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羊の本


2015年は、ひつじ年。干支にちなんで、おすすめの羊の本を紹介します。


目次

1 絵本   まりーちゃんとひつじ   メリーさんのひつじ   アローハンと羊 モンゴルの雲のおはなし   アンナの赤いオーバー   くろいひつじのメーリ  
2 児童文学   峰の大将クラッグ   番外ノンフィクション・ひつじ 〈ほーら、大きくなったでしょ〉7  



ねずみの本 牛の本 トラの本 ウサギの本 りゅうの本 ヘビの本 馬の本





1 絵本

 まりーちゃんとひつじ フランソアーズ さく・え 岩波書店

   やっぱり、ひつじの本といったら、まっさきにこの絵本でしょう。まりーちゃんとぱたぽんのリズムある やりとりの繰り返しが楽しい。「おひさまはいちにちきらきら/ひなぎくのはなはきれいきれい」
メリーさんのひつじ  ほんとうにあったおはなし ウィル・モーゼス さく・え こうのす ゆきこ やく 福音館書店

   「メリさんのひつじ」というマザーグースの童謡は、実話にもとづいて生まれた、ということを描いた絵本。 アメリカ生まれのこの歌の、詩句はヘイル夫人の作と言われていますが、アメリカでは、別の説も流布していて、この絵本の作者は、 その説を紹介するために、この絵本を描きました。
   
アローハンと羊 モンゴルの雲の物語 興安 作、蓮見 治雄 文・解説 こぐま社

   アローハンは、モンゴルの遊牧民の一家の末娘です。ある春の日、母羊においていかれた生まれたての子羊をみつけ、 いっしょうけんめい世話をして元気にします。ホンゴル(愛しいもの)と名前をつけて、かわいがり、一緒に大きくなりました。 アローハンが結婚するときも、お父さんはさびしくないようにホンゴルと子羊たちを贈ってくれます。
   モンゴルの画家が初めて描いた絵本。遊牧民のくらしが手に取るようにわかります。巻末の解説に、モンゴルの 言い伝えでは、馬は風から、牛は水から、ラクダは太陽から、山羊は岩山から、羊は空の雲から生まれたとあります。お話の最後、 アローハンの夢の中で、ホンゴルが「わたしは雲になった」と言うのは、ふしぎではないわけです。

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アンナの赤いオーバー ハリエット・ジィーフェルト 文,、アニタ・ローベル 絵、 松川 真弓 訳 評論社

   戦争のあと、新しいオーバーを作るため、アンナとお母さんは、まず羊を飼っているおひゃくしょうのところへ行き、 金時計とひきかえで羊毛を分けてもらいます。冬のあいだ、アンナは毎週、羊たちに会いに行きました。春になって羊毛を手に入れ、 今度はそれを糸につむいでもらい、コケモモで真っ赤に染めるのは、自分たちでやりました。毛糸を布におるのは、はたやさんにたのみます。 そして、したてやさんでオーバーにしたててもらいました。アンナができあがった赤いオーバーを着て、クリスマスに会いに行ったのは… 羊たちでした!
 くろいひつじのメーリ マックス・ブルナー 作・絵、佐久間 彪 訳 至光社

   スイスの画家の絵本。黒い羊のメーリが売られていく途中、子羊を産みます。子羊は真っ白。ちょうどクリスマスで、 近くの学校の先生が降誕劇のために子羊とメーリを借りにきます。子どもたちが子羊をかわいがるので、メーリも学校で飼われることになります。

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2 児童文学

 峰の大将クラッグ アーネスト・トムソン・シートン 原作、前川 康男 文 フレーベル館

   昔この本(の旧版)で、「オオツノヒツジ」という山岳地帯に住む大型の羊の仲間がいることを知ったのでした。 猟師のスコッティと、クラッグの関係は、狩る者と獲物という関係をこえて、運命の勝負をしているライバルのよう。
   この本は、〈はじめてであうシ-トン動物記〉というシリーズで、抄訳というより翻案になります。 より原作に近い翻訳としては、童心社の今泉訳をおすすめします。
 番外ノンフィクション・ひつじ 〈ほーら、大きくなったでしょ〉7 ゴードン・クレイトン 写真、アンジェラ・ロイストン 文、山口 文生 訳  評論社

   うまれたての子羊ってどんなふう? 4時間で目も見えるし耳も聞こえるし、よろよろしてるけど立っているよ。 1日たつと、もう少し立てるようになるけど、すぐペタンとすわっちゃう。1週間たつと、ずいぶん大きくなってしっかり立っている。 4週間でもうすっかり羊らしくふかふかの毛がのびてきて、走ったり遊んだり。10週間で乳離れし、12週間たつと、もうすぐ大人。 巻末に「せいちょうのきろく」として、それぞれの時期の写真がまとめてあるので、どのくらい大きくなったかよくわかる。

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