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2025マラソン・バックナンバー


3/9 名古屋ウィメンズマラソン
3/2 東京マラソン
2/25 大阪(旧・びわ湖毎日)マラソン
1/26 大阪国際女子マラソン

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マラソン (2025.3/9)

名古屋ウィメンズマラソン (2025.3/9) 世界陸上東京2025選考レース

 佐藤早也伽(積水化学)が2時間20分59秒で全体の2位、日本人トップでゴール。女子の参加標準記録は2時間23分30秒。佐藤は自己ベスト(2.22.13)の更新を目標に走っていた。期待された加世田(ダイハツ)は5位。気温8.5度、湿度34%。フジテレビの放送センター解説は有森、第一移動車に高橋尚子、第二移動車に野口みずき、バイクリポートに金哲彦さん。
 国内招待は、加世田、上杉(東京メトロ)、佐藤、パリ五輪1万m代表で初マラソンの五島(資生堂)など。2時間19分台の記録を持つ新谷(積水化学)はケガで欠場。加世田も佐藤もパリ五輪マラソン代表選考で敗れた。その後、立て直して今回挑戦。海外招待は、2時間17分29秒の記録を持つチェプキルイ(ケニア)、2時間18分9秒のアガ(エチオピア)、昨年ペースメーカーをしたバーレーンのチュンバ、バットドイル(豪)の4人。ペースメーカーは、第一集団に4人(一人ニュージーランドの人は最大10kmまで。他はケニアとウガンダの人で最大30kmまで)。設定は1km3分18秒のようだ。第二集団に2人。
 初めの2kmは3分19秒。3kmまでと4kmまでは3分23秒と22秒。5kmまでの1kmはまた3分19秒。5kmでは16分42秒。海外招待選手の他、加世田、上杉、五島、佐藤、大森(ダイハツ)の10人の先頭集団。小柄な加世田はペースメーカーのすぐ後ろで走っている。ストライド走法の佐藤は、集団の中で走るのが苦手とのことで後方の端で走っている。
 10kmでは33分28秒。この5kmは16分46秒。設定より10秒遅い。加世田がペースメーカーに設定ペースに上げるように言ったらしい。この後少しペースが戻ったが、結局全体として設定より遅いままだった。これが、JMCランキングで安藤を逆転して1位になるために2時間19分47秒以内のタイムが必要な加世田にとって、最後には致命的となった。先頭は10人。8kmまでにペースメーカーが一人離れた。第二集団は9秒差。こちらは予定より10秒ほど速いらしい。「設定通りだと、もっと離れているはず」とのこと。
 12kmまでの1kmは3分24秒。15kmでは50分16秒。この5kmは16分48秒。やはり設定より遅い。先頭は9人に。16km過ぎで初マラソンの五島が遅れる。このへんで少しペースアップがあり、19km付近で先頭は7人に。そのうち日本人は加世田、上杉、佐藤、大森。海外招待のバットドイルも遅れ、五島と並走。
 20kmでは1時間7分0秒。この5kmは16分44秒。これでようやくフィニッシュ予想で2時間19分17秒となった。23km付近でペースメーカーがコースを間違えるが、加世田が気づいて正しいコースを走り、ペースメーカーにも教えていた。解説陣は「冷静ですね」。1時間7分37秒の第二集団はまだ設定より速いらしい。
 中間点では1時間10分37秒。先頭は7人。このへんでペースメーカーがもう一人離れたと思う。
 25kmでは1時間23分42秒。この5kmは16分42秒。向かい風がわりと強く、ペースが上下した。先頭は7人。この後、大森が遅れる。27km過ぎには上杉も遅れる。いつのまにかアガもいなくなり、先頭は4人に。
 30kmで残る二人のペースメーカーも離れる。先頭は1時間40分20秒。直後の給水でチェプキルイがスパート。チュンバと佐藤はついていくが、加世田は遅れる。それでもスパートせずにじりじりと追い上げ、32km付近で追いつく。「体力をあまり使わずにうまく追いついた」と解説陣は言っていたが、本人はレース後「そこで力を使ってしまった」と言ったらしい。32-33kmでまたチェプキルイが1km3分12秒と加速、加世田が再び遅れる。佐藤はチュンバの後を確実に追っている。昨年の大阪国際で前田と競っていた佐藤は、30kmまで並走した後、離されたとのことで、今回は30km以降を強化してきたという。
 35kmで先頭は1時間57分ちょうど。この5kmは16分40秒。チェプキルイが後続の二人を離せないので少しゆるめたところにチュンバと佐藤が追いつき、先頭は3人に。加世田は23秒差。その後ろにはさらに23秒差で上杉。チェプキルイが給水でまた少しスパート。佐藤はチュンバを抜くが、いったんはまた追いつかれる。38km過ぎにチュンバを離して単独2位に。
 40kmではチェプキルイは2時間13分26秒。この5kmは16分26秒と驚異的。佐藤は2時間13分42秒、この5kmは16分41秒。フィニッシュ予想は2時間20分台。チェプキルイが見える位置で走り、先頭を追う。上杉が加世田を抜いて日本人2位で2時間14分53秒。加世田はさらに14秒差。
 優勝はチェプキルイで2時間20分40秒。2位は佐藤の2時間20分59秒で目標の自己ベスト更新。これは名古屋では一山に次ぐ2時間20分台の記録らしい。3位のチュンバは2時間21分35秒。上杉は4位で2時間22分11秒。加世田は5位で2時間23分5秒。

マラソン (2025.3/2)

東京マラソン (2025.3/2) 世界陸上東京2025選考レース

 初めは曇りで気温も13度、湿度38%のマラソン日和だったが、次第に晴れて22度まで上昇、有力選手や招待選手が粘れず。ノーマークの市山翼(サンベルクス)が2時間6分ジャストで日本人1位(総合10位)となった。
 国内招待選手は、パリ五輪6位の赤崎(九電工)、昨年のベルリンマラソンで日本歴代2位の2時間5分12秒を記録した池田(Kao)の二人。大迫は欠場。エリート選手枠で4年連続箱根駅伝出場区間賞二回で初マラソンの太田蒼生(青山学院大)。海外招待選手は、ケニアのB.キプルト、ゲティッチなど。エチオピアのゲレタ、タケレ、かつて東京マラソン2連覇のレゲセなど。女子は、忍者走りの安藤(しまむら)、日本女子歴代7位の記録の細田(エディオン)の二人。海外招待は、エチオピアのケベデ、フェイサ、ケニアのR.ワンジルなど。
 ペースメーカーは4通り。先頭集団には、1km2分53秒で4人(一人日本人、綱島。15kmまで)。第二集団には1km2分56秒で4人など。女子もいるので、そちらにも付く。日本テレビの放送センター解説は高橋尚子、第一移動車には瀬古さん、第二移動車には藤田駒大監督。
 1kmは2分48秒。2kmまでは3分。3kmまでは2分49秒とペースが安定しない。
 5kmで14分24秒。予定よりだいぶ速いらしい。先頭集団が8人になったとき、学生の太田だけがついていった。しかし、世界記録上位のハイペースに20km過ぎから苦しくなり、25kmあたりから遅れ始め、28km過ぎに第二集団に追いつかれ、続けて第三集団にも追い抜かれる。結局36km付近で途中棄権したらしい。残念。
 女子の5kmはケベデの15分35秒。ワンジルは16分11秒。細田が16分42秒、安藤は16分43秒。
 第二集団の5kmは14分39秒。ペースメーカーのすぐ横に中国の楊選手。ここの11人には、日本選手の実力者、赤崎と池田、浦野(富士通)も含まれている。第三集団には、井上大仁(三菱重工)、大六野(旭化成)、其田(JR東日本)、中村匠吾(富士通)、市田孝・宏兄弟(旭化成)もいた。
 10kmで28分54秒。この5kmは14分30秒。太田は、日本人ペースメーカーの近く、集団の先頭付近で走っている。他の7人は、ゲレタ、B.キプルト、タケレ、ゲティッチ、T.キプルト、ゲタチョウ、レゲセ。第二集団は29分22秒。ここで市山が入ってきた。10km過ぎで一回目の折り返し。
 女子の10kmはケベデの31分22秒。この5kmは15分47秒。男子並みに速い。ワンジルは5位で32分23秒。安藤と細田は12位と13位で33分15秒。この5kmは16分32秒と33秒。
 15kmで43分27秒。この5kmは14分33秒。日本記録より50秒ほど速い。ここで日本人ペースメーカーが離れる。第二集団は44分8秒。赤崎、浦野、池田などがいる。
 女子の15kmはケベデの47分6秒。この5kmは15分44秒。ワンジルは3位で48分35秒。この5kmは16分12秒。安藤は12位で49分48秒。この5kmは16分33秒。細田は13位で49分54秒。この5kmは16分39秒。
 20kmでは58分7秒。この5kmは14分37秒。レゲセ、太田、ゲレタ、タケレ、ゲタチョウ、B.キプルト、ゲティッチ。1秒差でT.キプルト。ここでもう一人ペースメーカーが離れる。第二集団は48秒差の58分55秒。赤崎、浦野、池田など含む10人。まだ、第二集団も日本記録を上回るハイペース。第三集団は59分28〜30秒。井上、其田、市田、大六野、中村、市田宏など約20人。
 女子の20kmはケベデの1時間2分53秒。この5kmは15分47秒。ワンジルは3位で1時間4分51秒。この5kmは6分16秒。安藤は12位で1時間6分29秒。この5kmは16分41秒。細田は遅れ、13位だが1時間7分11秒。この5kmは17分17秒。
 中間点では1時間1分18秒。レゲセ、ゲレタ、タケレ、ゲタチョウ、B.キプルトの5人。1秒差で太田とT.キプルト。4秒差でゲティッチ。第二集団は50秒差の1時間2分8秒。赤崎、池田はいるが、浦野は3秒差。第三集団が近づいてきて、1時間2分42〜47秒。34秒差。井上、其田、市山、中村、大六野、市田宏など。少しずつ減っている。太田が23km付近で遅れ始める。24km付近で二回目の折り返し。
 女子の中間点はケベデの1時間6分20秒。ワンジルは3位で1時間8分23秒。安藤は11位になり1時間10分8秒。細田は13位で1時間11分ちょうど。
 25kmではゲティッチの1時間12分43秒。この5kmは14分36秒。1秒差でレゲセ、ゲレタ、タケレ、B.キプルト。2秒差でT.キプルト。太田は20秒差の1時間13分4秒。第二集団は1時間13分36秒。赤崎、池田は1秒差だが、浦野は5秒差。9人に。第三集団もばらけ始め、1時間14分16〜19秒でその他、一山、井上、大六野など11人。中村、市田は遅れる。
 女子の25kmはケベデの1時間18分43秒。この5kmは15分50秒。ワンジルは6位に下がり、1時間20分59秒。この5kmは16分8秒。安藤は11位で1時間23分9秒。この5kmは16分40秒。細田は13位で1時間24分58秒。この5kmは17分47秒。
 28km付近で太田に第二集団が追いつく。太田はついていけず、そこからも遅れる。
 30kmではゲティッチの1時間27分21秒。この5kmは14分38秒。1秒差でタケレ、2秒差でゲレタ。ついに残る二人のペースメーカーも離れる。6秒差でレゲセ、13秒差の1時間27分34秒でB.キプルトとT.キプルト。第二集団は1時間28分36秒。ゲタチョウ、ウマ、キッサ、赤崎、池田など。先頭から遅れた太田が1時間28分50秒、浦野が1時間28分54秒。第三集団は1時間29分12〜15秒。井上、一山、其田など。大六野は遅れる。
 女子の30kmはケベデの1時間34分44秒。この5kmはさすがに16分1秒かかった。ワンジルは5位で1時間37分24秒。この5kmは16分25秒。安藤は10位になり、1時間39分57秒。この5kmは16分48秒。細田は1時間43分5秒。この5kmは18分7秒かかった。
 33kmでは、日本人トップは池田。赤崎が遅れ始める。34km付近で浦野が赤崎をぬき、日本人2位に。
 35kmでは1時間42分13秒。ゲティッチ、ゲレタ、タケレが並走。この5kmは14分50〜52秒。37秒差でレゲセ、1分差でB.キプルトとT.キプルト。第二集団は1時間43分43〜46秒。キッサ、池田など5人。池田はまだ日本新ペース。浦野は1時間44分9秒。赤崎は1時間44分13秒。第三集団が接近してきて、1時間44分24秒で井上、市山など5人。其田は遅れる。太田はさらに遅れて1時間46分50秒。この少し後に棄権したらしい。
 女子の35kmはケベデの1時間51分15秒。この5kmは16分31秒とさらにラップは落ちた。ワンジルは5位で1時間54分37秒。この5kmは17分13秒。安藤は10位で1時間57分28秒。この5kmは17分31秒。細田は13位で2時間1分36秒。この5kmは18分31秒。
 37km過ぎで三回目の折り返し。38kmで第二集団にいた市山が日本人トップの池田に追いつき、39kmで抜いていく。40km手前で先頭のタケレがスパート。
 40kmでタケレが1時間56分59秒。この5kmは14分46秒。11秒差でゲレタ、17秒差でゲティッチ。日本人トップは1時間59分27秒の市山。3秒差で池田。9秒差で井上、10秒差で浦野。
 女子の40kmはケベデの2時間8分35秒。この5kmは17分20秒。ワンジルは5位で2時間12分26秒。この5kmは17分49秒。安藤は11位になり、2シセ間15分24秒。。この5kmは17分56秒。細田は13位で2時間19分54秒。この5kmは18分18秒。
 優勝は2時間3分23秒でタケレ(エチオピア)。2位はゲレタ(エチオピア)(2時間3分41秒)、3位はゲティッチ(ケニア)(2時間3分44秒)。日本人トップは10位の市山で2時間6分ちょうど。優勝二回のレゲセは11位、井上が12位(2時間6分14秒)、浦野が13位(2時間6分23秒)。ここまで参加標準記録突破。池田は14位(2時間6分48秒)、赤崎は17位(2時間7分48秒)。
 日本人トップの市山のインタビューでは、本人がトップだと気づいていなかったらしいことがわかった。「びっくりしている」と言っていた。市山は標準記録を余裕で突破したが、世界陸上代表の1枠目は標準記録を突破していないがポイント1位の小山とか。2枠目、3枠目は総合的に判断されるらしい。
 女子の優勝はケベデ(エチオピア)で2時間16分31秒。2位はメセティ(ケニア)の2時間16分56秒。3位フェイサ(エチオピア)の2時間17分ちょうど。ワンジル(ケニア)は5位で2時間19分57秒。安藤は11位で2時間23分37秒。細田は13位で2時間27分43秒。
 女子は選考レースとしてまだ来週の名古屋ウイメンズが残っている。安藤は有利ではあるが、自己記録の更新はできなかった。

マラソン (2025.2/25)

大阪マラソン (2025.2/24) 世界陸上東京2025選考レース

 途中から雪が降る天気だったが、初マラソンの近藤(三菱重工)がエチオピアのトラとアダンを抜いて一時トップに立ち、最後の200mでアダンに抜かれたが、日本歴代5位の2時間5分39秒の日本人トップで2位に入った。世界陸上代表になるには、参加標準記録2時間6分30秒をきり、日本人最高順位である必要がある。気温5.2度、湿度43%。NHKセンター解説は花田さん、第一移動車解説は尾形さん、実況は小宮山アナ。
 海外招待選手は、エチオピアからモラ、A.トラ、アダンなど。トラの兄は、パリ五輪マラソン金メダル。国内招待は、日本最高記録保持者の鈴木健吾(富士通)、パリ五輪代表の小山(Honda)、細谷(黒崎播磨)など。その他、青山学院大学3年の黒田、菊池(中国電力)、ベテランの定方(三菱重工)などが参加。ペースメーカーは1km2分58秒設定で4人、1km3分設定で2人。
 初めの1kmが2分56秒、次は3分、2分55秒、2分56秒。5kmで14分50秒。まだ大集団。
 10kmは高田(住友電工)などの29分41秒。この5kmは14分51秒。ただ、1kmごとにラップは上下しているらしい。
 15kmは定方などの44分30秒。この5kmは14分49秒。
 20kmではトラが59分13秒。この5kmは14分43秒。少しペースが上がったらしく、集団が縦長に。
 中間地点はトラ、モラ、細谷が1時間2分29秒。先頭集団は27人。鈴木健吾、小山、細谷、黒田などが含まれている。
 25kmはトラ、モラ、アダン、細谷、黒田、高田、小山(トーエネック)などが1時間14分2秒。1秒差で鈴木、柏、菊地、細谷、キマニなど。この5kmは14分48秒。ペースメーカーのうち日本人二人が離れる(実際にはだいぶ前から日本人一人だった)。27km付近で小山が遅れる。
 30kmは1時間28分56秒。トラ、モラ、アダン、細谷、近藤、黒田、菊地など。1秒差で鈴木、柏、キマニ、定方など。この5kmは14分54秒。ここで残りのペースメーカーも離れる。
 30.5kmの折り返し地点で、先導の白バイや中継バイクが折り返しの先にある放送やぐらの向こうを回ったため、先頭集団も大回り。集団から遅れた選手が「こちらではないか」と指さしたが、そのあと何人かも大回り。30m・10秒ほど記録に影響したらしい。運営側がふさぐ予定のコーンを設置しなかったため、わかりにくかったらしい。この後、ケニアのキマニ、定方も遅れる。
 33km手前で先頭は8人。トラ、モラ、アダン、黒田、菊地、近藤、柏、鈴木健吾。32kmでは黒田が先頭。センター解説の花田さんが「押し出される形で先頭に出たが、ペースメーカーのように使われてしまうので、出るならスパートした方がいい」。雪が降ってくる。
 35kmは1時間43分58秒。トラ、モラ、アダン、鈴木。1秒差で近藤、菊地、2秒差で黒田、柏。細谷は先頭と8秒差。38km手前で後ろから細谷が追いつき、9人に。黒田がきつそうな表情になる。その後、トラがスパートし、モラ、アダンと鈴木健吾がついていき、前4人、後ろ4人に。いったん8人に戻ったが、トラが再びスパートして、前後4人に分かれ、さらに前の4人からモラと鈴木が遅れる。
 40kmはトラで1時間59分10秒。1秒差でアダン。6秒差でモラ、8秒差で近藤。10秒差で細谷、黒田、11秒で鈴木、菊地。
 40km過ぎに後ろから近藤が上がってきて、トラとアダンを追い抜く。突き放すことはできないが、アダンがついてくる。
 最後の200mで、アダンがスパートして優勝。2時間5分17秒。2秒差で初マラソンの近藤。
 3位はトラで、2時間5分52秒。4位は細谷で2時間5分58秒。5位はモラで、2時間6分4秒。6位に黒田で2時間6分5秒、7位に菊地で2時間6分6秒。8位鈴木健吾で2時間6分18秒。復活のきっかけになる走りだと言っていた。

マラソン (2025.1/27)

大阪国際女子マラソン (2025.1/26 ヤンマー長居発着) 世界選手権選考レース

 大卒1年目の小林(大塚製薬)が日本人1位で全体の2位。しかも自己ベストを3分以上も更新し、2時間23分30秒の参加標準記録も軽々と上回る、歴代10位の2時間21秒19秒。(※当日録画を忘れたが、公式You Tube動画で観戦した。きれいな画像だったが、時々黒画面が入って途切れるのが残念)
 日本人招待選手は、昨年パリ五輪6位の鈴木優花(第一生命G)、この大会で3回優勝し昨年ベルリンマラソンで2時間20分42秒の歴代8位の記録を出した松田(ダイハツ)、松下(天満屋)、3年ぶりに現役復帰した伊澤(スターツ)など。海外招待選手は、昨年優勝のエデサ(エチオピア)、サルピーター(イスラエル)など。
 ペースメーカーは、参加標準記録を出すための第一グループには1km3分19秒設定で5人、第二グループは1km3分23秒設定で一人ついた。気温10.8度、湿度42%。風速1.3km。
 初めの1kmは3分27秒。だいぶ設定より遅い。センター解説の高橋尚子は「風が意外と強く感じているのかもしれません」。つぎの1kmで3分12秒。これで先頭グループが15人くらいに。
 5kmで16分50秒。ここまでに7人になった。伊澤、松田、松下、鈴木、小林、エデサ、サルピーター。バイクリポートの千葉が「松田選手の動きが少し固い」と言う。センターでは、高橋が「福士さんも前に最初の10kmは体が動かなかったけど、その後動くようになったと言っていましたよね」と言う。
 10kmで先頭は33分23秒。
 10km過ぎの給水ポイントで、伊澤がペースメーカーと接触したが、取れたようだった。12km過ぎで松下が遅れる。さらに松田も遅れ始める。センター解説の福士や渋井が「後半まで粘ってほしい」。
 15kmで先頭は50分2秒。サルピーターも遅れ始める。
 15km過ぎの給水ポイントで、今度は先頭グループ最後尾を走っていた小林が、ボトルを取るために立ち止まったペースメーカーとぶつかり、よろけたが、何とかついていった。給水はとれなかったらしい。
 18km付近では、ペースメーカー4人(どこかで1人外れている)とエデサ、鈴木、伊澤、最後尾に小林。
 20kmで先頭は1時間6分32秒。
 中間点でエデサは1時間10分12秒。鈴木と伊澤が1秒遅れ、小林が2秒遅れ。
 中間点過ぎで、小林が遅れ始める。第一移動車の解説の野口みずきが「このへんは上り坂なので、小林選手は上りの練習がまだあまりできていないようだ」と言う。実業団に入るまで、大学では陸上サークル所属だったため、本格的な長距離練習や高地訓練などは、今年初めて取り組んだらしい。ところが、下り坂もあり、23km付近でまた追いついてきた。
 しかし、ペースメーカーがペースアップしたのか、24km付近から小林が再び遅れ、ついていけず。さらに伊澤も遅れていった。伊澤は盛り返してきたサルピーターと二人で追走の形。
 25kmでエデサは1時間22分53秒。この付近でペースメーカーが1人はずれる。センター解説の高橋は「鈴木選手はレース全体の配分を考えて走っている。伊澤選手は行けるので、どんどん走ってしまい、今、足にきていると思う。しかし3年ぶりで復帰し、このペースで走るのは初マラソンのようなものなので、ここからがスタート」と言う。
 先頭は、エデサと鈴木の二人になったが、少しずつ、鈴木も遅れていく。エデサは何度も振り返る。第一移動解説の野口は、「エデサ選手はできるところまでペースメーカーの力を借りていきますね」。
 30kmでエデサは1時間39分18秒。ペースメーカー3人が離れる。両手を振って選手を激励。鈴木は1時間39分31秒。エデサと鈴木は約40mの差。
 後方では、サルピーターに離された伊澤に、小林が迫ってきた。バイクの千葉が、小林が伊澤を抜いたとリポート。小林の走りはピッチ走法だが、体が全く上下に揺れず、忍者走りのよう。
 35kmでは、エデサは1時間56分6秒。鈴木は1時間56分23秒。エデサとは17秒差。後方では、小林がサルピーターを抜き、1時間56分57秒で通過。
 40kmでは先頭のエデサは2時間13分25秒。鈴木が2時間13分44秒。小林は2時間14分ちょうど。
 しかし、40km過ぎ、ひたひたと上がってきた小林が鈴木を一気に抜き去り、2位で競技場へ。いやーびっくり。解説陣もみんな驚いていた。
 優勝はエデサで2時間21分0秒。2位が小林で2時間21分19秒。本人はタイムをわかっておらず、インタビューのとき「いくつですか?」と聞いていた。3位は鈴木で2時間21分31秒。
 4位はサルピーター(2.24.3)、5位は松下(2.26.4)、6位は鈴木千春(日立)(2.26.41)、7位に松田(2.27.11)、8位に伊澤(2.29.28)。


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