ちいさいおうち
ヴァージニア・リー・バートン作、石井桃子訳、岩波書店
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The little house
by Virginia Lee Burton
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ちいさいおうちが建てられた、丘のまわりにはリンゴの木が
ぐるっと植わっていて、春には、ひなげしがいっぱい咲きました。「ひなげし」って「デイジー」
だったんですね。 |
ひとまねこざる
H. A. レイ作、光吉夏弥訳、岩波書店
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Curious George take a job
by H. A. Ray
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「ひとまねこざる」の「ひとまね」は、「Curious」の直訳ではない、
名訳ですね。日本では、この作品が最初に訳されましたが、おはなしとしては、『ひとまねこざると
きいろいぼうし』が最初の作品です。
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どろんこハリー
ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、 渡辺茂男訳、福音館書店
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Harry the dirty dog
by Gene Zion, pictured by Margaret Bloy Graham
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「どろんこハリー」の「どろんこ」も、「dirty」そのままを
訳したのではないところに、味わいがありますね。「くろいぶちのあるしろいいぬ」のハリー。
「ぶち」って、英語では何というのかな。 |
100まんびきのねこ
ワンダ・ガアグ作、石井桃子訳、福音館書店
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Millions of cats
by Wanda Gag
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「ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびきのねこ、
いちおく、いっちょうひきのねこ。」この名調子の原文は?
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ぐりとぐら
なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店
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Guri and Gura
by Rieko Nakagawa and Yuriko Yamawaki, translated by Peter Howlett & Richard McNamara
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「♪ぼくらのなまえはぐりとぐら。このよでいちばんすきなのは、
おりょうりすること、たべること♪」のうたは、英語ではどうなっているのでしょう。 |
だるまちゃんとてんぐちゃん
かこさとし作、福音館書店
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Little daruma and little tengu
by Satoshi Kako, translated by Peter Howlett and Richard McNamara
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てんぐちゃんのうちわや、かぶりもの、はきものをほしくなった
だるまちゃんは、機転で似たものを見つけます。さて、「鼻」と「花」をひっかけたところは、
どう英訳されているか、読んでのお楽しみ。
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しっぽのはたらき
川田健文、藪内正幸絵、福音館書店
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Animal tails
by Ken Kawada, illustrated by Masayuki Yabuuchi
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2009年は、科学雑誌『かがくのとも』が1969年に創刊されて40周年。
その第1号が、この絵本でした。表紙から始まる、いろいろな動物や鳥の「しっぽのはたらき」
は、名手・藪内正幸の絵が語り、どの言葉でも通じるのでしょう。
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かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック作、神宮輝夫訳、冨山房
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Where the wild things are
by Maurice Sendak
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「かいじゅうたち」って、「wild things」だったんですねぇ。
1966年に別の出版社から初訳されたときは、『いるいるおばけがすんでいる』という題名でした。
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ちいさなうさこちゃん
ディック・ブルーナ作、いしいももこ訳、福音館書店
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Miffy
by Dick Bruna
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オランダの絵本なので、本当は「うさこちゃん」の原語は、
「ナインチェ」と言います。おとうさんは「ふわふわさん」と訳されていますが、英語では? |
三びきのやぎのがらがらどん
マーシャ・プラウン再話・絵、瀬田貞二訳、福音館書店
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The three billy goats Gruff
by Marcia Brown
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ノルウェーの昔話を、絵本作家のマーシャ・プラウンが再話し、
ぴったりの絵を付けた作品です。「がらがらどん」というのも、名訳だと思います。また、
英語と比べると「かたこと」「がたごと」「がたんごとん」という日本語の擬音語の豊かさも
生かされた訳だと改めて感じます。
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