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なつかしの絵本を英語で読んでみよう


  ちいさい子どもの頃、読んだ絵本には外国の作品もたくさんありました。大人に なった今なら、原文でも味わえます。絵本は文の言葉が少ないので、翻訳はかえってむずかしい らしいのですが、どう訳されているのでしょう? 改めて日本語の豊かさに気がつくことに なるのかもしれません。日本の絵本の名作も、英語に訳されています。それぞれお楽しみください。

目次
1 ちいさいおうち 2 ひとまねこざる
3 どろんこハリー 4 100まんびきのねこ
5 ぐりとぐら 6 だるまちゃんとてんぐちゃん
7 しっぽのはたらき 8 かいじゅうたちのいるところ
9 ちいさいうさこちゃん 10 三びきのやぎのがらがらどん


ちいさいおうち

ヴァージニア・リー・バートン作、石井桃子訳、岩波書店

The little house

by Virginia Lee Burton

  ちいさいおうちが建てられた、丘のまわりにはリンゴの木が ぐるっと植わっていて、春には、ひなげしがいっぱい咲きました。「ひなげし」って「デイジー」 だったんですね。
ひとまねこざる

H. A. レイ作、光吉夏弥訳、岩波書店

Curious George take a job

by H. A. Ray

  「ひとまねこざる」の「ひとまね」は、「Curious」の直訳ではない、 名訳ですね。日本では、この作品が最初に訳されましたが、おはなしとしては、『ひとまねこざると きいろいぼうし』が最初の作品です。

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どろんこハリー

ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、
渡辺茂男訳、福音館書店

Harry the dirty dog

by Gene Zion, pictured by Margaret Bloy Graham

  「どろんこハリー」の「どろんこ」も、「dirty」そのままを 訳したのではないところに、味わいがありますね。「くろいぶちのあるしろいいぬ」のハリー。 「ぶち」って、英語では何というのかな。
100まんびきのねこ

ワンダ・ガアグ作、石井桃子訳、福音館書店

Millions of cats

by Wanda Gag

  「ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびきのねこ、 いちおく、いっちょうひきのねこ。」この名調子の原文は?

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ぐりとぐら

なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店

Guri and Gura

by Rieko Nakagawa and Yuriko Yamawaki,
translated by Peter Howlett & Richard McNamara

  「♪ぼくらのなまえはぐりとぐら。このよでいちばんすきなのは、 おりょうりすること、たべること♪」のうたは、英語ではどうなっているのでしょう。
だるまちゃんとてんぐちゃん

かこさとし作、福音館書店

Little daruma and little tengu

by Satoshi Kako,
translated by Peter Howlett and Richard McNamara

  てんぐちゃんのうちわや、かぶりもの、はきものをほしくなった だるまちゃんは、機転で似たものを見つけます。さて、「鼻」と「花」をひっかけたところは、 どう英訳されているか、読んでのお楽しみ。

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しっぽのはたらき

川田健文、藪内正幸絵、福音館書店

Animal tails

by Ken Kawada, illustrated by Masayuki Yabuuchi

  2009年は、科学雑誌『かがくのとも』が1969年に創刊されて40周年。 その第1号が、この絵本でした。表紙から始まる、いろいろな動物や鳥の「しっぽのはたらき」 は、名手・藪内正幸の絵が語り、どの言葉でも通じるのでしょう。
かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダック作、神宮輝夫訳、冨山房

Where the wild things are

by Maurice Sendak

  「かいじゅうたち」って、「wild things」だったんですねぇ。 1966年に別の出版社から初訳されたときは、『いるいるおばけがすんでいる』という題名でした。

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ちいさなうさこちゃん

ディック・ブルーナ作、いしいももこ訳、福音館書店

Miffy

by Dick Bruna

  オランダの絵本なので、本当は「うさこちゃん」の原語は、 「ナインチェ」と言います。おとうさんは「ふわふわさん」と訳されていますが、英語では?
三びきのやぎのがらがらどん

マーシャ・プラウン再話・絵、瀬田貞二訳、福音館書店

The three billy goats Gruff

by Marcia Brown

  ノルウェーの昔話を、絵本作家のマーシャ・プラウンが再話し、 ぴったりの絵を付けた作品です。「がらがらどん」というのも、名訳だと思います。また、 英語と比べると「かたこと」「がたごと」「がたんごとん」という日本語の擬音語の豊かさも 生かされた訳だと改めて感じます。

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