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2020サッカー短評バックナンバー


12/27 川崎フロンターレvs.ブラウブリッツ秋田 (天皇杯準決勝)
12/22 Jリーグアウォーズ ()
12/19 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第34節)
12/16 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第33節)
12/12 サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ (第32節)
12/5 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第31節)
11/25 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第29節)
11/21 大分トリニータvs.川崎フロンターレ (第28節)
11/18 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第30節)
11/17 日本vs.メキシコ (国際親善)
11/14 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第27節)
11/13 日本vs.パナマ (国際親善)
11/3 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (第26節)
10/31 川崎フロンターレvs.FC東京 (第25節)
10/18 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第23節)
10/14 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第22節)
10/13 日本vs.コートジボワール (国際親善)
10/10 川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 (第21節)
10/7 川崎フロンターレvs.FC東京 (ルヴァンカップ準決勝)
10/9 日本vs.カメルーン (国際親善)
10/3 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (第20節)
9/27 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第19節)
9/23 川崎フロンターレvs.横浜FC (第18節)
9/20 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第17節)
9/13 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第16節)
9/9 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第15節)
9/5 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第14節)
9/2 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (ルヴァン杯準々決勝)
8/29 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第13節)
8/26 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第24節)
8/23 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第12節)
8/19 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第11節)
8/15 札幌vs.川崎フロンターレ (第10節)
8/12 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (ルヴァン杯グループA新第3節)
8/8 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (第9節)
8/5 鹿島アントラーズs.川崎フロンターレ (ルヴァン杯グループA新第2節)
8/1 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第8節)
7/26 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第7節)
7/22 ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ (第6節)
7/18 横浜FCvs.川崎フロンターレ (第5節)
7/11 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第4節)
7/8 FC東京vs.川崎フロンターレ (第3節)
7/4 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第2節)
6/8,9,11,15,19 Jリーグの状況・その3
5/20,29 Jリーグの状況・その2
3/12、3/25、4/3、4/8、4/30 Jリーグの状況
2/22 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第1節)
2/18 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (ルヴァン杯グループA第1戦)
2/8 ヴィッセル神戸vs.横浜F.マリノス (スーパーカップ)
1/15 U23日本vs.U23カタール (U23アジア選手権グループB第3戦)
1/13 静岡学園vs.青森山田 (高校選手権決勝)
1/12 U23日本vs.U23シリア (U23アジア選手権グループB第2戦)
1/12 藤枝順心vs.神村学園 (全日本高校女子サッカー選手権決勝)
1/9 U23日本vs.U23サウジアラビア (U23アジア選手権グループB第1戦)
1/1 ヴィッセル神戸vs.鹿島アントラーズ (天皇杯決勝)
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サッカー短評 (2020.12/27)

川崎フロンターレvs.ブラウブリッツ秋田 2対0 (2020.12/27 等々力) 第百回天皇杯準決勝

 J3を無敗で優勝した秋田との対戦。今季の天皇杯はせっかくの第百回記念大会だが、コロナのため不規則開催。J1は2チームのみ準決勝から、J2とJ3は優勝チームのみ、準々決勝から参加。秋田は今季就任した吉田謙監督が「走って走り勝つチーム」を作って、圧倒的な強さを示したらしい。ひいて守ることもするが、前線への放り込みや、ロングスローやセットプレーから得点を取るチームとか。準々決勝では、アマチュアで広島代表の福山シティを3−1で破って勝ち上がり。
 試合は、前半のうちに、今年のヤングヒーロー三笘が得点して先制。後半には、去年の新人王、田中碧が直接FKを決め、最後は憲剛も出場。今年のフロンターレは「複数タイトル」を掲げて初めて現実的になってきた。そして憲剛の等々力ラストマッチでもある。気温14度、湿度29%。観客9772人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに怪我から復帰の大島と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに車屋も戻ってきた。
 秋田は4-4-2のシステム。FW16番井上と9番中村のツートップ。左右のアウトサイドに茂と沖野、山田と江口のダブルボランチ。DF輪笠、ジュビロにいた加賀、千田、鈴木の4バック。GK田中雄大。キャプテンは山田。
 秋田は立ち上がり、全員でプレスをかけてくる。4分、大島がボールカットされ、秋田のカウンター。相手右サイドからクロスを上げられるが、旗手がクリアして相手右CK。江口がニアへ蹴るが、味方に合わず。
 7分、三笘がボールカットされ、相手右サイド奥へロングボール。相手FW井上が追うが、旗手がクリア。
 8分、ようやくボールを落ち着いて回せるようになり、最後は守田がミドルシュート、相手GKがはじいてフロンターレの左CK。NHK解説の森岡さんは「秋田は開始直後は激しくいってあわよくば得点をねらったが、今は落ち着いて守っている」。大島が蹴り、混戦になるが、最後は山根がシュート、相手DFに当たり、再度左CK。大島は今度はニアへ蹴り、こぼれを家長がペナルティーエリア右でキープ、仕掛けて今度は右CKを得る。こちらは田中碧が蹴る。アナウンサーが「田中碧は落ちるボールを蹴る」と言う。しかし碧はショートコーナーを蹴り、ファーへクロスを上げるが、大きすぎる。
 17分、守田が前線へ走り込み、ペナルティーエリア手前でミドルシュート、枠の上。
 22分、相手左サイド中央で秋田のロングスロー。山田が投げ入れるが、味方と合わず。
 24分、相手DF千田にイエローカード。ダミアンへの度重なるファールが理由。秋田の選手は、ラグビーの選手のように胸板が厚い人が多い。しかし守備は荒っぽい。相手がJ1だからと、いつもより激しくやっているのか、技術的に未熟だからなのか。
 直後に飲水タイム。
 26分、三笘が倒されて相手MF中村にイエローカード。解説の森岡さんが「中村は激しくいったというより滑ってしまったようだ」と言うが、三笘の足の間に両足で突っ込む形で滑り込み、足下から全身をなぎ倒す形になり、危険なプレー。これで得たFKを大島がファーへ蹴るが、高すぎて味方に合わずゴールラインを割る。
 29分、ダミアンと大島が相手をはさんでボールカット、大島がミドルシュートをうつが、相手GK。
 31分、33分とダミアンがヘディングシュート、ヒットせず。34分には、大島が右足のアウトサイドでループパス、家長が走り込んで体をひねってアクロバットシュート、さすがに枠に飛ばず。
 35分、ダミアンへの大島のクロスが相手DFにクリアされ、フロンターレの左CK。田中碧が落ちるボールを蹴り、こぼれを山根がミドルシュート、相手DFに当たり、今度は右CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 39分、先制。田中碧から家長、家長からダミアン、ダミアンから大島とつなぎ、大島がタイミングをはかってペナルティーエリア左にスルーパス、三笘が落ち着いて流し込んだ。1−0。
 40分、相手ロングスローの流れから秋田の右CK。江口が蹴り、相手長身DFが飛び込むが、オフェンスファール。
 42分、家長のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。大島がショートコーナーとして、最後は右サイドから山根がクロスを上げるが、ジェジエウに合わず。
 45分、田中碧が左サイドからドリブル、ペナルティーエリア左に入って鋭いシュート、惜しくもバーに当たる。
 追加タイム2分。秋田は前半シュートゼロ。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 7分、相手右サイドにロングボールが入り、谷口がクリアして秋田の右CK。江口が蹴るが、ジェジエウがクリア。
 9分、また秋田が前線へロングボール。谷口とGKチョン・ソンリョンがお見合いしたすきに相手FW井上に走り込まれ、あわてて谷口がスライディングするが、井上も倒れながらシュート、ヒットせずGKチョン・ソンリョンが捕る。スローリプレイを見ると、谷口のスライディングで井上が倒れたように見え、ヒヤッとしたがファールなし。秋田のシュートは最後までこの1本のみ。
 14分、秋田が一人目の交代。FW井上に代えてFW北脇を入れる。
 21分、秋田が二人同時交代。FW中村に代えてFW田中直基、MF山田に代えて蒲田を入れる。22分、フロンターレも二人同時交代。ダミアンに代えて小林、旗手に代えて怪我上がりの車屋を入れる。
 23分、飲水タイム。
 25分、相手右サイドから右SB鈴木のロングスロー。守田がクリアするが、こぼれを拾われ、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 28分、相手ボールをカットし、すばやくパスをつないで最後は家長の縦パスを小林がシュート、相手GK。29分、フロンターレの左CK。大島がショートコーナーからミドルシュートをうつが、枠の上。
 30分、また相手右サイドから相手DF鈴木がロングスローを入れてくるが、相手FWはジェジエウが押さえ、ボールはGKチョン・ソンリョンが捕る。
 31分、秋田が二人同時交代。左右のアウトサイド茂と沖野に代えて青島と久富を入れる。
 32分、家長が相手ファールを受けてペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。大島が蹴り、谷口がとびこむが、相手DF。
 36分、大島が小林とのパス交換で左サイドを攻め上がる。相手DFに後ろから倒され、ペナルティーアーク左でフロンターレのFK。ここでフロンターレが三人目の交代。三笘に代えて長谷川が入る。FKのキッカーの位置に大島と田中碧、家長が立つ。「豪華ですね」とNHK解説の森岡さん。田中碧が蹴り、壁の脇を越えるキックが右隅に決まる。2−0。碧が直接FKを決めたのは初めてではないか。みんなでものすごく喜ぶ。
 41分、フロンターレが四人目の交代。大島に代えて憲剛が入る。等々力ラストはやや短い。本人も試合後のインタビューで「もっと早く入りたかった」。
 42分、小林がファールで倒され、フロンターレのFK。憲剛が蹴り、左サイドの長谷川へパス。長谷川は仕掛けずにキープしてからつなぐ。
 45分、小林からのパスを右サイドで受けた家長が、中へドリブル、小林とパス交換してから左サイドの長谷川へ。長谷川はペナルティーエリア左に入ってクロス、小林がヘディングシュートするが、枠の上。
 追加タイム4分。47分、相手左サイドを相手FW北脇に突破され、深い位置からクロスを上げられるが、ジェジエウがクリア。
 48分、相手左サイドで秋田のFK。江口が蹴るが、DF陣がクリア。50分、相手MF青島のロングスローもDF陣がクリア。
 2−0でタイムアップ。もうひとつの準決勝は、ガンバ大阪が徳島を2−0で破り、決勝はJ1の1位2位対決に。

サッカー短評 (2020.12/23,24)

Jリーグアウォーズ (2020.12/22)

 なんとベストイレブンに9人もフロンターレの選手が入った。前代未聞というか、歴代最多らしい。
 今季のアウォーズは、コロナのため、DAZNなどのオンライン配信のみ。会場にいるのは、司会は西岡アナとやべっち。日々野真理さんはナレーターで姿は見えない。村井チェアマンと原副理事長は発表者およびプレゼンターとして登場したが、受賞者で会場に来たのは、功労選手賞の佐藤勇人、那須、明神の3人と、優勝チームの関係者としてフロンターレの鬼木監督、谷口キャプテン、三笘の3人、それに得点王とMVPダブル受賞のオルンガ(柏レイソル)の合わせて7人のみ。せっかく優勝したのにチーム全員で入場できないなんて。その他プレゼンターでは、明治安田生命の代表取締役と得点王のゴールデンブーツを提供したアディダス・ジャパンの役員等が登壇した。
 受賞者のスピーチも、最優秀主審の西村さんと最優秀副審の武部さんや、ベストヤングプレーヤー賞の瀬古(セレッソ大阪)と最優秀ゴール賞の斎藤未月(湘南ベルマーレ)はビデオメッセージ。J2とJ3の優勝監督賞(J2は徳島ヴォルティスのロドリゲス監督(来季は浦和)、J3はブラウブリッツ秋田の吉田謙監督)と優秀監督賞(J1はガンバ大阪の宮本監督、J2は北九州の小林伸二監督、J3は相模原の三浦文丈監督)は発表のみ。J1の鬼木監督のみ、やべっちのインタビュー形式でコメント。一番残念だったのは、いつもフェアプレー賞のプレゼンターとして来てくださる高円宮妃殿下のメッセージが村井チェアマンの代読になってしまったこと。妃殿下は、コロナの中でのJリーグの運営について村井チェアマンの決断力と行動力を高く評価し、メッセージの最後に「ここに宮様がいたら『よくやった』と言ってくださったはず」と結んだ。なお、フェアプレー賞は大分トリニータ、フェアプレー個人賞は山口蛍(初)が受賞した。
 今季のチェアマン特別賞は、コロナ対策専門家会議の11人に贈られた。代表として二人からビデオメッセージがあった。
 ベストゴール(7月〜12月。齊藤未月のゴールは11月のベスト)とベストイレブン候補の優秀選手(33人)は、ノミネートすべてが画像で紹介されたのでよかった。ベストイレブンの発表は、フロンターレの先発アナウンスみたいだった。GKチョン・ソンリョン(2)、DF山根(初)、ジェジエウ(初)、谷口(2)、登里(初)、MF家長(2)、田中碧(初)、守田(初)、三笘(初)。FWになって初めて他のチームの選手が出てきた。鹿島アントラーズのエヴェラウド(初)とオルンガ(初)。会場にいる谷口、三笘、オルンガの3人のうち、谷口は優勝チームのキャプテンとしてスピーチしたし、オルンガは得点王のときインタビューを受けたので、ベストイレブンの代表として三笘が副賞のタグ・ホイヤーを受け取った。
 さすがにベストイレブンには、オンラインでインタビュー中継があった(登里だけは怪我のため欠席メッセージを西岡アナが代読)。守田には、やべっちが「クラブは最多得点を記録したが、何を意識して試合に出ていたか」と聞くと、守備の要としてのコメントではなく、「僕も早く点をとりたいと思っていた。最後に滑り込みで得点できた」話になった。山根は「こういう賞とは縁遠い人生だと思っていた」と言っていた。なんとアウォーズ当日が誕生日だったそうだ。家長はやべっちから「フロンターレの強さの秘密」を聞かれて「監督が休みを増やしてくれたから」と言う。実は鬼木監督へのインタビューでもその話は出ていた。「僕は一番動いていない」とも言っていた。三笘はやべっちから「えげつないドリブルは忘れられない。あれは続けるべきだ」と言われて笑顔になり、「自分の特徴なので、記憶に残るプレーをどんどん出していきたい」と答えていた。
 MVPは家長かと思っていたが、オルンガだった。まああれだけのスピードと身体能力、シュートするときの落ち着き、足下の技術、守備への貢献、どれも一流だから、しかたない。ただ、報道で驚いたのは、18クラブの選手と監督の投票では、三笘が最多得票だったということ。「ゲキサカ」の記事によると、三笘が238票、オルンガは225票。ちなみに3番目は谷口の178票。家長は4番目の176票。以下ジェジエウが167票、山根が153票、エヴェラウド126票、登里114票、守田113票、田中碧103票。これに、村井チェアマン、原副理事長、木村専務理事にあと理事二人、18クラブの実行委員で構成する選考委員会の投票を加えた結果、ベストイレブンが決まったとあった。MVPはベストイレブンの中から選考委員が投票で決めるそうだ。

 ※12/25発売の『エルゴラッソ』のMVPは三笘だった。エルゴラ・アワードのベストイレブンは、GK東口(ガンバ大阪)。DF丸山(名古屋グランパス)、ジェジエウ、谷口、登里。MF守田、家長、清武(セレッソ大阪)。FWオルンガ(柏レイソル)、エヴェラウド(鹿島アントラーズ)、三笘。システムは4-1-2-3。EG新人王は、大阪体育大卒、今季9得点のFW林大地(サガン鳥栖)。EG賞として中村憲剛。「千両役者」という小見出しだった。

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サッカー短評 (2020.12/19)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 2対3 (2020.12/19 三協F柏) 新第34節

 最終節。一時は0−2とされたが、家長の2得点などで逆転勝利。これで年間最多得点も更新(88)。三笘の新人最多得点更新はならなかったが、この試合2アシストを加えて単独アシスト王は取れた(12アシスト)。気温10.6度、湿度20%。観客5137人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、山村、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに田中碧と旗手。左右のウイングに長谷川と斎藤。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは守田。ベンチに谷口、家長、宮代など。憲剛は帯同せず。GKチョン・ソンリョンは全試合フル出場、ダミアンは全試合出場。
 柏は、オルンガのワントップ。二列目に江坂とクリスチアーノ。左右のアウトサイドに瀬川と北爪。大谷と三原のダブルボランチ。DF古賀、山下、大南。GKキム・スンギュ。キャプテンは大谷。
 4分、守田の横パスを相手FWオルンガにカットされ、ペナルティーエリア手前でシュートされる。ボールは枠の右へそれたが、飛び出してきたGKチョン・ソンリョンとぶつかり、二人とも倒れる。オルンガはしばらく倒れていたが、いったんピッチから出てまた戻る。
 9分、相手右CK。クリスチアーノが蹴り、ニアでダミアンがクリアするが、再びクリスチアーノに拾われ、クロスを上げられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 11分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが相手DFがクリアして再度右CK。今度はニアで山村が頭に当てるが枠の外。
 14分、相手右アウトサイドの北爪が前方へロングフィード、クリスチアーノが受け、すばやくオルンガへ。谷口がわずかに触るが、かえっていい位置に落ちてしまう。オルンガには山根がついていたが、あっさり競り負け、フリーのオルンガはGKチョン・ソンリョンもかわして流し込んだ。0−1。
 16分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴り、長谷川がヘディングシュート、相手GK正面。
 19分、相手ボランチ三原からのパスを受けた相手FWクリスチアーノが意表をつくロングシュート、枠の右。
 21分、長谷川のクロスがクリアされ、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが相手DF。
 22分、相手FWクリスチアーノがペナルティーエリア手前でポストプレー、相手MF江坂がボレーシュート、枠の左。23分には、クリスチアーノからのロングパスを受けたオルンガが競り合ったジェジエウを押しのけ、GKチョン・ソンリョンと1対1に。しかしシュートはGKチョン・ソンリョンの正面で助かる。アナウンサーと解説の戸田が「今押しのけたのはジェジエウですよ」と驚いている。
 25分、飲水タイム。
 27分、相手DF大南がダミアンと競り合う際、背後からユニフォームをひっぱり、イエローカード。
 28分、フロンターレのFKからの流れでダミアンがミドルシュート、相手DFがクリア。29分の田中碧の右CKも相手DF。
 30分、登里からのループパスを田中碧が飛び込んでヘディングシュート、いいタイミングだったが、相手GK。惜しかった。
 37分、左サイドからパスをつないで最後は旗手がシュート、相手DF。さらにこぼれをひろってダミアンがペナルティーエリア右からシュート、枠の左。
 43分、相手MF江坂がドリブルからクロス、相手FWクリスチアーノが落とし、オルンガが詰めるが、DF陣が寄せる。
 45分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴り、ニアで山村がヘディングシュート、枠の外。
 追加タイム3分。0−1のまま暗ーい気持ちでハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて三笘、斎藤に代えて家長が入る。
 1分、早々に失点。相手FWクリスチアーノが相手右サイドにループパス、相手右MF北爪が走り込んで登里をかわし、ゴールライン際から低いクロス、これをなんとか右ポスト際でジェジエウが足に当て、ほっとしたのもつかの間、GKチョン・ソンリョンが拾う前に誰かがペナルティーエリア右にいた登里に出し、ノボリのクリアは短くフィールドの内側に落ち、オルンガに拾われて北爪、瀬川とつながれ、瀬川のシュートが決まってしまう。0−2。ショック。
 3分、1点返す。フロンターレの右CK。田中碧が蹴り、ファーで家長が相手MF江坂に競り勝ち、ヘディングシュートを突き刺す。1−2。
 5分、相手MF江坂がボールカットからオルンガとパス交換して相手左サイド攻め上がり、折り返しのクロスをファーでクリスチアーノがシュートするが、枠の上。
 9分、左サイドからワンタッチで4本パスをつなぎ、最後は旗手がミドルシュートをうつが、大きく枠の外。
 10分、追いつく。相手GKがゴールエリアを出てキックを蹴ろうとするところにダミアンと三笘でプレスをかけると、相手GKがキックミス、足下近くにころがったボールを三笘がすばやく右のダミアンへパス、ダミアンがおちついて流し込み、2−2。
 13分、ボールカットされ、相手右MF北爪が右サイド深い位置から折り返し、江坂がワンタッチシュートをうつが、枠の外。
 14分、中央でジェジエウがオルンガを倒して相手FK。クリスチアーノが蹴るが、ジェジエウがクリア。
 17分、ダミアンからの落としを山根がシュート、相手GK正面。
 19分、柏が一人目の交代。江坂に代えて仲間が入る。
 23分、飲水タイム。
 27分、登里からのパスを受けた三笘が左サイドでドリブル、深い位置から折り返しのクロス、家長がシュートするが相手DF。28分には、田中碧、家長、三笘とつないで、最後はペナルティーエリア左から三笘がシュートするが、相手GK。
 30分、柏が二人目の交代。オルンガに代えて呉屋を入れる。33分、相手右サイドスローインからボランチ大谷がミドルシュート、枠の外。
 直後に、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、旗手に代えて脇坂が入る。柏も二人同時交代。大谷に代えて小林祐介、瀬川に代えて高橋峻希が入る。大谷はキャプテンマークを山下に巻いてピッチを出る。守備固めか。
 35分、三笘が登里からのパスを受けてシュートするが、大きく枠の外。
 36分、逆転。フロンターレのカウンター。小林が相手ボールをカットし、脇坂へ。脇坂は三笘にパスをつなぎ、三笘が中央からドリブル、ペナルティーエリア手前で左前にスルーパス、斜めに走った家長がループシュートを決め、3−2。相手GKを初めとして柏の選手何人かはガックリ。
 42分、柏のカウンター。相手FW呉屋が右サイドからスルーパス、クリスチアーノが走り込むが、DF陣が対応。43分にも、北爪からのスルーパスを受けたクリスチアーノがゴールライン際からシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。クリスチアーノはまだ得点しようという気迫を示す。
 45分、相手GKのロングフィードを受けたクリスチアーノがペナルティーエリア手前にパス、これを受けた相手MF仲間がミドルシュート、バーに当たって助かる。
 追加タイム5分。
 47分、相手MF仲間にペナルティーエリア左に入られ、最後はこぼれを相手DF古賀にシュートされるが、枠の左。
 49分には、相手FW呉屋にペナルティーエリア右からシュートをうたれるが、ジェジエウがクリア。追加タイムにサンドバッグになるクセはなくしてほしい。
 50分、小林が前方にボールを運ぶ。隅に行って時間を使ってもよかったのだが、三笘が走っているので、ついパスを出してしまう。三笘は相手DFにはばまれ、得点記録更新のチャンスを逃す。
 直後に柏のカウンター。相手右サイドにロングボールを入れられ、クリスチアーノが走り込む。登里が対応するが、倒れたときに左肩を傷める。メディカルが入り、担架も行くが、歩いてピッチを出る(※)。
 52分、フロンターレが五人目の交代。登里に代えて谷口が入る。
 53分、ラストプレー。柏の左CK。相手GKも上がってくる。クリスチアーノが蹴るが、DF陣がクリア。3−2でタイムアップ。
 これでリーグ戦は終了。勝点83とし、26勝3敗5分け。得点88、失点31、得失点差57。最速優勝(残り4試合)、最多勝点、最多勝利、最少敗戦、最多得点、最大得失点差。なお、今季の最少失点は名古屋の28。3位争いは、3位の名古屋がホームで広島に1−0で勝ち、3位を確保。5位の鹿島は4位のセレッソとホームで対戦、1−1で引き分け、逆転ならず。
 フロンターレは12/27に天皇杯準決勝を等々力で戦う。対戦相手は未定。柏レイソルは、1/4に延期されたルヴァンカップ決勝をFC東京と戦う。

※登里は、左鎖骨骨折で全治2ヵ月半とのこと。

※※今季は降格チームはなし。来季はJ2から徳島と福岡が上がって20チームで戦い、4チーム降格する。

サッカー短評 (2020.12/16,18)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 3対1 (2020.12/16 等々力) 新第33節

 ホーム最終。前半に先に失点して、暗ーい立ち上がりだった。しかし、後半8分、守田のリーグ戦初得点で追いつくと、6分後に三笘のルーキー最多得点タイ記録となる2点目で勝ち越し、さらに2分後には、厳しいマークをかいくぐって憲剛から小林へのホットラインで追加点と、あっという間に突きはなした。これでリーグ新記録のシーズン最多得点85を達成。気温7.1度、湿度36%。観客11387人。
 先発はGKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに憲剛と脇坂。左右のウイングは三笘と家長。ワントップに小林。ベンチに旗手、田中碧、斎藤、山村など。
 レッズは、興梠のワントップ。左右のシャドーに武藤とマルティノス。前節リーグ戦デビューの新人の武田がトップ下。今季初先発のベテラン阿部と柴戸のダブルボランチ。DF宇賀神、岩波、橋本、吉武。GK西川。キャプテンは西川。大槻監督は今季限りでの退任が発表されている。
 前半1分、三笘のクロスがクリアされ、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーを蹴るが、タッチラインを割る。
 3分、左サイドから攻撃をしかけ、こぼれを憲剛がシュート、相手DF。
 5分、三笘がペナルティーエリア左に入って折り返し、脇坂がシュートするが、わずかに枠の左。解説の水沼さんが「慎重になりすぎましたね」。
 レッズは三笘のドリブルには二人、三人と囲むように。憲剛にもすぐマークが付く。9分、レッズにボールカットされ、相手左サイドからクロスが上がり、興梠が落とし、走り込んだ相手選手が頭でペナルティーエリアに戻したところを谷口がクリアしようと触るが、これをフリーで走り込んだ相手SB岩武に拾われ、GKチョン・ソンリョンが飛び出すが、ボールに触れずにPKとなる。PKは相手FW興梠が蹴り、0−1。興梠はこれで9年連続二桁得点とか。
 16分、家長からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前からシュート、今度は枠の右。
 18分、パスをつないで、登里が左サイドをえぐり、ゴールライン際から折り返し、相手DFがいったんクリアするが、こぼれを三笘がすかさずシュート、相手GKははずしたが、ゴールライン上にいた相手DF阿部にはじかれる。惜しかった。
 19分、フロンターレの左CK。今度は憲剛が蹴るが、相手DF岩波がクリア。21分には、三笘がペナルティーエリアにまた入り込んでヒールパス、守田がシュートするが、また相手DF岩波。
 22分、飲水タイム。
 25分、三笘からのパスを受けた登里がポストプレー、憲剛がシュートするが、枠の外。
 28分、三笘がペナルティーエリア左に入り、深い位置から折り返し、こぼれを登里がシュート、小林が手で顔をかばったところに当たる。
 31分、フロンターレの左CK。憲剛が高いキックを蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、惜しくもバーに当たる。うーん。
 41分、三笘が相手ボールをカットしてドリブル、ペナルティーエリア左からシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、相手DF。
 43分には、脇坂からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア左に入って鋭いシュート、相手GKにかすって前にこぼれ、これを小林が押し込もうとするが、相手DF岩波がライン上でクリア。決めてほしい。
 45分、三笘からのクロスのこぼれを守田がシュート、相手GK。
 追加タイム2分。47分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、オフェンスファール。0−1のままハーフタイム。前半だけで14本のシュートで0点。レッズは1本で1点。フロンターレは選手間の距離が適正より開いていて苦戦。

 後半は交代なしで開始。後半は右サイドからも攻めるように鬼木監督から指示されたらしい。
 4分、パスをつないで最後は右サイドを上がってきた山根がシュート、相手GKが捕る。5分には、山根からのパスを受けた脇坂がクロス、相手GK。
 8分、同点に。三笘が左サイドから大きく中央へ折り返す。守田がペナルティーエリアだいぶ手前からフリーでミドルシュート、これがゴール右ポストすぐ内側に決まって1−1。なんと守田のリーグ戦初得点という。去年取ったのは、カップ戦だったのか。
 10分、レッズのカウンター。相手右サイドのマルティノスがサイドチェンジ、左サイド武藤がドリブル、ペナルティーエリア手前からクロスを上げられ、相手FW興梠がつめるが、合わず。
 11分、家長がペナルティーエリア内でシュートするが、右足のため弱くなり、枠の左。
 直後にレッズが一人目の交代。武田に代えて長澤が入る。
 13分、三笘のドリブルのこぼれを脇坂がシュートするが、相手GK正面。
 14分、逆転。家長が右サイドで後ろへ短くパス、脇坂がワンタッチでペナルティーエリア右横にスルーパス、走り込んだ山根がファーへクロス、これをフリーの三笘がヘディングシュート、2−1。これで5試合ぶりに得点し、武藤と渡邉千真に並ぶ、ルーキーイヤー最多得点12とする。解説の水沼さんは「見事なヘディングシュートでしたが、前節さんざんはずしていましたからね」。西岡アナが「三笘は新人ながらMVPにも匹敵する活躍。最優秀ヤングプレーヤーは規定が変わって21歳以下になったので、三笘は対象外」と言うので、ショック。大卒ルーキーは誰も新人王をとれなくなったのか。
 16分、さらに追加点。山根から家長、家長から憲剛とつなぎ、憲剛がノールックで小林の足下へ体をひねってクロス、小林は相手DF橋岡にぴったり付かれながら、体を倒して足だけ相手の前に回して蹴り込み、3−1。実況席では「あうんの呼吸ですね」。
 17分、レッズが二人同時交代。阿部に代えてエヴェルトン、宇賀神に代えて山中を入れる。ボランチと左SBを代えて、下がりすぎの守備を立て直すのか。山中には、正確な左足のキックもある。
 26分、飲水タイム。ここでレッズが二人同時交代。マルティノスに代えて汰木、興梠に代えて杉本を入れる。杉本と武藤のツートップ。4-4-2にシステム変更。
 30分、相手右サイドを相手DF岩武に突破され、クロスを上げられる。これを相手FW杉本がファーでヘディングシュート、枠の外。
 31分、家長が右サイド山根とのパス交換からペナルティーエリアに入り、シュートするが相手GK。
 34分、レッズにパスをつながれ、最後は相手左SB山中に鋭いミドルシュートを打たれるが、比較的近くで憲剛がブロック。これで相手左CKに。山中が蹴り、ファーで相手FW杉本がヒールパスを送るが、味方に合わず。
 35分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えてダミアン、脇坂に代えて旗手が入る。
 42分、相手左サイド深い位置から山中にクロスを上げられ、ゴール前で混戦に。こぼれを相手DF橋岡がミドルシュート、大きく枠の外。
 43分、フロンターレが三人目の交代。家長に代えて田中碧が入る。旗手が右ウイングに回ったか。
 45分、旗手が右サイドをドリブルすると、相手MFエヴェルトンが足を蹴って旗手を倒し、イエローカード。
 追加タイム4分。47分、フロンターレが四人目の交代。三笘に代えて長谷川が入る。解説の水沼さんが「中村憲剛はラストのホームゲームでフルタイム出場ですね」と言う。これで三回の交代回数を使い切ったので、この試合の交代は四人のみ。
 48分、憲剛がペナルティーエリア手前左寄りから右へ横パス、ダミアンが受けて、反転してミドルシュート、枠の右。
 49分、中央左寄りで長谷川がファールで倒され、フロンターレのFK。憲剛が直接ねらうかと思ったが、左サイドの長谷川にパスを出し、パスをつなぐうちにタイムアップ。3−1で憲剛のホームラストゲームを終えることができた。
 これで勝点を80の大台に乗せた。総得点85は、2006年にフロンターレが上げた84を上回り、リーグ記録を更新。4位のセレッソが鳥栖に1−2で敗れ、2位のガンバが横浜FCに2−0で勝ったので、ガンバの2位が確定。天皇杯の準決勝に進出。
 あとは、3位のACL出場権をめぐって、名古屋、セレッソ、鹿島が最終節で争う。フロンターレはアウェイの柏戦に臨む。

サッカー短評 (2020.12/12)

サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ 1対1 (2020.12/12 駅スタ) 新第32節

 また引き分けた。しかも第1節にも引き分けた鳥栖に。これで鳥栖に「今季優勝したフロンターレに唯一負けなかったチーム」という称号を与えてしまった。チャンスはそれなりに作れたし、惜しいシュートもあったが、得点できず。後半、やっとCKからの流れから谷口が先制のヘディングシュートを決めたが、追加点が取れず。最後に追いつかれて、相手ホームのサポーターを喜ばせてしまった。気温17.5度、湿度25%。観客9451人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF旗手、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに田中碧と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップに小林。前節に緊急配備した旗手をそのまま左SBにした布陣。ベンチにDFはいない。ジオゴはどうしたのだろう。左はできないのかもしれない。山村はいるが、真ん中の人だし。谷口かジェジエウのバックアップも必要だし。長谷川や斎藤はいるがDFができるとは思えない。
 鳥栖は、レンゾ・ロペスと小屋松のツートップ。左右のアウトサイドに本田風智と樋口。原川と松岡のダブルボランチ。DF内田裕斗、エドゥアルド、原輝綺、森下。GKはマリノスから今季途中移籍してきた朴。キャプテンは元フロンターレのエドゥアルド。
 立ち上がりはボールを支配してシュートもうてた。6分には、三笘がドリブルからシュート、相手GK。8分には、家長がペナルティーエリア右角からのクロスに小林と三笘が走り込み、三笘がヘディングシュートするが、枠の左。
 鳥栖は、第1節とは異なり、パスをつないで攻めてくる。元フロンターレの原川が真ん中でパスをさばいている。10分、原川からのパスを相手左サイドで受けた相手FW小屋松が、深い位置から低いクロス、本田が走り込んでシュート、ジェジエウがクリア。13分には、こぼれを相手右SB森下が持ち上がってクロス、フリーで相手MF樋口にワンタッチシュートをうたれるが、枠の外で助かる。
 16分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドが切り込み、シュートするが相手GK。これで得た左CKを脇坂が蹴り、田中碧がシュートするが枠の上。
 19分にもピンチ。相手左SB内田からのスルーパスに走り込んだ小屋松がまた深い位置からクロス、谷口がなんとか触り、GKチョン・ソンリョンが回収。
 22分、飲水タイム。
 27分、相手左サイドでパスをつながれ、最後は意表を突くタイミングで原川がミドルシュート、枠のわずかに右で助かる。
 29分、三笘からの縦パスに走り込んだ旗手が深い位置からワンタッチクロス、小林がヘディングシュートしようとするが、高さが合わずヒットせず。
 33分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリアして今度は右CK。これも脇坂が蹴り、相手FWロペスがクリアするが、こぼれを旗手が鋭いミドルシュート、惜しくも左ポストに当たり、はねかえりを小林が触るが、押し込めず、ちょうど起き上がった相手GKが拾う。残念。解説の福田さんも「小林は触るのがせいいっぱいだったと思いますよ」。
 36分、相手MF原川に左サイドからクロスをあげられ、ジェジエウが触るが、あわやオウンゴール。ぎりぎり枠の上へ。38分、相手DF原がドリブルで突破してきてミドルシュート、枠の右。
 44分、家長のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。今度は田中碧が蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半開始から鳥栖が一人目の交代。DF内田に代えて中野が入る。
 3分、家長からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア手間前からミドルシュート、相手DFエドゥアルドに当たり、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが相手DF。
 5分。三笘が左サイドからドリブルしてシュートするが、またも相手GK。さらに左CKからのこぼれを家長がクロス、脇坂が落としてジェジエウがヘディング、三笘が押し込もうとしたが相手DF。三笘は7分にもシュートするが、相手DF。
 8分、鳥栖のカウンター。相手左サイドを中野が持ち上がってクロス、ゴール前に合わず。10分、原川が右へ大きくサイドチェンジ、走り込んだ森下がクロスを入れるが、田中碧がクリア。
 11分、脇坂がドリブルで持ち上がり、シュートまでいくか相手DFに当たる。
 12分、先制。フロンターレの右CK。脇坂がショートコーナーを蹴り、ペナルティーエリア手前右からファーへクロス、谷口が走り込んでヘディングシュート、右奥にたたきこんで1−0。解説の福田さんが「走ってきた勢いを使ってまっすぐに打ったヘディングシュート」。
 13分、田中碧が競り合いで相手FWロペスとヒザがぶつかり倒れる。交代かと思ったが、家元主審は担架を入れず、碧も立ち上がる。
 16分、碧のボールカットからドリブル、家長がクロス、フリーで三笘がヘディングシュートするが枠の上。家長がうってもよかったのに。
 19分、鳥栖が二人目の交代。MF本田に代えてFW林大地が入る。22分、フロンターレも二人同時交代。小林に代えてダミアン、三笘に代えて長谷川が入る。三笘の13点目はまたもお預け。
 23分、飲水タイム。
 25分、鳥栖のカウンター。相手FW小屋松からのパスを受けた林がペナルティーエリア左からシュート、GKチョン・ソンリョンが足で止める。
 30分、家長がボールカットからドリブル、いったんダミアンにパスするが、こぼれ、これを自分でループシュート、相手GK。家長が残念そうな顔。後半になってから、家長は自分でうてそうなときもパスやクロスを入れていたが。
 32分、両チームとも二人同時交代。フロンターレは脇坂に代えて斎藤、家長に代えて憲剛を入れる。憲剛は脇坂の位置に入り、斎藤が家長のいた右ウイングに入る。鳥栖は、FW小屋松に代えてFW金森、樋口に代えて高橋秀人を入れる。高橋は原川とダブルボランチになり、松岡が右アウトサイドへ回る。
 36分、ジェジエウがパス交換しながらドリブルで攻め上がり、右サイドからダミアンめがけてクロス、相手DFがクリアして右CK。ジェジエウは慣れない攻撃参加でやや息がきれた感じ。CKは憲剛がファーへ蹴り、ジェジエウが頭で触るが、ヒットせず。
 41分、失点。相手MF原川がロングパスを前線へ蹴り、ジェジエウが触るがクリアしきれず、これが相手FWロペスへのちょうどいいパスとなってしまい、ヘディングシュートを押し込まれる。1−1。
 44分、鳥栖のカウンター。相手FW金森がドリブルからパス、相手FWロペスが受けて左の中野へパス、中野が左サイド深い位置からクロスを上げるが、ジェジエウがクリア。
 追加タイム4分。46分、相手右CK。鳥栖がここで五人目の交代。MF松岡に代えてMF相良を入れる。フロンターレも五人目の交代。田中碧に代えて山村を入れる。相手CKはDF陣がクリア。
 49分、憲剛が右サイドからファーのダミアンへクロス、ダミアンからの落としに斎藤がつめるが、相手DF。
 0−0でタイムアップ。これで優勝後連続2引き分け。24勝3敗5分けとなった。勝点は77。総得点82、得失点差は54。失点28は最少だが名古屋と並ぶ。2位ガンバは11月に先に32節は終えており、勝点62。名古屋が横浜FCと0−0で引分け、勝点60で3位キープ。セレッソも柏と0−0で引分け、勝点59で4位キープ。鹿島は2−0で清水に勝ち、勝点58として5位キープながら、次節3位をねらえる位置に肉薄。

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サッカー短評 (2020.12/5)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 2対2 (2020.12/5 アイスタ) 新第31節

 優勝決定後の初戦。危うく負けるところだった。先制され、追いつき、また失点。ようやく後半44分に山根が押し込んで引き分けた。解説の水沼さんが言ったように「清水の集中力は切れなかった」ということは、フロンターレは気の緩みがあったのか。前半18分に負傷交替した登里が心配。気温14.3度、湿度74%。観客8730人。寒くなってきて、またコロナの新規感染者が増えてきた。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、出場停止明けの谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに田中碧と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに山村が戻ってきた。しかし、練習が別メニューだったという大島と車屋がベンチにもいない(※)。
 清水はカルリーニョス・ジュニオと後藤のツートップ。左右のアウトサイドに西澤と金子。竹内とヘナト・アウグストのダブルボランチ。DFファン・ソッコ、立田、ヴァウド、エウシーニョ。GK大久保。キャプテンは竹内。
 前半立ち上がりはボールをキープしてリズムをつかんでいた。7分には、守田からのパスを受けた三笘がドリブルで左サイドゴールライン際から揺り返し、ダミアンがシュート、相手GK。
 しかし、11分、失点。ジェジエウが田中碧に出したパスを相手ボランチのヘナトにカットされ、相手FWカルリーニョスにつながれる。カルリーニョスが右の西澤にパス、西澤からのクロスを左から走り込んだ竹内がヒールで流し、カルリーニョスのシュートが決まり、0−1。
 ここまでフロンターレのペースだったが、得点した清水の動きがよくなり、パスをつないで攻めてくるようになる。
 17分、相手右サイドから突破しようとする相手FW後藤と競っていた登里がゴールライン際でボールを取り返したものの突然腰の後ろに両手を当ててボールをタッチに蹴り出し、ピッチに横たわる。立ち上がれず、担架に乗せられるときすごく痛そうだった。ここで旗手と交代。旗手がそのまま左SBに入る。アナウンサーが「旗手はユーティリティーな選手」と言う。
 21分、追いつく。守田からのパスを受けた田中碧がペナルティーエリア手前でダミアンにパス、ダミアンがヒールで落とすと、田中碧がシュート、ゴール左下に打ち込み、1−1。すばらしい。
 24分、相手左CK。西澤が蹴るが、旗手がクリア。25分には、相手DF立田がロングフィード、エウシーニョが走り込んで受けるが、オフサイド。
 26分、飲水タイム。
 28分、相手FWカルリーニョスが座り込んでいて、いったんゲームが止まる。メディカルスタッフと一緒にピッチを出る。交代かと思ったが、戻ってきた。
 29分、守田がサイドチェンジ、走り込んだ山根がクロス、こぼれを田中碧が鋭いシュートをうつが、相手GK。続く右CKは脇坂が蹴り、ダミアンが競るがヒットせず
 39分、ボールカットされ、相手FWカルリーニョスにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンがファインセーブ。
 40分、相手右サイドで清水のFK。西澤がニアへ蹴り、カルリーニョスに当たり、混戦に。こぼれをヘナトに蹴り込まれ、山根がスライディングでかき出したが、ゴールラインを割っており、1−2。
 42分、中盤右寄りで相手FK。西澤が蹴り、相手DFヴァウドにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。続く相手左CKは、西澤が蹴るが、守田がクリア。こぼれを拾われ、エウシーニョにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 44分、右サイド家長からの折り返しを三笘がシュート、相手GKが捕る。
 追加タイム4分。47分、相手FWカルリーニョスにシュートされるが、枠の外。49分には、相手FW後藤にもシュートされるが、わずかに枠の左。1−2でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。3分、旗手がボールカットからミドルシュート、枠の外。
 4分、ボールカットされ、最後は相手MF西澤にミドルシュートをうたれ、バーに当たる。やれやれ。
 7分、守田からのスルーパスに走り込んだ山根がボールを相手DFにクリアされてフロンターレの右CK。これを田中碧が蹴り、ダミアンがヘディングシュートするが、ヒットせず、相手DF。
 13分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて憲剛、ダミアンに代えて小林が入る。
 15分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、相手GKが捕る。16分、守田からのループパスを受けた旗手がクロスを小林に入れるが、合わず。16分、フロンターレの右CK。今度は憲剛が蹴るが、相手DF。
 直後に清水が一人目の交代。金子に代えてMF鈴木唯人が入る。
 17分、こぼれ球を小林と相手FWカルリーニョスが同時に蹴り合い、二人とも倒れる。まもなく小林は立ち上がるが、カルリーニョスは担架で退場。21分、清水が二人目の交代。カルリーニョスに代えてFWティーラシンが入る。
 24分、飲水タイム。
 26分、憲剛からのスルーパスを受けた小林がクロス、三笘が走り込むが、相手DF。
 27分、相手FW後藤がシュート、谷口がクリア。29分には、こぼれ球をまた後藤にミドルシュートをうたれるが、枠の外。
 32分、フロンターレが二人同時交代。ジェジエウに代えて山村、家長に代えて斎藤を入れる。守田が左SBに入り、旗手は憲剛と並んで二列目インサイドの右に回る。斎藤が左ウイングに入り、三笘は右へ回る。
 直後に田中碧からの縦パスを受けた小長谷や史が反転してシュート、相手GKが捕る。
 35分、憲剛からのパスを受けた田中碧がスルーパス、走り込んだ山根がペナルティーエリア右からクロス、小林が走り込むがひざに当たってボールはバーに当たる。残念。
 38分、清水が二人同時交代。ヘナト・アウグストに代えて西村、竹内に代えて宮本を入れる。ダブルボランチを二人とも交代。清水は逃げ切り体制に。
 41分、斎藤が左サイドから中央へドリブル、旗手とのパス交換をねらうが、旗手のリターンが合わず。42分、右サイド裏に抜けた三笘からの折り返しは相手DF。
 44分、ついに追いつく。斎藤が旗手とパス交換してペナルティーエリア右に入り、三笘へ横パス、三笘がペナルティーエリア中央からワンタッチで短くスルーパス、走り込んだ山根が落ち着いてニアに蹴り込んだ。2−2。
 追加タイム6分。46分、相手右サイドから崩され、ペナルティーエリア右に入られるが、谷口がクリア。
 47分、三笘からのスルーパスを受けた斎藤が相手GKをかわして無人のゴールにボールをころがすが、スピードがなく、直前で相手DFが追いつきクリアされる。
 48分、相手MF西澤に左サイド深い位置からクロスを上げられ、相手FWティーラシンにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 50分、山根がペナルティーエリア右からシュート性のクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。憲剛が蹴り、いったんクリアされるが、さらに拾って憲剛がクロス、山村がヘディングシュートするが枠の外。
 2−2でタイムアップ。

※大島は右脾腹筋の肉離れで全治2〜3週間、車屋は右大腿骨と右脛骨の骨挫傷で全治3〜4週間とHPに出ていた。二人とも11/25のガンバ戦で負傷となっていた。優勝セレモニーでは大丈夫そうだったが…。

サッカー短評 (2020.11/25)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 5対0 (2020.11/25 等々力) 新第29節

 ホームで勝って、初めて自力で優勝を決めた。前半22分、ノボリのピンポイントクロスにダミアンが合わせて先制。45分に家長の追加点。後半立ち上がり4分に三笘がドリブルして家長が流し込み、28分にはハットトリック。後半45分には旗手のシュートのこぼれを斎藤が押し込んだ。斎藤は今季初得点らしい。4節残しての優勝決定は、2010年名古屋が3節残しての優勝の記録を更新して最速という。気温14.2度、湿度75%。観客11360人。
 先発はGKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。谷口は出場停止。ゲームキャプテンは大島。ベンチに小林、憲剛など。
 ガンバは、中二日。宇佐美とパトリックのツートップ。左右のアウトサイドに倉田と福田湧矢。矢島と山本悠樹のダブルボランチ。DF藤春、キム・ヨングォン、昌子、高尾瑠。GK東口。東口はここまでフル出場らしい。キャプテンは倉田。前節はアウェイのレッズ戦で、先制されたが、宇佐美と高尾の得点で逆転勝利。
 1分、相手右サイドからクロスを上げられ、相手FWパトリックのポストプレーから倉田にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 5分、相手ボールをカットして三笘がシュートするが、味方がオフサイド。
 12分、大島からのロングフィードを左サイドで田中碧が受け、折り返しのパス、三笘が受けてペナルティーエリア左にから相手DFをかわしてシュート、相手DF。13分には、今度は左サイド深い位置でパスを受けた三笘が対面の相手MF福田の足の間を通してペナルティーエリア左に入り、折り返しを大島がシュートするが、相手DF。
 21分、大島が左サイドからダミアンへクロス、ダミアンのポストプレーから最後は田中碧がシュート、またも相手DF。
 22分、先制。登里が左サイドを駆け上がって、ペナルティーエリア左角あたりから鋭いクロス、走り込んだダミアンが相手DF昌子と競り合いながら右足を伸ばして足首付近で押し込んだ。1−0。これで楽になった。HPのノボリのコメントでは「アシストは、CBの昌子選手もちょうどラインを止めようとしていたので、その一瞬を見て判断した」とのこと。
 27分、田中碧からのパスをペナルティーエリア左角で受けた家長が鋭いシュートをうつが、相手GKがはじく。田中碧は最近、相手チームにねらわれてボールを失ったり、思うように攻撃参加できなかったりしていたが、家長がいると、楽に攻撃参加できるようだ。
 ガンバは、三笘のドリブル対策なのか、倉田と福田を左右入れ替えたらしい。ガンバはパトリックへのロングボールを当ててくるが、味方のサポートが遅く、パトリックが孤立している。パトリックが左右どちらへ流れてもジェジエウがしっかりマーク。
 39分、相手右サイドからのクロスがやや大きくなり、ファーのペナルティーエリア左で相手MF福田に通るが、家長が戻ってクリアしてガンバの左CK。宇佐美がニアへ蹴るが、味方に合わず。
 40分、家長のスルーパスに大島が走り込み、ペナルティーエリア右からクロス、ダミアンの前で相手DF昌子にクリアされるが、三笘が拾って対面の相手DF高尾をかわし、ペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。
 42分、フロンターレの左CK。大島が蹴り、ニアで車屋が触り、三笘が飛び込むが先に相手GK。43分、家長が右サイドハーフライン付近でキープからダミアンへ受け渡し、ダミアンがドリブルからシュートまでいくが、ニアで相手DF昌子が追いついてきてはじき出す。
 45分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴り、中央やや下がり目でダミアンがヘッドで前方へ落とすとボールが空中にあるうちに家長が蹴り込み、2−0。
 追加タイム2分。46分には相手FW宇佐美がパトリックへロングパス、DF陣が防ぐ。47分には相手DF藤春が左サイドを突破、しかし山根がクロスははばむ。2−0でハーフタイム。

 後半交代なしで開始。4分、フロンターレのカウンターから追加点。守田からのパスを受けた三笘が大島とクロスしてドリブルで前進。三笘はペナルティーエリア手前で右を上がってきたフリーの家長にスルーパス、家長はペナルティーエリア右に入ってファーへ蹴り込み、左ポストに当たってゴールイン。3−0。ガンバのDFは3、4人いたが、みんな戻りながらのプレーで家長を止められず。最近は追加点が課題だったが、これでひと安心。ガンバはハーフタイムに宮本監督から「目を覚ませ」と活を入れられたようだが、これで出鼻をくじかれた。
 8分、ダミアンが家長とのパス交換からシュートまでいくが、相手GK。11分には、登里が逆サイドの山根にサイドチェンジのパス、山根から家長、家長からのスルーパスに走り込んだ田中碧がシュート、相手GK。
 13分、大島からのスルーパスをペナルティーエリア右で受けた家長がファーへクロス、三笘がシュートするがヒットせず。
 17分、相手右MF福田からのパスを受けた宇佐美がワンタッチでペナルティーエリア右へ出すと、相手右SB高尾が走り込むが、オフサイド。
 18分、ダミアンが左サイドの三笘にスルーパス、三笘が相手DF高尾をかわしてペナルティーエリアに入り、深い位置から折り返すと、山根が走り込んでシュートをうつが、枠の上。21分、三笘のドリブルから最後は家長がシュートするが、相手GKが捕る。
 23分、飲水タイム。ここで、ガンバが三人同時交代。ボランチの山本に代えて奥野、宇佐美に代えてFW渡邉千真、倉田に代えて川崎を入れる。キャプテンマークは誰に渡したのか。宇佐美はベンチで足を冷やしていた。
 25分、ガンバの右CK。矢島が蹴るが、ダミアンがクリア。
 26分、相手右SB高尾に右サイドからクロスを上げられ、相手FWパトリックにヘディングシュートされるが、枠の左。
 28分、また追加点。登里が左サイドで相手DFをかわしてドリブル突破、三笘にパス、三笘がペナルティーエリア左からシュートせずに右へ横パス、家長がポンとループシュート、4−0。家長は初のハットトリック。試合後のインタビューで「今日が終わらないでくれというくらい嬉しい」と言っていた。
 29分、ガンバが四人目の交代。右MF福田に代えて塚元を入れる。
 30分、相手FW渡邉の折り返しのパスをクリアしてガンバの左CK。キッカーはニアへクロスを入れるが、味方に合わず。
 32分、相手左SB藤春が中央からファーのパトリックへクロス、パトリックが落としたボールを渡邉がシュートするが、守田が体で止める。
 38分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて旗手、ダミアンに代えて小林を入れる。家長は実は鹿島戦で捻挫して、痛み止めを注射して出ていたらしい。
 直後に、相手FW渡邉が右サイドの深い位置からクロス、GKチョン・ソンリョンが右手一本はじくが、ガンバに拾われ、最後は相手MF矢島に鋭いシュートをうたれるが、これも田中碧がかろうじて頭に当ててバーの上にクリア。
 39分、ガンバは五人目の交代。DF高尾に代えてFW唐山を入れる。唐山は前線に入り、右SBには奥野が下がる。
 41分、フロンターレが二人同時交代。大島に代えて憲剛、三笘に代えて斎藤が入る。大島はキャプテンマークを憲剛の腕に巻いて下がる。憲剛は「守田じゃないのか」と言ったが大島が「巻いてください」と言ったらしい。試合後のインタビューで「大島も大人になったと感動した」と言っていた。
 43分、憲剛からのパスを受けた田中碧がミドルシュート、枠の左。
 44分、守田からのスルーパスに走り込んだ斎藤がペナルティーエリア左に入り、小林に折り返すが、小林が空振り。
 45分、小林が右サイドに流れて山根からのパスを受け、ペナルティーエリア右に走り込んだ旗手にパス、旗手は相手GKとの1対1でシュートするが、はじかれる。このこぼれを左につめていた斎藤が押し込み、5−0。斎藤は今季初得点らしい。コーナーフラッグでやや恥ずかしそうにアピール。
 追加タイム4分。49分、フロンターレが五人目の交代。田中碧に代えて脇坂を入れる。
 49分、ガンバのカウンター。縦パスが相手FWパトリックに通り、GKチョン・ソンリョンとの1対1になるが、パトリックのシュートはGKチョン・ソンリョンが左足に当てて防ぐ。これで与えた相手右CKは矢島が蹴るが、憲剛がクリア。ここで5−0のままタイムアップ。優勝決定!!
 等々力でそのまま優勝セレモニー。シャーレは一応大島が受け取る。でもシャーレ上げは憲剛に渡し、大島はJリーグ杯を抱えていた。最後には出場停止の谷口もスタンドから下りてきて歓喜の輪に加わった。

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サッカー短評 (2020.11/21)

大分トリニータvs.川崎フロンターレ 1対0 (2020.11/21 昭和電ド) 新第28節

 勝てば優勝だったが、負けた。中17日もあった大分の片野坂監督にしっかり準備されて押し込まれ、谷口の退場を引き起こした。これで与えたPKを決められ、後半盛り返したが得点できずに逃げ切られた。3敗目。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに憲剛と大島。左右のウイングに長谷川と斎藤。ワントップ小林。中二日のためか家長、山村がベンチにもいない。
 大分はワントップに伊佐。二列目に野村と町田。左右のウイングバックに田中達也と小出。島川と長谷川のダブルボランチ。DF三竿、鈴木義宜、岩田の3バック。GKは元フロンターレの高木。キャプテンは鈴木。ベンチには元ジュビロの小林裕紀、元ベルマーレの高山ら。フロンターレからレンタル中の知念はベンチ外。
 4分、登里が相手GKからのパスをカットしてミドルシュート、枠の左。
 この後は大分の攻撃やプレスを受け続けた。6分、相手MF野村のシュートはGKチョン・ソンリョン。7分の相手右CKは跳ね返す。8分、相手FW伊佐にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン。
 17分、右サイドに回った長谷川からのパスを憲剛が山根にパス、山根のクロスを小林がヘディングシュート、やや体勢が苦しく、枠の右。
 19分、20分と相手FW伊佐がシュート。1本目はGKチョン・ソンリョン、2本目は枠の左。24分には、フリーの野村にシュートされるが、ここもGKチョン・ソンリョン。
 26分、全然攻撃の形を作れないまま飲水タイム。札幌はマンマークでフロンターレのパス回しを分断してきたが、大分は違う。どうやってリズムを取り戻すか。
 大島からのスルーパスは斎藤の動きと合わず。憲剛からのループパスに走り込んだ長谷川はオフサイド。
 34分、ボールカットされて相手MF町田がペナルティーエリア左へロングループパス、走り込んだ野村を競り負けた谷口が倒してしまい、レッドカード。PKを与える。大分のキッカーは野村。左下に蹴り込み、0−1。
 フロンターレはただでさえジェジエウが出場停止で、こういうときのピンチヒッター山村も帯同していない。当面3バックにしたのか、守田が一列下がったのかよくわからない。
 41分、相手左CK。野村が蹴るが、誰にも合わず。42分、また相手右CK。こちらも野村が蹴り、こぼれを相手DF岩田にシュートされるが、枠の左。
 43分、大島が中央右寄りで倒され、フロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを大島がミドルシュート、相手DF。
 追加タイム4分。0−1のままタイムアップ。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。憲剛に代えて田中碧、長谷川に代えて三笘が入る。三笘はトップ下に入り、どうやら守田が最終ラインに下がったようだ。すると大島がアンカーか田中碧か。ゲームキャプテンは大島。
 5分、登里がドリブルからクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。田中碧が蹴り、ニアで小林がヘディングシュート、枠の左。
 この後しばらく大分のサイド攻撃を受け続ける。左の田中達也から何本もクロスを入れられる。10分の大分左サイドでのFKは、野村が蹴るが、三笘がクリア。三笘はトップ下だと機能していない。
 15分、フロンターレが三人目の交代。小林に代えて旗手を入れる。旗手のワントップか。
 直後に相手MF小出が足を傷め、担架で出る。18分、大分が二人同時交代。小出に代えて高山、FW伊佐に代えて高澤が入る。
 21分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれをつないで最後は山根がミドルシュート、枠の上。
 24分、登里がドリブルでペナルティーエリア左に入り、低いシュート、相手GK。
 29分、大分が二人同時交代。MF町田に代えて小塚、ボランチの長谷川に代えて小林裕紀が入る。
 30分、大分の連続左CK。野村が蹴り、最後は相手DF三竿にヘディングシュートされるが、枠の左で助かる。
 直後に飲水タイム。ここでフロンターレが四人目の交代。斎藤に代えて脇坂が入る。34分には、五人目の交代。ついに山根に代えてダミアンを入れる。ダミアンがワントップに入り、山根のいた右SBには、なんと旗手が回る。
 35分、田中碧が相手ボールをカットしてそのままシュートまでいくが、相手DF。
 36分、脇坂がドリブルでペナルティーエリア右に入り、クロス、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。37分にもフロンターレの左CK。こちらは田中碧が蹴るが、相手DF。
 38分、大分が五人目の交代。ボランチの島川に代えて刀根が入る。
 39分、こぼれを拾った三笘からのクロスを脇坂がミドルシュート、相手DF。
 41分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを守田がミドルシュート、枠の上。決めてほしい。
 右SBは田中碧が入り、旗手が中盤に上がる。
 43分、相手MF高山を倒して相手右サイドでFKを与える。三竿が直接ねらって蹴るが、大きく枠の外。
 追加タイム5分。
 46分、相手左サイドから小塚にクロスを上げられるが、DF陣が対応。
 48分、フロンターレの右CK。パワープレーを試み、GKチョン・ソンリョンもゴール前に上がる。しかし脇坂のキックはゴールラインを割ったという判定。
 49分、GKチョン・ソンリョンのロングフィードからゴール前で競り合うが、シュートまでいけず。50分、大島が右サイド深い位置でこぼれ球をひろってクロス、三笘に合わず。オフェンスファール。
 0−1のままタイムアップ。

※翌日曜日の試合でガンバ大阪が浦和レッズに負けると、優勝が決まったが、ガンバがアウェイで逆転勝ちしたため、今度はホームで、再び自力優勝を決められる状況になった。

サッカー短評 (2020.11/19)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 3対1 (2020.11/18 等々力) 新第30節

 マリノスがACLに参戦するため、前倒しの30節。前半は、前の浦和戦で6得点したマリノスのパス回しに対応して耐える時間が長かったが、終了間際に相手GKがハンドで退場。後半、三笘と大島が入ってから先制。いったん追いつかれるが、CKからジェジエウが執念の追加点。最後はケガから復帰の小林もダメ押し点。気温18.1度、湿度82%。観客11099人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。守田のアンカー、二列目インサイドに田中碧と脇坂。左右のウイングに長谷川と斎藤。ワントップにダミアン。ベンチに憲剛や小林。家長はスタンドに。
 マリノスは、4-2-1-3。ジュニオール・サントスのワントップ。左右のシャドーにエリキと水沼。トップ下にマルコス・ジュニオール。扇原と喜田のダブルボランチ。DFティーラトン、畠中、チアゴ・マルチンス、松原。GK高丘。高丘はパク・イルギュと交換の形で夏に鳥栖から移籍の23歳。横浜FC下部組織出身。FWサントスも夏に柏から移籍してきた。キャプテンは喜田。
 前半6分、登里のクロスが相手DFにクリアされフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 10分、相手左シャドーのエリキからのクロスをジェジエウがクリアして相手左CK。マリノスはショートコーナーを蹴るが、フロンターレがクリア。13分には、相手右サイドから水沼に切り込まれてシュートまでいかれるが、DF陣が防ぐ。14分の相手左CKからのティーラトンのクロスは、ジェジエウがクリア。
 15分過ぎまでマリノスの速い攻撃に耐える展開。18分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが相手DFがクリアしてまた左CK。また脇坂が蹴り、今度はこぼれを守田がミドルシュート、これも相手DF。
 26分、飲水タイム。相手左シャドーのエリキのスピードが速く、山根もふりきられてしまい、ジェジエウが引き出される。フロンターレはショートパスを重ねるどころか、前後に間延びしてパスカットされている。
 31分、斎藤が右サイドから中央へドリブル、相手ボランチ喜田に倒されフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、壁に当たる。
 35分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ファーに流れたボールを長谷川がクロス、相手DFがクリアしてまた右CK。今度は田中碧が蹴るが、ダミアンが絶妙に押されて合わず。
 長谷川と斎藤が左右の位置を交換している。
 40分、田中碧が相手ボールをカットし、前線へループパス、相手DF畠中と競りながら走り込んだ斎藤がかろうじて先にボールに触ると、ペナルティーエリアを飛び出した相手GKが手で止める。これでGK高丘はレッドカードで退場。ゴール正面でフロンターレのFK。
 マリノスは、やむなく一人目の交代。水沼に代えてGKオビを入れる。FKは脇坂が直接ねらい、今度は枠の左上に飛んだが、入ったばかりの相手GKがファインセーブ。こぼれをひろった守田がペナルティーエリア左手前からシュートするが、至近距離で相手ボランチ喜田に当たる。喜田はいったん笛が鳴った後だったので、ブロックの体勢をとれていなかったらしく、しばらく倒れていてメディカルスタッフが確認していたが、無事に復帰。
 追加タイム5分。相手GKの退場で少し時間がかかったので、前半なのに長い。46分、長谷川が右サイドでスルーパス、走り込んだ山根がペナルティーエリア右から折り返し、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。脇坂がファーへ蹴るが、誰にも合わず。
 47分にも、長谷川のクロスがクリアされてフロンターレの右CK。今度は田中碧が蹴るが、相手DF。
 49分、山根が右サイド深い位置から折り返し、脇坂がペナルティーエリア内からシュート、相手DFに当たり、相手GK。解説の福田さんと下田アナが、「フロンターレは、山根がミッシング・ピースのエウシーニョの抜けた穴を埋めた」とほめる。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて三笘、田中碧に代えて大島が入る。三笘は左ウイングに入り、斎藤がまた右へ回る。
 2分、大島のペナルティーエリア左でのパスが相手DFに当たり、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ジェジエウが触るが、シュートできず。3分にも左CK。脇坂が蹴り、こぼれを自らシュートするが、相手DF。
 4分、三笘がドリブルからペナルティーエリア左に入り、シュートするが、なんと脇坂に当たる。痛そうだった。
 5分、ジェジエウが相手FWエリキを後ろから倒してイエローカード。「これで4枚目なので次節は出場停止」と下田アナ。中央左寄りで相手FK。マルコスが左へ短く蹴り、エリキがクロス、相手DFチアゴがヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 8分、先制。斎藤が右サイド深い位置からクロス、ペナルティーエリア左で三笘が受け、折り返す。相手ボランチ扇原に当たるが、三笘の足下に跳ね返り、すかさず三笘がシュートするとニアに決まる。1−0。これで12得点。「1年目の新人得点新記録まであと1点」らしい。
 9分、ダミアンが落としたボールを斎藤がシュート、枠の上。12分にも、斎藤がダミアンとパス交換してシュートするが、相手GK。
 13分、マリノスが二人目の交代。喜田に代えて天野を入れる。キャプテンマークは誰に渡したのか。後半の途中から(?)マリノスはサントスとエリキのツートップにしたらしい。4-2-1-2か。
 直後に中盤で相手FK。マルコスが蹴るが、ジェジエウがクリア。続く相手左CKは天野が蹴り、相手DFチアゴが頭で触るが、これもクリアしてさらに相手右CK。こちらはティーラトンが蹴り、相手DF畠中がファーへ走り込んでヘディングシュート、飛び出したGKチョン・ソンリョンは相手DFにはばまれ、1−1。
 17分、大島が右サイド深い位置からファーへクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、シュートまでいけず。
 18分、相手DF松原のハイレッグが脇坂の背中に入り、松原はイエローカード。フロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 20分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、斎藤に代えて旗手が入る。10/14の広島戦でケガした小林は全治6〜8週間と言われていたが、6週間もたっていない。
 22分、大島のミドルシュートは枠の右。直後に、フロンターレの左CK。「少しやり方を変えた方がいい」と解説の福田さんが言うと、脇坂はショートコーナーを蹴る。が、相手DFに防がれる。続くフロンターレの左CKは、脇坂がニアへ蹴り、谷口がヘディングシュートするが、枠の左。相変わらず、クリアみたい。
 24分、飲水タイム。
 26分、相手ボールカットから、つないで最後は小林がペナルティーエリア手前からシュートするが、相手GKが捕る。29分には、三笘がペナルティーエリア左から折り返したパスを大島がシュートするが、これも相手GK。
 30分、失点のピンチ。相手FWサントスがペナルティーエリア右から中へパス、相手FWエリキがシュート、わずかに枠の左で助かる。エリキは地面を叩いてくやしがる。
 31分、旗手がペナルティーエリア手前からシュート、枠の左。
 32分、相手FWマルコスが守田を後ろから倒してイエローカード。倒したマルコスは足を傷めて倒れたまま。担架で退場。
 この間、主審の笛は鳴らず、守田がペナルティーエリア手前からシュート、相手DFに当たったこぼれに小林がつめるが、オフサイド。
 35分、よく見ていなかったか画面に映っていなかったか、山根が急に怒った顔で相手DFティーラトンを押し返す。ティーラトンとGKチョン・ソンリョンにイエローカード。何かあったらしい。
 37分、マリノスが二人同時交代。ティーラトンに代えて高野、マルコスに代えて中川が入る。フロンターレも四人目の交代。脇坂に代えて憲剛が入る。どちらのチームも本格的に攻勢を強める姿勢。
 44分、三笘がドリブルで相手DFをかわし、ペナルティーエリア左に入ってパス、攻め上がった登里が利き足の左でシュートするが、相手GKが捕る。
 45分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、いったん相手DFにクリアされる。こぼれを旗手が拾って右サイドからクロス、ゴール前に残っていたジェジエウが右足でシュート、相手ボランチ扇原にはばまれるが、再度、扇原の足の間から左足を伸ばして押し込んだ。2−1。みんなでジェジエウの上に倒れ込む。
 追加タイム5分。47分、大島が中央から前線へパス、走り込んだ三笘がペナルティーエリア中央で相手DFチアゴに倒され、フロンターレのPK。チアゴにイエローカード。PKは小林が蹴るが、相手GKがはじく。
 50分、フロンターレ側のペナルティーエリア近くから三笘がドリブルで左サイドを疾走、ついてきた相手DF渡辺をスピードでふりきり、マリノス側のペナルティーエリア手前左でもう一人の相手DFチアゴの足の間を通して一人ワンツー、出てきた相手GKの目の前で右に走り込んだ小林にパス、小林が落ち着いて流し込んだ。3−1。小林は先ほどPKを決められなかったので、三笘に「ありがとう」のポーズ。
 3−1でタイムアップ。久々の勝点3を積み上げ、勝点72、得失点差も50に戻した。下田アナが「マジック2」と言うが、次節大分戦に勝てば優勝が決まるらしい。

サッカー短評 (2020.11/18、20)

日本vs.メキシコ 0対2 (2020.11/17 グラーツ・オーストリア) 国際親善

 前半はずいぶんチャンスも作り、シュートもうてていたが、後半、メキシコが選手交代と攻め方、システムを変えてきたのに対応できず、続けて失点。20分過ぎからは霧もたちこめ、見通しがきかない中でのプレーとなり、少しのズレが命取りになる状況で立て直せず、無得点で敗戦。気温6度、湿度60%。無観客。
 先発は、GKシュミット、DF中山、冨安、吉田、酒井。遠藤航と柴崎のダブルボランチ、トップ下に鎌田。左右のシャドーに原口と伊東。ワントップ鈴木武蔵。
 メキシコのシステムは、4-1-2-3。CF9番ヒメネスは、イングランドのウォルバーハンプトンでプレー。右シャドーのロサーノはイタリアのナポリでプレー。GKオチョアはワールドカップ2大会出場の名GKで、キャプテン。マルティノ監督はアルゼンチン人で、2010年南アフリカワールドカップではパラグアイ監督として日本と対戦。就任2年目でここ5試合は負けなし。直近では二日前の韓国戦で先制されながら3−2で逆転勝ちしたとか。
 たちあがりは、メキシコのハイプレスにパスがつなげず。鈴木武蔵もセンターサークルまで下がってボールを受けている。
 10分、ペナルティーエリア左で鎌田がドリブル、相手GKが出てきたところで右にパスするが、武蔵には合わず。惜しかった。
 12分、原口が左サイドから中へ切り込み、ミドルシュート、相手GKが横っ飛びの左手一本ではじく。いいシュートだった。これで日本の右CK。柴崎が蹴り、冨安が頭で触るが、枠の左。
 15分、ペナルティーエリア手前左から原口が右へパス、武蔵のシュートは相手GKがはじき、こぼれを伊東が右からシュート、枠の左上へ向かうが、ボールから目を離さなかった相手GKが防ぐ。これが試合を通して日本の一番惜しい場面だった。
 19分、ペナルティーエリア手前右から伊東がミドルシュート、枠の上。
 29分、左サイドで日本のFK。鎌田が蹴るが、ニアで相手DF。
 35分、ここまで日本は相手FWヒメネスをうまく押さえてきたが、下がってフリーでパスを受けるとミドルシュート、大きく枠の外。
 40分、酒井のDFがファールとなり、イエローカード。リプレーを見るとボールを蹴っているが。ペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。ロドリゲスが蹴り、相手DFモレノが頭で触るが、枠の左。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始からメキシコが二人同時交代。8番MFカルロス・ロドリゲスに代えて4番MFアルバレス、23番左SBカジャルドに代えて21番DFルイス・ロドリゲスが入る。
 後半立ち上がりもメキシコはプレスをかけてくる。後でわかったが、メキシコは後半、ダブルボランチにしてきた。
 9分、相手左ワイドのピサロが酒井と1対1の勝負をしかけ、ライン際をすり抜けようとするが、ボールがラインを割る。
 12分、日本が二人同時交代。柴崎に代えて橋本、鈴木武蔵に代えて南野を入れる。
 13分、中央で相手FK。キックがニアへ上がり、相手FWヒメネスが頭に当てるが、DFに当たり、枠の左。
 だんだん霧がピッチにたちこめる。NHK解説の福西が「メキシコは後半になってやり方を変えてきた。個人技で勝負をしかけてきている」と言う。
 17分、ロサーノからのパスを受けた相手FWヒメネスがシュート、相手DF。
 18分、失点。ペナルティーエリア左で相手MFピネダがヒールで後方へ流すと、相手FWヒメネスがくるりと反転して日本のDFをはずして前を向く。GKシュミットが出てくるが、足先で蹴ってシュートを決める。0−1。
 19分、メキシコが二人同時交代。9番FWヒメネスに代えて26番FWマルティン、18番MFピネダに代えて11番FWアントゥナが入る。
 20分、すっかり霧がたちこめて、オレンジ色のボールに交換されている。画面のファーサイドは誰がだれやら見えない。NHKの小宮山アナと解説の福西はよく見えるものだ。
 23分、メキシコのカウンター。南野がボールカットされ、すばやくパスをつながれ、相手FWマルティンが下がった位置からスルーパス、走り込んだロサーノが受けてペナルティーエリア中央に入り、GKシュミットとの1対1となり、左下にシュートを決める。0−2。
 27分、相手MFからの縦パスを新しく入った相手FWがシュート、枠の上。解説の福西が「交代したFWマルティンは、ヒメネスのように真ん中に構えていないので、つかまえにくい」。
 直後に日本が三人目の交代。原口に代えて久保が入る。
 久保のドリブルは寄せてきた相手選手にぶつかられて奪われる。
 32分、日本が四人目の交代。鎌田に代えて浅野が入る。鎌田は後半、マンマークされていたらしい。浅野はワントップに入り、南野がトップ下へ。浅野のスピードを活かせる展開にできるか。
 34分、メキシコのカウンター。ロサーノからの縦パスを走り込んだアントゥナがシュート、GKシュミットが止める。
 36分、メキシコが五人目の交代。22番MFロサーノに代えて10番MFアルバラドが入る。
 39分、左サイドをドリブルで攻め上がった久保を相手FWアントゥナが背後から倒してイエローカード。日本のFK。久保が自らニアへ蹴り、誰かがヘディングシュートするが枠の外。
 40分、日本が五人目の交代。伊東に代えて三好が入る。
 43分、メキシコが六人目の交代。20番MFピサロに代えて7番MFライネスが入る。
 44分、相手MFアルバラドにペナルティーエリア右に入られクロスを上げられるが、吉田が体に当てる。
 45分、日本の後方からペナルティーエリア左へロングフィード、浅野が走るが追いつけず。
 追加タイム3分。48分、日本の左CK。久保が蹴るが、相手DFがクリア。0−2のままタイムアップ。日本は後半、シュートゼロではないか。
 後半の20分以降は霧が濃くてほとんど見えず。試合後の選手インタビューでは「日本がやりたいことをメキシコにやられた」というコメントがあった。

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サッカー短評 (2020.11/15)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 1対1 (2020.11/14 カシマ) 新第27節

 脇坂のすばらしいシュートで先制したが、来季のACL圏内3位をねらうためには負けられないホームの鹿島に、選手交代+システム変更で圧力をかけ続けられ、ついに失点。最後まで強度の高い試合だったが、互いに追加点ならず引分けに。直前に、鹿島のDF永戸がコロナ陽性となり、濃厚接触者6人をはずしての対戦となった。気温14.9度、湿度46%。観客13463人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF山根、ジェジエウ、谷口、登里。アンカーに田中碧、二列目インサイドに憲剛と脇坂。左右のウイングには三笘と家長。ワントップにダミアン。ベンチに大島や長谷川が戻ってきた。しかしFWがいないのが心配。
 鹿島は、上田と土居のツートップ、左右のアウトサイドにエヴェラウドとファン・アラーノ。上田と土居は、縦の関係か。レオ・シルバと三竿のダブルボランチ。DF山本修斗、奈良、犬飼、小泉慶。GK沖。キャプテンは三竿。元フロンターレの奈良は先発3試合目とか。GK沖はフィード能力が高い21歳。
 互いに中10日での対戦。フロンターレはここから4連戦。前節札幌に負けたので、ここで優勝は決まらない。しかし、試合開始前に、2位ガンバが仙台に負けたため、今日勝てば、次節マリノス戦で決まる可能性もあるらしい。
 2分、登里が倒され、フロンターレのFK。憲剛は右サイドの家長にパス、家長のクロスに谷口がヘディングシュート、相手GK。これで得た左CKは憲剛がショートコーナーを選択、脇坂がシュートするが、相手DF。
 6分には、家長からのパスをペナルティーエリア右で受けた脇坂がゴールライン際の角度のないところから意外性のあるシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 7分、相手FW土居にミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 8分、家長が相手MF三竿に倒され、中央でフロンターレのFK。三竿は、開始直後にも憲剛を倒しており、ものすごく決意を感じさせる。レオ・シルバと二人でフロンターレの中盤をケアしている。田中碧が蹴るが、相手DF。
 16分、鹿島のカウンター。相手MFアラーノがドリブルでペナルティーエリア右に入り、シュート、GKチョン・ソンリョン。
 18分、先制。相手MFアラーノのバックパスをカットした脇坂がドリブルで突進。三笘が左横を併走。脇坂は相手DF奈良がスライディングする直前にシュートを打ち込み、右下に決まる。1−0。解説の福田さんも「すばらしいシュート。相手DFは、脇坂が三笘にパスする可能性があるのでパスコースを切りに行って、脇坂に打たれてしまった」。
 20分、相手左CK。ショートコーナーから最後は相手MFアラーノがシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。22分には、相手DFからのロングフィードを相手FW上田にヘディングシュートされるが、これもGKチョン・ソンリョン。
 23分、飲水タイム。
 25分、ダミアンの脇腹に三竿のヒジが当たり、フロンターレのFK。脇坂が蹴り、相手DFがクリアして今度はフロンターレの左CK。これを憲剛が蹴るが、相手GKがはじく。再度左CK。憲剛がショートコーナーを蹴るが、シュートまで持ち込めず。
 29分、三笘が倒されて中央でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、谷口に合わず。
 31分、鹿島のカウンター。レオ・シルバにボールカットされ、ミドルシュートまでいかれるが、谷口が体で防ぐ。これで与えた相手右CKは相手MFアラーノが蹴り、ゴール前に落ちるが、DF陣がクリア。33分、こぼれを相手MFアラーノにシュートされるが、これもはじき返す。さらにこぼれを相手DF小泉にシュートされるが、大きく枠の上で助かる。
 34分、谷口の足が相手FWエヴェラウドの胸に当たり、イエローカード。ペナルティーエリア手前中央で相手FK。エヴェラウドが直接ねらうが、力んだのか、枠の上。
 39分、またまた相手FWエヴェラウドにシュートされるが、枠の外。
 42分、三笘からのパスを受けた登里がペナルティーエリア左に入り、ゴール前にパス、ダミアンが走り込む前に相手GKがはじき、フロンターレの左CK。これを脇坂が蹴り、三笘がヘディングシュート、相手GK正面。
 44分、相手左サイドからのクロスを谷口がクリアし、相手左CK。これを土居がニアへ蹴るが、憲剛がクリア。
 追加タイム3分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始から鹿島が一人目の交代。アラーノに代えて名古が入る。解説の福田さんとアナウンサーは「アラーノはケガしたようすもないが」と不思議がる。「失点につながるバックパスのせいか」とも。鹿島は上田とエヴェラウドのツートップ、土居をトップ下に変更したらしい。
 3分、三笘が相手DF奈良に倒され、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、壁に当たる。こぼれをつないで登里がすばらしいミドルシュートをうつが、相手GK。
 6分、三笘が今度は相手DF犬飼に倒され、左サイドでフロンターレのFK。解説の福田さんが「三笘はドリブルが注目されるが、実はスルーパスやアシストもできる」と言う。このFKは脇坂がニアへ蹴るが、シュートまでいけず。
 11分、相手FWエヴェラウドにドリブルからミドルシュートをうたれ、谷口がクリアして相手右CK。土居が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 13分、登里のスルーパスをダミアンがペナルティーエリア左でキープしてから折り返し、相手GKが触ったこぼれに憲剛が詰めるが、ヒットせず、左ポストに当たる。
 14分、相手FW上田が相手右サイド深い位置からファーへクロス、走り込んだ名古がシュート、ジェジエウが防ぐ。16分、相手右CK。土居が蹴るが、ジェジエウがクリア。18分には、相手FW上田が左サイドから上げたクロスを土居にシュートされるが、登里が防ぐ。
 19分、フロンターレが一人目の交代。今日は少し交代が遅め。憲剛に代えて大島が入る。押され気味なのに大島では守備力は上がらない。攻撃の時間を増やすねらいか。鹿島もここで二人同時交代。右SB小泉に代えて広瀬、レオ・シルバに代えて遠藤康が入る。遠藤は久しぶりらしい。
 23分、飲水タイム。
 27分、相手DF広瀬が右サイドからロングクロス、ファーで相手FWエヴェラウドが折り返し、ペナルティーエリア中央で相手FW上田がヘディングシュート、枠の外。
 28分、三笘からの横パスを受けた大島がダイレクトでシュート、枠の上。29分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、こぼれを奪い返して山根がミドルシュート、わずかに枠の左。
 30分、失点。相手DF広瀬が右サイド深い位置で登里などをかわしてクロス、相手FWエヴェラウドに打点の高いヘディングシュートを打ち込まれる。いったんはGKチョン・ソンリョンがはじくが、これがエヴェラウドの足下にとんでしまい、押し込まれた。1−1。エヴェラウドはベンチのレオ・シルバの所へ真っ先に駆けつけていた。
 32分、脇坂がボールカットからミドルシュート、惜しくも枠の右。
 33分、フロンターレが二人同時交代。三笘に代えて長谷川、脇坂に代えて下田が入る。
 直後にフロンターレの右CK。下田が蹴るが、相手DF。35分にも連続で右CKとなり、いずれも下田が蹴るが、相手DFがクリア。
 36分、鹿島が四人目の交代。FW上田に代えてFW伊藤翔が入る。
 38分、大島のパスが相手DFにクリアされ、フロンターレの左CK。これを下田が蹴り、谷口が頭で触るが、たたきつけられず相手GKが捕る。
 40分から鹿島の連続攻撃。42分に相手FWエヴェラウドにシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。
 43分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて山村、家長に代えて斎藤が入る。山村はワントップに入る。
 44分、パスをつないで最後は山村がシュートするが、相手GK。アナウンサーが「山村はプロのキャリアを鹿島で始め、4年在籍した」と紹介。解説の福田さんが「山村はいろいろなポジションができる上、どのポジションでも一流の仕事ができる」と言う。
 追加タイム4分。47分、ジェジエウがボールを切らずにつなごうとして奪われ、相手選手を倒してイエローカード。相手左サイドで鹿島のFK。遠藤が蹴るが、谷口がクリア。
 48分、相手MF三竿から田中碧がボールカットして下田にパス、下田は三竿にハイタックルを受けて倒れる。三竿にレッドカード。この判定で鹿島の選手たちが佐藤主審を囲むが、もちろん判定は変わらず。ただし、リスタート後すぐに終了の笛が鳴ったので、鬼木監督が退場処分のロスタイムがもう少しあるはずではないかと抗議したもよう。1−1でタイムアップ。試合後、山村が左もも裏を押さえていたとアナウンサーが言ったので心配だ。
 これで勝点69、得失点差48、2位ガンバとは14ポイント差。ガンバは最下位の仙台にホームなのに0−4で敗戦。どうしたのか。3位FC東京は11/15夜に4位名古屋と対戦。5位セレッソは17位清水に1−3で敗れた。今節は下剋上が多い。ただし、次節対戦する7位マリノスは、9位レッズに6−2と大勝。柏対大分は、柏のコロナのため、12/9(水)に延期。

サッカー短評 (2020.11/14)

日本vs.パナマ 1対0 (2020.11/13 グラーツ・オーストリア) 国際親善

 前半はうまくかみあわなかったが、後半、交代で遠藤航が入ってから、うまくタメが作れるようになり、攻撃も活性化。16分にPK獲得。これを南野が決めて先制。その後も惜しいチャンスはあったが、追加点はとれず。10月の代表戦にも呼ばれたが出番のなかった三好と板倉はフル出場した。気温13.2度、湿度80%。無観客。
 先発は、GK権田(ポルティモネンセ・ポル)、DF板倉(フローニンヘン・蘭)、吉田(サンプドリア・伊)、植田(セルクル・ベル)の3バック。左右のウイングバックに長友(マルセイユ・仏)と室屋(ハノーファー・独)。柴崎(レガネス・西)と橋本(ロストフ・露)のダブルボランチ。左右のシャドーに久保(ビジャレアル・西)と三好(アントワープ・ベル)。ワントップに南野(リバプール・英)。3-4-2-1。キャプテンは吉田。
 パナマは、10月にコスタリカとの2連戦に連勝している。システムは4-3-2-1。キャプテンは3番DFクミングス。ワントップは9番トーレス。5番MFアヤルサはコスタリカ戦で2試合とも得点したらしい。クリスチャンセン監督はデンマーク生まれだが、母方はスペインで、スペイン代表歴もあるとのこと。この8月に就任したらしい。
 立ち上がりはパスをつなぎ、1分に右サイドでFKも得た。久保ともう一人が立ったが、久保が左足で蹴り、橋本がヘディングシュート、相手GK正面。
 7分、植田からのフィードを受けた南野がペナルティーエリア右からシュート、相手DFが防ぎ、右CK。これを柴崎がニアへ蹴るが、相手DFがクリア。
 フジテレビの解説、風間さんが「相手が慣れる前に点をとりたい」と言う。次第にパナマも慣れてきて、パスがつながらなくなり、全体が下がり、5バック気味に。しかし、相手は1トップ2シャドーなので、DFの人数が余り、相手の中盤がフリーで前を向くようになる。
 11分、相手FW9番トーレスにペナルティーエリア手前から鋭いシュートを打たれるが、GK権田が防ぐ。続く相手左CKは、10番バルセナスがニアへ蹴るが、GK権田がはじく。
 16分、長友が攻め上がり、クロスを上げるが、相手DFが防ぎ、日本の左CK。これを柴崎がニアへ蹴り、ポスト際で植田が競るが、相手DFがクリアして今度は右CK。こちらは久保がショートコーナーからゴール前にクロス、吉田が相手DFと競りながら走り込むが合わず、相手GK。
 26分、相手FWトーレスに、ペナルティーエリア手前右寄りからシュートされるが、GK権田が防ぐ。
 日本は間延びし、パスが通らない。風間さんは「受け手が隠れている」と言う。
 31分、前半唯一の相手をくずした攻撃が見られる。DF植田からのフィードを南野がスルー、久保が受けて直ちにスルーパス、三好が走り込み、利き足の左でシュートするがオフサイド。攻撃陣が近い距離で連動するといい形になる。
 33分にも久保がペナルティーエリア右に上がっていた室屋へワンタッチでスルーパスを出すが、室屋が戻ろうとしたところで合わず。
 45分、ペナルティーエリア手前で相手FK。10番バルセナスが蹴り、こぼれを相手FWトーレスが鋭いシュート、枠の外で助かる。と思ったらGK権田が触ったらしく、相手右CK。これもバルセナスが蹴り、相手5番アヤルサがヘディングシュート、枠の上で助かる。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交代。橋本に代えて遠藤(シュツットガルト・独)が入る。なんだか、ずいぶん筋トレしたのか、胸板が厚くなった。
 後半2分、相手FWトーレスにペナルティーエリア右に入られ、シュートされるが、長友が戻ってきて、個人技で防ぐ。
 続けて相手8番カラスキージャにもシュートされ、そのこぼれを今度は5番アヤルサに中央からシュートされるが、板倉が防ぐ。後半の立ち上がりも、押され気味の前半と同じ空気が漂う。
 9分、三好からのスルーパスを受けた南野がペナルティーエリア手前右から対角線のゴール手前左へ低く速いクロス、長友が走り込んで合わせるが、ヒットできず、枠の左。
 13分、日本が二人目の交代。長友に代えて原口(ハノーファー・独)が入る。10月の試合には体調不良で不参加だった長友だが、存在感を見せて下がる。
 直後に日本のチャンス。久保が左サイドへスルーパス、走り込んだ原口がダイレクトでファーへクロス、右から走り込んだ室屋がシュートするが、力んだのか、枠の上。
 15分、またも久保からのスルーパスに走り込んだ南野が相手DFに倒されてPK獲得。これを南野本人が中央へ蹴り込み、1−0。リプレーを見たら、向かって右に跳んだ相手GKの足のすぐ下をかすめていて、風間さんも「危なかった」。
 17分、パナマが一人目の交代。6番MFグリフィスに代えて11番MFクーペルが入る。
 20分、パスをつなぎ、最後は南野からのパスを受けた原口がシュート、相手DF。22分にもペナルティーエリア左横で日本のFK。久保と柴崎が立ち、久保が背後の柴崎に出し、柴崎がドリブルからシュートするが、相手DF。
 解説の風間さんが「遠藤が相手選手のパスコースを消したり、日本のスペースをすばやく埋めたりして、久保が前を向く時間を生み出している」というようなことを言う。
 24分、相手MFアヤルサのシュートは板倉が防ぐ。
 25分、原口が倒され、日本のFK。ここでパナマも日本も二人同時交代。パナマは10番バルセナスに代えて21番MFブラウン、19番ヤニスに代えて16番FWアギラルが入る。日本は南野に代えて鎌田(フランクフルト・独)、久保に代えて浅野(パルチザン・セル)を入れる。浅野がワントップ、鎌田が左シャドーに入る。
 FKは柴崎が蹴るが、相手DFがクリア、こぼれを板倉が鋭いミドルシュートをうつが、相手DF。
 29分、パナマの左CK。キックはニアにクロスが入るが、DFがクリア。こぼれを相手DFクミンゲスにシュートされるが、GK権田の正面。
 32分、日本のDFからのフィードに走り込んだ浅野が、ペナルティーエリアを飛び出してきた相手GKメヒアと接触して倒れる。足を押さえて起き上がらない。メヒアにレッドカード。パナマの選手たちが主審を取り囲む。審判団はオーストリアの人。スローリプレーを見ると、相手GKは、浅野とまともにぶつからないように止まりかけていたが、わざと後ろに残した足でひっかけたようにも見える。
 36分、パナマも日本も二人同時交代。パナマは5番MFアヤルサに代えてGKモスケラ、9番FWトーレスに代えて17番FWファハルドを入れる。日本は柴崎に代えて中山(ズウォレ・蘭)、室屋に代えて酒井(マルセイユ・仏)が入る。
 FKは三好が蹴るが、相手DF。
 42分、鎌田からのスルーパスに走り込んだ浅野が受け、ペナルティーエリア手前左から直ちにシュート、相手GK。惜しかった。
 45分、またも鎌田からのスルーパスを今度は三好が受けて相手GK1対1になり、シュートするが防がれる。
 追加タイム5分。
 47分、原口がペナルティーエリア手前左からファーへ低くす速いクロス、これを走り込んだ三好がダイレクトシュート、相手GK。風間さんは「決めなきゃいけない」。
 48分、遠藤が倒され、ペナルティーエリア手前中央で日本のFK。なんと吉田が蹴るが、枠の左上。
 50分、ペナルティーエリア右横で日本のFK。今度は鎌田が蹴るが、相手DF。
 1−0でタイムアップ。これで3試合連続無失点。課題は、セットプレー以外からの得点。11/17のメキシコ戦はこうはいかないはず。

サッカー短評 (2020.11/3)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 0対2 (2020.11/3 等々力) 新第26節

 完敗した。ホームなのに。走り負けた。ゼロトップの上、守備はマンツーマンでプレス。前半シュート3本、ボール支配率も50%を下回った。流れをかえられないまま無失点で前半と後半15分まで耐えたが、プレスに前を向けず出したバックパスを失い、立て続けに2失点。交代で入った三笘や憲剛も最後まで流れを変えられず。気温18.2度、湿度68%。観客11165人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに旗手と脇坂。左右のウイングに斎藤と家長。ワントップにダミアン。前節と4人変更。憲剛はベンチスタート。大島はスタンドにいた。
 札幌は、一番前にMF荒野。左右のシャドーにチャナティップと駒井。左右のウイングバックにルーカス・フェルナンデスと金子。高嶺と宮澤のダブルボランチ。DF福森、キム・ミンテ、田中駿汰の3バック。GK菅野。キャプテンは宮澤。システムは3-4-2-1に見えるが、ゼロトップらしい。
 互いに中二日での試合。前半2分、いきなり相手FWチャナティップにシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 7分、旗手からのパスを受けたダミアンが振り返りざまにシュート、相手DF。
 10分相手左CK。福森が蹴り、ダミアンがクリア。12分相手FK。これも福森が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 23分、相手左CK。福森が蹴り、ゴール前で混戦の中、旗手がクリア。
 25分、飲水タイム。
 34分、ダミアンからの横パスを受けた脇坂がシュート、ヒットせず相手GK。
 36分、札幌のカウンター。チャナティップに鋭いミドルシュートをうたれるが、ジェジエウが献身的に防ぐ。
 38分、旗手からの横パスを受けた山根がペナルティーエリアに入ってシュートするが、大きく枠の上。
 41分、相手GKのロングフィードを旗手がカット、斎藤にスルーパスを送るが、オフサイド。
 追加タイム2分。相手右サイド駒井がミドルシュート、谷口が防いで相手右CK。これを福森が蹴り、宮澤がシュートするがヒットせず、枠の右。
 0−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて田中碧、旗手に代えて三笘が入る。三笘は左ウイングに入り、斎藤が右へ回る。
 7分、フロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 12分、相手右サイド駒井が入れたクロスのこぼれを相手ボランチ高嶺がシュート、大きく枠の上。相変わらず、中盤のマークがずれて相手にフリーにプレーされている。
 16分、札幌が二人同時交代。チャナティップに代えてFWドウグラス・オリベイラ、MF高嶺に代えてFWアンデルソン・ロペスが入る。オリベイラとロペスのツートップに。荒野がトップ下か。
 17分、失点。代わったばかりの相手FW陣に前から強力なプレスをかけられ、碧から守田にバックパス、守田がカットされて札幌のカウンター。相手MF駒井からの縦パスを受けた相手FWロペスがペナルティーエリアに入ってシュート、これが決まって0−1。
 さらに20分、立て続けに失点。また相手のプレスに耐えきれず、バックパスされた田中碧が奪われ、ロペス、オリベイラとつながれ、オリベイラがペナルティーエリア左からファーの荒野へ横パス、荒野がシュートして0−2。ほとんど同じ形でやられた。
 25分、フロンターレが三人同時交代。斎藤に代えて憲剛、ダミアンに代えて宮代、ジェジエウに代えて登里が入る。登里は左SBに入り、車屋がCBにスライド。
 27分、飲水タイム。
 32分、札幌が三人目の交代。MF金子に代えて白井が入る。
 35分、相手右サイドで札幌のFK。福森が蹴るが、憲剛がクリア。
 38分、三笘からのパスを受けた登里が中央を上がってペナルティーエリアに入ってシュート、相手GK。
 39分、三笘が左サイド深い位置からシュートするがクリアされてフロンターレの左CK。これを憲剛が蹴り、いったんクリアされたこぼれを最後は宮代がペナルティーエリア内でシュート、相手DF福森に当たり、相手GK。
 44分、札幌が二人同時交代。フェルナンデスに代えて石川、宮澤に代えて早坂を入れる。
 追加タイム5分。48分、宮代からのパスを受けた三笘がペナルティーエリア右からシュート、相手GK。
 49分、ペナルティーエリア中央でのこぼれ球を田中碧がすかさずシュート、相手GKが左の足先ではじく。惜しかった。
 さらに右サイドから憲剛がクロス、三笘がヘディングシュートするが相手GKがはじき、こぼれを車屋がシュートするが、枠の左。
 0−2のままタイムアップ。反撃が遅すぎた。憲剛の引退発表後初のホームゲームにも関わらず、勝てなかった。もしかしたら、余計な力みが影響したのかもしれない。

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サッカー短評 (2020.10/31)

川崎フロンターレvs.FC東京 2対1 (2020.10/31 等々力) 新第25節

 憲剛の40歳の誕生日。自分でバースデーゴールを決め、決勝点とは本人も言ったように「できすぎ」。第24節神戸戦は前倒しで消化しているので丸2週間空いた。しかし、この試合もACLの日程の再変更でここになったもの。フロンターレは休養こそたっぷりだったが、かなり苦しい試合だった。PKで先制したが、追加点が取れずにいると、後半に追いつかれ、憲剛のゴールでやっと勝った感じ。12連勝でリーグ記録を更新。気温16.6度、湿度51%。観客11061人。アウェイのサポーターも入れたようだ。今季最多観客数更新。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田。二列目インサイドに憲剛と田中碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。準決勝で負けたルヴァンカップの試合と同じ先発、同じベンチメンバーとのこと。大島はベンチにもいない。
 FC東京は、永井とレアンドロのツートップ。左右のワイドにオリベイラと三田。安部とシルバのダブルボランチ。DFは小川、森重、渡辺剛、中村帆高の4バック。GK198pの波多野。キャプテンは渡辺。
 開始1分、いきなり攻め込まれる。相手FWレアンドロがドリブルで切り込み、こぼれを相手MF三田にシュートされる。GKチョン・ソンリョンが両手ではじき、相手左CK。三田が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 8分にも鋭く攻め込まれる。レアンドロからのパスをペナルティーエリア右で受けた三田がまたしてもシュート、GKチョン・ソンリョンが伸ばした足でなんとかはじくが、さらに相手FW永井にシュートされる。枠の左で助かる。
 12分、相手右サイドでFC東京のFK。レアンドロが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 13分、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入るが、相手DFに寄せられ、突破できず。こぼれを憲剛がダイレクトでミドルシュート、バーに当たる。残念。
 15分、相手左CK。今度はレアンドロが蹴るが、ダミアンがクリア。
 17分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、ゴール前でオフェンスファール。
 19分、相手MFシルバにペナルティーエリア手前からシュートされ、このこぼれを今度はペナルティーエリア右にいた相手FWレアンドロにシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 20分、左サイドからパスをつないで最後は三笘がシュートするが、相手GK。
 23分、守田がポンとループパスを前線に出すと、走り込んだダミアンが相手DF渡辺に倒されてPK獲得。これを家長が蹴り、1−0。苦笑いしていると思ったら、リプレーを見るとやや蹴り損ないか。
 直後に飲水タイム。
 得点すると、なぜかボールがよく回るようになるから不思議。29分、三笘からのスルーパスに登里が走り込み、左サイド深い位置からクロス、ファーで家長がシュートするが右足なので枠の外。32分にも守田が家長とのパス交換からシュート、枠の上。
 38分、フロンターレの左CK。碧が蹴るが、ニアでオリベイラにクリアされる。
 39分、三笘からのスルーパスに走り込んだ田中碧がペナルティーエリア左から低いクロス、ダミアンがポストプレー、最後は三笘がシュートするが、相手DF。惜しかった。
 42分、ゴール前でこぼれたボールをダミアンがすかさずシュート、回転がかかってしまい、枠の右へ。
 44分、憲剛からのパスをペナルティーエリア左に走り込んで受けた登里が、ドリブルからシュートに持ち込むが、相手GK。元FWらしいいいシュートだったが。これで得た左CKを憲剛が大きくマイナスに蹴り、家長がミドルシュートするが、相手DF。
 追加タイム2分。47分、フロンターレの右CK。碧が蹴り、ニアで谷口が頭に当てるが、クリアになってしまった。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からFC東京が一人目の交代。三田に代えて中村拓海が入る。システムも4-4-2から3バックに変更したらしい。
 2分、左サイドを攻め上がった登里が深い位置からシュートするが、枠の左。
 7分、右サイドの山根がペナルティーエリア右に走り込むと、守田が大きなパスで足下へ。山根がワンタッチで左横にパス、ダミアンが走り込むが相手DF。惜しかった。
 12分、失点。相手左サイド深い位置から中村帆高が安部にパス、安部からのパスを受けたオレベイラにペナルティーエリア左に入られ、ジェジエウが滑るが止められず、角度のないところからシュート、GKとニアポストの間を打ち抜かれて1−1。
 14分、憲剛からの折り返しを碧がシュート、枠の上。直後には憲剛からのスルーパスに走り込んだ三笘がシュート、相手GK。
 15分にも、相手右ワイド中村拓海からの折り返しを相手FWオリベイラにシュートされるが今度はヒットせず、必死に戻った碧に当たり、GKチョン・ソンリョンが止める。同点になってからFC東京も盛り返してきた。
 19分、フロンターレのカウンター。右サイド家長からの折り返しを三笘がシュート、相手DF。これで得た右CKを憲剛が蹴るがオフェンスファール。
 26分、右サイド山根がドリブルして攻め上がりペナルティーエリア手前からクロス、走り込んだ守田がヘディングシュート、枠の上。
 直後に飲水タイム。ルーズボールを拾えず、だいぶカウンターも受け、苦しい時間が続いているので、ここで二人くらい交代かと思ったが、めずらしく鬼木監督は動かない。
 28分、三笘が左サイド下がり目から中へ切り込みスルーパス、走り込んだ家長がフリーで受けて相手GKと1対1になるが、シュートは飛び出した相手GKに当たる。
 29分、逆転。三笘が左サイドで対面の相手DF中村拓海をドリブルでかわしてペナルティーエリア左に入る。ペナルティーエリア手前中央には家長、左寄りに憲剛、ゴール前にダミアンがいて、憲剛は三笘がドリブルしている間にニアへ走り込み、三笘からの折り返しを左足でダイレクトシュート、ニアに決まる。2−1。憲剛は「信じられない」という感じの顔で派手に喜ぶ。後でリプレーを見たら、今季のゴールパフォーマンス「ゲッツ」もちゃんとやっていた。
 31分、FC東京が二人同時交代。FWオリベイラに代えてアダイウトン、快足FW永井に代えて長身FW田川を入れる。
 32分、フロンターレが一人目の交代。憲剛に代えて脇坂が入る。勝ち越して、さらに脇坂の運動量で、フロンターレのプレスがやや復活。
 35分、フロンターレの左CK。今度は脇坂が蹴るが、相手DF。
 42分、家長が相手MFシウバにボールをとられ、相手FW田川、アダイウトンとつながれる。アダイウトンはペナルティーエリア左に入り、シュートをうつが、GKチョン・ソンリョンが片手ではじく。さらにこぼれをもう一度シュートされるが、DFが体に当て、GKチョン・ソンリョン。やれやれ。
 44分、FC東京が四人目の交代。中村帆高に代えて内田を入れる。
 追加タイムなんと6分。47分、FC東京が五人目の交代。FWレアンドロに代えて原を入れる。
 直後にダミアンがペナルティーエリア手前左寄りで倒され、フロンターレのFK。ボールサイドには、脇坂と田中碧と家長が立つ。碧は壁の手前に行き、膝立ちになる。脇坂は直接ねらうが、やや弱く相手GK正面。
 50分、フロンターレが三人同時交代。登里に代えて車屋、家長に代えて斎藤、ダミアンに代えて山村が入る。山村はFWの位置に入った。この試合も四人しか代えなかった。
 危なげなく試合をしめくくり、2−1でタイムアップ。「FC東京は、この敗戦でリーグ優勝の可能性が消えた」と下田アナが言っていた。5位に後退。
 勝点68として得失点差はついに50。2位とは17差。2位ガンバ大阪は札幌に2−1と勝ち、勝点51。名古屋はアウェイで鹿島を2−0と下して勝点48、3位浮上。6位の鹿島はこの敗戦でリーグ優勝の可能性がなくなったらしい。3位だったセレッソは、9/16にアウェイで神戸に0−1で負けており、4位に後退。しかし、2位〜7位マリノスまで勝点7差にひしめいており、ACL出場圏の3位以内や、今季特別対戦形式の天皇杯に出場できる2位はまだまだねらえる。

 ★翌日の11/1、憲剛が「今季で引退」を公表。さびしいが、やりきった感はあったかも。コロナで席数が減り、試合のチケットが取れそうもないのが残念。

New! サッカー短評 (2020.10/18)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 3対0 (2020.10/18 等々力) 新第23節

 再びリーグ新記録の11連勝を賭けて、名古屋グランパスと対戦。今度はホームで借りを返した。前半終了間際に碧の右CKから三笘の11点目で先制。後半は憲剛のFKと左CKからジェジエウが2得点決めて、引導を渡した。気温16.6度、湿度70%。観客10161人。今季ここまでの最多観客数。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに憲剛と碧。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。前節から6人変更。憲剛は3度目の先発、三笘は5度目の先発らしい。スタンドに小林と大島の姿。
 名古屋は、3トップの真ん中に金崎、左右のシャドーにマテウスと前田。トップ下に阿部、米本と稲垣のダブルボランチ。DFオ・ジェソク、丸山、中谷、成瀬。GKランゲラック。キャプテンは丸山。前節と一人変更。阿部は昨年までフロンターレにいた。前節に負傷した相馬とシャビエルがともに全治3週間。
 前半3分、左サイド三笘のドリブルからパスを受けた田中碧がペナルティーエリア手前からダイレクトシュート、惜しくも枠の右。
 8分、左サイド登里が挙げたクロスをダミアンがヘディングシュート、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。これを憲剛が蹴るが、最後は相手DF。
 続く11分にもフロンターレの右CK。これも憲剛が蹴り、今度はジェジエウがヘディングシュートするが、惜しくも枠の右。
 13分、このへんから名古屋も慣れてきて、パスをつなぐようになる。相手左シャドーのマテウスがクロス、相手FWの金崎がポストプレー、こぼれを右から走り込んだ相手FW前田にシュートされるが、枠の左で助かる。
 19分、相手左CK。マテウスが蹴り、ニアで米本が頭で触ってファーへ流すが、DF陣がクリア。こぼれを拾われ、最後は米本がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 24分、飲水タイム。
 28分、相手右CK。マテウスが蹴り、ゴール前で大混戦。なんとかクリア。
 34分、田中碧がペナルティーエリア手前でまたシュート、相手DF。こぼれを山根が再度シュート、相手GKが捕る。
 38分には、ペナルティーエリア手前中央の敵味方密集したエリアでワンタッチパスをつなぎ、最後は田中碧がシュートするが、これも枠の左。足を振りすぎている。もう少し落ち着こう。
 41分、山根が低い位置からドリブルで攻め上がり、シュートまで持ち込むが、相手GKがはじき、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、ニアで守田が触ってゴールラインを割る。
 43分、ジェジエウのクロスがクリアされてフロンターレの右CK。これは田中碧にキッカー交代。碧がニアへ蹴り、谷口が頭で触り、落としたところにいた三笘がすかさず蹴り込み、1−0。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、登里のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。憲剛が蹴り、谷口がヘディングシュートするが枠の上。やっぱり谷口はヘディングシュートがヘタ。
 6分、相手FWマテウスがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。
 10分、相手FW金崎がボールカットからドリブル、阿部に横パスをつなぎ、阿部がミドルシュート、DF陣が防ぐ。
 11分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。直接ねらうのにはやや遠い。憲剛がファーへ山なりのキックを入れると、ジェジエウがヘディングシュート、相手DF中谷に当たってゴールイン。2−0。ジェジエウは今季初得点(かと思ったら、『エルゴラッソ』には「Jリーグ初得点」とあった。来日初得点か?)。
 14分、相手ボールをうまくカットした田中碧がドリブルで攻め上がり、シュートするが、またまた枠の左。
 16分、三笘が左サイドで対面の相手DFをかわすヒールパス、走り込んだ登里が深い位置からクロス、ファーで家長がシュートするが、右足だったので枠に飛ばず。
 19分、三笘がダミアンとヒールパスでパス交換してペナルティーエリア左に入ってシュート、相手DFに当たりフロンターレの左CK。ここで名古屋が二人同時交代。前田に代えて石田、阿部に代えて山崎が入る。前田と阿部は不気味だったが。CKは憲剛が守田とショートコーナーでやりとりしてからクロスを入れると、ファーでまたもジェジエウがヘディングシュート、今度は直に決まって3−0。
 23分、飲水タイム。ここでフロンターレが一人目の交代。憲剛に代えて脇坂が入る。
 26分、相手ボランチ米本からのパスを受けたマテウスが右サイドゴールライン際からシュート、右サイドネット。
 28分、相手左サイドオ・ジェソクが攻め上がり、深い位置からクロス、ペナルティーエリア中央の石田に頭で触られるが、枠の外。
 37分、名古屋が二人同時交代。オ・ジェソクに代えて太田、米本に代えてシミッチが入る。
 39分、ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。マテウスが直接ねらうが、枠の上。
 飲水タイム以降、前半の20分頃と同じような感じで、守備がはまらず、こぼれを拾われてしまう。交代で入った脇坂も守備ばかり。
 42分、相手FWマテウスにシュートされるが、GKチョン・ソンリョン。
 直後にフロンターレも二人同時交代。三笘に代えて斎藤、登里に代えて車屋が入る。
 44分、車屋が中央を持ち上がり、左の斎藤へ。斎藤が折り返し、脇坂がシュートするが、相手GK。
 46分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて山村、家長に代えて旗手が入る。山村はFWに入る(!!)。
 追加タイム4分。47分、フロンターレのカウンター。旗手がドリブルで持ち上がってそのままシュート、相手DF。
 49分、名古屋のカウンター。相手左サイドから攻撃してくるが、ジェジエウが防ぐ。
 3−0でタイムアップ。チーム・同一シーズンのリーグ新記録の11連勝(延長なし)。勝点65、得失点差49、2位とは17差に。名古屋は5位に後退。セレッソはホームでマリノスを4−1と下し、2位キープ。FC東京はアウェイで横浜FCに0−1で負けたが3位のまま。この他、札幌がホームで鹿島を1−0で破り、ペトロビッチ監督の63歳誕生日を祝った。最下位ベルマーレもホームで柏に3−2で勝ち、連敗ストップ。浦和はホームで仙台に6−0の大勝。

※前節負傷交替した小林は、左ハムストリング肉離れで全治6〜8週間。これは痛い。が、宮代にチャンスか…と思っていたら、山村のFW起用でのけぞった。

サッカー短評 (2020.10/15)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 0対2 (2020.10/14 Eスタ) 新第22節

 なんとか勝ちきった。広島の速いプレスに押されてパスがつながらず、リズムが出せない。ジェジエウのクリアやGKチョン・ソンリョンのセーブがめだつ。でも、後半選手交代直後に先制。その後も攻め込まれたが、相手のシュートがバーに当たるなどの幸運もあり、追加時間に三笘が決めてダメ押しした。心配なのは、交代で入ったすぐ後にケガして担架で下がった小林。気温17.2度、湿度67%。観客3007人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、山村、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに田中碧と脇坂。左右のウイングに斎藤と家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは守田。谷口と大島はベンチ外。
 広島はレアンドロ・ペレイラのワントップ。左右のシャドーに森島司と浅野雄也。左右のアウトサイドに東と茶島。青山と川辺のダブルボランチ。DF佐々木、荒木、野上。GK林卓人。キャプテンは佐々木。ハイネルや永井がケガとのこと。
 いきなり前半2分、相手スローインから相手右サイドの茶島がワンタッチでペナルティーエリア右にパス、これを相手FWペレイラがシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 6分、相手クロスをジェジエウがクリアして相手左CK。森島がニアへ蹴るが、家長がクリア。
 10分、相手MF森島にミドルシュートをうたれるが、DFに当たる。こぼれを相手左サイド東に拾われ、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョン。
 13分、この試合初めてパスをつないでシュートまでいった。守田からの縦パスを受けた家長が田中碧に落とし、碧はペナルティーアークの脇坂へ、脇坂が左へ流し、斎藤が中央へ走り込んでシュート、枠の左。惜しかった。
 15分、相手左サイド東からのスルーパスに走り込んだ森島がフリーでクロス、相手FWペレイラにボレーシュートをうたれるが、枠の左。
 17分、ダミアンのシュートが相手MF青山に当たり、フロンターレの左CK。脇坂が低いキックを蹴り、田中碧がシュートするが、ヒットせず枠の外。20分にも守田からのパスを受けた脇坂がシュート、枠にとんだが、相手GK。
 25分、飲水タイム。
 30分、田中碧がすばらしいミドルシュートをうつが、相手GKがはじく。続く左CKを脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 36分、相手ボランチ川辺からの折り返しを相手FWペレイラにダイレクトでシュートされ、GKチョン・ソンリョンがはじくが、相手右CK。これを浅野が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじき、相手がGKチョン・ソンリョンを倒してオフェンスファール。
 39分、脇坂、斎藤とつなぎ、斎藤からのクロスをダミアンが頭に当てるが、相手GK。41分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ニアで山村がヘディングシュートするが枠の外。
 43分、前半で一番惜しい場面。守田がペナルティーエリア右からファーへパス、こぼれをダミアンが収め、相手DFを背負ったまま強引に反転してシュート、バーに当たる。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 5分、中央左寄りでフロンターレのFK。脇坂がファーへ蹴るが、相手DF。
 8分、相手MF茶島から川辺、東、川辺とつながれ、川辺がクロス、相手FWペレイラが頭に当てるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 10分、フロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて三笘、斎藤に代えて旗手を入れる。三笘は斎藤のいた左ウイングに、旗手は家長のいる右ウイングに入り、家長が脇坂のいたインサイドに回る。
 11分、先制。登里が相手MF森島を振り切って左サイドを攻め上がってクロス、中央でダミアンが相手DF野上の背後に入ってヘディングシュートをたたきこむ。1−0。みんなで小林の第3子誕生を祝って揺りかごダンス。
 15分、広島の反撃。相手左サイドからこぼれ球を森島がシュート、バーに当たって助かる。16分には相手ボランチ青山にミドルシュートを打たれるが、右のサイドネットで助かる。
 18分、相手右CK。浅野が蹴るが、ニアで家長がクリア。これを浅野に拾われ、クロスを入れられるが、ジェジエウがクリアして今度は相手左CK。こちらは森島が蹴るが、ダミアンがクリア。
 19分、広島が一人目の交代。MF茶島に代えて柏が入る。
 21分、23分と三笘が左サイドからドリブル突破をこころみる。広島は二人、三人と人手をかけて突破を阻止。
 28分、広島が二人同時交代。左右のシャドー、森島と浅野に代えてエゼキエウと松本を入れる。松本はアカデミー出身の2年目で次世代のゲームメーカーと紹介される。
 31分、相手右CK。入ったばかりの松本が蹴り、相手DF野上が下がりながらヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンがなんとか片手で防ぐ。
 34分、相手右サイドで広島のFK。松本がファーへ蹴るが、GKチョン・ソンリョンが飛び出して捕る。
 37分、フロンターレが三人目の交代。ダミアンに代えて小林が入る。
 38分、広島のカウンター。相手左サイド東からのクロス相手FWペレイラが走り込むがオフサイド。この後、広島ゴール近くで座り込んでいる小林が画面に映る。アナウンサーと解説の森崎が「筋肉系のトラブルのようだ」「相手との接触はありませんでした」と言う。メディカルと担架が入り、そのまま交代。四人目、三回目の交代で宮代が入る。初めて五人の交替枠を使い切れず。「長びかないといいのですが」とアナウンサー。
 45分、旗手からのスルーパスを家長がペナルティーエリア右で受け、優しいパスを中央へ送ると、宮代がシュート、枠の上。決めたかった。
 追加タイム5分。
 46分、広島が四人目の交代。青山に代えて土肥が入る。
 48分、相手右サイドで広島のFK。松本が蹴るが、味方に合わず。
 49分、相手左サイドで佐々木がロングスロー、つながれて右サイド松本からクロスを入れられるが、ゴール前の混乱からなんとかクリア。
 50分、追加点。右サイドライン際で家長が粘り、フロンターレのFK。家長がペナルティーエリア右にポンとパス、旗手が相手DFと競りながらもペナルティーエリア中央へ落とし、走り込んだ三笘が狭いニアの右下を打ち抜いた。2−0。三笘はなんと10点目。
 これでふたたび10連勝、勝点62、得失点差46で首位。2位FC東京も清水に3−1で勝ったが、勝点47でフロンターレと差は15。ただしフロンターレより消化試合が2試合多い。3位セレッソも苦戦したが1−0でベルマーレに勝ち、勝点45で追走。次節対戦の名古屋も札幌を3−0で下し、勝点42、得失点差15として4位に浮上。好調らしい。同じ勝点42のガンバはマリノスと1−1で引分け、得失点差が7のため5位に後退。鹿島が2−0で鳥栖を破り、勝点39で6位浮上。

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サッカー短評 (2020.10/16)

日本vs.コートジボワール 1対0 (2020.10/13 ユトレヒト・オランダ) 国際親善

 カメルーン戦よりは良かった。もう引分けかという後半追加タイムに、柴崎のFKから、途中交替で入ったばかりのDF植田のヘディングシュートで勝利。気温17.1度、湿度46%。無観客。
 先発は、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデンVV・ベル)。DF中山、冨安、吉田、室屋(ハノーファー96・独)の4バック。遠藤航(VfBシュツットガルト・独)と柴崎のダブルボランチ。左右のワイドに久保(ビジャレアル・西)と伊東(KRCヘンク・ベル)。トップ下に鎌田(フランクフルト・独)。ワントップ鈴木武蔵(ベールスホットVA・ベル)。カメルーン戦から中三日、7人変更。ベンチには、三好、板倉、植田(セルクル ブルージュ・ベル)などまだ出番がないメンバーを始め、カメルーン戦先発の堂安、南野、酒井など。世界ランクは日本が28位でコートジボワールが60位だが、所属クラブを見る限り、日本は3大リーグ(英・独・西)のビッグクラブに所属しているのは南野くらいで、ドイツやベルギーの中小クラブが多い。
 コートジボワールとは、2014ブラジル・ワールドカップのグループステージ第1戦以来の対戦らしい。あのときは、前半本田のゴールで先制したが、後半ドログバが出てきたとき手をこまねき、立て続けに2失点して敗戦。そのとき得点した一人がFW10番のジェルビーニョ。システムは3-4-3。前線は192pのサイードを中央に左ジェルビーニョ(パルマ・伊)、右にペペ(アーセナル・英)。ダブルボランチはマイガ(メス・仏)とケシエ(ACミラン・伊)。キャプテンは右SH17番のオーリエ(トッテナム・英)。CBバイリー(マンU・英)。ボーメル監督は、どこ出身か聞き損ねたが、日本戦の前に世界ランク1位のベルギーと対戦し、0−0で引き分けたとのこと。これが2試合目で、選手たちもレギュラーがかかっているはず。
 前半2分、右サイドで鎌田から右へ流れた武蔵にパスが通り、武蔵が深い位置から低いクロス、ニアへ走り込んだ久保が利き足の左でシュートしたが、枠の外。
 この後10分過ぎまで日本が右サイドの伊東や室屋からクロスを入れる場面があったが、中に味方がいなかったり、相手DFにカットされたりしてシュートまでいけず。
 15分、伊東がファールで倒され、右サイドで日本のFK。久保と鎌田が立ち、鎌田が蹴るが、相手DF。こぼれを伊東が拾うが、縦パスをカットされる。
 20分、相手FWジェルビーニョが左サイドをドリブルで突破をねらうが、室屋と吉田で対応して相手左CK。キックは相手FWサイードにヘディングシュートされるが、枠の上。
 コートジボワールは、前線へのロングパスを送る形と、DFからパスをつなぐ形と両方やってくる。個々人のテクニック、体幹の強さはかなわない。
 日本は鈴木武蔵、鎌田にボールが収まらない。ポストプレーもボールキープも大迫と南野の方が上。ただ、武蔵には裏へ抜けるスピードがある。柴崎も遠藤とうまく前後になって攻撃参加できている。
 26分、久保が攻め上がる相手MFオーリエを倒して、相手右サイドでFKを与える。これをペペが蹴るが、冨安か誰かが頭でクリア。
 27分、柴崎からのロングパスをペナルティーエリア右で受けた伊東が中央へループパス、こぼれを鎌田がシュートするが、相手DF。
 29分、相手MFオーリエがペナルティーエリア手前まで攻め上がり、ミドルシュート、枠の外。
 33分、日本の左CK。鎌田が蹴るが相手DF。
 日本は全然シュートまでいけないが、コートジボワールの攻撃もうまく複数で対応してフリーにプレーさせていない。TBS解説の福田と戸田が「ヨーロッパでプレーして必要に迫られ、守備が進歩した」というようなことを言う。相手FWジェルビーニョがボールを持つと、佐藤アナが叫ぶが、遠藤がうまく体を入れたり、室屋がボールカットしたりと、確かに進歩の跡がある。
 39分、コートジボワールが一人目の交代。FWサイードに代えてFWクアメが入る。
 43分、相手MFオーリエのクロスを中山が防いで相手右CK。これをペペが蹴るが、GKシュミットが捕る。
 追加タイム1分。46分、相手FWペペが鋭いミドルシュート、吉田がはじく。0−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、伊東が右サイドでしかけ、右CKを得る。これを久保が蹴り、冨安がヘディングシュートするが枠の外。
 3分、相手FWジェルビーニョがドリブルでペナルティーエリア左に入り、深い位置からシュート、GKシュミットがはじく。
 5分、相手FWペペにペナルティーエリアに入られ、シュートはうたせなかったが、つながれて、ケシエにシュートされるが、枠の上。はずしてくれたが、タイミング的には危なかった。
 10分、久保が中山とのパス交換から左CKを得る。これを久保が蹴り、吉田がヘディングシュートするが枠の右。
 13分、鎌田がペナルティーエリアに入って、ゴール近くでシュート、相手GKがはじいたところをさらにシュートするが、相手DFとGKが防ぐ。
 14分、相手FWペペがシュートするが、枠の上
 16分、日本が一人目の交代。久保に代えて南野(リバプール・英)が入る。南野はトップ下ではなく、左ワイドにそのまま入る。解説陣は「南野はトップ下の方がいい」と言っていた。この試合も6人まで交代が可能。
 21分、左サイド中山からのクロスがクリアされて日本の左CK。ここでコートジボワールが二人目の交代。ボランチ12番のマイガに代えて7番アクパが入る。CKは鎌田が蹴り、武蔵が競るが、相手DF。
 26分、日本のカウンター。鎌田がペナルティーエリア左に入り、中央へ折り返し、南野がダイレクトでシュート、相手GKがはじく。
 28分、日本が二人目の交代。鈴木武蔵に代えて原口を入れる。原口は左ワイドに入り、南野がワントップか。
 32分、相手FWジェルビーニョが右に回ってドリブルでペナルティーエリアへ進入、室屋がついていってなんとか防ぐ。
 34分、コートジボワールが三人目の交代。FW19番ペペに代えて15番グラデルが入る。35分には、コートジボワールは四人目の交代として、FW10番ジェルビーニョも下げて22番ラゴを入れる。ペペとジェルビーニョがいなくなり、やや楽になったか。
 39分、中央で遠藤が相手をファールで止めて、相手FK。グラデルが蹴るが、DF陣がクリア。
 40分、日本が三人目の交代。伊東に代えて堂安が入る。三好を使ってくれればいいのに。
 相手右サイドから何度かクロスを上げられる。原口も南野も守備に奔走。
 43分、日本が四人目の交代。室屋に代えて植田が入る。「植田は右ストッパーに入り、3バックに変更した」と解説陣。
 44分、日本の右CK。おそらく鎌田が蹴ったが、シュートに持ち込めず。
 45分、中央右寄りで遠藤がファールで倒され、日本のFK。追加タイム3分。FKは柴崎が蹴り、ファーでうまく相手DFの背後から前に入り込んだ植田がヘディングシュート、見事に決まる。1−0。珍しく柴崎がにっこり笑う。解説の福田が「柴崎と植田は鹿島で一緒にプレーしていましたから」と言う。戸田は「森保監督は守備固めで植田を入れたのかもしれないが、セットプレーの高さで交代が当たった」。
 48分、相手右サイドで今度はコートジボワールのFK。しかしキックはDF陣が跳ね返す。
 1−0で日本の勝利。2試合連続でアフリカのチーム相手に完封。ややびっくり。三好と板倉に出番がなかったことはがっかり。

サッカー短評 (2020.10/10)

川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 1対0 (2020.10/10 等々力) 新第21節

 台風14号接近による激しい雨の中の試合。前半は押し込んで試合を進められたが、結局、前半終わりの小林の1得点だけでなんとか逃げ切った。他にも惜しいシュートはあったが、後半の後半は、仙台に何度も好機を作られ、危ないシュートも打たれた。ルヴァンカップ準決勝という強度の高い試合の敗戦から中二日のフロンターレと、中一週間の仙台の疲労の差が出た格好。とにかく勝点3をつかんだのが収穫。17.9度、湿度100%。8263人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、山村、ジオゴ・マテウス。アンカーに田中碧、二列目インサイドに大島と憲剛。左右のウイングに三笘と旗手。ワントップに小林。前節と7人変更。ジェジエウと山根はお休み。
 仙台は、ワントップにゲデス、トップ下に山田寛人。左右のワイドに関口と道渕。椎橋と中原のダブルボランチ。DFパラ、シマオ・マテ、アピアタウィア久、柳の4バック。GKスウォビィク。キャプテンはシマオ・マテ。前節と4人変更。
 前半2分、三笘のドリブルがファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、クリアされ、今度は左CK。ショートコーナーから旗手がクロスを入れるが、相手DF。
 8分、小林がペナルティーエリア右から折り返し、憲剛がミドルシュート、大きく枠の外。
 12分、攻め上がったジオゴがペナルティーエリア右からの折り返しのパス、走り込んだ三笘がシュート、相手DF。
 15分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、クリアされるが、こぼれを旗手が拾ってペナルティーエリア右からシュート、大きく枠の外。
 18分、大島からのスルーパスに走り込んだ小林がシュート、相手GKがはじいたところを再度小林がシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 20分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれを大島がダイレクトシュート、相手DF。
 23分、競り合いで田中碧が頭から出血し、止血のためにピツチを出る。
 28分、飲水タイム。
 30分、相手左サイドで仙台のFK。関口が蹴るが、DFがクリアして今度は右CK。これも関口が蹴るが、ニアで憲剛が頭に当てる。こぼれを相手DFパラがシュート、枠の外。
 34分、三笘のシュートがクリアされてフロンターレの右CK。これをジオゴがショートコーナーを蹴るが、シュートに持ち込めず。
 36分、田中碧の包帯がはずれてまた、ピッチを出る。黒い帽子のようなものをかぶって戻る。
 39分、憲剛からのパスを受けた小林がシュート、相手GKがファインセーブ。
 41分、先制。三笘からのスルーパスを、相手DFアピアタウィアと競り合いながら収めた小林が相手の足の間からシュート、相手GKの足にも当たるが、ゴールイン。1−0。
 45分、憲剛からのパスを受けた田中碧がペナルティーエリア左からシュート、相手GKがはじいてフロンターレの右CK。これをジオゴが蹴るが、相手DF。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 4分、小林のシュートが相手GKに防がれ、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれをジオゴがシュート、枠の外。
 5分、三笘が倒されてペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。ボールサイドに憲剛とジオゴ。憲剛が壁を越えるキックを蹴り、直接ゴールをねらうが、惜しくもバーに当たる。アナウンサーが「もう少し遠ければ、カーブが合った」と言う。
 7分、相手MF道渕が右サイドをドリブル、クロスを車屋がクリアして相手右CK。これを関口が蹴るが、味方に合わず。
 9分には、ボールを奪われ、最後は相手FWゲデスにシュートされるが枠の外で助かる。
 10分、フロンターレの右CK。ジオゴが蹴るが、相手GKがはじく。
 11分、大島からのスルーパスを小林がシュート、相手GKがはじいて右CK。今度は憲剛が蹴るが、シュートには持ち込めず。
 13分には、車屋が左から入れた低いクロスを小林がシュート、惜しくも左ポストに当たる。
 15分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、いったんクリアされるが、こぼれを田中碧が拾ってミドルシュート、枠の左。
 18分、仙台のカウンターをクリアして相手右CK。関口が蹴るが、ジオゴがクリア。
 22分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて斎藤、憲剛に代えて家長を入れる。
 25分、飲水タイム。ここで仙台も二人同時交代。関口に代えて長身FW長澤、ボランチ椎橋に代えて田中渉を入れる。
 28分、家長からのスルーパスに走り込んだ三笘がシュート、相手GK。
 29分、フロンターレが三人目の交代。大島に代えて守田が入る。
 30分過ぎから明らかにフロンターレの動きが落ちてプレスがかからなくなってくる。ルーズボールを仙台に拾われ、つながれて、後手で守備に回っている。
 35分、ここまでで最大のピンチ。相手右サイドからクロスを上げられ、ファーで相手FW長澤がヘディングシュート、バーに当たり、助かる。
 36分、フロンターレが二人同時交代。三笘に代えて下田、小林に代えてダミアンを入れる。
 37分、相手右SB柳が攻め上がり、クロスを入れられ、中央で相手FWゲデスがヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが正面で捕る。
 39分、仙台が二人同時交代。DF柳に代えてMF飯尾、ボランチ中原に代えてMF佐々木が入る。
 40分、相手右サイドから道渕が低いクロス、相手FWゲデスがシュート、枠の右にはずしてくれて助かる。
 42分、下田が左サイド深い位置からクロス、ダミアンがシュートするがヒットせず、相手GK。
 43分、相手右サイド道渕からのクロスをGKチョン・ソンリョンがはじくが、こぼれを相手DFパラに触られるが、ほぼ空振り、すかさずクリア。
 45分、斎藤が左サイドをドリブルで攻め上がり、折り返すが、ダミアンに合わず。
 追加タイム4分。46分、相手左サイドで仙台のFK。田中渉が蹴るが、山村がクリア。こぼれを拾われ、混戦になるが、仙台のオフサイド。
 48分、相手左サイドから田中渉がクロスを入れるが、山村がクリア。
 50分、下田が左サイドから、前線のダミアンへループパス、ダミアンが滑り込んでシュートするが枠の右へ。ここでタイムアップ。1−0で辛くも勝った。
 勝点59に伸ばし、首位キープ。2位FC東京、3位セレッソとも0−1で敗戦。夏の疲れ、連戦の疲れが出る頃かもしれない。

サッカー短評 (2020.10/10)

川崎フロンターレvs.FC東京 0対2 (2020.10/7 等々力) ルヴァンカップ準決勝

 ここで負けた。ホームだったのに、1点もとれず。とうとう地上波で放送しないうちに敗退。今年は1試合も見られなかった。19.4度、湿度74%。6635人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに脇坂と田中碧。左右のウイングに斎藤と家長。ワントップにダミアン。
 FC東京は、永井を中央に、オリヴェイラとレアンドロを左右に配した3トップ。二列目インサイドに安部と三田。アンカーにアルトゥール・シルバ。DF小川、森重、渡辺、中村。GK林彰洋。
 前半14分に、FKを与える。相手FWレアンドロが蹴り、0−1。
 後半開始からフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、斎藤に代えて三笘を入れる。
 しかし後半17分、相手FKからボールをつながれ、最後は相手FWレアンドロにまたもシュートを決められ、0−2。
 20分、フロンターレが二人同時交代。田中碧に代えて旗手、ダミアンに代えて小林が入る。
 29分、FC東京が二人同時交代。永井に代えてアダイウトン、三田に代えて内田が入る。
 32分、フロンターレが五人目の交代。山根に代えて宮代を入れる。システム変更か。
 42分、ジェジエウが攻め上がってシュートをうつが、枠の外。
 46分、FC東京が四人目の交代。レアンドロに代えて高萩が入る。
 追加タイム6分。48分、高萩からのスルーパスを受けた相手FWアダイウトンがシュート、枠の左。
 0−2でタイムアップ。

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サッカー短評 (2020.10/9)

日本vs.カメルーン 0対0 (2020.10/9 ユトレヒト・オランダ) 国際親善

 今年初めての日本代表の試合。リーグ戦が進行中なので、国内組を招集できず、史上初の海外組のみでチーム編成。試合前にどのくらい練習できたのか不明だが、息の合わないプレーが続出。しかし、カメルーンもそんなにチーム練習ができていないらしく、最後の精度が甘く、失点はしないですんだ。気温17.9度、湿度43%。無観客。
 先発は、GK権田(ポルティモネンセ/ポル)、DF安西(ポルティモネンセ/ポル)、吉田(サンプドリア/伊)、冨安(ボローニャ/伊)、酒井宏樹(マルセイユ/仏)の4バック。柴崎(レガネス/西2部)と中山(ズウォレ/蘭)のダブルボランチ、左右のワイドに原口(ハノーファー/独2部)と堂安(ビーレフェルト/独)。トップ下に南野(リバプール/英)。ワントップ大迫(ブレーメン/独)。大迫はこの1試合しか出られない。ベンチには、板倉(フローニンヘン/蘭)、三好(アントワープ/ベル)、久保建英(ビジャレアル/西)など。今回、長友(マルセイユ/仏)が胃腸炎で辞退。中島翔哉(ポルト/ポル)や久保裕也(シンシナティ/米)はどうしたのか。
 カメルーンは4-3-3。3トップ中心のトコ・エカンビが危険なFWらしい。コンセイソン監督はポルトガルの人で、昨年8月から監督に就いたらしい。ここ3試合で無失点という。事前の検査で新型コロナ陽性が3人出たが、なんとか18人確保。
 前半4分、相手GKが滑って足を傷める。7分には座り込んでしまい、メディカルが入って治療。しかし、交代せずに再開。
 日本は一生懸命プレスをかけているが、選手間の距離が広くて効果的にかからない。大迫にボールは入るが、うまくつながらない。
 カメルーンは、CFのトコ・エカンビが真ん中に構えておらず、右に流れてクロスを入れたりしている。14分にはトコ・エカンビの右からのクロスを相手FW10番エンガマルにヘディングシュートされるが、枠の外で助かる。
 19分、ロングフィードのパスを受けた堂安が右サイドでキープ、最後は南野がシュートするが、相手GK。
 22分、右サイド酒井からのクロスを南野がシュート、相手DFがクリアして日本の右CK。柴崎が蹴り、吉田が競るが、触れず。
 28分、相手右サイドからのクロスを酒井がクリアして相手左CK。このCKからのこぼれを相手MFアンキザにミドルシュートをうたれるが、DF陣が防ぐ。
 カメルーンは、安西のいる日本の左サイドから幾度となく攻め上がるが、日本は原口、冨安も加勢してシュートまではいかせない。
 35分、また相手右サイドからクロスを入れられ、吉田がクリアして相手左CK。このCKもなんとか防ぐ。
 39分、大迫がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。
 43分、堂安のドリブルから柴崎、原口とパスをつないで最後は南野がシュート、相手DF。
 追加タイム2分。46分、酒井が右サイドをドリブルで攻め上がり、相手DFのファールで倒され、日本のFK。堂安が蹴り、冨安が競るが、シュートできず。0−0でハーフタイム。

 後半開始から両チームとも一人目の交代。日本は左SB安西に代えて伊東を入れる。伊東は右ワイドに入り、DFラインは3バックに変更したらしい。3-4-3にして、伊東は4の右か。カメルーンは14番MFエテキに代えて17番MFオナナを入れる。
 3分、日本のFK。おそらく柴崎が蹴って、最後は伊東に渡り、ペナルティーエリアに進入するがハンドをとられる。
 5分、柴崎がボールを失い、最後は相手FWタベクにペナルティーエリア内でシュートされるが、なんとか右CKに逃れる。このCKは酒井がクリア。
 13分、相手MFアンキザにペナルティーエリア手前からシュートされるが、大きく枠の外。
 カメルーンがボールを持っている時間の方が多い。日本はボールを持ってもいいパスがつながらない。
 20分、日本が二人目の交代。堂安に代えて久保を入れる。久保はそのまま右シャドーに入る。
 25分、カメルーンも二人目の交代。10番FWエンガマルに代えて18番FWエビナが入る。26分、日本も三人目の交代。南野に代えて鎌田を入れる。鎌田は左シャドーに入る。
 27分、ロングフィードを受けた伊東がドリブルで攻め上がり、低いクロスを入れる。こぼれをつないで最後は攻めあがった左サイドの中山がシュートするが、相手DFにはじかれる。
 30分、カメルーンが三人目の交代。21番FWタベクに代えて20番FWオリンガが入る。
 31分、日本の左CK。このCKからもシュートできず。
 カメルーンが疲れてきたのか、日本がボールを回せるようになるが、柴崎からのパスが久保に通らなかったり、久保がしかけようとしてやめて下げたり、と攻撃は連携が悪い。久保は今回のメンバーとは何回も合わせていないし、今季はチームで出番が少なく、試合勘が鈍っているのかもしれない。
 伊東が右サイドからしかけるのはかなり効果的だが、パスした先の大迫はオフサイド。
 38分、カメルーンが四人目の交代。6番DFオヨンゴに代えて19番DFエンギュヤンサが入る。
 39分、久保が左サイドへ回ってドリブル、ペナルティーエリア左脇のゴールライン際からクロス、大迫がとびこむが、わずかに合わず、頭上を通過。
 41分、日本が四人目の交代。原口に代えて菅原(AZアルクマール/蘭)が入る。菅原はこれが初キャップ。同時にカメルーンが五人目の交代。2番DFファイに代えて3番DFルコを入れる。
 追加タイム3分。48分、酒井からのパスを受けた伊東がドリブルで相手DFをかわすと、後ろから倒されて右サイドで日本のFK。久保と柴崎がボールサイドに立ち、久保が左足で直接右上をねらうが、惜しくも相手GKにはじかれる。
 0−0でタイムアップ。
 何かが足りない感じがする。ネットの記事で「中島翔哉の不在が際立つ」という論調のものがいくつかあったが、まさにそんな感じ。

サッカー短評 (2020.10/3)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 1対3 (2020.10/3 ヤンマー) 新第20節

 ふたたび2位セレッソと対戦。これに勝ち、勝点差14にできたのは大きい。先制点は、脇坂の高速クロスからのオウンゴール。後半、押し込まれていったん同点にされたが、後半交代で入ったダミアンと三笘が続けて得点して突きはなした。だいぶ涼しくなってきたが、午後3時の大阪は27.2度、湿度45%。観客は11842人。ヤンマースタジアムの30%か。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに脇坂と田中碧。左右のウイングに斎藤と家長。ワントップに小林。ベンチに大島が戻ってきた。三笘と旗手もいるが憲剛はいない。
 セレッソはブルーノ・メンデスと奧埜のツートップ。左右のウイングに清武と坂元。藤田とデサパトのダブルボランチ。DF片山、瀬古、ヨニッチ松田陸。GKキム・ジンヒョン。キャプテンは清武。前回対戦時にはデサパトがいなかった。
 前半4分、家長がミドルシュート、相手GKがはじき、脇坂が拾って折り返すが、相手DF。
 6分、フロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴り、ジェジエウが強くたたきつけるが、相手GKがライン直前で押さえる。惜しかった。
 14分、相手FW奧埜をジェジエウが倒してイエローカード。左サイドでセレッソのFK。清武と左利きの坂元が立つ。坂元が蹴り、相手FWメンデスがヘディングシュート、バーのすぐ下へ飛んできたが、GKチョン・ソンリョンが押し出す。これで与えた相手左CKを清武が蹴り、相手DF片山に合わせられるが、最後はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 セレッソはロングボールを前線へ蹴り込む戦法とパスをつないでくるやり方の二通りで攻めてくる。相手FW奧埜がだいぶ下がって受けたり守備したりしてくる。相手ボランチのデサパトは脇坂のボールをねらい、藤田は後方からさばく。右SBの松田は右ウイングの坂元と縦位置のパス交換で攻め上がる。
 26分、飲水タイム。
 29分、ボールカットされ、最後は相手DF松田にシュートされるが、DFが防ぐ。
 30分、相手DFヨニッチがロングフィード、奧埜が右サイド深くでクロスをねらうが、登里が防ぎ、相手右CK。これを清武が蹴るが、味方に合わず。
 36分、田中碧がペナルティーエリア右へスルーパス、これを小林がシュート、相手DF。
 37分、先制。フロンターレの右CK。脇坂がファーへ蹴り、いったんクリアされ、斎藤が入れたクロスも大きく戻されるが、後方にいたノボリがダイレクトで右前方の脇坂へサイドチェジのロングパス、脇坂もダイレクトでシュート性の低いクロスをゴール前に入れると、ニアで相手DF瀬古に当たってゴールイン。1−0。
 43分、田中碧のボールカットから斎藤へパス、斎藤が左サイドから折り返したパスを脇坂がミドルシュート、相手GKが捕る。残念。
 45分、斎藤が左サイド深い位置からペナルティーエリア左の家長へパス、家長からのクロスを小林がヘディングシュート、枠の左。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。1分、相手FW奧埜にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 4分、斎藤が左サイドからドリブルで切り込むが、シュートせずに小林へパス、小林はシュートするが、相手DF。7分の小林のシュートも相手DF。
 8分、セレッソのカウンター。ロングフィードを受けた相手右ウイングの坂元にペナルティーエリア右に入り込まれるが、登里がボールだけ蹴り出してピンチを救う。解説の加地が「登里選手の対応はすばらしい」と言う。
 10分、相手左SB片山が攻め上がり、ペナルティーエリア手前左からシュート、枠の左。
 12分、相手右SB松田からのクロスを相手右ウイング坂元にシュートされるが、DFに当たり、相手右CK。これを清武がニアへ蹴るが、家長がクリア。さらに相手MF藤田の右サイドからのロングスローが入るが、谷口がヘッドでクリア。
 14分、相手右ウイング坂元にミドルシュートを打たれるが、これを防いで相手左CK。これも清武が蹴るが、家長がクリア。
 17分、失点。相手ボランチ藤田からのロングパスを受けた相手右SB松田がダイレクトでクロス、これに飛び込んだ相手FW奧埜が頭で押しこみ、1−1。相手ベンチでは、めったに笑わないロティーナ監督も笑顔。
 直後にフロンターレが二人同時交代。斎藤に代えて三笘、脇坂に代えて大島が入る。
 20分、さっそく三笘がドリブルで左サイドから相手DFを突破、折り返すが、相手GK。
 24分、フロンターレの右CK。大島が蹴るが、相手DF。
 26分、大島が相手GKキムに激しくチャージしたが、ボールはとれず、相手の足を蹴って倒してしまう。大島にイエローカード。らしくないプレー。
 直後に飲水タイム。
 28分、セレッソが一人目の交代。FWメンデスに代えて長身の藤尾を入れる。フロンターレも二人同時交代。登里に代えて車屋、田中碧に代えて旗手が入る。旗手はそのまま碧のいた左インサイドに入る。
 31分、相手MF藤田の右サイドからのロングスローを相手DF片山にヘディングシュートされるが、枠の上。
 36分、車屋が左サイドからクロス、相手DF。さらに旗手が右サイドからクロス、こぼれを山根が拾って折り返すが、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。
 ここでフロンターレが五人目の交代。小林に代えてダミアンが入る。
 右CKを大島が蹴り、いったん相手DFが頭でクリア、拾った旗手がミドルシュート、相手GKがはじくが小さく、これを冷静にダミアンが押し込み、2−1と再び勝ち越し。
 直後にセレッソが三人同時交代。奧埜に代えて高木、清武に代えて柿谷、藤田に代えてDF木本が入る。柿谷がゲームキャプテンに。
 39分、追加点。山根がペナルティーエリア右で相手DFにはさまれ、ボールを失いそうになりながら取り返して左後方へパス、走り込んだ三笘がシュート、3−1。
 42分、相手右サイドからクロスを上げられ、相手FW藤尾にシュートされるが、DFが防ぐ。
 45分、セレッソが五人目の交代。右ウイング坂元に代えて新人の西川を入れる。
 追加タイム5分。
 46分、セレッソのカウンター。車屋が右CKに逃れる。柿谷が蹴り、相手DFヨニッチにヘディングシュートされるが、守田がクリア。
 48分、相手左CK。柿谷が高木とのショートコーナーからクロス、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 さらに相手左SB片山の左サイドからのロングスローをジェジエウがクリア、相手左CK。柿谷が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 49分、今度は右サイドからの相手左SB片山のロングスローを相手FW西川が受けるが、DFが寄せる。
 50分、パスをつながれゴール前まで攻め込まれるが、守田がスライディングして止める。試合後、解説の加地が「守田が成長した」と言っていた。
 さらに相手SB松田にクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。3−1でタイムアップ。松田はしばらく倒れていた。
 これで8連勝。勝点56とし、首位キープ。3位のFC東京は明日ベルマーレと対戦。ガンバがホームで鹿島に2−0で勝ち、4位に浮上。鹿島は8位に後退。

サッカー短評 (2020.9/27)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 0対1 (2020.9/27 BMWス) 新第19節

 2試合連続神奈川ダービー。大雨の中の対戦。6連勝の首位フロンターレと2連敗の最下位ベルマーレ。しかし、連敗しているがベルマーレはいい内容。前半最初は押し込まれて受け身になったが、飲水タイム前後からリズムをつかんで、ワンタッチパスの連続から小林が先制。その後はチャンスは作るが、ゴールできず。ベルマーレにあわやというシュートもうたれたが、枠に来なくて助かる。シュート数は20対6だが追加点が取れず、試合後の鬼木監督は恐い顔。気温21度、湿度88%。観客4189人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田。二列目インサイドに田中碧と脇坂。左右のウイングに旗手と家長。ワントツプ小林。前節と5人変更。憲剛はベンチ外。
 ベルマーレは、松田天馬と石原直樹のツートップ。二列目インサイドに斉藤未月と茨田。左右のウイングバックに古林に岡本。アンカーに金子。DFは田中聡、石原広教、舘の3バック。GK19歳の谷。キャプテンは岡本。ベンチには怪我明けのタリクや鈴木冬一。前節と変更は2人。と言うが、試合前の監督会見で「怪我人が出て最終ラインを全入れ替え」したらしいので、守備の連携はどうなのか。
 前半たちあがりは、ベルマーレが積極的にボールを捕りに来た。左ウイングバックの古林にクロスや折り返しを入れられるが、ジェジエウや谷口がクリア。
 5分、左ウイング旗手からの折り返しを受けた脇坂がシュート、相手GK。10分には、左サイド旗手からのやや強いクロスを小林が胸トラップからシュート、ヒットせず。DAZN解説の松原が「小林は体勢が悪くてもシュートまで持っていく才能がある」と言う。
 13分、車屋からのループのフィードに旗手が走り込むが、オフサイド。
 16分、車屋が相手MF茨田を後ろからひっぱって倒し、イエローカード。
 18分、先制。山根からパスを受けた田中碧がワンタッチで右前の家長へ。ペナルティーエリア右から家長もワンタッチでループでクロス、小林が走り込んでヘディングシュート、1−0。
 ベルマーレは5バックとなり、フロンターレのパスを待ち構えている。
 24分、左サイド旗手、車屋、田中碧でパスを回して最後は左CKを得る。これを脇坂が蹴るが、相手DFがクリアして再度左CK。キッカーが交代して今度は家長が脇坂とショートコーナーでパス交換、クロスを上げるが相手DF。
 26分、飲水タイム。解説の松原が、「フロンターレはCKのとき身長でずっと優っているのだから、もっと大きく蹴ってもいい」と言う。
 30分、相手にこぼれたボールにすばやく谷口がつめて奪い返し、最後は旗手がミドルシュート、枠の上。あまり力まずに打てたように見えたが。
 35分、サイドチェンジのパスを受けた車屋がペナルティーエリア手前左からクロス、フアーで家長がバイシクルシュート、枠の上。家長は苦笑い。
 36分、小林が下がった位置で倒され、フロンターレのFK。やや遠いが、脇坂が直接ねらって壁を越えて落ちるボールを蹴るが、相手GK。
 42分、相手左サイドで古林がドリブルからクロス、守田がクリア。
 43分、小林が落としたボールを脇坂がシュート、相手DFが体に当て、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ややミスキックでチャンスにならず。
 44分、前半最大のピンチ。ベルマーレのカウンターを受け、相手FW松田が右に流れてクロス、斉藤未月がフリーでヘディングシュート、決まったかと思ったが、枠の左。ああ、やれやれ。
 追加タイム1分。47分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ジェジエウは相手DFに寄せられ、枠の上。1−0でハーフタイム。

 後半開始から両チームとも一人目の交代。フロンターレは車屋に代えて登里を入れる。ベルマーレは左ウイングバックの古林に代えて鈴木冬一を入れる。
 1分、相手FW松田にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 3分、家長が代わったばかりの相手MF鈴木に倒され、右サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。
 7分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、こぼれを守田が拾ってクロス、家長がヘディングシュート、枠の右。今度は家長も渋い顔。
 11分、ベルマーレの波状攻撃を受ける。ペナルティーエリア右から相手MF岡本がクロス、茨田が走り込んでシュート、これはGKチョン・ソンリョン止めるが、こぼれを拾われ、相手FW石原がすかさずシュート、ジェジエウがスライディングして相手左CK。ジェジエウは左足がどこか痛そうだった。CKは相手FW松田が蹴り、こぼれを再度松田にクロスを上げられるが、最後はGKチョン・ソンリョン。
 14分、田中碧のシュートがクリアされてフロンターレの左CK。これを脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 17分、フロンターレが二人目の交代。脇坂に代えて三笘が入る。三笘は左ウイングに入り、旗手が脇坂の位置に回る。
 20分、三笘のドリブルからのこぼれを守田と田中碧が続けてシュート、相手DFが防ぎ、フロンターレの左CK。これを田中碧が蹴るが、相手GK。
 22分にも三笘がドリブルでペナルティーエリア左深い位置まで入り込み、折り返すが、相手DFがクリアしてまたフロンターレの左CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 23分飲水タイム。この後、だんだん雨が強くなってくる。
 26分、田中碧からのパスを受けた家長がシュート、枠の外。27分には、山根の鋭いミドルシュート、相手DF。28分、田中碧が遠目からミドルシュート、枠の外。
 30分、両チームとも選手交代。フロンターレは小林に代えて宮代を入れる。前線からの守備を強化するためと思われる。ベルマーレは斉藤未月に代えてタリクを入れる。
 34分、三笘が左サイドをドリブル突破、折り返しを宮代がシュート、相手DFがかろうじて触り、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 37分、フロンターレが二人同時交代。旗手に代えて斎藤、家長に代えてダミアンが入る。ダミアンはワントップに入り、宮代が旗手のいた右ウイングへ。
 38分、ベルマーレも四人目の交代。茨田に代えて柴田を入れる。
 40分、斎藤が右サイドからタイミングをはかって低く鋭いクロス、ダミアンがダイビングヘッド、決まったかと思ったが相手GKが上に押し出す。ダミアンはびっくりした顔。これでフロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、味方に合わず。
 42分、ベルマーレが四人目の交代。左DF田中に代えて中川を入れる。鈴木冬一が最終ラインに入り、先ほど入った柴田が左ウイングバックへ回る。
 44分、ベルマーレのカウンター。相手MF柴田がペナルティーエリア左からクロス、登里がクリア。45分、さらに相手MF中川にミドルシュートをうたれ、ジェジエウがクリアして相手右CK。これを相手FW松田が蹴るが、谷口がクリアして再度相手右CK。
 追加タイム3分。相手CKに、190pの相手GKも攻撃参加。松田が蹴るが、DF陣がクリア。
 47分、クリアボールを拾ったダミアンが自陣からドリブル、最後はペナルティーエリア右ゴールライン際からシュート、相手GKがはじき、フロンターレの右CK。ここはボールを蹴り込まずに踏もうとするが、相手DFに当てられてゴールキックに。相手GK谷がロングフィードを蹴るが、タイムアップの笛。結局追加点が取れず、1−0で勝利。
 7連勝として勝点53、得失点差41で1位キープ。2位セレッソもアウェイの仙台に3−2で勝ち、勝点42、差は11のまま。3位FC東京はアウエイで鳥栖に0−3で負けたが、3位のまま。名古屋が清水に3−1で勝ち、4位キープ。好調だった鹿島がなんとホームで大分に0−2で敗れ、6位に後退。代わって、アウェイで柏に3−1で勝ったマリノスが5位浮上。横浜FCはアウェイで浦和に2−0で勝ち、13位キープ。浦和は9位に後退。
 次節は一週間空いて2位セレッソとアウェイで対戦。これに勝てばだいぶ楽になるはず。

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サッカー短評 (2020.9/24)

川崎フロンターレvs.横浜FC 3対2 (2020.9/23 等々力) 新第18節

 激しい雨が降る中での試合。田中碧の鮮烈なシュートで先制し、後半開始20秒で旗手が追加点をとったが、直後に中村俊輔のCKで1点返され、3点目を決めた後にもう1点返され、相手を圧倒できないままなんとか逃げ切った。53歳のカズ、42歳の俊輔、39歳の松井大輔と中村憲剛。ベテラン陣の出場だけで話題。気温21.8度、湿度82%。観客4723人。
 先発はGKチョン・ソンリョン、DF登里、山村、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに憲剛と田中碧。左右のウイングに斉藤と旗手。ワントップにダミアン。前節と5人変更。登里がJ通算200試合達成。谷口、三笘、家長がベンチから。
 横浜FCは、カズと瀬沼のツートップ。左右のアウトサイトに松尾と俊輔。松井と佐藤謙介のダブルボランチ。DF志知、20歳の小林友希、田代、瀬古。GK六反。ゲームキャプテンは三浦カズ(チームキャプテンはGK南)。前節と7人変更。
 前半1分、田中碧のミドルシュート、相手GKが止める。
 8分、憲剛からのパスを受けた斎藤がドリブルからファーのダミアンへクロス、大きすぎてゴールラインを割る。
 13分、右サイドでのパス回しから旗手がペナルティーエリア右でドリブル、こぼれを守田がミドルシュート、ヒットせず枠の右。
 15分、憲剛からのパスを受けた旗手がペナルティーエリア右からダミアンへパス、ダミアンはシュートするが相手DF。
 17分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが相手DF。
 20分、守田が左サイドの登里へパス、登里はクロスを上げるが阻まれ、こぼれを守田がミドルシュート、枠の上。
 22分、先制。登里のクロスを相手DFがクリアして、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、山村が競るが、こぼれを田中碧がペナルティーエリア左で拾い、寄せてきた相手MF松井と中村俊輔をかわして鋭くシュート、1−0。
 23分、飲水タイム。
 34分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれを旗手が拾って鋭いシュート、相手DF。35分には、登里からの縦パスを受けた田中碧がミドルシュート、枠の上。
 37分、相手左サイドから松尾に突破され、ペナルティーエリア左から松井にパス、松井にシュートされるがヒットせず、GKチョン・ソンリョン。
 40分、フロンターレのカウンター。旗手がドリブルで中央を攻め上がり、左の憲剛に横パス、憲剛はファーへクロスを上げ、ダミアンがヘディングシュート、惜しくも枠の右。
 43分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、相手DFのクリアを旗手が拾い、ペナルティーエリア手前左寄りからシュート、相手DF。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、憲剛に代えて三笘を入れる。
 1分、追加点。守田からのパスを受けた小林が旗手にパス、旗手がワンタッチでシュート、2−0。
 しかし、3分、失点。相手左CK。中村俊輔が蹴り、相手DF小林友希が飛び込み、背中に当たってゴールイン。2−1。
 7分、登里が左サイドをドリブルからクロス、クリアされてフロンターレの左CK。田中碧が蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、右ポストに当たる。残念。
 11分、横浜FCが一人目の交代。三浦カズに代えて斎藤光毅が入る。
 12分、フロンターレの右CK。田中碧が蹴るが、ジェジエウには合わず。相手ボランチ松井にクリアされる。
 15分、横浜FCが二人同時交代。中村俊輔に代えてレアンドロ・ドミンゲス、松井に代えて手塚が入る。ドミンゲスはケガ明けらしい。
 22分、追加点。小林からのスルーパスを旗手が相手DFと競り合いながら受け、ペナルティーエリア左で相手GKとの1対1になり、ゴール右にシュートを決める。3−1。
 直後に飲水タイム。ここでフロンターレが三人目の交代。旗手に代えて家長が入る。
 27分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。田中碧が壁を越えるキックで直接ねらうが、大きく枠の上。
 29分、また失点。相手左サイド深い位置から相手MF松尾が折り返しのパス、ドミンゲスが中央の佐藤へつなぎ、佐藤がワンタッチでシュート、右ポストに当たってゴールイン。3−2。
 31分、横浜FCが二人同時交代。CB小林友希に代えてDF袴田、右FW瀬沼に代えてFW一美が入る。フロンターレも四人目の交代。斎藤に代えて宮代が入る。
 34分、小林がこぼれ球を拾って、ふりむきざまにシュート、相手GKがファインセーブ。
 36分、相手FWドミンゲスがジェジエウと競りながら斎藤光毅にパス、斎藤はペナルティーアークからシュート、枠の上。
 39分、フロンターレが五人目の交代。少し前に足がつった田中碧に代えて下田が入る。
 41分、三笘からのスルーパスを受けた小林がペナルティーエリア左からシュート、ヒットせず相手GK。
 42分、相手FW一美がシュート、GKチョン・ソンリョンがはじいて相手右CK。これをドミンゲスがファーへ蹴るが、三笘がクリア。
 追加タイム4分。48分、ペナルティーエリア右でパスを受けた下田がシュート、惜しくも枠の左。
 3−2でタイムアップ。
 勝点50として首位キープしたが、苦しい試合だった。

サッカー短評 (2020.9/20)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 0対3 (2020.9/20 埼スタ) 新第17節

 久々に中一週間空いた試合。前半の前半は互いにあまり決定機もなく、リズムが出なかった。38分に山根の豪快ボレーが決まってからフロンターレペースに。後半も開始5分で追加点がとれて楽になった。前半終了間際に「違和感」で交代した大島が心配。今季はここまでケガなく来たのに。気温22.4度、湿度65%。観客6357人。9/19から段階的に収容人員の50%まで緩和中(1万7千人以上の場合は30%)。まずは7000人まで。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに斉藤と家長。ワントップに小林。前節と4人入れ替え。3試合ぶりに憲剛がベンチ入り。三笘はベンチ外。
 レッズは杉本とレオナルドのツートップ。二列目ワイドに関根と柏木。柴戸とエヴェルトンのダブルボランチ。DF山中、槙野、岩波、オーストラリア代表のトーマス・デン。GK西川。キャプテンは西川。大槻監督は3年目か。
 前半の初めはリズムがつかめなかった。守田のパスに小林が反応できなかったり、家長のクロスに合わなかったり。
 5分、相手左SB山中に攻め上がられ、速いクロスを入れられるが、谷口がクリアして相手左CK。これを山中が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 15分、レッズのカウンター。関根からのスルーパスに走り込んだ相手FWレオナルドがペナルティーエリア右からシュート、枠の上で助かる。この他にも、柏木からのパスを相手FW杉本がポストプレーしたり、山中にクロスを上げられたりする場面があった。
 17分、山根がサイドチェンジのロングパス、斉藤に渡るが、ハンドの判定。18分、斉藤がドリブルからクロス、相手GK。DFラインから前方にロングフィード、登里が走り込むが追いつけず。23分にも斉藤がドリブルでペナルティーエリア左に入り、速いパス(シュート?)をゴール前に送るが、相手GK。
 24分、相手FWレオナルドをジェジエウが倒してしまい、ゴールほぼ正面で相手FK。ボールの近くに柏木と左利きの山中が立つ。NHKの曽根アナは「柏木ならカーブを描くFK、山中なら鋭いシュートを蹴るイメージがありますが、この距離なら山中でしょうか」と言う。しかし柏木が蹴り、壁のジェジエウがクリアし、今度は相手右CK。山中が蹴るが、味方に渡らず。
 28分、右寄りでフロンターレのFK。脇坂が直接ねらうが、相手GK。
 29分、相手右CK。柏木が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを相手FW杉本にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 直後に飲水タイム。どうもこのへんで大島が少し下がり、ダブルボランチにしたらしい。
 32分、右サイドから切り込み、最後は家長がシュート、ヒットせず相手GK。
 36分、相手FWレオナルドとの競り合いで、ジェジエウのハイレッグが相手の頭に当たりイエローカード。
 37分、やっと先制。大島が左サイドから脇坂へ横パス、脇坂はドリブルで持ち上がり右サイドへパス、ペナルティーエリア右で受けた家長が絶妙な間合いで相手DF3人の間をポンとボールを浮かせて折り返し、中央へ走り込んだ山根がボレーシュート、ゴール左に突き刺さる。1−0。山根は今季3点目。
 41分にも、家長からのループパスを山根がシュートするが、これは相手GK。43分、大島からのパスを受けた小林が相手DFに囲まれながら振り向き、シュートするが枠の右。
 44分、相手FW杉本からのスルーパスに相手FWレオナルドが走り込むが、GKチョン・ソンリョンがゴールエリアを飛び出してクリア。びっくりした。こんなに出てくるGKではなかったのに。
 この直後、テレビ画面に映っていないところで大島が相手と接触して足のどこかを傷めたらしく、主審が笛で試合を止める。メディカルが入ったが治療せずにそのまま退場、田中碧が入る。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 1分、レッズのカウンター。相手MF柏木が右サイドからクロス、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 5分、追加点。右サイドから攻め込み、家長がクロス、いったん相手DFがクリアするが、これをペナルティーエリア左角で斉藤がひろい、間合いを計ってファーへクロス、相手DF槙野の後ろに回り込んだ小林がヘディングシュートで押し込んだ。2−0。小林はこれで5年連続二桁得点という。
 6分、斉藤のシュートは枠の左。
 8分、レッズが二人同時交代。FW杉本に代えて興梠、左ワイドの関根に代えてマルティノスを入れる。
 9分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。10分、左サイドを上がってきた登里からのクロスを脇坂がシュート、枠の右。16分にも、脇坂がペナルティーエリア右から鋭いシュートをうつが、相手GK。さらに家長からのクロスを守田がヘディングシュート、相手DF。
 19分、相手DF山中がマルティノスとパス交換からクロスを入れるが、GKチョン・ソンリョンがクリア。20分には、山中が意表をつくタイミングでミドルシュートをうつが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 21分、田中碧のシュートは味方に当たる。22分、斉藤が自陣からドリブル、相手DFデンをかわして尻餅をつかせ、相手ボランチ柴戸にファールで止められる。柴戸は前半16分にイエローをもらっていて「危ないプレー」と放送席。24分、左サイドから脇坂、小林とつなぎ、最後は家長がシュート、相手GK。なんだかフロンターレのシュート練習みたいになってきた。
 26分、飲水タイム。ここで両チームとも二人同時交代。レッズはボランチのエヴェルトンに代えて長澤、MF柏木に代えて武藤を入れる。フロンターレは小林に代えてダミアン、脇坂に代えて旗手を入れる。旗手は右ウイングに入り、家長がインサイドに回る。
 29分、相手左SB山中からのクロスが入るが、ジェジエウがクリア。相手FWのレオナルドや興梠に仕事をさせていない。興梠は下がって組み立てに参加している。はっきり言って柏木がいない相手中盤は意外性がない。
 31分、フロンターレがパスをつないで、最後は旗手がペナルティーエリア手前左寄りでシュート、枠の上。うーん。
 33分、相手MFマルティノスに右サイド深い位置からシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 35分、相手SBデンの足がつってプレーが止まる。実況で何が起こっているのか伝えてくれないので、よくわからなかった。
 36分、斉藤が相手DFをかわしてペナルティーエリア手前中央でシュート、わずかに枠の右。うーん。
 37分、レッズが五人目の交代。DFデンに代えて岩武を入れる。
 37分、ダミアンのキープから斉藤がペナルティーエリア左から折り返しのパス、家長が中央でスルー、後ろから走り込んだ山根がシュート、大きく枠の上。スルーにびっくりしたか。
 40分、右サイド深い位置で旗手が倒され、フロンターレのFK。田中碧が蹴り、ダミアンがヘディング、枠の外。
 42分、旗手が左サイドからのスルーパスをペナルティーエリアに走り込んで受け、相手DFをかわしてシュートするが相手DF。
 44分、フロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、斉藤に代えて宮代が入る。
 直後に右サイドでフロンターレのFK。田中碧が蹴るが、相手DF。
 45分、レッズのカウンター。相手DF岩武がペナルティーエリア右からシュート、枠の左で助かる。ゴール前で相手FWレオナルドがジャンプしたが届かず。レオナルドは自分へのクロスがこなかったことに怒っているようだった。
 追加タイム4分。47分、フロンターレのカウンター。守田がロングフィードを送り、右サイドで収めた家長がファーへクロス、宮代がワンタッチシュート。これが左ポストに当たり、飛び込んだ相手GK西川の背中に当たってこぼれ出てくるところをダミアンがつめて押し込んだ。3−0。
 48分、レッズのカウンター。相手FWレオナルドにシュートされるが、DF陣が防ぐ。49分、相手右CK。マルティノスが蹴るが、フロンターレがクリア。
 49分、フロンターレのカウンター。最後は家長からのパスをもらった旗手がシュートするが、またまた枠の上。うーん。
 3−0でタイムアップ。これで勝点47、得失点差39で5連勝、首位キープ。2位のセレッソが前日鹿島に1−2で負けているので、勝点8差に戻った。鹿島は5位キープ。3位のFC東京は1−0で仙台に勝ち、勝点35で3位キープ。4位グランパスは神戸に2−1と逆転勝ち、勝点30で4位キープ。神戸はたしか9試合勝ちなしで、12位に後退。ホームだったのでサポーターがブーイングの代わりに足踏みしたらしい。清水が3−0でベルマーレに快勝し、最下位脱出。ベルマーレは最下位に逆戻り。
 次節はまた中二日でホーム横浜FC戦。前回は走らされ、パス数も劣った。涼しくなったので、今度は上回りたい。

サッカー短評 (2020.9/13)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 5対1 (2020.9/13 等々力) 新第16節

 前半、久々に先発した田中碧が先制点。後半開始6分で3得点追加。これでクラブ新記録のホーム8連勝らしい。勝点44は、3連覇時の鹿島の前半戦の勝点42を上回ったとか。気温24.5度、湿度82%。観客4770人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、山村、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに田中碧と脇坂。碧は5試合ぶりの先発。左右のウイングに斉藤と旗手。ワントップはダミアン。ゲームキャプテンは守田。前節と5人入れ替え。小林、家長、大島はベンチから。谷口、憲剛、長谷川がスタンド観戦。
 広島は、ワントップにレアンドロ・ペレイラ。左右のウイングに森島司とドウグラス・ビエイラ。左右のアウトサイドに柏とハイネル。ハイネルは2018年、フロンターレにいた。青山と川辺のダブルボランチ。DF佐々木、荒木、野上の3バック。GK大迫。キャプテンは佐々木。前節と6人変更。城福監督は3年目。
 前半13秒で旗手がペナルティーエリア右に入ってシュート、枠の右。5分、今度は斉藤が相手ボールをカットしてドリブルからペナルティーエリア左に入りシュート、枠の左。
 8分にも、守田から田中碧とつなぎ、碧のスルーパスに走り込んだ車屋がシュート、相手GK。
 14分、先制。ジェジエウからのフィードを旗手がワンタッチでペナルティーエリア右角付近の田中碧へ。碧はすかさず山根にはたき、山根とワンタッチパス交換してペナルティーエリア右に入り、ニアを打ち抜いた。右ポストに当たって相手GKも届かず。1−0。
 20分、斉藤が左から切り込んでダミアンとパス交換、シュートするが、相手DF。
 この後しばらく、広島のパス回しが続くがシュートまで持ち込めず。フロンターレもパスをつなぐが決定機を作れず。ボールが切れないので、なかなか飲水タイムを取れず。27分、田中碧からのパスを受けた脇坂がシュート、相手DF。29分、やっとボールがサイドにクリアされて飲水タイム。
 31分、広島のカウンター。相手MF柏がペナルティーエリア右からクロス、相手FWペレイラにヘディングシュートされるが、車屋がクリア。
 32分、ダミアンが右サイド深い位置から低いクロス、斉藤がシュートするが枠の左。
 35分、相手右サイドでFKを与える。ハイネルが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじき出す。
 40分、相手MF森島がループパス、走り込んだ相手FWペレイラがヘディングシュートするが、オフサイド。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、旗手に代えて三笘を入れる。三笘は左ウイングに入り、斉藤が右に回る。
 2分、追加点。三笘が対面のハイネルをドリブルでかわしてペナルティーエリア左に入り、相手GKが出てきたところでゴールライン近くから折り返し、ダミアンが走り込んで足の横で押し込んだ。2−0。
 5分、また追加点。三笘のドリブルに相手DFが囲んでクリア、こぼれをひろった山村が鋭いミドルシュート、ゴール奧右のネットを豪快にゆらす。3−0。これが山村の今季初得点。目をつむって天を仰ぐ。スタンドの上で拍手する谷口が映る。
 6分、広島が二人同時交代。ビエイラに代えてエゼキエウ、森島に代えて茶島が入る。
 直後にさらに追加点。ダミアンからのパスを受けた斉藤が右サイドからクロス、ペナルティーエリア右寄りに走り込んだ田中碧は落ち着いてトラップ、スライディングしてくる相手GK大迫の上を越すよう、ちょんとシュート、ゴール左奥に決まる。4−0。選手交代してさあ攻撃という出鼻をくじかれ、広島の選手たちはがっかりしたと思う。碧は試合後のインタビューで「インサイドハーフに入ったときは点をとらないと意味がない。これがラストチャンスと思ってやった」と言っていた。守田とアンカーの定位置争いしていると思っていたが、本人はインサイドハーフ志願か。
 しかし、広島は交代選手を中心に走ってパスをつなぎ、左右からクロスを入れてくる。ジェジエウも山村もヘディングが強いので、はねかえす。19分、相手右CK。ハイネルが蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 直後に広島が三人目の交代。ハイネルに代えて浅野が入る。兄に劣らず足が速いらしい。
 22分、三笘がまたドリブルで左サイドの低い位置から中央へ切り込み、左を併走するダミアンにパス、ダミアンはシュートできたと思うが相手GKが出てきたのでポンとGKの上を通して三笘に戻すが、相手DFがクリア。これで得たフロンターレの左CKを大島が蹴るが、クリアされて今度は右CK。これも大島が蹴るが、相手DF。
 25分、飲水タイム。ここでフロンターレがまた二人同時交代。ダミアンに代えて小林、斉藤に代えて宮代が入る。
 27分、広島も二人同時交代。柏に代えて東、青山に代えて柴崎を入れる。
 29分、相手FWエゼキエウからのパスを受けた相手FWペレイラがシュート、山村が防ぐ。
 30分、この試合一番のピンチ。相手MF柴崎がペナルティーエリア左からパス、いったんジェジエウがクリアするが、相手FWエゼキエウに出てしまい、シュートを打たれるがGKチョン・ソンリョンが止める。が、こぼれをエゼキエウにひろわれ、折り返されると走り込んだ相手FWペレイラがシュート、こちらは田中碧がとっさに体を投げ出して防ぐ。
 34分、三笘からのスルーパスに走り込んだ小林がペナルティーエリア左から右サイドの宮代に優しいパス、宮代がフリーでシュートするがなぜか枠の右。
 42分、右サイドを攻め上がった山根のクロスがスライディングした相手DF佐々木の手に当たったという判定で、フロンターレのPK。東城主審は副審と協議したようだが判定は変わらず。スローリプレイを見ると、倒れた佐々木の背中に当たって後ろ足でクリアしただけに見え、かえってよくわからず。PKは小林が決めて、5−0。
 44分、フロンターレが五人目の交代。田中碧に代えて家長を入れる。
 45分、失点。相手右ワイドの茶島からのパスを受けた相手FW浅野がエゼキエウとパス交換からドリブル、ペナルティーエリア手前からシュート、左上に決まり、5−1。桑原アナと水沼さんに「川崎はちょっと守備に緩みが出た」と言われる。
 追加タイム4分。47分、相手左CK。浅野が蹴り、こぼれを相手MF東がシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。49分にも、相手FWペレイラにシュートされるが、DF陣が防ぐ。また相手CKとなり、相手MF茶島からクロスが入るが、GKチョン・ソンリョンが捕ったところでタイムアップの笛。これでようやく週2試合の13連戦が終わった。
 勝点44、得失点差36で首位キープ。2位には1試合少ないセレッソがアウェイでマリノスに2−1で勝って勝点8差で追走。3位のFC東京(32)もアウェイで神戸(20)と引分け、3位キープ。4位名古屋(27。得失点差9)はどうしたことか横浜FCに2−3で敗れたが4位のまま。横浜FCは勝点17として12位に浮上。5位には、清水を2−1で破った鹿島(27。得失点差4)が浮上。不気味だ。清水(9。得失点差-16)は最下位に転落。最下位だったベルマーレは、なんとアウェイでガンバに0−1の勝利。勝点9だが得失点差-12で17位に浮上。
 次節はやっと一週間の間隔が空くが、アウェイで6位の浦和レッズ。レッズ(27。得失点差-4)は札幌との打ち合いを4−3で制して勢いがある。札幌(14。15位)は9試合勝ちなしでペトロビッチ監督が責任を感じているらしい。

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サッカー短評 (2020.9/9)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 3対2 (2020.9/9 等々力) 新第15節

 2週間で3回目の対戦で、今度こそ危なかった。先制したものの、前半のうちに追いつかれ、後半に逆転された。その後も失点のピンチがあり、相手がはずしてくれたり、バーに当ててくれたりした。飲水タイムでの立て直しも効かず、選手交代もケガがらみから。それでも交代選手のがんばりでPKで追いつき、終盤の宮代の勝ち越し点を生み出せた。13連戦の12戦目。気温29.9度、湿度65%。観客4778人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と家長。左右のウイングに斉藤と旗手。ワントップ小林。前節と4人変更。ベンチに三笘や脇坂はいるが憲剛はいない。長谷川竜也とともにスタンドにいた。
 神戸は古橋と藤本のツートップ、トップ下に山口蛍。左右のワイドに酒井高徳と西。安井とサンペールのダブルボランチ。DF菊池、渡部、ダンクレーの3バック。GK飯倉。神戸も前節と4人変更。ベンチにイニエスタやドウグラスはいない。
 先制は前半8分。守田のシュートに身を投げ出した相手DF渡部の左腕の上を通過。渡部にはイエローカード、フロンターレにはPKが与えられた。キッカーは小林。見事にゴール右下に決める。1−0。
 9分、フロンターレの左CK。大島が蹴り、相手DFがクリア、再度左CK。これも大島が蹴り、こぼれを家長がダイレクトボレー、相手GK。
 17分、小林がペナルティーエリア右からファーへクロス、走り込んだ大島がヘディングシュート、枠の右。惜しかった。
 20分、斉藤が倒され、フロンターレのFK。大島と家長が立ち、大島が直接ねらうが、素直すぎて相手GK。
 23分、失点。相手右SB西からのパスを受けた相手FW藤本が谷口をかわし、スルーパス、左から走り込んだ古橋がフリーでシュート、1−1。
 直後に飲水タイム。
 30分、斉藤のシュートがクリアされ、フロンターレの左CK。大島が蹴るが、相手DF。31分、小林が下がった位置からロングシュート、惜しくもバーに当たる。
 34分、相手左CK。安井が蹴るが、GKチョン・ソンリョン。
 35分、相手GK飯倉のロングフィードに相手DF西が走り込み、ペナルティーエリア横からファーへクロス、古橋が走り込むが、ジェジエウがスライディングでクリア。
 直後にフロンターレのカウンター。家長からのパスを右サイドで受けた旗手がファーへシュート、惜しくも枠の左。
 38分、旗手が右サイドで相手DFをかわして深い位置から低いクロス、小林がループシュートをねらうが、相手DFダンクレーに寄せられ、上にはずれる。
 39分、神戸のカウンター。相手左サイドを突破され、古橋が深い位置から折り返すが、DF陣がクリアし、相手左CK。これを安井が蹴り、こぼれを相手DFダンクレーがシュート、枠の外。
 44分、相手MF山口に右サイドからクロスを上げられるが、谷口がクリア。45分、相手左CK。安井が蹴るが、小林がクリア。
 追加タイム2分。1−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 2分、フロンターレの左CK。大島のショートコーナーから、守田がミドルシュート、いいタイミングだったが、相手GK。
 8分、相手FW古橋がペナルティーエリア左から折り返し、相手DF西にシュートされるが、DF陣がなんとか防ぐ。
 9分、家長からのパスを受けた斉藤がシュート、枠の外。
 10分、旗手が両足首を押さえてすわりこみ、担架で退場。フロンターレが一人目の交代。三笘が入り、左ウイングへ。斉藤が右へ回る。
 12分、神戸のカウンター。相手FW古橋が左サイドからクロス、ファーで相手FW藤本がシュートするが、枠の外。
 14分、逆転される。相手右SB西からのパスをペナルティーエリア右横で受けた山口がワンタッチで中央へクロス、走り込んだ藤本が右ポスト際で触り、押し込む。1−2。解説の水沼さんが「先ほど古橋からの折り返しを藤本が決められなかったのは、準備ができていなかったが、今度はできていた」と言う。
 フロンターレはホームなのに、前半の終わりから、神戸の流れを取り戻せない。
 20分、三笘がドリブルで相手DFをひきつけ、自らシュートをうつかと思えば小林へパス、小林のシュートは枠の上。
 21分、フロンターレが三人同時交代。家長に代えて脇坂、斉藤に代えて宮代、登里に代えて車屋が入る。宮代がワントップ、小林が右ウイングとなる。神戸も一人目の交代。安井に代えて小川が入る。
 25分、飲水タイム。
 27分、相手DF西からのロングパスを走り込んで受けた相手FW古橋が鋭いシュート、バーに当たって助かる。29分にも古橋にミドルシュートをうたれるが、枠の左。
 31分、フロンターレが五人目の交代。小林に代えてダミアンが入る。ダミアンがワントップ、宮代は右ウイングへ回る。
 34分、神戸が二人目の交代。FW藤本に代えて19歳の小田が入る。
 36分、ダミアンが右サイドからファーへクロス、三笘がシュートするが相手GKがはじき、こぼれをダミアンがダイレクトでシュートしようとして失敗、しかしなんとかキープしようとしているところへ相手DF菊池が寄せてきてダミアンの足を踏んで倒してしまう。菊池にイエローカード。フロンターレのPK。解説の水沼さんは「あそこであんなに強くいく必要はない」。下田アナも「菊池は当たりの強いDFで味方を鼓舞する面もあるが」と言う。
 ダミアンはかなり痛がっていたが立ち上がり、相手GKを左へ動かして、PKを右に決める。2−2。
 40分、やっと逆転。ダミアンが下がった位置で受けて宮代へパス、受けた宮代はすぐ脇坂にパス、脇坂は中央をドリブルで猛然と攻め上がる。宮代も右横を猛然とダッシュ。脇坂はペナルティーエリアに入ろうかという位置で右前にていねいなパス、宮代がフリーで受けてシュート、3−2。
 42分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りで相手MF酒井を宮代が倒して相手FK。これを相手MFサンペールが直接ねらうが、GKチョン・ソンリョンが止める。これで与えた相手右CK。サンペールが蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 追加タイム5分。神戸はDF菊池を前線に上げ、パワープレー。47分、サンペールのクロスが入るが、菊池に合わず。48分、相手GKのロングフィードからゴール前につめられるが、車屋がクリア。49分、相手DFダンクレーが右サイドを攻め上がって、クロスを上げられるが、ボールは誰にも合わずにゴール前を通過。この後、さらに攻め込まれてシュートまで持ち込まれるが、なんとか耐える。
 3−2でタイムアップ。勝点41、得失点差32。首位をキープ。次節は中三日でホームの広島戦。これで13連戦の最後。

サッカー短評 (2020.9/5)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対3 (2020.9/5 日産ス) 新第14節

 先に失点する展開になったが、前半のうちに三笘の得点で追いつき、後半開始早々に家長、三笘が得点して逆転。その後三笘にハットトリックのチャンスがあったが決められず。交代で出た小林のシュートはオフサイドとなり、さらなる追加点は入らなかったが、昨年の王者相手にしっかり勝ちきり、首位をキープ。気温30.0度、湿度59%。観客4971人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに三笘と家長。ワントップにダミアン。前節から7人変更。ベンチに引き続き憲剛が入る。
 マリノスは、3トップの真ん中に、この夏柏から移籍のジュニオール・サントス。左右のワイドにエリキとこの夏相模原からレンタルバックの松田。二列目インサイドに天野とマルコス・ジュニオール。扇原のアンカー。DFティーラトン、畠中、チアゴ・マルチンス、小池。GKパク・イルギュ。キャプテンマークは扇原。小池と天野は、5月にベルギーのロケレンが解散したため移籍してきた。前節から4人変更。ベンチにはオナイウ、仲川、喜田、実藤など。
 前半2分、いきなり失点。相手右SB小池からのパスを受けた松田が折り返すと、下がり目から走り込んだマルコスがシュート、0−1。車屋の松田への寄せが甘く、マルコスを見ていた守田はシュートブロックに全く間に合わず。
 昨年王者と今年の首位。いずれも攻撃的なチームだが、スタイルは正反対。走るマリノス対走らないフロンターレ。という構図のプレビューだったが、失点した後はペースを握られ、走らされた。
 6分、フロンターレの左CK。大島がショートコーナーからクロス、ダミアンが頭で落とすが、谷口がオフサイド。
 フロンターレは谷口やジェジエウから三笘に入れて、ドリブルで打開をめざす。マリノスはDFから縦パスをつないで右ウイングの松田や左ウイングのエリキがクロスをねらう。DAZNの八塚アナと解説の福田さんが「マリノスは攻撃のとき長くボールを持たず、早めにクロスを入れ、斜めに走る形ができている」と言う。
 16分、家長からのスルーパスに走り込んだ山根がクロス、ダミアンがヘディングシュート、相手DFに当たり、枠の上。17分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、シュートまでいけず。
 19分、相手右SB小池のドリブル突破を車屋がファールで止め、イエローカード。中央でマリノスのFK。天野が直接ねらうが、壁に当たる。
 21分、飲水タイム。この後は、次第にペースを取り戻した。
 24分、山根からのサイドチェンジのパスを受けた三笘がペナルティーエリア左へ入り、後ろへパス、大島が受けてシュートするが枠の右。26分にも車屋からのスルーパスを大島がペナルティーエリア左で受けてクロス、相手MFに当たって左ポストに当たるが枠の外へ。
 27分、谷口のパスが相手FWサントスに渡り、相手左ワイドのエリキがドリブルで突破してくるが、ジェジエウがスライディングで防ぐ。エリキはしばらく倒れているが、ジェジエウのファールはなし。主審は家本さん。
 30分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングシュート、再び右CK。これも脇坂が蹴るが、シュートできず。32分には、ダミアンが左に開いて深い位置からクロス、中央に走り込んだ家長が右足でボレーシュート、大きく枠の上。
 33分、追いつく。脇坂からのスルーパスを左サイドで受けた三笘がドリブルでペナルティーエリア左に向かう。相手CBチアゴと1対1の間合いを計って、足の間からシュート、ゴール右隅に決める。1−1。ルーキーとは思えない落ち着き。三笘は相手DFと1対1のとき、よく足の間をねらうが、どうやら細かいボールタッチで相手が足を開くように仕向けているらしい。
 41分、三笘が左サイドからハイクロス、やや大きすぎたが、ダミアンがゴールライン際から頭で戻し、家長が今度は左足でシュートするが、枠の外。
 44分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りでマリノスのFK。天野が蹴り、ボールは壁をぬけたが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 追加タイム2分。1−1でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、脇坂に代えて旗手を入れる。旗手は右ウイングに入り、家長が右インサイドに回る。交代の二人が前からプレスを強める。
 3分、勝ち越し。谷口からのロングフィードを三笘がスルー、走り込んだ大島が左サイド深い位置から折り返しの低く鋭いパス、家長が右足でダイレクトに打ち込み、2−1。
 さらに5分、追加点。三笘からのサイドチェンジのパスを受けた旗手がペナルティーエリア右に入り、相手DFティーラトンの足の間から鋭いクロス、三笘が走り込んで押し込み、3−1。相手ボランチ扇原のがっかりした顔が画面に大きく映る。三笘は旗手にパスした後、自分の前方を指さしてパスを呼び込んでいた。これで小林の7得点をぬき、8得点でチーム得点王に。解説の福田さんが「落ち着いていますね」。八塚アナも「既にチームの中心」。ルーキーの記録としては1995年の中田英寿、2006年の藤本に並んだらしい(ルーキーの過去最多は2009年の渡辺千真と2014年の武藤嘉紀の13点。日刊スポーツwebより)。
 この後、試合前にやんでいた雨がどんどん激しくなり、しばらく画面も白い筋で見にくくなるほどに。
 10分、相手右ワイド松田からのクロスを宛FWサントスがヘディングシュート、枠の外。
 直後にフロンターレが三人目の交代。ジェジエウに代えて登里を入れる。ノボリは左SBに入り、車屋がCBに回る。
 12分、マリノスが三人同時交代。エリキに代えて喜田、松田に代えて仲川、天野に代えて前田大然を入れる。左右のワイドと二列目を代え、前からの推進力増ねらいか。
 14分、谷口が相手FWサントスと競り合いで左ヒザを押さえて倒れる。放送席で八塚アナと福田さんが「フロンターレの攻撃も安定した守備を支えている谷口がいてこそ」と言う。心配だったが、山根がマルのサインを出し、谷口も痛そうだが立ち上がる。
 22分、飲水タイム。ここでマリノスが四人目の交代。FWサントスに代えてオナイウを入れる。
 再開直後に相手ボランチ扇原にこぼれ球をシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 26分、守田からのロングパスを受けた三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、相手DFをかわしてシュートするが、惜しくも枠の右。ハットトリックのチャンスを逃す。
 28分、フロンターレが四人目の交代。三笘に代えて斎藤が入る。
 29分、フロンターレの左CK。大島がショートコーナーからクロスを上げ、谷口がヘディングするが枠の上。やはり下から当たっている。
 30分、マリノスのカウンター。パスをすばやくつながれ、相手右ワイド仲川にペナルティーエリア手前中央からシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 32分、大島とパス交換した斉藤がペナルティーエリア左に入り、低いクロス、小林がつめてゴールに押し込むが、斉藤のところで既にオフサイド。
 37分、右サイド深い位置でフロンターレのFK。大島がニアへ蹴り、小林がダイレクトシュートをうつが枠の上。
 38分、マリノスが五人目の交代。扇原に代えて渡辺が入る。
 39分、マリノスのカウンター。相手FWマルコスにペナルティーエリア左からクロスを上げられ、ファーで仲川がヘディングするが、今度は仲川がオフサイド。
 42分、登里が上げたクロスのこぼれ球をひろった斉藤が切り込んでシュート、相手DFに当たったこぼれをさらに小林がシュートするが、相手GK。
 43分、相手FWオナイウがペナルティーエリア右外から低いクロス、仲川が触り、中央で相手FWマルコスがシュート、山根が体で止める。
 44分、フロンターレが五人目の交代。大島に代えて田中碧を入れる。
 追加タイム4分。46分、相手FWマルコスが旗手をかわしてミドルシュート、大きく枠の外。早撃ちしてくれて助かった。
 48分、相手GK朴がペナルティーエリア右から味方DFに出したパスが乱れて無人のゴールへ。あわやオウンゴールかというところへ相手DFチアゴが間に合い、GK朴に戻す。
 3−1でタイムアップ。これで勝点38、得失点差31で首位キープ。マリノス(21)は6位から8位に後退。2位のセレッソは3−0で浦和レッズ(23。得失点差-5)に勝ち、勝点30で差は変わらず。3位のFC東京も1−0で大分(12)に勝ち、勝点28。4位名古屋(24)はホームで鹿島に1−3と負けたが4位キープ。鹿島(21)も9位のまま。5位にはアウェイで清水(9)に2−1と勝った柏(23。得失点差6)が浮上。6位にはやはりアウェイで仙台(11)に4−1で勝ったガンバ(23。得失点差4)が上がってきた。仙台は今季まだホームで勝てていないらしい。なお、新型コロナ集団感染で4試合延期になった鳥栖が28日ぶりに試合に復帰、3−0で横浜FC(14)に勝ち、今季ホーム初勝利。勝点10とし16位に浮上。

サッカー短評 (2020.9/3)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 0対6 (2020.9/2 ノエスタ) ルヴァン杯準々決勝

 なんと、先週やっと引き分けた相手に6得点。放送を見られないのが悔しい。相手のメンバーもFWドウグラスがいないくらいでほとんど変わらないし、最後にはイニエスタも出たようなのに。翌日、Webサッカーダイジェストのハイライト動画を見た。今年は、例年ならホームアンドアウェイで行う決勝トーナメントも一発勝負。気温30.0度、湿度69%。観客3925人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに大島と家長。左右のウイングに斉藤と旗手。ワントップに小林。前回対戦とは、アンカーと左右ウイング、インサイド右が違う。旗手と家長は出ていたが違うポジション。GKとDFは同じ。直前の清水戦からは6人変更。
 神戸は、藤本のワントップ、左右のウイングに古橋と小川慶治朗。二列目インサイドに安井と山口蛍。アンカーはサンペール。DF酒井高徳、大崎、ダンクレー、西。GK飯倉。キャプテンは山口。神戸はワントップ以外は前回と同じ。直前のマリノス戦とは5人入れ替え。スタジアムもノエスタ。ベンチにはイニエスタがケガから復帰。
 早くも前半7分に先制。守田、大島、家長で囲み、相手MF山口から守田がボールカットしすぐ横の家長へ。家長から大島、大島がワンタッチで小林へ。小林は相手GKが前に出ているのを見て、止めてすぐ弧を描くシュート。1−0。今季、先制した試合では負けてない(8勝1分け)というデータ。
 13分にも小林が追加点。旗手が相手DF酒井にプレスをかけ、その後のパスの乱れを誘発、大島のカットから斉藤へ。斉藤がドリブルからペナルティーエリアすぐ手前で小林へ横パス。小林は先制点に続けて左足で右隅に流し込む。右利きだったと思うが。2−0。小林のすぐ後ろには家長もいて、相手DFは斉藤がシュートするのかパスをどちらかに出すのか守りにくかったようだ。
 17分、相手左ウイング古橋にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 21分、斉藤が今季初得点。大島がセンターサークルから斉藤へ大きなループ縦パス。斉藤はペナルティーエリア右に入ってすぐ、ハイパントのような豪快なループシュート、ゴール左に決まる。3−0。相手DFダンクレーが必死にゴールに飛び込んだが、かき出せず。
 22分、飲水タイム。
 26分、相手右ウイング小川がペナルティーエリア手前からシュート、枠の上。
 33分、相手右SB西が入れたクロスを登里が防ぎ、相手右CK。安井が蹴るが、ファーで旗手がクリア。
 34分、フロンターレのカウンター。大島、旗手がシュート、枠の外。36分の小林のミドルシュートはバーに当たる。
 44分、斉藤が相手DFダンクレーをかわしてループシュートをうつが枠の右。
 追加タイム3分。3−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 いきなり1分で追加点。斉藤にプレスされた相手GK飯倉のパスを大島がカット、中央の家長へパス。家長はペナルティーアークからゴール右上に落ち着いて決める。4−0。大島がパスの直後に相手DFダンクレーに倒され、ペナルティーエリア左角でバッタリ倒れたままボールの行方を見ていたのが妙にオカシイ。
 3分、フロンターレの右CK。大島が蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれを守田がミドルシュート、枠の左。
 7分、神戸が一人目の交代。二列目の安井に代えて小田を入れる。11分には、二人目の交代。DF大崎に代えて渡部を入れる。
 13分、相手左ウイング古橋にドリブルからペナルティーエリア左に入られ、シュートされるが、枠の右。
 15分、フロンターレが一人目の交代。旗手に代えて三笘が入る。
 23分、神戸が攻勢を強める中、登里が左サイドを攻め上がり、クロスを上げると、家長がペナルティーアーク付近からワンタッチでシュート、枠の外。
 24分、飲水タイム。ここで両チームとも交代。フロンターレは二人同時交代。大島に代えて脇坂、家長に代えて田中碧が入る。神戸は三人同時交代。アンカーのサンペールに代えてイニエスタ、左SB酒井に代えて初瀬、右SB西に代えて藤谷を入れる。
 27分、またまた追加点。イニエスタから山口へ戻したパスを脇坂がカット、そのままドリブルでペナルティーエリア右に入り、シュートをゴール右下に流し込む。5−0。
 31分、相手左CK。初瀬が蹴るが、谷口がクリア。
 35分、フロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、小林に代えて宮代を入れる。これでこの試合も5人使い切った。
 37分、相手GKのミスキックを拾った斉藤がドリブルから宮代へパス。宮代は反転してペナルティーアークからシュートするが、枠の外。
 43分、追加点。車屋からの縦パスを受けた斉藤がペナルティーエリア左角から横パス、ペナルティーエリア中央で受けた宮代が前後を相手DFにはさまれながらシュート、ゴール左奥に決まり、6−0。これで斉藤は1得点2アシストの活躍。
 追加タイム3分。47分、斉藤がペナルティーエリア左からシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 6−0でタイムアップ。神戸のシュートは前半2本、後半は1本だったらしい。どうしてこうも前回と違うのか。今回は芝生で滑らなかったらしいが。
 次にリーグで対戦するマリノスは、やはりアウェイでルヴァン杯準々決勝を札幌と戦い、1−1からPK戦で勝っている。中二日の条件は同じ。他のルヴァン杯準々決勝は、柏がアウェイでセレッソに3−0で勝利、FC東京がホームで名古屋に3−0で勝利。準決勝は10/7、FC東京と対戦する。

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サッカー短評 (2020.8/29)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 5対0 (2020.8/29 等々力) 新第13節

 3試合ぶりの勝利。先発8人入れ替えて、谷口と山根を休ませ、憲剛の復帰も果たせた。おまけに旗手の2得点に憲剛の初ゴールまで。これで一息つけた。気温は30.0度、湿度62%。観客4798人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、車屋、山村、ジオゴ・マテウス。アンカーに守田、二列目インサイドに下田と旗手。左右のウイングに斉藤と宮代。ワントップはダミアン。ゲームキャプテンは守田。先発は8人変更。山村はリーグ戦初先発。
 清水は、カルリーニョスのワントップ、左右のウイングに西澤と金子。中盤はトップ下に中村慶太、竹内とヘナト・アウグストのダブルボランチ。DF奥井、立田、岡崎、金井。GKはリーグ戦初先発という大久保。グラモフスキー監督は1年目。昨年まで、マリノスでポステコグルー監督のもとでヘッドコーチだったオートスラリアの人。
 フロンターレは中二日だが、清水は一週間空いている。清水はJ1通算399勝で、3試合足踏み中らしい。
 前半3分、旗手がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。6分、ダミアンが左サイドからクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。下田が蹴り、車屋がヘディングするが、相手GKが触ってバーに当たる。7分、登里が左サイドからクロス、やや大きくなり、バーに当たって下に落ちるが、ラインの外。
 この後しばらく、清水のパス回しが優勢に。フロンターレはコンパクトにできず、やや前後に間延び。
 10分、斉藤がドリブルからシュートにもちこむが、相手GK。11分、ダミアンからやさしいパスを受けた旗手がシュート、枠の上。旗手は前節得点して、肩の力はぬけたと思ったが。
 15分には斉藤がまたドリブルでペナルティーエリア左に入りシュート、相手GK。17分には右サイドを攻め上がったマテウスがダミアンとパス交換してシュート、枠の右。続けてロングフィードに走り込んだ旗手がワンタッチでループシュート、これも枠の外。19分、下田からのスルーパスに走り込んだ斉藤が相手GKと1対1でシュート、止められる。斉藤はシュートのタイミングが一瞬遅いのでは。
 20分、清水のカウンター。相手ボランチ竹内が右サイドからクロス、相手MF中村慶太がヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 21分、先制。ダミアンが左からミドルシュート、このこぼれを下田がひろい、ペナルティーエリア手前の旗手にパス、旗手のシュートは寄せてきた3人のDFの誰かに当たり、コースを左に変えてゴール左隅に決まる。1−0。
 25分、フロンターレの右CK。マテウスが蹴るが、相手DF。
 26分、相手FWカルリーニョスにミドルシュートをうたれるが、枠の左で助かる。
 直後に飲水タイム。
 32分、ダミアンがペナルティーエリア手前左からシュート、枠の外。
 36分、相手左SB奥井がペナルティーエリア左からクロス、右から金子が走り込むが、オフサイドで助かる。
 39分、相手左SB奥井のクロスをクリアして相手左CK。これを西澤が蹴るが、ダミアンが防ぐ。こぼれを相手MF金子がシュートするが、これもDFがクリア。
 42分、相手MF中村慶太が左サイドからクロス、フロンターレDFに当たり、相手右CK。こちら側も西澤が蹴り、相手長身DF立田が頭に合わせるが、枠の上。
 追加タイム2分。47分、フロンターレの左CK。マテウスが蹴り、相手GKがはじいたところを宮代がシュート、これも相手GK。続けてフロンターレの左CK。マテウスが蹴り、ダミアンがヘディングシュート、相手MF西澤がクリア。
 48分、またまたフロンターレの左CK。マテウスが蹴り、相手GKがはじき、こぼれを斉藤がシュート、相手DFが防ぐ。
 1−0でハーフタイム。DAZN集計のスタッツでは、前半のフロンターレのシュートは19本。うち枠内11本。これで1点はさびしい。

 後半は交替なしで開始。3分、斉藤がドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートするが枠の右。
 6分、追加点。斉藤の左サイドからのシュートを相手GKがはじき、こぼれを登里がひろって右に開いたダミアンにパス、ペナルティーエリア右でフリーになっていたダミアンは落ち着いてシュートを左ネットに流し込む。2−0。
 8分、清水のカウンター。相手右サイドからのクロスを金井がシュート、GKチョン・ソンリョンが片手で防ぐ。
 10分、11分とマテウスが上がってクロスを上げる。1本目は旗手がシュートするが枠の右。2本目は宮代がヘディングシュート、枠の左。
 14分、相手MF西澤にミドルシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが片手で防ぐ。
 16分、フロンターレの右CK。マテウスが蹴り、ニアで山村がヘディングシュートするが、枠の外。
 直後に、清水は二人同時交代。右SB金井に代えて石毛、左ウイング西澤に代えてジュニオール・ドゥトラが入る。
 19分、相手右CK。代わって入った石毛が蹴り、相手DF岡崎がヘディングシュート、ヒットせず、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 21分、中央でフロンターレのFK。下田が直接狙うが、相手DFに当たる。22分、フロンターレの左CK。下田が蹴るが相手DF。
 23分、相手FW金子に右サイドから切り込まれ、ペナルティーエリア内でシュートされるが、山村が防ぐ。
 フロンターレが二人同時交代。斉藤に代えて三笘、下田に代えて大島が入る。これで少しボール回しにタメを作れる。この少し前にダミアンが左足の付け根を押さえていたので、実況席でアナウンサーと解説の柱谷幸一さんが「内転筋でしょうか」と言い、実際、小林が交代要員として出てきたが、通訳と話して取りやめにしている。大丈夫なのだろうか。
 24分、中央右サイドで相手FK。中村慶太が蹴り、こぼれもひろわれるが、DF陣がクリア。25分、相手左CK。中村慶太が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 26分、フロンターレのカウンター。大島が相手DFラインの裏の右サイドへ斜めに走ってパスを受け、相手GKと1対1でシュートするが、止められる。続くフロンターレの右CKをマテウスが蹴り、山村が頭の横でヘディングシュート、相手GKを越えたが、ゴールライン上にいた石毛がクリア。惜しかった。
 27分、飲水タイム。清水が二人同時交代。ボランチ竹内に代えて河井、右ウイング金子に代えて鈴木唯人が入る。河井は今季リーグ戦初出場らしい。
 29分、追加点。左サイドの三笘がボールカットからダミアンにパス、ダミアンからの落としのパスを受けた旗手はペナルティーエリア手前中央からミドルシュート、ゴール左奥にきれいに決まる。3−0。これでやや安心。
 32分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、旗手に代えて憲剛が入る。等々力のピッチに大きな拍手。直後のプレーで憲剛がいきなりシュートをねらうが、小林に当たる。※試合後のインタビューでは「ユウが邪魔しなければ入っていた(笑)」と言っていた。。
 35分、ゴール前でフロンターレがパスをつなぎ、相手DFの間から大島が戻したパスをまた憲剛がシュートするが、これも相手DF。宮代がCFに入り、小林が右に開いている。宮代の足が止まってきたせいか。
 38分、相手CB立田の足がつって座り込んで足を伸ばそうとしているが、担架で退場。清水は五人目の交代。FW川本が入る。立田の位置には中村慶太か石毛が下がったようだ。
 40分、相手GKからのパスを受けた相手DF岡崎が中村慶太につなごうとしたパスを憲剛がねらいすましてカット、そのままループシュートをうつと、きれいにゴールイン。4−0。できすぎ。
 42分、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、相手ボランチのヘナト・アウグストとからむが、何とか体勢をたてなおしてぬけだし、シュート、出てきた相手GKの足の間と戻ってきた相手DFの足の間をぬけて決まる。5−0。アナウンサーが「フロンターレは攻撃の手をゆるめません」と言う。これがJ1通算1000得点とか。
 直後にフロンターレが五人目の交代。登里に代えて谷口が入る。車屋が左SBへ回る。
 追加タイム4分。46分、憲剛からのパスを受けた小林がシュートするが、相手GK。
 47分、フロンターレの右CK。マテウスが蹴るが、相手DFがクリアして左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 49分、清水のカウンターをしのぎ、前線へロングパス、三笘が走り込むが、オフサイド。ここでタイムアップ。5−0で勝点35、得失点差29で首位キープ。2位だったセレッソ(24)は明日試合。ガンバに3−1で勝ったFC東京(25)が暫定2位浮上。暫定3位には札幌と0−0で引き分けた名古屋(24)がとどまっている。湘南ベルマーレ対サガン鳥栖は中止。

サッカー短評 (2020.8/28)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 2対2 (2020.8/26 ノエスタ) 新第24節

 なんとかひきわけた。前半から体が重そうで神戸のハイプレスに対応するだけの形になり、それでも少ないチャンスから大島が先制。しかし、前半のうちに逆転される。後半、三笘、車屋、守田と交代を送り込み、旗手の待望のリーグ戦初ゴールで追いつき、引分けに持ち込んだ。神戸のACLのため、10月の試合の前倒し。気温28.6度、湿度72%。観客3453人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。田中碧のアンカー、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに旗手と家長。ワントップ小林。前の試合担架で退場した三笘がベンチにいてひと安心。
 神戸は、ドウグラスのワントップ、左右のウイングに古橋と小川慶治朗。小川はなぜか丸刈り頭に。二列目インサイドに安井と山口蛍。アンカーはサンペール。DF酒井高徳、大崎、ダンクレー、西。GK飯倉。
 4分、神戸の左CK。安井が蹴るが、田中碧がクリア。
 10分、フロンターレの右CK。脇坂が家長とのショートコーナーからクロスを入れ、ジェジエウが頭で折り返すが相手DF。
 ずっと押し込まれる展開が続く。連戦の疲れがとれていない感じ。田中碧にボールが入るところを山口にねらわれる。相手左サイドの酒井と古橋に何度も切り込まれる。
 23分、先制。ペナルティーエリアすぐ外で脇坂が大島にパス、大島は右の山根にパス、その間、小林が右前方に走り、大島の周りにスペースが空く。すかさず山根が大島にボールを戻すと、大島はあわてて寄せてきた相手DFを巧みにかわしてシュート、左ポスト際に吸い込まれ、1−0。
 24分、飲水タイム。神戸はピッチにかなり水をまくらしい。フロンターレの選手は何人も足を滑らせ、余計にスタミナを使う。
 しかし、30分、追いつかれる。相手左SBの酒井から山口にパスが出て、田中碧がつめたが、余裕でロングクロスを上げられ、ゴール前ファーサイドにとびこんだ相手右SB西がピンボイントでシュート、1−1。
 31分、旗手のシュートは相手GK。
 33分、相手FWドウグラスのシュートをGKチョン・ソンリョンがはじいて相手右CK。これを安井が蹴り、またドウグラスに合わせられるが、谷口が懸命に体を寄せて枠を外れる。
 42分、また失点。相手DFダンクレーが攻め上がってペナルティーエリア手前右からクロス、ドウグラスがワンタッチでヘディングシュート、1−2。
 追加タイム2分。47分、左サイドで大島が倒され、フロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。1−2でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて三笘を入れる。三笘が大怪我でなくて本当によかった。三笘は左ウイングに入り、旗手が右に回り、家長が脇坂の位置に入る。
 3分、さっそく三笘がペナルティーエリア左に入り込み、小林にパス、小林はほぼフリーでシュートしたが、バーに当たる。こぼれにもつめたが、得点できず。残念。
 6分、相手左ウイング古橋からのパスを受けたドウグラスがシュート、枠の右。
 9分、フロンターレのカウンター。最後は家長がシュート、枠の右。
 10分、フロンターレが二人同時交代。山根に代えて守田、ジェジエウに代えて車屋が入る。守田はそのまま右SBに入り、車屋は左CB、谷口がジェジエウのいた位置に回る。
 12分、神戸が一人目の交代。小川に代えて小田が入る。ユース出身の選手らしい。
 15分、神戸にパスをつながれ、最後は古橋がシュート、枠の外。16分、相手左CK。キックは誰にも合わずにゴールラインをわる。
 21分、フロンターレが四人目の交代。田中碧に代えてダミアンが入る。ダミアンのワントップ、小林が右ウイング、家長と端手が二列目インサイド、大島がアンカーに下がる。
 22分、相手右サイドからのボールを左サイドの小田に折り返しのクロスを入れられ、相手FWドウグラスに飛び込まれるが、かろうじて守田が寄せ、ボールは合わない。
 直後に飲水タイム。ドウグラスが自分の体の下になった右足を傷めて交代。神戸は二人目の交代としてFW藤本を入れる。同時にMF安井に代えて佐々木を入れる。佐々木もユースの出身という。
 25分、フロンターレの右CK。大島が蹴るが、オフェンスファール。
 26分、バックパスを受けたGKチョン・ソンリョンのキックが短く、相手MF小田に渡り、シュートされるが、枠の右で助かる。
 30分、追いつく。登里の左からのクロスのこぼれを三笘がひろい、右の旗手にパス、旗手はいったん胸トラップして左足でシュート、ゴールの右に決まる。2−2。
 33分、相手DF大崎が手でボールを止めようとしてイエローカード。さすがの神戸も疲れてきた。これで得たFKを大島が蹴るが、大きすぎてゴールラインをわる。
 40分、相手右SB西が攻め上がり、深い位置からクロス、こぼれをひろった山口が鋭いミドルシュート、枠の左で助かる。
 41分、フロンターレは五人目の交代。旗手に代えて下田が入る。下田は旗手がいた二列目に入ったようだ。
 43分、相手左CK。古橋が蹴ろうとしたところで神戸が四人目の交代。古橋に代えて初瀬が入る。初瀬が蹴るが、なんとかクリア。
 追加タイム5分。47分、ダミアンが相手DF大崎からボールカット、小林につなぎ、小林が右からクロス、家長がとびこんでヘディングシュート、まっすぐ相手GKで残念。
 2−2でタイムアップ。
 勝点32として、得失点差24の首位キープ。2位はセレッソのまま(24)。3位も名古屋のまま(23)。4位FC東京(22)は、やはりACLのため26節を前倒しで鹿島と対戦したがホームで1−2と敗れ、4位のまま。鹿島は10位に浮上(15)。5位は柏のまま(20。得失点差6)。マリノスはやはりACLのため29節を札幌と戦い、4−1で勝利し、6位浮上(20。得失点差4)。

※Jリーグは臨時実行委員会で8/25、政府方針に従い、観客5000人を9月末まで延長することを決定。9/7から手拍子の応援は容認とのこと。

サッカー短評 (2020.8/23)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 1対0 (2020.8/23 豊田ス) 新第12節

 なんかつまらない敗戦だった。もちろん自分たちのミスから失点したのだが。心配なのは、スーパールーキー三笘が痛そうな捻挫をしてしまったこと。また、13連戦のうち6戦残っているのに、後半の疲労度が半端なかったことや、選手交代してもリズムを取り戻せなかったことも懸念材料。気温27.6度、湿度76%。観客4968人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドには下田と脇坂。左右のウイングは三笘と家長。ワントップにダミアン。前節からの変更は、車屋、守田、下田、三笘、ダミアンの5人。
 名古屋は、金崎のワントップ。トップ下にガブリエル・シャビエル、左右のワイドにマテウスと前田。シミッチと稲垣のダブルボランチ。DF吉田、丸山、中谷、成瀬。GKランゲラック。キャプテンは丸山。前節からの変更は、太田、相馬、山崎に代えて成瀬、前田、シャビエルの3人。フィッカデンティ監督は2年目か。
 フロンターレは、前半5分、こぼれ球を押し込んだのが、ゴールと認められず、あとは精度の高いラストパスやシュートが足りなかった。
 5分、脇坂から右サイドを上がった山根にパス、山根はワンタッチでペナルティーエリア右にスルーパス、走り込んだ家長が受けて折り返すと、守田が、ペナルティーエリア中央でシュート、相手DF中谷がゴール前に下がって右足ではじき、こぼれを下田がさらに押し込むが、相手DF中谷はゴールラインの内側から左足を振ってクリア。これが倒れている相手GKに当たってさらに相手DFが蹴り出してフロンターレの右CK。これを脇坂は三笘とのショートコーナーからクロス、ジェジエウがヘディングシュートするが、枠の左。
 後からいろいろな角度からのスローリプレーが映し出されると、初めは「名古屋はよくクリアしましたね」と言っていた実況アナと解説者も、「これは入っていたかもしれませんね」と言っていた。VARがあったら取り上げていたのでは。しかし今は副審が追いつかなければ、ゴールは認められない。映像には副審は映っていないので、間に合っているかは不明。
 8分、9分と名古屋のFK。いずれもマテウスが蹴る。1本目は守田とシミッチが競り、うまく合わず。2本目はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 17分、脇坂がドリブルで切り込むが防がれ、こぼれを山根がシュートするが、相手GK。20分の下田のシュートは相手DF、こぼれをひろったダミアンのシュートも相手DF。
 25分、攻め上がってきた相手左SB吉田の折り返しをクリアして相手左CK。マテウスはシャビエルに預け、シャビエルがゴール前にクロス、相手DFの中谷に合わず。
 26分には、相手FW金崎が右サイドから入れたクロスを谷口が頭に当てるが真上に上がり、このこぼれを相手MFシャビエルがシュート、DF陣がなんとか防ぐ。28分、相手右CK。マテウスが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 29分、飲水タイム。
 31分、相手FW前田を車屋がファールで止め、相手右サイドでFKを与える。これをマテウスがニアへ蹴り、前田がヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンがはじくが、相手左CK。これをシャビエルがファーへ蹴るが、DFがクリア。
 34分、三笘が相手DFをかわしてペナルティーエリア中央のダミアンへパス、家長とパス交換してゴールに迫るが、相手DF吉田がクリア。
 37分、山根からの折り返しのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア中央でシュート、ヒットせず、枠の上。
 44分、失点。相手ボランチ稲垣がシャビエルからのパスをワンタッチで左サイドのマテウスへ。マテウスもすかさずワンタッチでクロス、相手FW金崎がジェジエウの後ろに回り込み、ヘディングシュートを決める。0−1。前半終了間際に失点。名古屋は先制した試合は3試合とも勝っていて勝率100%とのこと。
 追加タイム2分。46分、中央でフロンターレのFK。下田が蹴るが、相手DF。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。脇坂に代えて大島、下田に代えて旗手が入る。旗手は右ウイングに入り、家長が脇坂の位置に回る。
 6分、車屋が左サイド奥から三笘に折り返し、三笘は旗手へパス、旗手がシュートするが、相手DFに当たり、右CK。大島が蹴るが、相手DF。こぼれを旗手がシュートするが、相手DF。
 8分、名古屋が一人目の交代。シャビエルに代えて相馬を入れる。相馬は左ワイドに入り、前田がトップ下に回る。
 10分、右サイドで旗手が吉田に倒されてフロンターレのFK。キッカーには大島と家長が立ち、大島が蹴るが、相手DF。
 13分、大島からのパスを受けた旗手がペナルティーエリア右でボレーシュート、相手DF吉田に防がれる。吉田は前半は家長、後半は旗手を徹底マーク。
 14分にも、三笘の左からのクロスに旗手が飛び込みシュートするが、相手DF。
 16分、フロンターレが三人目の交代。ダミアンに代えて小林が入る。
 24分、飲水タイム。直後にフロンターレが四人目の交代。家長に代えて田中碧が入る。田中碧はそのまま二列目インサイドに入ったようだ。
 26分、三笘が相手ボランチ稲垣との接触プレーで左足首を傷めて、担架で退場。フロンターレは五人目の交代。宮代が入る。宮代は右ウイングになり、旗手が左へ回る。
 29分、左サイド車屋からのクロスを相手DF吉田がクリアし、フロンターレの右CK。大島がファーへ蹴り、こぼれを旗手が左サイドでひろってシュート、相手DFに当たり、また右CK。大島は今度はニアへ蹴るが、相手DFがクリア。
 33分、田中碧が大島とパス交換からシュートするが、相手DF。
 34分、名古屋が二人目の交代。FW前田に代えてDFオ・ジェソクが入る。オ・ジェソクは右SBに入り、成瀬が右ワイドに上がる。名古屋は守備固めに入ったか。
 40分、相手左ワイド相馬にドリブル突破され、ペナルティーエリア手前に下がった金崎にパス、金崎にシュートされるが、DF陣とGKチョン・ソンリョンで防ぐ。
 42分、名古屋が三人目の交代。とうとうマテウスまで下げて山崎が入る。
 追加タイム5分。小林が下がってボールを受け、大島とのパス交換からシュート、相手GKかはじく。さらにジェジエウもドリブルからシュートをうつが、相手GKが捕る。
 49分、GKチョン・ソンリョンがロングフィードを送るが、小林には通らず、ゴールラインをわる。相手GKランゲラックがゴールキックに時間をかけ、イエローカード。
 0−1のままタイムアップ。フィッカデンティ監督は、最後には、FW前田もDFオ・ジェソクに、二列目マテウスも山崎に代え、イタリア人らしく1−0で逃げ切った。
 フロンターレは今季初の敗戦。勝点は31で足踏み。首位はキープ。名古屋は勝点23で3位に浮上。2位は、仙台に2−1で勝ったセレッソ(24)。鳥栖対札幌戦は中止。

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サッカー短評 (2020.8/19)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 5対2 (2020.8/19 等々力) 新第11節

 1位と2位の対戦。なんと終わってみれば大勝のような感じだが、前半は先に失点し、20分までシュートは決まらないし、セレッソの守備が崩せないし、得点はセットプレーのみだしで厳しい感じだった。セレッソとは、リーグ戦最近4試合で3敗1分と相性は悪い。しかもJ1では10試合6失点は最少(5失点のガンバは9試合)。最多得点29のフロンターレとは「矛盾対決」とのこと。気温29.5度、湿度61%、観客4794人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。田中碧のアンカー、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングは旗手と家長。ワントップ小林。前節途中交替したジェジエウは復帰。大島は出場停止明け、家長は3試合ぶり、田中碧と登里は2試合ぶりの先発。逆に谷口はリーグ戦フル出場中。
 セレッソは、FWブルーノ・メンデスと高木のツートップ、左右のワイドに清武と坂元。藤田と奧埜のダブルボランチ。DF丸橋、瀬古、ヨニッチ、松田。GKキム・ジンヒョン。キャプテンは清武。高木はケガ明けらしい。松田ともう一人(GK?)がフル出場中。MFデサバトはベンチから。ロティーナ監督は2年目。
 前半5分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、田中碧が飛び込むが合わず、相手DF。
 7分、失点。こぼれ球を相手左DF丸橋にひろわれ、ドリブルから斜めにスルーパス、走り込んだ相手FWメンデスにあっさりシュートを決められる。0−1。
 9分、小林からのパスを受けた脇坂がトラップで相手DFをかわしてシュート、枠の上。
 12分、相手MF清武がミドルシュート、枠の外。13分、相手MF坂元のシュートをGKチョン・ソンリョンがはじいて相手左CK。これを相手DF丸橋が蹴り、相手DFヨニツチが触り、ファーの坂元に渡るが、フロンターレのDF陣が防ぐ。
 フロンターレは、パスのリズムが出せない。セレッソの守備が4-4-2のきれいな陣形のまま、崩せない。
 20分、追いつく。ペナルティーエリア左角すぐ外で相手DF松田のハンド。これを脇坂が直接ニアへ見事に決める。1−1。試合後のインタビューでは、「相手GKが、長身選手へのキックを予想した立ち位置だったので、直接ねらった」と言っていた。解説の水沼さんも「GKは反対方向にいっていたので間に合わなかった」。
 24分飲水タイム。同点にしたことで少しリズムが出てくるといいのだが。
 26分、フロンターレのカウンター。家長が右サイドからクロスをファーへ送るが、小林にも旗手にも合わず。小林が旗手に「入ってこいよ!」と叫んだのはここだったか。水沼さんと下田アナは「旗手がペナルティーエリアへ走り込めば、相手DFも小林だけ対応しているわけにはいかない」というような話をしていた。※翌日「サッカー批評Web」の記事を読んだら、家長のクロスは旗手に対してあげたもので、小林はニアで相手DFをひきつける動きをして、空いたスペースに旗手が走り込む、というチーム戦術だったのに、旗手が動かなかったので叫んだらしい。
 27分、自陣ペナルティーエリア手前右で相手FK。丸橋が蹴るが、誰にも合わずゴールラインを割る。
 30分、相手右DF松田からのクロスを谷口がクリアして相手右CK。清武が蹴るが、ジェジエウがクリア。
 33分、大島のミドルシュートは相手GK。36分、家長からのパスを受けた旗手が相手DFをかわして強引にシュートするが、ヒットせず、枠の左。やっぱり力みか。
 38分、山根からのクロスをクリアされてフロンターレの左CK。脇坂がファーへ蹴るが、大きすぎてゴールラインを割る。
 41分、脇坂からのパスをペナルティーエリア右に走り込んだ山根が受け、すぐ後ろの家長に渡す。家長が対面の相手DF丸橋に倒され、フロンターレのPK。これを家長自らゴール左下へズバッと蹴り込み、2−1。やれやれ。
 45分、ペナルティーエリア右に開いていた小林がパスを受け、半身のままファーへシュート、枠のわずかに左。確か、このときはファーに旗手が走り込んでいて、下田アナに「先ほど小林に言われたことをさっそく実行した」と言われていた。
 追加タイム2分。2−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、家長が優しいパスを左の脇坂へ出し、脇坂はフリーでシュートするが大きく枠の上。前半よりフロンターレのプレスがかかるようになってきた。
 8分、追加点。左サイドから大島が入れたクロスを小林がバックヘッドで落とし、家長がキープして走り込んだ登里へ。登里は小林が左に回っているのを見てスルー。小林がシュートし、3−1。小林は変なパフォーマンス。ここまで途中出場の試合でしか得点できていなかったが、やっと先発で取れた。
 12分、セレッソが三人同時交代。清武に代えて高卒新人FW西川、FW高木に代えて柿谷、FWメンデスに代えてFW鈴木孝司を入れる。
 すると13分、失点。中央左サイドで相手FK。丸橋が蹴り、ニアで小林がヒッシに足先で触るがクリアできず、ボールがファーへこぼれたところ、フリーでいた相手DF瀬古に押し込まれ、3−2。下田アナに「これでまた試合はわからなくなりました」と言われる。
 16分、フロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて三笘が入る。三笘は左ウイングに入り、旗手が右ウイングへ回り、家長が二列目インサイドへスライド。かと思ったが、「小林と家長のツートップ」と実況では言っている。
 17分、相手MF奧埜、19分相手FW西川にシュートされるが枠の外。22分、相手右サイドで西川を倒してFKを与える。丸橋が蹴るが、うまく合わず、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 25分、飲水タイム。セレッソは三人元気な選手が入ったので、盛り返してきた。フロンターレは三笘一人なので苦しい。
 27分、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、倒されるが、ノーファール。飲水タイムの直前、フロンターレのファールかという場面でも笛が吹かれなかったことを実況の二人が振り返る。
 30分、追加点。三笘が左サイドをドリブルしてからスルーパス、ペナルティーエリア左で受けた小林が三笘に戻すと、三笘は対面の相手DFの足が開いた瞬間にシュートを通し、左ポスト際に決める。4−2。いやーすごい。
 直後にフロンターレは二人同時交代。小林に代えてダミアン、旗手に代えて守田が入る。守田は右ウイングに入ったのか、家長がそこに戻ったのか不明。
 32分、また追加点。三笘が左サイドをドリブルして深い位置まで突破、ゴールライン近くから低いクロス、ペナルティーエリア中央で登里がシュート、相手GKに当たり、こぼれをダミアンが落ち着いて押し込む。5−2。あれあれ。これで三笘とダミアンは3試合連続得点。
 35分、セレッソが四人目の交代。右ワイド坂元に代えて片山を入れる。
 38分、相手DF瀬古がロングフィード、入ったばかりの片山に通り、GKチョン・ソンリョンがペナルティーエリアを飛び出したが、ループシュートをうたれる。入ったかと思ったが、ゴール前で高くバウンドしてバーに当たり、入らない。やれやれ。
 39分、セレッソが五人目の交代。ボランチ奧埜に代えて庄子を入れる。
 40分、相手右サイドからのロングスローはジェジエウがクリアし、フロンターレのカウンターへ。最後は守田がペナルティーエリア手前右からミドルシュート、相手GKがはじいて右CK。これを家長が蹴り、ジェジエウが飛び込むが合わず、相手DF。
 44分、セレッソに攻め込まれ、GKチョン・ソンリョンのクリアのキックが真上に上がり、これを相手FW西川につながれ、最後は相手FW鈴木にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンがみずから防ぐ。
 追加タイム3分。フロンターレが二人同時交代。登里に代えて車屋、家長に代えて宮代が入る。
 宮代は前線から走り回ってプレス。ダミアンからのパスを受けてシュートもしたが大きく枠の外。
 5−2でタイムアップ。これで同一シーズンで10連勝(延長なし)はリーグ新記録(これを上回るのは、98-99シーズンにかけて鹿島が作った16連勝らしい)。勝点31、得失点差25で首位キープ。2位はそのままセレッソ(21)。3位は、最下位湘南ベルマーレ(4)に1−0できわどく勝った名古屋(20、得失点差10)が浮上、4位はガンバに3−1で勝った浦和レッズ(20、得失点差-2)が浮上。3位だったガンバは6位に後退(19、得失点差3)。4位だったFC東京は広島と3−3で引分け、同勝点の6位に後退(19、得失点差3)。5位には3−2で神戸を下した柏が浮上(19、得失点差6)。横浜FCはなんと鹿島アントラーズ相手に1−0で逃げ切り、14位浮上(11、得失点差-9)。鹿島は12位(11、得失点差-2)。仙台(10)対鳥栖(7)戦はコロナで中止。鳥栖のキム監督は退院したとのこと。

(2020.8/15)

札幌vs.川崎フロンターレ 1対6 (2020.8/15 札幌ド) 新第10節

 大勝! クラブ新記録更新・J1タイ記録の9連勝。10節で勝点28は史上最多らしい。また、小林と三笘が2点ずつとったが、小林の1点目はジュニーニョを越える111点目。両手の人差し指で天を指すジュニのポーズ。1点目の車屋は4年ぶりの得点とか。谷口よりずっとヘディングがうまい。開幕10試合で29得点はリーグ2位タイ記録(2006年のフロンターレ。1位は1998年のジュビロ磐田の37得点)という。それでも前半は、札幌のプレスに守備がはまらず、パスも寸断された。気温22.4度、67%。観客数4601人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、山根。守田のアンカーに、二列目は下田と脇坂。左右のウイングに旗手と宮代。宮代はリーグ戦初先発。ワントップにダミアン。前節から6人変更。大島はルヴァン杯の退場のため出場停止。カップ戦のカードがリーグ戦に影響するのは今年だからか。
 札幌はゼロトップの3-4-2-1。一列目には中央にチャナティップ、左右に新人で初先発の小柏と駒井。左右のアウトサイドに菅とルーカス・フェルナンデス。深井と荒野のダブルボランチ。DFはケガから復帰の福森、宮澤、進藤の3バック。GK菅野。キャプテンは宮澤。前節と2人変更。鈴木武蔵がベルギー移籍濃厚らしい。
 1分、チャナティップにミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 12分、宮代がドリブルでペナルティーエリア左に入り、ダミアンへパス、ダミアンはヒールキックでシュートするが、相手GK。
 15分、相手左サイドの菅がクロス、右MFの駒井がシュート、枠の左で助かる。18分にも駒井に鋭いミドルシュートをうたれるが、これも枠の左。
 24分、飲水タイム。ここまで相手右サイドのルーカスに車屋と旗手でなんとか対応。中盤の寄せが甘くて、パスをつながれている。どこかの時点で旗手が右、宮代が左に位置交換。
 27分、旗手が右サイド深い位置からクロス、ダミアンがシュート、相手DFに寄せられヒットせず、枠の外。
 35分、先制。右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、谷口、ダミアン、ジェジエウなどが相手DFをひきつけ、ファーでフリーの車屋が頭でたたきつけて1−0。
 得点するとおかしなもので、「フロンターレの選手の足が動き出した」と解説の大森健作さんに言われる。
 38分、相手右サイドのルーカスが中央へパス、走り込んだチャナティップがシュート、惜しくもバーに当たってラインの外に落ちる。これが前半一番危なかった。
 45分、ジェジエウからのロングフィードに走り込んだダミアンが相手GKに当たってしまい、イエローカード。
 追加タイム1分。1−0でハーフタイム。

 後半開始から札幌が一人目の交代。左MF小柏に代えてFWジェイが入る。ジェイのワントップ、チャナティップが左MFか。フロンターレも二人同時交代。下田に代えて田中碧、宮代に代えて三笘が入る。それぞれ同じ位置に入ったようだ。
 5分、追加点。山根がチャナティップへのパスをカット、そのままドリブルで持ち上がり、フリーの三笘にパス、三笘は冷静に流し込んだ。2−0。
 10分、また追加点。三笘からのスルーパスをうまく受けたダミアンがシュート、相手GKのはじいたボールが相手DF宮澤に当たってなんとダミアンの足下に。すかさず蹴り込み、3−0。札幌の後半出鼻をくじく。
 14分、札幌は二人同時交代。左DF福森に代えてFWロペス、右DF進藤に代えてMF中野を入れる。中野が左MF、チャナティップがトップ下か。ロペスは右ウイングのようなところにいる。どうやら菅と駒井がDFに下がったらしい。
 18分、また追加点。GKチョン・ソンリョンからのキックを受けた旗手が相手MF中野をかわして右サイドを攻め上がり、ペナルティーエリア右横から折り返し、走り込んだ三笘がダイレクトシュート、バーに当たるが内側に落ちる。4−0。
 19分、フロンターレが三人目の交代。脇坂に代えて小林が入る。小林が右ウイングに、旗手が脇坂のいた位置に入る。
 24分、ジェジエウが足をやや引きずってメディカルスタッフとともにピッチを出る。四人目の交代。山村が入る。
 25分、相手右MFルーカスがクロス、相手FWジェイがヘディングシュート、枠の左。
 26分、飲水タイム。
 29分、札幌が四人目の交代。ボランチ深井に代えて金子が入る。中野がボランチに回り、金子が左MFに。
 32分、中央でダミアンが倒され、フロンターレのFK。脇坂も下田もいないので、なんと田中碧が蹴る。直接ねらって蹴るが、相手GKがわずかに触り、バーに当たる。惜しかった。
 34分、失点。相手DF宮澤からのパスを受けたチャナティップがぽんとループのスルーパスを送ると相手FWジェイが胸トラップからシュートを決め、1点返される。4−1。札幌ドームに拍手が鳴り響く。
 39分、フロンターレが五人目の交代。ダミアンに代えて斎藤が入る。小林がワントップ、斉藤が右ウイングに。
 42分、GKチョン・ソンリョンからのロングキックがペナルティーエリアすぐ外左寄りにいた小林に通り、相手DF二人の間をすり抜けてペナルティーエリアに入り、相手GKとのかけひきしてゴール左に決める。5−1。小林はジュニのポーズ。
 追加タイム4分。47分、左サイドでフロンターレのFK。田中碧が蹴るが、相手GKがはじく。
 50分、斉藤からのパスを受けた旗手が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右横からシュートするかと思ったが、折り返しのパス、ファーに走り込んだ小林が流し込み、6−1。小林は旗手に抱きついていた。ここまで5試合ほど無得点だった。ここでタイムアップ。
 勝点28、得失点差22で首位キープ。2位ガンバ(18)の相手がサガン鳥栖だったので、試合中止。3位セレッソは柏に3−1で勝ち、2位浮上(21)。4位名古屋(17)と5位FC東京の対戦は、FC東京が勝ち、4位浮上(18)して室屋のドイツ移籍前最終試合をしめた。

サッカー短評 (2020.8/14)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 2対2 (2020.8/12 パロ瑞穂) ルヴァン杯新第3節

 ルヴァン杯は実況見られず、ハイライトや記録で確認。引分け以上でグループ突破だったが、先行されては三笘の得点で追いつく展開だったようだ。しかも後半、大島がイエロー2枚で退場とは。かなり攻められたのだろう。気温29.4度、湿度63%。観客数4858人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。田中碧のアンカー、二列目に下田と大島。左右のウイングには三笘と宮代。ワントップに小林。前節と7人変更。
 名古屋は、山崎と前田のツートップ。左右のアウトサイドに相馬とマテウス。シャビエルと稲垣のダブルボランチ。DF吉田豊、丸山、中谷、成瀬。GKランゲラック。前節と5人変更らしい。
 1分、いきなり失点。大島がクリアのためバックラインに戻したパスが、田中碧に当たる形で相手左MF相馬に渡り、ペナルティーエリア手前左からシュートをうたれ、ジェジエウに当たってゴールイン。0−1。
 5分には、相手右MFマテウスから左の相馬と左右にふられ、相馬の頭でのクロスに相手FW山崎がヘディングシュート、枠の右。
 6分、追いつく。田中碧のシュートのこぼれを宮代がフリーでシュート、相手GKがかろうじて足先ではじいたところに三笘が詰めて押し込んだ。1−1。
 ところが7分、すぐにまた失点。田中碧がミスパスで相手FW山崎に渡してしまい、シャビエルがフリーで受けて左足でシュート、1−2。
 11分には、相手MFマテウスにミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。序盤から打ち合いに。
 22分、飲水タイム。
 25分、宮代が相手MF相馬を倒してペナルティーエリア外左で相手FK。シャビエルが蹴るが、山根がクリア。29分、相手DF吉田がペナルティーエリア左外からクロス、相手FW山崎にヘディングシュートされるが、枠の右で助かる。
 30分、大島が相手MFシャビエルを後ろから止めてイエローカード。
 38分、再度追いつく。ペナルティーエリア外右で小林がキープ、短い折り返しのパスを受けた大島がペナルティーエリア左へクロス、中央で宮代がつぶれ、ファーへ走り込んだ三笘が頭の横で押し込んだ。2−2。
 40分、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。下田が蹴り、小林がヘディングするが、相手GK。
 追加タイム3分。48分、こぼれ球をつないで最後は田中碧がペナルティーエリア手前中央から鋭いミドルシュート、枠の左。2−2のままハーフタイム。

 後半開始から名古屋が一人目の交代。DFマテウスに代えてシミッチを入れる。
 2分、相手MFシャビエルがドリブルから左へパス、受けた相馬が中央まで切り込んでシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 7分、山根が相手MF相馬を倒してイエローカード。
 10分、ペナルティーエリア左から登里のクロス、大島がヘディングシュートするが枠の上。15分には、カウンターから最後は小林がミドルシュート、相手GK。
 17分、双方とも二人ずつ同時交代。フロンターレは三笘に代えて旗手、下田に代えて脇坂を入れる。名古屋はFW前田に代えて青木、左MF相馬に代えて石田を入れる。
 21分、右サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、小林がヘディングシュート、これも枠の外。
 23分、飲水タイム。
 26分、大島が相手DF吉田を倒し、2枚目のイエローカードで退場。うーん。これで与えたFKをシャビエルが蹴るが、旗手がクリア。
 29分、フロンターレが三人目の交代。宮代に代えて守田を入れる。
 37分、旗手がペナルティーエリア左からシュート、ポストに当たってゴールラインを割る。
 直後に名古屋が四人目の交代。DF吉田に代えて太田を入れる。
 39分、左サイドからのクロスのこぼれを田中碧がミドルシュート、大きく枠の外。
 直後にフロンターレが二人同時交代。小林に代えてダミアン、山根に代えて車屋が入る。車屋は右SBに入る。
 44分、相手左サイドを太田に突破され、クロスを入れられるが、守田と谷口が防ぐ。45分、相手左CK。太田が蹴るが、登里がクリア。
 追加タイム5分。名古屋がずっとDF同士でパス交換して時間を使ったらしい。2−2のままタイムアップ。
 これでAグループは1位フロンターレと2位名古屋がともに勝点7で決勝トーナメントへ。Bグループは1位セレッソ大阪、Cグループは1位北海道コンサドーレ札幌、Dグループは1位柏レイソルが決勝トーナメントへ。ACL組の横浜F.マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸を加えた8チームで戦う。
 次は、9/2にアウェイで神戸との準々決勝。その他の対戦は、札幌対マリノス、セレッソ対柏、FC東京対名古屋。フロンターレは、神戸のACLのため、8/26に対戦が組まれていて、他のチームは7連戦のところ9連戦。その上、9/2準々決勝から9/13の16節までも中二日、三日で試合が続き、合計で13連戦。ちょっと苛酷過ぎる。

 ※Jリーグは8/11の臨時実行委員会で、観客5000人を9/6まで延長することを決定。また、8/11にサガン鳥栖のキム監督のコロナ陽性が判明、8/12には、他にスタッフ3人、選手6人も陽性と判明、急遽8/12のルヴァン杯広島対鳥栖戦は中止となった。

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サッカー短評 (2020.8/8)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 2対0 (2020.8/8 等々力) 新第9節

 クラブ新記録更新の8連勝。三笘がリーグ戦初先発で3得点目。課題は、また後半に追加点を取れなかったことか。気温30.4度、湿度63%。観客数4735人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、ジオゴ・マテウス。マテウスは初出場。アンカーに田中碧、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングは三笘に小林。ワントップにダミアン。家長と山根はベンチにもいないので完全休養。
 大分のシステムは3-4-2-1。ワントップに高澤、左右のウイングに田中達也と渡。左右のワイドに香川と刀根。長谷川と島川のダブルボランチ。DF三竿、鈴木義宜、小出の3バック。GKムン・キョンゴン。キャプテンは鈴木。フロンターレからレンタル中の知念は契約上、出られず。片野坂監督は5年目。大分は4連敗中で14位。捨て身で来る可能性はある。
 前半3分、田中碧からのパスを大島がシュート、相手GK正面。三日前のルヴァン杯で今季3点目をとった勢いで積極的。
 5分、早くも先制。谷口からのフィードを受けたダミアンが落とし、小林が脇坂に渡し、脇坂は左へパス、三笘がペナルティーエリア左で受けてワンタッチシュート、相手DFに当たり、ニアへ決まる。1−0。試合後のインタビューでは「ミスキック」と言っていた。
 11分、脇坂が右サイド深い位置で右CKを獲得。これを脇坂が大きく戻すキックを蹴り、田中碧が受けると見せてスルー、さらに後ろの大島へ渡ろうとしたところに相手DF。こりすぎ。
 14分、大島がペナルティーエリア右のスペースにループでスルーパス、小林が走り込むがオフサイド。NHKの松野アナと解説の福西が「オフサイドになりましたが、大島が前を向いた瞬間、小林はパスが出ると信じて走り出している」と言う。
 大分は、フロンターレの右SBマテウスが慣れていないとみたのか、そちら側の香川と田中達也で崩そうとしてくる。フロンターレもマテウスと小林の連携ができていないため、右サイドからの攻撃は止まってしまう。
 22分、ペナルティーエリア手前右寄りで小林がパスを受け、横にボールを出すと、走り込んだ脇坂がシュートするが、ヒットせず、枠の右。脇坂は苦笑い。
 23分、飲水タイム。
 24分、追加点。相手GKからのフィードを受けた相手選手が後ろへ戻したところを、ねらっていたダミアンがボールカット、そのままペナルティーエリアに入り、一度右足でキックフェイントして相手DFを滑らせ、飛び出した相手GKの脚の上を通す左足キックで落ち着いてネットをゆらす。さすがストライカー。2−0。
 28分、小林が右サイド深い位置から入れたクロスをダミアンが受けるが、ボールの回転が強く、ハンドの判定。小林はやはりクロッサーではないので、トラップしやすいクロスを入れることは難しいかも。
 大分はサイド攻撃が持ち味らしいが、登里とマテウスがよく守っている。相手ボランチの長谷川はなかなか前にボールを付けられない。解説の福西がもどかしそうに「長谷川は島川を使えば、田中達也がフリーになるのに」などと言う。
 フロンターレより対戦相手の方がパス数やボール支配率が高かったのは、今季今まで横浜FCとガンバだけだったが、大分もボール支配率、パス数ともフロンターレを上回っている。横浜FCとガンバのときは、こちらも走らされたが、大分には「持たせている」感覚。ダミアンを筆頭にプレスをかけてパスミスを誘い、ショートカウンターをかけている。
 37分、マテウスが右サイドをドリブル突破してクロス、相手DFに当たり、右CK。これを脇坂が蹴り、谷口が競るが相手DF。こぼれをマテウスが鋭いミドルシュート、相手DF。いいシュートだった。
 40分、小林が倒されて、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。脇坂が低いボールを蹴るが、相手DF。
 43分、大分のカウンター。スルーパスが通り、右に開いていた相手FW高澤が受け、ペナルティーエリア手前からシュート、DFの誰かに当たり、相手左CKに。これを三竿がニアへ蹴り、相手MF島川がヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。GKチョン・ソンリョンが大きく画面に映ったのは、この一度きりだった。
 45分、マテウスがまた右サイドから攻撃参加、ファーへクロスを上げるが、走り込んだ登里に合わず。
 追加タイム2分。2−0のままハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。
 1分、小林が右サイドを上がってきたマテウスにパス、マテウスがダイレクトでクロス、ダミアンがヘディングシュートするが、枠の右。
 4分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、相手DFのクリアが田中碧に当たってゴールラインを割る。5分にもフロンターレの左CK。今度は脇坂は大島とのショートコーナーからクロス、相手DFのクリアを小林がひろってシュート、これも相手DF。
 8分、大島からのパスを受けた脇坂が右サイドを上がったマテウスにパス、マテウスのクロスに飛び込んだのは大島。わずかに背が届かなかった。
 9分、相手のパスミスをカットした小林がドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートするかと思えば、すぐ左にいた脇坂にパス、驚いた脇坂のシュートはヒットせず、枠の外。ちょっとお互いが近すぎた。
 10分、大分が一人目の交代。右ウイングの渡に代えて小林成豪が入る。小林成豪は左ウイングに入り、そこにいた田中達也が右ウイングに回ったようだ。
 13分、大島からのパスを受けた小林がシュート、相手GK正面。15分、小林がこぼれ球ペナルティーエリア手前右から走り込んで高速シュート、相手GKがはじき出してフロンターレの右CK。惜しかった。CKは脇坂が短くニアの田中碧に出し、碧は右サイド深い位置から折り返そうとするが、相手GK。
 17分、フロンターレが二人同時交代。小林に代えて旗手、脇坂に代えて守田が入る。守田は左インサイドに入り、大島が右に回る。大分も二人同時交代。左DFの三竿に代えてベルマーレから来たMF高山、右DFの小出に代えてFW三平を入れる。どうやら香川と刀根がDFになり、左右のワイドに三平と高山が入ったようだ。
 19分、フロンターレの左CK。脇坂が下がったので、マテウスがニアへ蹴るが、相手DF。
 22分、後半で最も得点に近づいた場面。三笘からのパスをペナルティーエリア中央で受けた大島がヒールパス、走り込んだ田中碧がシュート、バーに当たって真下に落ちるが、ゴールラインは割らず。残念。続けてフロンターレの左CK。マテウスがファーへ蹴り、ダミアンが頭で中へ折り返すが、相手DFがクリア。
 24分、飲水タイム。ここまで相手MF高山は、右サイドで盛んに走り回っている。
 26分、大島からのパスを受けた旗手がペナルティーエリア手前右から思い切りシュート、相手GK。やはり力んでいる。
 31分、三笘のドリブルが相手ファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。ここでフロンターレがまた二人同時交代。三笘に代えてFW宮代、大島に代えてMF斉藤を入れる。宮代は右ウイング、旗手がダミアンとツートップ。斉藤は三笘のいた左に入る。おそらく守田が右MFに。FKはマテウスがファーへ蹴るが、大きすぎてゴールラインを割る。
 35分、守田からのパスを受けた斉藤がドリブルしてペナルティーエリア左からシュート、相手DF。
 37分、田中碧からのスルーパスに走り込んだ旗手がペナルティーエリアに入るが、シュートしようして相手DFを倒してオフェンスファール。
 38分、相手MF田中達也にドリブルで左から切り込まれ、シュートまでうたれるが、DF陣が防ぐ。
 直後にフロンターレのカウンター。旗手からのパスを受けた宮代が右サイドからペナルティーエリアに入り、思い切りシュート、枠の外。宮代も力んでいる。
 40分、大分が二人同時交代。ボランチ島川に代えて佐藤、田中達也に代えてFW伊佐が入る。42分、フロンターレも五人目の交代。登里に代えて車屋を入れる。高山対策か。
 43分、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。マテウスがファーへ蹴るが、相手DF。
 追加タイム4分。46分、サイドチェンジのパスを右サイドで受けた相手MF高山がドリブルで前進、DF陣が防ぐ。
 48分、田中碧からのスルーパスに守田が走り込んでペナルティーエリア左からクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。マテウスがニアへ蹴るが、相手DF。
 2−0のままでタイムアップ。
 これで勝点25、得失点差17で首位をキープ。大分は17位に後退。暫定2位は横浜FCに2−1で勝ったガンバ大阪(19)。明日試合のあるセレッソ(17。得失点差4)が6位FC東京に勝つと2位になる。暫定3位は、浦和に6−2で勝った名古屋(17。得失点差10)。なんと前田が4得点。来週の水曜には、ルヴァンカップで名古屋と当たる。

サッカー短評 (2020.8/8)

鹿島アントラーズs.川崎フロンターレ 2対3 (2020.8/5 カシマ) ルヴァン杯グループA新第2節

 放送がCSフジのため見られず。翌日の新聞で勝ったことを確認。旗手がついにプロ初ゴール! よかった。フロンターレのHPで試合経過を見ると、前半、先制するまで鹿島に押されっぱなしのように読めた。終盤、鹿島の伊藤翔に2得点されたが、逃げ切った。スポーツナビのハイライト動画も確認。気温26.6度、湿度75%。観客数2591人。
 先発は、GK丹野。たぶん初出場。DF車屋、山村、ジェジエウ、山根。守田のアンカー、二列目インサイドに下田と脇坂。左右のウイングに三笘と旗手。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは守田。三笘がプロ初先発。谷口が休みなのはいいが、山根が休めていない。
 鹿島は、エヴェラウドのワントップ、トップ下に遠藤康、左右のワイドに和泉と土居。レオ・シルバと三竿のダブルボランチ。DF永戸、町田、犬飼、広瀬。GK曽ヶ端。和泉、永戸、広瀬は新しい選手か。キャプテンは三竿。
 3分、中央左寄りで相手FK。遠藤が左足で蹴り、こぼれを相手FW土居がミドルシュート、GK丹野が捕る。8分には遠藤がミドルシュート、枠の外。
 16分、守田がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。19分には、三笘からのクロスをダミアンがポストプレー、下田が走り込んでペナルティーエリア内でシュート、相手GKがはじいたこぼれを旗手がシュートするが枠の上。旗手は22分にもペナルティーエリア右からシュートするが、枠の左。
 27分、飲水タイム。
 29分、相手左CK。遠藤が蹴るが、DFが防ぐ。
 33分、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、脇坂にパス、脇坂のシュートは枠の右。
 43分、先制。旗手のシュートが相手GKにはじかれたこぼれを三笘がひろい、ペナルティーエリア左ゴールライン際からドリブルしてシュート、相手DFに当たってゴールイン。1−0。
 追加タイム2分。46分、自陣ペナルティーエリア手前中央で相手FK。遠藤が直接狙うが壁に当たる。さらに48分、また相手FK。レオ・シルバがロングキックをペナルティーエリアに蹴るが、GK丹野がはじく。1−0でハーフタイム。

 後半開始から、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、下田に代えて大島が入る。
 2分、追加点。小林のシュートのこぼれを大島が再度シュート、左隅に決まり、2−0。
 5分、鹿島の三竿もミドルシュート、ジェジエウが防ぐ。
 10分、さらに追加点。大島とのパス交換から三笘が左からファーへ右足アウトサイドで低いクロス、中央に滑り込んだ小林には合わなかったが、ファーに走り込んだ旗手がシュート、相手GKに止めに入ったが、ゴールイン。3−0。
 12分、相手CK。ショートコーナーからクロスを上げられるが、DFが防ぐ。
 15分、フロンターレが三人目の交代。脇坂に代えて田中碧が入る。碧は17分、相手ボールをカットし、ドリブルからミドルシュートをうつが、相手DF。
 18分、鹿島が四人同時交代。エヴェラウドに代えて伊藤翔、遠藤に代えて白崎、和泉に代えて荒木、レオ・シルバに代えて永木が入る。
 22分、フロンターレが四人目の交代。三笘に代えて宮代が入る。宮代は右ウイングに入り、旗手が左ウイングに回る。
 25分、相手右CK。ここで鹿島が五人目の交代。広瀬に代えて小泉が入る。CKは永木が蹴るが、味方に合わず。
 26分、飲水タイム。
 29分、相手右FW土居に右サイド深い位置からクロスを上げられ、相手FW伊藤にヘディングされるが、ヒットせず。この後も断続的に攻められるが、DF陣が耐える。
 35分、37分と、田中碧からのパスを受けた宮代がシュート、相手DF。
 39分、失点。相手左サイドからのクロスのこぼれを土居が落とし、走り込んだ永木のシュートがDFに当たり、このこぼれを相手FW伊藤翔が止めてシュート、GK丹野が反応して指先で触るがゴールイン。3−1。
 44分、左サイド中央でフロンターレのFK。車屋が蹴り、小林がヘディングシュートするが枠の上。
 追加タイム5分。46分、フロンターレが五人目の交代。旗手に代えて家長を入れる。家長は右ウイングに入り、宮代が左ウイングに回る。
 48分、また失点。相手MF荒木からのスルーパスに走り込んだ相手FW伊藤が、飛び出したGK丹野と1対1となり、ぽんと浮かせてループシュートを決める。3−2。
 50分、相手右CK。永木が蹴り、伊藤がヘディングシュート、枠の右で助かる。
 3−2でタイムアップ。最後には、山村の足がつったらしい。2連勝で勝点6、得失点差5でAグループ1位。8/12に同じ勝点6の2位名古屋と直接対決。ここで引分け以上なら早くもグループステージ突破が決まるらしい。

サッカー短評 (2020.8/1)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 0対1 (2020.8/1 パナスタ) 新第8節

 ひやひやだったが、ついにクラブ新記録の7連勝を達成。ガンバとの1位2位対決を無失点で制した。前半の飲水タイムまではガンバのワンサイドゲームだった。気温30.3度、湿度26%。観客は今までで最多の4925人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。田中碧のアンカー、二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに旗手と家長。ワントップ小林。
 ガンバは、渡辺千真と宇佐美のツートップ。二列目に小野裕二と井手口。ワイドに藤春と小野瀬、アンカーに矢島。DFキム・ヨングォン、三浦、高尾。GK東口。キャプテンは三浦。小野瀬が復帰したらしい。ベンチに遠藤や倉田、ケガ明けの昌子など。宮本監督は3年目。フロンターレは宮本ガンバに1分2敗と相性は悪い。ガンバが勝つと勝ち点で並ばれてしまう。
 前半1分、相手FW宇佐美をジェジエウが倒して、相手左サイドでFKを与える。これを宇佐美が蹴り、相手MF小野が頭で触るが、フロンターレDFがクリア。
 5分、相手左MF藤春からのパスを受けた相手FW渡辺が右サイドの小野瀬へパス、小野瀬がシュートするが枠の右。6分には、小野からのクロスを渡辺がヘディングシュート、これも枠の右。
 8分、脇坂からのパスを走り込んで受けた山根がミドルシュート、相手DF。
 12分、相手FW宇佐美のドリブルを山根がうまく体を入れて止める。13分、相手右サイド深い位置で小野瀬が対応した田中碧にボールを当て、相手右CK。これを宇佐美が蹴り、中央で相手DF三浦がヘディングシュートするが、谷口がしっかり競って、枠の外。
 15分にも、小野瀬の縦パスに相手右DF高尾が走り込むが、登里がスライディングで相手右CKに逃れる。これを宇佐美がファーへ蹴り、今度相手DFキムが折り返すが、フロンターレDFがはじく。こぼれを宇佐美がひろってクロス、またDFがクリアして今度は相手左CK。こちらも宇佐美が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが大きくはじく。
 19分、フロンターレのカウンター。小林にスルーパスが送られるが、オフサイド。
 20分、あわや失点。山根の右サイド低い位置での守備でサイドチェンジのパスが短くなり、フリーの相手MF小野瀬に渡る。小野瀬のシュートは右ポストに当たって助かる。ここで失点していたら危なかった。
 21分、旗手が相手ボールをカットして中央からミドルシュート、思い切り打ちすぎで枠の上。もう少し冷静に。
 22分、相手MF矢島からのパスを受けた渡辺にまたシュートされるが、DFが防ぐ。
 24分、飲水タイム。フロンターレの布陣とサイドでギャップがあるせいかプレスがはまらない。解説の副島さんは元ガンバの監督。「井手口と矢島がフロンターレの田中碧と脇坂、大島をマークして自由にやらせていない」。ここで鬼木監督から何か打開のためのヒントがほしい。
 26分、登里からのパスに走り込んだ旗手が相手DFの裏からペナルティーエリア左に入り込み、折り返すと、小林がシュート、相手DF。
 32分、相手右MF小野瀬が登里をかわしてペナルティーエリア右からシュート、DFの誰かに当たり、相手左CK。宇佐美が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕り、オフェンスファールも。
 35分、旗手がサイドチェンジのパスを送り、山根が受けて右サイドを攻め上がる。山根のクロスは相手MF藤春に当たり、右CK。これがこの試合初めてのCKではないか。脇坂がマイナスに蹴り、ニアで田中碧がシュートするが、井手口が防ぐ。
 39分、ガンバのカウンター。宇佐美がドリブルで左サイドを駆け上がり、ペナルティーエリア左からシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 42分、田中碧からのパスを受けた大島がペナルティーエリア手前左からファーへクロス、小林の前で相手DF。45分、旗手が攻め上がった登里にスルーパス、登里がペナルティーエリア左に入り、折り返すが、相手DF。
 飲水タイムの後は、DFラインを上げて、少し攻撃もつながるようになってきた。途中、パスミスが続いたため、鬼木監督から「ツータッチでいいぞ」と落ち着いてパス回しするように声が飛んでいた。
 追加タイム1分。46分、田中碧が右サイドに展開し、右からファーへクロスが上がるが、旗手に合わず。0−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交代。脇坂に代えて三笘を入れる。三笘は左ウイングへ。旗手が右へ回り、家長が脇坂のいたインサイド右に入る。前回、家長がこの位置に入ったとき、なかなかうまくコントロールしていた。
 2分、相手FW宇佐美にボールが渡り、ペナルティーエリア右に入られ、シュートされるがGKチョン・ソンリョンが捕る。
 3分、先制。大島がちょっとドリブルしてから左の三笘にパス、三笘がドリブルでペナルティーエリア左に入り、相手DFを三人ひきつけたところで大島へ戻し、大島はペナルティーエリア手前中央からダイレクトシュートをニアへ打ち込む。相手GK東口も動けず。1−0。今季フロンターレは、先制した試合では不敗。試合後のインタビューで大島は「三笘からパスが来たらワンタッチで打とうというイメージだった」と言っていた。
 6分、相手MF矢島からのパスを受けた小野がペナルティーエリア左に入り込むが、山根が防ぐ。
 11分、田中碧からのパスを受けた大島が左サイドに展開、攻め上がった登里が受けて、深い位置からクロス、相手DFに当たり、フロンターレの左CK。これを大島がショートコーナーで家長とパス交換からクロス、小林が鋭いヘディングシュートをうつが、惜しくもバーに当たる。ここで追加点が入るとよかったが。
 15分、相手MF矢島からの縦パスを受けた小野がペナルティーエリア左からシュート、ジェジエウが防ぐが、相手左CKに。ここでガンバが一人目の交代。小野に代えて倉田が入る。CKを宇佐美が蹴るが、ジェジエウが頭でクリア。
 20分、ガンバが二人同時交代。FW渡辺に代えてMF遠藤、アンカー矢島に代えてMF福田が入る。遠藤がアンカーに入り、福田が右ワイド、小野瀬が二列目に上がり、倉田と宇佐美のツートップか。遠藤はJ1通算636試合目。試合後の宮本監督の会見によると、遠藤の位置はフリーだったらしい。
 24分、田中碧からのスルーパスに小林が走り込むが、オフサイド。ここで飲水タイム。後半に入ってからは、先制したこともあり、フロンターレペース。しかしガンバは三人交代してペースを握ろうとしている。フロンターレは三笘一人しか代えていない。
 25分、相手GKが相手DFキムに出したパスがやや弱かったので、旗手が猛然と詰め、スライディングシュート(?)をうつが、枠の右。
 28分、フロンターレも二人同時交代。大島に代えて下田、旗手に代えて守田が入る。下田はそのまま大島の位置に入り、守田は二列目右に入る。家長は前半と同じく右ウイングに戻る。家長と遠藤のマッチアップは面白かったが。
 32分、田中碧がこぼれ球を鋭くミドルシュート、相手GKが間一髪ではじき出す。これで得た左CKを下田が蹴り、中央でジェジエウが頭に当てるが、枠の外。
 34分、下田が左から入れたクロスを相手DFがクリアしてまたフロンターレの左CK。ここでガンバが四人目の交代。小野瀬に代えてFWパトリックが入る。これでガンバは三回の交代を使い切った。CKは下田がニアへ蹴り、谷口がヘディングシュートするが、相手GK正面。たたきつけられなかった。この間のすばらしいヘディングシュートはまぐれだったのか。
 36分、下田がこぼれ球をミドルシュート、相手DF。
 40分、フロンターレが四人目の交代。小林に代えてダミアンが入る。小林はだいぶバテている感じ。
 41分、相手FW宇佐美が左サイド深い位置でファールをもらい、相手FK。ほとんどCKのような所から長身FWパトリックをねらうのだろう。宇佐美が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれをすばやく井手口がシュートするが、GKチョン・ソンリョンが再び防ぐ。すばらしい。
 42分、ダミアンが相手DFに倒され、左サイドでフロンターレのFK。下田が蹴り、谷口がヘディングシュートするが、オフサイド。
 44分、相手MF倉田からのパスを受けた宇佐美がペナルティーエリア手前中央からシュート、枠の左で助かる。
 追加タイム5分。46分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて宮代が入る。走り回って前からどんどんプレスしろということだろう。
 ガンバはCBの三浦をパワープレーで前線に上げたらしい。GKやDFからロングボールを放り込むが、谷口などがはじき返す。
 49分、三笘がドリブルでペナルティーエリア手前まで進み、駆け上がってきた田中碧にスルーパス、相手DFがクリアして、フロンターレの右CK。下田は蹴らずにダミアンとボールを踏んで時間稼ぎ。最後は当てられて相手ゴールキックに。
 50分、ガンバのロングボール攻勢をしのいでタイムアップ。やれやれ。試合後、挨拶に行った鬼木監督に宮本監督が何か話しかけていた。
 これで勝点22、得失点差15で暫定首位をキープ。ガンバは3位に後退(勝点16)。2位は、ベルマーレのホームで1−0で勝ったセレッソ(17)。ベルマーレは最下位に転落(4)。4位には名古屋にやはりアウェイで1−0で勝った柏が上がってきた(15)。4連勝。名古屋は今季初黒星で暫定5位に後退(14、得失点差6)。今節、鳥栖がFC東京に3−2で初勝利、12位に浮上(7)。FC東京は6位に後退(14、得失点差2)。

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サッカー短評 (2020.7/26)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 3対1 (2020.7/26 等々力) 新第7節

 これで6連勝。フロンターレJ1ホーム通算150勝らしい。またしても先制されたが、逆転できた。前半、あれだけボール支配してシュートも16本(DAZN集計。フロンターレHPでは13本)うったのに、0点では。小林もせっかく先発したのに、後半21分までに9本うったシュートはあまりヒットしなかった。夜7時でも26.7度、湿度85%。試合中は雨はほぼやんでいたが、前と直後に強い雨。途中では雷もゴロゴロ。観客は4724人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに守田、二列目インサイドに下田と脇坂。左右のウイングは旗手、家長。ワントップ小林。小林と旗手は初先発。中三日の3戦目で、5人入れ替え。ジェジエウが3試合ぶりに復帰してよかった。山根と下田が古巣対戦とか。ダミアン、田中碧、大島、車屋はベンチから。前節負傷交替の長谷川はベンチ外(7/28、左膝靱帯損傷で全治4週間(!!)と診断)。
 ベルマーレは3-5-2。岩崎と中川のツートップ、二列目に斉藤未月と松田、左右のウイングバックに鈴木冬一と岡本。アンカーに金子。DF大野、大岩、石原広教。GKは19歳の谷。斉藤と鈴木は東京五輪代表候補。キャプテンは岡本。浮島監督は、昨季10月から監督に昇格して、チームをJ1残留に導いた。
 ベルマーレはハイプレスをベースに、パスをつないでの攻撃を志向。初めはよくプレスしてきたが、次第にフロンターレのパス回しに走らされていた。
 前半2分、相手ボールをカットした下田からのボールを受けた旗手がペナルティーエリア手前左寄りでシュート、枠の左。解説の福田さんが「旗手は得点を意識してやや力んでいる」と言う。
 8分、ベルマーレにボールカットされ、前半唯一のシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 9分、家長が小林めがけてクロスを上げ、小林もヘディングシュートするが、相手DFもしっかり体をぶつけてきて、枠の外。
 10分の山根のシュートは枠の外、12分の下田のシュートは相手DF。16分、脇坂の折り返しのボールが相手DFにクリアされ、フロンターレの左CK。これを脇坂が蹴り、ジェジエウが競るが、合わず。
 17分、下田がボールカットからシュートまでいくが、ヒットせず、相手GK。18分、脇坂が右サイド深い位置で相手DFに当ててフロンターレの右CK。脇坂がニアへ蹴り、相手DFがクリアするが、こぼれを下田がミドルシュート、相手DF。
 22分、ジェジエウからのロングフィードに走り込んだ家長がオフサイドをとられる。リプレーを見てもぎりぎりだったが。ここで飲水タイム。
 25分、前半で一番惜しい場面。家長からのパスを右サイド深い位置で受けた守田が、ファーの旗手にパス、旗手からの折り返しを小林がヘディングシュート、相手GK。ボールを左右にすばやく動かして最後はいいタイミングで枠内にシュートが飛んだが、あまりにもGK正面だった。
 26分にも脇坂がシュート、相手DFに当たったハイボールを小林がボレーシュート、またも相手GK。30分の小林の倒れ込みながらのシュートはヒットせず、相手GK。
 32分、左寄りでフロンターレのFK。下田と脇坂が立つが、下田が左足で蹴り、谷口が競るが、相手DFがクリア。
 39分、フロンターレの左CK。今度は下田が蹴るが、相手DF。こぼれを脇坂がシュートするが、大きく枠の上。
 42分にもフロンターレの左CK。下田が今度はニアに蹴るが、相手DF。
 44分には、左サイドを上がってきた登里からのクロスを小林がヘディングシュート、枠の右。決めてほしい。
 追加タイム1分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半開始からベルマーレが二人同時交代。FW中川に代えてFWタリク、右ウイングバックの岡本に代えて古林を入れる。
 1分、旗手がまた立ち上がりにシュートまで持ち込むが、枠の左。
 3分、ベルマーレの左ウイングバック鈴木が左足で鋭いシュート、枠の上。
 5分、フロンターレの左CK。下田がファーへ蹴り、小林が頭で落とし、守田が鋭いシュートをうつが、ゴールライン上の相手DF。決まってもおかしくなかったが、残念。
 7分にも脇坂が相手DFをうまくかわしてシュートするが、枠の上。解説の福田さんが「フロンターレの選手のボール扱いがうまくてベルマーレの選手は後手になってしまう」と言う。しかし、得点できていない。
 9分、家長からの横パスを受けた守田がすばやくシュートするが、相手DF。さらに下田が左サイドから入れたクロスにファーで家長がスライディングシュートをうつが、ヒットせず。11分の小林のシュートは相手GK。
 12分、失点。相手右サイド深い位置で右ウイングバック古林が折り返しのクロス、中央少し下がり目の位置で相手FWタリクがバイシクルシュート、守田が戻ったが間に合わず、右隅に決まる。0−1。解説の福田さんが「GKチョン・ソンリョンは一歩も動けなかった」と言う。
 13分、ベルマーレが三人目の交代。FW岩崎に代えてベテラン石原直樹を入れる。アナウンサーが「石原はここ2試合、途中出場していずれも得点している」と言う。この間にフロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて大島、旗手に代えて三笘が入る。
 ベルマーレは得点してから、いっそう走るようになり、フロンターレのゴールに迫る。15分、ベルマーレの左CK。鈴木が蹴るが、フロンターレがクリアしてカウンター攻撃へ。
 16分、大島、小林とつなぎ、下田がクリアのボールを相手DFの背後に蹴り上げ、大島が走り込んでドリブルで駆け上がる。右側を山根が併走し、背走する相手DFの横を大島から山根にパスが通り、山根はフリーでペナルティーエリアに入り、相手GKが出てくるところを狙って冷静に流し込んだ。1−1。やれやれ。山根は2試合連続得点。
 19分、相手右サイドからまた古林がクロス、今度は守田がスライディグでクリアして相手右CK。これを鈴木が蹴るが、フロンターレDF陣が大きくクリア。
 ここまで三笘の動きが悪い。前回までは鋭いドリブルが効いていたのに、パスミスや動き出しが遅く、体が重そう。解説の福田さんも「三笘が試合にうまく入れていない。続けてミスをしている」と言う。
 21分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えてダミアン、小林に代えて宮代が入る。ダミアンのワントップ、宮代が右ウイング。
 22分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、相手GKがはじき、こぼれを最後はダミアンがヘディングシュートするが、強く当たらず、相手GK。
 23分、飲水タイム。24分、ベルマーレが四人目の交代。右MF松田に代えて福田を入れる。
 27分、ダミアンのポストプレーから、下田がペナルティーエリア左から鋭いシュート、相手GK。29分にも、登里からのスルーパスに走り込んだダミアンがシュートするが、これも相手GK。
 ベルマーレは、ベテランの石原が前の方でタメを作り、鈴木を走らせたりしているが、シュートまでは持ち込めず。相手MF斉藤に左サイドからクロスを入れられたりしたが、DF陣が防ぐ。
 33分、逆転。相手DFのパス回しのズレに反応してボールカットした三笘がドリブルでペナルティーエリアに入り、相手DFの足の間からシュート、ゴール左下に決める。2−1。三笘はこれがJ初得点。インタビューでは「相手DFの足も速くて追いつかれると思ったので、いったん止まって相手の足を開かせてからシュートした。イメージどおり」とのこと。
 34分、ベルマーレが五人目の交代。斉藤に代えて柴田を入れる。
 39分、三笘が左サイドからドリブルで、相手DFをかわしながらペナルティーエリア左に入るが、折り返しのパスは相手DF。三笘は得点シーンとこのドリブルはよかったが、後はずっと体が重そうだった。湿気に弱いのか。
 40分、フロンターレも五人目の交代。下田に代えて田中碧が入る。大島が下田のいた左インサイドへ回り、田中碧は右インサイドに入る。
 43分、追加点。田中碧が相手ボールをカットし、ドリブルで前進、右ワイドの宮代とパス交換してそのままペナルティーエリア右に進入、相手GKとの1対1を制してニアへ蹴り込み、3−1。よかったよかった。
 さすがにベルマーレの足が止まってくる。追加タイム4分。無理せずパスをつないでタイムアップ。
 これで勝ち点19、得失点差14で暫定首位をキープ。2位は4連勝のガンバ大阪(16)。次節対戦する。3位は試合中止の名古屋(勝ち点14、得失点差7)。4位には、鹿島とアウェイで2−2で引き分けたFC東京と、鳥栖とアウェイで1−1で引き分けたセレッソ大阪が勝ち点14、得失点差3で並んでいる。

 なお、今節、2位だった名古屋に新型コロナウイルス陽性の選手2名とスタッフ1名が出たため、広島対名古屋の試合が午前11時に中止と決まっている。7/17のリーグ全体の検査時点では3人とも陰性だったため、想定内とはいえ、ショックは大きい。代替日は未定。
 Jリーグは7/27、政府見解も受けて、8月中は観客数など今のまま「超厳戒態勢」を再延長(7/20にいったん8/1からの緩和を8/10に延長)することを決めた。

サッカー短評 (2020.7/22)

ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ 2対3 (2020.7/22 ユアスタ) 新第6節

 今季初の逆転勝ち。勝ったからいいが、前半2失点はいただけない。アナウンサーに「後半は別人になった」「沈まない船・フロンターレ」とか言われたが。山根が移籍後初得点。小林の2得点はさすが。この調子で「夏男」の本領を発揮し続けてほしい。気温26度、湿度77%。仙台も蒸し暑そう。観客数は2507人。アウェイ2連戦。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。アンカーに田中碧。二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに長谷川と家長。ワントップにダミアン。大島がJ1通算200試合出場。
 仙台は、4-3-3。同じ布陣の「ミラーゲーム」。ワントップに長沢、左右のウイングに西村とジャーメイン。二列目に関口、椎橋、道渕。DF石原、平岡、吉野、柳。GKスウォビィク。木山監督は1年目。
 前半は、多くの時間、フロンターレがボールをつないでいたが、シュートが少なかった。仙台は、少ないシュートを確実に得点につなげた。
 前半5分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーを蹴るがシュートまでいけず。7分には、長谷川が左サイドからドリブル突破をねらうが、先週のようなキレが見られず、相手DFに止められる。
 8分、長谷川からのクロスをダミアンがシュート、相手DF。
 14分、攻め上がった相手右SB柳を倒して、中盤右寄りで相手FKを与える。関口が蹴り、相手DF吉野にシュートされるが、ヒットせず枠の外。
 19分、ロングボールを受けた相手FW長沢が落としたボールを相手左ウイング西村にミドルシュートをうたれるが、これもヒットせず。西村は昨季はロシアのチェスカに移籍していたが1年で帰ってきたとのこと。
 フロンターレは次第にボールを支配してパスをつなぐが、シュートに至らない。家長のクロスがオフサイドになつたり、車屋のフィードが大きすぎたり。
 26分、飲水タイム。
 27分、相手ボールをカットして、家長からのパスをダミアンがシュートまでいくが、相手DF。
 30分、失点。今度は相手にボールカットされ、相手右ウイングのジャーメインに展開。ジャーメインがドリブルしてペナルティーエリア右からスルーパスをねらうと、戻ってきた大島に当たり、こぼれたボールを相手FW長沢がすかさず蹴り込む。0−1。
 フロンターレは今季、これが初めてのビハインドからの試合となる。昨季は、先に失点するとなかなか逆転できなかった。優勝した年は逆転もできていた。
 35分、山根からのクロスのこぼれ球をダミアンがシュート、相手DF。37分、谷口からの縦パスを右サイドでつなぎ、最後は家長がヒールで落としたボールに脇坂が走り込み、深い位置からシュートするが、枠の右。
 38分、相手カウンターからまた失点。相手右ウイングのジャーメインが切り込み、これはなんとか防ぐが、パスをつながれ、最後は相手MF道縁が鋭いミドルシュート、田中碧に当たるが、ゴールの右上に吸い込まれる。0−2。
 41分、登里からの折り返しのパスを受けた脇坂がフリーでシュート、枠の左。44分、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 45分、長谷川が足を傷め、三笘と交代。
 追加タイム2分。0−2のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて前節2得点の小林、脇坂に代えて旗手を入れる。旗手は右ウイングに入り、家長が脇坂のいたインサイドに回る。
 1分、大島からのパスを受けた小林がシュート、枠の左。
 2分、ロングボールを受けた相手FW長沢が相手右サイドからシュート、谷口が防ぐ。3分、相手右CK。関口が蹴り、相手DF平岡にヘディングされるがヒットせず。
 直後にフロンターレのカウンター。三笘が長い距離をドリブル、最後は家長が左サイドからシュート、相手DF。フロンターレの左CK。大島が蹴るが大きすぎて合わず。
 6分にも右CK。大島が蹴るが、相手DF。こぼれを旗手が拾ってクロス、味方に合わず。
 9分、三笘が左サイドからドリブルで突破をねらい、ペナルティーエリア手前でFKを得る。DAZN解説の平瀬は、「ドリブルが速いだけでなく重い」。これを大島が直接ねらうが、決まらない。こぼれを田中碧がシュート、相手DF。
 13分、右サイドから崩して1点返す。家長からのパスを受けて山根が短いスルーパスを送り、旗手が走り込んで右サイド深い位置からクロス、これを小林が相手DFに競り勝ちヘディングシュート、左上に決めて1−2。
 さらに14分、仙台のDFがMFにつなごうとしたパスを山根がカット、そのままゴール方向へドリブル、小林とパス交換して相手DFラインの裏に抜け出し、そのままシュート、相手GKの足の間を通してゴールイン。2−2。確かこれが山根の移籍後初得点。今までもシュートはうってきたが、こんなことができるとは。
 17分、仙台が二人同時交代。ワントップ長沢に代えて山田、左ウイング西村に代えてFWゲデスを入れる。ゲデスがワントップに入り、おそらく山田が左ウイングに。
 21分、三笘が左から入れたクロスは相手GKにはじかれるが、こぼれを旗手がシュート、相手DF。
 23分、ついに逆転。フロンターレの右CK。大島はショートコーナーとして家長、山根とパス交換し、ペナルティーエリア右角付近から改めてクロスを入れると、ニアとセンターでジャンプした谷口と三笘の向こう側で小林が体を倒しながらジャンピングボレーを右上にたたき込む。3−2。まるで佐藤寿人のようなアクロバティックなシュート。小林はこれでJ1通算110得点で、ジュニーニョの記録と並んだらしい。
 24分、飲水タイム。
 27分、三笘が左サイドから中央へドリブル、シュートまでいくが、相手GK。これで得た右CKを大島が蹴り、小林がヘディングシュートするが、枠の左。ハットトリックはならず。
 30分、相手右ウイング、ジャーメインに、ペナルティーエリア右隅から鋭いシュートをうたれるが、DFに当たって助かる。これで与えた相手左CKを中原が蹴るが、DF陣がクリア。こぼれを拾われるが、最後はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 33分にも相手左サイド石原からのサイドチェンジのパスを受けたジャーメインがシュート、辛くも右サイドネットで助かる。ジャーメインはなかなか手強い選手。
 35分、フロンターレの右CK。大島が蹴り、こぼれを家長がミドルシュート、これもはじかれるが、ゴール前に上がっていた谷口が再度蹴るが、枠の外。谷口はヘディングシュートは練習の成果があったようだが、足のシュートも練習してほしい。
 37分、仙台が二人同時交代。左SBの石原に代えて蜂須賀、アンカーの椎橋に代えて浜崎を入れる。
 仙台はホームゲームでもあり、前半リードしていた試合で、まだ1点差なので、諦めずに攻めてくる。相手左サイドからのクロスを登里がクリアし、38分、相手右CK。これを代わったばかりの浜崎が蹴り、ニアで相手FWゲデスが頭でファーへ落とし、他の選手が滑り込んだが間に合わなくて助かる。
 39分、フロンターレが四人目の交代。大島に代えて下田を入れる。下田はそのまま大島の位置に入ったか。
 42分、三笘が右サイドから中央へ切れ込んでシュート、枠の外。
 43分、フロンターレが五人目の交代。家長に代えて守田が入る。守田は二列目に入ったかアンカーに入ったか不明。
 44分、相手FWゲデスにDFラインの裏でロングパスが通り、ペナルティーエリア左からシュートされるが、枠の左。
 追加タイム5分。仙台に攻め込まれる場面もあったが、DF陣が防ぐ。50分、旗手が走り込む守田にパスを出すが、シュートまでいかず。3−2でタイムアップ。
 勝ち点16に伸ばし、得失点差12で首位キープ。2位は再開後負けのない名古屋(14)。3位は札幌と1−1で引き分けたFC東京と、広島に1−0で勝ったガンバ大阪と、神戸と0−0で引き分けたセレッソ大阪が勝ち点13で並ぶ。湘南ベルマーレが鹿島から初勝利をあげ、15位に浮上。前節初勝利した鹿島は17位に後退。鳥栖は最下位清水と、ともに初勝利を目指して対戦したが、1−1。ただし、今季初得点を原川があげ16位キープ。

サッカー短評 (2020.7/18)

横浜FCvs.川崎フロンターレ 1対5 (2020.7/18 ニッパツ) 新第5節

 18時開始の試合だったので、19時から見始めたら、後半45分でDAZNが止まってしまった。4−1で勝ったと思ったら、5−1でびっくり。後半の初めからしばらく押されっぱなしだったので、この点差は実感と少し違う。気温23度、湿度90%、観客数2733人。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF登里、車屋、谷口、山根。田中碧のアンカー、二列目に大島と脇坂。左右のウイングに長谷川と家長。ワントップにダミアン。山村と、怪我明けの小林と三笘が再開後初めてベンチ入り。
 横浜FCは、3-1-4-2。一美と斉藤光毅のツートップ。左右のワイドに松尾と中山。インサイドに瀬古と松浦。アンカーに佐藤謙介。DF小林友希、田代、星。GKは41歳の大ベテラン、南雄太。キャプテンマークは南。下平隆宏監督は昨季J2で5月から監督に昇格し、チームを14位から2位に引き上げ、13年ぶりの昇格に導き、J2優秀監督賞を受賞した。
 横浜FCは、GKからパスをつなぐスタイル。少ないタッチで足下に強いパスを送る形は、フロンターレと似ている。開始2分、相手左CK。斉藤光毅が蹴るが、谷口がクリア。
 4分、フロンターレの左CK。脇坂が大きなショートコーナーのようなキックを蹴り、待っていた家長がミドルシュートをうつが、惜しくも相手DF。続けて左CK。これも脇坂が蹴るが、相手GKが大きくはじく。これを家長がカットして右からクロス、ダミアンがシュートするが、相手GK。
 8分、大島からの縦パスをダミアンがペナルティーエリア手前からシュート、また相手GK。これで得た左CKを脇坂が蹴るが、相手DFがクリアし、今度は右CK。脇坂が蹴るが、ボールがゴールラインをわってしまう。
 相手左ワイドの松尾が高速ドリブルで山根の側を突破しようとしかけてくる。相手の中盤の選手たちはFW一美にパスを通そうとしてくる。16分には、一美にミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが抑える。
 22分、パスをつないで最後は登里がペナルティーエリア手前からシュート、相手DF。24分には、全体に押し込んで、最後は大島がこぼれを鋭くミドルシュート、相手GK。これで南は2点くらい防いだ。
 25分、飲水タイム。
 28分、先制。長谷川が左からしかけて、中央へパス、右サイドに展開して山根から家長、家長の右足のクロスにダミアンがヘディングシュート、これは惜しくもバーに当たるが、はねかえりにつめた脇坂が足をうまくたたんで押し込み、1−0。脇坂は今季初得点。
 33分、相手左サイドの松尾に切り込まれ、折り返しのパスを相手DFの田代がミドルシュート、枠の外。さらに松尾が左サイドで山根をふりきり、ペナルティーエリア左から鋭いシュートをうつが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 35分、大島がループで相手DFの裏にパスを送るが長谷川はオフサイドだったので走らず。ここ3試合、キレキレだった長谷川だが、今日は早い時間から体が重そう。
 40分、左サイドでパスをつなぎ、大島がクロスを入れ、こぼれを山根がシュート、枠の外。
 41分、相手左ワイド松尾がまたドリブルで左サイドを切り込み、折り返しのクロス、松浦がシュートするが大島が防ぐ。
 追加タイム2分。46分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 48分、相手FW斉藤光毅にボールカットされ、ドリブルで攻め込まれるが、車屋が対応。最後は押し込まれた感じがあったが、1−0でハーフタイム。

 後半は、双方交替なしで開始。フロンターレは、相手左サイド対策で、交代するかと思ったが。
 横浜FCは、ホームでもあり、臆することなく、パスをつないでくる。みんな若くて疲れを知らない感じ。斉藤光毅や松尾に何度も相手左サイドを突破され、何度もクロスを入れられる。
 相手の二列目が4枚なので、左右ワイドの松尾や中山が攻撃参加するとき、フロンターレの両SBが引っ張り出されると中央が手薄になる。そこで脇坂や大島がその対応をするのが原則らしいが、今度はそこに相手インサイドMFの瀬古と松浦が対応してくるので後手になってしまう。DAZN解説の柱谷幸一さんは「そこが横浜FCのねらい」と言う。
 11分、相手左サイド深い位置でFKを与える。斉藤光毅が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。13分には、相手右CK。これも斉藤光毅が蹴るが、DFがクリア。
 14分、追いつかれる。またまた相手左サイドから攻め込まれ、相手MF瀬古がクロス、ファーで相手長身DF星が折り返し、相手FW一美がシュート、ヒットせず。こぼれをクリアしきれず、松尾にミドルシュートをうたれ、これがゴール前の相手DF田代に当たってゴールイン。1−1。
 15分、フロンターレが二人同時交代。ダミアンに代えて小林、長谷川に代えて三笘を入れる。少し遅かったか。
 17分、左サイドから三笘がドリブルで切り込み、ペナルティーエリアに入ってシュートに持ち込む。相手DFに防がれるが、さっそく持ち味を発揮。これで得た左CKを脇坂が蹴り、こぼれを家長がシュートするが枠の上。
 23分、三笘が上がってきた登里にスルーパス、登里がワンタッチでクロスを入れるが、小林に合わず。交代後、攻撃が活性化。
 25分、飲水タイム。横浜FCが一人目の交代。右ワイドの中山に代えて熊川が入る。
 28分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。29分、左サイドから三笘がドリブルでペナルティーエリアに入ると、相手DF星が背中を手で押して倒してしまい、PK獲得。これを小林がゴール左に決め、2−1と勝ち越し。やれやれ。小林はガッツポーズ。ちょっとボールスピードが足りなくて相手GK南に止められるかとヒヤヒヤした。
 31分、横浜FCも二人同時交代。左ワイド松尾に代えて志知、インサイドMF松浦に代えて手塚が入る。
 33分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、車屋が競ってこぼれたボールが相手DF瀬古の手に当たり、ハンドの判定でまたPKを得る。今度は家長が蹴り、鋭いキックを右下に決める。3−1。解説の柱谷さんが「あのキックが低かったから決まった」と言う。
 36分、フロンターレが右サイドから攻め込み、小林がペナルティーエリア右からクロス、相手DFが防ぐが、こぼれを山根が鋭くシュート、相手GKがはじく。南はこれで3点分防いだ。これで得た左CKを脇坂が蹴るが、相手DF。
 38分、登里からの縦パスを受けた小林が相手DFを反転してかわしざまにシュート、ゴール前にいた相手DFの体と手をはじいてゴールイン。4−1。
 39分、横浜FCがまた二人同時交代。FW一美に代えて皆川、MF瀬古に代えて中村俊輔が入る。フロンターレも二人同時交代。大島に代えて下田、山根に代えて守田が入る。守田は山根のいた右SBに入る。
 41分、家長からのパスを受けた小林がシュート、枠の上。
 相手MF中村俊輔には田中碧がマークしているか。
 44分、相手FW斉藤光毅に左サイドから中央に切り込まれて、シュートをうたれるが枠の外。
 44分、フロンターレが五人目の交代。登里に代えて山村が入る。山村は今季初出場。山村はCBに入り、車屋が左SBに回る。
 追加タイム5分。46分、相手FW斉藤光毅がドリブルからシュートまでいくが、枠の外。解説の柱谷さんと下田アナも「まだ走れますね」と感心。
 47分には、相手MF中村俊輔からロングクロスが相手FW皆川に入るが、DF陣がクリア。さすがロングキックが正確だ。他にも相手の攻撃場面で正確なパスを通していた。
 49分、家長が相手DF小林にボールカットされ、カウンターを受ける。相手FW斉藤光毅にボールが渡るが、戻りオフサイド。
 51分、ラストプレーで追加点(翌日見た)。フロンターレの左CK。この試合では初めて下田が蹴り、ニアに走り込んだ谷口が相手GKの足下に強くたたきつけてネットを揺らす。5−1。ここでタイムアップ。それにしてもお手本のようなヘディングシュートだが、谷口がこんなに見事なヘディングをしたのは初めて見た。今までは早く跳びすぎて下から当てることが多かったのに。中断中に猛特訓でもしたのだろうか。
 勝ち点13、得失点差11として首位キープ。2位には、天敵浦和レッズに勝ったFC東京と、アウェイで広島に逆転勝ちしたセレッソ大阪が勝ち点12で並ぶ。4位は、無敗の名古屋(11)。鹿島はホームでマリノスから今季初勝利をあげ、15位に浮上。5連敗の清水が最下位に。まだ無得点で2分け3敗の鳥栖が16位。鳥栖は昨季から8試合連続無得点でリーグのワースト記録を更新したらしい。

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サッカー短評 (2020.7/11)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 3対1 (2020.7/11 等々力) 新第4節

 3連勝! 試合は、前半終了間際に家長が2得点。昨季は無得点で心配したが、復活。後半にはダミアンも2試合連続得点。柏の呉屋に1点返され、後半はキツかったが、勝ちきった。怪我で交代したジェジエウが心配だ。気温27度、湿度79%。かなり蒸し暑い。
 ここから上限5000人で観客を入れる。アウェイのサポーターはまだ入れない。応援歌も手拍子も禁止。大きな旗やタオルマフラーを振り回すのもダメ。どうやって応援するのだろう。と思っていたが、ふたをあけてみると、タオルマフラーを掲げるのと拍手するのはいいとわかった。それがあるだけでずいぶん違う。発表された入場者数は、4,724人。完売したというのに、276人はどこにいったのか(※)。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、山根。守田のアンカー、二列目に下田と脇坂。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップにダミアン。車屋と下田、守田が初先発。谷口はJ1通算200試合。大島と田中碧、登里はベンチから。
 再開後2連敗の柏レイソルは、先発を4人変えたらしい。ワントップに193pのオルンガ。左右のウイングに神谷と江坂。インサイドに瀬川と戸嶋、アンカーに新加入のヒシャルジソン。DF古賀、鎌田、キャプテンの染谷、北爪。GKは新加入のキム・スンギュ。神谷は初先発。ネルシーニョ監督は2年目。しかし二度目の柏監督なので通算では8年目。
 前半4分、脇坂がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GK。
 15分、相手MFヒシャルジソンからのパスに相手FWオルンガが走り込むがオフサイドで助かる。
 直後にジェジエウが足を傷めたらしく座り込み、メディカルが入り、担架が呼ばれる。既に前節のFC東京戦のとき怪我を押して出場していたらしいので、限界か。すぐに登里が呼ばれて一人目の交代。ノボリが左SBに入り、車屋がCB左へスライド。谷口がCB右になり、オルンガをマーク。
 22分、飲水タイム。ここまでボールは支配しているが、NHK-BSの解説、木村さんに「シュートできていない」と指摘される。好調の長谷川も、車屋とは連携不足だったかもしれないが、登里に変わったので、攻め込んでほしい。
 26分、ダミアンからのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア右からシュート、今度はヒットせず、また相手GK。
 30分、右サイドからのスローインをダミアンがヘッドで流し、脇坂がシュートするが左足のためか枠の外。NHK-BSの笠井アナが「脇坂はもうシュート3本目です」と言う。
 33分、左サイドでダミアンからのパスを受けた長谷川がドリブルで相手DFを切り裂く。反転してかわし、ペナルティーエリア左に入りシュートするが、惜しくも相手DF。サポーターから拍手。5000人弱しかいないのに、ずいぶん大きく響く。
 39分、ダミアンが右サイド深い位置からシュート性のクロス、ニアに走り込んだ誰かの前に相手DFが滑り込んでクリア。フロンターレの右CK。これを脇坂がニアへ蹴り、ニアポストで車屋に競り勝った相手MF江坂が頭に当てたが、ボールはファーポスト方面に飛び、そこへ走り込んだ家長がフリーでヘディングシュート、1−0。あまりに速くて、リプレーを見ないと得点者がわからなかった。家長の頭の得点は珍しいのではないか。
 さらに42分、追加点。相手ボールをカットした登里からのパスを受けた家長が、ペナルティーエリア手前で相手DF染谷の足の間をねらい、利き足でない右足でシュート、これが相手GKの指先をかすめて枠の右に決まり、2−0。家長の1試合2得点は4年ぶりとか。
 44分、車屋がファールで相手MF江坂を倒してイエローカード。2点リードしているのだから、こんなところで相手FKを与えなくてもいいはず。やはり初先発で試合勘が鈍っているのか。
 追加タイム2分。2−0でハーフタイム。

 後半開始からレイソルは三人同時交代。オルンガに代えてFW呉屋、MF戸嶋に代えて仲間、右SB北爪に代えて三丸を入れる。三丸は左SBに入り、古賀が右へ回る。
 6分、下田が倒され、左サイド深い位置でフロンターレのFK。脇坂が蹴り、相手DFがクリアし、今度は左CK。これも脇坂が蹴り、ニアへ高いクロスを入れると、走り込んだダミアンがヘディングシュートを決め、3−0。すばらしい。
 しかし11分、レイソルの交代選手たちに1点返される。相手左SB三丸が攻め上がり、ゴールライン近くでフロンターレのDFをかわして低いすばやいクロス、ニアの江坂には合わなかったが、ファーでフリーの相手FW呉屋が蹴り込み、3−1。呉屋には遅れて登里がマークにいったが間に合わなかった。
 ここからレイソルの選手たちが元気になり、押し込まれるようになった。
 16分、フロンターレも二人同時交代。脇坂に代えて大島、家長に代えて旗手を入れる。
 19分、レイソルは四人目の交代。イエローカードをもらった染谷に代えて高橋祐治が入る。
 21分、相手左SB三丸の突破を旗手と山根で止めるが、相手左CKに。これを神谷が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 23分、レイソルが早くも五人目の交代。プレイスキッカーの神谷に代えて、今季新加入のマテウス・サビオを入れる。
 24分、下田のスルーパスにダミアンがフリーで走り込み、シュートするが枠の左。決まったと思ったが。
 25分。飲水タイム。レイソルは5人代えて動きがよくなっている。フロンターレもそろそろ代えないと厳しいのでは。家長がいないと、キープして時間を作ったり、テンポを変えたりできないため、てきめんにリズムが生まれない。
 33分、疲れが見えていた長谷川が、果敢なドリブルでペナルティーエリア左に入り、折り返しのパス、これを守田がミドルシュート、ヒットせず枠の外。決めてほしい。
 39分、フロンターレの左CK。下田が左足で蹴るが、ゴール前でオフェンスファール。
 40分、大島を起点に攻め込み、最後は長谷川が左サイドからシュート、相手GK。
 41分、フロンターレが二人同時交代。長谷川に代えて斎藤、ダミアンに代えて宮代が入る。
 42分、右サイドから攻撃、最後はペナルティーエリア右から山根がシュート、相手DF。
 43分、守田が相手FW呉屋を倒して、イエローカード(★)。ペナルティーエリア手前右寄りでレイソルのFK。サビオが蹴るが、壁に当たる。
 追加タイム6分(!!)。49分、登里が倒され、相手MF瀬川にイエローカード。
 50分、相手左サイドから江坂にクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 3−1でタイムアップ。これで勝ち点10、得失点差7で暫定首位。翌日7/12の試合で、前節首位だったセレッソが名古屋グランパスに0−2で負けたので、今節終了時点でフロンターレが1位に。セレッソは3位に後退(勝ち点9)。2位は鹿島に1−0で勝った浦和。同じ勝ち点10だが、得失点差が3。鹿島はクラブ史上初の開幕4連敗とか。4位はマリノスに3−1で逆転勝ちしたFC東京(勝ち点9)、5位は名古屋(勝ち点8)。

 ※後日記。この4724人は、多い方だと後でわかった。ここより多かったのは、マリノス対FC東京戦の4769人だけで、他は4131人(清水対ガンバ)、4026人(セレッソ対名古屋)、4263人(大分対神戸)、2235人(横浜FC対仙台)、2694人(鳥栖対広島)、3327人(湘南対札幌)、3094人(浦和対鹿島)だった。
 ★後日、「Jリーグジャッジリプレイ#8」で取り上げられ、DOGSOでレッドカード相当の評価だった。気をつけよう。審判インストラクター深野さんの説明はわかりやすくてよい。(2020.8/10)

サッカー短評 (2020.7/8)

FC東京vs.川崎フロンターレ 0対4 (2020.7/8 味スタ) 新第3節

 完勝! アウェイの多摩川クラシコですばらしい。大島の豪快なミドルシュートに始まり、長谷川のごっつぁんゴールまで前半だけで4得点。これで後半に追加点が取れれば完璧だった。25.5度、湿度85%。リモートマッチ2試合目。
 先発は前節と同じ。GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。田中碧のアンカー、二列目に大島と脇坂。左右のウイングに長谷川と家長。ワントップにダミアン。
 FC東京は、オリベイラのワントップ。トップ下にルーキーの安部、左右のワイドに新加入のレアンドロに東。ダブルボランチは新加入のアルトゥール・シルバと高萩。DF小川、森重、2年目の渡辺剛、ルーキーの中村帆高の4バック。GK林彰洋。前節から二人変更らしい。キャプテンは東。長谷川健太監督は3年目。
 前節鹿島戦は立ち上がりから激しく攻め上がったが、今節はやや様子見。1分、相手右SB中村帆がオリベイラとのパス交換で駆け上がり、クロスを上げるがオフサイド。
 FC東京は序盤、大島などにファール気味にハイプレスをかけてきたが、だんだん相手をうまくかわせるようになり、左サイドの長谷川のドリブル、大島のスルーパスなどチャンスを創り出す。10分には、左サイドでFK。脇坂が蹴るが、少し大きくなり、相手GK。
 12分、右サイドの山根からのパスをダミアンがキープ、ダミアンからの縦パスを長谷川がシュート、力んだのか枠の上。
 17分、先制。左サイド深い位置でフロンターレのスローイン。登里がペナルティーエリアに放り込み、受けたダミアンが落としたボールをペナルティーエリア手前から大島がミドルシュート、これが左ポストに当たり、右ポストのすぐ内側に跳ね返る。1−0。大島がものすごく嬉しそうに両手の拳を握り、ガッツポーズ。
 18分、ボールカットされ、相手MF東から右サイドでパスを受けた相手FWオリベイラにシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 23分、追加点。脇坂からのパスを受けた山根が相手DFの間をドリブルで見事にぬけ、ゴールラインぎりぎりから折り返し、ダミアンがヒールのワンタッチシュートを流し込む。2−0。
 25分、飲水タイム。せっかくいい感じなので、ここで流れが変わらないように気をつけたい。
 28分、また追加点。家長が右サイドからファーへクロス、ゴール前の左ポスト近くで受けたダミアンがていねいに落とし、ダミアンと重ならないように下がり目に位置していた長谷川が相手DFの足の間から左ポスト際に決める。3−0。
 32分、相手MF安部の突破を登里が止めて相手左CK。小川が蹴るが、DF陣がクリア。
 37分、相手FWオリベイラにペナルティーエリア左に侵入され、折り返されるが、谷口がクリア、相手左CK。ショートコーナーから東がシュートするが枠の上。
 40分、相手右サイドから攻め込まれるが、右CKに逃れる。これも小川が蹴り、ゴール前にこぼれるが、DF陣がクリア。
 42分、FC東京は早くも一人目の交代。高萩に代えてアダイウトンを入れる。43分、アダイウトンにミドルシュートをうたれるが、田中碧が戻って防ぐ。
 45分、さらに追加点。田中碧が右サイドの奥にロングパス、走り込んだ山根がワンタッチでクロス、ニアでダミアンがシュートしたが、相手DFに当たってこぼれる。これを長谷川が押し込み、4−0。できすぎ。
 追加タイム3分。47分、相手右CK。小川が蹴るが、DFがクリア。
 48分、ダミアンからのパスを受けた脇坂が左サイドからミドルシュート、枠の右。4−0でハーフタイム。

 後半は開始からFC東京が二人同時交代。右SB中村に代えて室屋、二列目の右にいた東に代えて紺野を入れる。
 12分、ペナルティーエリア手前で相手FK。オリベイラが直接ねらうが、壁に当たる。
 14分、大島からのパスを受けた長谷川が左サイドから鋭いシュート、惜しくもバーに当たる。千載一遇のハットトリックのチャンスを逃す。
 15分には、田中碧からのスルーパスに走り込んだダミアンが相手GKと1対1で浮かせたシュートをうつが、わずかに枠の右。立て続けに得点チャンスを逃す。
 15分、フロンターレが二人同時交代。家長に代えて旗手、脇坂に代えて下田を入れる。下田はそのまま脇坂の位置に入ったようだ。16分にはFC東京も四人目の交代。ルーキー安部に代えて橋本拳人を入れる。
 18分、右サイドでフロンターレのFK。下田が蹴るが、クリアされ、こぼれをつないでダミアンがオーバーヘッドをうつが枠の上。
 21分、ペナルティーエリア手前左で相手FK。レアンドロと小川が立ち、レアンドロが直接ねらうが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 23分、相手FWオリベイラがペナルティーエリア右に侵入、折り返しを相手MFレアンドロにシュートされるが、山根が防ぐ。
 24分、フロンターレがまた二人同時交代。長谷川に代えて斎藤、大島に代えて守田が入る。守田がアンカーになったのか、右MFに入って下田が左へ回ったのか不明。
 26分、飲水タイム。後半はFC東京の攻撃が活性化して押し込まれる場面も多い。相手右SB室屋が攻め上がったり、オリベイラにパスを出したりしている。相手MFレアンドロもうまくファールをもらってFKを得たりしている。
 31分、相手左サイドから小川がクロス、相手MFアダイウトンがヘディングシュート、わずかに枠の右。
 34分、FC東京が五人目の交代。FWオリベイラに代えて田川が入る。39分、フロンターレも五人目の交代。ダミアンに代えて宮代が入る。
 39分、斎藤が左から入れたクロスに、ファーで旗手がシュートをうつが、枠の外。40分、42分とフロンターレの右CK。いずれも下田が蹴るが、クリアされる。
 43分、下田のシュートは相手DFに当たり、また右CK。これを下田が蹴り、こぼれを田中碧がシュートするが、相手DFが体を張る。またフロンターレの右CK。下田が蹴るが、クリアされる。
 追加タイム4分。49分、斎藤がドリブルからシュートまでいくが、相手DF。4−0でタイムアップ。
 勝ち点7、得失点差5、総得点6で単独2位に。1位は唯一3連勝のセレッソ大阪。3連敗の湘南ベルマーレ、清水エスパルス、鹿島アントラーズが16〜18位。
 またすぐ、中二日で試合がある。4バックはノボリ以外、ここ2試合フル出場している。ここをどうするのだろう。Daznの放送は下田アナ、解説は戸田和幸。フロンターレの選手間で激しいポジション争いがあると言っていた。

サッカー短評 (2020.7/4)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 2対1 (2020.7/4 等々力) 新第2節

 ついに再開! 最後は苦しかったが、なんとか粘る鹿島を振り切って、今季初勝利をつかんだ。気温は夜7時で26度、湿度77%。無観客試合のことを「リモートマッチ」というらしい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに田中碧。二列目に大島と脇坂。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップにダミアン。第1節鳥栖戦と同じ布陣。今季からの4-1-2-3。キャプテンは今季から谷口。鬼木監督は4年目。家長はJ1通算300試合出場。小林は怪我でベンチ外。
 対する鹿島は、新加入のエベラウドと土居のツートップ。左右のワイドにやはり新加入の和泉とファン・アラーノ。レオ・シルバとキャプテン三竿のダブルボランチ。DFは仙台から移籍の永戸、町田、犬飼、内田。GKクォン・スンテ。ザーゴ監督は1年目。犬飼、内田が初スタメンらしい。
 前半開始から攻撃的に入れた。1分、フロンターレの左CK。脇坂がショートコーナーを蹴り、大島が縦パス、家長がクロスを入れ、真ん中でダミアンが相手DFをひきつけ、ファーでフリーの谷口が蹴り込み、先制(※)。1−0。
 5分にも、大島が左から入れたクロスをダミアンがヘディングシュート、相手GKに防がれたが、いい攻撃だった。
 7分、相手左CK。アラーノがショートコーナーを蹴り、ファーへクロスを入れるが、合わず。14分にも、相手左SB永戸にうたれたシュートを体で防いで相手左CK。アラーノがゴールに向かうボールを蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 17分、相手DF内田が対面の登里を引っ張って倒し、イエローカード。フロンターレの左サイドでは、長谷川と登里が連携して何度もチャンスを作っている。
 18分、長谷川が左から入れたクロスにファーでダミアンと山根が反応。うまく連携できず重なってしまい、ヒットせず。こんなところが試合勘の戻っていない場面か。
 23分、相手右CKからのこぼれを山根がクリアし、25分、また相手左CK。今度は永戸が左足でゴールから遠ざかるボールを蹴り、相手DF町田が頭で折り返し、土居がシュートをねらうがヒットせず。
 26分、飲水タイム。再開後のJリーグの試合では、前後半とも20分を過ぎてプレーが切れた時点で必ず1分の飲水タイムがある。ボトルを共用しないため、選手の背番号の付いたボトルか、飲みきりサイズの小さいボトルを使用。ピッチの決まった場所にも背番号入りのボトルは置いてあるが、「基本的には20分間、水は飲めないと思っている」という選手談話をNHKの杉岡アナが披露。
 30分、追加点! 家長が右サイド下がり目の位置から、ファーのペナルティーエリア左にクロス、走り込んだ長谷川が右でトラップして左足でシュート、ゴール右奥に決める。2−0。すばらしい。
 しかし、31分、またも相手左CK。アラーノが蹴り、ニアポストにいたダミアンがクリアしようと頭に当てたボールがゴールイン。2−1。後ろからGKチョン・ソンリョンがはじこうと飛び出していたのだが、まるで見えたかのようにその上を越えていった。ソンリョンは声をかけたと思うが、聞こえなかったのか。NHK解説の福西は「あそこでボールに触らなければという気持ちはわかる」と言う。
 得点した鹿島の勢いが出て、急に受け身のサッカーになってしまう。34分、相手FK。永戸がゴール前に蹴り込むが、GKチョン・ソンリョンがはじく。これをアラーノがミドルシュート、枠の上で助かる。
 41分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。42分、続けて左CK。脇坂が蹴るが、今度は相手DF。
 43分、鹿島のカウンターを止めようと相手MF和泉を倒した家長にイエローカード。
 追加タイム2分。2−1でハーフタイム。

 後半は交代なしで開始。選手交代は、今季5人までできるが、ハーフタイムを入れて四回まで。後半は、前半より風が強い。右から左へと吹いていて、フロンターレの攻める方向にボールが流れる。
 3分、4分と連続でフロンターレの右CK。いずれも脇坂が蹴るが、相手DF。
 8分、今度は左CK。脇坂が高いボールを蹴るが、相手DF。
 9分、鹿島のカウンター。相手FWエベラウドが下がって受け、そのままドリブルで右サイドを突き進み、ペナルティーエリアに入ったところでシュート、GKチョン・ソンリョンが止める。解説の福西が「至近距離だったので、GKはまず足を閉じましたね」と言う。
 12分、家長が右サイド深い位置からファーへクロス、走り込んだ長谷川が豪快にダイビングヘッド、惜しくも枠の左。今日の長谷川はなかなかよい動き。
 15分、鹿島が二人同時交代。右SB内田に代えて広瀬、右ワイド土居に代えて伊藤翔が入る。伊藤はエベラウドとツートップ。左ワイドにいた和泉が右へ、アラーノが左へ回る。
 17分、フロンターレも一人目の交代。脇坂に代えて旗手が入る。旗手は本来家長の位置だが、そのまま脇坂の位置に入るようだ。
 18分、左サイドでフロンターレのFK。大島が蹴るが、風に押されたのか、まっすぐ相手GKに。
 20分、相手ボランチのレオ・シルバが絶妙なスルーパス、走り込んだ相手DF広瀬が合わせようとするが、一瞬早くGKチョン・ソンリョンが捕る。
 22分、鹿島が三人目の交代。アラーノに代えて遠藤康が入る。ここで後半の飲水タイム。
 解説の福西が「鹿島は後半、前半とは見違えるように動きがよくなった」と言う。杉岡アナも「レオ・シルバが目覚めた」と言う。鹿島はフレッシュな選手が4人入ったのに、フロンターレは旗手1人。全体に後手に回り、疲れが見える。
 26分、相手MFからのスルーパスを受けた相手左SB永戸が攻め上がり、左サイド深くまで上がって低いクロス、味方に合わず。さらに相手右SB広瀬も攻め上がり、高速クロスを入れると、相手FW伊藤がヘディングシュート、わずかに枠の上で助かる。
 27分、鹿島はまた二人同時交代。右ワイド和泉に代えて染野、レオ・シルバに代えて永木を入れる。これで5人使い切った。
 29分、フロンターレも二人同時交代。長谷川に代えて斎藤、家長に代えて守田を入れる。斎藤はそのまま長谷川の位置、家長の位置には旗手が回り、守田はアンカーに、田中碧が大島の隣に上がる。
 30分、中央右寄りでフロンターレのFK。蹴る前にゴール前の攻防で田中碧を倒した相手DF町田にイエローカード。大島が蹴るが、またも風に流され、味方に合わず。
 32分、フロンターレの右CK。大島がニアへ蹴り、誰かが触ってファーへ流し、旗手がシュートするが枠の上。
 36分、山根が攻め上がった相手DF永戸を倒してイエローカード。これで与えた相手FKは、永木が蹴るが、DF陣がクリア。
 38分、フロンターレが二人同時交代。大島に代えて下田、登里に代えて車屋が入る。フロンターレも5人交代した。これで鹿島の圧力に耐えられる。大島や家長を代えてしまうのは、この暑い中、久しぶりの本番で、しかも連戦になるので、怪我予防だろう。
 39分から、追加タイム6分まで、鹿島に攻められっぱなしだった。39分の相手右CKはDFがクリア。40分には、クリアし損ねたこぼれを相手MF染野に鋭くシュートされ、バーに当たって落ちるが、ゴールラインは割らず、なんとかクリア。
 42分、相手MF永木が主審の判定に抗議してイエローカード。
 45分、相手右CK。遠藤が蹴るが、ジェジエウがクリア。追加タイム5分。47分、続けて相手左CK。永木が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。相手選手と接触したGKチョン・ソンリョンが倒れ、メディカルが入る。前半から出ている選手たちはすかさず給水する。
 52分、GKチョン・ソンリョンが大きく蹴ったところでタイムアップ。
 勝ち点4、得失点差1、総得点2で、11位から4位に浮上。仙台、浦和、名古屋と並ぶ。鹿島は連敗で最下位に。1位は、2試合連続3−0で勝ったサンフレッチェ広島。

 ※後日、「Jリーグジャッジリプレイ」(DAZN)という番組を見たら、この節の試合で検証してほしいプレーというリクエストが最も多かったらしいが、検証対象にならなかった。「明らかなオフサイド」だったため。「再開初戦で、審判団も実戦の速さに未だ慣れていなかった。副審も目がついていかなかった」というのが誤審の原因らしい。(2020.8.9記)

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サッカー短評 (2020.6/20)

Jリーグの状況・その3 (2020.6/8,9,11,15,19)

 6/8、Jリーグは今季からJ1全試合に導入したVARを、再開後の試合では実施しないことを検討している。過密日程で審判員の確保も難しい上、VARを行う設備が特別に改造したトラックで、内部が「3密」状態になることも問題になったためらしい。
 また、6/9の実行委員会で、再開3戦目となる7/10以降の試合(第4節)から観客5000人上限で開催することで合意。さらに8/1以降の試合では、1mの距離を保つことを条件に、スタジアム収容人員50%まで観客を入れることも確認。
 その他、順位決定方法や移籍ウインドウ(7/31〜8/28に延長)、感染者が出た場合の試合開催条件(GKを含む14人のベンチメンバーを確保できれば可能)などを提案し、各クラブの承認を得たので、6/23の理事会で決定予定らしい。
 6/11には日本サッカー協会の審判委員会が、IFAB(国際サッカー評議会)が各国に通達している、今季限りの特別ルール「最大5人の交代が可能」を再開後のJリーグに採用することを発表。交代回数は、ハーフタイムを除いた3回まで。この特別ルールは、12/31までの適用なので、ワールドカップの予選など国際Aマッチには適用されない。しかし、1/1の天皇杯決勝には適用する見込みとのこと。
 6/15、Jリーグは新しい日程を発表。J1は7/4(土)からで、原則週2試合の過密日程。最初の2週間は、近隣チームと無観客で対戦。
 フロンターレは、本来の第2節はホーム初戦となる札幌戦だったが、等々力で鹿島との対戦で再開することになった。
 6/19、JリーグはJ1からJ3の全選手、スタッフ、審判団などのPCR検査を開始。なんと約3500人とか。

サッカー短評 (2020.5/24,30,)

Jリーグの状況・その2 (2020.5/20,29)

 3/30にこの夏の東京五輪が1年延期決定、4/16に全国に緊急事態宣言が出され、4/20に春の高校選抜野球の中止。5/4に大相撲夏場所、5/11にはプロ野球7月オールスターの中止。5/14にやっと39県(北海道、東京と近県3件、京阪神3県を除く)の緊急事態宣言は解除されたが、5/20、とうとう夏の甲子園まで中止。
 再開に向けた動きとしては、緊急事態宣言が解除された県のサガン鳥栖、サンフレッチェ広島、名古屋グランパスなどが再開したチーム練習を一部公開。また、欧州選手権主要リーグで唯一再開したドイツのブンデスリーグ(5/7発表、5/16〜)を対象にtotoの販売が5/23から再開すると5/20発表された。
 5/22、Jリーグ村井チェアマンは、5/29の実行委員会で再開日程を決めると発表。5/21に京阪神3県の緊急事態宣言が解除され、残るは北海道と首都4県のみ。早ければ5/25に解除とされていることを受けた。再開への準備期間がケガ防止等のため4〜5週間必要なので、早くても6月下旬らしい。再開しても初めは無観客で行うなど専門家チームから提言されている。再開序盤は移動リスク軽減のため近隣同士の対戦も検討するらしい。
 5/25、北海道と首都4県も緊急事態宣言解除。プロスポーツは6/19〜無観客で再開可能とされた。プロ野球はさっそく、近隣チームの対戦に組み直して6/19開幕することを決定。

 5/29、Jリーグは、6/27〜J2再開、J3を開幕。J1は、7/4〜やはり無観客で再開と発表。時期がそろわなかったのは、感染状況に地域差があり、チーム練習が再開していないチームもあるためとのこと。現にフロンターレも、5/28に段階的にトレーニング再開すると発表したばかり。試合に先立って、一週間前までに選手や審判のPCR検査を行う。この検査を医療機関に負担をかけない形で行える目処が付いたため、実施にふみきったという。開幕後は二週間おきに検査し、費用はリーグが負担。対戦カードは、移動による感染リスクを下げるため、再開後1ヵ月程度は東10チーム(関東以北)、西8チーム(静岡以西)内を優先。7/10以降に、国の5000人または50パーセント以下の収容でのプロスポーツの興業を認める第三段階における方針を受けて観客を入れていく見通しも明らかにされた。12/20が最終節。
 この他、ルヴァンカップの新方式、天皇杯の日程も発表された。ルヴァンカップは、J1の15チームを3チームずつ5組に分け、総当たりの一次リーグ、各組の1位5チームとACL参加3チームで準々決勝から1回戦制でトーナメントを行う。天皇杯は50チームに縮小し、開幕は9/16に延期。四回戦まではアマチュアチームの対戦、準々決勝からJ2とJ3の優勝チームのみ参戦、準決勝からJ1上位2チームが加わる方式が提案されている。

サッカー短評 (2020.4/4,14,5/2)

Jリーグの状況 (2020.3/12、3/25、4/3、4/8、4/30)

 Jリーグは3/12(木)、新型コロナウイルスへの感染予防および拡散防止のため、3/18(水)〜3/29(日)の全ての試合の開催延期を発表。
 また、3/19(木)に、今シーズンは全カテゴリーで降格なし、昇格ありを特例として適用すると発表。ホームアンドアウェイが公平に実施できない、過密日程でレギュラーがそろわないなどが考えられるためらしい。順位は従来通り勝ち点で決める。
 さらに3/25(水)には、4/3(水)以降5/13(水)までの試合延期も決定。
 日本サッカー協会の田嶋会長が訪欧後、新型コロナウイルスに感染していることが報道されたが、この間、Jリーガーには感染者はいなかった。しかし、3/31(火)、ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が陽性であることが判明。その後、神戸の関係者2名、群馬のDF舩津、セレッソ大阪のGK永石の感染も判明。
 4/3(金)、村井チェアマンは「4月中の再開は非常に困難」「5/9のJ1再開は白紙に戻すことで合意した」と会見。
 我が家でも、3/22開催予定だった横浜FC戦のチケットを購入したが、先日払い戻ししてきた。とんでもないシーズンになりそうだ。
 さらに4/8(水)、J1リーグの第13〜15節、5/27(水)のルヴァン杯まで開催延期が決定。5/30(土)以降は未定とのこと。今季はリーグ戦ができるのだろうか。

 ※(5/2追記)4/30(木)、J1リーグは、5/30〜6/7までの公式戦の延期を発表した。J1は、5/30(土)〜5/31(日)の第16節が対象。

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サッカー短評 (2020.2/22)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 0対0 (2020.2/22 等々力) 第1節

 勝てそうで勝てなかった。後半のダミアンのゴールもVARによるオフサイドで取り消しに。試合の最後もVARで何を確認したのかはっきりしないままタイムアップ。この、見ている方に何を確認しているのか説明しないシステムは、すごく不平不満を生み出すと思う。
 先発は、ルヴァン杯清水戦とほぼ同じ。宮代の所に家長が入った。GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、山根。アンカーに田中碧、インサイドハーフに大島と脇坂。左右のウイングに長谷川と家長。ワントップにダミアン。小林、山村、車屋はベンチから。鬼木監督4年目で新システムに挑む。
 鳥栖は、チョ・ドンゴンのワントップ、左右のウイングに小屋松と安。インサイドハーフに元フロンターレの原川と、ユースから昇格した18歳の本田風智。アンカーにユースから昇格した18歳の松岡。DF内田裕斗、元フロンターレのエドゥアルド、宮、森下。GK高丘。監督は昨年途中から監督に昇格して残留させた金明輝。
 3分、相手右ウイングの安の戻しパスを受けた原川がペナルティーエリア左からシュート、枠の右。
 4分、中盤右寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、家長がヘディングシュート、枠の上。
 12分、山根からのパスを受けた家長がドリブル突破して右サイド深い位置からクロス、ダミアンが体を投げ出してボレーシュート、わずかに枠の上。
 24分、相手GKのフィードをカットした田中碧がミドルシュート、蹴るまでに足を合わせる時間がかかり、相手GKにはじかれる。倉敷アナが「自分のミスの責任をとりました」。これで得た右CKを脇坂が蹴るが、ニアで相手DFがクリアして再度右CK。脇坂が今度はファーへ蹴り、ジェジエウがヘディングシュートするが、枠の左。
 前半のうちに得点できていれば勝てたと思う。鳥栖の守備は、清水より整備されていた。DAZN解説の岩政が、守備の観点からコメントするが、あまりに専門的すぎてよくわからない。
 32分、脇坂のスルーパスのこぼれを家長がシュート、枠の右。
 44分、ダミアンのポストプレーから登里がシュート、相手DFに当たり、左CK。これを脇座が蹴り、相手GKがはじき、さらにジェジエウがさわるが、相手DF。
 追加タイム1分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半から風が強く、ハイボールやロングボールは風の影響がある。
 4分、登里が田中碧とパス交換して左サイドからペナルティーエリアに入り、折り返しのパスのこぼれを家長がシュート。これも相手DFに当たるが、つめていたダミアンが押し込んでゴールかと思われた。フロンターレの選手たちは喜んでいたが、木村主審はVARからの通信を聞き、画面を見ずにオフサイドを宣告。解説の岩政が「オフサイドは事実の確認なので、主審が改めて見る必要はない」と言う。リプレイ画面を見るとなるほどオフサイドに見える。でも家長のはシュートであって、ダミアンへのパスじゃないし、いったん相手に当たっているのでオフサイドは解消していないのか。副審が旗を上げてオフサイドになるのより、がっかりした気分になるのはどうしてだろう。
 10分、相手右ウイングの安が攻め上がってきて、相手右CKを与える。安が蹴り、相手DFエドゥアルドがヘディングシュートするが、枠の外。
 11分、鳥栖が一人目の交替。安に替えてチアゴ・アウベスを入れる。12分、チアゴ・アウベスがドリブルできりこんできて、最後はシュートを打たれる。大きく枠の外で助かる。
 17分、大島からのスルーパスに走り込んだ登里が左サイドゴールライン際からファーへクロス、ダミアンがヘディングシュートをうつが、ヒットせず。
 18分、相手右SB森下の攻め上がりを登里が防ぐが、また相手右CKを与える。チアゴ・アウベスが蹴るが、ジェジエウがクリア。しかし、ボールをキープできずに奪い返され、最後は原川にシュートを狙われるが、GKチョン・ソンリョンが片手で触り、谷口が蹴り出して難を逃れる。
 20分、鳥栖が二人目の交替。FWチョに替えて金森を入れる。フロンターレも二人同時交替。家長に替えて旗手、長谷川に替えて三笘が入る。倉敷アナが「二人とも大卒ルーキーですが、東京五輪候補でもある」と紹介。正直五輪代表18人に入るのは、かなり厳しいと思うが。
 22分、また相手右CK。チアゴ・アウベスが蹴るが、今度はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 26分、大島からのスルーパスに走り込んだ登里の折り返しを相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。これを脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。
 フロンターレの4-1-2-3は、速攻のためのシステムらしいが、遅攻になると昨季と同じく、パスパスでシュートで終わらない形になってしまう。翌日の朝日新聞に、得点できなかったのは「シュートを防がれた後の「第2波」が迫力を欠いたのが一因だ。(中略)大島、脇坂の両MFが連携し、前線を追い越す場面はほぼなかった。」と指摘された。ただ、前半はカウンターを受けるとズルズル下がってしまったが、後半は「田中碧が上がっていく回数が減った」と倉敷アナ。
 31分、フロンターレが三人目の交替。ダミアンに替えて小林を入れる。ルヴァンカップでは、この形の交替で2点とれたが。
 34分、三笘が脇坂にパスしてペナルティーエリアに走り込み、脇坂が倒されてボールがこぼれるとすかさずシュートをうったのはよかったが、枠の左。
 35分、鳥栖が三人目の交替。本田に替えて高橋秀人を入れる。高橋がアンカーに入り、そこにいた松岡が一列上がって原川とインサイドハーフを組む。
 直後に谷口を競り合って倒した、相手FWチアゴ・アウベスにイエローカード。
 38分、ペナルティーエリア手前ゴール正面で小林が原川に倒されて、フロンターレのFK。原川にイエローカード。これを脇坂が直接ねらうが、壁に当たる。こぼれを小林がシュート、相手DFに当たって左CK。これも脇坂が蹴るが、相手DF。
 42分、旗手がペナルティーエリア右からシュート、相手DFに当たったはねかえりを、上がってきた山根がペナルティーエリア右に入り込みシュート、枠の上。
 45分、谷口からのフィードを収めた三笘がペナルティーエリア左で相手DFをかわして折り返しのパス、走り込んだ旗手がシュート、惜しくも枠の左。決めてほしい。
 追加タイム5分。47分、脇坂がペナルティーエリア左からファーへクロス、小林のヘディングシュートは相手GKがはじくが、こぼれを旗手がダイレクトシュート、これも枠の右。
 47分、大島がドリブルからミドルシュート、枠の右。
 48分、登里が左サイド深い位置からクロス、山根がヘディングシュートするが、相手GK。
 50分、三笘が左サイドからドリブル突破をねらい、相手ボランチ高橋に倒され、フロンターレのFK。おそらくこれがラストプレー。キッカーに大島と登里が立つが、大島が直接ねらい、これも壁に当たる。はねかえりは相手DFがクリアしてタイムアップ。
 今年もホーム開幕戦を引分けとした。昨年のようにホームで勝ちきれないという試合をこれ以上増やさないようにしてほしい。

※※Jリーグは、2/25、新型コロナウイルスの拡大防止のため、2/26ルヴァン杯〜3/15リーグ戦第4節までの全ての公式戦の延期を発表した。

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サッカー短評 (2020.2/21)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 5対1 (2020.2/18 等々力) ルヴァン杯グループA第1戦

 点差ほど内容に差があったわけではない。今季の新布陣4-3-3が機能している前半に2点とれたのが収穫。前半の終盤から後半途中までは、清水に対応され、相手ボールの時間も長かった。生放送がなく、録画で見た。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、湘南から新加入の山根。アンカーに田中碧。二列目インサイドに大島と脇坂。左右のウイングに長谷川とユース出身で山口から戻った宮代大聖。ワントップにダミアン。今季のキャプテンは谷口。ルヴァン杯の規定で必要な20歳以下の選手は宮代。小林、家長、車屋はベンチから。
 清水は、新監督に、マリノスのポステコグルー監督の下でコーチだったクラモフスキーを迎えた。ワントップに西澤、二列目に後藤と金子。左右のアウトサイドにドゥトラと石毛。西村と竹内のダブルボランチ。DF立田、ヴァウド、奥井の3バック。GKネト・ヴォルピ。キャプテンは竹内。20歳以下の選手は西村らしい。ベンチには、元広島のFWでタイの英雄ティーラシン、元フロンターレのチョン・テセ、GK西部などがいるが、知らない選手の方が多い。
 1分、左サイドのスローインから、ファーへクロスが上がり、宮代がワンタッチで押し込もうとするが、惜しくも枠の右。後から振り返ると、大聖のシュートではこれが一番惜しかった。
 2分、今度は右サイドを山根が攻め上がってクロス、ダミアンと相手DFが競り合い、こぼれを長谷川がダイレクトシュート、枠の上。
 4分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ジェジエウが相手DFと競りながら頭で触るが、枠の外。
 10分、先制。左サイドを登里がドリブル、相手DFの間をかわしてクロス、ダミアンが相手DFの間にうまく走り込み、ヒールで触って流し込んだ。1−0。ゴールパフォーマンスでボーリング。山根と田中碧がバッタリ左右に倒れた。
 15分、ダミアンが相手DFを背負ったままバイシクルシュート、枠の外。
 17分、相手MFドゥトラがフロンターレのバックパスにプレスをかけ、GKチョン・ソンリョンのパスが相手FW後藤に渡ってしまい、シュートを打たれるが、枠の左で助かる。清水の前半のシュートはこれ1本。18分には、中盤右寄りで相手FK。石毛が蹴るが、ジェジエウがクリア。
 23分、追加点。右サイドでパスをつなぎ、脇坂がペナルティーエリア右から折り返しのクロス、ニアで大島がスルー気味に触り、ファーへ走り込んでいた長谷川がシュート。2−0。
 24分、ダミアンが相手からボールをカットし、シュート、こぼれを再度バイシクルで打つが、枠の外。26分、ダミアンからパスを受けた宮代がシュート、相手DFに当たり、フロンターレの右CK。これを脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 29分、宮代がドリブルからゴールほぼ正面でシュート、枠の外。30分、ダミアンのポストプレーから長谷川がクロス、ファーで宮代が折り返し、脇坂がダイレクトでシュート、枠の右。
 ここまでほぼフロンターレの攻撃一辺倒だったが、フジテレビの解説、鈴木隆行が指摘したように「攻め疲れ」のようになり、清水に流れが傾いた。
 32分、相手右FW金子がサイドをドリブル、登里に当たって相手右CK。西澤が蹴り、ゴール前でこぼれるが、オフェンスファール。33分には、相手左FW後藤からクロスを上げられるがGKチョン・ソンリョンが捕る。この後藤には何度か山根の裏を取られている。
 39分、相手密石毛からのパスを受けたドゥトラがペナルティーエリア手前からミドルシュート、DFの誰かに当たって相手左CK。これを西澤が蹴るが、谷口がクリア。
 40分、フロンターレのカウンター。ダミアンが右サイドから長谷川をねらったクロスを入れるが、合わず。
 44分、相手左CK。西澤が蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれを拾われるが、追加タイム1分を守り切り、ハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、相手右FW金子に右サイドを突破され、ペナルティーエリアに入られ、後方へパス、受けた相手MF西村に縦パスを入れられるが谷口が防ぐ。清水が前半の流れのまま攻め込んで来る。
 3分、大島からのサイドチェンジのパスを受けた山根がペナルティーエリア手前右からクロス、ダミアンが相手DFと競り合いつつシュートに持ち込むが、相手GKがわずかに触り、惜しくも右上角に当たる。
 10分、脇坂からのパスに走り込んだダミアンのシュートが相手DFに当たり、フロンターレの左CK。これを脇坂が蹴るが、相手GKがはじく。こぼれを田中碧がミドルシュート、大きく枠の上。
 12分、清水が一人目の交替。左MFドゥトラに替えて中村慶太を入れる。
 14分、相手左CK。西澤が蹴るが、誰にも合わずにファーへ抜ける。
 17分、フロンターレも一人目の交替。宮代に替えて旗手を入れる。青島アナが「静岡学園から順大を出たルーキーで、東京五輪世代」と紹介。昨年既に特別指定選手として試合に出ているが、プロとしてデビュー。青島アナは「大島も長谷川も静岡学園出身」で静学がフロンターレに集まっていると言う。
 20分、清水が二人目の交替。ボランチの竹内に替えて岡崎を入れる。
 22分、相手MF中村に登里がかわされ、ペナルティーエリア右に入られ、クロスを上げられる。これを中央へ走り込んだ相手MF石毛にヘディングシュートされ、決まってしまう。2−1。
 24分、失点の前から用意していたというフロンターレの二人目の交替。ダミアンに替えて小林が入る。
 29分、追加点。右サイドで旗手がドリブルからクロス、ファーでフリーの長谷川が頭で押し込み、3−1。やれやれ。相手DFがボールウォッチャーになっていた。
 32分、清水が三人目の交替。FW西村に替えてチョン・テセを入れる。トップ下に後藤、中村と岡崎のダブルボランチに変更。
 33分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GKが捕る。
 37分、中盤左寄りで相手FK。石毛が直接左隅をねらったが、GKチョン・ソンリョンが抑える。
 38分、また追加点。脇坂からのスルーパスに走り込んで受けた小林が切り返しからシュート、いったん相手GKにはじかれるが、こぼれに再度つめて頭で押し込んだ。4−1。
 41分、フロンターレも三人目の交替。長谷川に替えて三笘が入る。
 43分、後藤からのパスを受けたテセがシュート、GKチョン・ソンリョンが片手で防ぐ。これで与えた相手右CKを石毛が蹴り、テセにヘディングシュートされるが、枠の外。さすがにストライカーのセンスがある。さらに相手DF奥井にシュートされるが、枠の左で助かる。
 追加タイム4分。フロンターレサポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。50分、三笘が左サイドをドリブル突破。折り返しのクロスをゴール前に入れると、ファーから飛び込んだ小林のヘディングシュートが決まり、5−1。このままタイムアップ。
 途中でスタンドの上の部屋の中で観戦している憲剛が映った。やっとボールに触る(※まだ蹴れない)段階までリハビリが進んだらしい。

サッカー短評 (2020.2/10、13)

ヴィッセル神戸vs.横浜F.マリノス 3対3PK3−2 (2020.2/8 埼玉ス) ゼロックススーパーカップ

 録画忘れて、ハイライトとPK戦の動画を見た。天皇杯王者の神戸とリーグ覇者のマリノスの対戦。一番の話題は、PK戦での9連続ミス。後日、日テレジータスの再放送を見た。
 先制したのは、ヴィッセル神戸。前半27分、イニエスタの浮き球スルーパスに新加入のドウグラスが斜めに走り込んでシュート、右ポストに当たって決まる。1−0。
 しかし36分にマリノスのマルコスジュニオールがシュートのこぼれを頭で押し込み、1−1の同点に。ここまで、両チームともハードに動き回ってすごい殴り合いの展開。
 さらに40分には、かなり高い位置に出ていたマリノスのGK朴からのパスを受けたDFチアゴ・マルチンスが、やや不用意なパスをGK朴に戻そうとして、相手FW古橋にカットされてしまい、古橋はすかさずガラ空きの相手ゴールに向けてボールころがすとゴールイン。マリノスはミスからやらなくていい点を与えてしまった。再び神戸が2−1とリードしてハーフタイム。
 後半は9分にマリノスの扇原の同点弾から。2−2。神戸も24分に山口が決めれば、28分には、マリノスのエリキも決めて3−3。さらに神戸のGK飯倉のファインセーブが少なくとも37分、47分と二回あり、同点のままタイムアップ。延長戦はなく、そのままPK戦へ。

 先攻はマリノス。チアゴ・マルチンスと扇原の二人は決める。神戸も一人目のイニエスタと二人目の田中順也は成功。
 マリノス三人目のエジガルジュニオを神戸のGK飯倉が止める。しかしヴィッセル神戸三人目の小川も左ポストに当てて失敗。GK朴は反対に跳んでいたのでチャンスだった。マリノス四人目の水沼も枠の上にはずし、神戸四人目の西はマリノスGK朴に止められる。マリノス五人目の松原が枠を外して失敗、神戸五人目の大崎も枠の外。ここからサドンデスに。マリノス六人目の和田が相手GK飯倉にまた止められ、神戸六人目のフェルマーレン(ベルギー代表DF)も大きく蹴り上げてしまって失敗。
 ついにマリノス七人目の遠藤がバーに当てて9人連続失敗。最後に神戸の山口が右隅に決めて、ヴィッセル神戸が初優勝。なお、PK連続失敗は、93年7/3のフリューゲルス対ヴェルディ戦の過去5人が最高だったが、合計9人失敗なら95年3/29の浦和対名古屋戦であったとか。確か両チームのGKも蹴っていた。

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サッカー短評 (2020.1/16,17)

U23日本vs.U23カタール 1対1 (2020.1/15 タイ) U23アジア選手権グループB第3戦

 最後まで勝てなかった。前半、ボールを支配しながら、シュートまで持ち込めないのは同じ。しかも前半終了間際に不可解なVAR介入で田中碧が退場。後半は一人少ないながら、FW小川が1点先制。にも関わらず、後半終盤にまた不可解なPK判定。今度はVAR介入せず。これを決められ引分け。最大で6試合、真剣勝負ができるところを最低の3試合しかできなかった。
 先発は、GK大迫。DF町田、立田(清水)、橋岡の3バック。田中駿汰と田中碧のダブルボランチ。左右のウイングバックは杉岡と相馬。左右のシャドーに食野と旗手。ワントップ小川航基。ゲームキャプテンは杉岡。初戦のメンバーも多いが、3バックは総入れ替え。うち立田は初先発。ツーシャドーはドリブラーでそろえた。
 カタールのシステムは3-3-2-2。勝ち点2なので、日本に2点差以上で勝てば、決勝トーナメントに進出する2位浮上できる。別会場のサウジアラビア対シリアが引き分けると、3チームが勝ち点5で並び、直接対戦の勝敗で順位が決まる。カタールは、引分け以下ではグループステージ敗退となる。このU23チームは、昨年のアジア大会優勝メンバーも含まれている。
 この試合は、選手同士が試合中に頻繁に意見交換する場面が見られた。右サイドの相馬と旗手と橋岡、左サイドの杉岡と食野、両田中のダブルボランチなど。3バックもずいぶん声が出ていた感じ。これを初戦からやらないと。気温は28度、湿度41%。
 44分には、ついに先制かという形も作れた。相馬からのループパスに走り込んだボランチ田中駿汰が相手GKと1対1になり、左足でシュートしたが、枠の左。利き足ではなかったのか。
 前半48分の田中碧へのレッドカードは、初め主審はイエローも出さずに進めようとしていた。そこへVARから画面を確認するように介入があった。主審はシンガポールの人、VARは中国の人。スローリプレイを見たNHK解説の森岡さんは「確かに脚が当たっているので、これを見たらカードになるかも」と言っていたが、まさかレッドカードとは。リプレイでは、田中碧の方が先にボールに触っている。スローだと、強く相手の脚を蹴っているのか当たっただけなのかが判別できない。主審の方にもスローリプレイを見極める訓練が必要では。
 これでカタールが得たFKは、相手MF8番シャドゥアが蹴るが、直接ゴールラインをわってしまい、0−0でハーフタイム。

 後半開始から、日本が一人交替。旗手に替えてボランチ斎藤未月が入る。4バックに変更し、DFは杉岡、町田、立田、橋岡。4-4-1となる。
 カタールは、一人多いにもかかわらず、かさにかかって攻め込んでは来ない。しかし、10分には、相手MFシャドゥアに相手左サイドを突破され、深い位置から折り返され、さらにこれを相手FWアラフラクにシュートされてしまう。シュートは枠の上にはずれたが、あっさり突破されたことと、相手FWへのマークが甘いことが露呈。
 次第にまた前半のように日本がボールをつなげる時間は長くなってくる。しかし、一人少ないためか、食野がドリブルで切り込んでも、誰一人サポートに来ない。当然シュートまでもいけない。元センターバックだった解説の森岡さんもさすがに「リスクマネジメントも大事だが、攻撃のときはある程度リスクを犯さないと」。ボランチなどがもっとミドルシュートをねらっていいのでは。
 23分、カタールが二人同時交替。12番DFハラフに替えて20番FWマジード、13番DFアヤシュに替えて11番FWスラグを入れる。日本に傾いている流れを取り戻すため、フレッシュな選手を複数送り込む。
 24分、中央で相手FK。5番DFアルハマウェンデが直接ねらうが、枠の外。
 27分、先制。食野からのパスを下がった位置で受けた小川が、対面する相手DFの脚の間から鋭いシュートをうつと、相手の脚にわずかに当たり、相手GKの手も届かず、ゴールイン。1−0。
 しかし、たたみかけなければならないはずの日本は、前半から走らされていて、しかも10人。DFラインからのロングフィードは一つ覚えのワントップ小川の足下ばかりで、かえって相手に流れを渡す結果に。食野か相馬のサイドにフィードするのは、練習していないのか。
 30分、相手MF6番ジャドゥアにドリブルで中央突破され、ペナルティーエリア手前左寄りからミドルシュートをうたれるが、GK大迫が防ぐ。森岡さんが「GK大迫は、相手の得点になりそうなシュートを二つは防いでいる」と言う。
 31分、相手FWマジードがドリブルでペナルティーエリア左に入る。DF橋岡とボランチ斎藤が対応にいき、マジードがシュートモーションに入ると斎藤がボールにアタック、交錯して二人とも倒れる。主審はPKスポットを指さす。VARから交信があったようだが、画面は確認もせず、PKとなり、相手MF10番アルアフラクが左下に蹴り込み、1−1。
 この間に、カタールが三人目の交替。8番MFアルフラクに替えて19番MFウマルが入る。
 38分にも、相手FWマジードにドリブルでペナルティーエリア左に入られ、折り返しを相手FW7番アブドゥリサグにシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 直後に日本が二人目の交替。食野に替えて田川が入る。小川とツートップかとも思ったが、そのまま左MFとなる。
 何度か、小川にボールが収まり、ポストプレーから左DF杉岡のクロス、という場面も作るが、クロスを上げる位置が低く、距離も長いため、相手DFに対応され、味方へのチャンスにつなからない。もう少し高い位置まで運べないものか。
 44分、日本が三人目の交替。相馬に替えて松本を入れる。相馬も先ほどの食野も下がるとき、すごく悔しそうな顔をしていた。
 追加タイム4分。46分、日本の左CK。杉岡が蹴るが、日本のオフェンスファール。
 47分、相手FWマジードのドリブルをクリアしてカタールに左CKを与える。このCKをニアのゴールライン際で杉岡が頭でクリアするがやや小さく、しかもゴール前に飛んでしまい、相手DF15番アブドゥルサラムにシュートされ、ヒヤッとするが、枠の外。
 49分、中央やや左寄りで日本のFK。少し遠いがラストチャンス。杉岡が蹴り、ファーで長身DF町田が頭でゴール前中央へ送るが、相手DF。1−1でタイムアップ。カタールの選手たちもピッチに膝をついた。
 既にシリアに負けてグループステージでの敗退が決まった時点で、韓国のメディアに「日本はフル代表と五輪代表の兼任監督体制が機能していない」と言われたが、3戦目でも勝てなかったときは、現地タイの関係者にまで「日本は今回テストメンバーで来たのか」と質問される有様。
 1/17の朝日新聞の記事で書かれていたように、3月と6月のワールドカップアジア二次予選の残り4試合に、フル代表として五輪メンバーを呼ぶしかないのではないか。久保も堂安も板倉も冨安も、フル代表としてなら、所属クラブもだめとは言えない。ただし、本番に呼べるかどうかは全く不明だが。

サッカー短評 (2020.1/13)

静岡学園vs.青森山田 3対2 (2020.1/13 埼玉ス) 全国高校サッカー選手権決勝

 たいへんすばらしい試合だった。前半、昨年優勝の青森山田が2得点して、連覇は堅いと思われたが、前半追加タイムに静岡学園が1点返して、折り返した。すると、後半、自分たちのパスサッカーを愚直に貫いてきた静岡が、前半最後の勢いを保って攻め続け、前半とは様相が逆転。16分に追いつくと、後半40分にセットプレーからドンピシャのヘディングシュートが決まり、劇的な逆転勝利となった。静岡学園は、24年ぶり二度目の優勝らしい。
 静岡学園の先発は、GK野知(2)、DF西谷(3)、阿部(3)、中谷(3)、田邊(2)。藤田(3)と井堀(3)のダブルボランチ。左右のサイドハーフに小山(3)と松村(3)、トップ下に浅倉(3)。ワントップ加納(2)。4-2-3-1のシステム。キャプテンは阿部。松村は鹿島内定のU18代表。
 青森山田は、同じく4-2-3-1のシステム。ワントップ田中翔太(3)。トップ下は武田(3)、左右のサイドハーフは浦川(3)と後藤(3)。松木(1)と古宿(3)のダブルボランチ。DF神田(3)、藤原(2)、箱崎(3)、内田(2)。GK佐藤史騎(3)。キャプテンは武田。武田は浦和内定、U18代表でもある。他に古宿が横濱FC内定、藤原はU17代表、松木はU16代表とそうそうたる顔ぶれ。
 青森の先制点は前半11分。ハイプレスで得たFKから。中央左寄りで6番MF古宿がニアにクロスを上げ、5番DF藤原がヘディングシュートを決める。
 33分には、FW田中翔太が相手ボールをカットしてドリブルからペナルティーエリア左へスルーパス、走り込んで受けた武田を静学のGK野知が倒してしまい、青森にPKが与えられる。キッカーは武田自ら落ち着いて決め、前半で2−0。
 静学は青森山田のハイプレスに、自分たちのドリブルと短いパスのサッカーを出せない状況が続いていて、青森山田の連覇が近いと感じた。
 しかし、静学の選手たちはあきらめずに自分たちのサッカーを次第にできるようになってくる。青森のパイプレスに慣れてきたこともあるだろうが、これはたいしたことだ。動揺しないばかりか、「絶対逆転できる」と感じていたとのこと。
 47分、ついに青森山田の門をこじあける。右サイドやや後方での静学のFK。井堀のキックを相手DFが触り、こぼれをDF中谷が右足で押し込み、得点。1−2として折り返した。これで後半も面白くなる。

 後半開始から静学が一人目の交替。ダブルボランチの一人、藤田に替えて草柳(3)を左MFとして入れる。そこにいた小山を中央に動かし、中央にいた浅倉をボランチに下げる。これは、浅倉、井堀がドリブルで青森山田のDF陣に切り込み、左右のサイドハーフ草柳と松村に展開して、さらに切り込んでいく戦法とのこと。
 これが功を奏したのは、後半16分。左サイドを攻め上がってパスを受けた草柳が、中央へ斜めにドリブル、相手DFが寄せてくるとスルーパスを送り、これを受けた静学FW加納は相手DFを背に反転し、右下にシュートを決め、2−2とした。
 これに対して、青森山田も26分には、8番MF浦川に替えて13番MF得能(3)、32分にも、11番MF後藤に替えて15番MF安斎(2)を入れる。しかし、流れは変わらない。
 ついに40分、静岡学園が逆転。テクニシャンの14番MF小山が左サイドでドリブル、寄せた青森FW田中とMF武田の二人の間を果敢に抜こうとして倒され、静学がFKを得る。これを16番MF井堀がファーへ蹴り、飛び込んだDF中谷が再びヘッドで押し込んだ。3−2。前半終わりには、考えられなかった展開にベンチもスタンドもお祭り騒ぎ。
 42分、青森山田が三人目の交替。2番DF内田に替えて、今大会初出場の19番DF鈴木琉聖(3)を入れる。鈴木はロングスローワーで、この時間から三回ほどロングスローでゴール前にボールを送り込んだが、青森山田に得点は生まれず。
 44分には、青森山田が四人目の交替。高校選手権は四人交替できるらしい。7番MF松木に替えて、14番FW金(3)を入れる。
 追加タイム4分あったが、3−2で静岡学園が優勝。24年前の1995年優勝は、鹿児島実業と両校優勝だったので、嬉しい単独優勝。また、女子も静岡県の藤枝順心が優勝したため、静岡のアベック優勝となった。
 両校とも、自分たちの持ち味を出し、よく連携して攻め合い、好勝負だった。U23代表の代わりに五輪に出したいくらい。

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サッカー短評 (2020.1/13)

U23日本vs.U23シリア 1対2 (2020.1/12 タイ) U23アジア選手権グループB第2戦

 また最後に失点して、とうとう史上初のグループステージ敗退。前半5分、左ストッパー町田のクリアに行った脚が相手FWの頭にかすり、VARの結果、PK判定。これを決められ、早い時間からビハインド。しかし、前半のうちに追いつけたのは良かった。31分、左ウイングバックの相馬が自らのシュートの跳ね返りにつめて押し込んだ。
 後半、ボールを握って攻める時間は長かったが、シュートまでなかなかいけない。特に、40分過ぎにゴール前に迫り、ペナルティーエリア内に何人も入ったのに、誰もシュートせず、ここから失ったボールを逆転弾に結びつけられた。シリアは前後半通してシュート数5本、うち枠内シュート2本で2点。爪の垢でも煎じて飲んだ方がいい。
 先発は、中二日なので6人入れ替え。GK大迫、DF町田(鹿島)、岡崎、渡辺の3バック。サウジ戦でバックパスした左ストッパー古賀を身長190pの町田に替えた。松本(広島)と斎藤未月(湘南)のダブルボランチ、左右のウイングバックは相馬(鹿島)と橋岡。ダブルボランチと左相馬が初戦から入れ替えたメンバー。左右のシャドーは森島(広島)と食野。ワントップ上田綺世(鹿島)。左シャドーとワントップを交替。ゲームキャプテンは引き続き渡辺。
 シリアは、初戦カタールと2−2で引分け。システムは4-4-2。しかし9番バラカトのワントップに見える。キャプテンは5番DFアルナウト。みんなひげ面で、とてもアンダー世代に見えない。しかし、今はMRI検査結果を提出することになっているので、年齢詐称はできないはず。
 PKを与えた場面は、前半5分のシリアのカウンターから、相手FWバラカトにペナルティーエリア内に入られシュートされたところから。シュートはGK大迫が防いだが、相手左CKを与える。これを相手18番FWアルハラクが蹴り、ゴール前に上がっていた相手長身DFアルナウトがヘディングシュートにいったところへ町田が脚でクリアにいって交錯した。ノーマルスピードのリプレイではそんなに強く当たっていないように見えた。スローリプレイだと、当たった強さがわからない上、確かに頭に脚が当たっていることだけがはっきりする。PKキッカーは相手FWバラカト。しっかり右下に決められる。0−1。
 日本も、前半18分に左CKを得て、もっと早い時間に追いつくチャンスがあった。森島が蹴り、ファーで190pの町田がヘディングシュート、相手DFに当たる。
 追いついた場面は、左サイドの相馬がドリブルでペナルティーエリア左に入り込み、シュートは相手DFに当たるが、すぐにこぼれを拾いペナルティーエリア手前中央から再度うって、左下に決めた。1−1。

 ワントップ上田は、裏をとる動きはうまいはずだが、いいパスやいいクロスが入らなかった。後半9分、左CKに飛び込んだのは枠の右。38分、橋岡のクロスにダイレクトで合わせたが、ももに当たり枠に飛ばせず。食野はU23に呼ばれたのがこれで二回目の割にはよくやっている。シュートも打った。森島はゲームを作れるはずだが、スルーパスなどはほとんど出せず。CK、FKはほぼねらい通りに蹴れていたのでは。
 左右のウイングバックは、まあ並みの出来。相馬はもっとシュートした方がいいかも。橋岡は、中を見ないで入れたクロスが相手DFからのカウンターになったことも。ダブルボランチのうち斎藤はよくやっていたと思う。ボールカットや組み立てのパス、カウンターを受けたときのすばやい戻りとチャージなど。松本はフィードで相手に渡した場面も。
 3バックは、この試合でもNHK解説の森岡に「相手のワントップを3人で守っている必要はない。一人は攻撃に参加できる」と言われていた。サウジ戦よりは前に上がっていた。最後のカウンターで失点した後には町田をパワープレー要員として前線に上げたが、そういう練習はしていたのか。
 後半22分に食野に替わった田川は、めだった働きはできず。33分、右ストッパーのゲームキャプテン渡辺の負傷交替で入った立田は、高さを生かしたDFでは及第点。41分、森島に替わって入った旗手は、あまり関われず。46分に鋭いシュートをうったが相手GK。
 44分の失点は、シリアのロングカウンター。日本はDF陣も攻撃参加して、後ろに広大なスペースがあり、そこを後半24分に入ったばかりの相手FW21番ダリがドリブル突破、日本は岡崎と斎藤が必死で追いすがるが届かず、GK大迫が出てきたところをかわすようにシュートを決められた。
 追加タイム4分あったが、ここで何本もシュートをうったが、これを後半初めからできなければ、しょうがない。試合後の相馬や斎藤のインタビューでは、相手選手の「懸けているもの」が違うと言っていたが、それだけか。オーバーエイジはDFをセットで入れた方がいいのでは。
 なお、グループAでは2戦消化してタイが1位(勝ち点4)、オーストラリアが2位(1)。グループBは、サウジアラビアとシリアが勝ち点4ずつ。グループCには、韓国と中国がいるが、中国も2連敗でグループ敗退。韓国は2連勝で突破。ここにはイランもいる。グループDはまだ初戦のみで、北朝鮮がヨルダンに敗戦。ベトナムとUAEがスコアレスドロー。

サッカー短評 (2020.1/12)

藤枝順心vs.神村学園 1対0 (2020.1/12 ノエビア) 全日本高校女子サッカー選手権決勝

 2年ぶり4度目の優勝をねらう藤枝順心(静岡。東海第2代表)と、14年ぶりの3回目の優勝(2005、2006連覇)をねらう神村学園(鹿児島。九州第2代表)。どちらも守備が強い強豪校で、藤枝は準決勝の1失点のみ、神村はここまで無失点で勝ち上がってきた。藤枝は、昨年一回戦敗退、この夏のインターハイも初戦敗退の悔しさで今年は戦ってきた。神村は、4年前の決勝でも藤枝と対戦し、敗退。今度こそ藤枝を破って優勝したい。
 TBSの準決勝ハイライトで、藤枝順心は本来パスサッカーをやってきたが、この大会を勝ち抜くため、ほんの一週間前にハイプレスのサッカーに変えた、という紹介があり、びっくりした。そんなに急に身につくものなのか。一方、神村学園の方は、元々ハイプレスのサッカーで、90分走っても走力が落ちない体力を養ってきた、とのこと。
 前半は立ち上がりから、神村学園の方がボールへの寄せが速く、ペースを徐々につかんだ。しかし、危険なシュートを打つまでには至らず。唯一、前半15分に、キャプテン菊地からのクロスをFW塚田がダイレクトで合わせたシュートが枠へ飛んだが、藤枝GK松井がファインセーブ。TBS解説の大竹さんも「すばらしい反応だった」。中盤の攻防が途切れなく45分続き、前半は0−0。

 後半も、神村が先に攻め込み、1分、折り返しのパスをキャプテン菊地がシュート、相手GKがかすかに触って、バーに当たる。
 相変わらず、藤枝が押されていたが、後半はもっと攻め込もうという意思が感じられる展開。そして15分、右サイドでスローインからのボールを受けた藤枝のFW池口が深い位置から、クロスのようなキックを打つと、これが相手GKの指先をかすめてゴールの左上に吸い込まれる。1−0。
 試合後のインタビューでは「ねらいました」と言っていたが、その後を取材した記事(ゲキサカ)によれば、「実はよく覚えていないが、ねらっていない。クロスを上げようと考えていた」らしい。池田は、昨年初戦敗退した試合の冒頭で右ヒザ前十字靱帯を傷め、キックオフしかボールタッチできず40秒で退場した、と何度も紹介されていた。
 2点とらないと勝てない神村は、さらに攻撃を試みるが、先制した藤枝は出足がよくなり、持ちこたえた。38分には、神村が左CKを得るが、キックが大きくなり、直接ゴールラインを割る。終了間際にゴールほぼ正面でのFKを得るが、キャプテン菊地が直接ねらうも枠の上。
 追加タイム3分あったが、後半40分くらいから、藤枝がボールキープに入り、1−0で勝ちきった。

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サッカー短評 (2020.1/9)

U23日本vs.U23サウジアラビア 0対0 (2020.1/9 バンコク・タイ) U23アジア選手権

 2019.12/29、メンバーが発表され、フロンターレの田中碧が選出された。国際Aマッチデーでないため、堂安(PSV・蘭)や久保(マジョルカ・西)、冨安(ボローニャ・伊)ら海外組が殆ど呼べず、唯一、食野(ハーツ・スコ)だけが招集できた。
 先発は、GK大迫(広島)、DF古賀(柏)、岡崎(清水)、渡辺(FC東京)の3バック。田中碧(川崎)と田中駿汰(大体大)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに杉岡(湘南)と橋岡(浦和)。ワントップ小川(水戸)、左右のシャドーに食野(ハーツ)、旗手(順大)。ゲームキャプテンは渡辺。チームキャプテンはGK小島とのこと。
 前半、サウジのシュートをGK大迫が触ってかろうじて防ぐ場面が二回あった。日本は食野のシュートも旗手のシュートも枠に飛ばせず。旗手は相手GKと1対1になりながらタッチが大きくなりゴールラインをわってしまい、シュートの絶好機を逃した場面もあった。田中碧は、29度、60%の中で体が重いようだった。
 後半、交替なしで開始。たちあがり日本がパスをつないでリズムが出かかったときに、サウジのカウンターから失点。3分、相手左シャドーの7番ガリーブのドリブルを止められず、ペナルティーエリアに食い込まれ、そこで右外から併走してきた相手MF10番クライフにパスされ、クライフにシュートを決められた。0−1。
 後半11分、追いつく。攻め上がった左アウトサイド杉岡からのパスを中に絞って受けた食野が、ペナルティーエリア手前左から右足でシュート、相手DF背中に当たって左上にゴールイン。1−1。すぐに追いつけたことはよかった。
 しかし、あと5分で勝ち点1はとれるというとき、失点。古賀のバックバスがずれて、GKにも岡崎にも届かず、すかさず寄せた相手FWブリガンへのパスになってしまい、あわてて戻った岡崎とGK大迫がつめたが、岡崎の足がかかってPKの判定。いったんはVARからの連絡で判定が変わるかとも思ったが、主審は映像を確認に行き、改めてPKの判定。これを相手7番ガリーブに決められ、1−2。追加タイム4分あったが、攻めきれずに敗戦。
 こんなに守備の意識が甘くて、初戦で引き分けにもできないなら、本番では開催国でもグループステージ敗退もあり得る。

サッカー短評 (2020.1/1)

ヴィッセル神戸vs.鹿島アントラーズ 2対0 (2020.1/1 新国立) 天皇杯決勝

 なんと神戸が前半に2得点。神戸はビジャの現役最終戦、阪神淡路大震災&クラブ創立25年という節目で初タイトル、というのがモチベーション。チームとしてもリーグ終盤調子を上げてきた(最後3連勝で8位)。鹿島も今季は無冠(リーグ3位、ルヴァン杯ベスト4)なので、モチベーションは高いはず。ここへ来てけが人もかなり戻り、大岩監督も最終戦となる。新築国立競技場こけら落としの初戦。
 神戸の先発は、GK飯倉、DFフェルマーレン、大崎、ダンクレー。山口蛍とイニエスタのダブルボランチ、左右のアウトサイドに酒井高徳と西。トップ下にポドルスキ。古橋と藤本のツートップ。キャプテンはイニエスタ。GK飯倉、DFフェルマーレン、酒井、FW藤本はシーズン途中からの加入。監督は今季3人目のフィンク。ビジャはベンチから。
 鹿島の先発は、伊藤翔とセルジーニョのツートップ。左右のシャドーに白崎と名古。三竿とレオ・シルバのダブルボランチ。DF町田、ブエノ、犬飼、永木の4バック。GKクォン・スンテ。町田は、U23代表。まだ怪我が完治していない土居はベンチから。
 2分、中央右サイドで鹿島のFK。永木が蹴り、長身DFブエノが競るが、相手DF。
 10分、ポドルスキからのパスを受けたイニエスタがミドルシュート、相手DF。次第に神戸ペースになってくる。
 15分、中央で鹿島のFK。レオ・シルバが直接ねらうと、相手DFに当たって右CK。これを永木が蹴るが、大きすぎて合わず。17分にも鹿島の左CK。これも永木が蹴るが、今度は相手GK。
 18分、神戸左サイドから酒井がドリブルで持ち上がり、ポドルスキが併走するようにペナルティーエリアに入り、相手DFが酒井の前に入ったが、ポドルスキがボールをひろい、強烈なシュート、鹿島GKクォンが足に当てたが、ニアサイドで神戸FW藤本を押さえていた鹿島DF犬飼に当たってしまい、ゴールイン。1−0。当初は藤本の得点と表示された。
 24分、イニエスタが相手ボランチ三竿からボールカット、ミドルシュートをうつが、枠の外。
 26分、中央右寄りで鹿島のFK。NHK解説の福西が「鹿島はセットプレーを大事にしたい」。永木が蹴るが、相手DF。こぼれをセルジーニョがダイレクトシュート、枠に行けば1点もののタイミングだったが、大きく枠の上。
 28分、神戸DF大崎が持ち上がり、左サイドの酒井へパス、酒井が深い位置から折り返すとポドルスキがつめて押し込んだが、酒井がオフサイド。佐藤主審が耳に手を当ててVARと交信してオフサイドを確認。判定が変わらなければ、映像は確認しない。
 37分、中央左サイドで鹿島のFK。レオ・シルバが蹴るが、大きくなり、ゴールラインを割る。
 38分には、神戸右サイドから西がクロス、ニアで鹿島DF犬飼がクリアに行ったが、左足に当てたボールが自分の右足に当たってしまい、神戸FW藤本の足下にこぼれ、これを藤本がボールの向きを変える程度に触って押し込んだ。2−0。これも主審がVARと交信したが、そのままゴールが認められ、再開。
 45分、左サイドで鹿島のFK。レオ・シルバが蹴り、鹿島の選手がヘディングシュートするが、相手GK。
 追加タイム3分。47分、中央右寄りで神戸のFK。イニエスタが蹴り、ファーでポドルスキがヘディングシュート、枠の外。2−0のままハーフタイム。

 後半開始から鹿島が一人目の交替。白崎に替えて土居が入る。3分、その土井がドリブルを倒されて鹿島のFK。レオ・シルバが蹴り、FW伊藤がヘディングシュートするが枠の上。
 8分、鹿島が二人目の交替。MF名古が足を傷めたため山本脩斗が入る。布陣を3バックに変更。神戸とのシステムのずれから、神戸のマークに戸惑いが見られ、鹿島の攻撃が活性化。
 鹿島は後半になって初めて永木の攻撃参加がみられた。神戸は、前線の古橋と藤本の献身的なプレスが効いている。山口、酒井、西の働きもあって、イニエスタが自由になり、前を向いたプレーができるらしい。
 14分、21分と鹿島のFK。いずれもレオ・シルバが蹴るが、得点につながらず。解説の山本さんが「名古屋のDFは185p以上が二人と高いですから」。
 27分、鹿島が早くも三人目の交替。伊藤翔に替えて中村充孝を入れる。山本さんは「これで高さがなくなった」。布陣は4-4-2に戻し、神戸とのマッチアップにずれがなくなる。守備面ではこの方がいいらしい。
 28分、レオ・シルバからのパスを受けた中村がシュート、ヒットせず相手GK。
 33分、神戸が一人目の交替。藤本に替えて田中順也が入る。
 34分、イニエスタが倒され、神戸のFK。イニエスタがペナルティーエリア内の酒井にパス、酒井はすかさずゴール前にクロス、ポドルスキがヘディングシュートするが、相手DF。
 37分、セルジーニョのヘディングシュート、42分、土居のミドルシュート、いずれも得点ならず。
 43分、神戸が二人目の交替。イニエスタに替えて安井が入る。まだビジャは呼ばれない。フィンク監督はまだ勝利を確信していないのか。
 45分、鹿島の左CK。レオ・シルバが蹴り、ブエノが競るが、シュートできず。
 追加タイム4分。ようやくビジャが呼ばれる。47分、神戸が三人目の交替。ポドルスキに替えてビジャが入る。ビジャは一度くらいボールに触ったか。後で知ったが、ビジャは12/7の最終節で全治4週間の怪我をして、ぎりぎりでベンチに戻って来たらしい。
 48分、神戸の左CK。蹴らずにコーナー付近でボールをキープ。2−0で神戸の初優勝。
 これで神戸が来季ACL本戦からの出場権を得た。鹿島が優勝すれば、リーグ4位のフロンターレに出場権が回ってきたのだが、この日の鹿島は得点できそうになかった。

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