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2010マラソン・バックナンバー


12/5 福岡国際マラソン
4/25 ロンドンマラソン
3/14 名古屋国際女子マラソン
3/7 びわ湖毎日マラソン
2/28 東京マラソン
2/7 別府大分毎日マラソン
1/31 大阪国際女子マラソン
1/2-3 箱根駅伝

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マラソン (2010.12/6)

福岡国際マラソン (2010.12/5) 世界選手権選考レース

 世界選手権の内定を得るには、「日本人最高」「2時間9分30秒を切る」の二つが必要。国内招待選手は、国近、尾方、諏訪、入船、松宮隆行など。しかし、話題の中心は、順天堂大学時代の4年前、箱根駅伝3年連続山登りで新記録更新した「山の神」今井(トヨタ自動車九州)の参加。初マラソンは北海道で2時間18分台の記録。競技場内で、既に集団が3つほどに分かれた。5km過ぎで諏訪が遅れる。先頭集団は20人ほど。その他の国内招待選手と今井などは含まれている。10km過ぎでだんだん集団がばらけ始め、15kmで、四人のペースメーカーのうち日本人の松村がはずれると、突然、ケニア人のペースメーカー・キプタヌイが暴走し始め、誰もついて行けない。キプタヌイは、2時間5分台の実力者で、翌日の朝日新聞によると、「打ち合わせで『完走させてほしい』と希望した」とか「設定は1km3分、5km15分10秒だったが、『スタートで選手から2時間5分で走ってくれと頼まれた』と話した」などと報道されていた。この突然のペースアップに少しでもついていけたのは、海外招待選手で北京五輪銀メダリストのガリブ(モロッコ。38歳)だけ。その後を海外招待で昨年2位のケベデ(エチオピア)、昨年3位のバラノフスキー(ウクライナ)、今井が追う。他の選手は自重か脱落。バラノフスキーが遅れる。30kmで、全然ペースメークしていないキプタヌイを役員が赤旗で止める。ガリブは途中からマイペースで走っている。今井は、30km過ぎの給水ポイントでサフロノフ(露)に抜かれ、だんだん離される。サフロノフは快調に飛ばし、ケベデも抜く。ケベデも足が止まってきて、ついに今井に抜かれる。しかし、スタミナを温存していた松宮が迫り、今井を抜く。結局、優勝は2時間8分24秒でガリブ、2位はサフロノフ、3位は2時間10分54秒で松宮。今井は、競技場直前で高田(JR東日本)にも抜かれ、5位。松宮は記録が条件に達せず、内定は得られず。

マラソン (2010.4/27)

ロンドンマラソン (2010.4/25 ロンドン)

 女子の部に、日本から昨年の世界選手権銀メダルの尾崎好美(第一生命)、小崎まり(ノーリツ)、赤羽(ホクレン)の3人が参加。北京五輪金メダリストのディタ、昨年と一昨年優勝のミキテンコ(独)、昨年2位のマーラ・ヤマウチ(英)、昨年の世界選手権世界選手権銅のメルギア(エチオピア)、横浜国際女子マラソン優勝のアビトワ(露)などそうそうたる面々。アイスランドの火山噴火でヨーロッパの空港が閉鎖していたおかげで、到着が遅れたり、何日もかかったりしてたどり着いた選手も。
 レースは、ペースメーカーが速いテンポでひっぱり、ディタ、ミキテンコらが遅れていく。ペースメーカーがハーフではずれると、ずっと先頭にいたロシアのショブホワとエチオピアのメルギアが引っ張る形に。日本人3人は半分くらいまでは先頭集団についていったが、まず尾崎が遅れ、ついで小崎が遅れていった。持ちタイムがもっとも遅い2時間25分台の赤羽が、33kmまでついていった。今回は、初マラソンの時以来、久しぶりにどこも痛くない状態で参加できたという。いつのまにかヤマウチもいない。地元の選手なのに、あまりカメラがフォローしていない。アビトワが追い上げてきて優勝争いは3人に。ショブホワが満を持してスパートして、2時間22分0秒で初優勝。赤羽は目標の自己ベストを更新して2時間24分55秒で6位。小崎は9位、尾崎は13位。三連覇をねらったミキテンコは、途中棄権したらしい。
 男子の部は、全然テレビ東京の実況なし。入船と松宮隆行が参加したが、まったく触れられず。ツェガエ・ケベデが優勝、前回覇者のワンジルは途中棄権とか。


マラソン (2010.3/15)

名古屋国際女子マラソン (2010.3/14) アジア大会選考レース

 気温が19度もある、暑さとも戦うマラソンになった。海外招待で有力なのは、エチオピアのツル。国内招待では、加納(セカンドウインドAC)、大南博美(トヨタ車体)、脇田(豊田自動織機)など。気温のせいか、体力温存のためかスローペース。大南が先頭をひっぱる。早い段階でロシア勢は後退。22kmの長い上り坂で先頭集団が縦長になり、脇田やケニアの選手も遅れ、大南、加納、初マラソンの伊藤(大塚製薬)の3人に。ツルが少し遅れてついてくる。加納がロングスパートをかけると伊藤はついていったが、大南が遅れ、さらに32kmの坂でスパートすると、一人旅に。そのまま逃げ切り、2時間27分11秒で初優勝。ツルは、途中で足が痛くなったらしいが、回復して、大南を追い上げ、伊藤も抜いて2位。今月末で所属が廃部になる大南は、六回目の名古屋ラストランで、いつもよりねばり強い走りを見せ、一緒に走れなかった双子の妹・敬美の分もがんばり、伊藤をとらえて3位に。伊藤は4位。脇田は6位だった。加納は、アジア大会は辞退するという。

マラソン (2010.3/8)

びわ湖毎日マラソン (2010.3/7) アジア大会選考レース

 またも雨の中のマラソン。しかし、雪にはならず、風も南から。ペースメーカーは日本人2人を含む6人もいたが、日本人以外のペースメーカーが競技場を出るとき間違えて、もう一周しそうになってあわてて戻る珍しいハプニング。しばらく先頭は、日本人ペースメーカー2人(20kmと25kmまで)がひっぱった。双子の清水兄弟が注目されたが、昨年の世界選手権代表だった兄・将也(旭化成)は途中で脱落、最後は棄権。福岡国際マラソンで31位と惨敗した佐藤智之(旭化成)がどう走るか注目だった。その他、箱根駅伝を走った上武大学四年生の福島も注目されたが、早いうちに遅れる。寒いせいか、ケニア勢が少しずつ脱落。常に先頭集団にいたエチオピアのツェガエ、エリトリアのタデッセ、双子の弟・智也(佐川急便)、初マラソンの北岡(NTN)、米田(コニカミノルタ)、吉井(SUMCO)など折り返しまで20人以上の先頭集団。ツェガエがペースメーカー2人を促して少しずつペースがあがり、縦長に崩れる。30kmでペースメーカーがはずれたときには、既にツェガエはずいぶん離れていた。清水智也が遅れて第2集団6人は初マラソンの北岡が引っ張る。いったん集団後方に下がったが、再び先頭に。残り5kmで、佐藤がロングスパートを始める。ツェガエのペースが落ちてきて、背中が見えるようになったが、あと1kmもなくて追いつけず。ただ、佐藤は記録のことも忘れずに、トラックに入ってからも必死で体を動かしたが、2時間10分を切れなかった。優勝したツェガエは、2時間6分台の記録を持っているが、タイムは2時間9分34秒。佐藤は、2時間10分8秒。3位タデッセ、4位に北岡が入る大健闘。これで佐藤は代表選考1番手に浮上。

マラソン (2010.3/4)

東京マラソン (2010.2/28)

 氷雨からみぞれが降る悪天候の中、開催。ケニアとエチオピアから招待四人ずつ、他にもモロッコなどから招待選手。国内招待では、マラソン13回目で初優勝をねらう佐藤、第二回大会で日本人最高の2位になった藤原新、中国電力のベテラン油谷など。厳しい天候なので、体力温存のため先頭集団がいつまでも崩れない。スタジオの解説、中山さんは30kmでペースメーカーが離れたら、誰か仕掛けたらいいと言っていたが、1号車の解説、瀬古さんは慎重論だった。ペースメーカーは、日本人一人を含む四人でスタートしたが、見ればわかるとでも言うように、日本テレビの中継ではなかなか紹介せず。しかも、20kmも行かないうちに二人になってしまい、ペースは予定より遅いままで、実力のない選手も先頭集団に残ることができた。モロッコのキスリ(7位)がついたり離れたりしながら、40km(!!)まで先頭集団が8〜9人もいた。この時点で外国勢は、ケニアから招待のキプサング(9位)とコニカミノルタ所属のムワヌキ(6位)のみ。その40kmの給水ポイントをすぎたところでもうひとりの藤原正和(ホンダ)がスパートし、そのまま逃げ切った。2時間12分19秒。佐藤も防寒のネックウォーマー、サングラス、帽子など捨てて必死に追ったが、届かず、3位に終わる。2位は藤原新。
 藤原正和は7年前、中央大学四年で出た初マラソンのびわ湖国際で2時間8分12秒の初マラソン日本人最高記録を出して以降、故障に苦しんできたらしい。国内の国際マラソンで日本人が優勝するのは、2005年2月の東京国際の高岡以来ということだが、う〜ん。喜んでいいのか。


マラソン (2010.2/11)

別府大分マラソン (2010.2/7)

 日本人国内招待の有力選手が初マラソンばかり。26年ぶりにコースを変更して記録が出るかと思えば、追い風でなく、横風を受ける形でスピードが上がらず。おまけに30kmと32kmまでいるはずのペースメーカーが20kmすぎからペースがつくれなくなり、25kmくらいで早めに一人になってしまう。ペースが遅めだったこともあり、40km過ぎても先頭集団が8人。日本期待のスピードランナー三津谷(トヨタ自動車九州)は、30km過ぎまでは先頭集団にいたが、ズルズル後退。案の定、最後の勝負所では、日本人招待選手は一人もいなくなっていた。その代わり、一般参加で初出場の井川(大塚製薬)が、果敢に二回スパートをかけてゆさぶるなど積極的に走り、最後まで落ちずに4位に入った。優勝は、招待選手の中で持ちタイムが最も速いキプコリル(ケニア)。ずっと2番手くらいにつけていて、絶えず誰かを風よけに使う。ジェンガ(ヤクルト)がスパートしたのについていって、競技場手前でぬき、トラックで加速。2時間10分50秒で初優勝。全体的にふがいない中、井川の「30km過ぎはもっとたいへんかと思っていたら案外楽だった。」というコメントが頼もしい。

マラソン (2010.1/31)

大阪国際女子マラソン (2010.1/31)

 見逃した。赤羽が主軸だったらしいが、足の不調もあって、途中まで引っ張ったが、最後までもたなかったようだ。

駅伝 (2010.1/2,3)

箱根駅伝 (2010.1/2-3)

 なんと古豪・明治大学が一区の後半、18kmの橋の上りでスパートして61年ぶりの1位襷リレー。今回は、スロースタートだった去年とうって変わって、2分50秒台で学連選抜の選手がひっぱり、最初から縦長の集団に。途中から、風も出てきて、どんどん先頭集団が減って、7人に。二区では日大のダニエルが11人抜きで2位に。東海大のスーパールーキー村澤が10人抜いて4位、依然として明治が1位。優勝を狙う駒大は宇賀地が走るが5人抜いても13位。三区では山梨学院大のコスマスが日大を抜いて2位にあがるが思ったほど伸びず1位は明治。早稲田が日大を抜いて3位浮上。四区では日体大が山梨学院を抜いて2位浮上。明治はとうとうトップで五区へ。しかし、昨年「新・山の神」として電撃デビューした、東洋大の二年・柏原が4分26秒遅れの7位で襷を受け取ると、桁違いのストライドで、日大、早稲田、山梨学院、東京農大を次々と平地の町中で抜いてしまう。早稲田は少しの間、柏原についていく。柏原は山を上り始めてから2位の日体大に追いつき、とうとう半分過ぎたところでついに明治に追いつく。柏原はずっと苦しそうな顔をしていたが、ゴール後のインタビューでは「走っている間中楽しかった。」と豪語。2位と3分36秒差の、昨年自分が作った区間新記録をまた10秒縮める区間新記録も。

 復路は、東洋大の「山下り大好き」一年生・市川が、六区を微笑みながら最後は苦しそうになりながらも好走、七区も区間賞で2位との差を広げる。逆に3位スタートだった日体大は、山下りがブレーキで、中央大に抜かれる。中央大は2位の山梨学院も抜きかけたところで転倒。日体大はその後、東京農大にも抜かれる。七区では、昨年ここの15kmで棄権した、城西大の石田が併走していた早稲田と青山学院を引き離して7位へ。明大は、駒大、東京農大と4位争い。八区につないだ時点で東洋大と2位・山梨学院は2分27秒差。ここでさらに差が広がり、九区につないだ時点で5分25秒差に。駒大は4位浮上。復路優勝の可能性が。九区で駒大の三年・高林が3位・中大、2位・山梨学院を抜いて、区間賞。しかし、東洋大との差は5分7秒。十区には、亜細亜大のみ襷がつながらず。ほんの20秒くらいだった。東洋大のアンカーは、昨年と同じ三年・高見。復路3位スタートで10位まで落ちていた日体大は、青山学院を抜いて9位浮上。東洋大は余裕の連覇。柏原の貯金がみんなに余裕を与えたようだ。監督は、今年高校の陸上部監督から転身して就任した33歳の新監督。昨年は不祥事があって胴上げを控えた分、今年は喜びを爆発。2位・駒大は復路優勝。昨年シード落ちから見事に復活。3位・山梨学院、4位・中大。5位・東京農大は久々の高順位。6位・城西大は、初のシード権獲得。早稲田は7位。8位・青山学院は、41年ぶりのシード権獲得とか。往路にコマを使い切った明大はシードぎりぎりの10位。昨年3位で不祥事のため予選会から参加の日体大は、優勝候補の一画だったが、9位。優勝候補筆頭だった日大は、15位。



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