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図書館で  マザーグースをしらべる
―基本から中級まで―


   あなたが図書館員だったとして、マザーグースについて質問されたとき、図書館でマザーグースについて調べるには、 まず何の本を見るべきなのか。イラストを探す場合は、どうすればいいのか。遊び方や音源には、どんなものがあるのか。
   まず、押さえておく基本的な本と、もう少し深く調べる場合の二本立てで、想定問答の形で紹介します。主として 公共図書館で調べる想定なので、現在品切れの本もあります。「基本文献」とした本は、県立図書館クラスであれば、そろえていてほしい文献です。 中小図書館でも手がかりをつかめるよう、絵本などを使って調べる場合もなるべく入れるようにしました。 なお、資料番号が赤い色の文献は、質問者には提供しない、調査過程の資料です。
※基本文献はタイトルを青字で記載します。絵本はレンガ色で記しました。表紙画像リンクは、Amazonアフィリエイト、楽天アフィリエイトです。(2021.11)
目次
Q1 この唄は、“マザーグース”ですか?
Q2 有名な唄がコンパクトにまとまっている童謡集で入手しやすいものを教えてほしい。
Q3 「ハンプティダンプティ」等、同じ唄の様々なイラストをまとめて見たい。
Q4 マザーグースを歌いたいので、楽譜かCDの付いている本を知りたい。 ※工事中
Q5 北原白秋などが大正時代から翻訳しているが、各唄の本邦初訳を調べたいときは? ※工事中
Q6 マザーグースは伝承童謡なのに、作者がいる唄もあるとのことだが本当か。 ※工事中
Q7 マザーグースを取り入れた作品のリストはないか。アガサ・クリスティーのミステリが有名だが、他の人の作品も知りたい。 ※工事中


Q1 この唄は、“マザーグース”ですか?

   いきなり、本質的な質問ですね。元が「伝承」ですから、歌って育った英米人ならともかく、外国人の日本人は客観的なものに頼るしかありません。 これには「正解」は難しいですが、多くのマザーグース集や多くの唄が入っている絵本に収録されていれば、「“マザーグース”だと思われる」というのがせいいっぱいでしょう。
   そうは言っても、こう聞かれたとき【最初に調べる】のはオーピー夫妻の著作です。【資料1-1】と【資料1-2】を見ます。資料1-1には約550篇、資料1-2には約800篇入っています。 次にベアリングールド夫妻の本(【資料1-3】)を見ます。これには884篇収録されています。資料1-1〜1-3とも巻末に原詩歌い出し索引があります。
   日本語の文献しかない場合は、【資料1-4】を調べます。第4巻の巻末に全巻の原詩歌い出し索引があります。合計336篇入っています。 資料1-1〜1-4は、基本文献です。
   さらに調べる場合は、ハリウェルの童謡集(【資料1-5】)を見ます。659篇収録しています。 洋書絵本で調べる場合は、R.ブリッグズ絵の【資料1-6】(408篇)や、B.F.ライト絵の【資料1-7】(305篇)、A.ローベル絵の【資料1-8】(306篇)などがよく普及しており、収録数も多いので役にたつでしょう。
   また、原詩の歌い出しがわからない、調べたい部分が唄の途中らしい、という場合は、【資料1-9】が役に立つかもしれません。第2巻がキーワード索引で、第1巻に原詩が掲載されています。
   こうして調べた本のうち複数のものに出ていたら「“マザーグース”である」可能性は高いです。ただし、出ていなかったとしても「“マザーグース”でない」と断言することはできません。 それほど全体数は多く、境界線はあいまいです。
【資料1-1】The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes, ed. by Peter & Iona Opie, Oxford University Press, 1951 /第2版 1997 ISBN978-0-19-860088-6     ※「ISBN」は国際標準図書番号で、洋書もこれで検索したり注文したりできる。
  イギリスの民俗学者オーピー夫妻が収集した約2万点の本をもとに、約550篇の唄をキーワードのABC順に並べ、注釈や収録童謡集リストなどを付けた研究書。 巻末に原詩歌い出し索引あり。     ※表紙画像は第2版
【資料1-2】The Oxford Nursery Rhyme Book, ed. by Peter & Iona Opie, Oxford University Press, 1955, ISBN978-0-19-869112-9
  オーピー夫妻が約800篇の唄を9つのジャンル別に編集した童謡集。【資料1-1】に含まれない唄も多数収録。木版画のイラストも豊富。注釈はない。
【資料1-3】The Annotated Mother Goose, ed. by Willliam S. Baring-Gould, Ceil Baring-Gould, 初版Bramhall House, 1962
  アメリカの収集家ベアリングールド夫妻が収集したコレクションをもとに、年代順に代表的な童謡集を取り上げ、収録された唄に注釈を付けた研究書。注釈は【資料1】からの引用も多いが、 【資料1】に収録されていない諺やなぞなぞ、歳時唄などが多いのが貴重。
【資料1-4】マザー・グース 1〜4   谷川俊太郎訳、和田誠絵、平野敬一監修、講談社文庫、1981、ISBN9784061331488、9784061331495、9784061331501、9784061331518
  【資料1-2】にならった9つのジャンル別に収録。各巻の巻末にその巻の原詩歌い出し索引と、唄ごとの平野解説が付く。第4巻には、それに加え、全4巻の訳詩歌い出し総索引、原詩歌い出し総索引および代表的な23曲の楽譜と9つのジャンルの解説が付く。
     
【資料1-5】The Nursery Rhymes of England, 第5版  ed. by James Orchard Halliwell, 1853
  【資料1-1】以前のほぼ唯一の本格的なマザーグース集成。基本文献【資料2-1】に「三大集成」の二つ目として上げられている本。 初めて唄を分類して掲載。初版(1842)では14分類、第5版では18分類している。 初版と第2版(1843)には、編者による注記があるが、第5版にはない。
    ※画像は、Independently published, 2020年刊のOriginal Illustrated Version。
【資料1-6】The Mother Goose Treasury, ill. by Raymond Briggs, 初版Hamish Hamilton, 1966, ISBN0698200942
  ブリッグズは代表的な現代イギリス絵本作家。『さむがりやのサンタ』『風が吹くとき』などの作者。全ての唄にイラストが付いている絵本としては、収録数は最多クラス。
    ※表紙画像とISBNは、Penguin Adult HC/TR, 1980年再刊の中古本。
【資料1-7】The Real Mother Goose, ill. by Blanche Fisher Wright、Scholastic、初版1916、ISBN9780590225175
  アメリカの古典的なイラストが付いたロングセラー。近年の再刊本には、巻頭に歌い出しABC順索引が付いている。
  ※表紙画像とISBNは、CARTWHEEL BOOKS、1994年再刊のもの
【資料1-8】The Random House Book of Mother Goose, ill. by Arnold Lobel, Random House, 1984, ISBN9780679887362    ※ISBNは、改題後のもの。
  ローベルは代表的な現代アメリカ絵本作家。「がまくんとかえるくん」シリーズで有名。 現在、この絵本は改題され、The Arnold Lobel Book of Mother Gooseとなっている。
【資料1-9】ナーサリーライム・ハンドブック A Handbook of Nursery Rhymes vol.1〜2   宮川幸久、外山滋比子編、研究社出版、1985、ISBN4-327-14005-8
  第1巻に掲載されている原詩は、主に【資料1-2】と【資料1-3】から採られている。1118篇収録。第2巻の索引は、名詞だけでなく動詞や形容詞などからも調べられる。
表紙画像
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Q2 有名な唄がコンパクトにまとまっているマザーグースの童謡集で入手しやすい本を教えてほしい。翻訳童謡集の場合は、原詩が付いているものがよい。

   これもなかなか調べるのが難しい質問です。「有名な唄」の定義とか、「コンパクト」とは何篇程度を指すのか、などあいまいです。質問者とやりとりできる場合は、 どんな場面で童謡集を使うのか確認してみると役に立つかもしれません。
   「コンパクト」な収録数としては、上記Q1で使った資料1-2や1-3が800余篇収録なので、100篇未満を目安としてみます。 「入手しやすい」という条件は、現在、定価で購入できる(プレミア価格でない)か、または多くの公共図書館で借りられる本とします。
   マザーグース童謡集の網羅的なリストは存在しないので、童謡集をある程度まとめて紹介している本を探します。 こういうときに【まず調べる】のは、日本語の解説書などの巻末参考文献です。1970年代に日本でマザーグース・ブームを起こした【資料2-1】は基本文献のひとつで、 巻末に参考文献がありますが、出版年が古いので参考文献はさらに古いものです。 今回は比較的新しい解説書で参考文献がある【資料2-2】や【資料2-3】を見ます。【資料2-2】巻末pp.224-234「付表2 第2次マザーグース・ブーム以降の主なマザーグース関連出版物一覧(1970〜2000)」は、 網羅的なリストに近い優れものです。出版年順に「タイトル」「出版社」「種類」が列記されているので、「種類」欄に「訳詩選集」または「選集」とあるものを最後から見ていくと、 【資料2-4】【資料2-5】が見つかります。【資料2-3】の方も巻末「参考文献」内の「翻訳書など(数多くあるので、主なもの)」から、多くの図書館にある本を調べると、 【資料2-6】があります。また、収録数が361篇とやや多いのですが、【資料2-9】は、【資料1-1】と【資料1-2】の編者オーピー夫妻が集めたコンパクトな選集で、 入手しやすいパフィン・ブックの1冊として刊行されているペーパーバックです。
   さらに調べる場合は、【資料2-1】と【資料2-3】の参考文献から、洋書の絵本を見てみます。両方に出ていて現在、購入できるものとしては、 【資料2-7】【資料2-8】があります。【資料2-7】はアメリカのロングセラー絵本で50篇収録。【資料2-8】はイギリスのロングセラー絵本で86篇収録。 その他、【資料2-10】のレディバードブックスは小型のハードカバーで、収録された唄を入れ替えながら何回も版を重ねてきたイギリスのロングセラーです。
【資料2-1】マザー・グースの唄  イギリスの伝承童謡   平野敬一著、中公新書275、1972、ISBN978-4-12-100275-4
  マザーグースについての全般的概説書。「マザー・グースの唄とは―わが国への紹介と命名の由来」 「イギリスにおける童謡の集成―画期的な三つの業績」「代表的な伝承童謡―その背景と問題点」などの内容で、読みやすくまとめられている。 この本が出る2年前の1970年、【資料2-8】の翻訳が原書とセットで中央公論社から発売され、そこへこの新書が出てブームの火つけとなった。巻末の「参考文献」は、 「I 英米の文献(現嗄声手に入るものに限る) A 研究書」「(同) B 選集」「(同) C 現在市販の絵本」 「II 日本における文献 A 翻訳および選集」「研究および紹介」に分けられている。
【資料2-2】マザーグースと日本人   鷲津名都江著、吉川弘文館、2001、ISBN4-642-05529-0
  日本へのマザーグース伝来史、大正時代の第一次マザーグース・ブーム、日本のマンガと歌に現れたマザーグース、現在のマザーグース研究の概要を簡潔に紹介した本。 巻末の付表3点(「竹久夢二マザー・グース訳登場作品一覧」(付表1)、図書・絵本などをほぼ網羅した「第二次ブーム以降の主な関連出版物」年表 (付表2)、「コミックスのマザー・グース出典一覧」(付表3))は、 マザーグース学会公式ホームページ内「マザーグース・ライブラリー>『マザーグースと日本人』付録資料」 で公開されている。
【資料2-3】マザーグース・コレクション100   藤野紀男、夏目康子共著、ミネルヴァ書房、2004、ISBN4-623-03920-X
  二人の編者が選んだ100篇を「第1章 不思議な唄・残酷な唄」「第2章 ナンセンスな唄」「第3章 子守唄・遊戯唄」「第4章 早口言葉唄・積み上げ唄・なぞなぞ唄」「第5章 男の子・女の子の唄」「第6章 奇妙な人物の唄・おばあさんの唄」「第7章 王・王妃の唄」「第8章 動物・鳥の唄」「第9章 お菓子・食べ物の唄」「第10章 暗記唄」「第11章 物語唄」「第12章 いろいろな唄」の12章に分けて、 邦訳、語注、解説、イラストの紹介をしている解説書。巻末の参考文献が充実している。
【資料2-4】よりぬきマザーグース   谷川俊太郎訳、岩波少年文庫、2000、ISBN4-00-114068-3、680円(本体価格)
  50篇収録。巻頭の「マザーグースについて」で、編者の鷲津名津江が「広く知られているものを五〇篇、厳選」したと書いている。 巻末に原詩と編者による各唄の簡単な解説もあり。
【資料2-5】マザー・グース・ベスト 1〜3   谷川俊太郎訳、草思社、2000
  3巻合計で106篇収録。【資料2-1】とともにマザーグース・ブームの起点となった『マザー・グースのうた』5巻本(草思社)から 「有名なものばかり約100篇を選りすぐった」ベスト版。残念ながら品切れなので図書館で借りてください。イラストは5巻本と同じ堀内誠一。巻末に原詩あり。
【資料2-6】オフ・オフ・マザー・グース   和田誠訳、講談社、1989、ISBN4-480-80285-1
  68篇収録。残念ながら品切れなので図書館でリクエストしてください。同じタイトルのちくま文庫版(2006)は、続編『またまたマザー・グース』と合体し、 120篇収録しているが、こちらも品切れ中。日本語で、英語と同じ所を押韻させている、こだわりの訳詩集。訳者本人によるイラスト入り。原詩は訳詩のそばに掲載。
【資料2-7】Richard Scarry's Best Mother Goose Ever, ill. by Richard Scarry、Western Publishing Company、初版1964、ISBN978-0307155788
  50篇収録。1970年代の日本のマザーグース・ブームは、この絵本の谷川俊太郎訳が中央公論社から1970年に発売された後、【資料2-1】が火つけとなった。谷川俊太郎は、 その後1975〜1976年にかけて【資料2-5】の元となった5巻本(草思社)を訳し、爆発的ブームを起こした。スカーリーはアメリカの現代絵本作家で、 「スキャリーおじさんの〜」とタイトルに付く、一連の幼児向け教育的絵本で知られている。歌い出し索引はない。
  ※表紙画像とISBNは、Random House Books for Young Readers; Illustrated版、1999のもの
【資料2-8】Mother Goose, ill. by Brian Wildsmith, Oxford University Press, 初版1964、ISBN978-0-19-279611-0
  86篇収録。ワイルドスミスは、「色彩の魔術師」と言われた、イギリスの代表的絵本作家。現在、この絵本は改題され、 Brian Wildsmith's Favourite Nursery Rhymes, Oxford University Press, 2009 (ISBN 9780192727664) として販売されている。 Amazon書店の内容紹介では、ワイルドスミス自身が「over eighty best-loved rhymes」を選んだとある。巻末に歌い出し索引あり。
  『石坂浩二のマザーグース』(初版:エム・エ・エム、1992。再刊:講談社、2003。いずれも品切れ)として翻訳出版もされた。
  ※表紙画像とISBNは1987年再刊のペーパーバック版
【資料2-9】The Puffin Book of Nursery Rhymes,   gathered by Iona and Peter Opie, Penguin Books, 1963, ISBN978-0-14-030200-4
  本文のイラストはポーリーン・ベインズで、「ナルニア国シリーズ」(C.S.ルイス作、岩波)のイラストを描いた画家。巻末に36篇について、「notes」がある。 さらにpp.205〜208にはキーワード索引「Index of Principal Subjects of the Rhymes」、pp.209〜219には歌い出し索引「Index of First Lines」も収録。
【資料2-10】Hickory dickory dock and other nursery rhymes, ill. by Jan Smith, Ladybird Books, 1994、ISBN978-1844223169
  Humpty Dumpty and other nursery rhymesおよびIncy Wincy Spider and other nursery rhymesとともに、3冊セット「マザーグースコレクション84」として、日本のいずみ書房からCD付きで発売されたこともある、 イギリスのロングセラー小型絵本。 各巻28篇、計84篇収録。現在、この絵本は改題され、Hey Diddle Diddle and other nursery rhymesとなっている。
  ※表紙画像とISBNは2004年再刊のリニューアル版
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Q3 「ハンプティダンプティ」等、同じ唄のさまざまなイラストをまとめて見たい。できれば、19世紀から現代までの、 イギリスとアメリカ両方のいろいろな時代のものを比べてみたい。

   同じ唄でも、イラストレーターによって全然違う絵になっていることもあり、また、時代によって解釈が変わってきたり、 時にはイラストレーターの独自の解釈が付け加えられていたりして、イラストを比べることでいろいろなことが見えてきます。洋書絵本をたくさん集めれば、 有名な唄は比べてみることもできますが、「まとめて見る」には適していませんし、洋書絵本をたくさん集めるのが困難な場合も多いでしょう。こういうときに 【まず調べる】のは、【資料3-1】です。70篇の唄について多くのイラストをまとめて見られます。ただ、20世紀前半までしか含まれていません。 もっと新しいイラストをまとめて見たいときは、【資料3-2】や【資料3-3】に、いくつかの唄のいろいろなイラストをまとめたページがあります。
   この他、取り上げられている唄は一つずつですが、雑誌『MOE』の2つのマザーグース特集号(【資料3-4】【資料3-5】)に画家の競演といった内容のページがあります。
   さらに調べる場合は、【資料3-2】の著者の研究書『不思議の国のマザーグース』(【資料3-6】)で、白黒で小さいものですが、 女の子やおばあさんの出てくる唄の各種イラストをそれぞれの唄について見ることができます。 また、論文ですが、ひとつの唄について様々な絵本のイラストのありようを比較研究した【資料3-7】などもあります。
【資料3-1】マザーグースイラストレーション事典   夏目康子・藤野紀男編著、柊風舎、2008、ISBN978-4-903530-17
  【資料2-3】を編集する過程で構想された事典。70篇の唄について、1744年出版の現存最古のマザーグース童謡集から1930年代までの92点の絵本やマザーグース集から、 各10〜20点のイラストを掲載し、絵や画家についてのコメントを添えた事典。古い時代のイラストについて調べるときに最適。20世紀の絵本など新しいイラストに関しては、 元がカラーのものも白黒で掲載されているので注意が必要。
【資料3-2】マザーグースと絵本の世界   夏目康子著、岩崎美術社、1999、ISBN4-7534-1380-2
  巻頭のカラー口絵に「ロンドン橋」7点(原書出版年1744〜1992)、「ヘイ、ディドル、ディドル」11点(1865〜1995)、 「誰が殺したコック・ロビン」6点(1806〜1986)、「ジャックとジル」10点(1823〜1986)、 「ハンプティ・ダンプティ」6点(1843〜1994)、「6ペンスの歌を歌おう」5点(1872〜1995)のイラストがそれぞれ掲載されている。
【資料3-3】マザー・グースをくちずさんで−英国童謡散歩−   鷲津名都江文・監修、求龍堂、1995、ISBN4-7630-9535-8
  「第2章 マザー・グースをつかまえた!」の中の「画家がとらえたマザー・グース」(pp.82〜87)に次の4篇のイラストがまとめて掲載されている。 「ヘイ ディドゥル ディドゥル」11点(1858〜1982。11点のうち2点日本人のもの。英米のイラストのうち5点は【資料3-2】と重複)、 「ねんころ 赤ちゃん(Hush-a-bye, Baby)」10点(1858〜1966。10点のうち1点日本人のもの)、「可愛い マフェットちゃん」6点(1881〜1966)、 「六ペンスのうたをうたおう」6点(1858〜1966。【資料3-2】と重複なし)が掲載されている。
【資料3-4】雑誌『MOE』9巻8号通巻97号 特集 マザー・グースの世界   偕成社、1987.11
  pp.12〜13に「世界の画家たちを魅了する不思議なわらべ唄」という見出しのもと、「Hey diddle diddle」 のイラスト14点(うち2点日本人のもの。英米のイラストのうち6点は【資料3-2】と重複)を掲載。カラーだが、かなり小さいものが多い。
【資料3-5】雑誌『MOE』5巻11号通巻52号 Moe Collectionマザー・グースの絵本   偕成社、1984.2
  pp.12〜13に「多彩に広がる画家たちのイメージ」という見出しのもと、「ジャックとジル」の唄のイラスト4点(【資料3-2】と重複なし)を掲載。
【資料3-6】不思議の国のマザーグース   夏目康子著、柏書房、2003、ISBN4-7601-2268-0
  「I マザーグースの風変わりな少女たち」(pp.10〜125)では「ミス・マフェット」「メアリ メアリ つむじ曲がり」「ジャンピング・ジョーン」 「ラベンダーは青い」「ボー・ピープ」「女の子って何でできているの」の6篇、「II マザーグースの愉快なおばあさんたち」(pp.128〜231)では、 「丘のふもとに住んでいるおばあさん」「靴に住んでいるおばあさん」「空のクモの巣を払うおばあさん」「ハバードおばさんと犬の愉快な冒険」 「飲んだり食ったりのおばあさん」などの5篇の唄のイラストがそれぞれ複数掲載されている。イラストの図版は全て白黒である。
【資料3-7】わらべうた絵本についての考察 : 積み上げうた「ジャックのたてた家」とその挿絵   水間千恵著(『川口短大紀要』第28号 pp.121〜136)、川口短期大学、2014.12、ISSN0914-5311
  コルデコットの絵本を取り上げ、古いチャップブックにおける「登場人物紹介」に過ぎないイラストとの違いを論じ、さらに堀内誠一、グリーナウェイ、ラッカムなどの絵本のイラストにも触れている。 この論文はPDFファイルがインターネットで公開されている(http://id.nii.ac.jp/1354/00000341/)。
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Q4 マザーグースを歌いたいので、楽譜かCDの付いている本を知りたい。

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Q5 北原白秋などが大正時代から翻訳しているが、各唄の本邦初訳を調べたいときは?  簡単な翻訳史も知りたい。

   工事中
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Q6 マザーグースは伝承童謡なのに、作者がいる唄もあるとのことだが本当か。どの唄がそうなのか書いてある本があれば読みたい。

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Q7 マザーグースを取り入れた作品のリストはないか。アガサ・クリスティーのミステリが有名だが、他の人の作品も知りたい。 また、小説以外のリストもあるとよい。

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