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2007サッカー短評バックナンバー


12/29 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (天皇杯準決勝)
12/23 川崎フロンターレvs.愛媛FC (天皇杯準々決勝)
12/16 ACミランvs.ボカ・ジュニアーズ (クラブワールドカ ップ決勝)
12/16 浦和レッズvs.エトワール・サヘル (クラブワールドカップ3位決定戦)
12/8 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (天皇杯5回戦)
12/1 大宮アルディージャvs.川崎フロンターレ (第34節)
11/24 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第33節)
11/21 U22日本vs.U22サウジアラビア (北京五輪アジア最終予選)
11/18 ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ (第32節)
11/17 U22ベトナムvs.U22日本 (北京五輪アジア最終予選)
11/14 浦和レッズvs.セパハン (ACL決勝第2試合)
11/10 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第31節)
11/3 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (ナビスコカップ決勝)
10/28 FC東京vs.川崎フロンターレ (第30節)
9/30 ドイツvs.ブラジル (女子ワールドカップ決勝)
10/20 川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 (第29節)
9/11 日本女子vs.イングランド (女子ワールドカップグループリーグA組)
10/17 U22カタールvs.U22日本 (北京五輪アジア最終予選)
10/17 日本vs.エジプト (アジア・アフリカチャレンジカップ)
10/13 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (ナビスコカップ準決勝第2試合)
10/10 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (ナビスコカップ準決勝第1試合)
10/7 横浜FCvs.川崎フロンターレ (第28節)
10/14 広島ユースvs.流通経済大付属柏高校 (高円宮杯決 勝)
9/17 日本女子vs.ドイツ (女子ワールドカップグループリーグA組)
9/30 川崎フロンターレvs.ヴァンフォーレ甲府 (第27節)
9/26 川崎フロンターレvs.セパハン (ACL決勝ト ナメント)
9/23 柏レイソルvs.川崎フロンターレ (第26節)
9/19 セパハンvs.川崎フロンターレ (ACL決勝トーナメント)
9/16 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (第25節)
9/14 日本女子vs.アルゼンチン (女子ワールドカップグループリーグA組)
9/12 日本vs.スイス (3大陸対抗国際親善)
9/12 U22日本vs.カタール (北京五輪アジア最終予選)
9/8 U-22サウジアラビアvs.U22日本 (北京五輪アジア 最終予選)
9/7 日本vs.オーストリア (3大陸対抗国際親善)
8/29 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第23節)
8/25 U17日本vs.U17フランス (U17ワールドカップD組)
8/25 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第22節)
8/22 U22日本vs.U22ベトナム (北京五輪アジア最終予選)
8/22 日本vs.カメルーン (国際親善)
8/19 U17日本vs.U17ハイチ (U17ワールドカップD組)
8/18 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第21節)
8/15 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第20節)
8/11 ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ (第19節)
8/1 U22日本vs.U22北朝鮮 (U-22四ヶ国対抗戦)
7/29 イラクvs.サウジアラビア (アジアカップ決勝)
7/28 日本vs.韓国 (アジアカップ3位決定戦)
7/25 日本vs.サウジアラビア (アジアカップ準決勝)
7/21 日本vs.オーストラリア (アジアカップ準々決勝)
7/16 日本vs.ベトナム (アジアカップ・グループB)
7/12 U20日本vs.U20チェコ (U20ワールドカッ プ決勝トーナメント)
7/15 川崎フロンターレvs.ヴァンフォーレ甲府 (ナビスコカップ決勝トーナメント第2戦)
7/13 日本vs.UAE (アジアカップ・グループB)
7/10 日本vs.カタール (アジアカップ・グループB)
7/8 U20日本vs.U20ナイジェリア (U20ワールドカップ・グループリーグF組)
7/5 U20日本vs.U20コスタリカ (U20ワールドカップ・グループリーグF組)
7/2 U20日本vs.U20スコットランド (U20ワールドカップ・グループリーグF組)
6/30 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第18節)
6/23 川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 (第17節)
6/20 サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ (第16節)
6/16 川崎フロンターレvs.柏レイソル (第15節)
6/5 日本vs.コロンビア (キリンカップ)
6/3 日本女子vs.韓国女子 (北京五輪アジア最終予選)
6/1 日本vs.モンテネグロ (キリンカップ)
5/27 川崎フロンターレvs.大宮アルディージャ (第13節)
5/23 バンコク・ユニバーシティvs.川崎フロンターレ (ACL)
5/19 大分トリニータvs.川崎フロンターレ (第12節)
5/13 ヴァンフォーレ甲府vs.川崎フロンターレ (第11節)
5/9 川崎フロンターレvs.アレマ・マラン (ACL)
5/6 川崎フロンターレvs.FC東京 (第10節)
5/3 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第9節)
4/29 川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 (第8節)
4/25 川崎フロンターレvs.全南ドラゴンズ (ACL)
3/21 川崎フロンターレvs.バンコク・ユニバーシティ (ACL)
4/21 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第7節)
4/18 U22シリアvs.U22日本 (北京五輪アジア二次予選)
4/15 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第6節)
4/11 全南ドラゴンズvs.川崎フロンターレ (ACL・F組グループステージ)
4/7 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第5節)
3/31 アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ (第4節)
3/28 U22日本vs.U22シリア (北京五輪アジア二次予選)
3/24 日本vs.ペルー (国際親善試合)
3/18 メキシコ女子代表vs.日本女子代表 (女子ワールドカップ予選アジア・北中米プレーオフ第二戦)
3/17 川崎フロンターレvs.横浜FC (第3節)
3/14 U22マレーシアvs.U22日本 (五輪二次予選)
3/11 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第2節)
3/7 アレマ・マランvs.川崎フロンターレ (ACL・F組グループステージ)
2/28 U22日本vs.U22香港 (北京五輪アジア二次予選)
3/3 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第1節)
2/24 浦和レッズvs.ガンバ大阪 (スーパーカップ)
2/21 U22日本vs.U22アメリカ (五輪代表壮行試合)
1/9 作陽vs.盛岡商 (高校選手権決勝)
1/1 浦和レッズvs.ガンバ大阪 (天皇杯決勝)

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サッカー短評 (2007.12/29)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 0対1 (2007.12/29 国立) 天皇杯準決勝
 曽ヶ端からのロング・ゴールキックのクリアミスを本山に決められた。前半は0対0。ジュニーニョがGKと1対1の場面をはずしたシュートもあった。鹿島アントラーズのはずしてくれただけのシュートもうたれた。左の村上、トップ下のマギヌン、ツートップのもう一人テセは、3人そろって出た試合は少なかったためか、連携がいまいち。村上のミドル、テセのヘッド、箕輪のシュート、いずれも枠にいかないか、曽ヶ端にとられるかした。森が新井場のケアのためかあまり攻め上がってこない。テセの反応も鈍い。後半は少し憲剛が攻撃参加してくるように。谷口が出場停止で河村だが、河村はあまり攻撃参加しない。憲剛のミドル、左CKからの箕輪のヘッド、いずれも決まらず。後半18分、村上に替えて井川。森が左へ。28分、本山の技ありのミドルが決まる。鹿島に先制されると痛い。31分河村に替えて久木野、35分テセに替えて黒津。一方、鹿島は30分に野沢に替えてダニーロという長身のFW、42分に得点した本山を下げて中後、44分にはマルキーニョスに替えて柳沢と交代も余裕。やっぱり選手層がウチの方が薄い。黒津は一本シュートしたが、久木野はほとんどFWらしいことをできなかった。これで今季は終了。天皇杯初のベスト4では、なかなか元日まで、というわけにはいかない。

サッカー短評 (2007.12/23)

川崎フロンターレvs.愛媛FC 2対0 (2007.12/23 埼玉ス) 天皇杯準々決勝
 もっと楽勝かと思ったが、前半、危ない場面も何度かあった。守備的に来るかと思っ た愛媛になぜかサイドを攻められて、前線にいいクロスを入れられてしまう。森のサイ ド攻撃は研究したようで、星野というストッパーをマークに付けてきた。4分のテセのヘ ディングもGK川北にとられてしまう。憲剛の動きが悪いのか。NHKの解説、木村さんはテセのキレがない、と言っていたが。20分のジュニのヘッドは普通決まるんじゃないかという強さ。ただ、このまま0対0で前半終了か、という43分、大橋が一瞬の隙間をぬって、ミドルシュートを突き刺して先制。後半3分、ジュニがフリーでドリブルしていき、相手GKまでもかわそうかというペナルティーエリアでボールをとられる。18分、大橋が河村と交代して憲剛が一列前へ。ジュニがエリア内で引きずり倒され、相手DFが二枚目のイエローで退場。ジュニがPKで追加点。しかし、GKは反応していた。この後も、FKやシュートをことごとく止め、えらく当たっていた。愛媛で知っている選手は、元・名古屋の宮原くらい。でも、レッズ、横浜FCを破った自信で互角の戦いをしかけてきた。木村さんは、「相手を認めないとやられる」と言っていた。23分、珍しく箕輪を井川と交 替させる。左の村上が下がり、4バックにして相手のサイド攻撃を防ぐ。31分、テセに 替えて久々にマギヌン登場。楽しそうにジュニからのクロスをシュート。最後、後半36 分、憲剛のシュートが左ポストを直撃、これはさすがにGKも見送っていたので、内側に 当たっていれば入ったのだが。愛媛のマスコット、スダチはオレンジみたいだった。
 次は、国立でアントラーズ。鹿島アントラーズもホンダ相手に苦戦して延長でやっと柳沢のゴールで勝ったらしい。

サッカー短評 (2007.12/16,17)

ACミランvs.ボカ・ジュニアーズ 4対2 (2007.12/16 横国) クラブワールドカ ップ決勝
 なんと点の取り合いになった。四年前の同じ顔合わせの時は0対0のままPK戦でボカが勝ったとか。当時のメンバーが9人残るミランにとっては雪辱戦。初めボカが攻勢に出ていたが、なかなかシュートは枠に行かず。ミランはカカがしっかりマークされてい たが、DF2人の間からシュート、ブロックされて戻ったボールを今度はDFの股間を通し てインザーギへ。インステップで流し込んだ。これでミラン優位、と思ったら、1分後、ボカも左ショートコーナーからパラシオがヘッドで鮮やかに決めてたちまち同点。そのまま後半が始まったが、すぐにミランが先に得点。5分、FKをピルロが蹴り、ネスタが押しこむ。ボカも惜しいシュートがバーに当たったりしたが跳ね返りを決められず。ミランの3点目、4点目でちょっと戦意喪失したか。16分、カカが高速ドリブルで切れ込んでDFをかわし、シュート。26分、セードルフ、カカ、インザーギと渡ってまたも鮮やかな得点。最後後半40分、左CKから、ゴール前でGKジダがはじいたシュートを再びボカの選手が蹴ったが弱い当たりでそのままならセーブされたと思うが、ミランのDFが戻ってきて体に当たって入ってしまった。メキシコの主審は、ミランとボカの選手に一枚ずつ一発レッドカードを出したが、全体にうまくさばいていた。ミランの主将マルディーニはこのタイトルのために引退を一年延ばしたとか。MVPはカカらしいが、今年はパロンドールも獲ったし、もう欲しいものはみんな手に入れて、来年からどうするんだろう。ボカのリケルメと、ミランのロナウドは登録が間に合わず、スタンド観戦していた。

サッカー短評 (2007.12/17)

浦和レッズvs.エトワール・サヘル 2対2 PK4-2 (2007.12/16 横国) クラブ ワールドカップ3位決定戦
 前半は、レッズが押されていた。サヘルの方が試合間が一日長い。「攻撃的に行く」と監督が言っていた通りに攻勢に出てきた。レッズは、闘莉王が前の試合で2ヵ月の肉離れ。ポンテはリーグ最終戦で靭帯を傷め全治6ヵ月。田中達也も小野もベンチ外。ワシントン、永井のツートップに、戻ってきた山田のトップ下、左に相馬、右に細貝、啓太と長谷部のダブルボランチに、右から坪井、阿部、ネネの3バック。開始4分でエリア内で坪井がクリアしようとしたボールに、サヘルの19歳のチュニジア代表FW・シェルミティが突っかけ、獲られた所を倒してPK。いきなり先制された。しかし前半途中で長谷部をトップ下に、山田を右アウトサイドに、細貝をボランチに布陣変更し、35分には、左の相馬からのクロスにワシントンがヘッドで同点。解説の津波が「相馬はフリーだとピンポイントのクロスを上げられる」と言う。40分にもワシントンのシュートがゴールの左角に当たる。終了間際にサヘルにポスト直撃などシュートされるも同点のまま後半へ。25分、相手のハンドで永井がFKを蹴る。左からのクロスボールにまたもワシントンのヘッドが決まる。しかし、5分後、サヘルの速攻で俊足のシェルミティがネネをかわした後倒れるが、GK都築がボールを拾いに出たところ、急に起きあがって無人のゴールにボールを流し込んだ。シェルミティが倒れたときファールがあったと思ったのか、レッズの選手の動きが緩慢だった。サヘルは最後PKに強い選手とGKを交替してきた。しかし、PK戦では、先攻のワシントンが決めたのに、サヘルの1番手ナフカは左ポストに当ててしまった。レッズは阿部、永井、細貝と決めたが、サヘルの4番手のボールを都築が止め、レッズの3位が確定。この試合を最後にワシントンとネネは帰国。ワシントンの退団はオジェック監督との確執とかで、「自分をクビにした監督を勝たせた」とマスコミに語った。

サッカー短評 (2007.12/8)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 3対1 (2007.12/8 ヴィッセル神戸ユニバ) 天皇杯5回戦
 放送はなかったが、開始1分で森のミドルシュートが決まって、29分にヴィッセル神戸のブラジル人が一人退場になって、前半のうちにテセが2点とって楽勝したらしい。後半20分くらいに久々の怪我上がりの我那覇が入って、何本かシュートをうったが、試合勘が鈍っていて決まらなかったようだ。試合後のコメントを読んだら、「楽しかった」とのこと。よかった、よかった。例のドーピング問題を我那覇本人が提訴する、という事態に進んだので、どうなることかと思っているが。
 隣のブロックからは、当初レッズが上がってくると思っていたら、まさかの愛媛に負け、今度はレッズを破ったもの同士ではJ1の横浜FCがやはり来るかと思っていたら、なんと愛媛と対戦することに。12/23天皇誕生日(出勤日だ(T_T))、埼玉スタジアム。きっとレッズが勝ち上がってくると思ってこの場所になったと思う。何人客席が埋まるのか。

サッカー短評 (2007.12/1)

大宮アルディージャvs.川崎フロンターレ 1対1 (2007.12/1 大宮) 第34節
 最終節、勝って終わりたいのはどちらも同じ。特に大宮は、ホームスタジアムこけら 落としの大分戦に負けているし、今日で引退するDF奥野選手に勝利をプレゼントしたいという気持ちで、天皇杯に向けて勢いをつけたい、ジュニーニョの得点王を確実にしたいというフロンターレの気持ちを上回った。結果、後半終了間際の同点弾ということに。前半17分、テセが左CKからヘッドで先制点を取った所まではよかった。しかし、大宮もほぼ残留は決まっているとはいうものの、積極的に攻めてくる。久々に先発した左アウトサイドの村上は、対面の藤本主税対策とか。森は反対側で、波戸と対面。トップ下は今日も養父。時々気の利いたパスを出して視野の広い所を見せる。後半、村上に替え井川を投入、森が左へ。村上はちょっと悔しそうに交替した。後半20分、テセに替えて黒津。黒津が左で森は右へ。井川が下がって4バック。後半36分、相手FKを小林大悟がクロスバー直撃で肝が冷える。しかし、とうとうロスタイム、小林慶行のミドルシュートのこぼれを押しこまれて引き分け。
 大宮は、残留を勝ち取り、奥野の引退セレモニーも明るく挙行。ホーム最終戦で前節の等々力と同じく社長が出てきて挨拶。しかし、この社長、途中で突然応援歌を歌い出したのは驚いた。これはだいぶ大宮サポーターにもうけた。キャプテンの藤本の挨拶も面白かった。「言おうと考えてきたことはみんな社長が言ってしまった。」とぼやきながらちゃんと話していた。しかし、せこいことに、レッズが1点もとれなくて最下位の横浜FCに負け、鹿島はお得意様のエスパルスにホームで3対0で勝ち、まさかの大逆転優勝が起きたというのに、新潟の試合がどうなったのかが一番気になる。というのも、フロンターレが勝てなくて勝ち点1しか取れなかったので、せっかく前節で新潟と5位6位が入れ替わったのに、新潟がホームで大分に勝てば、再逆転となるため。幸い、と 言っては新潟に悪いが、大分が勝ったので、なんとか5位キープ、ジュニの得点王も確定した。

サッカー短評 (2007.11/24)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 3対0 (2007.11/24 等々力) 第33節
 ホーム最終戦なので、雨でも槍でも観戦予定だったが、風もなく穏やかな快晴。サンフレッチェ広島は今のままだと入れ替え戦の16位。「決死の覚悟」で「泥臭く勝ち」を求めてくるかと思ったが、攻撃に迫力がない。前半15分、森から左の養父へサイドチェンジ、養父のゴールライン際からの折返しにテセがヘッドで合わせ先制。ドンピシャであっさり決まってビックリ。3分後、ペルティーエリアのすぐ外右隅で広島のFK。森崎浩司に直接ねらわれたが、GK川島がセーブ。後から振り返るとこれが一番こわかった。久木野が今日も左アウトサイドで先発したが、広島の右サイド、日本代表・駒野をマークしきれていない。距離があきすぎだし、1対1でも後追いだし。後半開始早々、ゴール前で相手DFと養父、テセ、ジュニが交錯、こぼれたボールがジュニの前に。すかさずシュートしGKがはじいたところを再び押しこんで、これまたあっさり追加点。さらに2分、養父からジュニ、憲剛と渡り、憲剛のミドルが美しく決まって3点目。いやー憲剛の得点は久しぶりでは。ところで後半は森を目の前で見られると思ってたら、駒野を押さえに久木野とポジションチェンジ。後半12分にはその久木野に替えて井川。23分にはテセに替えて黒津。守備堅めに選手の虫干しと、すっかり余裕の選手起用。広島は、こんな調子ではとても残留できないのでは。最後までパワープレーなど見られなかった。あと一試合を残しているが、5位新潟が負けたため、フロンターレが5位浮上。その上のエスパルスとは勝ち点が開いているので、最終節に負けなければ、5位で確定。
 試合後はホーム最終戦セレモニーがあり、武田社長、続投決定の関塚監督、キャプテンの伊藤宏樹の挨拶があった。社長の挨拶の後、「信平コール」が応援席からあがり、ちょっと可笑しい。宏樹は挨拶の中で、「来年はホーム全試合勝ちます!」と言ってドヨメキを起こした。誰かが「アウェーも勝てよ」と返したのがおかしかった。宏樹はJ1で100試合出場(連続99試合)達成で、試合前に娘さんと奥さんから花束贈呈があった。

サッカー短評 (2007.11/22)

U22日本vs.U22サウジアラビア 0対0 (2007.11/21 国立) 北京五輪アジア最終予選
 前半はずいぶん積極的にサウジが攻めてきた。サウジは、前回対戦後、監督を交替してベトナム、カタールに連勝し、2位に浮上して乗り込んできた。カタールと得失点差で争う展開にならなかったので、日本は引き分け以上でいいのだが、引き分けをねらってとれるものではない。前半8分、サウジの強いシュートをGK西川がはじき、このこぼれにつめられたが、ゴールライン上でボランチの青山が腿でブロック、西川が押さえた。これが一番怖い攻撃だった。翌日の日刊スポーツに、青山のコメントで「MVPだと思った」とあったが、まったくそうだと思う。後半は、立ちあがりから日本が積極的に攻め、サウジのシュートはゼロに押さえた。最後5分はヨレヨレだったが、谷間の世代、覇がない、とさんざん叩かれたこのチームが、とうとう闘う集団になった、という感じがして、無得点だったが、いい試合だった。試合終了のホイッスルの後、喜んでいる選手たちの中、キャプテンマークを捲き、鼻骨骨折のフェイスガードを付けたジェフの水本が、ピッチに膝をついて泣いていたのが印象的だった。勝たなければならなかったサウジは3人交替したが、日本は一人もしなかった。反町監督は、インタビューの後、突然ピッチでサポーターにメッセージを言うことになって「たいへん苦しい時もありました。でも、北京に行けます!」と叫んだ。韓国の審判団はたいへん冷静に試合をコントロールした。
 #カタールに負けて2位に落ちた後、「選手たちは劇的に変わった」と反町監督は試合後に語った。あそこで引き分けだったりしたら、逆に北京は決められなかったかもしれない、と言う。11/24土曜のTBS「Superサッカー」で、李が、カタール戦の敗戦後ベンチで、カタールの選手が喜ぶのを見て、「五輪出場を決めたわけでもないのに、何でそんなに喜ぶんだ、絶対、出場を決めて見返してやる」と思ったと言う。さらに反町監督は番組内の録画コメントで、「監督という仕事は長くやるものじゃないと思った」と語った。よほど心臓にこたえた最終予選だったということだろう。

サッカー短評 (2007.11/22)

ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 1対3  (2007.11/18 ヤマハ) 第32節
 ジュニーニョが二発決め、先季の20得点をひとつ上回り、残り2試合で得点王の可能性が高くなった。テセは、どんどんうまくなっている。ついこの間まで、ポストプレーもろくにできなかったが、この試合では、二回に一回くらいは味方に落とせていた。1点目は、テセとジュニかワンツーで(テセじゃなくてDFの足かも)磐田DFの間を抜け、最後ジュニが決めた。2点目は久木野の左からのクロスにテセが飛び込んでピンポイントヘッド。前半2対0。後半、ゴール前でつながれ前田に押しこまれたが、河村からのロングパスがジュニに通り、ファーポストに打ったシュートが美しくゴール。宏樹が初の出場停止で、DFがどうかと思ったが、佐原が先発でそつなくやり、後半、井川と交替して森が左へ回った。これで6位をキープ。

サッカー短評 (2007.11/17)

U22ベトナムvs.U22日本 0対4  (2007.11/17 ハノイ) 北京五輪アジア最終予選
 最後は足が止まった。PK失敗は惜しかった。でも、前半8分にいきなり先制点。この最終予選初めてのFWの得点。CKから李がヘッドで決めた。さらに、25分、このチームでは流れの中からの初得点も李。追加点も順調にとれた。前半修了間際の41分、岡崎がもらったPKを本田圭佑が決めて3点目。NHKBSの解説・山本さんは、ベトナムは、最終戦のアウェーでのカタール戦に主力を連れて行かないのではないか、と現地の新聞で報道されていると言う。東南アジアの大会が12月にあり、ベトナム五輪チームの半分はフル代表兼任なので、今、代表チームの強化はそこに焦点がある、という。つまり、カタールは時差の関係で、日本対サウジアラビア戦が終わった後にキックオフするという有利に加え、二軍のベトナム五輪チームから、必要なだけの得点を稼げる可能性が高い、ということになる。現在、勝ち点・得失点差とも同じでわずか総得点が1点少ないだけでグループ2位の日本は、いくらでも得点ががあって困ることはない。結局、後半の得点は、1点のみだったので、サウジ対カタール戦キックオフ前の時点で、得失点差にプラス4、総得点でカタールを3点上回って首位に立った。試合後の水本選手のコメントで、昨日、脳梗塞で倒れて意識が戻らないオシム監督へのメッセージは、「まだ決まっていないので、次で決めてから」と言っていた。オシム監督がいつ回復するかは、本当に心配だ。

サッカー短評 (2007.11/14)

浦和レッズvs.セパハン 2対0  (2007.11/14 埼玉ス) ACL決勝第2試合
 第1試合を1対1で引き分け、レッズは貴重なアウェーゴールを得てきたが、チームは満身創痍。セパハンは、湿度75%でも勢いよく速攻してくる。序盤から攻めをしのぐ格好だったが、22分、左サイドの平川から、永井がシュートを決め、先制。これでぐっと楽に。セパハンというチームは、4盤の司令塔ナビドキアにパスを渡して、そこから散らしたり。スルーパスを通したりしてくることが多い。パスパスパスでどこからシュートを打ってくるかわからない、分厚い攻めとも言えるが、肝心のシュートが一本も枠に跳ばない。枠に来たら、都築も止められない、という怖い強いシュートは前半後半とも二本ずつくらい打たれたが、ナビドキアがフリーで打ってもはずし、監督もため息。後半15分くらいから、レッズの選手たちの足が止まり始め、クリアもことごとく相手に出て、息がつけない。セパハンは後半頭から一人交替し、15分までに3人とも投入してきた。そんなにうまいチームとも、強いチームとも見えないのだが、粘り強いというか、いやらしいというか、しぶとく、あきらめない。日本人とは全く違うメンタリティーを感じる。試合は、押されていたなか、後半にもワシントン、永井、とつながり、最後は阿部が押しこんで追加点。これでやっと優勝が見えた。ロスタイム3分もしのいで、これで実力で世界クラブワールドカップに出場。

サッカー短評 (2007.11/10)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 1対1  (2007.11/10 等々力) 第31節
 憲剛が出場停止。ベンチに入っていないと思ったら、マギヌン、我那覇とも怪我だそうだ。ジュニとテセのツートップ、トップ下に初先発の養父、アウトサイドの左に黒津、右に森、河村と谷口のダブルボランチ、宏樹、寺田、箕輪の最終ライン。レッズも小野と山田が怪我と言っていたが、闘莉王は戻ってきたし、ワシントンと長居のツートップ、ポンテも長谷部もいるし、安部が右のアウトサイド。左は平川が森の対面。開始10分で養父が初得点、と幸先のいい始まり。しかし、宏樹がエリア内でワシントンと競ったとき、「勝手に倒れてシュミレーションかと思った」ら、逆に宏樹にイエローカード(4枚目でついに初の出場停止)が出て、疑惑のPKで同点にされる。そのすぐ後、谷口がエリア内で競ったとき、谷口のファールにされたが、解説の三浦泰利さんに「主審はセンターラインの位置から今のファールが見えるはずがない。完全な誤審。」と言われていた。また、後半にも森がファールを受けたのにやはり逆に判定された。いくら森がファールの多い選手だと言っても、もっとよく見て。もっとも、レッズの選手たちも判定が自分たちに不利だと思っていたようで、ワシントンは最後の方で、競り合いで鼻血が出たのに相手にカードが出なかった、と怒って、腹立ち紛れにペットボトルを蹴り上げ、レッズのトレーナーが制止するのも払いのけ、主審が許可しないのに勝手にベンチにどっかとすわってしまった。一応、チームはあわてて「治療のため下がった」として、内舘を交替で入れたが…。Jリーグ審判委員会は、この試合を研修に使ってほしい。

サッカー短評 (2007.11/5)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 0対1  (2007.11/3 国立) ナビスコカップ決勝
 ナビスコ・ニューヒーロー賞の安田にやられた。攻め上がって手薄なところをカウンターで速攻され、バレーの右からのクロスに、ニアで二川、ファーで安田が時間差で飛び込み、森のカバーは間に合わなかった。今季リーグ戦では勝っていたが、森はこの試合、安田を抜こうとして取られたり、前は簡単に押さえられた安田の攻め上がりに手こずったりしていた。やっぱり若いというのは驚異だ。前半、0対0だったが、何回か好機はあった。CKを二回、大橋が蹴り、寺田の頭に合わせたが、GKにはじかれたり、取られたり。大橋の直接FKも枠にいかず。フロンターレは、少し夫人を替えて臨んだ。最終ラインは佐原、寺田、箕輪。宏樹が左のアウトサイドで、右が森、憲剛、谷口のダブルボランチ、トップ下に大橋、ツートップはテセとジュニ。マギヌンはどうしたのだろう。後半、ガンバが安田を少し前目にシフト。ガンバは橋本がボランチからよく上がってくる。谷口は上がってもDFに押さえられる。シジクレイは何処にでもいるし。マグノアウベスはほぼ押さえたが、シュートさせなかったバレーにやられた。国立に観戦。入口でナビスコの新製品も配られる。

サッカー短評 (2007.10/28)

FC東京vs.川崎フロンターレ 0対7 (2007.10/28 味スタ) 第30節
 まさかこんな結果になるとは思わなかった。今年から「多摩川クラシコ」と名づけられた対戦だが、「クラシコ」と言えばバルサ対レアル。百年も対戦してから名のるような名前で恥ずかしい。J2時代から12回対戦しているとか。スカパーの倉敷アナから「先付けで名づけられた伝統の一戦というのは世界でも例がない」と言われてしまう。アウェーのFC東京戦と言えば、昨年、先に4点とって、後半ロスタイムに2点とられて5-4で逆転負けした試合を思い出す。今年のホームでは、前半やはり4点とって、なんとか5-2で勝ったが、あなどれない。福西が怪我で出られないのが明るい材料か。今日はまだ寺田がベンチスタートで佐原が真ん中の4バック。河村がワンボランチで中盤はダイヤモンド。右に憲剛で左に谷口、トップ下にマギヌン。ジュニとテセのツートップ。
 さて、試合前のインタビューで茂庭が「警戒する選手はテセ」と言っていたが、やりました。なんとハットトリック。しかも前半だけで。1点目は、アーセナルのアデバヨルのイメージで25分、つめてきた今野の股間を抜いて左隅へ。4分後にジュニからのボールにゴール前でGKや谷口などと折り重なった中から、倒れた姿勢のまま右足で蹴りこんで2点目。40分には右ショートコーナーをマギヌン→憲剛→マギヌンとつないで入ったクロスに箕輪がヘッドで今季初得点。2分後、みたびテセがマギヌンからのスルーパスを思い切りよく撃ち、左ポスト直撃のゴール。どれもあれよあれよという感じのゴールだった。
 しかし前半4点とっても安心できないのがFC東京。後半頭から平山投入。若いFW赤嶺がポスト直撃弾。さて、主審は「カードの」柏原さん。前半一枚も出さなかったが、後半2分、憲剛にラフプレイで、11分、マギヌンに異義で、16分佐原にラフプレイで、とフロンターレにばかりイエローを連発。ここで劣勢と見た関塚監督はテセに替えて寺田を投入、3バックに。29分、谷口、ジュニとつないでマギヌンが胸で押しこみ、今度は自分で決める。5分後、左CKで憲剛が回転のかかったボールを蹴り、寺田がヘッドで今季初得点。36分、憲剛に替えて大橋。37分、マギヌンが2枚目のイエローで退場。実は、憲剛も佐原も累積4枚目で次のレッズ戦出場停止。これでマギヌンも出られない。さて、とどめの一撃は現在得点王のジュニ。河村からのスルーパスをGKの股間を抜いて美しくゴール。解説の川勝さんが「速いだけじゃなく上手い」と感心。とにかく無失点で勝ち点3を積み上げたのが、大きい。得失点差も13となり、5位浮上か。いよいよ11/3は国立でガンバとナビスコ決勝だ(ガンバはきのう、バレーも復活して久しぶりにマグノ・アウベスとコンビを組んだ「最強布陣」だったが、エスパルスに3対1で負けている)。

サッカー短評 (2007.10/26)

ドイツvs.ブラジル 2対0  (2007.9/30 上海) 女子ワールドカップ決勝
 すごかった。ブラジルの速い攻めにドイツが耐える前半だった。ロナウジーニョの女性版と言われる大会得点王マルタ。もうひとりのFWダニエラ。スペインやオーストリア、スウェーデンなどでプレーする選手も多いらしい。このチームが大会前の親善試合で日本に負けたのが信じられない。南米予選はアルゼンチンに負けて2位での出場とのことだが、それは欧州の選手を呼べなかったかららしい。前半はブラジルのシュートがポスト直撃もあったが怒濤の0対0、後半7分ドイツはストライカーのプリンツがCKから押しこんで先制。その後18分ブラジルはマルタのPKをドイツGKアンゲラーが止めて、41分、交替で入ったFWラウデールがCKから追加点をとり、ダメを押した。ロスタイム4分あったが、さすがにブラジルも単調な攻撃でこれまで。ボール支配率は6-4でブラジルだったが…。
 いやとにかくドイツの守備はすごいが、ブラジルも自分から体をぶつけてボールを捕りに来る。ブラジルはゴール前の守備が甘く、人にタイトに付かないのが敗因か。ドイツは前回優勝しており、連覇。経験が生きたか。また、30代の選手も多く、国内で選手が活躍できる環境が整っていることが伺える。GKは六試合無失点記録。対するブラジルは23歳以下が多く、次の大会でも活躍できそう。大会MVPはブラジルのマルタ。日本女子は、このどちらにも全く歯がたたないだろう。男子以上に差があるかもしれない。FIFA Women's World Cup China 2007は中国語で「女足世界杯」。ドイツは監督も女性でコーチにも女性がいた。裾野と歴史があるのがわかる。審判はずっと全て女性だったが決勝の主審は六試合目のオーストラリアの人。決勝の笛がヨーロッパ以外なのは初めてとか。副審は2人ともメキシコで、第4審はなんと日本のOIWA Mayumiという人だった(FIFA公式サイトによる)。

サッカー短評 (2007.10/20)

川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟 4対3  (2007.10/20 等々力) 第29節
 しんどい試合だった。ひと月ぶりに球場観戦。ジュニとテセのツートップ。トップ下マギヌン、左アウトサイドに久木野、憲剛と谷口のボランチ、寺田の怪我で4バックだったらしい。宏樹、佐原、箕輪、森。アルビレックス新潟は、怪我人や出場停止明けの選手が戻り、久しぶりに中盤がそろったとかで、パスが軽快につながる。対してフロンターレは長いボールの放り込みで作っていけない。それでも20分、ジュニとのパス交換で憲剛がゴールを決め、幸先良く先制。ただし、5分後にシルビーニョのスルーパス、内田の折返しをエジミウソンにあっさり蹴りこまれ、同点。しかし、38分、新潟DFのバックパスを久木野が追い、GKと交錯しながら足を出してボールはころころとゴールの中へ。続けて憲剛のスルーパスをジュニーニョが追加点を決めて3-1で後半へ。ところが後半11分、あきらめない新潟に得点。マルシオメリシャルデスというプレースキッカーの右からのクロスに千代反田がヘッドで合わせる。20分、今度はFKからリシャルデスに直接決められて再び同点。ちょっと信じられない。ホームで先制して2点リードして追いつかれた記憶は最近ではない。この間、久木野に替えて井川を投入、森が左へ回り、いつもの3-5-2へ。38分、テセに替えて若い都倉を投入、果してやれるのか。さらに右CKを得た44分、正に蹴ろうとしていたマギヌンに替えて大橋を投入。しかし、大橋のキックは大きくゴールの向こう側へ。ロスタイムに入って、パスをつなぎ、憲剛が渾身のミドルシュート! これが決まって土壇場の逆転勝利。これで8位に浮上。試合後のインタ ビューで憲剛は「サポーターのために勝たなければと思った。」と言っていた。


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サッカー短評 (2007.10/20)

日本女子vs.イングランド 2対2  (2007.9/11 上海) 女子ワールドカップグループリーグA組
 イングランドはドイツに比べると雑。パワーとスピードはあるが、精度を欠くので、守れる。GKのファインセーブも前半一回、後半二回あり、シュートが枠に来れば怖い所も他に何回かあった。日本の得点はCKから。やはり大会三ヵ国で最も平均身長が低いのは競り合いには不利だが、DFにあたってこぼれたボールを蹴りこんで先制。その後、後半に追いつかれるまで、よくしのぎ、追加点のチャンスもないわけではなかったが、やはり決められなかったのが、響いた。逆転され、これから最後の反撃、という録画放送の後半44分、突然、「電波が受信できません」と真っ黒になって、肝心の同点ゴールがテープに入っていない! なんという放送だ。

サッカー短評 (2007.10/17)

U22カタールvs.U22日本 2対1 (2007.10/17 ドーハ) 北京五輪アジア最終予選
 後半ロスタイムにPKを与えて逆転負けした。せっかく先制したのに。

サッカー短評 (2007.10/17)

日本vs.エジプト 4対1 (2007.10/17 長居) アジア・アフリカチャレンジカップ
 初めは、さすがアフリカ王者という感じで押され気味だった。エジプトはアラブ諸国よりうまい。イスラム流のずるさがあるのかと思ったが、ずっと余裕がある感じで、ファール気味のタックルとか時間稼ぎなんかしなくても実力勝負で大丈夫、というサッカー。ダイレクトパスとかよく通って、若手に切替中とはいえ、連携がいい。しかし、前半22分、大久保の反転シュートからの代表21試合目の初ゴールで一気に流れが日本に。大久保のこの強引さは今まで代表チームに欠けていたもの。憲剛はCKのこぼれ球を前半6分にミドルシュート! したが、わずかにそれる。エジプトの最初のシュートを川口が珍しくファンブルしかけたが、キャッチ。大久保とツートップを組んだ前田は、37分、GKと1対1になったが、股間を通そうとしたコントロールキックは足に阻まれる。42分、右CKから跳ね返されたボールが再び遠藤からクロスが入り、大久保が打点の高いヘディングで追加点! 理想の展開に。後半、エジプトは頭から2人交替。なんとこの試合、公式戦とかで交替は3人まで。審判団もポーランドから3人。後半8分、相手DFのクリアミスから前田が今度はGKをかわして冷静にゴールへころがした。やっぱり、前田は大久保のような泥臭いシュートはなかなかできない。13分、FKから1点返される。壁の右横の相手選手がどいた所をねらい、さらに右から走り込んだ選手がボールの方向を変えたので、川口は触れず。これで3対0で決めたはずの試合の勢いはエジプトへ。しかし、10分後、DFをかわした加地のシュートが決まって、再び優位に。28分、鈴木啓太、 遠藤、山岸と中盤がいっぺんに交替。橋本、今野、藤本淳吾が入る。憲剛は中盤でひとりだけフル出場ということに。

サッカー短評 (2007.10/14)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 4対2  (2007.10/13 等々力) ナビスコカップ準決勝第2試合
 マリノスは2点差以上で勝たないと次がないので、立ちあがりから積極的に攻めてきた。7分、清水に右から鋭いクロスを入れられ、大島に角度のないところから決められた。しかし、20分、左アウトサイドの久木野がシュートしてはじかれたボールを宏樹がロングシュートを打つと、榎本の指先をはじいて見事に決まる。真っ先に駆け寄った谷口の「信じられない」という顔が傑作。続けて23分、久木野の折返しを憲剛がスルーパス、テセはなんとかトラップして決め、あっさり逆転。さらに35分、憲剛、テセ、ジュニーニョと渡り、追加点。これで安心かと思ったが、マリノスの坂田にCKから那須の左クロスを決められ、後半につながれてしまう。後半は11分に久木野に替えて井川を右に入れ、森を左へ。20分、消えていた山瀬功治ににシュートを打たれるが、はずしてくれる。29分、テセに替えて河村を入れ、スリーボランチで守備固め。ハーフナーを入れてパワーブレーのマリノスの攻撃に耐える時間が続くが、35分、憲剛のロングフィードにジュニが走ると、マリノスのGK榎本がエリア外で手でクリア。一発レッドで退場に。なんと松田が31番の黄色いユニフォームを着て臨時GKに。けっこううまくやっていた。マウスの前にはいないで、リベロみたいに前に出ていた。榎本のファールのFKは決まらなかったが、44分、マギヌンに替え黒津が入り、ロスタイムも4分。河村が前線へスルーパス、ジュニと黒津が併走し、松田が出てきたところでジュニは黒津へ横パス、4点目が入る。これで2000年以来、7年ぶり2度目の決勝進出だ。解説の清水さんも「ACL敗退 の傷は癒せた」と言っていた。マリノスのおかげでフロンターレらしい攻撃サッカーが取り戻せた感じ。宏樹はゴールはまぐれと言っていたが、新聞によれば実は試合前、憲剛に「点を取ったら何でも買ってあげる」と言われたらしい。決勝は、鹿島に2-0で勝ったガンバ大阪と11/3に国立だ。

サッカー短評 (2007.10/10)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 1対2  (2007.10/10 日産ス) ナビスコカップ準決勝第1試合
 いきなり8分、ジュニーニョのアウェイゴールである。マギヌンからタイミングを合わせて出されたループ気味のパスを胸でトラップ、中澤と松田の間をすり抜けて、蹴りこんだ。ボールの上っ側をなでるようにした不思議なシュートだった。この試合、フロンターレは布陣を変更した。フジ739の解説・風間さんによると、寺田の出場停止に伴い、最終ラインは伊藤、佐原、箕輪、森のフォーバック。憲剛と谷口のうち、谷口は守りで、攻撃参加しない。攻めるときは、前の5人、ジュニとテセのツートップ、トップ下にマギヌン、左アウトサイドに久木野、ボランチからあがった憲剛だけが動いて、後ろの5人は上がらない。今までのフロンターレは、全体が動いて上がってきて、カウンターを受けていた。それがうまく修正された布陣だという。後半頭からマリノスが、19歳の乾に替えて坂田を投入、これが当たった。後半2分、坂田のスピードある飛び出しから、シュート、川島が飛び出してはじいたボールが、戻ってきた憲剛の足に当たり、運の悪いことに真ん中につめていた山瀬の弟の前へ。これで同点にされてしまう。しかし、フロンターレも10分に、久木野に替えて井川を投入。すると15分に、ペルティーエリアでジュニを倒したとして田中隼磨にイエローカード。主審の扇谷さんは、そんなに変な判定じゃないが、選手に注意するとき、抗議する選手を退けるときの態度が感じ悪い。見下しているようなイメージが湧く。PKは、ジュニがきっちり左隅に決めて、再逆転。27分には、テセに替えて黒津、39分にはマギヌンに替えて河村で逃げ切った。マギヌンの調子が戻ってきたのが大きい。

サッカー短評 (2007.10/7)

横浜FCvs.川崎フロンターレ 0対1  (2007.10/7 国立) 第28節
 久々に先制した。黒津から右のジュニへ。ダイレクトに左へサイドチェンジ。大橋が中へパスして谷口がヒールで落とし、再び大橋が鋭いシュート! GKがはじいた所にジュニがつめて胸で押しこんだ。前半の前半はずいぶん押しこまれた。三浦アツのCKは速くて正確。20分過ぎあたりから相手プレスも弱くなり盛り返して攻められた。大橋の惜しいFKもあった。左上隅に決まってもおかしくなかったが、相手GKが片手ではじき出した。後半立ちあがりはまた押しこまれたが次第に互角に。後半15分、大橋に替え河村、憲剛を一列前へ。20分、黒津に替えテセを投入。しかし、前にいいボールが入らなくなる。テセには相変わらずボールが収まらない。解説の川本さんは「供給役だった中村を前へあげたから」と言う。フロンターレからレンタル移籍した西山が鋭く突っ込んで来るが宏樹や寺田が守る。一本だけ危ないのを打たれたが、DFがコースをせばめ、川島がはじき出した。最後ロスタイムに、横浜FCにFKを与え、内田にゴール左上角に当たるボールを蹴られるが、入らず。川島も動けなかった。8試合ぶりの勝ち点3。


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サッカー短評 (2007.10/14)

広島ユースvs.流通経済大付属柏高校 0対1 (2007.10/8 埼玉ス) 高円宮杯決 勝
 サンフレッチェが勝てば、2年ぶりの優勝だったが、試合は流経大柏が積極的に攻めて流れを握る。流経大柏のFW大前が8得点で現在得点王。前半からいい動きをしていたが、後半、いいクロスを入れ、GKが飛び出したが、キャッチできず、こぼれたところを押し込み、先制。この後守りきった、というより2点目をねらうような試合運びで勝ちきった。広島のGKはU17の代表らしいが、やはり少し経験不足か。準決勝が延長まで戦ったのも敗因の一つかもしれない。流経大柏は、なんと出場2回目での優勝。試合後のインタビューで、選手たちは「まだ終わりじゃないんで」「本当の頂点はここじゃない」と口々に言っていた。本来は、高校とクラブユースが両方出ている、この全日本ユースが同年代の頂点だと思うが、なんと言っても高校選手権の歴史と重みにはかなわないということだ。

サッカー短評 (2007.10/2)

日本女子vs.ドイツ 0対2  (2007.9/17 杭州) 女子ワールドカップグループリーグA組
 負けたけどいい試合だった。前の2試合とは違って、芝の状態がいい。日本のパスもつながる。開始20分は、ドイツの攻撃に耐えた。CKから最後は身長179cmのFWに決められたが、なぜかフリーにしてしまった。ドイツはCKで低くて強いキックを入れてきた。日本女子選手のキックより格段に強い。ただ、アルゼンチンに11点もとったチームが、なぜかイングランド相手にスコアレスドロー。日本と同じ勝ち点4でこの3試合目に臨んだドイツは、攻めが雑だった。日本も何回か攻めの形は作れた。ドイツのセンターバックは高くて大きいが、それほどスピードはない感じ。フジ739の解説の、元女子代表・川上直子は、右サイドバックの近賀の上がりについて盛んにコメントしていた。後半40分過ぎ、若い18歳の左サイドバック宇津木が相手に振り切られたのを、キャプテンの磯崎がファールで止めてPK。これで2点目を献上し、勝負はあった。ただ、数字上は、イングランド対アルゼンチンの結果次第で負けても可能性はあるらしいが…。選手はみんな試合後のインタビューでは悔し涙だった。結局日本はグループリーグで敗退、ドイツは優勝した。この経験を来年の北京五輪にいかせるとよい。
 観客は、中国人が多く、日本にブーイングするのはもちろん、試合内容と関係なくウエーブをやったりして騒がしかった。朝日新聞に、試合後、日本女子代表選手たちが開催地に対する感謝の言葉の横断幕を掲げたのに対して、中国人は君が代の時も起立せず、日本にブーイングするなど恥ずかしい観戦マナーだと現地の新聞が報道しているという記事が出た。

サッカー短評 (2007.9/30)

川崎フロンターレvs.ヴァンフォーレ甲府 1対1 (2007.9/30 等々力) 第27節
 勝てない。激しい雨の中の試合。開始12分でヴァンフォーレ甲府のほとんど初めての攻撃で、左から宇留野の長いクロスを藤田がダイレクトでシュートし、ゴールのファーサイド隅に見事に決まった。ジュニのシュートもすばらしかったGK正面へ。解説の川勝さんは、「調子のいいときのジュニーニョなら決めている」とのお言葉。おまけに前半一人、後半一人、DFがイエロー二枚で退場になったのに、数的優位を生かせない。ロスタイム4分もらって2分目にやっと谷口が、GKと我那覇とDfがもつれたこぼれをループ気味に押しこんで、ようやく引き分けた。これで公式戦3試合無得点は止まったが、7試合勝ち星なし。
 #フロンターレが前節、メンバーを落として柏戦を戦ったことに対して、Jリーグから苦情が出た。「その時点でのベストメンバー」で戦うことで、捨て試合をなくし、リーグの魅力を保つため、という理由はわかるが、朝日新聞によると、「今年からACL出場チームへのリーグのサポート体制を始めたのに、恩を仇で返すようなやり方」との論調。川崎側からすれば、日程の緩和を求めたのが聞き入れられなかったということになるのだが、今年は我那覇のドーピングといい、なんかフロンターレに目をつけられている感じ。リーグ事務局というか川淵さんへの根回しが下手なだけかもしれないが。同じ朝日新聞に、サポーター代表の「我々はチームを支持している。」という声も掲載されている。全く同感だ。

サッカー短評 (2007.9/26)

川崎フロンターレvs.セパハン 0対0 PK4-5 (2007.9/26 等々力) ACL決勝ト ーナメント
 先発は、今のベストメンバー。テセとジュニのツートップに、マギヌンのトップ下、左に村上、右に森、憲剛と谷口のダブルボランチに宏樹、寺田、箕輪のバックス。前半は、相手の司令塔ナビドキアにパスを通されたりしたが、FWがオフサイドにかかったり、シュートが枠に行かなかったり。怖かったのは、川島がはじき出した、ミドルシュート一本だけ。対してこちらは、「いつか得点できる」ようなシーンが続出。憲剛も初めからシュートをどんどん打ったし、テセも突っかけてはファールをもらったし、森も切れ込んで勝負した。しかし、相手GKが190cm、32歳のうまい選手で、ベテランの味。ジュニの普通なら決まるトリッキーなシュートも反応して止めた。それにしても、あんなにシュートして決められないジュニーニョも初めて見た。DF3人をドリブルでかわしてシュートまでいったのもあった。相手はジュニとテセと憲剛にマンマーク。後半、憲剛がさばいたパスに森がダイレクトでシュートした後、足がつって即、交替となったのがケチの付き始め。井川はスピードがないし、クロスの制度も低い。それでも後半は、相手の足が止まって、ドリブルすればファールで止めに来るような状況で、得点チャンス はあった。谷口もナビドキアをよく抑えた。でも、延長に入ったら、こっちの足も止まってしまった。延長に入ってすぐ、憲剛の足も限界になり、大橋と交替。延長後半開始直後に、テセと我那覇が交替。BS朝日の解説の堀池は、「PK戦も見据えての投入」という。交替選手があまり効かず、とうとうPKに持ち込まれてしまった。PKのゴールは川崎側、先攻。ジュニーニョ、我那覇、大橋と決めたが、マギヌンは蹴らず、谷口が失敗、左へ跳んだGKのさらに左へ蹴ってしまった。5人目は寺田が落ち着いて決めたが、相手も5人決めたので、敗退。川島は、先に動いて逆をつかれていた。クウェートの主審はたいへん上手だった。カードを出さずに選手に落ち着くように注意していた。それにしてもホームで負けるとは。やっぱりの前に得点しなければ。セパハンもPK勝ちでは、次苦労すると思うが。レッズは韓国の全北にアウェイも2-0で勝って、ベスト4。

サッカー短評 (2007.9/24)

柏レイソルvs.川崎フロンターレ 0対4  (2007.9/23 日立台) 第26節
 久々に信じられない内容。セパハン戦から先発8人を入れ替えた。我那覇・黒津のツートップ、大橋がトップ下、谷口と養父がボランチ、アウトサイドは左にフランシスマール、右に井川。最終ラインは左から、宏樹、河村、佐原。GKは川島。谷口、宏樹、川島だけが連戦。それにしても前半はまともに戦っていた。得点チャンスもあった。後半は選手のベクトルが同じ方向や強さを持っていなかった。一点でも返してやろうと一致できなかったか。選手の中で意思統一をしようというリーダーシップを発揮できるのはいなかったのか。養父は完全にまわりが見えなくなっていた。フランシスマールは守備に回るとファールが多い。後から入った大橋も効いていなかった。


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サッカー短評 (2007.9/22)

セパハンvs.川崎フロンターレ 0対0  (2007.9/19 イスファハン) ACL決勝トーナメント
 1600m以上の高地、気温27℃、湿度19%という条件で、ピッチはイレギュラー、照明は暗い、なんとFIFA規定よりも「広い」グラウンド。バーレーンの主審は、寺田と川島と憲剛にイエロー。でも、みんなアウェーのジャッジに文句を言わないよう、徹底していた。前半はずいぶん得点のチャンスもあった。ジュニーニョのゴールライン際からの折返しクロスにテセがヘディングで飛び込んだが枠をはずれた。寺田がドリブルで持ち上がってペルティーエリアまで切り込んだり、憲剛のFKからジュニがヘディングしたり。セパハンもロングスローなどでカウンター攻撃をしかけてきたが、シュートが枠に来たのは一本くらい。FKを直接ねらわれ、川島がはじいたもの。後半は、10分くらいまで走れたが、急に走れなくなり、後半頭から2人交替してきたセパハンの攻撃に耐える展開。FWとの1対1を川島がセーブした場面も。セパハンは、先季のカップ戦王者で、今季も4勝1分けと無敗。対するフロンターレは現在リーグ9位。不調のチームと対戦すると思っていたようだが、以外に手強いと見たようだ。ただ、先季の前線3人が退団して、FW陣は総入れ替えのためか、今季ACLで3点取っている選手が出ていないせいか、攻撃が単調。時々は攻撃できるが、なかなかシュートで終われず、奪われて守る時間が長い。BS朝日の生放送を録画したが、二日後のNHK-BSで観戦。解説の山本さんに「攻撃はシュートで終わりたい。」と言われる。後半27分、谷口に替わって河村。35分、テセに替わって我那覇。最後44分、憲剛の足がつって落合と交替。フロンターレの応援の声がずいぶんマイクに入る。画面に映ると頭に灰青色の布をまいたサポーターが何人もいるので、山本さんが「女性もいるようですね」と、ちょっとびっくりしていたが、当然では。フロンターレは、アウェーのサッカーを最後まで集中してできた。セパハンは、ホームなのに、途中から中盤が間延びし、けっこう走れていなかった。どうしてだろう。山本さんは、「セパハンのセンターバックはスピードがないので裏をねらえる。」と言っていた。

サッカー短評 (2007.9/16)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 2対2 (2007.9/16 等々力) 第25節
 勝てない。ホームなのに。とうとう9位に落ちた。久々に球場観戦した。15500人以上も入ったのに。降格圏脱出をねらう好調・大分の勢いがまさる。プレスがかからない。前からの守備はどうした。フランシスマールはたいしてボールキープができない。思い切りよくリブルで突っ込むときだけよい。シュートは弱い。パスミスもした。守備はそばで立っているだけ。どうして交替させないんだろう、と思った。後半40分にもなって、大分に2点目を決められてから、ロスタイム4分の2分目に、谷口と交代で入った大橋の左CKから、やはり森と交替して入った井川がヘッドでわずかに触って押しこんで、なんとか引き分け。森は一回も攻め上がらなかった。怪我でもしているのか。対面の鈴木慎吾に押さえられていたのか。劇的な幕切れに、スタンドは勝ったかのように湧いていたが、お粗末な内容だった。こんなのでイランのセパハンにアウェーで勝てるのか。

サッカー短評 (2007.9/14)

日本女子vs.アルゼンチン 1対0  (2007.9/14 上海) 女子ワールドカップグループリーグA組
 ドイツに11対0で負けたアルゼンチンには、もっと楽に点を取れると思っていた。でも、日本の決勝点は、91分、永里のゴールのみ。後半右サイドの安藤に替わって入った近賀の思い切りのいいシュートを相手GKが思わずはじいた所へつめた永里が押しこんだもの。まるで男子の代表のサッカーのように、じれったい展開だった。

サッカー短評 (2007.9/14)

日本vs.スイス 3対2  (2007.9/12 クラーゲンフルト) 3大陸対抗国際親善
 スイスの方が、オーストリアより強いと思っていたが、なんと勝ってしまった。これで勝ち点4で優勝だとは。


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サッカー短評 (2007.9/12)

U22日本vs.カタール 1対0  (2007.9/12 国立) 北京五輪アジア最終予選
 幸先よく前半5分の、少し距離のある水野のFKに、梶山がサイドヘッドで押し込み、先制。その後、いい攻めの形を何度かつくったが追加点を決められず。後半は、カタールも初めから鋭くパスをつないで攻め込んできて、GK山本の左足先で防いだ場面も。後半23分、ボラチの本田拓也が相手FKのとき壁から早く動いてボールを止めたのが今日二枚目のイエローで退場。ここから防戦一方。後半11分、梶山の負傷交替、退場の本田の後に小林祐三を投入、代わりに攻守にわたってよく走った水野をひっこめ、逃げ切りか。今回も先発のU20組の柏木と森島は、本当によく走った。柏木はFKも水野と蹴り分け、本田退場後は下がって守備も。森島は、クロスボールを胸トラップしてすぐシュート、後半は守備に追われたが平山よりいいかも。最後疲れもあって相手を倒したと判定されたのに異義を唱えてイエローをもらったのはもったいない。ロスタイムも5分あり、しんどかったが、さすがに大きく蹴り出したり、家長がキープしたり、無難に乗り切った。

サッカー短評 (2007.9/12)

U-22サウジアラビアvs.U22日本 0対0  (2007.9/8 ダンマン) 北京五輪アジア 最終予選
 気温35度、湿度70%という環境でキックオフ。試合が終わる頃でも気温30度、湿度78%という気候。サウジアラビアは、フル代表と違って、チームが若く、試合運びが比較的単調。もうひとふんばりできれば、一点とれそうだったが、前半省エネで走ったが、やはり後半は皆口が開いていた。平山に替わって初先発のU20からの森島は、よくDFを背負ってキープ、守備にも貢献。左アウトサイドの名古屋の本田圭佑が通算二枚目のイエローでカタール戦は出場停止に。

サッカー短評 (2007.9/12)

日本vs.オーストリア 0対0 PK3-4 (2007.9/7 オーストリア・クラーゲンフルト) 3大陸対抗国際親善
 フロンターレ・サポーターとしては、後半、交替で入った憲剛が、思い切りよく枠内シュートしたり、ボールをさばいたりできたのがよかった。このトーナメントは、4ヵ国(オーストリア、スイス、チリ、日本)が2試合ずつして、90分で勝てば勝ち点3、PKで勝てば勝ち点2、PKで負けても勝ち点1というもの。ツートップは矢野と田中達也のコンビ。稲本はやっとボランチで先発。相棒は鈴木啓太。2列めに遠藤と俊輔。矢野にボールが収まらない。かといって達也ではハイボールは競り負ける。達也のスピードは、通用するようだったが、あまり生かせなかった。相手の攻めは、CBに中澤とトゥーリオが並んでいるので、さすがにクリア力は高い。後半26分、達也に替えて松井が初登場、稲本に替えて憲剛投入。松井のドリブルは一回だけか。とうとうPK戦。日本は俊輔、遠藤、憲剛が決めたが、駒野に替わって入った今野が止められ、前回トリで決めた中澤ははずしてしまう。オーストリアも今野の次に蹴った5人目がはずすが、3-4で勝ち点1。
 今回はルマンの松井が初招集。それにしても、バーゼルの中田浩二とフランクフルトのアレックスを呼ばないのは何故かな。

サッカー短評 (2007.9/2)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 1対1  (2007.8/29 等々力) 第23節
 すごく歯がゆい試合だった。米山を中心としたグランパスの守備陣にうまく守られた。ヨンセンのいない名古屋に、本田のCKから玉田がオーバーヘッド気味にニアで押しこんで先制されてから、後半ロスタイムにジュニが同点にするまで、ジリジリする展開。せっかく前節ガンバに勝ったのに、ホームで引き分け、8位のまま。

サッカー短評 (2007.9/6)

U17日本vs.U17フランス 1対2  (2007.8/25 クァンヤン) U17ワールドカップD 組
 前半、フランスにかなり押しこまれる時間帯が多かった。しかし、ハイチに引き分け、ナイジェリアに負けて後がないフランスは、時々うつミドルシュート(一本決まったかと思ったが、オフサイドだった。)以外は攻めが鋭くなかった。個々の身体能力の差は明らかだが、きついファールもなく、ちゃんとマークしていればほとんど防げた。前半、終了間際に自陣で奪ったボールを真ん中当たりに下がっていた柿谷へ。唯一のプロ選手・柿谷は少しドリブルして、ロ〜ング・ループシュート。これが決まって先制。23分、2人交替したフランスに攻め込まれる時間が長く、だんだんラインが後退していた。取り返したボールをつなげず、また相手にとられてしまう。前方にフィードしたつもりがただのクリアになってしまう。とうとうシュートをGKが小さくはじいたところを折り返され、ノーマークの選手に決められた。2分後、右CKからのボールを押しこまれたが、あたってしまっただけのようだった。体の寄せ、トラップ、パス、少しずつ甘い。それにしてもあっという間に逆転されてしまった。その後ズルズルと大くずれしなか ったのは、成長か。

サッカー短評 (2007.8/25)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 4対1  (2007.8/25 等々力) 第22節
 連敗してホームに迎えたのは、首位陥落のガンバ大阪。しかし、開始2分、左CKからテセのヘッドで幸先良く先制。しかし、前半その後はガンバに押しこまれ、解説の遠藤が「このままではいつか点を取られる。3バックが5バック、7バックになってズルズル下がっていては中盤をガンバに支配されてしまう。」と言うとおり、バレーとマグノのツートップは強力で、ついに28分、明神、遠藤、マグノとワンタッチでつながり、マグノが一瞬で森をかわしてシュート! 右ポストにあたって入ってしまう。しかし、その直後、痛めていた右太もも裏を再び痛めて家長と交替。こちらは楽になった。森もマッチアップする安田に飛び込まずにボールを奪い、復帰したマギヌンはタメを作る。同点でしのいだ後半、またも開始早々の時間にマギヌン→ジュニ→テセ→ジュニへと渡り、まず勝ち越し。続いてその2分後、テセ→マギヌン→ジュニと渡り、今度はGKの頭上をループでジュニーニョついに得点ランクトップ14点に並ぶ今日2点目。さらに、その3分後、今度は、テセが左のDFと競り勝ってドリブル、両側から寄せてきた安田と橋本とぶつかって、2人は倒れたもののテセは突進、GKの股間をぬくシュートを決めた。テセは試合前、「この前悪かったので、今日は骨が折れても得点する」と言ったらしい。これで今日ベンチ(FWの控えは黒津と久木野)からもはずれている我那覇は厳しい立場になったと思う。後半、ガンバは、キレが悪くなり、二川は前半途中から消えていたし、遠藤も得点シーンのような怖いパスがなく、CKでも珍しいミスキックも。チーム全体が疲労のピークかも。フロンターレも連敗のとき、追いつけない踏ん張りが効かないあたりに疲労が見えていたが、今日は、後半頭のたたみかけがよかった。試合後、ファン感謝デーの目玉、「ンタ芸」パフォーマンスを応援席の前で選手が踊っていた。好評だったので、ホームで勝ったら、やる予定だったとか。次節は出場停止だった箕輪も戻るし、マギヌンの好調は確認できたし、また、いい試合になりそう。7位のレイソルも勝ったので、8位のまま。


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サッカー短評 (2007.8/)

U17日本vs.U17ナイジェリア 0対3 (2007.8/22 クァンヤン) U17ワールドカップD組
 録り損なった。

サッカー短評 (2007.8/23)

U22日本vs.U22ベトナム 1対0  (2007.8/22 国立) 北京五輪アジア最終予選
 なんとか勝っただけ。いい形は何度も作ったが、クロスが合わなかったり、平山のシュートがはずれたり。相手FKで、ニアに速くて低いボールを蹴られて、GKが危うくはじく場面も。

サッカー短評 (2007.8/23)

日本vs.カメルーン 2対0  (2007.8/22 九州石油ドーム) 国際親善
 こんなんで勝って喜んでいてはいけない。前半は間に合わなかったが、後半から見た。カメルーンに何度も危ないところまで詰め寄られ、クロスが合わなかっただけ、シュートをはずしただけ、という場面が何度も。後半、新しく呼んだ大久保に替えて山瀬、田中達也と前田良一に替えて、佐藤寿人と高松を投入。後半44分、山瀬のミドルシュートが相手GKの手をはじいて追加点。

サッカー短評 (2007.8/20)

U17日本vs.U17ハイチ 3対1 (2007.8/19 韓国クァンヤン) U17ワールドカップD組
 よく勝った。ハイチは精密なパスとかないが、足の長さや走るスピードはかなわない。ミドルシュートも威力満点。でも少ないチャンスを生かし、前半42分、先制。途端にみんなで輪になって何か踊っていた。ユースの真似かもしれない。後半26分、相手のミドルシュートが入ってしまい、同点。後半33分には、怪我で出ないはずの「切り札」柿谷が出場。後半35分にゴール前でごちゃごちゃした中を交替で入った河野が押しこみ、勝ち越し。39分には、その柿谷がGKをかわして左ぎりぎりから打って追加点。韓国人がハイチ応援団と一緒にハイチに声援していて、アウェーの雰囲気。次は親善試合で0対5で負けたナイジェリア戦。

サッカー短評 (2007.8/20)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 3対1 (2007.8/18 日本平) 第21節
 日本平でまだ勝っていないそうだが、立ちあがりはとてもよかった。ここで一点も入らなかったのが、あとあと響いた。先発はここ2試合とほぼ同じ布陣。心配していた宏樹もフル出場。谷口はボランチに戻り、トップ下は大橋。テセは箕輪が「当たりが強い」と認めるほどだそうだが、なかなかポストプレーができない。しかもシュートを三回ははずしていた。大橋が伊藤輝悦にうまーく押さえられてジュニにいいパスが出せない。憲剛にも2人くらい寄せてくるし、村上は市川の上がりで手一杯。あの速さについて行けないときも。森はずいぶんがんばって、不得意なシュートも試みた。かなりの雨が降る中、ボールがうまく止まらない。前半半ばから押されっぱなしになり、フェルナンジーニョの個人技にやられた。32分、フェルナンジーニョのヒールパスに反応したFW矢島を箕輪が倒したとしてPK。箕輪イエロー4枚目。藤本に決められ先制される。その3分後に今度は直接フェルナンジーニョのミドルシュートが突き刺さり、0対2。後半12分、テセの倒れながらのシュートが決まり、一点差になったのもつかの間、またも3分後に市川のクロスが矢島にどんぴしゃりで再び2点差。20分、大橋を佐原に替えて寺田をボランチに。憲剛をトップ下に。村上に替えてフランシスマールが初登場。まだ、 パスのタイミングがつかめていない。最後はテセに替えて我那覇を投入したが実らず。ついに8位に落ちた。


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サッカー短評 (2007.8/16)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 1対2 (2007.8/15 等々力) 第20節
 ずっと押されっぱなしで最後の10分くらいでようやく一点返し、運が良ければ引き分けという内容。ジュニとテセのツートップ、トップ下に谷口、左村上、右に森、ダブルボランチに憲剛と落合、いつもの3バックという布陣は前節と同じ。ただマリノスの寄せが早くてテセにボールがただの一度も収まらない。ジュニは下がって決定的なパス出しとか健闘していたが、落合の不用意な横パスを坂田に奪われ、山瀬功治にオフサイドぎりぎりにつながれて失点。後半、落合に替えて大橋を投入したが、今回は実らず。村上に替えて黒津も入れたが、心配なのは先季から今季フルタイム出場していた宏樹の怪我での交替。扇谷主審は実況アナにもずいぶん試合を止めていると言われていたが、フロンターレの選手の方を厳しくファールを取っているように思えたが…。これで7位に落ちた。

サッカー短評 (2007.8/13)

ジェフ千葉vs.川崎フロンターレ 1対3 (2007.8/11 フクアリ) 第19節
 旅行中、宿の部屋の小さなTVの分割画面で、ジュニーニョがハットトリックして勝った、ということはわかったが、帰ってきてから録画で確認。何と前半33分、落合が羽生にボールを取られてそのまま失点して始まっていた。川崎フロンターレの布陣は、ジュニとテセのツートップ、トップ下に谷口、左村上、右に森、ダブルボランチに憲剛と落合、いつもの3バック。マギヌンとフランシスマールはまだベンチにもいない。解説の山本さんは、再開後初戦を、フロンターレには「優勝争いから脱落しないための勝点3」、ジェフには「降格争いら巻き込まれないための勝点3」が必要な試合、と位置づけた。前半、ジェフは、バーにあたる惜しいシュート、CKからファーの巻が下がりながらもフリーでヘディング、とチャンスはあったが決めきれず。後半22分、落合に替えて大橋を投入、それまで憲剛が蹴っていたCKを右から大橋が蹴り、寺田のヘディングシュートのこぼれをすかさずジュニーニョが押しこんで同点。大橋が入ったので谷口がボランチに下がり、憲剛が少し楽になった。さらに26分、ジェフはそれまで何度も右サイドを駆け上がってきた水野を下げ、対面の村上も楽になった。29分、憲剛からテセ、テセからジュニーニョ、ここで左からあがってきた村上にいかにもパスするようなそぶりを見せたフェイントで2人のDFの間を抜くシュートが決まり、逆転。村上に替えて井川、テセに替えて我那覇を投入。44分カウンターで、憲剛から大橋、大橋が落ち着いてDFをひきつけてジュニーニョへパス。この時点でジュニとGKの1対1。落ち着いてファーサイドの隅に流し込んだ。
 これで5位浮上。8月6連戦の緒戦を白星で発進。アウェイだが、すごく応援の声が聞こえた。選手のコメントでも「こんなにたくさん来てくれて励みになる。」というのが多かった。次は水曜に、横浜ダービーで8得点したマリノスと対戦。なかなか行かれないのが悔しい。

サッカー短評 (2007.8/7)

U22日本vs.U22北朝鮮 2対1  (2007.8/1瀋陽) U-22四ヶ国対抗戦
 久々に谷口が五輪代表チームに呼ばれた。今回は、プレ五輪大会の位置づけ。北朝鮮、中国、ボツワナの4ヵ国で争う。会場も本番で使う新設球場。オールスター、ユニバーシアード、浦和レッズと広島の選手が呼べなかったため、当落線上の選手と、U20の選手との融合が課題。U20の梅崎、安田は健闘。前半22分、FW森島が落とした所にDF河本が飛び込んで先制。29分には、梅崎がドリブルでペナルティーエリアに切れ込み、谷口とワンツーしてシュートも決めた。後半、PKで一点差になったが逃げ切った。
 3試合の中で、結局これが一番よかった。第2戦の中国戦は、主審も中国で、判定はすごくアウェイ。よく0対0でしのげたとは思う。反町監督も試合後「大会の運営自体を疑いたくなるような状況」と言っていた。谷口はこの試合、ファールが多く、前の試合と同じくイエローをもらって3戦目は出場停止に。体が強いのが特徴だが、判定もJリーグならイエローにならないかもしれないものだが、こうファールが多くては、次から呼んではもらえないと思った。第3戦のボツワナ戦では、大幅に先発を変えたが、カレン・ロバート、李忠成のツートップは、無得点。U20のDF福元がキャプテンをしたが、見劣りしなかった。反面、U20の控えGK武田は全く経験不足を露呈。後半1分、ボツワナのミドルシュートが豪快に決まって、それで敗戦。前半もシュートを打たれていたが、ことごとく枠をはずれていたので、DFの寄りが甘かった。流れを変えられる選手がいない。FWもシュートが少ない。反町監督は試合後「恥ずかしい試合をお見せした。」と怒り心頭。

サッカー短評 (2007.7/29)

イラクvs.サウジアラビア 1対0  (2007.7/29 ジャカルタ) アジアカップ決勝
 イラクが初優勝した。選手は全て国外リーグに所属し、国内リーグは未だ再開できない状況で、チームを進化させてきた。序盤から激しい攻めを繰り返し、サウジを圧倒する気迫を見せた。屈強なセンターバックがサウジのツートップに仕事をさせず、中盤は早いプレスで相手の前線にボールが渡る前にチェックした。サウジも時折、反撃したが、得点できず。両GKともファインセーブがあった。イラクはCKを数多く獲得し、ついに後半26分、右CKから、ファーサイドにFWが回り込んでゴールをあげた。その後は、急に双方とも疲れがめだつようになったが、イラクも守りに入ることもせず、サウジもなかなかシュートがうてず、タイムアップ。オーストラリアの主審もなんとかイエローカード数枚でさばききった。この決勝を見ていると、西アジア勢の思い切りのいい攻め上がり、シュート力などに、日本・韓国どちらでも対応できなかったのではないか、と思った。

サッカー短評 (2007.7/28)

日本vs.韓国 0対0 PK5-6 (2007.7/28 パレンバン) アジアカップ3位決定戦
 疲れる試合だった。またもひとり少ない相手にPK戦までもっていかれ、今度は不利な側が勝ち、日本は3位までに与えられる次回シード権を得られなかった。オシム監督は、先発を変えてくるような発言をしながら、初戦カタール戦と同じ高原ワントップで左に山岸をいれた布陣。韓国は時折素早いカウンターで切れ込んできたが、迫力のあるたたみかけはなかった。右ウイングのイ・チョンスは、速くてうまいので、駒野はファールさせられていたが、後半は何とか押さえていた。ワントップのチョ・ジェジンは中澤が対応。鈴木啓太のテーピングがとれ、キレが少し戻ってきた。高原には元ジュビロのキム・ジンギュとカン・ミンスがつき、うまくポストプレーを消されていた。日本は相変わらず、横パスが多く、後半12分にひとり多くなってからもシュートなし。最後の方で、羽生、佐藤寿人、矢野が入ってからやっと三本うった。二重三重攻撃も出たが、最後はGKのイ・ウンジェに防がれた。やっぱり、自分たちが突破できずに120分過ごしたことが敗因。PK戦では、足がつっていた選手が大勢いた韓国のメンタルが強かった。川口も一人目と二人目、六人目は読んだが、止められず、日本も俊輔、遠藤、阿部、駒野、中澤と5人は決めたが、6人目の羽生がイ・ウンジェに止められ、万事窮した。解説の山本さんは、「日本は開催4ヵ国の中で最も暑いハノイで5試合戦い、消耗した」のが敗因のひとつにあげていた。たぶん、直前までリーグ戦があったのも体力の消耗に関係があったろう。


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サッカー短評 (2007.7/25)

日本vs.サウジアラビア 2対3 (2007.7/25 ハノイ) アジアカップ準決勝
 なんだか、最初からキレがなかった。サウジより中3日で一日試合間隔が空き、移動もなかったのに、体が重そう。特に高原、鈴木、加地、阿部など。先行されてすぐに追いついた前半の攻撃は素晴らしかった。左CKからの中澤のヘディング、同じく阿部のシュート。それにしても、後半開始早々のフワ〜とした感じの時に相手のFWに振り切られて得点されたのが痛かった。ツートップだけでワンツーでパスを通し、エリア内で鋭いフェイントで阿部をかわし、打ち抜いた決定力はさすが。せめて延長にもつれ込ませたかったが、走り負けていたので、無理だった。これで土曜日に、イラクにPK負けした韓国と3位決定戦。

サッカー短評 (2007.7/23)

日本vs.オーストラリア 1対1 PK4-3 (2007.7/21 ハノイ) アジアカップ準々決勝
 PK戦は、たしかに心臓に悪い。でも、前回のヨルダン戦に比べたら、川口がいきなりキューウェルを止め、続けてニールも止めたとき、勝ったも同然と思った。でも、4人目のFW高原がはずし、5人目がDFの中澤だとわかったときは、一瞬うーんと思った。一般に、DFの方がPKはうまくないから。でも、「いやいやここで中澤を信じないでどうする。」と念を込めたら、決まってホッ。
 先に失点したときは怖かったが、5分もたたないうちに、高原の素晴らしいフェイントからの素早いシュートで同点に追いついたのが非常によかった!! 左ポストに当たって入ったので、GKもなすすべなし。中澤ともうひとりでビドゥカに仕事をさせなかったのもよかった。何しろ後半16分から交替してしまったのだから。前日にめずらしくオシム監督がビドゥカ対策を具体的にさずけたらしい。ビドゥカはこの大会のためだけに代表復帰したという。代わりに入ったのは業師キューウェル。上手い選手だと思っていたが、FKのためのファール狙いのプレーが多くて興ざめ。怪我あがりのせいかもしれないが、ズルいイメージになってしまった。失点のときのオーストラリアのCKもキューウェルからで、なかなかいいボールだったのは確かだが。ニアポストの守りをすっぽ抜けたのはいただけない。あの名前を聞くのも嫌なケーヒルも交替で入ってきたが、相手ボランチが高原への顔面パンチで一発退場になったため、そこを埋めるために攻撃的に来られず、ラッキーだった。事実上の決勝戦とまで言われた一戦だったが、準々決勝トップバッターなので、疲れをいやす時間はある。オーストラリアは今、冬なのだろうから、やはり暑熱対策が少々足りなかった面もあるのかもしれない。
#後日記。準決勝の相手は、予想通り、ウズベキスタンに勝ったサウジアラビア。ベトナムはイラクに負け、これで開催国は全て敗退。その他の準々決勝では、韓国もイラン相手にPK戦までいって勝ったらしい。なんと韓国対イランはアジアカップ準々決勝で対戦するのが3回目とのこと。

サッカー短評 (2007.7/16)

日本vs.ベトナム 4対1  (2007.7/16 ハノイ) アジアカップ・グループB
 なんと、6分にいきなり失点してしまった。相手CKのボールが、ねらったFWの横にいた啓太に当たってオウン・ゴール。カタール戦のようにゆっくりした立ちあがりだったのが、目が覚めた。5分後に巻が初得点。俊輔のフェイントを入れたドリブルで切り込み、ファーにいた巻が胸で押しこんだ。2点目は、遠藤がFKを直接決めて、前半のうちに逆転。一応、このままいけば1位通過できて、決勝トーナメントもハノイで戦える。日本はUAE戦と同じ先発。怪我が心配された啓太も体調不良の高原も出てきた。観客が初めてといっていいほど盛り上がっている。やっぱりホームチームとやると違う。後半、俊輔が右足で3点目。右足だったせいか、実況の野地アナウンサーは、「憲剛!」と叫んだ。4点目も巻。今度は利き足の頭で押しこんだ。さすがにベトナムも足が止まった。途中、遠藤に替えて羽生、俊輔に替えて水野、巻に替えて佐藤寿人を投入。それでも終了間際にボールを奪われてシュートまでいったのはいただけなかった。

サッカー短評 (2007.7/25)

U20日本vs.U20チェコ 2対2 PK2-4 (2007.7/12 ビクトリア) U20ワールドカッ プ決勝トーナメント
 すごくいい形で2点先行したのに、負けているみたいにあわてて守って、入ったばかりのFW青木がエリア内で守備してPKにつながるファール。さらに信じられないことにキャプテン福元のファールで二つ目のPKを与えてしまう。チェコは、きっちり形通りの攻めを繰り返すチームで、流れからの攻撃はしのげていた。延長も、惜しいシュートもあったが、決めきれず、解説の風間八広が「これが嫌だった」というPK戦へ。最後までよく走っていたガンバの安田が最初ではずし、FW森島が3人目で止められる。相手も四人目がはずし、こちらの5人目柏木は決めたが、チェコも決めて及ばなかった。

サッカー短評 (2007.7/15)

川崎フロンターレvs.ヴァンフォーレ甲府 3対2 延長1対0  (2007.7/15 国立) ナビスコカップ決勝トーナメント第2戦
 第1戦をまさかの2対3で敗れた後のホームゲーム。等々力がアメフトのワールドカップとやらで使えず、思いがけず国立で開催。折しも台風4号関東地方接近中で、心配だったが、中断前のリーグ戦には行かれなかったので、国立観戦決行。幸い、行くときは台風はほぼ通りすぎていて、6時過ぎに着いて弁当を食べ終わった後、パラパラ降ってきた。前半は風があって小雨が吹き降りの中、ボールもピッチもスリッピーで大味なサッカー。ボールがテセとジュニのツートップに落ち着かず、何と12分に先制を許す。森が奪ったボールを奪い返されての失点。またも須藤。第1戦でハットトリックを決められた相手。それまでのリーグ戦では2得点だったらしいが。フロンターレはアウェイゴールを2点取っているが、これが効くのは2試合合計得点が同点の場合のみ。つまり、90分で1点勝っていなければならないのに、追いかける展開になってしまった。幸いにも前半29分、谷口のゴールでおいつき、後半も19分に谷口がCKからの混乱の中、押しこんだ。谷口は頭にぐるぐるテーピングしているのに、2点目はヘディング。2列目に入った効果が出た。ここで、何だか攻めあがれず、調子の悪い森に替えて井川投入。守備固めかと思ったが、29分にまたもや須藤にきめられ、またまた1点必要に。しかも甲府もアウェイゴールを2点取ったので、有利はなくなった。36分、FK、CKともイマイチの原田に替えて大橋、42分、久木野に替えて黒津を投入。交替が少し遅いように感じられる。43分、井川が右サイドを駆け上がり、DFをかわしてペナルティーへ。上げたクロ スにテセが合わせて、ようやく勝ち越し。これで2試合合計同点で、そのまま延長戦へ。延長前半は大橋のFKバー直撃もあったが0対0で折返し。延長後半8分、落合から大橋と渡って最後は黒津が決めた。あとはしのいでしのいで、J2みたいな大味の試合を逃げ切った。
 それにしても後半は雨はあがったが、風のある展開でロングボールの蹴り合いはいかがなものか。ジュニの惜しいシュートもあったが、みんなボールを失いすぎ。ずいぶん、GK相澤の名前を呼んだ。柏原主審もフロンターレに6枚、甲府に7枚もイエローカードを出し、最後は一発レッドまで出すような試合だったか。ま、とにかく勝てば官軍。試合後は、久々に「威風堂々」が歌えた。これでナビスコベスト4、昨年と同じ位置までは来た。それにしても9月に当たるのは、レッズ相手に6点も取ったガンバだが。明日はファン感謝デー。初めて行けそう。


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サッカー短評 (2007.7/13)

日本vs.UAE 3対1  (2007.7/13 ハノイ) アジアカップ・グループB
 前半はすごくよかった。初戦で地元ベトナムに負けて後がないUAEは、立ちあがりから積極的にきたが、日本も湿気に慣れたと見え、ちゃんと走っていた。今日は高原と巻のツートップ。アウトサイドが左に遠藤、右に俊輔。ダブルボランチに憲剛と鈴木啓太。4バックで左から駒野、中澤、阿部、加地。GKは川口。前半22分、左CKから、高原がダイレクトでヘディングシュート。鮮やかに先制。さらに、俊輔?からの右後方からのクロスを高原が見事なトラップで足元に落とし、振り向きざまシュート! 「えっ」と言うほど速かった。駒野は立ちあがりにサイドを上がってそのままシュートまでいき、積極的。巻はシュートチャンスはあったが、はずした。前半3点目は遠藤がエリア内でパスした直後にGKに倒されてもらったPK。俊輔がボールの置き直しでイエローをもらったが、落ち着いてゴール上方に決めて、突き放した。
 日韓ワールドカップでセネガルをベスト8まで導いたメツ監督が率いるUAEは、去年のガルフカップに優勝したが、メンバーの若返り中。後半頭から2人交替してツートップにしてきた。しかし、次第にUAEのファールが増え、ついにレッドカードが出てDFが1人退場。相手が10人になったが、日本も、高原が自分から交替を申し出た後からおかしくなった。ミスパスからUAEの速攻をくらって、UAE期待の19歳にロングドリブルを許し、後半からツートップに入った、FWに決められた。試合開始夜8時時点でさえ気温31度、湿度79%、無風という状態で、足が止まってきたこともある。高原の所に羽生を入れ、その後イエローをもらった俊輔に替えて水野を入れた後、啓太がファールされてやはり交替を申告、急遽、今野を投入。調子のよかった高原と啓太の怪我の具合が心配。
 #高原は、前日眠れず、熱っぽかったらしい。とてもそうは見えなかった。啓太はただの打撲とのこと。2人とも翌日の練習には参加したらしい。

サッカー短評 (2007.7/13)

日本vs.カタール 1対1  (2007.7/10 ハノイ) アジアカップ・グループB
 高原が点を取って先制した所まではよかった。俊輔、憲剛、後半から入った左サイドバックの今野があがってきて入れたクロスに高原が頭で決めた。高原のワントップ、ウイング的に左に遠藤、右に俊輔、残り5分が守れなくて、大きくクリアとかセーフティーに時間稼ぎとかできずに、ペルティーエリアすぐ外でファールで止めた所からFKを決められて引き分けた。オシム監督は怒り心頭、「お前らはアマチュアか。」とロッカールームで言ったらしい。遠藤は、ペルティーエリアの中でシュートせず、パスしていた。

サッカー短評 (2007.7/8)

U20日本vs.U20ナイジェリア 0対0  (2007.7/8 カナダ) U20ワールドカップ・グループリーグF組
 ナイジェリアは何度もシュートをはずしてくれた。日本は先発を半分以上替えて臨んだ。GK、ボランチ、左センターバック、トップ下の香川、右アウトサイド、ツートップ。引き分け以上でグループ首位が決まると、同じビクトリアの天然芝会場でE組2位のチェコとやれる。ナイジェリアは攻撃は速いが、守備はボールウォッチャーだった。サイドチェンジしてからクロスをファーに入れると必ずフリーの人ができる。と、解説の風間さんがさかんに言っていた。実況の青島アナは、ナイジェリア選手の名前をペラペラと言い分けていた。初出場のハーフナーは、前半、シュートチャンスを三回はずした。特に、3回目はフリーだったのに。後半、幻のゴールになった香川のシュートは美しかったのに。初戦もさばいたメキシコの主審は、概ね公平だが、ハンドの判定が多すぎる。胸トラップは半分以上ハンドになっていた感じ。3試合フル出場したキャプテンの福元とサイドバックの内田はさすがに疲れたと思う。交替で後半入ったFWの青木、梅崎に替わった安田もよかった。

サッカー短評 (2007.7/7)

U20日本vs.U20コスタリカ 1対0  (2007.7/5 カナダ) U20ワールドカップ・グループリーグF組
 なんとかしのぎきった。スコットランドとは違い、1人1人がうまいし速い。気温が高くかなりそう。前半は0対0、後半22分に、田中亜土夢のパスを森島がポストブレー、梅崎のクロスに再び田中亜土夢が走り込んで、ゴール。数少ないチャンスをものにした。今回のパフォーマンスは、「侍」をイメージした刀で切り下ろす動作。またみんなで輪になってやった後、観客席に向かって弓矢のポーズ。この後、コスタリカの猛攻があったが、今度はしっかり守りきった。ロスタイムが5分もあったが、それなりに時間稼ぎもできていた。やっぱり、ほとんどがプロ選手である、というところがこういうときの時間の使い方など進歩だと思う。
 なんと、ワールドユースから含めて、グループリーグ初戦から2連勝したのは初めてとか。決勝トーナメント進出が決まったので、これでグループ最強のナイジェリアに当たれるのは望外の状況。しかし、グループ首位で抜けると、グループEの2位とあたるわけで、北朝鮮と対戦かもしれない。

サッカー短評 (2007.7/6)

U20日本vs.U20スコットランド 3対1  (2007.7/2 カナダ) U20ワールドカップ・グループリーグF組
 結構、支配して勝ちきった。吉田監督は、初戦が50%の重要性がある、と言ったらしい。スコットランドは大柄な選手が多かったが、日本のパス回しに後手後手だった。日本は何度もチャンスを作ったが、DFやGKに防がれた。かと思うとロングボールの速攻で、シュートを打たれ、相手がはずしただけ、というのもあった。ツートップはセレッソの森島とアルビレックス新潟の河原。左サイドバックにガンバの安田、右にアントラーズの内田、中盤はトップ下に広島の柏木、左に大分の梅崎、右に新潟の田中亜土夢、ボランチにグランパスの青山。センターバックはキャプテンの福元に、広島の槙野。GKだけ大学生の林。前半は、0対0のままかと思った43分、相手DFのクリアミスをGKがクリアしたが、森島が突進してカット、こぼれたところを落ち着いて決めて先制。これが大きかった。得点後、みんなで輪になって何やら踊ったのは驚いた。最後はサンフレッチェの弓矢のポーズだったが…。後半12分、梅崎がドリブルしていきミドルシュート! 34分にも青山がロングシュート。GKは肝がつぶれたのでは。でも、3点とって、明らかに気が緩み、スコットランドに1点返されてしまった。ガンバの安田が先輩の稲本を意識して金髪に染め、西野監督に「古いぞ」と言われたらしいが、槙野も先輩の戸田に倣って赤毛のソフトモヒカンにしてきた。ヘディングが強く、中澤のよう。スライデ ィングした後など、髪を整えていたりしてほほえましい。


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サッカー短評 (2007.6/30)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 2対1 (2007.6/30 等々力) 第18節
 ようやく勝った!! やっぱり、ジュニーニョは偉い! 先制点は前半9分、ジュニが村上へパスして決まった。ところが5分後に相手GKからのロングパスがスイスイと通り、決められてしまった。その後、あわや逆転、という場面をしのいで同点で後半、PKを得たがジュニが珍しく失敗。まあ、憲剛を倒したエメルソン・トーメのはファールだったか微妙だったし、異議を唱えたエメルソンに一発レッドが出たのもあって、これで逆転勝ちだと遺恨が残りそうだった。高山主審は、解説の田中さんに、「主審が興奮してはいけない。」と言われていた。ロスタイムは4分もあったが、それでも「またもや引き分けか」と誰しも思った最後の攻撃、憲剛がミドルのループパス、谷口がつなぎ、テセがうち、ジュニが押しこんで、ついについに2点目が入った。ジュニは決めた後、まっすぐ応援団の席の方へ駆けていった。タイムアップの笛の後は、芝生にひれ伏して感謝の祈りを捧げているようだった。怪我の寺田が3試合ぶりに復帰、森も出場停止あけで最近ではベストメンバーでも苦戦した。雨でボールもピッチもすべり、勝てない焦りでミスパスが多かった。7試合ぶりの勝利で、1ヵ月半の中断を何とか笑顔で迎えられる。順位は5位に戻った。

サッカー短評 (2007.6/23)

川崎フロンターレvs.ジュビロ磐田 2対3  (2007.6/23 等々力) 第17節
 とうとうホームで負けた。憲剛の直接FKで一点差になったときは、流れを引き寄せられるかと思ったが…。森が出場停止でそこに久木野。ジュニと黒津のツートップ。憲剛のトップ下で谷口・原田のダブルボランチ。開始3分でCKをクリアしようとした宏樹の蹴ったボールが自分の左足に当たって、よりによってジュビロの前田にこぼれ、決められた。でも、前半のうちに、ジュニのドリブルからのシュートでおいつき、なんとかなりそうだった。ところが後半開始3分にジュビロのカウンターで、GK川口のロングフィードを前田が落とし、成岡、大田と渡って素早いクロスを成岡がジャストのヘディングでまたも先行。しかも、前田に三点目もとられてしまう。これで村上に替えて我那覇、原田に替えて養父(やぶ)。我那覇はやっとゴールを決めたかと思ったらオフサイド。 6試合勝ち星がなく、7位に降下。やっぱり、マギヌンの穴は大きいということか。

サッカー短評 (2007.6/23)

サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ 1対1  (2007.6/20 広島ビッグアーチ) 第16節
 また引き分けた。これで4試合連続引き分け、5位に下がった。テセが東アジア選手権に北朝鮮代表で抜けているのが痛いなんて思うことになるとは思いもよらなかった。

サッカー短評 (2007.6/16,17)

川崎フロンターレvs.柏レイソル 0対0  (2007.6/16 等々力) 第15節
 3試合連続勝利無し。ホームで勝ち点3、と誰もが決意していたが、ジュニーニョ出場停止、マギヌンが怪我、寺田も前日練習で怪我。炎天下の30度。我那覇・黒津のツートップ。左に村上、右に森、トップ下大橋に、憲剛と落合のダブルボランチ。CBに佐原、右に箕輪、左に宏樹。森はウイルス性腸炎で2日ほど何も食べられなかったとか。対するレイソルはフランサと李の縦のツートップ。暑い中、速いプレッシング・サッカーが展開。我那覇のシュート、憲剛のミドルシュート、いずれも枠に跳ばず。後半、森の所に井川。9分、フランサからのラボーナ・パスを受けたボランチ・アルセウが強力なミドルシュート。GK川島が真上にトスして自らキャッチ。11分、大橋に替えて谷口。憲剛を一列あげて攻撃を組み立てる。25分、憲剛のスルーパスに黒津が右足でシュートは、ぎりぎりで入らず。これでは、やっぱりブラジル人がいないと点が取れないと言われてもしかたない。谷口は4枚目のイエローをもらい、次の水曜のアウェー広島戦は出られない。これで首位ガンバ(34)と勝ち点10差の暫定2位(24)。レッズがA3で一節とんでいるため。
 前監督の石崎さんと戦う、ということで、J2時代からの選手たちは「成長した姿を見せたい」と言っていた。石崎さんに「川崎の印象深い選手」と聞いたところ、「自分が育てたという意味では伊藤と箕輪」と言ったそうだ。


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サッカー短評 (2007.6/5)

日本vs.コロンビア 0対0  (2007.6/5 埼玉スタジアム) キリンカップ
 高原ワントップで、右に俊輔、左に稲本(?)、トップ下遠藤、ダブルボランチに遠藤と憲剛、4バックは左から、中田浩二、阿部、中澤、駒野。GKは川口。海外組が4人とも先発。南米仕様の4-5-1。立ちあがりから、押しこまれた。速い。左サイドのマリンという、小柄だが分厚い左利きの選手に何度も突破された。憲剛と駒野の受け渡しがうまくいってなかったらしい。マークが甘い。コロンビアのシュートミスで点が入らなかっただけ、というのも二回あった。中澤のヘディングクリア数知れず。日本のファーストシュートは、憲剛。選手の前日コメント記事で、「監督から名指しで批判されたが」という質問に対し、「あそこでパスもあったと思うが、あのシュートが決まったらそれはそれでいいと思う。」と受け流した、と出ていた。大人の発言だなあ、オシムもわかっていて、あれでへこむ選手ならああいう言い方はしないのかも、と思う。前半16分、高原がミドルシュートを打つが、DFの足に当たり、GKがキャッチ。右サイドの駒野は何回か突破し、クロスを入れたり、シュートを打ったりしたが、左の中田浩二は一回しか上がらなかった。後半は、その中田に替え今野、稲本に替え羽生を投入。羽生がよく走ってパスがつながり出す。後半15分、高原が左ゴールライン際でボールを奪い、中央へ送る。俊輔、遠藤とダイレクトで渡り、最後右から走り込んで来た憲剛がシュート したが、少し上にはずれる。これが一番惜しかった。高原が悪質なひじうち、バックチャージなどすごくマークされる。FK、CKなど前半よりチャンスは増えるが、決めきれず。コロンビアも来月から南米選手権とのことで、かなり気合いが入っている。FIFAランク26位(日本46位)だし、さすが南米のチームは緩急つけたサッカーがうまい。ブラジル、アルゼンチンと争っていれば、守備は固くなるはず。最後、後半35分遠藤に替えて巻、俊輔に替えて藤本、高原に替えて播戸と投入。解説の松木によれば、巻が初めに準備したとき、高原の動きがよくなったとか。事実交替までの10分ほどの間に二回シュートチャンスがあった。交替直前のは、憲剛から右クロスが入り、ヘディングがかすったもの。すごく悔しそうに交替した。
 引き分けだと、得失点差で日本が優勝。試合後のオシム監督の談話では、個人プレーの話は出なかった。「得点は入らなかったが、サッカーが素晴しいゲームという宣伝材料になるようなゲームだった。非常にいいゲームだった。」というコメントは、マスコミ向けか。」

サッカー短評 (2007.6/3)

日本女子vs.韓国女子 6対1  (2007.6/3 国立) 北京五輪アジア最終予選
 これが最終予選3戦目ということだが、タイとベトナム戦は見なかった。開始9分で、CKから宮本の鮮やかなミドルシュートが決まり、韓国の意気込みをくじいた。日本の速いパス回しに、韓国のディフェンスが後手後手で、空回り状態。20分に大野、24分に荒川がヘッド、と立て続けに得点、韓国の士気を殺ぎ、ワンサイドゲームに。韓国は若返り中で、怪我人も多く、選手層が薄く、これでもベストメンバーとのこと。以前の走るサッカーからつなぐサッカーに転換中らしいが全然できていない。プレスが弱く、競り合いも離れていて、34分にも荒川の2点目か、と思ったら、オウンゴール。後半は16歳の天才選手がトップ下に入り、韓国が多少引き締まり、もっと動くようになった。しかし、21分、23分とまたしても追加点。5点目は右サイドで何度も攻め上がっていた近賀に替わって入った左ききの伊藤が決めた。6点目は、最近、シュートの意識を高く持つようになったという沢。これで韓国の息の根をとめたかと思ったが、29分、相手FKから壁にあたったこぼれ球をクリアできずにいるところを捕られ、シュートを決められた。決めたのは、後半交替で入った17歳の選手。ピンチは全てパスミスなど自分たちで作ったようなもの。バックパス、横パスはきちんとつなげよう。ワンタッチプレーが多く、判断のスピードも速くなっていると感じた。観客はたくさんいるように見えたが、 8000人とのこと。日曜なのにもう少し入らないものか。

サッカー短評 (2007.6/2)

日本vs.モンテネグロ 2対0  (2007.6/1 エコパ) キリンカップ
 前半は、ダイレクトパスがつながったりして、ひいて守る相手になかなかいいサッカーができた。新しく呼んだ選手を出す可能性が高いと言われていたが、初招集は、GK楢崎、MF中田浩二、稲本。先発は、高原、矢野のツートップ、トップ下に遠藤、左アウトサイドに山岸、タブルボランチに憲剛と啓太、阿部が左SB、坪井、中澤のCB、駒野の右SBで、GKは楢崎。右足首を痛めている俊輔、川口、本田、水本はベンチ入りせず。試合は、前半2点をとって余裕が出たのか、後半はあまりよくなかった。前半は憲剛によくパスが集まり、スルーパスなど出していた。一度ミドルシュートも打ったらはずし、オシム監督から左の山岸を使え、と言われたらしい。1点目は中澤のヘッド。遠藤のクロスにファーの後ろからフリーで入って競り勝って決めた。2点目は、高原の実力。駒野の低いクロスに、DFに右肩をつかまれながら、しっかり額に当てて枠にとばした。右の駒野はずいぶんよく攻め上がっていた。後半交替で佐藤寿人、巻、今野、水野、藤本が入った。
 試合後の監督インタビューで、「途中で個人プレーが出て、バランスが悪くなった。明日の新聞の見出しのことを考えた選手がいた。」というのは、フリーの山岸にパスしないでミドルシュートを打った憲剛のことらしいが、前もオシムはこういう言い方をしたが、憲剛に関しては、新聞の見出しのことなんか考えてないと思う。

サッカー短評 (2007.5/28)

川崎フロンターレvs.大宮アルディージャ 1対1  (2007.5/27 等々力) 第13節
 ホームで前節まで最下位のチームに引き分け。しかもロスタイムに失点。先発陣は、バンコクに遠征せず、一週間あったのに、キレが悪い。我那覇はキープできない。大橋は持ちすぎ、憲剛はマークされ、ジュニーニョは出場停止。おまけに主審は「あの」家本主審。昨季、アウェーの大分戦で関塚監督を退場させた、因縁の主審である。大宮は、鋭いプレス、攻守の切替の速さで上回っていた。ただ、シュートまでいかないのと、枠にとばないので助かっていた。せっかく後半19分に、大橋、マギヌン、大橋とつながり、先制したのに。チームJ1百点目だったのに。リズムがよくなってきて、追加点も取れそうだったのに取れないでいる内にロスタイムに入り、いったんは時間稼ぎもしたが、自陣でボールを失い、すばやくつながれて、後半から交替で入ってきた選手にフリーでヘディングされた。J1に再昇格してから大宮には3連勝だったが、とぎれた。一方大宮は、先制された試合は必ず負けていたのが初めて勝って、最下位出戻りを食い止めた。やっぱり、関塚監督がいないと、あとひと息のパワーが出ないのか。家本主審は、初めのうちはフロンターレばかりファールをとっているような気がしたが、終わってみれば、箕輪にイエロー一枚(大宮にイエロー二枚)だけだった。
 前日、ガンバ大阪が遠藤のFKで勝ち、この日はレッズがマリノスと1対1でようやく引き分けたので、川崎フロンターレは3位にとどまった。レッズは、水曜のACLはホームだったが、これも0対0で引き分け。朝日新聞に、オジェック監督の言葉として「体力的疲労より精神的疲労がある」と書いてあったが、フロンターレの選手たちもそんな感じ。

サッカー短評 (2007.5/27)

バンコク・ユニバーシティvs.川崎フロンターレ 1対2  (2007.5/23 バンコク) ACL
 西山はいったい、どうやって押しこんだのか。テセから右サイドをえぐってクロスが入ったとき、既に地面に横たわっていたように見えた。DFに倒されたのか、芝生にけつまずいたのか、とにかく、既に倒れている姿勢から、ヘディングで決勝点を決めた。ふだんのレギュラー組が1人もいない布陣で、佐原がセンターバックでキャプテン、両側に井川と鈴木。GKは相沢で、原田と河村のボランチ、右に飛騨、左に西山。ツートップはテセと久木野。気温30度、湿度60%の中で、前半18分、原田がFKを直接決めた。35分のPKは、テセが強いシュートを蹴ったが、GKに捕られた。バンコクのカウンターを防ぐときに佐原が足首を負傷。交替かと思っている間に再び速攻され、同点。後半19分、飛騨からテセへパスが渡り、テセが右サイドのゴールラインぎりぎりからクロスを入れ、これに西山がスライディング・ヘッド。解説の松木が「飛び魚ヘッド」とかはしゃいでいたが、もう二度とできないだろう。


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サッカー短評 (2007.5/19)

大分トリニータvs.川崎フロンターレ 2対0  (2007.5/19 九州石油ドーム) 第12節
 久々に完敗した。大分はこのところ勝てずに、サポーターが試合前の応援を自粛していた。先制されたのは、甲府戦と同じで、みんなあわてなかったが、その後が違った。せっかく我那覇が出場停止明けで戻ってきたが、始めの頃に振り返りざまのシュートが一本あっただけで、あとはポストプレーやパス出しをしていた。村上の所に黒津が入る布陣でスタート。前半最後に、柏原主審がジュニーニョに2枚目のイエローカードを出し(1枚目で既に累積4枚目だったのだけでは足りないかのように)、退場処分に。ユニフォームをつかんだマンマークのDF深谷を振り払おうと、はらいのけた手が深谷の顔に当たったのだが、解説の田中さんが言うように、「主審がユニフォームを引っ張っているのを見ていたら、イエローは深谷に出てもおかしくない。」それにしても、これで退場とはゲームをスムーズにコントロールするのが仕事とは思えない。終わってみれば、両チーム合わせて9枚のイエローカード。おまけに、関塚監督が抗議で退席処分。大分では、去年も家本主審にひどいことをされ、監督が猛烈に抗議して退席処分になったが、悪夢の再現となってしまった。先日の日刊スポーツに、違う選手にイエローカードを出した長田主審(後日誤審を認め、1ヵ月の研修になった)の記事が出ていた(これも大分の試合だ!)が、そこに過去の主な「誤審」試合が出ていた。複数誤審した家本主審は既に1ヵ月の研修から復帰し、今季J1を何試合か無難にさばいているようだが、柏原主審も一回頭を冷やしてほしい。
 後半は、いきなり4分に失点。立ちあがりが悪い癖が直っていない。21分に我那覇に替えてテセを投入したが、10人でテセと黒津のツートップはあまり生きなかった。マギヌンのシュートは上へはずれるし、憲剛はシュートしてほしい所でパスするし。何だか、前節の甲府のようにショートパスをつなぎすぎ。大分は、開幕戦以来のブラジル人3人そろい踏みを久しぶりの勝利で祝った。

サッカー短評 (2007.5/13)

ヴァンフォーレ甲府vs.川崎フロンターレ 1対3  (2007.5/13 小瀬) 第11節
 いきなり2分に先制された。細かくつなぐサッカーだと解説の川本さんが言う通り、パスがよく通る。今日は、またも森を入れた4バックで、但し箕輪が出場停止でそこに佐原。中盤に原田、谷口、憲剛、マギヌン、2トップはジュニーニョと黒津。森の側のサイドを何回となく突破されるので、監督が中盤の憲剛と谷口の位置を変えてから少しマシに。10分に、バックパスをGKの足元から黒津がボールをさらって右のジュニへ。ジュニーニョは角度のないところから振り抜いて左サイドネットへ直接ぶち込んだ。すぐ追いついたのもよかったし、ジュニーニョが決めたのもよかった。28分に憲剛からマギヌンで追加点。風下になった後半11分、森のミドルシュートが決まった。森は、プロ初ゴール。いつもシュートが決まらないと言っていたが、祝福に集まったチームメイトも本当に嬉しそうだった。サポーターも「勇介ゴール」を歌っていた。後半頭から、原田に替えて落合、最後44分に黒津に替えてルーキーのFW久木野。途中、黒津が倒れて治療する場面では、テセがアップしていたが、無事立ち上がってピッチに戻ったので沙汰やみに。新加入の選手を交互に出場させる余裕も。これで7連戦もひと息。ガンバとレッズが1対1で引き分けたので、2位浮上。

サッカー短評 (2007.5/12,13)

川崎フロンターレvs.アレマ・マラン 3対0  (2007.5/9 等々力) ACL・F組グループステージ
 この試合に勝ち点1でも取れば、決勝トーナメント進出が決まる。それにしても、何で生放送がないのだろう。いくら、レッズの試合の方が開始時間が早いとはいえ(インドネシアは、気温33度、湿度89%)。先発は、村上が当日の怪我で、森を入れた4バック。中盤をダイヤモンドにして、そこに河村、右に中村、左に谷口、トップ下にマギヌン。2トップはジュニとテセ。開始3分でジュニーニョからパスを受けた憲剛がシュートを決める。珍しく、関塚監督がにっこり笑う。谷口もいつもより前にいるせいか、ずいぶんシュートするが決まらず。アレマは、一瞬でカウンター、シュートまでいったが、ちょっとDFの寄せが甘い。後半13分、河村に替えて原田、憲剛を一列下げてここからボールさばき。原田はFKを左足で蹴るが、GKが防ぐ。25分、憲剛再び追加点。テセに替わった黒津がジュニからのパスを打つが決まらず。珍しく、寺田が交替し佐原が入る。3バック気味になったのか、森が右サイドを上がってくる。森、憲剛、ジュニ、原田で3点目。主審はベトナムの人。ちょっと変な所もあったが、アレマはホームのときと違って激しいチャージがなかった。何しろ、来日12人、ベンチには控えのGKしかいない、という非常事態。F組では、フロンターレ以外で唯一決勝トーナメントに進む可能性があったのだが、出場停止4人と怪我人でこうなったらしい。交替できない、というのは監督としても歯がゆかっただろう。とにかく、「レッズより先に決めたかった」という選手のコメントは頼もしい。フロントも「はつのり」と書いたTシャツをいつ用意したんだか。
 # アンチドーピング委員会での我那覇の処分が5/7に決まったが、5/8の臨時理事会で承認してから公表。出場停止は6試合。ACLも含めてすでに自粛している4試合もカウントし、実質5/19から出場可能に。選手への処分としては、「6試合以下」「12か月以下」「無期」のうち最も軽いものが適用。鬼武チェアマンの「初めての違反だし、譴責だけでもよかったが、再三注意喚起しながらも違反があったことを重く見た。」という談話も。何だかJリーグのアンチドーピング・キャンペーンのために、必要以上に厳しく処分されたのでは、という疑いも起こる。チームへは1000万円の罰金。ドクターの処分は、チームに一任。サポーターとしては、減俸なりなんなりドクターを処分してほしい。我那覇はドクターを信じていたのに、チームがACLもあって苦しい7連戦の時、全部棒に振ったのだから。それにしても、何が「医療行為」かドクターが判断できないようじゃどうするんだろう。

サッカー短評 (2007.5/6)

川崎フロンターレvs.FC東京 5対2  (2007.5/6 等々力) 第10節
 開幕戦以来のスタジアム観戦。かなりの雨降りだが、連休最終日でもあり、チケットは2万枚売れたらしい(来場者は1万4千)。開場時刻も30分繰り上げ13:30にしただけあり、2時過ぎに着くと列も順調に進んでいた。席は前々日に買ったので、SA指定(2700円)が売り切れで、Sゾーン(3200円)にしたが、正解だった。SAはメインスタンドで屋根がなく、Sゾーンはバックスタンドで屋根の下だったのだ。時間に余裕があったので、メイン側に店がある「山田うどん」を初めて食べた。まずまず。
 試合は、前節マリノス戦の反省から、立ちあがりを注意して入り、まあまあ。憲剛が中盤に復帰したのも大きい。トップ下に出場停止のマギヌンに替わって入った大橋もいい。すごく前から追い回して、守備に貢献。前半3分にミドルシュートを思い切ってうち、先制点も決めた。2点目は11分に黒津。これまた宏樹のインターセプトから黒津にロングパス、キレのいいミドルシュート。順調に得点を重ねていい感じ。ジュニーニョは、もしかして雨が苦手かも。藤山や怪我から復帰した茂庭にマークもされていたが、パスが多くシュートが少ない。FC東京は今季初めから、福西がうまく使えてない感じ。個人突破はあるものの、恐いパスとか連携プレーがない。3点目は前半終了間際のFK。憲剛と相談して大橋が直接決めた。4点目は森のクロスから憲剛がシュート、GKがはじいたところに村上がつめたもの。GKの股間を抜け、呆然。今日は、こぼれ球へのフォローがよくできている。後半は、FC東京ついにワンチョペ(コスタリカ代表)、梶山が登場。後半序盤にジュニはシュートを2本GKに防がれると、パスが多くなる。結構攻め込まれる時間が多くなった。後半18分、殊勲の大橋を下げ河村で守備固め。23分、黒津の鋭いシュートをDF徳永?がはじいたところをジュニが押しこんで、ようやくエースの得点。急に前戦が元気になる。しかし、30分、PKを取られ1点返される。主審は岡田正義さんで、このときまで選手から抗議を受ける判定はなかった。箕輪のファール(4枚目のイエロー!)はよく見えなかった。32分にFW久木野、38分にボランチ原田、と今季初出場の選手を投入したが、41分、CKから石川に決められ、課題のセットプレーからの失点はなかなか完治しない。

サッカー短評 (2007.5/5)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 2対1  (2007.5/3 日産ス) 第9節
 変身したマリノスに走り負けた。開始4分で箕輪の頭でのバックパスを、後ろから来た大島にヘディングされての失点が最後まで響いた。ここ2試合、5対0、4対0の試合をしてきたマリノスを勢いに乗せてしまった。あそこはコーチングでサイドへクリアとかできなかったのだろうか。結局押されっぱなしで、山瀬のシュートをポストが防いでくれたりした幸運もあり、1対0のまま後半へ。そこでも勢いは止まらず、苦しい展開。後半16分にFKを与え、山瀬が左上隅に直接決め、勝負あった感じ。憲剛は相変わらず首の負傷で欠場、我那覇はドーピングが確定、裁定委員会が5/7開催なので依然自粛、前節と同じ先発で始まったが、後半15分に河村に替え佐原、23分に村上に替え黒津を入れ、寺田のワンポランチにしたら、少しリズムがよくなった。32分、一瞬のカウンターで、GKの川島からテセ、テセからジュニーニョへ、ジュニからマギヌンへ渡り、マギヌンが冷静に相手GKの脇をころがして1点差。マリノスは二年ぶりにフロンターレから勝利。関塚監督は、「いない選手についてコメントしたくない。」と言っていたが、早く憲剛が戻ってこないかなあ。次のFC東京には、J1再昇格後、まだ一度も勝っていないとか。

サッカー短評 (2007.4/30)

川崎フロンターレvs.ジェフ千葉 1対1 (2007.4/29 等々力) 第8節
 我那覇が4/23に、体調不良でドクターにうってもらった静脈注射が、今年から改訂されたドーピング規定にひっかかり、全南ドラゴンズ戦に引き続き、出場自粛。通常の医療行為以外は、事前に連盟に届け出なければならないところが、ドクターは事後了解でいいだろうと考えていたため。また、憲剛が首を痛めて大事をとって欠場。河村が先発。ジュニーニョ、テセのツートップ。前半は、千葉のプレスに押された。巻なんか早々と8分に膝下を痛めたものの、そのまま出続け、後半29分までがんばっていた。ジュニには、水本がマンマーク。森はよく攻め上がったが、河村はほとんど左右に展開でき ない。風上になった後半21分、森の深い位置からのクロスにとびこんだテセのゴールで先制したものの、この後、勢いのある間に追加点をとれず、36分、水野のFKで追いつかれ、痛い勝ち点2を逃した。後半は、河村が監督の指示で、あまり攻め上がらず、捌きをメインにしたらしく、中盤が安定、一度は宏樹がフリーでドリブルしてあがってきて、ペルティエリアまで来た。マンマークなので、DFが攻撃参加するとフリーになりやすいらしい。最後ジェフが3人交替した後、ストヤノフが負傷ではずれたので、もうひとつ押しこみたかった…。


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サッカー短評 (2007.4/25)

川崎フロンターレvs.全南ドラゴンズ 3対0  (2007.4/25 等々力) ACL・F組グループステージ
 前半25分、ジュニーニョがニアサイドに決めて先制した後は、全南に押しこまれていた。それでも、テセのポスト直撃の無回転シュート、憲剛の惜しいシュート(何でGKのタイミングをあそこまでずらしておいて、はずすかな)、ロスタイムのCKから寺田のヘディングシュートもあった。後半はずっと全南にやられっぱなし。やはり先日のレッズ戦がこたえているかもしれない。クリアは拾われ、ファールを取られてFKを与え、キム・ジンギュにこわいキックを蹴られた。一度は、相手がはずしてくれただけのシュートも浴びた。後半34分、ジュニーニョにボールが通り、左から鋭いグランダーのクロス。そこへDFをずらしたテセが飛び込んで、ようやく追加点。44分にも、ジュニーニョがDFふたりの間をぬいてペルティーエリアを左から突進、ファーに送ったパスに、またもやテセ。相手GKは、雨でぬれたピッチで体に当てたものの勢いを止められずボールとともにゴール内に。最後で3点も入って、2得点のテセはすごく嬉しそうだった。ロスタイム4分に入ってまもなく、サイドで相手DFがジュニーニョに両脚でタックル。危ないプレーに森が猛抗議しかけて、全南の選手が森の首に手をまきつける。全南のベンチからも控え選手がライン際に押し寄せ、混乱。主審と副審がすかさず押さえ、森も宏樹が下がらせて、主審は副審と協議した後、両チームのキャプテンを呼び、何ごとかを説明。憲剛が二度ほど相手キャプテンの方を指したが、主審はジュニーニョにタックルした選手を呼んで、イエローを提示。本当はレッドだったのではないか。主審はオーストラリアの人。こちらは箕輪のイエロー1枚だった。いずれにしても勝ち点10は大きい。

サッカー短評 (2007.4/23)

川崎フロンターレvs.バンコク・ユニバーシティ 1対1  (2007.3/21 等々力) ACL・F組グループステージ
 いきなり6分、先制された。ジュニーニョのあわや得点、というシュートもあるが点を取りきれない。ここが後で悔やまれる。徹底的に守られて、ときおり鋭いカウンターを浴びる、という先方のアウェーの戦い方にはまってしまった。相手には、元マリノスの深沢がいて、前半は目立たなかったが、後半は右サイドをドリブルで突破してくる。この日は、リーグ戦で出場停止になった森をチーム追加処分で出場自粛。井川が先発したが、やはり森がいないと戦力ダウン。後半12分相手が遅延行為二回で退場、10人になった。それでも後半19分、河村に替え我那覇、28分、井川に替え谷口、と温存していた選 手を出さざるを得ない。ようやく38分、ジュニーニョのパスに黒津が蹴りこんで相手のオウンゴールになった。この後も猛攻したが、勝ちきれなかった。ホームなのに、大学生主体のチーム相手に情けない試合だった。

サッカー短評 (2007.4/21)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 1対2  (2007.4/21 埼玉) 第7節
 いやもうすごい試合だった。前半は、とにかくレッズの攻撃をしのぎ、小野のシュートを川島がファインセーブ、ポンテのシュートはミスキックではずれて何とか無失点。こちらの攻撃は、我那覇のシュート一本という有様。J1復帰後、リーグ戦ではレッズに未勝利とは知らなかったが、埼玉スタジアムの超アウェイの中ではなかなか勝つのは難しいと思っていた。しかし、風上の後半5分、怪我の森の代役で左サイドに入った黒津がドリブルで粘ってエリア内で低いクロス。これに我那覇がDF山田にブロックされながら左足を出して、前進してきたGK都築の脇をころがして先制。1点取ったら、急に動きがよくなり、こぼれ球までこちらの方へ。さらに、後半11分、谷口からジュニーニョへ渡り、ジュニがドリブルしてDFが2人よってきた所へ後ろから黒津がオーバーラップ。DFが1人黒津の方へ寄った瞬間、中央へ送ったクロスにマギヌンが飛びこみ、腿で押しこんだ。アウェイでレッズ相手に2点もリード。そのあと、レッズも波状攻撃をしかけてきたが、しっかり守りの形ができた。後半26分に、黒津に替えて井川、これで村上を元の左へ戻して万全の形。30分には、谷口に替えて河村、最後は我那覇に替えてチョン・テセを投入。レッズは次第に足が止まり、放りこみに。ロスタイム4分を集中して守りきった。

サッカー短評 (2007.4/18)

U22シリアvs.U22日本 0対2  (2007.4/18 ダマスカス) 北京五輪アジア二次予選
 平山、カレンのツートップ、スリーバックは右から清水の青山、伊のは、水本。解説・前園、ピッチリポーター・中西。前半は、初めのシリアのプレスをしのぐとだんだんいい形で攻められるようになって、15分すぎ、水野のミドルシュートが鮮やかに決まり、先制。その後、40分にも、コーナーキックからのこぼれを本田がボレーシュートで追加点。しかし、後半は、シリアのプレスが格段にきつくなり、まったくいいところが出せずに、「まるで負けているチームのような戦い方」(中西)になってしまった。原因は不明だが、こんなことでは、最終予選に出てくる強い国とやったら、ひとたまりもないのでは。

サッカー短評 (2007.4/15)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 2対1  (2007.4/15 等々力) 第6節
 アウェイのACL帰りのチームは今まで次の試合で勝ったことがない、という有難くないデータがいきなり解説の山本さんから示される。しかし、劇的な逆転勝利だった。昨年、「オレンジに果糖」などいろいろやったが、エスパルスにだけは勝てなかった。右の森を左に、左の村上を右にした布陣でスタート。ねらいは市川の上がりを押さえることかと思ったが、藤本を押さえるためだったらしい。前半、選手たちの体のキレが悪く、小さなパスミスやエスパルスのパス回しに効果的なプレスがかからなかったりした。前半32分、チョ・ジェジンをマークしていた箕輪がサイドにクリアしたボールを、チョがライン際で拾って入れたクロスに、新人FW岡崎が二列目からヘッドで飛び込んで先制された。しかし、後半13分、我那覇と谷口を黒津と河村に交替し、3分後の16分に伊藤輝悦のバックパスをGK都築がエリアの外で胸トラップしたボールが大きくはずんだところを、黒津が奪って、すかさずゴールへころがし同点。さらに、2分後、黒津→憲剛→マギヌン→ジュニーニョとつなぎ、左アウトサイドでゴール左上に突き刺し、逆転 エスパルスが藤本に替えセレッソから移籍のFW西沢を投入し3トップになると、すぐに村上に替えて井川を入れこちらも4バックに変更。清水も最後はもう一枚FW矢島を投入、DFの高木まであげてパワープレーをしかけてきたが、イエローももらったりしたものの、ロスタイム3分もしのぎきり、ついに勝利 解説の山本さんも「この勝利はすごいことだ」と賞賛。選手たちは本当によくやった。憲剛やマギヌンも足がつっていた。
 今回、谷口は反町ジャパンから落選したままだが、なんと、オシム・ジャパンに森が初選出!! 憲剛と川島も呼ばれたが、我那覇はだめだった。

サッカー短評 (2007.4/12)

全南ドラゴンズvs.川崎フロンターレ 1対3  (2007.4/11 光陽) ACL・F組グループステージ
 前半、押し気味に試合に入った。我那覇の鋭いシュートは、バーにはじかれる。時々カウンターをくらい、危ない場面も。前半27分、マギヌンのドリブルを元ジュビロのDFキム・ジンギュが止めてPK。これをジュニーニョが落ち着いて決めて先制。全南(チョンナム)のFWレアンドロとサンドロひろしに、効果的なボールを入れさせない。サウジの主審は、レッズvs.上海申花の試合のイランの主審に比べたら、公平。後半11分、ジュニーニョが相手DFのクリアミスを奪ってGKと1対1の所でシュートするが、左の角度のない所だったので、サイドネット。12分、憲剛からのパスをマギヌンがDf2人の間から、ミドルシュート。左ポスト内側にあたって、ゴール!! さらに15分、憲剛のパスを受けたジュニーニョが長いドリブルをして、DF2人をひきつれGKをかわしてゴールへ流し込んだ。これで無失点で終わると万々歳だったが、ロスタイム4分の最後一分で、無駄なファールを犯したり、抗議したりして自らリズムを悪くした。FKから、1点献上して幕。でも、アウェーで貴重な3得点。勝ち点3もとれてまずまずか。


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サッカー短評 (2007.4/10)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対2  (2007.4/7 万博) 第5節
 アウェーのアルビレックス新潟に無得点負けし、連続アウェーで昨年3位で連勝中のガンバ戦はきついと思ったが、ガンバは水曜のナビスコから中2日、こちらはACLでナビスコ予選免除で6日ぶりの試合ということで、勝てそうだった。出場停止明けで髪を切ってきた森の、折返しにつめたシュートのこぼれを谷口が鮮やかにたたき込んだ先制点。後半追いつかれた直後の、憲剛のスルーパスから、ループシュートをダイレクトに決めた追加点ともすばらしかった。

サッカー短評 (2007.4/1)

アルビレックス新潟vs.川崎フロンターレ 2対0  (2007.3/31 東北電力ビッグスワン) 第4節
 完敗した。アウェイの新潟戦8連敗というのは知らなかった。でも、前半の最初から押されていた。捻挫が完治した我那覇、シリア戦に招集されなかった谷口がベンチスタート。森の出場停止もあり、ジュニーニョ、黒津のツートップ、憲剛と河村のダブルボランチ、右サイドは飛騨の先発。高山主審がささいなことでファールをとるような、それも川崎の選手にだけ笛を吹くような感じ。後半、ジュニーニョがイエローをもらうほど抗議してから、新潟のファールもとるようになったと感じたのはひがみか。前半、ヘディングシュートをふたつはずした新潟のFW矢野に、後半、セットプレーからニアに決められた。その後43分にエジミウソンにダメ押し点を入れられ、もう気持ちが切れるかと思ったが、GK川島のファインセーブなど、善戦はした。しかし、ツートップをうまく押さえられ、憲剛のパスや飛び出しも少なく、谷口、我那覇の投入で少しリズムがよくなったので、交替をもう少し早くすべきだったのではないか。

サッカー短評 (2007.3/28)

U22日本vs.U22シリア 3対0  (2007.3/28 国立) 北京五輪アジア二次予選
 なんだか、平山のいいとこ取りのような…。前半14分の家長のシュートはすばらしかった。ただし、その少し前に、あっさりゴール前まで攻め込まれ、クロスで左右にふられ、直前ファールがなければ、先に失点していたことを考えると、ラッキーな立ちあがりだった。前半24分のFKからの平山のヘディングによる追加点は、ニアの李に2人も相手DFが引っ張られ、中央の平山がどフリーになって決まったもの。もう少し強い相手では、あり得ない状況。前半33分、後半16分、平山のシュートは、バーとポスト直撃。後半18分、李に替わってカレンが入ると、少し停滞気味だった前線が活発化。後半26分、カレンの横パスを平山がシュートし、3点目。唯一の大学生・本田拓也が守備の人だということがよくわかった。ウチの谷口は、今回呼ばれなかったけれど、ボランチとしての守備が反町監督の方針に合わないのか、トップ下としての攻撃参加が物足りないのか、何でだろう。

サッカー短評 (2007.3/24)

日本vs.ペルー 2対0  (2007.3/24 日産スタジアム) 国際親善試合
 海外から中村俊輔と高原を招集。我那覇はねんざのせいもあってか、除外。憲剛はベンチスタート。高原と巻のツートップ、中沢と闘莉王のCB、左駒野に右加地のSB、ボランチは阿部と鈴木啓太、2列目の左に遠藤、右に俊輔。前半の最初は、ペルーの積極的なプレスに押され気味。でも19分、それまで遠藤が蹴っていたFKを俊輔が蹴って、中澤、巻、闘莉王が飛びこみ、巻がヘディングで決めて先制。後半9分、またもFKで俊輔が蹴ったボールを高原がゴール前後ろ向きで絶妙なトラップ、振り向きざま蹴って追加点。だんだんペルーも疲れてきて、後半15分憲剛が阿部と交代で入る。オシム監督は、俊輔、遠藤、憲剛を「エレガントな選手」と呼び、彼らを一人使うためには5人守備がいる、と言っていたはずだが、ピッチで3人競演。憲剛は、入ってわりとすぐに、俊輔がポストで落としたボールをミドルシュートした。後半23分巻と遠藤に替えて矢野と羽生、後半39分高原と啓太に替えて水野と家長、俊輔に替えて初招集の藤本淳吾。最後のFKなんか水野と藤本が蹴る位置にいた。解説のセルジオ越後が言うように、「次は流れの中での得点」がほしい。

サッカー短評 (2007.3/19)

メキシコ女子代表vs.日本女子代表 2対1  (2007.3/18 トルーカ) 女子ワールドカップ予選アジア・北中米プレーオフ第二戦
 アジア予選で来た朝鮮に負け、プレーオフに回った日本。ホームでの第一戦は、2対0で勝利。アウェイゴールを与えなかったので、一点差負けでもワールドカップ進出が決まる。標高2400mは、富士山六合目と同じとか。いやもう、結果を知って見てもしんどい試合。前半、メキシコが勢いよく攻めてくる合間に、かなり後方からの日本のFKがゴール前の荒川に。角度がなかったが、ニアのバーすぐ下に蹴りこみ、貴重なアウェイゴール。これでトータル同点でも、日本が有利。その後は防戦一方になり、ホームでは怪我上がりながら得点した沢も守備に回る。右サイドバックの宇津木がペナルティー内で相手の背中を肩で押したのをPKに取られ、同点。さらに、カウンターから相手FWがフリーのところへパスを通され、逆転された。それでも、この後耐えて、後半もずっと耐えて、とうとう相手FWも足がつったりして、耐えきった。これで5回連続ワールドカップ出場が決まった。

サッカー短評 (2007.3/17)

川崎フロンターレvs.横浜FC 6対0  (2007.3/17 等々力) 第3節
 前半だけで、3得点。ジュニーニョの今季初ゴールに始まり、村上の3試合連続得点、マギヌンのダメ押し。ジュニーニョの点は憲剛のパスからの見事なミドルシュート、村上のは、河村のクロスからの黒津のシュートのこぼれを押し込み、マギヌンのは、自分のシュートをGKがはじいたのを再度つめた。解説の加茂さんが、「ジュニーニョをフリーで前を向かせちゃだめ」と言うとおり。先制したら、一方的にボール支配。我那覇が練習で足首ねんざ、谷口が出場停止で河村が初先発。横浜FCは、憲剛にチョン・ヨンデをマンマークに付けてきた。後半早々に、ジュニーニョの2発目は、森(?)→マギヌン→ジュニと左へ左へ横につないでGKをかわして決めたもの。そのジュニーニョの浮き球パスから黒津が決めて、さらにもう一本、豪快に決めて後半も3得点。でも、またも森退場で、後半16分から10人に。黒津は、前半4本ほど惜しいシュートが決まらず、後半、森が退場した後で2得点。勝負はついた後だったが、10人でさらに攻められたのは、よかった。昨年は、退場者が出ると勝てなかったらしい。最後、横浜FCも3人交替した後で怪我人が出て10人に。それにしても、森のイエローカードは、いつ1枚目が出たのだろう。全体に強風で、前半は追い風でパスやクロスが伸びすぎた。その分、後半は相手の攻撃に苦しむかと思ったが、全然。まだ、J1の速さについていけてないようだ。40歳のカズ、38歳の山口、小村では90分もたない。


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サッカー短評 (2007.3/14)

U22マレーシアvs.U22日本 1対2  (2007.3/14 ペタリンジャヤ) 五輪二次予選
 すごい水はけの悪いピッチ。試合直前まで大雨だったとか。まだ降っていたが、前半が終わる頃にやっとやんだ。平山のワントップ。谷口はまたもベンチスタート。ボランチは青山敏弘と梶山。トップ下は増田と家長。水は浮いてないのに、蹴ると水しぶき。倒れると泥まみれ。けっこう相手が攻め込んでくるのに、パスがつながらず四苦八苦。前半13分に、本田の右CKがグラウンダーで、ミスキックとも見えたが、平山がシュートし、GKがまっすぐはじいたところを再びつめて押しこんだ。この後もわりと押されてそのまま前半終了。後半も、相手のシンプルなロングボール放りこみを許し、サウジの主審がちょっと押しただけでも相手が倒れれば必ずファールをとるのに、ペルティー近くで押してFKを与えたり。30分、平山に替えてFW李を投入。これが当たって、家長が右サイドをゴールライン際までドリブルであがり、ぎりぎりで折り返したのを押しこんで、追加点! 「このピッチでは何が起きてもおかしくない。」とずっと解説の風間も言っていたが、やっとやっと2点目が入った。なのに、38分、またもファールでFKを与え、右から鋭いクロスをファーに入れられ、ふりまわされたマークがつききれずにヘディングに競り負けた。谷口は残り10分という時点で増田と交替。いつも思うのだが、反町監督は、谷口をトップ下の3番手と考えているようだ。

サッカー短評 (2007.3/12)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 1対1  (2007.3/11 等々力) 第2節
 ACL帰りのアウェイ・ゲーム。我那覇はベンチスタート。黒津とジュニーニョのツートップ。神戸の芝が長いようで、パスが弱く見える。おまけに主審が川崎フロンターレの選手にばかりファールを取る。後半2分、ジュニーニョのクロスを走り込んできた村上がミドルシュートを鮮やかに決め、幸先良く先制。ところが、まるでそれが面白くないかのように、4分、谷口が伸ばした手が相手選手の顔にあたったのを二枚目のイエローに取られ、退場に! 憲剛のワンボランチというわけにもいかず、黒津を下げて、新加入の落合を投入。ジュニーニョのワントップに。神戸は新加入の大久保嘉人がまだ周囲と 合っていない。しかし、後半14分に入ったレアンドロが、さっそく16分にヘディングで得点。それまでもたびたび右サイドを突破してきた朴のクロスにファーで合わせた。フロンターレは後半残り10分で、森に替えて井川を入れて守備固め。あわや逆転されるかという場面をまたもレアンドロに作られるが、その直前に笛が鳴ってノーゴール。ロスタイムのFKを憲剛が蹴ったが、得点できず、引き分け。とっても見てて疲れた。寺田などキープしている足元から二度もボールを奪われたり、自分たちのミスが多かった。

サッカー短評 (2007.3/8)

アレマ・マランvs.川崎フロンターレ 1対3  (2007.3/7 スラバヤ) ACL・F組グループステージ
 開始1分の先制点は、素晴らしかった。ただ、荒れたピッチ、粗っぽいファール、それを取らないヨルダンの主審、すごい強風…。ちょっとしたトラップミスをカウンターされて、失点。前半はその後、膠着。それでも最後の方は、少しパスがつながりだした。後半、風上になり、川島のゴールキックが異様に伸び、もう少しでゴールインしそう。憲剛のCKも村上のFKも伸びすぎた。マギヌンの2点目は、谷口のミドルをGKがはじき、そこへつめた黒津が再度シュート、そのこぼれをマギヌンが打ち、ポストに当たって入った。これで、すっかりフロンターレ・ペース。後はほとんど支配していた。それでも、憲剛の技ありシュートで3点目を取るまで、ちょっと不安。またしても谷口のシュートのこぼれを、黒津が流して憲剛へ。試合後、憲剛のコメントで「代表のインド戦よりアウェーだった」。

サッカー短評 (2007.3/19)

U22日本vs.U22香港 3対0  (2007.2/28 国立) 五輪二次予選
 勝つには勝ったが…。この点差の内容ではない。平山、カレン、李のスリートップはあまり機能しなかった。前半11分、カレンから平山で先制点。カレンは前半はずいぶん動き、ポスト直撃のシュートも。後半開始から、李に替えて家長を投入。動きが出て、ボールがスムーズにつながる感じ。それでも、後半21分に梶山の追加点が入る前に、香港に攻め込まれたりした。ボランチの青山が後半39分、3人目の交替で下がったが、出たのはジュビロの上田。谷口は出番無し。反町監督が「収穫は勝ったことだけ」と試合後、語ったとおりのおそまつさ。香港相手に互角じゃ、西アジア相手では、どうする?! ま、予選本番初戦で、気負った、ということか。

サッカー短評 (2007.3/3,4)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 1対0  (2007.3/3 等々力) 第1節
 マルコンの後釜・フランシスマールが怪我のポジション左アウトサイドには、仙台から放出の村上。GKが名古屋から来た川島で、その他は昨季と同じ先発。村上はまだマギヌンと呼吸が合わない。プレスも全体にかからず、鹿島にパスをずいぶんつながれる。ただ、鹿島アントラーズもダニーロ、マルキーニョス、柳沢の連携が今ふたつ。新井場と内田の両アウトサイドの攻め上がりもなし。森は何度か攻め上がっていたが、最後はヨレヨレだった。前半20分過ぎ、新加入の村上からのクロスをマギヌンが押しこみ、待望の先制点。ジュニーニョもシュートするが、なかなか枠に跳ばず。我那覇はあまりシュートさせてもらえなかった。
 今日は、1時開場のところ、1時半くらいに着いたが、長蛇の列。公園を出て、等々力10とかいうあたりまで並んだ。Sゾーン(前売りで3200円!)のチケットにしておいたので、何とか座席を確保。帰りもポイントカードの更新で長蛇の列。みんなおとなしく並んでいたけど、雨じゃなくてよかった。


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サッカー短評 (2007.2/24)

浦和レッズvs.ガンバ大阪 0対4  (2007.2/24 国立) スーパーカップ
 昨年リーグ最終戦、元日の天皇杯決勝と同じ顔合わせ。昨年のスーパーカップも同じ対戦(ガンバ大阪がリーグ王者、浦和レッズが天皇杯王者)。しかし、今年のガンバ大阪は、「打倒レッズ」に本気と見た。補強は、移籍した宮本の後に、若いDF中沢聡太をレイソルから、FWバレーを甲府から獲った。対するレッズは、移籍した三都主の後釜・相馬が怪我で小野が左アウトサイド、闘莉王も長谷部も怪我で、最終ラインは坪井、ネネ、内舘。ダブルボランチは、唯一補強の阿部と鈴木啓太。ワシントン、ポンテ、ネネがそろっていながら、パスが回ったのは、前半の前半のみ。前半31分に二川のシュートをGKがはじいたところマグノアウベスが押しこみ、ガンバ大阪先制。42分にも、今度はミドルで二川が豪快に決め、中押し。後半は、マグノアウベスが2点取ってハットトリック。播戸もがんばったが、無得点で最後バレーと交替。五輪代表合宿に行っている家長のところに若い安田。ガンバ大阪は今からこんなに仕上がっていていいのか、と思うくらい。逆にレッズは、疲れが取れていないという発言もあったように、まだチームの形ができていない。それにしても、前半、まだ1対0のとき、ワシントンがGKと1対1ではずしたのが痛かった。

サッカー短評 (2007.2/21)

U22日本vs.U22アメリカ 0対0 (2007.2/21 熊本) 五輪代表壮行試合
 なんとも締まりのない試合だった。ちょうど一週間後にオリンピックの二次予選初戦(香港戦)があるとは思えない。始めは、3トップの中央・平山がFW導師の崩しでシュートを打つところまでいったりできたが、前半無得点。後半もバーにあたるシュート、ポストに当たるシュートがあったが、だめ。平山の体が昨年より動くようになったことくらいが収穫か。残りの2人のFW、カレン・ロバートと李もシュートは決まらず。本田も水野も両サイドハーフからうまくボールが供給できない。トップ下の梶山もそこそこやっているが、こんなレベルでは、アジアの強豪国とあたったら、どうなることやら。アメリカの方も打ち急いだり、連携はまだまだ。U22だけでなく、U20から4人も先発しているらしいのに、それなのにこんな引き分けで、大丈夫?! 谷口は、後半30分くらいで四人目の交替で出てきたが、ほとんど何もできなかった。

サッカー短評 (2007.1/9)

作陽vs.盛岡商 1対2  (2007.1/8 国立) 高校選手権決勝
 なんのご縁もない2チームの試合だが、よかった。強いて言えば、フロンターレの中村憲剛の母校・都立久留米(東京A)を一回戦で破ったのが、作陽で、そのリベンジとして盛岡商を応援するか? というくらい。どちらも守備がしっかりしていて、決定力が少々欠ける、というのは今大会通じての共通する内容だが。作陽は、後半から、負傷のエース・村井を投入、11分には幸先良く先制。盛岡商は、18分にPKを得る。ところがキッカー・林が左隅を狙いすぎてこれをはずしてしまう。実は、この時点で「勝負あったかな」と思った。ところが、あきらめない盛岡商は、その林が、左からのクロスを流れの中で決める。クロスを入れたのは、先制後に交替で入ったFW大山。そして、PK戦かと思われた40分、ついに勝ち越し点。これで作陽の足は止まった。大雨の準決勝で、「雪の中で練習してきたので我々が有利だった」と言った北国の努力が報われた。斎藤監督は、以前いた大船渡高校で小笠原を指導したこともあるとか。「来年で定年の監督を国立のピッチに連れて行こう」という生徒たちの談話はできすぎのようだが、盛岡商の初優勝は、岩手県勢の初優勝でもあるとのこと、それはめでたい。

サッカー短評 (2007.1/6)

ガンバ大阪vs.浦和レッズ 0対1  (2007.1/1 国立) 天皇杯決勝
 リーグ決勝と同じ顔合わせながら、レッズの方は、ワシントン、闘莉王、坪井が負傷 欠場、アレックスもブラジル帰国中。細貝、ネネ、内舘の3バック、小野がトップ下でポンテ、永井の2トップ。対するガンバは、ザルツブルクへ移籍する宮本を勝って送り出そう、という気持ちがみなぎっていて、マグノ・アウベスも残っているし、遠藤も復調、負傷していた播戸も戻ってきた。試合も序盤はガンバが攻め勝っていた。家長、加地もクロスをあげ、二川、明神も効いていた。シュートはレッズの6本に対し21本も打った。でも、後半30分すぎ、疲れてきた所へ俊足の岡野が入り、宮本がケアしたがクロスをあげられ、それまであまり仕事できなかった永井に決められた。
 これで、レッズはアジア・チャンピオンズリーグを戦えるだけの層の厚さを示したことになる。同じくACLに出るわがフロンターレは選手層でいうと心許ない。来季のリーグ 覇者と天皇杯覇者の当たるスーパーカップ(2/24)は、(またしても)レッズと天皇杯準優勝のガンバの顔合わせだそうだ。


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