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2024フィギュアスケート・バックナンバー


3/18〜25 世界フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (モントリオール・カナダ)
3/18〜25 世界フィギュアスケート選手権 (モントリオール・カナダ)
2/26〜3/3 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 ペア・アイスダンス (台北・台湾)
2/26〜3/3 世界ジュニア・フィギュアスケート選手権 (台北・台湾)
1/29〜2/4 四大陸選手権 ペア・アイスダンス (上海・中国)
1/29〜2/4 四大陸選手権 (上海・中国)
1/26〜29 全米選手権 ペア・アイスダンス (コロンバス・オハイオ州)
1/26〜29 全米選手権 (コロンバス・オハイオ州)
1/8〜14 ヨーロッパ選手権 ペア・アイスダンス (カウナス・リトアニア)
1/8〜14 ヨーロッパ選手権 (カウナス・リトアニア)
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フィギュアスケート (2024.3/22,6/30,7/21,22,30,8/6,22,25,26,29,31,9/1,8)

世界選手権 ペア・アイスダンス (2024.3/21〜25 モントリオール・カナダ) 選手権

 <ペア>24組エントリー。日本からは三浦/木原組。あと2枠あったが、長岡/森口組がSPミニマムを獲得できず返上。カナダからステラトデュデク/デシャン組、ペレイラ/ミショー組、ローラン/エチエ組。アメリカからカム/オシェイ組、プラザス/フェルナンデス組、チャン/ハウ組。イタリアからコンティ/マッチ組、ベッカーリ/グアリーゼ組。ドイツからホッケ/クンケル組、ハーゼ/ボロディン組。中国からペン/ワン組。オーストラリアからゴルベワ/ジォトプロスムーア組。ジョージアからメテルキナ/ベルラヴァ組。フジ地上波では、SPは放送なし。Jスポーツは全組放送。解説は小山さん、実況は赤平アナ。
 8番滑走でペン/ワン組(中。27、35)。2023年組換えたので初出場。今季四大陸6位。曲は「The Storm Driven Sea」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tで女性が大きくステップアウト。3Twはレベル1でGOEも-4〜0。これ以降の全要素は全ジャッジが加点。3LoThは加点2〜4。FiDsはレベル4で加点ほぼ2〜3。CCoSpはややずれてレベル2だが加点1〜3。StSqと3Liはレベル3。うち最後のリフトは加点2〜3。技術点18番目の31.01、演技構成点14番目の28.49、合計59.5でSP15位。

 10番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。19、21)。今季組換え、欧州選手権銀メダル、世界ジュニア金メダル。曲は変な編曲の「サマータイム」。振付はセルゲイ・プリシュキン他。「スリサレンココーチのチームはエテリグループに加わった」と赤平アナ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは余裕があり、レベル4で加点3〜4。3Sもぴったりで加点2〜4。3FThもしっかり下り、加点2〜4。3LiとFCCoSp、StSqはいずれもレベル4。うちStSqは加点2〜4。最後のFiDsはレベル3。ほぼノーミスで終え、キスアンドクライのエテリコーチも笑顔。解説の小山さんは「組んで1年目とは信じがたい」。技術点2番目の40.05、演技構成点5番目の31.97、合計70.02は自己ベスト更新でSP5位。
 11番滑走でカム/オシェイ組(米。19、33)。昨季12位。今季全米優勝、四大陸銅メダル。曲は「Finale from "East of Eden"」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sは着氷のタイミング、安定感があり、全ジャッジが加点2〜3。3LoThは転倒。赤平アナが「今季一度も成功していないが、昨季組替えて3回転スローを始めたのは今季から」と言う。CCoSpとStSq、3LiとFiDsはいずれもレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点ほぼ3〜4、最後のFiDsも全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の34.85、演技構成点も9番目の30.59、転倒の減点1、合計64.44は自己ベスト更新でSP10位。

 14番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。昨季組換え。今季ファイナル優勝、欧州選手権5位。曲は「Stay」。振付はポール・ボル他。ここも全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜5。3Sもタイミングがピッタリで加点ほぼ3〜4。3LoThも決め、加点2〜4。3LiとCCoSpはレベル4。うち3Liはほぼ加点2〜4。FiDsとStSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。ほぼノーミスで終え、笑顔。技術点5番目の39.21、演技構成点6番目の32.89、合計72.1でSP4位。
 15番滑走で地元ペレイラ/ミショー組(加。20、27)。女性はシングルでも選手で、2023年国内で5位だった。2022年に組替えてから2年連続二回目。昨季6位。今季ファイナル6位、四大陸5位。曲は「River」。振付はパーキス。冒頭の3Twはキャッチのとき女性が男性に触ってしまい、レベル1。3Tは全ジャッジが加点1〜3。3LoThも成功、全ジャッジが加点2〜4。3LiとFCCoSp、FiDsはレベル4。スピンは足替え後にズレたので加点ほぼなし。うち最後のFiDsは全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。技術点10番目の34.39、演技構成点も10番目の30.44、合計64.83でSP9位。
 16番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。18、21)。2年連続二回目。昨季8位、世界ジュニア銀メダル。今季四大陸4位。曲は「Architect of the Mind」。振付はジョナサン・ゲレーロ。冒頭の3対はレベルB。3Tでは男性が片手付き。3LoThはきれいに決まり、全ジャッジが加点2〜4。3LiとFiDs、StSqとCCoSpはレベル4。3Tで男性が片手付き。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。3Li、FiDs、StSqとFCCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うち3LiとFiDsは加点2〜3。最後のFCCoSpは回転速度も速く合っていて加点1〜3。技術点11番目の34.22、演技構成点13番目の29.13、合計63.35でSP11位。

 17番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。20、35)。昨季欧州選手権7位。今季国内2位、欧州選手権金メダル。曲は「Run」。振付・コーチともルカ・デマッテ。冒頭の3Twはレベル3。3Tは成功、全ジャッジが加点。3LoThも決め、全ジャッジが加点。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。FiDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。解説の小山さんは「組替えてペアとしての性格が変わった」。技術点8番目の35.11、演技構成点7番目の31.01、合計66.12でSP8位。
 18番滑走でチャン/ハウ組(米。26、27)。昨季5位。今季男性の右肩の手術で前半は休み。全米SP1位、フリー棄権。曲は「Craw-Fever」他。振付はガニチェワ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3Tも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FiDsはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。3LoThはタッチあり。3LiとStSq、CCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフトは肩に負担なのか姿勢変化が一回だけだった。最後のCCoSpはジャンプによる足替えがずれた。技術点15番目の32.22、演技構成点8番目の30.64、合計62.86でSP12位。

 19番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、25)。昨季7位。今季欧州選手権4位。女性の前のパートナーがハンガリーの選手で、その際にハンガリー国籍をとったとのこと。曲は「Another One Bites the Dust」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。最後のスピンを除く全要素に全ジャッジが加点。全体にスピードがあった。冒頭の3Twは高くてレベル4に加点1〜4。3Tと3FThはともに加点ほぼ2〜3。3Liと最後のCCoSpはレベル4。うちリフトは加点2〜3。StSqとFiDsはレベル3。うちStSqは加点2〜3。技術点6番目の37.7、演技構成点11番目の30.31、合計68.01でSP6位。
 20番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。24、28)。初出場。昨季四大陸5位。今季全米3位、四大陸9位。曲は「Rhapsody on A Theme of Paganini」。振付・コーチともジム・ピーターソン。シーズン序盤とは見違えた。冒頭の3Twはふんわりキャッチし、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3Tで女性が転倒。男性も両足。3LoThは成功。この後のつなぎで二人でバレエジャンプやダンスリフト。FiDsとCCoSp、StSqと3Liは全てレベル4。うち最後のリフトは下ろす前に肩のあたりで投げ上げて姿勢変化し、全ジャッジが加点2〜3。技術点14番目の33.42、演技構成点12番目の29.22、転倒の減点1、合計61.64でSP13位。
 最終グループ21番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、25)。昨季9位。今季ファイナルと国内は男性の背中のケガで欠場。欧州選手権7位。曲は「I Love Rock n Roll」他。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sもタイミングが合っていて成功、全ジャッジが加点1〜3。3FThも高さがあり、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3LiとCCoSpはレベル4.うちリフトは全ジャッジが加点2〜3。StSqとFiDsはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。技術点7番目の36.49、演技構成点6番目の31.15、合計67.64でSP7位。得点が出るとキスアンドクライでは、ややがっかり。もう少し手ごたえがあったのだろう。

 22番滑走で三浦/木原組(22、31)。昨季金メダル。今季木原のケガでGPシリーズ、全日本欠場、四大陸銀メダル。曲は「Dare You to Move from The String Quartet tribute to Switchfoot」。振付はジュリー・マルコット。女性の衣裳はライトグリーン。なぜか観客に人気。全体にスピードがあった。冒頭の3Twは高く、キャッチも余裕があり、レベル3に全ジャッジが加点3〜4。速報値ではレベル2で心配した。3Tは成功したがqマーク。3Liは入りと出で男性が膝立ちになり、逆回転から回る形でレベル4に全ジャッジが加点3〜4。3LzThはタッチがあったらしい。CCoSpとStSq、FiDsはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のFiDsは、男性の首に女性が片足をかけてくるんと回ってから入る形。終わると観客がスタンディングオベーション。技術点3番目の39.3、演技構成点2番目の34.23、合計73.53は今季最高更新でSP2位。
 23番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、32)。昨季4位。今季国内2連覇、四大陸金メダル。曲は「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。男性が地元ケベック州出身で声援がすごい。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高さがありレベル4で加点3〜4。3T成功、加点2〜5。3Liもレベル4で加点3〜4。解説の小山さんは「女性がジャンプしてくれるので男性のストレスは低い。空中姿勢もピタッと動かないので男性は楽だと思う」。3LoThはややこらえたが加点3〜4。CCoSpとStSq、FiDsはレベル4。うちStSqは加点3〜5、最後のFiDsは加点3〜4。終わったとき、女性がガッツホーズして叫んだ。小山さんは「ずっとよどみなく演技した」。技術点最高の42.05、演技構成点も最高の35.43、合計77.48は自己ベスト更新でSP1位。
 最終滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。昨季銅メダル。今季欧州選手権6位。曲は「Oblivion Una Sombra Mas」。振付はカッツァニーガ。女性の衣裳の上は明るい朱色。スカートは黒。解説の小山さんは「ペアでタンゴの音楽はめずらしい」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3でほぼ加点1〜3。3LoThもきれいに決まり、加点ほぼ3。3Sはスローでも初めから着氷までピッタリ合っていて加点2〜4。3LiとStSq、最後のCCoSpはレベル4で加点2〜4。FiDsはニースライドから入る形でレベル3に加点2〜3。終わると、男性が両手を握りしめてガッツポーズ。技術点4番目の39.24、演技構成点3番目の33.64、合計72.88でSP3位。キスアンドクライでコーチたちと大喜び。

 フリー。16組ではなく20組が進む。フジ地上波では、三浦/木原組のみ放送。フリー解説は高橋成美。Jスポーツ解説は小山さん、実況は赤平アナ。
 5番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。24、28)。曲は「The Man, The Legend, The Touchdown」。振付・コーチともアマンダ・エヴォラ。女性の衣装はえんじ色。冒頭3Twは高く、レベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Tで女性が転倒。動揺したのかつなぎでも転倒。連続ジャンプは男性が3S、女性が2S、第2でアンダーローテーションも。リフト三つとPCoSp、BoDsはレベル4。PCoSpは空中で女性をまわしてから入る形。うちPCoSpと5RLi、最後のBiDsは全ジャッジが加点1〜3。3FThは両足、3LoThは成功。ChSqはGOE+0.64。技術点11番目の58.82、演技構成点13番目の55.69、転倒の減点2、合計112.51でフリー14位、総合174.15で13位。
 7番滑走でペン/ワン組(中。27、35)。曲は「L'Apprenti Sorcier」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の連続ジャンプの予定が、女性の第1で転倒。しかも2T。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2LoThも転倒。2Sは下りた。ほぼ全ジャッジが加点1〜3。PCoSpとリフト二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3SThはきれい成功、全ジャッジが加点2〜4。3LiとBiDsはレベル3。うち最後のBoDsはほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+0.93。技術点16番目の52.95、演技構成点15番目の55.22、転倒の減点2、合計106.17でフリー16位、総合165.67で16位。赤平アナによると「女性の足のケガが悪く、あまり練習できなかった」とのこと。

 9番滑走で地元ペレイラ/ミショー組(加。20、27)。スタンドは大声援。曲は「グラディエーター」より「Slaves to Rome」他。振付はパーキス。女性の衣装はクリーム色に金の模様でローマ風。男性の上衣は濃い赤で肩に金の飾り。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3T+2A+2A+SEQは、二人のタイミングが少しずれ、第2がアンダーローテーション。3LoThは転倒。3Sはきれいに決める。5RLiとBiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。うちBiDsは加点2〜3。ChSqはGOE+1.29。3SThは両足でステップアウト。あと二つのリフトとPCoSpはレベル4。うち最後のPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。終わりのポーズは女性を肩の後ろで水平にかつぐ形。技術点6番目の62.91、演技構成点8番目の60.19、転倒の減点1、合計122.1でフリー7位、総合186.93で8位。
 10番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。18、21)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はジョナサン・ゲレーロ。冒頭の3Twは「回り過ぎ」でやや抱えた。3T+2A+2A+SEQの予定が女性の第2が+1Aに。3SThは成功、全ジャッジが加点2〜4。BoDsは男性の腰の位置が高く、レベルB。PCoSpと4Liはレベル4で、全ジャッジが加点1〜3。5ALiはレベル3、5RLiはレベル2でいずれも全ジャッジが加点1〜3。3LoThも決め、全ジャッジが加点2〜3。最後のChSqはGOE+1.21。技術点9番目の59.76、演技構成点11番目の59.6、合計119.36でフリー8位、総合182.71で10位。
 11番滑走でチャン/ハウ組(米。26、27)。曲は「Exogenesis: Symphony, Pt. 3」。振付はガニチェワ。冒頭の3T+1A+2A+SEQは第1がqマーク、第2は女性1Aで男性が2Aだった。3Twはレベル3。3Sは女性がアンダーローテーションでステップアウト。3LoThは片手つき。PCoSpとリフト二つはレベル3。うちリフト一つは5ALiの予定を5TLiに変更。肩の負担が重いのか。うちPCoSpは全ジャッジが加点1〜3。3SThは転倒。ChSqはイナバウアーなど行い、GOE+1.14。3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のBoDsはレベル2。ややスタミナ不足の感じ。技術点15番目の55.33、演技構成点12番目の58.25、合計112.58でフリー13位、総合175.44で12位。
 12番滑走でカム/オシェイ組(米。19、33)。曲は映画「Nocturnal Animals」より3曲。振付はミーキンス。女性のジャンプ以外はほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sは女性がqマーク。3LoThは転倒。リフト二つとBoDs、PCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後の5ALiは下ろした後男性がイーグルをする形で、加点2〜4。3T+2Tは女性の第1にqマーク。3SThも転倒。解説の小山さんは「女性はジャンプを下りられる感覚がないのでは」。4Liは男性のももの上に立ってから上げる形で、レベル3だが全ジャッジが加点3〜4。女性のジャンプさえ向上すればまだ伸びしろ充分。技術点12番目の58.08、演技構成点10番目の59.89、転倒の減点2、合計115.97でフリー11位、総合180.41で11位。

 13番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、25)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。連続ジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2〜3。3Sでは男性がオーバーターンしたが加点ほぼ2〜3。リフト三つはレベル4。うち3Liは加点ほぼ2〜3。5ALiは出る時女性が逆立ちの姿勢になる難しい形。3FThはややこらえたが成功、加点1〜3。ChSqはGOE+0.93。3LoThはきれいに決め、加点ほぼ2〜3。BiDsとPCoSpはいずれもレベル3で加点1〜3。ほぼノーミスの出来。技術点5番目の68.21、演技構成点も5番目の62.38、合計130.59は自己ベスト更新でフリー5位、総合198.23で5位。
 14番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。20、35)。曲は「キャッツ」より3曲。振付はフーザルポリ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3T+1A+2A+SEQで女性の第3が1Aになり、男性はステップアウトに片手付き、転倒扱い。3Sでは女性が2Sに。BiDsはレベル2で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点ほぼ2〜3。ChSqはGOE0.86。3SThも決め、全ジャッジが加点1〜3。しかし、3Liと最後のPCoSpの間で女性が転倒。女性は初の世界選手権で緊張したらしく、欧州選手権金メダルの実力を出せず。技術点8番目の60.54、演技構成点7番目の60.74、転倒の減点2、合計119.28でフリー9位、総合185.4で9位。

 15番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。19、21)。曲は「The Millionaire Waltz」。振付はマラフェエフ他。珍しいミス。冒頭の3Twは高さがありすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点2〜4。3S+2A+2T+SEQの予定が男性の第3が1Tに。第2もqマーク。3FThは成功、全ジャッジが加点ほぼ3。3Tも決める。5ALiと最後のPCoSpはレベル3。うち5ALiは全ジャッジが加点ほぼ1〜3。BiDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。3LoThはステップアウトし片手つき。5RLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし次の3Liが上がったのに回らないうちに下ろしてしまい、無得点。こんなミスは見たことがない。解説の小山さんは「男性が疲れていたように見えた」と言う。キスアンドクライで男性は呆然とし、コーチたちは渋い顔。技術点13番目の57.31、演技構成点9番目の59.97、合計117.28でフリー10位と後退、総合189.3で7位。
 16番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、25)。曲は「My Perception Of Love」他。振付はエフドキモワ。ノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3だが加点2〜4。3T+2A+2A+SEQも決め加点1〜3。3FThは加点3.3Sは加点2〜4。リフト二つとBoDsはレベル3。うち5RLiは加点2〜3。ChSqはGOE+0.86。3LoThもきれいに成功、加点3〜4。ジャンプが安定している。4Liと最後のPCoSpはレベル4。うち4Liは加点ほぼ2〜3。技術点最高の74.4、演技構成点6番目の62.19、合計136.59は自己ベスト更新でフリー4位と躍進、総合204.6で4位。200点越えにみな大喜び。
 最終グループ17番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。曲は「The Path of Silence, Power of Mind」。振付はマーク・ピレイ他。3S以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。続く3T+2A+2A+SEQもしっかり決め、加点1〜3。しかし、3Sで女性が回ったのに転倒。3LoThはきれいに成功、加点ほぼ2〜3。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点2〜4。BoDsと最後の3Liはレベル3で加点2〜3。3SThも決め、加点3〜4。ChSqでは女性に笑顔も見え、逆さリフトやイーグルなどでGOE+1.36。技術点4番目の72.75、演技構成点3番目の66.55、転倒の減点1、合計138.3は自己ベスト更新でフリー3位、総合210.4で銅メダル。

 18番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はカッツァニーガ。ここも珍しいミス。緊張していた。冒頭の3Twではキャッチがギリギリになり、接触もありレベル2でGOE-1.47。次は3連続の予定だったが、3T+2A+SEQの第2で男性がオーバーターン。3Sは成功。全ジャッジが加点1〜3。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4。うちリフト二つは全ジャッジが加点1〜3。3LoThは両手付き。ChSqはGOE+1.36。3SThはきれいに成功、全ジャッジが加点3。3Liは壁に近くてレベル3にGOE-0.47。BiDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。終わったとき、男性は呆然。得点が出るとキスアンドクライで頭を抱えた。技術点10番目の59.53、演技構成点4番目の64.93、合計124.46でフリー6位、総合197.34で6位。
 19番滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、32)。曲は「Interview with a vampire」。振付はジュリー・マルコット。二つのジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twは高く、レベル4で加点3〜5。3T+1A+2A+SEQでは女性が第3でステップアウト、GOE-1.14。3Sはややこらえた。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点ほぼ3〜4、PCoSpは加点3。3SThは加点3。ChSqGOE+1.6の高得点。3LoThも成功、加点2〜3。技術点3番目の72.95、演技構成点最高の71.13、合計144.08は自己ベスト更新でフリー2位、総合221.56も自己ベスト更新で金メダル。女性はキスアンドクライや表彰台でも涙。優勝インタビューにはフランス語で答え、表彰式ではカナダ国歌も歌っていた。
 最終滑走で三浦/木原組(22、31)。曲は「Woman」に変更。振付はジュリー・マルコット。ソロジャンプ痛恨の2S(基礎点1.3)。二つのジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点ほぼ3〜4。3T+2A+2A+SEQは第1がqマーク。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点3〜4、3Liは加点2〜4。3LzThは成功、加点2〜3。3Sの予定だったが女性が2Sに。3LoThはきれいに決め加点3。BoDsはレベル3で加点ほぼ2〜3。最後のChSqは回転リフトで終わる形でGOE+1.79の最高得点。技術点2番目の73.38、演技構成点も2番目の70.57、合計144.35は自己ベスト更新でフリー1位だが、総合217.88で銀メダル。得点を見て三浦が涙。しかし、3S(基礎点4.2)が跳べたとしてもその点差だけでは上回れなかったのも確か。表彰式はどちらかの体調不良で出席せず。

 <アイスダンス>36組エントリー。全8グループ。日本からは小松原/コレト組。アメリカからチョック/ベイツ組、カレイラ/ポノマレンコ組、ブラッティ/サマヴィル組。カナダからギレス/ポワリエ組、フルニエボードリー/ソレンセン組、ラジョワ/ラガ組。イタリアからギナール/ファブリ組他。イギリスからフィアー/ギブスン組他。リトアニアからリード/アンブルレビシウス組。フィンランドからトゥルッキラ/フェルスルイス組、折原/ピリネン組。フランスからロパレワ/ブリソー組他。フリーには20組しか進めないので、14組はRDまでとなる。Jスポーツ解説は東野さん、実況は小林アナ。
 4番滑走でレイタン/マヨロフ組(スウェ。18/23)。2023年春に組んだばかり。女性はノルウェー生まれ。男性は元シングルの選手。今季CSネーベルホルン杯13位、CSデニス・テン記念4位、欧州選手権27位。曲は「The Race Club Mix」他。振付はチャイカ。コーチはシニツィン他。拠点はドイツ。ツイズルの近さなど1年目とは思えない。このグループでは一番うまかったが、フリー進めず。技術点27番目の34.63、演技構成点28番目タイの26.5、合計61.13でRD28位。
 8番滑走でゴルブツォワ/ベロブロフ組(ウク。23、23)。昨季19位。今季CSワルシャワ杯5位、欧州選手権14位。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付・コーチともアグノエル他。ここまでのどの組より上手だがフリー進めず。技術点23番目の35.9、演技構成点27番目の35.9、合計63.3でRD26位。

 11番滑走でスマート/ディーク組(西。26、27)。初出場。2022秋に組換え。女性はイギリス、男性はドイツ生まれ。女性は以前スペインのディアスと組んでいた。小林アナによれば、組換えでドイツ代表の道もあったがスペインからの支援金の方が大きかったとのこと。曲はブロンディー「Call Me」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣裳は光る青のパンツスーツ。全体に速い。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。MiStは距離が近く、組んで日が浅いとは思えず。PStはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。CuLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。最後のChRSはGOE+2.57とここまでの最高点。技術点12番目の40.89、演技構成点16番目の30.92、合計71.81でRD15位。
 15番滑走で小松原/コレト組(31、32)。昨季四大陸7位。今季全日本優勝、四大陸8位。曲は「ゴーストバスターズ」他。振付はアグノエル他。第3グールプ12番滑走のシモワ/アクセノフ組(スロバキア。18、21)も同じ曲だった(振付はマッテオ・ザンニ。RD27位)。衣装は、日本の方が映画に忠実でマークも付いている。冒頭のDiStは女性レベル3、男性レベル2で全ジャッジが加点1〜3。しかし次のSqTwで痛恨のミス。女性が第2の3回転目で進まず、片足を一瞬ついてしまった。解説の東野さんは「回転は止まらなかったがスポットになった。どこまで採ってもらえるか」と言う。女性レベル2、男性レベル3でGOE-1.14。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。PStはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。速報値ではレベル2だった。最後のChRSはGOE+2.79といい加点。技術点21番目の36.56、演技構成点19番目の30.36、合計66.92でRD20位。20番滑走のドイツの組がふるわず(RD22位)、そこでやっと、ぎりぎりでフリー進出が決まる。
 16番滑走でベッカー/ヘルナンデス組(英。18、22)。初出場。昨季世界ジュニア4位。今季CSネペラ記念8位、CSゴールデン・スピン4位、国内2位、欧州選手権17位。曲は「Faith」他。振付・コーチともチャイト=モラッチ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点1〜3。MiStは男女ともレベル2。PStはレベル1だが加点1〜3。速報値ではレベルBだった。RoLiはレベル4で加点2。最後のChRSはGOE+1.93。東野さんは「硬かった。欧州選手権のときは女性がSqTwで転倒していたが今回はクリアした」。技術点19番目の36.78、演技構成点23番目の29.61、合計66.39でRD21位。フリーに進めず。

 17番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。21、24)。初出場。一昨季までロシア代表として欧州選手権7位、北京五輪15位。今季からジョージアに移籍。女性の母方の曽祖父母がジョージア系とのこと。CSブダペスト杯、CSデニス・テン記念とも優勝、欧州選手権8位。曲は「Bad」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付・コーチともエレナ・ノヴァク。女性の衣装は赤、男性の衣装は黒で袖に赤。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜4。PStはレベル1だが加点1〜3。ChRSはGOE+3.21の高得点。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。スピードもあるが「緩急がすごくわかりやすい」と東野さん。技術点11番目の41.67、演技構成点12番目の32.79、合計74.46、この時点で1位、RD12位。
 18番滑走で折原/ピリネン組(フィン。23、26)。初出場か。今季欧州選手権10位。曲は「マドンナ「Like a Prayer」等3曲。振付はスカリ他。女性の衣装は銀色の水着のよう。解説の東野さんによれば、「折原さんの衣装は評判が良かった」。小林アナが「お母さまのお手製です」。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2。SlLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル2。ChRSはGOE+2.14。技術点17番目の38.37、演技構成点21番目の30.29、合計68.66でRD17位。

 22番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。初出場。昨年タシュレロワ/タシュラー組が8位になり2枠獲得。昨季世界ジュニア金メダル。今季国内シニア優勝、欧州選手権9位。曲は「Self Control」他。振付はマッテオ・ザンニ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChRSでまず、技術を見せる作戦とのこと。GOE+3.21。現在1位のデイヴィス/スモルキン組と同じ加点。SqTwはなぜか女性レベル3だが男性レベル4で加点2〜3。PStはレベル2で加点2〜3。CuLiは男性のイーグルの腿の上で女性が倒立する形でレベル4に加点2〜4。下りる時男性が片足になるところも安定していたとのこと。最後のMiStは女性レベル1、男性レベル2だが、距離も近く、加点2〜3。最後までスピードがあり、「エネルギーがさく裂」した滑りだった。技術点15番目の40.7、演技構成点13番目の32.35、合計73.05でRD13位。
 23番滑走でハリス/チャン組(豪。21、27)。昨季16位。今季四大陸9位。曲は「Material Girl」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は金色。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点1〜3。ここまでStSqで二人ともレベル3は初めてか。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。PStはレベル2。ChRSはGOE+2.0。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。「今季一番の滑り」と東野さん。技術点16番目の40.62、演技構成点17番目の30.82、合計71.44でRD16位。
 24番滑走でデムージョ/ルメルシエ組(仏。22、24)。昨季14位。今季NHK杯5位、国内2位、欧州選手権5位。曲は「Rapper's Delight」他。振付はブノワ・リショー他。女性の衣装は紫色。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。「SqTwに入るところの手の動きが音楽に合っている」と東野さん。PStはレベル2で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。ChRSはGOE+3.64とここまでの最高点。最後のMiStはユニークな動きもあり、男女ともレベル2だが加点2〜3。東野さんは「個性的なプログラム」と賞賛。技術点10番目の42.45、演技構成点11番目の33.29、合計75.74は自己ベスト更新、この時点で1位、RD11位。

 25番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。昨季8位。今季国内は男性のケガで欠場。練習再開は12月上旬とのこと。欧州選手権7位。曲は「The Knowledge」他。振付はマッテオ・ザンニ他。全要素に全ジャッジが加点。いきなり持ち味の高速スケーティング。冒頭のChRSはGOE+3.86の最高点。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。PStはレベル3で加点2〜3。次はCuLiの予定だったが、女性が男性の足の上に乗れず、両足が氷に付いたままで無得点どころか、未実施の扱い。解説の東野さんは「こういうミスは初めて見ました」。最後のMiStは男女ともレベル2だが加点2〜3。技術点20番目の36.62、演技構成点14番目の31.63、合計68.25でRD18位。リフトのミスがありながらフリー進出。
 26番滑走でイム/カン組(韓。19、22)。初出場。昨季世界ジュニア銀メダル。今季四大陸7位。曲は「プリンス「Let's Go Crazy」他。振付はアグノエル。女性の衣装は黒のドレスの上に青紫の上衣。男性の衣装は袖無しの青紫。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル3、男性レベル2。PStはレベル3。ChRSはGOE+2.0。最後のRoLiレベル4で加点2〜3。「自分たちの強みがどこかよくわかっているカップル」と東野さん。技術点14番目の40.83、演技構成点15番目の31.06、合計71.89でRD14位。

 27番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,23)。昨季10位。今季四大陸銅メダル。曲は「Whole Lotta Trouble」他。振付はハベル他。女性の衣装はダークグレーで両脇は透けている。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル3で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4でほぼ加点2〜3。MiStは男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSはほぼGOE2〜3。技術点8番目の44.83、演技構成点9番目の34.43、合計79.26でRD8位。
 28番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。昨季9位。今季欧州選手権6位。曲は「Tell It to My Heart」他。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。PStはレベル3で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点2〜4。最後のChRSはGOE+2.79。解説の東野さんは「トップ10のレベルになるとSqTwとリフトはレベル4、PStとMiStもレベル3以上をねらい、後は細かい所やGOEの勝負になる」。技術点9番目の42.49、演技構成点10番目の33.4、合計75.89でRD9位。

 29番滑走でラジョワ/ラガ組(加。23、25)。組んで13季目。出場3回目で一昨季11位。昨季四大陸銅メダル。今季ファイナル6位。女性の脳震とうで国内と四大陸を欠場。1週間前に「全ての症状が消え出場が決まった」と小林アナ。曲はMichael Jackson Medley。振付はアグノエル他。女性の衣装は水色のパンツスーツ。男性は赤黒い上下。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜5。MiStは男女ともレベル3で加点3〜4。PStはレベル2だが加点2〜4。ChRSはGOE+3.35。最後のRoLiはレベル4に加点3〜4。最後までスピードがあり、やりきった。技術点5番目の46.88、演技構成点も5番目の35.42、合計82.3は自己ベスト更新でRD5位。
 30番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。昨季12位。今季欧州選手権4位。曲は「Sans contrefacon」他。振付はシゼロン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜5。MiSt女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSはGOE4.5の高得点。第7グループ内では一番高い。「最近自信を感じ始めている」とコメントがあったとのこと。技術点7番目の45.44、演技構成点8番目の34.57、合計80.01でRD7位。
 31番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リト。29、31)。昨季7位。今季欧州選手権銅メダル。曲は「Welcome to the Jungle」。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3。PStはレベル3で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点3〜4。最後のChRSはGOE+4.29の高得点。「やはり欧州選手権でメダルをとって自信が付いたのでしょう」と東野さん。技術点6番目の45.92、演技構成点も6番目の35.07、合計80.99でRD6位。

 32番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、35)。昨季5位。今季四大陸銀メダル。曲は映画「Top Gun」より5曲。振付はデュブレイユ他。痛恨のツイズルミス。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4に加点3〜5。SqTwは女性が第2の3回転目でタッチダウンして回転が止まりレベル2、男性レベル4でGOE-3〜1。DiStは女性レベル2、男性レベル1で加点ほぼ3。壁に近すぎてターンが認定されるか東野さんが心配していた。PStはレベル3で加点ほぼ3。最後のChRSはGOE+4.07。技術点13番目タイの40.83、演技構成点7番目の34.96、合計75.79でRD10位。残念。
 33番滑走でギレス/ポワリエ組(加。32、32)。昨季銅メダル。今季四大陸金メダル。曲は「No More I love You's」他。振付はアレキサンドラ・クレニアン。女性の衣装は光る薄緑のパンツスーツ。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭はPStでレベル3に加点3〜4。MiStは途中二人ともヒザをついたり寝そべったりして、男女ともレベル3に加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。ChRSはGOE+5.14とここまでの最高得点。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。キスアンドクライで男性が感極まったような顔。技術点3番目の86.51、演技構成点も3番目の37.54、合計86.51でRD3位。

 34番滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、36)。出場12回目。昨季銀メダル。今季欧州選手権2連覇。今回アイスダンス選手では最高齢らしいが「女性はペアで40歳、男性はシングルで40歳の選手がいる」という。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付はジョルダーニ他。始めから終わりまで、二人の動きがピッタリ合っていた。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。ChRSはGOE+5.57とここまでの最高点。PStは速報値ではレベル4だったがレベル3、加点3〜4。SlLiはレベル4で加点4〜5。最後のMiStは男女ともレベル2で加点3〜5。東野さんは「疲れている最後にStSqを持ってきてこの完成度」と賞賛。この組もすばらしい出来。リンクサイドでバーバラコーチも大興奮。技術点2番目の49.56、演技構成点も2番目の37.96、合計87.52でRD2位。
 35番滑走でチョック/ベイツ組(米。31、35)。昨季金メダル。今季ファイナル、全米とも優勝。「ファイナルは初優勝」と小林アナ。曲はクイーン「ボヘミアンラプソディー」より「Another One Bites The Dust」等2曲他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は真っ黄色。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStは男女ともレベル3で加点ほぼ4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。PStはレベル2だが加点3〜4。ChRSはGOE+6.43は出し過ぎでは。最後のRoLiはレベル4に加点4〜5。技術点最高の51.47、演技構成点も最高の38.61、合計90.08でRD1位。
 最終滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Sweet Dreams」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点3〜5。MiStは片手・片ヒザをついてゴロンと回転する入りで、男女ともレベル2で加点3〜4。PStはレベル3て加点2〜4。ChRSはGOE+5.14。最後のRoLiはレベル4で加点4〜5。「最終滑走の重圧に耐えていい演技」と東野さん。技術点4番目の47.88、演技構成点も4番目の36.72、合計84.6でRD4位。

 フリー。20組が進む。
 2番滑走で小松原/コレト組(31、32)。曲は「バーブラ・ストライサンド「Loving You」他。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は赤紫。ミスなく、得意なテーマを滑り切った。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。OFTは男女ともレベル2で加点2。CiStは女性レベル2、男性レベル3。DSpはレベル4。ChSpはGOE+2.02。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。ChSlはGOE+1.54。RoLiはレベル4に加点2〜3。最後のChLiはGOE+1.42。終わったとき笑顔でハイタッチ。解説の東野さんは「今まで見た中で一番よかった。ティム君の背中が自信にあふれていた」。技術点16番目の60.2、演技構成点17番目の46.78、合計106.98でフリー17位、総合173.9で18位。
 4番滑走で折原/ピリネン組(フィン。23、26)。曲は「シカゴ」より「When You're Good To Mama」等3曲。振付はラノッテ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点ほぼ3。ChSpはGOE+1.66。SyTwは第3で停滞がありダウングレード、男女ともレベル3。OFTは女性レベル2、男性レベル3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。DSpもレベル4。DiStは女性レベル1、男性レベル2で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE+2.73、ChLiはGOE+2.37。技術点17番目の59.99、演技構成点16番目の47.34、合計107.33でフリー16位、総合175.99で16位。
 5番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。曲は「Bluecobalto」他。振付はピパーニ他。「男性のケガは脊椎の骨折だった」と小林アナ。「思ったより重傷だったが100%治った」とのこと。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLi+RoLiは、女性がジャンプして男性の靴の上で倒立する形で、連続リフトはいずれもレベル4に加点2〜4。SeStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。CuLiは男性がイーグルした上に乗る形でレベル4に加点1〜5。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。OFTは男女ともレベル2で加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。ChSpはGOE+1.66、ChStはGOE+2.13、最後のChSlはGOE+2.02。「RDで大きなミスをしたのによくメンタルを建て直した」と東野さん。技術点15番目の63.0、演技構成点も15番目の48.92、合計111.92でフリー15位、総合180.17で15位。

 第2グループ7番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。21、24)。曲は映画「ブラック・スワン」より3曲他。振付・コーチともエレナ・ノヴァク。女性の髪形は短い一本の三つ編み、衣装は黒。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトは、倒立した女性を支えながら男性が前方に片足を上げる形で、いずれもレベル4で加点2〜4。SyTwはなぜか男女ともレベル3で加点2〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜4。ChSlはGOE+2.73。DSpはレベル2だが加点2〜4。東野さんは「ポジションの回転数」を心配していた。ChStはGOE+2.13。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のChLiはGOE+2.37。技術点14番目の63.24、演技構成点11番目の50.64、合計113.88でフリー14位、総合188.34で12位。
 8番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。振付はマルコ・ピパーニ他。こちらの女性の衣装は黒だがロングスカート。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のStaLiはかがんだ男性の背に女性が乗る形でレベル4に加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。あと二つのリフトとDSpもレベル4。うちDSpは加点ほぼ3〜4。うちSlLiは男性の背中側で女性がアラベスクの姿勢をとり笑顔にすごみ。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。ChHyはGOE+2.13。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。手前から始めるChStはGOE+2.49。ChTwはバレエっぽく決めてGOE+2.13。終わったとき男性はガッツポーズした後すわりこんだ。技術点11番目の65.39、演技構成点13番目の49.84、合計115.23は自己ベスト更新でフリー11位、総合188.28も自己ベスト更新で13位。
 10番滑走でイム/カン組(韓。19、22)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はデュブレイユ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜5。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。SyTwは女性レベル4、男性レベル3加点2〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。あと二つのリフトとDSpはレベル4。うちリフト二つは加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素三つ。ChHyはGOE+2.49、ChStはGOE+2.13、ChLiはGOE+2.96の高得点。技術点12番目の64.9、演技構成点14番目の49.72、合計114.62は自己ベスト更新でフリー12位、総合186.51で14位。

 第3グループ11番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、35)。曲は「ノートルダムドパリ」よりDanse Mon Esmeralda」他。振付はアグノエル他。女性の衣装はダークグリーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。うちRoLiはノーハンドのところもあった。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。「RDのミスを見事に乗り越えた」と東野さん。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。DSpとCuLiもレベル4で加点3〜4。ChAJはGOE+2.61。ChStはGOE+2.73。最後のChLiは GOE+3.32の高得点。ノーミスで終え、喜んでいた。技術点6番目の69.9、演技構成点も6番目の54.22、合計124.12でフリー6位、総合199.91で9位。
 12番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。曲は「Mass (Re-Imagined)」。振付はスカリ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭もStaLi+RoLiは同じ姿勢のまま移動していく。連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。SyTwは男女ともレベル3で加点1〜3。ChHyは向かい合ってヒザを曲げた低い姿勢で後ろへ上半身を倒す形で、GOE+2.37。CiStは女性レベル1、男性レベル3で加点2〜3。SlLiとDSpはいずれもレベル4。うちSlLiは加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE+2.49、ChLiはGOE+2.61。技術点10番目の65.59、演技構成点も10番目の50.86、合計116.45でフリー10位、総合192.34で10位。
 13番滑走でリード/アンブルレビシウス組(リト。29、31)。曲は「Enough of Our Machine」。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。うちStaLiではしゃがんだ男性のヒザの上に女性が立つ形。SyTwも男女ともレベル4で加点3〜4。OFTは男女ともレベル2で加点ほぼ3。CiStとDSpはいずれもレベル4で加点2〜4。DiSt女性レベル2、男性レベル3で加点ほほ2〜3。ChSlはGOE+2.49。最後にコレオ要素二つ。ChStは2人の伸ばした両腕を正面から見て対象形になるように動かしたりし、GOE+2.49。ChLiはGOE+2.96。解説の東野さんは「今季欧州選手権のメダリストになり、自信がついた」。技術点9番目の67.45、演技構成点7番目の52.52、合計119.97でフリー9位、総合200.96で6位。

 14番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,23)。曲は「The Girl With The Plum」他。振付はディアス他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。ここまでで初めてレベル4が出た。DSpとリフト三つはレベル4。うちDSpとRoLiは加点3〜4。うちCuLiは女性が飛び乗り、男性は片足で後ろ向きに滑る形。ChStはMiStの形で行い、GOE+2.61。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。CiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3。最後にコレオ要素二つ。ChAJ、ChSlともGOE+2.73。技術点7番目の68.76、演技構成点9番目の52.3、合計121.06でフリー7位、総合200.32で7位。
 15番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、26)。曲はラフマニノフ「Elegie in E-Flat Minor, Op.3, No.1」。振付はアグノエル。男性がラフマニノフを演じ、女性はインスピレーションを表現しているとのこと。全要素に全ジャッジが加点。トップ10の組はどこも、GOE減点されていない。冒頭のChAJはGOE+2.73。リフト三つとDSpいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。うちSlLiは女性が男性のももの上に立って弓なりになり、男性は浮かせた片足を後ろから前へ移動する形。DiStは男女ともレベル1でびっくりだが、加点ほぼ3。OFTは男女ともレベル2で加点3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。ChSlはGOE+2.73、ChLiはGOE+3.2。技術点8番目の67.77、演技構成点も8番目の52.5、合計120.27でフリー8位、総合200.28で8位。

 最終グループ16番滑走で地元ラジョワ/ラガ組(加。23、25)。曲は「Roses」。振付はクールノイエ他。「要素に入る前の高スピードが魅力」と東野さん。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のSlLiはレベル4に加点3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル4の高レベルで加点3〜4。ChSpはGOE+2.85。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。DSpとあと二つのリフトもレベル4で加点3以上。うちRoLiは加点3〜5、StaLiは加点2〜5。どちらも女性が高スピードで飛び乗る形。ChStはサーキュラーの形でスライドなどを行い、GOE+2.73。DiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。最後のChLiはGOE+3.68の高得点。技術点4番目の71.15、演技構成点5番目の54.56、合計125.71は自己ベスト更新でフリー5位、総合208.01も自己ベスト更新で5位と躍進。
 17番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は「Gonna Fly Now (ロッキー)」他。振付はアグノエル他。女性の髪は一本の短い三つ編みで衣装は黒のセパレーツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点3。DiStは男女ともレベル4で加点2〜4。DSpは最初女性がビールマンの形でレベル4に加点ほぼ3〜4。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。ChStはGOE+3.91の高得点。途中で男性が腕立て伏せを一回したが、以前は二回だった。ChSlはGOE+3.08、ChSpはGOE+2.96。最後のStaLiもレベル4で加点3〜5。技術点5番目の70.68、演技構成点4番目の55.64、合計126.32でフリー4位、総合210.92で4位。

 18番滑走でチョック/ベイツ組(米。31、35)。曲はピンク・フロイド「The Dark Side of the Moon」より「Eclipse」等3曲。アルバム発売50周年とか。振付はデュブレイユ。「内面にひそむ狂気を表現」したとのこと。静かな曲の中でさりげなく高難度の技を見せる。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。冒頭のStaLiは男性の片足の靴の上に女性が飛び乗る形で、レベル2だが加点2〜5。あと二つのリフトとDSpはレベル4。うちリフト二つは加点4〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。OFTは女性レベル2、男性レベル3で3〜4。ChAJは変わった形のジャンプで構成してGOE+3.68。手前サイドからのChStはGOE+3.56。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ4。これ1要素で12.38は最高点。最後のChLiはGOE+3.79の高得点。技術点2番目の73.76、演技構成点最高の58.36、合計132.12でフリー2位、総合222.2で金メダル。「アメリカは初の連覇」と小林アナ。優勝インタビューでは女性は観客への感謝をフランス語で伝えていた。表彰式では国歌が生歌で、男性が驚いていた。
 19番滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、36)。曲は「Through the Sheets」他。振付はフーザルポリ他。女性の衣装は上が黒でスカート裾の濃い紅色へグラデーション。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のChAJはGOE+3.44。SyTwはぴったりで男女ともレベル4で加点3〜5。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。うちCuLiは男性の片ひざの上に女性が倒立しながら飛び乗って向きを変え、肩で体を支える形。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。DSpはレベル4で加点3〜5。手前からのChStはGOE+3.44。OFTは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。ChSlはGOE+2.85。最後のStaLiは速報値ではレベル4だったが、しゃがんだ男性の肩に女性の足首を乗せる形で、女性のスカートが靴の先にひっかかりレベル2に。加点3〜5。解説の東野さんは「こんなのは初めて見た。男性のももが水平で3秒なかったのでは」。技術点3番目の71.58、演技構成点も3番目の57.42、合計129.0でフリー3位、総合216.52で銅メダル。
 最終滑走で地元ギレス/ポワリエ組(加。32、32)。すごい歓声。曲は映画「Wuthering Heights(嵐が丘)」より3曲。作曲は坂本龍一。振付はラザグリアエフ他。愛と憎しみを表現。すばらしかった。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜5。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点4〜5。うちSlLiは男性が片足で3秒以上。手前からのChStは女性がジャッジ席に片手をさしのべ、途中では髪も振り乱す。GOE+3.32。SyTwは第3までピタッとあっており男女ともレベル4で加点ほぼ4〜5。DSpもレベル4で加点3〜5。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3〜4。CuLiは男性の片腿の上で女性がおなかで水平に乗り両足は後ろへ伸ばす形でレベル4に加点4〜5。最後にコレオ要素二つ。ChLiはGOE+3.32。おなじみのChHyはGOE+4.03の最高得点。終わったとき、男性は「やりきった」顔で涙。技術点最高の75.25、演技構成点2番目の57.92、合計133.17でフリー1位、総合219.68、逆転で初の銀メダル。

 ※2024年4/22、小松原美里引退発表。「競技人生をやりきったと心から思えている」とインスタグラムに書いたという。アイスダンスカップルは解散。今後は、指導者資格取得をめざし、プロスケーターとしてやっていくとのこと。コレト(小松原尊)の進退は不明。

フィギュアスケート (2024.3/22、23、24、10/6、7、9、11、)

世界選手権 (2024.3/18〜25 モントリオール・カナダ) 選手権

 大会公式アンバサダーは、パトリック・チャンとジョアニー・ロシェットとのこと。
 <女子シングル>35人エントリー。日本からは坂本、千葉、吉田陽菜。韓国からはキム・チェヨン、イ・ヘイン、ユ・ヨン。アメリカからグレンとレヴィト。ベルギーからヘンドリクスとピンザローネ。スイスはレポンドとカイザー。地元カナダはスキーザス。フランスはシルト。フィンランドはペルコネン。ジョージアはグバノワ。ポーランドはクラコワ。チェコはブレジノワ。フジ地上波では日本人3人と韓国人2人、ヘンドリクスとレヴィトを放送。解説は荒川。 Jスポーツでは、SP全員放送したが見る時間が取れず。
 【以下3人記録のみ】
 22番滑走でグレン(米。24)。フィンランド大会3位、全米優勝。曲は「Heads Will Roll」。振付はキャサリン・ヒル他。最後の3Loで転倒。技術点33.18、演技構成点32.35、転倒の減点1、合計64.53でSP9位。
 23番滑走でレポンド(スイス。17)。フランス杯10位、国内2位。欧州選手権位。曲は「Voila」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。最後の3Lzが!マークで転倒。技術点33.29、演技構成点30.35、転倒の減点1、合計62.64でSP12位。
 24番滑走でペトロキナ(エスト。19)。曲は「Run」。振付はマーク・ピレイ。年末の右足骨折から復帰。3F+2Tこらえて決める。技術点34.37、演技構成点31.86、合計66.23でSP7位。

 25番滑走で千葉(18)。全日本2位。四大陸金メダル。曲は「黒い瞳」。振付はミーシャ・ジー。緊張していた。痛恨の1Lz。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く2Aも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜5、StSqも加点1〜4。しかし1.1倍になる3Lzがパンクして無得点に。これは痛かった。ミス直後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点18番目の31.0、演技構成点8番目の31.64、合計62.64でSP13位。
 29番滑走で吉田(18)。ファイナル3位、全日本7位。曲は「Koo Koo Fun」。振付はウィーバー。笑顔で登場。連続ジャンプでステップアウト気味に。それ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ2〜3。続く3Lz+3TはいずれにもqマークでGOE-5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは音楽に合わせて大きく速く動いて加点2〜4。技術点9番目の33.35、演技構成点も9番目の31.21、合計64.56でSP8位。

 最終グループ30番滑走でイ・ヘイン(韓。18)。昨季銀メダル。今季国内3位。四大陸11位。曲はまた「Siren」に戻した。振付はコストナー。見事に復活したか。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点ほぼ2〜3。続く2Aは加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うち最後のStSqは加点3〜5、スピン三つも加点2〜4。技術点2番目の40.3、演技構成点4番目の33.25、合計73.55でSP3位。
 32番滑走でキム・チェヨン(韓。17)。四大陸銀メダル。曲は「Pantomeme」他。振付はシン・イェジ。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは表情もつけて生き生きと滑り、加点3〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点7番目の34.94、演技構成点6番目の31.97、合計66.91でSP6位。

 33番滑走でレヴィト(米。17)。昨季4位。今季ファイナル5位。全米3位。曲は全米から「Nella Fantasia」に変更。振付はクズネツォワ。ノーミス。冒頭の3Lz+3Tは第1に!マーク。続く2Aは高く跳び、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点1〜5、FCSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜5。全米よりも良かったのでは。技術点3番目の38.86、演技構成点4番目の34.87、合計73.73は自己ベスト更新でSP2位。
 34番滑走でヘンドリクス(ベルギー。24)。昨季銅メダル。今季ファイナル2位、欧州選手権金メダル。曲は「I'm nin'alu」他。振付はアダム・ソルヤ。衣装は相変わらずオレンジのロングビーズ。ノーミス。今季見た中で最高の演技。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点ほぼ2〜3。続く2Aも加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点4〜5、CCoSpは加点3〜5、最後のLSpも加点2〜5。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ2〜3。技術点最高の41.02、演技構成点も最高の35.78、合計76.98は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライでコーチともども大喜び。
 最終滑走で坂本(23)。昨季2連覇。今季ファイナル優勝、全日本3連覇。曲は「Baby, God Bless You」。振付はバトル。めずらしく3Lzでミス。それ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aはスピードと幅があり加点ほぼ4〜5。続く3Lzは!マークで傾いてこらえた。スピン三つはレベル4。うちLSpと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+3Tは第1でかかとに重心が寄ったが、気合で3Tを付け、ほぼ加点1〜3。StSqはレベル3だが加点1〜4。技術点4番目の37.71、演技構成点2番目の35.58、合計73.29でSP4位。

 フリー。24人が進む。地上波では千葉、吉田と最終グループ6人を放送。Jスポーツでは全員放送。解説は岡崎真さん、実況は赤平アナ。
 4番滑走でSP20位グバノワ(ジョー。21)。後日見た。曲は「Caruso」。振付はモロトフ他。SPは見ていないが、前の3人とは段違いの表現力。ただスピードがない。冒頭の3F+3Tは第2がアンダーローテーション。後半の3Lz+2Aは両方ともqマーク。最後の2Aもqマーク。StSqは全ジャッジが加点2〜3だがなぜかレベル2。技術点62.83、演技構成点10番目の60.93、合計123.76でフリー7位と挽回、総合182.42で13位。
 5番滑走で千葉(18)。曲は「海の上のピアニスト」。振付は鈴木明子。緊張していた。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く2Aは全ジャッジが加点1〜3。3Sは全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点4〜5、CCoSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Loはダウングレード4でステップアウト。直後のChSqは落ち着いてスパイラルなどで全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loと3Lz+2Tを決める。ソロの3Lzは!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。大きなミスなく滑り切った。技術点4番目の69.38、演技構成点7番目の63.44、合計132.82でフリー5位と大きく挽回、総合195.46で7位。

 10番滑走でSP14位クラコワ(ポー。21)。後日見た。曲は「Solas」他。振付はブノワ・リショー。大きなミスはなかったが、回転であちこち減点。ただ、SP落ちした欧州選手権からは復調したか。冒頭の3Lz+1Eu+3Fは第3が!マーク。3Loと3Sはよかったが、3Tはqマーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lo+2Aはよかったが、3S+2Tは第1がqマーク。ChSqはGOE+1.29。技術点63.12、演技構成点59.3、合計122.42でフリー10位とやや挽回、総合184.76で11位。
 13番滑走でレポンド(スイス。17)。後日見た。170cmというが手足が長くもっと高く見える。曲は「Freya」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。見事ノーミス。冒頭の3F+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。3Lzは!マーク。3Lo、2A成功。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点3番目の70.15、演技構成点8番目の63.23、合計133.38は自己ベスト更新でフリー4位、総合196.02も自己ベスト更新で5位。もう一人のカイザーが総合9位のため、わずかに1ポイント3枠に届かず来季も2枠。

 16番滑走でSP9位グレン(米。24)。後日見た。曲は「Exogenisis No.3」。振付はキャサリン・ヒル。冒頭の3Aは見事に成功。全ジャッジが加点1〜3。3F+3Tと3Lo+2Tも決め、全ジャッジが加点。うち連続3回転は加点2〜4。ところが次が2Loとパンク。FSSpはレベル3で全ジャッジが加点だが、StSqはなぜかレベル2.1.1倍になるところで1Lz、3Lo<、3Fqとミスの連続。ChSqは全ジャッジが加点二から四、あと二つのスピンもレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3と持ち直したが、得点は伸びず。技術点12番目の56.67、演技構成点5番目の65.33、合計122.0でフリー11位、総合186.53で10位。得点と順位を見て泣いていた。
 18番滑走で吉田(18)。曲は「Shakuhachi & La terre vue du ciel」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Aは下りたが、qマーク。2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のSSpは全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Fは!マーク。1.1倍になる3Lzはqマークで転倒。直後のChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tと3S+2A+2T+SEQは成功。StSqは大きく動けたもののレベル2だが全ジャッジが加点1〜4。技術点5番目の68.17、演技構成点9番目の63.2、転倒の減点1、合計130.37でフリー6位、総合194.93で8位。

 最終グループ19番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。曲は「Le Bal des folle」。振付はブノワ・リショー。SPで多かったqマークをひとつに減らしてきた。冒頭の2Aと3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Fは相変わらず!マーク。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1が!マーク。3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点ほぼ2。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3Sはqマーク。技術点2番目の72.81、演技構成点6番目の63.87、合計136.68でフリー3位、総合203.59で銅メダル。
 20番滑走でユ・ヨン(韓。18)。曲は「Lord of the Rings」他に変更。振付はミーキンス。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Sも全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。2Loで転倒。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし次は1Lzとパンク。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。2A+2T+2Loと3連続をリカバリー。ただ、第3にqマーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点14番目の56.16、演技構成点11番目の60.82、転倒の減点1、合計115.98でフリー14位、総合183.35で12位。
 21番滑走で坂本(23)。曲は「Wild is the Wind」他。振付はデュブレイユ。ほぼノーミスで滑り切った。ソロの3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の2Aは今日も加点ほぼ4〜5。続く3Lzはeマーク。3Sは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜4。StSqはスピードがありレベル3だが加点3〜4。3F+2Tは加点2〜4。1.1倍になるところで3F+3Tと2A+3T+2Tを力強く決める。連続3回転は加点3〜4、3連続は加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜4。最後にソロの3Loも気迫で跳び、加点2〜5。技術点最高の75.08、演技構成点も最高の74.59、合計149.67でフリー1位、総合222.96、逆転で金メダル。女子では56年ぶりの3連覇。来季の3枠も確保。

 22番滑走でレヴィト(米。17)。曲は「The White Crow」より。振付はクズネツォワ。こちらもほぼノーミスで滑り切った。二つの3Lzと最後のスピン以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは第1に!マーク、第2にqマーク。一つ目の2Aと3Fは加点2〜3。二つ目の2Aは加点2。CCoSpとStSqはレベル4で加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは第1がeマーク。ChSqは美しいスパイラルなど行い、加点2〜4。3F+2Tとソロの3Lも決める。FCSpはレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のFCCoSpはレベル2でVマーク。終わったとき、氷にすわって驚いたような顔。技術点68.04、演技構成点2番目の70.39、合計138.43でフリー2位、総合212.16で銀メダル。アメリカはグレンが10位で来季は3枠に増加。
 23番滑走でヘンドリクス(ベルギー。23)。曲は「Break My Soul」。振付はアダム・ソルヤ。やはり緊張したか。後半三つのジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点にまとめたが、構成は落としていた。傷めていた股関節の回復具合はどうだったのか。冒頭の3Lz+2Tは本来第2が3Tのはず。続く2Aと3Fは加点2〜3。二つ目の2Aも成功。スピン二つとStSqはレベル3。やはりSP1位の重圧もあるか。うちCCoSpとStSqは加点ほぼ3〜4。ChSqも加点3〜4。1.1倍になるところの2Lz+3Tで両足のミス。第1が2回転になり、第2はダウングレード。3連続の予定の3Fは転倒。3Sに2T+2Loを付ける頑張りは見せた。最後のLSpはレベル4で加点4〜5というよい出来。技術点15番目の54.87、演技構成点3番目の69.4、転倒の減点1、合計123.27でフリー8位、総合200.25で4位。
 最終滑走でイ・ヘイン(韓。18)。曲は「ノートルダム・ド・パリ」。振付はシェイリン・ボーン。前半のジャンプ4要素全てミス。どうしたのか。こちらも最終滑走の重圧か。冒頭の2A+3Tは第2がアンダーローテーション。次の1Lz+3Tになり、第2にqマークでステップアウト。その次の3Loもqマーク。3Sはオーバーターン。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第1がqマーク。3Fは!マーク。2Aは全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点13番目の56.44、演技構成点4番目の65.49、合計121.93でフリー12位、総合195.48で6位。韓国はキム・チェヨンが2位で来季も3枠。

 <男子シングル>40人エントリー。日本からは宇野、鍵山、三浦佳生。アメリカからマリニン、ブラウン、プルキネン。韓国はチャとキム・ヒョンギョム、イ・シヒョン。地元カナダからサドフスキーとチウ。フランスはシャオイムファとエコノミド。イタリアはフランジパーニとメモラ。中国はジン。ラトビアはワシリエフス。スイスはブリッチギ。カザフスタンはシャイドロフ。エストニアはA.セレフコ。フジ地上波では最終グループ6人を放送。解説は本田武史。 Jスポーツでは、SP全員放送したが、全員は見る時間が取れず。解説は中庭、実況は小林アナ。フリーに進めなかった主な選手は、ボーヤン・ジン(中。26)がSP39位、リトヴィンツェフ(アゼ。23)がSP25位、ハガラ(スロバ。17)SP35位など。
 18番滑走で地元サドフスキー(加。24)。国内6位、四大陸10位。曲は「Unconscious」。振付はデュブレイユ他。今季一番ではというよい出来だった。やればできる。出てきただけで大歓声。曲が始まるとともに表情がつき、冒頭の4Sは全ジャッジが加点1〜3。続く3Aも決める。さらに3Lz+3Tはややこらえたがしっかり下りる。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。CSSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。ノーミスで終え、コーチたちは大喜び。「ジャンプ3本を意図的に前半に跳んで、1.1倍になることよりも安定したプログラムを優先したのでしょう」と解説の中庭。技術点10番目の45.68、演技構成点14番目の38.6、合計84.28でSP11位。それまで1位だった3番滑走のカリーヨ(メキシコ。24)を上回ってこの時点で1位、Qマークも付いた。ホッとしていた。

 20番滑走でゴロドニツキ(イスラ。22)。カナダ生まれとのことで声援。3回目。昨年16位。欧州選手権12位。曲は変奏の「Moonlight Sonata」。振付はベレジンツェフ他。4回転なし。冒頭の3Aをきちんと決め、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tも成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜3。1.1倍になる3Lzは!マーク。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。終わったときガッツポーズ。「全てのジャンプの着氷が安定している」と中庭。技術点16番目の43.03、演技構成点17番目の37.46、合計80.49でSP14位。
 22番滑走でリトヴィンツェフ(アゼ。23)。5回目。欧州選手権16位。曲は「ライオン・キング」より「Circle of Life」。振付はミハイロフ。衣装はトラ柄で左肩のみオレンジ色。当初は4回転2本の予定だったらしい。冒頭の4T転倒。3Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+3Tは決めたが、第1に!マーク。CSSpはレベル3.StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点24番目の38.02、演技構成点23番目の35.14、転倒の減点1、合計72.16でSP25位。惜しくもフリーに進めず。

 23番滑走で地元チウ(加。19)。国内初優勝、四大陸7位。曲は「ロミオとジュリエット」より4曲。振付はジョーイ・ラッセル。またもや会場は大歓声。「昨日誕生日」と小林アナ。冒頭の4T+2Tは第1で片手をついたが、成立。3Aも決める。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点1〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点2〜3。StSqとFSSpはレベル3。うちFSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。なんとかまとめてガッツポーズ。解説の中庭が「冒頭の4TやStSqは少し危なかったけれどやりきった」。技術点22番目の40.02、演技構成点16番目の37.98、合計78.0でSP18位。
 25番滑走でA.セレフコ(エスト。22)。3年ぶり3回目の出場。前回2021年は16位。NHK杯8位、欧州選手権銀メダル。曲は「Pharaoh Ramses II」他。振付はシニツィン。エジプト的なポーズから始まり、冒頭の4Tはqマークで片手つき。3Aは高く全ジャッジが加点2〜4。スピン二つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz+3T成功。StSqと最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqはよく動いて加点3〜5。技術点12番目の43.95、演技構成点10番目の40.13、合計84.08でSP12位。
 26番滑走でフランジパーニ(伊。23)。初出場。欧州選手権4位(ジャンプを跳び過ぎなければ3位だったらしい)。曲は「Keeping Me Alive」。振付はブノワ・リショー。4回転2本の構成。冒頭の4T+3T成功、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く4Sは軸が外に振れて転倒。FSSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aも決める。あと二つのスピンはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpはほぼ加点1〜3。技術点11番目の44.73、演技構成点12番目の38.9、合計82.63でSP13位。イタリアは五輪を控えており、今回欠場したリッツォは「傷めている股関節を3/22に手術して成功した」と小林アナ。

 27番滑走でジン(中。26)。四大陸5位。曲は「Vienna」。振付はジョーイ・ラッセル。4回転2本の予定。本人のコメントとして「今季は体の不調がなくなった」と小林アナ。しかし、冒頭の4Lzからの連続ジャンプの予定が2Lzにパンクして無得点。続く4Tの予定も2Tになり連続ジャンプの要素を失う。「ここに3Tを付けてくれれば要素としては成立したのに」と中庭。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Aはなんとかこらえた。技術点最低の23.22、演技構成点22番目の35.31、合計58.53でSP39位。フリーに進めず。キスアンドクライでは顔をおおうジンにオーサーコーチが話しかけていた。
 28番滑走でJ.ブラウン(米。29)。6回目。ワルシャワ杯5位、全米2位。曲は「Adios」。振付はロヒーン・ワード。「これまで1年おきの出場だったが今回は2年連続」と小林アナ。解説の中庭が「3Aの成功にかかっています」。3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fはきれいに成功、加点なんと3〜5。3Aも決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちスピン二つとStSqは加点3〜5。CCSpの姿勢の一つは片手ビールマン。StSqは初めに片足を何気なく真上に上げてから始めた。1.1倍になる3Lz+3Tは加点2〜5。技術点7番目の47.95、演技構成点3番目の45.92、合計93.87でSP4位。

 29番滑走でプルキネン(米。23)。2年ぶり2回目。前回は5位。全米3位。四大陸は休んで世界選手権に集中。曲は「A Different Kind Of Love」。振付はデュブレイユ。冒頭の4Tは転倒。「6分間練習ではきれいに決まっていたのですが」と中庭。3Aは成功、全ジャッジが加点2。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜4。StSqはよく動いたが、なぜかレベル2で全ジャッジが加点1〜4。技術点18番目の41.2、演技構成点13番目の38.65、転倒の減点1、合計78.85でSP17位。
 30番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。3回目。昨年14位。中国杯3位、四大陸6位。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」。振付はイワン・リギーニ。4回転2本予定、うち1本は後半。冒頭の4Lzはややこらえた。解説の中庭が「彼の4Lzは構えたりせず短い助走で跳び、3Lzのように軽く下りる」と驚く。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になる4T+3Tは、大きくステップアウトして手もついた。StSqはレベル3。技術点13番目の43.93、演技構成点20番目の36.09、合計80.02でSP16位。

 31番滑走でメモラ(伊。20)。195cm。初出場。今季国内初優勝、欧州選手権10位。曲は「アディオス・ノニーノ」他。振付はジョルダーニ他。冒頭の4Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜5。続く3Aも全ジャッジが加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜3。「着氷姿勢は前からきれいだったが、今まで不足ぎみだった回転も今回は完璧」と中庭。技術点4番目の53.38、演技構成点11番目の39.72、合計93.1は自己ベスト更新でSP6位。
 32番滑走でワシリエフス(ラトビア。24)。8回目。NHK杯7位。欧州選手権6位。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。4回転を回避してノーミスで笑顔。冒頭の3Lz+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Fは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCSpと最後のFSSpは全ジャッジが加点ほぼ3〜4、StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点9番目の45.81、演技構成点5番目の43.61、合計89.42でSP8位。

 最終グループ35番滑走で鍵山(20)。一昨季銀メダル。昨季は国際大会全休。今季ファイナル3位、全日本2位、四大陸金メダル。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点3〜4。続く4T+3Tも加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点ほぼ4〜5、スピン二つは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aもきれいに成功、加点2〜4。終わったときガッツポーズ。技術点3番目の59.89、演技構成点2番目の46.46、合計106.35でSP2位。
 36番滑走で三浦(18)。ファイナル5位、全日本4位。曲は「This Place Was A Shelter」。振付はブノワ・リショー。痛恨の連続ジャンプ転倒。冒頭の4Sは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。続く3Aは軸がやや傾いたがこらえた。FCSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqはジャンプのミスの後だったが、よく動いてスピードがあり加点1〜5。1.1倍になる4Tからの連続ジャンプは第1で転倒。解説の本田が「軸が左に傾きすぎた」。あと二つのスピンはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点2〜5。キスアンドクライでは下を向いていた。技術点15番目の43.71、演技構成点8番目タイの42.29、転倒の減点1、合計85.0でSP10位。
 37番滑走でチャ(韓。22)。昨季銀メダル。今季国内8連覇、四大陸銅メダル。曲は「Masquerade Waltz」。振付はシェイリン・ボーン。滑り出しはいい感じだったが、4S+3Tの第2がダウングレードで転倒。ショックだったのか立ち上がるまでやや時間がかかった。本田は「跳び急いだようだ」。この後の全要素にほぼ全ジャッジが加点。4Tは成功、加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のStSqは加点3〜5。1.1倍になる3Aも助走は長かったが決め、加点2〜3。終わったとき悔しそうだった。技術点8番目の46.27、演技構成点6番目の42.94、転倒の減点1、合計88.21でSP9位。

 38番滑走でマリニン(米。19)。昨季銅メダル。今季ファイナル優勝、全米2連覇。曲は「マラゲーニャ」。振付はシェイリン・ボーン。とんでもないジャンプ力。FSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tはきれいに成功、加点3〜5。続く4Lz+3Tは相変わらずものすごく回転が速くて加点2〜4。スピン三つはレベル4.うち最後のCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3Aは余裕があり、加点3〜5。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜5。技術点最高の61.3、演技構成点4番目の44.67、合計105.97でSP3位。きっと鍵山を上回ると思ったが、この時点で2位で、本人とコーチも意外そうだった。
 39番滑走で宇野(26)。昨季2連覇。今季ファイナル2位。全日本優勝。曲は「Everything Everywhere All at Once」より「I Love You」他。振付はランビエール。音楽そのもののようだった。こんな演技は見たことがない。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Fはきれいに決まり、加点4〜5。続く4T+3Tも成功、ほぼ加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは音にぴったり合った表現で、加点ほぼ4〜5、CSSpは加点1〜5。1.1倍になる3Aもしっかり成功、加点2〜4。終わったとき晴れ晴れとした顔。技術点2番目の60.49、演技構成点最高の47.23、合計107.72でSP1位。得点を見ると、びっくりしていた。試合後のインタビューには「4Fを思いがけなく高く評価してもらった」と答えていた。
 最終滑走でシャオイムファ(仏。23)。ファイナル4位、国内2連覇、欧州選手権金メダル。曲は「The Prophet」。振付はブノワ・リショー。まさかのジャンプ全てミス。最終滑走で緊張したか。冒頭の4Lzからの連続ジャンプの予定は第1でステップアウト。続く3Aもステップアウト気味にこらえた。4Tに第2を付けなくてはならないと力んだのか転倒。最悪の展開に。この後は全要素にほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは片手側転から始まり、大きなバタフライも入り、加点ほぼ5、最後のCSSpは加点ほぼ3〜5。CCoSpはレベル3でほぼ加点2〜3。技術点27番目の36.2、演技構成点8番目タイの42.29、転倒の減点1、合計77.49で予想外のSP19位。

 フリー。24人が進む。地上波では、シャオイムファと三浦佳生、最終グループ6人を放送。Jスポーツでは全員放送。解説は中庭、実況は小林アナ。
 6番滑走でシャオイムファ(仏。23)。曲はダフトパンクメドレー。振付はブノワ・リショー。すごい気力。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Lzを決め、加点ほぼ3〜4。続く4T+3Tは加点2〜4。3A+2A+SEQは加点1〜4。さらに4Sも成功、加点2〜4。1.1倍になる4Tも加点ほぼ3〜4。ソロの3Aは加点ほぼ2〜3。StSqとスピン三つはレベル4。うちStSqは加点4〜5、最後のCSSpは加点ほぼ2〜4。さらに3Lz+1Eu+3Sも決め、ほぼ加点1〜3。ChSqは加点3〜5だが、最後に禁止されているバックフリップをまた入れて減点2。解説の本田は「これは禁止されています。やらなければ自己ベストを更新できたのに」と残念がる。リンクサイドのコーチたちは大喜び。技術点2番目の116.83、演技構成点3番目の92.07、違反技で減点2、合計206.9でフリー2位と壮絶な挽回、総合284.39、なんと大逆転で銅メダル。フランスはもう一人のエコノミドが21位だが来季2枠(28以下)。
 7番滑走でプルキネン(米。23)。曲はプッチーニ「トスカ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Tで転倒。続く3A+1Eu+2Sは全ジャッジが加点。3Lz+2Tと3Loも決める。FCCoSpはレベル3とStSq。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。このStSqはもっと劇的に滑ることができたはず。1.1倍になる3Aはステップアウト。3Lz+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3Fは!マーク。FCSpはレベル4。ChSqはニースライドやハイドロなど行い、GOE+0.93。最後のCCoSpはレベル2でVマーク。後半はやや持ち直したが「前半4Tの転倒から、3連続の第3や3Lzからの連続ジャンプの第2が2回転になるなど細かいミス」が響き得点伸びず。技術点22番目の68.04、演技構成点18番目の73.97、転倒の減点1、合計141.01でフリー20位、総合219.86で20位。
 10番滑走で地元チウ(加。19)。曲は「キル・ビル」。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭の4Tはステップアウト。続く4T+2Tは成功、全ジャッジが加点。3Loは戦時1〜3。3Aはステップアウトして片手つき。FSSpはレベル4。1.1倍になる3F+3Tは両方qマークで第1は!マークも。3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点。ソロの3Lzも全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE+0.71。あと二つのスピンとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜4。技術点17番目の75.35、演技構成点18番目の73.86、合計149.47でフリー16位、総合227.21で17位。

 11番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。曲は継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はオレグ・プルトフ。4回転4本という挑戦的な構成。冒頭の4Lzは回ったが転倒。続く4Fは下りたが!マーク。4T+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE+0.86。3Fは!マーク。FCCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるソロの4Tは成功。しかし次の3Aで転倒。3Lz+1Eu+3Sは成功、全ジャッジが加点。あと二つのスピンとStSqはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜3。技術点9番目の83.51、演技構成点20番目の72.66、合計154.17でフリー13位、総合241.55で14位。
 13番滑走でA.セレフコ(エスト。22)。曲は「Ad Martem」。振付はシニツィン。冒頭の4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。続く3Lz、3Lo、3A+3Tと決める、いずれも全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Aはアンダーローテーションで片手つき。予定では連続ジャンプだった。3F+2A+2A+SEQは第1が!マーク。3Sは連続ジャンプのリカバリーをねらったがステップアウト。ChSqはよく動いてGOE+1.88。技術点10番目の81.44、演技構成点82.05、合計163.49でフリー9位、総合247.57で11位。「2枠(10ポイント以下)取りたい」と言ったそうだが残念。
 14番滑走で地元サドフスキー(加。24)。曲は「Nureyev (Original Score)」。振付はシュイナール他。SPは良かったが、フリーはジャンプをほとんどミス。冒頭の4Sはアンダーローテーションで転倒。続く3Aはオーバーターン。3Lz+2Tはこらえた。3Lo+2A+2A+SEQは第1がアンダーローテーション。StSqと最後のCCoSpはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4S+2Tを挑戦、第1はqマークでオーバーターン。次が1Lzとパンクしたのは痛かった。3Fは!マーク。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCSpは加点ほぼ3〜4。ChSqはGOE+0.79。技術点最低の60.6、演技構成点13番目の76.69、合計137.29でフリー22位、総合221.57で19位。カナダは来季1枠に。

 15番滑走で三浦(18)。曲は「進撃の巨人」より「Omake-pfadlib」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の今季から挑む4Loだがダウングレードで転倒。続く4Tは決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし4Sは軸が傾き転倒。直後のFCSpはレベル2。3A+1Eu+3Sは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる4T+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3A+2A+SEQも全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Fもは全ジャッジが加点2〜3。CSSpはレベル4。ChSqは大きく動き回って全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。解説の中庭は「前半のジャンプは跳び急いで踏切のタイミングが早い」。見ていて突っ込みすぎな感じがした。技術点5番目の89.77、演技構成点9番目タイの81.95、転倒の減点2、合計169.72でフリー7位、総合254.72で8位。得点はそれなりに出たが、悔しそうだった。
 16番滑走でチャ(韓。22)。曲は「The Batman Theme」。振付はシェイリン・ボーン。今季は足首のケガで練習開始が11月とのこと。4回転3本の予定。冒頭の4Sは成功、全ジャッジが加点2〜3。しかし次がなんと1Tに。4Sからの連続ジャンプは第1がアンダーローテーションになり、かろうじて1Tを付けた。得意の3Lz+3Loは決め、全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4。1.1倍になる3A+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点3〜4。しかしソロの3Aはqマークで転倒。3Fは決める。ChSqはGOE+1.79。最後のFCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の80.49、演技構成点9番目タイの81.95、転倒の減点1、合計161.44でフリー11位、総合249.65で10位。韓国はキム・ヒョンギョムが18位でギリギリ2枠確保。
 18番滑走でワシリエフス(ラトビア。24)。曲は突然「ライオンキング」に変更。振付はランビエール。冒頭の4Sの予定が2Sにパンク、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3A+2A+SEQも決め、全ジャッジが加点1〜3。3Loはqマークでこらえた。スピン二つは?で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点ほぼ4、FSSpは加点3〜5。StSqとCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。うちStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜4。3Lz+1Eu+3Sは第3がqマーク。3Fは!マーク。最後のChSqはやや危ない部分もあったが、全体に素晴しい動きでGOE+2.14の高得点。技術点12番目の80.73、演技構成点6番目の87.65、合計168.38でフリー8位、総合257.8で7位。

 最終グループ19番滑走でメモラ(伊。20)。曲は「サムソンとデリラ」より4曲。振付はジラルディ。冒頭の4Lzはなんとか下りる。195cmでこのジャンプを跳ぶだけでもすごい。3A+1Eu+3S成功、全ジャッジが加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。スピン二つとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Aも決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。しかし1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプの予定がステップアウトし第2付かず、繰り返しの違反に。3F+2A+SEQとして連続ジャンプをリカバリー。ただし第1が!マーク。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。最後のCCoSpはレベル4。技術点14番目の79.63、演技構成点11番目の80.39、合計160.02でフリー12位、総合253.12は自己ベスト更新で9位。イタリアはフランジパーニが16位で来季も2枠。
 20番滑走でブラウン(米。29)。曲は昨季の「The Impossible Dream」に変更。振付はロヒーン・ワード。4回転なしでここまでできる。全米より試合感覚が戻ったようだ。後半の3連続と2A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3A+2A+SEQは加点2〜3。ソロの3Aも加点1〜3。3Loは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うちStSqとスピン二つは加点4〜5。1.1倍になるところで3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。3F+1Eu+3Sは第3がqマーク。2Aの予定が1Aに。ChSqは長いスパイラルにバレエジャンプなどで加点4〜5。あと何回彼を見られるのか。技術点6番目の86.48、演技構成点最高の93.98、合計180.46でフリー5位、総合374.33で5位。
 21番滑走でブリッチギ(スイス。25)。曲は「The Rainmaker」他。振付はヴァトゥーリ他。カラフルな上衣がアフリカっぽい。2本目の4T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tは加点1〜4。ソロの4Tも決める。3A+2A+SEQは加点1〜3。3Loも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点3〜4、最後のCSSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aは加点ほぼ2〜3。3F+1Eu+2Sも決める。ソロの3Lzは加点2〜4。ChSqはほぼ加点3〜4。技術点4番目の94.6、演技構成点7番目の86.08、合計180.68でフリー4位、総合274.09で6位。

 22番滑走で宇野(26)。曲は「Timelapse」他。振付は宮本賢二。SPレベルの完成度は見せられず。冒頭の4Loはqマークで転倒。得意の4Fも不調でqマークでステップアウト。4T+2Tは決める。ただ予定では第2は3Tだった。3Aは全ジャッジが加点1〜4だが、予定では3連続だった。StSqとスピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ4〜5、CSSpは加点3〜5。1.1倍になる4Tは全ジャッジが加点3〜4。3A+1Eu+3Fをここに入れたが片手付き。ソロの3Sはこらえた。ChSqはさすがの全ジャッジが加点3〜5。技術点7番目の86.29、演技構成点5番目の88.84、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計173.13でフリー6位、総合280.85で4位。試合後に「すがすがしい気持ち」「来季のことはこれからよく話し合う」とのこと。
 23番滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。後半の3A以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点ほぼ3〜5。今季挑む4Fも成功、加点4〜5。4T+1Eu+3Sも決め、加点3〜5。絶好調に見えた。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちStSqは加点4〜5最後のFCCoSpは加点ほぼ4〜5。1.1倍になる3Aでまさかの転倒。直後の3Lz+3Tは決め、加点2〜4。ChSqは加点3〜5。3Fも加点ほぼ3〜4と立ち直った。技術点3番目の110.69、演技構成点2番目の93.61、転倒の減点1、合計203.3でフリー3位、総合309.65で銀メダル。日本は宇野の4位で来季も3枠。翌日の新聞に「転倒した後の観客の拍手に助けられた」というコメント。
 最終滑走でマリニン(米。19)。曲は「Succession」。振付はシェイリン・ボーン。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Aは加点1〜5。続く4Lzは軽く決め加点3〜5。4Loは加点2〜3。4Sは加点3〜4。前半は全てソロの4回転。4回転を3回転のように力まずに跳べるから複数決められるのだろう。スピン二つとStSqもレベル4.うち最後のCCoSp加点ほぼ4、StSqは加点1〜4。1.1倍になるところで4Lz+1Eu+3Fを決めるとは驚き。加点3〜5。さらに4T+3Tも成功、加点1〜3。ChSq加点2〜4。そしてここで3Lz+3A+SEQを跳べるスタミナとは。FSSpはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点ダントツの137.18、演技構成点4番目の90.61、合計227.79は世界最高を更新でフリー1位、総合333.76は歴代2位で金メダル。異次元のレベルに入ったか。しかし来季の本人にも越えられないのでは。アメリカはブラウンが5位で来季も3枠。

 来年の世界選手権はアメリカのボストン開催の予定。

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フィギュアスケート (2024.6/4,5,7,15,20,21,22,28)

世界ジュニア ペア・アイスダンス (2024.2/26〜3/3 台北) 選手権

 <ペア>19組エントリー。日本からは清水/本田ルーカス組。アメリカからフロアズ/ワン組など3組。カナダからケンプ/エリザロフ組とケント/ローラン組。ウクライナのセロワ/ホブタ組。ジョージアのメテルキナ/ベルラヴァ組など。上位16組がフリーへ進み、3組がSPまで。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。初出場が13組とのこと。ISUのSPジャッジスコア(PDF)が開けず、GOEの確認ができないためレベルは速報値のもの(書いてないのはメモし損ねた分。6/16開けるようになった)。SP課題のソロジャンプは2Aか2Lz。リフトは3Li。デススパイラルはFiDs。
 2番滑走で清水/本田ルーカス組(18、21)。初出場。男性はシングルで2020年全日本ジュニア優勝、2022年世界ジュニア14位。女性もシングル出身で今季から組んだ。今季全日本ジュニア優勝、ババリアン・オープンJr.11位でミニマムスコアを取った。曲は「Swan Lake」。振付はキャシー・リード。冒頭の2Twはキャッチが落とし気味でレベル1。3LoThの予定がその場跳びになり2LoThに。3Liはレベル3。ターンの連続から跳んだ2Aはよくそろっていた。FCCoSpは足替え後にややずれ、レベル4だがGOEマイナス。StSqは途中ジャッジ席の前で、ニースライドから両腕をぱっと伸ばす動きもあり、レベル4で全ジャッジが加点。「音楽によく合っていますね」と小林アナ。FiDsはレベル2。技術点14番目の24.17、演技構成点14番目の19.52、合計43.69は自己ベスト更新でSP14位。第3グループ終了時点でフリー進出が決まっていなくてヒヤヒヤしたが、なんと第4、最終グループに転倒があり通過できた。
 6番滑走でゼン/デン組(米。18、18)。男性は以前カイヤ・スミスと組んで2022年JGPファイナル3位。今季組換えか。JGPトルコ6位、ババリアン・オープンJr.5位、全米ジュニア4位。曲は「Too Darn Hot」他。振付はロヒーン・ワード。コーチにケネリム夫妻。冒頭の2Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2Aはだいぶ離れていたが成功。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。2LoThはこらえた。StSqとFiDsはレベル3。最後のCCoSpは二人がずれてレベル2にVマーク。技術点13番目の24.22、演技構成点10番目の21.6、合計46.02は自己ベスト更新でSP11位。

 7番滑走でウィリアムズ/ルワー組(米。17、21)。女性は韓国生まれ、男性はオーストラリア生まれ。昨季7位。今季は女性が手術したため、これが2試合目。全米ジュニア2位。曲は「Joli Garcon」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル3。2Aは成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。2LoThも決める。FiDsはレベル4。CCoSpはややずれたが、レベル4。3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。StSqは女性が最後に少しよろけたがレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の31.25、演技構成点5番目の24.12、合計55.37でSP4位。
 8番滑走でナポリターノ/コミ組(伊。16、18)。初出場。今季ババリアン・オープンJr.8位、JGPハンガリー6位、JGPポーランド5位。曲は「Oro Nero」。振付はルンギ他。冒頭の2Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。2A成功。3Liはレベル4。2LoThは決め、全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点最後のFiDsはレベル3。技術点7番目の27.48、演技構成点8番目の22.28、合計49.76は自己ベスト更新でSP7位。

 11番滑走でフロアズ/ワン組(米。16、19)。初出場。昨季は全米ジュニア4位で出られず。今季JGPファイナル5位、全米ジュニア優勝。曲は「Once Upon A December」。振付・コーチともミーキンス。女性は太めだがよく動き、高く跳ぶ。冒頭の3Twは余裕があり、レベル4で全ジャッジが加点1〜3。3LoThは着氷後イーグルも付け、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。3LiとCCoSp、StSqはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点1〜3。2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。最後のFiDsは速報ではレベル4だっだが、小林アナによるとレベル3らしい。ここまでのどの組よりもずっとレベルが上の演技だった。解説の岡部さんも「曲の表現ができていた」。技術点2番目の35.79、演技構成点も2番目の26.54、合計62.33は自己ベスト更新でSP2位。
 13番滑走でアリアノ=ケント/ラリベルテ=ローレン組(加。16、18)。初出場。今季JGPファイナル4位。曲は「I'm Gonna Be (500 miles)」。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭の3Twはキャッチの際、女性がバランスをくずしてころびそうだった。2Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。3LoThも決め、全ジャッジが加点2〜4。CCoSpは足替えの後ずれ、レベル3。StSqはレベル4。最後のFiDsはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点4番目の30.88、演技構成点も4番目の24.79、合計55.67でSP3位。
 14番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。今季組替え。JGPファイナル優勝、欧州選手権銀メダル。曲は変わった編曲の「サマータイム」。振付はセルゲイ・プリシュキン他。女性の衣装は淡い水色。男性の上衣も同じ水色で下は黒。ファイナルでも感じたが、ここはもうシニアの感じ。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭の3Twは余裕があり、レベル4で加点3〜4。2Aも成功、加点2〜3。3LoThは幅があり、加点3〜4。3LiとFCCoSp、StSqとFiDsはいずれもレベル4。うちリフトとStSqは加点2〜4。技術点最高の39.9、演技構成点も最高の31.63、合計71.53は自己ベスト更新でSP1位。

 最終グループ16番滑走でエアハール/ペレグリス組(仏。19、20)。昨季12位。今季JGPトルコ4位、JGPハンガリー5位、ババリアン・オープンJr2位。国内ジュニア優勝、シニア4位。曲は「Le di a la caza Alcance」。振付はエトゾル。女性の衣裳の上は黒、スカートは赤。スパニッシュらしい。冒頭の3TwはレベルB。キャッチで接触があり、他にも何かあったらしい。2Aは成功。2LoThも決める。予定では3LoThだった。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。StSqもレベル4。FiDsはレベル3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。技術点6番目の28.11、演技構成点7番目の22.64、合計50.75でSP6位。
 18番滑走でケンプ/エリザロフ組(加。15、20)。昨季6位。今季JGPファイナル2位、国内ジュニア優勝。曲は「Monde Inverse」。振付はドミトリ・サヴィン他。冒頭の3Twはレベル1。2Aは女性がステップアウト。ここまでファイナル2位の実力の組には見えない。3LoThは成功、全ジャッジが加点。3Liはレベル3で全ジャッジが加点。FiDsもレベル3。ターンの連続から入るCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のStSqもレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。だんだんよくなった。「出だしのホールドに工夫があってこの組らしい」と解説の岡部さん。技術点5番目の29.97、演技構成点3番目の24.89、合計54.86でSP5位。
 最終滑走でセロワ/ホブタ組(ウク。16、20)。昨季銅メダル。今季JGPファイナル6位。「女性が怪我のため3回転ジャンプが跳べない状態」と小林アナ。曲は「If I Can Dream」。振付はカッツァニーガ他。冒頭の2Twはレベル2。2LoTh成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Lzは女性がステップアウト。3Liはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはよく合っておりレベル3で全ジャッジが加点。StSqと最後のFiDsもレベル3。技術点10番目の25.18、演技構成点6番目の23.75、合計48.93でSP8位。

 フリー。SP6位エアハール/ペレグリス組(仏)が棄権。15組での試合に。ISUの世界ジュニアのリザルトページが表示されず、レベルは速報値のみ。6/16に復活し、レベルなど書き直し。
 4番滑走でSP14位清水/本田ルーカス組(18、21)。曲は「West Side Story」。振付はキャシー・リード。女性の衣裳は白で細い赤いベルト。男性の上衣も白。冒頭の2Twはややキャッチが抱え気味でレベル1。3連続は3Lz+2A+2A+SEQの予定だったが、男性が第2でぐらついたのを見た女性は第3をやめたのに男性が+1Aを付けたため、ジャンプ数、回転数とも違ってしまった。3SThは転倒。5RLiはレベル3。FiDsはレベル2。2LoThは成功。3Loはなんと男性が転倒。3Liはレベル3。ChSqは女性がイーグル、男性がバレエジャンプなど行い、GOE+0.5。最後のPCoSpはレベル4。シングル出身の強みであるジャンプを決められず得点は伸びず。技術点13番目の37.66、演技構成点14番目の36.42、転倒の減点2、合計72.08でフリー14位、総合72.08で14位。

 5番滑走でSP9位コーエン/ヴォチョスカ組(チェコ。16、20)。今季ババリアン・オープンJr.優勝。曲はインド風の「Buddaham」他。振付・コーチともビダル。コーチはホタレック他。衣装は二人とも水色。冒頭の2Twは成功、レベル2。2A+2A+1A+SEQも決める。次は3Tの予定だったが、女性は転倒、男性は2Tに。2LoThは決める。5RLiはレベル2。FiDsはレベル2。2LzThはこらえた。ChSqはGOE+0.5。3LiとPCoSpはレベル4。技術点8番目の40.43、演技構成点10番目の42.32、転倒の減点1、合計81.75でフリー8位、総合128.53は自己ベスト更新で8位。
 7番滑走でSP11位ゼン/デン組(米。18、18)。曲は「オペラ座の怪人」。振付・コーチともティモシー・ルデュク。冒頭の2Twはうまくキャッチしてレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3S+1A+2T+SEQは決めたが第1がqマーク。3SThはステップアウト。2Aはqマークで女性が転倒。4Liはレベル3。2LoThはなんとか立つ。ChSqはGOE+0.43。FiDsはレベル2。3Liはレベル3。最後のPCoSpはレベル3にVマーク。技術点14番目の36.87、演技構成点8番目の42.99、転倒の減点1、合計78.86は今季最更新でフリー11位、総合124.88は自己ベスト更新で10位。

 9番滑走でSP8位セロワ/ホブタ組(ウク。16、20)。曲は「Bird Set Free」。振付はザレフスキ他。女性のケガのためレベルを落とした内容だが、それでもミスが出てしまった。冒頭の2Twはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。2S+2T+1A+SEQは成功。しかしつなぎで女性が転倒。動揺したまま2FThでも転倒。3Liは男性が片足になる等してレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはスパイラルやダンスリフトを行い、GOE+0.71。2LoThは決める。5ALiはレベル3で全ジャッジが加点。2Lzは成功したと見えたが、GOEマイナス。FiDsはレベル3。最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「要素でない所で想定外の転倒をすると動揺してしまう」と言う。技術点7番目の40.92、演技構成点も7番目の46.18、転倒の減点2、合計85.08でフリー7位、総合134.01で7位。
 10番滑走でSP7位ナポリターノ/コミ組(伊。16、18)。曲は「The White Crow」。振付はテッサーリ他。女性の上衣は淡いピンク、スカートは白。男性の上衣も同じ2色。冒頭の2Twは成功、レベル4で全ジャッジが加点。3Sは成功、全ジャッジが加点。5TLiはレベル2。2SThも決め、全ジャッジが加点。3T+2T+1A+SEQもきれいに成功。3Liはレベル3。2LoThも決め、全ジャッジが加点。ChSqはスパイラルなど行い、GOE+0.79。FiDsはレベル3。と最後のPCoSpはレベル4。技術点3番目の44.73、演技構成点4番目の49.39、合計94.12は今季最高更新でフリー3位、総合143.88は自己ベスト10点以上更新で4位。

 12番滑走でSP5位ケンプ/エリザロフ組(加。15、20)。曲は「Writings on the Wall」他。振付はキャロル・レイン他。メダルを意識し過ぎたのかミスの連発。冒頭の3Twはレベル2。しかし次の3連続で女性が第1の2Aで転倒。男性はそれを見て第2以降を付けず。さらに3Sでも女性が転倒。男性だけでも第2を跳べばよかったが、そういう練習はしてこなかったのか、繰り返しの違反に。BoDsはレベル2。3LoThでも転倒。3Liはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3SThは決め、全ジャッジが加点。ChSqはGOE+0.71。5RLiと最後のPCoSpはレベル4。技術点4番目の41.71、演技構成点6番目の47.1、転倒の減点3、合計85.81でフリー5位、総合140.67で6位。
 最終グループ13番滑走でSP4位ウィリアムズ/ルワー組(米。17、20)。曲は「ミス・サイゴン」。振付・コーチともミーキンス。これが今季2試合目とは思えない内容。冒頭の3Twは高さもあり、レベル3。次を2Sに変更して成功、全ジャッジが加点1〜3。5RLiはレベル4。2LoThも決める。ChSqはGOE+1.0。3連続は2A+1A+2A+SEQの予定だったが、女性が第2で転倒。2SThは決める。3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3。最後のPCoSpは女性をリフトして男性が片足になり、レベル4。解説の岡部さんは「女性が転倒してもすぐ起き上がったのはよかった」。技術点5番目の41.66、演技構成点3番目の47.58、転倒の減点1、合計90.63でフリー4位、総合146.0はこの時点で1位で銅メダル。キスアンドクライでもずっと笑顔だった。

 14番滑走でSP3位アリアノ=ケント/ラリベルテ=ローレン組(加。16、18)。曲は「Radioactive」他。振付はミレーヌ・ジラール。この組もどうしたのかミス連発で実力を出せず。冒頭の3Twは成功したように見えたがレベルB。2A+2A+SEQで女性が第2で転倒。3Liはレベル4で全ジャッジが加点。3LoThはちゃんと回って立ったのに転倒。FiDsはレベル3。ChSqはGOE+0.71。3Sはアンダーローテーションで女性転倒、男性オーバーターン。5RLiはレベル3。3SThは両手付き。最後のPCoSpはレベル3にVマーク。技術点6番目の41.01、演技構成点5番目の47.58、転倒の減点3、合計85.59でフリー6位、総合141.26で5位。
 15番滑走でSP1位メテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。曲は「The Millionaire Waltz」。振付はマラフェエフ他。この組にしては珍しく複数のミス。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。3連続の予定が第1の3Sで女性が転倒。岡部さんが「男性が1Tでも付ければRepにならずにすむのに」と言う。3FThは両足。3Tは男性がステップアウト。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.21。3LoThではオーバーターンでこらえた。4Liと最後のPCoSpはレベル4でいずれも全ジャッジが加点2〜3。PCoSpでは女性をリフト中に片足で回った。技術点2番目の48.72、演技構成点最高の60.07、転倒の減点1、合計107.79でフリーも1位、総合179.32で金メダル。2位とは大差の優勝だが、内容が悪いためキスアンドクライではコーチとも浮かない顔。
 最終滑走でSP2位フロアズ/ワン組(米。16、19)。曲は「The Force Theme」他。振付・コーチともナタリア・ミシュクテノク。冒頭の3Twはレベル3。2A+1A+2A+SEQ成功。次の3Sで女性がステップアウトし両手付き。3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3LoThで転倒。BiDsはレベル3。PCoSpは女性をリフトしながら片足になり、レベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。5RLiでは下りる時、女性が倒立のビールマン姿勢でレベル4。3SThはタッチあり。最後のChSqは女性がイーグルや側転、二人でスパイラルやバレエジャンプなど盛りだくさんでGOE+1.64。岡部さんは「ジュニアだと要素をこなすだけで精いっぱいだが、この二人は演技ができていました」。 技術点最高の51.4、演技構成点2番目の54.16、転倒の減点1、合計104.56でフリーも2位、総合166.89で銀メダル。

 <アイスダンス>31組エントリー。日本からは岸本/田村組。アメリカからネセット/マーケロフ組、ペダーセン/チェン組、ピール/ピール組。カナダからニューエン/ジャン組など3組。フランスからフラジ/フルノー組、ドイツからグリム/サビツキー組など。フリーへは20組が進むので、なんと11組がRDまで。パターンダンスのリズムはロッカー/フォックストロット。Jスポーツは10番滑走以降のセレクト放送。解説は滝野さん。実況は小林アナ。ISUのリザルトページはURLが変更(isu.org→isu.com)になったが復活。
 15番滑走でニューエン/ジャン組(加。18、20)。今季組換え。男性はヘイリー・ユウと組んで昨季14位。今季JGP墺2位、JGP日本6位、国内ジュニア2位。曲は「Let's Dance」他。振付・コーチともメーガン・ウイング。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2RFはレベル3でkpNYYY、ほぼ加点1。SlLiはレベル4で加点1〜3。解説の滝野さんが「リフトは音楽をよくとらえた振付」。1RFはレベル4。これはすばらしい。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。MiStは女性レベル1、男性レベル2で加点ほぼ2。技術点3番目の35.81、演技構成点14番目の25.41、合計61.22でRD7位。
 16番滑走でキム/リー組(韓。16、16)。女性はアメリカ生まれ。昨季25位。今季JGPタイ3位、JGP日本10位、ユース五輪4位。曲は「I love Rock'N Roll」他。振付・コーチともアーロン・ロウ他。冒頭の1RFはレベル4。しかしあまり加点なし。続く2RFはレベル2でkpYYNN。SqTwは女性レベル4、男性レベル3だが、二人の回転速度が合わず。MiStは男女ともレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1。最後のRoLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1。技術点14番目の30.98、演技構成点17番目の23.75、合計54.73でRD15位。
 17番滑走で岸本/田村組(16、19)。今季組換えか。ババリアン・オープンJr5位、JGP4日本4位、JGP6ポーランド3位、全日本ジュニア優勝。曲は「Mr. Roboto」他。振付・コーチともアグノエル他。全体にやや慎重だった。冒頭のSqTwは女性レベル3、男性レベル4。MiStは、解説の滝野さんは「慎重さがめだつが二人の距離が近くていい」。男女ともレベル2で全ジャッジが加点1〜2。1RFはレベル2でkpNYYN。続く2RFはレベル1でkpYNNN。最後のStaLiは女性の片手と片足を持って低い姿勢で回す形で、レベル4に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。「音楽にとても合っている」と滝野さん。今できることはかなり出せたのでは。技術点13番目の31.04、演技構成点11番目の25.71、合計56.75でRD14位。

 19番滑走でヴェイロン/ブランディス組(加。17、18)。今季JGPタイ4位、JGP日本7位、国内ジュニア優勝。曲は「フットルース」他。振付はカーラ・モイヤー他。冒頭のMiStは女性レベル1、男性レベル2だが全ジャッジが加点。1RFはレベル3でkpYYNY。2RFはレベル1でkpNYNN。SqTwは男女ともレベル4。「音楽を上手に使っている」と解説の滝野さん。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点10番目の32.48、演技構成点12番目の25.6、合計58.08でRD11位。
 20番滑走でペダーセン/チェン組(米。16、21)。今季組替え、JGPファイナル6位、全米ジュニア2位。女性はイスラエル生まれで、アイスダンス初心者らしい。曲は「A Kind of Magic」他。振付はC. ホワイト他。冒頭のSqTwは男女ともレベル4。MiStは女性レベル2、男性レベル1。1RFはレベル2でkpNYNY、ほぼ全ジャッジが加点。しかし2RFはレベルBでkpNNNN。最後のRoLiは「回転が加速して迫力がある」。レベル4に全ジャッジが加点2。技術点15番目の30.35、演技構成点9番目の26.46、合計56.81でRD13位。
 21番滑走でタリ/ラフォルナラ組(伊。18、20)。男性はアメリカ生まれ。今季組換え。JGP7アルメニア3位、国内ジュニア優勝、ババリアン・オープンJr5位。曲は「Just an Illusion」他。振付はステファノ・アッティ。コーチはV.リッツォ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の1RFはレベル3でkpYYYN、加点1〜3。続く2RFはレベル2でkpYYNN。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2。MiStは女性レベル1、男性レベル3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。解説の滝野さんは「よくグライドしている。最後までスピードが落ちなかった」。技術点5番目の35.17、演技構成点6番目の27.41、合計62.58は自己ベスト更新でRD4位。

 24番滑走でピール/ピール組(米。16、20)。兄妹で組んで9季目。今季JGP墺3位、JGPアルメニア2位、全米ジュニア3位。曲は「What Have You Done For Me Lately」。振付・コーチとも父のロバート・ピール。冒頭の1RFはレベル3でkpYYYN、全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点2〜3。2RFはレベル1でkpYNNN。MiStは男女ともレベル2で加点1〜3。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点。技術点6番目の34.21、演技構成点5番目の27.44、合計61.65でRD5位。
 25番滑走でクドゥリャフツェワ/カランケビッチ組(キプ。18、19)。二人ともロシア生まれ。2023〜イタリアで練習。昨季10位。3年連続4回目。今季は女性の足首のケガで出遅れ、12月からやっと氷に乗れたとのこと。曲は「Like a prayer」他マドンナメドレー。振付・コーチともマッテオ・ザンニ。冒頭のSqTwはピッタリ合っていて男女ともレベル4で加点1〜3。1RFはレベル1でkpNYNN。2RFはレベル2でkpYNYN。女性のけがのためかエッジが浅い。特に2RFで二人の間が空いてしまった。RoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。MiStは二人の位置は近いが「壁際まで進んでいない」とのことで男女ともレベル1で全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の32.79、演技構成点も8番目の26.89、合計59.68でRD8位。
 26番滑走でスレイター/オンゲイ=ペレズ組(英。14、16)。二人ともロンドン生まれ。昨季18位。今季JGP墺、ハンガリーとも4位、国内ジュニア優勝、ユース五輪銅メダル。曲は「It's Tricky」他。振付・コーチともフィリパ・トウラー=グリーン。女性は金髪でアフロ風髪型、男性は長髪でポニーテール。要素に入るまでに楽しそうに踊り、解説の滝野さんは「ジュニアとか突き抜けた個性。スピードもある」と賞賛。冒頭のMiStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点。StaLiは男性の伸ばした片足の上で女性が水平開脚する形で、レベル4に全ジャッジが加点2〜5。2RFはレベル1でkpYNNN。続く1RFはレベル2でkpYYNN。パターンダンスで慎重になりスピードが落ちたのが残念。最後のSqTwは女性が疲れたのか第2でよろけレベル2、男性レベル4。「エッジワークがとてもしっかりしている」と滝野さん。フリーも楽しみ。技術点12番目の31.29、演技構成点14番目の25.55、合計56.84でRD12位。

 27番滑走でトカチェンコ/キリアコフ組(イスラ。18、18)。二人ともアメリカ生まれ。組んで11年目。昨季11位。今季JGPファイナル2位。曲は「Oh Yeah」他。振付・コーチともエレーナ・ノヴァク。二人とも衣装に白黒の市松模様が入りカーレースの表現。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。2RFはレベル2でkpYNYN、加点ほぼ2〜3。続く1RFはレベル1でkpNYNNだが加点2〜3。パターンダンスでは「全身を使った大きな演技」。DiStは「キレのあるステップで緩急の使い方がよい」と滝野さん。男女ともレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜4。技術点4番目の35.35、演技構成点2番目の30.53、合計65.88でRD3位。
 29番滑走でグリム/サビツキー組(独。17、20)。3年連続3回目。一昨季5位、昨季RD6位(フリー棄権)。今季JGPファイナル3位。曲は「No Way Out」他。振付はトゥマノフスカ-チャイカ他。全要素に全ジャッジが加点。女性が男性の背中側で風車のような動きから入る。冒頭のSqTwは二人の距離が近く、男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。1RFはレベル4で加点1〜3。続く2RFはレベル1でkpYNNN。滝野さんは「パート1は流れのある入りで余裕があったがパート2はスピードを出し切れず小さくなった」。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。「技術的に高く、音楽性を感じる」と滝野さん。最後のRoLiは男性の片手の上に女性が腰かけるような形で、レベル4に加点2〜4。技術点2番目の36.66、演技構成点3番目の29.45、合計66.11でRD2位。

 30番滑走でネセット/マーケロフ組(米。18、20)。昨季5位。今季JGPファイナル優勝。曲は「Still Loving You」他。振付はウィーバー。「フリーレッグの伸びが魅力のひとつ」と滝野さん。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の1RFはレベル2でkpYYNN、加点2〜3。続く2RFもレベル2でkpYYNN、加点2〜3。滝野さんは「パート1は流れを途切れさせずに開始。深いエッジ」。SlLiはレベル4で加点2〜4。「少しもたついたが、音楽を感性で表現」と評価。SqTwは女性レベル4、男性レベル3だが加点3〜4。最後のMiStは途中にニースライドなどを入れ、男女ともレベル2だが加点3。最後は女性が男性の前面から回転で越え、飛び降りてポーズ。「全てがシームレスにつながっていて、質の高い演技を堪能した」と滝野さん。技術点最高の38.2、演技構成点も最高の31.96、合計70.16でRD1位。
 最終滑走でフラジ/フルノー組(仏。18、20)。昨季6位。今季JGPファイナル4位。曲は「Still Loving You」他。振付・コーチともカリーヌ・アリベル他。冒頭のMiStは、「エッジがよく伸びる」と評価されたが最後で女性が足を落とした。男女ともレベル3。これ以降の全要素に全ジャッジが加点。1RFはレベル3でkpYYYN、加点2〜3。続く2RFは動きが硬く、レベルB。SqTwは女性レベル3、男性レベル4。滝野さんは「もう少し進行してほしい」。最後のRoLiは「曲想には合っているが安定していない」。レベル4で加点1〜4。技術点9番目の32.78、演技構成点4番目の28.74、合計61.52でRD6位。

 フリー。Jスポーツは1番滑走以降のセレクト放送。
 7番滑走でRD11位ヴェイロン/ブランディス組(加。17、18)。曲は「City Lights」他。振付はハベル他。女性の衣裳は淡い水色。男性の上衣は水色、黒いズボンにサスペンダー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStはパントマイムのようにぶつかったり肩をたたいたりして短辺を滑り、GOE+2.02。OFTは男女ともレベル3。DSpはレベル4で加点1〜3。DiStは男女ともレベル2。SyTwは音楽にきれいに合っていて女性レベル3、男性レベル4。CuLiとRoLiはいずれもレベル4。最後のChAJはGOE+1.54。技術点5番目の49.32、演技構成点12番目の40.0、合計89.32でフリー7位、総合147.4で8位。
 8番滑走でRD12位スレイター/オンゲイ=ペレズ組(英。14、16)。曲は「5-10-15 Hours」他。振付はマテュー・ジェフレ=ガーディナー。女性の衣裳は黒。男性のズボンはこちらもサスペンダー。冒頭のSlLiは曲調によく合っていてレベル4に全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル3、男性レベル1。ChSpはGOE+1.03。続くDSpはレベル4。「スピン要素を二つ続けて」SeStは女性レベル3、男性レベル1。ChSlはGOE+0.83。SyTwは男女ともレベル4だが、解説の滝野さんは「スピードがない」。最後のRoLiは男性の肩の上に女性が水平にのる形でレベル4に全ジャッジが加点ほぼ2。SPの方が生き生きしていた。技術点10番目の45.55、演技構成点15番目の38.02、合計83.57でフリー13位、総合140.41で13位。
 9番滑走でRD14位岸本/田村組(16、19)。曲は「Misirlou」他。振付はシュイナール他。女性の衣裳は白を基調に身頃の左側に黒い部分。男性は黒で前中央に縦に白線2本。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。OFTは男女ともレベル2で全ジャッジが加点。RoLiはレベル4だが着氷時に乱れた。DSpとSlLiはレベル3。SlLiは男性のももの上に立っているのかと思ったが、女性の足首付近を男性が支えた上でビールマン姿勢をする難しい形で、姿勢変化がやや早く滑り落ちたかに見えた。DiStは女性レベル2、男性レベル1。短辺を使ったChStは男性の腕立て伏せもあり、GOE+1.54。最後のChLiもGOE+1.54。技術点12番目の44.84、演技構成点14番目の39.28、合計84.12でフリー11位、総合140.87で12位。

 10番滑走でRD13位ペダーセン/チェン組(米。16、21)。曲は「オペラ座の怪人」より2曲。振付はホワイト他。女性の衣裳は濃い紫。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル2。StaLiはレベル4で加点1〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル4。CiStは男女ともレベル2。CuLiとDSpはいずれもレベル4。「CuLiは音楽の盛り上がりとマッチしている」と滝野さん。ChLiとChStはいずれもGOE+1.54。ChStは長辺を使う形。技術点8番目の46.96、演技構成点も8番目の40.78、合計87.74でフリー8位、総合144.55で9位。※なんとシーズン後に解散。男性は5月にアナベル・モロゾフ(露。23)と組替えた。
 13番滑走でRD6位フラジ/フルノー組(仏。18、20)。曲は「Partida」他。振付・コーチともシャンテローズ他。衣装は二人とも紺色。「タンゴ風に振付」されているらしい。CiSt以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。ChSpは珍しい形でGOE+1.66。CiStは男女ともレベル2。リフト二つとDSpはレベル4。うちSlLiは加点にから、RoLiはタンゴらしく男性に女性が足をからめた形で加点1〜4。手前から短辺を使ったChStはタンゴ風ステップも入れ、GOE+2.02とここまでで最高の加点。OFTは男女ともレベル2で加点1〜3。技術点2番目の51.02、演技構成点4番目の44.12、合計95.14は自己ベスト更新でフリー4位、総合156.66で4位。解説の滝野さんは「要素が演技の一部にとけこんでいた。RDで出遅れましたが元に戻りましたね」。
 14番滑走でRD7位ニューエン/ジャン組(加。18、20)。曲は「Seeing is Believing」。振付アーロン・ロウ。女性の衣装は濃い赤。OFT以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点1〜3。「曲想にとても合っていた」と滝野さん。DiStは男女ともレベル3。OFTは女性レベル3、男性レベル2。リフト二つはレベル4。うち最後のRoLiは加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。ChAJはGOE+1.19。手前から短辺を使ったChStはGOE1.3。滝野さんは「最後までスピードが落ちず、よく滑っていた」と評価。技術点7番目の48.67、演技構成点も7番目の41.2、合計89.87は自己ベスト更新でフリー6位、総合151.09も自己ベスト更新で6位。

 15番滑走でRD8位クドゥリャフツェワ/カランケビッチ組(キプ。18、19)。曲は「Le Notti Di Cabiria」。振付・コーチともマルコ・ピパーニ。女性の衣装は淡いピンク。冒頭のSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点1〜4。しかしSyTwで女性はレベル4だが、男性が第1の最後で大きくよろけてレベルなし。GOEも-3〜-1。DiStは女性レベル2、男性レベル1。DSpは音楽によく合っており、レベル4で全ジャッジが加点1〜3。OFTは男女ともレベル2で全ジャッジが加点。短辺を使うChStはGOE+1.3。しかしChAJは!マークが付き、解説の滝野さんは「!マークが付くと必ず-1にしなければならない」と言う。コレオ要素の!マークは初めて見たが、「要件を満たしていない要素」という説明。何を満たしていないのかは不明だが、ChAJは1回転以内とか3秒未満とか間が2ステップまでとかあるのでそのどれかか。技術点16番目の40.9、演技構成点9番目の40.5、合計81.4でフリー14位、総合141.08で11位。
 最終グループ16番滑走でRD4位タリ/ラフォルナラ組(伊。18、20)。曲はクイーン「Who Wants to Live Forever」。振付はスカリ。衣装は二人ともダークグレー。最後のChSt以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。ChAJから始まり、GOE+1.42。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で加点ほぼ2〜3。解説の滝野さんは「流れのある入り方、とても安定した滑り」と評価。DSpはレベル2だがほぼ加点1〜3。DiStは「よくグライドしてスピードがある」。女性レベル2、男性レベル3。CuLiはレベル3で加点2〜3だが時間超過。OFTは女性レベル1、男性レベル2で加点1〜3。RoLiは「音楽によく合っている」。レベル4で加点2〜3。しかし最後のChStを滑り終わり、低い姿勢でポーズした途端、男性が尻もちをつき、女性も引っ張られて転倒、GOE+0.21。速報値ではChStの転倒扱いだったが、要素外の扱いになったようだ。全体によい内容だったので「もったいない」。技術点9番目の46.27、演技構成点6番目の42.72、リフト時間超過の減点1、転倒の減点2、合計85.99でフリー9位、総合148.57で7位。
 17番滑走でRD5位ピール/ピール組(米。16、20)。曲は「指輪物語」より「Sound of the Shire」等3曲。振付はロバート・ピール。衣装は二人とも濃い緑を基調に銀でつる草模様。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは「エッジの使い方が独創的」と滝野さん。女性レベル2、男性レベル3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。DSpはレベル4で加点1〜3。「音楽によく合っている」。SeStは男女ともレベル2。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。ChStはジャッジ側から始め、GOE+1.54。最後のChSlはGOE+1.3。滝野さんが「今の二人によく合った音楽と内容だった」。技術点6番目の49.24、演技構成点5番目の43.2、合計92.44でフリー5位、総合154.09で5位。

 18番滑走でトカチェンコ/キリアコフ組(イスラ。18、18)。曲は「Ojo Azules」他。振付・コーチともジミー・マナーズ。SyTw以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChStは、ジャッジ側から始め、氷に腹這うような姿勢もあり、GOE+2.49。SlLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。SyTwは女性レベル4だが、男性が第3で一周早く足をついてレベル2、GOE+0.41。OFTは「ニーアクションで音楽を表現」と滝野さん。女性レベル2、男性レベル1で加点2。DSpはレベル4で加点2〜4。DiStは「ひざの動きでビートやリズムを表現している」。男女ともレベル1だが加点2〜3。最後のChSlはGOE+2.37。技術点4番目の50.0、演技構成点2番目の46.8、合計96.8でフリー2位、総合162.68、逆転で銀メダル。
 19番滑走でグリム/サビツキー組(独。17、20)。曲は「Introduction et Rondo Capriccioso」他。振付はカラミセワ他。女性の衣装は朱色に黒のベルト、男性は黒に赤い三角のアクセント。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のDSpは入りが音楽と調和していてレベル4に加点2〜3。SyTwは女性レベル3、男性レベル2。RoLiはレベル4で加点2〜4。DiStは「見せ方が上手」と滝野さん。見得が決まっている。女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。SlLiもレベル4で加点1〜3。「この女性はリフトで体の線をきれいに見せるのが上手」。OFTはツイズルから始める珍しい形で、男女ともレベル3をとったのはこの組が初。ほぼ加点1〜3。ChAJはGOE+1.66、最後のChStはGOE+1.78。技術点3番目の50.16、演技構成点3番目の45.86、合計96.02でフリー3位、総合162.13で銅メダル。
 最終滑走でネセット/マーケロフ組(米。18、20)。曲は「Anytime, Anywhere」他。振付はモロゾフ。最後のChLi以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3.解説の滝野さんは「完璧」。CiStは男女ともレベル2で加点2〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3。うちCuLiでは男性のイーグルしたももに女性が乗ってのけぞる難しい形で「女性のポジションが非常に美しい」と滝野さん。OFTはここも男女ともレベル3で加点2〜3。DSpはレベル4で加点2〜3。ChStはバー+2.61。ChLiは斜めに女性を振り回すタ゜イナミックな形だが下りる時女性が片手をついて転倒扱い。キスアンドクライではコーチともども下を向いて祈っていたが、技術点最高の52.32、演技構成点も最高の48.28、転倒の減点1、合計99.6でフリーも1位、総合169.76で金メダル。

※表彰式の後で、解説の滝野さんに小林アナが「来季の課題」を聞くと、「ジュニアのパターンダンスは、パソ・ドブレ。シニアのPStの前後にもパソ・ドブレのステップを入れるらしい」とのこと。

フィギュアスケート (2024.3/25,27,30,5/24,25,30,31)

世界ジュニア (2024.2/26〜3/3 台北) 選手権

 <男子シングル>41人エントリー。日本からは中村俊介、中田璃士、垣内。3枠は日本だけ。アメリカからマルティノフとサンチェス。その他カナダのラキッチ、エストニアのレヴァンディ、フランスのピト、スロバキアのハガラ、韓国のソなど。Jスポーツでは、9番滑走パラディス以降をセレクトで放送。解説は岡部さん、実況は赤平アナ。フジ地上波はSP放送なし。
 24番滑走でラキッチ(加。19)。180cm。昨季13位。今季CSネーベルホルン杯5位、スケートカナダ12位。曲は「Biblical」他。振付はマーク・ピレイ。全要素にマイナスのGOEなし。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。続く3A成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちCSSpとStSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tも決める。解説の岡部さんが「カナダはメッシングの引退後、シニアで目立つ選手がいないが、この選手は期待させる」。技術点3番目の42.79、演技構成点8番目の34.95、合計77.74は自己ベスト更新でSP4位。
 25番滑走で垣内(17)。初出場。今季全日本ジュニア4位、全日本18位、ユース五輪7位。曲は「リベルタンゴ」。振付は佐藤操。冒頭2A成功、全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「まだ3Aは跳べません」。続く3Lzをきれいに決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+2Tは第1に!マーク。「第2に3Tを付けたかった」と岡部さん。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点23番目の32.94、演技構成点16番目の32.55、合計65.49でSP16位。
 26番滑走でサンチェス(米。16)。初出場。全米ジュニア2位。曲は「Singin' In The Rain」他。振付はセレズネワ他。衣装は黄色に大きな筋模様。冒頭の3Aはアンダーローテーションで片手つき。続く3Lzはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3。スピン三つはレベル4.うちCSSpとCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。StSqはあまり歌詞と関係なかったが、レベル3に全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点11番目の37.8、演技構成点6番目の35.55、合計73.35でSP9位。

 32番滑走でローフェク(ポー。18)。昨季19位。今季JGPポーランド5位。国内シニア3位。曲は「Ain't No Sunshine」他。振付はカミル・ビアラス。全要素にマイナスのGOEなし。冒頭の3Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点2〜4。3Lzもきれいに決めて全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+3Tも決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の41.85、演技構成点11番目の33.7、合計75.55は自己ベスト更新でSP7位。
 34番滑走でアップルビー(英。19)。昨季17位。今季JGP6位と4位。国内シニア初優勝、欧州選手権25位。曲は「You Should Be Dancing」。振付はウェンディ・ロス他。冒頭の3Aは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tもやや強引に決めて全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点1〜4。最後のStSqはレベル3で全ジャッジが加点。要素は全てこなしたが、ジャンプが増えるフリーでどうか。技術点4番目の42.11、演技構成点8番目の33.58、合計75.69は自己ベスト更新でSP6位。
 35番滑走でレヴァンディ(エスト。17)。昨季9位。今季シニアGPフィンランド大会10位。曲は継続の「In the Mood for Love (Yumeji's Theme)」他。振付はブノワ・リショー。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。3Lzは加点1〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは3〜4、スピン二つは加点2〜3。解説の岡部さんは「StSqにはいろいろな動きが入っていてシニアでもここまでなかなかできない」。1.1倍になる3F+3Tも決める。技術点8番目の39.0、演技構成点2番目の36.43、合計75.43は自己ベスト更新でSP8位。

 最終グループ36番滑走でマルティノフ(米。17)。昨季10位。今季JGPファイナル6位、全米シニア9位。曲は「Dawn of Faith」。振付・コーチともモロゾフ。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3Lzも全ジャッジが加点2〜3。CCSpはレベル4。1.1倍になる3Fをこらえて+2Tを付ける。あと二つのスピンはレベル3。うちCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点12番目の36.34、演技構成点7番目の35.35、合計71.69でSP11位。
 37番滑走でソ・ミンギュ(韓。15)。159cmと小柄。初出場。今季JGP1タイ5位、JGP3トルコ優勝。曲は「Flower Dance」。振付はエリザベス・チャン他。すごいスピードで滑り切った。冒頭の3A成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzは!マーク。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜4、StSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3F+3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点3〜4。技術点最高の44.33、演技構成点3番目の36.25、合計80.58は自己ベスト更新でSP1位。
 38番滑走で中村俊介(18)。初出場。全日本ジュニア優勝、全日本14位。曲は継続の「El Conquistado」。振付はキャシー・リード。冒頭の3Aで派手に転倒。「力が入り過ぎました」と岡部さん。この後の全要素に全ジャッジが加点。続く3F+3Tは加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4で加点2〜3。1.1倍になる3Lzは加点2〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは加点2〜4。技術点37.84、演技構成点4番目の36.01、転倒の減点1、合計72.85でSP10位。

 39番滑走でハガラ(スロバキア。17)。昨季14位。今季JGPファイナル3位、欧州選手権11位。曲は「Freedom」。振付はヨリク・ヘンドリクス。冒頭の3F+3Tはきれいに決め全ジャッジが加点2〜3。直ちに3Aも成功、全ジャッジが加点2〜4。CCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzもしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。技術点2番目の43.18、演技構成点9番目の34.84、合計78.02は自己ベスト更新でSP3位。
 40番滑走で中田(15)。初出場。今季全日本ジュニア2位、JGPファイナル優勝。全日本17位。ユース五輪5位。曲は「天使と悪魔」より「God Particle」他。振付は宮本賢二。少し慎重だった。冒頭の3Aは軸が少し斜めだったが決め、全ジャッジが加点。続く3F+3Tも軸が2本ともやや曲がっていたがこらえた。CCSpとStSqはレベル3.うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lzはしっかり成功、全ジャッジが加点2〜3。最後のレベル4で全ジャッジが加点1〜3。解説の岡部さんは「実力があるのはよくわかっているが、もっと精一杯の演技を見せてほしい。その方がジャッジにも響く」。技術点7番目の41.64、演技構成点5番目の35.96、合計77.6は自己ベスト更新でSP5位。
 最終滑走でピト(仏。19)。昨季12位。今季JGPファイナル5位。国内ジュニア優勝、シニア3位。曲は「Separate Ways Stranger Things」。振付はアバチキナ。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Lzも全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4、FSSpは加点2〜3。CCSpはレベル3。1.1倍になる3F+2Tはほぼ全ジャッジが加点。予定では第2は3Tだった。技術点6番目の41.75、演技構成点最高の37.04、合計78.79は自己ベスト更新でSP2位。

 フリー。上位24人が進む。フジ地上波は日本人3人とソ・ミンギュのみ。解説村上佳菜子。9番滑走で地元台湾のユーシャン・リーは3Aがダウングレードでこらえた以外はフリーほぼノーミスで、自分でも驚きの自己ベストも更新して14位。すごい声援と投げ込みだった。
 4番滑走でSP23位ヤンハオ・リー(NZL。15)。北京生まれ。昨季26位。今季JGPタイ5位、JGP日本3位、ユース五輪銅メダル。曲は「Garde Confiance」。振付・コーチともベス・カオ。冒頭で3Aに挑み、転倒。3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Loも決める。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2A+2A+SEQ成功。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tと3Sもほぼ全ジャッジが加点。技術点70.79、演技構成点64.84、転倒の減点1、合計134.63でフリー8位、総合197.47で12位。
 5番滑走でSP21位パラディス(加。16)。初出場。今季JGP日本16位。曲は「Heartbreaking Indifference」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン他。本人は金髪の巻き毛で、上衣は袖無しの白で衿や肩口に細かい赤いビーズがあちこちに付いていて裾はヒラヒラ。始めから「踊る」選手なのが明白。すわった姿勢からのけぞって腹這いになる滑り出し。冒頭の3Lzは両手つき。2Aは全ジャッジが加点2〜3。3T+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Loも決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点1〜5。1.1倍になる3Fは成功。しかし次の1Lzはパンク。ChSqは長いスパイラル、ハイドロ、イナバウアーなど全ジャッジが加点3〜5。3T+2A+SEQも全ジャッジが加点1〜3。終わりはビールマンスピンからくずおれて伏せる姿勢に。「たいへん個性のある選手。大事に育ててほしい」と解説の岡部さん。技術点56.92、演技構成点5番目の73.5、合計130.42は自己ベスト大幅更新でフリー10位、総合193.61も自己ベスト更新で15位。

 7番滑走でSP15位ヨハンソン(スウェ。18)。昨季23位。今季JGPタイ12位、JGP日本14位、国内シニア2位。曲は「Avatar」。振付はシャネッタ・フォレ。ほぼノーミス。冒頭で4Sに挑み、アンダーローテーションだが下りた。続く3Sはきれいに成功、全ジャッジが加点。3F+3T、3Loも決める。スピン三つはレベル4。ChSqはいつやったのか。GOE+0.07。1.1倍になる3Lz+2A+2A+SEQと3F+2Tを成功。ソロの3Lzも決めると片手でガッツポーズ。技術点68.1、演技構成点59.85、合計127.95は自己ベスト更新でフリー12位、総合193.66も自己ベスト更新で14位。キスアンドクライでは、自分の感覚より順位が低かったのかあまりうれしそうではなかった。
 11番滑走でSP16位垣内(17)。曲は「Wake Me Up」。振付は吉野晃平。冒頭の4Tはqマークで転倒。3Loはこらえる。3Lz+3T+2Tはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点。3F+2A+SEQも成功。1.1倍になる3Sも決める。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqは何かのダンスらしいが改善の余地あり、GOE+0.5。ソロの3Lzは全ジャッジが加点。技術点65.99、演技構成点62.34、転倒の減点1、合計127.33でフリー13位、総合192.82で17位。

 13番滑走でマルティノフ(米。17)。曲は「Iron」。振付はモロゾフ。冒頭の4Tで転倒。3A+2Tは成功。スピン二つはレベル4。うちCCSpはほぼ全ジャッジが加点。3Loはこらえる。ソロの3Aは全ジャッジが加点。しかし、要素でないところで転倒。ChSqはGOE+0.07。1.1倍になる3F+3Tは決める。3Lz+1A+SEQはステップアウト。次の3Lz+2A+SEQは、シークエンスを跳べるのが一つまでなので2Aが無得点。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。技術点62.27、演技構成点63.87、転倒の減点2、合計124.14でフリー16位、総合195.83で13位。
 14番滑走でSP12位イ・ジェクン(韓。16)。昨季6位。今季JGP日本6位。曲は「ロミオとジュリエット」。振付はキム・ヘジン。滑らかでスピードがある。冒頭の3A+2Tはひざでふんわり下り、成功。ソロの3Aもこらえる。3Fは!マーク。3Loは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tと3Lz+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点。ここまでよかったが3Sがアンダーローテーションで転倒。ChSqはハイドロなどで全ジャッジが加点2〜3。技術点3番目の74.07、演技構成点9番目の69.0、転倒の減点1、合計142.07は自己ベスト更新でフリー5位、総合212.22も自己ベスト更新で6位。
 15番滑走でSP10位中村俊介(18)。曲は「ナザレの子」。振付は宮本賢二。冒頭の4Tはよかった。全ジャッジが加点1〜3。3A+2Tはやや早く足をついた。3Lzはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CSSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかしソロの3Aがqマークで転倒。1.1倍になる3Fは全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loはこらえた。予定では連続3回転だった。3Lz+1Eu+3Sは成功。技術点5番目の71.18、演技構成点6番目の72.43、転倒の減点1、合計142.61は自己ベスト更新でフリー4位とよく挽回、総合215.46で4位。

 16番滑走でSP8位レヴァンディ(エスト。17)。曲は「Baikal (from "Dans le foret de Siberie")」他。振付はブノワ・リショー。表現はピカイチだが、3Aもなく、1回転ジャンプを跳んでは得点は出ない。音楽にぴったり合った動きでジャンプの助走に見えない。つなぎがChSqに見える。冒頭は2Aに変更して全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+1Eu+3Sも全ジャッジが加点1〜3。3Loはこらえた。ChSqはイナバウアーからイーグルまで滑らかな動きで全ジャッジが加点ほぼ3〜4。2Aも全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4で全ジャッジがほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3F+3T決める。ソロの3Lzは全ジャッジが加点2〜3。しかし次が1F+1Tになってしまう。技術点17番目の61.39、演技構成点2番目の75.16、合計136.55でフリー6位、総合211.98で7位。
 18番滑走でSP9位サンチェス(米。16)。曲は「Sarabande Suite」。振付はアダム・ブレイク他。「ラテン系のフィギュアスケーターを増やしたい」という目標があるとのこと。冒頭の3A+2A+SEQは第1がqマーク。ソロの3Aはステップアウト。3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Lzは全ジャッジが加点1〜4。スピン二つはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になるところで1Lzにパンク。2A+3Tは全ジャッジが加点1〜3。しかし次が1F+2Tに。FSSpはレベル4。最後のChSqは全ジャッジが加点1〜5。技術点22番目の54.23、演技構成点7番目の71.59、合計125.82でフリー15位、総合199.17で10位。

 最終グループ19番滑走でSP4位ラキッチ(加。19)。曲は「No One Like You」。振付はマーク・ピレイ。冒頭で4T成功、全ジャッジが加点。次は3Sに変更して全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Aは転倒。めずらしい3Lo+3Loを決める。FCSpはレベル4。1.1倍になる3A+2Tは第1がqマーク。ソロの3Lzはステップアウト。3F+2A+2A+SEQは第1でこらえた。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点1〜3。最後のFCCoSpはレベル2でVマーク。技術点13番目の65.2、演技構成点9番目タイの69.8、転倒の減点1、合計134.0でフリー9位、総合211.74は自己ベスト更新で8位。
 20番滑走でSP6位アップルビー(英。19)。曲は「Sand Wick」他。振付はランビエール他。冒頭の3A+3Tは成功。続くソロの3Aは全ジャッジが加点。3F+2A+SEQも全ジャッジが加点2。3Lzも決める。スピン三つはレベル41.1倍になる2A+1Eu+2Sは決める。3Fで転倒。最後のジャンプは3Loの予定が2Loに。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点14番目の63.93、演技構成点11番目の66.93、転倒の減点1、合計129.86でフリー11位、総合205.55は自己ベスト更新で9位。
 21番滑走でSP5位中田(15)。曲は継続の「Blunt lnstrument」他。振付は岩本英嗣。衣装は黒に銀の太いライン。冒頭の4Tは痛恨のステップアウト。回っていたが少し高すぎたか。続く3A+3Tは成功。この後の全要素に全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4。うち二つは加点1〜3。ソロの3Aは加点3〜4。3Fも少しこらえたが成功。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは加点1〜3。3Lo+2A+SEQは加点2〜3。ChSqもクリムキンイーグルやハイドロなどで加点2〜3。2Aも加点2〜3。解説の岡部さんは「ジャンプのうまい選手は回転が速い」。技術点最高の78.08、演技構成点4番目の73.63、合計151.71でフリー1位、総合229.31は自己ベスト更新、1位と1.46の僅差で銀メダル。表彰式では少し悔しそうな顔だった。

 22番滑走でSP3位ハガラ(スロバキア。17)。曲は「Dream On」。振付はフラヴァセク他。スケーティングが速い。冒頭の3A+2Tは両足。ソロの3Aは成功。3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になるところでニースライドから3F+2A+2A+SEQを跳び、全ジャッジが加点2〜4。ソロの3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Sも決める。ChSqはイーグルなどで全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の76.09、演技構成点6番目の71.5、合計147.59でフリー3位、総合225.61は自己ベスト更新で銅メダル。この後世界選手権にも出る予定とのこと。
 23番滑走でSP2位ピト(仏。19)。曲は「Cry Me a River」。振付はアバチキナ。冒頭の4Tの予定を3A+2Tに変更、全ジャッジが加点1〜4。しかし次が1Aにパンク。3Loは全ジャッジが加点2〜3、3Fも全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところでソロの3Aに再度挑んだがステップアウト。3Lzは転倒。3Lz+2A+2A+SEQもステップアウト。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点。技術点16番目の63.3、演技構成点3番目の73.86、転倒の減点1、合計136.16でフリー7位、総合214.95で5位。
 最終滑走でソ・ミンギュ(韓。15)。曲は「Notre Dame De Paris」他。振付はパトリック・チャン他。スケートが速くてよく伸びる。冒頭の3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3。次はソロの3Aの予定が1Aに。この後の全要素に全ジャッジが加点。3Loは加点2〜3。スピン三つはレベル4。うち二つは加点2〜4。解説の岡部さんは「若い選手にはスピンを練習しなさいといつも言っている。ジャンプはいずれ跳べるようになる。スピンは若いうちに正しい姿勢で速く回れるように覚えないと」と言う。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。3F+3Tは加点2〜4。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ2〜3。3F+2A+2A+SEQは加点1〜3。3Sは加点2〜4。技術点4番目の73.45、演技構成点最高の76.72、合計150.17でフリー2位、総合230.75で金メダル。

 <女子シングル>46人エントリー。日本からは島田、櫛田、上薗。韓国からシン・ジア、キム・ユジェ、キム・ユソン。アメリカからシェリー・ジャンとジョセフィン・リー。カナダはライターとリン。エストニアはゴティナ、スイスからブランデンバーグなど。Jスポーツでは13番滑走からセレクトで放送。解説は中庭、実況は小林アナ。今季のジャンプは2Lzまたは3Lz、フライングスピンはFCSp。フジ地上波はSP放送なし。
 17番滑走でゴイディナ(エスト。13)。初出場。今季JGP不出場。ボスフォラス杯、ヨーロッパ杯ともジュニア4位、エフェソス杯ジュニア優勝、国内シニア優勝。ノービスのようにほっそりしている。曲は「Strange Birds」。振付・コーチともセルゲイ・ロザノフ。衣装の上半身に鳥の風切羽のような布がたくさん。LSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lzは加点2〜3。続く2Aは加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点2〜3。1.1倍になる3T+3Tは加点2〜4。解説の中庭が「今季は課題がルッツなので連続ジャンプに使えない。それで3T+3Tを跳ぶ選手が多い」。3F+2Tより点数が高いのか。StSqはレベル3で加点ほぼ2〜3。技術点5番目の36.87、演技構成点13番目の26.16、合計63.03でSP5位。エストニアは近年、国をあげてフィギュアスケートに力を入れているらしい。

 32番滑走でキム・ユソン(韓。14)。初出場。今季JGPファイナル4位、ユース五輪4位。曲は「Fly Me To The Moon」。振付はシン・イェジ。解説の中庭が「何度も対戦したので長所も弱点もわかっている。3Lzのエッジが不安定」と言う。冒頭の2Aは全ジャッジが加点。3F+3Tも全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3。うち最後のLSp全ジャッジが加点ほぼ3。1.1倍になる3Lzはeマーク。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点12番目の33.12、演技構成点も12番目の26.46、合計59.58でSP9位。双子の姉妹とは不得意なジャンプが回転が逆なので初めはそこで見分けていた、と中庭。
 34番滑走でブランデンバーグ(スイス。14)。今季JGP7位と4位、国内ジュニア2位。曲は「ジェイン・エア」。振付はブノワ・リショー他。冒頭の3Lzは成功、全ジャッジが加点。続く2Aも全ジャッジが加点スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。1.1倍になるところで3T+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の35.73、演技構成点26.84、合計62.57は自己ベスト更新でSP6位。

 39番滑走で櫛田(16)。初出場。今季全日本ジュニア2位。曲は「Red Violin based on en Aranjuez」。振付はウィーバー。「今季初めと比べるとすごく踊りが上手になった」と解説の中庭。冒頭の3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く2Aもほぼ全ジャッジが加点。FSSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lzも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは2〜4。技術点3番目の37.79、演技構成点も3番目の28.82、合計66.61は自己ベスト更新でSP3位。
 40番滑走で上薗(13)。初出場。今季JGPファイナル3位、全日本ジュニア3位、全日本4位。曲は「New Moon」他。振付は樋口美穂子。「今季間違いなくすごく伸びた選手のひとり」と中庭。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。続く3F+3Tはステップアウトに両手つき、転倒扱い。スピン三つはレベル4で加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ2。StSqはレベル3だが加点2〜4。少し緊張したか。技術点8番目の34.56、演技構成点4番目の28.4、転倒の減点1、合計6.96でSP8位。

 42番滑走でカルフネン(フィン。15)。曲は「Le Jazz Hot」。振付はアダム・ソルヤ。衣装は黒。2A無以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tをきれいに跳び、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aは決める。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは加点ぼ3〜4。StSqはレベル3で加点2〜3。技術点4番目の36.96、演技構成点6番目の27.68、合計64.64は自己ベスト更新でSP4位。
 43番滑走でキム・ユジェ(韓。14)。昨季4位。今季JGP3トルコ大会3位。曲は「Flamenco」。振付はシン・イェジ。衣装は赤。冒頭の2Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。しかし次の3Fがeマークとqマークで転倒。連続ジャンプならず。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzは決め、全ジャッジが加点1〜3。StSqとLSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3、LSpも全ジャッジが加点ほぼ2。技術点30番目の28.2、演技構成点5番目の27.78、転倒の減点1、合計でSP18位。

 44番滑走でグルゲニゼ(ジョー。14)。昨季9位。今季JGP9位と6位、ユース五輪5位。曲は継続の「Sweet Dreams」。振付はビクメトワ。冒頭の3F+3Tは第1に!マーク。3Lzは全ジャッジが加点全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。1.1倍になる2Aも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqとLSpはレベル3。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜4。技術点7番目の35.55、演技構成点11番目の26.73、合計62.28でSP7位。点数を見るとキスアンドクライの笑顔が消えた。
 45番滑走で島田(15)。昨季金メダル。今季JGPファイナル優勝、全日本3位、ユース五輪金メダル。曲は「Americano」。振付はウィーバー。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。3F+3Tは第1に!マーク。スピン三つとStSqはレベル4で加点3以上。うち最後のCCoSpは急激なスピードの増加があり加点4〜5、StSqも加点3〜4。1.1倍になる3Lzも成功、加点2〜4。終わったとき浜田コーチがリンクサイドで跳んで喜んでいた。解説の中庭も「今まで見た中で一番いい」と言う。技術点2番目の40.73、演技構成点も2番目の31.87、合計72.6でSP2位。
 最終滑走でシン・ジア(韓。15)。昨季銀メダル。今季JGPファイナル2位、国内シニア2連覇、韓国開催のユース五輪銀メダル。曲は「魅惑のワルツ(Fascination)」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。いやーいつ見ても絵になる演技。要素でないところの仕草やスケーティングが美しい。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3F+3Tは加点2〜4。続く2Aは低いが加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うちスピン二つとStSqは加点3〜4。1.1倍になる3Lzも加点3〜4。技術点最高の41.31、演技構成点も最高の32.17、合計73.48は自己ベスト更新でSP1位。キスアンドクライですごく喜んでいた。解説の中庭が「彼女は今季前半は僕の所にいましたが、驚いた顔が一番好きです」と言っていた。

 フリー。上位24人が進む。滑走順はドロー。フジ地上波は日本人3人とシン・ジアのみ。解説は村上佳菜子。Jスポーツでは6番滑走からセレクトで放送。6番滑走タイのカネシゲはSP21位、フリー14位、総合17位。
 7番滑走でSP14位ヨース(伊。17)。昨季までスイスの選手。今季国内シニア優勝、欧州選手権6位。曲は「A Beautiful Storm」。振付はロレンツォ・マグリ。冒頭の3Sは成功、全ジャッジが加点。3Lz+2Tも決める。2A+3Tは第2がqマーク。3Loは成功。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ2。1.1倍になる3Lz、3F+2A+2Lo+SEQ、ソロの3Fを決める。解説の中庭が「2Aが点数通りに入るようになって3連続のSEQに入れる選手が増えたが、この組合せは珍しい」。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。最後のFCCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点1〜3。技術点6番目の64.52、演技構成点9番目の52.55、合計117.07でフリー5位、総合174.73で7位。この後、世界選手権へ。
 9番滑走でSP15位ルールー・リン(加。14)。今季JGP7位一回、国内ジュニア優勝。曲は「Compilation from Enola Holmes」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Lzはこらえた。続く3Lz+2A+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点。3T+2Tもなんとか決める。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち二つは加点1〜3。1.1倍になる3F+2Tは全ジャッジが加点。ソロの3Fと3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。中庭は「ジュニアのフリーでStSqの代わりにChSqになったのはすごくいいと思う。ChSqだとStSqほど体力を使わないし時間も短くてすむ」。技術点5番目の64.63、演技構成点14番目タイの51.96、合計116.59は自己ベスト更新でフリー6位、総合173.71も自己ベスト更新で10位。

 11番滑走でSP18位キム・ユジェ(韓。14)。曲は「アバター」。振付はシン・イェジ。冒頭で3A挑戦、ダウングレードで転倒。続く3Fはeマーク。3Lz+3Tは成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Loも決める。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+2A+2T+SEQ成功。2A+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Sも決める。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の62.28、演技構成点17番目の51.58、転倒の減点1、合計112.86でフリー13位、総合167.84で16位。
 14番滑走でSP11位シェリー・ジャン(米。15)。今季JGP5位と3位、ユース五輪6位。曲は「A Beautiful Storm」。振付はシンディ・ステュアート。冒頭の3Loは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+2Tも全ジャッジが加点ほぼ2。3Tと3Lzも成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCSpと最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3F+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし、ソロの3Fはアンダーローテーションで転倒。2Sも転倒。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点10番目の62.35、演技構成点6番目の55.12、転倒の減点2、合計115.47でフリー7位、総合174.04で8位。

 16番滑走でSP7位グルゲニゼ(ジョー。14)。曲は継続の「Memphisto's Lullaby」他。振付はビクメトワ。衣装はミイラかゾンビのようで赤い手形も。3Aを2本予定。冒頭の3Aはダウングレードで転倒。予定では連続ジャンプだった。次も3Aに挑み、ステップアウトしたため付けた2Tは無効な要素。3Lz+2A+2T+SEQを決め、全ジャッジが加点1〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。ChSqはGOE+0.71。1.1倍になる3Fは!マーク。LSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。2A+3Tも決め、全ジャッジが加点。解説の中庭が「冒頭の3Aは二つともミスしたが連続ジャンプをきちんと3本入れてきた」。技術点15番目の59.63、演技構成点14番目の51.96、転倒の減点1、合計110.59でフリー16位、総合172.87で12位。
 17番滑走でSP9位キム・ユソン(韓。14)。曲は「The Lark Ascending」。振付はシン・イェジ。冒頭の3Aはqマークで転倒。双子の姉妹二人とも3Aは転倒。続く3F+3Tは全ジャッジが加点。3Lzはeマーク。3Lo+2Tは決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2A+SEQは成功、全ジャッジが加点。しかしソロの3Fが!マークで転倒。3Sはqマーク。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点16番目の59.52、演技構成点9番目の53.7、転倒の減点2、合計111.22でフリー15位、総合170.8で15位。
 18番滑走でSP8位上薗(13)。曲は「Mechanisms」他。振付は樋口美穂子。衣装はクリームイエローに金モールのようなライン。全要素に全ジャッジが加点。壁を確かめるような動作から始まる。冒頭の3Lz+3Tは加点3。3Loは加点2〜3。3F+2Tは加点1〜3。3Sも加点1〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSp加点1〜4、あと二つは加点2〜3。1.1倍になる3Lzは加点2〜3。3Fは加点2〜4。2A+2A+2T+SEQも成功、加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜4。ノーミスで終え、笑顔でガッツポーズ。客席に家族のような男性と女性と男の子が「上薗」という手作りの札を持っているのが映った。技術点3番目の71.73、演技構成点も3番目の61.01、合計132.74は自己ベスト更新でフリー3位、総合194.7、逆転で銅メダル。キスアンドクライで涙。

 最終グループ19番滑走でSP5位ゴイディナ(エスト。13)。曲は「シンドラーのリスト」。振付はセルゲイ・ロザノフ。衣裳は濃いグレー。冒頭3F+2A+2A+SEQはステップアウト。無理に3連続にしない方が良かったのでは。続く3Loは転倒。3Sと3Tはきれいに決め全ジャッジが加点。スピン三つはレベル3。うち二つは全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3Lz+2Tを2連続で跳び、いずれも決める。ソロの3Fも成功、全ジャッジが加点。解説の中庭が「硬かったですね。最終グループで滑るのは初めてなのでしょう」。技術点18番目の58.83、演技構成点10番目の53.03、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計109.86でフリー17位、総合172.89で11位。
 20番滑走でSP4位カルフネン(フィン。15)。曲は「ボヘミアン・ラプソディ」。振付はアナスタシア・ブニナ。衣装は上衣がレモン色、スカートは白。ややせわしないが滑りにスピードがある。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点1〜3。続く2Aも成功。3Lzは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。3Lz+2T+2Lo7も全ジャッジが加点。ChSqは元気にバレエジャンプやニースライドを入れ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F、3Lo+2A+SEQ、3Sいずれも決める。うち3Sは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FSSpは入りでぐらつきレベル2。技術点4番目の66.67、演技構成点7番目の55.01、合計121.68でフリー4位、総合186.32で4位。
 21番滑走でSP6位ブランデンバーグ(スイス。14)。曲は「Ne Me Quitte Tu Pas」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭の3Lzは成功したが予定では連続3回転だった。続く3F+3Tでリカバリーして全ジャッジが加点。3Lo+2Tも決める。2A成功。スピン三つはレベル4。うち二つは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点1〜3。しかし次の3Lzはqマークで転倒、繰り返しの違反に。3S+2A+2T+SEQは決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点14番目の59.63、演技構成点5番目の56.16、転倒の減点1、合計114.79でフリー10位、総合177.36は自己ベスト更新で6位。

 22番滑走で櫛田(16)。曲は「The Little Prince」より2曲。振付はキャシー・リード。衣装は暗めの赤。髪は頭のてっぺんにお団子。冒頭の3Lz+2Tは第1がqマーク。予定では連続3回転だった。続く3S+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。2A一つ目は全ジャッジが加点1〜3。二つ目の2Aでめずらしく転倒。1.1倍になる3Loもqマークで転倒。しかし、あきらめずに3Lz+3T+2Tを決める。ただし第2がqマーク。2回転んだ後にこの3連続はすごい。3Fは成功。ChSqはバレエジャンプなど行い、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点17番目の58.84、演技構成点4番目の57.52、転倒の減点2、合計114.36でフリー11位、総合180.97は自己ベスト更新で5位。
 23番滑走で島田(15)。曲は「ベネディクタス」。振付はローリ・ニコル。衣装は青から白へのグラデーション。冒頭の3Aはステップアウト。しかし続く4Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。次の3Lz+3Tも全ジャッジが加点1〜3。とにかくジャンプの回転が速い。FCCoSpは速報値ではレベル4だったがレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3F+2A+SEQも決める。1.1倍になる3S+3T+2Tは全ジャッジが加点。3Loは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは長めのスパイラルの後イーグルなど行い、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Lzも全ジャッジが加点2〜3。あと二つのスピンはレベル4に全ジャッジが加点ほぼ4〜5。解説の中庭は「毎試合優勝を期待され、たいへんな重圧だと思う」。技術点最高の82.16、演技構成点2番目の63.6、合計145.76でフリー1位、総合218.36、逆転で金メダル。
 最終滑走でシン・ジア(韓。15)。曲は「Not About Angels」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点ほぼ3〜4。3Loも加点ほぼ3〜4。3Sは加点2〜3。3F+2T+2Loも決める。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、FCSpは加点ほぼ3。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜4。3F+2A+SEQとソロの3Lzは加点2〜3。ChSqは加点3〜5。最後のFCCoSpはバランスをくずしかけてレベル3にGOE-0.13。今季前半、指導した中庭は「ジャンプの着氷後によく流れるようになった」。技術点2番目の73.93、演技構成点最高の65.02、合計138.95でフリー2位、総合212.43で銀メダル。「今季は誰もジュニアを卒業しないので、来季は層が厚くなる一方」と中庭。

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フィギュアスケート (2024.2/10、11、5/2、3、9,10,18,21)

四大陸選手権 ペア・アイスダンス (2024.1/29〜2/4 上海) 選手権

 <ペア>12組エントリー。日本からは三浦/木原組。アメリカ、カナダ、地元中国から3組ずつ。あとはオーストラリアとフィリピンから1組ずつ。16組以内なので全ての組がフリーへ進む。BSフジでは三浦/木原組のみ放送。解説は高橋成美。世界選手権のミニマムスコアはSP29、フリー46。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 2番滑走でフィリピンのガメズ/コロヴィン組(フィリ。25,29)は昨季9位。ISU選手権に出たフィリピンからの初のペア選手。女性はアメリカ生まれだが、ジュニア時代にはスペインの選手だったこともある。男性は19/20シーズンまでエフィモアと組みロシア選手だった。コーチは元イスラエル男子シングル選手だったビチェンコほか。SP12位。
 3番滑走で地元ペン/ワン組(中。26、35)。2023年春に組換え。今季中国杯3位、フィンランド大会4位。曲は「The Storm Driven Sea」。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tで女性がアンダーローテーションで転倒。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。3LoThは成功全ジャッジが加点ほぼ3〜4。FiDsとCCoSp、StSqはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちFiDsとStSqは加点ほぼ2〜3。スピンもよく合っていた。最後の3Liはレベル3。技術点3番目の33.2、演技構成点7番目の27.98、転倒の減点1、合計60.18でSP5位。

 5番滑走でリウ/ナギ組(米。23、25)。2023年4月組換え。今季スケートアメリカ3位、NHK杯6位。全米4位。曲は「Dive」。振付はリッポン他。冒頭の3Twはとても高く、解説の岡部さんによると「質のいい」ものでレベル3に全ジャッジが加点3〜4。3Sは女性が大きくステップアウト。3SThは高く、成功。FiDsとCCoSp、3Liはレベル4。うち最後のリフトは全ジャッジが加点ほぼ2〜4、FiDsも全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の33.71、演技構成点5番目の29.19、転倒の減点1、合計61.9でSP3位。
 6番滑走でカム/オシェイ組(米。18、32)。2022年組換え。昨季全米3位、四大陸6位、世界選手権12位。今季フランス杯フリー棄権、フィンランド大会6位、全米優勝。曲は「Finale from "East of Eden"」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル2。3Sはタイミングぴったりでほぼ全ジャッジが加点。3LoThは転倒。全然立てそうではなかった。CCoSpと3Li、最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフトは加点2〜4。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。技術点5番目の31.55、演技構成点3番目の30.17、転倒の減点1、合計60.72でSP4位。
 7番滑走でローラン/エチエ組(加。21、23)。昨季国内4位、四大陸7位。今季スケートカナダ5位、NHK杯7位、国内3位。曲は「All Right Now」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3Twはレベル2。3Sでは女性がオーバーターン。3Liと最後のCCoSpはレベル4。3LoThはタッチあり。スピンは足替えで離れた。FiDsとStSqはレベル3。組んで5シーズン目なのにパッとしない内容。技術点6番目の31.29、演技構成点9番目の27.21、合計58.5でSP8位。

 8番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。昨季組替え、国内3位、四大陸4位、世界選手権6位。今季ファイナル6位(未見)、国内2位。曲は「River」。振付はパーキス。冒頭の3Twはレベル2。3Tは高さ、タイミングともピタッと合い、全ジャッジが加点1〜3。3LoThは転倒。3Liと最後のFiDsはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の31.21、演技構成点4番目の29.68、転倒の減点1、合計59.89でSP6位。
 9番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。18、21)。昨季世界ジュニア銀メダル。世界選手権8位。今季スケートカナダ、NHK杯とも4位。曲は「Architect of the Mind」。振付はジョナサン・ゲレーロ。冒頭の3Twは傾き、レベル2。3Tはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。3LoThで転倒。3Liはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。FiDsとStSq、最後のFCCoSpはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点1〜4。いろいろミスが出てキスアンドクライではみんな暗い顔。技術点9番目の30.8、演技構成点6番目の28.09、転倒の減点1、合計58.79でSP7位。
 10番滑走でプラザス/フェルナンデス組(米。23、28)。今季スケートアメリカ4位、フランス杯4位。全米3位。曲は「Rhapsody on A Theme of Paganini」。振付・コーチともジム・ピーターソン。冒頭の3Twはレベル4。しかし3Tで女性が転倒。3LoThは何とか立った。FiDsとCCoSp、最後の3Liはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の31.01、演技構成点も8番目の27.37、転倒の減点1、合計57.38でSP9位。

 11番滑走で三浦/木原組(22、31)。昨季四大陸、世界選手権とも金メダル。今季CSオータムクラシック2位。スケートアメリカ、NHK杯、全日本とも木原怪我で欠場。曲は「Dare You to Move from The String Quartet tribute to Switchfoot」。振付はジュリー・マルコット。3Twはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点2〜4。ソロジャンプは女性が2Tになった。3Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3LzThはタッチあり、GOEは-2〜3と割れた。CCoSpとFiDsはレベル3だ全ジャッジが加点。うち最後のFiDsは加点2〜4。StSqはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点4番目の32.45、演技構成点2番目の33.16、合計65.61でSP2位。試合後のJスポーツのインタビューでは「試合に出られるレベルまで持ってこられた」「65点取れればいいと思っていた」。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、32)。昨季国内優勝、四大陸銅メダル。世界選手権4位。今季ファイナル(未見)。曲は「Oxygene」。振付はジュリー・マルコット。地上波で見たと思って見損ねた。ソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点2〜4。3Tでどちらか転倒。3LiとCCoSp、StSqとFiDsはいずれもレベル4。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4、最後のFiDsも加点2〜4。3LoThは加点ほぼ3〜4。技術点最高の37.19、演技構成点も最高の33.29、転倒の減点1、合計69.48でSP1位。公式記者会見では「全体にミスが多かったSPだったが何が原因か」という質問に女性が「12組のうち8組が北米から来ているので時差の問題もある。公式練習が早朝で試合が夜というのも厳しい」と批判的な感じで答えていた。

 フリー。フジ地上波では三浦/木原組とステラトデュデク/デシャン組のみ放送。後日Jスポーツで全組見た。
 5番滑走でゴルベワ/ジォトプロスムーア組(豪。18、21)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はジョナサン・ゲレーロ。女性の衣裳は白、男性の上は水色。冒頭の3Twはレベル2でややもたれた。3T+2A+2A+SEQはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜3。3SThも成功、全ジャッジが加点2。3Sも決める。BoDsはレベル2。PCoSpとリフト二つはレベル4。うちPCoSpは全ジャッジが加点。5ALiはレベル3で全ジャッジが加点。SPで転倒した3LoThもこらえて決める。最後のChSqはGOE+0.93。ノーミスで終え、男性は片手を突き上げ、ガッツポーズ。技術点最高の66.41、演技構成点6番目の58.63、合計12.04でフリー4位、総合183.83で4位。
 6番滑走でローラン/エチエ組(加。21、23)。曲は「You Don't Own Me」他。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。2A+1A+2A+SEQはだんだん離れたが成功。リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。3Sもなんとか決める。3LoThは片手タッチ。ChSqはGOE+0.71。3SThは転倒。3Liはレベル3。BoDsはレベル2。技術点4番目の60.24、演技構成点8番目の56.73、転倒の減点1、合計115.97でフリー7位、総合174.47で8位。

 7番滑走でペン/ワン組(中。26、35)。曲は「L Apprenti Sorcier」他。振付はローリ・ニコル。冒頭の3Tからの連続ジャンプは女性が第1で転倒。3Twはレベル2。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜5。2Sに2Tを付けたが女性の第2がqマークで片手付き。PCoSpと最後のBoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち5ALiは加点1〜4。3SThはしっかり決め、全ジャッジが加点3〜4。ChSqはGOE+1.14。技術点7番目の59.92、演技構成点5番目の61.12、転倒の減点1、合計120.04でフリー6位、総合180.22で6位。
 8番滑走でペレイラ/ミショー組(加。19、27)。曲は「グラディエーター」より「Slaves to Rome」他。振付はパーキス。女性の衣裳は白と金、男性の上は茶色の半袖。冒頭の3Twはレベル2。3Tからの3連続は男性の第2と第3が1Aに。3LoThは全ジャッジが加点。3Sの予定だったが2Loに変更して全ジャッジが加点リフト二つと最後のPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。BiDsはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE+1.14。3SThも決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Liはうまく上がらず、レベル1。最後はスピンの後、女性を肩の上に横たえて立ち上がってポーズ。技術点5番目の60.18、演技構成点4番目の61.98、合計122.16でフリー5位、総合182.05で5位。
 最終グループ9番滑走でカム/オシェイ組(米。18、32)。曲は映画「Nocturnal Animals」より3曲。振付はミーキンス。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sはぴったり合っていて全ジャッジが加点2〜3。3LoThはフリーレッグを早くついてしまうがこらえた。リフト三つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜4。3T+2Tもきれいにそろって成功。しかし3SThで転倒。BoDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE+1.5。技術点2番目の64.37、演技構成点3番目の63.19、転倒の減点1、合計126.56でフリー2位、総合187.28、逆転で銅メダル。公式会見で女性は「全米から1週間で時差などたいへんだったが、練習が演技に出ることがよくわかった」と言い、男性は「自分はかつてこの大会で優勝したが、いつもメダルをとれるわけではない。エリーとチームを組み再びメダルを取れたことを感謝している」と語った。

 10番滑走でリウ/ナギ組(米。23、25)。曲は「A Thousand Times Good Night」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twは高くキャッチも滑らかで、レベル3に全ジャッジが加点3〜5。3Sで女性が転倒。2T+2A+SEQはなんとかこらえた。リフト三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後の3Liは加点2〜4。3LoThは両足。ChSqはGOE+0.64。3SThもタッチあり。なぜか直後のつなぎで転倒。BoDsとPCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。技術点8番目の57.4、演技構成点7番目の58.55、転倒の減点2、合計113.95でフリー8位、総合175.85で7位。
 11番滑走で三浦/木原組(22、31)。曲は「Une chance qu'on s'a」他。振付はジュリー・マルコット。女性の衣装はベージュに金の飾り。3Twはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。3T+1A+2A+SEQの3連続の予定が女性の第1が2Tに。5ALiはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3Sは男性がステップアウトで片手付き。PCoSpとあと二つのリフトはレベル3だが全ジャッジが加点。うち5RLiは加点ほぼ2〜3。3LzThは決め、全ジャッジが加点2〜3。ChSqも全ジャッジが加点2〜3。しかし3LoThで転倒。BoDsはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。終わった時、木原は「がんばったよね」と三浦に言ったらしい。キスアンドクライでの様子を見ると、木原の腰はまだ痛いのではないか。翌日の新聞によれば通しの練習ができたのは大会1週間前だったらしい。技術点6番目の59.98、演技構成点2番目の66.18、転倒の減点1、合計125.16でフリー3位、総合190.77で銀メダル。公式会見で「ケガの後いつから練習を始めたのか」と聞かれ「1月初めにペアの技ができるようになり、SPは2週間前、フリーは1週間前。コーチが冗談でスピンで休んでいいと言ったので、本当に休もうかと思った」と答えていた。
 最終滑走でステラトデュデク/デシャン組(加。40、32)。曲は「Interview with a vampire」。振付はジュリー・マルコット。貫禄の演技。冒頭の3Twはめずらしくレベル2でGOE-4〜2と割れた。3T+1A+2A+SEQの予定だったが、女性の第3が1Aに。3Sでは男性がステップアウト。その後は3LoTh以外の全要素に全ジャッジが加点。リフト三つとPCoSpはレベル4。うち5RLiは加点2〜4、最後の3Liは加点1〜4。FoDsはレベル3で加点1〜3。3SThはややこらえたが加点2〜3。ChSqは加点ほぼ2〜3。3LoThはわずかにタッチあり。技術点3番目の62.79、演技構成点最高の66.53、合計129.32でフリーも1位、総合198.8で初の金メダル。表彰式では嬉しそうに国歌を歌っていた。公式会見で「3Twで腕を傷めたと聞いたが」という質問に「どこかにぶつけた。そのためジャンプで集中を欠いた。普通ならミスする技ではない」。解説の岡部さんは「この年齢で先頭に立っていることに勇気を与えてもらえる」。

 <アイスダンス>16組エントリー。日本からは小松原/コレト組、田中/西山組、吉田/森田組。その他アメリカ、カナダ、地元中国から3組ずつ。オーストラリアから2組、ブラジルと韓国から1組ずつ。20組以内なので全ての組がフリーへ進む。地上波は録画しそこなった。世界選手権のミニマムスコアはRD35、フリー52。日本の3組は、この大会で世界選手権1枠を争う。Jスポーツ解説は東野さん、実況は小林アナ。ブラジルのパル=ネヴィス/パネサール組(19、20)は二人ともイギリス生まれで女性の両親がブラジルの人。コーチは元イギリス選手のクームズとバックランド。ISU選手権に出たブラジルからの初のアイスダンスチーム。
 2番滑走で田中/西山組(18、22)。今季組替え。女性はアイスダンス初挑戦。シニアデビュー。CSゴールデンスピン9位、全日本2位。曲は「スーパーマリオ・ブラザーズ」。振付はアグノエル。冒頭のPStはレベルBという厳しい判定。SqTwは男女ともレベル4でほぼ全ジャッジが加点。ChRSはGOE2.57。解説の東野さんが「ChRSはジャッジからみて左側から始めなければならない」。MiStは女性レベル1、男性レベル2で全ジャッジが加点。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスで終え、女性が両こぶしを握り締めた。技術点11番目の34.79、演技構成点も11番目の27.3、合計62.09は自己ベスト更新でRD11位。試合後のJスポーツのインタビューでは「全日本の後、手のケガ等で思うような練習ができず、不安だった」と言っていた。
 4番滑走で吉田/森田組(20、20)。今季組替え。シニアデビュー。CSゴールデンスピン5位、全日本3位。曲は「Real Wild Child (Wild One)」他。振付はキャシー・リード。男性が初めに大きくバタフライジャンプ。解説の東野さんが「冒頭の10秒だけ両手間隔より離れてもよいというルールをうまく利用した」。冒頭のDiStは女性レベル1、男性レベル2で全ジャッジが加点1〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点1〜3。PStはこちらもレベルB。SlLiはレベル4にほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のChRSはGOE2.0。技術点12番目の34.5、演技構成点10番目の28.36、合計62.86でRD10位。

 7番滑走で小松原/コレト組(31、32)。5回目で昨季7位。今季NHK杯9位、全日本優勝。曲は「ゴーストバスターズ」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDiStは男女ともレベル1だが加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。RoLiもレベル4で加点2〜3。PStはレベル1。最後のChRSはGOE+3.21。技術点6番目の40.26、演技構成点7番目の31.03、合計71.29は自己ベスト更新でRD6位。キスアンドクライでは得点を見た二人はびっくり。コーチたちは笑顔。解説の東野さんが「アグノエル先生のお顔がこんな満足そうなのはなかなか見ない」。試合後のJスポーツのインタビューには「全日本の後ケガもあった」「DiStとPStの終わりを変更した」「会場が暖かくてスタミナを消耗する」「RD70点はずっと目指していた」。3組で世界選手権1枠を争っていることについては「緊張するが、仲間がいることで頑張れる」。
 9番滑走でハリス/チャン組(豪。21、27)。昨季8位。今季スケートアメリカ10位、CSゴールデンスピン6位。曲は「Material Girl」他マドンナメドレー。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は金色。「今季は試合でミスが多い」と東野さん。冒頭のMiStは男女ともレベル2で全ジャッジが加点。SqTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。PStはレベル2でほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChRSはGOE+2.36。「今季のChRSはいかに独創的な振付をするかが勝負なので、エッジがどうとかは問いません」とのこと。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点8番目の39.59、演技構成点9番目の29.75、合計69.34でRD8位。

 10番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。チョック/ベイツ組の辞退で繰り上がり出場。女性は2021までキプロスのシングル選手。男性はウクライナ生まれ、ニューエンと組んで2020世界ジュニア金メダル。昨季組換え。今季スケートカナダ5位、フィンランド大会5位、全米6位。曲はマイケル・ジャクソン「Another Part of Me」他。振付・コーチともシュピルバンド。アメリカの若手らしく、生きのいい踊り。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル2で加点2〜4。解説の東野さんは「間にジャンプが入るのが特徴」。StaLiはレベル4で加点1〜4。PStはレベル2で加点ほぼ2〜3。SqTwは入る前に女性が男性の背中側の腰を支えに側転。男女ともレベル4で加点ほぼ3。最後のChRSはGOE+4.07の高得点。終わると男性は手をたたいて喜んだ。技術点3番目タイの43.13、演技構成点6番目の32.63、合計75.76でRD4位。
 11番滑走でイム/クァン組(韓。19、22)。昨季世界ジュニア銀メダル。今季シニアデビュー、スケートアメリカ9位、フランス杯6位、CSワルシャワ杯2位。曲はプリンス「Let's Go Crazy」他。振付はアグノエル。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは速かったが、男女ともレベル3で加点ほぼ2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル1でほぼ加点2〜3。PStはレベル1。ChRSはGOE+2.79。最後のRoLiはレベル4で加点1〜4。技術点9番目の39.04、演技構成点8番目の29.87、合計68.91でRD9位。
 12番滑走でローリオ/ルギャク組(加。27、28)。今季フランス杯5位、NHK杯7位。曲は「Need You Tonight」他。振付はデュブレイユ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル2だが加点ほぼ2〜3。ChRSはGOE+4.5と高い点。最後のRoLiは違反要素がありレベルBだが加点3〜4。女性の曲げた片足だけを支えて倒立の姿勢で回転するが、両足の太ももの角度が12時の軸に対して45度以上になってはいけないらしい。技術点7番目の39.86、演技構成点5番目の33.4、違反要素の減点2、合計71.26でRD7位。

 13番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。20、28)。今季スケートアメリカ4位、中国杯3位、全米4位。曲は「Straight Up」。振付はC.ホワイト他。女性の上衣は暗い紅、パンツはジーンズ風。SqTw以外の全要素に全ジャッジが加点。全米の方がよかったか。冒頭のPStはレベル1だが加点2〜4。SlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。SqTwは女性レベル4、男性レベル3。最後のChRSはGOE+3.64。技術点5番目の41.56、演技構成点4番目の33.81、合計75.37でRD5位。
 14番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,23)。今季フランス杯4位、フィンランド大会4位、全米2位。曲は「Whole Lotta Trouble」他。振付はハベル他。女性の衣装は変えたらしい。淡いベージュに暗い青の刺繍。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル2で加点1〜4。SqTwは男女ともレベル3でほぼ加点1〜4。全米から間がないので疲れがあるか。MiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。CuLiはレベル4でほぼ加点2〜4。最後のChRSはGOE+4.07。技術点3番目タイの43.13、演技構成点も3番目の34.34、合計77.47でRD3位。

 15番滑走でギレス/ポワリエ組(加。32、32)。4年ぶり8回目の出場。うち銅1回(2019)、銀2回(2014、2020)。今季ファイナル3位。曲は「No More I love You's」。振付はアレキサンドラ・クレニアン。全要素に全ジャッジが加点2以上。東野さんは「出てきた瞬間に雰囲気を変える。別格です」。冒頭のPStはレベル2だが加点ほぼ3〜4。MiStは途中で腹ばいになるところもあり、男女ともレベル3で加点3〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChRSはGOE+5.45の最高得点。最後のRoLiはレベル4で加点3〜5。終わりのポーズも女性が飛び込んで決めるが、「完全にコントロールされている」と東野さん。技術点最高の48.21、演技構成点も最高の37.28、合計85.49でRD1位。
 最終滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。今季ファイナル5位。曲は映画「Top Gun」より5曲。振付はデュブレイユ他。ここも全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のSlLiは男性の前から女性が倒立で弓なりになり、男性が片足になるが、安定しており、終わりに回転リフトのような動き。「リフトの前に入れると余分な要素とされる可能性もあるので後ろに入れてきた」と東野さん。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜3。DiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点3〜4。PStはレベル2で加点ほぼ3〜4。最後のChRSはGOE+4.71の高い点。技術点2番目の46.05、演技構成点も2番目の35.97、合計82.02でRD2位。

 フリー。滑走順は抽選。解説の東野さんが、今季の細かいルールを教えてくれた。ChStは短辺だけでなく、長辺、ダイアゴナル、サーキュラーを選べる。ただしレベルの付くStSqとは異なる形にする。二人の距離は腕の長さ4本分から2本分までに変更。今季のStSqは逆行をしてはならない。ChSpは3回転する。ChSlの二人のスタートとエンドは同時でなくてよい。今季新しく増えたChHyは、上半身を氷と平行に2秒キープする等など。
 5番滑走で田中/西山組(18、22)。曲は「ジゼル」。振付はアグノエル。女性は衣装が白いこともあり、だいぶふくよかに見える。前半はよかった。冒頭のChAJは優雅にGOE+1.66、ChSlはGOE+1.78。OFTは男女ともレベル2でほぼ全ジャッジが加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で全ジャッジが加点1〜4。DSpは姿勢変化でやや遅れてレベル2。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。MiStは女性がうまくターンできずに足が流れたところを男性が「ナイスサポート」して、男女ともレベル1だがGOE-2〜3。RoLiはジャンプインして女性がビールマン姿勢の難しい形で、レベル4に全ジャッジが加点1〜3。最後のChTwはGOE+1.9。技術点13番目の53.26、演技構成点11番目の42.28、合計95.54でフリー12位、総合157.63で11位。12位とは0.06の僅差。試合後のJスポーツのインタビューに男性は「ISUの選手権大会への派遣を感謝し、トップの選手たちと競えるようになる」、女性はMiStについて「ターンをミスしてころびそうなところを引っ張ってもらった。アイスダンスはミスしないことが大事」と語った。
 6番滑走でRD12位の地元チェン/ジン組(中。22/22)。曲は「The Phantom Of The Opera On Ice」より「Phantom's Drama」等2曲。振付はパスカル・デニス他。女性の衣裳は白が基調で裾にピンク。髪型のせいか中年の女性に見える。冒頭のCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で全ジャッジが加点2〜4。ChSpはGOE+1.54。SyTwは女性レベル4、男性レベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。DiStは男女ともレベル1。DSpとStaLiはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。OFTは女性レベル1、男性レベル2。最後にコレオ要素二つ。ChStは短辺の手前から始め、手すりからだいぶ乗り出してアピール、GOE+1.78。ChAJはGOE+1.19。技術点11番目の55.61、演技構成点12番目の40.86、合計96.47でフリー11位、総合157.57で12位。

 7番滑走で吉田/森田組(20、20)。曲は「Rise of the Phoenix」他。振付はウィーバー他。女性の衣裳は濃い赤。胸にオレンジと青の羽の模様。男性の衣装は濃い青。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル2で加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜3。DSpもレベル4で加点1〜3。CiStは男女ともレベル2で加点1〜3。StaLiは女性が男性の靴に片手をついて体を水平にする形で、レベル3にほぼ加点1〜3。速報値ではレベル4だったが、解説の東野さんが「体が水平になって3秒ないと難しい形と認定されない」と心配していた。最後にコレオ要素三つ。短辺のChStはGOE1.78。ChLiはGOE+2.13。ChSlはGOE+1.66。技術点10番目の58.79、演技構成点も10番目の44.48、合計103.27は自己ベスト更新でフリー10位、総合166.13で10位。試合後のJスポーツのインタビューに「緊張したが、滑り始めたら通し練習のような感覚で滑れた」、今後の目標として「来季の全日本で優勝する」「四大陸にまた出場して上位に進出したい」と言っていた。
 8番滑走でイム/クァン組(韓。19、22)。曲は「シェルブールの雨傘」。振付はデュブレイユ。女性の衣裳は赤紫。今季シニアデビューと思えない貫禄と実力がある。スケーティングが力強くて速い。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSlLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル1だが加点1〜4。あと二つのリフトもレベル4。うちCuLiは加点2〜4。DSpはレベル3で加点2〜3。最後にコレオ要素三つ。ChHyはGOE+2.49、ChStはGOE+2.96、ChLiはGOE+2.49といずれもここまでの最高点。技術点5番目の64.79、演技構成点7番目の49.08、合計113.87でフリー7位、総合182.78で7位。

 9番滑走でハリス/チャン組(豪。21、27)。曲は「Ocean Lullaby」他。振付はシュイナール他。女性の衣裳は薄い水色。全要素にほぼ全ジャッジがほぼ加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜3。続くOFTは男女ともレベル2でほぼ加点1〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ加点1〜3。DiStは男女ともレベル2でほぼ加点1〜3。ChHyはGOE+2.02。DSpはレベル4で加点2〜3。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE+1.78だったがChLiはGOE+2.13。解説の東野さんは「今季一番の出来。後半の勢いが課題」。技術点9番目の61.5、演技構成点も9番目の45.5、合計107.0は自己ベスト更新でフリー9位、総合176.34も自己ベスト更新で9位。
 10番滑走でローリオ/ルギャク組(加。27、28)。曲は「Corpse Bride」。振付はアグノエル他。女性は死体なので化粧は暗め、衣装も暗い紫。男性の靴の上に女性が水平に横たわった姿勢で始まる。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChSpはGOE2.96。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜4。StaLiではノーハンドも。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点ほぼ3。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。DSpもレベル4で加点2〜3。ChStはGOE+2.96。SlLiは男性が片足でレベル4に加点2〜4。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜4。最後のChLiではどうやってか男性の肩の前側に女性が水平に横たわる姿勢でGOE+3.68の高得点。昨季のクルーゾー警部ものもはまりプロだったが、これもコミカルで演技力が生きている。技術点3番目の68.65、演技構成点5番目タイの50.92、合計119.57は自己ベスト更新でフリー3位、総合190.83で5位。

 11番滑走でグリーン/パーソンズ組(米。20、28)。曲は「Denmark」他。振付はズーライン他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはイーグル姿勢の男性の腿に片手をついて水平になる形でレベル4で加点ほぼ3〜4。OFTは男女ともレベル2で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。DiStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。ChAJはGOE+2.13。DSpはレベル4で加点2〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStは長編を左から使い、GOE+2.49、ChLiはGOE2.13。技術点7番目の64.24、演技構成点5番目タイの50.92、合計115.16は自己ベスト更新でフリー6位、総合190.53で6位。
 12番滑走で小松原/コレト組(31、32)。曲はバーブラ・ストライサンド「Loving You」他。振付はデュブレイユ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSyTwは第3までピッタリ合っており男女ともレベル4に加点2〜4。OFTは男女ともレベル2で加点1〜3。CiStも男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。DSpはレベル4で加点2〜3。ChSpはGOE+2.37。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。ChSlはGOE+2.37。RoLiはレベル4て加点ほぼ3〜4。最後のChLiはGOE+1.9。解説の東野さんは「要素と要素がシークエンスになった。DSpの入りが音楽に合っている」。技術点8番目の63.05、演技構成点も8番目の48.36、合計111.41は自己ベスト更新でフリー8位、総合182.7も自己ベスト大幅更新で8位。7位の韓国の組とは0.08の僅差。試合後のJスポーツのインタビューで「今回得点が高く出た要因」を聞かれ、小松原は「つなぎの部分と要素の出の部分がスムーズになった。練習通りにできた」、コレトは「演技に波(緩急?)が作れた、大きなミスをしなかった」とあげていた。
 最終グループ13番滑走でジンガス/コレズニク組(米。21、22)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付・コーチともシュピルバンド。若さあふれる伸び伸びした滑り。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはレベル4で加点3〜4。ChStはジャッジ側から円を描く形でGOE+2.25。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。ChSpはGOE+2.13。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。あと二つのリフトとDSpもレベル4。うちリフト二つは加点3〜4、DSpは加点2〜5。ChSlはGOE+2.37。SeStは男女ともレベル2だが加点2〜4。最後のポーズも音楽ともにピタッと決まった。技術点4番目の66.11、演技構成点5番目の51.2、合計117.31でフリー4位、総合193.07で4位。

 14番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(米。23,23)。曲は「The Girl With The Plum」他。振付はディアス他。メダルを意識して緊張したのか、やや勢いがなかった。SyTwを除く全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。どの組よりも高得点をマーク。DSpとリフト三つはレベル4。うちDSpとSlLiは加点ほぼ3〜4、RoLiは加点2〜5。ChStは対角線を滑る形でGOE+2.37。SyTwの第2で女性がよろめきレベル3、男性レベル4でGOE-1〜2。CiStは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChAJはGOE+2.61、ChSlはGOE+2.49。東野さんは「SyTwでミスが出たが引きずらなかった」。技術点6番目の64.75、演技構成点4番目の51.92、合計116.67でフリー5位、総合194.14で銅メダル。公式会見で「試合中に会話するか」と聞かれ、男性は「必要なことは試合前に全て話し合っておく」、女性は「後半リフトの前に彼に喝を入れる」と答えていた。
 15番滑走でフルニエボードリー/ソレンセン組(加。31、34)。曲は「ノートルダムドパリ」よりDanse Mon Esmeralda」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル3、男性レベル2で加点゜3〜4。RoLi+StaLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点3。DiStは女性レベル3、男性レベル2で2〜4。ChAJは+GOE3.08、ChStはGOE+.2。CuLiはレベル4で加点3〜5。最後のChLiはGOE+2.73。技術点2番目の69.86、演技構成点も2番目の55.66、合計125.52でフリーも2位、総合207.54で銀メダル。公式会見で「試合中に会話するか」と聞かれ、男性が「原則として試合前に話しておくが少し会話するときもある」、女性は「励ましあうことがある」。
 最終滑走でギレス/ポワリエ組(加。32、32)。曲は映画「Wuthering Heights (嵐が丘)」より3曲。振付はラザグリアエフ他。シームレスだった。全要素に全ジャッジが加点ほぼ3以上。開始は男性の前にしゃがんだ女性の片腕を引き上げるような姿勢。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点2〜4。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4。うちSlLiでは男性が片足、RoLiのでは女性がツイズル。ChStはジャッジ側に女性が身を乗り出す形から始め、短辺を使ってGOE+3.2。SyTwはChStの出から直ちに始め、男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。DSpはレベル4で加点3〜4。DiStは男女ともレベル2だが加点3〜4。CuLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。最後にコレオ要素二つ。うちChLiは女性が足を男性の腰に巻き付け、前に身を乗り出す形で加点3〜5、ChHyは加点ほぼ4〜5。最後のポーズで組んでいた手をパッと離し、目を見開く女性の顔が印象的。技術点最高の72.07、演技構成点も最高の56.8、合計128.87でフリーも1位、総合214.36で初の金メダル。公式会見で「ChStでジャッジのモニターに触ることはないか」と聞かれ、女性が「会場によって壁がなかったりするので形を変えているが、触らないよう気をつけている」。

フィギュアスケート (2024.2/4,10,11,3/12、6/29、7/1,4,5,7,12,13,)

四大陸選手権 (2024.1/29〜2/4 上海) 選手権

 <女子シングル>26人エントリー。日本からは千葉(2)、三原(5)、渡辺(6)。韓国からはキム・チェヨン、イ・ヘイン、ウィ・ソヨン。カナダからスキーザス(国内2)、デュピュイ(国内6)、ミクレット(国内8)。アメリカからソーングレン(全米7)、ジーグラー、グレンの代理でリングレーシー(全米10)。地元中国からホンイー・チェン、ジァイン・チェン、ジュウ。BSフジでは日本人3人と韓国人3人、アメリカ人3人とカナダのスキーザスの計10人を放送。解説は村上佳菜子。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。世界選手権のミニマムスコアはSP32、フリー53。
 14番滑走でウィ・ソヨン(韓。17)。今季スケートアメリカ12位、NHK杯10位。国内欠場か。曲は映画「Pride & Prejudice」より「Dawn」等2曲。振付はYeaji Shin。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3T成功、加点1〜3。2Aも決め加点2〜3。FCSpとStSqはレベル3。うち最後のStSqは加点1〜3。1.1倍になる3Loも成功、加点1〜3。あと二つのスピンもレベル4で加点。技術点4番目の35.79、演技構成点10番目の28.65、合計64.44でSP6位。

 16番滑走でリングレーシー(米。16)。「全米女王」グレンに代わって初出場。今季JGPトルコ4位、JGPアルメニア2位、CSワルシャワ杯3位。全米シニア10位(未見)。曲は「Someone Like You」。振付はミーキンス他。冒頭の3F+3Tは第2がqマーク。2Aは成功、全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。うち最後のLSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lzは決め、ほぼ全ジャッジが加点。CCoSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。技術点7番目の34.04、演技構成点9番目の28.79、合計62.83でSP8位。
 19番滑走で千葉(18)。昨季銅メダル。今季スケートアメリカ6位、フランス杯9位。全日本2位。曲は「黒い瞳」。振付はミーシャ・ジー。衣装は黒に赤い花でスパニッシュ風。すごく硬い顔で出てきたが、冒頭の3F+3Tを決め、少しほぐれた。全ジャッジが加点2〜3。続く2Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3〜4、強化してきたStSqは速い中にも民族舞踊の動きも入れ加点ほぼ3〜4。1.1になる3Lzは!マーク。Jスポーツ解説の岡部さんに「最後まで緊張していた」と言われる。技術点最高の38.79、演技構成点2番目の32.31、合計71.1は自己ベスト更新でSP1位。公式記者会見で日本人記者に「緊張した中で自己ベストが更新できた理由」を聞かれ、「全日本の後StSqなど見直してレベル4をとれるように改良し、他の要素も集中してレベル4をとれたため」と言っていたが、質問の答えとしてはややずれているようだ。また「昨年の銅メダリストとして今大会での目標」という質問には「昨年の成績はなるべく意識せず、今できることを全て出せるように集中したい」と答えていた。
 20番滑走でジーグラー(米。17)。今季CSロンバルディア杯6位、CSフィンランディア杯5位、NHK杯優勝。全米欠場か。曲は「Jazz Man」。振付はザドロズニク他。大人っぽい。冒頭の連続ジャンプ以外は全要素に全ジャッジが加点。3Lz+3Tは第1が!マーク。3Fは加点2〜3。CSpはレベル3だが加点2〜4。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aも加点ほぼ2〜3。技術点3番目の36.71、演技構成点5番目の31.54、合計68.25は自己ベスト更新でSP3位。公式記者会見で「全米より四大陸を選んだ理由」を聞かれ、「2つの大会があまりに近かったため、チームが私の体と心の健康を最優先に考えた結果」と答えていた。これまた質問の趣旨と答えがずれているように感じた。

 最終グループ21番滑走でソーングレン(米。18)。初出場。今季スケートカナダ5位、NHK杯2位。全米7位(未見)。曲は「Windmills of Your Mind」。振付はサンドラ・ベジック。冒頭の3Lz+3Tはいずれもqマーク。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちスピン二つとStSqは加点2〜4。1.1倍になる3Fは!マークにqマーク。技術点6番目の34.1、演技構成点7番目の31.01、転倒の減点1、合計64.11でSP7位。
 22番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。昨季4位。今季スケートカナダ2位、フィンランド大会4位。国内欠場か。曲は「Pantomeme」他。振付はYeaji Shin。技術的にうまいが、いつもその割に得点が出ない。楽しそうに見えないせいか。3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜3。3Lz+3Tも加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、SSpは加点1〜4。1.1倍になる3Fは!マーク。技術点2番目の37.89、演技構成点3番目の31.88、合計69.77でSP2位。公式記者会見で「今季はジャンプ回転不足をとられることが多かったが、今日は回転不足なくできてうれしい。すごく緊張したがフリーはリラックスして滑りたい」と言っていた。
 23番滑走でスキーザス(加。20)。今季スケートカナダ4位、中国杯5位。国内2位。曲は「Farrucas」他。振付はハベル他。カナダ開催の世界選手権に向けた気迫は感じた。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマーク。3Loはオーバーターン。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点1〜4。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル3にほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点9番目の32.18、演技構成点8番目の29.39、合計61.57でSP9位。

 24番滑走で渡辺(21)。昨季5位。今季スケートカナダ6位、中国杯2位。全日本6位。曲は映画「アバター」より「You Give Me Strength」他。振付は宮本賢二。衣装とアイシャドーは海を思わせる緑と青。今季一番よかったのではないか。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の2Aは幅があり、加点2〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちFSSpと最後のStSqは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lo+3Tはいずれもqマーク。技術点5番目の35.73、演技構成点6番目の31.49、合計67.22でSP4位。試合後のインタビューで「今年4月からトレーナーを付けてやってきた成果が出てきた」と言っていた。
 25番滑走で三原(24)。2022年金メダル。今季中国杯右足首ケガのため欠場、NHK杯8位。全日本5位。曲は昨季の「Merry Christmas Mr. Lawrence」に変更。振付はデイヴィッド・ウィルソン。連続ジャンプ以外のほぼ全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の2Aは加点2〜4。3Fも加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜5、FSSpは加点2〜4。しかし今季初めて後半に持ってきた3Lz+3Tは第1がqマーク、第2はアンダーローテーションで転倒。直後のCCoSpはレベル3。技術点8番目の33.64、演技構成点最高の32.54、転倒の減点1、合計65.18でSP5位。
 最終滑走でイ・ヘイン(韓。18)。昨季金メダル。今季フランス杯、NHK杯とも4位、国内3位。曲は「Why Don't You Do Right?」他に変更。振付はコストナー。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く3Lzからの連続3回転の予定が第2が入らず、要素を失う。解説の村上が「連続ジャンプは第1をあまり回り切ると第2が付けられないことがある。第1は9割くらいの方が付けやすい」。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Fは!マークにアンダーローテーションで転倒。技術点17番目の25.5、演技構成点3番目の31.57、転倒の減点1、合計56.07でまさかのSP11位。

 フリー。BSフジでは、イ・ヘインと最終グループ6人を放送。Jスポーツは24人全員放送。
 7番滑走でSP14位ミクレット(加。17)。昨季11位。今季CSオータム・クラシック3位、国内8位。曲は「My Immortal」他。振付はジョーイ・ラッセル。第1グループの選手たちとはスケーティングの質が違う。冒頭の3F+2T成功。2A+2Tは間にオーバーターン。3Lzはeマーク。3Fはアンダーローテーションでステップアウト。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点。1.1倍になる3Tはほぼ全ジャッジが加点。しかし3S+1A+2T+SEQの予定が1S+1A+1A+SEQに。2Aは決める。ChSqは長めのスパイラルなど音楽をよく表現しており、GOE+0.5。解説の岡部さんも「ChSqもこのくらいたっぷり見せてくれるといい」。StSqとLSpはレベル3。最後のLSpは全ジャッジが加点。技術点15番目の47.18、演技構成点13番目の51.19、合計98.37でフリー13位、総合151.3で14位。
 9番滑走でSP13位ホンイー・チェン(中。21)。4年ぶり3回目。2020年11位。今季上海杯6位、GP中国杯8位。曲は「Half Moon Serenade」。振付はミーシャ・ジー。スケーティング、体の使い方など含めてプログラムはまとめたが、ジャンプがどれも回転不足。冒頭の3T+3Tは第1がqマーク。続く3Lzは!マークにqマーク。3Lo+2Tは第1がqマークでよくこらえて第2を付けた。2A+2T+2Loは第1がqマーク、第3がアンダーローテーション。CCoSpはレベル3。3Sはアンダーローテーション。StSqはレベル2。3Loもアンダーローテーション。岡部さんは「ジャンプを覚えるときこういう跳び方になってしまったのだろう」と言う。2Aだけマークなし。あと二つのスピンはレベル4。うちFCCoSpは全ジャッジが加点。ChSqはGOE0.71。技術点14番目の47.84、演技構成点も14番目の50.15、合計97.99でフリー14位、総合153.96で13位。
 14番滑走でSP11位イ・ヘイン(韓。18)。曲は「ノートルダムドパリ」。振付はシェイリン・ボーン。ジャンプが引き続き不調。冒頭でいきなり1Loとパンク。次の3Lz+3Tはいずれもアンダーローテーション。2A+3Tも第2がアンダーローテーション。3Sはなんとか決める。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzはqマークで転倒。3F+2T+2Loは第1にeマーク。2Aはほぼ全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。技術点12番目の52.31、演技構成点6番目の62.0、転倒の減点1、合計113.31でフリー9位、総合169.38で11位。

 16番滑走でSP9位スキーザス(加。20)。曲は「サマータイム」。振付はキャロル・レイン他。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点。続く3Fも全ジャッジが加点1〜3。3Sも決める。3Loはqマークでこらえた。ここは3連続の予定だった。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。Jスポーツ解説の岡部さんは「厳しいがジャッジの立場からは、腕の表現はいいがボディが動いていない。こういうゆっくりで曲調の変化がない曲を滑るのは難しい」。1.1倍になる2A+3T、3S+2T+2Tは決める。3連続リカバリー。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点。ChSqはGOE+0.64。2Aはステップアウト。技術点6番目の63.64、演技構成点7番目の60.48、合計124.12でフリー6位、総合185.69で6位。
 17番滑走でSP8位リングレーシー(米。16)。曲は「Anna's Theme」他。振付はジェイミー・イスリー他。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。続く3Sと2Aは成功。スピン二つはレベル3だがほぼ全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜3。StSqとLSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点3。3Loはqマークで転倒。1.1倍になる3F+1A+SEQは第1に!マーク。ソロの3Fにも!マーク。3Lz+2Tは第1がqマーク。ChSqはGOE+1.43。まだ細身で若くスケーティングもいいので、回転不足を解消できれば面白い存在に。技術点10番目の54.09、演技構成点9番目の58.06、転倒の減点1、合計111.15でフリー11位、総合173.98で8位。
 18番滑走でSP7位ソーングレン(米。18)。曲は「Twighlight Medley」。振付はシェイリン・ボーン。フリーはジャンプが絶不調。冒頭の3Lzはqマーク。続く3S+3Tは第1がアンダーローテーション、第2がqマーク。3Fの予定が構えだけで跳べず無得点。ChSqはイーグルやイナバウアーなどでGOE+1.21。2Aの予定が1Aに。スピン二つはレベル3.うちFSSpはVマークだが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aがダウングレードで転倒。3Lz+2T+2Loと3Lo+3Tを頑張って跳んだが、3Lzと3Loと3Tがいずれもアンダーローテーション。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpはレベル2だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。技術点18番目の42.89、演技構成点10番目の56.63、転倒の減点1、合計98.52でフリー12位、総合162.63で12位。

 最終グループ19番滑走でSP6位ウィ・ソヨン(韓。17)。曲は「Exogenesis: Symphony,Pt 1:Overture」他。振付はバトル。冒頭の3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点2〜3。3Fと3Loは全ジャッジが加点。2Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うちFCCoSpはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lo+2A+SEQ決める。全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2A+2Loは第3がqマーク。最後のジャンプ3Sも決め、ほぼ全ジャッジが加点。StSqと最後のCCoSpはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChSqはアリバイ的でGOE+0.29。終わったとき両こぶしを振り下ろしてガッツポーズ。ほぼ無表情だがジャンプはうまい。まだ演技がジュニアっぽい。解説の岡部さんも「この曲を聞くとアボット選手を思い出す。ソヨン選手ももう少し曲を表現してほしい」。技術点2番目の70.0、演技構成点8番目の59.13、合計129.13でフリー5位、総合193.57は自己ベスト更新で5位。
 20番滑走でSP4位渡辺(21)。曲は「Brotsjor」他。振付はシェイリーン・ボーン。3Aは成功したが痛恨の3Lzのパンク。自分の困難のあったスケート人生を表現したとのこと。冒頭で3Aしっかり成功。全ジャッジが加点2〜3。フジ解説の村上が「着氷後も余裕があった」。続く3Lo+3Tは第2がアンダーローテーション。3Fは全ジャッジが加点2〜3。しかし次の3連続が2Lz+2A+SEQになる。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるソロの3Lzはこらえて、またアンダーローテーション。2A+1Eu+3Sは決めてきた。全ジャッジが加点ほぼ2〜4。3Loも全ジャッジが加点2〜4。技術点4番目の69.43、演技構成点3番目の65.52、合計134.95でフリー2位、総合202.17、逆転で銅メダル。ダイオウグソクムシのぬいぐるみももらっていた。公式会見で「最近は日本と韓国の選手がメダルを取っているが次々選手が出てくる理由」を聞かれ、「韓国と日本だけでなくアメリカやカナダでもコーチやプレスの皆さんなどサポートする人たちや環境を整えてくれる人たちのおかげで選手は国を背負ってがんばれるのでは」と答えていた。
 21番滑走でSP5位三原(24)。曲はホルスト「惑星」より「ジュピター」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。スピードとキレがなかった中では、よくまとめたと思う。冒頭2A+3Tは全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+2A+SEQは第1が!マーク。次は2Fになり、これも!マーク。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFSSpは加点2〜3。1.1倍になるところで連続3回転の予定が2Lo+2Tに。次も2Lzに。3Loは決め全ジャッジが加点。ChSqは長いスパラルを見せ、全ジャッジが加点ほぼ2〜4。技術点55.26、演技構成点5番目の63.63、合計118.89でフリー7位、総合184.07で7位。試合後のJスポーツのインタビューで「来季に向けて課題が見つかった。今季は3Lz+2A+SEQを跳べるようになった」と言っていた。

 22番滑走でSP3位ジーグラー(米。17)。なんと「全米(1/26〜29)を欠場してこの大会に賭けてきた」と紹介される。曲は「Liberation」。振付はモロゾフ他。ややジャンプの軸が曲がるものの大きなミスはなし。前半に連続ジャンプ固め打ち。冒頭で3F+2A+2A+SEQを決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tは第1が!マーク。3Lo+2Tはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Loほぼ全ジャッジが加点1〜3。FCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lzはeマーク。ソロの3Fと3Tは全ジャッジが加点。うち3Fは加点2〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜4。技術点5番目の67.71、演技構成点4番目の65.23、合計132.94でフリー4位、総合201.19は自己ベスト更新、3位と0.98差で4位。
 23番滑走でキム・チェヨン(韓。16)。曲は「Le Bal des folle」。振付はブノワ・リショー。最後に転倒。冒頭の2Aは余裕があり、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Loも決める。3Fは!マーク。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1が!マーク。3Lz+2A+SEQはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqもほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のジャンプ3Sで転倒。技術点3番目の69.73、演技構成点2番目の66.18、転倒の減点1、合計134.91でフリー3位、総合204.68で銀メダル。
 最終滑走で千葉(18)。曲は「海の上のピアニスト」。振付は鈴木明子。固い顔で出てきたので心配だったが、なんとか曲の世界に入れたようだ。3連続以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3F+3Tは加点2〜3。ソロの2Aと3Sも加点2〜3。このへんでだいぶほぐれてきた。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点4〜5、CCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。3Loも加点2〜3。ChSqは加点2〜4。1.1倍になる3F+2T+2Loは第1がqマーク。3Lz+2A+SEQも決める。ソロの3Lzは!マーク。ノーミスで終わったとき、嬉しそうにこぶしを振り下ろした。解説の岡部さんは「千葉選手のガッツポーズは初めて見ました」。文句なしの実力を示した。技術点最高の75.42、演技構成点も最高の68.46、合計143.88は自己ベスト更新でフリーも1位、総合214.98も自己ベスト9点以上更新で金メダル。試合後のJスポーツのインタビューで「この曲は滑りたいと思って選んだ。ピアノの繊細さ、海の壮大さなどを表現しようと滑った」。公式会見の「最近は日本と韓国の選手がメダルを取っているが次々選手が出てくる理由」には「答えるのは難しいが、日本ではいい選手がまわりにいて、ライバルだがいい関係でモチベーションになっている。日本と韓国がメダルをとっているのは偶然だと思う」。

 <男子シングル>27人エントリー。日本からは鍵山、佐藤、山本。地元中国からはボーヤン・ジン、チェン・ユドン、ダイ・ダイウェイ。カナダからサドフスキー、オーゼル、チウ。韓国からチャ・ジュンファン、チャ・ヨンヒュン、イム・ジェホン。カザフからシャイドロフ、ジレンバイエフ他。アメリカから樋渡、ナウモフ、カペイキス(※ナウモフは追加で出場のため上海入りが前日になったとのこと)。BSフジ解説は無良。地上波では第4グループ(16番滑走)から後12人を放送。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は赤平アナ。世界選手権のミニマムスコアはSP34、フリー64。
 7番滑走でダイウェイ・ダイ(中。20)。ロシア生まれ。初出場。今季上海杯6位、GP中国杯11位、国内2位。曲は「I Still Love You」。振付はコンスタンツ・ポーリナス他。スケーティングがうまい。冒頭の3Aは円弧の軌道で成功、全ジャッジが加点1〜3。続く3Lzも決める。スピン二つはレベル4。うちCCSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Tからの連続ジャンプは第1でステップアウト、要素を失う。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点1〜3。StSqもレベル3。技術点16番目の33.18、演技構成点18番目の32.86、合計66.04は自己ベスト更新でSP16位。フリーは転倒3回で22位、総合20位。
 10番滑走でオーゼル(加。23)。昨季8位。今季スケートカナダ10位、国内4位。曲は継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はヴィポン。コーチをラヴィ・ワリアさんに変更。冒頭の4S+2Tは決める。続く4Tはアンダーローテーションで転倒。CSSpはレベル4だがGOE-4〜0。1.1倍になる3Aもアンダーローテーションで転倒。StSqはレベル3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点2〜4。技術点14番目の33.56、演技構成点16番目の33.51、転倒の減点2、合計65.07でSP17位。
 11番滑走でトルガシェフ(米。22)。今季スケートアメリカ7位、全米5位。1/29に全米が終わったばかり。曲は「L'enfer」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Aはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。続く3F+3Tも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Lz!マーク。FSSpとStSqはレベル3で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。4回転はないが、ほぼノーミス。技術点9番目の42.51、演技構成点7番目の38.64、合計81.15でSP8位。

 13番滑走で地元チェン・ユドン(中。19)。今季JGP5ハンガリー6位、JGP6ポーランド18位。曲は「Hope」。振付はカナエワ。冒頭で4S成功、全ジャッジが加点1〜3。3Aも決める。FCSpはレベル2。1.1倍になる3F+3Tも成功、全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスで終え、ガッツポーズ。挨拶のとき大きな声援とぬいぐるみの投げ入れ。技術点8番目の44.32、演技構成点12番目の34.42、合計78.74でSP9位。
 14番滑走でイム・ジュホン(韓。18)。169cm。今季JGPファイナル4位。国内欠場か。曲は「Your Song」。振付はイェジ・シン。冒頭の3Aはステップアウト。続く3F+3Tは決め、全ジャッジが加点。スピン三つは速くてレベル4。うち二つは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzも決め、全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点13番目の36.03、演技構成点も13番目の34.24、合計70.27でSP13位。
 15番滑走でナウモフ(米。22)。プルキネンの辞退で代理出場。昨季10位。今季スケートアメリカ10位。全米4位。曲は継続の「Glimpse of Us」。振付はアダム・ブレイク。冒頭は4Sの予定だったが、ほどいて3Sにして、こらえた。3Aもなんとか決める。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜4、StSqと最後のFSSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzからの連続ジャンプの予定だったが、またステップアウトし、要素を失う。技術点19番目の31.05、演技構成点10番目の36.56、合計67.61でSP15位。

 18番滑走で樋渡(米。24)。今季CSブダペスト杯3位、CSゴールデンスピン9位、全米8位(未見)。曲は継続の「Romani Holiday」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の4Tは回っていたがステップアウト。3Aは決める。スピン三つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも成功。StSqはスピードはあったが、レベル3で全ジャッジが加点1〜3。今季初めて見たが、もっとスピードにのった演技も見たことがあるのでフリーに期待。技術点10番目の40.57、演技構成点11番目の34.82、合計75.39でSP10位。
 19番滑走でチウ(加。18)。今季スケートカナダ7位、国内優勝。曲は「ロミオとジュリエット」より4曲。振付はジョーイ・ラッセル。なかなかよかった。冒頭の4T+3Tは回転が速くあっさり決めた。3Aは全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うち最後のスピン二つは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lzも成功。技術点6番目の46.03、演技構成点8番目の37.47、合計83.5は自己ベスト更新でSP6位。
 20番滑走でサドフスキー(加。24)。184cm。今季スケートカナダはヒザの怪我で棄権。国内6位。曲は「Unconscious」。振付はデュブレイユ。冒頭の4Sは決めたがアンダーローテーション。3Lz+2Tは第1でこらえたので、第2に3T付けられず。次は3Aの予定だったが、2Aに。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点3〜4、FCSpは加点1〜4。StSqは曲想はよく表していたが、レベル2で全ジャッジが加点。技術点15番目の33.21、演技構成点6番目の39.23、合計72.44でSP11位。

 最終グループ22番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。今季スケートカナダ5位、中国杯3位。曲は「マトリックス」より「Clubbed to Death」。振付はイワン・リギーニ。衣装の上衣の裾が2本長くヒラヒラしている。冒頭の4Lzは転倒。解説の無良が「後ろへ跳ぶ勇気が足りなかった」と言ったようだった。「あの上衣の裾が回転に影響するのかもしれない」とも。3Aは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4.うちFSSpは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になるところで4T+3Tを決め、全ジャッジが加点1〜4。この連続ジャンプひとつで16.7。ジャンプの才能は確かにある。技術点7番目の45.97、演技構成点9番目の36.79、転倒の減点1、合計81.76でSP7位。
 23番滑走で地元ジン(中。26)。今季フランス杯8位、中国杯7位。曲は「Vienna」。振付はジョーイ・ラッセル。すごい歓声。やや復活したか。スケーティングがだいぶ滑らかになってきた。FCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tはきれいに決まり、加点1〜3。続く3Aも成功、加点1〜4。スピン三つはレベル4。うち最後のCSSpは加点2〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル3だが加点2〜4。技術点5番目の49.02、演技構成点も5番目の40.39、合計89.41でSP5位。終わった後、投げ込まれたぬいぐるみがものすごかった。
 24番滑走で山本(23)。今季スケートカナダ優勝、中国杯6位、全日本3位。曲は「Chameleon」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。「自分の新境地を開いてくれたプログラム」と本人が言ったらしい。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tはきれいに決め、加点2〜4。続く4Sはややこらえたがほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4、うちCSSpはすごく速く、足替え後もスピードが上がり加点3〜5。1.1倍になる3Aも成功、小さくガッツポーズ、加点1〜3。StSqはスピードがありレベル3だが加点2〜4。技術点3番目の53.46、演技構成点4番目の40.98、合計94.44でSP4位。試合後のフジのインタビューでは、地元選手の直後でたいへんだったか聞かれ「滑走順が決まったときからイメージトレーニングして、ほとんど練習できないだろうと思っていた」と答えていた。

 25番滑走でチャ・ジュンファン(韓。22)。今季スケートカナダ9位、フィンランド大会欠場。国内欠場か。曲は「Masquerade Waltz」。振付はシェイリン・ボーン。スケートカナダのときよりずっとよくなった。冒頭の4Sはすばらしく、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く3Lz+3Loも成功、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のStSqは加点ほぼ4〜5。1.1倍になるやや苦手な3Aも決める。技術点4番目の51.57、演技構成点2番目の43.73、合計95.3でSP3位。
 26番滑走で佐藤(19)。今季スケートアメリカ3位、フィンランド大会2位。全日本5位。曲はピアソラ「リベルタンゴ」。振付は宮本賢二。よかった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭4T+3Tをなんなく決め、加点2〜3。続く4Lzも成功、加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはだいぶタンゴらしくなり、加点2〜4、CSSpもほぼ加点2〜4。1.1倍になる3Aは少し慎重に跳び、加点2〜3。技術点2番目の57.45、演技構成点3番目の41.75、合計99.2は自己ベスト7点以上更新でSP2位。試合後のインタビューでは「練習で4Lzが決まらなかったが、あきらめずに本番で跳んで決まってよかった」と言っていた。
 最終滑走で鍵山(20)。今季ファイナル3位。全日本2位。曲は継続の「Believer」。振付はシェイリン・ボーン。会心の出来。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sはすばらしく、加点ほぼ4〜5。続く4T+3Tも決め、加点ほぼ3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqはすごく大きく動けていて加点4〜5、FSSpは加点3〜4、最後のCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Aも加点2〜4。終わったとき、大きくガッツポーズ。今できることは全て出せたと思う。技術点最高の59.88、演技構成点も最高の46.94、合計106.82でSP1位。試合後のインタビューでは「全力を出しました。でもマリニン選手にまだ届かない」と言っていた。

 フリー。BSフジでは第3グループ16番滑走のチェン・ユドンから、トルガシェフ、シャイドロフ、最終グループ6人を放送。Jスポーツは24人全員放送。
 7番滑走でSP17位オーゼル(加。23)。曲はImagine Dragonsメドレー「Believer」他。振付はヴィポン。鍵山と同じ曲だった。冒頭の4Sはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。続く4T+3Tも決める。しかし、おそらく2本目のソロの4Tの予定が3Tになりステップアウト。次も3Aの予定が開いて2Aになりオーバーターン。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル2。1.1倍になる3Lz+2Tは決めたが、おそらく予定では連続3回転だったのでは。3連続は2F+2A+1A+SEQに。これもたぶん3-2-2だったと思われる。3Loはこらえた。ChSqはGOE+0.43。CSSpはレベル3。4回転が2本入ったわりに、後半息切れして得点伸びず。技術点16番目の66.22、演技構成点17番目の63.63、合計129.85でフリー17位、総合194.92で17位。※なんと2024年5月2日引退表明。
 8番滑走でSP13位イム・ジュホン(韓。18)。曲は「Game of Thrones」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の3Aはステップアウト。しかしすぐ3A+2Tを決める。3Lz+2A+2A+SEQも成功、全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うちFCCoSpは加点1〜3。StSqはレベル3。3F+3Tは第1に!マーク。1.1倍になる3Lzと3Lo、3Sも成功。最後のChSqはGOE+1.07。技術点10番目の75.7、演技構成点14番目の65.43、合計141.13でフリー12位、総合211.4で13位。キスアンドクライには、チコーチとともにミーシャ・ジーもいて嬉しそうだった。

 9番滑走でSP15位ナウモフ(米。22)。曲はプッチーニ「トスカ」。振付はアダム・ブレイク。冒頭の4Sはqマークで転倒。すばやく起き上がり、3A+2A+SEQを決める。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Loもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。1.1倍になるところで3Aの予定が1Aに。3Fは!マーク。3Lz+1Eu+3Sは成功。ChSqはGOE+1.57。疲れはあると思うが、最後まで情熱的に滑り切った。技術点11番目の73.93、演技構成点9番目の74.46、転倒の減点1、合計147.39でフリー9位、総合215.0で12位。
 10番滑走でSP18位ジレンバイエフ(カザフ。20)。曲はミュージカル「チェス」より。振付はジレンバイエワ。コーチはデニス・テンの母オクサナ・テン。襟元のチーフは白黒市松模様。演技力が卓越している。4回転も3Aもないので、得点は伸びないが、貴重なタイプのスケーター。冒頭の2Aは全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜3。3Lz+1Eu+3Sも成功。3Fも決める。スピン三つはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点2〜3。しかし1.1倍になるところで3Loの予定が2Loに。StSqはレベル3だが、音をひとつひとつ拾って表現しており、全ジャッジが加点1〜4。2F+2Tも予定では連続3回転だった。2Aは予定通り決める。ChSqは表情もついており、GOE+0.79。技術点17番目の60.94、演技構成点11番目の70.43、合計131.37は自己ベスト更新でフリー16位、総合195.88も自己ベスト更新で16位。

 14番滑走で樋渡(米。24)。曲は「フィンランディア」。振付はバトル。冒頭でわりとあっさり4T+3Tを決める。全ジャッジが加点1〜3。続くソロの4Tはqマークで転倒。3Aはこらえた。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。1.1倍になる3A+2A+SEQは第1で片手つき。3Lz+1Eu+3Sは第3がqマーク。3Loは成功。ChSqは得意のバレエジャンプも入り、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはずいぶん動いていたがレベル2。だいぶ復活してきたが。技術点8番目の78.09、演技構成点16番目の65.26、転倒の減点1、合計142.35でフリー11位、総合217.74で11位。
 15番滑走でサドフスキー(加。24)。曲は「Nureyev (Original Score)」。振付はシュイナール他。冒頭の4S+2A+SEQは第1がアンダーローテーションで両手付き。3Lz+3Tは全ジャッジが加点。3Lo+1Eu+3Sも決める。連続ジャンプは全て前半に。2Aは全ジャッジが加点。本当は3Aをひとつ入れたいところ。StSqとスピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ3〜4。1.1倍になるソロの4Sはqマークで転倒。3Lzはこらえる。3Fは!マーク。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点13番目の70.23、演技構成点8番目の76.16、転倒の減点1、合計145.39でフリー10位、総合217.83で10位。

 16番滑走でSP9位の地元チェン・ユドン(中。19)。曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」他。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sは片手付き。3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3Aは転倒。スピン三つはレベル4。ソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは第1が!マークでqマーク。3Lo+2A+SEQ、3Loも決める。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。技術点12番目の72.46、演技構成点も12番目の69.46、転倒の減点1、時間超過の減点1、合計139.92でフリー13位、総合218.66で9位。
 17番滑走でSP8位トルガシェフ(米。22)。曲は「Void of Madness」。振付はミーシャ・ジー。4Tをやめ、3Aも1本に構成を落として精度を高め成功。全米(1/26〜29)からまだ1週間とのこと、無理もないか。冒頭は3Tとして全ジャッジが加点1〜3。続く3Aもこらえた。ソロの3Loと3Fはきれいに成功、うち3Loは全ジャッジが加1〜3。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqとCCSpは加点3〜4、CCoSpも加点ほぼ2〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sは決めたが第1が!マーク。3F+2Tは全ジャッジが加点。3Lz+2A+SEQも第1が!マーク。ChSqは全ジャッジが加点3〜4。技術点9番目の77.89、演技構成点5番目の78.16、合計156.05は自己ベスト更新でフリーも8位、総合237.2も自己ベスト更新で8位。
 18番滑走でシャイドロフ(カザフ。19)。曲は継続の「カルミナ・ブラーナ」。振付はオレグ・プルトフ。冒頭の4Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。解説の無良が「高さもありよかった」。続く4Fも少しこらえたが成功。4Tはステップアウト。連続ジャンプの予定だった。ChSqほぼ全ジャッジが加点2〜3。3Fは!マーク。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になるところで4本目の4回転。4T+1Eu+3Sを成功。続く3A+2A+SEQは第1がアンダーローテーション。ソロの3Lzは決めるが、連続ジャンプは二つになった。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点。技術点5番目の90.11、演技構成点10番目の72.93、合計163.04でフリー6位、総合244.83で6位。

 最終グループ19番滑走でジン(中。26)。曲は「This」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。かなり復活してきた。冒頭の4Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。続く4Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし3A+1Eu+3Sで転倒。「左に軸がはずれた」と無良。FCSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで4T+2T成功、ほぼ全ジャッジが加点。3Lz+2Tはステップアウト気味。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqもイナバウアーなどでほぼ全ジャッジが加点1〜3。技術点3番目の91.79、演技構成点6番目の76.69、転倒の減点1、合計167.48でフリー5位、総合256.89で5位。相変わらず、終わった後のぬいぐるみ攻勢がすごい。
 20番滑走で山本(23)。曲は「エクソジェネシス交響曲第3番」。振付は宮本賢二。またジンの直後の滑走順。硬さが出て自滅気味。冒頭の4Sはスピードが足りず転倒して両手付き。続く4Tからの連続ジャンプも片手付きでかろうじて1Tを付けた。しかし次のソロの4Tは全ジャッジが加点2〜3。この後は立ち直った。3A+1Eu+3Sもほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。ChSqはイーグルやイナバウアーを入れて曲想表現、全ジャッジが加点3〜4。3F+3Tも決め全ジャッジが加点1〜4。3Lzは!マーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。技術点6番目の87.81、演技構成点4番目の82.18、転倒の減点1、合計168.99でフリー4位、総合263.43で4位。試合後のインタビューでは自分でも「体が硬かった。ジャンプの伸びや軸に影響した」と言っていた。来年の課題としていたので引退しないようだ。
 21番滑走でチウ(加。18)。曲は「キル・ビル」。振付はジョーイ・ラッセル。SPに比べて精彩を欠いた。冒頭の4T+2Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。続く4Tはqマークで軸が傾き片手付き。次の3Loは全ジャッジが加点2〜3。3Aも決める。スピン二つとStSqはレベル3.うちFSSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは第1が!マーク。3Lz+1Eu+3Sは決める。ソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の80.53、演技構成点も7番目の76.35、合計156.88でフリー7位、総合240.38は自己ベスト更新で7位。

 22番滑走で佐藤(19)。曲は「四季」メドレー。振付はシゼロン。冒頭の4Lzはきれいに決め、全ジャッジが加点2〜4。3A+1Eu+3Sもほぼ全ジャッジが加点2〜3。4T+2Tは無良によると「4Tが回り過ぎて3Tが付けられず2Tになった」とのこと。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜3。2本目の4Tは詰まり気味だが決める。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Loは足がすぐ落ちた。3Lz+2Tは予定では+2A+SEQだったが決める。あと二つのスピンはレベル4。うちCSSpは全ジャッジが加点1〜3。技術点2番目の91.94、演技構成点3番目の83.45、合計175.39でフリー3位、総合274.59は自己ベスト更新で銀メダル。Jスポーツ解説の岡部さんは「今季は一段成長したと思う」。試合後のインタビューでは「細かいミスはあるが、SP、フリーとも4Lzを入れられた。今季はジャンプ構成は変えず、スケーティングや演技構成点に力を入れてそこの評価が上がったのはよかった」と言っていた。表彰式後のJスポーツのインタビューでは「来季は4回転の本数や4Fや4Loに挑戦したい」。
 23番滑走で鍵山(20)。曲は継続の「Rain, In Your Black Eyes」。振付はローリ・ニコル。圧巻だった。4F以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは幅があり、加点4〜5。新しく加えた4Fはステップアウトで片手付き。4T+1Eu+3Sは加点2〜5。3A+2A+SEQは加点2〜5。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは細かく音を拾って曲をよく表現しており、加点4〜5、CCoSpは加点2〜5。1.1倍になる3Aは加点2〜4。3Lz+3Tは第1に!マーク。ChSqは加点3〜5。ソロの3Fは加点3〜4。技術点ダントツの107.28、演技構成点最高の93.48、合計200.76でフリーも1位、総合307.58で初の金メダル。試合後のインタビューでは「課題も見つかったし、やっとスタートに立ったところ。今は世界選手権に向けてメラメラしている」と言っていた。表彰式後のJスポーツのインタビューでは「4回転3本締め切ることができたのが収穫」。公式会見では、初め英語で話して好評だった。
 最終滑走でチャ・ジュンファン(韓。22)。曲は「The Batman Theme」。振付はシェイリン・ボーン。今季からコーチをオーサーから韓国のチ・ヒュンジュンコーチに変更、国内は8連覇と実況アナが紹介。冒頭は4Sからの連続ジャンプの予定だったが、ソロに変更。続く4Tはステップアウト。得意の3Lz+3Loは第1に!マーク。予定ではここは2本目の4Sだった。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜4、FCSpは加点2〜4。2本目の3Lzにも!マークでステップアウト。1.1倍になる3A+2A+SEQとソロの3Aは全ジャッジが加点1〜3。3Fに+1Eu+3Sを付けて連続ジャンプをリカバリー。ChSqはニースライドやイナバウアーを行い全ジャッジが加点3〜5。技術点4番目の91.77、演技構成点2番目の85.88、合計177.65でフリー2位、総合272.95で銅メダル。公式会見で「今季はここがスタートライン」と言っていた。

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フィギュアスケート (2024.4/23,27,28、29)

全米選手権 ペア・アイスダンス (2024.1/26〜29 コロンバス・オハイオ州) 選手権

 <ペア>12組エントリー、11組出場。世界選手権のミニマムスコアはSP29、フリー46。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。この大会前に四大陸派遣選手はプラザス/フェルナンデス組、リウ/ナギ組、カム/オシェイ組に決定。
 2番滑走でマクビース/パークマン組(29、24)。今季組替え。女性は2022年バーソロメイと組み全米6位。男性は2022年までメテルキナと組みジョージア代表。曲は「Requiem For A Dream」。振付はユラ・ミン。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tはほぼ全ジャッジが加点。3LzThはこらえた。FiDsはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル4だがGOE-2〜1.StSqはレベル3.最後の3Liはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の35.86、演技構成点5番目の28.35、合計64.21でSP3位。

 6番滑走でエフィモア/ミトロファノフ組(23、25)。女性はフィンランド生まれ。女性は2022/23はブロマートと組みドイツ選手として欧州選手権4位。男性は21/22はルウと組み全米3位。昨季はパートナーが見つからず欠場。今季組換え。曲は「Vladimir’s Blues」他、振付はアダム・ブレイク他。コーチはレトフ、ガニチェワ。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。3Tはアンダーローテーション。3Liはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3LoThは転倒。CCoSpとStSq、FiDsはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちスピンは加点1〜4、最後のFiDsは加点2〜3。技術点5番目の32.69、演技構成点4番目の28.79、転倒の減点1、合計60.48でSP5位。
 8番滑走でリウ/ナギ組(23、25)。男性はハンガリー生まれ。2023年4月組換え。今季スケートアメリカ3位、NHK杯6位。曲は「Dive」。振付はリッポン他。冒頭の3Twはレベル3だが全ジャッジが加点4〜5。しかし次のソロジャンプが1Sになり無得点。3SThは片手つき。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。CCoSpと3Liはレベル4。うち最後のリフトは全ジャッジが加点2〜5。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の31.05、演技構成点3番目の29.08、合計60.13でSP6位。

 10番滑走でカム/オシェイ組(18、32)。2022年結成。昨季3位、四大陸6位、世界選手権12位。今季CSフィンランディア杯優勝。フランス杯SP後ケガでフリー棄権、フィンランド大会6位。曲は「Finale from "East of Eden"」。振付・コーチともミーキンス。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。続く3Sは女性が片手つき。3LoThは転倒。CCoSpと3Li、FiDsはレベル4。うちリフトは安定感が抜群で、全ジャッジが加点ほぼ4〜5、最後のFiDsは全ジャッジが加点3〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点3番目の34.59、演技構成点2番目の30.98、転倒の減点1、合計64.57でSP2位。
 11番滑走でプラザス/フェルナンデス組(23、28)。曲は「Rhapsody on A Theme of Paganini」。振付・コーチともジム・ピーターソン。昨季5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも4位。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Tは二人ともミス。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。FiDsとCCoSpはレベル4。うちFiDsは全ジャッジが加点1〜4。StSqと3Liはレベル3で全ジャッジが加点。うち最後のリフトは加点ほぼ3〜4。技術点2番目の34.9、演技構成点6番目の28.28、合計63.18でSP4位。
 最終滑走でチャン/ハウ組(26、27)。昨季2位、四大陸銀メダル、世界選手権5位。今季は男性のケガのため全米が初戦。曲はプレスリー「Craw-Fever」他。振付はガニチェワ。女性の衣装は金色でスカートは腰蓑風。男性は金色の衿を立てていた。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Tは女性がqマーク。FiDsはレベル3でGOEは-2〜4と割れた。3LoThはステップアウト。3LiとCCoSpはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点1〜4。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の33.55、演技構成点最高の32.31、合計65.86でSP1位。

 フリー。SP1位チャン/ハウ組が棄権。
 6番滑走でリウ/ナギ組(23、25)。曲は「A Thousand Times Good Night」。振付はカメレンゴ他。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点4〜5。3Sは女性がqマークで両手付き、転倒扱い。2T+2A+SEQは第2がqマーク。リフト二つとPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5RLiは加点3〜4、最後の3Liはほぼ加点1〜4。3LoThはステップアウト。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。5ALiとBoDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うち5ALiは加点3〜5、BoDsは加点ほぼ2〜4。3SThもステップアウト。技術点3番目の61.63、演技構成点4番目の58.07、転倒の減点1、合計118.7でフリー3位、総合178.83で4位。
 7番滑走でエフィモア/ミトロファノフ組(23、25)。曲は「Iron 2021」。振付・コーチともガニチェワ他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3T+1A+1A+SEQは女性の第1がアンダーローテーション。3Sもなんとか跳んだ。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点2〜3。3SThはタッチあり。FoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3LoThは全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点最高の65.79、演技構成点2番目の60.64、合計126.43でフリー1位、総合186.91で2位。組替え1年目でこれだけの完成度なら、これからもっとよくなりそうで楽しみ。

 8番滑走でプラザス/フェルナンデス組(23、28)。曲は「The Man, The Legend, The Touchdown」。振付・コーチともアマンダ・エヴォラ。冒頭の3Twはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。次は男性は3Tを跳んだが女性が2Tでステップアウト。2S+2A+SEQは女性の第2が両足。リフト二つとPCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちPCoSpと5RLiは加点3〜4。3FThはステップアウト。5ALiはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3LoThはこらえた。最後のBoDsはレベル3で全ジャッジが加点ほぼ3。技術点4番目の59.57、演技構成点3番目の58.28、合計117.85でフリー4位、総合181.03、逆転で3位。
 9番滑走でマクビース/パークマン組(29、24)。曲は「Wicked Game」。振付はシェイリン・ボーン他。冒頭の3Twはレベル3で全ジャッジが加点2〜4。次は3Tからの3連続の予定だったが、女性が2Tで転倒。3LoThもミス。5RLiはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。BoDsもレベル2。3Fで女性がまた転倒。男性が1Tでも付ければコンボ扱いになったが、いずれもソロジャンプとなり繰り返しの違反に。あと二つのリフトはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点2〜3。3LzThは決め、全ジャッジが加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のPCoSpはレベル3。技術点5番目の53.86、演技構成点も5番目の56.74、転倒の減点2、合計108.6でフリー5位、総合172.81で5位。メダルを逃す。
 最終滑走でカム/オシェイ組(18、32)。曲は映画「Nocturnal Animals」より3曲。振付はミーキンス。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜4。3Sはきれいに決まり、全ジャッジが加点3〜4。しかし3LoThで転倒。リフト三つとBoDs、PCoSpはいずれもレベル4で全ジャッジが加点。うちリフト二つは加点3〜5、5RLiとPCoSpは加点ほぼ3〜4。3Tからの連続ジャンプの予定だったが、女性が第1でステップアウト。男性が第2を跳んだのでコンボ扱いに。3SThでまた転倒。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点2番目の62.71、演技構成点最高の62.48、転倒の減点2、合計123.19でフリー2位、総合187.76で優勝。女性はミスが多かったので、最終順位を見て驚いて涙ぐんでいた。

 <アイスダンス>13組エントリー。世界選手権のミニマムスコアはRD35、フリー52。Jスポーツ解説は都築さん、実況は小林アナ。四大陸に出場するのは、ジンガス/コレズニク組、カレイラ/ポノマレンコ組、チョック/ベイツ組。
 7番滑走でジンガス/コレズニク組(21、22)。昨季4位。今季スケートカナダ、フィンランド大会とも5位。曲はマイケル・ジャクソン「Another Part of Me」他。振付・コーチともシュピルバンド。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点3〜4。StaLiはレベル4で加点2〜3。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。最後のChRSはGOE4.29。技術点4番目の44.62、演技構成点5番目の32.97、合計77.59でRD5位。
 8番滑走でペイト/バイ組(23、25)。昨季8位。今季スケートカナダ6位、中国杯4位。曲は「My Prerogative」他。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは女性レベル1、男性レベル2で加点ほぼ2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル2で加点1〜3。ChRSはGOE3.86。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。「着実に力をつけてきている」と都築さん。技術点7番目の41.74、演技構成点も7番目の32.07、合計73.81でRD7位。
 9番滑走でブラウン兄妹(19、20)。2022年世界ジュニア金メダル。昨季9位。今季スケートアメリカ7位、スケートカナダ4位。曲はエルトン・ジョン「This Town」他。振付はブセビカ他。衣装はおそろいに見える。上衣が濃紺、スカートとズボンは黒。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSはGOE3.86。SqTwは女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。MiStは男女ともレベル2で加点2〜3。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点6番目の43.7、演技構成点も6番目の32.74、合計76.44でRD6位。
 10番滑走でブラッティ/サマヴィル組(21、23)。昨季6位。今季中国杯、NHK杯とも6位。曲はプリンス「When Doves Cry」。振付・コーチともズーライン他。「今季すごく伸びた」と都築さん。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル4で加点2〜3。StSqでレベル4は初めて。PStはレベル2で加点2〜3。SqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。ChRSはGOE4.29。最後のRoLiはレベル4で加点2〜3。技術点5番目の44.6、演技構成点4番目の33.54、合計78.14でRD4位。

 11番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(23,23)。昨季3位。今季フランス杯、フィンランド大会とも4位。曲は「Whole Lotta Trouble」他。振付はハベル他。二人ともスケートがよく伸びる。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のPStはレベル4が初めて出た。加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜5。最後のChRSはGOE4.5とここまでの最高得点。技術点2番目の47.95、演技構成点も2番目の35.24、合計83.19でRD2位。
 12番滑走でグリーン/パーソンズ組(20、28)。昨季2位。今季スケートアメリカ4位、中国杯3位。曲はスコーピオンズ「Straight Up」。振付はC.ホワイト他。「貫禄が出てきた」。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のPStはレベル3で加点2〜4。SlLiはレベル4で加点゜ほぼ3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2だが、加点3〜4。SqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。最後のChRSはGOE4.29。技術点3番目の46.14、演技構成点も3番目の34.77、合計80.91でRD3位。「この時点で1位になっておきたかった」と都築さん。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(31、34)。昨季優勝。今季ファイナル優勝(未見)。曲はクイーン「ボヘミアンラプソディー」より「Another One Bites The Dust」等2曲他。振付はデュブレイユ。女性の衣装は黄色。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のMiStは女性レベル4、男性レベル3で加点4〜5。SqTwは男女ともレベル4で加点3〜4。PStもレベル4で加点3〜4。ChRSはGOE6.43で最高点。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ5。GPシリーズの頃と比べると格段にプログラムにまとまりがある。技術点最高の53.45、演技構成点も最高の38.72、合計92.17でRD1位。

 フリー。
 7番滑走でペイト/バイ組(23、25)。曲は「Polovtsian Dances(韃靼人の踊り) (from "Prince Igor")」。振付・コーチともシュピルバンド、カメレンゴ。女性の衣装は青。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のChSlは男性のスパイラルしながらの片手つきなどGOE1.9。DSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜4。CuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜5。OFTは女性レベル3、男性レベル2で加点1〜3。SeStは男女ともレベル3で加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。ChAJはGOE1.9、ChStはGOE2.13。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ3。技術点5番目の62.92、演技構成点5番目タイの48.02、合計110.94でフリー5位、総合184.75で5位。
 8番滑走でブラウン兄妹(19、20)。曲は「All By Myself」。振付はアグノエル他。緊張なのかミスがあった。冒頭のOFTは男女ともレベル2で加点2〜3。SlLiは「音楽に合って」いてレベル4で全ジャッジが加点2〜4。DSpはレベル2だが全ジャッジが加点1〜3。しかしSyTwで女性が第3のときバランスをくずし、レベル3、男性レベル4だがGOE0.73。CuLiでは女性が男性のイーグルの足の上に立てず、レベル2で全ジャッジが減点-4〜-2。DiStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点1〜3。ChAJはGOE1.9。RoLiはレベル4は全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStはGOE2.13、ChSlはGOE2.61。技術点9番目の55.93、演技構成点8番目の47.06、合計102.99でフリー9位、総合179.43で8位。

 9番滑走でジンガス/コレズニク組(21、22)。曲は「美女と野獣」より4曲。振付・コーチともシュピルバンド。女性の衣装は赤でスカートの裾だけ淡い黒。これは話中のバラの花を表現しているらしい。ここも緊張からかミスがあった。冒頭のStaLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜5。ChStは解説の都築さんが「映画を見ているよう」という。GOE2.13。しかしSyTwでは女性レベル4、男性が第2でよろけてレベル2で、GOE-0.31。ChSpはGOE1.66。OFTでは女性が4つ目のツイズルの前によろけてレベルB、男性レベル3でGOE-0.55。あと二つのリフトとDSpはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のRoLiは加点2〜5。ChSlはGOE2.02。SeStは女性レベル2、男性レベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点8番目の56.09、演技構成点5番目タイの48.02、合計104.11でフリー8位、総合181.7で6位。
 10番滑走でブラッティ/サマヴィル組(21、23)。曲は「Ne Me Quitte Pas」。振付・コーチともC.ホワイトほか。会心の出来。「いい曲を選んだ」と都築さん。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChAJはGOE2.25。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点2〜4。OFTは男女ともレベル3で加点2〜4。DSpは音と合っていてレベル4で加点2〜3。女性が飛び乗るCuLi+CuLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。StaLiも音楽の流れによく合っており、レベル4に加点2〜4。CiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE3.08と高い評価、ChSlはGOE2.85。技術点2番目の67.36、演技構成点4番目の51.44、合計118.8でフリー3位、総合196.94、逆転で3位。キスアンドクライで得点を見るとびっくりして大喜び。

 11番滑走でグリーン/パーソンズ組(20、28)。曲は「Denmark」他。振付はズーライン他。女性の衣装は赤が基調で緑の模様。なぜかスピードや滑らかさがやや欠けていた。最後のChLi以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは女性が男性の片足の靴に片手をつき、体を水平に伸ばした姿勢でレベル4に加点ほぼ3〜4。OFTは「入っていくエッジが2人で異なり面白い」と都築さん。女性レベル3、男性レベル2で加点2〜4。SyTwは女性レベル4、男性レベル3でほぼ加点1〜3。DiStは男女ともレベル3で加点2〜4。ChAJはGOE1.9。DSpはレベル2で加点2〜3。CuLi+CuLiは後半遅くなった。連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜3。最後にコレオ要素二つ。ChStはGOE3.23。しかし最後のChLiで男性のコントロールが乱れてGOE1.1。技術点6番目の61.36、演技構成点3番目の51.56、合計112.92でフリー4位、総合193.83で4位。
 12番滑走でカレイラ/ポノマレンコ組(23,23)。曲は「The Girl With The Plum」他。振付はディアス他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のOFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。解説の都築さんは「エッジがぶれない」。DSpとリフト三つはレベル4。うちDSpとRoLiは加点3〜5、SlLiも加点ほぼ3〜4。ChStは長辺を使い、GOE3.44の高得点。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜5。CiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後にコレオ要素二つ。ChAJはGOE3.2、ChSlはGOE3.08。技術点最高の71.57、演技構成点2番目の55.28、合計126.85でフリー1位、総合210.04で2位。
 最終滑走でチョック/ベイツ組(31、34)。曲は「The Dark Side of the Moon」より3曲。振付はデュブレイユ。「男性はRDの日の夜からインフルエンザのような症状が出てフリーは直前まで棄権するかもしれなかった」と小林アナ。ツイズル以外の全要素に全ジャッジが加点。演技を始める前はしゃがんで上半身を後ろに伸ばす独特な姿勢。腕を時計の針のように回す。冒頭のStaLiはレベル4で加点2〜5。あと二つのリフトとDSpもレベル4。うちSlLiは女性の足首を男性が持って支える形で、加点4〜5、RoLiは加点ほぼ3〜5。SyTwは男性が第1でよろけ、女性もどこかでミスがあり、女性レベルB、男性レベル1でGOE-4〜0。しかしミスを引きずらないのはさすが。OFTは男女ともレベル3で加点2〜4。ChAJはGOE4.03の高得点、ChStは長辺を使い、GOE2.61。DiStは男女ともレベル3で加点ほぼ3〜4。最後のChLiはGOE3.68。技術点3番目の67.31、演技構成点最高の56.44、合計123.75でフリー2位、総合215.92で連覇。四大陸派遣は辞退したとのこと。

※世界選手権派遣選手:ペア3枠・カム/オシェイ組、プラザス/フェルナンデス組、チャン/ハウ組。 アイスダンス3枠・チョック/ベイツ組、カレイラ/ポノマレンコ組、ブラッティ/サマヴィル組。

フィギュアスケート (2024.3/13,14,15,16)

全米選手権 (2024.1/26〜29 コロンバス・オハイオ州) 選手権

 <女子シングル>18人エントリー。レヴィト、グレン、アンドリューズ、ソーングレン、セオ、オードリー・シン、ジョセフィン・リーなど。テネルは欠場。四大陸派遣はグレン(実際にはリングレーシー)、ジーグラー、ソーングレンと決まっており、ジーグラーは四大陸に専念するため全米を辞退。他の選手たちで世界選手権代表を争う。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 7番滑走でエヴァハート(17)。昨季全米ジュニア13位。今季ジュニアGPポーランド大会6位。曲は「I’ll Take Care of You」。振付はカナエワ。コーチはマリニンの両親。冒頭の3T+3Tは全ジャッジが加点3〜4。続く2Aは全ジャッジが加点2。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lzは全ジャッジが加点2〜3。FSSpとStSqはレベル3。技術点4番目の36.1、演技構成点8番目の27.11、合計63.21でSP6位。
 9番滑走でジョセフィン・リー(15)。昨季5位。今季ジュニアGP墺大会8位。曲は「I Love Paris, J'aime Paris」。振付はシンディ・スチュアート他。冒頭の3Loは全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tも決める。スピン二つとStSqはレベル4。うち最後のLSpは加点2〜4。1.1倍になる2Aも成功。FSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜3。ノーミスで終え、涙。技術点5番目の35.74、演技構成点7番目の29.54、合計65.28でSP5位。

 13番滑走でセオ(17)。昨季7位。今季スケートアメリカ10位。曲は「Simple Gifts」。振付はギリエッティシュミット他。衣装は淡いピンクに赤の縁取り。冒頭の3Lz+3Tは成功。これ以降全要素に全ジャッジが加点。続く2Aも決め加点1〜3。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のLSpは加点3〜5。1.1倍になる3Loは加点1〜3。StSqはレベル3だが加点1〜4。解説の岡部さんが「今できることを出し切った」。技術点3番目の37.11、演技構成点6番目の30.3、合計67.41でSP3位。
 14番滑走でアンドリューズ(22)。昨季4位。今季スケートカナダ8位、フィンランド大会10位。曲はビヨンセ「Alien Superstar」。振付はリッポン。衣装は濃いピンク。冒頭の3T転倒。連続3回転の予定だった。これ以降全要素に全ジャッジが加点。続く2Aは加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点2以上。うちCCoSpは加点3〜4、StSqと最後のLSpも加点2〜4。1.1倍になる3Loに2Tを付けて連続ジャンプをリカバリー。技術点11番目の30.56、演技構成点4番目の30.79、転倒の減点1、合計60.35でSP9位。
 15番滑走でオードリー・シン(19)。昨季13位。今季スケートカナダ7位、中国杯9位。曲は「Pina, Lillies of the Valley, All Names」。振付はシンディ・スチュワート。冒頭の3Tはこらえた。続く2Aは全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち二つは加点2〜4。1.1倍になる3Lo+2Tも成功、全ジャッジが加点。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。解説の岡部さんは「この曲を聞くとアボット選手を思い出す」。技術点8番目の32.06、演技構成点5番目の30.73、合計62.79でSP7位。

 16番滑走でソーングレン(18)。昨季6位。今季スケートカナダ5位、NHK杯2位。曲は「Windmills of Your Mind」。振付はサンドラ・ベジック。痛恨の1A。冒頭の3Lz+3Tは第1がアンダーローテーション。続く2Aの予定が1Aになり無得点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは加点4〜5、LSpは加点3〜5。1.1倍になる3Fは決め、全ジャッジが加点2〜3。技術点7番目の33.22、演技構成点3番目の32.11、合計65.33でSP4位。フリーに期待。
 17番滑走でグレン(24)。昨季3位。今季スケートアメリカ5位、フィンランド大会3位。曲は「Heads Will Roll」。振付はキャサリン・ヒル他。衣装は黒のパンツスーツ。6分練習からすごい迫力。「今年は優勝する」と言っていたらしい。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭の3F+3Tはスピードにのり、加点3〜4。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点3〜4、StSqも加点ほぼ3〜4。2Aは余裕で、加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Loも決め、加点3〜4。1.1倍になる3Loも決め、加点3〜4。技術点2番目の39.68、演技構成点も2番目の35.3、合計74.98、0.4の僅差でSP2位。
 最終滑走でレヴィト(16)。昨季初優勝。今季ファイナル5位。曲は全米から「Nella Fantasia」に変更。振付はクズネツォワ。衣装は薄紫色。解説の岡部さんは「いろいろチャレンジするのはいいことだが、勝負するなら本人に合った曲を」と言う。冒頭の3Lz+3Tは第2がqマークかと思ったが認定され、ほぼ全ジャッジが加点2〜3。続く2Aは全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点3〜5、StSqも加点3〜4。最後のLSpはレベル3。途中でバランスをくずして上げた足をつかんでいるのを落とした。めずらしい。技術点最高の39.96、演技構成点も最高の35.42、合計75.38でSP1位。

 フリー。滑走順は、ドローなしでSPの順位の逆順。
 9番滑走でSP10位ケイリン(15)。ほっそりしていて目がぱっちりと大きい。2022年全米ジュニア6位。今季ジュニアGP4位と8位。曲は「カルメン」。振付はチェミショワ。衣装は赤。冒頭で4T成功、全ジャッジが加点1〜3。次は4Sの予定だったが、3S+2A+SEQとしてオーバーターン。続く2Aは全ジャッジが加点1〜3で、2Aは2本目。3Loも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点2〜4。ChSqはあまり曲と関係なく、GOE-2〜2。1.1倍になる3F+2A+SEQはきれいに成功したが、2Aが3本目で第2は無得点。解説の岡部さんは「シークエンスは一つしか入れられない」。3Lz+3Tは決める。3Fはqマークで転倒。StSqはレベル3。技術点3番目の65.89、演技構成点10番目の53.21、合計118.1でフリー7位、総合177.81で8位。これからが楽しみ。
 10番滑走でアンドリューズ(22)。曲は「Being Good Isn't Good Enough」他。振付はデルモア。観客に人気。冒頭の2Aは全ジャッジが加点1〜3。3F+2A+SEQは第1でこらえた。3Tは全ジャッジが加点3。しかしソロの3Fがqマークで転倒。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちFCCoSpは加点3〜4。1.1倍になる3S+2T+2Loと3Lo+2Tは成功。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。3Loは全ジャッジが加点1〜3。CCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。技術点5番目の63.69、演技構成点4番目の62.45、転倒の減点1、合計125.14でフリー5位、総合177.81で6位。
 12番滑走でオードリー・シン(19)。曲は「Skyfall, Cuba Chase, Komodo Dragon」。振付はカメレンゴ。衣装は赤。冒頭の3Lzはアンダーローテーション。続く3T+3Tもアンダーローテーションで転倒。3Fもアンダーローテーション。2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpは加点2〜3。次は3連続の予定だったが1Loに。3S+2A+SEQは予定通りでほぼ全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Loの予定に+2T+2Loを付けリカバリー。ChSqはスパイラルなど行い、全ジャッジが加点2〜5。最後のStSqはレベル3だが全ジャッジが加点1〜4。技術点12番目の55.57、演技構成点7番目の58.25、転倒の減点1、合計112.82でフリー10位、総合175.61で9位。

 最終グループ13番滑走でエヴァハート(17)。身長163cmだがもっと高く見える。首が長い。曲はビバルディ「四季」より「冬」。振付はカナエワ。冒頭の2A+3Tと3Fは全ジャッジが加点2〜3。ソロの3Lzは全ジャッジが加点1〜3。3Lo+2A+SEQも全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる3Loは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2T+2Loも決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。ChSqはGOE-2〜3と割れた。3S成功。岡部さんは「要素のつなぎで音楽を表現していない」というようなことを指摘。ただコーチ陣もわかっているだろうと言う。技術点2番目の72.17、演技構成点8番目の57.99、合計130.16でフリー3位、総合193.37で4位。
 14番滑走でジョセフィン・リー(15)。曲は「Poeta En El Viento」。振付はスカリ他。衣装は黒に赤いビーズ。ノーミス。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Loは加点2〜3。続くソロの3Lzと3Tは加点1〜3。3S+2T決める。スピン三つはレベル4。うち最後のCCoSpは加点ほぼ4。ChSqは加点2〜3。1.1倍になる3F+2A+2A+SEQと3Lo+2Tはいずれも加点1〜3。ソロの3Fは加点2〜3。StSqはレベル3だが加点ほぼ3〜4。リンクから上がるとき涙。技術点最高の74.59、演技構成点3番目の64.26、合計138.85でフリー1位、総合204.13で2位。得点と順位を見て大泣き。
 15番滑走でソーングレン(18)。曲は「Twighlight Medley」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の3Lz+3Tはいずれもアンダーローテーション。3Sは成功。3Fはダウングレードで両足。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。SPでもミスした2Aの予定が半回転のみになり、無得点。スピン三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる2A+3Tは決め、全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2T+2Loは第1と第3がqマーク。ソロの3Loもqマーク。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の56.38、演技構成点5番目の60.27、時間超過の減点1、合計115.65でフリー8位、総合180.98で7位。

 16番滑走でセオ(17)。曲はピアソラ「リベルタンゴ」他。振付はソニア・ヒルマー他(ヒルマーは現役の選手。逆回転のスピンとジャンプができ、2024全米12位)。連続ジャンプ3本とも後半にいれる構成。冒頭の3Lzは全ジャッジが加点3〜4。3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Fはqマークでステップアウト。2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。1.1倍になる2A+3Tは第2がqマーク。3Lz+2T+2Loは第1がqマーク、第3がアンダーローテーションで両足。3Lo+2Tは決める。StSqはレベル3。最後のFCSpはレベル2。技術点7番目の60.16、演技構成点6番目の59.99、合計120.15でフリー6位、総合187.56で5位。メダルを逃す。
 17番滑走でグレン(24)。曲は「Exogenisis No.3」。振付はウィーバー他。前半は完璧。冒頭で3A成功。全ジャッジが加点2〜3。3F+3Tは安定していて全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lo+2Tとソロの3Sは全ジャッジが加点1〜3スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うちCCoSpは加点3〜4。1.1倍になるところで3Lzの予定が2Lzにばらける。次の3Loは締めて全ジャッジが加点2〜4。しかし3Fがパンクして1Fに。それでもChSqは全ジャッジが加点3〜5。解説の岡部さんは「ミスしたジャンプは体力が足りないため」。終わったとき「ダメだった」という表情。技術点4番目の65.28、演技構成点最高の70.2、合計135.48でフリー2位、総合210.46、逆転で初優勝。最終順位がわかったとき嬉し泣き。
 最終滑走でレヴィト(16)。曲は「The White Crow」より。振付はクズネツォワ。びっくり。いよいよトンカチジャンプの限界か。冒頭の3Lz+3Tは回ったが転倒。続く2A二つは全ジャッジが加点2〜3。3Fも全ジャッジが加点2〜4。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点3〜5、StSqも加点3〜4。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし連続ジャンプの予定の3Fで転倒。観客から励ましの拍手。続く3Loもqマークで転倒。連続ジャンプをリカバリーできず。FCSpはレベル2だが全ジャッジが加点2〜4。岡部さんは「2回目に転倒した後、あきらめてしまったようだ」。技術点6番目の62.08、演技構成点2番目の67.22、転倒の減点4、合計125.3でフリー4位、総合200.68で3位。

 <男子シングル>17人エントリー。マリニン、ジェイソン・ブラウン、マー、ナウモフ、プルキネン、トルガシェフ、樋渡、カペイキス、マルティノフ、遠藤悟空など。ブルサードが病気で欠場。サモーヒン(26)がイスラエルからアメリカに国籍変更して初出場。四大陸派遣は、樋渡、プルキネン(実際にはナウモフ)、トルガシェフに決定済み。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は赤平アナ。
 9番滑走でトルガシェフ(22)。昨季3位。今季スケートアメリカ7位。曲は「L'enfer」。振付はシェイリン・ボーン他。「孤独」をテーマに振付てもらったとのこと。迫力があった。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Aは加点ほぼ3。3F+3Tも成功。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqは全身を大きく使い、空中姿勢もコントロールされており加点4〜5。1.1倍になる3Lzは加点ほぼ3〜4。最後のCCoSpはレベル3だが加点ほぼ3〜4。技術点3番目の46.26、演技構成点4番目の41.76、合計88.02でSP4位。
 10番滑走でナウモフ(22)。昨季4位。今季スケートアメリカ10位。曲は継続の「Glimpse of Us」。振付はアダム・ブレイク。今季一番ではないか。スピンがうまい。3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Sは余裕があった。加点2〜4。3Aはこらえた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4、スピン二つも加点2〜4。StSqはメリハリのきいた動き。1.1倍になる3Lz+3Tも成功、ほぼ加点1〜3。技術点2番目の48.98、演技構成点5番目の40.74、合計89.72でSP2位。
 11番滑走で樋渡(23)。昨季10位。今季ブダペスト杯3位、ゴールデンスピン9位。曲は継続の「Romani Holiday」。振付はマーク・ピレイ。今季から浜田コーチ、佐藤ひろあきコーチに変更。3A以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4T成功、全ジャッジが加点。3Aはステップアウトし片手付き。スピン三つはレベル4で加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tはほぼ加点1〜3。StSqはいろいろやったがレベル2、加点は2〜3。技術点6番目の43.13、演技構成点38.18、合計81.31でSP6位。
 12番滑走でマルティノフ(17)。昨季11位。今季JGPファイナル6位。曲は「Dawn of Faith」。振付・コーチともモロゾフ。ずいぶん大人っぽくなった。冒頭の3Aは決め、ほぼ全ジャッジが加点。3Lz成功、全ジャッジが加点2〜4。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは第1がeマーク。StSqはレベル3で加点2〜3。技術点8番目の40.02、演技構成点8番目の37.51、合計77.53でSP8位。

 14番滑走でカペイキス(19)。170cm。だいぶ足が伸びた印象。昨季6位。今季スケートカナダ8位、フィンランド大会9位。曲は「Jesus Christ Superstar」より「The Overture」等。振付はジョーイ・ラッセル。冒頭の3Fは全ジャッジが加点2〜4。イーグルから入る3Aで転倒。「4回転を入れないので、決めたかった」と解説の岡部さん。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Lz+2Tはなんとか決める。ここも予定では第2は3Tだったが、第1がつまったため3回転は付けられず。CCoSpはレベル3。技術点10番目の35.02、演技構成点6番目の38.42、転倒の減点1、合計72.44でSP10位。
 15番滑走でマー(28)。昨季5位。今季中国杯9位、フィンランド大会11位。曲は「Hernando's Hideaway」。振付はモロゾフ他。冒頭の4Tはqマークで転倒。続く3Lz+3Tは決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4で全ジャッジが加点。1.1倍になる3Aは片手つき。StSqはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。「観客を巻き込むのがうまい」と赤平アナ。技術点9番目の39.68、演技構成点7番目の37.86、転倒の減点1、合計76.54でSP9位。

 16番滑走でジェイソン・ブラウン(29)。昨季2位。今季前半は競技会に出ずショーに出演。CSワルシャワ杯3位。曲は「Adios」。振付はロヒーン・ワード。冒頭の3Aは回っていたが転倒。この後の全要素に全ジャッジが加点。続く3Fは加点ほぼ4。スピン三つはレベル4で加点3以上。うちスピン二つとStSqは加点4〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは加点3〜4。岡部さんは「StSqは音を一つ一つ表現するだけでなく、音楽が止まるところ伸ばすところが動きと一致している。StSqだけもう一度見たい」。競技会プログラムとしての滑り込みが足りないように感じた。技術点5番目の43.85、演技構成点2番目の46.17、転倒の減点1、合計89.02でSP3位。
 17番滑走でプルキネン(23)。昨季8位。今季フランス杯5位、NHK杯5位。曲は「A Different Kind Of Love」。振付はデュブレイユ。解説の岡部さんは「いいときと悪い時の差が大きい」。冒頭の4Tはこらえた。続く3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。FCSpとStSqはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。なんとかまとめられ、ホッとしていた。技術点4番目の45.99、演技構成点3番目の41.91、合計87.9でSP5位。
 最終滑走でマリニン(19)。昨季初優勝。今季ファイナル優勝。曲は「マラゲーニャ」。振付はシェイリン・ボーン。ショーにも出て観客への見せ方も学んでいるとのこと。FSSp以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭は軽く4T成功、加点ほぼ4〜5。続く4Lz+3Tも決め、加点ほぼ2〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCCoSpは加点4〜5。1.1倍になる3Aは楽々跳んで加点4〜5。FSSpはレベル3。「ジャンプは言うことがない」と岡部さん。技術点最高の61.99、演技構成点も最高の46.58、合計108.57でSP1位。

 フリー。
 6番滑走でSP12位パニオット(26)。ウクライナ生まれ。昨季7位。曲はプレスリーメドレーから変更してクイーンメドレー。振付はミーシャ・ジー。コーチはエルドリッジ。冒頭4Fに挑み、!マークながら着氷。続く4T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。3Aもほぼ全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点1〜4。StSqと最後のFCSSpはレベル3。うちStSqは加点1〜3。ソロの3Fは!マーク。1.1倍になる3Lz+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。3F+2Tは第1が!マーク。3Lzは成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。とにかく有名なメロディーをつないで楽しいプログラムになっていた。技術点3番目の86.84、演技構成点7番目の76.03、合計162.87でフリー5位、総合233.17で7位。
 9番滑走でマー(28)。曲は「オペラ座の怪人」に変更。振付は不明。冒頭の4Tはきれいに決め、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。3Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル3.うちCSSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Loも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1になる3A+2Tは全ジャッジが加点1〜3、3Lz+1Eu+2Sも決める。3Fはこらえてオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点1〜4。最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。技術点5番目の83.44、演技構成点6番目の78.59、合計162.03でフリー6位、総合238.57で6位。
 10番滑走でマルティノフ(17)。曲は「Iron」。振付はグロモワ他。冒頭の4Tはアンダーローテーションで転倒。3A+2Tは全ジャッジが加点2〜4。CCSpとStSqはレベル2。3Loは全ジャッジが加点3〜4、ソロの3Aは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3F+3Tは第1がeマーク。3Lz+2A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzもなんとか決める。あと二つのスピンはレベル4。全体に加点が少ない。「最後は疲れが見えました。若いのでこれからです」と岡部さん。技術点7番目の77.26、演技構成点10番目の73.26、合計149.52でフリーも8位、総合227.05で9位。

 12番滑走で樋渡(23)。曲は「フィンランディア」。振付はバトル。冒頭の4Tはqマークで片手つき。続く4T+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Aはあっさり転倒。3Sはほぼ全ジャッジが加点1〜3。スピン三つはレベル4.うち最後のFCCoSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3A+2A+SEQの予定が第1が1Aに。次の3Lz+1Eu+3Sはがんばり全ジャッジが加点1〜3。3Loも決め、全ジャッジが加点。ChSqは得意の高いバレエジャンプも入れ、全ジャッジが加点2〜4。続くStSqはレベル3でGOE0〜4。技術点8番目の75.1、演技構成点も8番目の75.39、転倒の減点1、合計149.49でフリー9位、総合230.8で8位。
 13番滑走でプルキネン(23)。曲はプッチーニ「トスカ」より3曲。振付はシェイリン・ボーン。なかなかよかった。ソロの3Lo以外のほぼ全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Tはすごくきれいに成功、加点3〜5。3Lz+3Tは加点3〜4。3A+1Eu+1Sは第3がパンクしたが加点1〜3。3Loは片手つき。ここで崩れるか思ったが、FCCoSpとStSqはレベル4で加点2〜4と立ち直る。1.1倍になる3Aを決め、加点2〜4。3Lz+2A+SEQも加点2〜4。ソロの3Fは加点2〜3。あと二つのスピンはレベル3.うち最後のCCoSpは加点ほぼ2〜3。そしてChSqは情感たっぷりに演じ、加点2〜5。技術点2番目の89.88、演技構成点4番目の84.55、合計174.43でフリー3位、総合262.33で3位。
 14番滑走でトルガシェフ(22)。曲は「Void of Madness」。振付はミーシャ・ジー。冒頭の4Tがパンクして2Tに。続く3Aはステップアウト。大技二つをミスして得点稼げず。3Loは全ジャッジが加点2〜3、3Fも全ジャッジが加点2〜4。StSqとスピン二つはレベル4で全ジャッジが加点2以上。うちStSqとCCoSpは加点3〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3Fをステップアウトしたのに2Sを付けたがこの分は無得点。3Lz+2A+SEQは間にオーバーターン。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ3〜5。最後のFSSpはレベル3だが全ジャッジが加点2〜4。技術点11番目の67.6、演技構成点5番目の83.59、合計151.19でフリー7位、総合239.21で5位。

 15番滑走でジェイソン・ブラウン(29)。曲は昨季の「The Impossible Dream」に変更。振付はロヒーン・ワード。冒頭、3A+2A+SEQを決め、全ジャッジが加点2〜5。続くソロの3Aも成功、全ジャッジが加点1〜3。3Loはオーバーターン。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ3以上。うち最後のCCSpは加点4〜5、FCCoSpとStSqは加点ほぼ4〜5。3Lz+3Tも成功、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+1Eu+3Sは片手つき。2Aの予定が1Aに。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ4〜5。3Fは全ジャッジが加点1〜4。終わると観客がスタンディングオベーション。技術点6番目の83.07、演技構成点最高の92.41、合計175.48でフリー2位、総合264.5で2位。
 16番滑走でナウモフ(22)。曲はプッチーニ「トスカ」。振付はアダム・ブレイク。赤平アナが「4回も手術し、両親とケンカして実家を出て、バイトをしたりした後、競技に戻ってきた」と言う。プルキネンの「トスカ」とは異なる編曲でボーカル入り。ソロの3Aと3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4Sは加点1〜4。続く3A+2A+SEQは加点1〜3。3Lz+3Tは加点ほぼ2〜4。3Loは加点2〜3。スピン二つはレベル4で加点1〜4。1.1倍になる3Aで転倒。次の3Fはeマーク。3Lz+1Eu+3Sは加点1〜3。StSqとFSSpはレベル3。うち最後のFSSpは加点2〜4。ChSqは加点ほぼ3〜5。基礎点はプルキネンより高い77.13、技術点速報値もプルキネンに迫る89.22だったが、曲想表現の面ではジャンプが目立った感じ。技術点4番目の86.36、演技構成点3番目の85.42、転倒の減点1、合計170.78でフリー4位、総合260.5で4位。
 最終滑走でマリニン(19)。曲は「Succession」。振付はシェイリン・ボーン。めずらしくミスがめだった。後半の4Lzと2T以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の4Aはややこらえたが加点2〜5。続く4Lzはあまりにも回転が速くて3回転のように見えるが、加点3〜5。次は4Loの予定がパンクして2Loに。4Sは加点3〜4。スピン三つはレベル4で加点2以上。うち最後のCCoSpは加点3〜4。StSqはレベル3で加点3〜5。1.1倍になるところで2本目の4Lzがqマークで転倒。第2付けられず繰り返しの違反。次も4Tからの連続ジャンプの予定が2Tにパンク。ChSqは加点ほぼ2〜4。3Lz+3A+3T+SEQは予定外の3Tを第3に付けて少しでもリカバリーという規格外の試みか。3連続3回転でこの組み合わせは前代未聞。これひとつで21.28稼いだ。終わったとき苦笑い。連続ジャンプは一つだけだが、技術点最高の95.1、演技構成点2番目の91.68、転倒の減点1、合計185.78でフリーも1位、総合294.35で2連覇。

※世界選手権派遣は、男子3枠・マリニン、ジェイソン・ブラウン、プルキネン。女子2枠・グレン、レヴィト。
 世界ジュニアは、男子2枠・マルティノフ、サンチェス。女子2枠・ジョセフィン・リー、シェリー・ジャン。

※※ISU公式サイトの選手履歴ページの表紙が先月まで(?)女子・メドベージェワ、男子・羽生、ペア・スイ/ハン組だったのが、いつの間にか女子・坂本、男子・宇野、ペア・三浦/木原組になっていた。アイスダンスはチョック/ベイツ組で変更なし(写真は差し替え)。

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フィギュアスケート (2024.4/10,13,14,15,19)

欧州選手権 ペア・アイスダンス (2024.1/8〜14 カウナス・リトアニア) 選手権

 <ペア>18組エントリー。2組はフリーに進めない。世界選手権のSPミニマムスコアは29。フリー46。Jスポーツ解説は岡部さん、実況は小林アナ。
 7番滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。2人ともロシア出身。今季組換え、ジュニアGPファイナル優勝。曲は「サマータイム」。振付はセルゲイ・プリシュキン他。冒頭の3Twは高く空中でキャッチしており、レベル4で全ジャッジが加点3〜4。3Sもぴったり合い、全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LzThも決め、全ジャッジが加点2〜4。3LiとFCCoSp、最後のFiDsはレベル4。うちリフトは全ジャッジが加点2〜4、FCCoSpもほぼ全ジャッジが加点2〜3。StSqはレベル3で全ジャッジが加点2〜3。あまりにも正確な演技で、曲のはじけた雰囲気と合っていない。技術点最高の40.27、演技構成点3番目の31.03、合計71.3でSP1位。
 9番滑走でヴァイパンロー/ディグビー組(英。24、22)。昨季10位。今季スケートアメリカ7位。曲は「Never Tear Us Apart」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3Twはレベル2だが全ジャッジが加点。続く2Aも成功、全ジャッジが加点ほぼ2。3Liはレベル4。3SThはほぼ全ジャッジが加点1〜3。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。FiDsは2周目から女性のアーチがなくなりレベル2。技術点8番目の30.82、演技構成点9番目の25.97、合計56.79でSP8位。

 11番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。昨季組換え。今季GPファイナル優勝。曲は「Stay」。振付はポール・ボル他。ソロジャンプ以外の全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル3で加点3〜4。続く3S成功。3LoThはきれいに決まり、加点1〜4。3LiとCCoSpはレベル4でほぼ加点1〜3。FiDsと最後のStSqはレベル3だが加点ほぼ2〜3。技術点2番目の37.85、演技構成点最高の31.78、合計69.63でSP2位。
 12番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。昨季組換え、欧州選手権7位。今季スケートカナダ2位、NHK杯3位。曲は「Run」。振付・コーチともルカ・デマッテ。最後のスピン以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはとても高く完全に空中でキャッチしており、レベル4で加点ほぼ3〜4。3Tも成功、加点1〜3。3LoThも決め、加点1〜3。3Liはレベル4で加点2〜4。FiDsはレベル2だが加点2〜3。StSqとFCCoSpはレベル3。うちStSqは加点2〜4。技術点3番目の36.61、演技構成点5番目の30.44、合計67.05でSP3位。

 13番滑走でダニロワ/ツィバ組(蘭。20、23)。昨季世界選手権13位。今季スケートカナダ7位、NHK杯5位。曲は「継続の映画「The Hunger Games」より2曲。振付はミハイロフ他。冒頭の3Twはレベル3だが接触あり。3Sの所は男性が2Sに。3FThは斜めに投げたが軸を修正して立った。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。3Liはレベル4。StSqはレベル2。最後のCCoSpはレベル3。技術点13番目の27.68、演技構成点8番目の26.27、合計53.95でSP10位。
 14番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。2人ともロシア出身。昨季組換え。昨季5位、世界選手権7位。今季GPファイナル4位。曲は「Another One Bites the Dust」。振付・コーチともソフィア・エフドキモワ。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭の3Twはレベル4で加点ほぼ2〜3。3Tも成功。3FThは加点2〜3。3Liと最後のCCoSpはいずれもレベル4で加点ほぼ2〜3。うちリフトは女性が足を伸ばした倒立の姿勢から入る工夫した形。StSqとFiDsはレベル2。うちStSqは加点1〜3。技術点4番目の36.03、演技構成点7番目の29.26、合計65.29でSP4位。

 16番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。昨季銅メダル、世界選手権9位。今季スケートアメリカ優勝、中国杯4位、GPファイナルは男性の腰などの怪我で欠場。曲は「I Love Rock n Roll」他。振付はカッペリーニ他。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Sの予定だったが、女性が2Sに。3LzThは決め、全ジャッジが加点1〜4。予定では3FTh。3Liと最後のCCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点1〜3。スピンはずれていて、解説の岡部さんは「男性はトラベリングしています」。StSqとFiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の32.84、演技構成点も6番目の29.68、合計62.52でSP6位。
 17番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。昨季金メダル、世界選手権銅メダル。今季GPファイナル2位。曲は「Pagliacci, Act 1: Intermezzo」。振付はカッツァニーガ。女性の衣装は深紅で男性のパンツも同じ色。「ナショナルの時女性がインフルエンザで欠場」と小林アナ。冒頭の3Twはキャッチがうまくいかず。3LoThは両足でオーバーターン。3Sも女性がオーバーターン。3LiとStSq、最後のCCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点1〜4、StSqは全ジャッジが加点ほぼ3。FiDsはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の30.87、演技構成点4番目の30.65、合計61.52でSP7位。
 最終滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。昨季銀メダル。今季GPファイナル5位。曲は「The Ecstasy of Gold」他。振付はラノッテ。女性は黒のパンツスーツに斜めに金の模様。冒頭の3Twはレベル3。2Aは成功。解説の岡部さんは「若い時から見ていますが女性がジャンプが不得意で。うまくなった」。3Liはレベル4で全ジャッジが加点2〜4。3LzThも全ジャッジが加点ほぼ2〜4。FiDsがなぜかレベル1だが全ジャッジが加点1〜3。これが痛かったのかも。StSqはレベル2で全ジャッジが加点。最後のCCoSpは前半ずれ、レベル3で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ほぼノーミスなのに得点伸びず。レベルの取りこぼしが敗因か。技術点5番目の33.76、演技構成点2番目の31.11、合計64.87でSP5位。

 フリー。16組が進むはずが、SP15位のコワレフ/コワレフ組(仏)が棄権。1グループ4組を上2組下2組に分けて滑走順をドロー。世界選手権のミニマムスコアはフリー46。
 9番滑走でコンティ/マッチ組(伊。23、28)。曲は「Nuovo Cinema Paradiso」。振付はカッツァニーガ。冒頭の3Twはレベル3。3T+2A+2A+SEQは男性の第2が1Aになり、女性の第3はqマーク。3Sはしっかり成功、全ジャッジが加点1〜3。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち5TLiは加点2〜3。3LoThは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。3SThはこらえたが決める。BiDsと最後のPCoSpはレベル3。うちBiDsは全ジャッジが加点2〜3。スピンは速報値ではレベルBだったが、Vマークが付いた。技術点5番目の63.38、演技構成点3番目の62.35、合計125.73でフリー4位、総合187.25で6位。

 11番滑走でジラルディ/アムブロジーニ組(伊。24、30)。曲は映画「Bram Stoker's Dracula」より2曲他。振付はラノッテ。冒頭の3Twはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。3Sは女性がqマーク。2A+2A+1A+SEQは成功。リフト三つはレベル4。BiDsはレベル2だが全ジャッジが加点2〜3。ChSqのところで曲調が軽くなり、演技もそれを表現して全ジャッジが加点ほぼ3〜4。3LzThは高く、ほぼ全ジャッジが加点1〜4。3LoThは片手をつきそうになったがこらえた。最後のPCoSpはレベル3でVマークだが全ジャッジが加点ほぼ3〜4。最後のポーズは男性が女性の足を持ち上げ斜めに支えた姿勢でほえた。解説の岡部さんは「この組はちゃんと曲を演技している」。技術点3番目の66.73、演技構成点最高の64.08、合計130.81でフリー2位、総合195.68で銅メダル。
 12番滑走でホッケ/クンケル組(独。23、24)。曲は「Without You」。振付はラノッテ他。どちらか怪我でも抱えているのか、全体にスピードがなく慎重な滑り。冒頭の3Twはレベル2。3Sの予定だったが女性が2Sに。2A+1A+2A+SEQの予定だったが、男性の第1と第3が1Aに。リフト三つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち3Liは加点ほぼ2〜3。3FThはややこらえた。ChSqも全ジャッジが加点。3LoThはきれいに決め全ジャッジが加点2〜4。BiDsと最後のPCoSpはレベル3で全ジャッジが加点。うちPCoSpは加点2〜3。技術点8番目の56.77、演技構成点7番目の58.46、合計115.23でフリー7位、総合177.75で7位。
 最終グループ13番滑走でパヴロワ/スヴィアチェンコ組(ハン。19、24)。曲は「My Perception Of Love」他。振付はエフドキモワ。冒頭の3Twはふわっとキャッチしてレベル4に全ジャッジが加点2〜4。3T+2A+2A+SEQも決めるが第2がqマーク。3FThは低かったが成功、全ジャッジが加点。3Sも決め、全ジャッジが加点1〜3。リフト二つとBoDsはレベル3。うち5ALiは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqはGOE+0.29。3LoThは全ジャッジが加点2〜4。5RLiはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。最後のPCoSpはレベル2。演技中はあまり表情がなかったが、キスアンドクライでは笑顔でハートマークを作ったりしていたが、得点と順位をみると納得していない感じ。技術点最高の69.89、演技構成点6番目の58.84、合計128.73でフリー3位、総合194.02で4位。

 14番滑走でベッカーリ/グアリーゼ組(伊。19、35)。曲は「キャッツ」より3曲。振付はフーザルポリ他。3連続とソロジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Twはきれいに空中でキャッチし加点3〜4。3T+1A+2A+SEQは男性の第3がアンダーローテーション。3Sもこらえた。BiDsはレベル3で加点1〜3。3LoThは加点2〜3。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち5ALiは加点2〜4、3Liは加点3。ChSqは加点1〜3。3SThも加点2〜3。技術点2番目の69.09、演技構成点も2番目の63.05、合計132.14でフリー1位、総合199.19で金メダル。最終順位が決まるとグリーンルームで大喜び。優勝インタビューでも英語とイタリア語で観客に感謝。表彰式ではしっかり国歌を歌っていた。
 15番滑走でハーゼ/ボロディン組(独。24、24)。曲は「The Path of Silence, Power of Mind」。振付はマーク・ピレイ他。女性のジャンプが不調。冒頭の3Twはレベル2だがなめらかにキャッチし、全ジャッジが加点3〜4。3T+2A+2A+SEQは第3で女性がステップアウト。解説の岡部さんは「2人の距離が離れていてカーブも違う」。3Sはほぼ全ジャッジが加点。しかし3LoThで転倒。リフト二つとPCoSpはレベル4。うち5RLiとPCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。BoDsはレベル3だが全ジャッジが加点ほぼ3。しかし5ALiが上がらず。痛恨のミス。3SThは全ジャッジが加点ほぼ2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。技術点6番目の61.02、演技構成点も6番目の61.04、転倒の減点1、合計121.06でフリー6位、総合190.69で5位。大きなミスを二つもしてメダルを逃した。
 最終滑走でメテルキナ/ベルラヴァ組(ジョー。18、21)。曲は「The Millionaire Waltz」。振付はマラフェエフ他。まさかのミスが出た。最終滑走の緊張か。冒頭の3Twはすばらしく、レベル4に全ジャッジが加点3〜5。しかし予定では次が3連続だったが、第1の3Sで女性が転倒。3FThは全ジャッジが加点2〜3。3Tの方に+2A+2T+SEQとしたが女性の第2が1Aに。リフト三つと最後のPCoSpはレベル4。うち3Liは全ジャッジが加点2〜4、5ALiも全ジャッジが加点1〜4、PCoSpはVマーク。BiDsはレベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。3LoThはきれいに成功、全ジャッジが加点3〜4。技術点4番目の64.73、演技構成点5番目の61.11、転倒の減点1、合計124.84でフリー5位、総合196.14で銀メダル。順位を見てほっとしていた。

 <アイスダンス>33組エントリー。世界選手権のミニマムスコアはRD35。Jスポーツ解説は都築さん、実況は小林アナ。都築さんが「PStはホールドが離れるとレベルが下がる」「StSqはホールドしないタイプ」「SqTwの間のステップは1歩まで」「ChRSは振付の独創性を見る」と教えてくれる。
 19番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。20、24)。2022年までロシアの選手。2022年に結婚。通算二回目の出場。今季CSブダペスト杯優勝。曲は「Bad」他マイケル・ジャクソンメドレー。振付・コーチともエレナ・ノヴァク。拠点はアメリカ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のMiStは男女ともレベル2で加点2〜4。SqTwは距離が近く、男女ともレベル4で加点2〜3。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。ChRSはGOE+3.43。最後のRoLiはレベル4に加点2〜4。技術点8番目の43.08、演技構成点7番目の33.25、合計76.33でRD7位。
 21番滑走で折原/ピリネン組(フィン。23、26)。初出場。今季フィンランド大会6位。曲はマドンナ「Like a Prayer」等3曲。振付はスカリ他。女性の衣装は銀色のパンツスーツ。左肩に大きなテーピング。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは女性レベル4、男性レベル3。DiStは女性レベル1、男性レベル2だが加点2〜3。SlLiはレベル4で加点2〜4。PStはレベル2で加点1〜3。最後のChRSはGOE+2.57。解説の都築さんは「数年前に比べて非常に上達していて驚いた」。技術点10番目の38.37、演技構成点11番目の30.22、合計68.59でRD10位。

 23番滑走でスシス/フィルス組(アイル。28、29)。2022年までカナダの選手。「アイルランドの選手の欧州選手権出場は初。カナダの選手として四大陸3回出場」とのこと。今季CSゴールデンスピン12位。曲は「Ghetto Life」他。振付・コーチともキャロル・レイン他。女性の衣装は赤いパンツスーツ。冒頭のMiStは女性レベル2、男性レベル3。SqTwは男女ともレベル3。都築さんが「第1と第2の間は1ステップだが2あったかもしれない」。PStはレベル2。ChRSはGOE+2.57。最後のRoLiはレベル4で全ジャッジが加点2〜3。技術点11番目の37.7、演技構成点13番目の28.99、合計66.69は今季最高でRD12位。
 26番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。4回目の出場。昨季6位。今季スケートアメリカ5位。「男性が脊椎骨折で練習再開は12月上旬」と小林アナ。曲は「The Knowledge」他。振付はマッテオ・ザンニ他。「一歩が非常によく滑る。体重移動がうまい」とのこと。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSはGOE+4.29の高得点。SqTwは女性レベル4、男性レベル3で加点3〜4。PStはレベル2で加点2〜3。CuLiはレベル3で加点1〜3。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。技術点5番目の43.37、演技構成点6番目の33.31、合計76.68は今季最高でRD5位。
 27番滑走でデムージオ/ルメルシエ組(仏。20、23)。昨季7位。今季中国杯、NHK杯とも5位。曲は「Rapper's Delight」他。振付・コーチともカリーヌ・アリベルナース他。女性の衣装は濃い紫。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜3。ChRSはGOE+3.64。RoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜4。技術点7番目の43.1、演技構成点8番目の32.59、合計75.69でRD8位。

 28番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。初出場。昨季世界ジュニア金メダル。今季スケートアメリカ8位、フィンランド大会7位。曲は「Self Control」他。振付はマッテオ・ザンニ他。女性の衣装はピンク。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のChRSはGOE+3.64。SqTwは近くて流れがあり、男女ともレベル4で加点2〜4。PStはレベル2で加点2〜4。CuLiはレベル4で加点2〜4。最後のMiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜4。都築さんは「シニアデビューの年にこれだけ堂々と滑れるのはよかった」。技術点9番目の42.98、演技構成点も9番目の32.21、合計75.19は自己ベスト更新でRD9位。
 最終グループ29番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。昨季5位。今季スケートアメリカ、フランス杯とも3位。曲は「Sans contrefacon」他。振付はシゼロン。全要素に全ジャッジが加点。人形かロボットのようなコミカルな動きから始まる。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜3。PStはレベル3で加点ほぼ2〜3。StaLiは曲に合った動きの低い姿勢でレベル4に加点2〜4。最後のChRSはGOE+4.07。技術点4番目の44.76、演技構成点も4番目の33.71、合計78.47でRD4位。
 30番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。昨季銅メダル。今季フィンランド大会3位、NHK杯4位。曲は「Tell It to My Heart」他。振付はスカリ。男性の衣装は袖無しの白いシャツ、ジーンズ風のパンツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点2〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル1だが加点2〜3。都築さんが「ターンが終わる前にエッジが浮き上がる」と言う。PStはレベル2で加点2〜3。StaLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChRSはGOE+3.43。技術点9番目の42.77、演技構成点5番目の33.59、合計76.36でRD6位。

 31番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。6回目の出場。昨季銀メダル。今季ファイナル4位。曲は「Sweet Dreams」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは女性レベル3、男性レベル2で加点3〜4。PStはレベル3で加点ほぼ3。ChRSはGOE+5.14の最高得点。最後のRoLiはレベル4で加点ほぼ4〜5。技術点2番目の48.49、演技構成点も2番目の36.71、合計85.2でRD2位。都築さんは「NHK杯の時より動きが硬い」。「メダルを意識したのかもしれない」と小林アナ。
 32番滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、35)。12回目の出場。昨季金メダル。今季ファイナル位。曲は「Holding Out For a Hero」他。振付はジョルダーニ他。衣装は二人とも水色が基調でピンクのアクセント。女性は目尻に水色の太いライン。全要素に全ジャッジが加点3以上。冒頭のSqTwはとても近くて動きもピッタリで男女ともレベル4で加点3〜5。解説の都築さんは「音の取り方がうまい」。ChRSはGOE+4.93。PStはレベル3で加点ほぼ3〜4。SlLiはレベル4で加点3〜5最後のMiStは女性レベル3、男性レベル2だが加点4〜5。技術点最高の49.41、演技構成点も最高の37.39、合計86.8でRD1位。
 最終滑走で地元リード/アンブルレビシウス組(リト。29、31)。昨季4位。今季スケートカナダ、NHK杯とも3位。曲は「Welcome to the Jungle」。振付はデュブレイユ他。女性の衣装は黒のパンツスーツ。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のSqTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。MiStは男女ともレベル3で加点2〜4。PStはレベル3で加点2〜3。RoLiはレベル4で加点ほぼ3〜4。最後のChRSはGOE+4.07。技術点3番目の45.86、演技構成点も3番目の34.87、合計80.73でRD3位。キスアンドクライで順位を見ると大喜び。

 フリー。20組が進む。Jスポーツでは、6番滑走(仏)と8番滑走(アイル)から最終滑走までの上位14組を放送。
 11番滑走でムラズコワ/ムラゼク組(チェコ。17、20)。曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」。振付はマルコ・ピパーニ他。女性の衣装は黒。解説の都築さんによれば「振付にバレエの先生もいる」とのこと。OFT以外の全要素にほぼほぼ全ジャッジが加点。冒頭のStaLiはしゃがんだ姿勢の男性の背中に女性が水平に乗る形でレベル4にほぼ加点2〜4。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。あと二つのリフトとDSpはレベル4。うちDSpは加点2〜4。CiStでは曲調が変化して黒鳥が王子を誘惑する場面という。「舞踏会のように」踊り、男女ともレベル2だが加点1〜4。ChHyはGOE+2.13。OFTは女性レベル3、男性レベル1と取りこぼし、GOE-2〜-1。最後にコレオ要素二つ。うちChStは手前側から始め、GOE+2.13。全体にバレエっぽくなかなか素敵なプログラム。技術点12番目の59.5、演技構成点11番目の47.64、合計107.14でフリー11位、総合182.33で9位。
 12番滑走で折原/ピリネン組(フィン。23、26)。曲は「シカゴ」より「When You’re Good To Mama」等3曲。振付はラノッテ他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLiは音に合った動きで男性が片足で1回転し、レベル4に加点2〜3。ChSpはGOE+1.9。SyTwは男女ともレベル4で加点1〜3。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点1〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点2〜4。DSpもレベル4で加点ほぼ2〜3。DiStは男女ともレベル2だが加点1〜3。最後にコレオ要素二つ。うちChStはGOE+3.08の高評価。「女性は大会前にコロナにかかってまだ完治していないそうだが、感じさせない演技」と小林アナ。技術点8番目の62.82、演技構成点9番目の48.3、合計111.12は自己ベスト更新でフリー9位、総合179.71も自己ベスト更新で10位。

 13番滑走でデイヴィス/スモルキン組(ジョー。20、24)。曲は映画「ブラック・スワン」より3曲他。振付・コーチともエレナ・ノヴァク。こちらは映画の曲を使うが、女性の衣装は黒いチュチュで髪は1本の三つ編み。男性の衣装はふくら袖でまさに王子。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のOFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点1〜3。うちSlLiは入りで女性が後ろ向きに回転して倒立する難しい形だがあまり得点に出ていない感じ。SyTwは女性レベル4、男性レベル3で加点1〜3。MiStは女性レベル2、男性レベル3でほぼ加点2〜3。ChSlはGOE+2.61。DSpとCuLiはレベル4で加点2〜3。コレオ要素二つのうち、最後のChSpはGOE+2.25。技術点9番目の62.75、演技構成点7番目の50.38、合計113.13でフリー8位、総合189.46で8位。
 14番滑走でデムージオ/ルメルシエ組(仏。20、23)。曲は「月の光」。振付はブノワ・リショー。全体にピアノの音に合った振付が効果的だった。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のDSpはレベル4で加点2〜3。ChAJはあっさりして見えたがGOE+2.25。CiStは男女ともレベル2で加点ほぼ2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜3。StaLi+RoLiの連続リフトは音にピッタリ合っていて、いずれもレベル4で加点3〜5。手前側からのChStはGOE2.37。OFTは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SlLiはレベル4で加点3〜4。最後のChLiはGOE2.25。技術点5番目の66.6、演技構成点8番目の49.86、合計116.46は自己ベスト更新でフリー5位、総合192.15も自己ベスト更新で5位。

 15番滑走でトゥルッキラ/フェルスルイス組(フィン。29、29)。曲は「Mass (Re-Imagined)」。振付はスカリ。女性のスカートは青から裾の水色までグラデーション。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ2〜3。ChHyはGOE+2.37。CiStは滑らかで速いが「ホールドの変更が少ない」と都築さんが指摘。男女ともレベル2で加点2〜3。OFTは男女ともレベル2で加点2〜4。DSpはレベル4で加点2〜3。ChStはGOE+2.37だが、途中で女性を肩に乗せて回る動きが「余分なリフト」と取られて減点。もったいない。最後のChLiはGOE2.61。技術点6番目の65.72、演技構成点5番目の51.0、余分な要素の減点1、合計115.72でフリー6位、総合192.08、5位とは0.07の僅差で6位。
 最終グループ16番滑走でタシュレロワ/タシュラー組(チェコ。21、24)。曲は「Bluecobalto」他。振付はピパーニ他。全要素にほぼ全ジャッジが加点。冒頭のSlLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ3〜4。うちSlLiは女性が男性の片足の靴に両手をついて倒立する形。SeStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点ほぼ3〜4。CuLiはレベル42〜4。DSpは出る時に女性がよろめき、難しい特徴をとりこぼしてレベル2だが加点2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点加点1〜3。最後にコレオ要素三つ。うち手前側から始めるChStは加点ほぼ2〜4。都築さんが「ホールドはキリアンポジションが多かった。もう一段上にいくにはそういう所も改善点」。技術点7番目の63.99、演技構成点6番目の50.88、合計114.87でフリー7位、総合191.55で7位。
 17番滑走でロパレワ/ブリソー組(仏。23、25)。曲はラフマニノフ「Elegie in E-Flat Minor, Op.3, No.1」。振付はアグノエル。男性がラフマニノフ本人で、女性は彼のミューズ兼インスピレーションとのこと。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のChAJはGOE2.25。リフト三つとDSpはレベル4で加点3〜4。DiStは女性レベル3、男性レベル2で加点2〜3。OFTは男女ともレベル3で加点2〜3。SyTwは男女ともレベル4で加点3〜4。最後にコレオ要素二つ。うちChLiはGOE+2.49。技術点4番目の66.78、演技構成点も4番目の51.92、合計118.7は今季最高更新でフリーも4位、総合197.17で4位。

 18番滑走で地元リード/アンブルレビシウス組(リト。29、31)。曲は「Enough of Our Machine」。振付はシュイナール他。全要素に全ジャッジが加点2以上。冒頭のStaLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。SyTwは男女ともレベル4で加点2〜4。OFTは男女ともレベル3で加点ほぼ3。CuLiはレベル4で2〜3。DiStは女性レベル2、男性レベル3で加点2〜3。ChSlはGOE+2.85。DSpレベル3だが加点2〜4。最後にコレオ要素二つルうちChLiはGOE+3.2の高評価。ノーミスで終え、観客はスタンディングオベーション。技術点3番目の68.78、演技構成点も3番目の53.86、合計122.64は自己ベスト更新でフリーも3位、総合203.37も自己ベスト更新で銅メダル。
 19番滑走でフィアー/ギブスン組(英。24、29)。曲は映画「ロッキー」のテーマ「Gonna Fly Now」他。振付はアグノエル他。全要素に全ジャッジが加点。冒頭のOFTは深いエッジで男女ともレベル3で加点3〜4。SyTwは女性レベル3、男性レベル4で2〜4。DiStも女性レベル3、男性レベル4で加点2〜4。このStSqでレベル4をとるには「難しいターン以外の所も全て正しいエッジでないといけない」と都築さん。ChAJはあっさりしていたがGOE+2.61。DSpは出る時女性がよろめき、レベル3で加点1〜3。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点ほぼ4〜5。ChStはボクシングの動作も入って、GOE+3.79の最高評価。StaLiはレベル4で加点3〜4。最後のポーズは女性を肩に乗せ、「勝利を宣言」。技術点2番目の69.98、演技構成点も2番目の55.64、合計125.62でフリーも2位、総合210.82で銀メダル。
 最終滑走でギナール/ファブリ組(伊。34、35)。曲は「Through the Sheets」他。振付はフーザルポリ他。全要素に全ジャッジが加点ほぼ2以上。冒頭のChAJはGOE+3.08の高評価。SyTwはピッタリ合っていて距離も近く男女ともレベル4で加点3〜5。CuLi+RoLiの連続リフトはいずれもレベル4で加点3〜5。うちCuLiのは女性が男性の右足ももの上に右肩だけを支点に倒立した難しい形。CiStは男女ともレベル3で加点3〜4。DSpはレベル4で加点ほぼ4。手前側から始めるChStはGOE+2.96。「心からの思いが表現されている」と都築さん。OFTは男女ともレベル3で加点1〜3。ChSlはGOE+2.37。最後のStaLiは女性が片足を男性の首にかけ、片手を靴の上について低い姿勢でビールマンポジションとり水平に回る形で、レベル4に加点3〜5。技術点最高の71.16、演技構成点も最高の56.42、合計127.58でフリーも1位、総合214.38で金メダル。イタリアの2連覇は初とのこと。優勝インタビューに英語で「リトアニアの観客の応援が力になった。イタリア以外では一番声援が大きかった」と答えていた。

フィギュアスケート (2024.1/14,21、29、2/1、3/18,20)

欧州選手権 (2024.1/8〜14 カウナス・リトアニア) 選手権

 当初ハンガリー・ブダペストで開催予定だったが、2023年初めに財政的理由で辞退。6月にリトアニアが代替開催を引き受けた。日程は例年より一週間ほど早く、会場の都合で午前の試合が多いとか。
 <男子シングル>32人エントリー。6グループ。Jスポーツ解説は岡崎真さん、実況は赤平アナ。世界選手権のミニマムスコアはSP34、フリー64。
 13番滑走でシュムラトコ(ウクラ。22)。今季GPフィンランド大会8位。曲は「Melody from The High Pass」。振付はミハイロ・レイバと本人。滑り出す前に赤ちゃんを抱くような仕草があり、子を失った父と子の物語を表現したとのこと。冒頭の3Aはなんとか決める。続く3Lz+2Tも下りる。スピン二つはレベル4.うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fも成功。CCoSpはレベル3。技術点35.06、演技構成点34.89、合計69.95でSP19位。
 15番滑走でA.セレフコ(エスト。22)。今季NHK杯8位。曲は「Pharaoh Ramses II」他。振付はシニツィン。ノーミスですばらしい出来。冒頭の4T成功、全ジャッジが加点2〜5。続く3Aも決め、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル3.うちFSSpは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tも決める。StSqと最後のCCoSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5、CCoSpは加点1〜4。技術点49.61、演技構成点40.44、合計90.05は自己ベスト更新でSP3位。

 22番滑走でM.セレフコ(エスト。20)。今季スケートカナダ11位、NHK杯12位。曲は継続の「Break My Baby」。振付はシニツィン。冒頭の4T転倒。続く3Lzをステップアウトし、2Tを付けたが要素を失う。スピン二つはレベル4でほぼ全ジャッジが加点1〜3。しかし、1.1倍になる3Aまでqマークで転倒。StSqと最後のCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。ジャンプ要素3つともミスしてはフリーに進めず。技術点30番目の26.97、演技構成点20番目の35.12、転倒の減点2、合計60.09でSP30位。客席で兄も応援していたのだが。
 25番滑走でメモラ(伊。19)。今季フランス杯11位、フィンランド大会5位、国内初優勝。曲は「アディオス・ノニーノ」他。振付はジョルダーニ他。冒頭で4Lzに挑戦、転倒。続く3Aはアンダーローテーションだが下りた。FCSpとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは長い手足を大胆に使って加点1〜3。1.1倍になる3Lz+3Tは成功、全ジャッジが加点1〜3。あと二つのスピンはレベル3。技術点16番目の37.27、演技構成点11番目の36.51、転倒の減点1、合計72.78でSP12位。
 26番滑走でフランジパーニ(伊。22)。今季中国杯5位、NHK杯6位、国内2位。曲は「Keeping Me Alive」。振付はブノワ・リショー。冒頭で4T+3Tをあっさり決め、ほぼ全ジャッジが加点1〜3。続く4Sの予定は3Sにほどいて下りた。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは全ジャッジが加点2〜4、最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3Aも成功全ジャッジが加点。技術点4番目の44.8、演技構成点7番目の38.71、合計83.51でSP4位。

 最終グループ27番滑走でブリッチギ(スイス。25)。今季フランス杯4位、NHK杯3位。曲は「I'm In the Mood」他。振付はアダム・ソルヤ。3Lz以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の4T+3Tを簡単そうに成功、加点1〜3。続く3Aも楽に決め加点2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、スピン二つは加点ほぼ2〜3。1.1倍になる3Lzも決める。技術点2番目の49.79、演技構成点4番目の41.38、合計91.17でSP2位。
 28番滑走でワシリエフス(ラト。24)。今季スケートアメリカ9位、NHK杯7位。曲は「ハレルヤ」。振付はシェイリン・ボーン。冒頭の4Sはアンダーローテーションで両足だったが転ばなかった。続く3Lz+3Tは第2がアンダーローテーション。スケーティングは素晴らしいのだが。スピン三つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うち最後のFSSpは加点4〜5、StSqは加点3〜5。1.1倍になる3Aはしっかり決め、全ジャッジが加点。技術点9番目の40.17、演技構成点2番目の42.17、合計82.34でSP5位。
 29番滑走でエガーゼ(ジョー。20)。今季スケートアメリカ4位、NHK杯4位。曲は「Ave Maria」。振付はトゥトベリーゼ他。冒頭で4Sからの連続ジャンプの予定が変な3Sになりこらえた。次の4Tに2Tを付けて連続ジャンプをリカバリー。FCSpはレベル3。1.1倍になる3Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqとCSSpはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点ほぼ2〜3。最後のCCoSpはレベル2。技術点11番目の39.72、演技構成点9番目の37.28、合計77.0でSP10位。

 30番滑走でシャオイムファ(仏。22)。今季ファイナル4位。曲は「The Prophet」。振付はブノワ・リショー。冒頭4Lzからの連続ジャンプの予定が傾いて片手付きになり、第2付かず。以後の全要素に全ジャッジが加点。続く3Aはきれいに決め、加点1〜3。次の4Tに2Tを付けて連続ジャンプをリカバリー。加点ほぼ2。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点4〜5。最後のCSSpは加点3〜4。さすがにフランス杯の絶好調はキープできず。最初にミスが出たせいか丁寧に演技している感じ。技術点最高の50.15、演技構成点も最高の43.98、合計94.13でSP1位。
 31番滑走でエイモズ(仏。26)。今季ファイナル6位。曲は「Bird Gerhl」。振付はブライス・ムゼと本人。いったいどうしたのか。冒頭は4Tで予定構成を提出したようだが1Fになり無得点。3Aは転倒。CCSpと最後のStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5。3Lzからの連続ジャンプは第2が1Loになり、要素を失う。まるでどこか傷めたよう。FSSpはレベル2で全ジャッジが加点1〜3。CoSpは足替えできず、レベルBでVマークの上無得点。技術点最低の19.2、演技構成点6番目の39.13、転倒の減点1、合計57.33でSP31位。フリーに進めず。解説の岡崎さんは「2020年の大会でもミスが出て26位だった時のことが思い出される」と言う。
 最終滑走でリッツォ(伊。25)。昨季欧州選手権銀メダル。世界選手権9位。今季スケートカナダ3位、フィンランド大会4位、国内3位。曲は「Two Men In Love (The Irrepressibles)」に変更。振付はスカリ。エイモズの大変調でモヤモヤした会場の雰囲気のなか開始。「右の股関節を傷めている」と赤平アナ。冒頭の4Tの予定がパンク、2Tになり無得点。しかしここからがんばり、CCSp以外の全要素に全ジャッジが加点。3Lz+3Tは全ジャッジが加点1〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqは加点ほぼ3〜4。CCoSpは加点1〜4。1.1倍になる3Aもきれいに成功、加点2〜4。技術点12番目の38.97、演技構成点4番目の41.46、合計80.43でSP6位。この大会で世界選手権のイタリア2枠が決まるらしい。

 フリー。世界選手権フリーのミニマムスコアは64。
 9番滑走でSP13位レシュテンコ(チェコ。21)。曲は映画「The Man from U.N.C.L.E.」より3曲。振付はアダム・ソルヤ。コーチはブレジナ他。冒頭で4T+3T成功、全ジャッジが加点1〜3。続く4Sも決め、全ジャッジが加点1〜3。さらに3A、ソロの4Tと成功、いずれも全ジャッジが加点1〜3。CCSpはレベル3。StSqはレベル2だが全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz+1Eu+3Sを決める。しかしソロの3Lzは軸が傾き転倒。あと二つのスピンはレベル4。3Lo+1A+SEQもなんとか決める。予定では第2は2Aだった。ChSqは疲れたのかGOE-3〜1。技術点3番目の87.14、演技構成点17番目の67.79、転倒の減点1、合計153.93は自己ベスト更新でフリー8位、総合226.67も自己ベスト更新で9位。
 11番滑走でSP16位サモイロフ(ポー。24)。曲は「ノートルダム・ド・パリ」より3曲。振付はリギーニ。冒頭は4Lzの予定だったが1Lzに。4S+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。3Aも全ジャッジが加点2〜3。3Loも全ジャッジが加点。「ジャンプを下りた後の流れがいいので加点がつきやすい」と解説の岡崎さん。スピン二つはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。ChSqはGOE-2〜2。1.1倍になるところでソロの4Sを決め、全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+3T、3F+1Eu+3Sも成功、ほぼ全ジャッジが加点。CCSpはレベル2。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。技術点4番目の86.56、演技構成点72.56、合計159.12は自己ベスト更新でフリー5位、総合230.17で8位。

 13番滑走でメモラ(伊。19)。曲は「サムソンとデリラ」より4曲。振付はジラルディ。冒頭の4Lzは下りた。予定では連続ジャンプだった。次はもう1本4Lzの予定だったが3Lzで転倒。3A+1Eu+3Sは決める。3Loは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル3。1.1倍になるソロの3Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。3Lz+3Tも成功、全ジャッジが加点。3Fに2Aを付け連続ジャンプリカバリー。ただ第1が!マーク。StSqはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。最後のCCoSpは疲れたのかレベル2でGOEマイナス評価。技術点8番目の81.43、演技構成点12番目の72.67、転倒の減点1、合計153.1でフリー9位、総合225.88で10位。
 15番滑走でエガーゼ(ジョー。20)。曲は「ロクサーヌのタンゴ」。振付はグレイヘンガウス他。冒頭の4Tはステップアウト。続く4S+3Tは決める。しかし次の4Sでまたステップアウト。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点。スピン二つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜3。StSqと最後のFCCoSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になるところで3A+1Eu+3Sを跳ぶが第3がqマーク。ソロの3Fと3Lzはエッジを使い分け全ジャッジが加点。ChSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点6番目の82.33、演技構成点7番目の73.83、合計156.16でフリー6位、総合233.16で7位。

 最終グループ19番滑走でリッツォ(伊。25)。曲は「Fix You」。振付はラノッテ。まとめる力はさすが。冒頭の4T成功全ジャッジが加点2〜4。続く3Lz+3Tも全ジャッジが加点2〜33F+1Eu+3Sは全ジャッジが加点2〜4。3Loも成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqは全ジャッジが加点全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3A+2A+SEQは全ジャッジが加点。ソロの3Lzは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Aはqマークで転倒。CCSpはレベル3。技術点2番目の87.82、演技構成点3番目の83.62、転倒の減点1、合計170.44でフリー2位、総合250.87で銅メダル。
 20番滑走でワシリエフス(ラト。24)。曲は「Blues Deluxe」。振付はランビエール。スタンドからすごい声援。冒頭の4Sは回ったが転倒。次は3Lzからの連続ジャンプの予定だったが、2本目の4Sに挑みアンダーローテーションで両足だが下りた。ただ第2付けられず繰り返しの違反。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点2〜3。3Loはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点3〜5、FSSpは加点ほぼ4、あと二つのスピンも加点ほぼ3〜4。ChSqも全ジャッジが加点2〜4。1.1倍になる3Aはqマーク。次は3Lzからの3連続の予定がステップアウト。3Fに+1Eu+2Sを付け、3連続はリカバリーしたが、連続ジャンプは二つのみ。技術点12番目の71.76、演技構成点2番目の84.32、転倒の減点1、合計155.08でフリー7位、総合237.42で6位。
 21番滑走でフランジパーニ(伊。22)。曲は「イオチサロ」。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Tの予定が3Tになったが全ジャッジが加点1〜3。続く4Sは決め、全ジャッジが加点ほぼ2。3A+2A+SEQ、ソロの3Aはいずれも全ジャッジが加点2〜3。スピン三つはレベル4。うちFSSpは全ジャッジが加点。1.1倍になるところで3Lz+3Tを決める。しかし予定通り第1を3Loで跳んでおけばよかった。ソロの3Fは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+1Eu+3Sの第1が3回転以上のジャンプの回数違反(2本跳べるのは2種類まで。4T崩れの3Tと連続3回転の第2の3T、3A2本で枠を消化、3Lz2本目は余分)で無得点に。もったいなかった。ChSqは全ジャッジが加点。StSqはレベル3で全ジャッジが加点1〜3。技術点7番目の81.73、演技構成点6番目の80.85、合計162.58でフリー4位、総合246.09で4位。

 22番滑走でA.セレフコ(エスト。22)。曲は「Ad Martem」。振付はシニツィン。すばらしかった。解説の岡崎さんは「ゾーンに入った」。赤平アナは「初めからオーラがあり、途中から鳥肌がたった」。最初と最後の音楽は何かが迫りくるような曲で、StSqからFSSpまでの真ん中の部分は、ゆったりした曲調。冒頭のジャンプを跳ぶまでの動きで世界を作り、4Tを成功。全ジャッジが加点3〜4。続くソロの3Fと3Loは無難に決め、全ジャッジが加点2〜3。3A+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜3。スピン二つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqと最後のCCoSpは加点2〜4。StSqはゆったりした音楽を表現し、体を自在にコントロールしていた。1.1倍になるところで3Aからの連続ジャンプの予定が2A+2Tに。次が3Lz+2A+2Aの予定だったが、冷静に3Lz+2A+2T+SEQに変更して全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Sも決める。CSSpはレベル3。ChSqはイーグルなどで全ジャッジが加点3〜5。ノーミスで終え、ガッツポーズで叫んだ。技術点5番目の83.42、演技構成点83.52、合計166.94は自己ベスト8点以上更新でフリー3位、総合256.99で銀メダル。
 23番滑走でシャオイムファ(仏。22)。曲は「ダフトパンクメドレー。振付はブノワ・リショー。冒頭の4Lzはこらえた。4Tは転倒。3A+2A+SEQは全ジャッジが加点1〜3。4Sは決める。1.1倍になる4T+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ソロの3Aは全ジャッジが加点1〜3。StSqはレベル4で全ジャッジが加点3〜4。3Lz+1Eu+2Sもほぼ全ジャッジが加点。スピン三つもレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のCSSpは加点3〜4。ChSqは禁止されているバックフリップも入れたが、全ジャッジが加点3〜5。技術点最高の97.03、演技構成点も最高の88.01、転倒の減点1、違反要素の減点2、合計182.04でフリーも1位、総合で金メダル。優勝インタビューで「バックフリップは観客のためにやった」と言ったらしい。
 最終滑走でブリッチギ(スイス。25)。曲は「The Rainmaker」他。振付はヴァトゥーリ他。冒頭の4Tで転倒。冒頭の4Tで転倒。続く2本目は2Tにパンク。3Aはステップアウト。連続ジャンプの予定だった。ソロの3Loは全ジャッジが加点1〜3。この後の3連続を除く全要素に全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちStSqと最後のCSSpは加点2〜4。1.1倍になる3A+2A+SEQは予定では第2が2Tだったが、少しでも挽回するためか変更して加点1〜3。3F+1Eu+2Sも決める。ソロの3Lzは加点ほぼ2〜3。ChSqは加点ほぼ3。技術点13番目の70.57、演技構成点5番目の81.72、転倒の減点1、合計151.29でフリー10位、総合242.46で5位。

 <女子シングル>33人エントリー。世界選手権のミニマムスコアはSP32、フリー53。Jスポーツ解説は岡崎真さん、実況は小林アナ。
 11番滑走でペルトネン(フィン。24)。2018年五輪20位、2020年欧州選手権5位。昨季ISU国際大会はCSゴールデンスピン16位のみ。今季CSオータム・クラシック、CSフィンランディア杯とも7位。国内4位。曲は「Je Suis Malade」。振付はマーク・ピレイ。冒頭の3T+2Tは全ジャッジが加点2〜3。しかし続く2Aの予定が締まらずハーフになり無得点、要素を失う。FSSpはレベル3。1.1倍になる3Loは決める。あと二つのスピンとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜5。技術点18番目の27.37、演技構成点7番目の29.36、合計56.73でSP14位。

 15番滑走でペルコネン(フィン。18)。昨季国内2位、冬季ユニバ9位。今季シニアデビュー、フィンランディア杯4位、GPフィンランド大会6位、国内初優勝。曲は「Lo Vas A Olvidar」。振付はエリーナ・イコネン。冒頭の3T+3Tはきれいに成功、全ジャッジが加点2〜4。続く3Lzは!マーク。StSqとSSpはレベル3。うちStSqは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。1.1倍になる2Aは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。あと二つのスピンはレベル4。うち最後のCCoSpは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。技術点7番目の34.02、演技構成点11番目の28.58、合計62.6は自己ベスト更新でSP7位。フリー23位、総合21位。
 16番滑走でカイザー(スイス。19)。昨季18位。今季CSネーベルホルン杯4位、CSワルシャワ杯5位、国内3位。曲は「Lost Without You」。振付はブノワ・リショー。滑りが硬く見える。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aも決め、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つとStSqはレベル4。うちLSpとStSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Fも成功、全ジャッジが加点1〜3。FSSpはレベル3。技術点4番目の37.42、演技構成点7番目の28.89、合計66.31は自己ベスト更新でSP4位。
 23番滑走でミクティナ(墺。20)。昨季12位。今季CSゴールデンスピン9位。国内3回目の優勝。曲は「El Mariachi」他。振付はシニツィン。3F以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは加点1〜3。2Aも成功、加点1〜3。FCSpはレベル3だが加点2〜4。1.1倍になる3Fはアンダーローテーションでステップアウト。あと二つのスピンとStSqはレベル4。うちStSqは加点2〜4、スピン二つは加点2〜3。解説の岡崎さんが「久しぶりに彼女のいい演技を見ました」。技術点6番目の34.11、演技構成点4番目の29.6、合計63.71でSP5位。

 最終グループ28番滑走でシルト(仏。18)。173cmの長身。昨季世界ジュニア11位、世界選手権25位。今季CSネーベルホルン杯8位、CSブダペスト杯7位。フランス杯8位、フィンランド大会5位、国内初優勝。曲は「Ojos De Serpiente」。振付はガブリエラ・パパダキス。冒頭の3Lz+3Tは成功。続く3Loは全ジャッジが加点。ジャンプは力で跳んでいる感じ。スピン三つはレベル4。うち最後のLSpは全ジャッジが加点ほぼ2。StSqはレベル3で全ジャッジが加点。1.1倍になる2Aも決め、全ジャッジが加点。技術点5番目の35.39、演技構成点13番目の27.88、合計63.27は自己ベスト更新でSP6位。
 29番滑走でピンザローネ(ベル。17)。昨季5位。今季フランス杯2位、NHK杯3位、ファイナル4位、国内初優勝。曲は映画「W.E.」よりCharms」。振付はブノワ・リショー。衣装は上が群青色でスカートにかけて緑色にグラデーション。年齢の割に落ち着いている。全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Lz+3Tは成功。続く2Aは前後に振付も入って加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpと最後のLSpは加点3〜4。StSqも加点2〜4。1.1倍になる3Loも決め、加点1〜3。技術点2番目の38.92、演技構成点3番目の30.78、合計69.7は自己ベスト更新でSP2位。
 30番滑走でレポンド(スイス。17)。昨季銅メダル。今季CSネーベルホルン杯2位。フランス杯10位、フィンランド大会ケガで欠場、国内2位。曲は「Voila」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。冒頭の3F+3Tはこらえた。2Aは成功、全ジャッジが加点1〜3。スピン二つはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lzが!マークとqマークで転倒。StSqとLSpはレベル3。うち最後のLSpは全ジャッジが加点2〜3。技術点9番目の31.83、演技構成点29.51、転倒の減点1、合計60.34でSP8位。

 31番滑走でヘンドリクス(ベル。23)。昨季銀メダル。今季スケアメ優勝、中国杯3位、ファイナル2位。国内は欠場か。曲は「I'm nin'alu」他。振付はアダム・ソルヤ。連続ジャンプ以外の全要素に全ジャッジが加点。冒頭の3Fは加点2〜4。2Aは加点ほぼ2〜3。スピン三つとStSqはレベル4で加点ほぼ3以上。うち最後のLSpは加点4〜5、あと二つのスピンは加点ほぼ3〜4。StSqは途中でジャッジ席の前でのアピールが長い。加点2〜5。1.1倍になる3Lz+3Tは第1がqマーク。「昨季はSPでミスがあった」と小林アナ。今季は勢いがあった。技術点最高の39.93、演技構成点も最高の34.73、合計74.66でSP1位。
 32番滑走でグバノワ(ジョー。19)。昨季金メダル。今季CSロンバルディア杯優勝、CSフィンランディア杯3位。フランス杯6位、NHK杯6位。曲は「Mojo」。振付はオルガ・グリンカ他。衣装は濃い臙脂。ほぼノーミス。冒頭の3F+3Tは余裕があり、全ジャッジが加点2〜4。2Aは全ジャッジが加点2〜3。スピン二つはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点ほぼ3。1.1倍になる3Lzも成功、全ジャッジが加点1〜3。StSqとLSpはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。岡崎さんは「初めは見る人を選ぶプログラムだと言う人もいたが今は彼女が自信をもって滑っている」。技術点3番目の37.57、演技構成点2番目の31.39、合計68.96でSP3位。
 最終滑走でクラコワ(ポー。21)。昨季4位。今季CSロンバルディア杯、CSネペラ記念とも4位。スケアメ、中国杯とも7位。曲はチャイコフスキー「Sentimental Waltz」に変更。振付はリギーニ。まさかの結果。冒頭の3Fはeマーク。ここは連続3回転の予定だった。次の3Lzが2Lzになり、なんとか3Tを付けたがダウングレードで転倒。FCSpとStSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点。うちFCSpはほぼ加点2〜3。1.1倍になる2Aは決める。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル2でほぼ全ジャッジが加点。キスアンドクライでも明るかったが、順位を見ると笑顔が消えた。技術点26番目の23.31、演技構成点11番目の28.26、転倒の減点2、合計49.57でSP25位。なんとフリーに進めず。

 フリー。世界選手権のミニマムスコアはフリー53。第1、第2グループのうちワールドのミニマムをクリアしたのは地元ラトビアのステプチェンコ(17)のみ。第1、第2グループは6人ずつドロー、第3、第4グループは3人ずつドローで滑走順決定。
 10番滑走でペルトネン(フィン。24)。曲は「Adios Nonino」。振付はマーク・ピレイ。冒頭は3Lzの予定がこらえて2Lzに。3Loはステップアウト。2Lz+2A+SEQは決めたがどうしても3Lzは跳べず。3Tは全ジャッジが加点。しかしFSSpはレベル1。3Lo+2Tは全ジャッジが加点。1.1倍になる2A+1Eu+2Fは第1がqマーク、第3がeマーク。StSqはいきいきと滑り、レベル3でほぼ全ジャッジが加点2〜4。続くChSqも全ジャッジが加点2〜5。CCoSpはレベル4で全ジャッジが加点1〜3。最後のLSpはレベル2。技術点16番目の49.38、演技構成点6番目の58.63、合計108.01でフリー11位、総合164.74で12位。

 12番滑走でSP16位グトマン(伊。20)。昨季8位。今季スケカナ9位、フィンランド大会7位、国内2位。曲は「Prelude and Rooftop」他ヒッチコック・メドレー。振付・コーチともガブリエル・ミンチオ。冒頭の3Lz+1Eu+3Sは全ジャッジが加点1〜3。続く3T+2Aも全ジャッジが加点。次は2Fになったが全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点うちCSpとStSqは加点1〜4。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。3Loはアンダーローテーション。1.1倍になるソロの3Lzもアンダーローテーション。さらに1A+2T、1Sになってしまい、得点稼げず。最後は氷に腹ばい、首をもたげてキッと見上げるポーズ。技術点10番目の52.71、演技構成点も10番目の57.62、合計110.33でフリー8位、総合166.01で10位。ワールドのミニマムに足りないが、GPフィンランド大会で53.54を出している(しかしヨースに負け、世界選手権は逃す)。
 14番滑走でSP10位サウター(ルーマニア。26)。ドイツ生まれ。昨季10位。曲は「Inspiration」。振付はダナ・グルム。冒頭の3LzはGOE-1〜4。続く3Fはqマークで転倒。3T+2Tは全ジャッジが加点。3Loも成功。FSSpはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2〜3。ChSqは全ジャッジが加点2〜3。1.1倍になる3S+2A+SEQ、二回目の3T+2Tを決める。ソロの3Sはアンダーローテーション。あと二つのスピンはレベル3。StSqはレベル2だがほぼ全ジャッジが加点。技術点9番目の12番目の55.4、演技構成点55.41、転倒の減点1、合計109.81でフリー9位、総合168.4で9位。ワールドのミニマムをクリア。

 16番滑走でレポンド(スイス。17)。曲は「Freya」。振付はデイヴィッド・ウィルソン。スケーティングが速い。冒頭3F+3Tはほぼ全ジャッジが加点。3Lzと3Loはオーバーターン。2Aはほぼ全ジャッジが加点。スピン二つとStSqはレベル4でほぼ全ジャッジが加点。うちStSqは加点2〜4。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3F+2T+2Loも決める。疲れたのか2A+1Tに。3Sはアンダーローテーション。最後のCCoSpはレベル3だが全ジャッジが加点3〜4。まだ完全には戻せていないが、大きなミスなく滑り終え、顔をおおった。技術点7番目の60.22、演技構成点4番目の60.26、合計120.48でフリー7位、総合18082で7位。
 18番滑走で初出場でSP9位ヨース(伊。17)。スイス生まれ。今季からイタリアへ移籍。今季国内シニア初優勝。CSゴールデンスピン優勝。曲は「A Beautiful Storm」。振付はロレンツォ・マグリ。冒頭の3Sは全ジャッジが加点1〜3。3Lz+2Tは決める。2A+3Tは第1がアンダーローテーション。3Loは成功。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うちCCoSpとStSqは加点2〜3。ChSqはほぼ全ジャッジが加点。1.1倍になる3Lz成功、ほぼ全ジャッジが加点。3F+2A+2Lo+SEQは第1と第3にqマーク、第1には!マークも。ソロの3Fも!マークでアンダーローテーション。技術点5番目の63.13、演技構成点7番目の57.88、合計121.01でフリー5位、総合180.83は自己ベスト更新で6位。

 最終グループ19番滑走でカイザー(スイス。19)。曲は「Lucy Gray (part 1)」他。振付はブノワ・リショー。「昨年フリーで大崩れした」と解説の岡崎さん。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3F+2A+SEQは決めたが第1がqマーク。ソロの3Fと3Sは成功。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点2〜4、StSqは全ジャッジが加点1〜3。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第3がアンダーローテーション。3Loと2Aは決める。ChSqは全ジャッジが加点1〜3。ほぼノーミスで終え、嬉しそう。技術点2番目の68.52、演技構成点5番目の59.89、合計128.41は自己ベスト更新でフリー4位、総合194.72も自己ベスト更新で4位。
 20滑走でシルト(仏。18)。曲は「Hell To The Liars」。振付はパパダキス。衣装は薄紫色。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。ソロの3Lzは決める。3Fはeマーク。スピン三つはレベル4。うちCCoSpは全ジャッジが加点1〜3、FCCoSpはほぼ全ジャッジが加点1〜3。3Lo+2A+2T+SEQは成功。1.1倍になるソロの3Loは全ジャッジが加点。StSqはレベル3でほぼ全ジャッジが加点1〜3。3S+2Tも決める。ChSqはほぼ全ジャッジが加点1〜3。2Aも成功。技術点6番目の62.15、演技構成点も6番目の58.44、合計120.59は自己ベスト更新でフリー6位、総合183.86も自己ベスト更新で5位。
 21番滑走でミクティナ(墺。20)。ウクライナ生まれ。曲は「継続の「The Curse」他。振付はシニツィン。回転不足が多かった。冒頭の3Lz+3Tはいずれもアンダーローテーション。3Loは決める。3F+1Eu+3Sの第1と第3もアンダーローテーション。スピン三つとStSqはレベル4。うちFCSpは全ジャッジが加点2〜4、最後のCCoSpは加点ほぼ3。しかし2Aが1Aに。1.1倍になる3Lzもアンダーローテーション。3S+3Loは第1がqマーク。そしてまた2Aが1Aに。ChSqは全ジャッジが加点2〜4。技術点12番目の51.39、演技構成点8番目の58.36、合計109.75でフリー10位、総合173.46で8位。ワールドのミニマム取れず。

 22番滑走でヘンドリクス(ベル。23)。曲は「Break My Soul」。振付はアダム・ソルヤ。やや緊張していたのかいつものパワーは半減。冒頭の3Lz+3Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。2Aと3Fも全ジャッジが加点ほぼ2〜3。二つ目の2Aは全ジャッジが加点4。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点。うち最後のLSpは加点4〜5、CCoSpは加点4、StSqは加点3〜4。ChSqは全ジャッジが加点3〜5。1.1倍になる3Lz+2Tは全ジャッジが加点ほぼ2〜3。しかし3F+2Tは第1がアンダーローテーション。ソロの3Sはステップアウト。最後はジャッジ席の真ん前でポーズ。解説の岡崎さんも「圧巻でした」。技術点4番目の67.46、演技構成点最高の71.13、合計138.59でフリーも1位、総合213.25で初の金メダル。
 23番滑走でグバノワ(ジョー。19)。曲は「Caruso」。振付はモロトフ他。堅実な演技。冒頭の3F+3Tは全ジャッジが加点2〜3。3F+2A+SEQは第1にqマーク。ソロの3Fは成功。。3Sはほぼ全ジャッジが加点。スピン三つとStSqはレベル4。うちCCoSpは加点2〜4。1.1倍になる3Lz+2T+2Loは第3がアンダーローテーション。ソロの3Loと2Aは確実に決める。ChSq全ジャッジが加点1〜3。技術点最高の70.73、演技構成点2番目の66.83、合計137.56でフリー2位、総合206.52、逆転で銀メダル。「昨年優勝の意地は見せた」と岡崎さん。
 最終滑走でピンザローネ(ベル。17)。曲は「Adagio from "Spartacus"」。振付はブノワ・リショー。冒頭の3Lz+3Tは第1がqマーク。3Fもqマーク。3Sは全ジャッジが加点1〜3。ソロの3Lzもqマーク。緊張もあるか。スピン三つとStSqはレベル4で全ジャッジが加点ほぼ2以上。うち最後のLSpは4〜5、CCoSpは加点ほぼ3〜4。1.1倍になる3Lo+2A+2T+SEQも第1がqマーク。3Lo+2Tとソロの2Aはマークなしで成功。ChSqは全ジャッジが加点2〜5。技術点3番目の68.4、演技構成点も3番目の64.19、合計132.59でフリー3位、総合202.29で銅メダル。今季シニアデビューなのにいきなりGPファイナルや欧州選手権最終滑走とかでも結果を出し、メンタルが強い。


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