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2019サッカー短評バックナンバー


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12/17 韓国女子vs.日本女子 (E-1東アジア選手権)
12/18 韓国vs.日本 (E-1東アジア選手権)
12/14 中国女子vs.日本女子 (E-1東アジア選手権)
12/11 日本女子vs.台湾女子 (E-1東アジア選手権)
12/14 日本vs.香港 (E-1東アジア選手権)
12/11 (E-1東アジア選手権)
12/7 北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ (第34節)
11/30 川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス (第33節)
11/19 日本vs.ベネズエラ (国際親善)
11/17 U22日本vs.U22コロンビア (国際親善)
11/14 キルギスvs.日本 (ワールドカップアジア2次予戦グループF)
11/9 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (第31節)
11/5 浦和レッズvs.川崎フロンターレ (第32節)
11/2 川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 (第30節)
10/26 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (ルヴァンカップ決勝)
10/19 ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ (第29節)
10/15 日本vs.タジキスタン (ワールドカップアジア2次予戦グループF)
10/13 鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ (ルヴァンカップ準決勝第2戦)
10/10 日本vs.モンゴル (ワールドカップアジア2次予戦グループF)
10/9 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (ルヴァンカップ準決勝第1戦)
10/5 湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ (第28節)
9/28 川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 (第27節)
9/18 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (天皇杯ラウンド16)
9/14 川崎フロンターレvs.ジュビロ (第26節)
9/10 ミャンマーvs.日本 (W杯カタール大会アジア二次予選F組第1戦)
9/8 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (ルヴァンカップ準々決勝第2戦)
9/5 日本vs.パラグアイ (国際親善)
9/4 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (ルヴァンカップ準々決勝第1戦)
9/1 セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ (第25節)
8/24 川崎フロンターレvs.清水エスパルス (第24節)
8/17 ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ (第23節)
8/14 ファジアーノ岡山vs.川崎フロンターレ (天皇杯3回戦)
8/10 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ (第22節)
8/4 川崎フロンターレvs.松本山雅 (第21節)
7/31 サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ (第16節)
7/27 川崎フロンターレvs.大分トリニータ (第20節)
7/19 川崎フロンターレvs.チェルシーFC (ワールドチャレンジ)
7/14 FC東京vs.川崎フロンターレ (第19節)
7/7 川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 (第18節)
7/3 川崎フロンターレvs.明治大学 (天皇杯2回戦)
6/30 ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ (第17節)
6/27 日本女子vs.オランダ女子 (女子ワールドカップ決勝トーナメント1回戦)
6/23 日本vs.エクアドル (南米選手権グループC第3節)
6/21 日本vs.ウルグアイ (南米選手権グループC第2節)
6/20 日本女子vs.イングランド女子 (女子ワールドカップグループステージD組第3戦)
6/18 日本vs.チリ (南米選手権グループC第1節)
6/15 U22日本vs.U22ブラジル (トゥーロン国際大会決勝)
6/14 川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 (第15節)
6/14 日本女子vs.スコットランド女子 (女子ワールドカップグループステージD組第2戦)
6/11 日本女子vs.アルゼンチン女子 (女子ワールドカップグループステージD組第1戦)
6/12 U22日本vs.U22ポルトガル (トゥーロン国際大会準決勝)
6/9 日本vs.エルサルバドル (国際親善)
6/4 U20日本vs.U20韓国 (U20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦)
6/8 U22日本vs.U19ポルトガル (トゥーロン国際大会グループステージ第3戦)
6/5 U22日本vs.U22チリ (トゥーロン国際大会グループステージ第2戦)
6/5 日本vs.トリニダード・トバゴ (国際親善)
6/1 U22日本vs.U20イングランド (トゥーロン国際大会グループステージ第1戦)
6/1 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (第14節)
5/29 U20日本vs.U20イタリア (U20ワールドカップグループB第3節)
5/26 U20日本vs.U20メキシコ (U20ワールドカップグループB第2節)
5/26 大分トリニータvs.川崎フロンターレ (第13節)
5/22 U20日本vs.U20エクアドル (U20ワールドカップグループB第1節)
5/21 シドニーFCvs.川崎フロンターレ (ACLグループH第6節)
5/17 川崎フロンターレvs.名古屋グランパス (第12節)
5/12 清水エスパルスvs.川崎フロンターレ (第11節)
5/7 川崎フロンターレvs.上海上港 (ACLグループH第5節)
5/3 川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 (第10節)
4/28 ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ (第9節)
4/27 川崎フロンターレvs.蔚山現代 (ACLグループH第4節)
4/19 川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ (第8節)
4/14 サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ (第7節)
4/10 蔚山現代vs.川崎フロンターレ (ACLグループH第3節)
4/5 川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 (第6節)
3/31 松本山雅FCvs.川崎フロンターレ (第5節)
3/26 U22日本vs.U22ミャンマー (AFC U23選手権タイ2020最終予選)
3/26 日本vs.ボリビア (国際親善)
3/24 U22日本vs.U22東ティモール (AFC U23選手権タイ2020最終予選)
3/22 U22日本vs.U22マカオ (AFC U23選手権タイ2020最終予選)
3/22 日本vs.コロンビア (国際親善)
3/17 川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 (第4節)
3/13 川崎フロンターレvs.シドニーFC (ACLグループステージ第2節)
3/10 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ (第3節)
3/6 上海上港vs.川崎フロンターレ (ACLグループステージ第1節)
3/1 川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ (第2節)
2/23 川崎フロンターレvs.FC東京 (第1節)
2/16 川崎フロンターレvs.浦和レッズ (スーパーカップ)
2/1 日本vs.カタール (アジアカップ決勝)
1/27 日本vs.イラン (アジアカップ準決勝)
1/24 日本vs.ベトナム (アジアカップ準々決勝)
1/21 日本vs.サウジアラビア (アジアカップ決勝トーナメント1回戦)
1/17 日本vs.ウズベキスタン (アジアカップグループF第3戦)
1/14 青森山田vs.流通経済大柏 (高校選手権決勝)
1/13 星槎国際湘南vs.常磐木学園 (全日本高校女子選手権決勝)
1/13 日本vs.オマーン (アジアカップグループF第2戦)
1/9 日本vs.トルクメニスタン (アジアカップグループF第1戦)
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サッカー短評 (2019.12/28)

U22日本vs.U22ジャマイカ 9対0 (2019.12/28 トラスタ・長崎) 国際親善

 う〜ん。勝てばいいというわけでもないような…。中山のFKの先制点は確かにすばらしかった。しかし、この時期の対戦相手はジャマイカでよかったのか。五輪予戦を既に敗退している国でないと来てくれなかったのかもしれないが。森保監督の本当のねらいはよくわからない。五輪代表で来年のU23アジア選手権(日本以外にとっては東京五輪アジア最終予選)を戦うに当たって、見ておきたい選手の最終チェックで、対戦相手はどこでもよかったのかもしれないが。
 先発は、GK山口(エストレマドゥーラUD・西)、DF瀬古(セレッソ)、岡崎(FC東京)、岩田(大分)。中山(PECズヴォレ・蘭)と松本(広島)のダブルボランチ。左右のアウトサイドに東(広島)と長沼(愛媛)。左右のシャドーは安部(バルセロナ・西)と旗手(順大)。ワントップ前田(マリティモ・ポル)。キャプテンは中山。
 ジャマイカのシステムは、4-2-3-1の予想だったが、4-1-4-1だったようだ。キャプテンは7番MFバッセル。チームの強みはスピードらしい。監督は、1998年フランスワールドカップで日本と対戦して2得点したウィットモア。
 4分、安部が相手DFに倒されて、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。ボールサイドに右足の安部、左足の中山が立ち、中山が左上に直接決める。1−0。
 9分、攻撃参加した岩田からの折り返しのパスを受けた安部がフリーでシュート、惜しくも右のポストに当たる。
 14分、前田が相手DFに倒され、ペナルティーアーク手前で日本のFK。また中山と安部が立ち、今度は安部が蹴るが、枠の上。
 16分、左サイドで安部のスローインから、松本がクロス、ファーで旗手がすばやくシュート、右下にたたき込む。2−0。17分、旗手が相手DFをかわしてスルーパス、右サイドを上がってきた長沼が受けてクロス、中央で前田がシュート、3−0。ジャマイカのDF陣は、後手後手の対応。
 19分、中山からのスルーパスに左サイドを上がった東が深い位置から折り返しのクロス、走り込んだ旗手が左下に蹴り込み、4−0。
 ジャマイカの選手たちは、スピード勝負では自信があったかもしれないが、連携不足。
 25分、日本の左サイドでFK。瀬古が左サイド深くでフリーの東にパス、東のクロスに安部がニアでヘディングシュート、バーの上。
 26分、前田が快足ドリブルで右サイドからペナルティーエリアに入り、折り返しのパス、安部がシュートするが相手GKが防ぎ、日本の左CKに。これを安部がショートコーナーからドリブルでペナルティーエリアに入ると、相手DFに倒され、PKを得る。
 28分、このPKを安部が蹴るが、右をねらったキックは相手GKに触られるも、ゴールイン。5−0。
 31分の右CKは安部が蹴るが、ニアで相手DF。33分、旗手が倒されて得たFKは東が蹴り、前田で頭で触るが枠の上。
 45分、相手ボールをカットした旗手からのパスを受けた安部がシュート、枠のわずかに右。追加タイム2分。47分、攻撃参加した岩田がペナルティーエリア右にスルーパス、走り込んだ前田が相手GKをかわして倒れながらシュートしたが、右サイドネット。5−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。ジャマイカはキックオフシュートを蹴ってくるが、枠の大きく右へ。
 2分、前田が右サイドへ流れてボールキープ、上がってきた長沼にパス、長沼は相手GKと1対1でシュートするが、相手GKが足で防ぐ。これで得た右CKからは得点できず。
 4分、安部のドリブルがファールで止められ、ペナルティーエリア右角で日本のFK。倒した相手MFバッセルにイエローカード。このFKを東が蹴ると、そのまま決まり、6−0。
 7分、ジャマイカが二人同時交替。4番DFレビーに替えて8番MFウィリス、14番MFリードに替えて12番FWベックフォードが入る。
 12分、ジャマイカが三人目の交替。10番FWマーシャルに替えて9番FWデイリーが入る。13分、日本も三人同時交替。安部に替えて三苫(筑波大)、旗手に替えて岩崎(札幌)、前田に替えて一美(京都)が入る。それぞれ同じポジションになる。
 13分、替わったばかりの相手ボランチ、ウィリスがミドルシュート、枠に飛んだがGK山口が防ぐ。
 直後にジャマイカが四人目の交替で1番GKチェンバースに替えて13番GKエドワーズを入れる。
 15分、縦パスを受けた岩崎がペナルティーエリア右からクロス、三苫がヒザに当てるが、相手GK正面。
 17分、ジャマイカが五人目の交替。7番キャプテンのバッセルに替えて19番MFランバードを入れる。
 19分、日本の右CK。東が蹴るが、ニアで相手DF。こぼれをひろって再度クロス、相手GKがはじき、日本の左CKに。これも東が蹴るが、味方に合わず。こぼれを拾って三苫がドリブル、ペナルティーエリア左で相手DFをかわし、GKと1対1でシュートするが、GKが足で防ぐ。
 22分、岩田からのクロスを走り込んだ一美がシュートするが枠の右。
 ジャマイカはGKが交替してから失点しなくなり、DFも落ち着き、プレスもかけてくるようになった。前半始めからこのくらいできていれば、あんなに失点しなかったのでは。
 27分、日本が四人目の交替。DF岡崎に替えてMF高(山口)が入る。高はボランチに入り、中山がDFに下がる。28分、ジャマイカが六人目の交替。11番FWフレッチャーに替えて16番FWチャールトンが入る。
 32分、東からのパスを受けた高がミドルシュート、枠の上。34分、岩崎からのパスを受けた一美がシュート、相手GK。
 36分、日本が二人同時交替。これで日本も六人使い切る。ボランチ松本に替えて松岡(鳥栖)、東に替えて鈴木冬一(湘南)が入る。
 37分、鈴木のスルーパスに、左サイドを攻め上がった瀬古がゴール前にクロス、これを一美が流し込んで7−0。
 41分、鈴木が相手GKと1対1でシュート、枠の右。42分、日本の右CK。鈴木が蹴り、ニアで瀬古がヘディングシュート、惜しくも枠の右。
 43分、岩崎からのクロスを三苫が相手DFをかわして合わせ、8−0。
 45分、長沼のバックパスから相手左CKを与える。ジャマイカはショートコーナーを蹴るが、DF陣がシュートまで持ち込ませない。
 追加タイム4分。46分、高からのパスを受けた一美がペナルティーエリア右に入ってシュートするが、右サイドネット。
 48分、岩崎がペナルティーエリア右で倒され、日本のPK。自らこれを決めて9−0。ここでタイムアップ。

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サッカー短評 (2019.12/20?)

韓国女子vs.日本女子 0対1 (2019.12/17 釜山) 東アジアE-1選手権

 久々の優勝。しかし、北朝鮮が来ていないのにこんなに苦戦して、来年のオリンピックに間に合うのか。しかも、本番まで試合の予定がないらしい。
 先発は、GK山下、DF宮川、南、三宅。三浦と杉田のダブルボランチ。左右のワイドに遠藤と籾木。トップ下中島。ツートップは池尻と田中美南。ゲームキャプテンは中島。怪我で長谷川と岩渕が離脱している。
 前半は、チャンスは作ったが0−0。途中から、右ワイドの籾木とFW池尻を入れ替えたが、得点できず。

 日本が後半開始から一人目の交替。FW池尻に替えて小林を入れる。小林はそのまま右ワイドに入る。韓国も一人目の交替。13番MFジャンに替えて8番MFイが入る。
 4分、日本の右CK。遠藤が蹴るが、味方に合わず。
 8分、12分と韓国にシュートをうたれる。いずれもGK山下とDF陣が防ぐ。
 16分、籾木からのパスを受けた田中が種、相手DFに当たり、日本の右CK。遠藤が蹴るが、相手DF。
 24分、日本が二人目の交替。田中に替えて9番FW上野を入れる。28分、上野がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。
 29分、韓国も二人目の交替。10番FWヨに替えて22番FWカンを入れる。
 30分、右サイドで日本のFK。遠藤が蹴り、中島がシュートするが、手に当たってしまう。
 36分、韓国は三人目の交替。17番FWチェに替えて9番MFチョンを入れる。
 39分、左サイド深い位置で三浦が倒されて日本のFK。中島がハイクロスを蹴るが、シュートまでいけず。
 41分、中島からの縦パスを受けた籾木がシュート、相手DFシムの手に当たり、PKを得る。シムにイエローカード。このPKを籾木が自ら蹴り、やっと得点。1−0。
 44分、日本が三人目の交替。籾木に替えて13番DF清家が入る。守備固めか。
 追加タイム4分。48分、小林がドリブルからペナルティーエリア手前でシュート、枠の外。
 1−0で日本が優勝。

サッカー短評 (2019.12/19)

韓国vs.日本 1対0 (2019.12/18 釜山) 東アジアE-1選手権

 男子は優勝を逃す。立ち上がり、想定内とは言え、韓国のハイプレスを受け、じわじわと押され続け、28分に失点。引分けでも優勝なのに、1点取れる気がしなかった。
 先発は、第1戦とほぼ同じ。怪我で離脱した橋本の所に田中碧を入れた。GK中村、DF佐々木、三浦、畠中。田中碧と井手口のダブルボランチ、左右のウイングバックに遠藤渓太と橋岡。左右のシャドーに森島と鈴木武蔵。ワントップ上田綺世。キャプテンは佐々木。GK中村、DF三浦、MF井手口は、前回大会で負けた韓国戦経験者。
 韓国のシステムは4-1-2-3。3トップの一画、17番MFナ・サンホはFC東京の選手。4バックの一人、19番DFキム・ヨンゴンはガンバの選手。監督のパウロ・ベントはポルトガルの人。2010−2014年ポルトガル代表監督だった。
 韓国はここまでの2試合合計3点だが、いずれもセットプレーから得点。前回大会は日本開催だったが、日本を破って連覇した。日本の中三日に対して中二日だが、地元の利がある。
 4分、右サイド橋岡のクロスがクリアされ、日本の右CK。井手口が蹴り、ニアで三浦が触るが、枠の外。
 9分、韓国の右CK。8番MFチュが蹴り、相手DF4番キムがヘディングシュート、枠の外。日本のマークが甘く、ほぼフリーだった。
 15分、三浦からのロングフィードをペナルティーエリア左で収めた鈴木武蔵が、ドリブルからシュートするが枠の右。この後、ほとんど日本の攻撃はできない。
 17分、18分と相手CK。いずれも相手8番MFチュが蹴り、DF陣がなんとかクリア。
 21分、日本のペナルティーエリアすぐ外で韓国のFK。16番MFファンが直接ねらうが、力んだのか大きく枠の上。
 24分、またしても相手右CK。8番MFチュが蹴り、ボールが相手と競った畠中に当たり、ゴールかと思ったが、右ポストに当たって助かる。
 しかし28分、失点。相手DF3番キム・ジンスがドリブルで左サイドを突破してパス、受けた相手16番MFファンがシュート、これが左下に決まって0−1。
 韓国のプレスが強く、日本の対応が後手に回り、パスが前に行かない。田中碧がボールカットに行こうとしてもファールになってしまう。逆に、井手口や碧にパスが渡ると、ねらって激しく寄せてくる。40分には、井手口にイエローカード。
 43分にも、相手右CK。8番チュが蹴るが、GK中村がはじく。追加タイム1分あったが、0−1でハーフタイム。

 日本は後半開始から一人目の交替。遠藤に替えて相馬を入れる。
 2分、日本の左CK。井手口がショートコーナーからクロスを入れ、ヘディングシュートまでいくが、相手DF。
 直後に韓国のカウンター。相手DFキム・ジンスがドリブル、折り返しのパスを受けた相手MFナ・サンホがペナルティーエリア内からシュート、枠の右。
 6分、森島がファールを受け、日本のFK。井手口が蹴り、橋岡がクロスを入れるが、味方に合わず。
 10分、中央で碧が相手を倒し、韓国のFK。8番チュが蹴り、相手DFキム・ヨンゴンがヘディングシュート、枠の外。
 韓国のハイプレスが前半より落ちている。しかし日本も効果的に攻め込めない。碧が相手ボールをカットして攻め上がるが、シュートに持ち込む前に奪い返される。
 17分、日本が二人目の交替。井手口に替えて大島を入れる。大島がボールキープすることで日本のリズムが出てきた。
 22分、相馬が相手右サイドで2番DFキムを倒して韓国のFK。8番チュが蹴り、3番キム・ジンスがフリーでヘディングシュート、枠の外で助かる。
 28分、韓国が一人目の交替。7番MFキム・インソンに替えて11番MFムンが入る。
 33分、日本は三人目の交替。鈴木武蔵に替えて中川を入れる。
 直後に韓国のカウンター。スルーパスを受けた相手FW18番イにペナルティーエリア内からシュートを打たれるが、枠の右で助かる。34分にも相手DFキム・ジンスにミドルシュートをうたれるが、これも枠の外。
 43分、大島からのパスを受けた森島がミドルシュート、和紙クモ枠の右。
 45分、韓国が二人目の交替。18番FWイに替えて20番DFクォンを入れ、守備固め。
 追加タイム3分あったが、シュートまで持ち込めず。0−1のままタイムアップ。

サッカー短評 (2019.12/18)

中国女子vs.日本女子 3対0 (2019.12/14 釜山) 東アジアE-1選手権

 岩渕の初の(らしい)ハットトリックで勝利。前半9分と44分という、いい時間に先制。得点の間はだいぶ押し込まれていたが、シュートは打たせなかった。後半も11分という早い時間に追加点。その後は試合を支配する時間も長かったが、最後は守り勝った。
 先発は、GK山下、DF宮川、南、松原、清水。三浦と杉田のダブルボランチ。左右のワイドに池尻と籾木、トップ下に長谷川。ワントップ岩渕。キャプテンは岩渕。池尻は初キャップで、現在韓国でプレー。中2日のため、8人入れ替え。2試合連続はCBの二人と岩渕の3人。
 中国のシステムは4-4-2。ツートップの10番リーと19番パンはともに100キャップ以上。トップ下の7番ワンは韓国戦で少し怪我したらしい。キャプテンは5番DFのウー。GK12番ポンは若いが、4年前のアジア選手権にも出ていたとのこと。ジャ・シウクアン監督はフランス女子ワールドカップ前からの続投。
 3分、日本の初シュート。籾木がこぼれ球をひろい、利き足の左で打つが、相手DF。
 9分、先制。下がってパスを受けた岩渕が宮川へパス、宮川が長谷川とパス交換して、ペナルティーエリア中央の岩渕へ再びパス、岩渕は複数の相手DFの間をすりぬけスライディングシュート、相手GKの足の間を通して1−0。
 13分、岩渕からのパスを受けた長谷川がシュート、枠の外。
 16分、日本の左CK。長谷川がニアへ蹴り、岩渕が走り込むが、相手DF。平均身長は中国の方がずっと高い。
 19分、中国の右CK。7番ワンが蹴るが、ニアでDFジンがクリア。このへんから、全く得点チャンスが作れなくなる。相手のハイプレスでパスがつながらない。中国は、伝統のフィジカルを生かした放り込みだけでなく、速いパスをつなぐカウンターもしかけてくる。
 31分、相手DF3番ウーが長谷川にレイトチャージでイエローカード。このときに長谷川は怪我したのか。
 日本は途中から高倉監督の指示で前線の布陣を変更。岩渕と池尻のツートップにして、籾木がトップ下、長谷川は右ワイドに出たらしい。
 41分、久しぶりに日本の右CK。籾木が蹴り、岩渕には合わず、こぼれに池尻がつめるも相手DF。
 44分、追加点。相手ボールを池尻と長谷川がカットし、すかさず長谷川がスルーパス、岩渕が受けて、飛び出した相手GKの頭上をループシュート、2−0。

 後半開始から中国が一人交替。19番FWパンに替えて13番FWソンが入る。
 2分、清水からのパスをペナルティーエリア内で受けた池尻が岩渕にパス、岩渕が利き足の左でシュートするが、相手GK。
 7分、相手FW10番リーのポストプレーから、相手MF20番チャンがミドルシュート、枠の外。
 9分、日本が一人目の交替。長谷川に替えてFW小林里歌子を入れる。小林は左ワイド、岩渕がトップ下、籾木が右ワイド、ワントップ池尻か。
 11分、追加点。左サイドから小林がペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GKがはじくが小さく、岩渕がすかさずつめて押し込んだ。3−0。
 12分、中国が二人目の交替。17番FWグーに替えて11番FWヤンが入る。日本も二人目の交替。岩渕に替えてFW田中美南が入る。田中がワントップになり、籾木がトップ下、池尻は右ワイドらしい。
 16分、籾木がペナルティーエリア右にスルーパス、走り込んだボランチ三浦がシュートするがも右ポストに当たる。
 19分、中国が三人目の交替。7番FWワンに替えて9番FWタンが入る。
 21分、中央で日本のFK。籾木と松原がボールサイドに立ち、松原が直接ねらったが、大きく枠の上。
 26分、相手FW9番タンがスルーパスに走り込んでシュートするが、枠の外。27分にもタンにシュートされるが、GK山下がはじき出す。
 33分、右サイド清水が中央まで攻め上がってクロス、ペナルティーエリア内で田中がポストプレー、池尻がシュートするが、枠の外。
 38分、日本が三人目の交替。池尻に替えてFW9番上野真実(愛媛)が入る。
 41分、上野が相手DFをかわしてシュート、相手GK。
 43分、中国の右CK。キックに相手FWタンが合わせるが、GK山下。
 45分、日本の右CK。籾木がショートコーナーを蹴るが、チャンスを作れず。
 追加タイム3分。48分、籾木からのパスを受けた田中美南がペナルティーエリア内でシュート、相手DF。3−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.12/15)

日本女子vs.台湾女子 9対0 (2019.12/11 釜山) 東アジアE-1選手権

 練習試合のようだった。
 先発は、GK池田、DF松原、南、三宅、清家。中島と遠藤のダブルボランチ、栗島がトップ下か。田中美南を中央に左に小林、右に岩渕の3トップ。ゲームキャプテンは岩渕。清家は初キャップらしい。GK池田は1年半ぶりの招集とか。海外勢を呼べないのは男子と同じで、熊谷がいない中、DFが試される。
 チャイニーズタイペイ女子のシステムは4-4-2。監督は日本の越後和男さん。元ジェフ市原だったか。
 前半だけで5得点。7分に岩渕、9分に田中、17分に小林と3トップそろい踏み。38分には田中がPKを決め2点目、44分には松原が追加点。松原は代表初ゴール。5−0でハーフタイム。

 後半にも4得点。後半開始から、二人交替。田中美南に替えて池尻、遠藤に替えて林を入れる。池尻は韓国リーグの水原でプレーしている。
 9分に替わった池尻が得点。これが代表初ゴール。6−0。17分に三人目の交替。小林に替えて上野を入れる。21分に清家の追加点。清家も代表初ゴール。25分には岩渕も2点目。以後追加タイムの47分に池尻の2点目で9−0。
 今年は、第1回のAFC女子クラブ選手権2019があり、日テレベレーザが優勝した。長谷川や籾木は過密日程で参戦。北朝鮮が参戦していないE-1東アジア選手権は、新戦力発掘がねらいか。

サッカー短評 (2019.12/14)

日本vs.香港 5対0 (2019.12/14 釜山) E-1東アジア選手権

 前半を見ていたら、いったい何点差になるのかと思ったが、後半はどうしたのか。中国戦から11人全員入れ替え。代表デビューが7人もいた。そのうちの一人、五輪代表エース候補の小川がデビュー戦ハットトリック。平山相太以来9年ぶり史上三人目とこと。
 先発は、GK大迫(広島)、DF古賀(柏)、田中駿汰(大阪体育大学)、渡辺剛(FC東京)の3バック。田中碧(川崎)と大島(川崎)のダブルボランチ。左右のウイングバックは菅(札幌)と相馬(鹿島)。左右のシャドーは田川(FC東京)と仲川(マリノス)。ワントップに小川航基(水戸)。ゲームキャプテンは大島。10番は仲川が付け、大島は6番。代表デビューは、古賀、田中駿汰、渡辺、田中碧、菅、仲川、小川。大島と仲川以外の9人が五輪世代。フジ解説の闘莉王が「3バックの全員が初代表というのもめずらしい」と言う。
 香港は世界ランク129位。しかし、ワントップにはFW9番サンドロ、MFには15番ロベルトと、ブラジル出身の選手もいる。システムは5-4-1。パーテライネン監督はフィンランドの人とのこと。
 今度は中3日あったので少しは練習できたのか。どう見ても大島がゲームを組み立てることになる。2分、仲川のドリブルがクリアされて日本の右CK。大島が蹴るが、誰にも合わず。
 3分、香港の左サイド深い位置で相手FK。解説の闘莉王が「最初のセットプレーは気をつけないと」と言う。キックは味方に合わないが、これをシュートされ、枠の右で助かる。
 8分、早くも先制。仲川がペナルティーエリア右で相手DFに当ててボールを失うが、こぼれを左サイドの菅がボレーシュート、これが見事に右奥に決まり、1−0。菅はデビュー戦初ゴール。
 14分、仲川のクロスがクリアされ、日本の左CK。大島が蹴り、田川が下がりながら頭の後ろ(?)でヘディングシュート、右隅に決まり、2−0。田川も代表初ゴール。
 この後も右サイドの相馬の攻撃から何度か左CKを得るが、得点にはならず。
 25分、大島からのループパスが走り込む田川にぴったり合ったが、田川のシュートがヒットせず。26分、また追加点。今度はワントップ小川が左からの横パスを受けて反転、シュートは相手GKをかすめてゴールイン。3−0。小川もデビュー戦初ゴール。このへんまでは、枠に打てば必ず決まるのではないかという展開。
 前戦の3人には、マークがしっかり付いているが、特に仲川のドリブルは警戒されているようで、なかなか仲川にシュートチャンスが来ない。次第に香港のDFも慣れてきたのか、簡単につないだり、シュートまでうたせてくれなくなる。
 31分、何度も右サイドから攻め込む相馬を後ろから倒した相手選手にイエローカード。
 40分、大島が相手ボールをカットし、小川にパス、小川のシュートは枠の上。
 41分、相手左サイドで香港のFK。香港のキッカーはゴール方面に蹴らず、パスをつなぐ。仲川はもっぱら守備で走り回っている。
 43分、大島のサイドチェンジに走り込んだ相馬がゴールライン際から折り返し、相手DFがクリアして日本の右CK。大島がファーへ蹴るが、味方に合わず。
 46分、相馬のクロスをニアてせ小川が触り、ファーに走りこんできた菅がシュート、田川に当たるが小川にこぼれ、すかさず尾川が蹴り込んだ。4−0。ここでハーフタイム。

 後半開始から香港が二人交替。21番DFに替えて3番DF、2番DFに替えて23番FWを入れる。
 後半は、香港がかなりプレスを強めてくる。
 4分、日本の左CK。大島かショートコーナーから最後は自分でシュート、相手GKが防ぎ、また左CK。大島は仲川とショートコーナーで始め、仲川がクロスを入れるが、相手DF。
 7分、日本のFK。菅と大島が立ち、菅が蹴り、渡辺がヘディングシュートするが枠の上。
 11分、香港のFK。キックはGK大迫が触るが捕れず、こぼれを相手MF11番がペナルティーアークからミドルシュート、バーに当たり枠の上。
 13分、日本の左CK。キックのこぼれを大島が再び左サイド深い位置からクロス、小川がヘディングシュートを決め、5−0。小川がデビュー戦ハットトリック。
 18分、香港が三人目の交替。6番MFに替えて16番MFが入る。
 22分、日本が一人目の交替。田中碧に替えてDF畠中を入れる。畠中はCBに入り、田中駿汰がボランチに上がる。田中駿汰はチームではボランチらしい。
 27分、相手右サイド中央で香港のFK。ファーサイドにクロスが送られるが、受けた相手FWサンドロはオフサイド。
 37分、ボランチになった田中駿汰からのスルーパスに走り込んだ田川が相手GKと1対1の状況でワンタッチシュートするが、枠の左。
 39分、日本が二人目の交替。小川に替えて上田綺世が入る。小川は五輪世代のエースとして存在感を示した。
 41分、右サイドからの相馬の速いクロスに上田がダイビングヘッドで合わせるが、惜しくも左ポストに当たる。
 42分、日本の右CK。大島がニアへ蹴り、田中駿汰がヘディングシュート、枠の左。
 44分、日本の右CK。大島が今度はファーへ蹴るが、誰にも合わない。
 追加タイム2分、5−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.12/13)

中国vs.日本 1対2 (2019.12/10 釜山) 東アジア選手権

 練習2日のチームでなんとか勝った。1点目は美しく崩せて、最後は鈴木武蔵が押し込んだ。2点目は、井手口のCKかせ三浦がヘディングシュートを決めた。中国が速いパスをつないでFWに放り込み、日本のプレスが後手になりがちなところをつかれ、1点返された。クロスを入れる相手にほとんどプレスがかかっていない。3バックの戦い方の連携や応用ができていないためらしい。国内組で五輪代表も多く呼ばれて初めて組むメンバーが多かった。しかも翌日の朝日新聞によれば、練習会場に夜間照明がなく、戦術練習は全くできなかったらしい。
 先発は、GK中村航輔(柏)、DF佐々木(広島)、三浦(ガンバ)、畠中(マリノス)。橋本(FC東京)と井手口(ガンバ)のダブルボランチ。左右のウイングバックに遠藤渓太(マリノス)と橋岡(浦和)。左右のシャドーに森島司(広島)と鈴木武蔵(札幌)。ワントップ植田綺世(鹿島)。3-6-1。キャプテンは佐々木。このうち五輪年代は、橋岡、遠藤、森島、上田。井手口は森保監督初招集、GK中村も森保ジャパンでは初出場。フル代表初出場は、橋岡、遠藤、森島。大島と田中碧はベンチから。新10番の仲川もベンチ。
 中国は4-4-2のシステム。ツートップの一画、9番FWのドンは身長が188pある。もう一人のFW8番のタンも185pらしい。10番のチャンは小柄だがトップ下なのでテクニシャンなのだろう。キャプテンは3番DFメイ。リー監督は現役時代、中国人で初めてプレミアリーグのエバートンなどでプレーした選手だったという。
 7分、佐々木が相手FWドンを倒し、相手右サイド深い位置で中国のFK。キッカーは11番だがDFのジャン。ゴールに向かうキックを蹴るが、GK中村がはじく。
 9分には、スルーパスを受けた相手FWドンがシュートするがオフサイド。
 日本は、善戦から上田が走り回ってプレスしているが、後ろとの連動がなく、孤立している。フジテレビ解説の鈴木隆行に「中途半端で効果がない」と言われる。
 14分、相手CBリーが日本のDFラインの裏へロングフィード、相手右SBミンが走り込んで受け、ペナルティーエリアに入るが、戻った遠藤がCKに逃れる。このCKをジャンが蹴り、ニアで相手FWドンがヘディングシュート、枠の上で助かる。マークが甘い。
 17分、左サイド深い位置で日本のFK。井手口が蹴り、ニアで三浦が頭で触り、ファーで畠中が右足を振るが、シュートは右ポストに当たる。
 しかしこの後、日本がパスを回せる時間になり、左サイドの佐々木、遠藤、森島の側から攻撃する。20分には、森島がシュートするが、相手DF。
 21分、遠藤が佐々木に下げたパスのトラップを相手MF17番ジンにカットされ、ペナルティーエリアに入られ、シュートされるが、ここも遠藤が戻って防ぐ。
 23分、相手FWドンを後ろから倒した三浦にイエローカード。27分には、上田を後ろから倒した相手DF3番メイにイエローカード。主審はウズベキスタンの人。
 29分、先制。左サイドでパスをつないだ後、佐々木が左へ流れた上田にパス、上田がヒールで中央へ送ると森島が受けてペナルティーエリア左に運び、ゴール前に低いクロス、相手DFの間に走り込んだ武蔵が押し込み、1−0。鈴木武蔵は代表初ゴール。
 31分、右サイドでパスを受けた橋岡に、相手DF11番ジャンがハイレッグで頭を蹴る形になり、イエローカード。スローリプレイを見ると、レッドカードでもいいのでは。森保監督も第4審に抗議。
 37分、橋本からのパスを受けた森島が、外側を駆け上がる遠藤にスルーパス、遠藤は猛スピードでそのままペナルティーエリア左に入って折り返しのクロス、武蔵がシュートするが相手DF。解説の鈴木が「遠藤のあのクロスに合わせられれば得点できる」。
 39分、相手左サイドで中国のFK。相手MF10番チャンが蹴り、佐々木が頭でクリアするが相手に拾われ、再度クロスを上げられるが、畠中がクリア。41分にも相手左CK。チャンが蹴るが、ニアで武蔵が大きくクリア。解説の鈴木が「中国はセットプレーくらいしかチャンスがない。背も高いので気をつけたい」と言う。45分にも、相手左サイドからクロスを上げられ、相手FWドンが頭で触るが、枠の外。
 追加タイム1分。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。中国はますます当たりを強く攻めてきて、佐々木は相手FW8番タンと何度も競り合い、倒されることもあったが、相手にカードは出ない。
 8分、相手MFチャンのループパスをペナルティーエリア中央で受けた相手FWタンがポストプレー、ボールは三浦がクリアするも小さく、攻め上がった相手SBミンに拾われ、鋭いシュートを打たれるが、枠の右上角に当たって助かる。
 10分、相手右CK。ショートコーナーから相手密ジャンがクロスを上げるが、橋本がクリア。
 14分、中国が一人目の交替。7番MFフォンに替えて16番MFカオを入れる。
 後半は専ら守る時間が多い。相手のロングフィードは前戦からのブレスが効いていないので、簡単に入れられる。相手最終ラインがボールをフリーで持っているのを見て、解説の鈴木が「プレスにいった方がいい」と言う。
 フジのアナウンサーが「日本はどう攻めれば良いか」と鈴木に問うと「相手DFの動きを見ると、ワンタッチパスを使えば、フリーでボールが受けられる」と言う。
 22分、上田が単独でドリブルしてペナルティーエリア右に入り、相手DFをかわしたところで背後からおされて倒れるが、PKの笛は鳴らず。
 直後に中国が二人目の交替。21番MFワンに替えて20番MFリーが入る。
 24分、井手口のスルーパスに走り込んだ遠藤がクロス、相手DFに当たり、日本の右CK。
 ここで中国が三人目の交替。2番DFリーに替えて22番DFユーを入れる。
 25分、CKから貴重な追加点。井手口が蹴り、ニアに走り込んだ佐々木がダミーとなり、背後で跳んだ三浦のヘディングシュートがワンバウンドでゴールの左奥ネットをゆらす。2−0。三浦も代表初得点。後半は押されている時間が長いのに、効率よく得点。
 27分、日本が一人目の交替。鈴木に替えてFW田川(FC東京)を入れる。走り回っている上田かと思ったが。
 29分、相手ロングクロスを遠藤が頭で触るが、ペナルティーエリア右にこぼれ、これを相手FWタンがボレーシュート、枠の外で助かる。
 32分、遠藤を後ろからスライディングタックルした相手MFミンにイエローカード。
 34分、森島からのパスを受けた遠藤がペナルティーエリア左に入り、シュートするがわずかに枠の右。
 37分、相手左サイド深い位置で畠中が相手MFジンを倒して中国のFK。ジャンが蹴り、橋岡が頭ではじくが、こぼれをまたもや相手FWタンにシュートを打たれる。わずかに枠の左で助かる。もう一人の解説の稲本が「ボールを見てしまって相手をフリーにしている」というようなことを言う。
 39分、日本が二人目の交替。橋岡に替えて相馬(鹿島)を入れる。
 42分、相手左サイド中央で中国のFK。チャンがすばやく蹴り、相手MFカオがクロスを入れるが、戻った上田がクリア。
 45分、失点。相手右サイドからMFジンがファーサイドにループパス、走り込んだ相手FWドンがヘディングシュート、GK中村も触るが、右ポストに当たって入り2−1。
 追加タイム3分。49分、相手左サイドからMFカオがクロス、三浦が頭ではじくが、こぼれを相手MFチャンがボレーシュート、GK中村が正面で捕る。2−1でタイムアップ。

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サッカー短評 (2019.12/7)

北海道コンサドーレ札幌vs.川崎フロンターレ 1対2 (2019.12/7 札幌ド) 第34節

 最終節。ようやくちゃんと勝った。今季札幌にはホームで引分け、ルヴァンカップ決勝ではPK戦までもつれた。先週、ホーム最終戦では、マリノスに立ち上がりをやられて大敗した。今節はその反省をこめて、開始40秒で先制。脇坂のFKも決まり、前半で複数得点できた。1点返されたが、後半耐えきってなんとか勝てた。
 これで鹿島が負ければ、3位に上がって来季のACL出場権を得られたが、鹿島も勝ったため、4位が確定。もし、鹿島が天皇杯を制したら、ACLプレーオフへの出場権を得られる。
 今季は3連覇を狙ってスタートしたが、やはり並大抵のことでは達成できない目標で、序盤の引分けの多さと夏場の勝てない時期があっては、到達できず。唯一、五回目でルヴァンカップに優勝できたことが収穫。DFのけが人が多く、メンバーが安定しなかったこともある。結局、エウシーニョの穴は埋め切れなかったと言える。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、山村、守田。大島と田中碧のダブルボランチ、トップ下に脇坂、左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。ベンチにGK新井、DFジェジエウ、マギーニョが戻ってきた。
 札幌は、アンデルソン・ロペスのワントップ、左右のシャドーにチャナティップに鈴木武蔵。左右のアウトサイドに菅とルーカス・フェルナンデス。深井と荒野のダブルボランチ。DF福森、宮澤、進藤の3バック。GKク・ソンユン。キャプテンは宮澤。FWジェイはベンチから。
 立ち上がりから積極的にボールを回し、田中碧のスルーパスをペナルティーエリア右で受けた脇坂がゴール前に速いパス、走り込んだ小林が、相手DF二人が滑る間から蹴り込み、あっという間に先制。1−0。
 4分には、阿部からのパスをペナルティーエリア左で受けた小林が相手DFをかわしてゴール前に折り返し、脇坂がシュートしたが枠の外。決めれば得点者とアシストが先制点と逆の形で、これが決まると後が楽だったのだが。
 6分、相手MFチャナティップからのパスを受けた相手FWロペスがミドルシュート、いったん防ぐが、クリアを拾われ相手FW武蔵にシュートされるが、車屋が防ぐ。これで与えた相手右CK。福森が蹴るが、脇坂がクリア。
 お互い、ファールで止めるような攻防が続く。フロンターレの左サイドを相手MFフェルナンデスが上がってきて、相手左DFの福森の正確なロングフィードを受けて突破をねらう。相手FWロペスも右に開いてパスの受け手になる。鈴木武蔵は下がってきてパスを受けたり、フロンターレのボランチの動きを邪魔したりしている。
 13分、中央左寄りで阿部がファールで倒され、フロンターレのFK。脇坂がファーへクロスを入れるような動きから、ニアを直接ねらって決める。2−0。DAZN解説の大森健作さんは「相手GKも完全にクロスだと思っていたので、直前に変えたのかもしれない」と言う。
 20分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 30分、相手左DF福森からのパスを受けた相手FWロペスをペナルティーエリア手前で谷口が倒して相手FK。福森はFKの名手で、ルヴァンカップ決勝で決められている。今回もすごい目をしていたが、キックは力みすぎたのか壁に当たる。
 33分、相手左CK。福森が蹴るが、ニアで谷口が防ぐ。しかし、34分、相手MFチャナティップが中央左から右奥へサイドチェンジ、走り込んで受けた相手DF宮澤がペナルティーエリア右奥ライン際から頭で折り返すと、相手FWフェルナンデスがダイレクトでシュート、右ポスト際に決まる。2−1。
 39分、田中碧からボールカットした相手FWロペスが、ペナルティーエリア手前左からシュート、谷口が寄せて、GKチョン・ソンリョン。
 42分、阿部のループスルーパスに走り込んだ脇坂がペナルティーエリア左からシュートするが、ヒットせず、相手GK。
 45分、同点にされそうな最大のピンチ。相手FWロペスにペナルティーエリア手前中央からシュートをうたれ、右ポストに当たり、ゴール前を横切ったボールは左ポストの外側へ。いやー肝が冷えた。
 追加タイム1分あったが、2−1でハーフタイム。

 後半開始から札幌が一人目の交替。ボランチ荒野に替えてDFキム・ミンテが入る。福森がボランチに上がったのか。宮澤がボランチに入ったのかもしれない。
 6分、田中碧のミドルシュートは相手GKが捕る。7分、阿部がペナルティーエリア左からタイミングをずらしたループシュート、相手GKの指先をはじいてバーに当たる。残念。
 10分、札幌が二人目の交替。チャナティップに替えて長身FWジェイを入れる。
 13分、脇坂からのパスを受けた小林がシュート、枠の外。
 14分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えてFW知念が入る。4-4-2へ変更か。札幌は早くも三人目の交替。足を傷めたボランチ深井が担架で出たことで、MF中野を入れる。アナウンサーが「中野も福森と同じく古巣対戦」と言う。中野はそのままボランチに入る。「やった意見はある」と大森さん。へー。
 すると中野からスルーパスやサイドへ展開するパスが出始め、札幌の起点が福森と二人になった。18分の相手左MF菅からのクロスは谷口が防いだが、元は中野からのパスだった。
 21分、攻撃参加した守田が右から入れたクロスに、田中碧がとびこみ、ヘディングシュート、枠の左。
 23分、フロンターレ右CK。後半これが最初のCKではないか。家長が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。
 30分、相手右MFロペスから相手FWフェルナンデスへパスが通り、ペナルティーエリア右に入られ、シュートされるが、GKチョン・ソンリョンが止める。31分には相手FW武蔵にもシュートされるが、枠の外。
 32分、フロンターレの右CK。今度は大島が蹴るが、味方に合わず。
 34分、大島が家長とパス交換して中央突破、鋭いミドルシュートは枠に飛んだが、相手GKが横っ飛びで防ぐ。
 37分、家長がこぼれ球をゴール正面でシュート、相手DFに当たる。これで家長は今季は無得点か。
 40分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えて特別強化指定の大学4年生、旗手を入れる。直後にペナルティーエリア内で相手クロスが左サイドから入るが、大きく右へ流れて山村がクリア。
 41分、家長が強靱なフィジカルで相手DFをかわして、フロンターレのカウンター。ドリブルして数的優位な状況で近い方の小林にパス、小林は相手GKと1対1になるが、オフサイドの旗。うーん。VARがあったら違うのでは。リプレイがなくてよくわからず。
 43分、相手左サイドで札幌のFK。福森がファーへ蹴ると、相手MFロペスが頭で折り返し、この落としを相手DFキムがミドルシュートしたが、大きく枠の上。
 追加タイム3分。46分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えてダミアンを入れる。小林はキャプテンマークを谷口に巻いてからピッチを出る。
 47分、札幌のカウンター。家長が相手選手を引っ張って倒し、イエローカード。解説の元DF大森さんが「ファール承知で止めました」。最後まで攻め込まれるが、なんとか守り切った。

 ※翌日がすぐにJリーグアウォーズ。東アジア選手権がすぐにあるので、代表に選ばれた選手は既に出発。今年はさすがにベストイレブンには誰も入らなかった。その候補となる33人の優秀選手には、憲剛と大島、家長が入ったが。ただ、田中碧がベストヤングプレーヤー賞を受賞。代表に選ばれたため、日比野さんが韓国で中継インタビュー。フロンターレでは初の受賞。MVPはマリノスの仲川、最優秀ゴールは神戸のビジャ。得点王は15点でマリノスのマルコス・ジュニオールと仲川の二人。仲川のインタビューも中継された。

 ※※今季は最終節まで入れ替えプレーオフに回るチームがもつれた。自動降格はジュビロ磐田と松本山雅。プレーオフには湘南ベルマーレが回ったが、J2・6位から勝ち抜いてきた徳島と引き分けて残留。

サッカー短評 (2019.11/30)

川崎フロンターレvs.横浜F.マリノス 1対4 (2019.11/30 等々力) 第33節

 ホーム最終戦。なのに、内容が悪い敗戦。前節、首位になったマリノスの勢いを止められず。前半8分に左から入れられたクロスをクリアしようとした車屋の触ったボールが走り込んだ中川に当たって失点。反撃できないまま、後半4分に崩されてまた失点。さらに失点した後、後半途中から入ったダミアンが1点返したが、終了間際にまた失点。2位FC東京も勝ったので、目の前で優勝が決まらなかったことだけがマシなことだった。
 先発は、3ヵ月ぶりのGKチョン・ソンリョン。DF車屋、谷口、山村、守田。大島と田中碧のダブルボランチ、トップ下に脇坂。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。GK新井は怪我らしい。
 マリノスは、4-2-3-1。エリキのワントップ。二列目はマルコス・ジュニオールを中央に、左にマテウス、右に仲川。喜田と扇原のダブルボランチ。DFティーラトン、畠中、チアゴ・マルテンス、松原の4バック。GKパク・イルギュ。キャプテンは喜田。エリキとマテウスは夏の補強で加入。
 主審は西村さんだったが、後半から清水第4審と交替。怪我らしいが、珍しい。
 3分、相手FWマルコスを谷口が倒して相手右サイド中央でマリノスのFK。マテウスが直接ねらうが、大きく枠の外。6分にも、前の2−3人にすばやくつながれ、マルコスがシュート、枠の外。
 8分、早くも失点。相手DFティーラトンが左サイドからロングスルーパス、マテウスが受けて守田をかわし、ペナルティーエリア左に入るや鋭いクロス、仲川がつめて押し込んだ。0−1。
 18分、フロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴り、いったん相手DFにはじかれるが、こぼれをつないで最後は山村がボレーシュート、ネットをゆらしたがオフサイド。
 24分、大島を後ろから倒した相手ボランチ扇原にイエローカード。累積4枚目で最終節出場停止らしい。
 27分、脇坂がペナルティーエリア手前右寄りでミドルシュート、相手DF。
 29分、脇坂がペナルティーエリア左に走り込み、車屋からのパスを受けると、中央へ折り返し、そこへ走り込んだ大島がシュートするが惜しくも枠の左。
 32分、車屋からのサイドチェングのパスを受けた守田が、右サイド深い位置からクロス、小林がヘディングシュートするが枠の外。34分の阿部のシュートはヒットせず、相手GK。
 38分には、田中碧からのパスを受けた脇坂の落としを大島がミドルシュート、これも相手GK。40分、家長からのパスを受けた田中碧がミドルシュート、枠の右。
 43分、マリノスのカウンター。マテウスからのパスを受けたマネコスが仲川へスルーパス、仲川はGKと1対1でシュートするが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 追加タイム1分あったが0−1のままハーフタイム。別会場のFC東京が浦和レッズに0−1なので、このままだとマリノス優勝決定。

 後半は交替なしで開始。ただ、主審が交替している。
 1分、守田からのパスを受けた小林がペナルティーエリア手前右寄りでループシュート、残念ながらオフサイド。
 前半の立ち上がりにやられたのに、4分、早くも失点。相手右SB松原が中央まで攻め上がって扇原のパスを受けると、CBの間へスルーパス、エリキが抜け出して、GKとの1対1で右下に流し込む。0−2。
 8分、車屋が後ろから扇原に倒され、フロンターレのFK。ここでフロンターレが一人目の交替。キッカーだつた脇坂に替えてドリブラーの長谷川を入れる。FKは家長が蹴るが、ニアで相手DF。
 FKを頭でクリアした相手FWマルコスが突然座り込む。リプレーを見ても接触はない。自分の足で出て行き、しばらくして戻る。
 13分、マリノスが一人目の交替。マルコスに替えて大津を入れる。
 14分、相手右CK。ティーラトンが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 16分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えてダミアンが入る。小林とツートップになる。
 17分、さっそく左サイドから長谷川がドリブル、ペナルティーエリア左外から速いクロス、ニアでダミアンがシュートするがもヒットせず、枠の外。
 21分、フロンターレの右CK。家長がショートコーナーを蹴り、山村からのパスを受けるが、オフサイド。
 24分、また失点。仲川が大津とパス交換して車屋をかわし、ペナルティーエリア右から低いクロス、ニアでエリキがシュート。0−3。絶望的。
 後半はマリノスに押しまくられて、いいところなし。
 25分、大津が座り込み、プレーできず。マリノスが二人目の交替。大津に替えて渡辺が入る。
 27分、車屋からのスルーパスに走り込んだダミアンがペナルティーエリア左に入って体勢を崩しながらシュート、相手GKがわずかに触り、枠の右。
 29分、ようやく1点返す。長谷川が左サイドをドリブル突破、相手DF松原をかわしてクロス、ファーでダミアンがヘディングシュート、1−3。
 33分、相手左CK。ショートコーナーからエリキがクロスを入れるが、ゴールラインを割る。
 34分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えて知念を入れる。36分、マリノスも三人目の交替。マテウスに替えて遠藤を入れる。
 38分、知念が相手ボールをカット、ドリブルで持ち上がり、家長へパス、家長が相手DFふたりをかわしてペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK正面。家長は今季無得点か。
 39分、長谷川からのスルーパスを受けたダミアンが相手DF畠中に倒され、ペナルティーエリアすぐ外でフロンターレのFK。家長が動かし、知念がシュートするが、壁に当たる。
 42分、ペナルティーエリア手前右寄りから大島がクロス、車屋がフリーでヘディングシュートするもオフサイド。
 44分、また失点。谷口がエリキにボールを奪われ、エリキがドリブルからGKチョン・ソンリョンの飛び出すところで横パス、遠藤が無人のゴールに蹴り込み、1−4。最悪。
 追加タイム5分。46分、車屋の左からのクロスにファーで知念がヘディングシュート、相手GK。
 48分、長谷川が倒されてフロンターレのFK。大島が蹴り、ゴール前の競り合いから左CKを得る。これを大島が蹴り、相手DF喜田がクリアし、再び左CK。大島が今度はニアへ速いクロスを入れ、谷口が頭で触るが、枠の右。
 1−4でタイムアップ。別会場では、FC東京東京が引き分けたため、優勝決定は最終節の直接対決に持ち越し。しかし今節フロンターレがマリノスに得失点差を+3プレゼントしたので、マリノスの絶対優位は保証付き。

サッカー短評 (2019.11/19)

日本vs.ベネズエラ 1対4 (2019.11/19 パナスタ・吹田) 国際親善

 久々にフロンターレの大島と車屋が招集された。残念ながら二人とも出なかった。それより、前半のうちに4失点し、国内組の連携の悪さが出た。後半は無失点で、途中出場の山口蛍のミドルで1点返したがそれまで。ガッカリした。
 先発は、GK川島、DF佐々木、畠中、植田、室屋。柴崎と橋本のダブルボランチ、トップ下に浅野。左右のワイドに中島と原口。ワントップに鈴木武蔵。
 ベネズエラは日本より世界ランクは二つ上の24。

サッカー短評 (2019.11/17)

U22日本vs.U22コロンビア 0対2 (2019.11/17 エディオン・広島) 国際親善

 前半、0−0のうちは、チャンスもあった。後半、FW小川を入れて立て直そうとした矢先に失点。どうしたらよいかわからないまま負けた感じ。あと8ヵ月で本番とは。間に合わない気がする。
 先発は、GK大迫(広島)、DF板倉(フローニンヘン・蘭)、立田(清水)、岩田(大分)の3バック。中山(ズウォレ・蘭)と田中駿汰(大阪体育大学)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに菅(札幌)と菅原(AZ・蘭)。ツーシャドーに久保(マジョルカ・西)と堂安(PSV・蘭)、ワントップ上田綺世(鹿島)。三好や小川はベンチから。田中碧は怪我で辞退。

サッカー短評 (2019.12/15)

キルギスvs.日本 0対2 (2019.11/14 ビシュケク) ワールドカップアジア二次予選グループF第4戦

 キルギスはグループ2位でのホームゲーム。観客の後押しもあり、あわや得点というシーンも複数回作って善戦。日本は前半終わりに南野のPK、後半早い時間に原口のFKで得点して勝利。無失点で4連勝は、森保ジャパンが目標とする「二次予選全勝」に向けてまた一歩前進。
 先発は、GK権田、DF長友、吉田、植田、酒井。柴崎と遠藤航のダブルボランチ。トップ下に南野、左右のワイドに原口と伊東。ワントップ永井。吉田は100試合目。長友は井原に並ぶ122キャップを達成。冨安は怪我、堂安はU22、中島はベンチから。
 この試合から、日本代表のユニフォームがまた新しくなった。東京五輪用に希望の「日本晴れ」をイメージしたスカイブルーコラージュとか言うらしいが、アロハシャツみたい。メーカーはアディダス。ロゴが赤いのは珍しいらしい。
 キルギスのシステムは3-3-3-1。ワントップに10番ムルザエフ。二列目は21番ムサベコフ、18歳の8番アリクロフ、20歳の22番シュクロフ。左右のウイングバックに11番ザギンバエフと6番マイヤー。アンカーに9番ベルンハルト。DFはキャプテンの2番キチン、3番コズバエフ、4番イウスポフ。GKカディルベコフ。クレスティニン監督はロシアの人らしい。
 キルギスは国土の40%が高度3000m以上という高地。観客の服装を見ると、もう冬らしい。ピッチの芝は荒れていて、枯れたりはげている所は着色したらしい。土は粘土質でボールはころがらなさそう。
 3分、日本の初シュート。原口から南野、南野から伊東とつながり、伊東がペナルティーエリア右からシュート、枠の外。
 6分、キルギスの左DFキチンが対角線の右前方にロングフィード、走り込んだ右ウイングバックのマイヤーが長友をかわしてスルーパス、走り込んだ選手がシュートまでいくが、植田が防ぐ。9分にも同じ形から最後はアリクロフのシュート。キルギスのこの形はパターンのひとつらしく、何度もチャンスになっていた。
 14分、伊東から右サイドを上がってきた酒井につなぎ、酒井のクロスを南野がヘディングシュート、枠の左。
 16分、中央で相手FK。ベルンハルトが蹴り、ヘディングシュートされるが、GK権田が防ぐ。オフサイドだったが、ヒヤリし下。権田はポルティモネンセでカップ戦3試合しか出ていないが、よく動けている。
 18分、遠藤からのスルーパスに走り込んだ南野が相手GKと1対1になるが、シュートは相手GKに止められる。
 23分相手右サイドからのクロスを長友が不正で相手右CK。ベルカハルトが蹴り、いったんクリアされたこぼれを相手MFシュクロフがシュート、大きく枠の上。
 会場は、キルギスの選手が攻め込むと大声援、日本の選手がミスするとまた声援。TBS解説の福田が「この声援にのまれないようにしないと」。土井アナも「完全アウェイ」と言う。キルギスはそんなにハードプレスをかけてくるわけではないが、よく組織されている。遠藤と柴崎にはマンマーク気味についているようだ。もう一人の解説、戸田は「裏へのパスが有効」というが、うまくボールが蹴れない。GK権田もゴールキックで立ち足が滑り、ミスキックになる場面があった。
 日本は途中から、正確なロングフィードを蹴ってくる相手DFキチンに対して伊東がプレスがいくようになり、またピッチから佐藤アナが「森保監督から原口に、もっとサイドに開くよう指示が出ている」とレポートがあった。戸田によれば、この指示は相手右サイドでキチンからのパスを受けているマイヤーの上がりを防ぐため。
 36分、相手左サイドでキルギスのFK。ベルンハルトが蹴り、いったんDFがはじくが、こぼれを相手MFムサベコフがミドルシュート、大きく枠の外。
 40分、吉田からのパスを受けた遠藤がスルーパス、走り込んだ伊東のトラップが大きくペナルティーエリア右に流れたが、走り込んだ南野が飛び出した相手GKに倒され、PKを得る。この試合の主審はサウジの人。VARも導入されているが、まったく確認せず。PKは南野が自ら蹴り、相手GKの逆をついてゴールの右に決める。1−0。南野はこれで二次予戦4試合連続得点の新記録。
 43分、左サイドで長友のドリブルが倒され、日本のFK。柴崎が蹴り、酒井が頭で合わせるが、枠の外。
 45分、相手左サイドでキルギスのFK。ベルンハルトが蹴るが、GK権田が捕る。追加タイム1分あったが、1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 8分、追加点。ペナルティーエリア手前中央やや左寄りで遠藤が倒され、日本のFK。ボールサイドには柴崎と原口が立つ。「1年前のキルギスとの親善試合では原口が壁を越えるFKを決めた」と土井アナ。相手GKは向かって右側に壁を立て、自分はゴールの向かって左寄りに立つ。原口が右の壁方向に向かう助走からゴール左へシュート、相手GKは壁のある方向へジャンプしており、ボールはワンバウンドしてゴールイン。2−0。
 13分、相手MFシュクロフのポストプレーから、相手FWムルザエフがミドルシュート、GK権田の正面。23分にも、相手右サイドのマイヤーからのクロスをムルザエフが振り返りざまのシュート、これもGK権田がファインセーブ。
 25分、キルギスが一人目の交替。21番MFムサベコフに替えて12番MFアブトゥラフマノフが入る。
 33分、日本が二人同時交替。伊東に替えて中島、遠藤に替えて山口蛍が入る。中島が左ワイドに入り、原口が右へ回る。
 38分、キルギスは右ヒザを傷めた11番MFザギンバエフに替えて15番MFアフメドフが入る。40分には、三人目の交替。40分、6番MFマイヤーに替えて14番ミシチェンコを入れる。他にも足がつっているキルギスの選手がいたが、交替枠を使い切った。
 40分、相手左サイド深くでキルギスのFK。ベルンハルトが蹴り、DFがクリアして相手左CK。CKからはシュートできず。
 42分、日本が三人目の交替。永井に替えて鈴木武蔵を入れる。
 43分、相手右サイド深くでキルギスのFK。ベルンハルトがファーへ蹴り、キチンが頭で中央へ折り返すが、DF陣がクリア。
 44分、右サイド中央で日本のFK。柴崎が蹴るが、相手DF。
 追加タイム3分。46分、中央で相手FK。ベルンハルトが蹴るが、DF陣がクリア。
 48分、右サイド深くから原口がクロス、武蔵がヘディングシュートにいくが、合わず。
 2−0でタイムアップ。中島は途中で一回ドリブル突破を見せたが、チャンスにならず。守備に回る時間が多かった。
 これでグループF勝ち点13でダントツの首位キープ。

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サッカー短評 (2019.11/9)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 0対2 (2019.11/9 カシマ) 第31節

 首位鹿島に勝った! ここ9試合負けなしで、ホームではめっぽう強い鹿島とアウェイで対戦。前回ルヴァンカップ準決勝で対戦したときには、レオ・シルバ、三竿、セルジーニョなどが怪我で不在だった。フロンターレは前々節に憲剛が怪我で離脱。火曜日にレッズと対戦して中三日で3連戦目。前半はボール支配率は高かったが、無得点。後半はギアを上げた鹿島に押されながら耐え、運にも助けられつつ、カウンターで得点。
 先発は、GK新井。DF車屋、谷口、山村、守田。大島と田中碧のダブルボランチ。トップ下に脇坂。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。連続先発は、新井、車屋、谷口、山村、守田、田中碧、脇坂、家長の8人。
 鹿島は、4-4-2。伊藤翔と土居のツートップ。左右のワイドに白崎とセルジーニョ。レオ・シルバと永木のダブルボランチ。DF190pの長身町田、チョン・スンヒョン、ブエノ、内田。GKクォン・スンテ。キャプテンは内田。前節怪我から復帰したボランチ三竿は再離脱。
 7分、阿部のキックが相手MFセルジーニョの腕に当たって、中央右寄りでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。
 10分には、大島からの縦パスを受けた小林がポストプレー、走り込んだ家長が右足でシュートするが枠の外。NHK解説の山本さんが「フロンターレらしい攻撃」と言う。この後、ボールは握っているが、シュートまで持ち込めない時間が続く。
 鹿島は、大島や小林にがっちりマークを付けているようで、前線へボールが入らない。右サイドでは、家長とレオ・シルバのバトルも行われている。
 25分、相手左サイドで鹿島のFK。永木が蹴り、相手DFチョン・スンヒョンの頭に当たるが、車屋も競っており、枠の外。NHKの田中アナが「身長では鹿島に分がある」と言う。
 29分、小林が倒されてフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、一人しかいない相手の壁に当たり、クリアされる。
 32分、車屋の右目の上がきれて出血。いったんピッチを出て止血。
 38分、あわや失点のピンチ。谷口からのビルドアップのパスを受けた大島が、レオ・シルバのプレスに思わずパックパス、山村に送ったつもりがずれて、ちょうど相手FW伊藤の足下に。伊藤はすかさずシュートにもちこむが、枠の右で助かる。
 42分、相手左SB町田が攻め上がり、守田がファールで倒してしまい、イエローカード。これで与えた相手FKを永木が蹴るが、DF陣がクリア。こぼれをレオ・シルバが拾ってクロス、山村の頭に当たって右のポストに当たり、GK新井がライン上で押さえる。
 追加タイム1分。47分、相手左サイドで鹿島のFK。永木が蹴るが、オフェンスファール。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半はうまく試合に入れてフロンターレのリズムを作れたが、後半は立ち上がりから鹿島が激しく攻めてきて、受け身になってしまう。解説間山本さんが「鹿島は立ち上がりの15分の得点が多い。それを守り切る戦術も浸透している」と言う。
 5分、相手右CK。永木が蹴り、ファーでブエノが頭に当てるが、枠の外。6分にもピンチ。相手MF白崎からのスルーパスに走り込んだ相手FW土居にペナルティーエリア左に入られる。土居は谷口をかわしてフリーのセルジーニョにパス、飛び出したGK新井の逆をついたセルジーニョのシュートは押し込むだけかと思われたが、ゴールライン上にいた車屋がヒザで跳ね返した。やれやれ。
 11分、相手右サイド奥からレオ・シルバが折り返しのクロス、ゴール前のFWの後ろを通り、ファーに走り込んだ永木がシュート、大きく枠の上で助かる。
 直後にフロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて長谷川を入れる。長谷川は左ワイドに入り、阿部が右へ回り、家長がトップ下へ。
 14分、相手左CK。永木が蹴るが、ニアで家長がクリア。
 17分、先制。ここまで後半ずっと押し込まれていたが、クリアからカウンター攻撃。ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。脇坂が下がったので、家長が左足でファーへ蹴ると、相手DFの後ろから走り込んだ山村がフリーで高いヘディングシュート、ゴールの右隅に決まる。1−0。
 試合後のインタビューで山村は「事前のスカウトであそこが空くのはわかっていたのでうまく使えた」と言っていた。NHKの「Jリーグタイム」でも、山村の動きに色を付けて小島さんの解説があったが、山村は初めゴール前中央の後方にいたが、家長がキックしてみんながボールを見ている間に左前方に走り、相手DFの背後に位置取っていた。ヘディングシュートをたたきつけるのも、谷口よりうまいと思う。
 20分、車屋が後半初めて攻め上がり、左サイドの深い位置からゴール前に折り返しのクロス、フリーで走り込んだ家長がダイレクトでシュートするが、枠の上。そろそろ家長に得点してほしい。
 24分、車屋とボールを競り合っていたセルジーニョを後ろから押す形になってしまった谷口にイエローカード。リプレーを見ると、谷口が止まれずにぶつかっただけに見えるが。
 25分、鹿島が一人目の交替。FW伊藤に替えてFW上田綺世を入れる。田中アナが「U22の選手で、法政大学のサッカー部を1年早く退部して入団した」と紹介。解説の山本さんも「裏へ抜ける動きやワンタッチプレーに特長がある」と言う。
 26分、追加点。相手CKをしのいで、守田がクリアボールを後方左サイドから対角線の右前方に蹴る。これをうまく足下にトラップした小林がペナルティーエリア手前やや右寄りからシュート、相手GK伸ばした指先も届かなかったが、左ポストに当たり、跳ね返りにつめていた長谷川が触り、ボールは倒れていた相手GKの体の上を通り、ボールに覆い被さるようにつめた長谷川と寄せてきた相手DF町田が重なるようになだれこみ、最後はどうやら相手の足に当たったようだがゴールイン。長谷川の得点と表示された。2−0。鹿島相手に2点は大きい。
 28分、鹿島が二人目の交替。内田に替えて名古屋から夏に移籍してきた相馬を入れる。この人もU22の選手。内田はキャプテンマークを永木に渡す。永木が右SB、相馬はどこに入ったのか。トゥーロン国際では左サイド、名古屋では右サイドもやっていたが。
 32分、家長にイエローカード。
 36分、フロンターレが二人目の交替。小林に替えて知念を入れる。
 38分、相手DFチョンにイエローカード。直後に鹿島が三人目の交替。白崎に替えて遠藤康が入る。
 39分、車屋が攻め上がってペナルティーエリア左からゴール前にパス、走り込んだ知念がシュートするが、枠の左。
 41分、自陣ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。ボールサイドに永木と遠藤が立つ。遠藤がニアへ直接シュートを打ってくるが、GK新井。
 42分、相手MF遠藤が右サイドからクロス、ニアで相手FW土居が触り、中央でセルジーニョが頭で押し込もうとするが、枠の上。
 最後の5分と追加タイムに相手の攻撃を受け続けてサンドバッグのように耐える展開が今季は多いように感じる。解説の山本さんは「先制してからしっかり守る姿に連覇の王者の風格」とか言うが、とてもそんなものじゃない。
 追加タイム4分。48分、フロンターレが三人目の交替。阿部に替えて登里を入れる。
 49分になるが、鹿島のセットプレー。これをクリアしてやっとタイムアップ。
 フロンターレは勝ち点57に伸ばしたが、4位のまま。2位のFC東京は最下位の磐田に1−0で勝ち、3位のマリノスも札幌に4−2で勝ったため、勝ち点59の鹿島は3位に後退。FC東京が勝ち点62で4節ぶりに1位返り咲き。マリノスが勝ち点61で2位。

サッカー短評 (2019.11/7)

浦和レッズvs.川崎フロンターレ 0対2 (2019.11/5 埼玉ス) 第32節

 レッズがACL決勝に進出したため前倒し。レッズは鹿島戦から中三日、フロンターレは広島戦から中二日での対戦。レッズはACL決勝に向けて主力を温存するため、興梠や槙野はベンチスタート。おまけに監督が出場停止。指揮を執る上野コーチは「勝ち点を得られればよい」と言ったらしい。一方、フロンターレは前節出場停止だった谷口、車屋、家長が戻ってくる。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、山村、マギーニョ。田中碧と守田のダブルボランチ。トップ下に脇坂、左右のワイドに斎藤と家長。ワントップにダミアン。守田は全治3週間の肉離れから早めに戻ってきた。連続出場は、新井、山村、マギーニョ、田中碧、脇坂。ベンチに小林、大島、奈良。
 レッズはワントップにマルティノス。ツーシャドーに汰木(ユルキ)と柏木。青木拓矢と柴戸のダブルボランチ。左右のアウトサイドに山中と岩武。DF宇賀神、マウリシオ、森脇。GK西川。連続出場は、柏木、柴戸、マウリシオ。キャプテンは柏木。
 3分、相手MF汰木が相手左サイドでマギーニョをかわして、ペナルティーエリア左からクロス、柏木がシュートするがヒットせず枠の外。
 4分、今度はマギーニョが善戦へロングボール、相手GK西川のクリアを家長がシュートするが、相手GK正面。
 レッズの左サイドには、宇賀神、山中、汰木といる。マギーニョがかわされたり、入れ替わられたり、裏をとられたりして家長が助けにくることもあった。
 13分、フロンターレのFK。脇坂が蹴り、相手が先に触るが、こぼれをダミアンがファーで拾って折り返すが、味方に合わず。16分には、相手クリアのこぼれをダミアンがペナルティーエリア内で拾い、後ろ向きのまシュートしたが大きく枠の外。
 レッズは右DF森脇が左サイド前方に大きくサイドチェンジのパスを送り、これを山中が走り込むか、マルティノスが開くかして受けて、クロスを入れるという攻撃を何回かしかけてきた。
 23分、ダミアンの落としたボールがルーズになり、家長がシュートするが大きく枠の外。
 28分、脇坂がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手GK。こぼれを拾って最後はダミアンが右からのクロスをシュートするが枠の左。
 29分、マギーニョのクロスがクリアされてフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴り、遠目から走り込んだ谷口が珍しくいい感じでヘディングシュート、惜しくもバーに当たる。
 32分、相手左サイドから山中に2本続けてクロスを上げられる。マルティノスにシュートされるがDF陣がなんとか防ぐ。
 35分、ついに先制。相手DFマウリシオのクリアを守田が頭で脇坂へつなぎ、脇坂は相手DFをかわしてドリブル、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、これが右ポストギリギリに決まって1−0。脇坂の今季4点目、と紹介される。
 39分、40分と相手左サイドから山中にクロスを上げられ、二度目をGK新井がはじいて相手左CK。これを柏木が蹴り、山村がクリア、オフェンスファール。
 42分、斎藤との競り合いで右肩を痛めた森脇が倒れる。その後メディカルが入り自分で歩いてピッチを出る。肩がはずれかけたか。しばらくして戻って来る。
 追加タイム2分。47分、フロンターレのカウンター。右に開いてパスを受けたダミアンがクロス、相手DFに当たりフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが味方に合わず。1−0でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交替。マギーニョに替えて大島を入れる。大島はボランチに入り、守田が右SBに下がる。
 4分、いきなりピンチ。柏木のスルーパスをペナルティーエリア右に走り込んで受けたマルティノスがシュート、ボールは左ポストに当たり、ゴール前を横切り右ポストの外へ。
 9分、何度目かわからないが、相手左サイド山中からのクロスをしのいでフロンターレのカウンター。家長が左へ流れるダミアンにパス、ダミアンが左足でシュートするが、相手GKが捕る。
 13分、レッズが一人目の交替。ボランチの青木に替えてベテランの阿部勇樹が入る。
 16分、相手左サイド奥で山中と柏木でボールをキープされるが、大島が戻って守田を援護、相手左CKに。これを柏木が蹴るが、ダミアンがクリア。
 22分、フロンターレが二人目の交替。ダミアンに替えて小林が入る。ダミアンは「一番近いサイド」から出る際ゆっくり歩いたため、遅延行為でイエローカード。
 24分、山村からのロングフィードに小林が走り込むが、オフサイド。山村は谷口よりロングキックがうまい。
 25分、相手MF山中が左サイドから折り返したボールを守田が防ぐ。レッズの選手たちは「ハンド」をアピールするが主審はとらず。埼玉テレビ解説の戸田は「VARがなければ難しい」と言う。リプレーを見ると、守田の腕に当たってはいるが、腕は体に付いており、動いていない。
 26分、相手右サイド岩武を車屋が倒し、相手FK。柏木が蹴るが、GK新井がはじき、ゴール前で混戦になるが、なんとか防ぐ。どうして新井がはじいたボールを誰かクリアにいかないのだろう。
 30分、レッズが二人目の交替。岩武に替えて関根を入れる。
 33分、追加点。家長からの横パスをペナルティーエリア手前右サイドで受けた守田がクロス、小林が相手DFの背後から走り込んでヘディングシュート、右に決まる。2−0。さすが。途中から出た方がいいのかな。
 34分、レッズが三人目の交替。山中に替えてついに興梠を入れる。レッズが勝ち点を得るには、最低でも2点が必要だが。
 39分、相手FWマルティノスを車屋が倒し、中央右寄りで相手FK。マルティノスが蹴らせてほしいとボールサイドに立つが、柏木が譲らず。しかし柏木のキックは大きく枠の上。
 42分、相手ボランチ柴戸からの縦パスを受けた興梠が右サイドのマルティノスへパス、マルティノスがドリブルからシュートをうつが、GK新井。
 44分、フロンターレが三人目の交替。脇坂に替えて阿部が入る。阿部は左ワイドに入り、斎藤は右へ回り、家長がトップ下へ。
 追加タイム4分。48分、相手MF関根が右サイドで倒され、レッズのFK。柏木が蹴るが、GK新井がはじく。
 フロンターレサポーターが歌う「アヴァンテ」が小さく聞こえる。GK新井が大きく蹴るが、まだ笛は鳴らない。レッズの選手が拾ったボールをフロンターレが取り返したところでタイムアップ。
 これで勝ち点54として4位キープ。次節は、勝ち点59の首位鹿島との対戦。また中三日の正念場。

サッカー短評 (2019.11/2)

川崎フロンターレvs.サンフレッチェ広島 2対1 (2019.11/2 等々力) 第30節

 観戦した。広島は、ほんの四日前にレッズと対戦(10/29。レッズACL決勝進出のため31節前倒し。1−1)したはずなのに、パワフルだった。フロンターレは前半、後半とも開始から押し込まれて受けて立つ展開に。確かに、家長と車屋のダブル出場停止の上、ルヴァンカップ決勝での谷口のレッドカードでDF陣は緊急布陣。戻ったばかりの奈良と山村のCBは初コンビだと思う。それにしてもボールが落ち着かない。決勝がPK戦までいった疲れがあるのか。前線に入る前で相手にカットされるかミスパス。得点は2点とも個人技で決めたもの。それでも勝ちは勝ち。再び4位浮上。憲剛が担架で退場したのが心配だ。
 等々力にはいつも1時間前に入るが、マッチデープログラムが既に売り切れ。発表された入場者数は2万3900余人。スタジアムは、二日遅れ(本来あり得ない!)のハロウィン仕様。フラッシュ撮影すると、選手の骨格が映る黒いパネルやら、レギュラー陣の仮装写真パネルやら、マリックさんのハンドパワー始球式やら。スタグルにカボチャ使用のメニューがほしかったが、見当たらなかった。選手紹介時の映像に仮装姿がスクリーンに映り面白かった。座席はまたもメインのアウェイ寄り。ゴールラインのほぼ延長線上。
 先発は、GK新井、DF登里、山村、奈良、マギーニョ。大島と田中碧のダブルボランチ。トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と脇坂。ワントップ小林。奈良は4月以来の先発。碧は鼻骨骨折とのことでフェイスガード。ベンチに斎藤、ジェジエウ、イサカ・ゼイン、知念など。
 広島はワントップにドウグラス・ビエイラ。左右のシャドーに森島司と川辺。稲垣と青山のダブルボランチ。左右のアウトサイドに柏とサロモンソン。DF佐々木、荒木、野上。GK大迫。キャプテンは青山。サロモンソンは出場停止のハイネルの代役らしい。ベンチに清水航平、柴崎など。
 3分、憲剛からのパスを受けた小林のシュートは枠の左。4分、阿部のシュートは相手GK。
 7分、山村のパスを青山にカットされ、川辺へつながれ、大島の守備がアフターとなって相手FKを与える。森島が蹴るが山村がクリアして相手左CKに。これも森島が蹴るが、GK新井がはじいて山村がクリア。
 10分にも自陣ペナルティーエリア左外で、攻め上がった相手DF佐々木を碧が倒して相手FK。森島が蹴り、荒木にヘディングシュートされるが、奈良が競って枠の外。ホームなのにすっかり広島ペース。
 15分、大島からのループパスに走り込んだ脇坂がペナルティーエリア内で相手GKと1対1になるが、小林に横パス、小林がシュートを決めたが、オフサイドでノーゴール。ちょうど目の前で、確かにオフサイドだった。脇坂が自分で打てば良かったのに。残念。
 21分、先制。阿部がペナルティーエリア内で相手GKと1対1になるが、ここでもシュートせず小林にパスしたところをカットされるが、こぼれて憲剛が拾い、碧に落とす。碧はこれをミドルシュート、よく見えなかったが、ゴールイン。リプレイが何通りかスクリーンに出てやっとわかったが、何とシュートは左ポストに当たり、相手GKの背中に当たって左隅に入っていた。1−0。
 25分、脇坂がペナルティーエリア右で相手DFをかわし、今度は自分でシュートするが、相手GK正面。
 27分、大島が囲まれて足を踏まれたらしく、右足のスパイクを手に持ってアピール。すわりこんではき直す間時計が止まる。
 29分、相手右DF野上にシュートされ、DF陣に当たって相手右CK。森島が蹴り、相手選手がとびこんでくるが、フロンターレDFにも当たったらしく連続右CK。今度は憲剛が大きくクリア。
 フロンターレは、大島や碧がスルーパスを入れているが、前線に収まらず。広島のMF陣がすばやくカットしては青山に預け、カウンターにつなげてくる。相手左サイドの柏と佐々木は前後入れ替わって攻めてくるので、マークしにくいようだ。フロンターレの右DFがマギーニョと奈良で、連携が悪いとみているのか。
 43分、相手右サイドのサロモンソンからのパスを受けた川辺が右のビエイラにパス、ビエイラからのクロスを川辺がシュートするが、GK新井。
 追加タイム2分。48分、相手左サイドの柏が中にきれこんで右サイドのサロモンソンにパス、サロモンソンからのクロスを相手ボランチ青山がフリーでヘディングシュートするが、大きく枠の上。1−0でハーフタイム。

 後半開始から広島が一人目の交替。MFサロモンソンに替えてFWレアンドロ・ペレイラを入れる。ペレイラが左シャドーに入り、柏が右シャドーに回り、森島が左アウトサイドと変更したらしい。
 1分、相手MF稲垣にシュートされるがバーに当たって助かる。よく見えなかった。
 4分には、相手FWペレイラが左からクロス、相手FWドウグラスにヘディングシュートされるが、枠の右。
 7分にも相手右サイドの柏からクロスを入れられ、相手FWペレイラがGK新井と1対1になりシュートされるが、DFに当たり、枠の外。
 9分、相手FK。森島が蹴り、相手FWペレイラが蹴るが、ヒットせず。後半は、広島の攻撃を跳ね返しているだけの時間が多かった。
 15分、フロンターレが一人目の交替。大島に替えて下田を入れる。
 17分、憲剛のパスを相手MF柏にカットされ、スルーパス、受けた相手FWペレイラがペナルティーエリア右からシュート、奈良がすべりこんで右CKに。森島がニアへ蹴るが、DF陣が防ぐ。
 19分、憲剛が相手と接触したらしく、倒れている。起き上がれずに担架に乗って出る。左膝を立てている。ちょうどフロンターレは脇坂に替えて斎藤を入れようとしていたが、先ほど大島を替えているので、ここで脇坂まで下げてしまうとゲームメイクが弱くなってしまう。憲剛に替えて斎藤を入れる。斎藤が右ワイド、脇坂がトップ下へ回る。
 憲剛へのファールで得たFKは下田が蹴るが、長くなりすぎてゴールラインを割る。後半は押されっぱなしなのだから、セットプレーは大事にしてほしい。
 24分、相手左CK。森島が蹴り、こぼれを相手MF柏にシュートされるが、GK新井が捕る。今日の新井は忙しい。
 26分、広島が二人目の交替。稲垣に替えて柴崎を入れる。直後に相手MF川辺にミドルシュートをうたれるが、碧が足に当てて枠の外。
 なんとか前線へボールを送り、斎藤のドリブルなどで攻撃を打開したいが、その前にボールカットされるかミスパスしてしまう。GK新井のロングキックもことごとく相手に競り負けてチャンスにならない。どうして後ろから構築していかないのか。広島は試合間隔が短いはずなのになぜこんなにスタミナがあるのか。
 31分、ようやく斎藤にボールが通り、斎藤は自陣からロングドリブル、惜しくもシュートまで持ち込めず、ファールで止められる。これで得たFKを脇坂が蹴るが、山村に合わず、オフェンスファール。
 36分、マギーニョがボールを奪われ、最後は相手MF青山がシュート、枠の上。
 37分、失点。相手GK大迫のロングキックをマギーニョが頭で触ったが自分の後ろにこぼれ、相手FWペレイラに拾われ、奈良も押しやられ、GK新井もかわされ、流し込まれた。1−1。
 38分、阿部がペナルティーエリア左からクロス、ファーで斎藤がシュート、相手DFに当たったこぼれにマギーニョがつめて左上に押し込んだ。2−1。実際にはよく見えなかった。
 42分、マギーニョの足がつって、いったん担架でピッチを出る。スタンドの後ろの席では「入れるDFがいないじゃん」という声。いないということはないが、ジェジエウをCBに入れ、山村をボランチへ、碧を右SBにするしかないだろう。が、マギーニョはすぐ戻る。
 44分、下田が左サイド奥でボールキープ。45分、ノボリが相手スローインを邪魔してイエローカードが出たらしい。
 追加タイム5分。長いが、担架が二回入ったからしかたない。ルヴァンカップ決勝みたいに「アヴァンテ」を歌い始めた後に失点だけはしないでほしい。
 46分、斎藤が長駆ドリブルで深い位置まで走り、相手選手を何人も引き連れる。
 48分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えて知念を入れる。しっかりボールを追えということだろう。
 49分、中央相手右サイドでFKを与える。これを森島がファーへ蹴るが、味方に合わない。
 ようやく「アヴァンテ」が聞こえてくる。2−1でタイムアップ。やれやれ疲れた。
 これで広島と入れ替わって4位浮上(勝ち点50)。しかし1位鹿島(勝ち点57)、2位FC東京(勝ち点57)、3位マリノス(勝ち点56)も勝ったため差は同じ。次は中二日でレッズ戦。

 ※憲剛の左ヒザは重傷。前十字靱帯損傷で全治約6ヵ月。もちろん手術になる。本人は復帰前提のコメントを出しているので待ちたい。10/31に39歳になったばかりで、リハビリはたいへんだと思う。(11/4記)

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サッカー短評 (2019.10/26)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 3対3PK5−4 (2019.10/26 埼玉ス) ルヴァンカップ決勝

 とうとう優勝した! 5度目の正直。しかし、もうだめかと何回も思った。フロンターレの「準優勝の呪い」が復活したかと思うくらい、いろいろあった。
 2−1で90分が過ぎ、追加タイム4分のうち3分20秒が過ぎ、サポーターが「アヴァンテ」を歌い出したところで相手CKを与えた。そのラストプレーで追いつかれ、延長へ。延長では、前半にCBの谷口をレッドカードで失った。いったんイエローが提示された後でVARから連絡が入ってレッドに訂正。そのファールで与えたFKを、元フロンターレの福森に直接決められ、勝ち越された。しかし、延長後半に今度はフロンターレの小林が同点弾を決め、ついにPK戦へ。そこでもドラマがあり、4人目の車屋がバーに当てた後、GK新井がスーパーセーブで札幌の5人目を止め、ギリギリで6人目へ。フロンターレの長谷川が決めた後、相手の6人目のキックは新井が正面で捕った。気迫勝ち。MVPが新井になったのもうなづけた。
 ルヴァンカップは決勝だけ一発勝負。フロンターレはアウェイ扱いで、ユニフォームも白い方。サポーターはスタンドの右半分を水色に染めている。
 先発は、GK新井。DF車屋、谷口、山村、登里。大島と田中碧のダブルボランチ。トップ下に脇坂、左右のワイドに阿部と家長。ワントップはダミアン。キャプテンマークは谷口。ベンチについに奈良が戻ってきた。憲剛、小林、マギーニョもいる。
 札幌は、ジェイのワントップ。ツーシャドーにチャナティップと鈴木武蔵。左右のアウトサイドに菅と白井。深井と荒野のダブルボランチ。DF福森、キム・ミンテ、進藤の3バック。GKク・ソンユン。チームキャプテン宮澤が直近の試合の怪我でベンチ外。キャプテンマークは福森。
 立ち上がりから前半半ばまでは、札幌ペース。3分、山村が相手FWジェイを倒して、ペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。これを福森が蹴り、壁に当たって左CK。これも福森が蹴るが、DF陣がはね返す。
 5分に脇坂、7分に登里、と続けてペナルティーエリア右に入ってシュートするが、相手DFに当たったり、相手GKに防がれる。9分には、阿部が大島とのパス交換からミドルシュートをうつが、惜しくも枠の右。
 10分、札幌のカウンターから失点。相手右ワイドの白井がドリブルで対面の車屋をかわしてクロス、中央で谷口が頭で触るがクリアはやや小さく、走り込んだ相手左MF菅に蹴り込まれ、左隅に決まってしまう。0−1。
 フジテレビの解説、清水さんは「これで札幌の緊張はだいぶほぐれた」と言う。この後しばらく、フロンターレは相手のカウンターを警戒して、前後が間延びしてパスが回せなくなった。トップ下の脇坂には相手DFが二人三人とすぐ寄せてくるし、ダミアンの足下にいいボールを入れられない。
 14分、相手MF菅にまたシュートされるが、今度は防ぐ。そこからフロンターレのカウンターでダミアンが右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右に入って打ったシュートは相手DFに当たるが、こぼれを脇坂がシュート、枠のわずかに右。力んだか。
 札幌は、福森が最終ラインから前線のジェイにフィードしたり、チャナティップがすばやく、味方を使ったりして手数をかけない。18分にも、チャナティップからのスルーパスを受けた鈴木武蔵にペナルティーエリア右に入られ、シュートまでいかれたが、枠の右。
 19分、阿部がペナルティーエリア左からクロス、フリーでダミアンがシュートするが、右ポストに当たる。決まったと思ったのに。
 24分、山村からの縦パスを受けた脇坂が前のスペースにパス、走り込んだ大島が左足でシュートするが、相手GKがはじいて左CK。これを脇坂が中央へ蹴るが、相手DF。こぼれをひろって車屋がゴール前にクロス、最後は山村が頭に当てるが、大きく枠の上。
 しばらく攻めあぐねる。パスがずれると、すぐ相手カウンターを受ける、の繰り返し。アナウンサーが「フロンターレはどうすればいいのか」と解説の清水さんに聞くと、「大島が攻撃に出るとマークしていたチャナティップが空く。そこでボールを失うと一気にひっくり返ってしまう。チャナティップのマーク受け渡しが曖昧になっている」と言う。
 38分、大島からダミアンへのループパスを相手DFがクリアしフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、ニアで相手DF。
 44分、車屋かのスルーパスを受けた家長がペナルティーエリア左からクロス、フリーの脇坂がヘディングシュート、これも右のポストに当たる。決めてほしい。
 45分、札幌のカウンター。相手FWジェイにペナルティーエリア右に入られ、シュートされるが枠の上。
 追加タイム2分。47分、田中碧が思い切りよくミドルシュート、相手DFに当たり左CK。碧は先日U22の南米遠征でブラジル相手に2点取った。CKは脇坂が中央へ蹴り、ダミアンが触ってファーへこぼれたところを阿部が落ち着いて相手GKの足の間を通してシュートを決める。1−1。前半のうちに追いつけたのは収穫。アナウンサーが、「フロンターレはこれまで4回決勝に出て無得点だったが、ついに得点しました」と叫ぶ。ここでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。解説の清水さんは「札幌に、後半は強くプレスにいくよう指示が明らかに出ている」と言う。
 3分、右サイドで登里からのパスを受けた家長が相手DFをいなしてクロス、ファーでダミアンがヘディングシュート、枠の上。4分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。5分、ダミアンが前線から相手バックパスを追うと、相手GKがキャッチミスして左CKを得る。これをショートコーナーで始めるが、すぐにボールを失う。
 13分、家長がペナルティーエリア右からファーの阿部へクロス、阿部がていねいに折り返し、フリーの脇坂がシュートするが、なぜか枠の右。もう少し落ち着いてほしい。
 直後に札幌が一人目の交替。ジェイに替えてアンデルソン・ロペスが入る。
 17分、フロンターレがペナルティーエリア内でパスをつないで家長がシュート、ヒットせず相手GK。
 19分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて憲剛が入る。憲剛は4回目の決勝らしい。
 22分、相手FW鈴木武蔵からのスルーパスを受けたロペスがペナルティーエリア右に入り、谷口にマークされながらもシュート、枠の右。
 24分、憲剛のスルーパスに家長が走り込むが、オフサイド。このパスは通らなかったが、めりはりが効くようになった。
 28分、札幌が二人目の交替。右ワイドの白井に替えてルーカス・フェルナンデスが入る。フロンターレも二人目の交替。ダミアンに替えて小林が入る。
 34分、相手FWロペスにまたシュートされるが、枠の右。
 37分、家長が倒されて右サイド奥でフロンターレのFK。憲剛が中央へ蹴るが、相手DFがクリアして今度は右CK。憲剛がニアへ蹴り、いったんはじかれるが、大島が拾って阿部につなぎ、阿部のクロスを谷口がヘディングシュート、相手GKがファインセーブ。
 42分、相手FWロペスが下がった位置でパスを受けて前線へスルーパス、走り込んだ相手FW鈴木武蔵がGK新井と1対1になるが、トラップが大きくなり新井が抑える。
 43分、家長が倒され、相手DF菅にイエローカード。大島がループのスルーパスを前線へ入れ、小林が胸トラップから相手GKとの1対1になり、シュートを押し込む。VARの確認が入るが、ゴールは認められる。VARで何を確認したのかは不明。胸トラップがハンドではないかの確認なのか、小林以外の選手がオフサイドかどうかの確認なのか。2−1。
 追加タイム4分。フロンターレはここで試合を終わらせたかった。解説の清水さんは「ベテランの中村とかいますから、試合の終わらせ方はわかっている」と言うが。
 かなり大きくクリアを蹴ったりしたが、50分、鈴木武蔵の突破を防ぐため、クリアしたボールが相手右CKとなる。これを福森が蹴り、大島のマークを外した相手ボランチ深井がヘディングシュート、ゴール左に決まり、2−2。サポーターがもう「アヴァンテ」を歌っていたのに。どうして最後にCKを与えるのか。今期追加タイムのCKから何点失点したことか。延長戦へ。

 延長前半開始からフロンターレは三人目の交替。阿部に替えて長谷川が入る。
 3分、チャナティップを谷口が倒してイエローカード。ペナルティーエリアすぐ外の右寄りで札幌のFK。解説の清水さんは「福森は前半最初にも同じような距離から一回蹴っている、こちら側の方が左足にはいい」と言う。なぜか主審がVARの画面を見に走って行く。実際に主審が確認している画像は不明だが、テレビで谷口のファールの場面をリプレイ。主審は戻ってくると、なんと谷口にレッドカード。これで残り時間10人で戦わなければならない。
 FKは福森が直接ねらい、見事に左隅に高速キックを決める。2−3。福森はフロンターレに4年在籍し、得点して恩返ししたいと語っていたと紹介される。
 10分、フロンターレが四人目の交替。大島を下げて、マギーニョを入れる。マギーニョが右SB、登里が左SB 、車屋が左CBに入る。憲剛がボランチに下がっている。
 一人少ないフロンターレは、入ったばかりの長谷川の側から何度も攻撃。12分、登里のクロスがクリアされ、左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。14分、小林がペナルティーエリア手前からシュート、相手GK。
 延長前半の追加タイムは4分あったが、2−3のまま延長後半へ。
 延長後半開始から、札幌が三人目の交替。足がつっていた福森に替えて石川が入る。
 1分、登里のドリブルがファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ニアで家長がヘディングシュート、相手GK正面。
 3分、長谷川からのパスを受けた小林が相手GKと1対1になりシュート、相手GKが防ぐ。
 4分、長谷川がドリブルして相手DFのクリアでフロンターレの左CK。憲剛が蹴り、中央で相手FW鈴木武蔵が頭で触り、ファーへ流れたボールを山村がシュート、これに小林がつめてゴールに押し込む。3−3。あと10分近くある。
 10分、家長が相手を倒してイエローカード。相手左サイドで札幌のFK。ありがたいことに福森はもういない。キッカーの荒野は短くつなぎ、最後はチャナティップがシュート、しかしなんとかこれをクリア。
 12分、札幌が四人目の交替。左MF菅に替えて、元フロンターレの中野が入る。
 15分、札幌の右CK。フェルナンデスが蹴り、こぼれを荒野が拾うが、シュートできず。
 追加タイム1分。16分、荒野からのパスを受けたフェルナンデスがヘディングシュート、オフサイド。3−3のままPK戦へ。

 PK戦はフロンターレ側のゴールを使う。先行はフロンターレ。一人目の小林が右に決める。北海道コンサドーレ札幌一人目のロペスも左に決める。GK新井はやや早く動いた。PK1−1。
 フロンターレ二人目の屋の山村は左に決める。札幌二人目の鈴木武蔵は左上に決める。清水さんが「上をねらうのは難しい」。PK2−2。
 フロンターレ三人目の憲剛は右に決める。札幌三人目の深井も左に決める。PK3−3。
 フロンターレ四人目の車屋が上をねらってバーに当てる。清水さんは「PK失敗は連鎖することがある」と言う。札幌四人目のフェルナンデスは右に決める。PK3−4。
 フロンターレ五人目の家長は落ち着いて右に決める。札幌五人目の石川は左に蹴るが、GK新井がはじく。PK4−4。
 フロンターレ六人目の長谷川は左に決める。札幌六人目進藤が左に蹴ったが、GK新井がガッチリ捕る。PK5−4。新井はボールを抱えたまま走り出す。
 試合後のインタビューで、新井は「相手が緊張していたので最後まで動かずに待ってプレッシャーをかけた」というようなことを言っていた。いやー長かった。

サッカー短評 (2019.10/19)

ガンバ大阪vs.川崎フロンターレ 2対2 (2019.10/19 パナスタ) 第29節

 どちらも引分けでは不十分。フロンターレの方が痛いか。いくら首位の鹿島が引き分けたとは言え、あと5節で勝ち点差8では。しかも、次節家長と車屋が出場停止。登里は、最後に倉田と激突して担架で退場し、脳しんとうの疑い。その上、守田は体調不良で前半だけで交替するし、3人替えた後に山村がももを傷めたようだった。次節のDFは足りるのか。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、山村、登里。大島と守田のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップにダミアン。
 ガンバは、ワントップに渡辺千真。二列目に倉田と小野瀬。左右のアウトサイドに藤春と福田。井手口と矢島のダブルボランチ。DFキム・ヨンゴン、三浦、高尾の3バック。GK東口。ガンバもけが人が多く、宇佐美とアデミウソンが怪我で離脱。
 5分、早くも失点。ペナルティーエリア手前左寄りで相手MF小野瀬がミドルシュート、これはバーに当たって真下に落ちたが、こぼれをGK新井が抑えるよりも早く相手FW渡辺がつめて押し込まれた。0−1。
 この後、フロンターレの時間が続くが0−1のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交替。守田に替えて田中碧が入る。守田は、試合後、鬼木監督は体調不良と言っていた。田中碧はU22のブラジル遠征から三日前に戻ってきたと紹介。
 6分、追いつく。車屋が左サイド深い位置から上げたクロスにダミアンと相手DFが競り、こぼれたボールに走り込んだ大島が、飛び出した相手GKの頭上を越える技ありのシュートで1−1。
 ここからまたフロンターレの時間が続く。17分、ガンバが一人目の交替。DF藤春に替えてMFスサエタが入る。
 18分、逆転。家長からのパスを右サイド深くで受けた登里がペナルティーエリア右から折り返しのクロス、ダミアンがニアへ走り込んでシュートを決める。2−1。
 ところが、2分後に追いつかれる。相手右サイドから小野瀬がクロス、これに倉田がダイビングヘッドで決め、2−2。
 しかし、倉田はクリアに来た登里と頭同士がぶつかり、倒れたまま動かない。ノボリも倒れているが、足が動いている。倉田はすぐ担架で退場。登里も自分の足でピッチを出たが、担架で退場。
 23分、ガンバは二人目の交替。倉田に替えて高江が入る。フロンターレも二人目の交替。登里に替えて脇坂が入る。脇坂はボランチに入り、田中碧が右SBに下がる。
 28分、脇坂がシュート、相手DF。29分、家長がシュート、枠の外。
 30分、相手MF井手口がシュート、枠の左。31分にも相手DF高尾が攻め上がって、ペナルティーエリア右でパスを受け、フリーでシュート、DF陣が防ぐ。
 33分、フロンターレが三人目の交替。憲剛に替えて下田を入れる。脇坂がトップ下、下田がボランチか。
 両チームとも次の1点を取ろうとするが、シュートに至らない。42分、ガンバが三人目の交替。渡辺に替えてパトリックを入れる。
 44分、長谷川が倒されて中央左サイドでフロンターレのFK。後ろでは、山村が足を傷めて座り込んでいる。いったんピッチを出て治療。もう交替枠はない。FKは下田が蹴り、味方が触るが、相手DFがクリア。
 追加タイム7分。46分、相手MF小野瀬が相手右サイド深くからクロス、パトリックが頭に当てるが枠の外。
 山村が戻るが、前線でFWの位置に入る。放送席では、「前の方がねらわれないからでしょう」と言っている。
 50分、相手MF矢島がシュート、GK新井が防ぐ。
 51分、車屋がペナルティーエリア手前右で相手FWパトリックを倒し、イエローカード。これが累積4枚目。相手FKはキムが蹴り、パトリックがヘディングシュートするが、GK新井がファインセーブ。ここでタイムアップ。
 とうとう6位に後退。

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サッカー短評 (2019.10/16)

日本vs.タジキスタン 3対0 (2019.10/15 ドゥシャンベ・タジキスタン) ワールドカップアジア2次予戦グループF

 三回ほど、危うく失点しそうな場面もあったが、全体的には順当に勝ちきった。ホームのタジキスタンは、2万人収容の観衆の大声援を受け、すばやくパスをつなぐサッカーで切り込んできた。立ち上がりに、危や失点という場面を権田のファインセーブでしのいだ後は、ほぼ日本ペースだったが、慣れない人工芝のせいか、パスがずれたりして前半無得点。しかし後半8分に先制、続けて11分に追加点で、その後は比較的落ち着いた展開。最後に途中出場の浅野が代表1年ぶりの得点をあげてしめくくった。
 先発は、GK権田、DF長友、吉田、植田(セルクル)、酒井。柴崎と橋本(FC東京)のダブルボランチ。トップ下に南野、左右のワイドに中島と堂安(PSV)。ワントップに鎌田(Eフランクフルト)。モンゴル戦から、植田、橋本、堂安、鎌田が変更。ベンチに久保や板倉。
 タジキスタンのシステムは4-1-4-1。先発は不動のメンバーらしい。U17ロシア代表だった選手もいるとのこと。トシェフ監督はウズベキスタンの人。タジキスタンのU23の代表監督も兼任しているが、東京五輪アジア予戦で敗退。タジキスタンは、二次予選の初戦で格上のキルギスに勝ち、モンゴルにも勝って勝ち点6と勢いに乗る。グループ2位のうちの上位4チームに入れば、初めての最終予選進出もねらえる。
 試合開始前に、日本の台風19号による死者・被災者への黙祷があった。
 3分、相手右サイドのスルーパスからクロスを上げられるが、吉田に当たり、タジキスタンの右CK。7番MFウマルバエフが左足で蹴るが、味方に合わず。
 5分、日本も中島がドリブル突破をねらうが、あっという間に2,3人寄ってきてポールを失う。日本が取り返して、最後は酒井の右からのクロスを、南野がヘディングシュートするが枠の上。タジキスタンは、攻守とも切替が速く、よく組織されている印象。
 8分、中島が後ろから倒され、中央で日本のFK。しかしここでタジキスタンのアンカーを務めていた20番MFジュラボエフが足を傷めてピッチを出る。FKは中島が蹴り、ペナルティーエリア右で吉田がボレーシュートを打つが、相手DFに寄せられ、大きく枠の外。
 テレ朝の解説、松木さんと中山雅史が、しきりに人工芝を心配する。「スタッド式スパイクならしっかり刺さるが、スパイクの側面が滑る」「キックのときの立ち足に負担がかかる」土の代わりに黒い細かいチップが敷き詰めてあり、それが滑るらしい。
 13分、日本の右CK。中島が蹴り、吉田がボレーシュート、相手GK正面ではじかれ、こぼれに鎌田がつめるが、相手GK。
 17分、いったん治療後ピッチに戻っていた相手MFジュラボエフがまたすわりこんでしまい、プレー続行不可に。今度は担架で出る。タジキスタンは一人目の交替。8番MFサイドフが入る。
 18分、中島が相手ボールをカット、すぐ右サイドの南野へパス、南野もすぐ中央へパス、鎌田が角度がないところからシュート、相手DF。これで得た右CKを中島が蹴るが、相手DF。
 日本はほとんどボールキープし、チャンスは作るが、最後の詰めが合わない。タジキスタンもよく守っている。
 22分、中央で相手FK。ウマルバエフが蹴るが、GK権田が捕る。23分、GK権田のトラップを相手選手にカットされ、相手MF17番パンシャンバと権田がペナルティーエリア内で1対1となり、シュートされるが、すばやく寄せてファインセーブ。危なかった。
 27分、堂安がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。今日の堂安は、南野や鎌田とうまく連携できていない。先日のモンゴル戦の伊東のような働きを見せられるか。
 31分、日本の右CK。中島が蹴り、ぴったり吉田に合い、ヘディングシュート、なぜか枠の右にはずれる。吉田をおとりにして他のヘディングシュートが上手い人をターゲットにすべきでは。
 36分、吉田が右サイドで上がり目の酒井にフィード、酒井は柴崎にパス、柴崎がワンタッチでペナルティーエリア内へクロス、南野がヘディングシュートするが、やや姿勢が苦しく、ヒットせず枠の外。
 43分、鎌田を抱え込んだ相手DFエルガシェフにイエローカード。
 45分、中島が左サイドからペナルティーエリア左に入ってクロス、南野がヘディングシュートするが、相手GK正面。後でわかったことだが、前半の終わり頃から、南野がワントップ、鎌田がトップ下と位置を変えていたらしい。
 追加タイム2分。46分、タジキスタンのロングフィードを吉田が蹴り出し、相手右CK。ウマルバエフが蹴るが、DF陣が防ぐ。
 48分、日本の左CK。時間切れかと思ったが、イラクのモハンメド主審はプレーさせた。中島が蹴るが、相手GKがはじく。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。あせるような内容ではないが、早めに得点がほしい。1分、下がってきた鎌田が柴崎からの縦パスに反転してマークをかわし、ペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。
 7分、右サイドから崩し、酒井が攻撃参加するが、相手GKが飛び出し、こぼれを堂安がシュートするが、相手DFがクリア。
 8分、先制。中島が左サイドからクロス、ファーでフリーの南野がヘディングシュートを決める。1−0。
 11分、続けて追加点。柴崎がペナルティーエリア右へスルーパス、酒井が走り込んでワンタッチで低いクロス、斜めに走り込んだ南野がかかとで押し込み、2−0。あっという間に2点入り、タジキスタンの選手や観衆はやや気落ちした感じ。
 13分、相手10番MFジャリロフが柴崎をかわしてミドルシュート、枠の左。まだあきらめていないところを示す。
 15分、ペナルティーエリア手前右寄りで南野が倒され、日本のFK。ボールサイドに堂安と中島が立つ。堂安が直接ねらうが、相手GK正面。
 18分、相手7番MFウマルバエフが吉田の縦パスをカット、21番FWジャリロフにつなぎ、ジャリロフはペナルティーエリア内からシュート、ヒットせず、GK権田。
 19分、日本が一人目の交替。中島に替えて浅野を入れる。浅野は左ワイドに入る。
 21分、タジキスタンが二人目の交替。21番FWジャリロフに替えて14番FWボボエフを入れる。
 22分、柴崎が相手MFウマルバエフを倒して、ペナルティーエリア手前左寄りでタジキスタンのFK。ウマルバエフが蹴り、鎌田に当たって右CKに。これもウマルバエフが蹴るが、植田が頭で大きくクリア。
 24分、相手右サイドでタジキスタンのFK。ウマルバエフが蹴り、鎌田が頭ではじくが、こぼれを拾われ、最後は10番MFジャリロフがクロス、GK権田。
 27分、鎌田が下がってきて堂安からのパスを受け、ペナルティーエリア左へスルーパス、浅野が走り込んで折り返し、南野がシュート、枠の外。しかもオフサイドの判定。
 33分、中央左寄りでタジキスタンのFK。相手MF17番パンシャンバが蹴り、ファーに走り込んだ相手DF4番ペクナザロフがシュート、枠のわずかに右で助かる。
 35分、日本が二人目の交替。鎌田に替えて永井が入る。
 36分、浅野が左サイドから南野へパス、最後は浅野がペナルティーエリア内で相手GKと1対1になりシュートするが、大きく枠の上。
 37分、追加点。堂安が下がった位置で右サイドを上がる酒井にパス、酒井がファーへ上げたクロスに浅野が飛び込み、ヘディングシュート。これで3−0。
 40分、ボランチ橋本がフリーでミドルシュート、相手に当たって相手GK。
 ピッチサイドでは、久保が第四審と立っているが、ボールがデッドにならない。41分、南野からのパスをペナルティーエリア内右に走り込んで受けた永井が相手GKと1対1でシュート、左手で防がれる。
 42分、タジキスタンも三人目の交替。前半、けが人の代わりに入った8番MFサイドフに替えて9番FWマラドゥストフを入れる。得失点差を少しでも少なくしたいということか。同時に、日本も三人目の交替。南野に替えて久保が入る。
 44分、浅野が下がった位置からロングスルーパス、久保が斜めに走り込んで受け、ペナルティーエリア左奥から折り返し、最後は堂安がシュートかるが、相手DFに当たって日本の右CKに。
 CKは久保が蹴るが、ニアで相手DF。
 追加タイム3分。46分、相手左サイドでタジキスタンのFK。すばやく蹴り、パンシャンバがペナルティーエリア手前からシュート、GK権田が捕る。
 47分、久保からのパスを受けた浅野がフリーでシュートするが、バーに当たる。48分にも堂安が鋭いミドルシュートを打つが、相手GKがファインセーブ。3−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.10/14)

鹿島アントラーズvs.川崎フロンターレ 0対0 (2019.10/13 カシマ) ルヴァンカップ準決勝第2戦

 2戦目は、前日関東地方を通過した台風19号の影響で、15時キックオフ予定を繰り下げて19時開始となった。フジテレビの放映予定もなかなか修正されず、ラグビーワールドカップの初の決勝トーナメント進出がかかった日本対スコットランドも繰り下げとなり、重なってしまって録画で見ることに。
 台風の影響で、VARを設置できず、昨年の方式である追加副審を置く形で実施された。試合は、得点こそ生まれなかったが、フロンターレは惜しいシュートもあり。鹿島はたたみかける攻撃ができず。開始2分で怪我人が出るなど不運もあった。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、山村、登里。下田と守田のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。第1戦に温存できた憲剛と小林が先発し、ベンチには大島、マギーニョ、ダミアンなど。
 鹿島は、上田綺世のワントップ、トップ下に土居。左右のアウトサイドに白崎と中村充孝。永木と名古のダブルボランチ。DF小池、犬飼、ブエノ、伊東幸敏。GKクォン・スンテ。内田、レアンドロなどはベンチから。
 たちあがり、最低2点は必要な鹿島が攻め込んで来ることが予想されたが、フロンターレがリズムをつかんだ。2分、フロンターレの右CK。憲剛がニアに蹴るが、相手DF。
 直後に、家長と接触した相手DF犬飼が右もも裏を押さえて倒れ、担架に乗って退場。4分、鹿島は一人目の交替。第1戦に先発したチョン・スンヒョンを入れる。
 5分、中央右サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DF。7分、今度は左サイドから憲剛がクロス、いったん相手DFがクリアするが、こぼれを阿部がシュート、これも相手DF。
 10分、フロンターレのカウンター。最後は小林がペナルティーエリア手前右寄りからシュート、枠の左。13分にも、パスをつないで最後は下田がミドルシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 14分、相手右ボランチ名古が右サイド深い位置からクロス、谷口がクリアして相手右CK。永木が蹴るが、小林がニアでクリア。
 22分、前半最大のピンチ。中盤で鹿島にパスを回され、相手右サイドから永木がアーリークロス、相手FW上田が走り込んでダイビングヘッド、ボールはゴールに飛び込んだが、オフサイドで助かる。確かにリプレー映像を見ると、上田と右サイドでもう一人鹿島の選手がオフサイドポジションだった。
 直後にフロンターレのカウンター。憲剛が中央をドリブル、ミドルシュートをうつが枠の右。さらに25分、下田が車屋とパス交換して攻め上がり、ペナルティーアークからシュートするが、相手DF。
 27分、憲剛のスルーパスに走り込んだ家長がシュート、相手GK正面。
 フジテレビの解説、清水さんが「フロンターレの選手同士の距離がよく、鹿島の選手はいくとかわされてしまう」と言う。
 33分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、ニアで谷口が頭で触るが、最後は右CKを得る。こちら側は憲剛がニアへ蹴り、谷口がフリーでヘディングシュートするが、打ち上げてしまう。谷口のヘディングシュートが上達しないのだから、他の人をねらった方がいいのでは。
 37分、阿部が相手DFをかわして、シュートに持ち込むが、ヒットせず、相手GK正面。
 43分、相手左サイドで小池がロングスロー、相手FW上田がペナルティーエリア左で受けるが、ハンドの判定。スローリプレイ映像では、はっきり右腕でトラップしていた。
 追加タイム2分。フロンターレはアウェイゴールをねらって8本シュートしたが得点できず。一方、鹿島はシュートゼロ。

 後半開始から、鹿島は二人目の交替。右アウトサイドの中村充孝に替えてFW伊藤翔を入れる。ツートップにしたのかも。中盤は、ダイヤモンド型に変更。トップ下に土居、左右に白崎と名古、アンカー永木。後半こそ、得点するという決意だろう。
 3分、小林がロングフィードを家長に落とし、ペナルティーエリア手前右で家長がキープしてからクロス、これにまた小林がヘディングシュート、いいシュートだったが、相手GKがファインセーブ。
 直後に鹿島のカウンター。相手左サイドから小池の鋭いクロスが入り、相手MF白崎が受けるが、下田が前を向かせずに奪う。
 6分、相手右サイド深くで相手FKを与える。ここでフロンターレが一人目の交替。阿部に替えて長谷川を入れる。鹿島のFKは永木が蹴るが、小林がクリア。こぼれを再度ゴール前に入れられるが、GK新井。続けて相手左からクロスを入れられるが、山村がクリア。山村は谷口より守備範囲が広いような気がする。
 9分、フロンターレがパスをつないで攻め上がり、最後は右サイドから守田が強いミドルシュート、相手GKが止める。2試合連続得点とはならず。
 12分、フロンターレが二人目の交替。下田に替えて大島が入る。大島から守田にいろいろ伝言があるようだ。鹿島に流れが傾きかけているので、バランスを変えることを期待されると思う。
 直後に大島が前にパスを出すと、憲剛がワンタッチでペナルティーエリア左の家長へ。家長はフリーで受け、またワンタッチで折り返しのクロス、これを相手DFがクリアして右CKを得る。憲剛が蹴り、谷口がヘディングシュートするが、相手GKが捕る。
 14分、相手右CK。永木がファーへ蹴り、ブエノが頭で触るが、車屋が懸命に競り、枠に飛ばず。
 17分、大島の左サイドからの折り返しを長谷川がボレーシュート、枠の上。
 19分、鹿島が三人目の交替。名古に替えてレアンドロを入れる。
 23分、フロンターレがパスをつないで、最後はペナルティーエリア手前から大島がミドルシュート、相手GK。
 29分、中央左サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、相手DFがクリア。こぼれを小林が拾うが、左サイド深い位置でまたFKを得る。これも憲剛がニアへ蹴り、谷口が頭に当てるが、相手DFに当たって右CKに。憲剛が蹴り、小林が飛び込むが合わず。
 32分、中央右寄りで相手FK。永木が蹴り、中央で相手FW上田がヘディングシュート、枠の上。これが鹿島の後半最初のシュートかも。
 35分、鹿島の右CK。永木が蹴り、相手DFブエノが飛び込むが、守田がクリア。36分には、相手MFレアンドロにペナルティーエリア右に入られ、すばやくシュートされるが、GK新井がよく見ていて捕る。すばらしい。
 41分、左サイド深い位置で長谷川がボールキープ。最後はファールをもらい、フロンターレのFK。憲剛は長谷川とパス交換して時間を使う。
 43分、左サイドのスローインを受けた小林が相手DFをかわしてペナルティーエリア左奥でフリーになり、右の憲剛に折り返し、憲剛が流し込むだけ、と思ったが枠の右。残念。
 44分、さらに右サイドから家長がシュート、これもゴールの左隅に入るか、と思ったが、枠の左。家泣かせの今季初得点はまだか。
 45分、相手DFブエノが家長につめよっている。双方の選手たちが集まって間に入ろうとして、しばらく騒然。主審はなんでもっと早く介入しないのか。
 追加タイム5分。46分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えてダミアンを入れる。
 48分、鹿島の捨て身の攻撃。DFのブエノも前線へ上がる。次第にゴール前に詰め寄られるが、相手ボールを家長がスライディングでサイドへ蹴り出し、いったん切る。続く相手右サイドからのロングスローは相手FW伊藤が収め、土居に落とすが、すかさず憲剛がクリア。
 49分、長谷川が左サイドをドリブルで持ち上がり、時間を使って左CKを得る。フロンターレサポーターの「アヴァンテ」が聞こえる。第1戦の等々力では聞かれなかった。本来左CKを蹴っていた下田がもういないので、憲剛が家長に蹴るように言っているようだ。家長は大きく蹴らず、味方とボールキープ。ここでタイムアップ。
 0−0だが、2戦合計で3−1となり、フロンターレが2年ぶりに決勝進出。相手は、第2戦ホームでガンバを1−0で破った北海道コンサドーレ札幌。2戦合計で2−2だが、アウェイゴールをとった札幌が勝ち上がった。初の決勝とのこと。こちらは5回目の正直で、10/26に初優勝をかけて対戦。

サッカー短評 (2019.10/11)

日本vs.モンゴル 6対0 (2019.10/10 埼玉ス) ワールドカップアジア2次予戦グループF

 予想通り、しっかり勝てた。前半22分に先制するまでは、圧倒的に支配していたが、攻め疲れが心配された。しかし、セットプレーからの得点、流れの中から崩しての得点など前半だけで4点。後半には、怪我の大迫の代わりに呼ばれたうちの一人、鎌田の代表初得点も生まれた。最後にDF冨安が怪我したのだけが心配。
 先発は、GK権田(ポルティモネンセ・ポル)、DF長友(ガラタサライ・土)、吉田(サウサンプトン・英)、冨安(ボローニャ・伊)、酒井(マルセイユ・仏)。柴崎(デポルティボ・西)と遠藤航(シュトゥットガルト・独)のダブルボランチ、トップ下に南野(ザルツブルク・墺)。左右のワイドに中島(FCポルト・ポル)と伊東(ゲンク・ベル)。ワントップに永井(FC東京)。ベンチには、久保建英や板倉もいる。
 モンゴルのシステムは4-1-4-1。ここまでミャンマーに1−0で勝ち、タジキスタンに0−1で負け、1勝1敗。堅守速攻のチームらしい。23番DFノルジモーがキャプテン。見たところ、みんな日本人そっくり。監督は2年前から指揮をとるワイス監督で、モンゴルを初めて二次予選に進出させた人。モンゴル国歌は初めて聞いた。
 日本は、全員がそろったのが二日前とかで戦術練習は一日しかできていないらしい。そのせいか、左右からクロスを入れる作戦なのはわかったが、クロスと中の選手の動きが合わない。
 最初のシュートは、柴崎からの縦パスを右サイドで受けた伊東。7分にペナルティーエリア右に入ってうったもの。相手DFに当たり、相手GKが捕る。
 12分、日本の右CK。中島がファーへ蹴り、遠藤がヘディングシュートするが枠の右。
 14分、遠藤からのスルーパスに走りこんだ南野がペナルティーエリア右からダイレクトでシュート気味のクロス、相手GKがはじく。
 17分、南野が左へ流れて深い位置から低いクロス、ぴったりのタイミングで永井が走り込んだが、相手GKもすばやく出てきてゴールならず。20分には、長友がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。
 ここまで得点が生まれないので、NHKの松野アナが解説の森岡と福西に「どうしたらいいか」と聞く。すると「ワンタッチプレーが有効だと思う」という。
 22分、先制。右サイドの酒井からのスルーパスに伊東が走り込み、深い位置からダイレクトでクロス、ニアにいた永井を通り越して、中央に走り込んだ南がヘディングシュートを左上に決めた。1−0。
 29分、追加点。日本の左CK。中島が今度はニアへ蹴り、遠藤が頭で触り、いったん相手GKにはじかれるが、ゴール前につめていた酒井が体勢を崩しながら足に当て、跳ね上がったボールを吉田が頭で押し込んだ。2−0。
 31分、日本のFK。中島が直接ねらうが枠の右。中島がドリブルすると、警戒しているのか三人くらいすぐ寄せてきてボールを奪われてしまう。怪我しないでほしい。セットプレーのキックくらいしか得点チャンスがないか。
 33分、また追加点。右サイドの伊東が南とパス交換してペナルティーエリア右に入り、ダイレクトでゴール前に低いクロス、左から上がった長友が完全なフリーで流し込んだ。3−0。長友は10年ぶりのゴールらしい。
 40分にも追加点。酒井が右サイド奥まで持ち上がり、伊東に折り返し、伊東がダイレクトで入れたクロスに永井が走り込み、ヘディングシュート。4−0。
 追加タイム1分あったが、4−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。モンゴルは、点差がついても気落ちしていない。むしろ、前半より高い位置でプレスをかけてくるようになった。
 2分、永井が右サイドに流れてクロス、南野が合わせたが、飛び出した相手GKのカバーに入った相手DFがクリア。
 11分、日本の左CK。中島がニアへ蹴り、また遠藤がヘディングシュート、これが酒井の顔に当たって入る。5−0。得点者は遠藤と表示され、そのままなら「遠藤の代表初ゴール」。放送席ではリプレーを見ながら、「酒井の得点に変更されるのか」「遠藤の初ゴールにしてやりたい」などと言っている。
 日本のベンチサイドでは、原口、鎌田、久保建英がウォーミングアップしていたが、12分に一人目の交替で出てきたのは、酒井に替えて安西。16分には、二人目の交替。南野に替えて鎌田。鎌田はそのままトップ下に入ったようだ。
 20分、日本の右CK。中島が蹴り、冨安がヘディング、相手GKがはじいたところを鎌田がねらうがヒットせず、枠の外。中島は、前半より名前が出なくなってきた。
 25分、モンゴルが一人目の交替。13番FWプレブドルジに替えて11番FWニャムオソルが入る。同時に日本も三人目の交替。永井に替えて原口が入る。原口が左ワイドに入り、中島がトップ下にスライド。ワントップに鎌田が入る。
 31分、日本の右CK。中島が蹴るが、相手DF。こぼれを安西がシュートするが、枠の上。
 33分、モンゴルが二人目の交替。12番MFバトボルドに替えて14番FWマラトハンが入る。
 37分、中島からのパスを受けた遠藤が鋭いシュート、相手GKがはじくが、そこにつめた鎌田が頭で流し込んだ。6−0。鎌田はこれが代表初得点。
 39分、日本の右CK。中島が蹴り、吉田がヘディングシュートするが、枠の右。これだけ長いことセットプレーのターゲットをやっていても、吉田は競り合うと全然決まらない。中島も冨安とか他の外を狙った方がいいのでは。
 42分、モンゴルが三人目の交替。19番FWオユンバートルに替えて7番MFジャンチブが入る。
 追加タイム2分。47分、冨安が競り合って跳び上がった後、足を傷めて立ち上がれず。着地は右足だが、左もも裏を押さえている。担架が入るが、立ち上がってピッチを出る。放送席では「もう交替枠はありません」。「打撲ならいいが筋肉系だと長引かないといいが」などと言っている。来年の東京五輪の主力候補だから、無理しないでほしい。
 49分、中島がシュート、相手GKがはじき、これを拾った伊東がペナルティーエリア右からシュート、右のサイドネット。これでタイムアップ。

 伊東は最後まで走りきった。ベルギーに移籍して自信もついたようだ。この試合では堂安よりいい選択だったと思う。遠藤は、ベルギーからドイツのシュトットガルトに移籍してから怪我などで試合に出ていないが、先発起用されたのは、フローニンヘンで出ている板倉よりいいという判断だろう。柴崎との相性も悪くない。冨安がはずれた跡は植田が埋めなくてはならないだろう。
 ※その後の報道で、冨安は負傷離脱、代わりに室屋が追加招集され、タジキスタンに出発した、とあった。

サッカー短評 (2019.10/9)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 3対1 (2019.10/9 等々力) ルヴァンカップ準決勝第1戦

 勝った〜! リーグ戦で首位になった鹿島アントラーズに逆転勝ち。先にアウェイゴールをやってしまったのはいただけないが、前半のうちに追いつき、後半は勝ち越し点、追加点をとり、トーナメント戦で有利な先勝を確保した。
 どちらのチームも三日前の日曜日にリーグ戦があり、先発は入れ替えてきた。先発は、GK新井、DF登里、車屋、谷口、馬渡。下田と守田のダブルボランチ、トップ下に脇坂。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップにダミアン。ゲームキャプテンは谷口。フロンターレは、ベルマーレ戦から馬渡、脇坂、長谷川、ダミアンを先発起用。ベンチに小林、憲剛、大島など。田中碧がU22に招集中のため、「21歳以下の選手起用義務」は免除らしい。
 鹿島は、セレツソ戦から8人入れ替え。法政大学の上田綺世(21)と遠藤のツートップ、二列目に白崎とレアンドロ。永木と小泉のダブルボランチ。DF小池、犬飼、チョン・スンヒョン、内田。GK曽ヶ端。キャプテンは内田。鹿島は、レオ・シルバと三竿の両ボランチが怪我らしいが、見劣りはしない。というかDFは内田以外はよく知らない選手ばかり。リーグカップは過去6回優勝で、4年ぶりの決勝をめざす。
 フジの解説、清水さんによれば「フロンターレは立ち上がりに課題がある」という言葉どおり、アウェイゴールを与えたくないという思いが慎重な立ち上がりになり、かえって鹿島の狙い通りの試合展開に。ゲームメーカーの脇坂に全然ボールが入らない。清水さんが「永木と小泉のダブルボランチがマークしている」と言う。
 2分、いきなり鹿島にシュートまでいかれる。相手右サイドの内田、から遠藤、レアンドロとつないで、折り返しに走り込んだ内田がシュート、枠の上でよかったが、解説の清水さんが「内田は最初に何が必要かよくわかっている」。
 5分にも、相手右CKから、相手FW上田にダイビングヘッドで飛び込まれるが、守田が競り、枠の左。
 8分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DFがクリア。そのままカウンターを受けそうな形になり、馬渡が内田を引っ張ってファールで止め、早々にイエローカード。主審は西村さん。VARは松尾さん。
 10分、早くも失点。パスカットされ、相手ボランチ小泉がレアンドロにパス、レアンドロにペナルティーエリア右に入られ、アーリークロス、ファーで相手MF白崎がダイビングヘッド、あっさり決まって0−1。
 フロンターレは脇坂がボールに触れず、下田と守田がパスをサイドやトップのダミアンに入れようとするが、読まれてしまい、パスカットされている。解説の清水さんには「各駅停車でパス回し」と言われてしまう。長谷川は対面の相手DF内田にあしらわれている。家長は相手DFにつかまることはないが、ダミアンへのパスは合わない。
 16分には、相手DF内田のキックを防ぎに飛び込んだ長谷川にもイエローカード。
 相手左サイドの小池からのクロスは車屋がなんとか防ぎ、右サイドのレアンドロの突破は登里が体をはって防ぐ。
 22分、家長からのパスを受けた脇坂がクロス、ダミアンが飛び込むが相手GK。ここで相手GKが傷んで治療。この間に鬼木監督からいろいろな指示が入ったらしい。
 24分には、自陣から長谷川がドリブル突破を試みるが、永木と内田にはさまれて倒れる。が、ファールにはならず。26分、長谷川がペナルティーエリア左からクロスを上げるが、そのままゴールラインを割る。
 27分、追いつく。守田が右サイドの馬渡にパス、馬渡からのパスを受けたダミアンが相手DFを背負ったまま粘り強くキープして戻し、馬渡は今度はダイレクトでフアーへクロスを入れると、ゴール前で相手DF内田が頭でクリア、これを拾った守田がボレーシュート、ゴール右隅に決まる。
 同点、と思ったが主審の西村さんがVARと交信。ラグビーと違って何を確認している全くわからない。リプレー画面が出るが、相手GKより後ろのゴールライン上に相手DFが一人いるから、絶対オフサイドはない。結局、何を確認していたか不明のまま。キックオフで再開したので、ゴールは認められたとわかった。1−1。しかし、これだと喜ぶタイミングがない。守田はこれがプロ初ゴールらしい。
 31分、長谷川からのクロスをダミアンが胸トラップからオーバーヘッド、相手GKがはじき、こぼれをねらっていた馬渡がつめていたが、ゴールに近すぎて触れず。押し込めず残念。同点になった途端、攻撃が活性化してくるのが現金。
 32分、鹿島のカウンター。相手左サイド小池がファーへロングクロス、レアンドロが頭で触り、内田がクロス、ゴール前の相手FW上田にボレーをねらわれるが、ヒットせず、枠の上で助かる。
 33分、馬渡が負傷し担架で退場。またまた右SBがいなくなってしまった。当面守田が右SBに入る。
 37分、左コーナー付近でフロンターレのFK。ここで馬渡に替えて、フロンターレが一人目の交替。山村がCBに入り、守田はボランチに戻る。登里が右SBに回り、車屋が左SBに。FKは下田が蹴るが、相手DF。
 42分、長谷川からのパスを攻め上がった車屋が受けて、左サイド深くからクロス、ダミアンがすばらしいタイミングでヘディングシュートをうつが、相手GK正面。
 44分、相手MFレアンドロが脇坂を後ろから倒してイエローカード。これで得たFKは中央左寄りから。下田が蹴るが、相手FW上田がクリア。
 追加タイム3分。46分、車屋のクロスからのこぼれを守田がミドルシュート、相手DF。
 47分、ペナルティーエリア手前中央で家長が倒され、フロンターレのFK。脇坂と下田が立ち、下田が直接ねらうが、壁に当たる。これが右CKとなり、脇坂が蹴るが、相手DF。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。6分、長谷川がレアンドロを倒してしまい、中央右寄りで相手FK。永木が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 7分、フロンターレのカウンター。守田からのロングパスを受けたダミアンがトラップで相手DFをかわし、ペナルティーエリア右からボレーシュート、惜しくも枠の右。8分には、右サイドを上がった登里のクロスからのこぼれを家長が右足でシュート、相手DF。
 10分、守田の横パスが弱く、相手MFレアンドロにカットされ、山村もかわしてスルーパス、相手FW上田がシュートするが、大きく枠の上。やれやれ。
 15分、家長のクロスが相手DFに当たり、フロンターレの右CK。下田が蹴るが、相手DF。
 17分、家長のクロスのこぼれが相手FW遠藤の腕に当たり、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。また脇坂と下田の二人が立つ。下田が蹴り、今度は壁を越えたが、枠の右。21分にも、下田は左サイドに駆け上がり、長谷川からのパスをシュートするが、枠の右。
 26分、家長が左サイドから上げたクロスを相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。下田が蹴るが、相手DF。28分、ダミアンが相手のミスパスを拾い、スルーパス、脇坂が受けてペナルティーエリア右からシュート、相手DF。
 28分、鹿島が一人目の交替。FW上田に替えてFW伊藤翔を入れる。昨年のルヴァン杯得点王と紹介される。
 31分、フロンターレも二人目の交替。長谷川に替えて阿部を入れる。解説の清水さんが「阿部はシュートもうまい」と言う。
 33分、家長のスルーパスを受けたダミアンがシュート、相手DFに当たり、フロンターレの左CK。下田が蹴るが相手DFにクリアされ、こぼれを拾って最後は阿部がシュート、大きく枠の上。
 34分、フロンターレが三人目の交替。下田に替えて大島が入る。等々力のサポーターから大きな拍手。すると35分、大島が鋭いパスを右サイドの家長に出し、家長はダイレクトでクロス、少し大きくなり、相手GK。
 36分、鹿島も二人目の交替。内田に替えて名古を入れる。内田はキャプテンマークを永木に渡してから名古とタッチして出る。新ルールでは、最も近いサイドから出ることになっているのだが。
 37分、勝ち越し点。守田からのパスを受けた大島が、右サイドにいた阿部に縦パスを送り、阿部は内側をペナルティーエリアに向かって走る脇坂にスルーパス、脇坂のシュートは相手DFの足に当たってゴールイン。2−1。
 39分、フロンターレの左CK。下田が下がったのでこちらも脇坂が蹴る。キックは相手DFがクリア。40分、脇坂からのパスを受けたダミアンがシュートするが相手DF。
 さらにフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、山村がシュート、相手GKがはじくが、ゴール左にいた阿部が機敏に反応して押し込んだ。3−1。やれやれ。
 41分、鹿島が三人目の交替。FW遠藤に替えてFW土居を入れる。鹿島は、もう1点アウェイゴールをねらう、という意思を全員が一致して示す。今のところ、相手FW伊藤についてはうまく抑えているが、「土居はトップ下のような動きもする」と解説の清水さん。
 43分、中央右寄りで相手FK。永木が蹴るが、GK新井が大きくはじく。これを拾われ、またゴール前にクロスを入れられるが、今度はGK新井が捕る。
 44分、相手FW伊藤がポストプレーで落とし、土居が右サイドのレアンドロにパス、レアンドロにクロスを上げられるが、GK新井が防ぐ。さらに45分、相手FW土居が味方からの縦パスを受けてドリブル、ミドルシュートをうつが、山村に当たる。
 追加タイム4分。46分、大島からのロングボールを受けた脇坂がシュートまでいくが、相手GK。さらにダミアンがボールキープし、相手DFからファールを引き出し、ペナルティーエリア手前左でフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、壁に当たる。ここでタイムアップ。
 リードしていたのに、珍しくサポーターの歌う「アヴァンテ」が聞こえなかった。まだ1試合目だからだろうか。
 交替で入った阿部と大島がよく効いた。長谷川は斎藤が怪我している今がチャンスだが、活かせているとは言いがたい。大島は久しぶりだが、さすがの配球。もう怪我しないでほしい。憲剛と小林を第2戦に向けて温存できた。鹿島は、内田が交替してから失点しまった。

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サッカー短評 (2019.10/6)

湘南ベルマーレvs.川崎フロンターレ 0対5 (2019.10/6 BMVス) 第28節

 久々にすっきり勝った。ベルマーレは、曹監督がパワハラの告発を受け、チーム離脱中。前日にパワハラが認定され、リーグが5試合の資格停止を発表。今日が6試合目だが、まだクラブが監督の処分を決定していないため、高橋コーチが指揮している。
 フロンターレは公式戦ここ8試合で、ジュビロ戦の1勝のみ。内容はそれほどひどくないにしても結果が出ず、ついに暫定6位(前日の試合で広島が勝ったため)。ベルマーレも監督が離脱してから2分け3敗らしい。しかも前節は清水に0−6と大敗した。暫定15位で残留争いのすぐ上の順位。双方、悪い流れを断ち切りたい対戦。
 先発は、GK新井、DF登里、車屋、谷口、守田。下田と田中碧のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と家長、ワントップ小林。ベンチに馬渡がいるのに右SB先発が守田なのは、怪我明けなのか。
 ベルマーレは、長身FW山崎のワントップ、左右のシャドーに松田と菊地。鈴木冬一と金子の若いダブルボランチ。左右のアウトサイドに杉岡と岡本。DF大野、坂、山根の3パック。GK秋元。秋元と杉岡くらいしか知っている選手がいない。ベンチに梅崎や山田直樹。
 予想通り、ベルマーレがマンツーマンの激しいプレスを仕掛けてくる。なかなかパスをつなげない状況に、NHK解説の森岡さんが「フロンターレの予想以上のプレスなのではないか」。
 先制点がベルマーレに入ったら、どうなったかわからないくらい、初めはめまぐるしい展開だったが、ラッキーな形の得点がフロンターレに入り、楽になった。15分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、いったんクリアされるが、再度下田がクロス、さらにこぼれを家長が右サイド深くからクロス、これをCKでゴール前に上がっていた谷口が頭に当て、さらに相手MF岡本の頭に当たり、ボールは相手GKの指先をはじいてゴールイン。場内は谷口の得点と出たらしいが、ハーフタイムにオウンゴールと修正された。1−0。
 17分にもフロンターレの左CK。ゴール前で混戦になるが相手DF。20分、家長からのパスを受けた下田がミドルシュート、相手GK。このへんから流れがフロンターレに。
 21分、憲剛が追加点。阿部のスルーパスを左サイドを駆け上がった登里が折り返しのクロス、走り込んだ憲剛が左隅に流し込み、2−0。憲剛のゴールパフォーマンスを見たのは、開幕戦以来かも(※後日記。憲剛の今季1点目は第2節)。
 しかしベルマーレのカウンターを受け、23分、相手左CK。松田が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 26分には、守田からの縦パスを受けた憲剛がノールックで右足アウトサイドでスルーパス、ペナルティーエリア右寄りで阿部がフリーで受けてシュート、右上に決めて3−0。
 27分、29分とベルマーレのカウンターを受けるが、DF陣とGK新井が防ぐ。
 33分には、憲剛とパス交換して攻め上がった守田がペナルティーエリアに入ってシュートするが相手DF。
 34分、35分とまたベルマーレのカウンター。ゴール前に何度もボールを入れられ、やや危なかった。なんとかしのいで、クリアボールを受けた家長が長躯ドリブル、ペナルティーエリアへスルーパスを送ると、相手DF二人の間に斜めに走り込んだ小林がダイレクトでシュート、左隅に決まり、4−0。前節まで惜しいシュートが決まらなかったのが嘘のよう。これであと、今季無得点の家長が取れるといいのだが。
 37分、39分とベルマーレのカウンター。クロスやスルーパスを入れられるが、DF陣が防ぐ。40分には、相手MF菊地にシュートされるが、GK新井が捕る。
 追加タイム1分。46分、阿部がペナルティーエリア左から上げたクロスをファーで家長がボレーシュートするが、ヒットせず、枠の右。4−0でハーフタイム。

 後半開始から、ベルマーレが一人交替。左アウトサイドの杉岡に替えて野田を入れる。
 5分、下田がファールで相手左MF鈴木を止め、ペナルティーエリアすぐ外でベルマーレのFK。松田が直接ねらうが、壁に当たる。これで相手右CK。これも松田が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 10分、ベルマーレが二人目の交替。FW山崎に替えてFWクリスランを入れる。
 12分、相手左MF鈴木にサイドを破られ、クロスを入れられ、相手FWクリスランがヘディングシュート、GK新井がはじき、こぼれを相手MF岡本に狙われるが、阿部が防いで相手右CKに。松田が蹴り、ゴール前で混戦になるが、最後は家長がクリア。
 この後しばらく、フロンターレが安全にパスを回してリズムを整える。ベルマーレの選手は全くボールに触れない。
 18分、フロンターレが相手ボールをカット、パスをつなぎながら、カウンター。最後は家長がミドルシュートをうつが枠の上。
 19分、フロンターレが一人目の交替。家長に替えて脇坂が入る。25分には、二人目の交替。憲剛に替えて長谷川を入れる。中二日で、アントラーズとルヴァンカップ準決勝があるため、ベテランを早めに休ませた形。長谷川は左ワイドに入り、阿部が右へ回る。脇坂が憲剛のいたトップ下へ。
 25分、ベルマーレも三人目の交替。菊地に替えて梅崎を入れる。
 28分、長谷川からのパスを受けた脇坂が中央をドリブルで持ち上がり、シュートするが、相手GK。
 30分、相手右CK。梅崎が蹴るが、谷口がクリア。
 またしばらくフロンターレがパスをつないで時間を使う。ベルマーレは立ち上がりのような覇気がない。
 36分、阿部からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア手前中央で鋭いシュート、相手GKがわずかに触り、ボールは右ポストに当たって左方向へ。そこにつめていた長谷川が押し込み、5−0。後半は、ここまでベルマーレにしのがれていたので、追加点がとれてよかった。
 直後に、フロンターレが三人目の交替。少し前に足を傷めた登里に替えて馬渡が入る。
 39分、相手左サイドでベルマーレのFK。梅崎が蹴り、ゴール前で混戦になるが、なんとかしのぐ。GK新井がどこか傷めて少し倒れている。
 41分、中央左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 43分、ベルマーレがロングボールをクリスランめがけて入れてくるが、谷口がクリア。
 44分、フロンターレのカウンター。左サイドからのボールを右サイドで受けた阿部がペナルティーエリアに入り込んでシュート、相手GK。
 直後にベルマーレのカウンター。またゴール前のクリスランめがけてロングボールを入れられるが、GK新井が捕る。
 さらにフロンターレのカウンター。長谷川が左サイドからクロスを入れるが、相手GK。
 45分、ベルマーレのカウンター。相手左サイドの鈴木からクロスを入れられるが、車屋がクリア。
 追加タイム3分。46分、フロンターレの右サイド奥に出たボールに小林が追いつき、田中碧がつないで折り返し、相手GKが触った後こぼし、これを脇坂がねらうが枠の外。
 47分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。5−0でタイムアップ。これでやっと4位に再浮上。

 ※後日記。ベルマーレのチョウ監督が10/8付で退任した。本人はリーグの調査に対して「パワハラしていない」と回答したらしい。しかし、残った被害選手たちにしてみれば、クラブフロントが態度を明らかにしないことで、宙ぶらりんの状態に置かれて試合に集中できないのは当然のこと。10/6の試合後のロッカールームで、選手たちがクラブの役員に回答を迫ったり、匿名で告発した犯人捜しまで始まっていたらしい。世間では、リーグの「5試合の資格停止」の処分は甘いという評価。リーグ規定にのっとって決めたらしいが、サッカー協会の規定なら1年間の指導停止だったらしい。

サッカー短評 (2019.9/29)

川崎フロンターレvs.ヴィッセル神戸 1対2 (2019.9/28 等々力) 第27節

 ホームでまた負けた。やはり最下位に勝っただけで復調していない。しかも、天皇杯に続けて同じチームに連敗とは。ラグビーワールドカップで日本がアイルランドに初めて勝ったという喜びに水をさした。後半追加タイムに長谷川が押し込んで、零封だけは免れた。
 先発は、GK新井、DF登里、車屋、谷口、守田。下田と田中碧のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。
 神戸は、ビジャと古橋のツートップ。二列目左右にイニエスタと山口蛍。中央にサンペール。左右のアウトサイドに酒井高徳と西。DFフェルマーレン、大崎、ダンクレーの3バック。GK飯倉。

サッカー短評 (2019.9/)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 2対3 (2019.9/18 ヴィッセル神戸ユ) 天皇杯ラウンド16

 テレビ放送なし。前半に2失点、後半にも1失点した後、小林と車屋が得点したらしい。これであとは、リーグ戦とルヴァンカップのみ。

サッカー短評 (2019.9/14)

川崎フロンターレvs.ジュビロ 2対0 (2019.9/14 等々力) 第26節

 久々に観戦した。涼しいくらいの気候となり、風がなかったので快適だった。座席は予約に出遅れたので、アウェイ側2階席のコーナーフラッグを見下ろす位置。相手サポーターの太鼓がすごくよく響く。
 試合は、先日の日本代表と似た展開。前半に2得点したが、後半はピリッとしないまま何とか無失点に抑えて勝った。2点目は山村の移籍後初得点。
 昨日の試合でセレッソが勝って暫定5位に浮上。フロンターレは暫定6位で、最下位ジュビロ磐田と対戦だがここ6試合勝ちなのでホームで負けられない。
 先発は、内容がよかったルヴァンカップとほぼ同じ。GK新井、DF車屋、谷口、山村、馬渡。下田と守田のダブルボランチ、脇坂のトップ下。左右のワイドに長谷川と阿部。ワントップ小林。ルヴァンカップのときは、長谷川の所が阿部、阿部の所が家長だった。ベンチにチョン・ソンリョン、憲剛、家長、ダミアンなど。豪華だ。
 ジュビロ磐田は、夏の補強でとったルキアンと中山仁斗のツートップ、左右のワイドにアダイウトンと荒木。上原とムサエフのダブルボランチ。DF宮崎、藤田、大南、小川大貴。GKカミンスキー。キャプテンは藤田。知らない選手が多い。監督は、8月に招聘したフペロ監督の3試合目。まだ勝利はない。ベンチにはガンバ大阪から夏の移籍で来た今野、田口、川又など。
 立ち上がりは、ジュビロに攻め込まれた。3分、相手FWルキアンにボールキープされ、ペナルティーエリア右の中山へパス、フリーで中山がダイレクトシュート、左ポストに当たって助かる。4分には、中央左寄りで相手FK。宮崎が蹴るが、DFが防ぐ。
 5分、なぜかムサエフが倒れている。担架が入るが、歩いて出る。3分後、頭に包帯をグルグル巻いて戻る。
 8分、脇坂からのパスを受けた守田がシュート、大きく枠の上。11分、中央右寄りでフロンターレのFK。下田が蹴り、山村が頭で触るが、オフェンスファール。
 19分、守田からのパスを右サイドで受けた阿部がヒールで戻し、下田が低い弾道のシュートをうつが、惜しくも枠の右。ルヴァンカップの再現とはいかず。
 21分、谷口が相手FWルキアンに激しく寄せてボールを奪いにいったが、イエローカード(試合後にフロンターレのHPを見ると、遅延行為による警告だった)。
 22分、先制。守田がボールカットから縦パス、脇坂が相手DFの横をぬけていくシュートをうち、相手GKの指をはじいてゴール右に決めた。1−0。
 24分、相手ボランチのムサエフが脇坂を手で倒してイエローカード。これ以上点は取らせないということか。
 31分、中央で相手FK。上原が蹴り、相手CB大南が頭で折り返すが、GK新井が捕る。
 35分、追加点。フロンターレの左CK。下田が蹴るが、相手DFに防がれる。連続左CKのこぼれを、馬渡がペナルティーエリア右角からクロス、いったん相手DFと小林が競ってこぼれたところを、ニアにつめていた山村がダイレクトシュート、相手GKの指先をはじいてゴールイン。2−0。
 38分、下田からのパスを受けた阿部がシュート、枠の上。
 39分、ボールカットされて相手MF小川にミドルシュートされるが、GK新井が捕る。
 40分、パスをつないで、最後は小林からの折り返しを下田がミドルシュート、枠の上。
 44分、相手右サイドに開いた相手FW中山が縦パスを受けて前を向き、シュートするが枠の外。
 追加タイム2分。2−0のままハーフタイム。

 後半開始からジュビロが二人交替。左ワイドのアダイウトンに替えて山本康裕、右ワイドの荒木に替えて松本を入れる。山本が左、松本が右に入ったらしい。
 後半は、勢いよくジュビロが攻め込み、フロンターレは後手に回って受けてしのぐ展開が続く。
 6分、ペナルティーエリア右角近くでフロンターレのFK。下田と脇坂が立つ。下田がボールを通り越して脇坂が蹴り、混戦になるが、相手DF。
 7分、左サイド車屋からのクロスをフリーの小林がシュート、相手GK。決めてほしい。
 13分にも、阿部からのパスを受けた馬渡がペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。
 14分、ジュビロのカウンター。ムサエフからのスルーパスを受けた相手FWルキアンが谷口をかわしてシュート、GK新井がファインセーブ。うわー。15分、続く相手右CK。宮崎が蹴るがこれもGK新井がはじく。やれやれ。
 16分、下田のスルーパスに走り込んだ長谷川がペナルティーエリア左で相手GKと1対1になるが、シュートは枠の左。
 17分、ジュビロのカウンター。長目のパスを相手FWルキアンに通され、ルキアンはワンタッチでシュート、枠の右。続く相手右CK。宮崎が蹴るが、ニアで小林がクリア。
 19分、こぼれ球を小林がシュート、枠の左。
 20分、フロンターレが二人交替。長谷川に替えて登里、脇坂に替えて知念を入れる。小林と知念のツートップか。前半は複数で勢いよくプレスに行けて、いい守備ができていたが、後半はカウンター以外はジュビロにボールを握られている。ノボリと知念の運動量に期待ということだろう。ジュビロも三人目の交替。FW中山に替えてFW川又を入れる。
 直後に相手FW川又からのパスを受けたルキアンがペナルティーエリア手前左寄りからシュート、バーに当たって助かる。今日はゴールの枠に二回は助けられている。
 26分、攻撃を組み立てる途中でボールカットされ、最後は相手ボランチのムサエフにペナルティーエリア手前から鋭いミドルシュートを打たれるが、枠の外。
 28分、車屋と登里の左サイド突破から、クロスを相手DFがはじいてフロンターレの左CK。これを下田が蹴るが、知念にうまく合わず。
 33分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えて憲剛が入る。小林はキャプテンマークを谷口の腕に巻く。これでおそらく知念のワントップ、憲剛のトップ下に。
 35分、またまた攻撃組立中のボールをカットされ、カウンターを受けるが、谷口が滑り込んでCKに逃れる。続くジュビロの左CK。上原が蹴るが、馬渡がクリア。こぼれを再度ゴール前に入れられ混戦になるが、ボールがゴールラインを割る。後半はずっとジュビロの攻撃をしのいでいるだけの感じ。
 40分、右サイドからパスをつないで、憲剛からのパスを受けた阿部がペナルティーエリア手前右から鋭いシュート、相手GKがはじく。こぼれに守田がつめるが、これも相手GKにはじかれ、さらに憲剛も寄せるがシュートできず。
 43分、相手MF山本が前線へロングパス、相手FWルキアンに合わず。45分にもロングパスを入れられるが、GK新井が捕る。
 追加タイム3分。47分、ジュビロにパスをつながれ、攻め込まれるが、馬渡がクリア。はす向かいのスタンドから「アヴァンテ」が聞こえてくる。必死に拍手だけ合わせる。こぼれを拾われ、さらに攻め込まれるが、しのいでタイムアップ。7試合ぶりの勝ち点3。
 試合後のヒーローインタビューは脇坂。リーグ戦等々力初ゴールらしい。いいセンスの選手だと思うがいつも途中交替なのがもったいない。この間に、ジュビロの選手たちがゴール裏の応援団の所へ挨拶に来たが、サポーターたちはブーイング。後半の攻撃は迫力があったが、それだけでは残留に役立たないということだろう。帰り道で聞こえてきたジュビロサポーターたちの会話には「この前J2にいたときはあまり行かなかった」とか「来年、○○は残留してくれるかな」など降格を前提としたような声も聞こえた。
 なんとか4位に再浮上。1位とは8差。同じ日の1位FC東京と2位鹿島の対戦は、鹿島ホームで鹿島が2−0で勝ち、FC東京に勝ち点1差に迫った。3位マリノスも4位広島に3−0で勝ち、3連勝。広島は5位に後退。

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サッカー短評 (2019.9/10)

ミャンマーvs.日本 2対0 (2019.9/10 ヤンゴン・ミャンマー) W杯カタール大会アジア二次予選F組

 前半にいい形で2得点。そのまま後半も追加点がとれるとよかったが、雨が続く中、ピッチに水しぶきも上がる芝、激しいが遅れてくるチャージなどに、選手交替も効を奏さず。後半はピリッとしなかったが、難しいと言われる予選初戦を無失点で勝利。
 先発は、パラグアイ戦と同じ。GK権田、DF長友、吉田、冨安、酒井。橋本と柴崎のダブルボランチ、トップ下に南野。左右のワイドに中島と堂安。ワントップ大迫。
 ミャンマーは、3-5-2のシステムか。スポーツナビの予想では4-2-3-1。既に第1戦をモンゴルと戦い、攻め込みながらも0−1で敗れている。監督はセルビア人のラドゥロビッチ。
 1分、柴崎が左へ流れてクロスを上げると相手DFがクリアして日本の右CK。中島が蹴り、ニアへ橋本が飛び込むが、相手に寄せられ枠に飛ばず。
 5分、長友からのクロスを大迫がシュート、これはヒットしなかったが、こぼれを拾い、最後は南野がシュートするが枠の左。
 8分、中央左サイドで日本のFK。中島が蹴り、酒井がヘディングシュート、相手GK。このGKは身長はあまりないが、反応が速い。
 日本は、雨でボールが止まることもあり、ロングキックも多めに使って攻撃。
 16分、先制。左サイドで冨安からのパスを受けた中島が、中へ切れ込むドリブルからシュート、糸をひくようなカーブで相手GKの上を越えて見事なゴールを決める。1−0。
 22分、中島が左サイドでボールキープしているところを後ろから倒され、日本のFK。また中島が蹴るが、今度は相手GKがはじく。続く日本の右CK。中島が速いボールをファーへ蹴ると、吉田が頭で折り返し、冨安がヘディングシュートをねらうが、相手GKが防ぐ。
 26分、追加点。大迫のポストプレーから、堂安がシュート、いったんは相手GK正面ではじかれるが、また堂安の足下にボールが来て、堂安はペナルティーエリア左から右へループパクロス、これを南野がフリーで押し込み2−0。
 28分、大迫が背後からタックルされて倒れる。相手DFにはイエローカードが出たが、大迫が怒って詰め寄る。これで得た日本の中央右寄りでのFKは、堂安がファーへ蹴り、いったん相手DFがはじくが、こぼれを吉田がダイレクトボレーをうち、枠に飛んだが相手GKがはじき出した。
 33分、中央右寄りで相手FK。相手DF5番ナンダチョーが蹴るが、吉田が頭でクリア。
 35分、柴崎からのサイドチェンジのパスを受けた中島が後ろからのタックルで倒され、FKを得る。このFKを自ら蹴るが、相手DF。ミャンマーは相手に怪我させようとしているわけではないと思うが、格上をなんとか止めようとする奮闘がラフプレーになつている。ヨーロッパでプレーしている選手たちは、もっと危険なプレーを経験しているのかもしれないが、Jリーグだと見られないようなファールがあるので気をつけてほしい。
 39分、日本の左CK。中島はショートコーナーを蹴り、受けた堂安がクロスを上げ、冨安が頭で折り返す。最後は吉田がヘディングシュートするが、バーに当たる。吉田は相手DFのレイトチャージを受け、しばらく倒れている。
 吉田は無事に立ち上がるが、観客が一人ピッチに乱入したと、アナウンサーが言う。画面には映さないが、ミャンマーの選手につきそわれて出て行った。42分、し合い再開。
 44分、中島からの横パスを受けた橋本が鋭いミドルシュートをうつが、惜しくも枠の外。
 追加タイム3分。46分、吉田からのバックパスを権田ミスキック。相手FWにつめられるが、シュートは打てず。
 47分、右サイドで日本のFK。堂安がファーへ蹴るが、ボールはゴールラインを割る。2−0でハーフタイム。

 後半開始からミャンマーが一人交替。19番MFテインに替えて16番MFシトゥが入る。
 2分、日本の左CK。ショートコーナーを堂安がクロス、相手DF。4分、中島がドリブルからシュート、相手GK。5分、堂安からのパスを大迫がペナルティーエリア左からシュートするが、大きく枠の上。
 9分、相手右サイド深くでミャンマーのFK。横パスから相手FW9番アウントゥーがペナルティーアークからダイレクトシュート、GK権田がはじく。こぼれを拾ってミャンマーが二次攻撃。6番MFラインボーボーがクロスを入れるが、GK権田が捕る。
 12分、ボランチ橋本がミドルシュート、相手GKがはじいて日本の左CK。中島がニアへ蹴り、大迫がヘディングシュートするが、相手GK。
 16分、日本の右CK。中島が蹴り、吉田がヘディングシュート、枠の外。19分、中島のクロスを大迫が頭で落とし、柴崎がボレーシュート、バーに当たる。二次攻撃で、堂安、中島もシュートするが、相手DF。
 20分、日本が一人目の交替。堂安に替えて伊東を入れる。23分、入ったばかりの伊東のクロスがクリアされて日本の右CK。中島が蹴り、大迫が頭で触るが、こぼれは相手GK。
 24分、ミャンマーが二人目の交替。9番FWアウントゥーに替えて21番MFルウィンを入れる。
 26分、吉田からのロングフィードに俊足で走り込んだ伊東がペナルティーエリアで相手GKと1対1でシュートするが、止められる。
 27分、相手中央左サイドでミャンマーのFK。6番MFラインボーボーが高いクロスを蹴り込むが、吉田が頭でクリア。
 30分、中島からのスルーパスに走り込んだ南野がドリブル突破を狙うが相手DFにはばまれ、日本の左CK。中島が早いボールを蹴るが、相手GKがはじく。
 31分、日本が二人目の交替。南野に替えて鈴木武蔵が入る。大迫とツートップで放り込みをやってみようという意図か。ミャンマーも三人目の交替。11番FWタンバインに替えて20番MFスアンを入れる。
 36分、日本が三人目の交替。中島に替えて久保建英が入る。久保は風間監督のワールドカップ予選最年少出場記録を39年ぶりに更新。久保が右ワイドに入り、伊東が左へ回る。日本は二列目をすっかり入れ替えたが、攻撃が活性化したというより、連携が悪くなっただけのような感じ。
 37分、右サイド酒井からの縦パスを受けた久保がヒールで攻め上がった酒井に戻すと、酒井はペナルティーエリア右から低いクロス、これに武蔵が滑り込むが惜しくも合わず。
 41分、酒井が久保とパス交換してペナルティーエリア右に入って折り返すと、柴崎がシュート、相手GKが防ぐ。本当に反応がいいGK。これで得た日本の左CK。久保が蹴るが、相手DF。
 追加タイム4分。48分、伊東が左サイドからペナルティーエリア左に入り、鋭いシュートをうつが、これも相手GK正面。
 50分、日本がDFラインでボールを回して時間を使う。2−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.9/8)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 2対2 (2019.9/8 パロマ瑞穂) ルヴァンカップ準々決勝第2戦

 関東には台風15号が接近する中、18時でも33度の名古屋で開催。せっかくアウェイゴールをとったが、試合としては追いつかれてしまった。前半には、小林のゴールがVAR判定で今度は幻に。フロンターレは中二日、名古屋は中四日。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、山村、馬渡。下田と守田のダブルボランチ、脇坂のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。ベンチに憲剛や知念、来季入団予定の三苫など。
 名古屋は、ジョーとシャビエルのツートップ、左右のワイドに和泉と前田。シミッチとネットのダブルボランチ。DFはU21の成瀬、キャプテン丸山、中谷、宮原。GK武田。長谷川 アーリアジャスールや太田はベンチから。
 最低3点が必要な名古屋が立ち上がりから攻め込むかと思ったが、主導権はフロンターレがとった。3分、攻め上がった車屋が相手MF前田に倒され、ペナルティーエリア左横でフロンターレのFK。下田が蹴るが、ニアで相手GK。こぼれをつないで阿部がミドルシュート、これが相手DF中谷のハンドとなり、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。下田が壁を越す落ちるボールを蹴るが、右へカーブして枠の外。
 9分、フロンターレの右CK。下田が蹴るが、味方に合わず。
 11分、パスをつないで、最後は阿部からのパスを抜け出して受けた小林がゴール右奥にうまく蹴り込み、一度は得点とされたが、VARの中断。松尾主審は画面のジェスチャー。テレビでは小林へのパスの場面が何度か角度を変えてリプレイされるが、ギリギリオフサイドではないように見える。審議の結果、オフサイドでノーゴール。第1戦の知念のゴールがVARで認められたのとの引き換えのように感じる。
 (※試合後、フジのアナウンサーが、オフサイドの場面は小林の飛び出しではなく、その前のパス回しのときにあったことを説明。副審はオフサイドディレイという新ルールで、オフサイドと判断してもいったんは旗を上げずに流すので、どこがオフサイドだったのかはわからないこともある。解説の望月も「わかりにくい」と言っていた。)VARで審議の対象になった場面を、映すべきではないか。
 26分、中央で名古屋のFK。シャビエルが蹴り、混戦になるが、最後はクリア。ここで飲水タイム。
 29分、名古屋の右CK。シャビエルが蹴り、ジョーが頭で触るが、ゴールラインの外へ。
 32分、下田のスルーパスに走り込んだ車屋がシュートするがオフサイド。明らかなオフサイドにはすぐ旗を上げることになっているとのこと。
 39分にも、車屋からのスルーパスを受けた小林がペナルティーエリア左からシュートを決めるがまたもやオフサイド。
 43分、家長がこぼれ球を拾って鋭いシュートをうつが、相手GK。続く44分の右CK。下田が蹴るが、相手DF。45分、フロンターレの左CK。こちらは脇坂が蹴るが、また相手DF。こぼれを阿部がミドルシュート、相手GK。
 追加タイム3分。48分、相手左サイドからパスをつながれ、最後はネットがミドルシュート、GK新井が止める。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。立ち上がりは名古屋がボールを握る。6分、相手左CK。シャビエルが蹴り、中央に走り込んだネットがフリーで頭に当てるが、うまくヒットせず、枠の右で助かる。
 8分、パスをつないで、最後は脇坂が下田に折り返し、下田がフリーでミドルシュート、縦に曲がって見事に右隅に決まる。1−0。貴重なアウェイゴール。2戦合計3−0。
 12分、名古屋が一人目の交替。DF成瀬に替えてFW長谷川アーリアジャスールが入る。
 14分、相手ボランチのシミッチにミドルシュートを打たれるが枠の右。
 18分、フロンターレの右CK。下田が蹴るが、相手DF。さらに下田からのパスを受けた家長がペナルティーエリア右からクロス、セットプレーでゴール前に上がっていた山村がシュート、枠の上。
 19分、相手左CK。シャビエルが蹴るが、味方に合わず。
 20分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて長谷川が入る。長谷川が左ワイド、阿部が右へ回り、家長が脇坂のいたトップ下へ回る。
 23分、ジャスールからのパキを受けた相手FWジョーがシャビエルに落とし、シャビエルがペナルティーエリア左からシュート、DFが防ぐ。
 24分、名古屋が二人目の交替。右ワイドの前田に替えてDF太田を入れる。ここで後半の飲水タイム。
 27分、守田がシュート、相手GK正面。
 28分、失点。相手ボランチ、シミッチのシュートはGK新井がいったん防ぐが、こぼれをジャスールに押し込まれて1−1。2戦合計3−1。
 29分、フロンターレが二人目の交替。小林に替えてダミアンを入れる。ロングキック攻撃もやる姿勢か。
 31分、相手MFシミッチからの横パスを受けたネットがミドルシュート、枠の上。
 34分、相手左CK。太田がファーへ蹴り、ジョーがヘディングシュート、GK新井が捕る。
 35分、フロンターレのカウンター。ダミアンからのパスを受けた馬渡が右サイドを駆け上がる。うまく相手ファールを誘い、右サイド深くでフロンターレのFK。これを下田が蹴り、ダミアンが高くジャンプしてヘディングシュート、肩付近に当たったようにも見えたがゴールの右に決まる。2−1。2戦合計4−1。
 37分、名古屋が三人目の交替。ネットに替えてMF榎本が入る。41分、フロンターレも三人目の交替。阿部に替えて三苫が入る。三苫は大学4年生の特別指定選手。これでこのまま逃げ切れれば、よかったが。三苫が左ワイド、長谷川が右へ回ったらしい。
 44分、最後にまた失点。ジョーからのパスを入ったばかりの相手MF榎本が受け、榎本はループでクロス、これをジョーにうちぬかれ、2−2。2戦合計4−2。
 追加タイム5分。46分、47分と相手左サイドからクロスを入れられるが、山村や三苫がクリア。48分、相手右CK。こちら側も太田が蹴るが、家長がクリア。49分、ロングキックは馬渡がクリアし、GK新井。50分、相手MF榎本に突破されるが、DF陣がなんとか防ぐ。
 セカンドレグは、名古屋がホームの意地を見せたが、2戦合計でフロンターレが準決勝進出。久しぶりの感じがする。

サッカー短評 (2019.9/5)

日本vs.パラグアイ 2対0 (2019.9/5 カシマス) 国際親善

 前半に大迫、南野が得点し、後半は久保建英が出場し、金田喜稔の最年少得点記録更新をねらったが、果せず。森保監督の希望で、仮想ミャンマーではなく「強い国との対戦」のはずが、思ったよりパラグアイの攻撃が機能せず、完勝してしまった。
 先発は、GK権田(ポルティモネンセ・ポル)、DF長友(ガラタサライ・土)、吉田(サウサンプトン・英)、冨安(ボローニャ・伊)、酒井(マルセイユ・仏)。橋本拳人(FC東京)と柴崎(デポルティボ・西)のダブルボランチ、南野(ザルツブルク・墺)のトップ下。左右のワイドに中島(ポルト・ポル)と堂安(PSV・蘭)。ワントップ大迫(ブレーメン・独)。キャプテンは吉田。
 パラグアイは、先日のコパアメリカで、ベスト8。準々決勝でブラジルと0−0、PK戦で敗退。システムは4-2-3-1。ワントップに23番アルミロン。キャプテンは、イングランドでプレーするDF4番バルブエナ。約1/3が若手らしい。監督はアルゼンチン人のベリッソ。
 パラグアイはマンマークが主体。左サイドの長友、右サイドの堂安と柴崎がクロスをあげたり、中島が中央へきれこんでドリブル突破を図ったりするが、すぐ複数の相手DFに囲まれる。
 10分、中島からのパスを受けた南野がペナルティーアークからシュート、相手DF。11分、中島のドリブルがファールで止められ、日本のFK。中島がシュートをねらったのか、相手GKが捕る。
 15分、長友からのクロスを下がって受けた大迫が相手DFの上を越すループパス、南野が受けてペナルティーエリア左からシュートするが、枠の右。
 17分には、柴崎のスルーパスに右サイドを駆け上がった酒井がクロス、ニアの堂安がスルーして大迫がフリーでシュート、相手GK正面。
 相手の守り方がわかったのか、日本は左右ワイドの中島や堂安が中へ入り込み、空けたサイドを長友や酒井が上がってくる。時には二人とも左にいたり入れ替わったり、かなり臨機応変にやっている。全体をコンパクトにしてDFラインもハーフライン近くまで上げている。
 23分、先制。中島が左サイドからまた中央に入り込み、相手DFを3人ほどひきつけ、その間をぬって寄ってきた堂安にパス、堂安はワンタッチで左サイドを上がってきた長友に通すと、長友がフリーでクロス、大迫が相手DFをはずしてニアへ蹴り込んだ。1−0。
 25分、相手右サイドでFKを与える。10番ゴンサレスが蹴るが、橋本がクリア。
 直後に日本のカウンター。きれいにパスがつながり、最後は堂安がフリーで相手GKと1対1。これを決められるとよかったのだが、足の間をねらったシュートは読まれたらしく、正面に打ち込んだにとどまった。
 30分、追加点。ボランチ橋本が相手のチャージに耐えて中島へパス、ペナルティーエリア手前左寄りで受けた中島も、すぐ寄せてきた相手DFをいなして逆サイドでフリーの酒井へすかさずサイドチェンジ、これを酒井がワンタッチで折り返すと中央でフリーの南野が流し込んだ。2−0。
 33分、日本の左CK。中島が蹴り、いったん相手DFに当たるが、長友がこぼれをミドルシュート、これが右CKに。こちらも中島が蹴るが、相手DF。
 36分、パラグアイのカウンター。相手右サイドをゴンサレスが突破、さらに右ワイドのサムディオがドリブルでペナルティーエリア右に進入、シュートを打たれるが、GK権田が防ぐ。
 37分、さらに相手MF6番サンチェスがペナルティーエリア手前中央から鋭いミドルシュート、これもGK権田が防ぐ。
 38分、日本の右CK。中島が高く蹴り、吉田がヘディングするが、型に当たった感じでヒットせず、相手GK。
 41分、柴崎のスルーパスは中島に通らなかったが、大迫にこぼれ、大迫が中央でシュートするが、相手DFに当たり、相手GK。
 44分、左サイドで日本のFK。中島が直接ねらうが大きく枠の上。さらに45分、中島がドリブルからループシュートをうつが、相手GK。
 追加タイム1分。中島が右サイドライン近くでリフティングしたのに対して、相手FWサナブリアがファールしイエローカード。本人は何も考えず無意識だったらしい。南米の選手と対戦しているのだから軽率だった。2−0でハーフタイム。

 後半開始から日本は三人交替。中島に替えて原口(ハノーファー・独)、堂安に替えて久保建英(マジョルカ・西)、酒井に替えて植田(セルクルブリュージュ・ベル)を入れる。植田はCBに入り、冨安がボローニャでもやっている右SBへ回る。
 パラグアイも三人交替。DF3番エスコバルに替えてDF20番リベロス、MF8番ロハスに替えてMF16番バレデス、MF6番サンチェスに替えてMF19番マルティネスが入る。逆三角形の中盤三人のうち二人が若い選手に替わった。
 4分、久保が右サイドでファールを誘って日本のFK。久保が自分で蹴るが、壁の上は越したものの落ちきらずに枠の上。6分、大迫が相手DFを背負ってふりきり、シュートしたが、相手GK正面。
 9分、パラグアイが四人目の交替。足がつったCB15番ゴメスに替えてMF14番ロハスが入る。パラグアイの選手たちはこの湿気(湿度84%)がこたえるのかも。
 12分、右SBになった冨安が攻め上がり、深い位置から低いクロスを入れるが、ニアで相手DF。13分、左サイドでフリーの原口が折り返しのパス、久保が走り込んでシュートするが、相手DF。
 原口と久保は、やはり中島と堂安ほど連携が蓄積していないので、攻撃が単発になっている。解説の都並が「サイドに張っていないでもっと中に入るとよい」と言う。
 17分、長友からのサイドチェンジのパスを受けた久保が縦に突破をねらい、またファールをもらってペナルティーエリア右横で日本のFK。また久保が直接ねらい、今度は直線的なキックを蹴るものの相手GKがはじいて右CK。これを久保がファーへ蹴り、南野がヘディングシュートするが枠の左。みんなして何とか久保に得点させようとしているのか。
 21分、久保のスルーパスに走り込んだ冨安が倒され、日本のFK。ここで日本が四人目と五人目の交替。大迫に替えて永井(FC東京)、長友に替えて安西(ポルティモネンセ)が入る。FKは久保が蹴るが、相手GKがはじく。
 24分、柴崎のスルーパスを受けた久保がペナルティーエリア右で相手GKと1対1になり、シュートするがバーに当たる。28分には、左サイド原口からのパスをペナルティーエリア手前右からシュートするが、これは大きく枠の上。
 直後にパラグアイが五人目の交替。10番ゴンサレスに替えてFW21番ロメロが入る。
 31分、日本が六人目の交替。柴崎に替えて元フロンターレの板倉(フローニンヘン)を入れる。
 32分、パラグアイも得点をねらい、入ったばかりのロメロがペナルティーエリア左からクロス、ファーで攻め上がった相手DFピリスがフリーでシュート、これは原口が体で防ぐ。
 34分、吉田のロングフィードに永井が快足を飛ばすがややずれて追いつけず。
 板倉はあまり攻撃参加はせず、下がってきた久保にパスを出す。左サイドの安西は原口とパス交換して攻め上がるが、パスがずれてシュートまで持ち込めず。
 43分、久保からのスルーパスを受けた永井が南野パスを出すが、相手DFがカット。解説の城が「永井が打ってもよかった」と言う。
 追加タイム3分。48分、パラグアイの攻撃を防いで日本のカウンター。最後は南野がシュートするが、枠の右。
 49分、中央左サイドでパラグアイのFK。21番ロメロが蹴るが、GK権田がはじく。2−0でタイムアップ。
 勝ったのはよかったが、これでミャンマー対策になったのかは疑問。まあ、久しぶりの試合で、レギュラーの連携を確認することが主目的だったのかも。

サッカー短評 (2019.9/7)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 2対0 (2019.9/4 等々力) ルヴァンカップ準々決勝第1戦

 いや〜久々に勝った! フロンターレ中二日、名古屋グランパス中四日での対戦。直前のリーグ戦で0−3と敗れた相手。
 先発は、GK新井、DF車屋、谷口、山村、馬渡。守田と下田のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と脇坂。ダミアンと知念のツートップ。ゲームキャプテンは谷口。小林はベンチから。特別指定選手の三苫もベンチ。
 名古屋は、長谷川アーリア・ジャスールのワントップ、左右のシャドーにシャビエルと前田。左右のアウトサイドに和泉と宮原。ネットとシミッチのダブルボランチ。DFは18歳の藤井、丸山、中谷の3バック。GK武田。キャプテンは丸山。ランゲラックはオーストラリア代表に招集中。ジョーはベンチ。
 1分、知念がシュート、相手GK。3分、車屋からのクロスをダミアンがシュート、相手GKに当たったこぼれを脇坂がシュート、枠の上。
 フロンターレは、前線のツートップから激しくプレス、ボールを奪うとすばやく相手DFラインの裏へ縦パス。フジテレビの解説、鈴木隆行が「前からFWが追い続けるのはなかなかきついんです」と言う。
 7分、相手ボランチのシミッチが中盤左サイドからクロス、相手FWジャスールの頭に当てられるが、枠の外。
 8分、中央でフロンターレのFK。下田が直接ねらうが、枠の右。
 名古屋が短いパスをていねいにつなぎ、フロンターレはさっさと縦パスを入れる。前回対戦と逆の感じ。
 11分、下田のロングスルーパスに長谷川が走りこむ。ペナルティーエリア際で相手MF宮原に倒され、笛が鳴る。村上主審がVARと交信。PKなのか。リプレーが映され「長谷川が倒されたのはエリアの外ですね」と放送席は確認。この大会は、準々決勝からVARを導入。何を交信していたかは不明だが、宮原にイエローカード、フロンターレのFK。
 左足の下田と右足の脇坂がボールサイドに立つ。脇坂が壁の下を通し、壁の向こうで知念がヒールでコースを変えるがやや弱く、相手GK。
 15分、車屋のクロスに知念が抜け出し、飛び出した相手GKをかわしてからボールを無人のゴールの右奥へ流し込む。村上主審は初めオフサイドと判定したが、副審は旗を上げておらず、またVARと交信。画面で確認することなく、得点が認められる。1−0。フロンターレの選手たちは改めて喜び、ゆりかごダンス。知念に最近子どもが生まれたらしい。
 18分、名古屋のカウンターをしのぎ、前戦へ蹴り出したボールを知念が拾って折り返し、ダミアンがシュート、惜しくも枠の外。続けて得点できるとよかったが。
 25分くらいから名古屋に流れが移る。相手MFシャビエルにシュートされるが、馬渡が体に当てる。
 26分、ペナルティーエリア右外のこぼれを脇坂がシュート、相手DF。
 27分、相手左サイドからシャビエルが突破を試みるが、知念が戻って防ぐ。知念は試合前に、「今日の仕事は守備が中心」と言ったらしい。相手DF丸山からのクロスは谷口が防ぐ。
 31分、名古屋が一人目の交替。DF藤井に替えてFWジョーを入れる。ツートップにして、左右アウトサイドの和泉と宮原が一列下がり4バックにしたらしい。
 32分、相手左CK。シャビエルが蹴るが、守田が防ぐ。こぼれを前田にシュートされるが、これも防ぐ。
 34分、相手DF丸山がジョーをねらったロングボールを入れるが、谷口が競り、GK新井が捕る。35分、相手FWジャスールにシュートされるが、山村が防ぐ。
 37分、馬渡が攻撃参加し、右サイドからクロス、ダミアンがヘディングシュートするが枠の外。
 38分、名古屋にパスをつながれ、最後はシュートまでうたれたが、枠の上で助かる。
 40分、車屋のクロスをダミアンがポストプレー、脇坂が折り返して守田がミドルシュート、相手DF。続くフロンターレの右CK。下田がショートコーナーを蹴り脇坂がファーへクロスを送るが、ダミアンに合わず、相手GK。
 43分、脇坂がペナルティーエリア手前左寄りで相手ボランチのシミッチに倒され、シミッチはイエローカード。フロンターレのFKは、また脇坂が直接ねらうが、壁に当たる。
 追加タイム2分。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。後半立ち上がりから名古屋が攻め込む。左のシャビエル、右の前田と続けてクロスを入れられるが、DF陣が跳ね返す。
 3分、相手右CK。シャビエルが蹴り、DFがクリアするが、こぼれを前田にシュートされるが、これも防ぐ。後半は前田とシャビエルが左右入れ替わる場面も。
 7分、ジョーがジャスールと二人だけでパス交換して中央突破を図るが、DFが防ぐ。
 12分、相手左SB和泉が攻撃参加、クロスを上げる前に馬渡が防ぐが、相手左CKに。シャビエルが蹴るが、山村がクリア。こぼれを拾われ、また左サイドから相手DF中谷にフリーでシュートされるが、枠の上で助かる。
 15分、フロンターレのカウンター攻撃のこぼれを奪われ、シャビエルに左サイド突破をねらわれるが、山村が防ぐ。続く相手左CKはシャビエルが蹴り、ゴール前で何度か中途半端なハイボールを蹴り上げ、いったんクリアするが、またすぐ拾われ、最後はジャスールにヘディングシュートされるが、GK新井が止める。
 16分、フロンターレのカウンター。山村からのヘディングパスを受けたダミアンがドリブルで右サイドを独走、同じく中央を駆け上がった脇坂にスルーパス、脇坂は相手GKをかわして、落ち着いて流し込む。2−0。脇坂は等々力初ゴールと試合後のインタビューで言われていた。
 18分、長谷川が相手選手との接触でかかとを蹴られて倒れる。なんとか立ち上がるが、今度はゴール近くでダミアンが腰を押さえて倒れている。リプレーが出ると相手DFのひじが腰に当たったようだ。担架が入るが歩いていったん外に出る。
 20分、相手左サイドからのクロスを相手FWジョーにヘディングシュートされるが、GK新井が捕る。
 21分、脇坂か右サイドからクロス、相手DF。続くフロンターレの右CK。下田が蹴り、相手DFに当たったこぼれを脇坂がクロス、ファー知念が胸トラップからすばやく反転してシュートするが、枠の右。解説の鈴木隆行が「知念は常にシュートをねらっている」。
 25分、馬渡がペナルティーエリア右脇からクロス、ダミアンがポストプレー、守田がシュートするが、相手DF。
 29分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、相手DFにクリアされるも、谷口がネットからボールを奪ってペナルティーエリア右から折り返し、知念が飛び込むがわずかに合わず。
 直後に名古屋が二人目の交替。FW前田に替えてDF太田を入れる。この夏、FC東京から移籍してきたばかり。シャビエルが左から右へ移ったのか、太田は左に入ったようだ。
 32分、車屋からのクロスをダミアンがヘディングシュート、枠の外。
 33分、フロンターレが二人交替。脇坂に替えて阿部、知念に替えて小林が入る。いったん傷んだ長谷川とダミアンに替えるかと思ったが。フジの渡辺アナウンサーが「もう1点とろうという交替ですね」と解説の鈴木に同意を求める。
 36分、相手左サイドから太田のクロス、ジョーがヘディングシュートするがDF陣も寄せ、枠の左。
 直後に名古屋が三人目の交替。和泉に替えてMF杉森を入れる。
 41分、小林がやや下がった位置から右サイドにサイドチェンジ、攻め上がってきた馬渡が受けて深い位置からクロス、ファーサイドのペナルティーエリア左に走り込んだ小林がダイレクトシュート、惜しくも相手DF。
 43分、自陣ペナルティーエリア手前左寄りで相手FKを与える。太田が直接ねらうが壁に当たる。続く左CKも太田が蹴るが、DF陣がクリア。
 45分、左サイド深くでフロンターレのFK。下田が蹴り、ニアに小林が走り込むが合わず。こぼれを馬渡がシュートするが枠の外。
 追加タイム3分。名古屋はロングボールを放り込んでくるが、DF陣が跳ね返す。
 47分、フロンターレが三人目の交替。フラフラの長谷川に替えて家長を入れる。2分30秒を回ると、サポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。久しぶりに聞くが、この歌のとき、いつも相手の攻撃をしのいでいる最中なのは改善したい。
 48分、相手ボランチのネットからロングボールを入れられるが、ジョーには通させず。なんとかしのいでタイムアップ。何よりアウェイゴールを与えなかったのは良かった。

 他の試合では、VARでガンバのゴールが取り消されたらしい。会場では、主審が交信中のときスクリーンに何も表示されず、観客は待ちぼうけだったという。
 今回は中二日しかなかったので、鬼木監督は映像を使って細かく戦術を指示したと公式会見に出ていた。知念がシミッチを、ダミアンがネットをプレスしたのもそのうちの一つらしい。

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サッカー短評 (2019.9/1)

セレッソ大阪vs.川崎フロンターレ 2対1 (2019.9/1 ヤンマー) 第25節

 とうとう負けた。もう絶対優勝できない。と思う。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、マギーニョ。下田と守田のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ小林。現在のベストメンバーだと思ったのだが。
 セレッソは、ブルーノ・メンデスのワントップ。左右のシャドーに柿谷と水沼。トップ下に奥埜。デサパトと藤田のダブルボランチ。DF丸橋、ヨニッチ、瀬古、松田の4バック。GKキム・ジンヒョン。
 前半2分に早々と失点。またCKから。いったんはGKチョン・ソンリョンがはじくが、こぼれを瀬古に押し込まれる。0−1。
 しかし13分に追いつく。家長のクロスは相手GKがはじくが、こぼれを阿部が冷静にシュート、1−1。よかったのはここまで。
 30分には下田、42分には家長がイエローカード。前半45分に右CKを得るが、憲剛のキックを谷口がヘディングシュートするも、枠の右にはずれ、オフェンスファールの判定。1−1のまま後半へ。

 後半も9分に失点。相手右サイド水沼からのクロスはいったん防ぐが、こぼれを再度クロスを上げられ、これを入ったばかりの相手FW鈴木孝司に頭で合わせられ、GKチョン・ソンリョンがわずかに触るも決まってしまう。1−2。
 14分には、家長に替えて長谷川、21分には、憲剛に替えてダミアンを入れる。ツートップにしたのはいいが、家長も憲剛もいなくてどうするのかと思っていたら、28分にはマギーニョに替えて脇坂を入れる。
 追加タイムが6分もあり、48分にはフロンターレの右CKで、脇坂が蹴り、ダミアンがヘディングシュートしたが、枠の左。相手の攻撃も防いだが、1-2のままタイムアップ。

サッカー短評 (2019.8/24)

川崎フロンターレvs.清水エスパルス 2対2 (2019.8/24 等々力) 第24節

 また勝てず。ホームなのに追いつくのがやっと。DFリーダーが相手にボールを渡していたら勝てっこない。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、マギーニョ。下田と守田のダブルボランチ、トップ下に憲剛。左右のワイドに阿部と斎藤。ダミアンのワントップ。谷口とジェジエウが出場停止から戻ってきた。が……。
 清水は、ドウグラスのワントップ、トップ下に河井。左右のシャドーに西澤と中村慶太。竹内とヘナト・アウグストのダブルボランチ。DF松原、二見、吉本、立田の4バック。GKは、この夏に加入したという大久保。ほとんど知っている選手がいない。ベンチに元フロンターレのGK西部がいて、紹介のときに拍手。監督は篠田監督になっている。
 立ち上がりの1分に相手ボランチのアウグストにシュートされるが、防ぐ。3分の相手右CKは西澤が蹴るが、これも防ぐ。
 7分のFKは下田が蹴るが味方に合わず。11分、斎藤のクロスがクリアされて得た右CK。下田が蹴るが、味方に合わず、ラインを割る。12分の斎藤のドリブル突破からのシュートは相手GK。
 14分、先制。ジェジエウからパスを受けたマギーニョが右サイドの前方にスルーパス、走り込んだ斎藤がダイレクトで折り返し、ニアに走り込んだダミアンが押し込んだ。1−0。幸先良く得点できたのは良かったが。
 その後、追加点がとれずにいるうち、24分に飲水タイム。
 29分、相手FWドウグラスをファールで倒してしまい、ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。これをドウグラスに見事に決められ、0−1。GKチョン・ソンリョンははじきにいったが、ボールが右ポストに当たって入ってしまった。1−1。
 32分、斎藤が相手DFとの接触で倒れる。打ち所が悪かったのか、そのまま長谷川と交替。
 42分の阿部のシュートは相手GK。1−1のまま後半へ。

 後半20分、谷口が致命的なミス。ボランチ守田に簡単に付けるパスがねらわれ、相手ボランチのアウグストにカットされ、すぐにドウグラスにパス、ドウグラスは走り込むアウグストにスルーパス、二人に切り裂かれてアウグストにシュートを打たれる。GKチョン・ソンリョンはボールに触るが、右ポストに当たり、あわてて戻ったジェジエウが押し込む形になり入ってしまう。1−2。
 24分、フロンターレが二人目の交替。マギーニョに替えて馬渡を入れる。ここで後半の飲水タイム。
 32分、清水が二人目の交替。FW河井に替えてDF鎌田が入る。守備固めして逃げ切ろうという作戦か。33分、フロンターレも三人目の交替。守田に替えて小林が入る。ツートップか。
 34分、追いつく。フロンターレの右CK。キックはクリアされるが、こぼれを拾った憲剛がスルーパス、馬渡が走り込んでペナルティーエリア右で受け、さらにDFの裏に走り込む小林にパス、小林がダイレクトでふりぬき、ゴールに押し込む。2−2。さすが。
 しかし、この後の攻撃で逆転までできず、5試合未勝利。5位だったマリノスが5−1で名古屋に勝ち、3位に浮上。フロンターレは4位に後退。

サッカー短評 (2019.8/17)

ベガルタ仙台vs.川崎フロンターレ 2対2 (2019.8/17 ユアスタ) 第23節

 今節も勝てなかった。4試合連続勝利なし。せっかく前半に阿部のゴールで先制したのに、
 先発は、GKチョン・ソンリョン、登里、車屋、山村、マギーニョ。田中碧と下田のダブルボランチ。左右のワイドに阿部と家長、トップ下に憲剛。ワントップ小林。家長は二日前天皇杯で120分戦ったと紹介される。谷口とジェジエウが二人とも出場停止。
 仙台は、4-4-2の布陣。FW長沢と石原のツートップ。左右のワイドに関口と道渕。松下と富田のダブルボランチ。DF永戸、平岡、シマオ・マテ、蜂須賀。GKは7月に入ったばかりのスウォビィク。ポーランド人と紹介される。キャプテンは蜂須賀。監督は渡辺晋。
 前半2分、相手MF関口が家長との接触で倒れ、結局、8分に金正也と交替。
 23分、マギーニョからのパスを受けた田中碧がペナルティーエリア内の阿部にパス、阿部は狭いエリアでシュート、1−0。
 30分にも阿部がシュートするが、枠の左。
 41分、44分と仙台のCK。いずれも永尾が蹴り、相手にヘディングシュートされるが枠の外。
 飲水タイムもあったので、追加タイム3分。1−0で後半へ。

 後半は交替なしで開始。
 9分、失点。相手DF平岡がシンプルに前線の長身FW長沢にフィード、長沢はトラップでDFをかわしてGKチョン・ソンリョンと1対1となり、うまく流し込んだ。1−1。
 19分にも同じような感じでやられた。金正也からのスルーパスに相手FW長沢が走り込み、ワンタッチでシュート、1−2。
 24分、フロンターレが一人目の交替。家長に替えて長谷川が入る。長谷川が左ホイドに入り、阿部が右へ回る。ここで飲水タイム。
 27分、車屋が長沢にファールしてイエローカード。29分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、山村がヘディングシュート、枠の上。
 30分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えて斎藤が入る。長沢との接触で、登里が倒れる。長沢にはイエローカード。
 34分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、山村が触るが、相手DF。こぼれを憲剛が右サイドのマギーニョにパス、マギーニョからのクロスは、中央の小林を通り越し、ファーでフリーの長谷川に届く。長谷川が頭で流し込んで2−2の同点に。
 37分、相手右CK。永戸が蹴り、相手FW長沢が頭に当てるが、枠の右。
 38分、仙台が二人目の交替。石原に替えてハモン・ロペスを入れる。
 41分、フロンターレが三人目の交替。憲剛に替えてダミアンが入る。
 42分、相手右サイドからクロスを上げられ、また相手FW長沢の頭に当てられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 45分、マギーニョがドリブルからクロスを入れ、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。下田が蹴り、相手DFのクリアを拾って斎藤がシュートするが、枠の右。
 追加タイム4分。46分、仙台が三人目の交替。長沢に替えてジャーメインを入れる。
 49分、仙台の左CK。永戸が蹴るが、ダミアンがクリア。2−2の引分け。

サッカー短評 (2019.8/)

ファジアーノ岡山vs.川崎フロンターレ 1対2(2019.8/14 Cスタ) 天皇杯三回戦

 テレビ放送なし。NHKの三回戦ダイジェストでも映像なし。後半開始早々に失点し、後半追加タイムにやっと追いつき、延長後半にPKでなんとか勝ったということらしい。
 先発は、GK新井、DF馬渡、谷口、ジェジエウ、マギーニョ。下田と守田のダブルボランチ、脇坂のトップ下。左右のワイドに斎藤と家長。ワントップにダミアン。このメンバーで苦戦とは。
 岡山は、4-4-2の布陣。名前に聞き覚えがあるのは、元FC東京のFW赤嶺くらい。監督は有馬賢二。
 前半は0−0。本職が右SBの馬渡が左SBから攻撃参加もして、クロスを上げたりしたらしい。
 後半立ち上がり、相手右サイド下川からクロスを入れられ、ゴール前で混戦となり、相手FW中野に押し込まれ、0−1。
 5分には、左サイドからのFKを脇坂が直接決めるが、ゴール前でオフェンスファールをとられて、無得点の判定。
 9分には、左サイド斎藤からのクロスをダミアンがヘディングシュート、相手GKがはじいて混戦になったが、押し込めず。
 14分の左CKを下田が蹴るが、ゴール前に合わず。逆に岡山のカウンターを受け、また右サイド下川からクロスを狙われるが、これは馬渡が止める。16分らは、相手FW赤嶺のポストプレーから西村にシュートされるが、枠の上。
 16分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて知念が入る。ダミアンとツートップに変更か。
 18分、左CK。下田が蹴り、谷口がヘディングシュートするがヒットせず。
 19分、岡山も一人目の交替。右ワイド久保田に替えてMF三村を入れる。
 22分、フロンターレが二人目の交替。斎藤に替えて阿部が入る。23分、相手MF武田拓真にミドルシュートを打たれるが、GK新井が捕る。
 24分、ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。下田が直接ねらうが、枠の上。
 30分、岡山が二人目の交替。右ボランチ西村に替えてユ・ヨンヒョンを入れる。
 33分、左サイドでフロンターレのFK。下田が蹴るが、相手DFにクリアされ、混戦になるが、オフェンスファール。
 36分、フロンターレが三人目の交替。馬渡に替えて車屋が入る。
 岡山も三人目の交替。先制点の中野に替えてレオ・ミネイロを入れる。
 41分、阿部のミドルシュートは相手DFに当たる。42分の左CKは味方に合わず。さらに家長からのパスを受けたダミアンが折り返すが、相手GK。
 直後に岡山のカウンターを受けるが、相手FWミネイロは谷口が対応。
 追加タイム4分。47分、下田のロングボールに攻撃参加したジェジエウが頭に当てるが、味方に合わず。
 48分、右サイド阿部からの折り返しを知念が触り、ダミアンが押し込んだ。1−1。
 49分には、知念がシュート、枠の左。50分の左サイドからのFK。下田が蹴り、ジェジエウが折り返し、ダミアンがオーバーヘッドをねらうがヒットせず。1−1で延長へ。

 岡山は延長開始から四人目の交替。FW赤嶺に替えてDFチェ・ジョンウォンを入れる。フロンターレも、8分にマギーニョに替えて山村を入れる。右SBに守田、山村がボランチに。10分、山村のミドルシュートは枠の外。11分、知念のシュートは相手DF。12分、阿部からのパスを受けた家長が左からシュート、枠の右。13分、ダミアンのポストプレーから下田がミドルシュート、相手DF。15分、パスをつないで下田が左から折り返し、ダミアンが飛び込むが、枠の右。延長前半は0−0。

 延長後半は交替なしで開始。3分、阿部が左サイドからシュートするが、相手DF。続く左CKは下田が蹴り、ゴール前で何度もシュートするが、相手DFにはばまれる。
 5分、知念のヘディングシュートは枠の上。7分、家長のシュートも枠の右。
 11分、左サイド車屋が深い位置から入れたクロスを相手DFがハンドで防いだとの判定でPKを得る。これを家長が落ち着いて決め、2−1。
 15分、岡山の連続攻撃。相手右サイド下口にクロスを続けて入れられるが、山村、下田がクリア。
 追加タイム2分。17分、岡山の左サイドからのFK。武田将平が蹴り、相手FWミネイロがニアでシュート、枠の外。
 2−1でなんとか勝利。次は神戸と当たる。

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サッカー短評 (2019.8/10)

名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ 3対0 (2019.8/10 豊田ス) 第22節

 最悪の結果。広島戦と同じく前半に2失点、後半にも1失点。その上、得点したのではないかという唯一の場面は認められず。しかもその後、谷口がイエローカード2枚で退場。ジェジエウも4枚目のイエローをもらい、次節出場停止。次節はアウェイの仙台だし、その前にアウェイの天皇杯がある。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、車屋。田中碧と山村のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と脇坂。ワントップ小林。先発予定だった大島が直前の練習で
 名古屋は、ここ10試合勝ちなし。ジョーのワントップ、トップ下にシャビエル。左右のシャドーに和泉と前田。シミッチとネットのダブルボランチ。DF吉田豊、18歳の藤井、中谷、宮原。GKランゲラック。
 名古屋は7年ぶりにフロンターレに勝ったらしい。
 3位に後退。首位のFC東京は仙台に1−0で勝ち、勝ち点差は9。4位鹿島と3位マリノスは、2−1で鹿島が勝ち、鹿島は2位浮上。

サッカー短評 (2019.8/4)

川崎フロンターレvs.松本山雅 0対0 (2019.8/4 等々力) 第21節

 サッカー競技規則新ルールのJリーグ適用初戦。猛暑のなか、失点が続く松本に守り切られてスコアレスドロー。松本はフロンターレから初めて勝ち点を取ったらしい。フロンターレは1位FC東京と勝ち点6差に開いたが、得失点差で2位に浮上。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、登里。田中碧と下田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに斎藤と家長。ワントップ知念。知念は、松本との相性がいいということだったが、沖縄生まれなのに暑さに弱いのが出てしまった。
 松本は、FWレアンドロ・ペレイラがサンフレッチェ広島に移籍、U22のFW前田もポルトガルに短期レンタル移籍。急遽、山形からFW阪野を補強。

サッカー短評 (2019.8/1)

サンフレッチェ広島vs.川崎フロンターレ 3対2 (2019.7/31 Eスタ) 第16節

 0−3で負けるかと思ったが、2点とるところまで持ち込んだ。しかし、FC東京につめよれず、4差のまま。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、馬渡。下田と守田のダブルボランチ。家長のトップ下。左右のワイドに長谷川と阿部。ワントップ小林。
 広島は、ワントップにドウグラス・ヴィエイラ、二列目に森島と柴崎。左右のアウトサイドに柏とハイネル。稲垣と川辺のダブルボランチ。DF佐々木、荒木、井林の3バック。GK大迫。知っている選手が佐々木、柏、柴崎、ハイネルくらいしかいない。キャプテンは柏。
 ACLの関係で日程が6/22から大幅にずれた一戦。往々にして、無理にミッドウイーク開催になるので、選手のコンディションはきつい。
 前半4分、、相手左CKであっさり失点。森島が蹴り、相手長身DF佐々木の足下に落ち、これを佐々木が蹴り込んだ。0−1。
 23分にも失点。自陣ペナルティーエリア左から相手MF森島がクロス、ファーの相手FWヴィエイラがヘディングシュート、0−2。

 後半開始から、フロンターレは守田に替えて山村を入れる。しかし、7分にも失点、0−3。
 12分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えてダミアンを入れる。小林とツートップに。
 23分、広島も一人目の交替。柴崎に替えて渡を入れる。続けて25分、ハイネルに替えて清水を入れる。
 28分、フロンターレは三人目の交替。ヒザを傷めた登里に替えて車屋が入る。
 30分、下田からの縦パスを受けた小林がすぐダミアンにパス、ダミアンからのリターンをダイレクトでシュート、1−3。
 31分、広島が三人目の交替。DF佐々木に替えて吉野が入る。
 33分、追加点。ペナルティーエリア手前の左寄りから長谷川がクロス、ダミアンがヘディングシュートを試み、ボールは肩に当たってゴールイン。2−3。
 36分、山村が鋭いシュートをうつが、相手GK。44分には、家長がバイシクルシュートをうつが、これも相手GK。追加タイムは5分あったが、ジェジエウを前線に上げたパワープレーも実らず。2−3でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.7/27)

川崎フロンターレvs.大分トリニータ 3対1 (2019.7/27 等々力) 第20節

 夜7時なのに気温28.7度、湿度80%。いよいよ真夏到来。暫定4位と5位の対戦。前半は、大分にうまくギャップを作られて、パスをつながれ、0−0。後半早々の6分、下田と憲剛で崩して斎藤が決めて先制。ところが、3分後、入ったばかりの藤本にきれいに裏を取られて追いつかれる。がっかりしていると、憲剛が相手ボールをカットして、小林が技ありのシュートを決め、再びリード。最後は、小林と替わったダミアンの美しいトラップからの優しいパスを阿部が押し込み、ダメ押し点。5/3以来のホームでの勝利。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、登里。田中碧と下田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに斎藤と阿部。ワントップ小林。ベンチに家長、ダミアンがいるぜいたく。
 大分は、3-4-3のシステム。オナイウ阿道のワントップ、左右のシャドーに小塚と小手川。左右のアウトサイドに田中達也と松本。長谷川と前田のダブルボランチ。三竿雄斗、鈴木義宜、岩田の3バック。GKは元フロンターレの高木駿。
  立ち上がりから、大分が積極的に仕掛けてくる。ボランチから左右のシャドーに入れる。DAZNの解説、岩政が「サイドには、大分は3人いるので、フロンターレの数的不利になる」と言う。5分、相手ボランチ長谷川がサイドチェンジのロングパス、相手左アウトサイドの田中にドリブルからシュートまでいかれるが、左サイドネット。ヒヤッとした。
 7分、フロンターレのカウンター。斎藤のスルーパスに阿部が走り込んで、相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入り、シュート、惜しくも左サイドネット。
 8分、相手右サイドからクロスを入れられ、ファーの相手MF田中がシュート、わずかに枠の右。
 9分、フロンターレの左CK。憲剛がショートコーナーを蹴り、下田、阿部とつないで阿部がダイレクトでシュートするが、ヒットせず。
 10分、斎藤が左サイド深くからクロス、相手DFに当たったこぼれを小林がすかさずシュート、右ポストに当たる。さらにひろって阿部がループシュート、相手GK。
 この後は飲水タイムの中断まで、大分のパス回しに後手の対応が続き、攻撃がシュートに至らず。ノボリが慣れない右SBをやっている側がやはりねらわれている。
 16分、フロンターレの左CK。また憲剛が下田とショートコーナーでパス交換するが、シュートまでいけず。
 21分、相手左シャドー小塚がドリブルからクロス、相手FWオナイウが飛び込むが、GKチョン・ソンリョンがはじく。さらに相手左アウトサイドの田中がドリブルからクロス、今度はオナイウに当てられるが、谷口が競って枠の外へ。
 25分にも、相手右サイドから松本にクロスを入れられ、こぼれを相手左MF田中にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。27分には、相手左CK。長谷川が蹴り、相手MF田中にクロスを入れられるが、ジェジエウが防ぐ。こぼれを右からクロスされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。やれやれ。
 28分、飲水タイム。西岡アナが、「気温も湿度も高いので、前後半とも飲水タイムが予定されている」と言う。ここで鬼木監督が選手たちにいろいろ指示したらしい。
 32分、最終ラインからパスをつないで、最後は下田がミドルシュート、相手GK正面。33分には、斎藤が右サイドに回ってドリブルからクロス、小林が飛び込むが、相手GK。阿部と斎藤が左右入れ替わっている。
 37分、登里が右サイドを攻め上がり、戻しを受けた斎藤のパスをペナルティーエリア右で阿部がヒールパス、小林がとっさに反転して左足でシュート、相手DFの足の間を通るが、相手GKがかろうじてはじく。これで得たCKを憲剛が蹴るが、相手DF。
 41分、憲剛が左足でミドルシュート、枠の外。
 この後、続けて大分に左右からクロスを入れられるが、味方に合わず、最後はGKチョン・ソンリョンが捕る。
 45分、阿部がファールで倒され、相手DF鈴木にイエローカード。追加タイム2分。47分、フロンターレのFK。憲剛が直接ゴールをねらうが、相手の壁に当たり、バーにはじかれる。惜しかった。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、登里が右サイドからドリブルでペナルティーエリアに入り、シュート、相手DFに当たる。こぼれを拾った車屋がシュート、これは枠の外。
 6分、下田が憲剛とパス交換で中央を突破、ワンタッチでスルーパスをペナルティーエリア中央に送り、走り込んだ斎藤がダイレクトでうったシュートが決まり、1−0。斎藤は2試合連続得点。今季はドリブル突破だけの選手ではなく、チーム全体を見てプレーすることを目指しているとのこと。
 直後に大分が一人目の交替。20番右シャドーの小手川に替えて10番藤本が入る。藤本がワントップに入り、オナイウが右シャドーへ回る。
 すると9分、大分のカウンター。相手ボランチ長谷川がロングループパスを前線に送り、相手FW藤本が右サイド奥に走り込んで受け、谷口のスライディングもかわされ、ゴールライン際からの折り返しのパスにオナイウが走り込んでシュートを打ち込まれる。1−1。たった3分で追いつかれ、がっかり。前半から苦労してやっと先制したところだったのに。
 12分、ジェジエウが相手FW藤本を倒して、相手右サイド奥でFKを与える。これを相手MF長谷川が蹴るが、ニアで憲剛がクリア、キープしたところを藤本が倒してしまい、ファールの判定。こうやって相手の流れを断ち切るのがベテランの知恵。
 15分、フロンターレのカウンター。小林が左へ流れてパスをもらい、そのままドリブルしてペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK。憲剛と田中碧もゴール前に駆け上がっていた。
 16分、追加点。相手GKからのボールを受けた相手FWオナイウが相手ボランチ前田に落としたパスを、ねらっていた憲剛が奪い取り、短いドリブルからていねいに小林の足下にパス、受けた小林は相手DFを一人かわし、飛び出した相手GKともう一人の相手DFの間をふりぬき、2−1。小林の101点目。
 21分、フロンターレが一人目の交替。田中碧に替えて守田が入る。大分も二人目の交替。ボランチ前田に替えてティティバンが入る。
 24分、登里のGKへのバックパスは、ちょうど相手FW藤本へのスルーパスのようになり、藤本にペナルティーエリア左からシュートされるが、その前に相手MF田中の登里へのチャージがファールとなる。
 26分、フロンターレが二人目の交替。少し前に足がつったらしい様子だった小林に替えてダミアンが入る。この後、フロンターレの選手ばかり、次々と足がつる。
 28分、憲剛がドリブルからミドルシュート、枠の右。斎藤の足がつってペナルティーエリアですわりこむが、なんとか立ち上がる。
 30分、憲剛がダミアンにスルーパス、ダミアンは左サイド深くからシュートするが枠の外。
 32分、大分が三人目の交替。ボランチの長谷川に替えて星を入れる。星は左シャドーに入り、小塚がボランチに回る。
 33分、相手右サイドからくずされ、最後は相手MF田中にシュートされるが、ヒットせず。登里の足もつったらしい。そう言えば、後半の飲水タイムはどうなったのだろう。
 35分、右サイドでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ダミアンとジェジエウが合わせようとするが、相手DF。
 36分、フロンターレが三人目の交替。憲剛に替えて家長が入る。これでもう、誰かが故障しても替えられない。
 40分、左サイド深くで斎藤の足がまたつって倒れる。相手FWオナイウが伸ばしてくれて何とか立ち上がるが、足をひきずっている。
 直後にGKチョン・ソンリョンからのロングフィードをダミアンが左へ流れて胸トラップ、足下に収めてすぐに中央へ横パスを出すと、ペナルティーエリア手前中央でフリーの阿部がワンタッチで合わせて、3−0。阿部も2試合連続ゴール。
 44分、相手右サイドから田中にクロスを入れられるが、ジェジエウがクリア。
 直後にフロンターレのカウンター。家長からのパスを受けた斎藤がドリブル、ペナルティーエリア左に入ってシュート、相手DF。
 追加タイムなんと6分。46分、相手右サイドから連続してクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。49分、相手左サイドからくずされ、松本が深い位置から折り返し、最後は相手DF岩田にシュートされるが、GKチョン・ソンリョンかはじく。50分、相手CKもなんとか守る。
 51分、左サイドからカウンターをしかけ、最後は家長がシュート、相手GK。3−1でタイムアップ。
 これで7/20に試合のあった鹿島に抜かれて暫定4位に後退していたが、勝ち点3を積み上げ38とし、暫定3位に復活。首位FC東京とは4差のまま。次は、延期になっていたサンフレッチェ広島との第16節をアウェイでミッドウイークの7/31に戦う。

サッカー短評 (2019.7/19)

川崎フロンターレvs.チェルシーFC 1対0 (2019.7/19 日産ス) ワールドチャレンジ

 びっくり。なんと憲剛のクロスをダミアンが角度のないところからヘッドでたたきつけ決勝点。憲剛は出場時間10分足らずでMVPも。相手がプレシーズンで、来日3日目、夏日のような蒸し暑さの中での試合となれば、対抗できるということか。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、守田。田中碧と下田のダブルボランチ。左右のワイドに斉藤と阿部、トップ下家長。ワントップに小林。直近のFC東京戦から右SB、トップ下を変えてきた。憲剛はベンチから。
 チェルシーはバチュアイのワントップ、左右のシャドーにケネディと元スペイン代表ペドロ。トップ下にマウント。コバチッチとジョルジーニョのダブルボランチ。DFアロンソ、元ブラジル代表ダヴィド・ルイス、クル・ズマ、アスピリクエタの4バック。GKカバジェロ。ベンチには、現フランス代表FWジルーなど。監督は1年目のランパード。選手たちは新監督に認めてもらうため、モチベーションは高いはず。チェルシーは今オフにベルギー代表アザールなどが移籍したが、FIFAから補強禁止処分中とのことで代わりの選手を入れられないらしい。
 4年前、ドルトムントとやったときは、完敗だった。今回も、攻撃の形を出せるかが勝負の分かれ目だろう。守備は耐えきれるか、耐えっぱなしにならずにできるか。交替は9人までできるので、前半にある程度の結果を出せないと早々と交替の可能性もある。
 前半は、相手が本調子でないのに、名前負けしているのか、ジェジエウ、登里、下田など本来の動きではなかった。守田は慣れないポジションで位置取りや連携が悪かった。家長が全く普段通りに見えたのはさすがだが、田中碧も果敢にやっていてたいしたもの。フジテレビの解説、鈴木隆行も注目の選手として碧をあげていた。もうひとりのゲスト解説は稲本(今季は相模原)。青島アナが二人ともフロンターレOBと紹介。
 フロンターレは序盤、登里と斉藤の左サイドからの突破を試みる。9分、登里からのクロスが相手DFダヴィド・ルイスに触られるが、こぼれを家長がダイレクトでシュート、相手GK。
 チェルシーは、やや慎重に入ったが、DFラインからワントップのバチュアイに入れ、落としを2列目がシュートする形を見せた。15分に、相手右FWペドロがシュートするが、GKチョン・ソンリョン。17分には、パスをつながれ、あっという間に相手FWバチュアイにシュートまでいかれたが、枠の右で助かる。
 フロンターレは、あわてなくてもいい場面で、急いでクリアしようとして相手にパスしたり、小フライになったりしていた。もちろん見た目より速かったり、足が長かったりしてミスを誘われた面もあると思うが、メンタルで対等でない面もあったと思う。守田とジェジエウが重なったりもしていた。家長がノボリのカバーに来たりしていた。
 解説の鈴木が「チェルシーはクロスへの対応があまりできていないので、フロンターレが速いクロスを入れたらいい」「フロンターレはチェルシーに合わせている。点をとるなら今のうち」と何度も言う。しかし、前線にダミアンもいないのにアーリークロスを入れるチームではないし。
 27分、フロンターレの左CK。下田が蹴り、ニアで谷口(?)が頭に当てたが、相手DFによせられ、打ち上げてしまう。
 29分、ボールカットされ、相手右FWペドロにミドルシュートをうたれるが、枠の上のネットで助かる。6万人以上入った横国のスタンドが「うわーっ」と湧く。
 35分頃から、チェルシーも、1点とって折り返そうと攻撃の強度をあげてきた。33分、相手左FWケネディがミドルシュート、枠の上。続けて相手右サイドからクロスを上げられるが、DF陣がクリア。ようやくジェジエウも慣れてきたのか、しっかり対応できるようになってきた。39分には、相手FWバチュアイのポストプレーから相手MFマウントがシュート、守田が滑り込んで体で防ぐ。さらに42分、相手右FWペドロからクロスを入れられ、最後はこぼれを相手左FWケネディにシュートされたが枠の上。途中、ランパード監督の厳しい顔も映った。
 45分、フロンターレのカウンター。パスをつないで最後は家長がシュート、相手GKが右手一本ではじき、左CKに。これを下田が蹴り、小林がとびこむが、最後には相手DFがクリア。
 追加タイム1分。チェルシーのカウンターをしのいでフロンターレもカウンター。左サイドからのボールのこぼれを拾った田中碧がミドルシュート、目の前で防がれる。0−0でハーフタイム。

 後半開始から互いに5人ずつ交替。チェルシーは、左SB3番アロンソに替えて33番エメルソン、右SB28番アスピリクエタに替えて21番ザッパコスタ、CFバチュアイに替えて18番ジルー、CBズマに替えて4番クリステンセン、右FW11番ペドロに替えて8番バークリーを入れる。
 フロンターレは、小林に替えてダミアン、家長に替えて知念、斉藤に替えて長谷川、阿部に替えて脇坂、下田に替えて馬渡が入る。馬渡が右SBに入り、守田は本来のボランチになる。ダミアンと知念のツートップで4−4−2に変更。
 4分、相手MFマウントに、左サイドからシュートされるが、枠の右。
 5分、左サイド長谷川からのクロスをダミアンがヘディングシュート、枠の外。6分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、相手DF。
 後半は、本職の右SB馬渡と脇坂の右サイドが活性化。脇坂は果敢に仕掛けて相手DFダヴィド・ルイスにファールを誘われていた。
 10分、馬渡が右に流れた知念にパス、知念のクロスをダミアンがニアにダイビングヘッド、枠の右。解説の鈴木が「角度がなかった」。
 11分、チェルシーはダブルボランチを二人とも交替。5番ジョルジーニョに替えてドリンクウォーター、17番コバチッチに替えて14番バカヨコを入れる。ドリンクウォーターは元レスターで、岡崎とチームメートだった。
 13分、チェルシーの右CK。マウントが蹴るが、知念がクリア。
 18分、こぼれ球をひろわれ、相手右SBザッパコスタにペナルティーエリア右に入られ、シュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 20分、フロンターレが二人同時交替。GKチョン・ソンリョンに替えて新井、田中碧に替えて山村が入る。チェルシーも八人目の交替。MF19番マウントに替えて24番プリシッチが入る。青島アナに「後輩ボランチの出来はどうでしたか」と聞かれたゲスト解説の稲本は「田中選手はよくやっていた」。
 25分、相手左FWケネディにDFラインの裏に抜けられ、シュートされるが、GK新井がすばやく前に出て防ぐ。すばらしい。26分の連続左CKもDF陣が防ぐ。
 26分、チェルシーは九人目の交替。左FW16番ケネディに替えて45番パルマーが入る。
 27分には、フロンターレのペナルティーエリア手前左寄りでハンドの判定で相手FK。主審は西村さん。このFKをダヴィド・ルイスが蹴るが、壁に当たる。
 さらに28分、長谷川がパルマーを倒して、ペナルティーエリア右角で相手FK。今度は相手CFジルーが直接ねらうが、GK新井がはじく。解説の鈴木が「ジルーが立ったらシュートですね」と言っていた。壁の間にチェルシーの選手が一人入った所をねらっていた。これで右CKを与えるが、これも防ぐ。
 30分、ダミアンと競り合った相手MFバカヨコが倒れ、治療のためいったんピッチを出る。
 31分、右サイド馬渡が入れたクロスをファーで受けた長谷川が頭で折り返すが、味方に合わず。
 32分、チェルシーのカウンター。相手FWジルーが左サイドからクロスを上げるが、落下点に味方がおらず、谷口が胸トラップでGK新井へ。
 36分、相手MFプリシッチの左サイドからのクロスをクリアして与えたCK。これをプリシッチがショートコーナーを蹴るが、シュートまでいかず。
 38分、フロンターレが八人目の交替。登里に替えて憲剛がついに入る。スタンドから拍手。青島アナが「奇蹟の38歳!」と叫ぶ。いやー奇蹟じゃないから。憲剛はボランチに入り、守田は左SBに回る。今日の守田は忙しい。
 40分、相手右サイドからのクロスを相手FWジルーにヘディングシュートされるが、GK新井が捕る。
 直後にフロンターレのカウンター。憲剛が右前方にスルーパス、走り込んだ馬渡が入れたクロスにダミアンがヘディングシュート、惜しくもバーに当たる。続けて右からのクロスを、左サイドからペナルティーエリアに入った長谷川が落とし、山村が鋭いミドルシュートをうつが、相手GK。いいシュートだったが残念。
 42分、ついに得点。なぜか左サイドにいた脇坂が憲剛とのパス交換からクロス、いったん相手DFにクリアされるが、これをペナルティーエリア左に走り込んでいた憲剛が、ループでポンとファーへ送ると、フリーになっていたダミアンがニアの狭いところに頭でたたき込んだ。1−0。わーい。
 チェルシーはこのままでは帰れない。45分、相手左サイドから攻め込んでくるが、DF陣が防ぐ。46分、相手左CK。プリシッチが蹴るが、ニアで憲剛が大きくクリア。同時にみんなに声をかけていた。
 追加タイム2分。47分、フロンターレが九人目の交替。守田に替えてマギーニョを入れる。サポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。
 48分、相手ボールを山村がカットした途端、タイムアップの笛。1−0でなんとフロンターレが勝利。試合後のインタビューで憲剛は「入ったら何かしてやろうと思っていた」。明日のファン感謝デーにいい報告。

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サッカー短評 (2019.7/14)

FC東京vs.川崎フロンターレ 0対3 (2019.7/14 味スタ) 第19節

 1位で勝ち点39のFC東京と、暫定4位で勝ち点32のフロンターレの対戦。前日開催の横浜F.マリノス対浦和レッズ戦で、マリノスが勝って暫定2位をキープ。鹿島も仙台に圧勝して勝ち点34とし、暫定3位に浮上。これ以上1位と離れないよう、直接対決でたたくしかない状況。雨上がりの味スタで、久保建英が抜けたチームと4万人の観客の前で対戦。さぞかしハイプレスで来るかと思いきや、以外と慎重な感じ。フロンターレのリズムが出てきた前半20分に、小林の通算100点目となるヘディングシュートで先制。後半にも2得点を追加。憲剛の先発復帰効果もあるか。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、ジェジエウ、登里。田中碧と下田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに斉藤と阿部。小林のワントップ。前節鳥栖戦と4人入れ替え。下田、憲剛、斉藤、阿部。憲剛は7/4の天皇杯と鳥栖戦に途中出場。リーグ戦先発は5/17名古屋戦以来らしい。田中碧と下田は天皇杯で組んでいる。斉藤と阿部も天皇杯で先発。車屋と登里は前節と左右交替。ベンチにダミアン、家長、脇坂など。
 FC東京は、前節と同じメンバー。システムは4-4-2。ディエゴ・オリベイラと永井のツートップ。左右のアウトサイドにナ・サンホと東。高萩と橋本のダブルボランチ。DF小川、森重、渡辺剛、室屋。GK林彰洋。初め久保のいた右ワイドにナ・サンホを入れていたが、そこに東を回し、東のいた左にナ・サンホを入れて、前節ガンバ戦はうまくいったらしい。キャプテンは東。監督は2年目の長谷川健太。
 今季一回目の対戦は、等々力でホーム開幕戦なのに0−0で引き分けた。ここまでフロンターレが11失点とJ1最少、FC東京も続く12失点。どちらのDFが相手FWを抑えられるか。FC東京のツートップは足が速い。特に永井を走らせると厄介だ。
 9分、相手FWオリベイラに左サイド深くからクロスを入れられ、いったんはじくが、こぼれが相手FW永井のところへ。永井にシュートされるが、車屋が防ぐ。さらに10分、ペナルティーエリア右からオリベイラにシュートをうたれるが、これはGKチョン・ソンリョン正面。
 12分、フロンターレの初シュートは下田。中央からフリーでミドルシュートをうつが、枠の右。
 14分、ジェジエウのロングフィードのこぼれを車屋が左からクロス、相手DFがクリアしてフロンターレの右CK。これを憲剛が蹴り、ジェジエウがヘディングシュート、惜しくもバーに当たり、跳ね返りをさらに谷口がヘディングシュートするが枠の上。ここで先制できていると楽だったのに。
 17分、相手MF東からの折り返しを相手FW永井にシュートされる。ジェジエウが防いで相手左CK。これを小川が蹴るが、ニアで憲剛がクリア。
 20分、阿部のドリブル突破から、フリーでパスを受けた斉藤が左サイドからクロスをねらうが、相手DFがクリアしてフロンターレの左CK。こちら側は下田が蹴り、ニアで小林がヘディングシュートをたたきつける。1−0。相手GK林も動けず。
 先制したことで、ますますパス回しに余裕が出てきた。FC東京は、森重とCBを組んできたチャン・ヒョンスの移籍が急に決まり、ガンバからオ・ジェソクを獲得したが、出られるのは次節以降。渡辺は大卒1年目でFC東京U23から引き上げられたらしい。まだ6試合目で連携が悪いのかも。
 25分、阿部がペナルティーエリア左でパスを受けて折り返し、車屋が利き足でない右足でシュートするが、枠の右。
 31分、相手左CK。小川がファーのオリベイラを狙うはずがミスキックとなり、下田がクリア。
 40分、車屋が相手DF室屋に入れ替わられて後ろから倒してしまい、イエローカード。これで与えたFKを小川が蹴るが、DFがクリア。
 44分、阿部が相手ボランチ橋本を後ろから倒してイエローカード。
 45分、相手MFナ・サンホにシュートされるが、DF陣が防ぐ。追加タイム1分。46分、さらに右サイド室屋からのパスを受けた相手FWオリベイラにシュートをうたれ、田中碧が体に当てて相手右CK。こちらはナ・サンホが蹴り、ゴール前で何度もシュートされるが、全員で守る。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、車屋からのパスを受けた憲剛がミドルシュート、相手GKがはじく。こぼれを斉藤もシュートするが、これも相手GK。
 6分、斉藤のドリブルから左CKを得る。下田がニアへ蹴り、ジェジエウが飛び込むが合わず。
 8分、FC東京が一人目の交替。高萩に替えて大森を入れる。ボランチに東が下がり、大森が右ワイドに入る。高萩は、いい選手だと思うが、今日はこわくなかった。
 9分、追加点。小林からのパスをペナルティーエリア手前で受けた憲剛が一瞬タメを作り、ペナルティーエリア右の小林に再びパス、小林がダイレクトでゴール前に送り込み、そこへ走り込んだ斉藤がフリーで合わせて2−0。すばらしい。斉藤は、前半には相手にパスしたり、もっとドリブルで突破をねらえばいいのにという場面もあったが、得点で帳消し。
 16分、永井がジェジエウとの競り合いで頭をうったらしく、立ち上がれない。いったんピッチを出るが、治療・確認して戻る。
 前半から何度も相手FWオリベイラにDFラインの裏をねらわれたり、下がってボールキープされたりしているが、谷口がスライディングしたり、田中碧が体をぶつけてカットしたりと自由にやらせない。22分にも、相手のパス回しから、オリベイラに谷口の裏をとられたが、登里が反対側から猛ダッシュでスライディングして難を逃れる。
 24分、また追加点。まず憲剛からのパスを受けた斉藤がシュート、相手GKがはじくが、クリアは小さく、また拾って小林、斉藤とつなぎ、斉藤がペナルティーエリア内でドリブルから下田に横パス、下田はワンタッチで落とすと、そこにいた阿部がミドルシュート、ゴールの左に決まった。3−0。阿部は大喜び。ペナルティーエリアでのパス回しのとき、相手DFはボールウォッチャーになっていた。
 MXテレビの解説、渡辺一平さんは「まだ時間はある。ホームにこれだけのお客さんが来ている中で、3−0では終われない。まず1点返すこと」と言う。
 25分、FC東京が二人目の交替。ナ・サンホに替えて矢島を入れる。矢島がトップに入り、永井が右ワイドに回る。永井の動きが鈍ってきたため、矢島に前線からのプレスを期待しているのか。
 33分、フロンターレも一人目の交替。斉藤に替えて長谷川が入る。
 35分、矢島が下がってボールを受け、相手右サイドのスペースにスルーパス、相手左SB室屋が走り込むが、オフサイドで助かる。
 37分、田中碧からのパスをペナルティーエリア右で受けた小林が、相手DFをかわして角度のないところからシュート、相手GK。これで得た右CKを憲剛が蹴るが、相手DF。直後にFC東京のカウンターを受ける。相手FW永井に走られるが、なんとかDF陣が止める。
 40分、フロンターレが二人目の交替。小林に替えて知念が入る。キャプテンマークは谷口へ。FC東京も三人目の交替。永井に替えて内田を入れる。
 41分、憲剛がさっそく入ったばかりの知念にパスを送る。知念がペナルティーエリア手前で反転してミドルシュート、相手GKが触り、左ポストに当たる。いいシュートだったが。
 ピッチがややぬかるんでいて、前半から滑る選手が多かった。憲剛ももう走れず、阿部もつらそう。長谷川と知念がもっと走らないと。
 追加タイム4分。46分、登里の右足がつって立ち上がれない。担架で退場し、山村が入る。追加タイムが伸びるのか。田中碧が右SBに、山村がボランチに入る。
 47分、相手MF大森が左サイドからファーへクロス、フリーで内田が頭で折り返すが、味方に合わず。
 48分、田中碧も足がつって倒れ、いったんピッチを出るが、もう交替枠はない。なんとか戻ってくる。
 49分、いつもは残り30秒でサポーターが「アヴァンテ」を歌い出すが、この日は4分きっかり過ぎてから歌い始める。やっと長谷川と知念がボールキープし始めてタイムアップ。3−0で勝ち点3を積み上げ、35としてFC東京と4差に縮める。ようやくフロンターレらしいゲームで勝てた。首位決戦にしては、やや相手に迫力がなかったが。
 FC東京は、この後、ラグビーワールドカップに味スタを提供するため、アウェイ8連戦があるらしい。人ごとながらたいへんだ。

サッカー短評 (2019.7/7)

川崎フロンターレvs.サガン鳥栖 0対0 (2019.7/7 等々力) 第18節

 またしてもホームで勝てず。13試合負けなしだが、ついに8勝8分けと数が並ぶ。雨と大風の中の試合。後半、負傷交替した大島が心配。
 先発はGKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、車屋。大島と田中碧のダブルボランチ、トップ下に脇坂。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップ小林。ベンチに憲剛、知念、斉藤など。
 鳥栖は、前節トーレスの2得点で勝利した清水戦と同じ。トーレスと金崎のツートップ。左右のワイドにクエンカと安。原川と福田のダブルボランチ。DF原、高橋秀人、高橋祐治、小林祐三。GK高丘。ベンチに豊田、イバルボなど。金監督は、今季途中からの昇格。トーレスが8月で引退と発表してから負けていないらしい。
 4分、小林からのパスを受けた長谷川がシュート、枠の上。
 7分、登里が相手DFにファールで止められ、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、味方に合わず。9分にもフロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、これも味方に合わず、相手DF。
 11分、鳥栖のFK。原川がペナルティーエリアに蹴り込むが、味方に合わず。15分には連続シュートを打たれて左CKを与える。また原川が蹴るが、家長がクリア。
 17分、登里からのクロスを小林が相手DFと競りながら空中でシュート、枠の右。22分、田中碧のミドルシュートは相手GK。
 27分、中央左寄りで相手FK。原川がファーへ蹴るが、田中碧がクリア。続く相手右CKも原川が蹴るが、これもなんとかクリア。
 ハイボールを蹴り上げると、すごく風に影響される。GKチョン・ソンリョンもゴールキックは大きく蹴らない方がいいのでは。フロンターレは登里と長谷川の左サイドからはよく攻めることができている。一方、右サイドは鳥栖が家長対策で左SBに原を入れたためか、車屋と家長のコンビができていないせいか不活性。
 34分、登里からのクロスを大島がミドルシュート、枠の外。35分には大島からのクロスを登里が低いシュート、クロスだったのかもしれないが、相手GK。
 37分、ジェジエウからのフィードを小林が落とし、脇坂がミドルシュート、相手DFがクリア。これでまたフロンターレの左CK。脇坂がニアへ蹴るが、相手DF。
 41分、左サイドから攻め込み、最後は脇坂がシュート、相手GK。
 43分、相手GKからのロングフィードが相手FWトーレスに通るがなんとか防ぐ。44分、相手左サイドから攻め上がった小林祐三にクロスを上げられ、こぼれを原川にシュートされるが、枠の上。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 6分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、混戦になるが相手DFがクリア。
 8分、鳥栖が一人目の交替。FWトーレスに替えてFW豊田を入れる。
 直後にフロンターレのカウンター。家長がドリブルでペナルティーエリアまで攻め込み、倒されるが、PKの笛はなし。前半にも、登里がファールで倒されたのを、みんなで主審に確認を迫ったが、聞き入れられず。ここでもだいぶ遠くにいたようだった。角度を変えたスローリプレーを見ると、ペナルティーエリアの中で足をかけられたように見えた。
 12分、大島がファールでなく倒れたときにどこかひねったようで、守田と交替。
 15分、相手右CK。原川が蹴るが、ジェジエウがクリア。続けて相手左CK。原川がニアへ蹴るが、合わず。DF陣がクリア。
 17分、谷口がボールを蹴った後に相手FW豊田に後ろから振り足を蹴られ、倒れる。豊田にイエローカード。解説の柱谷幸一さんが「蹴った足でまだよかった。立ち足だったら怪我につながる」。
 19分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて憲剛が入る。スタンドから拍手。
 25分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、味方に合わず。相手DF。
 29分、鳥栖が二人目の交替。クエンカに替えてMF高橋義希を入れる。
 32分、守田、田中碧とパスを送り、最後は小林が体をひねってシュート、相手GK。
 34分、フロンターレが二人目の交替。長谷川に替えて阿部が入る。
 38分、相手右CK。原川がゴール前に蹴り込み、相手DF高橋祐治に頭で触られ、こぼれを金崎にシュートされるが、ノボリが体に当て、さらにジェジエウに当たり、なんとかGKチョン・ソンリョンが抑える。後半一番のピンチ。
 44分、鳥栖が三人目の交替。金崎に替えてFWイバルボを入れる。
 44分、左サイドの家長からのクロスを受けた小林がヘディングシュート、相手GK正面。
 45分、憲剛からの縦パスを受けた阿部がミドルシュート、相手GK。
 追加タイム4分。鬼木監督からの指示でジェジエウがパワープレー要員として前線へ上がる。49分、阿部がロングフィードをジェジエウめがけて入れるが、合わず。
 45分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、混戦になるが押し込めず。最後は相手DFにクリアされ、0−0でタイムアップ。
 前日の試合で3位マリノスが大分に勝ち、同じ日に1位FC東京もガンバに勝ったため、また3位に後退。首位とは勝ち点7差に。

サッカー短評 (2019.7/4)

川崎フロンターレvs.明治大学 1対0 (2019.7/3 等々力) 天皇杯2回戦

 直近のリーグ戦と先発を11人とも入れ替え。東京都代表の明治大学は、現在関東大学リーグ1部で前期首位。1回戦を打ち勝って上がってきたのに、5バックの慎重な戦法で0の時間を長くしたいという感じ。しかし、前半15分にフロンターレが先制。その後追加点は入らなかったが、なんとか勝ちきった。
 先発は、GK新井、DF車屋、山村、舞行龍ジェームズ、マギーニョ。田中碧と下田のダブルボランチ。左右のワイドに斉藤と阿部。知念とダミアンのツートップ。キャプテンマークは斉藤。ベンチに憲剛が復帰。小林、大島、家長はベンチ外。
 控え組のため試合勘がないのか、なぜかスムーズにサイド攻撃が進まない。明治も立ち上がりは慎重だったが、次第にハイプレスに。
 それでも前半15分、フロンターレが先制。左CKを下田が蹴り、ファーで知念がヘディングシュート、明治のDFが必死に足に当てたが、近くの味方の背中に当たってゴールイン。オウンゴールで1−0。
 これで攻撃が全開かと思えば、やはりうまくいかない。前半終わり間際のダミアンのシュートは相手GK加藤のファインセーブ。明治に決定機を与えることはないが、1点差だと相手にも希望が残る。
 後半16分、鬼木監督が動き、二人同時交替。マギーニョに替えて登里、ダミアンに替えて憲剛を入れる。憲剛がピッチサイドに立っただけで拍手喝采。5/17以来、やっと怪我から戻ってきた。知念のワントップ、トップ下に憲剛。
 憲剛が入って明らかに、フロンターレのパス回しやテンポが変わった。28分の阿部のループシュートはバーに当たる。41分には、下田に替えて脇坂も入れ、展開の起点を増やした。しかし、とうとう追加点は入らず。明治も最後まで諦めないで戦い、追加タイムにはフロンターレのゴールに迫った。やや後味が悪かったが、憲剛が復帰したことはよかった。次はファジアーノ岡山と対戦。
 他の試合では、名古屋が鹿屋体育大学に0−3で負け、ジャイアントキリングを献上。

サッカー短評 (2019.6/30)

ジュビロ磐田vs.川崎フロンターレ 1対3 (2019.6/30 ヤマハス) 第17節

 5試合ぶりの勝利をめざす17位ジュビロと3試合ぶりの勝利をめざす3位フロンターレ。前半はジュビロに押し込まれる場面もあったが、先制点はフロンターレ。小林の通算99点目が決まる。後半立ち上がりには脇坂の追加点。シュート数は少なかったが、チャンスを生かした。ジュビロは今季16試合で11得点。2失点すると勝てていない。終盤、フロンターレは途中出場の知念が3点目をとったまではよかったが、追加タイムに失点。またしても試合の締め方の課題が未解決だが、暫定2位に浮上。一方ジュビロは暫定最下位となり、名波監督が辞任を表明。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、車屋。大島と田中碧のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と家長。トップ下に脇坂、ワントップ小林。脇坂は3試合ぶりの先発。
 ジュビロは、アダイウトンのワントップ、ロドリゲスと荒木がツーシャドー。左右のアウトサイドに松本と小川大貴。山田と田口のダブルボランチ。DF新里、大井、高橋祥平の3バック。GKカミンスキー。キャプテンは大井。名波監督は6年目。
 7分、ジュビロのFKからのこぼれを相手ボランチ田口にシュートされるが枠の左。
 8分、相手DF大井が前線のアダイウトンにロングフィード、アダイウトンにドリブルでペナルティーエリア右に入られるが、ジェジエウと田中碧が防ぐ。
 9分、相手FWロドリゲスにペナルティーエリア左にドリブルで入られ、シュートまでうたれるが、枠の外で助かる。
 13分、フロンターレの左CK。大島が蹴るが、相手DFに触られ、こぼれをジェジエウが拾ってペナルティーエリア右に入るが、ボールがゴールラインをわる。
 20分、相手右MF小川からのパスを受けたロドリゲスがペナルティーエリア手前から鋭いシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 22分、大島からのスルーパスを受けた長谷川がペナルティーエリア左から中央へパス、小林が走り込んで押し込むが、長谷川のオフサイドで得点ならず。
 25分、相手FWロドリゲスがまたもやペナルティーエリア左からシュート、GKチョン・ソンリョンが捕る。いやもういつもにましてソンリョンが心強い。
 27分、大島が相手DFをかわしてミドルシュート、ゴール前の小林か誰の背中に当たり、相手GK。
 29分、先制。ピッチ中央左寄りから大島が右サイドを駆け上がる車屋にサイドチェンジのロングパス、車屋はペナルティーエリア右端からクロス、小林がヘディングシュートをたたきつけ、相手GKの指先をはじいて決める。1−0。小林に付いていた相手DFが直前に足を滑らせて倒れ、ほぼフリーだった。
 39分、またまた相手FWロドリゲスにミドルシュートをうたれるが、大きく枠の外。ロドリゲスは左に開いたり、右まで走り込んだり、とにかくボールに触りたいらしく、捕まえづらい。
 42分、中央左サイドで長谷川が相手MF荒木に倒されて、フロンターレのFK。脇坂がニアへ蹴り、小林がヘディングシュートするが、枠の左。
 追加タイム2分。1−0のままハーフタイム。前半のフロンターレのシュートは小林の2本のみ。

 後半は交替なしで開始。1分、登里が左サイドを攻め上がり、相手MF荒木に倒されて、フロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 5分、追加点。長谷川がドリブルでペナルティーエリア左に進み、相手DFラインの前に横パスを送る。やや弱くなり、通らないかと思われたが、小林の後ろから走り込んだ脇坂が左隅に流し込み、2−0。課題の複数得点があっさり決まる。
 7分、中央左寄りでジュビロのFK。松本が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 10分、脇坂のパスに走り込んだ車屋がペナルティーエリア手前右からフアーサイドへクロス、長谷川が押し込むがまたもオフサイド。
 13分、相手MF荒木に右サイドを突破され、ペナルティーエリア右から鋭いシュートをうたれるが、右ポストに当たり、助かる。
 直後にジュビロが二人同時交替。左MF松本に替えてエレン、右シャドーの荒木に替えて針谷が入る。
 14分、フロンターレのペナルティーエリア手前右で相手FK。エレンが直接ねらったのか、アダイウトンに合わせようとしたのか不明だが、直接ゴールラインを割る。16分にも相手FK。またエレンが今度はニアをねらうが、右のサイドネット。
 21分、フロンターレが一人目の交替。脇坂に替えて阿部が入る。阿部が右ワイド、家長がトップ下に回る。
 27分、ジェジエウが相手FWアダイウトンを手で止めてイエローカード。28分、フロンターレが二人目の交替。長谷川に替えて斉藤が入る。
 30分、相手右CK。エレンが蹴るがニアでDF陣がクリア。
 35分、ジュビロが三人目の交替。田口に替えて上原を入れる。
 40分、登里が相手MF山田を倒してイエローカード。相手右サイド深くでジュビロのFK。エレンが蹴るが、ロドリゲスに当たってラインを割る。
 42分、フロンターレが三人目の交替。小林に替えて知念を入れる。直後に知念にシュートチャンスがくるが、決めきれず。
 45分、フロンターレのカウンター。家長が左サイドで味方の上がりを待ち、斉藤にパス、斉藤が相手DFラインの裏に抜けだして折り返し、中央で相手DF大井を背負った知念がダイレクトで押し込み、3−0。知念は沖縄から家族が来ていたらしい。親が来ると決められないジンクスを破ったとのこと。よかった。
 これで終われると良かったのだが。追加タイム4分ある中、フロンターレサポーターが早めに「アヴァンテ」を歌い始めた49分、相手右MF小川に右サイドを崩されてクロスを上げられ、攻撃参加していた相手DF大井がヘディングシュート、いったんはGKチョン・ソンリョンがはじくが、右からつめていた相手MF上原に押し込まれ、失点。3−1。DAZN解説の岩政さんに「GKチョン・ソンリョンは、はじくならCKにすべきだった」と言われてしまう。直後にタイムアップ。
 岩政さんには、試合の最初から「フロンターレは試合が2週間ぶりなので、試合勘が悪い」と言われ続けていた。パスがスムーズに回らず、止まってしまう場面が特に前半に多かった。
 先週は、サンフレッチェ広島がACL決勝トーナメントに進んだため、試合が7/31に延期。その前節に3位マリノスが勝ったため、フロンターレは暫定3位に後退。しかし今節の前日に行われた1位FC東京対2位横浜F.マリノスの試合で、FC東京が逆転勝ち。マリノスが勝ち点30で足踏みする一方、フロンターレは31に積み上げ、消化試合が1試合少ないが、暫定2位に復帰。

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サッカー短評 (2019.6/27)

日本女子vs.オランダ女子 1対2 (2019.6/26 レンヌ・フランス) 女子ワールドカップ決勝トーナメント1回戦

 絶対に失点したくない前半に1失点したものの、岩渕と長谷川のコンビで追いついて折り返すと、後半途中からは、オランダのプレスが弱まり、得点チャンスを複数回作ったが、決めきれず、最後は熊谷のハンドからPKを与えて敗戦。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。三浦と杉田のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と中島。岩渕と菅澤のツートップ。
 オランダは、2017年に女子ユーロを開催して初優勝。2018年のアルガルベ杯で日本と対戦、6−2で大勝。システムは男子と同じく4-1-2-3。3トップの真ん中は9番ミーデマ。左右のシャドーに11番マルテンスと7番ファンデサンデン。ファンデサンデンはフランスのリヨン所属で熊谷とチームメイト。
 前半2分、中央で中島が倒され、日本のFK。キッカーは三浦。縦パスを岩渕に入れるが、岩渕の横パスは相手DF。
 5分、相手左FWマルテンスが左サイドからクロス、ファーでミーデマが折り返し、鮫島に当たってから右ポストに当たり、相手右CK。スピッツェが蹴るが、ニアで菅澤がクリア。
 11分にも相手左サイドからマルテンスにクロスを上げられるが、鮫島が頭でクリア。
 13分、中島がルーズボールを競り合ったファンドンゲンに顔を頭突きされて倒れる。いったんピッチを出るが、戻ってくる。
 16分、またも相手左FWマルテンスが左サイドからクロス、市瀬が頭でクリアするが、こぼれをスピッツェに拾われ、ペナルティーエリア左のファンドンゲンにつながれる。ファンドンゲンがダイレクトでシュート、市瀬がCKに逃れる。
 この相手左CKもスピッツェが蹴り、ニアに走り込んだマルテンスが触り、菅澤の足の間を抜けてゴールイン。0−1。
 20分、岩渕、長谷川、菅澤とつなぎ、菅澤が倒れ込みながらシュート、惜しくも右ポストに当たる。
 29分、相手右FWファンデサンデンに対してスライディングでボールカットにいった市瀬が右肩を押さえてうずくまる。肩がはずれたらしい。なんとか治してピッチに戻ってくる。
 34分、岩渕が右サイドからファーへパス、やや長くなるが菅澤が左コーナー付近で拾い、鮫島へ落とす。鮫島のクロスに中島が飛び込むが、相手GK。
 36分にも、ボランチ杉田からのパスを受けた岩渕が攻め上がる右SB清水にスルーパス、清水はペナルティーエリア右から折り返しのクロスを上げるが、相手DF。
 41分、相手右SBファンルンテレンからのロングフィードをマルテンスがポストプレー、受けたファンデサンデンがミドルシュート、熊谷が防ぐ。
 43分、日本が追いつく。杉田が持ち上がり、左サイドから菅澤に横パス、菅澤の落としを受けた岩渕が相手DFをかわしてゴール前にパスを送ると、走り込んだ長谷川が冷静にループシュートを決める。1−1。
 全体に相手のプレスを受けている時間が長く、ミスパスが頻発。ボランチにボールが収まらないので、攻撃の起点が作れない。サイドからの攻撃も左の鮫島は何回か攻め上がったが、清水は一回くらい。
 追加タイム3分。48分、中央左寄りで杉田が相手MFグローネンを倒してFKを与える。スピッツェがファーへ蹴るが、直接ゴールラインをわる。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、相手右FWファンデサンデンが鮫島をかわして突破、クロスを入れられるが、GK山下がなんとか触ってクリア。
 3分、ペナルティーエリア手前中央で相手FK。スピッツェが直接ねらうが、GK山下が横っ飛びではじく。
 8分、相手MFファンデドンクがフリーでロングフィードに走り込むが、GK山下が防ぐ。
 12分、杉田からのスルーパスを左サイドで受けた岩渕がキープ、杉田、菅澤と渡り、菅澤がシュートするが、大きく枠の上。落ち着いてほしい。
 15分過ぎ当たりから、オランダのスピードが落ちてくる。攻撃もロングボールを多用。
 17分、相手左サイドからファンデドンクがクロス、ペナルティーエリア中央で相手右FWファンデサンデンがヘディングシュート、たたきつけられずにGK山下が捕る。
 19分、菅澤からのパスを右サイドで受けた中島が、切り込んでペナルティーエリア右から左足でシュート、相手GK。
 23分、オランダが一人目の交替。7番FWファンデサンデンに替えて21番FWベーレンスタインが入る。
 26分、長谷川からのループパスを菅澤が相手DFに競り勝ち、岩渕が拾ってペナルティーエリア左に入り、ヒールで流したところへ走り込んだ長谷川がシュート、惜しくも枠の右。
 27分、日本が一人目の交替。中島に替えて怪我明けの籾木が入る。
 29分、相手FWマルテンスが左サイドからクロス、市瀬がクリアするが、こぼれを拾った相手右SBファンルンテレンがミドルシュート、DF陣が防ぎ、杉田が大きくクリア。
 31分、籾木からのスルーパスに走り込んだ岩渕がペナルティーエリア右深くに持ち込みシュート、惜しくも右サイドネット。
 32分、オランダの右CK。スピッツェがファーへ蹴り、相手FWミーデマがヘディングするが、熊谷が頭でクリア。
 34分、後半で一番惜しかった日本の攻撃。杉田が岩渕とパス交換してペナルティーエリア右に入り込み、左足に持ち替えてシュート、惜しくもバーに当たる。
 35分にも岩渕からの斜めのスルーパスを受けた長谷川がファーへクロス、菅澤が頭で折り返し、こぼれを籾木がシュートするが、相手GK。
 37分、鮫島がパス交換で左サイドを突破、入れたクロスは相手DFに当たるが、こぼれを籾木が拾い、右サイドを駆け上がった三浦にスルーパス、三浦がシュートまでいくが、大きく枠の上。ボランチはもっとシュートを練習しよう。
 40分にも、鮫島が左サイドから入れたパスを受けた岩渕が菅澤とパス交換してからシュート、これも枠の上。おまけに岩渕の足がつる。
 直後にオランダは二人目の交替。4番DFファンドンゲンに替えて5番DFファンエスが入る。42分、続けてオランダが三人目の交替。10番MFファンデドンクに替えて19破線MFロールトが入る。
 43分、相手右FWに入ったベーレンスタインがドリブルでペナルティーエリア右に入り、こぼれたボールをミーデマがシュート、これが熊谷の左腕に当たり、VARで確認の後、オランダにPKが与えられる。熊谷はイエローカード。
 これをマルテンスが右下に蹴り込み、勝ち越しを許す。1−2。
 追加タイム5分。日本が二人目の交替。岩渕をあきらめてMF宝田を入れる。FWの横山や小林もいるのになぜ三人目も使わないのか。
 50分、右サイドでパスを受けた宝田が鋭いクロスを入れるが、相手DF。こぼれを拾った籾木がシュートすると見せかけてドリブル突破をねらうが、ボールをカットされる。シュートしてほしかった。1−2でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.6/26)

日本vs.エクアドル 1対1 (2019.6/25 ベロオリゾンテ・ブラジル) 南米選手権グループC第3節

 残念ながら、引き分けたため、決勝トーナメント進出ならず。この対戦でどちらかが勝てば、違う組のパラグアイの成績を上回るため、決勝トーナメント進出できた。日本は前半、ハイプレスをかけてきたエクアドルの攻撃の合間に、オフサイドぎりぎりから中島が先制点。しかし、後半、相手のカウンターを早めにクリアしないでいると、あっという間にゴール前にクロスを入れられて失点。その後、互いに追加点を決めきれずにタイムアップ。
 先発は、GK川島、DF杉岡、冨安、植田、岩田。板倉と柴崎のダブルボランチ、左右のワイドに中島と三好。トップ下に久保、ワントップ岡崎。ウルグアイ戦とはトップ下の安部を久保に替えただけ。キャプテンは柴崎。
 エクアドルは、4-1-2-3のシステム。13番E.バレンシアを中央に、左7番イバーラ、右10番メナの3トップ。インサイドMFに23番メンデスと18番オレフエラ。8番グルエソがアンカー。DF6番ラミレス、3番アルボレダ、2番ミナ、4番ベラスコの4バック。GKドミンゲス。レギュラーだったDF二人が出場停止らしい。マンUにいたA.バレンシアはベンチから。ゴメス監督はコロンビアの人。
 立ち上がりから両チームとも激しく動く。エクアドルは中島を警戒してすぐ3人くらい寄ってくる。相手右サイドは杉岡の守備を崩そうとしてくる。
 8分、柴崎からの縦パスを受けた三好がシュート、相手GK正面。11分、日本の右CK。中島がファーへ蹴るが、板倉に合わず。
 12分、相手FWのE.バレンシアがミドルシュート、枠の上。
 15分、先制。中島が前線の岡崎へスルーパス、受けようとした岡崎より先に飛び出した相手GKがはじくが、そこへつめていた中島がシュート、右上隅に決まる。いったん、VARの確認が入るが、岡崎はぎりぎりオンサイドとみなされ、得点が認められる。1−0。
 23分、GK川島とDFラインのやりとりを相手にカットされ、最後は相手FWのE.バレンシアにシュートされるが、GK川島が責任をとって抑える。
 25分、ペナルティーエリア手前左寄りから久保がシュート、相手DF。
 26分、また日本のペナルティーエリア内でGK川島とDFラインのやりとりを相手にカットされるが、GK川島がこぼれを抑え、大きくクリア。解説の戸田が、「若いGKなら、こういうミスは時々あるが、川島や岡崎などベテランはチームに安定感を与えないといけない」と言う。
 31分、冨安がハイレッグでイエローカード。今日の冨安はGKとのやりとり、相手との1対1にやや不安。
 エクアドルは、右SBのベラスコが何度も杉岡のサイドを破ってクロスを入れる。杉岡一人が悪いと言うより、中島との連携、ボランチの守備参加がうまくいってない感じ。
 35分、相手左CK。メナがファーへ蹴り、板倉がクリア。しかし、続けて相手右サイドからクロスを入れられ、ペナルティーエリア左にいた相手左FWイバーラがシュート、いったんGK川島がはじくが、正面だったため、寄せていたメナに押し込まれて同点に。1−1。
 37分、三好からのパスを受けた久保がペナルティーエリア右でシュート、相手GK。
 39分、日本の右CK。中島が中央へ蹴るが、相手DF。
 41分、久保からの縦パスを受けた中島が、相手GKの頭上を越えるループシュートをねらうが、枠の上。
 45分、久保が倒されて得た日本のFK。中島がニアへ蹴り、混戦になるが、得点できず。
 追加タイム2分。1−1でハーフタイム。

 後半開始からエクアドルが一人目の交替。23番MFメンデスに替えて11番MFプレシアードを入れる。
 3分、エクアドルの右CK。メナが蹴るが、冨安がクリア。
 11分、相手MFオレフエラと激突した柴崎が出血したため、ピッチを出る。その間、三好がボランチに下がる。15分、頭にぐるぐるテーピングした柴崎が戻る。
 17分、相手右SBのベラスコに杉岡がかわされ、ファーへクロス、プレシアードが競り勝ってヘディングシュート、枠の右。
 21分、日本が一人目の交替。岡崎に替えて上田が入る。そのままワントップの位置に入る。
 23分、プレシアードのクロスをGK川島がこぼすが、すぐ抑える。
 29分、エクアドルが二人目の交替。10番メナに替えて20番チカイサを入れる。
 32分、相手右SBのベラスコがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右。さんざんこちらサイドから攻め込まれている。37分には、相手左サイドからもクロスを上げられ、冨安が相手FWのE.バレンシアに競り勝ってクリア。
 久保が何回か前線の上田にパスを送るが、相手DFや相手GKに防がれる。
 37分、日本が二人目の交替。三好に替えて安部を入れる。38分、エクアドルも三人目の交替。7番MFイバーラに替えて16番MFのA.バレンシアを入れる。どちらも勝ちきらないとグループステージで敗退。
 41分、久保からのパスを受けた中島がペナルティーエリア左で相手DFの足の間からシュート、相手GK正面。
 43分、日本が三人目の交替。板倉に替えてFW前田を入れる。得点を取れということだろう。上田と前田のツートップ、安部が右ワイドになる。ボランチが柴崎一枚に。
 45分、久保からの縦パスを受けた前田がペナルティーエリアに入ってシュート、相手GK正面。こぼれにすかさず上田がフリーでつめたのはよかったが、シュートは枠の上。残念。
 追加タイム5分。48分、エクアドルもシュートをうつが、枠の外。
 49分、ペナルティーエリア内から中島がシュート、相手GKがはじき、こぼれを久保がシュートし、ネットをゆらすが、オフサイド。念のため、VARに確認するが、判定は変わらず。
 追加タイムに1分追加されるが、1−1で引き分けた。

サッカー短評 (2019.6/21)

日本vs.ウルグアイ 2対2 (2019.6/21 ポルト・アレグレ・ブラジル) 南米選手権グループC第2節

 なんと三好の2得点で引き分けに持ち込んだ。ウルグアイは中三日に対して日本は中二日。会場はウルグアイ国境に近く、完全アウェイの様相。昨年10月の日本での対戦時は4−3で勝ったとは言え、スアレスはいなかった。
 先発は、GK川島(ストラスブール・仏)、DF杉岡、冨安、植田、岩田(大分)の4バック。柴崎と板倉(フローニンヘン・蘭)のダブルボランチ、トップ下に安部(鹿島)。左右のシャドーに中島と三好(マリノス)。ワントップ岡崎(レスター・英)。キャプテンは柴崎。岩田と板倉が初キャップ。
 ウルグアイは、4-2-3-1の予想だが、スアレスとカバーニのツートップに見える。左右のアウトサイドに銀髪に染めたロデイロとナンデス。ベンタンクールとトレイラのダブルボランチ。DFラクサール、キャプテンのゴディン、ヒメネス、カセレスの4バック。GKムスレラ。4−0で勝ったエクアドル戦からMF1人変更しただけ。監督は2006年に復帰したタバレス。
 1分、相手FWスアレスのロングシュート、枠の上で助かる。GK川島も予測していなかった感じ。
 3分、三好が右サイドゴールライン際から折り返し、岡崎がシュートするが枠の右。
 5分、相手SBカセレスからのパスを受けだ右サイドのナンデスがクロス、ファーでスアレスが受けてシュート、冨安が防ぐ。この相手右サイドからは、この後も何度も攻め込まれた。
 10分、日本のカウンター。中島のスルーパスに走り込んだ安部が左からループクロス、岡崎がヘディングシュートするが枠の外。
 12分、三好のドリブルがクリアされて日本の右CK。中島が蹴り、ニアで岡崎が触り、杉岡がシュートするが、ヒットせず相手DF。
 14分、中島からのパスを受けた三好が切り込んでシュート、枠の上。ここまでは、日本がいい試合への入りを見せている。
 20分、中島のドリブルが止められ、左サイドで日本のFK。中島が蹴り、植田が合わせようと飛び込むが相手GK。この後も中島は何度もドリブル突破を試みるが、相手DFが二人三人と寄せてきて突破できず。
 23分、今度はウルグアイのFK。相手左サイドからクロスを入れられるが、杉岡が頭でクリア。
 25分、先制。左サイドからのスローインを受けた柴崎が右サイドの三好にロングパス、三好がドリブルでペナルティーエリア右に入り、相手DFラクサールをかわし、角度のないところから、利き足でない右足でシュート、これが右ポスト際を通って左奥に見事に決まる。1−0。スタンドのウルグアイサポーターは憤然。
 27分、相手左SBラクサールが負傷したらしく、4番DFゴンサレスと交替。解説の川勝さんは「左もも裏を押さえていた」と言う。
 29分、ペナルティーエリア内でカバーニと植田が蹴り合いになり、植田が足の裏でクリアしにいったのがカバーニの足に当たり、VARでPKの判定に。植田にはイエローカード。PKはスアレスが決めて1−1に追いつかれる。もう少しリードしている時間が長いとよかったのに。
 36分、カバーニがペナルティーエリアのだいぶ手前左寄りから試合を決めようという強烈なミドルシュート。バーの右端に当たって助かる。
 39分、ウルグアイの右CK。ロデイロが蹴り、ニアでいったんクリアするも、こぼれを相手DFヒメネスがフリーで鋭いミドルシュート、これはGK川島正面。
 42分、岡崎が相手ボールをカットしてドリブル、シュートまでいくが、相手DFに当たる。
 追加タイム3分。45分、杉岡がナンデスとの競り合いで頭をうち、しばらく試合が止まる。追加タイムが1分追加される。ウルグアイは勝ち越し点を狙って攻め込んでくるが、しのいで1−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 3分、中島がドリブルでペナルティーエリアに入ろうと相手DFの前で反転するが倒される。中島はPKを主張したが、主審はイアホンで確認したものの認められず。相手DFはダイビングだと言っているようだった。
 5分、相手右サイドをナンデスに突破され、低いクロスを入れられる。DF陣が触るが、こぼれをスアレスにシュートされるも枠の左で助かる。
 12分、杉岡がカバーニを倒し、相手FK。キックはスアレスに合わず。
 14分、杉岡からのパスを受けた中島がドリブル、オーバーラップした杉岡に預ける。杉岡はゴールライン際から折り返し、ニアにとびこんだ岡崎の頭には合わずに相手GKがはじくが、中央につめていた三好が右足の外側で押し込む。2−1。岡崎がとびこんだので、相手DFが引き寄せられ、三好がフリーになれた。なんという予想外の展開。
 15分、ウルグアイはまたも怪我で二人目の交替。すわりこんでしまった8番ナンデスに替えて10番MFデアラスカエタを入れる。
 17分、スアレスのシュートをGK川島が横にはじき出して、相手左CK。ロデイロが蹴り、相手DFヒメネスが冨安に競り勝ってヘディングシュートを決める。2−2。またしても数分で追いつかれる。
 22分、日本が一人目の交替。安部に替えてFW上田綺世を入れる。上田がワントップ、岡崎が右シャドーに回り、三好がトップ下か。
 24分、カバーニがゴール前で植田を背負いながら落としたボールをカセレスがシュート、枠の外。
 27分、相手のハンドで日本のFK。ここでウルグアイが三人目の交替。7番ロデイロに替えて15番MFバルベルデを入れる。FKのボールサイドには三好と中島が立つ。中島が直接ねらうが、枠の左。
 30分過ぎからウルグアイの猛攻。35分、相手左サイドからのクロスにスアレスが合わせてシュート、バーに当たり、助かる。
 38分、日本が二人目の交替。三好に替えて久保を入れる。せっかく入ったが、日本全体が守備におわれ、上田綺世ともども良さが生きなかった。
 39分、柴崎がスアレスを倒したとして、ペナルティーエリア手前右寄りで相手FK。解説の川勝さんが「柴崎がボールを持っているところに足を出してわざと蹴られた」。このFKはカバーニが直接狙うが壁に当たる。跳ね返りを再度カバーニが蹴るが、これも壁。
 42分、日本が三人目の交替。右SBの岩田に替えて、192pの立田を入れる。相手左サイドからのクロスをさっそく立田が頭でクリア。
 追加タイム5分。47分、板倉が相手と競り合って激しく落下してしばらく倒れる。メディカルスタッフといったんピッチを出るが、すぐ戻る。板倉はフローニンヘンで1試合も出ていないせいか、前半はパスミスや守備の遅れがめだったが、後半は少しよくなってきていた。追加タイムに1分追加される。
 49分、ウルグアイはGK以外全員で攻撃。CBゴディンが頭でスアレスへパス、スアレスは植田を背負ったまま、反転してシュート、枠の左で助かる。植田は前半のPKの教訓を生かし、後半はファールをとられない守備をしている。
 GK川島のゴールキックでタイムアップ。なんと優勝候補の一画ウルグアイから勝ち点1を得た。これで第3戦までかろうじてグループステージ突破の望みをつないだ。

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サッカー短評 (2019.6/20)

日本女子vs.イングランド女子 0対2 (2019.6/20 ニース・フランス) 女子ワールドカップグループステージ第3戦

 完敗。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。杉田と中島のダブルボランチ、左右のワイドに遠藤と小林里歌子。横山と岩渕のツートップ。小林は本来CFだが、フタを開けたら右ワイドだった。高倉監督が率いたU17女子ワールドカップ優勝メンバーの大会得点王で期待のFWだが、今回は負傷明け。
 イングランドは2連勝でグループ突破を決めているため、この試合ではターンオーバーしてきた。5日前のアルゼンチン戦から8人変更。3月に対戦したときともだいぶ違う顔ぶれらしい。3トップの中央にホワイト。アンカーの位置のウォルシュが配球。
 たちあがりは、イングランドに攻め込まれ、右サイドからデイリーにクロスを上げられるが、杉田がクリア。
 5分、岩渕からのスルーパスを横山が受け、ペナルティーアークからシュート、枠の上。これがこの試合の初シュート。
 9分、横山がファールを受け、FKを得る。横山が左上隅に強烈なキックを蹴るが、相手GKがはじく。これで得た左CKは中島がニアの熊谷めがけて蹴るが、ややボールが高くなり、相手DF。
 13分、14分とイングランドのカウンター。相手MFスタンウェイにシュートをうたれるが、枠の外。
 14分、日本のパス回しのボールをとられ、スタンウェイが杉田をかわしてスルーパス、走り込んだ相手FWホワイトがループシュート、GK山下の頭上をこえて決まってしまう。0−1。
 さらに18分、スコットにミドルシュートをうたれ、GK山下がはじき出し、左CKに逃れる。CKはダガンが大きくマイナスに蹴り、ペナルティーエリア外にいたスタンウェイがシュート、GK山下がはじく。
 24分、また相手右サイドのデイリーからクロスを上げられ、相手FWホワイトがヘディングシュート、枠の左。
 26分、横山からのスルーパスに走り込んだ小林が右サイドからクロス、相手DFに当たり、右CKを得る。これを中島が蹴るが、遠藤のオフェンスファール。
 31分、岩渕がファールをもらい、中央右寄りで日本のFK。中島が左横の横山に出し、横山がすかさずシュートするが、相手GK。
 34分、デイリーのボレーシュートをGK山下がなんとか触り、左CKとする。今度はスタンウェイが蹴り、こぼれを走り込んだダガンがミドルシュート、大きく枠の左。
 日本はボールの収まりどころがなく、たまにカウンターをしかけても、クロスやラストパスをひっかけられてシュートまでいけない。イングランドの圧力に、パス回しでミスしてしまう場面も多い。FW二人が小柄なので、ロングフィードは通らない。では、どうするか、というところが見えない。
 追加タイム1分。0−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半同様、イングランドが立ち上がりから攻め込んでくる。相手右サイドからクロスを入れられ、右CKを与える。キックはファーにとび、相手DFブライトがヘディングシュートするが、GK山下が捕る。
 11分、相手GKのキックミスを杉田がカット、岩渕に通す。岩渕の横パスに走り込んだ中島がシュートするが、ヒットせず枠の外。
 14分、相手右SBブロンズが攻め上がってクロス、ファーサイドでダガンがボレーシュート、GK山下がなんとかはじき出す。今日はGKが忙しい。
 16分、日本が二人同時交替。横山に替えて菅澤、小林に替えて三浦を入れる。三浦はボランチに入り、中島が右ワイドに回る。
 すると菅澤というターゲットを得て、日本の攻撃がやや活性化。左SB鮫島、右SB清水からのクロスは通らないが、防戦一方だった展開に変化の兆し。
 26分、杉田のパスが主審に当たり、イングランドに渡ったため、新ルールに従い日本のドロップボールで再開。
 27分、イングランドが一人目の交替。アンカー4番ウォルシュに替えて16番MFムーアが入る。
 28分、日本の左CK。中島が高いキックを蹴るが、相手DF。さらに、相手のパスミスを菅澤がひろい、ペナルティーアーク手前からミドルシュートをうつが、相手GK。
 29分、イングランドは二人目の交替。19番スタンウェイに替えて20番MFカーニーが入る。
 32分、岩渕がドリブルでペナルティーエリア手前右寄りへ進み、シュートするが枠の左。33分には、右サイドから清水が入れたクロスを菅澤が胸トラップからボレーシュートするが、枠の上。
 38分、左サイド中央から鮫島がクロス、走り込んだ菅澤が右足に当てるが、サイドネット。
 イングランドのプレスが弱まり、日本が攻撃できるようになるが、肝心のパスや意図がずれて、シュートを決められず。
 38分、イングランドが三人目の交替。11番ダガンに替えて7番パリスが入る。
 39分、失点。中央左サイドから交替で入った相手MFカーニーがスルーパス、これを相手FWホワイトがダイレクトでシュート、左隅に決まる。0−2。
 せっかく日本のリズムになりかけた時間帯に失点し、また相手に主導権を渡してしまう。
 40分、日本が三人目の交替。左ワイドの遠藤に替えてFW宝田が入る。宝田は初キャップ。菅澤とツートップを組み、岩渕が左ワイドに回る。
 44分、三浦からのパスに走り込んだ菅澤が相手GKと1対1になり、シュートするが、GKの足先で防がれ、こぼれに宝田がつめるも相手DF。
 追加タイム4分。46分、岩渕からのパスをペナルティーエリア左に走り込んで受けた杉田がシュート、左サイドネット。
 48分、中島が右サイドを攻め上がる清水にパス、清水がダイレクトで入れたクロスに宝田がダイビングヘッド、枠の右。決めてほしい。
 0−2でタイムアップ。同じグループDのスコットランド対アルゼンチンが3−3で引き分けたため、日本の2位が確定。次は6/25、またレンヌに戻って、決勝トーナメント一回戦を戦う。

サッカー短評 (2019.6/18)

日本vs.チリ 0対4 (2019.6/18 サンパウロ・ブラジル) 南米選手権グループC第1節

 たちあがりは、チリが慎重に入ったせいか、日本が積極的に攻め、手応えの感じられる展開になった。しかし、前半終わりに相手CKから失点すると、チリのリズムが戻り、後半は速い時間に相手FWバルガスに追加点を決められ、終盤さらに立て続けに失点した。
 先発は、GK大迫(広島)、DF杉岡(湘南)、冨安(シントトロイデン・ベル)、植田(セルクルブリュージュ・ベル)、原(鳥栖)の4バック。柴崎(ヘタフェ・西)と中山(ズウォレ・蘭)のダブルボランチ、トップ下に久保(FC東京)。左右のシャドーに中島(アルドゥハイル・カタ)と前田(松本)。ワントップ上田綺世(法政大)。キャプテンは柴崎。柴崎と植田以外は五輪代表。思い切り若返っている。久保が2キャップで初先発。
 チリは、バルガスのワントップ、左右のシャドーにサンチェスとフエンサリダ。左右のアウトサイドにビダルとアランギス。アンカーにプルガル。DFボーセジュール、マリバン、キャプテンのメデル、イスラ。GKアリアス。監督はコロンビアの人。チリは、この大会2連覇しているが、選手の顔ぶれが同じで、中心選手はみな30歳を超えたらしい。
 6分、右サイド深い位置で日本のFK。久保と中島が立ち、久保が左足でねらうが、枠の上。
 9分、中島がドリブルからシュートまでいくが、相手GK。12分、日本の左CK。中島が蹴り、植田がヘディングシュートするが、相手GK正面。
 14分、相手右SBイスラが攻めあがりクロス、ペナルティーエリア左にこぼれたボールをびだるがシュート、枠の上。
 19分、原が相手FWサンチェスを倒してイエローカード。21分、今度は中山がサンチェスにタックルしてイエローカード。
 26分、日本の左CK。中島が蹴るが、相手MFビダルがクリア。
 31分、左サイドでチリのCK。アランギスが蹴るが、日本のDF陣が防ぐ。
 32分、日本の右CK。こちら側は久保が蹴るが、相手DF。この後は、防戦一方になり、最後まで流れを変えられなかった。
 34分、35分とチリの右CK。二回目のこぼれをサンチェスがひろい、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。37分にも、右サイドアランギスにシュートされるが、植田がクリア。
 41分、ついに失点。チリの右CK。アランギスが蹴り、中央で相手ボランチのプルガルが高さのあるヘディングシュートをたたきこみ、0−1。
 44分、相手のパスのずれをカットした柴崎が前線の上田にパス、上田は相手GKと1対1になり、かわしてシュートするが、枠の右。決めてほしい。
 追加タイム1分。0−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 9分、またも失点。右SBイスラが攻め上がり、深い位置から大きく折り返し、ペナルティーエリアすぐ外から相手FWバルガスがダイレクトでシュート、冨安の足にわずかに当たってゴールイン。0−2。
 12分、柴崎からのロングクロスを受けた上田がペナルティーエリア左に走り込んでダイレクトシュート、枠の左。
 19分、中島のドリブルがクリアされて日本の左CK。中島が蹴るが、相手DF。
 20分、ボランチ中山からのパスを受けた久保がドリブルで相手DFをかわしてシュートに持ち込むが、サイドネット。
 21分、日本が二人同時交替。中島に替えて安部(鹿島)、前田に替えて三好(マリノス)が入る。
 28分、久保のスルーパスに安部が走り込んで、左サイド深くからクロス、相手DFがクリアして日本の左CK。安部が蹴るが、相手DF。
 33分、チリが一人目の交替。足を傷めた相手MFビダルに替えて、16番MFエルナンデスを入れる。34分、日本も三人目の交替。FW上田に替えて岡崎を入れる。35分、さらにチリが二人目の交替。右アウトサイドのフエンサリダに替えて21番DFオパソを入れる。
 35分、右SB原からのパスを受けた久保がドリブルでペナルティーエリア右に入るが、なんと相手FWサンチェスが守備に戻ってきてボールを奪う。
 37分、さらに失点。相手右SBイスラが攻め上がりスルーパス、ペナルティーエリア右に走り込んだアランギスがクロス、中央で相手FWサンチェスがヘディングシュート、0−3。
 38分、続けて失点。中央から相手FWサンチェスがロングループパス、相手FWバルガスがペナルティーエリア左に走り込んで、飛び出したGK大迫の頭上を越えるループシュート、0−4。
 42分、チリが三人目の交替。サンチェスに替えて19番FWフェルナンデスが入る。
 追加タイム4分。47分、安部が左サイド奥で倒され、FKを得る。これを安部がファーへ蹴るが、相手DF。
 49分、交替で入った相手FWフェルナンデスがペナルティーエリア左からシュート、GK大迫。
 0−4でタイムアップ。大差でチリが勝利。やはりロシアワールドカップにも出たチリのFW陣に対して、現役大学生FWで対抗しようがなかったということか。中島のドリブルは個人技としては通用していた。久保は落ち着いて見えたが、見せ場は作れず。
 グループCのもうひと試合では、ウルグアイがエクアドルにやはり4−0で勝利。次は中二日でそのウルグアイと対戦。

サッカー短評 (2019.6/16)

U22日本vs.U22ブラジル 1対1PK4−5 (2019.6/15 フランス) トゥーロン国際大会決勝

 急造チームでついに決勝まで来た。なんと90分は引分けになり、PK戦で決着。準決勝で経験しているとはいえ、同じく五人目に指名された旗手が失敗。ややスピードのないキックが相手GKの跳んだ方向に行ってしまった。
 先発は、GKオビ、DF田中駿汰、岡崎、大南の3バック。田中碧と高のダブルボランチ、左右のアウトサイドに舩木と長沼。左右のシャドーは旗手と岩崎、ワントップに小川。岡崎と大南は全試合に出場。
 ブラジルは、4-2-3-1のシステムらしい。見たところ、FW19番クーニャを真ん中に、左33番パウリーニョ、右7番アントニーの3トップ。中盤の並びはよくわからず。司令塔の5番ルイスは、ボランチらしい。編み込みの髪を白く染め、すごく目立つ。DFは4バックで、右CBの3番リアンコがキャプテンマークを巻く。右SBエメルソン、SBイアゴ。GKイバン。グループステージは、4−0、4−0、5−0。準決勝はアイルランドに2−0。無失点で勝ち上がってきた。
 前半立ち上がりは、日本が積極的にプレス。4分には岩崎が右サイドからドリブルをしかれ、右CKを得る。舩木がショートコーナーを蹴るが、寄せてきた相手DFに当たる。
 5分、旗手が相手ボールをカット、シュートまでいくが、枠の大きく左。
 この後はひたすら耐える時間が続く。相手ボランチのルイスが右に左に展開、サイドが突破できないときは、いったんルイスに戻す。日本の選手のパスがずれたり、トラップが大きくなったりすると見逃さず、すぐにとられてしまう。ブラジルのパスは速くて強い。NHK解説の森岡さんは「今までの対戦相手はパスミスもあったが、ブラジルの選手はミスしません」。
 19分、失点。フリーでパスを受けた相手FWクーニャがDFラインの裏へスルーパス、走り込んだアントニーがシュート、ボールは右ポスト内側に当たって入る。0−1。
 24分、飲水タイム。フランス最南端の海岸沿いで24度というが、少し暑いらしい。
 30分過ぎ、ようやくブラジルの圧力とスピードが落ち着いてくる。32分、久しぶりに日本の攻撃。DF大南からのフィードを受けたFW小川はすぐ岩崎にパス、岩崎は下がり目からスルーパス、走り込んだ長沼がペナルティーエリア右に入ってクロスを上げるが、大きくなりすぎてファーでゴールライン割る。がっかり。
 ブラジルの攻撃をしのいだ36分、日本の右CK。岩崎がショートコーナーから、クロスを上げるが、相手DF。
 37分、DF岡崎が相手スルーパスに走り込むアントニーと併走、かろうじてサイドへ蹴り出すが、足をひねったらしく、倒れてしまう。しばらくピッチを出て治療するが、戻ってくる。
 39分、日本の前線に大きく蹴ったボールが飛んでくる。背走する相手DF二人の中間に小川が走り込むと、4番セルケイラは頭で高く打ち上げてしまう。小川が落ちてくるボールをダイレクトボレーでシュート、横っ飛びした相手GKの手の上を通過してゴールが決まる。1−1。
 前半は0−1でしのげればいいと思っていたが、思いがけない展開に。ブラジルの選手たちもびっくりしたのでは。ブラジルはこれがこの大会初の失点。
 前半追加タイム2分は、日本がボールキープして1−1でハーフタイム。

 後半開始から日本が一人目の交替。左アウトサイド舩木に替えて相馬が入る。
 ブラジルはまた、得点するまで、圧力をかけ続けると予想されたが、前半ほどの勢いがない。両チームとも中二日で決勝だが、日本は毎試合少しずつ先発を入れ替えているのに対し、ブラジルは同じらしい。
 日本は左サイドの相馬が縦にドリブルをしかけ、何度かペナルティーエリア左からクロスを入れるが、相手DFに防がれたり、ラインを割ったり。しかし、対面する相手に取られないのはすごい。
 12分、相手FWアントニーがドリブル、対面の岩崎が滑り。旗手がカバーするがかわされ、ペナルティーエリア右からクロスを入れられる。相手FWクーニャがヘディングシュートするが、枠の上で助かる。
 18分には、相手左サイドのパウリーニョがドリブルからシュート、ヒットせず、GKオビ。
 21分、岩崎に替えて三苫を入れる。直後に高とエンリケが競り合いで頭同士がぶつかり、倒れる。治療の間に飲水タイム。ここでブラジルが二人同時交替。7番FWアントニーに替えて8番MFヴェンデラ、2番DFエメルソンに替えて13番DFグーガが入る。治療の二人も戻る。
 30分、三苫からのパスを受けた相馬がペナルティーエリア左角からクロス、小川に合わず。
 32分、ペナルティーエリアに走り込む小川に旗手がスルーパス、小川は複数の相手DFに囲まれ、倒されたとき、足首をひねったらしい。いったんピッチを出る。
 34分、ブラジルが三人目の交替。19番FWクーニャに替えて9番FWペドロが入る。36分、日本が三人目の交替。小川に替えて神谷が入る。神谷が右シャドー、旗手がワントップになる。
 38分、ブラジルの左CK。パウリーニョがファーへ蹴るが、GKオビが捕る。
 44分、ブラジルが四人目の交替。17番FWペドリーニョに替えて10番MFビタルが入る。この大会では、フィールドプレーヤー4人とGK1人まで選手交替をできる。
 45分、日本の左CK。神谷が蹴るが、相手DF。追加タイム4分。ブラシルは90分で決着をつけようと、ハードな肉弾戦も挑んでくるが、日本も耐える。1−1でタイムアップし、ついにPK戦へ。

 ブラジルの先攻。一人目は入ったばかりのビタル。左に蹴り、GKオビも触るが決まる。メキシコ戦のPK戦では一人目はFW小川だったが、相馬。あっさりど真ん中に決める。PK1−1。
 ブラジル二人目は司令塔のルイス。またゴール左に豪快に決まる。日本は三苫。三苫はメキシコ戦のPKは蹴っていない。これもゴール右に決める。PK2−2。
 三人目はエンリケ。これも左下に決める。日本は交替で入った神谷。神谷もメキシコ戦のPKは蹴っていない。右に強く蹴り、相手GKが触るが決まる。PK3−3。
 四人目は交替で入ったヴェンデラ。これも左に決める。日本はメキシコ戦と同じく長沼。今度は左に決める。PK4−4。
 ブラジル五人目はキャプテンのリアンコ。四人目まで左だったが、右に決める。日本はメキシコ戦と同じく旗手。祈るような姿が画面にクローズアップ。左下をねらって蹴るが、やや真ん中に寄り、相手GKががっちり捕る。PK5−4。ブラジルが監督も含めて大喜び。日本は千載一遇のチャンスを逃した。
 表彰式で、日本チームは準優勝杯(runner up)とフェアプレー賞、さらにサステイナブルディベロップメント賞(??)をもらった。個人賞としては田中碧が3rd best player賞というのをもらった。2nd best player賞はブラジルのキャプテン、リアンコ。1st best player賞はブラジルの司令塔、ルイス。ベストゴール賞はブラジルのFWパウリーニョ。得点王は4得点のブラジルのFWクーニャ。優勝杯は大きなサッカーボールを模したものが一番上に付いていた。

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サッカー短評 (2019.6/15)

川崎フロンターレvs.北海道コンサドーレ札幌 1対1 (2019.6/14 等々力) 第15節

 ホームなのにまたも勝てなかった。今季ここまでホームゲームはまだ2勝らしい(アウェイは負けなし)。前半、ダミアンがPKを止められ、先制のチャンスを逃した。逆に札幌はPKを鈴木武蔵が決めた。後半、ダミアンに替わって入った小林の同点弾で追いつき、その後もリズムを取り戻してよく攻めたが、逃げ切られた。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、車屋。大島と守田のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と家長。知念とダミアンのツートップ。ベンチに小林、脇坂、阿部、下田など。田中碧はトゥーロン国際に参戦中。憲剛はベンチ外。
 札幌は、開幕戦以来の先発になるジェイのワントップ、ツーシャドーにチャナティップと鈴木武蔵。左右のアウトサイドに石川と早坂、深井とキャプテン荒野のダブルボランチ。元フロンターレの福森、キム・ミンテ、進藤の3バック。GK韓国代表のキ・ソンユン。ベンチにアンデルソン・ロペスや期待の新人、檀崎など。菅はコパアメリカの代表に招集中。フェルナンデスは出場停止、宮澤が怪我などベストメンバーではないらしい。元フロンターレの中野はベンチ外。怪我らしい。
 札幌は、昨季0−7で負けた試合のリベンジを期しているらしい。フロンターレは、知念とダミアンのツートップは2試合目、車屋の右SBは3試合目か。主審は、浦和対湘南戦でゴール見逃しの誤審を犯した山本雄大さん。謹慎期間後、初の試合とのこと。
 7分、長谷川からのパスを受けた家長がシュート、枠の上。8分、大島からのスルーパスを受けたダミアンがシュート、相手DF。フロンターレが序盤から積極的にシュートに持ち込む。
 12分、守田がペナルティーエリア右へループパスを入れると家長が走り込んで折り返し、ダミアンがダイレクトシュート、相手GK正面。
 14分、フロンターレの右CK。家長がファーへ蹴るが、相手DF。15分、相手GKのロングキックを長谷川がカット、ドリブルで持ち上がり、シュートに持ち込むが、相手DF。
 16分、札幌のカウンター。相手FWジェイにボールが入り、こぼれを左サイド石川がファーへクロス、右サイドの早坂がシュートするが、ヒットせず、GKチョン・ソンリョン。
 札幌はジェイをねらってロングボールを入れてくる。ジェイは右サイドに開いてフロンターレDFをはずしたりしている。フロンターレは、左サイドの登里、長谷川の方からは攻撃できているが、「そこしかない」とDAZN解説の福田さん。右サイドの車屋は全く攻め上がっていかないし、家長と連携もできていない。アナウンサーが「フロンターレの右サイドは二人とも左利きで珍しい」。何より知念とダミアンにボールが入らない。
 23分、左サイドを長谷川がドリブル、突破せずに大島へ戻し、大島がミドルシュート、枠の上。
 25分、また長谷川が左サイドをドリブル、ペナルティーエリア左端で相手MF早坂に倒される。早坂は外側だとかダイビングとか抗議したようだが、判定は覆らない。
 PKキッカーはダミアン。なぜか中央下へ蹴り、向かって右へ跳んだ相手GKの足で止められる。解説の福田さんは「ちょっと中途半端なキック。真ん中に蹴るなら、相手GKの足に当たる可能性があるので、もう少し上をねらう。ダミアンは、蹴る直前に相手GKが動いたので、ねらいを変えたのかもしれない」と言う。PK職人芸で得点王にもなった元FWの意見なので、そうなのかも。残念。
 34分、相手右サイド早坂のクロスを車屋がクリアして札幌の左CK。福森が蹴り、ジェイが競り勝ってヘディングシュートするが、枠の左で助かる。
 37分、ペナルティーエリア内の相手FWジェイにロングボールが入り、ジェジエウのファールとなり、PKを与える。キッカーは鈴木武蔵。これを決められ、失点。0−1。
 44分、ダミアンからのパスを受けた長谷川が左サイドをドリブルで持ち上がり、クロスを入れると相手MF早坂の手に当たり、相手GKが捕る。長谷川はハンドを訴えるが、主審は認めず。
 追加タイム2分。0−1のままハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人交替。ダミアンに替えて小林を入れる。小林は知念とツートップか。また、登里と車屋を左右入れ替えた。
 2分、小林からの落としのパスを受けた守田がシュート、相手DFに当たり、右CKを得る。これを家長が蹴るが、相手DF。
 7分、長谷川が左サイドからドリブルで切れ込み、小林に横パス、やや下がって受けた小林がシュート、枠の左。8分にも、家長のドリブルからのパスを受けた小林がペナルティーアークからシュート、今度は枠の右。後半は、フロンターレらしいパスワークが復活。
 10分、家長の右サイドからのクロスのこぼれを守田がシュート、相手GK。13分、スローインからの縦パスを受けた長谷川がペナルティーエリア内で相手GKと1対1となり、シュートするが、やや近すぎてはじかれる。
 14分、左サイドでフロンターレのFK。珍しく大島が蹴り、ニアで小林がヘディングシュート、今度は枠へ飛んだが、相手GK。
 17分、家長から戻しのパスを受けた登里が右サイドをドリブル突破、高速クロスをゴール前に入れるが、ファーの長谷川は合わせられず。18分、さらに登里のボールカットからシエナががシュートするが、相手GKがはじく。これで得た右CKをこれもめずらしく大島が蹴るが、相手DF。こぼれを小林が家長につなぎ、家長がミドルシュート、相手DF。
 21分にも、左サイド車屋からのクロスを小林がヘディングシュート、枠の上。解説の福田さんとアナウンザーが「車屋は右にいたと比べて生き生きとしていますね」「本来のポジションですからね」。
 21分、札幌が一人目の交替。左アウトサイド石川に替えて白井を入れる。
 24分、やっと追いつく。右サイド登里がペナルティーエリア手前から縦パス、家長がワンタッチで中央へ低いクロス、フリーの小林もダイレクトでシュート、ややヒットしなかったが、相手GKの手をはじいてゴール左下にころがりこむ。1−1。解説の福田さんは「小林のシュートがヒットしなかったことで、GKはボールを捕りにいってしまった」。
 27分、札幌は二人目の交替。FWジェイに替えてロペスを入れる。現在得点ランク1位の7得点。
 28分、そのロペスを谷口が倒してイエローカード。これで与えた相手FKは福森が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 30分、長谷川からの折り返しを走り込んだ登里がシュート、相手DFに当たり、左CK。これを大島が蹴り、ジェジエウが頭で触るが、相手DF。
 後半のプレースキッカーは家長から大島に変わったらしい。憲剛と家長のどちらもいない時でも下田が蹴ったりして、大島がCKやFKを蹴るのを見たのは、リオ五輪以来ではないか。
 32分、中央左寄りでフロンターレのFK。大島が蹴り、谷口が頭で触るが、したから打ち上げてしまう。
 直後にフロンターレが二人目の交替。知念に替えて斉藤が入る。斉藤が右ワイド、家長はトップ下、小林のワントップに。
 33分、札幌も三人目の交替。チャナティップに替えて金子が入る。
 34分、家長からの戻しのパスに走り込んだ大島がミドルシュート、枠の外。35分には、家長がファーへクロス、斉藤がややトラップに時間がかかったがフリーでシュートするも、決められない。
 37分、ジェジエウが福森を倒してイエローカード。福森はしばらく立ち上がれない。その後も、自分をとばしてパスしてくれと指示を出していたらしい。札幌は既に三人交替済み。
 41分、フロンターレも三人目の交替。守田に替えて山村が入る。山村はレッズ戦ではクローザーの役割を果たせなかった。今回は逆転の切り札として挽回なるか。
 42分、車屋が左サイドからクロスを入れ、ゴール前でなるが、最後はクリアされる。
 43分、札幌のカウンター。相手DFキムがドリブルで持ち上がり、右サイドにスルーパス、早坂が走り込んでクロスを上げるが、大きすぎてゴールラインをわる。
 44分、長谷川が左サイドをドリブル、シュートまで行くが、相手GK正面。解説の福田さんは「長谷川はこの時間でもきれていてすごい。仕掛けようと思うわけですから」と言う。
 追加タイム4分。46分、小林がドリブルで相手DFをかわしてシュート、左CKとなる。これを大島が蹴り、谷口がヘディングシュートするが、枠の右。
 47分、家長の左サイドからのクロスを小林が胸トラップからシュート、枠のわずかに左。決めてほしい。小林は大の字に倒れる。
 49分、中央右サイドでフロンターレのFK。大島が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。1−1でタイムアップ。
 勝ち点1は積み上げ28にして2位キープだが。金曜開催のゲームで鹿島がセレッソに2−0で勝ち、27として3位浮上。3位だったマリノスは清水と0−0で引分け、4位へ後退。1位FC東京は、土曜日、新監督の神戸とホームで対戦。

サッカー短評 (2019.6/14)

日本女子vs.スコットランド女子 2対1 (2019.6/14 レンヌ・フランス) 女子ワールドカップグループステージD組第2戦

 2戦目で立て直し、ようやく勝ち点3を積み上げた。ワールドカップ3大会目だが初先発の岩淵が前半に先制点を決め、菅澤がPKで追加点。しかし後半終盤立て続けに攻め込まれ、最後にプレゼントパスから失点したのは余計だった。
 先発は、GK山下、DF鮫島、市瀬、熊谷、清水。杉田と三浦のダブルボランチ、左右のワイドに遠藤と中島。岩渕と菅澤のツートップ。アルゼンチン戦から3人変更。長谷川は怪我で前日まで別メニュー。代わりの遠藤は本来FW。最年少の19歳。アメリカ遠征3試合とヨーロッパ遠征のドイツ戦、大会直前のスペイン戦、第1戦のアルゼンチン戦のいずれにも途中交替か途中出場。CB熊谷の相棒は、南で決まったのかと思ったが、今回市瀬に変えてきた。最後の失点の原因だが、いいクリアもあった。3戦目はどうするか。
 スコットランドは、ワールドカップ初出場。日本との対戦成績は日本の2勝だが、近年力を付けてきたらしい。初戦はイングランドに1−2で破れ、連敗すれば勝ち上がれないため、背水の陣。システムは4-4-2と思われたが、FW13番ロスをワントップとした4-2-3-1。イングランド戦で得点したFW18番エムズリーはベンチから。
 7分、左サイド遠藤が鮫島へ戻す。鮫島からのパスを菅澤がペナルティーエリア左で受け、右へクロス、ファーへ走り込んだ中島がシュート、枠の右。惜しかった。
 日本は連動した守備、すばやいパスワークでくずしをねらう。スコットランドは、ロングボールを前線へ放り込む戦法。
 17分、左サイドで相手ボールをカットした岩渕がドリブルして攻め上がり、角度のないところからシュート、相手GK。
 23分、先制。こぼれ球を拾った左ワイドの遠藤が相手DFの足の間を通して岩渕へパス、岩渕はペナルティーアーク内から縦に落ちるシュートを打ち、相手GKの上を越えてゴール右のネットに見事に決まる。1−0。
 その後も続けて攻め込み、29分、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。ボールサイドに中島と三浦が立ち、三浦がキックフェイントで走りすぎ、中島が蹴るが、得点にならず。32分の左CKも中島が蹴り、菅澤がヒールでシュートするが、枠の左。
 36分、右サイド清水からのロングフィードを受けた菅澤がペナルティーエリア内で相手DFコージーに倒され、PKを得る。コージーにイエローカード。PKは菅澤が蹴り、相手GKの動きをよく見て、右に決める。2−0。
 42分、こぼれ球を拾われ、相手右サイドに開いたカスバートにつながれ、カスバートがペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の上。
 44分、相手左サイドでスコットランドのFK。ウィアーが蹴るが、菅澤が頭でクリア。
 追加タイム1分。46分、岩淵からの縦パスを受けた遠藤がペナルティーエリア左から折り返し、杉田が走り込んでシュートするが、難しい体勢になってしまい、バーに当たる。跳ね返りを清水がシュートするも大きく枠の上。

 後半は交替なしで開始。前半からスコットランドの応援がよく聞こえる。やはりイギリスからの距離が近いせいか。
 6分、スコットランドの左ボランチ9番ウィアーが杉田をかわしてミドルシュート、GK山下。
 11分、日本の右CK。遠藤が低く速いボールを蹴り、熊谷がフリーでシュートをねらうが、ヒットせず、枠の右。
 13分にも、中島がドリブルから左足でシュートするが、相手GK。
 15分、スコットランドは一人目の交替。左シャドー23番のアーノットに替えてFW18番エムズリーを入れる。いよいよ反撃に本腰か。
 21分、日本も一人目の交替。左ワイドの遠藤に替えてFW小林里歌子を入れる。岩淵が左ワイドになり、小林は菅澤とツートップを組む。
 22分、日本のDF陣からのロングフィードに走り込んだ鮫島が低いクロス、小林がつめるが、相手GK。こぼれを鮫島がミドルシュート、相手GK正面。
 24分、鮫島のクロスがクリアされて日本の左CK。中島が蹴るが、相手DF。
 29分、中島からのパスを受けた小林がシュートフェイントから左の菅澤へパス、しかし相手DFが先にクリア。打ってほしい。
 30分、スコットランドの左CK。ハイクロスのキックが入り、相手DFのビーティーが頭で触るが、市瀬がぴったり寄せていたため、枠の外へ。
 31分、スコットランドは二人目の交替。13番FWロスに替えて19番FWクレランドを入れる。ここから、スコットランドの時間帯になる。日本は全体が間延び。
 33分、相手右サイドライン際でスコットランドのFK。ウィアーがファーへ蹴り、最後はカスバートにシュートを打たれるが、左ポストに当たり、助かる。
 35分、相手左CK。ウィアーが蹴るが、菅澤がクリア。
 36分、日本は二人目の交替。岩渕に替えて長谷川を入れる。前日まで怪我のため別メニューで練習していたが軽傷だったらしい。スコットランドに傾いた流れを引き戻すための采配か。
 38分、左サイドからパスをつなぎ、ボランチ三浦が右に展開、右サイド清水がミドルシュート、枠の外。
 40分、スコットランドが三人目の交替。右シャドーの11番エバンスに替えて20番FWブラウンが入る。
 41分、相手右サイドでスコットランドのFK。キックは防いだが、右CKを与える。これもなんとかしのぐ。
 43分、失点。左CB市瀬がなぜか相手FWクレランドに横パス、これをクレランドはすぐミドルシュート、ゴールが決まる。2−1。
 追加タイム2分。46分、相手右サイド浅い位置でスコットランドのFK。ウィアーが蹴るが、総力で防ぐ。
 47分、長谷川からのパスを受けた小林がワンタッチで右へパス、受けた杉田がこれもダイレクトでシュートするが、相手GK。
 2−1でタイムアップ。この後の試合で、同じグループDのイングランドがアルゼンチンに1−0で勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。6/20に日本とグループ首位をかけて争う。グループの2位までが決勝トーナメントに進出できる。

サッカー短評 (2019.6/11)

日本女子vs.アルゼンチン女子 0対0 (2019.6/11 パリ・フランス) 女子ワールドカップグループステージD組第1戦

 FIFAランク7位対37位というのは関係ない。現在のアルゼンチンの選手たちはフランスやスペインのリーグに所属している。以前は女子代表の扱いが低く、海外遠征でもホテル代がなく車中泊だったりしたのを18ヵ月のボイコットで待遇改善を勝ち取り、7月からは国内リーグもプロ化するらしい。
 それでもアルゼンチンが日本を警戒してワントップのFWまでひいて守備を固める中、日本はコンパクトな陣形を保てず、攻めあぐねた。NHK解説の一人、佐伯由利子さんはスペイン在住のJリーグ特任理事。スペインで指導者資格をとり、下部リーグの監督や育成部を担当。佐伯さんは「アルゼンチンは引分けでも勝ったかのように喜んでいる」。
 先発は、GK山下、DF鮫島、南、熊谷、清水。過ぎたと三浦のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と中島。横山と菅澤のツートップ。ベンチには、宇津木や阪口夢穂などベテランも。
 アルゼンチンは4-1-2-3のシステム。3トップ中央の長身FWハイメスは、フランスのリヨンの選手で熊谷のチームメイト。ただ、チームでは出番を失っているらしい。南米予選では5得点したらしい。また二列目の10番バニーニは、「メッシ」の異名を持つ。以前のイメージでは小柄な選手が多かった印象だが、今回は大柄な選手が多い。
 日本は細かくパスをつなごうとするが、アルゼンチンは、複数ですばやくプレス、日本のリズムを作らせない。長谷川だけは、ドリブルなどの個人技で突破を試みるが、最後までは崩せず。
 FWの二人、菅澤と横山になかなかボールが入らない。はいてもすぐに囲まれてしまい、うまくポストプレーもさせてもらえず。
 9分、ボランチ三浦からのスルーパスに走り込んだ右サイド中島がゴール前にすばやいクロス、菅澤と横山には合わず。
 10分には、右SB清水からのハイクロスをファーで菅澤がヘディングシュート、相手GK。
 15分、相手MFブラボが日本のクリアボールを拾い、前線の長身FWハイメスにループパス、ハイメスは胸トラップからシュートに持ち込むが、オフサイド。日本は、この後、ハイメスには厳しく対応、あまり仕事をさせなかった。
 19分、菅澤と相手DFが競り合いで双方とも怪我。しばらく治療のためピッチを出るが、戻ってくる。
 26分、長谷川からのスルーパスに走り込んだ清水が右からクロス、菅澤が受けて清水に戻し、清水が再度入れたクロスは相手GKがはじくも、こぼれを杉田が拾って三浦にパス、三浦がミドルシュートをうつが枠の上。
 28分、日本の右CK。中島はショートコーナーを蹴り、横山とパス交換をねらうが、相手DFがカット。
 アルゼンチンはシュート0本だが、この後は日本もシュートに持ち込めない。
 40分、相手MFバニーニが左サイド深くでボールキープから攻め上がってきたDFスタービレにパス、スタービレがハイクロスを上げるが、GK山下が捕る。
 追加タイム2分。0−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。
 5分、横山が中盤まで下がって長谷川からのパスを受け、反転してミドルシュート、相手GKがかろうじて触ってこぼれたボールを菅澤が角度のないところからシュートするも枠の左。
 7分、8分と日本のCK。7分の左CKは横山が蹴るがニアで相手DF。8分の右CKは中島が蹴り、ニアで菅澤が跳ぶが合わず。
 11分、右サイド深くから清水が低い折り返しのクロスを入れると、ニアで杉田がスルー、フリーの長谷川が左足でシュートするが枠の左。フリーだったので落ち着いて蹴って決めてほしい。
 12分、日本が一人目の交替。横山に替えて岩渕を入れる。菅澤とは縦のツートップとなる。
 岩渕がドリブル突破を図って倒されるが、ノーファールの判定。菅澤もトラップのときタックルで倒されるが、ノーファール。
 19分、アルゼンチンが一人目の交替。右ボランチ8番ブラボに替えて5番MFサンタナが入る。
 20分、アルゼンチンのカウンター。相手MFバニーニーからのパスをペナルティーエリア左でハイメスが受け、反転してシュート、これはCB南が防ぎ、鮫島がクリア。
 アルゼンチンのプレスの速さは衰えず、日本は攻めあぐねる。
 28分、長谷川のパスを相手DFゴメスカットされ、相手FWボンセグンドにつながれる。ボンセグンドはペナルティーエリア右に入り、シュートするがヒットせず、GK山下。
 29分、日本が二人目の交替。中島に替えて遠藤が入る。システムを4-2-3-1に変更。二列目は左ワイドに遠藤、トップ下に長谷川、右ワイドに岩渕が入る。
 32分、アルゼンチンも二人目の交替。11番FWボンセグンドに替えて19番FWラロケットを入れる。さらに34分、三人目の交替。16番MFベニテスに替えて17番MFコロネルを入れる。
 37分、過ぎたからボールカットした相手MFバニーニが、左へ流れた相手FWハイメスにパス、ハイメスはペナルティーエリア手前からミドルシュート、これは杉田が戻って体で防ぎ、最後はGK山下。
 41分、相手左サイドでアルゼンチンのFK。スタービレがハイクロスを蹴り、コロネルがヘディングシュートするが枠の左。
 45分、杉田がペナルティーアークあたりでこぼれ球をシュート、大きく枠の上。
 直後に日本が三人目の交替。菅澤に替えてMF宝田が入る。最年少19歳でこれが代表初キャップ。
 追加タイム4分。46分、遠藤が左から入れたクロスがファーへ流れ、長谷川が折り返すが、宝田の前で相手GKがはじく。
 47分、右サイドで岩渕がドリブルからスルーパス、受けた宝田が折り返しのクロスを入れるが、相手DF。
 48分、日本の右CK。長谷川が蹴り、宝田が相手DFと競ってファーにこぼれたボールを杉田がヘディングシュートするが、相手GK。0−0でタイムアップ。

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サッカー短評 (2019.6/13)

U22日本vs.U22ポルトガル 2対2PK5−4 (2019.6/12 フランス) トゥーロン国際大会準決勝

 急造チームでここまで来ただけでも上出来か。と思っていたら、なんと二回もクロスからのヘディングシュートで失点しながら、二度とも追いつき、PK戦に持ち込んで決勝へ。この大会は延長戦はなし。11年ぶりの準決勝から初の決勝へ。
 先発は、7人変更。GKオビ、DF椎橋、岡崎、大南の3バック。田中碧と高のダブルボランチ、左右のアウトサイドに相馬と川井。神谷と岩崎のツーシャドー、ワントップ旗手。キャプテンマークは神谷。
 メキシコは、グループステージ2位だが無敗で勝ち上がった。その3試合と同じ先発らしい。長身の9番ゴディネスのワントップ。二列目に4人。トーレス、Eri.アギーレ、10番コルドバ、7番イリーサル。アンカーに16番エスキベル。DFアルテアガ、モラ、キャプテンで3番のゴベア、モソの4バック。GKエルナンデス。
 立ち上がりは、双方とも守備から入った。日本は前半、シュート2本くらいではないか。
 11分の日本の左CKは神谷がファーへ蹴るが、相手DF。
 34分、メキシコのFK。コルドバがペナルティーエリア右へキックを蹴り、相手FWゴディネスがヘディングシュート、枠の右。
 41分、ワントップに起用された旗手がだいぶ下がってボールカット、そのままドリブルからシュートまでいったが、最後は相手DFに寄せられ、シュートはヒットせず、相手GK。
 45分、日本のFK。神谷がファーへ蹴るが、相手DF。
 追加タイム1分。メキシコの左ワイドトーレスにフリーでミドルシュートを打たれるが、大南がなんとか防ぐ。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。5分、失点。前半も何度か相馬とマッチアップしていた、相手右ワイドイリーサルからのすばやいクロスに、ニアで飛び込んだ相手FWゴディネスがヘディングシュート、椎橋が付いていたが防げず、ゴールがあっさり決まる。0−1。
 10分、日本が一人目の交替。神谷に替えてFW小川航基が入る。小川のワントップ、旗手が左シャドーに入る。キャプテンマークは岡崎に。
 25分、日本が二人目の交替。DF椎橋に替えて田中駿汰が入る。
 27分、同点。旗手からの縦パスを岩崎が中央で後ろへ落とし、走り込んだ田中碧がミドルシュート、惜しくもバーに当たる。こぼれを右ワイドの相馬がねらいすまして、右下隅に鋭く打ち込む。1−1。
 28分、メキシコが二人交替。6番Eri.アギーレに替えて8番ロペス、9番ゴディネスに替えて21番Ed.アギーレを入れる。
 34分、メキシコが三人目の交替。7番イリーサルに替えて11番カルドナが入る。日本も三人目の交替。右アウトサイド川井に替えて長沼が入る。
 41分、メキシコが四人目の交替。左ワイド20番トーレスに替えて18番メディナが入る。メキシコは、4試合とも同じ先発で、しかも中二日なので疲れてきている。
 41分、また失点。相手右サイドからのクロスを上げられ、交替で入った相手FWのEd.アギーレが大南に付かれながらヘディングシュートを決める。1−2。
 42分、左サイドで日本のFK。相馬が蹴るが、大きくなりすぎ、味方に合わず。このままだと日本は3位決定戦へ。
 44分、また同点に。日本のカウンターで、旗手が出したスルーパスに小川が走り込み、ペナルティーエリア手前左で相手DFゴメスをはずし、相手GKと1対1に。冷静に振り抜き、右ポスト際に決める。2−2。
 追加タイム3分。47分の日本の右CKは長沼が蹴るが、相手GK。2−2でPK戦に。横内監督代行が最初の5人を選び、「自信のないやつは今からでも言ってくれ」と言うのがNHKのマイクに入る。解説の福西がそれを聞いて「自信がなければ蹴れませんからね」。コイントスは映らなかったが、メキシコ先攻。

 メキシコ一人目は2点目を決めたEd.アギーレ。GKオビはバーに手が届くことをアピール。オビが反応して向かって右に跳ぶが、触ったもののはじけず。日本の一人目はやはり2点目を決めた小川。相手GKはやたらとライン上を動き、何やら叫ぶ。小川も右に強く蹴り、相手GKが触ったが、決める。PK1−1。
 メキシコ二人目はカルドナ。GKオビは向かって左へ跳ぶが、右下に決められる。日本の二人目は1点目の相馬。やや浮いたキックを右寄りに決める。PK2−2。
 メキシコ三人目はロペス。GKオビは向かって右に跳ぶが、やや浮いたキックに触れず。日本の三人目は岩崎。やはり右下に決める。解説の福西が「少しタイミングをずらした」と言う。PK3−3。
 メキシコの四人目はモソ。GKオビはまた右へ跳ぶが、キックは左ポストに当たり、決まらず。「ボールがオビの体に当たって入らなくて良かった」と杉岡アナ。日本の四人目は途中で入った長沼。右寄りに決めてガッツポーズで戻ってくる。PK4−3。
 メキシコの五人目は10番のコルドバ。右のサイドネットに決められる。日本の五人目は旗手。またも右下に決める。旗手は両手を広げてみんなを受け入れる。PK5−4で日本が6/15の決勝へ。へ〜。相手はブラジルとアイルランドの勝者。おそらく、大会屈指の優勝候補らしいブラジルではないか。

サッカー短評 (2019.6/9)

日本vs.エルサルバドル 2対0 (2019.6/9 ひとめス) 国際親善

 追加招集の永井の代表初得点となる2ゴールで勝利。前半の内に2−0となったので、後半には、話題の18歳久保をデビューさせる余裕も。
 先発は、GKシュミット・ダニエル、DF畠中、昌子、冨安の3バック。小林祐希と橋本のダブルボランチ、左右のアウトサイドに原口と伊東純也。ツーシャドーに南野と堂安。ワントップには4年ぶりに代表復帰の永井謙佑。キャプテンマークは昌子。ベンチに初めて久保建英が入った。他に長友、酒井、柴崎、守田もベンチから。川島と岡崎は今回もベンチ外。
 エルサルバドルは、トリニダード・トバゴと同じく、北中米の公式戦ゴールカップを8日後に控えている。システムは4-1-4-1。監督はメキシコの人。
 4分、堂安がファーストシュート。相手DFに当たる。6分には、伊東が相手ボールをカットし、右サイドをドリブル、深い位置から折り返し、逆サイドの原口がシュートするが枠の上。
 しかし、それ以外はエルサルバドルにボールを回される時間が続く。相手にシュートこそ打たせずに守れているが、日本の攻撃も最後に体で止められる。
 ダブルボランチの橋本と小林の所から効果的な展開ができない。それではアウトサイドの伊東や原口が起点になるかと言えばそれもなし。そこで昌子や冨安からロングフィードを試みる。
 すると19分、得点が生まれる。冨安が持ち上がってペナルティーエリア右へロングスルーパス、永井が走り込んで受け、相手DF二人をかわしてシュート、ニアの狭いところに決まり、1−0。永井はこれが代表初ゴールとか。
 29分、小林が左サイドの原口へスルーパスを送るが、主審に当たり、相手に出てしまう。笛が鳴って日本のドロップボールで再開。解説の福田さんが「新しいルールで変わった」と言う。審判はこれまで「石ころと同じ」だったが、相手ボールになったりゴールに入ったりすることもあるので改正された。
 32分、小林がミドルシュート、枠の左。35分、橋本からのパスを受けた南野が永井へパス、永井がシュートするが、相手GKがはじき、日本の左CK。このCKを小林が蹴り、跳ね返りを再度クロス、南野がヘディングシュートするがヒットせず、相手GK。
 41分、追加点。畠中が高めの位置から前線へスルーパス、走り込んだ原口が左サイドゴールライン際から折り返し、永井が合わせて流し込んだ。2−0。
 44分の南野のシュートは枠の左。46分の日本の左CKは小林が蹴るが、相手GK。2−0でハーフタイム。

 後半開始からエルサルバドルが一人目の交替。12番モンテロサに替えて14番フロレスが入る。
 4分、日本のFK。伊東が蹴り、昌子がヘディングシュートするが、ヒットせず。5分には、堂安からの横パスを受けた南野がシュートするが、枠の左。
 エルサルバドルが二人目の交替。10番アラスに替えて11番ポルティージョが入る。この交替も新ルールが適用。下がる選手は「最も近いラインから出なければならない」ので、入る選手とタッチはできない。時間稼ぎを防ぐためらしい。
 11分、永井が相手選手との競り合いで右肩がはずれたらしく、ピッチを出て治療。14分、日本は三人同時交替。永井に替えて大迫、伊東に替えて室屋、畠中に替えて山中を入れる。システムは慣れた4-2-3-1に。左右のシャドーに原口と堂安、南野はトップ下。
 21分、エルサルバドルのカウンター。左SBヒメネスが攻め上がってペナルティーエリア左に入り、シュートするが枠の左。これが唯一のシュートらしい。
 22分、日本が四人目と五人目の交替。大歓声が沸き起こり、交替要員として久保と中島が出てくる。この二人はFC東京下部組織でいっしょにプレーしたらしい。南野に替えて久保、原口に替えて中島が入る。
 26分、エルサルバドルが三人目の交替。9番ボニージャに替えて8番ルガマスが入る。
 28分、大迫の落としたボールを受けた久保が相手DF二人の間をドリブルでぬけてペナルティーエリア右に入り、利き足の左足でシュートするが、相手GK。
 29分、右サイド室屋からのクロスをファーで大迫がヘディングシュートするが、相手GK。31分には、小林からのパスを受けた大迫がシュート、飛び出してきた相手GKに当たり、ゴール方向へころがったが、戻ってきた相手DFがライン上で蹴り出す。惜しかった。
 34分、中央右サイドで日本のFK。小林がすばやくノールックでペナルティーエリア右へスルーパス、久保が走り込んでクロスを入れるが、相手GK。
 35分、日本が六人目の交替。小林に替えて柴崎が入る。
 36分、エルサルバドルが四人目の交替。6番オレジャナに替えて19番マジェンが入る。42分にも五人目の交替。16番セレンに替えて13番オルティスが入る。
 43分、エルサルバドルの右CK。キッカーのマジェンがファーへ蹴り、折り返しをヘディングシュートされるが、橋本が防ぐ。
 追加タイム3分。48分、ペナルティーアーク手前で、ドリブルしていた中島が倒され、日本のFK。ボールサイドに堂安と中島が立つが、初めから中島がボールを踏んで置き直しており、蹴ることは明らか。解説の福田さんが「ここまで中島があまりボールに触っていなかった」という。直接ねらうが、残念ながら枠の左。
 直後にエルサルバドルが六人目の交替。21番タマカスに替えて2番ガルシアが入る。ゴールキックでタイムアップ。

サッカー短評 (2019.6/12)

U20日本vs.U20韓国 0対1 (2019.6/4 ポーランド) U20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦

 日本は8大会ぶりのベスト8、韓国は4大会ぶりのベスト8をねらうらしい。しかし、中三日の韓国のしたたかな戦いぶりに得点を決めきれず、最後にミスから失点して大会が終わってしまった。
 先発は、GK若原、DF鈴木冬一、瀬古、小林、菅原。斉藤未月と藤本のダブルボランチ。左右のワイドに山田と西川。宮代と郷家のツートップ。キャプテンは斉藤未月。前の試合の後、怪我のFW田川と斉藤光毅が離脱。代わりに体調不良だった藤本と宮代が復帰。監督は影山さん。
 韓国は、中五日の日本に対し、中三日だが、アルゼンチン戦と同じ先発。グループステージでは、4-4-2のシステムだったが、3-5-2らしい。ツートップの一角オ・セフンは身長193p。10番のイ・ガンインはチーム最年少らしいが、プレースキッカーも勤め。現地の新聞でも報道されるほどの活躍ぶりらしい。
 前半6分、韓国のFK。イ・ガンインが蹴るが、DFがクリア。
 8分、日本の右CK。藤本が蹴り、ファーで折り返し、ニアで宮代が走り込んでシュートするが、相手DF。これが前半で一番惜しかった。
 韓国は、前線の長身FWオ・セフンにロングボールを入れてくる。日本はCBの瀬古がしっかり寄せているが、下がってポストプレーされる場面も。
 20分、右SB菅原からのパスを受けた宮代がポストプレー、菅原がシュートに持ち込むが、枠の左。
 Jスポーツのアナウンサーが、「韓国がシステムを5-4-1に変えたようだ」と言う。日本もその少し前から西川と宮代のツートップ、郷家が右ワイドになっているらしい。
 韓国がわりきった守備でゴール前を固め、日本はシュートに持ち込めない。
 37分、宮代のドリブルがファールで止められ、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。藤本が蹴るが、相手DF。43分にも宮代のドリブルから、左サイドでFKを得る。今度は山田がファーへ蹴り、郷家がヘディングシュートするが、たたきつけられず、相手GK。
 45分、宮代からのクロスを西川がシュートするが、相手DFがつめより、枠の外。0−0でハーフタイム。

 後半開始から韓国が一人目の交替。4番イ・ジソルに替えて11番FWオム・ウォンサンを入れる。システムも4-4-2に変える。
 2分、韓国の左CK。キム・ジョンミンが蹴るが、DF陣が防ぐ。
 5分。日本が先制か、という場面。斉藤未月からのボールを宮代がシュート、相手GKがはじくが、DFラインの後ろから走り込んだ郷家が押し込み、いったんは1−0と表示される。しかし、主審にVARからの連絡が入り、画面を確認することもなく、ゴールが取り消された。リプレイでは、斉藤未月のパスの瞬間にDFラインの後ろ中央とファーに日本の選手が二人ほどいる画面が出たが、その二人はゴールから遠ざかる方へ走っているからゴールに関与していないが、確かに位置はオフサイド。宮代はその二人とは別に、ニアへ後ろから走り込んでいるが、これがオフサイドになったらしい。うーん、そうですか。この試合、宮代には運がなかった。
 8分、9分と相手CK。いずれもDF陣が防ぐ。12分、相手FWオ・セフンがポストプレー、後半から入ったオム・ウォンサンがペナルティーエリア右からシュート、枠の左。韓国は、後半は前から速いプレスをどんどんかけてくるようになる。Jスポーツ解説の戸田さんは、「韓国がやり方を変えてきた。日本がどのくらい対応できるか」と言う。
 18分、韓国は二人目の交替。18番FWチョに替えて7番FWチョンが入る。
 19分、斉藤からのスルーパスを受けた西川がペナルティーエリア左から折り返し、宮代がシュート、枠の上。
 22分、中央での相手FKからイ・ガンインがクロス、攻め上がっていた相手DFイ・ジェイクが日本のDFに競り勝ってヘディングシュート、GK若原が防ぐ。
 23分、日本が一人目の交替。右ワイド郷家に替えて中村敬斗を入れる。
 26分、日本の左CKから、宮代がペナルティーエリア右からクロス、入ったばかりの中村がフリーでヘディングシュート、相手GK。
 31分、日本の左CK。山田が蹴り、CB小林がヘディングシュート、枠の右。
 33分、絶好機を決められず。中村がドリブルからペナルティーエリア中央でシュート、相手DFがはじくが、こぼれを宮代がシュート、決まったかのコースに見えたが、左ポストに当たる。残念。相手GKも見送っていたが。
 39分、ミスから失点。SB菅原が奪ったボールをショートパスでつなごうとして、相手MFチェ・ジュンに渡してしまい、ペナルティーエリア左角からクロスを入れられ、中央で相手FWオ・セフンがCB小林に付かれながらも競り勝って頭で触り、ネットを揺らす。0−1。
 42分、韓国が三人目の交替。6番MFキム・ジョンミンに替えて13番MFコ・ジェヒョンが入る。
 43分、日本が二人同時交替。ボランチ藤本に替えて東、左SB鈴木に替えて原を入れる。この交替は遅すぎたのではないか。
 追加タイム3分。47分、韓国にペナルティーエリア内でシュートされるが、その前にオフサイドがあったという判定。
 0−1でタイムアップ。交替選手たちはボールに触れなかったのではないか。
 Jスポーツ解説の戸田さんによれば、前半は日本がボールを72%持てた展開になったが、実は、試合間隔が短く、疲労が残る韓国の省エネ戦術であり、後半、韓国が戦法を変え、攻撃的に出てきたとき、どれだけ日本が相手の変化を予測して準備・対応できたかがポイントだった。戸田さんの見解では、後半は初戦のエクアドル戦のように、守備から入るべきだった。攻撃については、韓国は疲れていたので、もっと早くシュートの決断をした方がよかったとのこと。GKに弱点がある、とも言っていた。
 韓国は、この後、準々決勝でセネガルをPK戦で破り、準決勝ではエクアドルを1−0で下し、とうとう決勝にたどりついた。過去最高成績はベスト4だったので、既に歴史を塗り替えた。決勝は6/15、コロンビアと戦う。

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サッカー短評 (2019.6/8)

U22日本vs.U19ポルトガル 0対1 (2019.6/8 フランス) トゥーロン国際大会グループステージ第3戦

 前半の初めと後半の立ち上がり以外は、日本がボールを支配できたが、勝負には負けた。後半途中、ポルトガルの右ウイングに交替で入った俊足の選手にロングフィードが入り、後追いとなり、フリーでシュートを決められた。
 先発は、GK初出場で198pの波多野(FC東京)。DF田中駿汰、岡崎、大南。松岡と田中碧のダブルボランチ、左右のアウトサイドに舩木と長沼。ツーシャドーは伊藤と神谷。ワントップ小松。キャプテンマークは神谷。
 ポルトガルは4-2-3-1のシステム。ポルトガルは1勝1敗なので、日本に4点差以上で勝たないと決勝トーナメントに上がれない。
 しかし、ポルトガルはキックオフから慎重な立ち上がり。チリ戦の日本を見れば、そうなるのか。それとも強い向かい風を受けているせいか。ショートパスをつなぐスタイルで、日本とやや似ている。
 日本は、トップにボールが収まらない。左右のアウトサイドからクロスは入るが、前線の3人の連係が悪いのか。右サイドの長沼と神谷は同じ愛媛なのでここの連携はいい。
 23分のポルトガルのFKはGK波多野が防ぐ。
 35分にはDF大南が追い風に載せてロングシュートをうつが枠の外。0−0でハーフタイム。
 後半は、ポルトガルが追い風のなか攻め込んでくる。日本のクリアやゴールキックは飛ばない。
 17分、FW小松に替えてFW小川を入れる。小川が入ると、ボールの収まりがよくなったのか、20分に田中碧のミドルシュート、22分に長沼のドリブルからのシュートなど、ようやくシュートまでいく攻撃が出てくる。
 この間、ポルトガルは20分右ウイング、27分トップ下、36分DFと一人ずつ交替選手を入れてくる。
 40分、ポルトガルのカウンターで失点。中央からのロングパスに相手右ウイングのエンバロが走り込み、フリーでGK波多野と1対1になられてシュートされた。ボールはバーに当たったが、内側に落ち、0−1。
 日本は、41分、神谷に替えて岩崎、45分にボランチ松岡に替えて旗手を入れるが、追加タイム4分あったものの、ポルトガルにコーナー付近で時間を使われ、交替選手はボールに触れないまま敗戦。
 日本は引分けでも、決勝トーナメントに自力進出できたが、試合の終え方に課題。
 結局、この後の試合でチリがイングランドに1−0で勝ち、3チームが2勝1敗で並んだが、得失点差で日本が1位になった。準決勝は6/12。

サッカー短評 (2019.6/6)

U22日本vs.U22チリ 6対1 (2019.6/5 フランス) トゥーロン国際大会グループステージ第2戦

 1勝同士の対戦。終わってみれば大差がついた。チリの守備に何か欠陥があるようだが、よくわからなかった。
 先発は、8人入れ替え。GK山口(エストレマドゥーラUD・西)、DF椎橋、岡崎、大南。高(ガンバ)と田中駿汰(大阪体育大)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに相馬(名古屋)と川井(山口)。ツーシャドーに三苫(筑波大)と岩崎(札幌)、ワントップ旗手(順天堂大)。ゲームキャプテン椎橋は、前の試合ではボランチで、この試合ではDF。三苫と旗手は来年フロンターレに入る選手。
 チリは初戦と同じメンバーが先発。システムは4-4-2。
 前半7分、先制。右サイド川井からのパスをワントップ旗手が下りてきてスルー、左サイドの三苫がその後ろに走り込んで受け、相手GKと1対1になり、シュートを決める。1−0。
 9分、10分とチリのCK。一つ目の左CKはヘディングシュートされたが、枠の外。二つ目はGK山口がはじく。
 12分、早くも追加点。左サイド三苫のスルーパスに後ろから攻め上がった相馬が受け、ペナルティーエリア左に入ってクロス、逆サイドに走り込んだ旗手が押し込んだ。2−0。相手DFは全員ボールの方しか見ていない。
 18分、中央でボランチ高が相手ボールをカット、こぼれを拾った三苫が相手DFの間に走り込む旗手にパス、旗手がまた相手GKと1対1になり、シュートを決める。3−0。チリはGKのコーチングが悪いのか。
 日本のパスが面白いようにつながる。23分、高のミドルシュートは相手DF。
 24分の飲水タイムの後、チリがやや復活。28分、10番アラオスがスルーパス、11番FWモラレスに走り込まれるが、GK山口。29分には、相手のロングボールを13番FWピントに拾われ、折り返され、危うく走り込んだアラオスに通るところだったが、大南が蹴り出して防ぐ。32分にもアラオスを起点に最後はモラレスにシュートされるが枠の外。
 35分、失点。相手右CKのこぼれを相手MF17番スアソがペナルティーエリアの真ん中へクロス、DF岡崎が胸トラップでGKへのバックパスを送ったが、その背後から走り込んだ相手MFアラオスに触られ、押し込まれる。3−1。日本も岡崎へのコーチングが足りなかった。
 これでチリが完全復活するかと思いきや、なんと日本がまた追加点。37分、38分と岩崎がシュート、1本目はバーに当たり、2本目は枠の外。しかし39分、右サイド川井からのクロスのこぼれをよく見て押し込み、三度目で得点に成功。4−1。
 さらに追加タイムの46分、左サイドに下がってパスを受けた旗手が斜めのスルーパス、走り込んだ岩崎が相手GKと1対1となり、もう1点決める。5−1。

 後半開始からチリは二人交替。17番MFスアソに替えて14番MF、W.アラルコン、13番FWピントに替えて19番FWロボスを入れる。さらに4分、18番DFレタマルに替えて16番DFフェルナンデスも入れる。
 日本は後半も旗手や相馬がシュートするが、枠の外。
 13分、チリが四人目の交替。この大会は、フィールドプレーヤー4人とGK1人まで交替できる。20番MFアランギスに替えて9番FWゲラを入れる。
 16分、日本のFK。相馬が直接左上隅をねらうが、相手GKがかろうじて触り、左CKに。このCKからも得点できず。
 しかし、18分、さらに追加点。三苫からのパスを受けた岩崎が、やや下がった位置の旗手につなぎ、旗手は相手DF二人をかわしてペナルティーアークからミドルシュート、ハットトリック達成。6−1。
 19分にはDF椎橋に替えてMF松岡(熊本)が入る。松岡はボランチに入り、田中駿汰がDFに下がる。
 24分の飲水タイムの後、ワントップ旗手に替えてFW小松(ツエーゲン金沢)が入る。36分には、三苫に替えて伊藤が入る。
 35分、39分とチリにシュートを打たれるが、枠の外。日本のシュートも枠にとばない。47分、最後にゲラのドリブル突破からアラオスに決定的なシュートをうたれるが、GK山口がファインセーブ。驚くような6−1の勝利を収める。

サッカー短評 (2019.6/5)

日本vs.トリニダード・トバゴ 0対0 (2019.6/5 豊田ス) 国際親善

 慣れない3バックのため、ちぐはぐなまま終わった。せっかくのサイドハーフからの攻撃が機能せず、日テレ解説の山口素弘さんが言うように「単発」で終わってしまう。中島だけはドリブルやシュートで見せ場を作ったが、個人技の範囲。堂安、大迫は南野がいないせいか、なかなかシュートできない。フロンターレの守田はせっかく先発起用されたが、攻撃にからめず。解説の鈴木隆行さんに「もっと上がっていい」と何度も言われた。
 先発は、GKシュミット・ダニエル、DF代表キャップ2試合目の畠中、昌子、冨安。柴崎と守田のダブルボランチ、左右のアウトサイドに長友と酒井。中島と堂安が左右のシャドー、ワントップ大迫。3-4-2-1。ゲームキャプテンは柴崎。話題の久保、岡崎、川島などはベンチ外。鈴木武蔵はリーグ戦での怪我で辞退、永井が呼ばれた。
 トリニダード・トバゴは、ゴールドカップという北中米カリブ海地域の公式戦を控えたチーム。システムは4-4-2。という予想だったが、3トップになっている。思ったより身長は高い。キャプテンはボランチの8番ハイランド。
 主審は中国の人。日本の初シュートは5分、中島。FK、CKも中島が蹴る。しかし、いずれも得点に至らない。
 21分には、相手FKで直接狙われるが、GKシュミットがはじく。
 一番惜しかったのは、42分のFK。その前のプレーで、中島が左サイドライン際でボールを拾い、一人ワンツーで相手DFをかわしてライン際をかけあがり、ペナルティーエリア左角付近までドリブル。ここでファールで止められてFKを得る。中島が蹴り、壁を越えて枠へ向かったが、バーに当たる。
 47分にも、中島がミドルシュートをうつが、相手GK。0−0でハーフタイム。

 後半は、何か手をうつかと思ったが、交替もなく、さらにせめあぐねた。
 10分には、すごいスピードでカウンターを受け、昌子が追走するが、追いつけず、シュートされるが、GKシュミットが防ぐ。
 14分には、堂安のFKのこぼれを柴崎がミドルシュート、ヒットせず、大きく枠の上。
 16分に一人目の交替。守田に替えて小林祐希、17分には酒井に替えて室屋を入れる。
 17分に長友のクロスに大迫がダイビングヘッド、20分には大迫の胸トラップからのシュートがあったが、いずれも相手DF。
 さらに26分に二人交替。堂安に替えて伊東純也、中島に替えて南野が入る。
 トリニダード・トバゴは疲れてきているが、日本の攻撃も中島がいないとシュートまでいけない。
 30分、GKシュミットのフィードから室屋がかけあがり、クロスを入れ、長友がヘディングシュートしたが、相手DF。
 34分、長友に替えて原口が入る。すると、かなり攻撃が活性化してきたが、原口のループクロス一本槍になる。南野はシュートを試みているが、原口や小林はなぜミドルシュートを狙わないのだろう。
 後半、一番惜しかったのは、47分、大迫のボールカットからのこぼれを右の角度がないところから伊東がうったシュート。決まってもおかしくなかったが、相手GK。とうとう0−0でタイムアップ。

サッカー短評 (2019.6/2)

U22日本vs.U20イングランド 2対1 (2019.6/1 フランス) トゥーロン国際大会グループステージ第1戦

 12ヵ国が3グループに別れ、総当たりで戦い、各グループ1位と2位のトップで決勝トーナメントを行う。日本は中二日でイングランド、チリ、ポルトガルと戦う。このチームは五輪代表世代だが、フル代表がコパアメリカに海外クラブ所属の選手をあまり招集できないため、五輪世代を18人も呼んだ。その選にもれた選手の派遣となった。フロンターレの田中碧が初選出だが、フロンターレ仕込みのボール奪取とパスを見せた。
 イングランドもこの時期に、U21欧州選手権があり、控えメンバーらしい。しかし、このトゥーロン国際大会は3連覇している上、U20ワールドカップのヨーロッパ予選優勝メンバーの世代。
 先発は、193pのGKオビ(流通経済大)、DF古賀(柏)、岡崎(FC東京)、大南(磐田)の3バック。椎橋(仙台)と田中碧(川崎)のダブルボランチ。左右のアウトサイドに舩木(セレッソ)と長沼(愛媛)。ツーシャドーに伊藤達哉(ハンブルガー)とキャプテンの神谷(愛媛)。小川航基(磐田)のワントップ。
 立ち上がりはイングランドの迫力に押されたが、次第にパスをつなげるようになり、なんと試合を支配。練習は三日くらいしかしなかったらしいが、その割には連携ができた守備で、NHK解説の森岡さんも驚いていた。
 しかし、前半32分の飲水タイムの後、イングランドもやや立ち直り、38分に相手右CK。キッカーが左足で蹴ると、長身DFでキャプテンのチャロパーが低い位置でヘディングシュートを決め、0−1。
 後半、開始早々に追いつく。2分、中央左サイドからの日本のFK。キッカーに舩木と神谷が立ち、舩木がゴール前の相手DFとGKの間にキックを蹴り込むと、外から走り込んだ大南がダイビング、体に当てて押し込んだ。1−1。
 イングランドは20分、トップ下のダシルバに替えてエゼを入れる。
 しかし23分、日本が逆転。FW小川が下がって田中碧からパスを受け、左サイドの伊藤にパス、伊藤はドリブルでペナルティーエリア左に入ってクロスを上げると、ニアに神谷、センターに小川が走り込み、相手DFが全員ボールをみている中、ファーにフリーで走り込んだ長沼がゆうゆうとヘディングシュートを決める。2−1。
 28分の飲水タイムにイングランドはさらに二人交替。37分にも最後の四人目を交替。猛攻をしかけてくる。
 日本は伊藤や長沼の足がつるが、44分にやっと、伊藤に替えて岩崎(札幌)が入っただけ。
 追加タイム4分あったが、49分に相手左CKを与え、これを防いでさらに右CK。今度はGKオビが大きくはじき、やっとタイムアップ。イングランドの選手はひざをついている人もいた。いやーびっくり。

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サッカー短評 (2019.6/1)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 1対1 (2019.6/1 等々力) 第14節

 レッズは4連敗でついにオリベイラ監督更迭。大槻新監督のもと、守備に激しくいける選手を起用。それでも後半には運動量が落ち、フロンターレが先制。しかし追加点をとれないでいると 、後半追加タイム最後のセットプレーから同点弾を打ち込まれ、勝ち点2を逃した。2位はキープしたが、1位FC東京は久保の2点などで勝ったので6差に。
 先発はGKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、車屋。車屋が右で先発するのは二回目。大島と守田のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と家長。ダミアンと小林のツートップ。ベンチに脇坂、斉藤、知念など。憲剛と阿部はベンチ外。
 レッズは、マルティノスと興梠のツートップ、武藤のトップ下。柴戸と青木のダブルボランチ。左右のアウトサイドに宇賀神と大卒ルーキーの岩武。DF槙野、マウリシオ、岩波。GK西川。柏木は怪我で離脱中。ベンチには、山中、鈴木大輔、杉本など。
 2分、相手左MF宇賀神がゴール前にすばやいクロス、興梠が触ってネットを揺らすがオフサイドで助かる。
 5分、相手FWマルティノスがペナルティーエリア手前から鋭いシュート、GKチョン・ソンリョン。レッズは前線の選手から、猛然とプレスをかけてくる。
 10分、長谷川が左サイドから低いクロス、小林がシュートするがヒットせず。
 16分、相手FW武藤にミドルシュートをうたれるが、枠の左。
 21分、長谷川のクロスがクリアされ、フロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手GKがはじく。22分、ペナルティーエリア手前左寄りで車屋が倒され、フロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DF。こぼれを守田がひろい、谷口がヘディングシュートするが、枠の外。
 フロンターレは左サイドからは、登里と長谷川で何度もチャンスを作っている。一方、車屋は右サイドでどう展開すればいいのか迷っているようだ。家長との連携もなく、右サイドを駆け上がることもしない。中央に顔を出し、左サイドに近い位置まで行ったりしている。
 15分過ぎあたりから、レッズのプレスは弱まり、20分頃には落ち着いてパスが回せるように。しかしシュートまでいけない。ダミアンにはボールが入らない。
 33分、長谷川がカットインしてシュートするが、相手GKが捕る。
 38分、レッズの左CK。マルティノスが蹴るが、小林がクリア。
 41分、長谷川が左サイドからクロス、ダミアンの手前で相手DFがクリア、こぼれを大島がミドルシュート、相手DFに当たる。
 43分、中央左サイドでフロンターレのFK。家長が蹴り、混戦になるが相手DF。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、フロンターレの左CK。家長が蹴るが、相手DF。
 4分、レッズの左CK。マルティノスが蹴るが、ダミアンがクリア。
 6分、長谷川のスルーパスに走り込んだ小林がミドルシュート、相手GKが捕る。
 9分、先制。長谷川がペナルティーエリア左に走り込む登里の要求に応えてパス、登里がワンタッチでクロス、ファーでフリーのダミアンが押し込み、1−0。
 10分、レッズが一人目の交替。マルティノスに替えて荻原を入れる。
 11分、大島からのループパスに走り込んだ小林がシュートするが、相手GK。
 13分、レッズが二人目の交替。岩武に替えて森脇が入る。
 18分、車屋からのパスを受けた家長がペナルティーエリア右二杯って横パス、ダミアンがシュートするが、枠の右。
 20分、中央左寄りでフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DF。
 22分、レッズの左CK。荻原が蹴るが、味方に合わず。
 24分、レッズが三人目の交替。興梠に替えて杉本が入る。
 25分、車屋のドリブルをファールで止められ、ペナルティーエリア右手前でフロンターレのFK。家長が蹴り、ゴール前で競り合うが、相手DFがクリア。
 29分、フロンターレの左CK。家長が蹴り、小林が頭で触るが、枠の上。
 33分、フロンターレが一人目の交替。少し前に両足がつったらしい車屋に替えてマギーニョが入る。
 直後にフロンターレの連続右CK。家長が蹴るが、いずれも得点できず。
 37分、マギーニョの宇賀神との競り合いがファールの判定でイエローカード。FKを与える。武藤が蹴るが、オフェンスファール。
 38分、中央右寄りでフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DFがクリアして左CK。これも家長が蹴り、ダミアンが頭で触るが、枠の外。
 42分、フロンターレが二人同時交替。ダミアンに替えて山村、小林に替えて知念を入れる。前から守備の圧力をかけて、あわよくば追加点、逃げ切れればよし、という采配か。
 しかし、43分、ボールカットされ、最後は宇賀神にミドルシュートを打たれるも枠の上。44分にも、宇賀神に相手左サイドを突破され、クロスを入れられるが、ジェジエウがクリア。どうも「マギーニョの裏をねらえ」という指示が出ていたらしい。
 追加タイム4分。47分、長谷川のシュートは相手DF。さらに家長のシュートは枠の右。
 3分間はボールキープして時間を使ったが、最後にボールを失い、レッズのカウンターを受ける。登里がクリアするが、大きく蹴れず、深い位置で相手スローイン。この宇賀神のロングスローから、荻原にシュートされ、左CKに逃れる。既に4分過ぎているが笛は鳴らない。
 50分、相手GK西川も攻撃参加。キックは西川めがけて蹴られたが、これは防いだもののこぼれを宇賀神に拾われ、西川の足下へ。西川のシュートはジェジエウが防ぐが、これが森脇のところへ行き、森脇のシュートが谷口の上げた足に当たってゴールイン。直後にタイムアップ、1−1で引き分けた。
 ACLでも何度も同じような場面があったが、追加タイムの試合の終わらせ方をもっとなんとかしないと。こういう試合は見たくない。NHK解説の山本さんにも「最後に攻め込まれて、不必要なスローインを与えた。そのスローインからの攻撃でCKを与えて、失点した。小さなミスの積み重ねで勝ち点2を失ったわけです」と言われてしまう。

サッカー短評 (2019.6/1)

U20日本vs.U20イタリア 0対0 (2019.5/29 ビドゴシュチュ・ポーランド) U20W杯グループB第3節

 既にグループステージ突破を決めているイタリアと1位をかけて争う。勝って1位突破なら、メキシコ戦と同じ場所でA組3位のおそらくポーランドと中3日で対戦。引分けだと2位で、F組2位と対戦だが、アルゼンチンかポルトガルか韓国か不明。利点は中5日あること。3位で突破の場合はC組1位のウルグアイかニュージーランドと中4日で当たる。この試合でFW二人に怪我人が出て、決勝トーナメントに不安が残る。
 先発は4人入れ替え。GK若原、DF東、小林、長身の三國、菅原。齊藤未月と伊藤のダブルボランチ、左右のワイドに山田と高校生FW西川。田川と斉藤光毅のツートップ。三國と西川は初先発。スカパー解説の水沼さんは「西川が楽しみ」と言う。
 イタリアは、GKを含め9人入れ替え。16番ゴーリと18番オリビエリのツートップ。10番カポネがトップ下。実際には、18番が下がってワントップ気味。トリプルボランチのアンカーに8番コルパーニ。左右に7番フラッテージと19番アルベリーコ。DF3番トリバルデッリ、5番ボンジョルノ、6番ベッテッラ、2番カンデーラ。GKカルネセッキ。前2戦で活躍した強力ツートップはベンチスタート。
 2分、齊藤未月がミドルシュート、縦に曲がって枠へ飛んだが、相手GKがはじき出す。これで得た右CKを山田が蹴り、後方の齊藤未月へ。フリーの齊藤未月のシュートは枠の右。惜しかった。
 8分、中央右寄りで日本のFK。キッカーに東と山田が立ち、二人でボールを動かしてから東がゴール前にクロスを入れるが、相手DF。
 9分、日本がPKを得る。左SB東からのロングフィードに走り込んだ田川が相手DFボンジョルノに倒される。キッカーは左利きのボランチ伊藤。しかし伊藤のキックは相手GKに読まれてはじかれる。
 これで得た右CK。東がショートコーナーを蹴るが、西川のクロスは相手DF。試合後に振り返れば、日本はここまでで先制できなかったので、勝てなかった。解説の水沼さんは、「ここまでのCKは全てサインプレーだが、一回、三國の高さに合わせて競り勝てるかどうか試しておきたかった」と言う。
 15分、相手右サイドのカンデーラから高速クロスが入り、相手FWゴーリがヘディングシュート、枠の右。16分には、左サイドのMFフラッテージからのスルーパスに走り込んだ相手FWオリビエリがシュート、小林が防ぎ、相手左CK。
 イタリアのCKはコルパーニが蹴るが、味方に合わず。
 20分、日本のクリアボールを拾ったFW田川がペナルティーエリア内で相手GKと1対1でシュートするが、強く蹴れず、相手GKが捕る。田川は右もも裏を抑えて座り込む。
 22分、日本の一人目の交替。田川に替えて中村敬斗が入る。西川と斉藤光毅のツートップに。中村は右ワイドに入る。
 23分、相手左サイドからクロスを上げられ、いったん東が頭でクリア、こぼれを相手アンカーのコルパーニにシュートされるが、GK若原正面。
 26分、ボランチ伊藤が、攻め上がった左SBの東へ展開、東からのクロスに斉藤光毅がダイビングヘッドで合わせるが、相手GK。
 27分、中村がペナルティーエリア右に入ってシュート、相手GK。こぼれはクリアされ、日本の左CKに。山田が蹴るが、相手GKにはじかれ、こぼれを東、菅原がシュートするが、相手DF。ここまで、FW西川をうまく活かせていない。
 32分、右SB菅原のクロスは相手DFがクリアするが、斉藤光毅が頭で前方へ戻し、相手DFとGKの相谷落ちたボールを自らシュート、惜しくも枠の左。
 35分、イタリアのDFからのロングパスに相手FWゴーリがペナルティーエリア左角からボレーシュート、GK若原正面。アナウンサーと水沼さんは、前2試合のイタリアはこういう放り込みをしてこなかったと言う。
 38分、相手FWゴーリが下がってきて、齊藤未月からボールカット、そのままミドルシュートをうつが、大きく枠の上。
 40分、ボランチ伊藤がペナルティーエリア右外の中村にパス、中村は内側に走り込んだ菅原にパス、菅原はゴールライン際から折り返し、相手DFに当たるが、こぼれを詰めていた伊藤がシュート、惜しくも相手GK。
 42分、中村からのパスを受けた伊藤が鋭いミドルシュートを打つが、相手DFに当たり、日本の左CK。山田が蹴り、ようやく三國に合うが、蹴り上げてしまい、ラインを割る。
 追加タイム2分。0−0でハーフタイム。

 後半開始からイタリアが一人目の交替。6番DFベッテッラに替えて4番MFガッピアが入る。
 3分、日本の右CK。山田が蹴るが、味方に合わず。5分、右サイドで日本のFK。しかしここからはシュートにつなげず。
 9分、日本のペナルティーエリア手前で相手選手と競り合った三國にイエローカード。FKを与える。コルパーニが蹴り、壁に当たるがボールは枠に飛び、GK若原が片手で防ぎ、相手左CKに。これもコルパーニが蹴るが、三國が頭で大きくクリア。
 相手FKのとき、アナウンサーが「この大会は、新ルールの下に進められているが、今度のルールでは、壁に相手選手が入ることはできなくなった」と言う。
 14分、斉藤光毅がドリブルで右サイドを駆け上がり、ファールで倒され、FKを得る。キッカーに東と山田が立つが、東が直接ねらう。キックは壁に当たって右CKに。山田が低いキックを蹴るが、ニアで相手DF。
 21分、相手左MFフラッテージからポンと入れられたパスが相手FWオリビエリに通り、GK若原と1対1に。しかしシュートは若原が捕る。
 22分、山田からのパスを受けた伊藤がミドルシュート、ゴール前にいた西川に当たる。
 26分、イタリアが二人目の交替。8番アンカーのコルパーニに替えて20番エスポージトが入る。同じ位地に入る。
 30分、日本の右CK。東がショートコーナーを蹴り、受けた斉藤光毅がペナルティーエリア右に入るが、相手DFに左脇にぶつかられ、ボールを失い、左肩も傷める。斉藤光毅はいったんピッチを出てから戻るが、33分、DF鈴木冬一と交替。これで交替枠二人を怪我で使う。西川と中村のツートップ、鈴木は右ワイドに入る。
 38分、相手左サイドからのロングスローを、相手FWオリビエリが三國と身体を入れ替えて受け、ペナルティーエリア左角から右へパス、アルベリーコがシュートするが、東が防ぐ。
 41分、日本が三人目の交替。西川に替えて長身FWの原を入れる。
 44分、イタリアが三人目の交替。16番FWゴーリに替えてレギュラーの9番FWピナモンティを入れる。いよいよ試合を決めに来たか。
 45分、日本の左CK。キッカーを変えて東が蹴り、走り込んだ山田がシュート、相手DFに当たる。
 追加タイム3分。日本の攻撃中にパスを受けた山田のドリブルを主審が止めてしまい、笛が鳴る。山田がボールを失ったため、イタリアボールのドロップボールで再開するが、主審が言ったのかイタリアはGKにパックパス。主審はアルジェリアの人。解説の水沼さんは「いい攻撃だったのに惜しかったですね」と言う。
 0−0のままタイムアップ。日本は2位となり、次は6/5にグループFの2位韓国と対戦。1位抜けしたイタリアは、グループA3位の地元ポーランドと6/3に対戦。グループBは3位のエクアドルも勝ち上がり、グループ1位のウルグアイと6/4に対戦。日本は、次もし勝てば、セネガル対ナイジェリアの勝者と当たる。

サッカー短評 (2019.5/30)

U20日本vs.U20メキシコ 3対0 (2019.5/26 グディニャ・ポーランド) U20W杯グループステージ第2節

 なんとフロンターレの宮代が2点もとって、3−0の完勝。
 先発は、GK若原、DF鈴木冬一、小林友希、瀬古歩夢、菅原。齊藤未月と藤本のダブルボランチ、左右のワイドに山田と斉藤光毅。ツートップ宮代と田川。前の試合とは3人変え、左SBの鈴木、ボランチ藤本、FW宮代は初先発。
 メキシコは4-4-2のシステム。でも11番デラロサと9番マシアスのツートップに10番ライネスのトップ下のように見えた。「エルゴラッソ」の図によれば、中盤はダイヤモンド型で、左右のアウトサイドに20番ロサーノと16番メラス。アンカーに4番オロナ。DFカルデナス、レオン、セプルベダ、アルバレス。GKヒグエラ。
 1分、いきなり攻め込まれる。日本のキックオフで始まり、積極的に速いパスをつないで攻撃をねらっていたが、ボールをひっかけられ、相手10番ライネスのスルーパスに相手FWデラロサが走り込み、GK石原と1対1に。デラロサのシュートは若原がはじき、味方が蹴り出す。これが決まっていたら、どうなったかわからなかった。
 4分、日本の右CK。藤本が蹴るが、相手GK。
 7分、メキシコがロングボールを入れてくる。長身CB瀬古が頭ではじき返すが、こぼれを相手FWマシアスがシュート、瀬古が防ぐが、もう一度シュート、これも瀬古が止める。
 10分、日本の右CK。藤本が蹴るが、相手DF。
 13分、ペナルティーエリア近くでパスを受けたFW宮代がペナルティーエリアに入り、相手DFに押されて倒れたが、PKにはならず。スカパー解説の播戸が「今日のドイツの主審の基準ではとらないということですね」と言う。
 18分、相手右MFメラスが座り込み立てない。いったんピッチを出る。
 21分、先制。左SB鈴木が入れたクロスは相手DFがはじくが、これをボランチ藤本がループで前線へパス、FW田川が相手DFをひきつけ、その後ろに走り込んだ宮代が押し込み、1−0。
 24分、メキシコは、怪我したメラスが一度は戻るが、やはりダメで、19番フィゲロアに替わる。
 28分、その入ったばかりのフィゲロアがライネスとパス交換してドリブル、DF陣の間からシュート、GK若原が捕る。
 31分、日本の右CK。藤本が蹴るが、相手DF。
 35分、右SB菅原が挙げたクロスに走り込んだFW田川がヘディングシュート、ゴールかと思ったが、オフサイド。解説の播戸が「決まらなくても、ネットを揺らせばFWは調子が上がります」。
 38分、日本の左CK。山田が蹴るが、相手DF。39分、田川からのパスを受けた山田がミドルシュート、相手DF。
 43分、宮代の足を踏んだ相手DFロサーノにイエローカード。
 追加タイム4分。49分、今度は相手10番ライネスを三人で囲み、斉藤未月がスライディングでボールを奪うが、その後、足も蹴ってしまい、イエローカード。播戸に「囲んでいたのに、いらないカードをもらった」と言われてしまう。1−0のままハーフタイム。

 後半開始からメキシコが二人目の交替。11番FWデラロサに替えて8番ドミンゲスを入れる。メキシコは初戦でイタリアに0−1で負けているので、日本戦で勝ち点がほしい。後半はかなり強めのプレスをかけてくる。
 6分、斉藤光毅からのスルーパスをペナルティーエリア右に走り込んだ斉藤未月が受けてシュート、相手GKがはじくが、これを宮代がシュート、相手DFに当たって右CKを得る。藤本が蹴り、ニアで田川がヘディングシュート、ファーポストに当たってゴールイン。2−0。メキシコの出鼻をくじく。
 10分、相手左サイドでメキシコのFK。ロサーノが蹴るが、鈴木がクリア。11分、メキシコの左CK。ドミンゲスが蹴り、ニアで触られ、ファーサイドの相手FWマシアスに合えば危なかったが、そのままゴールラインを割る。
 18分、DF小林が競り合いで相手FWマシアスに顔を蹴られて出血、ピッチを出て治療。解説の播戸が、「前半日本の得点は、相手が怪我で一人少ない時間に決めたのだから、今度は気をつけなければいけない」と言う。
 19分、宮代がミドルシュート、相手DFが防ぎ、日本の右CK。ここで小林が戻る。CKからは得点できず。
 21分、菅原からのパスを右サイドで受けた斉藤光毅が、ペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の左。22分、日本の右CK。藤本が蹴るが、相手DF。
 25分、相手左サイド深くでメキシコのFK。ロサーノが蹴り、セブルベダがヘディングシュート、枠の外。
 27分、ボールを取り返そうとした宮代が相手選手を倒してしまい、イエローカード。
 28分、メキシコが二人目の交替。20番左MFロサーノに替えて17番FWロペスを入れる。
 31分、日本が一人目の交替。斉藤光毅に替えて中村敬斗を入れる。
 32分、追加点。中村からのパスを下がって受けた田川がスルーパス、走り込んだ宮代がシュート、相手GKの腕の下を通り、ゴールイン。3−0。メキシコの選手たちが抗議するが、主審はビデオ画面を見ることなく、ゴールを認める。
 36分、日本が二人目の交替。ポランチ藤本に替えて伊藤が入る。
 38分、相手左MFフィゲロアにドリブル突破され、最後はライネスにペナルティーエリア真ん中でシュートされるが、枠の右。40分にもフィゲロアからのループパスを受けたFWロペスにシュートされるが、今度はオフサイド。
 42分、日本が三人目の交替。宮代に替えて長身FW原を入れる。
 45分、中村がペナルティーエリア右から縦にドリブル、シュートまでいくが、サイドネット。
 追加タイム4分。3−0でタイムアップ。

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サッカー短評 (2019.5/27)

大分トリニータvs.川崎フロンターレ 0対1 (2019.5/26 昭和電ド) 第13節

 マギーニョの来日初得点で、勝ち点差1の3位大分に勝利。なんと今節は1位FC東京、2位名古屋も敗れたため、これで2位浮上。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、マギーニョ。大島と守田のダブルボランチ、脇坂のトップ下。左右のワイドに長谷川と怪我から復帰の家長。ワントップにダミアン。ACLアウェイ戦から中4日、谷口、マギーニョ、守田、脇坂、ダミアンは連続先発。ベンチに小林が戻ってきた。
 大分は、今季久しぶりのJ1復帰だが、もう知っていた選手はいない。現在7勝2敗3分けの「予想外の快進撃」で勝ち点24の3位に付ける。ワントップに7得点でランキング1位タイの藤本憲明。二列目に小塚とオナイウ阿道。左右のアウトサイドに高畑と松本伶。長谷川雄志と島川のダブルボランチ。DF庄司、鈴木義宜、岩田の3バック。GKは元フロンターレにいた高木駿。システムは3-4-2-1。監督は片野坂。
 大分はホームだが、ここ2試合先に失点しているとかで、守備から入ってきた。フロンターレのパスに前線から早めのプレスをかけてくる。フロンターレの4-2-3-1とのシステムのギャップをついて、サイドで数的優位を生かして攻めてくる。まだ5月なのに、この週末は夏日で、16時キックオフでも気温29度。前半に飲水タイムを設けることになっていると西岡アナ。
 8分、オナイウにパスカットされ、右サイドを攻撃参加してきた岩田にパス、岩田にペナルティーエリア右からシュートされるが、枠の右。9分にも、カウンターを受け、下がって受けた相手FW藤本にシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 16分、フロンターレも大島がマギーニョを走らせて右サイドからクロスを入れたりするが、ダミアンに合わず。家長、マギーニョ、脇坂の関係がうまく回っていない感じ。鬼木監督からは脇坂に、もっとダミアンの近くでプレーするように指示が出ているらしい。
 22分、大分が前線にロングボールを入れる。ターゲットは藤本一人だが、かなり正確に入れてくるので、解説の水沼さんが「このロングボールも効果的」と言う。藤本にはジェジエウが付き、右CKとなる。相手キッカーは長谷川雄。「意外性のあるキックを蹴る」とのことだが、ファーサイドに走り込む味方がおらず。
 23分、飲水タイム。鬼木監督からは「焦れずにやっていこう」と声がかかる。
 26分、27分と大分に左右からクロスを入れられ、ゴール前に攻め込まれるが、DF陣がシュートは打たせない。
 28分、大分のカウンターをしのぎ、中央で脇坂が左サイドを上がった長谷川にパス、長谷川はペナルティーエリア左脇からクロスを上げ、中央ゴール前のダミアンの頭上を通り越したが、後ろに走り込んだマギーニョがダイレクトで押し込んだ。1−0。マギーニョは初得点。
 リードした後は、少しパスが回るようになった。しかし34分、パスカットされ、ペナルティーエリア左で相手MF松本にパスが通る。相手FW藤本にはジェジエウが対応、ボールは左CKとなる。キッカーはこちら側も長谷川雄。ニアでオナイウが触り、相手FW藤本のそばに落ちるが、登里が寄せてシュートを打たせず。
 40分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴るが、シュートに持ち込めず。
 45分、大島からのパスを受けた脇坂がファールで倒され、ペナルティーエリア左角近くでフロンターレのFK。脇坂が蹴り、ダミアンが触るが、相手DF。
 追加タイム2分。48分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、家長と大島がシュートするが枠の外。1−0でハーフタイム。

 後半開始から大分が一人目の交替。左アウトサイドMF高畑に替えてMF高山が入る。高山はフロンターレユースからベルマーレに入り、キャプテンまで努めたが、今季から大分に移籍。右アウトサイドに入り、そこにいた松本が左へ回る。
 6分、フロンターレの左サイドからパスをつないでダミアンに渡る。こぼれを脇坂がとっさにシュートするが、ヒットせず相手GK。
 7分、大分の左CK。長谷川雄が蹴るが、フロンターレDF陣がクリア。この際の競り合いで谷口と接触した相手DF鈴木が倒れて起き上がれない。担架でいったんピッチを出る。
 11分、右サイドから脇坂がクロス、ファーサイドを駆け上がってきた登里がシュートするが枠の上。
 15分、大分の右サイドでパスを受けた高山がペナルティーエリア右に入り、混戦になるが、大島がクリア。
 16分、大島からのパスを受けたダミアンが反転してシュートするが、相手DF。さらに17分、左サイドを上がってきた登里のクロスを、ダミアンがワンタッチでペナルティーエリア左にいた長谷川につなごうとするが、合わず。ダミアンは、長谷川がなぜ走り込まないのかという仕草。
 20分、大分の左サイドからクロスを入れられ、小塚にフリーでシュートされるが、ジェジエウが防ぐ。さらにオナイウからのパスを受けた相手MF長谷川雄に左からクロスを入れられるが、これもジェジエウがクリア、相手左CK。長谷川雄が蹴り、ゴール前で混戦になるが、マギーニョがクリア。
 21分、フロンターレが一人目の交替。ダミアンに替えて知念が入る。
 23分、相手MF小塚の折り返しのパスを相手MF長谷川雄がシュート、枠の上で助かる。
 直後にフロンターレが二人目の交替。マギーニョに替えて車屋が入る。車屋はそのまま右SBに。右をやるのは初めてか二度目くらいでは。
 29分、大分が二人目の交替。ボランチ島川に替えてMFティティパンが入る。
 31分、ペナルティーエリア内でパスを受けた脇坂がシュートするが、相手DF。脇坂は足がつってすわりこむ。
 34分、フロンターレが三人目の交替。脇坂に替えて小林が入る。35分、大分も三人目の交替。FW藤本に替えてFW後藤が入る。
 36分、ボールカットされ、相手右サイドから岩田にクロスを入れられるが、なんとか防ぐ。
 37分、フロンターレの右CK。家長がニアへ蹴り、相手DFにクリアされるが、こぼれを守田がひろい、左サイドからクロス、知念がヘディングシュートするが枠の外。
 39分、41分と大分は後藤にパスを送るが、シュートに持ち込めず。
 追加タイム5分。47分、相手右サイドからクロスを入れられるが、登里がクリア。
 49分、小林がボールをキープ、ペナルティーエリアに走り込む知念に折り返しのパス、知念がシュートするが枠の右。
 50分、フロンターレサポーターの歌う「アヴァンテ」が聞こえる。相手MFティティパンが左サイド奥にパスを出すが、味方に合わず、ゴールラインを割る。ここでタイムアップ。
 これで勝ち点26となり、1位FC東京が勝ち点30で足踏みしたので、4差につめよる。

 ※前日に、日本代表招集メンバーの発表があった。6/5と6/9のキリンチャレンジカップにフロンターレ守田が選ばれた(こちらにFC東京の17歳、久保建英が初めて呼ばれたことが一番の話題) 。6/17〜6/25のコパアメリカの遠征には、大分の若手GK小島とDF岩田が呼ばれた。3人とも試合前に花束をもらっていた。コパアメリカは国際マッチデーではないので、海外組がほとんど呼べず、五輪年代が18人、うち初招集が13人。この中にフロンターレ出身の板倉と三好や、法政大学のFW上田も含まれている(久保と中山雄太はコパにも呼ばれているが、キリン杯の方が早いので初招集に数えない)。

サッカー短評 (2019.5/26)

U20日本vs.U20エクアドル 1対1 (2019.5/22 ポーランド) U20W杯グループステージ第1節

 とりあえず負けずにすんだ。前半終了間際の相手FKで、GK若原のはじいたボールが日本の田川選手に当たってオウンゴール。しかし後半23分、こぼれ球につめたMF山田が冷静に蹴り込み、1−1に。その後はチャンスもあったが決めきれず、引分けに。
 先発は、GK若原、DF東、小林友希(ゆうき)、瀬古、菅原。伊藤洋輝と齊藤未月のダブルボランチ、左右のワイドに山田と郷家。田川と斉藤光毅(こうき)のツートップ。キャプテンは斎藤未月。ベンチに高校生FW西川やフロンターレのFW宮代など。監督は影山さん。
 エクアドルも4-2-3-1のシステム。長身の9番カンパーナのワントップ。トップ下に10番レサバラ。この10番がゲームメーカー。左右のワイドに11番アルヴァラードと20番プラータ。8番シフエンテスと5番アルシヴァルがダブルボランチか。DFポロゾ、パラシオス、エスピノーザ、ミナ。GKラミレス。キャプテンは4番エスピノーザ。監督はアルゼンチンの人でセリコ。エクアドルのこのU20チームは、U20W杯の南米予選にあたるU-20南米選手権で優勝し、フル代表を含む各年代を通じてエクアドル史上初の南米王者になったということで、国民の注目を浴びているらしい。
 試合は前後半ともエクアドルに主導権を握られた。前半のボール支配率は32対68。日本のシュートは1本。こぼれ球をことごとく拾われてしまう。攻撃のときのパスを目の前の相手選手に当ててしまう。Jスポーツ解説の戸田さんは「ボールを獲った後のパスを出す先がない。受け手の方でもっと動いてあげないと」と言う。
 4分、日本の左CK。斉藤光が蹴るが、相手長身FWカンパーナにクリアされる。
 5分、中央右寄りで相手FK。レサバラが蹴るが、日本のDF陣にクリアされる。
 日本の数少ないチャンスは17分と22分。17分には相手ボールをカットして右SB菅原がドリブル、パスをつないでFW田川に渡る。田川がシュートしようとしたところを相手DFにはばまれる。
 22分には、日本の右サイドからのクロスを相手DFミナがクリアミス、齊藤未が入れ替わって、飛び出してきた相手GKをかわそうと体勢を崩しながらシュートしたがヒットせず、コロコロとゆっくりしたボールは戻ってきた相手DFにクリアされる。
 この間、21分には、相手スローインから相手FWカンパーナのポストプレーを受けたレサバラにシュートを打たれたが、枠の上で助かる。
 32分、日本の左CK。斉藤光がファーへ蹴るが、相手DF。相手のCFカンパーナ以外にもDFに長身の選手がいる上、体幹が強く、日本の選手は競り勝てない。
 35分、相手FWカンパーナに、こぼれ球をダイレクトシュートされるが、GK若原の正面。
 41分、相手MFプラータからのパスを受けた相手FWカンパーナが落とすと、相手MFアルヴァラードがシュート、日本のDF陣が防ぐ。
 43分、日本の左SB東が相手MFプラータにドリブルでかわされ、ペナルティーエリア手前右寄りで山田が倒し、FKを与える。山田にイエローカード。このFKをアルヴァラードが蹴り、GK若原が飛び出し、はじいたが、誰かに当たってゴールインしてしまう。0−1。リプレイを見ると、ゴール前につめていたFW田川で、若原のはじいたボールが至近距離で顔に当たり、ゴール前に倒れていた。ハーフタイムにリプレイを見た戸田さんは「できれば上にはじいてほしい」。

 後半開始から日本が一人目の交替。FW斉藤光毅に替えてFW宮代が入る。2分、パスを受けた宮代がゴール前にスルーパス、郷家が右から走り込むが合わず。
 4分、ボランチ伊藤が相手MFアルヴァラードにボールをとられ、相手FWカンパーナにつながれる。カンパーナからパスを受けた相手MFプラーダがペナルティーエリア右からシュート、日本DFに当たり、右CK。エクアドルは、CKのとき、ゴール中央に長身FWカンパーナ、その後ろに3人まっすぐ並び、ペナルティーアーク付近に小柄なレサバラが立つ。CKはアルヴァラードがニアへ蹴り、受けたカンパーナに郷家が寄せたが、浮かせたボールが郷家の手に当たり、PKの判定。
 6分、PKキッカーはレサバラ。しかし、キックはGK若原が防ぐ。ファインセーブ。
 9分、相手左CK。10分にも相手右CK。左CKはレサパラが蹴るが、DFがクリア。右CKはアルヴァラードが蹴り、ゴール前でカンパーナにつながるが、オフェンスファール。
 13分、左SB東がロングフィード、FW田川が走り込み、相手DFミナがクリアミスしたところを入れ替わり、ペナルティーエリア左奥から折り返す。これを右サイドから走り込んだ郷家が触るが、ヒットせず。
 21分、日本が二人目の交替。郷家に替えてFW西川を入れる。西川はそのまま右ワイドに入る。
 23分、追いつく。ボランチ伊藤がゴール前にループパスを入れ、走り込んだFW宮代が、ボールをはじいた相手GKに倒され、バッタリ倒れる。こぼれ球に山田がつめて、冷静にシュート、ゴールイン。1−1。
 エクアドルの選手たちは宮代がオフサイドだというのか、あるいはGKへのファールだというのか、主審に詰め寄る。テレビ画面には「VAR」のサインが出たらしく、解説の戸田さんが「今、VARと出ましたが、会場の雰囲気を見ると、そのままゴールが認められたようですね」。スロベニアの主審は、耳のイヤホンに手を当てていたが、その後エクアドルの選手たちに何事か説明し、キックオフの笛を吹いた。
 32分、FW田川のシュートが相手DFに防がれ、日本の左CK。これをなんと宮代が蹴るが、ニアで相手DFがクリア。
 34分、エクアドルが一人目の交替。10番レサバラに替えて17番FWプラーサを入れる。17番も高めの選手で、ツートップにして放り込んでくるのかもしれない。
 34分、相手GKに宮代が詰め寄ると、キックミス、これを伊藤がダイレクトでシュートするが、大きく枠の上。
 40分、相手左サイドでパスをつながれ、最後はシフエンテスがミドルシュートをうつが、伊藤が防ぐ。エクアドルは、ゲームメーカーのレサバラがいなくなると、個人技しかできなくなったようだ。効果的なパス回しやサイドチェンジが全くなくなった。
 42分、右サイド菅原からのパスをつなぎ、右ワイドの西川が相手DFをかわしてペナルティーエリア右からシュートするが、ヒットせず、相手GK。
 追加タイム4分。46分、交替で入った相手FWプラーサがドリブル、齊藤未月がファールで止め、中央左寄りで相手FK。
 ここで日本が三人目の交替。MF山田に替えてMF中村を入れる。
 相手FKはアルヴァラードが蹴るが、日本のDFがクリア。
 49分、宮代が左サイドからクロス、ゴール前の田川に合わず。
 1−1のままタイムアップ。後半はやや持ち直して、ボール支配率は35対65。シュートも合計10本に。次は中二日でメキシコ戦。 

サッカー短評 (2019.5/25)

シドニーFCvs.川崎フロンターレ 0対4 (2019.5/21 シドニー) ACLグループH第6節

 この試合だけ見れば素晴らしかったが、グループステージ全体の戦いを見れば、ホームで蔚山と上海に勝てなかったことが、つまり勝ち点2の代わりに6を得なかったために2年連続でグループステージ敗退となった。
 先発は、名古屋戦から8人入れ替え。GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、舞行龍ジェームズ、マギーニョ。守田と田中碧のダブルボランチ、山村のトップ下。左右のワイドに斎藤と脇坂。ワントップは名古屋戦で怪我したダミアン。キャプテンマークは谷口。ベンチに知念、大島、長谷川など。憲剛は帯同していない。
 シドニーは、既に敗退が決まっている。その上、2日前に国内リーグのグランドファイナルをPK戦まで戦ってリーグ優勝を決めたばかりで、その試合に先発したレギュラーたちはベンチ外。若手主体で臨んできた。ツートップに18歳のFWイバノビッチと元イラン代表のグーチャンネジャド。左右のワイドにデシルバとカセレス。8番キャプテンのレトレとデブリンのダブルボランチ。DFキング、マキング、トラット、シビリオ。GKは今季初登録というハワードベル。日テレジータスの解説、城は「前半のうちに3点くらいとって試合を決められるといい」。
 フロンターレは、この試合に勝って、なおかつもう一つの試合で蔚山が上海に勝つか引分ければ、2位になれる。上海がホームで勝てば、フロンターレが何点とろうと敗退。鬼木監督は、ハーフタイムに選手たちには他球場の経過は知らせない方針という。
 シドニーボールでキックオフしたが、すぐフロンターレのボールになる。
 3分、山村のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。脇坂が蹴り、ファーで守田が頭で折り返すが、相手DF。4分、山村のシュートが相手DFに当たり、再度左CKを得る。脇坂が蹴り、こぼれを守田がシュートするが、相手DF。
 8分、相手左サイドからのスローインを受けた相手FWグーチャンネジャドが縦に突破を試みる。深い位置からクロスを上げるが、その前にゴールラインをわったという判定。
 9分、先制。下がってパスを受けたダミアンが脇坂に横パス、脇坂はペナルティーエリア手前中央からミドルシュート、これが見事に右隅に決まり、1−0。
 13分、今度はダミアンが相手DFからボールを奪い、やや強引にシュートするが、相手GK。
 序盤には左サイドの車屋が攻め上がってクロスを入れたが、相手DFがクリア。右サイドのマギーニョには、守田が出したり、脇坂がパスしたりするが、なかなかシュートまでつながらない。
 19分には、齊藤が左サイドからドリブルでペナルティーエリアに入り、相手DFに倒されるが、ノーファールの判定。主審はイラクの人。リプレイを見ると、しっかり立ち足をすくわれているが、VARはグループステージでは適用されない。
 20分、マギーニョが右サイドを攻め上がり、ペナルティーエリア右から低いクロス、ニアで田中碧がスルー、山村がシュートするかと思いきや、後方から猛烈なスピードで走り込んだ脇坂がその勢いのままシュート、左隅に決まる。2−0。今日は脇坂の日らしい。
 22分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴り、舞行龍がヘディングシュートするが、相手GK。
 24分、マギーニョのシュートは枠の上。左サイドの齊藤がドリブルからクロス、山村がヘディングシュートするが、相手GKがはじいて右CKを得る。これを脇坂が蹴り、ダミアンがニアでヘディングシュート、枠の左。惜しかった。
 28分、また追加点。車屋が左サイドから入れたクロスを山村がシュートするもすべってしまう。こぼれを田中碧がシュート、相手DFに当たってゴールイン。3−0。本当に前半で3点入ってしまった。
 29分、山村がペナルティーエリア左でシュート、相手GK。アナウンサーが「山村がシュートを決めれば、フロンターレ移籍後、公式戦初ゴールとなるので、決めたいでしょうね」と言う。
 33分、脇坂がペナルティーエリア手前右寄りからミドルシュート、相手GKがはじいて右CKを得る。脇坂が蹴り、ゴール前で混戦になるが、クリアされる。
 40分、マギーニョのパスをカットした相手ボランチのデブリンにペナルティーエリア左に入られるが、GKチョン・ソンリョンが止め、相手左CK。これをレトレが蹴り、ファーでトラットが競り勝ち、ヘディングシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 42分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが、オフェンスファールの判定。
 追加タイム1分。3−0でハーフタイム。残念なことに、上海がリードしているという他球場の途中経過。

 後半は交替なしで開始。
 7分、シドニーのカウンター。相手FWイバノビッチにボールが渡り、ポストプレー、これを相手FWグーチャンネジャドがループシュート。バーに当たってはねかえったボールをイバノビッチがダイレクトで蹴るが、枠の上で助かる。
 9分、マギーニョが右サイド深くで相手DFにファールで止められ、フロンターレのFK。脇坂が蹴り、ニアで谷口がシュートするが、枠の右。
 15分、また追加点。相手DFにダミアンと山村でプレスをかけ、ダミアンがボールカット、そのままゴール前に突進、シュートを決める。4−0。
 17分、フロンターレが一人目の交替。齊藤に替えて阿部が入る。
 19分、シドニーの攻撃。スルーパスに走り込んだ相手FWグーチャンネジャドが、ペナルティーエリア右の角度のないところからシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。危なかった。
 23分、シドニーが一人目の交替。18歳のFWイバノビッチに替えて17歳のFWオースティンを入れる。17歳とは思えぬ立派な体格。
 24分、マギーニョのクロスがクリアされてフロンターレの右CK。脇坂が蹴り、山村がヘディングシュート、相手DF。
 25分、フロンターレが二人目の交替。ダミアンに替えて知念が入る。
 26分、フロンターレの右CK。これも脇坂が蹴り、山村がヘディングシュートするが、相手GKがぎりぎり防ぐ。
 29分、シドニーが二人目の交替。17番カセレスに替えて28番MFティリオが入る。
 32分、知念のクロスが相手DFにクリアされ、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、山村がぴったりのタイミングでヘディングシュート、わずかに枠の左。
 38分、フロンターレが三人目の交替。谷口に替えて長谷川を入れる。谷口はキャプテンマークを守田に渡す。守田がCBに下がり、脇坂がボランチ、阿部が脇坂のいた右ワイドへ回り、長谷川は左ワイドに入る。
 39分、シドニーも三人目の交替。24番ボランチのデブリンに替えて27番MFスコタディスが入る。
 41分、脇坂が相手キャプテンのレトレにファールで倒され、中央右寄りでフロンターレのFK。レトレにイエローカード。FKは脇坂が蹴るが、相手DFにクリアされ、右CKとなる。これも脇坂が蹴るが、オフェンスファール。
 43分、阿部が右サイド奥埜スペースでパスを受け、ワンタッチで速いクロス、相手GK。
 追加タイム2分。4−0でタイムアップ。
 勝ち点8となるが、もう一つの試合は、上海がなんと5−0で蔚山に勝ち、勝ち点9に伸ばして2位を確保。フロンターレのACLは終わった。

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サッカー短評 (2019.5/17)

川崎フロンターレvs.名古屋グランパス 1対1 (2019.5/17 等々力) 第12節

 ホームなのに前半終了間際に先制され、後半途中出場のダミアンの同点弾でなんとか引き分けた。そのダミアンまで負傷し、ACL最終戦は大丈夫か。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、馬渡。大島と田中碧のダブルボランチ、6試合ぶりの憲剛がトップ下。左右のワイドに長谷川と阿部。ワントップ知念。憲剛と阿部が怪我から復帰、田中碧と知念は2試合ぶり先発か。ベンチに車屋、守田、山村など。
 名古屋は、システムは4-4-2。ジョーと長谷川アーリアジャスールのツートップ。二列目に今季加入のマテウス、今季加入のシミッチ、今季加入の米本、シャビエル。DF今季加入の吉田豊、丸山、中谷、今季加入の宮原。GKランゲラック。全員前節と同じらしい。キャプテンは丸山。監督は3年目の風間さん。
 システムは違うが、同じ戦い方が基本の"風間ダービー"。今年の名古屋は好調で、2位に付ける。対戦成績はフロンターレが大きく勝ち越しているが、それは風間監督になる前がほとんど。それでもリーグ戦では、2013年から負けていないらしいので、苦手意識はない。
 名古屋のキックオフで始まり、前線の相手FWジャスールまでつながれそうになるが、ジェジエウと馬渡が防ぐ。
 フロンターレは、知念のパスに田中碧が走り込んだり、大島のループに長谷川が走り込んだりするが、シュートまでいけず。
 オープニングシュートは8分、相手ボランチ米本のミドルシュート。大きく枠の上。
 11分には、相手左サイドでFKを与える。シャビエルが蹴り、シミッチが頭で触るが、谷口が寄せて枠の右。
 15分、登里から長谷川へのパスをカットされ、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが相手GKがはじく。こぼれを谷口がシュート、大きく枠の上。これは戻る時間を稼ぐため。
 17分、名古屋の左CK。シャビエルが蹴るが、知念がクリア。
 25分、名古屋のカウンター。ボールをカットされ、最後は相手MFマテウスにペナルティーエリア左に入られ、クロスも上げられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。このへんまで、どちらかと言えば、名古屋の時間帯。
 26分、フロンターレの右CK。憲剛がニアに蹴るが、馬渡に合わず。直後に名古屋のカウンターを受けるが、登里が戻って防ぐ。互いに攻守の切り替えが速くて落ち着かない。
 相手右ワイドのシャビエルはわりとフリーに動く。右サイドにいるときは長谷川と登里で対応。しかし、相手DF宮原や相手FWジャスールが加わると突破されてしまう。反対の相手左ワイドのマテウスには、阿部と馬渡で対応しているが、こちらもなんとかぎりぎりの勝負。知念には相手DF中谷が付いているが、フロンターレらも相手FWジョーにはジェジエウが付いている。HPのコメントを見たら、ジェジエウはアトレチコ・ミネイロでジョーと一緒にプレーしたことがあるそうだ。
 33分、阿部がドリブルからシュートするが、相手DF。こぼれを馬渡が再度シュートするが、相手GK正面。
 37分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛がファーへ蹴るが、相手DF。続く右CKも憲剛がファーに蹴るが、シュートまでいけず。
 39分、中央で相手FK。シャビエルがペナルティーエリア左に蹴り込み、相手DF中谷が頭でジョーにつなごうとするが、憲剛がバックヘッドで触り、GKチョン・ソンリョンに送る。
 40分、GKチョン・ソンリョンのキックを拾われ、相手MFマテウスにつながれ、マテウスに左からクロスを上げられるが、誰にも合わずにゴール前を通過。43分には、シャビエルに右サイドからクロスを上げられるが、ジョーにはジェジエウが密着。
 45分、中央左寄りで相手FK。丸山が蹴り、ジョーが競り勝ってポストプレー、ペナルティーエリア手前で受けたマテウスがトラップして落ち着いてシュート、カーブを描いて右隅に決まる。0−1。マテウスには、馬渡が遅れて寄せていたが、シュートブロックできず。DAZN解説の柱谷幸一さんは「守備も難しかった。もう一人いたから馬渡は少し遅れてしまった」と言う。このままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、2分と知念がシュート。1本目は枠の右、2本目は相手GK。前半シュートしなかったので、その反動か。
 3分、相手MFシャビエルからのパスを受けたジャスールがペナルティーエリア右手前からスルーパス、ジョーが合わせてシュートするがオフサイド。やれやれ。
 10分、フロンターレが一人目の交替。田中碧に替えてダミアンを入れる。ダミアンと知念のツートップになり、憲剛がボランチに下がる。
 11分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ジェジエウが触り、こぼれを谷口がシュートするが、ヒットせず。
 直後に名古屋も一人目の交替。マテウスに替えて和泉を入れる。マテウスは前半の途中から時々脇腹を押さえていた。
 14分、中央左寄りで名古屋のFK。シャビエルが蹴るが、味方に合わず。
 15分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えて斎藤が入る。
 19分、相手左CK。シャビエルがファーへ蹴るが、誰もおらず、ゴールラインをわる。20分、相手DF丸山が持ち上がり、DFラインの裏へロングパス。シャビエルが走り込んでフリーで受け、ペナルティーエリアに入り、シュートをうつが、GKチョン・ソンリョンが止める。ファインセーブ。
 22分、フロンターレのリスタートで、シャビエルが離れないので、大島がボールを当てる。シャビエルにイエローカード。主審は西村さん。
 24分、GKチョン・ソンリョンからのロングキックを下がって受けたダミアンが頭で長谷川につなぎ、前線へ走り出す。長谷川は走り込むダミアンへパスを送り、ダミアンはペナルティーエリア右に入って、角度のないところからニアへシュート、相手GKランゲラックの指をはじいてゴールイン。1−1。解説の柱谷さんは「GKはファーへ打つと思って一瞬遅れましたね」。リプレイを見ると、相手GKははじくのではなく捕りにいっていた。
 29分、長谷川が何度目かのドリブルを相手DF宮原に止められて倒れ、やっとファールをとってもらう。宮原にイエローカード。
 30分、知念が落としたボールを大島がミドルシュートするが、相手DF。
 33分、相手左サイドから崩され、最後は相手FWジョーにシュートされるが、枠の左。
 35分、フロンターレが三人目の交替。憲剛に替えて脇坂を入れる。直後の左サイドでのFK。脇坂が蹴り、知念がヘディングシュートするが、枠の左。決めてほしい。
 36分、名古屋も二人目の交替。DF宮原に替えてFW相馬を入れる。互いに2点目をねらうため、攻撃的な選手を入れる。37分、相手右サイドで名古屋のFK。シャビエルが蹴り、ボールをつながれ、左からクロスを入れられるが、脇坂が防ぐ。
 39分、相手左SB吉田が左サイドを突破、クロスを上げられる。中央で相手FWジョーがヘディングシュート、谷口が懸命に競ったため、枠の上へ。
 直後に名古屋が三人目の交替。FW長谷川アーリアジャスールに替えてFW前田が入る。40分、相手左サイドからシミツチが上げたクロスをジョーにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 42分、ダミアンが右ももを押さえて座り込み、担架でピッチを出る。足を引きずっているので戻れないと思ったが、なんとテーピングをぐるぐる巻いて戻ってくる。
 追加タイム5分。47分、右サイドから脇坂がクロスを入れるが、相手GK。
 48分、相手左サイドからクロスを入れられ、こぼれを右サイドにいた前田にシュートされるが枠の左で助かる。
 49分、相手FW前田のドリブルを登里が蹴り出し、相手右CK。これをシャビエルが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。なんとか1−1で引分け。
 金曜の夜なのにチケットは完売で2万4821人の入り。スタッツを見ると、珍しくボール支配率(47%/53%)もパス数(484/593)も名古屋が上回っている。フロンターレは、憲剛が本調子とは言いかねたし、やはり前線に家長がいないのでためができない。
 勝ち点1を加えて23となり、暫定で3位に浮上。

サッカー短評 (2019.5/12)

清水エスパルスvs.川崎フロンターレ 0対4 (2019.5/12 アイスタ) 第11節

 終わってみれば、10年ぶりの5連勝で今季初の4得点。しかし、押し込まれた時間もあったし、こちらの得点も運が良かった面もあった。脇坂と大島の今季初得点はよかったが、小林と脇坂がともに怪我で交替というのが心配。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェシセエウ、馬渡。大島と守田のダブルボランチ、左右のワイドに斎藤と脇坂。小林とダミアンのツートップ。ベンチに車屋が戻ってきた。
 エスパルスは北川とドウグラスのツートップ。左右のワイドに中村慶太と金子。六平(むさか)と河井のダブルボランチ。DF松原、立田、ファン・ソッコ、エウシーニョ。GK西部。キャプテンは河井。エウシーニョと西部は元フロンターレ。ベンチにはチョン・テセと楠神もいる。監督は2年目のヨンソン。一昨年途中、サンフレッチェ広島の監督に呼ばれて来日。
 午後2時キックオフで気温は25度。1分、フロンターレの左CK。脇坂が蹴るが大きすぎ、誰にも合わずにファーへ。斎藤が拾いクロスを上げるが、相手DF。
 5分、馬渡のシュートが相手GKに防がれ、右CKを得る。こちらも蹴るのは脇坂。キックにダミアンが飛び込むが、上げた足がオフェンスファール。
 10分、登里のパスを受けた斎藤が左サイドをドリブル、ペナルティーエリア左に入り、ダミアンに横パス。ダミアンは反転してシュートするが、相手DF。
 15分、相手右サイドを上がってきたエウシーニョが、相手MF中村からのパスを受けて内側にきれこみ、相手ボランチ六平にパス、六平がミドルシュートをうつが、DF陣が防ぐ。フロンターレの左サイドは、エウシーニョと登里のマッチアップになっている。
 21分、相手CB立田がミドルシュートをうつが、GKチョン・ソンリョン。このへんまではエスパルスもかなり積極的に攻撃してきて、なかなかフロンターレもパスをつなげず効果的な攻撃をできない。
 22分、ダミアンが下がった位置でこぼれ球をひろい、右サイドをドリブル、シュートまでいくが、相手DF。これで左CKを得る。脇坂が蹴り、中央でジェジエウが頭で触り、ファーにこぼれたところを小林が滑り込んで押し込む。エスパルスのゴール内にいた北川が蹴り出すが、その前にゴールラインを越えていたため、先制。1−0。
 30分、相手左MF松原がサイドを突破してクロス、ファーの相手FWドウグラスにヘディングされるが、谷口がクリア。これで相手右CKを与える。金子が蹴るが、ダミアンがクリア。
 エスパルスは、パスで崩せないとなると、前線のドウグラスめがけて放り込むこともしてくる。ドウグラスの抜け出しも速いので、危ない場面もあった。基本的には、ドウグラスには、ジェジエウが付いていた。
 40分、こぼれ球を斎藤がループシュート、枠の上。
 41分、エスパルスのカウンター。相手左サイドから松原にクロスを上げられ、相手FW北川がシュート、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。この後も続けてドウグラス、松原、エウシーニョにクロスを入れられるが、全員で防ぐ。
 45分、フロンターレのカウンター。クリアボールを中央右サイドでダミアンがキープ。そのままドリブルしてペナルティーエリア右奥ゴールライン際で相手DFを抑え、ライン上にあったボールを足の甲でポンとゴール前に上げると、走り込んだ脇坂が相手DFの肩越しに頭で押し込んだ。2−0。
 追加タイム1分。2−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、脇坂が右サイド深い位置からシュート、枠の右。
 6分、相手MF金子からのロングパスに相手FWドウグラスが抜けだし、シュートされそうになるが、ジェジエウが防ぐ。
 9分、フロンターレま左CK。脇坂が蹴るが、相手GK。
 11分、大島からのパスを受けた斎藤がシュートするが、相手DF。
 12分、小林がすわりこんでおり、足を傷めたらしい。アナウンサーが「せっかく調子が上がった来たので長くならないといいのですが」と言う。長谷川が交替で入る。長谷川は左ワイド、斎藤が右へ回る。脇坂はトップ下か、ダミアンとツートップか。DAZN解説の福田さんが「斎藤は右の方がいいかもしれない。エウシーニョに手こずっていたから」と言う。
 15分、斎藤のドリブルから脇坂につなぎ、脇坂はダミアンにパス。ダミアンはペナルティーエリア右からシュートするが、右サイドネット。
 17分、相手CB立田が前線にループパス、こぼれをドウグラスがオーバーヘッド、枠の左で助かる。
 19分、フロンターレが二人目の交替。脇坂に替えて山村が入る。脇坂がいつどこで傷めたのかわからず。福田さんは「自分で歩いて出ますね」。
 24分、相手右DFエウシーニョからのクロスを登里が防ぎ、相手右CK。金子が蹴るが、谷口がクリア。
 27分、守田からのパスを受けた斎藤がドリブルでペナルティーエリア右に入り、シュート、相手DF。
 29分、エスパルスが一人目の交替。ボランチ河井に替えてチョン・テセが入る。キャプテンマークは、河井から立田へ渡される。システムは4−3−3に変更。前線は中央にテセ、左にドウグラス、右に北川。二列目インサイドMFは金子と中村、アンカーに六平。
 32分、馬渡のクロスが相手DFに当たって得たフロンターレの右CK。脇坂が下がったので、馬渡が蹴るが、相手DF。こぼれを大島がペナルティーエリア手前からヘディングシュート、大きく枠の上。
 35分、エスパルスが二人目の交替。MF中村に替えてFW滝が入る。
 直後に追加点。左サイド深い位置で長谷川がボールキープ。相手DFにカットされるが、こぼれを拾った大島がフリーでミドルシュート、無回転でゴール右奥ネットへ直接入る。3−0。これで試合はほぼ決まった。
 37分、エスパルスが三人目の交替。北川に替えて楠神が入る。楠神は左ワイドに入り、4-4-2に戻したらしい。解説の福田さんは「4-3-3にした理由がわからなかった。ドウグラスが消えていましたから」と言う。
 フロンターレのパスが面白いようにつながり、エスパルスの選手はカットできない。
 41分、フロンターレも三人目の交替。登里に替えて車屋が入る。
 42分、エスパルスのカウンター。相手MF金子にボールカットされ、スルーパス、これに走り込んだテセが受けてドウグラスに横パス、ドウグラスはシュートしたがオフサイドで助かる。
 43分、ロングボールからのこぼれ球をダミアンが左からシュート、枠の右。
 44分、エスパルスのカウンター。相手左サイドからクロスを入れられ、ファーでエウシーニョにシュートされるが、大島が防ぐ。さらに相手左サイドから楠神にドリブルでペナルティーエリア左に入られ、シュートされるが、DFが防ぐ。
 追加タイム4分。46分、さらに追加点。左サイドコーナー近くで、山村が長谷川につなぐ。長谷川はゴールライン際を突破、ニアポストにいるダミアンに低いパス、ダミアンは相手DF立田を背負ったままボールをポンと浮かせ、右足バイシクルでたたきこんだ。4−0。日本人にはできないシュートに見えた。
 このままタイムアップ。暫定で2位に浮上。しかし、後の時間の試合で、2位名古屋と3位大分も勝ったため、4位のまま。1位のFC東京は久保の初ゴールの1点でジュビロ磐田に勝ち、無敗で首位キープ。エスパルスは試合後、ヨンソン監督の退任を発表。

サッカー短評 (2019.5/10)

川崎フロンターレvs.上海上港 2対2 (2019.5/7 等々力) ACLグループH第5節

 またしても勝てる試合を引き分けた。開始7分で失点したが、前半のうちにダミアンのACL初得点で追いついたのはよかった。しかも、後半21分には、CKからの流れで追加点をとって逆転したところまではよかった。ところが、5分後にあっさり追いつかれたのにはがっかりした。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、舞行龍ジェームズ、馬渡。大島と守田のダブルボランチ、左右のワイドに長谷川と斎藤。小林とダミアンのツートップ。ペンチには、マギーニョ、田中碧、脇坂、知念など。
 上海上港は、エウケソンとフッキのツートップ。オスカルとアフメドフの二列目。左右のアウトサイドに23番フー・ファンと4番ワン。アンカーにラグビー選手のような体格の6番ツァイ。DF21番ユー、28番ヘー、2番ジャンの3バック。GKイェン・ジュンリン。
 現在グループ3位のフロンターレは、勝てば2位浮上、引分けだと自力突破消滅、負けると敗退決定。
 上海は、アウェイでも積極的に出てきた。1分、中央右寄りで相手FK。オスカルが蹴るが、谷口がクリア。2分、フッキが左サイドからドリブルしてシュート、枠の外。
 6分、フロンターレの右CK。馬渡が蹴るが、相手DF。
 7分、失点。斎藤のドリブルをオスカルにカットされ、すぐフッキにつながれる。フッキは相手左サイドを突破、ペナルティーエリア左に入り、GKチョン・ソンリョンが出てきたのもかわしてシュート、0−1。
 しかし、13分、追いつく。大島からの縦パスを受けたダミアンはいったん斎藤に渡し、斎藤からの横パスを左足で受け、右足にパスしてシュート、1−1。右に持ち替えてからキックまでが速かった。
 17分、フロンターレの左CK。馬渡が蹴るが、相手DF。19分には、馬渡からのパスを受けた斎藤がドリブルからシュートするが、大きく枠の外。はずしたが、斎藤が積極的でいい。
 22分、上海のカウンター。相手FWにボールが通りそうになるが、大島が戻ってCKにクリア。この相手左CKをオスカルが蹴るが、ダミアンがクリア。
 25分、守田がペナルティーエリア右に入ってパスを受け、シュートするがヒットせず。
 30分、相手MFアフメドフが意表をついてミドルシュートを打つが、大きく枠の外。
 35分、守田が相手ボランチのツァイとの競り合いで倒れたとき腰を膝蹴りされ、倒れてしばらく起き上がれない。ツァイにイエローカード。上海は、大島と守田のところを集中的にねらっている。ここをつぶせばフロンターレのリズムが出ないということを徹底してプレスしてくる。
 37分、左スローインから、ダミアンがミドルシュート、惜しくも枠の左。
 39分、相手左CK。オスカルが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。さらに40分、右サイドフッキからのクロスを相手右SBジャンにヘディングシュートされ、ボールは枠の左角に当たって出て行ったが、ひやっとした。
 43分、中央左寄りで相手FK。オスカルが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 45分、フロンターレの左CK。馬渡がニアへ蹴り、小林が頭で触るが、誰にも合わずにラインを割る。
 追加タイム2分。47分、斎藤が右サイドでドリブル突破を試みるが、相手DFに止められる。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、フッキにボールカットされ、ペナルティーエリアまでつながれるが、なんとか防ぐ。5分、中央で相手FK。ボールサイドにオスカルとフッキが立つ。フッキがボールを置き、強烈なシュートをうつが、壁に当たる。
 11分、登里が左サイドを攻め上がり、折り返すが、小林に合わず。このこぼれを大島がミドルシュート、近くの相手DFに当たり、大きく枠の外へ。これで得た右CKを馬渡が蹴るが、混乱になり、シュートに持ち込めず。
 14分、守田と相手MFフーが競り合い、守田のヒジが相手の首に当たり、イエローカードをもらう。
 16分、ルーズボールを拾った長谷川が、相手DFをかわしてペナルティーエリア左に入ってシュート、相手GK正面。
 20分、斎藤がドリブルせずにミドルシュート、相手DF。
 21分、追加点。フロンターレの右CK。馬渡が蹴り、いったんクリアされるが、守田が中央右サイドから大きなクロス、ダミアンも走り込むが、前線に残っていた谷口が頭の斜め後ろに当ててヘディングシュートを決める。2−1。谷口は今季初得点。
 上海が二人同時に交替。2番右SBジャンに替えて13番DFウェイが入る。6番ツァイに替えて15番MFリンが入る。日テレG+解説の北沢さんが「相手の監督は失点する前に交替を入れたかったですね」。
 25分、馬渡からのスルーパスに走り込んだ小林がダイレクトシュート、枠の上。フリーだったので、決めてほしかった。
 26分、追いつかれる。パスをカットされ、オスカルが相手右MFワンとパス交換しながら左サイドを突破、ゴール前にクロスを上げられる。相手FWは二人飛び込んできて、ニアの選手には谷口が付いたが、ファーのフッキには登里が対応、フッキがダイビングヘッドでねじこんだ。2−2。
 33分、今度はフロンターレが二人同時交替。こちらも遅きに失した。馬渡に替えて鈴木ラルフ、長谷川に替えて脇坂を入れる。
 34分、相手右CK。フッキが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 37分、上海が三人目の交替。FW9番エウケソンに替えて14番FWリーを入れる。
 39分、フロンターレも三人目の交替。守田に替えて山村を入れる。山村はトップ下か。
 40分、42分と山村がらみで左右からゴール前にクロスを送るが、相手DFもわりきって固めている。
 44分、中央右寄りで相手FK。オスカルが蹴るが、GKチョン・ソンリョン。
 追加タイム4分。上海は引分けなら、2位キープできるので、ボールを持つと時間稼ぎ。47分、フッキがミドルシュートをうつが、枠の外。
 48分、ラルフが右サイドをドリブルからクロス、さらにこぼれを斎藤が拾って攻め込むがシュートに持ち込めず。
 最後は相手GKのゴールキックでタイムアップ。

サッカー短評 (2019.5/3)

川崎フロンターレvs.ベガルタ仙台 3対1 (2019.5/3 等々力) 第10節

 今季初めて観戦した。最近いつも、発売開始日の朝すぐ、Jリーグのチケットサイトにログインしても接続できず、接続したときにはいつものバックSS指定席は売り切れていて、今回もやっとメインアウェイ寄りSS指定という席を手に入れた。
 今季初めて3得点できたのはよかったが、後半最後は押し込まれて1点返されたのはまずかった。全体的に、ボール支配できたが、後半、相手の時間帯になった時と、最後の試合の締め方が悪かった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、ジェジエウ、馬渡。田中碧と守田のダブルボランチ、脇坂のトップ下。左右のワイドに長谷川と斎藤。ワントップ小林。ジェジエウは初出場、脇坂は初先発。車屋、奈良、憲剛、阿部、家長、知念はベンチにもいない。ベンチには、ダミアン、山村、大島など。
 仙台は、ハモン・ロペスとジャーメイン良のツートップ。左右のアウトサイドに石原と吉尾。松下と富田のダブルボランチ。DF永戸、常田、金正也、蜂須賀。GKシュミット・ダニエル。
 前半開始早々の2分、相手左サイドから永戸にクロスを上げられ、相手FWジャーメインにシュートされるが、ヒットせず枠の外。
 この後は、おおむねボールキープしてパスを回せたが、なかなか攻め込めず。9分、守田からのスルーパスに走り込んだ脇坂がフリーでシュート(?)するが、相手GK。
 13分、先制。守田からパスをつないで、最後は脇坂からのスルーパスに走り込んだ小林が左足で決めたらしい。オーロラビジョンで確認。意外とあっさり決まってよかった。1−0。
 19分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛も家長もいないが、脇坂が立つ。神戸戦で決めた馬渡ではないらしい。ループのキックを前線に入れるが、相手DFにクリアされ、こぼれを斎藤がダイレクトでシュートするが、相手GK。惜しかった。
 28分、登里が対面の相手MF吉尾に突破され、クロスを上げられるが、DFが防ぐ。続けて相手FWジャーメインにも低いクロスを入れられるが、谷口がなんとかクリア。29分、仙台の右CK。永戸が蹴り、ニアでヘディングシュートされるが、枠の上で助かる。この後も続けてゴール前に迫られるが、オフサイドもあり、なんとかしのぐ。ジェジエウがなかなか器用だということがわかる。
 36分、フロンターレがパスをつなぎ、相手ペナルティーエリア内に入り込むが、誰もシュートせず、ボールを失う。がっかり。どうしてペナルティーエリアでシュートしないのだろう。
 37分、追加点。斎藤からのパスを受けた脇坂がペナルティーエリア右をドリブル、ライン際から相手GKとDFの間に鋭いパスを通し、ファーにいた長谷川が押し込んだ。2−0。
 40分、相手FWロペスにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 追加タイム1分。47分、フロンターレの右CK。脇坂が蹴り、ニアで小林が触り、長谷川がシュートするが、枠のわずかに右。2−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。ただし、長谷川が右ワイド、斎藤が左に回っている。
 5分、相手FWロペスをジェジエウが止め、ペナルティーエリア手前左寄りで相手FK。永戸が蹴るが、田中碧がクリア。
 7分、長谷川がドリブルでペナルティーエリア右に入り込むと、相手MF永戸に倒され、PKを獲得。長谷川はボールを嬉しそうに小林に渡す。これを小林が落ち着いてゴール右に決め、3−0。試合後のインタビューで、J1ホーム通算500点目と言われていた。
 10分、フロンターレのカウンター。登里からのパスを受けた斎藤が左サイドからドリブル、シュートするが、枠の左。惜しかった。
 12分、仙台が二人同時交替。MF吉尾に替えて関口を入れる。FWジャーメインに替えて長沢を入れる。
 16分、登里が相手MF関口に倒されて、左サイドでフロンターレのFK。脇坂が蹴るが、相手DF。19分には、右サイド馬渡からの折り返しのパスに走り込んだ脇坂がフリーでシュートするが、枠の左。
 直後に仙台が三人目の交替。右SB蜂須賀に替えてDF大岩を入れる。
 20分、相手左サイドからクロスを上げられるが、ロペスに付いたジェジエウが防ぐ。23分には、相手FWロペスに左からクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 しかし24分、失点。相手右サイド関口にクロスを上げられ、ペナルティーエリア内で長身FW長沢が落とし、攻め上がった相手DF大岩がシュート、あっさり決まる。3−1。交替で入った選手が全員活躍。
 27分、フロンターレが一人目の交替。守田に替えて大島が入る。守田はここのところ、どうもピリッとしない感じ。
 30分、相手右サイドを相手DF大岩に切り込まれ、クロスからシュートまでうたれるが、枠の外で助かる。フロンターレが疲れからか集中が切れたのか、オープンな展開になってくる。
 32分、フロンターレが二人目の交替。脇坂に替えて山村が入る。山村は背が高いので、ゴール前の攻防で有利。
 34分、相手左CK。永戸が蹴るが、ジェジエウがクリアして連続左CK。また永戸が蹴り、ファーで折り返され、ヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。今日はもう2〜3点分防いでもらっている。この間、せっかく入った山村は、ピッチサイドに出てスパイクを履き替えていた。
 42分、左サイドでパスをつなぎ、最後は長谷川からパスを受けた田中碧がペナルティーエリア手前右寄りからミドルシュート、枠の外。
 直後にフロンターレが三人目の交替。小林に替えてダミアンが入る。小林はキャプテンマークを谷口に渡す。
 追加タイム4分。46分、仙台のFK。関口が蹴り、相手DF金にヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョン。
 47分、フロンターレのカウンター。右サイドから斎藤がクロス、ダミアンが受け、こぼれを田中碧が押し込むが、オフサイド。さんざんはずした碧がやっと決めたと思ったが、残念。さらに斎藤がドリブルからシュートまで持ち込むが、枠の外。48分、山村がすばらしいシュートをうつが、右ボストに当たる。
 49分、相手左サイドから崩され、クロスを入れられるが、谷口がCKに蹴り出す。相手左CKから、シュートされるが、大きく枠の外で助かる。サポーターが「アヴァンテ」を歌う時間帯に相手CKを与えるのは、やめてほしい。3−1でタイムアップ。
 これで4連勝、暫定3位。この日に試合があったマリノスが広島に勝ったため。その後、前節5位の大分が土曜日の試合で勝ったので、4位に。5/4の神奈川新聞に「奈良が前日手術」とあったのでフロンターレHPを見ると、5/2の練習で靱帯と半月板損傷、全治4ヵ月とのこと。ああ〜痛い。

サッカー短評 (2019.4/28)

ヴィッセル神戸vs.川崎フロンターレ 1対2 (2019.4/28 ノエスタ) 第9節

 小林のリーグ戦初ゴールでアウェイの試合に勝ち、今季リーグ戦初の3連勝。後半、神戸がボランチに三田を入れてからは、相手に主導権が渡り、イニエスタからのパスをつながれ、最後はGKチョン・ソンリョンまで引き出されて1失点したが、何とかこらえて逃げ切った。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、舞行龍ジェームズ、馬渡。大島と田中碧のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と齋藤学。知念と小林のツートップ。齋藤は今季初先発らしい。長谷川も4節以来のスタメン。奈良がヒザの怪我で離脱。阿部と家長もいない。谷口と舞行龍は今季初コンビとか、齋藤学が右でやれるのかなどいろいろ不安もある。ベンチにダミアン、山村、ジェジエウ、宮代。宮代は初ベンチか。
 神戸は、ビジャのワントップ。イニエスタがトップ下。左右のシャドーに古橋と今季戻ってきた小川慶治朗。新加入のサンペールとセレッソから移籍の山口蛍のダブルボランチ。DF三原、大崎、ダンクレー、西。GKキム・スンギュ。監督は、交替して2試合目の吉田孝行。ポドルスキが怪我で離脱。キャプテンはイニエスタに交替。
 前半2分、斎藤からのパスを受けた小林が下がった位置からループシュート、相手GK。
 9分、中央右サイドで相手FK。イニエスタがファーへ蹴るが、誰も走り込まず、そのままゴールラインを割る。
 12分、ボールを失い、相手右サイド西が攻め上がって折り返しのクロス、古橋が落とし、山口がダイレクトでミドルシュート、枠の左。枠に来たら危なかった。
 13分、左サイドでパスをつなぎ、右から中央へ入り込んだ斎藤が受け、ドリブルからトウキックでシュートするが、相手GK。
 14分、大島からのパスを受けた知念がファールで倒され、ペナルティーエリア手前右寄りでフロンターレのFK。憲剛も家長もいないので、馬渡が蹴る。相手の壁は2枚。馬渡は直接狙い、山なりのキックが壁の右上を通り、右ポストに当たってゴールライン上でバウンド、左ポストにも当たって左奥に飛び込んだ。1−0。DAZN解説の福田さんが「馬渡の情報がなかったのかもしれないが、壁が2枚というのは少なかったのではないか」と言う。
 神戸はイニエスタが下がってボールを受け、いろいろさばいているが、大島が自由にさせないようマークしている。田中碧も果敢にボールを捕りにいったりしていた。大島が田中碧に山口を見るように言ったようだと放送席で実況。
 26分にも、斎藤のドリブルをファールで止められ、ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。先ほどよりゴールに近い位置。馬渡が蹴るが、相手DF。
 27分、神戸のカウンター。相手MF古橋にスルーパスを送られるが、GKチョン・ソンリョンがクリア。直後にフロンターレのカウンター。左サイドからのパスを受けた小林がシュート、枠の左。
 34分、大島からのスルーパスを受けた長谷川が左サイドからドリブル、シュートするが、相手GK。
 35分、相手FWビジャが下がってスルーパスを出すと、攻め上がってきた相手右SB西がシュート、フロンターレDFに当たり、相手右CK。これをイニエスタが蹴るが、DF陣がクリア。
 37分、大島からのパスを知念が落とし、小林がシュートするが、大きく枠の上。
 直後に相手ボランチ山口がバランスをくずし、田中碧がボールカット、パスを受けた斎藤がスルーパス、走り込んだ知念がシュート、これは相手GKにはじかれるが、つめた小林が押し込み、追加点。2−0。これが小林のリーグ戦1点目。
 この後、神戸にボールを握られ、圧力をかけられるが、全員で守ってハーフタイム。前半のスタッツを見ると、ボール支配率、パス数とも神戸が上回っている。これはめずらしい。解説の福田さんが言うように「家長がいないためにボールの収まる時間が作れない」。シュート数はフロンターレ8本、神戸4本だった。

 後半は交替なしで開始。3分、大島からのスルーパスを知念が受けようとするが、相手DFに防がれ、こぼれてきたところを大島がミドルシュート、枠の上。
 5分、フロンターレの左CK。馬渡がニアに蹴るが、小林のトラップがラインを割る。
 8分、相手FWビジャにペナルティーエリア内左でシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 12分、神戸が一人目の交替。右MF小川に替えて郷家が入る。郷家は左シャドーに入り、古橋が右に回ったらしい。
 14分、フロンターレの左CK。馬渡が蹴るが相手DFがクリアし、連続左CK。馬渡のキックはまた相手DFにクリアされるが、こぼれを大島がミドルシュート、相手DF。
 16分、大島のクロスがクリアされて、フロンターレの左CK。馬渡が蹴るがクリアされ連続左CK。馬渡のキックをニアで小林がさわり、大混戦となるが、知念のシュートは枠の左。ここで押し込みたかった。
 19分、相手左サイドで神戸のFK。イニエスタが蹴り、ビジャが頭に当てるが、DFにはさまれ、大きく枠の外。22分にも中央で相手FK。イニエスタが蹴り、いったんDF陣がはじくものの、こぼれを相手FWビジャにシュートされるが、これも防ぐ。
 23分、神戸が二人目の交替。ボランチのサンペールに替えて三田を入れる。4-3-3になったらしい。
 24分、フロンターレがパスをつなぎ、最後は斎藤が右サイドから入れたクロスにぴったりのタイミングでフリーの田中碧がヘディングシュートしたが、相手GK正面。惜しかった。
 27分、相手右CK。三田が蹴るが、DFがクリア。直後に相手左MF郷家にミドルシュートをうたれるが、枠の上。
 33分にも、イニエスタからのスルーパスに走り込んだ郷家にシュートを打たれるが、枠の左で助かる。解説の福田さんが「三田が入ってからイニエスタの負担が減り、より前の方で仕事ができるようになった」と言う。フロンターレは相手にボールをもたれているので、足が止まってきた。
 34分、相手SB西からのクロスをファーでフリーのビジャにシュートされるが、ヒットせず、ゴール前を通過。
 37分、ついに失点。神戸にパスをつながれ、後手に回っているうちにイニエスタが右サイド深くからクロス、これはいったんGKチョン・ソンリョンがはじくが、大きくはじけず、こぼれを拾った相手MF郷家が冷静に後ろの古橋へパス、GKチョン・ソンリョンがさらに飛び込んだところを古橋に打ち込まれた。2−1。ゴールライン上に3人DFがいたが役にたっていなかった。
 38分、フロンターレが一人目の交替。知念に替えて山村が入る。解説の福田さんが「山村はどこへ入るのか」。アナウンサーも「山村はDFからFWまでできますからね」と言う。そのままFWに入ったようだった。
 40分、フロンターレのカウンター。斎藤がドリブルでペナルティーエリア直前まで持ち上がるが、そこでボールを失う。ファールとはならず、神戸のカウンターを受ける。イニエスタが左サイドでボールキープ、ビジャにつながれるが、舞行龍が防ぐ。ビジャが倒れるとき、左肩を痛めたらしく、しばらく倒れた後、メディカルスタッフとともにいったんピッチを出る。
 44分、フロンターレが二人目の交替。斎藤に替えて鈴木ラルフが入る。神戸も三人目の交替。DF三原に替えてFW田中順也を入れる。
 ビジャはピッチに戻る。追加タイムは4分。
 47分、相手右サイドから西にクロスを上げられるが、DF陣がクリア。48分、ペナルティーエリア左角で相手FK。ビジャがニアを直接ねらうが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 49分、フロンターレが三人目の交替。長谷川に替えて下田が入る。フロンターレサポーターが「アヴァンテ」を歌っているのが小さく聞こえる。
 なんとか勝ちきって6位に浮上。神戸は4連敗らしい。それでも最終的なスタッツは、ボール支配率神戸が60%、パス数も神戸が倍近く多い。シュート数も並ばれた。

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サッカー短評 (2019.4/25)

川崎フロンターレvs.蔚山現代 2対2 (2019.4/23 等々力) ACLグループH第4節

 ホームなのに、引き分けるのがやっと。前半8分、小林の今季初得点で先制したのはよかったが、前半のうちに2失点して逆転されたのがダメだった。最後に交替で出てきたダミアンと知念が二人で押し込んで、なんとか2点目をとったが、逆転まではできなかった。非常にタフな試合だった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、怪我から復帰の谷口、奈良、馬渡。大島と田中碧のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに斎藤と家長。小林のワントップ。久しぶりに憲剛と大島、家長の3人がそろった。斎藤は初スタメン。
 蔚山はネグランのワントップ、トップ下にパク・ヨンウ。左右のシャドーにキム・インソンとキム・ボギョン。ディスケルドとシンのダブルボランチ。DFイ・ミョンジェ、ブルトハイス、ユン・ヨンソン、キム・テファン。GKオ・スンフン。システムは4-2-3-1。
 なぜかホームなのにフロンターレが白いセカンドユニフォームを着ている。
 前半3分、フロンターレの右CK。家長がショートコーナーを蹴り、憲剛が右サイド深くからクロス、谷口が競るが、相手DF。
 5分、相手左サイドで蔚山のFK。ボランチのシンが蹴るが、GKチョン・ソンリョン。
 6分、登里が左サイドをドリブル、相手DFに宛、左CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DFに当たり、今度は右CK。これを憲剛がファーへ蹴り、こぼれ球を大島が右前方へすばやくパス、小林がペナルティーエリア右からシュートをうちこみ、ゴール左奥に決まる。1−0。
 11分、馬渡が右サイドを攻め上がって、右CKを得る。憲剛が蹴るが、味方に合わず。
 14分、蔚山の左CK。シンが蹴るが、ニアで憲剛がクリア。こほれを相手DFブルトハイスに拾われるが、家長が防ぐ。
 18分、CKから失点。相手左CKをシンが蹴り、ニアで相手ボランチのディスケルドが触り、ファーでパクが押し込んだ。1−1。
 22分、大島のミドルシュートが相手DFに当たってフロンターレの左CK。憲剛が蹴り、小林が触るが、混戦に。こぼれを谷口がヘディングシュートするが枠の外。日テレの解説、城に「DFのヘディングはクリアが主だから」と言われてしまう。
 29分、蔚山の右CK。左SBのイ・ミョンジェが左足で蹴り、ファーで長身DFユンがヘディングシュート、DF陣がクリア。
 31分、また失点。相手左MFキム・インソンが左サイドをドリブル突破、相手FWネグランへ戻し気味のパス、ネグランはペナルティーアークあたりから強烈なシュート、GKチョン・ソンリョンの指先をはじいてゴールイン。1−2。
 34分、左サイドからパスをつなぎ、小林からのパスを家長がシュートするが、枠の外。
 39分、中央でフロンターレのFK。憲剛が蹴り、小林が走り込むが合わず。
 41分、馬渡が相手との競り合いで倒され、相手DFイ・ミョンジェにイエローカード。
 43分、44分と斎藤がミドルシュートを打つが、いずれも枠の外。
 追加タイム2分。46分、相手右サイドで蔚山のFK。イ・ミョンジェが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。1−2でハーフタイム。

 後半開始からフロンターレが一人目の交替。田中碧に替えて知念を入れる。小林とツートップとなり、憲剛はボランチへ。
 3分、大島からのパスを受けた家長がミドルシュートするが枠の左。決めてほしかった。
 5分、蔚山の左CK。シンがファーへ蹴るが、登里がクリアして今度相手右CK。こちらはイ・ミョンジェが蹴るが、憲剛がクリア。
 8分、斎藤のシュートが相手DFに当たり、フロンターレの左CK。憲剛のショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。10分、また左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。さらに左サイド登里が相手DFをかわして憲剛にパス、憲剛はシュートするが、枠の上。
 13分、蔚山の右CK。イ・ミョンジェがショートコーナーからクロスを入れてくるが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 14分、斎藤がドリブル突破を試み、ペナルティーエリア左に入ったところで、ユニフォームを引っ張られて倒れるが、ファールはとられず。主審はイランの人。
 17分、パスを受けた小林がペナルティーエリア手前で相手DF3人に囲まれ、こぼれたボールを知念がシュート、相手GK正面。惜しかった。
 26分、相手右CK。シンが蹴るが、DF陣が防ぐ。
 28分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、混戦になるが、最後は相手DF。ここでフロンターレの一人目の交替。家長に替えて脇坂が入る。脇坂はこれが初出場では。続けてフロンターレの左CK。憲剛が蹴り、馬渡か誰かが押し込むが、オフサイドの判定。惜しかった。
 29分、蔚山も一人目の交替。FWネグランに替えてDFチョン・ドンホを入れる。キム・ドフン監督は逃げ切り体制か。
 31分、蔚山の右CK。シンが蹴るが奈良がクリア。こぼれをつながれ、右サイド深くからキム・テファンに低く速いクロスを入れられるが、馬渡がクリア。
 33分、フロンターレの二人目の交替。憲剛に替えてダミアンが入る。ダミアンがワントップとなり、小林が右ワイド、脇坂がボランチに下がる。
 34分、相手左サイドからシンにミドルシュートを打たれるが、枠の外。
 35分、馬渡の右サイドからのクロスを斎藤がシュートするが、大きく枠の外。
 37分、登里が左サイドを突破、深い位置から折り返しのクロス、小林がシュートするが、相手GKがはじき、このこぼれに知念とダミアンがつめより、ダミアンが足の裏でころがし、知念が飛び上がって触ったのか、とにかくボールはネットを揺らす。ダミアンが立ち上がってガッツポーズ。2−2。やっと追いついた。
 39分、蔚山の右CK。イ・ミョンジェが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 40分、GKチョン・ソンリョンのロングフィードを受けたダミアンが相手DFブルトハイスに倒され、ブルトハイスにイエローカード。ペナルティーエリア手前中央でフロンターレのFK。ボールサイドに馬渡と脇坂が立つ。
 42分、蔚山が二人目の交替。同点になってしまったので、ボランチのディスケルドを下げてFWキム・スアンを入れる。フロンターレのFKは、馬渡が通りすぎて脇坂が直接ねらうが、壁に当たる。続く右CKは脇坂が蹴り、奈良が触るが味方に合わず。
 45分、右サイドからのクロスを知念がオーバーヘッドシュートするが、ヒットせず、枠の外。
 追加タイム4分。47分、斎藤が左サイドからドリブル、ペナルティーエリア左に入り、脇坂につなぐ。脇坂がシュートするが、相手DF。
 48分、フロンターレの右CK。ゴール前で混戦になるが、ファーにこぼれ、小林がFKでシュートするが、わずかに枠の左。
 49分、蔚山が三人目の交替。DFブルトハイスに替えてFWチュ・ミンギュを入れる。
 50分、蔚山のカウンターを受け、シュートまで持ち込まれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 51分、すばやくフロンターレもカウンターをしかけ、知念が左足でシュートするが、これもわずかに枠の左。2−2でタイムアップ。
 グループHのもう一試合では、上海上港とシドニーも2−2で引き分けたので、順位は3位で変わらず。

サッカー短評 (2019.4/19)

川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ 2対0 (2019.4/19 等々力) 第8節

 やっとホーム等々力でリーグ戦初勝利! 前半はベルマーレとのシステムのギャップを生かしてパスをつなぎ、阿部のミドルで先制。知念の4試合連続得点で追加点。後半は、システムを合わせてきたベルマーレにパスを寸断され、ピンチもあったが、無失点で逃げ切った。暫定5位に浮上。怪我で交替した阿部と馬渡が心配。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、舞行龍ジェームズ、奈良、馬渡。大島と田中碧のダブルボランチ、左右のワイドに阿部と家長。知念と小林のツートップ。ベンチには、山村、脇坂、ダミアンなど。憲剛、守田、車屋は怪我らしい。
 ベルマーレは、長身FW山崎のワントップ、左右のシャドーに梅崎とここまで4得点の武富。松田と斎藤未月のダブルボランチ。左右のアウトサイドに杉岡と岡本。DF小野田、フレイレ、山根の3バック。GK秋元。キャプテンマークは杉岡。監督ば 貴裁。
 勝ち点10で並ぶ8位と10位の対決。昨年は2戦とも引分け。前半3分、知念がペナルティーエリア手前からミドルシュート、相手DF。
 5分、相手右シャドーの武富が舞行龍と競り合った後、足を傷めて倒れる。いったん立ち上がるが、またすわりこむ。リプレイを見ると舞行龍の足は当たっていない。武富はピッチを出るが、戻れない。
 ベルマーレは代わりの中川を準備するが、家元主審はなかなか入る許可を与えない。この間、10人の相手にフロンターレがパスを回すが決定機は作れず。
 11分、相手ボランチ松田がミドルシュート、ヒットせず、相手GK。13分、ベルマーレが一人目の交替。武富に替えて中川が入る。
 14分、相手ボランチ斎藤がミドルシュート、フロンターレDFが寄せたため、大きく枠の外。
 ここまでパスはつなげるが、ベルマーレの厚い守備になかなかシュートまで持ち込めない。20分、大島からのパスを受けた知念がペナルティーエリア右でボールキープ、最後は右CKを得る。これを家長が蹴り混戦になるが、最後は相手DFがクリア。
 21分、先制。ピッチ中央から大島が前方に大きめのループパス、走り込んだ馬渡が胸トラップでポストプレー、これを阿部がダイレクトでミドルシュート、きれいな弧を描いて相手GK頭上を越える。1−0。八塚アナが「阿部はガンバ大阪時代から得点した試合は負けないというジンクスがある」と紹介。
 27分、パスに走り込んだ小林がペナルティーエリア付近で相手DFに倒され、本人はPKと思ったようだが、家元主審はFKの指示。解説の福田さんも「ペナルティーエリアの外ですね」。ファールした相手DF山根にイエローカード。
 このFKに家長と馬渡が立ち、馬渡が蹴るが、壁に当たる。
 33分、相手左MF杉岡にサイドをえぐられ、クロスを上げられる。これをクリアして相手左CK。松田が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが大きくはじく。
 36分、ベルマーレのカウンター。パスをつながれ、相手左DF小野田にペナルティーエリア左に入られ、シュートされるが、DFが防ぐ。
 37分、追加点。奈良が前線へ大きなループパスを通すと、知念が相手DFラインの裏に抜けて受け、相手GKとの1対1となり、ゴール左へ冷静に打ち込む。2−0。試合後のインタビューでは「迷いもあったが、決まってよかった。あまり調子は良くないが4試合連続という結果はよかった」と言っていた。とてもそんなふうには見えなかったが。
 追加タイム3分。47分、フロンターレの右CK。家長が蹴り、ニアで奈良が頭で流すが、シュートまでいけず。
 直後にベルマーレのカウンターを受けるが、奈良が猛スピードで戻って対応。2−0でハーフタイム。八塚アナと福田さんは「ベルマーレがひかずに攻め込むので面白いゲームになっている」と楽しそう。

 後半開始からベルマーレが二人目の交替。左DF小野田に替えて秋野を入れる。
 4分、相手左CK。松田が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 鬼木監督が指を4本立ててしきりにピッチ内に声をかけている。レポーターの高木さんが「どうも相手が4バックになったと伝えているようです」と言う。
 10分、中央右寄りでフロンターレのFK。ボールサイドに大島と家長が立つ。家長が蹴るが、オフェンスファール。
 15分、相手右MF岡本のスルーパスに相手FW山崎が走り込み、ペナルティーエリア右に入って反転してシュート、右ポスト際でGKチョン・ソンリョンがはじき出し、相手右CKに。ここでベルマーレが三人目の交替。ボランチ斎藤に替えて鈴木冬一が入る。CKは松田が蹴るが、DF陣がクリア。
 18分、レポーターの高木さんから「フロンターレの誰かが傷んでいて交替を求めています」。19分、相手右SB山根にミドルシュートされるが、阿部が戻って防ぐ。直後にフロンターレが一人目の交替。馬渡に替えて鈴木ラルフが入る。
 21分、相手ボランチ松田にシュートをうたれるが、枠の左。後半は、ベルマーレがシステムを同じ4-4-2に変え、パスがうまくつなげない。八塚アナと解説の福田さんが「前半は大島と家長が相手とのズレを利用してパスを出していたが、後半はできていない」。
 23分、フロンターレのカウンター。大島が右前方にパス、走り込んだラルフがクロス、相手DFに当たり、右CK。家長が蹴るが、ニアで相手DF。
 レポーターの高木さんからまた「フロンターレの方でまた誰かが傷んでいます」と報告。25分、フロンターレが二人目の交替。阿部に替えて長谷川が入る。
 26分、連続で相手左CK。松田が蹴り、混戦になるが、DF陣がクリア。解説の福田さんが「フロンターレは嫌な流れになっている。ここで失点すると続けて点をとられかねない」。
 28分、左サイドでパスをつなぎ、ペナルティーエリア左で小林がシュート、惜しくも枠の左。
 29分、ベルマーレのカウンター。相手右サイド岡本からクロスを入れられ、大島がクリア。そのこぼれを相手左サイドから梅崎にクロスを上げられ、ゴール前に攻め上がっていたCBフレイレにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。危なかった。続く相手右CK。秋野が蹴り、杉岡がヘディングシュート、DFがクリア。また相手右CKとなるが、今度はGKチョン・ソンリョンがはじく。
 33分、相手ボランチ松田に無回転シュートをうたれ、枠に飛ぶが、GKチョン・ソンリョン。
 37分、登里がボールカットからロングドリブル。猛スピードでペナルティーエリアまで入ってシュートをねらうが、戻った相手DFが防ぐ。
 38分、長谷川が左サイドで相手DFをかわし、知念につなぐ。知念はペナルティーエリア左からねらいすましたシュートをうつが、相手DFをかすって枠の右。これで得た右CKを家長が蹴るが、相手DF。
 40分、フロンターレが三人目の交替。知念に替えて脇坂が入る。脇坂は2年目でこれがJリーグデビューとなる。小林をワントップにして、家長のトップ下、脇坂は右ワイドに入り、前からの守備で走れということだろう。
 42分、長谷川がペナルティーエリア手前から鋭いシュート、相手DFに防がれ、右CK。家長は大島とショートコーナーからサイドライン沿いにパス交換して時間を使う。
 45分、脇坂が左サイドへ展開、長谷川が切れ込んでペナルティーエリア左に入り、今度はニアの左下をねらったシュートをうつが、相手GK。惜しかった。
 追加タイム4分。46分、長谷川が左サイドからゴール前に低いクロス、相手DFに当たり、小林に合わず。
 47分、ベルマーレのカウンター。ミドルシュートを打たれ、DF陣が防ぐが、相手右CKを与える。秋野が蹴るが、味方に合わず。
 48分40秒くらいで、フロンターレのサポーターが「アヴァンテ」を歌い始めるが、ボールはベルマーレが持っている。しかし、2−0でタイムアップ。やれやれ。やっとホームで勝ち、今季初めての連勝。勝ち点13で暫定5位に浮上。
 金曜開催なのに1万9千人以上も入った。金曜開催のもう1試合は1位広島と2位FC東京の首位決戦で、FC東京がオリベイラの1点で勝ち、逆転して1位になった。

サッカー短評 (2019.4/14)

サガン鳥栖vs.川崎フロンターレ 0対1 (2019.4/14 駅スタ) 第7節

 やっと2勝目。17位のサガン鳥栖相手に苦戦。前半は鳥栖のハイプレスにパスが寸断され、0−0。後半、知念の3試合連続得点で先制し、追加点をねらったが、5試合ぶりに先発復帰した小林の動きもまだ鈍く、なんとか逃げ切った。これでようやく上半分に入る8位に浮上。
 先発は、J1通算100試合出場のGKチョン・ソンリョン、DF登里、舞行龍ジェームズ、奈良、怪我から復帰の馬渡。リーグ戦初先発の下田と5試合ぶりの大島のダブルボランチ、家長のトップ下。左右のワイドに阿部と小林。ワントップ知念。憲剛は韓国遠征にいないと思っていたが、どうやら怪我らしい。ACL蔚山戦で途中交替した車屋もベンチ外。もちろん蔚山戦で負傷退場した155試合連続出場の谷口もいない。ベンチにはダミアン、山村、ジェジエウなど。ジェジエウは初ベンチ入りではないか。
 鳥栖は金崎夢生のワントップ、左右のシャドーに原川と17歳の松岡。トップ下にクエンカ。高橋義希と高橋秀人のダブルボランチ。DF三丸、高橋祐治、藤田、原の4バック。GK大久保。ベンチには、トーレス、ガロヴィッチ、ブルシッチなど。監督は今季スペインから来たカレーラス。
 雨の中の試合。鳥栖はここまでのリーグ戦6試合でクエンカの1得点のみ。前節仙台戦は0−3で敗戦と八塚アナ。そこのDF面は改善してきたはずと言う。
 前半1分、中央右寄りで相手FK。原川がクエンカにパス、クエンカがペナルティーエリア左前方に蹴るが、ゴールラインを割る。
 5分、鳥栖のロングフィードに相手ボランチ高橋義希が走り込み、ゴール前まで詰め寄られるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。蔚山戦でもそうだったが、相手のボールホルダーにプレスがかかっていないので、いいパスやフィードが通ってしまい、あっという間にゴール前まで攻め込まれてしまう。
 フロンターレも7分に舞行龍からのロングパスに小林が走り込むがオフサイド、9分には奈良からのフィードに知念が走り込むが相手GK。
 11分、鳥栖のカウンター。相手左サイドから攻め込まれ、こぼれを相手MF松岡にシュートされるが、DF陣が防ぐ。
 16分には、舞行龍からのロングパスが知念に通り、ペナルティーエリアに入るが、シュートできず。さらに馬渡が対角線の阿部にロングパスを通し、阿部が折り返すがつながらず。
 20分たつが、両チームとも攻撃を効果的に組み立てられず。むしろ鳥栖の方がフロンターレ陣内に攻め込む回数の方が多い感じ。八塚アナが解説の森崎浩二に「フロンターレがボールを握る展開になるかと思いましたが、鳥栖もかなりボールをつなげていますね」と言う。
 21分、相手右サイド深くでロングスロー。相手FW金崎が触り、こぼれを相手ボランチ高橋義希にシュートされるが、枠の右。
 25分、舞行龍の金崎へのチャージがファールとなり、イエローカード。主審は東条さん。中央で相手FK。原川がペナルティーエリア左前方に蹴り、相手DF高橋祐が頭で折り返すがGKチョン・ソンリョン。
 30分、やっと初シュート。家長のクロスがクリアされてフロンターレの左CK。下田が蹴り、ゴール前で混戦となるが、なんとか小林がシュート、ややヒットせず、相手GK。
 31分、鳥栖のカウンター。ロングボールが相手FW金崎に通り、右サイドからシュートされるがGKチョン・ソンリョンがはじき出して右CKに逃れる。これを原川が蹴るが、奈良がクリア。
 34分、大島からのループパスを受けた知念がキープ、こぼれを家長がドリブルからミドルシュート、相手DFにはじかれ、こぼれを登里が拾うがシュートまで持ち込めず。
 37分、相手左SB三丸からのサイドチェンジのパスを受けた右SBの原がドリブルで攻め上がり、クロス、阿部が防いで相手右CK。これを原川が蹴るが、知念が防ぐ。さらにこぼれを原が低いクロス、これはGKチョン・ソンリョン。
 38分、相手左SB三丸がドリブルからクロス、相手右サイドで受けた松岡が飛び込みヘディングシュート、枠の上で助かる。
 41分、小林からのパスを受けた馬渡がシュートするが相手GK正面。
 追加タイム1分。46分、相手左SB三丸からのクロスに相手ボランチ高橋義希が走り込み、奈良がボールをはじいたこぼれにクエンカがつめるが、GKチョン・ソンリョンが最後は押さえる。やれやれ。全く鳥栖ペースで前半終了。

 後半は交替なしで開始。後半も立ち上がりは鳥栖がボールを回す。
 4分、阿部が左サイドをドリブル、ゴールライン近くから低いクロス、ゴール前の小林に通るが、シュートできず。
 6分、先制。大島からのループパスを受けた知念が、相手DFと競り合うが前を向き、ペナルティーエリア右に入ってすぐシュート、相手DFとGKの間を通って左下隅に決める。1−0。
 8分、フロンターレの左CK。下田が蹴るがニアで相手DF。急にフロンターレのパス回しが軽快になり、ワンタッチが増える。
 13分、馬渡のクロスがクリアされて右CK。下田が蹴るが、相手DF。こぼれを拾うがシュートまでいけず。15分にも、登里のクロスがクリアされて左CK。これも下田が蹴るが相手DF。
 16分、鳥栖が一人目の交替。原川に替えて小野裕二が入る。同じく左シャドー。
 19分、馬渡が小野を後ろから押さえて倒し、イエローカード。相手左サイドでFK。小野が蹴り、高橋祐治がヘディングシュートするが、枠の上。
 26分、鳥栖は二人同時交替。金崎に替えてトーレス、松岡に替えて安が入る。これで前線の3人を全て入れ替えた。フロンターレも一人目の交替。馬渡に替えて鈴木ラルフを入れる。何回か相手左SB三丸に攻め上がられてクロスを入れられているし、対面の馬渡がイエローをもらったこともあり、その対策だろう。続けて二人目の交替。28分、下田に替えて田中碧を入れる。
 鳥栖はせっかくトーレスがいるのに、ベンチ外が多いし、90分使えないし、今だに回りの選手との連携がもうひとつ。でも、けっこう下がってきてボールを受け、気の利いた展開もやる。入ったばかりの小野が、ベンチ前で左太ももにテープをぐるぐる巻いている。
 34分、相手左SB三丸に相手左サイドを突破され、低いクロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョン。
 37分、中盤でのボールカットから、阿部がシュートするが枠の右。
 42分、鳥栖のパワープレイ。長身のCB高橋祐治が前線へ。ボランチの高橋秀人がCBへ。直後にクエンカを倒してしまい、中央で相手FKを与える。
 43分、フロンターレが三人目の交替。知念に替えて山村が入る。山村はそのままFWに入ったようだ。相手のパワープレイに対する高さ対策という面もあったらしい。まだ出場が2試合というのはもったいない。
 44分、鳥栖のFK。小野と三丸が立ち、三丸が直接ねらって蹴る。キックは壁に当たり、バーを直撃。危なかった。
 追加タイムは4分。フロンターレはゆっくりボールをつないで時間を使う。47分、フロンターレのカウンター。家長がドリブルでペナルティーエリア左に入り、相手DFをかわしてシュート、相手GK。
 48分、フロンターレの左CK。家長が近くの山村に出し、相手DFが二人来たが、ボールキープを試みる。なぜか家長に遅延行為でイエローカード。
 49分、家長が左サイドをドリブルからクロス、ゴール前の山村に合わず。フロンターレサポーターが「アヴァンテ」を歌い出す。
 50分、鳥栖のカウンター。ロングボールを放り込まれるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。ゴールキックでタイムアップ。なんとか逃げ切った。
 収穫としては、大島が90分できたこと。知念は試合後のインタビューで反省ばかり口にしていた。次は等々力でリーグ戦ホーム初勝利を見たい。

サッカー短評 (2019.4/12)

蔚山現代vs.川崎フロンターレ 1対0 (2019.4/10 蔚山) ACL第3節

 またしても終了間際に失点し、アウェイの勝ち点1を逃した。しかも、前半のうちに1年以上連続フル出場していた谷口が負傷交替。担架の上で泣いていたから重傷かも。この調子では先行きの見通しは暗い。明るい話題は、マギーニョが戻ってきたこと、カイオ・セザールと舞行龍ジェームズが初先発で90分出場したことくらい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン。DF車屋、谷口、舞行龍ジェームズ、マギーニョ。田中碧とカイオ・セザールのダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と家長。ダミアンと小林のツートップ。セレッソ戦とは7人入れ替え。ベンチには、奈良、山村、知念など。憲剛と守田は帯同していない。
 蔚山は、ブラジル人ジュニオール・ネグランのワントップ。二列目に3人キムが並ぶ。キム・ボギョン、キム・ソンジュン、キム・テファン。ノルウェー出身で元アメリカ代表のディスケルドとシン・ジンホのダブルボランチ。DFイ・ミョンジェ、オランダ人のブルトハイス、ユン・ヨンソン、キム・チャンスの4バック。GKオ・スンフン。キム・ボギョン、キム・ソンジュンは元セレッソ。他にキム・チャンスなど元柏レイソルにいた選手が3人くらいいる。システムは4-2-3-1。監督は元韓国代表FWのキム・ドフン。典型的なカウンターのチームとか。
 前半はフロンターレが積極的に攻め、シュートも8本うった。6分、マギーニョのクロスが相手DFに当たり、フロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手GK。こぼれをマギーニョがダイレクトシュート、枠の上。
 8分、家長からのパスを受けたカイオがミドルシュート、枠の左。こぼれをマギーニョがシュート、相手GK。さらに長谷川がシュートするが、またも相手GK。10分、車屋のクロスにダミアンが頭で合わせるがヒットせず、枠の右。
 14分、相手右SBキム・チャンスが攻め上がり、ペナルティーエリア右角からクロス、ファーでキム・ソンジュンがヘディングシュート、枠の右で助かる。
 16分、小林がポストプレー、家長が受けて右サイドを上がってきたマギーニョにパス、マギーニョはペナルティーエリアに入ってシュートするが、相手DFに当たり、相手GK。このへんまでに1点取っておきたかった。
 27分、相手DFを背負ったダミアンがポストプレー、走り込んだ家長がフリーでダイレクトシュート、今度こそゴールかと思ったが、枠の上。利き足の左足だったのだから決めてほしい。
 28分、蔚山のカウンター。右ワイドのキム・テファンからのパスを受けた相手FWジュニオールがドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートに入るところに谷口がスライディング、GKチョン・ソンリョンも出て、シュートを防ぐ。しかし、谷口が左膝を押さえて起き上がらない。リプレイを見ると、ちょうど、相手FWとGKチョン・ソンリョンの間にはさまれ、ソンリョンの足が当たったようにも見える。いったん、ピッチを出て立ち上がったが、またすわりこむ。結局担架で退場。
 この間、フロンターレは10人で戦っていたが、臨時に碧が最終ラインに入ったらしい。34分、谷口に替えて奈良が入る。奈良は右CBに入り、舞行龍が左CBへ動く。
 相手左サイドからキム・ボギョン、キム・ソンジュンが速攻をねらう。アナウンサーが「マギーニョは快足で間に合うが、守備のポジショニングが甘い」というようなことを言う。
 37分、相手左サイドからクロスを入れられ、相手FWジュニオールが飛び込むが、奈良がクリアして相手右CK。キム・ボギョンが蹴るが、車屋が大きくクリア。
 42分、カイオがファールで相手を止め、右サイドで相手FK。シン・ジンホがペナルティーエリア左にロングキックを蹴り込み、相手ボランチのディスケルドが頭で折り返すが、GKチョン・ソンリョン。
 追加タイム1分。マギーニョが相手からボールをカット、こぼれを小林が拾って右からクロス、ダミアンがダイビングヘッドをねらうが、枠の上。0−0でハーフタイム。

 後半開始から蔚山が一人目の交替。17番MFキム・ソンジュンに替えて7番MFキム・インスンを入れる。
 2分、長谷川が左サイドを相手DFと競り合いながらドリブル突破を試みるが、ファールとなり、イエローカードまでもらってしまう。これで次節は出場停止。
 9分、相手FWジュニオールがポストプレー、相手ボランチのディスケルドがミドルシュート、GKチョン・ソンリョン。11分、相手ボランチのシン・ジンホがペナルティーエリア右角からクロス、ニアで相手FWジュニオールがヘディングシュートするが、枠の上。br>  13分、長谷川が左サイドをドリブル、突破せずに後ろへパス、カイオから田中碧へ渡り、碧がミドルシュートをうつが、相手DF。
 22分、マギーニョが右サイドをドリブル、対面のキム・インスンの足の間を通すが、倒されてFKを得る。家長が蹴るが、相手DFがクリアして右CKに。ここで蔚山が二人目の交替。42番MFディスケルドに替えて19番MFパク・ヨンウが入る。家長が右CKを蹴るが、相手GK。
 25分、フロンターレも二人目の交替。車屋に替えて登里が入る。ノボリはそのまま左SBに。
 26分、右サイドのマギーニョからのパスを受けた家長が左横にパス、走り込んだカイオがミドルシュート、枠の外。だいぶみんな疲れてきて、精度が落ちている。解説者が「後半は家長がボールを触る回数が減っている」と言う。
 31分、相手右サイドからキム・テファンにクロスを上げられ、登里がクリア、相手右CK。これをキム・ボギョンが蹴るが、GKチョン・ソンリョンが大きくはじく。35分にも、相手右サイドからキム・テファンが突破をこころみ、登里が対応するが、また相手右CK。これもキム・ボギョンがが蹴るが、相手FWジュニオールのオフェンスファール。
 39分、蔚山が三人目の交替。10番MFシン・ジンホに替えて29番FWキム・スアンが入る。
 40分、相手右サイドで蔚山のFK。キム・ボギョンが大きなキックをゴール前に放り込むが、GKチョン・ソンリョン。
 41分、ボランチ田中碧の縦パスを小林がダイレクトでポストプレー、フリーで走り込んだ長谷川に通り、長谷川のシュートは枠の右上隅に向かったが、相手GKがファインセーブ。惜しかった。
 続けてフロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手DF。
 44分、45分とマギーニョが右サイドからクロスを入れるが、ダミアンには通らず。
 追加タイム2分。お互いに決定機を作れなくなり、引分け濃厚の雰囲気に。しかし、46分、失点。相手右サイドから仕掛けられ、こぼれを拾ったキム・テファンが深くえぐってクロス、ニアに交替したばかりの相手FWキム・スアンが飛び込み、ボールを捕りに出てきたGKチョン・ソンリョンの直前で触ってニアに押し込まれた。0−1。
 47分、フロンターレが三人目の交替。長谷川に替えて知念が入る。
 最後の交替が間に合わず、0−1のままタイムアップ。こういう負け方はやめにしてほしい。
 なお、グループHのもう1試合、シドニー対上海は3−3で引き分けたとのこと。フロンターレは勝てば1位だったが、負けたので3位のまま。

サッカー短評 (2019.4/6)

川崎フロンターレvs.セレッソ大阪 1対1 (2019.4/5 等々力) 第6節

 ホームなのにまた勝てず。しかも前半のうちに先制されてから、後半知念の2試合連続ゴールでなんとか追いついたもの。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、奈良、鈴木ラルフ。田中碧と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップ知念。キャプテンマークは谷口。島田アナがマギーニョはまだフィットせず、馬渡は右足首の怪我と伝える。齋藤学もベンチ外。ベンチには、小林とダミアン、車屋など。
 セレッソは、新加入の都倉がワントップ、二列目に清武と柿谷。左右のアウトサイドに丸橋と松田陸。ソウザと新加入デサバトのダブルボランチ。DF木本、ヨニッチ、片山の3バツク。GKキム・ジンヒョン。キャプテンマークは清武。監督は1年目のロティーナ。今季は山口蛍、杉本が完全移籍。ベンチには、高木俊幸、田中亜土夢、水沼など。
 前半12分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、ニアで相手DF。
 フロンターレのパスのリズムが出ない。セレッソは、守るときは5バックになるので5-4-1となり、なかなかボールが通らない。
 17分、憲剛からのスルーパスに走り込んだ家長がクロス、そこへもう一度憲剛が走ってシュートしたが、相手DF。
 18分、中央で相手FW都倉にボールカットされ、柿谷にパスが達。柿谷がペナルティーエリア左に入り、シュートではなく、右方向へパス、奈良が防ぐ。
 20分、相手右SB片山のロングスローを相手ボランチ、デサバトにシュートされるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 21分、相手右CK。ソウザが蹴るが、ゴールラインを割る。しかし、22分、失点。相手左アウトサイドの丸橋が柿谷にパス、柿谷はペナルティーアーク付近からミドルシュート、これが決まり、0−1。
 27分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、ファーへ流れて合わず。こぼれを鈴木が拾ってクロスを入れるが、相手DF。
 29分、相手MF清武のスルーパスをろもDFラインの裏に走り込んで受けた相手FW都倉がペナルティーエリア左からクロス、谷口が防ぐ。
 38分、登里が攻め上がって折り返しのパス、阿部が受けてミドルシュート、枠の上。
 42分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 直後にセレッソのカウンター。相手左サイドから柿谷にクロスを入れられるが、登里がクリアし、相手左CK。ソウザが蹴り、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。続けて相手左CK。これもソウザが蹴るが、DF陣が防ぐ。さらに相手左CK。ソウザが蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。
 追加タイム1分。46分、右サイドから鈴木が低いクロス、阿部がシュートするが相手DFがクリアし、フロンターレのの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。0−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴り、鈴木が頭で触るが、シュートまでもちこめず。
 4分、追いつく。右サイド家長からのクロスを攻め上がったボランチ田中碧が胸トラップで落とし、やや知念と重なったが、落としたボールを知念が迷わずシュート、碧は当たらないようにジャンプ、これが見事に決まって1−1。
 6分、セレッソが一人目の交替。前半にイエローカードをもらった右MF松田に替えてDF山下を入れる。山下は最終ラインに入り、片山が一列上がったようだ。
 9分、フロンターレの左CK。憲剛がファーへ蹴るが、相手DF。
 11分、奈良からのロングパスを受けた知念がドリブルでペナルティーエリアに入り、シュートまで持ち込むが、相手GK。
 13分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴るが、相手GKがはじく。15分にもフロンターレの左CK。憲剛のキックを中央で家長がヘディングするが、惜しくも相手GK。17分、阿部のミドルシュートは相手DF。
 直後にセレッソのカウンター。相手左サイド丸橋からのクロスを入れられ、相手FW都倉にヘディングされるが、登里が懸命に寄せて、枠の上。
 25分、セレッソが二人目の交替。ボランチのデサバトに替えて奥埜が入る。
 29分、フロンターレが一人目の交替。知念に替えて小林が入る。入ってすぐに憲剛からのパスを受けた小林がシュートするが、枠の右。
 31分、相手右CK。丸橋が蹴るが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 直後にフロンターレのカウンター。小林からのパスをフリーで受けた憲剛が左足でシュート、枠の外。惜しかった。
 35分、 フロンターレが二人目の交替。憲剛に替えて長谷川が入る。長谷川は左ワイドに入り、阿部が右に回り、家長がトップ下に。
 37分、奈良からの縦パスを受けた小林がシュート、惜しくも相手GK。
 39分、フロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手GKがはじく。
 43分、セレッソにボールカットされ、相手DF片山にシュートまで行かれるが、DF陣が防ぐ。
 43分、両チームとも三人目の交替。セレッソは清武に替えて田中亜土夢が入る。キャプテンマークを渡された田中はそのまま腕に巻く。フロンターレは阿部に替えてダミアンを入れる。ダミアンがワントップに入り、小林が右ワイドか。
 45分、右サイドから鈴木が攻め上がりフリーでクロス、ダミアンがヘディングシュートするが、枠の外。
 追加タイム4分。48分、相手DF山下からのパスを受けた相手FW都倉が頭で落とし、ペナルティーエリア内の柿谷に渡るが、柿谷のパスはDF陣が通さない。
 しかし、もう一回ゴールに迫る時間はなく、1−1でタイムアップ。
 金曜日時点ではフロンターレは10位のまま。同じ金曜開催の鹿島対名古屋は2−1で鹿島が勝ち、名古屋は1位のままだが、鹿島が4位に浮上。土曜日の試合で5位広島が12位ガンバに3−0で勝ち、首位浮上。さらに2位FC東京も2−1で17位清水に勝ち、2位キープ、8位大分がアウェイで13位札幌に2−1で勝ち、なんと4位浮上。この結果、名古屋が3位に、マリノスは3位から5位に後退。フロンターレは10位のまま。

サッカー短評 (2019.3/31)

松本山雅FCvs.川崎フロンターレ 0対2 (2019.3/31 サンアル) 第5節

 やっと勝った!!! 前半終了間際に知念が今季初得点。これで選手間のパスがスムーズになり、後半19分にも阿部が今季初得点。先制するまでは今までの勝てない試合に似ていたが、後半は自信が戻り、地力の差を見せた。相手のシュートは前半2本、後半3本(番組手元集計)に抑えた。これでやっと10位浮上。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、奈良、鈴木ラルフ。田中碧と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに阿部と家長。ワントップに知念。守田は怪我明けでは初先発。ベンチに小林、ダミアン、車屋など。
 松本は、怪我人も出て前節までの先発と4人入れ替え。怪我で出遅れていたという新加入のレアンドロ・ペレイラのワントップ。左右のシャドーにセルジーニョと前田大然。左右のアウトサイドに高橋諒と田中隼磨。パウリーニョと今季初先発の宮坂のダブルボランチ。DFエドゥアルド、橋内、今季初先発の今井の3バック。GK守田。パウリーニョとエドゥアルドは元フロンターレ。前田はU22の海外遠征から戻ったばかり。監督は5年目の反町さん。
 3分、谷口が相手FWペレイラを相手右サイド中央で倒していきなりFKを与える。キッカーの宮坂は、すばらしい名手だとアナウンサーが紹介。しかしキックは直接大きく枠の外へ。
 6分、相手MF田中隼磨がスローインで相手FWペレイラに渡し、ペレイラがペナルティーエリア右からシュート、枠の外。
 9分、田中碧、憲剛、鈴木ラルフと右サイドでパスをつなぎ、右から憲剛入れたクロスは知念に合わないが、こぼれを左サイドでノボリが拾ってクロス、これを知念がポストプレー、憲剛がシュートするが枠の左。
 11分、阿部からのパスを受けた知念が振り向いてシュート、惜しくも右のポストに当たる。
 松本は前線の前田とペレイラから果敢にプレスをかけてくる。ラルフのクロスは相手DF高橋に防がれ、憲剛のスルーパスも狙われている。家長はキープできるが、パスを出した先でまたねらわれる。
 15分、右サイド中央でフロンターレのFK。憲剛が蹴るが、相手DFに当たり、左CK。これも憲剛が蹴り、奈良がニアでシュートするが、相手GK。
 19分、右サイドのラルフからの低いクロスを阿部がコントロールシュート、枠には飛んだがやや力なく相手GK。20分には家長のドリブルからのパスをペナルティーエリア左で受けた登里がシュートするが、枠の右。
 22分、左サイド中央でフロンターレのFK。憲剛がファーへ蹴ると、谷口が走り込んでゴールライン際から折り返そうとしたが、キックがやや大きく間に合わず。
 25分、知念のポストプレーから田中碧がミドルシュート、相手DFに当たり、右CK。これを憲剛が蹴るが、オフェンスファールがあり、シュートできず。
 DAZN解説の柱谷幸一さんが「中村憲剛が相手ボランチの裏でうまくボールを受けている」と言う。
 38分、中央左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、谷口が収めるが、シュートできず。
 44分、先制。家長が右サイドをドリブル突破、入れたクロスはファーへ流れるが、阿部がすばやくワンタッチでノボリへつなぎ、登里が左から入れたクロスに知念が飛び込み、ダイビングヘッドで右下に決める。1−0。知念は控えめに右拳を握りしめる。「ニアに憲剛さんが飛び込んで相手を引きつけてくれたのでフリーでシュートできた」と言っていた。知念の後ろのファーにもラルフが上がっていた。
 追加タイム1分。46分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。1−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。この試合、気温は10度で、途中、晴れているのに雪が舞った。
 6分、相手左SB高橋が攻め上がり、入れたクロスをDF陣が防ぐが、左CKを与える。宮坂が蹴り、セルジーニョにニアでヘディングシュートされるが、枠の外。
 11分、知念のシュートが防がれてフロンターレの左CK。憲剛がファーへ蹴り、ラルフが折り返すが、相手DFがクリア。
 13分、知念が、右サイドを攻め上がった奈良からのクロスをヘディングシュート、相手GK。
 17分、右サイド中央でフロンターレのFK。憲剛が蹴り、飛び込んだ田中碧がヘディングシュート、ボールの下に当たり、枠の上へ。
 19分、追加点。知念がペナルティーエリア左からクロス、相手DFに当たったこぼれを再度拾って家長へつなぐ。家長はペナルティーエリア左でキープしたまま相手DFたちをひとにらみ。ノールックで後方へパス、阿部が押さえたミドルシュートを放ち、バーの下側に当たってゴールイン。2−0。勝てそうな気がしてきた。
 21分、自陣ペナルティーエリア右角で相手FKを与える。宮坂が直接ねらわれるが、大きく枠の外。
 22分、フロンターレが一人目の交替。奈良に替えて車屋が入る。奈良が怪我したようでもないが、何だろう。解説の柱谷さんも「奈良は自分の足で歩いて出ました」と言う。車屋はCB左に入ったか。
 23分、松本が二人同時交替。FWペレイラに替えて長身のMF塚川、セルジーニョに替えて小柄なMF杉本が入る。前田がワントップになり、塚川と杉本がツーシャドー。
 26分、知念のシュートが防がれ、右CKを得る。憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを拾って、最後は阿部がミドルシュートするが、相手GK。
 30分、知念が右サイドをドリブル、ペナルティーエリア手前でフェイントからシュート、枠の上。
 31分、松本が早くも三人目の交替。FW前田に替えてFW高崎が入る。
 松本は前線の高崎にロングボールを入れてくる。右SBの今井もパワーブレーなのか前線に上がってくる。しかしフロンターレのDF陣がシュートまでは持ち込ませない。
 39分、田中碧の両足がつって倒れる。メディカルと担架が入り、ベンチでカイオ・セザールが準備を始める。碧はなんとか自分で歩いていったんピッチを出るが、カイオの準備がまだなのか、ピッチに戻る。
 43分、フロンターレが二人目の交替。先に憲剛を下げて小林が入る。小林は右ワイドに入り、家長がトップ下に回る。
 追加タイム4分。フロンターレは無理に攻めずにボールキープ。47分、フロンターレの三人目の交替。やっと田中碧に替えてカイオ・セザールが初出場。
 48分、松本のカウンター。相手DFエドゥアルドがドリブルで攻め上がり、ペナルティーエリアに入られるが、鈴木ラルフがなんとか止める。エドゥアルドはPKを訴えたようだが、柱谷さんは「あれではPKにはなりません」。
 49分にもゴール前にロングボールを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが防ぐ。2−0でタイムアップ。やれやれ。

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サッカー短評 (2019.3/28,29)

U22日本vs.U22ミャンマー 7対0 (2019.3/26 ヤンゴン・ミャンマー) AFC U23選手権タイ2020最終予選

 前半だけで5得点。このグループで日本の次に強いはずの、しかも地元チームのミャンマー相手に、今までの2試合とは見違えるような展開に。ミャンマーは、過去2試合で11得点。攻撃力はあるのだから、5バックで消極策をとったのが裏目に出たのか。日本のあまりにも早い先制点に士気をくじかれたか。しかし後半は立て直してきた。バーに当たるシュートも打たれた。テレ朝解説の松木さんが言うとおり、相手が変更してきたときの対応力が問題だろう。
 先発は、GK小島(大分)。DF190pの町田(鹿島)、191pの立田(清水)、原(鳥栖)の3バック。中山(PECズヴォレ)と松本(広島)のダブルボランチ。左右のアウトサイドには杉岡(湘南)と藤谷(神戸)。左右のシャドーに岩崎(札幌)と三好(マリノス)。ワントップ前田(松本山雅)。キャプテンは中山。
 ミャンマーは、ブルガリア人のポポフ監督。システムは、前の2試合は4-4-2だったらしいが、5-4-1にしてきた。注目選手はワントップFW10番のウィン・ナインタン。キャプテンはDF4番ウィン・モーチョー。
 気温32度、湿度52%。前の2試合より時刻が遅いので気温は低いが、湿度は高い。しかも相手は地元ミャンマーでこの気候に慣れている。主審はイランの人。
 2分、三好がペナルティーエリア右外からクロス、前田が走り込んで押し込むが、オフサイド。5分、前田が倒されて右サイドで日本のFK。三好が蹴るが、相手DF。
 7分、先制。相手GKがバックパスをキックしたところ、短くなり、三好がカット。これを前線にスルーパス、走り込んだ前田のダイレクトシュートが決まり、1−0。
 9分、ボランチ中山が前線にループパス、前田がDFラインの背後に走り込み、相手GKより一瞬早くボールに触り、ボールは無人のゴールの中へ。2−0。前田はGKとぶつかって倒れていたが、無事立ち上がる。
 12分、日本の右CK。三好がニアへ蹴るが、相手DF。
 18分、追加点。三好からのパスを受けた岩崎が相手DFをかわして、相手GKと1対1に。これもかわしてシュートを決める。3−0。岩崎はこれが大会初得点。
 20分、日本のゴール前ペナルティーエリア手前中央でミャンマーのFK。7番MFが直接ねらうが、枠の外。
 25分、ミャンマーが一人目の交替。17番MFに替えて12番DFが入る。続けて28分にも二人目の交替。20番MFに替えて14番DFが入る。
 32分、杉岡からのパスを受けた三好がミドルシュート、枠の外。
 38分、また追加点。日本の右CK。三好が蹴り、相手DFに当たったこぼれを中山が押し込んだ。4−0。
 ミャンマーは、時折、ワントップの10番ウィンナインタンにロングボールを送ったり、またウィンナインタンがドリブル突破を試みたりしてくるが、いずれもDF陣が対応。
 44分、5点目。右サイド藤谷からのパスを受けた三好がペナルティーエリア手前右から前方のスペースにパス、そこへ走り込んだ前田が受けてそのままペナルティーエリア右に入り、出てきた相手GKの頭越しにループシュートを決める。5−0。これで前田は前半だけでハットトリック。三好も3アシスト。
 追加タイム2分あったが、5−0でハーフタイム。

 後半開始から日本がひとり交替。三好に替えて上田(法政大学)が入る。上田のワントップ、前田は右シャドーになる。
 ミャンマーは、後半はうって変わって、前からのプレスが早くなる。しかもマンツーマン気味に寄せてくるようになった。
 6分、相手FWウィンナインタンにDFラインの裏をとられて、ドリブルからシュートまで打たれる。バーに当たって助かる。
 10分、藤谷からのパスを受けた上田が相手DFを背負ったままターンしてシュートを打つが、相手DFに防がれる。
 13分、相手右CK。ミャンマーはこれがこの試合最初のCK。キッカーは8番MF。キックはGK小島が捕る。
 15分、岩崎がペナルティーエリア内にドリブルで入ってシュートするが、惜しくも右ポストに当たる。
 16分、日本の左CK。杉岡が蹴り、こぼれを原がシュートするが枠の外。
 23分、日本が二人目の交替。前田に替えて久保(FC東京)を入れる。
 24分、久保が右サイドでドリブルからクロスを入れると、相手DFが触るが、こぼれを岩崎が胸トラップからシュート、これが決まって後半最初の得点に。6−0。解説の松木さんは「ハンドじゃないか」と言ったが、主審はとらず。
 33分、久保がドリブルでペナルティーエリア右に入り、折り返しのパス、藤谷が受けてシュートするが、相手DF。
 34分、左サイドの杉岡からのパスをペナルティーエリア手前左寄りで受けた久保が、相手DFラインの裏へパス、これを攻め上がった中山が受けてワンタッチでシュートを流しこみ、7−0。
 久保がねらいどおり、攻撃のリズムを変え、追加点の起点となる。
 39分、ミャンマーが三人目の交替。3番DFに替えて19番MFが入る。日本も三人目の交替。中山に替えて伊東(ハンブルガー)が入る。
 42分、相手右サイドからクロスを上げられ、ファーに相手選手が飛び込むが、藤谷が戻って防ぐ。
 追加タイム3分。46分、久保が送ったロングパスを上田が受け、ペナルティーエリアに入ってシュートするが、相手GK。
 47分、相手右CK。最後に相手にチャンスを与えてしまうが、キックを防いでタイムアップ。
 3試合で21得点無失点。無失点だが、来年の本大会では、こんなDFでは危ないと思う。

サッカー短評 (2019.3/26)

日本vs.ボリビア 1対0 (2019.3/26 ノエスタ神戸) 国際親善

 いつものメンバーを出した後半31分、中島がとった1点でやっと勝った。この試合は、初招集のメンバーのお試しと久しぶりの香川の先発が見所だったのかもしれないが、キャプテンマークを巻いた香川は目立った活躍もできず、結局は柴崎と交替した後に得点が生まれた。
 先発は、全員入れ替え。GKシュミット・ダニエル(仙台)、DF2試合目の安西(鹿島)、初招集の畠中(マリノス)、三浦(ガンバ)、8年ぶり招集の西大伍(神戸)。小林祐希(SCフェーレンフェーン)と初招集の橋本(FC東京)のダブルボランチ、香川(ベシクタシュJK)のトップ下。左右のワイドに乾(デポルティボ・アラベス)と宇佐美(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)。初招集の鎌田大地(シントトロイデンVV)のワントップ。キャプテンは香川。
 ボリビアは世界ランク60位。日本が27位というのはできすぎだと思うが、ボリビアも実際はこれより強いと思う。システムは4-1-2-3。6月のコパ・アメリカへ向けて新監督を迎え、3試合目。みんな胸板が厚い。聞けば、メインスタジアムの標高は南米一高いらしい。
 日本のキックオフで始まるが、連携した崩しとか突破は見られず、香川や乾のドリブルなど個人技頼り。
 13分、鎌田が右サイドから入れたクロスが相手DFに当たり、右CK。宇佐美が高いボールを蹴るが、相手DF。
 15分、ボリビアの右CK。キッカーは7番MFフスティニアノ。クロスを相手MFバルガスにヘディングシュートされるが枠の外。これがこの試合の初シュートか。日本はまだ1本もシュートを打てていない。
 20分、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。小林が蹴るが壁に当たる。跳ね返りを宇佐美がミドルシュート、相手DF。これがたぶん日本の初シュート。
 23分にも、香川からのパスを受けた乾がペナルティーエリア内左から切り込んでシュートするが、相手GK。25分にも、ミギサイドの宇佐美からの折り返しのパスを乾がダイレクトでシュートするが、ヒットせず。
 この後も、ボールを支配してチャンスは作るが、ボリビアがしっかりひきこもっているので、シュートできるパスの前の段階で相手にひっかかるか、味方同士の息が合わずにパスが相手に渡ってしまう。
 41分、ボリビアの左CK。これはGKシュミットがはじき出す。42分、相手左サイドからクロスを上げられ、相手FW9番ラマジョにヘディングシュートされるが枠の右。
 44分、右サイドの西が宇佐美にパス、宇佐美がペナルティーエリア右角からシュートするがヒットせず、こぼれを乾がシュートするが、これは枠の上。
 追加タイム1分。左SB安西が攻め上がり、深い位置からクロス、相手DFがはじいて左CKを得る。これを小林が蹴るが、味方に合わず。0−0のままハーフタイム。

 後半開始からボリビアはひとり交替。FW9番ラマジョに替えて3番MFチュマセロが入る。
 2分、乾が左サイドからカットインしてペナルティーエリア手前左寄りでミドルシュート、香川に当たる。
 8分、右サイド中央で日本のFK。ショートパスで始め、西が右サイドから宇佐美へスルーパス、相手DFに当たり、日本の右CK。これを宇佐美が蹴り、畠中がシュートするが、相手DF。
 12分、相手左サイドからボリビアのスローイン。受けた14番MFカストロがボレーシュート、枠の左。
 13分、畠中からのパスを受けた乾がペナルティーエリアへスルーパス、これを鎌田がシュートするが、得点できず。前半と同じような展開が続く。
 14分、ボリビアが二人目の交替。18番FWアルバレスに替えて13番FWヘンリー・ヴァカが入る。
 16分、日本は二人同時交替。宇佐美に替えて堂安(FCフローニンヘン)、乾に替えて中島(アルドゥハイル)を入れる。ツーシャドーをそっくり入れ替え。
 さっそく中島がドリブルで相手DFを抜き去ると、観客が沸く。
 23分、ボリビアは三人目の交替。14番MFカストロに替えて6番DFサーベドラが入る。日本もさらに二人交替。香川に替えて南野(ザルツブルク)、小林に替えて柴崎(ヘタフェCF)が入る。結局、小林のプレーメイクも香川のドリブルも不発。
 26分、ボリビアの右CK。7番MFフスティニアノが蹴るが、ニアで防ぐ。
 28分、日本が五人目の交替。安西に替えて佐々木が入る。そのまま左SBに。
 31分、先制。堂安が相手ボールをカットし、左の南野へパス、南野はさらに左の中島にパス。中島が相手DFをかわしてから打ったシュートが決まり、1−0。やれやれ。やはりこのメンバーは息が合っている。それにパススピードも速い。
 33分、中島がペナルティーエリア手前左からループシュートを打つが、惜しくもバーに当たる。こぼれを南野がシュートにいくが、相手DF。
 35分、日本の右CK。中島が蹴り、ペナルティーエリア内右で堂安がフリーで受け、ダイレクトでクロス、鎌田がヘディングシュートするが、打ち上げてしまう。
 37分、ボリビアが四人目の交替。15番MFバルガスに替えて10番MFガリンドが入る。38分、日本が六人目の交替。鎌田に替えて鈴木武蔵が入る。
 41分、中島がドリブルからスルーパス、駆け上がった佐々木がダイレクトでクロス、これを武蔵がヘディングシュート、枠の外。
 44分、中島からのパスを受けた堂安がペナルティーエリア右からシュート、相手GK。
 追加タイム3分。47分、中島からのヒールパスを受けた佐々木がペナルティーエリア左横からクロス、武蔵が飛び込むが、合わず。
 1−0のままタイムアップ。結局、今日の先発組は、コロンビア戦先発組との差がきわだつことに。初招集も多く、組んだ時間の短さから言えばやむを得ない面もあるが。初招集では、ボランチ橋本の働きが目に付いた。

サッカー短評 (2019.3/26)

U22日本vs.U22東ティモール 6対0 (2019.3/24 ヤンゴン・ミャンマー) AFC U23選手権タイ2020最終予選

 今度は前半に1点はとった。しかし、10人先発を入れ替え、ちぐはぐな攻撃は相変わらず。PKもはずした。久保が先発したが、あまり回りと合わず。個人技で直接FKを決めてみせたが。板倉も目の覚めるようなミドルシュートを決めた。気温はまたも39度。湿度は39%。
 先発は、GK波多野(FC東京)、DF原(鳥栖)、立田(清水)、橋岡(浦和)の3バック。中山(PECズヴォレ・蘭)と板倉のダブルボランチ、左右のアウトサイドに杉岡(湘南)と長沼(愛媛FC)。ワントップ田川(FC東京)で、左右のシャドーに伊藤達哉(ハンブルガーSV・独)と久保(FC東京)。キャプテンは中山。2試合連続スタメンは板倉のみ。中山と板倉はチームで出番がないとのこと。伊藤は、柏の下部組織から直接海外移籍。
 東ティモールは4-2-3-1らしい。日本より身長が低い選手が多い。年齢も17歳とか20歳とか若いようだ。監督が日本の築舘範男。
 3分には、左シャドーの伊藤からのスルーパスを、攻め上がった左アウトサイドの杉岡が受けてペナルティーエリア左横からクロス、相手DFが触ったこぼれをファーで右アウトサイドの長沼がシュートするが、大きく枠の上。
 前の試合でもパスやクロスが大きすぎることが多かったが、寺川アナが久保の言葉として「ボールが思ったより大きく動く」らしいことを伝える。日本国内で使っているボールとはだいぶ違うのかもしれない。それにしても相手チームも事情は同じはず。
 11分、板倉が相手選手を倒して中央右寄りで相手FK。8番MFリマが蹴るが、中山が頭でクリア。
 13分、久保のドリブル突破から出したパスを、左サイドから走り込んで受けた杉岡がペナルティーエリアへスルーパス、田川が走り込んで触ったが、飛び出した相手GKに倒され、PKを得る。これを田川が自分で蹴るが、大きく枠の上。先制のチャンスを逃す。
 21分、日本の右CK。伊藤が蹴るが、相手DFがクリアしてまた右CK。これも伊藤が蹴るが、相手DF。
 23分、先制。日本の右CK。伊藤が蹴り、いったん相手DFに当たるが、こぼれを久保が拾い、ファーへクロス、板倉が頭で折り返し、田川が頭から飛び込んで押し込んだ。1−0。
 28分、左サイド杉岡からのクロスをファーで久保が受け、リフティングで相手DFをかわして鋭いシュート、相手GK正面。
 29分、日本のDF陣とGK波多野のつたないパス交換に、相手選手が複数でプレス、GK波多野が苦し紛れに蹴ったキックが相手に出て、FW15番ダニルソンにフリーでシュートを打たれる。枠の上で助かる。テレ朝チャンネル解説の中山が「今は相手FWへの守備も甘かった」と言う。
 30分、クーリングブレイク。
 39分、ドリブルする相手FW15番ダニルソンを板倉が倒し、中央右寄りで相手FK。相手DF19番グマリオが蹴るが、板倉が頭でクリア。
 44分、右SB橋岡からのロングパスを、走り込んで受けた田川が頭でトラップ、相手GKが猛然と飛び出すが、行き違う。田川はこぼれ球を無人のゴールに押し込もうとしたが、相手DFも必死で体をはり、オフェンスファールをとられる。
 追加タイム3分。1−0でハーフタイム。またしても、相手チームにやりがいを感じさせるような前半に。

 後半は開始から東ティモールが一人交替。16番MFグスマオに替えて3番DFシルバが入る。
 5分、中盤でボールカットされ、東ティモールにパスをつながれる。7番FWガマが右サイドから出したパスを入ったばかりのシルバがペナルティーエリア手前中央からミドルシュート、枠に飛んだが、GK波多野正面。
 9分、ペナルティーエリア手前左寄りで日本のFK。二人キッカーの位置に立つが、久保が壁の上を越すキックを蹴り、相手GKの腕の下を抜けて決まる。2−0。本人は試合後に「決まったのは見えなかった」と言っていた。
 10分、中山が相手FWダニルソンにボールカットされ、シュートにもちこむが、191pのCB立田が防ぐ。
 12分、日本の左CK。伊藤が蹴り、板倉がヘディングシュート、惜しくもバーに当たる。
 15分、追加点。また日本の左CK。伊藤が蹴り、立田が右足の外側でゴール右隅に押し込み、3−0。これで少し、相手DFもガッカリしたのではないか。ただ、ここまで全てセットプレーからの得点。
 20分、久保がファールで倒され、ペナルティーエリア右角で日本のFK。久保が起き上がってすぐクイックスタートし、長沼が走り込んでクロスを入れたが、相手DF。解説の中山が「久保がクイックで始めたが、パスを受けた長沼以外は反応していなかった」と指摘。回りが久保のプレーに慣れていないことが露呈。
 24分、日本が一人目の交替。FW田川に替えてFW上田を入れる。上田は前の試合に途中出場ながらハットトリックした。東ティモールも二人目の交替。4番DFモンテイロに替えて14番DFモイセスが入る。
 26分、また追加点。中央で中山からの横パスを受けた板倉がものすごいミドルシュート、これがゴールの右奥に直接入り、4−0。
 28分には、久保からのパスを受けた伊藤がドリブルからシュートするが、右のポストに当たる。
 29分、日本が二人目の交替。中山に替えて松本が入る。ボランチ同士の交替。
 30分、追加点。左サイド深くから杉岡がねらいすましてクロス、ファーで久保がトラップで相手DFをかわしてボレーシュート、5−0。久保は試合後に「杉岡からすばらしいボールが来たので決めるだけでした」というようなコメントだったが、解説の中山は「」
 ここで後半のクーリングブレイク。
 32分、また追加点。伊藤のスルーパスを左サイドを攻め上がった杉岡が受け、DFラインと相手GKの間にクロス、走り込んだ上田が流し込み、6−0。
 33分、東ティモールが三人目の交替。7番FWガマに替えて5番DFパンジが入る。
 38分、日本も三人目の交替。久保に替えて岩崎を入れる。同じ位置に入ったらしい。
 39分、日本の右CK。伊藤がショートコーナーを蹴り、岩崎がドリブルでペナルティーエリア右に入って低いクロス、ファーで立田が鋭いシュートをうつが、右ポストに当たる。
 40分、立田からのロングパスをペナルティーエリア左奥ゴールライン際で受けた上田が、折り返しのパス。岩崎が走り込むがパスに合わせきれず、シュートは相手GK正面。
 43分、伊藤が左サイド攻め上がった杉岡にパス、杉岡の速いクロスに上田がヘディングシュートするが相手DF。
 追加タイム3分。46分、日本の右CK。岩崎が伊藤とショートコーナー、息が合わずにボールがゴールラインを割る。
 48分、左サイドで東ティモールにFKを与える。相手MF8番リマが蹴り、板倉がはじいたこぼれを相手MF18番ジュニアコスタがシュート、ゴールかと思われたが、他の選手がオフサイドで助かる。
 6−0で勝ったが、ミャンマーは東ティモールから7点とっている。日本は攻撃も守備も甘いところがたくさん見えた。地元チームとの第3戦に勝って1位突破を決めたい。

サッカー短評 (2019.3/24)

U22日本vs.U22マカオ 8対0 (2019.3/22 ヤンゴン・ミャンマー) AFC U23選手権タイ2020最終予選

 前半は0−0に押さえられた。15時キックオフだが、気温が39度もあり(湿度27%)、風もあったようで、スルーパスやクロスが合わない。チャンスは何度も作ったが、ペナルティーエリア内でシュートではなく、パスしたり、ミドルシュートを大きく外したり。しかし、本番の東京五輪も真夏に開催される。
 後半、大学生のFW上田を入れると、前線にボールが収まり、早々にCKから先制。すると、次々得点が入り、最後はびっくりするほどの大差がついた。
 このチームは五輪の予選がないので、来年のU23選手権タイ2020に出ないと、強化の場が少なくなってしまうらしい。久しぶりに集まったせいか(2018年11月以来)連携が悪い。森保監督がフル代表の親善試合に行っているので、横内監督代行が率いている。そのフル代表のコロンビア戦と録画時間が重なり、間にウォーターブレイクもあったため、最後の8点目は見られなかった。
 先発は、昨年まで早大にいたGK小島(大分)、DF初招集で190cmの町田(鹿島)、板倉(フローニンゲン・蘭)、大南(磐田)の3バック。松本(広島)と斎藤未月(湘南)のダブルボランチ、左右のアウトサイドに遠藤渓太(横浜)と藤谷(神戸)。左右のシャドーに岩崎(札幌)と三好(横浜)、ワントップ前田(松本山雅)。キャプテンは三好。システムは3-4-3。先発は、板倉以外全員J1の選手だとテレ朝のアナウンサー。
 前半立ち上がりだけ、マカオが攻め込んできた。しかし、シュートまではいかなかった。
 日本はボールはキープできているが、マカオはワントップ以外全員でひいており、パスやクロスがすぐひっかかってしまう。日本のワントップ前田は快足だが、それを生かすスペースがない。
 7分、左サイドで遠藤がファールを受け、日本のFK。三好がファーへ蹴るが、大きすぎ、そのままゴールラインを割る。この後も、三好のスルーパスが強すぎたりして、試合をコントロールすべき10番を背負っているのに、味方と合わない。テレ朝解説のセルジオ越後さんに「今日の三好はパスの精度が悪すぎる」と言われてしまう。
 9分、右アウトサイド藤谷のクロスが相手DFにクリアされて右CKを得る。三好がニアへ蹴るが、相手DF。これがゴールへ向かい、前田が押し込もうとするが相手GK。11分には、三好がペナルティーエリア右入ってシュートするが、大きく枠の外。
 12分、町田からのパスを受けた遠藤が左サイド深くから低いクロス、岩崎が走り込むが合わず、相手GK。14分、遠藤が左CKを得る。遠藤と三好でショートコーナーからクロスを入れるが、相手DF。解説のセルジオさんは「日本の方が身長で勝っているのだから、高いボールを入れたらいい。まだ一度も板倉にボールが合わない」と言う。
 20分、左サイドから遠藤が入れたクロスに岩崎が飛び込むが、バーに当たる。
 24分、相手選手が一人ピッチに倒れてメディカルスタッフが入る。すると他の選手たちは一斉に水を飲むので、飲水タイムかと思った。
 26分、岩崎のドリブルがファールで止められ、日本のFK。三好が蹴り、こぼれを長身DF町田がシュートするが、オフサイドの判定。29分、松本のミドルシュートは大きく枠の外。
 30分、正式なクーリングブレイク。この後、マカオが一人目の交替。先ほど倒れていた4番DFに替えて17番MFが入る。4番は身長はあったが、まだ17歳で線は細かった。入ってきた17番はがっちり体型。セルジオさんは「これほど実力差があるのに30分たっても無得点とは予想しなかった」。
 マカオは、クーリングブレイクの直後も立ち上がりと同じく攻め込んできた。久しぶりにGK小島が画面に映る。ここでもシュートまではいかせなかった。
 37分、三好からのパスを受けた岩崎がシュート、これも大きく枠の外。38分、遠藤がペナルティーエリア内から鋭いシュート、相手GKがいったんはじくが、こぼれを前田が再びシュート、決まったかと思ったが、相手GKがきわどくはじき出し、日本の右CK。三好がニアの板倉に合わせ、板倉がバックヘッドでパスをファーへ送ると大南が合わせるが、枠の外。「やっと板倉に合った」とセルジオさん。
 43分、右サイドから藤谷が入れたクロスを前田がヘディングシュート、枠の外。44分、日本の右CK。三好が蹴り、板倉がヘディングシュート、相手DFに当たり、相手GK。
 追加タイム4分。49分、日本の左CK。三好がニアへ蹴り、岩崎が頭でファーへ送るが、町田はシュートに持ち込めず。0−0でハーフタイム。

 後半は、開始から日本がひとり交替。ボランチの斎藤に替えてFW上田(法政大)を入れる。3-1-4-2か。
 2分、右サイドから藤谷が中へ切れ込み、シュートするが枠の外。
 6分、遠藤が左CKを得る。三好がファーへ蹴り、町田が一度動き直してヘディングシュートを決める。1−0。
 9分、前田が右サイドをドリブル突破、低いクロスを入れ、フリーで上田がシュートを決める。2−0。解説のセルジオさんは「上田が入ったら、前田は右に開いてドリブルする方がいい」。
 11分、上田のシュートが左ポストに当たる。12分、三好のミドルシュートはまたも枠の上。14分、日本の左CK。三好がニアへ蹴るが、相手DF。
 15分、三好が入れたループパスを、相手DFを背負った上田が胸トラップ、そのまま倒れ込みながらシュートをうちこむ。3−0。
 20分、相手FW13番が足がつって倒れる。選手たちはまた一斉に水を飲む。21分、マカオが二人目の交替。倒れた13番に替えて11番DFを入れる。
 22分、日本の左CK。三好が蹴り、相手DFにいったん当たるが、こぼれをファーで板倉がひろい、遠藤にパス、遠藤がペナルティーエリア手前からミドルシュートを決める。4−0。
 24分、前田がドリブルで相手DFをかわし、ペナルティーエリア左に入ってシュート、5−0。
 25分、三好のスルーパスに上田がペナルティーエリア右に走り込み、相手DFをキックフェイントでかわし、シュート、ハットトリック達成。6−0。
 27分、三好が右サイドをドリブル、低いクロスを入れると、前田が流し込み、7−0。
 31分、またクーリングブレイク。この後、日本が二人交替。三好に替えて久保建英(FC東京)、ボランチ松本に替えて中山(PECズヴォレ・蘭)が入る。
 37分、右サイド深くから藤谷が折り返し、ニアで上田がシュートするが、枠の右。セルジオさんは「ダブルハットをねらってもいい」。
 41分、右サイド深くから藤谷がクロス、上田ヘディングシュートすると相手DFに当たり、日本の右CK。これを久保が近くの岩崎にパス、岩崎が相手DFをかわしてクロス、前田がヘディングシュートするが枠の外。
 44分、相手選手がひとり倒れたあたりで録画が終了。
 なんと47分、マカオに右CKを与えたらしい。15番MFが蹴るが、GK小島が捕る。
 48分、マカオが三人目の交替。3番DFに替えて18番MFが入る。
 50分、日本の右CK。久保がファーへ蹴り、フリーで板倉が決め、8−0。
 初戦を白星で終わる。

サッカー短評 (2019.3/23)

日本vs.コロンビア 0対1 (2019.3/22 日産ス) 国際親善

 やはり11人のコロンビアは手強かった。後半はずっと押し込まれ、とうとう冨安のよけたヒジにボールが当たり、PK献上。これを相手エースのファルカオにきっちり決められた。終盤、森保ジャパンになってから初めて呼ばれた香川や乾が投入されたが、得点できず。
 先発は、GK東口(ガンバ)、DF佐々木(広島)、昌子(トゥールーズ・仏)、冨安(シントトロイデン・ベルギー)、室屋(FC東京)。柴崎(ヘタフェ・西)と山口蛍(神戸)のダブルボランチ、左右のワイドに中島(アル ドゥハイルSC・カタール)と堂安(フローニンヘン・蘭)。トップ下に南野(ザルツブルク・墺)、初招集の鈴木武蔵(札幌)のワントップ。キャプテンは柴崎。香川、乾はベンチスタート。
 コロンビアはファルカオのワントップ、左右のシャドーにムリエルとビジャ。トップ下にハメス・ロドリゲス。レルマとバリオスのダブルボランチ。DFマチャド、サンチェス、194pの長身ミナ、パラシオス。GKバルガス。キャプテンはファルカオ。攻撃時は4-3-3、守るときは4-4-2のようだった。監督はワールドカップ後に就任したカルロス・ケイロス。
 4分、いきなりピンチ。ハメスが左サイドのムリエルにスルーパス、これを受けたムリエルがファーへクロス、右サイドのビジャが走り込んでワンタッチシュート、バーに当たり、助かる。
 7分、右サイドから堂安が強引にうったシュートが相手DFに当たり、右CK。これを中島がショートコーナーで堂安に渡し、堂安がクロス、昌子がヘディングシュートするが、枠の外。
 10分、日テレのゲスト解説、西野さんが「日本らしい攻撃」とハーフタイムに選んだ場面。GK東口からのロングフィードをFW武蔵が相手DFを背負ってポストプレー、これを拾った南野がペナルティーエリア手前からミドルシュート、枠の右下隅へとぶが相手GKが片手ではじく。
 17分、柴崎からのパスを受けた堂安が右から左にカットインして利き足の左でシュート、枠の左。
 19分、相手右サイドのビジャにクロスを上げられ、ファルカオが飛び込むが触れず。しかしこぼれ球にすばやく反応してヘディングシュート、GK東口が捕る。
 21分、左サイドの中島が下がった位置から出した縦パスを、左へ動いて受けた堂安がまたペナルティーエリア手前からミドルシュート、これは枠の右。
 26分、中島が下がってボールをもらうとドリブルで相手ボランチをかわし、ミドルシュート、枠の左上。
 35分、武蔵からのパスを右サイドで受けた堂安が背後を駆け上がる柴崎にスルーパス、柴崎が倒れながら入れたクロスが直接ゴールへ向かうが、惜しくも枠の左上。
 37分、左サイドから中島がゴール前にクロス、フリーで走り込んだ武蔵がダイビングヘッドで合わせるが、ややボールの回転が強かったか枠の右。惜しかった。
 40分、中央相手右サイドで中島が相手DFを倒してFKを与える。ハメスが蹴るが、シュートまで持ち込ませず。42分、ペナルティーエリア内で相手FWファルカオにボールキープされるが、昌子がなんとかボールをカット。最後の5分はかなり真剣に攻め込まれた。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。この試合は互いに6人まで交替できる。
 3分、相手右サイドを上がってきた右SBパラシオスにCB昌子が対応するがスライディングをかわされ、クロスを入れられる。これに反応した相手FWファルカオがいったんは冨安が触ったこぼれ球に、強引につめてシュート、枠の右。日テレの解説、都並さんが「あのように大股で強引にシュートされるとGKは反応しづらい。GKは相手の歩幅でリズムを計算しているので」と言う。
 6分、左SB佐々木が攻め上がって深い位置からクロス、こぼれを堂安が左寄りからシュート性のボールをゴール前に送り、南野が飛び出して押しこもうとしたが、ボールの方向をコントロールできず枠の外。
 9分、相手右サイドのビジャが入れたクロスにファルカオが飛び込み、ダイビングヘッドでゴールを決めたかに見えたが、ファルカオのハンドの判定。スローリプレイを見ると確かに手に当たっている。主審はオーストラリアの人。
 後半は、コロンビアが前半とは布陣を変えて、中島のサイドの手当をしてきたため、日本の左サイドは沈黙している。
 12分、コロンビアが一人目の交替。右シャドーのビジャに替えて11番FWサパタが入る。
 18分、入ったばかりの相手FWサパタがペナルティーエリア内でこぼれ球をシュート、止めに入った冨安の左肘に当たって、PKの判定。これを相手FWファルカオに決められる。0−1。GK東口が反応し、右手の先に当たっていた。
 20分、日本も一人目の交替。鈴木武蔵に替えて香川(ベシクタシュ・トルコ)を入れる。失点前に入れたかった。南野がワントップになり、香川がトップ下か。
 22分、相手左CK。こぼれをまたサパタにシュートされ、右ポストに当たり、GK東口がはじく。さらに相手DFミナがつめたが、オフサイドで助かる。
 25分、相手左CK。ハメスが蹴り、長身DFミナがヘディングシュート、枠の左。
 26分、日本は二人同時に交替。堂安に替えて乾(アラベス・西)、山口蛍に替えて小林祐希(ヘーレンフェーン・蘭)が入る。それぞれ同じポジションに入る。香川と中島は簡単に合いそうもないが、香川と右の乾とは一緒にワールドカップに出たのでなんとかなりそう。中島も、香川と乾が入ってポイントが増えたため、ややボールが持てるように。
 32分、新しく入った小林がミドルシュート、相手デフに当たって右CKを得る。これを小林が自分で蹴り、冨安がフリーでヘディングシュート、相手GK。
 34分、コロンビアが二人目の交替。左シャドーのムリエルに替えて期待の若手FWディアスを入れる。日本も四人目の交替。南野に替えて、今回初招集のFW鎌田(シントトロイデン・ベルギー)を入れる。鎌田はそのままワントップに。
 37分、コロンビアが三人目の交替。ファルカオに替えて15番MFウリベが入る。ウリベとサパタのツートップか。ハメスが右ワイドに位置取りを変える。
 38分、中島が左サイドからカットインしてペナルティーエリア手前からシュート、前半のシュートより惜しかったが、枠の外。続けて今度は中島がスルーパスを出し、鎌田が走り込むがわずかにオフサイド。
 42分、コロンビアは四人目の交替。ハメスに替えて7番FWモレロスを入れる。44分、日本も五人目の交替。佐々木に替えて、今回初招集のDF安西(鹿島)を入れる。安西はそのまま左SBに入る。
 45分、小林のスルーパスに鎌田が走り込むがまたオフサイド。
 追加タイムは5分。47分、相手左シャドーに入ったディアスに鋭いシュートを打たれるが、枠の角に当たって助かる。
 直後に乾がドリブルで右サイドを攻め上がり、クロスを入れ、走り込んだ小林がシュートするが、相手GK。
 49分、日本の左サイドで中島がスルーパス、走り込んだ安西がクロスを入れるが鎌田はオフサイド。
 50分、中央右サイドで相手FK。ウリベが蹴るが、誰にも合わずにゴールラインを割る。0−1のまま時間切れ。

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サッカー短評 (2019.3/17)

川崎フロンターレvs.ガンバ大阪 0対1 (2019.3/17 等々力) 第4節

 とうとうホームで1点もとれずに敗戦。しかも相手は3試合で8失点中のガンバだったのに。開幕4節のうち3節もホームだったのに、その利点を活かせず。代表ウィークの中断で立て直せるか。これからはアウェイも続く。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、鈴木。田中碧と山村のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに長谷川と家長。ワントップ知念。山村と鈴木は初先発。阿部は契約で出られず。大島と小林は怪我。馬渡は体調不良。守田は疲労が残っているためベンチから。マギーニョがベンチに戻ってきた。
 ガンバは、ファン・ウィジョとアデミウソンのツートップ。二列目に倉田と小野瀬。遠藤と高のダブルボランチ。DF藤春、金、菅沼、三浦の4バック。GK東口。キャプテンは三浦。監督は昨年途中から指揮をとる2年目の宮本。
 前半は、ずいぶんチャンスも作ったが得点できず。
 後半は、11分に山村に替えて斎藤を入れ、家長トップ下、憲剛と田中碧のダブルボランチに。23分には、長谷川に替えてダミアンを入れ、知念とツートップに。斎藤を左に、家長を右に戻す。ダミアンの惜しいシュートもあったが、無得点。
 とうとう37分に、憲剛を下げて下田を入れる。引き分け狙いかと思った、追加タイムにまたまた失点。
 ガンバの倉田から左サイドバックの藤春に展開、藤春がゴール前に低いクロスを入れ、ファーでフリーの三浦が蹴り込んだ。0−1。宮本監督はここから二人選手交代して、時間稼ぎ。48分にアデミウソンに替えて渡辺千真、49分に小野瀬に替えて米倉を入れる。これで逃げ切られ、とうとうホームで敗戦。
 なぜか13位のまま。11位だったガンバは9位浮上。
 1位名古屋グランパス対2位FC東京の無敗対決はFC東京の1−0の勝ち。3連敗の鳥栖はジュビロ磐田に1−0で勝利。未勝利は仙台と清水、ジュビロ磐田と川崎フロンターレの4チーム。

サッカー短評 (2019.3/15)

川崎フロンターレvs.シドニーFC 1対0 (2019.3/13 等々力) ACLグループステージ第2節

 やっと等々力で初勝利。ホームなのに放映が金曜までなかった。ホームなのに、なぜかフロンターレが白いユニフォームで、相手が水色のジャージだった。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF登里、谷口、奈良、守田の4バック。憲剛と田中碧のダブルボランチ。左右のワイドに長谷川と家長。ダミアンと小林のツートップ。なんと馬渡、阿部、大島が怪我でベンチ外。
 シドニーは、4-4-2か。Aリーグ得点王のルフォンドルと、登録名「アレックス」でサンフレッチェ広島にもいたブロスクのツートップ。二列目にミンコビッチとカセレス。オニールとレトレのダブルボランチ。ズロ、ウォーランド、ウィルキンソン、グラントの4バック。GKレドメイン。キャプテンはブロスケ。昨季優勝のときはアーノルド監督だったが、代表監督に昇格したので、コリカ監督になったという。ACL第1戦は蔚山と0−0だった。
 シドニーは、「つなぐサッカー」で真っ向勝負を挑むという。しかし、フロンターレ対策としてハイプレスもやってくる。日テレジータスの解説、城は「しばらくは割り切りも必要」と言う。
 5分、フロンターレの左CK。憲剛がニアにグラウンダーのボールを蹴り、長谷川が受けようとするが相手DF。
 7分、シドニーの左CK。オニールが蹴るがダミアンがクリア。こぼれを拾われ、最後はペナルティーエリア中央でブロスクにヘディングシュートされるが、GKチョン・ソンリョン正面。
 12分、長谷川が左サイドをドリブルからクロス、ダミアンがペナルティーアーク付近でワントラップからすぐシュートしたが枠の右。
 20分、ダミアンが相手DFに囲まれながらドリブル、ペナルティーエリア手前中央からシュートに持ち込むが、相手GKが左CKにはじく。これを連語が今度はファーへ山なりのボールを蹴り、田中碧が飛び込むが、前に相手DFに入られ、今度は右CKに。これも憲剛がニアへ蹴り、谷口が触り、最後は長谷川がシュートするが相手DF。
 27分、相手ボールをかっとしてフロンターレのカウンター。長谷川が左サイドからクロスではなくシュートをうつが、相手GK。
 シドニーは時折、左サイドのズロ、右サイドのグラントがドリブルやパス交換でサイドを突破してクロスをあげるが、ここまでDF陣の対応でしのげており、シュートは1本に押さえている。
 38分、相手右サイドに流れたFWブロスクにクロスを入れられるが、憲剛が戻ってクリア。
 解説の城が「フロンターレは選手間の距離が長くなっている」と指摘。パスが正確に決まっていればいいが、距離が長いと少しずれただけでつながらない。
 40分、相手ロングパスに走り込んだ相手FWブロスクがシュートするが、その前にオフェンスファールとなる。
 45分、相手FWルフォンドルがロングパスをポストプレーで落とし、味方のスルーパスに走り込んでペナルティーエリア左に入る。中央に折り返されるが、戻ってきた憲剛がクリア。
 追加タイムなしでハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。フロンターレはツートップにしてダミアンが孤立しないようにしたが、前半最後は全然ダミアンにボールが入らず。守田も馬渡やマジーニョのようには攻め上がらないので、右サイドからは攻撃できていない。後半は、小林が右へ流れ、家長がトップ下に入ったかもしれない、と放送席で話が出る。
 5分、田中碧からのパスを受けた憲剛がミドルシュート、至近距離で滑り込んできた相手DFに当たり、相手GK。
 8分、中央左寄りで相手FK。オニールが蹴るが、ニアでDF陣がクリア。12分、相手MFカセレスにミドルシュートをうたれるが、GKチョン・ソンリョン。
 13分、長谷川のシュートが相手GKにクリアされて、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを守田がミドルシュート、相手GK。
 15分、フロンターレが一人目の交替。守田に替えて鈴木ラルフが入る。鈴木は今期初出場。右サイドの攻撃参加なら守田よりいいかも。同時にもう一人知念が準備していたが、いったん戻る。
 17分、長谷川が左サイドをドリブル、ファールで止められ、左サイド深くでFKを得る。憲剛がニアへ蹴り、走り込んだ小林がヒールキック気味にボールの角度を変えるが、相手GK。
 18分、フロンターレが二人目の交替。ここでダミアンに替えて知念が入る。
 20分、長谷川を起点に知念、家長とパスをつなぎ、ペナルティーエリア右手前で攻め上がった鈴木が受ける。解説の城が「シュート!」と言うが、鈴木は打たずに切り込み、ボールを失う。シュートをうってほしかった。
 21分、憲剛が左へ展開、左サイドを上がって受けた登里が折り返し、長谷川が足先でシュート、相手GK正面。
 22分、シドニーが一人目の交替。キャプテンのFWブロスクに替えて元イラン代表FWのグーチャンネジャドが入る。1月に加入してすぐ得点したらしい。キャプテンマークはウォーランドに渡したか。
 25分、フロンターレの右CK。憲剛が蹴るが相手DF。こぼれを再度クロスを入れるが、相手GK。27分には、長谷川からの折り返しを受けた家長がペナルティーエリア手前左からミドルシュート、枠の上。
 30分にも、田中碧がパス交換からゴール前に入り込み、鋭いシュートをうつが、これも相手GKがはじき、小林が反応するが、あてるだけで枠のだいぶ上へ。
 30分、シドニーは二人目の交替。ボランチのレトレを下げて、若い長身FWイバノビッチを入れる。
 31分、長谷川の入れたクロスをファーで小林がバックヘッドで折り返す。知念がつめるが、相手GK。
 35分、パスミスから相手FWグーチャンネジャドにボールが渡る。体が太く、田中碧が振り切られるが、憲剛がボールをからめとる。
 36分、フロンターレが三人目の交替。長谷川に替えて斎藤が入る。直後に憲剛がボールカットから知念へ縦パス、知念もすばやく前を向きシュートするが、相手GK。
 38分、やっと先制。家長からの縦パスを知念が右サイドに出し、憲剛がペナルティーエリア右に入り込んで低いクロス、相手DFの足に当たってこぼれたボールにノーマークの斎藤が反応、うまく右足でゴール右に蹴り込んだ。1−0。
 41分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。解説の城は「直接ねらうべきだ」と言う。憲剛が直接ねらったのか、飛び出した小林の背中に当たってしまう。
 43分、フロンターレのカウンター。憲剛が前線の知念にあて、知念が小林をねらって折り返すが合わず、逆に相手へのパスになってしまい、カウンターを受ける。相手左サイドをドリブルする相手を止めたのは、逆サイドから猛然と追った斎藤。まだ足が十分残っているのでたいへんいい仕事。
 追加タイム3分。鈴木アナが「フロンターレは直前のマリノス戦、ACLの上海戦と終盤に失点している」と事実だが嫌なことを思い出させる。しかし、全員で守って、CKも与えずに守り切った。
 これで勝ち点3を得て、上海に次いでグループHの暫定2位に浮上。しかし上海が蔚山に1−0で負けたという情報が入り、3位に後退。蔚山が勝ち点4で首位。今節はアウェーの鹿島と浦和が引分け、ホームの広島がメルボルンに2−1で初勝利。鹿島はグループEの1位、広島はグループFの3位、浦和はグループGの1位。

サッカー短評 (2019.3/10)

横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ 2対2 (2019.3/10 日産ス) 第3節

 最後のワンプレーで勝ちが引分けになってしまった。追加タイム4分で49分に与えた相手左CK。天野のキックを扇原にヘディングシュートで押し込まれた。これで開幕3試合3分けで勝ち点3のみ。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、馬渡。田中碧と守田のダブルボランチ。左右のワイドに登里と家長。ダミアンと知念のツートップ。小林と憲剛はベンチから。直前まで先発予定だった大島は、足に違和感があるとのこと。
 マリノスは、9番FWマルコス・ジュニオールを真ん中に、左右のシャドーに30番FWエジガル・ジュニオと仲川の3トップ。二列目に天野と大津。アンカーに喜田。DF今季初先発のティーラトン、畠中、チアゴ・マルテンス、広瀬の4バック。GK飯倉。4-1-2-3。キャプテンは天野。今季レンタルで移籍している三好は、契約のためベンチ外。そこに大津を入れたらしい。監督は2年目のポステコグルー。
 フロンターレはリーグ戦ここまで2試合で、得点は憲剛の直接FKの1点のみ。セットプレー以外の得点がほしいと言っていたら、この試合で2点もとれた。
 4分、相手GKが味方に送ったパスを、ボランチ田中碧がカット、前線のダミアンへスルーパス、ダミアンは飛び出してきた相手GKの上をかわすループシュートをすかさず決めた。1−0。
 すばらしい先制点に続く追加点をもっと早く決められれば、勝ちにつながったのではないか。この後しばらくはフロンターレが優位にパスを回す。
 16分、フロンターレの左CK。家長が蹴り、奈良がヘディングシュートをねらうが相手DF。
 21分、ダミアンからのパスに走り込んだ家長がフリーDFラインの裏に抜け出し、相手GKとの1対1のシュートをうつが、相手GK。
 24分、追いつかれる。相手右サイドの深い位置で仲川がゴールラインをわりそうなボールを折り返すと、ニアの相手FWエジガルは触らず、ファーでフリーの相手FWマルコスに押し込まれた。1−1。馬渡は初めマルコスに付いていたようだが、ゴール前のスペースを埋めに戻りマークを離したようだった。
 30分、惜しい場面。中央左寄りでダミアンが倒されて得たフロンターレのFK。家長がペナルティーエリア中央へキックを入れると、知念が相手DFと競り合いながら胸トラップ、さらに失わずに持ち出してすかさずシュート、わずかに枠の右。
 この後は、大きなチャンスもなく、ハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。4分、天野のシュートがDFに当たって相手右CK。天野が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 6分、左サイドでフロンターレのFK。家長が蹴るが、相手DF。こぼれを車屋が拾い、家長へ。家長からのパスを受けたダミアンがペナルティーエリア左からシュートするが、相手GK。続く右CKはショートコーナーを蹴り、守田が入れたクロスを谷口がヘディングするが、相手GK。
 10分には、ダミアンのパスカットから守田がシュートまでいくが、相手DF。
 11分、マリノスのカウンターから相手右CK。天野が蹴り、最後は大津がヘディングするが、枠の外。
 13分、ファールでフロンターレボールになったが、相手DFティーラトンがボールを離さず家長が押し倒し、両者にイエローカード。
 18分、フロンターレの左CK。家長が蹴るが、相手GKがはじき、こぼれに馬渡がつめるが、相手GK。
 20分、マリノスのカウンター。相手右サイドからのクロスを相手FWエジガル・ジュニオにヘディングシュートされるが、話の右。
 21分、フロンターレが一人目の交替。家長に替えて小林が入る。小林は右ワイドに入る。さらに23分、二人目の交替。登里に替えて長谷川がそのまま左ワイドに入る。
 24分、フロンターレのFK。馬渡が蹴り、ダミアンがヘディングシュートするが相手GK正面。
 30分、マリノスが一人目の交替。大津に替えて扇原が入る。
 34分、相手右CK。天野が蹴るが、ニアでダミアンがクリア。
 35分、フロンターレが三人目の交替。守田に替えて憲剛が入る。
 直後にこぼれを扇原にミドルシュートされるが、GKチョン・ソンリョンの正面。37分、マリノスが二人目の交替。FWマルコス・ジュニオールに替えて遠藤渓太が入る。
 38分、天野のクロスを車屋がクリアして相手右CK。天野が蹴るが、DF陣がクリア。
 41分、谷口からのロングフィードを走り込んで受けた長谷川が左サイドからカットインしてシュートするが枠の上。
 43分、追加点。フロンターレのカウンター。憲剛からのパスを受けた長谷川が左サイドからクロス、ファーで小林が頭で折り返し、ダミアンがダイビングヘッドで流し込んだ。2−1。
 追加タイム4分。47分、マリノスは三人目の交替。DFティーラトンに替えてFW李を入れる。
 ひたすらに時間を使う。しかし、疲れのせいかボールキープよりもキックしてしまう。49分、GKチョン・ソンリョンが大きく前方に蹴ったボールはサイドを割らずにマリノスに拾われ、カウンターを受け、左CKにするのがやっと。
 このCKを天野が蹴り、扇原が競り勝ってヘディングシュートを決め、最後の最後で追いつかれ、勝ち点2を逃す。2−2。本当に試合の締め方がヘタ。

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サッカー短評 (2019.3/9)

上海上港vs.川崎フロンターレ 1対0 (2019.3/6 上海) ACLグループステージ第1節

 テレビ放送が3/8。昨年のACL初戦ホームで敗れた相手。今度はアウェイで対戦、前半から積極的にシュートをうち、攻め立てたが、決めきれず。逆に後半、引分けの勝ち点1でもいいという終了間際にPKを与えて敗戦。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、馬渡。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに今年初先発の長谷川と家長。小林のワントップ。ダミアンはベンチから。
 上海上港は、昨年とあまり変わっていない。ワントップにエウケソン。トップ下にオスカル。左右のシャドーにフッキと11番FWリュ。6番ツァイと25番アフメドフのダブルボランチ。DFは4バック。GKイェン。キャプテンはフッキ。と発表されているが、放送では解説の北沢さんが「慣れた3バックで来ましたね」と言っていた。監督はポルトガルのペレイラ。
 前半の前半は小林が積極的にシュート。まず3分に、連動したパスをつなぎ、最後は小林がシュート、相手GK。これで得た右CKを憲剛が蹴り、相手DFがはじいたこぼれを守田が左足でミドルシュート、枠の右。
 7分、相手3バックの中央にいた28番DFが、自らボールを蹴り出し、倒れる。ハムストリングを傷めたらしく担架でピッチを出る。当面、右SB4番ワンがそこに入る。9分、23番DFフーが右ウイングバックに入る。
 11分、馬渡がオスカルを倒し、相手FKを与える。上海は、前線3人のブラジル人トリオのピンポイント攻撃があるからこわい。オスカルが自ら蹴るが、小林がニアでクリア。
 12分、憲剛からのサイドチェンジのパスを、ペナルティーエリア手前右に走り込んで受けた馬渡が左の守田にパス、守田がフリーでシュートしたが相手GK正面。
 15分、左サイドをパス交換で突破、最後は憲剛がミドルシュート、枠の上。19分には、家長の意表をつくノールックシュートもわずかに枠の右。さらに、大島からのスルーパスを受けた小林のシュートも相手DFに当たり、相手GK。
 22分、相手中央右寄りでFK。オスカルが蹴り、相手FWがヘディングシュートするが枠の外。続けて23分にも、車屋が相手DFを倒し、FKを与える。これもオスカルが蹴るが、小林がニアでクリア。
 前半の後半は、長谷川のシュートがめだった。25分には、長谷川のドリブルを深いタックルで止めた相手MF6番ツァイにファールの判定。しかし、26分に、車屋からのパスを受けた長谷川が、ドリブルでペナルティーエリア左に入ろうとしたところで押されて倒れたように見えたのは、シュミレーションの判定となり、イエローカードをもらってしまう。主審はUAEの人。
 29分、憲剛からのパスを右サイドで納めた家長が走り込む長谷川にパス、長谷川のシュートは枠の左上に飛んでいたが、相手GK。これで得た左CKを憲剛が蹴るが、味方に合わず。
 33分、大島の横パスをオスカルにカットされ、フッキにつながれる。フッキがペナルティーアーク付近からシュートするが、GKチョン・ソンリョン正面。
 34分、フロンターレのカウンター。憲剛からの縦パスを受けた長谷川がカットインからシュートするが、ヒットせず相手GK。
 35分、上海のカウンター。相手FW11番リュが左サイド深くからクロス、中央でエウケソンがヘディングシュート、枠の外。
 40分、相手ボランチのアフメドフがドリブルでペナルティーエリア右に進入、車屋が対応し、大島もかけつけてなんとか防ぐ。
 43分、車屋が対面の23番DFフーへの危険なタックルでイエローカード。
 45分、オスカルからの縦パスを受けた相手FWエウケソンが右サイドのフーにはたき、折り返しのクロスにバイシクルシュートをねらうがヒットせず。
 追加タイム2分あったが、0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。1分、立ち上がり攻勢に出た上海の勢いが感じられるアクシデント。オスカルからのパスを受けたフッキが、ペナルティーエリア手前左寄りからシュートをねらうが、そこに入った馬渡の左足にブロックされる。馬渡はこれで倒れるが、プレーは続行。解説の北沢さんは「足首をもっていかれたんじゃないか」と言う。馬渡はスパイクをもぎとり、メディカルスタッフと歩いてピッチを出るが、5分、登里と交替。
 この間、上海は攻撃を続け、右CKの場面。オスカルが蹴り、ニアにとびこんだエウケソンが頭でファーへ流し、そこへフッキがとびこんでくるが、ボールは左ポストに当たり、さらにフッキの手に当たってゴールラインをわる。危なかった。
 10分にも相手右CK。ちょうど車屋が鼻血を止血してくるように主審に指示された間。オスカルが蹴り、相手FWリュがシュートするが、DF陣が防ぐ。
 13分、長谷川のクロスがクリアされて、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、奈良がニアに飛び込むが合わず。
 15分、フロンターレがパスをつなぎ、最後は右サイドでフリーの家長がペナルティーエリア右横からファーへ入れたクロスに長谷川がダイビングヘッド、わずかに枠の右。「一番の決定機」。ここまでのチャンスに決めておきたかった。
 19〜20分、上海の連続3本CK。1本目の左CKはオスカルが蹴り、GKチョン・ソンリョンがはじく。ファーでアフメドフが拾って折り返されるが、ノボリが右CKへクリア。2本目はショートコーナーを蹴るが、味方に合わず、再度右CK。フッキが蹴り、いったんはニアで憲剛がクリアするもつなげず、またフッキに渡り、フッキがファーへ高いクロスを入れると、フリーで相手MFツァイに走り込まれるが合わずに助かる。最後GKチョン・ソンリョンが見送っていたが、走りこむ相手が見えていなかったのか、誰かマークに付いていると思っていたのか。
 21分、長谷川のクロスのこぼれを大島がミドルシュート、相手DFに当たる。
 23分、大島が攻撃をやり直そうと下げたボールを相手FWエウケソンに捕られてしまい、奈良がとっさにファールで止め、イエローカード。
 26分、相手左サイドでフッキが家長をかわし、登里を弾き飛ばし、クロス、ファーで車屋に競り勝ったエウケソンがヘディングシュート、枠の上。エウケソンは競り勝ったくせにCKを要求するも通らず。
 28分、大島が両足を使ったドリブルで左サイドを突破、相手DFフーが倒してFKを得る。これを憲剛が蹴り、ゴール前にこぼれるが、相手DFがクリア。
 30分、大島のスルーパスに走り込んだ家長がペナルティーエリア左からゴール前にパス、小林が走り込むが相手DFがクリアし、右CKに。憲剛が蹴り、奈良がファーでヘディングシュートするが、その前にオフェンスファール。
 33分、フロンターレが二人目の交替。長谷川に替えて阿部を入れる。解説の北沢さんは「長谷川は良かったですね。でも昨年はこのポジションは阿部でしたからね」と言う。
 35分、ドリブルする登里が倒され、ペナルティーエリア右角でフロンターレのFK。憲剛が蹴り、相手のクリアがいったんゴール方向にとぶがクリアされる。
 37分、フッキがルーズボールを拾って相手左サイドを突進、ペナルティーエリア左に入ったところでシュートまで持ち込むが、どっしり構えたGKチョン・ソンリョンが防ぐ。
 39分、中央相手左サイドで上海のFK。オスカルが蹴るが、憲剛が防ぐ。40分、上海が二人目の交替。6番ツァイに替えて15番MFリンを入れる。北沢さんは「6番より少し攻撃的な位置に入る」と言う。
 43分、相手ボランチのアフメドフが右サイドをドリブル、ペナルティーエリア右外で相手DFフーにつなぐと、フーがワンタッチで低いクロス、これをスライディングで止めに行った守田の支え手に当たり、PKの判定。スライディングのときまで後ろ手にしておくことはできないし。ここは立ったまま守備できるように戻らなければならなかったと言うことか。
 PKキッカーはフッキ。しっかり決めて1−0。まあGKチョン・ソンリョンが止めるのは見たことないし。いい戦いをしていたので、勝ち点1を持ち帰りたかった。
 45分、フロンターレが三人目の交替。守田に替えてダミアンが入る。追加タイム4分。
 47分、上海も三人目の交替。フッキに替えて14番FWリーが入る。フッキはゆっくりキャプテンマークをDF4番ワンに巻きに行ってからピッチを去る。
 フロンターレはダミアンにボールを入れたい。ダミアンもわかっているので受けに来る。49分、右サイドでフロンターレのFK。憲剛がロングボールをペナルティーエリア左に入れるが、相手DF。ここでタイムアップ。
 昨年はプレーオフからACL本戦に勝ち上がってきた上海上港だが、ホームでは絶対に負けず、グループステージを突破したらしい。今年は、昨季広州広大の8連覇を阻止してリーグ王者として臨んでいる。
 一方、フロンターレは、ホームであれ、アウェイであれ、初戦負けなかった年は、毎回グループステージを突破していると紹介されたが。内容はよかった。ダミアンを先発させられるようにならないと難しいだろう。

サッカー短評 (2019.3/2)

川崎フロンターレvs.鹿島アントラーズ 1対1 (2019.3/1 等々力) 第2節

 開幕ホーム2連戦だったのに、どちらも引き分けてしまった。いい攻撃の形もあったが、最後が少しずれていた。鹿島の4-4-2が手堅かった。フロンターレの守備はまだまだのところがあり、速攻に弱い。せっかく憲剛の直接FKで先制したのに、内田のロングパスに走り込んだ相手FW伊藤翔の一発にやられた。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、新加入の馬渡は初先発。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに家長と小林、ダミアンのワントップ。スーパーカップと開幕戦に先発したマギーニョはベンチ外。新加入の山村がベンチ入り。
 鹿島は、伊藤翔とセルジーニョのツートップ、二列目ワイドに昨季新人王で今季から10番の安部と土居。レオ・シルバと永木のダブルボランチ。DF安西、190pの町田、犬飼、新キャプテン内田。GKクォン・スンテ。内田は今季公式戦初出場。FW鈴木優磨は肉離れ再発とか。CBにも怪我人続出らしい。それで前節、昇格の大分に負けたのかも。監督は大岩。
 3分、馬渡のドリブル突破をクリアされて右CK。憲剛が蹴るが、相手DF。6分にも右CK。憲剛が蹴り、ニアで奈良が触るが、味方に合わず。
 7分、大島が相手ボールをカットして小林へ。小林は左サイドからミドルシュートするが、相手GK。さらに小林がレオ・シルバのファールで止められ、ペナルティーエリア手前左寄りでFKを得る。
 9分、憲剛の直接FKで先制。相手の壁は4枚。ジャンプした上をぎりぎり越えて、左上ポストぎりぎりに決まった。相手GKは動けず。1−0。憲剛のゴールパフォーマンスは、プロレスラー・ナカムラシンスケから許可を得たものとアナウンサーが言っていた。ホームページのコメントには「決まると思っていた」。
 13分、レオ・シルバからのパスを走り込んだ内田が受け、折り返しのパス、相手左ワイドの安西がシュートするが、奈良が防ぐ。18分にも、相手右サイドを攻め上がった内田にパスが通り、ワンタッチでクロスを上げられ、相手FWセルジーニョに飛び込まれるが、枠の左で助かる。
 しかし、21分、ついに失点。内田からのロングパスをペナルティーエリア右へ走り込んだ伊藤翔がうまくトラップ、車屋、谷口、GKチョン・ソンリョンをかわしてシュート、左ポストに当たってゴールイン。1−1。
 27分、相手左サイドでFKを与える。永木が蹴り、長身DF町田のヘディングシュートが決まったように見えたが、オフサイドポジションにいた土居が飛び出したGKチョン・ソンリョンに当たっており、オフサイドの判定でゴールにならず。
 30分、守田の折り返し、こぼれを大島がミドルシュート、相手DF。
 33分、守田の縦パスを受けたダミアンがワンタッチで小林へ落とし、小林がシュート、相手DFに当たり、右CK。これを憲剛が蹴り、フアーで小林が谷口とやや重なってヘディングシュート、枠の左。惜しかった。
 36分、馬渡からのパスを受けたダミアンが相手DFを背負ったまま反転してシュート、相手GK正面。「こんなこともできるんですね」と解説の水沼さん。
 42分、守田からの縦パスに走り込んだ馬渡がクロス、ファーで小林が受けて車屋にパス、車屋はクロスではなくシュートを選択、惜しくもバーに直撃。こぼれを守田がシュートするが、枠の右。決めてほしかった。
 44分、相手MF安部がドリブルで左サイドを突破、シュートまでいくが、枠の右で助かる。
 追加タイム1分。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。鹿島はFC東京のようなハイプレスはかけてこないので、もっとフロンターレの選手間の距離を近く取ればつなげるのでは。鬼木監督もハーフタイムに「相手にスペースを与えすぎ。攻撃はシンプルに、シュートで終わる」と言ったらしい。
 1分、小林が左サイドからペナルティーエリアに入ってクロス、ファーで馬渡がシュートするが、枠の上。解説の水沼さんが「馬渡は自分の特長をどんどん出している」。
 前半から、車屋のサイドを内田に何度も使われている。憲剛にはレオ・シルバが付いてくる。
 15分、憲剛と家長のワンタッチパスがつながり、最後は憲剛が珍しいヘディングシュートを見せるが、枠の上。タイミングはよかったが、憲剛のヘディングシュートが決まったのはいつか記憶にない。
 17分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、小林がヘディングシュート、枠の右。19分には、大島がペナルティーエリア左に入って入れたクロスが相手DFにクリアされて再び左CK。憲剛が蹴るが、相手DF。
 24分、フロンターレが一人目の交替。ダミアンに替えて阿部が入る。阿部は左ワイドに入り、家長は右へ回り、小林のワントップに。
 25分、鹿島も一人目の交替。安部に替えて山口を入れる。アナウンサーが「同じ位置に入るがごりごりいくタイプ」と言う。
 33分、左サイドで阿部がシュートするが、相手GK。36分には、車屋が左サイド深くからシュートかクロスを入れるが、誰も押し込めず。水沼さんは「シュートでしょう。腰が回りきらなかった」と言う。車屋もかなり疲れたか。
 39分、鹿島が二人目の交替。セルジーニョに替えて金森を入れる。セルジーニョよりもずっとプレスするらしい。
 40分、フロンターレも二人目の交替。馬渡に替えて知念、続けて車屋に替えて登里が入る。車屋は怪我上がりでスタミナが足りないのか。馬渡のいた右SBには守田が下がり、憲剛がボランチに。知念と小林のツートップに。
 43分、家長から折り返しのパスを受けた大島が本日2本目のシュートを打つが、ヒットせず。
 追加タイム4分。フレッシュな阿部と登里の左サイドから攻めたいが、そううまくいかない。48分、パスをつないで、家長がミドルシュート、相手GKがはじき、こぼれを知念がねらって押し込もうとするが、やや強さがなく、相手GK。惜しかった。
 49分、鹿島は三人目の交替。やや足を傷めた伊藤翔に替えてボランチ三竿を入れる。引分けでいいということだ。
 49分、登里が左サイドから入れたクロスは相手GK。ゴールキックはフロンターレの選手が拾ったが、ここでタイムアップ。鬼木監督の無念そうな顔。
 試合後のインタビューは先制点の憲剛。「もったいない試合だった。ここまで押し込んだら勝たないと」と言っていた。勝ち点2で同率11位に後退。
 3/6の水曜日にフロンターレは上海で、鹿島はホームでACLの試合がある。この日は、やはりACL組の広島がホームでジュビロ磐田と0−0で引き分けた。

サッカー短評 (2019.2/23)

川崎フロンターレvs.FC東京 0対0 (2019.2/23 等々力) 第1節

 せっかく一週間前に幸先の良いスタートを切ったのに、ホーム開幕戦を勝てなかった。スーパーカップで得点したダミアンも押さえられ、試合後にNHKがインタビューしたのは、なんとアウェイチームの開幕初先発の久保。41分の久保のFKがポストを直撃せず、決まっていたら負けていた。
 先発は、スーパーカップと同じ。GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、マギーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに家長と小林。ワントップにダミアン。監督は3年目の鬼木達。
 FC東京は、ワントップにディエゴ・オリベイラ。ツーシャドーに永井と久保。トップ下に東、高萩と橋本のダブルボランチ。DF小川、チャン・ヒョンス、森重、室屋。GK林彰洋。キャプテンは今年から東。監督は2年目の長谷川健太。
 風が強く吹く中キックオフ。フロンターレは風上。3分、相手FW永井がドリブルでペナルティーエリアに入るが、奈良がクリアし、相手左CK。これを東が高萩とショートコーナー。久保に渡り、ドリブルされるが、なんとか防ぐ。
 6分、守田がミドルシュート、こぼれをさらに小林がシュートするが相手GK。
 フロンターレがボールを持つ時間は長いが、FC東京はレッズより格段にハイプレスで、すぐに二人三人と寄ってくる。また風のため、ダミアンへのロングフィードが正確に飛ばず、収まらない。マギーニョは時折右サイドを攻め上がるが、NHKの松野レポーターによると、鬼木監督から「もっと高い位置をとれ」「攻撃参加したらすぐ戻れ」と指示が出ているとのこと。
 22分、25分と相手左CK。いずれも東が蹴るが、DFがクリア。
 31分、守田からのパスを受けた小林がシュート、相手GK。35分、フロンターレの右CK。家長が蹴るが、相手GK。
 37分、谷口が頭でGKチョン・ソンリョンにバックパス。これが小さくなったところを相手FW永井につめよられ、危なかったが、GKチョン・ソンリョンが先に押さえる。
 39分、車屋がドリブルで攻め上がったところを久保にボールカットされ、逆に攻め込まれる。久保がセンターライン付近でスルーパス、永井が走り込むが、GKチョン・ソンリョンが飛び出してクリア。
 41分、ペナルティーエリア右角近くで相手FK。東と久保が立つが、久保が左足で直接ニアをねらう。右ポストに直撃して助かる。
 43分には、相手左サイドでFC東京のFK。東が蹴り、相手ボランチ橋本がフリーでヘディングシュート、枠の右。どうして相変わらずセットプレーの守備で相手をフリーにしてしまうのか。
 追加タイム1分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。7分、小林がゴールライン近くから折り返しのパス、ダミアンがシュートするが、相手DF。
 9分、相手のバックパスに、相手GKのそばに残っていた憲剛が反応、なんとかシュートするが、相手GKもつめより、右CKに。惜しかった。ここでフロンターレが一人目の交替。マギーニョに替えて馬渡を入れる。CKは憲剛が蹴るが、相手DF。
 12分、大島からのパスを受けた憲剛がスルーパス、小林が走り込んでシュートするが、相手GK。14分、馬渡が右サイドを攻め上がってシュートまでいくが、相手DF。さらに小林が相手MF高萩を背負ったまま反転してシュートするが枠の上。15分には、馬渡からのスルーパスに走り込んだ小林がシュート、相手GK。
 17分、守田、家長がパスをつなぎ、大島へ。大島がペナルティーエリア内に入って小林につなぎ、小林が直ちにシュートするが、これも相手DF。
 18分、FC東京が一人目の交替。FW永井に替えて、U20代表に出ていた田川を入れる。
 21分、憲剛が相手FW田川を倒してイエローカード。
 26分、相手MF東が右サイドから入れたクロスはこぼれるが、これを相手左SB小川がミドルシュート、これはDFに当たり、サイドを割る。
 28分、フロンターレは二人目の交替。ダミアンに替えて斉藤を入れる。斉藤は左ワイドに入り、家長が右へ。小林がワントップ。
 30分、左サイド深くで斉藤がドリブルと見せて相手DFの足の間を通してパス、ペナルティーエリア左で憲剛がスルーするが、背後に味方がおらず。
 31分、相手MF高萩が落としたボールを東がミドルシュート、枠の右。
 32分、FC東京が二人目の交替。久保に替えて大森を入れる。
 33分、フロンターレの左CK。憲剛が蹴り、小林がヘディングシュート、枠の右。
 34分、奈良がボールのクリアのときの競り合いでイエローカード。これで与えた相手FKを東が直接ねらうが、壁に当たり、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 36分、フロンターレは三人目の交替。憲剛に替えて知念が入る。知念のワントップ、小林が右ワイドへ回り、家長がトップ下へ。
 37分、左サイドでフロンターレのFK。家長がカーブをかけたボールを蹴り、ファーで小林がボレーシュート、相手GK正面。
 38分、相手MF高萩のスルーパスに走り込んだ東が、ペナルティーエリア左奥から折り返し、相手FW田川がシュートをねらうが、空振りで助かる。
 40分、フロンターレの右CK。馬渡が蹴るが、ニアで相手DF。41分、斉藤が左サイドからカットインしてシュート、枠の上。斉藤は、相手が疲れた時間帯にドリブルでかき回したり、ファールをもらったりするのではないのか。今までパスとシュートしかない。
 42分、FC東京も三人目の交替。オリベイラに替えてナ・サンホを入れる。
 44分、知念がボールを納め、相手DFごと前進するが、シュートまでいけず。
 45分、奈良が相手MFナ・サンホの頭近くでボールをクリア、ハイレッグで相手FKを与える。これを東がショートパスで始めるが、DF陣がすばやく囲んで防ぐ。
 追加タイム3分。46分、斉藤がドリブルを倒され、ナ・サンホにイエローカード。0−0でタイムアップ。

 第1節は、昇格チームの大分がACL王者の鹿島に2−1で勝ったり、ビジャ、イニエスタを擁する神戸が、主力の抜けたセレッソに負けたり、なかなか波乱があった。名古屋グランパスが昨季得点王のジョーの2得点を含む4−0で鳥栖に大勝して1位。フロンターレは同率10位。

サッカー短評 (2019.2/18、19)

川崎フロンターレvs.浦和レッズ 1対0 (2019.2/16 さいたまス) ゼロックススーパーカップ

 川崎が今季新加入、ロンドン五輪得点王のレアンドロダミアンの1点で勝利。初のカップ戦タイトルを取った。昨季はセレッソに完敗で、チームのできあがり具合がまだまだだったが、今季はかなり仕上がっている。二次キャンプはほぼ練習試合だったらしい。
 先発は、GKチョン・ソンリョン、DF車屋、谷口、奈良、新加入のマギーニョ。大島と守田のダブルボランチ、憲剛のトップ下。左右のワイドに家長と小林。新加入のダミアンのワントップ。GKチョン・ソンリョンと車屋と守田が怪我から復帰し、久々に怪我人のいない幕開け。
 浦和は興梠と新加入の杉本のツートップ。2列目に柏木と長澤、アンカーに新加入のエヴェルトン。左右のアウトサイドに宇賀神と橋岡。DF槙野、マウリシオ、岩波の3バック。GK西川。攻めるときは3-1-4-2、守るときは5-3-2。FW武藤は怪我でベンチ外。
 この試合は5人まで交替できるが、交替回数は3回まで。ただし、この3回にハーフタイムは含まれない。国立競技場が建て替え中のため、さいスタで開催されているが、本当は片方のチームのホームスタジアムを使うのは不公平だ。
 立ち上がりからフロンターレがパスをつなげる。レッズはハイプレスはかけてこない。日テレの解説、北沢さんは「前からいってもはずされるので慎重な立ち上がり」。ゲスト解説に引退したばかりの中澤。
 ダミアンはけっこうワンタッチで落とす。ヒールで小林にパスしたり。小林もかなり前に入ってツートップ気味。家長も右に回ってきたり。マギーニョは足も速く、右サイドを突破してクロス、というのが持ち味のひとつらしい。エウシーニョより守備もうまそう。
 レッズのツートップは、二人ともワントップでやってきた選手。キャンプでツートップの動きを確認してきたはずだが、11分には動きが重なり、杉本が興梠をかなり踏んでしまい、しばらく興梠は起き上がれなかった。
 それでも最初の大きな得点チャンスはレッズ。前半21分、相手左CK。昨季の失点はCKがらみが多い。一回クリアした後のこぼれを決められたり。柏木が蹴るが、ニアで小林がクリア。こぼれを相手MF長澤がシュート、枠の上。結局、レッズのシュートはこれ一本。さらに24分の相手FK。柏木が蹴り、ゴール前で混乱したが、枠の右へ切れていった。ここの精度が高かったら、どうころんだか。
 この後、レッズもやや前に出てきて、フロンターレが自由にパスをつなげなくなったが、ゴール前のチャンスはいくつも作った。30分には、ダミアンのドリブルから折り返しのパス、小林が走り込んだが、シュートは枠の上。31分には、憲剛のスルーパスにダミアンが走り込んですぐ落とし、また小林がシュートしたが相手DF。
 32分、ペナルティーエリア手前左寄りでフロンターレのFK。憲剛が蹴り、ファーで車屋が折り返し、谷口が走り込んだがオフサイド。34分にもフロンターレのFK。ペナルティーエリア右角から憲剛が蹴るが、相手DF。こぼれを奈良がシュートするが、相手GK。
 38分、小林が右サイドから入れたクロスにダミアンが走り込んでヘディングシュート、ゴールネットを揺らしたがオフサイド。ダミアンは残念そう。もう少しで得点できそうだが、リプレイを見ると明らかにオフサイドだった。
 41分の右CKも憲剛が蹴るが相手DF。追加タイム2分。46分、相手左CK。柏木が蹴るが、ダミアンがニアでクリア。こぼれを拾われ、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョン。0−0でハーフタイム。

 後半開始からレッズは二人交替。FW杉本に替えてFWナバウト、アンカー、エヴェルトンに替えて阿部を入れる。
 4分、小林が右サイドを上がってきたマギーニョにパス、折り返しをダミアンがシュートするが、相手DF。5分、大島からのパスを受けた小林がシュート、枠の左。
 7分、待望の先制点。家長が左サイドから入れたクロスをファーでダミアンが頭でゴール前の憲剛に落とす。憲剛は足下に入り過ぎてシュートを打てなかったが、こぼれをダミアン自ら左足で打ち抜き、ゴールの左上隅に弧を描いて吸い込まれた。1−0。
 11分、ペナルティーエリア右角でレッズのFK。柏木が蹴るが、GKチョン・ソンリョン。この後はしばらくレッズの時間帯になるが、シュートまで持ち込ませず。
 21分、レッズはまた二人交替。二列目右の長澤に替えてマリノスから新加入の山中、右アウトサイド橋岡に替えて柴戸を入れる。二列目は、左利きの山中がおそらく左で、柏木は右へ回ったのではないか。車屋、家長のサイドをケアしてきた。
 24分、相手右CK。柏木が蹴るが、DF陣が防ぐ。
 25分、フロンターレも二人交替。憲剛に替えて斉藤、マギーニョに替えて新加入の馬渡が入る。馬渡はそのまま右SBへ、斉藤は左ワイドに入り、家長がトップ下へ回る。
 32分、左サイドを攻め上がった車屋が入れたクロスをダミアンがヘディングシュート、枠の上。ダミアンは、前半から走り回って守備にも貢献。やや疲れが見える。33分には、相手ボールをカットした家長がドリブルからシュートまでいったが、枠の上。
 34分、フロンターレは二人交替。怪我明けの守田に替えて田中碧、ダミアンに替えて知念が入る。
 36分、レッズは五人目の交替。キャプテン柏木を下げて、FWマルティノスを入れる。ポジションは不明。
 レッズは若手の田中碧のところにプレスを賭けてボールを取ろうとしてくる。40分、クロスを入れられるが、GKチョン・ソンリョンが捕る。
 41分、斉藤のクロスがクリアされて左CKを得る。家長が蹴るが、味方に合わず。42分、右サイドを攻め上がった馬渡が低いクロス、小林に合わず。43分、斉藤が左から入れたクロスをファーで馬渡がシュートするが、枠の上。
 43分、フロンターレも五人目の交替。小林に替えて阿部が入る。そのまま右ワイド。
 44分、知念が相手DFとの競り合いを抜け出し、ミドルシュート、惜しくも相手GK。
 追加タイム5分。主審は家本さん。48分、相手左サイドからマルティノスにクロスを狙われるが、大島が戻って蹴り出し、CKに逃げる。これを山中が蹴るが、GKチョン・ソンリョンがはじく。こぼれをレッズに拾われるが、シュートに持ち込ませず。50分にも、山中に相手左サイドからクロスを上げられるが、奈良がクリア。
 1−0でタイムアップ。点差よりも内容的によかった。日テレの放送時間に表彰式は入らず。  もう一週間後にFC東京とのリーグ開幕戦。なんだか早すぎる感じ。

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サッカー短評 (2019.2/1)

日本vs.カタール 1対3 (2019.2/1 アブダビ) アジアカップ決勝

 前半に2失点。後半は立ち直ったが、今回大会全試合無失点のカタールから1点のみ。最後は相手CKからPKを与えた。カタールは初優勝。
 先発は、GK権田、DF長友、吉田、冨安、酒井。柴崎と塩谷のダブルボランチ、南野のトップ下。左右のワイド原口と堂安。ワントップ大迫。
 カタールは次回ワールドカップ開催国で、アンダー世代からじっくり強化してきた効果が実を結んだらしい。今大会8得点でダエイに並ぶFW19番アリ、2列目にキャプテンのFW10番アルハイドスとFW11番アフィフ。DF登録だが、23番マディボがゲームメーカー。この人はたいへん小柄だが、ボール奪取にすぐれ、配球も正確だった。システムは3-3-2-2らしい。サンチェス監督はスペイン人で8年目とか。
 日本は決勝進出5回目で、過去4回はいずれも優勝。しかもカタールとの対戦成績は2勝4分2敗の5分。しかし、終わってみれば力負け。カタールが中二日、日本が中三日にもかかわらず、準決勝のイラン戦が点差以上の死闘だったことが、ボディーブローのように後から効いてきたと言えるかもしれない。
 4分、大迫がファールを受け、中央で日本のFK。すばやく始めて、大迫がミドルシュート、枠の左。
 5分、日本の左CK。柴崎がニアへ蹴るが、塩谷には合わず。
 10分、中央でカタールのFK。FW11番アフィフが蹴るが、日本のDFが防ぐ。
 12分、失点。相手左サイドから11番アフィフがフリーでFW19番アリにパス、アリは後ろ向きのまま、2回ボールを浮かせ、3回目でオーバーヘッドシュートを右隅に決める。0−1。吉田が寄せていたが、寄せきれずボールに体を当てることもできなかった。この試合の主審が、今大会は接触に厳しいイルマトフさんなのも運がなかった。アリはこれで大会新記録で得点王に。
 失点するまで積極的に攻めていたが、カタールが元気になるのと反比例するかのように慎重になり、選手間の距離も間延び。吉田や冨安からのフィードが前線やボランチに通らない。カタールは、すばやくボールカットに寄せてくる。今までの対戦相手の中で一番寄せが速い。
 20分、柴崎がボールカットされ、相手FW11番アフィフを後ろから倒してイエローカード。
 27分、また失点。今度は相手右サイドから11番アフィフが日本DFをかわしてパス、フリーで受けた6番ハティムが中に切り込み、吉田をかわしてミドルシュート、これが弧を描いて左にゴールイン。0−2。痛すぎる。
 31分、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。堂安と柴崎が立ち、堂安が蹴るが、壁に当たる。
 この後はやや持ち直して攻撃したが、クロスが大きすぎたり、相手DFに先に入られたり、日本の選手の動きが相手より悪く、シュートまで持ち込めない。修正できないまま時間が過ぎる。
 カタールは前半シュート2本で2点ではないか。0−2のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半よりコンパクトに保って攻撃できるように。
 4〜7分、連続でCKを3回得たが、いずれもシュートが枠にとばないか、相手DFがクリア。8分の塩谷のミドルシュートも相手DF。
 12分、吉田と相手16番MFフーヒが頭同士ぶつかり、倒れる。吉田は立ち上がるが、相手選手は担架で下がる。カタールは一人目の交替。14番MFアルハジリが入る。
 17分、日本も一人目の交替。原口に替えて武藤が入る。武藤はトップ下に入り、南野が左ワイドへ回る。
 19分、酒井からのパスを受けた堂安が右サイドから上げたクロスを武藤がヘディングシュート、枠の外。20分、左サイドで日本のFK。堂安が蹴るが、先に相手DFに当たり、そのボールが冨安に当たってゴールラインを割る。21分、日本の左CK。柴崎が蹴り、武藤がヘディングシュートするが、枠の上。
 24分、1点返す。塩谷からのパスを受けた大迫がポストプレー、走り込んだ南野が飛び出した相手GKの上をふわりと浮かせたシュートを放ち、1−2。NHKの松野アナは、ゴールが決まる前から「1点返しました!」と叫んでいた。南野はこれが大会初ゴール。
 28分にも、長友が左サイドを攻め上がって入れたクロスを、武藤がヘディングシュート、枠の外。
 29分、カタールは二人目の交替。10番FWアルハイドスに替えて12番MFブディアフを入れる。
 33分、吉田からのパスを受けた堂安がペナルティーエリア中央からシュート、相手DF。
 34分、カタールのカウンター。11番アフィフからのパスを受けた6番ハティムがミドルシュート、柴崎が戻って防ぐ。これでカタールに与えたCKからの攻防で、ボールが吉田の手に当たったとされ、VAR判定に。確認の結果、吉田のハンドでイエローカード。カタールにPKが与えられ、これを11番アフィフが決め、1−3。
 39分、日本は二人目の交替。塩谷に替えて伊東を入れる。
 41分、酒井にイエローカード。カタールの選手たちは休養が一日少ないが、2点差となり、まだよく動けている。日本の選手は動きが鈍く、後手後手になり、守備もずるずる下がってしまう。
 44分、日本は三人目の交替。南野に替えて乾が入る。
 直後に右サイドで日本のFK。柴崎が蹴り、ニアで酒井が触り、中央で吉田がヘディングするが、打ち上げてしまう。
 追加タイム5分。47分、酒井からのパスを受けた伊東がドリブルでペナルティーエリアに入ろうとするが、戻っていた相手FWアリが防ぐ。
 50分、カタールは三人目の交替。19番FWアリに替えて7番FWエルディンを入れる。ここでタイムアップ。森保体制になってから初の黒星。
 表彰式は放送されなかった。大会MVPは、カタールの得点王でもあるアリ、最優秀GKもカタールのアルシャイーブ。日本はフェアプレー賞をもらったらしい。

サッカー短評 (2019.1/28)

日本vs.イラン 3対0 (2019.1/28 アルアイン) アジアカップ準決勝

 アジア最高の世界ランク29位のイランを零封して勝った。内容的には、こんな点差がつくような展開ではなく、最後まで非常にタフな試合だった。
 前半立ち上がりから日本が積極的に出て、何度かチャンスを作ったが、20分過ぎから次第にイランも攻勢を強め、次第に日本は自陣に押し込まれた。しかし0−0でしのいで後半に入ると、イランが立ち上がりから連続セットプレーで圧力をかける。ここをしのいだ後半11分、日本のカウンターで南野がペナルティーエリア左角付近で倒され、イランのDF陣が主審にアピールしている間に、起き上がった南野がゴールライン際でボールに追いつき、すかさずクロス、大迫が冷静にヘディングシュートを決めて流れが変わった。22分には、南野のクロスを相手DFが手で止めたとしてPKを得て、これも大迫が決め、リードを広げる。最後は追加タイムに原口がペナルティーエリアにドリブルで切り込み、シュートを決めた。
 後半15分に遠藤が、28分に酒井が負傷交替。遠藤は担架に乗っていたので、とても心配。決勝は2/1、明日行われるカタール対UAEの勝者と対戦。UAEは、元日本代表監督のザッケローニ監督。
 先発は、GK権田、DF長友、吉田、冨安、酒井。柴崎と遠藤のダブルボランチ、南野のトップ下。左右のワイドに原口と堂安。ワントップは、初戦以来の先発に帰って来た大迫。キャプテンは吉田。
 イランはワントップに20番FWアズムン。システムは4-1-4-1。監督は名古屋も指揮したカルロス・ケイロス。イラン代表監督8年目という。グループステージから5戦無失点、12得点で勝ち上がってきた。うち4得点しているのがアズムン。ロシアワールドカップにも出場。今回選ばれた23人にもそのときのメンバーが19人含まれているらしい。左ワイドのレギュラーが出場停止でそこに11番アミリが入る。
 1分、吉田が送ったロングパスのこぼれを原口が拾い、ペナルティーエリア左に入ってシュートするが、相手DFにすぐ寄せられる。
 日本はワンタッチパスを織り交ぜ、相手DFラインの裏をねらう攻撃を見せるが、最後のパスがずれてシュートまで至らず。
 イランは、とにかく長身FWアズムンにロングボールを当てて、体の強さで競り勝とうとしてくる。NHK解説の山本さんが「ペルシャ人は体格で戦う。アラブ人とは全く違う」と言う。
 16分、大迫がキープから南野へスルーパス、これは相手DFがクリアして日本の左CK。柴崎が蹴り、ファーで吉田がヘディングシュート、枠の右上。
 19分、遠藤がペナルティーエリア右へループパス、柴崎を経て攻め上がった酒井に渡り、酒井がライン際で折り返し、堂安がシュート。やや蹴り損ない、枠の右。
 24分、日本の右サイドで酒井と対面している相手11番MFアミリが、危険なタックルとみなされ、イエローカード。酒井は足首を押さえて倒れていたが、立ち上がる。
 29分、イランの右CK。3番ハジサフィが蹴るが、冨安がクリア。さらにロングスローを入れてくるが、これも防ぐ。
 31分には、相手FWアズムンとボールを競ったとき、酒井の顔にアズムンの肘が入るがカードはなし。
 33分、相手GKの超ロングスローでボールが一気に前線のアズムンへ。頭で触るが、味方がおらず、GK権田が回収。
 35分、大迫がボールを納めようとするとき、入れ替わられた相手DFの足が回し蹴りのような感じで腹部に当たり、倒れる。イランの放り込みに体当たりで競り合っていると体力が後半終わりまでもつのか心配だが、山本さんは「やり続けるしかない」。
 37分、中央やや右寄りで日本のFK。柴崎と堂安が立ち、柴崎がペナルティーエリア右にパス、そこへ酒井が走り込むが相手DFの寄せが早く、ファールとなる。
 42分、相手右サイド中央でイランのFK。キャプテンマークを巻く21番MFデヤガが蹴るが、ニアで大迫がクリア。43分、相手左サイド深くでイランのロングスロー。アミリが入れ、長友がクリアするが、これを相手MFハジサフィが拾ってミドルシュート、枠の上。
 44分、大迫へのタックルが危険とされた相手9番MFイブラヒミにイエローカード。
 45分、中央右寄りで日本のFK。また柴崎と堂安が立ち、柴崎が蹴るが、相手FWアズムンがクリア。
 追加タイム2分。47分、相手18番MFのドリブルを背後から止めようとした遠藤が倒してしまい、右サイドから相手FK。21番MFデヤガが蹴るが、今度は大迫が頭でクリア。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。イランは直ちに攻撃開始。相手左サイドからのシュートが酒井のかばい手に当たり、ハンドの判定でイエローカード。今まで最もゴールに近いFKを与える。ボールサイドに21番デヤガと3番ハジサフィが立ち、日本の壁の右側に相手FWアズムンが並ぶ。解説の山本さんは「アズムンがあの位置なら直接ねらうのでしょう」と言う。デヤガが曲がるキックで直接ねらうが、枠の右。
 4分、イランの左CK。デヤガが蹴り、ニアで柴崎がはじくが、ハジサフィに拾われ、シュートされるが、ヒットせず。
 8分にも相手左サイドでイランのFK。デヤガのキックをGK権田がパンチング、こぼれをまたハジサフィに拾われ、ミドルシュートをうたれるが、大きく枠の上。
 11分、先制。大迫がボールを納め、相手DFラインの裏にスルーパス、南野が走り込んで受け、相手13番DFカナーニに倒されるが笛は鳴らず。イランのDF陣はファールをとられたと思って4−5人が主審の方を向いているすきに、南野が起き上がりボールを追いかけ、ゴールライン際から折り返しのクロス、これを見ていた大迫がフリーで合わせて1−0。押される展開の中、相手の弱みである守備の集中力不足をつく形で先制。イランは、この大会初の失点。この後、さらなる猛攻が予想される。
 13分、イランが一人目の交替。11番左ワイドのアミリに替えて10番FWアンサルファルドが入る。14分、遠藤が倒れ、バツが出る。急いで塩谷が入る。
 16分、ペナルティーエリア手前右寄りでイランのFK。18番MFジャハンバフシュが直接ねらい、枠内の左上に飛ぶが、GK権田が防ぐ。続く相手左CK。ハジサフィが蹴るが、日本のDF陣がシュートまではさせず。
 18分、相手DFラインのパスミスを南野がカット、すばやく大迫とパス交換して低いクロスを入れると、相手DFがスライディングしながらピッチに付いた左手に当たり、PKを獲得。イランの選手たちが猛抗議しても主審の判断は変わらず、さらにVARからの連絡で主審が映像を確認。テレビには「主審が見ているのと同じ映像」が流れ、相手DFの付いた手に当てたのか、クロスのコースに故意に手を付いたのか微妙だが、判定は変わらず。主審はオーストラリアの人。ほとんどがイランサポーターのスタンドは騒然。
 この間、ボールはずっと大迫が抱えており、主審がセットするようにうながす。大迫の周りをイランの選手が囲み、日本の選手たちはペナルティーエリアの外に出ている。22分、大迫は、主審がイランの選手たちをペナルティーエリアから出すまでずっと集中を切らさず、相手GKの動きを読みきり、枠の右下に決める。2−0。
 解説の山本さんは「ここから、ワールドカップのベルギー戦の教訓を生かすところです。あの試合も格上相手に2−0になりました」と言う。
 26分、イランが二人同時交替。21番MFデヤガに替えて14番MFゴッドス、18番MFジャハンバフシュに替えて16番MFトラビを入れる。28分、酒井が自分から交替してくれと合図したとピッチレポートが入り、急いで室屋が入る。これで怪我で二人交替。少し心配だ。
 28分、右サイドへ流れてきた南野と堂安がパス交換、堂安がドリブルフェイントでペナルティーエリア右に入り、利き足の左でシュート、相手GK正面。堂安がやっと少し自分の形でシュートまでいけたが、コースが素直すぎたか。
 31分、相手左サイドをハジサフィがドリブル、堂安のファールを誘ってFKを得る。これをハジサフィが蹴るが、日本のDF陣がクリア。
 37分、相手左サイドから、クロスを入れられ、GK権田が相手FWアズムンと接触、ボールがこぼれるが、イランの選手がそこにおらず、DF陣がクリア。
 38分、日本のカウンター。南野が走り込む柴崎にスルーパス、柴崎はペナルティーエリア左からダイレクトでクロス、ファーから堂安が飛び込むが、相手DF。山本さんが「イランの選手の足が止まってきた。これで3点目が取れると本当に止まる」と言う。
 43分、右サイドでイランのスローイン。ハジサフィがロングスローをペナルティーエリアまで入れると、大迫が頭ではじく。このこぼれを、交替で入った14番MFゴッドスがダイレクトボレーをうつが、枠の外。
 44分、日本は三人目の交替。堂安に替えて伊東を入れる。
 追加タイム4分。伊東は、スピードを生かした攻撃が持ち味だが、 ここはボールキープが役目。ボールを持つとドリブルして右サイドを駆け上がり、相手ファールを誘う。
 47分、相手パスミスから原口が左サイドをドリブル突破、ペナルティーエリア左に入り、相手GKとの1対1を落ち着いてシュートし、3−0に。
 49分、日本のゴール前で相手FWアズムンが激高。大迫が詰め寄ろうとして柴崎が引き離す。吉田が詰め寄り、もみ合いに。アズムンにイエローカード。長友にもイエローカード。
 イランのキックオフの直後にタイムアップの笛。3−0で勝ったが、たいへんタフな試合だった。3点目がもっと早く決まると少しは楽だったが。イランのケイロス監督は、これで退任らしい。

 ※決勝の相手は、開催国UAEに対して4−0と圧勝したカタールになった。こちらも手強そう。

サッカー短評 (2019.1/25)

日本vs.ベトナム 1対0 (2019.1/24 ドバイ) アジアカップ準々決勝

 後半、VARで得たPKを堂安が決め、結局その1点を守り切って準決勝へ。
 先発は、ラウンド16とほとんど同じ。中二日なのでターンオーバーするかと思われたが、出場停止のワントップ武藤のところを北川にしただけ。GK権田。DF長友、吉田、酒井。柴崎と遠藤のダブルボランチ、南野のトップ下。左右のワイドに原口と堂安。ワントッブ北川。キャプテンは吉田。ベンチに大迫、塩谷、槙野など。
 ベトナムは、韓国人の監督で、この朴監督がベトナムの五輪代表の監督も兼任。また、U23のチームは昨年のアジア大会に出て、日本のU21のチームに勝利。アジア大会ベスト4になったことが自信となっているらしい。そのときのU23のチームから多くが選ばれている。システムは3-4-2-1。要注意は10番FWグエン・コンフォン。Jリーグの水戸でのプレー経験もある。キャプテンは3番DFクエ。
 たちあがりは、ベトナムが積極果敢に攻めてくる。出足が鋭く、ミドルシュートをすかさず打つことが徹底されている。3分、10番グエンのクロスを吉田が防ぎ、相手右CK。キッカーは、もう一人の要注意選手の19番MFグエン・クアンハイ。ショートコーナーを蹴るが、ニアで南野がクリアし、再び右CK。19番MFグエンが蹴るが、ニアでクリア。
 14分、相手左サイドから10番FWグエンがドリブル、ペナルティーエリアに入る前にミドルシュート、枠の左。
 18分、堂安が倒され、日本のFK。柴崎と堂安が立ち、柴崎が蹴る。キックは冨安がヘディング、枠をはずれるが、北川が追い、ライン際で折り返すが、ラインを割ったという判定。このへんから日本もボールを回せるようになった。
 23分、北川からのパスを受けた原口がペナルティーエリア左からクロス、相手DFに当たり、日本の左CK。柴崎が蹴り、ニアで富安らが競り、ファーで吉田がヘディングシュート。いったん、日本の得点となるが、この準々決勝から採用されているVARから連絡が入り、主審が確認。吉田のハンドがあり、無得点に。この試合の主審はUAEの人。
 27分、また相手10番FWグエンがドリブル、今度はペナルティーエリアに入られ、シュートされるが、枠の外。要注意選手に何度もドリブルされてしまう。
 29分、日本の右CK。柴崎がショートコーナーを蹴り、冨安がどんぴしゃのヘディングシュートを枠に飛ばすが、相手GKがファインセーブ。
 37分、相手にパスをつながれ、右からのクロスを10番FWグエンがシュート、吉田が防ぐが、こぼれをさらに相手20番MFファンがシュート、これはGK権田が捕る。ベトナムからは、大応援団が来ていて、ベトナムがボールを持つと、大歓声。相手監督の声も通らないくらい。NHK解説の山本さんが「この歓声でベトナムのすごいチャンスのように聞こえるが、勘違いしないように気をつけたい」。
 38分にも、相手19番MFグエン、相手MFファンに続けてシュートされるが、いずれもGK権田が防ぐ。
 41分、右サイド日本のFK。堂安と柴崎が立ち、堂安が蹴るが、相手GKがはじき出す。これで得た右CKを柴崎が蹴るが、味方に合わず。こぼれを拾った原口がクロスを入れるが、ゴールラインを割る。
 45分、柴崎からのパスを受けた堂安がペナルティーエリア右に入り、南野へパス、南野がすぐシュートするが、相手GKがはじく。惜しかった。解説の山本さんは「南野は今ツータッチでシュートしたが、実際はワンタッチシュートの方が得点している」。
 追加タイム2分。0−0でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。6分、日本の右サイドからのクロスを柴崎がヘディングシュート、相手DF。こぼれを原口がシュート、味方に当たって枠へ向かうが、相手DF。
 7分、堂安から戻しのパスを受けた遠藤がミドルシュート、枠の右下に飛ぶが、相手GK。解説の山本さんは「ベトナムは守るとき5バックになるので、なかなかスペースがない。もっと堂安や原口などがドリブルするとよいのでは」と言う。
 8分、北側のポストプレーからパスをつなぎ、堂安がペナルティーエリア内でドリブル。相手DF二人にはさまれて倒れるが、笛はなし。
 9分、ベトナムが一人目の交替。7番MFグエンに替えて9番FWグエン・バントアンが入る。プレーが止まったタイミングで、VARから連絡が入り、主審が映像を確認。堂安を倒した相手DF4番ブイにイエローカード。日本にPKが与えられる。
 12分、このPKを堂安が自分で蹴り、右隅に決める。1−0。やれやれ。前半の終わり頃には得点できそうでできなかったから、これでもよい。
 18分、ベトナムは二人目の交替。8番MFグエンに替えて12番MFグエン・フォンホンズイが入る。
 20分、遠藤からの縦パスをインサイドに攻め上がった長友が受け、左前方の原口にダイレクトパス、原口がクロスを上げると直接枠に飛ぶが、相手GKがはじく。
 21分には、南野からのパスを受けた原口がダイレクトで入れたクロスを北川がヘディングシュート、オフサイドの判定。やっと北川がまともなシュートを打てたと思ったが、リプレイ映像を見ると、残念ながら確かにオフサイドだった。解説の山本さんが、「北川はボールを受ける前にプルアウェイの動きをすればオフサイドにならなかったと思う」と言う。松野アナが「相手DFから離れるとき膨らむように動くことですね」とフォロー。
 22分、右サイドの堂安がサイドチャンジのパス、原口がワンタッチで納めてカットイン、ペナルティーアーク手前でミドルシュート、これも相手GK正面。
 27分、ベトナムの左CK。こちら側は10番FWグエンが蹴る。遠藤のクリアが相手選手に当たって枠へ飛ぶが、北川が大きくクリア。
 27分、日本が一人目の交替。北川に替えて怪我明けの大迫を入れる。山本さんは「大迫は休養十分。森保監督は、このベストメンバーで、全力で勝ちに行く姿勢を示した」と言う。
 28分、右サイドの相手10番FWグエンからのパスを受けた、交替で入ったMF12番グエンがミドルシュート、枠の右。
 29分、GK権田のフィードが相手9番FWグエンに出てしまい、ピンチ。パスを10番FWグエンにつながれ、ペナルティーエリア内でシュートされるが、吉田がつめて体で止める。山本さんが「吉田のシュートブロックはたいしたもの」と言う。
 30分、ベトナムが三人目の交替。20番MFファンに替えて6番MFルオンが入る。
 32分、南野が相手GKと1対1となり、シュートするが、止められてしまうも、右CKを得る。柴崎が蹴るが、ファーへ流れる。原口が拾ってクロスを入れるが、走り込んだ遠藤はオフサイド。
 33分、日本が二人目の交替。原口に替えて乾を入れる。乾は、前の方でドリブルなどでボールをキープしてほしいということだろう。
 大迫が入って、前線でボールが収まるようになり、攻撃が活性化。大迫は自分でパスも展開できる。山本さんは「味方にどうしてほしいかわかりやすい動きをする」と言う。
 遠藤が足を傷めたようだ、と松野アナ。テレビ画面では吉田がアップで映っている。ベンチ前ではボランチもできる塩谷がアップしていると、リポートが入る。
 44分、日本のパスミスから相手10番グエンにカットされ、ミドルシュートを打たれるが、枠の上で助かる。
 直後に南野に替えて塩谷を入れる。遠藤ではなく、攻撃陣を削ったということは、このまま逃げ切る、ということ。おそらく柴崎がトップ下に上がっている。
 追加時間は4分。47分、大迫のポストプレーからパスをつなぎ、遠藤が相手DFに倒され、中央で日本のFK。柴崎はパスをつなぎ、遠藤と乾が左サイド深くでボールキープ。
 相手GKがゴールキックを蹴ったところでタイムアップ。またもや1点差で勝つ。
 次は、中国とイランの勝者と対戦。イラン有利と言われていたが、3−0でイランが勝ったらしい。

サッカー短評 (2019.1/21)

日本vs.サウジアラビア 1対0 (2019.1/21 シャルジャ) アジアカップ決勝トーナメント1回戦

 前半のCKからの1得点で逃げ切った。午後3時からの直射日光を浴びる試合で、後半足が止まり、サウジの攻撃を受け続けた。気温は23度とそれほど高くなく、日本の夏のような蒸し暑さはないということで、水分補給に油断があったと思う。アラブの国と対戦するといつも先に足が止まるのは相手だったのに、今回は逆。攻められ続けて水を飲む暇もなかったという面もあるが、メディカルスタッフがいるのだから、もっとベンチから水を飲むよう声を上げて良かったと思う。最後は武藤と酒井の足もつった。
 先発は、GK権田、DF長友、吉田、冨安、酒井。柴崎と遠藤のダブルボランチ、南野のトップ下。左右のワイドに原口と堂安。ワントップは武藤。大迫はベンチには戻ってきた。ただし後半、他の選手たちがアップし始めたときも座っていた。腰痛の東口もベンチにいた。
 サウジアラビアは、スペイン人のピッツィ監督のもと、パスサッカーを磨いてきた。ここまでの試合で全てボール支配率70%を超えているらしい。システムは、4-1−4-1。ワントップのムワラドは、この大会既に2得点。
 日本がコイントスで勝ち、エンドを交換。1分、サウジが左サイド中央でFK。日本のDFが跳ね返すが、こぼれを再度クロスを入れられ、相手長身DF23番ファティルにヘディングされるが枠の外。
 サウジはパスもつなぐが、ワントップのムワラドにロングボールも放り込んでくる。また両ウイングが快足でサイドをえぐってクロスも入れてくる。
 7分、GK権田のロングフィードを武藤がポストプレー、原口が受けて、ペナルティーエリア左からクロス、南野を経てファーの堂安に渡るが、堂安のシュートはヒットせず、相手DF。
 10分、12分と相手FK。いずれのキックも味方に通らず。この日の主審はウズベキスタンのイルマトフさん。かなり細かくファールの笛を吹く。原口、酒井などは「えっ」という顔。
 12分、こぼれを相手MFビシにボレーシュートされるが、吉田が防ぐ。14分、右サイド中央で相手FK。左利きのビシが蹴り、モカハウィがヘディングシュート、枠の左。
 19分、原口のクロスが相手DFに当たり、日本の左CK。柴崎が蹴り、冨安がマークをはずしてヘディングシュート、枠の左下に決まり、1−0。押し込まれる展開にあって、貴重な攻撃チャンスを生かした。
 サウジがセットプレーの守備に難がある、というのは、事前の記事にあった。しかし、後半、相手の体力、集中力が落ちたときが狙い目、というような内容だった。しかし、前半なのに相手DFはみんなボールを見ていた。
 25分、相手右SBブレイクがドリブル突破を図り、原口と長友にはさまれてFKを得る。右利きのモカハウィが蹴るが、ニアで日本が防ぐ。
 29分、柴崎がペナルティーエリア右横にパス、堂安が受けてクロス、相手DFが頭ではじいたボールがゴール方向へとび、武藤が飛び込むが、相手GKへのチャージの判定。
 32分、南野がやや下がってボールを左サイドに展開、武藤がフリーで受けてクロス、相手DFに当たり、日本の左CK。柴崎が蹴るが大きすぎ、ファーで飛び上がった吉田も触れず、ゴールラインを割る。
 35分、相手FWムワラドがペナルティーエリア右をドリブル、吉田が対応してムワラドはボールを失う。が、こぼれを立て続けにシュートされるも、最後は枠の左で助かる。
 39分、相手DFブライヒへの武藤のタックルがアフターチャージとされ、イエローカード。これで武藤は次戦出場停止。次戦のワントップは北川か、南野か。
 日本はほとんど攻撃の形が作れない。シュートはなんと得点場面の1本のみ。一方のサウジもボールは支配しているが、せっかくのセットプレーは味方に合わず、シュートも枠に飛ばない。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。2分、相手右サイドからのクロスが長友 に当たり、相手右CKを与える。相手右ウイングの11番バヒブリが蹴り、混戦となる。最後は相手左ウイング10番ドサリがシュートするがヒットせず、GK権田が捕る。
 3分、左サイド中央で日本のFK。柴崎と堂安が立つ。柴崎が蹴り、吉田がヘディングシュートするが、相手GK正面。
 6分、堂安がドリブルで右サイドを突破、ファーへロングパスを通すと、フリーの南野が肩でトラップ、シュートしようとしたが、ハンドの判定。
 10分、相手FWムワラドの酒井へのタックルに対してイエローカード。11分、サウジは一人目の交替。20番MFビシに替えて8番シェハリが入る。
 12分、南野のクロスが相手DFにはばまれ、日本の左CK。柴崎が蹴り、ニアで遠藤がヘディングシュートするが、枠の外。
 15分、日本のカウンター。左サイドでフリーの武藤が相手DFをかわしてペナルティーエリア左からシュート、相手DFに当たり、左サイドネット。続く日本の左CKは合わず。この後は、ずっと押し込まれ、耐え続ける。
 17分、サウジのカウンター。最終ラインから前線へ放り込み。相手FWムワラドが右に開いて受け、ドリブルで吉田をかわし、ペナルティーエリア右から折り返しのパス、これをドサリがシュートするが大きく枠の上で助かる。19分にも、相手右ウイングのバヒブリにシュートされるが、枠の右。
 25分、右サイドで相手FK。一度は跳ね返すが、再度放り込まれると、フリーの相手DFがダイビングヘッド。枠の上で助かる。このへんではもう、日本の足が完全に止まっている。この少し前にNHKのピッチレポーター松野アナから「相手の攻撃が途切れないので、日本の選手たちはしばらく水を飲めていない」とレポートが入っていた。
 29分、サウジの左CK。これもいったんはDFがはじくが、こぼれを拾われ、再度右からクロスを上げられ、相手MFモカハウィにヘディングシュートされるが枠の外。
 31分、日本が一人目の交替。南野に替えて伊東が入る。伊東は右ワイドに入り、堂安が武藤とツートップを組む。サウジも二人目の交替。14番MFオタイフに替えて9番FWサイアリが入る。
 33分、サウジの左CK。ショートコーナーを蹴るが、日本のDFがはじく。35分、相手右サイドからクロス、ペナルティーアーク手前からバヒブリがミドルシュート、柴崎が体で止める。
 37分、伊東がファールで止められ、相手DFシャハラニにイエローカード。ここでやっと水を飲めたらしい。
 40分、右サイド中央で日本のFK。堂安と柴崎が立ち、堂安がまたいで柴崎が蹴り、遠藤がヘディングするが、枠の外。
 41分、サウジが三人目の交替。11番MFバヒブリに替えて18番MFガリーブが入る。43分、日本も二人目の交替。堂安に替えて塩谷が入る。
 44分、サウジがFKから右CKを得る。ショートコーナーを蹴り、クロスを入れられるが、シュートさせず。
 追加タイム4分。46分、相手右サイドでサウジのFK。シェハリが蹴るが、日本のDF陣が大きくクリア。
 47分、日本が三人目の交替。武藤に替えて北川が入る。
 なんとか守り切って、1−0で勝利。次はヨルダンをPK戦で破ったベトナムと中二日で対戦。もうひとつの山では、中国対イラン。反対側では、韓国対カタールとUAE対オーストラリア。イランとカタールは無失点試合が多い。

※1/15、フロンターレの板倉が仙台からレンタル満了で戻って来る間もなく、マンチェスター・シティへの完全移籍が決まった(!)。ただしプレミアリーグに出るには、フル代表のレギュラークラスでないと労働ビザが下りないので、直ちにオランダのフローニンヘンへレンタルされている。フローニンヘンには、現在の森保ジャパンの堂安がいる。

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サッカー短評 (2019.1/18)

日本vs.ウズベキスタン 2対1 (2019.1/17 アルアイン) アジアカップグループステージ第3戦

 先発を10人入れ替えて3連勝したのだから、一応はターンオーバー成功だろう。前半終了近くの40分に先に失点したのは、いただけないが、3分後に追いついたのはよかった。FW武藤が得点したのもよかった。大迫の怪我の回復が間に合わない場合、バックアップの目処が立った。後半、地元のチームアルアイン所属で追加招集した塩谷の代表初ゴールで逆転。
 先発は、GKシュミット・ダニエル。DF佐々木、槙野、三浦、室屋。塩谷と青山のダブルボランチ、北川のトップ下。左右のワイドに乾と伊東。ワントップ武藤。キャプテンマークは青山。左SBが本職の塩谷は、アルアインでたまにボランチもやるらしいが、青山とのコンビは初めて。
 ウズベキスタンは4-1-4-1のシステム。ワントップのショムロドフは2試合で3点取っている。ジュビロ磐田のムサエフが二列目のインサイド右MFで初先発。隣の左MFシディコフはゲームメーカーらしい。左アウトサイドのアリバエフは19歳とか。キャプテンはGKネステロフ。監督はアルゼンチンの人。ロシアワールドカップでエジプトの監督だった。
 前半は、ウズベキスタンの早めのプレスに苦戦。2分に相手右CKを与えるが、これはニアでクリア。
 13分に右サイド深くから伊東がクロス、武藤が飛び込んだが合わず。15分には、ペナルティーエリア手前右寄りでFK。伊東が蹴り、槙野が脚に当てるがオフサイド。
 16分、相手右サイドを突破され、ペナルティーエリア右からクロスを入れられ、相手FWショムドロフがフリーでシュート、枠の外で助かる。
 20分、乾がペナルティーエリア左から入れたクロスのこぼれを、自らミドルシュート、相手GK。
 28分、また相手右CK。右アウトサイドMFハムダモフがショートコーナーを蹴り、シディコフがクロスを入れるが、DF陣がヘッドでクリア。
 31分、日本のFK。青山が左の乾に出し、乾が持ち上がって、右サイドを駆け上がる室屋にパスを送るが、ゴールラインを割る。
 35分、こぼれ球を塩谷が拾って北川へ。北川はすばやく振り向きざまシュート、相手GKがファインセーブ。北川はこの動きが持ち味だったと思い出す。
 40分、ウズベキスタンのカウンターから失点。右MFハムダモフからのスルーパスに走り込んだ相手FWショムドロフがペナルティーエリアへドリブルで入り、槙野をかわし、戻ってきた塩谷が挟もうとすると素早くシュート。これが決まって0−1。なんでこんな時間帯に失点するのか。
 しかし、43分、すぐに追いつく。室屋が右サイドを攻め上がり、相手DFをかわしてクロスを上げ、ニアで北川が競る裏で、ファーにフリーで走り込んだ武藤がヘディングシュート、これが見事に決まり、1−1。
 44分にも、右サイドから伊東が俊足を生かして切り込み、クロスを上げ、ニアで北川がヘディングシュートするが、枠の外。
 追加タイム2分。1−1でハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。3分、塩谷が相手MFシュクロフをファールで止めてイエローカード。
 8分、相手右SBハシモフがクロスを入れ、三浦がクリア。こぼれを拾ったムサエフがシュートするところに戻ってきた伊東が滑り込み、蹴られる形で防ぐ。伊東はしばらく倒れていたが、起き上がる。
 9分、その伊東がカウンターをしかける。右サイドをドリブルで持ち上がり、ペナルティーエリアすぐ外でシュート、相手GK。11分の武藤のシュートは枠の外。
 13分、追加点。室屋が右サイドから入れたクロスがクリアされたこぼれを、塩谷が左足でシュート、これが右隅に決まり、逆転。2−1。
 20分、ウズベキスタンが一人目の交替。17番右MFのハムダモフが足を傷めて16番MFトゥルグンボエフと替わる。
 21分、左サイドを攻め上がった佐々木のクロスがクリアされて日本の左CK。乾が蹴り、武藤と槙野が滑り込むが、合わず。
 25分、ウズベキスタンが二人目の交替。先制点のFW14番ショムドロフに替えて10番FWビクマエフが入る。
 28分、武藤がファールで倒され、ペナルティーエリア手前右寄りで日本のFK。伊東が蹴り、三浦が飛び込むがシュートできず。
 31分、ウズベキスタンが三人目の交替。18番MFムサエフに替えて7番FWラシドフが入る。
 36分、日本が一人目の交替。乾に替えて原口が入る。
 37分、日本のカウンター。伊東からのパスを受けた武藤が右にパス、北川がフリーでシュートしたが、枠の上。
 40分、日本が二人目の交替。武藤に替えて遠藤航を入れる。
 41分、相手MFハシモフがミドルシュート、GKシュミット。
 44分、ウズベキスタンの左CK。シディコフが蹴るが、DFが防ぐ。続けて何回もクロスを入れられるが、DF陣が跳ね返す。
 追加タイム3分。48分、日本は三人目の交替。北川に替えて冨安を入れる。
 2−1でタイムアップ。日本がグループFの1位となる。
 同じグループFのもうひとつの試合はオマーンがトルクメニスタンに3−1で勝ち、決勝トーナメントへ。グループEの首位決戦はカタールがサウジアラビアに2−0で勝ち、1/21の対戦相手はサウジアラビアとなった。
 日本は決勝トーナメントで入った山には、サウジの他に有力チームとしてイランがいる。反対側には、韓国と中国、オーストラリアや3連勝無失点のカタールやイラクが進んだ。

サッカー短評 (2019.1/14)

青森山田vs.流通経済大柏 3対1 (2019.1/14 さいスタ) 全国高校選手権決勝

 プロ顔負けのすごい試合だった。初めから攻め合い、流経柏がCKから先制したが、前半のうちに青森山田が追いつき、後半逆転した上、ダメ押し点を追加して2年ぶり二回目の優勝。流経柏は、2年連続準優勝。
 青森山田には、北海道コンサドーレ札幌入りが内定している10番左ウイング壇崎やアビスパ福岡へ行く192pのCB三國ケネディエブスがいる。一方、流経柏には、鹿島アントラーズ入りが内定している、大柄な5番DF関川がいる。
 前半32分、流経柏が先制。右CKから、DF関川がヘディングシュートを決めた。0−1。
 しかし、40分、青森山田が追いつく。ボランチ天笠からの縦バスをFW佐々木が受け、ペナルティーエリア右からファーサイドへ折り返し、そこへ左から走り込んだ壇崎が合わせた。1−1。前半のうちに同点にしたのが大きかった。

 後半は、追いついた青森山田に勢いがあり、前半うまく使えなかった両サイドを起点に攻撃。右のバスケス・バイロン、左の檀崎が積極的に攻撃に絡んだ。
 ハイプレスが持ち味の流経柏だったが、解説の城にアナウンサーが聞くと「プレスがかかっていない」と言う。前戦のFWから相手を追い、ロングボールを蹴らせて、ルーズボールを拾ってカウンターを仕掛ける形で勝ち上がってきたが、肝心のプレスをかいくぐられてパスをつながれては、攻撃に持ち込めない。
 18分に、青森山田の壇崎が再び得点して逆転した。バスケスが右サイドをドリブル、相手DFとの1対1を二回フェイントを入れてかわし、クロスを上げ、そこへ左から檀崎が飛び込んだ。2−1。
 むろん流経柏もDF関川を中心に守りを固めているが、中央には相手FW佐々木がいるため、関川が檀崎を止めに行くことはできない。流経柏の本田監督も、「個々の力は青森山田に劣る」と認めていたようだ。ハイプレスを継続させるため、16分に8番MF北島に替えて11番MF芹田、22分には18番MF八木に替えて21番MF渡會、27分には9番MF岡本に替えて23番MF間を入れる。なお、この大会は5人まで交替できる。
 一方、青森山田は、28分に一人目の交替。7番MF武田に替えて17番DF藤原を入れて守備を厚くする。さらに35分には、ワントップの佐々木に替えて13番FW小松を入れる。この小松は隠し札らしい。
 流れを変えたいのに変えられない流経柏は37分、15分前に入れた渡會に替えて16番DF清宮を入れる。
 しかし、試合を動かしたのは、またもや青森山田。43分、カウンターから入ったばかりのFW小松がシュートを決め、3−1。
 流経柏は44分、五人目の交替で20番MF藤井に替えて19番MF古谷を入れ、反撃を試みる。追加タイムは2分あったが、青森山田の黒田監督は、ここで三人目の交替。15番DF澤田に替えて8番MF武を入れるなど余裕の采配。地力の違いを見せて、2年ぶり二回目の優勝を果たした。

サッカー短評 (2019.1/19)

星槎国際湘南vs.常磐木学園 1対0 (2019.1/13 神戸ユニバ) 全日本高校女子選手権決勝

 前半23分、星槎国際がFKから直接ゴールを決め、常磐木の猛追を逃げ切り、創部5年目で初優勝。
 星槎国際湘南(関東第3代表)は、神奈川県にスクールがある、通信制の高校。創部1年目は2回戦で、その後は3大会連続1回戦で敗退。今大会の目標は2回戦突破だった。前線の安保(あんぼ)、加藤もも、遠藤彩椋(さくら)で9得点と攻撃陣が好調。準決勝は、東海大福岡を3−0と圧倒して勝ち上がり。
 一方の常磐木(東北第1代表/宮城)は、この第21回大会まで毎回出場して過去5回優勝の古豪。今季の夏のインターハイも優勝。この大会では1回戦から強豪・藤枝順心と当たりPK戦までもつれたが、2回戦の専修大北上には11−0と大勝。準々決勝では優勝経験のある日ノ本学園も2−1で撃破。準決勝は、やはり優勝候補の東京代表・十文字学園を2−0で下して勝ち上がってきた。2012年以来6回目の優勝をねらう。
 立ち上がりは、星槎国際が果敢に攻め込み、大本命・常磐木の名前に負けないところを示す。15分、11番FW加藤もものミドルシュートがバーに当たる。
 常磐木は、ここまで自分たちの方が押し込まれる展開に慣れていなかったせいか、しばらく受け身になっていたが、次第にパスをつないで攻撃を試みる。
 しかし23分、星槎国際のFW加藤ももが相手4番DF大河内に倒され、中央ほぼ正面やや右寄りでFKを得る。10番遠藤と2番DF黒柳が立ち、黒柳が30mほどのロングキックを蹴り、跳んだ壁の上をわずかにかすめて右上に決まる。1−0。TBSピッチ解説の川上さんが「ボールのスピードがすごかった」と興奮気味にレポート。放送席解説の大竹さんも「高校離れしているキック」と感心。ハーフタイムの常磐木の阿部監督談話でも「あのFKはしかたない」と認めるほどの見事な一撃だった。1/14の朝日新聞記事によると、星槎国際の柄澤監督が「(黒柳にとって)ちょうどよい距離。ねらえると思った」と指名したらしい。
 26分、常磐木もペナルティーアークすぐ外でFKを得る。こちらも15番西野と5番柴山の二人が立ち、西野が蹴ったボールは壁の左端を巻くように枠に飛んだが、相手GK小野がそれも予想していたようにはじき出した。GK小野は身長は低いが、飛んでくるボールや突っ込んでくる相手FWを怖がらずに果敢に前に出るのが特徴。準決勝ではシュートを顔面で止めていた。
 38分、常磐木が一人目の交替。8番MF高橋に替えて25番MF加藤愛(まな)を入れる。解説の大竹さんが「高橋選手も悪くない動きをしていたんですが」と言うと、TBSピッチレポーターの土井アナが「監督は裏をねらえと送り出していました」と報告。
 常磐木の猛攻は続いたが、先制された焦りからか、最後のクロスやパスの精度やタイミングをやや悪く、ビハインドのままハーフタイム。

 後半も構図は、前半の後半とほぼ同じ。常磐木が攻め、ときどき星槎国際がカウンターを繰り出す。星槎国際は、相手のボールホルダーに必ず二人で寄せる。ピッチ解説の川上さんが、「今のクリアの場面でも、一人のミスを必ずカバーしてミスにしない」と連携プレーを賞賛。
 途中で常磐木の10番FW加藤栞と星槎国際の8番MF望月が競り合いで激突、二人とも鼻血が出て、止血中はピッチでは10人対10人の時間もあった。
 16分頃、常磐木のプレースキッカー、5番柴山がミドルシュート、惜しくもバーの上のネットをかすめた。
 19分、常磐木は二人目の交替。11番FW安澤に替えて13番FW北川が入る。ここで止血を終えた二人も戻る。
 23分には、星槎国際も一人目の交替。5番MF武に替えて、7番MF高井を入れる。
 35分頃、常磐木がペナルティーエリア右角外側でFK。柴山が蹴るが、ゴール前では相手DFが先に触る。さらに42分頃、中央左サイドで常磐木のFK。柴山がロングキックで直接枠の右上をねらうが、枠に飛んできたボールを相手GK小野が体を目一杯のばして直接キャッチ。ファインプレー。
 44分、星槎国際は二人目の交替。後半も前線からよく走り、守備もしていた9番FW安保に替えて15番FW松尾が入る。
 追加タイムは3分。47分、常磐木は左CKのチャンスを得る。柴山がファーへ大きく蹴るが、相手DF。こぼれを拾ってゴール前にロングボールを入れると、相手GKがはじき出し、再度左CK。今度はショートコーナーにするが、さすがに疲れもあり、シュートを決められず。1−0のまま星槎国際が初優勝。

サッカー短評 (2019.1/14)

日本vs.オマーン 1対0 (2019.1/13 アブダビ・UAE) アジアカップグループF第2戦

 ボールを握っている時間やチャンスの回数は多かったが、きわどいシュートも打たれたし、疑惑のPKの1点だけで決勝トーナメント進出決定。前半は、攻撃の形は作れたが、流れからの得点を決められず。後半はオマーンの攻撃を受け、攻撃の形も作れず、立て直せないまましのいだ感じ。
 先発は、GK権田。DF長友、吉田、冨安、酒井。柴崎と遠藤のダブルボランチ、南野のトップ下。左右のワイドに原口と堂安。ワントップ北川。キャプテンマークは吉田。北川は先発2回目。1戦目とはCB槙野、ボランチ代役の冨安、不動のワントップ大迫の3人を変更。大迫は傷めていた右臀部の怪我。あとGK東口も負傷したとのことで、ベンチにはシュミット・ダニエル。
 オマーンは初戦ウズベキスタンに1−2と健闘。監督は大宮で指揮を執ったこともあるピム・ファーベック。司令塔10番の選手が怪我らしく、ベンチにもいない。代わりに20番ヤハヤエイが入っている。システムは4-4-2。ということだが、16番ガッサンのワントップ、20番のトップ下に見える。左ボランチ12番マハイジリがキャプテン。
 2分、日本に先制のチャンス。第1戦後半でチャンスを量産した、後方からの逆サイドへのロングパスが吉田から堂安に入り、堂安がペナルティーエリアへドリブル、相手DFをかわして折り返すと、左から中へ入ってきた原口がダイレクトでシュート、惜しくもバーに当たる。
 8分にも、絶好機。南野がこぼれ球を拾い、ドリブルで相手GKと1対1になり、足の間をねらってシュートしたが、相手GKにはじかれ、左CK。CKは柴崎がスリーパーの形で大きく戻し、原口がダイレクトのミドルシュートを打つが、枠の外。
 12分、南野が二度目のチャンス。冨安からのロングパスを、ペナルティーエリアに走り込んで受けた南野が、トラップしてすぐシュートしたが、惜しくも枠の右。決めてほしかった。
 14分、左サイド深くで酒井のファールからオマーンのFK。ファーで折り返されるが、シュートは打たせず。ただクリアを拾われ、ミドルシュートされたが、DF陣が防ぐ。
 16分、日本の右CK。柴崎がショートコーナーを蹴り、吉田がオーバーヘッドシュートしようとするが空振り。
 20分、あわやのピンチ。相手右サイドで20番ヤハヤエイがドリブルからスルーパス、相手FW16番ガッサンがペナルティーエリア右で受け、GK権田をかわしてシュート、ボールは無人のゴール方向へころがったが、わずかに枠の左。やれやれ。
 24分、遠藤のパスカットから縦パス、南野が受けてペナルティーエリアへ入りシュート、相手GKがはじいたところに堂安がつめてシュート、これは相手DF。
 26分、また南野のシュートを相手GKがはじき、今度は原口がつめるが、相手DF12番マハイジリに倒され、ペナルティーエリア手前かと思ったが、PKの判定。マハイジリにイエローカード。主審はマレーシアの人。初めから両チームに等しく、こまめにファールの笛を吹いている。
 PKキッカーは原口。笛が鳴ってから蹴るまでだいぶ時間があったが、落ち着いて決めて1−0。やれやれ。
 30分、中央右寄りでオマーンのFK。キッカーは16番ブサイディ。ここで同点になったら、せっかく先制した意味がない。しかしキックは誰にも合わずにゴールラインを割る。
 32分、左CK、36分、右CKとチャンスになるが、得点できず。いつの間にか堂安にイエローカード。映っていなかったが、遅延行為とされたらしい。
 39分、右サイドで堂安と酒井がパス交換から堂安のシュートまでいくが、相手GK。
 41分、遠藤相手FW16番ガッサンが空中で競り合って激突。二人とも倒れ、ピッチを出て治療。遠藤が怪我するとボランチは体調不良の青山か。幸い、遠藤も相手も戻る。しかし病み上がりの遠藤のスタミナも心配。
 45分、相手FW6番サレフがパス交換からシュート、これは遠藤が防ぐが、こぼれを相手MF20番ヤハヤエイがシュート、長友に当たり、相手左CK。オマーンの選手たちは長友の手に当たったと一斉に主審に詰め寄るが、CKの判定は変わらず。日本にPKが与えられたから、オマーンにもPKが与えられる可能性もある。スローリプレイを見ると確かに当たっているが、故意には見えないので主審の判断だろう。この大会では、VARは確か準決勝から採用される。
 追加タイム1分。CKはサレフが蹴るが、誰にも合わずにラインを割る。1−0のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半は、ワントップ北川にいいボールが入らなかった。北川の方も相手DFに勝てていないのかもしれない。柴崎も第1戦よりはいいようだが、まだ縦パスがあまり通らないし、CKもねらったところに蹴れているのか不明。
 11分、日本が一人目の交替。北川に替えて武藤が入る。武藤は、ロシアワールドカップのポーランド戦以来の出場らしい。
 17分、オマーンの左CK。6番サレフが蹴るが、ニアで南野がクリア。
 19分、DFからのロングボールを攻め上がって受けた長友がファールで倒され、左サイド深くで日本のFK。ボールの所には柴崎と堂安。堂安がニアの吉田をねらうが、合わず。
 20分、オマーンが一人目の交替。20番MFヤハヤエイに替えて9番FWガッサンが入る。これでツートップになったらしい。
 21分、南野にイエローカード。背後からのチャージという判定らしい。
 日本は攻め急ぐ必要はないが、できれば2点目をとりたい。しかし、前半、形を作れていたサイドチェンジのロングパスは全く通らなくなる。
 32分、オマーンは二人目の交替。16番FWガッサンに替えて7番FWハジリが入る。
 35分、酒井からのパスをペナルティーエリア右で受けた堂安がシュートをうつが、相手GK正面。後半はもしかするとこれが初シュートかも。
 直後にオマーンのカウンター。相手右サイドからのクロスが入ると、ニアで15番FWヤハマディが頭で受け、6番FWサレフがオーバーヘッド、枠の上。
 38分、原口がドリブルからペナルティーエリア左に入り、武藤にクロス、武藤がニアから折り返すと、堂安が胸トラップからシュートするがヒットせず、枠の外。
 39分、日本は二人目の交替。堂安に替えて伊東が入る。2点目を取る、というより前からボールを追いかけてマイボールの時間を長くする、ということだろう。
 42分、柴崎のスルーパスに右サイドを走り込んで受けた酒井がダイレクトでクロス、右CKを得る。柴崎が蹴り、ニアへ武藤が走り込むが、タイミングが合わず体に当たって枠の右。
 45分、スルーパスに走り込んだ伊東が相手DFに競り勝ち、右サイドを独走、ペナルティーエリア右の角度のないところからシュートまでいくが、相手GK。
 追加タイム4分。46分、オマーンの右CK。ブサイディが蹴るが、ニアで武藤がクリア。こぼれを再度クロスを入れられるが、味方に合わず。
 直後に日本のカウンター。南野がドリブルで左サイドを疾走、相手DF二人に詰め寄られるが、粘ってFKを得る。
 48分、このFKは南野が蹴るが、相手GKがはじく。1−0でタイムアップ。
 試合後のインタビューでも、インタビュアーが「無失点で決勝トーナメント進出決定」と嬉しそうに言っても、選手たちに笑顔なし。
 グループFのもう一試合では、ウズベキスタンがトルクメニスタンに4−0と大勝して1位に浮上。1/17にグループ首位をかけて対戦。

サッカー短評 (2019.1/9)

日本vs.トルクメニスタン 3対2 (2019.1/9 アブダビ・UAE) アジアカップグループF第1戦

 先制され、後半3点取ったが、PKを与えて1点差にされ辛勝。世界ランク127位を相手にこんなことでは、とても「優勝をねらう」などと言えない。しかし、前回優勝のオーストラリアも敗戦からスタート、韓国は1−0の勝利。初戦はどこも苦戦しているようだ。
 先発は、GK権田、DF長友、槙野、吉田、酒井。柴崎と冨安のダブルボランチ、左右のワイドアタッカーに原口と堂安。トップ下に南野、ワントップ大迫。フロンターレの守田は練習中に負傷して帰国。他に中島も怪我して離脱。代わりにベティスの乾とアルアインの塩谷が呼ばれた。ボランチは、他にサンフレッチェ広島の青山とレッズの遠藤がいるが、青山は調子が悪く、遠藤は病み上がり。そこで冨安が前にやったことがあるため緊急抜擢。
 前半は、選手同士の距離が遠く、連携が悪く、縦パスが通らない。トルクメニスタンは、5バックで、南野や堂安にはさっと二人くらいマークが付く。日本の攻撃がシュートまでいかないうちにひっかかってカウンターをくらう、の繰り返し。
 それでも前半にチャンスはあった。11分の中盤左寄りでのFK。柴崎と堂安の二人が立ち、柴崎が蹴る。こぼれを冨安がシュートするが相手DF。12分には、大迫の落としたボールを柴崎が左からクロス、堂安がヘディングシュートするが、ヒットせず相手GK。
 しかし、得点できずにいると、17分、トルクメニスタンのロングボールが前線に入り、相手MF8番でキャプテンのミンガソフが走り込んで受け、併走する相手FW9番オラサヘドフにパス、オラサヘドフがシュートするが、GK権田が出足よく飛び出し、CKに逃れる。続く相手左CKは相手MF7番アマノフが蹴り、なぜかフリーの相手長身DF4番サパロフがヘディングシュート、これはたたきつけられなかったので枠の上で助かる。NHK解説の福西が「マークがはっきりしない」というようなことを言う。
 とうとう、26分、失点。堂安のパスが相手に渡り、相手MFミンガソフがドリブルから左のアマノフにパスすると、アマノフはペナルティーエリア外から鋭いミドルシュートをうちこみ、GK権田の指をかすめて決まる。0−1。
 30分過ぎ、日本に再びチャンス。長友が左サイドからクロス、ファーで堂安が頭で落とし、中央で大迫が反転して左足でシュートしたが、わずかに枠の右。
 32分にも、大迫の相手ボールカットから、冨安がミドルシュートをうつが、相手GK。続くCKを柴崎が蹴るが、得点できず。
 36分にまたもピンチ。ペナルティーエリア左外から相手FWオラサヘドフがペナルティーエリア内にパス、そこへ猛スピードで走り込んだ相手MF19番アタエフがシュート、これはGK権田がファインセーブ。危なかった。これで与えた左CKは、アマノフが蹴るが、直接ゴールラインを割る。
 その後も攻撃は立て直せず、シュートも枠に飛ばず。中央から攻撃しても5-4-1の壁を突破できず、サイドから崩そうにも5バツクのため突くスペースがない。0−1のままハーフタイム。

 後半は交替なしで開始。前半より選手間の距離が近い。6分、長友の左からのクロスを大迫がヘディングシュート、枠の外。7分、堂安の右からのクロスを原口がヘディングシュート、枠の左。9分、前半はシュートを打てなかった南野が、柴崎のロングパスのこぼれをシュート、枠の上。
 11分、ついに同点。左サイド原口からの低いクロスを大迫が納め、相手DFをかわしてシュート、1−1。さすが。
 14分、トルクメニスタンが一人目の交替。FW9番オラサヘドフに替えて17番FWアンナドゥルディエフが入る。背はオラサヘドフより低いが、足が速く、アジア杯予選で得点もしているという。
 15分、またも大迫が追加点。吉田からのロングパスを左サイドで受けた原口が、攻め上がっていた長友にパス、長友がゴールライン際で相手DFをかわすと、飛び出してきた相手GKに当たらないようクロスを入れると、中央で大迫が流し込んだ。2−1。あっさり逆転され、トルクメニスタンのGKとDF陣はやや呆然。解説の福西が「後半は両SBが高い位置をとるようになった」と言う。
 18分、攻め上がった相手DFサパロフがドリブルでペナルティーエリア右まで入り、シュートされるが、枠の外。
 24分、トルクメニスタンは二人目の交替。得点した7番MFアマノフに替えて11番FWヤクシエフを入れる。
 26分、さらに追加点。柴崎のパスのこぼれを大迫が拾い、南野へパス、南野はペナルティーエリア左の堂安へパス、後ろ向きで受けた堂安が振り向きざまに利き足の左足でシュート、相手DFをかすめてゴールイン。3−1。
 これでトルクメニスタンはがっくりきた。解説の福西も「運動量が明らかに落ちた」と言っていた。後は試合の終わらせ方だったが、締まらなかった。
 27分、日本が一人目の交替。南野に替えてFW北川が入る。
 31分、原口がペナルティーエリア左に入り、折返しのパスを大迫に出す。大迫が直ちにシュートするが、北川に当たって枠の右。
 33分、中央でアタエフが北川からボールカット、スルーパスを送ると走り込んだ相手FWアンナドゥルディエフがフリーでペナルティーエリアに進入、GK権田が倒してしまい、PKを与える。権田はイエローカード。PKはアタエフが蹴り、3−2。これで相手が元気になってしまった。
 37分、日本の左CK。柴崎が蹴るが、相手DF。
 40分、トルクメニスタンが三人目の交替。キャプテンのMF8番ミンガソフに替えて15番FWティトフが入る。トルクメニスタンは、追いついて勝ち点1でも万々歳だろう。
 42分、相手FWアンナドゥルディエフがペナルティーエリア右隅からシュート、槙野が防ぐ。
 45分、ドリブルする堂安の足を蹴った相手DFにイエローカード。
 追加タイム4分。47分、相手左サイドからロングスロー、相手FWヤクシエフが受けて、反転してシュート、DF陣がはじく。
 なんとか3−2で勝ち点3を手に入れる。戻ってくる選手たちに笑顔なし。

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