HOME MG Book Soccer Propile


2017フィギュアスケート・バックナンバー


12/21〜24 ロシア選手権 (サンクトペテルブルク)
12/21〜24 全日本選手権 (調布)
12/7〜9 ジュニア・グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (名古屋)
12/7〜9 ジュニア・グランプリ・ファイナル (名古屋)
12/7〜10 グランプリ・ファイナル ペア・アイスダンス (名古屋)
12/7〜10 グランプリ・ファイナル (名古屋)
11/24〜26 全日本ジュニア (前橋・群馬)
11/24〜26 スケート・アメリカ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第6戦・レークプラシッド)
11/24〜26 スケート・アメリカ (GPシリーズ第6戦・レークプラシッド)
11/17〜19 フランス杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第5戦・グルノーブル)
11/17〜19 フランス杯 (GPシリーズ第5戦・グルノーブル)
11/10〜12 NHK杯 (GPシリーズ第4戦・大阪)
11/3〜5 中国杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第3戦・北京)
11/3〜5 中国杯 (GPシリーズ第3戦・北京)
10/27〜29 スケート・カナダ ペア・アイスダンス (GPシリーズ第2戦・レジャイナ・サスカチェワン州)
10/27〜29 スケート・カナダ (GPシリーズ第2戦・レジャイナ・サスカチェワン州)
10/20〜22 ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (GPシリーズ第1戦・モスクワ)
10/20〜22 ロステレコム杯 (GPシリーズ第1戦・モスクワ)
4/20〜23 国別対抗戦 (代々木)
3/29〜4/2 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (ヘルシンキ・フィンランド)
3/29〜4/2 世界フィギュアスケート選手権 (ヘルシンキ・フィンランド)
3/15〜19 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (台北・台湾)
3/15〜19 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (台北・台湾)
2/19〜26 冬季アジア大会 (札幌)
2/16〜19 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (紅陵・韓国)
2/16〜19 四大陸選手権 (紅陵・韓国)
1/25〜29 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (オストラヴァ・チェコ)
1/25〜29 ヨーロッパ選手権 (オストラヴァ・チェコ)
1/14〜22 全米選手権 ペア・アイスダンス (カンザスシティ)
1/14〜22 全米選手権 (カンザスシティ)

ページトップへ

フィギュアスケート (2018.1/13,16,17,25,2/2,3)

ロシア選手権 (2017.12/21〜24 サンクトペテルブルク)

 <男子シングル>18人出場。2番滑走でアリエフ(18)。今季GPシリーズ6位と8位。曲は「Masquerade Waltz」。冒頭でステップからの4T成功、全ジャッジが加点。続けて3Aも決める。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1。後半、3Lz+3Tも全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点3番目の49.7、演技構成点4番目の42.25、合計91.95でSP3位。
 3番滑走でヴォロノフ(30)。今季GPファイナル4位。曲は「Adios Nonino」。冒頭は4T+2Tになったが、全ジャッジが加点。ステップからの3Lzも慎重に決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3A成功、全ジャッジが加点。StSqは軽快に踏み、レベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2。技術点5番目の46.88、演技構成点3番目の43.35、合計90.23でSP4位。
 9番滑走でサマリン(19)。今季GPシリーズ3位と4位。曲は「月光ソナタ」他。冒頭で4Lz+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。Jスポーツ解説の小塚が「今季習得したばかりのジャンプとは思えない」と感嘆。続けてステップからの4Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Aも成功、全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル3に全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2。技術点最高の58.44、演技構成点2番目の44.67、合計103.11でSP1位。

 12番滑走でコフトゥン(22)。曲は「Flamenco Selection」。今季GPシリーズは腰痛のため欠場。冒頭で4S+2Tを決める。しかしステップからの4回転の予定が2Tにパンクして無得点。スピン二つはレベル3。後半、3Aはアンダーローテーションで転倒。CCoSpとStSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点17番目の27.22、演技構成点7番目の38.5、転倒の減点1、合計64.72でSP16位。
 14番滑走で地元出身のコリヤダ(22)。今季GPファイナル3位。曲はモーツァルト「Piano Concerto No. 23」。冒頭のステップからの4Lzはやや回りすぎてステップアウト。しかし続く4T+3Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3Aは片手つき。技術点2番目の54.91、演技構成点最高の46.71、合計101.62でSP2位。

 フリーはミス合戦だった。コフトゥンとSP15位のペトロフが怪我のため棄権。14番滑走でヴォロノフ。解説の小塚が「一緒に食事もした友人」と言う。曲は「サラバンド」。めずらしく冒頭の4Tで転倒。少しスピードと高さが不足したか。続く3Aの予定が高い1Aに。気持ちが切れたか。「今季ここまでミスしたのを見ていない」と小塚。もう一つ4Tを跳ぶが第2付かず。しかし、スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqと後半最初の2Aもほぼ全ジャッジが加点と立て直してくる。3Lz+2Tと3A+2T+2Loも成功。うち3連続は全ジャッジが加点。しかし2A+2Tも跳んでしまい、2Tが三つ目のため無得点。珍しく冷静さを欠いた。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点7番目の70.37、演技構成点4番目の86.28、転倒の減点1、合計でフリー3位、総合245.88で4位。小塚は「GPファイナルの疲れが残ったか」。
 15番滑走でサマリン。曲は「La Naissance de Yaha」他。冒頭の4Lzで転倒。小塚が「足がからまってしまいましたね」。二つ目をねらったが2Lzに。しかも、4Tの予定が2Tに。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。後半、3Aを決め、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tはどうにか決める。3Fは!マーク。ChSqは全ジャッジが加点。技術点9番目の68.06、演技構成点2番目の88.36、転倒の減点1、合計155.42でフリー4位、総合258.53で2位。GPファイナルに出られなかったが、欧州選手権代表を射止める。

 16番滑走でコリヤダ。曲は「Steamroller Blues」他エルビスメドレー。冒頭の4Lzはこれまたやや回りすぎで乱れた。4Sは両手付きで転倒扱い。3A+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、4Tの予定が3Tに。続く二つ目の3Aの予定が1Aに。しかしこれが決まっていたら、二つ目のルッツが無得点になるところだった。3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点2。しかし次は2Loに。二つ目の3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の86.18、演技構成点も最高の94.36、転倒の減点1、合計179.54でフリー1位、総合281.16で2連覇。
 17番滑走でアリエフ。曲は「To Build A Home」他。冒頭で4T+1Tをかろうじて決める。二つ目の4Tはきれいで全ジャッジが加点。3Aも成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lzはこらえる。このへんのつなぎで転倒。動揺したのか後半、3Aの予定が1Aに。3連続は2Lo+1Lo+3Sになる。3Fはアンダーローテーションで両手付き、転倒扱い。このへんから観客がずっと手拍子で応援。2A+3Tは第2がアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。最後のCSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。小塚は「スケーティングが美しい」。技術点5番目タイの72.52、演技構成点3番目の86.64、転倒の減点2、合計157.16でフリー2位、総合249.11で3位。欧州選手権代表にすべりこんだ。キスアンドクライでは疲労困憊の本人よりコーチが躍り上がる。

 <女子シングル>18人出場。メドヴェデワ(18)とポゴリラヤ(19)は怪我で欠場。ラジオノワ(18)はステップからの3Loで転倒してSP13位、レオノワ(27)も連続3回転で転倒してSP16位。
 2番滑走でツルスカヤ(16)。171p。今季GPシリーズ3位と4位。曲は「Light of the Seven」。Jスポーツ解説の岡部さん言うところの「エテリ組」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Lz+3T成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。後半、ステップからの3Loと2Aは加点1〜3。技術点3番目の40.38、演技構成点も3番目の34.95、合計75.33でSP3位。
 11番滑走でトゥクタミシェワ(21)。今季GPシリーズ7位と9位。曲は「Pisando Flores」。冒頭の3T+3Tは高さ、幅もあり全ジャッジが加ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。LSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzもきれいに決まり、全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点1〜3。小林アナが「久しぶりによいでき」と言う。技術点7番目の37.16、演技構成点4番目の33.91、合計71.07でSP6位。

 12番滑走でコストルナヤ(14)。今季ジュニアGPファイナル2位。曲は「Dos Cadencias sobre "Adios Nonino"」。「エテリ組」。ジャンプは全て後半。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のスピン二つは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だがエッジは深い。岡部さんは「ロシアの選手はみんなステップがうまい。どんな練習をしているのか」と言う。後半、3F+3T、ステップからの3Lz、2A全て成功。最後のLSpはれ4で加点2〜3。技術点3番目の40.96、演技構成点7番目の32.63、合計73.69でSP4位。
 13番滑走でザギトワ(15)。今季GPファイナル優勝。曲は「ブラックスワン」。「エテリ組」。ジャンプは全て後半。このところ、SPでミスが出る、とのこと。冒頭のFCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし後半最初の3Lz+3Loでステップアウト。それでもステップからの3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aも全ジャッジが加点。終盤のスピン二つもレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の41.26、演技構成点も最高の36.89、合計78.15でSP1位。
 17番滑走でソツコワ(17)。173p。今季GPファイナル2位。曲は「白鳥の湖」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭、3Lz+3Tを成功。スピン二つとStSqはレベル4。後半、ステップからの3Fと2Aも決める。FCSpはレベル3。技術点4番目の39.57、演技構成点僅差で2番目の36.82、合計76.39でSP2位。

 フリー。7番滑走でコンスタンティノワ(17)。今季ジュニアGP3位一回。曲は「アンナ・カレーニナ」。冒頭で3Lz+3T成功、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、3F+1Lo+3Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lzも全ジャッジが加点。2A+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の74.3、演技構成点も3番目の70.47、合計144.77でフリー3位、総合211.28で4位。
 14番滑走でコストルナヤ。曲は「Stella's Theme」。フリーもジャンプは全て後半。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル3。あと二つのスピンもレベル4。うち最後のLSpは加点2〜3。後半最初に3Lzを決め、3F+3T、3F+2T+2T、3S+3Tを次々に成功。全てのジャンプで片手を上げているが、岡部さんはひじが曲がっているので「あまり美しくない。上げないで跳ぶのを見たい」と言う。技術点2番目の753.67、演技構成点7番目の67.31、合計142.98でフリー4位、総合216.57で3位。
 15番滑走でトゥクタミシェワ。曲は「Erinnerung」他。当初は3Aを入れる予定だったが変更。冒頭3Lz+2T+2Loを跳び、わずかにステップアウト。続く3Lzは全ジャッジが加点。3Fもほぼ全ジャッジが加点1。スピン二つはレベル4。LSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。連続3回転の予定が2T+3Tに。3Loは全ジャッジが加点。2A+2A+SEQとChSqも全ジャッジが加点。技術点63.62、演技構成点67.37、合計130.99でフリー8位、総合202.06で7位。

 16番滑走でツルスカヤ。曲はショパン「ノクターン Op. 55, No. 1」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3Fも成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。後半、2A+2T+2Tを決めたが、次が1Lzになってしまう。これが痛かった。3Loはほぼ全ジャッジが加点12A+3Tは成功。StSqはレベル2で、全ジャッジが加点。全体に固く、本来の動きではなかった。技術点12番目の63.54、演技構成点5番目の68.74、合計132.28でフリー6位、総合207.61で位5。
 17番滑走でソツコワ。曲はドビュッシー「月の光」。衣装は淡いグレーに白いスパンコール。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Fも成功。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Loで片手つき。3F+1Lo+3Sは全ジャッジが加点。3Lzは何とか決める。ChSqと2A+2Tは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。技術点5番目の71.03、演技構成点2番目の74.34、合計145.37でフリーも2位、総合221.76で2位。
 最終滑走でザギトワ。曲は「ドンキホーテ」。ほぼ完璧。3S以外の全要素に全ジャッジが加点。昨季のジュニア時代のプログラムの冒頭に加えたChSqは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2〜3。後半、3Lz+3Loと2A+3Tは加点2〜3。3F+2T+2Loも成功。3Lzも加点2〜3。3Sのみアンダーローテーション。技術点最高の79.36、演技構成点も最高の76.08、合計155.44でフリーも1位、総合233.59で初優勝。

 <ペア>12組出場。昨年9月で川口・スミルノフ組が引退発表。一方でタマラコーチの下から14歳と16歳のペアも出場。2番滑走でストルボワ・クリモフ組(25,27)。今季GPファイナル4位。曲は「Tango de Besame」。冒頭のやや苦手な3Twはレベル2。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは女性がステップアウトうち。FiDsとPCoSp、3LiとStSqはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うち3Liと最後のStSqは加点2〜3。技術点3番目の38.24、演技構成点最高の38.08、合計76.32でSP1位。
 5番滑走でザビアコ・エンベルト組(23,28)。今季GPシリーズ4位二回。曲は「The Summer Knows」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2。3T成功。3LoThは加点1〜3。3LiとFiDs、StSqとPCoSpはいずれもレベル4。うち3Liは加点1〜3。技術点最高の40.17、演技構成点3番目の34.83、合計75.0でSP3位。

 8番滑走でタラソワ・モロゾフ組(22,24)。今季GPファイナル5位。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No. 2」。冒頭のお手本のような3Twはレベル4で全ジャッジが加点3。しかし続く3Tで女性が転倒。3LoTh成功。FiDsとPCoSp、3LiとStSqはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。FiDsとPCoSp、3Liは加点2〜3。技術点2番目の38.56、演技構成点も2番目の37.8、転倒の減点1、合計75.36でSP2位。
 最終滑走でアスタホワ・ロゴノフ組(20,29)。今季GPシリーズ3位二回。曲は「Adagio For Strings」他。冒頭の3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Twと3Liはレベル4で全ジャッジが加点。しかし3FThで転倒。タイミングが合わなかったようだ。FiDsと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の36.04、演技構成点4番目の34.61、転倒の減点1、合計69.65でSP4位。

 フリー。9番滑走でアスタホワ・ロゴノフ組。曲は「CIty Of Stars from "La La Land"」他。冒頭の3連続は、女性が第1でステップアウト。3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1。3Sでは女性がダウングレードで両足。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちFCCoSp以外の要素は全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。二つのスロージャンプはいすれも両足気味。BoDsだけレベル3。技術点9番目の60.29、演技構成点4番目の68.47、合計128.76でフリーも4位、総合198.41で4位。
 10番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「The Sleeping Beauty」。冒頭の3Twはレベル4に全ジャッジが加点。3T+2T+2Lo成功。しかし3Sで女性が転倒。3FThはなんとか下りた。リフト三つとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3。しかし3LoThは転倒。投げ方が変だった。直後のBoDsはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の65.02、演技構成点も3番目の69.49、転倒の減点2、合計132.51でフリーも3位、総合207.51で3位。

 11番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「カメルン」。どこか今ひとつ。冒頭の3Twはレベル2。3FThは全ジャッジが加点1〜3。3連続は女性の第3が1回転になり、3T+2T+1T。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sで女性が転倒。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。しかし、最後の3SThでまた転倒。サルコウが不調らしい。技術点5番目の64.77、演技構成点2番目の76.46、転倒の減点2、合計139.23でフリー2位、総合215.55で2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Candyman」他。女性の衣装は黄色が基調に黒い模様。男性は黄色の細いネクタイ。冒頭で4Twに挑み、ほぼ成功。しかしソロジャンプで女性が2Sに。続く3SThは完璧で全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2Tもほぼ全ジャッジが加点。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。BoDsとFCCoSpはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点2。3LoThも全ジャッジが加点2〜3。技術点最高71.47、演技構成点も最高の76.51、合計147.98でフリー1位、総合223.34、逆転で初優勝。すごく嬉しそうだった。

 <アイスダンス>13組出場。昨年より3組多いらしい。ロシアの五輪枠は2。国としては出られないが、過去にドーピング違反がなければ個人資格で出場可能に。イリニフは組んでいたジガンシンが24歳の若さで引退したため組替えたが、ここには出ていない。
 東野さんによる、Jスポーツ今季初のダンス解説でわかったこと。今季の「PSt」は、昨季までと違い「パターンダンスタイプ・ステップシークエンス」で、リズムはパターンダンスと異なること、ホールドし続けること、途中にストップ・逆行がないこと、始まりと終わりがわかるようにストップから始め、スピニングムーブメントなどで終わること。他には、パターンダンスのキーポイント(ジャッジ正面でのアウトとインのチョクトー等)や、NtStは今季からサーペンタインも認められたこと、2回までのショートストップを入れられるようになったことなども。女性の衣装も今季に限り、覆っている部分は50%ではなく40%でよいらしい。

 3番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(22,26)。今季GPシリーズ4位と3位。曲は「Agua de beber」。冒頭のSTwで女性が第2の2回転目で足をついてしまい、レベル1。NtMiStと1RH、PStはレベル3で全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2。技術点5番目の32.14、演技構成点3番目の36.32、合計68.46でSD4位。
 10番滑走でステファノワ・ブキン組(22,24)。今季GPシリーズ3位二回。曲は「Chandelier」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwは速く、レベル4に加点2〜3。1RHはレベル3だが加点2。CuLiはレベル4で加点ほぼ3。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。基礎点29.7はボブロワ・ソロビエフ組と同じで、全体の加点が9.64。技術点最高の39.34、演技構成点全て9点台半ばで2番目の37.63、合計76.97でSD2位。

 12番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(27,28)。今季GPシリーズ2位と3位。曲は「Latin Lover」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwは加点2。NtDiStと1RH、PStはレベル3。うちNtDiStとPStは加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3。基礎点29.7に全体の加点が9.54。技術点2番目の38.31、演技構成点はつなぎ以外9点台後半で、最高の39.24、合計77.55でSD1位。
 最終滑走でザホルスキ・ゲレーロ組(23,26)。今季GPシリーズ4位と6位。曲は「Hip Hip Chin Chin」「Volveras」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwから1RH、StaLiまでレベル4。うちSTwは加点ほぼ2、StaLiは加点1〜3。PStとNtMiStはレベル3。うち最後のNtMiStは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の36.84、演技構成点はつなぎ以外8点台後半で、4番目の34.68、合計71.52でSD3位。

 フリー。10番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No. 2」。途中まで、今季最高かという出来だった。しかし、男性が片ひざをつくリフトのとき、何か変だと思っていたら、次の要素に入るところで演技をやめ、レフェリ−に棄権を申し出て、観客に挨拶した。解説の東野さんが「演技続行かどうか3分以内にレフェリーに告げることになっているが、そういう状態ではないようですね」と言う。リフトでヒザをついたとき、足首をひねったらしい。
 11番滑走でザホルスキ・ゲレーロ組。曲は「Exogenesis Symphony」他。冒頭にChSpを行い、全ジャッジが加点。続くStaLiもレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2。ステップ二つとRoLiはレベル3。うちMiStとRoLiは全ジャッジが加点。STwとCuLi、CoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiは女性が男性の肩を飛び越えて下向きに男性の腰に両腕を巻き付けて倒立する形で、加点2〜3。最後のChLiも全ジャッジが加点2。技術点4番目の51.87、演技構成点3番目の52.39、合計104.26でフリー4位、総合175.78で3位。

 12番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「愛の夢」他。STw以外の全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSlLiはレベル4に加点ほぼ3。STwは第1がシッティングでここはよかったが、珍しく第2ツイズル終わりで女性が少し早く足をついたためレベル3。解説の東野さんは「五輪の年のロシア選手権で緊張していたのでしょう」と言う。ステップ二つはレベル3。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。技術点2番目の54.94、演技構成点も2番目の56.37、合計111.31でフリーも2位、総合188.28で二年連続2位。
 最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組。完璧にできた。曲は「Oblivion」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwは第1から第3までぴったり合っていて見事だった。レベル4に加点ほぼ3。リフト三つとSpもレベル4。うちRoLiは加点3。ステップ二つはレベル3。終わったとき、男性がガッツポーズ。リンクサイドではズーリンコーチが泣いていた。技術点最高の57.72、演技構成点も最高の57.81、合計115.53でフリー1位、総合193.08で3連覇、7回目の優勝。7回優勝はロシア新記録らしい。

 ロシアの五輪代表は欧州選手権の結果で決まる。欧州選手権選手権には、男子コリヤダ、サマリン、アリエフ。女子はザギトワ、ソツコワ、メドヴェデワ。
 ※2018.1/12発表の五輪派遣選手は、男子コリヤダとアリエフ。女子はそのままザギトワ、ソツコワ、メドヴェデワ。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.12/22,23,25,26,27)

全日本選手権 (2017.12/21〜24 調布)

 <女子シングル>30人出場。五輪枠2人。14番滑走で紀平(15)。全日本ジュニア優勝。五輪には出られない。曲は「カンフーピアノ」。冒頭のLSpは全ジャッジが加点。続く3Aはきれいに回っていて全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンもレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tも全ジャッジが加点。しかし、なぜかステップからのジャンプが2Lzになり無得点。もったいない。技術点2番目の37.82、演技構成点28.92、合計66.74でSP5位。

 20番滑走で三原(18)。曲は「リベルタンゴ」。滑り出しから少し固く、いつものスピードがなかった。冒頭の3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aでまさかの転倒。ステップからの3Fは決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。転倒の動揺もあり、技術点伸びず。技術点33.82、演技構成点31.45、転倒の減点1、合計64.27でSP7位。

 24番滑走で坂本(17)。西日本選手権優勝。曲は「月光」。会心の演技。ジャンプは全て後半に跳ぶ。笑顔で滑り出し、スピードがある。冒頭のLSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとあと二つのスピンもレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、豪快な3F+3Tを決め、全ジャッジが加点2。ステップからの3Loは全ジャッジが加点2〜3。2Aも全ジャッジが加点2。終わったときガッツポーズ。技術点最高の40.93、演技構成点4番目の32.66、合計73.59はもちろん自己ベスト更新でSP1位。
 最終グループ26番滑走で樋口(16)。曲は「ジプシーダンス」。冒頭の2Aがまさかの1Aになり無得点。しかし立て直し、スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。後半、3Lz+3Tも全ジャッジが加点。ステップからの3Fもほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の35.79、演技構成点2番目の33.14、合計68.93でSP4位。キスアンドクライでコーチともども「しかたない」感じ。

 27番滑走で宮原(19)。曲は映画「サユリ」より。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpはすばらしく、加点2〜3。ステップからの3Loはやや着地が乱れたが回転は大丈夫。2Aも全ジャッジが加点。技術点4番目の37.4、演技構成点最高の35.83、合計72.23でSP2位。
 29番滑走で本郷(21)。曲は「カルミナ・ブラーナ」。圧巻の出来。フジテレビ解説の荒川が「今までで一番いい」とほめる。冒頭の3F+3Tは大きく、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqはスピードもあり加点2〜3。FCSpはレベル3。後半、ステップからの3Lzは!マーク。2Aは全ジャッジが加点。終わったとき本人は涙ぐみ、観客はスタンディング・オベーション。技術点3番目の37.65、演技構成点も3番目の32.83、合計70.43でSP3位。
 最終滑走で本田(16)。曲は「The Giving」。衣装を薄い紫に変更。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。。うちCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loでステップアウト。2Aは全ジャッジが加点。技術点7番目の34.63、演技構成点5番目の32.02、合計66.65でSP6位。

 フリー。12番滑走で山下(14)。世界ジュニア3枠のうち残り2枠の争い。曲は「蝶々夫人」。衣装は薄紫色。冒頭で軽々と3Lz+3T+2Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。続く3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半にも、3Lz+3Tを跳び、全ジャッジが加点。2Aも決め、3S+2Tも成功。最後のジャンプの2Aがばらけて1A扱いに。技術点67.47、演技構成点58.07、合計125.54でフリー10位、総合183.34で10位。この時点で紀平と横井を除くジュニア勢の1位。
 16番滑走で横井(17)。世界ジュニア3枠のうち残り2枠の争い。曲は昨季と同じ「バーレスク」。衣装は白と黒。連続ジャンプを全て後半に跳ぶ。冒頭の2Aは余裕で全ジャッジが加点。続く3Fも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、まず3Lz+2Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lzをはさんで3S+3Tも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが大きく身体を動かし全ジャッジが加点。そして最後が3連続。2A+3T+2Tの大技を全ジャッジが加点の出来で決める。技術点72.31、演技構成点58.0、合計130.31でフリー6位、総合192.99で8位。この時点で紀平を除くジュニア勢の1位。
 第3グループ18番滑走で三原。曲は「ミッション」。ほぼノーミス。3連続以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点2、終盤のStSqとFCCoSpは加点2〜3。後半、2A+3Tきれいに成功。3連続は、少し低かったので、3Lz<+2T+2Loとなったが跳びきった。終わったとき、少し涙。技術点73.9、演技構成点66.5、合計140.4でフリー3位、総合204.67で5位。

 19番滑走で樋口。曲は「スカイフォール」。衣装は紺。SPでミスした冒頭の2Aは全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち終盤のStSqは加点2、最後のLSpは加点1〜3。スパイの動きを表わしたというChSqは全ジャッジが加点2〜3。しかし、次が2Sに。大きなミスはこれくらい。後半、二つめの3Lz+3Tの第2がアンダーローテーション。3Loと2A+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。終わったとき、氷をこぶしで軽くコンコンたたいた。技術点6番目の69.12、演技構成点2番目の68.91、合計138.03でフリー5位、総合206.96で4位。次代のエースとしては、もう少し技術点の加点がほしい。
 20番滑走で紀平。曲は「道」。衣装はピンク。冒頭で鮮やかに3A+3T成功、全ジャッジが加点。続けてソロの3Aもなんなく決め、全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うち終盤のStSqは加点1〜3、最後のLSpは加点2〜3。CCoSpはレベル3。後半、3Lz+2Tと3Lz+2T+2Lo は全ジャッジが加点。しかし3Loが長い助走にもかかわらずばらけてステップアウト。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点。技術点最高の79.53、演技構成点61.76、合計141.29でフリー2位、総合208.03で3位。「SPとフリー合わせて三つの3A成功は、バンクーバー五輪の浅田真央以来」とアナウンサーが興奮。
 21番滑走で本田。曲は「トゥーランドット」。衣装は赤。冒頭の3Lと3Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、2A+3T成功、全ジャッジが加点。しかし3連続が2Lz+2T+2Loに。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2だったが、二つめの2A+3Tは第2がアンダーローテーション。しかも最後のジャンプが2Loに。終わった後、涙。技術点11番目の63.13、演技構成点7番目の63.59、合計126.72でフリー9位、総合193.37で7位。

 22番滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。衣装は濃い水色。冒頭の3Loはほぼ全ジャッジが加点。続く3Lz<+3Tは第1がアンダーローテーション。3Fはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち最後のLSpは加点3。後半、3Lz+2T+2Loと2A+3Tもしっかり決める。2A+3Tは全ジャッジが加点。3Sと最後のジャンプ2Aも全ジャッジが加点。ChSqはすばらしく全ジャッジが加点ほぼ3。途中のつなぎも表情豊かに滑りきった。終わったとき、珍しく両手を上げてガッツポーズ。浜田コーチはリンクサイドで涙。技術点3番目の72.75、演技構成点最高の74.41、合計147.16でフリー1位、総合220.39で4連覇。五輪代表決定。
 23番滑走で本郷。曲は「フリーダ」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。良かったSPほどスピードがない。3Sは全ジャッジが加点。しかし、3Lzが!マークの上、転倒。StSqはレベル3に全ジャッジが加点1〜3と健闘。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。後半、2A+3T+2Tは全ジャッジが加点とよかったが、次の3Loがアンダーローテーションで転倒扱い。それでも3F+2Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。ChSqは力を入れてきただけあり全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のジャンプ2Aも全ジャッジが加点。技術点10番目の63.35、演技構成点5番目の65.79、転倒の減点2、合計127.14でフリー8位、総合197.62で6位。
 最終滑走で坂本。曲は「アメリ」。衣装は赤に変更。ほぼノーミスはすごい。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Sは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3、最後のFCCoSpは加点2〜3。後半、3Lzが!マークになったが、3F+2Tと2A+3T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。ChSqと残りのジャンプ二つも全ジャッジが加点。技術点4番目の72.63、演技構成点3番目の67.29、合計139.92でフリー4位、総合213.51で2位。五輪代表決定。

 <男子シングル>29人出場。五輪枠3人。12/18羽生が怪我の回復が間に合わず欠場。第3グループ18番滑走で山本草太が二度の足首骨折から復帰。背が伸びた。「まだ3Sまでしか跳べない」とアナウンサー。曲は「アンセム」。冒頭は3T+3Tでほぼ全ジャッジが加点。続く2Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点2〜3、StSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3Loに挑むが、やや乱れた。技術点10番目の35.48、演技構成点5番目の37.4、合計72.88でSP8位。高難度のジャンプがなくてこの順位はすごい。
 第4グループ19番滑走で村上大介(26)。東日本選手権優勝。曲は「Bring Him Home」。冒頭の4Sを決める。3Aも成功。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz!+2Loを跳ぶが、本来連続3回転のところ。しかし、フジテレビ解説の本田によると、第1がやや低かったので、とっさに第2を2回転にしたらしい。あと二つのスピンはレベル4。技術点4番目の41.93、演技構成点も4番目の39.06、合計80.99でSP4位。

 20番滑走で日野(22)。西日本選手権優勝。曲は「恋におぼれて」。冒頭の3Lzはステップアウトして両手つき。続く3A転倒。スピン二つはレベル3。StSqはレベル2。後半、3Lo+3Tは決める。最後のCSSpはレベル4。技術点32.81、演技構成点36.41、転倒の減点1、合計68.22でSP10位。うーん。緊張したか。
 22番滑走で田中刑事(22)。ノーミスのすばらしい演技。曲は「Memories」。冒頭の4S成功。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の48.74、演技構成点も2番目の42.6、合計91.34でSP2位。

 23番滑走で無良(26)。根性は見せた。曲は昨季に戻して「ファルーカ」。冒頭の4Tは片手つき。3Aは大きくてすばらしく全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。後半、3Lz+3Tもなんとか決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の44.71、演技構成点も3番目の40.82、合計85.53でSP3位。
 最終グループ24番滑走で友野(19)。西日本選手権2位。曲は「ツィゴイネルワイゼン」。冒頭の4Sはステップアウト。3F+3Tは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1。後半、3Aを決め、全ジャッジが加点。技術点6番目の41.83、演技構成点も6番目の36.33、合計78.16でSP5位。
 27番滑走で宇野(20)。曲は「四季」より「冬」。冒頭の4Fはきれいに決まり全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。後半、4T+1Tとなり、第2は無得点。それでも3Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の50.84、演技構成点も最高の45.99、合計96.83でSP1位。

 フリー。8番滑走で壷井達也(15)。全日本ジュニア3位。曲は「暁闇の戦い」。ここまでに出てきたどの選手よりも安定した滑りでスピードもあった。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。続く3Aはダウングレードで転倒。3Lzは!マーク。あとはほぼノーミス。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1。後半、3Lo+2Tと2A+1Lo+3Sも決め、これも全ジャッジが加点。技術点10番目の70.62、演技構成点65.74、転倒の減点1、合計135.36でフリー11位、総合198.78で13位。島田の次のホープか。
 14番滑走で日野。曲はシルクドソレイユの「キダム」。冒頭の3Lz+1Lo+3Sと3Lz+3Tは、全ジャッジが加点。続けて3A+2Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aも全ジャッジが加点。3Fはeマーク。しかしミスはこれくらい。つなぎに独特の動きがあり、やや慎重にやっている部分もあったが、「やればできる」素晴らしい出来。終わったとき顔をおおっていた。技術点4番目の80.97、演技構成点6番目タイの74.42、合計155.39は自己ベスト135.87を大幅に上回る。フリー4位、総合223.61で7位。
 17番滑走で須本(16)。曲は「レ・ミゼラブル」。振付は阿部奈々美。直前の三宅星南と同じ曲。衣装は須本の方が地味だが上品。冒頭で3A+2Tとソロの3Aを成功。スピン二つとStSqはレベル4。後半、3Lz!+3Tと2A+1Lo+3Sも決める。二つめの3Lzも!マーク。FCSpはレベル3。最後のChSqは全ジャッジが加点。ほぼノーミスだが、世界ジュニアではもう少し加点がほしい。技術点5番目の80.89、演技構成点9番目の71.94、合計152.83でフリー6位、総合225.76で6位。

 18番滑走で山本草太(17)。曲は「ジキルとハイド」。衣装は黒。スケーティングがすばらしい。冒頭は3Lo+2T成功。続くソロの3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、2Aも全ジャッジが加点。3T+2Tと2A+1Lo+2Sも決める。FCSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のジャンプは2Loだが、3Loも2Aも二つ跳んでいたからだろう。技術点60.97、演技構成点6番目タイの74.42、合計135.39でフリー10位、総合208.27で9位。よくここまで戻してきた。
 19番滑走で友野。曲は「ウェストサイドストーリー」。振付は佐藤操。冒頭で4S+2Tを決め、全ジャッジが加点。これで調子が出た。二つめの4Sをねらったが2Sに。3A+3Tは決めたが第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、音楽によく合わせ、全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Loを成功。3Lzは!マーク。ChSqは足を高く上げる振付もこなし、全ジャッジが加点。技術点6番目の77.69、演技構成点5番目の75.36、合計153.05でフリーも5位、総合231.21で4位。シニア1年目でこの成績はりっぱ。
 20番滑走で村上大介。曲は「道化師」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Sは全ジャッジが加点。しかし続く二つめが1Sとなり、連続ジャンプもなくなる。なんとか後は立て直し、3A+2Tは全ジャッジが加点。StSqとスピン二つはレベル3。後半、二つめの3Aでステップアウト。ここで連続ジャンプのリカバリーをねらったのかも。3Lz+1Lo+2Sは成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4。技術点7番目の72.68、演技構成点4番目の77.28、合計149.96でフリー7位、総合230.95で5位。怪我に泣き、よく復帰してがんばったが、五輪には届かず。

 22番滑走で無良。曲は「オペラ座の怪人」。振付はスカリ。やっとちゃんとできた。冒頭で4T成功。次は3Lz+3Tに変更して全ジャッジが加点。3Loも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3A+2Tとソロの3Aを決め、全ジャッジが加点。ソロの3Aは加点1〜3。3F!+1Lo+2Sもなんとか決める。FCSpはレベル3。3Sは全ジャッジが加点。最後のジャンプ3Lzでステップアウトし、もったいなかった。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の88.8、演技構成点3番目の84.08、合計172.88でフリーも3位、総合258.41で3年連続3位。SP2位の田中刑事に勝負を挑み、やりきった。
 23番滑走で田中刑事。曲は「フェリーニメドレー」。両方のポケットがからっぽの仕草から始まり、4Sを軽く決め、全ジャッジが加点2〜3。しかし次の連続ジャンプの予定は4Sをステップアウトし、リピートに。3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。後半、公式練習でミスが多かったという4Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。これで勝負あったか。二つめの3Aもステップアウトし、リピートに。3F+3Tは回ったが、オーバーターン。FCSpはレベル3。3Loは全ジャッジが加点1〜3。3Lzは!マーク。連続ジャンプのリカバリーはできなかった。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレ4に全ジャッジが加点。技術点3番目の87.67、演技構成点2番目の88.14、合計175.81でフリーも2位、総合267.15で2位。五輪代表決定。
 最終滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。新しく2A+4Tに挑む予定。冒頭で4Lo成功、全ジャッジが加点。イーグルから入った3Aは完璧で全ジャッジが加点ほぼ3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜3、あと二つのスピンも加点ほぼ2〜3。後半、4Fはアンダーローテーションで転倒。4Tは決める。しかし次が2A+2Tに。3A+1Lo<<+1Fの第2はよろけただけのようだった。3S+3Tは成功。ChSqは短めのクリムキンイーグルも入り、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき少し悔しそう。技術点最高の94.21、演技構成点も最高の93.26、転倒の減点1、合計186.47でフリーも1位、総合283.3で2連覇。五輪代表決定。

 <ペア>4組出場予定だったが、須藤・ブードロオデ組(20,24)が欠場。フジテレビ地上波はフリーのみ。五輪枠1組。SP1位は54.53 で須崎・木原組(17,25)。SP2位は51.54で三浦・市橋組()、SP3位は転倒の減点1、49.29で高橋・柴田組(25,30)。

 フリー。1番滑走で高橋・柴田組。曲は不明。冒頭の3TThは高橋がステップアウト。2Twはレベル2。3Sは決める。5ALiはレベル2。FCCoSpとリフト二つはレベル4。2Aからの連続ジャンプは高橋がダウングレードで第2付かず。PCoSpはレベル3。3SThはステップアウト。ChSqはスパイラルで柴田の足が高く上がり、全ジャッジが加点。最後のBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。技術点46.11、演技構成点48.53、合計94.64でフリー2位、総合143.93で2位。
 2番滑走で須崎・木原組。曲は「ロミオとジュリエット」。木原は左手の靱帯を傷めている。冒頭の3Lzは須崎がステップアウト。3Twはレベル1。リフト二つとスピン二つはレベル4。3LzThは転倒。3T+2T+2Tは成功。5SLiはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。3SThは片手つき。最後のBoDsはレベル3。技術点57.13、演技構成点50.05、転倒の減点1、合計106.18でフリー1位、総合160.71で初優勝。

 ピョンチャン五輪と世界選手権には、須崎・木原組。四大陸には、3組とも派遣。世界ジュニアに三浦・市橋組。

 <アイスダンス>5組出場。フジテレビ地上波は上位3組のフリーのみ。五輪枠1組。SD1位は合計65.71で村元・リード組(24,28)組。SD2位は合計56.65で小松原・コレト組。SD3位は合計47.43で深瀬・立野組

 フリー。3番滑走で深瀬・立野組。曲は不明。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル2。うちCiStはほぼ全ジャッジが加点1。リフト三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。STwはレベル4。最後のChSpはほぼ全ジャッジが加点1。技術点23.86、演技構成点23.57、合計82.84でフリーも3位、総合130.27で3位。
 4番滑走で村元・リード組。曲は坂本龍一メドレー。冒頭のSTwはレベル3。ステップ二つはレベル3。うちDiStは全ジャッジが加点1〜3。CoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCoSpとStaLiは加点2〜3。二つのコリオ要素も全ジャッジが加点。技術点33.99、演技構成点31.72、演技時間超過の減点1、合計100.74でフリーも1位、総合166.45で3連覇。
 最終滑走で小松原・コレト組。曲は「Where Is It Written?」他。ChSpから始まる珍しい構成。7ステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つとCoSpは全ジャッジが加点。STwもほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiは全ジャッジが加点。技術点29.51、演技構成点27.14、合計92.82でフリーも2位、総合149.47で2位。

 ピョンチャン五輪と世界選手権には、村元・リード組。四大陸には3組とも派遣。

フィギュアスケート (2018.1/29,30)

ジュニアGPファイナル ペア・アイスダンス (2017.12/7〜9 名古屋)

 <ペア>6組出場。うち4組ロシア。1番滑走でガオ・ジー組(中。16,19)。今季ジュニアGPシリーズ2位と4位。曲は「シカゴ」。コーチはツァオ。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点。3LoThも全ジャッジが加点1〜3。3LiとFiDs、最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2Lzはeマーク。PCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1。技術点33.27、演技構成点26.2、合計59.47でSP4位。大きなミスはなかったが、得点が出るとキスアンドクライでは、やや思案顔。フリー合計105.58で4位。総合4位。
 4番滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウィンザー組(豪。17,21)。昨季世界ジュニア金メダル。今季ジュニアGPシリーズ4位と優勝。曲は「黒く塗れ」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。2Lzも全ジャッジが加点。3LiとFiDs、最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3LoThは片手つき。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点33.13、演技構成点27.13、合計でSP2位。フリー合計113.59で1位。総合173.85で逆転優勝。

 5番滑走でパンフィロワ・リロフ組(露。14,16)。今季組んだらしい。男性はシングルの選手だった。ジュニアGPシリーズ優勝と3位。曲は「Black Velvet」。振付はモロゾフ他。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。2Lzはしっかり決めた。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。FiDsはレベル4だが、ひとりGOE-1。StSqはレベル3。3Liと最後のPCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点。技術点34.41、演技構成点26.4、合計60.81は自己ベスト更新でSP1位。フリー合計112.2で3位。総合173.01で2位。
 最終滑走でパウリュチェンコ・コディキン組(露。15,18)。昨季組んだらしい。今季ジュニアGPシリーズ優勝と2位。曲は「Cloud Atlas」。冒頭の3Twから3Li、FiDs、StSqまでレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFiDsは加点1〜3。2Lzも成功、全ジャッジが加点。ここまでは1位になる勢い。しかし3LoThで転倒。最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点33.26、演技構成点27.25、転倒の減点1、合計59.51でSP3位。フリー合計113.43は自己ベスト更新で2位。総合172.94も自己ベスト更新で総合172.94で3位。

 フリー。容量不足で録画を消した。

 <アイスダンス>6組出場。うち4組ロシア。ジュニアの今季のパターンダンスはチャチャ・コンゲラート。 4番滑走でポリシュチュク・ワクノフ組(露。16,18)。今季ジュニアGPシリーズ優勝と2位。曲は「Chilly Cha Cha」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点2〜3。1CCはレベル3、2CCはレベル4。NtMiStはレベル3。最後のRoLiはレベル4に加点ほぼ2〜3。技術点33.28、演技構成点29.89、合計63.17は自己ベスト更新でSD3位。フリー合計85.87で3位。総合149.04も自己ベスト更新で3位。
 5番滑走でスコプツコワ・アリュシン組(露。17,20)。曲は「Historia de un amor」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiはレベル4に加点2〜3。STwとCCの両セクションともレベル4。最後のNtMiStはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点34.99、演技構成点30.88、合計65.87は自己ベスト更新でSD1位。フリー合計87.74で1位。総合153.61も自己ベスト更新で優勝。
 最終滑走でカーレイナ・ポノマレンコ組(米。17,18)。曲は「Perhaps Perhaps Perhaps」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1CCはレベル3に加点ほぼ2。2CCとSlLiはレベル4。うちSlLiは加点2〜3。STwはレベル2。最後のNtMiStはレベル3だが加点2〜3。技術点32.59、演技構成点31.51、合計64.1は自己ベスト更新でSD2位。フリー合計87.66で2位。総合151.76で2位。この後全米ジュニア優勝。

 フリー。容量不足で録画を消した。

フィギュアスケート (2017.12/16,17,2018.1/20)

ジュニアGPファイナル (2017.12/7〜9 名古屋)

 <男子シングル>6人出場。日本からは須本。他にアメリカから3人、プルキネン、トルガシェフ、クラスノジョン、ロシアから2人、イエロホフ、イグナトフ。テレ朝のBS放送では、SPは須本のみ。※以降は後日CSテレ朝チャンネルで見た(2018.1)。
 1番滑走でトルガシェフ(米。16)。ジュニアGP2位と4位。技術点最低の31.01、演技構成点も最低の33.72、合計64.72でSP6位。※ジュニアGPシリーズでは跳ばなかった3Aに挑んだが大きくステップアウト。連続ジャンプも第1でステップアウトし得点伸ばせず。
 2番滑走でイグナトフ(露。17)。ジュニアGP2位と3位。技術点4番目の40.67、演技構成点5番目の35.11、合計75.78でSP4位。
 3番滑走で須本(16)。ジュニアGP2位と3位。曲は「雨に歌えば」。冒頭で3A成功。今季跳べるようになった。ステップからの3Lzは全ジャッジが加点。CCSpはレベル2。後半、3F+3Tも決め、全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3。StSqもレベル3だが、スピードがあり、全ジャッジが加点。最後のFSSpはレベル4に全ジャッジが加点。技術点3番目の41.73、演技構成点も3番目の35.37、合計77.1は自己ベスト更新でSP3位。

 4番滑走でプルキネン(米。17)。ジュニアGP優勝と2位。技術点5番目の35.57、演技構成点4番目の35.33、合計70.9は自己ベスト更新でSP5位。
 5番滑走でクラスノジョン(米。17)。ジュニアGP優勝2回。技術点最高の45.26、演技構成点も最高の36.07、合計81.33は自己ベスト更新でSP1位。※全要素に全ジャッジが加点。一人だけシニアのよう。
 最終滑走でイエロホフ(露。18)。ジュニアGP優勝2回。技術点2番目の42.72、演技構成点も2番目の35.67、合計78.39でSP2位。※冒頭の3Aは全ジャッジが加点2。4回転さえ跳べれば、もう十分シニアで通用する。「エテリ組」。

 フリー。2番滑走でプルキネン。曲はショパン「エチュード1番」。冒頭で3Lz+1Lo+3Sと3A+2Tを決める。いずれも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3F+3Tも成功。StSqはレベル3。後半、二つめの3Aを決め、全ジャッジが加点。あと四つのジャンプも成功。技術点2番目の75.48、演技構成点も2番目の70.72、合計146.2は自己ベスト更新でフリー2位、総合217.1も自己ベスト更新で2位。
 5番滑走でクラスノジョン。曲は「Nelle tue mani」。冒頭の4Loはアンダーローテーションだがこらえる。3Sは全ジャッジが加点。3A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のFSSpはほぼ全ジャッジが加点1。後半、3F+2T+2Lo、ソロの3A、3Lz+3Lo、ソロの3Lzと続けて成功。あまり加点はないが、とにかく決める。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。最後のジャンプ2Aでステップアウト。技術点最高の82.88、演技構成点も最高の72.14、合計155.02でフリーも1位、総合236.35で優勝。
 最終滑走で須本。曲は「レ・ミゼラブル」。冒頭で3A転倒。続く3F+2Tは成功。3Loは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。うちCSSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tと2A+1Lo+3Sなど四つのジャンプは決める。うち3Lz+3Tと2Aは全ジャッジが加点。最後のジャンプ3Lzでステップアウト。これが決まると締まったのだが。技術点4番目の67.69、演技構成点3番目の70.66、転倒の減点1、合計137.35でフリーも3位、総合214.45で3位。順位がわかると大西コーチと喜んでいた。

 <女子シングル>6人出場。日本からは紀平。他にロシアから5人。タラカノワ、パネンコワ、コストルナヤ、トゥルソワ、サモドゥロワ。テレ朝のBS放送では、SPは紀平のみ。※以降は後日CSテレ朝チャンネルで見た(2018.1)。
 1番滑走で紀平(15)。ジュニアGP2位と3位。曲は「カンフー・ピアノ」。振付はT. ディクソン。冒頭のLSpはレベル4に全ジャッジが加点2。続く片手上げの2Aも余裕で、全ジャッジが加点1〜3。StSqとあと二つのスピンもレベル4で全ジャッジが加点。後半、3F+3Tも全ジャッジが加点。ステップからの3Lzも成功。技術点4番目の38.65、演技構成点4番目タイの28.17、合計66.82は自己ベスト更新でSP4位。
 2番滑走でタラカノワ(露。13)。ジュニアGP優勝と3位。技術点3番目の39.56、演技構成点も3番目の28.34、合計67.9でSP3位。※「エテリ組」。
 3番滑走でパネンコワ(露。14)。ジュニアGP優勝と2位。技術点5番目の38.07、演技構成点最低の27.58、合計65.65でSP5位。※「エテリ組」。ジャンプは全て後半に跳ぶ。しかし3F!+3Tとなり出遅れる。フリーのある翌日が誕生日で15歳に。

 4番滑走でコストルナヤ(露。14)。ジュニアGP優勝と2位。技術点2番目の41.42、演技構成点も2番目の30.23、合計71.65は自己ベスト更新でSP2位。※「エテリ組」。全要素に全ジャッジが加点。この時点でジュニア女子SP世界最高得点をマーク。
 5番滑走でサモドゥロワ(露。15)。ジュニアGP優勝二回。コーチはミーシン。技術点最低の36.84、演技構成点4番目タイの28.17、合計65.01でSP6位。※後半に跳んだ3Lzが!マークで出遅れる。
 最終滑走でトゥルソワ(露。13)。ジュニアGP優勝二回。技術点最高の42.96、演技構成点も最高の30.29、合計73.25は自己ベスト更新でSP1位。6人誰も転倒せず、ほぼノーミスだったらしい。※「エテリ組」。トゥルソワは、ジャンプを全て後半に跳ぶ。全要素に全ジャッジが加点。少し前に更新されたジュニア女子SP世界最高得点をさらに更新。

 フリー。2番滑走で紀平。曲は「道」。冒頭でかるーく3A+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2。これは女子選手世界初の快挙。しかし二つめのソロの3Aは1Aに。3Fはアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Lz+2Tや3Lz+2T+2Loなど全てのジャンプを成功。うち三つのジャンプに全ジャッジが加点。技術点5番目タイの67.12、演技構成点4番目の58.51、合計125.63でフリーも4位、総合192.45で4位。
 4番滑走でタラカノワ。曲は「サラバンド」。コーチはトゥトベリーゼ。演技は荒っぽいが、とにかくジャンプは成功させる。あまり音楽表現はできていない感じ。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sや3F+2Tなど六つのジャンプを成功。3連続は全ジャッジが加点。技術点2番目の72.99、演技構成点3番目の58.76、合計でフリーも3位、総合199.64で3位。

 5番滑走でコストルナヤ。曲は「Stella's Theme」。コーチはトゥトベリーゼ。ジャンプは全て後半。冒頭のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。StSqとあと二つのスピンもレベル4らで全ジャッジが加点。後半、まず3Lzを決め全ジャッジが加点。3F+3T、3F+2T+2T、3S+3Tなど残りのジャンプを全て成功。うち一つめの2Aは全ジャッジが加点。技術点最3番目の72.89、演技構成点最高の60.04、合計132.93は自己ベスト更新でフリー1位、総合204.58で2位。
 6番滑走でトゥルソワ。曲はビバルディ「四季」より「夏」。コーチはトゥトベリーゼ。冒頭で4Sに挑み、惜しくもアンダーローテーションで転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3。後半、3Lz+3Lo、3F+2T+2T、3Lz+3Tなど六つのジャンプを成功。うち3Sと2Aは全ジャッジが加点。技術点高の73.72、演技構成点2番目の59.64、転倒の減点1、合計132.36は自己ベスト更新でフリー2位、総合205.61で優勝。

ページトップへ

フィギュアスケート (2018.2/18)

GPファイナル ペア・アイスダンス (2017.12/7〜9 名古屋) GP第7戦

 <ペア>6組出場。テレ朝のSPの放送は1位のみ。1番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。曲は「白鳥の湖」。技術点4番目の37.6、演技構成点最低の33.55、転倒の減点1、合計70.15でSP6位。
 2番滑走でストルボワ・クリモフ組(露。25,27)。曲は「Tango de Besame」。技術点4番目の39.2、演技構成点5番目の34.95、転倒の減点1、合計73.15でSP4位。
 3番滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。今季スケートカナダ優勝、スケートアメリカ2位。曲は「With Or Without You」。技術点最低の37.0、演技構成点4番目の35.18、合計72.18でSP5位。

 4番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。今季スケートカナダ2位、スケートアメリカ優勝。曲は昨季の「That Man」に戻してきた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点ほぼ3。3Sもぴったり合い、加点2〜3。3LzThも決め、加点ほぼ2。3Li、StSq、FiDs、PCoSpは全てレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。3LiとFiDsは加点1〜3。技術点最高の42.53、演技構成点2番目の36.9、合計79.43でSP1位。
 5番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。技術点2番目の42.24、演技構成点3番目の36.59、合計78.83でSP2位。
 最終滑走でスイ・ハン組(中。22,25)。今季中国杯とNHK杯で優勝。曲は「ハレルヤ」。技術点3番目の39.64、演技構成点最高の37.18、転倒の減点1、合計75.82でSP3位。

 フリー。3番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「Hometown Glory」。振付はJ. カー他。今季は変化を求めてコーチ陣からゴーティエさんが離れた、とのこと。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Lz成功。大技4SThは回ったが転倒。スピン二つとBoDs、リフト二つはレベル4。うちBoDsとリフト二つは全ジャッジが加点。3S+2T+1Tは女性の第3がダウングレード。もうひとつの大技3LzThは全ジャッジが加点。最後の3Liはレベル2。技術点4番目の69.02、演技構成点も4番目の70.63、転倒の減点1、合計138.65でフリー3位、総合210.83で3位。
 4番滑走でスイ・ハン組。曲は「Violin Fantasy on Puccini's Turandot」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Twはなんなく回ったように見えたが、女性の片手が男性に触れていてレベル2。3T+2T+2Tは全ジャッジが加点。3Sはやや乱れた。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つとPCoSpは加点2〜3。3FThは全ジャッジが加点ほぼ3。3SThも全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の79.24、演技構成点も2番目の75.83、合計155.07でフリー2位、総合230.89で2位。
 最終滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「La Terre vue du ciel」。3STh以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル3だが全ジャッジが加点3。3LzThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3S+2T+2Tはていねいに決める。3Tと3SThも成功。リフト三つとスピン二つ、BoDsはレベル4で全て加点2〜3。やじろべえのように男性の伸ばした足に女性が横たわったまま水平に持ち上げる動作があるChSqも加点2〜3。技術点最高の80.23、演技構成点も最高の77.02、合計157.25でフリーも1位、総合236.68で優勝。

 <アイスダンス>6組出場。テレ朝のSDの放送は1位のみ。1番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。曲は「Kaboom」他。技術点最低の37.87、演技構成点5番目の36.37、合計74.24でSD位。
 2番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。26,26)。曲は「Le Serpent」他。技術点4番目の38.22、演技構成点も4番目の36.59、合計74.81でSD位。
 3番滑走でチョック・ベイツ組(米。25、28)組。曲は「Aguanile」。技術点5番目の38.08、演技構成点最低の36.28、合計74.36でSD位。

 4番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。今季ロステレコム杯とスケートアメリカで優勝。曲は「Mambo No.5」他。技術点3番目の40.85、演技構成点も3番目の37.24、合計78.09でSD3位。
 5番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。今季スケートカナダとNHK杯で優勝。曲は「Sympathy for the Devil」他。技術点2番目の42.56、演技構成点も2番目の38.97、合計81.53で、今季初めてのSD2位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,22)。今季中国杯とフランス杯で優勝。曲は「Shape Of You」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHはキーポイントのチョクトーのエッジが深く、解説の河合さんも「すばらしい」。レベル4で加点ほぼ3。NtMiStだけレベル3。STwとPSt、最後のSlLiはレベル4。うちSTwは第2で7回転もしていて、加点ほぼ3。技術点最高の42.93、演技構成点も最高の9-39.14、合計82.07は自己ベスト更新でSD1位。

 フリー。4番滑走でシブタニ兄妹。曲は「パラダイス」。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル4で加点2〜3。CiStはレベル3だが加点から。リフト三つとSTwはレベル4。うちリフト二つは加点2〜3。いつもは得意なSTwで、男性が第2で少し早く足をついてしまい、タイミングがずれた。どうしたのだろう。DiStはややキレを欠いてレベル2。ChSpは加点ほぼ2〜3。最後のChLiも加点1〜3。技術点最低の54.15、演技構成点3番目の55.76、合計109.91でフリー6位、それでも総合188.0で3位。
 5番滑走でヴァーチュー・モイヤー組。曲は「ロクサーヌのタンゴ」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の女性が後ろ向きに男性に跳び乗る(?)StaLiは何度見てもすごい。リフト三つとSTw、スピンはレベル4。うちSTwとCuLiは加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3。基礎点41.9に16点以上の加点。技術点2番目の59.66、演技構成点も2番目の58.67、合計118.35は自己ベスト更新でフリーも2位、総合199.86で2位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組。曲はベートーベン「月光ソナタ」。短く感じられた。ここも全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTw、リフト三つ、CoSpはレベル4。うちリフト二つは加点3、あとのCuLiも加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3。うちMiStは加点ほぼ3。最後のChLiも加点ほぼ3。基礎点41.9はヴァーチュー・モイヤー組と同じ。全体での加点が18点以上。技術点最高の60.85、演技構成点も最高の59.24、合計120.09でフリーも1位、総合202.16で初優勝。

フィギュアスケート (2017.12/9,11)

GPファイナル (2017.12/7〜10 名古屋) GP第7戦

 <男子シングル>6人出場。日本からは宇野(19)。他にコリヤダ(露)、ヴォロノフ(露)、ネイサン・チェン(米)、リッポン(米)、ジェイソン・ブラウン(米)。金(中。20)が足のケガで欠場のためブラウンが繰り上がった。SPでは宇野が2位。
 1番滑走でジェイソン・ブラウン(米。22)。今季スケートカナダ2位、NHK杯4位。曲は「The Room Where It Happens」。振付はロヒーン・ワード。4回転なし。冒頭の3Aは成功。3F+3Tはオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Lzも全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の44.3、演技構成点3番目の44.72、合計89.02でSP4位。

 2番滑走でリッポン(米。28)。今季NHK杯とスケートアメリカで2位。曲は「Let Me Think About It」。振付はバトル。4回転なし。冒頭3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpのレイバックは美しいカーブ。後半、ステップからの3Lzはアンダーローテーションでこらえた。この頃得意なはずのLzでミスが見える。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点最低の42.59、演技構成点5番目の43.6、合計86.19でSP6位。
 3番滑走でヴォロノフ(露。30)。今季NHK杯優勝、スケートアメリカ3位。曲は「Adios Nonino」。振付はミーシャ・ジー他。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点。実に安定している。3Lzは成功。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。後半、得意なはずの3Aでステップアウト。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の45.16、演技構成点最低の42.61、合計87.77でSP5位。

 4番滑走でコリヤダ(露。19)。今季ロステレコム杯3位、中国杯優勝。曲はモーツァルト「ピアノ協奏曲23番」。冒頭4Lzで転倒。4T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちCCSp4は加点2〜3。技術点3番目の55.51、演技構成点4番目の44.71、転倒の減点1、合計99.22でSP3位。
 5番滑走で宇野(19)。今季スケートカナダ優勝、フランス杯2位。曲はビバルディ「冬」。振付は樋口美穂子。先日のインフルエンザ明けよりずっと速い。冒頭の4Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3後半、4T+3Tを決め全ジャッジが加点1〜3。しかし3Aで下りたのに転倒。技術点2番目の57.04、演技構成点最高の46.47、転倒と時間超過の減点2、合計101.51でSP2位。
 最終滑走でネイサン・チェン(米。18)。今季ロステレコム杯とスケートアメリカで優勝。曲は「Nemesis」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で軽く4Lz+3Tは第1でこらえたのに成功。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3。後半、ステップからの4Fはこらえた。3Aも決める。技術点最高の58.14、演技構成点2番目の45.18、合計103.32でSP1位。やはり全米にピークを合わせているのか、今一つ。

 フリー。1番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」他。振付はシュウィマー。冒頭の4Lzはダウングレードで転倒。3F+3Loと2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Loとソロの3Aを決める。3F+3Tは両方ともアンダーローテーション。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは変わった動きがたくさんあり、全ジャッジが加点。技術点81.78、演技構成点87.36、転倒の減点1、合計168.14でフリー5位、総合254.33で5位。
 2番滑走でヴォロノフ。曲は「サラバンド」。冒頭4T+3Tと3Aを成功、全ジャッジが加点。二つめの4Tはオーバーターン。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。確実にレベルをいつもとる。ChSqも全ジャッジが加点。3A+2T+2Loとソロの3Lz、3S+2Tは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。ほぼノーミスで技術点4番目の91.9、演技構成点最低の86.92、合計178.82でフリー4位、総合266.59で4位。
 3番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Inner Love」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Aは決めたが、二つ目はアンダーローテーションで転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3。後半、2A+3Tと3Lz+2T、3Lz+1Lo+2Sは成功。うち3Lz+2Tは全ジャッジが加点。たぶんこれが、前半二つめの3Aのところで跳ぶはずだった連続ジャンプのリカバリー。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ3。技術点最低の75.71、演技構成点2番目の90.08、転倒の減点1、合計164.79でフリー6位、総合253.81で6位。

 4番滑走でネイサン・チェン。曲は「Mao's Last Dancer」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。4Fはこらえる。三種類めの4回転の予定は2Sに。スピン三つはレベル4。うち終盤の二つはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの4Lzはアンダーローテーションでステップアウト。4T+1Lo+2Sは全ジャッジが加点。二つめの4Tはダウングレードで転倒。3A+2Tは決める。ソロの3LzとChSqは全ジャッジが加点。技術点最高の95.75、演技構成点4番目の88.44、転倒の減点1、合計183.19でフリー2位、総合286.51で初優勝。
 5番滑走でコリヤダ。曲は「Steamroller Blues」他プレスリー・メドレー。冒頭の4Lzと4Sはともに回ったが転倒。3Aはステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、三種類目の4回転の4T+3Tを決め、全ジャッジが加点2。続けて3A+2Tと3Lz+1Lo+3Sも全ジャッジが加点。しかし次が1Lo。二つ目の3Lzは決めて全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。技術点2番目の95.58、演技構成点3番目の89.2、転倒の減点2、合計182.78でフリー位、総合282.0で3位。
 最終滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。冒頭の4Loはアンダーローテーションで転倒。4Sは成功。二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。FCCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、4Fは決めたが、ソロの4Tは両足、二つめはダウングレードで転倒。その後、3A+1Lo+3Fを決めたのはすごい。しかも全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の94.14、演技構成点最高の91.36、転倒の減点1、合計184.5でフリー1位、総合286.01で2位。

 <女子シングル>6人出場。日本からは樋口(16)、宮原(19)。他にザギトワ(露)、オズモンド(加)、コストナー(伊)、ソツコワ(露)。メドヴェデワ(露。17)が足の甲骨折で欠場のため宮原が繰り上がった。
 1番滑走で宮原(19)。今季NHK杯5位、スケートアメリカ優勝。曲は「サユリ」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Lz+3Tは回転不足なくほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loも成功。2Aも全ジャッジが加点。技術点4番目の39.39、演技構成点3番目の35.22、合計74.61でSP3位。

 2番滑走で樋口(16)。今季ロステレコム杯3位、中国杯2位。曲は「ジプシーダンス」。振付はマッシモ・スカリ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tをしっかり決め全ジャッジが加点。ステップからの3Fは!マーク。技術点5番目の39.08、演技構成点も5番目の34.18、合計でSP5位。少し慎重になっているか。テレ朝解説の荒川は「五輪代表選考にファイナルの結果も反映するのでその緊張もあるのかもしれない」と言う。
 3番滑走でソツコワ(露。17)。今季スケートカナダとフランス杯で2位。曲は「白鳥の湖」。衣装は淡いピンク。少し固かったが、2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。後半、ステップからの3Fと2Aも成功。技術点3番目の40.11、演技構成点最低の33.89、合計74.0は自己ベスト更新でSP4位。

 4番滑走でコストナー(伊。30)。今季ロステレコム杯とNHK杯で2位。曲は「行かないで」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+2Tは本来連続3回転の予定。壁が近かったか。ステップからの3Loは滑らかで全ジャッジが加点2〜3。で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。後半の2Aも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。これでも技術点最低の35.36、演技構成点最高の37.46、合計72.82でSP6位。このファイナルはレベルが高い。
 5番滑走でオズモンド(加。21)。今季スケートカナダ優勝、フランス杯3位。曲はピアフ「パリの空の下」他。振付はヴァイポンド。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは豪快で加点2〜3。ステップからの3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うち終盤のスピン二つとStSqは加点2〜3。後半、2Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の40.64、演技構成点も2番目の36.4、合計77.04は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でザギトワ(露。15)。今季ロステレコム杯とフランス杯で優勝。曲は「ブラック・スワン」他。衣装は白が基調で黒いアクセント。ジャンプは全て後半。冒頭のFCSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、今季初めて跳んだ3Lz+3Loは加点1〜3。しかしステップからの3Fはめずらしくステップアウト。2Aはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の41.21、演技構成点4番目の35.06、合計76.27は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。1番滑走でコストナー。曲はドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」。後半の二つの連続ジャンプ以外の要素は全ジャッジが加点。冒頭の3F+2Tは加点1〜3、続くソロの3Fは加点2〜3。3Loもふんわり決まり加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCCoSpとStSqは加点2〜3。後半、連続3回転のはずがソロの3Tに。3連続も2A+1Lo+2Sとなり、第3が2回転に。しかし最後のジャンプを3S+2Tとしてリカバリー。ChSqも加点2〜3。技術点4番目の66.87、演技構成点最高の74.96、合計でフリー3位、総合214.65で4位。
 2番滑走でソツコワ。曲はドビュッシー「月の光」。衣装を銀色に変えたらしい。3Loと2A以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは幅があった。続く3Fは加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。後半、3Loはこらえた。3F+1Lo+3Sと3Lzは成功。2A+2Tも決める。FCSpはレベル3。技術点2番目の73.59、演技構成点5番目の68.69、これでも合計142.28は自己ベスト更新でフリー2位、総合216.28で2位。まだ伸び代は十分にある。
 3番滑走で樋口。緊張のせいか、らしくない2回転二つ。曲は「スカイフォール」より。入りはよかった。冒頭の2Aと3Lz+3Tは全ジャッジが加点。CCoSpもレベル4に全ジャッジが加点。しかし次の2Sを跳んでしまうと、後半最初のジャンプも2Lzに。3Loは全ジャッジが加点。2A+3Tと3F!+2T+2Loのリカバリーはよかった。後二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。解説の荒川が「後半スピードが落ちた。緊張していたようなのでスタミナが早く消耗したのかもしれない」と言う。技術点最低の62.67、演技構成点も最低の66.18、合計128.85でフリー6位、総合202.11で6位。本人が「ジャンプのタイミングが全てずれている」と言ったらしい。

 4番滑走でオズモンド。曲は「ブラックスワン」。冒頭の3F+3Tと2A+3Tは幅があり、全ジャッジが加点2〜3。3Lzは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半最初が2Loに。3Fは全ジャッジが加点2〜3。ここまでほぼノーミスだったが、3Sがアンダーローテーションで転倒。2A+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の66.5、演技構成点2番目の72.62、転倒の減点1、合計138.12でフリー5位、総合215.16で3位。
 5番滑走でザギトワ。曲は昨季からの「ドンキホーテ」。衣装はまっ赤。ジャンプは全て後半。冒頭のChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Lo全ジャッジが加点。これだけで13.51。2A+3Tは軽くステップアウト。3F+2T+2Loは全ジャッジが加点。3Lzはやや乱れた。後の三つのジャンプは全ジャッジが加点。技術点最高の76.61、演技構成点4番目の70.42、合計147.03でフリー1位、総合223.3は自己ベスト更新で逆転優勝。
 最終滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。冒頭の3Loは全ジャッジが加点。しかしSPでは大丈夫だった3Lz<+3T<が二つともアンダーローテーション。続く3Fもアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半の3Lz+2T+2Loはほぼ全ジャッジが加点。2A+3Tとソロの3S、2Aも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。ほぼノーミスに見えたが、アンダーローテーション三つが痛い。技術点4番目の67.0、演技構成点3番目の71.88、合計138.88でフリー4位、総合213.49で5位。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.11/27)

全日本ジュニア選手権 (2017.11/24〜26 前橋・群馬)

 <男子シングル>29人エントリー。島田高志郎は欠場。フジテレビでは男子は上位3人のフリーのみ放送。20番滑走でSP5位の壷井達也(15。邦和スポーツランド)。曲は「流浪に剣心」。振付は宮本。冒頭の3Lz!+3Tは!マーク。2Aは全ジャッジが加点1。3Aはまだない。スピン二つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。あと一つのスピンはレベル3で全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。後半、3Lo+2Tと2A+1Lo+3S成功、いずれも全ジャッジが加点。しかし二つめの3Lzはeマーク。2Lzはマークなし。技術点63.72、演技構成点61.9、合計125.62でフリー2位、総合で3位。
 22番滑走でSP2位の三宅星南(15。岡山理大附高校)。曲は「レ・ミゼラブル」。振付は佐藤操。冒頭の3Aステップアウト。続く3Lzは全ジャッジが加点。二つめの3Aに挑んだが、転倒、第2付かず。CCSpはレベル1、CCoSpはレベル3だが、FSSpはよろけて無得点、とスピンに課題。後半、3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3F+2T+2Loもなんとか決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点61.28、演技構成点62.8、転倒の減点1、合計123.08でフリー5位、総合で2位。
 最終滑走でSP1位の須本光希(16。浪速中・高スケート部)。曲は「レ・ミゼラブル」。振付は阿倍奈々実さん。コーチは大西さん。冒頭の3A両足。3F!+2Tは!マーク。CCoSpはレベル4だがあと二つのスピンはレベル2とレベル3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tと2A+1Lo+3Sを全ジャッジが加点1で決めた。しかし最後の3Lzがアンダーローテーションでいろいろ課題が残った。技術点66.75、演技構成点64.1、合計130.85でフリーも1位、総合で初優勝。自己ベストより10点近く低い点に苦笑い。世界ジュニア内定。上位6人が全日本シニアに推薦。

 <女子シングル>30人出場。フジテレビでは上位12人を放送。18番滑走でSP7位の横井ゆは菜(17。中京大中京高校)。曲は昨季ケガで十分滑れなかったため継続の「バーレスク」。振付は鈴木明子。冒頭の2Aと3Fは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。後半、3Lz!+2Tとソロの3Lzを跳ぶがいずれも!マーク。3S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。最後の3連続の予定が2A+3Tまでで転倒。惜しかった。技術点4番目の62.52、演技構成点3番目の54.56、転倒の減点1、合計116.08でフリー3位、総合172.97で4位。総合3位は、SP2位フリー4位の荒木菜那(中京大中京高校)。
 21番滑走でSP6位の紀平梨花(関西大学KFSC)。3Aを2本決めて初優勝。曲はニーノ・ロータ「道」。振付はバトル。冒頭できれいな3A+3T+2Tとソロの3Aをきちんと回って、全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+2Tを二つ跳び、2Tが三つになり、それは無得点。2Loはうまく絞まらなかったか。3Sは全ジャッジが加点。基礎点62.05に全体で加点11.92。技術点最高の73.97、演技構成点も最高の61.6、合計135.57でフリー1位、総合193.46で逆転優勝。世界ジュニア内定。
 最終滑走でSP1位の山下真瑚(グランプリ東海クラブ)。抜群の安定感。曲は「蝶々夫人」。振付・コーチは樋口美穂子。冒頭で3Lz+3T+2Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。3F、3Sも全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tは全ジャッジが加点2。2A+2Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。ひとつだけ2Loに。ほぼノーミス。終わったとき、嬉しそうだった。技術点2番目の65.62、演技構成点も2番目の59.28、合計124.9でフリー2位、総合190.03で2位。上位6人が全日本シニアに推薦。

 <ペア>2組出場。三浦・市橋組(大阪スケート倶楽部、関西大学)優勝。もうひと組は、兵庫の小野・カーティス・カズキ・シュライバー組。

 <アイスダンス>5組出場。1組棄権。矢嶋・嶋崎組(KOSE新横浜プリンスFSC、明大)優勝。平山・東組が2位。3位は高浪・池田組。

フィギュアスケート (2018.1/20,22,24)

スケートアメリカ ペア・アイスダンス (2017.11/24〜26 レークプラシッド) GP第6戦

 <ペア>8組出場。アメリカから3組出ているが、全て前半グループ。うちステラット・バーソロメイ組(米。34,28)の女性は、2000年世界ジュニアシングル銀メダリスト。昨季全米4位。合計57.18でSP8位。
 3番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。25,25)。今季中国杯3位。曲は「Sweet Dreams」。振付はジュリー・マルコット。3Twはレベル2。3LoThは成功。3Tは女性がダウングレードで転倒。StSqと3Li、FiDsと最後のPCoSpはレベル4。うち3LiとFiDsは全ジャッジが加点。技術点7番目の31.49、演技構成点6番目の29.48、転倒の減点1、合計59.97でSP7位。キスアンドクライでは笑顔なし。
 5番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。今季中国杯2位。曲は「白鳥の湖」。振付はローリ・ニコル。PCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Tを決めると、続く3Twは高く美しく、レベル4に加点2〜3。FiDsはレベル3。StSqと3Li、最後のPCoSpはレベル4。うち3Liは加点ほぼ2〜3。技術点最高の39.88、演技構成点3番目の33.79、合計73.67でSP2位。

 7番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。今季スケートカナダ2位。曲はスパニッシュの「That Man」。振付はC. ディーン他。女性の衣装は赤が基調。冒頭の3Twは高く、レベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LzThは全ジャッジが加点1〜3。しかし3Sで男性が転倒。FiDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PCoSpはなぜかレベル2。最後の3Liはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の37.09、演技構成点最高の36.46、転倒の減点1、合計72.65でSP3位。
 最終滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。曲は「With Or Without You」。振付はジョン・カー他。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Lzはなんとか決めた。3LzThは全ジャッジが加点。FiDsと3Liはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PCoSpはなぜかレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の39.12、演技構成点も2番目の36.25、合計75.37でSP1位。

 フリー。1番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「Un Ange Passe」。冒頭の3Twはレベル3。続く2A+1Lo+3Sの第3で女性が転倒。スロージャンプ二つは全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSpもレベル4。うち5ALiとFCCoSpは全ジャッジが加点。BoDsとPCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3T成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の67.58、演技構成点6番目の61.26、転倒の減点1、合計127.84でフリー4位、総合187.81で6位。
 5番滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「La Terre vue du ciel」。二人の腕が無限大のような曲線を描く入りのポーズ。冒頭の3Twはおそろしく高く、全ジャッジが加点ほぼ3。3LzThは成功。3連続は女性が3S+1T+1T、男性は予定通り3S+2T+2T。3Tは全ジャッジが加点。3SThは全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとスピン二つ、BoDsはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち最後の5ALiは加点ほぼ3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。もうほとんど完成している。技術点最高の75.31、演技構成点も最高の75.27、合計150.58でフリー1位、総合223.13、逆転で優勝。

 7番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「Neutron Star Collision」他。3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3Lzで女性がアンダーローテーションで転倒。4SThは両足。FCCoSpとリフト三つはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。3S+2T+2T成功。BoDsとPCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3LzThとChSqも全ジャッジが加点。技術点3番目の69.88、演技構成点も3番目の71.43、転倒の減点1、合計140.31でフリー3位、総合215.68で3位。
 最終滑走でユウ・ジャン組。曲はスターウォーズより「Jyn Erso & Hope Suite」他。振付はローリ・ニコル。衣装は二人とも黒。冒頭で3Sをなんとか決める。3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。BoDsとFCCoSp、3Liはレベル3。うちBoDsとと3Liは全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。スロージャンプ二つは全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の73.63、演技構成点も2番目の71.9、合計145.53は自己ベスト更新でフリー2位、総合219.2で2位。キスアンドクライではみんな大喜び。

 <アイスダンス>9組出場。日本からは村元・リード組。3番滑走で村元・リード組(24,28)。今季NHK杯9位。曲は「Mondo Bongo」他。冒頭のSTwはレベル4。NtMiStはレベル2だが全ジャッジが加点。PStはレベル3。1RHは残念ながらレベル1。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点31.73、演技構成点30.57、合計62.3でSD6位。NHK杯よりスピード、流れがあってよかったと思う。
 5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。22,26)。今季NHK杯4位。曲は「Balumukeno」他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4。NtMiStはレベル3だが加点1〜3。なんと1RHはレベル1。PStはレベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。今回のテクニカル・パネルは厳しいのかも。技術点3番目の33.95、演技構成点も3番目の34.77、合計68.72でSD3位。

 7番滑走でギレス・ポワリエ組(加。25,25)。今季ロステレコム杯4位。曲は「Bossa Cubana」他。冒頭のSTwはレベル2で減点評価。PStもレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。NtCiStはレベル3で全ジャッジが加点。リズムがマンボに変わったとき、男性の衣装の袖を女性が引き下ろすと派手な飾りが出現。しかし、1RHはレベル2。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライでは、得点が出る前からコーチが厳しい顔で二人に何か言っていた。技術点7番目の30.19、演技構成点4番目の33.88、合計64.07でSD5位。
 8番滑走で地元シブタニ兄妹(米。21,24)。今季ロステレコム杯で優勝。曲は「Mambo No.5」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHはレベル4。続くPStとSTwはレベル4。第1STwはなんと8回転もした。NtCiStのみレベル3。最後のRoLiはレベル4。技術点最高の41.3、演技構成点も最高の37.88、合計79.18は自己ベスト更新でSD1位。
 最終滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。今季NHK杯3位。曲は「Kaboom」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4で加点ほぼ2〜3。この組のはとても安定している。NtCiStはレベル3だが加点2〜3。1RHはなぜかレベル1。PStはレベル2。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点2番目の35.84、演技構成点も2番目の36.86、合計72.7でSD2位。終わったときは嬉しそうだった女性は憮然。

 フリー。4番滑走で村元・リード組。曲は映画「戦場のメリー・クリスマス」より「Merry Christmas Mr. Lawrence」他。振付はズエワ他。女性の衣装は初め、無地の濃いピンク。男性は淡いグレーに白い筋模様。冒頭のSTwはレベル4。第3までよく合っていた。CiStとStaLiはレベル3。うちStaLiは全ジャッジが加点。CoSpとあと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点。ChSpはほぼ全ジャッジが加点。途中で女性が衣装の肩の部分をはずすと上半身に桜の花が現われる。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiは全ジャッジが加点1〜3。終わりのポーズで桜が満開になったという表現だが、村元が伸ばした手をぐっと握りしめた。技術点7番目の47.73、演技構成点も7番目の45.77、合計93.5でフリー8位、総合155.8で7位。
 5番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Perry Mason Theme」他。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとSTwもレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点2〜3。CiStはレベル2だが全ジャッジが加点。ChSpはほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル3で全ジャッジが加点。最後のChLiは全ジャッジが加点2〜3。基礎点40.4に全体で11.1の加点。技術点5番目の51.5、演技構成点4番目の50.97、合計102.47でフリー4位、総合166.54で4位。未だに自己ベストは2016年のスケートカナダ。少し伸び悩んでいる。

 7番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲は映画『ライフ・イズ・ビューティフル』より「La Vita e Bella」他。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。STwもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SlLiとステップ二つはレベル3。うちステップ二つは全ジャッジが加点。CoSpとCuLiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。コリオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点。基礎点41.4に全体で13.58の加点。技術点3番目の53.95、演技構成点2番目の54.98、合計108.93でフリーも2位、総合181.63で2位。ファイナル決定。
 8番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No. 2」。二つのコリオ要素以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4に加点2〜3。CiStはレベル3。リフト三つとCoSpはレベル4で加点ほぼ2〜3。コリオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル2。基礎点40.4に全体で13点以上の加点。技術点2番目の54.11、演技構成点3番目の53.7、合計107.81は自己ベスト更新でフリーも3位、総合176.53も自己ベスト更新で3位。
 最終滑走でシブタニ兄妹。曲は「パラダイス」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のCoSpは加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3。リフト三つとSTwもレベル4。うちRoLiは加点ほぼ3。基礎点41.9に全体で16.05の加点。技術点最高の57.95、演技構成点も最高の57.12、合計115.07でフリーも1位、総合194.25は自己ベスト更新で優勝。ファイナル決定。SDよりフリーの方がまだ完成度が低いか。

フィギュアスケート (2017.11/26,27)

スケートアメリカ (2017.11/24〜26 レークプラシッド) GP第6戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは無良。他にネイサン・チェン、リッポン、コフトゥン、金、レイノルズなど。ペトロフ、チャ(韓)などが棄権。4番滑走で無良(26)。今季スケートカナダ12位。曲は昨季と同じ「ファルーカ」。振付:マッシモ・スカリ。冒頭の4Tはアンダーローテーションでステップアウト。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル3。後半、3Lz+3Tはオーバーターン。StSqはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の8番目の37.11、演技構成点37.94、合計75.05でSP7位。インタビューで「ステップの最中にターンが踏めていないと感じていた」と言っていた。30歳のヴォロノフを見習ってほしい。
 6番滑走でハン・イェン(中。21)。今季中国杯5位。チャ(韓)の欠場で出場が回ってきた。曲は「A Thousand Years」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。4Tは転倒。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。後半、3Lz+3Tもほぼ全ジャッジが加点1。あと二つのスピンとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点3番目の45.47、演技構成点も3番目の41.5、転倒の減点1、合計85.97でSP4位。
 7番滑走でヴォロノフ(露。30)。今季NHK杯優勝。曲は「アディオス・ノニーノ」。振付:ミーシャ・ジー。冒頭の4T+3Tはさすがの安定感で全ジャッジが加点。3Lzはステップアウト気味。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の46.97、演技構成点5番目の40.54、合計87.51でSP3位。

 10番滑走で地元リッポン(米。28)。今季NHK杯2位。曲は「Advice Of Tomorrow」他。振付:ジェフリー・バトル。SPでは4回転なし。冒頭の3F+3Tは幅があり美しく全ジャッジが加点1〜3。3Aはなんとかこらえる。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの手を上げない3Lzで全ジャッジが加点。技術点4番目の45.04、演技構成点2番目の44.0、合計89.04は自己ベスト更新でSP2位。
 11番滑走で地元ネイサン・チェン(米。18)。今季ロステレコム杯優勝。曲は「ネメシス」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Lz+3Tは安定して余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち終盤のStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの4F成功。やや苦手な3Aはオーバーターン。技術点ダントツの59.56、演技構成点最高の44.56、合計104.12は自己ベスト更新でSP1位。2位リッポンとは15点以上の差。
 最終滑走で(中。20)。今季中国杯2位。曲は「グリーンデスティニー」。振付:ローリ・ニコル。冒頭で4T成功全ジャッジが加点。今までここは4Lzを跳んできたが、変えてきた。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Aの予定がパンクして1Aになり無得点。後半、3Lz+3Tは決める。足のケガが治っていないらしい。技術点6番目の37.28、演技構成点4番目の40.69、合計77.97でSP6位。

 フリー。SP12位のコフトゥン(露)がフリー棄権。3番滑走で無良。曲は3年ぶりの「オペラ座の怪人」。振付:チャーリー・ホワイト。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く4Tはアンダーローテーションで両足。StSqはやや改善しレベル3で全ジャッジが加点1。CSSpはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tも成功。しかし二つめの3Aの予定が1Aに。そこで次のジャンプを変えて3A+3Tをなんとか跳ぶ。これで疲れたのか集中が切れたのか、1Fと2Lzのステップアウトになる。連続ジャンプは二つだけ。あと二つのスピンはレベル3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の62.22、演技構成点も8番目の75.5、合計137.72でフリー8位、総合212.77で7位。これでは全日本が心配だ。国内3位は、田中刑事か友野かも。
 6番滑走で。曲は組曲『惑星』より「火星」他。振付:ローリ・ニコル。冒頭の4T+2Tはまあ成功。続く4Sはステップアウト。3A<+1Lo+3Sは第1がアンダーローテーション。FCSpはレベル2。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの4Tはきれいで全ジャッジが加点。3Lz+3Tもやや乱れた。二つめの3Aは成功。3F、3Loと跳ぶ。CSSpとStSqはレベル3。最後のCCoSpだけレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ケガは両足首の捻挫らしい。技術点最高の89.06、演技構成点5番目の79.0、合計168.06でフリー4位、総合246.03で4位。ファイナル決定。
 8番滑走でハン・イェン。なんと直前のサモヒン(イスラエル)が、4Sで転倒したとき肩がはずれ、そのまま棄権。突然出番が来た。曲は「I'll Take Care Of You」。振付:ローリ・ニコル。冒頭、得意なはずの3Aでステップアウト。続く4T+2Tは全ジャッジが加点。しかし二つめの3Aの予定が1Aに。スピン二つとStSqはレベル3。うち終盤のCSSpとStSqは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。表現力はいいのに、3Lzは両手つき、3Loはステップアウト。3Lz+2Tは何とか決める。連続ジャンプは二つだけ。3Sはアンダーローテーションでステップアウト。3Fはこらえた。最後のCCoSpだけレベル4で全ジャッジが加点。技術点9番目の60.56、演技構成点4番目の81.8、合計142.36でフリー7位、総合228.33で5位。

 9番滑走でヴォロノフ。まとめる力はすごい。曲は「サラバンド」。振付:ミーシャ・ジー。冒頭の4T+3Tは高く全ジャッジが加点。3Aはステップアウトし片手つき。二つめの4Tはなんとかこらえる。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。ここは明らかに休むところ。3A+2T+2Loを確実に跳ぶ。後半は、3Lz、3S+2T、3Lo、2Aと決める。うち3S+2Tは無理せず全ジャッジが加点。StSqと最後の足替えスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点と締めた。終わったときしばらく立ち上がれなかった。技術点4番目の86.5、演技構成点3番目の83.48、合計169.98でフリーも3位、総合257.49で3位。ファイナル決定。
 10番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」他。振付:ベンジー・シュウィマー。冒頭の4Lzはダウングレードでステップアウト、両手つき。右肩を傷めたようだったが演技続行。続く3F+3Loは美しく全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。FCSpはレベル3だが速く全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Loとソロの3Aを全ジャッジが加点。3F+3Tも決める。3S成功、3Lzは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジも加点。最後のスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。終始流れるような動きで音楽を表現した。しかし終わった途端、右肩を痛そうに押さえたので、すごい集中力。無良も見習ってほしい。技術点2番目の88.91、演技構成点も最高の88.5、合計177.41でフリー1位、総合266.45で2位。ファイナル決定。
 最終滑走でネイサン・チェン。曲は映画『小さな村の小さなダンサー』より「Mao's Last Dancer」他。冒頭の4Lz+3Tを全ジャッジが加点2〜3で決めたときには、ダントツで優勝と思ったが、続く4Fで転倒、次は2Sになり、わからなくなった。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの4Lz成功、全ジャッジが加点。しかし3連続は2T+1Lo+2Sに。リカバリーをねらった4Tは転倒。しかも3Aからの連続ジャンプの予定が1A+2Tに。3LzとChSqは全ジャッジが加点。最後のスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。技術点3番目の86.68、演技構成点2番目の87.08、転倒の減点2、合計171.76でフリー2位、SPの貯金が生きて総合275.88で優勝。苦笑い。ファイナル決定。

 <女子シングル>11人出場。日本からは宮原、坂本。他にワグナー、カレン・チェン、デイルマンなど。ポゴリラヤ、チェ(韓)などが棄権。 2番滑走でブレイディー・テネル(米。19)。3年前の全米ジュニア女王。昨季全米シニア9位。今季ロンバルディア杯4位。ほぼノーミス。曲は「Taeguki」。冒頭3Lz+3T成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。技術点37.63、演技構成点29.38、合計67.01は自己ベスト更新でSP4位。なぜか松田悠良にそっくり。
 6番滑走で坂本(17)。今季ロステレコム杯5位。曲は「月光ソナタ」。振付はリショー。ジャンプは全て後半。冒頭のLSpはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。FCSpもレベル4で全ジャッジが加点。後半、スピードにのって幅のある3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。ステップからの3Loも全ジャッジが加点。2Aはほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpは姿勢変化でよろけてレベル3。技術点最高の38.26、演技構成点4番目の31.14、合計69.4は自己ベスト更新でSP2位。
 8番滑走でカレン・チェン(米。18)。今季スケートカナダ7位。曲は昨季のものに戻して「On Golden Pond」。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。CCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。あと二つのスピンもレベル3だが全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点ほぼ2〜3。しかし後半、ステップからの3Loがダウングレードで転倒。2Aは成功。技術点9番目の29.6、演技構成点5番目の30.93、転倒の減点1、合計59.53でSP9位。フリーは6位で総合8位。

 9番滑走でワグナー(米。26)。今季スケートカナダ3位。曲は「Hip Hip Chin Chin」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。スピンの途中で、観客に拍手を求めていた。後半、2Aは成功。しかしステップからの3Loがまたアンダーローテーション。技術点8番目の30.44、演技構成点2番目の33.68、合計64.12でSP6位。フリーは途中で棄権。足の感染症で1週間休んだ。痛みがひどくリスクを犯せないというコメント。
 10番滑走でデイルマン(加。19)。今季中国杯6位。曲は「カルメン」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+3Tはいつもの迫力が少しなかったが、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。FCSpもレベル3だが全ジャッジが加点。しかし後半、ステップからの3Lzでステップアウトし手も付いた。2Aはなんとか決める。技術点4番目の35.1、演技構成点3番目の32.98、合計68.08でSP3位。
 最終滑走で宮原(19)。今季NHK杯5位。曲は「Memoirs of a Geisha」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の3Lz+3Tは回ったがステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点ほぼ3、StSqは加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loは低いがきれいに成功。2Aも決める。技術点3番目の36.77、演技構成点最高の33.95、合計70.72でSP1位。NHK杯よりもスピードもあり、表現力はさらに増した感じ。

 フリー。4番滑走でSP8位のツルスカヤ(露。16)。曲はショパン「ノクターン」他。冒頭3Lz+3Tは全ジャッジが加点。続く3Fも全ジャッジが加点。スピン木津はレベル4で全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。2A+3Tなんとか成功。後半、ソロの3Lz、3S+2T+2Tと決める。SPで転倒した3Loも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の69.2、演技構成点5番目の63.16、合計132.36でフリー4位と挽回、総合195.56で4位。ツルスカヤが優勝できなかったため、ファイナル6つめの椅子は樋口とワグナーの一騎打ちに。
 6番滑走でテネル。フリーもノーミス。曲は「シンデレラ」メドレー。衣装は水色。冒頭の3Lz+3Tから、2A、3Fと成功、いずれもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤のスピン二つは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、2A+3Tや3Lz+2T+2Loを含めてジャンプ全て成功。いずれもほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の72.68、演技構成点4番目の64.41、合計137.09は自己ベスト更新でフリー3位、総合204.1も自己ベスト更新で3位。補欠で出てなんといきなり表彰台。アメリカ版シンデレラ。
 8番滑走でSP5位のサハノビッチ(露。17)。2014、2015年の世界ジュニア連続銀メダル。昨季国内シニア12位。今季ワルシャワ杯優勝。曲は「Adagio」。コーチはプルシェンコ。直前のワグナーが途中で棄権し、予定より早くリンクへ。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。続くもほぼ全ジャッジが加点1〜3。2A成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。後半、3S+3Tを決めたが、1Aも跳んだ。3F+2Tは成功。ChSqは全ジャッジが加点。技術点5番目の64.56、演技構成点8番目の58.91、合計123.47でフリー5位、総合189.75で5位。

 9番滑走で坂本。曲は「アメリ」。衣装はモスグリーン。ノーミス。冒頭の3F+3Tは豪快に全ジャッジが加点。続く3Sも全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqとCCoSpは全ジャッジが加点。後半、ソロの3Lz、3F+2T、2A+3T+2Tときれいに成功。3F+2Tは全ジャッジが加点、3連続も全ジャッジが加点1〜3。ChSqは加点評価。3Loはほぼ全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、喜びでぴょんぴょんはねた。技術点最高の73.71、演技構成点2番目の67.48、合計141.19は自己ベスト更新でフリーも2位、総合210.59も自己ベスト更新で2位。シニア1年目で表彰台。
 10番滑走でデイルマン。後半ジャンプが乱れた。曲は「グラディエーター」。冒頭の3T+3Tは迫力が戻り全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzもほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Fも決める。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。しかし後半、二つめの3Lzが乱れて第2が付かず。リカバリーしようとしたが、1Loや3Sのステップアウトでできず。連続ジャンプが一つに。ChSqは全ジャッジが加点。技術点最低の55.93、演技構成点3番目の65.13、合計121.06でフリー8位、総合189.14で6位。
 最終滑走で宮原。ノーミス。曲は「蝶々夫人」。振付:トム・ディクソン。衣装は濃い水色。冒頭の3Lo成功。3Lz+3Tも決める。3Fも成功。優雅な滑りの合間にジャンプが組み込まれている。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3、最後のLSpは加点ほぼ3。後半、3Lz+2T+2Loと2A+3Tをきれいに決める。3Sも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ2Aはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の72.23、演技構成点最高の71.08、合計143.31でフリーも1位、総合214.03で優勝。痛くないとこれだけできるということを見せた。

ページトップへ

フィギュアスケート (2018.1/9,13,14)

フランス杯 ペア・アイスダンス (2017.11/17〜19 グルノーブル) GP第5戦

 <ペア>8組出場。3番滑走でペン・ジン組(中。20,23)。昨季国内優勝、四大陸5位。今季中国杯5位。女性のジャンプが決まらず伸び悩んでいる感じ。曲は「Assassin's Tango」。振付はローリ・ニコル。冒頭のソロジャンプは女性が2Tでステップアウト。3LoThはきれいに下り、全ジャッジが加点。3Twもレベル3だが全ジャッジが加点。FiDsとPCoSp、3Liはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqはレベル3。技術点5番目の33.17、演技構成点6番目の29.23、合計62.4でSP5位。キスアンドクライでコーチが渋い顔。
 4番滑走でカステッリ・トラン組(米。27,27)。昨季全米2位。今季ロステレコム杯7位。曲は「Fallin'」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3Tはダウングレード。3LiとPCoSp、StSqと最後のFiDsはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。3LiとPCoSpもほぼ全ジャッジが加点。3SThは下りたが、片手つき。技術点6番目の29.51、演技構成点5番目の29.48、合計58.99でSP6位。

 6番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。25,33)。昨季国内2位、四大陸銅メダル、世界選手権6位。今季スケートカナダ6位。女性は2017年9月にカナダ市民権を獲得。曲は「In The Air Tonight」。振付はD. ウィルソン他。コーチはリー・バーケル。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3Tは女性が両足。3LzThは下りたときタッチあり。FiDsとPCoSp、StSqと最後の3Liはレベル4。うちFiDsとStSqは全ジャッジが加点。3Liもほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の34.99、演技構成点も4番目の31.37、合計66.36でSP4位。
 7番滑走で地元ジェイムズ・シプレ組(仏。30,26)。昨季国内5連覇、欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。今季スケートカナダ3位。曲は「Make It Rain」。振付はジョン・カー他。女性の衣装は輝く青。かなり仕上げてきた。冒頭の3Twはレベル3。3Sはピタッと合い、全ジャッジが加点1〜3。3LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3LzThも成功。FiDsと最後のPCoSpはレベル3。うちPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の38.47、演技構成点2番目の34.71、合計73.18でSP2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。昨季国内2位、欧州選手権金メダル、世界選手権銅メダル。今季ロステレコム杯優勝。曲は「ラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番。振付はチェルニシェフ他。衣装を変えたか。鮮やかな赤と黒の組み合わせ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはたいそう余裕があり、加点ほぼ3。3Tもぴったり合い、加点1〜3。3LoThもきれいに決め、加点ほぼ2〜3。FiDsとPCoSp、3LiとStSqはレベル4。うち3Liは加点1〜3。技術点最高の41.9、演技構成点も最高の36.94、合計77.84でSP1位。

 フリー。3番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Women」。冒頭の3Twはかなりよかった。レベル3。3Tは二人ともステップアウト。5RLiと最後のBoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。スロージャンプは二つとも成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。3Sは連続ジャンプのはずだが女性はダウングレードで二人とも第2なし。あと二つのリフトはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点6番目の58.89、演技構成点も6番目の59.27、合計118.16はこれでも自己ベスト更新でフリーも6位、総合177.15も自己ベスト更新で6位。
 4番滑走でペン・ジン組。曲は「The Butterfly Lovers' Violin Concert」。中国風のメロディー。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。しかし続く3Sはアンダーローテーションで二人とも転倒。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点1〜3。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちリフト三つと最後のPCoSpは全ジャッジが加点。技術点3番目の66.89、演技構成点5番目の60.85、転倒の減点2、合計125.74でフリーも5位、総合188.14で5位。

 6番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「At This Moment」。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3T+2Tは女性の第2がアンダーローテーション。2Sは女性が2回転、男性が3回転。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。うち3LzThは加点1〜3。BoDsと最後のPCoSpはレベル3。うちBoDsは全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSpはレベル4。うちリフト二つとFCCoSpは全ジャッジが加点。3Liだけ加点0〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の62.49、演技構成点も4番目の64.22、合計126.71でフリーも4位、総合193.07で4位。
 7番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「Say Something」他。冒頭の3TwはなぜかレベルB。3T+2T+2Tはそろっていて全ジャッジが加点2〜3。4SThに挑み、両足。3S成功。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。特に最後の3Liは男性がリフトしたまま片ひざをつくのはこの組のオリジナル。BiDsと5ALi、FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。3LzThも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の70.95、演技構成点2番目の70.19、合計141.14でフリー1位、総合214.32で2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Candyman」他。衣装は鮮やかな黄色と黒。冒頭で4Twに挑み、レベル2ながらほぼ全ジャッジが加点1〜3。3S成功。3SThはお手本のように美しく全ジャッジが加点2〜3。ところが3連続の第1で女性がパンク、1T+COMBO。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つと最後のPCoSpは全ジャッジが加点。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点2。ChSqも全ジャッジが加点。しかし3LoThか両足ぎみに。技術点2番目の67.05、演技構成点最高の73.31、合計140.36でフリー2位、総合218.2で優勝。3連続の失敗もあり、優勝したのに女性は渋い顔。

 <アイスダンス>10組出場。6番滑走でステファノワ・ブキン組(露。22,24)。今季ロステレコム杯3位。曲は「Esperame en el Cielo」他。冒頭のSTwとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点。1RHはレベル2。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の35.56、演技構成点も4番目の34.46、合計70.02でSD3位。キスアンドクライでは笑顔。
 7番滑走でギニャール・ファブリ組(伊。28,29)。昨季国内7年連続2位、欧州選手権6位、世界選手権11位。今季ロステレコム杯5位。曲は「Con Los Anos Que Me Quedan」他。振付・コーチともフーザルポリ。冒頭のSTwは速くレ4に全ジャッジが加点2〜3。1RHとPSt、最後のNtMiStはレベル3。うち1RHとNtMiStは全ジャッジが加点。技術点3番目の36.24、演技構成点5番目の33.49、合計69.73でSD4位。

 8番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,30)。今季スケートカナダ2位。痛恨のツイズルミス。曲は「Do You Only Wanna Dance」他。冒頭のPStと1RH、NtMiStはレベル4で全ジャッジが加点。うちPStとNtMiStは加点1〜3。STwはなんと第1の二周目で男性がよろめいて足をつき、レベル1。最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点5番目の32.69、演技構成点3番目の36.25、合計68.94でSD5位と大きく出遅れ。
 9番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,22)。今季中国杯優勝。曲は「Shape Of You」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHとNtMiSt、STwと最後のSlLiはレベル4。PStのみレベル3だが加点ほぼ3。技術点最高の42.46、演技構成点も最高の38.94、合計81.4でSD1位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。25、28)。今季中国杯2位。曲は「Que Lio」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとCuLiはレベル4。うちCuLiは加点2〜3。PStと1RH、最後のNtMiStはレベル3。うちPStとと最NtMiStは加点1〜3。パパダキス・シゼロン組の後に見ると、少し雑に見える。技術点2番目の37.07、演技構成点も2番目の36.48、合計73.55でSD2位。

 フリー。7番滑走でステファノワ・ブキン組。曲はリスト「愛の夢」他。全要素に全ジャッジが加点。リフト二つとSTw、CoSpはレベル4。うちSlLiは加点2〜3。特にSTwは第1でシッティングで回るこの組み独特のもので加点ほぼ2〜3。ステップ二つとRoLiはレベル3。最後のChLiは加点1〜3。技術点2番目の54.34、演技構成点4番目の52.88、合計107.22でフリー4位、総合177.24で3位。
 8番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「Je suis malade」。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStとリフト二つ、SDでミスが出たSTwはレベル4。CoSpはレベル2。コリオ要素二つは加点1〜3。DiStとSlLiはレベル3。うちSlLiは加点2〜3。技術点4番目の53.19、演技構成点2番目の54.84、合計108.03でフリー3位、総合176.97で4位。

 9番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲はベートーベン「月光ソナタ」。中国杯のときよりよかった。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwは速く正確でレベル4に加点3。リフト三つとCiSt、CoSpもレベル4。うちStaLiとCoSpは加点3。MiStのみレベル3。基礎点43.4に全体で18点以上者加点。技術点最高の61.52、演技構成点も最高の59.06、合計120.58は自己ベスト更新でフリーも1位、総合201.98で優勝。ファイナル決定。
 最終滑走でチョック・ベイツ組。曲はジョン・レノン「イマジン」。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト三つは加点2〜3。STwとステップ二つはレベル3。最後のコリオ要素二つは加点1〜3。技術点3番目の53.47、演技構成点も3番目の54.83、合計108.3でフリーも2位、総合181.85で2位。パパダキス・シゼロン組の後に見ると、どうしてもスピードやエッジの深さ、二人の正確さに見劣りがする。

フィギュアスケート (2017.11/20,21,23,24)

フランス杯 (2017.11/17〜19 グルノーブル) GP第5戦

 <女子シングル>11人出場。ゴールド(米)と李子君(中)が欠場。日本からは三原、白岩。他にオズモンド、ソツコワ、トゥルシンバエワ(カザフ)など。1番滑走でエドマンズ(米。19)。昨季は足のケガで休み。身長172p。今季フィンランディア杯13位。GPシリーズはこれのみ。曲は「Palladio」。衣装はパンツスタイル。冒頭の3Lo+3Tは第2がアンダーローテーションでステップアウト。ステップからの3Sは何とか決める。テレ朝解説の織田が「回転の軸が長くなって苦労している」。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、2A成功。技術点11番目の28.73、演技構成点9番目の27.58、合計56.31でSP9位。
 4番滑走で白岩(15)。今季NHK杯8位。ノーミスができた。曲は「亜麻色の髪の乙女」。冒頭の3Lz+3Tは成功、加点評価。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。後半、2A成功、ほぼ全ジャッジが加点1。ステップからの3Fも決める。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。森下アナが「一週間でよく立て直した」と言う。技術点最高の36.42、演技構成点6番目の29.63、合計66.05でSP3位。
 5番滑走でザギトワ(露。15)。今季中国杯優勝。曲は「Black Swan」他。冒頭のFCSpはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続くStSqもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、連続3回転の予定が3Lzでアンダーローテーションとなり転倒。次の本来ステップからの3Fに両手上げの3Loを付けたのはすごかったが、第2はアンダーローテーション。2A成功。終盤のスピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。技術点4番目の32.27、演技構成点5番目の31.19、転倒の減点1、合計62.46でまさかのSP5位から。

 9番滑走で三原(18)。曲は「リベルタンゴ」。今季中国杯4位。冒頭の3Lz+3Tは、第1の着氷で滑りすぎて第2が壁に近づきすぎ、ダウングレードで壁に接触。直後のCCoSpはレベル2。しかし次のFSSpはレベル4と立て直した。後半、2Aは全ジャッジが加点。ステップからの3Fはやや低かったがほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のLSpは全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。技術点5番目の31.93、演技構成点2番目の32.64、合計64.57でSP4位。
 10番滑走でソツコワ(露。17)。今季スケートカナダ2位。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Lz+3Tをきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fはオーバーターン。2Aは全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。最後のLSpは全ジャッジが加点。技術点2番目の35.26、演技構成点3番目の32.53、合計67.79でSP2位。
 最終滑走でオズモンド(加。21)。今季スケートカナダ優勝。曲はピアフ「バリの空の下」他。冒頭連続3回転の予定が3F+2Tに。ステップからの3Lzは片手つき。スピン三つはレベル4。うち二つのスピンは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aは全ジャッジが加点2。StSqはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の34.35、演技構成点最高の34.7、合計69.05でSP1位。

 フリー。6番滑走で三原。ほぼノーミス。曲は映画『ミッション』よりガブリエルのオーボエ。振付:デヴィッド・ウィルソン。SPでミスした、冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。ChSqと2Aも全ジャッジが加点。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うち終盤のStSqと最後のFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、3Fと3Lo+2T+2Lo、3Lz+3Tを決める。実は、二つめの2Aは3Tが付く予定だったが第1のバランスが悪かったのでやめ、二つめの3Lzに付けた。二つめの3Lzは3連続の予定だったので、代わりに3Loを3連続にしたとのこと。技術点3番目の73.45、演技構成点5番目の64.1、合計137.55でフリー5位、総合202.12で4位。
 7番滑走でザギトワ。曲は「ドンキホーテ」。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。ジャンプを全て後半に跳ぶため、ChSqから入り、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ2〜3。後半、まず3Lz+3Lo、2A+3T、3F+2T+2Loと全て成功。あとはソロのジャンプを4本、ひとつずつ確実に跳ぶ。うち最も難しい3Lzが加点2〜3。全体の基礎点66.01に加点15.79。すさまじい。技術点最高の81.8、演技構成点2番目の69.54、合計151.34は自己ベスト更新でフリー1位。SP5位から大逆転の総合213.8で優勝。ファイナル決定。
 8番滑走でSP6位のトゥルシンバエワ(カザフスタン。17)。曲は「The Prayer」。振付:デヴィッド・ウィルソン。こちらもノーミス。後半に、2A+3T+2Tと2A+3T、3S+2Tを集め、全て全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点1〜3。技術点4番目の73.1、演技構成点も4番目の65.48、合計138.69は自己ベスト更新でフリー3位、総合200.98も自己ベスト更新で5位。

 9番滑走で白岩。曲は「展覧会の絵」。全体に速かった。最後のジャンプで転倒。それ以外はほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3T+2Tを成功、全ジャッジが加点。3Sも全ジャッジが加点。3Fは!マーク。2A+2Tも決める。最後の3Loはアンダーローテーションで転倒。技術点6番目の64.86、演技構成点も6番目の63.27、転倒の減点1、合計127.13は自己ベスト更新でフリー6位、総合193.18も自己ベスト更新で6位。
 10番滑走でソツコワ。曲はドビッシー「月の光」。冒頭で大きな3Lz+3Tを決め全ジャッジが加点1〜3。3Fも成功、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+1Lo+3Sも決める。ChSqも全ジャッジが加点。2A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpだけレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の73.78、演技構成点3番目の67.21、合計140.99は自己ベスト更新でフリーも2位、総合208.78で2位。ファイナル決定。
 最終滑走でオズモンド。曲は「ブラックスワン」。冒頭の3F+3Tは幅があり、全ジャッジが加点2〜3。2A+3Tはオーバーターン。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちFCCoSpとStSqは加点2〜3。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ターンからの3Loで転倒。やや低かった。3Fは加点ほぼ2〜3。3S+2T+2Loも決め、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。しかし最後のジャンプでミス。アクセルが1回転に。技術点5番目の68.42、演技構成点最高の70.3、転倒の減点1、合計137.72でフリー4位、総合206.77で3位。ファイナル決定。

 <男子シングル>11人出場。日本からは宇野(19)。他にフェルナンデス、ミーシャ・ジー、デニス・テンなど。地元ベゼギエ欠場。3番滑走でデニス・テン(カザフスタン。24)。今季ロステレコム杯9位。これが怪我明け2戦目。曲は「Tu Sei」。振付はD. ウィルソン。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。軸が傾いていた。3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半の3F+3Tもとてもよかった。StSqは滑らかで、レベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の42.56、演技構成点4番目の42.14、転倒の減点1、合計83.7でSP7位。フリーは二回転倒し144.87で10位、総合228.57で8位。
 6番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。今季ロステレコム杯4位。曲は「アヴェ・マリア」。振付は本人。最初は滑らずに右手をヒラヒラさせながら上げていく。冒頭の3Aは余裕があり、全ジャッジが加点。3Lz+3Tもしっかり決める。CCSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の43.13、演技構成点3番目の42.28、合計85.41は自己ベスト更新でSP6位。
 8番滑走でサマリン(露。19)。今季スケートカナダ3位。曲は「月光ソナタ」他。冒頭で4Lz<+3Tを決めるが第1がアンダーローテーション。ステップからの4Tも成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3A成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点。技術点2番目の50.98、演技構成点5番目の40.53、合計91.51は自己ベスト更新でSP3位。

 9番滑走でビチェンコ(イスラエル。29)。今季NHK杯3位。曲はユダヤ民謡「Hava Nagila」。冒頭の3Aは全ジャッジが加点。4Tはなんとかこらえる。スピン二つはレベル3。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tも全ジャッジが加点。民謡の動きを取り入れたStSqはレベル2だが、全ジャッジが加点1〜3。最後のCSSpはレベル4。技術点5番目の46.29、演技構成点6番目の40.5、合計86.79でSP5位。
 10番滑走でフェルナンデス(西。26)。あっさり復活した。今季中国杯6位。中国杯では体調不良だったらしい。曲はチャップリン「モダンタイムス」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4T+3Tをさらっと決め、加点2〜3。ステップからの4Sも余裕で成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpとStSqは加点2〜3。技術点最高の60.0、演技構成点も最高の47.86、合計107.86でSP1位。
 最終滑走で宇野(19)。今季スケートカナダ優勝。しかしその後にインフルエンザにかかり、スタミナが心配。曲はビバルディ「冬」。冒頭の4Fはアンダーローテーションで転倒。高さが不足。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、4T+3Tと3Aを決める。4T+3Tは全ジャッジが加点。技術点4番目の48.91、演技構成点2番目の46.01、転倒の減点1、合計93.92でSP2位。

 フリー。1番滑走でゾウ(米。17)。曲は「ムーラン・ルージュ」。振付はバトル。4回転を5本跳ぶというかなり無謀な構成。冒頭の4Lz+3Tは全ジャッジが加点。4Fは転倒。4S+2Tは成功。スピン三つはレベル4。ChSqは加点評価。しかし後半、いきなり1Lzがパンク、4種類目の4回転予定が2Tに。二つめの4Lzはアンダーローテーションで転倒。3Aは決め、拍手。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。そして最後のジャンプが3連続で3Lz+1Lo+3Fを決める。野心と才能を見せた。技術点2番目の88.57、演技構成点最低の69.52、転倒の減点2、合計156.09でフリー7位、総合222.21で9位。
 7番滑走でビチェンコ。曲は「Pagliacci」。最後は2週連続の疲れが。冒頭の4T+3Tは高く全ジャッジが加点1〜3。続く4Tも全ジャッジが加点。しかし次が2Loに。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ソロの3Aと3A+1Tをなんとか決める。しかしまた2Lzに。それでも3F+1Lo+2Sをがんばって跳んだ。2Aはほぼ全ジャッジが加点。ChSqも見るからに疲れていたが加点評価。技術点7番目の80.51、演技構成点5番目の80.14、合計16065でフリーも5位、総合247.44で5位。
 8番滑走でミーシャ・ジー。ノーミス。曲は「タイスの瞑想曲」。冒頭で3A+1Lo+3Sをきれいに決め、全ジャッジが加点。続けて二つめの3Aも成功。スピン三つはレベル3だが全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tとソロの3Lzを決め、これも全ジャッジが加点。最後のジャンプで2A+2Tを跳ぶと、得意のChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。基礎点73.73に全体で12点以上の加点。技術点3番目の86.09、演技構成点も3番目の86.84、合計172.93も自己ベスト更新でフリー3位、総合258.34も自己ベスト更新で3位。初の表彰台らしい。

 9番滑走でサマリン。曲は「La Naissance de Yaha」他。冒頭の4Lzは手つきでなんとか成功。続く4Tは転倒。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3A+2Tと3Lz+2Tを決めるが、三つめの連続ジャンプなし。冒頭の4回転のどちらかに付くはずだったのか。最後のジャンプ2Aに3Tか2Loでも付ければよかったのに、練習していないらしい。ChSqは全ジャッジが加点。終盤のスピン二つはレベル4。技術点5番目の82.84、演技構成点6番目の79.78、転倒の減点1、合計161.62でフリー4位、総合253.13は自己ベスト更新で4位。
 10番滑走でフェルナンデス。曲は「ラ・マンチャの男」。振付はD. ウィルソン。冒頭の4T成功。続く4S+2Tは全ジャッジが加点。3Aはこらえた。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4ほぼ全ジャッジが加点。うちCSSpとStSqは加点ほぼ2〜3、最後のCCoSpは加点2。後半、二つめの4Sは回ったのに転倒。3Loはオーバーターン。二つめの3Aがアンダーローテーションで転倒。SPでは「完全復活」かと思ったが、まだらしい。この後、3Lzは決めたが、3F+1Lo+3Sでステップアウト。技術点4番目の85.49、演技構成点最高の92.36、転倒の減点2、合計175.85でフリー2位、総合283.71で優勝。
 最終滑走で宇野。自分のスタミナとの勝負。曲は「トゥーランドット」。冒頭の4Loはほぼ全ジャッジが加点。3Aはきれいで全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzステップアウト。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2、最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、4Fはアンダーローテーションで両足手つき、4Tもアンダーローテーションで転倒。二つめの4Tはかろうじて立った。3A+1Lo+3Fは回って転倒。最後のジャンプを3S+2Tにして何とか連続ジャンプを二つ入れた。ChSqは疲れが見えたが全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の90.2、演技構成点2番目の91.2、転倒の減点2、合計179.4でフリー1位、総合273.32で2位。地元名古屋でのファイナル決定。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.11/10,11,12,14)

NHK杯 (2017.11/10〜12 大阪) GP第4戦

 <女子シングル>12人出場。日本からは宮原(19)、本郷(21)、白岩(15)。他にメドヴェデワ(露。17)、レオノワ(露。26)、コストナー(伊。30)、長洲未来(米。24)など。5番滑走で白岩(15)。昨季全日本ジュニア2位、世界ジュニア5位。シニアGPテビュー。固かった。曲はドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」。振付:ジェフリー・バトル。冒頭3Lz!+3T<<で大きくステップアウト。FSSpはレベル4。あと二つのスピンとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2Aもステップアウトきみ。ステップからの3Fは決める。技術点8番目の28.86、演技構成点9番目の28.48、合計57.34でSP8位。
 8番滑走でコストナー(伊。30)。昨季欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。今季ロステレコム杯2位。曲は「行かないで」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の3T+3T成功。ステップからの3Loはきれいに決め、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3、スピン三つは加点1〜3。後半、2Aも成功ほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の37.25、演技構成点2番目の37.32、合計74.57でSP2位。
 9番滑走で長洲未来(米。24)。昨季全米4位、四大陸銅メダル。今季ロステレコム杯9位。滑る前から顔が怖い。曲はショパン「ノクターン20番」。振付:ジェフリー・バトル。冒頭の3Aは今度こそ回ったが、両足タッチあり。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Lzはアンダーローテーションの上、!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。終わったときも怖い顔。技術点4番目の34.45、演技構成点6番目の30.72、合計65.17でSP5位。

 10番滑走で本郷(21)。昨季全日本5位、四大陸10位、世界選手権16位。今季スケートカナダ6位。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。冒頭の3F+3Tは回りきり、加点気味。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Lzはアンダーローテーションの上、!マーク。2Aは全ジャッジが加点。技術点6番目の34.0、演技構成点4番目の31.83、合計65.83でSP4位。
 11番滑走で宮原(19)。昨季全日本3連覇の後、疲労骨折。11ヵ月ぶりの試合。曲は「サユリ」。振付:ローリ・ニコル。冒頭は連続3回転の予定が3Lz<+2Tに。スピン三つはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。StSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Loは成功。2Aは加点評価。技術点7番目の31.02、演技構成点3番目の34.03、合計65.05でSP6位。
 最終滑走でメドヴェデワ(露。17)。昨季欧州選手権と世界選手権2連覇。今季ロステレコム杯優勝。曲はショパン「ノクターン」。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。後半、3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。ステップからの3Loは加点ほぼ2〜3。2Aも成功。盤石。技術点最高の41.71、演技構成点も最高の38.28、合計79.99でSP1位。

 フリー。5番滑走で白岩。曲はムソルグスキー「展覧会の絵」。冒頭の3Lz+3Tはしっかり跳び、全ジャッジが加点。2Aも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち後半のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqとLSpはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの3Lz+3Tはオーバーターンでまとめて成功。3Sはアンダーローテーション。疲れが見えたが、3Fは決め、2Aはアンダーローテーション。最後は得意なはずのループで連続ジャンプのリカバリーをねらったが、2Loに。技術点8番目の55.29、演技構成点も8番目の59.31、合計114.6でフリー8位、総合171.94で8位。勢いのある滑りは出せたのでまあまあのデビュー戦か。
 7番滑走で本郷。曲は「フリーダ」。冒頭の3F+3Tはまた第2がアンダーローテーション。「課題」の3Lzも!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3T<+2Tを跳ぶが第2がアンダーローテーション。3Loはほぼ全ジャッジが加点。しかし二つめの3Fがダウングレードで転倒。それでもChSqは全ジャッジが加点1〜3。2A+2Tも成功。技術点6番目の58.55、演技構成点5番目の64.45、転倒の減点1、合計122.0でフリー7位、総合187.83で7位。まだできあがっていない。
 8番滑走で長洲。曲は「ミス・サイゴン」。振付はバトル。衣装は赤の中国服のよう。冒頭の3Aはアンダーローテーションで両足。解説の荒川は「コントロールしようとして少し高さが足りなかった」。しかしその他のジャンプはアンダーローテーションなし。3F+3T成功、3Sは全ジャッジが加点。後半、2A+2T+2Lo、3Lz、3Lo+2Tと決め、3Lo+2Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4に加点評価。特に最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが加点評価。ChSqと最後のジャンプ3Loはほぼ全ジャッジが加点。ほぼノーミスの出来で、終わるとガッツポーズ。技術点3番目の66.2、演技構成点6番目の63.09、合計129.29でフリー4位、総合194.46で4位。

 9番滑走で宮原。曲は「蝶々夫人」。冒頭の3Loは加点評価。しかし3Lz+3Tは「第2がギリギリ」と荒川が心配したとおり、アンダーローテーション。続く2Fは低くなり2回転に。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3Lz+2T+2Loは決めたが、2Aがアンダーローテーション。2Sはばらけた。荒川によれば「進む方向と跳ぶ方向が違った」。ChSqは全ジャッジが加点。そして2A+3Tをしっかり跳び、全ジャッジが加点。技術点7番目の58.23、演技構成点3番目の68.52、合計126.75でフリー6位、総合191.8で5位。
 10番滑走でメドヴェデワ。なんと転倒した。右足首の状態が悪いのか。曲は「アンナ・カレーニナ」。冒頭の3Fで転倒。解説の荒川は「トウをしっかり突けなかった」と言う。3Lzもステップアウト。しかし駒後は立て直した。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、3F+3Tは全ジャッジが加点2。3Loも全ジャッジが加点。2A+2T+2Tと3S+3Tも成功。3S+3Tは全ジャッジが加点1〜3。2Aはていねいに跳んだ。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の70.6、演技構成点も2番目の74.8、転倒の減点1、合計144.4でフリーも1位、総合で優勝。ファイナル決定。
 最終滑走でコストナー。前半は完璧。曲は「牧神の午後」。冒頭の3F+2Tは全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。特にStSqは加点ほぼ3。しかし後半、3Tの予定が2Tに。2A+1Lo+3Sは転倒。2Aと3S+2Tは全ジャッジが加点したが、3S+2Tの第2は三つめなので無得点。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の62.96、演技構成点最高の75.71、転倒の減点1、合計137.67でフリー3位、総合で2位。

 <男子シングル>11人出場。日本からは佐藤洸彬(21)、友野(19)。村上大介(26)が出る予定だったが急性肺炎で友野が繰り上げ。他に、ジェイソン・ブラウン(米。22)、リッポン(米。28)など。チャン(加。26)も欠場、代わりにメッシング(加。25)。前日練習で羽生が右足首を傷め、羽生も欠場。
 2番滑走で友野(19)。昨季全日本ジュニア優勝。世界ジュニア9位。今季USインターナショナル5位。シニアGPテビュー。曲は「ツィゴイネルワイゼン」。振付は佐藤操。冒頭で4Sをなんとか決める。3F+3Tも成功。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが加点評価。FCSpはレベル3。後半、「自信がある」という3Aを見事に決めて全ジャッジが加点。技術点3番目の43.8、演技構成点9番目の36.08、合計79.88は自己ベスト更新でSP6位。

 6番滑走でヴォロノフ(露。30)。昨季GP中国杯で初の3位、国内7位。今季オンドレイ・ネペラ杯2位、ミンスク・アイススター優勝。曲は「Adios Nonino」。冒頭で高い4T+3Tを決め、全ジャッジが加点。ステップからの3Lzも成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCSSpは全ジャッジが加点。あとの二つもほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aも全ジャッジが加点。StSqもレベル3だが、全ジャッジが加点。技術点最高の49.18、演技構成点3番目の40.88、合計でSP1位。羽生の欠場で優勝するチャンス到来。
 7番滑走でヴァシリエフス(ラトビア。18)。昨季国内シニア2連覇、欧州選手権7位、世界選手権14位。今季ロステレコム杯8位。曲は「Recondita Armonia」。振付・コーチはランビエール。4回転なし。冒頭は3Lz+3Tで全ジャッジが加点ほぼ2。3Aは回ったが転倒。3Aはランビエールも不得意だった。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fは全ジャッジが加点。最後のFSSpはレベル4に全ジャッジが加点。技術点9番目の38.54、演技構成点6番目の38.97、転倒の減点1、合計でSP8位。順位は低いがコーチともども笑顔。

 9番滑走でリッポン(米。28)。一昨季全米優勝。昨季GPファイナル6位。今季フィンランディア杯3位。だいぶ筋肉が付いている。曲は「Let Me Think About It」。振付はバトル。SP4回転なし。冒頭3F+3Tは全ジャッジが加点。3Aも成功。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2。後半、ステップからの3Lzは、今までの両手上げリッポン・ルッツではなく、低くぎりぎり。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちCSSpとStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の43.16、演技構成点2番目の41.79、合計84.95でSP4位。
 10番滑走でビチェンコ(イスラエル。29)。一昨季欧州選手権銀メダル。昨季欧州選手権5位、世界選手権10位。今季チロル杯2位、ミンスク・アイススター6位。曲はユダヤ民謡「Hava Nagila」。振付はチャイト。今年はオリンピックのせいか、時刻の曲が多い。冒頭の3Aはなんなく決め、全ジャッジが加点。4Tもあっさり成功。CCoSpはレベル2。後半、3Lz+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCSSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の45.84、演技構成点5番目の39.68、合計85.52でSP2位。

 最終滑走でジェイソン・ブラウン(米。22)。3年前全米優勝。昨季全米3位、四大陸6位、世界選手権7位。今季スケートカナダ2位。曲は「The Room Where It Happens」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Aは回り過ぎかステップアウト。ステップからの3Lzは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpとStSqは加点2〜3。後半、3F+2Tになったが、全ジャッジが加点。得意のStSqはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点2。とにかくただ滑っているところが皆無。絶えずステップを踏んだりバレエジャンプしたりしてつながっている。技術点6番目の40.58、演技構成点最高の44.78、合計85.36でSP3位。

 フリー。4番滑走でヴァシリエフス。曲は「Put the Blame On Mame」他。冒頭の3A+2Tは、ほぼ全ジャッジが加点。SPでの転倒は忘れてもよいか。ところが次が1A。そこで予定変更してさらに3Aをもうひとつ。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCSpはレベル2だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを全ジャッジが加点の出来で跳んだが、1Fに。しかし3Lz+1Lo+3Sをなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のFCCoSpは加点2〜3。他で見ない姿勢もあった。技術点6番目の76.43、演技構成点4番目の81.86、合計158.29でフリー5位、総合234.8で6位。
 8番滑走で友野。曲は「ウエストサイド・ストーリー」より。振付は佐藤操。赤い上衣に黒いズボン。足が伸びたので似合う。本人が「自分に合っている曲」と言ったらしい。しかし冒頭の4Sはアンダーローテーションでステップアウト。二つめは転倒。すぐに3A+3Tを決め、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Loと3Lz!+2Tを決める。ChSqと最後のジャンプ3Fともほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の75.69、演技構成点9番目の77.36、転倒の減点1、合計でフリー7位、総合231.93は自己ベスト更新で7位。急な代役でこの内容は立派。
 6番滑走でリッポン。曲は「Arrival of the Birds」。振付はシュウィマー。傷ついた鳥の群のリーダーが再び飛び立つまでを自分に重ねて表現しているらしい。冒頭の4Lzはアンダーローテーションだったが下りた。続く3F+2Loと3Loはきれいで全ジャッジが加点1。スピン三つとStSqはさすがの内容でレベル4に全ジャッジが加点。特に終盤のスピン二つは加点2〜3。StSqも加点1〜3。後半、3A+2T+2Loとソロの3A、3F+3Tを決める。3連続は全ジャッジが加点。ジャンプの最後は3Lzで全ジャッジが加点1〜3。やはり手は上げない。ChSqでは独特の身体の動きで魅せ、全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の91.46、演技構成点3番目の85.58、合計177.04でフリー2位、総合261.99で2位。

 9番滑走でヴォロノフ。曲は「サラバンド組曲」。冒頭の4T+3Tをなんなく決め、全ジャッジが加点1〜3。3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。二つめの4Tは両足。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCSSpも全ジャッジが加点。後半、3A+2T+2Loを全ジャッジが加点の質で跳び、安定感を出す。3Lz+2Tも確実に決める。3Sは全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。堅実にノーミスの内容で、技術点最高の94.34、演技構成点2番目の86.72、合計181.06は自己ベスト更新でフリーも1位、総合271.12も自己ベスト更新でGP初優勝。キスアンドクライでは涙も。表彰式でも国旗掲揚のとき感慨深そうだった。
 10番滑走でビチェンコ。曲は「Pagliacc」。冒頭で4T+3Tとソロの4Tを決める。安心したのか2Loに。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ソロの3Aと3A+2Tをなんとか跳ぶ。3Lzは全ジャッジが加点。FCSpはレベル2。3F+1Lo+3Sを渾身の力で成功、全ジャッジが加点。ベテラン、あなどるべからず。2Aも全ジャッジが加点。技術点3番目の85.85、演技構成点6番目の80.7、合計166.55でフリー3位、総合252.07でGP初3位。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Inner Love」。彼のために作曲されたもの。冒頭の4回転の予定を3Fに変更して全ジャッジが加点2〜3。続く3A転倒。スピン二つとStSqはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点。特にCCSpとStSqは加点2〜3。しかし後半、二つめの3Aも転倒。FCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。3Lzもステップアウト。ChSqは得意のスパイラルやバレエジャンプを決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lo+1Lo+3Sと3Lz+3Tも成功。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1。技術点8番目の72.73、演技構成点最高の89.86、転倒の減点2、合計160.59でフリー4位、総合245.95で4位。4回転を回避したが、3A二つとも転倒が痛すぎた。

 <ペア>8組出場。日本からは日本からは、須藤・ブードロオデ組(20,24)、須崎・木原組(17,25)。他にスイ・ハン組(中。22,25)、ストルボワ・クリモフ組(露。25,27)など。1番滑走で須崎・木原組(17,25)。昨季全日本2位、四大陸13位。今季アジア・オープン杯2位。GPシリーズ初参加。曲はアニメ「Yuri on Ice」。振付は佐藤有香。冒頭の3Lzは!マークで女性がアンダーローテーションで転倒。3Twは回ったがレベルB。3Liはレベル2。3SThはステップアウト。PCoSpはレベル2。StSqはレベル4。FiDsはレベル1。技術点22.9、演技構成点22.93、転倒の減点1、合計44.83でSP8位。「練習の成果を見せられず残念」と言っていた。
 2番滑走で須藤・ブードロオデ組(20,24)。昨季国内2連覇、四大陸10位、世界選手権17位。今季ロステレコム杯8位。曲は昨季と同じ「サクラ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。キャッチのとき少しもたれた。ソロジャンプは男性は3Sを跳んだが、女性がパンクして1回転になり、無得点。3SThはなんとか成功。3Liはレベル4。PCoSpとStSq、FiDsはレベル3。技術点26.17、演技構成点25.52、合計51.69でSP7位。
 5番滑走でアスタホワ・ロゴノフ組(露。20,29)。昨季国内4位。今季ロステレコム杯3位。曲はモーツァルト「Adagio For Strings」他。冒頭、勢いのある3Sを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Twは高く、レベル3。3LiとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3FThも成功。FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。最後のPCoSpもレベル4。技術点2番目の38.32、演技構成点3番目の32.15、合計70.47は自己ベスト更新でSP3位。とにかく速い。昨季は自信なさそうだったのに、今年はすごく勢いがある。

 6番滑走でセガン・ビロドー組(加。21,24)。昨季世界選手権11位。今季ロステレコム杯5位。曲は「Everybody Wants to Rule the World」。冒頭3Twはレベル3。ソロジャンプは男性は3Sを跳んだが、女性が2Sのダウングレード。3LiとFiDs、StSqとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3FThは成功。技術点6番目の31.95、演技構成点4番目の32.03、合計63.98でSP5位。ソロジャンプが残念。
 7番滑走でスイ・ハン組(中。22,25)。昨季世界選手権優勝。今季中国杯優勝。曲は「ハレルヤ」。振付はローリ・ニコル。StSq以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T成功、加点2〜3。3FThも加点2〜3。3TwとStSq、3LiとFiDsはレベル4。うち3Liは加点2〜3、3TwとFiDsは加点1〜3。StSqは一人だけGOE0のジャッジがいるがあとは加点1〜3。技術点最高の41.74、演技構成点も最高の37.69、合計79.43でSP1位。さすがの貫禄。
 最終滑走でストルボワ・クリモフ組(露。25,27)組。昨季国内優勝、欧州選手権4位、世界選手権5位。今季ロステレコム杯2位。曲は「Tango de Besame」。冒頭の3Twはややもたれ、レベル1。3FThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは全ジャッジが加点2〜3。FiDsと3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の38.02、演技構成点2番目の37.03、合計75.05でSP2位。まだまだできていない。

 フリー。1番滑走で須崎・木原組。曲は「ロミオとジュリエット」。SPよりずっとよかった。冒頭の3Lzもほぼ決まったがアンダーローテーションと!マークが付いた。3Twはレベル1。リフト三つはレベル2。3LzThはステップアウトと手つき。本当は女性が「ルッツが好き」らしい。スピン二つはレベル3とレベル2。3T+2T+2Tは成功。3SThは下りたが惜しくもステップアウト。最後のBoDsはレベル1。技術点最低の47.86、演技構成点も最低の47.29、合計95.15は自己ベスト更新でフリーも8位、総合139.98も自己ベスト更新で8位。インタビューで木原が「練習の成果は出せた」と言っていた。
 2番滑走で須藤・ブードロオデ組。こちらもSPよりよかった。曲は「ビートルズ・メドレー」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。ソロジャンプはSPのミスが嘘のようにすっきり3Sが決まる。3LoThはステップアウト。リフト三つはレベル4。2A+2Aは女性がアンダーローテーションとダウングレード。ChSqは2/3が加点1。3SThはきれいに成功、加点評価。BoDsはレベル3。スピン二つはレベル4。技術点6番目の54.04、演技構成点7番目の50.79、合計104.83でフリーも7位、総合156.52で7位。まだ曲の変わり目で演技が途切れて見える。
 3番滑走でセガン・ビロドー組。曲は「Where's My Love」。冒頭の3Twは高くレベル4。3T+2Tもしっかり成功。リフト二つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点。3Sは軽く成功。3FThはこらえる。BoDsと3Liはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThも決める。技術点4番目の66.26、演技構成点5番目の64.13、合計130.39でフリー4位、総合194.37で4位。

 6番滑走でアスタホワ・ロゴノフ組。曲は映画『ララランド』より「Another Day Of Sun」他。冒頭で3T+2T+2T成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Twはレベル3。ソロジャンプは女性が2S。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4。うち5ALiとBoDsは全ジャッジが加点。ChSqと3FThも全ジャッジが加点。3LoThもほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の67.24、演技構成点も3番目の65.93、合計133.17は自己ベスト更新でフリーも3位、総合203.64も自己ベスト更新で3位。
 7番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「カルメン」。振付はカメレンゴ他。女性の衣装はまっ赤。男性は黒。冒頭の3Twは少し低くレベル1。3FThは見事で全ジャッジが加点1〜3。3T+3Tは本来3連続だったが、二人とも第2でステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点。3Sもほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとBoDs、FCCoSpはレベル4。うちBoDs以外は全ジャッジが加点。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。最後に3SThをビシッと決め、全ジャッジが加点2〜3でしめた。技術点2番目の72.56、演技構成点も2番目の75.13、合計147.69でフリーも2位、総合222.74で2位。
 最終滑走でスイ・ハン組。曲は「トゥーランドット」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Twを成功、レベル2だが加点評価。3T+2T+2Tも決める。3Sはふわっと跳び、ほぼ全ジャッジが加点。BoDsとリフト三つ、PCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。3FThと3SThを続け、いずれも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、女性が左手でガッツポーズ。技術点最高の78.54、演技構成点も最高の76.56、合計155.1は自己ベスト更新でフリーも1位、総合234.53も自己ベスト更新で優勝。中国杯に続き15ポイント獲得し、ファイナル決定。今からこんなにできていていいのか。

 <アイスダンス>10組出場。日本からは村元・リード組(24,28)、小松原・コレト組(25,26)。小松原とコレトは昨年5月に組み、今年の1月に結婚。他にヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)、シニツィナ・カツァラポフ組(露。22,26)など。今季のパターンダンスはルンバ。キーポイントは不明。組んだ方のステップ(PSt)をパターンダンスのリズムで滑るらしい。
 1番滑走で小松原・コレト組(25,26)。昨季全日本3位。今季ロンバルディア杯8位。コーチはフーザルポリ他。曲は「Ahora Quien」他。振付はC. ディーン他。冒頭のルンバはレベル2。SlLiとSTwはレベル4。うちSlLiはほぼ全ジャッジが加点1。PStもレベル2。最後のNtMiStはレベル3。世界選手権のミニマムスコアをロンバルディア杯でフリーはクリアしたが、SDの29は取れなかったので、そこが当面の目標らしい。技術点28.06、演技構成点25.77、合計53.83は自己ベスト更新でSD10位。ミニマムスコア惜しくもとれず。

 4番滑走で村元・リード組(24,28)。昨季全日本2連覇、四大陸9、世界選手権23位。今季USインターナショナル3位、ネーベルホルン杯2位。曲は「I Like It Like That」他。冒頭のSTwはレベル4に全ジャッジが加点。NtMiStとPStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。ルンバはレベル3。最後のRoLiもレベル4で全ジャッジが加点。途中で女性の衣装にトラブルがあり、「ステップの最中に直していたから落ち着いていた」とNHK解説の宮本。技術点31.44、演技構成点30.38、合計61.82でSD9位。
 5番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。22,26)。昨季国内3位、欧州選手権10位。今季ミンスク・アイススター3位。曲は「Agua de beber」他。振付はペチュコフ、コーチはズーリン他。冒頭のSTwはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。ただ第2で女性がよろけかけたが、「回転数が合っているので大丈夫」と解説の宮本。NtMiStとPStはレベル3で全ジャッジが加点。うちPStは加点2〜3。ルンバはレベル3でほぼ全ジャッジが加点だが、一人は-1。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2。技術点37.18、演技構成点35.31、合計72.49でSD4位。

 8番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。昨季2年のブランクの後、四大陸と世界選手権優勝。今季スケートカナダ優勝。曲はローリング・ストーンズ「Sympathy for the Devil」、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」他。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStは速いのにディープエッジ。レベル4に加点ほぼ3。ルンバとPStもレベル4で加点2〜3。しかしSTwのとき第3で男性がよろけ、レベル3。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点42.28、演技構成点38.64、合計80.92でSD1位。
 9番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。26,26)。昨季全米3位、四大陸4位、世界選手権9位。今季スケートカナダ3位。曲は「Le Serpent」他。全要素に全ジャッジが加点。NtMiStはレベル3に加点2〜3。ルンバとPSt、CuLiとSTwはレベル4。うちルンバ以外は加点2〜3。技術点40.3、演技構成点36.01、合計76.31でSD2位。
 最終滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,32)。昨季国内6連覇、欧州選手権2位、世界選手権6位。今季ババリアン・オープンとミンスク・アイススター優勝。なんだか勢いが感じられなかったが、さらっと滑っていた。曲は「Kaboom」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。NtMiStとルンバはレベル3。うちNtMiStは加点2。PStと最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点39.45、演技構成点36.42、合計75.87でSD3位。

 フリー。1番滑走で小松原・コレト組。曲は「Where Is It Written?」他。冒頭のChSpは加点評価。SeStはていねいに滑ったがレベル2。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。STwとCoSpもレベル4。DiStはレベル1。技術点最低の41.33、演技構成点も最低の39.25、Music requirementsの減点2、合計78.58でフリーも10位、総合132.41で10位。フリーのミニマムスコア39は既にクリアしている。
 2番滑走で村元・リード組。曲は「坂本龍一メドレー」。女性の衣装はピンクで桜をイメージ。男性の衣装はグレーに銀の斜めの模様で、花を育てる雨や風を表わすらしい。冒頭のSTwはレベル4で加点評価。CiStはレベル2。CoSpとChSpはほぼ全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。DiStはレベル3にほぼ全ジャッジが加点。最後のChLiは桜吹雪らしいが、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。男性があまり雨や風に見えない。技術点8番目の48.62、演技構成点も8番目の45.97、合計94.59でフリー8位、総合156.41で9位。
 6番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。冒頭のSTwはわずかに男女の回転スピードがずれていたが、レベル4で全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3。うちCiStは全ジャッジが加点。DiStは途中で男性がバランスをくずしてのけぞった。リフト二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStaLiは加点ほぼ3。CoSpもレベル4で全ジャッジが加点。RoLiはレベル3。技術点4番目の51.69、演技構成点も4番目の52.97、合計104.66でフリーも4位、総合177.15で4位。

 8番滑走でヴァーチュー・モイヤー組。曲は映画「ムーランルージュ」より。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは女性が後ろ向きのまま男性に跳び乗る形で加点3。STwも速いのに合っていてレベル4に加点2〜3。ChSpも加点2〜3。CiStとあと二つのリフト、Spはレベル4に加点2〜3。うちリフト二つは加点ほぼ3。DiStのみレベル3だが加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。実に簡単そうに難しいことを楽しげにやる。技術点最高の59.86、演技構成点も最高の57.86、合計117.72でフリーも1位、総合198.64で優勝。ファイナル確定。
 9番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。まだできあがっていない感じ。曲は映画「La Vita e Bella」より。それでも全要素に全ジャッジが加点。さすがベテラン。リフト三つとSTwはレベル4に加点2〜3。SeStのみレベル3。CoSpとDiStはレベル4。ChSpは加点2〜3。技術点3番目の56.19、演技構成点2番目の54.5、合計110.69でフリーも3位、総合186.56で3位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Across the Sky」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとSeSt、リフト二つはレベル4に加点2〜3。ChSpも加点2〜3。DiStはレベル3だが加点2。Spもレベル3だが加点2〜3。RoLiは加点1〜3。最後のChTwも加点2〜3。技術点2番目の57.64、演技構成点3番目の54.4、合計112.04でフリーも2位、総合188.35で2位。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.12/31,2018.1/7,8)

中国杯 ペア・アイスダンス (2017.11/3〜5 北京) GP第3戦

 <ペア>7組出場。スイ・ハン組(中。22,25)、マルケイ・ホタレック組(伊。31,33)など。3番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。25,25)。昨季国内3位、四大陸7位。曲は「Sweet Dreams」。振付はJ. マルコット。コーチはゴーティエ。冒頭の3Twはレベル1。3LoThはほぼ全ジャッジが加点。3Tは女性がステップアウト。StSqと3Liはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。FiDsとPCoSpはレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点。技術点4番目の31.89、演技構成点5番目の30.63、合計62.52でSP4位。
 4番滑走でユウ・ジャン組(中。21,33)。昨季四大陸4位、世界選手権4位。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tは女性が片手を付いたか。3Twは余裕があり、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。FiDsとStSq、3Liと最後のPCoSpはいずれもレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点、3Liは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThも全ジャッジが加点2〜3。最後のポーズはバレエのよう。技術点2番目の38.46、演技構成点も2番目の32.91、合計71.37でSP2位。

 5番滑走でスイ・ハン組(中。22,25)組。曲は「ハレルヤ」。振付はローリ・ニコル。女性は今年も断髪ヘア。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは加点2〜3。続く3FThは加点3。3TwとPCoSp、StSqと3Liはレベル4。うち3TwとStSqと3Liは加点ほぼ2〜3。最後のFiDsのみレベル3だが、加点2〜3。技術点最高の42.6、演技構成点も最高の37.54、合計80.14でSP1位。
 最終滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。昨季国内2位、欧州選手権6位、世界選手権9位。曲は「Tu vuo fa l'Americano」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは女性が転倒。3Twはレベル1。3FThもタッチあり。しかし後半は、3LiとFiDsがレベル4で全ジャッジが加点。PCoSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点6番目の29.28、演技構成点3番目の31.25、転倒の減点1、合計59.53でSP5位。

 フリー。2番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」。振付はスカリ他。衣装は白黒市松模様が上衣にあり。冒頭の3Twはレベル2。3T成功。3S<+2T+2Tはたぶん女性の第1がアンダーローテーション。リフト三つはレベル4。内二つは全ジャッジが加点。3LoThはステップアウト。スピン二つとBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3LzThも成功、全ジャッジが加点ほぼ2。終わったとき女性はガッツポーズ。技術点4番目の63.23、演技構成点も4番目の65.25、合計128.48でフリー4位、総合188.01で5位。
 5番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「Un Ange Passe」。振付はJ. マルコット。冒頭の3Twはレベル2でもたれ気味。2A+1Lo+3Sはなんとか跳んだが男女で跳ぶ方向がまったく違う。3LoThは全ジャッジが加点。リフト二つとFCCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。BoDsとPCoSp、最後の3Liはレベル3。うちBoDsとPCoSpは全ジャッジが加点。技術点2番目の66.17、演技構成点3番目の65.83、合計132.0は自己ベスト更新でフリー3位、総合194.52で3位。

 6番滑走でスイ・ハン組。もうほぼできあがっている。曲は「Violin Fantasy on Puccini's Turandot」。振付はローリ・ニコル。女性の衣装は赤。冒頭で4Twを決めるが、レベル2。3T+2T+2Tはなんなく決め、全ジャッジが加点1〜3。3Sは女性がミス。BoDsとFCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜3。3FThは全ジャッジが加点2〜3。3SThはたいへん余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PCoSpのみレベル2で全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の74.81、演技構成点も最高の76.12、合計150.93でフリーも1位、総合231.07で優勝。
 最終滑走でユウ・ジャン組。フリーはまだ全然できていない。曲はスターウォーズ「Jyn Erso & Hope Suite」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Sは女性か片手つき。3Twは高く、レベル3に全ジャッジが加点1〜3。3Tからの連続ジャンプは女性が第1の着氷でこらえたがしゃがんでしまい、第2付かず。BoDsとFCCoSpはレベル3。PCoSpとリフト三つはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点。キャリーリフトのとき、女性が宇宙遊泳(?)のようにジャッジの方へ突き進んでくる動きが面白い。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。うち3SThは加点2〜3。最後のChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の65.81、演技構成点2番目の68.36、合計134.17でフリーも2位、総合205.54で2位。

 <アイスダンス>10組出場。パパダキス・シゼロン組(仏。22,22)、チョック・ベイツ組(米。25、28)など。地元中国からは3組。ワン・リウ組以外のふた組は初めて見ると思う。
 3番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組(露。23,27)。女性はロンドン生まれ、男性はシドニー生まれ。昨季GPロステレコム杯2位、国内5位。曲は「Hip Hip Chin Chin」他。パターンダンス以外の要素は全て全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1RH、StaLiはレベル4。うちStaLiは加点1〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3だが、NtMiStは加点1〜3。技術点35.93、演技構成点31.69、合計67.62でSD4位。
 4番滑走でワン・リウ組(21,21)。昨季GPシリーズ9位と6位。四大陸7位、世界選手権16位。曲は「Despacito」。冒頭の1RHとPStはレベル2。STwとSlLiはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル3。技術点30.33、演技構成点28.74、合計59.07でSD8位。
 7番滑走でマクナマラ・カーペンター組(米。18,21)。昨季ジュニア最終年では伸び悩んだ。ジュニアGPファイナル3位、全米ジュニアも3位、世界ジュニア7位。曲は「Mambo Italiano」他。冒頭の1RHはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。STwとCuLiはレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点。PStと最後のNtMiStはレベル3だが、うちPStはほぼ全ジャッジが加点。技術点34.3、演技構成点29.35、合計63.65でSD5位。

 8番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。22,22)。昨季国内と欧州選手権3連覇、世界選手権銀メダル。曲は「Shape Of You」他。振付はデュブレイユ他。既にこの時期から全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1RHはレベル4。NtMiStはレベル3。STwとPSt、SlLiはレベル4。うちSTwは加点3。基礎点31.8に全体で10点以上の加点。技術点最高の42.35、演技構成点も最高の38.75、合計81.1でSD1位。
 9番滑走でチョック・ベイツ組(米。25、28)。昨季全米2位、四大陸銅メダル、世界選手権7位。曲は「Que Lio」他。振付はC. ディーン、シュピルバンド他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4に加点ほぼ2〜3。PStと1RHはレベル3。CuLiはレベル4で加点2〜3。最後のNtMiStはレベル2だが加点1〜3。技術点2番目の35.97、演技構成点も2番目の36.69、合計72.66でSD2位。
 最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)。昨季国内連覇、欧州選手権銅メダル、世界選手権5位。曲は「Latin Lover」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4に加点2〜3。NtMiStはレベル2だが加点1〜3。1RHとPStはレベル3。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点3番目の35.78、演技構成点も3番目の36.56、合計72.34でSD3位。

 フリー。4番滑走でワン・リウ組。曲は「Over My Shoulder」他。冒頭のSeStはレベル2だが全ジャッジが加点1。STwとリフト三つ、CoSpはレベル4。うちSTwは全ジャッジが加点1〜3、リフト二つも全ジャッジが加点。MiStはレベル3。最後のChLiはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点47.74、演技構成点44.36、合計92.1でフリー6位、総合151.17で6位。
 6番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Anime Contro Vendo」。冒頭のChSpはほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つとCoSpは全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル3。最後のChLiは全ジャッジが加点。技術点48.99、演技構成点44.97、合計93.96でフリー5位、総合157.61で5位。
 7番滑走でザゴルスキー・ゲレーロ組。曲は「Exogenesis Symphony」他。冒頭のChSpはほぼ全ジャッジが加点。リフト三つとSTwはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点1〜3。STwは途中男性がややぐらついた。ステップ二つとCoSpはレベル3。うちCiStはほぼ全ジャッジが加点。技術点48.57、演技構成点48.22、合計96.79でフリー4位、総合164.41で4位。

 最後3組は、なぜかSDと滑走順が同じ。8番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「月光ソナタ」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSTwは第2で女性がわずかにゆらいだが、レベル4。リフト三つとCoSp、MiStはレベル4。うちリフト三つは加点ほぼ3。MiStは加点2。CiStのみレベル3。最後のChLiは加点3。基礎点43.4に全体で17.37もの加点。技術点最高の60.77、演技構成点は全て9点台後半で最高の58.56、合計119.33でフリーも1位、総合200.43で優勝。
 9番滑走でチョック・ベイツ組。曲はジョン・レノン「イマジン」。王道の曲を持ってきた。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは流れるような動きでそのままリフトになり、レベル4で加点2〜3。あと二つのリフトとSTw、CoSpもレベル4。うちCoSpとRoLiは加点2〜3。ステップ二つはレベル3だが加点ほぼ2〜3。ChLiも加点2〜3。基礎点41.9に全体で14点以上の加点。まだ細かいつなぎが少しぎこちない。技術点2番目の56.27、演技構成点も2番目の55.57、合計111.84でフリーも2位、総合184.5で2位。
 最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲はピアソラ「Oblivion」他。目の見えない女性が途中で見えるようになるが最後は男性の腕をすりぬける。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはぴったりで、レベル4に加点2〜3。リフト三つとSpもレベル4。うちリフト二つとSpは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。かなり仕上がっている感じ。しかし技術点3番目の55.36、演技構成点も3番目の55.14、合計110.5でフリーも3位、総合182.84で3位。キスアンドクライではズーリンコーチともども暗い顔に。

フィギュアスケート (2017.11/5,6,8,9)

中国杯 (2017.11/3〜5 北京) GP第3戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは田中刑事(22)。他にフェルナンデス(西。26)、金博洋(中。20)、レイノルズ(加。27)など。ゾウ(米。17)は4Lz+3Tを決めながら、4Fと3Aで転倒してSP8位、レイノルズは4Sと4Tで転倒、3Aも両手つきでSP10位。
 4番滑走でハン・イェン(中。21)。曲は「A Thousand Years」。振付はローリ・ニコル。冒頭の大きな3A成功、全ジャッジが加点。しかし次の連続ジャンプの予定がソロの4Tで手つき。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のスピン二つは全ジャッジが加点。後半、3Lz+2Tを跳び、なんとかリカバリー。技術点8番目の41.36、演技構成点4番目の40.86、合計82.22でSP6位。
 7番滑走で田中刑事(22)。怪我明けながらノーミス。曲は「Memories」。振付はスカリ。冒頭の思い切った4Sが決まる。次の3F+3Tは全ジャッジが加点。FCSpはレベル2。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の47.91、演技構成点5番目の39.28、合計87.19は自己ベスト更新でSP4位。
 9番滑走でアーロン(米。25)。曲は「レ・ミゼラブル」より。冒頭で4T+2Tをなんとか決める。ステップからの4Sもまあ成功。スピン二つはレベル3。後半、3Aはしっかり片手つき。CSSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点5番目の44.5、演技構成点6番目の38.61、合計83.11でSP5位。

 10番滑走で(中。20)。昨季国内優勝、世界選手権銅メダル。曲は「グリーンデスティニー」。昨季と同じか。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Lz+3Tをかろうじて決める。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。3Aは全ジャッジが加点。後半、ステップからの4Tはオーバーターン。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の52.67、演技構成点3番目の41.22、合計93.89でSP2位。
 11番滑走でコリヤダ(露。19)。昨季国内優勝、欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。曲はモーツァルト「Piano Concerto No.23」他。冒頭で豪快な4Lzをついに成功。続けて4T+3Tもきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3、最後のCCoSpは加点2〜3。後半、3Aも全ジャッジが加点2〜3。CCSpはレベル1ととりこぼしたが、ほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の59.63、演技構成点2番目の43.5、合計103.13は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でフェルナンデス(西。26)。曲はチャップリン「モダンタイムス」。振付:デヴィッド・ウィルソン。冒頭4回転からの連続ジャンプの予定が3T+2Tに。4Sは決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち、終盤のスビン二つとStSqは加点2〜3。ステップにはチャップリンの動きがとりこまれていた。後半、3Aでステップアウト。技術点6番目の44.35、演技構成点最高の46.22、合計90.57でSP3位。

 フリー。5番滑走でSP8位のゾウ(米。17)。昨季世界ジュニア優勝。なんと4回転5本。曲は「ムーランルージュ」。振付はバトル。冒頭で4Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3、次の4Fはなんとかこらえたが、4Sはアンダーローテーションで転倒。スピン二つはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点。後半、二つめの4Lzはアンダーローテーションでステップアウト。3Aは全ジャッジが加点1。そして5本目の4S+2Tは成功。ここまでで既に72.92。FCSpとStSqはレベル3。最後に3Lz+1Lo+3Fも決める。技術点102.35、演技構成点75.08、転倒の減点1。合計176.43でフリー2位、総合256.66で4位。
 7番滑走でハン・イェン。曲は「I'll Take Care Of You」。振付はローリ・ニコル。髪の毛をグレーにしてきた。大きな歓声が上がったが人差し指を口に当てて静める。冒頭で大きな3A+3Tを跳び、全ジャッジが加点1〜3。次の4Tも全ジャッジが加点1〜3。二つめの3Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Loは決めたが、連続ジャンプが二つだけ。最後のジャンプ3Fが!マークでこらえたので、これが本来連続ジャンプのかも。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点88.67、演技構成点83.72、合計172.39でフリー4位、総合254.61で5位。

 8番滑走でアーロン。曲は「オペラ座の怪人」。冒頭で4T+2T成功。次の4Sは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、二つめの4Tも決める。続けて3A+2T、3A、3Lz+1Lo+3Sと成功。二つめの3Aは全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点96.6、演技構成点79.98、合計176.58は自己ベスト更新でフリー1位、総合259.69で3位。
 9番滑走で田中刑事。曲は昨季と同じ「フェリーニ・メドレー」。振付はスカリ。冒頭の4Sはこらえて決めた。本来は連続ジャンプの予定か。次は4Tの予定が3Tに。3Aは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqとFCSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。ここは2年目のプログラムの強みを出せた。後半、二つめの4Sの予定が3Sに。3A+2T+2Loと3F+3Tはがんばった。3F+3Tの方はほぼ全ジャッジが加点。しかし最後のジャンプ3Lzのソロで連続ジャンプは二つだけ。ChSqは全ジャッジが加点。技術点81.4、演技構成点79.58、転倒の減点1。合計159.98でフリー8位、総合247.17で7位。

 10番滑走でフェルナンデス。こんなにひどいフェルナンデスは初めて見た。曲は「ラ・マンチャの男」。振付はナハーロ。冒頭4Tの予定をほどいて3Tにして全ジャッジが加点。次の4Sは回ったが手付き。続く3Aはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で、うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。後半、二つめの4Sからの連続ジャンプの予定が3S+2Tに。このへんで気落ちしたらしく顔がどんより。3Loはきれいで全ジャッジが加点1〜3。しかし二つめの3Aも手つきで第2付かず。3連続はなんと2F+1Lo+2Sに。技術点72.93、演技構成点89.56、合計162.49でフリー6位、総合253.06で6位。どこもケガはしていないらしいが、かえって心配。
 11番滑走で。かなり悪い内容。曲は組曲惑星より「火星」と、「スター・ウォーズ」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzはまあ成功。次の4Sはステップアウト。3A+1Lo+3Sは決める。スピン三つはレベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。後半、4Tは手つき。二つめの4Tはステップアウトで転倒。3Aはこらえる。3Lz+3Tも成功。しかし3Fはステップアウトで本来記4回転か。StSqはレベル2。技術点92.81、演技構成点78.78、転倒の減点1。合計170.59でフリー5位、総合264.48で2位。どうもケガもあったらしい。キスアンドクライには、元ペア金メダルのツァオコーチも。
 最終滑走でコリヤダ。滑りがよかった。曲は「プレスリー・メドレー」。衣装は黒にビーズがたくさん。冒頭の4Lzは高かったが転倒。4Sの予定が2Sにパンク。3A+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、きれいな4Tを跳び全ジャッジが加点2〜3。しかし気が緩んだのか1Aにパンク。3Lz+1Lo+3Sと3Lo、3Lz+2Tを全ジャッジが加点で立て直し、ChSqもほぼ全ジャッジが加点でまとめた。技術点90.11、演技構成点87.14、転倒の減点1。合計176.25でフリー3位、なんとか逃げきり総合279.38で優勝。

 <女子シングル>11人出場。日本からは樋口(16)、本田(16)、三原(18)。他にデイルマン(加。19)、トゥクタミシェワ(露。20)など。李子君(中。20)はケガで棄権。トゥクタミシェワはSP5位。フリーで3Aを跳び、ステップアウトしたものの回転はしており、フリー6位で総合7位。
 4番滑走でザギトワ(露。15)。GPデビュー。曲は映画『ブラックスワン』より。ジャンプ全て後半に跳ぶ。冒頭のFCSpはレベル4に全ジャッジが加点2。続くStSqもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。しかし3Lz+3Loで転倒。さすがに初戦で緊張したのか、少し固かった。3Fは全ジャッジが加点2〜3。2Aも成功。最後のスピン二つもレベル4にほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の39.01、演技構成点5番目タイの31.43、転倒の減点1、合計69.44でSP4位。
 5番滑走で本田(16)。曲は「ザ・ギビング」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。GP初戦で転倒した3Lz+3Tから変更した。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3Loはややこらえたが全ジャッジが加点。2Aも成功。技術点6番目の35.01、演技構成点5番目の31.89、合計66.9でSP6位。今回はほぼノーミスで、嬉しそうだった。
 8番滑走で三原(18)。今季GP初戦。曲は「リベルタンゴ」。振付:ブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tは第1が低くなり、かろうじて第2を付けた。少しスピードが遅いか。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aとステップからの3Fは、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の34.66、演技構成点4番目の32.24、合計66.9でSP7位。本田と合計点は同じだが、SPでは技術点が高い方が順位が上。

 9番滑走で樋口(16)。曲は『ドン・キホーテ』より「ジプシーダンス」。振付:マッシモ・スカリ。冒頭の2Aは余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル3だが、やはり全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tとステップからの3Fを決めるが、3Fは!マーク。技術点2番目の37.68、演技構成点3番目の32.85、合計70.53でSP2位。全体にスピードがあってよかった。本人はレベル3の要素と!マークを気にしていた。
 10番滑走でラジオノワ(露。18)。曲は昨季と同じ「ポーギーとベス」。冒頭の3Lz+3T成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。ステップでの音楽表現がさすが2年目の曲。後半、ステップからの3Loと2Aも決める。技術点4番目の37.17、演技構成点最高の33.31、合計70.48でSP3位。
 最終滑走でデイルマン(加。19)。迫力があった。曲は「カルメン」。衣装はまっ赤。冒頭の幅のある3T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3。BSアサヒ解説の織田が「男子でもあそこまで高い第2ジャンプはなかなか跳べない」と言う。LSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、ステップからの3Lzと2Aをスピードにのって決める。2Aは全ジャッジが加点。技術点3番目の37.51、演技構成点2番目の33.14、合計70.65でSP1位。
 フリー。3番滑走で三原。曲は映画『ミッション』より「ガブリエルのオーボエ」。振付:デヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続くChSqも全ジャッジが加点。2Aは軸が少し曲がり、こらえたが、ミスはこれくらい。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点。後半、2A+3Tも成功。3Lz+2T+2Loは全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点1〜3。ノーミスで終え、めずらしくガッツポーズ。技術点2番目の74.45、演技構成点5番目の64.72、合計139.17でフリー3位、総合206.07、3位と0.75差で4位。
 6番滑走で本田。曲は「トゥーランドット」。振付:デヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lzは低かったが成功。続く連続3回転の予定が2F+3T。CCoSpはレベル3。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、2A+3Tや3F+2T+2Loも決め、ほぼ全ジャッジが加点。3SとChSq、3Loは全ジャッジが加点。最後のジャンプは前半に跳べなかった3Fに変えたが、アンダーローテーション。技術点5番目の66.84、演技構成点6番目の64.58、合計131.42でフリー5位、総合198.32で5位。
 8番滑走でザギトワ。ノーミス。曲は昨季と同じ『ドン・キホーテ』より。ジャンプ7本全て後半。冒頭のChSqは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Loと2A+3T、3F+2T+2Lo全ジャッジが加点。二つめの3Lzのみアンダーローテーション。技術点最高の76.09、演技構成点も最高の68.35、合計144.44でフリー1位、総合213.88で逆転優勝。

 9番滑走で樋口。こちらもノーミス。曲は映画『007』より「スカイフォール」。振付:シェイ=リーン・ボーン。冒頭の2Aは余裕で全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tもスピードにのって全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。ChSqは深いエッジで滑り全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点1〜3。2A+2T+2Loも全ジャッジが加点。SPで!マークが付いた3Fも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。終わったとき大きくガッツポーズ。技術点3番目の74.1、演技構成点2番目の67.89、合計141.99でフリーも2位、総合212.52で2位。
 10番滑走でデイルマン。まだプログラム全体がひとつの作品になっていない感じ。曲は「グラディエーター」。振付はローリ・ニコル。樋口のワカバ・ボンドに対抗したか。冒頭の3T+3Tはやはり幅があり、全ジャッジが加点2〜3。3Fはeマーク。3Lzは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Tも決める。ChSqも全ジャッジが加点。しかし、最後のジャンプ3Sでステップアウトし、第2が付かず。これで大幅に得点を失う。技術点8番目の61.05、演技構成点4番目の65.13、合計126.18でフリー7位、総合196.83で6位。
 最終滑走でラジオノワ。曲は「ある恋の物語」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。続く3Fも成功。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Sと3Lo+2T成功。ジャンプが復活したか。二つめの3Loも全ジャッジが加点。技術点4番目の69.43、演技構成点3番目の66.91、合計136.34でフリー4位、総合206.82で3位。表彰台が決まるとすごく嬉しそうだった。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.12/6,10,28)

スケートカナダ ペア・アイスダンス (2017.10/27〜29 レジャイナ) GP第2戦

 <ペア>8組出場。イリシェチキナ・モスコビッチ組(加)、ペン・ジン組(中)、サブチェンコ・マッソ組(独)など。2番滑走でペン・ジン組(中。20,23)。昨季国内優勝、四大陸5位。曲は「Assassin's Tango」。振付はローリ・ニコル。冒頭のソロジャンプで女性の3Tがダウングレード。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点。FiDsと最後のStSqはレベル3。うちFiDsはほぼ全ジャッジが加点。PCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。技術点31.81、演技構成点29.77、合計61.58でSP7位。
 4番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。25,33)。昨季国内2位、四大陸銅メダル、世界選手権6位。曲は「In The Air Tonight」。振付はD. ウィルソン他。冒頭の3Twはレベル2。3Tは女性がダウングレードでほぼ転倒。3LzThは成功、全ジャッジが加点。FiDsとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。PCoSpとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の32.41、演技構成点4番目の31.65、合計64.06でSP5位。
 5番滑走でザビアコ・エンベルト組(露。23,28)。昨季国内3位、欧州選手権5位、世界選手権12位。曲は「The Summer Knows」。ほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル3。3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点1〜3。3LiとFiDs、StSqとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点した。技術点3番目の37.59、演技構成点5番目の31.41、合計69.0でSP4位。

 6番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。30,26)。昨季国内5連覇、欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。曲は「Make It Rain」。振付はジョン・カー他。ここもほぼノーミス。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Liも全ジャッジが加点。3LzTh成功、ほぼ全ジャッジが加点。FiDsとPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の38.55、演技構成点3番目の34.49、合計73.04でSP3位。
 7番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。昨季欧州選手権と世界選手権で銀メダル。曲は「Ameksa - Fuego」。振付はディーン他。変わった振付だった。冒頭の3Twは昨季ほど高くはないがすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。3AThは両足。3Sは成功。FiDsとPCoSp、StSqと3Liは全てレベル4に全ジャッジが加点。うちFiDsと最後の3Liは加点2〜3。技術点最高の40.74、演技構成点も最高の36.6、合計77.34でSP1位。
 最終滑走で地元デュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。昨季国内6連覇、四大陸銀メダル、世界選手権7位。曲は「With Or Without You」。振付はジョン・カー他。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ソロジャンプは女性が2Lz。3LzThは全ジャッジが加点。FiDsと3Li、PCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsと3Liは加点2〜3。技術点4番目の37.44、演技構成点2番目の36.09、合計73.53でSP2位。

 フリー。1番滑走でペン・ジン組。曲は「The Butterfly Lovers' Violin Concerto」。中国のメロディーっぽい。振付はローリ・ニコル。冒頭の連続ジャンプで女性がミス。第2が1Tのダウングレード。ソロジャンプは初めから2Sに。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプ二つは全ジャッジが加点1〜3。BoDsとリフト二つ、最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpと5ALiはレベル3。ジャンプだけでなく、まだ全然プログラムがまとまっていない。技術点4番目の61.86、演技構成点5番目の59.06、合計120.92でフリー5位、総合182.5で5位。
 3番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「At This Moment」。振付はD. ウィルソン他。冒頭の3Twはレベル1。連続ジャンプは女性が第1でステップアウト。ソロジャンプも女性が2Sで回転数が異なる。4SThは転倒。リフト二つとFCCoSpはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2。3Liと最後のPCoSpはレベル3。うち3Liは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3LzThは両足。ここもまだまだプログラムがまとまっていない。技術点6番目の54.31、演技構成点も6番目の58.98、転倒の減点1、合計112.29でフリー6位、総合176.35で6位。
 5番滑走でジェイムズ・シプレ組。曲は「Say Something」他。振付はジョン・カー他。女性は銀色のパンツスタイル。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点2。3T+2T+2Tもややずれたが成功。4SThは両足。3Sは決めて全ジャッジが加点1〜3。5BLiはレベル3だが全ジャッジが加点。BiDsとリフト二つ、FCCoSpはレベル4。うちBiDsとリフト二つは全ジャッジが加点。PCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点。シット姿勢で男性の脚がよく伸びていた。3LzThとChSqも全ジャッジが加点。終わったとき、男性は立ち上がれなかったが、女性はガッツポーズ。技術点2番目の70.7、演技構成点3番目の70.63、合計141.33でフリー2位、総合214.37で3位。

 6番滑走でザビアコ・エンベルト組。曲は「The Sleeping Beauty」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2。連続ジャンプは二人ともミスして3T<+1T+1Loに。3Sもアンダーローテーション。スロージャンプ二つは全ジャッジが加点。リフト三つとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。BoDsと最後のPCoSpはレベル2。ChSqは全ジャッジが加点。技術点5番目の60.68、演技構成点4番目の63.02、合計123.7でフリーも4位、総合192.7で4位。
 7番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲はミューズ「Neutron Star Collision」他。振付はジョン・カー他。冒頭の3Twはレベル3。3Lzはこらえた。4SThも決める。スピン二つとBoDs、5ALiはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。あと二つのリフトはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。3LzThも成功。ChSqは全ジャッジが加点。終わったとき女性は小さくガッツポーズ。技術点最高の75.84、演技構成点2番目の72.85、合計148.69でフリー1位、総合222.22で逆転優勝。
 最終滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「La Terre vue du ciel」他。振付はC. ディーン他。冒頭の3Twは高くレベル4に全ジャッジが加点2〜3。2AThも全ジャッジが加点2〜3。連続ジャンプは女性が第1をステップアウト。ソロジャンプも女性が1Sに。3SThは全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとPCoSp、BoDsはレベル4に全ジャッジがほぼ加点2〜3。CCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSも全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の65.23、演技構成点最高の73.09、合計138.32でフリー3位、総合215.66で2位。

 <アイスダンス>9組出場。8番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。28,30)。昨季国内、四大陸、世界選手権とも優勝。曲はイーグルス「Hotel California」他。全要素がレベル4で全ジャッジが加点。冒頭のNtMiStと1RH、PStは加点2〜3。STwは加点ほぼ2〜3。最後のRoLiは加点3。技術点最高の43.91、演技構成点も最高の38.77、合計82.68は自己ベスト更新でSD1位。
 9番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,30)。昨季国内2位、四大陸5位、世界選手権4位。曲は「Do You Only Wanna Dance」他。コーチはモロゾフ。女性の衣装は黒地に原色の花のプリント。ここも全要素に全ジャッジが加点。NtMiSt以外の要素はレベル4。冒頭のPStとSTwは加点ほぼ2〜3。NtMiStはレベル3だが加点2〜3。最後のCuLiも加点2〜3。技術点2番目の40.69、演技構成点も2番目の36.78、合計77.47は自己ベスト更新でSD2位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(米。26,26)。昨季国内3位、四大陸4位、世界選手権9位。曲は「Cuando Calienta El Sol」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。NtMiSt以外の要素はレベル4。PStとCuLiは加点2〜3。最後のSTwは加点ほぼ2〜3。技術点3番目の40.57、演技構成点も3番目の36.51、時間超過の減点1、合計76.08でSD3位。

 フリー。8番滑走でヴァーチュー・モイヤー組。曲は映画「ムーランルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」他。圧巻の演技。NHK杯の時よりずっとすごい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の後ろ向きのまま女性が男性に足で飛びつくStaLiはレベル4で加点3。あと二つのリフトも加点3。STwと二つのコリオ要素、Spはレベル4に加点2〜3。二つのステップはレベル3。うちDiStは加点2〜3。礎点41.9に全体で加点16点以上。技術点最高の58.48、演技構成点も最高の58.7、合計117.18でフリーも1位、総合199.86で優勝。
 9番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「Je suis malade」。ChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCiStのみレベル3だが加点2〜3。CoSpとリフト三つ、DiStとSTwはレベル4。うちDiSt以外は加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。基礎点43.4に全体で加点14.5。技術点2番目の57.9、演技構成点3番目の55.64、リフトの時間超過の減点1、合計112.54でフリー3位、総合190.01で2位。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「Across the Sky」他。コーチをデュブレイユ・ローゾンの所に変えてから本当にうまくなった。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の高速STwは、スローでもピッタリでレベル4に加点ほぼ3。ステップ二つはレベル3で加点ほぼ2。リフト三つとSpはレベル4。基礎点41.9に全体で加点15点以上。技術点3番目の57.47、演技構成点2番目の55.88、合計113.35は自己ベスト更新でフリー2位、総合189.43も自己ベスト更新で3位。

フィギュアスケート (2017.10/29,11/1)

スケートカナダ (2017.10/27〜29 レジャイナ・サスカチェワン州) GP第2戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは宇野(19)、無良(26)。他にチャン(加。26)、ジェイソン・ブラウン(米。22)、ブレジナ(チェコ。27)など。 6番滑走で無良(26)。力んでジャンプミス。曲は当初「ファルーカ」だったが昨季の「Zapateado」に戻したらしい。振付はC. ホワイト。冒頭の4Tはアンダーローテーションでステップアウト。3Aは高さも幅もあり、全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。後半、3Lz+3Tをなんとか決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル4。技術点9番目の38.35、演技構成点10番目の36.47、合計74.82でSP8位。
 7番滑走でブレジナ(チェコ。27)。久々に4回転とトリプルアクセル両方成功。曲は「鼓童」。振付はカメレンゴ。髪型が…変なチョンマゲ。黒い衣装にも銀で竜の刺繍があるが中国っぽい。冒頭で4S+2Tまあ成功。3Aはほぼ全ジャッジが加点。スビン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzはステップアウト。これがなければノーミスだったのに。StSqはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。技術点6番目の42.09、演技構成点も6番目の38.25、合計80.34でSP7位。
 8番滑走でヘンドリクス(ベルギー。25)。曲は「Je suis malade」。今季は足が痛くないらしくよかった。SPに4回転なし。冒頭の3Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン三つはほぼ全ジャッジが加点、特にStSqは、全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+3Tを跳ぶが、第2がアンダーローテーション。ステップからの3Loは成功。技術点7番目の41.89、演技構成点4番目の40.19、合計82.08でSP6位。フリーも4回転なしで、合計155.23の5位で総合5位。

 10番滑走でジェイソン・ブラウン(米。22)。楽しそうにすべった。曲はミュージカルより「The Room Where It Happens」。振付はロヒーン・ワード。4回転なし。冒頭の3Aオーバーターン。ステップからの3Lzは全ジャッジが加点2〜3。FCSpはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点5番目の45.64、演技構成点3番目の45.07、合計90.71でSP3位。
 11番滑走でチャン(加。26)。スケーティングの美しさを見せる構成。曲は「Dust in the Wind」。振付はD. ウィルソン。冒頭の4T+3Tはこらえた。ステップからの3Lzも全ジャッジが加点2〜3。スビン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3Aで片手つき。StSqはレベル3だが、これも全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の48.01、演技構成点も2番目の46.42、合計94.43でSP2位。
 最終滑走で宇野(19)。曲はビバルディ「冬」。冒頭のステップからの4Fは全ジャッジが加点2〜3。スビン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤のスピン二つは加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。後半、4T+2Tも全ジャッジが加点。本当は第2が3回転の予定だったが、少し第1が曲がったので変更したようだ。3Aは全ジャッジが加点2〜3。技術点最高の57.12、演技構成点も最高の46.5、合計103.62でSP1位。

 フリー。5番滑走でブレジナ。曲は「ヒューマン」「スタンド・バイ・ミー」。振付:ブノワ・リショー。衣装の上衣は黒で透けるポンチョみたい。冒頭で4Sをこらえて成功。3A+2Tも決める。3F+2Tは本来連続3回転だったらしい。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと終盤のFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、二つめの3A成功。3F+2T*+2Loも決めたが、第2は三つめの2Tで無得点。ChSqは全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の79.62、演技構成点8番目の77.08、合計156.7でフリー4位、総合237.04で6位。
 6番滑走で無良。大崩れ。曲は2季前の「オペラ座の怪人」。振付:チャーリー・ホワイト。冒頭の3Aは全ジャッジが加点。続く2Tは4Tのパンク。ところが次も2Loに。StSqとスピン二つはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。しかし後半、3Lzはダウングレードで両足。二つめの3Aはステップアウトで第2付かず。次の3Lzも手つきで第2付かず。2Fはもちろん3回転の予定で、eマーク。三つめの3Lzを跳び無得点。ChSqは全ジャッジが加点1。最後のCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ジャンプ以外はまあいいので気持ちが切れたか。技術点最低の40.14、演技構成点71.7、合計111.84でフリー12位、総合で12位。
 8番滑走でSP4位のサマリン(露。19)。曲は「The Unforgiven III」ほか。冒頭で4Lzに挑み、きれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。4Tも決め、全ジャッジが加点。3Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル3。後半、3Lz+3Tと3A<+2Tも決める。二つめの3Lzは全ジャッジが加点なのに2Aでミス。技術点2番目の87.68、演技構成点5番目の78.36、合計166.04は自己ベスト更新でフリー3位、総合250.06も自己ベスト更新で3位。

 10番滑走で宇野。曲は「トゥーランドット」。冒頭4Loは全ジャッジが加点2〜3。3Loは回りすぎでこらえる。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜3。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、4回転3連発。4Fはステップアウト気味。本来連続ジャンプの4Tはアンダーローテーションで両手つき。次の4T+2Tをなんとか決める。しかも3A+1Lo+3Fと3S+3Tを全ジャッジが加点の出来で成功。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の106.32、演技構成点も最高の91.16、合計197.48でフリーも1位、総合301.1で優勝。本人は「SPで身体が動きすぎて、フリーでは動かなかった。スタミナ不足」とコメント。
 11番滑走でチャン。曲は「ハレルヤ」。振付はD. ウィルソン。オリンピック・シーズンにとっておいた曲だというのだが、このジャンプでは…。冒頭の4Tはまわったが転倒。3Lzは手つき。2A+1Lo+2Sは第1と第3が本来3回転の予定。ChSqはさすがの全ジャッジが加点2〜3。3Tと2Aは全ジャッジが加点だが身体が重そう。2Loももちろん本来は3回転。スピン二つはレベル3。二つめの3Lzも手つきで第2付かず。3Fを必死に決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。StSqは加点2〜3。技術点10番目の61.41、演技構成点2番目の90.86、転倒の減点1。合計151.27でフリー7位、総合245.7でなんとか4位。無良もひどかったが、チャンがこのように崩れたのも見た記憶がない。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「Inner Love」。振付:ロヒーン・ワード。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。3Aもアンダーローテーションだがこらえる。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpとStSqは加点2〜3。後半、3A+3Tを決め、全ジャッジが加点。これでほぼ2位を確実に。3Lz+1Lo+3Sも決めたが、!マーク。美しいChSqは加点2〜3。お約束のバレエジャンプも。なぜか1Loにパンク。3Lz+2Tと2Aも全ジャッジが加点。終始楽しそうに滑りきった。技術点3番目の80.77、演技構成点も3番目の90.66、転倒の減点1。合計170.43でフリー2位、総合261.14で2位。

 <女子シングル>12人出場。日本からは本郷(21)、本田(16)。他にオズモンド(加。21)、ワグナー(米。26)、カレン・チェン(米。18)など。 6番滑走で本田(16)。曲は「ザ・ギビング」。9月になってから急きょ作った新プログラム。振付はマリナ・ズエワ。今までのタンゴはエキシビに。冒頭の3Lz+3Tの第2がアンダーローテーションで転倒。これでリズムに乗れず、CCoSpはレベル2、FCSpはレベル1。StSqはレベル3にほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loも成功、全ジャッジが加点。しかし1Aになり無得点。最後のLSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点10番目の24.77、演技構成点7番目の28.83、転倒の減点1。合計52.6でSP10位。キスアンドクライでは呆然としていた。浜田コーチは「スピンの回転数も自分で数えていない」と厳しい。
 7番滑走で本郷(21)。曲は昨季と同じ「カルミナ・ブラーナ」。振付はシェイ=リーン・ボーン。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。昨季はケガのため3T+3Tにしていた。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lz成功。2Aも決める。技術点5番目の32.27、演技構成点6番目の29.33、合計61.6でSP6位。長久保コーチが急にやめたので成瀬コーチと来ていた。
 8番滑走でカレン・チェン(米。18)。曲は『ムーラン・ルージュ』より「ロクサーヌのタンゴ」。冒頭の3Lzは大きくステップアウト。ちょっと全体にタメがなく急ぎすぎの感じ。FCSpとStSqはレベル3。後半、3Lo+2Tを跳び、リカバリー。2Aは全ジャッジが加点。最後スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。技術点7番目の31.34、演技構成点5番目の30.43、合計61.77でSP5位。

 10番滑走でソツコワ(露。17)。なんと173pに伸びている。キレはないがまとめた。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。後半、ステップからの3Fも成功。2Aがアンダーローテーション。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の34.39、演技構成点も4番目の31.71、合計66.1でSP3位。
 11番滑走でポゴリラヤ(露。19)。曲は「エスペランサ」。冒頭の3Lz+3Tは壁際だったが全ジャッジが加点。CCoSpもレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loと2Aも成功。最後スピン二つはレベル3。技術点2番目の35.98、演技構成点3番目の33.07、合計69.05でSP2位。
 最終滑走でオズモンド(加。21)。曲は「サマータイム」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭豪快な3F+3Tを決め、加点2〜3。続く3Lzもほぼ加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点2〜3、あと二つは加点1〜3。後半、2A成功。StSqはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点最高の40.12、演技構成点も最高の35.94、合計76.06でSP1位。

 フリー。1番滑走で本田。ほぼノーミス。曲は「トゥーランドット」。振付:デイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lzは成功。SPで転倒した3F+3Tは全ジャッジが加点。慎重に入った感じ。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3Tと3Fともアンダーローテーション。3S+2T+2Loは決める。ChSqは全ジャッジが加点。最後のジャンプ2Aは全ジャッジが加点1。技術点2番目の64.73、演技構成点6番目の60.91、合計125.64でフリー3位、総合178.24で5位。浜田コーチは「つなぎを省いているので演技構成点が出ない」と釘。
 6番滑走でワグナー(米。26)。フリーに強い。曲は「ムーランルージュ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3F+3Tは第2がアンダーローテーション。今大会の女子のパネルはアンダーローテーションに厳しい。2A+2Tは決めたが本来第2は3回転か。スピン二つがレベル4。CCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、3Loと3Lo+2Tがアンダーローテーション。3Lzはeマーク。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2。技術点5番目の54.87、演技構成点2番目の67.5、合計122.37でフリー4位、総合183.94で3位。アメリカ勢は、SP3位のヒックスがフリー5位総合4位、チェンはフリー7位総合7位。
 8番滑走で本郷。曲は映画『フリーダ』より。振付:シェイ=リーン・ボーン。ほぼ全てのジャンプがアンダーローテーション。冒頭の3F+3T<、後半の2A+3T<+2T、3Lo<、3F<+2T。回転が足りたのは、ソロの3Sと2Aだけ。StSqはレベル2で全ジャッジが加点1。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqもほぼ全ジャッジが加点。ジャンプとステップをレベルアップしないと全日本は厳しそう。技術点7番目の53.2、演技構成点5番目の61.54、合計114.74でフリーも6位、総合176.34で6位。

 10番滑走でソツコワ。曲はドビュッシー「月光」。冒頭は高い3Lz<+3T。3Fは全ジャッジが加点。LSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3F<+1Lo+3Sをなんとか決める。3Lzもまあ成功。2A+2Tは決めたが第2は本来3回転では。二つめの2A<もアンダーローテーション。最後のスピン二つはレベル3。技術点3番目の61.34、演技構成点も3番目の65.08、合計126.42でフリー2位、総合192.52で2位。ほぼノーミスに見えたが、細かいミスで得点伸びず。
 11番滑走でオズモンド。曲は「ブラックスワン」。振付:ジェフリー・バトル。冒頭の3F+3Tは滑ってきた勢いのまま豪快に跳んだがステップアウトに手つき。続く2A+3Tと3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。後半、3Loは全ジャッジが加点2〜3。2Fは本来3回転。3S+2T+2Loは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプ2Aで転倒。CCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の65.95、演技構成点も最高の71.9、転倒の減点1。合計136.85でフリーも1位、総合212.91で優勝。
 最終滑走でポゴリラヤ。腰痛でコルセットをしていたらしいが大崩れ。曲は「ブラックスワン」。オズモンドと同じ曲で不利か。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。2Aはほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpはレベル4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。しかし3Lo+1Lo<<+3S<<で転倒。後半最初のジャンプは2Lzに。1Fは!マーク。2Lo+2Tも第2がアンダーローテーション。二つめの2Aはダウングレードで転倒。StSqはレベル3。しかし二つめのスピンに入るところで転倒。腰をうち、すごく痛そうだった。最後のCCoSpはレベル3。技術点11番目の35.86、演技構成点10番目の52.89、転倒の減点3。合計87.84でフリー10位、総合156.89で9位。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.11/18,19,25,12/3)

ロステレコム杯 ペア・アイスダンス (2017.10/20〜22 モスクワ) GP第1戦

 <アイスダンス>10組出場。ボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)、シブタニ兄妹(米。21,24)、ギレス・ポワリエ組(加。25,25)など。今季のパターンダンスはルンバ。PStはルンバと同じリズムで組んだまま滑る。 6番滑走でステファノワ・ブキン組(露。22,24)。昨季国内2位、欧州選手権5位、世界選手権10位。曲は「Esperame en el Cielo」他。冒頭のSTwとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ルンバはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。PStと最後のNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点。うちNtMiStは加点1〜3。技術点3番目の36.38、演技構成点も3番目の34.94、合計71.32でSD3位。
 7番滑走でギレス・ポワリエ組(加。25,25)組。昨季国内3位、四大陸6位、世界選手権8位。曲は「Bossa Cubana」他。冒頭のSTwと最後のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点。特にCuLiは加点2〜3。PStとNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点。ルンバはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の35.7、演技構成点も4番目の33.97、合計69.67でSD4位。

 9番滑走でシブタニ兄妹(米。21,24)。昨季全米2連覇、四大陸銀メダル、世界選手権銅メダル。曲は「Mambo No. 5」他。男性の上位は遠目に肌襦袢のように見える。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のルンバ、続くPStとSTw、最後のRoLiはレベル4。うちSTwとRoLiは加点2〜3。NtMiStもレベル3だが加点2〜3。技術点最高の40.23、演技構成点も最高の37.07、合計77.3でSD1位。この時期にしてはかなり仕上がっている。
 最終滑走で地元ボブロワ・ソロビエフ組(露。27,28)。昨季国内2連覇、欧州選手権銅メダル、世界選手権5位。曲は「Latin Lover」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTw、NtMiStとルンバ、最後のRoLiはレベル4。うちSTwとRoLiは加点2〜3。PStはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点2番目の39.47、演技構成点も2番目の36.86、合計76.33は自己ベスト更新でSD2位。

 フリー。6番滑走でギレス・ポワリエ組。まだできあがっていない感じ。曲は「Stolen Hearts」。ChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSp、リフト三つとSTwはレベル4。うちRoLiは加点1〜3。ステップ二つはレベル3。技術点5番目の51.95、演技構成点も5番目の50.67、合計102.62でフリー4位、総合172.29で4位。
 8番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲はピアソラ「Oblivion」他。スピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとリフト三つ、CiStはレベル4で加点2〜3。SlLiは片ひざついた男性のももの上で女性が倒立する独特の形。スピンは姿勢変化のとき女性の軸足がはずれ、レベル2でほぼ全ジャッジが減点。DiStはレベル3。最後のChLiは加点1〜3。技術点3番目の52.94、演技構成点2番目の55.47、合計108.41でフリーも2位、総合184.74で2位。

 9番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Paradise」。全体が速い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSp、リフト三つとSTwはレベル4。うちCoSp、リフト二つとSTwは加点2〜3。STwは第4まである。ステップ二つはレベル3。ChSpは加点1〜3。基礎点41.9に全体で加点14点以上。技術点最高の56.01、演技構成点も最高の55.93、合計111.94でフリーも1位、総合189.24で優勝。
 最終滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Love's Dream」他。ここも全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちSTwは第1がシット姿勢の独特の形で加点2〜3。冒頭のSlLiも加点1〜3。ステップ二つはレベル3。最後のChLiは加点2〜3。基礎点41.9に全体で加点13点以上。技術点2番目の55.23、演技構成点3番目の52.8、合計108.03は自己ベスト更新でフリーも3位、総合179.35も自己ベスト更新で3位。

 <ペア>8組出場。日本からは須藤・ブードロオデ組。他にストルボワ・クリモフ組、タラソワ・モロゾフ組、マルケイ・ホタレック組など。1番滑走で須藤・ブードロオデ組(20,24)。昨季全日本2連覇、世界選手権17位。今季ネーベルホルン杯11位。曲は「サクラ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはややもたれてレベル1。ソロジャンプは女性が2S。3SThはこらえた。3Liはレベル3だが全ジャッジが-1。PCoSpと最後のFiDsはレベル4。StSqはやや合わないところもあり、レベル2。全体にスピードがなかった。技術点最低の24.12、演技構成点も最低の24.81、合計48.93でSP8位。
 2番滑走でカステッリ・トラン組(米。27,27)。曲は「Fallin'」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル3。ソロジャンプは男性が2S。3LiとPCoSp、最後のFiDsはレベル4。StSqはレベル3。3SThで転倒。技術点7番目の27.07、演技構成点7番目の28.3、転倒の減点1、合計54.37でSP7位。
 5番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。31,33)。曲は「Tu vuo fa l'Americano」。冒頭の3Sはぴたっと合い、全ジャッジが加点。3Twはレベル2。3LzThは全ジャッジが加点。3LiとFiDsはレベル4で全ジャッジが加点。PCoSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。技術点3番目の36.13、演技構成点も3番目の32.35、合計68.48でSP3位。

 6番滑走でセガン・ビロドー組(加。21,24)。曲は「Everybody Wants to Rule the World」。振付はデュブレイユ他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点。3Sも成功。3LiとFiDs、最後のPCoSpはレベル4。うち3LiとPCoSpは全ジャッジが加点。3LzThも決める。StSqはやや滑り込み不足の感じでレベル2だが、ほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の35.99、演技構成点4番目の31.07、合計67.06でSP5位。
 7番滑走でストルボワ・クリモフ組(露。25,27)。曲は「Tango de Besame」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル2。3FThは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ3。3Tは女性が転倒。FiDsとPCoSp、3Liと最後のStSqはレベル4にほぼ全ジャッジが加点。うち3LiとStSqは加点2〜3。技術点3番目の36.36、演技構成点2番目の36.03、転倒の減点1、合計71.39でSP2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」。振付はチェルニシェフ他。冒頭の3Twは高く余裕がありレベル4に全ジャッジが加点ほぼ3。3Tは二人ともステップアウト気味。3LoThはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。PCoSpと3Li、最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち3LiとStSqは加点2〜3。技術点最高の39.94、演技構成点も最高の36.94、合計76.88でSP1位。

 フリー。1番滑走で須藤・ブードロオデ組。曲はビートルズ・メドレー。初戦だが、先に見た第4戦のNHK杯よりいいくらい。冒頭の3Twはもたれ、レベル1。ソロジャンプは須藤が2S。3LoTh成功。5RLiは最初の姿勢が上がりきっていない感じ。レベル3だが全ジャッジが-2。連続ジャンプは須藤・ブードロオデ組(20,24)の第1が3Tのダウングレードで第2付かず。3SThは片手つき。BoDsはなぜか無得点。5ALiはレベル2。スピン二つはレベル3。最後の3Liはレベル3。技術点最低の39.14、演技構成点も最低の48.73、合計87.87でフリーも8位、総合136.80で8位。
 2番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Women」。冒頭の3Twはレベル3。ソロジャンプは女性が2T。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも成功。スピン二つはレベル4、ソロスピンは全ジャッジが加点。しかし連続ジャンプでミス。3Sがダウングレード。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のBoDsは、入る前に女性が一人で仰向けの姿勢で滑り、レベル3だが全ジャッジが加点。技術点6番目の57.54、演技構成点も6ばんめの58.62、合計116.16でフリー6位、総合170.53で7位。
 4番滑走でセガン・ビロドー組。曲は「Where's My Love」。冒頭の3Twは警戒でレベル3に加点評価。3T+1Tは、男性が第1でよろけ、かろうじて1回転付けた。リフト二つはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点。3Sは男性が両足。3LzThはすかっと成功、ほぼ全ジャッジが加点。BoDsはなぜかレベル1。FCCoSpはレベル4。ChSqは全ジャッジが加点。3LoThもほぼ全ジャッジが加点。3Liはレベル4に全ジャッジが加点。最後のPCoSpはこれまたなぜかレベル1だが全ジャッジが加点。技術点5番目の57.69、演技構成点4番目の61.41、合計119.1でフリーも5位、総合186.16で5位。

 5番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲はニーノ・ロータ「Amarcord」。衣装は二人とも上衣に白黒市松模様が。冒頭の3Twはレベル3。3Tは女性が転倒。しかし3S+2T+2Tは決める。リフト三つはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。二つめのは3LzTh。FCCoSpはレベル4。BiDsはレベル2。最後のPCoSpはレベル3。技術点3番目の62.7、演技構成点4番目の64.45、転倒と時間超過時間超過の減点2、合計でフリー4位、総合193.63で4位。
 7番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「カルメン組曲」。冒頭の3Twはややもたれレベル2。3FThは両足。連続ジャンプは女性が第1で転倒。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Sは成功、全ジャッジが加点。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpと5ALiは加点2〜3。最後の3SThは転倒。技術点4番目の62.23、演技構成点2番目の72.81、転倒の減点2、合計133.04でフリーも2位、総合204.43で2位。
 最終滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Candyman」他。衣装は女性の上位と男性のネクタイが黄色。冒頭で4Twに成功。3Sも決める。3SThはとても高く、全ジャッジが加点ほぼ3。3T+2T+2Tも落ち着いて決め、全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2。3LoTh成功。技術点ダントツの73.79、演技構成点最高の74.58、時間超過の減点1、合計147.37は自己ベスト更新でフリーも1位、総合224.25で優勝。

フィギュアスケート (2017.10/22,23)

ロステレコム杯 (2017.10/20〜22 モスクワ) GP第1戦

 <男子シングル>12人出場。日本からは羽生(23)。田中刑事はケガで辞退。他にネイサン・チェン(米。18)、デニス・テン(カザフスタン。24)、ミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)など。
 6番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。昨季四大陸7位、世界選手権12位。曲は「アベ・マリア」。昨年で引退かと思ったが、今年9月カナダのオータム・クラシックに出ていてびっくり。昨年同様SPでは4回転なし。冒頭3A成功。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半ステップからの3Fも全ジャッジが加点。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点43.39、演技構成点41.63、合計85.02は自己ベスト更新でSP5位。スタンドにはウズベキスタンの国旗がいくつも。

 7番滑走でワシリエフス(ラトビア。18)。昨季国内優勝、欧州選手権7位、世界選手権14位。曲は「Recondita Armonia」。コーチ・振付はランビエール。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Aはややこらえた。後半ステップからの3Fも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。StSqと最後のFSSp4はレベル4で全ジャッジが加点。終盤にかけて盛り上げ、最後のポーズも決まった。技術点42.33、演技構成点40.11、合計82.44は自己ベスト更新でSP6位。すごく嬉しそうだった。
 8番滑走でアリエフ(露。18)。昨季国内ジュニア優勝、世界ジュニア銀メダル。これがGPデビュー。曲は「Masquerade Waltz」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。ステップからの4Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3A成功。FCSpはレベル3。技術点48.45、演技構成点40.32、合計88.77は自己ベスト更新でSP3位。

 10番滑走でネイサン・チェン(米。18)。昨季全米と四大陸優勝、世界選手権6位。曲は「Nemesis」。振付はシェイリン・ボーン。シーズン初めから完成度が高い。冒頭で4Lz+3T成功、全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、4Fと3Aは決めたが、いずれもこらえた。技術点57.57、演技構成点42.97、合計100.54でSP1位。
 11滑走でコリヤダ(露。19)。昨季国内優勝、欧州選手権銅メダル、世界選手権8位。曲はモーツァルト「Piano Concerto No.23 in A Major」。冒頭の3Lzはまあ成功。次の4Tが崩れ、第2が付かず、要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半3Aを成功、全ジャッジがほぼ加点2〜3。技術点42.19、演技構成点43.6、合計85.79でSP4位。
 最終滑走で羽生(22)。昨季全日本インフルエンザで欠場、四大陸銀メダル、世界選手権優勝。曲はショパン「Ballade No.1」。振付はバトル。冒頭の4Loはアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半の3Aは、完璧。テレ朝解説の織田は「難しいバックアウト(?)カウンターから」跳んだとのこと。しかし、4T+3Tは回ったが、両手つきで転倒扱い。最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。技術点49.24、演技構成点46.61、転倒の減点1、合計94.85でSP2位。オータム・クラシックで出した世界最高点112.72には遠く及ばない。

 フリー。1番滑走でSP10位のデニス・テン(カザフスタン。24)。曲は「SOS d'un terrain」。振付はD. ウィルソン。右ヒザを傷めてまだ完治していないという。それでも4回転2本入れてきた。冒頭の4S、4Tともアンダーローテーションで、転倒とステップアウト。3Aはきれいでほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。しかし後半、二つめの3Aの予定がパンク、1A+2Tに。しかし他のジャンプは予定通り跳び、技術点62.99、演技構成点83.36、転倒の減点1、合計145.35でフリー8位、総合214.35で9位。やはりフリップとルッツが跳べないのは厳しい。
 7番滑走でミーシャ・ジー。曲は「タイスの瞑想曲」。フリーも4回転なし。冒頭でトリプルアクセル2本。うち3A+1Lo+3Sは全ジャッジが加点1。3Fも全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。FSSpはレベル3。後半はルッツをまず2本。3Loは全ジャッジが加点。最後は2Aを2本。このジャンプ構成は去年見たような気がする。4回転なしで加点を確実にとる作戦だろう。見せ場のChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点85.39、演技構成点84.92、合計170.31はこれも自己ベスト更新でフリー4位、総合255.33で4位。
 8番滑走でコリヤダ。曲は「Steamroller Blues」他プレスリー・メドレー。冒頭で4Lzと4S、ともに転倒。3Aは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3、StSqも加点1〜3。後半、美しい4T+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tと3Lz+1Lo+3Sも全ジャッジが加点。3連続は加点2〜3。しかし、3Lzで三回目の転倒。ChSqは独特の振付で全ジャッジが加点1〜3。技術点100.27、演技構成点89.0、転倒の減点4、合計185.27は自己ベスト更新でフリー3位、総合271.06で3位。

 9番滑走でワシリエフス。曲は「Put the Blame On Mame」他。滑りと身のこなしが美しい。冒頭の3Aはステップアウト。4Tはダウングレード。二つめの3Aは転倒して第2付かず。StSqとCCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。後半、3Lz+3Tや3Lz+1Lo+2Sを決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。さすがランビールの弟子。最後のスピン二つも全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜3の高速スピン。技術点65.29、演技構成点80.8、合計145.09でフリー9位、総合227.53で8位。結果は出なかったが、キスアンドクライは明るく、今後が楽しみ。
 11番滑走で羽生。曲は昨年からの「Seimei」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭で4Lzに挑み、足首を曲げて成功させ、なんとほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Loの予定は「とっさに変更」(解説の織田)して3Lo。3Fは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。StSqは少しスピードがなくレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、4Sはこらえた。4Tの予定はパンクして2Tに。4T+3Tと3A+2Tはきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。二つめの3Aも成功。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3。技術点101.54、演技構成点94.38、合計195.92でフリー1位、総合290.77で2位。SPでの5点差は逆転できず。
 最終滑走でネイサン・チェン。曲は「Mao's Last Dancer」。アメリカに亡命した中国人バレエダンサーの実話を元にした映画らしい。振付はローリ・ニコル。冒頭は4Lz+3Tをきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。さらに4F、4Sと成功。スビン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。後半、4T+2T+2Loを決めたのに、次の4Tがパンクして2Tに。一つめの3Aがオーバーターン。二つめの3Aもこらえて2Tをアンダーローテーションながら付けたが、これは三つめだったので無得点。しかし、付けたことで二つめの3Aの得点は丸々生きた。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpは全ジャッジが加点したもののなぜかレベル1。技術点104.85、演技構成点88.4、合計193.25でフリー2位、総合293.79で初優勝。

 <女子シングル>12人出場。日本からは樋口(16)、坂本(17)。他にコストナー(伊。30)、メドヴェデワ(露。17)、長洲未来(米。24)など。5番滑走で坂本(17)。昨季全日本ジュニア優勝、世界ジュニア銅メダル。これがGPデビュー。曲はベートーベン「月光ソナタ」。振付:ブノワ・リショー。ジャンプは全て後半に跳ぶ。冒頭はLSpでレベル4。ジャッジ2人はGOE0だが他7人は加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+3Tは高く、全ジャッジが加点。ステップからの3Lo、2Aもスピードにのって、全ジャッジが加点。技術点38.59、演技構成点30.29、合計68.88は自己ベスト更新でSP4位。
 6番滑走でコストナー(伊。30)。4年ぶりのGPシリーズ参戦。昨季国内優勝、欧州選手権銅メダル、世界選手権6位。曲はシャンソン「Ne me quitte pas」。振付はローリ・ニコル。コーチは昨季からミーシン。冒頭、たいへん大きな幅の3T+3Tを決め、全ジャッジが加点。ステップからの3Loもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点37.93、演技構成点36.69、合計74.62でSP2位。
 8番滑走で樋口(16)。昨季全日本2位、四大陸9位、世界選手権11位。今季は体重や食事もしっかり管理してきたという。表情も見違えるよう。曲は『ドン・キホーテ』より「ジプシー・ダンス」。振付:マッシモ・スカリ。今季はスピードにのった滑りが復活。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを決めたが、第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fは!マーク。ノーミスで終えたように見えたが、アンダーローテーションなどが響き、技術点36.26、演技構成点33.34、合計69.9でSP3位。キスアンドクライでは意外そうな顔。

 9番滑走で長洲未来(米。24)。昨季全米4位、四大陸銅メダル。曲はショパン「ノクターン20番」。振付はバトル。冒頭で3Aを下りたがアンダーローテーション。3F+3Tは第2がダウングレードで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点1〜3。後半、ステップからの3Lzもアンダーローテーションで転倒。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1。技術点27.91、演技構成点30.24、転倒の減点2、合計56.15でSP9位。
 11番滑走でラジオノワ(露。18)。昨季はGPファイナル6位、国内5位。曲は「ポーギーとベス」。昨季と同じ曲か。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lz+3Tは第1でこらえ、第2がアンダーローテーションでステップアウト。FCSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。特に最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点1。技術点34.21、演技構成点34.54、合計68.75でSP5位。
 最終滑走でメドヴェデワ(露。17)。昨季国内、欧州選手権、世界選手権とも連覇。曲はショパン「ノクターン」。ジャンプは全て後半に跳ぶ。全ての要素に全ジャッジが加点。冒頭FCSpとStSqはレベル4で加点2〜3。後半、3F+3T、ステップからの3Lo、2Aときれいに成功。最後のスピン二つはレベル4に加点2〜3。いやはやすきがない。解説の織田は「2Aには改善の余地がある」と言うが。技術点42.69、演技構成点38.06、合計80.75でSP1位。

 フリー。5番滑走で長洲未来。曲は「ミス・サイゴン」。振付はバトル。衣装は赤い中国服のよう。冒頭の3Aは、解説の織田が「回っていてほしい」と言ったがアンダーローテーション。3F+3Tは成功。3Sもアンダーローテーション。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、2A+3Tも第2がアンダーローテーション。3Lz、3Loは決める。StSqはレベル3。3Lo+2T+2T成功。技術点61.64、演技構成点60.46、合計122.1でフリー7位、総合178.25で9位。回転不足で得点伸びず。
 7番滑走でラジオノワ。曲は「Historia de un amor 2」。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。最近このパターンが多い。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4。うち最後の二つは全ジャッジが加点。特には加点2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+1Lo+3Sをなんとか決める。3F+2Tはまた!マーク。2Aを決めた後、ループジャンプに入ろうと構えたところで転倒。どうしたのか。全体にとしては昨年と同じく、身長が伸びたのにジャンプの跳び方を合わせられていない感じ。技術点58.84、演技構成点68.93、転倒の減点1、合計126.77でフリー4位、総合195.52で4位。
 9番滑走で坂本。曲は「アメリ」。振付:ブノワ・リショー。冒頭の3Fは連続ジャンプの予定が転倒。3Sは決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lzはeマーク。しかし、3F+3Tを決め、リカバリー。2A+3T+2Tも成功。ChSqは全ジャッジが加点。3Loはステップアウト気味。2A+2T成功。最後までスピードもあった。技術点62.46、演技構成点63.66、転倒の減点1、合計125.12でフリー5位、総合194.0で5位。GPデビュー戦としては上出来では。

 10番滑走で樋口。曲は007「Skyfall」。振付はシェイリン・ボーン。衣装は紺を基調にしたものに変更。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。SPで減点になった3Lz+3Tは、前半、後半とも成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点1〜3。ChSqは大きく動き、全ジャッジが加点2〜3。直後の2Sは残念。2A+2T+2Loの第3でオーバーターン。3Fはほぼ全ジャッジが加点。技術点69.37、演技構成点68.2、合計137.57でフリーも3位、総合207.17で3位。
 11番滑走でメドヴェデワ。曲は「アンナ・カレーニナ」。衣装は黒だが軽やか。なんと最後のジャンプで転倒。それ以外の要素は全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。3Lz成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のスピン二つは加点2〜3。後半、二つめの3Fも加点2〜3。2A+2T+2Tと3S+3Tを決めた後、2Aで転倒。直後のChSqは加点2〜3。技術点75.35、演技構成点76.11、転倒の減点1、合計150.46でフリーも1位、総合231.21で優勝。アクセルはやや苦手か。ルッツも一つだけだが全体の加点がすごい。基礎点62.33に13.02もの加点。
 最終滑走でコストナー。曲は「牧神の午後」。振付:ローリ・ニコル。衣装は薄紫に銀の模様。録画が切れて見られず。ライブストリーミングで確認。後半の3連続と最後のスピン以外は全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+2Tとソロの3F。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpとStSqは加点1〜3。後半、3T、2A+1Lo+3S、2A、3S+2Tと難易度の低い組み合わせながら、3連続以外は確実に加点をもらい、ChSqでは貫禄の加点ほぼ2〜3。ルッツなしで、3Lz+3Tを二つも入れた樋口とあまり変わらない技術点を出した。流れるような動きが美しい。技術点68.09、演技構成点73.27、合計141.36でフリーも2位、総合215.98で2位。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.4/21,22,23,24)

世界国別対抗戦 (2017.4/20〜23 代々木)

 世界ランク上位6ヵ国が出場。前回優勝のアメリカ、ロシア、日本、カナダ、フランス、中国。
 <アイスダンス>日本からは村元・リード組。ヴァチュー・モイヤー組(加)、パパダキス・シゼロン組(仏)、シブタニ兄妹(米)は欠場。
 2番滑走で村元・リード組(24,27)。曲は「The Sun's Gonna Shine Again」他レイ・チャールズメドレー。もうひとつのリズムはスウィング。1MBはレベル4。PStはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。NtMiStもレベル3だが全ジャッジが加点。世界選手権でレベル1だったという(まだ見ていない)STwはレベル4。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点。技術点34.1、演技構成点29.06、合計63.77は自己ベスト更新でSD5位。ようやくノーミスでできて嬉しそう。ポイントは8。村元は日本チームのキャプテンでもあるらしい。

 5番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。28,30)。曲は「The Way You Make Me Feel」他マイケル・ジャクソンメドレー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBはエッジが深く加点2〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3だが加点2〜3。STwはレベル4で加点1〜3。SlLiもレベル4で加点2〜3。ノーミスで終え、技術点39.53、演技構成点37.2、合計76.73は自己ベスト更新でSD2位。ポイント11。
 最終滑走で現在世界ランク1位というチョック・ベイツ組(米。24,27)。今季全米2位、世界選手権3位。曲は「Bad to the Bone」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のCuLiはイーグルの男性の右ももの上で女性が仰向けの姿勢をとる難しいものでレベル4で加点ほぼ3。1MBとPSt、STwはレベル4。最後のNtMiStだけレベル3。技術点最高の41.51、演技構成点も最高の37.54、合計79.05でSD1位。ポイント12。

 フリー。2番滑走で村元・リード組。曲は「ポエタ」。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。STwは第2で村元がややよれたがレベル4。ステップ二つはレベル3。うちDiStはフラメンコっぽい前も決まり、ほぼ全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うちSlLiは全ジャッジが加点1〜3、RoLiも全ジャッジが加点。ChSp、最後のChLiとも全ジャッジが加点1〜3。技術点48.85、演技構成点43.83、合計92.68は自己ベスト更新でフリー6位。ポイント7。試合後のインタビューで「クリスが何年かぶりでヒザのガードをはずして滑り切れた」と言っていた。
 5番滑走でウィーバー・ポジェ組。相当気合いが入っていた。曲は「En Aranjuez, Con Tu Amor」。CuLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の男性の靴に女性が片手をついて横向きに身体を伸ばすStaLiはレベル4で加点ほぼ3。CiStだけレベル3で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。CoSpは加点2〜3。ChSpは加点1〜3。STwとDiSt、SlLiはレベル4で加点ほぼ2〜3。技術点57.86、演技構成点55.97、合計113.83は自己ベスト更新でフリー1位。ポイント12。
 最終滑走でチョック・ベイツ組。曲は「Under Pressure」。テレ朝解説の河井綾さんは「彼らがロックを選ぶのはめずらしい」と言う。冒頭のSlLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。SeStの途中で男性がよろけ、レベル3。あと二つのリフトとCoSp、STwはレベル4。うちCoSpとRoLiは全ジャッジが加点2〜3。最後のコリオ要素二つは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点54.88、演技構成点55.08、合計109.96でフリー2位。ポイントは11。

 <男子シングル>日本からは羽生、宇野。5番滑走でネイサン・チェン(米。17)。曲は「海賊」。足を傷めているとかで4Lzは回避。冒頭の4F+3Tはきれいに決め全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップからの4Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。特に最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、「やや苦手な」と言われた3Aをこらえて決める。技術点57.17、演技構成点42.11、合計でSP2位。ポイント11を加えて35。
 8番滑走でジン(中。18)。曲は「スパイダーマン」。こちらは冒頭にたいへん幅のある4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点ほぼ2〜3。3A成功。後半、ステップからの4Tも決める。技術点56.12、演技構成点41.86、合計97.98でSP3位。

 11番滑走で宇野(19)。曲は「Fantasy for Violin and Orchestra」。冒頭の4Fはこらえて第2は付かず。しかし4T+2Tにしてリカバリー。しかし試合後に「ここで4T+2Tにしてしまった」と反省。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点2、StSqと最後のCCoSpは加点2〜3後半、3Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点56.79、演技構成点46.74、合計103.53でSP1位。ポイント12を加えて38。
 最終滑走で羽生(22)。曲はプリンスの「Let's Go Crazy」。滑る前ずっと怖い顔。案の定、力みすぎで冒頭の3Loはパンクして1回転になり無得点。続く4Sからの連続ジャンプもステップアウトで第2付かず。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。後半の3Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点37.62、演技構成点、合計83.51でまさかのSP7位。天のプリンスに謝っていた。ポイント6を加えて44。ロシアと同ポイントながら選手の順位でチームは1位浮上。
 なお、アメリカのもう一人ジェイソン・ブラウンもノーミスで5位。カナダのチャンは3A転倒もあり6位、レイノルズも転倒で12位。レイノルズはテレ朝地上波放送なし。ロシアはコリヤダが4位、コウトゥンは4回転パンクもあり11位。コリヤダも放送なし。

 フリー。第1グループ6番滑走で羽生。曲は久石譲の「Hope and Legacy」。冒頭の4Loはきれいで全ジャッジが加点2〜3。しかし次は1Sに。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpとStSqは加点2〜3。後半、4S+3Tと4Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。3A+2Tも全ジャッジが加点。次は3Aからの3連続ジャンプの予定だったが、4T+1Lo+3Sに変更。少しつまったが、なんとか成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後の2Aの予定を3Aにしようとしたが、パンクして1回転に。それでも技術点106.93、演技構成点93.56、合計200.49でフリー1位。基礎点89.92に全体で27点もの加点。ポイント12を加えて
 7番滑走でチャン(加。26)。曲は「A Journey」。4T+3Tは全ジャッジが加点。4Sも成功。3Aは少しミス。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3。後半、二つめの4Tをなんとか決めたが、3Aからの連続ジャンプの予定が1A+2Tに。技術点95.6、演技構成点95.14、合計190.74でフリー3位。ポイント10。
 9番滑走でコリヤダ(露。22)。曲は「La reve de la fiancee」。冒頭の4Lzは回ったが転倒。4Tは成功。3A+2Tと3Lz+2Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3るスピン二つは加点1〜3。後半、二つめの3A成功。3Lz+1Lo+3Sも決め、全ジャッジが加点。疲れは見えたが、全てのジャンプを予定通り跳びきった。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点97.6、演技構成点87.44、合計184.04でフリー5位。

 10番滑走でジン。曲は「道」。珍しく冒頭の4Lz失敗。2Lzに。このフリーでは、誰も4Lzを成功できず。続く4Sも片手つき。3Aはステップアウト。やはりシーズン最後の蓄積疲労か。ChSqは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。後半、4Tもステップアウト。4T+2Tはなんとか決める。3Lz+3Tと3A+1Lo+3Sも成功。3Fは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点92.49、演技構成点82.14、合計174.63でフリー7位。ポイントは6。
 11番滑走でネイサン・チェン。曲は「ダッタン人の踊り」。渾身の力で滑りきった。冒頭の4F+2Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。二つめの4Fは片手つき。4Sの予定がパンクして2Sに。しかし4T+2T+2Loはしっかり決め、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、二つめの4Tと3Aもなんとか成功。3Loと3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル3。技術点101.88、演技構成点83.36、合計185.24でフリー3位。ポイント10を加える。
 最終滑走で宇野。曲は「ブエノスアイレス午前2時」。冒頭の4Loは成功、全ジャッジが加点2〜3。続く4Fはステップアウト気味。3Lzはeマーク。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3。後半、3A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし二つめの4F転倒で第2付かず。4Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3A+1Lo+3Fの大技も決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。連続ジャンプが二つだったが、技術点106.71、演技構成点92.78、転倒の減点1、合計198.49でフリー2位。ポイント11を加えてチームは1位。

 <ペア>日本からは須藤・ブードロオデ組。スイ・ハン組(中)、デュハメル・ラドフォード組は来ていない。2番滑走で須藤・ブードロオデ組(19,23)。曲は「サクラ」。須藤がずっと緊張していた。冒頭の3Twは少しもたれてレベル2。3Sは須藤がダウングレードで転倒。3SThは両足気味。5ALiとFCCoSp、最後のBiDsはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3。技術点29.39、演技構成点26.45、転倒の減点1、合計54.84でSP6位。ポイント7。
 3番滑走でペン・ジン組(中。19,22)。曲は「My Drag」。冒頭の3T成功、全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。3TwとStSq、FCCoSpはレベル3。うち3TwとStSqは全ジャッジが加点。BiDsと最後の5RLiはレベル4。うちBiDsは全ジャッジが加点。技術点40.17、演技構成点31.19、合計71.36でSP2位。ポイント11。
 5番滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。29,25)。曲は「Earned It」。冒頭の3Twはもたれてしまい、レベル1。3Sは全ジャッジが加点2〜3。3FThも決まり、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。5ALiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiとStSqは加点1〜3。技術点41.81、演技構成点33.91、合計75.72でSP1位。ポイントは12。

 世界選手権でメダルをとったタラソワ・モロゾフ組(露)は、ジャンプにまさかの連続転倒と演技時間超過の減点で、SP4位。

 フリー。1番滑走で須藤・ブードロオデ組。曲は「シェルブールの雨傘」。冒頭の3Twはほとんどもたれずレベル2。しかし、ソロジャンプで須藤が1Sになり両足。3LoThは全ジャッジが加点1。リフト三つとFCCoSpはレベル4。連続ジャンプの予定が3Tで須藤がダウングレードで転倒。3SThは両足気味。BoDsと最後のPCoSpはレベル3。技術点48.29、演技構成点50.28、転倒の減点1、合計97.57でフリーも6位。ポイント7。
 3番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。冒頭の3Twは高くて余裕があり、レベル4に全ジャッジが加点3。しかしソロジャンプは女性が2S。3SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2Tはきちんと成功、全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち3Li以外は全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3。BoDsだけレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点71.19、演技構成点も71.19、合計142.38でフリー2位。SPのキスアンドクライは暗かったが、フリーではコーチとも笑顔。挽回してポイント11。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組。すばらしかった。4回転以外はノーミス。曲は「Sound of Silence」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tはぴったり合っていて全ジャッジが加点2〜3。4SThは回ったが両足。リフト三つとスピン二つ、FiDsはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3。5BLiも加点ほぼ2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3FThはほぼ全ジャッジが加点2。最後はキャリーリフトから、リフトしたまま男性がひざまづいて女性を下ろした。技術点74.99、演技構成点71.88、合計146.87でフリーも1位。ポイント12。

 <女子シングル>日本からは三原、樋口。6番滑走で樋口(16)。今季全日本2位、世界選手権11位。曲は「La Califfa」より。公式練習でトリプルアクセルを2回下りたと報道されていた。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4、うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。特にStSqは加点1〜3。後半、3Lz+3T成功、全ジャッジが加点。しかしステップからの3Fが!マーク。全体にスピードは抑えめだがノーミスで滑り、しないはずのガッツポーズ。技術点39.36、演技構成点32.05、合計71.41は自己ベスト更新でSP5位。ポイント8を加えて16。
 7番滑走で三原(17)。今季全日本3位、世界選手権5位。曲は「Rondo Capriccioso」。冒頭の3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、2Aも成功、全ジャッジが加点。世界選手権でパンクした最後の3Fは見事に決まり、全ジャッジが加点1〜3。全体にスピードも速く、技術点39.22、演技構成点32.88、合計72.1は自己ベスト更新でSP3位。ポイント10を加えて26。「70点を超えたかったので嬉しい」と言っていた。

 10番滑走でラジオノワ(露。18)。今季国内5位で世界選手権に出られず。曲は「ポーギーとベス」。冒頭の3Lzはなんとかこらえるが第2付かず。スピン二つはレベル3。うちCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lo+3Tを連続3回転にしてリカバリー、全ジャッジが加点。2Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のLSpもレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点38.38、演技構成点33.83、合計72.21は自己ベスト更新でSP2位。ポイント11を加えて21。
 最終滑走でメドヴェデワ(露。17)。今季国内シニア、欧州選手権と世界選手権2連覇。曲は「River Flows in You」他。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは加点2〜3。後半、片手上げ、両手上げの3F+3Tを決め、加点2〜3。ステップからの3Loも加点2〜3。2Aはややこらえた。技術点43.14、演技構成点37.71、合計80.85は自己ベスト更新でSP1位。ポイント12を加えて33。チームは2位浮上。
 なお、アメリカのワグナーは6位、カレン・チェンは8位。カレン・チェンはテレ朝地上波放送なし。

 フリー。女子フリーの前の時点で日本が1位、アメリカが2位、ロシアが3位。8番滑走で樋口。シーズン最後で「やりたかったことが全部できた」ノーミスの演技。曲は「シェヘラザード」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。次の3Loも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点1〜3。後半にも挑んだ二つめの3Lz+3Tも全ジャッジが加点。3Fは!マーク。疲れている中での2A+2T+2Loも全ジャッジが加点。磨いてきた表現力でChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点75.65、演技構成点、合計145.3は自己ベスト15点以上更新でフリー3位。ポイント10を加えて98。
 9番滑走でデイルマン(加)。こちらもノーミス。曲は「Rhapsody in Blue」。冒頭の幅のある3T+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3。3Lzも全ジャッジが加点。3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+2T+2Tを決め、全ジャッジが加点。ChSqと2Aも全ジャッジが加点。3S+2A+SEQも成功。技術点71.78、演技構成点70.63、合計142.41でフリー4位。ポイント9を加える。
 10番滑走で三原。曲は「シンデレラ」。冒頭の3Lz+3Tは少し低かったが成功。続く3Fと2Aは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点1〜3、最後のFCCoSpは加点2〜3。後半、2A+3Tと3Lz+2T+2Loを決め、全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点76.07、演技構成点70.1、合計146.17は日本歴代最高でフリー2位。ポイント11を加えて108。キスアンドクライでは、この大会前に引退を表明した浅田真央に向けて、日本選手団が「ありがとう まお」と書かれた各国選手の寄せ書きを掲げた。

 11番滑走でラジオノワ。前半は完璧。曲は「トゥーランドット」。冒頭の3Lz+3Tと3Fは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のパールスピンになるLSpは加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、疲れたのか、3Lzがアンダーローテーション。3Lo+1Lo+3Sはほぼ全ジャッジが加点したが、次の2Aもアンダーローテーションでステップアウト。二つめの2Aは成功。終盤、FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点66.23、演技構成点70.85、合計137.08でフリー5位。ポイント8を加える。
 最終滑走でメドヴェデワ。完璧。言うことなし。曲は「Extremely Loud and Incredibly Close」と「ピアノ・レッスン」。全要素に全ジャッジが加点2〜3。ジャンプは全て回りきり、後半は手も上げてもぶれずに下りた。冒頭の3F+3Tも両手をまっすぐ上げて決め、加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4。後半の3Fも両手上げで加点3。2A+2T+2Tも両手、片手上げで成功。3S+3Tは加点ほぼ3。終盤のスピン二つも加点ほぼ3。技術点ダントツの82.4、演技構成点78.06、合計160.46は世界最高更新でフリーも1位。ポイント12を加えて105。

 日本が逃げきり、108で2012年以来二度目の優勝。2位は105のロシア。ラジオノワが2位になるかコフトゥンがヒトケタ順位だったらロシアの優勝だった。アメリカは、アイスダンスでSD1位、フリー2位、男子SPでネイサン・チェン2位をとったがカレン・チェンがふるわず97の3位。カナダも、アイスダンスでSD2位、フリー1位をとったがレイノルズ(SP12位、フリー9位)、チャートランド(SP10位、フリー11位)がふるわず87の4位。中国は、男子SPでジンが3位、ペアで2位と3位をとったが、もう一人の男子が10位と12位で80の5位。フランスは、SP、フリーともペアが1位だったのに、男女シングルがふるわず62で最下位。
 なお、エキシビションには、やはり今季限りでの引退を表明した村上佳菜子がゲスト出演した。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.5/19,20,6/3,9,10,14,16,17)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2017.3/29〜4/2 ヘルシンキ・フィンランド)

 <ペア>28組出場。日本からは須藤・ブードロオデ組。4番滑走でダスコワ・ビダル組(チェコ。17,18)。昨季世界ジュニア優勝。今季欧州選手権7位。曲は「LA 40」。振付はマルガリオ。衣装は二人ともピンクとクロのグラデーション。冒頭の3Tはピッタリで全ジャッジが加点。3Twはレベル2。5RLiとStSq、最後のFCCoSpはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のFCCoSpは回転速度がずれて減点評価。3LzThは成功。BiDsはレベル3。スピン以外は目立つミスもなく、終わったとき笑顔で抱き合った。技術点36.84、演技構成点26.52、合計63.36でSP15位。フリーに進んだ。
 9番滑走で須藤・ブードロオデ組(19,23)。今季全日本2連覇、四大陸10位。曲は「サクラ」。振付はマルコット。ほぼノーミス。冒頭の3Twはもたれてしまい、レベル2で減点評価。それでもJスポーツ解説の岡部さんは「ずいぶん高く跳べるようになった」と言う。3Sはきれいに成功。3SThも決め、ほぼ全ジャッジが加点。5ALiとFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと最後のBiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。BiDsは昨年の世界選手権でミスした要素なので、終わったとき、二人で「できた!」という感じ。技術点17番目の35.18、演技構成点16番目タイの26.52、合計61.7は自己ベスト更新だったがSP17位で惜しくもフリーに進めず。基礎点32.2に全体での加点が3点未満は少ない。16位のオーストラリアの組は、今季の世界ジュニア王者。
 11番滑走でユウ・ジャン組(中。21,32)。今季組み替えたので、昨季の世界ランクがない。今季GPファイナル2位、四大陸4位、冬季アジア大会優勝。今年の世界選手権の中国は2枠。来年のオリンピックでの3枠確保が使命だろう。曲は「Eternal Flame」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tは全ジャッジが加点。3Twは高くて女性がかなり水平に近く、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。3LoThも全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpと5RLi、StSqはレベル4。うち5RLiとStSqは全ジャッジが加点。FCCoSpでは、「女性は上向きに回る姿勢変化があったが、男性にはなかった」と岡部さん。それでもほぼ全ジャッジが加点。最後のBiDsはレベル3で全ジャッジが加点。基礎点34.0に全体で9.11の加点。技術点3番目の43.11、演技構成点7番目の32.12、合計75.23でSP4位。試合後のインタビューでは女性が日本語で話していてびっくり。

 12番滑走でリョム・キム組(北朝鮮。18,24)。初めて見た。小林アナは「東アジア大会で3位だった」と紹介。曲は「A Day in the Life」。衣装は二人とも銀と黒。女性もパンツスタイル。終始速くてノーミス。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3Tと3SThも決めて全ジャッジが加点。FCCoSpと5ALi、StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。最後のBiDsはレベル2だが全ジャッジが加点。基礎点は30.9だが全体で加点が5.9。技術点14番目の36.8、演技構成点も14番目の27.72、合計64.52でSP14位。フリーに進んだ。
 17番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。30,32)。曲は「Seven Nation Army」。冒頭の3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Twは少しもたれレベル2。5RLiとFCCoSp、StSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqはよく合っていて加点ほぼ2〜3。3LzThはきちんと決まり、全ジャッジが加点2。最後のBiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。終わった後、女性はもう一踊り。技術点8番目の40.24、演技構成点11番目の30.8、合計71.04は自己ベスト更新でSP9位。得点を見てみんな大喜び。
 18番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。25,32)。曲は「Tango Tzigane」。振付はD. ウィルソン他。冒頭の3Twは高くレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3Tはなんとか下りた。3LzThは決まり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。5ALiとFCCoSp、最後のStSqはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3、StSqも楽しそうに滑り、全ジャッジが加点。技術点6番目の40.99、演技構成点も6番目の32.15、合計73.14は自己ベスト更新でSP6位。

 20番滑走でセガン・ビロドー組(加。20,23)。国内選手権は女性の脳しんとうで回避。曲は「Monde Inverse」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Twはレベル3。3Sはまあ成功。3LzThは両足。FCCoSpと5ALi、BiDsはレベル4。最後のStSqは深いエッジでレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点35.74、演技構成点30.57、合計66.31でSP12位。ちょっと不本意そうだが、まだ完全に復調していないようだ。
 24番滑走でスイ・ハン組(中。21,24)。今季前半戦は女性の両足の手術(アキレス腱と靱帯の再建)で欠場。四大陸優勝。曲は「Blues for Klook」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tはピタッと合い、全ジャッジが加点2〜3。3FThは余裕があり、全ジャッジが加点3。3TwとBiDs、StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Twは高いが横倒しにはならない。FCCoSpと最後の5RLiはレベル3。うち5RLiはほぼ全ジャッジが加点。基礎点33.8に10点以上の加点。技術点最高の44.4、演技構成点も最高の36.83、合計81.23は自己ベスト更新でSP1位。ひと組だけ80点台に乗せたが、試合後のインタビューでは「スピンとリフトがレベル4ではなかった」ことを反省していた。プレスカンファレンスでは、「手術の後、彼女は歩くことから始めた」と言っていた。
 25番滑走でサプチェンコ・マッソ組(独。33,28)。今季GPファイナルと国内を怪我で欠場、欧州選手権前に女性が3AThの練習で足を怪我したが2位、欧州選手権後に今度は男性が背中を痛めた。曲は「That Man」。振付はジョン・カー他。女性の衣装は淡いピンク。冒頭の3Twは高くて軽く、レベル4に全ジャッジが加点3。3Sは女性が軽くタッチあり。3AThは両足。解説の岡部さんは「スローの4回転やトリプルアクセルを禁止にすることが検討されている」と言う。5RLiとStSq、BiDsと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち5RLiとBiDsは加点2〜3。技術点4番目の43.09、演技構成点2番目の36.75、合計79.84は自己ベスト更新でSP2位。しかしキスアンドクライでは笑顔なし。基礎点はスイ・ハン組より高い37.1。二つのジャンプミスで加点伸ばせず。

 26番滑走でストルボワ・クリモフ組(露。25,27)。今季ロシア選手権優勝。曲はドビュッシー「月の光」。この組にしては珍しいミスを連発。冒頭の3Twで女性が男性にもたれ、男性が支えきれずに転倒。続く3FThは、下りたが転倒。3Tでも女性がステップアウト。5RLiとBiDs、FCCoSpと最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にFCCoSpは速くてぴったり合っており、加点2〜3。技術点33.64、演技構成点34.05、転倒の減点2、合計65.69でなんとSP13位。自分たちでもあきれて笑うしかない、という感じ。
 27番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。今季GPファイナル、欧州選手権とも優勝、国内2位。曲は「Glam」。冒頭の3Twは高く、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ3。3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3LoThも成功。BiDsと5RLi、StSqと最後のFCCoSpはレベル4。うちBiDsと5RLiは全ジャッジが加点1〜3。StSqも全ジャッジが加点。技術点2番目の43.51、演技構成点3番目の35.86、合計でSP3位。キスアンドクライは笑顔なし。実は朝の公式練習のとき女性がころんで左ヒザの下を切り10針も縫ったという。
 最終滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。この組も男性がどこか怪我しているらしい。曲は「Killer」。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。予定では3Lzだったが3Tに変え、なんとか成功。3LzThでは女性が片手つき。5ALiは、きっぱりと上げ、ていねいに下ろし、レベル4に全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpとStSq、最後のBiDsはレベル3。うちStSqとBiDsは全ジャッジが加点1〜3。技術点11番目の38.12、演技構成点4番目の34.55、合計72.67でSP7位と大きく出遅れ。

 フリーには16組。3番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「Apres la pluie」他。冒頭の3Twは慎重に成功、レベル3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3T+3T+1Tは女性の第3がステップアウト。3FThは全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つ、BoDsはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜3。3Sは女性が両足か。3SThは成功。プログラムの作品としての完成度はイマイチだが、さすがに「まとめてきた」(岡部さん)。技術点3番目の70.62、演技構成点4番目の70.41、合計141.03でフリー3位、総合206.72で5位。
 5番滑走でSP10位と出遅れたジェイムズ・シプレ組(仏。29,25)。今季欧州選手権3位。SPでは3Twでまさかの転倒があった。曲は「Sound of Silence」。冒頭の3Twはここも慎重に成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3T+2T+2Tも全ジャッジが加点。4SThの大技に挑戦、転倒したが回っていた。リフト三つとPCoSp、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点2〜3、あと二つのリフトとFiDsは加点1〜3、PCoSpは加点2。最後の3Liはリフトしたままヒザ立ちになって下ろす力技で何度見てもすごい。残念なのはソロジャンプで、男性は予定通り跳んだが女性が1S。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。3FThもほぼ全ジャッジが加点1〜3。基礎点59.2に全体で8.79の加点。岡部さんは「コーチを変えて滑りに安定が増した」。技術点7番目の67.99、演技構成点8番目の67.59、合計134.58でフリー6位、総合204.68で8位。
 8番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は「Skyfall」と「Mission Impossible」。衣装は二人とも黒。冒頭の3Twはややもたれてレベル2。3Tはきちんと決める。3S+2T+2Tも成功し、会場から拍手。リフト二つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点、FCCoSpもよく合っていてほぼ全ジャッジが加点。3LoThは全ジャッジが加点。5RLiとFiDsはレベル3。うち5RLiは全ジャッジが加点2。終盤の3LzThは全ジャッジが加点で見事。技術点5番目の68.76、演技構成点9番目の64.12、合計132.88は自己ベスト更新でイタリア記録らしい。フリーも9位、総合203.92も自己ベスト更新で9位。もうひと組は総合192.02の13位で、イタリアの五輪枠2を確保。

 10番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「Non, je ne regrette rien」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼほ2〜3。3T+2Tはなんとか成功。4SThは跳んだが転倒。5RLiとスピン二つはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点2、PCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3Sで女性がすぐ足を付いたが回転はしていた。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3LzThは片手つきか。終盤のリフト二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。技術点11番目の66.05、演技構成点5番目の68.34、合計133.39でフリー7位、総合206.06で7位。試合後のインタビューで男性が「棄権も考えた」と言うほど足の具合は悪いらしい。女性は「ミスは少ないのに得点が出ていなくて不可解」と言っていた。
 12番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「When You Say You Love Me」。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2。連続ジャンプは女性が第1でダウングレードで転倒、第2が付かず。3Sはなんとか決めたが二人とも不安定。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点2〜3、5ALiも加点ほぼ2〜3。スロージャンプも二つとも成功、うち3LoThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の66.28、演技構成点8番目の67.77、転倒の減点1、合計133.05は自己ベスト更新でフリー8位、総合206.19も自己ベスト更新で6位。一応、カナダの五輪枠3を確保。
 13番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。冒頭の4Twは、少しキャッチが落下気味だったが回転はしていた。3Sはピタッと合い、全ジャッジが加点。3SThはお手本のようで全ジャッジが加点2〜3。3T+2T+2Tは慎重に決め、全ジャッジが加点。リフト二つとスピン二つはレベル4。うち5RLiとFCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LoThも成功。BoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。5ALiは「集中に欠け」、すぐに下りてしまい、レベル1。しかしその直後の3Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3と立て直した。技術点4番目の70.17、演技構成点3番目の70.49、衣装の落下の減点1、合計139.66でフリー4位、総合219.03で3位。得点を見てすごく嬉しそうだった。

 14番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Cavatina, Larghetto amoroso」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Twはレベル2。3T<+2T<は女性が第1の後オーバーターン。2Aはきれいに決め全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3LoThと3SThはどちらも全ジャッジが加点2〜3。特に3SThはきれいで加点ほぼ3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。技術点6番目の68.39、演技構成点も6番目の67.89、合計136.28は自己ベスト更新でフリー5位、総合211.51も自己ベスト更新で4位。
 15番滑走でサプチェンコ・マッソ組。曲は「Lightouse」。冒頭の3Twは非常に高かったがややもたれたものの全ジャッジが加点ほぼ3。3T+2T+SEQはほぼ全ジャッジが加点。3Sは女性にタッチあり。3AThは、なんとか下りた。BoDsは全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。特に5ALiは加点3。あと二つのリフトとCCoSpも加点2〜3。ChSqはゆったりした曲調をよく表現して全ジャッジが加点2〜3。3SThは片手つき。基礎点60.38に全体で14.1の加点。技術点274.48、演技構成点75.98、合計150.46は自己ベスト更新でフリー2位、総合230.3も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でスイ・ハン組。曲は「明日に架ける橋」。振付はローリ・ニコル。この曲は自分たちの物語として演じる、と話したらしい。冒頭の4Twはしっかり回りきり全ジャッジが加点1〜3。3T+2Tも慎重に成功、全ジャッジが加点。しかし3Sで女性が転倒。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。うち3Liは加点3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3SThと3FThも全ジャッジが加点2〜3。特に3FThは加点ほぼ3。基礎点61.6に全体で15.18もの加点。技術点最高の76.78、演技構成点も最高の75.05、転倒の減点1、合計150.83は自己ベスト更新でフリーも1位、総合232.06も自己ベスト更新で初優勝。プレスカンファレンスでは、男性が「昨年はSP1位が思いがけなく、フリーで緊張してしまったが今年はその経験を生かせた」と言っていた。女性は穏やかな顔で「手術後は心境が変わった」と言っていた。

 この結果、五輪3枠は中国、カナダ、ロシア、2枠がドイツ、フランス、イタリア。アメリカは1枠に。来季のネーベルホルン杯で残りの4枠が争われる。

 <アイスダンス>32組出場。日本からは村元・リード組。9番滑走で村元・リード組(24,28)。今季全日本2連覇、四大陸9位、冬季アジア大会2位。曲はレイ・チャールズ「The Sun's Gonna Shine Again」他。他のリズムはジャイブとスウィング。振付、コーチともズエワ、スカリ。冒頭の1MBはレベル3だが「YTY」。Jスポーツ解説の東野さんが「キーポイント2のエッジの切替のタイミングが」と心配した通りに。PStはレベル2。NtMiStは曲想をよく表現した滑りでレベル3に加点0.79。しかしSTwがレベル1。東野さんによると「第2でスピニング、第3でスポットになった」とのこと。第3で要件を満たさないと最高でもレベル2らしい。第3はオプションだと思っていたが変わったらしい。最後のRoLiはレベル4で加点0.69。技術点23番目の26.53、演技構成点21番目の28.15、合計54.68でSD23位。フリーに進めず。この後、国別対抗で今季最高の63.77を出した。
 20番滑走でヴァーチュー・モイアー組(27,29)。組んで20年目とか。今季GPファイナル、国内、四大陸すべて優勝。曲はプリンス「Kiss」他。振付D.ウィルソン他。すごくリラックスして滑っていた。全要素に全ジャッジが加点。全ての要素がレベル4。特に冒頭のNtMiStは加点2〜3。STwはスローリプレイでもビッタリ合っている上、「よくトラベリングして」おり、これも加点2〜3。最後のCuLiは女性がイーグル姿勢の男性のももに乗るタイミングを計り、これも加点2〜3。技術点最高の43.74、演技構成点も最高の38.69、合計82.42は自らの持つ世界最高点を更新でSD1位。東野さんは「何も言う必要はない。試合のとき、つい彼らの顔を見てしまう」と言っていた。インタビューでは「順位や得点は気にしていない」と言っていたが、これが強みだろう。
 21番滑走でナザロワ・ニキーチン組(ウクライナ。20,22)。今季国内優勝、欧州選手権9位。曲は「Only You」。もうひとつのリズムはスウィング。振付はズーライン他。コーチはシュピルバンド、ブルザ。女性のスカートがピンクとグレーの二枚重ね。今季伸びてきた若手。冒頭の1MBはエッジも深くレベル4。PStはレベル3。CuLiは得意の低い姿勢でレベル4にほぼ全ジャッジが加点1〜3。STwもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル3。技術点12番目の34.09、演技構成点15番目の29.77、合計63.86は自己ベスト更新でSD14位。フリー91.49の15位で総合155.35の15位。

 23番滑走でステファノワ・ブキン組(露。21,23)。今季国内2位、欧州選手権5位と躍進。曲は不明。もう一つのリズムはヒップホップ。二人とも黒い衣装で女性はパンツスタイル。とにかく速い。冒頭のSlLiとSTwはレベル4で全ジャッジが加点。リフトは難しい入りから女性がポーズを決め、加点2。STwは第4までぴったり合っていて加点2〜3。1MBと最後のNtMiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。PStはレベル2。東野さんが「速いのでステップがとんでしまう」。どうもPStの出来が得点を左右する感じ。技術点11番目の34.84、演技構成点10番目の34.23、合計69.07でSD10位。
 25番滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。27,27)。4年ぶりの出場。今季GPファイナル4位、国内優勝、欧州選手権3位。曲は「Mercy On Me」他。もう一つのリズムはスウィング。1MB以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとSlLiはレベル4で加点1〜3。1MBと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。PStはレベル2。技術点8番目の36.68、演技構成点5番目の36.86、合計73.54でSD8位。この時点で1位だが、キスアンドクライでは、ズーリンコーチとも笑顔なし。
 26番滑走でギレス・ポワリエ組(加。25,25)。今季GPシリーズ3位2回、国内3位、四大陸6位。曲は「Oh What a Night for Dancing」他。もう一つのリズムはディスコ。男性のアフロのカツラに口ひげ。赤を基調とした衣装。PSt以外の全要素に全ジャッジが加点。1MBとSTw、最後のRoLiはレベル4。うち1MBとRoLiは加点1〜3。PStとNtMiStはレベル3。うちNtMiStは「サタデーナイト」風の振付もあり、加点1〜3。技術点6番目タイの37.58、演技構成点9番目の35.25、合計72.83は自己ベスト更新でSD9位。

 27番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。30,31)。今季GPシリーズ4位と3位、国内6連覇、欧州選手権2位。曲は「Cry For Me」他。もう一つのリズムはブージーウージー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1MB、SlLiはレベル4。うちSTwとSlLi4は加点2〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。技術点6番目タイの37.58、演技構成点7番目の36.12、合計75.65は自己ベスト更新でSD7位。この時点で僅差だが1位。
 最終グループ28番滑走でシブタニ兄妹(米。24,27)。今季GPファイナル3位、全米2連覇、四大陸2位。曲は「That's Life」他。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。二人とも黒い衣装で女性はパンツスタイル。冒頭の1MBと最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル2。NtMiStはレベル3だが加点2〜3。よく見えたが、全体に得点が低い。技術点6番目の37.79、演技構成点4番目の37.09、合計74.88でSD5位。この時点で1位。
 29番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。27,30)。今季GPシリーズ3位と2位、国内2位、四大陸5位。曲はマイケル・ジャクソン「The Way You Make Me Feel」他。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。女性はパンツスタイル。少し慎重に滑っていたか。冒頭の1MBとSTw、SlLiはレベル4。うちSTwとSlLiは加点1〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点2〜3。技術点5番目の38.15、演技構成点6番目の36.69、合計74.84、0.04の僅差でSD6位。

 30番滑走でパパダキス・シゼロン組(仏。21,22)。今季GPファイナル2位、国内3連覇、欧州選手権優勝。曲は「Bittersweet」他。もう一つのリズムはスウィング。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。STwとPSt、最後のNtMiStはレベル3。うちPStとNtMiStは加点2〜3。1MBとStaLiはレベル4。うちStaLiは難しい入りからすっとリフトの体勢になり、加点3。技術点4番目の38.53、演技構成点2番目の38.36、合計76.89でSD2位。
 31番滑走でハベル・ドナヒュー組(米。26,26)。今季GPファイナル5位、全米3位、四大陸4位。曲は「Feeling Good」他。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとSTw、SlLiと最後のNtMiStはレベル4。うちSTwとNtMiStは加点2〜3。PStはレベル3。技術点2番目の40.47、演技構成点8番目の36.06、合計76.53は自己ベスト更新でSD3位。シブタニ兄妹を上回り、大喜び。
 最終滑走でチョック・ベイツ組(米。24,28)。今季GPファイナル6位、全米2位、四大陸も2位。曲は「Bad to the Bone」。もう一つのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと1MB、STwはレベル4。うちCuLiは加点2〜3、STwは加点2。PStと最後のNtMiStはレベル3だが、NtMiStは加点2〜3。技術点3番目の39.11、演技構成点も3番目の37.14、合計76.25でSD4位。2〜4位は1点以内。

 フリーには20組。11番滑走でステファノワ・ブキン組。曲は「Libertango」他。女性の衣装は赤、男性は黒。冒頭のCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ポーズした女性を首の後ろに乗せノーハンドで立ち上がるSlLiなどリフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCuLiは加点ほぼ2〜3。第1をシッティングで行うSTwはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSpは全ジャッジが加点ほぼ2。ステップ二つはレベル3。基礎点41.3に全体で加点11.38。技術点7番目の52.68、演技構成点10番目の52.95、合計105.63は自己ベスト更新でフリー9位、総合174.7で10位。キスアンドクライではコーチともども大喜び。
 12番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Con Buena Onda」他。こちらもタンゴ。女性の衣装は淡い水色、男性は黒。冒頭のCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。タンゴの動きを取り入れていた。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点2〜3。最後のChLiも全ジャッジが加点1〜3。基礎点41.3に全体で加点11.21。技術点8番目の52.51、演技構成点9番目の53.65、合計106.16でフリー7位、総合178.99で8位。
 13番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。曲は「Prelude No. 20」他。男性の衣装の上衣は白のTシャツのよう。全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト二つとSTwは加点2〜3。「女性が倒立したRoLiは彼女が初めて」とJスポーツ解説の東野さん。女性はノーハンドで腕は前方にそらし、始めは足首が男性の肩に乗っているが回り出すと全身が空中に。ステップ二つはレベル3。うちDiStは加点ほぼ2。ChSpは加点1〜3。基礎点41.3に全体で加点13.44。技術点4番目タイの54.74、演技構成点4番目の55.78、合計110.52でフリー3位と巻き返し、総合184.06で5位。それでもキスアンドクライでは誰も嬉しそうでない。

 14番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲は「Limelight」他チャップリンメドレー。CiStとChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはぴったりで加点2〜3。リフト三つとCoSpもレベル4。うちSlLiは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。うちDiStは加点1〜3。最後の空中を歩くようなChLiは加点2〜3。基礎点41.3に全体で加点13.42。技術点5番目の54.72、演技構成点7番目の55.31、合計110.03でフリー5位、総合183.73で6位。ノーミスだったが、順位が出ると男性は「どうして?」というように両手を開いた。
 15番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「アランフェス」。ChSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル3。あと二つのリフトとCoSp、STwもレベル4。うちSlLiは加点2〜3、CuLiとCoSpは加点1〜3。最後のChLiも加点1〜3。基礎点41.3に全体で加点13.24。技術点6番目の54.54、演技構成点6番目の55.43、合計109.97は確か今季最高でフリー6位、総合で4位。
 16番滑走でチョック・ベイツ組。曲は「Under Pressure」。痛恨のツイズルでのぐらつき。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとCoSpはレベル4。うちリフト二つとCoSpは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。STwでは男性がフリーレッグを大きく動かす第1の2回転目でふらつき、レベル1。最後のChSpは加点2〜3。基礎点37.8に全体で加点22点以上だがキスアンドクライでは男性に笑顔なし。技術点50.01、演技構成点4番目タイ55.78、合計105.79でフリー8位、総合184.81で7位。

 17番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Evolution: Mirror In Mirror」。後半の振付は自分たちでやったらしい。アメリカ勢で唯一のノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは加点2〜3。リフト三つと第4まであるSTwもレベル4。うちStaLiが時間超過。あと二つのリフトとSTwは加点2〜3。ステップ二つはレベル3。最後のコリオ要素二つは加点1〜3。基礎点41.3に全体で加点14.15。技術点3番目の55.45、演技構成点3番目の55.85、リフトの時間超過の減点1、合計110.3でフリー4位、総合185.18で3位。昨年に続く表彰台で嬉しそうだった。
 18番滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Stillness」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。リフト三つとSTw、CoSp、DiStがレベル4。うちSTwとCoSp、RoLiは加点ほぼ3。CiStだけレベル3。最後のChLiは加点ほぼ3。シーズン最初はプログラムの要素がバラバラだったが、さすがにひとつながりのものに仕上げてきた。何とも言えない雰囲気の振付でオリジナルの形ばかり。基礎点42.8に全体で加点17.99。技術点最高の60.79、演技構成点も最高の58.36、合計119.15は自己ベストおよび世界最高点を更新でフリー1位、総合196.04も自己ベスト更新だが、SDの差で2位。

 19番滑走でヴァーチュー・モイアー組。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。CiSt以外の全要素に全ジャッジが加点2〜3。CiSt以外の全要素がレベル4。冒頭の流れるように入るStaLiは加点3。STwも加点ほぼ3。最後のChLiも加点ほぼ3。基礎点42.8に全体で加点15点以上。技術点2番目の58.08、演技構成点も2番目の58.11、合計116.19でフリー2位、総合198.62は自己ベスト更新で3回目の優勝。ステップ直後の男性の両手つきもあったが逃げきった。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebod」他。SDの順位をキープできれば初のメダルという緊張からか。痛すぎるツイズルの転倒。リフト三つとCiSt、CoSpと前半の要素は全てレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点2〜3、他の要素も加点1〜3。しかし、STwの第1で男性が1回転しないうちに転倒、すぐ起き上がって第2、第3は回ったが無得点。直後のDiStはレベル2で、GOEは-1〜3。最後のコリオ要素二つは全ジャッジが加点1〜3。技術点47.15、演技構成点8番目の55.02、転倒の減点1、合計101.17でフリー10位、総合177.7で9位。キスアンドクライで男性はずっと頭を抱えていた。

 この結果、五輪3枠はカナダとアメリカ、2枠はフランス、ロシアなど。来季のパターンダンスはルンバだそうだ。来季9月のネーベルホルン杯で残り5枠の争いになる。

フィギュアスケート (2017.3/29,31,4/1,2,3,7/16,17,20,21)

世界選手権 (2017.3/29〜4/2 ヘルシンキ・フィンランド)

 <女子シングル>37人出場。日本からは宮原、樋口、三原の予定だったが、宮原の股関節疲労骨折の痛みがとれず欠場(3/20)、代わりに本郷。
 8番滑走でコストナー(伊。30)。3季ぶりの出場。今季欧州選手権3位。曲は喜多郎の「雷神」他。振付はローリ・ニコル。コーチにミーシンさんが加わった。冒頭の3T+3Tは大きく、全ジャッジが加点1〜3。ステップからの3Fはややこらえた。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点1〜3。後半、2Aを無難に決めたが、FCSpでバランスをくずしレベル1。技術点13番目の32.44、演技構成点4番目の33.89、合計66.33でSP8位。
 23番滑走で樋口(16)。初出場。今季全日本2位、四大陸9位。曲は「ラ・カリファ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。ほぼノーミスの演技。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを決め、加点評価。ステップからの3Fは減点気味。エッジエラーでないので、ステップが少ないのか。技術点7番目の36.84、演技構成点11番目の29.03、合計65.87、この時点でコストナーに次ぐ2位でSP9位。フジ解説の荒川も「今季一番のでき」と言う。
 24番滑走で三原(17)。初出場。今季全日本3位、四大陸優勝。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。振付:マッシモ・スカリ。全体にスピードにのって滑っていたが、痛恨の転倒。ステップからの3回転以外の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点ほぼ2。冒頭の3Lz+3Tはいつものようにスパッと決め、加点1〜3。後半、2Aを苦もなく跳ぶ。StSqはレベル3だが加点1。しかし最後のステップからの3Fの予定が2Fになり、転倒、無得点。解説の荒川は「タイミングが狂った」と言う。これで五輪3枠はほぼ不可能に。技術点17番目の30.88、演技構成点10番目の29.71、転倒の減点1、合計でSP15位。インタビューで「今までにない緊張があった」と言っており、やはり枠取りの重圧があったのだろう。

 26番滑走でオズモンド(加。21)。今季GPファイナル4位、国内優勝、四大陸4位。曲は「パリの空の下」他。振付:ランス・ヴァイポン。迫力のノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは豪快で加点2〜3。ステップからの3Lzもやや軸が曲がったが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは加点2〜3、LSpとStSqは加点ほぼ2〜3。技術点2番目の41.23、演技構成点も2番目の34.75、合計75.98は自己ベスト更新でSP2位。
 28番滑走でカレン・チェン(米。17)。今季全米優勝、四大陸12位。曲は「On Golden Pond」。振付は本人。衣装は白。鳥の首のように片手を上げるポーズから、冒頭の3Lz+3T成功。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lo、2Aと決め、全ジャッジが加点。技術点4番目の38.35、演技構成点7番目の31.63、合計69.98でSP5位。

 31番滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。17)。初出場。今季GPシリーズ5位と8位、四大陸8位。曲は「アイ・ガット・リズム」。振付:トレイシー・ウィルソン。冒頭の3Lz+3T成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loと2Aも決める。技術点8番目の36.65、演技構成点11番目の28.83、合計65.48でSP10位。

 最終グループ32番滑走でメドベジェワ(露。17)。今季もGPファイナル、国内、欧州選手権とも優勝。曲は「River Flows in You」他。冒頭のFCSpと2A以外の要素に加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。後半、ジャンプも全て成功。3F+3Tは両手や片手を上げていた。技術点最高の42.1、演技構成点も最高の36.91、合計79.01でSP1位。
 33番滑走でデイルマン(加。19)。昨年9位。今季GPシリーズ4位2回、国内2位、四大陸2位。曲は「エロディアード」より。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3T+3Tは加点2〜3。LSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2。後半、ステップからの3Lzと2Aも決める。技術点3番目の39.19、演技構成点6番目の33.0、合計72.19でSP3位。
 34番滑走でワグナー(米。25)。今季スケートアメリカ優勝、中国杯6位、全米2位。曲は「Sweet Dreams」。冒頭の3F+3T成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loと2Aも決める。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3T+3Tの第2がアンダーローテーション。技術点10番目の35.27、演技構成点5番目の33.77、合計69.04でSP7位。

 35番滑走でソツコワ(露。16)。今季GPファイナル5位、国内3位、欧州選手権4位。曲は「Butterflies Are Free」。振付:ニキータ・ミハイロフ。全体としてそつなくまとめた。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3F、2Aと決める。技術点5番目の38.14、演技構成点7番目の31.62、合計69.76でSP6位。
 36番滑走で本郷(20)。今季全日本5位、四大陸10位。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。衣装は赤。急に代替出場が決まったにしてはよくやったと思う。冒頭の3Fを持ちこたえたのが効いた。LSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqがレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqは生き生きと大きな動きでレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。後半、3T+3Tを跳んだが第2がアンダーローテーション。2Aは成功。技術点16番目の31.45、演技構成点9番目の31.1、合計62.55でSP12位。
 最終滑走でポゴリラヤ(露。18)。今季GPファイナル3位、国内4位、欧州選手権2位。曲は映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」より。振付:ミーシャ・ジー。衣装は黒。左肩にストールのような飾り。冒頭の3Lz+3Tは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、ステップからの3Loをこらえる。2Aも決める。少し動きが慎重か。技術点6番目の37.21、演技構成点3番目の34.31、合計71.52でSP4位。

 地上波の放送がなかったうち、良かったのは、10番滑走のシャンニン・リー(中)SP16位、、17番滑走でヨリクの妹のロエナ・ヘンドリクス(ベルギー)SP17位、21番滑走の李子君(中)SP20位、22番滑走のトート(ハンガリー)SP14位。Jスポーツの解説は中庭さん。
 シャンニン・リーはジャンプだけでなく、スピンが姿勢、速度ともすばらしい。ヘンドリクスも一滑りが大きく、ステップとスピンがいい。李子君はジャンプのアンダーローテーションがあり、つなぎが少ないので得点伸びず。トートは3Lzだけ前向きの両足だったが後半はすばらしくステップはレベル4にほぼ全ジャッジが加点2〜3。

 フリー。12番滑走で三原。ノーミスの演技。曲は「シンデレラ」。振付は佐藤有香。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Fも全ジャッジが加点。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFCCoSpは加点2。後半、2A+3Tや3Lz+2T+2Loなど予定通りに全て跳び、いずれも全ジャッジが加点。このうち2A+3Tは加点ほぼ2。技術点2番目の74.4、演技構成点8番目の63.89、合計138.29は自己ベスト更新でフリー4位、総合197.88で5位。
 14番滑走で本郷。始める前の顔が無表情で人形のようだった。曲は「リバーダンス」。振付は宮本賢二。冒頭は2Fに。ここで励ましの拍手がワーッと起こる。ヘルシンキに多くの日本人観客が行っている。3S+2T+2Lo成功。3Lzも決める。スピン二つはレベル4。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点1。後半、2A+3Tは第2がアンダーローテーションでオーバーターン。3Sは全ジャッジが加点。3F<+2Tは第1がアンダーローテーション。FCCoSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点。最後のジャンプは2Aの予定だったが、3Fに変更したものの転倒。フジ解説の荒川は「最初の3Fが2Fになったので、最後により点数の高い3Fに変更したあたりは粘り強く戦った」と評価。しかしキスアンドクライの本郷の目に涙。アナウンサーも「足の怪我もあり、1週間で出る準備をするのはたいへんだった」と言う。技術点20番目の50.96、演技構成点14番目の57.32、転倒の減点1、合計107.28でフリー18位、総合169.83で16位。
 15番滑走でトゥルシンバエワ。ほぼノーミス。曲は「もののけ姫」。振付はT. ウィルソン。コーチはオーサーとお母さん。連続ジャンプ三つを全て後半に入れる。冒頭の3Lz成功。3Fは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。後半、3S+3Tと2A+3Tを決める。3S+3Tはほぼ全ジャッジが加点。2A+3Tはこらえた。さらに2A+2T+2Loも成功。キスアンドクライでは、コーチたちともども笑顔。技術点6番目の68.36、演技構成点13番目の58.15、合計126.51は自己ベスト更新でフリー8位、総合191.99で11位。

 16番滑走でワグナー。回転不足に泣いた。雰囲気を作る力はさすが。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。振付シェイリン・ボーン。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。次が連続3回転の予定が3F+1Tに。2A+2Tも本来2A+3Tだったと思う。スピン二つにStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、3Lo+1Lo+3Sは第3がアンダーローテーション。3Fはアンダーローテーション。3Lzはeマーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはレベル3。技術点14番目の56.33、演技構成点5番目の68.17、合計124.5でフリー10位、総合193.54で7位。
 17番滑走でコストナー。曲は「Nisi Dominus」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+3Tは少しオーバーターン。3Fと3Loは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、1Lo+2Tや2A+1Lo+2Sは予定より回転が足りなかった。ソロの2Aは全ジャッジが加点。ChSqもスケートをする幸せを表現して全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目タイの59.47、演技構成点3番目の71.03、合計130.5でフリー5位、総合196.83で6位。
 18番滑走で樋口。曲は「シェヘラザード」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Loはこらえた。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。3Sは全ジャッジが加点1〜3。後半、2Aは全ジャッジが加点1〜3だったが、次が2Lzに。ここは二つめの3Lz+3Tの予定だった。とっさに3F+2T+2Loと変え、2Aに3Tを付けたが第2がダウングレードで転倒。ChSqは全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点。最後までスピードがありコントロールされていた。技術点10番目タイの59.47、演技構成点9番目の63.71、転倒の減点1、合計122.18でフリー12位、総合188.05で11位。

 19番滑走でソツコワ。課題の後半に乱れた。曲は「アダージオ」。冒頭の3Lz+3Tはふんわり成功。ほぼ全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqと終盤のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2F+1Lo+3Sの第1が変だった。3Lzはダウングレードで転倒。2A+2Tは予定通りなのか。二つめの2Aはアンダーローテーション。技術点12番目の58.65、演技構成点6番目の64.79、転倒の減点1、合計122.44でフリー11位、総合192.2で8位。
 20番滑走でカレン・チェン。2/3まではノーミス。曲は「Tango Jalousie」。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Fも成功。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち後半の二つは全ジャッジが加点2〜3。後半、2A+1Lo+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2。3S+2Tもほぼ全ジャッジが加点。3Lzがアンダーローテーションで転倒。2Aは両足。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の65.98、演技構成点7番目の64.33、転倒の減点1、合計129.31は自己ベスト更新でフリー6位、総合199.29も自己ベスト更新で4位。
 21番滑走でポゴリラヤ。まさかの大崩れ。曲は「Le Di a la Caza Alcance」他。振付はモロゾフ。冒頭のジャンプが1Lzに。本来連続3回転の予定。これで焦ってしまったのだろう。次の3Fで転倒。2Aは全ジャッジが加点1。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。これで少し落ち着いたかと思ったが、後半、リカバリーをねらった3Lz+3Tでまた転倒。3Loはなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。二つめの3Loで三回目の転倒。それでも2A+1Lo+3Sを跳び、会場から拍手。最後のLSpはレベル2。終わったとき倒れ込んで顔をおおった。技術点18番目の53.0、演技構成点10番目の62.85、転倒3回の減点4、合計111.85でフリー15位、総合183.37で13位。

 22番滑走でメドベジェワ。全く緊張していないように見えた。曲は「Extremely Loud and Incredibly Close」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは軽く、加点1〜3。3Lzは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点2〜3。後半、2A+2T+2Tは片手を上げたが、上げない方が加点されるのではないか。3S+3Tも加点2〜3。ChSqも加点1〜3。。技術点最高の78.27、演技構成点も最高の76.13、合計154.4は自己ベスト更新でフリーも1位、総合233.41で2連覇。
 23番滑走でデイルマン。会心の出来。曲は「Rhapsody in Blue」。冒頭の3T+3Tは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ3。3Lzは全ジャッジが加点2、3Fは全ジャッジが加点1〜3。跳び分けができているのも強い。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。LSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。後半、3Lz+2T+2Tも全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後に3S+2A+SEQが少しつまった。技術点3番目の71.73、演技構成点4番目の69.6、合計141.33は自己ベスト更新でフリーも3位、総合213.52も自己ベスト更新で3位。今年一年で強くなった。キスアンドクライでオーサーコーチとともに大喜び。
 最終滑走でオズモンド。今季課題のフリーもそろえた。曲はバレエ「ラ・ボエーム」より「Mimi Tells Her Story」他。振付はバトル。冒頭の3F+3Tはものすごく幅があり、全ジャッジが加点2〜3。2A+3Tはこらえる。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。後半、2Loになったのが唯一のミス。3F、3S、2A+2T+2Loと全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが音符をよく表現していて全ジャッジが加点2〜3。続くChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の70.21、演技構成点2番目の71.94、合計142.15は自己ベスト更新でフリーも2位、総合218.13も自己ベスト更新で2位。

 地上波の放送がなかった、8番滑走のシャンニン・リー(フリー13位、総合14位)と9番滑走のヘンドリクス(フリー14位、総合15位)はよかった。シャンニン・リーの曲は「もののけ姫」。フリー117.09は自己ベスト更新。ヘンドリクスはSP57.54が自己ベスト更新、フリーは欧州選手権の方がよかったが、総合172.82は自己ベスト更新。

 <男子シングル>36人出場。日本からは羽生、宇野、田中刑事。22番滑走で田中刑事(22)。初出場。今季全日本2位、四大陸13位。曲は2年越しの「ブエノス・アイレスの春」。振付はスカリ。全体に固かった。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。3Aは成功。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3F+3Tで片手つき。技術点37.78、演技構成点36.67、転倒の減点1、合計73.45でSP22位。フジ解説の本田は演技前に、「ポイントは4回転を回りきること」と言っていたが、できなかった。
 24番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。25)。昨年15位。今季GPシリーズ6位と7位、四大陸7位、冬季アジア大会6位。これが最後の世界選手権と言って臨んでいるらしい。曲は「愛の夢」。振付は本人。4回転は入れない構成。冒頭の3Aはなんとかこらえた。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1。CCSpはレベル3。後半、3Fは!マーク。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは、加点ほぼ2。これで見納めかとジャッジたちもご祝儀加点か。最後のCCoSpは加点1〜3。技術点40.76、演技構成点39.15、合計79.91でSP16位。
 25番滑走でコリヤダ(露。22)。昨年4位。今季GPシリーズ4位と5位、美馬内優勝、欧州選手権3位。曲は「ナイチンゲール・タンゴ」。ほぼノーミス。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で4T+3Tを決める。3Aは加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCSpは加点ほぼ2。後半、ステップからの3Lzも成功、加点2〜3。StSqはレベル3だが加点2。技術点7番目の50.77、演技構成点8番目の42.51、合計93.28自己ベスト更新でSP7位。

 26番滑走でボーヤン・ジン(中。19)。今季GP中国杯2位、国内4連覇、四大陸5位、冬季アジア大会2位。曲は「スパイダーマン」。ほぼノーミス。冒頭で4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。3Aは全ジャッジが加点。後半、4Tも成功。最後のStSqはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点3番目の57.65、演技構成点10番目の40.99、合計98.64でSP4位。
 27番滑走でデニス・テン(カザフ。23)。昨年11位。今季GPフランス杯2位、冬季ユニバ優勝。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭の4Tはなんとか成功。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点。StSqは全ジャッジが加点2〜3。最後でようやくらしい演技が見られた。後半、3Aも決める。技術点12番目の47.59、演技構成点7番目の42.59、合計90.18でSP9位。ほぼノーミスでも4回転ひとつだとこの順位とは。
 28番滑走でネイサン・チェン(米。17)。今季GPファイナル2位、全米優勝、四大陸も優勝。初出場だが、いきなり優勝候補。曲は「海賊」。冒頭で4Lz+3Tをあっさり成功、全ジャッジが加点。続けて4Fも決める。ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2。後半、不調の3Aで転倒。技術点4番目の55.22、演技構成点6番目の43.11、転倒の減点1、合計97.33でSP6位。

 最終グループ31番滑走で羽生(22)。昨年2位。今季GPファイナル4連覇、全日本欠場、四大陸2位。曲は「Let's Go Crazy」。なんとスタートがコールされてから33秒で減点。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の4Loは美しく決まる。しかし連続ジャンプでは、4Sが不調でステップアウト、2Tを付けたが、認められず。これが痛かった。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3。技術点6番目の52.04、演技構成点3番目の47.35、レイトスタートの減点1、合計98.39でSP5位。滑る前から怖い顔で、気合いの入り過ぎか。
 32番滑走で宇野(19)。昨年7位。今季GPファイナル3位、全日本優勝、四大陸3位、冬季アジア大会優勝。曲は映画『ラベンダーの咲く庭』より、「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」。ノーミス。冒頭の4F成功。4T+3Tは余裕があり、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3、最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、3A成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったとき笑顔で右手を上に突き上げた。技術点2番目の59.16、演技構成点4番目の45.7、合計104.86は世界歴代2位でSP2位。

 34番滑走でフェルナンデス(西。25)。曲は「マラゲーニャ」。振付:アントニオ・ナハーロ。2年目のプログラムで、スケートとフラメンコが見事に融合。FUSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭、4T+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く4Sも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは全ジャッジが加点3。後半、3Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ3。技術点最高の60.79、演技構成点も最高の48.26、合計109.05は宇野を超え、世界歴代2位でSP1位。
 35番滑走でチャン(加。25)。曲はビートルズ「Dear Prudence」他。4回転ひとつで100点越え。流れるようなスケーティングが気持ちいい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭4T+3Tをきれいに決め、加点2〜3。3Aも決める。スピン二つとStSqはレベル4で加点2〜3。特にStSqは加点ほぼ3。後半、ステップからの3Lz成功。技術点5番目の54.11、演技構成点2番目の48.02、合計102.13でSP3位。
 最終滑走でジェイソン・ブラウン(米。22)。今季スケートアメリカ2位、全米3位、四大陸6位。曲は「Writing's on the Wall」。振付はワード。4回転はなし。全要素に全ジャッジが加点。冒頭やや苦手な3Aをきれいに決め、加点2〜3。3F+3Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4。特にCCSpは加点3。StSqと最後のCCoSpも加点2〜3。柔らかい身体で美しい動きで、4回転がなくてこの順位はさすが。技術点10番目の48.0、演技構成点5番目の45.1、合計93.1は自己ベスト更新でSP8位。

 地上波の放送がなかったうち、6番滑走のレイノルズ(加)SP12位と14番滑走のケリー(豪)SP13位がよかった。レイノルズは3年ぶり6回目の出場。曲はフィンランドの民謡。冒頭で4S+3Tをなんとか決め、4Tはタッチあり、3Aも成功。スピン二つとステップはレベル4で、うちステップと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。FUSpはレベル4。Jスポーツ解説の杉田さんは「ジュニアの頃はジャンプは跳ぶが姿勢は悪かった。今はスピンの姿勢もすばらしい」と言う。
 ケリーは3回目の出場。曲は「雨に歌えば」。冒頭の4Tをヒザでこらえて成功。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Aは後半に跳び、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4、ステップはレベル3だが、ほぼ全ジャッジが加点。83.11で自己ベスト更新。

 フリー。3番滑走で田中刑事。曲はフェリーニ・メドレー。振付はスカリ。冒頭で4Sと4S+2Tを決めたのはよかった。次は3Aの予定だったと思うが、2Aに。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。後半、3F+3Tを決め、ほぼ全ジャッジが加点。しかし3Aがアンダーローテーションで転倒。ここが三つめの連続ジャンプだったと思う。3Lzは成功。ChSqも加点の出来。技術点77.11、演技構成点72.78、転倒の減点1、合計148.89でフリー17位、総合222.34で19位。「挑戦者として世界に爪痕を残す」というねらいは果たせたか。
 地上波の放送がなかったうち、クヴィテラシビリ(ジョージア。22)とワシリエフス(ラトビア。17)がよかった。Jスポーツ解説の杉田さんが二人とも手放しでほめた。世界選手権初出場のクヴィテラシビリは180pの長身で、3Aを全ジャッジが加点、4Sはやや難があったが、きれいな4T+3Tと、後半にも全ジャッジが加点の4Tを決め、スビン三つはレベル4。自己ベスト更新の162.9でフリー11位、総合239.24で13位。
 ランビエールがコーチのワシリエフスは、4回転はないが、3Aで全ジャッジが加点。二つめは転倒したが、後半に3Lz+3Tと3Lz+2T+2Loを成功。ステップとスピン三つはレベル4。最後のFCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。スケーティングに伸びがあり、ステップにはコーチの面影が。SP81.73、フリー157.27とも自己ベスト更新でフリー13位、総合239.0で14位。

 8番滑走でミーシャ・ジー。ほぼノーミス。曲は「くるみ割り人形」。振付は本人。衣装は白に金のボタンや飾り。既に振付の依頼がたくさん来ているとのこと。こちらも4回転を入れずに来た。冒頭に3A+1Lo+3Sとソロの3Aを決めてきた。3Fは全ジャッジが加点1。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはレベル4は全ジャッジが加点。最後のCCoSpは回転速度も速く、加点1〜3。後半、3Lz+3Tとソロの3Lz(!マーク)を跳び、3Loは全ジャッジが加点。最後のジャンプ2A+2Tを成功。ここまで慎重にやってきたが、ChSqで爆発。思い切りらしさを発揮して全ジャッジが加点ほぼ3。きれいに終わりたかったのだろう。技術点83.74、演技構成点79.8、合計163.54は自己ベスト更新でフリー10位、総合243.45も自己ベスト更新で12位。
 15番滑走でSP12位のレイノルズ(加。26)。3年ぶりの出場。今季スケートカナダ3位、国内2位、四大陸12位。フジではSPの放送なし。曲は「グランド・ピアノ」。振付マーク・ピレー。冒頭の4S<+2Tは決まったように見えたが第1がアンダーローテーション。次の4T+3Tはきれいでほぼ全ジャッジが加点。さらにソロの4Sを決める。こちらはほぼ全ジャッジが加点。CCSpとStSqはレベル3。後半、4Tをもう一つ決める。3Aはアンダーローテーションだが持ちこたえる。3Lzもこらえ、3F<+3Loも第1がアンダーローテーションだが跳んだ。あと二つのスピンはレベル4。特に最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点91.06、演技構成点78.34、合計169.4でフリー8位、総合253.84は自己ベスト更新で9位。4回転4本入れたが、三つのアンダーローテーションで得点伸びず。でも復帰のシーズンとしては上出来か。

 16番滑走でコリヤダ。曲は「La reve de la fiancee」。冒頭で4Lzに挑んだが転倒。次の4Tは全ジャッジが加点。しかし3Aの予定が1Aにパンク。これが痛かった。3Lz+3Tは成功。StSqはレベル3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFSSpは加点1〜3。後半、3Aを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lz+1Lo+2Sも決める。゛どくと苦菜うごきのChSqもほぼ全ジャッジが加点。技術点82.49、演技構成点82.7、転倒の減点1、合計164.19でフリー9位、総合257.47で8位。ロシアはコフトゥンが総合11位で、来年も2枠。
 17番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「ピアノ・レッスン」。冒頭で初めて4Tに挑むが、アンダーローテーションで転倒。3A+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、二つめの3Aもほぼ全ジャッジが加点。3Lzもきれいに決めて全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tもほぼ全ジャッジが加点。美しいスパイラルや水平以上のバレエジャンプを含むChSqは全ジャッジが加点2〜3。2Loはご愛敬。3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点1〜3。終わった後、両側のコーチの手を握りしめて、ぎゅっと目をつぶる仕草に会場も笑顔。技術点88.27、演技構成点89.2、転倒の減点1、合計176.47でフリー7位、総合269.57は自己ベスト更新で7位。

 最終グループ19番滑走で羽生。曲は久石譲「Hope and Legac」。振付はシェイリン・ボーン。FCSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Lo、今季不調だった4Sはともに加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ2〜3。後半、4S+3Tをこらえながら成功、加点ほぼ2〜3。これが大きかった。さらに4Tもきれいに跳び、加点ほぼ2〜3。3A+2Tは加点2、3A+1Lo+3Sも加点1〜3のレベルでそろえ、満場の喝采。ChSqと最後のジャンプ3Lzも加点1〜3。基礎点103.43もすごいが、全体の加点22点以上もすごい。この内容をノーミスで終え、技術点最高の126.12、演技構成点も最高の97.08、合計223.2は世界最高更新でフリー1位、総合330.43、大逆転で二度目の優勝。
 20番滑走でネイサン・チェン。場内が騒然とした中で滑りはじめ、飲まれたか。曲は「ダッタン人の踊り」。冒頭の4Lzは転倒。それでも4F+2T、ソロの4F、4Tと立て続けに決める。ソロの4Fはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Aを全ジャッジが加点1〜3で跳ぶが、次を4Sに変えて痛恨の転倒。しかし、さらに4T+3Tを跳び、6本の4回転を跳んだ。3Lz+2T+2Loも決める。しかも、この後のスピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはは全ジャッジが加点。「明らかに疲れていていつものスピードがない」とフジ解説の本田が言う。技術点4番目の110.61、演技構成点7番目の84.78、転倒の減点2、合計193.39でフリー4位、総合290.72で6位。これでアメリカは二人で13ポイントで、来季の3枠確保。
 21番滑走でボーヤン・ジン。チェンとは対照的に落ち着いて演技。曲は「道」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lzは余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。4Sも成功。さらに3A+1Lo+3Sも決める。ここまでで42点以上。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。後半、4T+2Tとソロの4Tも成功。3Lz+3Tも決める。二つめの3Aは全ジャッジが加点。3Fは全ジャッジが加点1〜3。基礎点103.7に全体で加点15.24。技術点3番目の118.94、演技構成点6番目の86.0、合計204.94は自己ベスト更新でフリー3位、総合303.58も自己ベスト更新で二年連続3位。

 22番滑走でチャン。4回転合戦の時代にスケーティングでどこまで迫れるか。曲は「A Journey」。振付はD. ウィルソン。冒頭の4T+3Tはきれいに決まり、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sも美しく、全ジャッジが加点2〜3。しかし3Aからの3連続の予定が片手つきになり、付けた2Sは無得点に。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし後半、二つめの4Tでステップアウトして両手付き。二つめの3Aと3Lo、3Lz+2Tは全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3。らしくないミスがあったのは、4回転3本入れたせいか。技術点6番目の98.11、演技構成点2番目の94.92、合計193.03でフリー5位、総合295.16で5位。
 23番滑走で宇野。曲は「ブエノスアイレス午前零時」。振付は樋口美穂子。冒頭の4Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。続けて4Fもこらえ成功。次の3Lzは変だったが耐え、!マーク。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。最後のCCoSpも速くて9人中6人が加点3。後半、3A+3Tを決め、全ジャッジが加点ほぼ3。その上、ソロの4Tはこらえたが、4T+2Tと3A+1Lo+3Fの大技を鮮やかに決め、全ジャッジが加点1〜3。3Sも全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。基礎点だけなら羽生より高い104.74に全体で15.29の加点。技術点2番目の120.03、演技構成点4番目の94.42、合計214.45は自己ベスト更新でフリーも2位、総合319.31も自己ベスト更新で2位。昨年7位の悔し涙を笑顔に変えた。
 最終滑走でフェルナンデス。3連覇に向け、集中力が足りなかったか。曲はエルビス・プレスリー・メドレー。冒頭の4Tはすばらしく、全ジャッジが加点3。4S+3Tも決めたが、第2が両足か。3A+2Tも全ジャッジが加点。CSSpはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。ここまでよかったが、後半、二つめの4Sで転倒。二つめの3Aとソロの3Lzは全ジャッジが加点。2F+1Lo+3Sの3連続は、第1がほどけたよう。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。しかし最後のジャンプ3Loでステップアウト。やや覇気が感じられない。技術点5番目の98.62、演技構成点3番目の94.52、転倒の減点1、合計192.14でフリー6位、総合301.19で4位。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.3/24,25,30,4/6,7,8,5/6,13,)

世界ジュニア選手権 ペア・アイスダンス (2017.3/15〜19 台北)

 <ペア>16組出場。アメリカの1組を除き全て初出場(!!)。日本からは三浦・市橋組。4番滑走で三浦・市橋組(15,19)。全日本ジュニア2連覇。曲は「ミス・サイゴン」。振付はJ. マルコット他。コーチはカナダのゴーティエの他若松さんも。冒頭の2Twはレベル2だが、少しもたれた。2Aはスパッと合っており、ほぼ全ジャッジが加点1。今季のジュニアソロジャンプ課題はエッジ系ジャンプ。5ALiはレベル3。2LzThも成功。スロージャンプはトウ系が課題。BiDsはレベル2。StSqもよく合っていてほぼ全ジャッジが加点1。最後のFCCoSpはレベル4だが減点気味。技術点26.81、演技構成点20.09、合計46.9は自己ベスト更新でSP11位。
 11番滑走でボイコワ・コズロフスキー組(露。15,17)。今季ジュニアGPファイナル3位、国内ジュニア優勝。ジュニアGPファイナルで優勝したロシアの組は解散したとのこと。曲は「フラメンコ」。女性の衣装は赤。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3FThは少しミス。5ALiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のFCCoSpもレベル4。BiDsはレベル3。技術点35.89、演技構成点25.38、合計61.27は自己ベスト更新でSP1位。

 12番滑走でガオ・シィエ組(中。15,18)。今年組み替えたらしい。今季ジュニアGPシリーズ5位2回、国内シニア3位。曲は「Cavatina」。コーチはツァオ。冒頭の3Twは中国らしくとても高く、レベル3で全ジャッジが加点1〜3。2Lo成功。3TThも全ジャッジが加点。FCCoSpとStSqはレベル4。5RLiと最後のBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点34.86、演技構成点25.11、合計59.97は自己ベスト更新でSP2位。
 14番滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウィンザー組(豪。17,20)。女性はロシア出身。2016年初めに組んだ。今季ジュニアGPファイナル5位、国内シニア初優勝、四大陸11位。曲は「スカイフォール」。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2A成功。5RLiもレベル4で全ジャッジが加点。3FThも決める。FCCoSpと最後のBiDsはレベル3。StSqはレベル2。技術点34.82、演技構成点25.0、合計59.82でSP3位。

 フリーは16組。ジュニアはシニアよりリフトがひとつ少ない。7番滑走で三浦・市橋組。曲は「チャップリン・メドレー」。冒頭の2Twはレベル2。連続ジャンプでは、女性は第2も2Tを跳んだのに、男性の第2が1回転になり2T+1T。5ALiとFiDsはレベル2。次のSThはタイミングが合わなかったのか跳べず、無得点。もったいなかった。2Aは成功。4Liと最後のPCoSpはレベル3。SPでも決めた2LzThは成功、加点気味。FCCoSpはレベル4だが減点気味。技術点33.81、演技構成点39.48、合計73.29はそれでも自己ベスト更新でフリー13位、総合120.19も自己ベスト更新で13位。
 10番滑走でSP8位のアタハノワ・スピリドノフ組(露。14,19)。今季ジュニアGPファイナル6位、国内ジュニア2位。優勝候補だったがSPではリフトが上がらず。曲は「雨に歌えば」。コーチの一人は1980年五輪金メダルのザイツェフ。冒頭の3Tは合っていて全ジャッジが加点。3TwとFCCoSp、3Liはレベル3。うちFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプでは女性の第2が1回転になり2A+1Tに。5ALiと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiはほぼ全ジャッジが加点。ChSqと3SThは全ジャッジが加点。BoDsはレベル2。技術点54.2、演技構成点53.36、合計107.56は自己ベスト更新でフリー1位、総合で4位。

 13番滑走でアレクサンドロフスカヤ・ウィンザー組。曲は「W.E.」。冒頭の3Twは空中でキャッチしレベル4、ほぼ全ジャッジが加点。3Sと3T+2T+2Tも成功。3FThはほぼ全ジャッジが加点。5RLiはレベル3。FCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。しかし3SThで転倒。4Liはレベル4。BoDsはレベル2。PCoSpはレベル1。技術点54.18、演技構成点50.98、転倒の減点1、合計104.16は自己ベスト更新でフリー2位、総合163.98も自己ベスト更新で初優勝。インタビューでは「びっくりしている。オーストラリアがフィギュアスケートで注目されるなんて」と男性が言っていた。来季はシニアに上がり、五輪をめざすそうだ。
 15番滑走でガオ・シィエ組。曲は「Crunchy Granola Suite」。冒頭の3Twは高く、レベル3だが全ジャッジが加点1〜3。2T+2Tは無理せず成功。しかしソロジャンプは男性が2Sに。5RLiはレベル3で全ジャッジが加点。スロージャンプは二つとも全ジャッジが加点。特に二つめの3SThは加点ほぼ2〜3。スピン二つと最後の3Liはレベル4。BoDsはレベル2。技術点50.65、演技構成点50.47、合計101.12は自己ベスト更新でフリー3位、総合161.09も自己ベスト更新で3位。インタビューとプレスカンファレンスで男性はしきりに自分のジャンプミスを反省していた。
 最終滑走でボイコワ・コズロフスキー組。曲は「トリスタンとイゾルデ」。冒頭の3Sで男性はなんとかこらえる。3T+2T+2Tも少し向きがずれたが成功。3Twはレベル2。リフト二つとスピン二つはレベル4だが、いずれも加点なし。3SThは回ったがステップアウト。3LoThは両足。技術点51.13、演技構成点49.53、合計100.66でフリー4位、総合で2位。インタビューで男性が何度も「こんなはずじゃ」とため息をつき、「初出場で2位はスゴイのでは」と言われても、女性が「2位ではダメなのです」と言っていた。ロシアは厳しい。

 <アイスダンス>31組出場。日本からは深瀬・立野組。世界ジュニアは二回目。18番滑走で深瀬・立野組(19,19)。今季ジュニアGPシリーズ6位と10位。全日本ジュニア優勝。曲は「Petite Fleur」他。もうひとつのリズムはスウィング。コーチはローマン・ホーゲナウア。冒頭の1BLはレベル3、続く2BLとSTwもレベル4。NtMiStはレベル3。ここまでほとんど加点がない。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点。技術点28.82、演技構成点21.62、合計50.44は自己ベスト更新でSD15位。
 27番滑走で昨年優勝のマクナマラ・カーペンター組(米。18,21)。今季ジュニアGPファイナル3位、全米ジュニア3位。曲は「Vanguaridan」「The Power」他。もうひとつのリズムはヒップホップ。男女とも黒い衣装。女性はパンツスタイル。とても速い。冒頭のSTwはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。RoLiもレベル4で全ジャッジが加点。1BL、2BLともレベル4で全ジャッジが加点。しかし最後のNtMiStだけ疲れたのかやや短く、レベル1に0〜-2。技術点29.31、演技構成点30.99、合計60.3でSD7位と出遅れた。
 28番滑走でアバチキナ・トロン組(仏。16,21)。女性はロシア出身。今季ジュニアGPファイナル5位。曲は「You Can Leave Your Hat On」他。もうひとつのリズムはスウィング。コーチはシュピルバンドとブルザ。冒頭の2BLはレベル3。SlLiはレベル4に全ジャッジが加点。1BLもレベル4とここまではまずまず。しかしSTwの第2パートの1回転目の後で男性がよろけてレベル1。最後のNtMiStはレベル3。技術点26.49、演技構成点28.43、合計54.92でSD9位。キスアンドクライで、女性は一度も男性の方を向かなかった。優勝もねらっていたらしい。

 29番滑走でシュピルワヤ・スミルノフ組(露。17,19)。今季ジュニアGPファイナル6位。国内ジュニア優勝。曲は「Air Mail Special」他。もうひとつのリズムはスウィング。冒頭の1BLと2BLは別々に滑ったがレベル4でほぼ全ジャッジが加点。STwとSlLiはレベル4で全ジャッジが加点。最後のNtMiStはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点33.29、演技構成点29.97、合計63.26は自己ベスト更新でSD4位。
 30番滑走で昨年2位のパーソンズ兄妹(米。19,21)。ノーミス。今季ジュニアGPファイナル優勝、全米ジュニアも優勝。曲は「Born to Die」他。もうひとつのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4。続けて滑った1BLと2BLはレベル4。うち1BLは加点1〜3。SlLiもレベル4に加点1〜3。最後のNtMiStだけレベル3だが加点2〜3。終わったとき男性はガッツポーズ。技術点34.85、演技構成点32.44、合計67.88は自己ベスト更新でSD2位。
 最終滑走で昨年3位のロボダ・ドロズ組(露。18,21)。こちらもノーミス。今季ジュニアGPファイナル2位、国内ジュニアも2位。曲は「St. Louis Blues」。もうひとつのリズムはスウィング。冒頭のSTwはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。続けて滑った1BLと2BLはレベル4に全ジャッジが加点。うち2BLは加点1〜3。SlLiはレベル4加点2〜3。最後のNtMiStだけレベル3だが加点ほぼ2。技術点34.93、演技構成点32.66、合計67.59は自己ベスト更新でSD1位。

 フリーは20組。5番滑走でSD17位フィア・ヴァーバーグ組(英。14,17)。初出場で組替え1年目。男性はアメリカ出身。女性はクロスカントリーの選手でもある。曲は「Peponi」。振付、コーチにローマン・ホウゲナウア。冒頭のSTwはぴったり合っていてレベル4に全ジャッジが加点。CiStはエッジは深かったがレベル1。CoSpとCuLi、RoLiはレベル4。うちCuLiは全ジャッジが加点。CoSpとRoLiもほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル2でほぼ全ジャッジが加点1。全体にシャープな滑りで、この年齢だと女性が遅れがちになるがスタミナもあり、滑りもうまい。小林アナが「注目していきたいカップル」と言う。技術点12番目の36.04、演技構成点14番目の36.17、合計72.21は自己ベスト更新でフリー14位、総合121.4で15位。
 8番滑走でポポワ・バイリコフ(ウクライナ。15,18)。曲は「コードネーム・ビバルディー」他。冒頭のSTwはレベル3。SlLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。DiStはレベル3。CuLiはしゃがんだ男性の脚の上で女性がビールマン姿勢になりレベル4に全ジャッジが加点1〜3。ここまで勢いもあってよかったが、少し疲れたのかCiStはレベル1でほぼ全ジャッジが加点。Spは途中でスピードが落ち、男性がヒザを使って二度ほど回転を維持してレベル4を確保したが0〜-2。技術点13番目の35.57、演技構成点12番目の38.84、合計74.41でフリー12位、総合126.88で12位。
 10番滑走でSD15位深瀬・立野組。曲は「王様とわたし」。女性はこの大会の選手最高齢とか。冒頭のCiStはレベル2。女性のエッジが少し浅い。STwとSlLi、最後のRoLiはレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点、SlLiもほぼ全ジャッジが加点。曲が「Shall we dance」に変わるところで、女性が見得を切れるとよかった。DiStはレベル3。今できることは全て出せたと思う。技術点11番目の38.1、演技構成点15番目の35.49、合計73.59は自己ベスト更新でフリー13位、総合124.03も自己ベスト更新で13位。

 12番滑走でアバチキナ・トロン組。曲はロシアン・ジプシー音楽の「Shadritsa」。振付はブルザ他、コーチはシュピルバンド。冒頭のCuLiはレベル4に全ジャッジが加点1〜3。SDで男性がミスしたSTwは、ややスピードがなく、レベル3でほぼ全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。CoSpとSlLiはレベル4で全ジャッジが加点。最後のChSpは全ジャッジが加点。技術点7番目の42.36、演技構成点8番目の43.33、合計85.69でフリー8位、総合140.61、この時点では1位で、8位。キスアンドクライでは誰も笑顔がなかった。
 14番滑走でマクナマラ・カーペンター組。曲は「Thunder Struck」他。男性は体調不良か。冒頭のSTwで二度もぐらつき、レベル2に0〜-3。RoLiとCoSp、SlLiはレベル4に全ジャッジが加点。ステップ二つはレベル3で全ジャッジが加点。要素のレベルはとれているが、つなぎで男性がよろけそうに。最後のChTwはほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の41.26、演技構成点4番目の46.55、合計87.81でフリー6位、総合148.11、この時点では1位で、7位。
 15番滑走でSD6位のカレイラ・ポノマレンコ(露。16,16)。今季ジュニアGPファイナル4位、国内2位。曲は「エクソジェネシス交響曲3番」。ノーミス。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpは、男性のキャメルを含めて安定しておりレベル4に加点2〜3。ステップ二つはレベル3。STwとRoLi、CuLiはレベル4。うちSTwは加点ほぼ2〜3。最後のChSpも加点2〜3。解説の東野さんは「この年齢でこの曲は難しい」と言うが、よく滑りこなした。技術点3番目の46.11、演技構成点も3番目の48.04、合計94.15は自己ベスト更新でフリー3位、総合154.68、この時点では1位、逆転で3位。

 18番滑走でロボダ・ドロズ組。曲は「マラゲーニャ」。ここもノーミス。冒頭のSTwはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CiStもレベル4で全ジャッジが加点。CoSpとリフト二つもレベル4。うちCoSpは全ジャッジが加点2〜3、CuLiも全ジャッジが加点。DiStだけレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のChSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の47.23、演技構成点も2番目の49.55、合計96.78でフリー2位、総合164.37は自己ベスト更新で2位。
 19番滑走でパーソンズ兄妹。曲は「Singing in the Rain」。難しい動作から入る冒頭のSTwはたいへんよく合っていてレベル4に全ジャッジが加点2〜3。CiStとSlLi、CoSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。DiStだけレベル3だが全ジャッジが加点2。RoLiはどこかミスがあったらしく、レベル4だが0〜-2。最後のChSpは全ジャッジが加点。技術点最高の47.27、演技構成点も最高の50.27、合計97.54は自己ベスト更新でフリー1位、総合164.83も自己ベスト更新、ファイナルに続きまたも逆転で初優勝。得点が出るまで、男性はキスアンドクライの椅子の上で頭を抱えていた。

フィギュアスケート (2017.3/24,25,30,4/6,7,8,)

世界ジュニア選手権 (2017.3/15〜19 台北)

 <男子シングル>45人出場。日本からは友野、島田。23番滑走で友野(18)。昨年山本の代わりに出て15位。今季ジュニアGPシリーズ3位と4位、全日本ジュニア優勝。曲はベートーベン「運命」他。振付は佐藤操。冒頭の3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。ステップからの3Loも成功。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、わりと得意にしていた3Aで転倒。Jスポーツ解説の岡崎真さんは「着氷姿勢に入るのが遅れた」。終盤二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点13番目の36.62、演技構成点も13番目の32.5、転倒の減点1、合計68.12でSP14位。
 30番滑走で島田(15)。今季全日本ジュニア2位。曲は「Art on Ice」。振付は佐藤操。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。ステップからの3Loも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1。後半、2Aも全ジャッジが加点。しかしStSqがレベル2で全ジャッジが加点。岡崎さんは「いつもより固かった」。技術点16番目の35.74、演技構成点12番目の33.03、合計68.77でSP12位。
 31番滑走でチャ(韓。15)。今季ジュニアGPファイナル3位、国内シニア初優勝。曲は「Overture to A Chorus Line」他。振付はD. ウィルソン。コーチはオーサー。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは余裕があり加点1〜3。続けて3A成功。スピン二つはレベル4で加点2〜3。後半、ステップからの3Loも決める。FCSpとStSqはレベル3。技術点最高の45.27、演技構成点4番目の37.07、合計82.34でSP2位。とても島田と同い年とは思えない表現力。

 35番滑走でゾウ(米。16)。今季ジュニアGPシリーズ2位と3位。全米シニア2位。バヴァリアン・オープンで4Lzを決めて優勝、好調を維持。曲は「Writing's on the Wall」。冒頭で3A成功。ステップからの3Loも決める。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。終わったとき控えめにガッツポーズ。技術点5番目の42.97、演技構成点も5番目の35.9、合計78.87でSP5位。
 40番滑走でペトロフ(露。17)。今季はシニアで滑っていたが世界ジュニアだけ戻ってきた。曲は「RItual Dance of Fire」。コーチはミーシン。金のウロコのような衣装。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpは加点1〜3。後半、ステップからの3Loも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の43.97、演技構成点3番目の37.32、合計81.29は自己ベスト更新でSP4位。
 41番滑走でアリエフ(露。17)。昨年SP1位から最終6位。今季ジュニアGPファイナル優勝。国内ジュニア連覇。曲はピアソラの「Oblivion」。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Aを決め、加点ほぼ2〜3。FCSpはレベル3。StSqはレベル2だが加点1〜3。後半に3Lz+3Tとステップからの3Loをもってきて成功。終盤二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは加点1〜3。技術点3番目の44.51、演技構成点最高の38.97、合計83.48は自己ベスト更新でSP1位。

 42番滑走でサマリン(露。18)。昨年4位。今季ジュニアGPファイナル2位。国内シニア3位、欧州選手権8位。曲は「Come With Me Now」。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loは着氷がやや乱れた。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。技術点2番目の44.66、演技構成点も2番目の37.57、合計82.23は自己ベスト更新でSP3位。
 43番滑走で昨年優勝のサモヒン(イスラエル。19)。今季はシニアで滑っていたが世界ジュニアだけ戻ってきた。スケートカナダ5位、欧州選手権はジャンプが乱れて33位。曲は「Delilah」。振付は母、コーチは父。冒頭の3Lzからの連続ジャンプは転倒して第2入らず。3Loはステップアウト。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpとStSqは全ジャッジが加点。後半、3Aは手も付いてステップアウト。技術点31.33、演技構成点5番目の36.67、転倒の減点1、合計67.0でSP16位。
 最終滑走でエイモス(仏。19)。今季はシニアで滑っていたが世界ジュニアだけ戻ってきた。欧州選手権位。曲はシニアで使っていた「ハレルヤ」に変えて「Radioactive」。衣装もフードの付いた紺色に変更。冒頭の3A成功。続けて3Lz+3Tも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。StSqは深いエッジで大きく独特な動きがあり、見ごたえがあった。技術点6番目の42.63、演技構成点8番目の34.61、合計77.24は自己ベスト更新でSP6位。

 フリー。8番滑走で友野。曲は「パリのアメリカ人」。冒頭の4Sはアンダーローテーションで両手つき。3A+3Tもステップアウトぽい。3F+2T+2Loは成功。スピン三つはレベル4、うちCCoSpは全ジャッジが加点。後半、3A片手つき。StSqはレベル3で加点0〜3。3Loは全ジャッジが加点。3Lz+2Tも決める。ノーミスにはできなかったが、まとめて順位を上げた。技術点7番目の74.94、演技構成点10番目の68.22、合計143.16でフリー7位、総合211.28で9位。
 10番滑走でSP16位と出遅れたサモヒン。曲は「The Illusionist」。冒頭で4T+3Tをきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。続く4Sも成功、全ジャッジが加点。CCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tも決めてほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。後半、二つめの3Aを決めた後、三つめの4回転に挑んだが、4Tは転倒。しかし3Lz+1Lo+3Sは成功。最後のStSqは疲れが見えたが、渾身の力で滑り、全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の90.21、演技構成点も2番目の76.42、転倒の減点1、合計165.63は自己ベスト更新でフリー2位、総合232.63で6位。驚異的な10人ぬき。
 14番滑走で島田。曲は「ロミオとジュリエット」。振付は宮本賢二。結局、フリーでも3Aは回避したのに、細かいミスがいろいろ。冒頭の2Aはきれいに決める。次の3Lz+3Tは片手つき。3Loはアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lzは全ジャッジが加点。しかし2Fが2回転の上eマーク。2A+2T+2Lo、3S+2Tは成功。技術点15番目の58.77、演技構成点11番目の66.56、合計125.33でフリー13位、総合194.1で14位。インタビューで「SPは全身に力が入ってしまい、フリーは力が抜けすぎてしまった」と言っていた。

 最終グループ19番滑走でゾウ。とんでもない内容をノーミスで成功。曲は「カサブランカ」。冒頭で4Lz成功、全ジャッジが加点1〜3。続けて4S+3Tと3A+2Tも決める。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。後半、二つめの4Sも成功。二つめの3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqは明確なエッジで踏み、全ジャッジが加点。なんと最後のジャンプが3Lz+1Lo+3Sの3連続で、ほぼ全ジャッジが加点の出来。技術点ただ一人100点台の104.66、演技構成点6番目の74.58、合計179.24は大幅に自己ベスト更新でフリー1位、総合258.11ももちろん自己ベスト更新で初優勝。優勝インタビューでは「びっくりした。ひとつひとつやっていったら優勝だった」と言っていた。ジュニアもフリーで4回転を3本入れる時代になった。いやはや。
 21番滑走でペトロフ。曲は「シカゴ」他。冒頭の4Tは片手を付いたかと思ったが付いてなかった。3A+3Tは成功。スピン二つはレベル4。二つめの3Aは全ジャッジが加点。StSqは丁寧に踏み、全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lz+2Tと3F+1Lo+3Sを決める。ほぼ全ジャッジが加点。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の86.48、演技構成点5番目の75.7、合計162.18は自己ベスト更新でフリー5位、総合243.47も自己ベスト更新で4位。

 22番滑走でサマリン。曲は「Maybe I Maybe You」。冒頭の4T+3Tはステップアウト気味。続く4Tはきれいに決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Aも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。後半、3Lz+1Lo+3Fという大技3連続成功。3A+2Tも決める。CCoSpはレベル3で減点気味。最後のStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の88.16、演技構成点4番目の75.14、合計163.3は自己ベスト更新でフリー4位、総合245.53も自己ベスト更新で3位。世界ジュニア4回目で初のメダル。でもアリエフにまた負けたので嬉しくなさそう。プレスカンファレンスでは、「構成が悪かった」というようなことを言っていた。
 23番滑走でチャ。曲は「Il Postino」より3曲。振付はD. ウィルソン。冒頭の3Lz+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4S+2Tも決める。3Aも成功。FCSpはレベル3。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点、最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの4Sを跳ぶが、アンダーローテーションで転倒。次の3A+1Lo+3Sもアンダーローテーションだがなんとかこらえる。技術点5番目の85.59、演技構成点4番目の75.52、転倒の減点1、合計160.11でフリー6位、総合242.45は自己ベスト更新で5位。
 最終滑走でアリエフ。曲は「Broken Vow」。滑りが滑らか。冒頭の4Tは片手つき。しかし続く3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。StSqとあと二つのスピンはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの3Aをきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。さらに3Lz+3Tと3Lo+1Lo+3Sも成功。3Fはアンダーローテーションになったが、二つめの3Lzは成功。技術点6番目の84.24、演技構成点最高の79.58、合計163.83は自己ベスト更新でフリー3位、総合247.31も自己ベスト更新で2位。表彰台で嬉しそうだった。プレスカンファレンスでは、サマリンに「ジュニア卒業おめでとう」と言っていたが、どういう意味だろう。

 <女子シングル>44人出場。日本からは本田真凜、坂本、白岩。24番滑走でザギトワ(露。14)。初出場。ジュニアGPファイナル優勝、国内シニア2位。曲は「サムソンとデリラ」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のFCSpはレベル4で加点2。StSqもレベル4。ジャンプは全て後半で、3Lz+3Tでは手を上げて跳び、加点1〜3。ステップからの3Loも加点1〜3。最後のスピン二つはどちらも加点2〜3。技術点最高の41.41、演技構成点3番目の29.17、合計70.58でSP1位。ただ一人70点台だが、自己ベストではない。
 32番滑走でリム(韓。14)。初出場。ジュニアGPシリーズは3位と4位。14歳になったばかりでピョンチャン五輪には出られない。曲は「ベサメムーチョ」。スピードがあるのにエッジも深い。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loはほぼ全ジャッジが加点-1〜3。2Aも全ジャッジが加点。最後のLSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の37.57、演技構成点6番目の27.21、合計64.78は自己ベスト更新でSP4位。

 34番滑走でコンスタンティノワ(露。16)。初出場。曲は「白鳥の湖」。冒頭の3Lz+3Tはふんわり下りた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。後半、ステップからの3Loがアンダーローテーションの2Loになり、要素を失う。2Aは成功。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。技術点31.7、演技構成点28.2、合計58.9でSP6位。
 41番滑走でツルスカヤ(露。15)。身長172p。初出場。昨年SP直前の練習で怪我して棄権。曲は「Light of the Seven」。冒頭の3Lz+3Tは第1、第2ともアンダーローテーションで転倒。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが、全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3Loはアンダーローテーション。2Aは成功。背が伸びたせいかジャンプで苦戦。技術点18番目の27.9、演技構成点5番目の27.4、転倒の減点1、合計54.3でSP11位。

 42番滑走で坂本(16)。曲は「The Artist」。振付はスカリ。滑り出しから終わりまで速かった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のステップからの3Loは、Jスポーツ解説の岡部さんが「お手本としたい」と絶賛。スピン三つはレベル4。うちLSpは加点1〜3。後半、すごく幅のある3F+3Tを跳び、加点1〜3。2Aもあっさり決める。StSqはレベル3。ノーミスで終え、ガッツポーズ。技術点3番目の38.59、演技構成点2番目の29.19、合計67.78は自己ベスト更新でSP3位。
 44番滑走で白岩(15)。曲は「I Got Rhythm」。全体に速く、生き生きと滑った。冒頭の3Lz+3Tは成功。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loも成功。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。2Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の35.93、演技構成点7番目の27.03、合計62.93は自己ベスト更新でSP5位。
 最終滑走で本田(16)。昨年優勝。曲は「スマイル」。今季前半は「世界ジュニア女王」の名前の重圧に負けていたが、「初心に返れた」らしい。のびのびと楽しそうに滑った。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のLSpはレベル3だが加点1〜3。3F+3Tも加点1〜3。あと二つのスビンとStSqはレベル4。うちStSqはジャッジ席の前でニッコリ笑い、加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Loも加点1〜3。2Aも成功。技術点2番目の38.62、演技構成点最高の29.73、合計68.35は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。14番滑走でツルスカヤ。曲は「February」。冒頭の3Lzは成功。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。StSqと最後のLSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。しかし後半に6本固めたジャンプでミス。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。次は2F+2Tに。次も1Aに。3Sは決めたが、3Loもアンダーローテーション。2A+2Tは成功。技術点13番目の48.35、演技構成点7番目の53.26、合計101.61でフリー9位、総合155.91で10位。やはり右ヒザを手術した影響が残っているのだろう。ステップなどにあまり加点が付かないのも痛かった。
 19番滑走でコンスタンティノワ。曲はシルクドソレイユの「Vai Vedrai」。冒頭でいきなりパンク。1Lzに。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqとLSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3F+1Lo+3Sを決め、全ジャッジが加点。3Lzも2A+2Tも成功したが、3F<+2T は第1がアンダーローテーション。しかも次の2Aの予定が踏みかえただけで跳べず、無得点。技術点10番目の49.81、演技構成点6番目の54.13、合計103.94でフリーも6位、総合162.84で6位。

 20番滑走で白岩。背中に腰痛をケアするテーピングが見えた。曲は「悲しみのクラウン」。冒頭の3Lz+3Tと3Sはスピードのある滑りからそのまま跳び、全ジャッジが加点。StSqとLSpはレベル3で全ジャッジが加点。後半、3F+3T<+2Tを跳ぶが、第2がアンダーローテーション。3Lzもアンダーローテーションで転倒。2A<+2Tも第1がアンダーローテーション。7あと二つのスピンはレベル4。転倒以外はノーミスに見えたが、アンダーローテーションが三つ。技術点6番目の57.17、演技構成点5番目の55.25、転倒の減点1、合計111.42でフリー5位、総合174.38で5位。
 21番滑走でリム。曲は「ミス・サイゴン」。転倒以外はノーミス。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。まだ身が軽い。3F、3Loと成功。スピン三つとStSqはレベル3。うちStSqと最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、2A+3Tは全ジャッジが加点。3Lzで転倒。技術点4番目の60.16、演技構成点も4番目の56.87、転倒の減点1、合計116.03は自己ベスト更新でフリー4位、総合180.81も自己ベスト更新で4位。解説の岡部さんが「全体としてバランスのとれたいい選手」と言う。

 22番滑走で本田。ノーミス。本番に強い。曲は「ロミオとジュリエット」。衣装は濃いピンク。冒頭の3Lzはほぼ全ジャッジが加点。3F+3Tはきれいで全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で、FSSp以外は全ジャッジが加点。うちLSpは加点ほぼ2〜3。後半、2A+3Tをきれいに成功、全ジャッジが加点。あと三つのジャンプも全ジャッジが加点。2A+2T+2Loも決める。技術点2番目の70.68、演技構成点最高の62.58、合計133.26は自己ベスト更新でフリーも2位、総合201.61も自己ベスト更新で2位。プレスカンファレンスで「練習でも数えるくらいしかノーミスで滑れないので、ノーミスできるようにしたい」と言っていた。
 23番滑走でザギトワ。ノーミス。余裕があった。しかも全てのジャが後半にある。曲は「ドンキホーテ」。衣装は赤。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち冒頭のFCSpは加点2、最後のCCoSpは加点2〜3。後半、まず3Lz+3Loを跳び、ほぼ全ジャッジが加点。続けて2A+3Tと3F+2T+2Loを成功。3F+2T+2Loは、大1と第3で両手を上げ、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の75.81、演技構成点2番目の62.21、合計138.02は自己ベスト更新でフリーも1位、総合208.6も自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走で坂本。ノーミス。曲は「カラーパープル」。衣装は赤紫。3F+2T以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tはスピードにのって決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3F+2Tはほぼ全ジャッジが加点。2A+3T+2Tも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが加点1〜3。2Aも加点1〜3。本田やロシアの選手と比べると、つなぎのところが物足りない。技術点3番目の67.7、演技構成点も3番目の60.06、合計127.76は自己ベスト更新でフリーも3位、総合195.54も自己ベスト更新で3位。初の表彰台。

フィギュアスケート (2017.2/24,25,28,3/1)

冬季アジア大会 (2017.2/19〜26 札幌)

 <女子シングル>24人出場。日本からは本郷。宮原も出る予定だったが、疲労骨折で、代わりの坂本はインフルエンザ。13番滑走でツァオ(中。19)。曲は「Over the Rainbow」。振付はD. ウィルソン。冒頭の3T+3T成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。CoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半ステップからの3Loと2Aも決める。技術点2番目の34.06、演技構成点6番目の24.84、合計58.9でSP3位。
 19番滑走でチェ(韓。17)。曲は「La La Land」。冒頭の3Lz+3T成功。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3。後半、ステップからの3Fと2Aも決める。技術点最高の35.62、演技構成点5番目の25.68、合計61.3でSP1位。
 20番滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。17)。曲は「I Got Rhythm」。ジャンプが不調。冒頭ステップからの3回転ジャンプが2Lzに。しかも!マーク。本来は連続ジャンプだったかも。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、3S+2Tを跳び、リカバリー。2Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点。FCSpはレベル3。技術点8番目の26.24、演技構成点3番目の26.92、合計53.16でSP6位。

 21番滑走で本郷(20)。曲は「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3F+3Tをソロの3Fに変更。しかも確実をねらって3Lzからの連続3回転をやめ、3T+3Tに変更したのに転倒。本人も「意味がなかった」と言っていた。しかし2Aはしっかり決めた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。技術点3番目の32.9、演技構成点最高の29.08、転倒の減点1、合計60.98でSP2位。
 23番滑走で李子君(中。20)。曲は「Le Diable Matou」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3T+3Tを決めたが、第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fも成功。LSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。うちLSpは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、2Aも無難に決める。技術点4番目の31.41、演技構成点2番目の27.24、合計58.65でSP4位。

 フリー。19番滑走でトゥルシンバエワ。曲は「もののけ姫」。冒頭の3Lzはステップアウト。しかし後はノーミス。スピン二つとStSqはレベル3だが、CCoSpとStSqは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、3S+3T、2A+3T、2A<+2T+2Loと三つの連続ジャンプを決める。うち2A+3Tは全ジャッジが加点。最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点2番目の65.32、演技構成点も2番目の56.56、合計121.68でフリー2位、総合175.04で3位。
 21番滑走で李子君。曲は「Only For Love」。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。続く3Lzもアンダーローテーションで!マークも。しかし2A+3T+2Tは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜3。後半、3S+2Tも決める。ChSqは全ジャッジが加点。ほぼノーミス。もう少しスピードがほしいが。技術点3番目の60.47、演技構成点も3番目の56.48、合計116.95でフリー3位、総合175.6で2位。
 22番滑走でツァオ。曲は「Song of India」。ジャンプがもろもろに。冒頭の3Lzでステップアウト。もう一度トライしたが転倒。起き上がってから1Tを付けたが認められず。3Loはアンダーローテーション。スピン二つはレベル3。FCSpはレベル4。後半、2A+1Lo+3Sを跳んだが転倒。次は1Loに。3Tもアンダーローテーション。StSqはレベル2。技術点34.39、演技構成点47.28、転倒の減点2、合計でフリー10位、総合138.57で7位。

 23番滑走で本郷。曲は「リバーダンス」。ジャンプが力みすぎ。NHK解説の荒川が「焦りがますます力みになっている」。冒頭の連続3回転の予定が2Fに。次も2Sで両足に。3Lzはeマーク。スピン二つはレベル4。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A+3T+2Tは高く跳び、きれいに成功、全ジャッジが加点。しかし続く3Loは前向きでダウングレード。3F+2Tはなんとか決める。リバーダンスらしいChSqは全ジャッジが加点1〜3。最後は連続ジャンプのリカバーをねらったが、1A+1A+SEQに。技術点6番目の44.31、演技構成点4番目の56.08、合計100.39でフリー4位、総合で4位。鳥海アナが「足首の痛みもあった」と言う。
 最終滑走でチェ。曲は「ドマトル・ジバゴ」。ほぼノーミス。冒頭の3Lz+3Tと3F、2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4、うち二つは全ジャッジが加点。StSqもレベル3だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+2T+2Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Sだけアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の68.4、演技構成点も最高の57.84、合計126.24でフリーも1位、総合187.54で初優勝。

 <男子シングル>21人出場。日本からは宇野と無良。最終グループ16番滑走でミーシャ・ジー(ウズベキスタン。26)。曲は「」。冒頭ですごく身長に3Aを跳び、成功。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションで大きくステップアウト。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fは!マーク。技術点8番目の37.73、演技構成点6番目の38.45、合計76.18でSP8位。
 17番滑走でハン・イェン(中。20)。曲は「I'll Take Care Of You」。振付はローリ・ニコル。4T成功、全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。しかし後半、得意だった3Aステップアウト。3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点。技術点2番目の49.56、演技構成点2番目の42.0、合計91.56でSP3位。四大陸より高い得点。
 18番滑走で無良(26)。曲はフラメンコの「Zapateado」。振付はC. ホワイト。冒頭の4Tは成功。3Aも決める。スピン二つがレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Lz+3Tも決め、全ジャッジが加点。CCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の48.42、演技構成点3番目の41.9、合計90.32でSP4位。四大陸より高い得点。

 19番滑走でボーヤン・ジン(中。19)。曲は「スパイダーマン」。振付はローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3Tは第1で片手つき、第2がステップアウト。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。3Aも決める。後半、ステップからの4T成功。最後のStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の52.11、演技構成点5番目の40.75、合計でSP1位。
 20番滑走でデニス・テン(23)。今季はGPもフランスのみ、四大陸も欠場。怪我か。冬季ユニバ優勝。曲はプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」。振付モロゾフ。冒頭4Tがアンダーローテーションで転倒。続く3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。特にStSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、3Aは2Aに。技術点32.73、演技構成点4番目の41.25、転倒の減点1、合計72.98でSP9位。
 最終滑走で宇野(19)。曲は「Fantasy for Violin and Orchestra」。振付は樋口美穂子。衣装を紫から青に変えたらしい。冒頭で4Fをなんとか決める。しかし4Tがステップアウトで第2付かず。要素を失う。スピン三つとStSqはレベル4で、最後のCCoSp以外は全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半の3Aも全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の48.43、演技構成点最高の44.0、合計92.43でSP2位。

 フリー。録画を誤って消去。NHKのHP及びユーチューブの英語のライブストリーミングで観戦。18番滑走で無良。曲はラフマニノフ「Piano Concerto No. 2」。振付はスカリ。冒頭で4T+2Tを成功、全ジャッジが加点。続く4Tも決め、ほぼ全ジャッジが加点。得意な3Aも全ジャッジが加点2〜3。SPでレベル3だったStSqは気合いを入れ、レベル4に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル3。うちCCSpは全ジャッジが加点。後半、3A+3Tを跳んだが第2がアンダーローテーション。3F!+1Lo+2Sは第1に!マーク。最後のジャンプで3Lzも決める。ChSqも全ジャッジが加点。ほぼノーミスは久しぶりか。技術点90.19、演技構成点82.8、合計172.99でフリー4位、総合263.31で4位。
 19番滑走でハン・イェン。曲は「ロミオとジュリエット」。冒頭3A+3T成功。全ジャッジが加点2〜3。映像が荒く、2Aかと思ったが、ふり返りのスローを見たら久々にちゃんと3Aを跳べていた。続く4T+2Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの4Tは少しこらえた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aはパンクして1Aに。しかし3Lo、3Lz+2T+2Lo、3S、3Fと全て全ジャッジが加点。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点2。終わった後、リンクサイドに出迎えたコーチに飛びついて喜んでいた。技術点93.0、演技構成点2番目の87.3、合計180.3でフリー3位、総合271.86で3位。表彰台でもずっと笑顔だった。

 20番滑走で宇野。曲はピアソラ「Buenos Aires Hora Cero」。気合いの入った顔で登場。冒頭の4Loはアンダーローテーションで転倒。しかし続く4Fは決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lzはステップアウト。FCSpとStSqはレベル3だが、StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点。後半、3A+3Tと4T+2Tを成功。もう一つ4Tを跳んだがステップアウト。3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3S+1Lo+3Fでまた転倒。これで逆転優勝は厳しいかと思ったが、ChSqもほぼ全ジャッジが加点、技術点103.14、演技構成点最高の87.7、転倒の減点2、合計188.84でフリー1位、総合281.27で初優勝。いや〜メンタルが強い。
 最終滑走でボーヤン・ジン。曲は「道」。冒頭の4Lzは全ジャッジが加点。次がバンクして2Sに。3A+1Lo+3Sはすかっと決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqに全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。後半、4T+2Tとソロの4Tも成功。3Lz+3Tと二つめの3Aも決める。3Fは!マーク。技術点最高の103.62、演技構成点83.6、合計187.22でフリー2位、総合280.08で2位。逆転されたが、表彰台でもずっと笑顔だった。

 <アイスダンス>7組出場。日本からは村元・リード組、森・鈴木組。NHKの放送は日本人のみ。SD、フリーとも中国のワン・リュウ組が1位で優勝。村元・リード組はSD、フリーとも2位で総合2位。四大陸(まだ見ていない)が不本意だったらしく、アナウンサーが「四大陸よりよかった」と言っていた。初のシニア国際大会に出場した森・鈴木組はSD、フリーとも5位で総合5位。

 <ペア>7組出場。日本からは高橋・柴田組。須崎・木原組も出る予定だったが、女性がインフルエンザで棄権。NHKの放送は日本人のみ。SP、フリーとも中国のユウ・ジャン組が1位で優勝。高橋・柴田組はSP5位、フリー6位で総合6位。相変わらず高橋がソロジャンプで転倒。うーん。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.2/17,18,19,20,21,3/5,6,14)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2017.2/16〜19 紅陵・韓国)

 来年のピョンチャン五輪の会場で開催。
 <アイスダンス>16組出場。日本からは村元・リード組と平井・デラアスンシオン組。初めに小林アナが「第一回四大陸選手権大会(1999.2)から解説を長年担当されていた藤森美恵子さんが2/15、脳梗塞で亡くなられた」ことを伝えた。享年77歳。お悔やみ申し上げます。わかりやすく鋭い解説で、パターンダンスが導入された最初のときも、「キーポイント」についての説明の番組があり、たいへんありがたかった。世界選手権出場のミニマムポイントは、SPの技術点29以上、フリー39以上。
 5番滑走で平井・デラアスンシオン組(30,28)。今季NHK杯9位。全日本2位。曲は「I Just Want to Love」と「踊るリッツの夜」。振付:ダイアナ・リバス。全体に固かった。Jスポーツ解説の東野さんが「力が入ってしまった」と言う。STwとPStはレベル3だが、1MBとNtMiStはレベル2。いずれも減点気味。最後のRoLiのみレベル4で全ジャッジが加点。技術点25.55、演技構成点23.8、合計49.35でSD12位。世界選手権のミニマムとれず。
 9番滑走でヴァーチュー・モイヤー組(加。27,29)。今季GPファイナル優勝、国内優勝。曲はプリンスの「キス」他。振付はD. ウィルソン。全要素に全ジャッジが加点。PStのみレベル3で、他は全てレベル4。冒頭のNtMiStは相変わらずぴったり合っており、加点ほぼ3。1MBとSTwは加点ほぼ2〜3。最後のCuLiに至っては加点3。技術点41.38、演技構成点38.37、合計79.75でSD1位。

 10番滑走で村元・リード組(23、27)。今季スケートアメリカ8位。NHK杯欠場。全日本2連覇。ヴァーチュー・モイヤー組の直後でくじ運が悪い。曲はレイ・チャールズ「The Sun's Gonna Shine」他。振付:マリナ・ズエワ。男性の上着は紫色に黄色の格子。女性の白いスカートの裏地が紫色。クリスの脚の怪我の影響が心配されたが、1MBとNtMiSt、STwはレベル3。うちNtMiStは全ジャッジが加点。PStとRoLiはレベル2だが全ジャッジが加点。リフトがレベル4でないのは久しぶり。やはり足の具合が良くないのか。技術点29.53、演技構成点28.27、合計57.8でSD9位。
 11番滑走でギレス・ポワリエ組(加。25,25)。今季GPシリーズ3位二回。国内3位。曲は「Oh What a Night for Dancing」他。二人とも赤と黄色の衣装。男性はアフロのカツラ。東野さんが「この組の昨年のPStは新しいパターンダンスに採用された」と言う。冒頭の1MBと後半のSTwはレベル3。うち1MBは全ジャッジが加点。PStとNtMiStはレベル2。NtMiStの途中で珍しく女性が転倒。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点28.27、演技構成点33.94、転倒の減点1、合計61.27でSD7位。世界選手権のミニマムとれず。コーチともども呆然。
 最終グループ13番滑走でウィーバー・ポジェ組(加。27,29)。2年前優勝。今季GPシリーズ3位と2位。国内2位。曲は「The Way You Make Me Feel」。振付はモロゾフ。STw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとPSt、STwと最後のNtMiStはレベル3。うち1MBとNtMiStは加点1〜3。STwでは逆回転の第2で男性がよろけた。SlLiはレベル4で加点1〜3。技術点34.93、演技構成点36.22、合計71.15でSD5位。

 14番滑走でチョック・ベイツ組(米。24,27)。今季GPファイナル6位、全米2位。曲は「Bad to the Bone」他。振付はディーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCuLiと1MB、STwはレベル4。うちCuLiとSTwは加点2〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点ほぼ2〜3。「全米のときより確実にレベルを取れるように変えてきた」と東野さん。技術点38.73、演技構成点35.94、合計74.67でSD3位。
 15番滑走でシブタニ兄妹(米。22,25)。昨年優勝。今季GPファイナル3位、全米2連覇。曲は「That's Life」他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。冒頭の1MBとPSt、NtMiStはレベル3。うちPStのみ加点1〜3。STwと最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点39.49、演技構成点37.1、合計76.59でSD2位。全米の方が速かったような。
 最終滑走でハベル・ドナヒュー組(米。25,26)。3年前優勝。今季GPファイナル5位、全米3位。曲は「Feeling Good」他。振付はデュブレイユ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBとSTw、SlLiがレベル4。うちSTwは加点2〜3。PStと最後のNtMiStはレベル3。技術点28.56、演技構成点35.23、合計73.79は自己ベスト更新でSD4位。

 フリー。6番滑走で村元・リード組。曲は「Poeta en el Puerto」他。冒頭のCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。STwはレベル1。第2の二回転目で村元がスリーターンになったという判定か。ステップ二つもレベル2だが、DiStの方は全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。最後のChLiはほぼ全ジャッジが加点。スパニッシュらしさが評価された。技術点38.86、演技構成点43.72、合計82.58でフリーも9位、総合140.38で9位。
 8番滑走で平井・デラアスンシオン組。曲はプリンス「Purple Rain」他。ヴァーチュー・モイヤー組のSDの曲と同じなのは不利だったか。冒頭のCuLiでは、難しい入り方をして、女性が倒立の姿勢で片手を男性の靴に付くはずが、斜めにずれて氷に手を付いてしまい、大きなミス。解説の東野さんは「3秒のサポートがないとリフトとして成立しない」と心配していたが、認められ、レベル1。STwは第2でわずかにスピードが違ったがレベル3。CoSpとあと二つのリフトはレベル4。うちリフト二つはほぼ全ジャッジが加点。ChSpは全ジャッジが加点1。SeStはレベル2、DiStはレベル3。技術点37.34、演技構成点35.02、合計72.36でフリーも12位、総合121.71で12位。

 10番滑走でギレス・ポワリエ組。曲は「Con Buena Onda」。リンクに出て来たときから演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpはレベル3だが加点ほぼステップ二つはレベル3。2〜3。うちCiStは加点1〜3。リフト三つとSTwはレベル4で加点ほぼ2〜3。最後のChLiは加点2〜3。全体がひとつながりで、リンクから上がるまでまた演技していた。技術点54.93、演技構成点54.0、合計108.93でフリー5位、総合170.14で6位。
 12番滑走でウィーバー・ポジェ組。曲は「アランフエス交響曲」。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭の低い位置でのStaLiは加点2〜3。ステップ二つと、SDでミスのあったSTwはレベル3。あと二つのリフトとCoSpはレベル4。うちSlLiは加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。こちらも演技がひとつながりになり、熟成してきた。技術点53.53、演技構成点55.41、合計108.94、0.01の僅差でフリー4位、総合180.09で5位。
 最終グループ13番滑走でチョック・ベイツ組。曲はD. ボウイ「Under Pressure」。ここも全要素に全ジャッジが加点。東野さんが「難しい曲だ」と言う。二つのステップだけレベル3、あとの要素はレベル4。リフト三つとCoSpは加点2〜3。最後のChSpも加点2〜3。技術点55.62、演技構成点55.29、合計110.91でフリー3位、総合185.58で3位。

 14番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebody」他。リフト三つとCoSp、STwはレベル4。うちリフト三つは加点ほぼ2〜3。CoSpは加点2。ステップ二つはレベル3だがDiStは全ジャッジが加点。最後の二つのコリオ要素も全ジャッジが加点1〜3。技術点53.68、演技構成点53.35、合計107.03でフリー6位、総合180.82で4位。
 15番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Evolution」。衣装は二人とも濃い青でたくさんのスパンコール。ここも全要素に全ジャッジが加点。どの要素もとても安定していた。SeStだけレベル3で、他は全てレベル4。冒頭のCoSpは加点ほぼ3。リフト二つとSTwは加点2〜3。RoLiとステップ二つは加点1〜3。最後の二つのコリオ要素も加点ほぼ2〜3。技術点58.43、演技構成点56.83、合計115.26は自己ベスト更新でフリーも2位、総合191.85も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でヴァーチュー・モイヤー組。曲は「Pilgrims on a Long Journey」他。もちろんここも全要素に全ジャッジが加点。CiStだけレベル3で、それ以外の要素は全てレベル4。冒頭のStaLiは加点ほぼ3。STwは、直前の5分間練習で男性がちょっとミスしていたようだったが、気持ちスピードダウンしたものの、加点ほぼ2〜3。一人だけGOE1を付けた。CiStとあとのリフト二つ、Spは加点2〜3。最後のChLiも加点2〜3。技術点59.25、演技構成点57.95、合計117.2は自己ベスト更新でフリーも1位、総合196.95で5年ぶりの優勝。四大陸のアイスダンスの優勝は、カナダとアメリカで独占しているとのこと。

 <ペア>15組出場。日本からは須藤・ブードロオデ組と須崎・木原組。6番滑走で須崎・木原組(17,24)。初出場。全日本2位。曲は「Out of the Garage」他。振付は佐藤有香。コーチは佐藤の「元夫」のダンジャン。冒頭の3Tはきれいに決める。2Twはレベル2。3SThはステップアウト。FCCoSpはレベル4。5ALiとStSqはレベル3。BiDsはレベル2。Jスポーツ解説の杉田さんは「デススパイラルを出るとき男性の脚がねじれたようになった」と言う。技術点28.65、演技構成点21.83、合計50.48は自己ベスト更新でSP12位。
 7番滑走でペン・ジン組(中。19,22)。初出場。今季GPファイナル6位、国内優勝。曲は「My Drag」。振付はローリ・ニコル。なんとスピンで転倒。冒頭の3Tはほぼ全ジャッジが加点。3LoThも全ジャッジが加点。3Twはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。BiDsとStSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ここまでとてもいい内容だったが、FCCoSpの入りで女性がよろけて両手をついて転倒、無得点。それでも5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点7番目の36.6、演技構成点も7番目の30.84、転倒の減点1、合計66.44でSP7位。
 8番滑走で須藤・ブードロオデ組(19,23)。昨季四大陸9位。今季NHK杯7位、全日本連覇。曲は「サクラ」。振付はジュリー・マルコット。冒頭の3Twはレベル2。3Sは女性がアンダーローテーションでステップアウト。3SThは低いがきれいに成功。5ALiとFCCoSp、最後のBiDsはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。StSqはレベル3。全体がひとつのプログラムになってきた。技術点11番目の31.85、演技構成点10番目の26.29、合計58.14は自己ベスト更新でSP10位。

 9番滑走でムアタワーズ・マリナロ組(加。24,25)。昨季世界選手権8位。今季は女性の脳しんとうで前半戦欠場。国内3位。曲は「Hardrock Hotel」。冒頭の3Twはすごいスピードで放物線を描いて決まったがレベルB、ほぼ全ジャッジが加点。どこが悪いか不明。3LoThは迫力と安定感があり、全ジャッジが加点2。3Tも成功、全ジャッジが加点。BiDsとFCCoSp、最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。5ALiはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の39.81、演技構成点も5番目の31.08、合計70.89は自己ベスト更新でSP5位。
 10番滑走でデニー・フレイジャー組(21,24)。昨季は女性の怪我でほぼ休んだ。今季スケートアメリカ2位、全米初優勝。曲は「Don Juan est mor」。衣装は赤。振付はズエワ。コーチはベルトン。冒頭の3Twは速くレベル2だが全ジャッジが加点。3LoThは軽く成功、全ジャッジが加点。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。BiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。FCCoSpとStSq、最後の5ALiはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点。技術点8番目の35.3、演技構成点も8番目の29.09、転倒の減点1、合計63.39でSP8位。
 11番滑走でユウ・ジャン組(中。21,32)。初出場。今季GPファイナル2位。曲は「Eternal Flame」他。振付はウィルソン。FCCoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tは無難に成功。3Twは高く、加点2〜3。3LoThも幅があり、加点2〜3。FCCoSpと5RLi、StSqと最後のBiDsはレベル4。技術点2番目の42.97、演技構成点4番目の32.23、合計75.2でSP2位。

 12番滑走でスイ・ハン組(中。21,24)。今季は女性が両足の手術でGPシリーズ欠場。昨季四大陸優勝、世界選手権銀メダル。曲は「Blues for Klook」。振付はローリ・ニコル。女性は髪を断髪にし、化粧も濃いめで大人っぽさを演出。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Tと3FTh、レベル4の3Twは加点2〜3。BiDsはレベル4で加点ほぼ2〜3。FCCoSpだけレベル3。StSqと5RLiはレベル4で加点2〜3。見事なプログラムでブルースの世界を演じた。技術点最高の44.83、演技構成点も最高の35.92、合計80.75でSP1位。80点台は世界でもボロソジャー・トランコフ組とここしか出していないと小林アナが言うが、それでも自己ベスト(80.85)より低い。
 14番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組(加。25,32)。昨季四大陸5位。今季GPシリーズ3位2回、国内2位。曲は「Tango Jalousie」。冒頭の3Twは高く、レベル2だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは片手つき。3LzThは成功、全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点。5ALiとFCCoSp、最後のStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜3。技術点4番目の40.59、演技構成点3番目の32.45、合計73.04は自己ベスト更新でSP4位。
 最終滑走でデュハメル・ラドフォード組(加。31,32)。昨季世界王者。今季GPファイナル3位、国内6連覇。曲は「キラー」。振付はジュリー・マルコット。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点ほぼ2。しかし3Lzで男性が転倒。3LzThは加点ほぼ2。5ALiとFCCoSp、最後のBiDsはレベル4。うち5ALiは加点2〜3。FCCoSpも加点ほぼ2〜3。StSqはレベル3。技術点3番目の40.9、演技構成点2番目の34.41、転倒の減点1、合計74.31でSP3位。

 フリー。5番滑走で須崎・木原組。曲は「スタ・ウォーズ」より。出てきたときから女性の顔が硬かった。冒頭の連続ジャンプで女性がダウングレードで転倒。2Twはレベル2。3SThは両足。リフト三つはレベル3。ソロジャンプでは女性が1Sに。スピン二つはレベル4。二つめの2LoThは2回転にして成功。FiDsはレベル3。最後まで固かった女性は戻ってくるとき泣いていた。Jスポーツ解説の杉田さんは「男性の方はペアらしい動きになった」と言う。技術点39.2、演技構成点42.17、転倒の減点1、それでも合計80.37は自己ベスト更新でフリー14位、総合130.85で13位。
 7番滑走で須藤・ブードロオデ組。曲は「シェルブールの雨傘」。冒頭の3Twはレベル2。3Sは成功。3LoThは両足。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5ALiはほぼ全ジャッジが加点。3Tからの連続ジャンプで女性がダウングレードで転倒。しかし、二つめの3SThはほぼ全ジャッジが加点。BoDsはレベル3。技術点56.43、演技構成点51.39、転倒の減点1、合計106.82でフリー9位、総合164.96は自己ベスト更新で10位。
 8番滑走でデニー・フレイジャー組。曲は「Somewhere in Time」。振付はズエワ。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3LoThはこらえて成功。3Sは女性がアンダーローテーション。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。2Aからの連続ジャンプのはずが女性がダウングレードで転倒。男性も第2を付けずソロジャンプのリピート扱い。しかし3SThはきちんと成功。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点、スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のFiDsはレベル3。技術点57.91、演技構成点59.15、転倒の減点1、合計116.06でフリー8位、総合179.45で8位。

 9番滑走でペン・ジン組。曲は「I Will Wait For You」。振付はD. ウィルソン。冒頭の2Aと3T+2Tを無難に成功。3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点、スピン二つはほぼ全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決まり全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。3SThも全ジャッジが加点。技術点2番目の71.4、演技構成点 65.08、合計136.48は自己ベスト更新でフリー3位、総合202.92も自己ベスト更新したが5位。
 10番滑走でムアタワーズ・マリナロ組。曲は「Un Ange Passe」。冒頭で2A+1Lo+3Sに挑戦、女性の第3がアンダーローテーションで転倒。3TwはレベルB。スロージャンプは二つともこらえた。リフト二つとBoDs、FCCoSpはレベル4。うち5ALiとBoDsは全ジャッジが加点。PCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。3Tは無難に成功。最後の3Liはレベル3。転倒が惜しかったが、良かった。技術点60.97、演技構成点61.49、転倒の減点1、合計121.46でフリー7位、総合192.35は自己ベスト更新で7位。
 最終グループ12番滑走でデュハメル・ラドフォード組。曲は「No, je ne regrette rien」。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。3Lzからの連続ジャンプは、女性が両手つきになったが2回転を付け、男性は第2が1回転。4SThに挑んだが両足。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4。うちBoDsとスピン二つ、最後の3Li4は全ジャッジが加点。二つめの3LzThは両手つき。ChSqは全ジャッジが加点。技術点3番目の70.71、演技構成点2番目の67.21、合計137.92でフリー2位、総合212.23で2位。

 13番滑走でイリシェチキナ・モスコビッチ組。曲は「When You Say You Love Me」。冒頭の3Twは高くて余裕がありレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。3T+2T成功、全ジャッジが加点。3Sは女性がアンダーローテーション。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちPCoSp以外は全ジャッジが加点。特にリフトは三つとも加点2〜3。3LzTh成功。ChSqは全ジャッジが加点。BoDsはレベル3。ここも転倒が惜しかったが、良かった。技術点4番目の66.17、演技構成点3番目の67.1、転倒の減点1、合計132.27は自己ベスト更新でフリーも4位、総合205.31も自己ベスト更新で3位。
 14番滑走でユウ・ジャン組。曲は「Cavatina, Larghetto amoroso」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Tw成功。しかし連続ジャンプは2T+2Tに。2Aはこらえる。3LoThは無難に決める。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点、BoDsはほぼ全ジャッジが加点。3SThはなんとか成功。少しずつずれている感じ。技術点63.7、演技構成点64.5、合計128.2でフリー5位、総合203.4で4位。
 最終滑走でスイ・ハン組。すごかった。曲は「明日にかける橋」。振付はローリ・ニコル。冒頭で4Tw成功、レベル2だが全ジャッジが加点。3T+2Tも決め、全ジャッジが加点。3Sは女性がアンダーローテーションで転倒。BoDsとリフト三つはレベル4で全ジャッジが加点、BoDs以外は加点2〜3。二つのスロージャンプは余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。FCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。最後のPCoSpはなぜかレベル1だが全ジャッジが加点。技術点最高の71.45、演技構成点も最高の73.83、転倒の減点1、合計144.28でフリーも1位、総合225.03で連覇、4回目の優勝。

フィギュアスケート (2017.2/17,18,19,20,21,)

四大陸選手権 (2017.2/16〜19 紅陵・韓国)

 来年のピョンチャン五輪の会場で開催。
 <女子シングル>23人出場。日本からは宮原、樋口、三原の予定だったが、宮原の疲労骨折で本郷。9番滑走で三原(17)。曲は「ロンド・カプリチオーソ」。振付:マッシモ・スカリ。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル47でほぼ全ジャッジが加点。後半、2Aほきれいに成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後に心配だったステップからの3Fを決め、全ジャッジが加点。技術点37.31、演技構成点29.2、合計66.51でSP4位。
 12番滑走で樋口(16)。曲は「ラ・カリファ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。ジャンプが不調。滑り出しにも勢いが亡く、冒頭の2Aは両足。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tで転倒。ステップからの3Fは!マーク。技術点31.44、演技構成点28.39、転倒の減点1、合計58.83でSP10位。
 14番滑走でチェ(韓。17)。曲は「La La Land」。振付ナカジマ・テツヤ。冒頭で3Lz+3T成功。スピン三つはレベル4。うち二つはほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fと2Aも決める。StSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点35.56、演技構成点26.06、合計61.62でSP6位。

 18番滑走で本郷(22)。曲は「カルミナ・ブラーナ」。振付:シェイ=リーン・ボーン。宮原に代わり、直前に出場が決まったらしい。滑り出しにもっとエネルギーがほしかった。冒頭の連続3回転の予定が2F+3T<となる。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは速く、ほぼ全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Lzは!マークだが、3Sの予定を変更。冒頭の連続ジャンプの得点不足を考えて変えたらしい。2Aは無難に決める。最後は盛り上がった。技術点29.66、演技構成点29.5、合計59.16でSP9位。
 19番滑走でカレン・チェン(米。17)。新全米女王。曲は「On Golden Pond」。振付は本人。冒頭の3Lz+2Tは、第1が両足、第2がステップアウト。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。FCSpもレベル3だが全ジャッジが加点。StSqはレベル2だったが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loがダウングレードで転倒。2Aはきちんと成功、全ジャッジが加点。解説の荒川が「昨年までジャンプが不安定だったが今季はよかった。3Loは高さが足りなかった」。技術点26.32、演技構成点30.28、転倒の減点1、合計55.6でSP12位。
 20番滑走で長洲(米。23)。曲はショパンの「夜想曲第20番」。振付:ジェフリー・バトル。冒頭の3F+3Tを成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3、最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Lo<はアンダーローテーションで両足。2Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点32.43、演技構成点30.48、合計62.91でSP5位。

 21番滑走でオズモンド(加。21)。曲はピアフの「パリの空の下」他。冒頭の3F+3Tはスピードにのった大きな幅で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップからの3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で、FCSp以外は全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。後半、2Aで転倒。技術点36.42、演技構成点32.79、転倒の減点1、合計68.21でSP2位。
 22番滑走でデイルマン(加。19)。曲は歌劇『エロディアード』より「Acte IV Prelude」他。振付:ローリ・ニコル。冒頭で豪快な3T+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で、LSp以外は全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2。後半、ステップからの3Lzはなんとかこらえ、2Aは全ジャッジが加点。技術点36.97、演技構成点31.28、合計68.25でSP1位。
 最終滑走でトゥルシンバエワ(カザフ。17)。曲は「アイ・ガット・リズム」。振付:トレイシー・ウィルソン。冒頭で3Lz+3T成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Loと2Aも決める。うち2Aは全ジャッジが加点。技術点37.53、演技構成点29.34、合計66.87は自己ベスト更新でSP3位。

 フリー。13番滑走で樋口。曲は「シェヘラザード」。振付:マッシモ・スカリ。ジャンプが不安定なまま。冒頭の3Lz+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Loも全ジャッジが加点1。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。しかし3Sは2Sとなり、2Aはダウングレードで両足。二つめの3Lz+3Tは渾身の力で決める。1Fはパンク。それでも2A+2T+2Loも決め、ChSqはほぼ全ジャッジが加点。キスアンドクライではずっと涙をぬぐっていた。技術点57.55、演技構成点55.67、合計113.22でフリー9位、総合172.05で9位。
 14番滑走でカレン・チェン。曲は「Tango Jalousie」。挽回できず。冒頭の3Lzと2Aでステップアウト。前半に連続ジャンプが入らず。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4。特に最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。後半、3S+2Tと3Lz<+SEQ+2Tをとぶが、3Lz<+SEQ+2Tは間にオーバーターンと足も付いたので、第2は認められず。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点51.85、演技構成点6番目の59.37、合計111.22でフリー10位、総合166.82で12位。
 16番滑走で本郷。昨季の曲に戻した「リバーダンス」。振付:宮本賢二。冒頭の3F+3T<は第2がアンダーローテーション。3Sはほぼ全ジャッジが加点。3Lzはeマークの上アンダーローテーション。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、1A+2Tとなり、3Loもアンダーローテーション。3F<+2T+2Loは第1がアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点。3Tはほぼ全ジャッジが加点。とにかく体がきれていない中、やれることをやりきった。技術点50.16、演技構成点7番目の59.1、合計108.26でフリー13位、総合167.42で10位。

 17番滑走でSP8位の李子君。曲は「Only For Love」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーションで両足。2A+3T+2T成功。StSqはレベル3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、3Fはステップアウト。3S+2Tは決める。ChSqは全ジャッジが加点。ほぼノーミスで滑りきったが、キスアンドクライでは泣いていた。フジ解説の荒川が「6分間練習のとき転んで頭を押さえていた」と言う。技術点5番目の61.02、演技構成点10番目の55.66、合計116.68でフリー5位と挽回、総合で7位。
 最終グループ18番滑走で長洲。曲は「The Winner Takes It All」。振付:デヴィッド・ウィルソン。ノーミスの会心の演技。冒頭の3F+3Tは大きく、全ジャッジが加点。続く3Lzも全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpも全ジャッジが加点ほぼ2。後半、2A+3T+2Tと3Lo+2Tを決める。3Loと2Aは全ジャッジが加点。ひとつもアンダーローテーションなし。終わったとき、何度もガッツポーズ。技術点2番目の69.81、演技構成点3番目の62.23、合計132.04でフリー2位、総合194.95で3位。
 19番滑走で三原。曲は「シンデレラ」。振付:佐藤有香。冒頭でスピードにのって軽々と3Lz+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Fもほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のFCCoSpはレベル3だが、FCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。後半、2A+3Tと3Lz+2T+2Loを決める。3Loもほぼ全ジャッジが加点。全体を通して、スピードが落ちず、深いエッジでステップを踏み、ミスなく滑りきった。技術点最高の72.3、演技構成点4番目の62.04、合計134.34は自己ベスト大幅更新でフリーも1位、総合200.85で初優勝。

 20番滑走でチェ。曲は「ドクトル・ジバゴ」。振付はカメレンゴ。地元のプレッシャーの中、ほぼノーミスで滑りきった。冒頭の3Lzをこらえ、第2が付かず。2A+3T<は第2がアンダーローテーション。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1。後半、3Lz+3T<+2Tと3S+2Tを決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点4番目の62.84、演技構成点9番目の57.95、合計120.79でフリー4位、総合182.41で5位。
 21番滑走でオズモンド。曲は「ラ・ボエーム」。振付:ジェフリー・バトル。滑り出しはよかったが、転倒3回は痛すぎた。冒頭、3F+3Tと2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzが!マークで転倒。解説の荒川は「軸が曲がっていた」。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特にLSpは加点2〜3。3Loは着氷でかかとが引っかかりこらえた。後半、3Fと3S<で転倒。1Aは1回転に。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。笑顔で挨拶したが、戻ってくるとき泣きそうだった。技術点10番目の55.25、演技構成点2番目の64.71、転倒の減点4、合計115.96でフリー6位、総合184.17で4位。
 22番滑走でデイルマン。曲は「ラプソディー・イン・ブルー」。振付:ローリ・ニコル。出だしはよかったが、後半、優勝を意識したのかジャンプミス。冒頭の3T+3Tは幅があり、全ジャッジが加点ほぼ3。3Lz、3Fと跳び分け、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。LSpはレベル3。後半、3Lz+2T+2Tは決めたが、1Loがパンク。ChSqは全ジャッジが加点。しかし2Aで珍しくステップアウト。3S+2A+SEQは成功。技術点3番目の63.71、演技構成点最高の64.95、合計128.66でフリー3位、総合196.91で2位。

 <男子シングル>26人出場。日本からは羽生、宇野、田中刑事。15番滑走でハン・イェン(中。20)。曲は「I'll Take Care Of You」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の4T成功。CSSpはレベル2。FCSpは回転数不足で無得点。後半、3Aもこらえた。3Lz+3Tも決める。StSqとCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。久々にジャンプがそろったのにスピンの無得点が痛かった。技術点44.61、演技構成点39.47、合計84.08でSP6位。
 16番滑走で田中刑事(21)。冬季ユニバーシアードから中一週間で臨む。曲は「ブエノスアイレスの春」。振付:マッシモ・スカリ。冒頭の4Sの予定が3Sに。3Aはきれいに決め、全ジャッジが加点。後半に3F+3T成功。スピン二つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。FCSpはレベル2。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点38.9、演技構成点38.65、合計77.55でSP11位。冒頭の4回転が入らなかったので「演技に入り込めなかった」とインタビューで言っていた。
 19番滑走でネイサン・チェン(米。17)。曲はバレエ『海賊』より。振付マリーナ・ズエワ。予定通りやりきった。冒頭で4Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。続くステップからの4Fもこらえた。フジ解説の本田が「いつもより高く上がりすぎた」と言っていた。スピン三つとStSqもレベル4。特にStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。バレエの動きが取り入れられている。後半、やや苦手な3Aもなんとか成功。技術点最高の59.58、演技構成点4番目の43.54、合計103.12は初の100点台で自己ベスト更新、SP1位。

 最終グループ21番滑走でジェイソン・ブラウン(22)。曲は「Writing's on the Wall」。振付:ロヒーン・ワード。滑り出しから滑らかで、3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Aで転倒。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3、CCSpもほぼ全ジャッジが加点2〜3。特にStSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、ステップからの3Lzはアンダーローテーション。冒頭で4回転を入れる予定を変更。技術点38.77、演技構成点5番目の43.0、転倒の減点1、合計80.77でSP9位。
 22番滑走で羽生(22)。曲はプリンスの「レッツゴー・クレイジー」。振付:ジェフリー・バトル。冒頭の4Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く4S+3Tの予定が2S+3Tに。FCSpとStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半の3Aもきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3。技術点4番目の50.11、演技構成点最高の46.93、合計97.04でSP3位。
 23番滑走で宇野(19)。曲は映画『ラベンダーの咲く庭』より「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」。振付は樋口美穂子。冒頭の4Fはこらえた。4T+3Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。後半の3Aはすごく幅と流れがあり、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の56.07、演技構成点3番目の44.21、合計100.28は初の100点台で自己ベスト更新、SP2位。

 24番滑走でチャン(26,加)。曲は「Dear Prudence」「ブラックバード」。振付:パスカーレ・カメレンゴ。珍しく冒頭の4Tがアンダーローテーションで転倒。第2付かず。解説の本田は「いつもよりスピードがなく高さがたりなかった」。続く3Aは思い切りよく跳び、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特にFSSpとStSqは加点2〜3。後半、3Lz+3T は回ったがステップアウト。技術点43.7、演技構成点2番目の45.76、転倒の減点1、合計88.46でSP6位。
 25番滑走でミーシャ・ジー(25,ウズベキスタン)。曲はシーズン当初とは変更、リストの「愛の賛歌」。振付は本人。4回転はない。冒頭で3Aと3Lz+3Tを決める。3Lz+3Tはほぼ全ジャッジが加点。CCSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Fも!マークだが成功。技術点42.27、演技構成点40.58、時間超過の減点1、合計81.85でSP8位。余韻の残るプログラムだったが、時間超過が惜しい。
 最終滑走でボーヤン・ジン(19,中)。曲は「スパイダーマン2」。振付:ローリ・ニコル。冒頭の4Lz+3Tは第1で片手を付きながら第2を跳んだがステップアウト。スピン二つはレベル3。3Aは成功。後半、ステップからの4T はなんとか決める。CCoSpとStSqはレベル4。うち最後のStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点3番目の51.26、演技構成点7番目の40.07、合計91.33でSP4位。

 フリー。13番滑走で田中刑事。曲はフェリーニメドレー。振付:マッシモ・スカリ。冒頭の4Sの予定が3Sに。次も4Sからの連続ジャンプだと思うがパンクして2Sのみ。3Aは成功。スピン三つはレベル4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2F+2Tになる。3連続は3A+2T+2Loを決める。3Lzや3Fも成功。解説の本田が「最後の3Fは、連続ジャンプが2Fになったのでリカバリーした」と言う。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。連続ジャンプが二つしか入らず得点は伸びず。ミスが多く最後まで固い顔。技術点14番目の68.71、演技構成点11番目の73.92、合計142.63でフリー13位、総合220.18で13位。
 16番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は映画『ピアノ・レッスン』より「Scent of Love」。振付:ロヒーン・ワード。冒頭で4回転をやめ3A+2Tをなんとか決める。続くソロの3Aはきれいで全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、2Aと3Lzは全ジャッジが加点。3F+3Tは成功。しかし゜二つめの2Aの予定が1Aに。片足を高く上げてひねる動作もあるChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+1Lo<<+2Sは少し変だったが、全体としては流れるようなプログラムだった。技術点8番目の79.36、演技構成点5番目の85.72、合計165.08でフリー6位、総合245.85で6位。

 17番滑走でミーシャ・ジー。曲は「くるみ割り人形」。振付は本人。足の怪我もあり4回転は入れず。冒頭でソロの3Aと、3A+1Lo+3Sをきれいに決める。スピン三つはレベル3。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはていねいに踏みレベル4。後半、3Lz+3T成功。ソロの3Lzや2A+2Tもきめる。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。全体に落ち着いて今できることを全て確実に出した感じ。技術点7番目の80.64、演技構成点9番目の76.92、合計157.56でフリー8位、総合239.41は自己ベスト更新で7位。
 最終グループ19番滑走でボーヤン・ジン。曲は「道」。振付:ローリ・ニコル。ジャンプの軸がまっすぐでないものが増えた。冒頭の4Lz+3Tは成功。4Sはオーバーターン。新しく増やした4Loはアンダーローテーションで転倒。スピン二つはレベル4。後半、一つめの4Tは転倒したが、二つめは4T+2Tにしてきた。これで4回転4種5回。CSSpとStSqはレベル3。さらに明らかに疲れているが3A+1Lo+3Sと3A、3Lzと決める。技術点3番目の100.74、演技構成点8番目の77.44、転倒の減点2、合計176.18でフリー5位、総合267.51で5位。
 20番滑走でチャン。曲は「A Journey」。振付:デビット・ウィルソン。チャンの美しいスケーティングを強調した振付だそうだ。冒頭の4T+3Tは教科書に載せたいくらいまっすぐで、全ジャッジが加点2〜3。続く3Aも全ジャッジが加点2〜3。ところが4Sはアンダーローテーションで転倒。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの4Tで転倒。これが痛かった。続く3Aは片手つきで第2が付かず。3Loは全ジャッジが加点。しかし3Lzはステップアウト。3F+2T+2Loは決め、ほぼ全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル4。FSSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。後半のジャンプが大崩れ。技術点6番目の88.94、演技構成点2番目の92.58、転倒の減点2、合計179.52でフリー4位、総合267.98で4位。

 22番滑走で宇野。曲は「ブエノスアイレス午前零時」。振付は樋口美穂子。冒頭で、まだ10回に1回の成功率という4Loを成功、全ジャッジが加点2〜3。続けて4Fも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lzはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。後半、3Aで二回転倒したが、ソロの4Tと4T+2Tを跳び、4T+2Tは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。4回転を3種4回。技術点4番目の98.69、演技構成点3番目の91.08、転倒の減点2、合計187.77でフリー3位、総合288.05は自己ベスト更新で3位。
 23番滑走で羽生。曲は「ホープ&レガシー」。振付:シェイ=リーン・ボーン。冒頭で4Loをきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン三つとStSqはレベル4は加点2〜3。後半、二つめの4Sからの連続ジャンプの予定が2S+1Loに。続く4Tは全ジャッジが加点1〜3。3A+3Tも全ジャッジが加点1〜3。その次はソロの3Aだったらしいが、とっさに4T+2Tに変更し、入らなかった4Sからの連続ジャンプをリカバリー。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のジャンプをソロの3Aに変更、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。これで4回転3種4回。技術点2番目の112.33、演技構成点9最高の4.34、合計206.67でフリー1位だったが、総合303.71で2位。
 最終滑走でネイサン・チェン。曲は「ダッタン人の踊り」。振付ナディア・カナエワ。冒頭で4Lz+3Tを軽々と決め、全ジャッジが加点2〜3。続く4Fも全ジャッジが加点2〜3。4Tはオーバーターンになったが、次の4T+2Tは決めた。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。後半、3A+2T+2Tは第1の後オーバーターンしたが第2第3を付ける。ただ、第3は三つめの2Tなので無得点。本当は2Loの予定か。さらにやらないと言っていた4Sも成功、全ジャッジが加点。4回転4種5回。いやはや。3Lzは全ジャッジが加点。3Aは両足気味。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。最終滑走なのにメンタルが強い。技術点ダントツの115.48、演技構成点4番目の88.86、合計204.34でフリー2位、総合307.46は自己ベスト更新で世界歴代3位、初優勝。

ページトップへ

フィギュアスケート (2017.4/28,29,30,5/1,3,4,)

ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (2017.1/25〜29 オストラヴァ・チェコ)

 <ペア>18組出場。昨年優勝のヴォロソジャー・トランコフ組は女性が妊娠。11番滑走でマルケイ・ホタレック組(伊。30,33)。曲は「Seven Nation Army」。振付はスカリ他。冒頭の3Sは成功。3Twはもたれてレベル1。5RLiとFCCoSp、StSqはレベル4。うちStSqは表情も豊かで全ジャッジが加点。5RLiもほぼ全ジャッジが加点。3LzThもしっかり決める。最後のBiDsはレベル3。技術点36.01、演技構成点30.52、合計66.53でSP6位。
 13番滑走でサブチェンコ・マッソ組(独。33,28)。曲は「That Man」。振付はジョン・カー他。とにかく速い。冒頭の3Twは高くて羽のように軽く全ジャッジが加点3。Jスポーツ解説の杉田さんも「すばらしい。+3でしょう」と断言するくらい。3Sも男性がややこらえたが、ほぼ全ジャッジが加点。しかも難しい前動作から2ATh成功、ほぼ全ジャッジが加点。「今季前半戦を休んだ女性の怪我は3AThの練習で足首の靱帯を傷めた」と小林アナ。5RLiとStSq、BiDsとCCoSpはレベル4で、StSq以外は全ジャッジが加点。特に5RLiと最後のCCoSpは加点2〜3。StSqは途中で女性が珍しく転倒。本人もびっくりしていた。杉田さんも「転倒した後のリカバリーがすばらしい」。技術点38.67、演技構成点36.09、転倒の減点1、合計73.76でSP3位。
 14番滑走で地元の若手ダスコワ・ビダル組(チェコ。17,17)。今季はジュニアGPファイナル優勝。曲はモーツァルトをアレンジした「LA 40」。振付はマルガリオ。冒頭の3Tは成功。のに、直後に男性が転倒。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。5RLiとBiDs、最後のFCCoSpはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。5RLiもほぼ全ジャッジが加点。3LzThも決める。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。終わったとき、「できた!」という顔。技術点38.31、演技構成点28.59、転倒の減点1、合計65.9でSP7位。これからが楽しみ。

 15番滑走でストルボワ・クリモフ組(露。24,26)。今季は女性の怪我で前半戦欠場。曲は「月の光」。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3FThで転倒。少し近かったか。3Tはしっかり決め、全ジャッジが加点。5RLiとBiDs、FCCoSpとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のStSqは加点2〜3。FCCoSpは加点ほぼ2〜3。終わってからキスアンドクライまで女性はずっと暗い顔。技術点39.47、演技構成点36.23、転倒と演技時間超過の減点2、合計73.7でSP4位。
 17番滑走でタラソワ・モロゾフ組(露。22,24)。曲は「Glam」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く軽く、レベル4に加点ほぼ3。3Tもピタッと合っていて加点1〜3。3LoThも余裕があり加点2〜3。BiDsと5RLi、StSqと最後のFCCoSpはレベル4。特にStSqは加点2〜3。BiDsと5RLiも加点1〜3。技術点44.5、演技構成点36.32、合計80.82は自己ベスト更新でSP1位。コーチともども笑顔。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組(仏。29,25)。今季から拠点をアメリカに移し、コーチを伊奈と組んでいたジマーマンに変更。曲は「Earned It」。振付はジョン・カー他。全体のスピードが速くなった。冒頭の3Twは完全に空中でキャッチ、レベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sもジャッジ席の真ん前で成功、全ジャッジが加点1〜3。3FThも決める。5ALiとBiDs、最後のFCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点41.42、演技構成点32.76、合計74.18はたしか自己ベスト更新でSP2位。みんな大喜びしていた。試合後のプレスカンファレンスで「試合ごとに上手くなる理由は」と聞かれ、男性は「わからないが、試合を楽しんでいる」と答えていた。

 フリー。16組が進む。9番滑走でダスコワ・ビダル組。曲は「La leyenda del beso」他。演技はほぼノーミス。冒頭の3Tはぴったりで全ジャッジが加点。3Twもレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。3S+1T+2Tもなんとか成功。3LzThも決めた。リフト二つとPCoSpはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。3SThもきちんと成功。5ALiとBoDs、FCCoSpはレベル3。うち5ALiとBoDsは全ジャッジが加点。技術点5番目の65.77、演技構成点8番目の58.42、レイトスタートの減点1、合計123.19でフリー7位、総合189.09はこの時点での1位で、7位。キスアンドクライで大喜び。
 11番滑走でマルケイ・ホタレック組。曲は「Skyfall」他007メドレー。振付はスカリ他。冒頭の3Twはレベル1。3Tは女性の片手つき。3連続ジャンプは、女性が第1のあと足を付いたので第2第3は無得点。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3、スピン二つはほぼ全ジャッジが加点。スロージャンプ二つも全ジャッジが加点。特に二つめの3FThは加点1〜3。FiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点7番目の62.6、演技構成点6番目の62.8、合計125.4は自己ベスト更新でフリー6位、総合191.93で6位。
 13番滑走でサブチェンコ・マッソ組。曲は「ライトハウス」。振付はジョン・カー他。解説の杉田さんが「情感たっぷり」と言った、しっとりとした滑り出し。冒頭の3Twは羽のようでレベル3に全ジャッジが加点3。連続ジャンプは3Tの予定が、男性の第2が2回転に。3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。2AThもSPよりきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。BoDsとリフト三つ、スピン二つはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点2〜3、スピン二つも全ジャッジが加点。BoDsもほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。3SThも余裕があり、全ジャッジが加点2〜3。技術点2番目の73.15、演技構成点最高の75.44、合計148.59は自己ベスト更新でフリー1位、総合222.35も自己ベスト更新で逆転2位。

 14番滑走でストルボワ・クリモフ組。曲は「Apres la pluie」他。冒頭の3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tも決めてほぼ全ジャッジが加点。しかし3FThでSPと同じようにかかとに重心が寄り転倒。リフト三つとBoDs、スピン二つはレベル4。うちリフト三つとスピン二つは全ジャッジが加点。BoDsもほぼ全ジャッジが加点。終わったとき女性は頭を抱えたが、キスアンドクライでは笑顔。技術点4番目の70.81、演技構成点3番目の73.0、合計142.81でフリーも4位、総合216.51で4位。
 15番滑走でタラソワ・モロゾフ組。曲は「Music」。振付はガージ他。冒頭の3Twは、4回転を回避し、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ3。3Sはピタッと決まり、全ジャッジが加点ほぼ2。3SThもきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3T+2Tもきっちり決め、全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとFCCoSpはレベル4。うち5ALiは全ジャッジが加点2〜3、5RLiも全ジャッジが加点1〜3。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThはすばらしく、全ジャッジが加点3。しかし疲れたのか、BoDsは女性がやや高くレベル2で全ジャッジが加点。横向きに上がった3Liは認定しないジャッジもいて、レベル2に-3〜3と割れた。最後のPCoSpもレベル2だが全ジャッジが加点。技術点3番目の72.82、演技構成点2番目の73.94、合計146.76でフリー2位、総合227.58は自己ベスト更新で初優勝。
 最終滑走でジェイムズ・シプレ組。実力を伸ばし、出しきれた。曲は「Sound of Silence」。振付はジョン・カー他。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+2T+2Tもしっかり合っていて全ジャッジが加点。4SThに挑み、両足。リフト三つとスピン二つ、FiDsはレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点1〜3、PCoSpは全ジャッジが加点。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点。3FThも全ジャッジが加点。最後は、リフトを上げたまま男性がヒザを折り、女性を下ろすとガッツポーズ、そのまま氷に倒れ込んだ。技術点最高の74.27、演技構成点4番目の71.57、合計145.84でフリー3位、総合220.02は自己ベスト更新で3位。初の表彰台。この他、初出場のイギリス女性37歳のジョーンズ・ボヤジ組が14位と健闘。3人の子育て中13年間滑っていなかったという。

 <アイスダンス>30組出場。16番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組(露。21,25)。今季中国杯4位、NHK杯5位。国内3位。曲はD. エリントン「Love Creole」他。もうひとつのリズムはスウィング。コーチ、振付はズエワだが、総監督にチャイコフスカヤ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1MBはレベル3。エッジは深かったが「第2キーポイントで男性のエッジの切替があいまい」とJスポーツ解説の滝野さん。続くPStもブルースの表現はよかったが、時々エッジが浅くなるとのことでレベル2。STwと最後のRoLiはレベル4に加点2〜3。しかしNtMiStがレベル1と取りこぼし。技術点12番目の31.81、演技構成点6番目の33.86、レイトスタートの減点1、合計64.67でSD8位と出遅れた。ロシアの世界選手権枠は2。
 21番滑走でナザロワ・ニキティン組(ウクライナ。20,22)。昨年は女性の怪我で不出場。今季フランス杯7位。滝野さんによれば今季ぐっと伸びたとのこと。曲は「Only You」他。もうひとつのリズムはスウィング。コーチはシュピルバンドとブルザ。練習の拠点をアメリカに変えたらしい。女性のスカートがピンクとグレーの二重できれいだった。冒頭の1MBはレベル4に全ジャッジが加点。PStもレベル3でほぼ全ジャッジが加点。CuLiとSTwはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフトは女性がしゃがんだ男性の背中で回転する独特な形で加点1〜3。最後のNtMiStはレベル2だが全ジャッジが加点1。技術点8番目の33.65、演技構成点10番目の29.71、合計63.36は確か自己ベスト更新でSD9位。
 23番滑走でトバイアス・トカチェンコ組(イスラエル。25,30)。女性はアメリカ出身、男性はロシア出身。今季スケートアメリカ6位、フランス杯5位。曲は「Real Life」他。もうひとつのリズムはヒップホップ。コーチ、振付はシュピルバンド。女性は黒のパンツスタイル。終始スピードがあった。冒頭のSTwはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。1MBとPSt、NtMiStはレベル3。うち1MBとPStはほぼ全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4に全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の36.58、演技構成点7番目の32.77、合計69.35でSD5位。シニツィナ・カツァラポフ組を上回った。この他、2番滑走で今季組替えたウルタード・ハリャービン組(西)はSD13位、若くて大胆なリフトをするロリオル・ルギャク組(仏)はSD12位。

 24番滑走でボードリー・ソレンセン組(デンマーク。24,27)。女性はカナダ出身。今季スケートカナダとロステレコム杯7位。曲は「You're the Boss」。もうひとつのリズムはスウィング。コーチ、振付はデュブレイユ他。滝野さんが「スケートが安定している。無理をしている感じがみじんもない」と言う。冒頭のSTw、続く1MB、最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。STwは第3までぴったり合っていた。パターンダンスへの入り方も評価のポイントらしい。PStとNtMiStはレベル3。うちPStは全ジャッジが加点。技術点6番目の36.19、演技構成点9番目の29.83、合計66.02でSD7位。ここもシニツィナ・カツァラポフ組を上回った。
 26番滑走で現世界選手権連覇のパパダキス・シゼロン組(仏。21,22)。今季GPファイナル2位、国内3連覇。曲は「Bittersweet」他。もうひとつのリズムはスウィング。コーチ、振付はローマン・ホーゲナウア、デュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。滑り出しから深いエッジとスピードを維持。滝野さんはずっと「他の組と次元が違う」と絶賛。1MBは「すばらしい」。それでもPStはレベル3、最後のNtDiStでは女性がツイズルで足を付いてしまい、レベル2。基礎点28.8に9点以上の加点。技術点3番目の38.06、演技構成点最高の37.42、合計75.48でなんとSD3位。
 27番滑走でステファノワ・ブキン組(露。21,23)。今季スケートカナダ5位、中国杯3位。国内2位。曲名不明。もうひとつのリズムはヒップホップ。全要素に全ジャッジが加点。若さを全面に出した、生きのいいプログラム。冒頭のSlLiは女性の見得も決まってレベル4に加点2〜3。続くSTwもレベル4で全ジャッジが加点。しかし1MBとPSt、最後のNtDiStはレベル2。NtDiStはそれでも加点2〜3。スピードと正確なエッジを兼ね備えるのは難しいらしい。技術点7番目の33.72、演技構成点4番目の34.45、合計68.17でSD6位。

 28番滑走でギナール・ファブリ組(伊。27,28)。今季スケートアメリカとロステレコム杯4位。国内7年連続2位。曲は「There Are Worse Things I Could Do」と「Grease Lightning」。もうひとつのリズムはスウィング。コーチ、振付はフーザルポリ。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwとCuLiはレベル4。うちSTwは加点2〜3。1MBと最後のNtMiStはレベル3。うちNtMiStは加点ほぼ2〜3。PStだけレベル2。滝野さんは「パワフルなこの組にふさわしいプログラム」と言う。技術点5番目の36.35、演技構成点も5番目の34.11、合計70.46でSD4位。
 29番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組(伊。29,31)。今季スケートカナダ4位、NHK杯3位。国内6連覇。曲は「Cry For Me」他。もうひとつのリズムはブージーウージー。滝野さんは「パターンダンスはお手本にしたい。速すぎず遅すぎず。もう少し近いともっといい」と言う。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwと1MB、PStとSlLiはレベル4。うちSTwとSlLiは加点2〜3。NtMiStだけレベル3だが加点2〜3。この後のしめくくりの動作が大きくなりすぎ、余分な回転リフトの判定になったのが惜しかった。シーズン始めとはがらりと感じが違う。基礎点31.8に全体で8点以上の加点。技術点最高の40.22、演技構成点3番目の36.43、余分な要素の減点1、合計75.65は自己ベスト更新でSD2位。実は、当初SD1位とされたが、6時間もたってから余分な回転リフトの判定で2位と連絡が来て、スモールメダルの交換とフリーの抽選やり直しがあったそうだ。
 最終滑走でボブロワ・ソロビエフ組(露。26,27)。今季GPファイナル4位、国内6回目の優勝。曲は「Mercy On Me」と「シングシングシング」。もうひとつのリズムはスウィング。ブルースの曲は女性が選んだとプレスカンファレンスで言っていた。ここも全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSTwはレベル4に加点ほぼ3。SlLiと1MBもレベル4。うちSlLiは加点2〜3。PStと最後のNtDiStはレベル3だが加点2〜3。基礎点30.3に全体で9.02の加点。技術点2番目の39.32、演技構成点も2番目の36.86、合計76.18は自己ベスト更新でSD1位。

 フリー。20組が進む。11番滑走でナザロワ・ニキティン組。曲は映画「Micmacs」より「Droit de Cite」他。スムーズな滑りが美しい。冒頭のSlLiを初めリフト三つとスピンはレベル4で全ジャッジが加点。特に低い姿勢のCuLiは全ジャッジが加点2〜3。STwはレベル3。ステップ二つはレベル2だが、「音楽に合った独創的な振付で、目を離させない。どこから思いつくんでしょう」と滝野さん。コリオ要素二つもほぼ全ジャッジが加点。技術点10番目の45.61、演技構成点も10番目の45.68、合計91.29でフリー10位、総合154.65で9位。
 13番滑走でステファノワ・ブキン組。曲はピアソラの「Libertango」アレンジ版他。女性の衣装はまっ赤なフレアスカートのワンピース、男性は黒。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとリフト三つはレベル4。うちCoSpとRoLiは加点2〜3、CuLiは加点2。STwはレベル3だが、加点2〜3。全体に「疾走するタンゴ」をよく踊っていたが、SDでステップがレベル2だったので、「少し慎重になっている」と滝野さん。だがCiStはレベル2、DiStはレベル1。コリオ要素二つは加点1〜3。技術点6番目の47.54、演技構成点4番目の51.22、合計98.76でフリー5位と挽回、、総合166.93で5位。
 14番滑走でシニツィナ・カツァラポフ組。曲はピアソラの「Tango Ballet」。ロシアのタンゴが続く。女性の衣装は落ち着いたエンジのミニドレス。冒頭のCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続くCiStもレベル3だが全ジャッジが加点。リフト三つはレベル4。うちRoLiは全ジャッジが加点2〜3。しかしSlLiで女性がバランスをくずしかけ、-1〜1。しかもSTwの始めで男性がブレードをつかみそこね、滑るのをやめてしまった。滝野さんは「無得点だが、女性が演技しているのに合わせてほしかった」。コリオ要素二つは全ジャッジが加点。DiStはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点15番目の41.72、演技構成点7番目の49.12、演技時間超過の減点1、合計89.84でフリー12位、総合154.51で10位。世界選手権ロシア2枠には入れないだろう。

 15番滑走でボードリー・ソレンセン組。曲は「薔薇色の人生」他。リフト三つとSTwはレベル4。うちSTwとRoLiは全ジャッジが加点1〜3。RoLiは独創的な入りから女性を立った姿勢でまっすぐ支える難しい形だが時間超過。StaLiは非常に独創的でほぼ全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。CoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後のコリオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の48.92、演技構成点9番目の46.74、リフトの時間超過の減点1、合計94.66は自己ベスト更新でフリー6位、総合160.68で7位。
 16番滑走でギナール・ファブリ組。曲は「くるみ割人形」。女性の衣装は白に音符が描かれたミニドレス。前半はスピードにのってとてもよかったが、珍しい転倒で暗転。リフト二つとSTw、CoSpはレベル4。うち冒頭のRoLとSTwは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ステップ二つはレベル2だが全ジャッジが加点。しかしCuLiで男性のブレードが傾き、女性が落下して腰をうち、レベル1。最後のコリオ要素二つはほぼ全ジャッジが加点。技術点11番目の44.76、演技構成点6番目の50.46、転倒の減点2、合計93.22でフリー7位、総合163.68で6位。キスアンドクライでは、男性はずっと頭を抱えて下を向いていた。
 17番滑走でトバイアス・トカチェンコ組。曲はここも「くるみ割人形」。女性の衣装は白いフレアスカートのドレス。ノーミスですばらしかった。冒頭のSTwはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとスピンもレベル4。うちリフト二つとスピンは全ジャッジが加点。女性のポーズがパレエのパ・ド・ドゥをよく表現していた。ステップ二つはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。滝野さんは「男性はロシアから出ていたときはパワフルで別人のよう」と言う。技術点4番目の49.17、演技構成点5番目の50.77、合計99.94は自己ベスト更新でフリー4位、総合169.29で4位。

 18番滑走でボブロワ・ソロビエフ組。組んで17年目の円熟味が生きた。曲はショパン「Prelude No. 20」他。DiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つは加点2〜3。滝野さんは「女性の柔軟性がよく生きている」。CiStはレベル2だが加点ほぼ2〜3、DiStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。最後のコリオ要素二つは全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の53.95、演技構成点2番目の56.43、合計110.38でフリー3位、総合186.56、僅差で3位。
 19番滑走でカッペリーニ・ラノッテ組。曲はチャップリン・メドレー。男性が構えただけで会場の笑い。冒頭のSTwは珍しく第1の最後で女性が足を付いたが、レベル4。リフト三つとCoSpもレベル4。うちリフト三つは全ジャッジが加点2〜3。ステップ二つはレベル3だが全ジャッジが加点。うちDiStは加点2〜3。最後のコリオ要素二つは全ジャッジが加点。うち最後のChLiは独創的で加点2〜3。技術点2番目の54.69、演技構成点3番目の56.3、合計110.99でフリー2位、総合186.64で2位。
 最終滑走でパパダキス・シゼロン組。曲は「Stillness」他。CoSp以外の全要素に全ジャッジが加点。全体が「シームレス」に流れるようなプログラム。リフト三つとSTw、CoSpはレベル4。うちリフト三つとSTwは加点2〜3。CoSpもほぼ全ジャッジが加点1〜3。ステップ二つはレベル3だが、CiStは加点2、DiStは加点2〜3。コリオ要素二つは加点ほぼ2〜3。滝野さんは「前衛的な振付なので完璧にやらないと良さが出ない」と言うが、それをやってのけた。すごいものを見たがどうすごいかは言えない。技術点最高の56.87、演技構成点も最高の57.32、合計114.19でフリー1位、総合189.67、逆転で3連覇。

フィギュアスケート (2017.3/17,18,19,20)

ヨーロッパ選手権 (2017.1/25〜29 オストラヴァ・チェコ)

 <女子シングル>34人出場。世界選手権出場のミニマムポイントはSP27 。9番滑走で3年ぶりのコストナー(伊。29)。過去5回優勝。今季ゴールデンスピン2位に続き国際大会2試合目。国内優勝。曲は幾多郎「God of Thunder」とツェッペリン「Bonzo's Montreux」。振付はローリ・ニコル。コーチはミーシン。ほぼメロディーのないリズムのみの曲。冒頭の3T+3Tは、第2の回転が十分か心配だったが認められ、全ジャッジが加点。ステップからの3Loは全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の中庭さんも「すばらしい」。スピン二つはレベル3だが全ジャッジが加点。後半の2Aも全ジャッジが加点。StSqとFCSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の36.8、演技構成点2番目の35.6、合計72.4でSP3位。ブランクがあり、しかもこの年齢でこのレベルを維持しているのはすごい。
 13番滑走でヘンドリクス(ベルギー。17)。7歳上の兄ヨリクも選手。今季フィンランディア杯7位、国内シニア初優勝。曲は「The Prayer」。冒頭の3Lz+2Tをおりたが、第1が!マーク。3Fは両足。2Aは無難に決める。スビン三つはレベル4。うち最後のLSpは速く、全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点30.18、演技構成点25.23、合計55.41は自己ベスト更新でSP11位。小林アナが「覚えておきたい選手」と言う。
 25番滑走でトート(ハンガリー。20)。三回目の出場。昨年は11位。今季タリン杯6位、サンタクロース杯優勝。国内3連覇。曲はマイケル・ジャクソンの「Earth Song」他。衣装は黒が基調。コーチはセベスチャン。冒頭の3T+3T成功。ステップからの3Lzも決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、2Aも成功。スケーティングが安定している。技術点6番目の34.49、演技構成点8番目の27.0、合計61.49は自己ベスト更新でSP6位。

 この他の主な選手では、23番滑走のルカヴリエ(仏)がSP5位、28番滑走のメイテ(仏)はSP12位、24番滑走のヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン)はSP13位、昨年5位で29番滑走のロデギエロ(伊)はSP8位、32番滑走のラジコワ(スロバキア)は時間超過の減点1でSP7位、昨年4位で最終滑走のクフヴァルスカ(ラトビア)は転倒してSP21位。

 30番滑走でポゴリラヤ(露。18)。今季GPファイナル3位、国内4位。曲は「Scent of a Woman」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは、深いエッジとスピードがあり加点2〜3。後半、ステップからの3Loと2Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の39.9、演技構成点3番目の34.49、合計74.39でこの時点では1位、SP2位。ここまでコストナーが1位だった。
 31番滑走でソツコワ(露。16)。今季GPファイナル5位、国内2位。曲は「Butterflies Are Free」。振付はミハイロフ。2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭で3Lz+3Tを決める。スピン三つとStSqはレベル4。後半、ステップからの3Fと2Aも成功。技術点3番目の39.66、演技構成点4番目の32.51、合計72.17は自己ベスト更新だが、コストナーを上回れずSP4位。
 33番滑走でメドベジェワ(露。17)。昨季優勝。世界女王。今季GPファイナル、国内とも優勝。曲は「River Flows in You」他。全要素に全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。FCSpから入り、StSqでは縄跳びのような仕草も入る。ジャンプは全て後半で、3F+3T、ステップからの3Lo、2Aときれいに跳んだ。自滅以外に穴がない。技術点最高の42.0、演技構成点も最高の36.92、合計78.92でSP1位。

 フリー。15番滑走でヘンドリクス。曲は「Adagio」。冒頭で3Lz成功、ほぼ全ジャッジが加点1。3F+2Tは全ジャッジが加点。二つめの3Fはステップアウト。2A+2Loは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3S+2T+2Loをなんとか決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の60.6、演技構成点8番目の56.7、合計117.3は自己ベスト更新でフリー7位、総合172.71も自己ベスト更新で7位。
 17番滑走でSP7位のラジコワ(スロバキア。21)。生まれも育ちもアメリカ。四回目の出場。今季GPロステレコム杯7位、NHK杯11位、国内シニア3連覇。曲は「Rain In Your Black Eyes」。振付はモロゾフ。コーチの一人はお父さん。冒頭で3Lz+2Loを軽く成功。3Lo+2T+2Loも決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、二つめの3Lzはアンダーローテーションでこらえる。3Lo+2Tも決める。3Tはステップアウト。2Aは決める。ChSqは力強く滑り、終わったときはガッツポーズ。技術点5番目の60.83、演技構成点6番目の57.89、合計118.72は自己ベスト更新でフリー6位、総合179.7も自己ベスト更新で6位。

 19番滑走でソツコワ。曲は「Adagio」。振付はチェルニシェフ。めずらしく二回も転倒。冒頭の3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションで転倒。第1の後、変な間があった。続く3Fは全ジャッジが加点。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3、最後のLSpは加点2〜3。後半、3Loはアンダーローテーションでこらえたが、3Lzもアンダーローテーションで転倒。難しい3F+1Lo+3S は成功。ChSqも全ジャッジが加点。やはり緊張したのか。技術点7番目の59.19、演技構成点4番目の63.16、転倒の減点2、合計120.35でフリー5位、総合192.52で4位。
 20番滑走でSP5位のルカヴリエ(仏。20)。四回目の出場。今季GPフランス杯6位、国内シニア初優勝。曲はミュージカル「グリース」。振付はブルザ。冒頭で3Lz+3Tを決め、全ジャッジが加点。これが大きかった。2A+3Tは第2でオーバーターン。FCSpはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点。このへんで衣装変わり。花柄の上衣に水色のスカートだったが、肩のスナップを外すと上下黒に。音楽も威勢のいい曲に入る。解説の中庭さんは、たいへん驚いていた。あと二つのスピンとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。3Loはステップアウト。3Lz+1Lo+2Sは無難に成功。最後の2Aが少し音楽とずれて時間超過。技術点4番目の64.09、演技構成点5番目の61.2、時間超過の減点1、合計124.59は自己ベスト更新でフリー4位、総合188.1も自己ベスト更新で5位。

 22番滑走でメドベジェワ。曲は「Extremely Loud and Incredibly Close」他。振付はアベルブフ他。全てこなした上、余分な要素も入れて世界最高点を更新。冒頭で3F+3Tを決め、全ジャッジが加点2〜3。3Lzが!マークでめずらしく少しこらえた。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。後半、3Lo、3Fと美しく跳び全ジャッジが加点ほぼ2〜3。そして両手や片手を上げた2A+2T+2T、二つめの連続3回転3S+3T、さらに2A+3Tを跳ぶ。2A+3Tは四つめの連続ジャンプの上、第2の3Tは三つめなので余分な要素となり無得点。試合後のヴェルネルによる優勝インタビューでも質問され「できるから」と答えたようだった。解説の中庭さんは「昨年までなら連続ジャンプごと無得点だが、今季から余分な要素だけ無得点と緩和された。本人は自覚しているのか」。小林アナが「彼女はロシア選手権でもわざと3連続を二つ入れていた」と補足。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点最高の75.86、演技構成点も最高の74.93、合計150.79は自己ベスト更新でフリーも1位、総合229.71も自己ベスト更新で2連覇。
 23番滑走でコストナー。曲はビバルディの「Nisi Dominus」。振付はローリ・ニコル。冒頭で3T+3Tをふんわり決めて全ジャッジが加点2〜3。3Fも決めた後、3Loをきれいに成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqとスピン二つはレベル4。うちStSqとFCSpは全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。見ていると、何より姿勢が美しい。後半、2A+2T+2Lo成功。3Lo<+2Tは第1がアンダーローテーション。ソロの2Aと3Sは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点3番目の64.45、演技構成点2番目の73.67、合計138.12でフリー2位、総合210.52で3位。
 最終滑走でポゴリラヤ。曲は「Modigliani Suite」他。振付はモロゾフ。冒頭の3Lzはこらえたので第2が付かず。3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqとスピン二つは全ジャッジが加点。特にStSqはスピードがあり加点2〜3。後半、3Lz+3Tは第2がアンダーローテーションだが、冒頭のミスした連続3回転をリカバー。3Lo+1Lo+3Sも決める。これは本来二つめの3Lzで行う3連続をここに付けたもの。ChSqは全ジャッジが加点。3Lo+2Tも成功。技術点2番目の67.75、演技構成点3番目の69.25、合計137.0でフリー3位、総合211.39で2位。フリーがコストナーに負けたので、最終順位を見てコーチともども大喜び。

 <男子シングル>36人出場。25番滑走でワシリエフス(ラトビア。17)。曲は「Voodoo Child」。振付、コーチともランビエール。冒頭の3A成功。3Lz+3Tも決める。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、ステップからの3Fはなんとか決める。StSqとあと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点2、特にStSqはむずかしい動きが多くスピードもあり加点2〜3。技術点42.3、演技構成点37.57、合計79.87でSP6位。
 26番滑走でコリヤダ(露。21)。昨年5位。今季GPシリーズ4位と5位。国内優勝。曲は昨季と同じ「Nightingale Tango」。衣装は青い上衣。冒頭の4T+3Tは全ジャッジが加点。しかし次が1Aとなり、無得点、要素を失う。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。後半、ステップからの3Lzは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点41.89、演技構成点42.07、合計83.96でSP4位。
 28番滑走でヘンドリクス(ベルギー。24)。昨年9位。今季GPシリーズ9位と6位。国内連覇。曲は「Broken Vow」。冒頭で3Aを慎重に決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。後半、3Lz+3Tとステップからの3Loを成功。3Loは全ジャッジが加点1。技術点43.07、演技構成点39.43、合計82.5は自己ベスト更新でSP5位。

 最終グループ31番滑走でコフトゥン(露。21)。昨年3位一昨年2位。今季今季GPシリーズ7位2回。国内3位。ロシアの世界選手権枠は2。曲は「Bahamut」。今季からコーチをゴンチャレンコに変えた。冒頭で4S+3Tをきれいに決め、全ジャッジが加点。ステップからの4Tも成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCSSpは全ジャッジが加点。後半、3Aも成功。技術点52.97、演技構成点41.56、合計94.53は自己ベスト更新でSP2位。小林アナが「久しぶりにいい演技」と言う。
 32番滑走でサモヒン(イスラエル。18)。曲は「Delilah」。大失敗。冒頭で4Tの予定が3Tに。第2付けず。次も4Sからの連続ジャンプをねらったが、2Sとなり無得点。スピン二つはレベル3。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Aの予定もパンクして1Aになり無得点。最後のStSqも気落ちしたのか勢いがなくレベル2。技術点14.93、演技構成点35.4、合計50.33でSP33位。フリーに進めず。この後世界ジュニアへ。
 33番滑走で地元ブレジナ(チェコ。26)。昨年10位、世界選手権9位。今季スケートカナダ4位。国内は肩の怪我でフリー棄権。曲は昨季と同じシナトラの「The Way You Look Tonight」。振付はバトル。冒頭の3F+3T成功。ステップからの3Lzはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。しかし後半、3Aで転倒。解説の岡崎真さんは「締めるのが遅かったので回り始めるのが遅れ、回ったが立てなかった」と言う。最後のCCoSpはレベル3。技術点39.11、演技構成点40.5、転倒の減点1、合計78.61でSP8位。

 34番滑走でビチェンコ(イスラエル。28)。昨年銀メダル。曲は「Chambermaid Swing」。振付、コーチともチャイト。冒頭で3A成功、全ジャッジが加点。続けて4Tも決める。CCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。岡崎さんは「得点にならないステップがあるがそれはよく音楽に合っている」。後半、3F+3Tを決め、全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル3。技術点47.0、演技構成点39.68、合計86.68でSP3位。フリーはサモヒンの分もがんばるしかない。
 35番滑走でサマリン(露。18)。初出場。今季ジュニアGPファイナル2位、国内シニアも2位。曲は「Come With Me Now」。冒頭の4Tは回ったが転倒。3Aはしっかり決める。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3Tを跳んだが、ステップアウトで両手つき。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点77.26、演技構成点37.64、転倒の減点1、合計77.26でSP9位。
 最終滑走でフェルナンデス(西。25)。今季GPファイナル4位。国内6連覇。曲は昨季と同じ「マラゲーニャ」。衣装を真っ黒に変えた。ほぼ完璧。4T+3Tと3A以外の要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは、第1をヒザでこらえると「うまくエッジを滑らせて」3Tを付けた。続く4Sはすばらしく、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちFUSpは加点1〜3。特に最後のStSqは加点ほぼ3。後半、3Aの着氷もこらえた。要素のつなぎがすばらしいフラメンコになっている。技術点56.93、演技構成点 47.32、合計104.25は自己ベスト更新でSP1位。それにしてもヨーロッパでは4回転ジャンパーが少ない。四大陸では、4種類を5回も跳ぶのが二人もいるのに。

 フリー。13番滑走でSP10位で初出場のクヴィテラシヴィリ(ジョージア。21)。モスクワ生まれだが両親がグルジア人。昨季ロシア選手権12位。国籍を変えて出場。曲は「Sixteen Tons」他。コーチはメドヴェデワと同じトゥトベリーゼ。4回転を3本入れた。冒頭で3Aを成功、ほぼ全ジャッジが加点。4Sも決める。続く4Tはオーバーターン。手も付いたか。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。後半、4T+3Tをきれいに決める。3F+2Tと2A+1Lo+3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点。技術点89.77、演技構成点71.58、合計161.35は自己ベスト更新でフリー4位、総合238.2も自己ベスト更新で6位。
 16番滑走でブレジナ。曲は「Once Upon A Time」他。せっかくの地元大会だが、ジャンプが不調。冒頭の4Sは片手つき。3Aはオーバーターン。3F+1Lo+3Sは跳んだが転倒。StSqとFCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点。後半、二つめの3Aにステップアウトしてから1Tを付けたが1Tは無得点。ChSqと3Lo、レベル3のFSSpはほぼ全ジャッジが加点。しかし3Fでまた転倒。Lzが二つとも2Lzに。最後のCCoSpはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点62.71、演技構成点76.2、転倒の減点2、合計136.91でフリー13位、総合215.52で12位。まだ肩の怪我が十分治っていないのか、練習不足か。リンクから上がる前、観客に謝っていた。
 17番滑走でサマリン。曲は「Maybe I Maybe You」。冒頭の4Tは片手つき。しかし次の4T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点。続く3A+2Tも全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。うちFCSpは全ジャッジが加点。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。後半、3Lz+1Lo+3Fを決め、全ジャッジが加点。しかし二つめの3Aで転倒。StSqはレベル2。技術点83.6、演技構成点72.56、転倒とスタート遅延の減点2、合計153.61でフリー7位、総合230.87で8位。

 最終グループ19番滑走でワシリエフス。曲は「四季」。冒頭の3Aの予定がバンク、1Aに。しかし3A+2Tをきれいに成功。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。最後のFCCoSpも難しい姿勢があり、加点ほぼ2。後半、3Lz+3Tや3S+2T+2Loも決める。ChSqは深いエッジでスピードもあり、全ジャッジが加点2〜3。技術点76.19、演技構成点79.14、合計155.33は自己ベスト更新でフリー6位、総合235.2も自己ベスト更新で7位。コーチのランビエールともども大喜び。
 20番滑走でコリヤダ。曲は「La reve de la fiancee」他。冒頭4Lzに挑んだが転倒。続く4Tは片手つき。しかし、3A+3Tと3Lz+2T+2Tをきれいに決め、全ジャッジが加点。うち3A+3Tは加点ほぼ2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点1〜3。後半、二つめの3Aがバンク、1Aに。しかし3S+2Aを跳び、全ジャッジが加点。ChSqは独特の動きで音を表現し、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点82.78、演技構成点84.44、転倒の減点1、合計166.22でフリー3位、総合250.18で3位。初のメダル。
 21番滑走でヘンドリクス。曲は「The Battle of Life and Death」。4回転はない。冒頭の3A+2Tはほぼ全ジャッジが加点1。二つめの3Aはこらえた。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つは加点1〜3。StSqはレベル3だが情感たっぷりに滑り、全ジャッジが加点1〜3。後半、3Lz+3T+2Loをがんばって決める。二つめの3Lzや3Lo+2Tも成功。技術点79.48、演技構成点80.58、合計160.06でフリー5位、総合242.56で4位。

 22番滑走でフェルナンデス。曲は「Trouble」他プレスリーメドレー。ジャンプが跳ぶ度に不安定に。冒頭の4Tはとてもきれいで全ジャッジが加点2〜3。4S+2Tは、第1をこらえた。3A+3Tもしっかり成功。CSSpはレベル3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。後半、二つめの4Sで転倒。二つめの3Aもこらえた。3Lzは全ジャッジが加点1〜3。3F+1Lo+3Sは第1が!マーク。スビン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpも全ジャッジが加点。解説の岡崎さんは「クリーンな演技を見たかった」。技術点98.29、演技構成点93.3、転倒の減点1、合計190.59でフリーも1位、総合で5連覇。5連覇は過去にオンドレイ・ネペラ(チェコスロバキア)しかいないそうだ。
 23番滑走でコフトゥン。曲は「Iron Sky」。やっと2本そろった。冒頭の4Sはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。続く4Tも全ジャッジが加点1〜3。次の3Lzが2Lzに。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。後半、3Aと3A+3T、3S+2Tを決める。。StSqはほぼ全ジャッジが加点。2A+2Tも成功。技術点87.77、演技構成点84.5、合計172.27は自己ベスト更新でフリーも2位、総合266.8も自己ベスト更新で2位。
 最終滑走でビチェンコ。曲は「Pagliacci」。冒頭の4T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。続く4Tは手つき。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点。3Aはステップアウト。二つめの3Aは転倒して第2付かず。解説の岡崎さんは「メダル争いのプレッシャーか。急にスピードが落ちた」。3Lz+3Tと3F+1Lo+2Sは成功。FCSpはレベル1。技術点76.26、演技構成点77.3、合計152.56でフリー9位、総合239.24で5位。

フィギュアスケート (2017.4/16,17)

全米選手権 ペア、アイスダンス (2017.1/14〜22 カンザスシティ)

 <ペア>11組出場。エントリーは15組だったが4組棄権。シメカ・ケネリム組は女性が9月に胃の手術をしたため練習不足でエントリーせず。また昨年4位だったM. アーロン・セトレッジは解散したとのこと。
 2番滑走でデニー・フレイジャー組(21,24)。昨年は女性の右足の手術で欠場。今季スケートアメリカ2位、スケートカナダ4位。曲は「Don Juan est mort」。振付はズエワ。冒頭の3Twは着氷で後ろにかかったがほぼ全ジャッジが加点。3LoThはこらえた。3Sは女性がアンダーローテーション。BiDsはレベル3だが全ジャッジが加点1。FCCoSpとStSq、5ALiはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。始めはスピードがなかったが、StSqあたりから格段に動きがよくなった。技術点3番目の35.3、演技構成点3番目の30.09、合計65.39でSP2位。
 5番滑走でA. ケイン・ルデュク組(21,26)。6月に組んだばかり。女性は2016年までシングルでもあり、2011年にはペアで全米ジュニア優勝、世界ジュニア4位。曲は「I Put a Spell on You」。コーチは女性の両親。冒頭のBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。3Twは抱えてしまいレベル1。3Loはピタッと合っており全ジャッジが加点。5ALiとStSq、CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。3LzThはなんとか成功。技術点最高の38.79、演技構成点2番目の30.54、合計69.33でSP1位。組んで半年とは思えない。

 8番滑走でステラト=デュデク・バーソロメイ組(33,27)。女性はジュニアの頃シングルで、17年ぶりの競技復帰、しかもペアは初めて。男性はF. ジャンと3年前全米2位。4人目のパートナーとして5月に組替え。冒頭の3Twはレベル2。3Tは成功。3LoThは全ジャッジが加点。BiDsはレベル3。StSqと5RLi、最後のFCCoSpはレベル4。うち5RLiは全ジャッジが加点。技術点2番目の37.46、演技構成点5番目の27.58、合計65.04でSP3位。
 11番滑走でカステッリ・トラン組(26,26)。昨年3位。今季スケートアメリカ7位、フランス杯5位。曲は「Fallin'」。冒頭の3Twはレベル2。3Sは男性が転倒。3SThはオーバーターン。FCCoSpとStSq、5RLiとBiDsはレベル4。うちStSqと5RLiは全ジャッジが加点、最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。技術点4番目の34.5、演技構成点最高の30.79、転倒の減点1、合計64.29でSP4位。
 最終滑走で昨年優勝のT. ケイン・オシェイ組(23,25)。曲は「Take Me to Church」。今季スケートアメリカ6位、NHK杯4位。冒頭の3Twはもたれてしまいレベル1。3Sは全ジャッジが加点。BiDsは全ジャッジが加点2〜3。しかし、3FThでアンダーローテーションの上、転倒して頭をうった。それでもStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。5ALiもレベル4で全ジャッジが加点1〜3とがんばった。最後のFCCoSpはレベル3で減点気味。Jスポーツ解説の杉田さんは「頭を打っているからスピンの回転は難しい」。技術点5番目の33.29、演技構成点4番目の29.51、転倒の減点1、合計68.1でSP5位。

 フリー。さらに2組棄権。うちT. ケイン・オシェイ組は女性の脳しんとう。8番滑走でステラト=デュデク・バーソロメイ組。冒頭の3Twはレベル1で全ジャッジが-2。3Sは全ジャッジが-1。3LoThは軸が曲がってしまい転倒。杉田さんは「男性の投げ方が上へ押し出すようではなく、放るようだ」。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち最後の3Liは全ジャッジが加点1〜3。連続ジャンプは女性がステップアウトし3T+COMBOに。FiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点。二人の息は合っている。3SThはこらえた。技術点5番目の54.84、演技構成点4番目の54.62、転倒の減点1、合計108.46でフリー5位、総合173.5で4位。
 9番滑走でカステッリ・トラン組。曲は「Journey Medley」。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点。リフト三つとスピン二つはレベル4。うち5RLiと5ALiは全ジャッジが加点2〜3。連続ジャンプは女性がダウングレードで転倒、第2が付かず。3LzThは両足。3Sも女性がアンダーローテーション。3SThはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の60.2、演技構成点最高の62.79、転倒の減点1、合計121.99でフリー2位、総合186.28で2位。

 10番滑走でA. ケイン・ルデュク組。曲は「祈り」。衣装は二人とも真っ白。冒頭の3Twは完全にもたれてしまい、レベルB。3Loは成功。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。2A<+1Lo<+3Sは女性が第3でダウングレード。3LzThは転倒。3SThはなんとか下りる。3LiとCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。BoDsはレベル2。技術点4番目の55.37、演技構成点3番目の60.71、合計115.08でフリー3位、総合184.41で3位。
 最終滑走でデニー・フレイジャー組。曲は「Somewhere in Time」。冒頭の3Twはすごく余裕があり、レベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは全ジャッジが加点。3S+1Tは女性の第2が1回転に。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1Aも女性が1回転に。3SThはかろうじて下りた。リフト三つとスピン二つはレベル4。うちFCCoSp以外は全ジャッジが加点。中でも5RLiは加点1〜3、3Liは加点2。アメリカの観客はキャリーリフトが好きらしい。最後のFiDsはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。技術点最高の60.87、演技構成点2番目の62.06、合計122.93でフリー1位、総合188.32で初優勝。

 <アイスダンス>11組出場。2番滑走でポグレビンスキー・ブノワ組(18,21)。女性は174pの大型カップル。今季シニアデビュー。昨年全米ジュニア3位、世界ジュニア4位。今季スケートアメリカ7位、ロステレコム杯6位。曲はプレスリーの「トラブル」。もう一つのリズムはスウィング。振付・コーチはシュピルバンド。男性は黒を基調に金で派手な模様の上下。長髪を振り乱しプレスリーになりきる。冒頭のCuLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1MBもレベル4でほぼ全ジャッジが加点。PStと最後のNtMiStはレベル3だが、NtMiStは全ジャッジが加点。STwはレベル4で全ジャッジが加点。GPシリーズよりずっとよかった。技術点36.37、演技構成点30.8、合計67.17でSD5位。
 6番滑走でハベル・ドナヒュー組(25,26)。昨年3位。今季GPファイナル5位。曲は「Feeling Good」他。もう一つのリズムはヒップホップ。振付・コーチはデュブレイユ他。全ての要素がレベル4。冒頭の1MBとPStは全ジャッジが加点2〜3。Jスポーツ解説の滝野さんは「ブルースらしさがたっぷり」。STwは全ジャッジが加点ほぼ3。滝野さんは「彼らのツイズルはISUでも手本で見せられる」と言う。SlLiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のNtDiStはジャッジ9人のうち2人が0。他は1〜3。やはりGPシリーズよりずっと流れがあった。基礎点最高の33.3に全体で加点9.59。技術点2番目の42.89、演技構成点3番目の36.83、合計79.72でSD3位。
 7番滑走でシブタニ兄妹(22,25)。昨年初優勝。今季GPファイナル3位。曲はシナトラの「That's Life」。もう一つのリズムはヒップホップ。衣装は二人とも黒。今季からSDでも女性のパンツが認められたので、マイアは黒いフィットしたパンツ。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭の1MBはレベル3。キーポイント1がN。滝野さんは「ブルースらしい感じが少ない」と言う。後のPStとSTw、NtMiStとRoLiはレベル4。特に「世界一」のSTwと、NtMiStは加点3。基礎点32.7に全体で加点10点以上。技術点最高の43.63、演技構成点全て9点台後半で最高の38.78、合計82.42でSD1位。

 8番滑走でハワイエク・ベイカー組(20,23)。もう一つのリズムはヒップホップ。振付・コーチはカメレンゴ。冒頭の1MBとPStはレベル4で全ジャッジが加点。1MBは加点2、PStは加点1〜3。STwもレベル4で全ジャッジが加点1〜3。NtMiStだけレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。最後のRoLiも全ジャッジが加点。技術点4番目の38.91、演技構成点も4番目の33.69、合計72.6でSD4位。
 10番滑走でチョック・ベイツ組(24,27)。曲は「Bad to the Bone」他。もう一つのリズムはヒップホップ。振付はC. ディーン、コーチはシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のCuLiはレベル4で加点ほぼ3。1MBとPSt、STwもレベル4。「1MBとPStは継ぎ目なく同じリズムですばらしい」と滝野さん。NtMiStだけレベル3だが加点は3。基礎点31.8に全体で加点10点以上。技術点3番目の42.24、演技構成点9点台前半から半ばで2番目の37.72、合計79.96でSD2位。
 最終滑走でカヌーシオ・マクマナス組(24,26)。曲は「Harlem Nocturne」と「踊るリッツの夜」。もう一つのリズムはヒップホップ。冒頭の振付で女性がジャンプするところを男性が抱えて1回転してしまい、これが回転リフト扱いとなり、しかも回転数が不足なので無得点。1MBとPStはレベル3。うちPStは全ジャッジが加点。STwはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ステップは珍しいNtCiStでレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。最後の本来のRoLiは余分な要素となりこれまた無得点。技術点28.16、演技構成点6番目の29.78、構成違反の減点1、合計56.94でSD8位。

 フリー。7番滑走でポグレビンスキー・ブノワ組。ノーミス。曲は「Persian Legend」他。SDとうってかわって優雅なダンス。女性の衣装は青。冒頭のCoSpとCuLiはレベル4で全ジャッジが加点。うちCuLiは加点2〜3。SeStはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSpは独創的で加点2〜3。あと二つのリフト、STw、DiStはレベル4で全ジャッジが加点。うちRoLiは加点2〜3。全ての要素がプログラムの一部として溶け込んでいる。GPシリーズのときは全然こんな感じではなかった。技術点4番目の54.85、演技構成点4番目の48.27、合計103.12でフリー4位、総合170.29で4位。初の表彰台。
 8番滑走でハワイエク・ベイカー組。いったいどうしたのか。曲は「Liebestraum」。冒頭のCiStはエッジも深くレベル4に全ジャッジが加点2〜3。しかし次のSTwで、第1から第2にいくときしゃがんだ姿勢から女性が尻餅。それでもその後のリフト二つとCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちCoSpは加点2〜3。DiStもレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。いい感じで進んでいたのに、SlLiで低い姿勢の男性の背中に女性が乗ったとき支えられずに二人とも転倒。最後のChLiは何とか頑張り、全ジャッジが加点1〜3。キスアンドクライで女性は呆然。カメレンゴコーチが何か話しかけていた。技術点42.24、演技構成点5番目の48.22、転倒の減点3、合計87.46でフリー8位、総合160.06で5位。

 9番滑走でシブタニ兄妹。曲は「Evolution」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のCoSpとSlLiはレベル4に加点3。SeStはレベル3だが加点2〜3。男性の靴がジャッジ席の前あたりで壁に触れた。StaLiはレベル4で加点2〜3だが時間超過。STwとRoLi、DiStはレベル4で加点2〜3。うち第4まであるSTwは加点3。最後のChLiとChTwは加点1〜3。滝野さんは「昨年もそうだったが、彼らはコリオ要素を最後にやるがとてもシンプルでもう少し独創性がほしい」とのこと。基礎点42.8に全体で17.2の加点。技術点2番目の60.0、演技構成点最高の58.63、リフトの時間超過による減点1、合計117.63でフリー2位、総合200.05で2連覇。
 10番滑走でハベル・ドナヒュー組。曲は「I Wanna Dance With Somebody」他。振付はデュブレイユ他。冒頭のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3。ところが次の要素との間で女性が転倒。すぐにしゃがんだ男性の上で低い姿勢のまま身体を伸ばしたSlLiレベル4で全ジャッジが加点2〜3。CiStとCoSpはレベル3。うちCiStは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。STwとDiStはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。最後のChTwとChLiもよく曲に合っていて全ジャッジが加点1〜3。要素は素晴らしかったので女性はキスアンドクライで泣いていた。基礎点41.8に全体で加点15点以上。技術点3番目の57.51、演技構成点も3番目の55.19、転倒の減点1、合計111.7でフリー3位、総合191.42で3位。
 最終滑走でチョック・ベイツ組。ノーミス。曲は「Under Pressure」。振付はロヒーン・ワード。全要素に全ジャッジが加点2〜3。冒頭のSlLiとCoSp、DiStはレベル4に加点ほぼ3。SeStのみレベル3。あと二つのリフトは加点3。STwもレベル4で「曲の変わり目で効果的」と滝野さん。最後のChLiとChSpも曲想をよく表しているとのこと。基礎点42.8に全体で加点18点以上。技術点最高の61.05、演技構成点2番目の58.03、合計119.08でフリー1位、総合199.04で2位。滝野さんは、「上ふた組は大きな大会での緊張で演技が崩れることがない。こうでないと世界では戦えない」と言う。

フィギュアスケート (2017.1/22,27,28,31,)

全米選手権 (2017.1/14〜22 カンザスシティ)

 <女子シングル>19人出場。P. エドマンズは怪我で欠場。2番滑走でC. ザン(23)。昨年は股関節の手術などで欠場。冒頭の3Lo+3Lo成功。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ただ、手術のため、もうパールスピンは見られない。ステップからの3Fは少しミス。2Aは決める。技術点36.49、演技構成点26.06、合計62.55でSP7位。復活したか。
 4番滑走でテッサ・ホン(14)。初出場か。まだ軽い。曲は「Ave Maria」。衣装は白。まずCCoSpから入る攻勢は珍しい。レベル4に全ジャッジが加点。続けてStSqもレベル4で全ジャッジが加点2〜3。ジャンプを全て後半にし、3Lz+3T<は第2がアンダーローテーション。ステップからの3Fは成功。2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。FCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。LSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点36.5、演技構成点28.52、合計65.02でSP4位。
 6番滑走でカレン・チェン(17)。曲は「On Golden Pond」。会心のでき。冒頭の3Lz+3Tはスピードと幅があり、ほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。特に最後のLSpはビールマンも美しく、加点3。CCoSpも加点2〜3。StSqも加点ほぼ2〜3。ステップからの3Loと2Aも全ジャッジが加点1〜3。技術点40.97、演技構成点31.85、合計72.82は全米最高点でSP1位。この調子でフリーもやってほしい。

 10番滑走でワグナー(25)。昨季は3位。曲は「Sweet Dreams」。冒頭の3F+3Tはアンダーローテーションかもしれない感じだったが、セーフ。ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4に全ジャッジが加点。FSSpと最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点。特にStSqはよく音楽を表して加点2〜3。後半、ステップからの3Loは全ジャッジが加点2〜3だったが、2Aはヘンだった。技術点36.26、演技構成点34.68、合計70.94でSP3位。好調ではないがまとめてきた。
 13番滑走でゴールド(21)。昨季は優勝。曲は「Assassin's Tango」。昨季は双子の妹も出場したが引退したらしい。今季は相変わらず太め。冒頭、少しシェーキーだったが3Lz+3Tを決める。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点ほぼ2〜3。後半、3Fの予定が2Feになり、要素を失う。2Aは成功。技術点32.51、演技構成点32.34、合計64.85でSP5位。なんとかミスを最小限にして最終組に残った。
 18番滑走で長洲未来(23)。曲はショパン「夜想曲20番 in C Sharp Minor」。今季は好調。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。特に最後のLSpは加点3。CCoSpも加点2〜3。後半、ステップからの3Loは両足気味。2Aはきれいに決め、全ジャッジが加点。技術点38.8、演技構成点33.15、合計71.95でSP2位。順位を見ると、驚いていた。

 フリー。13番滑走でSP7位のC. ザン。スピードがないがしかたないか。冒頭の3F+2Tは全ジャッジが加点1。3Lzはeマーク。CCoSpとStSqはレベル3。あと二つのスピンはレベル4、うち最後のLSpは全ジャッジが加点。後半、得意の3Lo+3Loを決め、ほぼ全ジャッジが加点。観客も拍手。3F+2T+2Loも成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点63.82、演技構成点56.45、合計120.27でフリー5位、総合182.82で5位。まだ国際レベルまでは戻っていないが、復活か。
 14番番滑走でSP6位のマライア・ベル(20)。昨季は欠場。曲は「エデンの東」。冒頭の3Lz+3Tは第2でオーバーターン。3Loはほぼ転倒。2A+2Tの第2は3回転の予定だった。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜3。LSpも加点ほぼ2〜3。3F+1Lo+3Sも成功。後半跳んだ、3Lzや3Fは全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。技術点70.19、演技構成点64.4、合計134.59でフリー3位、総合197.92で3位。
 15番滑走でゴールド。曲は「」。引き続きジャンプが不調。元のコーチの所でジャンプの修正をしてきたらしいが。冒頭のChSqは全ジャッジが加点。続く3Lz+3Tも幅があり、ほぼ全ジャッジが加点。3Loは両足。1Aは…。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。後半、2A+2Tは決めるが本来第2は3回転のはず。2Lz、2Feと2回転に。3S+2T+2Tでは、第3がキックアウト。終盤のStSqとスピン二つはレベル4ら全ジャッジが加点。技術点51.67、演技構成点63.1、合計114.77でフリー9位、総合で6位。

 17番滑走でカレン・チェン。曲は「Tango Jalousie」。すばらしい思い切り。冒頭の3Lz+3Tは高い。3Fは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤のスピン二つは加点2〜3。StSqも加点ほぼ2〜3。後半、2A+1Lo+2S、3S+2T、3Lzなど全てのジャンプを成功。特に3Loと3Lzは全ジャッジが加点2〜3。ChSqも美しく、全ジャッジが加点2〜3。技術点73.1、演技構成点68.3、合計141.4は全米歴代3位でフリーも1位、総合214.22で初優勝。
 18番滑走でワグナー。曲は「Exogenesis Symphony Part III」。強い。安定している。衣装を変更したか。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tの第2はやはりアンダーローテーション。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Lo+1Lo+3Sを落ち着いて決める。3Loは全ジャッジが加点1〜3だったが、3Lz+1Tは第2が1回転の上、!マークも。ChSqは堅実に全ジャッジが加点1〜3。技術点69.71、演技構成点71.13、合計140.84でフリー2位、総合211.78で2位。
 最終滑走で長洲未来。曲は「The Winner Takes It All」。自滅して悔しい4位。初めから顔が硬かった。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点。しかし3Lzで転倒。StSqとスピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ3、StSqとFCSpも全ジャッジが加点。後半、ジャンプを跳び急ぎ、2A+3T<、3Lo+2T<+2T<、3Lo<とアンダーローテーション。ChSqは全ジャッジが加点。技術点60.12、演技構成点63.83、転倒の減点1、合計122.95でフリー4位、総合194.9で4位。表彰式では悔しそうだった。

 <男子シングル>21人出場。昨季王者のリッポンが左足首捻挫と第5中足骨の骨折で欠場。11番滑走でアーロン(24)。曲は「トゥーランドット」より「Nessun Dorm」。冒頭の4Sで回ったが転倒。本来ここが連続ジャンプ。3Aは片手つき。CCSpはレベル2。後半、3Lz+3Tに変更。第1はよかったが、第2で両手付きの上、転倒。FSSpはレベル1。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。ジャンプのミスが痛すぎた。技術点36.62、演技構成点37.92、転倒の減点2、合計72.54でSP12位。
 14番滑走でホクスタイン(26)。曲は「Due Tramonti」。冒頭の4Tの予定がパンク、2Tとなり無得点。Jスポーツ解説の岡部さんは「第2を入れませんでしたね」。本来ここが連続ジャンプ。3Aはほぼ全ジャッジが加点。CCSpはレベル3だが全ジャッジが加点。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜3。後半、3Lz+3Tを決め、リカバリー。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点39.0、演技構成点40.1、合計79.1でSP5位。
 15番滑走でゾウ(16)。曲は「Writing's on the Wall」。冒頭で4Sを決める。3Aはかろうじてこらえる。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つは全ジャッジが加点。後半、3Lz+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点。技術点48.53、演技構成点39.32、合計87.85でSP3位。会心の演技で、終わったとき、ガッツポーズ。

 18番滑走でネイサン・チェン(17)。曲は「Le Corsaire」。冒頭の4Lz+3Tは第1でやや上半身が折れたが、なんとか成功。ステップからの4Fも決める。この二つのジャンプだけで32点以上。その上、スピン三つとStSqもレベル4で、ほぼ全ジャッジが加点。特にStSqと最後のCCoSpは加点2〜3。「バレエのヌレエフの映像を何度も見た」というチェンのコメントを赤平アナが紹介。技術点最高の62.07、演技構成点44.32、合計106.39でSP1位。一人だけ異次元の得点。
 20番滑走でマイナー(25)。曲はビリー・ジョエル「New York State of Mind」。冒頭の3Aは高く幅もあり、全ジャッジが加点2〜3。3Lz+3Tも無難に決める。StSqとスピン三つもレベル4。うち終盤のスピン二つは全ジャッジが加点2〜3、StSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Fも成功。開設の岡部さんが「久しぶりにマイナーのいい演技を見ました」。技術点46.21、演技構成点42.46、合計88.67でSP2位。4回転を持たないで世界選手権2枠をつかめるか。
 21番滑走でジェイソン・ブラウン(22)。昨季は腰痛で欠場。今季NHK杯後に右腓骨の疲労骨折が判明。曲は「Writing's on the Wall」。ゾウと同じ曲。冒頭の3F+3Tは美しく、全ジャッジが加点2〜3。しかし3Aがダウングレードで転倒。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち終盤StSqと最後のCCoSpは加点2〜3。CCSpも加点ほぼ2〜3。後半、ステップからの3Lzがアンダーローテーションでフリーレッグのタッチあり。技術点35.8、演技構成点最高の44.43、転倒の減点1、合計79.23でSP4位。

 フリー。6番滑走でアーロン。曲は「ライオンキング」。SP同様ジャンプが不調。冒頭の4Sはパンクして2Sに。二つめの4Sはほぼ全ジャッジが加点。続く3Tは全ジャッジが加点だが、おそらく4Tの予定だったはず。後半、3Aをなんとか決め、3Lz+1Lo+3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+2Tも全ジャッジが加点。しかし3Sで転倒。StSqと最後のCCoSpはレベル4に全ジャッジが加点。技術点79.88、演技構成点76.38、転倒の減点1、合計155.26でフリー6位、総合227.8で9位。
 17番滑走でジェイソン・ブラウン。曲は「The Scent of Love」。全編流れるようなピアノのメロディーを見事に表現。最後の連続ジャンプと二つめの3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭でSPで転倒した3A+2T成功、全ジャッジが加点。続けてソロの3Aも決め、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちスピン二つは加点3、StSqも加点ほぼ3。後半、3F+3Tも成功、加点2〜3。FCCoSpのみレベル3だが加点2〜3。ChSqも加点ほぼ3。最後は疲れたのか、2Lz+SEQ+2Sは第1が2回転で両足、2Sを付けたが連続ジャンプにはならず。基礎点65.78に全体で16点以上の加点。4回転なしでここまでできるということも示した。技術点82.52、演技構成点92.48、合計175.0でフリー3位、総合254.23で3位。
 18番滑走でホクスタイン。曲は「Pagliacci」。オペラっぽい。冒頭の4Tはオーバーターン。3A+2Tは全ジャッジが加点。4T+2Tも決める。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。後半、3Aは手つき。3Lz+1Lo+3Sは決め、全ジャッジが加点。なぜか二つめの3Lzが無得点。滑りが不安定で表現も紋切り型、全体に走って跳んで、せわしない感じ。技術点86.13、演技構成点83.08、合計169.21でフリー4位、総合248.31で4位。

 19番滑走でマイナー。曲は「Somebody to Love」他クイーンメドレー。自滅。冒頭の4Sはアンダーローテーションになったが決める。しかし続く3Aの予定が1A<<となり無得点が痛かった。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。しかし、後半の3Aで転倒。3Loと3F、2Aは全ジャッジが加点。3連続が2Lz+1Lo+2Sになったのも痛かった。技術点69.09、演技構成点83.58、転倒の減点1、合計151.67でフリー8位、総合240.34で5位。
 20番滑走でネイサン・チェン。曲は「ダッタン人の踊り」。4回転を5本成功! とんでもない。まず冒頭で4Lz+3T、4F、4T+2T+2Lo、4Tを跳び、3連続以外全ジャッジが加点。特に4Fは加点2〜3。4T+2T+2Loもほぼ全ジャッジが加点0〜3。ジャンプだけでなくChSqも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。後半、ほぼ全ジャッジが加点の3Aの後、五つめの4回転、4Sを決める。開設の岡部さんもびっくりしてうっかり「3S」と言ってから訂正。さすがに疲れたのか、3F+3Tはすぐ足をつき、減点気味。FCCoSpとStSqはレベル4に全ジャッジが加点。特にStSqは加点2〜3。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。基礎点106.16に全体で14点以上の加点。技術点121.08、演技構成点91.0、合計驚異的な212.08フリーも1位、総合318.47で初優勝。全米のあらゆる記録を塗り替えたらしい。こんな点数は本人も二度と出せないのではないか。
 最終滑走でゾウ。曲は「Johnny Staccato」。冒頭の3Lzは途中で開いてしまい両足。しかし4S+3T、3A+2Tは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。後半、二つめの4Sを決める。これが大きかった。二つめの3Aはステップアウト。3Lz*+1Lo+3Sは、第1が余分な要素で無得点。基礎点83.93に全体で9点以上の加点。技術点93.24、演技構成点81.94、合計175.18でフリー2位、総合263.03で2位。若い力で世界選手権へピョンチャン五輪の枠取りに。


ページトップへ

「サッカーの部屋」へ