A 楽譜付き絵本
１ Traditional Nursery Rhymes
ウォルター・クレイン絵 (c)1995 Bordleian Library, Andrews & McMeel
オックスフォード大学ボドリアン図書館が、ウォルター・クレインのマザー・グース絵本The Baby's Opera (1877)を底本に、新たなタイトルで刊行したもの。楽譜は、クレインの姉ルーシィが当時のバラードや童謡集から収集・編集した。
２ The Royal Illustrated Book of Nursery Rhymes (彩飾版わらべうた)
マーカス・ウォード彩飾。オックスフォード大学ボドリアン図書館が所蔵するオーピー・コレクション(1872)を、ほるぷ出版が『復刻：マザーグースの世界 PART 2』として1995年に復刻出版した内の一冊。「6ペンスの歌」など4篇収録。
３ 『えいごマザーグースのうた』
藤野紀男編・訳、篠崎正喜絵、井上高宏編曲、G. アーウィン／L. ケント／J. デイビッドソン歌、学研、2002 ＣＤ付き。
15篇収録。面白いのは、日本でも有名な「メリーさんのひつじ」の楽譜が「おなじみのメロディー」のものと２種類掲載されている。CDを吹き込んだネイティブ・スピーカーが歌った曲が、よく知られた曲と違っていたための苦心の編集。
B 楽譜
４ Sing Hey Diddle Diddle
Beatrice Harrop選、F. Francis & B. Cheese絵、A & C Black Ltd., (c)1983
66篇の歌を伝統的なメロディーの楽譜付で収録。ピアノ伴奏用の楽譜に、ギターのコードも付す。ロンドンの出版で、15年間に四回版を重ねている。
５ 『ピアノの絵本 マザーグース』
木下牧子編曲・演奏、津田直美絵、河合楽器製作所・出版事業部、1991 ＣＤ付き。
16篇収録。内「There was an old woman」は楽譜がなくCD未収録。ピアノ用のきらびやかな編曲。ほのぼのとした挿絵は、『セーターになりたかった毛糸玉』（ジーシープレス、1986）、『犬の生活』（カワイ出版、1992）等で有名な絵本作家。巻末訳詩は谷川俊太郎。
６ Christmas Box (クリスマスの贈り物 <バガテル集>)
James Hook作曲。オックスフォード大学ボドリアン図書館が所蔵するオーピー・コレクション(1796)を、ほるぷ出版が『復刻：マザーグースの世界 PART 2』として1995年に復刻出版した内の一冊。ジェイムズ・フック(1746〜1827)はイギリスの著名な作曲家。楽譜付きの童謡集としては最古のもの。「Goosy goosy gander」など12篇収録。
C 遊び方のわかる絵本
７ 『うたおう！ マザーグース』（上）（下）
Kiddy CAT出版編集部編、ギグラーズ歌、アルク、2000 ＣＤ付き。
各29篇収録。上下巻とも、第２章「元気にうたおう！ あそびうた」14篇ずつに遊び方がイラスト入りで付いている。『マザーグースとあそぼうよ』（1988初版）をＣＤブック化したもの。
８ 『マザーグースのたからもの』
百々佑利子訳、川越ゆり注釈、坂川栄治絵 ラボ教育センター、2001 ＣＤ付き。
44篇収録。全篇にイラスト付きで遊び方の説明あり。内27篇には巻末に楽譜あり。
９ 『よもう うたおう！ マザーグース』
鷲津名都江編・訳、安田隆浩カラーイラスト、丸山裕子カット、講談社、2004
70篇収録。内、遊び唄10篇には、遊び方の説明がカットとともに紹介されている。44篇に楽譜が添えられている。CDが2005年2月23日に発売予定。
D おまけ・日本で曲を付けたもの
10 CD「青島広志合唱作品集 本家マザー・グースのうた」
青島広志作曲、谷川俊太郎訳、千葉大学合唱団歌、フォンテック、1987
「いちおう混声合唱のための」と副題付き。女声合唱用、男声合唱用の楽譜も全音楽譜から販売されている。全くのオリジナル曲。
11 「マザー・グース [ピアノ・ソロ]」 <ピアノ絵本館7>
寺内園生作曲、谷川俊太郎訳、たまいいずみ絵、全音楽譜出版社、1991
「序文」に、谷川俊太郎の訳詩を生かし、歌うこともできるように「ピアノ曲としてオリジナルに作曲」したとある。
12 CD「オフ・オフ・マザー・グース」
櫻井順作曲、和田誠訳、東芝EMI、1995
同名の図書(筑摩書房、1989)収録の60篇に、和田誠の友人で、「お正月を写そう」などのCMソングで有名な櫻井順が「頼まれもしないのに」曲を付けたもの。続編の『またまた・マザー・グース』(筑摩、1995。60篇)にも同様のCD(1997)がある。佐藤しのぶ、おおたか静流、C.W.ニコルら吹き込んだ著名人は、櫻井順の呼びかけに応えジャンルを越えて参加した。この二枚のCDに参加した中の64組が1997年2月、阪神大震災遺児のためのチャリティ・コンサートを開催した。
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