA酒井宏樹(浦和←マルセイユ)、板倉滉(フローニンヘン・蘭←川崎)、中山雄太(ズウォレ・蘭)、旗手怜央(川崎)、冨安健洋(ボローニャ・伊)、橋岡大樹(シントトロイデン・ベル)。MFはOA遠藤航(シュトゥットガルト・独)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ・ベル←川崎)、三笘薫(川崎)、堂安律(PSV・蘭←ビーレフェルト・独)、田中碧(川崎)、久保建英(レアルマドリード・西←ヘタフェ・西)。FW前田大然(マリノス)、上田綺世(鹿島)。バックアップにGK鈴木彩艶[ザイオン](浦和)、DF町田浩樹(鹿島)、瀬古歩夢(セレッソ)。FW林大地(鳥栖)。海外組が9人。国内からは川崎フロンターレ3人、広島、湘南、浦和、名古屋、横浜F.マリノス、鹿島から1人ずつ。
 今回は、サプライズはなし。GKに鈴木が入ったらそうだったか。主な落選は、GK沖(鹿島)、FW田川(FC東京)、MF遠藤渓太(ウニオン・ベルリン・独)、菅原(AZ・蘭)、食野(リオアベ・ポル)、DF古賀太陽(柏)。戻ってきてほしかったFW小川航基はジュビロがJ2に落ちてから、ほぼ呼ばれていないから残念だがしかたない。
 フロンターレの3人はまあ順当に入った。旗手は、本当はDFではないので、左SB以外での出番があるといいのだが。三笘は、本人は当落ぎりぎりと思っていたようだが、独特のドリブルが思ったより評価されたようだ。いずれにしろ、アフリカやヨーロッパの強豪に通用するかどうかが問われる。田中碧は、思いがけず、移籍交渉の最中の選出になった。ACLを経験せず試合勘が落ちないといいのだが。フロンターレOBの三好と板倉も入った。いろいろな予想などで、三好が19人目の選手との争いになると言われていた。最近パッとしないが、チーム立ち上げ以来の活躍とか昨年のコパアメリカ等での実績などが上回ったのか。とにかくよかった。板倉は本職のCBとボランチの両方で及第点を取れたのが大きかった。あとは、吉田・冨安の最強コンビのバックアップか、遠藤航・田中碧のダブルボランチに割って入るか。背番号は、板倉4、旗手23、三好8、三笘11、田中碧17。
 今後の予定は、直前の親善試合を7/12にU24ホンジュラスと大阪で、7/17にU24スペインと神戸で対戦。本番は、7/22に南アフリカ(東京ス)、7/25にメキシコ(埼スタ)、7/28にフランス(横国)とグループステージを戦う。

 女子は、GK池田咲紀子(浦和)、山下杏也加[アヤカ](神戸)。DF熊谷紗希(バイエルンミュンヘン・独←リヨン・仏)、清水梨紗(日テレ)、宮川麻都[アサト](日テレ)、南萌華(浦和)、北村菜々美(日テレ)、宝田沙織(スピリット・米)。MF中島依美(神戸)、長谷川唯(ACミラン・伊)、杉田妃和[ヒナ](神戸)、三浦成美(日テレ)、塩越柚歩[ユズホ](浦和)、遠藤純(日テレ)。FW菅沢優衣香(浦和)、岩渕真奈(アーセナル・英)、田中美南[ミナ](神戸←レバークーゼン・独)、籾木結花(レイン・米)。バックアップにGK平尾知佳[チカ](新潟)、DF三宅史織(神戸)、MF林穂之香(AIK・スウェ)、木下桃香(日テレ)。海外組が6人。国内からは3チームに片寄っていて、日テレベレーザが5人、INAC神戸が4人、浦和が3人。
 なでしこジャパンは順当か。完全に世代交代して、2011年の女子ワールドカップ優勝・ロンドン五輪銀メダルのメンバーは、熊谷(30)と岩渕(28)のみ。それでも、菅澤、中島などもう30歳だ。唯一のサプライズは、直前の親善試合に初選出・初出場で初得点の塩越だろう。ちまたでは、鮫島が落ちたとニュースになったが、6月の親善試合には呼ばれていなかった。高倉監督になってから呼ばれるかとずっと期待していた、田中直子(スポルティング・ウエルバ・西)はとうとう呼ばれず、残念。
 今後の予定は、直前の親善試合を7/14に京都で行うが、対戦相手未定(後日、オーストラリアに決定)。本番は、7/21にカナダ(札幌ド)、7/24にイギリス(札幌ド)、7/27にチリ(宮城ス)とグループステージを戦う。

 ※フロンターレが6/20、田中碧が移籍交渉のため、ACLを戦うウズベキスタンへは帯同しないと発表。ちょっと、ショック。オリンピックの後なら、心の準備はしていたが。公式HPでは交渉先のことは触れていないが、ネットの記事を総合すると、行き先はドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフで、1年目はレンタル、完全移籍のオプション付きということらしい。ACLを経験できないのは少し残念だが、五輪直前にケガする危険が減ったと考えるしかない。

※※FIFAが7/1、コロナ禍の中で開催される東京五輪のみの措置として、選手登録を22人に拡大すると通知。ただし、試合登録は18人で、試合のたびに変更できるらしい。男子はバックアップメンバーのGK鈴木、DF町田、瀬古、FW林をそのまま登録。女子もGK平尾、DF三宅、MF林、木下を登録する。

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サッカー短評 (2021.6/15,16)

日本vs.キルギス 5対1 (2021.6/15 パナスタ) ワールドカップアジア二次予戦グループF

 オナイウのハットトリックで始まった。しかし守田のペナルティーエリア内での不用意な守備からPKを与え、二次予選最終戦を「無失点で」という森保監督からのミッションを前半で失敗。後半、3バックに変更するためオナイウに代えて入ったDF佐々木がCKから得点。さらに、タジキスタン戦、セルビア戦と無得点だった浅野がついに得点。気温25.1度、湿度63%。無観客。審判団はカタールセット。
 先発は、守田以外の10人入れ替え。現在の序列の下から選ばれたか。GK川島(ストラスブール・仏)。DF小川(FC東京)、庄子(ガンバ)、中谷(名古屋)、山根(川崎)。守田(サンタクララ・ポル)と川辺(広島)のダブルボランチ。トップ下に原口(ウニオン・ベルリン・独)。左右のワイドに浅野(無所属)と坂元(セレッソ)。ワントップにオナイウ(マリノス)。ゲームキャプテンは原口。坂元とオナイウは初先発。
 キルギスは、6/7のモンゴル戦は0−1と敗れたが、6/11のミャンマー戦は8−1と大勝。6/3来日した際のPCR検査で1人が陽性、19人(スタッフ14人とGK3人を含む選手5人)が濃厚接触者となり、この2試合は、フィールドプレーヤーがGKを務めた。現在、勝点でタジキスタンと並び、得失点差でグループ2位に浮上。同日開催のタジキスタン対ミャンマー戦にもよるが、グループ2位をねらっている。日本戦には、追加招集で33歳のベテランGKマティアシュが到着。システムは4-1-4-1か。ワントップに、ミャンマー戦ハットトリックの31歳、ベテランFW10番ムルザエフ。キャプテンマークも巻く。
 6分、日本の左CK。原口が蹴るが、味方に合わず。
 8分、スルーパスに走り込んだ浅野がペナルティーエリア左からゴール前へパス、オナイウが滑り込むが惜しくも間に合わず。
 9分、坂元が右サイドをドリブル、相手左SBミシチェンコをかわして、ペナルティーエリア右からクロス、相手GK。
 10分、オナイウのポストプレーから原口がミドルシュート、枠の左。
 12分、浅野が左サイドからペナルティーエリア左に入って折り返し、原口がスルーしてオナイウへパスが通るが、ちょっと意外だったのか、シュートはヒットせず大きく枠の右。
 14分、日本の右CK。こちら側は坂元がショートコーナーを蹴るが、シュートまでいけず。
 15分、原口のドリブルからのこぼれをオナイウがミドルシュート、枠のわずかに上。
 16分、中盤右寄りでキルギスのFK。相手MF22番シュクロフが蹴るが、大きすぎてゴールラインを割る。
 日本は、左の小川、右の坂元がクロスを上げるが、相手DFや相手GKに防がれて、なかなかシュートまでいけず。守田や原口が攻撃の起点になるのかと思うが、その形は見えない。
 24分、日本の右CK。坂元が蹴り、オナイウがシュートするが、ヒットせず。
 26分、この試合初めて山根が攻撃参加。川辺からのパスに走り込んで右サイド深い位置からクロス、ニアへオナイウが相手DFにマークされながら飛び込み、相手DF5番アクマトフのハンドでPKを得る。アクマトフにはイエローカード。角度の違うリプレーを見ると確かに左手でボールをたたき落としている。これをオナイウが左ポスト際に蹴り込み、1−0。オナイウはついに、代表初ゴール。
 29分、坂元がドリブルで右サイドを突破。相手DFを抜き去ってクロス、これはファーへ流れ、最後は左SB小川がシュート、枠の外。
 31分、追加点。ボランチ川辺がドリブル突破。相手DF3人の中を切り抜け、ペナルティーエリア右に入って左へパス、ファーでオナイウが相手DFもろとも走り込んで押し込む。相手DFのオウンゴールに見えたが、最後はオナイウに当たっていた。2−0。
 33分、さらに追加点。左SB小川が攻撃参加。利き足の左足で回転のかかった大きなクロスを上げると、相手DFの横から背後に動き直したオナイウが豪快なヘディングシュート、左奥に決まる。3−0。背後をとられた相手DF20番ドゥイショベコフが振り返って唖然とした顔。
 37分、中盤左サイドでキルギスのFK。相手MFシュクロフが蹴るが、GK川島が捕る。
 38分、中谷からのロングフィードに走り込んだ坂元が、オナイウ、山根とパス交換、最後はシュートするが、相手GK。
 40分、坂元がインサイドから駆け上がる山根にスルーパス、山見は右サイド深い位置からクロス、オナイウに通らず。
 41分、坂元のクロスガクリアされて日本の左CK。おそらく原口が蹴るが、シュートに至らず。
 45分、原口が相手FWムルザエフを倒して中央でキルギスのFK。相手MFシュクロフが蹴り、DF陣がいったんクリアするが、相手MFアリクロフがドリブルでペナルティーエリア右に侵入。守田がスライディングでボールカットをねらうが、PKを与えてしまう。スローリプレイを見ると、守田は足をひいているが、VARは導入されていないので、判定は覆らない。NHK解説の山本昌邦さんは「アジアの予戦では何が起きるかわからない。相手もいろいろ仕掛けてくることをわかっていないと」と言う。これを相手FWムルザエフに強烈なキックで決められ、3−1。
 キルギスのシュートは、前後半を通じて、この1本のみ。3−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 7分、山根が坂元とパス交換して右サイドを攻め上がり、相手DFがクリアして日本の右CK。このCKはクロスを入れずにパスをつなぐが、シュートまでいけず。
 12分、キルギスのカウンター。川辺からボールカットし、最後はペナルティーエリア左から相手MF17番アリクロフにシュートされるが、空振り気味で助かる。
 16分、キルギスが一人目の交代。7番MFルスタモフに代えて14番FWバティルカノフを入れる。日本も二人同時交代。守田に代えて橋本、原口に代えて古橋を入れる。
 18分、橋本のドリブルのこぼれを浅野がひろってペナルティーエリア左から折り返し、古橋がシュート、枠の右。
 19分、日本の左CK。古橋が大きく折り返すキックを蹴り、川辺が鋭いシュートをうつ。ボールは枠内に飛んだが、相手GKがはじく。こぼれに浅野がつめるが、シュートは大きく枠の上。
 21分、中盤右寄りで日本のFK。古橋が壁の下をぬくキックを蹴るが、壁に当たり、右CKとなる。これを坂元が蹴るが、ニアで相手DF。
 23分、日本が三人目の交代。FWオナイウに代えてDF佐々木を入れる。3バックとなり佐々木、庄子、中谷と並ぶ。小川と山根は左右のウイングバックに上がる。前線は浅野と古橋のツートップに。
 27分、追加点。坂元がインサイドから右サイドに攻め上がった山根に横パス、山根が走り込んだ勢いでシュート、相手DFに当たって相手GKがはじいて日本の右CK。これを坂元が蹴り、タイミングよくジャンプした佐々木のヘディングシュートが見事に決まる。4−1。佐々木は交代で入ってすぐ、大仕事。これが代表初得点。
 30分、橋本が相手MFシュクロフにファールで倒され、シュクロフにイエローカード。ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。古橋が蹴るが、相手DFがクリア。
 31分、日本が四人目の交代。山根に代えて室屋を入れる。交代は三回までなので、交替枠はひとつ残っているが、これが最後の交代。
 32分、また追加点。古橋が中央からドリブル、ペナルティーエリア手前から右の浅野へパス、浅野が相手GKのタイミングをはずしてシュート、5−1。
 34分、キルギスが二人同時交代。22番MFシュクロフに代えて9番MFベルンハルト、10番FWムルザエフに代えて19番FWモルドジュヌソフを入れる。ムルザエフからベルンハルトにキャプテンマークが引き継がれる。
 40分、相手左サイドをキルギスの選手が果敢にドリブル突破、ペナルティーエリア左に入るが、中谷が防ぐ。
 41分、坂元が後ろから倒されて日本のFK。倒した相手MFムサベコフにイエローカード。
 ここでキルギスが四人目の交代。21番MFムサベコフに代えて12番MFアブドゥラフマノフを入れる。FKは、坂元が蹴るが、壁に当たる。
 42分、小川が左サイドからクロス、古橋がヘディングシュート、枠の上。
 44分、中央でキルギスのFK。キックはGK川島が捕る。
 追加タイム2分。
 47分、日本の右CK。坂元が蹴り、ファーで浅野が折り返し、最後は佐々木がシュートするが、ヒットせず、枠の右。
 5−1のままタイムアップ。
 同時刻にキックオフしたタジキスタン対ミャンマー戦は、4−0でタジキスタンの勝利。これで再び、タジキスタンがグループ2位に返り咲いたが、アジア最終予選に進む2位の5チームには入れず。アジア最終予選を戦うのは、各グループ1位の日本、イラン、韓国、オーストラリア、サウジアラビア、UAE、シリアと、2位のうちイラク、中国、オマーン、ベトナム、レバノンの12チーム。6チームずつ2グループに分けて上位2チームが本大会出場。4.5枠の残り0.5枠は、各グループ3位同士のプレーオフ勝者が大陸間プレーオフに勝てば本大会に出られる。カタールは開催国枠で出場。7/1に抽選会、9月から対戦予定。

サッカー短評 (2021.6/13)

日本女子vs.メキシコ女子 5対1 (2021.6/13 カンスタ・栃木) 国際親善

 ようやく手応えのある相手との対戦になった。前半35分に岩渕がさすがの個人技で先制するまで、互角以上に渡り合った。後半には、メキシコのカウンターをくらって1点返された。日本は、田中美南、籾木といった取ってほしい人だけでなく、若い18歳のFW木下や、岩渕に代わって出た遠藤も得点した。守備はやや不安。メキシコがハイプレスでなかったので大崩れしなかったが、大黒柱の熊谷のパスミスや、後半、中二日の疲れからか選手間の距離が空いて、相手にパスをつながれた。気温29.5度、湿度39%。観客3890人。主審は小泉朝香さん。
 先発は、GK池田(浦和)。DF宮川(日テレ)、南(浦和)、熊谷(バイエルン・独)、清水(日テレ)。中島(神戸)と林(AIK・スウェ)のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川(ACミラン・伊)と籾木(レイン・米)。田中美南(レバークーゼン・独)と岩渕(アーセナル・英)のツートップ。先発のうち6人が海外組。
 メキシコのシステムは4-3-3か。キャプテンは29歳の10番FWマジョール。北中米予選でアメリカ、カナダなどに負けて東京五輪の切符はつかめなかった。しかし、日本が本戦であたるカナダとは0−2で、かなり実力は近い。メキシコのベルナル監督は38歳の女性。高倉監督同様、U17の監督から女子フル代表の監督になったとのこと。
 7分、岩渕が右サイド深い位置からクロス、ニアで田中美南がシュート、右ポストに当たる。
 13分、岩渕が田中美南とパス交換してシュートにもちこむが、相手GK正面。
 18分、相手MFクルスに右サイド深い位置まで入り込まれてクロスを上げられるが、清水が受け手の選手と競ってクリア。
 20分、岩渕からの縦のスルーパスに走り込んだ田中美南がシュート、これも相手GK。
 23分、日本の右CK。籾木がファーへ蹴るが、相手DF。平均身長は、日本が161p台、メキシコは167p台。
 27分、相手左サイドからクロスを入れられ、熊谷がクリアするが、こぼれをすかさず相手右FW10番マジョールにシュートされる。枠の外。
 28分にも、メキシコのカウンター。ボールカットされ、相手11番MFオバジェにシュートされるが、GK池田が防ぐ。こぼれをマジョールにつめられるが、枠の外で助かる。
 31分、中央でメキシコのFK。キッカーは18番FWハラミジョ。直接ねらうが、GK池田がはじき出して相手右CK。7番MFクルスが蹴り、ゴール前の混戦から再びクルスがクロス、これを熊谷がクリア。
 34分、日本のカウンター。DF南からのロングフィードをペナルティーエリア手前で受けた田中美南がワンタッチスルーパス、長谷川が走り込んでシュートするが惜しくも枠の右。
 35分、先制。ボランチ林からのパスを受けた岩渕が単身ドリブルでペナルティーエリア内の相手DFをかわして、前足でシュート、右奥に決まる。1−0。
 39分、相手FWマジョールがドリブル、オーバーラップした相手右SBロブレスに縦パス、ロブレスが深い位置からワンタッチでファーへクロス、清水が頭でクリアして相手左CK。クルスが蹴り、GK池田がはじいて今度は相手右CK。これもクルスが蹴り、混戦になるが、なんとかクリア。
 1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 1分、いきなり追加点。DF南からのロングフィードを受けた岩渕がドリブル、左サイド深い位置からクロス、これに走り込んだ田中美南が右足先で押し込み、2−0。
 しかし4分、失点。相手FWマジョールがドリブル、ペナルティーエリア右に入られ、相手11番MFオバジェにパス、オバジェが相手FWゴンサレスにつないで、ゴンサレスはフリーでシュート、2−1。
 6分、相手右CK。クルスが蹴るが、最後はGK池田。
 7分、メキシコが一人目の交代。14番DFロドリゲスに代えて5番FWロペスを入れる。
 9分、追加点。ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。中島がクイックで蹴り、岩渕が受けてペナルティーエリア左に入る。相手DFが寄ってきた中、折り返すと籾木がフリーで走り込んでシュート、3−1。取られた後、すぐ取り返せてよかった。テレ朝解説の岩清水が「みんな元ベレーザの選手だからお互いの動きがよくわかっている」。
 11分、メキシコの右CK。ハラミジョがショートコーナーを蹴り、クルスがクロスを入れるが、DF陣がクリア。
 12分、長谷川がミドルシュート、相手GKが捕る。
 13分、日本が二人同時交代。FW田中に代えてMF塩越(浦和)、右FW籾木に代えてFW木下(日テレ)を入れる。166pの塩越は田中美南のいた位置に入り、岩渕とツートップ。
 18分、メキシコが二人目の交代。18番FWハラミジョに代えて9番FWセルバンテスを入れる。
 26分、日本がまた二人同時交代。岩渕に代えて167pの遠藤(日テレ)、ボランチ林に代えて杉田(神戸)を入れる。解説陣は、林はとてもよくやったと言う。相手のパスコースを消したり、ボールカットして攻撃の芽をつんだりしたらしい。
 29分、追加点。遠藤がドリブルでペナルティーエリア左に入り、深い位置から折り返すと、木下が受けて、しっかり置き直してからシュート、4−1。
 31分、塩越が長谷川とのパス交換から相手GKと1対1になるが、シュートは止められる。
 32分、メキシコが三人目の交代。7番MFクルスに代えて6番ベルナルを入れる。
 36分、日本がまた二人同時交代。左SB宮川に代えて高橋はな(浦和)、長谷川に代えて三浦(日テレ)を入れる。三浦はボランチに入り、中島が左ワイドに回ったか。
 39分、メキシコも二人同時交代。17番FWゴンサレスに代えて19番MFディアス、11番MFオバジェに代えて21番MFモントジャを入れる。
 40分、中央でメキシコのFK。相手MFアントニオがループキックを蹴るが、GK池田が捕る。
 41分、杉田がミドルシュート、相手DF。こぼれに塩越がつめるが、シュートできず。
 43分、追加点。中島がループで相手DFラインの裏へパス、遠藤が走り込んでシュート、5−1。
 追加タイム3分。47分、相手もっモントジャにドリブルで攻め込まれるが、清水と中島で防ぐ。中島と清水は最後までよく走っている。
 5−1でタイムアップ。
 女子の五輪代表もこれで最終選考前の試合終了。解説陣は、「みんな結果を出したから、高倉監督も嬉しい悲鳴ではないか」と言っていた。

サッカー短評 (2021.6/12)

U24日本vs.ジャマイカ 4対0 (2021.6/12 豊田ス) 国際親善

 代表選考最終試合。先発は、当落線上の選手だろう。OAや当確の選手たちとの相性も見るのか。横内監督は、得点以外のプレーも評価対象と言っているらしい。試合は、前半に久保の先制点。前半終わり間際に遠藤の追加点。後半から出てきた上田がストライカーらしい得点。さらに当確の堂安も得点。得点したのは、当確の選手とOAだけ。無失点で終え、できすぎの感じ。ジャマイカは疲れているのか。気温27.7度、湿度46%。観客4029人。主審は山本雄大さん。7人まで交代可能。
 先発は、GK谷(湘南)。DF旗手(川崎)、町田(FC東京)、OA吉田(サンプドリア・伊)、OA酒井(マルセイユ・仏)。OA遠藤(シュトゥットガルト・独)と田中碧(川崎)のダブルボランチ。トップ下に久保(ヘタフェ・西)、左右のウイングに三笘(川崎)と堂安(ビーレフェルト・独)。ワントップは前田(マリノス)。キャプテンは吉田。冨安がケガで離脱して、吉田とのコンビは190pの町田。板倉はケガらしく、ベンチ外。
 ジャマイカのシステムは3-4-2-1らしい。6/7のセルビア戦では、先制したが追いつかれたとのこと。ただし、そのとき得点したFWグレイはベンチスタート。キャプテンは6番DFムーア。ジャマイカの選手たちは、イングランドでプレーしている選手が多いらしい。そもそもジャマイカにルーツのあるイングランド移民の子孫が多く選ばれていると紹介される。
 2分、3分と前線の前田に縦パスが入るが、1本目は受けられず、2本目は前を向けず。
 6分、旗手からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア左に入り、低いクロス、前田が走り込むが合わず。
 11分、三笘がドリブルでペナルティーエリア内に切り込み、相手GKと接触して倒れるが、PKはとれず。日テレ解説の城彰二はリプレー映像を見て「GKと接触があったように見えますが」と言う。
 直後にもう一度、三笘がドリブルでペナルティーエリア左奥まで入って折り返し、今度は前田がシュートするが相手DF。三笘が自分でシュートしてもよかったのに。
 前田は、前線からの追回しは相変わらず積極的にしかけているが、相手DFを倒してファールの判定。
 17分、堂安からのパスをペナルティーエリア右で受けた久保がゴールライン際までいってクロス、前田に合わず。
 20分、旗手からのパスを受けた久保がドリブルしてペナルティーエリア左からシュート、惜しくも左ポストに当たる。
 22分、右サイド酒井のクロスを相手DFがクリアして日本の右CK。久保が蹴り、こぼれを最後に遠藤がシュート、相手GK。
 26分にも日本の右CK。久保がニアへ蹴り、前田が頭でファーへ送り、三笘がシュート、枠の外。
 29分、田中碧からのパスをペナルティーエリア中央で受けた堂安がシュート、相手GK。
 直後に飲水タイム。このとき酒井が、「この後いくから準備しておけ」と久保にいったらしい。
 32分、先制。右サイドで酒井からのスローインを受けた久保がドリブルでペナルティーエリア右に入り、相手DFをフェイントでかわしてシュート、DF二人の足の間を通り、相手GKの足に触るがゴールイン。1−0。
 36分、相手2番DFがもも裏を両手で押さえて倒れる。ジャマイカが一人目の交代。2番DFティルトに代えて19番DFマリアッパが入る。
 40分、堂安からの縦パスを受けた久保がワンタッチで強いクロス、右寄りに流れてきた三笘が止めきれず、シュートに持ち込めない。
 42分、遠藤が相手ボールをカット、堂安、田中碧、また遠藤と渡り、旗手が左サイドをオーバーラップするのをおとりにシュート、右隅に決まる。2−0。
 追加タイム1分。2−0のままハーフタイム。

 後半開始からU24日本が三人同時交代。GK谷に代えて鈴木彩艶、DF町田に代えて瀬古、FW前田に代えて上田を入れる。
 1分、中盤右寄りでジャマイカのFK。相手FWトゥルゴットが蹴るが、シュートはうてない。
 4分、三笘がペナルティーエリア右に入ってクロス、相手DFがいったんクリアするが、こぼれを田中碧がシュート、相手DF。
 4分、旗手が相手FWマルコムにファールで倒され、マルコムにイエローカード。解説の城が「相手はイライラしているようだ」と言う。
 6分にジャマイカが二人目の交代。9番FWマルコムに代えて8番DFフィッシャーを入れる。
 6分、遠藤からのスルーパスをペナルティーエリア右に走り込んで受けた上田がシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 7分、今度は酒井が相手FWを倒してイエローカード。リプレーを見ると、ボールにいったが間に合わず。相手の足にかかとを上げて蹴りにいった形になっていた。
 10分、ジャマイカが三人目の交代。5番DFハーディングに代えて20番MFアイザックスを入れる。
 11分、日本の左CK。こちら側も久保が蹴り、吉田が頭でファーへ流すが、相手DFに競られてねらい通りには落とせず。そのままゴールラインを割る。
 12分、追加点。DF瀬古からのフィードを受けた三笘がドリブルで相手DFを複数かわして上田の足下にパス、上田が相手GKを越えるループシュートを決める。3−0。やれやれ三笘に1アシストは付いた。試合後の上田へのインタビューで「薫とは前から一緒にやっているのでパスを通してくるだろうと思っていた」と答えていた。
 15分、日本が二人同時交代。三笘に代えて相馬(名古屋)、旗手に代えて橋岡(シントトロイデン・ベル)を入れる。ここで瀬古、吉田、酒井の3バックに変更。相馬と橋岡は左右のウイングバックとなり、前線は久保、上田、堂安の3-4-3に。ジャマイカも四人目の交代。21番MFランバートに代えて18番MFレビーを入れる。
 16分、相馬が左サイドからドリブル、ペナルティーエリア左手前からシュート、相手GK正面。
 17分、ジャマイカが二人同時交代。14番FWイーストに代えて11番FWグレイ、6番DFムーアに代えて17番DFロウを入れる。グレイはセルビアから得点したFW。ロウがムーアからキャプテンマークを引き継ぐ。
 19分、また追加点。久保からのパスを受けた相馬がドリブル、ペナルティーエリアに入ると、飛び出した相手GKをかわしてゴールライン際から、ゴール前に入り込んだ堂安へパス、堂安が落ち着いて蹴り込み、4−0。相馬も1アシスト。
 20分、日本が六人目の交代。久保に代えて食野を入れる。食野はそのまま左ウイングに入る。
 26分、ジャマイカが最後の交代。1番GKバーンズに代えて13番GKホワイトを入れる。
 30分、日本も七人目の交代。堂安に代えて三好を入れる。三好もチーム立ち上げのときには10番を背負い、中心選手だったが、今や堂安が10番を背負い、下の世代から久保が参戦し、右ウイングとしては3番手になってしまった。トップ下としても、久保はこの試合で得点している。
 31分、相手DFのバックパスに三好がプレス、もう少しでゴールインというところまで持ち込むが、相手GKがなんとかライン上で押さえる。残念。
 直後に飲水タイム。
 36分、三好がオーバーラップする橋岡にスルーパス、橋岡に通らず。
 37分、日本の左CK。相馬が蹴り、吉田がヘディングシュートをねらうが、またまた相手DFに競られて枠に飛ばず。
 43分にも日本の左CK。相馬が蹴り、ファーで吉田がやっと競り勝ってヘディングシュート、わずかに枠の上。
 45分、日本の右CK。こちらは誰が蹴ったのか、ショートコーナーからクロス、上田がヘディングシュート、これも枠の上。
 追加タイム2分。4−0でタイムアップ。
 結局、三笘はシュートできず。OA遠藤のゴールにパス回しで絡んだのと、後半、上田へのアシストのみ。旗手は本職でないSBで特に大きなミスもなかったと思うが、相手に強力なサイドアタッカーがいたら通用するのか。攻撃参加で結果を残したとも言えず。フロンターレ的に現時点で当確かなと思えるのは田中碧のみ。遠藤とうまくやれていると思うが、ボランチの仕事はあまり画面に映らないので、わかりにくい。三好は最後7人目の交代として出てきたが、出場直後のチャンスを押し込めず、到底アピールに成功したとは言いがたい。板倉はケガなのか別メニューの上、ベンチ外。心配だ。五輪代表メンバーの最終選考発表は6月22日。

サッカー短評 (2021.6/11)

日本vs.セルビア 1対0 (2021.6/11 ノエスタ) 国際親善

 世界ランク28位の日本が25位のセルビアに勝ったらしい。ユーロにあと一歩で出場できず、4月からストイコビッチ新監督が率いる若いセルビア。18歳の選手もいるが、さすがにヨーロッパの代表チーム。前半は、あしらわれている感じだった。ボールは持てているがシュートまでいけず、持たされている感じ。先方が全力で来たら、失点するのではないかという予感。0−0で上々、のような内容だった。しかし、後半、立ち上がりから二人交替して果敢に攻めた結果、右CKから先制できた。フジテレビの解説、鈴木隆行は「このまま勢いにのって追加点を取りに行くべきだ」と言ったが、そこまではかなわず。気温23.4度、湿度61%。無観客。主審はイランの人。副審、第4審判はUAEとカタールの中東セット。交代は5人までか。
 先発は、GK権田。DF長友、谷口、植田、室屋。橋本と守田のダブルボランチ。トップ下に鎌田、左右のウイングに南野と伊東。ワントップ古橋。ゲームキャプテンは長友。大迫は、足の違和感で離脱。代わりにマリノスのオナイウ阿道を追加招集。
 セルビアは4-4-2らしい。『エルゴラッソ』の予想では4-1-4-1だったが、6/7にジャマイカと対戦して、1−1だったという試合に基づいているようだ。グデリという選手がトップ下というかゲームメーカーらしい。ツートップのうち11番ヨビッチは18歳。『エルゴラッソ』に、ストラスブール(仏)でGK川島のチームメートのDFミトロビッチと、ヘタフェ(西)で久保とチームメートのマクシモビッチのコメントが載っていたが、「ストイコビッチ監督になって、相手に合わせた戦いをしなくなったことが一番の変化」「自分たちで主導権を握り、相手に対して一切姿勢を変えずに立ち向かっていく」と口をそろえる。
 セルビアボールのキックオフだったが、日本がボールキープすると、しばらく日本の時間帯に。日本は谷口、植田、GK権田が前線へのロングフィードを試みるが、ワントップの古橋は170p、対するセルビアのDF陣はみな180p以上あるので、ピンポイントの足下か、動き出しにピッタリ合うスペースへのボールでないと通らない感じ。
 12分、伊東が右サイドの裏へ抜け、クロスを入れると、ニアヘ鎌田が飛び込むが、相手GKライコビッチがはじく。13分にも、南野がドリブルからスルーパス、ペナルティーエリア左に鎌田が走り込むが、これも相手GK。
 16分、中盤右寄りでセルビアのFK。グデリが蹴るが、谷口が頭でクリア。
 日本のダブルボランチのうち、橋本が前目、守田が後ろ目のようだ。橋本はかなり相手MFにねらわれていた。フジテレビ解説の坪井は「セルビアは後ろ向きでボールを受ける選手をねらっている」と言う。
 21分、橋本からのパスを受けた鎌田がループシュートをうつが、オフサイド。
 23分、鎌田がドリブルを止められて中央で日本のFK。鎌田が直接ねらうが、壁に当たる。
 29分、相手左サイドのMFにフリーでクロスを入れられ、相手FWが飛び込むが、谷口が戻って競り、防ぐ。
 日本の攻撃は、前線に大迫がいないのでタメが作れず、伊東のクロスや、鎌田のスルーパス、南野のパスなど読まれて通らないため、シュートまでいけない。相手のカウンターもすばやく、パスを受けるときのターンの方向を間違えたり、パスを出すまで一瞬考えたりするとすぐさま取られてしまう。しかし、このくらいの厳しさは、アジア最終予選でも必要だし、ましては本番ではグループステージ1試合目から必要だろう。
 41分、相手FWヨベリッチがペナルティーエリア手前左寄りからシュート、枠の上。
 44分にも、相手FW18番マカリッチにペナルティーエリア中央でシュートされるが、ヒットせず枠の右へ。ひやっとした。ストイコビッチ監督が悔しそうにマスクを地面にたたきつけたのはこのときだったと思う。
 45分、守田からのロングフィードを受けた伊東がドリブル、右サイド深い位置から低いクロス、味方に合わず。
 追加タイム1分。0−0でタイムアップ。ボールキープ時間は長かったが、効果的な攻撃ができず、シュートもほとんど打てなかった。

 後半開始から日本が二人同時交代。古橋に代えてオナイウ(マリノス)、橋本に代えて川辺(広島)を入れる。セルビアも二人同時交代。16番MFグルイッチに代えて3番DFペトコビッチ、18番FWマカリッチに代えて20番MFブリッチを入れる。
 2分、川辺からのパスを受けた室屋が右サイド深い位置から折り返すと、相手DFがクリアして日本の右CK。これを鎌田がニアへ蹴り、谷口が頭でファーへ送ると、中央の植田や南野が相手DFをひきつけ、フリーで走り込んだ伊東がシュート、見事に決まる。1−0。
 7分、相手MFブリッチを室屋が倒して、中盤左サイドでセルビアのFK。たぶんグデリが蹴り、長身相手DFミトロビッチがヘディングシュート、GK権田が捕る。
 13分、セルビアが三人目の交代。18歳のFW11番ヨビッチに代えて7番FWガブリッチを入れる。
 14分、南野がペナルティーエリア左からヒールでオーバーラップした長友にパス、長友はゴールライン際からクロス、相手GK。前半には、長友の攻め上がりはなかったが、日本が先制したことで攻撃的にいけるようになったのか。
 16分、パスを出した後の谷口を相手DFパプロビッチがファールで倒し、イエローカード。谷口は、びっくりした顔で痛そうに倒れたが、担架で出たりメディカルを呼んだりすることはなく、立ち上がる。日本のDFからは受けないようなタイミングと強度のファールで、これからACLもあることだし、あまりお人好しだとケガになるので、もっと厳しい心構えでいてほしい。
 19分、惜しくも追加点ならず。伊東がスピードで相手DFラインの裏をとり、ペナルティーエリア右から併走するオナイウへパス、オナイウが蹴り込んでネットをゆらすが、オフサイドの旗。リプレーが出るが角度が悪くてよくわからず。親善試合なのでVARはなし。解説の鈴木隆行は「オフサイドではないように思う」。残念。
 20分、日本も三人目の交代。室屋に代えて山根(川崎)を入れる。
 24分、鎌田がペナルティーエリア手前中央から鋭いシュートをうつが、相手GK。
 27分、セルビアが四人目の交代。13番DFミトロビッチに代えて4番DFチェスティッチを入れる。
 直後に、山根が右サイドを攻め上がり、深い位置から伊東に折り返しのパス、伊東が入れたクロスは相手GK。
 29分、伊東が相手MFグデリとの交錯で足を傷める。31分、浅野が交代で入る。
 33分、セルビアが五人目の交代。6番MFマクシモビッチに代えて14番MFイリッチを入れる。セルビアは、これがシーズンオフに入る前の最後の試合。ストイコビッチ監督が4月に就任してから、3戦2勝1分け無敗ということで、最低でも引き分けたいところだろう。
 37分、日本が二人同時交代。南野に代えて原口(ハノーファー・独)、長友に代えて小川(FC東京)を入れる。これで6人交代したが、伊東の交代が負傷者枠なのか。長友のキャプテンマークは原口に引き継がれる。
 43分、植田がロングフィードを相手DFラインの裏へ送る。浅野が走り込んで相手GKと1対1になり、シュートするが、止められる。解説の鈴木孝行が「最終予選や本戦では、少ないチャンスを決めないといけない」と言う。
 追加タイム3分。46分、浅野が右サイド深い位置でファールで止められ、日本のFK。鎌田はサインプレーで中盤中央にいる守田に折り返しのキック。守田はペナルティーエリア左へパス、浅野が頭でたたきつけるが、相手DF。
 1−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.6/10)

日本女子vs.ウクライナ女子 8対0 (2021.6/10 エディオン) 国際親善

 パラグアイ、パナマとの4月の親善試合が2つとも7−0で、思ったより手応えがなかったので、世界ランク31位だが、欧州のフィジカルを持つウクライナに少し期待していたが、なかなか好ゲームになりそうだというところで、日本にラッキーな先制点が入り、次第にワンサイドゲームになってしまい、またまた8−0の結果に。これで五輪前の強化になるのか。気温33.1度、湿度27%。観客796人。主審は、先日J1でも笛を吹いた国際主審の山下良美さん。
 GK山下(神戸)。DF北村(日テレ)、170pの宝田(スピリット・米)、173pの熊谷(バイエルン・独)、清水(日テレ)。中島(神戸)と三浦(日テレ)のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川(ACミラン・伊)と初招集の塩越(浦和)。菅澤(浦和)と岩渕(アーセナル・英)のツートップ。キャプテンは熊谷。熊谷は久々の代表合流。長年キャプテンを務めたリヨン(仏)からバイエルン・ミュンヘン・フラウエン(独)へ移籍したばかり。
 ウクライナは、予想システムが4-2-3-1。発表メンバーは5-4-1の構成。ワントップは9番FWコズロワ。6番DFバサンスカがキャプテン。GKは12番サニーナ。ジンチェンコ監督も女性監督。
 前半4分、日本の連携ミスから相手MF16番オウディチュクにDFラインの裏に抜け出され、ペナルティーエリア左寄りでGK池田と1対1に。ここでシュートされたら恐かったが、なんと折り返しのパス。熊谷が必死にクリアして事なきを得る。
 5分、先制。岩渕が相手DFにプレスしてボールカット、そのままペナルティーエリア左に入って折り返す。中央で相手DFを複数ひきつけた菅澤がスルー、背後にファーから走り込んだ塩越がシュート、見事に決まる。1−0。塩越は初出場で初ゴールを記録。
 10分、ウクライナはスルーパスに走り込んだMFカリニナがペナルティーエリア手前からミドルシュート、DFが防いで相手右CK。一回目は中島がクリアして再度相手右CKに。二回目はGK山下が捕る。
 12分、三浦がミドルシュート、相手GKが防ぐ。16分の左CK、20分の左CKともシュートにならず。
 25分、菅澤のポストプレーから最後は岩渕がシュート、相手DF。26分、スルーパスに菅澤が走り込んでシュート、いずれもペナルティーエリア内だったが相手DFが防ぐ。
 30分、2点目。清水が右サイド深い位置から上げたクロスがクリアされて日本の右CK。中島が蹴るが相手DF。こぼれをひろってつなぎ、改めて中島が右サイド深い位置からクロス、ニアサイドには合わなかったがゴール前に入ったところを岩渕がボレーでたたきこむ。2−0。さすが。
 34分、ウクライナが一人目の交代。3番DFペトリクに代えて21番FWコヒニエワを入れる。
 35分、ロングフィードを収めた岩渕が相手DFをかわしてペナルティーエリア中央からシュート、相手GKが足で防ぐ。36分、菅澤がペナルティーアークからシュート、これも相手GK。
 38分、3点目。日本の右CK。中島がアウトスイングで蹴り、中央で宝田がボレーシュート、3−0。
 41分、4点目。岩渕のシュートを相手DFが防いだこぼれを塩越が拾ってシュート、相手DFに当たってコースが変わり、左ポストのぎりぎり内側に決まる。オウンゴールにはならず、塩越の2点目。4−0。
 追加タイム2分。46分、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。中島が直接ねらって蹴り、相手GKがはじいて日本の左CK。中島が蹴り、パスをつないでからクロス、熊谷がヘディングシュートするが、枠にいかず。 
 4−0でハーフタイム。

 後半開始からウクライナが二人同時交代。2番DFポドルスカに代えて18番DFコルサン、20番FWマラコワに代えて19番FWガンナ・ボロニナを入れる。
 後半は、ウクライナも少し慣れてきたのか、日本のパスミスが増えた印象。
 13分、5点目。長谷川が左サイド深い位置からクロス、いったん相手DFがはじくが、こぼれをペナルティーエリア右で塩越がひろい、中央へ走り込む岩渕へパス。岩渕は相手DF二人にはさまれながら何とかシュート、ヒットはしなかったが、はずみながらゴール右にころがりこんだ。5−0。ここまでリズムが悪かったので、いいところで追加点。
 15分、日本が二人同時交代。FW菅澤に代えてFW田中美南(レバークーゼン・独)、塩越に代えて籾木(レイン・米)を入れる。2016-2019なでしこ得点王だったが前回女子ワールドカップで落選した田中美南はドイツに移籍して実績を積んできた。得点という結果がほしい。ウクライナが四人目の交代。9番FWコズロワに代えて5番MFアンドルクヒウを入れる。
 20分、清水のクロスがクリアされて日本の右CK。籾木が蹴り、DF宝田が走り込むが、シュートできず、再度右CK。今度も籾木が蹴るが、味方に合わずファーへ流れる。
 22分、日本が二人同時交代。ボランチ三浦に代えて林(AIK・スウェ)、長谷川に代えて杉田(INAC神戸)を入れる。ここで高倉監督は、システムを4-1-2-3に変更。中島をアンカー、その前の二列目に杉田と林。前線は左から遠藤、田中美南、籾木。
 岩渕が得点した後は、また攻撃がうまくつながらない時間に。解説の大野と岩清水は、「相手のミスでマイボールになったときなど、パスミスしたらもったいない。シュートまで持ち込んで攻めきってほしい」と言う。
 25分、左からのクロスをフリーの田中がペナルティーエリア中央で立ったままヘディングシュート、相手GKがはじいて日本の右CK。籾木が蹴り、熊谷が走り込んでヘディングシュート、枠の上。
 30分、飲水タイム。前半にはなかったように思うが。
 31分、日本が五人目の交代。FW岩渕に代えてFW遠藤(日テレ)を入れる。ウクライナも五人目の交代。10番MFクニナに代えて8番MFクリスティウクを入れる。
 32分、日本の左CK。中島が蹴るが、相手GKがはじく。33分、今度は日本の右CK。こちら側は籾木が蹴るが、相手DF。34分、入ったばかりの遠藤が左サイド深い位置からクロス、ニアへ田中美南が飛び込むが、相手DFが直前でクリアして日本の左CK。
 35分、6点目。左CKを中島が蹴り、ゴール前で混戦に。相手DFのクリアを拾った杉田がミドルシュート、熊谷がよけて、まっすぐ中央に決まる。6−0。
 37分、ウクライナが六人目の交代。なんとここでGK交代。12番サニーナに代えて1番ボンダルチュクを入れる。サニーナは6失点したが、日本のシュートを何本も止めていた。
 38分、日本も六人目の交代。DF宝田に代えて土光(日テレ)を入れる。
 41分、遠藤が左サイド深い位置から低いクロス、走り込んだボランチ林がシュート、枠の右。
 44分、7点目。中島が左サイド深い位置からクロス、相手DFがスライディングで止めたが、主審はハンドの判定。リプレーを見ると手に当たったのかはっきりしない。親善試合なのでVARは入っていない。このPKを田中美南が落ち着いて左に決めて7−0。
 45分、8点目。遠藤がドリブルで左サイドからペナルティーエリア左に入ってファーへパス、走り込んだ籾木が合わせて、8−0。
 追加タイム3分。日本は無理に攻撃せず。ウクライナは、最後に16番MFオウディチュクがドリブルで相手右サイドを突破してクロスを入れてきたが、DF陣がクリア。
 8−0でタイムアップ。選手のテストはできたが、連携はまだまだ。このパススピードと不正確さでは、強豪国には通じないと思う。攻撃のアイディアはだいぶ共有できてきたのは見えた。試合後に、高倉監督が後半入った籾木と田中美南の二人と一緒に話している場面が映ると、解説の大野が「これを試合中に伝えて、やっている間に改善してほしい」と言う。岩清水は「選手たちが自分で変えられるか見ていたのでは」。いずれにしても、選手選考はあとメキシコ戦のみ。今度こそ手応えのある相手だと良いのだが。その後は発表を待つことになる。

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サッカー短評 (2021.6/10)

川崎フロンターレvs.長野パルセイロ 1対1延長0−0PK4−3 (2021.6/9 等々力) 天皇杯二回戦

 テレビ放送なし。前回王者という触れ込みだが、なんと危うく負けるところだった。やっぱり、昨年は変則開催で、試合数と参加チームを押さえるため、J1は準決勝から2チームのみの参加で、対戦相手も知っている相手で楽だった。本来、天皇杯はカテゴリーの違うチームとの対戦で始まり、こちらは初戦でも、相手は県予選とか本戦一回戦とかトーナメントを勝ち上がっているのだからものすごくやりにくい。相手チームのことはほとんどわからないし、前半42分に失点し、後半追加タイムに橘田のプロ初得点でかろうじて追いつき、延長戦に持ち込む。延長戦でも得点できず、PK戦へ。
 先行が有利というPK戦で長野がまず決め、フロンターレは一人目の小林も左隅に成功。長野の二人目をGKチョン・ソンリョンが止める。フロンターレ二人目の山村も右隅に成功。長野の三人目もGKチョン・ソンリョンが止める。フロンターレ三人目の車屋も右隅に決める。長野の四人目は成功。フロンターレ四人目の遠野は止められる。長野の五人目も成功。フロンターレ五人目の家長が決めて、やっと決着。この後、ウズベキスタンでACLを戦うので、しばらくホームゲームがない。
 この二回戦では、ジャイアントキリングも起きていて、マリノスがホンダFCに敗戦。FC東京も順天堂大学に敗戦。仙台もJ3の岩手に負けた。

サッカー短評 (2021.6/7)

日本vs.タジキスタン 4対1 (2021.6/7 パナスタ) ワールドカップアジア二次予戦グループF

 初先発の古橋が6分に先制したのはよかったが、3分後に二次予戦初の失点で追いつかれた。しかし前半のうちに南野の7試合連続得点で勝ち越し。後半6分には山根のクロスから橋本が3点目、25分に相手GKのキックミスから川辺がダメ押しの4点目を決め、最後は谷口をボランチに入れて守備固め。気温25.2度、湿度57%。無観客。審判団はカタールのセット。
 先発は、GK権田(清水)。DF佐々木(広島)、庄子(ガンバ)、初先発の中谷(名古屋)、山根(川崎)。橋本(ロストフ・露)と初先発の川辺(広島)のダブルボランチ。左右のシャドーに原口(ヘルタベルリン・独)と南野(サウサンプトン・英)。トップ下に初先発の古橋(神戸)。ワントップに浅野(無所属)。ゲームキャプテンは原口→権田。大迫の内転筋負傷が発表され、ベンチ外。オナイウ阿道(マリノス)が追加招集され、ベンチ入り。
 タジキスタンとは2019年10月にアウェイで対戦、前半は0−0で、後半に3点とって日本が勝利。しかし今回来日したのは平均年齢24歳の若いチーム。現在グループFの2位で、二次予選8グループの2位のうち、勝点上位4チームが最終予選に進出できる。タジキスタンは、U17のワールドカップに出場するなど、アンダー世代の強化が進んでいるとNHKの稲垣アナ。システムは4-4-2か。FW21番ジャリロフはモンゴル戦で得点している。MF10番のウマルボエフはブルガリアのチームでプレー。キャプテンはDF19番ナザロフ。
 立ち上がり、日本は前線から素早いプレッシングを実行。タジキスタンもかなりパスが速く正確。モンゴルやミャンマーとはレベルが格段に違う。
 6分、先制。攻め上がった右サイド山根からの縦パスを、浅野がペナルティーエリア右からダイレクトでシュート、相手GKがはじいたところを古橋が拾って押し込んだ。1−0。
 8分、日本の右CK。古橋が蹴るが、相手DF。
 9分、タジキスタンのカウンターで失点。庄子のクリアが小さくなって相手に拾われ、相手右サイドのDF5番サファロフにクロスを上げられ、走り込んだ相手MF17番パンシャンベがヘディングシュート、ゴール右に決まる。1−1。権田の9試合連続無失点が途切れる。
 13分、古橋が右へ流れてロングパスを収め、相手DFをかわしてシュートに持ち込むが、相手GK。
 この後はしばらくシュートもできない。「タジキスタンは守備のときサイドハーフがDFラインに吸収されて6バックのようになっている」とNHK解説の森岡。
 27分には、原口が左からドリブルでペナルティーエリアに入るが、シュート体勢になるのが一瞬遅く、戻ってきた相手MFにカットされる。
 28分には、山根がペナルティーエリア右に出したスルーパスを南野が受けて、背負った相手DFの頭上をぬくようなボールをポンと上げて入れ替わろうとしたが、相手も反応して頭でクリアされてしまう。
 40分、追加点。山根が右サイド中盤からスルーパス、走り込んだ古橋がゴールライン際からダイレクトで折り返すと、ニアに走り込んだ南野が押し込み、2−1。すばらしい。
 44分、南野が倒されて日本のFK。ボールサイドに南野と古橋が立つ。古橋が蹴るが、相手GKが捕る。
 追加タイム1分。2−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が二人同時交代。南野に代えて鎌田(フランクフルト・独)、原口に代えて坂元(セレッソ)を入れる。鎌田がトップ下に入り、古橋が左ウイングへ回る。坂本はそのまま原口のいた右ウイングに入る。タジキスタンも一人目の交代。19番DFナザロフに代えて15番DFダブラトミルを入れる。ゲームキャプテンは誰になったのか。
 6分、追加点。橋本がペナルティーエリア手前から右サイドに攻め上がっている山根にパス。山根はペナルティーエリア右外で止まって、クロスのタイミングを測っていたが、ペナルティーエリアに走り込む橋本に絶妙な低いパスを付け、橋本はダイレクトで蹴り込み、3−1。相手DFは浅野や鎌田にクロスが上がると予想していたらしく、完全に虚をつかれた感じ。橋本はこれが代表Aマッチ初ゴール。U24戦は国際Aマッチではなかったので。山根にアシストが付いた。
 9分、相手左サイドでタジキスタンのFK。しかし、このキックからはシュートまでいけない。
 13分、タジキスタンが二人目の交代。21番FWジャリロフに代えて、20歳の若い20番FWサミエフを入れる。たしかこの選手も前のモンゴル戦で得点したと稲垣アナがいったような気がする。
 14分、橋本からの縦パスを受けた浅野が鎌田とのパス交換で相手GKと1対1になるが、シュートは相手GKに防がれる。
 16分、坂元が右サイドからドリブル、ペナルティーエリア手前右寄りからシュート、枠の左。
 17分、日本が三人目の交代。佐々木に代えて小川諒也(FC東京)を入れる。
 18分、古橋が相手右ウイング7番のトゥルスノフを倒してしまいイエローカード。21分には、橋本にもイエローカード。後半に交代選手が入ってから、明らかに連携が悪くなった。
 21分、タジキスタンが三人目の交代。7番FWトゥルスノフに代えて、これも22歳の22番FWボボエフを入れる。日本も四人目の交代。橋本に代えて守田(サンタクララ・ポル)を入れる。
 24分、日本のカウンター。古橋がドリブルからミドルシュート、枠の外。
 25分、追加点。鎌田が相手GKにプレスをかけると、GKがパスミス。これをボランチ川辺が拾って、ペナルティーエリア手舞うからミドルシュート、ゴール左に決まる。4−1。川辺は代表初ゴール。
 29分、日本が五人目の交代。浅野に代えて谷口(川崎)を入れる。なんと谷口はボランチに入る。おそらく川辺が一列上がり、古橋がワントップになったか。
 30分、守田がミドルシュート、相手GK。
 32分、日本の右CK。坂元が蹴るが、味方に合わず。
 37分、タジキスタンが二人同時交代。4番DFエルガシェフに代えて2番DFジュラボエフ、10番MFウマルボエフに代えて、9番FWソイロフを入れる。
 41分、ペナルティーエリア手前左寄りでタジキスタンのFK。パンシャンベが蹴るが、庄子が頭でクリア。
 追加タイム2分。4−1のままタイムアップ。
 フロンターレ的には、山根が90分出場して、酒井宏樹や室屋にない特徴を出せたのが良かった。クロスの正確さ、インナーラップしてのシュートなど、二人にはないもの。途中出場した守田と谷口もそつなくこなせた。

サッカー短評 (2021.6/5)

U24日本vs.U24ガーナ 6対0 (2021.6/5 ベススタ) 国際親善

 中一日で、北海道から福岡への移動もあり、今度はOA3人とも入ったメンバーで、ほぼぶっつけ本番。しかも6/4の飛行機が暴風で欠航し、突然北海道で練習をすることになったらしい。それでもフル代表戦の反省から、試合の入りは強度が高く、早い時間帯からシュートにもちこめた。前半16分の久保のシュートのこぼれを堂安が押し込んで先制。32分には、前日に20歳になったばかりの久保が上田のポストプレーから得点。前半最後には、酒井宏樹の攻め上がりからのクロスを相手DFがオウンゴール。後半3分には、前半からシュートをうっていた相馬が決める。11分には、ワントップの上田も得点。44分にやっと、後半途中から出た三笘が得点。久保を初め、選手たちはOAたちの安定した守備のおかげで落ち着いて攻撃できたと賞賛。このOA3人が成功しそうなのはよかった。何しろフル代表の主力なのだから。気温21.1度、湿度61%。無観客。主審は笠原さん。VARなし。交代は6人まで。
 先発は、GK谷(湘南)。DF中山雄太(ズウォレ・蘭)、冨安(ボローニャ・伊)、吉田(サンプドリア・伊)、酒井(マルセイユ・仏)。遠藤航(シュトゥットガルト・独)と田中碧(川崎)のダブルボランチ。左右のシャドーに相馬勇紀(名古屋)と堂安(ビーレフェルト・独)。トップ下に久保建英(ヘタフェ・西)。ワントップ上田彩世(鹿島)。キャプテンは吉田。二日前の試合に先発したのは、中山と久保のみ。途中出場したのは相馬、田中碧、堂安、遠藤。
 U24ガーナは、アフリカ五輪予選で惜しくも4位となり、出場を逃したため、来日メンバーは、次の五輪をめざす20歳前後の選手が多いらしい。先発の平均身長は日本より低いとか(日本は180p)。それでも、日本が本番初戦で当たる、南アフリカと3位決定戦を戦い、PK戦で4位となったメンバーも含まれている。システムは4-4-2か。
 5分、FW上田が相手DFにプレスをかけてボールカット、パスを受けた久保がペナルティーエリア左からシュート、相手GK。
 7分、日本の右CK。久保が堂安とショートコーナーを蹴り、堂安がゴール前へクロスを入れるが、シュートまでいけず。堂安と久保は自由に位置を入れ替えている。
 13分、相手ボールをカットした久保からのパスを受けた相馬がペナルティーエリア左からシュート、相手DF。
 16分、先制。右サイドへのスルーパスに走り込んだ久保がドリブル、ペナルティーエリア右からシュート、相手GKが上へはじくが、これをダイレクトで堂安がねらいすましてシュートを決める。1−0。堂安は、ボールが十分に落ちてくるまで冷静に待ってから蹴った。久保は利き足の左足に持ち替えている間に相手GKにつめられた。
 25分、堂安の落としたボールを受けた久保がペナルティーエリア右に入り、相手DFをかわして右足でシュート、惜しくもバー直撃。はねかえりを田中碧がミドルシュート、枠の上。
 29分、田中碧から上田へのスルーパスを相手DFがクリアして、日本の左CK。こちらは相馬が蹴るが、相手DF。
 30分、左SB中山からのパスを受けた上田が相手DFを背負いながら反転、シュートするが相手DFがはじく。
 32分、追加点。久保が出したスルーパスをペナルティーエリア右に走り込んだ上田が受け、中央に走り込んだフリーの久保にリターン、久保が落ち着いて流し込んだ。2−0。
 35分にも、上田のポストプレーから遠藤がミドルシュート、ゴールの枠の右外から回転で枠内に向かうが、相手GKがはじく。
 ブラジルからこの試合を解説する闘莉王が「日本の攻撃は、堂安、久保、酒井の右サイドに集中している。左SBの中山は相馬が右足を使えるように背中側からオーバーラップするといい」と言う。41分に中山がその形で攻め上がるが、相馬のパスはゴール前へ。
 45分、また追加点。田中碧が右前方にループでロングフィード、ペナルティーエリア右に走り込んだ酒井が受けてゴールエリア右からクロス、ファーに走り込んだ上田には通らなかったが、その手前の相手DFがオウンゴール。3−0。フジテレビの解説、石川直宏が「上田に通っていたらオフサイドだったかもしれない」と言う。リプレーを見ると、上田と相馬がオフサイドっぽい。
 追加タイム1分。3−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。3分、追加点。吉田が持ち上がって中盤から縦パス、受けた堂安がゴール前へスルーパス、走り込んだ相馬が蹴り込み、4−0。相馬は前半に何度もチャンスがあったが、打てなかったり、パスしてしまったり、打ち損なったりしていたので、とうとう決めて、こぶしを握る。
 7分、中盤右寄りで日本のFK。ガーナのファールが増えてくる。久保と相馬が立つが、久保が蹴り、酒井が胸トラップするが、オフサイド。リプレーを見ると、酒井と吉田がオフサイド。
 このへんで、ブラジルの闘莉王が「点差がついたのだから、もっといろいろなことを試すチャンス。たとえば相馬を左SBにして、左ウイングに三笘を入れるとか。相馬が左SBでも使えるとなれば本人にも可能性が広がる。他にも酒井をCBにしてみるとか」など、いろいろ提案。
 11分、また追加点。右サイドからのスローインを受けた久保が相馬にパス。相馬は背後を駆け上がる中山へパス、中山が左サイド深い位置から鋭いクロスを入れると、上田が飛び込んで頭で押し込む。5−0。上田はホッとしたような笑顔。
 13分、日本が二人同時交代。相馬に代えて三笘(川崎)、冨安に代えて板倉(フローニンヘン・蘭)を入れる。二人ともアルゼンチンとの第一試合で結果を残せず、ここで再テスト。
 16分、ガーナが四人同時交代。
 18分、三笘が左サイドから右サイドの久保にサイドチェンジのパス。久保がペナルティーエリア手前からシュートするが、大きく枠の外。三笘はドリブルするだけでなく、視野の広いところを見せた。
 20分、中山からの縦パスを受けた三笘が縦にドリブル、あまり切り込まず左サイド奥から中央へクロス、こぼれを田中碧がミドルシュート、相手DF。
 22分、日本が二人同時交代。上田に代えて前田(マリノス)、堂安に代えて食野(リオアベ・ポル)を入れる。
 前田は、ボールを持つ相手GKに猛然とプレスをかける。このスピードでボールもコントロールできるといいのだが。
 26分、田中碧が相手DFアッシンキに倒され、アッシンキにイエローカード。吉田が猛然と相手選手につめよる。碧がケガしたのかと心配したが、本人は立ち上がって大丈夫という仕草。吉田は試合後、「ファールが増えていたので、はっきりと行かないといけない。これもゲームコントール。この後、ファールはなくなったと思う」と言ったらしい。
 30分、日本のCKがシュートまでいけず、DFが手薄になったところにガーナのカウンター。相手MF7番ブカリが突進、中山がなんとか体を寄せ、相手にシュートされるもサイドネットで助かる。ブカリはガーナのキャプテン。このシュートからしばらく、ガーナの時間に。
 33分、日本が五人目の交代。疲れの見えた久保に代えて旗手(川崎)を入れる。入る前の旗手に指示をしている場面が映ったが、ずいぶん旗手が深刻な顔をしていた。本職のインサイドハーフのときの方が緊張するようだ。ピッチレポーターが横内監督の指示として、旗手には右ウイングの食野とポジションチェンジしてもよいと言っていたとレポート。
 ガーナも五人目の交代。9番FWボアーに代えて13番MFメンサーを入れる。
 37分、縦パスを受けた旗手が左サイドの三笘へパス、三笘はドリブルでペナルティーエリア左に入るが、あまり深入りせずにシュート、相手DF。これで得た日本の左CKは田中碧が蹴ったか、中央で板倉がシュートするがヒットせず。旗手は、何回かボールを触ったらリラックスできたようだ。三笘はドリブルで抜ききらないという選択肢を示した。
 39分、日本が六人目の交代。中山に代えて古賀太陽(柏)を入れる。フジの西岡アナは交代が五人だと思っていたが、ここで「六人でした」と訂正。
 42分、食野からのパスを受けた三笘が左サイドからペナルティーエリア左へドリブル、ボールタッチと緩急でかわそうと試みるが、やはり日本人と間合いが違うようで、二人にはさまれてボールを失う。
 44分、ついに三笘も得点。遠藤、田中碧、旗手などが中央で左右にパスをつないで、最後にフリーの三笘へ。三笘は相手DFをかわして冷静にシュート、6−0。やれやれよかった。
 追加タイム3分。無失点でタイムアップ。
 たしかに、このU24ガーナは、仮想南アフリカとしては、物足りなかった。しかし、選手たちは浮かれていないし、OAの3人がチームにフィットするにはよかったと思う。チーム全体として合わせる時間が少なかったこともあるのだろうが、久保がいろいろな選手に声をかけている場面が何度も映った。久保は背中でプレーするタイプかと思っていたが。田中碧もコーチングしている姿がめだった。ネットの記事によると吉田にも「麻也、もう一度」など言っていたらしい。
 90分出た田中碧は、OA遠藤の相棒として及第点ではないか。途中出場の三笘は得点という結果を出した。旗手は左SB、インサイドハーフのいずれもそこそこやれたが、はっきりした活躍はなかった。板倉は今回、CBとしては大きなミスはなかったが、冨安と比べると見劣りはする。今日出なかった三好は、トップ下、右ウイングのどちらのポジションもかぶっている久保が結果を出したことで苦しくなった。ジャマイカ戦で出色の出来でなければ、残念ながら選ばれないだろう。

サッカー短評 (2021.6/3)

日本vs.U24日本 3対0 (2021.6/3 札幌ド) チャリティーマッチ

 ジャマイカ選手の半数10人がPCR検査の不備で5/31までの入国ができず、フル代表との試合はキャンセルに。代替試合として、急きょU24日本との対戦が決まった。びっくり。監督が同じだからできたことだろう。試合は、フル代表が貫禄を見せた。たちあがり、いきなりCKから橋本が先制。前半の終わりに崩して鎌田が追加点。後半立ち上がりにも、後半から交代で入った浅野が気を吐いて、3点目。U24は、久々に五輪代表で一緒にプレーする久保や堂安などもいて、全然チームになっていなかった。6/5に試合するつもりでほぼ練習せずに対戦したのだから気の毒だが。気温22.6度、湿度61%。無観客。審判団はUAEセット。
 フル代表は、日本サッカー協会100周年記念のユニフォーム(昭和30年の初めての国際試合で着たものをイメージした水色一色)を着用。今回はGKを含めて8人まで交代可能。
 先発は、GKシュミット(シントトロイデン・ベル)、DF長友(マルセイユ・仏)、谷口(川崎)、植田(ニーム・オリンピック・仏)、室屋(ハノーファー96・独)。守田(サンタクララ・ポル)と橋本(ロストフ・露)のダブルボランチ。トップ下に鎌田(アイントラハト・フランクフルト・独)。左右のウイングに南野(サウサンプトン・英)と原口(ハノーファー96・独)。ワントップ大迫勇也(ブレーメン・独)。ゲームキャプテンは大迫→伊東。吉田と冨安が抜けたCBに誰を起用するかがひとつのポイントだったが、海外組3番手の植田と国内組1番手の谷口ということか。植田は2020.11のパナマ戦、谷口は2017.12の北朝鮮戦以来とか。
 U24は、ワントップに田川(FC東京)。左右のウイングは遠藤渓太(ウニオン・ベルリン・独)と三好(アントワープ・蘭)。トップ下に久保建英(ヘタフェ・西)。中山雄太(ズウォレ・蘭)と板倉(フローニンヘン・蘭)のダブルボランチ。DF旗手(川崎)、町田(FC東京)、橋岡(シントトロイデン・ベル)、菅原(AZ・蘭)。GK大迫敬介(広島)。キャプテンは中山。オーバーエイジ3人(吉田、酒井、遠藤航)はベンチから。先発11人の中で当確は久保とGK大迫くらいか。先発は当落線上の選手のテストらしい。本来右SBの橋岡は酒井宏樹がOAに入ったので、CBとしてのテスト。板倉と中山はOAの遠藤と組む相棒争いか。
 いきなり2分にフル代表が先制。右SB室屋が攻め上がり、クロスを上げられたが、対面の旗手がクリアして、右CKとする。これを鎌田が蹴り、中央でわずかに大迫が頭で流し、ファーに走り込んだボランチ橋本が蹴り込んだ。1−0。橋本はフリーに見えた。旗手はSBが本職ではないので、安全優先でゴールラインの方へ蹴り出したのだろうが、本職のSBだったら、できるだけタッチラインの側へ蹴り出そうとしたのではないか。U24には左SB本職の古賀太陽がいる。
 U24は早い失点で動揺し、ボールキープやマークで甘さが見える。フル代表はこれで落ち着きが出て、万事に余裕のプレー。TBSの解説陣も「オリンピックでも、立ち上がりに攻め込まれて失点ということはあり得るので、ここからどう立ち直るか」と言う。
 11分、左サイドでU24のFK。キッカーは遠藤渓太。ペナルティーエリア右へキックを入れ、長身DF町田がファーから中央へ折り返すが、相手GKシュミットが捕る。
 21分、U24のカウンター。FW田川がスピードを生かしてペナルティーエリアに突進、左足でシュート、惜しくも枠の右。
 25分、久保が何度かドリブルやパス交換で突破を試みた後。遠藤渓太と旗手のパス交換で左サイドから攻め上がり、久保がペナルティーエリア左から横パスを出すも、シュートまでいけず。最後はこぼれを板倉がミドルシュート、相手DFに当たり、左CKに。キッカーはおそらく久保。ニアで橋本が頭に当てるが、得点できず。
 29分、U24のカウンター。板倉がドリブルで持ち上がり、右の久保へパス、久保が中央へ切り込むと、ファールで倒され、ペナルティーアーク付近でFKを得る。ボールサイドに久保と遠藤渓太が立つ。久保が直接ねらうが、壁を越えて枠の上。ここでいったん同点になれば、この後の展開も変わったかもしれない。
 35分、U24のカウンター。相手ボールカットから久保がスピードのあるドリブル、守田と植田がはさんで止め、久保が倒れるがファールにはならず。
 36分、U24のCB町田が蹴り損なって、自陣で相手スローインを与える。これを室屋がスローインするが、U24のDF陣も自分たちのミスから失点するまいとボールカット。
 しかし41分、追加点。U24のCB町田のフィードが通らず、橋本がロングパスで前線へ。南野が受けて頭で鎌田へパス、鎌田が落ち着いてシュートを決める。2−0。
 44分、中盤右寄りでU24のFK。いったんクイックで始めるが、主審がやり直すように指示。遠藤渓太が蹴るが、相手GKシュミットにはじかれる。
 追加タイム1分。2−0のままハーフタイム。

 後半開始からそれぞれ交代。フル代表は一気に五人代える。GKシュミットに代えて中村航輔(ポルティモネンセ・ポル)、DF長友に代えて小川(FC東京)、MF南野に代えて伊東(ヘンク・ベル)、MF原口に代えて古橋(神戸)、MF鎌田に代えて浅野(前所属パルチザン・セル)を入れる。
 U24も四人交代、GK大迫に代えて沖(鹿島)、ボランチ中山に代えて田中碧(川崎)、MF久保に代えて前田(マリノス)、MF遠藤渓太に代えて相馬(名古屋)を入れる。相馬はいつもの左ワイドではなく、右ワイドに入る。そこにいた三好がトップ下へ、前田が左ワイドに入ったようだ。田中碧は中山からキャプテンマークを引き継いだ。ボランチがフロンターレコンビに。
 4分、U24は右SB菅原のクロスをクリアされて右CKを得る。相馬が蹴り、ニアで相手FW浅野がクリアするも小さくなり、前田がシュートするが枠の外。
 7分、フル代表が追加点。伊東が左サイドで縦パスを入れるとオーバーラップした左SB小川が深い位置から低いクロス、浅野がスライディングシュートをねらうが、いったんGK沖がはじく。しかし、このこぼれを素早く立ち上がった浅野が蹴り込み、3−0。浅野は満面の笑み。U24は立ち上がりの守備に問題あり。
 12分、U24が五人目の交代。FW田川に代えて林(鳥栖)を入れる。
 菅原からのパス、三好からのパスはいずれも前田に合わず。旗手からのサイドチェンジは、相手DF。田中碧から相馬をねらったロングパスは長すぎた。U24の攻撃はかみ合っていない。
 17分、フル代表が二人同時交代。FW大迫に代えて坂元(セレッソ)、ボランチ橋本に代えて川辺(広島)を入れる。キャプテンマークは大迫から伊東へ引き継がれる。橋本はケガらしい。
 21分、前田の左からのクロスが相手DFに当たり、U24の左CK。おそらく相馬が蹴るが、シュートに持ち込めず。
 22分、フル代表のカウンター。伊東が高速ドリブルでペナルティーエリアに入り、相手GK沖と1対1でシュート、枠の右。
 25分、U24がパスをつないで、最後は相馬が右から中へ切り込んでシュート、相手GK正面。
 26分、フル代表が八人目の交代。ボランチ守田に代えてDF庄子(ガンバ)を入れる。庄子がCBに入り、谷口がボランチに上がったらしい。
 28分、U24が六人目の交代。三好に代えて堂安(ビーレフェルト・独)を入れる。
 30分、室屋が旗手を後ろから倒してイエローカード。
 31分、U24の左CK。堂安が蹴り、ファーで板倉がヘディングシュート、枠の外。
 33分、U24が二人同時交代。板倉に代えてOA遠藤航(シュトゥットガルト・独)、旗手に代えてSB本職の古賀(柏)を入れる。ようやくOAの登場。
 遠藤が中盤を支配して、U24の攻撃が活性化。右SB菅原が何回かクロスを入れるが、味方に合わず。
 35分、フル代表が九人目の交代。右SB室屋に代えて山根(川崎)を入れる。橋本がケガの交代枠だったか。
 39分、オーバーラップしたU24右SB菅原からの折り返しのパスを田中碧がシュート、ヒットせず、枠の左へ。
 41分、フル代表のカウンター。ロングボールを受けた浅野がゴール前まで入り込み、相手GK沖と1対1になるが、シュートは枠の上。
 43分、遠藤航がペナルティーエリアに入って右の相馬へパス、受けた相馬がクロスを入れるが、FW林に合わず。
 44分、古橋がペナルティーエリアに入ってシュート、相手GK沖が防ぐ。
 直後に、U24のFW林もペナルティーエリア内からシュート、相手DF。
 追加タイム2分。46分、相馬が攻め込み、U24の右CKを得る。これを相馬が蹴り、林が鋭いヘディングシュートをうつが、枠の外。
 フル代表が3−0で勝利。

サッカー短評 (2021.6/2)

横浜FCvs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.6/2 ニッパツ) 第21節

 フロンターレのACL参戦のため前倒しの試合。先日の対戦で苦戦したことや、フロンターレから5人も代表で抜け、しかも中二日で、連携や疲労などやや不安もあった。一方、横浜FCの方も、『エルゴラッソ』6/2号のプレビューによれば、レギュラーのけが人に加え、PCR検査で選手に4人も陽性者が出て、その上、攻守に欠かせない存在となったマギーニョがフロンターレからのレンタルなので出場できないという。確かに、前回、一定の力を見せた松浦やクレーベが先発していない。フロンターレも初出場の選手のところの連携が未知数な中、前半終わりに思いがけない相手のミスから小林がすかさず得点。これで落ち着いて試合を進め、後半には、脇坂、長谷川、小林の3人の連携で追加点。もっと取れてもおかしくなかったが、横浜FCにボールを支配される時間帯もあり、そこが課題か。気温21.4度、湿度64%。観客4855人。主審は笠原さん。VARは家本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、ジェジエウ、初出場のイサカ・ゼイン。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに橘田と脇坂。左右のウイングは長谷川と家長。ワントップに小林。ゲームキャプテンは登里。ベンチにダミアン、知念、初ベンチだと思う神谷。みんな、代表組がぬけてもやれるということを見せたいと思っていたと思う。山村の復帰も『エルゴラッソ』では予想されていたが、ベンチ外。山根の全試合フルタイム出場は途切れた。
 横浜FCは、渡邉千真のワントップ。二列目に小川慶治朗と今季仙台から移籍のジャーメイン。左右のアウトサイドに高木友也と岩武。今季と鳥栖から移籍の高橋秀人と古宿のダブルボランチ。DF袴田、中塩、伊野波の3バック。GK南雄太。ベンチにクレーベ、伊藤翔、中村俊輔など。キャプテンはGK南か。
 2分、7分と相手左シャドーの小川にスルーパスが出るが、オフサイドを取る。
 フロンターレも4分の脇坂のスルーパスに走り込んだ小林がオフサイド。8分の左サイド登里からのクロスは相手GK、9分の右サイド家長からのクロスは、相手DF。
 12分、脇坂が右サイドからクロス、こぼれを橘田が素早くボレーシュートするが相手GKが捕る。
 14分、相手左サイドで横浜FCのFK。古宿が蹴るが、GKチョン・ソンリョンの正面へ。
 15分、小林がジェジエウからのフィードを頭で落とし、長谷川がペナルティーエリア中央へ走り込んでシュート、ゴールネットを揺らし、長谷川は両こぶしを握りしめた。しかし、VARが入り、ノーゴールに。残念。
 20分、中盤左寄りでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、わずかに枠の左。相手GK南は一歩も動けていなかったので、枠に飛べば決まったのでは。実況アナと解説の福田さんは「GKの逆をつきましたね」。
 23分、シミッチからの縦パスを受けた脇坂がターンで相手DFをかわしてドリブル、シュートまでいくが、枠の左。今日の脇坂は何が何でも得点がほしいらしい。しかし、やや力んでいるよう。
 24分、飲水タイム。
 26分、シミッチからのパスを受けた登里がドリブルで左サイド深くまで攻め上がると、マークしてきた相手FWジャーメインにファールで倒される。これで得たFKを脇坂がまた直接ねらうが、相手GKがはじく。続くフロンターレの連続左CKは、脇坂が蹴り、最後はニアでイサカが合わせるが、うまく枠に飛ばせず。初出場のイサカはここまで、特に問題なくやれていると思う。
 39分、先制。ジェジエウが相手ボールをカット、フロンターレのカウンター。右サイドの家長がペナルティーエリア手前へクロス、これを相手DF伊野波が頭を下げてクリアするも、戻ってきた味方の古館に当たり、小林の目の前にこぼれる。小林はすかさず蹴り込んで1−0。
 42分、横浜FCにパスをつながれ、ゴール前まで入られるが、DF陣がクリア。
 43分、家長が相手DFのパスミスをカット、フリーの小林へパス。小林はワンタッチでシュートするが、大きく枠の上。決めてほしい。
 追加タイム3分。47分、登里が相手ボールをカットし、最後は小林が左サイドからシュートするが枠の左。48分には、橘田が左サイド深い位置からクロスを入れるが、相手DF。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、相手右シャドーのジャーメインに右サイド奥まで切り込まれるが、登里と車屋でボールカット。5分には、相手ボランチ高橋秀人からのパスをジャーメインがペナルティーエリア内で受け、シュートされるが、枠のわずかに左で助かる。
 6分、フロンターレのカウンター。車屋がボールカットして左サイドを攻め上がる。最後は脇坂がペナルティーエリア左からシュート、枠の上。今日の脇坂は力みがぬけない。
 9分、登里がジャーメインを倒して、相手右サイドで横浜FCのFK。古館が蹴るが、登里がクリア。さらに右から伊野波にクロスを入れられるが、車屋がクリア。これも拾われて相手ボランチ古宿が左からクロス、シミッチがクリア。
 12分、フロンターレのカウンター。長谷川が左サイドをドリブルしてペナルティーエリアに入ってシュート、相手DFに当たってわずかに枠の右。惜しかった。これで得た右CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 13分、相手MF小川にドリブルでペナルティーエリア左に入られるが、シミッチとジェジエウで対応。
 直後に横浜FCのカウンター。相手MF古宿からのスルーパスを受けた小川にロングシュートを打たれるが、枠の左。
 17分、中盤右サイドで横浜FCのFK。古宿が蹴り、ファーに相手ボランチ高橋が飛び込むが合わず。
 22分、追加点。脇坂が相手CB中塩の落としを拾って、中盤中央から左前方のスペースに素早く展開、これを長谷川がペナルティーエリア左からクロス、ファーで小林が合わせて、2−0。しばらく、横浜FCの時間帯だったので、いいところで点が取れた。
 23分、飲水タイム。
 27分、横浜FCが三人同時交代。小川に代えて伊藤翔、渡邉千真に代えてクレーベ、ジャーメインに代えて中村俊輔を入れる。前の三人をそっくり入れ替えた。俊輔はこれでJ1通算400試合出場。フロンターレも一人目の交代。橘田に代えて塚川を入れる。
 29分、中盤で横浜FCのFK。俊輔が蹴るが、イサカがクリア。こぼれをサイドチェンジされ、相手右サイドからクロスを上げられるが、これもイサカがクリア。
 31分、塚川が相手FWクレーベに倒され、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。ここでフロンターレが二人同時交代。小林に代えてダミアン、長谷川に代えて遠野を入れる。FKは脇坂がまた直接ねらうが、壁に当たる。
 33分、横浜FCのカウンター。ロングボールが相手右サイドへ流れたクレーベめがけて出るが、ジェジエウがクリア。35分にも、ボールカットされ、相手MF高橋秀人に左サイドからクロスを入れられ、相手FW伊藤翔がシュート、DF陣が防ぐ。
 さらに何本かクロスを上げられた後、37分には俊輔にスルーパスを入れられ、相手MF高木が受けようとするが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。これをまた拾われ、相手左サイドからクロスを入れられるが、今度はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 38分、横浜FCが四人目の交代。古宿に代えて前嶋を入れる。
 39分、ダミアンが落としたボールを塚川がシュート、相手DFに当たり、相手GK。さらに40分、ペナルティーアーク手前でダミアンが相手DFに囲まれた中、足先でボールを浮かせてループシュートするが、枠の上。
 42分、フロンターレのカウンター。スルーパスを受けたダミアンがフリーでドリブル、相手GK南と1対1になるが、平行して駆け上がった家長が目に入ったのか、最後のタッチが大きくなって相手GK。残念。
 44分、横浜FCの左CK。俊輔が蹴り、中央で相手DF袴田が競るが、オフェンスファール。
 45分、登里がミドルシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ファーで塚川がヘディングシュート、惜しくも左ポストに当たる。こぼれを家長が拾い、絶妙なタッチで相手DFをかわしたところ、車屋がシュートしてしまい、これがヒットせず。家長のがっかりした顔。車屋は決めないと。
 追加タイム3分。48分、イサカが右サイドを攻め上がってクロス、ダミアンがオーバーヘッドでねらうが、相手DF。
 直後にフロンターレが二人同時交代。登里に代えて神谷、脇坂に代えて小塚を入れる。神谷はこれが初出場。しかし、あまりにも時間がない。二人ともボールに触れなかったのでは。
 2−0でタイムアップ。
 これで勝点55、得失点差は36。開幕からの無敗は21試合に。この日にあった、もう1試合は湘南ベルマーレ対ガンバ大阪の19節。0−0の引分け。ベルマーレは勝点18で14位で変わらず。ガンバは勝点14で16位に浮上し、降格圏脱出。代わりにここ5試合勝てていない柏が17位に、仙台も18位に下降。

サッカー短評 (2021.5/30)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 2対1 (2021.5/30 等々力) 第17節

 最後の最後に小林が押し込んで勝ち越した。やれやれ。せっかく前半マイペースのときに1点しか取れなかったツケが後半に来て、鹿島のハイプレスに、シュートすらろくに打てずにいるうちに追いつかれてしまった。しかし、追加タイムになってから投入された小林が大仕事。VARではらはらしたが、得点が認められた。これでJ1開幕20試合無敗の新記録、鬼木監督の古巣からの勝利で監督通算最速156試合での100勝を達成。気温20.7度、湿度70%。途中で大雨に。観客4958人。主審は西村さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフは田中碧と旗手。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに知念、遠野、橘田など。また脇坂がいない。
 鹿島は、上田綺世のワントップ。トップ下に小泉慶。左右のシャドーに土居と荒木。来日が遅れていた今季加入のディエゴ・ピトゥカとレオ・シルバのダブルボランチ。DF永戸、長身の町田、長髪の犬飼、明大新卒の常本。GKはU24候補の沖。ベンチに杉岡、永木、エヴェラウドなど。エヴェラウドは相馬監督になってから、出番が激減しているらしい。キャプテン三竿がベンチにいない。ゲームキャプテンはレオ・シルバ。鹿島は2015年以来フロンターレに勝てていない。しかし今季、ザーゴ監督解任後、相馬監督になってから8試合でまだ1敗のみ。
 この試合の後、代表選手たちが離脱するため、NHKの下堺アナが紹介。フル代表には谷口と山根。U24には三笘と旗手と田中碧。鹿島ではGK沖、DF町田、FW上田の3人。五輪予選を戦ってきた左サイドバック杉岡は入らず。ベルマーレから鹿島への移籍は、出番が減って凶と出たか。
 開始1分で得点機。家長の折り返しのパスを相手ボランチ、ピトゥカがカット。そこへダミアンがプレスをかけ、こぼれを三笘が拾って、ペナルティーエリア左に入ってシュート、相手DFと相手GKの間を鋭く抜けたが、わずかに枠の右。惜しかった。
 3分、相手トップ下の小泉が右サイドでのドリブルから右シャドーの荒木へパス、荒木にシュートされるが、DF陣が防いで相手右CK。これを相手DF永戸が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア、続けて相手左CK。こちらは荒木が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 10分過ぎからかなりペースを握る。旗手や谷口が左サイドの三笘にパスを送るが、相手右SB常本がしつこくついてくる。三笘が足の間にボールを通すのもわかっていてカット。右サイドからは山根が上がってダミアンへクロスを入れるが、13分のはオフサイドになり、16分にはシュートまでいくが、枠の外。18分には、ダミアンが出したスルーパスに三笘が走り込んでシュートするが、すばやく飛び出した相手GKに止められる。雨が、だんだん激しくなってくる。
 19分、先制。山根がジェジエウとパス交換して右サイドを攻め上がり、左斜め前に低いクロス。ニアの家長の向こうにいたダミアンが落ち着いてシュート、相手GKの足の間をぬけてゴールイン。1−0。
 22分、左サイドからのパスを受けた山根が折り返し、旗手がシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、味方に合わず。
 25分、飲水タイム。
 35分、鹿島のカウンター。前線へパスを入れられるが、相手FW上田には通さず。
 37分、左サイドでフロンターレのFK。田中碧が蹴り、シミッチが頭に当てるが、相手DF。
 39分、相手右シャドーの荒木がドリブルで中央突破。縦パスを受けた相手左シャドー土居がペナルティーエリア内からシュート、枠の左。枠に飛んだら危なかった。
 追加タイム1分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から鹿島が一人目の交代。トップ下の小泉に代えて白崎を入れる。ここで白崎が右シャドーに入り、荒木をトップ下にしたらしい。
 2分、三笘が相手DF常本に倒されてフロンターレのFK。家長が蹴り、三笘が受けてドリブルするが、相手DF。
 5分、相手GK沖からのロングフィードが相手FW上田に通り、上田の落としに土居が走り込むが、オフサイド。
 9分、三笘のドリブルがクリアされてフロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 鹿島は後半、「ファーストディフェンスをやりきる」ように徹底され、フロンターレのパスがつながらなくなってくる。こぼれ球も相手に出る。
 14分、相手左シャドー土居が登里からボールカット、ドリブルからペナルティーエリアへパス、相手FW上田に通る。GKチョン・ソンリョンが飛び込まずに対応し、上田がGKをかわそうとした最後の瞬間にボールを押さえる。
 15分、相手左CK。荒木が蹴るが、家長がクリア。
 しかし、16分、失点。相手MF荒木からのスルーパスに相手FW上田が走り込み、シュートを決める。いったんオフサイドの判定となるが、VARが介入して得点が認められる。1−1。悪い流れに。
 19分、フロンターレが一人目の交代。三笘に代えて長谷川を入れる。旗手が右ウイングに入り、家長がトップ下、田中碧がやや下がり目になり、ダブルボランチ気味に。NHK解説の福西が「だんだん三笘が鹿島の常本に止められることが多くなってきましたから」と言う。翌日の「サッカー批評Web」記事「川崎、劇的な鹿退治! (2) 今季最短出場時間「三笘薫の早すぎた交代」のワケ」によると、鬼木監督はドリブラーの長谷川にクロスを上げるよう指示したらしい。
 22分、相手右CK。永戸が蹴るが、家長がクリア。
 23分、フロンターレのカウンター。長谷川が左サイドからファーへクロス、家長がシュートするが、ダミアンに当たる。24分には、旗手が右サイドからシュートするが、相手GKが捕る。
 25分、ジェジエウからパスを受けた田中碧のワンタッチリターンパスを相手FW上田がねらってカット、シュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。続く相手右CKは永戸が蹴るが、これもGKチョン・ソンリョンがはじき、なんとかDF陣がクリアする。
 26分、飲水タイム。登里が対面する白崎にだいぶ手こずっている。スライディングしたときに昨年骨折した左肩をうって痛そうにしていた。そろそろ交代しては。NHK解説の福西が「倒れ方の癖を変えないとまたケガをする」というようなことを言う。
 30分、右サイド旗手からのクロスは相手DFが触るが、こぼれがダミアンの前に落ちる。ダミアンがとっさにシュート、押し込むだけだったが、飛び出した相手GKが目に入ったのか、下側を蹴ってしまい枠の右へ。
 31分、左サイドから家長がクロス、こぼれを最後は田中碧がミドルシュート、相手GKが捕る。
 32分、鹿島が二人目の交代。左シャドーの土居に代えて松村を入れる。フロンターレの鬼木監督はまだ交代のカードを切らない。試合後の監督公式会見によると「我慢をしなくてはいけない時間帯」「全員が交代もやり方も含めて一致できることが必要」というコメントだった。
 37分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、右隅に決まるがオフェンスファールをとられる。残念。
 41分、鹿島が三人目の交代。FW上田に代えてエヴェラウドを入れる。
 42分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて知念、登里に代えて車屋を入れる。鹿島も四人目の交代。ボランチのピトゥカを代えて永木を入れる。
 追加タイム5分。48分、フロンターレが四人目の交代。旗手に代えて小林を入れる。上記「サッカー批評Web」記事によると、小林は鬼木監督から「長谷川にクロスを上げさせるから知念の後ろへ入れ」と言われたらしい。
 直後に中盤でフロンターレのFK。田中碧が蹴るが、相手DFがクリア。
 50分、ついに追加点。シミッチからパスを受けた長谷川が内側へドリブル、ペナルティーエリア左角付近からクロス。ゴール前で知念と相手DFが競り、ファーへボールがこぼれる。これを小林が胸トラップからシュート、見事に決まって2−1。ここでもVARが入り、かなり時間がかかる。いろいろな角度のリプレー画面が映り、解説の福西が「中央で知念が触ったのなら小林はオフサイド。でも鹿島の町田に当たってますね」と言う。スローリプレイでは、相手DF町田の後頭部に当たっている。結局ゴールと認められる。
 直後の鹿島の攻撃を大きく蹴り出してクリア。2−1でタイムアップ。HPの谷口のコメントに「久々に『等々力劇場』だった」とあった。いやー「等々力劇場」はいつも心臓に悪い。
 これで勝点52、得失点差34で1位キープ。開幕から20試合無敗はすごいこと。鹿島は8位に下降。2位名古屋は浦和と0−0で引分け。名古屋は勝点37で2位のまま。浦和は7位に浮上。3位だった鳥栖は神戸と1−1で引分け、4位に後退。神戸は6位に浮上。4位だったマリノスが清水に2−1で勝ち、勝点34として3位に浮上。まだ4試合少ないのに2位名古屋に3差とつめよる。清水は15位のまま。17位仙台はセレッソに追いつき、1−1。セレッソは10位に浮上。18位ガンバは今季初の連勝。横浜FCに2−0で勝ち、勝点13とした。ガンバはまだ6試合少ない。
 これで代表ウイークに入る。フロンターレは5人もぬけて、6/2には中二日で、先日苦戦した横浜FCとの再戦がアウェイである。

サッカー短評 (2021.5/28)

日本vs.ミャンマー 10対0 (2021.5/28 フクアリ) ワールドカップアジア二次予戦グループF

 大迫が5得点、南野が2得点、守田と板倉まで得点した。この試合の勝利で日本のグループ首位が確定し、二次予選通過が決定。ミャンマーは、2/1の国軍クーデターにより、今季のリーグ戦も始まっていない中、当初3月に来日予定が流れて、ほぼ1年半ぶりの予選参加となった。何回かの代表合宿を経て5/22に来日。クーデターに対する反対のため招集を断った選手もいるらしい。ミャンマーの監督は、隣国タイでプレーする選手2名を呼んだという。気温20.0度、湿度49%。無観客。ハサン・アクラミ主審はイランの人。
 先発は、GKは2019年11月以来の川島。DF長友、吉田、板倉、酒井。遠藤航と守田のダブルボランチ。トップ下に鎌田、左右のワイドに南野と伊東純也。ワントップ大迫。キャプテンは吉田。冨安は右ヒザに違和感があるとのことでベンチ外。三好と堂安もベンチ外。ベンチには、U24世代では、中山、橋岡、遠藤渓太、久保建英など。
 ミャンマーのシステムは4-1-4-1。キャプテンは11番のマウンマウンルイン。ここまで2勝3敗。ヘイ監督はドイツの人。
 2分、大迫が倒されて右サイドで日本のFK。鎌田が蹴り、こぼれを守田がシュートするが枠の外。ミャンマーは立ち上がりから、積極的にプレスをかけてくる。
 8分、1点目。吉田からの縦パスを受けた鎌田が南野とのパス交換、最後は南野がペナルティーエリア中央へ侵入してシュート、1−0。これで南野はアジア二次予戦6試合連続ゴールという。
 11分、南野からのクロスをフリーの大迫がスタンディングでヘディングシュート、枠の外。
 16分、守田からのパスを受けた鎌田から、南野、遠藤と渡り、最後は遠藤がミドルシュート、枠の外。18分にも、遠藤からのパスを受けた守田がスルーパス、こぼれを大迫がシュート、枠の上。
 22分、2点目。鎌田からのスルーパスを受けた伊東が右から左へドリブルして南野へパス、さらに南野はオーバーラップした長友に縦パス、長友の折り返しを大迫が頭で押し込んだ。2−0。ミャンマーのDFたちは、あまりにも左右にふられて付いていけず。
 30分、3点目。酒井が左隣の遠藤とパス交換してペナルティーエリア右へ走り込むところで倒され、PKを獲得。これを大迫がゴール右に決めて、3−0。
 34分、縦パスを受けた伊東が相手GKとの1対1になり、シュートするがオフサイド。
 36分、4点目。酒井、南野とつなぎ、ペナルティーエリア右で受けた伊東がクロス、ファーで長友が落としたボールを大迫が押し込み、4−0。大迫はモンゴル戦に続いてハットトリック。ミャンマーの選手たちの足が止まってきた。
 40分、南野が鎌田とのパス交換からシュート、相手GK。
 追加タイム1分。4−0でハーフタイム。

 後半開始から日本は二人同時交代。吉田に代えて植田。酒井に代えて室屋を入れる。OAとして、U24の活動に参加する二人の疲労への考慮と、バックアッパーの確認か。ミャンマーも一人目の交代。8番MFマウンマウンルインに代えて17番MFラーディンマウを入れる。
 4分、早くも5点目。伊東が右サイドの下がった位置からドリブルで駆け上がり右へパス。鎌田が受けてクロス、ニアで伊東が頭で触り、大迫が足先で蹴り込み、5−0。
 11分、6点目。鎌田からのパスを受けた伊東がオーバーラップしてきた室屋にスルーパス、室屋が深い位置から折り返し、フリーの守田がシュート。6−0。
 14分、日本の右CK。鎌田がショートコーナーを蹴り、ファーで植田が頭で落とし、板倉がシュート、ヒットせず、相手GK。
 15分、ミャンマーが二人目の交代。23番MFに代えて5番DFを入れる。
 17分、日本も三人目の交代。守田に代えて原口を入れる。原口は左ウイングに入ったのか。南野がトップ下で鎌田がボランチへ下がったのか。遠藤のワンボランチか。
 21分、7点目。大迫からの縦パスを受けた南野が相手GKと1対1となり、ファーの右へ流し込む。7−0。
 23分、遠藤にイエローカード。日本は後半の交代後、やや連携が悪くなる。24分、日本が四人目の交代。遠藤に代えて橋本を入れる。遠藤もOAなので早めの交代。
 25分、原口と競った相手選手が担架で退場。ミャンマーが三人目の交代。7番MFに代えて14番MFを入れる。
 31分、日本の左CK。南野が蹴るが、相手DFがクリア。
 33分、日本が五人目の交代。伊東に代えて浅野を入れる。
 34分、板倉が倒されてペナルティーエリア左手前で日本のFK。原口が直接ねらうが、惜しくも枠の左。ミャンマーは足が止まっている。
 36分、原口が相手DFをかわして、ペナルティーエリア左に入ってクロス、浅野がヘディングシュートするが枠の外。
 39分、8点目。室屋が右サイドを攻め上がって深い位置からクロス、大迫がスルーして鎌田がシュート、8−0。これで前後半とも4点ずつ。
 直後にミャンマーが二人同時交代。10番FWに代えて20番MF、16番MFに代えて9番MFを入れる。
 42分、中央の鎌田が右サイドの室屋にパス、室屋はペナルティーエリア右角付近からクロス、とびこんだ原口がヘディングシュート、相手DF。
 43分、9点目。室屋からの縦パスに走り込んだ南野がペナルティーエリア右奥ライン際からクロス、フリーの大迫が頭で押し込む。9−0。
 44分、ミャンマーの20番MFにイエローカード。
 追加タイム4分。
 6分、10点目。右サイド深い位置で日本のFK。南野が蹴り、中央で跳び上がった植田に相手DFがつられ、その後ろでフリーの板倉がヘディングシュート、10−0。
 48分、日本の右CK。鎌田が蹴るが、ニアで相手DF。
 10−0でタイムアップ。これで二次予戦突破。残りのタジキスタン戦とキルギス戦では、バックアッパーのテストができる。

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サッカー短評 (2021.5/26)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 1対1 (2021.5/26 レモンス) 第16節

 1試合通して、ペースを握れなかった。フロンターレの選手たちも疲れているのか、パスがずれたり、ピタッと収まらなかったりして、ベルマーレのハイプレスにはまってしまった。中三日の試合だが、それは相手も同じ。前節から登里、ジェジエウ、家長、三笘、ダミアンを休ませた。前の方でボールが収まらず、ボールを縦に付けられない時間が長かった。ベルマーレは、前線にウェリントンを置き、放り込みもやれば、ハイプレスからパスをつないでのカウンターもあり、前半0−0は、しのがれた感じだったが、後半早い時間に立て続けに攻め込まれて失点。そこから次々に休ませたメンバーを投入して、結局追いついただけだった。ダミアンの惜しいVAR取り消しゴールもあったけど。気温22度、湿度54%。観客4947人。主審は家本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、谷口、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングに長谷川と遠野。ワントップ小林。登里は完全休養でベンチ外。
 ベルマーレは、ウェリントンと町野のツートップ。二列目に山田直輝と池田。左右のアウトサイドに金髪にした高橋諒と畑大雅。アンカーに18歳の田中聡。DF大野、石原広教、舘。GKはU24代表の谷晃生。キャプテンは石原。毎年移籍が多くて、もう知っている選手が、今季久々に戻ってきたFWウェリントンと元浦和の山田とGK谷しかいない。浮島監督は3年目か。
 6分、相手左サイドでベルマーレのFK。キッカーにボランチの池田と左MF高橋が立つ。高橋が蹴るが、谷口がクリア。9分、相手右サイドからFW町野のロングスロー。これはGKチョン・ソンリョンが捕る。
 9分、田中碧がファールで倒され、中盤中央でフロンターレのFK。このキックからはシュートまでいけず。
 13分、遠野が谷口からのロングパスを受け、切り込んでミドルシュート、枠の右。
 18分、遠野からのスルーパスに走り込んだ小林がペナルティーエリア手前からミドルシュート、ヒットせず相手GK。
 21分、相手右サイドでベルマーレのFK。相手MF池田が蹴り、ファーで相手FWウェリントンが下がりながらヘディングシュート、枠の右。
 23分、飲水タイム。ここまで前線にボールがろくに入らず。パスをうまくつなげていないし、滑っている選手も何人かいる。かなり水をまいたのかもしれない。
 25分、相手右サイド浅い位置でベルマーレのFK。舘がペナルティーエリア内に蹴り込み、こぼれを拾われるが、オフサイド。
 30分、遠野が右から入れたクロスを小林がヘディングシュート、惜しくも枠の右。35分にも、脇坂からのループパスに走り込んだ長谷川がヘディングシュート、枠の上。
 37分、田中碧からのスルーパスをダイレクトで小林がシュート、相手GK。39分、右サイドから攻撃し、こぼれを遠野がダイレクトシュート、相手GKがはじく。遠野は右足も左足も使えるようだ。
 44分、長谷川の左サイドから突破を止められるが、フロンターレの左CK。これを脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 追加タイム2分。47分、ボールカットされ、相手左MF高橋にクロスを上げられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 0−0でハーフタイム。30分過ぎから多少パスがつながるようになるが、フロンターレらしい攻撃はできず。このスコアレスはベルマーレの思惑通りか。

 後半は交代なしで開始。前半うまくいっていなかったので、鬼木監督は後半開始から二人交替するかと思っていたが、少し意外。同じメンバーでもポジション修正や意識付けで打開を期待しているのか。しかし、始まってみると、前半と同じような展開。ベルマーレのハイプレスにパスがつなげない。
 2分、いきなり相手右CK。池田が蹴るが、いったんはクリア。こぼれを相手FWウェリントンに拾われ、頭でペナルティーエリアに戻される。山根がクリアするが小さく、これを相手MF池田にシュートされるも枠の左で助かる。
 4分、ベルマーレのカウンター。相手FW町野にペナルティーエリア右角からシュートされるが、大きく枠の上。
 ベルマーレの攻撃を断ち切れない。8分、相手右サイドからクロスを入れられ、最後は相手左MF高橋にシュートされるが、DF陣が防ぐ。続けて相手右サイドに流れたウェリントンにミドルシュートをうたれるが、枠の左。10分、相手FWウェリントンが右サイドからクロスを上げるが、車屋がクリア。
 11分、とうとう失点。相手FWウェリントンがDFを背負って戻したボールを相手MF池田がシュート、こぼれを相手左MF高橋がシュート、これはGKチョン・ソンリョンが上にはじくが、さらにここへ相手MF山田が飛び込み、頭で押し込まれた。0−1。山田はベンチ前まで走り、みんなで大喜び。浮島監督も跳び上がっていた。
 12分、フロンターレが三人同時交代。長谷川に代えて三笘、脇坂に代えて橘田、遠野に代えて家長を入れる。
 15分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが相手DF。18分、三笘のドリブルを相手MF田中聡が止めて、イエローカード。
 19分、ベルマーレは二人同時交代。右MF畑に代えて岡本、FW町野に代えてベテラン石原直樹を入れる。続けて20分、三人目の交代。アンカーの田中聡に代えて中村駿を入れる。
 フロンターレも四人目の交代。アンカーのシミッチに代えてFWダミアンを入れる。ダミアンがワントップに入り、小林が右ウイングへ。家長がインサイドハーフになり、田中碧がアンカーへ回る。
 22分、車屋が左の旗手へ開き、旗手が持ち上がってがペナルティーエリア左角付近からクロス、ダミアンが相手GKと競りながらヘディングシュート、ゴールかと思われたが、VARが入る。主審が映像を見に行き、ダミアンのオフェンスファールとなり、得点は認められず。でも手とかで相手GKを押しているわけでもなく、ただ頭でGKの両手の間に浮かんでいるボールに触っただけなのに。残念。
 27分、飲水タイム。
 30分、旗手がシュートするがヒットせず。32分、三笘が左から上げたクロスをダミアンがヘディングシュート、枠の左。
 直後にフロンターレが五人目の交代。小林に代えてジェジエウを入れる。ジェジエウは右CBに入り、谷口が左CB、車屋が左SB、旗手は右インサイドハーフに上がり、家長が再び右ウイングへ回る。
 34分、旗手からのスルーパスに家長が走り込むが、パスがやや強すぎて追いつけず。旗手はここが本来のポジションだが、けっこう他のポジションもそつなくこなしている。本人のコメントによると「SBのときは本来のポジションではないのでミスしてもしかたないとリラックスしてプレーできる」。どうやら本来のポジションのときは結果を出そうとして、かえって力んでしまうらしい。
 37分、やっと追いつく。山根が旗手とパス交換してインサイドを突破、ペナルティーエリアに入ったところで左前方にパス。これをダミアンが相手DFを背負いながら受けて浮かし、バイシクルシュートを打ち込む。1−1。さすが。
 39分、ベルマーレのカウンター。左サイドから相手MF岡本のクロスを相手FWウエリントンにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンがはじき出す。続く相手右CKは池田が蹴り、大きく戻したキックを待っていた山田がダイレクトシュート、枠の外で助かる。
 40分、家長がペナルティーエリア手前右からミドルシュート、枠の上。
 41分、ベルマーレが五人目の交代。左MF高橋に代えて古林を入れる。
 42分、相手右サイドでベルマーレのFK。中村駿が蹴り、相手FWウエリントンに頭で落とされるが、味方に合わず。
 43分、フロンターレのカウンター。こぼれを拾ってつなぎ、最後は橘田がミドルシュート、枠の外。
 44分、また相手右サイドでベルマーレのFK。中村駿が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 45分、山根が右からクロスを上げるが、ダミアンはオフサイド。
 追加タイム4分。46分、相手右MF岡本が突破を試みるが、車屋がクリア。
 48分、田中碧からのロングキックを三笘が収め、フロンターレのカウンター。混戦から最後は三笘がシュートするもオフサイド。
 49分、フロンターレのカウンター。家長がドリブルで持ち上がり、最後シュートまでいくが、相手GK。
 50分、フロンターレの左CKを相手GKがはじき、こぼれを拾った山根からのクロスをジェジエウがヘディングシュートするが、これも相手GKが捕る。1−1のままタイムアップ。
 試合後の監督インタビューで鬼木監督は、「交代は後半開始からという考えもあったが、後手を踏んだ。私のミス」というような反省を言っていた。
 これで勝点49、得失点差は33。開幕から無敗は19となり、浦和の記録に並んだが。2位名古屋はなんとホームで仙台に0−1で敗戦。3位鳥栖はアウェイで札幌と0−0の引分け。今節はガンバが2−1で徳島を破り、松波監督初勝利。

サッカー短評 (2021.5/22)

川崎フロンターレvs.横浜FC 3対1 (2021.5/22 等々力) 第15節

 前半初めは横浜FCのハイプレスにうまくつなげずにいたが、次第にパスで崩せるようになり、三笘の切り込みがPKを呼び込み、先制。さらにダミアンのハイプレスから相手ボールをカットして最後は田中碧が素早いターンから追加点。前半2−0で折り返し、後半開始早々にも追加点を決め、試合は決着したかに思えた。しかし、横浜FCは布陣を変え、粘り強くハイプレスを取り戻し、フロンターレのリズムを崩し、とうとう1点返した。その後フロンターレは最後までリズムを取り戻せずに、何とか逃げ切った格好。首位と最下位の戦いには見えず。またしても、試合の締め方に課題が。気温23.4度、湿度55%。観客4942人。主審は飯田さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに旗手と田中碧。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに脇坂が戻ってきた。長期離脱中の山村は、部分的に練習に合流したと言っていたが、大島については情報なし。
 横浜FCは4-4-2でスタート。ジャーメインとクレーベのツートップ。左右のウイングに小川慶治朗と松浦。手塚と瀬古樹のダブルボランチ。DF武田、韓、高橋秀人、前嶋。GK市川。キャプテンは瀬古。早川監督は2年目。ベンチには渡辺千真、伊藤翔、GK南雄太など。右MFマギーニョはフロンターレからのレンタルなのでベンチ外。中村俊輔、三浦知良も入っていない。
 前半開始早々、家長に対して相手左SB武田が激しくチャージ。今まで家長からボールを捕ろうとして成功した人はあまりいないが、嫌がらせることには成功したか。
 8分、登里と三笘の連携で左サイドを突破してクロスまでいくが、相手DF。これで得た左CKを田中碧が蹴るが、相手DF。
 11分、家長がペナルティーエリア手前から左へサイドチェンジ、登里がゴールライン際からクロス、旗手が頭で戻し、ダミアンがなんとかオーバーヘッドシュートをねらうが、相手DFが頭でクリアしにきたところに接触、オフェンスファール。
 17分、田中碧からのスルーパスをペナルティーエリア左角手前で受けた家長が三笘にワンタッチで落とし、ペナルティーエリア内に走り込んだ三笘が相手MF手塚に倒され、PKを獲得。これを家長が相手GKのタイミングをずらして左に蹴り込み、1−0。ここまでうまくしのいでいた横浜FCの勢いが落ちる。解説の水沼さんが「試合前に家長がPKを二回練習して、今の方向ははずした方です」と言う。
 22分、田中碧からのパスを受けたダミアンがミドルシュート、枠の上。
 23分、相手左MF小川がキープして右後ろにパス、受けた相手ボランチ瀬古がミドルシュート、フロンターレの誰かが触るが、最後はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 25分、飲水タイム。
 28分、追加点。相手GKにダミアンが猛然とプレスをかけると、キックがダミアンにあたってこぼれ、受けた相手DFを三笘と田中碧で囲み、他の相手DFも戻る中、碧がすばやくターンしてそのままシュート、左ポストに当たって決まる。2−0。なんとこれが田中碧の今季初得点。
 34分、田中碧からのロングフィードを受けた旗手がミドルシュート、相手DFに当たったこぼれをダイレクトで三笘がシュート、相手GK。
 横浜FCは、ロングボールを前線のFWクレーベやジャーメインに出したり、クレーベが下がって受けて、パスをつないだりしているが、ラストパスまで持っていけない。
 39分、田中碧からのスルーパスに三笘が走り込むが、相手GKがはじいて、フロンターレの左CK。これを田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを碧が再度クロスを入れるが、相手DF。
 41分、谷口が相手FWクレーベからアフター気味に右足首付近を蹴られて倒れ、クレーベにイエローカード。
 43分、家長のヒールパスを受けた旗手が右からシュート、相手GKが捕る。
 44分、ダミアンがゴール前で相手ボールのこぼれを誘い、すかさず家長がシュートしたが右足だったので枠の上。
 追加タイム2分。47分、相手右サイドからクロスを上げられ、相手FWクレーベがヘディングシュート、枠の外。2−0でハーフタイム。

 後半開始から横浜FCが一人目の交代。左MF小川に代えて中塩を入れる。後半からシステムを3-4-3に変更したようだ。左右のSBだった武田と前嶋が一列上がる。
 2分、また追加点。田中碧が相手ボールをカット、右サイド家長へパス、家長はインナーラップしてきた山根にワンタッチで渡すと、山根は平行して上がってきた田中碧にワンタッチで預けてそのまま右サイドを突破。碧からループで送られたパスをペナルティーエリア右深い位置からクロス、左から走り込んだ三笘が流し込んで3−0。三笘は、初の4試合連続得点とのこと。
 これで横浜FCの選手たちが意気消沈したかというと、そうでもなかった。フロンターレも、5得点した試合のようにたたみかけることはできなかった。
 4分、相手左サイドからパスをつながれ、最後は相手FWクレーベにシュートを許した。枠の外。5分にも、相手左MF武田の突破を許し、クロスを上げられるが、相手FWクレーベには谷口が対応。
 6分、田中碧がボールカットからミドルシュートをうつが、枠の左。
 8分、相手左MF武田のクロスを山根がクリアして相手左CK。手塚が蹴り、ゴール前で混戦になるもクリア。
 13分、相手FWクレーベをジェジエウが抱えて倒してしまい、ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。これも手塚が蹴るが、壁に当たる。壁の裏にまた家長(?)が横たわり、壁の手前には横浜FCの選手が二人膝立ちになっていたので、ミスキックだろう。
 しかし、このFKのこぼれを素早く相手右MF松浦が拾い、谷口に当てて相手右CK。これを手塚が蹴り、GKチョン・ソンリョンがかろうじて触るが、ファーにいた相手DF高橋秀人にシュートされるも、フロンターレの選手に当たって難を逃れる。
 このこぼれを旗手がロングフィードしてフロンターレのカウンター。ダミアンが拾ってクロスを入れるが、ゴール前の三笘に合わず。
 18分、失点。相手右MF松浦からのパスを受けた相手FWジャーメインが縦パス、走り込む相手左MF武田がクロス、相手FWクレーベがニアへヘディングシュート、これをGKチョン・ソンリョンがかきだしたが、つめた相手右MF前嶋に押し込まれて3−1。ここでVARが入る。ゴールライン真横からのリプレー映像も出て、どうもクレーベのヘディングシュートの時点でゴールラインを割ったとの判定に。いずれにしろ、得点が認められた。
 19分、この失点前に準備していた交代でフロンターレが二人同時交代。ダミアンに変えて小林、旗手に代えて脇坂を入れる。ダミアンも旗手も相当守備で走っていた。しかし、得点した横浜FCは勢いを増して、止められない。
 25分、飲水タイム。
 28分、シミッチからの縦パスを受けた三笘から小林へパスが送られるが、オフサイド。32分、登里が入れた左サイドからのクロスは相手GKが捕る。33分には、家長からのパスを受けた田中碧がシュート、枠の上。
 33分、フロンターレが二人同時交代。三笘に代えて長谷川、家長に代えて遠野を入れる。36分、遠野がシュートするが、相手GK。
 37分、横浜FCが二人目の交代。左MF武田に代えて高木友也を入れる。
 38分、入ったばかりの相手MF高木を遠野が倒して、相手左サイドでFKを与える。これを相手ボランチの手塚が蹴るが、ニアでDF陣がクリア。
 41分、横浜FCが二人同時交代。FWジャーメインに代えてFW伊藤翔、右MF前嶋に代えて岩武を入れる。フロンターレも五人目の交代。登里に代えて車屋を入れる。
 43分、相手MF高木のドリブルを遠野が両手で押して倒したが、ノーファールで助かる。
 追加タイム3分。相手右サイドからクロスを入れられるが、山根がクリア。48分にも、ゴール前にクロスを上げられるが、DF陣が跳ね返す。3−1でタイムアップ。
 これで勝点48、得失点差33で連続無敗記録を23試合に更新。開幕からも18試合無敗で、レッズの記録19に迫る。2位の名古屋は徳島とスコアレスドローに終わり、勝点差に12に開いた。徳島は16位キープ。3位の鳥栖はなんと鹿島に2−1で逆転勝ち。勝点31とした。鹿島は7位キープ。4位のマリノスは柏と1−1の引分けで足踏み。勝点28で4位キープ。柏も15位キープ。17位仙台は2−1で18位大分に勝ち、ホームで嬉しい2勝目。監督交代2試合目の19位ガンバは復調してきた11位FC東京に1−0と敗戦。

※5/20、日本サッカー協会がフル代表とU24のメンバーを発表。谷口が3年半ぶりに招集。森保体制では初らしい。山根とサンタクララの守田もひき続き呼ばれた。U24には、三笘、旗手、田中碧が選出。三好と板倉はフル代表にも入った。
 5/28のワールドカップアジア二次予選のミャンマー戦は、海外組のみで対戦。この後、U24代表の冨安、堂安、久保、中山、板倉、三好、OAの吉田、酒井、遠藤航が抜ける。6/3のジャマイカとの親善試合、6/7のタジキスタンとの二次予選、6/11のセルビアとの親善試合、6/15のキルギスとの二次予選の4試合には国内組も加えたメンバーで戦う。
 U24代表は、6/5にU24ガーナ、6/12にフル代表のジャマイカとの親善試合を戦う。

サッカー短評 (2021.5/16)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 2対0 (2021.5/16 等々力) 第14節

 苦戦したが、何とか勝った。これで昨季からの連続22戦無敗で記録更新(開幕17試合無敗だが、レッズの19試合が最高らしい)。昨季ホームで負けた相手とのリベンジマッチ。しかし、前半0−0で折り返したときは札幌ペースだった。後半から田中碧を入れてギアを上げたことで攻撃が活性化した。途中で相手FWロペスの危険なシュートや、相手DF福森の枠内FKなどピンチもあったが、無失点に抑え、追加タイムの失点を繰り返さず、逆に小林の追加点がVARで認められた。気温22.8度、湿度64%。観客4932人。主審は高山さん。
 先発は、戻ってきたGKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに小塚と旗手。小塚は初先発。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに脇坂がいないが怪我だろうか。
 札幌は、アンデルソン・ロペスのワントップ。二列目に駒井と小柏。左右のアウトサイドに菅と金子。高嶺と深井のダブルボランチ。DF福森、宮澤、田中駿汰の3バック。GK菅野。キャプテンは宮澤。ベンチには、ドウグラス・オリベイラ、ジェイなど強力FWが控える。
 たちあがりからしばらくは、どちらも主導権を握れず。フロンターレの三笘がドリブルしようとすると、札幌の選手が素早く寄せて妨害。札幌は、自陣からつなぐいつもの戦術はとらず、前線へロングボールを多用。ロペスに通ればなんとかなるというのだろうか、フロンターレもジェジエウがぴったりマークして自由にさせず。
 13分、何度目かの三笘のトライ。左サイドからペナルティーエリア左に入り、低いクロスを入れるが、相手DFがカットしてフロンターレの左CK。小塚が蹴るが、相手DF。脇坂も田中碧もいないときは小塚が蹴るようだ。
 16分、三笘からの折り返しを上がってきた山根がミドルシュート、相手DFに当たってゴールに向かうが、相手GK。
 17分、相手左MF菅にシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンがはじいて相手左CK。福森が蹴り、相手FWロペスが左足でシュート、枠の上。
 21分、三笘が左サイドからスルーパス、走り込んだ旗手がゴールライン際から回転のかかったクロスを上げると、ダミアンがヘディングシュート、回転が速くてたたきつけられず、枠の右。惜しかった。
 23分にも、小塚のボールカットから三笘がドリブル、折り返しを家長が無造作にシュート、相手DFに当たってフロンターレの左CK。これを小塚がニアへ蹴り、シミッチが頭に当てるが枠の右。
 24分、飲水タイム。この後から、旗手と小塚が左右入れ替わったかもしれない。
 27分、相手DF福森のロングフィードを対角線で受けた右MF小柏がペナルティーエリア右からシュート、枠の外。31分にも、今度はパスをつながれ、最後は相手MF高嶺にミドルシュートを打たれるが、枠の外。
 33分、三笘がペナルティーエリア内で相手ボールをカットしたものの、奪い返されて倒されるが、ノーファールの判定。VARは「明らかな間違い」でないと介入しないので、交信しないということは、そうは見えなかったということらしい。
 37分、相手MF駒井からのパスを受けた左MF菅がペナルティーエリア左に入ってクロス、相手FWロペスにシュートされるが、枠の外で助かる。
 38分、山根のシュートが相手DFにクリアされてフロンターレの右CK。旗手が蹴り、ジェジエウがシュート、相手DFに当たり、左CK。これも小塚が蹴るが、相手GK。
 43分以降、相手DF福森に何本もロングフィードを入れられる。とうとう、何本目かが相手右MF小柏に通り、最後は相手FWロペスにシュートされるが、枠の上。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。小塚に代えて田中碧を入れる。前半、小塚はセットプレーの時くらいしかめだたなかった。碧は二列目右に入り、旗手は左にいるようだ。
 3分、旗手が相手DFのタックルで足首を少しひねって倒れる。何とか立ち上がる。田中碧が攻撃に活を入れるように走り回る。パス回しが明らかに速くなった。
 4分、先制。低い位置で田中碧が奪ったボールを中盤まで下がって受けたダミアンが右前方へパス、ペナルティーエリア右横に走り込んで受けた家長が利き足でない右足でダイレクトクロス、中央で旗手はトラップしきれなかったが、こぼれをファーへ走り込んだ三笘が前足でシュート、これが決まって1−0。ゴール前右には田中碧も走り込んでこぼれ球に備えていた。解説の中田浩二が「家長があのタイミングでクロスを入れるのは滅多にない」と言う。
 7分、家長からのクロスを旗手がヘディングシュートするが枠の上。9分には、左サイド登里からのクロスをダミアンがヘディングシュート、枠の外。
 9分、札幌が一人目の交代。MF深井に代えて荒野を入れる。
 13分、中央で札幌のFK。主審が何度も壁に下がるように言う。壁の後ろでは家長がボールに背を向けて片肘を突いて横たわっている。ボールサイドに相手DF福森とMF高嶺が立つが、案の定、福森が蹴り、枠に飛んでくるが、GKチョン・ソンリョンが見事に片手ではじき出し、相手左CK。これも福森が蹴るが、ニアでシミッチがクリア。
 18分にも相手右CK。これも福森が蹴り、相手DF宮澤が頭に当てるが、DF陣がクリア。
 21分、旗手が倒されて中盤左サイドでフロンターレのFK。田中碧が蹴り、ゴール前で混戦になるが、相手DFがクリア。
 23分、中盤で札幌のFK。また福森が蹴り、いったんクリアするが、こぼれをシュートされるも大きく枠の外。
 直後に飲水タイム。ここで札幌が二人同時交代。左MF菅に代えて青木、MF駒井に代えてFWジェイを入れる。
 27分、フロンターレも二人目の交代。登里に代えて車屋を入れる。
 30分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、ニアで相手DFにクリアされる。こぼれを山根がミドルシュート、枠の左。
 33分、フロンターレが三人目の交代。三笘に代えて長谷川を入れる。
 札幌は、交代で入った荒野が配球し、左MF青木がクロスを入れてきたりするが、相手FWジェイとロペスにはボールが入らないように守れている。ただし、長身FWジェイが入ったので、そちらにジェジエウが付き、谷口はロペスに付いている。
 37分、長谷川が左サイド深い位置まで入り込み、クロスを上げるが、ダミアンのヘディングシュートは枠の外。
 39分、長谷川からのスルーパスに走り込んだ旗手がシュート、決まったがと思ったが、バーに当たり、さらに右ポストにも当たって枠の外へ。惜しかった。
 40分、相手MF金子が相手右サイド深い位置からクロス、GKチョン・ソンリョンがはじいて相手右CK。これを福森が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 42分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、旗手に代えて橘田を入れる。小林はこれでJ1通算300試合出場という。
 43分、札幌が四人目の交代。MF金子に代えてFWディエゴ・オリベイラを入れる。
 追加タイム4分。49分、田中碧がパスを前線へ送ると、DFラインギリギリから飛び出して受け、ペナルティーエリアに入って相手GKとの1対1を制してシュートを決める。しかし、副審の旗が上がり、主審がオフサイドとする。ところがここでVARが介入し、しばらく主審と交信。画面ではリプレーが何度も出て、田中碧がパスした瞬間の小林と相手DF福森の足のラインが映る。下田アナと解説の中田浩二も「出ていないように見える」「オフサイドだからVARのレビューだけで決まる」と言っている。交信が終わり、主審はピッチの中央を指さし、ゴールを認める。2−0。小林が改めてガッツポーズ。やれやれ。
 交信が長かったので追加タイムが伸びる。マイボールでキープすれば終わると思うが、クリアが真上に上がったりしてキープできない。相手左サイドからクロスを入れられ、シュートまでいかれるが、何とか防ぐ。
 ようやくフロンターレボールになり、2−0でタイムアップ。
 これで勝点45、得失点差31、開幕から17戦無敗。2位名古屋はアウェイで清水に3−0で勝ち、勝点35、10差をキープ。清水は16位のまま。3位鳥栖は大分との九州ダービーを1−1で引分け、勝点28、3位キープ。失点はまだ6で、フロンターレの半分。大分も17位のまま。好調4位マリノスはアウェイで、相馬監督になってから無敗の鹿島と対戦、3−5で敗戦。勝点27のままだがフロンターレより4試合少ない。鹿島は勝点24とし、6位キープ。14節最大のニュースは、最下位・未勝利だった横浜FCの初勝利。14位湘南に2−0で勝った。

※五輪代表に招集予定のオーバーエイジの選手が判明。吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹の3人。森保監督は、グループリーグでフランス、メキシコ、南アフリカと対戦するので守備の強化に重点を置いて選んだとのこと(5/19朝日新聞より)。

サッカー短評 (2021.5/12)

川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 2対2 (2021.5/12 等々力) 第20節

 後半追加タイムに劇的なミドルシュートを決められて引き分けた。試合の締め方に問題がある。ACLのための日程調整で前倒しの試合。連戦の疲労はあると思うが、仙台も「13連戦の8戦目」で、しかも「アウェイ3連戦の3戦目」だったというのだから言い訳はできない。開始3分もせずに、4試合ぶりに復帰した小林が得点したのはよかった。しかし、その後圧倒的にボールを支配していたのに追加点がとれず、そうこうするうちに後半29分に追いつかれてしまった。それでも、後半38分に三笘が追加点を取ったときは勝てると思った。が、甘かった。やはり「1試合3点」必要だ。気温19.7度、湿度53%。観客4752人。主審は今村さん。
 先発は、GK丹野。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに田中碧、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングに三笘と小林。ワントップ知念。ベンチにダミアン、ジェジエウ、家長など。GKチョン・ソンリョンは体調不良とのこと。小林は「仙台キラー」と桑原アナ。
 仙台は、ワントップ皆川。トップ下に佐々木、左右のシャドーに加藤と中原。富田と新加入フォギーニョのダブルボランチ。DF蜂須賀、照山、アピアタウィア、真瀬。GKスウォビィク。キャプテンは蜂須賀。ベンチにマテ、元フロンターレのFW赤崎、レッズから移籍のマルティノスなど。
 3分、旗手からパスを受けた登里が左サイドを突破し、ゴールライン際からクロス、飛び込んだ小林が192pの相手DFアピアタウィアに競り勝ってヘディングシュート、これが決まって早々と先制。1−0。
 6分、相手ボールをカットした小林からのパスを受けた三笘がシュート、ヒットせず枠の外。
 7分、車屋が攻め上がり、ミドルシュート、知念がゴール前でコースを変えたが、相手GKがはじき出し、フロンターレの右CK。これを脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 11分、三笘からのパスを受けた旗手がペナルティーエリア内でシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、知念がヘディングシュートするが、相手DFアピアタウィアに競られてたたきつけられず、大きく枠の外。
 13分、相手ボランチ富田からのパスを受けた相手FW皆川がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。
 14分、相手左SB蜂須賀が攻め上がってクロス、マークに戻った小林がクリアして仙台の左CK。これを相手MF中原が蹴り、相手DF照山がヘディングシュートするが、枠の外。
 16分、田中碧からのスルーパスに走り込んでペナルティーエリア右で受けた山根が折り返すが、相手DFに当たってフロンターレの右CK。これを脇坂がファーへ蹴るが、味方に合わず。
 19分、相手MFフォギーニョからのパスを受けようとペナルティーエリア左に相手左SB蜂須賀が走り込むが、谷口がクリアして仙台の左CK。これを相手MF中原がファーへ蹴り、相手MF加藤が折り返すが、DF陣がクリア。
 22分、相手トップ下、佐々木のポストプレーから相手MF加藤がシュート、これもDF陣が防ぐ。
 23分、飲水タイム。
 25分、車屋からのフィードを受けた知念がペナルティーエリア手前中央からシュート、相手GK。知念のシュートは正直すぎる。
 30分、谷口からのフィードを中盤右サイドで受けた山根がクロス、知念には合わなかったが、ファーで三笘がシュート、相手DF。
 32分、田中碧からのロングパスを受けた山根が折り返し、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。これを脇坂が中央へ蹴るが、相手DFがクリアして再度右CK。脇坂が蹴り、知念が頭で落とすが、味方に合わず。
 ここまでチャンスを多く作り、すぐ追加点が取れそうで取れない。小林が入れるクロスは味方に合わず、脇坂のスルーパスは知念に合わず。始めは守備で手一杯に見えた仙台も粘り強く守っているうちに、カウンターのチャンスも何回かあった。
 追加タイム3分。48分、中盤中央近くで相手FK。相手MF中原がペナルティーエリア左へ蹴り、長身相手DFアピアタウィアが頭で折り返し、相手MFフォギーニョがミドルシュート、ヒットせず。
 49分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DFがクリア。1−0でハーフタイム。

 後半開始から仙台が二人同時交代。左SB蜂須賀に代えてDFシマオ・マテ、ボランチ、フォギーニョに代えてMF気田を入れる。後日読んだネットの「サッカー批評Web・仙台、川崎に無念のドロー!(1)」の記事によると、マテがCBに入り、CBだった照山は蜂須賀のいた左SBへ回り、気田は右シャドーに入って、そこにいた中山がフォギーニョの抜けたボランチに入ったらしい。
 4分、脇坂からのパスを受けた山根が右サイド深い位置からクロス、旗手がヘディングシュートするが大きく枠の上。
 6分、谷口からのロングフィードに走り込んだ知念が相手DFマテと競りながらペナルティーエリア右に突き進み、シュート、相手に当たり、フロンターレの右CK。これを田中碧がニアへ蹴るが、味方に合わず。桑原アナと解説の戸田が「知念は本当に体が強いですね」。
 8分、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入るが、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。これを脇坂が旗手とショートコーナーを蹴り、旗手はノボリにパス、登里のクロスは相手DFがクリア。
 9分には、旗手が倒されて左寄りでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、枠の上。うーん。
 11分、中盤左寄りで仙台のFK。中原がペナルティーエリア左へ蹴り、相手DFアピアタウィアが頭で折り返すが、オフサイドの判定。
 16分、脇坂からのパスを受けた小林が右サイド深い位置からクロス、知念がフリーでヘディングシュート、相手GK。
 17分、相手MF中原が中央からミドルシュート、枠の外。
 直後に仙台が三人目の交代。左シャドーの加藤に代えて松下を入れる。
 20分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて塚川、知念に代えて家長を入れる。塚川がアンカーに入り、田中碧が一列前へ上がる。家長は右ウイングに入り、小林がワントップに。これは、追加点を取れということだろう。
 直後に中盤左サイドでフロンターレのFK。旗手がペナルティーエリア左へ蹴り込むと、相手DFがクリアして今度は左CK。これも旗手がショートコーナーで家長とパス交換してファーへクロス、塚川がヘディングシュート、枠の右。
 23分、飲水タイム。
 27分、26分、登里が右を見てから、左サイドの三笘へパス、三笘はドリブルでペナルティーエリア左に入り、中央へ走り込んだ小林にパス。小林はワンタッチで斜め左前に走り込む旗手に出し、旗手が空いてDFの間をすりぬけてシュート、惜しくも枠の上。28分には、田中碧からのパスを家長がダイレクトでシュート、大きく枠の外。うーん。
 29分、失点。相手GKからのロングフィードを受けた相手MF気田がドリブル、ペナルティーエリアに入ってシュート、これはGK丹野がはじくが、こぼれを相手MF中原に蹴り込まれる。1−1。このとき、ドリブルしてペナルティーエリアに入った気田にフロンターレの選手が5人(谷口、車屋、山根、旗手?、登里)も寄せ、中原をフリーにしてしまった。
 33分、フロンターレがまた二人同時交代。怪我上がりの小林に代えてダミアン、連戦の田中碧に代えて遠野を入れる。これはどうしても追加点を取れという鬼木監督のメッセージだろう。しかし結果論だが、碧を下げたのはリスク管理的にはまずかった。
 35分、仙台が四人目の交代。トップ下の佐々木に代えてFW赤崎を入れる。ツートップにシステム変更したのかもしれない。
 38分、登里からの縦パスを遠野がワンタッチでスルーパス、斜めに走り込んで受けた三笘が左足でシュートを右ポスト際に流し込み、2−1。主審がVARと交信するが、そのままゴールが認められる。解説の戸田が「仙台DFのアピアタウィアが遠野をつかまえに行きすぎたので三笘がそのすき間を使った」。
 40分、フロンターレが五人目の交代。車屋に代えてジェジエウを入れる。5分くらい前に用意していたのは登里との交代だったが。この勝ち越し点を守り切れということだろう。しかしこういう守備的な交代は、過去にも効果がなかった。
 42分、仙台が五人目の交代。ボランチ富田に代えてマルティノスを入れる。
 43分、相手右CK。中原が蹴り、長身DFアピアタウィアが頭で折り返し、相手FW皆川がシュート、GK丹野が防ぎ、こぼれに相手FW赤崎がつめるが、これもGK丹野が間一髪右足の先に当てて防ぐ。再度相手左CKとなるが、これもDF陣が防ぐ。
 45分、塚川がスルーパスをねらうがダミアンには通らず、相手にカットされ、フロンターレゴール前まで攻め込まれるが、全員守備でしのぐ。こういうときは無理に攻めずにガンバ戦のように、コーナーで踏んでもいいのに。
 追加タイム5分。48分、右サイドに流れてパスを受けたダミアンが深い位置からクロス、三笘が飛び込むが、相手GK。
 50分、塚川が大きく蹴り、センターサークル付近に残るダミアンへパスを通す。相手DFが複数で襲いかかりボールカット、パスをつながれ、最後は相手MFマルティノスがミドルシュート、これが決まってしまい、2−2。仙台は勝ったかのように喜ぶ。後日読んだ「Webスポルティーバ・劇的同点弾。」の記事によると、こぼれ球を拾った相手右サイドの気田には遠野がマーク、気田は下がっていた松下に戻し気味のパス。この間、相手MFマルティノスはDFとMFの間にいて、塚川がマーク。松下は、左サイドから駆け上がってくるフリーの左SB照山にパス、旗手がパスカットに動き、照山には塚川が寄せたことでマルティノスがフリーになったとあった。
 2−2のままタイムアップ。みんな負けたかのように暗い顔。解説の戸田が「アンカーに入った塚川は二回、パスミスしている。あのポジションにあの時間に入ったことの意味をよく考えた方がいいでしょうね」と言う。
 試合後の鬼木監督の公式会見をフロンターレHPで見ると、「自滅に近いミスが多かった」「ジェジエウが入ったのは(車屋の)両足がつったアクシデントがあって、守りに入ったわけではない」ということだったらしい。
 勝点1を42。これで16戦無敗は継続。なんでも昨季からだと21戦無敗で、これは2012〜2013年の大宮のJ1記録と並んだらしい。2位の名古屋も前倒しの21節をホームで鹿島と戦ったが、何と鹿島が2−0で勝利。名古屋は勝点32で足踏み。鹿島は勝点21として7位に浮上。その他、やはり前倒しの20節の試合をしたガンバは、広島に1−2で敗れた。ガンバは10試合だが勝点7、18位のまま。広島は勝点21として9位に浮上。
 次節は5/16、ホームで札幌戦。観戦したかったが、まだ上限5000人でチケットサイトにつながったときは売り切れだった。

※6/25〜7/11のACLは、フロンターレの入るグループIとガンバの入るグループHはウズベキスタン集中開催となったと5/10にAFCが発表したらしい。
 
 5/18、日本サッカー協会は、各グループの対戦日程を発表。フロンターレは初戦が6/26。対戦相手は、大邱FC(韓国)とチェンライ・ユナイテッド(タイ)の勝者。

※※5/14、ガンバ大阪が、宮本監督の解任を発表。10試合で1勝しかできていないのが主な要因らしい。後任は未定で、次節から強化アカデミー部長の松波氏が暫定監督を務める。

サッカー短評 (2021.5/8)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 0対2 (2021.5/8 パナスタ) 第13節

 緊急事態宣言下の大阪での試合のため無観客。緊急事態宣言も昨日、5/31まで延長になった。立ち上がりはガンバに攻め込まれたが、すぐにリズムを取り戻し、次第に相手ゴールに迫る回数も増えたが、シミッチのヘディングシュートが相手GKに阻まれたりしてなかなか得点できなかった。先制は前半41分。ダミアンの今季10点目。後半立ち上がりに、脇坂のすごいシュートがポストを叩いたのは惜しかった。ガンバも宇佐美が鋭いシュートをうったが、今度はGKチョン・ソンリョンがストップ。今日は交代がうまくいき、同時に入った登里から三笘へのロングパスから三笘が得点。ここまで8試合で2得点と深刻な決定力不足のガンバには、ひっくり返す力はなく、フロンターレが快勝。気温19.9度、湿度80%。主審は谷本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF旗手、車屋、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングには長谷川と家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンはダミアン。ベンチに谷口、登里、知念など。小林はこのところベンチにいないが怪我だろうか。
 ガンバは4-3-3。今季広島から移籍してきたレアンドロ・ペレイラのワントップ。左右のシャドーに宇佐美と一美。インサイドハーフに山本悠樹と井手口。アンカーに奥野耕平。DF黒川、昌子、三浦、佐藤瑶大。GK東口。今季横浜FCから移籍の一美は初先発。右SBの佐藤は大学No.1CBと言われた選手らしい。ベンチに倉田、パトリック、矢島、チュ・セジョンなど。実況アナがSBに怪我人が多いと言っていた。DAZN解説は加地。
 3分、長谷川が左サイドからドリブルでペナルティーエリア左に入ってクロス、相手DFのクリアを家長がシュート、枠の右。
 6分、相手右FW一美を旗手が倒して中盤でガンバのFK。宇佐美がゴール前に蹴り込むが、オフェンスファール。
 9分、ガンバのカウンター。中央でボールカットされ、最後は宇佐美に左サイドから鋭いシュートをうたれるが、枠の左で助かる。このときの宇佐美は楽しそうだった。
 13分、フロンターレのカウンター。家長からの縦パスをペナルティーエリア右に走り込んだ田中碧がシュート、相手DF。
 14分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、相手DF。こぼれを家長がクロス、これも相手DF。15分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーからクロスを入れるが、ゴールラインを割る。
 20分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ファーでシミッチがヘディングシュートをたたきつけるが、相手GK東口がライン上ではじき、右ポストに当たる。相手DF昌子がすぐさま大きく蹴り出した。これで再度右CK。脇坂が蹴り、ダミアンが頭に当てるが、枠の外。
 23分、飲水タイム。
 26分、田中碧のバックパスが大きくなり、ガンバの左CK。山本が蹴るが、味方に合わず。やれやれ。危なく相手に先制のチャンスをプレゼントするところだった。
 32分、田中碧がペナルティーエリア左に入ってシュート、大きく枠の外。
 34分、中盤でガンバのFK。山本が蹴るが、ラインを割る。
 40分、シミッチが相手FWペレイラを後ろから倒してイエローカード。41分、ボールカットされ、相手右サイドから宇佐美にクロスを入れられるが、誰にも合わずにゴール前を通過して助かる。
 直後に先制。フロンターレのカウンター。脇坂のスルーパスに左サイドから走り込んだ長谷川が受けてドリブル、中へ中へと相手DF佐藤と競りながら進み、こぼれがちょうどダミアンの足下に。ダミアンが落ち着いて蹴り込み、1−0。さすが。
 しかし45分、あわや失点。相手左SB黒川が攻め上がり、山根と競りながら深い位置からクロスを上げられ、相手FWペレイラがヘディングシュート、枠の上で助かる。
 追加タイム1分。46分、サイドチェンジのパスを受けた山根がシュート、枠の外。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、相手FW宇佐美が下がった位置から前線の相手FW一美にパスを送るが、車屋が防ぐ。5分にもガンバのカウンターを受け、宇佐美から相手FWペレイラにパスが送られるが、通らず。
 6分、シミッチがシュートしようとして防がれ、こぼれをダミアンがシュートしたが止められ、最後は脇坂が走り込んで豪快なシュートを打つが、惜しくも左ポストに当たる。脇坂のシュートは本当によくバーやポストに嫌われる。
 7分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、こぼれを長谷川がシュート、相手GK。8分、長谷川がドリブルから折り返しのパス、中央で家長がスルー、ファーの田中碧がすかさず打ったシュートが相手DFに当たり方向が変わってゴールに飛ぶが、相手GKが捕る。惜しかった。
 13分、右サイド深い位置で相手をかわした山根からのクロスをダミアンが鋭いヘディングシュート、相手GK正面。
 21分、相手左サイドからクロスをあげられ、こぼれを宇佐美がペナルティーエリア左からシュート、GKチョン・ソンリョンが伸ばした右足の先ではじき出す。
 22分、これで与えた相手左CK。山本が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してはじき出し、今度は相手右CK。こちら側は宇佐美が蹴るが、シミッチがクリア。こぼれを宇佐美にクロスを入れられるが、オフェンスファール。
 24分、ここで飲水タイム。フロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて三笘、シミッチに代えて登里を入れる。ノボリは左SBに入り、旗手がインサイドハーフ右に回る。ガンバも二人同時交代。井手口に代えて矢島、山本に代えて倉田を入れる。インサイドハーフを一度に代えて中盤の争いで優位に立とうというねらいか。
 27分、ガンバにパスを回され、最後は相手FW一美にペナルティーエリア手前中央からミドルシュートを打たれるが、GKチョン・ソンリョンが正面でガッチリ捕る。
 28分、脇坂がドリブルで持ち上がり、左サイドの深い位置からシュート、相手GK。これで得た左CKを脇坂が蹴るが、相手GK。
 31分、追加点。登里からのロングパスに追いついた三笘が相手DFをかわしてドリブル、ペナルティーエリア左に入ってそのままシュート、ファーのネットに決まり、2−0。
 35分、ガンバが三人同時交代。FWペレイラに代えてFWパトリック、宇佐美に代えてチュ・セジョン、一美に代えてチアゴ・アウベスを入れる。前線の三人を総取り替え。何が何でも得点が必要ということだ。
 ガンバはチュ・セジョンが配球し始める。39分の相手左サイドからのクロスはGKチョン・ソンリョンが捕る。
 40分、相手左サイドから攻め込まれ、こぼれを相手MF奥野にミドルシュートされるが、大きく枠の上。
 42分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて塚川、ダミアンに代えて知念を入れる。
 45分、相手左SB黒川に左サイドを突破され、クロスを上げられる。これを相手FWパトリックにヘディングシュート(?胸トラップ?)されるが、枠の左で助かる。ぴったりタイミングが合っていたら失点ものだった。
 追加タイム4分。46分、知念にボールが入り、左コーナーでボールを踏む。
 47分、相手左サイドでガンバのFK。ロングキックからパスをつながれ、相手右サイドからのクロスを旗手がクリアして相手右CK。相手GK東口も上がってくる。チアゴ・アウベスが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。これで速攻ができれば、相手ゴールはガラ空きだったが時間がかかり、相手GKも戻る。旗手がクロスを入れるが、相手DF。
 48分、相手MF矢島が相手右サイド深い位置からクロス、DF陣が防ぐ。
 2−0でタイムアップ。
 勝点41として、15試合無敗も継続。同じ日の昼間に2位名古屋もセレッソら1−0で勝ち、勝点32で追走。
 次は、またミッドウイークに20節仙台戦。

サッカー短評 (2021.5/4)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 3対2 (2021.5/4 等々力) 第12節

 なんとか逃げ切った。前半に1点、後半に2点入って、今日も楽勝かと思いかけたが、名古屋は死んでいなかった。4人交代して強度を増し、1点取ったら生き返った。マテウスのFKはすごかった。ホームの応援があってよかった。気温23.6度、湿度21%。観客4954人。まん延防止重点措置下の神奈川県では、アウェイサポーターは入れない。そこで、名古屋の選手紹介の時は、フロンターレのサポーターが拍手したらしい。主審は西村さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。シミッチのアンカー、インサイドハーフに旗手と田中碧。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。前回対戦と同じ顔ぶれ。山根はここまで全試合フルタイム出場。
 名古屋は、4-3-3でフロンターレに合わせてきた。山崎のワントップに左右はマテウスと前田。インサイドハーフは長澤と稲垣、アンカーに米本。DF吉田豊、丸山、中谷、成瀬。GKランゲラック。キャプテンは丸山。前回交代で出てきた、前田と長澤、成瀬を先発に起用。丸山と組むCBは中谷に変更。フィッカデンティ監督は、PCR検査でコロナ陽性判定となったため、ベンチに入れず。
 1分、三笘がドリブルからシュートするが、相手DF。そう毎度うまくはいかない。この後しばらくは名古屋が攻勢。
 3分、中央右寄りで相手FK。マテウスが蹴るが、直接GKチョン・ソンリョンが捕る。
 4分、今回は左ワイドに入った相手MFマテウスがクロス、山根がクリアして相手左CK。これをマテウスが蹴るが、GKチョン・ソンリョン。7分にもマテウスに左サイドからクロスを上げられるが、相手FW山崎の上を通過し、ゴールラインを割る。9分には、こぼれを相手MF長澤にシュートされるが、枠の右で助かる。「GKチョン・ソンリョンも反応できなかった」と西岡アナ。
 11分、碧が相手DF吉田に倒され、右サイドでフロンターレのFK。田中碧が蹴るが、相手MF長澤がクリア。こぼれも拾って再度クロスを入れるが、クリアされる。続く右CKも田中碧が蹴り、ニアで谷口が触り、ファーポスト際に家長が飛び込むサインプレーだったが、惜しくも相手DFに前に入られる。これで得た左CKを田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。
 14分、右サイド深い位置でフロンターレのFK。田中碧が蹴り、クリアのこぼれを山根がシュート、ヒットせず。
 16分、三笘が左サイドを登里のサポートで突破、ペナルティーエリア左に出したパスを走り込んだ田中碧が受け、シュートもできたと思うが、旗手か誰かにパスを出してカットされた。シュートしてほしい。
 17分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴り、クリアされたこぼれをまた山根がシュート、枠の外。
 20分以降、名古屋のカウンター。相手左サイドから吉田、マテウスからクロスを入れられるが、シミッチやDF陣がクリア。
 23分、家長が右サイド深い位置からクロス、相手DFにクリアされてフロンターレの右CK。田中碧が蹴るが味方に合わず。
 25分、飲水タイム。
 30分、先制。フロンターレの左CK。田中碧が蹴り、ニアにシミッチとダミアンがいて、中央で谷口が跳んだのがダミーで、ファーのジェジエウがニアにヘディングシュートを打ち込み、1−0。ファーポスト近くのオフサイドポジションに三笘が立っていたが、プレーに関与していないことがVARとの交信で確認され、ゴールが認められる。ジェジエウは今季2得点目。
 35分、相手MFマテウスが左からクロス、これは何とかクリアするが、さらに相手右SB成瀬からのクロスを相手FW山崎にヘディングシュートされるが、枠の上。
 38分、三笘からのパスを受けたダミアンがシュート、枠の上。
 40分過ぎから名古屋のカウンター。相手左サイドからのマテウスの突破を山根、シミッチ、田中碧で防ぐ。44分には、マテウスにシュートをうたれるが、枠の上。45分には、相手左サイドからつながれ、最後は相手MF稲垣に鋭いミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョン。
 1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。後半も名古屋が立ち上がりから攻勢。
 5分、追加点。三笘が登里に預けたボールを受け直し、相手DF成瀬と対面。「相手が足を出すのを待って」かわすと、左サイドゴールライン際から低く速いクロス、すると走り込んだのは「なぜかそこにいる」山根で、スライディングシュートを押し込み、2−0。相手GKも呆然。
 9分、相手右SB成瀬をダミアンが倒して中央で相手FK。マテウスが蹴るが、味方に合わずにラインを割る。
 11分、シミッチからパスをペナルティーエリア左に走り込んで受けた田中碧がクロスを上げるが、クリアされてフロンターレの左CK。これを田中碧がショートコーナーとし、クロスを入れるが、合わず。
 13分、相手左CK。マテウスが蹴るが、オフェンスファール。
 14分、また追加点。谷口が大きくクリアしたボールを相手CB丸山がひろい、ここへ三笘がプレス、丸山は軽くバックパス。ところが相手GKランゲラックが丸山に近寄っていたため、入れ違ってボールはまっすぐゴールへコロコロ。もう一人のDFもGKとともに追いかけたが、間に合わずにオウンゴール。労せずして3−0。声を出さない応援のはずのスタンドからもどよめきの声。こんなことでいいのか。
 18分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて遠野、ダミアンに代えて知念を入れる。元気な攻撃の選手二人で「さらに追加点を取ってこい」というねらいだと思われた。
 結果論だが、この交代が自分たちの首をしめることになった。前線でキープできる二人を下げてしまったことで、後半の飲水タイム後に強度を上げてきた名古屋相手にリズムを取り戻すことができなくなり、体力的にも厳しいところで無理もしなくてはならなくなり、悪循環。そこへの対処で入れた脇坂一人では、効果もない。鬼木監督の「意図ではなかったが、前回4−0、今回も3−0で勝っていて、緩むようなメッセージになってしまったのかと反省している」というコメントもあり、チームはつくづく、生きものだと感じた。
 20分、三笘がドリブルして左から中へパス、旗手に合わず。ファーには家長もいないし、山根も上がっていない。
 直後に名古屋が二人同時交代。右SB成瀬に代えて森下、右ウイング前田に代えて齋藤学を入れる。斎藤は左ウイングに入り、マテウスが右へ回る。
 25分、三笘がドリブルから知念にパス、落としを三笘がクロス、旗手が飛び込むが相手GK。
 26分、飲水タイム。名古屋が二人同時交代。MF長澤に代えてシャビエル、FW山崎に代えて柿谷を入れる。
 28分、失点。右に位置を変えたマテウスが、ペナルティーエリア右へパス、攻撃参加してきた右SBの森下が受けてワンタッチで折り返し、これを走り込んだ稲垣がシュート、3−1。これで名古屋の攻撃に鋭さが増す。試合後、山根が「失点にからんだ」と反省したのは、山根が相手MF斎藤にボールを奪われたところから名古屋の攻撃が始まったため。
 32分、フロンターレが三人目の交代。三笘に代えて脇坂を入れる。脇坂はインサイドハーフに入り、旗手が左ウイングに回る。解説の福田さんや西岡アナに「旗手はマルチプレーヤー」だとほめられるが、器用貧乏にならないでほしい。
 33分、シミッチが相手MFシャビエルにボールカットされ、名古屋のカウンター。シャビエルの突破の試みは、登里が防ぐ。34分、相手右サイドのマテウスからのクロスはGKチョン・ソンリョンが捕る。さらに右サイドからのクロスをジェジエウがクリア。36分、相手左サイドから斎藤がドリブル、シュートかシュート性のクロスを上げるが、味方がおらず。
 38分、再び失点。相手右サイドでマテウスを止めようとした登里のプレーがファールとなり、名古屋のFK。これをマテウスが直接決めて3−2。ファーポストの上からググッと曲がってポストに当たって内側に跳ね返った。これを止めることはできない。
 40分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 42分、相手右サイドから、相手右SB森下にやマテウスに切り込まれるがなんとか防ぐ。だんだんサンドバッグ状態に近づいてくる。ボールをカットしたかと思っても相手に出てしまう。パスも無理な形が増えて、3本つながらない。
 44分、フロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、旗手に代えて塚川を入れる。
 追加タイム5分。47分、田中碧がマイボールをドリブル、右コーナーまで行ってボールを踏む。さらに相手ボールをカットして左サイドのスペースに蹴ると、車屋が走って追いつき、今度は左コーナーに行って踏む。これは、監督の指示ではなく、追いつかれた広島戦の反省から出たプレーらしい。
 49分、相手右サイドセンターライン近くで名古屋のFK。森下が長いキックを蹴るが、ジェジエウが頭でクリア。こぼれを拾われ、クロスを入れられるが、ラインを割る。
 残り30秒で勝っているときは、いつもサポーターが「アヴァンテ」を歌い出す(今は手拍子だけ)が、今日は40秒過ぎくらいでようやく小さく始まる。なんとか3−2で逃げ切った。
 これで勝点38、得失点差27で14試合無敗、1位をキープ。2位名古屋と勝点差9。やれやれ。3位は13試合の鳥栖で、5/1に徳島を2−0で下し、勝点26、得失点差5。徳島は12位。4位のマリノスは5/1に味スタでFC東京に3−0で勝ち、11試合で勝点24と不気味。FC東京は4連敗で11位。この12節では大阪ダービー(非常事態宣言下のため無観客。ヤンマー)があり、1−1の引分け。セレッソは6位、ガンバは18位のまま。
 次は5/8に、ガンバと大阪で対戦。パナスタなので無観客で開催となる。

サッカー短評 (2021.4/29)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 0対4 (2021.4/29 豊田ス) 第22節

 ACLの日程変更で前倒しの試合。1位2位対決で4月に早くも天王山という試合だったが、開始2分58秒で旗手の先制点が決まって優位に。名古屋は直前にフィッカデンティ監督がノドの痛みから検査したがコロナ判定保留との結果でベンチ入りせず、対応が遅れた。ふだんの名古屋は先行逃げ切り型で、ここまで12試合3失点という堅守。失点が早すぎて選手が動揺しただけでなく、監督代行のコンカコーチも想定外だったのでは。しかも、10分と23分にダミアンが連続得点、前半だけで「公約」の3点が入ってしまった。
 「最強の矛」と「最強の盾」の勝負と事前に言われたが、解説の佐藤寿人が「矛が強すぎますね」。中10日対中5日という条件も有利だった。大雨の中で、パスサッカーには不利かと心配したが、風がなく、芝もよかった。反省は、やはり後半盛り返してきた名古屋相手に追加点がなかなか取れなかったところか。まあ、旗手と交代した遠野が取ってくれたので、よかった。鬼木監督は、「次のホームゲームで勝たないと意味がない」と言ったそうだ。せっかくの6ポイントゲームなのだから、ぜひ連勝してほしい。気温17.5度、湿度89%。観客9693人。主審は荒木さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフは旗手と田中碧。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。旗手は右太もも痛からの復帰戦。シミッチも3試合ぶり。ベンチに知念、脇坂、遠野、小塚など。
 名古屋は、4-2-3-1。ワントップに長身FW山崎。トップ下に今季セレッソから完全移籍の柿谷。左右のシャドーに相馬とマテウス。米本と稲垣のダブルボランチ。DF吉田豊、丸山、今季セレッソから完全移籍の木本、宮原。GKランゲラック。キャプテンは丸山。
 3分、先制。左へ流れた家長がシミッチの前でパスを受けると左サイドの三笘へパス、そのまま左奥へ走る。三笘は左サイドから中へドリブル、ペナルティーエリア手前でゴール前に手を上げて走り込むダミアンへ相手DFの足の間を通してパス。ダミアンが相手DFを背負ってポンとワンタッチで落とすと、そこへ走り込んだ旗手が思い切りよくシュート、スライディングする相手DF3人の間をぬけてゴールイン。1−0。リプレーを見ると、ダミアンにボールが入る瞬間、なぜかゴール前に上がっていた左SB登里がペナルティーエリア左へパーッと走ってスペースを作り相手DFの注意をひいたり、ファーでは田中碧がこぼれをねらったりしていた。
 9分、またも三笘が左サイドでボールを受け、ペナルティーエリアに入り、意表を突くバックパスを旗手がシュート、惜しくも相手GKにはじかれるが、フロンターレの右CK。これを田中碧が蹴り、中央でダミアンが頭で触り、こぼれをファーで登里が拾って、なぜか左に来ていた家長へつなぐと、家長が利き足で美しいクロスを上げ、相手DFをはずしたダミアンが高い打点のヘディングシュートをたたき込んで2−0。相手左SBの吉田が競りに来ていたが、間に合っていなかった。こんなに簡単に2点も取れていいのか。
 15分、田中碧が左からうったシュートが相手GKにはじかれ、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが相手DFがクリア。
 16分、名古屋のカウンター。ボールカットされ、相手FW柿谷が相手右サイドのマテウスに展開。マテウスにドリブルされ、ゴールライン際までいかれるが、登里と谷口が寄せると、マテウスは雨にぬれたピッチに足を滑らせ、クロスを上げられず。
 19分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。
 22分、パスをつないで最後は旗手がミドルシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。これを田中碧が蹴ると、ニアでシミッチがバックヘッドで流し、ダミアンが頭で相手GKの足下にたたきつけるとゴールイン。3−0。よしよし。
 24分、飲水タイム。今季の飲水タイムは、両チームが合意すれば設けなくてもよいらしく、広島は5試合とらなかったという。今回は雨だが、しっかり給水。名古屋は交代しないのか。
 27分、相手MF相馬に相手左サイドを突破され、クロスを上げられる。ジェジエウがクリアしたが、相手左CKを与える。これを相馬が蹴り、相手FW山崎がヘディングシュートするが、ジェジエウが競って、枠の外。
 29分、中央で旗手(?家長?)が相手FW柿谷を後ろから倒してしまい、名古屋のFK。相馬とマテウスがボールサイドに立つ。マテウスが蹴るが、誰にも合わずにゴールラインを割る。
 30分、名古屋が二人同時交代。右SB宮原に代えて成瀬、FW山崎に代えてMF長澤を入れる。システムを4-3-3に変更し、柿谷がワントップに入り、長澤はスリーボランチに入ったらしい。
 35分、碧からのパスを受けた三笘が左サイドからドリブル突破してペナルティーエリア左に入り、シュートせずにゴール前に速く低い横パスを送ると、ファーで滑り込んだダミアンにわずかに合わず。惜しかった。ダミアンはハットトリックを逃して残念そう。
 39分、相手FW柿谷が下がって中盤からスルーパス、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。40分には、相手右サイドからマテウスにクロスを上げられるが、DF陣が防ぐ。
 40分、フロンターレのカウンター。旗手のドリブルは相手DFに止められるが、こぼれをダミアンが鋭いミドルシュート、芯を蹴ってまっすぐ枠へ向かったが、相手GKが指先で触って左ポストに当たり、フロンターレの左CK。これを田中碧が蹴るが、相手GKが捕る。DAZNのアナウンサーが「もう取らせてなるものかというランゲラックのプレー」と言う。
 45分、相手MFマテウスに右サイドからシュートされ、枠の右上隅に飛んできたが、GKチョン・ソンリョンがはじき出して相手右CK。マテウスがファーへ蹴るが、田中碧がクリアして今度相手左CK。こちらは相手MF相馬が蹴るが、家長が頭でクリア。
 追加タイム2分あったが、3−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。後半も立ち上がりから積極的に攻撃をしかける。2分、シミッチが競り合いで右の額から出血。ピッチの外で止血している間に、相手カウンターを受ける。相手左サイドからクロスを入れられるが、谷口がクリア。
 6分、旗手が相手MF相馬を後ろから倒してイエローカード。中央左寄りで相手FK。マテウスが蹴り、ファーの長身相手DF木本はDF陣が押さえる。
 9分、ここまでで最大のピンチ。相手MFマテウスが相手右サイドをドリブル、左前方にスルーパスを送ると、ジェジエウの足にわずかに当たり、これを走り込んだ相手FW柿谷がペナルティーエリア右で受けてすかさずシュート、GKチョン・ソンリョンが片手で防ぐ。これで与えた相手右CKをマテウスがニアへ蹴るが、最後はシミッチがクリア。
 11分、相手MF相馬からのパスを受けた相手MFマテウスにミドルシュートをうたれるが、大きく枠の外。
 12分、旗手からのロングスルーパスに走り込んだ家長がペナルティーエリア右からフリーでシュート、相手GK。これで得たフロンターレの左CKを田中碧が蹴り、谷口とシミッチが競るが、オフェンスファール。
 15分、相手ボランチ稲垣からのパスを受けた相手MF長澤にシュートを打たれ、クリアして相手左CK。相馬が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 18分、短いパスを次々につないで、最後はペナルティーエリア右で三笘がヒールパス、これを家長がなんとかシュートするが、ヒットせず、相手GK。三笘がシュートしてもよかったのに。
 20分、フロンターレのカウンター。スルーパスに走り込んだ三笘が左サイドからペナルティーエリア左に入り、またもシュートせずに横パス、ファーでダミアンがフリーでシュート、わずかに枠の左。
 23分、飲水タイム。ここで名古屋が三人目の交代。相馬に代えてFW前田を入れる。前田は右シャドーに入り、マテウスが左へ回る。
 26分、名古屋の右CK。マテウスがショートコーナーからシュートにもちこむが、DF陣が防ぐ。
 直後にフロンターレが一人目の交代。三笘に代えて脇坂が入る。
 30分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドから中へドリブル、最後はダミアンがシュートするがヒットせず。32分には、ダミアンが下がった位置から左へロングパス、走り込んだ旗手がペナルティーエリア左から右後方へ折り返すと、田中碧がフリーでシュート、焦ったのかボールの下を蹴ってしまい、枠の右。後半、追加点が入っていないので決めてほしい。
 直後にフロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて知念、旗手に代えて遠野が入る。
 38分、相手FW前田に右サイドからスルーパスをねらわれるが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。
 39分、やっと追加点。脇坂からのスルーパスをペナルティーエリア左に走り込んで受けた遠野が左足で豪快なシュート、ファーの右サイドネットに直接入る。4−0。すばらしい。
 41分、名古屋が二人同時交代。マテウスに代えて斎藤学、ボランチ米本に代えてシャビエルを入れる。
 44分、フロンターレが二人同時交代。田中碧に代えて小塚、シミッチに代えて塚川を入れる。家長を休ませればいいのに。
 追加タイム3分。47分、ボールカットされ、相手右SB成瀬にクロスを入れられるが、塚川が戻ってクリア。4−0でタイムアップ。
 これで勝点35、得失点差26で首位キープ。名古屋は勝点29のままで得失点差は9に。この日はこの1試合のみ。次の12節は5/1〜5/2の土日開催だが、川崎対名古屋のみ5/4開催。中4日で再戦となる。

サッカー短評 (2021.4/18)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 1対1 (2021.4/18 等々力) 第10節

 前半は、もっと点が取れそうだったのに、1点に終わった。得点したときは、広島のDF陣はたじたじだったと思う。あれをつきつめないと。後半、追加点がとれないでいると、相手GKからのロングフィードを相手FWサントスに通され、ジェジエウが振り切られてシュートをうたれ、いったんはポストが防いだが、森島に押し込まれて追いつかれた。その後は、選手交代5人、追加タイム7分まで使ったが、迫力や効果は落ちていった。やっぱり試合の流れを読める憲剛のような選手が必要だ。これで開幕12戦無敗新記録達成と言われても。気温20.3度、湿度20%。観客9720人。主審は笠原さん。
 先発はGKチョン・ソンリョンが復帰。3/28から全治4週間という発表だったが、早い。DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに田中碧、インサイドハーフに遠野と脇坂。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに塚川、小塚など今季の新加入選手。そう言えば、前回からシミッチの姿が見えない。ケガだろうか。
 広島は、ジュニオール・サントスのワントップ。左右のシャドーに柏と浅野雄也。インサイドハーフに森島司と元フロンターレのハイネル。アンカーに青山。DF東、今津、荒木、野上。GK大迫。城福監督は3年目か。
 3分、三笘からのパスを受けたダミアンが右サイドからシュート、枠の外。4分、遠野からパスを受けた家長がペナルティーエリア右からシュート、相手DF。
 11分、左サイドを駆け上がった登里からのクロスを家長がシュート、相手DF。13分、家長のスルーパスに走り込んだ脇坂がシュート、相手DFがクリアして右CK。これを脇坂が蹴り、ファーで田中碧が折り返すが、相手GK。
 23分、ダミアンが右サイド深い位置でボールキープ、戻したボールを脇坂がシュート、相手DF。
 24分、飲水タイム。
 26分、遠野からのパスを受けた脇坂がミドルシュート、枠の右。
 27分、ダミアンに後ろからタックルした相手DF今津にイエローカード。
 32分、登里がダミアンとパス交換して攻め上がり、シュートまでいくが、相手GK。33分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、いったんは相手GKがはじくが、こぼれを山根がシュート、さらに田中碧もシュートするが決まらず。右サイド山根からのクロスを三笘がいいタイミングでヘディングシュート、惜しくも相手GK正面。
 38分、先制。三笘がペナルティーエリア手前からスルーパス、長い距離を駆け上がって自分の前のスペースに出すように指さした山根がシュート、相手GKがはじくが、また山根がひろってダミアンへ戻す。ダミアンがスルーして脇坂がペナルティーエリア右でフリーの家長へパス。家長が落ち着いて蹴り込んだ。1−0。
 40分、三笘が左サイドをドリブルしてスルーパス、遠野が受けてシュート、相手GK。
 42分、広島のカウンター。相手MF青山にボールカットされ、相手FWサントスへのロングパス、これはGKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。すばらしい飛び出しだった。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。3分、相手MF森島が右サイドからハイクロスを上げ、相手FWサントスがヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンがなんとか触って、相手右CK。これを森島が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 7分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 8分、広島のカウンター。相手DF野上からのパスを受けた相手FW浅野が右サイドからミドルシュート、大きく枠の外。
 10分、登里が左サイドを攻め上がってペナルティーエリア左からクロス、中央のダミアンには合わなかったが、なぜかファーにいた三笘が走り込んでゴールに流し込む。いったん主審がゴールと認めたが、VARが入り中断。画面ではスローリプレイが出て、見ると中央のダミアンがオフサイドポジション。その確認だけなら「ファクト」だから、なぜこんなに時間がかかるのだろう。しかもだいぶ交信したあげく、主審は画像確認に行き、それからノーゴールの判定。なぜ「ファクト」の確認をVARにまかせず、主審が画像確認する必要があったのだろう(※)。
 18分、右サイドから攻め込み、山根がシュート、こぼれを登里がシュート、いずれも相手DF。19分には、田中碧からのパスを受けた三笘がミドルシュート、これも相手DF。
 20分、失点。相手FWサントスにロングボールが入る。左サイドからペナルティーエリアに入られ、ジェジエウをかわしてシュート、これは左ポストに当たるが、クリアできないうちにつめてきた相手MF森島に左サイド深い位置から押し込まれた。ちょうどゴール前に戻ってきた田中碧が押し込む形になってしまった。1−1。
 21分、広島が一人目の交代。左シャドーの柏に代えてFWエゼキエウを入れる。
 25分、飲水タイム。ここでフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて塚川、遠野に代えて小塚を入れる。小塚は初出場。
 28分、山根からのスルーパスに走り込んだ田中碧がシュート、大きく枠の外。
 直後に広島が二人同時交代。MFハイネルに代えて柴崎、右シャドーの浅野に代えて鮎川を入れる。
 32分、家長からのヒールパスを受けた三笘がシュート、相手DF。
 34分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて小林、ダミアンに代えて知念を入れる。ツートップにしたようだ。
 36分、フロンターレの左CK。小塚がニアへ蹴るが、相手DF。こぼれを山根がシュート、相手DF。
 40分、フロンターレが五人目の交代。三笘に代えて長谷川を入れる。広島も四人目の交代。DF野上に代えて茶島を入れる。逃げ切り要員か。
 42分、小塚からのスルーパスに走り込んだ長谷川がペナルティーエリア左で受け、折り返すが味方に合わず。
 43分、相手MF鮎川からの横パスを攻め上がった相手左SB東がペナルティーエリア手前左からミドルシュート、GKチョン・ソンリョンがかろうじて指先ではじく。
 これで与えた相手右CKを森島が蹴るが、DF陣がクリア。
 追加タイム7分。50分、左サイドでフロンターレのFK。小塚がファーへ蹴るが、ジェジエウに合わず。52分にも右サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴るが味方に合わず。53分にも左サイドでフロンターレのFK。小塚が蹴り、谷口が落として田中碧がシュートするが相手DF。1−1でタイムアップ。
 勝点1を加えて32、得失点差22で1位キープ。4/22に2位名古屋がガンバに2−0で勝ち、勝点29に迫ってきた。次は4/29から名古屋2連戦(第22節と第12節)。正念場になる。

※4/20配信の「ジャッジリプレイ」で、この場面が取り上げられた。VARオンリーレビューとならなかったのは、オフサイドポジションのダミアンが攻撃に関与したかどうかの判断は主審の「主観」によるため、画像確認が必要だったということだった。DAZN解説の柱谷さんも「ダミアン選手は足を出しているし、相手GKの大迫選手も明らかにダミアン選手に反応している」とのこと。

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サッカー短評 (2021.4/14)

川崎フロンターレvs.アビスパ福岡 3対1 (2021.4/14 等々力) 第19節

 ACLの日程変更で、ミッドウイークに急きょ設定された第19節。大雨の中、前半19分、遠野のシュートが決まり、先制したのは良かったが、前半最後の最後に相手FKを与えて決められ、同点で後半へ。ここで雷雨がひどくなり、ハーフタイムを20分以上延長。後半10分、またも遠野のシュートを知念がコースを変えて押し込み、勝ち越し。1点差で逃げ切るのはきびしいので、3点目を取るべく次々に5人の交替枠を使いきったが、やっと取れたのは後半追加タイムになってから。アビスパ福岡の長谷部監督は「川崎はスキがなかった」と言ったが、前半は特に苦しかった。気温13.7度、湿度78%。観客6958人。主審は家本さん。
 先発は、GK丹野。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに田中碧、インサイドハーフに脇坂と遠野。左右のウイングは長谷川と小林。ワントップは知念。知念は初先発。ベンチに初めて小塚が入った。他にジェジエウ、ダミアン、家長など。
 福岡は、4-4-2か。フアンマと渡のツートップ。左右のワイドに石津と吉岡。前とカウエのダブルボランチ。DF輪湖、宮、元フロンターレの奈良、サロモンソン。GKは元フロンターレの杉山。キャプテンは前。
 立ち上がりは福岡に攻め込まれる。3分、相手右SBサロモンソンを倒して中央でFKを与える。これをサロモンソンがペナルティーエリア内にキックを入れてくるが、DFがクリアして、今度相手左CK。またサロモンソンが蹴るが、DF陣が防ぐ。こぼれを拾われるが、これもクリア。
 7分、谷口のロングフィードに走り込んだ小林が右サイド深い位置からクロス、相手DFに当たってフロンターレの右CK。脇坂がショートコーナーを蹴るが、味方に合わず。
 8分、福岡のカウンター。相手左ワイド石津の攻め上がりを遠野がクリアして福岡の左CK。サロモンソンがファーへ蹴るが、ゴールラインを割る。
 13分、長谷川が左サイドから入れたクロスにファーで小林が難しい体勢で左足シュートするが、相手GK。
 17分、知念が左サイド登里からのスルーパスを左足シュートするが、相手GKがはじく。続くフロンターレの右CKを脇坂が蹴り、知念がヘディングシュートするが、相手DF。
 19分、先制。フロンターレの連続右CK。脇坂が蹴り、相手DFがクリアしたこぼれをねらっていた遠野がミドルシュート、途中で相手FWフアンマの頭に当たってコースが変わり、相手GKの逆をついてゴールの真ん中に決まる。1−0。
 20分、福岡のカウンター。相手左ワイドの石津にパスが通り、シュートまで持ち込まれるが、枠の左で助かる。
 22分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 25分、相手MFカウエが右サイドからクロス、相手FWフアンマがヘディング、谷口がしっかり競って、シュートは枠の上。
 26分、飲水タイム。ここまで福岡の厳しいプレスやカウンターでいい攻撃があまりできていない。雨でボールが思ったよりはずんだり、パスがねらい通りに通らないのかもしれない。
 35分、山根が右サイドから入れたクロスはいったん相手DFがクリアするが、こぼれを登里がひろってミドルシュート、相手DFに当たる。
 42分、長谷川のドリブルが相手MFカウエに倒されて止められるが、ファールなしで流される。今日の家本主審はファールをほとんど取らない。
 追加タイム2分。47分、福岡のカウンター。相手FW渡のドリブルを谷口がファールで止め、イエローカード。ペナルティーエリア手前右寄りで福岡のFK。これをサロモンソンが直接決め、1−1。ここでハーフタイム。なかなか追加点がとれないでいるうちに、相手の飛び道具で同点にされてしまった。谷口は、もっと時間帯を考えたプレーをしてほしい。落雷注意報が出たため、20分以上ハーフタイムが延長された。

 後半開始から福岡が一人目の交代。右ワイドの吉岡に代えて金森を入れる。1分、相手右CK。サロモンソンが蹴るが、知念がクリア。
 3分、長谷川が左から入れたクロスはクリアされるが、こぼれをひろった山根が右サイドから入れたクロスを小林がシュート、相手DF。さらに4分、左サイドから長谷川が入れたクロスをファーでフリーの小林がシュート、枠の左。
 10分、追加点。山根が右サイド深い位置からクロス、いったん相手GKにはじかれるが、ファーで拾った遠野がペナルティーエリア左からシュート、ゴール前で知念が触って方向を変えてゴールイン。2−1。
 13分には、山根のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂のキックはいったんクリアされ、再度脇坂がクロスを入れるが、今度はフロンターレの左CK。これも脇坂が蹴るが、相手DF。
 15分、福岡が二人同時交代。サロモンソンに代えて湯澤、渡に代えてブルーノ・メンデスを入れる。
 16分、相手ボランチ前にミドルシュートを打たれるが、大きく枠の外。
 19分、フロンターレの右CK。脇坂がファーへ蹴り、いったん相手クリアされたこぼれを田中碧がミドルシュート、枠の上。
 22分、飲水タイム。ここで福岡が三人目の交代。左ワイドの石津に代えて田邊を入れる。
 28分、中央右寄りで相手FK。相手ボランチ前が蹴るが、DF陣がクリア。
 30分、フロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて三笘、小林に代えて家長を入れる。3点目をとりにいこうということか。
 34分、車屋がファールでイエローカード。中央右寄りで相手FK。前が蹴り、ゴール前で混戦となり、最後は相手FWフアンマにシュートされるが、GK丹野が正面でしっかり止める。
 直後にフロンターレが二人同時交代。登里に代えてジェジエウ、遠野に代えて塚川を入れる。1点差を守りきろうという交代か。車屋がSBに回り、ジェジエウがCBに入る。塚川はアンカーに入り、碧が一列あがったらしい。
 37分、福岡の左CK。前が蹴り、ファーで輪湖がヘディングシュート、枠の左。
 直後にフロンターレが五人目の交代。知念に代えてダミアンを入れる。
 39分、相手FWブルーノメンデスがスローインのボールを受け、相手MF金森にパス。金森はミドルシュートをうつが相手DFに当たる。
 43分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングするが、枠の外。さらに、谷口からのパスを受けたダミアンが三笘にパス、三笘はペナルティーエリアに入ってシュートするが、相手DF。三笘はドリブルからもシュートに持ち込むが、枠の左。
 追加タイム5分。47分、福岡のFK。このキックはDF陣が防ぐ。
 直後にフロンターレのカウンター。三笘がドリブルで攻め上がり、右サイドからクロス、併走していたダミアンが飛び込むが合わず。
 50分、やっと3点目。山根がドリブルで右サイドを攻め上がり、ダミアンへパス。ダミアンのヒールでの落としに走り込んだ山根がシュート、これが左に決まって3−1。
 ここでタイムアップ。
 これで11戦無敗。勝点31、得失点差22で1位キープ。この日はACL出場チームのみが試合開催。名古屋が広島に1−0で勝ち、2位キープ。広島は7位に後退。セレッソはなんと徳島に0−1で敗戦、6位に後退。徳島は9位のまま。ガンバはアウェイだが宇佐美が得点し、鳥栖に1−0で勝ち今季初勝利。ガンバは17位のまま。鳥栖は5位に下降。

サッカー短評 (2021.4/11)

FC東京vs.川崎フロンターレ 2対4 (2021.4/11 味スタ) 第9節

 前半8分に先制、17分に追加点。いずれも家長がダミアンからのパスを決めた。後半2失点してしまったが、フロンターレも三笘とダミアンが追加点をとり、開幕10戦負けなしで301勝目。ここ3年アウェイでの「多摩川クラシコ」は、4−0、3−0、2−0と零封してきたが、今回はFC東京が2矢報いた。気温16.8度、湿度24%。観客17615人。主審は福島さん。
 先発は、GK丹野、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに田中碧と遠野。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。
 FC東京は4-4-2。永井とオリベイラのツートップ。左右のワイドに東と三田。青木と安部柊斗のダブルボランチ。DF小川諒也、森重、岡崎、中村拓海。GK児玉。永井は今季初先発らしい。前節、DF渡辺剛が前半に退場したので、今季はアンカーを務めていた森重がCBに入った。キャプテンは東。長谷川監督は4年目でホームゲームでのクラシコの初勝利をめざす。
 5分、シミッチからのパスを受けた三笘がドリブルしてペナルティーエリア左に入りこみ、角度のないところからシュート、相手GK。これで得た左CKを田中碧が直接ねらったようなキックをするが、相手GKがはじく。
 8分、先制。相手ボールをカットしたシミッチがすばやくダミアンへ。ダミアンはやや下がった位置から絶妙なループパスをポンと右前に入れ、右から走り込んだ家長がダイビングヘッドで押し込んだ。1−0。鬼木監督がガッツポーズ。解説の岩政も「すばらしいシュートでしたね」。
 13分、右サイドからパスをつないで、最後はダミアンが下がり目の位置からシュート、至近距離で相手DFに当たり、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手GKが捕る。
 16分、フロンターレのカウンター。車屋がドリブルで左サイドを攻め上がり、そのままシュート、枠の上。他に誰もいなかったので、攻めきったのはよかった。
 17分、追加点。三笘が相手のビルドアップのパスをカットしてすぐ中央のダミアンへ。ダミアンは右サイドでフリーの家長の前のスペースにパス、これを家長は「リラックスして」美しいワンタッチシュートを左上に決める。2−0。相手DF森重の苦虫をかみつぶしたような顔が大写しに。
 しかし、得点シーンのリプレイが流れている間に、FC東京の右CKになっている。得点直後は守備が緩くなるクセがあるので危ない。どうやら相手右MF三田のクロスを相手FWオリベイラと競り合った谷口のバックヘッドが枠に来て、GK丹野がはじき上げて与えたCKらしい。これを三田がニアへ蹴り、家長がクリアし、連続相手右CKに。三田が蹴り、DFがクリアしたこぼれを拾われ、右サイドからクロス、相手FWオリベイラにヘディングシュートされるが、GK丹野がはじきだし、またまた右CK。三田が蹴り、ニアでダミアンがクリア。またも相手右CKに。これは最後、オフェンスファールとなった。
 24分、中央でのFKを得たシミッチが、すばやく縦パスを送り、ダミアンがペナルティーエリア手前で触って左へ送ると、三笘が受けて、すかさずシュート。3点目かと思われたが、スローリプレイを見るとオフサイドっぽい。主審がVARと長々と交信して、待たされたが、やはりオフサイドの判定で得点は取り消し。残念。
 26分、飲水タイム。
 30分、三笘が中央から左へドリブルして相手DFの間をすりぬけ、右隅をねらってシュート、右ポストに当たる。惜しい。
 32分、FC東京の左CK。三田が蹴るが、ジェジエウがクリア。
 33分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手GKが捕る。
 36分、ジェジエウがドリブルで右サイドまで運び、家長がつないで深い位置から折り返し、ダミアンがシュート、相手DF。38分にも遠野がミドルシュートをうつが枠の上。
 追加タイム3分。47分、こぼれを拾って田中碧がペナルティーエリア右からシュート、相手DF。2−0でハーフタイム。

 後半開始からFC東京が一人目の交代。ボランチの安部に代えてFWアダイウトンを入れる。おそらくシステムも変わったと思うがわからず。アダイウトンが左ワイドで東が右ワイドへ回り、三田が安部のいたボランチに下がったのか。
 1分、相手ボールをカットした田中碧がミドルシュート、相手DF。
 4分、相手右SB中村が中盤まで上がってクロス、DFに当たってFC東京の右CK。三田が蹴るがニアで家長がクリア。
 10分、ファールで止められた家長の素早いリスタートからサイドチェンジのパスを受けた三笘が角度のないところからシュート、相手GK。11分、これで得たフロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 12分、左サイド車屋が遠野とパス交換して攻め上がり、深い位置から折り返し、フリーで田中碧がシュート、相手DF。
 14分、失点。相手右SB中村が中盤まで上がって前方へスルーパス、相手FW永井が走り込んでペナルティーエリア右から折り返し、中央で相手FWオリベイラが受けるのかとジェジエウと山根が寄せたところスルーされ、背後に走り込んだ相手FWアダイウトンにフリーでペナルティーエリア左からシュートを決められ、2−1。この攻撃の直前に、FC東京は交代の準備をしていたが、いったんとりやめる。
 16分、追加点。山根の右サイドからファーへのパスを、カットした相手DF中村のトラップが大きくなったところを三笘がすばやく寄せて奪い、そのままシュートを決め、失点後すぐ3−1とする。
 19分、FC東京が三人同時交代。三田に代えて高萩、FW永井に代えてFW田川、右SB中村に代えて内田を入れる。高萩はボランチに入ったか。
 20分、フロンターレの右CK。遠野が蹴るが、相手GKが捕る。
 24分、飲水タイム。ここで、フロンターレが一人目の交代。遠野に代えて脇坂が入る。
 30分、追加点。車屋が左サイド中盤まで攻め上がったところを相手MF東にファールで止められ、東にイエローカード。フロンターレのFK。脇坂が蹴り、ペナルティーエリア右で谷口が頭で左へ落とし、すかさずダミアンが蹴り込み、4−1。
 33分、FC東京が五人目の交代。東に代えてアルトゥール・シルバを入れる。キャプテンマークは誰に渡したのか。
 38分、さらに失点。相手FWアダイウトンが左サイドをドリブル突破、すぐ後ろの高萩にスイッチ。高萩にペナルティーエリア左角からファーへクロスを入れられ、フリーで攻め上がった相手DF内田がたたきつけるヘディングシュート、4−2。
 39分、フロンターレが三人同時交代。ダミアンに代えて小林、家長に代えて知念、三笘に代えて長谷川を入れる。知念がワントップ、小林が右ウイングに入る。
 41分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。こぼれを拾って二次攻撃をねらうがオフェンスファール。
 43分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、また相手DF。
 追加タイム5分。46分、フロンターレが五人目の交代。田中碧に代えて橘田が入る。
 50分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。4−2でタイムアップ。
 勝点28、得失点差20で1位キープ。まだ1試合多い。2位名古屋は大分に3−0で勝ち、勝点23。大分は17位に後退。3位は清水と1−1で引き分け勝点18の神戸。清水は13位のまま。今節は、無敗だった広島に湘南が1−0で土を付けた。湘南は勝点9としたが12位のまま、広島は4位から6位に後退。仙台がホームでマリノスと0−0で引分け、勝点1を加えた。いまだ未勝利の最下位横浜FCは鳥栖に0−3、18位ガンバは柏に0−1で敗戦。鳥栖は4位に、柏は16位に浮上。

サッカー短評 (2021.4/7)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 1対0 (2021.4/7 等々力) 第8節

 前半0−0の苦しい試合だったが、後半、相手DFがダミアンを倒して退場した後、交代で入った遠野が今季2点目を決めて逃げ切った。気温15.1度、湿度52%。観客9173人(大阪府では、878人の新規感染者。「医療非常事態」を宣言。4/6にマリノスと対戦したセレッソでは複数の陽性者が出て、濃厚接触の疑いでクルピ監督がベンチ入りせず、0−1でマリノスに10年ぶりの敗戦)。主審は山本雄大さん。
 先発は、GK丹野、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ。インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングに長谷川と小林。ワントップにダミアン。ベンチに家長、三笘、知念など。旗手がいないが、ケガか。
 鳥栖は、本田風智と酒井宣福(ノリヨシ)のツートップ。二列目に仙頭と松岡。左右のアウトサイドに小屋松と樋口。アンカーに島川。DFは元フロンターレのエドゥアルド、田代、中野伸哉の3バック。GK朴。キャプテンはエドゥアルド。ベンチには今季北海道コンサドーレ札幌から移籍してきた、元フロンターレの中野嘉大や、U24アルゼンチン戦で得点した林大地がいる。キム監督は3年目か。
 7分、小林がフリーでペナルティーエリア右からシュートするが、相手GK。
 10分、相手右FW酒井が右サイドに流れて、ペナルティーエリア手前中央へクロス、樋口が飛び込み、ダイレクトでシュート、枠の上。
 14分、小林が右サイドからファーへクロス、逆サイドのウイング長谷川がヘディングシュート、枠の外。小林は、これに限らず、右ウイングを意識したプレーが多い。前回ダミアンと競演した浦和戦のように、もっと中へ入ってシュートをうてばいいと思うが。クロッサーの仕事は、山根にまかせておいて。
 18分、相手MF仙頭にドリブルから山なりのミドルシュートを打たれるが、GK丹野が捕る。
 24分、飲水タイム。ここで鳥栖が一人目の交代。アンカーの島川に代えて中野嘉大を入れる。中野嘉は右ワイドに入り、樋口がアンカーに回ったようだがよくわからず。
 25分、相手MF小屋松が相手左サイドゴールライン際からペナルティーエリア手前に大きく折り返しのパス、走り込んだ樋口がシュート、枠の上。
 28分、ダミアンが左に流れてボールを収め、ペナルティーエリア右の小林へパス、小林が折り返し、田中碧がシュート、ゴールライン上に駆け戻った相手DF松岡に当たって跳ね返ったボールを相手GKが捕る。ここで主審がVARと交信。例によって、何を交信しているのか不明。テレビの映像では、碧のシュートが相手DFの腕に当たっているところが映る。どう見てもハンドだが、主審は何もなかったように試合を再開。これはなんとかならないのか。イギリスでは、「OFFSIDE」とか電光掲示板に表示されていた。日本でも、少なくとも「何」が問題なのかわかるようにしてほしい。もしハンドについてなら、なぜ主審は映像を確認しなかったのか。
 29分、相手FW帆本田にペナルティーエリア内でシュートされるが、DF陣が防ぐ。これで与えた相手左CKは樋口が蹴り、酒井がヘディングシュートを試みるが合わず。
 31分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、味方に合わず。
 41分、前半で一番惜しいシーン。登里からのスルーパスを左サイドで受けた長谷川がペナルティーエリア左に入って、ていねいなクロスをダミアンに送る。ダミアンがワンタッチシュートをうつが、惜しくも枠のわずかに右。決めてくれないと。
 43分、山根からダミアンへのクロスが相手DFにクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 追加タイム2分。47分、相手GKからパスをつながれ、最後は相手FW本田がシュートするが、DFに当たる。0−0でハーフタイム。小林が険しい顔をして下がってくる。

 後半は交代なしで開始。1分、左サイド長谷川が右サイドの小林へパス、小林が落とし、山根が走り込んで右サイド深い位置まで上がっていた田中碧にワンタッチで送るが、合わず。
 8分、鳥栖のカウンター。こぼれを拾われ、相手FW本田が右サイド深い位置からペナルティーエリアに走り込んだ仙頭にパス、仙頭のシュートはジェジエウが防ぐ。
 9分、ダミアンが中央付近からロングシュートをねらうが、相手GKが戻って捕る。神戸戦の再現はならず。
 12分、フロンターレのカウンター。ダミアンがハーフラインを少し越えたあたりで、後ろから来たクリアボールを胸トラップしたところを相手CB田代に後ろから抱えられて止められる。田代にレッドカード。
 ここで鳥栖が三人同時交代。左ワイドの小屋松に代えて飯野、FW本田に代えてFW林大地、FW酒井に代えて松本を入れる。フロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて遠野、長谷川に代えて三笘を入れる。
 20分、やっと先制。右に流れたシミッチからのパスを受けたダミアンがスルー気味に触って後ろに送り、フリーでいた遠野が相手DFに寄せられ倒れながらもシュート、これが決まって1−0。
 23分、田中碧が相手MF中野嘉を後ろから止めてイエローカード。
 24分、飲水タイム。
 30分、田中碧が右サイドから上げたクロスが相手DFエドゥアルドに当たってフロンターレの右CK。田中碧がショートコーナーを蹴るが、相手DF。
 31分、鳥栖が四人目の交代。MF仙頭に代えて山下を入れる。
 35分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて知念。小林に代えて家長が入る。
 41分、登里がペナルティーエリア中央へ低いクロス、走り込んだ家長がワンタッチでシュート、相手GKが捕る。45分には、三笘が左サイドをドリブルで突破、折り返しを家長がループシュート、またも相手GKが片手で防ぐ。
 46分、フロンターレが五人目の交代。登里に代えて車屋を入れる。追加タイム4分。
 1−0でタイムアップ。
 勝点25、得失点差18で1位キープ。4位だった鳥栖は7位に下降。2位名古屋は13位湘南と0−0の引分け、勝点20で2位キープ。湘南は15位に。3位セレッソは10年ぶりにマリノスに負け、勝点16のままで5位に後退、マリノスは8位キープ。代わりに大分に1−0で勝った神戸が3位に浮上。4位には横浜FCを3−0で下した広島が6位から浮上。横浜FCは最下位に後退。とうとう、4/8、下平監督解任。18位ガンバは10位福岡と0−0の引分け、まだ勝てず、勝点2で18位のまま。仙台も勝てず、徳島に1−0で負けるも17位となり最下位は脱出。

サッカー短評 (2021.4/3)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 2対0 (2021.4/3 等々力) 第7節

 代表ウイークの中断明けの試合。ここから5連戦。前半終わり近くと後半21分に三笘の技ありの得点で勝利。前半は大分の守備に手こずったが、後半追加点を取ってからは余裕があった。それでも大分にパスをつながれる場面もあり、ボール支配率は50%イーブン。気温18.5度、湿度56%。観客は1万人まで入れることになり、9810人(内アウェイ客600人)。主審谷本さん。
 先発は、今季初先発のGK丹野、DFケガから復帰の登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに旗手と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。アルゼンチン戦に大活躍した田中碧はベンチから。GKチョン・ソンリョンはベンチ外とのこと。
 大分は、長身FW長澤のワントップ、トップ下に町田、左右のワイドに渡邉と井上。元フロンターレの下田と元ジュビロの小林裕紀のダブルボランチ。DF福森健太、三竿雄斗、羽田、松本。GK元フロンターレの高木駿。キャプテンは高木駿。片野坂監督は6年目。昨季のメンバーのうち主力が移籍し、今季登録14人が入れ替えとか。
 昨年11月の対戦ではアウェイで負けている。勝てば優勝という試合だったが。NHKの笠井アナは「川崎には引いて守るチームは勝てない」と言う。今季の大分はGKからパスをつないで攻めてくるだけでなく、長澤への放り込みもねらいだろう。
 3分、相手ボールカットからの縦パスを受けたダミアンが下がり目の位置からシュート、相手GKが捕る。
 7分、登里が攻め上がり、右サイドからのクロスをペナルティーエリア左角からシュート、枠にいったが相手GKがはじく。
 17分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングシュート、枠の左。
 21分、スローインから三笘がドリブル、ペナルティーエリアに入ってシュートまでいくが、相手DF。23分、家長のキープから右サイドを攻め上がった山根にパス、山根はペナルティーエリア右から低いクロスを入れるが、相手GKが捕る。
 24分、飲水タイム。
 28分、三笘が左サイドからペナルティーエリアに入り、狭いところで家長にパス、相手DFにはさまれた家長は振り返らずにヒールでパス、走り込んだ旗手がシュートするが枠の上。
 29分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを旗手が拾うが、シュートまでいけず。
 31分、大分のカウンター。最後は相手MF渡邉にシュートされるが、DFが防ぐ。
 32分、家長からのパスを受けた登里がペナルティーエリア左角からクロス、ダミアンに合わず。
 37分、ダミアンがペナルティーエリア内でヘディング、相手GK。そろそろ前半のうちに得点してほしい。
 39分、先制。ペナルティーエリア左角でフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ニアのダミアン、センターの谷口には合わず、相手DFに当たって上に跳ね上がるが、これに三笘がすばやくつめ、上からかぶせるようにたたきつけるシュートを打ち込み、1−0。
 42分、ダミアンが相手ボールをカットして脇坂へパス、脇坂がシュートするが、相手GKが捕る。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。続けて左CK。今度はショートコーナーを蹴り、クロスを上げるが、シュートに至らず。
 大分は、せっかく前線に長身の長澤を入れているのに、ここまで長沢にボールを入れられない。NHK解説の福西が「長沢がシミッチにプレスにいくので、大分がボールを持ったときに前線にいないことが多い」と指摘。福西は大分のダブルボランチが「もっと前に縦パスを入れないと」と、ついボランチの指導。
 8分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、最後はシミッチがシュートするが、ヒットせず枠の外。
 12分、相手右サイドからパスをつながれ、相手MF町田が深い位置から低いクロス、相手MF渡邉にシュートされるが、枠の右で助かる。
 16分、また相手MF町田からのパスを受けた相手DF福森にシュートされるが、谷口が体に当てて防ぐ。これで大分の左CK。キックはDF陣が跳ね返すが、相手ボランチの下田が拾ってペナルティーエリア左からクロス、登里が防ぐ。
 20分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。こぼれを拾った三笘の折り返しを攻め残っていたジェジエウがヘディング、相手GK正面。残念。
 21分、追加点。三笘がペナルティーエリア手前で相手ボールをカットして、ゴール方向へドリブル、ダミアンが平行して走り込み、相手GKが飛び出してくる。三笘はダミアンに渡さず、右足アウトサイドでガラ空きのゴールに蹴り込み、2−0。解説の福西が「ダミアンがシュートしたら、相手GKが止めていました」と言う。
 23分、三笘が左サイドからドリブルで切り込むと見せてペナルティーエリア左から低いクロス、脇坂がシュートするが枠の左。
 直後に飲水タイム。ここで大分が二人同時交代。右MF井上に代えて小林成剛、FW長沢に代えて伊佐を入れる。
 27分、フロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて田中碧、旗手に代えて遠野を入れる。
 28分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。田中碧が蹴るが、相手DF。続く左CK。田中碧がショートコーナーを蹴るが、シュートまで持ち込めず。
 ボールはキープして、チャンスも作っているが、シュートまでいけない。
 35分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、家長に代えて橘田を入れる。橘田はインサイドハーフ右に入り、遠野が家長のいた右ウイングに回る。もう1点とってこいという交代だろう。
 40分頃から大分に続けてクロスを入れられる。ジェジエウ、谷口を中心に跳ね返し、シュートまではうたせていない。
 43分、パスをつながれ、最後は相手MF渡邉にシュートされるが、大きく枠の上。
 44分、フロンターレが五人目の交代。三笘に代えて長谷川が入る。大分も三人同時交代。町田に代えて高澤、渡邉に代えて屋敷、右SB松本に代えて黒崎を入れる。
 追加タイム5分。47分、小林が相手DFとの競り合いで倒れてしばらく起き上がれない。福西が「脇腹の肋骨は折れやすい」など物騒なことを言うので心配したが、立ち上がる。
 48分、相手右サイドからクロスを入れられるが、登里が防ぐ。49分、相手左サイドからクロスを入れられるが、ジェジエウが頭ではじき出す。
 2−0でタイムアップ。これで8戦無敗。勝点22、得失点差17として首位キープだが1試合多い。大分は3連敗で15位に下降。2位名古屋は、FC東京と0−0で引分け、勝点19、得失点差8。ACLの試合が6月〜7月に移動したためJリーグの日程が組み替えられ、4/29にアウェイの第22節、5/4にホームの第12節と名古屋2連戦が出現。笠井アナが「優勝を争う首位攻防」と言う。今節は、コロナのクラスター発生で活動停止していたガンバがリーグ戦復帰。無敗の広島と対戦し、0−0で引分け、やっと勝点1を得て18位に。広島は6位に後退。無敗だった3位鳥栖は4/2にアウェイで4位セレッソに0−1で負け、順位は逆転。仙台は神戸に0−2で負け、未勝利で最下位に転落。神戸は5位浮上。浦和が鹿島に2−1で勝ち、11位に浮上。鹿島は1勝4敗1分けで勝点4で16位に下降。どうしたのか。

※4/6、フロンターレHPにGKチョン・ソンリョンと山村のケガについて掲載。ソンリョンは、3/28に腰椎横突起骨折で、全治4週間の見込み。山村は、3/18に左大腿二頭筋肉離れで、全治3ヵ月の見込み。

サッカー短評 (2021.3/30)

モンゴルvs.日本 0対14 (2021.3/30 フクアリ) ワールドカップアジア二次予選グループF第6戦

 前半は5−0で、これだけで十分な得点だったが、最後まで手を抜かなかったのは、試合に飢えていたというか数少ない公式戦を大事に感覚をとぎすましたいという面が強いか。それよりも、本戦でのレギュラー争いの面が強いかも。1年延期で、国内組だった守田などが海外移籍で急成長した。大迫ハットトリック、守田、稲垣、古橋が代表初ゴールを記録。モンゴルは大差にもかかわらず、最後まで気持ちを切らさず戦ったのは尊敬に値する。
 日本で開催だがモンゴルのホームゲーム。モンゴル政府が国内で国際試合を禁じているため、本来は第三国での開催を模索していたがコロナで見つからず、2戦とも日本で行うことになったもの。スタジアムは、日本協会が複数示した中からモンゴル側が選んだという(成田空港から近いので交通費が安くてすむ?)。気温17.0度、湿度80%。無観客。審判団はUAEセット。バブル方式で実施。この試合は5人まで交代可能。VAR、飲水タイムはなし。
 先発は、GK権田、DF小川諒也(FC東京)、冨安、吉田、松原(マリノス)。遠藤と守田のダブルボランチ。トップ下に南野。左右のワイドに鎌田と伊東。ワントップ大迫。
 モンゴルの布陣は4-1-4-1らしい。3/25のタジキスタン戦に0−3で敗れて1勝5敗となり、二次予選は敗退決定。ボジク監督は何を目標として選手たちを鼓舞するのだろうか。
 モンゴルは立ち上がりだけ、全員で攻め込んできた。10番MFが攻撃のセンターらしい。ロングボールも放り込むが、味方が追いつかない。
 日本は左右のサイドからクロスを入れるが、FWと合わない。10分過ぎまでシュートもなく、モンゴルが固めた守りを崩せず。
 13分、先制。左SB小川が入れたクロスは味方に合わず、右へ。攻め上がった右SB松原が深い位置から折り返し、南野がペナルティーアークで受けてシュート、左下に決まり1−0。
 15分の伊東のヘディングシュートは枠の右。17分には伊東が相手GKと1対1になるが決めきれず。
 22分、日本の左CK。南野がショートコーナを蹴るが、シュートまで行けず。
 23分、CB吉田からのパスを南野がスルー、大迫が受けてペナルティーエリア中央でシュート、2−0。
 26分には日本の右CK。これは得点できず。
 直後に追加点。松原からのパスを受けた伊東が右からゴール前へクロス、ニアの大迫には合わなかったが、中央に走り込んだ鎌田がシュート、3−0。
 31分、久々にモンゴルの攻撃。相手FW11番ナランボルドにペナルティーエリア中央まで進入されるが、シュートはうたせず。
 33分、追加点。松原からのパスを受けた伊東がドリブルしてペナルティーエリア右に入り、折り返しのパス、走り込んだボランチ守田がシュート、4−0。守田の代表初得点。
 39分、また追加点。伊東がドリブルからペナルティーエリア右へスルーパス、松原が受けてクロスを入れるとニアで相手DFに当たってオウンゴール。5−0。ちょっと気の毒だった。
 44分、右サイド伊東からのクロスに大迫がヘディングシュート、相手GKが防ぐ。こぼれを再び大迫がつめるが、これも相手GK。
 追加タイム1分。47分、日本の右CK。最後は守田がミドルシュート、枠の外。5−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。守田に代えて浅野を入れる。ボランチ1枚で十分と見たか。浅野は左ワイドに入り、二列目は鎌田、南野、伊東と4枚。4-1-4-1としたようだ。モンゴルは三人同時交代。6番MFナルマンダフに代えて23番DFツェデンバル、15番FWガルエルデネに代えて14番MFバルジンニャム、17番DFダワージャブに代えて12番DFオユンバートルを入れる。
 3分、伊東のクロスが相手DFにクリアされて日本の右CK。このCKは得点にならず。
 10分、日本の右CK。鎌田が蹴り、浅野がヘディングシュート、惜しくもバーに当たる。こぼれを吉田が蹴るが、相手DFに当たる。
 直後に追加点。日本の左CK。キックはいったん相手DFにはじかれるが、こぼれを小川がひろい、鎌田につなぎ、鎌田からのパスを大迫が押し込み、6−0。
 (この後、眠くなってしばらく記憶にないので、記録のみ)
 17分、相手左サイドでモンゴルのFK。キックは日本のDFがクリアし、こぼれをシュートされるが、枠の上。
 18分、日本が二人目の交代。鎌田に代えて稲垣を入れる。19分、吉田に代えて中谷を入れる。
 23分、松原からのパスを収めた大迫がポストプレーで落としたボールを稲垣がシュート、7−0。稲垣の代表初得点。
 26分、日本が二人同時交代。南野に代えて古橋、冨安に代えて畠中を入れる。
 28分、古橋が左サイドからドリブル、ペナルティーエリア左からシュート、8−0。古橋は代表初得点。
 直後にモンゴルが四人目の交代。13番FWガンバヤルに代えて9番FWミジドルジを入れる。
 33分、伊東の右サイド深い位置からのクロスは相手GKがはじくが、こぼれを古橋がヘディングシュート、バーに当たってゴールイン。9−0。
 34分、伊東が相手選手をプレスしてボールカット、そのままドリブルでペナルティーエリア右に入ってシュート、10−0。
 (このへんで目が覚めた)
 38分、相手左サイドでモンゴルのFK。ロングボールが入り、ペナルティーエリア右からゴール前に放り込まれるが、畠中がクリア。39分、モンゴルの左CK。キックはGK権田が捕る。
 40分、モンゴルが五人目の交代。11番FWナランボルドに代えて21番MFテムージンを入れる。
 42分、浅野からのスルーパスに走り込んだ古橋が相手GKと1対1になり、シュートを決める。11−0。
 44分、右サイドに流れた古橋からのクロスを受けた浅野がシュート、相手GK。
 追加タイム3分か。46分、ボランチ遠藤が右サイドへパス、松原が受けてループのクロス、浅野が受けて相手GKと1対1を制して今度こそシュートを決める。12−0。
 47分、日本の右サイドスローインから浅野がボールキープ、ペナルティーエリア右から入れたパスを大迫が流し込み、13−0。大迫はハットトリック。
 48分、伊東がペナルティーエリア右から打ったシュートは相手GKにはじかれるが、こぼれを伊東が後ろへ送り、稲垣がミドルシュート、14−0。
 これでタイムアップ。日本は5戦全勝、勝点15、得失点差27でグループF1位。2位は3勝1敗2分けで勝点10のタジキスタン。
 次戦は6/7(月)、パナスタでのタジキスタン戦。最終戦は6/15(火)、パナスタでのキルギス戦。

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サッカー短評 (2021.3/29)

U24日本vs.U24アルゼンチン 3対0 (2021.3/29 北九州ス) 国際親善

 3日前がウソのような快勝。第一戦の反省を生かして、立ち上がりから積極的にボールを奪いにいき、最初からピッチの幅を広く使って攻め込んだ。前半終了間際に、CB瀬古からのロングフィードがワントップ林に通り、林のシュートが決まって1−0で折り返せたのがよかった。後半も強度を上げてきたアルゼンチン相手に互角に渡り合い、久保のCKから板倉がヘディングで2得点。最後は、初招集の17歳、中野まで投入する余裕ができた。気温17.6度、湿度76%。観客7302人。主審等は韓国戦のインドのセット。
 先発は、久保と板倉以外の9人入れ替え。GK谷(湘南)、DF古賀(柏)、長身190pの町田(鹿島)、瀬古(セレッソ)、原(清水)。板倉(フローニンヘン・蘭)と田中碧(川崎)のダブルボランチ。トップ下に久保(ヘタフェ・西)、左右のシャドーに相馬(名古屋)と食野(リオアベ・葡)。ワントップには、ケガの堂安に代わって呼ばれた林大地(鳥栖)。ゲームキャプテンは板倉。田中碧は、出場停止明け。板倉のボランチはいつ以来だろう。フロンターレアカデミー同士とは言え、碧と二人でダブルボランチを組むのは初めてでは。
 アルゼンチンは4人入れ替え。システムは4-4-2または3-5-2のようだ(『エルゴラ』では4-2-3-1)。長身FWガイチとGKレデスマは、引き続き出ている。コロンバットとアスカシバルのダブルボランチも連戦。MF3人ともう一人のFW18番ブルネッタが初先発。キャプテンはCB2番ペレス。
 日本は、ダブルボランチと左シャドーの相馬が力強く応戦した。ワントップの林は猛然と前からプレスをかけた。久保と食野は入れ替わりながらボールを受けた。CB二人は、相手FWガイチをだいたいは押さえた。全体を第一戦よりコンパクトに保てた。
 4分、相手左サイドからクロスを上げられ、相手MFゴンサレスに頭で触られるが、ヒットせず。アルゼンチンは、ハイプレスからボールをとると、すぐに前線へボールを当ててくる。
 13分、左サイドで日本のFK。久保と相馬が立ち、相馬が蹴るが、やや長くなり、直接相手GKが捕る。シュートをねらったのだろうか。
 20分、中央で板倉ボールキープ、左サイドでフリーの相馬へパス、相馬は相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入る。シュートを打つ気なら打てたと思うが、折り返し気味のパスを選択、結局誰もシュートせず。どうして打たないのか。
 25分、26分と、ワントップの林が相手DFの裏をねらう動きに、CBやボランチからロングフィードが送られる。相手DFの寄せの早さやトラップのミスなどでチャンスにはならない。
 29分、日本がボールをつないでいる状況にいらだった相手FWガイチが、田中碧にレイトタックルしてファールとなる。カードは出ない。テレ朝解説の松木さんは「あとはいかにして得点に結びつけるか」と言う。
 37分、CB町田が右サイド久保へロングパス、久保は攻め上がった右SB原にパス。原は深い位置からワンタッチでクロス、林がヘディングシュートを打つが枠の上。
 39分、相手右サイドでアルセンチンのFK。FW18番ブルネッタがファーへ蹴り、相手FWガイチが飛び込むが、DF陣が寄せる。
 42分、一番のピンチ。相手DFデラフエンテが攻め上がり、右サイドから高速クロス、CBとGKの間をぬけていくボールに相手FWブルネッタがファーで滑り込んで合わそうとしたが、わずかに触れず。これを押し込まれていたら流れが変わっただろう。
 44分、左サイドでの相馬のドリブルが相手のファールで止められ、日本のFK。クイックスタートして相馬が走り込むが、相手DF。
 45分、CB瀬古からのロングフィードを走り込んで受けたFW林が、相手GKと1対1になり、うまくタイミングをずらしてシュートを決める。1−0。
 追加タイム1分。リードしたままハーフタイム。

 後半開始からアルゼンチンは二人同時交代。右ワイド4番デラフエンテに代えてMF10番バルガス、ボランチ8番コロンバットに代えてMF7番F.バレンスエラを入れる。
 1分、相手右サイド中央で相手FK。F.バレンスエラがニアへ蹴ると、混戦から今度は相手右CKになる。このキックも日本のDF陣がクリアし、今度は相手左CK。バレンスエラが中央へ蹴り、右SBマクアリステルが飛び込むが、ここも日本のDF陣がクリア。
 6分、惜しい場面。久保がペナルティーエリア右角付近からファーでフリーの相馬へパス、相馬はねらいすましてシュートをうつが、右ポストに当たる。残念。
 7分には、右サイドで日本のFK。久保が蹴るがニアで相手DFがクリア。
 日本は、ワントップの林が絶えず相手DFの裏に走り込み、ワイドの相馬と食野は幅を広く取り、裏をねらう。中盤では、板倉が3日前の汚名挽回と、すばやいボールカットとポジショニングで田中碧を少し前でプレーさせ、碧はフロンターレでのプレーと同じく(それより早いかも)、受けてすぐ反転してさばき、相手に攻撃させず、日本のリズムを生み出している。
 16分、日本が一人目の交代。FW林に代えてFW田川を入れる。
 19分、相手FWガイチが下がってボールを受け、板倉をかわしてミドルシュート、枠に飛んだがGK谷が押さえる。
 20分、CB瀬古からのフィードを久保が受けて右サイドの食野にパス、相手DFがファールして日本のFK。久保が中央へ蹴るが、味方に合わず。
 22分、追加点。今度は日本の左CKから。久保が中央へ蹴ると、板倉が相手DFよりかなり高く飛んでヘディングシュート、2−0。
 24分、田中碧がドリブルしているところを後ろから相手MFゴンサレスに倒され、ゴンサレスはイエローカード。中央で日本のFK。ここでアルゼンチンが三人目の交代。18番左FWブルネッタに代えて11番ロレイセルを入れる。FKは、久保がペナルティーエリア右へ蹴り、田川が受けるが、相手DFにすばやく寄せられ、シュートできず。
 28分、また追加点。日本の左CK。久保が中央へ蹴り、また板倉が今度はダイビングヘッドで押し込み、3−0。
 30分、日本が二人目の交代。久保に代えて三好が入る。
 アルゼンチンは前線の長身FWガイチへの放り込みを徹底し始める。35分には、相手CBペレスからガイチへのロングフィードが通り、ガイチが落としたボールを相手MFゴンサレスがシュートするが、大きく枠の上。
 38分、アルゼンチンが四人目の交代。とうとう9番FWガイチに代えて21番カブレラが入る。日本も三人目の交代。食野に替えて旗手を入れる。旗手がトップ下に入り、三好が右ワイドへ回る。
 39分、相手左SBベルナベイが攻め上がり、低いクロスを入れるが、板倉がクリア。
 43分、日本が四人目の交代。相馬に代えて三笘を入れる。44分には、五人目の交代。左SB古賀に代えて17歳の中野(鳥栖)を入れる。
 追加タイム3分。46分、日本が六人目の交代。後半に交代で入ったFW田川が下がり、MF渡辺皓太を入れる。田川はケガか。旗手がワントップに入り、渡辺皓太がトップ下に入る。
 47分、旗手が右奥のゴールライン際からクロスを入れるが、味方がおらず。
 49分、相手MFのF.バレンスエラがドリブル、三笘が倒してイエローカード。中央右寄りでアルゼンチンのFK。キックはゴール前に入るが、日本のDF陣が跳ね返す。
 3−0でタイムアップ。
 田中碧は、1試合しか出られなかったが、完敗した第1戦と日本はどこが違ったのかと言えば、ダブルボランチが機能したこと、特に碧がよかったと『エルゴラッソ』を初めとしたいろいろな記事に出ていた。素人目には、「中盤の王様」とまでもちあげられるほどなのかわからない。2試合ともフルで出た板倉は、本職CBの第1戦で失点にからんだが、久々のボランチで2得点と無失点の守備に貢献、五輪本番のレギュラー当確か。同期の三好は、最近チームでも出ていないようで、2試合出たが無得点、五輪メンバーには当落線上か。旗手は左SB、トップ下、ワントップと3ポジションに入った。無得点ながらこのマルチタスクぶりは魅力だろう。一方、同期の三笘は対照的に「内弁慶」の評価が付いたのではないか。三好同様当落線上にいると思う。

サッカー短評 (2021.3/26)

U24日本vs.U24アルゼンチン 0対1 (2021.3/26 東京ス) 国際親善

 地力の違いを見せつけられた。アルゼンチンはオリンピックで二度も金メダルを取っている。そのときのような「突出した才能はいない」とTBS解説の戸田は言うが、チーム全体の意識レベルが高い。日本が本気でメダルをねらうなら、もう少し互角に戦えないと話にならないだろう。前半のうちに手数をかけずにクロスから相手長身FWにヘディングシュートを決められ、あとはペースダウンして逃げ切られた。気温13.3度、湿度29%。観客8416人。主審は日本の佐藤隆治さん。
 先発は、GK大迫(広島)、DF旗手(川崎)、板倉(フローニンヘン・蘭)、渡辺剛(FC東京)、菅原(AZ・蘭)。中山(ズウォレ・蘭)と渡辺皓太(マリノス)のダブルボランチ。左右のワイドに三笘(川崎)と三好(アントワープ・蘭)。トップ下に久保(ヘタフェ・西)。ワントップ田川(FC東京)。旗手と三笘、板倉と三好が先発したのは嬉しいが、田中碧はベンチにもいない(出場停止だった)。監督は横内さん。ゲストの解説に憲剛が呼ばれ、三笘について紹介を求められていた。
 アルゼンチンは、南米五輪予選はトップ通過。そのときのメンバーとは少し違うようが、ヨーロッパ組も8人招集したらしい。システムは4-4-2(『エルゴラ』の4-2-3-1が近いか)。192pの長身FW9番ガイチのワントップ。もう一人のFWは19番ウルシで左ワイド。右ワイドに7番F.バレンスエラ。トップ下10番バルガスは、本当に24歳以下かというヒゲ面。ダブルボランチは8番コロンバットと5番アスカシバル。左SBに3番M.バレンスエラ。キャプテンは右CBの2番ペレス。GKレデスマはオーバーエイジ。コーチングに優れたGKらしい。その他4〜5人は、フル代表にも呼ばれているという。アルゼンチン国内組は、リーグ戦優先の選手もいるらしく、来日21人中10人が欧州組。バティスタ監督は、兄が日本のJリーグでもプレーしていたという紹介。
 Jリーグでは威力を発揮している三笘のドリブルは通用しなかった。日本より寄せてくる距離が近く、足も早く出てきた、ということらしい。かといって三好のドリブルも通用しなかった。久保のみなんとか匹敵していたが、逆に「どんな選手か知られている」ので、久保のやりそうなことは予想されていた。
 5分、旗手が左サイドのフロンターレでの連携を生かしたスルーパス、三笘が走り込むがオフサイド。6分、右ワイド三好からのスルーパスに走り込んだ右SB菅原が折り返し、ボランチ渡辺皓太が合わせようとするが、相手DFがクリアし、日本の右CK。これを久保が蹴るが、ニアで相手DF。
 8分、アルゼンチンの長身FWガイチが右に流れてボールを受け、ドリブルでペナルティーエリア右に入ってクロス、右ワイドF.バレンスエラが中央でシュート、バーに当たって助かる。
 12分、日本の右CK。久保がショートコーナーからドリブル、低いクロスを入れるが、相手DF。
 日本はクロスまでいくが中で合わせられず、次第に途中でボールカットされてカウンターを受けることが多くなる。
 19分、相手左FWウルシからのスルーパスに走り込んだ右ワイドF.バレンスエラがペナルティーエリア左でシュート、またもバーに当たる。
 20分、久保が相手ボランチにファールで倒され、左サイドで日本のFK。久保が蹴るが、味方に合わず。
 21分、ついに失点。アルゼンチンが中央から右前方にロングパス、走り込んだトップ下バルガスが受け、板倉がマークに付くが、ドリブルでかわされてクロスを上げられる。相手FWガイチがフリーでヘディングシュート、バーに当たるがゴールイン。0−1。
 24分。中央右寄りでアルゼンチンのFK。キックがペナルティーエリア中央へのクロスとなり、相手ボランチのコロンバットがヘディングシュート、枠の左。
 27分、三笘が左サイドでドリブル、相手DFに当たって日本の左CK。久保がニアへ蹴り、三笘が中央へ流すが、シュートまで行けず。さらにペナルティーエリア手前で日本のFK。久保が直接ねらうが、枠の上。
 32分、FW田川がペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュート、枠の上。田川はここまで、シュートよりもプレスで貢献している。
 37分、左サイドで日本のFK。久保がゴール前にボールを送るが、相手GKがはじく。
 43分、相手左ワイドのウルシがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。
 44分、相手左サイドでアルゼンチンのFK。F.バレンスエラが蹴り、最後は相手DFペレスがシュートするが、なんとか防ぐ。
 追加タイム1分。46分、三好が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右に入るが、ボールが相手DFに当たり、相手GKが捕る。
 0−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、DF渡辺剛が相手トップ下のバルガスを後ろから倒してイエローカード。中央右寄りでアルゼンチンのFK。バルガスが蹴るが、日本がクリア。
 10分、ボランチ中山がペナルティーアークからシュート、相手DF。11分、久保からのパスを受けた三好がペナルティーエリア右に入ってシュート、枠の左。
 アルゼンチンは、日本に攻めさせて、最後のDFのところは突破させない。
 15分、右SB菅原からのスルーパスに走り込んだ三好が倒され、中央右寄りで日本のFK。相手左SBのM.バレンスエラにイエローカード。このキックで再度右奥で日本のFK。ここから久保が直接シュートをねらうが、相手GKがはじく。こぼれに三笘がつめ、相手DFに当たって日本の左CK。久保が蹴るが、シュートまでいけず。
 18分、アルゼンチンが一人目の交代。10番バルガスに代えて17番ゴンサレスが入る。
 21分、日本も二人同時交代。旗手に代えて古賀、三笘に代えて相馬を入れる。
 25分、久保がペナルティーエリア左から低いクロス、相手GKがはじいたこぼれを田川がシュートにもちこむが、相手DF。
 27分、久保が左サイドでドリブル、相手DFに当たって日本の左CK。久保が蹴り、また相手GKがはじくが、こぼれをボランチ渡辺皓太がミドルシュート、相手DF。
 29分、三好が右サイドからクロス、ファーで相馬が走り込むが相手DFがクリアして日本の左CK。ここでアルゼンチンが二人目の交代。7番右ワイドF.バレンスエラに代えて11番ロレイセルが入る。左CKを相馬が蹴り、長身DF渡辺剛が頭で流すが、枠の右。
 33分、日本が三人目の交代。FW田川に代えて食野を入れる。
 35分、ボランチ渡辺皓太からのパスを食野がポストプレー、久保がシュートするが枠の上。惜しかった。
 42分、日本が四人目の交代。三好に代えてFW林を入れる。林がワントップに入り、食野は三好がいた右ワイドに回る。アルゼンチンも三人目の交代。19番左FWウルシに代えて13番ベルナベイが入る。
 44分、相馬が左サイド深い位置から中央へ折り返し、食野がペナルティーエリア手前からミドルシュート、大きく枠の外。
 追加タイム2分。46分、アルゼンチンが四人目の交代。8番ボランチのコロンバットに代えて20番エッセが入る。
 0−1のままタイムアップ。点差以上の実力差があった。後半は攻撃の形が少しは出せたが、アルゼンチンがわりきって守っていたから。板倉は、あの失点につながったクロスを上げさせてはいけない。試合後の三好のコメントに「もっとピッチをワイドに使って攻められるとよかった」とあった。

サッカー短評 (2021.3/25)

日本vs.韓国 3対0 (2021.3/25 日産ス) 国際親善

 いきなり先発したフロンターレの山根が得点して、びっくりした。守田も先発したし、最後には脇坂も出たし、なかなかいい試合だった。試合は、前半のうちに鎌田が追加点を取り、後半にセットプレーから遠藤航が得点し、無失点で終えた。韓国は、監督が作りたいチームへの変身途中ということのようだ。後半始めの形がそうなのだろう。この試合は6人まで交代可能。VAR、飲水タイムはなし。主審などはインドの人。気温15度、湿度78%。観客8356人。
 先発は、GK権田(清水)、DF佐々木(広島)、冨安(ボローニャ・伊)、吉田(サンプドリア・伊)、山根(川崎)。守田(サンタクララ・ポル)と遠藤(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ。トップ下に鎌田(フランクフルト・独)。左右のシャドーに南野(サウサンプトン・英)と伊東(ヘンク・ベル)。ワントップ大迫(ブレーメン・独)。キャプテンは吉田。ベンチに江坂(柏)、古橋(神戸)、浅野(パルチザン・セル)など。感染対策として、海外組と国内組は、宿泊ホテルのフロアや食事、ロッカーも別々という報道。
 韓国は、4-2-1-3らしい先発のJリーグ勢は、DFキム・ヨングォン(ガンバ)ひとり。GKは蔚山のチョ。控えのGK二人はJリーガーのキン・ジンヒョンとキム・スンギュ。20番MFは韓国期待の20歳イ・ガンイン(バレンシア・西)。FW登録選手はおらず、ゼロトップを試したらしい。キャプテンはキム・ヨングォン。監督はポルトガル人のパウロ・ベント。就任3年目だそうだ。
 5分、相手右サイドからのクロスを佐々木が防いで相手右CK。相手MFイ・ガンインが蹴るが、GK権田がはじく。
 6分、大迫が落としたボールを受けた佐々木がパス、鎌田がすかさずシュートするが枠の左。
 10分、大迫のクロスが相手DFにクリアされて日本の右CK。南野がショートコーナーを蹴り、伊東がクロスを入れ、ファーで遠藤がヘディングシュート、バーに当たる。こぼれを守田がシュートするが相手DF。
 16分、守田のスルーパスは相手DFにかかるが、こぼれを大迫がヒールパス、ペナルティーエリア右に走り込んだ山根がこれをシュート、1−0。誰が走り込んだのか、とっさにわからなかった。山根は初出場初ゴール。山根は、吉田から「韓国戦は150%でやらないと」と言われ、最初から全開で臨んだとのこと。
 21分、ペナルティーエリア右に走り込んだ伊東がワンタッチでクロス、相手DFに当たり、ファーに守田が走り込むが合わず。
 27分、追加点。日本のカウンター。大迫がボールを収めてスルーパス、鎌田が受けてドリブルでペナルティーエリア右に入り、パスを出すような動きも交えてシュート、ファーの左ポストに当たってゴールイン。2−0。鎌田は試合後のコメントで「日本にいたときだったらパスしていたが、ヨーロッパに来てから一人でやりきることができるようになった」と言う。
 日テレの解説、北沢さんなどは「鎌田と南野は随時いれかわっているようだ」と指摘。
 34分、守田が相手MFを倒してペナルティーエリア右横で韓国のFK。イ・ガンインがサインプレーでペナルティーアーク手前の味方に横パスを蹴るが、守田がすばやく反応してカット。そのまま攻め上がるが、パスがつながらず、チャンスにはならず。
 38分、相手MFナ・サンホがペナルティーエリア右からシュート、大きく枠の外。
 39分、大迫からのパスを受けた伊東が右からクロス、相手DFのクリアを拾った守田がミドルシュート、枠の右。
 45分、相手左CK。イ・ガンインが蹴るが、冨安が頭ではじき、守田が大きくクリア。
 追加タイム1分。2−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。鎌田に代えて江坂(柏)を入れる。韓国は三人同時交代。20番MFイ・ガンインに代えて18番イ・ジョンヒョプ、9番MFナ・サンホに代えて22番MFチョン・ウヨン、12番GKチョ・ヒョヌに代えて1番GKキム・スンギュを入れる。
 4分、遠藤と江坂で相手ボールをカットして右サイドの伊東へパス、伊東からのクロスを大迫が南野にパス、南野は狙い澄ましてシュートするが、枠の右。惜しい。決めてほしい。
 8分、右サイド伊東からのクロスが相手DFにクリアされたこぼれを江坂がシュート、相手GKがはじく。こぼれを再び江坂がシュート、再度相手GK。同僚対決はGKキムの勝ち。
 12分、相手DFチョン・ウヨンにミドルシュートを打たれるが、枠の上。15分にも李桐浚にミドルシュートを打たれるが、枠の上。
 15分、南野からのパスを受けた守田がミドルシュート、相手GKがはじく。
 17分、韓国が四人目の交代。16番ウォン・ドゥジェに代えて8番MFイ・ジンヒョンを入れる。
 18分、相手右サイドで韓国のFK。ホン・チョルが蹴るが、GK権田がはじく。続けてペナルティエリア右手前で相手FK。またホン・チョルが蹴るが、枠の右。
 21分、日本が二人目の交代。左SB佐々木に代えて小川(FC東京)が入る。小川は代表デビュー戦。
 24分、ペナルティーエリア手前右で韓国のFK。ナム・テヒが蹴るが、日本のDF陣がクリア。27分、山根が相手MFホンチョルを倒して、相手左サイド深い位置で韓国のFK。相手DFチョン・ウヨンが倒れ、担架で退場。FKは日本がクリア。
 29分、日本が三人目の交代。伊東に代えて古橋(神戸)が入る。31分、守田からの縦パスを受けた江坂がロングシュート、相手GK正面。
 31分、韓国が五人目の交代。先ほど退場したDF5番チョン・ウヨンに代えて13番MFイ・ドンギョンが入る。
 32分、日本の左CK。江坂が蹴り、大迫が頭に当てるが枠の外。直後に日本が四人目の交代。大迫に代えて浅野を入れる。
 36分、ロングフィードのパスに走り込んだ浅野が相手DFのこぼれを拾ってペナルティーエリアに入り、相手GKと1対1になり、シュートするが決められず。こぼれにもつめるが、枠の右。
 37分、韓国が六人目の交代。10番ナム・テヒに代えて7番キム・インソンが入る。
 38分、追加点。日本の左CK。江坂がファーへ蹴り、遠藤がヘディングシュートを決める。3−0。
 41分、日本が二人同時交代。南野に代えて脇坂(川崎)、守田に代えて川辺(広島)が入る。脇坂も代表デビュー戦。
 44分。自陣ペナルティーエリア近くで吉田が相手選手を倒してFKを与える。相手MFイ・ジンヒョンが蹴るが、合わず。
 追加タイム4分。47分、韓国の左CK。イ・ジンヒョンが蹴るが、日本のDF陣が防ぐ。
 49分、ペナルティーエリア左横から江坂がクロス、古橋が飛び込んでシュートするが、枠の左。
 3−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2021.3/21)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 0対5 (2021.3/21 埼玉ス) 第6節

 思わぬ大差の試合になった。前半はフロンターレが様子見しているような入りになってしまい、浦和にうまく対応されてパスを回せず、ボール支配率も下回った。しかし、前半終わりに小林が決め、リードして後半に入れた。後半立ち上がりにあわや失点のピンチがあったが、すぐにダミアンが追加点を取ってからリズムが出て、4分間で3得点。最後に脇坂がダメ押し点を決め、無失点で勝利。関東地方は雨模様で、風もかなり吹いていた。気温19.7度、湿度90%。観客4679人。主審は飯田さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングに長谷川と小林。ワントップにダミアン。今日は、ダミアンと小林を二人とも先発させてきた。交代はどうするのだろう。ベンチには久々に知念が入った。
 レッズは、4-2-3-1。ワントップに杉本。トップ下に金髪の小泉。左右のシャドーに汰木と関根。伊藤と金子のダブルボランチ。DF山中、槙野、岩波、宇賀神。GK西川。ゲームキャプテンは槙野。ベンチにはチームキャプテンの阿部勇樹ほか。ロドリゲス監督は、1年目。昨年J2で徳島を昇格に導いた手腕を評価されて、浦和レッズの再建のため抜擢された。
 レッズは前半、トップ下の小泉がボランチの位置まで下がって組み立てている感じ。右サイドの関根が突破をねらうことが多かった。7分には、関根にシュートまで持っていかれるが、DF陣が防ぐ。
 10分、脇坂のボールカットからゴール前で混戦、ダミアンがシュートを試みるが正面で槙野が防ぎ、こぼれを山根がボレーシュート、枠の右上に飛んだが、相手GK西川がはじき出す。これで得たフロンターレの右CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 12分、相手FW杉本が下がって味方からのパスを受け、相手左サイドを上がってきた山中に落とす。山中が左サイドを駆け上がって山なりに折り返し、これを中央で杉本が豪快にボレーシュート、GKチョン・ソンリョンが見事にはじき上げる。これで与えた相手左CKは山中が蹴り、混戦になるが、DF陣がクリア。これで両チームのGKがいい仕事をした。
 15分、ダミアンのヒールパスを受けた田中碧が縦パスを通し、小林が利き足でない左足でシュートするが枠の左。16分には、ダミアンのボールカットからつないだ小林が右サイドからクロス、ダミアンがヘディングシュートするが相手DF。
 23分、飲水タイム。ここまでは雨もあり、ピッチの芝も長いのかパスがつながらない。風も強くてゴールキックは押し戻される。こぼれ球拾われている。立て直せるか。
 25分、中央で相手FK。山中が蹴るが、シミッチがクリア。
 33分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、混戦になるが、相手DFがクリア。
 田中碧が最終ラインの真ん中に入り、攻撃の糸口を探すが、預けたパスがすぐに戻ってきて、DF全体がじりじりと下がってしまう。37分には相手左CKを与える。山中が蹴り、ニアでダミアンがクリアし、再度相手左CK。下田アナが「ダミアンは相手FW杉本がフリーだったことでジェジエウに注意をしています」。再度の山中のCKもダミアンがクリア、長谷川が大きく前方へ蹴り出す。
 この後も浦和の攻撃が続き、相手右シャドーの関根に突破されてクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 42分、先制。相手スローインのボールをカットし、ダミアンが落としたボールを田中碧がセンターサークル内から右前方の山根にパス、山根は右サイドを持ち上がってフリーでクロス、ゴール前に走り込んだ小林が首を回してヘッドで左ポスト際にたたきこんだ。1−0。
 追加タイム1分。相手MF小泉にペナルティーエリアに入られ、ジェジエウが寄せ、シミッチがぎりぎりで蹴り出し、相手左CK。今度は小泉が蹴るが、ダミアンと旗手でクリア。やれやれ。1−0でハーフタイム。

 後半、交代なしで開始。
 キックオフ直後にジェジエウが谷口に(?)送った横パスが中途半端にずれ、相手MF小泉にカットされ、小泉から相手FW杉本へクロスが上がるが、必死に戻ったシミッチがクリア。これで与えた相手左CKを山中が蹴るが、オフェンスファール。
 4分、追加点。相手ボランチ伊藤の縦パスをジェジエウがカット、受けた田中碧が右前方へパス、走り込んだ小林が体をひねった難しい体勢からクロス、中央でダミアンがゴールを背に相手DF岩波が寄せている状態で、胸トラップからバイシクルシュートを決める。2−0。
 6分、また追加点。脇坂からのパスを受けたシミッチがスルーパス、後方から長い距離を走り込んだ旗手がペナルティーエリア左で受け、相手GKの足の間に流し込んだ。3−0。おやおや。解説の水沼さんが「浦和の選手が止まっている。シミッチがフリーでスルーパスをうっているし、そもそもスルーパスのコースが空いているのもいけない」。
 8分、またまた追加点。脇坂からのパスを受けた長谷川がペナルティーエリア左からファーへクロス、ダミアンが頭で折り返し、ゴール前につめた小林が胸に当てて押し込む。4−0。飯田主審がVARと何事か交信。内容は不明だがゴールは認められる。
 あれよあれよという間に得点が入り、これで試合の大勢は決まった。ロドリゲス監督が手を打つ間もなかった。
 10分、相手左CK。山中が蹴り、混戦から杉本にシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。
 11分、レッズが三人同時交代。やや遅きに失した感があるが、功を奏するか。ボランチ伊藤に代えてキャプテン阿部、MF汰木に代えて大久保、関根に代えて武田を入れる。大久保が関根のいた右シャドー、武田が汰木のいた左シャドーに入る。
 14分、田中碧がダミアンとパス交換してペナルティーエリア左からクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。ここでまた飯田主審がVARと交信。CKでなくてPKなのか。そのままCKとなり、脇坂が蹴るが、相手DF。16分にもフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。
 前半が嘘のように流れが変わり、ボールが回せるようになる。水沼さんは「レッズの選手たちが動けていない。いったん立ち止まってしまう。開幕戦ではできていたのだから、できるはずなのに」と言う。「前半はルーズボールがひろえていた」
 17分、田中碧のボールカットからシミッチがスルーパス、ペナルティーエリア右に走り込んだ小林がシュートするが、相手GK。
 22分、ダメ押し点。長谷川が左から入れたクロスをダミアンがシュート、相手DFに当たり、相手MF大久保がキープしようとしたしころを脇坂がチャージ、ボールを奪うと振り返りざまにミドルシュート、きれいに決まって5−0。今季二度目の5得点。前回の仙台戦では、最後にホームチームに1点返された。今日は完封できるか。
 23分、飲水タイム。大量リードしたのだから、フロンターレも交代して先発の選手を休ませるとか、新加入の選手を使ってみたりした方がいいのでは。
 27分、脇坂がペナルティーエリア右からクロス、相手ボランチ阿部がクリアしてフロンターレの右CK。ここでレッズが四人目の交代。トップ下の小泉に代えて明本を入れる。CKは脇坂が蹴るが、相手DF。
 28分、やっとフロンターレも二人同時交代。ジェジエウに代えて車屋、田中碧に代えて塚川が入る。この連戦の中、前々節まで旗手と田中碧が全試合フル出場だったが、前節途中で旗手、今節田中碧が途中で交代、これでフル出場継続はGKチョン・ソンリョンのみ。車屋は左CBに入り、谷口が右CBに回る。塚川は田中碧のいたインサイドハーフ右にそのまま入る。塚川はシミッチとの交代でアンカーに入ることが多かったが、第2節の仙台戦で途中からインサイドハーフの位置でもプレーした。
 33分、相手DF槙野からのパスを受けた明本が折り返し、相手ボランチ阿部にミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 36分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて知念、長谷川に代えて三笘を入れる。
 40分、小林が右サイドからクロスを入れると、走り込んだのは塚川。残念ながら合わず。41分の脇坂のミドルシュートは相手DF。
 42分、知念が走り込む旗手をダミーにシュートするが、相手GK正面。
 43分、レッズが五人目の交代。山中に代えてMF田中達也を入れる。そのまま左SBに入ったようだ。
 44分、三笘が左サイドからペナルティーエリアエリア中央へドリブル、シュートせずに小林へ。小林のシュートは枠の外。
 45分、フロンターレが五人目の交代。脇坂に代えて橘田を入れる。
 追加タイム3分。
 46分、フロンターレの右CK。脇坂も田中碧もいないので、旗手が蹴るが、相手DF。こぼれもひろって攻めるが、シュートまでいけず。
 5−0でタイムアップ。笛が鳴ると、旗手が精魂つきたように倒れた。水沼さんが「これでシミッチは移籍後初めて90分出ましたね」と言う。シミッチは前半はパスミスや、旗手や田中碧と位置取りが重なったりしていたが、後半はナイスクリアやスルーパス成功などから別人のように躍動した。
 勝点19、得失点差15として首位をキープ。レッズは勝点5、得失点差-8で13位に下降。2位は1−0で鹿島に勝った名古屋。勝点18でぴったり追走。名古屋は唯一の開幕6連勝。鹿島は勝点4、得失点差-2で15位に後退。3位は、九州ダービーを0−0で切り抜けた鳥栖。勝点14、得失点差10。鳥栖はいまだ無失点。対戦相手の福岡は勝点8、得失点差-1で10位に後退。4位はセレッソで湘南と0−0で引分け、勝点13。湘南は16位に後退。5位に浮上したのは好調の広島。3−1で大分に勝ち、勝点12。大分は11位のまま。なお、今節ガンバと対戦予定で試合延期のマリノスにもコロナ陽性者が2人出たらしい。
 これで今月はこれから代表ウイークに入る。

※3/22、日本代表に呼ばれていた初招集のセレッソ坂元が怪我で辞退し、代わりにフロンターレから脇坂が呼ばれた。脇坂も初招集。この他、やはり初招集のセレッソ原川も怪我で辞退し、代わりに名古屋の稲垣が呼ばれた。
 U24では、堂安が怪我で辞退し、鳥栖の林大地が呼ばれている。

サッカー短評 (2021.3/18)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 1対1 (2021.3/17 ノエスタ) 第5節

 せっかくダミアンのスーパーゴールで先制したが、残念ながら最後の最後で追いつかれた。神戸のピッチは滑りやすいらしく、前半から何人も何回も滑っていた。しかも、疲れなのか、ハイプレスがはまらず、3人でのパス回しができず、選手間も寸断されていた。神戸の三浦監督が「うちの分析チームがしっかり対策をたてた」というような話をしていた。最後に怪我したジェジエウも心配。気温14度、湿度38%。観客7446人。主審は家本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。山根がJ1通算100試合達成。
 神戸は4-4-2。ドウグラスと郷家のツートップ。左右のワイドに井上と古橋。山口蛍とサンペールのダブルボランチ。DF酒井高徳、フェルマーレン、菊池流帆、山川。GK前川。DF山川は、三笘の筑波大学同期らしい。お互い「相手をよくわかっている」とのこと。昨季途中にGMから就任した三浦淳寛監督は2年目。
 三笘対策が徹底されていただけでなく、柏以上にフロンターレの動きを分析されて対応された感じ。後半やや立て直したが、完全にリズムを取り戻したとは言えず。全体に疲れが見えた。監督の交代も少し遅く、脇坂の足がつったり、家長がパスミスしたりする前に行なってほしい。こういう苦しい試合になると、「試合を読んでリズムを変えられる」憲剛の能力がほしくなる。脇坂か田中碧ができるといいのだが。
 4分、相手FWドウグラスへのボールをジェジエウがクリアして相手左CK。古橋が蹴るが、DFがクリア。
 7分、左サイドでドリブル突破をねらった三笘が相手DF山川に倒され、フロンターレのFK。クイックで始めるがシュートまでいけず。
 10分、相手右サイドからクロスを入れられ、谷口が防ぐ。続く相手右CKは古橋が蹴り、ゴール前で混戦になるが、ジェジエウがクリア。
 12分、左サイドスローインから、最後はダミアンがシュート、枠の外。
 22分、相手左CK。古橋がファーへ蹴るが、谷口がクリア。
 25分、相手右サイドからのパスを受けた相手FW郷家が、ペナルティーエリア右深い位置から相手FWドウグラスに折り返すが、谷口がクリア。これをひろった相手左サイド酒井からのパスをドウグラスがミドルシュート、枠の右。
 27分、飲水タイム。ここまで、全然ボールを回せていない。
 33分、神戸のカウンター。脇坂が戻したパスをボールカットされ、最後は相手FW古橋にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 35分、ジェジエウがドウグラスを倒してイエローカード。
 37分、久々にボールがつながり、家長がペナルティーエリア右からクロス、ダミアンがダイビングヘッド、枠の左。残念。タイミングはよかったが、ボールにかなり回転がかかっていて、ヘディングで十分にボールの方向を変えられなかったように見えた。解説の加地が「当たりがうすかった」。ダミアンは相手DF山川の猛チャージが気になったかも。
 41分、相手FWドウグラスが下がり目からドリブル、ペナルティーエリア右に入って古橋にパス。古橋はシュートをうてたと思うがDF陣が猛チャージして、最後は谷口がクリア。
 追加タイム2分。47分、フロンターレの左CK。脇坂はショートコーナーを蹴るがシュートまでいけず。右スローインから旗手がクロス、ジェジエウがヘディングシュートするが、枠の右。画面では入ったかに見えた。残念。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、相手MF山口にミドルシュートされるが、枠の外。
 6分、フロンターレの左CK。脇坂がマイナスに大きく蹴り、ペナルティーエリア外にいた旗手がミドルシュート、ヒットせず。
 7分、田中碧が神戸のカウンターをファールで止め、イエローカード。中盤右寄りで相手FK。古橋が蹴るが、DF陣がクリア。
 8分、今度はフロンターレがカウンター。相手ボールカットからの縦パスに走り込んだ家長が右サイドからクロス、ダミアンがヘディングシュートを決めるが、家本主審がVARと交信。残念ながら家長がオフサイドだった。リプレー画面でも明らかだった。
 13分、こぼれ球をダミアンがシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。こぼれを旗手がシュートするが枠の上。
 16分、神戸が一人目の交代。FWドウグラスに代えて増山を入れる。古橋がトップに上がり、増山は右ワイドに入る。
 19分、フロンターレも一人目の交代。家長に代えて遠野を入れる。後半も攻撃のリズムを握れていない。交代は一人でいいのか。
 25分、飲水タイム。
 27分、先制。相手GKのロングキックを谷口がカット、ダイレクトでダミアンの足下にロングパス。センターサークル近くで受けたダミアンはトラップするや反転してロングシュート、これがガラ空きのゴールに飛び込み、1−0。家本主審がまたVARと交信するが、ゴールは認定される。
 30分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 32分、神戸が二人同時交代。ボランチのサンペールに代えてFW藤本、左ワイドの井上に代えて佐々木を入れる。フロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて橘田、シミッチに代えて塚川を入れる。
 35分、三笘が左サイドでドリブル、相手DF。36分、田中碧が右サイドからミドルシュート、こぼれを旗手がねらうが、相手DFに当たりフロンターレの右CK。これを田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。
 38分、相手DFフェルマーレンからのロングフィードに走り込んだ相手FW古橋が、GKチョン・ソンリョンと1対1に。猛スピードで戻ってきた谷口が内側に入ってコントロールさせず。三浦監督のがっかりした顔が画面に映る。
 40分、三笘がこぼれをひろってドリブルからループシュート、相手DF。続く左CKを田中碧が蹴るが、またも相手GKがはじく。
 41分、神戸が四人目の交代。右SB山川に代えて初瀬を入れる。初瀬は左SBに入り、酒井が右へ回る。
 42分、旗手からのパスを受けた遠野がシュート、ヒットせず。
 45分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて車屋、ダミアンに代えて小林を入れる。明らかに守って逃げきろうという交代。このパターンはフロンターレではうまくいかない。フロンターレは逃げきろうというときには攻撃的にいかないと守れない。
 追加タイム7分。47分、神戸のカウンター。谷口がセンターサークル付近で相手FW古橋にパスを当ててしまい、古橋はドリブルで突進、ペナルティーエリア際で追いついた谷口とジェジエウが前をふさぐと、左の相手FW藤本に横パス、最後は藤本にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが左足で防ぐ。スーパーセーブ。
 50分、相手左CK。初瀬が蹴るが、味方に合わず。52分にも相手左CK。初瀬が蹴り、混戦に。こぼれを拾われ、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。しかし、相手選手とGKチョン・ソンリョンにはさまれたジェジエウの脇腹に、ソンリョンのヒザが入ってしまい、ジェジエウが起き上がらない。家本主審が時計を止める。メディカルが入り、ジェジエウは自分の足でいったん出る。
 55分、ジェジエウが入れないうちに、相手DF初瀬が相手左サイド深い位置からクロス、これを相手長身DF菊池がヘディングシュート、1−1。最後のプレーで追いつかれる。初瀬には橘田が追いすがったが、止められず。ジェジエウがいなかったので、谷口が自分のマークを捨てて菊池と競りに行ったが、遅かった。
 勝点1を積み上げ、16として1位キープ。14得点4失点で得失点差は10のまま。無敗もキープ。神戸は8位に後退。2位は横浜FCに3−0で勝った名古屋で、勝点1差の15。3位は、これも無失点キープの鳥栖が1−0で柏に勝ち、勝点13。得失点差は10でフロンターレと同じ。柏は16位のまま。4位はセレッソで大分に1−0。勝点12だが得点はフロンターレに次ぐ13。大分は11位に下降。この他、今節は福岡が15年ぶりに鹿島に勝利。1−0で9位に浮上。鹿島は14位に後退。仙台対ガンバは中止。

※3/18、日本サッカー協会が3/25の韓国戦(国際親善)、3/30のモンゴル戦(ワールドカップアジア二次予選)の日本代表を発表。フロンターレからは山根が初招集された。今回はフランスなどからの招集ができず、サイドバックはレギュラーの長友、酒井宏樹とも来日せず。右SBは元リオ五輪代表の松原と山根の争いに。この他、守田(サンタクララ・ポルトガル)も呼ばれた。U24世代からは冨安(ボローニャ・伊)のみ選出。

※※3/19、日本サッカー協会が3/26、3/29のU24アルゼンチン戦(国際親善)のU24代表を発表。フロンターレからは、三笘、旗手、田中碧が選出。その他、板倉(フローニンヘン・蘭)、三好(アントワープ・蘭)も呼ばれた。久々に、堂安(ビーレフェルト・独)、久保建英(ヘタフェ・西)も招集。

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サッカー短評 (2021.3/13)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 1対0 (2021.3/13 等々力) 第4節

 関東地方全体が豪雨に覆われ、試合開始が30分遅れの17時33分となった。難しい対戦相手と思っていたが、やはり前半は柏に「持たされている」時間も多々あった。後半、一気に三人代えて、その中でまたも三笘のドリブルから家長の得点が生まれた。気温13.0度、湿度82%。観客4744人。主審は松尾さん。VARは飯田さん。
 先発は、前節と四人入れ替え。GKチョン・ソンリョン、DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフは脇坂と田中碧。左右のウイングは長谷川と家長。ワントップ小林。ゲームキャプテンは脇坂。ベンチにジェジエウはいるが、谷口はいない。
 柏は、初めは4-2-3-1。呉屋のワントップ。トップ下に江坂。左右のシャドーに仲間とクリスティアーノ。椎橋とヒジャルジソンのダブルボランチ。DF三丸、染谷、上島、高橋峻希。GKキム・スンギュ。キャプテンは江坂。監督はネルシーニョ。まだ来日できていないブラジル人とかいるらしい。途中から江坂がツートップ気味になり4-4-2になった。
 豪雨にも、等々力の芝には水たまりはない。ただ、開始時にはまだ雨が降っていたので、ベンチ寄りのサイドは、前半最初の頃はスライディングしたり走り込んだりすると、水しぶきが上がった。
 柏は、雨天用の攻撃として、前線のクリスティアーノや呉屋をめがけて放り込んでくる。
 1分、旗手がクリアして相手右CK。クリスティアーノが蹴るが、味方に合わず、ファーへ流れる。4分にも相手右CK。クリスティアーノが蹴り、ニアでバウンドした跳ね上がりを相手FW呉屋にヘディングされるが、枠の上。
 7分、家長のクロスを相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 9分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂がファーへ蹴り、車屋が合わせようとしたが、相手DFがクリア。10分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 解説の岩政さんが「江坂がシミッチを見ている」と言う。下田アナによれば「ネルシーニョ監督はブラジルらしくマンツーマン的なマーク」をしいており、家長には三丸、山根には仲間または椎橋が付いているようだ。旗手は対面のクリスティアーノに苦労しているし、長谷川は高橋峻希に押さえられている。シミッチが前戦へ付けようとするパスは、脇坂や田中碧に届く前にヒジャルジソンにひっかかるか、トラップして次のパスを出そうとするところで相手DFに囲まれて取られたりする場面も多かった。
 12分、相手MF江坂からのパスを受けた相手左MF仲間がペナルティーエリア左に入るが、うまくボールを収められずゴールラインを割る。13分、ラインを上げたところへ裏に放り込まれるが、GKチョン・ソンリョンがペナルティーエリアを飛び出してクリア。
 15分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 17分、柏のカウンター。江坂から相手FW呉屋へスルーパスが送られるが、シミッチが戻ってカット。
 23分、飲水タイム。ここまで全然攻撃のリズムがつかめていない。ここで立て直せるか。
 26分、クリスティアーノからのロングキックを受けた江坂が左サイドからファーへクロス、旗手が必死にクリア。
 27分、久々にフロンターレらしくパスがつながり、田中碧からの縦パスに走り込んだ家長が右サイドからクロス、ニアで脇坂がダイビングヘッドで合わせるが、枠の右。残念。
 32分、長谷川がドリブルから小林へパス、小林がペナルティーエリア右からシュートするが、相手GK。
 37分、脇坂が相手MF仲間のドリブル突破をファールで止めてイエローカード。こちらサイドを何度も三丸や仲間に使われ、山根はほとんど上がれていない。
 42分、家長が相手DF三丸にファールを受けて、右サイドでフロンターレのFK。家長も三丸にマークされ、ファールをもらったりしていて手を焼いていたと思うが、ここはうまく立ち回った。FKは脇坂がファーへ蹴り、シミッチがヘディングシュートするが、相手DFに当たって相手GKが捕る。
 45分、相手右SB高橋峻希にボールカットされ、相手右サイドをドリブルで攻め上がられ、ペナルティーエリア右からパスを出されるが脇坂がカット。
 追加タイム2分。0−0のままハーフタイム。

 後半開始から三人同時交代。シミッチに代えて塚川、脇坂に代えて橘田、長谷川に代えて三笘を入れる。ゲームキャプテンは田中碧。
 5分、さっそく三笘が左サイドからドリブル、相手DFをかわしてペナルティーエリア左から折り返しのパス、上がっていた旗手がシュートするが、相手GK。こぼれをさらに田中碧がシュートするが、相手DFに当たって枠の外へ。このときは、三笘の対面の相手DF高橋峻希に加えて、背後から相手MFクリスティアーノも来ていたが、三笘はかわした高橋に体を当てて押しのけ、ゴールラインぎりぎりから折り返した。
 8分、相手MFクリスティアーノのスルーパスに走り込んだ相手DF高橋が相手右サイド深い位置からクロス、塚川がクリア。続けて相手左サイドからクロスを上げられるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。飛び込んできた相手MF仲間の頭とGKチョン・ソンリョンのこぶしがぶつかり、二人とも倒れる。GKチョン・ソンリョンはすぐ起きたが、仲間のところにはメディカルが入り、脳しんとうかどうか確認。大丈夫だったらしく、いったん出てから入り直す。フロンターレのサポーターが拍手。
 14分、三笘からの縦パスを受けた小林がペナルティーエリア左に上がってきた旗手に横パス、旗手はダイレクトで左ポスト際へシュートするが、相手GKがはじき出し、フロンターレの左CK。田中碧が蹴り、山村が飛び込むが合わず。
 15分、小林が落としたボールを田中碧がミドルシュート、枠に跳んだが相手GK。16分、田中碧からのスルーパスに走り込んだ旗手がゴール前にクロス、相手DFに当たったこぼれを橘田がシュート、枠の上。
 19分、フロンターレが四人目の交代。小林に代えてダミアンを入れる。
 20分、柏のFK。江坂から呉屋に通り、呉屋がスルーパス、これはGKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 24分、ダミアンが山根からのパスを下がって受け、ペナルティーエリア右からシュート、相手GKが捕る。
 25分、柏が一人目の交代。FW呉屋に代えて細谷が入る。解説の岩政さんが「ブラジル人が来日するまで、ワントップは呉屋と細谷で回して行くしかないでしょう」と言う。下田アナが「まだ今季のシステムは流動的ということですね」。
 26分、柏の連続左CK。いずれもクリスティアーノが蹴るが、最後はGKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 30分、飲水タイム。いつの間にかゲームキャプテンはダミアンになったらしい。
 34分、やっと先制。塚川からのパスを受けた三笘が左サイドをドリブル突破、相手DF高橋峻希をかわしてペナルティーエリア左のゴールライン近くから折り返すと、中央やや下がり目の位置にフリーでいた家長が落ち着いてシュートをうちこみ、1−0。このとき三笘には相手DF高橋一人しか付いておらず、楽にかわしてペナルティーエリアに入れた。ニアのゴールエリア左角付近に田中碧、ゴール正面にダミアンがいるが、相手GK、相手DF計6人が三笘を見ていて、正面下がり目にいる家長が完全フリーになっていた。
 39分、柏が二人同時交代。仲間に代えて鵜木、クリスティアーノに代えてイッペイ・シノズカが入る。
 41分、相手右CK。鵜木が蹴るが、味方に合わず。
 直後に柏が四人目の交代。ボランチ椎橋に代えて大谷が入る。
 43分、連続して相手右CK。いずれも鵜木が蹴り、最後は相手ボランチ大谷にシュートされるが、わずかに枠の上で助かる。
 追加タイム6分。46分、相手ボールをカットして田中碧がスルーパス、家長がシュートするが、相手GK。48分、左サイド旗手からのパスを受けた田中碧がミドルシュート、大きく枠の上。
 51分、三笘が右サイドをドリブル突破、折り返しを田中碧がシュート、相手GKがはじたボールは左ポストに当たり、ゴールならず。残念。1−0でタイムアップ。
 勝点15とし、5勝0敗、得失点差10で1位キープだが1試合多い。2位には、神戸を1−0で下した名古屋が勝点12。神戸は6位に後退。3位は、清水と0−0で引分け、相変わらず無失点の鳥栖が勝点10。清水は8位に後退。4位はやはり1試合多いセレッソが4−1で横浜FCに勝ち、勝点9。横浜FCは未勝利で最下位。5位に、浦和に3−0で勝ったマリノスが浮上、勝点7。浦和は13位に後退。今節は、ベルマーレが初勝利を挙げ、15位。札幌対ガンバが中止。ガンバは1節のみ消化で勝点0のまま19位。

※AFCは3/12、ワールドカップアジア2次予選は、5/31〜6/15の間にグループごとに集中開催すると発表した。日本の入るグループFは、日本で集中開催される。

サッカー短評 (2021.3/10)

川崎フロンターレvs.徳島 2対0 (2021.3/10 等々力) 第3節

 徳島は新監督が来日できていないのに善戦している。第1節、第2節とも1−1で大分、神戸と引分け。しかし、昇格チームに負けたり失点したりするわけにはいかない。シミッチにマークが付いて、思うようにパスがつながらない場面もあったが、ダミアンがすばらしいゴールを決めてくれて楽になった。後半に追加点が取れなかったのが、課題か。気温11.1度、湿度20%。緊急事態宣言が首都圏4都県のみ3/21まで2週間伸びたため、観客はまだ5000人までで4853人。主審は木村さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに田中碧と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。開幕戦と同じ布陣。大島がスタンドにいた。
 徳島は、ワントップに鹿島からレンタル中の垣田。トップ下に渡井。左右のシャドーに金髪の藤原と浜下。キャプテン岩尾と藤田譲瑠チマのダブルボランチ。DF吹ヶ、安部、鈴木、岸本。GK上福元。レンタルしている宮代は契約上、出られない。不在の監督の代わりは甲本ヘッドコーチ。
 7分、山根が右サイドからクロス、ファーで三笘がペナルティーエリア左にフリーで走り込むが、シュートはヒットせず枠の左。8分、ダミアンのミドルシュートは相手GK。
 12分、先制。相手ボールカットして、三笘がダミアンへパス。ダミアンはゴール前左寄りの位置から振り抜いて、見事に右奥に吸い込まれる。1−0。
 16分、パスをつないで山根が右サイドからフリーでクロス、ダミアンがヘディングシュートするが、ヒットせず枠の外。
 19分、連続右CK。二回目は脇坂のキックを谷口が頭に当てるが、相手DFに競られて上へ飛ばしてしまう。
 20分過ぎからパスミスがめだち、相手につながれる。シュートまでいかせないが、徳島のプレスに選手間がやや間延びしているか。
 28分、飲水タイム。
 30分、左サイドからパスでくずして、田中碧がシュート、こぼれがいい具合に脇坂の足下へ来て、脇坂がシュートするが惜しくも枠のわずかに右。
 33分、田中碧が左サイドから右前方へ大きくサイドチェンジ。脇坂が受けて折り返すと、走り込んでいた山根がシュート、相手DF。
 37分、唯一のピンチ。相手左MF藤原がスルーパス、相手左SB吹ヶが走り込んで受け、ダイレクトで中央へクロス、ファーで相手FW垣田がフリーで滑り込むが、合わずに助かる。
 39分、相手右CK。岩尾が蹴るが、シュートの前にオフェンスファールの笛。
 42分、追加点。ダミアンが前から相手DF陣にプレスをかけ、相手左CB安部が味方に出そうとしたボールを足下でカット、すぐさま右サイドから体をひねってシュートすると、相手GKの指先をかすめてファーに吸い込まれた。2−0。
 追加タイム2分。2−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、ダミアンのオーバーヘッドは相手GK。2分、三笘からのパスを受けた脇坂がワンタッチの折り返し、田中碧がダイビングヘッド、枠の右。
 4分、相手右CK。岩尾が蹴るが、ニアでDF陣がクリア。5分、相手左サイドを突破され、いったん防ぐがこぼれをボランチ藤田に拾われ、ペナルティーエリア左からシュートされるが枠の左。
 8分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが相手DF。9分、左サイドでパスをつないで、最後は中央で脇坂がシュート、相手DF。
 12分、相手右SB岸本が攻め上がり、深い位置からクロス、DFがクリアして徳島の右CK。岩尾が蹴るが、ジェジエウがクリア。こぼれを拾われ、15分、また相手右CK。岩尾が蹴るが、またジェジエウがクリア。
 19分、徳島が一人目の交代。FW垣田に代えてFW河田を入れる。フロンターレも三人同時交代。シミッチに代えて塚川、ダミアンに代えて小林、脇坂に代えて橘田を入れる。鬼木監督はハーフタイムに「3点目をとろう」と言ったらしい。
 22分、田中碧からのクロスは小林に合わないが、相手GKのクリアを山根がひろってシュート、枠の上。
 直後に飲水タイム。
 26分、家長がスルーパスに抜け出してシュートを決めるが、オフサイド。
 直後に徳島が二人同時交代。左シャドーの藤原に代えて川上、左SB吹ヶに代えてジエゴを入れる。アナウンサーが「左サイドを入れ替えた」と言う。山根−家長ラインのケアか。
 30分、相手左SBジエゴから川上にパスが送られるが、オフサイド。
 31分、左サイドからパスをつなぎ、最後は家長が右サイドからは内側に入り込みシュートするが、枠の外。
 35分、フロンターレが二人同時交代。三笘に代えて長谷川、家長に代えて遠野を入れる。これで前戦の5人を総入れ替え。逆に、少し前にアナウンサーに「疲れているようだ」と言われていた旗手は90分走ることに。
 37分、ペナルティーエリア左角でフロンターレのFK。田中碧が蹴り、小林が頭に当てるがヒットせず、枠の外。
 38分、徳島が二人同時交代。ボランチ藤田に代えて小西、右SB岸本に代えて藤田征也を入れる。
 39分、相手左サイドで徳島のFK。入ったばかりの藤田征也が蹴り、やや混戦になるが、相手のハンドがあった。
 41分、左サイドから抜け出した長谷川がクロスを折り返すが、合わず。こぼれをつないで旗手がシュート、相手GKが捕る。
 44分、左サイドでつないで旗手がサイドチェンジ、山根が右サイドからクロス、これも相手GKが捕る。
 追加タイム3分。47分、相手右サイド、48分、相手左サイドから攻め込まれるが、決定的な場面は作らせずにタイムアップ。
 勝点12、得失点差9で首位をキープしたが、1試合多い。仮に先行開催したセレッソ戦の2点を引くと、勝点9、得失点差7。3試合無失点の2位鳥栖と勝点で並び、得失点差8の鳥栖が首位となる。3位は、やはり3試合無敗の名古屋。得点は4だが失点も1で、今季も堅守健在のようだ。

※ガンバにまた2名コロナ陽性者が増え、3/9から2週間トップチームの活動停止を発表。これで3/3の名古屋戦(11節)、3/6の鹿島戦(2節)に続いて、3/10の大分戦(3節)、3/13の札幌戦(4節)、3/17の仙台戦(5節)、3/21のマリノス戦(6節)と、3月中の試合は全て中止に。代替日が設定できないとたいへんな損失になりそう。今季は代替試合ができない場合、責任あるチームの0−3とすることが決まっている。

※※3/11、アジアサッカー連盟からACLのグループステージの日程変更が発表された。4/21〜5/7開催の予定が6月〜7月に、集中開催の場所もグループA・C・Dはサウジ、BはUAE、Eはインド、F・G・Jがタイで開催。フロンターレを含むグループI、ガンバ大阪を含むグループHの開催地はこれから決定予定らしい。

サッカー短評 (2021.3/6)

ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ 1対5 (2021.3/6 ユアスタ) 第2節

 思わぬ大勝になった。前半12分、いい形で崩して先制できて、リズムに乗った。前節まで3試合先発が同じだったが、この試合は6人入れ替え。連携がやや心配だったが、小林の先制点を皮切りに前半だけで4得点。後半は仙台も立て直してきて、1失点したが、38分に旗手の今季初ゴールが生まれてダメを押した。気温9.5度、湿度40%。観客9005人。アウェーのサポーターは行かれないが、なぜかフロンターレの横断幕が一枚、スタンドに掲げられていた。主審は池内明彦さん。VARは家本さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、車屋、山村、山根。アンカーにシミッチ。インサイドハーフは橘田と田中碧。左右のウイングは長谷川と遠野。ワントップに小林。ゲームキャプテンはなんと田中碧。車屋、山村、橘田、長谷川、遠野、小林が今季初先発。ベンチに谷口、家長、ダミアンなど。
 仙台は、4-2-3-1。ワントップにロシアから完全復帰の西村。左右のウイングに気田と関口、トップ下にマルティノス。ジュビロから今季移籍の上原とキャプテンでケガ明けの富田のダブルボランチ。DF秋山、アピアタウィア、吉野、蜂須賀。GKスウォビィク。第1節にマテがレッドカードをもらったので、そこにアピアタウィアを入れた。手倉森監督は8年ぶり二回目の仙台監督。10年前、東日本大震災後の再開初戦、等々力で対戦して仙台が勝ったときも監督だった。10年前にもいた選手は、関口と富田のみ。仙台は昨季ホームで未勝利。今季こそホームで勝利をねらう。
 立ち上がりから、すばやいプレスで仙台の動きを封じてパスをつなぐことができた。今日は脇坂がいないが、セットプレーは田中碧でなく、遠野が蹴るようだ。
 3分、シミッチからのクロスに長谷川がヘディングシュート、バーに当たる。
 6分、遠野の折り返しをクリアされてフロンターレの右CK。遠野が蹴るが、味方に合わず。
 8分、相手左サイドからパスをつながれ、MF上原が鋭いシュート、枠の左。
 12分、先制。右サイドからドリブルで中へ切り込んだ遠野が、右外を上がっていく田中碧にパス、碧は、深い位置から矢のようなクロスを入れると、巧みに相手DFの間に走り込んだ小林がモモ付近に当てて押し込んだ。1−0。
 20分、相手右SB蜂須賀に攻め込まれ、クロスを上げられるが、山村がクリア。これで与えた相手右CKをマルティノスが蹴るが、小林がクリア。
 23分、仙台の右ウイング関口が、旗手との競り合いで左モモ裏を傷めてピッチを出る。すぐに交代が入らなかったので、11人対10人に。
 24分、飲水タイム。
 25分、追加点。長谷川が左サイドから内側に切り込み、ファーへクロス、小林がヘディングシュート。これは惜しくも右ポスト根元に当たったが、こぼれをすぐ後ろの遠野がひろい、落ち着いて流し込んだ。2−0。遠野はJ1初ゴール。この後に、仙台MF関口の交代として石原が入った。
 33分には、山根が相手オウンゴールを誘い出した。右サイド山根の相手ボールカットからのクロスに、ファーから長谷川が相手DF蜂須賀にタイトマークされたまま走り込む。ボールは蜂須賀の足に当たり、ゴールマウス方向へ。これを飛び出していた相手GKがかき出そうと、倒れている蜂須賀を飛び越えてボールに飛びつき、他方で中央へつめた小林に付いていた相手DFもゴール内から蹴り出そうとするが、二人とも触る前にゴールインしていたという判定で主審がゴールを認めた。3−0。
 蜂須賀が長谷川に押されたとしてファールがあったかどうか、池内主審はVARと交信していた。解説の仙台OB財前は「ゴールは、ボールがゴールラインを越えたかどうかという「ファクト」なのでオンフィールドレビューはしない」と言う。テレビ画面ではリプレー及びVAR室の映像が出て、アナウンサーが「この映像だとその前にファールがあったかどうかという確認ですね」と補う。会場には相変わらず何の説明も表示されず、主審も何を確認していたかわかるようなジェスチャーをしないので、選手はともかく、観客はゴールが認められたのかどうかもよくわからず、モヤモヤしたと思う。結局長谷川のファールはなく、ゴールも認定。
 36分、相手左ウイング気田のシュートをクリアして仙台の右CK。マルティノスが蹴るが、DF陣がクリア。
 39分、さらに追加点。山根からのパスをペナルティーエリア右で受けた橘田が、相手DFのマークを体さばきでかわして前を向き、ゴール前にクロス、走り込んだ小林が相手DFに付かれながらも押し込み、4−0。ちょっとできすぎ。橘田はトラップがうまい。
 40分、長谷川が左サイドからミドルシュート、枠の左。41分、フロンターレの左CK。こちら側も遠野が蹴るが、相手GK。
 45分、旗手のドリブルをファールで止められ、ペナルティーエリア左角でフロンターレのFK。遠野が蹴り、山村がボレーシュート、相手GK。
 追加タイム4分。48分、またも相手左ウイング気田にドリブルされ、折り返されるが、田中碧が防ぐ。そのまま碧がカウンターをしかけ、ミドルシュートをうつが枠の外。4−0でハーフタイム。

 後半開始から仙台が三人同時交代。FW西村に代えてMF松下、ボランチ富田に代えてDF平岡、DF秋山に代えて真瀬を入れる。平岡は右CBに入り、そこにいた吉野が富田のいたボランチに。松下もボランチに入ったようで、上原が一列上がったと言っていた。真瀬は右SBに入り、そこにいた蜂須賀が左SBに回る。左SBの秋山も一列上がり、マルティノスのワントップか。
 フロンターレも一人目の交代。シミッチに代えて塚川を入れる。そのままアンカーに入る。アナウンサーが「塚川は出場2試合とも64分でシミッチと交代してきたが、今日は後半初めから」と言う。
 後半は、仙台の攻撃の形が変わったようで、ボールをつながれる。こぼれ球も仙台がひろえるようになる。1分、さっそく相手MF松下にシュートされるが、大きく枠の外。4分、自陣ペナルティーエリア左角で仙台のFK。上原とマルティノスがボールサイドに立つ。上原が蹴り、GKチョン・ソンリョンが捕るが前にこぼれ、蜂須賀につめられるが触られる前にしっかり押さえる。
 9分、相手右SB真瀬が走り込んでパスを受け、クロスを上げるが、マルティノスのシュートはヒットせず。
 10分、旗手のミドルシュートは枠の右。解説の財前が「旗手は右SBとは思えない位置まで入ってくる」。
 11分、相手FK。クイックスタートして上原がスルーパス、マルティノスが走り込んでシュートするがヒットせず。
 13分、失点。相手MF上原が右サイドから上げたクロスをペナルティーエリア左で受けた相手DF気田が折り返し、中央へ走り込んだマルティノスがシュート、これが山村に当たったところを上原が押し込んだ。4−1。
 14分、右サイドからパスをつなぎ、最後は橘田がシュートするが、枠の上。16分、フロンターレの右CK。遠野が蹴り、ニアで車屋が流し、小林がポストプレー、こぼれを塚川がシュートするが大きく枠の上。
 18分、長谷川が左サイドから突破を試み、左CKを得る。遠野が大きくマイナスに蹴り、おそらく旗手がダイレクトでミドルシュートを打つはずだったようだが、トラップに手間取ってシュートまでいけず。
 20分、旗手のドリブルがファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。遠野がファーへ蹴り、田中碧が飛び込むが、相手DFがクリアして今度右CK。これを遠野がニアへ蹴るが、相手DFが大きくクリア。
 23分、仙台の右CK。マルティノスが蹴り、相手DF平岡がヘディングシュート、小林がクリア。
 24分、飲水タイム。
 27分、フロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて三笘、遠野に代えて家長を入れる。左右ウイングとも交代。ここでこの二人を入れるのは、鬼木監督の「後半も追加点を取ってこい」というメッセージだろう。
 33分、相手左サイドを気田に抜け出され、低いクロスを入れられ、走り込んだ相手MF上原にシュートされるが、枠の外。
 35分、三笘からのパスを受けた家長が利き足でない右足でシュート、相手GK。37分にも、小林が落としたボールを受けた三笘が左サイドから切り込んでシュートまでいくが、これも相手GK。
 38分、追加点。相手ボールにプレスをかけてカットし、旗手が小林にパス、小林が戻し、旗手はドリブルでペナルティーエリア右に入り、相手DFを一人かわすとシュート、左ポストに当たってゴールイン。5−1。
 直後に仙台が五人目の交代。気田に代えて加藤を入れる。フロンターレも四人目の交代。橘田に代えて谷口が入る。谷口はボランチに入り、塚川が橘田のいた二列目に上がったようだ。谷口のボランチはものすごく久しぶりでは。
 41分、谷口のバックパスが甘く、相手FWマルティノスにカットされる。左サイドから突破をねらわれるが、山村が止める。
 45分、フロンターレが五人目の交代。田中碧に代えて脇坂を入れる。
 追加タイム4分。46分、相手DF蜂須賀からのクロスに相手DF石原が飛び込み、旗手と交錯。二人とも倒れる。主審はVARと交信。特にカードなどなく、そのままプレー再開。
 49分、小林が相手DFにファールで倒され、中央でフロンターレのFK。脇坂が蹴り、谷口が飛び込むが合わず。
 5−1でタイムアップ。これで開幕3連勝、勝点9、得点も10点。1試合多いが開幕3連勝で1位キープ。

※3/8、大島の怪我について発表があり、2/23の練習で負傷し、右腓腹筋肉離れで全治12週間とのこと。痛すぎる。

サッカー短評 (2021.3/3)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 3対2 (2021.3/3 等々力) 第11節

 ACLのため前倒しで開催された第11節。開始早々、大久保に得点され、2分後にダミアンが取り返すという打ち合いの展開。なんとかリズムを取り戻して攻めていたが、相手CKのこぼれをまたも大久保に押し込まれて後半へ。今度も開始早々にダミアンが同点弾。そして厳しいマークをダミアンとのパス交換で抜け出した三笘の今季初得点で勝ち越し。三笘の2点目か、というシーンはオフサイド判定となったが、最後に三人同時交代で逃げ切った。気温9.5度、湿度36%。観客4756人。主審は佐藤隆治さん。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに田中碧と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ここ2試合と同じ先発。ベンチに塚川が戻ってきた。
 セレッソの先発は、ワントップに15年ぶり復帰の大久保、左右のウイングに高木俊幸と坂元。トップ下に清武。新加入の原川と藤田直之のダブルボランチ。DF丸橋、瀬古、西尾、松田陸。GKキム・ジンヒョン。第1節から奧埜と豊川の怪我のため藤田と高木に入れ替えたらしい。キャプテンは清武。クルピ監督は、セレッソでは4回目の陣頭指揮。若手の育成や攻撃的なチームを作るのに長けており、昨年までのロティーナ監督とは180度違う、と言われている。
 2分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、ヒットせず枠の左。
 5分、早くも失点。中盤でボールを失い、相手右ウイング坂元がドリブルで攻め上がり、下がってきた大久保にパス、大久保はマークに来ないと見るや、右サイドからミドルシュート、これがファーポストに当たってゴールイン。見事としか言い様のない、きれいなシュートだった。0−1。セレッソの選手たちに祝福されている大久保自身が驚いている顔だった。
 しかし、7分にすぐ追いつく。家長、脇坂とつないだボールを右サイドを攻め上がった山根がフリーで受けて深い位置からクロス、ダイレクトでダミアンがたたき込んだ。1−1。
 ダミアンは、第1節でもそうだったが、前からのプレスをすごくかけるようになった。下田アナが「今年副キャプテンになったので責任感が増しているらしい」。解説の水沼さんは「真面目なんですね」。
 20分、旗手が攻め上がり、ペナルティーエリア手前でミドルシュート、相手GK正面。
 21分、脇坂が相手MF坂元を後ろから倒して、ペナルティーエリア手前中央でセレッソのFK。ボールサイドに清武、左利きの高木、丸橋もやってくる。高木が蹴るが、壁に当たる。こぼれを右サイドの松田陸にひろわれ、三笘が寄せるが軽く前に行かれてファーへクロスを上げられる。走り込んだ大久保がジェジエウの背後でニアサイドをうちぬく。1−2。
 23分、飲水タイム。
 29分、田中碧が左サイドから入れたクロスが相手DFにクリアされ、こぼれを脇坂がシュート、枠の右。
 32分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。
 38分、山根のクロスを相手DF松田陸にクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ジェジエウがヘディングシュートするが、相手GK。
 41分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 44分、山根が右から上げたクロスはいったん相手DFが触るが、こぼれをダミアンがつなぎ、三笘がペナルティーエリアに入ってシュートするが、枠の上。
 45分、相手左ウイング高木にクロスを入れられ、相手FW大久保がヘディングシュート、枠の上。
 追加タイム3分。48分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DF。1−2のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 2分、またダミアンの得点で同点に。田中碧からのスルーパスに走り込んだ山根がクロス、ダミアンがヘディングシュートを決め、2−2。
 10分、相手左サイドをスローインからつながれて丸橋に突破され、クロスを入れられる。相手MF清武がフリーでヘディングするが、たたきつけられず、枠の上で助かる。解説の水沼さんが「早く跳びすぎて体が伸びきってしまった」。
 13分、セレッソが一人目の交代。左ウイング高木に代えてFW西川を入れる。西川は昨季桐光学園からセレッソ入りしたので、下田アナが「西川にとっては等々力はホームのような所なのでは」と言うがどうなのか。高校選手権では有利だったと思うが。
 17分、ついに逆転。三笘がドリブルで左サイドから中央へ切り込み、ペナルティーエリア内のダミアンにパス。ダミアンは直ちに戻し、その間に三笘は相手DFをかわして走り込み、1歩半のタイミングでアウトサイドシュート、ファーに決める。3−2。
 19分、フロンターレが一人目の交代。アンカーのシミッチに代えて塚川を入れる。塚川はそのままアンカーに入る。
 21分、相手MF藤田のロングスローをクリアして相手右CK。坂元が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれをひろわれ、再び相手右CK。また坂元が蹴るがジェジエウがクリア。
 23分、セレッソが二人目の交代。ボランチ藤田に代えて加藤を入れる。
 24分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングするが、相手GK。
 直後に飲水タイム。
 26分、ボールをカットされ、セレッソのカウンター。相手FW大久保がペナルティーエリア右からシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 31分、相手右サイドでセレッソのFK。坂元が蹴り、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 33分、三笘からの低い折り返しに走り込んだ塚川がシュート、相手GK。
 34分、フロンターレが二人目の交代。脇坂に代えて橘田を入れる。
 35分、相手右MF坂元にドリブルでペナルティーエリアに入られ、折り返しをフリーで相手FW大久保にボレーシュートを打たれるが、DF陣が防ぐ。
 36分、三笘の今日2点目か、というシュートがネットをゆらすが、VARで確認。残念ながら、三笘にパスを出した家長がオフサイドだった。追加点ならず。
 38分、旗手のパスコースが甘く、相手FW加藤にカットされ、ミドルシュートをうたれたが、GKチョン・ソンリョン正面。40分にも相手右サイド松田陸からのクロスが入り、大久保がヘディングシュートするが、枠の左。
 40分、セレッソが三人目の交代。FW大久保に代えてFW松田力を入れる。松田陸の双子の弟。
 45分、フロンターレが三人同時交代。ダミアンに代えて小林、家長に代えて遠野、三笘に代えて長谷川が入る。2得点1アシストのダミアンに暖かい拍手。遠野は初の等々力出場。
 追加タイム4分。直後に右サイド山根からのクロスを小林がシュート、枠の右。
 47分、セレッソのカウンター。右サイドから坂元がペナルティーエリア右へスルーパス。走り込んだ松田陸がクロスを上げるが、その前にオフサイドの判定。
 49分、遠野が相手ボールをカット、ミドルシュートをうつが、大きく枠の外。3−2でタイムアップ。
 試合後のインタビューで鬼木監督は「目標の3点を取って勝ちましたが」と言われたのに対して「3点取れたが、2失点しているので、4点、5点と取らないといけない」と言っていた。

※もう1試合、ACLのため前倒しの11節を戦うはずだった名古屋対ガンバ大阪戦は、ガンバの選手・スタッフに6名コロナ陽性者が出て中止。選手は誰も外食とかしていなかったらしいのだが。代替試合日は未定。

サッカー短評 (2021.2/26)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対0 (2021.2/26 等々力) 第1節

 前半に2点とれたのはよかったが、後半は攻められっぱなしで、最終的なボール支配率やパス数ではマリノスより下回った。失点しなかったのはよかったが、相手のシュートミスにも助けられた。金曜日に1試合先行して開催された。まだ緊急事態宣言下なので、ホームのサポーターのみ5000人まで。VARあり。気温10.3度、湿度27%。観客4868人。主審は西村さん。
 先発は、スーパーカップと同じ。GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、インサイドハーフに脇坂と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチには復帰した知念や今季のルーキー橘田、遠野など。スーパーカップで脳しんとうで下がった塚川と怪我の大島はベンチ外。監督は5年目の鬼木徹。
 マリノスは、3-4-3。オナイウを中央に、左右に高卒新人の樺山と仲川。トップ下に天野、アンカーに和田。ダイヤモンド型のMF左右にティーラトンと扇原。DFチアゴ・マルチンス、畠中、今季大分から新加入の岩田。GKオビ。守るときはティーラトンが下がり、4バックになるようだ。監督は4年目のポステコグルー。
 立ち上がりは、フロンターレがよかった。キックオフ直後、相手MFティーラトンをダミアンと家長がはさんでプレス、ボールカットしたダミアンが開始12秒でペナルティーエリア外からシュート、惜しくも枠の左へ。
 7分、脇坂のシュートが相手DFをかすめ、フロンターレの右CK。田中碧が蹴り、ファーで折り返したボールはいったん小さくクリアされるが、こぼれをシミッチがシュート、相手DF。シミッチは、スーパーカップのときは攻撃の起点のパスを出したりできていたが、マリノスの天野にマークされ、なかなかうまくはずせないでいるようだ。
 11分、ダミアンが相手GKオビに激しくプレスをかけ、フィードのボールを自分の体に当てるとボールはゴール方向へころがるも枠の外へ。残念。ダミアンはこれ以外にも猛烈なプレスを相手にかける場面が多く、昨季に引き続き5人交代できるため、90分プレーしないつもりでいるように思える。
 12分、ダミアンからのパスを受けた三笘が相手DFに付かれながらドリブルで切り込み、相手GKとの1対1となってシュートしたが、相手GKにはじかれる。
 15分、今度は三笘からのパスを受けた脇坂がミドルシュート、枠の外。DAZN解説の戸田が「三笘はドリブルするかと思えばパスも出せるのでDFは予測しにくい」。
 18分、相手左ウイングの樺山に山根、ジェジエウがかわされ、ペナルティーエリア内から折り返され、天野がミドルシュート、枠の外。
 直後に先制。右サイドを山根が攻め上がりペナルティーエリア右に走り込む。そのすぐ後ろにいた家長が自分の少し前を指さし、脇坂がそこにピタリとパスを出すと、山根が受けて、ゴールライン際から後向きのままヒールで折り返し、家長がボレーで押し込んだ。1−0。これが今季J1リーグ全体の初得点。
 23分、相手右サイドのスローインから、相手アンカーの和田が前線へワンタッチフィード、相手右ウイングの仲川が走り込み、GKチョン・ソンリョンと1対1になるが、オフサイドで助かる。主審の西村さんがVARと事実確認。会場には、何を確認しているかは相変わらず表示されず。
 25分、飲水タイム。
 32分、ダミアンがペナルティーエリア左でパスを受け、相手GKを引き寄せてから家長へパス、家長はフリーだったがダミアンがシュートすると思っていたようで、ワンタッチで押し込もうとしたが、ボールは高速回転して枠の上へ。残念。
 33分、三笘からのパスを攻め上がって受けた旗手がシュートするが、ヒットせず。
 34分、相手右サイドから仲川に突破され、シュートまで持って行かれるが、ジェジエウがクリアして相手右CK。天野が蹴るが、ニアでDF陣がクリア。
 36分、フロンターレのカウンター。パスを受けた田中碧のシュートはなかなかいいシュートだったが、惜しくも相手GK。38分にも田中碧が左サイドから縦回転のミドルシュートをうつが、これも相手GK。
 41分、フロンターレのカウンター。旗手からのパスを受けたダミアンの折り返しがクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ファーでダミアンが合わせるが、枠の外。
 43分、追加点。フロンターレの右CKを脇坂が蹴り、クリアされたこぼれを田中碧がひろい、ダミアンとパス交換して右サイド深い位置から上げたクロスに、家長が相手DFの前に飛び込み頭で押し込んだ。2−0。ここまではすばらしかった。
 追加タイム3分。47分、相手左ウイング樺山のドリブルをクリアして相手左CKを与える。天野が蹴り、相手FWオナイウにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが押し出す。続く相手右CKも天野が蹴るが、なんとか総力で守る。
 2−0のままハーフタイム。

 後半は開始からマリノスが二人同時交代。左ウイング樺山に代えて前田大然、MF扇原に代えて水沼を入れる。システムも昨季の4-2-3-1に変更。前田は右ウイングに入り、仲川が左へ回る。和田と水沼のダブルボランチか。
 マリノスは前田が走り回って前線からプレスをかける。後半はたちあがりからマリノスにパスをつながれ、何度か攻め込まれるが、谷口やジェジエウがクリア。
 7分、フロンターレのカウンター。左サイドを旗手とのパス交換で抜け出した三笘が、高速ドリブルから相手DF畠中をかわしてシュート、枠の上。8分には、相手FWオナイウが下がり目でキープしているところに三笘がチャージしてボールカット、そのままドリブルで加速しようとしたところで相手MF天野に倒される。天野にイエローカード。
 この後はひたすら耐える時間が続く。10分、相手MF水沼のシュート。11分、14分と相手右CK。ひたすらはねかえすが、こぼれをことごとくひろわれてしまう。
 17分には相手MF和田にシュートされるがGKチョン・ソンリョンが捕る。18分、マリノスのカウンター。田中碧が相手FW前田にボールカットされ、最後は相手FWオナイウにシュートされるが、左ポスト根元に当たって難を逃れる。
 19分、フロンターレのカウンター。最後はダミアンが右サイドからシュートするが、相手GK。
 直後にフロンターレは一人目の交代。シミッチに代えて橘田を入れる。下田アナが「橘田は桐蔭横浜大学卒の新人です」と紹介。橘田は右インサイドハーフに入り、田中碧がアンカーへ回る。
 田中碧はアンカーとしては安定に欠ける。ボールをすばやくさばくべきときに、持ってつなぐ先を探しているうちにつめよられ、相手をかわそうとしては奪われる場面が前半も含めて何回かあった。
 23分、飲水タイム。
 28分、マリノスが二人同時交代。左SBティーラトンに代えて高野、右SB岩田に代えて松原を入れる。
 29分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 31分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて車屋、ダミアンに代えて小林を入れる。脇坂は無念そうな顔をして下がってきた。車屋は左SBに入り、旗手が脇坂のいた左サイドハーフに上がる。
 直後に相手FW前田が右サイド深い位置でジェジエウをかわすも、戻ってきた橘田がスライディングで相手右CKに逃れる。これを天野が蹴るが、味方に合わず。
 35分、三笘がペナルティーエリアに入ってから右の家長へパス、家長はシュートするが、右足だったため枠の右へ。ハットトリックならず。
 36分、相手右サイド深い位置でマリノスのFK。水沼がファーへ蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 37分、水沼からのパスをペナルティーエリア右に天野が走り込んで受けようとしたがこぼれ、これを仲川がシュート、枠の上で助かる。
 39分、三笘からの横パスを受けた小林がシュート、相手DFに当たってフロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、空中でラインを割ってしまう。
 41分、相手DF松原からのフィードをペナルティーエリアもで受けた野枝だがライン際から折り返すがシュートまでいかず。
 43分、マリノスが五人目の交代。MF和田に代えて渡辺を入れる。フロンターレも二人同時交代。三笘に代えて長谷川、家長に代えて知念が入る。三笘は反省している顔で下がってくる。知念は家長のいた右ウイングにそのまま入る。
 追加タイム4分。47分、相手DF松原が攻め上がるところを後ろから長谷川が倒し、中央で相手FK。水沼が蹴るがオナイウに合わず。こぼれを最後は相手MF渡辺がシュート、枠の上。
 GKチョン・ソンリョンが大きく蹴って左サイド深い位置でボールがタッチラインを割る。ここでタイムアップの笛。2−0で逃げ切る。
 試合後のインタビューで家長は、「1点目は練習した形」だと言っていた。

※翌2/27にその他の試合があり、5−1で横浜FCに勝った北海道コンサドーレ札幌が首位。3−1で鹿島アントラーズに勝った清水エスパルスが2位、フロンターレは、大久保の得点などで柏レイソルに2−0で勝ったセレッソとともに3位。

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サッカー短評 (2021.2/20)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 3対2 (2021.2/20 さいたまス) スーパーカップ

 最後の最後、後半追加タイムに小林が押し込んで逃げ切った。前半、三笘が調子よく2得点。しかし、後半ガンバに攻め込まれ、くずされて矢島に押し込まれたのと、山根のハンドを取られてパトリックにPKを決められて同点に。延長はないので、昨年同様このままPK戦か、という直前に劇的な得点が生まれた。幸先が良い。気温16.6度、湿度31%、観客4208人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーにシミッチ、二列目インサイドに脇坂と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに今季新加入の塚川、橘田、昨季の新人でレンタルバックの遠野大弥など。大島がいないのが心配。
 ガンバの先発は、同じ4-1-2-3。ワントップにパトリック。左右のウイングに川崎と矢島。二列目インサイドに倉田と井手口。アンカーに山本。DF藤春、菅沼、三浦玄太、小野瀬。GK東口。ベンチには今季補強のFWレアンドロ・ペレイラやチアゴ・アウベス、一美など。
 日テレの実況席には、解説に北沢、OBゲストとして憲剛と播戸。憲剛は先日、新番組「やべっちスタジアム」の新メンバーとして、なんだか難しい機械操作をしながら、さっそく解説の仕事をしていた。フロンターレの先発については「シミッチ以外は昨季のメンバーで彼がやりやすい環境を作っている」と言う。
 立ち上がりは、ガンバが攻勢を強くかけてきた。昨季のリーグ戦では、こういう展開はなかった。しかし、播戸が「フロンターレは攻め込まれても落ち着いている」と言う。
 いきなり2分、ガンバの右CK。山本が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 3分、左へ回っていた家長からのクロスをダミアンが相手DFを背負いながらオーバーヘッドシュート、相手DFが顔で防ぎ、こぼれに三笘がつめたが、これは相手GK。憲剛が「ダミアンはオーバーヘッドが好き」と言う。
 6分、山根が右サイドを持ち上がり、ペナルティーエリア手前で相手MF井手口の足の間にボールを通し、ライン際からクロス、ファーで三笘がダイレクトシュート、惜しくもサイドネット。
 8分、家長のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。田中碧が蹴り、ニアでシミッチがヘディングシュート、相手GK東口が指先で触り、右ポストに当たり、こぼれに谷口がつめたが、大きく枠の上。クリアかと思った。
 14分、相手右サイド矢島からのクロスを入れられ、相手FWパトリックにオーバーヘッドシュートを打たれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。ガンバはこれ以外にも、ボールを握ったら、すぐパトリックへ放り込むことを繰り返していた。解説陣もそこは昨季と違うという話だった。
 18分、家長が右サイドをドリブル、ペナルティーエリアに入って左上隅をねらったシュート、わずかに力んだか、枠の外。
 22分、相手左ウイング川崎がドリブルからシュートに持ち込み、谷口がクリアするが、相手右CK。これを山本が蹴るが、フロンターレがクリア。
 直後に飲水タイム。今季のJリーグは昨季と同じく、交代は5人まで、前後半に一回ずつ飲水タイムをとる。さらに、交代は脳しんとうによる者は5人以外に認められる。またVARがこの試合から再導入。
 26分、山根からのクロスを三笘がヘディングシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。今度は脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。28分には、三笘がパスに走り込み、ドリブルするかと思いきや切り返しざまにダミアンへ前足でクロス、ダミアンのシュートは枠の右。
 29分、先制。左サイドでボールキープした田中碧がスルーパス、走り込んだ三笘が受けてペナルティーエリアに入るや、出てきた相手GKを見極めてシュート、見事に右上に決まる。1−0。
 32分、追加点。左サイドから旗手がクロス、相手DFが触ってこぼれたところへファーで山根がシュート、ゴール前につめた三笘がコースを変えてゴールイン。2−0。ここでVARから連絡が入るが、三笘はオフサイドではなかったので映像は確認せず、得点が認められた。※「ジャッジリプレイ」の番組で「オフサイドはファクト(あったかなかったかの事実確認)なので映像は見ない」ということを学んでいてよかった。
 2点差になったので、フロンターレが落ち着いてボールを回し始めた。
 37分、相手右サイドからクロスを上げられるが、パトリックの前でジェジエウがクリア。
 45分、山根からのクロスをダミアンがシュート、枠の外。
 追加タイム2分。2−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。ガンバは代えてくると思ったが。憲剛が「ガンバがいつ、誰を代えてくるか興味深い」と言う。後半立ち上がりもガンバが攻め込んで来るかと思ったが、前半ほどの勢いはない。
 3分、山根が右サイドから入れたクロスにダミアンが飛び込むが、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。これを田中碧が蹴り、谷口がヘディングするが、枠の外。
 5分、家長のスルーパスを相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。今度は脇坂が蹴るが、相手MF井手口がクリア。
 8分、逆に相手右サイドを小野瀬と矢島がパス交換しながら突破してきて、ペナルティーエリア右からクロスを上げられるが、旗手がクリアしてガンバの右CK。山本が蹴るが、DF陣がクリア。
 次第にガンバに押し込まれるようになり、ルーズボールが拾えなくなってきた。
 13分、相手右サイドを攻め上がった小野瀬がペナルティーエリア手前からシュート枠の外で助かる。
 15分、相手右サイド小野瀬のクロスをファーで相手FWパトリックがポストプレー、これはいったん谷口が蹴り上げたが、相手MF山本に拾われ、矢島につながれてシュートをうたれる。これが決まり、2−1。
 19分、フロンターレが二人同時交代。シミッチに代えて新加入の塚川、脇坂に代えて新加入の橘田を入れる。田中碧がアンカーに下りて、二列目インサイドに塚川と橘田が入る。
 21分、ガンバにパスをつながれ、相手左サイドから川崎がペナルティーエリアに進入、浮いたパスが山根の腕に当たり、ハンドの判定。PKとなり、パトリックに決められる。2−2。解説陣は、「フロンターレは二人代えたところで同点にされ、どう手をうってくるか」と言い合う。
 24分、飲水タイム。ここでガンバが二人同時交代。矢島に代えてレアンドロ・ペレイラ、川崎に代えてチアゴ・アウベスを入れる。前線の三人が全てブラジル人という迫力。宮本監督はここで一気に逆転、というメッセージだろう。パトリックが左ウイングになり、ペレイラが真ん中、アウベスが右ウイングのようだ。
 25分、相手FWアウベスに突破され、GKチョン・ソンリョンと1対1になるが、GKチョン・ソンリョンが相手の足下からボールのみ奪取。難を逃れる。26分には、相手左CKを与え、山本のキックをニアで相手長身DF菅沼にヘディングされるが、枠の上。
 27分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、三笘に代えて長谷川を入れる。
 28分、旗手が長谷川とパス交換して左サイドを攻め上がってクロス、相手DFのクリアを田中碧がダイレクトシュート、惜しくも枠の右。
 「ガンバは4-4-2にシステム変更した」と解説陣。パトリックとペレイラのツートップ。しかし、前線で4人が待っているような場面もあり、中盤でのプレスが弱くなったらしい。フロンターレも塚川がアンカーに入ったりしているようだ。塚川は184pの長身で、今までいなかったタイプ。スルーパスも出すし、シミッチより面白いかも。
 33分、中盤でガンバのFK。山本が蹴り、ペナルティーエリア内でペレイラが合わせるが、オフェンスファール。
 36分、ガンバが三人目の交代。パトリックに代えて、レンタルバックのFW一美を入れる。
 38分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えてレンタルバックの遠野を入れる。これで新加入四人を使った。
 41分、右サイドを突破した橘田がクロス、小林が飛び込んでヘディングシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、相手DFがクリア。
 43分、右サイド深い位置から小林がクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。
 ここで塚川と谷口が主審のところへ行き、何やら話している。どうやら競り合いの際、頭をぶつけて不安があるらしい。アナウンサーが「今季から採用された脳しんとうによる場合、六人目の交代が認められます」と言う。どうやらそのようで、ドクターと一緒に塚川がピッチを出て、急きょ車屋が入る。車屋は左SBに入り、旗手が二列目インサイドに回る。ガンバもここで四人目の交代。倉田に代えて高尾が入る。
 追加タイム6分。フロンターレの右CKを田中碧が蹴り、谷口がヘディングシュート、枠に飛んだが、相手GK東口がファインセーブ。残念。
 51分、中央で相手FK。山本が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 直後のフロンターレのカウンター。田中碧からの縦パスを受けた遠野が、小林の動き出しを見てスルーパス、これをペナルティーエリア右から小林がシュート、飛び出した相手GKの足の間を抜けてゴールイン。3−2。劇的な展開となった。
 こういうカップ戦は、優勝するまではメンタル的に弱かった。今は、いわゆる勝者のメンタイリティーというのが身についてきたのだろう。サポーターとしては、シルバーコレクターの時代の記憶が染みついていて、「強いチーム」とか言われると今だになんとも場違いな感じがする。しかし、5年前にもいた選手は今、何人もいない。登里、安藤、谷口、チョン・ソンリョン、車屋、大島、小林くらいか。

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サッカー短評 (2021.1/11)

山梨学院vs.青森山田 2対2PK4−2 (2021.1/11 さいたまス) 第99回全国高校サッカー選手権決勝

 圧倒的に青森山田が有利かと思っていたが、なんと山梨学院が先制、逆転されてもあきらめずに追いつき、最後はPK戦に持ち込んで優勝した。1/7の非常事態宣言(東京、埼玉、千葉、神奈川に1/8〜2/7)下、無観客で実施。
 山梨学院は4-4-2。先発は、GK熊倉、DF飯弘、一瀬、板倉、鈴木。MF谷口(やぐち)、新井、広澤灯喜(とき)、石川。FW野田武瑠と久保のツートップ。キャプテンは熊倉。監督は就任2年目の長谷川大。
 青森山田は4-5-1。先発は、GK韮澤。DF内田、タビナス・ポール・ビスマルク、秋元琉星、藤原。MF宇野、安斎颯馬、小原、松木玖生(くりゅう)、仙石大弥(だいや)。FW名須川。キャプテンは藤原。浦和レッズ内定。タビナスはフロンターレのタビナス・ジェファーソンの弟。監督は黒田剛。
 前半は、青森山田が、たちあがりの山梨のラッシュをしのぎつつ何度かシュートまでいくが、決められず。6分の松木のシュートは山梨GK熊倉がはじく。
 すると12分、山梨がほぼ最初のシュートを決め先制。右サイド谷口からのクロスをペナルティーエリア手前で受けた広澤がシュート。1−0。
 青森山田は、ボールを支配しながら、ロングスロー、FKのサインプレーなども駆使しつつ攻めるが、なかなかシュートまでいけない。日本テレビの解説、中澤とゲストのフロンターレ・谷口は、「青森山田の攻撃は多彩」と感心。しかしピッチからは「黒田監督からはシュートしろと声がとんでいます」というレポート。
 1−0のままハーフタイム。ハーフタイムには、本来なら会場に来ているベンチ外の部員などの応援風景がオーロラビジョンに映し出された。

 青森山田の黒田監督はハーフタイムに「相手につきあわずに我々のサッカーを取り戻そう」と話したらしい(JFAHP2021.1.12ニュースより)。また、マンマークされていたCB藤原のサポートにアンカーの宇野を下げてサポートさせたとのこと(ネット記事ThePAGE2021.1/12配信より)。後半6分、青森山田が一人目の交代。MF8番小原に代えてMF11番藤森を入れる。
 青森は落ち着いて反撃。まず12分、内田の右サイドからのロングスローを10番松木がシュート、山梨GK熊倉がはじいたところを長身DF藤原が決めて追いつく。1−1。
 直後に、青森・安斎がペナルティーエリア右からシュート、山梨GK熊倉が防ぐ。その後の右CKをDFタビナスがヘディングシュート、これは決まったかと思ったが、惜しくもバーに当たる。今にも青森が逆転するかという勢い。
 そしてついに18分、後半途中で入った藤森の右サイドからの低いクロスに飛び込んだ安斎がスライディングで押し込み逆転。1−2。安斎は準決勝でハットトリックを達成しており、これが5得点目で単独得点王。これで勝負あったかと思ったが。
 19分、山梨は、先制点をとったMF11番広澤に代えてMF18番山口を入れる。25分には二人同時交代。MF14番石川に代えてFW7番笹沼、FW20番久保に代えてFW9番茂木秀人イファインを入れる。
 そして33分、山梨・FW7番笹沼のスルーパスにMF18番山口がペナルティーエリアに走り込み、青森GK韮澤が出かかったところへ、左から走り込んだ10番野田がつめて押し込んだ。2−2。山梨の交代選手が効いた。これでやや青森の選手たちが気落ちしたか。
 37分、山梨が四人目の交代。MF8番新井に代えてMF19番浦田を入れる。
 それでも青森は攻め続け、DF藤原のヘディングシュートが右ポストに当たるなど勝ち越しのチャンスはあった。44分、青森山田がカウンター攻撃。右サイドから藤森が折り返し、走り上がった仙石がフリーでシュートしたが、惜しくも枠の外。延長戦へ。

 延長戦は10分ハーフ。延長前半6分、山梨が五人目の交代。2点目を取ったFW10番野田に代えてDF12番中根を入れる。逃げ切り要員か。
 延長前半9分、青森山田が二人目の交代。MF14番仙石に代えてMF16番内間を入れる。延長後半2分には、ワントップのFW18番名須川に代えてDF22番ベベニョン日を入れる。こちらも失点を防ぐためか。さらに延長後半7分、DF4番秋元に代えてDF13番三輪を入れる。アナウンサーは、「PK戦を見据えての交代かもしれない」と言う。
 とうとう、決着がつかず、PK戦へ。山梨はここまで2試合PK戦を勝ち上がってきている。GK熊倉は今大会屈指のGKで、PK戦になったら自信がある。「はずしてもいいぞ。おれが止めるから」と言ったらしい。

 先攻が有利と言われるPK戦は、まず青森のキャプテン藤原が決める。山梨も一人目成功。しかし、青森の二人目、1点目の同点シュートを押し込んだ安斎が止められる。安斎は延長後半に足がつっていた。山梨のGK熊倉は、安斎とは中学時代、FC東京U-15深川で一緒に戦い、最後の試合の高円宮杯全日本ユース決勝でサガン鳥栖U-15にPK戦で敗戦したという(前掲ThePAGE記事より)。山梨の二人目も成功。三人目はどちらも成功。しかし、青森の四人目・三輪が左へはずす。延長後半に入ったばかりで疲れてはいなかったはずだが、初めてのPK戦の緊張か。そして山梨の四人目が決め、山梨学院の11年ぶり二度目の優勝が決まった。
 11年前の初出場初優勝のときも、決勝は青森山田に1−0で勝ったとのこと。今季ここまで公式戦無敗の青森山田だったが、山梨学院の長谷川監督が試合後の会見で明かした、相手CB藤原をFW久保にマンマークさせる作戦などが功を奏した。

サッカー短評 (2021.1/10)

藤枝順心vs.岡山作陽 3対0 (2021.1/10 ノエビアス) 全日本高校女子サッカー選手権決勝

 史上初となる2度目の無失点優勝、史上4校目の2連覇と、歴代最多タイ5度目の優勝(常盤木学園(宮城)に並ぶ)。前半こそ0−0だったが、後半立ち上がりに立て続けに2点とり、地力の違いを見せた。3年前の決勝と同じカードらしい。
 藤枝順心は4-3-3。GK山本、DF堀、宮本、堀内、井手。MF木許和心(こころ)、浅田、柳瀬楓菜。FW齊藤桃花、窓岩、斉藤花菜。キャプテンは柳瀬。多々良和之監督は指導歴26年。
 作陽は4-5-1。GK阿部。DF梶原、森宙舞(そらん)、井原、岡本。MF本多、伊勢、井手段祐有(ちなり)、江崎世来(せいら)、中野。FW兼島。キャプテンは岡本。池田浩子監督は指導10年目。
 前半は、藤枝が主導権を握り、何度か惜しいチャンスもあったが、得点できず。守備になると、すぐに複数で囲んだり、攻守のキーマン柳瀬がDFライン近くまで戻るなど、ここまで4試合無失点の訳がうなづける。
 作陽は、逆にパスをつなげず、藤枝のハイプレスにシュートまで持ち込めなかったが、0−0でしのいだ。ここから切り替えて、後半は攻撃の形を作るはずだった。

 ところが、いきなり後半2分、藤枝順心にCKを与える。キッカーは長身DF堀内。ショートコーナーを蹴り、ペナルティーエリアに近づいてゴール前にクロスを入れると、FW窓岩がヘディングシュートを決め、1−0。前半、あんなに苦労してシュートしても決まらなかったが、あっさり先制。窓岩はこれで4得点目で、得点トップタイとなり、得点王に。
 しかも7分にすぐ追加点。藤枝FW斉藤花菜が相手ボールをカットして左足でシュート、2−0。作陽には、立て続けの失点で大きな痛手。
 この後、藤枝は無理に攻め込まず、ボールをキープしながら試合を進める。得点した窓岩に代えて、キャプテン柳瀬とずっと一緒にやってきたというFW高尾が入る。
 18分、その高尾が個人技で追加点。中盤からのパスを受けて左サイド深い位置から、ミドルシュート、これがファーに見事に決まって3−0。
 さすがに、失点してからも粘り強いという作陽の選手たちもだいぶ泣き顔に。
 しかし、飲水タイムを堺に、次第に立ち直り、終盤、井手段のミドルシュートが惜しくも左ポストに当たり、右へはねかえったがわずかに右ポストの外を通り、一矢報えず。最後まで戦う姿勢は見せた。

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サッカー短評 (2021.1/4)

FC東京vs.柏レイソル 2対1 (2021.1/4 新国立) ルヴァンカップ決勝

 当初2020年11月7日に開催予定だった決勝は、柏レイソルでネルシーニョ監督を含む13人のコロナ陽性者が出たため、11/4に緊急延期された。FC東京のACL参戦もあったため、年明けの対戦になった。2009年以来の優勝をねらうFC東京と、2013年以来の優勝をねらう柏レイソルの対戦。気温11.4度、湿度36%。観客24219人。都内と近県ではコロナ感染者が増え続けているため、イベント開催や入場自粛が求められていたが、販売済みの分は認められたため、希望者の払い戻しだけ受け付けたとのこと。当日は全員検温して入場し、声を出さずに応援、無事に終了した。
 柏レイソルの先発は、GKキム・スンギュ、DF古賀、山下、大南、川口。大谷とヒジャルジソンのダブルボランチ、トップ下に江坂。左右のワイドに瀬川とクリスチアーノ。ワントップにオルンガ。キャプテンは大谷。
 FC東京は、永井のワントップ、左右のシャドーにレアンドロと191pの原大智。二列目の安部と東、アンカーに森重。DF小川、オマリ、渡辺剛、中村帆高。GK波多野。キャプテンは東。アンカー森重のねらいは、オルンガにパスを出す江坂やクリスチアーノのマークらしい。永井と組んでいたFWディエゴ・オリヴェイラがACLで負傷してブラジルに帰国中なのはやや痛い。
 立ち上がりからFC東京が攻め込む展開。1分のFWレアンドロのシュートは枠の上。4分のDF中村帆高のシュートも枠の外。
 柏も6分にFWオルンガがヘディングシュート、枠の左。8分、柏の右CK。クリスチアーノが蹴り、ファーで折り返すが相手DF。
 10分、柏MFクリスチアーノが右サイドからオルンガにロングフィード、競り合った柏DF渡辺へのオルンガのファールとなる。渡辺がしばらく倒れていてメディカルも入るが、自力で立ち上がる。右肩がすごく痛そう。
 16分、FC東京が先制。柏DF山下のパスをFC東京SB小川が跳ね返し、こぼれをひろったFC東京FWレアンドロが左サイドから柏DFをかわして切れ込み、鋭いシュートを打ち込んだ。1−0。
 20分、柏の右CK。クリスチアーノが蹴り、ファーでオルンガがヘディングシュート、枠の上。
 23分、飲水タイム。
 29分、中央で柏のFK。クリスチアーノが蹴り、こぼれを瀬川がシュートするが、ヒットせず枠の外。柏は、江坂やオルンガにいいボールが入らない。
 33分、FC東京のFW永井がペナルティーエリア中央でヘディングシュート、相手GK。38分にも中央でFC東京のFK。レアンドロが蹴るが、オルンガが跳ね返す。
 44分、柏左SB古賀が攻め上がり、相手ゴールライン際からクロス、これを相手MF森重がクリアして柏の左CK。クリスチアーノが蹴り、ファーでオルンガと柏DFの競り合ったボールがバーに当たり、相手GKがはたき落とす。これにすばやく柏MF瀬川が反応して押し込んだ。1−1。
 追加タイム4分。49分、中央左寄りでFC東京のFK。レアンドロが蹴り、いったんクリアされたこぼれをMF安部がシュート、枠の上。1−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 8分、FC東京FW永井がミドルシュート、枠の左。
 11分、柏右サイドからのクロスをファーで柏FW江坂がヘディングシュート、相手GK正面。
 14分、柏DF古賀が攻め上がり、相手ゴールライン際からクロス、クリアされて柏の左CK。フジ解説の坪井が「クリスチアーノはここまで全てファーのオルンガへ蹴ってきましたが、どうしますか」と言う。クリスチアーノはゴール前ではなく、ペナルティーアークにいた川口に向けて蹴り、川口がボレーシュートをうつが、わずかに枠の上。「やはりサインプレーを仕掛けてきましたね」と坪井。
 16分、柏MF大谷がミドルシュート、相手GK。
 20分、FC東京FWレアンドロが相手ボランチのヒジャルジソンにファールを受けて、ペナルティーエリア手前中央でFC東京のFK。ボールサイドに小川とレアンドロが立つ。レアンドロが直接ねらうが右角に当たる。
 22分、FC東京が二人同時交代。MF東に代えてFWアダイウトン、FW原に代えてボランチ三田を入れる。
 23分、飲水タイム。
 26分、柏FW江坂がシュート、相手GKが捕る。
 27分FC東京FW永井がペナルティーエリア左からシュート、枠の上。
 29分、FC東京が追加点。FC東京DFオマリのロングフィードを柏DF大南が頭で触るが、上に上がる。これをFC東京FW永井が頭でペナルティーエリア左に落とすと、交代で入ったばかりのFC東京FWアダイウトンがすばやく走り込んで足先で流し込んだ。2−1。
 32分、柏FW江坂の右からのクロスがクリアされ、柏の右CK。ここで柏が三人同時交代。ボランチ大谷に代えてMF三原、FW江坂に代えてFW呉屋、MF瀬川に代えてMF神谷を入れる。CKをクリスチアーノが蹴るが、相手DF。
 36分、FC東京FWレアンドロがペナルティーエリア手前で相手DFをかわしてからシュート、相手GK正面。
 39分、柏MFヒジャルジソンからのパスを受けたクリスチアーノがドリブルでペナルティーエリア右に入り、シュート、相手GKが捕る。
 40分、柏右SB川口が右サイド深い位置からクロス、クリアされて柏の右CK。41分、柏が四人目の交代。ヒジャルジソンに代えて仲間を入れる。CKはクリスチアーノが蹴るが相手DFがクリア。こぼれを拾って再度クロスを入れるが、相手DF。
 43分、柏左サイドからクロスが入り、最後はオルンガが飛び出した相手GKの頭上をループシュート、相手DF渡辺がクリア。
 45分、FC東京が三人目の交代。FW永井に代えてMF内田が入る。
 追加タイム6分。2−1のままタイムアップ。
 優勝セレモニーでは、村井チェアマンが自分の手で両チームの選手たちの首にメダルをかけていた。天皇杯のときは、選手たちは自分でお盆からメダルをとってかけたのに。ルヴァンカップもヤマザキの役員らしき人から手渡されていた。

サッカー短評 (2021.1/1)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 1対0 (2020.1/1 新国立) 天皇杯決勝

 やっと天皇杯をとれた。憲剛の現役最後の試合だったが、1−0で終盤ずっと攻め込まれていたので、出場のタイミングがなかった。前半は、終始攻め込みながら、0−0で折り返し。後半10分、やっと三笘が押し込んで1点取ったが、その後追加点のチャンスを決めきれず。ガンバが陣形を変え、攻勢を強めた後は、逃げ切ることが優先となった。気温9.2度、湿度20%。観客13318人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。憲剛はベンチから。スタンドには、鎖骨骨折の登里が。4年前の決勝の時いたのは、GKチョン・ソンリョン、谷口、車屋、登里、大島、憲剛、小林。
 ガンバは、3-4-3。パトリックのワントップ。左右のシャドーに倉田と宇佐美。左右のアウトサイドに藤春と小野瀬。山本悠樹と矢島のダブルボランチ。DFキム・ヨングォン、三浦、ルーキーの高尾の3バック。GK東口。キャプテンは三浦。ベンチには渡邉千真など。宮本監督は、チームの顔だった遠藤を放出し、アカデミー育ちの若手を使いながら、シーズン2位にまで持ってきた。フロンターレが優勝を決めた試合に0−5で敗戦。リベンジをねらう。
 2分、守田がペナルティーエリア手前右寄りからスルーパス、受けた田中碧が深い位置から思い切りのいいシュート、枠の左。
 6分、ペナルティーエリア手前左で相手FW宇佐美を倒して、ガンバのFK。宇佐美が蹴り、相手FWパトリックが走り込んでヘディングシュート、ネットを揺らすがオフサイド。最初からヒヤッとさせられる。
 入場してきたときの谷口の顔が緊張していて、案の定立て続けに相手にフィードのパスを付けるなど、ここまでフロンターレのパスミスなどでリズムが出なかったが、次第にパスがつながるようになり、10分過ぎからはかなりボール支配。15分には、田中碧の縦パスを大島がヒールで前線へ。ペナルティーエリア左でダミアンがシュートに持ち込むが、相手GK。
 16分、相手DFに圧力をかけてパスミスを誘い、最後は三笘がシュート、惜しくも枠の右。
 22分、ジェジエウからのロングフィードをダミアンがヘディングシュート、相手GK。さらに守田がロングのループパスを前線へ。ダミアンは頭でトラップしてバイシクルシュート、枠の左。NHK解説の播戸が「頭でトラップしてすぐシュートするのは難しい」。
 23分、飲水タイム。
 26分、フロンターレのカウンター。守田がペナルティーエリア右に走り込んでクロス、家長が走り込んでヘディングシュート、枠の外。曽根アナが「左にダミアンがフリーでいましたが」と言う。解説の播戸が「家長とはガンバ、セレッソ、大宮で一緒にプレーしたが、フロンターレで一番変わったことはああやってシュートを打つようになったこと」。
 28分、フロンターレの右サイドのスローインから最後は、ペナルティーエリア右からダミアンがシュート、弱くなり相手GKが捕る。
 直後にガンバのカウンター。相手右サイド小野瀬にクロスを上げられ、相手FWパトリックがヘディングシュート、枠の右。
 30分、山根が右サイドをドリブルで攻め上がって深い位置からクロス、ダミアンが走り込んでシュート、これも相手GKが捕る。
 33分、フロンターレの右CK。大島が蹴るが、相手DFが頭でクリア。こぼれを旗手が思い切りシュート、枠の上。
 37分、相手左MF藤春に左サイドを突破され、クロスを上げられるが、相手FWには合わず、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 39分、パス交換で中央を攻め上がり、家長がシュート、枠の右。決まったかと思ったが。
 42分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 43分、三笘がドリブルで相手DFをかわしてシュートに持ち込むが、また相手GK。
 44分、相手右サイドでガンバのFK。宇佐美が蹴るが、DF陣がクリア。
 追加タイム1分。0−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 3分、守田からの縦パスを受けた大島がターンしてシュート、相手DFに当たり左CK。これを田中碧が蹴るが、バーに当たる。直接ねらったのか。
 4分、右サイド山根からのクロスに三笘がファーに走り込んでシュートするがオフサイド。
 6分、家長がペナルティーエリア手前右寄りで倒されてフロンターレのFK。ここからパスをつないで旗手がシュート、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが相手DF。再び左CKになるが、今度も相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。こちらは大島が蹴るが、相手DF。再び右CKで、大島はショートコーナーを蹴るが、受けた田中碧が矢島に寄せられ、ファールをしてしまう。
 10分、先制。大島が相手ボールをカットしてダミアンへ。ダミアンからのスルーパスに左から斜めに走り込んだ三笘がペナルティーエリア右から逆サイドにシュート、これが決まって1−0。
 12分、ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。田中碧が蹴り、走り込んだ谷口がヘディングシュート、相手GKがはじいて、フロンターレの右CK。家長がセットするが、結局田中碧が蹴り、相手DFがクリアしたこぼれを守田がミドルシュート、大きく枠の上。ここで追加点がほしかった。
 14分、三笘からのパスを受けた田中碧がシュート、枠の外。18分にも家長からの折り返しのパスを旗手がシュート、枠の外。22分には、大島からのループパスに走り込んだ家長がペナルティーエリア右でダイレクトでボレーシュート、ヒットせず、相手GK。
 ガンバは後半途中から、藤春が左SBに下がって4バックに変更。倉田が左MF、宇佐美がパトリックとツートップの4-4-2に変更。
 23分、右サイド山根からのクロスがクリアされてフロンターレの右CK。これを大島が蹴り、ダミアンがヘディングシュートするが、枠の上。
 24分、飲水タイム。
 29分、ガンバが二人同時交代。ボランチの山本に代えてFW渡邉千真、左SBの藤春に代えて福田を入れる。ボランチに倉田が下がり、宇佐美が左MF、渡邉とパトリックのツートップに。ここから、倉田がいいパスを配球するようになり、ガンバの攻撃の時間が増える。
 直後に相手MF小野瀬に相手右サイドを突破され、クロスを上げられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 31分、フロンターレのカウンター。三笘からのスルーパスに走り込んだ家長がねらったシュート、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。これを田中碧が大きく蹴り、ジェジエウが飛び込むが、相手GKがボールをつかんでおり、ファールとなる。
 33分、フロンターレのカウンター。家長が鋭くシュートするが、今度は惜しくも枠の左。なんとしても追加点をとって憲剛を出してやりたいという気持ちが見える。
 34分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、三笘に代えて長谷川が入る。35分、ガンバも三人目の交代。右MF小野瀬に代えて若い塚元が入る。
 37分、相手DFのクリアを拾った長谷川がシュート、枠の右。
 直後にガンバのカウンター。相手左SB福田に左サイドを突破され、深い位置からクロスを上げられ、相手FWパトリックがヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。と思ったら、ボールが前にこぼれてパトリックに拾われ、相手FW渡邉にシュートされるが、谷口が必死にクリア。
 40分、ガンバに連続してシュートを打たれるが、何度もはねかえし、最後は宇佐美のシュートをGKチョン・ソンリョンがはじいて、ガンバの左CK。ここでフロンターレが三人目の交代。旗手に代えて車屋を入れる。CKは宇佐美が蹴るが、ダミアンが頭でクリア。
 43分、相手ボールをカットして田中碧がスルーパス、大島が走り込んでシュート、枠の左。なんとかもう1点決めてほしい。
 44分、中央左寄りで家長が相手MF倉田を倒してガンバのFK。倉田はしてやったりの顔。しかしこのFKはシュートまでいかず。
 直後にフロンターレが四人目の交代。大島に代えて脇坂が入る。曽根アナが「これで三回の交代回数を使い切りました」と言う。カメラが大きく憲剛を映す。鬼木監督は勝負に徹して、90分で勝つために走れる選手を入れたということだろう。
 45分、相手FW宇佐美が右サイド深い位置からクロス、GKチョン・ソンリョンがかろうじてはじくが、相手DF福田に拾われ、ミドルシュートをうたれるが、枠の上で助かる。解説の播戸が「ハーフタイムに宮本監督が言った『最後の質』というのがこのことでしょうね」と言う。
 追加タイム4分。
 47分、ロングボールを放り込まれるが、ジェジエウが大きくクリア。さらに拾われて攻め込まれるが、全員でDFして跳ね返す。
 49分、相手GKに小林、脇座からでプレスをかけ、パスミスを誘う。小林が折り返して長谷川につなぎ、長谷川がシュートするが枠の上。
 1−0でタイムアップ。家長がものすごく喜んでいるのが印象的だった。
 試合後のインタビューで鬼木監督は、試合直後に憲剛と何を話したのか聞かれると、「使えなくて申し訳なかった」という話をしたとのこと。公式会見では、さらに「延長になることも考えていて、もしなったら(もう一人交代可能になるので)雰囲気を変えられる憲剛を入れようという決断をしたと本人と話した」と言ったとHPにあった。
 表彰式は、コロナ下の新方式。自分でメダルをとってかけ、賞状や記念品は、プレゼンターの前の台の上から選手が自分でとり、記念撮影する形式。最後に高円宮妃殿下の前にあった天皇杯をキャプテン谷口が自分で取って記念撮影。カップ上げは、谷口が憲剛に譲ってセレモニーの打ち上げ。その後、谷口、鬼木監督などのカップ上げも行った。

※1/6付の『エルゴラッソ』によると、唯一の得点を決めた三笘が「前半のチャンスを決め切れていたら憲剛さんが出場できたかもしれない」と言ったとのこと。また、憲剛が最後までピッチに残って大の字になっていたのは「もうスパイクで踏むことができない」から。ロッカールームでも「ユニフォームを脱ぐのも嫌でした。脱いだらもう二度と着ることがない」と泣けることを語ったとあった。

※※ネットのニュースで、守田がポルトガル1部のサンタ・クララに移籍へ、と出ていた。今季の攻撃布陣は守田のアンカーがはまったからで、ここが変わってしまうと成立しない。ちょっとショックで残念だがしかたがない。1/8、正式に発表された。
 フロンターレのHPを見たら、1/6にグランパスからシミッチ(27)、1/4に大分から小塚(26)とボランチらしき要員を獲得していた。

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