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サッカー短評 (2008.12/31)
桐光vs.立正大淞南 0対2 (2008.12/31 三ツ沢) 高校選手権一回戦
せっかくホームの地の利を活かせなかった。前半3分に、壁の前に淞南の選手が5人もすわるという変わったFKを左上隅に決められ、後手に回り、U19代表の大型FW瀬沼にボールを通せない。それでも、初めは相手の早いプレスに押されていたが、徐々にマイボールの時間が増え、瀬沼のバー直撃のシュートなども。しかし、後半6分、またしてもセットプレーからやられる。今度は右CK。長距離のショートコーナーと思いきや、一人スルー、二人目もスルー、三人目が放りこんで、10番が落とすところをキャプテンの17番が蹴りこんだ。瀬沼の相方、寺内が負傷のためもあり交替。瀬沼は、後半にもバーをたたくシュートが真下に落ち、相手GKがキャッチできずにいったんは入ったかと思われたが、ゴールライン上にあるうちにGKが押さえた。まったくツキもなかった。
その他、帝京が昨年も0対2で負けた広島皆実と再戦、今度は0対0だったが、PK戦で涙。二人目のキャプテンと6人目がはずし、万事休した。
サッカー短評 (2008.12/31)
ガンバ大阪vs.横浜マリノス 1対0 (2008.12/29 国立) 天皇杯準決勝
死闘だった。ガンバは、クラブW杯のため12/26に名古屋と戦ったばかり。既に二川、佐々木はいない。遠藤も負傷を抱える。90分はスコアレス。30分ハーフの延長戦へ。マリノスは、後半ガンバの足が止まると見て、22分に清水と大島を同時投入。さらに後半37分には、怪我上がりで15分もつかどうかという山瀬も投入。ガンバも前からのプレスはあきらめ、後半頭から播戸に替えて若い司令塔の寺田、31分にはついに遠藤に替えて倉田を投入。それでも膠着は打ち破れなかった。
転機は、延長前半12分、マリノスの清水が2枚目のイエローで退場となり、せっかくの優位を手放したときから。次第にスペースが空き、ガンバが生き返り始める。みんな倒れるとすぐ起きあがれないほど足が疲労しているのに、延長後半11分、それまでピリッとしたパスを出せていなかった寺田が、ドリブルから山崎へスルーパス、山崎が冷静に蹴りこんで、これが決勝点。来季ACLへの最後のキップへの執念を見せた。ただ、最後は橋本も負傷交替しており、元日のピッチに立てる選手の顔ぶれが心配だ。
もう一試合は、FC東京が先制したものの、レイソルの後半から交替で入ったフランサと李が効いて、それぞれ1点ずつ取って、今季限りの「石崎監督を元日の国立へ」との思いをかなえた。李の決勝点は後半43分、劇的な逆転。
サッカー短評 (2008.12/)
マンチェスター・ユナイテッドvs.リガ・デ・キト 1対0 (2008.12/21 横浜国際ス) クラブW杯決勝
ポール支配率がいくら66%対34%といっても、前半が0対0で終わったこと自体、リガ・デ・キトのペース。南米選手権も、PK戦、アウェイゴール、PK戦で勝ち抜いてきた、あきらめない粘り強さが売り物のエクアドルのチーム。GKもファインセーブを連発。攻撃のチャンスは少ない上、枠に飛んだシュートも前半はなかったが、最後まで0対0だったら、どちらにころんだかわからない。後半早々、マンUのDFビディッチが、キトの選手の顔面に肘打ちしたとして、一発レッド。主審はウズベキスタンの人で、ほぼ無難に捌いていた。ここで、想定外にテベスを下げて、DFを投入しなければならなかったが、10人になったら、ガンバ戦には温存されていたパク・チソンが前半と違ってすごく攻撃参加するようになった。C. ロナウドは、この試合、あまりシュートせず、FKも横国の風のせいか、枠に飛ばなかったが、ヒールパスを始め、スルーパスや縦パス、ドリブルなどで会場を沸かせていた。後半28分、C. ロナウドから左のルーニーに鋭いパスが通り、ルーニーは一瞬ためらったような感じだったが、鋭い振りでDFの間、GKの指の先の、ゴール右隅に打ち込んだ。針の穴を通すような、そこしかコースがない所に決められるというのは、すごい。キトもゲームメーカーのアルゼンチン人、マンソの鋭いシュートが2本、枠に飛んだが、マンUのGKがファンデルサールでなかったら、決まっていただろう。
試合後、キトのGKはゴールポストによりかかって、泣いていた。日本テレビの解説、武田が「この試合に人生を賭けた姿」と言っていた。キトのフィールドプレーヤーは、そこまで落ち込んだ様子ではなく、マンソなどはある程度充実した感じの顔だった。エクアドルでは、エクアドル代表のワールドカップの試合より、トヨタカップの試合の方が人気があり、今回も準決勝まではラジオ中継しかなかったのが、TV局に苦情が殺到し、急遽、全国TV放送が決まったのだとか。このクラブワールドカップは、これで南米、南米、欧州、欧州と優勝クラブが出た。来年と再来年は、UAEで開催。2011,2012年はまた日本開催。
サッカー短評 (2008.12/23)
ガンバ大阪vs.パチューカ 1対0 (2008.12/21 横浜国際ス) クラブW杯3位決定戦
パチューカの選手たちは勝ちに来ていた。日テレの解説・城によると、前の2試合とは「全然戦い方が違う」とのこと。パチューカの監督は、「銀メダルは決勝の敗者だが、銅メダルは勝者が得る」というようなことを言ったとか。さすがメキシコのチーム、速いパスをどんどんつないでくる。ただ、ゴール前まではあまり攻め込んでこない。サンチェスくんという息子が観戦しているエース、ヒメネスが何度も鋭い切り込みを見せるが、回りの選手の反応がいまひとつ。ガンバは前半、何度も播戸からツートップの相棒、山崎にいいパスが通っていた。29分、とうとう山崎のシュートが決まり、相手GKカレロは憤然。この人は、黒い帽子(?)をかぶり、前のふちにカタカナで(!)「カレロ」と書いてある。血栓症でいったん引退したが、今年を最後に復帰したという、37歳のガッツマン。最後の最後、いつまでも点が入らないので、CKで上がってきた。なんでもFKを蹴って得点したこともあるそうで、パラグアイのチラベルトみたい。前のメキシコ代表GKカンポスもFWと両方やる選手だった。
後半、ガンバもパチューカも足が止まり始め、ガンバのバスミスからきわどいシュートをうたれたり(はずしてくれただけ。)、ゴール前のDFのクリアがあわやオウンゴールという場面もあったが、「後半はサンドバッグ状態」というほどではなかった。後半途中、播戸に替わって入った二川は、やはり怪我のせいかファールでレッドカードをもらってしまったが、遠藤などはマンUに比べたら楽だと思っていたのではないか。
サッカー短評 (2008.12/18)
ガンバ大阪vs.マンチェスター・ユナイテッド 3対5 (2008.12/18 横浜国際ス) クラブW杯準決勝
前半28分、ギグスの右CKにDFビティッチがヘッドで合わせて得点するまで、ガンバもよく攻め、守っていた。山口が競ったが高かった。特に前半12分、播戸が裏へ抜けてフリーでシュートしたのは惜しかった。左サイドの安田は果敢に攻め上がりクリスチャーノ・ロナウドと対決した。ロスタイム、このままハーフタイムかと思われたが、またもギグスの右CKから今度はC. ロナウドがマークの明神をなんなく押しのけ、強いヘディングシュートで追加点を決めた。どちらもセットプレーからとは言え、2点差で後半はきついと思ったが、ガンバは攻める姿勢を崩さず。
後半2分、マンUはFWテベスに替えてルーニーを投入。直後に、山崎が橋本からのワンタッチパスでフリーになり、ダイレクトでシュート、1点返す。そのリプレーが流れている間に、今入ったルーニーが、やはり後半交替で入ったフレッチャーからパスを受けて、DF中澤聡太をなんなくかわしてシュート、1分とたたないうちにお返しされた。ガンバが得点したら、マンUはスピードをあげ、少し本気になった。後半19分にガンバのFKのチャンス。遠藤が左上隅に絶妙なキックを蹴ったが、GKファンデルサールに防がれる。
ガンバが少し疲れて足が止まり始めたのに対し、前半より速いパス、速いランニングでガンバの守備を翻弄、33分、34分と得点し、突き放した。4点目は、左サイドから加地を突破してあがったクロスに、交替したフレッチャーがヘッドで合わせた。5点目は、ギグスからルーニーにスルーパスが通り、またも簡単にフリーになりシュートされた。
いやーさすが欧州王者と感心していたら、播戸があげた左クロスが相手DFネビルの手に当たり、メキシコの主審はPKを宣言。遠藤がじっくり構えて、ファンデルサールの右手の先に流し込んだ。「相手が動かなかったので、少し速いボールを蹴った」とのこと。ガンバに2点目を決められ、ファンデルサールの目はかなり怒っていた。その上、3分のロスタイムの最後に、橋本が豪快なミドルシュートを決めると、完全に怒って、ポストを蹴っていた。
クラブW杯で合計8点が入ったのは、初めて。欧州王者が3失点したのも初めてだそうだ。試合後、遠藤は「90分楽しくやれた」と言っていた。翌日の朝日新聞によれば、橋本は自分の得点よりも、連続失点の方が問題だと言っているし、西野監督は、「面白かったと何人かに言われたが、面白くない。マンチェスターを本気にさせられなかった。」とのこと。
サッカー短評 (2008.12/14)
ガンバ大阪vs.アデレード・ユナイテッド 1対0 (2008.12/14 豊田ス) クラブW杯準々決勝
アデレードは、ACL決勝の時、怪我で出られなかった切り札ジエゴを先発。ガンバも怪我していた二川が復帰。クラブW杯開幕戦でオセアニア代表ワイタケレ(ニュージーランド)を2対1と逆転勝ちしてきたアデレードは、最初から押してくる。フィジカル、に腕の力が弱い。ボールキープできると思っても、グッと体を寄せられたり、腕で押されたりすると、あっさりボールを取られてしまう。しかし、15分過ぎからガンバもボールを回せるようになり、前半23分、二川から前線の播戸に浮き球パスが通り、播戸はつぶれながらボールをヘッドで横パス。そこへ走り込んだ遠藤が、GKの足の間を抜くシュート、先制。
後半も、ガンバは追加点をねらったが、惜しい場面を作っただけに終わった。ルーカスはブラジルにいた頃、トヨタカップを見て、あの場で得点したいと切望していたらしいが、せっかくのチャンスを活かせなかった。結局、相手のCKでの高さ勝負とか、最後ロスタイム4分の攻撃でのドッドのシュートとか、何回かヒヤッという場面はあったが、いずれもクリアするか、相手のシュートミスに助けられた。前の対戦の時も思ったが、アデレードのFWのシュートが枠に来ない。ブラジル人もヨーロッパのチームに行っている選手よりもレベルが低いようだ。CBは2人とも190cm台だが、裏をとる動きに弱い。今回も見事にガンバのオフサイドトラップにひっかかっていた。
これで次戦はマンチェスター・ユナイテッドと対戦だが、前半で負傷退場したドリブラーの佐々木と、後半担架に乗って出た二川が心配。
サッカー短評 (2008.12/13)
ジュビロ磐田vs.ベガルタ仙台 2対1 (2008.12/13 ヤマハス) 入れ替え戦第2戦
ジュビロの順当勝ちのようだが、一点目が入るまで、仙台に押されていた。その先制点は、先発中最年少の19歳の松浦がドリブルで持ち上がって、ボックスに入ったところで、左に開いていた前田にはたき、折返しのクロスを胸で押しこんだもの。途端にジュビロの動きがよくなったから不思議。それまでルーズボールは必ず仙台が拾っていたのに、ジュビロにこぼれてくるように。後半の追加点も松浦。自陣ゴール前の攻防から大きくクリアされたボールをキープしたら、広大なスペースで相手DFと1対1。そのままドリブルしてかわし、飛び出してきた相手GKにシュートがあたったもののゴールイン。今季で引退する名波が、きのうの最後の練習で、松浦につきっきりだったとか。
仙台の得点は、残り10分を切ってから、ゴール近くでのFKを、キャプテンのリャンが直接決めたもの。突然、仙台の選手も、7000人つめかけたサポーターも生き返ったように活気づき、その後4分もあるロスタイムにCKでジュビロのゴールに迫ったが、タイムアップ。
ジュビロのオフト監督は、4月まで契約があったらしいが、「残留という責任は果たした」と辞任。来季、中山はどうするのだろう。
サッカー短評 (2008.12/10)
ベガルタ仙台vs.ジュビロ磐田 1対1 (2008.12/10 ユアスタ) 入れ替え戦第1戦
とうとう入れ替え戦に出ることになったジュビロが前半、押していたのに、決定力不足の内に、先制された。最後は怪我上がりのブラジル人の個人技だったが、スルーパスを通されたのがまずかった。後半早々に新鋭・松浦のシュートでやっと追いついた。それにしても、成岡とか西とかカレンとか何しているんだろう。駒野は前半よく攻め上がっていたが、決めきれなかった。前田とジウシーニョの動きと合わなかった、というより、仙台が抑えていた。後半、追いついただけで安心しているようじゃ、ホームの第二戦も危ない。
サッカー短評 (2008.12/7)
東京ヴェルディvs.川崎フロンターレ 0対2 (2008.12/6 味の素ス) 最終34節
開始45秒で先制するチャンスがあったが、ジュニのキックはポスト。レナチーニョのシュートを相手GKが止め、テセの折返しにジュニがつめたもの。これを初めとして、ジュニは「お祓い」が必要か? と思われるほどはずしまくる。バー直撃、枠の外、PK失敗…。やっぱり、残留がかかっているチームはやりにくい。鹿島が負けて、こちらが3対0以上で勝てば、優勝のチャンスがあったが…。前半、0対0で折り返したのは、痛かった。前半途中、ゴール前の攻防で、福西の手が寺田の腹を直撃。これが一発レッドになってヴェルディは10人に。岡田主審、ちょっと厳しかったかな。でも、今季、10人の相手に意外と勝てていないのである。
後半に入ってしばらくは、ヴェルディの時間帯。20分になってやっと、得点。ジュニの折返しにレナが合わせて押しこんだもの。フロンターレは、後半頭から、菊池に替えて、今季限りの大橋を投入。前半10本もあったCKのキッカーも大橋に。後半37分、テセに替えて、来季契約しない(TT)我那覇、レナに替えて田坂を投入。この前後で、当面の残留争いの最右翼で、前半ホームなのにFC東京に0対2とやられていたジェフがなんと後半だけで3点とり、ヴェルディが自動降格圏に。柱谷監督が派手なジェスチャーで選手たちを鼓舞し、一人少ないのに、DFの土屋まで攻め上がってきて、反撃したが、いかんせん、前線の平本と船越に決定力がない。ロスタイムに入り、リスタートから憲剛がロングシュートをうったのが見事に決まり、直後にタイムアップ。
首位の鹿島は前半の1点で逃げ切り、2連覇。名古屋が大分とスコアレスドローだったので、逆転で2位浮上。来季は、関塚監督が復帰して、再びACLを戦う。あ〜〜我那覇には、フロンターレで復活してほしかった……。日本代表にまで呼ばれたのに、あの「ドーピング」とかで、すっかりキャリアを分断させられてしまったなぁ…。
サッカー短評 (2008.11/29,12/2)
川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 4対0 (2008.11/29 等々力) 第33節
ホーム最終戦なので、競技場で観戦。前半3分、ジュニのパスをテセが押しこんで先制! でも、後半追加点を取るまでが長かった。神戸の攻撃をGK川島がセーブしたり、相手のクロスやシュートやCKが下手で助かったりと、いつ同点になってもおかしくない場面が続出。布陣は、前節までと変わり、ヴィトールの代わりに菊池が入り、憲剛とダブルボランチ。トップ下には谷口が入った。GK川島のゴールキックは、テセをねらっているが、ことごとくヘディングで競り負け、相手ボールに。これではカウンターをやりやすくしているようなもの。ただ、手でフィードしようとして、すぐ近くに落とし、相手FWにねらわれる危ないシーンも。後半途中で菊池と村上が交代すると、村上は左サイドバックに、宏樹がCBにスライド、寺田がボランチに上がった。
ただ、1位鹿島と2位名古屋(11/30)も勝ったので、3位のまま。でも、3位までに入れば、来年のACLに出られるらしい。
サッカー短評 (2008.11/23)
川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 4対0 (2008.11/23 等々力) 第32節
久々の快勝。前節、天皇杯と同じ先発でちょっと嫌な予感もしたが、日本代表の3人がいない間に、選手だけでミーティングして「全員守備、全員攻撃」を確認し、「チームが一体になった」のが勝因と試合後のインタビューでテセが言っていた。TBSの解説相馬によれば、最初の15分くらいは前戦のFWの守備が効いていたが、それがなくなってきてガンバに押しこまれ始めた。しかし、天皇杯が残っているガンバは遠藤、二川、FW山崎が負傷でいない。ルーカス、播戸のツートップはなかなかだが、球出しが左右の佐々木と安田、ボランチの明神と橋本。左サイドバックの下平がレナチーニョの突破をとめ、安田か中沢がサポートにきてボールを失うという前節までと同じ形もあった。でも谷口も憲剛も攻め上がりを控え、懸命にしのいだ前半43分、ヴィトールの右CKにヘッドで合わせたテセが先制点。すごい音のするヘディングだった。後半3分にも、憲剛からのパスを遠目からタニが豪快なミドルがDFの背中をかすめて追加点。ぐっと雰囲気がよくなった。続いて5分後、ジュニが森のドリブル、切り込み、クロスに爪先で流し込み、3点目。これで何とか勝てるかも、と気持ちが軽くなってきた。しかし、終盤の失点も多いからまだ心配。後半25分、レナチーニョが相手ゴール前まで切り込み、倒されながらもジュニにパス、すかさず渡した相手がなぜか井川で、ただ押しこんだだけ。だめ押しの4点目が入り、なぜかガンバはGK藤ヶ谷を松代に交替。解説の相馬は、「怪我とかでないから、カンフル剤か」と言っていたが、西野監督は、試合後「振り返りたくない」と怒っていたそうだ。
鹿島、名古屋も勝ったが、浦和が負けたので、3位浮上。ガンバは優勝だけでなく、「来季のACL出場枠内の3位」も逃したとのこと。
サッカー短評 (2008.11/20)
カタールvs.日本 0対3 (2008.11/19 ドーハ) ワールドカップアジア最終予選A組
カタールは、ほとんど負けたことがないというホームのスタジアムで完敗。名手メツ監督も1ヵ月では、チームの底上げは足りなかったということか。前半15分までは、かなり積極的に攻めてきた。左サイドのブラジルからの帰化した選手が要注意とNHKの解説の山本さんは言っていたが、スピードのある右サイドの方から何回か攻めてきた。対面する長友のファールなどでFK二回、右CKを一回与えたが、ウルグアイから帰化した長身FWセバスチアンにボールを通さなかった。日本は、パスミスもあったが、全員で速くプレスし、ついに19分、右の内田からのパスを受けた田中達也がドリブルで切り込み、GKの股間を抜いて先制。カタールは急に守備的になり、それでも何度かカウンター攻撃は仕掛けてきた。だが、後半2分、玉田が鋭いミドルシュートを右隅に鮮やかに打ち込むと、ファールが多くなってきた。23分には、俊輔の右CKからショートコーナーで、ファーの闘莉王に合わせ、ヘッドでたたき込み、試合を決めた。日本は、GK川口、CBに寺田と闘莉王、左に長友、右に内田、ボランチはアデレード帰りの遠藤とドイツからの長谷部。玉田と達也のタテのツートップ、左に大久保、右に俊輔。後半26分に達也に替えて松井、41分に大久保に替えて岡崎、44分に玉田に替えて佐藤寿人。玉田、達也、大久保はずいぶんファールタックルを受けていたが、イエローカードは後半になって三枚出ただけだった。主審は、中国の人。
これで勝ち点4で並んでいたカタールと3差が付いた。ただ、オーストラリアもバーレーンに勝ったので、グループ2位のまま。直接対決は、2/11日産スタジアム。
サッカー短評 (2008.11/15)
川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 0対2 (2008.11/15 諫早) 天皇杯5回戦
またしても自滅。憲剛と寺田と川島が代表で抜けたといってもこれが初めてではない。GK植草、CBに宏樹と井川、サイドバックは右に森、左に村上。ボランチは谷口と田坂。前の4人は同じ。今日もプレスがかからず、ヒロシマにきれいにパスをつながれる。前半、FKから、左右にふられて、きれいに青山のダイビングヘッドで押しこまれる。後半立ちあがりは、DFラインを高く押し上げ、シュートを10本も浴びせたが、一点も入らず。枠にいったすばらしいのもあったのだが…。そうこうするうちにカウンター一発で追加失点。交替は相変わらず、判で押したように30分過ぎてから。今回もレナとヴィトールに替えて、FW久木野と大橋。35分になってから我那覇。3人とも見せ場なし。こんなサッカーじゃ、どこのチームにも勝てっこない。
サッカー短評 (2008.11/16)
日本vs.シリア 3対1 (2008.11/13 ホムスタ) 国際親善
それにしてもシリアはあっけなかった。左サイドバックの長友が、自分でカットしたボールをドリブルして切り込んでいくと、どんどん進める。とうとうシュートまで決まってしまって、シリアDF陣とGKはあ然。これでベタ引きになって、憲剛も阿部もフリーでボールがあやつれる。セルジオ越後が言わなくても、これではカタール戦の練習にはならない。26分に玉田が追加点。右サイドの内田の突破からの折返しを憲剛が左の玉田へクロス、玉田はボレーで決めた。後半に追加点がなかなか取れなかったが、17分、今回はMF登録で出場の大久保が、左の長友からのパスをシュート、相手DFにあたってゴール。大久保は、セレッソの先輩で今季限り引退する森島に約束したという飛行機ポーズ。後半頭から玉田に替えて佐藤寿人、田中達也に替えて香川、寺田に替えて今野を投入。今野はボランチに入り、阿部がCBに。香川はいいところにいるが、シュートは入らない。11分に闘莉王に替えて高木、23分に大久保に替えて巻、33分には内田に替えて駒野を入れたが、このメンバーでまったく組んでないはずで、攻撃はかみ合わず、守備では香川がPKを献上。
楢崎が靭帯損傷で代表辞退。中澤もリーグ戦で脚を怪我。俊輔も脚を痛めたという。代わりにGK都築とDF高木を追加招集。寺田は今度こそ代表で怪我しないで帰ってきてほしい。という非常事態の割には、ましだった。寺田は手を使ったというファールを何回も取られていたのは、セルジオさんの言うとおり、まずい。CKのセットプレーでは憲剛との相性はよかったが、決めきれず。俊輔とはどうか。
サッカー短評 (2008.11/16)
アデレードvs.ガンバ大阪 0対2 (2008.11/13 アデレード) ACL決勝
ガンバの快勝。前半4分、いきなりルーカスのアウェイゴールの先制点が入り、ホームで最低3点が必要で果敢に攻めていたアデレードの出鼻をくじく。しかも、最初のカウンターだった。続いて14分にも追加点。二川からルーカスへ、落ち着いて決めた。これでもう決まってしまった。どうしてこんなところにカシマが負けたのか、というくらいあっけなかった。やはり相手ペースにしてはダメ、ということか。
サッカー短評 (2008.11/9)
大宮アルディージャvs.川崎フロンターレ 2対1 (2008.11/8 Nack5) 第31節
自滅した。前半からプレスに負けてパスをつながれ、こちらの攻めはつながらない。スカパーの解説金田さんに「ブラジル人が役割を果たしていない。後ろからドリブルして取られている」と言われたとおり。せっかく森のすばらしいミドルシュートで追いついたのに、後半も同じ展開に。ここで素早くレナチーニョとヴイトールを黒津と大橋に替えれば、勝機はあったかもしれない。中が詰まったら、サイドに展開する練習をいくらやっても本番でできないなら、出場している選手が自分たちでリズムを変えられないなら、監督が断を下さなければ。30分過ぎに交替が投入されたが、直後に2点目をとられ、憲剛が「残り4試合全勝」と言っていた初戦を落とした。
サッカー短評 (2008.11/5)
ガンバ大阪vs.アデレード・ユナイテッド 3対0 (2008.11/5 万博) ACL決勝
ガンバが前半から2点をとって優位に試合を進めた。最初はルーカス、次は遠藤が豪快に蹴りこんだ。後半、遠藤の左CKを安田がダイレクトに蹴りこんで、3点目。試合を決定づけた。終盤、遠藤のFKが直接入ったが、間接FKの場面だったため、認められず。主審はシンガポールの人。しかし、なんといっても、相手にアウェイ・ゴールを与えなかったことがよかった。アデレードの選手には、オーストラリア代表も何人かいるが、20歳と若い選手もいる。あまりプレスに来ない。前半、遠藤を放し飼いにしてはだめ。DFには190センチ台の選手もいるし、体がブ厚い。ブラジル人も前目のMFのカシオとクリスチャーノ、ボランチのジエゴと3人いるが、ガンバDF陣がよく抑えた。後半、相手セットプレーの時、ガンバがオフサイド・トラップをかけたら、ものの見事に決まった。
サッカー短評 (2008.11/3)
川崎フロンターレvs.ヴァンフォーレ山形 3対1 (2008.11/3 等々力) 天皇杯4回戦
気の緩みか、いきなり失点。失うもののないJ2の山形の果敢な攻めにFKを与え、距離があったのに、長身FWにぴったり合い、マークしていた谷口を押しのけてヘディングで先制される。それを取り返すためか谷口は積極的に攻め上がり、レナチーニョと重なったりしていたが、ついにヘディングで同点弾。続けて前半のうちにレナチーニョが追加点。
サッカー短評 (2008.11/1)
清水エスパルスvs.大分トリニータ 0対2 (2008.11/1 国立) ナビスコカップ決勝
初めからエスパルスは押しこまれていた。堅守の大分が積極的に出て、前半は0対0だったが、後半23分、金崎の右からのクロスに、高松がDFに競り勝って、ヘディングで先制。エスパルスもFK、CKなどでチャンスは作ったが、シュートが枠に行かず。とにかくマンマークの守備を、岡崎も原もはずせなかった。GK山本海人がウエズレイの強烈なシュートを指先で押し出した場面も。先制されてから、市川とマルコス・パウロを児玉と山本に替えて投入したが、後手に回った。後半44分、高松に替わった森島のパスを受けたウエズレイがDFをかわし、GKの腕の下に冷静に流し込み、試合を決めた。
サッカー短評 (2008.10/26)
川崎フロンターレvs.コンサドーレ札幌 3対1 (2008.10/26 等々力) 第30節
久々に球場へ。勝てるとは思っていたが、後半一点取られてしまった。なんと27本もシュートをうったらしい。3点目はジュニのダメ押し点だが、ジュニーニョの7本目のシュートとか。久しぶりに森が右サイドで先発。テセが真ん中で、レナとジュニが左右の3トップらしいが、トップ下のヴィトールも含めて4人の位置取りは流動的。ついつい中央の狭いところでパスをつないで突破できず。前半20分に、ジュニのヒールでの落としに憲剛が確信して走り込み、シュート、相手GKの虚を突いた。続けて28分、森が右サイドを駆け上がりクロス、テセがキープして落としたところへ谷口。美しいゴール。
サッカー短評 (2008.10/18)
清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 0対2 (2008.10/18 日本平) 第29節
完敗した。日本平未勝利を今年こそ、の気持ちで、我那覇を中央にジュニとレナチーニョの3トップ、トップ下にヴィトール、出場停止の谷口の替わりに菊池と憲剛のボランチ、山岸、宏樹、井川、村上の4バック。前半、エスパルスの左サイドを児玉に突破され、菊池と村上がついたがクロスがファーへ上がり、FW原が落としたところへ枝村がすべりこんで決められた。フロンターレは、何回かチャンスも作ったが、レナチーニョのシュートが右ポストをたたいたのが惜しかった。スカパーの解説、沢登指摘したとおり、「我那覇にボールが入らない。」エスパルスの方が攻守の切替が早く、ボールへ早くプレスしてくるので、強い風もあいまって、うまくパスがつながらない。後半も、右よりのFKでヴィトールのキックがバーをたたいたのが、もし入っていれば…面白かったのに。エスパルスの兵藤のCKは、どれも恐いボールで、とうとう何回目かでゴール前の混戦で岡崎がシュートし、GK川島の近くで原がコースを変え追加点。きれいにとられて、正々堂々負けた感じ。後半、山岸が右足首を負傷し、自分で交替を要求して、替わりに入った森は五月の手術以来、久々にも関わらず、いい動きで鋭いクロスを何本も右から入れたが、中と合わず。我那覇と替わったテセは、きのうイランから帰ったばかりということで、体のキレも判断のスピードも鈍かった。最後に村上に替えて黒津を入れたが、攻撃力として機能する前に、エスパルスに守られて終わった。
サッカー短評 (2008.10/15)
日本vs.ウズベキスタン 1対1 (2008.10/15 埼玉ス) アジア最終予選
勝ち点2を落とした試合。
サッカー短評 (2008.10/14)
浦和レッズユースvs.名古屋グランパスユース 9対1 (2008.10/13 埼玉ス) 全日本ユース高円宮杯決勝
とても全国規模の大会の決勝のスコアとは思えない。高校、クラブユースが一同に会す唯一の大会、「真の高校日本一」を決める大会のはずなのに。名古屋の監督によれば、決勝トーナメントに行けるかどうかのチームだったとのこと。それにしたって、名古屋は準決勝で、クラブユース選手権で優勝したFC東京ユースを破って出てきたのだが。2点目のオウンゴールは気の毒だった。
サッカー短評 (2008.10/9)
日本vs.UAE 1対1 (2008.10/9 ビッグスワン) 国際親善
後半25分、俊輔に替わった香川が2分後に、大久保のクロスから興梠がシュート、ポストの跳ね返りを右ゴールライン際から内田が低いクロスを入れ、落ち着いてニアポストにうちこんだのは、よかったが、その後岡田監督によれば「気を抜いた」ために速攻を返され、32分、ゴール前で2対2の局面となり、中澤がスライディングにいったところをかわされ、後半頭から寺田に替わった高木も一緒にいってしまい、決められた。少ないチャンスに決める力は、UAEの方が高い。FIFAランク110位なんて関係ない。日本は、FKを蹴らないと言っていた俊輔が惜しいキックを二つほど蹴り、大久保はフリーでのシュートをはずし、興梠は最初以外はパスを選択し、香川も2点目のチャンスを二回ほどはずし、最後は岡崎も大久保も下げて巻と寿人を投入して勝ちにいったが得点できず。
フロンターレ的には、(たぶん闘莉王が怪我のため)追加招集された寺田が先発、前半早い時間に俊輔からの左CKでヘディングのターゲットとなった。残念ながらヘッドにかすめたものの薄すぎて枠には行かず。後半20分、稲本に替わって憲剛が入り、小気味よく配球していたが、決定的チャンスは作れず。GK川島が久々にベンチ入りした。
サッカー短評 (2008.10/4)
川崎フロンターレvs.大分トリニータ 3対0 (2008.10/4 等々力) 第28節
序盤は大分がかなり積極的にきたが、フロンターレが24分に先制すると、すっかりフロンターレ・ペースに。憲剛からのロングパスを受けたレナチーニョがペナルティエリアでDF高橋と競り合いながら(手で)トラップ、高橋の足元に落ちたボールを取り返してそのままシュート、ニアポストとGKの間に決めた。実は、この前にも、10分過ぎ、CKからのヘディングシュートを大分のDFにゴールの中からオーバーヘッドで掻き出されたシーンがあったが、リプレーを見ると、どうみてもゴールしている。副審がちゃんと見ていないから、1点損した。レナチーニョは、3分後にも、今度は井川のインターセプトを受けたテセからのパスをドリブルして、しっかりシュートして瞬く間に2点目。ウエズレイのいない大分は、両足首負傷から久しぶりに先発の高松と、今度初代表に呼ばれた森島のツートップ。左サイドを鈴木慎吾に何度も走られたが、こわいシュートはなし。2列目の金崎は、谷口がしっかりケア。大分は、シャムスカ監督が退席処分で、弟のマルロコーチが指揮。前半のうちにボランチ・ホベルトを負傷で交替したのが予定外。後半13分、憲剛からのパスを受けたジュニーニョが、横パスを出すふりをして前足でシュート、ループでGKの頭上を越えて美しい3点目。これで勝負あった。あとは無失点で行けるかだったが、後半29分、井川があわやオウンゴールのバックパス。しかも、なんと後半ロスタイム、セットプレーからゴール前で混戦、GK川島とDFがもつれたすきに押しこまれそうになり、こぼれをかろうじてクリアする有様。いやはや。でも、これで大分と入れ替わって3位浮上! 大分は今季初の3失点とか。次節は谷口と寺田が出場停止。憲剛もかと思ったが、誤報。
サッカー短評 (2008.9/27)
柏レイソルvs.川崎フロンターレ 2対5 (2008.9/27 国立) 第27節
ついにジュニーニョに、10試合ぶりに得点が生まれた。開始24秒のテセのゴールで勢いづいたフロンターレは、試合を支配し、32分にもテセのゴール。最初の得点は憲剛からの浮き球のパスをテセがトラップ、相手DFに当たる跳ね返りをくぐり抜け、左足を一閃、GK菅野の腕の下を打ち抜いた。2点目は、ジュニのシュートがDFにブロックされて跳ね上がったボールを頭で押しこんだ、ごっつあん気味のゴール。おととい憲剛に子どもが生まれたとかで、みんなで嬉しそうに揺りかごダンス。5分後には、憲剛本人がFKで3点目。さらに、42分には、3トップの一画として初先発のレナチーニョが、川島のゴールキックをテセ、ジュニとつないだのに反応して、4点目。ここ9試合勝ち星のないレイソルは、意気消沈。しかし、さすが石崎監督。後半頭から、FW菅沼を投入、ひとりしか交替させなかったが、チームは立ち直っていて、9分、18分と失点。
前半は、DFの要、古賀を出場停止で欠くレイソルのDFラインの裏へ憲剛のスルーパスが面白いように通り、「簡単だった」とコメントするほどだった。NHK-BSの解説、原さんに前半は「早めに裏をねらうパスを出している」とほめてもらったのに、後半は「前半のレイソルと同じことが起こっている」とバタバタぶりを指摘。4バックのセンターに寺田が復帰、ずっと集中して守っていたが、寺田のクリアミスから2点目を失った。井川が右サイドバックに回り、何度も攻撃参加。反対側の山岸もここ何試合になく、よく攻撃参加。ゴールになりそうなシュートも。ジュニは、今日はアシスト役に徹して、原さんに「早く先制したので、ここ何試合になく落ち着いて味方を使っている。この方が自分にも得点チャンスが来ると思う」と言われたが、なんと後半ロスタイム4分に入ってすぐ、憲剛のロングパスを受け、飛び出してきた相手GKをかわして流し込み、後半押されていただけで終わらない5点目を生み出した。これで暫定4位。次は、マリノスに負けて首位から落ち、ウエズレイと上本を出場停止で欠く大分とホームで対戦。
サッカー短評 (2008.9/26)
横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対1 (2008.9/23 国立) 第26節
先制点を取れそうで取れないでいる内に、CKから中澤にヘッドで決められ、また先に失点する病気が出た。中盤のプレスが弱く、ゴール前まで簡単に入られ、河合にシュートを打たれて、川島がはじいた後のCK。結局自分たちのミスで失点している。テセのシュートはバー直撃、ジュニのシュートも枠の少し左。後半22分、黒津に替えてレナチーニョを投入。27分、ヴィトールの左CKからのボールを中澤がオウンゴール。マークを急に離して低いダイビングヘッドで見事にネットを揺らした。35分、ジュニをファールで止めたマリノスの若いDF小椋が二枚目のイエローで退場。ひとり多くなり、残り5分でテセに替えて我那覇、谷口に替えて大橋を入れるが何もできず。交替が遅すぎるのではないか。5位キープだが、6位FC東京に勝ち点で追いつかれた。こんなところで足踏みしていてはとてもとても。
サッカー短評 (2008.9/21)
川崎フロンターレvs.FC東京 0対1 (2008.9/20 等々力) 第25節
とんでもない敗戦。過去、ノーガード撃ち合いになるケースが多かった「多摩川クラシコ」だが、開始5分、徳永の左CKを佐原が流し、ファーに飛び込んできたFW赤峰にダイビングヘッドで決められ、その後85分間、得点できず。ジュニーニョの無得点試合も8試合に。スカパーの解説、原さんには、「ヴィトールは移籍直後の方がシンプルにプレーしていてよかった。今は手間をかけすぎる。」と言われてしまう。「3トップは、ジュニーニョの周囲のスペースをなくしてしまう。」とも。いちいちうなづける。みんな、見てからパス、パスを受けてから見る、で、テンポが遅れ、時間がかかりすぎ。途中でFC東京のMF今野が一発レッド(本当かな?)で退場したのに、数的有利も活かせず。交替で入ったレナチーニョ(←テセ)、田坂(←村上)、大橋(←谷口)も効果なし。我那覇や菊池を入れた方がよかったと思う。これで勝ち点41、5位は変わらないが、6位FC東京と「5」あった勝ち点差は「2」に。首位名古屋は快勝し、勝ち点差は「7」に広がった。
サッカー短評 (2008.9/13)
鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 1対1 (2008.9/13 カシマ) 第24節
前半から相手の持ち味を消し合う展開。テセは、北朝鮮のワールドカップ最終予選の韓国戦が9/10にあったばかりで、強行軍で帰国したばかり、憲剛も後半にバーレーン帰りの疲れかパスミスなどあり。井川が怪我から復帰し、横山はベンチ。前半は、鹿島のプレスが速く、全然パスがつながらない。後半22分、交替で入った本山からダニーロ、ダニーロから絶妙なパスがマルキーニョスに通り、守備に戻った山岸と宏樹をかわして、打ち抜かれた。しかし5分後、フロンターレの左CKでヴィトールから入ったボールに谷口が頭で突っ込み、同点に。この後、明らかに鹿島の足が止まり、逆転できそうなシュートもあったが、ポストに当たったりして入らず。後半18分に黒津に替えてレナチーニョ、36分にテセに替えて我那覇、44分に足を傷めた宏樹に替えて横山。テセはバテていたので、もっと早く我那覇でよかったのでは。カシマスタジアムは、芝の病気とかでピッチがでこぼこで、踏ん張るとすべるところがあった。
勝ち点42で2位だった鹿島と勝ち点40で5位だったフロンターレは、勝ち点1ずつ加えて、順位は変わらず。ただ、首位の名古屋がガンバに勝ったため、試合前は3だった点差が5に。
サッカー短評 (2008.9/13)
アメリカ女子vs.ブラジル女子 1対0 (2008.8/21 ) 北京五輪女子決勝
すごかった。アメリカは、グループリーグで日本と対戦したときと同じチームではなかったし、ブラジルも5-6年前の、日本が勝てそうなチームではなかった。アメリカは、アテネ五輪の決勝で同じブラジルと対戦し、延長戦で勝ち優勝、連覇をめざす。ブラジルは、昨年の女子ワールドカップ決勝でもドイツに負け、今度こそ金メダルをめざしている。「女ロナウジーニョ」10番マルタ、ストライカー11番・クリスチアーニ、3トップ気味に張る7番ダニエラ、機関車のような馬力の8番フォルミガ、献身的なボランチ6番のマイコン、左右のサイドバック、2番のシモーネと16番のエリカ、攻撃参加もするCB・5番のレナタ・コスタに、五輪4大会出場のキャプテン、4番タニア。印象的な選手が多い。特に、マルタは、放送では「スカートをはいたペレ」と言っていたが、実力が一段抜けている。以前ほど突出しているわけではないが、やはり技術、発想が飛び抜けているが、あいにく一人じゃサッカーはできない。アメリカのCB、キャプテンの3番ランポーンに2番ミッツは、体で相手を止められる。もう30歳を過ぎているらしいが、すごい体力。しかも、ブラジルの選手も止められてもかわし、倒されても直ちに起きあがる。日本人がはねとばされるのとは大違い。ブラジルは積極的に攻めたが、最後のシュートが枠に行かなかったり、強引に打ちすぎたり。ブラジルのシュート数16(枠内6)、CK14。アメリカのシュート数11(枠内7)、CK3。延長前半にアメリカが1点入れて勝負あった。それでもアメリカのサッカーはつまらない。
サッカー短評 (2008.9/7)
バーレーンvs.日本 2対3 (2008.9/6 マナマ) W杯アジア最終予選
後半40分まで、「滅多にない快勝」かと思ったが、甘くなかった。やはり敵地で夜でも35度という環境で「試合の閉め方」がまずかった。俊輔や遠藤が試合後のインタビューで語ったとおり、「あの2失点は余分」。先発は、GK楢崎。布陣は4-2-3-1とかで、CBに中澤と闘莉王、SBは左が阿部、右が内田。ボランチは長谷部と遠藤。アウトサイドは左が松井、右が俊輔。ワントップが玉田で、縦の関係でトップ下に田中達也。
前半18分にFKから俊輔が壁の下を抜いて先制したのはたいへんよかった。その後、前半終了間際に遠藤の左CKからダイレクトで俊輔がシュートしたのが相手のハンドでPKになり、遠藤がきっちり決めたのもよかった。遠藤は、先日ガンバで得意のPKをプロ入り2回目という失敗をしたので心配したが杞憂だった。後半21分、バーレーンのDFが二枚目のイエローカードで退場。主審は、シンガポールの人。NHK-BSの解説、堀池さんは、「主審が試合を壊している」と言ったが、そこまでは言い過ぎとしても…そんなに悪質だったか? しかしこれで日本にも二枚目のイエロー又は被PKの危険が高くなったのは確か。そこで25分、イエローを一枚もらっていた松井に替えて憲剛を投入。長谷部が相手DFからボールを奪って、GKと1対1のどフリーで、ポスト直撃シュート、そのこぼれをうった田中達也がバー直撃シュートは惜しかった。33分には玉田に替えて佐藤寿人。さっそく、憲剛から生きのいいパスが寿人へ。40分、長谷部に替えて今野を入れた。直後、遠藤から左サイドの阿部へ、阿部から憲剛へ渡り、ミドルシュートがDFに当たってゴール! 決定的な3点目が入る。これで安心したのか、バーレーンの右サイドからのクロスが14番イーサに通り、1点返される。バーレーンは日本以上に足が止まってヒザや腰に手を当てている選手も多かったのに、生き返ってしまった。続けて攻め続け、闘莉王がヘッドでバックパスすると、前に出ていた楢崎と連携悪く、オウンゴール。あっという間に1点差。ロスタイム3分はさすがに逃げ切り体制になったが、どうしてこう、詰めが甘いのか。
今回、ベンチ外は岡田ジャパン初招集の稲本、追加で呼ばれた大黒、第3GKの西川など。川島は呼ばれなかった。
サッカー短評 (2008.8/31)
川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 4対1 (2008.8/28 等々力) 第23節
黒津の豪快な左足で、前半22分に先制。うまくトラップで相手DFをかわし、迷いなく振り抜いた。37分には、右CKを宏樹がニアで決めた。憲剛にすごく嬉しそうに頭をたたかれていた。「憲剛からめずらしくいいボールが来た」って試合後のインタビューで言ってたけど、憲剛のCKってみんないいボールだと思ってたんだけど…。後半10分、ジュニーニョ、黒津、谷口と、さんざんシュートをうった後、谷口がこぼれたボールをひろってテセへ折り返し、テセが、オーバーヘッドシュートで追加点。右足のアウトで蹴ったもの。4点目は、途中から黒津に替わって入った田坂の点。憲剛のスルーパスを、テセに替わった我那覇が右サイドからゴール前にグラウンダーのパス、そこへ田坂が思い切りよく上がってきて、ズドン。今季6試合目で嬉しいブロ初ゴール。でももっと点が取れた試合。試合後のスタッツではなんと27本もシュートしている。ロスタイムに、田坂がもう一回、同じような形ではずしたり、ジュニの改心のシュートがGK正面だったり。テセは、3試合連続得点。宏樹は、今季2得点目。あとは、7/12以来点をとっていないジュニーニョと、まだ得点がない山岸と、我那覇に2点目をとってほしい。そう言えば、中断中に我那覇にエスパルスから正式のオファーが来て、悩んだけど、憲剛から「一緒に優勝をめざそう」って言われて残留を決意したって西岡アナが言っていた。我那覇は生え抜きのストライカーだから、ここで結果を残してほしい。
フロンターレは、これで7試合負け無しの5勝2分け。ただし、2分けがどちらもホームなのがちょっと…。新潟との試合は、いつもホームが勝ち、いつもたくさん点が入る。5位は変わらないが、レッズと入れ替わった首位・鹿島との勝ち点差は2。
サッカー短評 (2008.8/30)
桐蔭vs.筑陽 1対0 (2008.8/30 新潟) 全国中学体育大会決勝
中学校のこんな大会を見たのは初めて。神奈川の代表と福岡の代表。どちらが勝っても初優勝とか。桐蔭は、3度目の決勝進出。中学生は、30分ハーフで、交替は6人まで、しかも、いったん交替した選手の再出場もあり、というのは驚いた。前半は桐蔭が右サイドからくずして良く攻めていたが、得点に至らず。筑陽のGKの予測がよい。ここまでの4試合で9得点の桐蔭の10番に仕事をさせず。筑陽は、3トップというが、桐蔭は3バック。左サイドの選手が下がって対処。後半、筑陽はなんと4トップにして速いプレスから巻き返しを図る。しかし怖いシュートは一本だけ。とうとう5分ハーフの延長戦へ。延長後半ロスタイム、とうとう桐蔭に得点が入った。10番がうまくポストプレーで落としたボールを、いったん交替して再出場の9番がシュート! 左ポストを直撃したが、右ポスト内側のサイドネットをゆらした。もし、延長も同点だったら、PK戦になるのか、両校優勝になるのだろうか。
サッカー短評 (2008.8/24)
ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ 0対1 (2008.8/24 フクアリ) 第22節
テセ、ジュニ、黒津の3トップで前節と同じ4バックで先発。千葉は、守りの要ボスナーが出場停止、谷沢もいない。工藤がずいぶんがんばったが、一人で突破はむずかしい。相変わらずテセはうまくポストプレーできない。でも26分、憲剛からのループのスルーパスに走り込んで、相手GKと1対1になり、流し込んだ。黒津はずいぶん守備していたらしいが、シュートの思い切り、キレがなかった。案の定、ジェフが後半攻撃的な交替をしてきた後の22分、菊池と交替。一人だけ水曜のウルグアイ戦に出た憲剛も37分に田坂と交替。42分にはヴィトールも下げて大橋を投入。追加点はとれなかったが、途中から無失点に終わる方に重点がいっていた。なんと前節まで15試合連続失点だったとか。
サッカー短評 (2008.8/23)
U23アルゼンチンvs.U23ナイジェリア 1対0 (2008.8/23 北京・国立ス) 北京五輪決勝
いや〜すごかった。とにかくU23とか思えない。アルゼンチンも日本と壮行試合したときとは別人だし、ナイジェリアも日本と対戦したグループリーグのときよりずっと。メッシはドリブルが異常に速い。というか緩急の付け方が絶妙。オーバーエイジのボランチの選手もたいそう気が利いていて、解説の山本さんも「いいですね」と全然解説になっていない。アルゼンチンの得点は、後半12分、メッシが左前方に出したスルーパスに、左サイドのディ・マリアが走り込んで決めたもの。たいそう美しかった。アルゼンチンは準決勝のブラジル戦で、相手を2人退場にさせたそうだが、この試合では、ハンガリーの主審の癖を見抜いてうまくプレーしていた。ナイジェリアは爆発的なスピードや長いリーチを生かしたサッカーだが、詰めが甘い。最後のクロスが雑だったり、シュートが枠に行かなかったり。少しずつ押され気味になり、最後は5分もロスタイムがあったが、最後まで攻めたりボールキープしていたのはアルゼンチンだった。
芝は荒れたところもあり、初めて中3日とはいえ、正午のキックオフでタフな試合になるのは目に見えていたが、両チームとも、芝も気温も苦にしていないようなパフォーマンスで、フル代表並みのフィジカルが備わっていた。日本と同じ世代とは思えない。たとえ決勝トーナメントに進んでいても、このどちらかと当たったら、全然だめだったろう。
主審が前半30分と後半25分で給水タイムを設けて、選手の不必要な消耗を避けていた。レアル・マドリッドの反対でチームへの参加が危ぶまれたメッシだったが、ちゃん と参加できて本当によかった。
サッカー短評 (2008.8/21)
日本女子vs.ドイツ女子 0対2 (2008.8/21 北京・工人ス) 北京五輪女子3位決定戦
結局、前半の押している時間帯に得点できなかったのが、敗因だろう。ドイツの大柄なセンターFWプリンツにボールが入らないよう、うまく守っていたし、宮間の鋭いシュートや矢部の強いミドルシュートもよかった。失点の場面は、またパスミスから。それがプリンツに入り、すかさず右へ展開。右をえぐって、左までクロス、15番に渡り、フリーでニアをうちぬかれた。2失点目もほぼ同じ形。どうしてGKの福元は、ポストぎりぎりに立たなかったのだろう。日本は疲れてくると、真ん中から攻めてしまう。後半はずいぶん最終ラインからのロングフィードが相手に出て、かえって苦しくなっていた。GK福元のゴールキックもロングばかりで、ほとんど味方に入らなかった。手で投げて確実に味方につなぐとかいう選択肢はなかったのか。
サッカー短評 (2008.8/21)
日本vs.ウルグアイ 1対3 (2008.8/20 札幌ドーム) 国際親善
日本の得点は、憲剛の強いクロスからのオウンゴール。後半3分に先制したのはよかったが、ウルグアイもかなり本気で、その後、次々と攻めてきた。日本は、初出場の選手を試していたので、さすがに適わない。センターバックに闘莉王の替わりに高木和道。左サイドバックに安田に替わり阿部。ダブルボランチは、左が青木、右が長谷部。岡田ジャパンでは初めて呼ばれた小野が左アウトサイド。右に憲剛。ウルグアイは、この日本の左サイドが弱いと見ぬき、前半からここを突破してきた。何しろ胸板の厚さが違う。長谷部とかも吹っ飛ばされていた。日本のツートップは、玉田と田中達也で、高さも適わない。さすがに後半頭から左サイドバックは、本職の長友に替えたが、なんともならず。せっかくの小野も機能せず。23分、玉田に替えて大黒、30分には、憲剛に替えて山瀬、達也に替えて佐藤寿人と次々入れたが、流れは変えられず。9/6の最終予選バーレーン戦の前に、変に勝つよりいいかもしれないが、唯一の強化試合にしては、ちょっと呼ぶ相手が強すぎたのでは。
サッカー短評 (2008.8/21)
日本女子vs.アメリカ女子 2対4 (2008.8/18 北京) 北京五輪準決勝
日本はFW大野が前半16分に先制。宮間の右CKから阪口のヘディング、こぼれを右の近賀がクロスを入れたのを冷静に流し込んだ。最初はアメリカもパスミス、シュートミスでこわくなかったが、前半40分から2点入れられた。こちらのちょっとしたパスミスを見逃さない。マイボールにした途端、サイドのスペースに出し、また速いサイドプレーヤーが果敢にクロスを狙ってくる。右サイドを突破され、入ったクロスに3人が詰めファーのハックルズはフリーでシュート。同点で踏ん張れれば、後半の展開も違ったと思うが、続けて2点目を取られたのが痛かった。左サイドバックのチャルプニーが猛烈にドリブルしてきて、安藤が対処しきれず、直接打ち込まれた。近賀と安藤の位置をあえて逆にしたのが災いした。スイスの主審は前半ロスタイムなし。後半もパスミスが多く、無駄にエネルギーを浪費している。左サイドバックの矢野とFW永里のパスが弱く、ねらわれているようだ。後半11分に安藤に替えて原。今日の安藤はいいところなし。26分に荒川を入れようとしていたところで、3点目を取られる。右のオライリーがクロスのようなループシュートを打ち、宮間は近くにいたが寄せきれず、GK福元は少しだけさわったが、左上隅に吸い込まれた。一瞬のスキを突かれた格好。大野に替わって荒川が入る。続いてバテバテの矢野に替わって丸山が入り、3トップに。荒川は特にうまいわけではないが、DFを背負うのが本当にうまい。日本に少し運動量が戻ってきた。ボランチの阪口がミドルシュートをうつが、GK正面。直後、1点目を取ったハックルズに右サイドから打ち込まれ、万事休した。しかし、日本は最後まで攻め続け、ロスタイム3分に入ってから、荒川が1点返す。意地を見せて3位決定戦へ。相手は、ブラジルに敗れたドイツ。
サッカー短評 (2008.8/17)
川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 2対2 (2008.8/17 等々力) 第21節
雨が降って涼しかったらしい。先発は、前節京都戦から、谷口が戻り、足首痛の井川に替わり横山の4バック、3トップ。最初は少し攻められたが、3トップがマンツーマンでマークに付かれてスペースが生まれず、逆に中盤が守備に追われ、相手のロドリゴ、成岡のダブルボランチにうまく配球され、両サイドの村井と駒野がよく攻撃参加し、押される展開に。気のせいか北京五輪帰りの谷口にキレがなく、あと半歩とか守備や攻撃参加が遅れているような感じ。13分、左の村井からのクロスに、前田が胸で押しこみ、先制される。今日は2点差で勝てば、名古屋を抜いて3位浮上だが、これではあと3点取らないといけない。前節と違ってヴィトールが攻撃にからめない。何本かシュートしたうち、前半終わりの、テセのシュートをGK川口がはじいたのにつめて押しこんだのは、同点弾かと思ったが、オフサイド。後半9分にもバー直撃。ようやく後半12分、左CKで、ヴィトールからのファーへの早いボールに谷口が走り込んでヘッドで同点。やれやれとリプレーの画面を見終わると、フロンターレのゴール右でジュビロのFK。北京五輪バックアップの上田が蹴ったボールは、相手FWにもこちらのDFにも触らずにファーサイドのポストぎりぎりに曲がって吸い込まれた。あっという間にまた1点差。TBSの土井アナウンサーが解説の金田さんに「川崎には何が足りないんでしょう?」と聞く。金田さんは「FWは1対1で付かれているのだから、そこで勝負するしかない」と言う。それでも後半19分、テセが鋭いシュートを左にたたき込み、またも追いつく。それからはフロンターレの時間帯だったが、勝ち越せなかった。22分、ヴィトールの両足がつって担架に乗って退場、大橋が入る。大橋の動きはよく、ジュニとのワンツーでシュートもうったが、近すぎて枠を大きくはずす。守備にも貢献。31分には、打開をねらってか、新戦力のレナチーニョを黒津に替えて投入。もう少しでヴィトールに続く、初出場初得点の場面もあったが、そう簡単には回りと合わず。ジュビロとは、アウェイが勝つというのを去年から続けていたらしいが、ようやくホームで負けなかった。これで足踏みの5位。
サッカー短評 (2008.8/15)
日本女子vs.中国女子 2対0 (2008.8/15 秦皇島) 北京五輪準々決勝
しっかり勝った。前半15分、宮間の左CKに、沢が飛び込み、ヘディングで押しこんだ。沢はオリンピック3点目。中国は、地元の応援を背に、前半終わりの7-8分は、怒濤のパワープレーだったが、何とか無失点に抑えた。ここが大きかった。45分になるところでキャプテン池田の不用意なバックパスからのCKでは、危うく失点しそうだったが、守りきった。中国は、後半始めも猛攻を仕掛けてくるかと思ったが、前半終わりほどではなかった。後半も、日本の攻めている時間が長く、中国は、前線の大型FWカン・タンが足を傷めているということで、そこへ放りこもうとするが、日本のDF陣が合わせさせない。男子のように悪質なタックルをしかけてくることもなかった。ただ、3分に相手選手に矢野が倒され、ずいぶん痛そうにしていて、結局9分に柳田と交替した。後半35分、待望のFW永里の五輪初ゴールが生まれた。前半から何本もシュートを打っていたが、決めていないせいか力が入っていた。大野がドリブルでペナルティーエリアに侵入し、ボールをとられかけたが、こぼれを永里がうまくかっさらってシュートを決めた。相手GKはすわっていた。最後は丸山、荒川など投入してロスタイム4分を逃げ切った。主審はイタリア、副審もヨーロッパ勢で、たいへん安定したジャッジだった。試合が終わった後中国ベンチでは、監督が微笑んでいたが、どうしてだろう。
女子代表は、初のベスト4、日本サッカー代表としても、メキシコ五輪以来の4強とかで、明日の新聞一面はもらった! と思ったが、柔道に取られてしまった。
サッカー短評 (2008.8/17)
U23日本vs.U23オランダ 0対1 (2008.8/13 瀋陽) 北京五輪グループB
3戦全敗。オランダは、アメリカ戦、ナイジェリア戦とも引き分けているので、勝たないと決勝トーナメント進出できない。前半の初め10分、後半の初め7分くらいは猛攻をしかけてきたが、その後なぜか日本にもチャンスが来る。オランダのあせりからか。谷口は3戦ともトップ下で先発。この日は、内田と安田が負傷、本田拓也が出場停止。豊田のワントップに右に岡崎、左に本田圭佑。ボランチは梶山と細貝、DFは左から、森友、吉田、水本、長友。オランダは、オーバーエイジを3人とも出してきた。9番のFWマカーイ、10番のFWシボン、4番のDFヤリンス。ダービッツに似た15番のドレンテはすごいスピードで攻め上がってくる。日本は、後半15分の森重のシュートがゴールの左角にあたったのが、一番惜しかった。谷口は、この試合シュートしなかったが、チーム最多の7本うったと実況されていた。後半25分、本田圭佑の後ろからの守備がファールとなり、PK。オーバーエイジのシボンが蹴って、その直後に交替。35分に谷口に替えて森本、本田に替えて香川。続けて41分に岡崎に替えて李が入るが、流れを変えることはできない。オランダは、もっと圧倒的に強いかと思ったが、2005年のワールドユースのときのような奔放さがなかった。
反町監督が19歳の香川を最後にメンバー入りさせて、先発させてきたのは何のためだったのか。当たりは弱く、特徴のドリブル突破もできず、判断が遅く回りとの連携もイマイチ。本番での伸びしろに期待していたのか。この試合、守備陣は安定していた。PKはDFの失策ではなかったし。ただ、スポーツNAVIのコラムにあったように、後出しジャンケンのように失点してからの交替、観戦・応援している者をガッカリさせるような試合をしておいて「まったく悔いはない」とか言うのは勘弁してもらいたい、というのには深くうなづける。
サッカー短評 (2008.8/12)
日本女子vs.ノルウェー女子 5対1 (2008.8/12 上海) 北京五輪グループG
なんとなんと大差で勝利! 試合はやってみなければわからない。日本は前半27分に先制されたものの4分後に追いつく。左サイドから宮間の折返しに左サイドの近賀走り込みボレーシュート。同点で折り返したことが第1のポイント。後半開始からノルウェーの猛攻をしのいで、最初のカウンター攻撃で得たFKからの攻撃で逆転。宮間から沢、大野のクロスに安藤が飛びこみ、ボールがゴール内へ。リプレー映像を見たら、相手DFの足に当たっていた。さらに1分後、永里のパスから大野がドリブルし、DF2人の間からシュート。スライディングしたDFの足先にあたってバーにあたり、ゴール内に。GKもあ然の追加点。これで俄然勝利が現実的に。この素早い追加点が第2のポイント。ノルウェーが本気で焦り出す。24分にはノルウェー3人目の交替。既に前半に一人負傷交替、後半頭から10番を投入しているので、最後の交替。しかし2分後、日本に後半3点目。大野の切り込みからこぼれ球を永里がシュート、相手GKが頭上に跳ね上げたボールはラインを割らず、再び大野に。ラインギリギリからマイナスに折り返したところへ沢がシュート、ゴルーネットを揺らす。この後のノルウェーの攻撃では、もう決められたかと思ったが、ゴールライン上で、DF近賀がクリア。ノルウェーはすっかり足が止まり、気持ちも切れたよう。38分、大野がどフリーでドリブルをして、左の原にパス。原はGKと1対1で強いシュート。脇の下をかすめてゴールイン。信じられないが5点目が入る。GKは泣いているみたいだった。これで準々決勝は、8/15、E組1位の中国と対戦。
サッカー短評 (2008.8/12)
U23日本vs.U23ナイジェリア 1対2 (2008.8/10 天津) 北京五輪グループB
前半0対0でせっかく折り返したのに。前半は、香川のドリブルとか、左右のCKとか安田からのクロスに谷口が飛び込むとかあった。ナイジェリアがシュートをはずしてくれただけ、というのもあった。後半13分、パスミスから取られてナイジェリアにテンポよくつながれ、先制される。GK西川もとても取れない強烈なシュート。15分16分と谷口のシュートがあるも入らず。19分、李に替えて豊田、香川に替えて岡崎。しかし、29分、追加点を入れられ、これでほぼグループリーグは痛いが濃厚に。豊田は相手DFに競り勝つことができる。34分、相手GKのミスキックを谷口が前線にパス、豊田が押しこみ、1点返した。なんとか引き分けにしようと最後まで攻めたが、タイムアップ。やっぱり初戦に負けたのが響き、オランダ戦は消化試合に。
サッカー短評 (2008.8/14)
京都サンガvs.川崎フロンターレ 1対2 (2008.8/9 西京極) 第20節
黒津が2点取った。今季初めての先発で、3トップ、4バックの布陣。試合後の高畠監督は、「守備から入った結果が3トップ」と言っていた。テセが真ん中で左にジュニ、右に黒津。トップ下はヴィトール。中村と菊地のダブルボランチ。最終ラインは山岸、伊藤、井川、村上。雨の中のキックオフ。テセのシュートがバー直撃。44分、川島のゴールキックをテセが競って、こぼれを黒津がシュートして先制。先に得点したのは何試合ぶりか。後半もテセのアシスト。後半3分、川島のキックをテセがポスト、ジュニがパス、これをゴールライン上からテセが戻したボールに黒津がつめて追加点。23分にテセに替えて我那覇。テセは得点できずに交替するのがすごく嫌そうだった。、26分にFKからフェルナンジーニョに決められて1点差。ここで黒津に替えて久木野。32分にヴィトールに替えて田坂。田坂は本来は、森のポジションの選手だが、ボランチに入り、憲剛が一列前へ。我那覇、久木野とも一本ずつシュートしたが追加点なくタイムアップ。これでなんと4位浮上。谷口の代わりに入った菊池がフェルナンジーニョをよく抑えていたと思う。
サッカー短評 (2008.8/9)
日本女子vs.アメリカ女子 0対1 (2008.8/9 秦皇島) 北京五輪グループG
アメリカは、直前にエースのFWを骨折で失い、本来の姿ではなかった。でも、中盤の選手などもすごい遠目から強いミドルシュートをうってきて、その一本にやられてしまった。日本も永里の惜しいシュートが前後半合わせて3〜4本あったが、決めきれなかった。
サッカー短評 (2008.8/9)
U23日本vs.U23アメリカ 0対1 (2008.8/7 天津) 北京五輪グループB
前半は0対0で折返し、ずいぶんチャンスもあった。先発のFW森本は、ちゃんと背負ってポストプレーもこなしたし、前からの守備もした。右の内田の攻め上がりもあった。左の香川のドリブルは効いていなかった。20分過ぎ、右CKからの攻めは、最後左の方でDF森重がフリーでシュートしたが、ミートせず、ポストの左へ。体ごと押しこむような泥臭いプレーをしてほしかった。後半早々、走り込んできたホールデンに蹴りこまれ、GK西川の脇の下を抜けて失点。日本は、谷口がトップ下で、惜しいシュートも放ったが、枠に飛ばず。梶山に替えて李、森本に替えて豊田、香川に替えて岡崎とFWを次々投入したが、とにかく得点できなかった。
サッカー短評 (2008.8/9)
日本女子vs.ニュージーランド女子 2対2 (2008.8/6 秦皇島) 北京五輪グループG
前半は試合時間が早くて見られなかった。楽々勝てるかと思ったが、甘かった。日本は主将のCB池田をベンチに置き、フィードのよいDFを先発。そのせいか、立ちあがり守備が安定せず、パスも全然つながらなかったらしい。南アフリカの主審が、不可解なPKを相手に与えて2点目が入ったらしい。ただ、その後埋め合わせるように日本にもたいしたことないプレーでPKを与え、宮間が決めて一点差。その後、あきらめずに攻め、とうとう沢が押しこんだ。沢は、オリンピック初得点で、自身代表40ゴール目とか。勝ち点3をめざして臨んだが、なんとか引き分けた格好。
サッカー短評 (2008.8/2)
日本選抜vs.韓国選抜 1対3 (2008.8/2 国立) オールスター
惨敗だった。前半、何度もシュートチャンスはあった。なんと、テセが選ばれて、名古屋のヨンセンとツートップで先発。しかし、相変わらず、ポストになっても相手にボールを落としている。ヘディングは枠に飛ばず、蹴っては相手GKに捕られる。ヨンセンはシュートするより守備していた。山瀬は何度もシュートしたが得点できず。前半37分に守備のズレをつかれて先制されると、後半にも新しく交替したブラジル人FWエドゥーに連続得点され、このままだとみっともないオールスターだと思っていたら、右からのCKを小笠原が闘莉王に合わせ、ダイレクトにたたき込んでなんとか1点返した。日本は後半早々のPKを山瀬がはずしたのが痛かった。韓国のエドゥーはPKをしっかり決めた。韓国選抜は、この試合のために3日も合宿したそうだ。
サッカー短評 (2008.8/2)
日本女子vs.アルゼンチン女子 2対0 (2008.7/29 国立) 五輪代表壮行試合
録画を失敗し、後半途中から。日本女子は、だいぶ疲れているようで、ずいぶんパスミスがあった。しかし、試合経過を確認すると、アルゼンチンが序盤ずいぶん攻めたらしい。そこから、沢と池田で話しあって、中盤の底を阪口にまかせ、他のMFとFWの距離を近づけて得点に結び付けたようだ。特に、安藤の動きがよかったらしい。
ハイライトで得点シーンを見ると、前半33分、沢がカットしたボールを阪口に落とし、そこからウエーブの動きであがった宮間へパス。宮間からマイナスのクロスに大野がスライディングしながらシュートして先制点。39分には、沢から宮間、逆サイドにふって安藤がヘディング、ポストの跳ね返りを冷静に永里が流し込んだ。
後半は合宿の疲れが出たようだ。交替した選手は、連携が悪いのか、かえってパスが回らなくなった。アルゼンチンも暑さがこたえてきたようだった。
サッカー短評 (2008.7/29)
U23日本vs.U23アルゼンチン 0対1 (2008.7/29 国立) 五輪代表壮行試合
後半38分で雷雨中断となり、そのまま中止になった。後半開始から降り出した雨がみるみる強くなり、雷もごろごろ。試合中止になった後、キリンの表彰式もやらずにテレ朝の放送も終わってしまった。電光掲示板には、「山手線、京浜東北線が止まっている」と出ていた。アルゼンチンは、メッシこそ来日しなかったが、リケルメと14番のマスケラーノなどオーバーエイジの選手も来日。日本の先発は、豊田のワントップ、谷口がトップ下、左に香川、右に本田圭佑、ボランチに本田拓也、4バックは、左から安田、水本、森重、内田。GKは西川が復帰。ブログに不用意な4枚目のカードをわざともらったと書き込み、厳重注意処分になったため、先発落ちかと思っていた。先日のオーストラリア戦よりアルゼンチン戦の方の先発が本番仕様かも。アルゼンチンに一方的に支配されるかと思いきや、暑いせいか、日本にボールを持たせていた感じ。日本のチャンスはセットプレー。本田圭佑のFKは前半10分、ゴール前で谷口と森重が飛び込んだのが前半最大のチャンスだった。38分にも本田圭佑のFKがあり、今度は無回転のボールが誰にも当たらずに左ポストのわずか外へ。後半14分には、バー直撃のシュートもあった。梶山はパスする前にとられたり、相手にパスしたり。ボールキープしてから考えていてはアルゼンチンクラスには通用しない。後半20分には豊田に替わって森本。アルゼンチンはスリートップで、16番のアグエロが難しい姿勢から11番のディ・マリアに通し、ディ・マリアは両足を使ったフェイントで安田をふりきるとすかさずシュート。ついに点を決められる。とたんに、大雨にもかかわらずアルゼンチンのパスがよくつながるように。後半32分、一度に2人交替を投入。下がるのは谷口かと思ったら、安田に替えて長友、本田圭佑に替えて岡崎。ただし、森本も含め、交替した選手たちはあまりボールに触れずに試合終了。
サッカー短評 (2008.7/26)
川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 1対1 (2008.7/26 等々力) 第19節
またまたまた先制された。なんとマギヌンに恩返しされてしまった。腰痛から復帰した寺田がまたどこか傷めて横山と交替。ヨンセンにはポスト直撃弾で追加点を取られそうになった(*ところが、試合後の「Jリーグタイム」の中で、解説の小島が、川島に「本当は触っていたでしょ」と言っていた)。後半頭から、動きの悪いテセに替わって我那覇かな、と思っていたが22分にやっと交替。テセは相変わらずポストで相手選手に落とし、ジュニとのワンツーも自信なさげ、NHK-BS解説の早野さんに「一人だけフィットしていない」と言われてしまう。逆に2試合目のヴィトール・ジュニオールはすごい運動量。ものすごく献身的に守備に戻ってくる。後半はフロンターレペースで、テセが打ったシュートを相手GKがようやくはじいたところへ、なぜかどフリーで、ヴィトール・ジュニオールが。思いきり打ち抜いたシュートは、相手DFの胸をかすめて右ポスト際にゴールイン。すごい強運の持ち主では。グランパスは完全に足が止まってきたが、途中交替で入った米山からヨンセンに渡ったボールをもう少しで押しこまれそうになったが、横山が身を挺してはじき出した。しかし、この後フロンターレも徐々に足が止まり、最後黒津も投入したが、持ち味を発揮できず。交替はもう少し早いほうがいいのではないか。今日は、後半17分くらいから陣形が間延びして、たたき合いになった。暑い中の消耗戦で、それなりによく走っていたが、走り勝ちはしなかった。名古屋グランパスは勝てば暫定首位だったらしいが。勝ち点1で、6位から7位へ後退。先に失点する癖を治さないと。
この試合、めずらしいことに、後半10分くらいで主審の柏原さんが足を傷めたとかで、突然副審の広島さん(W杯ドイツ大会で上川さんと一緒に3位決定戦を捌いた国際副審)が主審に。第4審判が副審に、柏原さんが第4審判に。第4審が主審にそのまま交替しなかったのは、なぜだろう。
サッカー短評 (2008.7/26)
日本女子vs.オーストラリア女子 3対0 (2008.7/24 ホムスタ・神戸) 五輪代表壮行試合
オーストラリア女子代表は、オリンピックに出場できないにもかかわらず、結構真剣にやってくれた。先発は、GK福元、DFはセンターに池田と岩清水、左に柳田、右に近賀。ボランチに沢と阪口(解説の野田さんが注目)、左アウトサイドに宮間、右には安藤。ツートップは大野と永里。最初の15分くらいまではオーストラリアのプレスがかかっていたが、急にその後からは日本のパスがつながるようになった。せっかく180cmのFWがいるのに、ボールがそこまでいかない。その後は、日本がほぼずっと押していたが、前半43分、CKからの流れで、宮間が右サイドからあげたクロスに沢がヘディングで飛びこみ、見事に先制弾。後半、たちあがりは、オーストラリアも盛り返して攻めてきたが、2分、宮間のパスを永里が決め、幸先良く追加点。オーストラリアは、これでだいぷ意気消沈。暑さもあってガクッと運動量が落ちた。日本は3人目の交替でGKまで交替させ、安藤は右サイドバックに下がったり、FWに上がったり、選手交替に伴い、3つのポジションをこなした。後半40分、その安藤に替わった丸山が、入ってすぐのプレーでPK獲得。自分で蹴ってしっかり得点。この試合は、男子の試合の前に行われたが、地上波の放送はなく、TBSチャンネルのみ。
サッカー短評 (2008.7/26)
U23日本vs.U23オーストラリア 2対1 (2008.7/24 ホムスタ・神戸) 五輪代表壮行試合
どちらも北京に行くチームの対戦。オーストラリアは、OA枠を使っており、そのうち2人を帯同。先発は、GK山本、DFはセンターに水本と吉田麻也。左に長友、右に内田。MFは、センターに本田拓也と細貝、左に香川、右に本田圭佑。ツートップは、森本に李。立ちあがりのリズムは、日本の方が押していた。しかし、34分、左サイドをドリブルであがってきた選手にクロスを入れられ、そこへオーバーエイジのFWトンプソンがヘッドで合わせ、先制された。41分、右サイドの内田からのクロスを李がスルー、森本が相手DFを背負ってヒールで背後に。そこへ左アウトサイドの香川が飛びこみ、同点。後半頭から李に替わって谷口登場。FWか? 29分に本田圭佑に替わって岡崎が入るまで、高い位置でプレー。後半ロスタイム、33分に内田と替わった安田が左サイドをドリブル。谷口に折返し、谷口は低くて長いクロスをゴール前に。そこへ岡崎がヘッドで合わせ、劇的な逆転。オーストラリアは、暑熱対策のためか、最後は5人交替した。谷口は、やはり交代要員なのだろうか。
サッカー短評 (2008.7/21)
浦和レッズvs.川崎フロンターレ 1対3 (2008.7/21 埼玉ス) 第18節
いや〜なんという試合。またしても前半7分という早いうちに失点して始まったが、なぜか20分くらいからフロンターレペースに。レッズはポンテが怪我で、エジミウソン、高原、田中達也の3トップ。失点は、その高原の反転シュート。3トップに井川、横山、宏樹の3バックで守っているから当然抜かれるとカバーがいない。井川がかわされて、村上は間に合わなかった。ところが、レッズの3トップが前線に張り付いていると、中盤からのパス出しが足りない。しかも、今日初先発のフロンターレの新外国人ヴィトール・ジュニオールが時間と共にフィットしてきて、面白い感じになってくる。ジュニと我那覇のツートップの少し後ろにいて、マギヌンの代わりになりそう。27分、CKのクリアを拾った村上がボールを素早くヴィトールへ。ヴィトールは、ふわっとゴール前にループで入れる。そこへヘッドで飛び込んだのが、セットプレーで上がっていた宏樹。なんとJ1初ゴールだそう。
後半もフロンターレペース。10分に達也に替わって永井が入り、レッズは少しいい攻めの絡みが出てきた。しかし、16分、我那覇に替わって入ったテセが、憲剛のスルーパスに反応してキープしたジュニがDFをかわしてゴールライン際から折り返したボールにダイレクトで足をあててゴール! 美味しいところだけ持っていった感じだが、まあこれで復調してくれれば言うことなし。さらに2分後、再びテセのシュートが左ポストに当たってはねかえるところを、すかさずジュニがGKの鼻先から奪ってまたDFをかわしてクロスを入れると、今度ヘッドで合わせたのは、ヴィトール・ジュニオール。初出場で初得点とは、縁起がいい。
途中で闘莉王の怖いポスト直撃シュートや、スカパー解説の原さんに「あれはハンドでした。」と言われたゴールライン上で誰だか倒れ込みながらのクリアとかあったが、とにかく2点差がついたのがよかったみたい。レッズは個々では頑張っているが、途中交替でエジミウソンに替わった梅崎、高原に替わったエスクデロとも、それほど効かなかった。憲剛は足がつりそうだったみたいで、途中から歩いていたが、あと5分でようやく大橋と替えようとした矢先に、井川の足がつり、急遽田坂が呼ばれる。結局井川は大丈夫、前節「×」の横山も替えなかったし、解説の原さんも「井川は闘莉王のマークを逃げちゃダメだ」とか言うし、あと2分でやっと憲剛に替えて大橋投入。
今節から折返し。レッズは次が鹿島戦。今日みたいな調子だと厳しいかも。うちは昨年に続き、アウェーでレッズを破って2連勝。これで5位浮上かな。次はホームで名古屋戦。谷口は、明日から五輪代表合宿へ。
サッカー短評 (2008.7/17)
川崎フロンターレvs.清水エスパルス 2対1 (2008.7/17 等々力) 第17節
またまた前半15分に兵働→矢島で先制された。矢島が見事なトラップ&ターンでついていた山岸をふりきり振り返りざまに右上隅に打ち込んで今季初得点。暑い中、先制されると二倍もたいへんというのがわかっているのに、先発した大橋などがんばって攻めていたのに、得点できないでいるうちに、エスパルスの速攻にやられた。先制したエスパルスは、今季は点が取れない、というのが嘘のように動きがよくなり、あわや追加点、という場面も。後半立ちあがりまで、同じ勢いが続いていた。そこで高畠監督がうった手は、システム変更。宏樹・横山・井川の3バックを、村上を右アウトサイドから左サイドバックへ持ってきて4バックに。井川と村上が攻撃参加。憲剛と谷口のボランチは縦の関係に。大橋が右のアウトサイドになり、4-4-2。急にボールがつながりサイドから攻められるようになった。
後半20分、大橋に替えて田坂を入れ、田坂は右アウトサイドに。守備もしつつクロスもあげる。28分、村上の足がつり、黒津と後退。右ウイングに入り4-3-3の3トップに。黒津も前戦からずいぶん追い回し、すごく惜しいシュートも。最近、髪型を変え、闘志があふれている感じがする。ジュニが左に流れ、田坂からのボールを左からゴール前に柔らかいクロスを入れ、上がってきた宏樹がニアでシュート、GK西部が出てきたところを谷口がファーでころがしこむ。後半30分でやっと同点。
この後横山がどこか傷めたらしく「×」のサインを自分から出したが、40分の3人目の交替は、我那覇に替えて久々に都倉を投入。都倉の高さと運動量で、かき回す。横山は走れなくても大きく蹴れなくても出ていろということらしい。43分、またもジュニが左から山岸とワンツー、山岸がシュートしたのを相手GKが小さくはじき、それをつめていた谷口が(!)ボレーで押しこみ、逆転!! 7/14に北京五輪最終メンバーに選ばれて、気持ちが乗っているのかもしれない。
試合後のインタビューでは、「いつもと同じです。」と憮然として言っていたが。NHK-BSの解説・山本さんにはずいぶんほめられていた。鳥海アナには「FWのような得点感覚」と言われていたが、FWはどうした! ロスタイム4分は長かったが、清水も疲れていて、なんとかキープ&サイドにクリアでセーフティーに逃げ切れた。これで勝ち点26で10位から5位に浮上。ただし、6位7位も勝ち点26。すぐ上の4位3位は勝ち点29。
サッカー短評 (2008.7/13)
ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2008.7/12 万博) 第16節
フロンターレは万博で勝ったことがまだないそうだ。ビッグスワン以外にもあったのか。やっぱりまだ新参者だ。ガンバ大阪は前節柏レイソルに負けて連敗はできないと、立ちあがりから攻勢。10分に、ルーカスの技ありボレーが決まって先制された。遠藤が相変わらず熱が続き、とうとうオリンピックのオーバーエージも辞退したというのにも関わらず、前節感じられた「遠藤の穴」が見事に埋められていた。前半のうちにバレーにも決められたのは間違いだった。どちらも二川のアシスト。1点でも返してハーフタイムしたかったが、珍しく憲剛にキレがなく、我那覇もガッチリ押さえられ、というかボールがそこまでいかない。スカパー解説の川勝さんに「憲剛の珍しいパスミス、キックミス」と言われてしまう。しかし、この試合のMVPは、二川ではなく、憲剛を押さえた明神ではないか。後半、少し立ち直り、我那覇に替えてテセ、菊池に替えて大橋を入れてから、ボールが回るようになった。大橋がボランチの底に入り、珍しくワンタッチでボールをさばいていた。すぐ、憲剛がインターセプトしたボールを大橋に預けると、大橋がジュニへスルーパス。ジュニはオフサイドをかいくぐって、GKと1対1の独走。もちろんGKをかわして、角度のない所から決めた。この後は再びガンバに攻められ、ルーカスのバー直撃弾や、安田のシュート、交替で右ウイングに入った佐々木の高速クロスと危ない場面がいろいろ。憲剛の不調のときどうするか、山岸はまだ決定的な仕事ができない、村上と左右を逆にしたらどうか、テセは相変わらず調子が戻らず。またもや8位に後退。
サッカー短評 (2008.7/6)
川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 2対1 (2008.7/6 等々力) 第15節
勝った! 久々に勝ち点3を取った。前半立ちあがりから積極的に攻め、10分に、村上の右スローインを谷口がゴールライン上でアクロバティックに戻したボールをジュニがシュートして、相手GKがはじいたところを我那覇がすかさずつめ、GKの両手の間を打ち抜いた。これで我那覇は公式戦4試合連続得点。前節は、久しぶりにチームに戻った代表組と回りがもうひとつ合わなかった。疲れもあった。今度は一週間まるまるあったし、ジュニーニョも復帰。金曜日から急に蒸し暑くなったが、夕方から風も出てきて昨日よりはましだった。先発は、ジュニと我那覇のツートップ、トップ下に谷口、左に山岸、右に村上、ボランチに憲剛と菊池、3バックは左から宏樹、横山、井川。GK川島。しかし、前半、攻め続けたが、次第に膠着し、河合にバーにかするミドルシュートを打たれたりして、次第に追い込まれた最後42分に横山がペルティーエリアのすぐ外でファールして、与えたFKを山瀬が壁を越えるキックを直接決めて追いつかれた。めずらしくTVKの中継で、実況は三崎アナ、解説は山口素弘。山口には、「あそこでファールが必要だったか。」と言われてしまった。横山はまだプロの判断の速さについていけない部分があるようだ。マリノス相手の神奈川ダービーで、1点だけで勝てると思わなかったが、案の定の展開。
当然、後半も攻めていったが、9分、マリノスもロニーに替えて坂田を投入、前からかき回しに来た。またも山口に「フロンターレは坂田をつかまえ切れていない」と言われる。さらに、18分、清水に替えて入った水沼ジュニアに右から高速クロスを通され、2人ゴール前に滑り込まれたが、誰にも触れず。フロンターレもその前に、また谷口からゴール前に高速クロスが左から入ったが、誰にも触れなかったチャンスがあった。後半23分、勝ち越すために一気に当たり交替。我那覇に替えてテセ、谷口に替えて大橋。少し動きがよくなる。このすぐ後、左を駆け上がった山岸の足がつり、黒津に交替。そのまま左サイドかと思ったが、右に入り、村上が左へ。システムも、4バックに。左から村上、宏樹、横山、井川。このまま引き分けかという43分、河合がジュニを引き倒して、今日2枚目のイエローで退場。そう言えば河合はキャプテンマークを誰に渡したのか。そしてロスタイム5分。ジュニーニョが左から折り返したのに、大橋と黒津が重なってミートできず。48分に、大橋の左CKを相手GKが小さくクリアしたがファーで横山がヘッドで落とし、ジュニが空中ボレーで勝ち越し点をたたき出す。ジュニはこの試合に、息子たちを連れてきていた。あと2分、今度はロスタイムが長いような気がしたが、なんとか逃げ切った。ツートップが得点して勝った。VIP席には岡田日本代表監督と反町五輪監督、記者席には、なぜかボールペンを手にした関塚前監督も観戦に来ていた。体調がよくなったのだろうか。これで5位に浮上。
サッカー短評 (2008.6/29)
アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ 2対1 (2008.6/28 東北電力ス) 第14節
またビッグスワンで勝てなかった。中断前から、アウェーの新潟戦9連敗ストップを掲げ、「FA作戦」と称し、新幹線まで借り切って、1500人ものサポーターを送り出したのに。とにかく出足が悪く、先に2失点したのが敗因。どうして負けるときは、あんなにぎこちないのだろう。シュートを失敗した後のテセはパスしたり、大橋のパスが誰もいないところへ出たり。先発はGK川島、DFに宏樹、横山、井川。ボランチは菊池をアンカーに憲剛と谷口。右に村上、左に山岸。ツートップは我那覇とテセ。代表遠征で寺田が怪我、箕輪は何と札幌にレンタル、森は手術、ジュニも体調不良。ツートップは今季初の組み合わせでちょっと重なったりしていたが、とにかくボールが来ない。1失点目は左FKから。鈴木慎悟がいなくても松下がいいボールを蹴る。川島がニアでバウンドするボールに触ったが、それがファーにとびこんだDF内田の頭にピシャリ。2失点目はまっすぐボックスにつっこんできたリシャルデスを井川が半回転させて倒し、PK。主審は最初FKと言ったのに、副審がアピールして判定が覆った。アウェーだ。アレッサンドロにど真ん中に打ち込まれた。今度は我那覇がPKを獲得。相手DF中野はレッドカード。しかし、我那覇が蹴った左隅への強いキックは相手GK北野に読まれてはじかれる。この試合でよかったのは、後半18分、大橋の右CKから、菊池がシュート、跳ね返りを我那覇がダイレクトの空中ボレーでたたきこんだところだけ。これは我那覇のリーグ戦1年2か月ぶりの得点。
サッカー短評 (2008.6/22)
日本vs.バーレーン 1対0 (2008.6/22 埼玉ス) W杯アジア三次予選グループ2
梅雨のさなかの大雨が降る中、日本は攻撃的布陣で勝ちに出た。3試合出場停止の大久保に替えてJ2広島から久しぶりに佐藤寿人を招集、玉田と前後のツートップ。両翼には、右に俊輔、左に五輪代表から初出場の本田圭佑。ボランチには憲剛と遠藤。DFは右から内田、中澤、闘莉王、怪我から復帰の安田。GKは楢崎。バーレーンは大雨に慣れていないと思ったが、埼玉スタジアムの水はけがすばらしく、問題ないようだった。主力を4人休ませ、若手に出場経験を積ませる試合という位置づけとか。開始5分で、佐藤寿人の素早い裏への走り込みでPK獲得。しかし、俊輔の強いキックはGKにはじき出される。それでも前半はずいぶんチャンスを作った。CKも七回あった。FKは、何と最初は本田が蹴った。次には俊輔が蹴り、45分に遠藤が蹴ったのは、壁の上を越して曲がって落ち際にバーに当たり、真下に弾んだ。NHK-BSの曽根アナウンサーは、リプレーを見て、「ラインの内側に入ったように見える」と二回も言っていた。玉田は、左の本田からのクロスをDFに囲まれながら右足でシュートしたのは弱く、右の内田からのクロスは右足でトラップ、左足に持ち替えてうったところでDFにはじかれる。
雨が少し弱くなった後半、バーレーンが攻勢に出る。俊輔に当たった直接FKは強くて速いボールだった。20分、佐藤に替えて山瀬投入。直後に素早いタイミングでシュートをうたれるが、楢崎がセーブ。前半は枠に来るシュートは1本だけだったが、ずいぶんうたれる。28分、左足を傷めた安田に替えて今野投入。元気な2人の走りで少しボールが走り出すが、決定機には至らず。玉田は惜しいシュートを2本うつが決まらず。1本はバーの上、もう1本はわずかにポスト左。2本目のは決めてほしい。憲剛も献身的にバランスを取るだけでなく、後半は攻め上がったりするが実らず。ついに35分、足が止まってきた本田に替えて巻を投入、40分過ぎには業を煮やして闘莉王を前線へ。バーレーンのゴール近くで何度もパスをつなぎ、クロスを入れてはクリアされ、もう引き分けかという時間に、相手のクリアを内田がヘディングでループのクロス、と思われたボールが大きくバウンドしてそのままゴールイン。巻がヘディングしようと突進して、GKの出足をちょうどうまい具合にふさぎ、まるで自分が押しこんだようにゴールネットをつかんで吠えていた。ロスタイムは3分、何とかキープし、勝ち点13をとり、首位通過。ただし、最終予選の組み合わせには関係ない。試合内容は、お粗末だったが、大雨の中5万人もつめかけたサポーターのためには、勝ってよかった。「井川祐輔」の大横断幕もあり、びっくり。でも川島とともにベンチ外。寺田は怪我で離脱とか。箕輪も札幌へレンタルとかでフロンターレの最終ラインは大丈夫か。
サッカー短評 (2008.6/21)
U23日本vs.コートジボワール 2対2 (2008.5/30 ) トゥーロン国際3位決定戦
報道されていたほど、圧倒されたわけではないと思う。確かに1対1の身体能力には劣るが、そうならないように戦っていた。前半、一瞬ゴール前でフリーにして失点したが、日本もずいぶんチャンスを作っていた。総じてコートジボワールがあまり組織的に攻めてこず、個人的な突破が中心だったせいだろう。解説の遠藤氏によればグループリーグの時には、違うメンバーでもっと組織的に攻めたこともあったようだ。日本の先発は、イタリア戦の控えが多く出場。GKは林、DFはセンターに水本(Cap.)、吉田麻也、右に伊野波、左に田中裕介。MFはボランチに細貝、上田の守備的な二人、右に水野、左に梅崎。ツートップは李にエスクデロ。後半に入り、双方とも間延びして決定機が作れない。日本は、25分に水野に替えて本田圭佑、上田に替えて森重を同時投入。途端に動きがダイナミックになり、献身的に走り込んでいた李がゴール前にクロスを入れ、そこへエスクデロが飛びこみ冷静に押し込んで同点。37分には、梅崎のCKから森重のヘッドで逆転。このままなら3位だったが、押し切るなり逃げ切るなりの統一ができなかった。
後半途中からの雨が土砂降りになり、ボールも止まり、選手もスライディングすると何メートルも泳いでいく感じに。相手の方が浮き球のパスをうまくつないで、最後は何度もFKやCKを与え、一度ははじき返してもクリアが小さく、相手に拾われては攻め続けられて、とうとう4分あったロスタイムに追いつかれてしまった。ロスタイムの終わり頃に梅崎に替えて森本を入れたのは、PK要員か。PK戦は、先に相手の2番手が失敗してバーに当てたが、日本は、4番手の李が真ん中に蹴ってGKにキャッチされた。解説の遠藤氏は「ボールが濡れているときはグラウンダーの方がいい」と言っていたが、日本は1人目の本田、2人目の森本、3人目の森重は浮き球を決めていた。最後の5人目、水本は蹴り損なったか、左へ大きくはずしてしまった。あれは捕られるよりこたえるかも。でも、試合後の表彰式で、大会優秀選手第3位として表彰されたそうだ。
水本は、帰国後、今季移籍したばかりのガンバを退団、ガンバでまだ2試合しか出ていないため出場機会を求めてと思われる。6/22に京都が獲得を表明。
サッカー短評 (2008.6/15)
タイvs.日本 0対3 (2008.6/14 バンコク) W杯アジア三次予選グループ2
気温33度、湿度68%。タイの方がオマーンより涼しい、という問題ではない。キリンカップからずっと遠征続き。先発は、オマーンとほぼ同じ。出場停止の大久保の代わりに、19歳の香川。怪我の長友の所へ駒野を回し、右には内田を入れる。前半始めからとばして攻撃。2分、3分とFK。遠藤、次は俊輔が蹴るがクリア。10分と17分には左CK。遠藤と俊輔でショートコーナー。中澤、闘莉王に合わせるが決められない。こうやって攻めている内に点を取らないと、心配していると23分、またも左CKから遠藤と俊輔でパス交換、遠藤がクロスを入れたところへフリーで闘莉王が合わせ、先制。タイのDFは、ゴール前でマンマークしていない。続けて遠藤のバー直撃の惜しいシュート。39分、またまた左CKから遠藤のクロスに、今度はファーで中澤がフリーでたたき込んだ。絵のようだった。
後半、右足痛の俊輔は交替で憲剛が出るかと思ったが続投。しかし、痛み止めを打ち、右足首はぐるぐるにテーピングで感覚がなかったそうだ。松井も後半消えたと思ったら、実は練習で古傷の腰を傷めていたらしい。だんだんタイが攻める時間が増えてくる。11分には、FKからバーぎりぎりのシュートを打たれ、楢崎がさわってバーの上に押し出す。後半から入ったタナーに何度も右サイドを突破される。後半25分に足がつった松井と俊輔に替えて、矢野と憲剛が入る。途端に憲剛のスルーパス、サイドチェンジ、と息を吹き返す中盤。矢野も走って裏を狙う。初スタメンの香川はスタミナ切れ。香川はまだ回りとあまり合っていないが、若いのに緊張もせず、遠慮もない。それほど個性が強くないので、岡田監督がどこを気に入ったのか今ひとつ不明。替わって今野が入る。遠藤が一列前か。43分、待望の追加点。何と、憲剛がとった! 駒野の左からのクロスにボレーで合わせた。ロスタイムに矢野が右斜めからシュートを打つが、惜しくも左ポストの外側をかすめる。これで日本は勝ち点10に。岡田ジャパン、アウェー初勝利とか。
バーレーンとオマーンの試合は4時間後。1対1で引き分けたため、バーレーンの勝ち点11、オマーンが5で、日本の2位以内が決まり、最終予選進出も決定。日刊スポーツを見たら、憲剛が「7月からオーバーエイジ枠でU23に合流」とありビックリ!!
サッカー短評 (2008.6/12)
U23日本vs.U23カメルーン 0対0 (2008.6/12 国立) 国際親善
先発はGK西川、DFはセンターに水本、森重、左に19歳の吉田、右に田中裕介。中盤は本田拓也と梶山のボランチ、トップ下に谷口、左に本田圭佑、右に梅崎。ワントップに森本。カメルーンは、フランスやオランダで試合に出ている選手も多いとか。オーバーエイジも二人含んでいた。前半、谷口はミドルシュートを2本うった。梶山、本田拓也と連動し、森本のサポートもよくやっている、と解説の風間氏が言っていた。トゥーロン国際大会を経て、チームらしくなってきた。カメルーンの選手の身体的能力は高いが、日本のような連動性がない。森本の惜しいシュート、後半ロスタイムの水野のバー直撃のFK、とチャンスはいろいろあったが、決定力はなし。
サッカー短評 (2008.6/15)
ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ 3対2 (2008.6/8 フクアリ) ナビスコカップC組
せっかく我那覇が黒津が得点したのに、勝ちきれなかった。これでナビスコはグループステージで敗退。
サッカー短評 (2008.6/7)
オマーンvs.日本 1対1 (2008.6/7 マスカット) W杯アジア三次予選グループ2
午後5時キックオフで、日陰で気温38度、湿度40%。芝は短く刈ってあるが地面が柔らかく力がいるらしい。闘莉王は足の具合がよくないらしいが強行出場。長友はスタンド観戦。そう言えば井川もスタンドにいた(全然出ないなら、ナビスコにほしい)。憲剛、寺田、山瀬、矢野などがベンチ。大久保、玉田のツートップ。オマーンは出場停止だった3人が戻ってきたら、やっぱり別のチームだった。どんどん前戦にロングボールを入れてくる。前半12分、相手FKのこぼれから、12番の選手に強いミドルシュートを決められる。日本もFKやCKのチャンスを得るが、相手GK(プレミアリーグ・ボルトンの正GK)が優秀で、CKからファーをねらったボールはことごとくキャッチ。遠藤の左CKから中澤にどんぴしゃヘッドでうったシュートもGK正面。後半8分、玉田がドリブル突破を試み、PKを得る。キッカーはPK名手の遠藤。右隅に意表をつく、ゆるい球を転がし込んだ。これが伏線となったか、13分、クリアミスを奪われ闘莉王がPKを与えてしまい、楢崎がPKを止めたのは見たことがないので、これでまたオマーンリードかと思ったが、相手キッカーは、ゆるいボールを右隅に向けて蹴ってきたので、楢崎もなんなくキャッチ…実際にはちょっとこぼして取り直した。オマーンは勝たなければ、最終予選に進めないので必死になってきたが、同時に足も重くなってきた。日本は水分補給をまめに、ふんだんに行っているせいか、足がつる選手はいない。しかし、シュートをうてなくなってきた。俊輔だけが、ミドルシュートなど意識が高い。後半29分、ゴール前でGKと交錯した大久保が、倒れたままGKを一蹴りして一発レッド。大久保のカードをもらう癖は治ったと思っていたのに。GKも報復して大久保を蹴ったのだがおとがめなし。その代わり(?)、大久保の所へ駆け寄ってきた松井を、主審の目の前で突き飛ばした相手4番も一発退場。GKに蹴られた大久保は担架で退場。日本は松井に替えて山瀬投入。山瀬もパスしてシュートしない。ロスタイムになって玉田に替えて矢野、内田に替えて今野。はずしてくれただけの危ないシュートもうたれたが、勝ち点1を得た。
サッカー短評 (2008.6/2)
日本vs.オマーン 3対0 (2008.6/2 日産ス) W杯アジア三次予選グループ2
実に久々に、見ていてハラハライライラしない試合だった。日本の先発は、GK楢崎、DFは中澤、闘莉王、左に長友、右に駒野。ボランチには遠藤と長谷部。アウトサイドは左に松井、右に俊輔。ツートップは玉田に大久保。但し、玉田が真ん中にいて、大久保は少し下がり目の縦の関係。これがオマーンのスリーバックのマークのズレを生み出した、とはNHK-BSの解説・原博美氏の見解。基本的にはキリンカップのコートジボワール戦の形で、今野の所に遠藤、遠藤の所に俊輔、という感じ。遠藤が下がり目の位置からどフリーでゲームメーク。松井もいいリズムで左右に流れる。前半10分、CKからニアで闘莉王がDFを二人ひきつけ、後ろから中澤がすごい勢いで飛び込んできてヘッドで先制。オマーンが引いて守らずに積極的に攻めてきていただけに、一安心。しかも、22分、俊輔が前方へ長目のパスを出すと、前線で受けたのは、なんと闘莉王。いったい、いつそこへ!? DFに競り勝ってヘッドで落としたところへ走り込んだのは、大久保。らしい得点だった。後半にも、理想的な追加点。なんとなんと、俊輔が右足でミドルシュート。これでとっても楽になった。後半4分と早かったが、オマーンはどんどんやる気をなくしたみたいだったし、監督はなかなか選手交替しなかった。今日は、出場停止のレギュラーが3人もいたとかで、交代要員も不足していたのかも。しかもイエローで4日後の再戦で出られない選手も出てしまった。途中から、すごい雨になった。台風5号が接近中。後半27分に大久保に替わって19歳の香川、34分に玉田に替わって巻、38分に長友に替わって今野。これでフロンターレ勢は出場なし。今日の遠藤の仕事を憲剛ができるか。闘莉王の仕事を寺田ができるか。試合前、元サッカー協会会長・長沼健氏が亡くなったため、黙祷があった。選手は喪章を巻いて試合に臨んだ。
サッカー短評 (2008.5/31)
川崎フロンターレvs.コンサドーレ札幌 2対0 (2008.5/31 等々力) ナビスコカップC組
雨が降ったのでテレビ観戦。ナビスコカップは久々フジ739の放送があり、実況・青島アナ、解説・中西栄輔氏。代表の川島、寺田、井川、憲剛がいない。谷口もトゥーロン国際からその朝帰国したばかり。薗田はなんとU19に呼ばれているという。しかも、森は古傷の左膝の手術に踏み切ったとか。ただ、ベンチに箕輪が戻ってきた! 先発は、GK植草、DFは真ん中に横山、左に宏樹、右は何と村上、MFは森の所にここが本職という新人の田坂、左に代表から「戻ってきた」山岸、センターにはアンカーに菊池、前目に養父と大橋。ツートップはジュニと我那覇!! 前日、会見して「これですっきりした」という我那覇が、前半18分素晴らしいゴールを決めて先制! しかし、ピンチも多く、前半は札幌の時間帯も多かった。植草が2点くらい阻止した。後半3分にもクライトンの強シュートを防ぐビッグセーブがあり、得点者が我那覇でなければ、MVPの活躍。他にもダヴィがはずしてくれただけ、というシュートをフリーで打たれたし、横山がゴールライン上でクリアしたのも。この直後、大橋のロングパスから田坂がクロス、我那覇がキープしてDFをかわして右下隅にシュートを決める。これが今季公式戦初得点。ピンチの後に得点し、いい雰囲気に。我那覇は喜びの余りユニフォームをぬいで、背番号を客席に示し、イエローカード。我那覇は後半、シュートを打てる場面でパスしたり、ジュニに落としたりして、解説の中西に、「もっとゴールを狙ってほしい」と言われてしまった。しかし、後半40分、大橋がいいスルーパスをジュニの前のスペースに出し、走り込んだジュニを相手GKが倒しPK。これをきっちり決めて、盤石の追加点。サポーターも勝利の歌「アヴァンテ」を歌い出す。山岸は相変わらずジュニとワンツーの呼吸が合わず。大橋は下がり目から出すパスや左CKはすばらしいが、一瞬長く持ちすぎる場面が多い。大卒ルーキートリオのうち菊池、横山はまあ合格点。田坂はアシストしたが、まだまだ。守備のときどうしていいかわからないみたいだ。我那覇は、試合後のヒーローインタビューで、得点シーンを振り返って、という質問と、サポーターに一言、と言われたとき、言葉につまり、涙がこみ上げてきたようだった。「ここからが新しいスタート」と言っていた。
サッカー短評 (2008.6/2)
U23日本vs.イタリア 0対0 PK4-5 (2008.5/28 ) トゥーロン国際準決勝
なかなかいい試合だった。相手は、セリエAやBの試合に出ている選手ばかり。最初の20分なんてすごい勢いだった。そこで失点していれば、きっとイタリアは守りに入っていただろう。左アウトサイドのジョビンコは、すごく背が小さい選手だが、ドリブル、パス、フェイント、プレースキックのどれも一級品。髪をそった外見はロベカルみたいで年も若いらしくフィジカルは日本人よりないが、対面の中村北斗はかなりやられていた。カバーに入った本田拓人や青山敏弘もかわされていた。後半40分過ぎてから、右からのクロスを受けて、FWペッレに優しいパスを出して、絶好の1-0で逃げ切る好機を演出したのに、ペッレが宇宙開発。内心かなり怒ったと思う。イタリアベンチも飛び出していた。日本の先発は、GK西川、DFはセンターに青山直幸と水本、左に森重、右に中村北斗。中盤に本田圭輔、青山敏弘と本田拓人、梶山。森本のワントップに、その後ろに谷口。2試合ぶりに谷口先発。イタリアの選手にあたられても嫌がらない、よく戻って守備もする、得点感覚もある、と解説の川勝さんにずいぶんほめられていた。前半30分頃、谷口が右ポストぎりぎりの惜しいシュートを撃った。あれが決まっていれば、イタリアも相当あわてただろうに。森本もふてぶてしく、いい位置取りでがんばっていたが、シュートは打てず。総じてイタリアが攻め、日本は相手FWを二人ではさむなど実によく守ったが、シュートも1/3くらいでは、得点する匂いがしない。後半30分くらいに中村に替えて細貝、森本に替えてエスクデロ、最後43分に、青山敏に替えて水野を投入。PK戦は日本先攻。本田圭、梶山は、相手GKに読まれたが決めた。3人目の水野は止められた。4人目の森本、5人目の水本は決めたが、イタリアは全員が決めた。西川も2本くらいは読んでいたが。谷口は事前の発表では、8番目くらいに蹴る予定だった。水野の顔色、表情が暗いのが気にかかる。試合後のコメントで、本田圭や水本は一点とれていれば勝てたと言う。
サッカー短評 (2008.5/27)
日本vs.パラグアイ 0対0 (2008.5/27 さいたまス) キリンカップ
寺田が闘莉王(右肩故障では?)と組んで先発した。なんでも32歳339日での代表初出場は、Jリーグ発足以来の最年長記録、歴代でも4番目とか。4バックで右に阿部、左に長友。岡田監督は、長友をずいぶん買っているようだ。阿部の右サイドバックは初めてか。ボランチに憲剛と鈴木啓太、トップ下に山瀬、右に中村俊輔、左に遠藤。ワントップに巻。GKは引き続き楢崎。コートジボワール戦と7人入れ替え。日本は引き分けでも優勝。パラグアイは勝たなくてはならない。パラグアイは、守備がかたい。現在、南米予選1位という得点力もある。前半5分、日本のパスがダイレクトでつながり、山瀬のシュートまでいった惜しい場面も。後で考えるとこれが一番いい形だった。CKでは、俊輔は結構、寺田をねらっていた。憲剛のミドルシュートもあったが、枠に行かず。後半は頭から、遠藤に替えて松井。後半18分には巻に替えて高原、啓太に替えて長谷部。高原はまだ相変わらず。パラグアイに怖いシュートを打たれるが、楢崎がはじき、但し正面だったので、相手につめられたがはずしてくれて命拾い。24分、阿部に替えて駒野、32分、山瀬に替えて大久保、40分、憲剛に替えて今野と、総動員。来週6/2のオマーン戦には、どちらの試合のメンバーで行くのだろう。
##ネットのニュースで、我那覇のドーピングについてスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定が出たと報じていた。全面勝訴だ! 「我那覇の行為はいかなる制裁にも値しない」と我那覇側の主張を全面的に認め、出場停止6試合の処分を取り消す裁定を下した。また、Jリーグには我那覇が負担した弁護士費用などのうち2万ドル(約210万円)を支払うよう求めた。」そもそも、Jリーグのドーピングに関する規定が曖昧で、「適切な医療行為」の基準について詳細な条件を明示していないといった手続き上の不備も指摘」したそうだ。「後藤医師の治療は2007年の世界反ドーピング機関(WADA)規定に照らして正当な医療行為と認定」された。この決定の発表がパラグアイ戦と重なったため、我那覇弁護団は会見を試合後に行うようJリーグに頼んだが、拒否されたとのこと。(引用は時事通信より)
サッカー短評 (2008.5/26)
柏レイソルvs.川崎フロンターレ 1対3 (2008.5/25 柏の葉) ナビスコカップC組
テレビの放映またもなし。代表とU23で抜けた5人の穴が大きかったか。
サッカー短評 (2008.5/24)
日本vs.コートジボワール 1対0 (2008.5/24 豊田ス) キリンカップ
激しい雨の中、前半日本のパスがつながり、大久保の足にわずかに届かなかった惜しい場面もあった。その後、今野から右サイドの前方にパスが出て、長谷部がライン際から折り返した所へ、ニアへ大久保が走り込んでDFを二人ひきつけ、ファーの玉田がフリーで押しこんだ。この先制点だけでは、とうてい勝てないほど、コートジボワールの選手たちの体力は勝っていた。2日前にパラグアイ代表と1対1の試合をして、日程がきついと言っていたが、アーセナル、ボルトン、ハンブルグなどでプレーする選手ばかりというだけあり、ボールの扱いもパスの速さ、精度も高い。ただ、雨でスリッピーな芝に連携ミスもあり、日本はなんとかしのいでいた。
日本の先発はGK楢崎、中澤、闘莉王のCBに右に駒野、左に初招集の長友(FC東京)の4バック。ダブルボランチには、今野と長谷部(ヴォルフスブルグ)。アウトサイドには、左に遠藤、右に松井(ルマンからサンテティエンヌ)。ツートップは玉田と大久保。楢崎と玉田は地元枠か。岡田ジャパン初招集の松井は、よく効いていた。簡単に体の大きい相手に負けないし。でも、長友もずいぶん大きい相手によく闘っていた。対面のMFエブエがファールした場面も。遠藤は相変わらずシュートしない。みんながゴール前でパスを回していてとうとうボールがセンターラインの方まではじかれてきたとき、強烈なミドルを打ったのは、長友だった。
フロンターレから初招集された寺田と井川の出番はなし。後半、岡田監督のうった交替は、松井に替えて19歳の香川(セレッソ大阪)、玉田に替えて矢野。パラグアイ戦では、憲剛を含めて誰か出てほしい。
サッカー短評 (2008.5/27)
U23日本vs.チリ 0対2 (2008.5/26 ) トゥーロン国際A組
オランダは二軍で、フランスはU21だった。しかし、チリは違った。
日本は決勝トーナメント進出も決まり、一日おきの大会なので、GKは西川を休ませ山本。DFの森重(大分)、MFの田中裕介(マリノス)など前節出ていない選手を起用。李とエスクデロのツートップ。しかし、チリの圧力に活かせない。チリはフル代表にも呼ばれている選手が18人中10人。フランスは、ずいぶんファールをしかけてきたが、チリは日本に対してファールする必要も感じないようだ。とにかくボールを走らせ、日本選手は走らされた。本田圭輔は守ってばかりで攻撃参加できなかった。上田はパスをうまく配給できなかった。もちろんチリの選手たちの走力もすごい。後半になっても疲れ知らず。日本は後半、上田に替えて梶山、李に替えて森本、水野に替えて谷口を入れたが、全然機能せず。
サッカー短評 (2008.5/26)
U23日本vs.フランス 2対1 (2008.5/24 ) トゥーロン国際A組
フランスはこの大会4連覇しているそうだが、初戦でチリに5対3と負けている。ここで日本に負けると、まさかの開催国敗退になる。
日本は期待の森本(カターニャ)先発。前半16分、岡崎がゴールライン際までボールを追って入れたクロスに、梅崎の見事なヘディングシュートで先制。後半15分には、梅崎から上田、上田の左からのクロスに、前半終了間際に岡崎のケガで入ったエスクデロが強烈なシュート。相手GKがはじいたところに森本が押しこんで追加点。アルゼンチン育ちのエスクデロは、容易なことではボールを失わない。スローインのとき、たいして時間稼ぎもしていないのに、遅延行為でイエローが出たのは、やはりアウェイだからか。日本は、この勝利で決勝トーナメント進出決定。準決勝と、決勝または3位決定戦の2試合を戦える。
サッカー短評 (2008.5/26)
U23日本vs.オランダ 1対0 (2008.5/22 ) トゥーロン国際A組
久々に反町ジャパンに呼ばれた谷口が、FWの李と前後のツートップのような布陣。今まで、五輪チームに呼ばれると、攻撃力を生かそうとトップ下で使われては、チームでのボランチの1からの飛び出しと違ってうまくかみ合わず、ファールでイエローという繰り返しだった。でも今季はフロンターレでも、トップ下で使われているので、うまくいったようだ。翌日の朝日新聞に「谷口光る献身」「居場所を見つけつつある」と書かれた。オランダ人のDFをきっちり背負って倒れない。李が得点する空間を確保した。オランダは、Bチームだった(Aチームはスウェーデンの大会に出場中)。ワールドユース2005年オランダ大会でオランダに惨敗した世代なので、こんなものではないことは知っている。
サッカー短評 (2008.5/18,21)
川崎フロンターレvs.大宮アルディージャ 2対3 (2008.5/17 等々力) 第13節
とんでもない負け方。テセのシュートからのオウン・ゴール、ジュニが個人技でDFとGKをかわして追加点、の前半はフロンターレのサッカーだった。後半開始の監督インタビューで高畠さんは「2対0」が一番怖い、と言っていたのに、プレスがかからなくなって、失点を重ねた。藤本がFWではなく、本来の左ウイングになってから、大宮全体の連動がよくなった。それでも同点から勝ち越せそうなときもあったが、後半43分に、後から交替で入った原田のファールからの大宮のリスタートで小林慶行にロングループ一発で勝ちこされたのはショックだった。中断前の最後で連敗、5位に落ちた。
今季は開幕から箕輪がグロイン・ペイン症候群のためいない。そこに井川が入ってなんとかやっていたが、今節はその井川も出場停止。新人の横山が入ったが、もちろん初先発。少々詰めが甘いし、後半最後までもつかどうかも不明だった。しかし、不安定になった最大の要因は、ケガで菊池がいなかったせいかもしれない。ワンボランチもできる期待の即戦力の名に違わぬ活躍だったと気づかされる。
サッカー短評 (2008.5/10)
川崎フロンターレvs.浦和レッズ 0対1 (2008.5/10 等々力) 第12節
吉田主審は少しばかりレッズ寄りだったと思う。フロンターレの方にたくさんイエローを出したし、レッズにはPKを与えたのに、うちの得点はオフサイドにした。村上のシュートが戻ってきたのを押しこんだのだから、相手に当たったに決まっている。後でNHKの「速報Jタイム」を見たら、DFに当たっている。でもそれ以外に決めきれなかったのも確か。森の「体調不良」による欠場は大きかったかも。村上をそこで使うより、山岸を右にして、村上は左にすればよかったかも。
でも、井川が代表に選ばれたのは、びっくり。それですぐPK献上で次節出場停止とは情けないが。
サッカー短評 (2008.5/7)
ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 1対4 (2008.5/6 ヤマハ) 第11節
4試合連続逆転勝利。今日も先制されてしまった。前半ジュビロの攻撃がテンポよく、9分、中央の犬塚からFWの萬代へ。それまで萬代には寺田がついていたが、このときはなぜかフリー。ダイレクトで打たれて、右隅に決められた。しかし、前半のうちに追いつく。23分、憲剛のFKから、ニアで谷口が飛びこみ、ヘディング。GK川口の指先をはじいて同点。この後は、ペースがフロンターレに傾く。後半はなんと開始3分で逆転。またしても憲剛の右CKからで、今度は寺田がヘディング。GK川口の指先をはじいて、ファーサイドに決まった。ジュニーニョはずいぶん惜しいシュートを打っていたが、14分、テセが粘って出したパスに、ジュニーニョが走り込んでゴールへ流し込む。テセは最近、シュートをなかなか打てないが、これはよかった。ツートップで得点。2分後、憲剛からのスルーパスにジュニがぴったり合わせて、ゴールへズドン。これで今日2得点、通算ようやく4得点。20分には、一枚イエローをもらった森に替えて村上、29分には、 なんとジュニに替えて黒津、37分には、菊池に替えて横山を投入する余裕の采配。なんかジュピロ大丈夫か。うちはこれで上昇気流にのせてもらったので、連戦最終戦に気分良く臨める。
今日こそ先制点をとろう、と試合に入ったとのことだが、なかなか。次は首位のレッズ戦。観戦予定だが、久々にAゾーンのチケットしか買えなかった。せめてアウェイSゾーンが買えるときに買わないと。レッズ戦は4/25でAゾーン以外は完売していた。
サッカー短評 (2008.5/3)
川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 3対2 (2008.5/3 等々力) 第10節
またしても逆転勝利。雨があがって、青空が出た。先発は、最近2試合と同じ、トップ下に谷口をおき、ボランチに憲剛と菊池を並べる布陣。初めはけっこう攻めていたが、決められないでいるうちに、前半13分スローインからのゴール前の混戦で、マルキーニョスにジャンピングボレーで先制された。他の人にはできない姿勢。でも前半のうちに谷口のゴールで追いつく。テセは、自分のシュートはバーに当てたが、谷口に落として、アシスト。ところが青木に見事なロングシュートを決められ、1点ビハインドで後半へ。マルキーニョスが前半途中で足を傷めて興梠に交替してくれて楽になった。後半、11分、山岸の折返しのクロスにテセがダイレクトでニアを打ち抜き同点。1分後に憲剛のヘディングシュートで逆転! 憲剛のヘディングは初めて見た(ような気がする)。これも山岸のアシスト。これでアントラーズが怒濤のように攻めかかってくるかと思えば、さにあらず。それでも終盤は危ない場面もあったが、致命的なミスにはならず。足が止まったテセを黒津に替えた直後に、森が右もも裏を押さえて自分からピッチの外へ。急いで村上を入れ、最後は前回と同じく足のつった菊池に替えて横山で守備固め。菊池は前半よくインターセプトしていた。まだ、90分走りきれない。追加点はとれなかったが、アントラーズをふりきって勝ち点3を得た。アントラーズが後半運動量が落ちるのは、ACL疲れのようだ。
今日、誕生日の山岸は、「あんたが大賞」で賞品をもらった後、ケーキの蝋燭を吹き消したまではよかったが、当然のようにケーキはぶつけられ、耳にまでクリームが入ったようだった。「ようやくチームの一員になれた感じ。」と言っていた。これで3試合連続逆転勝ちで、5位浮上。
サッカー短評 (2008.4/29)
名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 1対2 (2008.4/29 瑞穂) 第9節
名古屋グランパスは前節初黒星とはいえ、現在首位、しかも昨年までフロンターレにいたマギヌンがいる。今日は、速いプレスがかけられ、いい形の攻撃ができていた。森が出場停止で右には村上が入った。テセとジュニのツートップ、谷口トップ下、憲剛と菊池のダブルポランチ。それにしてもCKで得点できない。名古屋は、最初のCKの最初のシュートがヨンセンのヘディングで、寺田が競るも適わず失点。しかし7分後の前半29分、憲剛のスルーパスを村上、テセが相手DFをブロックして村上がシュートする空間を確保。見事な同点弾。36分にも、ジュニからテセ、テセが強烈なシュート、楢崎が思わずはじくところをジュニーニョが冷静に押しこみ、逆転。後半、名古屋は、攻撃の選手を杉本、小川と次々と投入、攻めてきたが、杉本の打ちそこない、小川のはバー直撃、川島のファインセーブ、などでしのぎきった。35分に村上の足がつり、新人MFの田坂と交替、44分には菊池の足もつり、これまた新人ボランチの横山と交替。ようやく、ウチらしいサッカーができてきて、6位浮上。
サッカー短評 (2008.4/26)
川崎フロンターレvs.柏レイソル 3対2 (2008.4/26 等々力) 第8節
4/24に関塚監督が辞任した。ショックだ。今年初めから不整脈が出ていたそうだ。試合前に、関さんからのメッセージの朗読と社長の挨拶があった。まだかなり体調が悪くて、来られなかったようだ。社長は、「本当に断腸の思いで辞任を受け入れた。関塚監督はきっと戻ってきてくれます。」と言っていた。コーチから昇格した高畠フロンターレ船出の一戦。雨中観戦となった。ナビスコで快勝しているとは言え、石崎監督は同じ轍は踏まないはず。ただし、先発予定の中心選手を前日逮捕(神戸所属の19歳の時の窃盗容疑)され、レイソルのチーム状態はどうか。
先発は、ボランチに菊池を入れ、トップ下に谷口を置く布陣。ツートップはテセとジュニ。しかし、前半26分と40分に2失点の最悪の出だし。攻撃は、相手の5バックにからめとられてしまう。森のサイド攻撃も、2対1になって突破できず。テセは相変わらずトラップで相手に取られる。山岸の攻撃参加は一度だけ。シュートはミドルばかりで、しかも枠に跳ばず。関塚監督に勝利を捧げるんじゃなかったのか。ハーフタイムの間中、応援団席のチャントが途絶えなかった。この気持ちを受け止めてほしい。後半16分から一度に二人、黒津と大橋をテセと菊池に替えて投入。次第にボールがつながり、いい感じに。22分、ジュニがPKを獲得、自ら決める。相手GK南に取られたかと思ったが、脇の下をすり抜けてゴールイン。雨なのが幸いしたか。ジュニーニョ、リーグ戦今季初得点。続いて26分、混戦からのこぼれを森が見事なミドルで決める。あっという間に同点となり、盛り上がる。このまま一気に逆転、とはいかなかったが、勢いづき、最後40分で、攻め上がった井川のロングシュートが、南にはじかれたところを谷口が押しこみ、ついに勝ち越し! この後、谷口に替えて新人DF横山を投入。キープすればいいのに、ボールが落ち着かず、最後まで危ない場面もあったが、逃げ切った。
試合後、高畠新監督がバックスタンド前で、サポーターに挨拶。「皆さんの応援のおかげで後半3点とれた。この勝利を関塚監督に贈ります。」応援団からは「高畠フロンターレ!」のコール。ホームページの選手のコメントを見ると、ハーフタイムに珍しく高畠監督が声を荒げて、「このままでいいのか!」と言ったらしい。4試合ぶりの勝利で、順位はレイソルと入れ替わって9位に浮上。
サッカー短評 (2008.4/21)
FC東京vs.川崎フロンターレ 4対2 (2008.4/19 味スタ) 第7節
とうとう11位に落ちた。初めは、テセがジュニの落としたボールを半ば強引にうって、先制。その後、FKから低いボールを押しこまれて同点。しかし、直後にやはりFKから谷口が押しこんで再度リード。でも、全体的には、相手の早いプレスに押されている時間が長かった。後半は、交替で入った大谷にすぐ決められ再逆転。最後は後半40分に、大谷が混戦の中から前へパスをだし、今野が流し込んで4点目。どうも「クラシコ」は「たくさん点が入る」が今のところジンクス。(昨年は、5対2、7対0でフロンターレの2連勝。その前の年は、4-5という大味な試合も。)2日前に初めて代表合宿に呼ばれた寺田は、「カボレを押さえきれなかった。起点をつぶせなかった」とコメント。羽生がいないのに、この有様では。
サッカー短評 (2008.4/21)
川崎フロンターレvs.柏レイソル 3対0 (2008.4/16 等々力) ナビスコカップC組
試合の放映無し! でも、ジュニーニョのハットトリックで勝ったらしい。これで波に乗れると思ったが。
サッカー短評 (2008.4/12)
大分トリニータvs.川崎フロンターレ 0対0 (2008.4/12 九州石油ドーム) 第6節
関塚監督が検査入院中で、高畠コーチが指揮を執る。3ボランチで底に新人の菊池が先発。去年も一昨年もここで関塚監督が退席処分になった。今年は、相手DFの深谷がイエロー2枚で退場になった。それでも得点が決まらない。相手GKの西川もあたっているが、ジュニーニョがまだ今季無得点のせいか、NHK解説の山野さんいわく、動きにキレがなく自分で切り込んでいくのが足りないとか。
サッカー短評 (2008.4/5)
川崎フロンターレvs.京都サンガ 0対1 (2008.4/5 等々力) 第5節
京都はいい補強をした。DFにシジクレイ、増島、中盤にアタリバ、佐藤勇人、前線に柳沢。これら代表クラスの選手がチームにフィットし、前からいる選手の良さも引き出している。FWの田原、左サイドの渡辺大剛、後半途中から入って柳沢の決勝アシストをした中山、DFの手島。GK平井のファインセーブもあった。前半21分、大橋のFKがバー直撃したのと、後半テセの強烈なシュートがGKに止められたのと、ジュニーニョが飛び出したGKをかわしてクロスを入れたのと、チャンスメークとシュート数はずいぶんあったが、決められず。試合後の加藤監督へのインタビューで、「J屈指のFWを止めるというより、その前のポールの出所を押さえた。」と言うように、憲剛からいいパスがFWにあまり通らなかった。森も前節に比べずいぶん攻撃参加したし、ジュニの裏への飛び出しも増えた。谷口はあまり上がらなかったが、宏樹の攻撃参加、井川のインターセプトなど目立った。後半26分、大橋と交代で入った養父は、ほとんど目立たず。テセのシュートの直後の28分、GKからのこぼれ球を相手MFの中山が右から柳沢へ。井川をするりとかわした柳沢は、宏樹と競り合いながら、ちょうどGK川島が出てきたところへ左足で押しこんだ。36分に山岸と交替した久木野は多少働いたが、力及ばず。ロスタイムは5分もあったが、京都にはね返され続けた。
ホームで競り負けているようでは、まだまだ。ジュニも点取れていないし。また10位へ逆戻り。
サッカー短評 (2008.4/2)
コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 0対2 (2008.4/2 札幌) 第4節
テセの2発で勝った。開始7分、憲剛からのパスをジュニがダイレクトでテセへ。テセがまだかなり距離があるゴールへ前足のトーでシュート! 憲剛のミドルシュートなど枠をとらえない攻撃は数回。コンサドーレ札幌も少しずつ盛り返して1対0で後半へ。後半、あたまから札幌は一人交替してきて攻勢に出る。危ないシュートをGK川島がキャッチして、前線へ。大橋に渡り、テセの前のスペースへスルーパス。裏へ抜けたテセが相手GKの股間をトーキックで冷静にシュートを決め、追加点! 山岸はまだパスやワンツーが合わないが、少しずつ「惜しい」タイミングになってきた。守備はあまり寄せに迫力はない。後半35分までに3人交替した札幌に対し、フロンターレは41分に一人目の交替で養父が大橋に替わる。しかも、44分に相手GKがエリア外でテセを倒して一発レッドで退場。DF曽田が臨時GKに。このFKを憲剛と養父が右へ流し、テセが打ったが、壁に当たり、結局ハットトリックはならず。この後、森に替えて村上(山岸が右へ移動)、憲剛に替えて原田を投入。ジュニは怪我上がりで結局90分出場。黒津も戻ったし、前節得点した久木野もベンチにいたのだが。ロスタイムは4分もあったが、フロンターレがボールを無難にキープして2試合連続完封。
これで、ジェフ、コンサドーレとナビスコで連敗したチームにやっと借りを返すことができた。まあナビスコの時は、こちらは代表組が抜けていたし、札幌にはダビがいたので、状況は違うが。クライトンはいい選手だが、一人ではなかなか難しい。これで5位浮上。
サッカー短評 (2008.3/30)
川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 2対0 (2008.3/30 等々力) 第3節
ようやく勝った! 今季初勝利。3/26にフッキ退団、3/23の試合で我那覇靭帯負傷、おまけに都倉も骨折してるし、ジュニと黒津も怪我で、一体FWは誰がいるのか状態で、テセと久木野のツートップ。いきなり、2分にテセのシュートが相手DFボスナーをはじいて、決まる。幸先は良かったが、出足の良さはだんだんジェフに押さえられ、互角の状態で拮抗していたが、32分、大橋がもらったファールで相手MF初先発19歳の米倉が二枚目のイエローで退場。39分、大橋、テセ、森とボールが渡り、森からのクロスに久木野が体ごと飛び込んでゴール。もしかしてDFの足か?(久木野の頭だったらしい) ジェフは後半からFWにレイナウドを投入してきたが、そこまでパスは通さない。今日のフロンターレは、プレスによく走っている。ジェフもよく走るが、一人少ない。点を取ってから、久木野が画面にずいぶん出てくる感じ。憲剛はバーレーン帰りの疲れも見せずにGKまでプレスに行ったりゴール前まで戻ってカットしたり忙しい。大橋と憲剛、憲剛と山岸、まだパスのタイミングが合わない。後半15分、山岸に替えて村上。その村上からいいクロスが入ったが、テセ決められず。井川からテセの折返しに大橋がシュートしたが、なんと久木野の背中に当たる。35分、憲剛に替える予定の養父を準備していたとき、大橋が足を痛め、大橋との交代に。42分、久木野に替えてこちらも初先発19歳の杉浦を投入。最後ロスタイム3分の間に、オーバーラップした森をボスナーが止めた際、森の顔に肘が入り、森は起きあがってからボスナーをこずいてイエローカード。憲剛や宏樹がなだめたが、最後まで文句を言っていた。ともかく雨がだんだん激しくなる中、プレーもラフになりがちだが、なんとか零封した。
試合後の選手のコメントをHPで見ると、試合前にサポーターが勝てない中ブレッシャーにならないような応援メッセージを掲げて選手バスを迎えたらしい。何人もの選手がそのことに触れていた。
サッカー短評 (2008.3/27)
U23日本vs.アンゴラ 1対1 (2008.3/27 国立) 国際親善
当初モロッコと対戦するはずだったと思うが、いつのまにか対戦相手がアンゴラのフル代表になっていた。初招集や久々の2回目の選手などフレッシュな顔ぶれ。平山はもうひとつ強くなれ、というメッセージではずれた。梶山、家永、カレンは怪我。安田、水本、内田はフル代表に呼ばれていた。水野、本田、森本ら海外組はまだ呼ばず。李と久々の豊田(ヴァンフォーレ山形)のツートップ。トップ下梅崎(レッズ)、左に上田(ジュビロ)、右に長友(明治大学、FC東京)、ボランチは細貝(レッズ)と青山敏(広島)、3バックは青山直(エスパルス)、伊野波(鹿島)、GK西川。前半は積極的に日本がしかけて始まった。梅崎のオープニング・ミドルシュートなどよかったが、次第にアンゴラに押しこまれてハーフタイム。後半8分に長友からのクロスに豊田が飛び込んで、先制。しかし31分、速いワンツーで相手FWをフリーにしてしまい、同点にされた。さすがに一瞬の速さがアフリカらしい。アンゴラの前半の動きの悪さは時差ボケの影響らしい。
勝てはしなかったが、フル代表のパッとしない試合の後では、五輪チームの積極的な姿勢が新鮮だった。
サッカー短評 (2008.3/25)
コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 1対2 (2008.3/23 室蘭) ナビスコカップ
またしても負けた。いったい、どうなっているのか。ナビスコの放送は、CSフジ739だが、各節2試合ずつしか放映しないので、さっぱりわからない。前半に寺田の得点、ということはきっとセットプレーからだろう。しかし、今のフロンターレは、1点では逃げ切れない。
サッカー短評 (2008.3/20)
川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 0対2 (2008.3/20 等々力) ナビスコカップ
ひどい。ツートップに戻して練習してきたのではなかったのか。前半、さんざん攻めて、0対0。後半、押されていたジェフが一瞬の速攻で、下村のスルーパスに、交替した米倉がダイレクトで合わせて先制された。追加点は、後半40分くらいに米倉から、やはり交替で入った守備的な中島にミドルを決められた。雨と風が強かったとは言え、ホームなのに。パスが強すぎたり、流れたり、シュートが浮いたり。でも、パスミスはお互い様。シュート数、チャンスの数は、フロンターレの方が多かった。CKなんか20回くらいあったのだから、フジ739解説の中西永輔が言うように、同じ形ばかりでなく、変化をつける工夫が足りなかったのだろう。憲剛、山岸、川島ら代表組がバーレーン戦に向けて合宿中の中、先発は、ジュニ、我那覇、大橋、村上、森、谷口、養父、伊藤、寺田、井川、植草。GKとDFの連携もいまひとつと中西は言っていた。交替は、後半に入ってから、我那覇に替えてテセだけ。
サッカー短評 (2008.3/16)
ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 4対1 (2008.3/15 神戸) 第2節
ひどかった。こんなに点を取られたのは、一昨年のFC東京戦以来では? 最後に交替で入った大橋が、シュートのこぼれを見事に決めてくれて、零封だけはまぬがれただけ。レアンドロにハットトリック。ボッティと大久保のアシスト。うちの3トップは相 変わらず、全然機能していない。関塚監督はいつまでこだわるんだろう。次のナビスコ ではやめてほしい。
サッカー短評 (2008.3/9)
川崎フロンターレvs.東京ヴェルディ 1対1 (2008.3/9 等々力) 第1節
最後までヴェルディの速攻に苦しめられた。またしてもロスタイム2分、しのぎきれずにPKを与え(しかも宏樹が!)、土壇場で追いつかれて開幕を引き分けた。復帰したフッキが古巣相手に、何度もシュートをうつが、力んでバーの上ばかり。後半43分にはポストに当てた。あれがまあ一本入っていれば…。ヴェルディのシュートが2本も決まったかに見えてオフサイドになった後、前半32分、なんと森が押しこんだ。今季の布陣は、ジュニ、テセ、フッキの3トップ。左アウトサイドに山岸、右に森、ボランチは憲剛と谷口、3パックは左から宏樹、寺田、井川。箕輪がベンチにもいないのがちょっと気になる。控えのFWに我那覇と黒津。大橋、養父、村上などがベンチ。新人の菊池とGKの控えには植草が初めて入った。風が強く、前半は風下。ヴェルディの放りこみ、右サイドの広山の突破などでずいぶん川島が活躍。山岸の側の連携がまだまだ。ジュニもワンツーしなくなった。テセにうまく収まらないし、シュートもヒットしない。24分、テセに替えて黒津投入。黒津は右に入った。ジュニからのパスをシュートしたが決まらず。ヴェルディは二人のブラジル人、ディエゴとレアンドロの連携がいい。右の広山が速いのも驚いた。福西、服部などもいぶし銀で効いていた。こちらは、テセとジュニ、ジュニとフッキが重なったり、山岸とのパス交換などまだまだ課題山積。
サッカー短評 (2008.3/1,8)
鹿島アントラーズvs.サンフレッチェ広島 2対2 PK3-4 (2008.3/1 国立) スーパーカップ
今季開幕を占う位置づけの、昨季リーグ覇者(鹿島アントラーズ)と天皇杯覇者(鹿島アントラーズ)の対戦だが、今年に関しては、同じチームなので、天皇杯準優勝のサンフレッチェ広島が対戦。ただ、いつもと違うのは、既にJ2降格したチームである、という点。で、見所は広島がどこまで鹿島に抵抗するか、ということだと思われた。が、のっけから荒れた展開に。前半12分、鹿島の岩政がイエロー二枚目で退場。岩政は、東アジア選手権で、岡田ジャパンに初選出されたが、練習で怪我して途中帰国。この試合への意気込みを語っていた。ただ、38分には、広島の李も二枚目の警告で退場。主審は家本さん。10人ずつとなってから、鹿島が攻勢を強め、得点は時間の問題に。後半開始4分で、本山のミドルが決まり、その後の田代のシュートはオフサイドになったが、7分に野沢のゴールが決まり、あっという間に2点差となった。
これで試合の興味はほぼなくなったと思ったが、大間違い。後半から交替で入った右アウトサイドの高萩、12分には、復帰の久保らが、いい動きで前戦にボールを呼び、28分に入った新加入のユキッチがなかなかいぶし銀の働きで、35分に久保が倒されてPK獲得。一回目のキックは、エリアに早く入った選手がいたので蹴り直しで、しかし、2回目も久保がきっちり蹴って、一点差。5分後に混戦から佐藤寿人がフリーで押しこんでついに同点、残り5分、守りきった。PK戦でも、鹿島のGK曽ヶ端が早く飛びだしたとして、二回やり直した。特に、5人目の寿人は一回目に止められていたので、広島は家本主審に助けられた格好。まあしかし、鹿島もダニーロと本山の二人も枠に飛ばせなかったのだから、しかたない面もある。
この試合のジャッジは、やはり問題となり、家本主審は「ゲームコントロールが悪かった」としてJリーグの主審を無期限指名停止が決まった。(2008.3/7朝日新聞スポーツ面)
サッカー短評 (2008.2/27)
日本女子vs.中国女子 3対0 (2008.2/24 重慶) 第2回東アジア選手権
何と、堂々の初優勝である。中国女子代表は、最近こそFIFAランキングで13位とふるわないが、元は世界の強豪。平均身長172cm(!)、GKはなんと183cm(!!)の大女。日本の先発は、GKは山郷。今大会、体調不良だったチームキャプテンのDF池田(旧姓・磯崎)。やっぱり、後ろの真ん中にいると、安心感がある。すばらしいスライディングタックルも見事。中国の2点取っているFWをしっかり押さえた。他は石清水、左右のサイドバックは、左柳田、右に近賀。沢と阪口のボランチに、アウトサイドは左に宮間、右になんとFW大野。ツートップに永里と荒川。中国のプレスは、北朝鮮の激しさに比べると、楽。前半19分、ポストプレーしていた永里が右からクロス、大野が走り込んで、先制。しかも、前半のうちに追加点。左CKからの流れを沢がミドルシュート! GKがはじいたところに、またも大野が飛びこみ、胴で押し込んだ。中国は、想定外の展開に猛攻をしかけるも、ハーフタイム。後半は、やはり、178cmの長身FWを投入し、攻めてくるが、パスがきちんとつながらず、シュートまでいかない。そうこうするうちに、日本の方がダメ押し点! 後半10分、今度こそ永里本人が取った。左サイドからの宮間のサイドチェンジ、右から大野のクロスに、フリーでヘディング。中国のDFは敵のセンターFW永里をフリーにするなんて、どうしたんだろう。ずっと永里とツートップで頑張っていた荒川、4点目になりそうな場面も。またも右から大野のクロスに、センターで永里がつぶれ、ファーで荒川がさわったが、惜しくもポストの左。途中出場の安藤も右からどんどん中へ入っていって、ゴールもねらった。最後は、ずっと体調不良だった宇津木を出す余裕も。主審はタイの女性審判。タイの審判というのは初めて見た。笛は公平だったと思う。レベルはよくわからない。第四の審判は、オーストラリア。日本人には見ていて楽しかったが、中国人にはつまらないわけで、終わる前に二万人以上いた客席はガラガラ。日本は新しいシステムが機能し始めたけど、中国は、昨年10月就任のフランス人女性監督のやりたいサッカーができているのか。これで北京五輪は大丈夫か。あの強い北朝鮮と0対0の試合はすごかったと言うが…。
大野が得点王(3点)、沢が大会MVPだそうだ。沢は15歳の時から代表になって、初めての優勝で、大感激したらしい。川淵キャプテンは、女子代表はこの大会、優勝ボーナスは出ないはずだったが、一人20万円出すと言ったらしい(ちなみに、男子が優勝したら、出るはずだったボーナスは、一人100万円)。日本、韓国、中国と開催してきたこの大会、次は北朝鮮が主催か? ということはさすがになくて、2010年、また日本らしい。
サッカー短評 (2008.2/23)
日本vs.韓国 1対1 (2008.2/23 重慶) 第三回東アジア選手権
この日は、GK川口。DFは左から加地、今野、中澤、内田。ボランチに憲剛と啓太。2列目に遠藤、山瀬、橋本。ワントップに今日も田代。日本は勝たないと優勝できな い。韓国は引き分けでも、北朝鮮が大差で勝たなければ、優勝できる。なので、カウンターねらいだったらしいが、15分に失点。ゴール前でパスを左右につながれ、FW11番に鋭いボレーシュートを見事に打ち抜かれた。その2分後、日本も憲剛がミドルシュートし、右のポストを直撃し、はずれていった。これが一番惜しかった。橋本は初先発で、ちょっと回りと合っていなかった。遠藤とはチームメートだが、ガンバと代表では違うようだ。内田のシュート、遠藤のFK、憲剛のもう一本のシュートなど攻めたが、韓国の方がルーズボールを拾う回数が多く、それをすばやく囲む、プレスする、といったことができていない。主審は中国の人だが、なかなか公平。FKの壁が近いようだが、いつも一定はしていた。とにかく中澤のファインタックルが目立った。これじゃまずい。後半15分、疲れたような憲剛に替えて怪我の安田。実に嬉しそうに入ってきた。よく動く。これじゃ中国のGKの跳び蹴りもたいしたことなかったと思われてしまわないか?! 23分、右CKから、内田が落とし、山瀬が強烈なミドルシュートを決める。押されっぱなしの展開でほとんど目立った活躍ができていなかった山瀬がおいしいところを持って行った。34分、橋本に替えて、初出場の矢野、42分、山瀬に替えて播戸。しかし追加点は取れず、再び2位に甘んじた。
中国が北朝鮮に勝ったので、韓国が優勝。試合後の、岡田監督は、「悔しい。力不足」と本当に悔しそうで、泣きそうな感じだった。しかも、「もう、いいスか」と切り上げてさっさと無愛想に引っ込んでしまったのには驚いた。
あの中国のGKの跳び蹴りは、中国国内でもマズイと話題になったそうだ。中国一の主審が「あれはレッドカード」とコメントしたそうである。
サッカー短評 (2008.2/23)
日本女子vs.韓国女子 2対0 (2008.2/21 重慶) 第2回東アジア選手権
韓国は五輪予選に敗れ、監督も交替し、選手も若返ったそうだ。日本選手たちも韓国対中国戦を見て、「ずいぶんうまい」と思ったそうだ。日本は、先発を5人入れ替え、北朝鮮戦の課題を修正してきた。GKはベテランの山郷。サイドバック右の中地、左の矢野。ボランチの加藤(旧姓・酒井)、FWの荒川。荒川はずいぶん守備もしていた。それに倒れない。足元のトラップは下手だが、ボールがうまく収まる。前半は、かなり互角のようだったが、右アウトサイドの近賀からのクロスに中央で大野がつぶれ、荒川はフリーでヘディングを決め、先制。後半12分、その前のシュートをGKにとめられたばかりの大野が、沢からのパスを受けて、ドリブルしていき、GKをかわして流し込み、追加点。FWが得点する理想のパターン。だんだん韓国の足が止まり、最後はあきらめたようだった。日本女子だったら、ここであきらめないのに、と思った。なんと零封し、中国対北朝鮮が0対0だったので、勝ち点6、総得点5、得失点差3で首位に。最後の中国戦が男子のような荒れた試合にならなければ、優勝できるかも。
サッカー短評 (2008.2/20)
日本vs.中国 1対0 (2008.2/20 重慶) 第三回東アジア選手権
前半は、まともなサッカーをしていた中国は、後半、ラフプレーの連続で、とてもセルビア人のペトロヴィッチ監督の指導するチームには見えなかった。観客は、日本国歌でのブーイングよりも、自国の国歌に盛り上がり、応援も日本ボールへのブーイングよりも中国チームへの声援に集中。韓国に負けているホスト国の中国は、2連敗するわけにはいかないので、初めから飛ばしてきた。日本も北朝鮮戦より立ちあがりはよく、ハイペースの応酬。GK楢崎、4バックは、左から駒野、今野、中澤、内田。憲剛と啓太のダブルボランチに、山瀬、遠藤、安田の2列目、田代のワントップ。前の試合で得点した前田が怪我で帰国。この日も安田が後半、相手GKに胸部を蹴られて、担架で退場。前半で加地と交替した駒野もどこか悪いのかもしれない。しかし、17分駒野の左サイド突破からクロス、田代が相手DF2人連れてつぶれて、どフリーで飛び込んだのが山瀬。ヘディングできれいに先制。中国は、日本の右サイド、内田の所が弱いと見て、しきりに突破してきた。後半は、日本優勢に進んだ。後半10分憲剛のスルーパスに安田が反応してGKと1対1に。シュートは左にはずれたが、相手GKは、明らかにボールに行ったというより蹴りにきていた。TBSの解説の金田さんは「明らかに跳び蹴りですよ」と言っていたが、イエローカードしか出ない。PKでなく、ペナルティライン上からのFK。憲剛が右からダミーで駆け抜け、遠藤が蹴ったが、右へ大きくそれた。安田のためにも、もう少し惜しいのを蹴ってほしかった。負傷退場の安田に替わり、羽生が入る。中国はこの前後からラフプレーが目立ち、北朝鮮の主審は、前半の後半から中国寄りの笛になりつつあったが、日本選手へのファールは殆ど流しつつも、目に余る中国選手の反則に、カードを出さざるを得なくなってくる。岡田監督の試合後の会見で「レフェリングについて」の質問で、「選手の方が冷静だった。」と言っていた。確かに、途中から突然、球離れがよくなり、ファールを受けやすい状況を作らないよう、徹底しているのがわかった。中国の選手は、前半からもとれないとわかっているボールにもスライディングタックルをしてきたが、後半は明らかに、ボールをとろうとしてではなく、パスを出した後の足にタックルし、日本選手を傷つける事が目的のようだった。このサッカーが直らなければ、アジアから出ても通用しないだろう。前半、担架も入らないのに、3分ロスタイムがあったが、後半は5分ものロスタイム。これだけ取れば、中国も文句は言えないだろう。しかし、本当に怖い攻撃はなく、怪我しないように逃げ切った。ロスタイムの田代のシュートはせめてもう少し枠に近く跳ばしてほしかったが…。
サッカー短評 (2008.2/19)
日本女子vs.北朝鮮女子 3対2 (2008.2/18 重慶) 第2回東アジア選手権
なんと、女子4ヵ国の中では一番FIFAランクも6位と高く(日本11位)、実力もあると言われていた北朝鮮に勝った! しかも、後半37分にプレースキッカー宮間のFKがしゃがんだ沢(?)の上を越えて直接決まって同点とした後、ロスタイムに劇的な沢のロングループシュートが相手GKの頭上を越えて、左下隅にピタリと決まったというもの。前半3分、CKから安藤がヘディングで鮮やかに先制。出だしはよかったが、徐々に北朝鮮が実力を発揮。じわじわと押しこまれて、とうとう前半のうちに追いつかれた。38分、GK福元が飛びだしたがポールをクリアできず、クロスが長身のセンターFWのリ・グムスクに入り、バシッとヘディングを決められた。日本のセンターバックは、池田(旧姓・磯崎。チームキャプテン)が発熱で若い豊田が先発。ツートップは小柄ながらスピード・ドリブラー大野とポストプレーヤー永里。2人ともずいぶん戻って守備していた。左右のアウトサイドに左・宮間、右・安藤、沢と若い坂下の三列目、サイドバックの左が柳田、右が近賀。佐々木監督に替わってからの初の公式戦で新布陣。北朝鮮は左右のアウトサイドが積極的にドリブルであがり、左右からクロス。パスは日本より強いし、トラップも正確。1対1も強く、左右の足で蹴れる。それでも防戦一方ながら、1対1のままハー フタイム。後半もパスミスからゴール前でダイレクトにつながれ、10分、もうひとりのFWに見事なミドルシュートを右隅に決められた。日本選手は、あんな強いミドルシュートは打てないと思う。解説の野田朱美さんは、「北朝鮮はリードした後、たたみかけられない」と言っていたが、そのとおりで、リ・グムスクのシュートも枠にいかなくなった。雨がだんだん激しくなる試合で、日本選手たちは事前にスパイクを履き替えたらしいが、北朝鮮の選手は時々滑っていた。もっとも守っている時間が長い日本もだいぶ足にきていたが、足がつった選手が先に出たのは北朝鮮。若いユース代表(女子U20で優勝らしい)からの引き抜きを投入したりしたが、日本が再度追いついてからは動きがよくなった。一人一人の体格では負けていたが、あきらめない気持ちは強かった。沢はロスタイムのキックを「蹴れば入ると思った」と言う。北朝鮮のGKは放心の表情だった。試合に勝って勝負に負けたような感じだったのではないか。ネットの記事では、「沢のボランチ起用は攻撃のバリエーションを減らした。」という。後半、4-1-4-1システムにして、沢が攻撃に絡めるようになったとも言う。沢のループシュートのアシストは、交替で入った荒川のポストプレー。
サッカー短評 (2008.2/17)
日本vs.北朝鮮 1対1 (2008.2/17 重慶) 第三回東アジア選手権
いきなり開始6分にチョン・テセに決められた。フロンターレの選手なので、半分嬉しいというか複雑な気持ち。日本は、播戸と初出場の田代のツートップという初めての組み合わせ。トップ下に羽生、左に遠藤、右に山岸、ボランチに鈴木啓太。4バックは左から加地、中澤、水本、内田。GKにフロンターレの川島が初登場! 憲剛は前日練習ではレギュラー組だったが、熱が出たとかでベンチ外。左サイドバックの加地は見たことがない。本人も大分時代に一度やったくらいとか。右の山岸もあまり見ないが、遠藤も左にはいないので、このへんは柔軟。ただし、攻撃の組み立てが全然できず、守備の連携もイマイチのたちあがり、慎重にいった時間帯、積極的に出てきた北朝鮮に押しこまれた。失点の場面は、ペルティーエリアの外でテセにパスが通り、テセがドリブルでDFをかわし、完全にははずさないうちに隙を見て強いシュートを撃ったもの。左隅に決まり、川島も飛んだが及ばず。北朝鮮は先制すると、徐々にひいて、時々カウンターするだけになった。日本も羽生の右サイドからのシュートや、CKから中澤が素晴らしいヘディングをしたがGK正面だったり、啓太のミドルシュートなど攻めたが前半は無得点。日本はFWにパスが入らず、後半20分、前田(播戸と交替)と安田(山岸と交替)を入れると、24分、左サイドを駆け上がった安田のクロスをGKがはじいたが小さく、そこへ前田が飛び込んでヘッドで押しこんだ。前田はごっつぁんだが、結果を残した。後半39分、テセにフリーでうたれたが、上にはずれた。危なかった。北朝鮮代表にアン・ヨンハがいた。新潟を退団してからJ1に所属していないので、引退したのかと思っていたが。重慶は相変わらず、君が代からブーイング。スタンドは完全アウェイ。韓国の主審はうまく捌いたと思う。第1試合の中国対韓国は、2対3で韓国が勝ったらしい。
サッカー短評 (2008.2/6)
日本vs.タイ 4対1 (2008.2/6 さいたまス) W杯アジア三次予選
雪の降る中の試合となった。日本の最初のシュートは憲剛。左上隅をねらったがボール2つ分くらい外だった。前半21分、せっかく遠藤の見事な左隅へのFKで先制したのに、1分後に14番の相手MFのミドルシュートを決められ、同点に。遠藤のFKの時、タイのGKはほとんど全員に壁を作らせ、全然ボールが見えなかったようだ。タイの得点はいいシュートだったが、ちょっとGK川口も呆然。前半ロスタイム最後の左CKは、遠藤ではなく初めて憲剛が蹴ろうとしたのに無情の笛。先発は、高原、大久保のツートップ、山瀬のトップ下、ダイヤモンドの中盤の左右に遠藤と憲剛、底に啓太。4バックの左から駒野、阿部、中澤、内田。内田は親善試合だけでなく、予選本番でも先発。加地はベンチスタートとなり、岡田監督の期待の起用。がんばって上がり目で張っていたが、ボールを持ったときの判断が遅い。登録の18人は、親善試合の25人からフロンターレのGK川島とMFの山岸、坪井、岩政、橋本、前田、矢野がはずれた。
雪のひどくなった後半9分、山瀬が左サイドをドリブルとフェイントで突破し、ゴールライン際から折返し、一瞬タイの選手に渡ったが、蹴った直後に憲剛にあたり、ほんのちょっと憲剛がコントロールしてゴール前にボールが入り、走り込んでいた大久保がすかさず押しこんで勝ち越し。大久保エライ! さすがFW。この後またとられてはいけないのだが、ちょっとTBSが得点シーンをリプレーしている間に日本のゴール前。しかし危なくなる前にクリア。タイは寒いせいかファールが多くなり、10番の選手が二枚目のイエローで退場。タイの選手には、サウジの主審はずいぶん日本寄りだと思えただろう。日本には1枚もカードがなく、タイには4枚。3点目は後半21分。憲剛のFKを中澤がそりながらヘッドで押しこんだ。これで一安心。山瀬に替わって巻が入る。36分、高原に替わり播戸、42分、大久保に替わり羽生。後半ロスタイム、遠藤の左CKから巻が低いボールにダイビングヘッド! 4点目。今日もオシム前監督が観戦。巻はちょっと涙ぐんでいるみたいだった。(#もしかすると、傷めた脇腹が痛かっただけかもしれないが。)
サッカー短評 (2008.1/30)
日本vs.ボスニア・ヘルツェゴビナ 3対0 (2008.1/30 国立) 国際親善
ボスニアは、チリよりも若いチームのようだった。サッカーのスタイルも違うせいもあるが、日本が優勢だった。チリ戦と異なり、オシム時代の手法サイドチェンジを多く行い、右サイドの若い内田も攻め上がった。先発FWに巻と高原は同じだが、二列目に大久保を入れた。けっこう面白い動きが見られたが、前半のうちに巻が負傷交替で山瀬が入り、大久保が上がり目に。憲剛は前回よりも下がり目で、うまくパスを配給しているように思えた。
サッカー短評 (2008.1/28)
日本vs.チリ 0対0 (2008.1/27 国立) 国際親善
「第二次」岡田ジャパン初戦。フロンターレからは憲剛と移籍直後の山岸が先発。前半はチリの速いプレスとパス回しに後手。ただし、先方も24歳以下のチームとかで詰めが甘い。こちらは中澤、阿部のCBに左・駒野、右・内田の4バック、啓太のワンボランチに前目に左から山岸、遠藤、憲剛。2トップは高原と巻。後半は、山岸に替えて羽生、高原に替えて大久保、巻に替えて矢野。大久保は入ってすぐにシュートを打ち、惜しいのも入れて4本シュート。高原は前半数少ない速攻の時、一本だけ。
サッカー短評 (2008.1/15)
藤枝東vs.流通経済大付属柏 0対4 (2008.1/14 国立) 高校選手権決勝
まさかこんなに大差の試合になるとは予想もしなかった。確かに柏の方が最初からすごくプレスが速く、藤枝の10番河井をしっかりマークして攻めの形を作らせなかった。しかも攻めも積極的にシュートまで持っていき、前半6分に先制点をとったのがよかった。10番の大前がドリブルでエリアに持ち込みパス、そこへ走り込んだ左アウトサイドの村瀬が決めた。監督就任7年目で初優勝はすごい。一方、伝統校・藤枝は、30何年ぶりの決勝で、今の監督が二年生の時以来とか。過去七回優勝していて、しかも国立は初めて、ということは、大阪で高校選手権が行われていた時代に強かった、ということらしい。柏は、エスパルスに内定している、身長163cm、10番の大前がやはり格が違った。4点のうち2点目と3点目を押しこみ、なおかつ他の点にもからんだ。
サッカー短評 (2008.1/2)
サンフレッチェ広島vs.鹿島アントラーズ 0対2 (2008.1/1 国立) 天皇杯決勝
最初にアントラーズに先制点が入ったので、ちょっとつまらなかった。右サイドの内田がクロスを入れるのかと思ったら、直接シュートして見事にファーのサイドネットに決めた。それまでは、広島にもチャンスがあったが、そこからはパスがつなげなくなった。司令塔の柏木が累積警告で出場停止なのが痛かった。やはり選手層の厚さが違う。最後のロスタイムに、交替で入っていたダニーロがだめ押し点をこれまた見事に決めて勝負あった。