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2009マラソン・バックナンバー


12/6 福岡国際マラソン
11/15 横浜国際女子マラソン
3/22 東京マラソン
3/8 名古屋国際女子マラソン
2/1 別府大分毎日マラソン
1/27 大阪国際女子マラソン
1/2-3 箱根駅伝

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マラソン (2009.12/6)

福岡国際マラソン (2009.12/6 福岡) アジア大会代表選考レース

 国内招待のうち、調子のよくなかった尾形が気管支炎で欠場、山梨学院大を卒業したモグスは初マラソンだったが、足が痛くなったらしく、31km過ぎで棄権、ただひとり日本人の佐藤智之も25kmでペースメーカーが離れ、しばらくロシアの選手と併走していたが、だんだん離され、しかも足が出なくなり、一度は振り落とした一般参加の選手にも抜き返され、惨敗。北京五輪のときの再現のよう。海外招待選手は、ツェガエ・ケベデ(エチオピア)が前評判通りの強さを見せ、第1グループのペースメーカーが離れる30km手前から徐々にペースアップし、25kmの給水のところでスパートしたらしい。と言うのも、長いコマーシャルが終わったら、ケベデと練習パートナーのテスファイエ(エチオピア)、その少し後ろにもう1人のテケステ・ケベデ(エチオピア)とバラノフスキー(ウクライナ)がいて、モグスとチェルイヨット(ケニア)はずいぶん遅れていた。ケベデはそのまま差を広げ、最後は2時間5分20秒の自己最高記録も更新して連覇。日本国内で2時間5分大の記録が出たのは、初めてだとか。佐藤は結局31位。両足がけいれんしたらしい。

マラソン (2009.11/16)

横浜国際女子マラソン (2009.11/15) 2010年アジア大会代表選考レース

 昨年で廃止になった東京国際女子マラソンに替わって今年から始まった。山下公園をスタート&ゴールとする周回コース。三回も同じ所を走る。招待選手は北京五輪金のディタ(ルーマニア。メダルをとったときはトメスク。その後旧姓に戻したとのこと)、北京銀のヌデレバ(ケニア)、グタ(エチオピア)、ジェノベーゼ(イタリア)、バルシュナイテ(リトアニア)、アビトワ(露)。国内招待は、嶋原、大南姉妹、大平、初マラソンの宮原。一般参加ランナーは442人もいるとか。
 先頭集団は、招待選手だけで形成。春先に足を傷めた大南敬美(妹)がすぐに遅れた。ディタ、嶋原、大平の三人が集団をひっぱる。ヌデレバはその少し後方から離れて付いていく。海側の道の時は風が強いらしく、ヌデレバが集団のすぐ後ろについて風をよける。また山手トンネルを出たところで向かい風が吹いて、かなりのスローペースに。次第に大南博美(姉)が遅れ始め、続いて体調80%と言っていたディタも遅れ始める。ヌデレバは少し離れているが、同じ距離を保ち、マイペース。宮原、ジェノベーゼ、バルシュナイテも遅れ始める。30kmあたりでスピードがあるアビトワがスーッと前へ。そのままロングスパートに。すると、ヌデレバがいつの間にかすぐ後ろで追走。日本の嶋原、大平はギアが切り替えられなかった。アビトワはどんどんラップをあげていき、ヌデレバも遅れた。ヌデレバは36kmすぎで嶋原に追いぬかれる。解説の増田明美は、「嶋原さんの気迫に負けたのではないか」と言っていた。そのままの順位でゴール。4位続きだった大平は38kmすぎでジェノベーゼに抜かれて5位。アビトワは2時間27分18廟で初優勝。「強い者が勝つ」と言っていた。嶋原は代表に内定。


マラソン (2009.3/22)

東京マラソン (2009.3/22) ベルリン世界選手権選考レース

 男子はベルリンでの世界選手権選考レース。高岡の引退レースでもある。女子は 、北京五輪途中棄権の土佐の「区切り」のレース、弘山の引退レースでもある。またしても午前のレースということを忘れて、1時間20分以上すぎてから見始めたので、既にペースメーカーははずれて(25kmまで)、いよいよ勝負の頃だった。
 男子の招待選手で先頭集団にいるのは、藤田と中尾だけ。30km過ぎに高橋がスパートして、ケニアのキプサング、コリルがつく。その後三人で抜きつ抜かれつ行くが、35km の給水でキプサングがボトルを取れずに落とし、拾いに戻る。このトラブルを利用し、追いつく勢いのままスパートし、独走に。38km過ぎ、三人を追いかけていた前田が、高橋とコリルを一気に抜いて日本人トップに。たいへん風が強かったらしく、キプサングの優勝タイムは、2時間10分27秒。前田はわずか2秒オーバーして2時間11分1秒。初マラソンで世界選手権代表に。フジテレビ解説の瀬古は、トラック出身のスピードを生かしたランナーが出てきて嬉しいと言っていた。招待選手では、佐藤智之が6位、藤田が10位。高岡は34kmで棄権した。
 女子は、混合レースなので、男子の合間に映す感じで、いつもよくわからないし、いいところが映らない。どうも5kmの給水の所で、土佐が転倒し、右膝から出血したまま走り続けたらしい。非常に小柄な(143cm,33kg)佐伯が先頭集団でケニア(?)の選手と競り合 っていたが、次に女子の先頭が映ったときには、体力温存してきた那須川だった。男子 選手が風よけになったらしい。結局、那須川が2時間25分38秒で優勝、世界選手権代表に。佐伯がアルゼのワンツーを飾り、なんと途中まで先頭に食らいついていた土佐が 3位。弘山も10位に入った。大南博美も出場していたが、速い段階で遅れた模様。


マラソン (2009.3/8)

名古屋国際女子マラソン (2009.3/8) 世界選手権選考レース

 日本人招待は、マラソン13回目の大南敬美、21歳のホープでマラソン3回目の新 谷、初マラソンで10年ぶりの世界選手権出場をねらう藤森など。高橋尚子が「ラストラン」で一般参加。外国人招待では、ルーマニアのリディア・シモンなど。遅いペースで始まったため、中国期待の若手、20歳の白雪が、先頭でペースを上げる。ついていったのは、ケニアのキレルと新谷だけ。藤森はつこうとしたが離れていった。しかし、19km手前で追いつく粘り。先頭集団が4人に。その後、キレルが少しスパートすると、白と新谷はついていくが、藤森は離れ、ペースが落ち着くと追いつくの繰り返し。折返し地点を過ぎると、白が遅れ始める。25kmあたりでキレルがまた少しペースをあげ、藤森が遅れ、新谷が追いすがる。29km過ぎに新谷はキレルに追いつくと、そのままスパート。ただ、「小出監督の35kmまで我慢」という作戦より5km早いため、解説の有森さんも最後までもつか、心配していた。新谷はずいぶん距離をあけたが、スパート後は非常に苦しそうになりペースもダウン。追い上げてきた藤森がキレルをかわし、36km過ぎに新谷をとらえ、そのまま抜き去った。結局、藤森が2時間28分13秒で優勝。毎年風の名古屋で珍しく無風に近かったのに、5位以下の集団がどんどん離れていったのは、非常によくない、と解説の瀬古も言っていた。大南は25km付近で棄権。新谷は8位。シモンは21位で、高橋は2時間52分23秒で29位。

マラソン (2009.2/1)

別府大分マラソン (2009.2/1) ベルリン世界選手権代表選考レース

 男子有力招待選手の名前が全然知らない人ばかり。昨年優勝の旭化成の足立。初マラソンの秋葉。オーストラリアのウエストコットは聞いたことはあるが顔は覚えていなかった。3人のペースメーカー(内一人は日本人)が引っ張るが、風が強くて選手がついてこない(!)。のみならず、2人のケニア人ペースメーカーは引っ張っていると言うより、日本人ペースメーカーにただついていっているみたい。解説の宗茂さんが「せっかく苦労してペースをつくっているんだからついていかないと」と言っていた。その日本人ペースメーカーが20kmではずれ、26kmでケニア人がひとりはずれたあたりから、変化が。有力選手の一人、太田が歩き始めた。折り返してから、追い風に乗り、ペースメーカーがペースをあげると、たちまち先頭集団が三つに分かれ、秋葉は三つ目の中に。先頭の3人は、ケニアのキプロティチ、モロッコのアンナニ、一般参加で初マラソンの福山。32kmで最後のペースメーカーがはずれると、福山が遅れ、替わって追いついてきたのは、秋葉と小林。小柄なベテラン小林は秋葉に引っ張らせ、35kmでスパート、前の2人においつく。秋葉もねばって追い上げてきたが、今度はアンナニがスパートし、小林だけ少しついていったが、結局逃げ切られた。2時間10分15秒で初優勝のアンナニは、マラソン3回目。日本人トップの小林は、福岡国際で20位だった悔しさで自己記録を24秒縮めたが、2時間10分を切れなかったので、世界選手権代表は無理だろうとのこと。

マラソン (2009.1/27)

大阪国際女子マラソン (2009.1/25) ベルリン世界選手権代表選考レース

 渋井が、二ヶ月で東京国際の雪辱を期して臨む。有力選手は、初マラソンの赤羽 (あかば)有紀子、二年前の優勝者・原裕美子、リディア・シモンなど。初めはスローペース。しばらくしてシモンがひっぱったが、次第に膠着。少しずつ人数を減らしながら、集団で大阪城まで来た。出たところで、渋井が少しスピードアップ。とたんにバラバラになり、ついていったのは、赤羽だけ。その後に原、大平など3人の3位集団、その次にシモンなど3人の6位集団に。渋井はあげたペースを維持、赤羽がどんどん遅れ、そのまま競技場に。たいへん余裕のある走りで、笑顔でゴールイン。2時間23分42秒。もっとたくさん有力選手がいたら、展開が違っていたかもしれないが、午前中、雪が降っていたという摂氏6.3度の気温で、スローペースが続き、渋井はリズムをくずさずにそこを我慢できたのがよかった。レース後のインタビューで「コツをつかんだ」とのコメントも。赤羽も後半ペースがあがり、2時間25分台で2位。体調不良だったという原も3位。
 渋井は、8年前の大阪国際で、初マラソン世界最高で初優勝、2004年のベルリンマラ ソンで当時日本最高記録で優勝した時以来の優勝。これで東京国際に優勝した尾崎に続いて渋井も世界選手権代表に内定。枠は五つで、あと三つは名古屋国際と海外レースの日本人最高または、各レースの成績上位から選ばれる。


駅伝 (2009.1/3)

箱根駅伝 (2009.1/2〜3 大井町〜箱根) 第85回

 今年もなかなか劇的だった。一区では、早稲田の新鋭、矢沢が一番で襷リレー、連覇をねらう駒沢はなんとブレーキで19位。二区は、山梨学院大のモグスが4位で襷を受けると、2年連続区間新記録達成。チームをダントツの1位へ。同じく日大のダニエルは22位でもらった襷を20人抜きで2位でつないだ。今年は、第85回記念大会で例年より3校多い23校が出場。そのため実現した20人抜きだから、当分破られないだろう。中央学院の木原も8人抜いて3位へ。早稲田は6位になったが、三区は北京五輪に出たエースの竹沢。左足に故障を抱えながら、区間新記録で2位へ。東海大の佐藤悠基は、18位でもらったが区間2位の走りで13人抜き、チームも5位へ。四区で早稲田の一年生、三田が区間新記録で1位へ。明治の松本が7人抜きで3位へ。山梨2位、日体大4位。五区の山登りは、山梨の高瀬が早稲田の三輪に追いついたものの、そこまでで失速し、逆に四区まで9位だった東洋大学の一年生、一昨年までの順天堂大学の山登りのエキスパート、今井の記録に挑戦したいというスーパールーキーの柏原が猛追して、なんと早稲田に追いついて、追いこしてしまった。しかも、今井の記録を47秒更新する区間新記録。ただのビッグマウスではなかった。しかも、本人は78分で走る初夢を見たと言いながらも、腹筋がきつくてもたないかと思ったとか。東洋大は往路初優勝。昨年、ここで棄権した順天堂の小野は、区間2位の好走で四区まで最下位23位だったチームを18位まで引き上げた。駒大は、相変わらずブレーキが多発し、往路は15位。初出場の上武大学は20位、33年ぶり出場の青山学院は22位。なんとその33年前、アンカーが残り150mで棄権したという。
 復路は、早稲田の山下りのスペシャリスト、加藤の調子が悪く、東洋に追いついたも のの引き離せず、抜きつ抜かれつ。最後なんとか1位で七区へ。東洋は、ここでもじわ じわと追い上げ、八区の千葉でついに早稲田を逆転、九区、十区と逃げ切って、初の総合優勝。8位の明治は、43年ぶりのシード権、一方駒沢(13位)は13年ぶりのシード落ち。学連選抜は十区の麗澤大学ががんばり、9位に食い込み、来年の予選会の枠を確保。八区で城西大が棄権したため、繰り上げスタートになっただけで、昨年九区で棄権した大東文化(4位)、十区で棄権した東海大(18位)も完走した。初出場の上武大学は21位、青山学院は22位。大根踊りの東京農業大学は、最後の十区でシード権を逃し、12位だった。


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